第8戦優勝 #5小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
「オーバーテイクの難しいコースレイアウトだったので、自分のペースを作ってしっかり走っていけば、いけると思っていました。木村選手が前半の4、5周はかなりペースが良かったので、ここで抜かれるわけにはいかないと自分もプッシュしました。後半も油断なくしっかり走ったのが勝利につながったと思います」
(初優勝を達成した感想は?)
「フォーミュラカーのレースでは初優勝ですが、前半戦はうまくリズムが合わなかったので、ここから切り替えて後半戦は巻き返したいですね」
(昨年の参戦から2年めでの初勝利となったが)
「僕にとっては長かったですね。僕はレース経験が少なく、去年の鈴鹿がフォーミュラカーのデビューでした。去年も最初のレースでエンストしてそこから巻き返すなど、内容は濃かったです。自分の良いところ、悪いところを見直して、油断なく今まで続けてきたことが今回の勝利につながったのではと思います。参戦からちょうど1年での初勝利ですが、ここから勝利を重ねていきたいです」
第8戦決勝2位 #6木村偉織(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
「3番手からのスタートでしたが、スタートもうまく決めて、ファステストラップもとり、レース3をポールポジションからスタートできるので、自分の考えていた最低限の目標はクリアできたので、ひとまず合格点ではあると思います。欲をいえばもう一つ上のポジションでゴールをしたかったので、そういう意味では後半のペースの悪さなども含めて、何が足りなかったのかをチームと話し合わないといけないなと思います」
(序盤コンマ5秒差まで迫っていったが)
「差が詰まっている時は『いけるかな』と思いましたが、近づくとダウンフォースが抜けるし、SUGOは抜きにくいコースで、ラインも一本しかありません。そんな中でいかにしてグリップを見つけるか、という点でまだまだ課題があります」
(今日の路面コンディションが影響した?)
「そうですね。ラインを外すとすごくダーティーな路面だったので、それがなければもっと違ったアプローチもできただろうし、チャンスもあったのかなと思います。今日の路面では難しかったです」
(残りの2レースはポールポジションからのスタートだが)
「一番前でスタートするからには、一番前でゴールしたいので、それに向けて頑張ります」
第8戦決勝3位 #80伊東黎明(OTG MOTOR SPORTS)
「悔しいですね。前々回のもてぎもスタートが悪くて、そこから練習してきました。鈴鹿大会では抜群とはいかないまでも、そこそこのスタートが切れました。今回も練習して挑んだんですが大きく出遅れちゃいました。3番手のドライバーがすごく良いスタートだったのもありますが、何が悪かったのか。去年の僕はスタートで順位を上げられていました。別にスタイルを変えたつもりはないのですが、噛み合わないな、という感じです。ペース自体は悪くなく、トップ2台についていけていたんですが、全てはスタートだったのかなと思います」
(ホームストレートが上り坂になっている影響もある?)
「僕らのグリッドはほとんど平坦なんですが、若干上り坂になっているので、ブレーキを当てていないと下がってしまうんです」
(第9戦への抱負を)
「もう表彰台の真ん中以外の結果は要りません。スタートを決めて表彰台の真ん中を取らないと先につながらないと思います。今回はレースウィークに入ってからずっと調子がいいので、いい流れを切らさないように残りのレースを組み立てていきます」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
2021年FIA-F4選手権第8戦の決勝が9月11日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした#5小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング)が参戦2年めで待望の初優勝を達成した。
(天候:曇り コース:ドライ)
先に行われたスーパーGTの公式練習で赤旗中断があった影響で第8戦決勝は当初の予定から20分遅れの午後1時35分にフォーメーションラップを開始したが、予選10番手の#20新原光太郎(TOM'S FORMULA COLLEGE)がグリッド上でストールしたためにスタートディレイとなり、1時41分に再びフォーメーションラップを開始した。これにより周回数も17から16に減算となった。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの小出。予選3番手の#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)が2位で続き、予選2番手の#80伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)は3位に後退した。4位には#36荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)、シリーズランキングトップの#35野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)が5位につけ、予選5番手の#62松澤亮佑(HELM MOTORSPORTS F110)が6位で続く。
序盤からトップを快走する小出に対し、2位の木村は4周めに1'24.569、5周め1'24.349と立て続けにファステストラップを記録する走りで追い上げ、8周めには0.545秒差にまで迫る。
しかし抜きどころの少ないSUGOでは小出を攻略するチャンスはなかなか訪れず、逆に9周め以降は徐々に小出が木村を引き離す展開となり、最後は小出が木村に1.951秒差をつけてフィニッシュ。2020年10月の第4戦鈴鹿に参戦して以来20戦めにして待望の初勝利をものにした。2位は木村、3位には#80伊東が入った。
なお、今大会は3レースが開催されるため、第10戦のスターティンググリッドは第8戦決勝中の各自のベストタイムによって決定されることになっているが、こちらは1'24.349を記録した木村がポールポジションを獲得。1'24.474の伊東が2番手、優勝した小出は1'24.524で3番手から12日の決勝に臨む。
また、インディペンデントカップは予選トップの63鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)がそのまま逃げ切って今季3勝めを挙げている。
第10戦決勝は12日の午前9時より17周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
2021オートバックス スーパーGT第5戦「SUGO GT 300kmレース」の公式練習が9月11日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスは#8野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT)、GT300クラスは#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)がトップタイムを記録した。
公式練習は午前9時20分より開始された。走行予定時間は115分間だったが、始まって20分足らずで#17ベルトラン・バゲット(Astemo NSX-GT)と#9木村武史(PACIFIC NAC CARGUY Ferrari)が最終コーナーで接触するアクシデントが発生。コース上にパーツが散乱したため、最初の赤旗が出され、セッションは中断となった。
コース清掃ののち、走行は9時42分に再開され、9時50分から5分間はフルコースイエローを想定したキャリブレーションタイムに充てられた。今回の区間は馬の背コーナーからホームストレートが使用された。
この時点でのトップは#8ARTA NSX-GTで1'11.671だ。
キャリブレーションタイムが終わると、#64Modulo NSX-GTが走行14周めに1'11.441でトップに浮上。この時点で3番手には#17Astemo NSX-GTが付けているが、17号車は接触事故の影響でガレージ内で修復作業が続けられており、残り時間が1時間を切ったところでようやくコースに復帰した。
第4戦優勝の#1山本尚貴/牧野任祐組(STANLEY NSX-GT)もまた8周を消化したところでマシントラブルにより予定外のピットインを強いられ、残り時間40分でようやく走行を再開することになった。
残り1時間10分で#3平手晃平(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)が1'11.369、#38立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が1'11.317、#12松下信治(カルソニックIMPUL GT-R)が1'11.231と目まぐるしくトップが入れ替わるが、残り時間45分で福住仁嶺が1'10/915を記録し、再び#8ARTA NSX-GTがトップに返り咲く。
結局GT500クラスは専有走行に入っても8号車の速さが頭一つ抜きん出た状態で、最後は福住が1'10.484までタイム縮めて#8野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT)がトップで午後の予選に臨むことになった。
2番手は#12平峰一貴/松下信治組(カルソニックIMPUL GT-R)、3番手には#64伊沢拓也/大津弘樹組(Modulo NSX-GT)が続いた。
GT300クラスは走行開始から好調な#61BRZが最後までトップ。ベストタイムは1'18.217だった。2番手には#55高木真一/佐藤蓮組(ARTA NSX GT3)で1'18.681、3番手には#60吉本大樹/河野駿佑組(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が1'18.763をいずれも混走中に記録。
専有走行に入ってからも上位陣に大きな変化はなく、最後は#6本山哲(Team LeMans Audi R8 LMS)が3コーナーでスピンしてガードレールに突っ込む大きなクラッシュがあったため、GT300クラスの専有走行は赤旗終了となっている。
先ごろ引退を発表した星野一樹の乗る#10星野一樹/石川京侍組(GAINER TANAX with IMPUL GT-R)は12番手だった。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
ポルシェカレラカップジャパン第9戦は11日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした上村優太(Porsche Center Okazaki)が優勝した。プロアマクラスは内山清志( NIHON KIZAI PORSCHE)が、アマクラスはMasa TAGA(GIRODISC・CREF Motorsport CUP)が優勝した。
レースは午後4時20分にフォーメーションラップが始まった。この日の鈴鹿は晴れたり曇ったり。再び上空には晴れ間が広がりつつある。
レースは予選順位通り、トップ上村優太(Porsche Center Okazaki)、2位近藤翼(NIHON KIZAI PORSCHE)、3位小河諒(SHOWA AUTO with BINGO RACING)、4位大草りき(Porsche Japan Junior Programme)の順で始まる。
トップ上村は1周目に2位近藤を1秒7離して戻ってくると、2周目にはその差を1秒7まで広げた。3位小河は近藤の後ろ1秒弱で続き、4位大草は上位3台に付いていけず徐々に離され始める。
4周目からはトップ上村と2位近藤の差が徐々に詰まり始める。近藤は4周目にその差を1秒1とすると、7周目には0秒9と1秒を切った。
トップ上村は近藤からのプレッシャーに焦ったのか9周目にミス。その差を0秒7まで詰められると、最終10周目の後半にはついにテールトゥノーズとなった。
シケインでは2位近藤がトップ上村に仕掛けるが、前に出ることができず、上村がかろうじて逃げ切り優勝を飾った。2位には近藤が、3位には小河が、4位には大きく遅れて大草が入った。
プロアマクラスは、予選2位のIKARI(BJR PORSCHE)がスタートでトップに立つも、3周目の1コーナーでポールシッターの内山清志(NIHON KIZAI PORSCHE)にパスされ2位に落ちる。そのまま内山が逃げ切って優勝した。
アマクラスはポールシッターのKuma(SHIROKUMA RACING with CREF)が3周目に失速、7周目に滝澤智幸(Fach Auto Tech GT3 Cup)がリタイアし、Masa TAGA(GIRODISC・CREF Motorsport CUP)が優勝した。
第9戦は明日12日、午前10時15分より10周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 6 木村 偉織 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 17 27'10.507 - -
2 80 伊東 黎明 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 17 27'11.072 0.565 0.565
3 5 小出 峻 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 17 27'12.963 2.456 1.891
4 62 松澤 亮佑 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 17 27'14.363 3.856 1.400
5 36 荒川 鱗 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 17 27'15.025 4.518 0.662
6 40 元嶋 成弥 SACCESS RACING SACCESS RACING 17 27'15.603 5.096 0.578
7 35 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 17 27'16.140 5.633 0.537
8 37 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 17 27'16.970 6.463 0.830
9 7 太田 格之進 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 17 27'17.597 7.090 0.627
10 38 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 17 27'18.529 8.022 0.932
11 20 新原 光太郎 TOM'S FORMULA COLLEGE RSS 17 27'19.219 8.712 0.690
12 97 岩澤 優吾 BJ Racingスカラシップ Bionic Jack Racing 17 27'19.681 9.174 0.462
13 77 小川 颯太 WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED 17 27'20.606 10.099 0.925
14 98 岡本 大輝 BJ Racing Bionic Jack Racing 17 27'21.955 11.448 1.349
15 31 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 17 27'22.505 11.998 0.550
16 39 宮下 源都 SACCESS RACING SACCESS RACING 17 27'23.146 12.639 0.641
17 13 藤原 大輝 ACE LINES MDFactory KRac Motorsorts 17 27'23.650 13.143 0.504
18 63 IC 1 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 17 27'25.151 14.644 1.501
19 15 吉村 渉 Media Do影山BEAR Media Do Kageyama Racing 17 27'26.349 15.842 1.198
20 11 IC 2 ヒロボン Rn-sports Andare Rn-sports 17 27'28.869 18.362 2.520
21 43 IC 3 DRAGON ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 17 27'29.144 18.637 0.275
22 96 IC 4 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランド AKILAND RACING 17 27'34.795 24.288 5.651
23 2 IC 5 仲尾 恵史 TCS Racing Team TCS RACING TEAM 17 27'35.444 24.937 0.649
24 3 IC 6 佐藤 セルゲイビッチ 結婚の学校フィールドモータースポーツ フィールドモータースポーツ 17 27'35.859 25.352 0.415
25 73 塙 瞬佑 カローラ新茨城C.S.I Racing CSIレーシング 17 27'40.260 29.753 4.401
26 44 IC 7 SYUJI JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 17 27'53.236 42.729 12.976
27 33 IC 8 慶原 克律 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 17 27'59.110 48.603 5.874
28 23 IC 9 YUGO S2R Racing N-SPEED 17 28'01.591 51.084 2.481
29 *99 IC 10 近藤 善嗣 アンドIoTくじらRn-sports Rn-sports 17 28'24.502 1'13.995 22.911
30 16 大滝 拓也 Media Do影山Giddy UP Media Do Kageyama Racing 16 25'53.950 1Lap 1Lap
31 71 IC 11 大山 正芳 ダイワN通商アキランド AKILAND RACING 16 26'14.765 1Lap 20.815
32 86 IC 12 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 16 26'16.325 1Lap 1.560
---- 以上規定周回数(90% - 15Laps)完走 ----
- 32 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 6 8'58.028 11Laps 10Laps
Fastest Lap: CarNo.20 新原光太郎(TOM'S FORMULA COLLEGE) 1'24.986 (7/17) 151.924km/h
CarNo.99は、2021 FIA-F4 SpR.第15条1.3)(危険なドライブ行為)により、競技結果に40秒加算のペナルティーを科した。
スーパーFJ鈴鹿シリーズ第6戦は11日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、2年連続チャンピオンを狙う岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午後3時30分より始まった。午後には一時青空が広がっていたが、再び雲が空を覆うようになり、気温も低くなってきた。
開始直後、三島優輝(Rn-Sports制動屋KKS-2)がヘアピン手前でコースアウト。いきなり赤旗が提示された。
マシンの回収が終わり、予選は午後3時40分に残り17分39秒で再開された。
4周目には岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が2分16秒006でトップに立ち、2位にはチャンピオンシップを争うライバルの佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科)が16秒349で続く。
5周目には岡本が2分15秒718まで縮めトップを守るも、佐藤も僅差の15秒749まで迫ってきた。
岡本は7周目には各セクターでベストタイムを更新しながら通過。しかし、トラフィックにつかまりベストタイムの更新はならず。それでも8周目には再びペースアップし、タイムを2分15秒225まで伸ばし、ポールポジションを獲得した。
佐藤も9周目に各セクターでベストタイムを更新しながら攻めるも最後にシケインで遅いクルマにつかまり万事休す。タイム更新はならなかった。しかし、佐藤が5周目に出したタイムを上回るドライバーは現れず、予選2位のポジションは堅持した。
3位には自身最高位の予選順位となった小松響(Rn-sports・OKABE・KK-SII)が、4位にはチャンピオン獲得の可能性をわずかに残す上野大哲(SACCESS RACING ES)が、5位には冨田自然(MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport)が、6位には前戦優勝の森山冬星(DIXCEL☆ROYAL/MYST)が入った。
決勝は明日12日、午後2時より10周で行われる。チャンピオンを争う岡本、佐藤がフロントローに並んだ。2人とも勝てば文句なしにチャンピオン。岡本の連覇なるか、佐藤の初戴冠なるかに注目だ。
ポールポジション 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
「練習走行から周りとのタイム差がなくてポールは厳しいと思っていました。単独で走れば佐藤選手の方が速いと思いますが、予選のポジション取りが良くて、スリップもいい感じで使えたので、タイム差を付けてポールを取れました。みんな速くなっていて、単独での純粋な速さはないので、レースはどうなるかわからないです。あしたのレースは先行逃げ切りはないと思います。路温が低いときは8号車は速いんですが、あしたは午後2時スタートなので厳しいかも知れません」
予選2位 佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科)
「練習では岡本選手と大差なかったのに、彼は1秒5くらいタイムが上がってて、ここまで来るとは思っていませんでした。16秒フラットならポールかなと思ってたのに最後、シケインで減速したクルマがあって伸びきれませんでした。あしたはセクター1が遅くて、セクター3、4が速いので岡本選手に付いていって、最初の数周が鍵になると思います。初勝利、初チャンピオンなら理想的でうれしい展開です」
予選3位 小松響(Rn-sports・OKABE・KK-SII)
「いままでは7、8番だったので事前のテストからレースウイークは調子が良くて、1~2列目に行けたらラッキーかなと思って臨みました。うまい具合にアタックが決められ、帰ってきたら3番でした。これまでより自信がついて気が楽になったのが大きいのかなと思います。あしたはスタートを決められればペースは悪くないので、岡本選手とかに付いていって、いい順位を狙えればいいかなと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 31 Pro 1 上村 優太 Porsche Center Okazaki PORSCHE CENTER OKAZAKI 10 21'15.086 - -
2 24 Pro 2 近藤 翼 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing 10 21'15.282 0.196 0.196
3 60 Pro 3 小河 諒 SHOWA AUTO with BINGO RACING BINGO RACING 10 21'18.425 3.339 3.143
4 91 Pro 4 大草 りき Porsche Japan Junior Programme PORSCHE JAPAN 10 21'32.048 16.962 13.623
5 25 Pro-Am 1 内山 清志 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing 10 21'39.598 24.512 7.550
6 98 Pro-Am 2 IKARI BJR PORSCHE Max Racing 10 21'42.173 27.087 2.575
7 77 Pro-Am 3 浜崎 大 GR-Racing VENTILER GR-Racing 10 21'53.799 38.713 11.626
8 84 Am 1 Masa TAGA GIRODISC・CREF Motorsport CUP Cref Motor Sport 10 22'02.965 47.879 9.166
9 62 Am 2 Kuma SHIROKUMA RACING with CREF Cref Motor Sport 10 22'41.832 1'26.746 38.867
---- 以上規定周回数(75% - 8Laps)完走 ----
- 23 Am - 滝澤 智幸 Fach Auto Tech GT3 Cup 911 Service 6 13'10.200 4Laps 4Laps
Fastest Lap: CarNo.31 上村優太(Porsche Center Okazaki) 2'06.246 (2/10) 165.591km/h
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 8 岡本 大地 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 2'15.255 - - 154.561
2 56 佐藤 巧望 MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科 MYST KK-S2 2'15.749 0.494 0.494 153.999
3 15 小松 響 Rn-sports・OKABE・KK-SII MYST KK-S2 2'15.789 0.534 0.040 153.954
4 38 上野 大哲 SACCESS RACING ES MYST KK-S2 2'15.816 0.561 0.027 153.923
5 19 冨田 自然 MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport MYST KK-S2 2'15.951 0.696 0.135 153.770
