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2014年9月

SUPER FORMULA

SF:第5戦オートポリス公式予選記者会見 山本尚貴「PPは取れると思っていた」

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ポールポジション 山本尚貴(TEAM無限)
sf_r05_q_pc-yamamoto  「走り始めからクルマのポテンシャルの高さは感じていました。Q1からQ3の調整がうまくできればポールポジションを取れると思っていたので、走る毎に期待は高まっていました。結果的に取れてうれしいです。もてぎからクルマは良かったのに、歯車がかみ合ってなかったんですが、ポテンシャルを維持したまま流れを引き寄せることができました。あしたのことは予選が終わったばかりなので考えていません。燃費に関してはドライバー側で調整しないといけないですが、シンプルなレースになると思います」
予選2位 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)
sf_r05_q_pc-kunimoto  「自分としてはいい印象が無いサーキットなので厳しい戦いになると思っていました。朝のフリー走行では苦手意識を克服するとに時間を使いながらQ3に残ることを目標にしていました。予選に向けて変えたセッティングがいい方向に行って、Q1、Q2とうまく走ることができ、Q3でもポジションを上げることができましたので満足しています。燃費はしっかりデータが取れてないのでどうなるかわかりませんが、タイヤには相当厳しくなると思いますし、セーブしながら最後までいいペースで走りたいと思います。燃費レースにだけはならないで欲しいですね」
予選3位 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
sf_r05_q_pc-lotterer  「午前中のフリー走行は良かったので、予選は3位でがっかりしています。いいラップだったのになぜなんでしょうか。ファーストラップでアタックしたんですが、他の人はセカンドラップでアタックしたのでセカンドラップの方が良かったのか、もう少しラバーが乗る後の方に出てアタックすれば良かったのかも知れません。トップを目指していたので残念です。ぼくたちはフラットアウトで走りたいんですが、あしたは全選手にとって新しいチャレンジになります。燃料とタイヤを考えて走らないといけないので、誰がうまくいくかというのは楽しみですね」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第5戦オートポリス公式予選 山本尚貴が今季初のポールポジション

 全日本選手権スーパーフォーミュラ第5戦は13日、大分県のオートポリス(1周・4.674km)でノックアウト方式の公式予選を行い、山本尚貴(TEAM無限)が1分26秒469でポールポジションを獲得した。

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 ノックアウト予選Q1は午後2時40分から。開始早々、クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン(Lenovo TEAM IMPUL)が最終コーナーで大クラッシュするという波乱の展開で始まった。

 Q1は残り6分を切ったあたりから各車続々とコースイン。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)と中嶋一貴(同)のトムス勢は1周ウォームアップを行った後、タイムアタックを開始。ロッテラーが1分27秒128、中嶋一貴が1分27秒366で1-2体勢を築く。

 他の多くのドライバーは2周のウオームアップの後、タイムアタックを行うが、トムス勢を上回ることができず、僅差で3位には山本尚貴(TEAM無限)が付けることとなった。

 Q2はやはり1周のウォームアップでタイムアタックを敢行した中嶋一貴が1分27秒004でトップに立つが、午前のフリー走行でロッテラーの出したタイムを上回る1分26秒646を出した山本が逆転。山本はこのタイムでQ2をトップで通過した。

 2位には2周のウォームアップでタイムアタックを行ったロッテラーが入り、3位に塚越広大(HP REAL RACING)が滑り込み、中嶋一貴は4位に落ちた。5位に国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、6位に野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、7位に平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、8位にロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)と続き、ここまでがQ3に進出した。

 ドライバーズ選手権でポイントリーダーのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)は9位とQ3進出はならなかった。

 Q3はロッテラーが1分26秒780、中嶋一貴が1分27秒004とトムス勢が1-2体勢を築く展開で始まったが、この間に割って入ったのが1分26秒787でロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。

 しかし、ロッテラーのタイムを上回ってきたのがQ2をトップで通過し、波に乗る山本。1分26秒469と自身がQ2で出したタイムを上回り一気にトップに躍り出た。

 さらに、3位落ちたデュバルのタイムを塚越広大(HP REAL RACING)、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のホンダ勢が相次いで更新。そして、終了間際に国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が1分26秒535をたたき出し、山本には届かなかったもののロッテラーのタイムを上回り、一気に2位に躍り出た。

 ポールポジションは山本、2位に国本、3位ロッテラー、4位塚越、5位野尻、6位デュバル、7位中嶋一貴、8位平川と続いた。

 決勝レースは明日14日、午後2時45分より46周で争われる。燃費に厳しいレースが予想されており、ファイナルラップまで目が離せない展開になりそうだ。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第5戦オートポリスノックアウト予選総合結果

AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2014/09/13) Knock Out Qualify Weather:Cloudy Course:Dry
2014 SUPER FORMULA Round 5 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Team
Q1Q2Q3
11山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
R1'27.371R1'26.646R1'26.469
239国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
R1'27.621R1'27.141R1'26.535
336アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
R1'27.178R1'26.780R1'26.569
410塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
R1'27.504R1'26.799R1'26.646
540野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
R1'27.736R1'27.188R1'26.735
68ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
R1'28.096R1'27.314R1'26.787
737中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
R1'27.366R1'27.004R1'26.875
87平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
R1'27.789R1'27.273R1'27.124
919ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
R1'28.302R1'27.381
103ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
R1'27.964R1'27.721
1132小暮 卓史NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
R1'28.294R1'27.932
1241武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
R1'28.381R1'27.995
1331中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
R1'28.114R1'28.039
1438石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
R1'27.959absence
152中山 友貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
1'28.574
1618中山 雄一KCMG Elyse SF14
KCMG
1'29.171
1762嵯峨 宏紀DENSO Le Beausset SF14
TOCHIGI Le Beausset Motorsports
1'29.712
18*11ヴィンタントニオ・リウッツィHP SF14
HP REAL RACING
1'30.436
---- 以上予選通過 ----
-20クマール・ラム・ナレイン・カーティケアンLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
no time
  • 'R'マークはコースレコード(1'28.523)を更新しました。
  • Q1:CarNo.11は、全日本選手権スーパーフォーミュラ統一規則第24条9により、黄旗中のベストタイムを採用しない。
  • CarNo.11は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.4.5.1 b)(黄旗区間での減速義務違反)により、3グリッド降格とする。

SUPER FORMULA

SF:第5戦オートポリスノックアウト予選Q3結果

AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2014/09/13) Knock Out Q3 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 SUPER FORMULA Round 5 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
11山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414ER1'26.469--194.595
239国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4AR1'26.535 0.066 0.066194.446
336アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4AR1'26.569 0.100 0.034194.370
410塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414ER1'26.646 0.177 0.077194.197
540野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414ER1'26.735 0.266 0.089193.998
68ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4AR1'26.787 0.318 0.052193.882
737中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4AR1'26.875 0.406 0.088193.685
87平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4AR1'27.124 0.655 0.249193.132
  • 'R'マークはコースレコード(1'28.523)を更新しました。

SUPER FORMULA

SF:第5戦オートポリスノックアウト予選Q2結果

AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2014/09/13) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 SUPER FORMULA Round 5 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
11山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414ER1'26.646--194.197
236アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4AR1'26.780 0.134 0.134193.897
310塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414ER1'26.799 0.153 0.019193.855
437中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4AR1'27.004 0.358 0.205193.398
539国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4AR1'27.141 0.495 0.137193.094
640野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414ER1'27.188 0.542 0.047192.990
77平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4AR1'27.273 0.627 0.085192.802
88ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4AR1'27.314 0.668 0.041192.711
---- 以上Q3進出 ----
919ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4AR1'27.381 0.735 0.067192.564
103ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4AR1'27.721 1.075 0.340191.817
1132小暮 卓史NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414ER1'27.932 1.286 0.211191.357
1241武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414ER1'27.995 1.349 0.063191.220
1331中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414ER1'28.039 1.393 0.044191.124
-38石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4Aabsence---
  • 'R'マークはコースレコード(1'28.523)を更新しました。

SUPER FORMULA

SF:第5戦オートポリスノックアウト予選Q1結果

AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2014/09/13) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 SUPER FORMULA Round 5 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4AR1'27.178--193.012
237中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4AR1'27.366 0.188 0.188192.597
31山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414ER1'27.371 0.193 0.005192.586
410塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414ER1'27.504 0.326 0.133192.293
539国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4AR1'27.621 0.443 0.117192.036
640野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414ER1'27.736 0.558 0.115191.784
77平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4AR1'27.789 0.611 0.053191.669
838石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4AR1'27.959 0.781 0.170191.298
93ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4AR1'27.964 0.786 0.005191.287
108ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4AR1'28.096 0.918 0.132191.001
1131中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414ER1'28.114 0.936 0.018190.962
1232小暮 卓史NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414ER1'28.294 1.116 0.180190.572
1319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4AR1'28.302 1.124 0.008190.555
1441武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414ER1'28.381 1.203 0.079190.385
---- 以上Q2進出 ----
152中山 友貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E1'28.574 1.396 0.193189.970
1618中山 雄一KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A1'29.171 1.993 0.597188.698
1762嵯峨 宏紀DENSO Le Beausset SF14
TOCHIGI Le Beausset Motorsports
TOYOTA RI4A1'29.712 2.534 0.541187.560
18*11ヴィンタントニオ・リウッツィHP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414E1'30.436 3.258 0.724186.059
---- 以上予選通過 ----
-20クマール・ラム・ナレイン・カーティケアンLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4Ano time---
  • 'R'マークはコースレコード(1'28.523)を更新しました。
  • CarNo.11は、全日本選手権スーパーフォーミュラ統一規則第24条9により、黄旗中のベストタイムを採用しない。

SUPER FORMULA

SF:第5戦オートポリスフリー走行1回目 レコードラッシュ! トップはCカー超えのアンドレ・ロッテラー

 全日本選手権スーパーフォーミュラ第5戦は13日、大分県のオートポリス(1周・4.674km)でフリー走行1回目を行い、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分26秒754の驚異的なタイムでトップに立った。

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 阿蘇外輪山の北方、標高900mに位置するオートポリスは早朝より曇り。九州とはいえ肌寒い中、午前10時より1時間15分のフリー走行が行われた。

 序盤からフリー走行を支配したのは、F1デビューのため前戦第4戦を欠場した、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)。開始10分過ぎに1分29秒304でトップに立つと、いったんはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)にトップの座を明け渡したものの、23分過ぎには1分28秒134と、12年に塚越広大(HP REAL RACING)が記録したコースレコード1分28秒523を上回り、以後トップに君臨することとなる。

 圧巻は予選シミュレーションを行った終盤。なんと91年にテオ・ファビがCカーのジャガーXJR-14で出した1分27秒188をもゆうゆうと上回る1分26秒754をたたき出し、2位以下を0秒5以上ちぎってフリー走行をトップで切り上げた。

 2位には山本尚貴(TEAM無限)が、3位には石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が入り、なんと15位までがコースレコードを上回わるという、九州初上陸のSFマシンの韋駄天(いだてん)ぶりをオートポリスの観客に見せつけた。

 公式予選はこの後、午後2時40分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第5戦オートポリスフリー走行1回目結果

AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2014/09/13) Free Practice 1 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 SUPER FORMULA Round 5 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Team
Engine TireTimeBehindGapkm/h
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4ABSR1'26.754--193.955
21山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414EBSR1'27.293 0.539 0.539192.758
338石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4ABSR1'27.474 0.720 0.181192.359
437中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4ABSR1'27.520 0.766 0.046192.258
510塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414EBSR1'27.620 0.866 0.100192.038
67平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4ABSR1'27.623 0.869 0.003192.032
740野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414EBSR1'27.881 1.127 0.258191.468
839国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4ABSR1'28.132 1.378 0.251190.923
931中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414EBSR1'28.243 1.489 0.111190.683
1019ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4ABSR1'28.277 1.523 0.034190.609
118ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4ABSR1'28.321 1.567 0.044190.514
1211ヴィンタントニオ・リウッツィHP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414EBSR1'28.383 1.629 0.062190.381
132中山 友貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414EBSR1'28.396 1.642 0.013190.353
1441武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414EBSR1'28.466 1.712 0.070190.202
1532小暮 卓史NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414EBSR1'28.517 1.763 0.051190.092
163ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4ABS1'28.541 1.787 0.024190.041
1720クマール・ラム・ナレイン・カーティケアンLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4ABS1'28.642 1.888 0.101189.824
1818中山 雄一KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4ABS1'29.266 2.512 0.624188.497
1962嵯峨 宏紀DENSO Le Beausset SF14
TOCHIGI Le Beausset Motorsports
TOYOTA RI4ABS1'29.711 2.957 0.445187.562
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'28.523)を上回りました。

D1 GRAND PRIX

D1:第4,5戦エビス 第4戦は単走が末永正雄、総合が松井有紀夫、第5戦は単走・追走とも横井昌志が優勝。第4戦6位、第5戦2位で高橋邦明が年間王者に王手! (D1 Corp.)

 株式会社D1コーポレーション(代表取締役社長:鈴木賢志、所在地:東京都新宿区)は、2014年D1グランプリシリーズ(全6戦)「2014年グランツーリスモD1グランプリシリーズ第4戦・第5戦」を8月23日(土)-24(日)の2日間、エビスサーキット (福島県二本松市)で開催した。

 23日(土)のシリーズ第4戦は3,236人、翌24日(日)のシリーズ第5戦は3,803人、合計で7,039人の観衆で会場は賑わった。

 戦いの舞台は、ドリフトの聖地と呼ばれてファンにも人気のあるエビスサーキット。今年もここでシリーズチャンピオン争いに大きく影響する真夏の2連戦がおこなわれた。シリーズ屈指のテクニカルなコースなため、ただでさえ選手にはミスなく走りきる高い集中力が要求されるが、それに加え不安定な天候により路面が変化するという難しいコンディションでの開催となった。

 22日(金)におこなわれる予定だった単走決勝は、同日単走予選時に激しい雷雨で競技が中断。スケジュールが遅れたため、23日(土)の午前中におこなわれた。この日、朝のチェック走行開始時はドライ路面だったが、走行の途中に雨が降りはじめ、単走決勝は雨のなかスタートとなった。雨の影響でアクセル開度やスピードはドライ時よりも控えめになり、角度かスピードのどちらかが足りないといった走りが目立つなか、雨が上がり、その直後に走行した末永正雄(Team RE 雨宮 SUNOCO)は、高いスピードで最終コーナーを飛び出し、きれいなラインにのせて100.87点をマークし、単走初優勝を決めた。

 また午後におこなわれた追走決勝では、日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)vs松井有紀夫(EXEDY R Magic D1 Racing)の対戦。両者ともいい走りをみせたが、2本目にノーミスの松井に対して、日比野のマシンはエンジンが吹けないというトラブルを抱えていたため、ストレートでドリフトが戻ってしまった。これにより松井が第 4 戦の総合優勝を決めた。

 24日(日)の午前中には第5戦単走決勝が行われた。前日ウェット路面でスピンをしてしまうも最終コーナーから1コーナーまでは素晴らしい走りを見せていた横井昌志(D-MAX)が、この日完璧なマシンコントロールで高い車速のドリフトをみせ、初の単走優勝を決めた。

 また午後行われた追走決勝では、単走優勝の横井とシリーズランキング1位の高橋邦明(GOODYEAR Racing with kunny'z)が対決。1本目、横井は高い車速の見事な走りをみせ、高橋は攻めきれずイーブンとなる。2本目、横井が1コーナーの奥でマシンを寄せ、2コーナーから3コーナーにかけては完全にインに入る攻めた走りをみせ、横井が総合優勝を飾った。

 この横井の勝利によりシリーズチャンピオン争いは最終戦お台場へと持ち越されたが、高橋はランキング2位の末永正雄とのポイント差を33ポイントと大きく広げタイトル獲得に向けて大きく前進した。

~ D1グランプリシリーズ第4戦 ~
【8月22日(金)天候:晴れ→雨 路面:ドライ→ウエット】
■単走予選
予選トップは手塚強(GOODYEAR Racing with Bee★R)

 今回の舞台エビスサーキットは、高速サーキットではないがコーナーの数が多いため高度なテクニックが要求されるコースレイアウトだ。高得点獲得には、最終コーナーの飛び出しから1コーナーへの飛び込みのスピード、角度が重要になった。

 単走予選はA・B・Cの3グループに分かれて行われ、最初に走行するAグループはドライ路面でスタートした。Aグループでは、勢いのある飛び出しから走りをまとめた、日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)は98.25の高得点を獲得。さらに手塚強(GOODYEAR Racing with Bee★R)も、日比野に負けず勢いのある飛び出しと、より迫力のある走りを見せて、98.49をマークしトップに立った。

 2番目の走行となったBグループの途中で雷が接近してきたため、競技が中断された。中断中には激しい降雨もあり、雨が上がった後、競技が再開された。Bグループははじめから走行をやり直し、続いてCグループも走行。後半は路面がまだらに乾いてきて難しいコンディションとなり、スピンやマシンが振られる選手も見られたが、エビスが地元の熊久保信重(YUKE'S チームオレンジ)や谷口信輝(HKS)らのベテランは雨の中でもスピードのある走りを見せて、久しぶりに予選を通過した。

 B、Cグループでは日比野、手塚を上回る得点は出ず、手塚が予選トップ通過を果たした。

 尚、競技中断によりスケジュールが遅れたため、この日予定されていた単走決勝は行うことができず、翌日の追走日午前中に行われることになった。

【8月23日(土)天候:雨 路面:ウエット】
■単走決勝
末永正雄(Team RE雨宮SUNOCO)が単走優勝!

 朝のチェック走行開始時はドライ路面だったが、走行の途中に雨が降りはじめ、単走決勝は雨の中スタートした。全体的にアクセル開度やスピードはドライ時よりも控えめになったが、その中でもまずは時田雅義(GOODYEAR Racing with ZERO CROWN)が大きい角度で最終コーナーを飛び出し、走行ラインをきっちりトレースして98.75の高得点をマーク。

 その後走行した選手は、角度かスピードのどちらかが足りないといった走りが多く、高得点がなかなか出なかったが、予選7位の今村陽一(OTG Motor Sports)が、勢いのある飛び出しからアクセル開度の高い走りを見せて、ラインもきっちりトレースして 99.05をとり、トップに立った。予選で高得点だった日比野は直線でわずかに振られてリズムを崩し、手塚も2コーナーでコースラインをはらんでしまい点が伸びない。

 そんな中、雨が上がった直後に走行した末永正雄(Team RE 雨宮 SUNOCO)は、高いスピードで最終コーナーを飛び出し、きれいなラインにのせて100.87を獲得しトップに躍り出た。

 この後に走った高山健司(TEAM MORI with GOODYEAR)、横井昌志(D-MAX)はともに最終コーナーを強烈なスピードで飛び出し、1コーナーまで高い車速を維持して飛び込む見事な進入を見せたが、審査席前でスピンしてしまう。さらに最後に走行した高橋邦明(GOODYEAR Racing with kunny'z)もアウトラインでリヤタイヤを縁石にのせてしまい、2コーナーにかけてマシンが流されて96点台に留まることになった。これにより末永(正)が初の単走優勝を飾った。

末永(正)選手コメント
d1_r04-05-1.jpg  今季このマシンを作っていただいて、最初から結果は出ていたのですが、弱点もあって、その弱点を直すために、今回のエビス大会前に監督にテストをさせてもらいました。クルマも仕様変更をして、このエビスでテストをしたのですが、その時今日と同じような雨の中で走行したのですが、思いっきりぶつかってしまってチームに迷惑をかけてしまったので、今日はまた雨で、嫌な気持ちでしたが、でも雨の中テストをさせてもらったので自信を持っていこうと思って走行した結果、1番が獲れて今までにない単走優勝で、本当に嬉しいです。
【8月23日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ】
■追走予選

 単走決勝の結果、シリーズランキング首位の高橋邦明(GOODYEAR Racing with kunny'z)は8位に入り、追走予選免除となった。

 同ランキング2位の横井昌志(D-MAX)は日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)と対戦し、後追い時には最終コーナーの出口で角度が浅くなり、その後距離は詰めるもアドバンテージがとれず、先行時には日比野にアドバンテージをとられてしまい敗退となった。

 また、ランキング3位の高山健司(TEAM MORI with GOODYEAR)は松川和也(Team UP GARAGE with DRoo-P)と対戦。後追い時に最終コーナーを飛び出たあと、ストレートでマシンがふらつき、その後松川のマシンと距離を詰めるが、4コーナーの先でまた大きく引き離されてアドバンテージをとられてしまう。2本目の先行時にはアドバンテージをとれず、やはり追走予選敗退となった。

