全日本F3000選手権 第3戦 F3000 MINE ALL STAR
予選取材メモから
予選2回目 14:40-15:40
天候はさらによくなり快晴。気温は日陰でも24゚C。暑いくらい。
風は時折突風混じり。メインストレートで追い風。
このため、コース上は相変わらずホコリだらけ。
予選開始
9マルティニが早くもコースイン。1分16秒963。
9-15-8-27-24-5-16
10分経過
3金石が16秒734でトップに
すぐに20スコットが16秒646でトップ
19分経過
9マルティニが最初の15秒台、1分15秒847でトップ
3金石が16秒060で2番手
9-3-8-15-20-24-6-1
22分経過
11黒澤が15秒464でトップ
15桧井がコースサイドにストップ。マシンを降りる
9マルティニが1分15秒578だが2番手変わらず
3金石、15秒755これも3番手変わらず
25分経過
11-9-3-20-15-8-1
24服部が15秒617で3番手に
30分経過
3金石が15秒236でトップに
8アピチェラが15秒343で2番手
3-8-11-9-24-20-15-1-6-25
ラスト15分
ほとんどのマシンがニュータイヤでコース上に
ラスト10分
6光貞が14秒796。初の14秒台で
トップになったとたんにタイムラッシュ
9マルティニが,ついに13秒台の13秒846でトップ
11黒澤が14秒791で2番手
9-11-6-24-17-20
ラスト5分
8アピチェラ 13秒722トップ
11黒澤 14秒000 3番手
9マルティニがさらに更新 13秒64O 1回目と同タイム
25チーバーが13秒758 2番手
ラスト2分
8アピチェラがタイム更新 13秒677 2番手 総合でも2位に
3金石が13秒812で4番手 総合でも4位に
11黒澤はタイムアップできず。午前のタイムも上回れず総合5位に
20G.スコットが14秒021で6番手、黒澤の午前タイムを上回れず
総合でも6位
9-8-25-3-11-20-17-24-2-18-16-6-1-27-15-5
主なトラブル
滑りやすい路面に苦労しているのはどこも同じ。
星野は午後に想定したセッティングが外れ惨憺たる結果
24服部はまだセッティングを煮詰める段階
15桧井は電気系トラブル。
明日は晴れの予報だが、
午後一時雨という話もある。ここ2年雨にたたられている美祢。
3度目の正直かな? サーキットの広報担当は
本気でテルテル坊主を作ることを考えていた。
午後7時には、ゲート前に十数台の徹夜組が現れていた。
MINE サーキットにて
古屋 知幸 = MGG01235 =
全日本F3000選手権 第3戦 F3000 MINE ALL STAR
予選取材メモから
予選1回目 10:40-11:40
天候は晴れ。気温は23゚C。半袖のポロシャツでも平気なくらいの暑さ。
風は強い。メインストレートで追い風。
日石インパルの星野一義は、このレースからLOLA T93/50にシャシーを変更。
しかしマシン名はNISSEKI LOLA T92のまま。
ステラインターナショナルでは、昨年のチーム・メイト、
ラッツェンバーガーの不幸を悼みに、チーム・スタッフの腕には黒い喪章が。
アコム・ノバのM.マルティニも、親友ラッツェンバーガーの話は、気が沈むようだ。
鈴木利男はエントリーされていたが、美祢にその姿を見つけることは出来ない。
コースは、強い風によってホコリだらけの状態。前座のカートのオイルも
それに輪をかけ、滑りやすいコンディションに
予選開始10分
20G.スコットが1分15秒029。この時点トップ。
1星野が1分14秒928。
20分経過
20スコットが14秒718でトップを奪い返す。
9マルティニはギアトラブル。ピット内が騒がしい。
11黒澤、8アピチェラ、25チーバーらは動く気配なし。
1星野、20G.スコット、18ダニエルソン、24服部は激しく出入り。
30分経過
3金石が14秒352でトップに
3-20-18-1-2-24-9-15
11黒澤がアタック。初の13秒台の1分13秒917でトップに
2クリステンセンが14秒716で3番手に
40分経過
24服部が14秒398で3番手に
11-3-24-18-2-20
1星野が14秒191。2番手に
ラスト15分
各ピットが動き出す。
11-1-3-24-18-9-8-2-20
ラスト7分
20G.スコット14秒230で4番手に
25チーバーがようやくピットアウト
11黒澤がリアウィングをいじってアタック。13秒832とトップタイムを更新
20G.スコットが14秒176で2番手
11-20-1-3-24-9-18-8
25チーバーが14秒421で7番手
ラスト3分
9マルティニが1分14秒385で4番手
ラスト1分
トップに9マルティニが立つ。1分13秒640
3金石が14秒096で3番手。立て続けに25チーバーが14秒144で4番手に
20G.スコットは14秒176でわずか届かずに5番手
9-11-3-25-20-1-24-2-18-8-15-16-17-6-27-5
主なトラブル
各チームとも滑りやすい路面に手を焼く。
24服部はギアを選択ミスし、ストレートで頭打ちに
6光貞は電気系トラブル。8アピチェラはエンジン回転が上がらず
2クリステンセンは、アンダー・オーバーで苦労
MINE サーキットにて
古屋 知幸 = MGG01235 =
総合正式結果表
F3000
Time 16:30
Entry:16
Start:16 Course condition : DRY Weather :FINE
1994.05.07 mine circuit Course length:3238.98
POS NR CLA DRIVER NAT CAR
MODEL TIME LAP km/h
----------------------------------------------------------------------
1 9 MAURO MARTINI I acom LOLA T94
LOLAT94-50/MF308 01:13.640 40 158.34
2 8 MARCO APICELLA I トライダンロップ童夢F104
DOMEF104 /MF308 01:13.677 29 158.26
3 25 ROSS CHEEVER USA JVC REYNARD 94D
REYNARD94D/MF308 01:13.758 28 158.08
4 3 金石 勝智 J CABIN T93 DFV
LOLAT93-50/DFV 01:13.812 34 157.97
5 11 黒澤 琢弥 J コスモオイルローラT94ムゲン
LOLAT94-50/MF308 01:13.832 32 157.93
6 20 ANDREW G-SCOTT GB STP-LOLA MCS
LOLAT93-50/MF308 01:14.021 36 157.52
7 1 星野 一義 J NISSEKI LOLAT93
LOLAT93-50/MF308 01:14.191 39 157.16
8 17 MIKA SALO SF 5ZIGEN LOLA T93
LOLAT93-50/DFV 01:14.215 34 157.11
9 24 服部 尚貴 J REYNARD 94D
REYNARD94D/MF308 01:14.341 52 156.84
10 2 JEFF KROSNOFF USA GIZA HOUSE T93
LOLAT93-50/DFV 01:14.374 37 156.77
11 18 T.DANIELSSON S 5ZIGEN LOLA T94
LOLAT94-50/KV-II 01:14.379 42 156.76
12 16 影山 正彦 J PIAA REYNARD94D
REYNARD94D/MF308 01:14.611 31 156.28
13 15 檜井 保孝 J PIAA REYNARD94D
REYNARD94D/MF308 01:14.719 31 156.05
14 6 光貞 秀俊 J トライダンロップ童夢F104
DOMEF104 /MF308 01:14.795 43 155.89
15 27 TOM KRISTENSEN DK ALEXEL 94D
REYNARD94D/MF308 01:14.909 31 155.65
16 5 中谷 明彦 J SSR メイテック DLローラ
LOLAT94-50/MF308 01:16.054 39 153.31
----------------------------予 選 通 過 ラ イ ン----------------------
予選通過基準タイム( 110% ) 1回目 1:21.241
予選通過基準タイム( 110% ) 2回目 1:21.061
提供:美祢サーキット
正式予選結果表
F3000 2回目
Time 15:25
Start.Time:14:40 Finish.Time:15:40 Entry:16
Start:16 Course condition : DRY Weather :FINE Temp:26.0
1994.05.07 mine circuit Course length:3238.98
---------------------------------------------------------------------
POS NR CLA DRIVER NAT CAR
MODEL B.TIME LAP km/h 2ND.TIME LAP
---------------------------------------------------------------------
1 9 MAURO MARTINI I acom LOLA T94
LOLAT94-50/MF308 01:13.640 19/22 158.34 01:13.652 21/22
2 8 MARCO APICELLA I トライダンロップ童夢F104
DOMEF104 /MF308 01:13.677 21/22 158.26 01:13.698 19/22
3 25 ROSS CHEEVER USA JVC REYNARD 94D
REYNARD94D/MF308 01:13.758 18/21 158.08 01:15.676 13/21
4 3 金石 勝智 J CABIN T93 DFV
LOLAT93-50/DFV 01:13.812 18/21 157.97 01:14.308 21/21
5 11 黒澤 琢弥 J コスモオイルローラT94ムゲン
LOLAT94-50/MF308 01:14.000 16/20 157.57 01:14.214 17/20
6 20 ANDREW G-SCOTT GB STP-LOLA MCS
LOLAT93-50/MF308 01:14.021 20/22 157.52 01:14.504 19/22
7 17 MIKA SALO SF 5ZIGEN LOLA T93
LOLAT93-50/DFV 01:14.215 23/24 157.11 01:14.677 21/24
8 24 服部 尚貴 J REYNARD 94D
REYNARD94D/MF308 01:14.343 23/26 156.84 01:14.534 26/26
9 2 JEFF KROSNOFF USA GIZA HOUSE T93
LOLAT93-50/DFV 01:14.374 13/17 156.77 01:14.544 14/17
10 18 T.DANIELSSON S 5ZIGEN LOLA T94
LOLAT94-50/KV-II 01:14.379 18/18 156.76 01:14.401 17/18
11 16 影山 正彦 J PIAA REYNARD94D
REYNARD94D/MF308 01:14.611 21/24 156.28 01:14.948 20/24
12 6 光貞 秀俊 J トライダンロップ童夢F104
DOMEF104 /MF308 01:14.795 23/29 155.89 01:14.879 29/29
13 1 星野 一義 J NISSEKI LOLAT93
LOLAT93-50/MF308 01:14.831 24/27 155.82 01:16.189 10/27
14 27 TOM KRISTENSEN DK ALEXEL 94D
REYNARD94D/MF308 01:14.909 19/22 155.65 01:15.543 18/22
15 15 檜井 保孝 J PIAA REYNARD94D
REYNARD94D/MF308 01:15.972 12/12 153.48 01:16.166 10/12
16 5 中谷 明彦 J SSR メイテック DLローラ
LOLAT94-50/MF308 01:16.236 18/18 152.95 01:17.746 9/18
-------------------------予 選 通 過 ラ イ ン------------------------
予選通過基準タイム( 110% ) 1:21.061
提供:美祢サーキット
正式予選結果表
F3000 1回目
Time 14:55
Start.Time:10:40 Finish.Time:11:40 Entry:16 Start:16
Course condition : DRY Weather :FINE Temp:24.7
1994.05.07 mine circuit Course length:3238.98
-----------------------------------------------------------------------
POS NR CLA DRIVER NAT CAR
MODEL B.TIME LAP km/h 2ND.TIME LAP
-----------------------------------------------------------------------
1 9 MAURO MARTINI I acom LOLA T94
LOLAT94-50/MF308 01:13.640 18/18 158.34 01:14.385 17/18
2 11 黒澤 琢弥 J コスモオイルローラT94ムゲン
LOLAT94-50/MF308 01:13.832 9/12 157.93 01:13.917 3/12
3 3 金石 勝智 J CABIN T93 DFV
LOLAT93-50/DFV 01:14.096 13/13 157.36 01:14.270 9/13
4 25 ROSS CHEEVER USA JVC REYNARD 94D
REYNARD94D/MF308 01:14.144 7/7 157.26 01:14.421 5/7
5 20 ANDREW G-SCOTT GB STP-LOLA MCS
LOLAT93-50/MF308 01:14.176 14/14 157.19 01:14.330 12/14
6 1 星野 一義 J NISSEKI LOLAT93
LOLAT93-50/MF308 01:14.191 7/12 157.16 01:14.530 10/12
7 24 服部 尚貴 J REYNARD 94D
REYNARD94D/MF308 01:14.341 25/26 156.84 01:14.398 17/26
8 2 JEFF KROSNOFF USA GIZA HOUSE T93
LOLAT93-50/DFV 01:14.526 20/20 156.45 01:14.716 13/20
9 18 T.DANIELSSON S 5ZIGEN LOLA T94
LOLAT94-50/KV-II 01:14.569 15/24 156.36 01:14.595 23/24
10 8 MARCO APICELLA I トライダンロップ童夢F104
DOMEF104 /MF308 01:14.617 3/7 156.26 01:14.887 7/7
11 15 檜井 保孝 J PIAA REYNARD94D
REYNARD94D/MF308 01:14.719 18/19 156.05 01:14.996 10/19
12 16 影山 正彦 J PIAA REYNARD94D
REYNARD94D/MF308 01:14.923 5/7 155.63 01:14.958 6/7
13 17 MIKA SALO SF 5ZIGEN LOLA T93
LOLAT93-50/DFV 01:14.973 9/10 155.52 01:15.073 10/10
14 6 光貞 秀俊 J トライダンロップ童夢F104
DOMEF104 /MF308 01:14.986 12/14 155.50 01:15.221 13/14
15 27 TOM KRISTENSEN DK ALEXEL 94D
REYNARD94D/MF308 01:15.477 8/9 154.48 01:15.825 7/9
16 5 中谷 明彦 J SSR メイテック DLローラ
LOLAT94-50/MF308 01:16.054 20/21 153.31 01:16.163 21/21
--------------------------予 選 通 過 ラ イ ン-------------------------
予選通過基準タイム( 110% ) 1:21.241
提供:美祢サーキット
(パート1からの続き)
35周目、#24コクピット館林GT-R、#11ハンターレーシングチームがピッ
トイン。
36周目、順位を5位まで挽回していた#2ZEXELスカイラインが3度目
のピットインを行い、そのままドライバーが降りてしまう。
37周目、#10Johnson SKYLINE#33ミューズオイル OW
RX-7がピットイン。#37グレコレーシング スープラが1コーナーでコー
スの外へマシンを止める。
スタートから60分を経過した。この時点の順位は、#1カルソニックスカイ
ライン - #40タイサン・ADVAN・F40 - #3ユニシアジェック
ススカイライン - #24コクピット館林GT-R - #14CCI あめん
ぼう シルビア - #9acomポルシェRSR。ただし、#40タイサン・
ADVAN・F40、#14CCIあめんぼうシルビア、#9acomポルシェ
RSRは、規定の燃料補給を終えていない。
38周目、#40タイサン・ADVAN・F40、#70欧州車販売の外国屋スカ
イライン、#14CCIあめんぼうシルビアが相次いでピットへ飛び込む。#40
タイサン・ADVAN・F40はピット作業が1分30秒以上かかってしまい、
周回遅れとなる。
42周目、#9acomポルシェRSRがピットイン。燃料補給のみを18秒で
完了する。これで、すべての車両が規定の燃料補給を終えた。
#33ミューズオイル OW RX-7が1コーナーでスピンするが、すぐに
再スタートを切る。
45周目、#1カルソニックスカイラインが3位の#24コクピット館林GT-
Rを周回遅れにする。これでトップと同一周回は、2位の#3ユニシアジェッ
クススカイラインのみとなった。
47周目、#10Johnson SKYLINEが予定外のピットイン。左前
輪のタイロッドのトラブルらしい。しばらくした後、ガレージ内に移動される。
49周目、#88レインX・アート・カウンタックがピットアウトするが、今に
も止まりそうなスロー走行。1周した後、再びピットに入る。
#3ユニシアジェックススカイラインがダンロップコーナーでスロー走行し
て、そのままストップ。ドライバーがマシンから離れた。
55周目、スタートから90分経過、現在コースを走行しているマシンは9台に
なり、サバイバル・レースの様相を見せる。
56周目、#50タイサン・ADVAN・962Cが長いピットインを終えてコー
スへ復帰。
#9acomポルシェRSRがピットインして、タイヤ交換を行う。所要時
間は約51秒。
58周目、#9acomポルシェRSRが白煙を上げてスローダウン。ドライ
バーは、最終コーナー出口でマシンを止めた。
レースは残り10周、この時点での順位は#1カルソニックスカイライン -
#24コクピット館林GT-R - #40タイサン・ADVAN・F40 -
#14CCIあめんぼうシルビア - #29KORG KEGANI ポルシェ
- #70欧州車販売の外国屋スカイライン。5位争い以外は大きく間隔が広
がっている。
66周目、#88レインX・アート・カウンタックがチェッカーを受けるために、
コースイン。トラブルを抱えたままなのか、ゆっくりとしたペースで走行して
いる。
そしてチェッカー。圧倒的な速さだけでなく、安定した走行を見せた#1カ
ルソニックスカイラインが優勝した。
※文中で使用した周回数は、トップを走行していた車両の周回数です。
レポート:進藤 泰昭(GEA00555)
1994年全日本GT選手権シリーズ第1戦
全日本富士GTレース大会 決勝レースレポート
--------------------------------------------
94年全日本GT選手権の開幕レースを、ディフェンディング・チャンピオ
ン影山正彦の駆る#1カルソニックスカイラインが、300kmのサバイバルレ
ースを制した。
心配された雨も降らず、グランドスタンドを文字どおり埋め尽くした観客が
見守る中、13時30分にフォーメーション・ラップが開始された。
ペースカーのシボレー・カマロに引き連れられて、ゆっくりと周回をしたマ
シンがグリッドに着く。
13時34分、シグナルがグリーンに変わり、300kmのセミ耐久レースの幕が
切って落とされた。ポールポジションの#50タイサン・ADVAN・962C
が出遅れて、大きく順位を落とす。それを後目に、#1カルソニックスカイラ
インと#2ZEXELスカイラインが猛スパートを見せて1コーナーに並走状
態で飛び込んだ。
混乱の1コーナーでは、#10Johnson SKYLINEがコース外へ
飛び出すが、すぐにコース復帰を果たす。
1周終了時のオーダーは、#1カルソニックスカイライン - #2ZEX
ELスカイライン - #24コクピット館林GT-R - #3ユニシアジェ
ックススカイライン - #14CCIあめんぼうシルビア - #50タイサン
・ADVAN・962C - #5BLITZ SUPRA - #40タイサ
