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第7戦オートポリス決勝優勝ドライバーのコメント 山本尚貴「牧野選手が俯瞰でレースを捉えていたことが勝因」

GT500クラス 100号車STANLEY HRC PRELUDE-GT(STANLEY TEAM KUNIMITSU)

山本尚貴(STANLEY TEAM KUNIMITSU)

 「ロングスティントを想定した準備も最初からしていました。スティントが短かろうが長かろうが、やることは変わりませんし。予選だけ前に行けばいいレースじゃないのはもう17年もやってればわかっているし、決勝で勝つことだけを考えてここまで来ているので、決勝をうまくやれば優勝できる手応えは感じてはいたものの、スーパーGTの場合やっぱりFCYだったりFCだったり、そういう不確定要素がに入ると、僕らがいくら速くても勝てないレースなので、そこだけが心配でした。1回目のセーフティーカーに入った時は、ちょっと今日厳しいかなと思いましたけど、2回目が入ったりとか、チームが臨機応変に、牧野選手が俯瞰でレースを捉えてたっていうのが、勝因だったんじゃないかなと思って。本当に牧野選手とチームとで勝てたレースだったなと思います」

 「(ロングスティントにした理由は)まず自分達は前を蓋されているだけで、蓋がなくなればペース自体は良さそうだったのと、16号車が先に入って、それに合わせて入った車たちの蓋をしたことで、彼らはそんなにペースが上がらなかったですね。それをチームと牧野選手が見て、ちょっと山本で引っ張ろうっていうことを決断してくれました。僕は燃費のことと、しっかり(1分)40秒、41秒台で走るってだけを考えてたので。あとはセカンドスティントに向けたタイヤの内圧や燃費のフィードバックを常にしながら1時間20分近く走りましたけど、このチームすごいなと思いましたね」

 「スーパーGTのレースとしても、もてぎが決着の場になるので、すごくいい舞台だと思いますよね。ただ、ライバル手強いですし、もてぎは予選が非常に重要になるので、予選で前に行ける車をしっかり作って、ちゃんとやりきりたいなと思います。前半2戦はかなり厳しかったですけど、富士で僕たちが優勝してからプレリュードも勢いよくパフォーマンスも発揮できるようになりました。それをチャンスと捉えて、僕たちも取りこぼさないようにここまで来ました。鈴鹿でのエンジントラブルは本当に痛いんですけど、レースなのでそれはしょうがないし、あと2戦あって追いかける立場なので、失うものはないし、36号車の背中が見えてきたので、しっかりとプレリュード初年度にこのチームでチャンピオン取りたいなっていう気持ちが俄然出てきたなって感じです」

牧野任祐(STANLEY TEAM KUNIMITSU)

 「(山本)尚貴さんのファーストスティントで臨機応変に一番僕らが引っ張ってると思うんですけど、どのみちセカンドスティントはいかに前の集団に追いつくかだけを考えて走ろうと思ってたんで、あそこまで僕たちが引っ張れたことによって間違いなく2回目のピットで給油球威時間が短くなるという想定で行ったのと、あとはSC明けで僕たちのタイヤがフレッシュだったんですけど、やっぱり前に車が連なっていると抜けないのと、余計ピックアップしちゃうっていう懸念があったんで、36号車が動いたのを見て、『とにかくもう入らしてください』と言いました。僕のセカンドスティントは15分、20分ぐらいしかしていませんが、とにかく2回目(のピットストップ)でアンダーカットして、ちゃんとフレッシュタイヤで(タイムを)稼いでっていうふうに、本当に戦略を臨機応変できたと思うので、それがすごい良かったと思うし、改めてこのチーム国光の強さを出せたレースなんじゃないかなと思います」

 「1回目のSCに関しては想定外でした。ただ2回目のSCには助けられたわけですが、そもそも普通に行っててもチャンスはあったと思います。まあ、それが結果になったということです」

 「ちゃんとタイトル争いの真ん中で最終戦2レースを迎えれると思うんで、本当に僕たちのやることはシンプルだと思うんで、なんとしてもチャンピオン奪還できるように、残りの期間含めて準備して、いい形で最終戦をまずは迎えれるようにできたらいいと思います」

GT300クラス 96号車K-tunes RC F GT3(K-tunes Racing)

新田守男(K-tunes Racing)

 「高木選手とは昔からお互いの性格やドライビング、パフォーマンスの高さを熟知している仲です。再びコンビを組むことになり、僕と一緒に走ってもらう以上は良い思いをさせてあげたかったのですが、タイヤメーカーの変更など様々な変化もあり、なかなかチームに勝利をプレゼントできない状態が続いていました。そのもどかしさや責任感は常に自分の心のどこかに引っかかっていました」

 「それでも高木選手は常に素晴らしいパフォーマンスを出し続け、気持ちの面でもチームや僕を引っ張り続けてくれました。そんな特別な思いがあるからこそ、今回こうして優勝できた瞬間は涙がこみ上げてきて抑えきれないほどでした。二人でコンビを組んで優勝するのはガライヤに乗っていた2009年以来、実に17年ぶりのことです。長年別々のチームで戦い、若い選手たちとバトルを繰り広げながら切磋琢磨してきましたが、再びこうしてコンビを組んだ時に『あの頃のような熱い情熱を持って結果を出せるのだろうか』という不安がなかったわけではありません。周りからも『ベテランコンビ』、『100歳コンビ』などと言われることもありましたが、自分たちの走りで結果を出したいという思いを強く抱いていました」

 「昨日までの流れでは正直『今回は終わった』と諦めかけていた部分すらありましたが、レースは何が起こるか分かりません。諦めずにチーム全員で諦めずに戦い抜いたことで、奇跡のような勝利を手繰り寄せることができました。長年応援してくれたファンやチームに恩返しができて、本当に感無量です。高木選手という最高のパートナーと再びこうしてトップに立てたことを、心から誇りに思います」

高木真一(K-tunes Racing)

 「ARTAに移籍し、再び新田さんとコンビを組んで勝利を目指してきましたが、なかなか勝てない長い時期が続いていました。2年前のレースでも勝てそうなチャンスがありながら運に見放されるなど悔しい思いをしてきましたが、今日のレースでは運も味方に付けることができました。もちろん運だけでなく、チームのパフォーマンス自体が非常に高かったと感じています。エンジニアをはじめメカニックたちがミスなく最高の仕事をしてくれ、マシンやタイヤのポテンシャルを最大限に引き出してくれました。唯一のミスといえば僕がエンストしたくらいで、それ以外は完璧でした」

 「新田さんのファーストスティントでの素晴らしい走りや、タイヤを持たせることなどさまざまな厳しい条件・状況を考慮してチーム全体で知恵を絞り、戦略を考え抜いた結果がまさかここまで完璧にはまるとは思っていませんでした。タイヤやマシン、そしてスタッフ全員の力で掴み取った勝利です」

 「今年はRC Fにとって最後のシーズンになるかもしれないという話もあり、11年もの間走り続けてきたこのマシンは、僕たちと同じように年季の入った相棒のような存在です。そんな愛着あるマシンで、おじさんコンビの僕たちがこうしててっぺんに立てたことが何より嬉しいです。年齢を重ねるにつれて情熱が冷めてしまったり余計なことを考えてしまったりしがちですが、あの頃のような熱い気持ちを再び呼び覚まし、チームみんなで気持ちをひとつにして戦い抜けたことが、今回の最高の結果につながったのだと感じています」

Photo:Kazuhisa SUEHIRO
Text:Kazuhisa SUEHIRO/Shigeru KITAMICHI

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