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2016年11月

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式予選結果

■GT500クラス

SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT GRAND FINAL -RIJ- (2016/11/13) Qualifying 1 Weather:Fine Course:Dry
2016 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
139平手 晃平DENSO KOBELCO SARD RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BSR1'36.491--179.136
237ジェームス・ロシターKeePer TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BSR1'36.774 0.283 0.283178.612
36アンドレア・カルダレッリWAKO'S 4CR RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BSR1'36.776 0.285 0.002178.608
419国本 雄資WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YHR1'37.141 0.650 0.365177.937
512安田 裕信カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
BSR1'37.144 0.653 0.003177.931
636伊藤 大輔au TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BSR1'37.226 0.735 0.082177.781
738石浦 宏明ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BSR1'37.270 0.779 0.044177.701
846本山 哲S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MIR1'37.483 0.992 0.213177.313
91ロニー・クインタレッリMOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MIR1'37.635 1.144 0.152177.037
1017塚越 広大KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT
BSR1'37.741 1.250 0.106176.845
118野尻 智紀ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT
BSR1'37.786 1.295 0.045176.763
1224柳田 真孝フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
YHR1'37.812 1.321 0.026176.716
1315牧野 任祐ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT
BSR1'37.977 1.486 0.165176.419
14100伊沢 拓也RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT
BSR1'38.114 1.623 0.137176.172
1564中嶋 大祐Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT
DL1'39.424 2.933 1.310173.851
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'38.258)を更新しました。

■GT300クラス

SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT GRAND FINAL -RIJ- (2016/11/13) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2016 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
131中山 雄一TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BSR1'46.760--161.905
265蒲生 尚弥LEON CVSTOS AMG-GT
Mercedes-Benz AMG GT3
YHR1'46.830 0.070 0.070161.799
388平峰 一貴マネパランボルギーニGT3
Lamborghini HURACAN GT3
YHR1'46.857 0.097 0.027161.758
49吉田 広樹GULF NAC PORSCHE 911
PORSCHE 911 GT3 R
YHR1'46.942 0.182 0.085161.629
54谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-Benz AMG GT3
YHR1'46.961 0.201 0.019161.601
625松井 孝允VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YHR1'47.070 0.310 0.109161.436
761山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DLR1'47.135 0.375 0.065161.338
821藤井 誠暢Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
DLR1'47.172 0.412 0.037161.282
918山田 真之亮UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YHR1'47.381 0.621 0.209160.969
1011平中 克幸GAINER TANAX AMG GT3
Mercedes-Benz AMG GT3
DLR1'47.392 0.632 0.011160.952
1126近藤 翼TAISAN SARD FJ AUDI R8
Audi R8 LMS ultra
YH4R1'47.509 0.749 0.117160.777
1230佐々木 孝太TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
YHR1'47.512 0.752 0.003160.772
1387細川 慎弥triple aランボルギーニ GT3
Lamborghini HURACAN GT3
YH1'47.720 0.960 0.208160.462
143ヤン・マーデンボローB-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'47.753 0.993 0.033160.413
157ヨルグ・ミューラーStudie BMW M6
BMW M6 GT3
YH1'47.800 1.040 0.047160.343
1633ヨルグ・ベルグマイスターExcellence Porsche
PORSCHE 911 GT3 R
YH1'47.896 1.136 0.096160.200
1748青木 孝行DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH11'47.916 1.156 0.020160.171
1851都筑 晶裕JMS LMcorsa 488 GT3
Ferrari 488 GT3
YH1'47.967 1.207 0.051160.095
190富田 竜一郎GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL1'48.043 1.283 0.076159.982
205影山 正美マッハ車検MC86
TOYOTA 86 MC
YH1'48.121 1.361 0.078159.867
2150久保 凜太郎ODYSSEY SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'48.588 1.828 0.467159.179
2222城内 政樹アールキューズSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'48.826 2.066 0.238158.831
23108峰尾 恭輔DIRECTION 108 HURACAN
Lamborghini HURACAN GT3
YH1'48.904 2.144 0.078158.717
24111鶴田 和弥エヴァRT初号機Rn-s AMG GT
Mercedes-Benz AMG GT3
YH1'48.928 2.168 0.024158.682
252高橋 一穂シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH1'49.063 2.303 0.135158.486
2660吉本 大樹SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH1'49.140 2.380 0.077158.374
2763エイドリアン・ザウグDIRECTION 108 HURACAN
Lamborghini HURACAN GT3
YH1'49.539 2.779 0.399157.797
28360田中 篤RUNUP Group&DOES GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'52.646 5.886 3.107153.445
2955高木 真一ARTA BMW M6 GT3
BMW M6 GT3
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  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'47.717)を更新しました。

KF

KF:第7,8戦SUGO 佐々木大樹が2連勝

2016年オートバックス全日本カート選手権KF部門の第7・8戦が9月18日、スポーツランドSUGO(宮城県)で行われ、第7・8戦ともに佐々木大樹(TONYKART R.T.J.)が優勝した。

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前戦の茂原大会より約2ヶ月の長いインターバルを経て、オートバックス全日本カート選手権KF部門の第7戦・第8戦がスポーツランド菅生で開催された。

真夏の茂原大会とは打って変わり、スポーツランド菅生には秋の気配が漂いだしていた。前戦から大きく変わる気温・路面温度に、タイヤメーカー3社がどのようなタイヤを持ち込むのか、2ヶ月のインターバルの成果が試されることとなった。

土曜日のスケジュールが終了したころ、なんとかもちこたえていた天候は崩れ雨が降り出した。その雨は止むことはなく日曜日になっても降り続け、今季瑞浪以来2度目となるウエットコンディションでのレースとなった。

【第7戦】 佐々木大樹今季初優勝

 土曜日に行われたタイムトライアルでは、今にも雨が降りだしそうな天候のため、全ドライバーが早めにコースインをしてタイムアタックを行った。茂原大会に引き続き、菅波冬悟(SUCCED SPORTS Jr)がトップタイムをマーク、2番手には今季ルーキーで唯一優勝を飾っている名取鉄平(Team Birel ART)が、3番手には角田裕毅(Drago Corse)が続いた。

 一夜明けた日曜日、朝から降りしきる雨のもとで予選ヒートが行われ、7番グリッドからスタートした佐々木がファイナルラップにトップに浮上し決勝ヒートのポールポジションを獲得した。

 予選ヒートの順位によって決定される決勝のスターティンググリッドは、1番から8番グリッドまでをブリヂストンユーザーが独占した。予選ヒート同様のウエットコンディションのため、引き続きブリヂストン優勢の展開になるかと思われたが、予選ヒートよりも雨量が増したことで状況は異なった。オープニングラップより後続を引き離すポールスタートの佐々木だったが、その佐々木を猛烈な勢いで追い上げるのがヨコハマタイヤを履く小高一斗(ADVAN HIROTEX)だ。11番手スターとからみるみると順位を上げ、8周目にはトップ佐々木の後ろにぴたりと付くと、11周目には佐々木のインをついてトップ浮上。その後は佐々木より0.3秒程速いペースで周回し、みるみると佐々木との差を築いていく。このまま小高の独走かと思われた21周目、7コーナーで単独コースアウト。コースに復帰を果たしたものの4番手まで順位を下げてしまう。小高同様に勢いを見せるのが、同じヨコハマタイヤユーザーの三村壮太郎(Croc promotion)で、14番グリッドから2番手まで大きく順位を上げていた。コース復帰後、3位に順位を上げた小高と三村でトップ佐々木を追い上げるが、そのまま佐々木が逃げ切り優勝。今季初レースにして優勝を飾った佐々木は、過去2年SUGO大会で2連勝をしており、これでSUGO大会5連勝となった。2位には三村、3位には小高が入った。

佐々木大樹のコメント
 「予選からペースが良かったので、序盤から逃げる作戦をとっていました。スタートも決まってこれでいけるかと思っていたのですが、想定していたよりも雨量が多く、ヨコハマタイヤの2台のペースに圧倒されてしまい、途中抜かれてしまいました。後半さらに雨量が多くなってからは、自分の持っているもののベストを尽くすしかないと自身の走りに集中していたところ、前が飛び出したことでそのチャンスをものにして勝つことができました。最後まで諦めることなく、着実にプッシュし続けた結果が勝因だと思います」

【第8戦】佐々木大樹貫禄の2連勝

 午後に入って少し雨脚は弱まり、コース上の水量も減った中で第8戦の予選ヒートは行われた。2番グリッドの名取はスタートでトップにでると後続を突き放す激走を見せ、そのままトップでチェッカーを受け決勝ヒートのポールポジションを獲得した。2番手には太田格之進(TOYOTA YAMAHA RT)が、3番手には高橋悠之(TONYKART R.T.J.)が入った。

第7戦と同じくブリヂストンユーザーが上位グリッドを占めた決勝ヒート、名取と太田が好スタートを決めた。太田、名取の2台がレースをリードしていくかと思えたが、8番手スタートの佐々木がすぐ後ろに迫っていた。4周目には名取を7周目には太田を攻略してトップに浮上した佐々木は後続を引き離していく。太田、名取に代わって佐々木を追い上げるのは、小高、三村のヨコハマタイヤを履く2台。第7戦でその手から零れ落ちた勝利を取り返すべく佐々木を追いかける小高だったが、同じようなペースで走行する2台の差は縮まることなく、貫禄の走りを見せた佐々木がそのままトップでチェッカー。SUGO大会6連勝目を飾った。2位には小高が、3位には12番グリッドから追い上げを見せた大草りき(スクーデリアLCT)が入った。

 3月に開幕したオートバックス全日本カート選手権KF部門も、もてぎ、瑞浪、茂原、SUGOと4大会を終え、残すところは最終鈴鹿大会のみとなった。チャンピオン獲得の権利を持つのは、名取、宮田莉朋(EXPRIT TAKAGI RACING)、朝日ターボ(MASUDA RACING PROJECT)、角田裕毅(Drago Corse)、高橋悠之(TONYKART R.T.J.)、菅波の僅か6名に絞られた。国内カートレース最高峰カテゴリーであるKFだが、来年からは新カテゴリーへOKの移行が予定されており、KFチャンピオンの称号を手に入れられるのは今年が最後だ。最終戦は鈴鹿サーキット国際南コース(三重県)で10月23日に開催される。国内最速のカートドライバーが決する瞬間をぜひともその目で見届けて欲しい。

佐々木大樹のコメント

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 「予選では思うように走ることができず、8番手スタートとなってしまいました。スタートでしっかりとポジションを上げないと勝てないなと思っていたので、序盤からプッシュしました。スタートでは位置取りも決まり、序盤に3番手に上がることができたので、これならいけるかなと思いました。後半、ヨコハマタイヤ勢が上がってきましたが、距離もあったのでしっかりとペースをコントロールして勝つことができました」
Text & Photo: Hideshi KIKUYAMA

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

ポルシェ カレラカップ ジャパン2016 第7-8戦 予選 レポート

MJ16_0101_fine[1]プレスインフォメーション 2016年8月06日
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2016 第7-8戦 予選を富士スピードウェイ (静岡県)にて、2016年8月6日(土)に開催いたしました。

PCCJ2016 第7-8戦(富士)公式予選
天候:晴れ 路面:ドライ

ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2016年シーズン第7-8戦はゴールデンウィーク、そして6月の「ザ・ワンメイクレース祭り2016富士」に続いて3大会連続となる富士スピードウェイでの開催となる。日曜日に行われる第8戦はポルシェのグローバルパートナーであるミシュランタイヤの名を冠とした「ミシュランチャレンジ」として行われ、注目が集まる一戦だ。

8月の厳しい日差しが降り注ぐ中、11時10分にPCCJの予選は始まった。前日に行われたフリー走行でトップタイムを記録した#78近藤翼は最初からニュータイヤを投入し、ファーストアタックからトップに立つ。開幕戦から6戦連続でポールポジションを獲得している#78近藤の前に立ちはだかったのは、PCCJスカラーシップドライバーである#14三笠雄一。決勝レースに向けてニュータイアのセットを温存すべくライバルたちのアタック合戦を尻目にピットに留まり、予選開始から約15分後にコースインした#14三笠は、すぐさま1分44秒969のタイムで#78近藤を上回り、適応力の高さを周囲に見せつけた。

しかし#14三笠がコースインした直後に2セット目のニュータイヤを履きコースに出た#78近藤は、2番手に落ちた翌周には1分44秒815を記録してタイミングモニター最上部に自身の名前を押し上げた。翌周には1分44秒649でさらにタイムを縮めて7戦続けてのポールポジションを獲得した。

一方の#14三笠も負けじとアタックを続け第2セクターまでのタイムでは幾度か#78近藤を上回るが、惜しくも届かず。セカンドベストタイムでも#78近藤に対して1/1,000秒及ばず、土曜午後そして日曜日の2レースともに2番手グリッドから第3戦以来の優勝を狙う事となった。

ジェントルマンクラスのトップ、そして全体でもオーバーオールクラスのクルマを退けて3番手のタイムを記録したのは、クラスランキングで首位を走る#7星野敏。「ドライビングのレベルアップだけでなくセットアップ能力も身につけた」とチームから評される#7星野は、#14三笠と同様にセクター2まではダブルポールを獲得した#78近藤をも凌ぐタイムを叩き出すほどの好調さを見せつける。「横方向、そしてリアの荷重をコントロールして曲がれている」と言う#7星野は、セカンドベストにおいても総合3番手となり、決勝ではさらなるアップセットを狙うと力強く語った。

ジェントルマンクラスのグリッドは第7戦が#星野以下、#47 TAD JUN JUN、#32永井秀貴、#25内山清士、第8戦では#47 TAD JUN JUN、#25内山清士、#32永井秀貴と続き、激しいポディウム争いを予感させる30分間を締めくくった。

PCCJ第7戦の決勝レースは8月6日(土)16時10分にスタートし、15周で争われます。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7,8戦SUGO 平木湧也が表彰台まであと一歩、4位、5位で連続入賞、第8戦では平木玲次も初入賞、川合孝汰も含め全員がTOP10入り (Le Beausset)

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 ル・ボーセ モータースポーツが挑むカテゴリーのひとつ、FIA-F4選手権シリーズの第4大会が7月23日(土)、24日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県)で開催された。ドライバー育成を最大の主旨とし、さらなる盛り上がりが期待されるシリーズに、川合孝汰、平木玲次、平木湧也の3人を走らせる。

 本来ならば、第3大会が5月下旬にオートポリスで行われるはずだったが、熊本地震で施設が損傷したため、代替レースが次大会の富士、そして最終大会のもてぎに併せて行われることに。そのため、2か月強のインターバルが空いてしまったが、その間にもテストを実施。3人ドライバーはマイレージを稼ぐとともに、スキル向上に力を大いに注いでいた。

 今大会の舞台、SUGOはアクセルを踏んで回るコーナーの多い、典型的なテクニカルレイアウトである上に、アップダウンに富んで、なおかつコース幅が狭い。そのため、走りにリズムを欠いてしまうとコースアウトや接触、果ては大クラッシュに陥ることも少なくはない。その意味ではドライバーの技量を問う、サーキットでもある。

予選 7月23日(土)天候/曇り コース状況/ドライ

 前大会の富士もそうだったが、FIA-F4が2年目の平木湧也を除けばスーパーFJ以外にレース経験のない川合孝汰と平木玲次にとっては、SUGOでは初めてレースを戦うこととなる。そのため、事前にテストを行い、なおかつ専有走行が行われる木曜日から、さっそくの走り出しとなった。2日目の金曜日もコンディションに恵まれたこともあり、ドライバー3人はセッションごとタイムを縮めていったが、練習の締めとなる最終セッションでは、湧也、川合、玲次の順で、ほぼコンマ1秒差で揃うまでとなっていた。

 土曜日の予選は、いつもどおり30分間の計測と十分過ぎるほど長いが、このコースではアクシデントはつきもの。いつ赤旗が出ても困らぬよう、開始と同時に3人のドライバーはアタックを行うこととなった。案の定、3分経たぬうちに赤旗が出されることに。再開後、いちばん早く1分24秒台に入れたのは湧也だったが、最初のアタックから最も伸び代が大きかったのが川合。逆に中盤の伸びをやや欠いていたのが玲次ではあったものの、ようやく温まってきた終盤にもクラッシュがあり、二度目の赤旗が。5分間を残していたものの終了とのアナウンスが。

 その結果、川合が第7戦を9番手、第8戦を8番手から、そして湧也は10番手と11番手、玲次は15番手と17番手から決勝に挑むことになった。

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決勝 第7戦 7月23日(土)天候/曇り コース状況/ドライ

 午後になると天候は崩れ始め、やがて小雨が舞うようになる。それも降ったり、やんだりを繰り返し、第7戦のスタート進行が始まる頃には路面が濡れるまでにはいたらなかったものの、ウェット宣言が出されることに。しかし、全車が迷うことなくドライタイヤを装着した。そんな中、予選3番手のドライバーがクラッチにトラブルを抱えたことから、スタートディレイに。1周減算の14周で争われることになる。そんな混乱にも集中力を途切れさせることのなかった湧也が好スタートを切って、まず目の前の川合をパス。湧也と川合はオープニングラップのうちに7、8番手にポジションを上げた一方で、玲次はヘアピンで突然失速した車両を避け切れずに接触。大きく順位を落としたばかりか、まともに走れない状況に陥ったため、9周目にはピットに戻ってリタイアとなり、ここまで4戦続けてきた完走を途絶えさせてしまう。

 湧也と川合は、中盤まで6番手の車両に行く手を阻まれる形で、一列縦隊でのバトルを繰り返していたが、その車両が11周目のSPコーナーインで姿勢を乱してクラッシュ。これにより、湧也が6番手に、川合が7番手に浮上する。その後、ふたりは後続を振り切る格好でゴール。

 しかし、再車検でトップと3位の車両に規定違反が発覚し、失格となったことで、それぞれ順位はふたつくり上がることに。湧也が今季最上位となる4位、川合が自己最上位となる5位を獲得することとなった。

決勝 第8戦 7月24日(日)天候/小雨 コース状況/ウエット

 夏休みに入って初めての週末ということもあって、土曜日にも8,200人の観客を集めていたが、日曜日には29,500人が。心なしか、子供連れの家族も多いように感じられた。しかし、皮肉なことにコンディションは悪化。未明の雨がしっかり路面を濡らしたばかりか、小雨が第7戦同様、降ったりやんだりを繰り返す。それでも、今度は全車がウェットタイヤを装着しての戦いとなった。

 3人はそれぞれスタートをそつなくこなし、またヘアピンで生じたアクシデントも回避。それでも1周目を終えた段階で川合が9番手とポジションをキープしたものの、湧也が12番手後退。逆に玲次は14番手に浮上する。2周目には川合をリーダーに後続が連なるようになり、その中には湧也と玲次も含まれるように。むしろ逃げたい川合ながら、FIA-F4でウェットコンディションを走るのは、これが限りなく初めて。コースに留まるのがやっとの状態がしばらく続き、4周目にはポジションダウン。集団の先頭には湧也がつけて、一台を挟んで川合、玲次の順となる。ここから2周の間は経験の差が出て、3人はいったん離れてしまうが、クラッシュ車両の回収のため、7周目から2周に渡ってセーフティカーがコースイン。

 リスタート後は、3台が揃って元気のいい走りを見せた。特に湧也は前のクルマをロックオンすると、すかさずオーバーテイク。13周目には5番手に浮上する。これに玲次も続いて、最終ラップには7番手に。ゴール間際には6番手の車両に並びかけたが、あと一歩のところで逆転はかなわなかった。一方、川合はその流れには乗ることこそできなかったものの、しっかり10位でフィニッシュ。今季6戦目にして、初めて3人が揃って入賞を果たすこととなった。

 次大会は富士を舞台に2週間後の、8月6〜7日に開催される。特に第8戦で得られた勢いは、間違いなく保たれているはずだ。今度はそれぞれ表彰台を狙うこととなる。

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チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 欲を言えばクルマのポテンシャルを予選までにもうひとレベル上げたかった。ふたつのレースを通じて言える事は、前戦からの長いインターバルの間にドライバーの意識と取り組み方に変化があり、良い兆候が見られたことだ。特に玲次にとっては1戦目のレースを接触で終わったものの、2戦目では難しいコンディションのなか上位まで追い上げられたことは今後の戦いに自信を持って臨めるのではないだろうか。
Driver 川合孝汰(Kohta Kawaai)COMMENT
 第7戦は、SUGOでの初レースになりましたが、コース幅の狭さを感じつつ、うまく位置取りもできて、ポイントを獲得できたのですが、第8戦はFIA-F4で初めてのウェットコンディションということもあり、ちょっと苦戦してしまいました。1周目はうまくクリアできたものの、しばらくの間はラインやギヤをうまく合わせ切れず、バタバタのしどおしで……。それでも途中でSCが入ったことで気持ちの切り替えもでき、その頃になるとタイヤを壊していたドライバーも多かったことから、順位を上げることができ、何とかポイントを獲ることができました。これからもこういう状況があると思うので、今後は冷静に対処できるようにしたいです。
Driver 平木玲次(Reiji Hiraki)COMMENT
 第7戦は1周目に、突然減速したクルマを避け切れずに接触し、まともにレースできずに終わってしまいました。第8戦は天候が荒れていて、序盤からクラッシュなど、前で混乱はあったんですが、そのあたりはうまくかわせたとは思います。後半ペースも上がってきて、前にも追いついていったんですが、2周かかったところを1周で抜いてこられたら、もっと順位を上げることができたように思います。まわりより速く走れていたのに、抜きどころに迷ったり、慎重になり過ぎたのは、今回いちばんの課題です。そのあたりも踏まえて、次回も頑張ります。
Driver 平木湧也(Yuya Hiraki)COMMENT
第7戦はスタートで普通に一台を抜いて、その後はうまくレースは組み立てられたと思っています。予選後のセット変更でかなりいい方向になっていて、まだトップとの差はありましたが、その中で追いついている感じもありましたから、収穫も少なくなかったですね。雨の中での第8戦はペースも良く、しっかり抜き続けながらのレースになりました。欲を言えば、タイヤの熱の入りが最初の2周、ちょっとつらかったので、そのあたりでもう少し我慢できれば表彰台にも行けたのかな、そんな思いはあります。少しずつトップとの差は詰まってきました。順位もレースごと上がってきたので、次は表彰台を目指して頑張りたいと思います。
Le Beausset Motorsports

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第8戦SUGO決勝 トムススピリット雪辱の1-2!!#37小高が今度こそはの3勝目

#37小高、今度こそはの3勝め!!
FIA-F4選手権第8戦の決勝が7月24日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。
勝ったのは#37小高一斗(FTRSスカラシップF4)。序盤の#11大湯都史樹(エヴァ弐号機RT)との熾烈なドッグファイトを制し、レース後半は独走状態を築き上げた。チームメイトの#36宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)も2位で続き、揃ってレース後の車検で失格となった前日の無念を見事に晴らしてみせた。

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第8戦決勝は午前10時15分より15周で行われた。
当日の天候は小雨が降ったり止んだりを繰り返しており、路面はウェット。スタート前にウェット宣言が出される中、全車ウェットタイヤを装着しての戦いとなった。

スタートでトップに立ったのは予選2番手の大湯。クラッチミートのタイミングを少し外してしまった小高は2番手で1コーナーへ。3位には#9阪口晴南(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)、4位には#25高橋知己(点天&イーストアップ)が続き、宮田は7位と順位を落としてコントロールラインに戻ってきた。

小高はレース序盤再三にわたって大湯にアウトから並びかけるが、大湯も1コーナーのブレーキングでがっちりインを固めてトップを明け渡さない。
最終コーナー、ホームストレート、1コーナーと息詰まる接近戦が4周にわたって展開された。
しかし5周めの最終コーナーで小高は大湯のインに車体をねじ込むことに成功、そのままホームストレートを駆け抜けてついにトップに躍り出ると、途中のセーフティーカーランも物ともせず、一気に後続を突き放してチェッカーを受け、昨日取り逃がした3勝めを見事に奪い返してみせた。

スタートで7位に後退した宮田も、6周めのSPアウトで#88川端伸太朗(SUCCEED SPORTS)を抜いて6位に上がると、SC明けの1コーナーでは#14根本悠生(KCMG)を捉えて5位、11周めの3コーナーで高橋のインに飛び込んで4位、12周めの1コーナーでは阪口をクロスラインでかわして3位と着実に順位を上げ、最後は13周めのストレートで大湯をも捉えて2位でフィニッシュ、トムススピリットの1-2で見事第7戦の雪辱を果たした。