ン・ADVAN・F40 - #9acom ポルシェ RSR - #33ミ
ューズオイル OW RX-7 - #29KORG KEGANI ポルシェ
- #25FEDEX NISSAN GT-Z - #10Johnson
SKYLINE - #11ハンターレーシングチーム - #70欧州車販売の
外国屋スカイライン - #37グレコレーシング スープラ - #88レイン
X・アート・カウンタック。
2周目、#2ZEXELスカイラインが#1カルソニックスカイラインを交
わしてトップに立つ。
今朝のウォームアップがシェイクダウン走行だった#25FEDEX NIS
SAN GT-Zが、ヘアピンでストップ。
5周目、挽回を見せはじめていた#50タイサン・ADVAN・962Cがピッ
トイン。長いドック入りが始まる。
トップ4台のスカイラインGT-Rは、それぞれ 1.5~ 1.8秒の間隔で走行、
5位の#40タイサン・ADVAN・F40とは約10秒の差が開いているため、
早くもGT-Rによる優勝争いの様相を呈する。
後方では、#29KORG KEGANI ポルシェ、#33ミューズオイル
OW RX-7、#10Johnson SKYLINEによる6位争い、
#5BLITZ SUPRA、#14CCIあめんぼうシルビア、#9acom
ポルシェRSRの9位争いが行われている。
6周目、トップを行くスカイライン勢はペースを緩めず、早くも周回遅れが
出始める。
10周目、#1カルソニックスカイラインが#2ZEXELスカイラインに追い
つき、1コーナーでテール・ツー・ノーズ状態になるが、#2ZEXELスカ
イラインの方がダンロップ・コーナーの立ち上がりで優っているため、スリッ
プに入ることが出来ない。
12周目、#37グレコレーシング スープラがピットイン。ピットアウトした
後もエキゾーストノートはよくない。この後もピットイン、ピットアウトを度
々繰り返すことになる。
18周目、トップ争いの#2ZEXELスカイラインと#1カルソニックスカ
イラインが、6位争いの3台を周回遅れにして行く。
21周目:#1カルソニックスカイラインが#2ZEXELスカイラインをス
トレートで交わしてトップに立つ。#2ZEXELスカイラインはペースが上
がらないのか、ピットインを行いボンネットを開ける。原因は解明出来ずに燃
料補給とタイヤ交換のみでピットアウト。この間に1周遅れとなるが、ピット
アウト後は、激しい追い上げを見せる。
23周目、レースの3分の1が経過した。この時点の順位は、#1カルソニッ
クスカイライン - #3ユニシアジェックススカイライン - #24コクピッ
ト館林GT-R - #40タイサン・ADVAN・F40 - #5BLITZ
SUPRA - #14CCIあめんぼうシルビア -、#9acomポルシェ
RSR。
トップグループのスカイラインを脅かすものはなさそうな状況である。追い
上げの期待された#40タイサン・ADVAN・F40は、#24コクピット館林
GT-Rとほぼ同じペースで周回しており、約6秒の差は縮まりそうにない。
25周目、スタート直後から激しく争っている#5BLITZ SUPRAと
#14CCIあめんぼうシルビア。#14CCIあめんぼうシルビアがダンロップ
コーナーの進入で半ば強引に抜くが、26周目のサントリーコーナーで#5BL
ITZ SUPRAが抜きかえす。この2台が争っているあいだに、一時は離
されかけた#9acomポルシェRSRが接近して、3台による5位争いにな
る。
27周目、#5BLITZ SUPRAが白煙を上げてスローダウン。オレン
ジボール旗が用意されるが、掲示される前に自らピットインしてレースを終え
た。
#29KORG KEGANI ポルシェと#70欧州車販売の外国屋スカイラ
インの争いが一段と激しくなる。この争いは、レースが終わるまで続けられた。
33周目、レギュレーションで義務付けられている燃料補給を行うためのピッ
トインが始まる。この周回は、#88レインX・アート・カウンタック、#3ユ
ニシアジェックススカイライン、#2ZEXELスカイラインがピットインを
行う。#88レインX・アート・カウンタックはトラブルらしく、ピットに張り
付いたままになる。
34周目、レースは残り半分。トップを走る#1カルソニックスカイラインが
ピットイン。燃料補給と左前後輪を交換して、30秒ほどかかるが、十分なリー
ドを保っているため、トップのままでピットアウトする。
(パート2へ続く)
レポート:進藤 泰昭(GEA00555)
Rd1 富士スピードウェイ Date 5/01
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 15 for FMOTOR4
67.#1カルソニック・スカイライン(1クラス:優勝)
全日本GT選手権第1戦の記念すべき勝者となったカルソニック・スカイラインの
宮坂エンジニアは勝因を、「金曜日の午前中のテスト走行で300kmの耐久テスト
を行うことができたのが大きいです。他のチームはピットインを繰り返していました
から実戦のテストになっていないと思います。うちのチームはタイヤの摩耗やエンジ
ンの耐久性などに問題がないという裏付けがありましたから、勝って当たり前ですよ。
次レースは、30kgのウェイトを積むことになりますが、他チームと激しいレース
をやって勝つつもりです」と語った。
68.#24 コクピット館林GT-R(1クラス:2位)
2位入賞の瞬間をピットで迎えた山路慎一は、差し出されるメカニックの手を握り
返してうれしさを隠せなかった。「まさか表彰台なんて。スタートした時は上位に付
いていけないことはなかったが、タイヤが保たないのは分かっていたから無理はしま
せんでした。後は袖山さんに任せておけば安心だと思いましたから」
ベテランの袖山誠一は、シャンペンを飲み干して一言。「うまいなー。でも全然疲
れなかったよ。左のリアを替えなかったから、ちょっと辛かったけど競り合うことも
なかったから、39秒でコンスタントに走ることを心がけたんだ。マシンのセッティ
ングもタイヤのテストも山路くんに任せたし、ホント楽させてもらいました」
69.#40 タイサンADVAN F40(1クラス:3位)
3位に入賞した#50タイサンADVAN962Cの千葉監督は、「嬉しいですね
え。正直言って、街乗りのクルマでここまでいけるとは思っていませんでした。ドラ
イバーが鈴木恵一に替わってから、ミッションが3速と4速だけになってしまったん
ですが、フェラーリ本社から、ミッションは150kmしかもたないと言われていた
んで、これで上出来です。タイサンADVAN962Cはリタイアになりましたが、
これも筋書き通りです。昨日ポールを取ってレースを賑わすことができただけで良か
ったですよ」と喜びを語った。
70.*29 KORG KEGANIポルシェ(2クラス:優勝)
「イヤー、こんなにうまくいっていいのかな」とは、チーム監督の“ケガニ”こと野
沢氏。「スタートから小幡さんに逃げてもらって何とかしよう思っていたからね。外
国屋チームがタイヤ交換で手間取っていたから助かったよ。タイヤ交換コンテストで
の優勝が効いて、メカニックも張り切っていたからかな」
小幡栄も気持ちは監督と同様。「作戦通り。マシンも問題なし。でも、このチーム
を組んで最初のレースに勝てて本当に良かった。監督とスタッフ、スポンサーのみな
さんに感謝です」
71.*11 外国屋スカイラインGTS-R(2クラス:2位)
「あの有名人の小幡さんを追いかけていくのは、本当に良い経験をさせてもらいま
した。でも、やっぱりあんな上手い人を使うのは、反則だよ。僕は素人レーサーなん
だから」と石橋義三。「でも入賞しちゃったから、次は重りを積まなきゃいけないだ
ろ。うーん、減量しなくちゃな」と大きな体を揺すって、楽しそうに笑った。
「楽しいレースだった。こんなに楽しくっていいのかな」とは青柳裕易。小さな体全
体で笑っているかのようだった。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
Rd1 富士スピードウェイ Date 5/01
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 14 for FMOTOR4
52.タイヤ交換コンテスト優勝は、チーム・ケガニとハセミ・レーシング
GT選手権の隠れたメダマイベント、チーム対抗タイヤ交換コンテストがピットウ
ォークに合わせ、ピットで開催された。エントリーは5本のナットを使うコンベンシ
ョナル(5穴)部門には、#10Johnsonスカイラインのニスモ・チーム、#
14CCIあめんぼうシルビアのムーンクラフト、*10KORG KEGANIポ
ルシェのケガニ・レーシングの3チーム。レーシングタイプのセンターロック部門は、
#3ユニシア・ジェックススカイラインのハセミ・モータースポーツ、#50タイサ
ンADVAN962Cのチーム・タイサンの2チーム。
タイヤに触れるメカニックは2人。これにジャッキ担当の1人の計3人が1組にな
ってメカニックの腕を競った。センターロック部門は、わずか45秒477で4輪を
交換したハセミ・モータースポーツの植野・平・林組に凱歌が上がり、オートスポー
ツ誌から10万円の旅行券が贈られた。コンベンショナル部門は、ケガニ・レーシング
の高須・外崎・高根組が5本ものナットを流れるように外すハイテクニックを披露し、
1分08秒796という脅威的タイムで優勝。こちらにはレーシングオン誌から8万
円の現金が贈られた。
表彰式は正式の表彰台で行われ、普段は見上げるだけの表彰台に上がったメカニッ
クたちは、とても気持ち良さそうであった。
「お金にシビアな人間を選んだチームの勝利です」とは、あるKというチーム関係
者のコメントであった。
63.#5 BLITZ SUPRA
ノバのポルシェとムーンクラフトのシルビアと共に激しい5位争いを行っていた#
5ブリッツは、予想外の高温が原因と思われるターボトラブルで26周目にリタイヤ
した。気温が上がったために吸気温も上がり、ノッキングが起こってしまったようだ。
「服部が追ってくるから、ペースを上げてしまった。次は絶対に負けない」と福山英
朗は、悔しがっていた。
64.#2 ZEXELスカイライン
21周目にエンジンが吹けないといってピットに入った#2鈴木利男は、32周目
に再びピットに入り、そのままリタイヤした。原因はエンジンと思われていたが、左
フロントのサスペンション・トラブルであった。FRのスカイラインは4/14の菅
生テストの時からフロント・サスペンションの細かなトラブルに悩まされており、#
2ニスモは今朝もトラブルから、タイヤ交換コンテストをパスしなければならなかっ
た。
65.'94全日本GT選手権開幕戦はサバイバル・ゲームに
#88 レインX・アート・カウンタックは、ミッションとブレーキにトラブルを
抱えて苦しい走行を強いられている。
#50 タイサンADVAN 962Cはスタート直後に左タービンのトラブルに
みまわれて、25分間の交換作業を行わなければならなかった。修理が終わってピッ
トを離れる時には、回りから思わず拍手が沸き起こった。
#9 acomポルシェRSRは、#5 BLITZ SUPRAと#14 CC
Iあめんぼうシルビアとの激しい闘いに競り勝ち、3位の座を不動のものとしたかに
思われたが、左リアタイヤのバイブレーションを訴えてピットイン、タイヤを交換し
てコースに復帰したが、フィニッシュを目前に駆動系(ミッションかドライブシャフ
ト)のトラブルから最終コーナーを上り切れずにストップしてしまった。
66.あれ、冗談じゃなくなっちゃった
4位まで順位を上げてきた#9 acomポルシェRSRが、53周目に緊急ピッ
トイン。左リアタイヤを交換し、ピットを飛び出していった直後、チーム・ノバのピ
ットに走ってきたのは、服部尚貴。知り合いのメカに「まったく、レースを面白くし
ちゃうんだからねっ」と一言。その言葉に対して、言い返そうとしたメカの耳に飛び
込んできたのは「acomポルシェRSRが最終コーナーでストップ」の絶叫。そそ
くさと服部がその場を去ったのは、言うまでもない。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
*******************************************************************************
* Fuji International Speedway(4.470km) *
* 全日本富士GTレース大会 *
* GT レース正式結果表 *
* 1994.05.01 SEIKO TIMING *
*******************************************************************************
位車番クラス ドライバー 1 ドライバー 2
車 名 周回 所要時間 トップ差 km/h ベストタイム
-------------------------------------------------------------------------------
1 1 GT1 影山 正彦
カルソニック スカイライン 68 1:52'03.626 162.748 1'35.943
2 24 GT1 袖山 誠一 山路 慎一
コクピット 館林 GT-R 67 1:52'05.408 1 Lap 160.312 1'36.828
3 40 GT1 鈴木 恵一 太田 哲也
タイサンADVAN F40 66 1:52'37.903 2 Laps 157.160 1'37.001
4 14 GT1 服部 尚貴 大井 貴之
CCI あめんぼう シルビア 64 1:52'07.264 4 Laps 153.092 1'41.677
5 29 GT2 小幡 栄 上原 秀郎
KORG KEGANIポルシェ 63 1:52'57.091 5 Laps 149.592 1'44.090
6 70 GT2 石橋 義三 青柳 裕易
欧州車販売の外国屋スカイライン 63 1:53'44.612 5 Laps 148.550 1'43.893
7 11 GT2 吉本 博雪 林 雅弘
ハンタ-レ-シングチ-ム 61 1:53'03.677 7 Laps 144.702 1'45.802
8 33 GT2 白鳥 哲次 早川 篤
ミュ-ズオイル OW RX-7 59 1:52'12.631 9 Laps 141.019 1'43.584
9 GT1 MAURO MARTINI
acom ポルシェ RSR 53 15 Laps 1'41.492
3 GT1 長谷見 昌弘
ユニシアジェックススカイライン 47 21 Laps 1'36.532
----------------------------- *** 以上 完走 *** -------------------------------
10 GT1 飯田 章 山田 英二
Johnson SKYLINE 42 26 Laps 1'43.714
2 GT1 鈴木 利男
ZEXELスカイライン 32 36 Laps 1'35.720
88 GT1 池沢 さとし 和田 孝夫
レインX・ア-ト・カウンタック 30 1:52'10.144 38 Laps 71.731 1'49.399
37 GT1 望月 英弘 石川 朗
グレコレ-シング ス-プラ 27 41 Laps 1'48.976
5 GT1 福山 英朗
BLITZ SUPRA 26 42 Laps 1'41.381
50 GT1 ANTHONY REID 茂木 和男
タイサンADVAN 962C 17 1:52'04.486 51 Laps 40.682 1'36.707
25 GT1 影山 正美
FEDEXNISSANGT-Z 1 67 Laps
77 GT1 岡本 克彦 深見 慎二郎
RRレ-シングベルディアGT-R 出走せず
-------------------------------------------------------------------------------
スタート 13:34'37 フィニッシュ 15:26'40.626
参加台数 : 18 台 出走台数 : 18 台 完走台数 : 8 台
ベストタイム No. 2 ( 鈴木 利男 ) 1'35.720 6/32 168.115 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
☆☆☆ 提供 : Fuji International Speedway ☆☆☆
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4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 13 for FMOTOR4
50.WESTは最強のコルベットで第2戦から登場
コルベットZR-1での参戦を計画している鈴鹿のWESTには、先週コルベット
・チャレンジ用の強化されたスペースフレーム・アッセンブリーがアメリカから到着
しているが、これから製作したのでは第2戦までに間に合わないため、今年のデイト
ナ24時間レースで7位に入賞した、現在最強と言われているZR-1を手に入れる
ことを交渉中。4/8のプレ・イベントで展示を行った、白い暫定マシンもあるため、
シーズン後半には複数のWESTコルベット軍団の登場も夢ではないようだ。エンジ
ンもロータス設計のLT5・DOHCエンジンばかりでなく、伝統のアメリカンV8
であるLT1の投入も検討している。現在では開発の進んでいるOHVのLT1の方
がパワーがあるらしい。ドライバーには、“アッと”驚くような大物が考えられてい
るようである。
51.1コーナーはバーベキューの香り
昨夜から並んだ徹夜組の数十組が目指したのが、1コーナー外側の駐車場。駐車場
に到着した彼らのワンボックスや4WDからは、バーベキュー・セットやガスコンロ
などアウトドアグッズがズラリと現れ、サーキットはキャンプ場と化した。今日のF
ISCOの芝生席には、シートを広げてお弁当をつつき、歓声を挙げる家族連れも多
く目立つ。でも、彼らの最大のツマミは、GTカーの激烈バトルなのだろう。帰りの
運転があるからビールはちょっとマズイが、存分にレースに酔ってもらえるといいの
だが。
52.ブリーフィング
10時50分から行われた朝のブリーフィングは、「これだけの観客が入っていま
す。ぜひ、いいレースを見せてください」という競技長の挨拶から始まった。その後
のルール確認では、1)1回のピットストップの義務づけ、2)タイヤ交換は2名で行う、
3)ペナルティを課せられた場合、ピットレーン出口のペナルティ・ストップ・エリア
でカウントダウンを行ってペナルティ解除となり、エリアに向かう際にピットストッ
プはできない、などの諸ルールが確認された。2)のタイヤ交換を2名で行う規則は、
“ピット作業もショウである”という考えから採用されたもので、レース中にグラン
ドスタンドの観客からは各チームのタイヤ交換の妙技を楽しんでもらえる。
ブリーフィングの最後に競技長は、「我々競技役員も、アメリカのショウアップさ
れたレースから良いところを取り入れて、あくまでもルールの中でですが、いい意味
でアメリカナイズされたレースを作っていきたいと考えています」と発言して、エン
トラントとともにファンに喜んでもらえるレース作りをしていくことを約束した。
53.#5 BLITZ SUPRA
ブリッツでは、シーズンオフの間からこまめに開発を続けてきており、“痛い経験”
を数多くしてきたために、今週末を順調に過ごすことが出来たようだ。N1ベースの
スープラの場合は約1400㎏も車重があるため、今回のタイヤ・サイズではキャパ
シティが足りないようだ。ドライバーの福山英朗によると「スープラはノーズが重い
重いと言われていても、スカイラインGTRに比べれば軽く感じる」という。
決勝レースでは、「#9ポルシェと#14シルビア、#10スカイラインGTRに
は絶対に負けない」完ぺきに開発されれば「N1エンジンのままでも1分37秒台、
夏に登場する予定の3SGターボ・バージョンであれば1分32秒も不可能ではない」
と計算している。
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古屋 知幸 = MGG01235 =
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4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 12 for FMOTOR4
45.土屋圭一のレース予想
スタートから962Cがレースを引っ張り、息切れしたところで、影山正彦の#1
2カルソニックスカイラインが出る。影山正彦の様子を見て最後の最後でレース巧者
の長谷見昌弘の#3ユニシア・ジェックス・スカイラインが仕掛けるだろう。鈴木利
男の#2 ZEXELスカイラインは、今回は手堅く上位を狙ってくる。外車勢は、
はじめはそこそこのペースで付いてくるだろうが、耐久性は未知数。後半にはタイヤ
にも不安がでてくるだろう。F40はサスペンションとボディ/シャシーの剛性に爆
弾をかかえている。まったくの新車は、来年にならないと分からない。
最後にはスカイライン同士の激しい争いとなるだろう。
46.スタンド裏は原宿・竹下通り状態
徹夜組も登場したGTフィーバーは、朝になっても止まるところを知らない模様。
9時過ぎには、メインスタンド側の駐車場は満杯状態となったため、1コーナー先の
サブゲートを開いて、以後観客は1コーナー裏の駐車場に誘導された。
レースの合間のスタンド裏は人々の波。原宿・竹下通りか代々木のライブUFOも
顔負けの混雑となってきた。焼きそばやラーメンの売店には昼前というのに十数人の
列ができ、10時頃にはスタンド売店の公式プログラムは完売となった。
47.思わずほおの緩む大会関係者
今日の朝、大会役員をはじめとする関係者のあいさつは決まっていた。「見た、あ
のお客さんたち。すごいなぁ」。見合わせる顔には、自然に笑みがうかんでいた。G
Tアソシエーションの会長である高橋国光は、いつもの道ではFISCOに入ること
が出来ず、「あっちの方までグルッと、大きく裏道を回って来ちゃったょ」と、本当
に嬉しそうに話していた。
48.“チークニ”イベントは大盛況!