 これによりシリーズランキング争いでは高橋が大きく追い上げられることはない状況となった。

■追走決勝トーナメント(天候:晴れ 路面:ドライ)
松井有紀夫(EXEDY R Magic D1 Racing)が優勝

 ベスト16では、ランキング首位の高橋邦明(GOODYEAR Racing with kunny'z)が匂坂晋治(チームオレンジ)に勝利。谷口信輝(HKS)と末永直登(YUKE'S チームオレンジ)の対戦は五分の判定だったが、先行時の得点で谷口が勝利。川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)と日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)の対戦では、後追い時にストレートで川畑の角度が戻り日比野が勝った。今大会好調なドライバー同士対戦、今村陽一(OTG Motor Sports)vs 手塚強(GOODYEAR Racing with Bee★R)は、最終コーナーで引き離した手塚が今村にアドバンテージをとらせず勝った。

 ベスト8では高橋にミスが出て末永(正)が勝利。最終コーナーの飛び出しで谷口を引き離した日比野も準決勝進出を決めた。手塚 vs 松井有紀夫(EXEDY R Magic D1 Racing)はお互いに勢いのある飛び出しから互角の展開で再戦に突入したが、手塚が後追い時にストレートで距離をあけられてアドバンテージがとれず、松井が勝った。熊久保信重(YUKE'S チームオレンジ)vs 織戸学(MAX ORIDO RACING)は、角度を合わせた見事なドリフトをお互いに見せ、再々戦までもつれた。最後まで判定では決着がつかなかったが、先行時の得点で織戸が勝ちとなった。その他に日比野、松井、織戸がベスト4に進出した。

 準決勝ではまず末永(正)と日比野が対戦。1本目は後追いの日比野が1コーナーで末永(正)のインを差し、アドバンテージをとる。2本目は末永(正)も1コーナーで日比野のインに入ったが、その先でマシンがアウトにはらんでしまい、アドバンテージがとれず、日比野が勝った。

 松井 vs 織戸は、1本目に後追いの織戸が 1コーナーと2、3コーナーで松井のインを差し、アドバンテージをとったが、2本目には先行で織戸がオーバーランしてしまい、松井が勝った。

 尚、3位決定戦は、速さと角度で末永(正)が織戸に勝った。

 決勝は日比野 vs 松井。1本目は両者ともいい走りだったが、後追いの松井が距離を詰めアドバンテージをとる。2本目。ノーミスの松井に対して日比野はストレートでドリフトが戻ってしまう。これにより松井の勝ちが決まった。

松井選手コメント
d1_r04-05-2.jpg  今回、正直、クルマの足回り、ギヤなど悩んでしまい、前日の練習からいろいろと変更をし、メカニックには沢山仕事をしていただいて、やっと安心できるようになったか、という感じで挑みました。でも単走は路面に対応できなかった部分で、大ミスをしてしまったので、追走は「このかっこ悪いままじゃ終われない」という思いで走りました。決勝での日比野選手は、練習の時から速いのがわかっていたので、最終コーナーでおいていかれるのだけは避けようと思って、日比野選手の時だけは、最終コーナー手前の自分の走行ラインを変えて、どうにかついていくことができ、結果に繋がってよかったです。

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~ D1グランプリシリーズ第5戦 ~
【8 月 23 日(土)天候:晴れ 路面:ドライ】
■単走予選
予選トップはアンドリュー グレイ(Power Vehicles)

 第5戦の単走予選は、第4戦の大会後に行われた。第4戦の単走予選が途中からウエット、単走決勝は完全ウエットだったため、この週末で初めて、終始ドライ路面で行われた単走競技になった。

 最終コーナーの飛び出し速度は格段に上がり、大きくアクセルを踏み込んでストレートを抜け、1コーナーへ飛び込む走りが要求された。

 第4戦の結果、シード枠から脱落し予選からの出走となった高山健司(TEAM MORI with GOODYEAR)、末永直登(YUKE'Sチームオレンジ)、内海彰乃(RC926 with TOYO TIRES)、唄和也(GOODYEAR Racing with ORIGIN Labo.)の4人はいずれもまずまずの走りを披露して予選を通過した。

 また、前日はニューマシンが車両レギュレーションに合わず出走できなかった斎藤太吾(SUNOCO・PHAT FIVE RACING)も、荒削りながらスピードがありキレのあるいい走りで予選を通過。調子を取り戻してきた熊久保信重(YUKE'Sチームオレンジ)も予選通過を決めた。

 最初のグループでは、前日ウエットコンディションの中、ギリギリで予選を通過した片岡龍也(Team UP GARAGE with BANDOH)が、この日は見事なコントロールと綺麗なライントレースを見せて、98点台後半をマーク。2番目のグループではこの片岡の点を上回る選手は現れなかったが、最後のグループで、エビスサーキット内に店を構える二本松在住のスコットランド人、アンドリュー.グレイ(Power Vehicles)が強烈な角度をつけた飛び出しから、迫力満点の走りで99.18をマークし、トップに立った。

 しかし、グレイは2本目に1コーナーの奥でドリフトが戻って前部からクラッシュし、マシンを大破させてしまうアクシデントに見舞われた。

【8 月 24 日(日)天候:晴れ 路面:ドライ】
■単走決勝
横井昌志(D-MAX)が単走優勝!

 単走決勝では、前日の単走予選をギリギリで通過した寺町邦彦(GOODYEAR Racing with ORIGIN Labo.)が、スピード、ライン、リズムのいい走りをみせ97.71という高得点を獲得。しかしその後、箕輪慎治(Team BOSS with POTENZA)が角度の大きい飛び出しからラインをきっちりトレースし、98.18でトップに立つ。

 川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)はストレートでテールをピットウォールにこすりながらスピン。今村陽一(OTG Motor Sports)もいい飛び出しをしたが、1コーナーの奥でハーフスピンをして高得点がとれない。斎藤太吾(SUNOCO・PHAT FIVE RACING)は新たに作った超軽量&ハイパワーなマークIIをデビューさせた。ストレートで振られるも、勢いのある飛び出しや大きな角度をつけた旋回で高得点を獲得した。そして、横井昌志(D-MAX)は、前日スピンこそしたものの最終コーナーから1コーナーまでは素晴らしい走りをし、飛び出しからほぼ完璧なマシンコントロールで車速の高いドリフトを見せ、99.46を獲得。トップに立った。日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)は飛び出しの角度は大きかったが、その分1コーナーまでに車速が落ちてしまい、松井有紀夫(EXEDY R Magic D1 Racing)はスピードが足りずに、得点が伸びなかった。末永正雄(Team RE雨宮 SUNOCO)はスピードのある走りで高得点をとったものの98点台には届かなかった。最後に走行した高橋邦明(GOODYEAR Racing with kunny'z)は迫力のある飛び出しから高いスピードを維持して見事なコントロールのドリフトを見せたが、98.75にとどまった。これにより横井は初の単走優勝を果たした。

横井選手コメント
d1_r04-05-4.jpg  単走は昨日から狙っていました。昨日は路面がウエットで、いいかんじで走ったのにスピンしてしまい、とても悔しかったので、今日はこの単走優勝を獲りたくて。単走がいいところにいければ、追走もいいところにいくというイメージがありますので、本当に単走優勝ができてよかったです。チームのみんなにも「単走だけは獲れよ」と言われて、協力してもらってきたので感謝したいと思います。みなさん、ありがとうございました。
■追走予選

 まずA.グレイ(Power Vehicles)vs 唄和也(GOODYEAR Racing with ORIGIN Labo.)の対戦では、グレイは前日の単走予選でトップ通過をするもクラッシュ後マシン修復ができずにリタイヤとなり、唄が不戦勝となった。また前日第4戦でも対戦した手塚強(GOODYEAR Racing with Bee★R)vs 今村陽一(OTG Motor Sports)がここで再び対戦。手塚は後追い時、4コーナーでドリフトが戻ってしまい今村が前日のリベンジを果たした。

 さらに前日の決勝と同カードになる日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)vs 松井有紀夫(EXEDY R Magic D1 Racing)の対戦が早くも追走予選で実現した。1本目は後追いの松井が近い距離から飛び出してきたが、2?3コーナーで少し離されその先で角度が浅くなったこともありアドバンテージがとれない。2本目は先行の松井がストレートで振られ、また後追いの日比野はストレートから終始、接近ドリフトを維持して前日の雪辱を果たした。

 また2012年と2013年のチャンピオン対決である熊久保信重(YUKE'Sチームオレンジ)vs 川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)は、川畑が見事な接近ドリフトを見せたあと、熊久保にも失速があり、川畑が勝った。

■追走決勝トーナメント(天候:雨 路面:ウエット)
横井昌志(D-MAX)が追走も優勝

 ベスト16、最初の走行後に雷光が見られたため競技は一時中断となった。豪雨のあと約2時間後に最初の走行からやり直しとなった。

 ベスト16の織戸学(MAX ORIDO RACING)vs 末永正雄(Team RE 雨宮 SUNOCO)の対戦では、織戸の後追い時にマシンの戻りがあり、末永(正)が勝った。また末永直登(YUKE'Sチームオレンジ)vs 斎藤太吾(SUNOCO・PHAT FIVE RACING)の対戦では、末永(直)がウォームアップ走行でエンジンブローをしたため、斎藤が勝った。日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)vs 村山悌啓(激☆村山)の対戦では、日比野が接近ドリフトを見せ村山に勝った。川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)vs 箕輪慎治(Team BOSS with POTENZA)は、おたがいに1ランクずつアドバンテージをとり、先行時のポイントで箕輪が勝った。片岡龍也(Team UP GARAGE with BANDOH)vs 田中省己(SEIMI STYLE DRIFT with TOYO TIRES)の対戦では、おたがいにアドバンテージをとり、先行時のポイントで田中(省)が勝った。

 ベスト8では、横井昌志(D-MAX)vs末永(正)の対戦で、走行ラインをはらんでしまった横井を後追いの末永(正)が待ったが、末永(正)にミスが出て、結果的に横井が勝利した。高橋邦明(GOODYEAR Racing with Kunny'z)vs 日比野の対戦では、先行時に日比野がスピンをして高橋が勝った。ベスト8の結果、このラウンドで高橋が優勝すれば高橋のシリーズチャンピオンが決まる状況となった。

 準決勝で横井は今村陽一(OTG Motor Sports)と対戦。今村が後追い時にコースアウトし、横井が勝った。そして高橋vs田中(省)の対戦は、高橋が後追い時に渾身の攻めを見せて圧倒し、決勝進出を決めた。尚、3位決定戦の田中(省)vs今村の対戦では、互いに2ランクのアドバンテージをとる強烈な攻めを見せて再戦にもつれたが、再戦で今村が後追い時に田中(省)に寄せきれず、田中(省)が勝った。

 決勝は第3戦オートポリス決勝とおなじカードとなる横井 vs 高橋の対戦。1本目は、横井は高い車速の見事な走りをして、高橋がインに入れずイーブン。2本目は、横井が1コーナーの奥で寄せて、2コーナーから3コーナーにかけて完全にインに入り、横井が勝利し、初優勝を飾った。

 これによりエビスで高橋がシリーズチャンピオンとはならなかったが、ランキング2位の末永(正)とのポイント差を33ポイントと大きく広げタイトル獲得に向けて大きく前進した。

横井選手コメント
d1_r04-05-5.jpg  優勝が決まった時は、号泣してしまいました。憧れのこの場で、憧れの先輩方と一緒に走らせてもらって、それだけでも満足でしたが、勝つためにチームスタッフがとても協力してくれて、乗りやすいクルマを作ってくださりここまで来ることができました。本当にチームに感謝しています。ここでみんなと一緒に走り、優勝することができて本当によかったです。ありがとうございます。

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D1コーポレーション Press Information of EBISU DRIFT

SUPER GT

SGT:第5戦富士 GAINER Rn-SPORTS SLS、一時は3位を走行するも厳しいコンディションの中14位完走 (GAINER)

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  • #10 GAINER Rn-SPORTS SLS
  • Masayuki UEDA / Hideki YAMAUCHI
  • 予選:12位 決勝:14位
  • 入場者数/予選日18,500人・決勝日26,500人
8月9日(土曜日)
  • 公式練習 9:00~10:50 曇/ドライ/気温:25度/路面温度:29度
  • ノックアウト予選1回目 14:00~14:15 曇/ドライ/気温:25度/路面温度:31度
  • ノックアウト予選2回目 14:40~14:52 曇/ドライ/気温:25度/路面温度:28度

 台風11号がゆっくりと北上し、富士スピードウェイにもかなりの影響が出ると思われた予選日。意外にも雨は降らず、厚い雲が被われる中スタートした。

 まず山内英輝からマシンセットに入る。高速域でのアンダーステア傾向のようだ。リアウイングを調整して再びコースへ。2種類のタイヤを試し、セットを確認していく。タイムも悪くなく、1分39秒662とこの時点での3番手。

gt_r05_gainer_10-2.jpg  ある程度セットを進めてから10時前に植田正幸と交代。植田はセクター3のアンダーステアが気になるようだ。GT300専有走行時間になる前に、ミッションが入らなくなったと植田から無線が入る。500クラスの走行が全て終わってからの回収となったため、この時点で走行は終了した。結局ドライブシャフトの破損によるものとわかり、予選までには無事に直りそうだ。

gt_r05_gainer_10-3.jpg  予選は開始前に少し雨粒が落ちてきた。雨が降る前にアタックを行うため、コースオープンと共にピットを離れる。Q1を担当するのは山内。心配された雨は本降りになることはなく、ドライのままで走行は出来そうだ。計測3周目に2番手にポジションを上げる。計測5周目に1分38秒862のタイムでベストを更新。しかし最後の最後でタイムを更新され、Q1は4番手のポジションでQ2に進むことになった。

 Q2は植田。計測3周目までは、シングルポジションをキープし、上位からのポジションを獲得できるかと思われたが、思った以上に他車がタイムを上げていき、植田自身もベストタイムを更新するが、明日の決勝は12番手からのスタートが確定した。

植田正幸ドライバーコメント
gt_r05_gainer_10-5.jpg  今日は練習走行でドライブシャフトが折れるトラブルに見舞われてしまい、思うように走れませんでした。山内がQ1で凄く良い走りをして尚かつ、良いタイムでQ1を突破してくれたので、もっと僕自身前にいきたかったのですが、上手くタイミングが合わせられませんでした。決勝は頑張ります。
山内英輝ドライバーコメント
gt_r05_gainer_10-4.jpg  練習走行から車のフィーリングは凄く良くて、タイヤも2パターンあったのですが、両方のタイヤとも、フィーリングもパフォーマンスも凄く良かったです。予選もFIA-GT3勢の中でトップを獲りたかったのですが、2号車に前にいかれてしまったのは残念でした。明日は雨の中でのスタートになると思いますが、良いポジションで植田さんにバトンを渡せるように頑張ります。
8月10日(日曜日)
  • フリー走行 9:00~9:30 雨/ウエット/気温:22度/路面温度:22度
  • 決勝 15:00~ 雨/ウェット/気温:24度/路面温度:26度

 前回の菅生戦から雨のレースウィークの為か、真夏の3連戦が思わぬ低気温と低路面温度のスタートとなっている。日曜日のフリー走行は台風11号の影響で、雨と風の走行開始となる。初めに山内がコースへ。走行開始後雨が酷くなり、赤旗中断となる。午後のレースを占うような雨となった。

 雨が小康状態となり7分ほどの中断のあと、走行は再開した。11号車に続いて山内がタイムを出し、雨に強いダンロップタイヤの証明をするように2台が表示画面の上位に位置する。その後植田と交代しこのセッションは5番手で走行を終えた。

gt_r05_gainer_10-6.jpg  今回の決勝レースは、普段より1時間スタートが遅い。そして、台風の影響でウォーアップの時間が8分から20分に延ばされた。この時にはまずスタートを担当する山内から。そして植田にもコース上の川の状況などの確認のために交代し、ウォーアップは終了した。

 決勝レースは、2周のセーフティーカー(SC)先導でスタートした。1周目こそ、そのままのポジションで戻ってきたが、2周目には既に9番手までポジションをあげ、3周目には8番手、4周目には7番手と確実にポジションアップ。

 6周目に4号車Z4をパスし、前をいく7号車Z4を射程圏内に納める。しかし、この頃から急激に雨が激しくなり、スタートして8周目にSCが入り、その後14周目に赤旗中断となり、ストレートに全車整列。

 30分ほどの中断の後、SC先導でレース再開。再び山内の激走が始まる。再開した1コーナーで7号車を抜きに掛かるが、オーバーランしてしまい、4号車にパスされてしまう。しかし、山内は落ち着いて次周には抜き返し、5番手に。続けて31号車PRIUSも交わし着実にポジションを上げていく。

 その真後ろからハイスピードで追いかけてきたマシンが31号車をパスして後方に迫ってきた。11号車のビヨンだ。ヘアピン直前、55号車CRZに詰まったタイミングでビヨンがインを突き前へ出るが、無理をせず11号車先行の2台で前を追う。山内も負けじとビヨンの後ろに食らいつく。2台が繋がって走っている様は、まるでワークスのようだ。

 11号車が3号車GTRを抜くと、次周山内もダンロップコーナーで3号車をパス。トップを走行していたミシュランタイヤを履く61号車は圧倒的なタイムでの周回を刻んでいたので、これ以上のポジションアップは望めず3番手を快調に走行する山内。

 この頃から徐々に雨が止み初め、ウエットタイヤではだんだんと路面状況と合わなくなり、ルーティーンのピット作業と合わせてタイヤを早めに交換してくるマシンも現れる。10号車はインターミディエイトを履く他車のタイムの上がり方を見て、予定より少し早めではあったが、35周目にルーティーンのピット作業を行い、植田をコースへ送り出す。

 ピット作業を終了している車の中ではこの時点で3番手を走行。1周目、2周目と植田のタイムは良く、快調に思えた。しかし、13コーナーでまさかのスピン。コースオフしてしまい、一気にポジションを下げてしまう。

 全車ピット作業を終了した48周目の時点で14番手。前をいく2号車McLarenをパスするチャンスをうかがっていたが、なかなか差を詰める事が出来ず、55周目に急に雨が強く降り始め、再びSCが導入される。そのままSCランが続き、結局再開することなく62周目もSC先導でのチェッカーとなった。

 2戦連続の雨で、10号車にとっても恵の雨に見えたが、後半で足をすくわれてしまった。次戦鈴鹿は上位陣がヘビー級になるので、このチャンスを必ずものにして、大量ポイントを獲得したいと思う。

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植田正幸ドライバーコメント
 今回は車もタイヤも山内もみんな完璧で、完璧じゃなかったのは僕だけでした。みんなの努力を結果で残せなかったので申し訳なかったです。今のGTは細かいミスとか、大きいミスを無くさないとポイントが取れないので、次戦までに特訓をして無くせるようにしておきます。
山内英輝ドライバーコメント
 今回はダンロップさんが用意してくれたレインタイヤが調子良くて、周りを抜いて3位まで上がっていったのですが、交代後植田さんのラップタイムも良かったのですが、ミスしてしまって今回もポイントが取れなかった事がちょっと悔しいですね。植田さんも速さはあっただけに、ミス無く走れれば次は期待できるかなとは思います。11号車が2位表彰台に上がったことは、素直におめでとうと言いたいし、僕たちももうちょっと頑張らないと駄目だなとは思いました。僕自身もドライビングをもっと磨いて、もっともっと速さを追求出来るように頑張っていきたいと思います。
田中哲也監督コメント
 10号車に関しても非常にもったいない結果に終わりましたが、速さという点では十分にアピール出来たと思います。次回はその速さを結果に結びつけられるように頑張っていきたいと思います。今回も応援ありがとうございました。

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GAINER

SUPER GT

SGT:第5戦富士フォトギャラリー

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第5戦鈴鹿決勝 河野駿佑がポールトゥウイン、年間王者に王手

 スーパーFJ鈴鹿シリーズ第5戦「鈴鹿クラブマンレース第5戦」は17日、鈴鹿サーキット東コース(1周・2.243km)で決勝を行い、河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が22周・20分0秒937で優勝を飾った。

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 雨が上がったもののF4ではレインコンディションだった路面も、スーパーFJが始まる頃にはほぼ乾き、全車ドライタイヤを履いて午後3時15分、13台が参加してフォーメーションラップが始まった。

 上位陣は無難にスタートを決め1~5位が予選順位どおりで1コーナーに向かった。トップは河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)、2位に橋本陸(スキルスピード/制動屋)が付け、3位の佐藤駿介(Team Naoki☆LEPRIX☆10V)がアウトから橋本の隙を伺うが抜けず、4位・平優弥(Team Naoki☆Leprix 10V)、5位・吉田宣弘(DAYTONA☆KKSⅡ☆ED☆ミスト)と続く。

 2位の橋本は序盤、その時点でのファステストラップを更新しながらトップ河野の背後からプレッシャーを掛けるが、河野はミスをせず、その差は8周目あたりから徐々に開くこととなる。

 河野は14周目にはこのレースのファステストラップとなる54秒306をたたき出すなど、盤石の走りで22周を走り切り、初のポールトゥウインで今シーズン3勝目を飾った。

 3位でレースを始めた佐藤も序盤、橋本に1秒前後差で走行していたが、中盤からはついて行けなくなり、4位の吉田がさらに遅れていたため単独走行での3位フィニッシュとなった。4位には吉田が入った。