3位には得意のウェットレースで前方の川端、高橋、阪口、大湯を次々に攻略した#14根本が入り、今季初の表彰台を獲得している。

次戦の舞台は富士スピードウェイ。
オートポリス大会の中止を受けてシリーズ初の3レース開催が予定されている。
8月6-7日決勝だ。

優勝 #37小高一斗(FTRSスカラシップF4)のコメント
ずっとペースは速かったのでスタートから余裕を持って走れました。アウトからじゃ抜けないのは最初からわかってたんですけど、インを閉められたら行くしかないんで。最終コーナーで最初にインにノーズを入れちゃえば抜けると思って、ずっと隙を窺っていました。
スタートは動き出しも悪かった。路面が少し乾いてきていたのでフルウェットの踏み方だと失速するな、とか考えていたらシグナルが4つくらい付いてて、ちょっとテンパってたというか。でも冷静に走ることができました。
富士は調子がいいので、勝ち癖もついてるし、3レースもあるので、頑張ります。
2位 #36宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)のコメント
スタートはアクセルを踏む量が多かったようでホイールスピンをさせてしまいました。アクセルの踏む量とかクラッチを引っ張るタイミングとか、改善点が見つかったので次回に生かしたいと思います。
雨のレースは去年のもてぎ以来だったので、路面の乾いているところと濡れているところの差とか、ブレーキングの違いとか、まだまだ把握仕切れていないので、セーフティーカーまでに順位を上げられませんでした。
セーフティカーが明けてからは路面も乾いてきたのがわかったし、全体に差も詰まっていたので、この状態からハイペースに上げていこうと。自信を持って冷静に行けていたのが2位になれた要因です。
スタートは失敗しましたが、展開では強いレースができたと思うので、次の富士はポール取れるようにし、勝ちにいこうと思います。
3位 #14根本悠生(KCMG)のコメント
昨日接触しちゃってますが、気持ちで負けちゃったらダメだと思ってました。今季順位が落ちてくレースが続いていたので、今回は上がっていかないといけないなと思って、メンタル的のもすごく良かったです。レインタイヤでスリック路面だったので、どのくらいもつかなと思って前半セーブしました。後半セーフティーカーが明けてからは、バーストしなければなんとかなるだろうという感じで自信がありました。9位スタートで3位なら悪くないなと。でもトムスの二人がまだ前にいるんで。
次は3位じゃなくて優勝狙えるように。クルマの差がない状態でもトムスがワンツーなので、ここからクルマをどう直すか、ドライビングをどう改善するか考えて、優勝目指して頑張ります。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第8戦SUGO決勝結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2016/07/24) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet
2016 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoDriverCarTireLapTotal_Time
Behind
137小高 一斗FTRSスカラシップF4DL1525'26.921
236宮田 莉朋FTRSスカラシップF4DL154.154
314根本 悠生東京トヨペットGUNZE KCMGDL158.279
411大湯 都史樹エヴァRT弐号機tanzen Rn-sDL159.722
562平木 湧也DENSOルボーセFTRSDL1510.971
688川端 伸太朗SUCCEED SPORTS F110DL1511.901
761平木 玲次DENSOルボーセF4DL1511.936
825高橋 知己点天&イーストアップwith FieldDL1513.058
99阪口 晴南HFDP/SRS/コチラレーシングDL1515.815
1060川合 孝汰DENSOルボーセF4DL1516.731
1170平 優弥Leprix Sport F110DL1520.651
1216篠原 拓朗Media Do Kageyama F110DL1520.694
1310大滝 拓也SRS/コチラレーシングDL1524.410
1450澤田 真治B-MAX RACING F110DL1524.512
1589清原 亮太SUCCEED SPORTS F110DL1524.574
1666橋本 陸Skill SpeedDL1524.578
1715勝亦 勇雅ノムメカルーカストF110DL1524.708
18*7石坂 瑞基HFDP/SRS/コチラレーシングDL1525.220
1983武平 良介オートモデラーズカフェ+10・NRSDL1526.522
203池島 実紅AUTOBACS SUTEKINA F4DL1527.433
2129朝日 ターボヴァンガードGULFまるはF110DL1530.284
2217加藤 潤平ATEAM Buzz Racing F110DL1534.219
232佐々木 祐一仙台Day Dream RacingDL1538.677
2418霜野 誠友SAccess Racing F110DL1542.629
2551牛井渕 琴夏Silver Star RacingDL1544.207
2658阿部 拓馬AEONガレージC F110DL1545.681
2713シュウジBMG F110DL1549.209
29*21DRAGONRSS F110DL151'19.655
30*52石澤 浩紀埼玉トヨペットGreen BraveDL151'31.804
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ----
-*63ファン ドユンVSR Lamborghini SCDL78Laps
-8上村 優太HFDP/SRS/コチラレーシングDL510Laps
-30中根 邦憲カーペットなかね家具/GULFDL213Laps
-4河野 駿佑グッドスマイル初音ミクF110DL015Laps
  • Fastest Lap: CarNo.37 小高一斗(FTRSスカラシップF4) 1'29.968 (10/15) 148.233km/h
  • CarNo.7は、FIA-F4 SpR15条1.-1(接触)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.21は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.9.10(SCリスタート後の追い越し)違反により、競技結果に対し37秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo.52は、FIA-F4 SpR15条1.-1(押し出し)により、競技結果に対し37秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo.63は、SUGO 4輪レース一般競技規則SC運用規定6および8(SC中のコースオフ、スピン)違反により、競技結果に対し57秒(ペナルティーストップ20秒相当を含む)加算のペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7-8戦公式予選 好調#37小高が連続ポール!!

FIA-F4選手権第7-8戦の公式予選が7月23日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、ポイントリーダーの#37小高一斗(FTRSスカラシップF4)が1’23.758、1’23.802を記録して2戦連続ポールを獲得した。

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第5-6戦オートポリスが中止となったため、スーパーGT同様に約2か月半ぶりの開催となるFIA-F4。

公式予選はスーパーGTの赤旗中断の影響で当初予定より7分遅れの午前11時22分より30分間で行われた。

ところが始まってすぐに#51牛井渕琴夏(Silver Star Racing)が最終コーナーでクラッシュしたため赤旗中断。

各ドライバーともウォームアップを終えてこれからアタックというタイミングで出鼻をくじかれた格好だ。

前回第4戦でポールポジションを獲得し、決勝でも2戦連続で表彰台に上がった#50澤田真治(B-MAX RACING)もギヤボックストラブルのためノータイムでこの予選を終えることになった。

51号車の回収ののち再開された予選で最初にトップに立ったのは#88川端伸太朗(SUCCEED SPORTS)で1’24.366。

しかしすぐに小高が1’23.802を叩き出してトップに。小高としては23秒台が出ればもう誰も追いつけないだろう、と予測していたようだが、その予想に反して#11大湯都史樹(エヴァ弐号機RT)が1’23.801とわずか1000分の1秒上回ってトップに立つ。

これをみてとった小高は再アタックを敢行。すでにタイヤ性能のピークは過ぎていたとのことだったが、それでも1’23.758までタイムを縮めてトップを奪い返し、セカンドベストタイムでも大湯を上回って第7戦、第8戦ともにポールポジションを獲得した。

大湯は一旦タイヤをクールダウンして最後にもう1回アタックするつもりだったが、終了5分前に#88川端がSPコーナーでクラッシュ、この予選は赤旗終了となってしまったため、その目論見はかなわなかった。

それでも2戦連続のフロントロースタートはこれまでで最高の結果だ。

小高、大湯に続いて3番手につけたのは#9阪口晴南(HFDP/SRS/コチラレーシング)。明日の第8戦でも坂口は3番手からスタートすることになった。

第7戦決勝はこのあと午後4時20分から、第8戦決勝は明日午前10時15分から、いずれも15周で行われる。

第7戦、第8戦PP #37小高一斗(FTRSスカラシップ)のコメント
走り始めからずっと調子が良くて、今回はいけるんじゃないかなと思っていました。予選は23秒台に入れておけば大丈夫だと思ったんですが、大湯選手についてこられちゃったんで、ヤバイと思って最後ギリギリまで攻めてタイムを出しました。ロングランも練習から速いタイムで走れてるんで、決勝は問題ないと思います。富士みたいにバトルが出来るコースじゃないんで、スタートちゃんと決めて。自分がミスしない限り抜かれないと思うんで、集中して走ります。
第7戦、第8戦2位 #11大湯都史樹(エヴァ弐号機RT)のコメント
ポールとりたかったんですけど、あと少し足りなかったなと。自分の判断で一旦ピットに入ってタイヤを冷やそうと思ったんですけど、それが結果的に良くなかったです。結果的にはドライバーとして甘かったなと。練習の時からちょっとした温度の変化でだいぶタイムが変わったりしていたので、それを踏まえた上でも選択がまずかったです。決勝はスタートで2番以上、できればトップを取りたいです。なかなか抜けないんで。タイムが僅差だと自分の得意なところで詰まってしまい、徐々に離されちゃうので。
第7戦、第8戦3位 #9阪口晴南(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)のコメント
練習走行から厳しい状況が続いていて、5、6番あたりが取れればな、という感じでした。昨日チームと考えて、予選はいい方向に持って行けたと思います。もうちょっとという状態の割に順位は悪くなかったなという感じです。赤旗の影響はありませんでした。もう結構走ってて、ピットに入っちゃいましたから。23秒は速いと思いますけど、決勝はあのタイムは出ないと思います。グリップの下がった中でどうなるか、というのが決勝のポイントだと思います。とりあえず落ち着いてスタートを決めて、相当抜けないコースなんで序盤で前に出て、という感じにしたいです。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiryoyuki MINAMI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第8戦SUGO公式予選結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2016/07/23) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2016 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoDriverCarTimeBehindGapkm/h
137小高 一斗FTRSスカラシップF4R1'23.802--159.129
211大湯 都史樹エヴァRT弐号機tanzen Rn-sR1'23.900 0.098 0.098158.943
39阪口 晴南HFDP/SRS/コチラレーシングR1'24.026 0.224 0.126158.705
436宮田 莉朋FTRSスカラシップF41'24.089 0.287 0.063158.586
525高橋 知己点天&イーストアップwith Field1'24.098 0.296 0.009158.569
67石坂 瑞基HFDP/SRS/コチラレーシング1'24.218 0.416 0.120158.343
788川端 伸太朗SUCCEED SPORTS F1101'24.310 0.508 0.092158.170
860川合 孝汰DENSOルボーセF41'24.324 0.522 0.014158.144
914根本 悠生東京トヨペットGUNZE KCMG1'24.352 0.550 0.028158.091
104河野 駿佑グッドスマイル初音ミクF1101'24.385 0.583 0.033158.030
1162平木 湧也DENSOルボーセFTRS1'24.402 0.600 0.017157.998
1210大滝 拓也SRS/コチラレーシング1'24.521 0.719 0.119157.775
138上村 優太HFDP/SRS/コチラレーシング1'24.535 0.733 0.014157.749
1463ファン ドユンVSR Lamborghini SC1'24.668 0.866 0.133157.501
1516篠原 拓朗Media Do Kageyama F1101'24.756 0.954 0.088157.338
1689清原 亮太SUCCEED SPORTS F1101'24.800 0.998 0.044157.256
1761平木 玲次DENSOルボーセF41'24.813 1.011 0.013157.232
1821DRAGONRSS F1101'24.972 1.170 0.159156.938
1966橋本 陸Skill Speed1'24.987 1.185 0.015156.910
2083武平 良介オートモデラーズカフェ+10・NRS1'24.989 1.187 0.002156.906
2129朝日 ターボヴァンガードGULFまるはF1101'25.011 1.209 0.022156.866
2258阿部 拓馬AEONガレージC F1101'25.012 1.210 0.001156.864
2352石澤 浩紀埼玉トヨペットGreen Brave1'25.206 1.404 0.194156.507
2418霜野 誠友SAccess Racing F1101'25.271 1.469 0.065156.388
2515勝亦 勇雅ノムメカルーカストF1101'25.450 1.648 0.179156.060
263池島 実紅AUTOBACS SUTEKINA F41'25.491 1.689 0.041155.985
2770平 優弥Leprix Sport F1101'25.554 1.752 0.063155.870
2817加藤 潤平ATEAM Buzz Racing F1101'25.562 1.760 0.008155.856
292佐々木 祐一仙台Day Dream Racing1'26.676 2.874 1.114153.853
3030中根 邦憲カーペットなかね家具/GULF1'27.261 3.459 0.585152.821
3113シュウジBMG F1101'27.622 3.820 0.361152.191
3223YUGOS2R Racing1'28.771 4.969 1.149150.222
---- 以上基準タイム(110% - 1'32.300)予選通過 ----
-51牛井渕 琴夏Silver Star Racingno time---
-50澤田 真治B-MAX RACING F110absebce---
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'24.085)を更新しました。

Japanese F3

JF3:第7,8戦鈴鹿 第7戦で坪井翔、第8戦で山下健太が2位表彰台、山下はランキング首位を死守 (TOYOTA)

 全日本F3選手権第7戦、第8戦が鈴鹿サーキットで行われ、第7戦はポールポジションの山下健太(TEAM TOM'S)が接触でリタイアも、坪井 翔(TEAM TOM'S)が2位表彰台。第8戦では山下が懸命の攻防で2位フィニッシュを果たし、ランキング首位の座を守った。

第7戦は山下健太(TEAM TOM'S #36)と坪井翔(TEAM TOM'S #37)が最前列グリッドからスタートを切ったが山下は接触リタイア、坪井が2位表彰台を獲得

第7戦は山下健太(TEAM TOM'S #36)と坪井翔(TEAM TOM'S #37)が最前列グリッドからスタートを切ったが山下は接触リタイア、坪井が2位表彰台を獲得

 全日本F3選手権の第4大会(第7戦、第8戦)が6月11日(土)と12日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。

 通常スーパーフォーミュラと併催される全日本F3であるが、今大会はスーパー耐久との併催。

 今季のF3でトヨタは、山下健太と坪井 翔の2名をTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーとして支援する。20歳の山下は、過去2年連続でランキング2位となっており、F3参戦3年目となる今季は悲願のチャンピオンを目指す。山下は開幕からの2戦を連続勝利。第5戦で今季3勝目を挙げ、目下ランキング首位に付けている。

 昨年FIA-F4の初代王者に輝き、今季よりF3にステップアップした21歳の坪井は、デビューイヤーでまだ勝利こそないものの、開幕からの6戦全てで表彰台(2位2回)フィニッシュを続けている。

 11日(土)午前8時30分から第7戦の予選(10分間)が開始。TDPドライバーの2名は先陣を切ってコースインし、2周のウォームアップ周回の後、3周目にアタック。先にコースインした坪井がトップタイムをマークすると、それを山下が上回り、ポールポジションを獲得。坪井が続き、ライバル勢をやや引き離す形でTDPドライバーの2名が最前列グリッドを独占することとなった。

 10分間のインターバルの後に行われた第8戦の予選も第7戦と同様の展開となり、ライバル勢が4周目までアタックしたのに対し、TDPの2名は3周目のアタックで1-2のタイムをマーク。山下が連続ポールポジション、坪井が2番手から決勝に臨むこととなった。

 朝の予選に続き、午後1時20分に第7戦の決勝が開始された。気温28度と、午前中よりも気温が上がる中でスタートが切られ、ポールポジションの山下に、2番手の坪井が迫るも、山下は何とかこれを抑えて首位をキープ。これに続いた坪井だったが、ストレートスピードで上回るライバル勢に2周目の1コーナーと130Rで続いてかわされ4位に後退。

 首位を行く山下は、一時は2位に2秒近い差をつけていたが、ライバルにじりじりと詰められ、首位争いの攻防が展開された。何とか首位を守り続けた山下だったが、9周目のシケイン進入でライバルが山下のインを突くも止まりきれず、アウト側の山下に接触。山下は車体後部にダメージを負い、レースを終えることとなってしまった。

 坪井は山下のリタイアにより3位でチェッカーを受けたが、その後、山下に接触した車両がペナルティを受けることとなり、坪井は繰り上がって2位に。ランキング上位の山下らが決勝ノーポイントに終わったことで、坪井はランキング2位に浮上した。

 12日(日)は朝から断続的な雨模様となったが、F3の決勝レース開始までに雨は止み、路面は乾いていったため、全車スリックタイヤでレースに臨んだ。

 2番手グリッドを獲得していた坪井は、スタート前のインストレーションラップ中にトラブルが発生。スタートまでに修復することが出来ず、無念のリタイアとなった。これで坪井の開幕からの連続表彰台記録は7で途切れることとなった。

 午後1時40分からのフォーメーションラップに続き、第8戦決勝(17周)がスタート。ポールポジションの山下は好スタートで首位を守るも、第7戦同様、後半の高速セクターで上回るライバル勢の追い上げを受けることに。

 懸命に後続を抑えた山下だったが、12周目のストレートから1コーナー進入でかわされ、2位に後退。更にライバルの追撃を受け、ファイナルラップの最終シケインまで、テール・トゥ・ノーズでの2位争いが続いたが、山下はこれを凌ぎ切り、2位でフィニッシュ。ランキングを争うライバルよりも前でフィニッシュしたことで、ランキング首位の座を守った。

第7戦で2位表彰台を獲得した坪井翔

第7戦で2位表彰台を獲得した坪井翔

両レースポールポジション、第8戦で2位に入り、ランキング首位を守った山下健太

両レースポールポジション、第8戦で2位に入り、ランキング首位を守った山下健太

トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部

Japanese F3

JF3:第8戦鈴鹿決勝会見 「21号車が現時点では最多勝。B-MAXとしてもニスモの一員としても嬉しく思います」(#21高星明誠)

優勝 #21高星明誠(B-MAX NDDP F3)
f3-rd8-r-pc-takaboshi 昨日はラッキーで優勝することができて。でも前の二人のペースには全然ついていけなかったので、そこが第8戦の課題でした。
そこはエンジニアさんがクルマを仕上げてくれたのと、路面コンデイションがダンプだったのが味方してくれた感じで、レース内容は良かったと思います。
スタートも坪井選手がリタイヤしたことで実質4位になり、スタート自体もすごく良くて2位に上がれました。スプーンが少し濡れていて、ちょっとミスしたところを千代さんに抜かれちゃったんですけど、チャンスはあると思ってついて行きました。序盤のペースがいいというのがわかったのでずっとプレッシャーをかけてて、その中で千代選手がヘアピンでミスしたところを僕がバックストレートで差すことができました。山下選手もデグナーでミスをしたところで差を詰めることができ、次の1コーナーで前に出ました。展開的にも付ついていましたが、速さも証明できたと思います。
(佐々木)大樹くんと合わせて4勝することができて、21号車が現時点では最多優勝ということになり、そこはB-MAXレーシングチームとしても、ニスモの一員としても嬉しく思います。
2位 #36山下健太(ZENT TOM’S F312)
f3-rd8-r-pc-yamashita スタートはまずまず決まって、序盤でリードを築けたんですが、2~3周でタイヤがあったまってからは後ろとペースが変わらないのも見えてました。タイヤマネジメントとかそういう余裕はなくて、ずっとプッシュしていました。プッシュしている中でもどんどん追いつかれてしまいました。
高星選手に前に出られてからも付いて行こうと思ったんですが、セクター1はこっちが速くてもセクター3、4で離されてしまいました。スリップが使えなければもう1台にも抜かれていたと思います。
トムスが得意だった鈴鹿でこういうことになったので、シリーズは厳しくなりましたが、なんとかします。
3位 #22ヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)
f3-rd8-r-pc-mardenborough レースはまあまあの結果でした。スタートは濡れている側のグリッドだったので、千代選手に抜かれてしまいました。
今日はセクター3がトリッキーで、特にスプーンが滑りやすかったですね。
今週末はいろんなことがあってがっかりしましたが、次の富士ではいつでも勝てるように準備をして臨みたいと思います。
Nクラス優勝 #9廣田築(アルビレックスF306 TLM)
f3-rd8-r-pc-hirota 今日は難しいコンディションの中でアルビレックスレーシングチームの皆さんがクルマを仕上げてくれて、完璧なレースをすることができました。
スタートで初めて順位を上げることができて、クラストップで走行していました。後ろから片山選手が来ていましたが、差を詰められることなくレースできました。
昨日走って改善点が見えていたので、今日は序盤勝負と思ってセットアップしました。その影響でコンディションの良くなった終盤にペースが上げられず、ファステストが取れなかったのは残念です。
今回クルマも仕上がってきて2連勝できたので、次の富士も自信を持って臨めます。
Nクラス2位 #30DRAGON(B-MAX Racing Team F306)
f3-rd8-r-pc-dragon 今日は難しいコンディションの中で、どちらのセットに振るか迷いました。クルマを変えたことで自分では判断つかなかったので、エンジニアに任せてフルドライのセットで行きました。
序盤東コース側は乾いていたんですけど、西コースが濡れていたので、タイヤが出来上がってくるまではすごく苦しくて、そこで前を抜くのに時間がかかって差を広げられてしまったので、今この位置にいるのかなと思います。
結果的にはいつも2位にいるということで、早くこの位置から脱したいというのが切なる願いです。今までこだわってきたクルマを諦めて今回1位3位の両名と同じクルマにしたのが良かったのかなと思います。次回はホームコースなので頑張っていきます。
クラス3位 #78片山義章(Petit LeMans Racing F306)
f3-rd8-r-pc-katayama 難しいコンディションで、プッシュして行ったんですがスピードが乗らず、一番気をつけていたスプーンで飛び出して順位を下げてしまいました。そこからはいくらプッシュしてもペースが上がらず、課題を感じました。
昨日のクラッシュもあり、自分の中で壊さない、ということに囚われたのが敗因かなと思います。
次は気持ちを切り替えて2連勝したいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第8戦鈴鹿決勝 接戦を制し#21高星会心の2連勝!!