6 87 森山 冬星 DIXCEL☆ROYAL/MYST MYST KK-S2 2'15.969 0.714 0.018 153.750
7 81 佐藤 樹 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 2'16.069 0.814 0.100 153.637
8 39 居附 明利 SACCESS Racing MYST KK-S2 2'16.244 0.989 0.175 153.439
9 61 高木 悠帆 MYST KK-SⅡ MYST KK-S2 2'16.486 1.231 0.242 153.167
10 33 伊藤 慎之典 テイクファースト&チャリ走! 10V TOKYO R&D RD10V 2'16.652 1.397 0.166 152.981
11 59 松田 大輝 K-TACK MYST KK-SII MYST KK-S2 2'16.836 1.581 0.184 152.776
12 69 鶴岡 秀麿 MYST・ゼンカイレーシング・KKS-2 MYST KK-S2 2'16.871 1.616 0.035 152.737
13 7 髙口 大将 FTK・レヴレーシング MYST KK-S2 2'17.042 1.787 0.171 152.546
14 51 岸本 尚将 Tamayura Athle ABBEY KKSII MYST KK-S2 2'17.332 2.077 0.290 152.224
15 86 木村 龍祐 制動屋CF亜衣KK-S2 MYST KK-S2 2'17.374 2.119 0.042 152.177
16 37 池内 比悠 アルビMAKE WINNER GIA ED TOKYO R&D RD10V 2'17.978 2.723 0.604 151.511
17 55 板倉 慎哉 AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII TOKYO R&D RD10V 2'18.008 2.753 0.030 151.478
18 53 鈴木 七瀬 TQS・A-ONE KKS-II MYST KK-S2 2'18.185 2.930 0.177 151.284
19 24 碓井 ツヨシ C.O.B-KART MYST KK-S2 2'18.874 3.619 0.689 150.534
20 9 上吹越 哲也 FTK・レヴレーシング MYST KK-S2 2'19.022 3.767 0.148 150.373
21 26 東 慎之介 セルモグループ/ORM戸田ED MYST KK-S2 2'19.806 4.551 0.784 149.530
22 54 山田 健 nutecレプリRD10V TOKYO R&D RD10V 2'20.016 4.761 0.210 149.306
23 10 小合 将司 LOVCA teamNoel F.Tworks MYST KK-S2 2'20.392 5.137 0.376 148.906
24 5 高橋 浩史 BBK☆レヴレーシング MYST KK-S2 2'22.672 7.417 2.280 146.526
25 6 谷川 文啓 LOVCA F.T works MYST KK-S2 2'26.435 11.180 3.763 142.761
---- 以上基準タイム(130% - 2'25.276)予選通過 ----
- 11 三島 優輝 Rn-Sports制動屋KKS-2 MYST KK-S2 no time - - -
ポルシェカレラカップジャパン第9戦、第10戦は11日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、両戦とも上村優太(Porsche Center Okazaki)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午後1時より30分間で行われた。朝方降った雨も上がり、曇り空から徐々に青空が広がる気温が上昇する中で予選は進行した。ベストタイムで第9戦の、セカンドベストタイムで第10戦のグリッドが決定する。
まずは3周目に近藤翼(NIHON KIZAI PORSCHE)が2分4秒797でトップに立つ。2位には小河諒(SHOWA AUTO with BINGO RACING)が5秒408で付け、3位に上村優太(Porsche Center Okazaki)が5秒787で続く。
4周目には上村が2分4秒794で近藤のタイムを千分の3秒上回り一気にトップに浮上する。近藤はタイム更新がならず2位にドロップ。小河はタイムを5秒408まで縮めるも3位のまま。
各車、ここでいったんピットインし、ピットアウト後再度のアタックを試みる。
しかし、気温が上昇したためか、上位2台はタイム更新ができない。トップ上村、2位近藤は変わらず、小河はタイムを2分5秒234まで縮めるもポジションアップはならなかった。
結局第9戦のポールポジションは上村が獲得、2位には近藤が、3位には小河が続いた。
プロアマクラスは内山清志(NIHON KIZAI PORSCHE)が、アマクラスはKuma(SHIROKUMA RACING with CREF)がポールポジションを獲得した。
第10戦の順位も第9戦と変わらず、上村がポールポジション、2位に近藤が、3位に小河が入った。
プロアマクラスはIKARI(BJR PORSCHE)が、アマクラスは第9戦に続いてKumaがポールポジションを獲得した。
第9戦決勝は本日11日午後4時20分より10周で、第10戦決勝は明日12日午前10時15分より10周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
■GT500クラス
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 8 福住 仁嶺 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 26 1'09.887 - - 184.747
2 16 大湯 都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 20 1'10.049 0.162 0.162 184.320
3 12 松下 信治 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 16 1'10.238 0.351 0.189 183.824
4 17 ベルトラン・バゲット Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 60 1'10.279 0.392 0.041 183.716
5 3 平手 晃平 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 56 1'10.332 0.445 0.053 183.578
6 64 伊沢 拓也 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 4 1'10.366 0.479 0.034 183.489
7 38 立川 祐路 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 22 1'10.415 0.528 0.049 183.361
8 39 ヘイッキ・コバライネン DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 28 1'10.623 0.736 0.208 182.821
■GT300クラス
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 61 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 54 1'17.479 - - 166.644
2 18 名取 鉄平 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'17.832 0.353 0.353 165.888
3 60 河野 駿佑 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 69 1'17.971 0.492 0.139 165.592
4 88 小暮 卓史 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 66 1'18.044 0.565 0.073 165.437
5 55 佐藤 蓮 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 45 1'18.149 0.670 0.105 165.215
6 87 坂口 夏月 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 1'18.229 0.750 0.080 165.046
7 4 谷口 信輝 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 60 1'18.279 0.800 0.050 164.941
8 96 新田 守男 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 15 1'18.443 0.964 0.164 164.596
9 244 三宅 淳詞 たかのこの湯GR Supra GT TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 100 1'18.456 0.977 0.013 164.569
10 56 藤波 清斗 リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 81 1'18.456 0.977 0.000 164.569
11 10 星野 一樹 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'18.521 1.042 0.065 164.432
12 34 密山 祥吾 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 1'18.784 1.305 0.263 163.884
13 31 中山 友貴 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'18.785 1.306 0.001 163.881
14 360 内田 優大 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 1'18.898 1.419 0.113 163.647
15 7 山口 智英 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 1'19.237 1.758 0.339 162.947
16 *9 木村 武史 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'20.397 2.918 1.160 160.596
■GT500クラス
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 39 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 28 1'10.275 - - 183.727
2 16 笹原 右京 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 20 1'10.303 0.028 0.028 183.654
3 64 大津 弘樹 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 4 1'10.330 0.055 0.027 183.583
4 8 野尻 智紀 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 26 1'10.337 0.062 0.007 183.565
5 12 平峰 一貴 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 16 1'10.404 0.129 0.067 183.390
6 38 石浦 宏明 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 22 1'10.495 0.220 0.091 183.153
7 17 塚越 広大 Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 60 1'10.617 0.342 0.122 182.837
---- 以上Q2進出 ----
8 3 千代 勝正 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 56 1'10.681 0.406 0.064 182.671
9 37 平川 亮 KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 1'10.744 0.469 0.063 182.509
10 1 牧野 任祐 STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU BS 80 1'10.783 0.508 0.039 182.408
11 14 大嶋 和也 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 1'10.791 0.516 0.008 182.388
12 23 松田 次生 MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 44 1'10.842 0.567 0.051 182.256
13 19 国本 雄資 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 40 1'10.908 0.633 0.066 182.087
14 36 坪井 翔 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 64 1'11.072 0.797 0.164 181.666
15 24 高星 明誠 リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 KONDO RACING YH 22 1'11.140 0.865 0.068 181.493
■GT300クラス(Aグループ)
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 96 小高 一斗 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 15 1'18.389 - - 164.709
2 34 道上 龍 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 1'18.505 0.116 0.116 164.466
3 4 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 60 1'18.563 0.174 0.058 164.345
4 55 高木 真一 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 45 1'18.576 0.187 0.013 164.317
5 360 青木 孝行 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 1'18.673 0.284 0.097 164.115
6 31 嵯峨 宏紀 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'18.733 0.344 0.060 163.990
7 244 堤 優威 たかのこの湯GR Supra GT TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 100 1'18.737 0.348 0.004 163.981
8 88 元嶋 佑弥 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 66 1'18.776 0.387 0.039 163.900
---- 以上Q2進出 ----
9 65 蒲生 尚弥 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 1'18.801 0.412 0.025 163.848
10 11 安田 裕信 GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 75 1'18.889 0.500 0.088 163.665
11 25 松井 孝允 HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R HOPPY team TSUCHIYA YH 27 1'19.196 0.807 0.307 163.031
12 5 平木 湧也 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 1'19.847 1.458 0.651 161.702
- 6 本山 哲 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH no time - - -
- 50 柳田 真孝 ARNAGE AMG GT3 Mercedes AMG GT3 Arnage Racing YH no time - - -
■GT300クラス(Bグループ)
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Cloudy Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 7 荒 聖治 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 1'17.895 - - 165.754
2 61 井口 卓人 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 54 1'18.069 0.174 0.174 165.384
3 60 吉本 大樹 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 69 1'18.146 0.251 0.077 165.222
4 10 石川 京侍 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'18.274 0.379 0.128 164.951
5 18 小林 崇志 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'18.330 0.435 0.056 164.833
6 9 ケイ・コッツォリーノ PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'18.331 0.436 0.001 164.831
7 56 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 81 1'18.371 0.476 0.040 164.747
8 87 松浦 孝亮 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 1'18.395 0.500 0.024 164.697
---- 以上Q2進出 ----
9 30 織戸 学 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 1'18.552 0.657 0.157 164.368
10 35 ジュリアーノ・アレジ arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 arto Ping An Team Thailand YH 1'18.578 0.683 0.026 164.313
11 21 川端 伸太朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 1'18.596 0.701 0.018 164.276
12 52 吉田 広樹 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 1'18.654 0.759 0.058 164.154
13 2 阪口 良平 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 1'18.669 0.774 0.015 164.123
14 48 田中 勝輝 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 1'21.212 3.317 2.543 158.984
第8戦ポールポジション #5小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
「前日の練習からニュータイヤでのアタックのタイムの伸び悩みが課題でした。ロングランは良かったんですけども。その課題に対して、タイヤの温め方だとか、位置取りなどを意識して予選に臨んで、結果的にポールを取れたので、自分としては満足しています」
(計算どおりのタイミングでタイムを出せたということか)
「予定では赤旗が出た前後ぐらいのタイミングでタイムを出すつもりでしたので、予定どおりではありませんでしたが、再開後の位置取りなどがうまくいって、自分のもてるポテンシャルの最大限は出せたかなと思います」
(昨年からの参戦だが)
「昨年の鈴鹿大会からの途中参戦で、今年はHFDPというチーム名で出させてもらっています。経験は少ない方だと思いますが、自分のいいところもダメなところも把握してしっかり戦えているし、前半はうまくいかないこともありましたが、ここからしっかり巻き返していきたいです」
「自分としては、これまでの結果に満足していません。ホンダというチームでやってるからには絶対一番を取りたいと思ってやっています」
(SRS-F出身の角田選手のことは意識している?)
「F1で活躍されてる角田選手とか、SRS-F同期の岩佐選手など、身近にいた選手がヨーロッパで活躍していることに憧れは持ちますね」
(菅生の印象は)
「先週プライベートテストで初めて走りました。鈴鹿のようなテクニカルなコースが好きなので、自分としては好きなコースです」
(決勝に向けての抱負を)
「初めてのポールですが、追い越しの難しいコースなので、落ち着いて自分のペースを見つければ、自ずと結果はついてくると思います。焦らずに自分のポテンシャルを最大限に引き出すことを心がけて戦いたいです」
第8戦、第9戦予選2位 #80伊東黎明(OTG MOTOR SPORTS)
「一言でいうとすっごい悔しいです。木曜日と金曜日のトレーニング走行をトップで終われていたので、ポールを取るつもりで挑んでいました。赤旗が出ることも想定はしていたんですけど、位置取りが悪かったせいで、タイヤのグリップを生かすことができませんでした。最終周だけ前に誰もいないところで走れたので、最後にしっかりアタックして、燃料も軽くなってきたことがうまくはまってタイムを出すことができました。タイヤの状態が良い時にアタックできていたら、と思うとすごく悔しいです」
(タイヤの状態はどうだった?)
「最後はもうタイヤが終わっていましたね。今回からタイヤのロットが変わり、今度のロットは後半に行くに従って性能の落ち幅が大きいんです。もう横方向のグリップがなくなっていたので、なるべく縦に転がすことを意識して走ったらタイムが出た感じです」
(昨年から参戦して上位で走っているが)
「ここまで表彰台1回とランキング5位ということで、成績が昨年とあまり変わんない結果で、成長したところを見せられていないので、今回のSUGO大会で3連勝を狙っていきたいです」
(SUGOの印象は)
「今年の86レースのプロクラスに参戦しているので、そこで走っただけです。今年は86レースにフル参戦しているので、ここでの予選の大切さは実感できています」
第8戦予選3位、第9戦ポールポジション #6木村偉織(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
「開幕から常に上位にいて、好調ではありますが、予選の一発のタイムの出し方やタイヤの使い方が自分の中では課題です。タイヤの本当に美味しいところと内圧の設定を合わせ込んだアタックがなかなかできませんでした。そういう意味では今回セカンドベストを出すことができましたし、週末を通して序盤にタイムが出ている傾向があるので、そこに合わせ込んでポンとタイムを出せました。自分の狙いどおりの温め方とかタイムの出し方はできていました。赤旗だけは自分でどうにもできないことなので、そこは仕方ないなと思います。あそこでベストタイムが出せていれば、と思いますが」
(ウェット宣言が出ていたが、路面の状態はどうだった?)
「ウェットではなかったんですが、かなり悪い路面状況でした。それもあって予選の後半にタイムが上がっていったのだと思います。今回はいろんな複合的な要素がありました。伊東選手はそこでうまくまとめられたのかなと思います」
(決勝の抱負を)
「予選3番手は勝ちが狙えるポジションだと思うので、抜きにくいコースですが、魔物が潜んでいるとも言われていますし、何かチャンスがあったらそれを掴みとって、自分は取りこぼさないように、17周を戦いたいです」
(一昨年の経験は生きている?)
「レースの組み立てやオーバーテイクの経験は活かせると思いますが、天気がどうなるか読めないので、難しいですね」
第9戦予選3位 #62松澤亮佑(HELM MOTORSPORTS)
「最初の赤旗前は位置取りが悪くて全然タイムが出せませんでした。再開後も結構焦っていたんですが、落ち着いて走りました。セカンドタイムが3番手ということで、安定して走れていた、と考えれば決勝は期待できると思います。練習も調子がいいので、安定して走れるようにしたいです」
(赤旗中断でうまく仕切り直しができた?)
「そうですね。ピットアウトの時に先頭の方でコースに戻れたので、そこは良かったと思います。再開直後に一発行こうと思っていたので、集中して走っていました」
(決勝に向けての抱負を)
「まだ表彰台に上がったことがないので、まずは表彰台を目指して頑張っていきます」
(SUGOの走行経験は?)