 スタートで予選順位から一つ落とし7位を走行していた道野高志(丸和書店&中部水産10Vスキルスピード)は、前を走る平が3周目にコースアウト、脇村佑貴(ライトウェイ☆レプリ10V)が16周目にスピンと相次いで後退したため繰り上がり、5位でフィニッシュした。6位には平が入った。

 優勝した河野は選手権ポイントを69と伸ばし、2位に入った橋本との差を15ポイントと広げた。次戦ポイントを獲得し、橋本の前でゴールすれば今シーズンのチャンピオンが確定する。

 第6戦は10月19日、鈴鹿サーキット西コースで開催されるが、その2週間前、10月5日にF1の前座レースとして特別戦が開催される。

優勝 河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)
sfj_r05_r-kohno  「ポールポジション側は路面が乾いてスタート決めることができました。序盤は橋本選手をミラーで見ながら走っていました。今回はミスなく決勝レースを走ることができましたが、練習走行の時は最悪の状態だったので、勝てて良かったです。次戦チャンピオンを取れる可能性があるので、勝ってチャンピオンを決めたいです。その前にあるF1の前座レースでも勝ちたいです」
決勝2位 橋本陸(スキルスピード/制動屋)
sfj_r05_r-hashimoto  「今回は完全に河野選手に完敗でした。予選終わってからセッティングを変えて挑みましたが、何をしても河野選手に追いつきませんでした。チャンピオン争いはもう後がないですが、頑張って次は勝ちたいと思います」
決勝3位 佐藤駿介(Team Naoki☆LEPRIX☆10V)
sfj_r05_r-sato  「雨のレースを期待していたのですが、段々とコースが乾いてきてしまい自分のレースが出来ませんでした。今年は3位ゴールのレースが多いので悔しいです。今までレーススタートが良くなかったですが、今回は自分でもいいスタートを切ることができたのが自分の中で唯一救いでした」
Text: Yoshinori OHNISHI
Nobumitsu OHTAKE
Photo: Motorsports Forum
Yoshionri OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第5戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2014/08/17) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2014 スーパーFJ鈴鹿シリーズ Round 5 鈴鹿サーキット(東コース) 2.243km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireLapTotal_Time
Behind
13河野 駿佑グッドスマイルレーシング 10V
TOKYO R&D RD10V
YH2220'00.937
266橋本 陸スキルスピード/制動屋
TOKYO R&D RD10V
YH221.687
370佐藤 駿介Team Naoki☆LEPRIX☆10V
TOKYO R&D RD10V
YH226.640
457吉田 宣弘DAYTONA☆KKSⅡ☆ED☆ミスト
MYST KK-S2
YH2212.757
517道野 高志丸和書店&中部水産10Vスキルスピード
TOKYO R&D RD10V
YH2214.621
671平 優弥Team Naoki☆Leprix 10V
TOKYO R&D RD10V
YH2216.807
758大川 純平関西オート Rn-sports KKS2
MYST KK-S2
YH2218.059
855板倉 慎哉AMORE☆JFA☆RBA☆RD10VF
TOKYO R&D RD10V
YH2221.878
931上村 優太IDEAL F 07J
WEST 07J
YH2224.368
1072脇村 佑貴ライトウェイ☆レプリ10V
TOKYO R&D RD10V
YH2226.016
1134鈴木 海南斗ART GP JAPAN
TOKYO R&D RD10V
YH2232.804
1225濱野 隆一ロコリス★スキルスピード10V
TOKYO R&D RD10V
YH2234.089
1339中根 邦憲カーペット・ラグ通販 なかね家具
MYST KK-S2
YH2245.117
  • Fastest Lap: CarNo.3 河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V) 54.306 (14/22) 148.69km/h

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第5戦鈴鹿公式予選 河野駿佑がポールポジション

 スーパーFJ鈴鹿シリーズ第5戦「鈴鹿クラブマンレース第5戦」は17日、鈴鹿サーキット東コースで公式予選を行い、河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が50秒522でポールポジションを獲得した。

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 公式予選は午前10時25分から15分間。まずは自身4周目に橋本陸(スキルスピード/制動屋)が54秒773でトップに立つ。しかしこれを逆転したのが河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)。自身4周目に54秒522でトップに立つと、以後誰もこのタイムを更新できず、河野が今シーズン2度目のポールポジションの座に着いた。

 予選2位は橋本。予選3位は佐藤駿介(Team Naoki☆LEPRIX☆10V)、平優弥(Team Naoki☆Leprix 10V)の争いとなったが、最終的に予選終了4分前に54秒805を出した佐藤が平を逆転。3位で予選を終えた。

 決勝レースは本日午後3時15分より22周で争われる。午後からは雨が降り出しており、雨中での決勝になるかも知れない。

ポールポジション 河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)
 「昨日と一昨日の練習走行よりコンマ2秒程タイムが悪く、タイム自体に納得はしていませんがポールポジションを取れたのは良かったです。まだ一度もポールポジションからの優勝はしたことがないので決勝レースは勝ちたいです」
Text: Yoshinori OHNISHI
Nobumitsu OHTAKE
Photo: Motorsports Forum

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第5戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2014/08/17) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2014 スーパーFJ鈴鹿シリーズ Round 5 鈴鹿サーキット(東コース) 2.243km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireTimeBehindGapkm/hLap
13河野 駿佑グッドスマイルレーシング 10V
TOKYO R&D RD10V
YH0'54.522--148.1024/16
266橋本 陸スキルスピード/制動屋
TOKYO R&D RD10V
YH0'54.723 0.201 0.201147.5586/17
370佐藤 駿介Team Naoki☆LEPRIX☆10V
TOKYO R&D RD10V
YH0'54.805 0.283 0.082147.33710/14
471平 優弥Team Naoki☆Leprix 10V
TOKYO R&D RD10V
YH0'54.857 0.335 0.052147.19710/15
557吉田 宣弘DAYTONA☆KKSⅡ☆ED☆ミスト
MYST KK-S2
YH0'54.912 0.390 0.055147.0507/16
617道野 高志丸和書店&中部水産10Vスキルスピード
TOKYO R&D RD10V
YH0'55.060 0.538 0.148146.65513/17
758大川 純平関西オート Rn-sports KKS2
MYST KK-S2
YH0'55.067 0.545 0.007146.6367/15
872脇村 佑貴ライトウェイ☆レプリ10V
TOKYO R&D RD10V
YH0'55.089 0.567 0.022146.5776/15
955板倉 慎哉AMORE☆JFA☆RBA☆RD10VF
TOKYO R&D RD10V
YH0'55.260 0.738 0.171146.1244/13
1031上村 優太IDEAL F 07J
WEST 07J
YH0'55.326 0.804 0.066145.94911/13
1134鈴木 海南斗ART GP JAPAN
TOKYO R&D RD10V
YH0'55.340 0.818 0.014145.9139/17
1225濱野 隆一ロコリス★スキルスピード10V
TOKYO R&D RD10V
YH0'56.072 1.550 0.732144.0086/16
1339中根 邦憲カーペット・ラグ通販 なかね家具
MYST KK-S2
YH0'56.108 1.586 0.036143.9158/16

SUPER GT

SGT:第5戦富士 中嶋一貴/ジェームス・ロシター組LEXUS RC Fが追い上げ5位 (TOYOTA)

 8月9日(土)、10日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイでSUPER GT 第5戦「FUJI GT 300km RACE」が開催された。台風接近に伴い、めまぐるしく変わる天候の中で2度にわたってセーフティーカーが導入。ハンデに苦しんだLEXUS RC F勢は終盤スリックタイヤを導入するなどのギャンブルに出たが天候は味方せず、中嶋一貴/ジェームス・ロシター組のPETRONAS TOM'S RC F 36号車が最上位の5位という結果に終わった。

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5位でフィニッシュしたPETRONAS TOM'S RC F 36号車

 SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」が8月9日(土)、10日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 ゴールデンウィーク開催の第2戦に続き、今季2度目の富士でのSUPER GT戦。例年では9月の第6戦として行われてきたが、今年は鈴鹿と入れ替わる形で夏休みまっただ中の開催となった。第2戦は500kmレースとして行われたが、今大会は300kmレース。

 全8戦で行われる今季のSUPER GTも後半戦に入った。前半の4戦を終え、シリーズランキングでは伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組のKeePer TOM'S RC F 37号車が首位、前戦SUGOで見事勝利を挙げたディフェンディングチャンピオンの立川祐路/平手晃平組ZENT CERUMO RC F 1号車が3位、大嶋和也/国本雄資の若手コンビ ENEOS SUSTINA RC F 6号車が僅差の4位につけている。

 ランキング上位の3台は、ウェイトハンデが50kgを超え、燃料リストリクター制限が適用されるため、長いストレートでのスピードが重要な富士での影響、加えて、首位の37号車はほぼ最高値となる48kgのウェイトを搭載することとなり、厳しい戦いが予想された。

 GT300クラスのOGT Panasonic PRIUS 31号車は、今季4戦中3回リタイアと苦しい戦いを強いられているが、唯一の完走及び入賞が第2戦の富士。ホームである富士では、昨年春の大会で優勝、夏の大会でも2位と得意にしており、好成績が期待された。

◆予選◆

 台風接近による天候の悪化が心配されるレースウィークとなったが、9日(土)は午後2時の予選開始の時点では所々小雨はぱらつくもののまだスリックタイヤで走れる状態。気温25度、路面温度31度とこの季節としては予想外に低いコンディションでノックアウト方式予選のQ1が開始された。

 GT500クラスは全車セッション開始から7分ほど待機。残り8分ほどでコースインしたが、直前のGT300セッション時にトラブルに見舞われた車両がピットに戻れずコース上に止まってしまったため赤旗中断に。

 残り10分でセッションが再開されると、再びアタックが開始され、次々に各車タイムアップを図っていった。そんな中、重いウェイトハンデと燃料リストリクター制限を受けた、ランキング上位勢はタイムを縮めることが出来ず苦戦。1号車が12番手、6号車が13番手、 37号車が14番手と厳しい結果に。WedsSport ADVAN RC F 19号車はわずか100分の1秒及ばず惜しくもトップ8入りならず9番手。LEXUS RC Fは4台がQ1敗退となってしまった。

 一方で、午前中の公式練習でも2番手と好調なDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車はオリバー・ジャービスがドライブしトップタイムをマーク。ジェームス・ロシターのPETRONAS TOM'S RC F 36号車も6位につけ、2台がQ2へと進出した。

 Q2は今にも雨が降りそうな状況となり、各車セッション開始と共にコースイン。しかし、走り始めと共に降り始めた雨は強さを増し、コースアウトやスピンが続出。36号車の中嶋一貴は、先陣を切ってピットインし、レインタイヤへと交換した。

 翌周には39号車の石浦を含め、ほとんどの車両がタイヤを交換。先に交換した36号車の中嶋からタイムを縮めていったが、その後路面は回復方向へ。終盤にかけてめまぐるしくタイムが塗り替えられていった。

 最後はスリックタイヤのまま走り続けた車両がトップタイムをマークするほど路面は乾いていき、早めにタイヤを交換した36号車にとっては厳しい展開に。最終的に39号車が5番手、36号車は7番手グリッドとなり、明日の決勝に臨むこととなった。

 GT300クラスでは、プリウス31号車は嵯峨が担当したQ1で11番手につけ、上位13台が残るQ2への進出を決めた。

 Q2では、ベテランの新田が残り2分ほどでその時点でのトップタイムをマーク。更にアタックを続けたが、他の車両に引っかかりタイムアップならず。終盤ライバルがこのタイムを上回ったため、惜しくもポールポジション獲得は成らなかったものの、31号車は得意とする「ホーム」富士で見事最前列2番手グリッドを獲得した。

◆決勝◆

 10日(日)は朝方四国に上陸した台風11号の影響もあり、富士スピードウェイも朝から降ったり止んだりの天候。そんな中でも、2万6千人以上のレースファンが熱いバトルを満喫すべく、サーキットへと足を運んだ。

 午後3時の決勝レーススタート時には、雨は止んでいたものの、路面はヘビーウェット、気温25度と夏らしくないコンディションで、セーフティカーの先導の下でスタートが切られた。

 2周のセーフティカーランを経て、3周目に水煙を上げて本格戦が開始された。5番手スタートの39号車がひとつポジションを落とし、これに7番手スタートの36号車が続く展開。

 レースが8周目を過ぎたあたりで降り始めた雨は、あっという間に強さを増し、土砂降り状態に。そんな中、果敢に先行車を攻めた39号車のジャービスは、競り合う2台の中に割って入り、3ワイドの中で5位へとポジションアップ。翌周には36号車のロシターもひとつポジションを上げた。

 しかし、更に雨が強くなり、レース続行は危険という判断からセーフティカーが導入。その直後にはGT300の車両が数台スピンを喫するような状態となった。

 隊列を整え、セーフティカー先導での周回を続けたが、状況はなかなか回復せず、17周終了事典でレースは一旦赤旗中断となった。

 30分ほどの中断を経て、セーフティカー先導で走行が再開され、20周目に再スタート。6位につけていた36号車は好ダッシュを見せひとつ順位を上げたが、これがスタート違反と見なされ、ドライブスルーペナルティを受けることとなってしまった。  中盤戦に入ると徐々にドライバー後退のためのピットが始まったが、上位勢はピット作業を引っ張り、40周目過ぎから各車ピットへ。

 全車がピットを終えた時点で石浦に代わった39号車は7位、ペナルティを受け後退していた36号車は、固めのレインタイヤを選択していたこともあり、タイヤ無交換という作戦に出た。これが功を奏し、中嶋一貴が39号車よりも前でコースに復帰。アウトラップでかわされたものの、39号車と共に、僅差の4位争いグループに加わった。

 残りが20周ほどになると、路面の一部には乾いた場所が出来始めた。このため、この時点で立川が14位を走行していた1号車は急遽ピットインしスリックタイヤに交換。立川はファステストラップをマークしながら追い上げを開始した。

 36号車の中嶋一貴は未交換のタイヤながら、見事な追い上げを続け、残り10周で5位に浮上。

 激しいバトルで一時は6位に上がった石浦の39号車だったが、後半装着したソフトのレインタイヤの摩耗が激しく、乾いていく路面でペースが落ち、残り10周でスリックタイヤに交換するためにピットイン。同様にソフトのレインタイヤで12位を走行していた6号車国本もスリックへと交換した。

 しかし、その直後に再び雨が降り始め、LEXUS RC F勢のスリックへの交換作戦は裏目に。雨は一気に強さを増し、残り8周で再びセーフティカーが導入されることとなった。

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ランキング首位のKeePer TOM'S RC F 37号車は9位で2ポイント獲得

 そのまま周回が重ねられたが、天候の回復はならず、30分ほどの赤旗中断を含んで、トータル3時間にも及んだレースは、最後はセーフティカー先導でチェッカーフラッグ。LEXUS RC Fは中嶋/ロシター組の36号車が最上位の5位フィニッシュ。36号車同様に、堅めのタイヤで無交換作戦を採り、14番手スタートから追い上げた伊藤/カルダレッリ組37号車は9位に入り、2ポイントを追加。ドライバーとチームのランキングでは首位を守っている。

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GT300クラス6位に入ったOGT Panasonic PRIUS 31号車

 GT300クラスでは、最前列2番手からスタートしたプリウス31号車が、1コーナーで首位に並びかけるもパスするまでには至らず。序盤は2位を守っていたが、雨が強くなり始めると後続の追撃を受け、ポジションダウン。

 ライバルよりもやや早めにドライバー交代を行った31号車は、一時20位まで順位を落としたが、その後ライバルもピット作業を行うことでポジションを戻していった。途中、スピンを喫するシーンもあったが、難コンディションでのレースを最後まで走り抜き、6位でチェッカー。今季2度目の完走、ポイント獲得を果たした。

PETRONAS TOM'S RC F 36号車 ドライバー 中嶋一貴:
 「ウェットの中、ペースも悪くなかったし、タイヤ選択も正解だったと思う。ペナルティを受けたのは残念だったが、結果として次のレースで燃料リストリクターを着けずに済むため、大きなポイントを狙えればとポジティブに捉えている。ホームの富士で勝てなかったことで、ドライバー、チーム、LEXUS Racing全体で頑張らなくてはならないと強く感じた」
PETRONAS TOM'S RC F 36号車 ドライバー ジェームス・ロシター:
 「クルマの仕上がりもとても良く、常に速かったが、期待に応えることが出来なかった。再スタートでミスし、チャンスを逃してしまった。その分、(中嶋)一貴が挽回してくれた。良い戦いが出来ていただけに、申し訳なく思っている。次の鈴鹿では、絶対表彰台に上がりたい」
トヨタモータースポーツニュース

SUPER GT

SGT:第5戦富士 優勝会見(GT500&300クラス)

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GT500クラス #18山本尚貴(ウィダーモデューロNSX CONCEPT-GT)
 「クルマが上手く仕上がっていたので良い結果が得られると期待していました。予選は少し歯車がかみ合わずに6位でしたが、ホンダもミシュランも最高のモノを用意してくれましたので、走りに集中することができました。特にホンダがレギュレーション変更に関して注いでくれた労力には感謝しています。パートナーのチェッカーを待つという経験はこれまでなかったので、信頼はしていましたが少しドキドキしました」
GT500クラス #18フレデリック・マコヴィッキィ(ウィダーモデューロNSX CONCEPT-GT)
 「気分は最高です。ホンダ、チーム、ミシュラン、そしてナオキ(山本選手)に感謝しています。菅生では良い結果が得られませんでしたが、今回はナオキが十分なマージンを築いてくれたので、チェッカーまでスムーズに運びました。ドライブ中は再び雨が降る可能性があったので、タイヤに負担をかけないようマネージメントしながら走りました。最後はリスタートになったとしても、勝てる自信はありました」
GT300クラス #61佐々木孝太(SUBARU BRZ R&D SPORT)
 「苦手な富士で勝つことができて嬉しいです。悪コンディションのなか最後まで応援してくれたスバルファンに感謝しています。途中SCカーは出るだろうと予想しながら走っていましたが、コンディションはBRZ向きでしたので速さはきっちりアピールしようと思っていました。天候が崩れる可能性もあったので、なるべく引っ張って井口選手に引き継ごうと思っていました。交替する時点では路面は回復傾向でしたので、ハードタイヤへの交換を指示しました。これも結果的には良かったと思っています。ミシュランタイヤによるマ-ジンは正直大きかったですね」
GT300クラス #61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)
 「孝太さんから引き継いでからは路面の状態が良くなっていったので、タイヤのコントロールに気を配りました。でも今回の勝利は何と言っても予選から最高の走りをしてくれた孝太さんのおかげです。BRZは去年の鈴鹿1000kmでドライブして優勝していますが、今年はレギュラードライバーに選ばれプレッシャーを感じていました。今回の優勝で解き放たれた感じです。チームとしては前回のミスが良い糧になっていると思います。次の鈴鹿も優勝しか考えていません」
まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI

SUPER GT

SGT:第5戦富士決勝 ホンダNSX勢最初のウィナーは#18ウイダーモデューロ! GT300も#61BRZが盤石の走りで今季初優勝

2014オートバックス スーパーGT第5戦「富士GT300kmレース」の決勝レースが8月10日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。
台風11号上陸の影響による激しい雨のため、レースは赤旗中断やセーフティーカー導入などのある荒れた展開となったが、予選6番手からスタートした#18ウイダーモデューロNSX CONCEPT GT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)が序盤でトップに立ち、ホンダNSXに今季初の勝利をもたらした。
GT300クラスはポールポジションからスタートした#61SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)が終始安定した速さで後続を突き放し、こちらも今季初勝利をものにした。
(天候:雨 コース:ウェット 観客動員数:予選18,500人/決勝26,500人/大会総入場者数45,000人)

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決勝日を迎えた富士スピードウェイは台風11号の上陸により朝から激しい雨が降ったりやんだりを繰り返す状態。
それでもスタンドには朝から多数の観客が詰めかけ、じっと決勝スタートを待っていた。

難しいコンディションを考慮し、本来なら8分間で行われる決勝前のウォームアップランは20分に延長されたものの、決勝レースは午後3時定刻にセーフティーカーの先導でスタートした。

SCは2周を終えたところへピットイン。3周目からコース上はオールグリーンに。
ホールショットを決めたのはポールシッターの#17ケーヒンNSX(金石年弘)だったが、2番手スタートの#23モチュールGT-Rが背後にぴたりと張り付き、4周目の最終コーナーでインに割って入った。23号車のドライバーはロニー・クインタレッリだ。 しかしハンデウェイト54kgの23号車は50kg分のウェイトと引き換えに燃料リストリクターを一段階絞っていたこともあり、ホームストレートでは#17金石が悠々とトップを奪い返す。
しかし#23クインタレッリはその後も執拗にしかけていき、5周目の第13コーナーで再びインに飛び込んでトップに立った。

