10月18日、2026FIA-F4選手権第12戦の決勝が、オートポリスで行われ、チャンピオンクラスはポールスタートの熊谷憲太(OTG DL F4 CHALLENGE)が初優勝。2位に入った白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4)が最終大会を残して今シーズンのタイトル獲得を決めた。
インディペンデントクラスは、KENTARO(baum beauty clinic)が、第11戦に続いてポール・トゥ・ウィンを飾った。
昨日に続いて、秋晴れとなった日曜日。インディペンデントクラスは午前8時15分から、チャンピオンクラスは9時15分から、それぞれ13周で決勝が行われた。
■チャンピオンクラス
ポールシッターの熊谷、好ダッシュを見せた白崎、昨日優勝の濱邊誠己(TGR-DC RS F4)、塩田惣一朗(Bionic Jack Racing)と続いて1コーナーをクリア。フロントロー2番グリッドの酒井龍太郎(MITSUSADA RACING F4)は、スタート時にクラッチトラブルが発生し、自らコースを外れた。
トップを快走する熊谷は、白崎との差を1秒台に保ったまま周回を続け、上位のオーダーは1周目から変わらずにレースは進んだ。
熾烈だったのは7位争い。武藤雅奈(TGR-DC RS F4)を先頭に、鈴木悠太(Kageyama TEAMSTYLE MCS4)、Lu You De(ナビクル ATEAM Buzz Racing EIKO)、百瀬翔(HFDP with B-Max Racing Team)、五十嵐文太郎(TGR-DC RS F4)、三浦柚貴(TGR-DC RS F4)らが僅差で続き、緊迫した争いが繰り広げられた。
この7位争いを抜け出したのは百瀬。8周目の第2ヘアピンで、鈴木とLu You Deを一気に抜くと、次の周にも同じコーナーで武藤を攻略すると、自己ベストをマークして、集団を引き離していった。
10周目、8位を走行していた武藤が、3コーナーで飛び出して順位を落とす。武藤は、序盤の接触でフロントウィングを傷めたまま走っていたため、タイヤに負担がかかっていたようだ。さらに、12周目には、12位を走行していた三浦柚貴(TGR-DC RS F4)が接触でコースサイドにストップ。
これで、セーフティカー(SC)が入り、各車の間隔はリセットされた。残り周回も少なく、SC先導のままフィニッシュかと思われたが、残り1周で再スタート。しかし、上位に順位変動はなく、熊谷が逃げ切って嬉しい初優勝のチェッカーを受けた。
2位には白崎が入り、最終大会を待たずに今季のチャンピオンとなった。日本のFIA-F4は2015年にスタートして以来、坪井翔、宮田莉朋、角田裕毅、佐藤蓮、平良響、野中誠太、小出峻、小林利徠斗、野村勇斗、鈴木斗輝哉と、現在トップカテゴリーで活躍するメーカー育成のドライバーがチャンピオンに輝いてきたが、2026年は初めてプライベートチームのドライバーがタイトルを奪うという歴史的なシーズンとなった。
■インディペンデントクラス
昨日に続いて、マルチクラッシュで幕を開け、負の連鎖が続くことになってしまった。
スタートが切られた直後、好スタートを切った7番グリッドの赤松昌一朗(GIGS Ride with Eagle Sports)が、ブレーキのタイミングを遅らせすぎてしまい、前車への追突を避けるようにイン側のグリーンに出て、そのまま横切るように1コーナーに入ってしまった。
すでにコーナリング状態になっていたDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)のリア部分に突っ込んだ赤松車は、他の車も巻き込み、このアクシデントで、齋藤真紀雄(CSマーケテイング アキランド)、植田正幸(Rn-sports MCS4 )、小嶋健太郎(Rn-sports ELPA朝日電器)など6台がリタイアとなってしまった。
この処理に時間がかかり、SCランが終わったのは8周終了時。
トップKENTARO、鳥羽豊(Kageyama HYDRANGEA MCS4)、中島功(Rn.SHINSEI.MCS4)、WILLIAM(HELM MOTORSPORTS F4)、清水康弘(ART TASTE RACING F4)、佐々木祐一(仙台DayDream & Dr Dry)のオーダーで再開したレースは、上位に変動はなく、最大上限時間の30分を超えたため、12周でチェッカーとなった。
昨日に続く連勝となったKENTAROはポイントを154pまで伸ばし、鳥羽(150p)を逆転してランキング2位に浮上した。
今シーズンの最終大会は、11月6〜8日、モビリティリゾートもてぎで行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE