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#21高星会心の2連勝!!
全日本F3選手権第8戦の決勝レースが6月12日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選5番手からスタートした#21高星明誠(B-MAX NDDP F3)が接戦を制し、昨日に続いて2連勝を飾った。
Nクラスも#9廣田築(アルビレックスF306 TLM)が独走で2連勝した。

第8戦決勝は午後1時40分より17周で行われた。
朝から時折降っていた雨はこの時点では上がっており、路面は東コースはほぼドライ、西コースの一部に濡れた箇所が残る状態。
そのため全車スリックタイヤを装着してスタートに臨むことになったが、予選2番手の#37坪井翔(トムス)だけは燃料ポンプの不調からピットでエンジンがかからず、グリッドにすらつけないままリタイヤとなってしまった。

スタートでトップに立ったのはポールポジションの#36山下健太(トムス)。
予選5番手から見事なスタートを決めた高星が2位にジャンプアップし、#23千代勝正(B-MAX NDDP)が3番手に付ける。

1周目のスプーンでわずかにミスをして130Rで一旦は千代の先行を許した高星だったが、そこからハイペースで追い上げて9周めの130Rで千代のインをついて2位を奪い返すと、そのまま山下との差を詰めにかかり、11周め終わりのストレートでアウトから並びかけて1コーナーでトップに躍り出た。

山下はその後、10周めに千代を抜いて3位に浮上してきた#22ヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP)の激しいチャージを受けることになるが、山下はこれをことごとく退け、高星に離されずに追い上げていった。
その差はファイナルラップを迎えた時点でもわずか0.9秒。
しかしトップを奪い返すには今ひとつ決め手を欠き、高星が昨日に続いて2連勝を達成。
山下も最後のシケインでアウトから仕掛けてきたマーデンボローを抑えて2位フィニッシュ。
しかしファステストラップの1ポイントは3位フィニッシュしたマーデンボローのものとなった。

Nクラスはスタートでトップに躍り出た#9廣田が後続のバトルに乗じて着実にリードを広げ、こちらも昨日に続いて2連勝を挙げた。
2位には序盤4位まで後退しながら着実に順位を上げてきた#30DRAGON(B-MAX)がつけ、#78片山義章(プチルマン)は昨日のクラッシュが祟ってか今ひとつペースを上げられずに3位に終わった。

次戦の舞台は再び富士スピードウェイ。
7月16-17日開催だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第8戦鈴鹿決勝結果

SUZUKA ”S耐”サバイバル -RIJ- (2016/06/12) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet/Dry
2016 Japanese Fomura3 Championship Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
1211高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A411732'48.882
2362山下 健太ZENT TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ31170.993
3223ヤン・マーデンボローB-MAX NDDP F3
Dallara F314
Volkswagen A41171.412
4234千代 勝正B-MAX NDDP F3
Dallara F315
Volkswagen A41173.288
525石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011717.735
6126牧野 任祐TODA FIGHTEX
Dallara F314
TODA TR-F3011722.888
777阪口 晴南HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1723.618
888大津 弘樹HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1724.767
939三浦 愛EXEDY B-Max F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311730.759
102810山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
TOYOTA TOM'S TAZ311754.175
119N1廣田 築アルビレックスF306TLM
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE171'26.203
1230N2DRAGONB-Max Racing team F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE171'36.258
1378N3片山 義章Petit LM Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE171'37.236
1410N4岡崎 善衛GlocalアルビTLM
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE171'39.137
155N5アレックス・ヤンALEX YANG Hanashima F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE171'50.569
---- 以上規定周回数(90% - 15Laps)完走 ----
-37-坪井 翔ZENT TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ31D.N.S
  • Fastest Lap: CarNo.22 ヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3) 1'54.908 (15/17) 181.93km/h

Japanese F3

JF3:第8戦鈴鹿公式予選 トムスが2戦連続でフロントロー独占。#36山下連続ポール

鈴鹿サーキットで行われている全日本F3選手権第8戦の公式予選は、#36山下健太(ZENT TOM’S F312)が第7戦に続いてポールポジションを獲得。#37坪井翔(ZENT TOM’S F314)も2番手につけ、2戦連続でトムスがフロントローを独占した。
Nクラスは#78片山義章(Petit LM Racing)が連続でポールを獲得した。

f3-rd8-q-yamaken-pp f3-rd8-q-37 f3-rd8-q-23 f3-rd8-q-78 f3-rd8-q-9 f3-rd8-q-30

第8戦の公式予選は午前8時50分より10分間で行われた。
第7戦では山下がたった1周だけのアタックを行ったが、このセッションではチームメイトの坪井もそれに倣い、トムス勢は揃って1周だけのアタックを行った。
その結果、山下が1’52.314、坪井は1’52.593といずれも第7戦のタイムを上回っていた。

一方B-MAX勢はここでも2周のアタックを敢行。
しかし#23千代勝正が4周めに記録した1’53.018が最高でトムス勢の後塵を拝する結果に。
#22ヤン・マーデンボローが4番手、#21高星明誠が5位にとどまる。
#12牧野任祐、#2石川京侍の戸田レーシング勢が6位、7位を占め、HFDPの#7阪口晴南、#8大津弘樹は8、9位に終わった。

Nクラスは片山がここでも速さを見せ、2位にコンマ6秒の差をつけてトップ。
2番手には#9廣田築(アルビレックスRT)がつけ、#30DRAGON(B−MAX)は3番手に終わった。

第8戦決勝は明日午後1時40分より17周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

Japanese F3

JF3:第8戦鈴鹿公式予選結果

SUZUKA ”S耐”サバイバル -RIJ- (2016/06/11) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2016 Japanese Fomura3 Championship Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
136山下 健太ZENT TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'52.314--186.132
237坪井 翔ZENT TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311'52.593 0.279 0.279185.671
323千代 勝正B-MAX NDDP F3
Dallara F315
Volkswagen A411'53.018 0.704 0.425184.972
422ヤン・マーデンボローB-MAX NDDP F3
Dallara F314
Volkswagen A411'53.031 0.717 0.013184.951
521高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A411'53.074 0.760 0.043184.881
612牧野 任祐TODA FIGHTEX
Dallara F314
TODA TR-F3011'53.239 0.925 0.165184.611
72石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'53.384 1.070 0.145184.375
87阪口 晴南HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1'53.774 1.460 0.390183.743
98大津 弘樹HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1'54.533 2.219 0.759182.526
103三浦 愛EXEDY B-Max F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'54.930 2.616 0.397181.895
1128山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
TOYOTA TOM'S TAZ311'56.170 3.856 1.240179.954
1278N片山 義章Petit LM Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'57.740 5.426 1.570177.554
139N廣田 築アルビレックスF306TLM
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'58.405 6.091 0.665176.557
1430NDRAGONB-Max Racing team F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'58.411 6.097 0.006176.548
1510N岡崎 善衛GlocalアルビTLM
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'58.775 6.461 0.364176.007
165Nアレックス・ヤンALEX YANG Hanashima F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'59.470 7.156 0.695174.983
---- 以上基準タイム(110% - 2'03.905)予選通過 ----

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ SKT EXE SLS、目まぐるしい路面変化に、またも目前のポイントを逃し、ノーポイントのまま暗中模索のシーズンを終える (Arnage)

gt-rd8-arnage-17

 最終戦は、第8戦もてぎラウンド。栃木県にあるツインリンクもてぎでおこなわれる250kmのレースが、2015年SUPER GTシリーズの総決算となる。

 前戦オートポリスでは、惜しくもポイント獲得こそ逃したものの久しぶりのアルナージュらしいレース運びで無事にレースを終えることできた。ただし、もてぎラウンドまでのインターバルは2週間足らずとメンテナンス期間としては短い。そんな中チームは最後まで万全の状態で戦うべく入念なチェックとメンテナンスを行い、エンジニアがいくつかのセッティングのアイデアを盛り込んだクルマを準備した。第8戦もてぎラウンドを戦うのは、第4戦富士ラウンド以来の加納、Nanin Indra-Payoong選手のコンビ。そして、これまで通り、安岡選手がアドバイザーとして2人を手厚くサポートする体制で挑んだ。

November 14th Qualifying

  • 天候:雨 路面:ウェット 気温:13℃→13℃ / 路面温度:16℃→14℃ 入場者;17,000人

gt-rd8-arnage-01  雨の多かった2015年のSUPER GTを象徴するように、最終戦のレースウィークもウェットコンディションでのスタートとなった。9時からの公式練習は、第5戦鈴鹿ラウンド以来3戦ぶりに、Nanin選手がSKT EXE SLSのステアリングを握って走行を開始した。マシン自体に特にトラブルはなかったが、雨脚が弱まるとコースに濃い霧が立ち込める難しいコンディションに加え、昨年とはまったく性格の違うレインタイヤに雨用のセットを見直さなければならず、チームはセッティングに苦心した。タイヤの状態からはセットを決めることが難しく、ドライバーのコメントのみに頼らざるを得ない。セッティングがなかなか決まらない中、ピットインのたびに、エンジニア、加納、Nanin両選手、アドバイザーの安岡選手が話し合う場面が見られた。それでもSKT EXE SLSは時間いっぱいまでに36周を走行することができ、Nanin選手と加納選手が交互にマシンの感触を確かめて、午後の予選へ向けてのセットアップの方向性も決まった。(ベストラップはNanin選手が27Lap目に出した1'59.685)

gt-rd8-arnage-02  午後になってもウエットコンディションは変わらず、冷たい雨のそぼ降る中で14時から予選が行われ、Nanin選手がQ2進出を目指してアタックを開始した。午前中の公式練習で得たセットの延長でQ1に臨んだArnage Racingだったが、今シーズンのこれまでの流れは変えることはできず、思うようにタイムを出すことができない。Nanin選手は2'01.135をレコードしたものの22番手に沈み、SKT EXE SLSは今シーズン一度もQ1突破を果たせぬままで、最終戦の予選を終了した。この雨用のセッティングはこのまま決勝に使うことができないと判断したチームは、翌日の決勝に向けてセッティングを見直すことになった。とはいえ、日曜日は天気が好転するとの予報も出ており、セットの方向性を決断できないまま、Arnage Racingは最終戦の決勝日を迎えることになった。

November 15th Race Day

  • 天候:曇 路面:セミウエット 気温:20℃→20℃ / 路面温度:19℃→21℃ 入場者:33,000人

gt-rd8-arnage-13  天気予報では曇りマークが出ていたものの、決勝日となる日曜の朝になっても雨はやむ気配を見せず、9時からのフリー走行は時折強く降る雨の中でスタートした。前日夜遅くまでセットを見直して煮詰めた結果、決勝日の朝のフリー走行ではタイヤとマシンのフィーリングが良くなったというNanin選手と加納選手のコメントに、チームはこのままのセットで決勝に臨む算段をつけた。ただ、午後の天候次第ではセットの方向性がまったく変わる可能性もあり、状況は予断を許さない。予報通り雨は上がり、空は明るくなっていたが、路面はまだまだウェット状態から回復しないまま、決勝の時が迫っていた。

gt-rd8-arnage-16  決勝前の8分間のフリー走行が10分早いスタートとなり18分間となったため、SKT EXE SLSはハードタイプのレインタイヤを装着し、スタートドライバーのNanin選手がコースに出た。路面はまだまだ完全にウエットの状態で、各マシンが水しぶきを上げて走行する状況だったが、空は更に明るさを増して天候好転の兆し。このままでいけばドライでの走行が可能かつ有利であるとのNanin選手のコメントに、チームはマシンをピットに入れてドライタイヤに交換、グリッドにマシンを並べた。ところがグリッドウォークが始まって間もなく、空が再び暗くなり雨粒が落ちてきた。通り雨とはいえ、路面的にはすっかりウェットコンディションに戻ってしまった。ウェット路面がどこまで続くのか。53Lapを走るもてぎラウンドで、最も早いドライバーチェンジのタイミングである18周(*1人のドライバーがレースの3分の2以上を周回してはならない)までレインタイヤを保持することが可能なのか。グリッド上で緊急の話し合いが行われ、Arnage Racingは再びハードタイプのレインタイヤを再装着することをチョイス。13時40分、パレードラップとフォーメーションラップのあと、250kmの最終戦もてぎラウンドがスタートした。スタート直後から再び空は明るくなり始め、数ラップのうちに太陽が顔を覗かせたが、路面はウェットコンディションのまま、SKT EXE SLSは終始順調で、固いレインタイヤをチョイスしたことが功を奏し、22番手からスタートしたNanin選手は、10Lap目で17位、13Lap目で15位と、徐々にポジションを上げていく。どんどん乾いていく路面にマシンをピットインさせるチームが続出するなか、SKT EXE SLSは見かけ上の順位を6位まで上げていた。24Lap目に入ったときに500クラスの車両と300クラスの車両が接触するアクシデントが起きてセーフティーカーがコースイン、これを好機とチームはNanin選手をピットに呼び戻して給油ののちドライタイヤに交換、加納選手が14位でコースに復帰した。コースを整備し隊列を整えるためにセーフティーカーが4周ほどマシンを先導し、28Lap目、レースが再開された。ポイント圏内がまた、近づいている。追い上げをかけるべく加納選手の激走が始まった。しかし、次の周回、3コーナーでコース上の水に乗ってしまったか、加納選手は痛恨のスピンアウト。後続のクルマを避けるために進入したグラベルでスタックしてしまった。幸いマシンにダメージはなく、無事にコースに戻ることができたが順位は23位まで後退した。その後、加納選手は1分53秒台の好タイムで最後まで走りきり、22位でチェッカーを受けることができた。

 Arnage Racingはまたしても目前のポイントを逃し、一度もドライバーズポイントを手にすることなく、波乱の2015年SUPER GTシーズンを終了した。

ドライバー 加納政樹
gt-rd8-arnage-03  お疲れ様でした。今日はコンディションの変化が目まぐるしかったんです。ほぼドライの状態で、ナニンくんもミディアムのレインで行って順位を上げてくれて、SCが入って、ぎりぎりピットにも滑り込むことができて…っていう流れの中で、15位くらいで(コースに)戻ったんですけど、リスタートの2周目くらいに、ちょっとアウト側のまだ濡れてるところに乗ってしまってスピンしてしまったのが、ちょっと悔しかったです。最近ああいうのはなかったし、そのあとの晴れの状況でクルマの様子を探り探り、ペースをもうちょっと上げれそうな感じもしてた時だっただけに、レース自体の流れを止めしまったのが悔やまれる。もう一つは、そんな中でまわりとのタイムの比較であったりとか、ブレーキやったりとか、トラクションコントロールやったりとか、路面の変化に対してアジャストしていけるように安岡くんとやり取りしながらやってたんですけど、ABSとかの状況が路面と合わせれてなかったためか息継ぎ症状が出て、最初はそんなことはなかってんけど、どんどんどんどん乾いていく傾向になればなるほど、その症状が出てきたんで、もう少しそういうところが対応できるようにするべきやったかなと。これは、もう経験でしかないと思うし、そういう路面変化に対しては即座に車の動きをアジャストしていかなあかんので、まだ経験せなあかんことがいっぱいある、まだまだ足りてない(笑)この一年間振り返ってみて、いろんなことがあったシーズンやったけど、クルマも新しく変わって、ちらほらまたアルナージュらしいレースができるようになって得た部分もあると思うんで、それをまた次にピシッと生かせるようにせなあかんし、自分自身もそういった部分を見つめ直さなあかんと思います。でも最後は、なんとか完走はできたかな。悔しさ残りますけど、良かったと思ってます、ありがとうございました。
ドライバー Nanin Indra-Payoong
gt-rd8-arnage-09  今日のレースは、いつものように頑張ったんですけど、僕がスターティングドライバーでほんとはスリックで行きたかったんです。スリックでノータイヤチェンジがプランだったんですけど、スタートの5分前くらいから、雨が降ってきて、ウェットにしましょうって、伊藤さんとみんなと相談しました。で、ウエットのミディアムでいって、やっぱり最初の2~3周はほんとにタイヤが温まらなくて、ほんとに難しかったです。タイヤが温まってからはペースが良くなって、できれば18周までそのまま走れたらタイヤ交換でドライバーチェンジもできると思ってたところ、ちょうど24周でセーフティーカー。ほんとに、パーフェクトなタイミングだったです。ほんとに、ハーフウェットとハーフドライっていうか、難しいコンディションで、とてもいい経験でした。今年もいろんなことが勉強できるいい年でした。できれば、来年またチャンスがあったら、アルナージュの皆さんとレースをやりたいなと思います。ありがとうございました。
アドバイザー 安岡秀徒
gt-rd8-arnage-10  えーお疲れ様でした…っていつも言ってるんですけど、今回はほんとに疲れました。苦しかった週末なんですけど、レース自体はその中では一番良かったかなって気がしてるんですけど、もちろん、完走できてよかったっていうのと、ポイントに届かなくて悔しかったっていう気持ちはあり、特に今シーズンドライバーズポイントはゼロ点ですので、ほんとに悔しい。そういう絶対にポイントが欲しいという状況の中で、すごい苦しい流れの週末となり、もやもやしてました。去年までだったら「この延長で行けばより良いシーズンが送れる」という感触があったんですけど、今年は終始苦戦しまして、最後コンディションがウエットになって、(それが主たる要因だと思うんですけど、)苦しんだ。でもほんとに難しい一年でした。ペース的に箸にも棒にもかからないっていうのって、僕は今までないんです。僕は雨が得意なので、どっかで雨が降ってくれると必ずそこで輝けて、それでよかったと思えるというか、希望が持てる。でも今年は、速く走れないフラストレーションがドライバー側にあって、走らせてる側のストレスもチーム側にあって、そういう、暗中模索を続けたシーズンだったなとほんとに思います。今日のレースの話を戻すと、ナニンくんはナニンくんでベストを尽くしてポジションを上げて加納さんにつなげて、加納さんもSC状態からのスタートということで、タイヤをあっためるのが難しい、逆にタイヤがあったまってない状態で前後に車がいる状態だったので、普通のインタミディエイトのスタートよりも難しかったと思います。そこはもう経験の部分で、この先につなげていきたいと二人で話してます。で、ナニンくんは逆に言うともうちょっと勉強しないとダメだ(笑)そういう感じです。一年間お疲れ様でした。

<一年を振り返って>

 チーム結成から3年目となった2015年のシーズンは、マシンスイッチから始まり、車両の性格もなかなかわからぬまま、シーズン半ばにはクラッシュという大きな試練にも見舞われ、終始苦しみ続けた一年でした。振り返れば全戦完走はおろか8戦中2戦でリタイヤという苦杯を嘗め、一度もドライバーズポイントを取ることができませんでした。とはいえ、これまで以上に温かいご支援をお寄せくださるスポンサーやファンの皆さまに、何度も苦しい場面で助けていただき、今シーズンも一年間、最終戦まで戦うことができました。応援してくださったスポンサーの方々には深く感謝いたします。

 Arnage Racingは来る2016年シーズンに向けて準備を進める所存ですので、引き続き応援宜しくお願いいたします。

 一年間ありがとうございました。

Arnage Racing

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎフォトギャラリー

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:2015年シリーズチャンピオンのコメント

ドライバーズチャンピオン

GT500クラス

松田次生(#1MOTUL AUTECH GT-R)
gt-2015-pc-matsuda 本当にまだ信じられない感じです。今年を振り返ると開幕戦をトラブルでリタイヤして「流れが悪いな」と思ったんですけど、第2戦で勝って。でもそこから第6戦まで波に乗れず、ポイントを取るのが精一杯の状況でした。いろいろ課題もあったし、何がダメなのかを見直して臨んだオートポリスでミラクルに勝つことができて、そこで流れが変わりました。一番大きなポイントはオートポリスだったと思います。
昨日も公式練習で雨が少ない時に2位に上がれました。ちょうどマッチングするいいタイヤがあったので。予選は予想外に雨が降ってしまいましたけども、決勝の前に雨が降りましたが、僕たちにとっては恵みの雨でしたね。その分、ロニー選手がそれを生かして本当に凄い走りをしてポジションを上げてくれましたし、ピットも今年最速の作業をしてくれたので、あとは僕がポジションを上げた時に押さえ切りたいと思いました。平川選手との接触もありましたが、12号車が4番手という表示を見た時に、今日は無理に1位を取りに行くよりきっちり2位でチャンピオンを取りに行こうと。
最多勝記録はお預けになっちゃいましたけど、それはまた来年の目標としてやっていきたいと思います。
一番はチーム、鈴木監督とロニー選手とあとミシュランタイヤ、一番苦しい時に支えてくれた家族に感謝して。一人でとれるものじゃないんで、みんなに感謝したいです。
ロニー・クインタレッリ(#1MOTUL AUTECH GT-R)
gt-2015-pc-quintarelli 正直1日前はチャンピオン無理かなと思った。オートポリスのスタート前も同じ気持ちだったけど、諦めない気持ちで決勝を走ろうと。今日はスタート前はスリックタイヤでいけそうな路面だったので選択にすごい悩んでたら、雨が降ってくれて、迷いがなくなってレインタイヤと決まったら自信がつきました。少ない雨の量にタイヤのマッチングが良くて、路面が乾いてくればさらにペースアップができる。僕の第一スティントの課題は硬めのタイヤなので問題はスタートだけでしたが、そこもうまくいった。あとは目の前で12号車がピットに入っていくのが見えたので、そこからはチャンスと思ってフルプッシュで走って、まだガヤガヤしてるところに12号車がつかえている前に出ることができた。その1周の差、ピット作業の速さの差が出たと思います。
ツギオもオートポリスと同じように強い気持ちで後ろを押さえてくれると信じて見ていました。このレースで5年ぐらい僕の人生が短くなったんじゃないかな(笑)
ツギオも今年の夏くらいから努力してすごいシェイプアップしてくれた。今年はすごい感謝してる。アスリートになったね。

GT300クラス

アンドレ・クート(GAINER TANAX GT-R)
gt-2015-pc-couto 最高の気分です。GTに参戦して今年で7年になります。僕はマカオの生まれですが、スーパーGTのことは参戦するずっと前から知っていて、ずっと走りたいと思っていたし、プレイステーション1のソフトが出た時にはすぐに買いに行って遊んでました。
チャンピオンを獲得できたことで、夢が叶いました。一番の目標を果せて本当に嬉しいです。これからもGTを続けていきたいと思います。来年が楽しみです。
(今年の勝因はタイヤのパフォーマンスも影響しているのではないか)もちろんそれもあるが、他のチームがミスをしてレースを落としていたのも大きいと思います。僕一人でチャンピオンを取れたとは思っていません。チヨ、トミタ、3人の結果だと思っています。チーム全員でとったチャンピオンです。

チームチャンピオン

GT500クラス

鈴木豊(NISMO監督)
gt-2015-pc-suzuki シーズンを迎えるにあたり、松田選手の最多勝とロニー選手の4度目のチャンピオンを目標にしていました。ロニーの4度目のチャンピオンは実現しましたが、松田選手の記録はまた来年に持ち越しです。この二つの目標の他に考えていた課題は「強いチームを作る」ことでした。我々はメーカーのワークスチームということもあって新規則が導入された去年はアドバンテージがありましたが、今年は他も追いついてきてアドバンテージがなくなると思っていました。クルマの速さだけではなくて強いチーム作りを目指してきました。今シーズンは歯車の噛み合わないレースが続いていましたがオートポリスで修正できて。昨日の予選でも苦しい状況があったんですけど「このチームならできる」という自信が3割か4割ぐらいはありました。今日はそれを実現できて、最終戦にしてやっと課題が達成できたかなと思います。
ロニーは向上心が強く、その分我々にも「もっともっと」と要求もしてくる。それに応えようと頑張った結果、今年はピットミスが全くありませんでした。ドライバーに負けないぐらいチームクルーもアスリートでした。

GT300クラス

田中哲也(GAINER監督)
gt-2015-pc-tanaka ありがとうございます。去年はドライバーズタイトルが取れませんでしたが、今年は両方取ることができました。チームオーナーをはじめ、タイヤメーカーさん、メカニック、みんなの頑張りで取れたチャンピオンです。速いとき速くないときありましたけど、開幕戦以来10号車、11号車のどちらかが毎戦表彰台を取れました。それができたのはチーム力がかなりあるということを証明できたかなと思います。理想を言えばランキング1位2位取りたかったんですけど、それはできなかったんで、来年はそれを目指して頑張っていきたいと思います。
今年タイトルが取れたのは、GT-Rが安定して早かったこと、ミスがなかったことが大きいです。ついてないな、ってのはありましたが。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ カルダレッリ/平川組 LEXUS RC Fがポール・トゥ・ウィンで今季2勝目! GT300クラスの嵯峨/中山組トヨタ プリウスも圧倒的な速さで2勝目を挙げる (TOYOTA)

 SUPER GTの今季最終戦(第8戦)がツインリンクもてぎで行われ、ウェットスタートから乾いていく難しいコンディション、途中セーフティカー導入という波乱のレースを、アンドレア・カルダレッリ/平川亮組 KeePer TOM'S RC F 37号車がポール・トゥ・ウィンで制し今季2勝目を挙げた。GT300クラスでも、ポールポジションから圧倒的な速さを見せた嵯峨宏紀/中山雄一組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車が、セーフティカーランでマージンを失い、順位も落とすも、後半猛烈な追い上げを見せ、ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げた。

ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げたKeePer TOM'S RC F 37号車のアンドレア・カルダレッリ(左)と平川亮(右)

ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げたKeePer TOM'S RC F 37号車のアンドレア・カルダレッリ(左)と平川亮(右)

 11月14日(土)~15日(日)の両日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎでSUPER GTの第8戦(最終戦)「MOTEGI GT 250km RACE」が開催された。

 前戦オートポリスからわずか2週間。全8戦で戦われてきた2015年のSUPER GTも最終戦を迎えた。今季のSUPER GTは6チームがタイトル獲得の可能性を残しての最終戦となった。

 LEXUS GAZOO Racingでは、今季未勝利ながら2位2回、3位1回と着実にポイントを重ねて来た立川祐路/石浦宏明組のZENT CERUMO RC F 38号車が首位と13ポイント差の3位、夏の鈴鹿1000kmを制した伊藤大輔/ジェームス・ロシター組PETRONAS TOM'S RC F 36号車が17ポイント差の6位につけ、優勝で20ポイント獲得出来る最終戦での逆転の可能性を残して今大会に臨んだ。

 今大会は全車ウェイトハンデ無しの真っ向勝負。SUPER GTの中では短い250kmで争われた。

◆予選◆

 14日(土)、予選日のもてぎは朝から雨に見舞われ、路面は完全なウェット。気温13度、路面温度15度のコンディションで、午後2時よりノックアウト方式の予選が行われた。

 ウェットという事もあり、予選Q1(15分)のセッション開始から全車コースイン。予選前までは弱くなっていた雨が、セッション開始と共に強さを増していったが、各車タイヤを温めタイムアップ。セッション中盤にはLEXUS RC Fがトップ5を占めた。

 その後、ライバルにタイムを塗り替えられるも、逆転タイトルを狙う石浦の38号車が2番手、伊藤の36号車が3番手、ヘイッキ・コバライネンのDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が4番手、アンドレア・カルダレッリのKeePer TOM'S RC F 37号車は若干のミスがありながらも5番手タイム。関口雄飛のWedsSport ADVAN RC F 19号車が8番手につけ、LEXUS RC Fは5台がQ2へ進出。