GTアソシエーションの会長を務めながら、マシンが間に合わずレースに参加出来
なかった高橋国光と土屋圭一の通称“チークニ”コンビは、スタンド裏のADVNテ
ントで「ごめんなさいイベント」を開いた。2人に特別ゲストの飯田章が到着すると
アッと言う間に100人近くの人垣ができあがり、肩車やカメラバックを使ってのぞ
き込むファンが何人も現れるほど。ドリキン土屋の軽妙なトークに、国光が絶妙のボ
ケをかまし、飯田が土屋にいじめられると会場がドッと沸き、レース前のファンに大
きな話題を提供した。
*“チークニ”とは、チーム国光のコードネームです。
49.焼きそばおじさんも驚く観客の入り
この観客の入りを予想できなかったのは、売店のオヤジさんたちも同じようだ。午
前中に列の出来る状態に、早くも汗だくとなっていた。「いや、ほんとに多いよね。
麺は大丈夫だけどキャベツが心配だぁ」と、嬉しい悲鳴が上がっていた。一方、レー
ス・グッズの売店は「お客さんは多くて良いんだけど、売り上げはもうひとつ。やっ
ぱ、不景気なのかな」とちょっと浮かない表情だ。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
'94全日本GT選手権
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GT インサイド・レポート 11 for FMOTOR4
40.#9 acomポルシェRSR
金曜日に#10のオイルにのってクラッシュしてしまったノバのポルシェは、フレ
ームにも影響がでているようだ。昨日まる一日をかけてセッティングを出すことに費
やして、何とか走れる状態まで修正することに成功した。最高速はF40の280km/h
には及ばないものの、スカイライン勢に匹敵する260km/h以上を確保している。
決勝レースでは余裕のあるタイヤのキャパシティを生かして、タイヤ交換なしで走
りきる作戦である。燃費も良好なため、燃料補給も1回のみで走り切れるだろう。
ウォームアップ走行では、給油パイプを取り外す時に斜めになってしまって燃料が
吹き出してしまったが、もちろん深刻なトラブルではない。
41.#25 FEDEX NISSAN GT-Z
チームルマンの300ZXは、予定からさらに遅れて今朝の“3時”に無事完成し
た。シェイクダウンとなったウォームアップでは、エアフローメーターとコンピュー
ターをつないでいる“ホットワイヤー”にトラブルが出てしまったため満足に走るこ
とは出来なかったが、原因ははっきりしているため決勝レースまでには解決されるだ
ろう。
今回の仕様は第1バージョンともいえるタイプであり、第3戦にはトップに立つこ
とを目論でいる。
42.#11ハンターレーシングチーム
#11ハンターレーシングチームの田中マネージャーは、GT選手権の盛り上げに
ひと役買おうと、本レースのTV撮影を行う空撮用ヘリコプターのパイロットをつと
める。ちなみに、チーム名の「ハンター」とは、オーナーでありドライバーもつとめ
る吉本博雪が東京、千葉などで数件を展開する遊技関係の店の名前で、吉本、林の両
ドライバーはポルシェ・カレラ・カップでのライバル同士である。林雅弘の本職はお
医者さん。
43.#50 タイサン ADVAN 962Cの重りのキャッチフレーズ
#50 タイサン ADVAN 962Cは最低車両重量をクリアするために、ナ
ビ・シートの位置に300kg近い重りを搭載しているが、そこに「小錦1人分、
我等5人分、皆でピクニック」とマジックでキャッチフレーズが書いてある。次レ
ースからは、小錦を招待してナビをつとめてもらうプランを検討中とか??
44.富士スピードウェイ気象予測情報
本州南部は南海上に中心をもつ移動性高気圧に覆われている。別の高気圧が樺太付
近にあって北から日本を覆い、この2つの高気圧の間に中部地方が入っている。この
ため弱い気圧の谷が県内にかかっており、今日の日中にかけ次々と厚い雲が県内を通
過するだろう。
富士スピードウェイ付近にかかる気圧の谷は午後まで、次々と北西方向から流れ込
む厚い雲の影響で短時間に弱い雨が降るだろう。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 5/01
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 10 for FMOTOR4
36.#14 CCIあめんぼうシルビア
由良拓也のムーンクラフトは金曜にエンジンを壊してしまい、新品のエンジンと交
換して予選に臨むこととなったが、不安はスカラインGTRのVスペック用ブレーキ
をそのまま使っていることで、さすがにGTカー用としてはキャパシティが不足して
いるようだ。
このブレーキを強化した後ではじめてコーナーリングのセッティングを行うことに
なる。
2リッターという小さなターボエンジンであるため、決勝レースの燃費もきついと
思われる。
“あめんぼう”の威力を発揮できるだけでなくブレーキの不安がなくなるため、明日
は雨に望みをつなぐこととなるだろう。ムーンクラフトでは、既にAPのブレーキセ
ットを外国屋に注文しているという。
37.大会アナウンサーに意外な過去?
現代のスーパーカーの競演ともいえる本レースの大会アナウンサーを務める竹中ひ
ろみさんが、ひと昔前のスーパーカー・ブームの時に“スーパーカー・ショウ”でキ
ャンギャルをやっていたという噂がパドックを流れたが、事実は単に司会の仕事をや
っただけ。ただ、その頃はキャンギャルという存在はなかったために、すでに多数存
在したカメラ小僧のシャッターの標的になっていた事実はあったようである。
38.#37 グレコ・レーシング・スープラ
シフトポイントのスープラは、エンジン交換を無事に終了した。昨日のトラブルの
原因は、オルタネーターの不調で充電ができず、そのためにオーバーヒートとなって
しまった。朝のウォームアップがエンジンの“ならし”となるようだ。
39.後方スタートは6台
本日の決勝レースでは、カーナンバー40、29、88、77、37の5台が『全
日本GT選手権統一規則第3章25条1』により、後部スタートとなった。これらの
チームは昨日の予選で、午前中の第1回目予選をセッティングについやしたチームと、
2人目のドライバーのタイムアタックを午後に懸けていたチーム。午後の2回目公式
予選が始まってすぐに雨が落ちはじめたため、各チーム、タイムが上がらずにポール
タイムの110パーセント以内を記録することができなかった。後方スタートは、#
25FEDEXニッサンGT-Zを加えて計6台。
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古屋 知幸 = MGG01235 =
*******************************************************************************
* Fuji International Speedway(4.470km) *
* 全日本富士GTレース大会 *
* GT フリー走行 *
* 1994.05.01 天候 : 曇り コース状況 : ドライ SEIKO TIMING *
*******************************************************************************
位車番クラス ドライバー 1 ドライバー 2
形 式 車 名 ベストラップ 周 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
1 2 GT1鈴木 利男
BNR32 ZEXELスカイライン 1'35.102 15 169.208
2 50 GT1ANTHONY REID 茂木 和男
962C タイサンADVAN 962C 1'35.619 13 168.293
3 3 GT1長谷見 昌弘
BNR32 ユニシアジェックススカイライン 1'36.542 14 166.684
4 1 GT1影山 正彦
BNR32 カルソニック スカイライン 1'36.956 9 165.972
5 40 GT1鈴木 恵一 太田 哲也
F40 タイサンADVAN F40 1'37.023 15 165.858
6 24 GT1袖山 誠一 山路 慎一
BNR32 コクピット 館林 GT-R 1'37.692 14 164.722
7 9 GT1MAURO MARTINI
カレラRSR 3.8 acom ポルシェ RSR 1'40.711 7 159.784
8 14 GT1服部 尚貴 大井 貴之
PS13 CCI あめんぼう シルビア 1'40.943 13 159.417
9 5 GT1福山 英朗
JZA80 BLITZ SUPRA 1'41.593 15 158.397
10 10 GT1飯田 章 山田 英二
BNR32 Johnson SKYLINE 1'43.613 13 155.309
11 33 GT2白鳥 哲次 早川 篤
SC3S ミュ-ズオイル OW RX-7 1'44.042 13 154.668
12 29 GT2小幡 栄 上原 秀郎
964A KORG KEGANIポルシェ 1'45.192 16 152.977
13 11 GT2吉本 博雪 林 雅弘
964A ハンタ-レ-シングチ-ム 1'45.632 15 152.340
14 70 GT2石橋 義三 青柳 裕易
HR31 欧州車販売の外国屋スカイライン 1'45.981 12 151.839
15 77 GT1岡本 克彦 深見 慎二郎
BNR32 RRレ-シングベルディアGT-R 1'46.845 2 150.611
16 88 GT1池沢 さとし 和田 孝夫
レインX・ア-ト・カウンタック 1'49.160 12 147.417
17 37 GT1望月 英弘 石川 朗
JZA80 グレコレ-シング ス-プラ 1'50.047 7 146.228
18 25 GT1影山 正美
Z32 FEDEXNISSANGT-Z 2'03.563 6 130.233
-------------------------------------------------------------------------------
☆☆☆ 提供 : Fuji International Speedway ☆☆☆
*********************************************************** Results Writer ***
* Series : '94全日本F3000選手権シリーズ : 94-04-27 *
* Title : タイヤ協会鈴鹿合同テスト *
* Course : 鈴鹿サーキット Length(km): 5.86403 *
* Class : FIA/JAF F3000 Weather : FINE *
* : Free Practice Session-1 Condition : DRY *
******************************************************************************
Pos.No Driver Chassis Engine Time Ave.(km/h) From Top
------------------------------------------------------------------------------
1 11 黒澤 琢弥 BS LOLA T94/50 MUGEN/OG 1'44.190 202.615
2 8 M.アピチェッラ DL DOME F104 MUGEN/TM 1'45.790 199.551 3.610
3 16 影山 正彦 BS REYNARD 94D MUGEN/MG 1'46.040 199.081 3.860
4 2 J.クロスノフ DL LOLA T93/50 COSWORTH 1'46.080 199.006 3.900
5 9 M.マルティーニ BS LOLA T94/50 MUGEN/MG 1'46.290 198.612 4.110
6 15 檜井 保孝 BS REYNARD 94D MUGEN/OG 1'46.390 198.426 4.210
7 6 光貞 秀俊 DL DOME F104 MUGEN/MG 1'46.460 198.295 4.280
8 1 星野 一義 BS LOLA T92/50 MUGEN/TM 1'46.480 198.258 4.300
9 17 M.サロ YH LOLA T93/50 COSWORTH 1'46.480 198.258 4.300
10 27 T.クリステンセン DL REYNARD 94D MUGEN/TM 1'46.560 198.109 4.380
11 3 金石 勝智 BS LOLA T93/50 COSWORTH 1'46.610 198.016 4.430
12 24 服部 尚貴 BS REYNARD 94D MUGEN/TM 1'46.920 197.442 4.740
13 20 A-G.スコット BS LOLA T93/MC94 MUGEN/TM 1'47.070 197.165 4.890
14 7 高橋 国光 YH LOLA T94/50 MUGEN/TM 1'47.140 197.037 4.960
15 25 R.チーバー BS REYNARD 94D MUGEN/TM 1'47.590 196.213 5.410
16 18 T.ダニエルソン YH LOLA T94/50 JUDD/KM 1'47.820 195.794 3.630
17 43 金石 勝智 BS LOLA T94/50 JUDD/KM 1'48.370 194.800 4.180
18 12 古谷 直広 DL LOLA T92/50 MUGEN/OG 1'48.380 194.782 4.190
19 5 中谷 明彦 DL LOLA T94/50 MUGEN/OG 1'57.400 179.817 13.210
******************************************************************************
* NAKAJIMA PLANNING/YOSHI ARIMATSU *
*********************************************************** Results Writer ***
* Series : '94全日本F3000選手権シリーズ : 94-04-27 *
* Title : タイヤ協会鈴鹿合同テスト *
* Course : 鈴鹿サーキット Length(km): 5.86403 *
* Class : FIA/JAF F3000 Weather : FINE *
* : Free Practice Session-2 Condition : DRY *
******************************************************************************
Pos.No Driver Chassis Engine Time Ave.(km/h) From Top
------------------------------------------------------------------------------
1 6 光貞 秀俊 DL DOME F104 MUGEN/MG 1'43.885 203.210
2 2 J.クロスノフ DL LOLA T93/50 COSWORTH 1'43.891 203.199 0.006
3 8 M.アピチェッラ DL DOME F104 MUGEN/TM 1'44.262 202.476 0.377
4 15 檜井 保孝 BS REYNARD 94D MUGEN/OG 1'44.342 202.320 0.457
5 27 T.クリステンセン DL REYNARD 94D MUGEN/TM 1'44.522 201.972 0.637
6 25 R.チーバー BS REYNARD 94D MUGEN/TM 1'44.978 201.095 1.093
7 24 服部 尚貴 BS REYNARD 94D MUGEN/TM 1'44.986 201.079 1.101
8 17 M.サロ YH LOLA T93/50 COSWORTH 1'45.563 199.980 1.678
9 18 T.ダニエルソン YH LOLA T94/50 JUDD/KM 1'45.778 199.574 1.893
10 11 黒澤 琢弥 BS LOLA T94/50 MUGEN/OG 1'45.830 199.476 1.945
11 20 A-G.スコット BS LOLA T93/MC94 MUGEN/TM 1'46.163 198.850 2.278
12 3 金石 勝智 BS LOLA T93/50 COSWORTH 1'46.368 198.467 2.483
13 9 M.マルティーニ BS LOLA T94/50 MUGEN/MG 1'46.599 198.037 2.714
14 16 影山 正彦 BS REYNARD 94D MUGEN/MG 1'46.645 197.951 2.760
15 1 星野 一義 BS LOLA T92/50 MUGEN/TM 1'46.756 197.745 2.871
16 7 高橋 国光 YH LOLA T94/50 MUGEN/TM 1'47.091 197.127 3.206
17 5 中谷 明彦 DL LOLA T94/50 MUGEN/OG 1'48.188 195.128 4.303
******************************************************************************
* NAKAJIMA PLANNING/YOSHI ARIMATSU *
*********************************************************** Results Writer ***
* Series : '94全日本F3000選手権シリーズ : 94-04-28 *
* Title : タイヤ協会鈴鹿合同テスト *
* Course : 鈴鹿サーキット Length(km): 5.86403 *
* Class : FIA/JAF F3000 Weather : CLOUDY *
* : Free Practice Session-3 Condition : WET *
******************************************************************************
Pos.No Driver Chassis Engine Time Ave.(km/h) From Top
------------------------------------------------------------------------------
1 11 黒澤 琢弥 BS LOLA T94/50 MUGEN/OG 1'57.302 179.967
2 27 T.クリステンセン DL REYNARD 94D MUGEN/TM 1'57.367 179.867 0.065
3 25 R.チーバー BS REYNARD 94D MUGEN/TM 1'59.404 176.799 2.102
4 2 J.クロスノフ DL LOLA T93/50 COSWORTH 1'59.410 176.790 2.108
5 9 M.マルティーニ BS LOLA T94/50 MUGEN/MG 1'59.715 176.340 2.413
6 12 古谷 直広 DL LOLA T92/50 MUGEN/OG 2'00.692 174.912 3.390
7 3 金石 勝智 BS LOLA T93/50 COSWORTH 2'01.130 174.280 3.828
8 8 M.アピチェッラ DL DOME F104 MUGEN/TM 2'01.789 173.337 4.487
9 7 高橋 国光 YH LOLA T94/50 MUGEN/TM 2'02.340 172.556 5.038
10 5 中谷 明彦 DL LOLA T94/50 MUGEN/OG 2'02.725 172.015 5.423
11 16 影山 正彦 BS REYNARD 94D MUGEN/MG 2'03.753 170.586 6.451
12 15 檜井 保孝 BS REYNARD 94D MUGEN/OG 2'04.193 169.981 6.891
13 6 光貞 秀俊 DL DOME F104 MUGEN/MG 2'04.320 169.808 7.018
14 20 A-G.スコット BS LOLA T93/MC94 MUGEN/TM 2'04.642 169.369 7.340
15 18 T.ダニエルソン YH LOLA T94/50 JUDD/KM 2'05.558 168.134 8.256
16 1 星野 一義 BS LOLA T92/50 MUGEN/TM 2'05.816 167.789 8.514
17 17 M.サロ YH LOLA T93/50 COSWORTH 2'07.868 165.096 10.566
******************************************************************************
* NAKAJIMA PLANNING/YOSHI ARIMATSU *
*********************************************************** Results Writer ***
* Series : '94全日本F3000選手権シリーズ : 94-04-28 *
* Title : タイヤ協会鈴鹿合同テスト *
* Course : 鈴鹿サーキット Length(km): 5.86403 *
* Class : FIA/JAF F3000 Weather : FINE *
* : Free Practice Session-4 Condition : DRY *
******************************************************************************
Pos.No Driver Chassis Engine Time Ave.(km/h) From Top
------------------------------------------------------------------------------
1 18 T.ダニエルソン YH LOLA T94/50 JUDD/KM 1'43.918 203.146
2 25 R.チーバー BS REYNARD 94D MUGEN/TM 1'44.426 202.158 0.508
3 17 M.サロ YH LOLA T93/50 COSWORTH 1'44.456 202.100 0.538
4 9 M.マルティーニ BS LOLA T94/50 MUGEN/MG 1'44.626 201.771 0.708
5 1 星野 一義 BS LOLA T92/50 MUGEN/TM 1'44.734 201.563 0.816
6 15 檜井 保孝 BS REYNARD 94D MUGEN/OG 1'44.949 201.150 1.031
7 3 金石 勝智 BS LOLA T93/50 COSWORTH 1'45.195 200.680 1.277
8 16 影山 正彦 BS REYNARD 94D MUGEN/MG 1'45.196 200.678 1.278
9 27 T.クリステンセン DL REYNARD 94D MUGEN/TM 1'45.197 200.676 1.279
10 11 黒澤 琢弥 BS LOLA T94/50 MUGEN/OG 1'45.223 200.626 1.305
11 2 J.クロスノフ DL LOLA T93/50 COSWORTH 1'45.312 200.457 1.394
12 6 光貞 秀俊 DL DOME F104 MUGEN/MG 1'45.579 199.950 1.661
13 8 M.アピチェッラ DL DOME F104 MUGEN/TM 1'46.083 199.000 2.165
14 7 高橋 国光 YH LOLA T94/50 MUGEN/TM 1'46.687 197.873 2.769
15 12 古谷 直広 DL LOLA T92/50 MUGEN/OG 1'47.022 197.254 3.104
16 5 中谷 明彦 DL LOLA T94/50 MUGEN/OG 1'47.288 196.765 3.370
17 20 A-G.スコット BS LOLA T93/MC94 MUGEN/TM 1'47.659 196.087 3.741
******************************************************************************
* NAKAJIMA PLANNING/YOSHI ARIMATSU *
*********************************************************** Results Writer ***
* Series : '94全日本F3000選手権シリーズ : 94-04-27 *
* Title : タイヤ協会鈴鹿合同テスト *
* Course : 鈴鹿サーキット Length(km): 5.86403 *
* Class : FIA/JAF F3000 *
* : 2日間総合タイム *
******************************************************************************
Pos.No Driver Session-1 Session-2 Session-3 Session-4
------------------------------------------------------------------------------
1 6 光貞 秀俊 DL 1'46.460 1'43.885* 2'04.320 1'45.579
2 2 J.クロスノフ DL 1'46.080 1'43.891* 1'59.410 1'45.312
3 18 T.ダニエルソン YH 1'47.820 1'45.778 2'05.558 1'43.918*
4 11 黒澤 琢弥 BS 1'44.190* 1'45.830 1'57.302 1'45.223
5 8 M.アピチェッラ DL 1'45.790 1'44.262* 2'01.789 1'46.083
6 15 檜井 保孝 BS 1'46.390 1'44.342* 2'04.193 1'44.949
7 25 R.チーバー BS 1'47.590 1'44.978 1'59.404 1'44.426*
8 17 M.サロ YH 1'46.480 1'45.563 2'07.868 1'44.456*
9 27 T.クリステンセン DL 1'46.560 1'44.522* 1'57.367 1'45.197
10 9 M.マルティーニ BS 1'46.290 1'46.599 1'59.715 1'44.626*
11 1 星野 一義 BS 1'46.480 1'46.756 2'05.816 1'44.734*
12 24 服部 尚貴 BS 1'46.920 1'44.986*
13 3 金石 勝智 BS 1'46.610 1'46.368 2'01.130 1'45.195*
14 16 影山 正彦 BS 1'46.040 1'46.645 2'03.753 1'45.196*
15 20 A-G.スコット BS 1'47.070 1'46.163* 2'04.642 1'47.659
16 7 高橋 国光 YH 1'47.140 1'47.091 2'02.340 1'46.687*
17 12 古谷 直広 DL 1'48.380 2'00.692 1'47.022*
18 5 中谷 明彦 DL 1'57.400 1'48.188 2'02.725 1'47.288*
19 43 金石 勝智 BS 1'48.370*
******************************************************************************
* NAKAJIMA PLANNING/YOSHI ARIMATSU *
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 17:30
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 9 for FMOTOR4
31.*33 ミューズオイルow RX-7
13Bと20Bのロータリーエンジンはリストリクターを免除されることとなっ
たため、アムゼのRXー7はオリジナルの性能で走れることとなった。13Bロー
タリーは37㎜のリストリクターを装着することによって、300馬力から190
馬力まで大幅に出力が落ちてしまうという。JSSと比べると80㎏重くなってい
るが、N1のスカイラインGTRとはいい闘いをするものと思われる。決勝レース
では、温度が上がったらリアのみタイヤを交換する予定で極力ピットでのロスを減
らして闘うようである。
32.にわか雨にたたられた予選2回目
午前中は、気温が17度とそれほど高くなかったが日差しもあり、路面温度も26
度以上とまずまずのコンディションだった。何とかもつのではと思われていたFI
SCOの天気だが、2回目の予選が始まる直前からポツポツと雨粒が空から落ちて
きてしまった。予選開始時には、路面はほぼウェット状態。気温も15度で肌寒い状
態となってしまった。さて、明日の決勝は、晴で午後ところによっては、雨という
微妙な予報なのだが。
33.無意味な走行はせず。カルソニックは走行を見合わせる
午後の予選でさらにタイムアップを狙っていた#1カルソニック・スカイライン
だが、天候を見ながら待機していたが、路面がウェットとなった時点で予選走行を
見送った。課題が空力面だけに、この状況での走行はプラスにならないと判断した
ためだ。
34.またもや必死のエンジン換装
事前のテストでエンジンを壊した#37グレコレーシングスープラだが、午前の
走行でまたもやエンジンを痛めてしまった。そこで午後に雨が降ったこともあり、
再度のエンジン換装を試みることとなった。エンジンだけでなく、トラブルの原因
となった熱の問題を改善するために、ボンネットに空気を流しこむスリットを切り
込む作業も行うこととなった。メカニックには連夜の大修理となるが、ここが腕の
見せ所! ガンバレ!!だ。
35.雨の山路が本領発揮だ!