「実は全くなくて、レース前に一回だけテストをして、今回が初めてのレースです」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
【総合】
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 10 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 31 Pro 1 上村 優太 Porsche Center Okazaki PORSCHE CENTER OKAZAKI 2'04.983 - - 167.264
2 24 Pro 2 近藤 翼 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing 2'05.100 0.117 0.117 167.108
3 60 Pro 3 小河 諒 SHOWA AUTO with BINGO RACING BINGO RACING 2'05.272 0.289 0.172 166.878
4 91 Pro 4 大草 りき Porsche Japan Junior Programme PORSCHE JAPAN 2'06.334 1.351 1.062 165.476
5 98 Pro-Am 1 IKARI BJR PORSCHE Max Racing 2'06.964 1.981 0.630 164.655
6 25 Pro-Am 2 内山 清志 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing 2'07.060 2.077 0.096 164.530
7 77 Pro-Am 3 浜崎 大 GR-Racing VENTILER GR-Racing 2'08.025 3.042 0.965 163.290
8 *62 Am 1 Kuma SHIROKUMA RACING with CREF Cref Motor Sport 2'09.854 4.871 1.829 160.990
9 84 Am 2 Masa TAGA GIRODISC・CREF Motorsport CUP Cref Motor Sport 2'09.957 4.974 0.103 160.862
10 *23 Am 3 滝澤 智幸 Fach Auto Tech GT3 Cup 911 Service 2'10.883 5.900 0.926 159.724
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.979)予選通過 ----
【クラス別】
■Proクラス
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 10 Pro class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 31 上村 優太 Porsche Center Okazaki PORSCHE CENTER OKAZAKI 2'04.983 - - 167.264
2 24 近藤 翼 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing 2'05.100 0.117 0.117 167.108
3 60 小河 諒 SHOWA AUTO with BINGO RACING BINGO RACING 2'05.272 0.289 0.172 166.878
4 91 大草 りき Porsche Japan Junior Programme PORSCHE JAPAN 2'06.334 1.351 1.062 165.476
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.979)予選通過 ----
■Pro-Amクラス
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 10 Pro-Am class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 98 IKARI BJR PORSCHE Max Racing 2'06.964 - - 164.655
2 25 内山 清志 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing 2'07.060 0.096 0.096 164.530
3 77 浜崎 大 GR-Racing VENTILER GR-Racing 2'08.025 1.061 0.965 163.290
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.979)予選通過 ----
■Amクラス
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 10 Am class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 *62 Kuma SHIROKUMA RACING with CREF Cref Motor Sport 2'09.854 - - 160.990
2 84 Masa TAGA GIRODISC・CREF Motorsport CUP Cref Motor Sport 2'09.957 0.103 0.103 160.862
3 *23 滝澤 智幸 Fach Auto Tech GT3 Cup 911 Service 2'10.883 1.029 0.926 159.724
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.979)予選通過 ----
CarNo.23,62は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4.2.c(走路外走行)により、当該ラップタイムを削除した。
【総合】
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 31 Pro 1 上村 優太 Porsche Center Okazaki PORSCHE CENTER OKAZAKI R2'04.794 - - 167.518
2 24 Pro 2 近藤 翼 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing R2'04.797 0.003 0.003 167.514
3 60 Pro 3 小河 諒 SHOWA AUTO with BINGO RACING BINGO RACING 2'05.234 0.440 0.437 166.929
4 91 Pro 4 大草 りき Porsche Japan Junior Programme PORSCHE JAPAN 2'06.147 1.353 0.913 165.721
5 25 Pro-Am 1 内山 清志 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing R2'06.662 1.868 0.515 165.047
6 98 Pro-Am 2 IKARI BJR PORSCHE Max Racing 2'06.947 2.153 0.285 164.677
7 77 Pro-Am 3 浜崎 大 GR-Racing VENTILER GR-Racing 2'07.960 3.166 1.013 163.373
8 *62 Am 1 Kuma SHIROKUMA RACING with CREF Cref Motor Sport R2'09.440 4.646 1.480 161.505
9 84 Am 2 Masa TAGA GIRODISC・CREF Motorsport CUP Cref Motor Sport R2'09.695 4.901 0.255 161.187
10 *23 Am 3 滝澤 智幸 Fach Auto Tech GT3 Cup 911 Service R2'09.859 5.065 0.164 160.984
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.752)予選通過 ----
【クラス別】
■Proクラス
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 9 Pro class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 31 上村 優太 Porsche Center Okazaki PORSCHE CENTER OKAZAKI R2'04.794 - - 167.518
2 24 近藤 翼 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing R2'04.797 0.003 0.003 167.514
3 60 小河 諒 SHOWA AUTO with BINGO RACING BINGO RACING 2'05.234 0.440 0.437 166.929
4 91 大草 りき Porsche Japan Junior Programme PORSCHE JAPAN 2'06.147 1.353 0.913 165.721
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.752)予選通過 ----
■Pro-Amクラス
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 9 Pro-Am class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 25 内山 清志 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing R2'06.662 - - 165.047
2 98 IKARI BJR PORSCHE Max Racing 2'06.947 0.285 0.285 164.677
3 77 浜崎 大 GR-Racing VENTILER GR-Racing 2'07.960 1.298 1.013 163.373
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.752)予選通過 ----
■Amクラス
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 9 Am class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 *62 Kuma SHIROKUMA RACING with CREF Cref Motor Sport R2'09.440 - - 161.505
2 84 Masa TAGA GIRODISC・CREF Motorsport CUP Cref Motor Sport R2'09.695 0.255 0.255 161.187
3 *23 滝澤 智幸 Fach Auto Tech GT3 Cup 911 Service R2'09.859 0.419 0.164 160.984
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.752)予選通過 ----
CarNo.23,62は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4.2.c(走路外走行)により、当該ラップタイムを削除した。
'R'マークはコースレコードを更新した。
2021年FIA-F4選手権第8戦、第9戦の公式予選が9月11日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、第8戦は#5小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング)が、第9戦は#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前8時30分より30分間で行われた。天候は曇り。しかし朝方に少し雨が降った影響で路面はほぼドライだが、競技団からはウェット宣言が出される中での走行となった。
序盤から速さを見せたのは#6木村。昨夜からの雨で走りはじめの路面状況はかなり悪化していたようだが、そんな中でも1'24.757、1'24.661、1'24.335と着実にタイムを削りながら周回を重ねる。これに続いたのが#5小出、#7太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)らのHFDP勢、そして前回の鈴鹿大会で初優勝を達成した#36荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)、同じく初表彰台を獲得した#40元嶋成弥(SACCESS RACING)らだ。
そして残り19分を切ったところで#80伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)が1'24.632を叩き出し、一気に2番手に割って入った。
しかしその直後、3コーナーで#23YUGO(S2R Racing)がコース上にストップしたために予選は赤旗中断となってしまう。
車両回収ののち、予選は午前8時46分に残り時間14分で再開された。
するとことでいきなりタイムアップを果たして2番手に食い込んできたのが#35野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)だ。タイムは1'24.604。野中は次の周でも1'24.567とタイムを削ってきたが、残り時間が6分30を切ったところで#62松澤亮佑(HELM MOTORSPORTS F110)が1'24.487で2番手にジャンプアップしてきた。
これに対し、トップの木村は1'24.262までタイムを上げるが、その直後に小出が1'24.228を叩き出してトップに立つ。さらに予選終了間際には#80伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)が1'257を叩き出して2番手に食い込んできた。
この結果、第8戦のポールポジションは小出、2番手は伊東、3番手は木村という結果となり、セカンドベストタイムでグリッド順が決まる第9戦は1'24.335の木村がポール。1'24.447の伊東が2番手、そして1'24.487の松澤が3番手という結果となった。
第8戦決勝はこのあと12時35分より。第9戦決勝は午後4時25分より、いずれも17周で行われる予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 5 小出 峻 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 16 22'44.438 - -
2 6 木村 偉織 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 16 22'46.389 1.951 1.951
3 80 伊東 黎明 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 16 22'46.570 2.132 0.181
4 36 荒川 鱗 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 16 22'49.028 4.590 2.458
5 35 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 16 22'49.520 5.082 0.492
6 62 松澤 亮佑 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 16 22'51.521 7.083 2.001
7 40 元嶋 成弥 SACCESS RACING SACCESS RACING 16 22'53.899 9.461 2.378
8 7 太田 格之進 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 16 22'56.014 11.576 2.115
9 37 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 16 22'56.457 12.019 0.443
10 38 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 16 23'00.728 16.290 4.271
11 16 大滝 拓也 Media Do影山Giddy UP Media Do Kageyama Racing 16 23'01.991 17.553 1.263
12 77 小川 颯太 WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED 16 23'02.513 18.075 0.522
13 13 藤原 大輝 ACE LINES MDFactory KRac Motorsorts 16 23'03.073 18.635 0.560
14 39 宮下 源都 SACCESS RACING SACCESS RACING 16 23'04.493 20.055 1.420
15 31 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 16 23'11.620 27.182 7.127
16 73 塙 瞬佑 カローラ新茨城C.S.I Racing CSIレーシング 16 23'17.497 33.059 5.877
17 98 岡本 大輝 BJ Racing Bionic Jack Racing 16 23'19.085 34.647 1.588
18 15 吉村 渉 Media Do影山BEAR Media Do Kageyama Racing 16 23'21.208 36.770 2.123
19 63 IC 1 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 16 23'23.334 38.896 2.126
20 43 IC 2 DRAGON ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 16 23'28.457 44.019 5.123
21 11 IC 3 ヒロボン Rn-sports Andare Rn-sports 16 23'30.082 45.644 1.625
22 2 IC 4 仲尾 恵史 TCS Racing Team TCS RACING TEAM 16 23'33.100 48.662 3.018
23 3 IC 5 佐藤 セルゲイビッチ 結婚の学校フィールドモータースポーツ フィールドモータースポーツ 16 23'33.905 49.467 0.805
24 32 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 16 23'39.566 55.128 5.661
25 99 IC 6 近藤 善嗣 アンドIoTくじらRn-sports Rn-sports 16 23'44.865 1'00.427 5.299
26 86 IC 7 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 16 24'00.414 1'15.976 15.549
27 71 IC 8 大山 正芳 ダイワN通商アキランド AKILAND RACING 16 24'06.987 1'22.549 6.573
28 44 IC 9 SYUJI JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 16 24'11.427 1'26.989 4.440
29 23 IC 10 YUGO S2R Racing N-SPEED 15 23'27.846 1Lap 1Lap
30 33 IC 11 慶原 克律 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 15 23'43.384 1Lap 15.538
---- 以上規定周回数(90% - 14Lpas)完走 ----
- 96 IC - 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランド AKILAND RACING 13 19'06.072 3Laps 2Laps
- 97 岩澤 優吾 BJ Racingスカラシップ Bionic Jack Racing 13 19'44.194 3Laps 38.122
- 20 新原 光太郎 TOM'S FORMULA COLLEGE RSS 0 D.N.S 16Laps 13Laps
Fastest Lap: CarNo.6 木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング) 1'24.349 (5/16) 153.071km/h
■GT500クラス
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 8 野尻 智紀 福住 仁嶺 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 26 1'10.484 - - 183.182
2 12 平峰 一貴 松下 信治 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 16 1'10.669 0.185 0.185 182.702
3 64 伊沢 拓也 大津 弘樹 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 4 1'10.715 0.231 0.046 182.584
4 38 立川 祐路 石浦 宏明 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 22 1'10.834 0.350 0.119 182.277
5 3 平手 晃平 千代 勝正 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 56 1'10.973 0.489 0.139 181.920
6 39 ヘイッキ・コバライネン 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 28 1'10.996 0.512 0.023 181.861
7 17 塚越 広大 ベルトラン・バゲット Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 60 1'11.127 0.643 0.131 181.526
8 16 笹原 右京 大湯 都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 20 1'11.178 0.694 0.051 181.396
9 1 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU BS 80 1'11.247 0.763 0.069 181.220
10 37 平川 亮 阪口 晴南 KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 1'11.284 0.800 0.037 181.126
11 14 大嶋 和也 山下 健太 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 1'11.305 0.821 0.021 181.073
12 19 国本 雄資 宮田 莉朋 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 40 1'11.396 0.912 0.091 180.842
13 36 関口 雄飛 坪井 翔 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 64 1'11.441 0.957 0.045 180.728
14 23 松田 次生 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 44 1'11.483 0.999 0.042 180.622
15 24 高星 明誠 佐々木 大樹 リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 KONDO RACING YH 22 1'11.672 1.188 0.189 180.146
■GT300クラス
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 54 1'18.217 - - 165.072
2 55 高木 真一 佐藤 蓮 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 45 1'18.681 0.464 0.464 164.098
