TKUスーパー耐久レースinオートポリス -RIJ- (2017/07/18) Group 2 Free Session Weather:Fine Course:Dry
2017 Super Taikyu Series Round 4 オートポリス 4.674km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 93 | ST-4 | 1 | 太田 侑弥 佐々木 雅弘 | SKR ENGINEERING ings S2000 Honda S2000 | 2'04.973 | - | - | 134.640 |
| 2 | 55 | ST-4 | 2 | たしろ じゅん 伊藤 毅 田中 雅之 | SunOasis田中建築スズバン86 TOYOTA 86 | 2'05.362 | 0.389 | 0.389 | 134.222 |
| 3 | 86 | ST-4 | 3 | 松井 孝允 蒲生 尚弥 坪井 翔 | TOM'S SPIRIT 86 TOYOTA 86 | 2'05.691 | 0.718 | 0.329 | 133.871 |
| 4 | *77 | ST-4 | 4 | 山田 英二 中島 保典 遠藤 浩二 | CUSCO RACING 86 TOYOTA 86 | 2'05.836 | 0.863 | 0.145 | 133.717 |
| 5 | 27 | ST-4 | 5 | 伊橋 勲 馬場 優輝 連 貴洋 | D'station FINA BRZ SUBARU BRZ | 2'06.258 | 1.285 | 0.422 | 133.270 |
| 6 | 29 | ST-4 | 6 | 東 徹次郎 松永 大祐 高橋 裕二 | T's concept 86 TOYOTA 86 | 2'07.009 | 2.036 | 0.751 | 132.482 |
| 7 | 13 | ST-4 | 7 | 小河 諒 高橋 翼 花里 祐弥 | ENDLESS・ADVAN・86 TOYOTA 86 | 2'07.250 | 2.277 | 0.241 | 132.231 |
| 8 | 40 | ST-4 | 8 | 藤田 竜樹 浜野 彰彦 吉本 晶哉 | ゴーゴーガレージTRACY 86 SSR ings TOYOTA 86 | 2'07.508 | 2.535 | 0.258 | 131.963 |
| 9 | 18 | ST-4 | 9 | 浅野 武夫 井上 雅貴 岡野 陽朋 | Y’sdistraction 86 TOYOTA 86 | 2'09.269 | 4.296 | 1.761 | 130.166 |
| 10 | 54 | ST-4 | 10 | 加藤 彰彬 堤 優威 | TC CORSE iRacing ROADSTER MAZDA ROADSTER | 2'09.327 | 4.354 | 0.058 | 130.107 |
| 11 | 100 | ST-4 | 11 | 渋谷 崇 鵜飼 龍太 渡辺 忠司 | AGENT-1 86 TOYOTA 86 | 2'10.201 | 5.228 | 0.874 | 129.234 |
| 12 | 116 | ST-4 | 12 | 小串 康博 吉田 靖之 首藤 哲也 | W.S.ENGINEERING S2000 Honda S2000 | 2'11.094 | 6.121 | 0.893 | 128.354 |
| 13 | 2 | ST-5 | 1 | 筒井 克彦 山下 潤一郎 山西 康司 | TEAM221 BOMEXマッハ車検ND5RC MAZDA ROADSTER | 2'13.049 | 8.076 | 1.955 | 126.468 |
| 14 | 88 | ST-5 | 2 | 村上 博幸 脇谷 猛 加藤 正将 | 村上モータースMAZDAロードスターND MAZDA ROADSTER | 2'13.365 | 8.392 | 0.316 | 126.168 |
| 15 | 66 | ST-5 | 3 | 橋本 陸 大塚 隆一郎 武地 孝幸 | odula MAZDA DEMIO 15MB MAZDA DEMIO | 2'14.231 | 9.258 | 0.866 | 125.354 |
| 16 | 11 | ST-5 | 4 | 大西 隆生 三木 孝浩 東條 正志 | ネッツトヨタ京華BLOOD SPORTS WM☆Vitz TOYOTA Vitz RS | 2'14.463 | 9.490 | 0.232 | 125.138 |
| 17 | 50 | ST-5 | 5 | 岩岡 万梨恵 小松 寛子 関崎 祐美子 | LOVE DRIVE RACINGロードスター MAZDA ROADSTER | 2'14.480 | 9.507 | 0.017 | 125.122 |
| 18 | 700 | ST-5 | 6 | ヒロボン 寺西 玲央 大賀 裕介 | J'S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFIT Honda FIT 3 RS | 2'14.508 | 9.535 | 0.028 | 125.096 |
| 19 | 48 | ST-5 | 7 | 岡崎 善衛 井上 恵一 Takamori 博士 | GO&FUNホンダカーズ野崎エンドレスFIT Honda FIT 3 RS | 2'14.741 | 9.768 | 0.233 | 124.880 |
| 20 | 4 | ST-5 | 8 | 芝谷 純三 ススム・ナカムラ カルロス 本田 | THE BRIDE FIT Honda FIT 3 RS | 2'15.084 | 10.111 | 0.343 | 124.562 |
| 21 | 69 | ST-5 | 9 | 大野 尊久 梅本 淳一 高橋 宏和 | J'S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT Honda FIT 3 RS | 2'15.264 | 10.291 | 0.180 | 124.397 |
| 22 | 37 | ST-5 | 10 | 関 豊 梅田 剛 井尻 薫 | DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D MAZDA DEMIO DIESEL TURBO | 2'15.441 | 10.468 | 0.177 | 124.234 |
| 23 | 57 | ST-5 | 11 | 遠藤 光博 桝本 隆介 松本 恭典 | ホンダカーズ桶川・V-BOX・セキショウFit Honda FIT 3 RS | 2'17.067 | 12.094 | 1.626 | 122.760 |
| 24 | 26 | ST-4 | 13 | 大谷 飛雄 松尾 充晃 古山 節夫 | エンドレスアドバントラストヴィッツ TOYOTA Vits GRMN Turbo | 2'17.964 | 12.991 | 0.897 | 121.962 |
| 25 | 213 | ST-5 | 12 | 東 貴史 横尾 優一 | WAKOʼS・field・HPI・WM・Vitz TOYOTA Vitz RS | 2'20.659 | 15.686 | 2.695 | 119.625 |
- CarNo.77は、スーパー耐久シリーズスポーツ規則第17条(3)(ピットレーン速度)違反により、罰金1万円を科す。
2017年全日本カート選手権FS125部門東地域の第3戦が7月2日、茂原ツインサーキット (千葉県)にて行われ、澤龍之介(Drago corse)が優勝した。
東西地域別5戦、東西統一戦1戦の計年間6戦で争われる全日本カート選手権 FS125部門は、折り返し地点となる第3戦が東地域にて開催された。第3戦決戦の地茂原ツインサーキットは、その名が示す通りカート用のショートコースと、四輪用のロングコースの2つのコースからなるサーキットで、全日本カート選手権では四輪用のロングコースが使用される。第2戦の舞台本庄サーキットも四輪用コースであったが、ストップ&ゴーの本庄とは異なったコース特性となっており、高速で切り抜けるS字コーナーや、最終コーナーからホームストレートへと駆け上る高低差のあるダイナミックなコースレイアウトとなっている。
タイムトライアル、予選ヒートとトップで終えたのは、第2戦本庄大会にて全日本初優勝を飾った澤。今シーズンより全日本カート選手権FS125部門へとステップアップを果たした澤は、昨シーズンまではジュニアカート選手権のFPJr部門に参戦をしていたが、そのFPJr部門で開催された過去3年間の茂原大会では全て優勝しており、とても相性のいいサーキットだ。ステップアップを果たした今大会でも、優勝に向けて大きく期待が高まるタイムトライアル、予選ヒートの結果となった。
迎えた決勝ヒート、ホールショットを決めた澤はオープニングラップから後続を突き放していき、レース折り返し地点の12周目終了時には2番手に2秒6のタイムギャップを築く。レース終盤にはさらに2番手とのギャップを5秒へと広げ、優勝に向けて盤石の態勢を築く一方、その後方では2位を賭けたバトルが繰り広げられる。スタートより2番手を走行してきた岡村涼太(RT WORLD)に、塚田海斗(VITEC racing)が襲いかかる。2台はサイドバイサイドの激しいバトルを繰り広げるが、そのバトルに小林陽幸(VITEC racing)、徳永紀京(Drago corse)が加わり混戦状態へと激化する。バトルによって4台のラップタイムが落ちたことで後続車両が追いつき、2位争いは7台が連なる長い隊列となった。後続の争いをよそに、1度もトップの座を譲ることなく24周を駆け抜けた澤が余裕のトップチェッカーを受け、今季2勝目を飾った。2番手には混戦を制した塚田が入り、3番手には岡村が入った。
- 澤龍之介のコメント
-
公式練習ではキャブの調子が悪かったのですが、交換してからはタイムトライアルでもトップタイムを出せましたし、予選でもペースをセーブして走ってもトップで終えることができました。いいリズムに乗ることができたので、余裕を持って決勝に臨むことができました。目指すのはシリーズチャンピオンですので、次戦以降もこのまま安定した成績を残していきたいです。
Text: Hideshi KIKUYAMA
Photo: Hideshi KIKUYAMA
Ryousuke KIKUCHI
富士スピードウェイで行われた全日本F3の第6大会(第12戦、第13戦)、第12戦は最前列から並んでスタートしたTDPドライバーの坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)と宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)がTGRコーナー(1コーナー)で接触。ポールの坪井はリタイア、宮田が6位。第13戦はポールの坪井が逃げ、ポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げた。宮田は3位争いの中で接触、8位までポジションを落とすも5位まで追い上げてフィニッシュした。

第13戦、ポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げた坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
全日本F3選手権の第6大会(第12戦、第13戦)が7月8日(土)と9日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。
トップドライバーを目指す若手がしのぎを削る全日本F3。今季の全日本F3には、TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーとして、トヨタの支援で22歳の坪井と、17歳の宮田がシリーズにフル参戦している。
全9大会20戦で争われている今季の全日本F3も折り返しを過ぎ、後半戦に入った。シーズン前半、毎戦のように表彰台には上がりながらも勝利には届かず、ライバルの後塵を拝してきたTDPドライバーの2人だったが、2週間前に開催された前大会鈴鹿の第10戦で坪井が待望のF3初勝利を挙げると、その勢いで第11戦もポール・トゥ・ウィン。一昨年のFIA-F4チャンピオンでF3参戦2年目の坪井の後半戦での巻き返しに期待がかかった。
昨年のFIA-F4チャンピオンで、今年はF3にステップアップすると共にF4と掛け持ち参戦する17歳の宮田は、第10戦で坪井を追い2位に入るなどこちらも速さを見せており、待望の初優勝を目指し臨んだ。
8日(土)は朝から晴れ渡り、朝からかなりの暑さの中で、午前8時30分より30分間で第12戦、第13戦の予選が開始。ベストタイムで第12戦、セカンドベストタイムで第13戦の決勝グリッドが決された。
各車セッション開始と共にアタックに入り、一旦タイムを出してピットへ戻り、タイヤを交換して再アタック。序盤からトップタイムを刻んだ坪井が2度目のアタックで更にタイムを更新し、第12戦、第13戦共にポールポジション。前大会から4戦連続のポール獲得となった。宮田も僅差ながら両レース2番手で続き、「ホーム」富士でTDPドライバーが2レース共に最前列を占めて決勝に臨むこととなった。
予選に続き午後1時半、15周で争われる第12戦の決勝レースがスタートした。最前列の坪井と宮田は共に好スタートを切り、2台は並んだままTGRコーナーへと進入。しかしどちらも譲らず、2台は接触、アウト側へとコースアウト。坪井はこの接触で右リアタイヤを破損。ピットへは戻ったが、そのままレースを終えることとなった。
宮田はコースへ復帰したが9位へ後退。そこから追い上げを開始し、2周目には7位、3周目に6位へと浮上したが、それ以上のポジションアップは叶わず。6位でチェッカーを受けた。
12日(日)も土曜日に増して朝から暑さを感じる中、午前8時35分に第13戦(21周)がスタート。ポールポジションの坪井は首位を守ったが、2番手グリッドの宮田はややスタートダッシュで遅れ、5位へとポジションを落としてしまった。
首位の坪井と2位の車両が1秒ほどでの攻防を続ける一方、3位以降がやや離れ、5位の宮田まで3台が団子状態での表彰台を賭けたバトルに。宮田は再三にわたって仕掛けるが、なかなか逆転までには至らず。
TGRコーナーでの攻防を数周にわたって繰り広げた後、8周目、宮田の前の2台がポジションを入れ替えながらのバトルとなり、宮田はその後方で隙をうかがう形に。最終コーナー進入で、並んでいた前の2台に割って入ろうとした宮田だったが、僅かに接触し、スピン。幸いにもダメージはなく、すぐにレースに復帰したが、8位へと後退してしまった。
首位を行く坪井は、序盤1秒ほどだった2位との差をじりじりと詰められ、16周目にはコンマ5秒を切るまでに迫られたが、逆転は許さず。逆に18周目には現れた周回遅れを上手く後続との間へ入れて差を広げることに成功。
坪井は1秒以上のマージンを持ってトップチェッカー。今季3勝目をポール・トゥ・ウィンで飾った。宮田は5位まで追い上げてフィニッシュした。

第13戦で今季3勝目を挙げた坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #1)

第12戦6位、第13戦は5位に終わった宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #36)
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company
スーパーフォーミュラの第3戦が富士スピードウェイで行われ、2番手グリッドの石浦宏明(P. MU/CERUMO・INGING)がスタートで順位を落とすも、その後追い上げ今季初勝利を挙げた。ポールポジションから圧倒的な速さで前半を支配した国本雄資(P. MU/CERUMO・INGING)はトラブルで無念のリタイア。ルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)が2位で初の表彰台を獲得。12番手スタートから早期ピット、タイヤ無交換作戦を成功させたアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が3位に入った。
7月8日(土)~9日(日)の両日、静岡県駿東郡小山町に位置する富士スピードウェイで「2017 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦」が開催された。
前戦岡山大会より1ヶ月半、ル・マン24時間レースという大きなイベントを挟んで、日本最速の4輪レース、スーパーフォーミュラがトヨタのホームコース、富士を舞台に再開。
今季のスーパーフォーミュラはここまで2戦、3レース(第2戦は2レース制)を終え、3人のウィナーが誕生する混戦となっている。開幕戦鈴鹿は中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)がポール・トゥ・ウィンで圧勝。第2戦岡山のレース1はロッテラー、レース2では関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が速さを見せて勝利をつかんだ。
この結果、ランキングでは上位5人がわずか2ポイントという僅差でこの第3戦を迎えることとなった。
トヨタの「ホーム」富士での夏のスーパーフォーミュラ/フォーミュラ・ニッポンは、2010年以来、連続勝利が続いており、昨年はトップ7を独占した。今季参戦組では中嶋一貴が2位、そして関口が3位で初表彰台に上り、昨年の快進撃のきっかけを作った一戦でもある。
この富士大会の後は、8月半ばから2,3週おきの3連戦が待っている。この3連戦に向けて勢いに乗るのは誰かを占うという意味でも、注目の一戦となった。
予選
7月8日(土)富士スピードウェイは朝から晴れ渡り、午前中に気温は30度を突破。スーパーフォーミュラの予選が行われる午後1時半の時点では、気温が32度、路面温度49度という厳しい暑さの中で、ノックアウト方式の予選が開始された。
Q1(20分)はセッション開始と共に全車コースインし、タイムを出した後ピットへ。残り7分あまりで各車2度目のアタックに入った。まず石浦が1分23秒台に入れると、チームメイトの国本がこれを0.006秒上回ってトップに。中嶋一貴も好タイムをマークしたが、石浦に1000分の1秒及ばず3番手。
その後方ではヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、山下 健太(KONDO RACING)、小林 可夢偉(KCMG)、ローゼンクヴィストがコンマ1秒以内の僅差で4番手から7番手で続いた。その後8番手にロッテラー。一本目のアタックではトップにつけていた関口はタイムが伸びず10番手。ニック・キャシディ(KONDO RACING)が13番手につけ、トヨタ勢は11台中10台がQ2進出を果たした。
大嶋 和也(SUNOCO TEAM LEMANS)はトップとちょうど1秒差のタイムをマークするも最後尾19番手に留まり、Q1敗退となった。
Q2(7分間)はやや空に雲がかかり、路面温度も若干下がる中で開始。セッション開始前からピットロードに並び、先頭でコースインしていった国本は、計測2周目で1分23秒352という、ライバルを大きく引き離すタイムでトップに。計測3周目で関口がこのタイムにコンマ2秒まで迫るタイムをマークした直後、セッションは残り2分を切ったところで、アタック中だった小林がレクサスコーナーでスピン。ターンしての再発進を試みたがエンジンストールを喫し、セッションは赤旗となってしまった。
この時点で2度目のアタックを終えておらず、まだQ2突破ラインに達していなかったのは9番手山下、10番手石浦、13番手のロッテラー、14番手のマーデンボロー。セッションは残り3分で再開され、Q2突破を賭けて各車一発アタックに入った。
このアタックで石浦は4番手、山下が8番手に滑り込みQ3進出を果たしたが、マーデンボローは9番手、タイムアップを果たせなかったローゼンクヴィストがはじき出される形となり10番手、ロッテラーもまさかの12番手でQ2敗退となってしまった。
Q3(7分間)は予定よりも7分遅れの午後3時24分にスタート。このセッション開始時は一転誰もコースインせず、残り6分を切って中嶋一貴を先頭に各車コースへ。中嶋一貴がまず1分23秒265の好タイムをマークしたが、好調な国本は1分23秒044とコンマ2秒中嶋一貴を上回ってトップへ。その後、石浦、関口も好タイムで中嶋一貴を上回ったが、国本には届かず、国本がトップフォーミュラのシリーズ戦では自身初となるポールポジションを獲得した。
2番手には0.063秒差でチームメイトの石浦。石浦と0.086秒差の3番手に関口。関口と0.072秒差の4番手で中嶋一貴と、それぞれコンマ1秒以下の僅差でトップ4をトヨタ勢が占めた。
前戦岡山で速さを示したルーキーの山下、キャシディがそれぞれ6,7番手から明日の決勝レースに臨むこととなった。
決勝
9日(日)気温32度、路面温度44度という相変わらずの暑さの下、午後2時10分に第3戦決勝レース(55周)のスタートが切られた。ポールポジションの国本は順当に首位を守ったが、2番手の石浦が出遅れ、3,4番手の関口と中嶋一貴が2,3位へ。石浦は4位へとポジションを落としてしまった。
その後方では、12番手スタートのロッテラーが7位へと一気にジャンプアップ。7番手スタートのキャシディは他車と接触し、フロントウィングを破損。2周目にコースオフを喫し、戦線離脱。
首位の国本がハイペースで逃げる一方で、2位に上がった関口のペースが上がらず、その差はどんどん開くことに。
7位に上がっていたロッテラーが、給油すれば最後まで走り切れるぎりぎりのタイミングである、9周終了時点で早くもピットに向かい、タイヤ無交換、給油のみでコースへ復帰。誰もいなくなった空間でハイペースで周回を重ね始めた。
13周目終了時には、関口のすぐ後につけていた中嶋一貴もピットへ。その翌周には関口もピットへ向かった。関口、中嶋一貴はロッテラーの前でコースに復帰。関口の後に2台のトムス勢が連なる形となった。
関口、中嶋一貴がいなくなったことで2位へ浮上し、前が空いた石浦は猛プッシュを開始。首位国本も負けじとハイペースで周回し、セルモ・インギングの2台が他の車両を大きく引き離す展開となった。
他の中団グループ車両も次々にピットへ向かう中、セルモ・インギングの2台に続き、ピットインを遅らせたのはローゼンクヴィストと山下、小林可夢偉。特に3位に上がったローゼンクヴィストは、上位2台と遜色ないペースで周回を重ねていった。
29周目、ローゼンクヴィストに次ぐ4位を走行していた山下の左リアタイヤがパンク。スローダウンを余儀なくされ、大きくポジションダウン。
31周目を終えたところで、2位の石浦に5秒差、3位のローゼンクヴィストには15秒もの大差をつけて首位を独走していた国本がピットイン。給油と共にタイヤを交換し、コースへ復帰したが、国本はサスペンショントラブルに見舞われており、翌周にも再度ピットイン。複数回のピットで復旧を試みたが、修復ならず。予選から圧倒的な速さで今大会の前半までを支配していた国本だったが、無念のリタイアとなってしまった。
国本のリタイアにより、石浦が首位に浮上。その10秒ほど後にローゼンクヴィスト。更に16秒ほど空けて、14番手スタートから粘り強く走行してきた小林が3位までポジションを上げた。
後方、先にピットを終えたグループでは、ペースの上がらない中嶋一貴をかわしたロッテラーが、37周目には関口もパス。しかし、35周目にピットインしていたローゼンクヴィストには届かず、ローゼンクヴィストから10秒ほど後方の4位となった。
最後までピットインを遅らせた小林は、42周終了時点でピットへ。5,6位あたりでコース復帰できるかと思われたが、ピットでまさかのエンジンストール。再始動にも手間取り、大きく順位を落としてしまった。
首位の石浦、2位のローゼンクヴィスト、3位のロッテラーはそれぞれ10秒近い差での単独走行に。その後方10秒ほど離れて4位につける関口は、タイヤ無交換で厳しい中、タイヤを交換した後続からの激しい追撃を受けることに。
首位の石浦は最終的に7秒差をつけてトップチェッカー。昨年の第2戦岡山大会以来1年ぶりとなる通算4勝目、富士では初となる勝利を飾り、ドライバーズランキング争いでも首位に立った。
2位はルーキーのローゼンクヴィスト。スーパーフォーミュラデビュー3戦目にして初の表彰台獲得となった。
3位にはロッテラー。12番手スタートから9つポジションを上げての表彰台で、ランキングは石浦と2.5ポイント差の2位につけている。
ファイナルラップまで4位の攻防戦を繰り広げた関口は、0.035秒差で逃げ切り4位でチェッカーを受けた。

今季初勝利を挙げた石浦 宏明(P. MU/CERUMO・INGING #2)

デビュー3戦目にして初の表彰台を獲得したフェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS #7)
- P. MU/CERUMO・INGING 2号車 ドライバー 石浦 宏明:
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それほど久しぶりだとは感じていなかったが、1年ぶりに勝てて良かった。今シーズン、早いうちに一回は勝たないとシリーズを争うのは厳しいと思っていたが、今大会は予選から流れが国本選手の方にあって、決勝でもスタートを失敗してしまい、その時は厳しいかなと一瞬思った。その後、思いのほか早く前がピットに入ってくれて、国本選手と良いレースがしたいなと思い全力で走ったが、彼は残念な結果になってしまった。チームとしては1-2が見えていたので残念だが、チームが本当に速いクルマを作ってくれて、自分も精一杯走った結果がこの優勝に繋がったと思うので、自分の力を出し切れたという意味ではすごくすっきりしている。
- SUNOCO TEAM LEMANS 7号車 ドライバー フェリックス・ローゼンクヴィスト:
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予想外の結果だ。2位でフィニッシュ出来るとは思っていなかった。前戦岡山でとても良いクルマを作ってくれたが、今回予選であまり良い結果にならず、その点は次のレースへ向けての課題だ。序盤はブレーキにトラブルを抱えていて、大きくタイムをロスしてしまったが、その後はライバルとは異なる戦略で走り続け、後半、車が軽くなってからは調子も良くなった。ピットアウト後は前の石浦選手とは11秒あり、最初はタイムを詰めようとトライもしてみたが、届かなかった。それでも10番手からスタートして、2位という結果は望外だ。日本に来て初めての表彰台獲得はとても嬉しい。
- VANTELIN TEAM TOM’S 36号車 ドライバー アンドレ・ロッテラー:
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楽しいレースだった。12番手スタートから3位ということで、フェリックスには届かなかったが、多くのポジションアップを果たせて良かった。2位と3位の違いは重要だし、あと一つ上を狙っていたが届かなかった。早めのピット作戦でポジションアップを狙ったが、一貴選手と関口選手が同じ作戦で前に出てしまい、彼らのペースがあまり良くなかったので、少しタイムをロスしてしまった。その後、彼らをかわしてからはハイペースで追い上げた。チームが良くやってくれて、クルマはとても速かった。タイヤ交換をしなかったが、2位は狙えると思っていた。とはいえ、12番手スタートから3位という結果には満足しているし、チャンピオンシップを戦う上でも良いポイントが稼げたと思う。
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company
7月9日に静岡県の富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の決勝レースは、#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)がスタートでの出遅れを見事に挽回して今季初優勝。ルーキーの#7フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)が2位に入り、日本での初表彰台を獲得した。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日13,400人/決勝日21,200人/大会総入場者数34,600人)
第3戦決勝は午後2時10分より55周で行われた。気温は32℃、路面温度44℃という今年一番の暑さの中での厳しい戦いとなった。
スタートからトップを快走したのはポールシッターの#1国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14)。予選2番手の石浦は出遅れて4位に後退、代わって予選3番手の#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)が2位、#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)が3位に浮上してきた。その後方では予選12番手だった#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)が一気に7位に浮上、予選10番手のローゼンクヴィストもロッテラーの先行は許したが1周目に順位を一つ上げ、3周目には8位に浮上してきた。
周回を重ねるごとに2位以下との差を着実に広げていく国本に対し、チームメイトの石浦を除く上位陣は早めのピット作業を敢行。最初にロッテラーが9周目にピットインして給油のみを行い、続いて中嶋一貴が13周目、関口は14周目にピットに飛び込んだ。彼らはいずれもタイヤ無交換を選択。結局これが裏目に出てレースペースに苦しむことになる。
トップを快走していた国本は関口に1分以上の差をつけて31周目にピットへ。給油とタイヤ4本を交換しながらも実質的にはトップのままでコースに復帰。この時点までは国本がそのまま今季初勝利を挙げるものと思われた。
ところが。
ピットアウトして間も無くの33周目に国本は突然ピットに飛び込んできた。右フロントタイヤを外してブレーキキャリパーの裏側に手を伸ばすメカニック。おそらくはキャンバーシムと呼ばれるアライメント調整に用いられる部品の不具合ではないかと思われる。このトラブルは結局解消せず、国本は何度もピットインを繰り返した挙句、36周目にガレージへ。そのままクルマを降りてしまった。
これでトップに繰り上がったのがスタートで出遅れた石浦。そのまま38周目まで引っ張ってピットイン。国本と同じくタイヤ4本交換と給油を行なってコースに復帰、最後までピットストップを引き伸ばした#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)が42周目にピットインしたことで再びトップに返り咲くと、そのままペースを緩めずに55周を走りきり、今季初勝利を挙げた。
2位は36周目に給油とタイヤ2本交換を選択したローゼンクヴィスト。終盤まで石浦に迫るハイペースで走り続け、来日以来初めての表彰台を獲得した。タイヤ無交換勢の最上位はロッテラー。前を走る中嶋一貴や関口を次々に抜き去り、9ポジションアップを達成。観客を大いに沸かせる走りをみせた。
これによりシリーズポイントは石浦が20.5ポイント、ロッテラー18ポイントとなり、石浦がトップに浮上して第4戦に臨むことになった。
第4戦の舞台はツインリンクもてぎ。昨年に続いてソフトタイヤが導入される注目の一戦は8月20日決勝だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
スーパーフォーミュラ第3戦 -RIJ- (2017/07/09) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 SUPER FORMULA Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 55 | 1:20'09.046 |
| 2 | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 55 | 7.269 |
| 3 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 55 | 22.842 |
| 4 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 55 | 41.786 |
| 5 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 55 | 41.821 |
| 6 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 55 | 43.384 |
| 7 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 55 | 44.067 |
| 8 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 55 | 44.361 |
| 9 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 REAL RACING | Honda HR-417E | 55 | 44.910 |
| 10 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 55 | 46.192 |
| 11 | 64 | 中嶋 大祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 55 | 1'03.847 |
| 12 | 8 | 大嶋 和也 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 55 | 1'04.549 |
| 13 | 50 | 小暮 卓史 | B-Max Racing team SF14 B-Max Racing team | Honda HR-417E | 55 | 1'06.517 |
| 14 | 65 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 55 | 1'14.505 |
| 15 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 55 | 1'21.174 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 49Laps)完走 ---- |
| - | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 46 | 9Laps |
| - | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 36 | 19Laps |
| - | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 25 | 30Laps |
| - | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1 | 54Laps |
- Fastest Lap: CarNo.7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS SF14) 1'25.581 (46/55) 191.944km/h
富士スピードウェイで行われている全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦のフリー走行2回目は#8大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)が1'25.139でトップ。2位も#64中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING SF14)が1'25.737といずれも予選で下位に沈んだドライバーが続いた。
決勝日を迎えた富士スピードウェイは快晴。強い日差しのもとで朝のフリー走行が午前9時40分より30分間で行われた。
レース距離が55周(約250km)でタイヤ交換義務のない今回、各チームは様々な戦略を取ってくることが予想され、実際このフリー走行でも給油あり、給油なし、タイヤ2本交換など、様々な試みがなされていた。
そうした中、セッション前半にトップタイムを記録した大嶋だったが、1'25.139というタイムは2位の中嶋大祐に対して0.598秒差、3位の#3ニック・キャシディ(FUJI x raffinee KONDO SF14)に対して0.805秒差であり、毎戦千分の1秒レベルの接戦が続くスーパーフォーミュラにおいては飛び抜けて早いタイム。おそらくは決勝を想定したものではなく軽いタンクで走行した結果ではないかと想像される。
一方、キャシディと4位の#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)は0.079秒の僅差であり、最下位の#10塚越広大(REAL SF14)までの17台が0.87秒の間にひしめいており、そこから決勝ペースは1分25秒後半〜1分16秒台で推移するものと予想される。
ポールシッターの#1国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14)は1'26.405でここでは11番手だった。
第13戦決勝はこのあと午後2時10分より55周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
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接戦を制したのは#1坪井!!
全日本F3選手権第13戦の決勝が7月9日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした#1坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が#23高星明誠(B-MAX NDDP F3)の追撃を振り切り、今季3勝目を獲得した。 Nクラスは1周目にでトップに立った#30DRAGON(B-Max Racing F306)が独走で今季8勝目を挙げた。
第13戦決勝は午前8時35分より21周で行われた。この日の富士スピードウェイは朝から快晴。強い日差しのもとでの戦いとなった。
スタートでトップに立ったのはポールの坪井。予選2番手の#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)をインからかわして高星がそれに続いた。
宮田はその後も#12アレックス・パロウ(THREEBOND)、#2大津弘樹(TODA FIGHTEX)らにも立て続けにかわされて、5位で1周目を終えた。順位を挽回しようと奮闘する宮田だったが、大津は冷静に宮田を押えこみながら、徐々に3位を走るパロウとの差を詰めて行く。
そして8周目。1コーナーでアウトに膨らんだパロウを見逃さず、大津は2コーナー立ち上がりで並びかける。コカコーラコーナーではパロウが順位を守ったが、続く100Rでインから大津が前に。ダンロップコーナーで抜き返すパロウ。しかし大津はプリウスコーナーで再びインをつき、両者並走のまま最終コーナーへ。ここで宮田は2台のさらにインを狙って行ったが、行き場をなくして痛恨のスピン、一気に8位に後退してしまった。一方の大津はパロウを再び抜き去って3位に浮上。次第にリードを広げて行った。
そしてレースが中盤に差し掛かった頃、坪井と高星のトップ争いにも変化が訪れる。
大きなギャップは築けないまでも1秒程度の差をつけていた坪井は次第にリヤタイヤのグリップダウンに悩まされはじめ、徐々に高星が差を詰めはじめた。10周終了時点でその差は0.75秒、11周終了時点で0.653秒、12周終了時点では0.509秒差となった。
しかし今週末、セクター3でのタイムアップを狙ってセッティングとドライビングの改善に取り組んで来た坪井は、最終コーナーまでに充分なリードを高星に対してつけることができたため、高星はスリップストリームの効く距離まで近づくことがなかなかできず、追い越しのチャンスはなかなか訪れなかった。その上18周終わりのホームストレートでトップ2台は周回遅れのNクラスに遭遇、1コーナーまでに全車を抜き去った坪井に対し、2コーナーまで引っかかってしまった高星はこの周だけで1.6秒ものビハインドを追ってしまい、万事休す。坪井は今季3勝目をあげ、見事前日の雪辱を果たした。
敗れた高星もファステストラップを記録して8ポイントを獲得、4位に終わったパロウに対して28ポイントのリードを築き上げることに成功した。
Nクラスはスタート直後の1コーナーでDRAGONがトップに浮上。#11植田正幸(Rn山下製作所F308)が#5アレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)と2い争いを展開している間に着々とリードを築いて今季8勝目を挙げた。
次戦の舞台はツインリンクもてぎ。
7月29-30日に第14、15、16戦の3レースが行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
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スーパーフォーミュラ第3戦 -RIJ- (2017/07/09) Free Practice 2 Weather:Fine Course:Dry
2017 SUPER FORMULA Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 8 | 大嶋 和也 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'25.139 | - | - | 192.941 |
| 2 | 64 | 中嶋 大祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'25.737 | 0.598 | 0.598 | 191.595 |
| 3 | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'25.944 | 0.805 | 0.207 | 191.134 |
| 4 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'26.023 | 0.884 | 0.079 | 190.958 |
| 5 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'26.067 | 0.928 | 0.044 | 190.861 |
| 6 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'26.186 | 1.047 | 0.119 | 190.597 |
| 7 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'26.199 | 1.060 | 0.013 | 190.568 |
| 8 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'26.295 | 1.156 | 0.096 | 190.356 |
| 9 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 1'26.336 | 1.197 | 0.041 | 190.266 |
| 10 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'26.401 | 1.262 | 0.065 | 190.123 |
| 11 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'26.405 | 1.266 | 0.004 | 190.114 |
| 12 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'26.411 | 1.272 | 0.006 | 190.101 |
| 13 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'26.420 | 1.281 | 0.009 | 190.081 |
| 14 | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'26.481 | 1.342 | 0.061 | 189.947 |
| 15 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'26.526 | 1.387 | 0.045 | 189.848 |
| 16 | 65 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'26.555 | 1.416 | 0.029 | 189.785 |
| 17 | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'26.625 | 1.486 | 0.070 | 189.631 |
| 18 | 50 | 小暮 卓史 | B-Max Racing team SF14 B-Max Racing team | Honda HR-417E | 1'26.659 | 1.520 | 0.034 | 189.557 |
| 19 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 REAL RACING | Honda HR-417E | 1'26.814 | 1.675 | 0.155 | 189.218 |
SUPER FORMULA Rd.3 -RIJ- (2017/07/09) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 13 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 1 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 21 | 33'35.057 |
| 2 | 23 | | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 21 | 1.229 |
| 3 | 2 | | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 21 | 14.536 |
| 4 | 12 | | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 21 | 16.683 |
| 5 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 21 | 23.260 |
| 6 | 7 | | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 21 | 23.979 |
| 7 | 33 | | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 21 | 24.756 |
| 8 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 21 | 26.367 |
| 9 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 21 | 43.333 |
| 10 | 30 | N | DRAGON | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 21 | 1'16.009 |
| 11 | 11 | N | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| 12 | 5 | N | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| 13 | 22 | N | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| 14 | 55 | N | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ---- |
| - | 21 | | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 14 | 7Laps |
| - | 78 | | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 14 | 7Laps |
| - | *13 | N | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 0 | 21Laps |
- Fastest Lap: CarNo.23 高星明誠(B-MAX NDDP F3) 1'35.452 (8/21) 172.095km/h
- CarNo.13は、全日本フォーミュラ3選手権統一規則第15条1.1(他車への衝突行為)により、ドライブに関する訓戒およびペナルティーポイント1点を科す。

WECプレスカンファレンスに出席した寺田陽次郎アンバサダーと中嶋一貴、小林可夢偉、アンドレ・ロッテラー、澤圭太の各選手
スーパーフォーミュラ第3戦が開催されている7月8日、富士スピードウェイは10月13-15日に開催される世界耐久選手権第7戦「富士6時間耐久レース」のプレスカンファレンスを行なった。
会場にはWEC富士アンバサダーの寺田陽次郎氏のほか、スーパーフォーミュラのレギュラードライバーでWECにも参戦している中嶋一貴、小林可夢偉、アンドレ・ロッテラー、の3選手と、今季からWECにフル参戦を始めた澤圭太選手が出席。
今シーズンのこれまでと、富士6時間への抱負を語った。
- 寺田陽次郎(WEC富士アンバサダー)
- 早いもので富士でWECが行われるようになって6回目を迎えます。富士は今年で50周年。みなさんご存知のように「耐久の富士」にふさわしいイベントとして6回目のWECが行われる。
ルマンでは残念ながらああいう結果に終わりましたが、10月はトヨタさん頑張ってきっと勝つでしょう。ポルシェもそうさせまじと、非常に白熱したいいレースができると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
- 中嶋一貴(TOYOTA GAZOO Racing)
- 開幕2戦は勝てていい形でルマンに臨みましたが、残念ながらああいう結果に終わってしまいました。とはいえ、少なからずポイントが取れたので、チャンピオンシップを目指して戦っていかないといけないと思います。そういう意味でも富士は重要な一戦になると思います。
- 小林可夢偉(TOYOTA GAZOO Racing)
- 僕はもう散々というか...勝てるだけのスピードがあるのに全然勝ててなくて、ポイント的にも大きく水をあけられています。クルマのパフォーマンスはあるのに、全然結果に結びついてない。それが残念ではあるのですが、富士は地元なので神様も味方してくれるだろうと、変な偽マーシャルも来ないだろうと思っています。
- アンドレ・ロッテラー(PORSCHE LMP TEAM)
- トヨタが本当に強くて難しいシーズンを送っています。シルバーストーン、スパ共に悪くはなかったんですが、目標には到達できていません。ルマンでも去年一貴に起きたようなトラブルが僕たちに起きてしまいました。
今日はルマンで優勝したドライバーが一人もここに来ていなくて、プロモーション的にもどうかと思うんですけど(笑)富士は大好きなサーキットだし、お客さんもたくさん来てくれると思うので、頑張りたいです。
- 澤圭太(CLEARWATER RACING)
- 私たちはWECをフルで出るのは今回が初めてでした。シルバーストーンのデビューレースで勝つことができたのはすごく思い出深く、次のスパも手堅く戦って3位。連続表彰台を取れたし、ルマンは2回目の挑戦だったので「行くぞ」という思いでしたが、序盤のパンクで作ってしまったロストのぶんだけ表彰台に届きませんでした。残念でしたがWECフルシーズン組の中ではトップだったので、チャンピオンシップはリードできています。初挑戦にしては上出来だし、チームオーナーのアマチュアがいて、二人のプロがいるチームですが、オーナーのウェン選手が富士と上海はよく知っているので、非常に楽しみにしているし、僕らがいい成績を出すためのチャンスでもあるかなと思います。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
7月8日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の公式予選が、静岡県の富士スピードウェイで行われ、チャンピオンナンバーを背負う#1国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14)が、自身初のポールポジションを獲得。#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)が僅差で続き、決勝はチームメイトの2人がフロントローに並ぶことになった。
快晴のもと、午後2時30分から行われたノックアウト方式の予選は、Q1では19台が14台に、Q2では14台が8台に、そしてQ3では残った8台がグリッドを争う。各チームは、ニュータイヤを投入するタイミングを計りながらアタックを行った。
Q1
午前中よりやや風は出てきたものの、気温32度、路面温度49度という厳しいコンディションのなか、各マシンはウォームアップとなる1回目のアタックの後、一旦ピット入りマシンの微調整とタイヤ交換をして、2回目のアタックに入った。
ここで1分23秒台を叩き出したのは、朝のフリー走行でも好調だったセルモ・インギングの2台。ゼッケン順に#1国本、#2石浦がワンツー。#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM'S SF14)、#20ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)がこれに続いた。
ここで涙を飲んだのは、ナカジマレーシングの#64中嶋大祐(NAKAJIMA RACING SF14)と#65ナレイン・カーティケヤン(NAKAJIMA RACING SF14)、#10塚越広大(REAL SF14)、#50小暮卓史(B-Max Racing team SF14)。すべてホンダエンジンユーザーだった。
Q2
やや路面温度が下がったQ2は、残り2分を切ったところでアクシデント。#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)がアタック中のシリウスコーナーでスピンをし、ライン上に止まってしまった。これで赤旗中断となり、アタック中だったドライバーはタイムを出せずに再開を待つことになった。
予選は残り3分で再開されることになったが、アクシデントの煽りを食ってしまったのがポイントリーダーの#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM'S SF14)。タイヤを温めることが難しい再開後はタイムアップを果たせず、ここで姿を消してしまった。
一方、アクシデント前にトップタイムをマークしていた#1国本は、再開後の走行はせずにニュータイヤを履いてQ3を待つ余裕を見せた。以下、#19関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)、#15ピエール・ガスリー(TEAM無限SF14)、#2石浦、#37中嶋一貴、#16山本尚貴(TEAM無限SF14)、#3ニック・キャシディ(フジ・コーポレーションKONDO SF14)、#4山下健太(フジ・コーポレーションKONDO SF14)の8台がQ3に進んだ。
Q3
各ドライバーは集中力を高めて最後のアタックに入るが、ここで#37中嶋が1分23秒265という好タイムをマーク。これがターゲットタイムとなり、ここから23秒前半、僅差の争いが始まる。まず#37中嶋のタイムを上回ったのは#1国本。1分23秒044をマークしトップへ踊り出る。続いて、#2石浦が1分23秒107を、#19関口1分23秒193をマークして2位、3位へ食い込んだ。他の4人は#37中嶋のタイムを上回ることができず、「ルマンを経験して強くなった自分を見せたかった」というディフェンディングチャンピオン#1国本が、意外にも初めてのポールポジションを獲得した。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
トムス勢まさかのアクシデント!
全日本F3選手権第12戦決勝が7月8日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。
スタートではポールポジションの#1坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)と#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)がまさかの同士討ち。その結果トップに浮上した#23高星明誠(B-MAX NDDP F3)が今季6勝目をあげることになった。
Nクラスも予選での走路外走行により最後尾に降格となった#30DRAGON(B-Max Racing F306)が見事なリカバリーで序盤にトップに浮上、そのまま逃げ切って今季7勝目をあげた。
第12戦決勝は午後1時30分より15周で行われたが、スタートでポールの坪井に2番手スタートの宮田がインから並びかけるが、直後の1コーナーで宮田のフロントウィングと坪井のリヤタイヤが接触、両者アウトに飛び出して大きく順位を落とした上、坪井は右リヤをバーストさせてしまってレースを落とすことになってしまった。
コースに復帰し、1周目を9位で戻ってきた宮田は懸命に追い上げたが6位まで挽回するのが精一杯だった。
フロントローの二人が脱落した間隙を縫ってにトップに浮上したのは3番手スタートの高星。予選4位の#2大津弘樹(TODA FIGHTEX)が2位で続く。
高星は徐々に大津を引き離しにかかり、一時はその差を4.5秒差にまで広げるが、フリー走行からマシンバランスに問題を抱えていた模様で、終盤には2.715秒差にまで迫られることになった。
それでも今季6勝目をあげ、ファステストラップも記録して選手権を大きくリードすることに成功した。
大津も一時は#12アレックス・パロウ(THREEBOND)に背後に迫られる場面もあったが、落ち着いてこれを押さえ込み、自己最高タイの2位でフィニッシュした。
Nクラスでは予選のペナルティにより最後尾スタートになったDRAGONが見事な追い上げで4周目にトップに浮上、そのまま後続を振り切って今季7勝目。
B-MAXレーシングは今季4度めの両クラス制覇を達成してみせた。
2位には#11植田正幸(Rn山下製作所F308)、3位には#5アレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)が入った。
次戦第13戦決勝は明日朝8時35分より21周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
スーパーフォーミュラ第3戦 -RIJ- (2017/07/08) Knock Out Qualify Weather:Fine Course:Dry
2017 SUPER FORMULA Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team | Q1 | Q2 | Q3 |
| 1 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | 1'23.855 | 1'23.352 | 1'23.044 |
| 2 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | 1'23.861 | 1'23.847 | 1'23.107 |
| 3 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 1'24.293 | 1'23.539 | 1'23.193 |
| 4 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | 1'23.862 | 1'23.881 | 1'23.265 |
| 5 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | 1'24.485 | 1'23.957 | 1'23.478 |
| 6 | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | 1'24.007 | 1'24.049 | 1'23.516 |
| 7 | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | 1'24.396 | 1'23.960 | 1'23.785 |
| 8 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | 1'24.336 | 1'23.842 | 1'23.902 |
| 9 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 1'24.002 | 1'24.081 | |
| 10 | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | 1'24.089 | 1'24.093 | |
| 11 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 1'24.210 | 1'24.173 | |
| 12 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | 1'24.200 | 1'24.202 | |
| 13 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 1'24.596 | 1'24.308 | |
| 14 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 KCMG | 1'24.087 | 1'27.969 | |
| 15 | 64 | 中嶋 大祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | 1'24.612 | | |
| 16 | 65 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | 1'24.781 | | |
| 17 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 REAL RACING | 1'24.802 | | |
| 18 | 50 | 小暮 卓史 | B-Max Racing team SF14 B-Max Racing team | 1'24.821 | | |
19 | 8 | 大嶋 和也 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | 1'24.855 | | |
| ---- 以上基準タイム(107% - 1'29.724)予選通過 ---- |
スーパーフォーミュラ第3戦 -RIJ- (2017/07/08) Knock Out Q3 Weather:Fine Course:Dry
2017 SUPER FORMULA Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.044 | - | - | 197.808 |
| 2 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.107 | 0.063 | 0.063 | 197.658 |
| 3 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.193 | 0.149 | 0.086 | 197.454 |
| 4 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.265 | 0.221 | 0.072 | 197.283 |
| 5 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 | Honda HR-417E | 1'23.478 | 0.434 | 0.213 | 196.780 |
| 6 | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.516 | 0.472 | 0.038 | 196.690 |
| 7 | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.785 | 0.741 | 0.269 | 196.059 |
| 8 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 | Honda HR-417E | 1'23.902 | 0.858 | 0.117 | 195.786 |
スーパーフォーミュラ第3戦 -RIJ- (2017/07/08) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2017 SUPER FORMULA Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.352 | - | - | 197.077 |
| 2 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.539 | 0.187 | 0.187 | 196.636 |
| 3 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 | Honda HR-417E | 1'23.842 | 0.490 | 0.303 | 195.926 |
| 4 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.847 | 0.495 | 0.005 | 195.914 |
| 5 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.881 | 0.529 | 0.034 | 195.835 |
| 6 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 | Honda HR-417E | 1'23.957 | 0.605 | 0.076 | 195.657 |
| 7 | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.960 | 0.608 | 0.003 | 195.650 |
| 8 | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.049 | 0.697 | 0.089 | 195.443 |
| ---- 以上Q3進出 ---- |
| 9 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.081 | 0.729 | 0.032 | 195.369 |
| 10 | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.093 | 0.741 | 0.012 | 195.341 |
| 11 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 | Honda HR-417E | 1'24.173 | 0.821 | 0.080 | 195.155 |
| 12 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.202 | 0.850 | 0.029 | 195.088 |
| 13 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 | Honda HR-417E | 1'24.308 | 0.956 | 0.106 | 194.843 |
| 14 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 | TOYOTA RI4A | 1'27.969 | 4.617 | 3.661 | 186.734 |
スーパーフォーミュラ第3戦 -RIJ- (2017/07/08) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2017 SUPER FORMULA Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.855 | - | - | 195.895 |
| 2 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.861 | 0.006 | 0.006 | 195.881 |
| 3 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | TOYOTA RI4A | 1'23.862 | 0.007 | 0.001 | 195.879 |
| 4 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.002 | 0.147 | 0.140 | 195.552 |
| 5 | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.007 | 0.152 | 0.005 | 195.541 |
| 6 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.087 | 0.232 | 0.080 | 195.355 |
| 7 | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.089 | 0.234 | 0.002 | 195.350 |
| 8 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.200 | 0.345 | 0.111 | 195.093 |
| 9 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 | Honda HR-417E | 1'24.210 | 0.355 | 0.010 | 195.069 |
| 10 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.293 | 0.438 | 0.083 | 194.877 |
| 11 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 | Honda HR-417E | 1'24.336 | 0.481 | 0.043 | 194.778 |
| 12 | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.396 | 0.541 | 0.060 | 194.640 |
| 13 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 | Honda HR-417E | 1'24.485 | 0.630 | 0.089 | 194.435 |
| 14 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 | Honda HR-417E | 1'24.596 | 0.741 | 0.111 | 194.179 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 15 | 64 | 中嶋 大祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF14 | Honda HR-417E | 1'24.612 | 0.757 | 0.016 | 194.143 |
| 16 | 65 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING SF14 | Honda HR-417E | 1'24.781 | 0.926 | 0.169 | 193.756 |
| 17 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 | Honda HR-417E | 1'24.802 | 0.947 | 0.021 | 193.708 |
| 18 | 50 | 小暮 卓史 | B-Max Racing team SF14 | Honda HR-417E | 1'24.821 | 0.966 | 0.019 | 193.664 |
| 19 | 8 | 大嶋 和也 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 | TOYOTA RI4A | 1'24.855 | 1.000 | 0.034 | 193.587 |
| ---- 以上基準タイム(107% - 1'29.724)予選通過 ---- |
SUPER FORMULA Rd.3 -RIJ- (2017/07/08) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 12 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 23 | | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 15 | 24'06.559 |
| 2 | 2 | | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 15 | 2.715 |
| 3 | 12 | | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 15 | 5.369 |
| 4 | 7 | | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 15 | 9.536 |
| 5 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 15 | 11.677 |
| 6 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 15 | 12.384 |
| 7 | 33 | | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 15 | 17.274 |
| 8 | 21 | | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 15 | 29.842 |
| 9 | 30 | N | DRAGON | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 15 | 1'03.134 |
| 10 | 11 | N | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 15 | 1'11.395 |
| 11 | 5 | N | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 15 | 1'11.781 |
| 12 | 22 | N | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 15 | 1'23.701 |
| 13 | 55 | N | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 15 | 1'24.407 |
| 14 | 13 | N | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 15 | 1'30.618 |
| 15 | *78 | | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 14 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ---- |
| - | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 12 | 3Laps |
| - | 1 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 4 | 11Laps |
- CarNo.78は、全日本F3選手権統一規則第15条1.1)2)(他車への衝突)違反により、競技結果に対し30秒加算のペナルティーおよびペナルティーポイント2点を科す。
全日本スーパーフォーミュラ選手権を主催する日本レースプロモーション(JRP)は7月8日、第3戦が開催されている富士スピードウェイで行われたサタデーミーティングにおいて、昨年の第4戦もてぎで導入されたソフトタイヤを今シーズンも使用することを発表した。
今回は第4戦もてぎに加え、第5戦オートポリスの計2戦での採用となる。
使用セット数、運用方法などは現在JRPとチーム側とで調整を行なっているとのことだが、もてぎでは金曜の練習走行での1セットを含んで3セット、オートポリスでは2セットのニュータイヤを使用することになりそうだ。
この日は倉下明JRP社長とヨコハマ・モータースポーツ・インターナショナル 開発本部 ジェネラルマネージャーの渡辺晋氏が出席。
渡辺ジェネラルマネージャーによると、今回のソフトタイヤは従来のミディアムタイヤと同一の構造でコンパウンドのみを変えているとのことで、昨年9月にスポーツランドSUGOでテストした時点で約0.5~0.8秒のラップタイム向上が見られたとのこと。コンセプトは「より速く、なるべく1レースもたないタイヤ」とのこと。
また昨年は「ADVAN」のロゴと赤い線が混じってしまい、見分けがつきにくいということで不評だったサイドウォールのデザインも一新され、ロゴの外周に赤いアドバンストライプが入ったものとなった。
さらに今回はオンボード映像でも見分けやすいように、内側にも赤いペイントがされるという。
この新しいソフトタイヤは今月19日にオートポリスでテストされてスペックが確定したのちに量産に入り、レースウィークの金曜日に各チームにデリバリーされるという。
今回のソフトタイヤがもてぎやオートポリスの戦いにどういう影響を及ぼすか、大いに期待したい。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本F3選手権を運営する日本フォーミュラスリー協会は7月7日付でプレスリリースを発行し、来シーズンからF3-Nクラスで使用される車両の概要を明らかにした。
F3-NはF3参戦の門戸を広げることを目的に2008年より設定された日本独自のクラスであり、ダラーラF306、F308などの旧型シャシーにトヨタトムス3S-Gのコントロールエンジンを使用することでコストの抑制を図っている。
これまでにも2013年スーパーフォーミュラチャンピオンの山本尚貴(無限)をはじめ、スーパーGTで活躍する小林崇志(ARTA)や平峰一貴(JLOC)など、数多くの若手ドライバーを輩出してきた。
しかし発足当初から現在まで使用され続けてきた車両の老朽化に加え、2012年に新世代に移行し、今年のアップデートにより空力性能を大幅に向上させたJ項適合のF3マシンとのラップタイム差が広がってきていることから、Nクラスにおいても安全性とパフォーマンスの向上が求められてきていた。
そこで2018シーズンからはシャシーをダラーラF312世代のものに更新、エンジンもフォルクスワーゲンA18-CNエンジンに変更されるという。
厳密には「2016年FIA J項適合車両」とのことで、F314やF315など、昨年までいわゆるCクラスで使用されていたシャシーなら使用可能といえそうだ。
A18-Cエンジンは数年前までヨーロッパF3などで使用されていた1世代前のモデルで、これを指定チューナー(コックス株式会社)の管理のもとで供給することになる。リストリクター径は28mmとされ、約220PSを発揮するとのことだ。
F3協会では今後できるだけ早期のシェイクダウンを実現するべく、準備を進めているという。
またコスト抑制策についても現在検討中とのこと。
近年では若手の育成だけでなくベテランドライバーのスキルアップの場としても活用されつつあるF3-Nクラスがこの車両更新でどう変わっていくか、今後の動向にも注目していきたい。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
SUPER FORMULA Rd.3 -RIJ- (2017/07/08) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 13 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'34.191 | - | - | 174.399 |
| 2 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'34.404 | 0.213 | 0.213 | 174.005 |
| 3 | 23 | | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'34.485 | 0.294 | 0.081 | 173.856 |
| 4 | 2 | | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'34.490 | 0.299 | 0.005 | 173.847 |
| 5 | 12 | | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'34.704 | 0.513 | 0.214 | 173.454 |
| 6 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'35.340 | 1.149 | 0.636 | 172.297 |
| 7 | 7 | | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'35.342 | 1.151 | 0.002 | 172.293 |
| 8 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 1'36.010 | 1.819 | 0.668 | 171.095 |
| 9 | 33 | | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 1'36.067 | 1.876 | 0.057 | 170.993 |
| 10 | 21 | | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'36.335 | 2.144 | 0.268 | 170.517 |
| 11 | 78 | | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'36.354 | 2.163 | 0.019 | 170.484 |
| 12 | 11 | N | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'38.723 | 4.532 | 2.369 | 166.393 |
| 13 | *30 | N | DRAGON | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'39.020 | 4.829 | 0.297 | 165.894 |
| 14 | 5 | N | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'39.392 | 5.201 | 0.372 | 165.273 |
| 15 | 55 | N | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'39.798 | 5.607 | 0.406 | 164.600 |
| 16 | 13 | N | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'39.875 | 5.684 | 0.077 | 164.474 |
| 17 | 22 | N | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'40.187 | 5.996 | 0.312 | 163.961 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'43.796)予選通過 ---- |
- CarNo.30は、走路外走行により、当該タイムは採用されない。

7月8日、予選日の富士スピードウェイは快晴。朝から夏の日差しが照りつけた。
朝9時10分から行われたフリー走行は、序盤、トムスの2人、#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM'S SF14)と#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM'S SF14)がリードした。
特に、開始から10分間はピットで待機していた#37中嶋は、走り出してすぐに1分24秒478という、この時点で他を圧倒するタイムをマーク。#36ロッテラーも開始29分過ぎに#37中嶋のタイムを僅かに上回る1分24秒427を叩き出し、両者のマシンが順調に仕上がっていることを窺わせた。
終盤、残り10分を切った頃から、ほぼ全車がニュータイヤを履いてアタック。ここで上位に食い込んできたのがセルモ・インギングの2人、#1国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14)と#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)。ニュータイヤでのアタックでトムスの2人と互角に渡り合い、最終的に、#36ロッテラー(1分23秒727)、#2石浦宏明(1分23秒924)、#37中嶋(1分24秒006)、#1国本雄資(1分24秒010)と、両チームが交互に並んでセッションを終えた。
午後2時30分から始まる予選もこの4人を中心に展開しそうな気配だ。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
SUPER FORMULA Rd.3 -RIJ- (2017/07/08) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 12 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'34.167 | - | - | 174.443 |
| 2 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'34.256 | 0.089 | 0.089 | 174.279 |
| 3 | 23 | | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'34.290 | 0.123 | 0.034 | 174.216 |
| 4 | 2 | | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'34.361 | 0.194 | 0.071 | 174.085 |
| 5 | 12 | | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'34.637 | 0.470 | 0.276 | 173.577 |
| 6 | 7 | | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'35.039 | 0.872 | 0.402 | 172.843 |
| 7 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'35.203 | 1.036 | 0.164 | 172.545 |
| 8 | 33 | | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 1'35.365 | 1.198 | 0.162 | 172.252 |
| 9 | 78 | | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'35.886 | 1.719 | 0.521 | 171.316 |
| 10 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 1'35.991 | 1.824 | 0.105 | 171.129 |
| 11 | 21 | | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'36.140 | 1.973 | 0.149 | 170.863 |
| 12 | 11 | N | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'38.627 | 4.460 | 2.487 | 166.555 |
| 13 | *30 | N | DRAGON | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'38.692 | 4.525 | 0.065 | 166.445 |
| 14 | 5 | N | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'38.947 | 4.780 | 0.255 | 166.016 |
| 15 | 13 | N | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'39.061 | 4.894 | 0.114 | 165.825 |
| 16 | 55 | N | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'39.585 | 5.418 | 0.524 | 164.953 |
| 17 | 22 | N | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'39.637 | 5.470 | 0.052 | 164.866 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'43.661)予選通過 ---- |
- CarNo.30は、走路外走行により、当該タイムは採用されない。
- CarNo.30は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章第2条c)d)(走路外走行3回)違反により、予選結果より3グリッド降格のペナルティーを科す。
トムスの逆襲が始まった!
全日本F3選手権第12戦、第13戦の公式予選が7月8日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#1坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がベストタイム、セカンドベストいずれも他を上回り、2戦連続でポールポジションを獲得した。
2番手には#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)が続き、トムス勢が2戦連続でフロントローを独占した。
公式予選は午前8時30分にスタート。
今大会では30分間の走行1回で2レースのグリッドを決める方式が採用された。
当日の天候は快晴。朝から汗ばむ陽気の中での走行となった。
昨年の富士大会では新たにフォルクスワーゲンエンジンを搭載して来たB-MAX勢が他を圧倒、4戦全てでポールポジションと優勝をさらって行った。
そして今年5月に行われた第6戦、第7戦においても今季全日本に復帰して来たスリーボンドエンジンを使用する#12アレックス・パロウ(THREEBOND)が連続ポールと第6戦優勝、第7戦は#23高星明誠(B-MAX NDDP F3)が優勝し、トムス勢は第7戦で坪井が2位、宮田が3位に入賞するにとどまった。
しかし今回は様相が一変。
B-MAX勢とのセクター3でのタイム差に着目してセットアップの方向性を見直したという坪井が金曜日の専有走行で午前、午後共にトップタイムを記録。
今日の予選でも走り出しから1'34.322といち早く1分34秒台に入れてくると、セッション後半のアタックでは1'34.156までタイムを縮め、最後までトップの座を明け渡さなかった。
チームメイトの宮田も最初のアタックで1'34.516、後半の走行では1'34.256までタイムを縮めてフロントローを確保した。
対する高星は1'34.290と僅かに及ばず3位。4位には#2大津弘樹(TODA FIGHTEX)がつけた。
Nクラスは#30DRAGON(B-Max Racing F306)が1'38.286でトップタイム、セカンドベストでも1'38.494でトップだったが、予選終了後に走路外走行と判定され、この二つのタイムは不採用となった。
この結果、第12戦、13戦ともに#11植田正幸(Rn山下製作所F308)が予選トップに繰り上がり、DRAGONは予選2位から決勝に臨むことになった。
全日本F3選手権第12戦決勝はこのあと午後1時30分より15周で行われる。
- ポールポジション #1坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)のコメント
- 昨日もトップタイムでしたし、鈴鹿からいい流れが来ているので、普通にやれば大丈夫かなと思っていました。昨日の午後も時間がない中で最後にアタックしてあのタイムだったので、マージンがあるなと自信を持って臨んだのが今回の予選でした。
昨日の午後とは路面温度がだいぶ違うので、そこをどうアジャストできるか、がポイントで、そこをしっかりアジャストできたのでポールを取れました。
2本目のタイヤの方がグリップ感があったので、ここでタイムを出さないと抜かれてしまうと思い、意識して2周アタックしました。うまくタイムを出すことができ、貴重な2点を取れました。
スーパーフォーミュラの練習走行があった影響で、路面コンディションは昨日とは違っていましたが、それがいい方向に進んでいてグリップを感じましたし、スリップ合戦をどう使うかという部分では2回目はうまく使えませんでしたが、その中でちゃんとタイムを出せたのは大きいかなと。
いつもセクター2はこっちが速いんですけど、セクター3で劣っている部分があったので、そこをどう改善していくか、という風にセットアップを考えていきました。それがいい方向に決まってセクター3は速くなりました。逆にセクター2はみんなと同じか少し遅いくらいになりましたが、それよりセクター3で稼げる幅の方が大きくて、このような結果になりましたから、方向性は間違っていなかったと思います。ただ決勝ペースになると後半はB-MAXさんの方が速いので、そこをどうにかしないと。ストレートも長いので抜かれる危険性もありますし、スリップも使えるのでどれだけ逃げられるかが勝負だと思います。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
スーパーフォーミュラ第3戦 -RIJ- (2017/07/08) Free Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
2017 SUPER FORMULA Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'23.727 | - | - | 196.195 |
| 2 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'23.924 | 0.197 | 0.197 | 195.734 |
| 3 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'24.006 | 0.279 | 0.082 | 195.543 |
| 4 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'24.010 | 0.283 | 0.004 | 195.534 |
| 5 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'24.011 | 0.284 | 0.001 | 195.532 |
| 6 | 8 | 大嶋 和也 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'24.348 | 0.621 | 0.337 | 194.750 |
| 7 | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'24.362 | 0.635 | 0.014 | 194.718 |
| 8 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'24.477 | 0.750 | 0.115 | 194.453 |
| 9 | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'24.485 | 0.758 | 0.008 | 194.435 |
| 10 | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'24.494 | 0.767 | 0.009 | 194.414 |
| 11 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'24.533 | 0.806 | 0.039 | 194.324 |
| 12 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 REAL RACING | Honda HR-417E | 1'24.635 | 0.908 | 0.102 | 194.090 |
| 13 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'24.772 | 1.045 | 0.137 | 193.776 |
| 14 | 64 | 中嶋 大祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'24.843 | 1.116 | 0.071 | 193.614 |
| 15 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'24.928 | 1.201 | 0.085 | 193.420 |
| 16 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 1'25.093 | 1.366 | 0.165 | 193.045 |
| 17 | 50 | 小暮 卓史 | B-Max Racing team SF14 B-Max Racing team | Honda HR-417E | 1'25.120 | 1.393 | 0.027 | 192.984 |
| 18 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'25.470 | 1.743 | 0.350 | 192.194 |
| 19 | 65 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'26.534 | 2.807 | 1.064 | 189.831 |
7月16日(日)にHOOTERS銀座店にて、女性ドライバーだけのワンメイクレースシリーズ「競争女子選手権(KYOJO CUP)」のパブリックビューイングイベントを開催いたします。
KYOJO CUPは、1995年に「ル・マン24時間耐久レース」で日本人初の総合優勝を果たし、現在はTOYOTA TEAM TOM’Sのチーム監督を務める、レースファンであれば誰もが知る「関谷正徳氏」がプロデュースしたレースカテゴリー。
世界初の女性プロドライバーのみのレースシリーズとあって、注目を集めています。
本イベントでは、5月14日に行われた開幕戦を放映。
関谷正徳氏と、初のWINNERとなった小山美姫選手をはじめとした参加選手をゲストに迎え、レースの解説や初レースの感想など、貴重なトークを繰り広げていただきます。
当日は、ビュッフェスタイルでフード&ドリンクをお楽しみいただきながら、着席でレースとトークショーをご覧いただけます。
ご予約はHOOTERS銀座店にて受付中。
皆様のご来場、お待ちしております!
イベント詳細
- 【場所】HOOTERS銀座店
- 【日程】7月16日(日)
- 【時間】14:00~16:00
- 【入場料】2,500円(ランチビュッフェ付き)
- 【お問合せ・ご予約】HOOTERS銀座店(03-6280-6318)でお電話にて受付中

競争女子選手権事務局プレスリリース
全日本F3の第5大会(第10戦、第11戦)が鈴鹿サーキットで行われ、第10戦でTDPドライバーの坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)がポール・トゥ・ウィンで自身F3での初勝利。同じくTDPドライバーの宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が2位で続き、TDPドライバーによる1-2フィニッシュを果たした。第11戦でもポールポジションの坪井が一度も首位を譲ることなく2連勝を飾った。

第10戦で自身初勝利を挙げた坪井翔(中央)と2位に入った宮田莉朋(左)
全日本F3選手権の第5大会(第11戦、第12戦)が6月24日(土)と25日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。
今季の全日本F3には、TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーとしてトヨタの支援の下、22歳の坪井と、17歳の宮田がシリーズフル参戦している。一昨年のFIA-F4チャンピオンでF3参戦2年目の坪井は今季これまで2位2回、3位3回。そして昨年のFIA-F4チャンピオンで今季よりステップアップした宮田も2位2回、3位4回と好成績を残しているが未勝利。初勝利を目指し鈴鹿ラウンドに臨んだ。
24日(土)併催レースの遅れにより予定よりも35分遅れの午前11時35分、晴天の下で30分間1セッションの予選が開始。この予選でのベストタイムが第10戦、セカンドベストタイムで第11戦のグリッドが決定された。
セッション開始と共に各車アタックに入り、まずタイムをマークしたところで、坪井がトップ、宮田が2番手に。その直後にコースアウト車両が発生したためセッションは赤旗中断に。
6分ほどの中断の後に予選が再開され、各車タイヤを新品に替えて再アタック。しかし、ここでまたスピン車両により赤旗。最後は残り3分30秒での一発アタックとなり、ここでも坪井がトップタイムを更新。坪井は自身F3で初となるポールポジションを獲得した。最初のアタックで記録したセカンドベストも坪井がトップとなり、第10戦、第11戦共に坪井がポールポジション。
宮田はベスト、セカンドベスト共に2番手で続き、第10戦、第11戦共にTDPドライバーが最前列に並んでスタートを切ることとなった。
予選の後、予定よりも5分遅れの午後5時5分に、曇り空の下で第10戦の決勝(12周)がスタート。ポールポジションの坪井は若干出遅れたものの首位をキープ。宮田もこれを追う形に。後方でライバルが3位を争う間に坪井、宮田の2台はこれを引き離して1-2体勢に。
一時は1秒以上に広がった首位坪井と2位宮田の差は、終盤にかけて宮田が差を詰めていき、ファイナルラップには0.4秒差に。しかし、宮田はデグナーコーナーで僅かに体勢を乱し、坪井を攻めるまでには至らず。そのまま坪井がトップでチェッカーを受け、F3参戦2年目にして自身初の優勝を飾った。宮田が2位で続き、TDPドライバーによる1-2フィニッシュを果たした。
25日(日)は雨の予報もあったが、朝方には雨は止み、路面は部分的に濡れているところが残っているもののほぼドライで全車スリックタイヤを装着してコースイン。午前10時5分に17周で競われる決勝レースがスタートした。
ポールポジションの坪井は順調なスタートを切ったが、やや濡れていたイン側スタートとなった宮田は出遅れ、後続2台にかわされて4位へ後退。
首位の坪井はすぐに1秒以上の差を後続につけ首位を快走。宮田までのトップ4台はほぼ等間隔のまま周回を重ねていった。
4位の宮田は5周目にS字でミスし1秒ほどタイムをロスしたが、終盤には再び上位との差を詰めることに成功。それでも各車オーバーテイクまでには至らず、そのままの順位でチェッカー。坪井は2戦連続のポール・トゥ・ウィン。宮田は4位フィニッシュとなった。

第10戦、第11戦と2戦連続ポール・トゥ・ウィンを飾った坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #1)

第10戦で2位、第11戦4位となった宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #36)
トヨタ自動車(株)
GAZOO Racing Company
全日本F3選手権第11戦は25日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、総合では坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が2連勝、NクラスではDRAGON(B-Max Racing F306)が今季6勝目を飾った。
夜半から降り始めた雨は早朝には上がり、天気予報に反して第11戦スタート進行が始まる時点で曇り。湿度が高く蒸し暑い。コースはレコードラインは乾いているが所々ウェットパッチが残る。午前10時10分、全車ドライタイヤを履いてフォーメーションラップがスタートした。
ホームストレート上は走行ラインのアウト側は乾き気味だが、イン側は濡れている状況。アウト側、ポールポジションの坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)は若干ホイールスピンした物の無難にスタートを決めトップで1コーナーに向かったが、イン側の予選2位宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)は伸びず、2位には予選3位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)が上がってきた。宮田は予選4位のアレックス・パロウ(THREEBOND)にもパスされ4位でレースをスタートすることとなった。
パロウは2周目に選手権で直接のライバル高星をパスするとトップの坪井に迫る。4周目には0秒9差まで詰めるが、ここからは1秒前後の差で一進一退。3位に落ちた高星も昨日の再現を狙うようにパロウとの差を縮め始めた。
しかし坪井は中盤あたりからパロウとの差を広げはじめ、16周目には1秒6差とすると、周回遅れが出たこともあり、0秒9差で詰められるものの17周を走りきり昨日に続き2連勝を飾った。
パロウを追い詰めていた高星も7周目には0秒3差とテールトゥノーズに持ち込むが、後半はペースアップすることができず、逆に差を広げられ、パロウは2位でゴールを迎えた。追い切れなかった高星は3位に入った。
これでパロウは2位とファステストラップのポイントを加算して高星との選手権ポイント差を15と縮めた。
高星の直後を走っていた宮田も攻略するチャンスを見いだせずそのまま4位。5位は大きく遅れて大津弘樹(TODA FIGHTEX)が入った。
ブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON)、片山義章(OIRC F315)、三浦愛(EXEDY B-Max F317)の3人は1ポイントを掛けて6位争いをしていたが、10周目にカルネイロは片山、三浦に立て続けに抜かれ8位。片山が6位、三浦が7位でゴールした。
NクラスはDRAGON(B-Max Racing F306)がオープニングラップまでにトップに立つと、2位の植田正幸(Rn山下製作所F308)との差を徐々に広げ、そのまま逃げ切り今季6勝目を飾った。植田は2位、3位には周回遅れになった長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)が入った。
次戦12,13戦は富士スピードウェイに舞台を移し、7月8日、9日に開催される。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Hiroyuki MINAMI
SUZUKA CLUBMAN Rd.4 -RIJ- (2017/06/25) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Official Testing SUZUKA 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 1 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 17 | 32'16.893 |
| 2 | 12 | | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 17 | 0.960 |
| 3 | 23 | | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 17 | 2.413 |
| 4 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 17 | 3.192 |
| 5 | 2 | | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 17 | 20.700 |
| 6 | 78 | | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 17 | 31.256 |
| 7 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 17 | 35.747 |
| 8 | 21 | | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 17 | 40.514 |
| 9 | 33 | | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 17 | 41.600 |
| 10 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 17 | 54.224 |
| 11 | 30 | N | DRAGON | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 17 | 1'46.625 |
| 12 | 11 | N | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 17 | 1'52.773 |
| 13 | 22 | N | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 16 | 1Lap |
| 14 | 13 | N | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 16 | 1Lap |
| 15 | 55 | N | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 16 | 1Lap |
| 16 | *7 | | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 16 | 1Lap |
| 17 | 5 | N | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 16 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 15Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: アレックス・パロウ(THREEBOND) 1'53.270 (3/17) 184.56km/h
- CarNo.7は、全日本フォーミュラ3選手権統一規則第15条1.1)2)(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
全日本F3選手権第10戦は24日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、総合では坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が初優勝、NクラスではDRAGON(B-Max Racing F306)が今季5勝目を飾った。
第10戦は定刻より5分遅れて午後5時5分よりフォーメーションラップが始まった。上空を覆った雲は徐々に厚くなり太陽は完全に隠れた。
ポールポジションの坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)は完璧なスタートではなかったもののかろうじて予選2位の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)を押さえてトップで1コーナーに侵入。予選4位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)は同3位のアレックス・パロウ(THREEBOND)をかわし3位に上がる。
オープニングラップでは3位に上がった高星に4位のパロウがピタリと付ける。シケインでは両者軽く接触するも、2周目の1コーナーではアウトからパロウが高星をかわし予選順位の3位に復帰。高星は4位に落ちた。
トップの坪井は徐々に2位・宮田との差を広げ6周目には1秒1まで離し、トムス勢1-2でレースは進行。4位に落ちた高星だったが、4周目にこのレースのファステストラップをたたき出すと、7周目には前を走るパロウとテールトゥノーズまで持ち込む。シケインでピタリとパロウに付けた高星は8周目の1コーナーでアウトからパロウをかわし3位に復帰した。
トップに立った坪井だったが8周目あたりから再び宮田がその差を詰め始める。10周目には0秒6、11周目には0秒4とファイナルラップにはテールトゥノーズでの争いとなるが、宮田はデグナーでオーバーステアを出し追撃もここまで。12周を走って坪井がトップでゴールし、初優勝を飾ることとなった。2位には宮田が、3位には高星、4位にはパロウが入った。
ポイントリーダーの高星は選手権ポイントを84と伸ばし、直接のライバル、パロウとの差を18ポイントと広げた。5位には大津弘樹(TODA FIGHTEX)、6位にはイェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)が続いた
NクラスはポールポジションのDRAGON(B-Max Racing F306)がスタートでトップに立つと後続との差を徐々に広げ、そのまま今季5勝目を飾った。2位にはアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)が付けていたが、3位の植田正幸(Rn山下製作所F308)が11周目の1コーナーでヤンをパス、2位でゴールした。ヤンは3位。4位には長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)が続いた。
このレースで20戦中10戦とちょうど半分を消化。第11戦は明日25日、午前10時10分より17周で争われる。予報は雨、後半戦スタートを勝利で飾るのは誰になるのであろうか。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Hiroyuki MINAMI
SUZUKA CLUBMAN Rd.4 -RIJ- (2017/06/24) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 10 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 1 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 12 | 22’50.657 |
| 2 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 12 | 0.901 |
| 3 | 23 | | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 12 | 3.057 |
| 4 | 12 | | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 12 | 6.500 |
| 5 | 2 | | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 12 | 14.412 |
| 6 | 33 | | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 12 | 16.127 |
| 7 | 7 | | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 12 | 16.796 |
| 8 | 78 | | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 12 | 19.096 |
| 9 | 21 | | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 12 | 22.845 |
| 10 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 12 | 25.693 |
| 11 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 12 | 35.320 |
| 12 | 30 | N | DRAGON | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 12 | 1’10.963 |
| 13 | 11 | N | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 12 | 1’18.419 |
| 14 | 5 | N | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 12 | 1’20.576 |
| 15 | 22 | N | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 12 | 1’22.063 |
| 16 | 13 | N | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 12 | 1’37.183 |
| 17 | 55 | N | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 12 | 1’38.762 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.23 高星明誠(B-Max NDDP F3) 1'53.858 (4/12) 183.61km/h
全日本F3選手権第10,11戦は24日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、両戦とも総合では坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が、NクラスでDRAGON(B-Max Racing F306)がそれぞれポールポジションを獲得した。
前プログラムの予選で何度も赤旗が提示されたため、F3の公式予選は35分遅れの11時35分より行われた。天候は下り坂。上空には薄雲が広がり、太陽が柔らかい日差しを場内に落とす。ベストタイムで第10戦の、セカンドベストタイムで第11戦のグリッドが決まる。
30分間で行われる予定の予選は開始早々から波乱含み。坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が3周目、まずは1分53秒116でリーダーに立ったところで、山口大陸(タイロクレーシング28号)がデグナーでクラッシュ。1回目の赤旗が提示される。
赤旗解除後、残り10分を切ったあたりで各車ニュータイヤを履いてピットアウト。2周のウォームアップの後、アタックを始めたところで、今度はブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON)がスプーンでスピンし、コース上にマシンを止めたたため2度目の赤旗が提示された。
予選は3分30秒延長され、この時間内で各車1周のアタックが始まる。ここでもトップタイムをマークしたのは1分52秒746で坪井。2位の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)を僅差で上回り、第10戦で自身初のポールポジションを獲得した。3位にはアレックス・パロウ(THREEBOND)が付けた。現在ポイントリーダーの高星明誠(B-MAX NDDP F3)は5位と出遅れた。
セカンドベストで決まる第11戦は、開始早々に出したタイムでここでも坪井が2戦連続のポールポジション。2位には宮田が、3位には高星が入った。
NクラスはDRAGON(B-Max Racing F306)が第10,11戦ともポールポジション。第10戦の2位には長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)が、3位は植田正幸(Rn山下製作所F308)が入った。第11戦の2位は上田、3位は長谷川と入れ替わった。
第10戦の決勝レースは本日24日、午後5時より12周で行われる予定だが、タイムスケジュールが遅れているためスタート時間が変更されるかも知れない。
- 第10,11戦ポールポジション 坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
-
「2回も赤旗が出る波乱の予選でしたが、こうなるのは前回の鈴鹿もそうだったので、1回目もちゃんとタイムを出してトップを取れました。2回目はアタックする周で赤旗が出たのでタイヤ的にどうかなと思ったんですが、再開後にちゃんと決められて、僅差でしたけど初めてのポールを取れました。ダブルポールで一安心です。昨日の練習でやられてたので取り返せて良かったです。決勝は後の2台のペースが速いのでなんとか序盤で逃げ切れたらと思います。まずは苦手なスタートですね。前に出られれば戦えます」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
SUZUKA CLUBMAN Rd.4 -RIJ- (2017/06/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 11 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'53.116 | - | - | 184.812 |
| 2 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'53.606 | 0.490 | 0.490 | 184.015 |
| 3 | 23 | | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'54.159 | 1.043 | 0.553 | 183.124 |
| 4 | 12 | | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'54.246 | 1.130 | 0.087 | 182.984 |
| 5 | 2 | | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'54.382 | 1.266 | 0.136 | 182.767 |
| 6 | 7 | | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'54.689 | 1.573 | 0.307 | 182.277 |
| 7 | 33 | | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 1'54.746 | 1.630 | 0.057 | 182.187 |
| 8 | 78 | | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'54.948 | 1.832 | 0.202 | 181.867 |
| 9 | 21 | | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'55.448 | 2.332 | 0.500 | 181.079 |
| 10 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'55.476 | 2.360 | 0.028 | 181.035 |
| 11 | 30 | N | DRAGON | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'59.093 | 5.977 | 3.617 | 175.537 |
| 12 | 11 | N | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'59.187 | 6.071 | 0.094 | 175.398 |
| 13 | 22 | N | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'59.715 | 6.599 | 0.528 | 174.625 |
| 14 | 5 | N | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'00.233 | 7.117 | 0.518 | 173.872 |
| 15 | 13 | N | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'00.788 | 7.672 | 0.555 | 173.073 |
| 16 | 55 | N | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'01.500 | 8.384 | 0.712 | 172.059 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 2'04.989)予選通過 ---- |
| - | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 2'11.211 | 18.095 | 9.711 | 159.325 |
SUZUKA CLUBMAN Rd.4 -RIJ- (2017/06/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 10 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'52.746 | - | - | 185.419 |
| 2 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'52.764 | 0.018 | 0.018 | 185.389 |
| 3 | 12 | | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'52.839 | 0.093 | 0.075 | 185.266 |
| 4 | 2 | | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'53.298 | 0.552 | 0.459 | 184.515 |
| 5 | 23 | | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'53.496 | 0.750 | 0.198 | 184.193 |
| 6 | 7 | | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'53.763 | 1.017 | 0.267 | 183.761 |
| 7 | 33 | | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 1'53.769 | 1.023 | 0.006 | 183.751 |
| 8 | 78 | | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'54.774 | 2.028 | 1.005 | 182.142 |
| 9 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'55.019 | 2.273 | 0.245 | 181.754 |
| 10 | 21 | | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'55.251 | 2.505 | 0.232 | 181.388 |
| 11 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 1'56.689 | 3.943 | 1.438 | 179.153 |
| 12 | 30 | N | DRAGON | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'58.969 | 6.223 | 2.280 | 175.720 |
| 13 | 22 | N | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'59.109 | 6.363 | 0.140 | 175.513 |
| 14 | 11 | N | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'59.118 | 6.372 | 0.009 | 175.500 |
| 15 | 5 | N | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'59.821 | 7.075 | 0.703 | 174.470 |
| 16 | 13 | N | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'00.408 | 7.662 | 0.587 | 173.620 |
| 17 | 55 | N | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'01.029 | 8.283 | 0.621 | 172.729 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 2'04.061)予選通過 ---- |

ル・ボーセモータースポーツが挑むカテゴリーのひとつ、スーパーFJのもてぎシリーズ第3戦が、6月18日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催され、小倉祥太と上田裕也が出場した。
第2戦から2ヶ月のインターバルを経て、エントリー台数も9台に増えた今大会は、上田にとってはデビューレース、小倉は3連勝が懸った大会となる。ライバルたちを制し、ワンツーフィニッシュを目指す。
予選 6月18日(日)天候/曇り コース状況/ドライ
金曜日から始められた練習は、時折強い雨に見舞われ一時中断となる場面もありながら、ドライ・ウェット両方で走行をし、梅雨時期の天候の変化に対応した内容となった。練習の中でも小倉は、コンスタントに好タイムを記録し、順調な仕上がり。デビューレースとなる上田も2戦を経験した小倉をコンマ2秒追うタイムを記録し、ほぼ互角の速さを見せた。
日曜日は曇りながら雨粒を落とさず持ちこたえ、涼しい気候での決勝日となった。この日の予選は9時15分から20分間。コースオープンし、ライバルたちを見送った一番最後に小倉・上田ともにコースイン。二人は虎視眈々とアタックのタイミングを狙った。
まず、4周目に上田が2分5秒453でトップに躍り出ると、6周目に小倉が4秒917を記録し、上田を抜き返す。そして、その翌周に上田が4秒862を記し、一進一退の争いに。決着は、最終周に小倉が4秒558を叩き出したことで、上田を逆転し3戦連続のポールポジション獲得。一方の上田も小倉とコンマ3秒差の2番手で予選を終え、決勝グリッドの最前列をル・ボーセの2台で独占することとなった。
決勝 6月18日(日)天候/曇り コース状況/ドライ
決勝は、グリッドの最前列に堂々とル・ボーセの2台が並び、勝負の時を待った。そして注目されたスタートは、2番グリッドの上田が抜群のスタートダッシュを決め、1コーナーに差し掛かるまでに一気に小倉を抜き去るも3コーナーでコースアウトを喫し最下位までポジションダウンしてしまう。しかし、ここから上田の巻き返しが始まる。上田は、2周目には3台をパスし6番手に。その後も前方を走るライバルたちを捉え、5周目の2コーナー立ち上がりから続く3コーナーまでで一気に2台を抜き去り4番手まで返り咲いた。そして、その翌周の90度コーナーで3番手のインを突き見事3番手に躍り出て、表彰台圏内に。一方の小倉は、1周目から後続を引き離さんばかりの走りで周回を重ね、圧倒的な速さと安定さを見せた。レース終盤には、2番手も寄せ付けないペースで独走状態を築き、3秒以上もの差をつけ3連勝を飾った。上田もスタートの良さと最下位から3位まで巻き返すという速さを見せ、デビューレースで表彰台獲得という健闘を見せた。
今大会を通して、今後のライバルはチームメイト同士になることが予想されるが、切磋琢磨し、互いに刺激し合いながら経験を積み、今後二人がどのように成長していくかが益々期待されるレースとなった。

- チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
-
2人とも練習から好調で、良い流れで予選を迎えられた。前日に比べ気温が低かったせいかタイヤの空気圧の上りが遅く、ベストなタイミングでアタック出来た訳ではないが、2人とも良いタイムを出したと思う。決勝は事実上、上位3人の戦いになることは予想されたが、上田のホールショットは見事だった。ただ、経験の浅さがレース中のミスを誘発してしまった。優勝した小倉は、逃げるレースで誰もが相手にならない速く強いレースを見せてくれた。
- Driver 小倉祥太(Shota Ogura)COMMENT
-
予選は、最初から最終周を狙ってアタックしようと考えていました。その狙い通り、上手く最後に合わせて持って行けましたし、結果としてポールポジションも獲得できたので良かったです。決勝は、なんとか勝ったという気持ちです。スタートで失敗し、焦ってしまい自分的には序盤はなかなか上手くいきませんでした。レース中盤以降は、冷静に走れましたし、マシンに合わせて走れたと思います。今後はスタートを決めることと、序盤のペースを改善しなくてはいけないので、課題をクリアできるように練習していきたいです。次戦は、なんとか勝ったではなく、圧勝したいと思います。
- Driver 上田裕也(Yuya Ueda)COMMENT
-
練習から予選・決勝をシミュレートしたメニューをさせてもらいましたが、予選はその練習の時よりもいいタイムを出せたので良かったです。ただ、中盤から後半に向けてタイムアップを狙って走りましたが、後半は上手くタイムを出せませんでした。まだまだタイヤの使い方など改善しないといけないです。決勝は、スタートで上手く前にいけたんですけど、チームメイトの小倉選手を意識しすぎて焦ってしまい、それが3コーナーのコースアウトに繋がってしまいました。その後は、とにかく追いつこうと必死で、3番手まで戻ることができましたが、悔しさが残るレースとなりました。次は焦らず、課題を克服して勝ちたいです。
Le Beausset Motorsports
2017年全日本カート選手権OK部門の第3・4戦が6月4日、本庄サーキット(埼玉県)にて行われ、第3戦を佐藤蓮(Drago corse)が、第4戦を名取鉄平(TeamBirelART)が優勝した。
これまで全日本カート選手権FS125部門東地域の開催を行ってきた本庄サーキットだが、最高峰クラスの開催は今年が初となる。長いストレートをヘアピンで繋いだストップ&ゴーレイアウトの超高速サーキットをOKマシンとトップドライバーたちがどのように攻略し、どのようなタイムを刻むのか注目が集まった。
【第3戦】佐藤蓮、開幕3連勝達成!
土曜日に行われたタイムトライアルでは、開幕2連勝中の驚速ルーキー佐藤がトップタイムをマーク。決戦の地を変えてもなお、その速さはとどまることを知らない。2番手には澤田真治(EXPRIT RACING TEAM JAPAN)、3番手には佐々木大樹(TONY KART R.T.J)が続いた。
同日夕方に行われた予選ヒートでは、2015年FS125部門チャンピオンで、タイムトライアル4番手の環優光(EXPRIT RACING TEAM JAPAN)がレースをリードする。しかしレース終盤、後ろでチャンスをうかがっていた佐藤にトップを奪われてしまう。佐藤、環、澤田、井本大雅(EXPRIT RACING TEAM JAPAN)の順でチェッカーとなった。
翌日曜日、第3戦の決勝ヒートが行われた。ホールショットを決めたのは3番手スタートの澤田だったが、すぐさま佐藤がトップを奪い返す。スタート直後こそ、佐藤、澤田、環のトップ集団に第2集団が迫り混戦模様になるかと思われたが、徐々に佐藤と澤田が後方とのギャップを広げ、それぞれ単独走行へと突入した。その後、3番手争いの集団から抜け出した8番手スタートの高橋悠之(TONY KART R.T.J)も単独走行となる。レース中盤は、佐藤と一定の間隔を保ち追走していた澤田だったが、終盤に入るとじりじりとその差を広げられてしまう。そのまま差は縮まることなく佐藤は余裕のトップチェッカー。今季3勝目をマークした。2番手に澤田。3番手には、レース終盤に高橋を追い抜いた三宅淳詞(TOYOTA YAMAHA RT)が入った。
- 佐藤蓮のコメント
-
土曜日の予選ではタイヤをセーブしながら走りました。決勝では前半に前にでて、後ろをじわじわと離していくという戦略で臨みました。その作戦が決まって勝つことができました。
【第4戦】名取鉄平、混戦を制して今季初優勝!
第3戦に続き第4戦の予選ヒート制したのは佐藤で、開幕4連勝に向けて盤石の態勢を築く。2番手に井本、3番手に佐々木、4番手に澤田と続く。
佐藤の4連勝に注目が集まる中、決勝ヒートのスタートが切られた。ホールショットを決めたのは井本。6番グリッドの環もスタートを決め2番手にジャンプアップを果たした。佐藤は3番手に順位を落としてしまう。3周目にはトップ奪還を果たした佐藤だったが、後続を引き離すことができない。そんな佐藤と激しいトップ争いを演じたのは名取で、2台は順位を入れ替えながら周回数を重ねていく。しばらくするとトップ争いに三宅も加わり、3人の誰が勝つのか全く予想もつかない激しい争いを繰り広げながらファイナルラップへと突入する。ファイナルラップにトップで入ったのは名取、しかし2コーナーの立ち上がりで佐藤が前にでる。続くコーナーはロングストレートからのヘアピンという絶好のオーバーテイクポイントだが、佐藤はイン側を死守したブロックラインで名取を抑える。次のオーバーテイクポイントとなるヘアピンも佐藤はブロックラインをとるが、佐藤の動きを読んだ名取は立ち上がり重視のラインでアプローチ。交差する2台のライン。前にでたのは名取だった。そのまま残すコーナーを抑えた名取がトップチェッカー。2位に佐藤。3位に三宅という順位となった。
コースレイアウト上、激しいデットヒートが繰り広げられる本庄だが、ここまで激しくもクリーンなバトルは過去に類を見ないほどの素晴らしさで、国内カート最高峰カテゴリーで戦うドライバーのレベルの高さを見せたレースとなった。
- 名取鉄平のコメント
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今シーズン始まってから全くいいところがなかったので、ここで流れを変えることができて本当に良かったです。最後の最後、チェッカーを受けるまで勝てるかどうかわからず、ファイナルラップで前にでたあとはトップを守り切ることだけに集中しました。
Text & Photo: Hideshi KIKUYAMA
2017年全日本カート選手権FS125部門東地域の第2戦が6月4日、本庄サーキット(埼玉県)にて行われ、澤龍之介(Drago corse)が優勝した。
開幕戦より1ヶ月強のインターバルを経て迎えた第2戦本庄大会。テクニカルなレイアウトのスポーツランドSUGOとは全く異なるコースレイアウト。混戦必至の本庄サーキットでは、最後の最後まで順位が分からない。そういったレースが過去幾度となく繰り広げられてきた。2017年の本庄サーキットではどのようなバトルが繰り広げられるのか期待と注目が集まる中でのレースとなった。
タイムトライアル、予選ヒートを経て決勝ヒートのスターティンググリッドが決定される。決勝ヒートのポールポジションを獲得したのは澤。2番グリッドには坂入悠斗(LCT by KOSMIC)、3番グリッドには大草りく(LCT by KOSMIC)、4番グリッドには関根陽幹(T.KBF)と続いた。ポールポジションの澤がきっちりスタートを決め、25周のレースの火蓋が切られた。2番手スタートの坂入が澤の後ろにつけ、2台は少し集団から飛び出た形となる。その2台の後ろでは、小林陽幸(VITEC racing)と塚田海斗(VITEC racing)の激しいチームメイトバトルが展開される。後続のバトルにも助けられ、トップ2台は後続との間にギャップを築いていく。レース中盤、澤と坂入のギャップが徐々に開いていく。そのまま2台の差は広がり続け、澤は2秒以上のギャップを築いて余裕のチェッカー。全日本FS125部門にステップアップして2戦目での初優勝を飾った。2位には坂入が入り、3位にはチームメイトバトルを制した塚田が入った。
前戦のSUGOでは、優勝を狙える位置にいながら冷静さを欠いて自滅してしまった澤。その反省と悔しさをバネに大きく成長してみせた澤。今大会では、セッションを通じてしっかりと自分自身とレースをコントロールしての優勝となった。
- 澤龍之介のコメント
-
スタートから逃げて勝つつもりでしたが、一度トップを奪われてしまいました。その時は焦りましたが、落ち着いて追い抜くことができました。そこからは落ち着いて走ることができ、ペースをコントロールしながらタイヤを労わることもできました。次戦茂原は、ずっと勝ってきているコースなので、落ち着いてレースをして次のレースも勝ちたいと思います。
Text & Photo: Hideshi KIKUYAMA
JAF地方選手権スーパーFJもてぎシリーズ第3戦は6月18日ツインリンクもてぎ(1周4.801379km)で決勝(10周)を行い、62号車・小倉祥太(ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC)が21分05秒675で優勝し開幕から3連勝を飾った。
ツインリンクもてぎは朝から引き続き薄曇りのまま、13時55分よりフォーメーションラップを開始。
注目のポールポジション小倉のスタートは微妙な失敗で蹴り出しが悪く、しっかりスタートを決めた2番グリッドの63号車・上田裕也(ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC)が横に並び1コーナーでホールショットを奪う。チームメイトバトル勃発か? と思われた矢先、1周目を終えてトップでストレートに戻って来たのは2位に落ちたはずの小倉だった。トップに立ったはずの上田はミスがあったか7番手までポジションを落とす。代わって2位に浮上したのは77号車・荒川麟(Drago CORSE 10V)、3番手に49号車・加納亨介(OZクリエイティブ10Vテイク)と続く。
しかし万事休すと思われた上田がとてつもないペースで逆襲を開始。レース中盤までに3位争いの集団を攻略し、ついに3番手までポジションを回復。つくづくオープニングラップのポジションダウンが悔やまれる。
レース後半2位との差を3秒前後でコントロールした62号車・小倉祥太がそのままフィニッシュし開幕から3連勝を飾った。2位は77号車・荒川麟で21分09秒301、3位には脅威の追い上げで63号車・上田裕也が21分18秒631で続き、地元ル・ボーセが二人とも表彰台に上がる結果となった。
次戦第4戦は7月29日/30日に行われる予定だ。
- 優勝・小倉祥太選手のコメント
-
「今回は小さな失敗(スタートミス)があったので次戦ミスなく頑張りたい」
Text & Photo: Hiroshi ICHIMURA
MOTEGI Champion Cup Race -RIJ- (2017/06/18) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2017 S-FJもてぎシリーズ Round 3 ツインリンクもてぎ 4.801379km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 62 | | 小倉 祥太 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 21'05.675 |
| 2 | 77 | | 荒川 麟 | Drago CORSE 10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 3.626 |
| 3 | 63 | | 上田 裕也 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | TY | 10 | 12.956 |
| 4 | 7 | G | 佐藤 セルゲイビッチ | ZAP結婚の学校10V ED TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 15.077 |
| 5 | 49 | G | 加納 亨介 | OZクリエイティブ10Vテイクファースト TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 15.620 |
| 6 | 17 | | 小林 丈晃 | ZAP SPEED・ED TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 17.483 |
| 7 | 73 | | 草野 裕也 | T's COXgear 10V ED TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 27.269 |
| 8 | 19 | G | 石田 浩樹 | メッカWEST 07J ED WEST 07J | YH | 10 | 33.538 |
| 9 | 16 | G | 芳賀 靖 | KRacMS-07J WEST 07J | YH | 10 | 52.591 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.62 小倉祥太(ル・ボーセフォーミュラアカデミー) 2'05.418 (5/10) 137.82km/h
JAF地方選手権スーパーFJもてぎシリーズ第3戦は6月18日ツインリンクもてぎ(1周4.801379km)で公式予選を行い、62号車・小倉祥太(ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC)が2分04秒558で3戦連続のポールポジションを獲得した。
ツインリンクもてぎは薄曇りのやや涼しい天候の中、午前9時15分より20分間にわたり公式予選が行われた。
序盤は各車入念にウォームアップ。中盤4周目に73号車・草野裕也(T’sCOXgear10VED)が2分06秒789の自己ベストを記録するがその後タイムアップはならず。他のマシンは終盤に向けて徐々にタイムアップ。上位3台は最終LAPにそれぞれ自己ベストのタイムを刻み62号車・小倉祥太(ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC)が2分04秒558でポールポジションを獲得。2位に63号車・上田裕也(ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC)が2分04秒862で飛び込み、地元ル・ボーセがフロントローを独占。3位は77号車・荒川麟(Drago CORSE 10V)で2分05秒298となった。以降4位7号車・佐藤セルゲイビッチ(ZAP 結婚の学校 10VED)、5位49号車・加納亨介(OZクリエイティブ10Vテイク)と続いた。
第3戦決勝は本日6月18日、13時55分より10周で行われる。
Text & Photo: Hiroshi ICHIMURA
MOTEGI Champion Cup Race -RIJ- (2017/06/18) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2017 S-FJもてぎシリーズ Round 3 ツインリンクもてぎ 4.801379km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h | Lap |
| 1 | 62 | | 小倉 祥太 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | 2'04.558 | - | - | 138.770 | 10/10 |
| 2 | 63 | | 上田 裕也 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | 2'04.862 | 0.304 | 0.304 | 138.433 | 7/10 |
| 3 | 77 | | 荒川 麟 | Drago CORSE 10V TOKYO R&D RD10V | 2'05.298 | 0.740 | 0.436 | 137.951 | 10/10 |
| 4 | 7 | G | 佐藤 セルゲイビッチ | ZAP結婚の学校10V ED TOKYO R&D RD10V | 2'05.743 | 1.185 | 0.445 | 137.463 | 5/10 |
| 5 | 49 | G | 加納 亨介 | OZクリエイティブ10Vテイクファースト TOKYO R&D RD10V | 2'06.106 | 1.548 | 0.363 | 137.067 | 10/10 |
| 6 | 17 | | 小林 丈晃 | ZAP SPEED・ED TOKYO R&D RD10V | 2'06.181 | 1.623 | 0.075 | 136.985 | 9/10 |
| 7 | 73 | | 草野 裕也 | T's COXgear 10V ED TOKYO R&D RD10V | 2'06.709 | 2.151 | 0.528 | 136.415 | 4/10 |
| 8 | 19 | G | 石田 浩樹 | メッカWEST 07J ED WEST 07J | 2'07.838 | 3.280 | 1.129 | 135.210 | 6/9 |
| 9 | 16 | G | 芳賀 靖 | KRacMS-07J WEST 07J | 2'08.939 | 4.381 | 1.101 | 134.055 | 9/9 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 2'42.377)予選通過 ---- |

今シーズンはFIA-F4、スーパーFJと併せて挑む、ル・ボーセモータースポーツにとって最高峰カテゴリーである、スーパー耐久シリーズの第3戦が6月10日(土)、11日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催された。
使用するマシンは2シーズンにわたって開発、熟成が進められてきたレクサスRC350で、「DENSO Le Beausset RC350」としてST-3クラスに、嵯峨宏紀、中山雄一、山下健太の3人を擁して挑む。
前回のSUGOでのレースでは、2番手を走行中の終盤に燃料系トラブルが発生し、いったん順位を落としたものの、その後のリカバリーによって2位でフィニッシュ。まさにドライバーとチームが一丸になって、執念で結果をつかむレースとなっていた。
今回のレースは、通常より1時間長い4時間で争われ、今季初の全クラス混走であるだけでなく、予選と決勝の間に「セカンドチャンス100」と呼ばれる100分間の敗者復活戦を挟む。ST-3クラスの場合、予選6番手以内であれば決勝進出が許されるが、7番手以下であればセカンドチャンス100を走らねばならず、出走する3台のうち最下位の1台は、土曜日のうちにサーキットを離れなくてはならなくなる。
もちろん、最初の目標とするのはセカンドチャンス100を経ず、予選のうちに決勝進出を決めること。その上で、前回の2位よりひとつ上の順位、優勝を決勝で目指す。
予選 6月10日(土)天候/晴れ コース状況/ドライ
レースウィークの練習時間はごく限られているため、早めにサーキット入りしてテスト走行を行い、セットアップを重ねていた「DENSO Le Beausset RC350」。その甲斐あって、マシンの仕上がりも上々で金曜日の専有走行は2セッションともにトップにつけ、セッション1の2分18秒357から17秒454にまで、セッション2では短縮を果たしていた。前回の2位入賞によってウエイトハンディとして10kgの重量追加を命じられているものの、トップタイムを記録して翌日の予選を迎えた。
予選は土曜日の10時20分からAドライバーのセッションがスタート。初夏を思わせるかのようなコンディションではあったものの、嵯峨は入念にウォームアップを行ってからアタックを開始。嵯峨は他車に引っかかりクリアラップが取れないながらも、ただひとり2分16秒台に乗せる、2分16秒820をマークしてトップにつける。
続けてBドライバーのセッションに挑んだ中山も、嵯峨からのインフォメーションが効いて、2分16秒064を記してトップに浮上。その結果、Aドライバー、Bドライバーの合算タイムを計算するまでもなく「DENSO Le Beausset RC350」の2戦連続ポールポジションが決定し、貴重な1ポイントを早くも獲得することとなった。なお、続いてCドライバーセッションに挑んだ山下は、決勝を想定し燃料を満タンにした上、ユーズドタイヤで周回を重ねながらも2分19秒010をマークし、ここまでのセッションすべてをトップで終えることに成功した。

決勝 6月11日(日)天候/曇りのち晴れ コース状況/ドライ
当初は雨との予報も出ていた週末の鈴鹿ながら、その後に好転して決勝レースが行われる日曜日は、穏やかな天気に恵まれた。スターティンググリッドには、セカンドチャンス100で生き残った8台を加え、50台のマシンが並ぶこととなった。
今回の日曜日の走り始めは、スタート進行の開始と同時に行われるウォームアップではなく、早朝にフリー走行が久々に行われ、ここでは中山メインでドライブし、2分19秒567をマークして2番手に。最後に嵯峨が最終チェックを行い、決勝レースへのセットアップを進める。
グリッドウォークなど、さまざまなセレモニーが行われた後、1周のフォーメイションラップを経て、12時34分にグリーンシグナルが点灯。熱戦の火蓋が切られることとなった。スーパー耐久では、初めてスタートを担当した山下とあって、オープニングラップに2番手となるも、これは3周目に抜き返す。しかし、それから間もなく迫ってきたのが、宿敵「muta Racing TWS IS350」(IS350)だった。必死に山下はガードを固め続けるが、無用なリスクを避けて7周目にIS350を前に出す。だが、大きな遅れをとることなく続き、チャンスの到来を待つこととした。
そんな中、最終コーナーで脱落したタイヤを回収するため、40分ほど経過したところでセーフティカーがコースイン。その先導は4周に渡った。ライバルの何台かはそのタイミングでドライバー交代を行ったものの、「DENSO Le Beausset RC350」はコースにステイ。リスタートを完璧に決めた山下は、やはりステイしていたIS350に遅れをとることなく、食らいついていった。そして、34周目に予定どおり中山と交代。IS350とは同一周回でのピットインとなり、ピットでの逆転は果たせなかったものの、しっかり視界におさまる位置でコースに戻っていった。
中山のペースが明らかに上回ることから、徐々にトップとの差も詰まっていき、43周目には待望のトップに返り咲くことに成功。山下のインフォメーションより後半にはタイヤの摩耗が進みグリップが大きく落ちて厳しい状況であったこともあり、中山は、タイヤをいたわりながらも、IS350より速いラップを刻み逃げ続けていく。そして68周目からは嵯峨が「DENSO Le Beausset RC350」に乗り込み、チェッカーまでの残り1時間10分が託されることとなった。もちろんトップは保たれたままで、2番手との差は20秒以上。
すでに安全圏へと脱出した格好だったが、2番手争いが激しく繰り広げられていたことで、ペースをコントロールする余裕も得てチェッカーを目指す。そして難なく嵯峨は逃げ切りを果たして今季初優勝。また2年連続で制してきた富士以外のサーキットで、初めての勝利を挙げることとなり、さらにランキングでもトップに躍り出ることとなった。
次回のレースは7月15〜16日、九州のオートポリスが舞台となる。今回の優勝によってウエイトハンディは30kgとなり、アップダウンに富んだテクニカルコースでは少なからず影響を及ぼすだろう。しかし、クルマの進化が明らかにもなっただけに、連勝も視野に入れての戦いとなる。

- チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
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レースウィークを通してクルマのパフォーマンスも高く、自信を持って決勝を迎えられた。このサーキットの特性上、予選ではタイトルを争うIS350に分があると思っていたがそのギャップをドライバーとエンジニアとで見極め、そして対応してくれた。予選の結果で、更にチーム全体の志気も上がり、緊迫した4時間を走りきれた。そうして成しえた鈴鹿での優勝は格別である。
- Driver 嵯峨宏紀(koki Saga)COMMENT
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前回に続いてポールポジションが獲れたのは、すごく良かったと思います。前回のSUGOでは苦戦を予想していながらも、2位という結果も残せたので鈴鹿ではもっと有利に戦えるだろうと思っていました。僕自身の予選としては完璧なアタックではなくて、ところどころにミスがありましたが、それでもうまく16秒台に入れられて、雄一がそこからタイムアップして、ともにトップで終われたので、内容もいい予選でした。決勝は、僕のスティントで後ろがやり合ってくれたので、ペースをコントロールしてゴールを目指すことができました。ただ、タイヤが厳しい中、タイヤをいたわりながら、後ろに追いつかれないように、スピードも求めた走りを続けました。チーム、ドライバーが完璧な仕事をした結果での優勝だったと思います。
- Driver 中山雄一(Yuichi Nakayama)COMMENT
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練習や予選からクルマは調子が良くて、最後までドライバーもチームもミスなく、それに結果もついてきて、すごく良かったと思います。去年と比べてクルマが進化し、なおかつチームが成長しているのを実感していますから、すごくやりがいがあります。次のオートポリスでは去年は苦労しているんですが、今の感触ならきっといい戦いができると思います。できるだけ多くのポイントを獲って帰りたいですね。ただ勝てただけでなく、いいタイムも出せたので本当に良かった。次もやれると思います!
- Driver 山下健太(Kenta Yamashita)COMMENT
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スタートは初めてで、うまくブロックできずに一台に抜かれてしまって、ちょっとカッコ悪かったですね。それはすぐ抜き返せたのですが、その後にIS350がすごい勢いで迫ってきて、2〜3周はブロックして抑え込むことができました。その後は離されないようにしていれば、チームメイトが逆転してくれるという雰囲気はあったので、他のクラスのクルマをうまく使ったりして、なんとか離されずに食らいついていきました。同じタイミングでピットに入れたのも、勝因のうちだと思っています。次のオートポリスもこの勢いで勝ちたいと思います。
Le Beausset Motorsports
曇天の鈴鹿。幸い雨の心配はないような天候となった。午後12時30分から4時間の予定で、SCカー先導のローリングラップののち、決勝レースの幕が切って落とされた。
PPの#8 ARN Ferrari 488 GT3の佐々木孝太のアウト側から、絶妙のスタートを見せた#99 Y’s distriction GTNET GT-Rの藤波清斗が1コーナーに飛び込み、オープニングラップは#99、#8に続いて#1スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの藤井誠暢、#3 ENDLESS ADVAN GTRの山内英輝、#777 D’station Porscheの荒聖治、#89 Hub Auto Ferrari 488 GT3の吉本大樹の順となった。ST-TCRクラスは、ニューカマーの#10Racing PERFORMANCE GOLF TCRの密山祥吾と#97 Modulo CIVIC TCRの幸内秀憲の争い、ST3クラスは#39 ADVAN TRACY RC350の前嶋秀司、ST2クラスは#6新菱オート☆DIXCEL EVO Xの菊地靖、ST-4クラスは#86 TOM‘S SPIRIT 86の松井孝允、ST5クラスは#700 J’S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFITのヒロポンの各クラストップの序盤となった。
2周目にはST-3クラスは#62 DENSO Le Beausset RC350の山下健太、#39の前嶋、#38 muta Racing TWS IS350の阪口良平の3台のトップ争いとなった。ST-4クラスも#93 SKR ENGINEERING ings S2000の佐々木雅弘と#86の松井のバトル。ST-5クラスも#700のヒロポンと#88村上モータースMAZDAロードスターNDの村上博幸のトップ争いとなった。
10周目に#8を#1がとらえGt-Rの1-2体制に。18周目に#112 SATO-SS SLS AMG GT3 Rn-sにトラブル発生。シケインで外れたタイヤがコースのライン上にデブリとなってしまった。ここで19周目から23周目までSCカーランとなり、トップの#99、#8、#3など各車が次々にピットに向かう。
ここでピットインをしなかった#1、 #777、 #89がトップに浮上する。
リスタート後は、うまくタイミングを計った#1が8秒以上の差を#777につけ、#89、 #99、 #8、 #3のオーダーに。
レースも半分となった2時間経過の53周目では、#8がトップに立ち、40秒ほどの差で2位に#1、3位に#99、4位に#3、5位に#89、6位に#777総合7位に#31 Nissoku Porsche 991 GT3 Cup、以下ST3クラスの#68埼玉トヨペットGreenBraveマークX、#62、#38のトップ争い。ST-TCRクラスの#45 LIQUI MOLY R33 LMSと続いていた。
この6分後トップの#8がピットインし永井から佐々木にスイッチ。
57周目で130Rでコースアウトから復帰した#1がピットイン。
58周目では#99がトップに立ち、#3、 #8、 #89、 #777のトップ5に。
残り1時間11分の74周目に長くピットインしていた#1がようやくコースに復帰。
77周目には最終コーナーで他車と接触した期待の#97道上が、左リアタイヤのバーストから再スタートした1コーナーで再びスピンし、なんとか1周をスロー走行でピットまで戻りレースに復帰する。
80周目、S字コーナーで#3との熾烈なトップ争いを続けていた#99がトップに。
87周目、その差を0.8秒差までに追い詰めていた#3だったが、それ以上追いかけることはできずに95周目ではその差は再び3.6秒差までひろがり、残り4分の16時30分では105周を終え7.6秒の差がついてしまっていた。
4時間経過の108周を走り切り#99は10秒以上の大差で#3から逃げ切りチェッカー。GT-Rの1-2となったGT-Xクラスの3位にPPの#8が食い込んだ。
総合5位にST-1クラスの#31、総合7位にST-3クラスの#62、総合10位にこ今季2勝目となる#98 Modulo CIVIC TCRがはいった。
ST-4クラスは#86、ST-5クラスは#88とこちらは各クラスのポールtoウインの結果となった。
次戦は、7月15~16日に大分県日田市のオートポリスで第4戦が3時間レースとして開催される予定だ。
Text: Keiichiro TAKESHITA
Photo: Hiroyuki MINAMI
Keiichiro TAKESHITA
Motorsports Forum
SUZUKA ”S耐”サバイバル -RIJ- (2017/06/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 Super Taikyu Series Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 99 | ST-X | 1 | 植松 忠雄 星野 一樹 藤波 清斗 | Y`s distraction GTNET GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | 108 | 4:00'19.445 |
| 2 | 3 | ST-X | 2 | ユーク・タニグチ 山内 英輝 元嶋 佑弥 | ENDLESS・ADVAN・GTR NISSAN GT-R NISMO GT3 | 108 | 10.994 |
| 3 | 8 | ST-X | 3 | 永井 宏明 佐々木 孝太 | ARN Ferrari 488 GT3 Ferrari 488 GT3 | 108 | 14.863 |
| 4 | *777 | ST-X | 4 | 星野 敏 荒 聖治 近藤 翼 | D'station Porsche Porsche 911 GT3 | 107 | 1Lap |
| 5 | 31 | ST-1 | 1 | 影山 正美 小川 勝人 富田 竜一郎 | Nissoku Porsche991 GT3 Cup Porsche 991 GT3 Cup | 101 | 7Laps |
| 6 | 89 | ST-X | 5 | モーリス・チェン 吉本 大樹 坂本 祐也 | HubAuto Ferrari 488 GT3R Ferrari 488 GT3 | 99 | 9Laps |
| 7 | 62 | ST-3 | 1 | 嵯峨 宏紀 中山 雄一 山下 健太 | DENSO Le Beausset RC350 TOYOTA LEXUS RC350 | 99 | 9Laps |
| 8 | 68 | ST-3 | 2 | 服部 尚貴 脇阪 薫一 平沼 貴之 | 埼玉トヨペットGreenBraveマークX TOYOTA MARK X | 98 | 10Laps |
| 9 | 38 | ST-3 | 3 | 堀田 誠 阪口 良平 | muta Racing TWS IS350 TOYOTA LEXUS IS350 | 98 | 10Laps |
| 10 | *98 | ST-TCR | 1 | 黒澤 琢弥 石川 京侍 加藤 寛規 | Modulo CIVIC TCR Honda CIVIC TYPE-R | 98 | 10Laps |
| 11 | 45 | ST-TCR | 2 | 田ヶ原 章蔵 白坂 卓也 竹田 直人 | LIQUI MOLY RS3 LMS Audi RS3 LMS | 98 | 10Laps |
| 12 | 39 | ST-3 | 4 | 手塚 祐弥 前嶋 秀司 鈴木 陽 | ADVICS TRACY RC350 TOYOTA LEXUS RC350 | 97 | 11Laps |
| 13 | 19 | ST-TCR | 3 | 奥村 浩一 秋吉 圭 山脇 大輔 | BRP Audi Mie RS3 LMS Audi RS3 LMS | 97 | 11Laps |
| 14 | 34 | ST-3 | 5 | 本山 哲 加納 政樹 松原 怜史 | SKT team motoyama Z34 NISSAN FAIRLADY Z | 97 | 11Laps |
| 15 | 97 | ST-TCR | 4 | 土屋 圭市 幸内 秀憲 道上 龍 | Modulo CIVIC TCR Honda CIVIC TYPE-R | 97 | 11Laps |
| 16 | 10 | ST-TCR | 5 | フィリップ・デベサ 密山 祥吾 | Racingline PERFORMANCE GOLF TCR Volkswagen GOLF GTI TCR | 97 | 11Laps |
| 17 | *59 | ST-2 | 1 | 大澤 学 後藤 比東至 | DAMD MOTUL ED WRX STI SUBARU WRX STI | 97 | 11Laps |
| 18 | 6 | ST-2 | 2 | 冨桝 朋広 菊地 靖 大橋 正澄 | 新菱オート☆DIXCEL☆EVOⅩ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 97 | 11Laps |
| 19 | 23 | ST-3 | 6 | 安宅 光徳 甲野 将哉 大原 学 | 岡部自動車195MBFネットワークスZ34 NISSAN FAIRLADY Z | 96 | 12Laps |
| 20 | 999 | ST-X | 6 | 木村 武史 横溝 直輝 Afiq Yazid | CARGUY ROGER DUBUIS HURACAN GT3 Lamborghini Huracan GT3 | 96 | 12Laps |
| 21 | 14 | ST-3 | 7 | 山崎 学 輿水 敏明 荒井 康裕 | 岡部自動車ZEROSUNマイカーズZ34 NISSAN FAIRLADY Z | 96 | 12Laps |
| 22 | 20 | ST-2 | 3 | 下垣 和也 松本 武士 近藤 説秀 | RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 95 | 13Laps |
| 23 | 86 | ST-4 | 1 | 松井 孝允 蒲生 尚弥 坪井 翔 | TOYOTA Team TOM'S SPIRIT 86 TOYOTA 86 | 95 | 13Laps |
| 24 | 93 | ST-4 | 2 | 太田 侑弥 佐々木 雅弘 | SKR ENGINEERING S2000 Honda S2000 | 95 | 13Laps |
| 25 | *7 | ST-2 | 4 | 吉田 綜一郎 石崎 敦士 成澤 正人 | サーキットWOLF新菱オートEVOⅩ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 95 | 13Laps |
| 26 | 13 | ST-4 | 3 | 小河 諒 高橋 翼 花里 祐弥 | ENDLESS・ADVAN・86 TOYOTA 86 | 95 | 13Laps |
| 27 | 60 | ST-4 | 4 | 小林 康一 塩谷 烈州 辻 佐起子 | G/MOTION' KRP WMインテグラ Honda INTEGRA TYPE-R | 94 | 14Laps |
| 28 | 54 | ST-4 | 5 | 加藤 彰彬 堤 優威 | TC CORSE iRacing ROADSTER MAZDA ROADSTER | 94 | 14Laps |
| 29 | *55 | ST-4 | 6 | たしろ じゅん 伊藤 毅 田中 雅之 | SunOasis田中建築スズバン86 TOYOTA 86 | 93 | 15Laps |
| 30 | 40 | ST-4 | 7 | 藤田 竜樹 吉本 晶哉 浜野 彰彦 | ゴーゴーガレージTRACY 86 SSR ings TOYOTA 86 | 93 | 15Laps |
| 31 | 26 | ST-4 | 8 | 大谷 飛雄 松尾 充晃 河野 利尚 | エンドレスアドバントラストヴィッツ TOYOTA Vits GRMN Turbo | 92 | 16Laps |
| 32 | 1 | ST-X | 7 | 内田 優大 藤井 誠暢 平峰 一貴 | スリーボンド日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | 91 | 17Laps |
| 33 | 88 | ST-5 | 1 | 村上 博幸 脇谷 猛 加藤 正将 | 村上モータースMAZDAロードスターND MAZDA ROADSTER | 89 | 19Laps |
| 34 | 4 | ST-5 | 2 | 芝谷 純三 ススム・ナカムラ 伊藤 俊哉 | THE BRIDE FIT Honda FIT 3 RS | 89 | 19Laps |
| 35 | 700 | ST-5 | 3 | ヒロボン 寺西 玲央 蘭牟田 政治 | J'S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFIT Honda FIT 3 RS | 89 | 19Laps |
| 36 | 48 | ST-5 | 4 | 岡崎 善衛 井上 恵一 Takamori 博士 | GO&FUNホンダカーズ野崎エンドレスFIT Honda FIT 3 RS | 89 | 19Laps |
| 37 | 69 | ST-5 | 5 | 大野 尊久 梅本 淳一 大賀 裕介 | J'S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT Honda FIT 3 RS | 89 | 19Laps |
| 38 | 2 | ST-5 | 6 | 筒井 克彦 山西 康司 山下 潤一郎 | マッハ⾞検BOMEX ND5RCオートラボ MAZDA ROADSTER | 88 | 20Laps |
| 39 | 11 | ST-5 | 7 | 大西 隆生 三木 孝浩 東條 正志 | ネッツトヨタ京華BLOOD SPORTS WM☆Vitz TOYOTA Vitz RS | 88 | 20Laps |
| 40 | 30 | ST-2 | 5 | 大波 肇 伊藤 勝一 カルロス 本田 | RSオガワ エボⅨ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 86 | 22Laps |
| 41 | *57 | ST-5 | 8 | 遠藤 光博 桝本 隆介 原田 健太 | ホンダカーズ桶川・V-BOX・セキショウFit Honda FIT 3 RS | 85 | 23Laps |
| 42 | 29 | ST-4 | 9 | 東 徹次郎 松永 大祐 小倉 康宏 | T's concept 86 TOYOTA 86 | 83 | 25Laps |
| 43 | 50 | ST-5 | 9 | 岩岡 万梨恵 北平 絵奈美 小松 寛子 | LOVE DRIVE RACINGロードスター MAZDA ROADSTER | 81 | 27Laps |
| 44 | 66 | ST-5 | 10 | 橋本 陸 大塚 隆一郎 武地 孝幸 | odula MAZDA DEMIO 15MB MAZDA DEMIO | 79 | 29Laps |
| ---- 以上規定周回数完走 ---- |
| - | 333 | ST-4 | - | 廣田 築 中島 佑弥 | GLORY RACING A-ONE FN2 Honda CIVIC TYPE-R EURO | 92 | 16Laps |
| - | 77 | ST-4 | -- | 山田 英二 遠藤 浩二 中島 保典 | CUSCO RACING 86 TOYOTA 86 | 84 | 24Laps |
| - | *27 | ST-4 | - | 伊橋 勲 馬場 優輝 連 貴洋 | D'station FINA BRZ SUBARU BRZ | 74 | 34Laps |
| - | *112 | ST-X | - | 佐藤 敦 山下 亮生 久保 宣夫 | SATO-SS SLS AMG GT3 Rn-S Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | 68 | 40Laps |
| - | 15 | ST-3 | - | 長島 正明 田中 徹 田中 哲也 | 岡部自動車Rn-sチームテツヤZ34 NISSAN FAIRLADY Z | 39 | 69Laps |
| - | 100 | ST-4 | - | 渋谷 崇 大阪 八郎 渡辺 忠司 | A-GENT1 86 TOYOTA 86 | 14 | 94Laps |
- Fastest Lap: CarNo.8 ARN Ferrari 488 GT3 2'01.880 (2/108) 171.52km/h
- CarNo.27(伊橋勲)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2-9-10(SC活動中の追い越し)により、ペナルティーストップ10秒を科した。
- CarNo.98(石川京侍)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2-9-10(SC活動中再スタート時の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo.7(石崎敦士)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2-9-10(SC活動中再スタート時の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo.112(久保宣夫)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2-9-10(SC活動中再スタート時の追い越し)によりドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo.777は、スーパー耐久シリーズスポーツ規則第17条(12)1)(ピット作業)違反により、ペナルティーストップ10秒を科した。
- CarNo.55(伊藤毅)は、スーパー耐久シリーズスポーツ規則第9条(4)附則2-14(トラック上での一時停止)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo.59(後藤比東至)は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4-2 e)(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo.57は、スーパー耐久シリーズスポーツ規則第17条(12)1)(ピット作業)違反により、ペナルティーストップ10秒を科した。