 国本雄資がアタックしたENEOS SUSTINA RC F 6号車はタイムが伸びず10番手でQ1敗退となった。  予選Q2(12分)はさらに雨が強さを増す厳しいコンディションに。38号車の立川は2度にわたってコースオフを喫するなど、各車ぎりぎりでのタイムアタックを展開。

 セッション中盤以降、次々にタイムが塗り替えられていく中、37号車の平川が他車を大きく引き離すトップタイムをマーク。終盤にかけ、ライバル勢もタイムアップを図るも、平川のタイムは上回れず、37号車が開幕戦以来今季2度目となるポールポジションを獲得。

 36号車が4番手、38号車は6番手、39号車が7番手、19号車が8番手から明日の決勝に挑むこととなった。

 GT300クラスでは、朝の公式練習走行終盤にコースオフを喫し、車両にダメージを負ったTOYOTA PRIUS apr GT 31号車が何とか修復を終え、Q1(15分)の残り11分を切ったあたりでコースイン。限られた周回ながら中山雄一が健闘を見せトップタイム争いを展開。2番手をコンマ6秒以上引き離す速さを見せ、暫定トップでQ2進出を果たした。

 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車は20番手でQ2進出ならず。

 Q2(12分)はQ1よりも雨脚が強まり、31号車の嵯峨は一旦コースインしたものの、すぐにピットへ戻り、タイヤを交換。このタイヤ交換作戦は効を奏し、強まる雨にスピンやコースオフが多発する中、嵯峨宏紀が快走。他車を2秒近く引き離す圧倒的なタイムをマークし、今季2度目となるポールポジションを獲得した。

◆決勝◆

 15日(日)も雨が残り、朝のフリー走行もウェットコンディション。しかし、決勝レースの行われる午後には雨は止むという予報のため、路面が乾き始めていた決勝前のウォームアップランは、通常8分間のところ、18分間に延長して実施された。

 しかし、決勝レースが始まる直前、午後1時過ぎには再び雨が降り始め、全車ウェットタイヤを装着して走行開始。路面は濡れているものの雨はほぼ止み、雲の切れ間から青空が覗く、難しいコンディション下で、午後1時40分、パレードラップとフォーメーションラップに続き、決勝レース(53周)のスタートが切られた。

 まだ水煙が上がるコンディションの中、ポールポジションの37号車カルダレッリは首位をキープ。後方では、4位の36号車から6位の38号車まで3台によるバトルとなり、これを制した立川の38号車が4位で1周目を終えて戻って来た。4位に浮上した38号車は、さらにその勢いで3位の車両にも迫ると、やがて2位の車両のペースが落ちてきたこともあり、3台での2位を争いを展開した。

 10周目、6位を走行していたロシターの36号車がメインストレート上で突然スローダウン。駆動系のトラブルに見舞われ、そのままピットロード出口に車両を停めることに。逆転タイトルの可能性を残していた36号車だったが、ここでレースを終えることとなってしまった。

 ひとりのドライバーが走らなくてはならない最低周回数18周を過ぎると、ドライバー交代、タイヤ交換のために各車ピットへ。苦戦しポジションを落としていた6号車が19周目、22周目終了時には38号車、その翌周首位の37号車がピットイン。38号車はリアタイヤの交換時に若干のタイムロス。

 ライバル勢も次々にピットイン。一足先にピットインしていた38号車の石浦は、ライバルよりも温まっているタイヤの優位性を活かし、ポジションアップを狙ったが、GT300クラスの車両をかわそうとして、まだ濡れている路面に足をすくわれコースオフ。ポジションを落としてしまった。

 27周目、接触で大破した車両の部品がコース上に散らばったため、セーフティカーが導入。首位の37号車は10秒以上あった後続との差を失うことになってしまった。

 32周目、残り22周でレースは再開。この再スタート直後、前を行く周回遅れをかわそうとして、37号車の平川はライバルの先行を許すことに。2位に後退した平川は、再逆転を狙い、コーナー毎に並びかける猛追。39周目の最終コーナーでインをついて前に出たかに思われたが、アウトにはらみ、その隙を突かれて一気に4位に後退。

 しかし、平川は諦めることなく追い上げを継続。周回遅れで混み合う中、まだ濡れているラインもものともせず、縦横無尽のライン取りですぐに2位へ復帰。その勢いのまま再び首位に追いつくと、再三のプッシュを続け、43周目にはついに首位を奪還。難コンディションでの37号車平川のオーバーテイクショーが、観客を魅了した。

 セーフティカー導入でマージンがリセットされてからの後半戦は、首位と同一周回の上位7台が5秒以内の接近戦のまま推移。最後まで、気の抜けない戦いが続いたが、首位に立った37号車の平川が逃げ切り、開幕戦に続き、今季2勝目をポール・トゥ・ウィンで飾った。LEXUS GAZOO RacingのLEXUS RC Fは、参戦2年目のシーズンを、3勝という結果で終えた。

 逆転タイトルの可能性を残し、最後まで健闘を見せた38号車は追い上げ叶わず5位でフィニッシュ。惜しくも逆転タイトル獲得はならず、立川/石浦組はランキング4位となった。今季2勝目を挙げたカルダレッリ/平川組は5位へとランキングを挙げてシーズンを終えることとなった。

 後半、コバライネンが速さを見せた39号車が6位、6号車は9位。19号車は10位でフィニッシュし、今季全レースでのポイント獲得を果たした。

 GT300クラスでは、ポールポジションの31号車が、ウェットの難しいコンディションながら嵯峨のドライブで快走。ライバルを1周あたり2秒上回る圧倒的な速さを見せ、15周目を終えた時点で2位に30秒以上の大差で独走した。

 しかし、25周目にセーフティカーが導入されると、このマージンが帳消しとなっただけでなく、上位グループで唯一ピットインしていなかった31号車は、ピットインでライバルの逆転を許すことに。前半の独走で、5位以下を周回遅れにしていたことと、セーフティカーランの最後の周にピットがオープンとなり、このタイミングでピットインしたことでタイムロスを最小限に抑えることが出来、首位から大きく離されることなく4位で再スタート。

 交代した中山雄一もハイブリッドパワーを活かし、追い上げを開始。5秒以上あった前走車との差をみるみるうちに詰めていき、再スタートから僅か4周で3位、その翌周には2位に浮上。39周目には首位に再浮上して見せた。

 その後は2位を引き離し、再びの独走。終盤やや詰められたものの逃げ切り、開幕戦に続く今季2勝目をポール・トゥ・ウィンで飾った。この結果、嵯峨/中山雄一組はドライバーズランキング3位でシーズンを終えることとなった。  60号車は17位で完走を果たした。

 LEXUS GAZOO Racing、TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。来季も応援の程よろしくお願いいたします。

ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げたKeePer TOM'S RC F 37号車

ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げたKeePer TOM'S RC F 37号車

圧倒的な速さでポール・トゥ・ウィンの今季2勝目を飾ったTOYOTA PRIUS apr GT 31号車の嵯峨宏紀(右)と中山雄一(左)

圧倒的な速さでポール・トゥ・ウィンの今季2勝目を飾ったTOYOTA PRIUS apr GT 31号車の嵯峨宏紀(右)と中山雄一(左)


KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー  アンドレア・カルダレッリ:
 「週末を振り返って、良いレースウィークだった。全力を尽くして戦い、ポール・トゥ・ウィンは最高の気分だ。レース自体は非常に困難だった。スタートはウェットで、タイヤの選択には悩んだ。最終的に選んだハードタイヤが良い選択だった。もちろん、それでも最初は難しかったが、出来る限りプッシュした。なんとかギャップを作れば、晴れてきたので上手く行くと思っていたし、ピットインのタイミングも良かった。そのおかげで後半も上手く行ったと思う。今回勝つことが出来て嬉しい」
KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー  平川亮:
 「僕のスティントでセーフティカーが入ってしまい、彼(カルダレッリ)の作ってくれたギャップを全て失うことになってしまった。ウェットのアウトラップなども速いペースで走ることが出来ていたので、もし、セーフティカーがなければもっと楽な展開になっていたかもしれない。その後は、バトルを楽しみながらレースが出来た。シーズン中盤から終盤、結果が出ず苦しんだが、最後に優勝することがで出来て良かった。来年はミスなく行きたい」
TOYOTA PRIUS apr GT 31号車 ドライバー  嵯峨宏紀:
 「ポール・トゥ・ウィンという結果は申し分ないが、内容的には紆余曲折あった。スタート前からドラマがあり、僕たちはやや濡れた状況でスリックで走るのを苦手としており、スタート前に雨が降らず、スリックタイヤで走ることになっていたら、ライバルに先行されてしまったと思う。あの雨が恵みの雨になった。レインタイヤのペースは我々が勝っていたのでプッシュした。 セーフティカーのタイミングが我々にとって悪く、我々以外全車ピットインを終え、かつ我々が入ろうと思っていた矢先にセーフティカーとなってしまった。その時点では混乱でどの位置に戻れるのか分かっておらず、最下位になったものと思っていた。最初のスティントの段階で4位以下を周回遅れにしていたようだ。4位でコース復帰してからは、雄一がまた頑張ってくれてスタートと同じ位置に戻って来てくれた。最後にチームとしてもドライバーとしても最良の結果で終わることが出来、嬉しい」
TOYOTA PRIUS apr GT 31号車 ドライバー  中山雄一:
 「開幕戦に続き最終戦でもポール・トゥ・ウィンが果たせて嬉しい。僕のスティントは、セーフティカーによりピットインのタイミングを逸してしまったので、開き直って行くつもりだった。しかし、コースに戻ってみると、4位にいるぞと言われ、またトップは8秒前にいると無線が入り、そこからは落ち着いて行った。スリックタイヤのパフォーマンスは少し心配していたが、かなり路面も乾いていたので、ファステストのペースで追い上げ、トップに立つことが出来た。最後は危なげなくゴールまでクルマを運ぶことが出来、良いレースだったと思う」
トヨタモータースポーツニュース

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ決勝 優勝ドライバーのコメント

GT500クラス優勝 #37KeePer TOM’S RC F

アンドレア・カルダレッリ
gt-rd8-r-pc-caldarelli もちろんいい気分です。ポールトゥウィンはやはり最高です。週末を通じてチーム全員がいい仕事をしたと思います。でもレースはハードでした。スタートはウェットでしたが、タイヤ選択をどうするかに悩みました。ハードタイヤを選びましたが結果的にはいいチョイスだったと思います。最初の2、3周でできるだけギャップを作って、太陽が見えてきたところで我慢していればトップを守れると思っていました。チームが判断したピットインのタイミングはばっちりでしたから、後半もうまくいったと思っていました。
平川亮
gt-rd8-r-pc-hirakawa セーフティーカーが入ったせいでアンドレアが作ってくれたギャップを無くしてしまいましたが、あれがなければもっと簡単な展開だったと思います。リスタートしてからはレースを楽しみました。開幕戦と最終戦を勝てましたが、中盤戦は苦労しました。来年はミスのないレースをしたいです。

GT300クラス優勝 #31TOYOTA PRIUS apr GT

嵯峨宏紀
gt-rd8-r-pc-saga 率直に嬉しいし、これ以上ない結果でした。内容はいろいろありましたけどね。ぼくらのクルマはちょい濡れのスリックが苦手なので、スタート前の雨がなければダンロップ勢やヨコハマ勢に前に行かれてたと思います。あの恵みの雨に救われました。セーフティーカーのタイミングが悪くて、僕ら以外の全車のピットストップが終わってて、ちょうど僕らがピットに入ろうとしたところでセーフティーカーで入れなくなってしまったので、ピットもドライバーもお通夜状態でした。最初は最下位だと思っていましたが、でもよく調べてみたら序盤にぶっちぎったおかげで4位以下を周回遅れにしていることがわかって、そこからは雄一が苦手なストレートで抜いてきてくれたので、チームとしても最高のレースができたかなと思います。
中山雄一
gt-rd8-r-pc-nakayama 開幕戦と最終戦で勝ててうれしいです。セーフティーカーが入ったためにいいタイミングでドライバー交代ができず、今日のレースは一からやり直しだってことで、もう開き直って行こうと思っていたら、監督から「4位にいる。トップとは8秒差だ」という無線が来ました。そこからは落ち着いていこうと思って走りました。路面がもう乾いていたので、トップタイムと同じペースで追い上げることができ、2台のベンツとCR-Zの前に出ることができたので、いいレースだったと思います。あの~、ピットに入ってくるところでピエールさんの叫びが聞こえたのが一番嫌でしたね(笑)
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ決勝 #1モチュールGT-Rまさかの大逆転で二連覇達成!レースは#37KeePer RC Fが今季2勝目を達成

2015オートバックス スーパーGT最終戦「もてぎGT250kmレース」の決勝が11月15日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。
ウェット路面から次第に乾いていく難しいコンディションの中、コースの各所で激しいバトルが何度も展開される中、ポールポジションからスタートした#37KeePer TOM’S RC F(アンドレア・カルダレッリ/平川亮組)が接戦を制して今季2勝目を挙げた。
2位には予選12番手という苦しいスタートを強いられながらも二人のドライバーのアグレッシブなドライビングと迅速なピットワークで順位を上げてきた#1MOTUL AUTECH GT-Rが入り、見事ドライバーズタイトル2連覇を達成した。
GT300クラスもポールシッターの#31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一組)が今季2勝目を達成。セーフティーカーの導入されたタイミングとチームのピット作戦が噛み合わずに一時は順位を落としたが、見事な挽回劇を見せてくれた。
(天候:曇り コース:ウェット 観客動員数:予選日17,000人/決勝日33,000人/大会総入場者数50,000人)

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決勝レースは午後1時40分より53周で行われた。
朝から降り続いた雨は止み、各チームスリックタイヤを装着してダミーグリッドへ並んだが、スタート進行の最中に再び雨が降ったため、グリッド上で急遽浅溝タイヤに履き替えてのスタートとなった。

ホールショットを奪ったのは#37KeePer RC F。2番手に#64エプソンNSX、3番手に#100レイブリックNSXとここまではスターティンググリッドどおり。
しかしその後方では#36ペトロナスRC F、#12カルソニックGT-R、#38ZENT RC Fの3台が1周目のバックストレートで3台併走状態のバトルを展開、#38ZENTが4位、#12カルソニックが5位、#36ペトロナスが6位でホームストレートに戻ってきた。12番手スタ-トとなった#1モチュールGT-Rはこの時点で9位に浮上していた。

1号車のスタートを担当したロニー・クインタレッリはその後も積極的に前を走るクルマに挑みかかり、6周目には#24D’station GT-Rを、8周目には#19ウェッズスポーツRC Fを抜き去って7位に浮上。

すると11周目に#36ペトロナスRC Fが制御系のトラブルによりスローダウン、そのままホームストレートにクルマを止めてレースを終えたため、7位以下の順位が一つずつ繰り上がり、#1モチュールは6位に浮上した。ドライバーズタイトルを争う#12カルソニックGT-Rはすぐ目の前だ。

すでにこの頃にはレコードラインが乾き始めており、浅溝タイヤでスタートした各チームは規定周回数の3分の1が過ぎた19周目に#6エネオスRC Fがピットインしたのを皮切りに、次々にドライバー交代とスリックタイヤへの交換を行った。
上位陣では5位の#38ZENTが21周目、トップの#37KeePerと3位の#100レイブリックNSXが23周目にピットイン。
そしてポイントリーダーの#12カルソニックGT-Rは24周目にピットイン。他の上位陣が40秒前後の作業時間でピットアウトして行ったのに対し、チームインパルのメカニックは36秒という迅速さで安田裕信をコースへ送り出した。
ところが25周目にピットに飛び込んだ#1モチュールGT-Rの作業時間はなんと33秒。このメカニックの頑張りも後押しして、1号車は#100レイブリックNSXの前でピットアウトすることに成功した。100号車の後方には12号車も迫ってきた。

するとここでメインポストからSCのボードが提示された。
2コーナーと3コーナーの間でピットアウトしてきた#46S Road GT-RがGT300クラスの#9PACIFICマクラーレンと接触し、この際に破損したリヤカウルがコース上に散乱したためだった。

これに足元をすくわれたのがスタートから2位を走行していた#64エプソンNSXだ。
ピットタイミングを引き延ばす作戦が仇になり、SC中のピットオープンで漸くドライバー交代を終えた時には隊列の最後尾に後退する羽目に。更には後半を担当した中嶋大祐が3コーナーで飛び出すという散々な内容で結局このレースを1周遅れの13位で終えることになった。
ナカジマレーシングにとっては一年を通じてツキに見放されたシーズンだった。

セーフティーカーは31周めにピットへ。
32周めからリスタートとなったが、ここでトップの#37平川が周回遅れの#24D7station GT-Rを駆る佐々木大樹に行く手を塞がれ、濡れた路面に乗って1コーナーでオーバーラン、この隙に#1松田がトップに立った。
しかし#37平川も諦めずに食い下がり、38周めのV字コーナーで松田が周回遅れに詰まったところですかさずインに飛び込んだ。
これに対して松田も一歩も引くことなく、両者は併走状態でヘアピンへ。ここでは松田が押さえ込み、逆に平川はこの周の最終コーナーでアウトに膨らんだところを#100レイブリックNSXの伊沢、#12カルソニックGT-Rの安田にもかわされて一時4位に後退してしまった。

だが平川は続く39周目の3コーナーで#12安田を、続いて5コーナーでは#100伊沢を躊躇なく抜き返して再び2位に。
そして43周目のV字で再び#1松田のインに飛び込んでトップを奪い返すと、その後も僅差でおいすがる#1松田、#100伊沢、#12安田の4台を従えて53周のレースを走りきり、開幕戦岡山に続く今季2勝目を挙げた。
2位には#1モチュールGT-R。ポイントリーダーの#12カルソニックGT-Rが4位に終わったため、見事逆転でドライバーズタイトルとチームタイトルを獲得した。
3位には#100レイブリックNSXが入り、ドライバーズランキング3位で2015シーズンを終えた。

GT300クラスは、ポールポジションの#31プリウスが序盤から後続を一気に突き放すが、前述のセーフティーカーランの導入時点で彼らもピットストップを終えていなかったため、#64エプソンNSXと同様に順位を落とす羽目に陥った。
しかしこの時点で31号車は4位以下を周回遅れにしていたため、ピット作業を終えてもなお順位はトップと同一周回の4位にとどまり、そのギャップも8秒と再逆転可能な範囲。

これで発奮した#31中山はリスタート後の33周目に今シーズンで参戦を終了する#55ARTA CR-Zを抜き去って3位に浮上すると、34周めには#11ゲイナーSLSも捉えて2位に、そして39周めの5コーナーではトップを快走する#0初音ミクSLSの谷口信輝を大胆にアウトから抜き去ってトップを奪い返すと、その後も全くペースを緩めず50周を走破、37号車と同様開幕戦岡山以来の今季2勝目をものにした。
2位は#0初音ミクSLS、3位には#11ゲイナーSLSが入った。

熱戦の連続だったスーパーGTの2015シーズンはこのレースを以て終了。
2016シーズンは4月9-10日に岡山国際サーキットで開幕する。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ決勝結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2015/11/15) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet-Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhLapTotal_Time
Behind
137アンドレア・カルダレッリ
平川 亮
KeePer TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS531:43'10.687
21松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI530.591
3100山本 尚貴
伊沢 拓也
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS531.389
412安田 裕信
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS531.630
538立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS533.112
639平手 晃平
ヘイッキ・コバライネン
DENSO KOBELCO SARD RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS534.375
715小暮 卓史
オリバー・ターベイ
ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS5340.490
817塚越 広大
武藤 英紀
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS531'33.028
96大嶋 和也
国本 雄資
ENEOS SUSTINA RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS531'39.104
1019脇阪 寿一
関口 雄飛
WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YH521Lap
118松浦 孝亮
野尻 智紀
ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS521Lap
1224佐々木 大樹
ミハエル・クルム
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH521Lap
1364中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL512Laps
---- 以上規定周回数(70% - 37Laps)完走 ----
-46本山 哲
柳田 真孝
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI2528Laps
-36伊藤 大輔
ジェームス・ロシター
PETRONAS TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1043Laps
  • Fastest Lap: CarNo.19 脇阪寿一(WedsSport ADVAN RC F) 1'41.384 (36/52) 170.49km/h

■GT300クラス

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2015/11/15) Final Race 1 Weather:Cloudy Course:Wet-Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhLapTotal_Time
Behind
131嵯峨 宏紀
中山 雄一
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS501:44'47.407
20谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクSLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH500.976
311平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER TANAX SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL491Lap
455高木 真一
小林 崇志
ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z GT
BS491Lap
565黒澤 治樹
蒲生 尚弥
LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH491Lap
610アンドレ・クート
千代 勝正
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL491Lap
7*88織戸 学
平峰 一貴
マネパランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH491Lap
821リチャード・ライアン
藤井 誠暢
Audi R8 LMS ultra
Audi R8 LMS ultra
YH491Lap
97ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH491Lap
1077横溝 直輝
峰尾 恭輔
ケーズフロンティアDirection 458
Ferrari 458 GT3
YH491Lap
1161井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL491Lap
1225土屋 武士
谷川 達也
VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH491Lap
132高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH482Laps
1433坂本 祐也
山下 健太
Excellence Porsche
PORSCHE 911 GT3R
YH482Laps
1551新田 守男
脇阪 薫一
JMS LMcorsa Z4
BMW Z4 GT3
YH14482Laps
1687青木 孝行
佐藤 公哉
クリスタルクロコランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH482Laps
1760飯田 章
吉本 大樹
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH482Laps
1830小泉 洋史
岩崎 祐貴
NetMove GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH482Laps
19111植田 正幸
鶴田 和弥
Rn-SPORTS GAINER SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH482Laps
2047井上 恵一
柴田 優作
DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH473Laps
215玉中 哲二
密山 祥吾
マッハ車検withいらこん86c-west
TOYOTA 86 MC
YH473Laps
2250加納 政樹
ナニン・インドラ・パユーング
SKT EXE SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH473Laps
23360吉田 広樹
田中 篤
RUNUP Group&DOES GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH455Laps
24*22和田 久
城内 政樹
グリーンテックSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH2437Laps
25*48高森 博士
田中 勝輝
DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH3713Laps
---- 以上規定周回数(70% - 35Laps)完走 ----
-*9白坂 卓也
阪口 良平
PACIFICマクラーレンwith μ's
McLaren MP4-12C GT3
YH2228Laps
-3星野 一樹
高星 明誠
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH050Laps
-*20中山 友貴
井出 有冶
UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YH4050Laps
  • Fastest Lap: CarNo.31 中山雄一(TOYOTA PRIUS apr GT) 1'49.434 (37/50) 157.95km/h
  • CarNo.88に対し、競技結果表No.8に基づくドライビングスルーペナルティを執行した。
  • CarNo.20(井出有治)は、S-GT SpR 第27条 1.b. (接触行為) により、ドライビングスルーペナルティを科すも、リタイアのため執行を留保した。
  • CarNo.48は、S-GT SpR 第30条-1.3)ピット作業遵守事項違反(給油中のインパクトレンチ使用)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
  • CarNo.22(城内政樹)は、S-GT SpR 付則-3 SC運用手順違反.16 により、ペナルティストップ90秒を科した。
  • CarNo.9(阪口良平)は、S-GT SpR 付則-3 SC運用手順違反.16 により、ペナルティストップ90秒を科すも、リタイアのため執行を留保した。

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎフリー走行 トップは#100レイブリックNSX。ポイントリーダーの#12カルソニックGT-Rは3番手につける

2015スーパーGT最終戦「もてぎGT250kmレース」のフリー走行が11月15日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。
この日も予選日に続いてあいにくの雨模様となったが、#100RAIBRIG NSX CONCEPT GT(山本尚貴/伊沢拓也組)が終了間際に1’49.114を記録してトップに。
GT300クラスもポールシッターの#31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一組)が最後に1’57.363を記録してトップだった。

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gt-rd8-f-11

決勝日のツインリンクもてぎは昨日に続いて朝から雨の降り続く完全なウェットコンディション。午前9時からの30分間のフリー走行もウェットタイヤを装着しての走行となった。
開始早々から好調ぶりをみせたのはポールシッターの#37KeePer RC F。開始から15分が経過したところでアンドレア・カルダレッリが1’49.968でトップに立つ。
そこからしばらくは37号車がタイミングモニターの最上位に位置していたが、残り時間が5分を切ってからNSX勢が相次いでペースを上げ、#17ケーヒンNSXが1’50.034で2番手に浮上すると、#100レイブリックNSXが伊沢のドライブで1’49.993m1’49.114とタイムを刻んでトップに浮上。すると#38ZENT RC Fも1’49.676、ポイントリーダーの#12カルソニックGT-Rも1’49.744とタイムを上げ、結局37号車は4位でフリー走行を終えることになった。