続いて17号車に襲いかかったのが#18ウイダーNSXだった。
スタートドライバーの山本は3周目の1コーナーで4位に浮上すると、5周目には#8ARTA NSXをも攻略し、一気に金石の背後に迫ってきた。 そして6周目の最終コーナーで山本は金石のインに飛び込み、2位に浮上する。
トップの#23モチュールGT-Rとの差は僅か1.2秒。 山本はそのままの勢いで23号車を追い上げ、7周終わりでその差を0.89秒に縮めると、8周目にはクインタレッリを抜き去ってトップに立つ。

ところがその辺りから雨が激しくなって来たため、レースが10周目に入ったところでセーフティーカーが導入され、17周を完了したところで赤旗中断となってしまった。

レースは午後4時15分にセーフティーカーの先導で再開され、20周目からオールグリーンに。
18号車はそのままトップで1コーナーに飛び込み、そのまま着実に後続との差を広げにかかる。 26周を消化した時点で2位#23モチュールGT-Rとの差は7.5秒に広がった。

山本はそのままレースをリードしつつ36周を走ってピットイン、マコヴィッキィに後を託す。 マコヴィッキィもまた安定したペースで#23松田次生との差を広げていくが、レースが終盤に差し掛かったところで再び雨脚が強まり、58周目に入ったところでまたもやセーフティーカーが導入されることになった。
その後天候は回復しなかったため、レースはSC先導のまま66周を消化。 #18ウイダーNSXがこれまで苦戦の続いたホンダ勢に最初の勝利をもたらすことになった。
2位は#23モチュールGT-R、3位には予選11番手からスタートした#32エプソンNSXがレース中盤に目覚ましい追い上げを見せて今季初の表彰台を獲得した。
ポールシッターの#17ケーヒンNSXは、レース後半塚越広大が激しい追い上げを見せたが、表彰台まであと一歩の4位でレースを終えている。

GT300クラスは#61スバルBRZが序盤から他を圧倒。
これまで予選では速さを見せながら、中々結果に結びつけられずにいた61号車だが、今回はスタートから佐々木が一度もトップを譲ることなく規定一杯の44周を走り切って井口に交代、井口も51周目にファステストラップを叩き出す熱い走りで応え、SC導入まで終始トップで走り切り、今季初勝利を挙げた。
2位に入ったのは#11ゲイナーDIXCEL SLS。路面状況の好転したレース中盤にダンロップの持ち込んだタイヤが見事にマッチし、スタートドライバーのビヨン・ビルドハイムが見事なオーバーテイクを連発して予選19番手から一気に2位までジャンプアップしてみせると、平中克幸も後続に全くつけいる隙を与えず、難しい路面状況の変化にも対応してシリーズタイトル獲得に向けて大きく前進した。
3位には#86クリスタルクロコ ランボルギーニGT3が入った。

次の舞台は鈴鹿サーキットでの伝統の1000km耐久レースだ。 8月31日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦富士決勝結果

■GT500クラス

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/10) Final Race Weather:Rainy Course:Wet
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWhLapTotal_Time
Behind
118山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
ウイダー モデューロ 童夢 レーシング
MI28662:56'20.543
223松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
NISMO
MI54662.129
332中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
NAKAJIMA RACING
DL2663.570
417塚越 広大
金石 年弘
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
KEIHIN REAL RACING
BS32665.106
5*36中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F
LEXUS TEAM PETRONAS TOM’S
BS32665.775
646本山 哲
柳田 真孝
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MOLA
MI40666.804
7100小暮 卓史
武藤 英紀
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
TEAM KUNIMITSU
BS14668.081
812安田 裕信
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
TEAM IMPUL
BS886611.510
937伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F
LEXUS TEAM KeePer TOM'S
BS986613.663
108ヴィンタントニオ・リウッツィ
松浦 孝亮
ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
AUTOBACS RACING TEAM AGURI
BS66616.878
1119脇阪 寿一
関口 雄飛
WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F
LEXUS TEAM WedsSport BANDOH
YH14651Lap
1239石浦 宏明
オリバー・ジャービス
DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F
LEXUS TEAM SARD
BS36651Lap
136大嶋 和也
国本 雄資
ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F
LEXUS TEAM LeMans ENEOS
BS68651Lap
141立川 祐路
平手 晃平
ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F
LEXUS TEAM ZENT CERUMO
BS70651Lap
1524ミハエル・クルム
佐々木 大樹
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
KONDO RACING
YH18651Lap
---- 以上規定周回数完走(46Laps)----
  • Fastest Lap: CarNo.1 立川祐路(ZENT CERUMO RC F) 1'39.125 (54/65) 165.718km/h
  • CarNo.36(ジェームス・ロシター)は、反則スタートにより、ドライビングスルーペナルティを科した。

■GT300クラス

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/10) Final Race Weather:Rainy Course:Wet
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWhLapTotal_Time
Behind
161佐々木 孝太
井口 卓人
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
MI30622:56'39.765
211平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
GAINER
DL74623.320
386細川 慎弥
山西 康司
クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
JLOC
YH28625.362
44谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル 初音ミク Z4
BMW Z4 GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH80628.457
560飯田 章
吉本 大樹
TWS LM corsa BMW Z4
BMW Z4 GT3
LM corsa
YH106212.466
631新田 守男
嵯峨 宏紀
OGT Panasonic PRIUS
TOYOTA PRIUS
apr
YH106214.514
77ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
BMW Sports Trophy Team Studie
YH526216.619
865黒澤 治樹
黒澤 翼
LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
LEON RACING
YH506217.844
933都筑 晶裕
峰尾 恭輔
PUMA KRH PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
Porsche Team KTR
YH126219.462
103星野 一樹
ルーカス・オルドネス
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NDDP RACING
YH486221.039
1122和田 久
城内 政樹
グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH6223.659
122高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・MP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
Cars Tokai Dream28
YH86225.647
1330岩崎 祐貴
影山 正美
IWASAKI apr GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
apr
YH106228.714
1410植田 正幸
山内 英輝
GAINER Rn-SPORTS SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
GAINER
DL26231.722
159白坂 卓也
アンドレ・クート
国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DR
PORSCHE 911 GT3 R
PACIFIC DIRECTION RACING
YH6235.472
1650加納 政樹
安岡 秀徒
WOKO'S Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
Arnage Racing
YH226240.963
1767横溝 直輝
密山 祥吾
STP タイサン GAIA POWER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
Team TAISAN
YH206244.561
180中山 友貴
野尻 智紀
MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
TEAM 無限
BS386248.315
195玉中 哲二
山下 潤一郎
マッハ車検 with トランスフォーマー30th
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH611Lap
2048高森 博士
田中 勝輝
Snap-on DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DIJON Racing
YH611Lap
2188織戸 学
青木 孝行
マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
JLOC
YH40611Lap
2255高木 真一
小林 崇志
ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
AUTOBACS RACING TEAM AGURI
BS50611Lap
2321リチャード・ライアン
藤井 誠暢
Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
Audi Sport Team Hitotsuyama
YH28611Lap
24360田中 篤
吉田 広樹
OKINAWA IMP・RUN UP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORT
YH602Laps
---- 以上規定周回数完走(43Laps)----
  • Fastest Lap: CarNo.55 小林崇志(ARTA CR-Z GT) 1'44.681 (51/61) 156.922km/h

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4) | SUPER GT

SGT: FIA-F4開催で若手人材育成を。GT300やF3へステップアップの可能性も

スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)でかねてから準備を進めて来たFIA-F4の日本開催。
8月10日の定例会見で2015年よりスーパーGTのサポートイベントとして開催することが明らかになったが、GTAがフォーミュラカーのレースをプロモートする狙いは何か、坂東正明代表に話を聞いた。

会見では若手育成と紹介されたが、坂東氏によると現実にここで結果を残すことでGT300クラス参戦への道が用意される。
或いはF3へのステップアップも可能になるだろうとのこと。
月末に開催される鈴鹿1000kmでFIA-F4とGT300クラスに導入予定のマザーシャシーを並べて発表するのはそうした意味合いもあるという。
使用される車両はシャシーを童夢、エンジンをトムス、ギヤボックスを戸田レーシングがそれぞれ製造するとのこと。
開催格式については、規定上は全日本選手権も可能とのことだが、当面は地方選としてやっていくという。

これを実現するため、GTAでは現在FJ1600やスーパーFJの関係者、カート関係者とも連携にも呼びかけて若手ドライバーやカーターの参加を募る予定だ。
現在フォーミュラカーで活動しているドライバーはもちろん、限定Aライセンスの発給対象となる15,6歳のカーターも視野に入れている。

将来的にはここから巣立ったドライバーがスーパーGTやスーパーフォーミュラ、そして海外で活躍する日も遠くはないだろう。

※DOME F110 JMIA FIA - FORMULA 4 PROJECTパンフレット
(日本自動車レース工業会)

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第5戦富士GTA定例会見/市街地レース実現か

gt_r05_gta-bandoh.jpg

決勝日朝、恒例のGTアソシエイション主催の定例会見が行われ、坂東正明代表が質疑応答を行った。

坂東代表 生憎の天候となったが、サーキットで一晩過ごした車両も1,600台あった。今も続々と来場いただいている。この悪天候のなか集まってくれるファンこそ本当のファンと言えると思う。この状況下ではあるが、精一杯良いレースを見せるため努力をしたい。

■GT300クラスのBOP(性能調整)見直すとのことだが、この経緯、見通しは?

 世界的にGT3レースを浸透させるため、ヨーロッパで「ブランパンGTレース」を運営しているSRO(ステファン・ラテル・オーガニゼーション)にGTAから申し入れをして話し合いを進めている。ブランパンではサーキット特性に合わせ異なるABCランクのBOPを採用しているので、こちらのサーキットデータやレギュレーションを示して、BOPに関して統一した考えの下、運営をしたいと考えている。ただ、スーパーGTはタイヤがワンメイクでないことなど特殊性があるので、双方で不具合がないような規定にはなると思う。今年中には話をまとめたいと思っている。

■国際化に向け、タイ大会以外の海外での開催予定は?

 マレーシアのジョホールに2017年の完成を目指して新たにサーキット建設(準備)が進んでいる。このプロジェクトはマレーシアとシンガポールから資本が投入されていて、このエリアのハブ(中心的な)サーキットになる予定である。ここでの開催について話を進めている。  もう一つは、フィリピン・マニラのカジノやショッピングモールのある海岸沿いで市街地レースを開催する話がある。市街地レースに関して経験のあるプロモーターが関わっていて、2016年の2~3月の開催を目指している。日本でもいずれ公道レースを開催したいと思っているので、それを見据えた上で、話し合いを進めている。

■来季カレンダーのオートポリス戦がルマン24時間レースのテストデーとバッティングしている。テストデー参加が本戦出場の条件となっているが、日程変更の可能性は?

 オートポリスサーキットと話をしているが、現在のところ日程変更はしないつもりである。逆に、ルマン主催者であるACOとはスーパーGTなどの実績により、ドライバーのテストデー参加を免除できないかという方向で交渉を進めている。この交渉にはマシンを走らせる(ドライバーを乗せる)マニュファクチャー(メーカーやチーム)も関わってくるので、多方面と調整を進めている状況である。

今回GTRの空力パーツが変更されたようだが?

 今年から共通のモノコックを採用したことにより、空力パーツもローダウンフォース、ハイダウンフォース仕様の2種類を用意して、サーキットにより使い分けるようにしている。ただ、初年度ということで、シーズン中に一度だけ変更を認めている。今シーズン中には仕様を決めて、来シーズンは固定した形とする。

■FIA-F4の開催について

 来季のスーパーGTシリーズのサポートレースとして、FIA-F4を組み込む予定である。これは若手育成が大きな目的であり、サポートレースを含めてイベントを充実させていきたい。今月末第6戦が行われる鈴鹿で、展示とデモ走行を行う予定である。あわせてGT300に導入予定の共通モノコックを使用したマシンの展示も行う。

まとめ & Photo:Shigeru KITAMICHI

SUPER GT

SGT:第5戦富士フリー走行 ヘビーウェット路面を制したのは#18ウイダーNSX。GT300は#61BRZが速さで他を圧倒

スーパーGT第5戦「富士GT300kmレース」のフリー走行が8月10日、富士スピードウェイで行われ、#18ウイダーモデューロNSX GT CONCEPT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)がトップタイムを記録。
GT300クラスはポールシッターの#61SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)がここでもトップだった。

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台風11号の接近により開催スケジュールへの影響が懸念される中、決勝日を迎えた富士スピードウェイは朝から時折激しい雨が路面を叩く悪天候に見舞われた。
それでも場内ではクルマの台数にして1600もの熱心なファンが車内やテントで夜を明かし、夜が開けてからも続々と観戦に訪れ、スタンドを埋めていく。

そうした熱心なレースファン、スーパーGTファンが見守る中、フリー走行は午前9時から予定通り開始された。
降雨量の増大により、開始直後に赤旗中断が1度あったものの、すぐに雨が小降りになったため、走行は9:09に再開され、その後は一度も中断されることなく9時30分定刻に終了した。

今週末一貫して速さを見せているNSX勢がここでも好調で、#18ウイダーNSXは山本が1’44.464でセッション中盤にトップに立つと、マコヴィッキィに交代してからも1’41.757とタイムを更に縮め、前日の公式練習に続いてこのセッションをトップで終えた。 2番手にはロニー・クインタレッリが1’42.315を記録した#23モチュールGT-Rがつけ、予選日は苦戦の続いた#46S Road MOLA GT-Rが3番手。 ポールシッターの#17ケーヒンNSXは4番手で走行を終えた。

GT300クラスはポールシッターの#61BRZがここでも好調。佐々木孝太が1’49.029と2位以下を1.6秒引き離すダントツの速さでトップに立った。 2番手には#33PUMA KRH ポルシェ、3番手に#11ゲイナーDIXCRL SLSとFIA-GT3勢が続いた。

走行中も雨は強くなったり弱くなったりを繰り返しており、依然として決勝レースへの影響が懸念される。 第5戦決勝は午後3時より66周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦富士フリー走行結果

■GT500クラス

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/10) Free Practice Weather:Rainy Course:Wet
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
118山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
MI281'41.757--161.432
223松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI541'42.315 0.558 0.558160.551
346本山 哲
柳田 真孝
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI401'42.704 0.947 0.389159.943
417塚越 広大
金石 年弘
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS321'42.910 1.153 0.206159.623
5100小暮 卓史
武藤 英紀
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS141'42.923 1.166 0.013159.603
637伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F
BS981'43.974 2.217 1.051157.989
78ヴィンタントニオ・リウッツィ
松浦 孝亮
ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS61'44.258 2.501 0.284157.559
86大嶋 和也
国本 雄資
ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F
BS681'44.330 2.573 0.072157.450
932中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL21'44.386 2.629 0.056157.366
1039石浦 宏明
オリバー・ジャービス
DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F
BS361'44.399 2.642 0.013157.346
1136中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F
BS321'44.419 2.662 0.020157.316
1212安田 裕信
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS881'44.443 2.686 0.024157.280
131立川 祐路
平手 晃平
ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F
BS701'44.476 2.719 0.033157.230
1419脇阪 寿一
関口 雄飛
WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F
YH141'45.552 3.795 1.076155.628
1524ミハエル・クルム
佐々木 大樹
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH181'46.621 4.864 1.069154.067

■GT300クラス

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/10) Free Practice Weather:Rainy Course:Wet
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
161佐々木 孝太
井口 卓人
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
MI301'49.029--150.665
233都筑 晶裕
峰尾 恭輔
PUMA KRH PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
YH121'50.638 1.609 1.609148.473
311平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL741'50.639 1.610 0.001148.472
49白坂 卓也
アンドレ・クート
国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DR
PORSCHE 911 GT3 R
YH1'50.674 1.645 0.035148.425
510植田 正幸
山内 英輝
GAINER Rn-SPORTS SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL21'50.726 1.697 0.052148.355
63星野 一樹
ルーカス・オルドネス
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH481'50.735 1.706 0.009148.343
72高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・MP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
YH81'50.918 1.889 0.183148.099
87ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH521'51.185 2.156 0.267147.743
960飯田 章
吉本 大樹
TWS LM corsa BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH101'51.196 2.167 0.011147.728
1088織戸 学
青木 孝行
マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH401'51.449 2.420 0.253147.393
114谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル 初音ミク Z4
BMW Z4 GT3
YH801'51.693 2.664 0.244147.071
1267横溝 直輝
密山 祥吾
STP タイサン GAIA POWER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH201'51.811 2.782 0.118146.916
1331新田 守男
嵯峨 宏紀
OGT Panasonic PRIUS
TOYOTA PRIUS
YH101'51.836 2.807 0.025146.883
1455高木 真一
小林 崇志
ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
BS501'52.244 3.215 0.408146.349
1586細川 慎弥
山西 康司
クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH281'52.280 3.251 0.036146.302
1621リチャード・ライアン
藤井 誠暢
Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
YH281'52.433 3.404 0.153146.103
1722和田 久
城内 政樹
グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'52.550 3.521 0.117145.951
1830岩崎 祐貴
影山 正美
IWASAKI apr GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH101'53.182 4.153 0.632145.136
19360田中 篤
吉田 広樹
OKINAWA IMP・RUN UP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'53.597 4.568 0.415144.606
205玉中 哲二
山下 潤一郎
マッハ車検 with トランスフォーマー30th
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'53.744 4.715 0.147144.419
2165黒澤 治樹
黒澤 翼
LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH501'53.825 4.796 0.081144.316
2250加納 政樹
安岡 秀徒
WOKO'S Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
YH221'54.610 5.581 0.785143.328
2348高森 博士
田中 勝輝
Snap-on DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'55.898 6.869 1.288141.735
240中山 友貴
野尻 智紀
MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
BS381'58.712 9.683 2.814138.375

SUPER GT

SGT:第5戦富士ポールポジション会見(GT500&300クラス)

gt_r05_q_ps-pps

gt_r05_q_ps-pp500 gt_r05_q_ps-pp300


GT500クラス #17塚越広大(KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
gt_r05_q_pc-tsukakoshi  「このコンディションでのポールポジションは素直に嬉しいです。午前中から少しトラブルはありましたが、クルマの感触は悪くなかったです。雨が降り出して他のクルマがレインタイヤに交換するなか正直迷いはありました。でも、監督がステイ(タイヤ交換なし)という判断をしてくれて吹っ切れました。リズムを崩さないように集中して走っていたら、最後の1周になって少しだけ路面が乾いてきたので思い切りいきました。明日はNSX(コンセプトGT)初のウィナーになりたいと思います」
GT500クラス #17金石年弘(KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
gt_r05_q_pc-kaneishi  「広大の頑張りと監督の判断のおかげです。Q1のときクルマに少し問題を抱えていて……具体的には言えませんがエンジンがちょっと(笑)……それを広大に伝えて。本当にいい仕事をしてくれました。決勝は天候が心配ですが、前戦もいい形で終わっているので、この流れのままいきたいですね。悪天候ではポールポジション有利ですので、いけると思います」
GT300クラス #61佐々木孝太(SUBARU BRZ R&D SPORT)
gt_r05_q_pc-sasaki  「難しいコンディションのなかクルマを仕上げてくれたチームに感謝ですね。Q1の結果を見る限りポールポジションがとれるとは思いませんでした。雨が降ってきたときは、またか……と思いましたが、結果的にはよかったですね。明日の天候が崩れることを考えるとポールポジションスタートは圧倒的有利と思いますが、それ以前に決勝レースが無事に開催されることを祈っています」
GT300クラス #61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)
gt_r05_q_pc-iguchi

 「朝から調子は良かったのですが、まさかポールポジションがとれるとは思っていませんでした。孝太さんのアタックが素晴らしかったのと、タイヤの内圧調整などマネージメントがうまくいった結果だと思います。前戦の菅生がドタバタで終わってしまってファンの皆さんの期待に応えられなかったので、今回は是が非でもトップでチェッカーを受けたいと思います」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦富士公式予選 ホンダ勢最初のポールシッターは#17ケーヒン! GT300は佐々木孝太が通算最多記録を更新

ホンダ勢最初のポールシッターは#17ケーヒン!
2014オートバックス スーパーGT第5戦「富士GT300kmレース」の公式予選が8月9日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#17KEHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘組)が難しい路面コンディションを制し、今季初ポールを獲得した。
GT300クラスは#61SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)がPPを獲得。佐々木はこれが通算12回目のポールポジションだ。

公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。
時折り落ちてくる雨粒が難しい路面コンディションを生み出し、両クラスともいつも以上にめまぐるしく順位の入れ替わる、激しいタイムアタック合戦が繰り広げられた。

gt_r05_q-17

gt_r05_q-23

gt_r05_q-8

gt_r05_q-61

gt_r05_q-31

gt_r05_q-0

予選Q1
GT300の走行が始まる直前に僅かに雨が落ちて来たため、競技団からはウェット宣言が出されたものの、雨はすぐに止み、路面コンディションはほぼドライのまま各20分間の走行が始まった。

ここで速さを見せたのが2台のCR-Zだ。
#55ARTA CR-Zを駆る小林崇志が開始10分で1’38.344と最初に1分38秒台に飛び込むと、終盤には#0無限CR-Zを駆るルーキーの野尻智紀が1’38.278で一時トップに。 すかさず小林も1738.176で応じ、CR-Zの1-2でQ1は終了する。
一方、予選Q2進出をかけての13位争いは#30IWASAKI GT-Rの影山正美と、#33PUMA KRHポルシェを駆る峰尾恭輔によって行われた。奇しくも影山は昨年までドライブしていたポルシェの33号車に追われることとなったが、最後まで逃げ切ってQ2進出を果たした。

続いてGT500ボードが提示され、GT500クラスの予選Q1が始まったが、各車がコースインしてアタックに入ろうとした丁度その時、100RにストップしていたGT300クラスの#22グリーンテックSLSが自走でピットに戻ろうとしてピット入り口手前で再び止まってしまったため、赤旗中断となってしまった。
車両回収はすぐに完了し、残り時間10分から予選は再開されたが、ここで最初にタイムを出して来たのが第4戦からスーパーGTに復帰したフレデリック・マコヴィッキィの乗る#18ウイダーNSX。1’30.061で一躍トップに躍り出るが、すぐに#23モチュールGT-Rの松田次生、#24D’Station GT-Rの佐々木大樹らが追従し、終了間際には#39デンソーサードRC Fのオリバー・ジャービスが1’29.986と唯一の29秒台を記録してトップで走行を終えた。
Q2を巡っては#100レイブリックNSX(武藤英紀)が終始8位の座を守り抜いてQ2進出を果たしている。

予選Q2
上位グリッドを決める予選Q2は2台にCR-Zの争いに#31プリウス、#61BRZも加わって、JAF-GT同士の接戦が展開された。 特にセッション中盤には#61BRZの佐々木と#31プリウスの新田守男が同じ1’38.414を記録する激しさ。 しかし最終的には佐々木が1’38.256までタイムを縮めて決着。 佐々木は通算最多ポールポジション獲得記録を12に伸ばした。

8分間のインターバルの後に行われたGT500クラスの走行は、序盤に降り始めた雨に各ドライバーとも苦しめられることになった。 ここでウェットタイヤへの交換を決断したのが#36ペトロナスRC Fの中嶋一貴、#18ウイダーNSXの山本尚貴、#100レイブリックNSXの小暮卓史、#39デンソーRC Fの石浦宏明ら。 反対に#23モチュールGT-Rのロニー・クインタレッリ、#17ケーヒンNSXの塚越広大らはスリックタイヤのままコースに留まった。 しかし1分51秒台の苦しい走りを強いられるスリック勢に対し、#36中嶋は1’40.572、#18山本は1’38.723を叩き出してみせる。 これにはたまらず#23クインタレッリはピットに飛び込んでウェットタイヤを装着、1’37.636を叩き出して一躍トップに躍り出る。

しかし。 チェッカー寸前に1’37.306を記録してクインタレッリを上回ったのは#17塚越だった。 塚越は金石勝智監督の指示のもと、スリックタイヤで我慢の走行を続けていたが、予選終了が近づくに連れて雨が止み、路面が次第に乾いていったため、最後の最後にタイムアップに成功し、自身通算2度目のポールポジションを獲得してみせた。 クインタレッリも懸命にアタックを続けたが、僅かに及ばなかった。 予選3番手にはヴィタントニオ・リウッツィの駆る#8ARTA NSXがつけ、#100レイブリックNSXの小暮が4番手と、これまで苦戦の続いていたNSX勢が上位グリッドに連なる結果となった。

第5戦決勝は明日午後3時より66周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦富士公式予選総合結果

■GT500 Class

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/09) Knock Out Qualify Weather:Cloudy Course:Dry
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Model
TireWhQ1Q2
117塚越 広大
金石 年弘
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS321'30.4301'37.306
223松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI541'30.0101'37.636
38ヴィンタントニオ・リウッツィ
松浦 孝亮
ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS61'30.1761'37.822
4100小暮 卓史
武藤 英紀
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS141'30.4531'37.857
539石浦 宏明
オリバー・ジャービス
DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F
BS361'29.9861'38.151
618山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
MI281'30.0611'38.723
736中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F
BS321'30.3361'39.382
824ミハエル・クルム
佐々木 大樹
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH181'30.1031'42.515
919脇阪 寿一
関口 雄飛
WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F
YH141'30.463
1012安田 裕信
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS881'30.501
1132中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL21'30.581
121立川 祐路
平手 晃平
ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F
BS701'30.673
136大嶋 和也
国本 雄資
ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F
BS681'30.804
1437伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F
BS981'31.171
1546本山 哲
柳田 真孝
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI401'31.232
■GT300 Class

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/09) Knock Out Qualify Weather:Cloudy Course:Dry
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Model
TireWhQ1Q2
161佐々木 孝太
井口 卓人
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
MI301'39.0601'38.256
231新田 守男
嵯峨 宏紀
OGT Panasonic PRIUS
TOYOTA PRIUS
YH101'39.3671'38.414
30中山 友貴
野尻 智紀
MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
BS381'38.2781'38.641
455高木 真一
小林 崇志
ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
BS501'38.1761'38.733
53星野 一樹
ルーカス・オルドネス
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH481'38.9831'38.971
630岩崎 祐貴
影山 正美
IWASAKI apr GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH101'39.4481'39.136
74谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル 初音ミク Z4
BMW Z4 GT3
YH801'39.3261'39.293
87ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH521'39.2511'39.334
986細川 慎弥
山西 康司
クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH281'39.0371'39.392
102高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・MP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
YH81'38.7481'39.538
1165黒澤 治樹
黒澤 翼
LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH501'39.3841'39.656
1210植田 正幸
山内 英輝
GAINER Rn-SPORTS SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL21'38.8621'40.088
13360田中 篤
吉田 広樹
OKINAWA IMP・RUN UP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'38.9491'40.667
1433都筑 晶裕
峰尾 恭輔
PUMA KRH PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
YH121'39.536
1560飯田 章
吉本 大樹
TWS LM corsa BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH101'39.560
1667横溝 直輝
密山 祥吾
STP タイサン GAIA POWER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH201'39.599
175玉中 哲二
山下 潤一郎
マッハ車検 with トランスフォーマー30th
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'39.809
1850加納 政樹
安岡 秀徒
WOKO'S Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
YH221'39.898
1911平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL741'39.960
209白坂 卓也
アンドレ・クート
国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DR
PORSCHE 911 GT3 R
YH1'40.210
2188織戸 学
青木 孝行
マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH401'40.376
2248高森 博士
田中 勝輝
Snap-on DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'40.925
2321リチャード・ライアン
藤井 誠暢
Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
YH281'42.066
---- 以上予選通過 ----
-*22和田 久
城内 政樹
グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH-
  • Q1:CarNo.22(和田久)は、SUPER GT Sporting Regulations第2章第23条5.により当該セッションのタイムを抹消した。

SUPER GT

SGT:第5戦富士ノックアウト予選Q2結果

■GT500 Class

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/09) Knock Out Q2 GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
117塚越 広大KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS321'37.306--168.816
223ロニー・クインタレッリMOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI541'37.636 0.330 0.330168.245
38ヴィンタントニオ・リウッツィARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS61'37.822 0.516 0.186167.925
4100小暮 卓史RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS141'37.857 0.551 0.035167.865
539石浦 宏明DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F
BS361'38.151 0.845 0.294167.363
618山本 尚貴ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
MI281'38.723 1.417 0.572166.393
736中嶋 一貴PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F
BS321'39.382 2.076 0.659165.289
824ミハエル・クルムD'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH181'42.515 5.209 3.133160.238
■GT300 Class

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/09) Knock Out Q2 GT300 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
161佐々木 孝太SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
MI301'38.256--167.184
231新田 守男OGT Panasonic PRIUS
TOYOTA PRIUS
YH101'38.414 0.158 0.158166.915
30中山 友貴MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
BS381'38.641 0.385 0.227166.531
455高木 真一ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
BS501'38.733 0.477 0.092166.376
53ルーカス・オルドネスB-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH481'38.971 0.715 0.238165.976
630岩崎 祐貴IWASAKI apr GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH101'39.136 0.880 0.165165.700
74谷口 信輝グッドスマイル 初音ミク Z4
BMW Z4 GT3
YH801'39.293 1.037 0.157165.438
87ヨルグ・ミューラーStudie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH521'39.334 1.078 0.041165.369
986山西 康司クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH281'39.392 1.136 0.058165.273
102高橋 一穂シンティアム・アップル・MP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
YH81'39.538 1.282 0.146165.030
1165黒澤 翼LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH501'39.656 1.400 0.118164.835
1210植田 正幸GAINER Rn-SPORTS SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL21'40.088 1.832 0.432164.124
13360田中 篤OKINAWA IMP・RUN UP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'40.667 2.411 0.579163.180

SUPER GT

SGT:第5戦富士ノックアウト予選Q1結果

■GT500 Class

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/09) Knock Out Q1 GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
139オリバー・ジャービスDENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F
BS361'29.986--182.548
223松田 次生MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI541'30.010 0.024 0.024182.500
318フデレリック・マコヴィッキィウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
MI281'30.061 0.075 0.051182.396
424佐々木 大樹D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH181'30.103 0.117 0.042182.311
58松浦 孝亮ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS61'30.176 0.190 0.073182.164
636ジェームス・ロシターPETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F
BS321'30.336 0.350 0.160181.841
717金石 年弘KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS321'30.430 0.444 0.094181.652
---- 以上Q1通過 ----
8100武藤 英紀RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS141'30.453 0.467 0.023181.606
919関口 雄飛WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F
YH141'30.463 0.477 0.010181.586
1012ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラカルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS881'30.501 0.515 0.038181.510
1132中嶋 大祐Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL21'30.581 0.595 0.080181.349
121平手 晃平ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F
BS701'30.673 0.687 0.092181.165
136大嶋 和也ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F
BS681'30.804 0.818 0.131180.904
1437伊藤 大輔KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F
BS981'31.171 1.185 0.367180.176
1546柳田 真孝S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI401'31.232 1.246 0.061180.055
■GT300 Class

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/09) Knock Out Q1 GT300 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
155小林 崇志ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
BS501'38.176--167.320
20野尻 智紀MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
BS381'38.278 0.102 0.102167.146
32加藤 寛規シンティアム・アップル・MP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
YH81'38.748 0.572 0.470166.351
410山内 英輝GAINER Rn-SPORTS SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL21'38.862 0.686 0.114166.159
5360吉田 広樹OKINAWA IMP・RUN UP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'38.949 0.773 0.087166.013
63星野 一樹B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH481'38.983 0.807 0.034165.956
786細川 慎弥クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH281'39.037 0.861 0.054165.865
861井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
MI301'39.060 0.884 0.023165.827
97荒 聖治Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH521'39.251 1.075 0.191165.508
104片岡 龍也グッドスマイル 初音ミク Z4
BMW Z4 GT3
YH801'39.326 1.150 0.075165.383
1131嵯峨 宏紀OGT Panasonic PRIUS
TOYOTA PRIUS
YH101'39.367 1.191 0.041165.314
1265黒澤 治樹LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH501'39.384 1.208 0.017165.286
1330影山 正美IWASAKI apr GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH101'39.448 1.272 0.064165.180
---- 以上Q1通過 ----
1433峰尾 恭輔PUMA KRH PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
YH121'39.536 1.360 0.088165.034
1560飯田 章TWS LM corsa BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH101'39.560 1.384 0.024164.994
1667密山 祥吾STP タイサン GAIA POWER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH201'39.599 1.423 0.039164.929
175玉中 哲二マッハ車検 with トランスフォーマー30th
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'39.809 1.633 0.210164.582
1850安岡 秀徒WOKO'S Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
YH221'39.898 1.722 0.089164.436
1911ビヨン・ビルドハイムGAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL741'39.960 1.784 0.062164.334
209白坂 卓也国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DR
PORSCHE 911 GT3 R
YH1'40.210 2.034 0.250163.924
2188青木 孝行マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH401'40.376 2.200 0.166163.653
2248田中 勝輝Snap-on DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'40.925 2.749 0.549162.762
2321リチャード・ライアンAudi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
YH281'42.066 3.890 1.141160.943
---- 以上予選通過 ----
-*22和田 久グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YHdeleted---
  • CarNo.22(和田久)は、SUPER GT Sporting Regulations第2章第23条5.により当該セッションのタイムを抹消した。

SUPER GT

SGT:第5戦富士公式練習 ゲイナー10号車のストップ原因はプロペラシャフトの破損

スーパーGT第5戦の公式練習中、クラス7番手まで順位を上げながら、混走終了まで残り時間4分というところでプリウスコーナー手前にストップしてしまった#10GAINER Rn-SPORT SLS。

その原因はプロペラシャフトの折損によるものだったとのことだ。
同チームの福田エンジニアによると、このパーツは通常距離で交換時期を判断しているが、今回はライフの3分の2しか行ってない中でのトラブルだったという。

新規定導入により全国各地のサーキットで次々とコースレコードを塗り替えている今年のGT500と歩調を合わせるかのように目覚ましい進化を続けているGT300クラスだが、各タイヤメーカーが技術の粋を結集して作り上げたハイブリップタイヤと、摩擦係数の高い日本のサーキットは、FIA-GT3カーの想定を遥かに超えるストレスをもたらしているようだ。

公式練習では残念な結果に終わった10号車だが、修復作業は既に終わっており、午後からの予選には支障なく参加できるとのこと。
予選での巻き返しに大いに期待したいところだ。

第5戦の公式予選は午後2時より、ノックアウト方式で行われる。

Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第5戦富士公式練習 NSXの逆襲が始まる!!#18ウイダーが今季初のトップタイム

2014オートバックス スーパーGT第5戦「富士GT 300kmレース」の公式練習が8月9日、富士スピードウェイで行われ、#18ウイダーモデューロNSX CONCEPT GT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)が1’30.401でトップタイム。
GT300クラスは#61SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)が1’39.096でトップだった。

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台風11号の接近で開催が危ぶまれた今大会だが、公式予選日は厚い雲に上空を覆われながらも雨に見舞われることはなく、午前9時からの公式練習は終始ドライコンディションで行われた。

シリーズポイント上位のチームが燃料リストリクターの調整を受け、長いストレートをもつ富士のレイアウトに苦戦する中、第4戦SUGOを前に最低重量の軽減や冷却用のボディ加工を許されたNSX勢が相次いで好タイムを記録し、後半戦に向けて巻き返しが大いに期待できそうな展開となった。
中でも#18ウイダーNSXは開始30分でマコヴィッキィが1’30.752を記録して2番手に食い込むと、最後の10分間で行われた専有走行で山本が1’30.401までタイムを縮め、今季初めてトップで走行セッションを終えることになった。また#32エプソンNSXも中嶋大祐が1’30.698で一時2番手につけ、ホンダNSXが1-2を形成する。
しかしチェッカー直後に#39デンソーRC Fのオリバー・ジャービスが1’30.471、#36ペトロナスRC Fのジェームス・ロシターが1’30.585、#23モチュールGT-Rの松田次生が1’30.565と、それぞれタイムを上げ、終わってみれば3メーカーがほぼ互角で入り乱れる結果となった。 一方、前回のSUGOで優勝しランキングトップに立った#37KeePer RC Fは最下位、同2位の#12カルソニックGT-Rは10位と厳しい結果に終わった。

GT300クラスはセッション前半に#61スバルBRZの佐々木孝太が1’39.494でトップに立つと、終盤の専有走行では1’39.096とタイムを更に縮めて好調ぶりを見せつけた。
2番手には走行終了間際に1’39.203を記録した、アンドレ・クートの駆る#9国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DRがつけ、同じく最後の最後のギリギリのタイミングでルーキーの野尻智紀が1’39.370を叩き出した#0無限CR-Zが3番手につけた。
ランキングトップの#4グッドスマイル初音ミクZ4は11番手、同2位の#11ゲイナーDIXCELSLSはアクセルペダルの不具合などもあり14位とこちらも苦しい滑り出しとなっている。

第5戦の公式予選はこのあと午後2時よりノックアウト方式で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦富士公式練習結果

■GT500クラス

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/09) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
118山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
MI281'30.401--181.710
239石浦 宏明
オリバー・ジャービス
DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F
BS361'30.471 0.070 0.070181.570
323松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI541'30.565 0.164 0.094181.381
436中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F
BS321'30.585 0.184 0.020181.341
532中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL21'30.698 0.297 0.113181.115
617塚越 広大
金石 年弘
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS321'30.746 0.345 0.048181.020
724ミハエル・クルム
佐々木 大樹
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH181'30.768 0.367 0.022180.976
88ヴィンタントニオ・リウッツィ
松浦 孝亮
ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS61'30.803 0.402 0.035180.906
9100小暮 卓史
武藤 英紀
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS141'30.990 0.589 0.187180.534
1012安田 裕信
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS881'31.123 0.722 0.133180.271
111立川 祐路
平手 晃平
ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F
BS701'31.190 0.789 0.067180.138
1219脇阪 寿一
関口 雄飛
WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F
YH141'31.402 1.001 0.212179.720
136大嶋 和也
国本 雄資
ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F
BS681'31.406 1.005 0.004179.712
1446本山 哲
柳田 真孝
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI401'31.522 1.121 0.116179.485
1537伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F
BS981'31.659 1.258 0.137179.216

■GT300クラス

FUJI GT300km RACE -RIJ- (2014/08/09) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2014 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
161佐々木 孝太
井口 卓人
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
MI301'39.096--165.767
29白坂 卓也
アンドレ・クート
国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DR
PORSCHE 911 GT3 R
YH1'39.203 0.107 0.107165.588
30中山 友貴
野尻 智紀
MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
BS381'39.370 0.274 0.167165.309
42高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・MP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
YH81'39.547 0.451 0.177165.016
53星野 一樹
ルーカス・オルドネス
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH481'39.578 0.482 0.031164.964
6360田中 篤
吉田 広樹
OKINAWA IMP・RUN UP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'39.606 0.510 0.028164.918
710植田 正幸
山内 英輝
GAINER Rn-SPORTS SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL21'39.662 0.566 0.056164.825
865黒澤 治樹
黒澤 翼
LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH501'39.785 0.689 0.123164.622
986細川 慎弥
山西 康司
クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH281'39.786 0.690 0.001164.620
1060飯田 章
吉本 大樹
TWS LM corsa BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH101'40.067 0.971 0.281164.158
114谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル 初音ミク Z4
BMW Z4 GT3
YH801'40.190 1.094 0.123163.956
1231新田 守男
嵯峨 宏紀
OGT Panasonic PRIUS
TOYOTA PRIUS
YH101'40.287 1.191 0.097163.798
1367横溝 直輝
密山 祥吾
STP タイサン GAIA POWER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH201'40.312 1.216 0.025163.757
1411平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL741'40.454 1.358 0.142163.526
1555高木 真一
小林 崇志
ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
BS501'40.530 1.434 0.076163.402
167ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH521'40.534 1.438 0.004163.395
1788織戸 学
青木 孝行
マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH401'40.563 1.467 0.029163.348
1830岩崎 祐貴
影山 正美
IWASAKI apr GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH101'40.571 1.475 0.008163.335
195玉中 哲二
山下 潤一郎
マッハ車検 with トランスフォーマー30th
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'40.589 1.493 0.018163.306
2022和田 久
城内 政樹
グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'40.665 1.569 0.076163.183
2133都筑 晶裕
峰尾 恭輔
PUMA KRH PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
YH121'40.708 1.612 0.043163.113
2248高森 博士
田中 勝輝
Snap-on DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'40.924 1.828 0.216162.764
2350加納 政樹
安岡 秀徒
WOKO'S Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
YH221'41.089 1.993 0.165162.498
2421リチャード・ライアン
藤井 誠暢
Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
YH281'41.455 2.359 0.366161.912

F4東日本シリーズ

F4:東日本第5戦筑波 三笠雄一がポールトゥウィンでチャンピオンを決める (DRP)

☆参戦ドライバー
  • ゼッケン:2
  • ドライバー:三笠雄一
  • マシン:美人&LTV Racing DRP RK01
  • エントラント:ガレージ茶畑
  • クラス:F4東日本シリーズ

 F4東日本シリーズ第5戦は筑波サーキットで開催。今回はFCクラスが不参加のため、エントリー8台と少し寂しいが、三笠選手のチャンピオンが決まる可能性がありメインレースと注目が集まる。三笠選手は、筑波初走行ながら、金曜日、土曜日の練習走行でトップタイムをマークし、チャンピオン決定の期待がかかるとともに、本人には大きなプレッシャーとなる。

 決勝レースの日曜日は35度を超える酷暑となり、フィジカルとタイヤ選択に悩まされることとなる。というのも、練習走行でのベストタイム55.0秒はユーズドタイヤで記録したのので、ニュータイヤが暑さにマッチしていなかった。すんなりとユーズドタイヤを選択したいところだが、予選と決勝の周回数にライフが持つかという心配もある。ライバル達は問答無用ニュータイヤを選択する中、三笠選手の判断で、ユーズドタイヤで挑むことに決めた。

 10:55予選アタック開始と同時に一番でコースイン。ユーズドタイヤのため、1周目からライバルを大きく引き離す55.8秒をマーク。55.5秒、55.3秒、55.2秒、55.18秒とタイムを更新しトップタイムをキープするが、松井選手が55.144でトップタイムを更新。その翌周に山田選手が55.135を記録し、三笠選手は3番手に後退する。一度ピットインし、再度アタック開始。コンスタントに55.2秒台を記録するがなかなかベストを更新できない。そんな中、渾身のアタックで14周目に55.109を記録しトップ浮上!さらにラストアタックを試み最終コーナーで前車の背後についた瞬間に挙動を乱しコースアウトしてしまう。なんとかクラッシュを回避でき、ポールポジションを獲得することができたが、タイヤ左前後輪にフラットスポットを作ってしまい、決勝に不安要素を残してしまった。

 スタートが得意な三笠選手は、難なくホールショットを奪う。しかし、直後の第1ヘアピンで、3番手4番手のマシンが接触し、コース上にストップしてしまいセーフティーカー先導となる。2台のマシンを回収するまでに6周を費やし、8周目目からレース再開となる。ここでもローリングスタートを綺麗に決めてトップをキープするが、直後に山田選手と松井選手が迫る。10周目を過ぎると3番手松井選手が徐々に遅れをとり、三笠選手と山田選手の一騎打ちになる。その後常に山田選手のプレッシャーを受けるが、集中力を切らさずミスすることなく25周のチャンピオンを決めるチェッカーフラッグを受けた。

f4e_r05_drp-1.jpg

三笠選手コメント
 「今年は、開幕戦のフォーミュラー初優勝から好調を維持して、念願の初チャンピオンを決めることができました。これも偏に継続して応援してくださった皆さんのおかげです。シーズンはまだ途中で日本一決定戦も残っていますし、レーシングドライバーの第一歩に過ぎませんので、プロに向かって今後も努力していきたいと思います。でも本当に、タイヤのこともありスタートは緊張しました。。。プレッシャーから解放されたので、今晩だけは余韻に浸りたいと思います!」

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ドリームレーシングプロジェクトプレスリリース http://xyz-one.jp/drp/

F4東日本シリーズ

F4:東日本第5戦筑波決勝結果

F4東日本シリーズ第5戦 -RIJ- (2014/08/04) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2014 F4東日本シリーズ Round 5 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTotal_Time
Behind
12C1三笠 雄一美人&LTVRacingDRP
B-MAX RK01
2526'53.362
214C2山田 真之亮ZAP・JSS・BLOOM
ZAP F108
250.489
325C3松井 孝允サムライサポーターズF4
B-MAX RK01
254.084
410C4加藤 智FEEL・RK01・TODA
B-MAX RK01
2511.834
54C5佐々木 祐一仙台☆DayDream108
ZAP F108
2537.785
680A1倉富 秀索NRS006
WEST 006
2542.611
--- 以上規定周回数(22Laps)完走 ----
-72C-金井 亮忠チームNATS・正義 001
NATS 001
025Laps
-*15C-阿部 拓馬ZAP F108
ZAP F108
失格
  • Fastest Lap: CarNo.14 山田真之亮(ZAP・JSS・BLOOM) 55.340 (15/25) 133.032km/h
  • CarNo.15は、筑波サーキット一般協議規則第20条6.a.b.違反(衝突・コースアウトを強いるもの)により、訓戒および失格とした。

F4東日本シリーズ

F4:東日本第5戦筑波公式予選結果

F4東日本シリーズ第5戦 -RIJ- (2014/08/04) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2014 F4東日本シリーズ Round 5 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/hLap
12C1三笠 雄一美人&LTVRacingDRP
B-MAX RK01
0'55.109--133.59014/18
214C2山田 真之亮ZAP・JSS・BLOOM
ZAP F108
0'55.135 0.026 0.026133.5277/15
325C3松井 孝允サムライサポーターズF4
B-MAX RK01
0'55.144 0.035 0.009133.5056/18
472C4金井 亮忠チームNATS・正義 001
NATS 001
0'55.409 0.300 0.265132.8674/11
515C5阿部 拓馬ZAP F108
ZAP F108
0'55.549 0.440 0.140132.5329/16
610C6加藤 智FEEL・RK01・TODA
B-MAX RK01
0'55.743 0.634 0.194132.07016/19
74C7佐々木 祐一仙台☆DayDream108
ZAP F108
0'56.918 1.809 1.175129.34413/19
880A1倉富 秀索NRS006
WEST 006
0'57.033 1.924 0.115129.0835/11

Super Car Race Series

SCR:第5戦岡山決勝 C1は白井剛/青木孝行組、C2はナオリュウ/佐々木孝太組がともにポールトゥウイン

 スーパーカーレースシリーズ第5戦は14日、岡山国際サーキット(1周・3.703km)で決勝を行い、カテゴリーⅠの白井剛/青木孝行組(GNET MAKERS ADVAN NISSAN GT-R)が31周・50分19秒756で優勝した。カテゴリーⅡは、ナオリュウ/佐々木孝太組(AGE-AGE-458)が優勝。開幕から無傷の5連勝を飾った。

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 決勝レースは午後2時45分にローリングラップが始まった。サーキット上空には雲が広がり、薄日の差す中、カテゴリーⅠ・3台、カテゴリーⅡ・5台、計8台が1周を回り、50分後のゴールを目指してスタートが切られた。

 ポールシッターの白井剛(GNET MAKERS ADVAN NISSAN GT-R)は程なく、ラップタイムで3秒速い土屋武士(BuddyClub FIST AMG SLS GT3)にトップの座を明け渡すと、土屋は大量のリードを築きつつトップを独走。2位に白井が付け、3位には阪口良平(BuddyClub RSTRADA NISMO GT-R GT3)が続く。

 ドライバー交替可能時間になると、2位の白井は13周を回って青木孝行にドライバーチェンジ。一方、トップの土屋は17周目まで走行し、ようやくラム・ユーに交代した。

 ユーはトップのままコースに戻るが、18周を終わって2位青木との差は22秒8。ここから青木の怒濤の追い上げが始まる。ユーより2~3秒速いタイムを刻むと、20周目には16秒、25周目には4秒差後方まで迫ってきた。

 青木は27周目に1.5秒まで迫り、28周目にテールトゥノーズに持ち込むと、レッドマンでユーをインからパス。ついにトップに立った。

 青木はこのまま31周・50分を走り、初スーパーカーレースで初優勝を飾った。2位にはユーが、3位には坂口から交代したハン・チェン・チェンが入った。

 カテゴリーⅡは4連勝中のナオリュウのリードでレースが始まる。2位に白坂卓也(Liberty Walk 108 DIRECTION 997 GT3)が付け、3位に山脇大輔(炙りや秀苑・シフト997GT3)、4位に武井真司(BINGO SPORTS997)と続く。

 ナオリュウ、白坂、武井は13周目にピットインし、ドライバーをそれぞれ佐々木孝太、林学、堀田誠に交代。山脇は16周目にピットインし植田正幸に交代した。

 一通りピットインが終わるとトップに立ったのは植田。僅差で2位に佐々木が続き、3位には堀田が上がってきた。しかし18周目に佐々木が植田をパスしてトップに立つと、徐々にその差を広げ、ゆうゆうと30周を走ってそのままゴール。ナオリュウ/佐々木組は開幕から5連勝を飾った。

 2位には植田が、3位には堀田が入った。

 第6戦決勝は明日15日、午後1時55分より、このレースの結果をグリッド順として50分間で争われる。

Text: Yoshionri OHNISHI
Photo: Hiroshi ICHIMURA

Super Car Race Series

SCR:第5戦岡山決勝結果

SUPER F3 RACE in OKAYAMA -RIJ- (2014/06/14) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2014 SUPER CAR RACE Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTotal_Time
Behind
181CⅠ1白井 剛
青木 孝行
GNET MAKERS ADVAN NISSAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
3150'19.756
2*91CⅠ2土屋 武士
ラム・ユー
BuddyClub FIST AMG SLS GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
311.096
392CⅠ3阪口 良平
ハン・チェン・チェン
BuddyClub RSTRADA NISMO GT-R GT3
NISSAN GT-R NISMO GT3
3136.668
470CⅡ1ナオリュウ
佐々木 孝太
AGE-AGE-458
Ferrari 458 challenge
301Lap
577CⅡ2山脇 大輔
植田 正幸
炙りや秀苑・シフト997GT3
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2006
292Laps
69CⅡ3武井 真司
堀田 誠
BINGO SPORTS997
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2008
292Laps
75CⅡ4白坂 卓也
林 学
Liberty Walk 108 DIRECTION 997 GT3
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2006
283Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
-69CⅡ-草野 健AGE AGE 430ch
Ferrari F430 challenge
1516Laps
  • Fastest Lap(C1): CarNo.91 土屋武士 1'32.511 (3/31) 144.100km/h
  • Fastest Lap(C2): CarNo.5 白坂卓也 1'36.995 (6/28) 137.438km/h
  • CarNo.91(ラム・ユー)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.4.1c(Wチェッカー)により、訓戒とした。

Super Car Race Series

SCR:第5戦岡山公式予選 C1は白井剛/青木孝行組が、C2はナオリュウ/佐々木孝太組がPP

 スーパーカーレースシリーズ第5戦は14日、岡山国際サーキット(1周・3.703km)で公式予選を行い、A・Bドライバー総合タイムでカテゴリーⅠは白井剛/青木孝行組(GNET MAKERS ADVAN NISSAN GT-R)が、カテゴリーⅡはナオリュウ/佐々木孝太組(AGE-AGE-458)がポールポジションを獲得した。

scr_r05_q-81 scr_r05_q-91 scr_r05_q-92 scr_r05_q-70 scr_r05_q-77 scr_r05_q-9

 岡山国際サーキットは早朝から梅雨の晴れ間が広がり、午前9時55分から公式予選が行われた。Aドライバーが15分間、5分のインターバルを挟んでBドライバーが15分間だ。

 今回初登場のカテゴリー1、GNET MAKERS ADVAN NISSAN GT-RはAドライバーの白井剛が1分33秒228のタイムで3位で通過。Bドライバーの青木孝行が貫禄を見せつけ1分30秒557のタイムをたたき出すと、合算3分3秒785でポールポジションを獲得した。

 2位には、Aドライバーの土屋武士が1分31秒015でAドライバー予選のトップに立ったBuddyClub FIST AMG SLS GT3が、3位には阪口良平/ハン・チェン・チェン組(BuddyClub RSTRADA NISMO GT-R GT3)と続く。

 カテゴリーⅡは、ここまで4戦全勝のナオリュウ/佐々木孝太組(AGE-AGE-458)がポールポジションを獲得した。

 第5戦決勝は本日14日、午後2時25分より50分間で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroshi ICHIMURA

Super Car Race Series

SCR:第5戦岡山A,Bドライバー公式予選総合結果

SUPER F3 RACE in OKAYAMA -RIJ- (2014/06/14) A&B Total Qualify Weather:Fine Course:Dry
2014 SUPER CAR RACE Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Model
Adriver
Bdriver
Total
Time
Behind
181CⅠ1白井 剛
青木 孝行
GNET MAKERS ADVAN NISSAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
1'33.228
1'30.557
3'03.785-
291CⅠ2土屋 武士
ラム・ユー
BuddyClub FIST AMG SLS GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
1'31.015
1'33.327
3'04.342 0.557
392CⅠ3阪口 良平
ハン・チェン・チェン
BuddyClub RSTRADA GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
1'31.114
1'38.503
3'09.617 5.832
470CⅡ1ナオリュウ
佐々木 孝太
AGE-AGE-458
Ferrari 458 challenge
1'35.614
1'34.598
3'10.212 6.427
577CⅡ2山脇 大輔
植田 正幸
炙りや秀苑・シフト997GT3
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2006
1'38.677
1'36.815
3'15.49211.707
69CⅡ3武井 真司
堀田 誠
BINGO SPORTS997
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2008
1'38.067
1'37.518
3'15.58511.800
769CⅡ4草野 健AGE AGE 430ch
Ferrari F430 challenge
 
1'39.751
3'19.50215.717
85CⅡ5白坂 卓也
林 学
Liberty 108 DIRECTION 997GT3
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2006
1'36.118
1'45.617
3'21.73517.950

Super Car Race Series

SCR:第5戦岡山Bドライバー公式予選結果

SUPER F3 RACE in OKAYAMA -RIJ- (2014/06/14) B Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2014 SUPER CAR RACE Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/hLap
181CⅠ1青木 孝行GNET GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
1'30.557--147.2094/4
291CⅠ2ラム・ユーBuddyClub FIST AMG SLS GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
1'33.327 2.770 2.770142.8408/9
370CⅡ1佐々木 孝太AGE-AGE-458
Ferrari 458 challenge
1'34.598 4.041 1.271140.9212/2
477CⅡ2植田 正幸炙りや秀苑・シフト997GT3
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2006
1'36.815 6.258 2.217137.6945/6
59CⅡ3堀田 誠BINGO SPORTS997
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2008
1'37.518 6.961 0.703136.7013/7
692CⅠ3ハン・チェン・チェンBuddyClub RSTRADA GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
1'38.503 7.946 0.985135.3345/7
769CⅡ4草野 健AGE AGE 430ch
Ferrari F430 challenge
1'39.751 9.194 1.248133.6416/7
85CⅡ5林 学Liberty 108 DIRECTION 997GT3
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2006
1'45.61715.060 5.866126.2187/8

Super Car Race Series

SCR:第5戦岡山Aドライバー公式予選結果

SUPER F3 RACE in OKAYAMA -RIJ- (2014/06/14) A Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2014 SUPER CAR RACE Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/hLap
191CⅠ1土屋 武士BuddyClub FIST AMG SLS GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
1'31.015--146.4685/6
292CⅠ2阪口 良平BuddyClub RSTRADA GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
1'31.114 0.099 0.099146.3095/8
381CⅠ3白井 剛GNET GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
1'33.228 2.213 2.114142.9915/7
470CⅡ1ナオリュウAGE-AGE-458
Ferrari 458 challenge
1'35.614 4.599 2.386139.4232/4
55CⅡ2白坂 卓也Liberty 108 DIRECTION 997GT3
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2006
1'36.118 5.103 0.504138.6924/4
69CⅡ3武井 真司BINGO SPORTS997
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2008
1'38.651 7.636 2.533135.1314/5
777CⅡ4山脇 大輔炙りや秀苑・シフト997GT3
PORSCHE 911 GT3 Cup(Type997)MY2006
1'38.677 7.662 0.026135.0953/5

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第4-5戦 プレビュー

MJ14_0105_fineプレスインフォメーション 2014年6月02日
 
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第4-5戦 を、富士スピードウェイ(静岡県)」にて2014年6月7日(土)、8日(日)に開催いたします。


6月7日(土)〜8日(日)富士スピードウェイ(静岡県)にて、ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2014 第4-5戦が開催される。今回は国内のワンメイクレースを集めた「ザ・ワンメイクレース祭り2014富士」の最高峰クラスとして開催されると共に、日本初開催となるポルシェ カレラカップ アジア(PCCA) も併催されることで、専用ホスピタリティブース「カレラカップ ラウンジ」などもより充実した装いとなって、華やかさに包まれた中で行われる。この富士2連戦が終わるとシリーズは折り返しを迎えるため、今回の結果が後半戦に向けチャンピオン争いのキーポイントとなる。また、スターティンググリッドが、レース展開を左右する大きな要素となることでも知られるサーキットだけに、予選から上位グリッドを目指す激しい戦いが予想される。

ここまでのラウンドでは、オーバーオールでは#11 山野直也が第1戦、第2戦ともに、赤旗やSCランがからむ難しいレースとなる中で、ベテランらしい落ち着いたレース運びで連勝を飾った。また、その混乱をうまく利用して、自己最高位となる2位を開幕戦で得たのが#32 飯田太陽。年々カレラカップパイロットとして腕を磨いてきた努力が実を結んだ。若手ドライバーでは、昨年のシリーズチャンピオン#12 小河諒が奮闘していて、開幕から3位、2位、3位と連続表彰台を奪い、シリーズランキングトップに立つ#11 山野に4pt差で続く2位につけている。一方で開幕2戦ノーポイントに終わった今季のPCCJスカラシップドライバーである#14 元嶋佑弥も、第3戦では独走優勝を飾り、きっちりとその存在感を示した。元嶋同様開幕2戦で表彰台を逃してきた#78 近藤翼も第3戦で2位表彰台に立ち、若手の巻き返しが際立ったのが前戦の富士だった。

ジェントルマンクラスは#21 高田匠、#7 星野敏、#33 TETSUO OGINOと勝利者の顔がラウンドごとに入れ替わる混戦ぶり。ランキングでは#21 高田が首位ながら、岡山での2戦でクラス3位と2位に入った#3 江本玄がシリーズ2位につけ、開幕戦でクラス2位に入った#18 大久保仁が3位につける展開となっている。

両クラスともにポイント差は小さく、この富士2連戦の結果でランキングが大きく動くことも予想される。今大会のあとには、今季のシリーズチャンピオン争いの中心人物たちが見えてくるのは間違いないだろう。第6戦以降の後半戦はスポーツランドSUGO(宮城県)、鈴鹿サーキット(三重県)と舞台を変えるため、今シーズン富士のハイスピードバトルが見られるのはここまで。SUPER GT 300クラスと同等のストレートスピードを誇るカップカーの速さをぜひサーキットで感じてほしい。予選は6月7日(土)の10時35分から30分間行われ、第4戦決勝は同日の16時05分スタートで15周(または30分)、第5戦決勝は6月8日(日)の13時30分スタートで15周(または30分)を予定している。そして、日本初開催のポルシェ カレラカップ アジア(PCCA)も併せて楽しんでいただきたい。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
 

Japanese F3

JF3:第3,4,5戦もてぎ 山下健太が3戦連続2位で開幕から連続表彰台記録継続 (TOYOTA)

  • コース:ツインリンクもてぎ (4.801379km)
  • 予選:5月10日(土)晴:ドライ
  • 第3戦決勝:5月10日(土)晴:ドライ
  • 第4戦決勝:5月11日(日)晴:ドライ
  • 第5戦決勝:5月11日(日)晴:ドライ

 全日本F3選手権の第3戦、第4戦、第5戦が5月10日(土)と11日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催。山下 健太(PETRONAS TEAM TOM'S)が3レース全てで2位フィニッシュを果たし、開幕からの5戦連続での表彰台獲得となった。勝田 貴元(PETRONAS TEAM TOM'S)は第3戦で4位、第4戦、第5戦は山下に続く3位で表彰台に上った。

14f3_rd2_1.jpg
 第3戦、第4戦、第5戦と連続で2位表彰台を獲得した
山下 健太(PETRONAS TEAM TOM'S #36)

 全日本F3選手権の第2大会(第3戦、第4戦、第5戦)が5月10日(土)と11日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

 今大会は、今季唯一となる1大会3レース制で行われた。10日(土)に第3戦、第4戦の予選を行った後に第3戦決勝、11日(日)は第4戦と第5戦の決勝が実施。第5戦のスターティンググリッドは第3戦の決勝結果により決定された。

 もてぎは週末を通して好天に恵まれ、過ごしやすい気候の下で若きドライバーによる熱戦が繰り広げられた。

 10日(土)午前10時40分より10分間のインターバルを挟んで10分ずつ、第3戦、第4戦の予選が行われ、共に山下 健太(PETRONAS TEAM TOM'S)が首位と僅差のタイムで最前列2番手を確保。勝田 貴元(PETRONAS TEAM TOM'S)は第3戦予選時にトラブルに見舞われ5番手。第4戦予選でもこのトラブル解消のためコースインが遅れ、ひとつポジションを上げたものの4番手グリッドとなった。

 予選終了から4時間程のインターバルを経た午後2時45分より、第3戦決勝(14周)がスタート。開幕戦鈴鹿では2レース共にスタートをミスし出遅れた山下だったが、今レースはしっかりとスタートを決め、2位をキープ。山下は1周目の前半、3番手スタートの高星 明誠 (B-MAX Racing Team with NDDP)の追撃を受けるも、これを制し2位のポジションを堅守した。

 その直後には、5番手スタートからひとつ順位を上げた勝田が高星を一旦パスしたものの抜き返され、4位へ。

 山下は1周目の2位争いのバトルの間に広げられてしまった首位との差を縮めるべくアタックを続けたが、逆転には至らず2位でフィニッシュ。勝田は4位でチェッカーを受けた。

 11日(日)午前10時55分より第4戦決勝(14周)が行われた。スタートでは2番手グリッドの山下に、4番手グリッドから抜群のスタートダッシュを見せ3位に上がった勝田が迫ったが、山下はこれを抑え、2位をキープ。