このGTではじめて4WDスカイライン、#24コクピット館林GT-Rに乗っ
た山路慎一。マシンを自分のものにするために、午前の予選でもひたすら走り込み
を行った。午後の予選でも、雨の中で必死の走り込み。そして、この予選のトップ
タイム1分51秒844を記録した。山路は、フォーミュラ・トヨタやJSSでも
雨のレースでは抜群の速さをみせるドライバーだ。今後、山路が4WDの走りを身
につけたら、これは各チームの驚異になるのではないだろうか。ま、とりあえず明
日は雨ごいという手があるのだが。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 17:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 8 for FMOTOR4
27.フナキレーシングはフェラーリF40LMで登場
フナキレーシングは、第2戦でのデビューを目標としてフェラーリF40の準備
を行っている。
フナキレーシングのF40はアメリカのIMSA・GTO(現在のGTS)参加
を目的としたLMモデルでエアジャッキも装備されており、フェラーリが20台だ
け製作した内の一台である。IMSAではJ・アレジのドライブで活躍した実績も
持っている。
チームオーナーの船木氏は今週末に正式契約を済ませて、日曜日には富士スピー
ドウェイにやってくるという。
彼ら以外にもフェラーリF40での全日本GT選手権参戦を検討しているチーム
が2~3あるようである。
28.#1 カルソニックスカイライン
昨年のグループAチャンピオンであり、GTチャンピオンでもある影山正彦のド
ライブするカルソニックスカイラインは、FR化をせずに4WDを堅持して参戦し
てきた。チーフエンジニアの宮坂氏によると、「1分35秒だったら問題ないだろ
うが、より進歩してタイムが上がった時を考えたらリアタイヤの耐久性が疑問であ
る」という。「日本の夏の暑さを考えても、300㎞を走りきるには4WDとした
方が不安はない」という。
29.#77 ベルディア・スカイライン
本当の開戦前夜にして参戦を決意したのは鈴鹿のベルディアである。今回はN1
のスカイラインをベースとしてボディパーツを部分的にカーボンファイバーで作り
直したモデルであるため、成績にはこだわっていないようだ。十勝24時間レース
を目標としてカーボンファイバー製のモデルを開発中である。このチームのもう一
つの目玉は、広報担当の岩舘由紀江さんである。彼女は4年前のミス・千葉である。
30.#2 ZEXELスカイライン
FRスカイラインを最初に開発したニスモは、サイドカバーを取り付けたために
リアブレーキの温度が上がってしまい、キャリパーをAPから耐久指向のアルコン
に交換して予選に臨んだ。FRとなったにもかかわらず4輪共太い300/680
ー18を履いているのは、スカイラインは基本的にノーズが重いフロント・エンジ
ンのセダンであるため、フロントのグリップを上げたいという理由からである。午
後の予選のAコーナーでのコースアウトはブレーキ・トラブルのため。
FRとしたためアンダーステアは減っきてはいるものの、まだ満足出来るレベル
とは言えないようだ。最大の問題は、F40よりも20㎞以上もストレート・スピ
ードが遅いことである。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
1994年全日本GT選手権シリーズ第1戦
全日本富士GTレース大会 予選2回目レポート
--------------------------------------------
昼頃から、時折降る小雨が、フォーミュラトヨタの予選が終わるころには連
続して降り始め、路面をウェットに変えてしまった。
14時30分、予選2回目が開始される。数台のマシンがコースインするが、完全
なウェット状態のため、タイムアタックをする気配はない。
4分経過:雨が強くなる。
6分経過:路面状況は更に悪化して、水煙が上がるようになる。
14分経過:#2 ZEXELスカイラインが1コーナー先のグラベルに停止。
17分経過:視界が悪化し始めて、タワーに「LIGHT ON」が表示される。
31分経過:#29KORG KEGANI ポルシェが1コーナー手前でブレー
キをロックさせてスピン、グラベルにストップ。
33分経過:雨が弱まり始めるが、路面状況は好転せず。
40分経過:チェッカーが振られ、予選終了。
気紛れな『富士ウェザー』により、予選2回目はタイムアタックが行われな
い、残念なセッションになってしまった。
気象庁の発表では、決勝日の天気は「曇のちときどき晴れ、ところにより昼
ごろまで雨が降る」とのこと。決勝はコンディションがめまぐるしく変化する、
慌ただしいレースになるかもしれない。
レポート:進藤 泰昭(GEA00555) FROM 富士スピードウェイ
*******************************************************************************
* Fuji International Speedway(4.470km) *
* 全日本富士GTレース大会 *
* GT 公式予選正式結果表 *
* 1994.04.30 天候 : 晴れ&雨 コース状況 : ドライ&ウエット SEIKO TIMING *
*******************************************************************************
位車番クラス ドライバー 1 ドライバー 2
形 式 車 名 ベストラップ 周 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
1 50 GT1ANTHONY REID 茂木 和男
962C タイサンADVAN 962C 1'34.173 15 170.877
2 1 GT1影山 正彦
BNR32 カルソニック スカイライン 1'34.913 14 169.545
3 2 GT1鈴木 利男
BNR32 ZEXELスカイライン 1'35.019 18 169.356
4 3 GT1長谷見 昌弘
BNR32 ユニシアジェックススカイライン 1'36.101 14 167.449
5 24 GT1袖山 誠一 山路 慎一
BNR32 コクピット 館林 GT-R 1'36.173 26 167.323
6 5 GT1福山 英朗
JZA80 BLITZ SUPRA 1'40.770 14 159.690
7 14 GT1服部 尚貴 大井 貴之
PS13 CCI あめんぼう シルビア 1'41.085 12 159.193
8 9 GT1MAURO MARTINI
カレラRSR 3.8 acom ポルシェ RSR 1'41.204 24 159.006
9 10 GT1飯田 章 山田 英二
BNR32 Johnson SKYLINE 1'42.785 23 156.560
10 33 GT2白鳥 哲次 早川 篤
SC3S ミュ-ズオイル OW RX-7 1'44.043 17 154.667
11 70 GT2石橋 義三 青柳 裕易
HR31 欧州車販売の外国屋スカイライン 1'44.683 10 153.721
12 11 GT2吉本 博雪 林 雅弘
964A ハンタ-レ-シングチ-ム 1'46.160 26 151.583
以下 1994GT選手権統一規則3-25-l)により順位決定
*******************************************************************************
13 40 GT1鈴木 恵一 太田 哲也
F40 タイサンADVAN F40 1'35.191 21 169.050
14 29 GT2小幡 栄 上原 秀郎
964A KORG KEGANIポルシェ 1'43.691 27 155.192
15 88 GT1池沢 さとし 和田 孝夫
レインX・ア-ト・カウンタック 1'45.401 12 152.674
16 77 GT1岡本 克彦 深見 慎二郎
BNR32 RRレ-シングベルディアGT-R 1'45.716 13 152.219
17 37 GT1望月 英弘 石川 朗
JZA80 グレコレ-シング ス-プラ 1'46.520 10 151.070
*******************************************************************************
25 GT1影山 正美
Z32 FEDEXNISSANGT-Z 出走せず
-------------------------------------------------------------------------------
(クラス GT1 110% ) 1'44.172
(クラス GT2 110% ) 1'54.553
参加台数 : 18 出走台数 : 17
-------------------------------------------------------------------------------
☆☆☆ 提供 : Fuji International Speedway ☆☆☆
1994年全日本GT選手権シリーズ第1戦
全日本富士GTレース大会 予選1回目レポート
--------------------------------------------
雲の合間から太陽が顔をのぞかせる穏やかな天候のもとで行われた予選1回
目、下馬評通り#50タイサン ADVAN 962Cが暫定ポールポジション
を獲得した。
10時20分、タイムスケジュール通りに予選が開始される。真っ先にコースイン
して行ったのは、#2ZEXLE スカイライン。
4分経過:
#3ユニシア ジェックス スカイラインがピットイン。ボンネットを開け
て、チェックをおこなっている。
9分経過:
#1カルソニック スカイラインが、1分39.261秒でトップに浮上。ただし、
ほとんどの車が本格的なタイムアタックに入っていない。
10分経過の順位は、
1位 #1カルソニック スカイライン
2位 #24コクピット 館林 GT-R
3位 #10Jonson スカイライン
4位 #33ミューズオイル OW RX-7
5位 #50タイサン ADVAN 962C
6位 #9acom ポルシェ RSR
11分~12分経過:
#50タイサン ADVAN 962C、#40タイサン ADVAN F40、
#1カルソニック スカイラインが順位を激しく入れ替えるが、トップは#50
タイサン ADVAN 962Cの1分35.234秒。
20分経過:
#2ZEXEL スカイラインが2位へ。
22分経過:
#1カルソニック スカイラインが、1分35.062秒でトップ。
28分経過:
#50タイサン・ADVAN・962Cが、それまでのタイムを1秒以上縮め
て、1分34.173秒でトップ。
33分経過:
#37グレコレーシングスープラが1コーナーでストップするが、再スタート。
35分経過:
#2ZEXELスカイラインが1分35秒019を叩き出し、2位に。#3ユ
ニシアジェックススカイラインも1分36秒264で6位へ。
37分経過:
#1カルソニックスカイラインが1分34秒913で2位へ。
39分経過:
#50タイサンADVAN962Cがターボトラブルと思われる白煙を上げて、
1コーナーでスローダウン。
40分経過:
チェッカーフラッグが振られ、予選終了。最終順位は、
1位 #50タイサンADVAN962C
2位 #1カルソニックスカイライン
3位 #2ZEXELスカイライン
4位 #40タイサンADVANF40
5位 #3ユニシアジェックススカイライン
6位 #24コクピット館林GT-R
のようになった。
グループCの生き残り、タイサンADVAN962Cが暫定ポールを獲得し
たが、ターボ系と思われるトラブルが発生したことと、雲が増えていることか
ら午後の路面温度が上昇しない可能性もあるため、予選2回目は波乱が予想さ
れる。
特に、2位以下はさらに激しい争いとなるだろう。
レポート:進藤 泰昭(GEA00555) FROM 富士スピードウェイ
*******************************************************************************
* Fuji International Speedway(4.470km) *
* 全日本富士GTレース大会 *
* GT 予選結果表 2回目 *
* 1994.04.30 天候 : 雨 コース状況 : ウェット SEIKO TIMING *
*******************************************************************************
位車番クラス ドライバー 1 ドライバー 2
形 式 車 名 ベストラップ 周 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
1 24 GT1袖山 誠一 山路 慎一
BNR32 コクピット 館林 GT-R 1'51.844 15 143.879
2 10 GT1飯田 章 山田 英二
BNR32 Johnson SKYLINE 1'52.839 9 142.610
3 40 GT1鈴木 恵一 太田 哲也
F40 タイサンADVAN F40 1'54.759 7 140.224
4 3 GT1長谷見 昌弘
BNR32 ユニシアジェックススカイライン 1'56.014 6 138.707
5 29 GT2小幡 栄 上原 秀郎
964A KORG KEGANIポルシェ 1'58.668 12 135.605
6 9 GT1MAURO MARTINI
カレラRSR 3.8 acom ポルシェ RSR 1'59.604 8 134.544
7 5 GT1福山 英朗
JZA80 BLITZ SUPRA 2'00.735 5 133.284
8 33 GT2白鳥 哲次 早川 篤
SC3S ミュ-ズオイル OW RX-7 2'08.384 3 125.343
9 11 GT2吉本 博雪 林 雅弘
964A ハンタ-レ-シングチ-ム 2'08.846 10 124.893
10 77 GT1岡本 克彦 深見 慎二郎
BNR32 RRレ-シングベルディアGT-R 2'09.163 5 124.587
11 2 GT1鈴木 利男
BNR32 ZEXELスカイライン 5'27.908 3 49.075
-------------------------------------------------------------------------------
14 GT1服部 尚貴 大井 貴之
PS13 CCI あめんぼう シルビア 1
70 GT2石橋 義三 青柳 裕易
HR31 欧州車販売の外国屋スカイライン 1
1 GT1影山 正彦
BNR32 カルソニック スカイライン 0
37 GT1望月 英弘 石川 朗
JZA80 グレコレ-シング ス-プラ 0
50 GT1ANTHONY REID 茂木 和男
962C タイサンADVAN 962C 0
88 GT1池沢 さとし 和田 孝夫
レインX・ア-ト・カウンタック 0
25 GT1影山 正美
Z32 FEDEXNISSANGT-Z 0
-------------------------------------------------------------------------------
☆☆☆ 提供 : Fuji International Speedway ☆☆☆
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 14:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 7 for FMOTOR4
22.#88 レインX・アート・カウンタック
開発中の“スーパーカウンタック”は、噂通りフロントラジエターとなって夏ま
でには登場するだろう。ラジエターをフロントに移動した理由は熱ではなく、オリ
ジナルのサイドのマウント位置は高いため重心を少しでも下げるためとリアヘビー
の重量配分を改善するためである。シャシーも十分に剛性をアップした状態で12
00㎏以下の車重を実現することだろう。
ドライブする和田孝夫と池沢さとしもこのスーパカウンタックに期待しており、
「今回はグリッドにつけることが目標」と明るいが、今回のモデルはステアリング
がカレラカップ・カーの3倍以上の重さと言われている。「最終目標はすごく高い
が、現在はその第一段階」と夢は大きい。
池沢さとしは全日本GT選手権を題材として劇画を描くことを計画しており、そ
の中ではカウンタックはF1用V12エンジンを搭載して圧倒的な速さを誇っている。
23.#50茂木和男
午前中の予選で、#50タイサンADVAN962Cをドライブしてトップタイ
ムを叩きだした茂木和男は、「ポルシェ962Cはスポーツカーレースでさんざ
ん乗り慣れたマシンですが、GTのレギュレーションに合わせてきた今回のドラ
イビングは決して楽ではありません。午前中のトップタイムは出しましたが、コー
ナリングがつらいので、ビショビショに汗をかきながらの運転ですよ」と語った。
24.カメラ搭載車両は5台
GT選手権は全戦TV東京で放映されることが決定している。GTAの参加車両
にはTV機材の固定装置の搭載が義務付けられているが、今回のレースでは#3Z
EXELスカイライン、#5BLITSスープラ、#40タイサンADVAN F
40、#88レインX・アート・カウンタックの5台に車搭カメラが搭載されるこ
とが決定した。ディレクターの川久保氏は、「従来の車載カメラとは位置を変えて、
フロント・ウィンドウのそばから撮影して、より迫力のある映像を実現させます」
と語った。今回のレースは5月7日(土)16:00~17:24に放映される。
25.「マシンは万全!」と影山&カルソニック・スカイライン
予選1回目で2番手につけた#1カルソニック・スカイライン。このマシンを駆
る影山正彦は、予選終了後はにこやかだった。「4WDと2WDのスカイラインの
勝負だね。ウチは4WDでのデータは十分だし、あとは空力を煮詰めるだけ。利男
さんとの競り合いですか。うーん、つらいなー」と言いながらも、笑顔の絶えない
影山。
その傍らで、弟の正美が盛んに冷やかしの声をかけていた。彼はマシンが間に合
わず、この予選を走ることの出来なかっただけに、そのうらやましげな表情は対照
的だった。
26.「午後はもっと速くなる」と鈴木利男
予選1回目を#1カルソニック・スカイラインと激しく争った#2ZEXELス
カイラインの鈴木利男は、マシンを降りるとすぐにメカニックと入念な打ち合わせ。
まだまだ、マシンに満足が出来ない様子だ。「2WDで軽くなっていいね、と言わ
れるけどそういうもんじゃないんだよ。4WDのマシンを2WDにしたわけだから、
いろいろと課題はあるんだ。でも、だから午後はもっと速くなるはずだよ」
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 14:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 6 for FMOTOR4
19.#5 BLITZ SUPRA
ブリッツはGTスープラを開発するに当たって、N1仕様に17インチ・ホイー
ルと大径ブレーキを組み合わせたテストカーを組み立て、4/7に富士スピードウ
ェイでテストを行った。タイム的には1分40秒台を記録するに留まったが、この
テストカーを基盤としてGTスープラの開発は行われている。4/25に待望のボ
ディパーツが到着したが、このボディは片側30㎜ずつしか拡大されていない暫定
デザインとも言うべきものであり、近い将来には片側50㎜ずつ拡大されたボディ
に換装されることだろう。軽量化はまだ始まったばかりであるため1380㎏もあ
るが、N1ベースのスカイラインGTRも車重は1350㎏以上あるため、良い勝
負を行うことと思われる。
パワーを400馬力以上に設定すると燃費に問題が出てくるため、決勝レースでは
回転を抑えて1回のみのピットインで、タイヤ交換も行わずに走り切る作戦をとる
と思われる。
20.#40 太田哲也
午前中の予選で4位のタイムを叩きだした太田哲也は、満足気な表情でこう語っ
た。「昨日シェイクダウンしたマシンですから、まあこんなものでしょう。ほとん
どノーマルなマシンですから、このタイムには満足しています。F40をドライブ
したフィーリングは、グループCをエキサイティングにした感じです。高速コーナー
よりも小さなコーナーに合っていて、ストレートでは290km/hあたりまで出
ているのに、ひっきりなしに細かく車体が動いている感じでとても面白い。明日は、
お客さんに喜んでもらえるレースができる」。タイサンADVAN F40の走り
に注目しよう。
21.#40 タイサンADVAN F40
タイサンのF40は、スカイライン勢と対等に闘いを行って4位にくい込んだ。
4/8のテストの時にはほとんどのノーマルといってもいい状態であったが、今
回はサスペンションに手を入れた上ブレンボのブレーキを強化してきている。しか
し、まだまだレース用F40とはいえない状態で、タイトコーナーではいいものの、
100R、300R、最終コーナーでは苦しいようだ。イタリアのGT選手権は5
0~60㎞のスプリントであるため、今回の300㎞というレースはF40にとっ
ては十分に耐久レースといえる。
チームタイサンは、このほどコーンズとフェラーリ・クラブ・ジャパンの応援で
フェラーリ本社からフェラーリのレーシングチームとして公認された。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 13:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 5 for FMOTOR4
15.決勝タイヤの抽選行われる。ラッキーナンバーは3?