GT300クラスは序盤から#31プリウスが終始トップ。
終盤になって#0初音ミクSLSが一時トップに立つが、31号車再びタイムを上げて1’57.363を記録。今週末の全セッションでトップという圧倒的な内容で午後の決勝に臨むことになった。

しかし午後の決勝は現時点の予報では曇りとなっており、全く異なるコンディションでの走行になることが予想され、どのような結果が待っているのかは全く予測のつかない状況だ。
決勝レースは午後1時40分より53周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式予選 ポールシッターのコメント

GT500クラス #37KeePer TOM’S RC F

アンドレア・カルダレッリ
gt-rd8-q-pc-caldarelli もちろんいい気分です。今年最初の予選と最後の予選でポールポジションを取れたことを嬉しく思っています。Q1は5位でしたが僕らのタイヤストラテジーを考えれば出来うる限りの結果だったと思います。最後のセクターでコンマ3秒ほどロスしたと思いますが、クルマのフィーリングは良かったので、 Q2には自信があったし、実際その通りになりました。クルマは朝の走行からすごく速かったです。いい1日でした。
平川亮
gt-rd8-q-pc-hirakawa Q2は公式練習やQ1とコンディションが違って雨量が多かったので、一番柔らかいタイヤを選択しました。それでもアウトラップから雨が多くて、計測1周でタイヤを暖めたんですけど、グリップが良くなくて、タイヤが働いてないな、って感じでアタックが心配でしたが、2周めは滑る中で一生懸命走ったらいいタイムが出ました。クルマも良かったですし、Q2に向けてアンドレアがいい選択をしてくれたと思います。

GT300クラス #31TOYOTA PRIUS apr GT

嵯峨宏紀
gt-rd8-q-pc-saga Q1と同じタイヤで出て行ったらアウトラップの1-2コーナーを回った時点でもう「ヤバいな」と思ったので、無線で柔らかいタイヤを用意してもらうようお願いしてピットに入りました。アタック2周目に雨がまた強くなったので、しっかりアタックする前に終わってしまったなという感じです。そういう中でもうまくタイヤを暖めることができてポールを取れたので嬉しいです。今日は朝の走行から全部のセッションでトップが取れてるので、明日も自信があります。
中山雄一
gt-rd8-q-pc-nakayama Q1は天候が安定していて一番いいフィーリングでアタックできました。朝の公式練習も良かったので、Q1を通るのは確実だなと思っていたので、落ち着いてアタックできました。でも朝の走行の最後にコースアウトしてしまって、修復に時間がかかってしまい、Q1に出て行くのが遅れたので、タイヤが暖まるか心配でしたが、それでもQ2に向けていいタイムが出せました。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式予選 #1モチュールGT-RまさかのQ1落ちで連覇に黄信号!!ポールポジションは#37KeePer RC F

2015オートバックス スーパーGT最終戦「もてぎGT250km」の公式予選が11月14日、ツインリンクもてぎで行われ、#37KeePer TOM’S RC F(アンドレア・カルダレッリ/平川亮組)が開幕戦岡山に続いて今季2度目のポールポジションを獲得した。
GT300クラスは#31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一組)が公式練習に続いてトップタイムを記録、見事ポールポジションを獲得した。

公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。
雨脚はさらに強まり、スピンやコースアウトの続出する難しい走行となった。

予選Q1

GT500クラスは開始早々から#64エプソンNSXのベルトラン・バゲットが好タイムを連発、これに#38ZENT RC Fの石浦宏明、#39デンソーRC Fのヘイッキ・コバライネンらが食いさがる展開となり、最終的に1’47.740を叩き出したバゲットがトップとなった。
2位に#38石浦、3位に#36伊藤大輔がつけ、ポイントリーダーの#12カルソニックGT-Rの安田裕信も5番手でQ2進出を果たした。
ところがシリーズ2位の#1モチュールGT-Rは松田次生が最後まで懸命のアタックを繰り返したものの、1’49.757で12番手と厳しい結果に終わってしまった。

GT300クラスは#31プリウスの中山雄一が1’56.223でトップ、今シーズンを持って参戦を終了する#55ARTA CR-Zが2番手とハイブリッドカーが1-2、3番手にチャンピオンの#10ゲイナーGT-Rのアンドレ・クートがつけた。

予選Q2

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GT500クラスはさらに強まる雨脚の影響からセッションが進めば進むほどコンディションは悪化するものと思われたため、いつものようにガレージで待機するものはなく、コースオープンと同時に8台が一斉にタイムアタックを開始した。
そうした状況もあってタイムはQ1以上に伸び悩み、1分50秒を切ることすら難しい状況となったが、そんな中、平川がドライブする#37KeePer RC Fが終了4分前に1’49.738を記録。一躍トップに躍り出る。
すると公式練習から好調ぶりを見せている#64エプソンNSXも猛然とアタックを開始、中嶋大祐がセクター1、セクター2と立て続けに区間ベストを叩き出すが、タイムは1’49.863と僅かに及ばず、#37号車が開幕戦岡山以来のポールポジションを獲得することになった。
3番手にはシリーズ6番手の#100レイブリックNSXがつけ、同5位の#36ペトロナスRC Fが4番手、ポイントリーダーの#12カルソニックGT-Rが5番手に続き、優勝争い以上に熾烈なチャンピオン争いがスタートから繰り広げられそうな状況になってきている。

GT300クラスはここまで公式練習、予選Q1とトップできている#31プリウスがトップ。
開始直後にソフトコンパウンドに履き替えた嵯峨の好判断がピタリとあたり、見事ポールポジションを獲得して見せた。
一方、Q1で2位につけた#55ARTA CR-Zは対照的に小林崇志が最終コーナーで何度もスピンアウトを喫し、Q2最下位の13番手で予選を終えることに。
代わって2番手には#11ゲイナーSLSがつけ、#0初音ミクSLSが3番手から明日の決勝に臨むこととなった。

第8戦決勝は明日午後1時40分より53周で行われる。
果たして2015年のGT500チャンピオンに輝くのはどのドライバーなのか、全く予断を許さない状況だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎノックアウト予選総合結果

■GT500 Class

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2015/11/14) Knock Out Qualify Weather:Rainy Course:Wet
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Model
TireWhQ1Q2
137アンドレア・カルダレッリ
平川 亮
KeePer TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'48.5011'49.738
264中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL1'47.7401'49.863
3100山本 尚貴
伊沢 拓也
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'48.6551'49.981
436伊藤 大輔
ジェームス・ロシター
PETRONAS TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'48.3491'50.023
512安田 裕信
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS1'48.6511'50.256
638立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'48.0411'50.317
739平手 晃平
ヘイッキ・コバライネン
DENSO KOBELCO SARD RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'48.4321'51.653
819脇阪 寿一
関口 雄飛
WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YH1'48.6911'53.263
917塚越 広大
武藤 英紀
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'49.416
106大嶋 和也
国本 雄資
ENEOS SUSTINA RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'49.533
1124佐々木 大樹
ミハエル・クルム
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH1'49.616
121松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI1'49.757
1346本山 哲
柳田 真孝
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI1'49.761
148松浦 孝亮
野尻 智紀
ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'49.984
1515小暮 卓史
オリバー・ターベイ
ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'51.097
---- 以上基準タイム予選通過 ----

■GT300 Class

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2015/11/14) Knock Out Qualify Weather:Rainy Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Model
TireWhQ1Q2
131嵯峨 宏紀
中山 雄一
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS1'56.2232'00.602
211平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER TANAX SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL1'57.8532'02.566
30谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクSLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'58.1932'02.752
425土屋 武士
谷川 達也
VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH1'58.8952'03.205
588織戸 学
平峰 一貴
マネパランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH1'57.9742'03.309
633坂本 祐也
山下 健太
Excellence Porsche
PORSCHE 911 GT3R
YH1'59.2052'03.794
761井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL1'58.2712'04.302
810アンドレ・クート
千代 勝正
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL1'57.4692'05.277
977横溝 直輝
峰尾 恭輔
ケーズフロンティアDirection 458
Ferrari 458 GT3
YH1'58.6562'05.777
1065黒澤 治樹
蒲生 尚弥
LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'59.0412'06.341
1121リチャード・ライアン
藤井 誠暢
Audi R8 LMS ultra
Audi R8 LMS ultra
YH1'58.7212'06.662
125玉中 哲二
密山 祥吾
マッハ車検withいらこん86c-west
TOYOTA 86 MC
YH1'58.5002'08.328
1355高木 真一
小林 崇志
ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z GT
BS1'56.9052'10.089
147ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH1'59.239
153星野 一樹
高星 明誠
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'59.348
1620中山 友貴
井出 有冶
UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YH41'59.542
1787青木 孝行
佐藤 公哉
クリスタルクロコランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH1'59.577
1851新田 守男
脇阪 薫一
JMS LMcorsa Z4
BMW Z4 GT3
YH141'59.894
19360吉田 広樹
田中 篤
RUNUP Group&DOES GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH2'00.699
2060飯田 章
吉本 大樹
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH2'00.954
2122和田 久
城内 政樹
グリーンテックSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH22'01.037
2250加納 政樹
ナニン・インドラ・パユーング
SKT EXE SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH2'01.135
2348高森 博士
田中 勝輝
DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH2'01.154
24111植田 正幸
鶴田 和弥
Rn-SPORTS GAINER SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH2'01.235
2547井上 恵一
柴田 優作
DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH2'02.247
269白坂 卓也
阪口 良平
PACIFICマクラーレンwith μ's
McLaren MP4-12C GT3
YH2'02.327
272高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH2'02.674
2830小泉 洋史
岩崎 祐貴
NetMove GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH2'02.724
---- 以上基準タイム予選通過 ----

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式練習 雨の走行で#64エプソンNSXが絶好調!トップタイムを記録。GT300は#31プリウスがトップ

2015スーパーGT最終戦「もてぎGT250kmレース」の公式練習が11月14日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、GT500クラスは#64EPSON NSX CONCEPT GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)、GT300クラスは#31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一組)がトップタイムを記録した。

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公式練習は午前8時40分より1時間45分の予定で開始された。
朝からの雨で路面はウェット。ウェット宣言とライトオンの指示が出される中での走行となった。

最終戦を迎えてGT500クラスは6台にチャンピオンの可能性が残っている。
ポイントリーダーの#12カルソニックGT-Rは開始20分で1’49.027を記録してトップに立つが、その後他のチームもタイムアップしてきて、終わってみればこのセッションは9位。
しかしトップとのタイム差は1.2秒であり、コンディション次第で予選上位も狙える状況だ。
ランキング2位の#1モチュールGT-Rも終盤の専有走行でトップタイムを争い、結局1’46.908で2番手につける。
その1号車とトップ争いを展開したのが#64エプソンNSXだった。
ここまでしばしば一発の速さを見せつけながら今一つ結果の残せていない64号車だったが、このセッションでは開始早々から常に上位につけ、最後の専有走行では中嶋大祐のドライブで1’46.631を叩き出し、トップで走行を終えている。
3番手にはランキング3位の#38ZENT RC Fがつけ、こちらも逆転王座に向けて滑り出した好調だ。

一方、すでにタイトルの決着したGT300クラスは中盤から#31aprプリウス、#55ARTA CR-ZとJAF-GTのハイブリッドカー2台が速さを見せつけていたが、最後の最後に平峰一貴の駆る#88マネパランボルギーニGT3が2番手に食い込んできた。
一方前戦オートポリスでアンドレ・クートがドライバーズタイトルを獲得した#10ゲイナーGT-Rはこのセッション19位に終わっている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎノックアウト予選Q2結果

■GT500 Class

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2015/11/14) Knock Out Q2 GT500 Weather:Rainy Course:Wet
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
137平川 亮KeePer TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'49.738--157.511
264中嶋 大祐Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL1'49.863 0.125 0.125157.332
3100伊沢 拓也RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'49.981 0.243 0.118157.163
436ジェームス・ロシターPETRONAS TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'50.023 0.285 0.042157.103
512ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラカルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS1'50.256 0.518 0.233156.771
638立川 祐路ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'50.317 0.579 0.061156.685
739平手 晃平DENSO KOBELCO SARD RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'51.653 1.915 1.336154.810
819脇阪 寿一WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YH1'53.263 3.525 1.610152.609

■GT300 Class

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2015/11/14) Knock Out Q2 GT300 Weather:Rainy Course:Wet
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
131嵯峨 宏紀TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS2'00.602--143.322
211平中 克幸GAINER TANAX SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL2'02.566 1.964 1.964141.026
30片岡 龍也グッドスマイル初音ミクSLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH2'02.752 2.150 0.186140.812
425土屋 武士VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH2'03.205 2.603 0.453140.294
588平峰 一貴マネパランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH2'03.309 2.707 0.104140.176
633山下 健太Excellence Porsche
PORSCHE 911 GT3R
YH2'03.794 3.192 0.485139.627
761井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL2'04.302 3.700 0.508139.056
810千代 勝正GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL2'05.277 4.675 0.975137.974
977峰尾 恭輔ケーズフロンティアDirection 458
Ferrari 458 GT3
YH2'05.777 5.175 0.500137.425
1065黒澤 治樹LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH2'06.341 5.739 0.564136.812
1121リチャード・ライアンAudi R8 LMS ultra
Audi R8 LMS ultra
YH2'06.662 6.060 0.321136.465
125玉中 哲二マッハ車検withいらこん86c-west
TOYOTA 86 MC
YH2'08.328 7.726 1.666134.694
1355小林 崇志ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z GT
BS2'10.089 9.487 1.761132.870

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎノックアウト予選Q1結果

■GT500 Class

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2015/11/14) Knock Out Q1 GT500 Weather:Rainy Course:Wet
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
164ベルトラン・バゲットEpson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL1'47.740--160.432
238石浦 宏明ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'48.041 0.301 0.301159.985
336伊藤 大輔PETRONAS TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'48.349 0.609 0.308159.530
439ヘイッキ・コバライネンDENSO KOBELCO SARD RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'48.432 0.692 0.083159.408
537アンドレア・カルダレッリKeePer TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'48.501 0.761 0.069159.307
612安田 裕信カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS1'48.651 0.911 0.150159.087
7100山本 尚貴RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'48.655 0.915 0.004159.081
819関口 雄飛WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YH1'48.691 0.951 0.036159.028
917塚越 広大KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'49.416 1.676 0.725157.975
106国本 雄資ENEOS SUSTINA RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'49.533 1.793 0.117157.806
1124佐々木 大樹D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH1'49.616 1.876 0.083157.687
121松田 次生MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI1'49.757 2.017 0.141157.484
1346柳田 真孝S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI1'49.761 2.021 0.004157.478
148野尻 智紀ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'49.984 2.244 0.223157.159
1515小暮 卓史ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'51.097 3.357 1.113155.584
---- 以上基準タイム予選通過 ----

■GT300 Class

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2015/11/15) Knock Out Q1 GT300 Weather:Rainy Course:Wet
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
131中山 雄一TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS1'56.223--148.722
255高木 真一ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z GT
BS1'56.905 0.682 0.682147.855
310アンドレ・クートGAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL1'57.469 1.246 0.564147.145
411ビヨン・ビルドハイムGAINER TANAX SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL1'57.853 1.630 0.384146.665
588織戸 学マネパランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH1'57.974 1.751 0.121146.515
60谷口 信輝グッドスマイル初音ミクSLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'58.193 1.970 0.219146.244
761山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL1'58.271 2.048 0.078146.147
85密山 祥吾マッハ車検withいらこん86c-west
TOYOTA 86 MC
YH1'58.500 2.277 0.229145.865
977横溝 直輝ケーズフロンティアDirection 458
Ferrari 458 GT3
YH1'58.656 2.433 0.156145.673
1021藤井 誠暢Audi R8 LMS ultra
Audi R8 LMS ultra
YH1'58.721 2.498 0.065145.593
1125谷川 達也VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH1'58.895 2.672 0.174145.380
1265蒲生 尚弥LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'59.041 2.818 0.146145.202
1333坂本 祐也Excellence Porsche
PORSCHE 911 GT3R
YH1'59.205 2.982 0.164145.002
147ヨルグ・ミューラーStudie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH1'59.239 3.016 0.034144.961
153星野 一樹B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'59.348 3.125 0.109144.828
1620中山 友貴UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YH41'59.542 3.319 0.194144.593
1787佐藤 公哉クリスタルクロコランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH1'59.577 3.354 0.035144.551
1851脇阪 薫一JMS LMcorsa Z4
BMW Z4 GT3
YH141'59.894 3.671 0.317144.169
19360吉田 広樹RUNUP Group&DOES GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH2'00.699 4.476 0.805143.207
2060吉本 大樹SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH2'00.954 4.731 0.255142.905
2122和田 久グリーンテックSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH22'01.037 4.814 0.083142.807
2250ナニン・インドラ・パユーングSKT EXE SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH2'01.135 4.912 0.098142.692
2348田中 勝輝DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH2'01.154 4.931 0.019142.669
24111植田 正幸Rn-SPORTS GAINER SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH2'01.235 5.012 0.081142.574
2547柴田 優作DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH2'02.247 6.024 1.012141.394
269阪口 良平PACIFICマクラーレンwith μ's
McLaren MP4-12C GT3
YH2'02.327 6.104 0.080141.301
272高橋 一穂シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH2'02.674 6.451 0.347140.902
2830岩崎 祐貴NetMove GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH2'02.724 6.501 0.050140.844
---- 以上基準タイム予選通過 ----

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式練習結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2015/11/14) Official Practice Weather:Rainy Course:Wet
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
164中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL1'46.631--162.101
21松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI1'46.908 0.277 0.277161.681
338立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'47.096 0.465 0.188161.397
4100山本 尚貴
伊沢 拓也
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'47.293 0.662 0.197161.101
537アンドレア・カルダレッリ
平川 亮
KeePer TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'47.440 0.809 0.147160.880
617塚越 広大
武藤 英紀
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'47.473 0.842 0.033160.831
76大嶋 和也
国本 雄資
ENEOS SUSTINA RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'47.583 0.952 0.110160.666
836伊藤 大輔
ジェームス・ロシター
PETRONAS TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'47.640 1.009 0.057160.581
912安田 裕信
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS1'47.846 1.215 0.206160.275
108松浦 孝亮
野尻 智紀
ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'48.094 1.463 0.248159.907
1119脇阪 寿一
関口 雄飛
WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YH1'48.137 1.506 0.043159.843
1224佐々木 大樹
ミハエル・クルム
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH1'48.213 1.582 0.076159.731
1339平手 晃平
ヘイッキ・コバライネン
DENSO KOBELCO SARD RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS1'48.429 1.798 0.216159.413
1446本山 哲
柳田 真孝
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI1'48.544 1.913 0.115159.244
1515小暮 卓史
オリバー・ターベイ
ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS1'48.875 2.244 0.331158.760

■GT300クラス

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2015/11/14) Official Practice Weather:Rainy Course:Wet
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
131嵯峨 宏紀
中山 雄一
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS1'55.954--149.067
288織戸 学
平峰 一貴
マネパランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH1'56.338 0.384 0.384148.575
311平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER TANAX SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL1'56.423 0.469 0.085148.467
40谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクSLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'56.825 0.871 0.402147.956
555高木 真一
小林 崇志
ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z GT
BS1'57.101 1.147 0.276147.607
621リチャード・ライアン
藤井 誠暢
Audi R8 LMS ultra
Audi R8 LMS ultra
YH1'57.178 1.224 0.077147.510
725土屋 武士
谷川 達也
VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH1'57.184 1.230 0.006147.503
833坂本 祐也
山下 健太
Excellence Porsche
PORSCHE 911 GT3R
YH1'57.188 1.234 0.004147.498
93星野 一樹
高星 明誠
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'57.238 1.284 0.050147.435
1065黒澤 治樹
蒲生 尚弥
LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'57.395 1.441 0.157147.238
112高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH1'57.401 1.447 0.006147.230
1261井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL1'57.593 1.639 0.192146.990
137ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH1'58.037 2.083 0.444146.437
14360吉田 広樹
田中 篤
RUNUP Group&DOES GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'58.376 2.422 0.339146.017
1577横溝 直輝
峰尾 恭輔
ケーズフロンティアDirection 458
Ferrari 458 GT3
YH1'58.464 2.510 0.088145.909
1687青木 孝行
佐藤 公哉
クリスタルクロコランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH1'58.621 2.667 0.157145.716
1720中山 友貴
井出 有冶
UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YH41'58.699 2.745 0.078145.620
185玉中 哲二
密山 祥吾
マッハ車検withいらこん86c-west
TOYOTA 86 MC
YH1'58.753 2.799 0.054145.554
1910アンドレ・クート
千代 勝正
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL1'59.060 3.106 0.307145.179
209白坂 卓也
阪口 良平
PACIFICマクラーレンwith μ's
McLaren MP4-12C GT3
YH1'59.346 3.392 0.286144.831
2148高森 博士
田中 勝輝
DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'59.443 3.489 0.097144.713
2251新田 守男
脇阪 薫一
JMS LMcorsa Z4
BMW Z4 GT3
YH141'59.545 3.591 0.102144.590
2350加納 政樹
ナニン・インドラ・パユーング
SKT EXE SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'59.685 3.731 0.140144.420
2460飯田 章
吉本 大樹
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH1'59.718 3.764 0.033144.381
2522和田 久
城内 政樹
グリーンテックSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH21'59.768 3.814 0.050144.320
26111植田 正幸
鶴田 和弥
Rn-SPORTS GAINER SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'59.894 3.940 0.126144.169
2747井上 恵一
柴田 優作
DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH2'00.509 4.555 0.615143.433
2830小泉 洋史
岩崎 祐貴
NetMove GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH2'00.786 4.832 0.277143.104

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿フリー走行 1秒以内に12台がひしめく接戦の中、#2ロッテラーがトップタイム

全日本選手権スーパーフォーミュラ・シリーズ最終戦「JAF鈴鹿グランプリ」のフリー走行が11月7日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
ここでトップタイムを記録したのは#2アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM’S SF14)で1’38.951だった。

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2015年のスーパーフォーミュラもいよいよ最終戦。
ここまでシリーズポイントでトップに立っているのは#38石浦宏明(セルモインギング)で45ポイント。これを#1中嶋一貴が39ポイント、#2ロッテラーと#19J.P.デ・オリベイラ(インパル)がともに31ポイントで追っており、計算上はこの4人にチャンピオンの可能性が残っている状況だ。

公式予選日の天候は曇り、今にも雨が降ってきそうな状況の中、フリー走行は午前9時15分より60分間で行われた。
今回も4月の2&4と同様にリストリクターの流量は95kg/hに設定されており、昨年ロッテラーが1’36.996を記録した時よりは若干のパワーダウンとなっているが、この2年間でSF14のセッティングが進んだこともあり、走行開始から15分で各ドライバーともに1分40秒台にペースアップ、残り時間が9分を切ったところで#39国本雄資が1`39.586を記録。
続いて前戦SUGOでも好調だった#34小暮卓史(ドラゴコルセ)が1’39.450、#38石浦が1’39.392、#19オリベイラが1’39.289、#3ジェームス・ロシター(コンドー)が1’39.145と立て続けにタイムを更新、チェッカーが提示された直後には#2ロッテラーがこのセッションで唯一の1分38秒台となる1’38.951を記録した。

結局、終わってみれば上位12人がトップから1秒以内といういつもながらの接戦となり、午後の予選でも激しい順位争いが繰り広げられそうな雰囲気になってきた。

しかし一方でランキング2位の#1中嶋一貴は1’40.348で14番手とタイムが伸びなかったほか、#20アンドレア・カルダレッリはデグナー二つ目でコースを飛び出し、フロントからスポンジバリアに突っ込んで予選シミュレーションの機会を失うなど、予選に向けて不安の残る結果となっている。

スーパーフォーミュラ最終戦の公式予選はこのあと午後1時30分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7,8戦鈴鹿 坪井翔が2連勝! 三笠雄一は22位と18位 (DRP)

FIA-F4第7・8戦DRPレースレポート

  • 鈴鹿サーキット(三重県)
  • 8月29日(土)予選・第7戦決勝レース くもり
  • 8月30日(日)第8戦決勝レース 雨

☆参戦ドライバー

  • ゼッケン:36
  • ドライバー:坪井翔
  • マシン:FTRSスカラシップF4
  • エントラント:TOM’S SPIRIT
  • ゼッケン:51
  • ドライバー:三笠雄一
  • マシン:B-MAX RACING F110
  • エントラント:B-max

