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2010年7月

Japanese F3

JF3:第7,8戦富士 国本雄資が富士も完全制覇、開幕から無傷の8連勝を飾る (TOYOTA)

  • コース:富士スピードウェイ(4.563km)
  • 予選:7月17日(土)曇後晴:ドライ
  • 第7戦決勝:7月17日(土)晴:ドライ
  • 第8戦決勝:7月18日(日)曇:ドライ
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第8戦は国本雄資(右)とラファエル・スズキ(左)の
トムス勢が今季2度目の1-2フィニッシュを飾った

 全日本F3選手権の第4大会(第7戦、第8戦)が7月17日(土)と18日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 今季の全日本F3選手権は、ここまで開幕からの3大会6戦、全てをTDPドライバーの国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)が制しており、連続勝利記録をどこまで伸ばせるか、誰が国本を止めるのかに注目が集まった。

 今大会には、CクラスにTOM'S TOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場、Nクラスは出場車両10台全てがTOM'S TOYOTA 3S-GEエンジンを使用している。

 17日(土)午前10時より15分ずつ、第7戦と第8戦の予選が行われ、国本が第7戦、第8戦共にポールポジションを獲得。2番手には両レース共にチームメイトのラファエル・スズキ(PETRONAS TEAM TOM'S)が続いた。第7戦は嵯峨宏紀(DENSO Team Le Beausset)が3番手。嵯峨は第8戦は5番手となった。

 Nクラスでは、TDPドライバーの蒲生尚弥(TOM'S SPIRIT)が第7戦、第8戦共にポールポジションを獲得した。

 予選に続き、午後3時45分より気温29度、路面温度46度という暑さの下で第7戦の決勝レース(15周)がスタート。ポールポジションの国本は順当なスタートを切ったが、2番手からトップを狙ったスズキと激しいトップ争いの末、1コーナーで軽く接触。この隙をついて3番手スタートの嵯峨が首位に立った。

 後方では、Nクラスの最上位からスタートを切った蒲生に、後続車両が突っ込み、スピンを喫した蒲生は最下位へと落ちてしまった。

 2位に落ちた国本だったが、3周目の1コーナーで嵯峨にアタック。ここは嵯峨が押さえたが、続く2コーナーで片輪をダートに落としながら見事首位を奪還した。

 首位に立った国本は、後続との差を広げていった。8周目には2位を行く嵯峨をスズキがパス。嵯峨も食い下がったが痛恨のコースオフを喫し、ポジションを落としてしまった。

 国本は最終的に、2位に15秒以上の大差をつけ、独走で今季7勝目を飾った。スズキは3位でフィニッシュした。

 Nクラスでは、蒲生が後退したことで2番手スタートの千代勝正(DENSO Team Le Beausset)が首位に立つが、9周目に佐藤公哉(TEAM NOVA)がこれをかわし、今季初勝利を挙げた。蒲生は最後尾から追い上げ、5位でフィニッシュした。

 18日(日)午後1時に第8戦の決勝レース(21周)がスタート。3番手グリッドの関口雄飛(ThreeBond Racing)が好スタートで国本の前に出るが、直後にアウトにはらんでオーバーラン。国本が首位を奪い返した。2番手スタートのスズキはスタートをミス。大きく順位を落としてしまった。

 国本は1周1秒ずつのペースで後続を引き離すという圧倒的な速さで首位を独走。後方では、スズキが猛烈な追い上げを開始。中盤はアレキサンドレ・インペラトーリ(TODA RACING)との激しい3位争いの末にこれを制すると、その勢いに乗って2位の関口もパス。

 しかし、国本は遙か前を走行しており、最後は2位のスズキに18秒もの大差をつけてトップでチェッカー。圧勝での開幕8連勝を飾った。スズキが2位に入り、トムスは今季2度目の1-2フィニッシュ。

 全日本F3での8連勝は、2001年のブノワ・トレルイエに並ぶ最多タイ記録となり、次戦での記録更新なるかが注目される。

 Nクラスではポールポジションの蒲生がポジションを守り、嬉しい今季初勝利を挙げた。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

Japanese F3

JF3:第7戦富士決勝 上位3人のコメント

Cクラス
優勝:#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r07_r_pc_kunimoto ポールからのスタートでしたが、嵯峨選手とラファエル選手に並ばれてしまいブレーキを踏むのが遅くなってタイヤがロックしてしまいました。それで嵯峨選手に前に行かれてしまったんですが、レースラップは僕の方が速いのはわかっていたので、あせらずについてってAコーナーでパスできました。今考えるとちょっと怖い抜き方でしたが、あの時は怖くなかった。やってやろうと思って抜きました。2位で終わったら何を言われるか分からないので、リスクとか全然考えませんでした。
明日はミスをしないで完璧なレースをしたいです。
2位:#12関口雄飛(ThreeBond)
f3_r07_r_pc_sekiguchi スタートが初めて決まったので、そのまま3台ぐらいいっちゃおうと思いましたが、佐賀選手のブレーキが思ったより早かったので、前につっかえてしまいました。それでも周回を重ねるうちにうまく追いつけたので、この結果になったのだと思います。
(2位に上がったときは)最終コーナーをクロスラインで立ち上がって、うまくスピードを乗せていきましたが、ストレートでは抜ききれないと思ったので途中からスリップへ入り直して抜きました。完璧に決まりました。
3位:#36ラファエル・スズキ(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r07_r_pc_suzuki 面白いレースでした。スタート直後の1コーナーでユージをオーバーテイクしようとしましたが、ブレーキを遅らせすぎたので、リスクを避けて一旦ひきました。サガをオーバーテイクしたときは、アウトから並びかけたんですが、相手の挙動が読みきれなくて接触してしまいました。芝生に出てしまったせいでその後はタイヤが汚れてしまい、ペースが上がりませんでしたね 。
Nクラス
優勝:#23佐藤公哉(NDDP EBBRO)
f3_r07_r_pc_sato 2番手スタートだったんですが、今年ずっとうまくいってたのに失敗してしまい、千代選手と小林選手に抜かれてしまいました。でもCクラスの車が後ろから来て蒲生選手と激突した混乱で少し挽回できました。佐々木選手との接触は本当に申し訳なかったですが、仕方ない面もありました。それから千代選手を抜いてトップに立ててよかったです。今回の勝利はチーム全員の努力だと思います。明日も2番手スタートなので、集中しなおして前に出て、また勝てたらいいなと思います。
2位:#63千代勝正(BPダイシン ルボーセF305)
f3_r07_r_pc_chiyo スタートはうまくいきましたし、5号車がブレーキを遅らせて飛び込んできたときにもうまく切り抜けることができました。最初は佐々木選手に追いかけられていましたが、途中から佐藤選手に代わり、1コーナーのブレーキングポイントまでのスピードが足りなくて抜かれてしまいました。一番不調な富士で2位はいい結果ですが、チームの力はまだまだ足りないので、次元を今より上げられるよう、僕が引っ張っていきたいです。
3位:#8小林崇志(HFDP RACING F307)
f3_r07_r_pc_kobayashi 1コーナーで蒲生選手と久保田選手が当たったのがすぐ目の前だったので、大幅に減速して避けなければならず、それで順位を落としてしまいました。必死で追い上げましたが、今日は千代選手に追いつくのが精一杯でした。
明日のレースは長いので、混乱に巻き込まれないよう、普通のレースがしたいですね。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第7戦富士決勝 国本が開幕7連勝を達成!

全日本F3選手権第7戦の決勝は7月17日、富士スピードウェイで行われ、ポールスタートの#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が序盤2位に後退するもすぐに再逆転し、開幕戦鈴鹿以来の連勝記録を7に伸ばした。
Nクラスは序盤の混乱を巧く凌いだ#23佐藤公哉(NDDP EBBRO)が今季初勝利。これまで連勝していた#8小林崇志(HFDP RACING F307)は1周目に起きたアクシデントに巻き込まれて順位を落とし、3位に終わっている。

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決勝レースは午後3時45分にスタート。
ポールシッターの国本に#62嵯峨宏紀、#36ラファエル・スズキらが並びかけ、併走状態で1コーナーへ。
ここでブレーキを遅らせすぎた国本はホイールをロックさせてスズキ共にアウトに膨らみ、サガの先行を許す。

このまま一気に後続を突き放そうとした嵯峨だったが、国本はすぐにペースを取り戻し、3周目の1コーナーで嵯峨に並びかけていく。
懸命に押さえに掛かる嵯峨だったが、国本も一歩も引かず、最後はアウト側の芝生にはみ出しながらコカコーラコーナーで嵯峨を攻め落とした。

抜かれた嵯峨には後方からスズキと#12関口雄飛が襲い掛かる。
スズキは関口と7周目、8周目とコカコーラ手前で接触しながら激しいドッグファイトを展開、最後は嵯峨がアウトに飛び出して、スズキの先行を許したばかりか、関口にも抜かれてしまった。
関口は9周目の1コーナーでスズキに並びかけ、コカコーラコーナーで完全に前に。
トムスの一角を切り崩すことに成功した。

こうした後方の戦いを他所に、国本は着実にリードを築き上げ、最後は2位以下に15秒もの大差をつけて15周を走り切り、開幕7連勝を飾った。
この記録は1995年にあのペドロ・デ・ラ・ロサが達成した記録に並ぶもの。
もし明日も勝つようなら、国本は2001年のブノワ・トレルイエに並び、全日本F3の最多連勝記録を打ち立てることとなる。

Nクラスは1周目に大波乱があった。
後方スタートとなったCクラスの#5久保田克昭が1コーナーで止まりきれずにコースアウト。
これに予選トップの蒲生尚弥が巻き込まれ、大きく順位を落とす結果に。
ここまで連戦連勝の小林も、目の前で起きたこのアクシデントを回避するため大幅に減速せざるを得ず、順位を落とす結果に。
それでも懸命に順位を挽回していった小林は3位でレースを終えた。

一方、この波乱を巧く凌いで序盤トップに立ったのは#63千代勝正だったが、チームメイトの#22佐々木大樹との接触事故からも生き残った#23佐藤公哉が追いつき、9周目の1コーナーで抜いてトップに立ち、そのまま今季初勝利を飾った。

次戦第8戦は明日午後1時より21周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第7戦富士決勝結果

全日本F3 -RIJ- (2010/07/17) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 7 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
11C国本 雄資PETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1524'21.721
212C関口 雄飛ThreeBondDALLARA F308SR20VE1515.676
336Cラファエル・スズキPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1516.627
42Cアレキサンドラ・インベラトーリTODA FIGHTEXDALLARA F308MF204C1520.818
562C嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF308DALLARA F3081AZ-FE1525.159
623N佐藤 公哉NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1534.751
763N千代 勝正BPダイシン ルボーセF305DALLARA F3053S-GE1537.941
88N小林 崇志HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1538.394
920Nギャリー・トンプソンACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3053S-GE1545.659
1037N蒲生 尚弥TDP SPIRIT F307DALLARA F3073S-GE1547.185
1119N黒田 吉隆ACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3073S-GE1555.881
127N三浦 和樹HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1557.031
1322N佐々木 大樹NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1557.154
1421N森下 陽介ACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3053S-GE151'00.543
1577N小泉 洋史Staff-one・CMSDALLARA F306 3S-GE151'11.339
16*5C久保田 克昭MJハナシマレーシングF308DALLARA F3081AZ-FE141 Lap 
-------- 以上規定周回数 ( 13 Laps ) 完走 --------
  • Fastest Lap(C): CarNo.1 国本雄資(トムス) 1'36.648 (6/15) 169.648km/h
  • Fastest Lap(N): CarNo.23 佐藤公哉(ノバ) 1'38.596 (6/15) 166.607km/h
  • CarNo.5は、2010年全日本フォーミュラ3統一規則第3章第28条12.1(衝突)により、行儀結果に対して30秒加算およびペナルティポイント1点とする。

Japanese F3

JF3:第7戦富士公式予選  国本が今季6度目のポールを獲得

全日本F3選手権第7戦の公式予選は7月17日、富士スピードウェイで行われ、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が1分36秒105でポールポジションを獲得した。
Nクラスは#37蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)がトップだった。

2010年の全日本F3選手権もいよいよ中盤戦。
ここまでは国本が6連勝と他を圧倒しているが、この勢いはどこまで続くのか。第7戦の公式予選は午前10時より15分間で行われた。
Nクラス勢が序盤からハイペースで走行する中、Cクラスはまず#12関口雄飛が1分37秒565でトップに立つ。しかし開始11分過ぎに#36ラファエル・スズキが1分36秒725でトップに。続いて国本も1分36秒105を記録、一気にトップに躍り出た。
結局そのままセッションは終了。国本、スズキとトムス勢の1-2、3位に#62嵯峨宏紀という結果になった。

Nクラスは今回#18銘苅翼が怪我のため急遽欠場することになり、11台の出走となった。
最初にトップに立ったのは#20ギャリー・トンプソン。しかしすぐに#8小林崇志、#23佐藤公哉らがそれを上回り、開始11分過ぎで蒲生がトップに立った。
結局Nクラスは蒲生、佐藤、#22千代勝正の順で午後の決勝に臨むこととなった。

第7戦決勝は今日午後3時45分より15周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Japanese F3

JF3:第7戦富士公式予選結果

全日本F3 -RIJ- (2010/07/17) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2010 All Japan F3 Championship Round 7 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
11C国本 雄資PETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'36.105--170.93
236Cラファエル・スズキPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'36.2120.1070.107170.74
362C嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF308DALLARA F3081AZ-FE1'37.2841.1791.072168.85
42Cアレキサンドラ・インベラトーリTODA FIGHTEXDALLARA F308MF204C1'37.3951.2900.111168.66
512C関口 雄飛ThreeBondDALLARA F308SR20VE1'37.5651.4600.170168.37
637N蒲生 尚弥TDP SPIRIT F307DALLARA F3073S-GE1'37.9591.8540.394167.69
723N佐藤 公哉NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1'38.2112.1060.252167.26
863N千代 勝正BPダイシン ルボーセF305DALLARA F3053S-GE1'38.3162.2110.105167.08
98N小林 崇志HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1'38.3832.2780.067166.97
1022N佐々木 大樹NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1'38.4532.3480.070166.85
115C久保田 克昭MJハナシマレーシングF308DALLARA F3081AZ-FE1'38.4972.3920.044166.77
1220Nギャリー・トンプソンACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3053S-GE1'38.6392.5340.142166.53
137N三浦 和樹HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1'38.7422.6370.103166.36
1419N黒田 吉隆ACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3073S-GE1'39.4013.2960.659165.26
1521N森下 陽介ACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3053S-GE1'39.8153.7100.414164.57
1677N小泉 洋史Staff-one・CMSDALLARA F306 3S-GE1'40.2734.1680.458163.82
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'46.18710.0825.914154.70

スーパー耐久

吉本大樹レースレポート(S耐久第7戦/仙台ハイランド)

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【スーパー耐久シリーズ第7戦(仙台ハイランド)】
11 October, 2009
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5ZIGEN NSX 盤石のポールtoウィン!
タイトル獲得に向け大きく前進!!

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【Result】
(Sun) QF : 1 st (1 pt) (Sun) Final : 1st (24 pt)
(Ranking) 1 st (86 pt)

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【Qualify】
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■ 5ZIGEN NSX 開幕戦以来のPP獲得!
直前に日本列島を縦断した台風の影響も心配された2009年スーパー耐久シリーズ第7戦。それでも台風はレースウィーク直前に仙台を通過。金曜日には天候も回復し、無事予定通り金曜日から各マシンの走行が開始される事となった。

5ZIGEN NSXは前戦終了時点で同ポイントでのランキング首位につけていたものの、最終戦はマシンとの相性が良いとは言えないもてぎのオーバルコースでの開催。タイトルを争う上では、この第7戦の結果が非常に大きな意味を持つことになる。そんな状況の中、5ZIGEN NSXは金曜日に平中選手がマシンセットを確認。土曜日の占有走行でも、平中選手、吉本大樹、松浦選手の3ドライバーがマシンに乗り込みさらにマシンセットを煮詰めていく。そして迎えた日曜日の公式予選。

台風通過後は一旦天候も回復したため、今週末はこのままドライコンディションでのレースウィークになるかと思われたものの、この日は朝から雨が降り注いだ仙台ハイランド。9時からのAドライバー予選開始時には雨も止み陽が差し込み始めたものの、結果としてはこのコンディションが各マシンの予選アタックを一層難しくする要素となった。まずAドライバー予選に出走したのは平中選手。このセッションの路面コンディションは朝からの雨がコース上に残っていた為、全車ウェットタイヤでアタックへと出て行く。ここで平中選手はクラストップとなる2'05"244をマーク。まずはPP獲得に向け上々のポジションにつけ、Bドライバー予選の吉本へと期待を託していく。

Aドライバー予選が終了するころには一部の路面が乾き始めたコース上。しかしまだコースの大半は水が残っており、ウェットタイヤかドライタイヤか、その選択は非常に微妙な状況でセッションが開始される事となった。すると、やはりウェット路面と乾いたライン等が混在するコンディションで各マシンはタイムが伸び悩み、チームによってはスリックタイヤでのアタックに出て行くマシンも出始める。しかし吉本は「まだスリックのタイミングではない」と判断、ウェットタイヤでのアタックを行うと、この判断が的中。他のマシンが難しいコンディションでAドライバー予選のタイムを更新できずにいる中、クラス2番手タイムながら2'04"895をマーク、ABドライバー合算タイムでは5ZIGEN NSXが開幕戦以来の予選PPを獲得する事となった。

さらにその後はCドライバー予選で松浦選手が決勝に向けマシンセットを確認、盤石の体制で午後の決勝を迎えることとなった。

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【Final】
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■ 盤石のレースで今季2勝目を獲得!
■ タイトル獲得に向け、ランキング単独首位で最終戦へ。

今回も1day開催となった為、予選からおよそ3時間程のインターバルで迎えた決勝のスタート。予選終了後は空から陽も差し込み気温も少しずつ上昇。予選で各ドライバーを悩ませたコース上の雨も乾き、第7戦決勝は完全なドライコンディションで行われる事となった。

予選終了後には「燃料が重たい状態でのマシンバランスはまだあまり良くない」というコメントもあったものの、「タイトルを争う16号車(T-MAN OILディクセル岡部自動車Z)や27号車(FINA ADVAN M3)の前でゴールしなければならない」と、タイトル争いを意識しつつ、このレースでのポールtoウィンを狙いスタートの時を迎えた5ZIGEN NSX。そのスタートでステアリングを握った平中選手は、今シーズン常に苦しんできた序盤の重い状態でのマシンバランスの悪さから1周目、5周目にひとつずつポジションを落とし3番手に後退。しかしそれでも、これ以降は前を行く2台との差を最小限に留めながらポジションを守り切り、ガソリンが軽くなる後半での追い上げを狙い苦しい序盤戦を耐えていく。

すると追撃態勢に入ったレース25周目にトップを行く27号車(FINA ADVAN M3)がマシントラブルでストップ。労せずしてポジションを一つあげると、レースも3分の1強を終えたところでピットに戻り吉本大樹にドライバーチェンジ。吉本はリア2本のみのタイヤ交換でコースへと復帰していく。「とくに最初の数周はビックリするくらいアンダーが酷かった」というマシンながらハイペースで追い上げを開始すると、この時点でトップに出ていた39号車(TRACY SPORTS NSX)のタイヤがバーストした事等もあり、51周目にはついにトップのポジションを取り戻す。その後もペースをコントロールしながら走行を続けた吉本は、その勝利を確実にする為スティント終盤にペースを上げ、ただ一人1分59秒台のラップを重ねていくと、最後のルーティーンストップを行った2番手の15号車(KYOSHOメーカーズ岡部自動車RX-7)に1周差をつけてその背後に追い付くと、自らのルーティーンストップを前にこれをパス、2番手以降を周回遅れとする大差を築き、その後は「タイヤがバーストしたマシンもあったし十分マージンもあったので、念のため4本交換を提案した」と、チェッカーまで15周程を残しピットイン、最終スティントを再び平中選手に託していく。

するとその後はNEWタイヤ&軽い状態のマシンでコースに入った平中選手が危なげない走りでチェッカーまでを走り抜き、そのままトップでフィニッシュ。レース序盤こそポジションを落としたものの、これまで5ZIGEN NSXが作り上げてきたパターンでもある中盤以降にポジションを上げてゆく形でレースを進め、第5戦に続く今季2勝目を獲得すると同時に、ポイントも今回のレースで予選PPのポイントも含め25ポイントを獲得。タイトル争いにおいて大きな意味を持つと思われたレースを完勝で終え、最終戦を目前にランキングでも単独の首位に浮上。4年ぶりのS耐復帰初年度での王座獲得に向け、大きく前進をする事となった。

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【吉本大樹コメント】
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CA7XUOFZ.jpg今回の結果次第では最終ラウンドに行かない可能性もありました。でも今回は足回りを見直した事でフィーリングも進化したし、実際コース上でのバランスも予選までに良い形が作れていました。

ウエットとなった予選でも我々は良い判断が出来ていたと思うし、決勝に向けてもいくつかのパターンでの戦略も考えていたので仮にライバル達が不運に見舞われていなかったとしても僕たちは勝てていたと確信しています。久しぶりの仙台ハイランドはもともと好きなコースですが、更に好きになりました。応援ありがとうございました!

