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2022年4月

TCR JAPAN SUNDAY

第1戦富士公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/09) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverMaker Model
Team
TimeBehindGapkm/h
119HIROBONCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'47.115--153.357
265加藤 正将Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
1'47.552 0.437 0.437152.734
362塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION'
1'47.571 0.456 0.019152.707
417鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'47.635 0.520 0.064152.616
598猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
DOME RACING
1'47.842 0.727 0.207152.323
673大蔵 峰樹Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1'48.121 1.006 0.279151.930
755MototinoHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
1'49.286 2.171 1.165150.310
888梅田 真祐Alfa Romeo GIULIETTA TCR
J'S TECHCEN GIULIETTA TCR
1'50.752 3.637 1.466148.321
9*24滝川 聡Audi RS3 LMS
TEAM MOTOYAMA
1'53.190 6.075 2.438145.126
---- 以上基準タイム(110% -1'57.826)予選通過 ----
  • CarNo. 24は、一般競技規則第5章第17条3.(ランオフエリア走行)により、当該周回タイム(1'53.161)は採択しない。

TCR JAPAN SATURDAY

第1戦富士公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/09) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverMaker Model
Team
TimeBehindGapkm/h
119HIROBONCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'47.551--152.735
273大蔵 峰樹Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1'47.899 0.348 0.348152.242
362塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION'
1'48.033 0.482 0.134152.054
465加藤 正将Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
1'48.070 0.519 0.037152.001
598猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
DOME RACING
1'48.354 0.803 0.284151.603
617鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'48.916 1.365 0.562150.821
755MototinoHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
1'49.997 2.446 1.081149.339
888梅田 真祐Alfa Romeo GIULIETTA TCR
J'S TECHCEN GIULIETTA TCR
1'52.048 4.497 2.051146.605
924滝川 聡Audi RS3 LMS
TEAM MOTOYAMA
1'55.927 8.376 3.879141.700
---- 以上基準タイム(110% - 1'58.306)予選通過 ----

SUPER FORMULA

第1戦/第2戦富士フリー走行結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/08) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
137宮田 莉朋Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'21.822--200.763
25牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'21.979 0.157 0.157200.378
34サッシャ・フェネストラズREALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'21.996 0.174 0.017200.337
46大津 弘樹DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'22.077 0.255 0.081200.139
51野尻 智紀TEAM MUGEN MOTUL SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'22.136 0.314 0.059199.995
619関口 雄飛carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'22.139 0.317 0.003199.988
715笹原 右京TEAM MUGEN BINGO SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'22.151 0.329 0.012199.959
83山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'22.164 0.342 0.013199.927
920平川 亮carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'22.194 0.372 0.030199.854
1065大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'22.201 0.379 0.007199.837
1138坪井 翔P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'22.281 0.459 0.080199.643
1253佐藤 蓮Red Bull TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
1'22.440 0.618 0.159199.258
1355三宅 淳詞TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
1'22.450 0.628 0.010199.233
1464山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'22.543 0.721 0.093199.009
1512福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda M-TEC HR-417E
1'22.589 0.767 0.046198.898
1636ジュリアーノ・アレジKuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'22.594 0.772 0.005198.886
1718国本 雄資Kids com KCMG Elyse SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'22.600 0.778 0.006198.872
1850松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF19
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'22.790 0.968 0.190198.415
197小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'22.896 1.074 0.106198.162
2014大嶋 和也docomo business ROOKIE SF19
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'22.904 1.082 0.008198.142
2139阪口 晴南P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'22.997 1.175 0.093197.920

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦富士レース1決勝優勝者コメント 澤龍之介「幸先の良いスタートが切れました」HIROBON「気分は最高です」

優勝 澤龍之介(Sutekina Racing)

優勝した澤龍之介(SUTEKINA RACING TEAM)

 「新品タイヤでやや不安はありましたが、逃げ切れて良かったです。最後はタイヤがたれたのか少しペースは落ちましたが、ラップタイムも安定して走ることができたと思います」

 「ただ、思ったようにペースは上げられなかったです。決勝に向けて少しセッティング変更をした影響もあったのかもしれません。その点では納得のいくレースとは言えません」

 「でも、幸先の良いスタートが切れましたので、明日も続けて勝ちたいと思います」

マスタークラス優勝 HIROBON(Rn-sportsF111/3)

マスタークラスで優勝したHIROBON(Rn-sports)

 「決勝のペースはあまり良くなかったのですが(初優勝の)気分は最高です。スタートは得意なので前に出ることができましたが、後ろからのプレッシャーが半端なくて(笑)、気にしてミラーを見ていたら抜かれました」

 「序盤(田中選手に)前に出られて、これはマズいと思ったのですが(スピンしてくれて)助かりました。その後はミスしないように走りました」

まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦富士レース1決勝結果

富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2022/04/02) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
13澤 龍之介Sutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1524'40.422--
28小山 美姫F111/3
Super License
1524'47.783 7.361 7.361
36片山 義章Team LeMans F111/3
Team LeMans with OIRC
1524'52.04811.626 4.265
497小川 颯太Bionic Jack Racing Scholarship FRJ
Bionic Jack Racing
1524'53.77213.350 1.724
511M1HIROBONRn-sports F111/3
Rn-sports
1525'17.06936.64723.297
614M2田中 輝揮アスクレイ☆イーグルスポーツ
イーグルスポーツ
1525'21.84341.421 4.774
734M3三浦 勝F111/3
CMS MOTOR SPORTS PROJECT
1525'28.64348.221 6.800
84M4今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1525'37.30656.884 8.663
945M5辻子 依旦PONOS Racing
TOM'S FORMULA
1424'50.0691Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(75% - 11Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 3 澤龍之介(Sutekina Racing) 1'38.093 (9/15) 167.461km/h

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦レース1富士公式予選結果

富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2022/04/02) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
13澤 龍之介Sutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1'38.001--167.619
297小川 颯太Bionic Jack Racing Scholarship FRJ
Bionic Jack Racing
1'38.489 0.488 0.488166.788
38小山 美姫F111/3
Super License
1'39.045 1.044 0.556165.852
411M1HIROBONRn-sports F111/3
Rn-sports
1'39.432 1.431 0.387165.206
514M2田中 輝揮アスクレイ☆イーグルスポーツ
イーグルスポーツ
1'39.486 1.485 0.054165.117
66片山 義章Team LeMans F111/3
Team LeMans with OIRC
1'39.842 1.841 0.356164.528
74M3今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'40.107 2.106 0.265164.092
834M4三浦 勝F111/3
CMS MOTOR SPORTS PROJECT
1'41.222 3.221 1.115162.285
945M5辻子 依旦PONOS Racing
TOM'S FORMULA
1'45.334 7.333 4.112155.950
---- 以上基準タイム予選通過 ----

筑波・富士S-FJ選手権

第1戦筑波決勝 稲葉摩人、危なげない走りでポール・ツー・ウイン、ZAP SPEED勢が表彰台を独占

決勝レースがスタートした

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第1戦決勝が3月27日(日)に筑波サーキットで開催され、ポールポジションからスタートした稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)がホールショットを奪うとそのまま2位以下を寄せ付けない走りでチェッカードフラッグまで駆け抜けて昨年最終戦に続く2連勝を飾った。

 朝の予選ではトップ5台が0.05秒未満の僅差となった筑波サーキットは雲はあるものの晴天で絶好のレースコンディションになり、18台がスリックタイヤでスターティンググリッドに並んだ。 その中で予選6番手だった武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)は予選中にミッショントラブルが発生。一部のギアが欠けたとの事でインターバルの間に分解、パーツの交換を行ったが時間内に作業は終了。無事グリッドについた。

 11時35分にフォーメーションラップ開始、全車グリッドに戻るとレッドライトが消えてレース開始。

 ポールポジションから発進の稲葉の加速がやや鈍く、フロントロウに並んだ岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)が並びかけそうになったが、稲葉はインを守り先頭で第1コーナーに進入。岩本は逆に3番手スタートの白崎稜(ZAPスタッフリソースED)に第1コーナー進入でインを差されて3位に後退、4番手は田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)がポジションキープでレースが開始された。

 オープニングラップ、稲葉は2位に0.596秒の差をつけてコントロールラインを通過。2位は白崎、3位岩本は0.457秒の差で白崎を追うが、そのテールに田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)が張り付いていて、第1コーナで再びオーバーテイクを許す。田上は岩本を仕留めて3位に上がり、これでZAP SPEED勢が1-2-3の態勢となる。一方6位を走っていた武者がスローダウン、ピットへ戻って来る。右リヤタイヤの空気が抜けており、フロアを擦っている。後で確認したところ第1コーナーで接触があり、これでタイヤが切れてしまった、後方からだったので誰と当たったかは不明だとのこと。武者はこれで無念のリタイヤ。替わって7番手スタートだった内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)が6位へ。またスタート直後の中団の混戦を潜り抜けて、12番手スタートだった山下友基(ELEVRacing10VED)が大きく順位を上げて7位で3周目を終える。マスターズクラストップの秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)も8位に浮上。

 また8番手スタートだった宇髙希(TAKEFIRST 10VED)がノーズを破損しており、順位も10番手まで落としている。後で確認したところ、内藤ともう一台と並んで3ワイドで2周目の第1コーナーに入って、お互いに逃げ場がない状態で接触があったとのこと。タイミングからして、このアクシデントで武者がタイヤにダメージを負ったのではないかと想像される。宇高はそのまま走行を続けるがフロントウイングのマウントにもダメージがあり、次第にウイングの位置が曲がり出し、困難な闘いを強いられることになる。

 稲葉はじわじわと白崎を引き離し、5周目には0.933秒まで差を広げる。その白崎はいったんは田上との差を0.579秒まで広げたが、そこから田上が挽回、5周目になると0.26秒差と追い上げ6周目には逆転、田上が2位に浮上する。その間に稲葉はファステストラップで差を広げ、7周目に田上と1.303秒差になる。

 田上はその後白崎を突き放し稲葉を追うがギャップは1.3秒前後で縮まらない。稲葉もミスがなく、つけ入る隙を田上に与えない状態で、田上が僅かにギャップを削れば稲葉が次の周で盛り返す、という神経戦をくり広げる。

 その後方では3位に落ちた白崎に岩本、安田航(Fガレージ&Sウィンズ Sll)の2台が接近する。このファーストガレージ勢2台は0.5秒前後の差でランデブー走行しながら白崎を追い上げて捕捉、8周目には1.1秒以内の差で3位グループを形成する。6位内藤はやや離されているが、こちらも7位山下が接近、7周目1.257秒あったギャップを山下が13周目には0.525秒差まで追い上げると14周目のメインストレートをテール・ツー・ノーズ状態で通過、続く15周目の第2ヘアピンで山下がオーバーテイクに成功し6位に上がる。

 稲葉はその後もまったく危なげない走りでトップをひた走り、結局スタートから一度も首位の座を脅かされる事なく18周を走り切り優勝。昨年11月の富士でのレース以来のデビュー2連勝を飾った。2位は田上、こちらは先日のもてぎでのレースに続いての2位。3位の座は白崎が守り切りZAP SPEED表彰台独占の一翼をになった。以下4位岩本、5位安田とファーストガレージ勢が続き、チーム移籍後初レースだった山下が6位に入った。

 マスターズクラスは秋山が7位内藤を0.243秒差まで追い詰め8位でトップ、以下総合13位の本間隆史(MATレーシングPJ10VED)、同16位の竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)という結果になった。

優勝は稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

決勝2位は田上蒼竜(AsカンパニーZAP 10V ED)

決勝3位は白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

決勝4位は岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

決勝5位は安田航(Fガレージ&SウィンズSll)

決勝6位は山下友基(ELEVレーシング10V ED)

■決勝後のコメント

優勝 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)

優勝した稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

 「スタートでちょっとシフトミスがあったが、何とかトップを守って第1コーナーに入ることができた。その後は後続に差をつけることができて、ほぼ狙い通りのレースに持ち込めた。田上選手が2位に来てからは、差を見ながらレースペースをコントロールして落ち着いて走ることができた」

2位 13号車・田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)

決勝2位の田上蒼竜(AsカンパニーZAP 10V ED)

 「ずっと(トップとは)つかず離れずで、という感じで終わってしまった。追いかけてはいたがじれったい状態だった。予選の順位とギャップがそのまま決勝に響いた感じだ。スタートはミスしたがなんとか(後ろを)抑えることができた。次はそろそろ(表彰台の)真ん中が欲しいところだ」

3位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

決勝3位の白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 「(後ろの岩本選手は気になっていた?)ちょっと意識はしていが(タイヤが)たれてくるのはわかっていて、みんな遅くなると思っていたので、あまり気にせずに走っていた。ただ、2位から3位に落ちた原因が自分のシフトミスたったので、それで優勝圏外に落ちてしまった。終盤のタイム的には(田上選手より)自分の方が上だったので、それももったいなくて自分にがっかりした。次は優勝目指す」

4位 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

決勝4位の岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

 「いやーダメでした。(中盤から)だんだん(前に)寄って行ったのだが、ZAPさんは速かった。白崎選手には近づいていったので、あと10周くらい欲しかった(笑)。あっという間に終わってしまって、レースの経験値の差が出た感じだ。2台に抜かれたのはぜんぶ1コーナーだった。また5月に頑張る」

5位 53号車・安田航(Fガレージ&Sウィンズ Sll)

決勝5位の安田航(Fガレージ&SウィンズSll)

 「(終盤岩本選手を追い上げていたが?)自分も全力でずっと走っていて、限界だったのだが、それでも全然追いつけなかった。まだクルマに完全に慣れていないのと、タイヤも今年から変わったのが、まだ慣れていないのかな、と思う。ついて行くのがやっとだった」

6位 91号車・山下友基(ELEVRacing10VED)

決勝6位の山下友基(ELEV Racing 10V ED)

 「スタートがまぁ良くて、集団の中でいいポジションにつけることができて、後はペースをしっかり守って、前を行く相手のミラーに自分を映してプレッシャーをかけ続けた。それで最後うまく第2ヘアピンでインに飛び込むことができて、抜く事ができた。コーナーの進入で相手がアウト側から入るのを見ていたので、レイトブレーキングでインに頭を並べてコーナーに入った。作戦通りにうまく行って自分でも驚いている。今後もしっかり自分の課題に向き合って5月の第2戦に向けて準備して、次は表彰台を狙ってしっかり予選からアタックしていきたい。ニュータイヤが今日初めてだったので、これでフィーリングが分かったので、次はもうちょっと効率よく戦える。ダンロップは新品とユーズドの差が大きいのがよくわかった。第2戦はこの経験を元に頑張る」

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第2戦は5月5日(木)こどもの日に筑波サーキットで開催される。

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
  

筑波・富士S-FJ選手権

第1戦筑波決勝結果

筑波チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2022/03/29) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
114稲葉 摩人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1817'46.152--
213田上 蒼竜AsカンパニーZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1817'47.271 1.119 1.119
326白崎 稜ZAPスタッフリソースED
TOKYO R&D RD10V
1817'49.749 3.597 2.478
452岩本 瞬ファーストガレージ小倉学園S2
MYST KK-S2
1817'50.424 4.272 0.675
553安田 航Fガレージ&SウィンズSll
MYST KK-S2
1817'52.040 5.888 1.616
691山下 友基ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'00.38914.237 8.349
722内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
1818'01.45215.300 1.063
83M1秋山 健也スーパーウインズKKS・ED
MYST KK-S
1818'01.69515.543 0.243
939草野 裕也TRF. SII ED
MYST KK-S2
1818'04.53718.385 2.842
1073下村 剛司SウィンズKENS2 ED
MYST KK-S2
1818'08.51722.365 3.980
117本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
1818'08.88822.736 0.371
1279中澤 凌ZAP NAKs 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'16.60030.448 7.712
1346M2本間 隆史MATレーシングPJ 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'17.13530.983 0.535
1431宇高 希TAKE FIRST 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'17.58531.433 0.450
151澤井 良太朗オートルック立松ダクト10V
TOKYO R&D RD10V
1818'17.78331.631 0.198
1666戸谷 友規Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
1818'18.30932.157 0.526
1716M3竹沢 茂スーパーウィンズ☆KKS☆ED
MYST KK-S
1818'36.26650.11417.957
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
-71武者 利仁真不同ゼンカイレーシングED
MYST KK-S2
22'39.04916Laps16Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 14 稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED) 58.633 (7/18) 125.561km/h

筑波・富士S-FJ選手権

第1戦筑波公式予選 刻々と変化する路面に入れ替わるトップ争いを制してキャリア2レースめの稲葉磨人がポールポジション

ポールポジションは稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第1戦予選が3月27日(日)に筑波サーキットで開催され、昨年11月の富士で驚速デビューウインを飾った稲葉磨人(ZAP SPEED 10VED)が僅差の争いを勝ち抜き自身初のポールポジションを獲得した。

 昨年同様筑波/富士の両コースで全8戦が予定されている同シリーズ。日程は以下の通り。

  • 第1戦  3月27日  筑波
  • 第2戦  5月5日   筑波
  • 第3戦  5月22日  筑波
  • 第4/5戦 6月25/26日 富士
  • 第6戦  7月31日  筑波
  • 第7戦  9月18日  筑波
  • 第8戦  10月30日  筑波

 そして今年は年末の日本一決定戦が12月11日に富士で開催される。

 主なエントリーを見ると、昨年ランキング2位の安田航(Fガレージ&Sウィンズ Sll)、4位の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)、5位の本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)など体制変わらず参戦継続する選手の他、2020年に速さを見せつつも惜しいところで優勝を逃した草野裕也(TRF.SⅡED)の2年ぶり参戦やチームを移籍して再出発する選手も目についた。さらには今回デビュー戦を迎える3選手も迎えて全18台が出場した。

■今回スーパFJレースデビュー戦を迎えた選手インタビュー(前日の1回目の練習走行後の談話)

52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

スーパーFJ初出場の岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

 「(ここまで調子はどうか?)タイム的には稲葉選手の次くらいだと思う。58秒1とかなので。いつも通りに走れれば上位を狙えると思う。(実績あるマシンをドライブするが?)速いマシンというイメージが出来上がっていると思う。練習は12月くらいから始めたので3か月というところ、月3回くらいのペースで練習してきたので、マシンには慣れた。ニュータイヤも2回使ってみた。今日はユーズドタイヤでタイムは出ないので、スタート練習とかを意識している。今シーズンは筑波富士シリーズ通して参戦の予定」

66号車・戸谷友規(DEEP-R・10V・ED)

スーパーFJ初出場の戸谷友規(Deep-R・10V・ED)

 「カートレースの経験はあるが4輪のレースは初めてなので楽しみだ。昨年のチャンピオンマシンなので、それに恥じないように頑張りたい。今年は筑波富士シリーズに参戦して、日本一決定戦も出られるなら出たい。タイム的には58秒台に入っているので、ここから明日のレースに合わせていければ、という感じ。まずここで土台を作って上のカテゴリーに行けるように、スーパーFJで頑張りたい」

79号車・中澤凌(ZAP NAKs 10VED)

スーパーFJ初出場の中澤凌(ZAP NAKs 10V ED)

 「12年前からカートレースをやっていて、2年ほど前から4輪に転向する準備を始めた。1年前にZAPさんのオーデションを受けて加入してトレーニングを行っていた。昨日の練習走行からタイムを詰めているが、まだ足りない部分がある。それでも改善すべき点は分かっているので。後はそこを詰めていければな、と思っている。今シーズン通して筑波富士シリーズに参戦の予定だ。(こここまでの自分の走りの感触は?)まだあまりよくないが、今日中に詰められるだけ詰めてレースに挑みたい」

 先にシリーズ開幕した他のサーキットでも話題になっているのが今シーズンから使用されるダンロップタイヤの特性で、共通する指摘は昨年までのヨコハマに比べてウオームアップ性能に優れラップタイムもここ筑波で1秒程度速いが、グリップダウンが急であるという声で、実際前日の練習走行でも各車コンスタントに1分を切るタイムで周回し、トップグループは昨年出なかった0分58秒台前半までタイムを詰めていた。この調子だと予選のコンデションがよければ57秒台、もしかしたら2013年にマークされたコースレコード(57秒571)に迫るのではないか?という声まであった。

 依然としてデグラデーションが急でライフが短いという意見も目立ったが、一方で熱入れをじっくりやれば性能は安定していると言った選手もおり、ドライビングとマシンセッティングの合わせ込みがまだ必要という雰囲気だった。

予選2位は岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

予選3位は白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

予選4位は田上蒼竜(AsカンパニーZAP 10V ED)

予選5位は安田航(Fガレージ&SウィンズSll)

予選6位は武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)

マスタークラスポールポジションは秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)

 8時45分、20分間の予選開始。前夜に雨が降った影響で路面は部分的に濡れた状態だがレコードラインは乾きつつありコンディションが改善して行くことが見込まれ、全車スリックタイヤを装着。昨年のランキングがベースというルールに従って安田を先頭に各車コースインする。この安田はコースイン直後の第1ヘアピンでいきなりスピン。グラベルに出るが最後尾でコースに復帰、事なきを得た。

 5分を経過した頃から各車本格的にタイムを出し始めて、まずは稲葉が1分0秒614のトップタイムを出し、戸谷が0秒994で2番手、草野が1秒203で3番手につける。

 8分経過時点で、昨年スポット参戦ながらたびたび好走を見せていた武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)が1秒056で3番手へ浮上する。この頃から上位争いが激しくなり、順位はめまぐるしく変わり始める。

 10分時点戸谷が1分0秒081でトップに立つが直後に武者が最初に1分を切って59秒845を出す。稲葉が0秒041、内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)が0秒079と続き一瞬で戸谷は4番手へ後退。

 この頃には路面コンディションもかなり改善した様で、12分経過時点でそれまで中団に埋もれていた本田が59秒833のトップタイムを出すが、直後にコントロールラインを通過した白崎稜(ZAPスタッフリソースED)が59秒736で本田の前へ。白崎は昨年鈴鹿での日本一決定戦がデビュー戦だったという選手で稲葉同様筑波では初のレースだ。

 続けて草野が59秒734で白崎を0.002秒上回りトップに立ち、本田3番手。さらにはこの間に7番手まで落ちていた稲葉が59秒335を出して2番手以下を0.4秒近く突き放す。昨年富士でのデビュー戦でも2番手以下に0.5秒以上という大差のトップタイムをマークして驚速ルーキーと話題になった稲葉が本領を発揮し始める。しかしながら今回は他の選手が稲葉のぶっちぎりを許さない。

 13分時点で宇髙希(TAKEFIRST 10VED)が59秒687、続いて岩本が59秒468と次々と稲葉に迫るタイムを出し始める。稲葉は続けて59秒172を出すが、その30秒後に岩本が59秒138で稲葉からトップの座から引きずり下ろす。しかし稲葉は次のラップで58秒981と58秒台に入れ、白崎が59秒083で2番手タイムを出し岩本3番手、4番手には武者が浮上してくる。

 16分経過、残りは4分。ここで白崎が58秒868でトップ、稲葉は自己ベスト58秒919を出すも0.051秒及ばず2番手へ。3番手には59秒056で武者。

 17分経過、順位は目まぐるしく入れ替わり、今年はこの筑波富士ともてぎ菅生の両シリーズを追うという田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)が58秒862でトップへ浮上するが、すかさず安田が58秒831を出し田上を追い落とす。すると田上は次のラップで58秒751を出して首位を奪回。稲葉が58秒815で2番手になるが、安田も58秒757で稲葉を逆転。稲葉3番手、武者4番手。

 20分が経過しコントロールラインではチェッカードフラッグが振られる中、各車は最後のタイムアタックを敢行。まず岩本が58秒732のトップタイムを出してデビュー戦でポールポジションを獲得かと思われたが稲葉が最後に58秒708を叩き出し再度トップへ。白崎が58秒748で3番手へ上がり、タイム更新ならなかった田上、安田、武者がそれぞれ4番、5番、6番手という結果となった。

 ポールポジションの稲葉と2番手岩本の差は0.024秒、そこから白崎0.016秒、田上0.003秒、安田0.006秒でトップから5位まで0.049秒差。さらに16位の中澤凌(ZAP NAKs 10VED)でも稲葉から0.665秒差という極めて接近した予選となった。

 3台が出走したマスターズクラスでは秋山が59秒147の全体10番手でトップ、以下全体17番手本間隆史(MATレーシングPJ10VED)、同18番手竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)という順になった。

■予選後のコメント

ポールポジション 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)58秒708

ポールポジションの稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

 「(厳しい予選だった?)自分でも(リーダーボード)のラップタイム見ていて、これはちょっとまずいなと焦りもあったが、最後クリアラップが取れたので、まとめ切れるだけまとめようと、ダメもとでアタックしたらうまく決まって、百分の2秒差で前に出ることができた。タイムが出始めた頃に、他の選手もこの程度のタイムで来るのだろうな、と予想できたので、どこで差をつけるかいろいろ考えた結果、最後の最後で(走りが)決まった。(タイヤの状態はどうだった?)路面コンディションがところどころ濡れていたので、タイヤを評価できるコンディションではなかったが、路面が乾いて来て、自分がトレースできるラインが分かってきたので、そこを全力で走った結果(最後に)このタイムが出た。レコードラインは乾いて、第1ヘアピンの縁石も最後は乗れる状態だった。スタートがちょっと心配だが頑張る。(今日は何もペナルティ出なくてよかった)ピットロードもゆっくり走って、四脱(走路外走行)もしないように慎重に行ったので大丈夫です(笑)」

2位 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)58秒732 トップと0.024秒差

予選2位の岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

 「最終ラップでリーダーボードに1位と出ていたので、ガッツポーズまでして戻って来たのに(逆転されれていて)恰好悪かった(笑)。感触は全然いい感じではなくて、路面がセミウエットだったので、どれだけ踏んだらタイヤがロックするか確かめながら走った。10周目くらいから全開で頑張ろう、みたいな感じで走っていて、徐々に順位が上がっていった。決勝に向けては、稲葉選手にいつもコンマ1秒の差で負けているので、今日はコンマ1秒差で勝てるように、頑張る」

3位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)58秒748 トップと0.040秒差

予選3位の白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 「難しい路面で自分の本領を発揮できるかどうか不安だったが、それは皆も(条件は)そうなので、タイヤをあまり滑らせないように、ちゃんとグリップして行けるとこを探していたら(予選が)終わってしまった感じだ。なので3番手でラッキーだったが、やはりポールを取りたかった。(決勝に向けては)優勝を取りに行きます」

4位 13号車・田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)58秒751 トップと0.043秒差

予選4位の田上蒼竜(AsカンパニーZAP 10V ED)

 「(予選後にコントロールタワーに呼ばれていたが?)ダブルチェッカーで厳重注意で済んだ。(上位のタイム差を見て)すごい僅差でヤバいですね。路面はレーシングラインは走るごとによくなっていったので、自分もタイム的には徐々にドライに近づいた。決勝は3時間後なので、(どんなコンデションで)スタートがどうなるか。絶対アウト側の方が有利だと思うので、そこを活かして一気に上がっていきたいなと思う。マシン的には非常に調子いいので、今度こそスタートダッシュを決めていきたい」

5位 53号車・安田航(Fガレージ&Sウィンズ Sll)58秒757 トップと0.049秒差

予選5位の安田航(Fガレージ&SウィンズSll)

 「序盤は(コンデションが)思った以上に危なかった。(コースインでスピンしたのもそのせい?)予想以上にグリップしなくてミスしてしまった。それでも周回重ねるうちに(コンデションが)よくなってきて、最後の周にタイムが出るな、と思ったので走り続けて、最後のアタックでタイムもマイナス表示だったのだが、ダンロップコーナーで前に引っかかってしまった。もう1周できますように祈りながら(コントロールラインに)戻ってきたらもうチェッカーで、終わっていた。決勝はこれだけタイム差がないとバトルになるので、冷静に、ぶつからないように頑張る。(新車の感じはどう?)昨日も絶好調という程ではなくてタイヤなりのタイムという印象、今日もタイヤが新品になった分、タイムが上がったという感じ。でもこの週末、悪い感じはないので、去年と変わらず(いいレースができる)」

6位 71号車・武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)58秒843 トップと0.135秒差

予選6位の武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)

 「(予選後ミッション修理中)ちょっとギアを壊してしまった。5,6周目あたりからギアが入りずらくなった、何とか(ギアを)入れることはできたので予選を走る事はできたが、ガリガリ異音がしていた。変速できない訳ではないが、入る範囲が狭かった。(予選の感想は?)まだKKS(今回ドライブしている車体)のいい所を掴めていない、自分の圧倒的な練習不足なのだと今回わかった、それでも短時間でトップとコンマ1秒しか差が無かったということはよかったと思う。もっとうまくまとめられたらもう少し前のポジションに行けたと思うので決勝では頑張る」

 決勝は12時50分スタート予定。天気予報は晴れで絶好のドライコンデションが予想される。まれに見る僅差の上位グリッドは スタート直後に波乱を期待させ、一瞬たりとも目を離せないレースになりそうだ。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第1戦筑波公式予選結果

筑波チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2022/03/27) Qualifying Weather:Fine Course:Semi Wet
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
114稲葉 摩人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
0'58.708--125.400
252岩本 瞬ファーストガレージ小倉学園S2
MYST KK-S2
0'58.732 0.024 0.024125.349
326白崎 稜ZAPスタッフリソースED
TOKYO R&D RD10V
0'58.748 0.040 0.016125.315
413田上 蒼竜AsカンパニーZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
0'58.751 0.043 0.003125.309
553安田 航Fガレージ&SウィンズSll
MYST KK-S2
0'58.757 0.049 0.006125.296
671武者 利仁真不同ゼンカイレーシングED
MYST KK-S2
0'58.843 0.135 0.086125.113
722内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
0'58.897 0.189 0.054124.998
831宇高 希TAKE FIRST 10V ED
TOKYO R&D RD10V
0'58.956 0.248 0.059124.873
939草野 裕也TRF. SII ED
MYST KK-S2
0'59.024 0.316 0.068124.729
103M1秋山 健也スーパーウインズKKS・ED
MYST KK-S
0'59.147 0.439 0.123124.470
111澤井 良太朗オートルック立松ダクト10V
TOKYO R&D RD10V
0'59.192 0.484 0.045124.375
1291山下 友基ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
0'59.226 0.518 0.034124.304
137本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
0'59.251 0.543 0.025124.251
1466戸谷 友規Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
0'59.277 0.569 0.026124.197
1573下村 剛司SウィンズKENS2 ED
MYST KK-S2
0'59.315 0.607 0.038124.117
1679中澤 凌ZAP NAKs 10V ED
TOKYO R&D RD10V
0'59.373 0.665 0.058123.996
1746M2本間 隆史MATレーシングPJ 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'00.107 1.399 0.734122.482
1816M3竹沢 茂スーパーウィンズ☆KKS☆ED
MYST KK-S
1'01.347 2.639 1.240120.006
---- 以上基準タイム(130% - 1'16.348)予選通過 ----

Formula 4

第1戦もてぎ決勝 佐々木孝太が万全のレース運びでポール・ツー・ウイン、激戦の2位争いは最終ラップに決着

12周の決勝がスタートした

 JAF-F4地方選手権シリーズ開幕戦決勝は3月6日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、ポールポジションからスタートした佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)がルーキー佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)とのスタート直後の大バトルを制すると、以降は危なげない走りで24年ぶりの優勝を飾った。

 午前中の予選から気温、路面温度ともに低いままで、午後1時にフォーメーションラップを開始。共にトラブルで予選を走れなかった石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ)、黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)の両名も決勝出場が認められ、マシンの修復もなってグリッド最後列に並んだ一方で、予選11番手だった川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)はドライブシャフトが折れているのが見つかりグリッドにつけず、ファーストガレージ勢の中で明暗が分かれた。

 全車きれいにスタートし先陣を争う中でダッシュに成功したのが5番グリッドから発進の金井亮忠(チームNATS・正義・001)で、前方3番グリッドから出た宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)をかわすと車速を伸ばし、2番手スタートの佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)に並びかけるように1コーナーに進入、佐藤はしっかりインを守り、金井は3位に収まった。一方で6番グリッドからスタートの三浦勝(CMS NUTECルノー)は1コーナーでハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)と接触しスピン、そのままリタイヤとなった。

 ホールショットを奪ったのはポールポジションから飛び出した佐々木で、先頭で1コーナー~2コーナーとクリアして行ったが、佐藤がテールに食らいつきプレッシャーをかけると、5コーナー入口で佐々木のインを突いて並走のままファーストアンダーブリッジを通過、S字コーナーの二つ目で遂に佐藤が前に出る。

 しかし佐々木もすかさず逆襲、V字コーナーの立ち上がりで佐藤の右側にラインを取ると、続くヘアピンの進入でインを奪い佐藤の前に出てトップを奪回。ダウンヒルストレートを駆け降りる。

 90度コーナーに向けたブレーキングで佐藤は再度佐々木の前を狙いインを突き、佐藤のノーズが僅かに佐々木の前に出るが、佐々木も負けじと並走のままセカンドアンダーブリッジを通過。トンネルを抜けた緩やかな左コーナーで佐藤を突き放して最終ビクトリーコーナーへと飛び込んだ。

 佐々木と佐藤は0.421秒のギャップで1周目のコントロールラインを通過、二人の攻防を見守っていた3位金井も佐藤に0.321秒差で続き、虎視眈々とチャンスを狙う。その後ろには宮下~伊澤~新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)の順で続く。

 2周めに入りトップ佐々木から5位伊澤までがほぼ等間隔になり、佐藤も1周目のような猛チャージは見せられず、むしろジワジワと佐々木に引き離されているように見える。ダウンヒルストレートでは金井が佐藤の背後につけて、隙あらば抜くという姿勢を見せる。佐藤は防戦に追われて佐々木との間隔がさらに拡がっていき、コントロールライン上で佐々木は2.6秒まで佐藤とのギャップを築き、佐藤の背後には0.49秒差で金井~宮下~伊澤と続いている。

 佐々木はさらに佐藤を突き放し、3周め2.965秒、4周め3.301秒とその差は拡がり、佐藤と金井のギャップは0.6秒前後で膠着状態になる。そんな中で金井に焦りが出たのか翌5周めの3コーナーへのブレーキングでタイヤをロックアップさせてオーバーラン。これを見逃す宮下ではなく、すかざず3位のポジションを取り返す。

 5周め、6周めと佐々木はファステストラップを連発、佐藤との差を4.464秒まで拡げ独走態勢を築く。その佐藤の背後には金井に代わって宮下が接近。5周めに1.569秒あったギャプが7周めには0.554秒まで縮まる。

 また、最後尾からスタートした黒沼はラップごとに順位を上げて、7周めまでに7位まで進出し、6位新倉を0.403秒差で攻め立てている。

 8周め、佐藤対宮下の2位争いは0.563秒差、そこから4秒ほど間があるが金井と伊澤の4位争いも0.336秒差。若手同士、ベテラン同士の熾烈な順位争いが展開する。その後方では黒沼が新倉の攻略に成功し6位にポジションをあげた。

 9周め、5コーナ-で伊澤が金井をパス、4位に浮上。金井はトラブルなのかペースが上がらず伊澤から引き離されていく。

 10周め、佐々木はダメ押しのようにファステストラップを連発。自身の予選タイムより速い1分55秒615をマーク。7秒後方では佐藤対宮下のマッチアップが激しさを増し、ダウンヒルストレートを並走。続く90度コーナーは佐藤が抑えるが、そのままテール・ツー・ノーズ状態になり0.263秒差でコントロールラインを通過。11周め、再びダウンヒルストレートで並走して宮下がインを取るが、今度も佐藤がアウトから抑えきる。昨年のスーパーFJもてぎ菅生シリーズチャンピオンの佐藤は、90度コーナーへの飛び込みに絶対の自信があるのか、ここでは宮下を寄せ付けない。その後方では4位を単独で走っていた伊澤がヘアピンでコースアウト。1周目の接触でトラブルが出ていたステアリングの破損との事。

 ファイナルラップ、トップ佐々木は7秒の差をつけて余裕の走り。後方2位争いは依然テール・ツー・ノーズ状態。宮下がどこでチャンスを見出すかに注目が集まる。

 そのチャンスが訪れたのはS字コーナーの入り口。ここでついに宮下が佐藤を攻略、前に出る。佐藤は必死に食い下がるがダウンヒルストレートの伸びは宮下に分がありジワリと差が拡がる。優勝の佐々木に続いて2台はビクトリーコーナーを立ち上がってフィニッシュラインを通過。2位宮下、3位佐藤という結果になった。4位金井、5位には最後尾スタートから13台抜きを演じた黒沼が入ったが、トラブルを抱えていたのかチェッカー後にピットロード出口の先でストップ。佐藤と同じく初のJAF-F4レースだった新倉が6位となった。

 ジェントルマンクラスは優勝が佐々木、2位が総合7位の安井和明(NAVY★RK-01)、3位が総合8位の河野靖喜(ハンマーレーシング☆RISING)という結果になった。

スタート直後のアクシデント

佐藤樹と宮下源都の2位争い

優勝は佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)

決勝2位は宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)

決勝3位は佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)

決勝4位は金井亮忠(チームNATS・正義・001)

決勝5位は黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)

決勝6位は新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)

■決勝後のコメント

優勝 6号車・佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)

優勝した佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)

 「(序盤の佐藤選手との攻防は?)自分のクルマのセットアップなのか僕自身のせいなのか分からないが、1周目は遅くてタイヤが発動しない中で、若い子は勢いが凄いからちょっとやられそうになった。あっさり行かせるのも嫌なので、出来るだけ粘れるトコは粘ろうと思った。行かれたら仕方ないが、ついて行って別の箇所で勝負しようというつもりだったが、何とか抑えられた。その後はタイヤのグリップも来たので、離していけた。自分がこのレース自体(長い事)乗っていなかった中で、若い子が僕ぐらいをやっつけていかないと、上に行っても通用しないぞ、という評価基準としてや、僕のチームの若い子たちが出る時に(僕の)ロガーデータとか車載動画とか見て、成長材料に使って貰えたらな、と思う」

2位 13号車・宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)

決勝2位の宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)

 「佐々木選手すごい速いなぁ、というレースだった。(佐藤選手との攻防は?)向うがトラブルかシフトミスか分からないが、そうした部分が(接戦の要因に)あると思う。それがあっても正直ついて行くだけでいっぱいいっぱいだった。これもレースだと思う。予選をしくじってしまっていたので、結果2位になれたのはよかった」

3位 12号車・佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)

決勝3位の佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)

 「全然ペースが上がらなくてダメだった。(宮下選手との攻防は?)ちょっとシフトが入らないことがあって、それで追いつかれて抜かれてしまった。それにしてもペースが遅かった」

4位 72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)

決勝4位の金井亮忠(チームNATS・正義・001)

 「スタートはすごくよくて2位に並ぶくらいまで行けた。序盤タイヤのグリップ感がないのを改善する為にセッティングを変えていったら、前半タイヤが暖まるまではいい感じで付いていけたのだが、そこからは今週ずっと問題だった箇所が出てきてしまってペースが落ちてしまった。(9周めにラップタイムが5秒近く落ちたが?)ハンマーさんにインを差されて並んで行ったら行き場がなくてコースアウトした。向うはたぶんトラブルが出ていたんだと思う。(次戦からは新しい生徒とのレースになるが?)またイチから教育しながらクルマの課題も原因を見つけて、次のレースに臨みたい」

5位 92号車・黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)

決勝5位の黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)

 「(チェッカー後止まったのは?)KAMIKAZEさん(7周めにトラブルでストップ)を迎えに行った訳ではなくて(笑)、終盤水温が上がってしまって(壊れるのが)怖かったので止めた。スタートは決まって、ゴチャゴチャしていたのをうまく抜けられて順位を上げられた。ペースもよかった。それだけに予選がちょっと悔やまれるが、この調子を次回も維持して表彰台とかトップ争いとかに絡んでいきたい」

6位 3号車・新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)

決勝6位の新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)

 「荒れた展開の中で何とか回避はできたが、ぶっつけ本番でのレース参戦は大変だった。ちゃんと練習しないと通用しないことを金曜日からひしひしと感じた。スーパーFJと違ってもっとクルマの事をよく知らないと速く走れないカテゴリーだということはすごくよくわかった。どこかで次のチャンスがあったら、表彰台を目指したい」

12位 19号車・ハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)

決勝12位のハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)

 「ヘアピンで止まった原因はステアリングの破損。1周目の三浦選手との接触で壊れていた。ヘアピンで曲がらなくて真っすぐ行ってしまった」

 JAF-F4次戦は5月14-15日。スポーツランド菅生で第2戦、第3戦が行われる。

表彰式

ジェントルマンクラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

Formula 4

第1戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/03/06) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 JAF F4選手権 Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
16G1佐々木 孝太スーパーウインズ&ISP
ZAP F108
1223'28.490--
213宮下 源都佐藤製作所★TOMEI★ミスト
TT104ZZ
1223'36.017 7.527 7.527
312佐藤 樹佐藤製作所KKZS★TOMEI
MYST KK-ZS
1223'36.793 8.303 0.776
472金井 亮忠チームNATS・正義・001
NATS 001
1223'47.28718.79710.494
592黒沼 聖那ファーストガレージ&Sウインズ
B-MAX RK-01
1223'51.14822.658 3.861
63新倉 涼介ファーストガレージ&Sウインズ
ZAP F108
1223'58.04929.559 6.901
738G2安井 和明NAVY★RK-01
B-MAX RK-01
1224'04.26535.775 6.216
855G3河野 靖喜ハンマーレーシング☆RISING
疾風(ハヤテ)
1224'04.80636.316 0.541
90G4渡辺 義人チームNATS・エクシズWXR
WXR MK-2
1224'59.1371'30.64754.331
1016G5石川 賢志HMRハンマーR☆ハヤテ
疾風(ハヤテ)
1224'59.6011'31.111 0.464
11*18G6YUKIワコーズエンドレスNILZZ
Formula RENAULT
1125'20.7351Lap 1Lap
1219G7ハンマー 伊澤弁アルカディア☆ハンマーR疾風
疾風(ハヤテ)
1019'49.3722Laps1Lap
1333G8中島 功SHINSEI・KK
TOKYO R&D RD10W
1023'57.6342Laps4'08.262
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
-35G-松本 隆行KROGANE
MYST KK-ZS
919'00.9333Laps1Lap
-9G-KAMIKAZEスーパーウインズ&ISP
FR 2.0
612'27.3516Laps3Laps
-34G-三浦 勝CMS NUTECルノー
ルノーFC106
0-12Laps6Laps
-70山口 登唯BLUE MAX・AAA・RK
B-MAX RK-01
0-12Laps-
-86川原 悠生ファーストガレージ&Sウインズ
OSCAR SK97
-D.N.S12Laps-
  • Fastest Lap: CarNo. 6 佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP) 1'55.619 (10/12) 149.448km/h
  • CarNo. 18は、H項2.5.5.b違反(黄旗中のスピン)により、競技結果に30秒加算のペナルティーを科した。

JAF F4選手権

第1戦もてぎ公式予選 佐々木孝太が新人との接戦を制してポールポジション獲得

 JAF-F4地方選手権シリーズ開幕戦公式予選は3月6日(日)にモビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)で開催され、佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)がルーキー佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)を0.049秒差でしりぞけポールポジションを獲得した。

 今シーズンかぎりで「JAF-F4」という名称が変更される予定(新たな名称は今後決定)の本カテゴリーだが、開幕戦は盛況で以前からの参加者の顔ぶれに加えて、2名の新人と、返り咲きの大物を迎えた19台のエントリーを集めた。

   新人2名は昨年のスーパーFJもてぎ菅生シリーズチャンピオンの佐藤樹と、一昨年のもてぎシリーズチャンピオンの新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)。佐藤はMYSTからのオファーで参戦が実現、新倉はファーストガレージからの参戦チャンスを得た。

 そして大物の名は佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)。スーパーGTやフォーミュラ・ニッポンで活躍した選手がなんと24年ぶりにJAF-F4にエントリーして来た。

 今回の参戦の経緯について、前日の練習走行時にインタビューした。

インタビューを受ける佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)

■佐々木孝太選手インタビュー

 --今回参戦の経緯は?

 「去年からファーストガレージさんのアドバイザーとしてお手伝いさせて頂いている中で、データ取りとかクルマの確認とかでちょっと(JAF-F4に)乗らせて貰ったりしていたのだが、自分もしばらくフォーミュラ乗っていなかったので感性とか身体のセンサーの感度が上がっていく感じがあった。そんな状況で自分のお客さんからもJAF-F4に乗りたいという事で、出て頂く予定だったが開幕戦のスケジュールが合わなくて、どうせクルマ空いているんだったら、自分のトレーニングがてら、ちょっと出てみようかな、と。そうすることで、ちょっと乗っていた、だけでなくてちゃんとレースウィーク通じての身体のトレーニングにもなればな、という思いで(出場を決めた)」

 --JAF-F4は何年ぶり? ジェントルマン枠に入っていたので、ちょっと驚きが

 「24年ぶり(98年に鈴鹿と美祢の両シリーズを制して以来の参戦)。自分ももう49歳なので(笑)。(鍛えていると)言ってもこんな歳なんだし、GTも一昨年スポットで乗った程度で、そんなに(マシンに)乗っていない中で、何かしらトレーニングになる事で感性を上げておきたいな、と思った。本当はスーパー・フォーミュラ・ライツとかの方がいいのかもしれないが、コストとかを考えると、JAF-F4というのはピッタリ合っている。FIA-F4と違ってセッティングもできるし、いろいろテストできるもの(パーツ)も多いので、そういう部分の自分の感度も上げられるな、という事で、全てのバランスが(JAF-F4は)いいなと思う」

 --参戦は今回限り?

 「その予定だが、またチャンスがあれば出たいと思っている。もう一度くらいは出場しようかなぁ。それで自分のトレーニングと(チームの)みんなにもこのレースの魅力とか伝えられたらな、と思っている」

 --今日走ってみての感触は?

 「いい感じだったが、今だんだん若者に追いつかれてきているので(笑)。出だしはポン、と1分55秒台でいけたのだが、その後もずっと55秒のままなので、もうひと声、タイムを上げないといけないと思っている。出るからには勝ちたいが、それよりは自分の中でレースの組み立てとか、マネジメントとか、そういう部分をしっかりとやっていきたい」

 --観ているファンとしても楽しみが増えた

 「こんなの(佐々木の参戦)インチキだ(笑)みたいに言う人もいるが、自分だってずいぶんフォーミュラ乗ってないし、チームに若い子もいる訳で、その子らの見本になれたらいいな、とか、(若手が)データを重ねて自分に足りない所を吸収したりさせて貰ったりすることができたらいいと思う」

 

 20分間の予選は午前8時50分にコースオープン。比較的暖かった前日に比べて夜明け前には氷点下に下がったらしいもてぎはこの時間でも気温は5度。路面温度も上がらない状態だ。今回JAF-F4デビュー戦の佐藤樹を先頭に、次々とコースイン。しかし前日の練習走行中にクラッシュした米谷浩(KK・ヨネタニ)はマシン修復が間に合わず出走を取り消した。

 各車左右にマシンを振ってタイヤを暖めようとするが、そんな中、石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ)が4コーナーと5コーナーの間のコースサイドにマシンを止めた。そのまま動かない為赤旗が掲示されて予選は中断に。同じタイミングで、昨年シリーズ4位、もてぎ戦では優勝を飾っている黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)もS字でストップ。

 石川はシフトレバーのトラブル、黒沼は燃料系の問題という事でいずれも自走できずコース外に出されパドックへ戻って行った。

 午前9時、残り時間18分17秒時点から予選は再開され、16台がコースイン。再度ウオームアップから仕切りなおす。

 残り14分の段階で、まず佐藤が2分を切って1分59秒851をマーク。続いて昨年ランク3位、グランドチャンピオンシップではチャンピオンに輝いたハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)が59秒990で続く。

 残り12分で伊澤が57秒623でトップに立つもすかさず佐藤が57秒153で首位を奪回。そして注目の佐々木が58秒124で3番手へ。

 残り10分を切りタイムアタックが本格化。まず佐藤が56秒840をマークすると佐々木も56秒942と1分56秒台に入れて2番手へ浮上、伊澤は3番手へドロップ、4番手には58秒405で金井亮忠(チームNATS・正義・001)がつける。金井は日本自動車大学校の教員で、メカニックは学生という体制。今回のメンバーは来週に卒業を控えた生徒で彼らにとって最後のレースとなる。

 ジェントルマンクラスでは佐々木、伊澤に続いて三浦勝(CMS NUTECルノー)が59秒506で全体5番手につけている。

 残り8分、伊澤は57秒111と自己ベストを更新するが3番手は変わらず。河野靖喜(ハンマーレーシング☆RISING)が59秒242で全体7位、ジェントルマンクラス3番手に浮上。

 残り6分、佐々木が55秒844と1分55秒台に入れてついにトップに立つ。2番手に落ちた佐藤も55秒台に入れるが55秒893で佐々木には及ばない。またここまで11番手にとどまっていた宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)が57秒334で4番手へ一気に進出。

 残り4分、宮下はさらにタイムを刻み56秒675で3番手、伊澤は4番手へ。一度は宮下を上回って4番手に戻した金井は5番手へドロップする。宮下はさらに勢いに乗って自己ベストの区間タイムを出すが、攻めすぎたかS字出口でスピン、コース上で止まり、本日予選2度目の赤旗の原因となる。

 残り時間2分47秒を残して予選は打ち切り、佐々木のポールポジションが確定した。昨日の練習走行では55秒0のトップタイムを出し、逆転ポールを狙ってタイムアタックに入っていた佐藤の努力は報われなかった。3番手は宮下、4番手伊澤とセカンドロウに並び、5番手金井。再びジェントルマンクラス3番手のタイムを出した三浦が3列目に並んだ。

ポールポジションは佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)

予選2位は佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)

予選3位は宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)

予選4位はハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)

予選5位は金井亮忠(チームNATS・正義・001)

予選6位は三浦勝(CMS NUTECルノー)

■予選後のコメント

ポールポジション 6号車・佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)1分55秒844

ポールポジションの佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)

 「練習からそこそこのタイムが出ていたが、若い子たちがどんどん追いついて来てたので、中々簡単には(ポールポジションは)取れないだろうなと思っていた。タイム的にはみんなもうちょっと出たと思うが、赤旗で終わった分最後のチャンスがなかった。昨日から赤旗よく出ていたので、早めにタイムを出そうと思っていたので、その辺は予定通りだ。決勝に向けては、若い子ほどバトルに勢いがないのかもしれないので、できれば・・今までしたことがないが・・スタート決めて楽なレースをさせてもらいたい(笑)」

2位 12号車・佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)1分55秒893 トップとの差0.049秒

予選2位の佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)

 「残り3分で前との間隔を開けて、よし行こうというタイミングで赤旗が出てしまって、アタックできなかった。(調子はいい?)ベストタイムが出た時も前に詰まっていたので、(走りを)まとめられればトップは狙えていたと思う」

3位 13号車・宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)1分56秒625 トップとの差0.781秒

予選3位の宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)

 「(最後のスピンは?)ちょっと焦ってしまった。反省している。マシンにダメージはない。ベストタイムが出て、その次の周回でいい感じで走れていたのだがS字の立ち上がりが速くてやってしまった」

4位 19号車・ハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)1分56秒628 トップとの差0.814秒

予選4位のハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)

 「全然グリップが来なくて、ウチのチームのクルマみんな同じ症状だったのでフロントの足回りのセッティングを変更する。決勝ではそれがいい方に向かえばいいのだが」

5位 72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)1分57秒144 トップとの差1.300秒

予選5位の金井亮忠(チームNATS・正義・001)

 「(昨日からタイムが伸び悩んでいた?)やっとタイヤが暖まって来てアタックしようと思ったら前にひっかかった。自分としてはタイムアタックしていないのでもうちょっと伸びしろはあると思う。トップ二人は速いが決勝はもう少し頑張れるかな、という感覚はある」

 決勝は午後1時開始予定。格の違いを見せる佐々木に佐藤がどう挑むか、宮下を挟んで巻き返しを狙う伊澤、金井の両ベテランの動きも注目される。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Junichi SEKINE

JAF F4選手権

第1戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/03/06) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 JAF F4選手権 Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
16G1佐々木 孝太スーパーウインズ&ISP
ZAP F108
1'55.844--149.209
212佐藤 樹佐藤製作所KKZS★TOMEI
MYST KK-ZS
1'55.893 0.049 0.049149.146
313宮下 源都佐藤製作所★TOMEI★ミスト
TT104ZZ
1'56.625 0.781 0.732148.210
419G2ハンマー 伊澤弁アルカディア☆ハンマーR疾風
疾風(ハヤテ)
1'56.658 0.814 0.033148.168
572金井 亮忠チームNATS・正義・001
NATS 001
1'57.144 1.300 0.486147.553
634G3三浦 勝CMS NUTECルノー
ルノーFC106
1'57.947 2.103 0.803146.549
770山口 登唯BLUE MAX・AAA・RK
B-MAX RK-01
1'57.971 2.127 0.024146.519
83新倉 涼介ファーストガレージ&Sウインズ
ZAP F108
1'58.254 2.410 0.283146.168
938G4安井 和明NAVY★RK-01
B-MAX RK-01
1'58.278 2.434 0.024146.138
1055G5河野 靖喜ハンマーレーシング☆RISING
疾風(ハヤテ)
1'58.840 2.996 0.562145.447
1186川原 悠生ファーストガレージ&Sウインズ
OSCAR SK97
1'59.055 3.211 0.215145.185
129G6KAMIKAZEスーパーウインズ&ISP
FR 2.0
2'00.777 4.933 1.722143.115
130G7渡辺 義人チームNATS・エクシズWXR
WXR MK-2
2'02.772 6.928 1.995140.789
1435G8松本 隆行KROGANE
MYST KK-ZS
2'02.889 7.045 0.117140.655
1533G9中島 功SHINSEI・KK
TOKYO R&D RD10W
2'03.667 7.823 0.778139.770
1618G10YUKIワコーズエンドレスNILZZ
Formula RENAULT
2'06.02610.182 2.359137.154
---- 以上基準タイム(130% - 2'30.956)予選通過 ----
-16G-石川 賢志HMRハンマーR☆ハヤテ
疾風(ハヤテ)
no time---
-92黒沼 聖那ファーストガレージ&Sウインズ
B-MAX RK-01
no time---

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦もてぎ決勝 鈴鹿から遠征の森山冬星がホールショットを奪い有言実行の完勝

10周の決勝がスタートした

 2022年スーパーFJもてぎ・SUGOシリーズ開幕戦決勝が3月6日にモビリティリゾートもてぎフルコース10周で開催され、鈴鹿からスポット参戦の森山冬星(もりやまとうせい)(MYST)が第1コーナーでトップに立つと一度も首位を譲らず優勝を飾った。

 午前中の予選に続いて、本日最初の決勝となるスーパーFJのレースは正午ちょうどに各車がコースイン、グリッドに並んだ。

 モビリティリゾートもてぎは薄曇り、気温は低く風が強く吹いており、メインストレートでは逆風となるコンディション。

 予選後の各ドライバーからは今年からコントロールタイヤとなったダンロップの特性の理解の最中で、決勝でどの程度グリップが持つのか、どこまで攻めた走りをしてもいいのかわからない、という声が聞こえた。

 そんな中、すでに先週の鈴鹿からレース活動が始まっている森山は、予選こそ最後に田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)の逆転を許したものの、練習走行から続く好調さに自信を深めており、逆転された原因であるギアレシオの設定見直しも行い、万全の態勢でグリッドにつけた。

 レッドシグナルが消えて全車クリーンスタート。森山の出足が良くトップに立って第1コーナーに飛び込んだのに対して、ポールシッターの田上は加速がにぶく1コーナーへの進入で後方集団に呑みこまれて順位を落とし5位にドロップ、3番手スタートの村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)が2位、5番手スタートの卜部和久(MYST KK-SII)が田上と4番手スタートの前田大道(ELEVレーシングドリームHRF)もかわして3位と、16才の高校生ルーキーがポジションを上げて見せた。勢いに乗る卜部はダウンヒルストレートで村田に並びかけると90度コーナー進入でインから前に出て、2位へと浮上する。

 1周目を終えてトップ森山は卜部に0.655秒差をつけてコントロールラインを通過、以下村田~前田~田上~内田涼風(うちだすずかぜ)(群馬トヨペット Team RiNoA ED)という順で続く。

 2周目に入りスタートを失敗した田上が反撃を開始、序盤のハイライトはこの田上の大立ち回りで、まず90度コーナーのブレーキングで前田のインを突いて4位へ。続く3周め、V字の進入で田上は村田をオーバーテイク、村田も立ち上がりで差し返すが田上が抑えてヘアピンをクリアして3位を確保、そのまま最終コーナで卜部に接近すると4周めの第1コーナーでインから仕留めてポジションをスタート時の2位まで戻した。

 田上の奮闘をよそに森山は着々をギャップを築き、2周目終わりで2位卜部に1.057秒差、3周め2.281秒差、田上が2位に上がった4周め終了時点で2.957秒差と独走態勢になった。

 5周め、田上に仕留められて気落ちしたか卜部の背後に村田が迫り、90度コーナーでインを突くと3位にあがる。しかしこれで目が覚めたのか卜部は続く6周めの第1コーナーのブレーキングで村田を差し返して3位を奪い返す。この攻防の間に前田が2台の背後に迫っており、6周めの90度コーナー出口で村田が姿勢を乱してラインがワイドになると、すかさず前田が抜き去り4位へ。

 森山から離される一方だった田上が攻勢に転じたのが7周め、2分4秒725とファステストラップを出して一時は3秒以上に開いたギャップを2.872秒に縮め、続く8周めにも4秒378と、自身のポールタイムよりも速いタイムをマークして2.238秒差とタイムを削っていく。3位卜部はここから引き離されて6秒以上の差があり、前田はややスローダウンしたようで卜部から5秒近く遅れて村田の攻勢をしのいでいたが9周めに次々と順位を落とした。レース後に確認したところ水温が異常に上昇し、エンジンのパワーも失われたとの事。これで村田4位、内田5位、池田拓馬(テイクファースト&たこコロ10V)が6位に。

 田上は最後まで追い上げる姿勢を崩さず、9周めも4秒318とファステストラップ更新。森山も予選を上回る自己ベストの4秒764を出すがギャップは縮まり1.792秒差。さらに田上はファイナルラップも攻めて第2セクターで全体ベストを出し、森山の背中が見える距離まで迫るが、ここでチェッカードフラッグ。4秒415と最後もファステストラップを更新して0.922秒差で2位フィニッシュとなった。

 森山は先週の鈴鹿での悔しい2位から笑顔の優勝、田上を挟んで3位にはこれも先週鈴鹿で走っていた卜部がはいり、4位村田、5位内田、6位池田という結果になった。

優勝は森山冬星(MYST)

決勝2位は田上蒼竜(ZAP SPEED 10V ED)

決勝3位は卜部和久(MYST KK-SII)

決勝4位は村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

決勝5位は内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

決勝6位は池田拓馬(テイクファースト&たこコロ10V)

■決勝後のコメント

優勝 56号車・森山冬星(MYST)

優勝した森山冬星(MYST)

 「予定通りのレースができた。タイヤだけが不安要素だったが、ちゃんと持たせることができてよかった」

2位 13号車・田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)

決勝2位の田上蒼竜(ZAP SPEED 10V ED)

 「(スタートでは何があった?)ちょっと出遅れたのと、シフトアップで2速から3速に入らなかったので、一気に失速してしまった。その後第4コーナーでもシフトミスして前と離れてしまった。そのミスが無ければ1周目に1台くらいは(順位を)戻せていたはずで、そこが悔しい。タイヤはよく持って、全然イケるという感じで少しずつ前との差を詰めていく事ができた。それを予選からやれよ、って事だが(笑)。それでも次戦につながるレースができた」

4位 26号車・村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)

決勝4位の村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

 「スタートは普通にいけたが、その後のタイヤの暖めがうまくいかずタイムが上がらなくて、後ろから迫ってきて、バトルになってしまった。4番手に落ちたのは仕方ないのだが、自分のミスでコースアウトして5番手に下がったのが勿体なかった。落ち着いて走ってはいたのだが、ギアを早く変えすぎてシフトロックしてしまった。カートは自分の焦りがすぐに走りに影響するがフォーミュラは焦りが走りに出ない感じで、そこはうまく走れたなと思う」

5位 81号車・内田涼風(群馬トヨペット Team RiNoA ED)

決勝5位の内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

 「(練習から悩んでいたタイヤの問題はどんな感じ?)タイヤの扱い方がまだうまく出来ていない感じで、もう少しタイヤの特性の理解と走らせ方の工夫して、次戦のSUGOを迎えたい。(レース中の混戦は大丈夫だった?)前田選手のオイルに乗ってしまって5周め以降はトップグループからは離れてしまって、前を追えなかった。それでもいろいろ勉強になったレースだった」

2022年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ次戦は4月16日~17日。スポーツランドSUGOで第2戦、第3戦が連戦で行われる。

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/03/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
156森山 冬星MYST
MYST KK-S2
1020'58.540--
213田上 蒼竜ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1020'59.462 0.922 0.922
387卜部 和久MYST KK-SII
MYST KK-S2
1021'10.77912.23911.317
426村田 悠磨ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'14.42115.881 3.642
581内田 涼風群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1021'16.15817.618 1.737
697池田 拓馬テイクファースト&たこコロ10V
TOKYO R&D RD10V
1021'16.96318.423 0.805
736池内 比悠アルビLINK LINE GIA ED
1021'24.48325.943 7.520
872前田 大道ELEVレーシングドリームHRS
MYST KK-S2
1021'31.55133.011 7.068
915齊藤 慈岳FER WILD LIFE KKSII
MYST KK-S2
1021'31.66333.123 0.112
1079安藤 弘人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'34.77936.239 3.116
1134吉田 隆ノ介アルビCandy+KK-S
MYST KK-S
1021'41.26642.726 6.487
1235磐上 隼斗アルビビヨンドKKS GIA ED
MYST KK-S
1021'52.39053.85011.124
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
-37大川 烈弥アルビ10VダイテルGIA ED
TOKYO R&D RD10V
510'55.9075Laps5Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 13 田上蒼竜(ZAP SPEED 10V ED) 2'04.145 (10/10) 139.221km/h

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦公式予選もてぎ もてぎデビュー戦の田上蒼竜が自身初のポールポジション獲得

 2022年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ開幕戦公式予選が3月6日にモビリティリゾートもてぎ(ツインリンクもてぎから改称)フルコースで開催され、今回もてぎ初レースの田上蒼竜(ZAP SPEED 10V ED)がポールポジションを獲得した。

 もてぎ、SUGOの両コースで開催される同シリーズ戦は、今年もてぎで4レース、菅生で3レースの計7レースでチャンピオンシップが競われる。

シリーズ日程は以下の通り

  • 第1戦    3月6日   モビティリゾートもてぎ
  • 第2戦/第3戦 4月16-17日 スポーツランドSUGO
  • 第4戦    7月2-3日  モビティリゾートもてぎ
  • 第5戦    10月16日  モビティリゾートもてぎ
  • 第6戦    11月12-13日 スポーツランドSUGO
  • 第7戦    12月4日   モビティリゾートもてぎ