3 60 吉本 大樹 河野 駿佑 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 69 1'18.763 0.546 0.082 163.927
4 11 平中 克幸 安田 裕信 GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 75 1'18.789 0.572 0.026 163.873
5 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 60 1'18.854 0.637 0.065 163.738
6 56 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 81 1'18.940 0.723 0.086 163.560
7 21 川端 伸太朗 篠原 拓朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 1'19.120 0.903 0.180 163.188
8 6 本山 哲 片山 義章 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 1'19.152 0.935 0.032 163.122
9 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 66 1'19.158 0.941 0.006 163.109
10 *9 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'19.166 0.949 0.008 163.093
11 35 ショーン・ウォーキンショー ジュリアーノ・アレジ arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 arto Ping An Team Thailand YH 1'19.212 0.995 0.046 162.998
12 10 星野 一樹 石川 京侍 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'19.213 0.996 0.001 162.996
13 96 新田 守男 小高 一斗 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 15 1'19.214 0.997 0.001 162.994
14 52 吉田 広樹 川合 孝汰 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 1'19.227 1.010 0.013 162.967
15 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 1'19.245 1.028 0.018 162.930
16 7 荒 聖治 山口 智英 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 1'19.250 1.033 0.005 162.920
17 18 小林 崇志 名取 鉄平 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'19.287 1.070 0.037 162.844
18 244 三宅 淳詞 堤 優威 たかのこの湯GR Supra GT TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 100 1'19.327 1.110 0.040 162.762
19 65 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 1'19.335 1.118 0.008 162.745
20 360 青木 孝行 内田 優大 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 1'19.372 1.155 0.037 162.669
21 50 加納 政樹 柳田 真孝 ARNAGE AMG GT3 Mercedes AMG GT3 Arnage Racing YH 1'19.458 1.241 0.086 162.493
22 31 嵯峨 宏紀 中山 友貴 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'19.489 1.272 0.031 162.430
23 34 道上 龍 密山 祥吾 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 1'19.505 1.288 0.016 162.397
24 2 加藤 寛規 阪口 良平 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 1'19.605 1.388 0.100 162.193
25 25 松井 孝允 佐藤 公哉 HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R HOPPY team TSUCHIYA YH 27 1'20.240 2.023 0.635 160.910
26 5 平木 湧也 平木 玲次 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 1'21.189 2.972 0.949 159.029
27 48 田中 勝輝 飯田 太陽 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 1'22.782 4.565 1.593 155.969
28 30 永井 宏明 織戸 学 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 1'25.043 6.826 2.261 151.822
CarNo.9(木村)は、SpR.第13条1.a(危険なドライブ行為)により、Q1最初の5分間の走行を禁止とする。
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Wet
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 6 木村 偉織 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.335 - - 153.097
2 80 伊東 黎明 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 1'24.447 0.112 0.112 152.894
3 62 松澤 亮佑 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'24.487 0.152 0.040 152.821
4 5 小出 峻 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.517 0.182 0.030 152.767
5 36 荒川 鱗 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'24.575 0.240 0.058 152.662
6 35 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'24.604 0.269 0.029 152.610
7 40 元嶋 成弥 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'24.654 0.319 0.050 152.520
8 37 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'24.691 0.356 0.037 152.453
9 38 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'24.766 0.431 0.075 152.318
10 7 太田 格之進 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.863 0.528 0.097 152.144
11 20 新原 光太郎 TOM'S FORMULA COLLEGE RSS 1'24.889 0.554 0.026 152.097
12 77 小川 颯太 WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED 1'24.997 0.662 0.108 151.904
13 97 岩澤 優吾 BJ Racingスカラシップ Bionic Jack Racing 1'25.014 0.679 0.017 151.874
14 16 大滝 拓也 Media Do影山Giddy UP Media Do Kageyama Racing 1'25.076 0.741 0.062 151.763
15 13 藤原 大輝 ACE LINES MDFactory KRac Motorsorts 1'25.237 0.902 0.161 151.476
16 98 岡本 大輝 BJ Racing Bionic Jack Racing 1'25.441 1.106 0.204 151.115
17 39 宮下 源都 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'25.463 1.128 0.022 151.076
18 31 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'25.649 1.314 0.186 150.748
19 15 吉村 渉 Media Do影山BEAR Media Do Kageyama Racing 1'25.863 1.528 0.214 150.372
20 63 IC 1 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'25.887 1.552 0.024 150.330
21 96 IC 2 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランド AKILAND RACING 1'25.949 1.614 0.062 150.222
22 73 塙 瞬佑 カローラ新茨城C.S.I Racing CSIレーシング 1'25.966 1.631 0.017 150.192
23 32 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'25.982 1.647 0.016 150.164
24 11 IC 3 ヒロボン Rn-sports Andare Rn-sports 1'26.060 1.725 0.078 150.028
25 43 IC 4 DRAGON ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 1'26.360 2.025 0.300 149.507
26 2 IC 5 仲尾 恵史 TCS Racing Team TCS RACING TEAM 1'26.510 2.175 0.150 149.247
27 3 IC 6 佐藤 セルゲイビッチ 結婚の学校フィールドモータースポーツ フィールドモータースポーツ 1'26.841 2.506 0.331 148.679
28 71 IC 7 大山 正芳 ダイワN通商アキランド AKILAND RACING 1'27.414 3.079 0.573 147.704
29 99 IC 8 近藤 善嗣 アンドIoTくじらRn-sports Rn-sports 1'27.465 3.130 0.051 147.618
30 86 IC 9 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 1'27.912 3.577 0.447 146.867
31 44 IC 10 SYUJI JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 1'29.189 4.854 1.277 144.764
32 33 IC 11 慶原 克律 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'32.004 7.669 2.815 140.335
---- 以上基準タイム(110% - 1'32.865)予選通過 ----
- 23 IC - YUGO S2R Racing N-SPEED 1'34.136 9.801 2.132 137.157
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Wet
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 5 小出 峻 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.228 - - 153.291
2 80 伊東 黎明 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 1'24.257 0.029 0.029 153.238
3 6 木村 偉織 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.262 0.034 0.005 153.229
4 36 荒川 鱗 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'24.388 0.160 0.126 153.000
5 62 松澤 亮佑 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'24.464 0.236 0.076 152.863
6 35 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'24.567 0.339 0.103 152.677
7 40 元嶋 成弥 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'24.606 0.378 0.039 152.606
8 7 太田 格之進 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.649 0.421 0.043 152.529
9 37 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'24.689 0.461 0.040 152.457
10 20 新原 光太郎 TOM'S FORMULA COLLEGE RSS 1'24.748 0.520 0.059 152.350
11 38 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'24.761 0.533 0.013 152.327
12 16 大滝 拓也 Media Do影山Giddy UP Media Do Kageyama Racing 1'24.863 0.635 0.102 152.144
13 77 小川 颯太 WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED 1'24.973 0.745 0.110 151.947
14 97 岩澤 優吾 BJ Racingスカラシップ Bionic Jack Racing 1'24.977 0.749 0.004 151.940
15 39 宮下 源都 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'25.166 0.938 0.189 151.603
16 98 岡本 大輝 BJ Racing Bionic Jack Racing 1'25.188 0.960 0.022 151.564
17 13 藤原 大輝 ACE LINES MDFactory KRac Motorsorts 1'25.215 0.987 0.027 151.516
18 31 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'25.521 1.293 0.306 150.973
19 63 IC 1 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'25.566 1.338 0.045 150.894
20 15 吉村 渉 Media Do影山BEAR Media Do Kageyama Racing 1'25.680 1.452 0.114 150.693
21 *96 IC 2 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランド AKILAND RACING 1'25.908 1.680 0.228 150.293
22 73 塙 瞬佑 カローラ新茨城C.S.I Racing CSIレーシング 1'25.925 1.697 0.017 150.264
23 *32 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'25.931 1.703 0.006 150.253
24 11 IC 3 ヒロボン Rn-sports Andare Rn-sports 1'25.981 1.753 0.050 150.166
25 43 IC 4 DRAGON ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 1'26.295 2.067 0.314 149.619
26 3 IC 5 佐藤 セルゲイビッチ 結婚の学校フィールドモータースポーツ フィールドモータースポーツ 1'26.325 2.097 0.030 149.567
27 2 IC 6 仲尾 恵史 TCS Racing Team TCS RACING TEAM 1'26.366 2.138 0.041 149.496
28 99 IC 7 近藤 善嗣 アンドIoTくじらRn-sports Rn-sports 1'27.169 2.941 0.803 148.119
29 *71 IC 8 大山 正芳 ダイワN通商アキランド AKILAND RACING 1'27.385 3.157 0.216 147.753
30 86 IC 9 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 1'27.899 3.671 0.514 146.889
31 44 IC 10 SYUJI JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 1'28.702 4.474 0.803 145.559
32 33 IC 11 慶原 克律 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'30.392 6.164 1.690 142.838
33 23 IC 12 YUGO S2R Racing N-SPEED 1'32.623 8.395 2.231 139.397
---- 以上基準タイム(110% - 1'32.674)予選通過 ----
CarNo.32,71は、2021 FIA-F4 SpR.(赤旗区間の追い越し)により、5グリッド降格のペナルティーを科す。
CarNo.96,71の車両は、2021 FIA-F4 SpR.第21条9.(ピットレーンの割り込み)により、訓戒のペナルティーを科す。
JAF-F4地方選手権シリーズ第7戦は9月5日(日)にツインリンクもてぎで12周の決勝が行われ、19号車・ハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ)が総合とジェントルマンクラスのダブルウインを遂げた。
午前中の予選からドライコンディションが続くツインリンクもてぎは時折陽が差すがこの季節にしては気温、路面温度とも低めでレースには絶好のコンディション。
午後2時30分からコースオープンとなり15台のマシンがスリックタイヤでコースインした。各車ダミーグリッドに着くが、ポールポジションの47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)がグリッドの手前で止まってしまう。駆動系からガラガラと異音が出ておりメカニックがマシンに取りつき異常個所を調べるも、ドライブシャフトが折れているということで何とスタートできない事態に。
ポールシッターの徳升がコースサイドに押し出されて空席のままでフォーメーションラップが開始され、2番グリッドのハンマー伊澤を先頭に残る14台がスタートラインに着くとレッドライトが消灯されてレース開始。
各車きれいにスタートしハンマー伊澤がホールショットを奪うと、その後方で予選5番手だった72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)の蹴り出しがよく、1コーナーで4番手スタートの92号車・黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)のアウト側から仕掛けるが、ここは黒沼がインを守る。続く5コーナーの進入では2番手スタートの20号車・三井優介(ecobest☆ハンマーR疾風)を挟んで金井がイン、黒沼がアウトのスリーワイドになるが、金井がブレーキをロックさせて前に出られず。更にダウンヒルストレートで黒沼が三井の左サイドにマシンを振ると90度コーナーのアウト側から並びかけるがここもオーバーテイクできず。ルーキー同士のバトルはまずは三井が抑えた。
後方のバトルの間にトップのハンマー伊澤は0.981秒のギャップを稼ぎだして1周目のコントロールラインを通過。三井、黒沼、金井はそれそれ0.216秒、0.433秒と僅かな間隔で連なっている。その後方ではKAMIKAZEのマンシをレンタルして参戦の9号車・大竹将光(スーパーウインズ&ISP)が前を行く55号車・河野靖喜(CMS★RN2000)を仕留めて5位に浮上。2018年スーパーFJ日本一決定戦2位の実力を見せつける。
2周目も順位は変わらないものの、三井と黒沼の接近戦は変わらず0.276秒差。しかし三井がペースを上げて3周目、4周目とファステストラップを出して黒沼とのギャップを0.458秒に拡げる一方で、ハンマー伊澤に0.293秒差と迫る。
5周目もハンマー伊澤、三井、黒沼がほぼ等間隔で走るが、ここで金井が1分56秒671のファステストラップを出して黒沼に接近。4台によるトップ争いの様相を呈してくる。しかしここでハンマー伊澤が踏ん張りセクター1、セクター2とベストタイムで走り、三井以下を突き放しにかかり、6周目は1分56秒602のファステストラップで再び0.922秒までギャップを拡げる。三井対黒沼のマッチアップは、ここに金井が絡んできたことでやや間隔がひらいた。
ジェントルマンクラスの2番手は全体6位の河野、そしてHパターンクラスの首位は7位の86号車・川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)。
8周目、三井と黒沼はたて続けにファステストラップを出してハンマー伊澤を追うがギャップは僅かしか縮まらない。
しかし9周目、それまでハンマーレーシングの1-2体勢を守り続けて来た三井が3コーナーでコースオフ、グラベルへ出て止まってしまう。コーナー進入手前からすでに姿勢が乱れていたので、何かのトラブルか?(後でサスペンションのトラブルと判明)
チームメイトを失ったハンマー伊澤だが、2位黒沼に1.376秒のギャップを築き、更に11周目に本日のファステストラップ、1分56秒400を叩き出してさらに突き放す。
その後ハンマー伊澤を脅かす者はなく、そのままの順位でフィニッシュ。チーム1-2フィニッシュはならなかったものの、ツインリンクもてぎでの初優勝を完勝で飾った。
2位は黒沼、第2戦もてぎ以来の表彰台。そして3位は金井、4位に大竹、5位ジェントルマンクラス2位の河野、6位Hパターンミッションクラスの1位川原、という結果になった。
■決勝後のコメント
優勝 19号車・ハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ)
「いつも課題のスタートはそこそこうまくいって、先頭で出られた。後ろにチームメイトの三井君がいてくれたので少し安心して走ることができたが、途中からかなり接近された。後で三井君に聞いてみたら『いけたら行ってました』と言われた(笑)。(20号車は)アップライトが破損していた。三井君がいなくなってしまってからは後ろをかなり気にしながら走ったが、少しだけど突き放すことができたので、よかった。本当は1-2フィニッシュしたかったが、それはまたの機会ということで」
2位 92号車・黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)