GT選手権で使用できるタイヤは、予選・決勝を通じて3セット以内。このうち、
決勝スタート時に使用を義務づけられるタイヤの抽選が、29日9時半過ぎから行わ
れた。各チームの代表者と競技委員が見守る中、技術委員の右手によってクジが引
かれ、使用するタイヤのナンバーが決められた。3セット使用するチームはフロン
ト右が3番、左1番、リア右が3番、左が3番となった。抽選番号3のタイヤが多
く選ばれたが、この3番をラッキーナンバーとするのは、さてどのチームだろうか!
16.#3 ユニシア・ジェックス・スカイライン
長谷見昌弘のFRスカイラインは、4/14のSUGOテストでシェイクダウン
を行った。当日はニューツーリングカーとの合同テストとなったため、長谷見自身
は開幕の迫ったニューツーリングカーのテストに掛かりっきりとなり、7月の十勝
24時間でチームに加わる福山英朗と羽根幸浩の手でテストは行われた。サスペン
ション・ブラケットのボルトが緩んでしまうという、シェイクダウン特有の細かい
トラブルが発生したために連続走行が出来ず、20ラップほどでテストを終了した。
長谷見昌弘の手により29日から本格的なテストを行っているが、タイトコーナで
の強いアンダーステアの問題に悩まされている。これ以上キャンバー角をつけられ
ないため、対策を検討中。金曜には、ブースト圧が上がらないという問題もかかえ
ており、この2点の対策に追われている。
17.なごやかな雰囲気に包まれた車両検査
予選日の朝8時30分より、注目されるGT選手権の最初の車両検査が行われた。
車検場の周辺には朝早くから来場した熱心な観客の姿も見られ、スマートなGTマ
シンに熱い視線を注いでいた。最初の数台は、車検委員もエントラントもGTマシ
ンの車検は初めてということで、軽い緊張感に包まれていたが、進行していくに従
ってマシンの改造に対して賞賛やジョークも出るなど、なごやかな雰囲気に変わっ
てきた。レギュレーションに対する若干の解釈の差はあったものの、全車規定をク
リアしており、特に問題はなく車検は終了した。
18.富士スピードウェイ気象予測情報
現在、日本海に中心のある移動性高気圧は、これから今夜にかけて本州付近を覆
うが、5月1日はこの冷たい空気を伴った高気圧の勢力圏内となる。2つの性質の
異なる高気圧にはさまれて本州中部は気圧の谷となる。そのため、薄雲が主体であ
るが時々雲が厚くなり、サーキット付近では降らない見込みであるが、山麓で多少
の雨が降る可能性がある。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 12:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 4 for FMOTOR4
12.#70 外国屋スカイラインGTSーR
石橋義三の外国屋は、4月8日のテストでクラス1とクラス2の中間のリストリ
クターを取り付けてコンピューターのセッティングを行い、ドライでは1分40秒
台のタイムを記録したが、クラス2の37㎜径のリストリクターでは1分46秒か
47秒でしか走れないため、急遽昨日の午後になって1クラスでのエントリーに変
更した。もう一つの課題は、慣れないアウェイの第2戦以降に備えて、出来る限り
無理せずにタイムを出せる基本セッティングを富士スピードウェイで見い出すこと
である。夏頃を目処とした“フェラーリ348”導入計画も進行中。
13.TRDスープラは6月シェイクダウン
綱島のTRDでは、6月末のシェイクダウンを目指してスープラのGTマシンを
製作中であり、このマシンが4気筒の3SGターボ・エンジンを搭載した、初めて
の完全なGTスープラとなることだろう。TRDではこのマシンをテストカーとし
て考えており、プライベート・チームを支援するための技術開発を行うことを目的
としている。取り合えずはこのテストカーでポテンシャルを確認した後で参戦チー
ムの手に託したいと考えているようだ。ちなみに、3SGターボ・エンジンは元々
横置きマウント用に開発したエンジンでもあるため、仮にXトラック等の横置きミ
ッションを使って、ミッドシップのMR2でGTマシンを開発するチームへの供給
も考えられる、とのこと。
その3SGエンジンも、93年IMSA・GTPの52.5㎜から44㎜へとリ
ストリクター径が小さくされるため、再デビューを前に現在手直しを受けている。
14.“眠れる巨人”GMの登場
ペースカーとして活躍中の2台のシボレー・スポーツに目新しさを感じている方
も多いだろう。これらのマシンは、GMジャパンの好意によって提供されたもので
ある。
GMジャパンは前向きでGTレースに対する取り組み方を検討しており、手始め
としてペースカーを提供することで選手権に参加することとなった。
レースにマシンを送り込む場合は、シボレー・カマロZ28になる可能性が高い。
既にカマロの兄弟マシンであるファイヤーバード・トランザムが、アメリカのファ
イアーホーク・シリーズで活躍しているため、このファイアーホーク仕様がベース
となるだろう。プライベートに対する支援に留まるのか、自身のチームによるファ
クトリー活動となるのか等、まったく未定というものの、全日本GT選手権が“眠
れる巨人”を起こしてしまったことだけは確かなようだ。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 11:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート for FMOTOR4
8.由良拓也(#14 CCIあめんぼうシルビア)
エアロダイナミクス界の第一人者である由良拓也は、空力的デバイスの装着が比
較的自由に行えるGTマシンについて、ノーマルを0(ほとんどの場合は+)とす
ると、GTマシンのダウンフォースはマシン全体でCl-0.2~Cl-0.3位
になると考えている。この程度のダウンフォースを確保した上で、出来る限り空気
抵抗の少ないマシンを作ることが目標であり、彼のシルビアでは既に達成出来てい
るようだ。
もっとも富士スピードウェイのハイスピード・イベントの場合は、ノーマルカー
に近いCl±0としてストレート・スピードを重視して走るチームも出てくると、
由良拓也は考えている。
9.ルマン24時間レース、第一次エントリー受付締切
今年のルマンは、これまでとは全く違った役者によって演じられるようだ。
優勝候補の筆頭と言われるサード・トヨタ94CVは噂通りゼッケン1を獲得、
ダウアーの“962ロードカー”はGTプロトではなく、2メートルの車幅が許さ
れるGT1でのエントリーが認められた。しかし、GT1クラスはブガッティEB
110、8㍑V10のダッジ・ヴァイパー、デトマソ・パンテーラといったスーパー
カーが幅をきかせており、GT2クラスも新興勢力のポルシェ968ターボRSや
フェラーリ348LM、チームクニミツを含むホンダNSX・Rらが、無敵の91
1RSRを完全に包囲してしまった。注目はIMSA・GTSクラスからエントリー
した寺田陽次朗の4ローターRX7とカニンガムチームのニッサン300ZXであ
る。カニンガム300ZXにデイトナとセブリングで破れたことが、ポルシエに9
93ターボのルマン・デビューを諦めさせたと言われており、サードは予想もしな
かった強豪とルマンで交えることとなった。
10.#37 グレコ・レーシング・スープラ
シフトポイントで開発中のスープラは、4/23のテスト中にエンジンを破損し
てしまった。そのためマシン・セッティングを中断して、今週はエンジンのリビル
トに追われることとなった。再び走り始めたのは4/29からである。エンジンが
破損する前までに1分43秒台で走行していたため、星野薫は1分40秒まではス
ムーズにいけると考えている。
N1ベースであるため、完全なGTマシンに比べると足科せとなっている部分が
多く、パワーは十分にあるものの車重は1460㎏もある。
残念ながら、積み替えたばかりのエンジンの調子が悪いため、メカニック達は夜
なべ仕事で再びエンジン交換を行うこととなった。
11.#9 acomポルシェRSR
ノバ・エンジニアリングのポルシェ911RSRは、4/23に富士スピードウ
ェイでシェイクダウンを行った。基本的にはポルシェから到着したままの状態とは
いうものの、太いブリジストンの18インチ320ー680というタイアを収める
ために、フェンダーをカーボンファイバーで作り直さなければならなかった。M・
マルティニのドライブで30~40ラップを走行し、1分39秒台を記録している
が、本番ではあと1~2秒は縮めてくることだろう。心配された音量は109デシ
ベルに留まったためマフラーは必要なくなった。彼らはパワー勝負が予想される開
幕戦のFISCOよりも、第2戦のハイランドに狙いをしぼっている。
4/27~28のF3000テスト後の29日から最後のセッティングをチーム
は行っていたが、昨日のテスト中に、エンジンがブローアップした#10のオイル
にのってしまいヘアピンのアウト側ガードレールにクラッシュしてしまった。昨夜
徹夜で修理作業を行い、やっと予選に間に合わせた。午前中はセッティングに費や
されることだろう。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸
= MGG01235 =
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 10:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート2 for FMOTOR4
5.ウエイト・ハンデ
ウエイト・ハンデはそのクラスの最低重量にプラスされるのではなく、対象とな
るマシンそのものに実際の重りをプラスされる。例えばクラス1の最低車重は12
00㎏であるが、規定いっぱいまで軽量化出来なかった1230㎏のA車が優勝し
た場合、次のレースではA車が軽量化の努力をしない限り1230㎏+重り30㎏
の1260㎏で走らなければならない。決して規定の最低車重が1200㎏から1
230㎏に変わるわけではない。
6.#88アート・カウンタック
寺井恒俊は、黄色に塗り変えたアニバーサリー・モデルにリアウイングを取り付
けて富士スピードウェイにやってきた。心配されていた燃料タンクは、JAFの許
可が得られたためドライバーズシート後方の僅かに残ったスペースに潜り込ませる
ことが可能となった。
N1規定であってもエンジンは455馬力程度まで絞り出している他、シートが
1個10㎏、マフラーが30㎏、ヘッドランプが1個5㎏、内張りが10㎏以上と
想像以上にカウンタックは軽量化が可能なマシンであったため、1号車から130
0㎏台の車重を実現して巷の評論家の予想を裏切ってしまった。悩みは18インチ
・ホイールが間に合わないため17インチを使わなければならないことで、ブレー
キも大径ローターを諦めてノーマルで我慢しなければならない。ダンパーとスプリ
ングを新たに造ったものの、相変わらずパーツは限られているためセッティング出
来る部分が非常に少ない。リアウイングを取り付けたのもセッティングの幅を増や
したかったため。
ドライバーが強いアンダー、オーバーを訴えた場合には、マシンではなくドライ
バーをセッティングする作戦を取るものと思われる。
7.*29 KORG KEGANIポルシェ
ケガニ・レーシングのポルシェは、4/24に安全タンクと無線のテストを兼ね
たテスト走行を富士スピードウェイで行った。ケガニのポルシェは、昨年のポルシ
ェ・カレラカップのゲストカーそのものであるが、あまりにもトラブルが出ないの
でチームも拍子抜けしたくらいの順調なテストだった。タイムも安定して1分45
秒台を記録している。
不安は、金曜日の仙台ハイランドでのN1にもGTOで参加したことで、彼らは
ゴールデンウィークの民族大移動をかいくぐって、今朝やっと富士スピードウェ
イに到着した。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸
= MGG01235 =
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 9:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート1 for FMOTOR4
1.GTタイヤ・レギュレーション
全日本GT選手権では無駄な開発競争をなくして費用を削減するために、使用タ
イヤについてF3000と同様の厳しいレギュレーションを設けている。
予選から決勝レースのスタート時までは、ドライタイヤを3セットしか使用する
ことは出来ない。予選の開始前に各チームはその3セットのドライ・タイヤを提出
してマーキングを受け、その内の1セットは抽選によって選抜されて、決勝レース
のスタート用として保管されることとなっている。
2.タイヤ交換コンテスト開催
全日本GT選手権では、シリーズ全戦の前座レースとしてタイヤ交換コンテスト
が行われる。
カテゴリーは、センターロックホイールを対象としたAクラスと4~5穴のコン
ベンショナルホイールを対象としたBクラスのAとB2つのクラスに分けて行われ
る。
レースはジャッキ操作に1名、タイヤ交換に2名の計3名によって闘われ、ジャ
ッキアップした状態でスタート、タイヤ4本を交換してジャッキダウン、4輪が接
地するまでのタイムで競われる。
日曜日のピットウォーク・タイムの中でスケジュールは組まれており、日本が世
界に誇る“オートスポーツ”と“レーシングオン”の2大レース誌により高額の賞
典が提供されている。
13人でタイヤを交換するF1に比べてたった3人で作業を行わなければならな
いため、30秒前後がレコードタイムとなることだろう。
3.ランボルギーニ、FISCOに大集合
明日から行われる'94全日本GT選手権第1戦は、コンプリートのランボルギー
ニ・スポーツが世界で初めて主要なレースに登場する記念すべきイベントである
ため、日曜日の昼休みの時間を使って、ランボルギーニ・オーナーズクラブ(J
LOC)によるデモンストレーション・ランが行われる。ディアブロ5台、カウ
ンタック5台、イスレロS1台、ミウラS1台の計12台、144気筒の砲声が
富士スピードウェイに響きわたることだろう。
4.#25FEDEX NISSAN GTーZ完成
チームルマンはロングホイールベースの2by2・ZをベースとしてGTマシンを開発している。
2by2を選択した理由は、オーバーハング等を含めた重量バランスを考えてのこと。ちなみに今年世界中のスポーツカーレースを完全制覇する勢いのIMSA仕様の300ZXも2by2をベースとしている他、長距離高速走行が多いヨーロッパでは2by2のみが販売されて
いる。
しかし、日本仕様の2by2にはTバールーフしかないことは誤算だったらしい。エンジンルームのスペースも乗用車とは違って余裕がないため、パイプ類の取り回しに苦労している。
そのために大幅に作業が遅れてしまい、徹夜の組立作業をメカニック達は行っている。昼までにはサーキットへ到着する予定であるため、午後の予選がシェイクダウンとなることだろう。
健闘したメカニック達の健闘を祈りたい。
ドライバーは当初予定されていた飯田章から影山正美に変更された。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸
= MGG01235 =
*******************************************************************************
* Fuji International Speedway(4.470km) *
* 全日本富士GTレース大会 *
* GT 予選結果表 1回目 *
* 1994.04.30 天候 : 晴れ コース状況 : ドライ SEIKO TIMING *
*******************************************************************************
位車番クラス ドライバー 1 ドライバー 2
形 式 車 名 ベストラップ 周 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
1 50 GT1ANTHONY REID 茂木 和男
962C タイサンADVAN 962C 1'34.173 15 170.877
2 1 GT1影山 正彦
BNR32 カルソニック スカイライン 1'34.913 14 169.545
3 2 GT1鈴木 利男
BNR32 ZEXELスカイライン 1'35.019 15 169.356
4 40 GT1鈴木 恵一 太田 哲也
F40 タイサンADVAN F40 1'35.191 14 169.050
5 3 GT1長谷見 昌弘
BNR32 ユニシアジェックススカイライン 1'36.101 8 167.449
6 24 GT1袖山 誠一 山路 慎一
BNR32 コクピット 館林 GT-R 1'36.173 11 167.323
7 5 GT1福山 英朗
JZA80 BLITZ SUPRA 1'40.770 9 159.690
8 14 GT1服部 尚貴 大井 貴之
PS13 CCI あめんぼう シルビア 1'41.085 11 159.193
9 9 GT1MAURO MARTINI
カレラRSR 3.8 acom ポルシェ RSR 1'41.204 16 159.006
10 10 GT1飯田 章 山田 英二
BNR32 Johnson SKYLINE 1'42.785 14 156.560
11 29 GT2小幡 栄 上原 秀郎
964A KORG KEGANIポルシェ 1'43.691 15 155.192
12 33 GT2白鳥 哲次 早川 篤
SC3S ミュ-ズオイル OW RX-7 1'44.043 14 154.667
13 70 GT2石橋 義三 青柳 裕易
HR31 欧州車販売の外国屋スカイライン 1'44.683 9 153.721
14 88 GT1池沢 さとし 和田 孝夫
レインX・ア-ト・カウンタック 1'45.401 12 152.674
15 77 GT1岡本 克彦 深見 慎二郎
BNR32 RRレ-シングベルディアGT-R 1'45.716 8 152.219
16 11 GT2吉本 博雪 林 雅弘
964A ハンタ-レ-シングチ-ム 1'46.160 16 151.583
17 37 GT1望月 英弘 石川 朗
JZA80 グレコレ-シング ス-プラ 1'46.520 10 151.070
-------------------------------------------------------------------------------
25 GT1影山 正美
Z32 FEDEXNISSANGT-Z 出走せず
-------------------------------------------------------------------------------
☆☆☆ 提供 : Fuji International Speedway ☆☆☆
N1耐久ラウンド第3戦 -RIJ- (1994-04-29) Official Results
N1 Endurance Round Series Rd.3 仙台ハイランド・レースウェイ:(4.0296km)
P No. Driver(s)---------------- Car-------------- Lap -GoalTime-- -km/h--
1 1 桂 伸一/原 貴彦 Nissan BNR32 75 2:44'32.039 110.209
2 27 都平 健二/河合 博之 Nissan BNR32 75 2:44'32.349 110.206
3 19 関根 基司/川崎 哲哉 Nissan BNR32 74 - 1Lap
4 11 村松 康生/和田 久 Nissan BNR32 74 - 1Lap
5 2 竹内 浩典/影山 正美 Nissan BNR32 73 - 2Laps
6 5 浅見 武/玉本 秀幸 BMW E30 73 - 2Laps
7 3 小幡 栄 /上原 秀郎 Mitsubishi CA4A 72 - 3Laps
8 95 岡田 秀樹/吉田 寿博 Honda EG6 72 - 3Laps
9 6 榎本 広行/小林 正吾 BMW E36 71 - 4Laps
10 83 佐藤 清治/本郷 健治 Honda EG6 71 - 4Laps
11 96 茂木 和男/石川 朗 Nitsubishi 71 - 4Laps
12 53 鈴木 恵一/赤尾 文夫 Honda EG6 71 - 4Laps
13 70 山岸 豪/内間 淳 Honda EG6 70 - 5Laps
14 57 山内 伸弥/瀬在 仁志 Honda EG6 70 - 5Laps
15 73 佐藤 淳/三好 正己 Honda EG6 70 - 5Laps
16 13 奥貫 直/高村 一明 Toyota JZA80 70 - 5Laps
17 87 羽根 幸浩/萩原 修 Mitsubishi CA4A 69 - 6Laps
18 36 芥川 泰正/佐藤 浩二 Honda BB4 69 - 6Laps
19 68 今村 正広/嶋村 馨 Honda EG6 69 - 6Laps
20 51 野村 光一/青山 敦夫 Honda EG6 68 - 7Laps
21 106 宮前 清人/奥山 高志 Suzuki AA34S 66 - 9Laps
22 104 坂巻 胤 /中田 雅久 Suzuki AA34S 66 - 9Laps
23 102 高橋 靖彦/水木 一智 Suzuki AA34S 65 - 10Laps
24 30 小川日出生/細野 智行 Mitsubishi * 63 - 12Laps *
-------------------------------- DNC -------------------------------------
62 横島 久/渡辺 明 Honda EG6 60 - 15Laps
29 相澤 一民/石崎 修 Nissan BNR32 49 - 26Laps
72 牧口 規雄/浅野 武夫 41 - 34Laps
23 砂子 智彦/木下 隆之 Nissan BNR32 39 - 36Laps
114 小幡 弘/佐々木博之 Suzuki AA34S 33 - 42Laps
111 千葉 達也/中村 真 Suzuki AA34S 9 - 66Laps
52 田中 実/西垣内 正義 Honda EG6 6 - 69Laps
**************************************************************************
* No.30はペナルティにより5周減算(68-5)
提供:仙台ハイランドレースウェイ
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
N1耐久ラウンド第3戦 -RIJ- (1994-04-28) Qualify-Session
N1 Endurance Round Series Rd.3 仙台ハイランド・レースウェイ:(4.0296km)
P No. Driver(s)---------------- Car-------------- Best-LapT -Behind -km/h--
1 1 桂 伸一/原 貴彦 Nissan BNR32 1'56.116 124.932
2 23 砂子 智彦/木下 隆之 Nissan BNR32 1'56.407 0.291 124.619
3 2 竹内 浩典/影山 正美 Nissan BNR32 1'57.084 0.968 123.899
4 19 関根 基司/川崎 哲哉 Nissan BNR32 1'58.186 2.070 122.743
5 27 都平 健二/河合 博之 Nissan BNR32 1'58.328 2.212 122.596
6 11 村松 康生/和田 久 Nissan BNR32 1'59.357 3.241 121.539
7 3 小幡 栄 /上原 秀郎 Mitsubishi CA4A 1'59.762 3.646 121.128
8 5 浅見 武/玉本 秀幸 BMW E30 2'01.575 5.459 119.322
9 62 横島 久/渡辺 明 Honda EG6 2'02.851 6.735 118.083
10 95 岡田 秀樹/吉田 寿博 Honda EG6 2'03.501 7.385 117.461
11 13 奥貫 直/高村 一明 Toyota JZA80 2'03.635 7.519 117.334
12 30 小川日出生/細野 智行 Mitsubishi 2'03.713 7.597 117.260
13 6 榎本 広行/小林 正吾 BMW E36 2'03.996 7.880 116.992
14 52 田中 実/西垣内 正義 Honda EG6 2'04.041 7.925 116.950
15 57 山内 伸弥/瀬在 仁志 Honda EG6 2'04.411 8.295 116.602
16 83 佐藤 清治/本郷 健治 Honda EG6 2'04.581 8.465 116.443
17 70 山岸 豪/内間 淳 Honda EG6 2'05.067 8.951 115.990
18 36 芥川 泰正/佐藤 浩二 Honda BB4 2'05.096 8.980 115.963
19 29 相澤 一民/石崎 修 Nissan BNR32 2'05.228 9.112 115.841
20 73 佐藤 淳/三好 正己 Honda EG6 2'05.792 9.676 115.322
21 68 今村 正広/大場 次雄 Honda EG6 2'06.131 10.015 115.012
22 87 羽根 幸浩/萩原 修 Mitsubishi CA4A 2'06.197 10.081 114.952
23 72 牧口 規雄/浅野 武夫 2'06.403 10.287 114.764
24 96 茂木 和男/石川 朗 Nitsubishi 2'06.988 10.872 114.236
25 51 野村 光一/青山 敦夫 Honda EG6 2'08.931 12.815 112.514
26 53 鈴木 恵一/赤尾 文夫 Honda EG6 2'09.183 13.067 112.295
27 111 千葉 達也/中村 真 Suzuki AA34S 2'10.851 14.735 110.863
28 106 宮前 清人/奥山 高志 Suzuki AA34S 2'11.590 15.474 110.241
29 104 坂巻 胤 /中田 雅久 Suzuki AA34S 2'12.151 16.035 109.773
30 114 小幡 弘/佐々木博之 Suzuki AA34S 2'13.458 17.342 108.698
31 102 高橋 靖彦/水木 一智 Suzuki AA34S 2'14.090 17.974 108.185
****************************************************************************
提供:仙台ハイランドレースウェイ
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
【GM Euro Sport】 海外モータースポーツ情報
4月25日
《全日本ツーリングカー選手権》
Japanese Touring Car Championship Rd.1/2 : Autopolis (J)
☆ 第1・2戦:大分阿蘇レーシングパーク終了 ( After 2 Rd./ 18 Rd.)