最終戦の舞台はもてぎのオーバル。2つのシケインが設けられるとの事ですが、いずれにしても排気量の小さい我々のNSXが不得意とするハイスピード戦です。が、Team 5ZIGENにはINDYでオーバルの実戦を積んだ松浦選手がいますからね!とにかくチャンピオンを確実に獲りにいきたいと思います。引き続き応援の程宜しくお願い致します!

スーパー耐久

S耐:第7戦仙台決勝 BMW Z4勢が相次いでトラブル、Y.K.M. ADVAN Z(横溝直輝/佐藤公哉/田中哲也組)が今季2勝目を飾る

 スーパー耐久第7戦ハイランドスーパー耐久400kmレースは11日、宮城県の仙台ハイランドスピードウェイで99周の決勝レースを行い、このシリーズ盤石を誇っているBMW Z4勢が相次ぐトラブルで後退したため、Y.K.M. ADVAN Z(横溝直輝/佐藤公哉/田中哲也組)が今季2勝目を飾った。(観客10,110人/主催者発表)

 午後になるとサーキットの上空は時々晴れ間ものぞくようになりトラックもほぼドライコンディションとなった。気温は15度と相変わらず肌寒い。定刻より10分遅れて12時35分、フォーメーションラップが始まった。ST4クラスでポールポジションの55号車BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVIC(谷川達也/松井孝允/河村直樹組)がトラブルでグリッドに着けなかったため、1周を回って24台によりローリングスタートが切られた。

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 スタートで飛び出したのはやはり1号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/ファリーク・ハイムラン組)の柳田と28号車同(片岡龍也/吉田広樹/ジョハン・アズミ組)片岡のBMW Z4勢。35号車asset.テクノファーストZ(前嶋秀司/佐々木雅弘/藤井誠暢組)の佐々木がが2台のBMW勢に食い下がるが徐々にその差は開いていく。15位スタートの10号車Y.K.M. ADVAN Z(横溝直輝/佐藤公哉/田中哲也組)の佐藤は6位まで順位を挽回してきたが反則スタートでドライビングスルーペナルティを受け、再び順位を下げた。

 このままBMW Z4M勢が編隊を組みながら圧倒的なスピードでレースをリードすると思われたが19周目、28号車がブレーキトラブルのためヘアピンでストップ。ドライバーの片岡達也がクルマを降り、ここでリタイア。BMW勢の一角が崩れた。

 BMW Z4の悲劇はこれで終わらない。43周を終わってルーティンのピットインを行いドライバーを柳田からハイムランにチェンジしてピットアウトして行った1号車だが、47周目に入ったストレートでスローダウン。ピットロード出口でマシンを止めた。

 これでトップに立ったのは35号車。しかし、ドライバーを佐々木から前嶋にチェンジした50周目当たりから、佐藤から横溝に代わり順位を徐々に回復してきた10号車についに後ろに付かれた。35号車と10号車のテールトゥノーズの白熱したトップ争いは10周以上続いたがついに61周目、10号車が35号車を捉えトップに立った。

 その後10号車が66周終わりで、35号車が67周終わりで2度目のピットインをし、ドライバーチェンジを行ってもこの順位は変わらず、その差は徐々に開くばかり。このまま99周を走りきって10号車が2位35号車を22秒近く離して優勝。今季2勝目を飾った。

 ピットロード出口で止まった1号車は、再スタートを切りピットインして修復。ピットアウト後は規定周回(69周)に達する82周を走りきりなんとか3位完走を果たした。

 ST2クラスは6号車新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX(冨桝朋広/関豊組)がレース序盤をリード。しかし29周目にパワーステアリングのトラブルで後退。代って3号車ENDLESS ADVAN CS・X(峰尾恭輔/村田信博/高木真一組)がトップに立つもレース中盤からは2度目のピットインを引き延ばした56号車眠眠打破ingsランサー(服部尚貴/松本達哉組)がクラストップを走り続ける。しかし、90周を終わって56号車がピットイン/アウトすると、6秒差で3号車が前に出た。そのまま3号車は徐々に56号車を引き離しトップと同一周回の99周を走りクラス優勝を飾った。

 ST3クラスは27号車FINA ADVAN M3(伊橋勲/三沢伸輔/廣田秀機組)がレース序盤からトップを快走。しかし24周目にシフトリンケージ折損でリタイア。代ってトップに立ったのは39号車TRACY SPORTS AY-DESIGN ADVAN NSX(川口正敬/佐々木孝太/吉本晶哉組)だが、レース中盤にはスーパードライバーを揃えた5号車5ZIGEN NSX(平中克幸/吉本大樹/松浦孝亮組)がトップに立ちそのまま逃げ切って優勝した。

 ST4クラスは、88号車TUBE MAZIORA GNS(松本玲二/伊藤真一/渋谷彰良組)がレースをリードして始まったがこちらもトラブルで後退。代ってトップに立った95号車SPOON S2000(市嶋樹/小幡栄/中子修組)がレース序盤からトップに立つとゴールまでリードを保ち優勝した。

st_r07_st1_podium st_r07_st2_podium st_r07_st3_podium st_r07_st4_podium

ST1クラス優勝 Y.K.M. ADVAN Zドライバーのコメント
田中哲也
 「予選はスリックでアタックしたのでああいう位置でした。(ポジションは15番手)まあ、ラッキーもあったんですが、勝てたのはチームの総合力です。これからもウチラはやれる範囲のことをやりたいです。チャンピオンシップが最終戦までつながったのは嬉しいです」
佐藤公哉
 「SUGOに続いて東北は2勝できたので嬉しいです。いい思い出になりました」

 最終戦は11月28日にツインリンクもてぎのオーバルコースで行われる。このレースで各クラスともチャンピオンが決まってないため、チャンピオンシップをかけての熾烈な争いが展開されるだろう。

Text: Yoshinori OHNSIHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第7戦仙台決勝結果

HI-LAND SUPER TAIKYU 400km RACE -RIJ- (2009/10/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2009 Super Taikyu Series Round 7 仙台ハイランドレースウェイ 4.0296km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireLapTotal_Time
Behind
1ST11*10Y.K.M. ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
佐藤 公哉
田中 哲也
YH993:15'10.666
2ST1235asset.テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
前嶋 秀司
佐々木 雅弘
藤井 誠暢
YH9921.800
3ST213ENDLESS ADVAN CS・X
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔
村田信博
高木 真一
YH991'43.328
4ST2256眠眠打破ingsランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
服部 尚貴
松本達哉
YH991'47.342
5ST23*30サムライジーンズ 森永チルミル・ RSオガワ ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
小林 且雄
花岡 翔太
YH981Lap
6ST2420RSオガワ ユークスADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
谷口 行規
山田英二
YH981Lap
7ST3155ZIGEN NSX
HONDA NSX
平中 克幸
吉本 大樹
松浦孝亮
YH972Laps
8ST3215KYOSHO メーカーズ 岡部自動車RX-7
MAZDA RX-7
長島 正明
田ヶ原 章蔵
古谷 直広
YH963Laps
9ST3339TRACY SPORTS AY-DESIGN ADVAN NSX
HONDA NSX
川口 正敬
佐々木 孝太
吉本 晶哉
YH963Laps
10ST3414協新計測 マイロード岡部自動車RX-7
MAZDA RX-7
杉林健一
小松 一臣
増田 芳信
YH945Laps
11ST3516T-MANOILディクセル岡部自動車Z
NISSAN FAIRLADY Z
なかむら たかひろ
山崎 学
田畑 勇
YH945Laps
12ST36*34asset.テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
ガミさん
堀田 誠
幸内 秀憲
YH945Laps
13ST4195SPOON S2000
HONDA S2000
市嶋 樹
小幡栄
中子 修
YH945Laps
14ST42*18M'sインターナショナルコスモソニックFK ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
浅野 武夫
笠原 智行
森政行
YH936Laps
15ST4362ホンダカーズ東京μSSR DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
塩谷 烈州
古橋 孝之
YH936Laps
16ST448GPOモータリング Rn-sports ADVAN S2000
HONDA S2000
橋本 達也
植田 正幸
YH936Laps
17ST4567YAMATO CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
大村 和生
野間 一
内山 慎也
YH927Laps
18ST4682ビストロカンパーニュED DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
倉島 直典
沢野 真吾
YH918Laps
19ST2526エンドレスアドバンウェッズランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志
大橋 正澄
古山節夫
YH918Laps
20ST131PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
谷口 信輝
柳田 真孝
ファリーク・ハイルマン
YH8217Laps
21ST266新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広
関 豊
YH8019Laps
22ST4755BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
谷川 達也
松井 孝允
河村直樹
YH7227Laps
---- 以上規定周回数(ST1:69Laps / ST2:69Laps / ST3:67Laps / ST4:65Laps)完走 ----
-ST4-88TUBE MAZIORA GNS
HONDA INTEGRA TYPE-R
松本玲二
伊藤 真一
渋谷 彰良
YH5247Laps
-ST3-27FINA ADVAN M3
BMW M3
伊橋 勲
三沢伸輔
廣田 秀機
YH2475Laps
-ST1-28PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也
吉田 広樹
ジョハン・アズミ
YH1980Laps
  • Fastest Lap: CarNo.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(柳田真孝) 1'50.442 (2/82) 132.439km/h
  • CarNo.10は、スーパー耐久シリーズ2009シリーズ規則2009年版13条(10)違反(反則スタート)によりドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.34は、ハイランド・スーパー耐久レース特別規則書第10条(ピットレーン通過速度)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.30は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(黄旗区間の追い越し)により、ペナルティストップ10秒を課した。
  • CarNo.18は、国際モータースポーツ競技規則付則L項違反(他車への追突行為)により、ペナルティストップ10秒を課した。

スーパー耐久

S耐:第7戦仙台Cドライバー公式予選結果

HI-LAND SUPER TAIKYU 400km RACE -RIJ- (2009/10/11) C Driver Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2009 Super Taikyu Series Round 7 仙台ハイランドレースウェイ 4.0296km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireTimeBehindkm/h
1ST1110Y.K.M. ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
田中 哲也YH1'52.551-128.889
2ST1235asset.テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
藤井 誠暢YH1'53.172 0.621128.182
3ST1328PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
ジョハン・アズミYH1'55.243 2.692125.878
4ST3134asset.テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
幸内 秀憲YH1'57.870 5.319123.073
5ST141PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
ファリーク・ハイルマンYH1'58.024 5.473122.912
6ST3215KYOSHO メーカーズ 岡部自動車RX-7
MAZDA RX-7
古谷 直広YH1'59.327 6.776121.570
7ST213ENDLESS ADVAN CS・X
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
高木 真一YH2'02.276 9.725118.638
8ST2226エンドレスアドバン ウェッズランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
古山 節夫YH2'02.67210.121118.255
9ST3316T-MANOILディクセル岡部自動車Z
NISSAN FAIRLADY Z
田畑 勇YH2'02.85610.305118.078
10ST3439TRACY SPORTS AY-DESIGN ADVAN NSX
HONDA NSX
吉本晶哉YH2'02.94910.398117.988
11ST4195SPOON S2000
HONDA S2000
中子修YH2'03.34910.798117.606
12ST4288TUBE MAZIORA GNS
HONDA INTEGRA TYPE-R
渋谷彰良YH2'03.57311.022117.393
13ST3527FINA ADVAN M3
BMW M3
廣田 秀機YH2'03.92511.374117.059
14ST4318M'sインターナショナルコスモソニックFK ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
森 政行YH2'04.70412.153116.328
15ST3614協新計測 マイロード岡部自動車RX-7
MAZDA RX-7
増田芳信YH2'06.81614.265114.391
16ST3755ZIGEN NSX
HONDA NSX
松浦孝亮YH2'07.18314.632114.061
17ST4467YAMATO CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
内山慎也YH2'10.12017.569111.486
18ST4555BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
河村 直樹YH2'10.93418.383110.793
---- 予選予選通過基準タイム(2'27.752)達成 ----
-ST2320RSオガワユークスADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
阪口 良平YHAbsence--

スーパー耐久

S耐:第7戦仙台公式予選 ここでもBMW Z4M勢が他を圧倒、1号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEがPP!

 スーパー耐久第7戦は11日、仙台ハイランドスピードウェイで公式予選を行い、A,Bドライバーの総合でPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/ファリーク・ハイムラン組)がポールポジションを獲得した。

st_r07_q_1

st_r07_q_6

st_r07_q_5

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 仙台地方に朝方降った雨のためスーパー耐久第7戦の行われる仙台ハイランドスピードウェイは、雨は上がったもののレーストラックはウエットコンディション。肌寒い気温の中、8時40分Aドライバーから公式予選が開始された。1クラス4台、2クラス6台、3クラス7台、4クラス8台、合計25台と今シーズンで最も少ない25台の出走となった。

 まずは、1及び2クラス15分間のアタックから。全車ウエットタイヤでコースイン。ここに来ても相変わらずBMW Z4M勢が速い。1号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE谷口信輝が1分58秒773、2号車の片岡龍也が59.253を2台だけ2分を切るタイムで3位以下を4秒ほどちぎってこのセッションの1-2を占めた。2クラスはENDLESS ADVAN CS・Xの峰尾恭輔が2分3秒295でトップに立った。

 続く2及び3クラスは、アタック開始早々67号車YAMATO CIVICの大村和生が55分過ぎに最終コーナーで飛び出し、その回収のために赤旗中断となる。9時8分より残り12分で再開されたが、3クラスが5号車5ZIGEN NSXの平中克幸が2分5秒244で、4クラスが55号車BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVICの谷川達也が2分9秒263でトップタイムを記録した。

 Aドライバー予選に続いて行われたBドライバー予選は、Aドライバー予選中の赤旗中断により定刻より10分遅れの9時35分より開始された。一時、日も差しコースが乾きつつあるという微妙なコンディションだ。

 15分間で争われた1及び2クラスのBドライバー予選だが、ここでも1クラスのBMW Z4M勢が他を圧倒。1号車の柳田真孝が2分0秒047でトップに立ち、吉田広樹が2分0秒805で続いた。Aドライバー予選で横溝直輝がドライブし3位に着けたY.K.M. ADVAN Zだが、Bドライバーの佐藤公哉はこのセッションでスリックに賭けたようで後方に沈んでしまった。2クラスは新菱オート☆DIXCEL☆EVO IXの関豊が2分3秒020でトップに立った。

 引き続き15分間で行われた3,4クラスは、3クラスが39号車TRACY SPORTS AY-DESIGN ADVAN NSXの佐々木孝太が2分3秒595で、88号車TUBE MAZIORA GNSの伊藤真一が2分9秒206でトップタイムを記録した。

 この結果、タイム合算での総合で1クラスは1号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/ファリーク・ハイムラン組)が3分58秒820で、2クラスは6号車新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX(冨桝朋広/関豊組)が4分06秒814で、3クラスは5号車5ZIGEN NSX(平中克幸/吉本大樹/松浦孝亮組)が4分10秒139で、4クラスは55号車BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVIC(谷川達也/松井孝允/河村直樹組)が4分19秒035でそれぞれポールポジションを獲得した。

 ワンデーレースのため決勝は本日12時30分より99周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第7戦仙台A,Bドライバー公式予選総合結果

HI-LAND SUPER TAIKYU 400km RACE -RIJ- (2009/10/11) A&B Total Qualify Weather: Course:
2009 Super Taikyu Series Round 7 仙台ハイランドレースウェイ 4.0296km

PosClsCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireA Driver
B Driver
Total
Time
Behindkm/h
1ST111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
谷口 信輝
柳田真孝
YH1'58.773
2'00.047
3'58.820-121.485
2ST1228PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也
吉田広樹
YH1'59.253
2'00.805
4'00.058 1.238120.859
3ST216新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広
関豊
YH2'03.794
2'03.020
4'06.814 7.994117.551
4ST223ENDLESS ADVAN CS・X
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔
村田信博
YH2'03.295
2'04.281
4'07.576 8.756117.189
5ST1335asset.テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
前嶋 秀司
佐々木雅弘
YH2'03.407
2'04.332
4'07.739 8.919117.112
6ST2356眠眠打破ingsランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
服部 尚貴
松本達哉
YH2'03.459
2'04.626
4'08.085 9.265116.948
7ST2426エンドレスアドバン ウェッズランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志
大橋正澄
YH2'05.523
2'03.781
4'09.30410.484116.376
8ST2520RSオガワ ユークスADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
谷口 行規
山田英二
YH2'04.607
2'04.770
4'09.37710.557116.342
9ST2630サムライジーンズ 森永チルミル・ RSオガワ ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
小林旦雄
花岡 翔太
YH2'03.858
2'05.938
4'09.79610.976116.147
10ST3155ZIGEN NSX
HONDA NSX
平中 克幸
吉本大樹
YH2'05.244
2'04.895
4'10.13911.319115.988
11ST3227FINA ADVAN M3
BMW M3
伊橋 勲
三沢伸輔
YH2'05.266
2'06.495
4'11.76112.941115.241
12ST3339TRACY SPORTS AY-DESIGN ADVAN NSX
HONDA NSX
川口正敬
佐々木 孝太
YH2'08.774
2'03.595
4'12.36913.549114.963
13ST3414協新計測 マイロード岡部自動車RX-7
MAZDA RX-7
杉林健一
小松 一臣
YH2'07.391
2'05.116
4'12.50713.687114.900
14ST3515KYOSHO メーカーズ岡部自動車RX-7
MAZDA RX-7
長島正明
田ヶ原 章蔵
YH2'08.672
2'06.681
4'15.35316.533113.620
15ST1410Y.K.M. ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
佐藤 公哉
YH2'03.173
2'12.444
4'15.61716.797113.502
16ST3634asset.テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
ガミさん
堀田 誠
YH2'07.081
2'09.359
4'16.44017.620113.138
17ST3716T-MANOILディクセル岡部自動車Z
NISSAN FAIRLADY Z
中村 貴広
山崎学
YH2'09.301
2'08.005
4'17.30618.486112.757
18ST4155BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
谷川 達也
松井 孝允
YH2'09.263
2'09.772
4'19.03520.215112.005
19ST4288TUBE MAZIORA GNS
HONDA INTEGRA TYPE-R
松本玲二
伊藤 真一
YH2'11.634
2'09.206
4'20.84022.020111.230
20ST4318M'sインターナショナルコスモソニックFK ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
浅野 武夫
笠原 智行
YH2'10.121
2'11.231
4'21.35222.532111.012
21ST4495SPOON S2000
HONDA S2000
市嶋 樹
小幡栄
YH2'11.804
2'09.990
4'21.79422.974110.824
22ST4562ホンダカーズ東京SSR μ インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
塩谷 烈州
古橋 孝之
YH2'11.932
2'10.863
4'22.79523.975110.402
23ST4667YAMATO CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
大村 和生
野間 一
YH2'14.037
2'09.766
4'23.80324.983109.980
24ST478GPOモータリング Rn-sports ADVAN
HONDA S2000
橋本達也
植田 正幸
YH2'12.774
2'11.769
4'24.54325.723109.673
25ST4882ビストロカンパーニュED DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
倉島 直典
沢野 真吾
YH2'12.909
2'17.584
4'30.49331.673107.260