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☆8月29日(土)11:50~ 公式予選

 今大会は夏の耐久レースの歴史を受け継ぐ鈴鹿1000kmのサポートレースなので、今までのタイムスケジュールとは少し変則進行となる。前々日からの練習走行で好調な坪井選手は、序盤から精力的にタイムアタックを敢行し5周目に全体ベストタイムを記録。その後、渋滞を回避し再度アタックを試みるがクリアラップが取れず10分以上残してピットイン。三笠選手は途中ピットインしながらも予選時間いっぱいを走行に充てるが、練習走行からの不調解決が見られずタイムが伸びない。第5戦は坪井選手がポールポジション、三笠選手21番手スタート。第6戦は坪井選手2番手、三笠選手17番手スタートとなった。

☆8月29日(土)16:30~ 第7戦決勝レース

 ポールポジションの坪井選手とフロントロー牧野選手はいまいちのスタートで、好スタートを決めた3番手平木選手がホールショットを奪う。2コーナーを立ち上がりサイドバイサイド外側の坪井選手は、牧野選手を抑えきりS字に進入する。三笠選手も好スタートを決めるが、1コーナーの大混戦で行き場がなくポジションキープとなってしまう。1周目から平木選手、坪井選手と牧野選手が後続を引き離す。その後徐々にトップ争いから牧野選手が少し遅れ、7周目からパラパラと雨が降り始める。そして、西コースでは水しぶきが上がり始めた最終周のスプーンカーブでトップ平木選手がオーバーラン。坪井選手は難なくトップに立ち今シーズン2勝目を勝ち取った。三笠選手は終始混戦の中のバトルで一時16位まで順位を上げるが、最終周の1コーナーでオーバーランしてしまい22位フィニッシュとなった。

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☆8月30日(日)8:15~ 第8戦決勝レース

 前日の夕方から降り続いた雨は、早朝に一旦止んだものの厚い雲が覆う。当然路面コンディションはウェットで、全車レインタイヤでスタートが切られた。フロントロー2番手の坪井選手は、今シーズン一番のスタートダッシュを決めて、1コーナーから差を広げてトップを奪う。その後も好ペースを維持し、このペースにかろうじてついてこれるのが牧野選手ただひとりだった。終始危なげない走りで、第6戦からの連勝を3に伸ばすことができた。三笠選手は昨日同様混戦で、ペースの遅いマシンに終始引っかかってしまった。シーズン前半戦も接触を受けたりトラブルが出たりと決して良い流れだはなかったが、完走しての順位としては信じられない18位フィニッシュとなってしまった。

  • 今大会より山田遼選手が欠場となってしまいましたが、早期に復帰できるように引き続き応援よろしくお願いいたします。

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坪井選手コメント
 やりました! これで牧野選手に勝ち星も並びシリーズも3ポイントに迫ったので、やっと振り出しに戻った感じです。正直、第5戦終了時点ではヤバイと焦りがありました。でも去年の状況を考えれば、1勝してましたし諦めないことにより今年に繋がったので、モチベーションを切らさずの努力した結果がこの3連勝にだと思います。それにあの時点では、シリーズチャンピオン争いをできるのはボクだけだと思ってましたので! 公式練習から調子が良くマシンも仕上がっていましたが、結構荒れていたので、チームの戦略として予選では早めにタイムを出せるように燃料をギリギリでいきましたので、後半早々にピットインしたのは予定通りです。第7戦のスタートはちょっとミスしてしまいました。牧野選手は抑えられそうだったので、カバーしたところを好スタートの平木選手にやられてしまいました。ペース的には問題なかったのですが、コーナーで迫るとダウンフォースが抜け直線で抜けず、ドライのままでは厳しかったと思います。ところどころで変わる雨脚に細心の注意をはらって平木選手のリヤタイヤに注目していました。そのおかげでスプーンで生き残ることができました。雨もそうですが思い返すと、勝因は1周目のS字で2位をキープできたことと、その後の牧野選手のプレッシャーが無かったことだと思います。第8戦のは昨日の失敗を帳消しにできたバツーカースタートが決まりました。鈴鹿で初のレインを1周走った時点でいける感触がありました。雨が降っていなかったので路面は良くなると想定していたので、タイヤの状況に気をつけていました。次の菅生は去年レースをしましたし、事前テストもできているので自信があります。この良い流れを切らさず油断せずに準備していきたいと思います。

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☆三笠選手コメント
 一昨年以来の鈴鹿サーキットで、練習走行から絶不調でした。マシンのセッティングもそうですが、自分自身の走りもどこかまとまってなくて、いろいろ試してみたものの解決策が見出だせませんでした。やはりレベルの高いレースでは、事前テストの重要性を痛感させられました。予選は気持ちを切り替えて挑みましたが、状況に変化はなくタイムが伸びずに焦りました。途中ピットインして空気圧をチェックしてもらい再度アタックを試みましたが、なす術無しという感じでした。今シーズン最低のありえない予選順位で落ち込みました。しかし、自分一人で戦っているわけでは無いので、プロレーサーになるためにも問題点の認識と改善策を見出すためにできることを決勝レースでやろうと気持ちを切り替えて第7戦に挑みました。中盤の混戦の中でのバトルだったのでいろいろ試みましたが、ストレートスピードというよりも立ち上がりのからの伸びが周りに劣っていたように感じました。コーナで詰めてもストレートで引き離され、立ち上がり重視のラインを取ってもスリップを使えず混戦から抜け出すことができませんでした。第8戦のウェットコンディションでも状況は変わらず、ずっとペースの遅いマシンに引っかかっていました。そうこうしているうちに渋滞の後ろから抜かれてしまったので、最後は意地を見せてダンロップコーナーで飛び込みました。次の菅生は去年唯一勝てなかったサーキットですが、経験がありますし走った感じは嫌いでは無いので、事前テストも設定してもらったので、問題点をしっかり改善したいと思います。ドライバーズポイントもそうですが、チームポイントもここ最近全く貢献できていないので、応援していただいている皆様とチームのために巻き返したいと思います。

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☆リザルト

【第7戦】

    #36 坪井翔 FTRSスカラシップF4 予選1位 決勝 優勝 #51 三笠雄一 B-MAX RACING F110 予選21位 決勝22位

【第8戦】

  • #36 坪井翔 FTRSスカラシップF4 予選2位 決勝 優勝
  • #51 三笠雄一 B-MAX RACING F110 予選17位 決勝18位

FIA-F4公式リザルト:http://fiaf4.jp/results

ドリームレーシングプロジェクトプレスリリース http://xyz-one.jp/drp/

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7,8戦鈴鹿 ドライバーズサーキットで、順位を上げてきた第8戦、得られた好感触を、今後のレースに生かす (Le Beausset)

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 ル・ボーセモータースポーツが今年から新たに挑む、FIA-F4選手権の第4大会が鈴鹿サーキット(三重県)で、8月29日(土)〜30日(日)に開催された。里見乃亜にとって、このサーキットでのレース経験は昨年のF1日本GPのサポートレース、スーパーFJドリームカップの1回のみで、ライバルの多くがホームコースとすることから、大きな課題を科せられた大会ともなった。

予選 8月29日(土) 天候/曇り コース状況/ドライ

 FIA-F4で鈴鹿サーキットを走るのは初めてであるため、木曜日から行われた専有走行では、可能な限り周回を重ね、まずは習熟に充てることとなった。そして、金曜日に30分間ずつ3セッション行われた専有走行では、それぞれにテーマを課すことに。セッション1でニュータイヤを投入し、予選シミュレーションを行った結果、まだまだタイムアップの余地は残されていたため、セッション2ではよりコースを攻めて走るようチームは指示。その結果、コースアウトしてしまう一幕はあったものの、すぐに復帰。さらに走行を重ねてく。つづくセッション3においてはスタート練習を2度行なった後、再び習熟のための走行を行い、終盤に仕上げとしてニュータイヤを再投入。その結果、前大会よりも良い状態で予選に挑めるようになり、何よりトップとの差が走るたび詰まっていたことが最大の収穫となっていた。

 そして土曜日に行われた予選は、例年ならば残暑がまだ厳しいはずが、予想よりも低めの温度で曇り空の下で行われることとなった。今回の予選はGTの路面とタイヤに厳しい高速サーキットという事で、予選開始から少し時間を空けてコースイン。

 まずはアウトラップともう1周をウォームアップに充てた後、いよいよアタックを開始。周回数を重ねるごとにタイムを縮めていき、アタック開始から3周目にはこの週末の自己ベストとなる、2分9秒857をマーク。その後いったんクールダウンし、ポジショニングをしっかり行なった後、再度アタックを試みる。そして、ベストタイムとなる2分9秒577を記録してさらに短縮を果たした後、再びアタックを行ってセカンドベストタイムとなる2分9秒814をマークする。その後もアタックを続けるが、タイムアップは叶わかったものの、チェッカーまで走行を重ねて最終チェックを行った。

 あらかじめモラルハザードポイントが累積していたドライバーに対し、2戦とも15グリッドの降格が決まっていたことから、ひとつずつ里見の順位は繰り上がることとなり、第7戦は22番手、そして第8戦は23番手のグリッドに並ぶことが決定した。

決勝 第7戦 8月29日(土) 天候/曇り コース状況/ドライ

 夏の終わりの週末をサーキットで楽しもうと、土曜日から2万6000人もの集客があり、これまでの3大会同様、熱い視線が注がれる中での戦いとなった。そんな第7戦ではまずまずのスタートを切るものの、前後左右を囲まれる中、結果的にはポジションキープからレースを開始。しばらくはこう着状態が続く中でも里見は落ち着いて走り、着実に順位を上げていった。6周目には20番手と順位を上げるも、8周目にはバトルの末コースアウトしてしまう。すぐにコースに復帰し最低限のポジションダウンで、集団から離れず続いていく。

 それから間もなく、西コースでは雨が降り出し、最終ラップのスプーンではコースアウトする車両も。そんな困難な状況も乗り切って18位でチェッカーを受け、さらに1台のペナルティによる降格もあったため、最終的には17位という結果で第7戦を終えることとなった。

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決勝 第8戦 8月30日(土) 天候/曇り コース状況/ウエット

 未明まで降り続いた雨によって、早朝8時からのスタート進行開始となった第8戦は、ウェット路面での戦いとなった。すでに雨は止んでいたものの、全車にウェットタイヤが装着されていた。微妙なクラッチミートが必要とされる状況下において、スタートが抜群に決まり、まずはオープニングラップのうちに4台をかわし19番手にポジションをアップ。その後も17番手を争う集団の中で周回を重ねていく。

 その先頭にいる車両が蓋となって、後続車両がどんどん増えていく中、6周目の130Rで集団から抜け出すことに成功し、17番手へと浮上。そうして視界が広がると、1周のタイムを2~3秒縮め、一気に後続を引き離すようになる。ただ、それまでの間に、前車との差は広がっていたため、さらにポジションを上げることは許されなかったものの、10秒以上もあったタイム差を、6秒を切るまでに詰めたところでチェッカーが。さらにドライビングスルーペナルティを科せられた車両もあったことから、16位でレースを終えることとなった。

 さて、ここからの2大会、スポーツランドSUGOとオートポリスはレースどころか、走行経験もない里見にとって未知の場ともなる。したがって今大会以上のテーマが科せられることになるだろう。そんな山場ともなる戦いをクリアすれば、最終大会はホームコースでもあるツインリンクもてぎが舞台。まさに集大成のレースに弾みをつけるためにも、ここからの2大会にはより一層の活躍が期待される。

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チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu) COMMENT
 予選タイムを見ても走るにつれ上位とタイム差は詰まってきているが、現状から抜け出すにはまだ課題が残されている。今回、ドライとウェットコンデションを走れたことは引き出しを増やすきっかけになったと思うし、ウェットのレースではバトル負けせず追い上げるレースが出来ていた。
Driver 里見乃亜(Noa Satomi) COMMENT
 第7戦はスタートで抜いたり抜かれたりはしたのですが、そもそもドライでの限界値が低かったので、全然納得のいかないレースになってしまいました。一方、第8戦はウェットで、スタートが決まって2台を抜き、目の前でのスピンも回避できて、その後もどんどん抜いていけたのですが、レースが落ち着いた頃には1台のクルマにみんな引っかかっていて、なかなか誰も抜きに行かなかったんです。6周目に仕掛けたときに、一発でかわすことができたことは大きな収穫だったのですが、引っかかっている間に前との差がついてしまって、それ以上ポジションは上げられませんでした。でも、以前に比べればバトルはうまくできるようになったと思います。ただ、まだ予選という課題は残っているので、これを次こそは何とかしてみせます。
Le Beausset Motorsports

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第8戦鈴鹿決勝 ウェット対決は#36坪井に軍配!勝ち星でも#11牧野に並ぶ

FIA-F4選手権第8戦の決勝が8月30日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手の#36坪井翔(トムス)がスタートからトップに立ち、そのまま後続に付け入る隙を与えずに10周のレースを制し、今季4勝目を挙げた。

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第8戦決勝は午前8時15分より10周で行われた。
この日の鈴鹿サーキットは昨夜から降り続いた雨のため、路面はウェット状態。スタート時点で雨は止んでいたものの、全車がウェットタイヤを装着してグリッドについた。

ホールショットを奪ったのは予選2番手の坪井。
昨日ポールポジションを獲得しながらスタートで5平木湧也(RSファイン)の先行を許した坪井はこの日期するものがあったといい、その思惑通りスタートから見事なダッシュでトップに躍り出た。
ポールポジションの#11牧野任祐(Rnスポーツ)が2番手につけ、#5平木が3番手。
予選3番手の#7大津弘樹(HFDP)は痛恨のエンジンストールで一気に16位に後退してしまった。

レース序盤こそ坪井の背後に食らいついていた牧野だったが、この日のコンディションにセッティングが合っていなかった模様で、周回を重ねるにつれ坪井との差は徐々に開いていき、5周を終えた時点では1秒差となってしまった。
さらに、レースが進むにつれて路面が乾いていったこともあり、レース後半にはタイヤの消耗にも悩まされて濡れたところを選んで走らざるを得ない状況に陥った。

それを尻目に坪井は安定したペースでレコードラインに留まり続け、最後は牧野に1.96秒の差をつけてフィニッシュ。
今季4勝目と勝ち星で牧野に並び、シリーズポイントでも122ptとして125ptの牧野の3ポイント差にまで迫った。
3位には平木が入り、終わってみれば昨日と同じ顔ぶれで表彰台に上がる結果となった。

また今週末FIA-F4にデビューし、昨日は終盤のアクシデントで惜しくも30位に終わった#3阪口晴南(SUTEKINAレーシングチーム)はレース中盤以降激しいドッグファイトを演じ、6位でフィニッシュした。

次戦の舞台はスポーツランドSUGO。
9月19-20日決勝だ。

優勝 #36坪井翔(トムス)のコメント
昨日から雨になることはわかっていたので、雨のスタートのイメージだけ作って、それがうまくいって勢いよく出れました。昨日はスタート失敗しちゃったんで、ここで決められたら、と。
前に出てからは自分のペースだけ保とうと思いました。途中まで牧野くんが付いてきていたんですが次第に離れていったので、自分の走りだけに集中しました。
路面はどんどん乾いていったので、乾いたところを選んでペースを上げていきました。
(濡れたところに)寄ろうかな、と思ったんですけど、この感じだったらタレないと判断しました。
今すごいい流れに乗っているので、この流れを崩さずに菅生でも連勝してポイントリーダーになり、チャンピオンになれるように準備していきたいです。

2位 #11牧野任祐(Rnスポーツ)のコメント
1周目にスタートで前に行かれて、そのときは抜き返せると思ったんですけど、1周目のS字に入ったところで「今日は無理やな」と感じました。明らかにメカニカルグリップが足りてなかったですね。
ずっとタイヤを冷やしながら走ったんですけど、それでもどうしようもなかったですね。
菅生に向けてはもう一度考え直して、しっかりやっていきたいと思います。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第8戦鈴鹿決勝結果

44th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km -RIJ- (2015/08/30) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet
2015 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
TireLapTotal_Time
Behind
136坪井 翔FTRSスカラシップF4
DL1023'35.008
211牧野 任祐DODIE・インプローブス・RN-S
DL101.960
35平木 湧也GSR初⾳ミクホリデー⾞検 F110
DL108.773
437小高 一斗FTRSスカラシップF4
DL1016.148
514根本 悠生GUNZE F110 KCMG
DL1018.053
63阪口 晴南DUNLOP SUTEKINA F110
DL1019.804
750山田 真之亮B-MAX RACING F110
DL1019.906
819篠原 拓朗VSR Lamborghini SC
DL1020.890
94河野 駿佑グッドスマイル初音ミクF110
DL1021.607
108上村 優太HFDP/SRS-F/コチラレーシング
DL1021.993
1188川端 伸太朗SUCCEED SPORTS F110
DL1022.733
1270天野 翼Leprix Sport F110
DL1023.808
1316銘苅 翼MediaDo Kageyama F110
DL1024.049
149石坂 瑞基HFDP/SRS-F/コチラレーシング
DL1024.787
1512白石 勇樹TEAM A-ONE
DL1031.494
1662里見 乃亜ル・ボーセフォーミュラアカデミー
DL1045.573
17*7大津 弘樹HFDP/SRS-F/コチラレーシング
DL1051.175
1851三笠 雄一B-MAX RACING F110
DL1052.687
1910⾦⽯ 勝英SRS-F/コチラレーシング
DL1053.822
2066橋本 陸Skill Speed
DL1054.378
2127ファン ドユンTEAM ZAP X DREAM F110
DL1057.172
222佐藤 秀真Hanashima Racing F110
DL1058.348
2389伴 貴広SUCCEED SPORTS F110
DL1058.796
2463ニコラス・コスタVSR Lamborghini SC
DL101'00.994
256米倉 正憲CLEAR F110
DL101'01.104
2625高橋 知己点天&イーストアップwithフィールド
DL101'01.632
2775手塚 祐弥F&Cアキラレーシングwithフィールド
DL101'02.213
2832佐藤 駿介Key's砂子塾テイクファースト
DL101'03.552
2955畑 亨志 F&Cアキラレーシングwithフィールド
DL101'04.817
3021朝日 ターボヴァンガードTAKAGI RACING
DL101'05.864
3144山内 飛侑ATEAM Buzz Racing F110
DL101'06.042
3234フライング ラットSFIDA RACING F110
DL101'29.522
3323YUGOS2R Racing
DL101'54.770
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.11 牧野任祐(DODIE・インプローブス・RN-S) 2'19.888 (10/10) 149.44km/h
  • CarNo.7は、2015 F4 SpR付則15.1.1)(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7-8戦鈴鹿公式予選 第7戦は#36坪井、第8戦は#11牧野がPP獲得

FIA-F4選手権第7戦、第8戦の公式予選が8月29日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、第7戦は#37坪井翔(トムス)、第8戦は#11牧野任祐(Rnスポーツ)がそれぞれポールポジションを獲得した。

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今季初開催のFIA-F4選手権もいよいよ中盤戦。
毎戦盛況なこのカテゴリーは鈴鹿大会でも36台がエントリー。このうち35モーターマウスを除く35台が参加して、当初予定より5分遅れの午前11時50分より30分間の公式予選が行われた。

最初にタイムを出してきたのは#36坪井。
前日の専有走行で赤旗が相次いだことから、予選も荒れると予想した坪井は予選開始早々から積極的に周回を重ね、5周目に2’08.192を記録すると、早々と走行を切り上げた。
セカンドベストタイムはこの前の周に出した2’08.428だ。

これに続いたのが今季4勝を挙げている#11牧野だ。
牧野は坪井とは逆にセッション後半に集中してアタックする作戦に出たが、S字で#55畑享志がクラッシュしたためにイエローフラッグが出ていたことも影響してか、終了5分前に2’08.289を出すにとどまり、第7戦を2番グリッドからスタートすることになった。
しかしセカンドタイムでは2’08.314と坪井を上回っており、明日の決勝ではポールポジションを獲得している。

また、前日の専有走行では2’07.987を記録してトップだった#5平木湧也は一時は2番手につけていたものの、最終的にはベストタイム3番手、セカンドタイムは4番手という結果に。
路面コンディションの変化、アタックに入るタイミングなど、いまひとつ思い通りにはいかなかったようだ。

FIA-F4第7戦決勝はこのあと午後4時30分から、第8戦決勝は明日朝8時15分から、いずれも10周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第8戦鈴鹿公式予選結果(2ndベスト順)

44th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km -RIJ- (2015/08/29) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2015 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
TireTimeBehindGapkm/h
111牧野 任祐DODIE・インプローブス・RN-S
DL2'08.314--162.922
236坪井 翔FTRSスカラシップF4
DL2'08.428 0.114 0.114162.778
37大津 弘樹HFDP/SRS-F/コチラレーシング
DL2'08.557 0.243 0.129162.616
45平木 湧也GSR初⾳ミクホリデー⾞検 F110
DL2'08.564 0.250 0.007162.605
537小高 一斗FTRSスカラシップF4
DL2'08.758 0.444 0.194162.360
63阪口 晴南DUNLOP SUTEKINA F110
DL2'08.908 0.594 0.150162.173
750山田 真之亮B-MAX RACING F110
DL2'08.969 0.655 0.061162.095
89石坂 瑞基HFDP/SRS-F/コチラレーシング
DL2'09.053 0.739 0.084161.989
94河野 駿佑グッドスマイル初音ミクF110
DL2'09.095 0.781 0.042161.937
1019篠原 拓朗VSR Lamborghini SC
DL2'09.141 0.827 0.046161.880
118上村 優太HFDP/SRS-F/コチラレーシング
DL2'09.277 0.963 0.136161.710
1270天野 翼Leprix Sport F110
DL2'09.304 0.990 0.027161.675
1314根本 悠生GUNZE F110 KCMG
DL2'09.353 1.039 0.049161.614
1416銘苅 翼MediaDo Kageyama F110
DL2'09.379 1.065 0.026161.582
1563ニコラス・コスタVSR Lamborghini SC
DL2'09.416 1.102 0.037161.535
1688川端 伸太朗SUCCEED SPORTS F110
DL2'09.489 1.175 0.073161.444
1751三笠 雄一B-MAX RACING F110
DL2'09.513 1.199 0.024161.414
1825高橋 知己点天&イーストアップwithフィールド
DL2'09.597 1.283 0.084161.309
1910⾦⽯ 勝英SRS-F/コチラレーシング
DL2'09.617 1.303 0.020161.286
2012白石 勇樹TEAM A-ONE
DL2'09.622 1.308 0.005161.278
2189伴 貴広SUCCEED SPORTS F110
DL2'09.658 1.344 0.036161.235
2221朝日 ターボヴァンガードTAKAGI RACING
DL2'09.675 1.361 0.017161.212
232佐藤 秀真Hanashima Racing F110
DL2'09.683 1.369 0.008161.202
2462里見 乃亜ル・ボーセフォーミュラアカデミー
DL2'09.814 1.500 0.131161.040
2566橋本 陸Skill Speed
DL2'09.910 1.596 0.096160.921
2644山内 飛侑ATEAM Buzz Racing F110
DL2'09.949 1.635 0.039160.872
2739加藤 潤平miNami aoYama with SARD
DL2'10.081 1.767 0.132160.710
2832佐藤 駿介Key's砂子塾テイクファースト
DL2'10.473 2.159 0.392160.226
2975手塚 祐弥F&Cアキラレーシングwithフィールド
DL2'10.529 2.215 0.056160.158
306米倉 正憲CLEAR F110
DL2'11.332 3.018 0.803159.178
3120牛井渕 琴夏miNami aoYama with SARD
DL2'11.493 3.179 0.161158.983
3255畑 亨志 F&Cアキラレーシングwithフィールド
DL2'11.872 3.558 0.379158.526
3334フライング ラットSFIDA RACING F110
DL2'11.935 3.621 0.063158.451
3423YUGOS2R Racing
DL2'15.301 6.987 3.366154.509
---- 以上基準タイム(130% - 2'46.962)予選通過 ----
-27ファン ドユンTEAM ZAP X DREAM F110
DLno time---

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第8戦 決勝レース レポート

MJ15_0234_fineプレスインフォメーション 2015年8月09日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 第8戦決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)にて8月9日(日)に開催いたしました。

天候:晴れ 路面:ドライ 気温:34度 路面:45度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第8戦ミシュランチャレンジ決勝が8月9日(日)、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。この日の富士は朝から強い陽射しで、気温、路面温度とも上昇。容赦ない暑さが、スターティンググリッドで決勝スタートを待つドライバーたちを襲っていた。