1.A.レイド (GB) Opel Vectra GT 40 Points
2.関谷 正徳 (J) Toyota Corona 27 Points
3.長谷見 昌弘 (J) Nissan Premera 25 Points
4.T.クリステンセン (DK) Toyota Corona 14 Points
4.A.G.スコット (GB) BMW 318i 14 Points
日本のツーリングカーではベクトラがダブル・ウィン!
------------------------
☆ 24日(日)、大分・阿蘇レーシングパーク(オートポリス)で、全日本ツーリン
グカー選手権が開幕した。
HKSによるオペル・ベクトラGTをドライブしたアンソニー・レイド(イギ
リス)はこの開幕戦にみごとな2勝を上げ、幸先の良いシーズン・スタートを切っ
た。
レイドはこのいずれの20周レースでもファステストラップをマークする速さで、
第1レースではトヨタ・コロナの関谷を破り、続く第2レースではニッサン・プ
リメーラのベテラン、長谷見昌弘を破っている。
またBMW318iを駆ったイギリスのA.G.スコットは、第1レースで7位に、
第2レースでは4位に入った。 また期待されたBTCC(イギリス・ツーリン
グカー選手権)からの遠征組スティーブ・ソーパー(BMW)は、第1レースで
クラッシュ・リタイヤ。 第2レースでは修復なったマシンで7位となった。
DATA:Opel/Vauxhall motor sport
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
全日本F3選手権第3戦 -RIJ- (1994-04-24) Provisional Results
For All Japan F3 Championship Rd.3 筑波サーキット :(2.045km)
P No. Driver------------- Car--------------------- Lap--GoalTime- -km/h--
1 7 M.クルム Tom's 034F/Toyota 45 40'59.955 134.673
2 16 影山 正美 Tom's 033F/Toyota 45 41'00.366 134.651
3 8 高木 虎之介 Tom's 033F/Toyota 45 41'21.830 133.486
4 37 柴原 眞介 Dallala F394/Toyota 45 41'30.800 133.005
5 3 R.ディーン Dallala F394/Opel 45 41'31.510 132.968
6 17 R.インガル Dallala F394/Toyota 45 41'34.355 132.816
7 13 中野 信治 Dallala F393/Mugen 45 41'49.591 132.010
8 11 田嶋 栄一 Dallala F393/Mugen 45 41'50.041 131.986
9 33 道上 龍 Dallala F394/Toyota 45 41'50.289 131.973
10 60 伊藤 勝一 Dallala F393/Mugen 44 - 1Lap
11 73 川本 篤 Dallala F393/Toyota 44 - 1Lap
12 10 大西 太一郎 Tom's O33F/Toyota 44 - 1Lap
13 53 浦吉 浩 Ralt 93C/Mugen 44 - 1Lap
14 100 羽根 幸浩 Dallala F393/310E 44 - 1Lap
15 65 千石 栄次 Ralt 94C/Mugen 44 - 1Lap
16 5 加藤 隆史 Dallala F393/Mugen 44 - 1Lap
17 19 井出 有治 Tom's 033F/Toyota 44 - 1Lap
18 31 小泉 和寛 JKR-614/Mugen 44 - 1Lap
-------------------------- DNC -------------------------------------------
36 木下みつひろ Dallala F394/Fiat 39 - 6Laps
62 早田 岳史 Dallala F394/Mugen 24 - 21Laps
45 加藤 寛規 Dallala F393/Mugen 24 - 21Laps
18 大塚 学 Tom's 033F/Toyota 22 - 23Laps
15 土屋 武士 Tom's 033F/Toyota 19 - 26Laps
4 西宮 圭一 Dallala F393/Opel 0 - 45Laps
**************************************************************************
*シャシー/エンジン名を一部訂正、追記しました。
リポート:
スタートはアウトからダッシュを決めた#7クルムが制し、エンジンをストールさ
せてしまった#16 影山は初PPをフイにしてしまう。しかし、影山は執拗にクルム
を追走。その差は1秒とは離れない。この2者3位以下を徐々に引き離すが、両者
のタイムはほぼ互角。テクニカルな筑波での逆転は難しいかに見えた。
ところが、天の悪戯か、レース折り返しにかかった頃、晴れ間の覗く空から突然
の通り雨。この雨と周回遅れを利用して25周目の1コーナーで影山がついに逆転。
立場の逆になった両者だが、クルムも必死に食い下がる。そして、残り僅かとなっ
た40周目。優勝目前と思われた影山が第2ヘアピンで姿勢を崩した隙にクルムが
再逆転。そのまま初優勝のチェッカーを受けた。
3位には単独走行となった#8高木が入り初の表彰台。1、2戦と苦汁をなめたト
ムス勢の1-2-3フィニッシュとなった。
<< FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)>>
*******************************************************************************
* 大分・阿蘇レーシングパーク(4.674km) *
* RRC TOURING CAR CHAMPIONS IN RACING PARK *
* N-T 第2 レース正式結果表 *
* 1994.04.24 天候 : 晴れ コース状況 : ドライ SEIKO TIMING *
*******************************************************************************
位車番ドライバー 車 名 周回 所要時間 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
1 87 ANTHONY REID HKS CAVALIER 20 40'59.639 136.466
2 3 長谷見 昌弘 カストロール ・プリメーラ 20 41'02.047 136.332
3 36 関谷正徳 TOYOTA CORONA 20 41'03.967 136.226
4 35 A.G.SCOTT オートテックBMW318i 20 41'13.010 135.728
5 37 鈴木亜久里 TOYOTA CORONA 20 41'16.547 135.534
6 39 TOM KRISTENSEN TOYOTA CORONA 20 41'18.404 135.433
7 10 STEVE SOPER BMW318i 20 41'18.814 135.410
8 25 鈴木 恵一 ADVANセレス 20 41'19.627 135.366
9 73 PRINCE L.V BAYERN BMW318i 20 41'23.393 135.161
10 7 長坂 尚樹 FETスポーツCOROLLA 20 41'28.568 134.879
11 19 松永 雅博 ウエッズスポーツマリノ 20 41'45.768 133.954
12 15 田中 哲也 PIAA CIVIC VTEC 20 41'51.572 133.644
13 22 木下 隆之 ヤマイチエクスプレスBMW 20 42'17.759 132.265
14 11 原 貴彦 BPオイル・トランピオシビック 20 42'34.673 131.389
15 6 寺田 陽次朗 ランティス・マツダスピード 20 43'03.763 129.910
16 21 一ツ山 康 ヤマイチエクスプレスBMW 19 41'05.485 129.318
17 8 見崎 清志 FETスポーツCOROLLA 19 41'48.156 127.117
18 2 茂木 和男 TAISAN・BMW318i 18 41'58.431 119.918
----------------------------- *** 以上 完走 *** -------------------------------
12 星野 一義 カルソニック・プリメーラ 14
33 村松 康生 トランピオ・コロナ 13
30 中谷 明彦 綜合警備 BMW 7
5 真田 睦明 ジャナーラBPダンロップマツダ 1
38 黒澤 琢弥 TOYOTA CORONA 0
-------------------------------------------------------------------------------
スタート 14:18'42 フィニッシュ 14:59'41.639
参加台数 : 25 台 出走台数 : 23 台 完走台数 : 18 台
ベストタイム No. 87 ( ANTHONY REID ) 2'01.068 3/20 138.983 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
☆☆☆ 提供 : 大分・阿蘇レーシングパーク ☆☆☆
全日本F3選手権第3戦 -RIJ- (1994-04-24) Provisional Results
For All Japan F3 Championship Rd.3 筑波サーキット :(2.045km)
P No. Driver------------- Car--------------------- Lap--GoalTime- -km/h--
1 7 M.クルム Tom's 034F/Toyota 45 40'59.955 134.673
2 16 影山 正美 Tom's 033F/Toyota 45 41'00.366 134.651
3 8 高木 虎之介 Tom's 033F/Toyota 45 41'21.830 133.486
4 37 柴原 眞介 Dallala F394/Toyota 45 41'30.800 133.005
5 3 R.ディーン Dallala F393/Opel 45 41'31.510 132.968
6 17 R.インガル Dallala F394/Toyota 45 41'34.355 132.816
7 13 中野 信治 Dallala F393/Mugen 45 41'49.591 132.010
8 11 田嶋 栄一 Dallala F393/Mugen 45 41'50.041 131.986
9 33 道上 龍 Dallala F394/Toyota 45 41'50.289 131.973
10 60 伊藤 勝一 Dallala F393/Mugen 44 - 1Lap
11 73 川本 篤 Dallala F393/Mugen 44 - 1Lap
12 10 大西 太一郎 Tom's O33F/Toyota 44 - 1Lap
13 53 浦吉 浩 Reynard 933/Mugen 44 - 1Lap
14 100 羽根 幸浩 Dallala F393 310E 44 - 1Lap
15 65 千石 栄次 Ralt 94C/ 44 - 1Lap
16 5 加藤 隆史 Dallala F393/Mugen 44 - 1Lap
17 19 井出 有治 Tom's 033F/Toyota 44 - 1Lap
18 31 小泉 和寛 JKR-614/Mugen 44 - 1Lap
-------------------------- DNC -------------------------------------------
36 木下みつひろ Dallala F394/ 39 - 6Laps
62 早田 岳史 Dallala F393/Mugen 24 - 21Laps
45 加藤 寛規 Dallala F393/ 24 - 21Laps
18 大塚 学 Tom's 033F/Toyota 22 - 23Laps
15 土屋 武士 Tom's 033F/Toyota 19 - 26Laps
4 西宮 圭一 Dallala F393/Opel 0 - 45Laps
**************************************************************************
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686) *
*******************************************************************************
* 大分・阿蘇レーシングパーク(4.674km) *
* RRC TOURING CAR CHAMPIONS IN RACING PARK *
* N-T 第1レース 正式結果表 *
* 1994.04.24 天候 : 晴れ コース状況 : ドライ SEIKO TIMING *
*******************************************************************************
位車番ドライバー 車 名 周回 所要時間 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
1 87 ANTHONY REID HKS CAVALIER 20 40'53.697 136.796
2 36 関谷正徳 TOYOTA CORONA 20 40'57.196 136.602
3 12 星野 一義 カルソニック・プリメーラ 20 41'02.268 136.320
4 3 長谷見 昌弘 カストロール ・プリメーラ 20 41'02.576 136.303
5 39 TOM KRISTENSEN TOYOTA CORONA 20 41'06.888 136.065
6 25 鈴木 恵一 ADVANセレス 20 41'08.787 135.960
7 35 A.G.SCOTT オートテックBMW318i 20 41'09.095 135.943
8 38 黒澤 琢弥 TOYOTA CORONA 20 41'16.539 135.535
9 37 鈴木亜久里 TOYOTA CORONA 20 41'16.934 135.513
10 73 PRINCE L.V BAYERN BMW318i 20 41'23.588 135.150
11 30 中谷 明彦 綜合警備 BMW 20 41'25.848 135.027
12 2 茂木 和男 TAISAN・BMW318i 20 41'31.171 134.739
13 8 見崎 清志 FETスポーツCOROLLA 20 41'44.743 134.008
14 5 真田 睦明 ジャナーラBPダンロップマツダ 20 41'45.291 133.979
15 22 木下 隆之 ヤマイチエクスプレスBMW 20 41'47.133 133.881
16 19 松永 雅博 ウエッズスポーツマリノ 20 41'57.954 133.305
17 21 一ツ山 康 ヤマイチエクスプレスBMW 20 42'27.092 131.780
18 6 寺田 陽次朗 ランティス・マツダスピード 20 42'38.881 131.173
19 11 原 貴彦 BPオイル・トランピオシビック 19 41'42.308 127.415
----------------------------- *** 以上 完走 *** -------------------------------
33 村松 康生 トランピオ・コロナ 17 42'29.351 111.863
10 STEVE SOPER BMW318i 16
7 長坂 尚樹 FETスポーツCOROLLA 11
15 田中 哲也 PIAA CIVIC VTEC 5
-------------------------------------------------------------------------------
スタート 13:01'05 フィニッシュ 13:41'58.697
参加台数 : 25 台 出走台数 : 23 台 完走台数 : 19 台
ベストタイム No. 87 ( ANTHONY REID ) 2'00.547 2/20 139.584 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
☆☆☆ 提供 : 大分・阿蘇レーシングパーク ☆☆☆
全日本F3選手権第3戦 -RIJ- (1994-04-23) Qualify-Session Group-B
For All Japan F3 Championship Rd.3 筑波サーキット :(2.045km)
P No. Driver------------- Car--------------------- Best-LapT -Behind -km/h--
1 16 影山 正美 Tom's 033F/Toyota 52.834 139.342
2 37 柴原 眞介 Dallala F394/Toyota 53.128 0.294 138.571
3 3 R.ディーン Dallala F393/Opel 53.161 0.327 138.485
4 11 田嶋 栄一 Dallala F393/Mugen 53.513 0.679 137.574
5 62 早田 岳史 Dallala F393/Mugen 53.501 0.667 137.605
6 45 加藤 寛規 Dallala F393/ 53.637 0.803 137.256
7 60 伊藤 勝一 Dallala F393/Mugen 53.704 0.870 137.085
8 100 羽根 幸浩 Dallala F393/Mitsubishi 53.753 0.919 136.960
9 36 木下みつひろ Dallala F394/ 54.055 1.221 136.195
10 19 井出 有治 Tom's 033F/Toyota 54.118 1.284 136.036
11 65 千石 栄次 Ralt 94C/ 54.326 1.492 135.515
12 31 小泉 和寛 JKR-614/Mugen 54.491 1.657 135.105
13 44 宮川 正敏 Dallala F393/ 55.340 2.506 133.032
14 9 ベン・カー Dallala F393/Mugen 55.852 3.018 131.813
12 A.ディランタ Dallala F393/Mugen ------
*****************************************************************************
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686) *
全日本F3選手権第3戦 -RIJ- (1994-04-23) Qualify-Session Group-A
For All Japan F3 Championship Rd.3 筑波サーキット :(2.045km)
P No. Driver------------- Car--------------------- Best-LapT -Behind -km/h--
1 7 M.クルム Tom's 034F/Toyota 53.190 138.409
2 8 高木 虎之介 Tom's 033F/Toyota 53.246 0.056 138.264
3 13 中野 信治 Dallala F393/Mugen 53.273 0.083 138.194
4 33 道上 龍 Dallala F394/Toyota 53.382 0.192 137.912
5 15 土屋 武士 Tom's 033F/Toyota 53.450 0.260 137.736
6 73 川本 篤 Dallala F393/Mugen 53.641 0.451 137.246
7 17 R.インガル Dallala F394/Toyota 53.800 0.610 136.840
8 10 大西 太一郎 Tom's O33F/Toyota 53.906 0.716 136.571
9 18 大塚 学 Tom's 033F/Toyota 54.083 0.893 136.124
10 5 加藤 隆史 Dallala F393/Mugen 54.289 1.099 135.608
11 4 西宮 圭一 Dallala F393/Opel 54.546 1.356 134.969
12 53 浦吉 浩 Reynard 933/Mugen 54.635 1.445 134.749
13 35 北澤 和則 Dallala F392/Mugen 54.807 1.617 134.326
14 21 勝間田 健一 Dallala F393/Mugen 55.146 1.956 133.500
15 83 橋本 昌佳 Ralt RT36/Mugen 56.521 3.331 130.252
55 佐田 博文 Ralt RT36 ------
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* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686) *
*******************************************************************************
* 大分・阿蘇レーシングパーク(4.674km) *