スーパー耐久

S耐:第7戦仙台Bドライバー公式予選結果

HI-LAND SUPER TAIKYU 400km RACE -RIJ- (2009/10/11) B Driver Qualifying Weather:Cloudy Course:Semi-Wet
2009 Super Taikyu Series Round 7 仙台ハイランドレースウェイ 4.0296km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireTimeBehindkm/h
1ST111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
柳田 真孝YH2'00.047-120.841
2ST1228PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
吉田 広樹YH2'00.805 0.758120.082
3ST216新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
関 豊YH2'03.020 2.973117.920
4ST3139TRACY SPORTS AY-DESIGN ADVAN NSX
HONDA NSX
佐々木 孝太YH2'03.595 3.548117.372
5ST2226エンドレスアドバン ウェッズランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄YH2'03.781 3.734117.195
6ST233ENDLESS ADVAN CS・X
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
村田 信博YH2'04.281 4.234116.724
7ST1335asset.テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
佐々木 雅弘YH2'04.332 4.285116.676
8ST2456眠眠打破ingsランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
松本 達哉YH2'04.626 4.579116.401
9ST2520RSオガワ ユークスADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
山田 英二YH2'04.770 4.723116.266
10ST3255ZIGEN NSX
HONDA NSX
吉本大樹YH2'04.895 4.848116.150
11ST3314協新計測 マイロード岡部自動車RX-7
MAZDA RX-7
小松一臣YH2'05.116 5.069115.945
12ST2630サムライジーンズ 森永チルミル・ RSオガワ ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
花岡 翔太YH2'05.938 5.891115.188
13ST3427FINA ADVAN M3
BMW M3
三沢 伸輔YH2'06.495 6.448114.681
14ST3515KYOSHO メーカーズ岡部自動車RX-7
MAZDA RX-7
田ヶ原章蔵YH2'06.681 6.634114.513
15ST3616T-MANOILディクセル岡部自動車Z
NISSAN FAIRLADY Z
山崎 学YH2'08.005 7.958113.328
16ST4188TUBE MAZIORA GNS
HONDA INTEGRA TYPE-R
伊藤真一YH2'09.206 9.159112.276
17ST3734asset.テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
堀田誠YH2'09.359 9.312112.142
18ST4267YAMATO CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
野間一YH2'09.766 9.719111.791
19ST4355BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
松井 孝允YH2'09.772 9.725111.786
20ST4495SPOON S2000
HONDA S2000
小幡栄YH2'09.990 9.943111.598
21ST4562ホンダカーズ東京SSR μ インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
古橋 孝之YH2'10.86310.816110.853
22ST4618M'sインターナショナルコスモソニックFK ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
笠原 智行YH2'11.23111.184110.542
23ST478GPOモータリング Rn-sports ADVAN
HONDA S2000
植田正幸YH2'11.76911.722110.091
24ST1410Y.K.M. ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
佐藤公哉YH2'12.44412.397109.530
25ST48*82ビストロカンパーニュED DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
沢野 真吾YH2'17.58417.537105.438
  • CarNo.82は、ハイランド・スーパー耐久レース特別規則書第10条(ピットレーン通過制限速度)違反により、罰金3万円のペナルティを課す。

スーパー耐久

S耐第7戦仙台Aドライバー公式予選結果

HI-LAND SUPER TAIKYU 400km RACE -RIJ- (2009/10/11) A Driver Qualifying Weather:Cloudy Course:Wet
2009 Super Taikyu Series Round 7 仙台ハイランドレースウェイ 4.0296km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireTimeBehindkm/h
1ST111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
谷口 信輝YH1'58.773-122.137
2ST1228PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也YH1'59.253 0.480121.645
3ST1310Y.K.M. ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝YH2'03.173 4.400117.774
4ST213ENDLESS ADVAN CS・X
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔YH2'03.295 4.522117.657
5ST1435asset.テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
前嶋 秀司YH2'03.407 4.634117.551
6ST2256眠眠打破ingsランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
服部 尚貴YH2'03.459 4.686117.501
7ST236新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広YH2'03.794 5.021117.183
8ST2430サムライジーンズ 森永チルミル・ RSオガワ ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
小林 旦雄YH2'03.858 5.085117.123
9ST2520RSオガワ ユークスADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
谷口 行規YH2'04.607 5.834116.418
10ST31*55ZIGEN NSX
HONDA NSX
平中克幸YH2'05.244 6.471115.826
11ST32*27FINA ADVAN M3
BMW M3
伊橋 勲YH2'05.266 6.493115.806
12ST2626エンドレスアドバンウェッズランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志YH2'05.523 6.750115.569
13ST33*34asset.テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
ガミさんYH2'07.081 8.308114.152
14ST34*14協新計測 マイロード岡部自動車RX-7
MAZDA RX-7
杉林健一YH2'07.391 8.618113.874
15ST35*15KYOSHO メーカーズ岡部自動車RX-7
MAZDA RX-7
長島正明YH2'08.672 9.899112.741
16ST36*39TRACY SPORTS AY-DESIGN ADVAN NSX
HONDA NSX
川口正敬YH2'08.77410.001112.651
17ST41*55BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
谷川 達也YH2'09.26310.490112.225
18ST37*16T-MANOILディクセル岡部自動車Z
NISSAN FAIRLADY Z
なかむら たかひろYH2'09.30110.528112.193
19ST42*18M'sインターナショナルコスモソニックFK ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
浅野 武夫YH2'10.12111.348111.485
20ST43*88TUBE MAZIORA GNS
HONDA INTEGRA TYPE-R
松本玲二YH2'11.63412.861110.204
21ST4495SPOON S2000
HONDA S2000
市嶋樹YH2'11.80413.031110.062
22ST4562ホンダカーズ東京SSR μ インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
塩谷 烈州YH2'11.93213.159109.955
23ST468GPOモータリング Rn-sports ADVAN
HONDA S2000
橋本達也YH2'12.77414.001109.258
24ST47*82ビストロカンパーニュED DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
倉島 直典YH2'12.90914.136109.147
25ST4867YAMATO CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
大村和生YH2'14.03715.264108.228
  • 赤旗中断 9:58~10:08
  • CarNo.5,27,34,14,15,39,55,16,18,88,82は、公式通知No.6 1)(ファーストレーン進入時刻)違反により、訓戒のペナルティを課す。

SUPER GT

【吉本大樹レースレポート】 スーパーGTシリーズ第7戦(富士)

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【吉本大樹レースレポート】
【スーパーGTシリーズ第7戦(富士)】
12-13 September, 2009
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CA1JQGFG.jpg
□ 紫電、最終2戦に望みをつなぐ5位チェッカー

【Result】
(Sta) FP : 11 th / QF : 14 th
(Sun) FP : 12 th / Final : 5 th (9pt)
(Ranking) 3 rd (82 pt)

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【Free Practice & Qualify】
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□ 紫電、予選はウェットコンディションで14番手

第4戦セパンから前戦第6戦の鈴鹿まで3戦連続表彰台を獲得し、チームランキングでトップから4pt差の2位に浮上したカーズ東海ドリーム28紫電。シーズンは今回を含め残り3戦。第8戦オートポリスは比較時紫電との相性も良く、その後の最終戦は特別性能調整分以外のウェイトが無くなり全車真っ向勝負となる。しかしそのシリーズ終盤の決戦を目前にした今回の富士ラウンドはストレートが長く紫電にとっては苦しい展開になる事が予想され、悲願のタイトル獲得に向けてはまずこのレースが正念場。周囲からはこのラウンドでどれだけポイントを獲得できるか、その紫電の戦いぶりに注目が集まった。

迎えた土曜日のフリープラクティス。9時5分から10時45分まで行われたこのセッションは開始直前に雨が降り始め、途中雨脚が弱まる時間帯はあったものの、その後雨は再び強くなり、結局セッションは終始完全なウェットコンディションで行われる事となった。紫電はこのセッションではウェットタイヤの浅溝タイヤと深溝タイヤの比較を行っていく。ところが「深溝のタイヤは雨の量が少ないとダメ。かといって浅溝のタイヤは雨の量が少なくてもしっくりこない・・・」とタイムも伸びず、ベストタイムは1'56"443で11番手。タイヤ選択に頭を悩ませたまま午後の公式予選を迎えることとなった。

そして迎えた午後の公式予選。フリープラクティス終了後には雨脚が弱まったものの、結局完全に雨が上がりきることはなく、セッションはフリープラクティスに続いてウェットコンディションでの走行となった。ここでまずステアリングを握ったのは吉本大樹。その吉本は「午前中に比べタイヤが温まりにくかった」という状況の中、まずは1分57秒台のタイムをマーク。セッション終盤にコンディションが良くなり周囲のタイムが上がった場合を想定するとこれが基準タイムクリアに相当するかはこの時点では確実ではなかったものの、ここはひとまずピットイン。加藤選手へとドライバーチェンジを行う。

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【Final】
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CA82BKY7.jpg

□ 紫電、九州&最終もてぎ決戦に望みをつなぐ5位チェッカー

前日からの雨は上がり、予想されたとおり朝から晴天に包まれたこの日の富士スピードウェイ。

前日の予選ではウェットタイヤの選択に頭を悩ませた末にタイムが伸びず14番手に沈んだ紫電は、このレースウィークで初めてコンディションがドライとなった朝の公式練習で加藤選手が決勝を見据えたマシンセットを確認。ところが紫電はここでも今一タイムが伸び悩みこのセッションは12番手。苦しい展開が予想される決勝を前に「周りのガソリン搭載量が分からないが、決勝のペースは恐らく1分47秒台程度だろう」と予測、その後のサーキットサファリの時間帯は吉本が最終のチェックを行い、決勝のスタートを迎える事となった。

午後2時のスタート時点で気温は27℃。空には若干の雲が残るものの風はほぼ無く、日向に出れば夏の再来を思わせるコンディションとなった第7戦決勝。この決勝スタートのステアリングを握ったのは加藤選手。このスタートではチャンピオンシップを争う13番手スタートの#7(M7 MUTIARA MOTORS雨宮 SGC7)がエンジントラブルによりグリッドに着かず、更にスタート後2周目には#43(ARTA Garaiya)と#26(UP START タイサンポルシェ)が接触する等、荒れ模様のスタートとなった。この荒れた序盤戦、加藤選手は単独でのペースは悪くないものの、集団の中ではストレートでいとも簡単に他車に交わされてしまう苦しい展開に。それでも100Rやヘアピン等ストレート区間以外の頑張りで何とか順位は保つと、予定からは少し早目の29周目にピットイン、12番手で吉本とのドライバーチェンジを行う。

1周前にピットに入ったタイトル争いの一角#43(ARTA Garaiya)の前でコースに復帰した吉本であったが、タイヤの冷えたアウトラップにはそのポジションを奪われてしまう。更に、一時はトップを走っていた#87(giraffa ガイヤルド RG-3)がピットストップを終え吉本らのグループの中で復帰し、紫電を含む第二集団は6番手から10番手までが2秒差にひしめく大混戦。吉本はまず前を走る#87(giraffa ガイヤルド RG-3)を数周に渡るバトルの末に抜き去ると、アウトラップで抜かれた#43(ARTA Garaiya)を再度自力で抜き返し、43周目の時点でそのポジションは7番手。さらに吉本の勢いは止まる事を知らず、#33(HANKOOK PORSCHE)に猛チャージを仕掛けていく。しかし相手に対しストレートスピードが圧倒的に劣る状態では中々オーバーテイクには至らず、しばらくポジションは膠着状態が続いていく。それでも吉本はその後もチャンスを伺い続け、Bコーナーから差を詰めていき最終一つ手前のプリウスコーナーで無理やりインに飛び込んでいくと、直後のストレートではいとも簡単に抜き返されたものの、その後100Rでアウトから仕掛けヘアピンのブレーキング勝負でこれを再度抜き返す。

続くストレートではまたもや前に出られるものの、1コーナーのブレーキングで再び抜き去ると、ここからはストレートスピードの勝るポルシェに対し最終コーナーまでにどれだけ差をつけてこられるかが重要なキーであったが、今度はそのままこのポジションを死守。さらに前を行っていた#55(J-TRUST F-PRO おうとキット ポルシェ)が脱落した事もあり、この時点で5番手にまでポジションを上げる。さらにここから前を行くマシンの追撃態勢に入った吉本は、ピットストップ時間を短縮する為にマシン左側のみのタイヤ交換で走行していた#19(ウェッズスポーツIS350)との10秒以上あった差を1周1秒近いペースで詰めていく。しかしここはこちらもタイトル争いの一角を争う強豪。#19(ウェッズスポーツIS350)も合わせる様にペースを上げ、紫電は4番手に0.9秒届かず、最終的にこのレースを5番手のポジションで終えることとなった。

この結果を受け、加藤選手は63ポイントになり、首位と同ポイントの2位(同ポイントながら2位獲得回数の差で#43(ARTA Garaiya)の新田選手・高木選手がランキング1位)、第2戦から出場の吉本は58ポイントで単独4位。チームランキングでは3位ながらトップとの差を2pt差にまで縮めた紫電。残るレースは2戦、予想以上の大混戦となったシリーズタイトル争いはいよいよ終盤戦に突入する。次戦オートポリスは紫電にとって相性も良いと思われるコース。それだけにここでの結果がタイトル獲得に向けては非常に重要になってくる。ここで紫電がどのような戦いを見せるか。期待と共に注目が集まる。

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【吉本大樹コメント】
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CA5N9GQA.jpg
苦しい展開になるだろうと思って富士に入りましたが、これが予想以上で、結局最後までフィーリングも中々良くならずタイムも伸び悩んだので、決勝に向けても少なからず不安を抱えた状態で挑むことになりました。でも前半のスティントでは加藤さんが苦しいながらにトップとの差を終始15~16秒位に保ってくれた事が大きかったです。ピットのタイミングも良かったですね。何度か接触もありましたが、頭を使わなければならないバトルも楽しめましたし、最終的に4番手を争う5番手までポジションをあげることが出来ました。

やっぱり最後19号車に届かなかったのは悔しいですが、正直思っていた以上のレースが出来たし、この結果は二重丸。加藤さんのドライバーズランキングも点数でいえばトップタイ、チームランキングでもトップとの差を2ptにまで詰められた。チャンピオンシップを考えたら、不得意と思われた富士でのこの結果は素晴らしいです。

レースは残り2戦ですが、次のオートポリスは紫電との相性も良いはずなので、ここで勝ちに行きたいと思います。

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SUPER GT

SGT:第7戦富士 トムスのレクサスSC430が3位フィニッシュ (TOYOTA)

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レクサスSC430勢最上位の3位でフィニッシュした
PETRONAS TOM\'S SC430 36号車

 SUPER GT第7戦「FUJI GT 300km RACE」が9月12日(土)、 13日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。SUPER GTの富士での開催は今季2度目となる。

 全9戦で行われる今シーズンのSUPER GTも残り3戦。シーズン終盤を迎え、これまで獲得ポイント×2kgが科されていたハンディウェイトが、今大会から獲得ポイント×1kgと半減されることとなり、更なるランキング争いの激化が予想された。

 今大会にはレクサスチームからGT500クラスに5台のレクサスSC430が出場。また、GT300クラスに2台のレクサスIS350と2台のカローラアクシオが出場した。

◆予選◆

 12日(土)午前9時45分からの公式練習は、セッション開始直前に降り始めた雨によりウェットコンディション。  午後12時50分よりスーパーラップへの進出と、9番手以下のグリッドを決定する公式予選1回目が行われた。公式予選1回目の時点でも雨は止まず、小降りにはなっていたものの、セッション中に雨の強さが替わる、難しいウェットコンディションでの予選となった。

 このセッションで、レクサスSC430勢はタイムを伸ばすことができず、ZENT CERUMO SC430 38号車がまさかの13番手。前戦初優勝を飾ったKRAFT SC430 35号車が11番手、DUNLOP SARD SC430 39号車が 12番手で、3台がスーパーラップ進出を逃してしまった。ENEOS SC430 6号車とPETRONAS TOM'S SC430 36号車の2台は、それぞれ6、8番手でスーパーラップ進出を果たした。

 その後も雨が降り続き、ウェットコンディションのまま、午後2時35分から、上位8グリッドを決定するスーパーラップが開始。36号車が好走を見せ4番手。6号車が5番手タイムをマーク。2番手タイムのARTA NSX 8号車がエンジン交換により10グリッド降格となったため、グリッドはひとつずつ繰り上がり、レクサス SC430が3、4番手で2列目に並び、35号車と39号車もそれぞれ10、11番手グリッドから決勝レースに臨むこととなった。

 GT300クラスでは、TDPの若手コンビが駆るCOROLLA Axio apr GT 74号車がトヨタ/レクサス勢では唯一スーパーラップに進出。7番手となった。ドライバーズランキングで僅差の3位につけるウェッズスポーツIS350 19号車は惜しくもスーパーラップ進出を逃し、9番手。avex apr COROLLA Axio 31号車が15番手、KUMHO TIRE SHIFT IS350 52号車が18番手につけた。

◆決勝◆

 13日(日)、午前8時30分からの30分間のフリー走行では昨夜までの雨により路面は濡れていたものの、セッション中に乾き、午後2時からの決勝レース(66周)は好天の下、完全なドライコンディションでの戦いとなった。

 3番手グリッドの36号車が好スタートを切り、一気に首位を奪取。後方では、4番手スタートの6号車が前走車をかわし、36号車に次ぐ2位に浮上。1周目にして、レクサスSC430の1-2体制となった。

 速さを見せる6号車は、4周目に36号車もパスし、首位に浮上。しかし、スタート直後の1コーナーにおける接触でペナルティを科され、ドライブスルーで11位までポジションダウン。

 再び首位に立った36号車は、25周目に8号車にパスされ、2位へとポジションを落とし、30周終了時点でピットイン。チームは素早いピット作業でコースへと送り出し、全車がピットを終えた時点で、36号車は再び首位に復帰した。しかし、8号車の勢いを抑えきることはできず、38周目のダンロップコーナーで首位の座を奪われてしまった。

 終盤、猛追を見せていたMOTUL AUTECH GT-R 1号車が、36号車の後方に接近し、激しい2位争いが展開された。必死にこれを抑え込んだ36号車であったが、ファイナルラップを目前にした65周目の最終コーナーでインをつかれ、3位に後退。

 36号車は諦めず、ファイナルラップでの逆転を目指したが、叶わず、3位でチェッカー。一時は 11位まで順位を落とした6号車は、後半素晴らしい速さを見せ、5位まで順位を上げてフィニッシュした。35号車が7位、38号車が10位でポイント獲得を果たした。

 GT300クラスでは、9番手スタートの19号車が着実な走りで4位フィニッシュ。ランキングでも3位は変わらないものの、首位と同ポイントで並ぶこととなった。74号車は12位に終わった。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
GT500クラスでは、勝てる可能性は十分あったと思うが、いくつかのミスもあり、今回は、最良の結果を残すことはできなかった。シリーズポイントでは、やや差を広げられてしまったが、逆転は十分可能。チャンピオン獲得の為に、更なる開発を進め、最後の2戦に全力を尽くす。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

SUPER GT

SGT:第7戦富士 レガシィB4 GT300、ノートラブルで初完走 (SUBARU)