「(もてぎは相性がいい?)相性というより、菅生、岡山とトラブルが出ていて、今回それを一新して、クルマがとても調子よくて、また上位に戻って来られた。(菅生に比べて落ち着いたレースぶりに見えたが?)菅生ではクラッチにトラブルがあって、クラッチ切ってもマシンが進んでしまうトラブルが2レースとも出ていて、とっちらかってしまった。今回そこも直して貰って、安心してレースができた。今回はクルマに助けられたレースだった」
3位 72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)
「今日はちょっと厳しいレースだった。予選はミッショントラブルがあったが、それは解消した。(このマシンが)夏あまり戦闘力が上がらないという問題があって、ずっと課題になっている。もっと細かい所を煮詰めていければもう少し戦えるかな、と思っている」
DNS 47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)
「(ドライブシャフトのトラブル?)ダミーグリッドに着こうとストレートを走っている時に、10番グリッドの辺りで壊れた。特に負荷をかけた意識はなくて、ちょっとブレーキの感触は確かめたが、それほど強いトルクはかかっていないと思う。運が悪かったが、次こういうトラブルが出ないようにしたい。めげずに頑張る」
リタイヤ 20号車・三井優介(ecobest☆ハンマーR疾風)
「(いい感じで前を追い回していたが?)行けると思ったのだが、メインストレートでフロントのアライメントが、何か踏んだような感じになってハンドルを取られた。何だろうと思いながら1コーナーに向けてブレーキングしたら、右フロント(タイヤ)が浮いた状態になっていて、そこはなんとかしたが3コーナー進入のフルブレーキングでロックしてしまって、そのまま曲がりきれずにコースアウトした。原因としてはサスペンションアームのネジが折れて、それがホイールの内側に刺さってホイールが割れて、タイヤがパンクした状態になってしまったことだった。それまで調子がよくて2位は見えていて、後半伊澤さんと勝負できたらいいなと思っていたところで止まってしまったので悔しい」
JAF-F4地方選手権シリーズ、次の第8戦、第9戦は10月9日~10日にオートポリスで行われる。ランキング首位のハンマー伊澤(89P)と2位徳升(72P)の差は17ポイント。しかし10戦中8戦の有効ポイントで争われるため、ここまで全戦で得点している伊澤はここからポイントを積むのが大変になる。一方開幕戦をスキップして今回リタイヤだった徳升は残り3戦全て加算されるので予断を許さない状況だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
JAF-F4地方選手権シリーズ第7戦公式予選は9月5日(日)にツインリンクもてぎで行われた。
前日の練習走行は小雨で路面はややウエット、スリックとウエットが入り混じる走行だった。それに対して本日は薄日が差していてトンネル内などにウエットパッチが残っているもののラインはほぼドライな状態で、各車この週末初めて走るコンディション。
午前10時50分から20分間の予選が開始され、現在JAF選手権のポイントランキング1位の47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)を先頭に15台全車がスリックタイヤでコースイン。
まずは徳升が、1分58秒367→1分56秒707とトップタイムを出しペースセッターになる。徳升に続くのはJAF-F4ルーキーながら4月のもてぎでの第2戦でデビューウインを飾った92号車・黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)の1分57秒360、鈴鹿の開幕戦以来の出場となる20号車・三井優介(ecobest☆ハンマーR疾風)が1分57秒423で続く。
徳升はさらにタイムを更新し、残り11分で1分56秒346をマーク。黒沼も1分56秒999と56秒台に入れるが、続いてコントロールラインを通過した三井が1分56秒377を出して2番手に浮上し黒沼は3番手。4番手にジェントルマンクラスながら毎回総合でトップを争う19号車・ハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ)。さらに菅生の第3戦で優勝の戦う先生、72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)が5番手に上がってきたが、すかさず55号車・河野靖喜(CMS★RN2000)が上に来る、とめまぐるしく順位が入れ替わる。
残り8分で三井が1分56秒162を出してトップ、今年度SRS-Fのスカラシップ候補生が初のもてぎでも速さを見せはじめる。すかざず徳升が1分55秒954と55秒台に入れてトップを奪回、3番手には金井が1分56秒620で上がってくる。
徳升のタイムを上回る者はその後現れなかったが2位以下の争いがここから激化。まず残り6分でハンマー伊澤が1分56秒484で3番手に浮上するが金井はすかざず1分56秒483と0.001秒上回る。続いて残り3分で黒沼が1分56秒413で3番手へ。しかし金井も1分56秒392で再び3番手を取り戻し、さらに残り2分を切ったところでハンマー伊澤が1分56秒228で金井の上に行く。
チェッカードフラッグが振られる中各車は最後のタイムアタックに挑み、ハンマー伊澤が第2セクターでトップタイムを出すと1分56秒002でコントロールラインを通過。徳升には0.048秒及ばなかったものの、三井を0.160秒上回って2番グリッドを獲得し、師匠の貫禄を見せた。4番手黒沼も最後のアタックで1分56秒219の自己ベストを出したが三井に0.057秒及ばず4位でセカンドロウを分け合った。
ハンマー伊澤に続くジェントルマンクラス2番手は全体6位の河野が獲得した。またHパターンミッションのHクラスは86号車・川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)が全体10番手でトップとなった。
■予選後のコメント
ポールポジション 47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大) 1分55秒954
「何とかポールポジションを取れた。(2番手とは僅差だったが?)マシンにいろいろあって最後まで走れなかった。走れればもっとタイム出たと思うのだが、(トラブル?)ちょっとマシンに問題あってピットに戻った。それでも心配はしてなくて、マシンさえ直れば、あとは自分の走りさえできれば勝てると思う。序盤はいいけど終盤苦しくなりそうなので、それに負けずに、あきらめずに頑張る」
2位 19号車・ハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ) 1分56秒002 トップと0.048秒差
「(狙ってたタイムは出た?)本来なら1分55秒は当たり前、54秒も狙えるところなのだが、昨日の雨で路面の状態が悪くて55秒も無理だった。昨日までマシンの調子が悪くて、人間は調子よかったのだが全然まともに走らなくて、今回は駄目かなぁと思っていたが、最後の最後でなんとか2位に入れて、多少は面目が保てたかな(笑)。決勝では三井選手がスタートダッシュ早いので、逆に自分もそれについて行けるように走れればいいと思う。そんな弱気じゃいかんか(笑)」
3位 20号車・三井優介(ecobest☆ハンマーR疾風) 1分56秒162 トップと0.208秒差
「(長らく2番手を守っていたが?)先頭でコースインしてクリアラップを取ることを狙っていたのだが、自分のミスでエンジン始動に失敗して後から出て行くことになった。前半はクリアな状態でアタックできていて、最初はトップや2番手にいたが、後半は前のマシンに引っかかって、間隔を空けたりしてアタックのタイミングを狙っているうちに時間がなくなってしまって3番手で終わった。3番手も悔しいが師匠(ハンマー伊澤)に負けたことが悔しい(笑)」
決勝は午後2時40分開始予定。上位5台が0.5秒以内にいるだけに接近戦が予想される。その中で三井、黒沼という両ルーキーがどんな戦いぶりを見せるか注目される。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ選手権第5戦決勝が9月5日(日)にツインリンクもてぎで開催され、10周のレースをポールポジションからスタートの81号車・佐藤樹(群馬トヨペット リノア ED)が優勝。佐藤はこれで開幕戦2位の後4連勝となり、最終戦を待たずにもてぎ・菅生シリーズのチャンピオンを獲得した。
午前の予選から天候変わらず、時折陽が差すツインリンクもてぎは多くの選手が望んでいたドライコンディションでのレースとなった。
午後3時10分全車スリックタイヤでコースイン。所定のグリッドに着いた。
ポールポジションの佐藤はここまで80ポイントを獲得し、このレース4位以内でフィニッシュすればシリーズチャンピオンが決定する。またランキング2位の33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V)の順位によっては5位以下でもタイトルが決定する。その伊藤は予選終盤のアタック合戦に敗れて5番グリッドからのスタートだ。
佐藤の背後、2番手の34号車・渡会太一(オートバックスドラゴコルセ)、3番手の91号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム10V)、4番手の13号車・四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10VED)、いずれもスタートで佐藤を出し抜かない事には逃げられてしまう、というのが共通認識のようで、それぞれスタートに賭けていた。
レッドシグナルが消えて全車クリーンスタート。ポールシッター佐藤の蹴り出しがやや弱かったのに対し、後方の前田が絶妙なスタートダッシュを決めて佐藤と渡会の間に割って入り、そのままトップに立ってホールショットを奪う。佐藤は前田の背後につきその後方では四倉が1コーナー進入でアウトから渡会に並びかけると2コーナーで3位を奪う。
珍しく出遅れた佐藤だが3コーナーで前田のインに入ると首位を奪回。失速した前田は四倉からも攻め立てられる。勢いに乗る四倉は5コーナーでアウト側から並びかけて並走でトンネルを通過すると130Rで前田を仕留めて2位に浮上。
1周目のコントロールラインは佐藤がトップ、0.433秒差で四倉、0.569秒差で前田、0.559秒差で渡会、さらに0.292秒差で伊藤もつけて数珠つなぎにストレートを駆け抜けて行く。昨日の第4戦ではオープニングラップで2位に1.7秒もの大差をつけた佐藤だったが今回は抜け出すことに失敗した格好だ。
2周目は各車間隔を維持した状態で走行するが、その中で渡会が伊藤をあしらいつつジワリと前田に接近、前田は四倉にやや離されて、渡会、伊藤と共に集団を形成してS字を通過。ダウンヒルストレートでは前田のスリップに入った渡会が左右に牽制する。
3周目の1コーナー進入で渡会が前田のインを突き、2コーナー立ち上がりで3位を奪う。スタートでジャンプアップした前田だったが、これで4位までポジションを落とした。
渡会のペースは明らかに速く、第2セクターで四倉に接近、ヘアピンからバックストレートにかけて背後につけるとテール・ツー・ノーズでビクトリーコーナーを抜けてメインストレートを通過。前田を仕留めた時と同じく第1コーナーで四倉のインを奪い前に出る。
しかし四倉は抵抗を見せ続く3コーナーで逆に渡会のインを刺し、2位の座を奪い返す。この攻防の間にトップを行く佐藤は差を拡げ、5周目完了時点で1.267秒のギャップを築いた。一方で4位に落ちた前田もこの2台に接近する。
ジェントルマンクラスでは前日と違って16号車・大貫直実(グレード1スズバンF109)が55号車・伊勢屋貴史(アルビ☆あやし眼科☆10V ED)をリードしている。
6周目の1コーナー、渡会が再び四倉のインを突き前に出ると、今度は2コーナー出口から3コーナーに向けてインを閉めて四倉の逆襲を防ぐ。四倉は渡会を激しく攻め立てて、テール・ツー・ノーズでヘアピンを通過、ダウンヒルストレートでスリップ入ると90度コーナーの飛び込みで渡会のインを差し2位の座を奪回。
一方伊藤は6周目に2分6秒650のファステストラップを出して前田に迫り、7周目の1コーナーでインを突く。前田は4位の座を明け渡すが、伊藤の背後につけて逆転のチャンスを窺い、90度コーナー進入で勝負をかけたかレイトブレーキング、しかし逆にコース取りがワイドになってしまいギャップを開く結果になった。
8周目、1コーナー進入で渡会はみたび四倉のインを狙って前に出るが、四倉もこれを読んでいたのか2コーナーで渡会を大外刈りで抑え込む。この攻防で渡会が失速したかコントロールラインに戻ると0.665秒まで四倉とのギャップが開き、逆に伊藤が接近。
V字コーナーでは渡会のインを伊藤が突くもここは渡会がポジションを守る。ダウンヒルストレートをサイド・バイ・サイドで駆け降りると、ここも渡会がインを絞めて伊藤を抑える。この攻防の隙に四倉は2秒以上の差をつけて2位の座が安泰になる。
2位以下が激しくやりあうのをよそに、遮る者のいない佐藤は8周目、9周目と連続でファステストラップを叩き出しリードを2秒以上に拡げてファイナルラップに突入。
この周回も渡会と伊藤の3位争いは続き、3コーナーのアプローチでラインが交錯、ブレーキングが遅れたか渡会がオーバーラン。グラベルに飛び出す手前で踏みとどまったが、伊藤に逃げられた上に前田にも前に出られてしまい5位にポジションダウン。渡会は挽回を試みて前田に激しく詰め寄るがここは前田も譲らず隙を見せない。
結局佐藤はスタートこそ順位を落としたもののすぐに挽回し、以降トップを譲ることなく2秒364の差で4度目のポール・ツー・ウイン。シリーズチャンピオン獲得に華を添えた。
2位は四倉、3位伊藤と表彰台はランキング上位3人が立つことになり、伊藤60ポイント、四倉51ポイントで、次戦菅生大会でランキング2位の座を争うことになる。4位は前田。浮き沈みの激しいレースだったがファイナルラップはベテランの味でルーキー渡会の攻撃を封じ切った。その渡会は5位に終わったが驚速ルーキーぶりは十分に見せ、今後に期待を持たせた。
ジェントルマンクラスはデビュー2戦目の大貫が今度は伊勢屋に20秒の大差でクラス優勝を飾った。
■レース後のコメント
優勝 81号車・佐藤樹(群馬トヨペット リノア ED)
「(スタートは?)かなり焦りました(笑)。その焦りを引きずってしまって序盤うまく走れなかった。ブレーキロックとかミスもあり攻めきれなくて微妙な感じだったが、なんとか(挽回した)。展開にも恵まれて逃げ切れたのでよかった。その後は最初の焦りが落ち着いてきて、ちょっとずつ自分の走りができてくるようになって、ファステストラップも取れた、チャンピオンにもなれた。後は日本一決定戦で勝てるように準備したい」
チーム代表 里見乃亜
「無事チャンピオンが取れた。スタートはちょっとアレ(ミス)だったが、自分でミスは取り返してすぐ挽回した。序盤はタイヤの内圧がきつかったので(接戦は)しょうがなったが、勝てたしファステストラップも取れたので、よかった」
2位 13号車・四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10VED)
「開幕戦で、佐藤選手と一緒に戦ってる間にトップが逃げてしまったのと同じような展開にはしたくなかったので、何がなんでも離されないようにと思っていた。が、中盤に来て後ろ(渡会)からの追い上げもあって(逃がしてしまった)。前半の自分のペースが悪くて、タイヤの内圧とかセッティングとか調整していたのに、自分がそこに合わせ込むことができなかった。チャンピオンは決まってしまったが、まだ菅生が残っているので勝てるように頑張りたい」
3位 33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V)
「(途中の2位グループでの戦いは?)頭の中ではまず2位に上がれるようにと(組み立てを)考えていたのだが、チームメイト(渡会)とやりあっている間に前が逃げてしまって、バトルは制したが3位止まりになってしまった。チャンピオンは取られてしまったが、ここまで佐藤に一度も勝っていないので、次の菅生こそは勝ちたい(佐藤選手は菅生不参加の様です)え、勝ち逃げされるのですか(笑)。それでも菅生は行って、今シリーズ2位ですが3位四倉とのポイント差が今回詰まって来たので。そこは直接対決で勝ちたいですね」
4位 91号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム10V)
「自分の中ではいろいろあった内容の濃いレースだった。一番よかったのはスタートで、(自分の)反応と駆動輪の空転具合、エンジンの回転数が絶妙で2台を中央から一気に抜けた。あのまま佐藤選手を抑えることができたら展開も違うかなと思っていたが、間隔がコーナー脱出で開いても、(次の)ブレーキングまでにはすごい近くまで詰められてしまう。自分にブレーキングミスはなくても抜かれてしまった。そこからは何とか食いついて耐えていったのだが、ちょっとパワーが出ていない感じで、残念だった。最終ラップでドラゴコルセの2台が争っていて、3~4コーナーで1台(渡会)がコースアウトしかけた隙にオーバーテイクできて、そこからしっかりと5コーナーも守りきって、最後まで順位を取り戻した状態でフィニッシュできたので、自分としてはやれることはやった、と思える」
5位 34号車・渡会太一(オートバックスドラゴコルセ)
「スタートからミスしてしまって、ポジション下げてしまった。2番手に上がれるチャンスを逃してしまったので、そこからレースが崩れた。(終盤っ順位を落としたのは?)タイヤが後半タレてきてペースが上げられなくてポジションを落とした、(接戦でタイヤを使ってしまった?)抜く時にタイヤを使ったり、自分のミスもあって順位を落としてしまった。それでもかなりいい経験ができたので、次に繋げられるようにしたい」
2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ次戦は最終第6戦は10月10日(日)にスポーツランド菅生で行われる。チャンピオンは決まったがランキング2位は接戦。またデビューレースで速さを見せた渡会の戦いぶりなど注目ポイントは多い。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ選手権第5戦予選が9月5日(日)にツインリンクもてぎで開催され、81号車・佐藤樹(群馬トヨペット リノア ED)が開幕からの連続ポールポジションを5に伸ばし、チャンピオンシップ獲得に幸先の良いスタートを切った。
第4戦、第5戦が二日続きで開催されるスーパーFJレース。9月4日の第4戦はウエットコンディションでのレースとなったが、一夜明けたツインリンクもてぎは、夜半過ぎまで降った雨で朝は路面のあちこちにウエットパッチがあったものの、予選が始まる11時20分にはほぼ乾き、ドライコンディションでの予選となった。
エントリーは前日と同じく14台。開始時刻になると佐藤を先頭に全車スリックタイヤでコースイン。昨日デビュー戦ながら3位を走り続けて速さを見せたものの、ミッショントラブルでリタイヤとなった39号車・池田拓馬(AMEROID&NRS ED)、0.552秒差で表彰台を逃した91号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム10V)といった巻き返しを誓う面々が佐藤の背後に続いた。
ウオームアップを終えた残り15分ごろから各車ペースアップ。まずは佐藤が2分8秒298でトップに立つと、続けて2分7秒062、2分6秒530と自己ベストを更新し続けてその座を維持し続ける。
2番手以下は3号車・四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10VED)2分7秒151、前田2分7秒237、全日本カートOKクラスチャンピオンの看板を引っ提げて昨日デビューレースを戦った34号車・渡会太一(オートバックス ドラゴコルセ)2分7秒340、と僅差で続く。
残り9分時点で佐藤は2分5秒984と2分5秒台に突入。接戦の2番手以下は33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V)が2分6秒891で佐藤に続き、渡会も2分7秒015で3番手へ浮上する。
佐藤は次の周回でさらにタイムを削り2分5秒948を出し、この時点でポールポジションを決めた。
2番手以下のグリッド争いは終盤まで続き、まず四倉が2分6秒922で3番手に浮上すると、続いて渡会が2分6秒721で2番手に上がり、フロントロウを獲得。3番手に落ちた四倉をさらに前田が2分6秒792と追い落とし、四倉も負けじと自己ベストを更新するが0.009秒及ばず4番手へ。
この3者の争いに押し出された格好の伊藤はチェッカー後の計測最終周に2分6秒852の自己ベストをマークしたものの、0.051秒の差で5番手、3列目のグリッドとなった。
ジェントルマンクラスの予選は前日同様僅差の戦いとなり、55号車・伊勢屋貴史(アルビ☆あやし眼科☆10V ED)が2分12秒647をマーク。2分12秒845の16号車・大貫直実(グレード1スズバンF109)と0.198秒の差でクラストップとなった。
■予選後のコメント
ポールポジション 81号車・佐藤樹(群馬トヨペット リノア ED)2分05秒948
「(2番手を0.7秒千切って楽にいけた?)後半タイヤがタレてしまって、もうちょっとタイム出したかったのだが伸びなかった。それでもポールは取れたので、よかった。(決勝に向けては?)序盤で逃げて、戦いやすい展開に持っていけたらなと思う」
チーム代表 里見乃亜
「開幕戦で勝てなかったので、後は全戦ポール獲得を目標にしていたので、ここまではできている。赤旗の出ない(ドライの)予選で2番手を0.7秒以上離せたので、それもよくやったと思う。チャンピオン取るのも目標だが、今回も勝ってもてぎ2連勝してすっきり決めたい。流れは昨日からとても良いので心配要素はない。スタート決めて自分のレースをすれば、大丈夫だと思う。(色んな展開のレースを通じて経験値が上がったか?)鈴鹿遠征も非常にためになった。練習は良かったがレースではタイムが伸びなかった、そういった部分でセッティングとかこちらに戻って試して改善点も見つかった。今年の開幕戦のもてぎよりクルマも進化していて、ドライバーも(成長して)メンタル面や乗り方を意識して走れるようになったので、それもプラス要素になっていると思う」
2位 34号車・渡会太一(オートバックス ドラゴコルセ) 2分06秒721 トップとの差0.773秒
「(昨日とは打って変わって元気だったが?)ドライコンディションの方が走り慣れているので、昨日よりはポジションが上に行けた。2分5秒台に入れたいところだったが、2番手で終われたのでよかった。(佐藤と0.7秒差)ちょっと差が大きすぎるがどこで差が付いているのかは自分でもまだよく分かっていない。決勝までにはいろいろ改善して追いつけたらな、と思う。調子は昨日よりは全然良いので、スタートで前に出たりすればいい(レースになる)と思う」
3位 91号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム10V)2分06秒792 トップとの差0.844秒
「(路面が)ドライなので、レインの時よりは思い切って気持ち良く走れた。もっと攻め込もうという気持ちにもなれたので、コンディション的にはよかった。だた、走行中にトップのタイムを確認して、(タイム)差が大きいのでストレートで首をひねっていた(笑)。なので、決勝ではもちろんチャンスがあればオーバーテイクを狙っていきたいが、それまでに何かしらできる事があるのか、運転にせよマシンにせよ、調整する。あと決勝もドライとは限らないので、そういった部分で向こう(トップ)とは違う戦略でチャレンジするのもアリなのかなと思う」
決勝は15時30分スタート予定。勢いに乗っている感のある佐藤が一気にチャンピオンを決めるか、阻止する者がいるなら誰か? 注目だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ選手権第4戦決勝が9月4日(土)にツインリンクもてぎで開催され、ポールポジションからスタートの81号車・佐藤樹(群馬トヨペット リノア ED)が10周のレースを独走で優勝した。佐藤はこれで開幕戦2位の後3連勝となった。
朝の予選は次第に雨が強まるコンデションで行われたが、その後雨は小康状態になり、スーパーFJのレースが開始される14時20分ごろには路面が乾き始めていた。その為各チームスリックタイヤを装着していたが、コースイン直前に再び雨が降り出し、慌ただしくレインタイヤに交換してピットアウトしていった。
レース直前空模様を見ていたヨコハマタイヤの方によると、雨は長続きせずレース中盤で上がってコースが乾き始める可能性もあり、それを見込んでスリックタイヤで勝負をかける選手がいるかもしれない、との事で、実際一部のマシンはグリッドにスリックタイヤを運び込んでいたが、結局全車レインタイヤでのレースとなった。
午後2時25分フォーメーションラップ開始。各車グリッドを離れるが4番手スタートの今回デビュー戦の39号車・池田拓馬(AMEROID&NRS ED)が4コーナーでスピン。最後尾でコースに復帰した。各車スターティング・グリッドに着き、スピンした池田も本来の4番グリッドに戻る。