午後12時50分、フォーメーションラップスタートの合図が示され、ポールポジションの#15元嶋佑弥、2番グリッドの#78近藤翼、3番グリッドの#12久保凛太郎、以下、スポット参戦の#30 DRAGON、#9武井真司という順でゆっくりと車両を発進。1周を終えてそれぞれのグリッドに着き、シグナルがブラックアウトして正式にレースのスタートが切られた。

ここで鋭い反応を見せたのは元嶋。前日の第7戦では遅れを取ったが、今回は第6戦までのようなスタートダッシュを決め、1周目から逃げ切りを図る。その2番手、3番手は近藤と久保というオーダーのまま進んでいたが、3周目あたりから2台の距離が縮まり、2番手争いへと変わった。だが、4周目の1コーナーで2台は軽く接触し、久保がスピン。久保は7番手までポジションを落としてしまう。「あそこでは顔を出す程度にしようと思っていましたが、ブレーキングでクルマが不安定になってしまったので、(スピンを回避するためには)ブレーキを少し離すしかなかった。何とか止まれと思っていたけど当たってしまい、近藤選手には申し訳ないです」と久保。両者のクルマにダメージはなかったが、元嶋のリードはさらに広がった。

代わりに3番手には武井が上がる。5番グリッドからスタートした武井は3周目にDRAGONを捉えて4番手に浮上。3番手に上がった4周目には自己ベストタイムを更新し、近藤を追う態勢に入ろうとしていた。しかし、6周目のダンロップコーナーで痛恨のスピン。「あそこでは横Gがかかっている状態でアクセルを入れていくのですが、アクセルに対する、駆動の反応が少し遅れたことで、バランスを崩してしまった」(武井)ことにより、12番手へと順位を大きく下げてしまった。

後方での波乱を尻目に、元嶋は「ファステストラップも狙いにいきました」というハイペースを刻み、最後までトップの座を脅かされることなくトップチェッカー。開幕から8連勝を決めた。「いい週末を送ることができました。(第9戦、第10戦の)鈴鹿サーキットは好きなコース。自信を持って臨みたい」と笑顔。2位は元嶋から5.6秒差で近藤、3位にはスピン後まもなく3番手にポジションを回復していた久保が入った。

ジェントルマンクラスは、武井のスピンにより、トップから#24剛覇矢人、2番手#25内山清士、3番手#2田島剛、4番手#37久保田克昭という隊列に変わった。なかでも田島のペースが良く、8周目にはクラス2番手に浮上。「タイヤも温存し、トップを射程距離に入れて、これからと思っていた」(田島)。だが、追撃態勢に入ろうかという9周目、パドルシフトのトラブルでまさかのスローダウンを余儀なくされてしまう。これで3番手に上がった久保田は内山を捉えて2番手に浮上したが、その後内山との接触でスピンを喫し、表彰台圏外に。こうした2番手を巡るバトルの間、武井は怒涛の勢いで失地を回復。剛の後ろ約5秒差の2位まで追い上げてフィニッシュした。結局、優勝は剛。剛はトップに立った後、DRAGONに接近する場面もあったが、オーバーテイクまでは難しいと判断。「コンサバな走り」でゴールを目指し、今季2勝目をマークした。「前回の富士で仕掛けた時にスピンしたということもあったので、オーバーテイクは前の方がミスした時にうまく捉えて、と考えていました。武井さんがスピンしているのは見えましたが、それでも落ち着いていこうと。やっと2勝目をあげることができました」(剛)。3位は内山で、2戦連続の表彰台となった。

また、第8戦においてミシュラン賞が新たに設定され、#77浜崎大が獲得。このミシュラン賞は、スターティンググリッドから最もジャンプアップしてチェッカーを受けたジェントルマンクラスの選手に贈られる賞として本レースに限り設定された。

富士ラウンドを終え、今季のPCCJは残り2戦。両大会とも鈴鹿サーキット(三重県)での開催となる。第9戦は8月30日(日)、同じくSUPER GTとの併催。元嶋以外にも鈴鹿を「得意のコース」として挙げる声は多く、ここまで結果を残せていないドライバーも気分新たに臨んでくるはず。オーバーオール、ジェントルマンクラスともこれまで以上にハイレベルで白熱した戦いとなることが予想される。

■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第8戦 決勝結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Lap _ Time _ Time/Gap
1 _ 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE _ 15 _ 26'18.490 _ -
2 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 15 _ 26'24.172 _ 5.682
3 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'27.980 _ 9.490
4 _ 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 15 _ 26'42.810 _ 24.320
5 _ 9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 26'47.579 _ 29.089
6 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 15 _ 26'51.570 _ 33.080
7 _ 77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 15 _ 26'52.609 _ 34.119
8 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'56.209 _ 37.719
9 _ 98 _ G _ ゴトウ イカリ _ チームトーエイスピリット _ 15 _ 27'00.251 _ 41.761
10 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 15 _ 27'01.780 _ 43.290
12 _ 51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ 15 _ 27'22.646 _ 1'04.156
13 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 15 _ 27'37.117 _ 1'18.627
14 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 15 _ 27'39.690 _ 1'21.200
15 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 27'50.033 _ 1'31.543
16 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 14 _ 27'30.717 _ 1Lap
※ _ 30 _ _ DRAGON _ B-MAX-PORSCHE _ 15 _ 27'12.929 _ 54.439
以上完走(規定周回数)
19 永井 宏明 ナインレーシング DNS

ベストラップ
1'44.534 3/15 157.143km/h #15 元嶋 佑弥/Yuya MOTOJIMA / GARMIN PORSCHE 
G 1'45.181 8/15 156.176km/h #9 武井 真司/Shinji TAKEI / ビンゴレーシング

※ CarNo.30 は賞典外。
CarNo.12に対し黒白旗を提示した。
※1 CarNo.52のスタートについては、競技長からの厳重注意相当と判断した。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第7-8戦 公式予選レポート

MJ15_0203_fine[1]プレスインフォメーション 2015年8月08日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シーズン 第7-8戦公式予選を、富士スピードウェイ(静岡県)にて8月8日(土)に開催いたしました。

天候:晴れ 路面:ドライ 気温:27度 路面:41度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第7-8戦公式予選が8月8日(土)富士スピードウェイで行なわれた。PCCJの2015年シーズンは今大会を含め残り4戦。1戦ごとの重みが増してくる終盤戦だけに、少しでも有利なスターティンググリッドを得ることが全てのパイロットにとって重要となる。

公式予選は午前11時10分からの30分間。まずは元嶋が1分44秒140でトップに立つ。そして、多くのクルマがピットに戻ってニュータイヤに交換。セッション残り15分を切ってから、本格的なタイムアタックの時間帯に突入した。

ここで先手を獲りにいったのは近藤。アタック1周目に1分44秒255、クールラップを挟み、1分44秒211まで縮める。だが、元嶋のタイムを更新するまでには至らない。その間、「(1セット目でのアタックを終えた後)周回せずにアタックのタイミングを待っていた」という久保が1分44秒105をマークしトップに。すぐさま近藤が一気に1分43秒576まで削り、最速タイムを塗り替える。これは前日の専有走行でのベストタイム(非公式)を上回るもので、ポールポジションは近藤で決まりかと思われたが、開幕6連勝中の元嶋がそれを許さなかった。残り11分となったところでピットを出た元嶋は、1回目のアタックを経た後、残り4分で1分43秒609、続いて1分43秒450を叩き出し、見事第7戦のポールポジションを獲得した。

「本当は(アタックで使う)タイヤを1セットに留め、第7戦の決勝レースにニュータイヤを温存しておきたかったのですが、昨日の専有走行からセットアップを変えることになり、そのアジャストに時間が掛かってしまった。一度、走り方を整理した上でニューを投入し、アタックの回数もいつもより少し多くしました。とにかく、チャンピオンを獲りたい」と元嶋。ポールポジションの逃した近藤は最終的に2番グリッドからのスタート。「セットアップを昨日から変えることになり、それがオーバーステア気味で、完全には対処できませんでした。ただ、決勝レースに向けては大丈夫だと思います」と自信を見せる。3番グリッドは1分44秒029まで縮めた久保、4番グリッドには今回スポット参戦の#30 DRAGONが入った。「クルマをまだ完全には理解できていませんが、クリアラップが取れれば1分43秒台に入れたはずです。決勝レースは若手3人のすぐ後ろで走れれば」と上位を窺う勢いだ。

ジェントルマンクラスは終始、武井がリード。セッション開始早々に1分44秒台に入ると、ニュータイヤで1分44秒684を記録し、ポールポジションを獲得した。「DRAGON選手を何とか捉えたいところですが、やめておきます。もちろん、クラス優勝が目標ですが、それよりも完走が大事。着実にポイントを取りたい」とタイトルを見据えた走りに重点を置く構え。2番手は#24剛覇矢人。#37久保田克昭、#2田島剛らとのバトルも予想されるが、「何とかみんなの前に出て、武井さんについていきたい」と表彰台を視野に入れて臨む。

この結果、第7戦、第8戦のスターティンググリッドは、オーバーオールが上位4番手まで、ジェントルマンクラスは上位2番手までが同じオーダーとなった。

PCCJ第7戦決勝は、8日午後16時スタート予定。今回もスタートがカギとなるのは間違いないが、徐々に涼しくなっていく中、気温・路面温度に対応した、レース中のタイヤマネージメント能力も問われることになるだろう。多彩な“引き出し”を持つベテラン勢の活躍にも期待が高まる。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

Japanese F3

JF3:第8,9戦富士 山下健太が第8戦、ニック・キャシディが第9戦で共に今季4勝目を挙げる (TOYOTA)

  • コース:富士スピードウェイ(4.563km)
  • 予選:6月6日(土)曇り:ドライ
  • 第8戦決勝:6月6日(土)曇り:ドライ
  • 第9戦決勝:6月7日(日)曇り:ドライ

 富士スピードウェイでF3の第4大会(第8,9戦)が行われ、第8戦は山下 健太(PETRONAS TEAM TOM'S)が逆転勝利で今季4勝目。ニック・キャシディ(PETRONAS TEAM TOM'S)が2位で続き、トムス勢が今季2度目の1-2フィニッシュを飾った。第9戦はキャシディがポール・トゥ・ウィンでこちらも今季4勝目。山下は3位に入った。

第8戦で山下健太が今季4勝目を挙げた

第8戦で山下健太が今季4勝目を挙げた

 全日本F3選手権の第4大会(第8戦、第9戦)が6月6日(土)と7日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 スーパーフォーミュラとの併催で行われることの多い全日本F3だが、今大会はF3単独開催。

 明日のトップドライバーを目指す若手により争われているF3、今季は参戦2年目となる19歳の山下 健太(PETRONAS TEAM TOM'S)と、チームメイトの20歳、ニック・キャシディ(PETRONAS TEAM TOM'S)がこれまでの7戦でそれぞれ3勝ずつを挙げているが、山下は2回のリタイアでの無得点レースがあり、ポイントランキングでは首位のキャシディに対し、6ポイント差の2位につけている。

 5日(金)の占有走行までは好天だった富士だが、金曜夜に降雨に見舞われた。予選と第8戦決勝が行われる6日(土)は、朝には雨は止んだものの、曇り空で肌寒く感じる天候。

 午前9時からの予選の時点では、場所によっては少し濡れた場所も残っているものの、ほぼドライコンディションで、第8戦、第9戦と10分間ずつのセッションが実施された。

 第8戦の予選は、僅差での激しいタイム争いとなり、最終的に上位6台はわずか0.2秒以内。山下はポールタイムに100分の3秒届かず、それでも最前列2番手。キャシディは僅かな遅れながら5番手となってしまった。

 10分間のインターバルを経て行われた第9戦予選では、今度はキャシディがポールポジションを獲得。山下は2列目3番手につけた。

 予選に続き、相変わらず黒い雲が空を覆い、肌寒い中、午後1時50分より第8戦の決勝レース(15周)がスタートした。

 2番手の山下はややスタートで出遅れたものの2位をキープ。首位を逃げる車両を追い、ホームストレートではスリップストリームにつける距離で追撃を続けた。

 数周にわたってストレートでの攻防を見せた山下は、5周目の最終コーナーでインをつき、立ち上がりで並ぶと、そのまま1コーナーを制し、首位に立った。

 5番手スタートのキャシディは、スタートでひとつポジションを上げると、前を行くライバルと激しい3位争いを繰り広げていたが、山下にかわされた車両もこのバトルに加わり、三つ巴の2位争いに。前の2台のバトルの隙を突き、6周目にキャシディが2位へ浮上。トムスの1-2体制となった。

 その後、一時は首位山下がキャシディに対し2.7秒ほどまで差を広げたが、終盤に入るとキャシディがファステストラップをマークし追い上げ。しかし、山下が逃げ切り、今季4勝目を挙げた。

 2位のキャシディはファステストラップの1ポイントを獲得し、山下とのポイント差は2ポイントのみ詰まることとなった。

 7日(日)は、土曜日よりは暖かい、薄曇りの天候の下、午前10時40分に、シリーズ折り返しとなる第9戦決勝(21周)のフォーメーションラップが開始された。

 スタートでは、2,4番手の車両が好ダッシュを見せ、ポールポジションのキャシディ、3番手グリッドの山下は3,4位で1コーナーへ。

 2周目の1コーナーでキャシディが前走車をかわし、2位浮上。この時点で1.6秒あった首位との差を詰めて行った。一方、山下もこの前走車に追いつき、3位争いとなったが、ストレートスピードで若干分のあるライバルに、山下は苦戦。キャシディと首位車両、3位の車両と山下による僅差でのバトルが続いた。

 毎周、最終コーナーで仕掛けるもパスするまでには至らなかった山下は、11周目の最終コーナーで前に出ると、続くストレートで2台はもつれ合うようにバトルを続け、1コーナー進入では山下が先行。そうはさせじとアウト側で粘ったライバルはコースオフ。これで3位に浮上した山下は、首位を争う2台を追った。

 首位争いは、0.5秒差くらいのまま10周以上に渡って続いていたが、16周目、キャシディがついに首位を奪取。首位を争う2台がバトルでペースが落ちている間に、3位の山下はファステストラップをマークしながら追い上げ、3位浮上時に5.8秒あった差を着実に詰めていったが、最後は2.4秒届かず、3位でフィニッシュ。

 キャシディは逃げ切り、ポール・トゥ・ウィンで今季4勝目。山下が3位となったため、2人のポイント差は9ポイントに広がった。

 Nクラスでは、小河 諒(TOM'S)が第8戦、第9戦共に制し、今季7勝目と圧倒的な強さを見せている。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

第8戦優勝、第9戦3位に入った山下 健太(PETRONAS TEAM TOM'S #36)

第8戦優勝、第9戦3位に入った山下健太
(PETRONAS TEAM TOM'S #36)

第8戦2位、第9戦で今季4勝目を挙げランキング首位につけるニック・キャシディ(PETRONAS TEAM TOM'S)

第8戦2位,第9戦で今季4勝目を挙げランキング首位につけるニック・キャシディ(PETRONAS TEAM TOM'S)

トヨタモータースポーツニュース

Japanese F3

JF3:第8戦富士 上位3人のコメント

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優勝 #36山下健太(トムス)
f3-rd8-r-pc-yamashita 予選があまり良くなくて2番手からのスタートになりました。スタートはストールしかけて遅れましたが、ちょっと強引だったかもしれないけどギリギリ2位をキープできて、その後は福住選手を追いかけました。ストレートは向こうが速く、スリップについても抜ききれない感じだったので、最終コーナーでしかけてから真後ろについていこうと考えて、その通りにやったらうまくいきました。
その後のペースはあまり良くなかったので、その点は明日に向けて考えたいと思います。
2位 #37ニック・キャシディ(トムス)
f3-rd8-r-pc-cassidy 今日はいいレースができたと思います。チャンピオンシップを考えて少しでも多くのポイントを獲得することが今回の目標だったので、結果には満足しています。
予選結果には納得していませんが、レースが進むにつれてペースが良くなり、高星選手を捕まえることができたので、展開としては良かったです。
最後にファステストが出せるとも思っていなかったので、その点でも良かったですね。
3位 #23高星明誠(B-MAX)
f3-rd8-r-pc-takaboshi 今回は3番手からのスタートでした。今まで何戦もスタートを失敗していたので、今度こそは成功させようと思っていて、スタートは悪くなかったんですが、ポジション取りが悪かったです。Aコーナーで並んだんですが、行き場がなくて。序盤はペースが良くなくて、山下選手のほうがセクタ-3のトラクションが良くて、置いてかれてるな、って印象でした。
後半はニック選手に抜かれてしまって、あとはファステストを狙うしかないなと思ってプッシュしていました。スリップ使いながらいいところまでいけたかなと思ったんですが、最後にニック選手に抜かれてしまい、そこはちょっと悔しく思います。
Nクラス優勝 #38小河諒(トムススピリット)
f3-rd8-r-pc-ogawa 前回の岡山、その前と、優勝できたことでF3に対して甘えた気持ちが出てしまい、チームの皆さんをいらつかせてしまったと思います。金曜日は走ることができなくて、予選はぶっつけ本番になりましたが、そんな中でも2位、1位が取れました。それができるだけの車を用意してくださったチームの皆さんには感謝しています。今日は走れることへの感謝の気持ちで予選から泣きそうな気分でした。
明日はポールからのスタートということで、今日以上のギャップを広げられるよう頑張ります。
Nクラス2位 #3三浦愛(EXCEDY)
f3-rd8-r-pc-miura 久々のポールで、スタートも失敗したわけじゃなかったんですけど、それ以上に小河選手のスタートが良かったです。ずっと自分のベストを出す走りを心がけていました。鈴鹿から戦ってきた中でもいい状態の車になっていたのに、大きな差をつけられてしまったのは、ドライビング以外にも問題があるのだと思います。明日はその差を詰められるよう頑張ります。
Nクラス3位 #30DRAGON(B-MAX)
f3-rd8-r-pc-dragon 正直話すことがないんですよ。バトルもなく淡々と15周を走った感じで。
今日はスタートに集中することと、自分のベストの走りをすることを心がけて戦っていましたが、二人のペースに全然ついていけませんでした。
今週末はいろんなクルマが走ったことで路面コンディションの変化が大きくて、思うように走れていません。そんな中で予選ではニュータイヤを1セット温存できているので、明日のレースではそれを生かせればと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第8戦富士決勝 接戦を制した#36山下が今季4勝目。Nクラスは#38小河が磐石の走りで今季6勝目を挙げる

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6月6日富士スピードウェイで行われた全日本F3選手権第8戦の決勝は、予選2番手からスタートした#36山下健太(PETRONAS TOM’S F312)が6周目にトップに立ち、そのまま逃げ切って今季4勝目を挙げた。
2位には#37ニック・キャシディ(PETRONAS TOM’S F312)、3位には#23高星明誠(B-MAX NDDP F312)が入った。
Nクラスはスタートでトップに立った#38小河諒(KeePer TOM’S F306)が今季6勝目。予選トップの#3三浦愛(EXCEDY RACING F307)は2位に終わった。

第8戦決勝は午後1時50分より15周で行われた。
ホールショットを奪ったのはポールの#7福住仁嶺(HFDP)。
しかし予選2位の山下も遅れずについていき、5周目の最終コーナーで福住がアウトに膨らんだところをついてインからオーバーテイクを試みる。
しかし福住も立ち上がりで並び返し、両者は併走のまま1コーナーへ。結局山下がこのバトルを制してトップに立った。

抜かれた福住には3番手スタートの高星、5番手スタートのキャシディが一斉に襲いかかる。
まず6周目の最終コーナーで高星が福住のインに飛び込む。
たまらずアウトに飛び出し福住。
しかし高星も立ち上がりのラインがタイトになってしまい、ホームストレートに出たところでキャシディがこの2台を一気に抜き去って2位に浮上。
高星も9周目の1コーナーでようやく福住をかわして3位に浮上した。
結局福住はこの後#22佐々木大樹(B-MAX)にも抜かれ、5位でレースを終えることになった。

トップの山下はこの隙にリードを広げて周回を重ね、キャシディに1.5秒、高星に3.6秒差をつけてチェッカーを受け、今季4勝目をものにした。
しかしこのレースのファステストラップは15周目に1’34.454と公式予選をも上回るタイムを叩き出したキャシディのものとなったため、シリーズポイントは僅かに2ポイントを縮めるにとどまった。

一方のNクラスは、スタートで三浦をかわしてトップに立った小河がそのまま一気に後続を突き放し、三浦に8秒、DRAGONには24秒もの大差をつけてフィニッシュ。今季6勝目を挙げている。

次戦第9戦決勝は明日の午前10時40分より21周で行われる。

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Text : Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第8戦富士決勝結果

THE ONE MAKE RACE FESTIVAL -RIJ- (2015/06/06) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2015 Japanese Fomura3 Championship Round 8 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
1361山下 健太PETRONAS TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311523'52.052
2372ニック・キャシディPETRONAS TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ31151.545
3233高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F315
TOYOTA TOM'S TAZ31153.684
4224佐々木 大樹B-MAX NDDP F3
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ31159.481
575福住 仁嶺HFDP RACING F312
Dallara F312
HONDA MF204D1510.810
626石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F312
TODA TR-F3011511.160
787高橋 翼HFDP RACING F312
Dallara F312
HONDA MF204D1513.183
8198ストゥルアン・ムーアKCMG F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311513.647
9289山口 大陸タイロク・ハナシマ28号
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311524.305
1038N1小河 諒KeePer TOM'S F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1536.601
113N2三浦 愛EXEDY RACING F307
Dallara F307
TOYOTA TOM'S 3S-GE1544.876
1230N3ドラゴンB-MAX RACING F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE151'00.960
131310吉田 基良RSS with B-Max 312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ31151'10.662
14*77N4三浦 勝アルボルアルデアCMS 306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE141Lap
---- 以上規定周回数(13Laps)完走 ----
-*5N-アレックス・ヤンKRC Hanashima Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE114Laps
  • Fastest Lap: CarNo.37 ニック・キャシディ(PETRONAS TOM'S F314) 1'34.454 (15/15) 173.913
  • CarNo.77は、反則スタートにより、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.5は、2015年全日本F3選手統一規則15条1.1)(他車への衝突行為)により、訓戒およびペナルティーポイント1を科す。

Japanese F3

JF3:第8戦富士公式予選 #7福住仁嶺が今季初ポール!Nクラスも#3三浦が今季2度めの予選トップ

全日本F3選手権第8戦の公式予選が6月6日、富士スピードウェイで行われ、#7福住仁嶺(HFDP RACING F312)が1’35.397でポールポジションを獲得。Nクラスは#3三浦愛(EXCEDY RACING F307)が1’38.167でトップだった。

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全日本F3選手権の2015シーズンは早くも中盤戦。
今週末は富士スピードウェイで第8戦、第9戦が行われる。

第8戦の公式予選は午前9時より10分間で行われた。

昨日降り続いた雨は早朝には止み、路面は次第に乾き始めていたため、ほとんどのドライバーが新品のスリックタイヤを装着してコースイン。唯一#3三浦愛だけがユーズドのスリックでこの予選を戦った。

最初にタイムアタックに取り掛かったのは#23高星明誠(B-MAX)。走り始め1’45.255から次第にペースを上げて3周目に1’36.321、4周目に1’35.871、1’35.465とタイムを削っていく。
しかし予選終盤に#7福住が1’35.397、#36山下健太(トムス)が1’35.430を叩き出し、高星は3番手で第8戦の決勝を迎えることになった。
一方、ここまで7戦中3勝を記録してポイントリーダーの座にいる#37ニック・キャシディは初めての富士で1’35.571を記録するにとどまり、予選5位から午後の決勝に臨むことになった。

なお、ルマン24時間レース参戦のために今大会を欠場したルーカス・オルドネスに代わってB-MAXの22号車をドライブした佐々木大樹は予選7位ながら1’35.967とまずまずのタイムを記録している。

Nクラスは序盤から#38小河諒がクラストップのタイムを立て続けに記録していたが、最期の最期に#3三浦愛が小河をコンマ5秒突き放す1’38.167を記録して予選トップで決勝に臨むことになった。

第8戦決勝はこのあと午後1時50分より15周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第8戦富士公式予選結果