 9月13日、晴天が広がった富士スピードウェイでSUPER GT第7戦、「富士300kmレース」が開催され、GT300クラスに出場した「R&DSPORT LEGACY B4」は、決勝レースをノートラブルで走破。初の決勝進出で、18位完走を果たした。

 前日の12日に行われた公式予選は、あいにくの雨。SUBARUシンメトリカルAWDシステムを搭載するレガシィB4 GT300は、前回トラブルが発生した駆動系のチェックを中心に走行を繰り返し、セットアップを進めた。公式予選に先立って行われた練習走行で初めてAWDレースマシンを雨の中でドライブした密山祥吾は、「AWDシステムのおかげで、コーナーでも水量の多い場所でもステアリングをとられることなく、安心してドライブできました。安定した走りができるので、クルマの状態がつかみやすいですね」と語っていた。

 一転して好天となった13日。3万3,0000人の観客が見守る中、20番スターティンググリッドにレガシィB4が並び、山野哲也がスタートを待った。午後2時、GT300マシンが一斉にスタート。山野のレガシィB4は淡々と、そして力強く周回を重ねた。まだシェイクダウン以後走行距離の少ないレガシィB4にとって、連続周回を走ることがとにかく重要。ドライバー交代と燃料補給のぎりぎりまで山野は走行し、43周目に密山に交代。密山もノーミス・ノートラブルで走りきり、初 レースを18 位完走で終えることとなった。

 山野は、「ノートラブルで完走できてうれしいです。クルマのバランスは良いし、最初と最後でクルマのキャラクターが変わってしまうようなこともなく、シャシーの良い素性が確認できたことが収穫です」と語った。

【本島伸次監督のコメント】
 ともかく、今日はレースを完走できてホッとしています。完走できたことで、データが蓄積できましたし、これを次のステップに向けて活かしていきたいと思います。セットアップに関してはまだまだこれからですが、方向性は見えてきました。課題の走行タイムについても、少しずつ詰めて改善していきたいと考えています。是非ご期待いただきますようお願いします。
スバルモータースポーツの詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
[スバルモータースポーツマガジン]
Text: スバルテクニカインターナショナル株式会社

SUPER GT

SGT:第7戦富士決勝 MOTUL AUTECH GT-Rが2位表彰台で選手権首位を維持 (NISMO)

 今季2勝を挙げて選手権ポイント首位でこのレースに臨んだ「MOTUL AUTECH GT-R」(#1)は、出場者中ハンディキャップウェイトが最も重い状態ながら、雨の中で行われた前日の公式予選で2位のポジョンを獲得。悪条件の中タイムアタックを担当したトレルイエの渾身の走りで、決勝レースを有利なポジションからスタートできることとなった。

 最終日の13日は好天に恵まれ、3万3,000名の観客が見守る中、午後2時に決勝レースがスタートした。#1 GT-Rは本山がスタートを担当。気温、路面温度とも高い中、消耗を避けたい本山は2周目に後続の#6 レクサスSC430に先行を許すものの、慌てずに序盤を安定したラップタイムで周回した。また、13周目には#8 NSXにかわされるが、ここでも無理して消耗を早めることはなかった。早くからピットインするチームを横目に、#1 GT-Rはレース折り返し点の33周目にピットインし、トレルイエにドライバー交代した。トレルイエは、コースに戻ると2位を走る#36 SC430との差を徐々につめながら41周目には約2秒差にまで迫った。一時追い抜きを仕掛けたが#36 SC430も踏みとどまり逆転はならなかった。しかし終盤に向けてチャンスをうかがい続けたトレルイエは、65周目の最終コーナーで同車をとらえて2位のポジションを取り戻した。

 予選5位からレースをスタートした「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は、スタート直後に第一コーナーで起きた上位車のアクシデントをすり抜けたオリベイラが4位で1周目のコントロールラインを通過。その後2位に浮上した。その後、#8 NSXに抜かれて3位となるも、表彰台フィニッシュの可能性を残してレース終盤を迎えた。荒が4位を走行していた46周目にトラブルを起こしたGT300車両の部品を車体で受けて電気回路が停止。コー ス上にストップしてしまった。ドライバーが再始動をかけてピットに戻ったが、順位は大きく後退。13位完走となった。

 今季好調ぶりを発揮している「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(#3 ロニー・クインタレッリ/安田裕信)は、予選14位からのスタートながら前半を担当したクインタレッリが1周目に6位まで順位をあげた。その後一時4位を走行し、29周目に安田にドライバー交代。安田は安定したペースを築き、6位で多くの周回を走行。その後5位となったが、終盤に#6 SC430にかわされて6位に戻るとそのまま66周目にチェッカーフラッグを受けた。#3 GT-Rは、開幕戦および続く第2戦ではポイントをとり損ねたが、それ以降は第4戦セパンでの優勝を含みコンスタントにポイントを獲得している。

 好成績が期待された「IMPULカルソニックGT-R」(#12 松田次生/セバスチャン・フィリップ)は松田が6番グリッドからレースをスタートしたが、スタート直後の第一コーナーのアクシデントに巻き込まれてフロントサスペンションにダメージを負い、その修復のため大幅にタイムロス。その後はレースに復帰するものの、首位から5周遅れの15位完走となった。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html
Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第7戦富士決勝 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢組)が予選12番手から今季初優勝 (HONDA)

gt090913002L.jpg

  • 2009年9月13日(日)決勝
  • 会場:富士スピードウェイ(4.563km)
  • 天候:予選/曇りのち雨、決勝/晴れ
  • 気温:27℃(14:00現在)
  • 路面温度:40℃(14:00現在)
  • 決勝レース:66周(301.158km)
  • 観客:3万3000人(主催者発表)

 9月13日(日)、静岡県・富士スピードウェイにおいて、2009 オートバックス SUPER GT第7戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが開催された。

 今シーズンも残り3戦を残すのみとなったSUPER GTシリーズでは、チャンピオンシップ争いのドライバー部門において、#18 道上龍/小暮卓史組が計40ポイント(トップと8ポイント差)の6位、#8 ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組が計33ポイントの9位。チーム部門で#18 TEAM YOSHIKI&童夢PROJECTが計56ポイント(トップと8ポイント差)の4位、#8 オートバックス・レーシング・チーム・アグリが計45ポイントの10位につけている。

 12日(土)に開催された公式予選は天候に恵まれず、ウエットコンディションでの争いとなった。決勝グリッドが8台のマシンによって争われるスーパーラップにおいて、#32 ロイック・デュバル/中山友貴組(EPSON NSX)が1分46秒111のタイムを記録し、Honda NSX-GTが今シーズン初のポールポジションを獲得した。#8 ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組(ARTA NSX)は2番手タイムを獲得するものの、前戦でマシンが炎上した影響でエンジン交換を強いられたために、10グリッド降格の12番手となった。#18 道上龍/小暮卓史組(ROCKSTAR 童夢 NSX)が7番グリッド、#100 井出有治/細川慎弥組(RAYBRIG NSX)は8番グリッド、#17 金石年弘/塚越広大組(KEIHIN NSX)は9番グリッドから決勝レースを迎えることとなった。

 13日(日)の決勝日は一転して快晴となったため、気温は27℃まで上昇し、路面温度も40℃という前日とは全く違うコンディションとなった。3万 3000人の観衆が見守る中、総勢37台(GT500クラス計15台)のマシンは、午後2時3分にローリングスタートを切り、300km(66周)のレースが始まった。

 スタート直後の1コーナーで、ポールポジションスタートのL.デュバル選手(#32 EPSON NSX)が2台に抜かれた直後にスピンを喫し、最下位までポジションを落としてしまう。オープニングラップは、#100 RAYBRIG NSXの井出選手が7位、12番手から好スタートを切った#8 ARTA NSXのR.ファーマン選手が9位、#18 ROCKSTAR 童夢 NSXの道上選手が11位、#17 KEIHIN NSXの金石選手が13位、#32 EPSON NSXのL.デュバル選手が14位を走行する。

 4周目には、#8 ARTA NSXと#18 ROCKSTAR 童夢 NSXが6-7位に浮上した。9位に後退した#100 RAYBRIG NSXは、コースアウト時にマシンフロントに芝生が詰まったために水温が上昇し、5周終了時に緊急ピットインを敢行。修復してコースに復帰するものの大きく出遅れることとなった。

 7周目に1分37秒441のタイムを記録し、自己ベストラップを更新しながら走行する#8 ARTA NSXは、R.ファーマン選手のアグレッシブな走りで順位を上げて13周目には3位へ浮上する。3位のR.ファーマン選手は、序盤で離されていたトップ2 台のマシンに徐々に迫り、19周目には2位を走行するマシンの背後にまで追いついた。20周目のヘアピンコーナーで2位に浮上し、約2秒先を走行するトップへの追い上げを図る。

 22周終了時に、接触によるタイヤホイールのトラブルにより11位に後退していた#18 ROCKSTAR 童夢 NSXが先陣を切ってピットインを敢行。32秒1のピット作業を終えて第2ドライバーの小暮選手がコースに復帰した。

 怒とうの走りをみせる#8 ARTA NSXのR.ファーマン選手は、25周目にトップのマシンに追いつき、最終コーナーでインを奪って前に出ると、26周目のホームストレートで押さえ込んでトップに浮上した。

 前日が天候に恵まれなかった影響で、各車が決勝用のタイヤ選択とセッティングに悩まされていたが、的確なセットアップをみつけた#8 ARTA NSXは、レース中盤に入ってもペースを落とさずに走り続け、予選12位からスタートしてトップを独走する展開となっていく。

 29周を終えた時点で、#8 ARTA NSXは2位に2秒600のタイム差を広げ、トップのままで32周終了時にピットインを敢行した。

 #8 ARTA NSXは、36秒6のピット作業を終えて第2ドライバーの伊沢選手がコースに復帰したが、アウトラップでペースが上がらない状態で抜かれたために2位へ後退する。しかし、伊沢選手はトップの背後につけて落ち着いた走行を続ける。

 残り30周となった36周終了時点で、2位に#8 ARTA NSXの伊沢選手、素早いピット作業を行った#17 KEIHIN NSXの塚越選手が5位に浮上、9位に#32 EPSON NSXの中山選手、10位に#18 ROCKSTAR 童夢 NSXの小暮選手、13位に#100 RAYBRIG NSXの細川選手が走行する。

 トップの背後に迫っていた伊沢選手は38周目にトップを奪回し、再び#8 ARTA NSXがレースをリードする。さらに伊沢選手は、ペースを1分37秒台にまで上げて独走態勢を築いていく。

 #8 ARTA NSXと2位の差は49周終了時で4秒251まで広がる。伊沢選手は速いペースで安定した走りを続けていく。4位に浮上した#17 KEIHIN NSXの塚越選手も1分37秒台のタイムを刻みながらトップ3を追い続けていく。#18 ROCKSTAR 童夢 NSXの小暮選手も8位に浮上している。

 伊沢選手は、55周目に1分39秒台にペースを落とし、2位との約5秒差を確認しながら確実にトップを守る走りをみせる。

 #8 ARTA NSXは、エンジン交換による10グリッド降格のペナルティを受けながらも、決勝のドライセッティングをだれよりも見事に仕上げ、66周を走りきって見事にトップでチェッカーフラッグを受けた。この勝利は、#8 ARTA NSXの2人とNSX-GTにとって今シーズン初優勝となるとともに、伊沢選手にとっては、SUPER GTでの初優勝となった。#17 KEIHIN NSXは4位、#18 ROCKSTAR 童夢 NSXは8位、#32 EPSON NSXは9位、#100 RAYBRIG NSXは12位となり、NSX-GT全車が完走を果たした。

 この結果、シリーズタイトル争いでは、ドライバー部門においてR.ファーマン選手/伊沢選手が計53ポイントの3位、小暮選手/道上選手が計43ポイントの6位となった。チーム部門では、#8 オートバックス・レーシング・チーム・アグリが計68ポイントで3位、#18 TEAM YOSHIKI&童夢PROJECTが計62ポイントで5位につけている。

コメント
白井 裕(Hiroshi Shirai)|NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー
 「今シーズンNSX-GTにとっての初優勝を飾ることができました。ありがとうございます。いつもご声援をいだたいているファンの皆様には、大変お待たせいたしましたが、NSX-GTの速さを印象づけることができ、うれしく思っています。 今回の32号車は、予選での雨の難しいコンディションの中、見事にポールポジションを獲得してくれただけに、決勝スタート直後のアクシデントは非常に残念でした。8号車は予選2番手のタイムでしたが、前戦のアクシデントによるエンジン交換のために12番手からのスタートでしたので厳しい戦いを予想していました。しかしながら、ファーマン選手が決勝のドライ路面でも見事なセッティングを見つけ出したことが勝因となったのだと思います。また、SUPER GTでの初優勝になる伊沢選手も、後半のスティントで安定した走りを見せてくれました。この優勝でドライバーとしてさらに成長してくれることを期待しています。また前戦のアクシデントから短期間でマシンを修復したチームスタッフの努力には頭が下がる思いです。そのがんばりも今回の優勝につながったのかも知れません。 この勢いでチャンピオンシップ獲得を目指し、残り2戦とも勝つつもりでおりますので、引き続きNSX-GTへのご声援をお願いします」
ラルフ・ファーマン選手(優勝 #8 ARTA NSX)
 「今シーズンは、SUGOや鈴鹿など優勝のチャンスが何回もありながらかないませんでしたので、本当に最高の気分です。今朝のフリー走行で、ハードコンパウンドのタイヤと燃料満タンの状態で感触がよかったので、可能性は感じていました。予選12番手からのスタートでしたが、コース後半のセクションで速く走ることができたために、順位を上げることができました。私のスティントは40周くらいを予定していたのですが、攻めていたこともあり早めのドライバー交替となりました。残り2戦のタイトル争いは、次戦のオートポリスで上位とのギャップを3~4ポイントに縮めることができれば、最終戦のもてぎで逆転タイトルを獲得できるのではないかと考えています。オートポリスともてぎの2コースはNSX-GTにとって得意なサーキットなので、いい勝負ができると思います。最後まであきらめずに戦いますので、応援をお願いします」
伊沢拓也選手(優勝 #8 ARTA NSX)
 「優勝の実感がなくて、どこまで喜んでいいのか分からないのが正直な感想です。明日になれば、もっとうれしい気持ちになるのかなと思います。ラルフの走りを見て、マシンの仕上がりがいいのは分かっていました。今までは、リアタイヤ2本のみ交換する作戦を選んでいたのですが、僕がうまく乗りこなせていなかったので、今回は自信を取り戻すために全4本交換をお願いしました。交替直後のアウトラップでトップを奪われてしまいましたが、ペースもよかったので不安もなく落ち着いて走ることができました。トップを取り返してから、このまま走れば優勝は間違いないだろうと思っていましたが、残り5周あたりから緊張してきて少しリズムを崩してしまいました。でも、スティント中ずっと無線で土屋圭市さんから的確な指示があったので、最後まで落ち着いて走りきることができました。昨年のオートポリスでも、重いウエイトを積んで3位を獲得しているのでチャンスは大きいと思います。残りの2戦はなにも考えずに全力を尽くして走ることがタイトル獲得への近道だと思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第7戦富士決勝 優勝ドライバーのコメント

090913Kaiken

GT500クラス #8ARTA NSX
ラルフ・ファーマン
090913Kaiken500 ファンタスティックです。
スーパーラップでは2位でしたが、グリッド降格で12位スタートになってしまいました。 でもクルマの状態はすごく良かったので心配はしていませんでした。
今シーズンはずっと勝てそうで勝てないレースが続いていたので、今日の勝利は非常に素晴らしいですし、これでチャンピオンシップにも僅かながら希望が出てきました。
ここでは前にもいいレースをしたことがありますが、どうしても結果が出せませんでした。SUGOでも鈴鹿でも惜しいレースが続いていたので、勝ててよかったです。
次も出来るだけいいレースをして、GT-Rとのギャップを3ポイントか4ポイントにすれば最終戦で逆転も可能ですから、とにかく次のレースを頑張ります。
伊沢 拓也
なんだかまだ実感が沸かなくて、嬉しいというとこまでいっていません。明日になればきっと嬉しさがこみ上げてくるのだろうと思います。
アウトラップで抜かれましたが、ラルフ選手のスティトを見ていてクルマが速いのは判っていたので、心配はしていませんでした。(抜いた周は)寿一さんが100Rで失敗したのがわかったので、ここだと思い、ずっと後ろにつけていってダンロップで抜きました。
不安は全くなくて、ずっと落ち着いて走れましたが、最後の5周だけはミスをしないようにと緊張しました。
毎周土屋さんが無線で励ましてくださったので、安心して走れました。
僕らはずっとリヤ2本交換という作戦でやってきましたが、僕はどうしてもそれに対応できなくて、今回お願いして4本交換にしてもらいました。決勝日になってラルフ選手が2本でいけ、と言ってきましたが、ここで自分を取り戻すためにも4本交換で行きました。
残り2レースはもう何も考えずに力を出し切るだけです。
GT300クラス #81ダイシンアドバンFerrari
藤井 誠暢
090913Kaiken300 今回ドライでテストできてなくて、それは他のチームも同じだったんですけど、今朝走ってみたらバランスに問題があるのが判ったので、決勝では無理に抜きにいくよりもタイヤを労わって走るようにしました。
それに僕らのFIA-GT仕様のクルマは給油に時間がかかり、他より10秒くらいロスしてしまうので、今回はタイヤ無交換か2本交換でピットで逆転して、あとを青木さんに任せる作戦にしていました。
正直、同じ条件なら青木さんは絶対抜かれないと思っていますが、今回はクルマのバランスも悪く、右タイヤも交換していなかったので、左コーナー、とくにプリウスコーナーが厳しかったはずですが、それでも何とかしてくれると思っていました。
青木 孝行
正直ほっとしています。勝てそうで勝てないレースが続いて、中々結果が伴わなかったので、今回は勝ててほっとしているというのが一番です。
右タイヤを換えず、左2本交換という作戦でしたが、外したほうの左タイヤの磨耗状況を無線で聞いて青くなりました。 予想以上に磨耗していたので、右もきっと同じだろうと思いました。最後は案の定、山がなくなりました。
残り10周で無線で後ろとのギャップを聞いて確実に追いつかれると思いました。最後は平中君ともう意地の張り合い。 普段だったらやらないようなブロックもやり、沢山ぶつかりましたが、そんな中でも引くとこは引いていて、フェアだったと思います。今考えると楽しいレースでしたが、乗ってるときは全然楽しくなかったです。
最後はタイヤが完磨してたと思いますけど、意地で押さえ込みました。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第7戦富士決勝 12番手スタートからの大逆転!ARTAが今季初勝利。GT300は左2本交換のダイシンフェラーリがハナ差で逃げ切り!

2009オートバックス スーパーGT第7戦、「富士GT300kmレース」の決勝が9月13日、富士スピードウェイで行われ、 エンジン交換により10グリッド降格となった#8ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組)が序盤から猛烈な追い上げをみせ、 今季初勝利をもぎとった。
GT300クラスは#81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)がピットストップで左タイヤ2本のみ交換というギャンブルを敢行、 終盤#11JIM GAINER ADVAN F430(田中哲也/平中克幸組)の猛追を受けるが、 最後まで抑えきってこちらも待望の今季初勝利を挙げた。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:33000人)

090913GT500Start

090913GT500Winner

090913GT500Winner2

090913GT500Winner3

090913GT500Top3

雨に翻弄された公式予選日とは打って変わり、決勝日の富士スピードウェイは快晴の下で決勝レースを行うこととなった。
フォーメーション開始は午後2時。
スタートでは予選3番手の#36ペトロナスSCを駆るアンドレ・ロッテラーが得意のスタートダッシュでインから一気にトップに躍り出る。
後れをとったポールシッターの#32エプソンNSXは後方集団に飲み込まれた挙句、#6エネオスSCと接触してスピン、 すぐにコースには復帰したものの一気にクラス最後尾まで順位を落とすこととなった。

#6エネオスSCはスタートドライバーのビヨン・ビルドハイムのアグレッシブな走りで2位の#1モチュールGT-R、 トップのペトロナスSCを次々に攻略して3周目にはトップに立つ。
しかし32号車との接触に対しドライブスルーのペナルティが課せられてしまい、ビルドハイムは6周終わりでピットイン、 これにより再びペトロナスSCがトップに復帰した。
2位には6周目の1コーナーでモチュールGT-Rを攻略した#24HIS GT-Rが上がってきた。
しかしその後方からは24号車をも上回るハイペースで追い上げてくるクルマがいた。
それがファーマンの駆る#8ARTA NSXだった。

昨日の予選で2位タイムを記録しながら、エンジン交換によるグリッド降格で12番手からスタートした8号車だったが、 オープニングラップで9位、2周目8位、3周目7位と着実に順位を上げて10周目には4位、13周目にはモチュールGT-Rを抜いて3位、 そして20周目、リヤタイヤが苦しくなってきた24号車がプリウスコーナーでアウトにはらんだところにファーマンが飛び込み、 2位をもぎ取った。
残るは1台、トップを快走するペトロナスSCのみだ。

ファーマンは手綱を緩めることなく首位ロッテラーとの差を詰めていく。
そして遂に25周目、ファーマンは最終コーナーでロッテラーのインにノーズをねじ込み、トップに躍り出た。

当初40周あたりでピットストップを行う予定でハードタイヤを選択していた8号車だったが、結局32周終わりでピットイン、 残り34周を伊沢に託すこととなった。
伊沢はアウトラップの100Rで一旦はペトロナスSCを駆る脇阪寿一に先行を許すこととなったが、 タイヤに熱が入ってからはハイペースで周回を重ね、脇阪とのギャップを詰めていく。
そして38周目のダンロップコーナーで、遂に伊沢は脇阪のインに飛び込みトップを奪い返した。
抜かれた脇阪はその後、3位モチュールGT-Rの猛追を受け、伊沢を追うどころではなくなってしまう。

伊沢は2位以下のバトルを尻目に34周を走りきり、今季待望の、 そして伊沢自身にとってはGT500デビュー以来初の勝利をものにした。
2位には65周目の最終コーナーでペトロナスSCのインに割って入ったブノワ・トレルイエの駆るモチュールGT-Rが入った。

なお、ポールシッターのエプソンNSXは結局9位。序盤トップ3に絡む活躍をみせていたHIS GT-Rは46周目に、 前を走っていた#55J-TRUSTポルシェから脱落した運転席側のドアにボンネットを直撃され、 その弾みでキルスイッチが作動してしまってダンロップコーナーでストップという不運に見舞われ、 その後レースには復帰したものの13位に終わっている。

090913GT300Start

090913GT300Winner

090913GT300Winner2

090913GT300Winner3

090913GT300Top3

毎回荒れに荒れるGT300クラスだが、今回も最後まで目の離せない接戦が展開されることとなった。

オープニングラップを制したのは予選2番手の#81ダイシンフェラーリ。
しかし2周目に入ったところで#33ハンコックポルシェ、#87ガイヤルドに立て続けに抜かれて3位に後退してしまう。
スタートドライバーの藤井はその後、 8周目に87号車に抜かれて2位に落ちた33号車を駆る影山正美と抜きつ抜かれつの接戦を30周近く繰り広げながら35周終わりで同時にピットイン。
ここで81号車は左タイヤ2本交換というギャンブルに踏み切って大幅に作業時間を短縮、見事33号車を出し抜いたばかりか、 トップを快走していた87号車をも抜き去ることとなった。
87号車はピットストップを終えてからペースが上がらず、終盤は左リヤタイヤとフェンダーが干渉するトラブルなどに見舞われたため、 結局11位でレースを終えた。

大胆な作戦でトップに立ったダイシンフェラーリだったが、タイヤの磨耗は予想以上に激しく、終盤ペースダウンを余儀なくされる。
このため、一時は8秒以上あった2位とのギャップも、周回を重ねるにつれて徐々に削り取られていく。

2位を走っていたのは#11ジムゲイナーF430。
トップ争いは奇しくもフェラーリ同士の戦いとなった。

11号車の後半を担当した平中は1周1秒近いペースで81号車との差を詰めていき、 ついにGT300クラスにとっては残りあと2周となった60周目にはテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込んだ。

完全に山のなくなった右側タイヤのため、左コーナーが苦しくなってきた81号車の青木を平中は執拗に攻め立てる。
そしてその左コーナーの一つ、プリウスで遂に平中は青木に並びかけた。
懸命に押さえ込む青木。
2台はもつれ合うようにしてファイナルラップに突入した。

平中は61周目の13コーナーで再び青木に並びかける。
プリウス、パナソニックと両者は接触も辞さない激しい併走状態を続け、そのままフィニッシュラインに飛び込んだ。
駆ったのはダイシンフェラーリ。
その差は僅か0.372秒だった。

3位には#66ムルシエラゴが入り、前半81号車と熾烈なバトルを繰り広げていた33号車は結局6位に終わった。

なお、ポールスタートの#88ガイヤルドはオープニングラップを4位で終えると、その後も3~4位あたりの走行に終始し、 中盤移行は更に順位を落としていくこととなり、10位に終わっている。

次回第8戦の舞台は九州のオートポリス。
10月18日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第7戦富士決勝結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2009/09/13) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
150018ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS33661:49'39.143
250021MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS48661.761
3500336PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS42663.151
4500417KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS326619.619
55005*6ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS206629.553
650063HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI416638.115
7500735KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS346645.332
8500818ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS40661'10.759
9500932EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL9661'26.847
105001038ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS40651Lap
115001139DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL21651Lap
1250012100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS21651Lap
135001324HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH37642Laps
145001421ASTON MARTIN 赤坂 DBR9
ASTON MARTIN DBR9
都筑 晶裕
土屋武士
YH633Laps
155001512IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS32615Laps
16300181ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木孝行
藤井 誠暢
YH31615Laps
17300211JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中哲也
平中 克幸
YH36615Laps
18300366triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷 敦
YH6615Laps
19300419ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡龍也
YH55615Laps
2030052アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本 大樹
YH57615Laps
21300633HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 RSR
木下みつひろ
影山 正美
HK80615Laps
22300743ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI59615Laps
2330085マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH1615Laps
24300946エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH53615Laps
253001088triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH1615Laps
263001187giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田久
YH606Laps
273001274COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本雄資
MI22606Laps
283001352KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
関口雄飛
KH9606Laps
2930014*26UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部翼
YH28606Laps
303001531avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
峰尾恭輔
YH12606Laps
3130016666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH597Laps
323001710JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH2597Laps
333001862R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
密山祥吾
YH597Laps
343001955J-TRUST F-PRO おうとキットポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉洋史
YH4224Laps
---- 以上規定周回数(GT500:46Laps / GT300:46Laps)完走 ----
-300-112石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
中山 良明
大井貴之
KH660Laps
-300-808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH066Laps
-300-7M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目遼
YH52-Absence
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.6 ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム組) 1'37.093 (8/66) 169.186km/h
  • Fastest Lap(GT300): CarNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組) 1'46.256 (5/61) 154.595km/h
  • CarNo.6 Bドライバーは、2009 SUPER GT Sporting Regulations第3章第30条1.a(接触)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.26 Aドライバーは、2009 SUPER GT Sporting Regulations第3章第30条1.a(接触)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.26 Bドライバーは、2009 SUPER GT Sporting Regulations第3章第30条1.a(接触)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。

SUPER GT

SGT:第7戦富士スターティンググリッド/スタートドライバー

■GT500 Class
 1
32 EPSON NSX
HONDA NSX
*ロイック・デュバル / 中山 友貴
DL 9
*1'46.111

 2
1 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
*本山 哲 / ミハエル・クルム
BS 48
*1'46.700

 3
36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー
BS 42
*1'47.407

 4
6 ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔 / *ビヨン・ビルドハイム
BS 20
*1'47.533

 5
24 HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
*ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / 荒 聖治
YH 37
*1'48.660

 6
12 IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
*松田 次生 / セバスチャン・フィリップ
BS 32
*No Time

 7
18 ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
*道上 龍 / 小暮 卓史
BS 40
*No Time

 8
100 RAYBRIG NSX
HONDA NSX
*井出 有冶 / 細川 慎弥
BS 21
1'46.475

 9
17 KEIHIN NSX
HONDA NSX
*金石 年弘 / 塚越 広大
BS 32
1'46.719

10
35 KRAFT SC430
LEXUS SC430
*石浦 宏明 / 大嶋 和也
BS 34
1'46.991

11
39 DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
*アンドレ・クート / 平手 晃平
DL 21
1'47.084

12
8 ARTA NSX
HONDA NSX
*ラルフ・ファーマン / 伊沢 拓也
BS 33
*1'46.373

13
38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路 / *リチャード・ライアン
BS 40
1'47.253

14
3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
*ロニー・クインタレッリ / 安田 裕信
MI 41
1'47.881

15
21 ASTON MARTIN 赤坂 DBR9
ASTON MARTIN DBR9
*都筑 晶裕 / 土屋 武士
YH
1'48.949



■GT300 Class
 1
88 triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士 / *坂本 祐也
YH 1
*1'56.623

 2
81 ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木 孝行 / *藤井 誠暢
YH 31
*1'56.638

 3
33 HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 RSR
木下 みつひろ / 影山 正美
HK 80
*1'56.926

 4
87 giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
*井入 宏之 / 和田 久
YH
*1'58.175

 5
46 エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹 / *柳田 真孝
YH 53
*1'58.177

 6
43 ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
*新田 守男 / 高木 真一
MI 59
*1'59.251

 7
74 COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人 / *国本 雄資
MI 22
*1'59.314

 8
26 UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
*黒澤 治樹 / 阿部 翼
YH 28
*2'02.160

 9
19 ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学 / *片岡 龍也
YH 55
1'56.717

10
11 JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
*田中 哲也 / 平中 克幸
YH 36
1'56.792

11
5 マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二 / *赤鮫 オヤジ
YH 1
1'56.859

12
66 triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
*山西 康司 / 余郷 敦
YH 6
1'56.892

13
7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
*谷口 信輝 / 折目 遼
YH 52
1'57.301

14
2 アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
*加藤 寛規 / 吉本 大樹
YH 57
1'57.389

15
31 avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
*坂本 雄也 / 峰尾 恭輔
YH 12
1'57.783

16
808 初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
*菊地 靖 / 田ヶ原 章蔵
YH
1'58.425

17
55 J-TRUST F-PRO おうとキットポルシェ
PORSCHE 911GT3
*山岸 大 / 小泉 洋史
YH
1'58.722

18
52 KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
*佐々木 孝太 / 関口 雄飛
KH 9
1'59.074

19
10 JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
*植田 正幸 / 川口 正敬
YH 2
1'59.447

20
112 石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
*中山 良明 / 大井 貴之
KH
2'00.462

21
62 R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
*山野 哲也 / 密山 祥吾
YH
2'00.779

22
666 FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
*周防 彰悟 / 山下 潤一郎
KH
2'03.853



  • CarNo.666 大会審査委員会は、フリー走行の結果により、決勝レース出場を最後尾グリッドを条件に認める。
  • ドライバーの'*'印はスタートドライバーを示しています。また、タイムの'*'印はスーパーラップで記録されたものです。

SUPER GT

SGT:第7戦富士GTA定例会見 オールスター戦は3dayの可能性も

GTアソシエイション(以下GTA)は9月13日、 スーパーGT第7戦が行われている富士スピードウェイでフリー走行終了後に定例会見を行った。

今回の話題は、終盤戦の見どころ、それと関連して今シーズンより導入された新しいウェイトハンデ制の狙い、 第7戦より実施された特別性能調整、来年に予定されているオールスター戦の進捗状況など。
終盤戦の見所とオールスター戦の進捗については坂東正明GTA代表取締役、 特別性能調整についてはレース事業部の佐藤直樹執行役員より説明があった。
内容は下記のとおり。

終盤戦の見所と、今シーズンのウェイトハンデ制について
基本的な考え方は、 昨年のもてぎ以降見られたような9位狙いの戦略など、お客さんにとってわかりにくい展開を是正する、ということ。 第1戦から第6戦までは獲得ポイント掛ける2kg、第7戦と第8戦は掛ける1kgで、最終戦はノーハンデのガチンコ、ということにしたが、 ここまで非常に白熱した展開になったと感じている。
終盤戦も昨年以上に盛り上がると思う。
(フル参戦していないハンコックポルシェなどへの対応について)フルシーズンエントリーしているチーム、スポンサーさんを尊重する意味で、 例えば4戦しか出ない、というところへはそれなりに対応する。
9戦に関しても、9戦出ているチームはノーハンデ、ということだ。
(実際に第7戦にエントリーしている#33ハンコックポルシェは従来どおり40ポイント×2kgのウェイト80kgを搭載している)

特別性能調整について
今シーズン、NSXとGT-Rは特認ということになっているが、 6戦までのは接戦が続き、お客様にも喜んでいただけてると思う。
しかしレクサスSC、NSXの3.4リッターエンジンに対し、GT-Rは4.5リッターエンジンを搭載している。 このトルク特性の違いにより、単独タイムでは同等でも、例えばGT300を抜いていくときなどに有利に働いていると考えられる。 そこで今回から、GT-Rを厳しくするのではなく、SCとNSXのリストリクターを半ランク緩和する方向で調整を行った。 今シーズンは第9戦までこのままで行く予定だ。

オールスター戦について
フォーミュラニッポンを統括するJRPとはまだ会議を持っていないが、 富士スピードウェイとは話を始めたところだ。
より多くの方にモータースポーツ、特に四輪を知ってもらうため、丸一日、朝から晩までいて楽しめるものをやりたい。 2ディにするか3ディにするかはこれから考えていく。
またパドック裏にも出来るだけ多くのお客さんがフリーで入っていただけるようにしたい。
色々なイベントも開催したいので、地域の方々とも話し合っていくし、 異業種にも入ってもらうという意味でブルーインパルスにも要請を出している。
クラシックカーも走らせたいし、往年の名選手である監督たちにも走ってもらいたいと思っている。
実現に向けて今動いているところなので、詳細についてはもう少し待って欲しい。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第7戦富士フリー走行 GT500はエネオスSC、GT300はタイサンポルシェがトップタイム

スーパーGT第7戦、富士GT300kmレースの決勝前フリー走行は、#6ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ ビルドハイム組)が1分35秒422でトップタイム。GT300は#26UP START タイサンポルシェ(黒澤治樹/阿部翼組)が1分45秒026でトップだった。

090913fp2GT500

090913fp2GT300

公式予選に大きな影響を及ぼした雨は夜半過ぎに上がり、決勝日を迎えた富士スピードウェイは薄曇りの天候となった。
しかしまだ路面には濡れた箇所が残っているため、午前8時30分開始のフリー走行はウェット宣言の元で行われることとなった。

しかし実際には全車スリックタイヤでほぼ問題なく走行でき、開始早々から#3ハセミGT-Rのロニー・ クインタレッリが1分39秒086を記録して昨日の予選タイムを大幅に上回ってきた。

GT500クラスはその後、#6エネオスSCを駆るビルドハイムがセッション中盤に1分35秒422までタイムを縮めてトップに立ち、 これがそのままベストタイムとなった。
2番手にはハセミGT-R、3番手には#24HIS GT-Rがつけ、ポールシッターの#32エプソンNSXは8番手で走行を終えている。

GT300クラスは、 序盤#46エスロードZの柳田と#19ウェッズスポーツIS350の織戸学が互いにタイムを上げながらトップを争う格好になっていたが、 開始10分過ぎに#26タイサンポルシェの黒澤がトップに立ち、1分45秒026までタイムを縮めてきた。
さらに終盤に入って#81ダイシンフェラーリ、#43ARTAガライヤらもタイムを上げ、終わってみれば#26タイサンポルシェがトップ、 2番手に#19ウェッズスポーツIS、3番手に#81ダイシンフェラーリがつけるという結果に。

#46エスロードZは星野一樹に後退したセッション終盤にダンロップコーナーでストップ。すぐにコース復帰してピットに戻ったが、 決勝への影響が心配される。

決勝レースはこのあと午後2時から、66周で戦われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第7戦富士フリー走行結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2009/09/13) Free Practice Weather:Cloudy Course:Semi-Wet
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
150016ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS201'35.422-172.149
250023HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI411'36.024 0.602171.070
3500324HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH371'36.213 0.791170.734
450048ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS331'36.472 1.050170.275
55005100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS211'36.610 1.188170.032
6500612IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS321'36.642 1.220169.976
750071MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS481'37.040 1.618169.279
8500832EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL91'37.124 1.702169.132
9500938ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS401'37.359 1.937168.724
105001017KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS321'37.379 1.957168.689
115001135KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS341'37.627 2.205168.261
125001218ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS401'37.627 2.205168.261
135001339DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL211'38.043 2.621167.547
145001421ASTON MARTIN 赤坂 DBR9
ASTON MARTIN DBR9
都筑 晶裕
土屋武士
YH1'38.364 2.942167.000
155001536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS421'38.809 3.387166.248
16300126UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部 翼
YH281'45.026 9.604156.407
17300219ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡龍也
YH551'45.412 9.990155.834
18300381ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木孝行
藤井 誠暢
YH311'45.72110.299155.379
19300443ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI591'45.75110.329155.335
20300588triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH11'45.78510.363155.285
21300646エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH531'45.79510.373155.270
22300755J-TRUST F-PRO おうとキットポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉 洋史
YH1'45.81210.390155.245
2330087M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH521'45.82210.400155.230
2430095マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH11'45.87110.449155.159
253001011JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中克幸
YH361'45.87810.456155.148
263001187giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田久
YH1'45.94110.519155.056
27300122アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本大樹
YH571'46.12310.701154.790
283001366triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH61'46.35610.934154.451
293001433HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 RSR
木下 みつひろ
影山正彦
HK801'46.52411.102154.208
303001552KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
関口雄飛
KH91'46.76411.342153.861
3130016808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH1'46.93511.513153.615
323001731avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
峰尾恭輔
YH121'47.28711.865153.111
333001810JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH21'47.94512.523152.177
3430019112石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
中山 良明
大井貴之
KH1'48.01012.588152.086
3530020666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH1'48.15912.737151.876
363002174COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本雄資
MI221'48.17412.752151.855
373002262R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
密山祥吾
YH1'50.02014.598149.307

SUPER GT

SGT:第7戦富士公式予選 MOTUL AUTECH GT-R、フロントローから富士連勝を狙う (NISMO)

 SUPER GT第7戦は、ゴールデンウィークの第3戦以来の舞台となる富士で開催。第6戦までウェイトハンディはドライバーズポイントの2倍の重さを搭載していたが、この第7戦、次の第8戦はドライバーズポイントと同じとなるため、各車両のウェイトの差が縮まり性能差も接近。これまで以上に予選から激しいバトルが予想された。しかしレースの1週間前になって新たな特別性能調整が実施されることになった。これによるとSC430とNSXのリストリクター径が拡大され、GT-Rには不利な状況となる。

 朝は曇天だったが、朝の練習走行が始まる直前から冷たい雨に。雨は一旦止みかけたが再び降り出し不安定なコンディションとなった。

 一旦止んだ雨が再びポツポツと落ちだした12時50分、予選1回目がスタート。気温は20℃まで上がったが肌寒く、コースはウェットコンディションのまま。今回「MOTUL AUTECH GT-R」(#1本山哲/ブノワ・トレルイエ)は開幕戦以来久しぶりにトレルイエが予選を担当した。開始14分で1分46秒066のトップタイムをマークしたトレルイエがピットイン。交代した本山も問題なく基準タイムをクリアした。また「IMPUL カルソニック GT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)は3位とまずまずの位置につけたが、「HIS ADVAN KONDOGT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は13位、 「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(#3ロニー・クインタレッリ/安田裕信)は14位とウェットコンディションに苦戦しているようだった。10分間のインターバルを置いて13時25分からは10分間のGT500専有走行枠。一旦止んでいた雨がまた降り出した。そして終了間際に#12 GT-Rの松田が2位、#24 GT-Rのオリベイラが7位に飛び込みスーパーラップ進出。#1 GT-Rはタイムアップならなかったが3位でスーパーラップへ進出。#3 GT-Rはタイムが伸びず14位が確定した。

 15時5分、GT500クラスのスーパーラップが始まった。雨は上がっているもののウェットコンディションに変化はなく、水しぶきを軽く上げながらのアタック合戦が始まった。2番目にコースインした#24 GT-Rのオリベイラは、タイムが伸びず5台のアタックを終え4位。6番目に登場した#1 GT-Rのトレルイエは昨年最終戦(富士)以来のスーパーラップアタックとなったが、トップタイムには届かなかったもののその時点での2番手タイムをマークした。7番目にコースインした#12 GT-R の松田はコカ・コーラコーナーまでのセクター1でトップタイムを更新し逆転が期待されたが、ヘアピンコーナーの立ち上がりでスピンを喫してノータイム。最後に出走した車両がベストタイムを叩き出して予選は終了した。

 #1 GT-Rは3位、#24 GT-Rは6位、#12 GT-Rは7位という結果だったが、予選2位の車両が第6戦終了後にエンジン交換を行ったために10グリッド降格。3~12位がポジションをそれぞれひとつ上げた順位が予選結果として発表された。これで#1 GT-Rはフロントローを確保。明日の決勝に向けて好ポジションを得ることとなった。また#24 GT-R、#12 GT-Rも3列目スタートと上位進出が期待される。一方予選14位の#3 GT-Rも、路面温度が上がりそうな決勝レースではポジションアップが望めそうだ。天気予報では決勝日は晴れで気温も25℃を超えると伝えている。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html
Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第7戦富士 ポールシッターのコメント

090912PP

GT500クラス #32EPSON NSX
ロイック・デュバル
最高です。今シーズンはここまで大変な一年でしたが、今日はクルマの状態も良く、ポールが取れたので最高の気分です。 雨という難しいコンディションも僕らに有利に働きましたね。
スーパーラップのときは、過去に1コーナーでミスをしたことがあるので緊張しました。それでコース前半はなるべく慎重に走って、 後半部分で思い切りプッシュしました。1周を通じて全くミスをしないでいけたのが良かったのだと思います。
明日はどうなるか想像も付きません。今週末ドライでは誰も走っていませんからね。だから今夜は明日もレインコンディションで走れるよう、 レインダンスをやることにします。きっとサプライズだらけの一日になると思いますよ。
中山 友貴
デュバル選手は先日フォーミュラニッポンのチャンピオンを獲得したので、今日はやってくれると思っていました。
僕は午前中の練習走行と、予選一回目では基準タイムを出すために走っただけですが、午前中は雨が強く、 それなのにワイパーの調子が良くなくて視界の悪い中での走行になりました。それでもクルマのバランスは良かったので、 攻めて走ることが出来ました。
明日はミスなく走るのが一番の仕事だと思います。精一杯、自分にできることをやって、集中力を高めて走ります。
GT300クラス #88triple aガイヤルドRG-3
坂本 祐也
今日は最初タイヤの選択で迷いましたが、ウチのチームは3台も走らせていますし、そのうち2台がガイヤルドで、 お互いにデータを共有していたのでそこから決めることが出来ました。
クルマはドライでも良かったし、ウェットでもそこそこ良かったんですが、ハンコックの雨タイヤの強さも知っていたので、正直、 ハンコックにポールはとられると思ったんですが、モニターで正美さんがミスったとこをみつけて、「いけるかも」と思い、終わってみれば 「あら?とっちゃった」みたいな感じでした。
明日はドライだと思いますが、皆同じ条件です。ドライでもやれる自信はあります。松田さんがクルマを仕上げてくださっているので、 あとは僕が結果を残すだけです。
明日もここ(記者会見場)に呼ばれるように頑張ります。
松田 秀士
坂本君には去年の鈴鹿1000kmから走ってもらって、今年初めて組ませてもらったんですが、 1000kmのときから順応性の高い選手だと知っていたので、今日はそんなに心配していませんでした。
スーパーラップで実際の走りを見ていて「とれるかも?」ってわくわくしていました。
明日は自分の仕事をこなすだけです。ここ3戦、体制を一新し、チーム全員が力を入れてクルマを作ってくれてますし、 今回も新兵器を投入しています。ウェットでこれだけよかったのだから、ドライでもきっといいだろうと思います。
この歳でポールをとらせてもらって嬉しいので(笑)、明日は何とかしないと、と思ってます。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第7戦富士スーパーラップ GT500はエプソンNSXが今季初、GT300は#88ガイヤルドが通算初のポールポジションを獲得!

2009オートバックス スーパーGT第7戦、「富士GT300kmレース」 のスーパーラップはセミウェットの難しいコンディションの下で行われ、GT500クラスは#32EPSON NSX(ロイック・ デュバル/中山友貴組)が今季初のポールポジションを獲得。32号車は今日行われた全てのセッションで一番時計を記録、 好調ぶりを見せ付けた。
GT300クラスは#88triple aガイヤルドRG-3(松田秀士/坂本祐也組)がポール。ランボルギーニ・ ガイヤルドは参戦3年目にして遂にスーパーラップに2台を送り込んだだけでなく、初のポール獲得をもものにした。

090912SLGT300-1

090912SLGT300-2

090912SLGT500

スーパーラップは午後2時35分、GT300クラスから行われた。
朝からの雨は一旦止んだが、気温が18℃と低いこともあって路面は中々乾かず、 終始ウェット宣言のもとでタイムアタックが行われることとなった。

この難しい路面コンディションが影響し、スピンやコースオフする車両が相次ぎ、 2番目に出走した#87ガイヤルドの井入宏之がコカコーラコーナーでオーバーランを喫したほか、 #43ガライヤを駆るベテラン新田守男も1コーナーとダンロップでオーバースピードから姿勢を乱して大きくタイムロスする羽目に。
#26タイサンポルシェの阿部翼は13コーナー立ち上がりでスピンしてしまいノータイムという結果になってしまった。

そんな中、 今季好調の#81ダイシンフェラーリを駆る青木孝行は1'56.638といちはやく1分56秒台を記録して2番手にジャンプアップしてきた。

しかし予選1回目を3番手で終えた#88ガイヤルドの坂本は青木のタイムを僅かに上回る1分56秒623を叩き出し、自身初、 ガイヤルドという車種にとっても初めてのポールポジションをもぎとった。
予選1回目トップの#33ハンコックポルシェも、80kgのウェイトハンデをものともせず、 ベテラン影山正美が果敢にアタックしたものの1分56秒926と、惜しくも2台の後塵を拝することとなった。

続いて行われたGT500クラスのアタックにおいても、#18ロックスター童夢NSXの小暮卓史、 #12カルソニックGT-Rの松田次生といったトップクラスのドライバーたちがスピンにより後方に沈む波乱の展開となった。

小暮はそれでも1分53秒155でコントロールラインを通過したが、松田はそのままグラベルでストップ。
最終的には、両者ともSL手順違反によりノータイムの裁定が下っている。

その一方で、最初に出走した#36ペトロナスSCのアンドレ・ロッテラーは1分47秒407と健闘、 このセッションで4位にジャンプアップしてみせた。
ポイントリーダーの#1モチュールGT-Rも久々にアタッカーを務めるブノワ・ トレルイエが1分46秒700の好タイムを記録して3番グリッドをものにした。

しかし今日の主役はなんといっても#32エプソンNSXだ。
デュバルは1分46秒111とトレルイエを大幅に上回り、今シーズン初のポールポジションを、 今日行われた全てのセッションで一番時計を叩き出すというおまけつきで達成した。

また#8ARTA NSXのラルフ・ファーマンも1分46秒373とトレルイエを上回ってみせたが、 こちらはエンジン交換による10グリッド降格が決まっているため、明日の決勝は12番手からのスタートとなる。

なお、今回のスーパーラップにおいて、#32、#8、#18、#74、 #26が計測ラップ以外でヘッドライトを点灯したとして訓戒のペナルティが下されている。

第7戦決勝は明日午後2時より、66周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第7戦富士公式予選総合結果

■GT500 Class

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2009/09/12) Total Qualify GT500 Weather:Rainy Course:Wet
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
1*32EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL91'45.8421'46.111154.808
21MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS481'46.0661'46.700153.953
336PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS421'46.3621'47.407152.940
46ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS201'46.2711'47.533152.761
524HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH371'46.3141'48.660151.176
6*12IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS321'46.032No Time-
7*18ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS401'46.223No Time-
8100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS211'46.475154.278
917KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS321'46.719153.926
1035KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS341'46.991153.534
11*39DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL211'47.084153.401
12*8ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS331'46.1821'46.373154.426
1338ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS401'47.253153.159
143HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI411'47.881152.268
1521ASTON MARTIN 赤坂 DBR9
ASTON MARTIN DBR9
都筑 晶裕
土屋武士
YH1'48.949150.775
---- 以上予選通過(基準タイム[107%]: 1'53.398)----
■GT300 Class

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2009/09/12) Total Qualify GT300 Weather:Rainy Course:Wet
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
188triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH11'55.9691'56.623140.854
281ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木 孝行
藤井誠暢
YH311'56.3061'56.638140.836
333HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 RSR
木下 みつひろ
影山正彦
HK801'55.3571'56.926140.489
487giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田久
YH1'56.3601'58.175139.004
546エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田真孝
YH531'56.3051'58.177139.002
643ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI591'55.9831'59.251137.750
7*74COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本雄資
MI221'56.4601'59.314137.677
8*26UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部翼
YH281'55.9452'02.160134.470
919ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH551'56.717140.740
1011JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中克幸
YH361'56.792140.650
115マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH11'56.859140.569
1266triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH61'56.892140.530
137M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目遼
YH521'57.301140.040
142アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本大樹
YH571'57.389139.935
1531avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
峰尾恭輔
YH121'57.783139.467
16808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH1'58.425138.711
1755J-TRUST F-PRO おうとキットポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉洋史
YH1'58.722138.364
1852KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
関口雄飛
KH91'59.074137.955
1910JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH21'59.447137.524
20112石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
中山 良明
大井貴之
KH2'00.462136.365
2162R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
密山祥吾
YH2'00.779136.007
---- 以上予選通過(基準タイム[107%]: 2'03.859)----
-666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH2'03.853132.631
  • CarNo.8は、2009 SUPER GT Sporting Ragurations第3章第12条9.公式予選終了前にエンジンを交換したため、予選結果に対し10グリッド降格とした。
  • CarNo.39 Aドライバーは、2009年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条1.違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、ベストタイム削除及び訓戒とする。
  • CarNo.74 Aドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により、訓戒のペナルティを課す。
  • CarNo.26 Bドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により、訓戒のペナルティを課す。
  • CarNo.26 Bドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(信号無視)違反により、訓戒のペナルティを課す。
  • CarNo.32 Aドドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により、訓戒のペナルティを課す。
  • CarNo.8 Aドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により、訓戒のペナルティを課す。
  • CarNo.18 Bドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により、訓戒のペナルティを課す。
  • CarNo.18 Bドライバーは、公式通知No.9 1/2 SL手順(アタック中のスピン停止)違反により、SLタイム無効のペナルティを課す。
  • CarNo.12 Aドライバーは、公式通知No.9 1/2 SL手順(アタック中のスピン停止)違反により、SLタイム無効のペナルティを課す。
  • 大会審査委員会はCarNo.666の決勝レース出場の可否を、決勝前フリー走行のタイムを参考として判断をする。

SUPER GT

SGT:第7戦富士スーパーラップGT500クラス結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2009/09/12) Super Lap GT500 Weather:Rainy Course:Wet
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
1*32EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL91'46.111--154.808
2*8ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS331'46.373 0.262 0.262154.426
31MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS481'46.700 0.589 0.327153.953
436PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS421'47.407 1.296 0.707152.940
56ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS201'47.533 1.422 0.126152.761
624HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH371'48.660 2.549 1.127151.176
7*12IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS32No Time---
8*18ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS40No Time---
  • CarNo.32 Aドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により、訓戒のペナルティを科す。
  • CarNo.8 Aドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により、訓戒のペナルティを科す。
  • CarNo.18 Bドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により、訓戒のペナルティを科す。
  • CarNo.18 Bドライバーは、公式通知No.9 1/2 SL手順(アタック中のスピン停止)違反により、SLタイム無効のペナルティを科す。
  • CarNo.12 Aドライバーは、公式通知No.9 1/2 SL手順(アタック中のスピン停止)違反により、SLタイム無効のペナルティを科す。

SUPER GT

SGT:第7戦富士スーパーラップGT300クラス結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2009/09/12) Super Lap GT300 Weather:Rainy Course:Wet
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
188triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH11'56.623--140.854
281ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木 孝行
藤井誠暢
YH311'56.638 0.015 0.015140.836
333HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 RSR
木下 みつひろ
影山正彦
HK801'56.926 0.303 0.288140.489
487giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田久
YH1'58.175 1.552 1.249139.004
546エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田真孝
YH531'58.177 1.554 0.002139.002
643ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI591'59.251 2.628 1.074137.750
7*74COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本雄資
MI221'59.314 2.691 0.063137.677
8*26UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部翼
YH282'02.160 5.537 2.846134.470
  • CarNo.74 Aドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により、訓戒のペナルティを科す。
  • CarNo.26 Bドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により、訓戒のペナルティを科す。
  • CarNo.26 Bドライバーは、公式通知No.9 2/2 SL手順(信号無視)違反により、訓戒のペナルティを科す。

SUPER GT

SGT:第7戦富士公式予選1回目 暫定ポールはエプソンNSX。GT300は今季3戦目のハンコックポルシェがトップタイム!

スーパーGT第7戦、富士GT300kmレースの公式予選1回目は、#32EPSON NSX(ロイック・ デュバル/中山友貴組)が公式練習に続いてのトップタイム。FN王座獲得で勢いに乗ったデュバルが1分45秒842を叩き出した。
GT300クラスは#33HANKOOK PORSCHE(影山正美/木下みつひろ組)がトップ。 ここまで2戦して2勝と与えられた僅かなチャンスを確実にものにしてきたベテランコンビが奇跡の3勝目に挑む。

090912Q1GT500

090912Q1GT300

公式予選1回目は午後0時50分開始。
一時上がっていた雨は予選開始と同時に再び降り始め、 以降GT500の専有走行終了まで降ったり止んだりの難しいコンディションでのアタックとなった。

25分間で行われた2クラス混走セッションでは公式練習で後方に沈んでいたGT-R勢が息を吹き返したかのように好タイムを連発。 まず#12カルソニックの松田次生が1分46秒328でトップに立つと、 それをペナルティポイントの累積により前戦鈴鹿を欠場した#1モチュールのブノワ・トレルイエが1分46秒066で上回ってトップ浮上。 しかし開始20分過ぎに#6エネオスSCの伊藤大輔が1分46秒271を記録し、2台のGT-Rに割って入った。
この時点でのNSX最上位は#100レイブリックの4位。公式練習トップの#32エプソンは7位に終わっていた。

しかしGT300に続いて行われた10分間の専有走行では、雨が止み、路面の水量が減っていくにつれて#18ロックスター、 #32エプソンの2台のNSXがタイムを縮めていく。
ドライバーはロイック・デュバルと小暮卓史だ。
混走終了時点ではSL圏外にいた18号車を駆る小暮が9位、8位、4位と走るたびにじわじわと順位を上げると、 フォーミュラニッポンではチームメイトのデュバルも最初のアタックで1分46秒267を記録して2位浮上、 次のラップでは1分45秒842とこのセッションで唯一の45秒台を叩き出し、堂々トップに躍り出た。

12号車を駆る松田も懸命にタイムを削ってくるが、1分46秒032と一歩及ばず。 暫定2位でこのあとのスーパーラップに臨むこととなった。
3位にはポイントリーダーの#1モチュールGT-Rがつけた。

なお、#8ARTA NSXはこのセッションを4番手で終えているが、予選後にエンジン交換を行ったため、 予選結果から10グリッドの降格が決定している。

GT300クラスは、富士を得意とする#26タイサンポルシェが混走序盤にトップに立つが、 開始20分過ぎに#43ガライヤの高木真一が、続いて専有走行では#33ハンコックポルシェの影山正美が阿部翼のタイムを上回り、 終わってみれば今季まだ3戦目のハンコックポルシェが80kgのウェイトハンデをものともせず、1分55秒357で暫定ポールをもぎとった。
タイサンポルシェは終盤阿部が1分55秒945を記録して2番手に食い下がり、奇しくもポルシェ911の暫定1-2という結果となった。
3位には#88ガイヤルドがつけ、ポイントリーダーのガライヤは結局4番手でこの予選を終えることとなった。

スーパーラップはこのあと午後2時35分、GT300クラスより行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第7戦富士公式予選1回目結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2009/09/12) Qualifying 1 Weather:Rainy Course:Wet
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500132EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL91'45.842-155.201
2500212IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS321'46.032 0.190154.923
350031MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS481'46.066 0.224154.873
45004*8ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS331'46.182 0.340154.704
5500518ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS401'46.223 0.381154.644
650066ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS201'46.271 0.429154.575
7500724HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH371'46.314 0.472154.512
8500836PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS421'46.362 0.520154.442
95009100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS211'46.475 0.633154.278
105001017KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS321'46.719 0.877153.926
115001135KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS341'46.991 1.149153.534
1250012*39DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL211'47.084 1.242153.401
135001338ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS401'47.253 1.411153.159
14500143HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI411'47.881 2.039152.268
155001521ASTON MARTIN 赤坂 DBR9
ASTON MARTIN DBR9
都筑 晶裕
土屋武士
YH1'48.949 3.107150.775
16300133HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 RSR
木下みつひろ
影山 正彦
HK801'55.357 9.515142.400
17300226UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部 翼
YH281'55.94510.103141.678
18300388triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH11'55.96910.127141.648
19300443ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI591'55.98310.141141.631
20300546エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH531'56.30510.463141.239
21300681ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木孝行
藤井 誠暢
YH311'56.30610.464141.238
22300787giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田 久
YH1'56.36010.518141.172
23300874COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口卓人
国本 雄資
MI221'56.46010.618141.051
24300919ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡龍也
YH551'56.71710.875140.740
253001011JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中克幸
YH361'56.79210.950140.650
26300115マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH11'56.85911.017140.569
273001266triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH61'56.89211.050140.530
28300137M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目遼
YH521'57.30111.459140.040
29300142アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本大樹
YH571'57.38911.547139.935
303001531avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
峰尾恭輔
YH121'57.78311.941139.467
3130016808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH1'58.42512.583138.711
323001755J-TRUST F-PRO おうとキットポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉洋史
YH1'58.72212.880138.364
333001852KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
関口雄飛
KH91'59.07413.232137.955
343001910JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH21'59.44713.605137.524
3530020112石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
中山 良明
大井貴之
KH2'00.46214.620136.365
363002162R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
密山祥吾
YH2'00.77914.937136.007
---- 以上予選通過(基準タイム[107%] GT500: 1'53.398 / GT300: 2'03.859)----
-300-666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH2'03.85318.011132.631
  • CarNo.8は、2009 SUPER GT Sporting Ragurations第3章第12条9.公式予選終了前にエンジンを交換したため、予選結果に対し10グリッド降格とする。
  • CarNo.39 Aドライバーは、2009年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条1.違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、ベストタイム削除及び訓戒とする。