レッドシグナルが消えて全車クリーンスタート。佐藤はスムーズな発進でトップを守って1コーナーにアプローチ、その後方では6番手スタートの13号車・四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10VED)の蹴り出しがよく、前を行く池田のインに飛び込み並んで1コーナーに入る、池田はクロスラインで防戦し2コーナー出口で四倉を抑え込み4位を守り四倉は5位。一方5番手スタートの17号車・平裕介(ZAP_大窪熔材_10V_ED)がスタートに失敗して順位を落とす中、8番手スタートの22号車・内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)が平と7番手スタートの34号車・渡会太一(オートバックスドラゴコルセ)をかわして6位にジャンプアップ、さらに3コーナーで四倉のインを刺すが抑え込まれて4コーナー立ち上がりで失速、そこに渡会が襲いかかる。
内藤と渡会は並走でトンネルを抜けて130Rを通過するが続くS字の入り口で内藤が単独スピン、アウト側のグラベルに捕まってレースから脱落。リタイヤとなった。
勢いに乗る渡会はバックストレートで四倉のスリップにピタリと付けるとビクトリーコーナーで攻略、昨年の全日本カート選手権OKクラス王者の勝負強さを見せ5位に浮上してホームストレートに戻って来た。
オープニングラップを終えて佐藤は2位33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V)に早くも1.716秒の差をつけてコントロールラインを通過、3位91号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム10V)は伊藤に1.396秒差、4位池田は前田と0.571秒差の接戦、渡会、四倉と続く。
2周目、池田が前田とのギャップを詰めて3コーナーで前田がややアウトにはらんだのを見逃さずインに入り前に出て3位に浮上、一方で調子の上がらない平は5コーナーでコースアウウト、すぐに戻ったが更に順位を8位まで落とす。さらに、ここまで好調に順位を上げていた渡会がS字の入り口で大きくオーバーラン、グラベルへと飛び出してグリーンまで走り続けてコースに復帰、順位を11番手まで落とした。この混乱に乗じて36号車・長谷部一真(ALBIREX RD10V)が6位に浮上する。佐藤は伊藤との差を1.909秒までひろげて2周目を終える。
この頃から雨足がやや弱まりトップ2台のラップタイムは3周目2分17秒台に入る。トップ佐藤と2位伊藤のギャップは2秒前後で、伊藤が差を詰めると佐藤が逃げる、という膠着状態。一方3位池田以下はこの2台のペースについて行けず、その差は3秒→5秒→7秒とラップを追うごとに引き離される一方となっている。
コースアウトで順位を落とした渡会は3周目に2台をオーバーテイクし平に続く9位に挽回するが5周目にイエローフラッグ中のオーバーランでドライブスルーペナルティが課せられてしまう。
5周目に入ると4位前田に5位四倉が迫り最終コーナー立ち上がりで並びかけるとコントロールライン手前でオーバーテイクに成功。
2台で争われるジェントルマンクラスは55号車・伊勢屋貴史(アルビ☆あやし眼科☆10V ED)がフォーミュラカー初レースの16号車・大貫直実(グレード1スズバンF109)を大きく引き離している。
トップ佐藤は7周目あたりからスパートをかけて伊藤を引き離しにかかり、その差をじわじわと拡げだす。伊藤はタイヤが苦しくなってきたか追い上げる事ができない。ここで渡会がドライブスルーペナルティを消化し11位でレース復帰。
9周目、それまで3位の座を守り続けて来た池田がS字の進入でストップ! トラブルの模様でマシンをグリーンに乗り入れて止めた。これで四倉が3位に浮上。前田以下も順位を上げる。
ファイナルラップも佐藤の走りに揺るぎはなく、伊藤との差を3秒5まで拡げてチェッカードフラッグの下を通過。第2戦からの連勝を3に伸ばすと同時にシリーズチャンピオンに大手をかけた。
2位は3.548秒差で伊藤、ランキング2位の座は守ったが佐藤につけいるスキは全くなかった。そこから26秒の大差がついたが四倉が3位、前田はファイナルラップに四倉を追い詰めたが0.552秒届かず表彰台は四倉が守った。
ジェントルマンクラスは全体11位の伊勢屋が大貫を大きく離して優勝した。
■レース後のコメント
優勝 81号車・佐藤樹(群馬トヨペット リノア ED)
「(危なげないレースだった?)ミスなく安定したペースで走れたが、ファステストラップを取られたのがちょっと悔しい。(2位とのギャップを見ていた?)相手の事をあまり意識しないようにしていたし、もちろんタイムも出しに行っていた。ブレーキがするロックする現象があって、ブレーキで詰めていけなかったが、安定したラップで逃げ切れたのでよかった。明日も頑張って勝ちたい」
チーム代表 里見乃亜
「SUGOでは勝ったが(チームとして)もてぎで勝つ事を目標にしてきたので、確実に(優勝を)取れてよかった。佐藤はスタートを決めて、2番との差を見ながら自分でレースが出来ていた。お互いにファステストラップを出し合って、バトルは無かったが(緊張感のある)いいレースだったと思う」
2位 33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V)
「スタート前まではドライタイヤで行けるかなと思っていたが、急に雨が降って来てレインタイヤへ交換、とバタバタした。レースは最初に(佐藤選手に)離されてしまって、後はそのままペースが変わらなかったので、最初が全てだった。そこで付いていたらトップ争いができたかもしれない。途中小さなミスで離された時もあれば、こちらの方が速かった時もあった。スタート自体は出遅れていなかったので、とにかく最初の3周辺りまでに差を付けられたのが痛かった」
3位 13号車・四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10VED)
「(最後の前田選手とのバトルは?)前回の菅生で前田さんには最後にやられてしまったので、今回なんとかやり返すことができてよかった。後は棚ボタみたいな感じで順位が上がっていったので、(こんなコンデションの中で)しっかりコース内にとどまっていたことがよかったのだと思う」
4位 91号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム10V)
「(序盤に前2台が離れてしまったが?)セッティングを雨用に変えて、タイヤの内圧も下げ気味で行ったのだが、レース前半が予想以上に苦しくなってしまって、ヨレて滑る感じになってしまった。それでペースが上げられなくて、前が逃げてしまい、それを追おうとしてブレーキングで攻めたらロックさせてしまいオーバーシュートして、抜かれてしまった。きついレースだった」
DNF 39号車・池田拓馬(AMEROID&NRS ED)
「(S字で止まった原因は?)シフトがスタックしてしまった。ミッショントラブルなのか自分のミスなのか(ミッションを)開けてみないと判らない。(途中の追い上げはいい感じで走れていた?)あともう少しだったのだが・・・」
2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ第5戦は明日9月5日(日)に行われる。佐藤の獲得ポイントはこれでこれで80点となり明日4位以上なら自力でチャンピオンが確定する。追う伊藤としては何としても阻止して最終戦にもつれ込ませたいところであろう。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
昨年9月、フォーミュラ・リージョナル選手権にスポット参戦を果たした三浦愛はかなり追い詰められていた。
全日本F3選手権(当時)のシートを失い、参戦していたのはKYOJO CUPのみ。話を聞くなかで「引退」の2文字が何度が口をついて出た。
当時のインタビュー記事のタイトルは「『岐路に立つ』三浦愛」 。それほど思い悩んでいる気持ちが伝わってきた。
あれからちょうど1年。三浦愛を取り巻く環境は当時と比較すると大きく変化した。もちろん良い方に、である。フォーミュラ・リージョナル、スーパー耐久、TCRジャパンなどへの参戦、そしてスーパーフォーミュラやTCRJではレポーターや解説も務め、毎週サーキットを飛び回っている。
フォーミュラ・リージョナル第4~6戦の行われたツインリンクもてぎでこの1年の変化、そしてこれからのことを聞いた。
1年を振り返って
去年ここでリージョナルに出たときは、メインスポンサーを失ったことで活動資金の問題に直面していました。ずっとフォーミュラに乗れていませんでしたし、その時点ではKYOJO CUPしか出られるものがありませんでした。そんなとき、国井さん(Super Licenseチーム国井正巳代表)に出会って参戦のチャンスをいただきました。
それが今年のリージョナル参戦に繋がっています。スーパー耐久に関してもチームが今年乗るドライバーを探しているタイミングと運が重なって参戦が実現しましたが、少なからず私のやっていることを見てくれている人がいたということを改めて感じました。
最初はただただ運が良かったと思っていましたが、でもこの運やタイミングが凄く重要で、そこから他のカテゴリーへの参戦が実現しましたし、少しずつ結果もついてきています。そういう積み重ねが今に繋がっていて、自分でも成長していることを実感しています。
レポーターの仕事で得たもの
気持ちとしてはドライバーに集中したいというのはありますが、でもレポーターの仕事がプラスになっているのは間違いないと思います。レポーターは正直言うとやりたかったわけではないのですが(笑)、スーパーフォーミュラだからお引き受けしたという部分はあって、今まで知らなかった世界を見ることで自分の糧になると思いました。
実際にトップドライバーの話を直に聞くとためになることばかりでした。レースへの取り組み方などは、今まで自分なりには頑張っていたつもりでしたが、やっぱり足りていなかったというのを痛感しました。そこから感じたことを自分なりに実践することで、チーム内での自分の立ち位置が少しずつ変化して、より良い環境になったという気がしています。
レースへの取り組み、気持ちの変化
具体的には、普段のトレーニングであったり、精神的な部分、モチベーションの上げ方だったりです。このあたりは1年前とは全然違っていると思います。
今まではずっとレースのことを考えてがむしゃらにやっていましたが、一人ひとり違っているはずですし、自分に合ったやり方があるはずだと気付いて、オンとオフの切り替えを意識しています。ずっとオンのままでは持ちませんよね(笑)。
あとは色々な人の話を聞くようにしています。F3に参戦しているときは社員として会社の中にいて、チームも一つで同じ環境で人との繋がりがそんなに広くありませんでした。
でも、国井さんを通じて色々な方と知り合うことができて考え方も柔軟になったように思います。スーパー耐久で組んでいる平中(克幸)選手や国本(雄資)選手などトップカテゴリー経験のあるドライバーと話す機会も増えましたし、ドライバー以外の方からも貴重な意見を頂くことで、さまざまな視点から物を見ることができるようになったと思います。
もちろんドライバーとしての目標は勝つことで、そこに変わりはありませんが、そこに至るまでのプロセスやアプローチの仕方は何通りもあって、行き詰まったときにどう立て直すかということとか、自分なりに回避したりすることも上手くできるようになってきたと思います。
次世代の女性ドライバーに繋げることを目標に
今シーズンのレースに集中できる環境は周りの方のおかげで整っていると思います。毎週サーキットに行くので余計な事を考える時間がなく、自分が速くなること、成長することを考えるので精一杯というのが正直なところです。
ただ、もう歳なので(笑)若いときのように「F1に行きたい」とは言えません。今の目標は、プロとして、女性として、次の世代の女性ドライバーに残せるようなポジションづくりをしたいと思っていいます。少しずつですが、そういう環境ができつつあるように感じています。もちろんまだまだ頑張らなくちゃいけませんが。
この目標が今の自分のレース活動の根っこの部分です。それは最終的に自分が頑張った結果として付いてくるものだと思っています。今は自分自身が勝つこと、結果を出すことが最優先ですが、その結果でレース界のなかで次世代の女性たちに道を開くことができたらと思っています。
海外にも目を向けていきたい
これまでずっと国内でやってきたので海外で揉まれた方がいいんじゃないかということも国井さんからは言われていて、Wシリーズなどについても話をしています。自分としても世界を見てみたいという気持ちもあるので、コロナが落ち着いたら、そういう可能性も探ってみたいとは思ってます。それは先ほど言った次の世代に繋げるという点からも大事なことだと思います。
あと、今までは会社員として仕事をしながらレースをしていましたが、今はレースが仕事となっていますので、自分が走るだけではなくモータースポーツを知ってもらう活動ができたらと思っています。レポーターをするのもその一環ですし、子どもたちにカートを体験してもらうことなどもできたらと思います。
昨年のインタビュー時点では2021シーズンの予定も白紙だった三浦だが、レース界はこの魅力あるドライバーを放っておくことはなかった。国井代表をはじめさまざまな人が手を差し伸べ、三浦もそれに応えた。それはひとえに三浦のレースに対するひた向きな努力の成せる業だろう。国井代表も三浦のレースに対する姿勢は高く評価している。
ドライバーとしての可能性、伸びしろも気になるところだ。この週末は順位こそ3レースすべてで3位に終わったが、実はこんなことがあった。
2レース目にコースサイドでチーム監督兼ドライビングコーチの松浦孝亮氏が、コース前半の三浦の走りをチェックし無線で指示を飛ばした。するとそれまでより明らかにペースが上がり終盤はトップ2車との差を詰め始めたのだ。松浦氏も「できるならもっと早くやれって話ですけどね」と笑っていたが、アドバイス1つでタイムを上げられる余力があるということはやや驚きだった。
様々なカテゴリーを経験することでドライバーとしても幅が出てきた三浦。全日本F3に参戦していたときはやや背伸びをしているように見えたものだが、その頃より、今の方がレーシングドライバーとして良い環境で充実した日々を送っているようだ。やや回り道をしたが仕切り直して改めてレースを学んでいる。そんなところだろうか。
今シーズン、残るフォーミュラ・リージョナルレースでの戦いぶり、そして来シーズンはどんな舞台へ飛び出すのか、身内の気持ちで見守り、応援したくなるような魅力を持った三浦愛の動向に注目したい。
Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ選手権第4戦予選が9月4日(土)にツインリンクもてぎで開催され、81号車・佐藤樹(群馬トヨペット リノア ED)が開幕からの4戦連続となるポールポジションを獲得した。
第4戦、第5戦が二日続きで開催されるスーパーFJレース。まず9月4日に第4戦の予選/決勝。5日に第5戦の予選/決勝がそれぞれ行われる。
今回のエントリーは14台。注目は初レースの34号車・渡会太一(オートバックス ドラゴコルセ)。昨年は全日本カート選手権最高峰のOKクラス10戦中5勝という強さでチャンピオンを獲得。満を持してのスーパーFJ出場となった。
本日のもてぎは朝から雨が降ったりやんだりと生憎のコンディション、スーパーFJの予選が行われる10時35分は小雨が降り路面はうっすらと濡れた状態。前日の練習走行ではドライ/ウエットの両方の路面コンディションで佐藤がトップタイムを出している。その佐藤を先頭にコースイン・全車レインタイヤを装着して20分間のタイムアタックが開始。
これから雨足が強まると予報されているため各車早めのアタック開始となり、コースイン直後の計測1周目で佐藤が2分13秒677をマークしてトップ、2番手にランキング2位で今回参戦チームを変更した33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V)が2分14秒259、3番手に前戦菅生で終盤佐藤を追い詰めた91号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム10V)が2分14秒745と続く。注目の渡会は2分15秒995で7番手。
ここで35号車・大川烈弥(アルビビヨンドKKS GIA ED)が90度コーナーでスピン、アウト側のグラベルでストップし赤旗が提示され予選は中断。各車いったんピットに戻る。
大川のマシンが救出され自走でピットに戻ると赤旗解除。残り時間15分から予選が再開されたがこの間に雨が強くなり路面の状態もコンディションが悪化、各車タイムアップに腐心するようになる。
雨足は強まる一方でコーナーによっては水煙が上がりトップ佐藤でも2分16秒台がやっとという状況になり、上位の順位は変動がない。そんな中で0.1秒未満の僅差で順位争いが続いたのがジェントルマンクラスの2台、55号車・伊勢屋貴史(アルビ☆あやし眼科☆10V ED)と今回フォーミュラのデビュー戦の16号車・大貫直実(グレード1スズバンF109)。残り3分の段階で伊勢屋が2分25秒714でクラストップに立っていたがV字コーナーでコースオフ、すぐに再スタートしたがその隙に大貫が2分25秒673で0.041秒差でクラストップに立つ。しかし伊勢屋はチェッカーフラッグ後の周回で2分25秒013と逆転、クラス首位の座を奪い返した。
佐藤を追う伊藤は終盤第1セクターで自己ベストを出すなど最後まで追撃を諦めない姿勢を見せたがラップタイムは伸びず、佐藤が2周目の2分13秒677というタイムで開幕以来4戦連続のポールポジションを決め、1ポイントを獲得した。
■予選後のコメント
ポールポジション 81号車・佐藤樹(群馬トヨペット リノア ED)2分13秒677
「後半から(雨が)どんどん降ってくる予報だったので、それを見越して序盤にタイムを出しに行った。それがうまくいったので、よかった。(予想通り)後半は全然タイムが出なくて3秒落ちがやっとだった。決勝に向けては(序盤で)タイムを出した後のペースがあまりよくなかったので、そこは改善できるかな、という感じだ」
2位 33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V)2分14秒359 トップとの差0.682秒
「(コンデションは大変だった?)赤旗前は雨が少なくてタイヤも感触が良くタイムが出やすい感じだったが、結局そこまでで、赤旗後は走ってもタイムが上げられない状況だった。今年は雨が多いな、という印象で、その分雨も上手になれるかな、という感じ。セッティング的には問題ないので後はドライバー次第だと言われているので、頑張る。(チームの変更は?)これまでZAPさんで走っていたが今回からテイクファーストさんで走ることになった、今シーズンの残りに参戦する場合はこの体制で行く」
3位 91号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム10V)2分14秒745 トップとの差1.068秒
「(コンデションの変化はどうだった?)明らかに悪化して行って、雨つぶも赤旗後は一気に大きくなった。最初は(もっと)行けるかなと思ったが、長いもてぎで1周走ってくると赤旗後はタイムが大幅に落ちていたので、これ以上のタイムは出ないなと思った。ただこのマシン(RD10V)でウエットのテストがあまりできていなかったので、練習の意味もあって走り続けた。そんな状況なのでこの順位はラッキーだった。(コースイン時の)位置取りがよかった。決勝は天気が読めないが、自分としては晴れてほしい。レインでの経験がトップの二人や練習を重ねて来ているドライバーとは大きく差があるので、彼らと戦って今の順位を守るためにも、なるべく晴れて欲しいところだ」
7位 34号車・渡会太一(オートバックス ドラゴコルセ)2分15秒995 トップとの差2.318秒
「今年からフォーミュラカーレースに挑戦する事になった。トヨタのオーデションを受ける予定だったが延期になってしまって、それなら実戦経験を積もうということで参戦することになった。この後のレースはまだ未定だが年末の日本一決定戦には出る予定。(初レースが雨になってしまったが?)雨の走行は機会が少なかったが、自分としてはまだまだポテンシャル出せると思っているので、今後もっと詰めていきたい。昨日の練習走行も微妙なコンデションで、まだ走りがまとまっていない感じ。ドライの方が走り慣れているので、ドライコンディションを期待したい」
決勝は14時20分スタート予定。天気予報では引き続き雨が降ったり止んだりという予報で、各チームはぎりぎりまでタイヤとセッティングに頭を悩ませながら。打倒佐藤を目指す。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
総合優勝 大草りき(PONOS Racing)
「決して良くはありませんでしたが普通のスタートが切れました。それが今回の目標でした(笑)。普通のスタートさえ切れれば勝てるというところを見せることができて良かったです」
「楽なレースではありませんでしたが、ワンメイクということもあって、あのような展開になるのは仕方ないように思います。自分のメンタルトレーニングにはなったとプラスに考えています」
「次の富士は出ませんが、たぶん菅生のレースは走れると思いますので頑張ります」
マスタークラス優勝 三浦勝(CMS motor sports project)
「クラスポール・トゥ・ウィンを狙っていたので思いどおりの展開になって良かったです。前は(クラスも違うので)全然気にせず、2位との差を見ながら走りました。もてぎはブレーキに厳しいコースなので終盤はそこをいたわりつつという感じでした」
「今年はフル参戦しますので、次の富士も勝てるように頑張ります」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
9月5日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第6戦の決勝が栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、大草りき(PONOS Racing)が#28古谷悠河(TOM'S YOUTH)の追撃をかわしポール・トゥ・フィニッシュを飾った。
マスタークラスも三浦勝(CMS motor sports project)がポールから逃げ切って2連勝を飾った。
曇り空のもと夕闇が迫りつつある雰囲気のなかスタートを迎えた。コンディションはドライ。レースウィーク2日目は雨に振られることなくレースを終えることができそうだ。
第5戦でエンジンを壊してしまった#39田中優暉(イーグルスポーツ)のチームクルーは、懸命の作業で2時間半でエンジンを載せ替え、マシンをグリッドに並べた。この週末の殊勲賞だ。
レースはポールスタートの#45大草が三度目の正直で「普通のスタート」を決め、#28古谷は「ややホイールスピンをさせてしまった」とグリッド順で1コーナーに飛び込む。#8三浦愛(Super License)もそれに続く。
マスタークラスも#34三浦勝、#39田中、#11植田正幸(Rn-sports)と、こちらもグリッド順でレースが始まる。
序盤からレースは膠着状態。逃げる#45大草、追う#28古谷、少し離れて#8三浦愛。その後方にやや離れてマスタークラスの#34三浦勝、#39田中、#11植田正幸(Rn-sports)が等間隔で続くという展開のまま後半へ入っていく。
トップ#45大草と#28古谷は、6周目から15周目まで0.6秒から0.8秒差を保ったまま動きはない。これは前車に近づくと気流が乱れて後ろのマシンが不安定になることもあって下手に近づけないという理由もあるが、実力が拮抗する両者では致し方のないところだ。
マスタークラスは#34三浦勝が徐々にクラス2位#39田中との差を開くと、第5戦同様に後方との間隔を見ながらペースを調整して周回を重ねる。
動きがあったのは、11周目にマスタークラス3位を走行していた#11植田が最終ビクトリーコーナーでスピンして順位を落とし、代わってクラス3位に浮上した#7畑亨志(Super License)が前を行く#39田中を追い詰めはじめたことくらい。
結局、上位陣に順位変動はなく、#45大草が#28古谷との神経戦を制して、拳を振り上げてチェッカーを受け、この週末2勝目。マスタークラスも#34三浦勝が2勝目を飾った。
次の大会(第7~9戦)は、9月25,26日の富士スピードウェイだ。D'Stationチームのオーディションで選ばれたドライバーなど、参加台数の増加も見込まれており、高速コースでのバトルに期待したい。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 45 大草 りき PONOS Racing PONOS Racing 17 31'06.224 - -
2 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 17 31'06.900 0.676 0.676
3 8 三浦 愛 F111/3 Super License 17 31'12.735 6.511 5.835
4 34 M 1 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 17 31'35.339 29.115 22.604
5 39 M 2 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES イーグルスポーツ 17 31'41.528 35.304 6.189
6 7 M 3 畑 亨志 F111/3 Super License 17 31'41.661 35.437 0.133