 山下と勝田が2位を争っている間に、首位との差は1秒以上に広がってしまった。山下は5周目にこのレースでのファステストラップをマークするなど速さを見せ、じりじりとその差を詰めていったが首位には届かず、2位フィニッシュ。勝田は3位で表彰台に上った。

 第5戦決勝は前の2戦よりも長い20周で、第3戦の決勝結果によるスターティンググリッドから、午後3時15分にスタートが切られた。

 第5戦も第4戦同様、4番手グリッドの勝田がスタートで3位に上がり、2位山下に迫ったが順位は変わらず。この2台は1秒ほどの差を保って周回を重ねていったが、首位との差は徐々に広がっていくことに。

 終盤には3位の勝田がプッシュをかけたが前を行く山下には届かず、山下が2位、勝田が3位でフィニッシュ。山下はシリーズでただ一人、今季開幕から5戦連続の表彰台獲得を続けている。ランキングでは今大会3連勝の松下に首位の座を奪われることとなったが、2位山下との差はわずか1ポイントとなっている。

 次戦は6月14日(土)、15日(日)に第6戦、第7戦が岡山国際サーキットで開催される。

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開幕から5戦連続の表彰台獲得を続けている
山下 健太(PETRONAS TEAM TOM'S)
14f3_rd2_3.jpg
第3戦で4位も第4戦、第5戦で3位表彰台に上った
勝田 貴元(PETRONAS TEAM TOM'S #1)
トヨタモータースポーツニュース

Japanese F3

JF3:第5戦もてぎ決勝記者会見 総合&Nクラス上位3名のコメント

優勝 松下信治(HFDP RACING F312)
f3_r05_r_pc-matsushita  「去年、苦手意識があったスタートもこの3連戦成功して、順位もキープでき、ギャップを開けて1~2コーナーを通過できました。20周は長くて後半きついと思いましたが、終始プッシュしてもタイヤの落ちが全くなくて、最後にちょっと来たかなくらいで、クルマの状態は最高でミス無く走りきることができました。ニュータイヤからのスタートに合わせてセッティングしてたの大きかったですね」
決勝2位 山下健太(PETRONAS TOM'S F314)
f3_r05_r_pc-yamaken  「ニュータイヤで、スタートを決めようと思い、それなりに決まったんですが、松下選手からちょっと離されてしまいました。前の2戦よりは付いて行けたので、行けるかも知れないと思ったんですが、自分に力が無くてどんどん離されていく展開で、タイヤもなぜかだんだんきつくなってきて、厳しいレースでした」
決勝3位 勝田貴元(PETRONAS TEAM TOM'S F312)
f3_r05_r_pc-katsuta  「スタートで1台抜いて3位になれたのはよかったんですが、できれば2台抜きたかったです。その後はニュータイヤだったので落ち具合も分からなくて、序盤で傷めてしまわないように、メリハリのある走りを心がけていました。山下選手とのギャップも付かず離れずという感じだったんですが、トップの松下選手がハイペースで引き離しにかかっていたので、山下選手に抜いて、追いついて行きたかったんですが、ミスして逆に間が開いてしまいました」
Nクラス優勝 久保凛太郎(CG ROBOTル・ボーセF308)
f3_r05_r_pc-kubo  「スタートを失敗して1コーナーの混乱に巻き込まれそうになりましたが、去年1年ここでレースをしているので、うまくトップで3コーナーに入れ、そこからは前だけ見て逃げていこうと思いました。その中で、接触もあったりしてアライメントが狂って、苦しいレースでしたが、最後は後ろとの距離を調整しながら、チェッカーまで走れました。5コーナーでの(小泉選手との)接触ですが、インからアンダーを出しながら突っ込まれたので、もらい事故だと思っていますが、無事走りつづけて、トップでチェッカーを受けたので良かったです」
Nクラス2位 山口大陸(TAIROKU EXCEED)
f3_r05_r_pc-tairoku  「また表彰台に立ててすごくうれしいですが、てっぺんにもう一歩ということはまだ課題があるということだと思います。F3は空力を使っていて、いままでのカテゴリーとはぜんぜん別なので、それを踏まえてセットアップも考えないといけないので、そこを突き詰めていきたと思います。次戦の岡山はF4でけっこう走っているので、コースは熟知しています。あとはそれに合ったセットアップをみんなと考えていきたいと思います」
Nクラス3位 三浦愛(EXEDY RACING F307)
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 「朝のレースでリタイアしてしまって、午後も得意のスタートが決まらず、前半ペースも上がらなくて、あっさり大陸さんにも抜かれてしまい、いい流れではなかったんですが、運もあって表彰台に立てたのはうれしく思います。午前中のリタイアやテストのクラッシュで前半は、気持ち的にもプッシュできてなかったんですが、前も離れてしまうし、後ろも追いついて来るし、20周は長くて気温も上がってくるし、体力的にも疲れてしまったんですが、クルマが後半にいい方向に来るセットだったので、なんとか持ちこたえられたかなという感じです」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第5戦もてぎ決勝 松下信治がハットトリック、Nクラスは久保凛太郎が今季3勝目

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 全日本F3選手権は11日、ツインリンクもてぎ(1周4.801379km)で第5戦の決勝レースを行い、松下信治(HFDP RACING F312)が20周・35分40秒772で3連勝を飾った。Nクラスは久保凛太郎(CG ROBOTル・ボーセF308)が今季3勝目を飾った。

 第5戦は午後3時15分、快晴の下、45度を超える路面温度でフォーメーションラップが始まった。

 ここでも松下信治(HFDP RACING F312)が好スタート。2位に山下健太(PETRONAS TOM'S F314)が続き、3位には4位スタートの勝田貴元(PETRONAS TEAM TOM'S F312)が上がってきた。

 第4戦では山下に迫られた松下だったがこのレースでは盤石。徐々に2位山下との差を広げ、折り返しの10周目には3秒8、終わってみれば後続を4秒7離して3連勝を飾った。

 2位には松下を追い切れなかった山下が、3位には勝田と第4戦と同じ顔ぶれが表彰台に立った。

 Nクラスは予選順位でオープニングラップを終える。トップに久保凛太郎(CG ROBOTル・ボーセF308)、2位小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)、3位三浦愛(EXEDY RACING F307)と続くが、2周目に山口大陸(TAIROKU EXCEED)が三浦が捉えて3位にポジションアップ。

 5周目、2位争いをしていた久保と小泉がアンダーブリッジ下で接触。小泉は最下位に。これで山口が2位に、三浦が3位に繰り上がった。

 レースはこのまま終了。久保が今季3勝目を飾り、第4戦と同じ2位に山口、3位が三浦となった。小泉は追い上げ終盤三浦に迫るものの4位でレースを終えた。

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 次大会、第6戦、7戦は岡山国際サーキットに舞台を移し6月14、15日に開催される。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Foruam

Japanese F3

JF3:第5戦もてぎ決勝結果

SUPER MOTEGI Champion Cup Race -RIJ- (2014/05/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2014 Japanese Fomura3 Championship Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTotal_Time
Behind
171松下 信治 HFDP RACING F312
Dallara F312
2035'40.772
2362山下 健太PETRONAS TOM'S F314
Dallara F314
204.744
313勝田 貴元PETRONAS TEAM TOM'S F312
Dallara F312
206.496
4224高星 明誠B-MAX NDDP F312
Dallara F312
2019.608
5235佐々木 大樹B-MAX NDDP F312
Dallara F312
2020.474
6386ナニン・インドラ・パユーングCERUMO・INGING Jr. F312
Dallara F312
2023.698
727清原 章太TODA FIGHTEX
Dallara F312
2032.465
862N1久保 凛太郎CG ROBOT ル・ボーセ F308
Dallara F308
201'18.788
928N2山口 大陸TAIROKU EXCEED
Dallara F306
201'21.984
103N3三浦 愛EXEDY RACING F307
Dallara F306
201'23.702
116N4小泉 洋史 Net Move Hanashima Racing
Dallara F306
201'25.395
1219N5湯澤 翔平KCMG F308
Dallara F308
201'29.208
13138吉田 基良B-MAX RACING F312
Dallara F312
201'32.625
1430N6ドラゴンB-MAX with RSS306
Dallara F306
201'37.164
---- 以上規定周回数(18Laps)完走 ----
-8-高橋 翼HFDP RACING F312
Dallara F312
020Laps
    Fastest Lap: CarNo.7 松下信治(HFDP RACING F312)1'46.164 (4/20) 162.81km/h

スーパー耐久

S耐:第5戦岡山 BRP☆HYPER ECU C72 制動屋J’Sフィット、第2戦に続くポールトゥウインの快勝! (BRP)

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【8月30日(金)公式フリー】天候:晴れ 路面:DRY

 Birth Racing Project【BRP】は2013年8月31日~9月1日に岡山国際サーキットで開催された「スーパー耐久シリーズ第5戦 岡山」において、台風接近の荒れた天候の中、見事ポールトゥウインで快勝し、年間タイトル首位を独走する。

 もてぎ戦・富士戦と2戦連続で、今季から投入した新車のGE8フィット2の足回りのセットアップが決まらず、思うようなパフォーマンスが発揮できずに、苦しんでいたので今回の岡山戦から更に大幅にリファインして岡山に入りました。前日の木曜日からテスト走行を重ねてチェックとセットアップを進めていき、ようやく戦える車に仕上がった事を確認ができ、まだ不安はありますが、少し明るい兆しを感じる事ができました。フリー走行終盤には雨も降りだしレインコンディションの走行テストも行う事が出来たので予選・決勝共に十分な準備をする事ができました。

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【8月31日(土)公式予選】天候:晴れ 路面:DRY

 台風が接近している為、雨がいつ降り出すかわからない状態で、Aドライバーの奥村選手から予選を開始します。予選開始直後から雨がポツリポツリと降り始めた為、大急ぎでアタックを開始しました。

 セクター3で前車に詰まりながらも1’53.110で首位に立ちますが、オイルが出て赤旗中断となり、ピットに戻ります。その後、天気は回復してドライコンディションのままですが、赤旗が解除され予選が再開されてから、17号車の谷川選手のデミオに0.1秒競り負け、クラス2番手で奥村選手は予選を終えました。続くBドライバー古宮選手も果敢にアタックして1’52.699をマークしますが、602号車に0.1秒競り負け、共にクラス2番手となりましたが、A・B合算タイムで見事富士に続き2戦連続ポールポジションを獲得して予選を終えました。

【9月1日(日)決勝】天候:雨 路面:WET

 台風の接近に伴い、雨の決勝レースとなりました。スタートドライバーは古宮選手が担当しました。

 スタートして6周目にクラッシュが発生してSCが入り急遽、奥村選手に交代をして雨の中最後尾から猛追を開始します。奥村選手は決勝レースのファステストタイムを更新しながら毎周秒単位で詰め寄り、2時間を経過する頃には首位の36号車に17秒差まで追いつき、36号車は1度もドライバー交代を行っていない為、事実上クラストップで、最後のドライバーチェンジとガス給油の為、ピットインして奥村選手から再び古宮選手に交代してチェッカーを目指して走り切ります。終盤再び雨が強くなりSCが入る荒れた天気となりましたが、そのまま首位を守りきり、第2戦韓国に続く、ポールトゥウインで岡山戦を終えました。

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【コメント】
チーム代表兼ドライバー:奥村浩一
 もてぎ・富士戦と2戦連続で思うようなレースが全く出来ずに非常に厳しい状態が続きましたが、チーム一丸となって、その課題に取り組みその努力が報われて、車も最高の仕上がりで雨の中でも安定してそして、速い車を仕上げる事ができました。これも決して諦める事なく車を改良し続けてくれたメカニックと、不調の時も常に暖かく見守り献身的にサポートしてくれたスタッフ全員の想いが、厳しい天候の荒れたレースでポールトゥウインに導いてくれました。 本当にこの仲間とレースをできる事を光栄に思います。BRPスーパー耐久参戦3ヵ年プロジェクトの節目の3年目である今年は、悲願である年間チャンピオンに大手をかける非常に大きな1戦を征する事ができました。残り2戦も全力で戦って参りますので、皆様引き続きのご支援・ご声援の程何卒よろしくお願いいたします。

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Birth Racing Project Press Release

スーパー耐久

S耐:第5戦岡山 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5、一時はクラストップ快走も、最終的には9位完走に終わる (A-ONE)

 8月31~9月1日、2013スーパー耐久シリーズ第5戦が岡山県・岡山国際サーキットで開催されました。#73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 鈴木・山崎・森組は、悪天候となったこのレースを、ST4 クラスで予選12位、決勝クラス9位で完走しました。

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■レース概要
  • 大会名   スーパー耐久シリーズ第5戦 スーパー耐久in岡山
  • 日時    2013年8月31日(土),9月1日(日)
  • 場所    岡山国際サーキット(岡山県)
  • 入場者数  8月31日(土)3,000人/9月1日(日)5,500人
■レース結果概要
  • 車名    #73 号車 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5
  • ドライバー A:鈴木 陽 B:山崎 学 C:森 国形
  • 予選    ST4 クラス12位(15台中)
  • 決勝    ST4 クラス11位(15台中)
レースに向けて

 第5戦の舞台となるのは岡山県にある岡山国際サーキットです。このサーキットは全長3.7kmと、シリーズでも最も短いサーキットです。比較的ハイスピードな前半区間と、テクニカルな後半区間で構成され、ブレーキへの負担はもてぎに次ぐレベルとなります。

 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5は、今回の岡山に向け、足回りのセッティングを大幅に変更。今シーズン初の表彰台を目指し、万全の体制で第5 戦 岡山に挑みました。

8月30日 公式練習第1回

 9:00から開始された公式練習1回目。慢性的なアンダーステア解消を目的として、今回は足回りのセッティングを大きく変更しました。最初にステアリングを握った山崎選手は、ピットインを挟み3周の計測ラップで1?48.2を記録、鈴木選手へと交代します。

 交代した鈴木選手は、徐々にペースアップし、3周目に1?50.2を記録しますが、フロントの接地感不足と、ブレーキング時の減速Gの立ちが甘く、ABS制御も入りやすい症状を訴えピットに戻りました。ピットでタイヤの内圧を確認すると、この時間帯に気温が上昇したことで、内圧が上がり過ぎていたことが原因でした。そして最後の20分は森選手が担当。コース慣熟をして1回目のセッションを終了しました。

公式練習1 回目結果
  • P1 #116 W.S.ENGINEERING+CF 亜衣 吉田靖之/清水康友/杉原直弥
  • P2 #95 リジカラS2000 松井猛敏/中島保典/市嶋樹
  • P3 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦/井口卓人/蒲生尚弥
  • P8 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 鈴木陽/山崎学/森国形
8月30日 公式練習第2回

 13:00より開始された2回目のセッションは、途中小雨がパラつきますが、終始DRY路面での走行となりました。山崎選手は、足回りのセッティング変更でアンダーステアは弱まり、リヤの動きは良くなったが、絶対的なスピード不足に苦しみ1?48.5に留まります。

 鈴木選手は、1回目のフロントの接地感不足が解消され、ペースも上がり1?49.4までタイムアップ。最後に走行した森選手も、1?50.1までタイムアップすることができました。

公式練習2 回目結果
  • P1 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦/井口卓人/蒲生尚弥
  • P2 #116 W.S.ENGINEERING+CF 亜衣 吉田靖之/清水康友/杉原直弥
  • P3 #95 リジカラS2000 松井猛敏/中島保典/市嶋樹
  • P8 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 鈴木陽/山崎学/森国形
8月30日 公式練習第3回

 15:25から開始される最後のセッションを前に、雨脚が一気に強まり完全にWET路面での走行となりました。まずは雨を得意とする山崎選手が順調に周回を重ね、5周目に2?01.2を記録した所でピットイン。WETでの走行経験の浅い鈴木選手と森選手に走行時間を多く取ることとしました。

 2番手でコースインした森選手は、滑り易い路面に苦戦しながらも、徐々にペースを掴み、5周目には2?02.6までタイムアップしますが、赤旗中断となり一旦ピットに戻ります。

 セッション再開後は鈴木選手が走行。慣れないWET路面の中、慎重に周回を重ね、4周目には2?02.3までタイムアップ。しかしその後は雨脚が次第に強まり、タイムアップなりません。雨脚が強まった為、今度はコンディション違いでの経験を積むべく、森選手に再び交代し、セッション終了まで周回を重ねました。

公式練習3回目結果
  • P1 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛/野間一/藤田弘幸
  • P2 #93 SKR ENGINEERING S2000 浜野彰彦/中村嘉宏/鈴木優
  • P3 #52 埼玉トヨペットGB with Revo 大井貴之/服部茂章/平沼貴之
  • P9 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 鈴木陽/山崎学/森国形
Aドライバー予選(2グループ:12:45~13:21)

 13:03から開始されたAドライバー第2グループの予選は、開始早々にアクシデントがあり、赤旗中断となります。予選再開後、#73 mountainインテグラの鈴木選手は、#52 埼玉トヨペット86、#88 村上モータースロードスターに挟まれる形でアタックを開始しますが、アドウッドでギヤが3速に入らずアタック中止。その後は#88 村上モータースロードスターの後方でアタックを続けましたが、1周を上手く纏めきれず、10周目に記録した1?47.934がベストタイムとなり、クラス12位で予選を終えました。

  • P1 #95 リジカラS2000 松井猛敏
  • P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
  • P3 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦
  • P12 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 鈴木陽

Bドライバー予選(2 グループ:13:52~14:10)

 続いてBドライバーの予選。山崎選手は、チームメイトである#333 オートバックスFN2に続いてコースインしますが、アウトラップの時点でリヤの滑り出しが早く、グリップが大きく不足しており、前方の#333 オートバックスFN2にとてもついていかれる状況ではありませんでした。

 ほとんどのコーナーで、ターンインからカウンターを当てながらのアタックとなってしまった山崎選手ですが、バランスの悪いマシンと格闘しながら、3周目には1?47.659を記録します。そして5周目には他車に引っかかり、これ以上のタイムアップも困難と判断した為、アタックを中止して早々にピットに戻る決断を下しました。

  • P1 #95 リジカラS2000 中島保典
  • P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 井入宏之
  • P3 #93 SKR ENGINEERING S2000 中村嘉宏
  • P11 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 山崎学
予選終了後のコメント
鈴木選手コメント
 予選再開後の最初のアタックは、#52 埼玉トヨペット86に続いてアタックを開始したのですが、アドウッドでギヤが入らずにフイにしてしまいました。その後は#88 村上モータースロードスターの後方でアタックを続けました。#88 村上モータースロードスターとほとんど同じペースで、47秒フラットを狙えるポテンシャルはあったのですが、ベストタイムをしっかり纏められず、自分の未熟さを痛感しました。明日の決勝は雨の可能性が高く、経験が少ない私にとっては不安いっぱいですが、FF勢にとっては有利に働く可能性があるので、着実に上位を目指したいと思います。
山崎選手コメント
 前回富士での反省から、公式練習でリヤタイヤの熱入れをして予選に備えていたのですが、結果的にはタイヤの選定ミスもあり、マシンバランスに苦しんだ予選となってしまいました。グリッドは下位に沈んでしまったのは残念ですが、明日の決勝は雨となりそうなので、アクシデントや小さなミスに注意して、攻めの姿勢で上位を狙いたいと思います。

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9月1日 決勝レース

 朝から降り続いた雨は、一旦上がりましたが、各車がダミーグリッドにつく頃には、再び雨が降り出します。そんな状況の中、13:30出走台数49台がローリングを開始。今回も、恒例となった2グループによるスタートの為、GT3,ST1/2/3 クラスの第1グループと、ST4/5 クラスの第2グループがそれぞれ隊列を整え、スタートを待ちます。

 2周のローリングを終え、まずは第1グループが一斉にスタート。特に混乱も無く、クリアなスタートとなります。続けて第2グループがスタート。ポールポジションの#95 リジカラS2000がイン側、#41TRACY SPORT S2000がアウト側にポジションを取り、1コーナーへ進入しますが、#95 リジカラS2000が痛恨のスピン。そのままグラベルにはまってしまいます。

 12番グリッドからスタートした#73 mountainインテグラは、トラブルなく順調なスタートをきりますが、レース開始15分で一回目のセーフティカーが導入されます。ライバル陣営の多くは、このタイミングでピットに入り、最初のドライバー交代義務を消化しますが、#73 mountainインテグラは、#116 W.S.ENGINEERING S2000、#88 村上モータースロードスターと共にステイアウトを選択します。16周目にレースが再開されると、#73 mountainインテグラは、#116 W.S.ENGINEERINGとのトップ争いを演じ、34周目についにクラストップに浮上。後方との差を引き離しにかかります。その後も安定したペースで周回を続けた山崎選手は、後方に約90秒のマージンを築き、49周を消化したところで、2番手の森選手と交代します。タイヤは無交換、燃料補給のみでピットアウトした#73 mountainインテグラは、クラストップでコース復帰に成功しますが、ペースに勝る#88 村上モータースロードスター、#58 小林自動車インテグラにかわされてしまい、クラス3位に順位を落とします。