* RRC TOURING CAR CHAMPIONS IN RACING PARK *
* N-T フリー走行 *
* 1994.04.24 天候 : 曇り コース状況 : ウェット SEIKO TIMING *
*******************************************************************************
位車番ドライバー 車 名 ベストラップ 周 km/h
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1 87 ANTHONY REID HKS CAVALIER 2'07.302 9 132.177
2 3 長谷見 昌弘 カストロール ・プリメーラ 2'07.444 8 132.030
3 12 星野 一義 カルソニック・プリメーラ 2'08.446 9 131.000
4 11 原 貴彦 BPオイル・トランピオシビック 2'08.524 11 130.920
5 39 TOM KRISTENSEN TOYOTA CORONA 2'08.757 5 130.683
6 37 鈴木亜久里 TOYOTA CORONA 2'09.042 6 130.395
7 7 長坂 尚樹 FETスポーツCOROLLA 2'09.060 8 130.377
8 33 村松 康生 トランピオ・コロナ 2'09.176 11 130.259
9 38 黒澤 琢弥 TOYOTA CORONA 2'09.197 9 130.238
10 36 関谷正徳 TOYOTA CORONA 2'09.438 4 129.996
11 8 見崎 清志 FETスポーツCOROLLA 2'10.415 10 129.022
12 15 田中 哲也 PIAA CIVIC VTEC 2'11.492 5 127.965
13 5 真田 睦明 ジャナーラBPダンロップマツダ 2'11.853 8 127.615
14 19 松永 雅博 ウエッズスポーツマリノ 2'11.954 7 127.517
15 73 PRINCE L.V BAYERN BMW318i 2'14.816 4 124.810
16 2 茂木 和男 TAISAN・BMW318i 2'15.119 9 124.530
17 22 木下 隆之 ヤマイチエクスプレスBMW 2'20.364 5 119.877
18 21 一ツ山 康 ヤマイチエクスプレスBMW 2'22.793 5 117.838
19 10 STEVE SOPER BMW318i 2'30.528 2 111.783
20 6 寺田 陽次朗 ランティス・マツダスピード 2'30.536 5 111.777
21 25 鈴木 恵一 ADVANセレス 4'03.447 2 19.950
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30 中谷 明彦 綜合警備 BMW 0
35 A.G.SCOTT オートテックBMW318i 0
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☆☆☆ 提供 : 大分・阿蘇レーシングパーク ☆☆☆
昨日の行われる予定だったJTCC予選2回目は濃霧のため中止になりました
従って,1回目の結果が正式結果になります
なお,Car No.5 真田選手は出走嘆願により決勝出走が認められる見込みです
光貞選手,清水選手は出走しておりません
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* 大分・阿蘇レーシングパーク(4.674km) *
* RRC TOURING CAR CHAMPIONS IN RACING PARK *
* N-T 予選結果表 1回目 *
* 1994.04.23 天候 : 雨 コース状況 : ウェット SEIKO TIMING *
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位車番ドライバー 車 名 ベストラップ 周 km/h
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1 39 TOM KRISTENSEN TOYOTA CORONA 2'13.298 6 126.231
2 12 星野 一義 カルソニック・プリメーラ 2'13.303 13 126.227
3 3 長谷見 昌弘 カストロール ・プリメーラ 2'13.385 9 126.149
4 10 STEVE SOPER BMW318i 2'13.878 6 125.685
5 87 ANTHONY REID HKS CAVALIER 2'14.031 7 125.541
6 25 鈴木 恵一 ADVANセレス 2'16.113 10 123.621
7 7 長坂 尚樹 FETスポーツCOROLLA 2'16.459 3 123.307
8 36 関谷正徳 TOYOTA CORONA 2'17.155 9 122.682
9 19 松永 雅博 ウエッズスポーツマリノ 2'17.382 8 122.479
10 38 黒澤 琢弥 TOYOTA CORONA 2'17.411 4 122.453
11 11 原 貴彦 BPオイル・トランピオシビック 2'17.593 9 122.291
12 8 見崎 清志 FETスポーツCOROLLA 2'17.952 7 121.973
13 73 PRINCE L.V BAYERN BMW318i 2'18.414 7 121.566
14 37 鈴木亜久里 TOYOTA CORONA 2'18.579 6 121.421
15 22 木下 隆之 ヤマイチエクスプレスBMW 2'20.032 8 120.161
16 30 中谷 明彦 綜合警備 BMW 2'20.807 9 119.500
17 21 一ツ山 康 ヤマイチエクスプレスBMW 2'20.816 7 119.492
18 15 田中 哲也 PIAA CIVIC VTEC 2'21.190 4 119.176
19 35 A.G.SCOTT オートテックBMW318i 2'21.346 7 119.044
20 2 茂木 和男 TAISAN・BMW318i 2'23.182 8 117.518
21 6 寺田 陽次郎 ランティス・マツダスピード 2'24.595 5 116.369
22 33 村松 康生 トランピオ・コロナ 2'24.929 8 116.101
-------------------------------------------------------------------------------
5 真田 睦明 ジャナーラBPダンロップマツダR 0
20 光貞 秀俊 マツダ・ランティス R 0
77 清水 和夫 GATHERS DL CIVICR 0
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☆☆☆ 提供 : 大分・阿蘇レーシングパーク ☆☆☆
Rd.2 Fuji
[ COSMO OIL International Formula Cup ]
1994.4.10
(2)
《F3000レースレポート》
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■ギルバート-スコット!初のポール・トゥ・ウイン
Report/福田 陽一(Yoichi Fukuda)
週の始めに日本列島を覆った春の陽気は、レース開催スケジュールを知っていたか
の様に週末になって一変し、雨の気配は無いものの太陽が見えない気温10度という
非常に寒い天候となってしまった。レース開始時間が近づくにつれ、幾分陽射しが見
えはじめたものの16度という低い路面温度に変化はなかった。
各チームは、この急激な天候の変化をどの様に予想して決勝に望んだのだろうか。
同じく“曇り”のまま低い路面温度で戦った予選で、ポールポジションを獲得したの
は、前回の鈴鹿に続いて、ギルバート-スコットだった。前回の鈴鹿では、ポールの
優位を生かせず、予選3番手のチーバーにまんまと出し抜かれる恰好となったギル
バート-スコットだけに、激戦の予選を制した意気込みは、只ならぬものがあったろ
う。インタビューには無条件で“嬉しい”という表情を見せていたが、果して今回の
スタートはどうなるか。
予選2番手は、鈴鹿を3年連続で制し、今年もチャンピオンに“挑む”チーバーが
とった。「スタート位置はあまり関係無い」と今回も勝ち進みたい意向を覗かせる
が、当初から“レイナードの富士におけるパフォーマンス”が疑問視されていただけ
に、彼が今回どの程度マシンの実力を証明できるかがシリーズのカギとも言える。
そのチーバーの後ろには、前回の鈴鹿で2位に入り、童夢F104の基本性能と熟
成度の高さを見せつけたアピチェラがつける。「今年はチャンピオンになりたい」と
言い切るアピチェラは、昨年シリーズ第8戦のここ富士で、トップ走行中にカウルの
留金が壊れカウルがガタつくという不運に見舞われ大きなチャンスを落としている。
もしかしたら、アピチェラが、富士の難しさを最も知る人物かも知れない。
予選4番手には、富士スペシャリストの鈴木。5番手には、朝のウォームアップで
トップタイムを叩きだしていた一昨年のシリーズチャンピオン、マルティニ。そし
て、日本人期待の影山、黒澤と続く。前回、惜しくもリタイアした星野、日本人最上
位に入賞した服部、後半素晴らしい追い上げを見せた金石は、12番手、13番手、
14番手と後方に沈んでいる。もっとも、富士は予選順位を鈴鹿ほど要求しないサー
キットだけに、序盤の混戦さえうまく避けられれば、追い上げにも期待できる。
予選上位3人の1分15秒台を除けば、4番手から、実に15番手まで全て1分
16秒台という予選結果は、レースの凄じさを弥が上にも感じさせた。
大混乱を予想させるレースは、皮肉にも前回のビデオでも観ている様なギルバート
-スコットの脱落から幕を開ける。シグナルが変わって最も上手くダッシュをしたの
は、ギルバート-スコットの真後ろに位置する3番手のアピチェラだった。アピチェ
ラは、ギルバート-スコットがスタートダッシュに失敗する隙にイン側に滑り込む
と、ギルバート-スコットを一気に引き離そうと1コーナーに突進する。一方、アウ
ト側のチーバーは、ギルバート-スコットをアピチェラと挟みうちする様にイン側に
ライン取りする。ギルバート-スコットは、そうはさせじと、1コーナー進入までに
速度を回復、何とかチーバーだけは後方に追いやった。
1コーナーでは、前回マシントラブルに泣いた光貞が弾きだされる様に1コーナー
のグラベルにマシンを止める。事実確認は出来なかったが、光貞の後方で集団を抜け
出そうとしていた星野の左前タイヤとのタイヤ同志の接触の様に見えた。これで光貞
は、今回もまたリタイアリストの先頭に名を刻むこととなった。
この光貞のリタイア以降、序盤にトラブルが続出した。まず、服部がサントリー
コーナー手前でスピン。中谷がフロントウイングを壊してピットへ滑り込むと、高橋
が最終コーナー辺りでコース脇に車を止める。2周目には、光貞と同じ1コーナー進
入で檜井が止まりきれずにグラベルへ飛びだしてしまう。檜井はスタート前、マシン
の調子良さをあげながら「狙っています」と言っていただけに、惜しい戦列離脱と
なった。
まるで不幸の神でも取りついているかの様に、またもや、ポールポジションをフイ
にしてしまったギルバート-スコットが追うのはアピチェラだった。アピチェラはギ
ルバート-スコットに自らの優位を見せつける様にグングンとその間隔を開いていっ
た。オープニングラップが終了するころには、その差は2秒にも達する。依然順位は
激しく動くが、アピチェラの優位は揺るがず。それを追うギルバート-スコットを先
頭にした、チーバー、マルティニ、鈴木、サロが上位を形勢する。
この上位グループで最も勢いがあるのは、4番手のマルティニだった。アピチェラ
やギルバート-スコットに匹敵するタイムを立て続けに叩きだして、チーバーとの間
隔をつめて、4周目には、1コーナー進入でインからチーバーをかわす。そして、更
にギルバート-スコットが記録する1分18秒台前半のファステストラップを塗り替
えるラップの応酬を仕掛けてくる。一方、マルティニに3番手を奪われたチーバーは
タイムだけを見れば、後ろからやってくる鈴木よりも遅い。もっとも鈴木は、マル
ティニとほぼ同じタイムを記録しており、チーバーも1分18秒台後半を記録してい
る事を考えると、チーバーが遅いというより、鈴木が速いということかも知れない。
そのチーバーを追う鈴木にチャンスが訪れたのは、10周目だった。鈴木は、1
コーナー直前にチーバーのインを取るが、ここでは抜くまでには至らず、鈴木はチー
バーと並走したまま1コーナーからサントリーコーナーに向かう。チーバーが譲らな
かったのか、鈴木が攻めなかったのか。結局、鈴木は得意の富士ではチーバーという
壁の攻略に失敗し、以降チーバーを抜く機会を得ないまま、序盤を終える。
序盤、特に面白かったのは、7位以下の戦いだった。7周目辺りから、7位の黒澤
を先頭にした影山、クロスノフ、星野の争いが激化しはじめる。長い富士のストレー
トでスリップの奪いあいをする各車が周回ごとに順位を変えて最終コーナーに現れ、
相手にラインを読まれまいとインからアウトに激しく動くその様は、春に乱舞する蝶
の様でもあった。この中で、もっとも苦しいのはクロスノフで、必死のディフェンス
も功を奏さず確実に順位を落としていく。一方、攻めが当たっているのは、星野だっ
た。一気に集団を抜け出し上位に躍進しそうな勢いがある。
2、3周後には、このグループに金石が加わって、混戦の度合いが増す。金石は、
一気に順位をあげてきており、12周目には、7番手と8番手に落ちついた星野、影
山に続く9番手に浮上する。一方、黒澤は10番手にまで順位を落す。
中盤、ほぼ決まったと思われた上位形勢に思っても見なかった展開が訪れる。序盤
4秒近くあった、トップ独走状態のアピチェラとそれを追うギルバート-スコットと
の間隔が18周目辺りから飛躍的に詰まり始めたのだ。18周目に3秒7まで詰まっ
たそのタイム差は、19周目に2秒1に、20周目には1秒2に、21周目にはつい
に1秒を切るまで詰まる。その間、アピチェラは1分18秒台のタイムを記録してお
り、上位が1分17秒台のタイムを記録しているところを見ると、優位を一気に失っ
たのにも頷ける。
22周目には、アピチェラもようやく1分17秒台後半のタイムを記録したが、時
すでに遅く、17秒台前半のタイムで勢いにのるギルバート-スコットは、23周目
のストレートで、アピチェラのインに飛び込み、速度の違いを見せつけて難なく、
トップを奪い返した。
終盤を迎える時点での順位は、ポールポジションスタートのギルバート-スコット
がトップに返り咲いき、1秒後方にアピチェラ、その4秒後方にマルティニ、1秒後
にチーバー、6秒おいて鈴木、サロ、星野、金石、影山と続く。
この中でもっとも緊迫しているのは、鈴木、サロ、星野の5位争いだ。まず、28
周目辺りから鈴木の真後ろについて機会を伺っていたサロが、32周目に1コーナー
進入で鈴木をパスする。そして、鈴木の後ろで、トップのギルバート-スコットと同
じく1分17秒台を確実に記録していた星野と鈴木の一騎討ちが始まる。
36周目には、鈴木に追いついた星野は、機会を伺って、暫く周回を続ける。約4
周後の40周目に1コーナーで鈴木を星野がパスし、何とか6位入賞を手に入れた。
今、思えば序盤速いペースを維持してきた星野にもこの辺りで限界が来ていたのかも
知れない。この時、“抜かれた鈴木”は“抜いていった筈の星野”のこの状態をいち
早く察知したのかも知れない。間隔をほとんどあけず、鈴木は星野に再アタックをか
ける。そして、まさかの“逆転”を抜かれた3周後になし遂げてしまう。
一方、同じくギルバート-スコットに“逆転”されたアピチェラはそのペースを徐
々に落としていく。37周目にマルティニに2位を奪われ、チーバーに真後ろまで迫
られたのがなんと最終ラップだった。最後の1周に表彰台を掛けたチーバーと序盤の
ラップリーダーの意地を見せたいアピチェラの戦いは、笑顔の表彰台上のチーバー
と、車両保管に最も早く車を置くアピチェラに明暗を分けた。
レースが終わると、鈴鹿の屈辱を晴らすかのような、ポール・トゥ・ウインを決め
たギルバート-スコットが表彰台の中央に立つ。2度もポールポジションを獲得する
力が、一度は失ったトップの座を奪い返す力が、単なる運だとは考えにくい。今年、
ギルバート-スコットがシリーズを席巻する可能性は十分に感じられる戦いぶりだっ
た。
2位を得たマルティニは、安定した走りが目を引いた。もともと、派手な走りをす
るドライバーという印象は無いが、今回もポイントとなるところでは、確実にポジ
ションアップを果していたので、新型ローラの仕上がり如何では怖い存在になると改
めて思い知らされた。一方、3位に入ったチーバーには話題になっていた“レイナー
ドの富士への適合”という点についての回答が求められていた。今回のチーバーを見
ている限り、その答えは見えてこない様に思う。鈴鹿ほど相性がいいとは思えなかっ
たが、それにも増して、チーバーのドライビングの上手さが目についた。4位には、
一時はトップを走ったアピチェラがつけた。アピチェラの速さは誰もが認めるとこ
ろ、いま最も勝てる可能性を持つドライバーだと思う。そのうしろ5位には、前回に
続いて、安定した走りを披露したサロがつけ、5位までが全て外国人ドライバーが占
めるという状態になる。
日本人最上位は、6位の鈴木だった。7位の星野との終盤の激しいバトルは見応え
があった。レース終了後、星野が真先に鈴木のところに駆け寄り握手を求め、鈴木は
ペコリと頭をさげた。その2人の姿が印象に残った。ただこのバトルが6位争いだっ
たあたりに今年の厳しさがあるのかも知れない。8位には「追い上げるしかないん
で」という言葉通りのレースを行った金石が入った。今後、金石が予選上位に入った
時の活躍は見逃せない。今回は、黒澤、服部が下位に沈み、最後まで上位を狙ってい
た影山はリタイアに終わった。
シリーズを2戦を終了して、早くも2人目の勝者が誕生した。もちろんシリーズは
始まったばかりだ。チーバー、ギルバート-スコットやアピチェラ、マルティニ、サ
ロが一歩リードしているものの、これから性格の違うサーキットでの転戦が続く。例
えば、シリーズが再びここ富士に戻ってきた時に彼らがリーダーである保証は一切無
い。それがこのシリーズの厳しさの証なのかも知れない。
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☆ 文中に使用しました周回数やタイムには、計時モニターに表示されたものを目視
にて読み取りしたものが含まれておりますので、必ずしも公式の記録及び結果とは
一致しない旨ご承知置きください。
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《次戦の予定》
Rd.3 Mine [ F3000 MINE ALL STAR ] 1994.5.8
《次回レポートの予定》
Rd.4 Suzuka [ MILLION CARD CUP RACE Round2 SUZUKA ] 1994.5.22
次回は、第4戦の模様を鈴鹿サーキットからお送りする予定です。
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レポート/福田 陽一(NBG01300)
Rd.2 Fuji
[ COSMO OIL International Formula Cup ]
1994.4.10
(1)
《サーキットの情景》
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■大逆転
Text/福田 陽一(Yoichi Fukuda)
表彰台の中央で、本当に嬉しそうな笑顔を見せるギルバート-スコットのこの勝利
をポール・トゥ・ウィンという言葉で表現してしまうには、余りにも惜しい気がす
る。もちろん、この言葉が決して“楽勝”を意味しているので無いことは当然、理解
しているつもりだ。
ギルバート-スコットは「鈴鹿はポールポジションをとったのに勝てなかった」と
振り返る。今回、彼は自身の悔しさと、富士にかける意気込みの証として、再びポー
ルポジションを獲得したのだろう。とは言っても、たった1秒や2秒の中に10数人
のドライバーがひしめき、タイヤの新ルールで不確定要素の多い激戦の予選で、2度
も続けてポールをとる事が只事で無い事は容易に想像できる。
前回の鈴鹿での失敗を2度と繰り返すまいと、自ら再挑戦の舞台を用意した彼に
とって今日のスタートでの失敗はどれほどの失意であったことだろう。おそらくその
失意の中、彼は諦めずアピチェラを追いつづけたのだろう。そして、訪れたチャンス
を決して見逃さず、自らの勝利に結びつけた。
もしかしたら、ギルバート-スコットがこの時、奪いとったのは、スタート時に
失ったものだったかも知れない。さもなければ、1カ月前の鈴鹿で失ったものだった
かも知れない。それは全て彼の失敗で彼の手元を去ったに過ぎないものだったかも知
れない。失敗を取り戻したに過ぎないのかも知れない。
たとえそうだとしても「2番手を走っている時は、優勝出来るなんて思わなかった
よ」と明るく笑う彼に、称賛の言葉を送ろうではないか。
そう「ギルバート-スコットおめでとう。“大逆転ポール・トゥ・ウィン”」と。
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☆ 詳しいレースの模様は、 (2)《F3000レースレポート》をご覧ください。
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文/福田 陽一(NBG01300)
《TOM'S:全日本 F3ニュース》 4月10日(日)
【第2戦:コスモ石油インターナショナルフォーミュラカップ】
天 候:曇り 路面:ドライ
観客数:40,300人 サーキット:富士スピードウェイ