SUPER GT

SGT:第7戦富士公式練習 GT500はエプソンNSX、GT300はダイシンフェラーリがトップタイム

2009オートバックス スーパーGT第7戦、「富士GT300kmレース」の公式練習が9月12日午前、 富士スピードウェイで行われ、#32EPSON NSX(ロイック・デュバル/中山友貴組)が1分45秒453のトップタイムを記録した。
GT300クラスは#81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)が1分55秒078でトップだった。

090912Fp1GT500

090912Fp1GT300

公式予選日の富士は朝から雨に見舞われた。
このため、午前9時5分から1時間40分間で行われた公式練習は冒頭からウェット宣言と「ライトオン」の指示が出されることとなった。

この状況の中、最初にトップタイムを記録してきたのは第5戦、第6戦と勝利まで後一歩のレースが続いている#6エネオスSC。 伊藤大輔が1分46秒051を記録したが、 開始30分過ぎに先日オートポリスでのフォーミュラニッポン第7戦で見事シリーズチャンピオンを獲得したデュバルが1分45秒453を記録、 一躍トップに躍り出た。

32号車は先日の第6戦鈴鹿でのアクシデントによりエンジン交換を余儀なくされていたが、GTAより 「事故の検証が出来たためスポーティングレギュレーション第12条参加車両9で定めた罰則を免除する」 との文書が9月3日付けで出されており、これによるグリッド降格などは行われない。

続いて#36ペトロナスSCのアンドレ・ロッテラー、#39サードSCのアンドレ・クートらも伊藤のタイムを上回り、39号車が2位、 36号車が3位となり、6号車は4位に落ち着いた。

雨はその後、走行開始から40分が経過したあたりで一時かなり強まり、路面はヘビーウェットの状態となったため、 各車とも最初の40分間で記録したタイムがこのセッションのベストとなった。

結局トップ6はNSXが2台、SC430が4台という結果になり、 GT-R勢最上位は#12カルソニックの7位と苦しい滑り出しとなった。ランキングトップの#1モチュールGT-Rは12番手に終わった。

GT300クラスは#81ダイシンフェラーリが序盤から好タイムを記録、 そのまま最後までトップの座を明け渡さずに100分間を走りきる結果となった。
2番手にはストレートの長い富士を得意と知る#26タイサンポルシェがつけ、ランキングトップの#43ARTAガライヤが3番手となった。

なお、今季のレギュレーション改訂により、この第7戦から各車のウェイトハンデは獲得ポイント×1kgに軽減されているが、 #26タイサンポルシェ、 #33ハンコックポルシェの2台については参戦数が7戦に満たないことを理由にこれまで同様にポイントの2倍のウェイトを積むことが決まっている。
これにより2クラス全体でも最大の80kgを積むこととなった#33ハンコックポルシェだが、 それでも7番手タイムを叩き出して気を吐いてみせた。

第7戦の公式予選1回目はこのあと、午後0時50分より行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

 

SUPER GT

SGT:第7戦富士公式練習結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2009/09/12) Official Practice Weather:Rainy Course:Wet
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500132EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL91'45.453-155.774
2500239DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL211'45.490 0.037155.719
3500336PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS421'45.798 0.345155.266
450046ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS201'46.051 0.598154.895
5500535KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS341'46.103 0.650154.819
650068ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS331'46.229 0.776154.636
7500712IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS321'46.247 0.794154.610
8500817KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS321'46.267 0.814154.580
9500938ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS401'46.421 0.968154.357
105001018ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS401'46.477 1.024154.276
1150011100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS211'46.531 1.078154.197
12500121MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS481'46.770 1.317153.852
135001324HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH371'47.025 1.572153.486
14500143HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI411'47.590 2.137152.680
155001521ASTON MARTIN 赤坂 DBR9
ASTON MARTIN DBR9
都筑 晶裕
土屋武士
YH1'48.815 3.362150.961
16300181ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木孝行
藤井 誠暢
YH311'55.078 9.625142.745
17300226UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部 翼
YH281'55.096 9.643142.723
18300387giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田 久
YH1'55.58210.129142.122
19300488triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH11'55.72610.273141.946
20300574COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口卓人
国本 雄資
MI221'55.74110.288141.927
21300643ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI591'55.84510.392141.800
22300733HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 RSR
木下みつひろ
影山 正彦
HK801'56.06510.612141.531
23300819ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡龍也
YH551'56.14010.687141.440
24300946エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH531'56.33710.884141.200
253001066triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH61'56.41110.958141.110
26300112アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本大樹
YH571'56.44310.990141.072
273001231avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
峰尾恭輔
YH121'57.21111.758140.147
28300137M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目遼
YH521'57.26911.816140.078
293001411JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中克幸
YH361'57.35911.906139.971
30300155マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH11'57.47612.023139.831
313001655J-TRUST F-PRO おうとキットポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉洋史
YH1'57.68712.234139.580
323001752KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
関口雄飛
KH91'58.35512.902138.793
333001810JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH21'59.09713.644137.928
3430019112石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
中山 良明
大井貴之
KH1'59.65114.198137.289
353002062R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
密山祥吾
YH2'00.42614.973136.406
3630021666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH2'01.95616.503134.694
3730022808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH2'08.05522.602128.279

SUPER GT

【吉本大樹 SGT第7戦(富士)プレビュー】

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【吉本大樹 SGT第7戦(富士)プレビュー】
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sgt4.jpg【シリーズは後半戦に突入。S-GT第7戦/富士ラウンド】
気がつけば残すところ3戦となった2009年のスーパーGTシリーズ。

第2戦から吉本大樹を起用してきた紫電は、第4戦セパンでの優勝を皮切りに3戦連続での表彰台を獲得。元から課せられている特別性能調整&ウェイトハンディが重く圧し掛かる苦しい状況の中、現在チームランキングではトップからわずか4pt差の2位につけることとなった。

今回の第7戦富士では今期レギュレーションにより前戦までのウェイトが全車共に半分になり、紫電が積むウェイトハンディは80kg+57kg、トータル137kg。鈴鹿でのウェイトからは若干軽くなるものの、これは全車共通で軽くなるため依然として苦しい状況である事に変わりはい。更にストレートの長い富士は紫電にとって決して相性の良いコースとは言えず、レースは難しい展開になる事も予想されるが、残りレースは今回を含め3戦。今回の第7戦と第8戦終了後の最終戦は全車ウェイトハンディがなくなることもあり、そこまでタイトル争いに関わる為にも、今回は何としても出来る限りのポイントを獲得しておきたいところ。

それでも紫電は第5戦(SUGO)、第6戦(鈴鹿)共劣勢が予想されながらレース展開や戦略の功で見事表彰台を獲得しているだけに、今回の第7戦でもその流れを維持できるかに注目が集まる。

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【参戦概要】
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■ カテゴリー : 09'スーパーGTシリーズ第7戦(富士スピードウェイ)
■ 開催日 : 2009年9月12日(土)(予選)、13日(日)(決勝)
■ チーム : カーズ東海ドリーム28
■ マシン : アップル・K-one・紫電 (Car No. 2)
■ ドライバー : 加藤 寛規 選手 / 吉本 大樹

【スーパーGTシリーズ公式サイト】 http://www.supergt.net/jp
【カーズ東海ドリーム28】 http://www.hondacars-tokai.com/carstokairacing/index.html

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【Time Schedule】
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【Saturday 12th September】09:05-10:45 Free Practice
11:30-12:20 Pit Walk
12:50-13:15 Qualify(GT300&GT500)
13:15-13:25 Qualify(GT300)
13:25-13:35 Qualify(GT500)
14:35-15:05 Super Lap(GT300)
15:10-15:40 Super Lap(GT500)
16:40-17:30 Kids Walk

【Sunday 13th September】08:30-09:00 Free Practice
09:10-09:25 GTサファリ
10:40-11:30 Pit Walk
13:05- スタート進行
14:00- Final(66 Laps)

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Formula Nippon

FN:第7戦オートポリス アンドレ・ロッテラーが2位フィニッシュ (TOYOTA)

  • コース:オートポリス(4.674km)
  • 予選:8月29日(土)晴:ドライ
  • 決勝:8月30日(日)晴:ドライ
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2位に入ったアンドレ・ロッテラー(#36)

 フォーミュラ・ニッポンの第7戦が8月29日(土)、30日(日)の両日、大分県のオートポリスで行われた。

 同コースでフォーミュラ・ニッポンが開催されるのは2006年第5戦以来3年ぶり。2006年はトヨタエンジン搭載の松田次生が勝利を挙げている。

 シーズンも今大会を含め残り2戦となり、チャンピオンシップ争いも絞られてきた。トヨタエンジン搭載ドライバーでは、首位に6ポイント差でランキング2位につけるブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)のみがタイトル獲得の可能性を残して第7戦を迎えることとなった。

 29日(土)午後2時20分からノックアウト方式の予選が行われた。

 前戦終了後にエンジンを交換したため、決勝では10グリッド降格が決まっていたTDPドライバーの大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)は、タイヤを温存すると共にセッティングに専念し、12番手。同じくQ1の立川祐路(CERUMO/INGING)が13番手となった。

 10分間のインターバルを経て行われたQ2では、終盤、TDPドライバーの石浦宏明(Team LeMans)が第2ヘアピンでコースアウト。黄旗が出されたため、この周回にマークされた他車のタイムが抹消となり、これに引っかかった平手晃平(ahead TEAM IMPUL)とブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)、石浦までがQ2敗退となってしまった。

 予定よりも8分ほど遅れて開始されたQ3では、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がトヨタエンジン搭載車最上位の2列目4番手を確保。

 予選終了後に、Q3に出走したロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)のQ2でのベストタイムと、、Q3でのリチャード・ライアン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のタイムが抹消となるなど、予選結果は混乱の末での決定となったが、最終的には、TDPドライバーの国本京佑(Team LeMans)が5番手、松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)が6番手。また、Q2敗退の石浦が8番手、トレルイエが9番手グリッドにそれぞれ繰り上がることとなった。

 30日(日)は強い日差しが照らし、気温30度、路面温度47度という暑さの下、午後2時33分に54周の決勝レースがスタート。立川はギアボックストラブルのためにガレージ内で修復を強いられ、遅れてのスタートを余儀なくされた。

 スタートでは2列目4番手グリッドのロッテラーがジャンプアップし、2位に浮上。国本は5位、これにトレルイエ、石浦と続き、9位の松田に平手、大嶋が続いて1周目を終えた。

 2周目に平手を大嶋がかわしたが、それ以外は大きく順位が変わることなく、序盤戦は展開。2ストップ作戦の大嶋が11周目終了時点で先頭を切ってピットインすると、タイヤの摩耗に苦しみ、タイムの落ちてきていた各車は、続々とやや早めのピットイン。このピットタイミングで、大きく順位が入れ替わる展開となった。

 ピットイン前は2位につけていたロッテラーは、ピットで若干遅れ、大嶋だけでなく、小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)、ライアンにも先行を許し、4位に後退。

 また、逆転タイトル奪取へ向け、6位につけていたトレルイエも、ピットイン時に痛恨のエンジンストール。エンジンを再始動するのに時間がかかり、ほぼ最後尾まで順位を落としてしまった。

 全車がピットを終えた時点で首位に浮上した大嶋は、2位以下との差を少しずつ拡げていったが、2回ピットの作戦だったために、35周目に2度目のピットイン。11位でコースへ復帰した。

 大嶋とライアンが2回目のピットインを行ったため、ロッテラーは2位へ。その後方では、3位を走るデュバルを、平手と石浦、国本が追った。平手は、終盤オーバーテイクシステムを使いながら激しくデュバルを攻めたが、惜しくも逆転はならず。

 その後は上位勢には大きな順位変動無く、ロッテラーが2位、平手4位、石浦5位、松田が7位、トレルイエが8位、大嶋9位という順位でフィニッシュ。

 国本は一時6位を走行、初ポイント獲得の期待がかかったが、終盤サスペンショントラブルでピットイン。サスペンションを修復し、タイヤを交換してコースに復帰したあとは、ファステストタイムを連発する速さを見せたが、 11位に終わった。

 今大会の結果、トレルイエが8位に終わり、デュバルが3位に入ったことで、最終戦を待たずしてデュバルの初タイトルが確定。トレルイエの逆転タイトル獲得はならなかった。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

Formula Nippon

FN:第7戦オートポリス L.デュバル選手は3位入賞により初のドライバーズ・チャンピオン決定 (HONDA)

小暮卓史選手が独走で今シーズン2勝目、 L.デュバル選手は3位入賞により初のドライバーズ・チャンピオン決定、 NAKAJIMA RACINGも7年振りのチーム・チャンピオン獲得

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  • 2009年8月30日(日)決勝
  • 会場:オートポリス(4.674km)
  • 天候:予選/晴れ、決勝/晴れのち曇り
  • 気温:27℃(14:30時点)
  • 路面温度:47℃(14:30時点)
  • 決勝レース:54周(252.396km)
  • コースコンディション:決勝/ドライ
  • 観客:1万1630人(主催者発表)

 8月30日(日)、大分県・オートポリスにおいて2009年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦の決勝レースが開催された。

 今大会を含めても残り2戦となり、タイトル争いにおいても佳境に突入。29日(土)に行われたフリー走行では、ポイントランキング首位を走る#31 ロイック・デュバル選手(NAKAJIMA RACING)がトップタイムをマーク。ランキング3位で年間チャンピオンの可能性が残る#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)が2番手に続いた。

 ノックアウト方式による公式予選第1セッションでは、フリー走行から好調なタイムを出していた#41 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイムをマーク。決勝レースのスターティング・グリッドを決める第3セッションで、小暮選手がコースレコードとなる1分32秒 556を叩き出し、前戦に続く2戦連続のポールポジションを獲得した。小暮選手のポールポジション獲得は、今季最多の3度目となった。2番手には伊沢選手、3番手にはルーキーの#10 塚越広大選手(HFDP RACING)が入り、Honda勢が上位3グリッドを独占する結果となった。なお、予選終了後に競技団の裁定ミスが判明し、予選タイムが抹消された#40 リチャード・ライアン選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が7番手、L.デュバル選手が10番手から決勝スタートを迎えることとなった。

 30日(日)に行われた決勝レースは、1周のフォーメーションラップののち、ピットスタートとなった1台を除き12台のマシンが各グリッドにつき、ドライ路面の状態で午後2時34分にスタートが切られた。ホールショットは、見事なスタートを切った伊沢選手がトップに立ち、3番手に小暮選手、4番手に塚越選手、8番手にR.ライアン選手と続く。L.デュバル選手は第1コーナーで押し出され、12番手まで順位を下げる苦しい展開となった。序盤、順位に大きな変動のないままレースは進むものの、トップを走る伊沢選手は順調な走りで、10周を終えた時点で2位との差を2秒以上に広げた。

 17周目、Honda勢ではL.デュバル選手が最初のピットイン。タイヤ交換、燃料補給を15.2秒で済ませ、コースへ復帰する。25周、ここまでトップを守ってきた伊沢選手がピットインするも、タイヤ交換に手間取るトラブルにより約30秒のピットタイムを要し、大きく順位を下げることとなった。

 36周目、トップのマシンが2回目のピットストップを敢行したため、ここまで暫定順位で2番手を走行していた小暮選手がトップに浮上する。小暮選手はトップのポジションをキープしたまま、43周終了時点で2位に15秒282の大差をつけて独走態勢を築く。同じく、早めのピットストップが功を奏した L.デュバル選手が3位に浮上、6位に伊沢選手、10位に塚越選手、12位にR.ライアン選手が走行する。46周目、10位を走行していた塚越選手がマシントラブルのために緊急ピットインしてリタイアとなった。

 レースはこのままファイナルラップを迎え、慎重なレース運びで2位との差を約20秒まで広げた小暮選手が、今季2勝目を見事にポール・トゥ・ウインで飾った。L.デュバル選手は、オープニングラップで最後尾からの追い上げとなりながらも、ピット作戦の成功もあり、着実に順位を上げて見事3位入賞を果たした。その結果、L.デュバル選手は、タイトル争いで計51ポイントを獲得し、最終戦を残して自身初の2009年全日本選手権ドライバー部門のタイトルを獲得した。さらに、NAKAJIMA RACINGは7年ぶりのチーム部門タイトルを獲得した。

コメント
坂井典次(Tenji Sakai)|「HR09E」開発責任者
 「今シーズンより投入した新エンジンのHR09Eが、L.デュバル選手の初のドライバーズ・チャンピオンとNAKAJIMA RACINGの7年ぶりのチーム・チャンピオンのダブルタイトルの獲得に貢献できうれしく思っています。またHondaにとっても、2メーカー供給となって初のフォーミュラ・ニッポンでのタイトルとなり、エンジニアとしてとても感慨深いものがあります。皆様のご声援ありがとうございます。今回のレースを振り返ると、予選から1位、2位、3位を獲得できましたので、かなりの手応えを感じていました。決勝レースでは小暮選手がスタートで出遅れたものの、ピットインのタイミングもよく、その後のレースの組み立て方も彼らしい、いいレースだったと思います。3位を獲得し、チャンピオンを決めたデュバル選手も、スタート直後の1コーナーで押し出されて最後尾になったものの、タイヤが保つぎりぎりのタイミングを見極め、早めのピットインを行ったチームの判断と、後ろを抑える走りではなく、前へ前へと攻めたデュバル選手の走りが導いたのだと思います。伊沢選手は大変いいスタートを決めて、自分のペースでうまくレースをコントロールしていたので、ピット作業でのトラブルは残念でしたが、最終戦では塚越選手ともども、若い力でいい結果を出してくれると思っています。最終戦も引き続きHondaへのご声援をお願いいたします」
小暮卓史選手(優勝 #32 NAKAJIMA RACING)
 「優勝できて非常にうれしく思っています。また、すばらしい仕事をしてくれたチームにとても感謝しています。3番手から追い上げる展開でしたが、あらかじめ燃料を多く積んでいたこともあり、前を走る選手についていけばチャンスはあると思っていました。今は、チーム優勝も決まり、チームメートでライバルでもあるデュバル選手がチャンピオンを決めたことに、心からおめでとう、と言いたいです」
ロイック・デュバル選手(3位、ドライバーズ・チャンピオン獲得 #31 NAKAJIMA RACING)
 「年間チャンピオンが決まり、非常にすばらしい気持ちです。いい仕事をしてくれたチームに感謝するとともに、恩返しができ、とてもうれしく思っています。今日は、スタート時の第1コーナーでのミスにより、最後尾から追い上げる非常にタフな展開となりましたが、結果として3位入賞することができました。昨日のトラブルもあり、不運なウイークエンドになるとも思いましたが、チームメートが優勝した上、チーム・チャンピオンを決めた最高の週末になりました。改めて、ここまで自分を信じてくれたみなさんに感謝したいです」
中嶋悟(チーム・チャンピオン獲得)|NAKAJIMA RACING 監督
 「ドライバー2人が最高の仕事をし、チームにすばらしい結果をもたらしてくれたことを、とてもうれしく思っています。今日はスタートで小暮選手、デュバル選手ともに順位を落としてしまいましたが、チームの作戦としては、もしスタートに失敗することがあっても大丈夫なように多めに燃料を積んでいましたし、デュバル選手の早めのピット作戦も功を奏したと思います。フォーミュラ・ニッポンは、今シーズンから車両もエンジンも変わりましたが、チームもドライバーも思いを1つにして早い段階から対応できたことが、この結果につながったのだと思います」
Text & Photo: HONDA

Formula Nippon

FN:2009年度シリーズチャンピオンのコメント

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第7戦の優勝記者会見に続いて、ドライバーズチャンピオンを獲得したロイック・デュバルと、 チームタイトルを獲得したナカジマレーシングの記者会見が行われた。