7 96 M 4 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 17 31'52.470 46.246 10.809
8 27 M 5 SYUJI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 17 32'06.326 1'00.102 13.856
9 11 M 6 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 17 32'16.512 1'10.288 10.186
10 23 M 7 YUGO S2R Racing N-SPEED 16 31'57.626 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 15Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.28 古谷悠河(TOM'S YOUTH) 1'49.110 (16/17) 158.405km/h
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/05) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 81 佐藤 樹 群馬トヨペットリアノED MYST KK-S2 10 21'17.763 - -
2 13 四倉 悠聖 ZAP日本平中自動車10V ED TOKYO R&D RD10V 10 21'20.128 2.365 2.365
3 33 伊藤 慎之典 テイクファーストチャリ走10V TOKYO R&D RD10V 10 21'22.864 5.101 2.736
4 91 前田 大道 ELEVレーシングドリーム10V TOKYO R&D RD10V 10 21'23.987 6.224 1.123
5 34 渡会 太一 オートバックスドラゴコルセ TOKYO R&D RD10V 10 21'24.316 6.553 0.329
6 36 長谷部 一真 ALBIREX RD10V TOKYO R&D RD10V 10 21'33.874 16.111 9.558
7 39 池田 拓馬 AMEROID&NRS ED 10 21'34.959 17.196 1.085
8 22 内藤 大輝 RaiseUP RCIT ED MYST KK-S2 10 21'38.023 20.260 3.064
9 17 平 裕介 ZAP_大窪熔材_10V_ED TOKYO R&D RD10V 10 21'38.366 20.603 0.343
10 15 齋藤 慈岳 FERWILDLIFE KKS2 MYST KK-S2 10 21'49.159 31.396 10.793
11 35 大川 烈弥 アルビビヨンドKKS GIA ED MYST KK-S 10 21'50.452 32.689 1.293
12 5 大友 敦仁 カローラ宮城RaiseUP 07 WEST 07J 10 21'57.661 39.898 7.209
13 16 G 1 大貫 直実 グレード1スズバンF109 ZAP F109 10 22'37.990 1'20.227 40.329
14 55 G 2 伊勢屋 貴史 アルビ☆あやし眼科☆10V ED TOKYO R&D RD10V 10 22'58.714 1'40.951 20.724
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
Fastset Lap: CarNo.81 佐藤樹(群馬トヨペットリアノED) 2'06.566 (9/10) 136.558km/h
総合優勝 古谷悠河(TOM'S YOUTH)
「長かったなぁという感じですね。去年の途中からずっと2位ばかりでしたから、何回2位が続くんだろうって思っていました(笑)」
「序盤から後ろにつかれてしまってきつかったのは確かですが、きちんと抑えれば大丈夫だろうと思っていました。割と余裕はありました。(タイヤの内圧の)セッティングもレース後半寄りにしていたので、終盤は逃げ切れるだろうと思っていました」
マスタークラス優勝 三浦勝(CMS motor sports project)
「スタートで田中選手が出遅れたのであとは自分のペースを守ってという感じでした。ペース的には良かったと思います。特にセーフティカーラン明けは植田選手と差がついたので、あとはペースコントロールしながら走りました。前も何とか追えたかもしれませんが、クラスが違うので無理はしませんでした」
「セッティングも昨日の決勝から変えて良くなりました。次のレースもスタートをミスしなければいけると思います。クラスポール・トゥ・ウィンを目指します」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/05) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 JAF F4選手権 Round 7 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 19 ハンマー 伊澤 令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) 12 23'30.164 - -
2 92 黒沼 聖那 ファーストガレージ&Sウインズ B-MAX RK-01 12 23'32.324 2.160 2.160
3 72 金井 亮忠 チームNATS・正義・001 NATS 001 12 23'34.155 3.991 1.831
4 9 大竹 将光 スーパーウインズ&ISP RENAULT(FR2000) 12 23'42.162 11.998 8.007
5 55 河野 靖喜 CMS★RN2000 TATUUS Formula RENAULT 12 23'54.491 24.327 12.329
6 86 H 1 川原 悠生 ファーストガレージ&Sウインズ OSCAR SK97 12 23'57.140 26.976 2.649
7 37 翁長 実希 フジタ薬局アポロ電工MP/MT MOONCRAFT MC090 12 24'04.204 34.040 7.064
8 34 西村 和則 CMS NUTECルノー TATUUS FC106 12 24'09.168 39.004 4.964
9 99 武居 義隆 CMSルノー TATUUS Formula RENAULT 12 24'11.049 40.885 1.881
10 0 渡辺 義人 チームNATS・エクシズWXR WXR MK-2 12 24'30.971 1'00.807 19.922
11 16 イシケン HMRハンマー☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) 12 24'46.550 1'16.386 15.579
12 46 H 2 入榮 秀謙 フジタ薬局アポロ電工MT/MP WEST 056 12 24'47.038 1'16.874 0.488
13 18 YUKI ワコーズEDニルズ TATUUS Formula RENAULT 12 25'18.723 1'48.559 31.685
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
- 20 三井 優介 ecobest☆ハンマーR疾風 疾風(ハヤテ) 8 15'44.426 4Laps 4Laps
- 47 徳升 広平 フジタ薬局アポロ電工高山短大 WEST 096 0 D.N.S 12Laps 8Laps
Fastest Lap: CarNo.19 ハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ) 1'56.400 (11/12) 148.485km/h
9月5日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第5戦の決勝が栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションスタートの古谷悠河(TOM'S YOUTH)が、大草りき(PONOS Racing)の追撃を振り切り、待ちに待った初優勝を飾った。
マスタークラスは好スタートでトップに出た三浦勝(CMS motor sports project)が終始危なげない走りで独走。こちらもクラス初優勝。
昨日のウェットコンディションとは打って変わり、時折日の差す完全ドライコンディションで決勝のスタートを迎えた。ドライコンディションでは各車のタイム差が詰まることで、スタートの重要性がより増すことになる。
今季初のポールポジションからスタートする#28古谷は好スタートを決めるが、対照的に#45大草はまたしても苦手意識のあるスタートをミス。昨日に引き続き#28古谷、#8三浦愛(Super License)の後ろでレースを始めることになる。
それでも#45大草はオープニングラップの4コーナーで#8三浦をかわすと、前を行くトップ#28古谷に照準を合わせる。ここからレースは完全に#28古谷と#45大草の一騎討ち。
2周目、マスタークラスのポールシッター#39田中優暉(イーグルスポーツ)が、コースアウトした際にグラベルの石がエンジン部分のベルトに噛んでしまったことでエンジンブロー。マシンは白煙を上げコースサイドにストップ。この回収のためにセーフティカーランとなる。
5周終了したところで再スタート。ここで#45大草は#28古谷の背後にピタリとつけると、90度コーナーで横に並び前に出ようと試みる。しかし、ここは#28古谷が冷静に抑え、以降、両者は0.5秒から0.7秒の差を保ったまま周回を重ねる。
前半こそ勢いのあった#45大草だが、徐々にタイヤが厳しくなったことで、ラップタイムこそ大きく落ちることはなかったが「正直ついて行くのがやっとだった」という状態になり、最後は古谷が差を開いて初優勝のチェッカーを受けた。
フル参戦2年目、通算19レース目にして念願の初優勝を手に入れた#28古谷は、はにかみながらも「長かったですね」とポツリ。これで一皮剥けたはずの#28古谷が目指すのはもちろんチャンピオンだ。
序盤トップ2車に引き離されたものの、じわじわと追い上げ3位に入った#8三浦愛の終盤の走りは眼を見張るものがあった。トップ2車がペースダウンするなか、15周目に1分49秒622、16周目に1分49秒415を叩き出し、しかも両ラップはコース前半のセクター1タイムが全体ベストを更新するという激走だった。
マスタークラスは、クラスPPの#34田中がスタートミス、コースアウトと自滅する形で消えてしまい、クラス2位スタートの#34三浦勝(CMS motor sports project)が、2位#11植田正幸(Rn-sports)との差を測りながらペースコントロールする余裕を見せて逃げ切り、クラス初優勝を遂げた。
第6戦の決勝は午後4時25分から17周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
総合PP 大草りき(PONOS Racing)
「今週初めてのニュータイヤでしたが、ピークグリップのときにうまく合わせられなかったことと、セッティングをややレイン方向に振ってしまったことで、第5戦のポールを取られてしまいました」
「決勝はぶっちぎる予定です。(横に来た古谷選手を横目で見ながら)絶対に負けないです!(笑)」
マスターズクラスPP 三浦 勝(CMS motor sports project)
「(田中選手との)タイム差がコンマ1秒と聞いていたので最後のアタックで逆転を狙いましたが、ちょっと突っ込みすぎました(笑)」
「昨日の予選は全然ダメでセッティングを変えて決勝では良くなったので大丈夫と思います。決勝はとりあえず表彰台は目指したいと思いますので無理しないで頑張ります」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
Aasako SHIMA
総合PP 古谷悠河(TOM'S YOUTH)
「昨年の最終戦以来のポールポジションです。昨日の決勝は内圧の設定を高めにしてしまい、大草選手に逆転を許してしまいましたが、その反省も踏まえてドライのセッティングは上手く行っていると思います」
「大草選手とのタイム差もないので、決勝はスタートがポイントになると思いますが、出遅れないようにして初優勝を手に入れたいと思います」
マスターズクラスPP 田中優暉(イーグルスポーツ)
「コースはまだラバーがのっていないこともあって、まだコース本来のグリップではないように思いました。これからクルマが走ってグリップも上がりますので、決勝はそれに合わせてセッティングを少し変えるかもしれません」
「昨日スピンもしているので、決勝は無理な追い越しはしないで安全運転でいきます(笑)」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 17 34'13.993 - -
2 45 大草 りき PONOS Racing PONOS Racing 17 34'15.342 1.349 1.349
3 8 三浦 愛 F111/3 Super License 17 34'17.629 3.636 2.287
4 34 M 1 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 17 34'35.496 21.503 17.867
5 11 M 2 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 17 34'40.814 26.821 5.318
6 96 M 3 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 17 34'42.322 28.329 1.508
7 7 M 4 畑 亨志 F111/3 Super License 17 34'42.775 28.782 0.453
8 27 M 5 SYUJI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 17 34'54.401 40.408 11.626
9 23 M 6 YUGO S2R Racing N-SPEED 17 35'50.386 1'36.393 55.985
---- 以上規定周回数(90% - 15Laps)完走 ----
- 39 M - 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES イーグルスポーツ 2 3'56.830 15Laps 15Laps
Fastest Lap: CarNo.28 古谷悠河(TOM'S YOUTH) 1'49.383 (14/17) 158.010km/h
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/05) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 81 佐藤 樹 群馬トヨペットリアノED MYST KK-S2 2'05.948 - - 137.239
2 34 渡会 太一 オートバックスドラゴコルセ TOKYO R&D RD10V 2'06.721 0.773 0.773 136.402
3 91 前田 大道 ELEVレーシングドリーム10V TOKYO R&D RD10V 2'06.792 0.844 0.071 136.325
4 13 四倉 悠聖 ZAP日本平中自動車10V ED TOKYO R&D RD10V 2'06.801 0.853 0.009 136.316
5 33 伊藤 慎之典 テイクファーストチャリ走10V TOKYO R&D RD10V 2'06.852 0.904 0.051 136.261
6 17 平 裕介 ZAP_大窪熔材_10V_ED TOKYO R&D RD10V 2'07.472 1.524 0.620 135.598
7 39 池田 拓馬 AMEROID&NRS ED 2'07.479 1.531 0.007 135.591
8 36 長谷部 一真 ALBIREX RD10V TOKYO R&D RD10V 2'08.038 2.090 0.559 134.999
9 22 内藤 大輝 RaiseUP RCIT ED MYST KK-S2 2'08.227 2.279 0.189 134.800
10 35 大川 烈弥 アルビビヨンドKKS GIA ED MYST KK-S 2'09.090 3.142 0.863 133.899
11 15 齋藤 慈岳 FERWILDLIFE KKS2 MYST KK-S2 2'09.571 3.623 0.481 133.401
12 5 大友 敦仁 カローラ宮城RaiseUP 07 WEST 07J 2'09.856 3.908 0.285 133.109
13 55 G 1 伊勢屋 貴史 アルビ☆あやし眼科☆10V ED TOKYO R&D RD10V 2'12.647 6.699 2.791 130.308
14 16 G 2 大貫 直実 グレード1スズバンF109 ZAP F109 2'12.845 6.897 0.198 130.114
---- 以上基準タイム(130% - 2'44.433)予選通過 ----
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/05) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 JAF F4選手権 Round 7 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 47 徳升 広平 フジタ薬局アポロ電工高山短大 WEST 096 1'55.954 - - 149.067
2 19 ハンマー 伊澤 令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) 1'56.002 0.048 0.048 149.006
3 20 三井 優介 ecobest☆ハンマーR疾風 疾風(ハヤテ) 1'56.162 0.208 0.160 148.801
4 92 黒沼 聖那 ファーストガレージ&Sウインズ B-MAX RK-01 1'56.219 0.265 0.057 148.728
5 72 金井 亮忠 チームNATS・正義・001 NATS 001 1'56.392 0.438 0.173 148.506
6 55 河野 靖喜 CMS★RN2000 TATUUS Formula RENAULT 1'57.276 1.322 0.884 147.387
7 9 大竹 将光 スーパーウインズ&ISP RENAULT(FR2000) 1'57.278 1.324 0.002 147.385
8 16 イシケン HMRハンマー☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) 1'58.403 2.449 1.125 145.984
9 34 西村 和則 CMS NUTECルノー TATUUS FC106 1'58.679 2.725 0.276 145.645
10 86 H 1 川原 悠生 ファーストガレージ&Sウインズ OSCAR SK97 1'58.922 2.968 0.243 145.347
11 99 武居 義隆 CMSルノー TATUUS Formula RENAULT 1'59.117 3.163 0.195 145.109
12 37 翁長 実希 フジタ薬局アポロ電工MP/MT MOONCRAFT MC090 1'59.665 3.711 0.548 144.445
13 0 渡辺 義人 チームNATS・エクシズWXR WXR MK-2 2'01.053 5.099 1.388 142.788
14 46 H 2 入榮 秀謙 フジタ薬局アポロ電工MT/MP WEST 056 2'02.018 6.064 0.965 141.659
15 18 YUKI ワコーズEDニルズ TATUUS Formula RENAULT 2'04.125 8.171 2.107 139.254
---- 以上基準タイム(130% - 2'30.851)予選通過 ----
9月5日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第5,6戦の予選が栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、第5戦は古谷悠河(TOM'S YOUTH)が、第6戦は大草りき(PONOS Racing)がポールポジションを獲得。午後に行われる決勝2レースは、今週末のライバル2人が位置を入れ替えフロントローに並ぶことになった。
マスタークラスも同様に第5戦は田中優暉(イーグルスポーツ)、第6戦は三浦勝(CMS motor sports project)がクラスポールを獲得した。
昨晩まで降り続いた雨がようやく止み、コースの所々は濡れてはいるものの、この週末初めてドライコンディションでのセッションとなった。
午前10時から15分間行われた予選では、ベストタイムで第5戦、セカンドベストで第6戦の決勝グリッドが決定する。このため一発のアタックではなく、短い時間のなかでコンスタントにタイムを出す必要がある。
各ドライバーはコースインするとまず1周をウォームアップに費やした後アタックに入るが、序盤から#28古谷と#45大草がしのぎを削る展開となる。
前半をリードしたのは#45大草。1分48秒933までタイムを削り、#28古谷の49秒068を僅かながら上回る。#8三浦愛(Super License)も49秒297と2人に迫るタイムをマークする。
アタック5周目に一旦クールダウンラップを挟んだ後、最後のアタックに入るが、ここで#28古谷が渾身の走りを見せ、1分48秒679と100分の2秒差で#45大草を逆転。今シーズン初、自身2度目のポールポジションを決めた。
ベストタイム争いに破れた#45大草だが、セカンドベストタイムでは#28古谷をコンマ1秒上回り、第6戦のポールポジションを手にした。
チーム名こそ違えど、同じトムスがメンテナンスするマシンに乗る2人はピットも隣同士。予選後もお互いに称え合い決勝の健闘を誓い合った。
マスタークラスも総合のポール争い同様に混戦模様となった。まず#34三浦が1分50秒610で先行したが、これを#39田中が50秒084で逆転。#34三浦も最後のアタックで再逆転を試みるが小さなミスを犯し50秒111と僅かに届かず。#39田中が第5戦のポールシッターとなった。
ただし、セカンドベストは#34三浦が上回り、こちらも2人がクラスポールを分け合う形となった。
決勝は、第5戦が本日午後0時50分から17周で、第6戦が午後4時25分から17周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/05) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 45 大草 りき PONOS Racing PONOS Racing 1'48.776 - - 158.904
2 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 1'48.876 0.100 0.100 158.758
3 8 三浦 愛 F111/3 Super License 1'49.624 0.848 0.748 157.675
4 34 M 1 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 1'50.217 1.441 0.593 156.827
5 39 M 2 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES イーグルスポーツ 1'50.261 1.485 0.044 156.764
6 11 M 3 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 1'50.461 1.685 0.200 156.480
7 7 M 4 畑 亨志 F111/3 Super License 1'50.961 2.185 0.500 155.775
8 96 M 5 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'51.067 2.291 0.106 155.626
9 27 M 6 SYUJI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'52.211 3.435 1.144 154.040
10 23 M 7 YUGO S2R Racing N-SPEED 1'58.285 9.509 6.074 146.130
---- 以上基準タイム(110% - 1'59.653)予選通過 ----
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/05) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 1'48.679 - - 159.046
2 45 大草 りき PONOS Racing PONOS Racing 1'48.700 0.021 0.021 159.015