THE ONE MAKE RACE FESTIVAL -RIJ- (2015/06/06) Qualifying Weather:Cloudy Course:Semi-Wet
2015 Japanese Fomura3 Championship Round 8 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
171福住 仁嶺HFDP RACING F312
Dallara F312
HONDA MF204D1'35.397--172.194
2362山下 健太PETRONAS TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'35.430 0.033 0.033172.135
3233高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F315
TOYOTA TOM'S TAZ311'35.465 0.068 0.035172.071
484高橋 翼HFDP RACING F312
Dallara F312
HONDA MF204D1'35.484 0.087 0.019172.037
5375ニック・キャシディPETRONAS TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311'35.571 0.174 0.087171.881
626石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F312
TODA TR-F3011'35.602 0.205 0.031171.825
7227佐々木 大樹B-MAX NDDP F3
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'35.967 0.570 0.365171.171
8198ストゥルアン・ムーアKCMG F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'36.244 0.847 0.277170.679
9289山口 大陸タイロク・ハナシマ28号
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'37.402 2.005 1.158168.650
103N1三浦 愛EXEDY RACING F307
Dallara F307
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'38.167 2.770 0.765167.335
1138N2小河 諒KeePer TOM'S F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'38.668 3.271 0.501166.486
121310吉田 基良RSS with B-Max 312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'38.767 3.370 0.099166.319
1330N3ドラゴンB-MAX RACING F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'38.931 3.534 0.164166.043
1477N4三浦 勝アルボルアルデアCMS 306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'39.606 4.209 0.675164.918
155N5アレックス・ヤンKRC Hanashima Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'41.761 6.364 2.155161.425
---- 以上基準タイム(110% - 1'44.973)予選通過 ----

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎフォトギャラリー(決勝日/16日/日)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SGT:第8戦もてぎフォトギャラリー(予選日/15日/土)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SGT:第8戦もてぎ フォトギャラリー(公式テスト/14日/金)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎGTA定例会見 SROとの関係強化により来季のBOP値は日本の事情をSROが考慮して策定することに

スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は11月16日、スーパーGT第8戦が開催されたツインリンクもてぎで会見を開き、2015年よりブランパンGTシリーズのプロモーターであるSRO Motorsports Group(SRO)との関係を強化し、GT300クラスの性能調整(BOP)値の策定をSROが日本の事情を考慮して策定することを発表した。

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現在GT300クラスにはFIA-GT3規定の車両とJAF-GT規定の車両が走行しており、これらの性能調整にあたっては、当初はGTAが定めた数値でFIA-GT3を調整していた。
これはGT3にとっては性能ダウンにつながるため、GT3車両を製造、販売するマニファクチャラーからは本来の性能を発揮できる環境を要望する声が上がっていたといい、2012年からはFIA-GT選手権での数値を採用することになった。

しかしこの値が日本のレース事情に合っておらず、公平性に欠けるとの指摘があり、また、BOP値の決定が開幕戦の後になるなどの状況もあったことから、2014年からはブランパン耐久シリーズのBOP値を元にGTAが独自の調整を加える形となっていた。

今回、SROとの関係が強化されたことで、今後は日本のサーキットの特性やGTA公式テストの結果など、日本側のデータを考慮した上でSROがGT300クラスのBOP値を策定することになる。
これにより、今まで以上にきめ細かい性能調整が図られることになり、より一層公平性の高いレースが開催されることが期待できる。

SROではこれに備えてフランスのポールリカールサーキットに隣接して独自のテストセンターを開設、2015年3月に公式テストを実施。これに基づいて各車両のBOP値を決定する。
また、GTAが開幕前に実施する公式テストにもSROのスタッフが参加してデータ収集を行い、各開催サーキットをA(ハイスピード)、B(ハイダウンフォース)、C(ストップ・アンド・ゴー)の3カテゴリーに分類、それぞれのコース特性に合わせたBOPを発表する予定になっている。

会見にはGTAから坂東正明代表と服部尚貴シニアマネージャーが、SROからはステファン・ラテル CEOとクロード・シューモンテクニカルディレクターが出席。
坂東代表、ラテルCEOの挨拶の後、服部マネージャーからこれまでの経緯が、シューモン氏からは今後のBOP策定の詳細が説明された。

SROステファン・ラテルCEOのコメント
gt-r8-jrp-ratel 久しぶりに日本に戻ってくることができ、大変光栄に思います。1990年代にはドライバーとして、そしてプロモーターとしてBPRグローバルGTシリーズやFIA-GT選手権の一戦として開催された鈴鹿1000kmに参加するため、定期的に日本を訪れていました。
世界的にGTレースが復活し始めたちょうどその時にスーパーGTが誕生しました。そして今やスーパーGTは日本のトップシリーズとして、かつ世界でも影響力のある選手権の一つだと認識しております。
今週末、ここツインリンクもてぎにてスーパーGTの人気とそのたいへんなパワーを目の当たりにし、そしてメーカー同士のハイレベルな競争を行うGT500クラスとカスタマーレーシングカーで戦うGT300クラスの魅力を存分に感じております。
我々SROは2005年から創設者、そして開発者としてGT3カテゴリーに関わってきました。そのGT3がGT300クラスのバックボーンになっていることを嬉しく思います。
本日お越しの皆様の前で、坂東代表とともに我々SROとGTAがスーパーGTシリーズGT300クラスのGT3車両向け性能調整におけるパートナーシップを発表することを大変光栄に思っております。
我々SROがヨーロッパの選手権やシリーズ用に策定した性能調整はすでにオーストラリアやマカオでも使われており、優れたものであることを世界的に認識されていることを大変誇りに思っています。SROは今後も技術スタッフを増やし確実により良いものを提供したいと思っています。そのためポールリカールサーキットに新たなテストセンターを新設いたしました。そこではGT3の全メーカーが出席して3日間のテストプログラムを行う予定です。
GTA坂東正明代表のコメント
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このたび、スーパーGT GT300クラスの性能調整、BOPを来季よりステファン・ラテル・オーガニゼーション、SROとのより緊密な連携のもとに行なっていくことで合意いたしました。
GT300クラスはJAF-GT300規定に従って開発された車両と、FIA GT3規定の車両に参加が認められております。このクラスの性能調整は、まずFIA GT3車両がヨーロッパ仕様のままで走れるように、という配慮からヨーロッパで採用されているBOP値をスーパーGTでも採用し、それに合わせてJAF-GT車両のBOPを調整しております。
GT3車両につきましては、昨年までFIAによるBOPを採用しておりましたが、今年からは現在SROの運営によりヨーロッパでたいへん活況を呈しているブランパンGTシリーズのBOPを採用しております。公平性が高いと好評を得ていることがその理由の一つですが、今回の合意につきましても、私たちGTアソシエイションは、マニファクチャラー各社がそれぞれのマーケティング戦略に従って車両を製作し、参加しやすいように配慮するという点を大いに重視いたしました。
今回の合意により、GT300クラスのBOPにつきまして、これまで以上にきめ細かい調整が可能となり、同クラス参加各チームはより高い公平性が確保・維持できるものと期待しております。
また長きにわたって世界各地で様々なレースシリーズをプロモートしてきたSROと協力関係を構築できたことで、今後様々なコラボレーションも期待できると考えております。
Text: Kauzhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ 伊藤/カルダレッリ組LEXUS RC Fが13番手から追い上げ2位、参戦初年度のLEXUS RC Fは今季8戦中最多の4勝を挙げ、高いパフォーマンスを発揮するも、惜しくもタイトル獲得はならず (TOYOTA)

 11月15日(土)、16日(日)の両日、ツインリンクもてぎでSUPER GTの今季最終戦(第8戦)が行われた。タイトルを争っていた伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組 KeePer TOM'S RC F 37号車が予選13番手から見事な追い上げを見せ、2位でフィニッシュしたが、僅かに及ばずタイトル獲得はならず。ランキング首位につけていたジェームス・ロシターと中嶋一貴のPETRONAS TOM'S RC F 36号車は序盤の接触の影響でペースが伸びず10位に終わった。GT300クラスでは新田守男/嵯峨宏紀組 OGT Panasonic PRIUS 31号車が速さを見せ、今季2度目となる2位表彰台を獲得した。

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13番手スタートから追い上げ2位表彰台を獲得。ランキングも2位となった
伊藤大輔(左)とアンドレア・カルダレッリ(右)

 11月15日(土)、16日(日)の両日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎでSUPER GTの第8戦(最終戦)「MOTEGI GT 250km RACE」が開催された。

 3メーカー全車が全く新しい車体に、新型のエンジンを搭載して戦われることとなった2014年シーズンのSUPER GTも最終戦。注目のタイトル争いは、5台が可能性を残して臨んだ。ランキング首位は前々戦鈴鹿1000km、前戦タイと終盤の2連勝で一気に浮上したPETRONAS TOM'S RC F 36号車のジェームス・ロシター(中嶋一貴は第2,第3戦欠場のため単独5位でタイトルの可能性は無し)。そしてこれを3ポイント差で追うのがチームメイトであるKeePer TOM'S RC F 37号車の伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組。しかし、首位ロシターとは6、7ポイント差で日産勢の2台、14ポイント差でホンダ勢が追っており、優勝で20ポイント獲得可能なSUPER GTではこの5組が最終戦でタイトルを争うこととなった。

 今大会GT500クラスは全車ウェイトハンデ無しの真っ向勝負。SUPER GTでは短い250kmで争われ、比較的追い抜きの難しいもてぎということもあり、予選から「新生」SUPER GT初年度のチャンピオン獲得を目指し、紅葉に囲まれたもてぎで、熱い戦いが繰り広げられた。

◆予選◆

 今大会は14日(金)に公式テストが実施。15日(土)は予選に先立って午前中に公式練習走行が行われた。金曜日のテストでは36号車がトップタイム、37号車が5番手につけたが、土曜日午前の練習走行では、WedsSport ADVAN RC F 19号車の6番手が最上位と、ライバルの先行を許して予選を迎えることとなった。

 エンジン、シャシー共に一新された今季のSUPER GTはシーズンを通して各コースでタイム向上が見られたが、今大会も、公式練習走行の時点で、15台全車がこれまでのコースレコードを上回り、新生SUPER GTの速さを改めて示す形となった。

 午後1時45分、15分間の予選Q1が開始。セッション序盤は全車ピットで待機し、残り9分を過ぎたあたりからコースイン。立川祐路のZENT CERUMO RC F 1号車がコースに出てすぐトラブルのためにスローダウン。5コーナー付近でコース脇に車両を停めてしまった。これによりセッションは赤旗中断。1号車はノータイムで最後尾スタートに。

 セッションは残り7分で午後2時ちょうどに再開。全車一斉にピットアウトし、アタックを開始した。しかし、アタックに入った37号車の伊藤がコーナー進入でスピンを喫し、コースオフ。そのまま走行を終えることとなり、13番手。

 このセッションでは関口雄飛の19号車が終盤好走を見せタイムアップを果たし、LEXUS RC F勢最上位の3番手。ロシターの36号車も順当に7番手タイムをマークしQ2進出を決めた。

 一方で、フリー走行でトラブルに見舞われるなど苦しい幕開けとなったENEOS SUSTINA RC F 6号車は大嶋和也がアタックしたが10番手、石浦宏明がアタックしたDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が11番手とタイムを伸ばせず、LEXUS RC Fは4台がQ1で姿を消すこととなってしまった。

 Q2(12分間)も残り9分ほどから各車コースへ。36号車の中嶋一貴は最後にコースインし、終盤2周連続のアタック。チェッカーが振られた直後、最後の計測ラップで更にタイムを更新し、2列目4番手グリッドを獲得。脇阪寿一がアタックした19号車が7番手グリッドから明日の決勝レースをスタートすることとなった。

 GT300クラスでは、午前中に行われた公式練習走行でOGT Panasonic PRIUS 31号車が2番手につけ、期待と共に予選を迎えた。

 午後1時半にQ1がスタート。嵯峨がアタッカーを務め、序盤から好タイム。セッションが進むに連れ順位は落ちていったが、終盤のアタックでタイムを更新し、10番手でQ2進出。Q2では、新田が好走。ポールポジションを争い、ファイナルラップまでアタックを続けたが、僅かに届かず。それでも2番手で最前列グリッドを獲得した。

◆決勝◆

 15日(日)はこの週末最高の秋晴れとなり、気温16度、路面温度23度のコンディションで午後1時に、交通安全啓発活動としての白バイ、パトカーによる先導パレードランに続き、フォーメーションラップが行われ、53周、250kmにわたる決勝レースのスタートが切られた。

 スタート直後は上位勢に大きな混乱、順位変動は無かったが、4位をキープしたロシターの36号車は。1周目の激しい順位争いの中で後続から接触され、順位こそキープしたが、車両前部にダメージを負ってしまった。

 後方では、10番手スタートの6号車 国本雄資が8位へ、13番手スタートの37号車 カルダレッリが9位へとジャンプアップ。一方で接触を喫した36号車のペースが上がらず、何とか4位をキープするも後続を連ねての走行となり、上位3台が逃げて差を広げていく展開となった。

 勢いに乗る37号車のカルダレッリは、8周目に7位へ浮上すると、周回遅れも上手く利用し、激しい4位争いをしていた19号車、続いて36号車もパスし、4位へと浮上した。

 21周目、4位の37号車が先陣を切ってピットへ向かい、伊藤へと交代。翌周には36号車も中嶋一貴へとドライバー交代を行った。

 今大会、予選から好走を見せている19号車は、スタートを担当した関口が健闘。GT500クラスでは最後までピットを引っ張り、首位を走行していた33周目にピットへ。脇阪へとバトンを渡し、37号車の前、2位でコースに復帰した。

 しかし、19号車はタイヤ無交換作戦を採っており、タイヤの厳しい19号車を、38周目に37号車がパス。37号車は2位に浮上し、タイトル獲得のために必要な優勝を目指し、首位追撃を開始した。

 一方、37号車にかわされた19号車は、厳しいタイヤながらも脇阪がベテランらしい走りを見せ、追い上げる後続との息をもつかせぬぎりぎりのバトルを展開。惜しくも終盤かわされてしまったが、3メーカーのベテランドライバーによる、表彰台を賭けた3ワイドバトルは観客を沸かせた。

 終盤、37号車は懸命な追走を見せたが、逆転には至らず、それでも13番手スタートから追い上げての2位フィニッシュ。今季3度目の表彰台を獲得した。ドライバーズランキングでは、惜しくも及ばず2位となった。

 健闘を見せた19号車が6位。予選でトラブルに見舞われ、最後尾スタートから追い上げた1号車が7位。39号車が9位。36号車はダメージの影響でペースが上げられず10位。6号車が11位でレースを終えた。

 GT300クラスでは、2番手スタートのプリウス31号車が、スタート直後にかわされ3位へ後退。しかし、31号車の新田は、再三にわたって前走車を攻め、激しい2位争いを展開。

 追い抜きの難しいもてぎで、速さに勝りながらもなかなかパス出来ない状況となった31号車は、18周目に早くもピットインし、嵯峨へとドライバーチェンジ。タイヤを交換せず、素早いピットでコースに復帰した。

 全車がピット作業を終えた34周目には再び2位へと浮上。長いスティントながら嵯峨は最後までペースを緩めることなく、2位でチェッカー。今季2度目の2位表彰台を獲得した。

 これで今季のSUPER GTは全スケジュールが終了。LEXUS Racingは、新規定に則ったLEXUS RC Fのデビューイヤーに全8戦中4勝を挙げ、そのパフォーマンスの高さを証明したが、惜しくもタイトル獲得は逃すこととなった。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー 伊藤大輔:
 今日は序盤からアンドレアがアグレッシブに走ってくれて勇気をもらえた。チャンスが巡って来るのを待ちながら、出来る限りポジションを上げていった。後半は苦しい部分もあったが、最後までポジションを守って走り切ることが出来た。これだけポジションを上げられたのはチームのおかげだ。今シーズンは、一年を通して戦闘力のあるクルマだった。開幕戦勝利で良いスタートを切り、セオリー通りにポイントを獲って来たが、23号車が速く、タイトルには届かなかった。ハンデがとても厳しいシーズンだった。チーム、TRD、タイヤメーカー、皆頑張ってくれた。今季の課題を克服し、来季は巻き返したい。
KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ:
 今日はとても面白いレースが出来た。23号車がとても速く追いつけなかったが、予選13位からのスタートで、今、我々が出来る最高の2位というリザルトをチームのおかげで残すことが出来て良かった。今シーズンは、開幕戦優勝、菅生で2位、今回の2位と結果を残し、ミスなくポイントを重ねることが出来た。LEXUS、トムス、TRD、スポンサー、ファンの皆様に感謝したい。
PETRONAS TOM'S RC F 36号車 ドライバー ジェームス・ロシター:
 今日のレースは、他車に接触されてしまったため、優勝を逃してしまった。クルマがスライドしてしまい、フロント部分にダメージを負ったことでダウンフォースを失い、そのまま走らざるを得なかった。2位に入ればチャンピオンという状況だったのだが、チャンスを失い残念だ。来季、またチャレンジしたい。
OGT Panasonic PRIUS 31号車 ドライバー 新田守男:
 優勝を目指して臨んだ最終戦だったが、ブレーキにトラブルも出て及ばなかった。タイヤ無交換であのパフォーマンスが出せたのは良かったが、最後は優勝で締めたかったので結果は残念だ。これまであまり得意ではなかったもてぎで、ハイブリッドのパフォーマンスが出て来るようになったので、さらにクルマやタイヤに合わせ込んでいけば結果に繋がると感じた。次につながる非常に良いレースだった。
OGT Panasonic PRIUS 31号車 ドライバー 嵯峨宏紀:
 今日は、ライバルに対してタイヤ無交換で最後までプッシュするという作戦を採り、結果的に優勝には届かなかったが、全力を出し切ったので悔いのないレースだった。スピードの部分で足りない部分があり、リタイアが多かったという点もチャンピオンを獲れなかった要因だと思っている。最終戦が終わった時点から、来年の戦いがスタートするので、チームと共に来季に向けまた頑張って行きたい。
トヨタモータースポーツニュース

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ決勝 優勝ドライバーとシリーズチャンピオンのコメント

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GT500クラス優勝 2014年ドライバーズ&チームチャンピオン
#23MOTUL AUTECH GT-R
松田次生
gt-r8-r-pc-matsuda 今回は走り始めから流れが良くて、予選でロニーがポールポジションを獲ってくれたので勝つ自信はありました。
一番の敵はトラブルと不確定要素なので、そこに気をつけて走りましたが終わってみればぶっちぎり。総合力で勝ち取った優勝だと思います。
長いことGTをやってきました。2000年の綜警マクラーレン、2002年にはホンダで2勝して、2004年からはニスモにお世話になりました。毎年勝っているのにタイトルは取りこぼしていて、自分はGTに縁がないのかとも思いました。今年ニスモに復帰したら序盤からインパルが調子良くて、ああやっぱりついてない、と思いましたが、オートポリスで立て直すことができて、自分たちの流れに乗れました。第7戦は予選までは良かったけど、レースでミスをしてしまいました。チャンピオンを獲りたい気持ちがすごく大きくて、ずっと肩が重たかったんです。レースで泣くことはあんまりないんですけど、今日は泣けてしまいました。
ニスモに6年ぶりのタイトルをもたらすことができて僕らも嬉しいし、チームのみんなには感謝しています。
ロニー・クインタレッリ
gt-r8-r-pc-quintarerri クルマはものすごく速くてタイヤもたれなかったので、最後まで気持ちよく全力でプッシュできました。
自分が走っているときはタワーで36号車の順位をチェックしていましたが、46にペナルティのボードが出たときはショックでしたね。あとは18号車に助けてもらわないとと思いました(笑)
うちのクルマがピットアウトしたら18と36が前にいたので、「18がんばれ!」と思いながら見ていましたよ(笑)
正直まだチャンピオンの実感はありません。2002年に日本に来て、2005年からGTを始め、2008年からニッサンに移りました。今まで信じて使ってくれたみなさんに感謝しています。特に最初にお世話になった長谷見さんに。
今シーズンは重い時でも予選で3位以内に入れました。うちのクルマはコンスタントに速かった。タイ以外は表彰台が狙えましたが、2回レースを落としてしまいました。一発の速さで獲れたタイトルだと思います。寒い中でのミシュランの進歩は素晴らしかった。総合力でチャンピオンが獲れました。
鈴木豊(ニスモ監督)
gt-r8-r-pc-suzuki 練習から大きなトラブルがなかったのは開発陣が充分準備してくれた結果だと思います。
タイヤも今回持ち込んだものは本当に良くて、自信を持ってここに来ることができました。「このタイヤなら勝てる」と思えたことがチームの余裕につながりました。
6年監督をやってきて、その間ずっとチャンピオンが獲れませんでした。ファンの皆さんや関係者にはご迷惑をおかけしました。2009年にも最終戦でトムスと争って、その時はチャンピオンが獲れませんでした。今年チャンピオンが獲れたことに実感はわきませんけど、早い時期から開発陣がいい仕事をしてくれた結果だと思います。でも他のチームについては速さがあっても信頼性に難があり、忸怩たる思いです。
最後はドライバーがなんとか結果につなげてくれました。本当にこの二人が頑張ってくれた。ロニーは去年加わってくれて、その間クルマが遅かったりで迷惑をかけましたが、強い精神力で立て直してくれました。本当にありがとう。
GT300クラス優勝 2014年チームチャンピオン
#11GAINER DIXCEL SLS
平中克幸
gt-r8-r-pc-hiranaka 今週末目指すところは優勝だけでした。レース自体はパーフェクトでしたが、(ドライバーズ)チャンピオンシップを考えると単純に喜べなくて複雑な気持ちです。
でもチームチャンピオンということで、2009年に加入して以来信じて使い続けてくださったチームに貢献できたかな?と思うし、一歩前進だと前向きに考えています。
来年は僕らの弱点をしっかり取り除いて来年こそはドライバーズチャンピオンを取りたいです。ランキング2位になるのはもう3回目なんですよ、もううんざりなんで(笑)
ビヨン・ビルドハイム
gt-r8-r-pc-wirdheim レースに勝ててとても嬉しいです。昨日の予選会見でも言いましたが、チャンピオンになるには勝たないといけなかったので、今回は勝つことが第一目標でした。ドライバーズチャンピオンシップは同ポイントで負けましたが、チームチャンピオンにはなれました。ダンロップタイヤの進歩に感謝したいですし、チームの皆さんにも感謝しています。いい一年でした。
今年を振り返ると、チームはどんどん強くなっていったと思います。開幕から5レースは本当に良かったけど、鈴鹿とタイについては改善が必要です。来年は暑さ対策に取り組まなければなりませんね。
田中哲也(チームゲイナー監督)
gt-r8-r-pc-tanaka 今日は完璧なレースでした。これ以上頑張りようがない結果です。本当にドライバーズチャンピオンを目指してやってきたんです。F1みたいに最終戦だけダブルポイントにしてもらわないと(笑)
でもチームタイトルを取ることができたので、全てのスタッフに感謝しています。
今年一年監督をやってみて難しさを知りました。2003年にドライバーとしてこのチームに関わって以来チャンピオンが取れていなくて申し訳なく思っています。
来年こそはみんなが嫌になるぐらいの勝ち方でチャンピオンを取りたいです。
GT300クラス ドライバーズチャンピオン
#4グッドスマイル初音ミクZ4
片岡龍也
gt-r8-r-pc-kataoka ここに来る前から今回の展開はゲイナーさんが勝つんだろうなと思っていました。僕らに必要なのは3位以内に入ることだとわかっていました。
実際公式練習からゲイナーは速くて、こっちはタイムが出なくてあきらめムードでしたから、予選の前に博打みたいに大きくセットを変えたら予選3番手。今回は予選で3番手になるまでが本当に大変でした。
決勝ではタイヤがきついのもわかっていたので、とにかく1周目から行かなきゃ、と思ってプッシュしました。そのうちタイヤが厳しくなってきて、気がついたら後ろからもう1台のゲイナーに追いつかれて、アウディにまで抜かれてしまいました。
谷口さんに交代してからアウディの前に出ましたが、僕のスティントでは後ろにいたはずのプリウスが前に出ていたので、何があってもアウディを前に出すわけにはいきませんでした。自分が大変だったからわかりますが、谷口さんがアウディを抑えるのは大変だったと思います。
このチームでチャンピオンを取れて嬉しかったです。
谷口信輝
gt-r8-r-pc-taniguchi 今週末は走り始めから全然ダメで、予選前まではセッティングのことで喧嘩になるぐらいでした。それで博打を打とうということになり、予選に向けて今までとは全く方向性の違うセッティングをやって、3番手を取ることができました。3番手になることでゲイナーにプレッシャーを与えられたと思います。
自分のスティントでは後ろに10号車、65号車がグイグイ来ていて、31号車に届かないかも?と思いましたが、最後は神様がプレゼントしてくれましたね。
本当に片岡のおかげでチャンピオンが獲れました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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