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・ ミハエル・クラム選手、うまいレース運びで表彰台をゲット
・ 開幕全参加台数中、トヨタトムスエンジンは11台、トムスシャシーは7台
・ トムス勢の3位争いによる激しいバトルで、レースを大いに盛り上げる
《レース展開》
春というのに雪空模様の寒い中、15時17分にスタート。
ポールポジションの中野選手がスタートをミスし、クルム、影山、高木が順当に
ポジションアップ。 序盤戦より、この3台に田嶋(ララーラ・無限)、インガ
ル(ダラーラ・トヨタ)が絡み、激しい3位争いを終始展開。
中盤、インガルが脱落し、サバイバルレースの様相になるも、クラム、影山、
高木、田嶋が踏ん張り、終盤まで各選手一歩も譲ることなく、4台による激しい
3位争いを展開。
ファイナルラップの1コーナーで、もつれる影山と田嶋の横をすり抜けたクル
ムが3位をゲットし、最後のチェッカーまで田嶋と高木のバトルが展開されるも、
それぞれ0.03秒、0.27秒という僅差でゴール。終始手に汗握るレースが終了。
スタートミスした中野(ダラーラ・無限)に独走されたレースには、いくつか
の課題が残ったことも事実。 次回筑波まで、その課題を克服すべく一丸となっ
て頑張っていく。
☆ レース結果 (省略 #1052参照)
☆ ドライバーズ・ポイント
1. 中野 信治 Dallala F393/Mugen 13
2. 道上 龍 Dallala F394/Toyota 9
3. 影山 正美 Tom's 033F/Toyota 8
4. M.クルム Tom's 034F/Toyota 7
4. R.ディーン Dallala F394/Opel 7
5. 田嶋 栄一 Dallala F393/Mugen 3
☆ エンジン・チューナーズ・ポイント
1. トムス 13
1. 無限 13
3. 東名スポーツ 7
☆ チーム・ポイント
1. SHION 13
2. Tom’s 10
3. NMS 9
4. 東名スポーツ 6
5. ALEX 3
5. ASADA 3
提供:トヨタチームトムス
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
Rd.2 Fuji
[ COSMO OIL International Formula Cup ]
1994.4.10
《F3000速報レポート》
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■ギルバート-スコット!富士でポール・トゥ・ウイン
Report/福田 陽一(Yoichi Fukuda)
1994年全日本フォーミュラ3000シリーズの第2戦「コスモ石油インターナ
ショナルフォーミュラカップF3000」は、4月10日、静岡県の富士スピード
ウェイで行われ、前回(鈴鹿)に続き予選1番手を得たアンドリュー・ギルバート-
スコット(STP-LOLA MCS)が、ポールポジションからスタート。一時
は、予選3番手スタートのマルコ・アピチェラ(トライダンロップ童夢F104)に
トップの座を奪われたものの、23周目に再びトップに返り咲いてそのままチエッ
カーを受け優勝を飾った。
前回、優勝のロス・チーバー(JVC REYNARD 94D)は、予選2番手
からのスタートを生かせず、序盤苦しい戦いを強いられていたが、最終周までもつれ
込む粘りの走りで、3位をもぎ取って、初戦勝者の意地を見せた。一方、最終周で、
ロス・チーバーに抜かれたマルコ・アピチェラは、序盤の好調さを結果に残せず、4
位に終わった。
表彰台に第1戦、第2戦の勝者と共に登ったのは、今シーズンの新型ローラの完成
度をアピールするかの様に2位を得たマウロ・マルティーニ(acom LOLA
T94)。5位には、ミカ・サロ(5ZIGEN LOLA T93)がつけ、上位
5人は全て外国人選手が占めた。
日本人最上位は、この5人に続いた6位の鈴木利男(LOLA T93)。前回、
惜しくもリタイアを記した星野一義(NISSEKI LOLA T92)との激し
いバトルの末、6位と7位を分けたかたちとなった。
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☆ 詳しいレースの模様は、後ほど『F3000 レポート』でお伝えします。
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福田 陽一(NBG01300)
1994年 全日本F3選手権シリーズ第2戦 決勝レポート
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ポールポジションの中野信治が、スタートの遅れを見事に挽回し、優勝を飾っ
た。
朝から4月とは思えない曇り空、風も冷たくF3のスタート前の気温は7度。
15時20分、タイムスケジュールより10分遅れでフォーメーションラップが開
始された。各マシンとも、リアウィングを低い位置にマウントする「富士スペ
シャル」のセッティングである。
15時24分、シグナルがグリーンに変わり、スタートが切られた。ここで、
#13中野信治が出遅れてしまい、5位にまで順位を下げる。1コーナーにトッ
プで飛び込んだのは#3リチャード・ディーン。以下、#8 高木 虎之介、
#100 羽根 幸浩と続く。
#8高木は早くも、#3ディーンを捉えようと揺さぶりをかける。
2周目、#100羽根が1コーナー手前で#8高木を抜いて2位に。#13中
野は4位に上がる。その後ろを#11田嶋 栄一、#16影山 正美が追いかける。
開幕戦のウィナー、#33道上 龍は遅れてしまい、セカンドグループに飲み
込まれている。
3周目、ストレートで#100羽根がトップに立つが、1コーナーの飛び込
みで、#3ディーンがアウトから被せて、再びトップに立つ。#13中野は#8
高木を抜いて3位に浮上。
#100羽根がヘアピンでスピン、再スタートするも大きく順位を落として、
優勝戦線から脱落する。
4周目、2位争いが激しさを増し、1コーナーで6台が一団となって飛び込
む。1コーナーの通過順位は、#3ディーン、#13中野、#11田嶋、#7ミハ
エル・クルム、#17ラッセル・インガル、#16影山、#8高木。
#13中野はディーンに接近をはじめる。
5周目、#3ディーンと#13中野の差が0.8秒にまで詰まる。
6周目、#13中野が#3ディーンを抜きトップ。少しづつ、2位との差を広
げはじめる。2位の#3ディーンと3位の#11田嶋の差は、2秒ほどに開いて
いる。1コーナーで#16影山が#17インガルを交わそうとするが、押さえこま
れる。
7周目、3位を争って、5台が1コーナーに飛び込む。#16影山がインから
隙をうかがうが押さえられる。この周回は#17インガルが3位を取る。以下、
#11田嶋、#7クルム、#16影山、#8高木の順。
8周目、トップの#13中野はリードを1秒35に広げる。
9周目、3位は#11田嶋と#17インガルが1コーナーを並んでクリア。サン
トリーコーナーは、#11田嶋が制する。
10周目、#16影山が1コーナーでやや強引にインに飛び込み、#7クルム、
#8高木を交わして5位へ。
12周目、いったん間隔が開いたとおもわれた3位グループが再び接近をはじ
める。インに#17インガルがつけて、#11田嶋をパス。5位争いの#7クルム
と#16影山が、1コーナーを並走する。
13周目、#13中野は2位に6秒もの大差をつけて独走状態。3位争いは、#11
田嶋が1コーナーで大外刈りを決めて、#17インガルをパス。5位#7クルム、
6位#16影山。
3位グループからやや遅れた8位争いは、#62早田 岳史、#64田中 哲也、
#33道上によって争われている。
14~16周目、#11田嶋と#17インガルは毎週順位を入れ替えながら、バトル
を続けている。
17周目、#17インガルが突如スロー走行。3位#11田嶋、4位#7クルム、
5位#16影山、6位#8高木、7位#64田中、8位#62早田、9位#33道上の
オーダー。
#73川本 篤が1コーナー出口でストップし、1コーナーにイエローフラッ
グが提示される。
18周目、1コーナー手前で、#16影山が#7クルムをパスして4位。ヘアピ
ンでは、#8高木が#7クルムに追いつき、並走状態となるが抜くことは出来
ない。
20周目、1コーナーのイエローフラッグが解除される。
1位#13中野と2位#3ディーンは、それぞれ11秒以上の差をつけて、不動
の地位を築いている。
#16影山がわずかな隙を突いて、#11田嶋を抜くが、#11田嶋も譲らずAコ
ーナーで3位を奪いかえす。
ファイナルラップ、1コーナーで#7クルムが思い切ったブレーキングを行
い、#11田嶋と#16影山を一気にパス。#16影山も#11田嶋を交わすが、また
もAコーナーまでに抜きかえされる。
#33道上は#64田中を抜いて7位へ。
そしてフィニッシュ。
最後までペースを緩めることなく走り切った#13中野 信治が堂々の優勝。
以下、#3リチャード・ディーン、#7ミハエル・クルム、#11田嶋 栄一、
#16影山 正美、#8高木 虎之介のオーダーとなった。
F3デビュー以来、その才能を認められながらも、なぜか優勝を得ることが
出来なかった中野 信治。今回の勝利によって、そのプレッシャーから開放さ
れた彼は、今シーズンの台風の目となるだろう。
そして、インターF3を思わせるバトルを繰り広げたF3ボーイズ達。今シー
ズンのF3からは、目が離せなくなることは間違いない。
レポート/進藤 泰昭(GEA00555)
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* Fuji International Speedway(4.470km) *
* コスモ石油インタ-ナショナルフォ-ミュラカップレ-ス *
* F-3 レース正式結果表 *
* 1994.04.10 天候 : 曇り コース状況 : ドライ SEIKO TIMING *
*******************************************************************************
位 車番ドライバー 車 名 周回 所要時間 km/h-------------------------------------------------------------------------------
1 13 中野 信治 (J) SHIONFORMULALTD 21 31'43.660 177.022 2 3 RICHARD DEAN (GB) TOMEISPORT OPEL 21 31'57.210 175.770 3 7 MICHAEL KRUMM (D) TOM’S 034F 21 32'03.632 175.184 4 11 田嶋 栄一 (J) アチャラナ-タF393無限 21 32'04.097 175.141 5 16 影山 正美 (J) TOM’S 033F 21 32'04.129 175.138 6 8 高木 虎之介 (J) ITOHAMTOM’S033F 21 32'04.396 175.114 7 33 道上 龍 (J) ダラ-ラF394TOM’S 21 32'11.830 174.440 8 64 田中 哲也 (J) PIAA RALT 94C 21 32'12.228 174.404 9 62 早田 岳史 (J) BOSCH F394 21 32'14.377 174.21110 100 羽根 幸浩 (J) HKS DALLARAF393 21 32'16.269 174.04011 37 柴原 眞介 (J) ZEAL ENDLESS394 21 32'16.310 174.03712 45 加藤 寛規 (J) THE・NEXT・ONE F3 21 32'17.341 173.94413 53 浦吉 浩 (J) 長尾建設RASA93C戸田無限 21 32'20.068 173.69914 36 木下 みつひろ (J) ZEAL ENDLESS394 21 32'24.321 173.32015 17 RUSSELL INGALL(AUS) ALEXEL・F394 21 32'26.881 173.09216 15 土屋 武士 (J) TOM’S 033F 21 32'32.273 172.61417 23 加藤 隆史 (J) DALLARA 無限 21 32'38.416 172.07218 44 宮川 正敏 (J) THE・NEXT・ONE・F3 21 32'49.517 171.10219 4 西宮 圭一 (J) TOMEISPORT OPEL 20
20 10 大西 太一郎 (J) TOM’S033F 20
21 21 勝間田 健一 (J) コスモクリニックダラ-ラ 20 32'21.275 165.30222 9 BEN KERR (AUS) AAN・movaダララ無限 20 32'37.068 163.968----------------------------- *** 以上 完走 *** -------------------------------
73 川本 篤 (J) ASAHIKIKO 393 16
19 井出 有治 (J) BLUE MAX★033F 16
31 小泉 和寛 (J) プロジェクトミュ-393無限 11
18 大塚 学 (J) ALEXEL・033F 4
60 伊藤 勝一 (J) イエロ-ハット ダラ-ラ393 0
35 北澤 和則 (J) ウィンズOMFダララ無限 0
20 沢登 栄一 (J) チ-ムオ-ル巨人ダラ-ラ 0
-------------------------------------------------------------------------------
スタート 15:23'59 フィニッシュ 15:55'42.660
参加台数 : 29 台 出走台数 : 29 台 完走台数 : 22 台
ベストタイム No. 13 ( 中野 信治 ) 1'29.844 16/21 179.110 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
☆☆☆ 提供 : Fuji International Speedway ☆☆☆
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* Fuji International Speedway(4.470km) *
* コスモ石油インタ-ナショナルフォ-ミュラカップレ-ス *
* F-3 レース暫定結果表 *
* 1994.04.10 天候 : 曇り コース状況 : ドライ SEIKO TIMING *
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位 車番ドライバー 車 名 周回 所要時間 km/h-------------------------------------------------------------------------------
1 13 中野 信治 (J) SHIONFORMULALTD 21 31'43.660 177.022 2 3 RICHARD DEAN (GB) TOMEISPORT OPEL 21 31'57.210 175.770 3 7 MICHAEL KRUMM (D) TOM’S 034F 21 32'03.632 175.184 4 11 田嶋 栄一 (J) アチャラナ-タF393無限 21 32'04.097 175.141 5 16 影山 正美 (J) TOM’S 033F 21 32'04.129 175.138 6 8 高木 虎之介 (J) ITOHAMTOM’S033F 21 32'04.396 175.114 7 33 道上 龍 (J) ダラ-ラF394TOM’S 21 32'11.830 174.440 8 64 田中 哲也 (J) PIAA RALT 94C 21 32'12.228 174.404 9 62 早田 岳史 (J) BOSCH F394 21 32'14.377 174.21110 100 羽根 幸浩 (J) HKS DALLARAF393 21 32'16.269 174.04011 37 柴原 眞介 (J) ZEAL ENDLESS394 21 32'16.310 174.03712 45 加藤 寛規 (J) THE・NEXT・ONE F3 21 32'17.341 173.94413 53 浦吉 浩 (J) 長尾建設RASA93C戸田無限 21 32'20.068 173.69914 36 木下 みつひろ (J) ZEAL ENDLESS394 21 32'24.321 173.32015 17 RUSSELL INGALL(AUS) ALEXEL・F394 21 32'26.881 173.09216 15 土屋 武士 (J) TOM’S 033F 21 32'32.273 172.61417 23 加藤 隆史 (J) DALLARA 無限 21 32'38.416 172.07218 44 宮川 正敏 (J) THE・NEXT・ONE・F3 21 32'49.517 171.10219 4 西宮 圭一 (J) TOMEISPORT OPEL 20
20 10 大西 太一郎 (J) TOM’S033F 20
21 21 勝間田 健一 (J) コスモクリニックダラ-ラ 20 32'21.275 165.30222 9 BEN KERR (AUS) AAN・movaダララ無限 20 32'37.068 163.968----------------------------- *** 以上 完走 *** -------------------------------
73 川本 篤 (J) ASAHIKIKO 393 16
19 井出 有治 (J) BLUE MAX★033F 16
31 小泉 和寛 (J) プロジェクトミュ-393無限 11
18 大塚 学 (J) ALEXEL・033F 4
60 伊藤 勝一 (J) イエロ-ハット ダラ-ラ393 0
35 北澤 和則 (J) ウィンズOMFダララ無限 0
20 沢登 栄一 (J) チ-ムオ-ル巨人ダラ-ラ 0
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☆☆☆ 提供 : Fuji International Speedway ☆☆☆
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* Fuji International Speedway(4.470km) *
* コスモ石油インタ-ナショナルフォ-ミュラカップレ-ス *
* F3000 レース正式結果表 *
* 1994.04.10 天候 : 曇り コース状況 : ドライ SEIKO TIMING *
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位車番ドライバー 車 名 周回 所要時間 km/h
-------------------------------------------------------------------------------
1 20 ANDREW G SCOTT (GB) STP-LOLA MCS 45 58'27.680 206.175
2 9 MAURO MARTINI (I) acom LOLA T94 45 58'32.922 205.868
3 25 ROSS CHEEVER (USA) JVC REYNARD 94D 45 58'35.008 205.745
4 8 MARCO APICELLA (I) トライダンロップ童夢F104 45 58'35.414 205.722
5 17 MIKA SALO (SF) 5ZIGEN LOLA T93 45 58'42.168 205.327
6 67 鈴木 利男 (J) LOLA T93 45 58'45.157 205.153
7 1 星野 一義 (J) NISSEKILOLA T92 45 58'45.818 205.115
8 3 金石 勝智 (J) CABIN T93 DFV 45 59'10.630 203.681
9 27 TOM KRISTENSEN (DK) ALEXEL 94D 45 59'22.109 203.025
10 11 黒澤 琢弥 (J) コスモオイルロ-ラT94ムゲン 45 59'24.007 202.917
11 2 JEFF KROSNOFF (USA) GIZA HOUSE T93 45 59'30.773 202.532
12 24 服部 尚貴 (J) REYNARD 94D 44 58'34.657 201.187
13 18 T.DANIELSSON (S) 5ZIGEN LOLA T94 44 59'18.668 198.699
14 33 清水 正智 (J) エ-ス レイナ-ド 43 58'51.559 195.668
15 5 中谷 明彦 (J) SSR メイテック DLロ-ラ 43 59'19.209 194.148
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16 影山 正彦 (J) PIAA REYNARD94D 34
15 桧井 保孝 (J) PIAA REYNARD94D 2
6 光貞 秀俊 (J) トライダンロップ童夢F104 0
7 高橋 国光 (J) ADVAN ロ-ラ MF308 0
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スタート 13:23'40 フィニッシュ 14:22'07.680
参加台数 : 19 台 出走台数 : 19 台 完走台数 : 15 台
ベストタイム No. 20 ( ANDREW G SCOTT ) 1'17.025 38/45 208.919 km/h
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☆☆☆ 提供 : Fuji International Speedway ☆☆☆