3 8 三浦 愛 F111/3 Super License 1'49.297 0.618 0.597 158.147
4 39 M 1 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES イーグルスポーツ 1'50.084 1.405 0.787 157.016
5 34 M 2 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 1'50.111 1.432 0.027 156.978
6 11 M 3 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 1'50.315 1.636 0.204 156.687
7 96 M 4 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'50.667 1.988 0.352 156.189
8 7 M 5 畑 亨志 F111/3 Super License 1'50.798 2.119 0.131 156.004
9 27 M 6 SYUJI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'52.206 3.527 1.408 154.047
10 23 M 7 YUGO S2R Racing N-SPEED 1'57.833 9.154 5.627 146.690
---- 以上基準タイム(110% 1'59.546)予選通過 ----
総合優勝 大草りき(PONOS Racing)
「フォーメイションスタートのときに低回転でスタート練習したらエンジンストールしてしまったので、決勝は意識して回転を上げたらホイールスピンをしまくりでした。課題はスタートだけです。サーキットに来る前からそう思っていましたし、リージョナルは少しクセのあるクラッチなのも分かっていたのですが、予想どおりでした(笑)」
「クルマは問題ないのは分かっていたので、トップから逃げれればぶっちぎれたと思うと悔しいですが、見せ場が作れて良かったです(笑)。前に標的がいるとブレーキングもいけますし、コンディションの回復にクルマのセッティングも合っていたと思います」
「三浦選手を抜くときは背後からプレッシャーをかけてミスを誘うように仕掛けました。古谷選手はなかなかミスをしてくれませんでしたが、残り周回も十分あったのでをトップまでいけるとは思っていました。とはいえ終始全力でした」
マスタークラス優勝 #7畑 亨志(Super License)
「開幕戦が不甲斐なくて悔しかったので、やはりスポーツですし2か月で体重を7キロ減らして身体を絞ってきました。そのおかげもあったと思います」
「植田選手はスタートで少し前に詰まった感じでしたが、アウト側のラインは少し乾きかけていたので、絶対抜くぞと思ってブレーキングで思い切り奥まで行きました」
「この週末は初日から雨は速かったのでトップに出れば抜かれないという自信はありました。路面が乾いてきてからは尚更ペースが良くなって差を広げることができました。タイヤもタレることなく凄く良い状態でした」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Asako SHIMA
9月4日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第4戦の決勝が栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、スタートで出遅れた大草りき(PONOS Racing)が先行する古谷悠河(TOM'S YOUTH)を逆転し、嬉しい初優勝を遂げた。
マスタークラスは好スタートでトップに出た畑亨志(Super License)がクラス初優勝を果たした。
雨は止んだものの路面はウェット。全車レインタイヤを履いての出走となった。
フォーメイションラップで#96TAKUMI(B-MAX ENGINEERING)がスピンをしてしまったため、フォーメイションが1周追加され決勝は16周で行われることになった。
スタートに苦手意識があったというポールシッター#45大草は、その悪い予感が当たってしまいホイールスピンにより#28古谷、#8三浦愛(Super License)の先行を許してしまう。
3位まで後退してしまった#45大草だが、3周目に#8三浦をパスするとトップ#28古谷を追う。この時点で両者の差は5秒以上あったが「トップまで追いつけると思った」という#45大草はここからファステストラップを更新しながら怒涛の追い上げを見せる。
またとない初優勝のチャンスを手に入れた#28古谷だったが、5周目に5.5秒あった両者の差は、路面コンディションが回復するにつれ、6周目4.8秒、8周目3.6秒、10周目2.0秒と見る見るうちに接近し、12周目には#45大草が#28古谷の背後に迫る。
そして、14周目の1~2コーナーで並んだ#45大草は3コーナーでインを奪うと、ついにトップ奪還に成功。その後も手を緩めることなく15周目にファステストを叩き出して大逆転での初優勝を飾った。#28古谷はこれで4戦連続の2位フィニッシュ。
単独走行となった#8三浦も最後まで攻め続け、終盤2分01秒台のベストラップをマークする走りで3位に入った。
マスタークラスは、クラスPPの#11植田正幸(Rn-sports)がスタートで先行車に前を塞がれる形になってしまい#7畑がトップに躍り出る。その後もウェットコンディションが得意な#7畑は#11植田を若干上回るペースで安定した走りを見せ、最終的に7.3秒という大差を築いて、こちらもクラス初優勝を飾った。
明日は、午前10時から予選、午後0時50分から第5戦(17周)、午後4時25分から第6戦(17周)の決勝が行われる。
Text:Shigeru KITAMICHI
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/04) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 45 大草 りき PONOS Racing PONOS Racing 16 32'39.470 - -
2 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 16 32'41.753 2.283 2.283
3 8 三浦 愛 F111/3 Super License 16 32'58.338 18.868 16.585
4 7 M 1 畑 亨志 F111/3 Super License 16 33'15.586 36.116 17.248
5 11 M 2 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 16 33'22.910 43.440 7.324
6 34 M 3 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 16 33'35.332 55.862 12.422
7 39 M 4 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES イーグルスポーツ 16 33'43.420 1'03.950 8.088
8 *96 M 5 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 16 34'01.442 1'21.972 18.022
9 27 M 6 SYUJI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 16 34'30.588 1'51.118 29.146
---- 以上規定周回数(90% - 14Laps)完走 ----
- 23 M - YUGO S2R Racing N-SPEED 1 2'32.967 15Laps 15Laps
Fastest Lap: CarNo.45 大草りき(PONOS Racing) 2'00.631 (15/16) 143.277km/h
CarNo.96は、フォーミュラリージョナル競技規則第16条1.1)(衝突を起こしたもの)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/04) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 81 佐藤 樹 群馬トヨペットリアノED MYST KK-S2 10 22'54.664 - -
2 33 伊藤 慎之典 テイクファーストチャリ走10V TOKYO R&D RD10V 10 22'58.212 3.548 3.548
3 13 四倉 悠聖 ZAP日本平中自動車10V ED TOKYO R&D RD10V 10 23'24.458 29.794 26.246
4 91 前田 大道 ELEVレーシングドリーム10V TOKYO R&D RD10V 10 23'25.010 30.346 0.552
5 36 長谷部 一真 ALBIREX RD10V TOKYO R&D RD10V 10 23'30.343 35.679 5.333
6 15 齋藤 慈岳 FERWILDLIFE KKS2 MYST KK-S2 10 23'45.338 50.674 14.995
7 *34 渡会 太一 オートバックスドラゴコルセ TOKYO R&D RD10V 10 23'57.716 1'03.052 12.378
8 35 大川 烈弥 アルビビヨンドKKS GIA ED MYST KK-S 10 24'01.388 1'06.724 3.672
9 5 大友 敦仁 カローラ宮城RaiseUP 07 WEST 07J 10 24'04.467 1'09.803 3.079
10 *17 平 裕介 ZAP_大窪熔材_10V_ED TOKYO R&D RD10V 10 24'08.690 1'14.026 4.223
11 55 G 1 伊勢屋 貴史 アルビ☆あやし眼科☆10V ED TOKYO R&D RD10V 10 24'34.063 1'39.399 25.373
12 16 G 2 大貫 直実 グレード1スズバンF109 ZAP F109 10 25'00.033 2'05.369 25.970
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
- *39 池田 拓馬 AMEROID&NRS ED 8 18'40.078 2Laps 2Laps
- 22 内藤 大輝 RaiseUP RCIT ED MYST KK-S2 0 0.000 10Laps 8Laps
Fastest Lap: CarNo.33 伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V) 2'16.337 (5/10) 126.771km/h
CarNo.34は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2.5.5.1 b)(黄旗中のオーバーラン)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo.17は、2021もてぎチャンピオンカップレース特別規則第26条~4)①(衝突行為)により、ドライビングスルーペナルティー科した。
CarNo.39は、2021もてぎチャンピオンカップレース特別規則第32条~3)(フォーメーションラップ中のスピン)により、訓戒とした。
総合PP 大草りき(PONOS Racing)
「今回は1か月前に急に参戦が決まったのですが、良い体制で参戦することができ安心して予選に臨めました。去年スポット参戦の経験が生きていると思います。去年の参戦があってのポールポジションだと思います。」
「走っていて水しぶきが減ってくるのが分かりましたので、序盤に攻めすぎないように注意しました。最終ラップはミスしないで良かったです。一応狙ってはいましたが、正直少し焦っていました(笑)。最後のラップに決めることができて自分としても成長したように思います。」
「決勝は天候が心配ですが、今回は速さがあると思いますのでそれを生かしていきたいと思います。今回は勝ちます」
マスタークラスPP 植田正幸(Rn-sports)
「仕事の都合もあって専有走行に間に合わず、木曜日の最後のセッションから走り始めたので周回数が足りずに不利な状況でした。それもあって予選はレインコンディションの方が良いと思っていました」
「チームも頑張ってくれて、(タイヤの)内圧を上げて前半にタイムを出せるようにセッティングしてくれました。それがドンピシャでした。コンディションの良くなった最後の周は内圧が上がりすぎてダメでしたけど、まぁそれは仕方のないことで結果オーライです」
まとめ&Photo: Shigeru KITAMICHI
9月4日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第4戦の予選が栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、大草りき(PONOS Racing)がウェットコンディションのなか、最後のアタックで古谷悠河(TOM'S YOUTH)を逆転。ポールポジションを決めた。マスタークラスは、#11植田正幸(Rn-sports)がクラスポールを獲得した。
この週末は雨に祟られ、水、木、金曜の専有走行から降り続いた雨は予選になっても止むことはなく、15分間の予選では早々にウェット宣言が出された。
ただ、それだけに各チームはウェットセッティングを煮詰めることができ、心の準備ができていたドライバーもスムーズにコースイン。ウォータースクリーンを跳ね上げでアタックに入る。
先制パンチを繰り出したのは参戦2年目となる#28古谷。2分03秒804、02秒511と10分経過時には追いすがる#8三浦愛(Super License)、#45大草を1秒以上突き放すタイムを叩き出し、経験の差を見せつける。
しかし、周回を重ねるに従ってコンディションは少しずつ回復し、終了間際に#45大草がタイムアップ。ラスト前のラップで02秒848をマークすると最後のチェッカーを受ける周では「狙っていました」と02秒238をマークし、ついに#28古谷を逆転。見事ポールポジションを獲得した。
#8三浦は、#45大草とともに毎周着実にタイムアップしていたものの、最後のアタックが実らず3位にとどまった。
マスタークラスは、序盤は#7畑亨志(Super License)が確実にタイムを詰めてクラストップを守っていたが、「内圧を上げて臨んだ」という#11植田が徐々に差を詰め100分の5秒という僅差で逆転。クラスポールを獲得した。
決勝は、本日午後3時15分から17周で行われる。
Text:Shigeru KITAMICHI
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/04) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 45 大草 りき PONOS Racing PONOS Racing 2'02.238 - - 141.404
2 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 2'02.511 0.273 0.273 141.089
3 8 三浦 愛 F111/3 Super License 2'03.473 1.235 0.962 139.990
4 11 M 1 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 2'05.540 3.302 2.067 137.685
5 7 M 2 畑 亨志 F111/3 Super License 2'05.591 3.353 0.051 137.629
6 39 M 3 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES イーグルスポーツ 2'05.862 3.624 0.271 137.333
7 96 M 4 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 2'06.808 4.570 0.946 136.308
8 27 M 5 SYUJI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 2'07.831 5.593 1.023 135.217
9 34 M 6 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 2'08.423 6.185 0.592 134.594
---- 以上基準タイム(110% - 2'14.461)予選通過 ----
- 23 M - YUGO S2R Racing N-SPEED 2'30.079 27.841 21.656 115.172
もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/04) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2021 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 81 佐藤 樹 群馬トヨペットリアノED MYST KK-S2 2'13.677 - - 129.304
2 33 伊藤 慎之典 テイクファーストチャリ走10V TOKYO R&D RD10V 2'14.359 0.682 0.682 128.648
3 91 前田 大道 ELEVレーシングドリーム10V TOKYO R&D RD10V 2'14.745 1.068 0.386 128.279
4 39 池田 拓馬 AMEROID&NRS ED 2'14.846 1.169 0.101 128.183
5 17 平 裕介 ZAP_大窪熔材_10V_ED TOKYO R&D RD10V 2'15.209 1.532 0.363 127.839
6 13 四倉 悠聖 ZAP日本平中自動車10V ED TOKYO R&D RD10V 2'15.276 1.599 0.067 127.776
7 34 渡会 太一 オートバックスドラゴコルセ TOKYO R&D RD10V 2'15.995 2.318 0.719 127.100
8 22 内藤 大輝 RaiseUP RCIT ED MYST KK-S2 2'16.454 2.777 0.459 126.672
9 15 齋藤 慈岳 FERWILDLIFE KKS2 MYST KK-S2 2'16.527 2.850 0.073 126.605
10 36 長谷部 一真 ALBIREX RD10V TOKYO R&D RD10V 2'17.314 3.637 0.787 125.879
11 5 大友 敦仁 カローラ宮城RaiseUP 07 WEST 07J 2'17.589 3.912 0.275 125.628
12 35 大川 烈弥 アルビビヨンドKKS GIA ED MYST KK-S 2'21.305 7.628 3.716 122.324
13 55 G 1 伊勢屋 貴史 アルビ☆あやし眼科☆10V ED TOKYO R&D RD10V 2'25.013 11.336 3.708 119.196
14 16 G 2 大貫 直実 グレード1スズバンF109 ZAP F109 2'25.673 11.996 0.660 118.656
---- 以上基準タイム(110% - 2'54.538)予選通過 ----
5月に開催予定だった鈴鹿ラウンドがコロナ禍のために延期となり、7月に開催されたR d.4もてぎの3週間後、8月にRd.3 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT300kmとして開催された。
7月のもてぎ大会は梅雨明け直後の酷暑の中の開催だったが、鈴鹿ラウンドが開催される三重県では8月半ばから季節外れの長雨が続き、変わりやすい天候に、空模様の気がかりなレースウィークとなった。
8/21 予選日
予選の行われる土曜日も、朝から小雨が降ったり止んだりのはっきりしないコンディション。
チームは、前戦もてぎで得られた方向性をもとに、鈴鹿大会には、さらにリファインされた新しい方向性のセットアップを持ち込んでいた。
9時から行われた公式練習では、早速柳田選手、加納選手がフィーリングを確認した。
しかし、新しいものに交換して来たスプリングは、初期タワミもあって、車高が安定せず、思わしいタイムが出ない。車高が下がってフロントが沈むため、「リアが薄い」と訴える加納選手のコメントに、チームは加納選手をピットに戻し、ウイングや足回りを調整した。しかし、捗々しいタイムアップには繋がらない。このセットを2時間足らずの公式練習時間内で熟成することは難しいと判断したチームは、新しいセットアップを取り入れることを断念。従来のセットアップに戻して、予選に臨む事態となってしまった。
タイヤのチェックも行われ、チームは、柳田選手に準備されていたM H(ミディアム・ハードタイヤ)とS H(スーパー・ハードタイヤ)を確認させ、M Hの方がグリップに勝ることを確認した。前戦もてぎでパフォーマンスが良かったこともあり、結局チームはMHを予選タイヤとして使用することに決めた。
予選は柳田選手がQ1を担当。B組から出走した。マシンの状況から2分00秒台に持ち込むのは難しいかと思われたが、柳田選手の渾身のアタックで、無事に2’00.234のタイムをマークし、Q2に進出することは叶わなかったが、翌日の決勝を25番手からスタートすることになった。
予選後のメンテナンスタイムでは、翌日の不安定な空模様を懸念して、想定外のピットインでも対応できるように、雨の中でメカニックが「斜め止め→プッシュバック」のピット練習をするなどして、決勝に備えた。
8/22 決勝日
天気予報では傘マークがついたり消えたり、チームは雨の覚悟をしてサーキット入りしたが、時折太陽が顔をのぞかせ、気温もまずまず。鈴鹿ラウンドのレースウィークでは一番の好コンディションとなった。
前日の公式練習では、時間内にきちんとした方向性を見極めることができなかったため、従来のセットに対して、走り込んだ状態のM Hタイヤ、S Hタイヤそれぞれのマッチングを確認する必要があった。チームは決勝前20分間のウォームアップ走行で、柳田選手に中古のM H、加納選手に中古のS Hをそれぞれ確認させた。M Hは悪くなかったが、S Hが予想外に好タイムを見せたため、決勝用に準備したM Hのバックアップとして、S Hも使用可能であることを確認、短時間ながら意義のあるウォームアップ走行となった。
ところが、いよいよグリッドに出発するタイミングになって、シフトが入らないというトラブルが発生。やむなくピットスタートをせざるを得なくなった。メカニックが懸命に原因究明をして、ギリギリのタイミングでエンジンを始動することができた。
レースは予定通りの14時30分にスタート。
気温31℃、路温43℃と予想外に温度が上がり、コンディションは真夏のレースの様相を見せている。チームは協議の上、ポジションの挽回を期して、グリーンシグナルと同時にタイヤをM HからS Hに交換、スタートドライバーの柳田選手を送り出した。
ピットから、最後尾からのスタートとなった柳田選手だったが、上位チームに引けを取らない好ペースで追い上げを開始した。ところが6Lap目、500クラスのマシンによるクラッシュが発生。車両回収のため、F C Yとなり、さらにセーフティーカーが導入されて、6周に亘ってペースカーに先導されたマシンがコースを周回することになる。前方マシンとのギャップを縮める好機を得たArnage Racingは、さらに、9Lap目のピットレーンオープンと同時に柳田選手をピットに呼び戻して給油だけを敢行、ルーティンピットの給油時間を短縮する奇策に出る。レースが中盤に差しかかっても柳田選手の好ペースは変わらず、コンスタントに2分04秒台で走行。上位のチームと変わらない好走を見せた。ライバルチームがピットインする中、Arnage Racingは、MAX周回数直前まで柳田選手のスティントを引っ張り、柳田選手は33Lap目、見かけ上4番手でピットに戻ってきた。
チームは、柳田選手の好走から、加納選手のスティントにも右側のタイヤを活かせると判断していた。第二スティントの加納選手にドライバーチェンジすると、メカニックが左側のみタイヤ2輪交換の迅速なピットワークを完了。加納選手をコースに送り出した。
23番手でレースを再開した加納選手は、既に熱の入っている右側のタイヤのアドバンテージをフルに生かし、スタートと同時に激走を展開する。スティント序盤にスプーンの辺りで通り雨があったが、加納選手は慎重にこれを切り抜け、レースが残り2Lapとなるまでにライバルマシンを2台オーバーテイクしてポジションを21番手とし、さらにプッシュを続けて、ファイナルラップでもポジションアップ。最終的に19番手でチェッカーを受けることができた。
Arnage Racingは、チームのお膝元鈴鹿大会で、トラブルによる最後尾スタートというハンディを跳ね返し、加納、柳田両ドライバーの激走とチームの作戦で、荒れたレース展開を走り抜いて9ポジションアップの19位でレースを終えることができた。また、チームの目標である完走ポイント3ポイントを獲得して、次戦菅生に繋げることができた。
Arnage Racing