ロイック・デュバル(ドライバーズチャンピオン NAKAJIMA RACINGドライバー)
一言で言ってグレートな気分です。
今日はスタート直後のことがあったので、チャンピオンが獲れてこの喜びはひとしおです。
チーム全員がいい仕事をしたと思うし、とにかく凄くグレートなフィーリングだしとてもハッピーです。
正直どっちかというとブノワを警戒していたんですが、予選で後ろに下げられたときより、 1コーナー過ぎてからのほうがプレッシャーを感じました。ブノワは5以下6位まで上がっていたのがわかって、 そのときは本当にやばいと思いました。
今週は土曜がああいうことになって、1コーナーもああいうことがおきて、最悪のウィークエンドだと思ったが、 ピットストップのあと上位に上がれ、気が付いたら3位でフィニッシュできて良かった。
チームには本当に感謝しています。
皆さんに恩返しすることができて最高だと思います。
小暮卓史(NAKAJIMA RACNGドライバー)
チームチャンピオンは素晴らしいと思うし、チームスタッフが喜んでる姿を見てよかったと思う。
本当は前回、前々回で決めてあげたかったです。
ここでチームチャンピオンが獲れて良かったですし、ロイックとはドライバー同士お互いに刺激し合えたし、いい戦いが出来てよかった。
ロイック選手には心からおめでとうといいたいです。
自分が優勝したレースなのに僕のことが忘れられてるみたいで少し寂しかったけど、 とるべきときにポイントをとっていないと大変なことになるとは判っていたが、ロイックは着実にそれを実現していたので、 今年はロイックにチャンピオンの資格があったのかなと思います。
中嶋悟(NAKAJIMA RACING監督)
結果的にドライバータイトルもチームタイトルも獲れて嬉しいんですけど、この二人であればもう少し早く結果を出せたと思うんですが、 プレッシャーもあっただろうし、それがレースの難しさなんだと思います。
今の心境は、とにかく嬉しいです。
何年も後ろに居たもので、そういう意味では本当にうれしいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第7戦オートポリス 決勝記者会見

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優勝 小暮卓史(ナカジマ)
 「優勝できてすごくうれしいです。チームのみんなに感謝したいと思います。スタートはホイールスピンが多くて自分でもあきれました。前に付いていけばなんとかなるかなと思っていましたが、伊沢選手が離れていったので大丈夫かなと思いました。ピットはミスなく、大丈夫だと言われたので後半は安心して走りました。中嶋さんがぼくがスタートをミスするかもと予想して燃料を多めに積み、レースがうまくたたかえる作戦を取ってくれました。大嶋選手が前にいましたが、チームから2ピットと聞いたので、タイヤを温存して走りました。優勝できたらゴール前でオーバーテイクボタンを押してくれと言われてたので押しました」
2位 アンドレ・ロッテラー(トムス)
 「スタートはよかったです。伊沢選手は抜けなかったので、前半はリスクを背負わずに前に付いていきました。ピットイン後にトラックに戻ったときに前に出ました。その後は安定したラップを刻んで、自分の仕事はできたと思います。前半は難しかったですが、タイヤの交換後の30ラップを過ぎたあたりから楽しんで走れました。小暮選手を抜くのは無理で、プッシュしてタイヤのコンディションが悪くならないように走っていました」
3位 ロイック・デュバル(ナカジマ)
 「今日のレースはタフでした。昨日の予選で黄旗の件もあってスタートから難しかったですね。いいスタートでしたが、ライアン選手がが自分のポジションを守っていたので押し出されてしまいました。序盤は、燃料が重くて他のクルマに付いていくのは大変でした。20周目くらいからステアリングに、左に切るときはたくさん切って、右は少し切るだけで曲がるというトラブルが出て、平手選手に攻められ大変でした」
優勝チーム監督 中嶋 悟(ナカジマ)
 「スタートでそれぞれがポジションを落とすといういつものパターンで心配しました。小暮に関しては前戦のもてぎで学習して、スタート失敗を想定してガソリンを多く積んでいました。重くても付いていけばいいと思っていましたが、小暮は1台抜かれると思ったら2台、ロイックに関してはもっと悲劇的な一番後ろで帰ってきました。ロイックは、クリーンに走れるように早めの給油をしました。昨日の夜終わった時点ではさみしかったですが、ドライバー2人が挽回して最高の結果になりました」
まとめText & Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第7戦オートポリス決勝 小暮が今季2勝目を獲得!シリーズタイトルはデュバルのものに

2009全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦オートポリスの決勝が8月30日、大分県のオートポリスで行われ、 ポールシッターの#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が今季2勝目を挙げた。
小暮はスタートで出遅れたものの、ピット戦略で見事にトップを奪い返すと、最後は後続に19秒以上の大差をつける独走状態に持ち込んだ。
2位にはロケットスタートで一気に順位を稼いだ#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)、 3位には#31ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)が入り、ランキング2位のブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)は8位に終わったため、最終戦を待たずしてデュバルのシリーズチャンピオンがここで決定した。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:11,630人)

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決勝レースは午後2時30分にフォーメーションラップが開始された。
ところがここで#48立川祐路のクルマにギヤボックストラブルが見つかり、立川はスタートできず。修復作業は長引き、 立川は結局13周遅れでコースに加わったが、26週を走ったところで再びピットイン。そのままレースを終えた。

スタートでトップに立ったのは、なんと2番手スタートの#41伊沢拓也だった。
小暮は出遅れてロッテラーにもかわされてしまい、一気に3位に後退してしまう。
一方、昨日の予選の混乱で結局10位からのスタートとされたデュバルも、 1コーナーでアウトに押し出されて12位で1周目を終えることになった。

トップの伊沢と2位のロッテラーはほぼ同ペースで周回を重ねるが、伊沢は徐々に差を広げていく。小暮、塚越、国本、トレルイエ、 石浦らはほぼ1秒前後の等間隔だ。

その4秒後方には、#40リチャード・ライアンを先頭に5台の集団が形成されていった。
その中にはエンジン換装で最後尾スタートとなった#36大嶋和也が含まれていたが、大嶋は早くも11周目にピットイン。 タイヤ交換と給油を済ませると、13周目には1分36秒台のラップタイムを叩き出し、 その後もトップの伊沢をも上回るハイペースで追い上げを開始する。

トップ集団は小暮が22周目、ロッテラーが23周目にピットイン。
この間の作業時間の差と、インラップ、アウトラップの差で小暮はロッテラーの前に出たばかりでなく、 10秒以上のマージンを築くことに成功した。
続いて伊沢が24周目にピットイン。ところが右前輪の交換に手間取って31秒もの間ピットに留まる羽目に陥って順位を落とし、 つかみかけた勝利を逃す結果となった。

レースが全周回数の半ばを過ぎ、上位陣が一通りピットストップを済ませたとき、トップに居たのはなんと大嶋だった。
下位グリッドからのスタートが決まっていた大嶋は予選からニュータイヤを温存する作戦をとり、1スティト目、 2スティント目とニュータイヤで飛ばしに飛ばしていたのだ。
しかしこのトップ進出にはもう一つの理由があった。
それが判明したのは35周目だった。

ここで大嶋は2度目のピットイン。
初めから2ストップ作戦を想定して軽めのタンクで走っていたのだ。
ここで3セット目のニュータイヤを投入した大嶋だったが、2スティント目に充分なマージンを築くことが出来なかったために後退、 結局9位でレースを終えることとなった。
2ストップ作戦を採用したのはもう1台、リチャード・ライアンが居たが、ライアンは結局10位。
今回に関しては2ストップ作戦は正解ではなかったようだ。

これで労せずしてトップに立った小暮は快調に周回を重ね、最後はロッテラーに19秒626の大差をつけて、 第3戦もてぎ以来の勝利をものにした。

一方、チームメイトにしてポイントリーダーのデュバルは1周目に12位まで後退したものの、 自身のピット戦術がうまくいったことに加えて、 前述の伊沢のトラブルやトレルイエのピットでのエンジンストールによる大幅なタイムロスなどもあり、 レース中盤を過ぎた頃には3位まで順位を上げていた。

結局デュバルはそのまま3位でフィニッシュ、トレルイエは8位に終わったために、第7戦終了時点でデュバル51ポイント、 トレルイエ40ポイント、小暮は36ポイントとなり、最終戦を待たずしてデュバルのドライバーズタイトルが確定した。

最終戦、第8戦の舞台はスポーツランドSUGO。
9月27日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

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FN:第7戦オートポリス決勝結果

Fニッポン第7戦 -RIJ- (2009/08/30) Race Result Weather:Fine Course:Dry
2009 Formula Nippon Round 7 オートポリス 4.674km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
132小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR09E541:28'38.994
236アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K5419.626
331ロイック・デュバルNAKAJIMA RACINGHONDA HR09E5437.406
420平手 晃平ahead TEAM IMPULTOYOTA RV8K5437.983
58石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8K5438.520
641伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR09E5443.264
71松田 次生LAWSON TEAM IMPULTOYOTA RV8K5448.274
82ブノワ・トレルイエLAWSON TEAM IMPULTOYOTA RV8K5451.694
937大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K5452.282
1040リチャード・ライアンDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR09E541'00.678
117国本 京佑Team LeMansTOYOTA RV8K531Lap 
-------- 以上規定周回(48 Laps)完走 --------
-10塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR09E468Laps
-48立川 祐路CERUMO/INGINGTOYOTA RV8K2529Laps
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.7 国本京祐(Team LeMans) 1'35.336 (50/53) 176.496km/h

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FN:第7戦オートポリスフリー走行2回目 トップタイムは石浦。ポールの小暮は6番手

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全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦オートポリスのフリー走行2回目は、予選8番手の#8石浦宏明(Team LeMans)が1分34秒296でトップタイム。#20平手晃平(ahead TEAM IMPUL)が2番手につけ、 ポールシッターの#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)は6番手に終わった。

フリー走行2回目は8月30日、午前9時15分より30分間で行われ、途中大きなトラブルやアクシデントもなく終了した。
石浦は走り始めてすぐに1分34秒台のタイムを記録、その後も1分35~37秒台の安定したペースで走行を重ねた。 競技団のミスでQ3を走れなかった石浦だが、仕上がりは順調のようだ。

セッション中盤まで2位につけていたのは、前戦もてぎでのトラブルによりエンジン換装を行いグリッド降格となった#37大嶋和也、 3位は小暮だったが、チェッカー直前に平手が1分34秒911を記録、2番手に滑り込んできた。

このほかQ2のベストタイム抹消により10番手に降格となった#31ロイック・デュバルが4番手、 昨日の予選2位と久々にフロントローからスタートすることになった#41伊沢拓也が5番手のタイムをそれぞれ終了直前に出し、 最終的に大嶋が3番手、小暮は6番手でこのセッションを終えた。

第7戦決勝は午後2時30分より、54周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

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FN:第7戦オートポリスフリー走行2回目結果

Fニッポン第7戦 -RIJ- (2009/08/30) Free Session #2 Weather:Fine Course:Dry
2009 Formula Nippon Round 7 オートポリス 4.674km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
18石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8K1'34.296--178.44
220平手 晃平ahead TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'34.9110.6150.615177.29
337大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'34.9200.6240.009177.27
431ロイック・デュバルNAKAJIMA RACINGHONDA HR09E1'35.0650.7690.145177.00
541伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR09E1'35.1040.8080.039176.93
632小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR09E1'35.1200.8240.016176.90
736アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'35.1580.8620.038176.83
82ブノワ・トレルイエLAWSON TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'35.5721.2760.414176.06
97国本 京佑Team LeMansTOYOTA RV8K1'35.6241.3280.052175.96
1010塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR09E1'35.7671.4710.143175.70
1148立川 祐路CERUMO/INGINGTOYOTA RV8K1'35.8831.5870.116175.49
1240リチャード・ライアンDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR09E1'35.9271.6310.044175.41
131松田 次生LAWSON TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.0521.7560.125175.18
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。

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FN:第7戦オートポリス 予選順位が確定。結局デュバルは10番手に

フォーミュラニッポン第7戦の公式予選は、競技団の裁定ミスによりQ2で予選を終えているはずの31号車がQ3を走行した、 とする暫定結果に対してナカジマレーシングより抗議が出されていたが、結局8月29日20時05分付けで正式結果が出され、 審議の対象となっていた#31ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)の予選タイムはQ2の1分48秒331、 10番手で確定した。

これにより当初Q2を9位で終えていた#8石浦宏明(TeamLeMans)が8位、#2ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)が9位となった。

また、#40リチャード・ライアン(DOCOMO DANDELION)もQ3で黄旗区間中にベストタイムを出したとされ、 セカンドタイムの1分48秒689により予選7番手と決まった。

このほか、#37大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)は前戦もてぎでのトラブルによりエンジンを載せ換えているため、 10グリッド降格となり12番手から最後尾の13番手に下げられている。

第7戦決勝はこのあと午後2時30分より54周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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FN:第7戦オートポリス 予選結果を巡ってナカジマレーシングが抗議、現在も審査委員会で審議中!

全日本選手権フォーミュラニッポン第7戦、オートポリスの公式予選は先ほど#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がコースレコードを樹立して今季3度目のポールを獲得という形で終わったが、 その後競技団よりQ2の黄旗提示区間における各ドライバーのタイムの取り扱いに関して裁定ミスがあったとして、 それまで予選8位だった#31ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)の予選タイムをQ2における1分48秒331として10位に、同じく9位でQ2落ちしていた#8石浦宏明(Team LeMans)を繰上げで8位とする暫定結果を発行した。

これに対し、デュバルの所属するナカジマレーシングより公式予選Q2選出に関する抗議が提出され、現在、 当該競技会審査委員会で審議中である旨のインフォメーションが17時30分付けで発行されている。

このため、第7戦の予選結果はこの審議結果如何によって更に変更となる可能性が出てきている。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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FN:第7戦オートポリス公式予選結果

Fニッポン第7戦 -RIJ- (2009/08/29) Knock Out Total Weather:Fine Course:Dry
2009 Formula Nippon Round 7 オートポリス 4.674km

PNoDriverTeamEngineQ1Q2Q3
132小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR09E1'33.0161'32.724R1'32.556
241伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR09E1'33.0151'32.8081'32.814
310塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR09E1'33.7361'32.9461'32.867
436アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'33.3281'32.9351'33.202
57国本 京佑Team LeMansTOYOTA RV8K1'34.2001'33.5891'33.675
61松田 次生LAWSON TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.6931'33.0451'33.953
740リチャード・ライアンDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR09E1'33.6791'33.2821'45.689
88石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8K1'33.9441'33.692
92ブノワ・トレルイエLAWSON TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.8791'37.590
10*31ロイック・デュバルNAKAJIMA RACINGHONDA HR09E1'33.0231'48.331
1120平手 晃平ahead TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.4751'49.571
1237大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'34.443
1348立川 祐路CERUMO/INGINGTOYOTA RV8K1'34.463
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'32.649
  • CarNo.31は、Q2において競技団の裁定ミスによりQ3を走行。よってQ2タイムを採用する。

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FN:第7戦オートポリス公式予選 上位3人のコメント

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ポールポジション #32小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)
fn_r07_q_kogure ちょっと今回は接戦になるだろうと思ってて、実際そのとおりの接戦になってしまいました。
そんな中でもチームメイトとの争いが激しくなると思ってて、そのとおりフリー走行から激しい争いになりました。
オートポリスはGTで走るのとは違い、路面のうねりなども気にななりました。
最初から伊沢選手が速いのが気になりましたが、Q2、Q3と前後バランスなどを見直していって、結果的にポールを取れたので良かったです。
ロイックは本当に勿体無かったと思いますが、ランキング上彼が有利なのは間違いないので、 僕はチャレンジャーの気持ちでポールから勝ちにいきます。
予選2位 #41伊沢 拓也(DOCOMO DANDELION)
fn_r07_q_izawa 久しぶりにこの位置になって嬉しいなと思います。
チームが色々やってくれたおかげでフリー走行から非常にクルマが乗りやすくなったので、 それに対してこうして結果が出せたことが良かったと思います。
Q1はトップが取れたんですが、Q2、Q3とコンディションが良くなるにつれてアンダーステア気味になりました。
ボクのドライビングの部分でQ3の詰めがまだまだ足りないなと思いました。
毎回フロントローからのときはトップに立っています。
このコースはタイヤにも厳しいので、うまくレースマネジメントして優勝したいなと思います。
予選3位 #10塚越 広大(HFDP RACING)
fn_r07_q_tsukakoshi Q1はちょっと他との間合いを見てるときにタイヤの暖め方がうまくいかなくて満足なタイムが出せませんでした。
Q2、Q3はうまく暖められたし、タイムの出し方もうまくいったと思います。
もうすこしのところで伊沢選手に負けたので、ここには3回来てますけど、その中で一番悔しいです。
開幕戦からチーム一丸となってセッティング進めていく中で、更にステップを踏もうとこの予選を戦い、 今回は走りはじめからいい調子で走っているので、チームもいい方向に向かってると思うし、ここと菅生、残り2戦で結果を出していきたいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

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FN:第7戦オートポリス公式予選 小暮がコースレコードを更に更新して今季3度目のポール獲得!!

2009全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦、オートポリスの公式予選は、 #32小暮卓史が1分32秒556と午前中に更新したレコードタイムを更に短縮、今季3度目のポールポジションを獲得した。
2位にはQ1から好タイムを連発してナカジマ勢に食い下がった#41伊沢拓也(DOKOMO DANDELION)、 3位にはルーキーの#10塚越広大(HFDP RACING)がつけ、ホンダエンジンユーザーが1-2-3位を独占する結果となった。

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公式予選は午後1時45分より、ノックアウト方式で行われた。

Q1でトップタイムをたたき出したのは2年目の伊沢。
ここまで数戦の不振が嘘のように、セッション終盤に1分33秒015を叩き出し、小暮を僅か1000分の1秒差で退けた。
2位はその小暮。3位にはチームメイトの#31ロイック・デュバルがつけ、ナカジマ勢が相変わらずの速さを見せ付けた。

一方、Q2進出をかけたボーダーライン上の戦いは、#7国本京佑が1分34秒200で11位、 #36大嶋和也が1不34秒443で12位に終わり、大嶋は13位立川とともにここで予選を終える結果となった。
ただし大嶋は前回のリタイヤでエンジン換装を余儀なくされ、今回最初から10グリッド降格が決まっているため、 あるいは無理を避けての結果なのかもしれない。

10分のインターバルの後に行われたQ2でも伊沢の勢いはとどまることを知らず、 最初のアタックでいきなり1分32秒808をたたき出してみせる。
前回優勝の#36アンドレ・ロッテラーも1分32秒935で続くが、最後は小暮が1分32秒724を記録して堂々のトップ。 デュバルも1分32秒749で続き、このセッションはナカジマレーシングの1-2という結果に。

一方、Q3進出をかけた8位争いは、一旦は#20平手晃平のものとなったかに見えたが、 終了後に黄旗提示中のタイムの扱いを巡って審議が行われ、結局平手と、#2ブノワ・トレルイエの出したベストタイムが抹消とされたため、 それまで10位となっていた#7国本京佑が8位に繰り上がり、Q3へ駒を進めることとなった。
ここで平手、トレルイエとともに、#8石浦宏明が予選を終えた。

Q2の審議が行われた影響により最後のQ3セッションは開始が約10分遅れることに。
ここではまずロッテラーが1分33秒202を記録すると、その直後に伊沢がまたしても1分32秒814の好タイムを出してくる。
続いてアタックに入ったのはポイントリーダーのデュバル。
しかしデュバルは1コーナーでコースを飛び出し、タイヤバリアに突っ込んでしまった。
これによりフロントウィングとホイール1つを失ったデュバルはそのままピットに戻ってクルマを降り、8位が確定した。

しかしその直後、チームメイトの小暮は午前中のベストタイムをも上回る、1分32秒556の新コースレコードを叩き出し、 前回開催の2006年同様、ポールポジションから明日の決勝に臨むこととなった。
小暮のポール獲得は今季通算3度目。ナカジマレーシングは第3戦もてぎ以来5戦連続のポール獲得となった。
また予選2位は伊沢、3位には塚越が入り、ホンダエンジンが上位3台を独占することとなった。

第7戦決勝は明日午後2時30分より、54周で戦われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

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