 レースは総合トップが59周を消化。ここで雨脚が強まってきたために、再びSCが導入されます。#73 mountainインテグラは、すかさず2回目のピットインを行い、森選手から鈴木選手へドライバー交代のみでコースに復帰しますが、ピットに入ったタイミングが悪く、隊列に戻った時にはクラス7位まで後退。さらに#93 SKR ENGINEERING S2000、#86 GAZOO RACING86、#52 埼玉トヨペット86の上位勢が#73 mountainインテグラの直ぐ後方に居るという状況で、ほぼ1周のビハインドを負ってしまいます。

 レースは総合トップが65周目に入ったところで再開。#73 mountain インテグラは、ペースが上がらず、#116 W.S.ENGINEERING S2000、#48 DIJONインテグラと立て続けに先行され、クラス7位から9位へとドロップしてしまいます。

 そして総合トップが74周目、再びSCが導入。78周目にレースは再開します。SCで二転三転したレースも残り時間は後わずか。鈴木選手がドライブする#73 mountainインテグラは、ダンプ状態となった路面でペースも上がり、5クラスのマシン達をパスしながら、クラス8位の#88 村上モータースロードスターとの差を詰めていきます。しかしゴール間際、3クラスのマシンに引っかかるという不運もあり、オーバーテイクにまでは至らず、結局クラス9位のままフィニッシュとなりました。

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レース後のコメント
鈴木選手コメント
 序盤のSCでステイアウトを選択し、山崎選手がレース中盤までクラストップでアドバンテージを築いてくれた所までは良かったですが、2回目のドライバーチェンジで、順位を落としてしまったが痛かったですね。リスタート後、ハイプレは酷いし、前方GT3クラスが巻き上げるウォータースクリーンで視界は遮られるし、ペースが上がりませんでした。結局後方の2台を抑えられず、ポジションを落としてしまったのですが、3回目のリスタート後、#88 村上モータースロードスターより速いペースで差を縮めたのですが、ポジション回復するだけの残り時間はありませんでした。
山崎選手コメント
 レース開始早々SCが入りましたが、3時間という短いレースとはいえ、岡山の雨なら、ピットの義務回数以上のSCが入ることも考えられたので、コース上に残ることを決めました。コースのイン側はラバーで滑りやすく、オーバーテイクは困難でしたが、ミスをしないよう、慎重且つ大胆にレースを進めました。最初のSCが有利に働き、クラストップで2番手の森選手にバトンを渡すことができましたが、最終的には9位という残念な結果となってしまいました。ただ、この最悪なコンディションの中、無事に完走ができて良かったと思います。
森選手コメント
 2番手を担当しましたが、慣れないWETコンディションで苦戦してしまいました。次の鈴鹿は、是非DRYコンディションで本領発揮したいです。
大河原監督のコメント
 今回もご支援いただき大変ありがとうございました。足回りのセッティングも見直し、良い方向に向かってはいましたが、残念ながら今回も結果には結びつきませんでした。次戦鈴鹿はホームコースですので、ご支援頂いている皆様のご期待に応えられるよう、チーム一同全力を尽くします。これからも変わらぬご支援の程よろしくお願いいたします。
A-ONE Race Report

D1 GRAND PRIX

D1:第5戦ハウステンボス 単走優勝は末永直登、総合優勝は日比野哲也! (D1 Corp.)

 株式会社D1コーポレーション(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木賢志)は、NAGASAKI DRIFT in HUISTENBOSCH を9月14日~15日の2日間、ハウステンボスロッテルダム駐車場・特設コース(長崎県佐世保市)で初開催した。

 晴天の元、9月14日(土)のグランツーリスモD1グランプリシリーズ第5戦には5,292人が、また翌15日(日)のD1GP エキジビションマッチ「D1 Quick 24」には7,410人の観客が訪れ、会場を盛り上げた。

 今大会は、ヨーロッパの街並みが再現されたハウステンボスの建物、そしてすぐ目の前には大村湾が広がり、サーキットとは違った解放的な空間に作られた特設コースで行われた。

14日(土)のシリーズ第5戦では、九州鹿児島出身の末永直登(YUKE`S チームオレンジ with BEAST EYE)が走りをうまく組み立て100.10 をマークし、単走優勝を飾った。

 また同日午後に行われた追走では、佐久間達也(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)vs 日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)が決勝で対戦。佐久間は公式戦初優勝を賭け、また日比野は86 初優勝を賭けての戦いとなったが、この日攻めの走りで勝ち上がってきた日比野が、決勝でもダイナミックな飛び込みから接近ドリフトを見せ勝利し、総合優勝を飾った。

~D1GPシリーズ第5戦~
【9 月13 日(金)天候:晴れ 路面:ドライ】
■予選

 第5戦の舞台は初開催のハウステンボス特設コース。このコースの特徴は、審判コーナーのRがきついものの、加速区間の距離は充分とられているため、進入速度は100km/hを超えることが可能で、さらにストレート後半のアウト側が少し膨らんでいるので、逆振り気味にドリフトを開始することができることだ。

 しかし、選手たちはなかなかコースに走りを合わせられず苦戦していた。振り出し区間であるセクター1では、振り出しを鋭くしたり、車速を上げたつもりでも高得点が出ず、走りかたを絞りきれない選手が多かった。さらに、振り出し位置が手前すぎると審判席前のコーナーでラインが小さくなってライン減点をされたり、あるいは手前から振り出して、アクセルを開けるタイミングが早すぎると、審判席前でアクセルが踏めなくなってセクター3の得点が伸びなかったりするケースが見受けられた。

 谷口信輝(HKS)はトップクラスの進入速度をマークするも、第4コーナーでのインカットが響き得点が伸びず、手塚強(GOODYEAR Racing BNR34 with Bee★R)は全体的な完成度は高くなかったものの、振り出し区間でのセクター得点が伸びず、いずれも予選敗退となった。

 今村隆弘(MADFACE KANTO with SAMURAI Project)は曲がりきれないかと思わせるような勢いのある飛び込みを見せ、予選を2位で通過。そして、鋭い振り出しとスピードのあるドリフトで99.06をマークした松井有紀夫(EXEDY R Magic D1 Racing)が予選トップ通過を果たした。

【9月14日(土)天候:晴れ 路面:ドライ】
■単走決勝

 午前中に行われた単走決勝は、前日の予選を通過した9名と予選免除選手であるシリーズランキング上位15名(斎藤が欠場のため)の計24名が出走し、3グループに分かれて行われた。

 全員が前日の予選通過組であるCグループでは、村上満(team MMM)が予選よりも得点を伸ばし、このグループのトップに立つ。またKP61スターレットの板倉日出生(チームH.D.O with RS ワタナベ)も高得点を獲得した。続くBグループでは内海彰乃(RC926 with TOYO TIRES)が勢いのある飛び込みと迫力のあるアクセルの踏みっぷりで99.84の高得点をマークし、トップに立つ。一方、前日の予選で最高点を出した松井はややラインが小さくなるなどミスが出て上位に入ることができなかった。そしてランキング上位選手によるAグループの走行。1本目の走行では、内海の得点を上回る選手は現れなかった。

 しかし2本目、末永直登(YUKE'S チームオレンジ with BEAST EYE)が高い車速からピタッと安定した姿勢のまま伸びてくる進入、さらにそのあとも完璧なマシンコントロールを見せ100.10を獲得し、トップに立つ。その後走行した川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)もスピードと絶妙のコントロールを見せたが、内海の点には及ばず99.54で3位となった。これにより、末永(直)が地元・九州で初の単走優勝を決めた。

末永直登選手コメント
d1_r05-01.jpg  本気で嬉しいです。実は前日の練習で、自分の中で悩みがあり点数が伸びなかったのですが、チームのみんなと相談をし、DOSSの分析をかなりしました。それが今日の結果に繋がり、地元九州で単走1位を獲れたことは、非常に嬉しいです。ありがとうございます。
■追走トーナメント(天候:晴れ 路面:ドライ)

 ベスト16は波乱の連続だった。まずシリーズランキング3位の末永直登(YUKE'S チームオレンジ with BEAST EYE)が、3コーナーの先で時田雅義(GOODYEAR Racing ZEROCROWN with Bee★R)に接触し、ドリフトがもどって敗退。続いてランキング5位の横井昌志(D-MAX)は3コーナーで失速して敗退。さらにランキング4位の上野高広(TEAM VERTEX)は、内海彰乃(RC926 with TOYO TIRES)にスピードで負けた。これで有利になったかと思われたランキング首位の川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)であったが、後追いの進入時にまさかのハーフスピンで敗北となる。

 ランキング2位の斎藤太吾(PHAT FIVE・SUNOCO・SIS-WORKS)は欠場のため、この時点でランキング上位6名が姿を消すという展開になった。

 ベスト4に勝ち上がったのは佐久間達也(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)、末永正雄(RE 雨宮 SUNOCO with YOKOHAMA)、日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)、松川和也(Team UP GARAGE with DRoo-P)の4人。佐久間vs 末永(正)の対戦は、両者綺麗な走りで後追いの末永(正)がインを差し、アドバンテージを獲得したが、2本目は佐久間が振り出しで末永のインに飛び込む強烈な走りを見せて逆転、決勝に進出した。日比野vs松川のチームメイト同士対戦は、1本目後追いの松川が日比野のインを差すも、審査区間終了地点間際で大きく戻ってしまい、日比野にアドバンテージ。2本目は日比野が綺麗にマシンを合わせて、日比野の勝ちが決まった。

 尚、3位決定戦は末永(正)が松川のインを差して勝った。

 決勝は佐久間vs日比野。佐久間が勝てば公式戦初優勝、日比野が勝てば86初優勝だ。1本目は佐久間が先行。日比野は衝突するかと思うほどの飛び込みで佐久間のインを差しつつ、きっちりとマシンを合わせてアドバンテージを獲る。2本目は佐久間がストレートで離され、3コーナーにかけて距離を詰めたが逆転には至らず、日比野の優勝が決まった。

 これにより、シリーズランキング首位はかろうじて川畑がキープ。続いて末永(直)が2ポイント差で2位、斎藤がトップより11ポイント差で3位となった。

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日比野哲也選手コメント
d1_r05-03.jpg  86で決勝まで来たのは4回目ですが、これまではちょっとまぐれの部分もありました。でも今回は、練習日からなにも不安がなくて、やりすぎないようにすることだけ注意して組み立てができました。今回、リヤのトラクション関係をガラッと変えてもらったのですが、テストもほとんどできない中、先々週にここでデモランをさせてもらって、感触を掴めたので、今回は本当に違和感なく、自分のコントロールの中で全て操作できた走りができました。今まで苦労してメカニックにも迷惑をかけましたが、協力してもらえて、結果が出せてよかったです。すごく嬉しいですね。
株式会社D1 コーポレーション PRESS INFORMATION

スーパー耐久

S耐:第5戦岡山 オートバックス.GLORY-R.FN2、荒れたレースを這い上がり4位獲得! (ARTA A-ONE)

 8月31~9月1日、2013スーパー耐久シリーズ第5戦が岡山県岡山国際サーキットで開催されました。#333 オートバックス.GLORY-R.FN2北川・野間・藤田組はST4クラスで予選6位、決勝4位を獲得し、シリーズランキング6番手につけることとなりました。

■レース概要
  • 大会名   スーパー耐久シリーズ第5戦 スーパー耐久 in 岡山
  • 日時    2013年 8月 31日(土),9月1日(日)
  • 場所    岡山国際サーキット(岡山県)
  • 入場者数  8月31日(土)3,000人/9月1日(日)5,500人
■レース結果概要
  • 車名    333号車 オートバックス.GLORY-R.FN2
  • ドライバー A:北川剛 B:野間一 C:藤田弘幸
  • 予選    ST4クラス6位(15台中)
  • 決勝    ST4クラス4位(15台中)
■8月31日 予選

st_r05_333-5-mechanic.jpg  9月31日(土)13:03から18分間のAドライバー予選2グループがスタート。不安定な空模様のため、全車が先を争うようにコースインします。#333オートバックスFN2は北川選手がアタックに向かいます。2周目のアタックでデータ上は1‘45.421という好タイムを記録しますが、不運にも赤旗中断によりこのタイムは無効となりました。

 17分間の赤旗中断を経て予選が再開。ピット位置が最終コーナー寄りであるため、北川選手はピットでタイミングを計ってからコースインします。計測1周目に1’45.952を記録しさらにタイムアップを狙いますが、クリアラップが取れず6番手となりました。

  • P1 #95 リジカラ S2000 松井猛敏
  • P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
  • P3 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦
  • P6 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛

 赤旗中断の影響で予定より遅い14:08からBドライバー予選2グループがスタート。ボード提示とともに野間選手がコースインします。アウトラップでポジション取りに成功しクリアな状態で1周目のアタックに入り1’46.362を記録します。続いて前方に#52トヨペット86を発見し2周目のアタックに入りますが、思いのほか早く追いついてしまい、最終コーナー手前からストレートで#52トヨペット86と5クラスのマシンを抜きながら3周目のアタックへ。このアタックで1'46.221を記録し8番手となりました。

  • P1 #95 リジカラ S2000 中島保典
  • P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 井入宏之
  • P3 #93 SKR ENGINEERING S2000 中村嘉宏
  • P8 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 野間一

 A/Bドライバー予選のベストタイム合算により決定される総合結果は、FF勢最上位の6位となりました。S2000が有利とは予想されていましたが、その差は大きく予選結果はS2000勢とそれ以外に分かれてしまった形となりました。

  • P1 #95 リジカラ S2000 松井猛敏/中島保典
  • P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/井入宏之
  • P3 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦/井口卓人
  • P6 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛/野間一
■9月1日 ウォームアップ走行・ピットウォーク

 9月1日(日)朝から雨が降り続く中、8:00から30分間のフリー走行が行われました。#333オートバックス.GLORY-R.FN2は北川選手と野間選手が走行しフルタンク状態でウェット路面のマシンバランス確認を行い2’02.437のタイムで4番手となりました。

  • P1 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/井入宏之
  • P2 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦/井口卓人/蒲生尚弥
  • P3 #95 リジカラS2000 松井猛敏/中島保典/市嶋樹
  • P4 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2北川剛/野間一/藤田弘幸

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 11:50から行われたピットウォークには夏休み最終日ということもあり、多くのファンがピットを訪れました。レースクィーンの小林未来さん(KWサスペンション)絵里花さん(mountainブレーキディスク)中島さおりさん(チームエーワン)の3名がピットウォークやキャンギャルオンステージで各社の商品のPRを行いました。

■9月1日 決勝レース

 今回のレースはS耐として標準的な3時間レース、義務ピットストップ回数も2回となります。スタート前のグリッド上では雨が上がり少しずつ路面が乾き始める状況です。各チームともレインタイヤかスリックタイヤかという選択に頭を悩ませていました。#333オートバックスFN2はレインタイヤを選択し、13時30分にレースがスタートしました。

st_r05_333-1-machine.jpg  スタート直後の1コーナーでPPスタートの#95リジカラS2000が単独でスピン・コースアウト。#333オートバックスFN2北川選手も混乱を避けて減速し順位を落としますがバックストレートとホッブスコーナーで抜き返し、5番手でホームストレートへ戻ってきます。3周目の2コーナーでは#93 SKR S2000を抜き、さらにレッドマンコーナーで#116W.S.S2000をオーバーテイクし3番手まで順位を上げます。#333オートバックスFN2北川選手の勢いは止まらず2番手#86 GAZOO 86まで5秒差に迫ったところでセーフティカーランになります。

 #333オートバックスFN2はこのセーフティカーランを利用してピットに入り北川選手から野間選手に交代。素早くドライバー交代を終えてコースインしようとしますが、なんとピットエンドのシグナルが赤となっています。セーフティカー隊列が整わずストレートを通過する車両が多いための処置でした。結局ST4クラスでは#41 TRACY 2000、#48 DIJONインテグラ、#18浅野R 86等も一緒に足止めされ周回遅れとなってしまいます。

 4台がコースに復帰した後、セーフティカー隊列が整い10周目には#93 SKR S2000と#52 トヨペット86、12周目には#86 GAZOO 86がピットインし滞りなくコースインしました。この差が今回のレース結果に大きな影響を与えることとなりました。

st_r05_333-2-machine.jpg  15周目にはセーフティカーが退出しレースは再開します。周回遅れとなってしまった#333オートバックスFN2野間選手は全力で追い上げを開始します。リスタートした15周目には#41 TRACY S2000を抜き、25周目には#116 W.S.S2000を、27周目にはSC中のステイアウトが奏功しクラストップを走っていた#73 mountainインテグラを抜いて同一周回に復帰します。さらに38周目には#58 KRPインテグラを抜いて4番手まで躍進します。#73 mountainインテグラを除き上位陣が1回目のピットストップを終えた45周目には#333オートバックスFN2野間選手は3番手まで上がります。

 #333オートバックスFN2野間選手は給油とドライバー交代のため46周目にピットイン。一時は周回遅れという窮地からSC後の30周で60秒も追い上げ3番手で戻ってきた走りに、チームも優勝狙いの戦略で応え、北川選手が再度乗り込みます。

 この時点で実質的な優勝争いはSC中のピット戦略で成功した#93 SKR S2000、#52 トヨペット86、#86 GAZOO 86の3台と、周回遅れから追い上げて来た#333オートバックスFN2の4台に絞られます。

 #333オートバックスFN2北川選手はコースインした後、マシンの振動などがあったもののうまく乗りこなして#52 トヨペット86に10秒差ほどまで迫ります。しかし60周目に2回目のセーフティカーが導入されます。

 さらに74周目に3回目のセーフティカーが導入され、ST4クラストップ争いの3台と#333オートバックスFN2の間に総合トップがいたため、セーフティカーは総合トップを抑える形で入ってしまいます。つまりST4クラストップ争いの3台はほぼ1周先に行ってしまう形となり、ラスト数周のスプリント勝負は思わぬ形で水を差されてしまいました。

 残念ながらこれで表彰台への望みは絶たれてしまいましたが、#333オートバックスFN2北川選手はマシンとタイヤを労わりつつ4位でフィニッシュすることとなりました。

■まとめ
チーム代表代行 大河原一
 「今回は勝てるだけの速さがありながら悔しい4位となってしまいました。1回目のセーフティカーランで周回遅れになりながらも、3番手まで戻し、トップ争いの3台まで10秒まで追い上げた時点では、確実に勝ちが見えていました。しかし3回目のセーフティカーのタイミングで再びクラストップとほぼ1周差にされてしまっては、なすすべもありませんでした。この2回のセーフティカーランのどちらかでもうまくいっていたら優勝できていたと思います。もちろん運もありますが、チームとしてはセーフティカー対応の戦略を見直していきたいと思います。次の鈴鹿は40分のスプリントレースです。ドライでの速さも磨かれてきましたので、地元鈴鹿でリベンジできるよう全力で挑みます。今回もご支援いただき大変ありがとうございました。次戦以降もご期待に応えられるようチーム一同全力を尽くします。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします」
ARTA with TEAM A-ONE プレスリリース

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第5戦鈴鹿 大津弘樹がデビューレースで優勝、石坂瑞基がチャンピオンを決める

 S-FJ第5戦は15日、三重県の鈴鹿サーキットで決勝を行い大津弘樹が12周、17分16秒922で初優勝した。

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 台風の影響でスタート時間が早くなり、また周回数が14周から12周に変更になった。

 決勝レース直前で、路面は若干濡れている状態だったが、数台はスリックタイヤをチョイスした。

 スタートはポールポジションの嶋田誠が好ダッシュ、トップで1コーナーに入った。2位に予選3位の佐藤駿介が上がった。予選7位の橋本陸が絶妙なスタートを決め2周目には3位順位を上げてきた。

 レース序盤から予選5位の大津が全車より1秒速いラップで、トップを追い始め4周目の1コーナーで嶋田をパスし、その後もペースを緩めず最終的には2位の板倉慎哉に14.604の差をつけトップでチェッカーを受けた。

 3位には予選14位からスリックでスタートした上村優太が入った。

 また今回のレースで、今シーズンのチャンピオンが決まる可能性がある石坂瑞樹は、予選8位からレインタイヤでスタート、着実に順位を上げていき、ポイントランキング2位の嶋田を最終ラップのスプーンカーブでパスし、最終戦を残してシリーズチャンピオンを決めた。

優勝した大津弘樹のコメント
 「スタート直前にスリックタイヤでも走れると思い、タイヤ交換を致しました。タイヤが温まってからは非常に運転しやすく、落ち着いてレースをまとめることができました。またF1の前座レースにも出ますので今度も勝ちたいと思います」
シリーズチャンピオンを決めた石坂瑞基のコメント
 「今年は絶対にチャンピオンを取ると決めて、参戦しましたのでチャンピオンを取れて嬉しいです。来年は鈴鹿サーキットのスクールに参加して、もっと速く走れるようになりたいです。」
Text: Nobumitsu Ohtake
Photo: Motorsports Forum
Nobumitsu Ohtake

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