 エントリーの中で注目されるのは、昨年シリーズ6戦中5戦に出場し全戦でポールポジションを獲得、初戦2位以降4連勝でシリーズを制圧した「RiNoA Racing project」が起用した内田涼風(うちだすずかぜ)(群馬トヨペット Team RiNoA ED)、加えて昨年新人ながら鈴鹿シリーズ戦1勝ででランキング5位、前週に行われた同シリーズ開幕戦でポールポジションから2位を獲得した森山冬星(もりやまとうせい)(MYST)、さらに昨年の全日本カート選手権FP3クラスチャンピオンでこの1月に16才になり限定Aライを取得したばかりの村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)、同じく16才で全日本カート選手権FS-125クラス4位、一足先に鈴鹿シリーズ開幕戦でレースデビューし予選4位、決勝6位と速さを見せた卜部和久(MYST KK-SII)という高校生コンビがいる。

■ルーキードライバーへのインタビュー(前日の練習走行の際のもの)

26号車・村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)

ルーキーインタビュー: 村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

 「(1月にライセンス取って練習は十分にできた?)まだ、4、5回程度しか乗れていない。全てもてぎでだが2月に初めて走ったばかりだ。カートとの違いについてはだいぶ慣れた。最初はカートとフォーミュラのクルマの扱い方が違っていて、その違いに慣れるのに時間がかかった。アドバイスをたくさんもらって改善して、今はいい感じになっている。最初はドライブするのも自信ない感じだったが、ここ2、3日の練習では自信もついてきて、新品タイヤ履いてもいい感じで走れている」

87号車・卜部和久(MYST KK-SII)

ルーキーインタビュー: 卜部和久(MYST KK-SII)

 「先週鈴鹿を初めて走って、練習2回でレースに出た。もてぎは昨日(4日)に初めて走った。クルマを煮詰めるのが難しくて、タイム的には悩んでいる。(鈴鹿と比べて)ブレーキングがハードで、そこで差が詰められるコースだと思う。(カートとスーパーFJの違いは大きい?)カートはセットが決まっていなくても、ある程度のスイートスポットに収まっていれば自分でなんとかできるのだが、4輪はスイートスポットの幅が狭くて、そこにクルマを入れるのが難しい。その辺りがまだ十分できていないと思う。今シーズンは鈴鹿をメインに戦い、年末の日本一決定戦に出て勝ちたい。将来は海外で活躍できるドライバーを目指したい。(タイヤの印象は?)一発のグリップがあるけどタレるのが早くて難しい印象だ。先週の鈴鹿でもユーズドのグリップ感に悩んでいる」

34号車・吉田隆ノ介(アルビCandy+KK-S)

ルーキーインタビュー: 吉田隆ノ介(アルビCandy+KK-S)

 「昨年はS耐の富士24時間と、後はロードスター・パーティレースに出ていた。初めてのフォーミュラには、まだ全然慣れていなくて、苦戦している。先週1回もてぎに来て練習して、今週が2回目。タイムも狙い通りというより分からないことだらけで、本番もどうなるか見当つかないが、すこしでもいい順位を目指して頑張る。今年はシリーズ通して参戦して、富士も出られたらいいなと思っている」

 もう一つ注目されるのが、今シーズンからコントロールタイヤの供給元がヨコハマからダンロップに変更された点である。前日までの練習走行や鈴鹿シリーズで一足早く実戦を経験した選手たちによると、ウオームアップが早くすぐに発動する一方でデグラデーション(グリップ性能低下)が早いそうだ。気になる速さは、ヨコハマよりタイムが出るようで、数日前の練習走行時では昨年のシリーズチャンピオン佐藤樹がテストして、2分3秒7をマークしているとの事で昨年より1秒程度速い。

 またピックアップ(タイヤかすを拾ってグリップ低下を起こす現象)が多かったという声と、新品から一度走行してタイヤに熱をいれて、それがさめた後で再度走行すると、発動した後も最初ほどのタイムは出ない、と言う選手もいた。このヒートサイクル1回がベストらしいという特性は、予選で一度タイムを出してからピットインやスローダウンしてタイヤをさまして、それから再度アタックするという戦略には適さないことになる。

 12年間使い込まれてそれに合わせたセッティングのノウハウも各チームが持っていたヨコハマに対して、採用が決まってから開発され、最近供給が始まったばかりのダンロップのタイヤへの理解が深まる事でこうした特性へも対応されていくと思われる。

 実際、レース当日は前日とは打って変わって気温が下がり風も強く吹き、路面温度も低いままでの走行となったが、予選/決勝を通じてタイヤの性能は思いの他安定していたという声があった。

 20分間の予選は午前8時20分開始。陽射しはあるが気温4.8度、路面温度もかなり低い状態で、森山を先頭に13台全車コースイン。

 路面温度の低さもあって、各車タイヤの発動を待って本格的にタイムを出し始めたのは残り時間が13分を切ったあたりからで、まずは前日の練習で好調だと自ら語っていた森山が2分6秒088をマーク、ペースセッターとなる。

 森山は次の周回で5秒447とタイムを刻み、それに続いたのは卜部で6秒305、さらに今年でスーパーFJが4年目になる前田大道(ELEVレーシングドリームHRF)が7秒144で続く。

 残り10分を切り、森山は4秒851と2分4秒台に入れ、卜部は5秒480をマーク。さらに田上も5秒台に入れて5秒907で3番手に浮上、ルーキー村田が6秒246で4番手へ上がってくると、次の周回で5秒726を出して田上を上回り、二人の16才が2番手3番手に躍進。また前日からタイヤに苦しんでいた内田も6秒162で6番手に上がって来た。

 残り5分、森山、卜部が相次いでピットイン。共に先週鈴鹿のレースでダンロップで走っている両名はデグラデーションが出るのが早いタイヤでこれ以上のタイムアップは望めないという判断か? 一方その隙に田上は4秒982と卜部を上回り2番手へ。

   残り1分を切り、田上は第2、第3セクターを全体ベストで通過すると、勢いに乗って4秒412とトップタイムを叩き出して予選開始以来トップの座にいた森山を引きずり下ろした。続いてコントロールラインを通過した村田も5秒083のタイムで3番手へ。卜部4番手、内田5番手と続く。

 チェッカードフラッグが振られる中、最後のタイムアタックで前田が5秒234をマーク、卜部、内田を追いやり4番手、セカンドロウを獲得した。

ポールポジションは田上蒼竜(ZAP SPEED 10V ED)

予選2位は森山冬星(MYST)

予選3位は村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

予選4位は前田大道(ELEVレーシングドリームHRS)

予選5位は卜部和久(MYST KK-SII)

予選6位は内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

■予選後のコメント

ポールポジション 13号車・田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)2分4秒412

ポールポジションの田上蒼竜(ZAP SPEED 10V ED)

 「(昨日はだいぶ悩んでいたようだが、今日はいい感じ?)ゆっくりタイヤを暖めていって、スリップストリームが使えるように(前との)間隔をとって、1周ごとに間を空けてアタックして最後に決めた周回ができたのでよかった。(昨日話していたタイヤのタレ、という問題もなかった?)インターバルを入れて走っていたので、タレの心配はないと思った。いい感触で予選を終えられたが、森山選手と何もなく終わるとは思っていないので、決勝はバチバチの勝負になっても負けないように頑張る」

2位 56号車・森山冬星(MYST)2分4秒851 トップと0.439秒差

予選2位の森山冬星(MYST)

 「昨日は2分3秒台に入っていたのだが、試してみたいセットアップ(ギヤレシオ)があって、それを予選で試したら、リミッターに当たってしまって厳しかった。それで予選はこの結果に終わったが、先週の鈴鹿がポールから2位だったので、今日はその逆に2位から優勝するつもりだ。やり返して勝つために来ている。(5周めでピットに入ってしまったのは?)これ以上はタイム上がりそうもなかったのでタイヤ温存の意味もあって早めに帰って来た。昨日の練習でもタイヤのタレは無かったので、鈴鹿で出た問題をチームが改善できている。後は決勝は自分次第なので、ガンガン行こうと思う」

3位 26号車・村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED) 2分5秒083 トップと0.671秒差

予選3位の村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

 「自分としては田上選手について行けてこのタイムが出せたので、最初のレースにしてはいいかな、と思っている。後ろともコンマ2秒くらい差がついているので、ちょっと楽になったかな、という感じ。決勝も最低表彰台には上がりたい」

4位 72号車・前田大道(ELEVレーシングドリームHRF) 2分5秒234 トップと0.812秒差

予選4位の前田大道(ELEVレーシングドリームHRS)

 「昨日1セッションしか走れていない(ブレーキトラブル)状態で、新しいタイヤに合わせたセットの変更が進まなかったので、今日ぶっつけで予選前に大きく足回りのセッティングを変えた。それで予選走り出しで感触確認して、3、4周めからアタックしようと思っていたのだが、予想以上に路面がダスティで、あと内圧も想像したようには上がらなかった。なので調子よくなったのが6周め頃からで、調子いい状態で走れる時間が少なかったので、クルマへのに慣れが進まなかった。なので、まだイケる余地があるという感触だ。昨日話題に出たデグラデーションの早さや、リヤタイヤのピックアップも今日はなかった。決勝では前から出る選手がどういう風に上位争いを展開するか。後ろにつけて様子を見ながら行くつもりだ。西と東の選手がまみえる機会は少ないので、バトルの最中に互いのタイミングがちょっと合わない、といった感触があり、そこを気を付けたい」

6位 81号車・内田涼風(群馬トヨペット Team RiNoA ED) 2分5秒535 トップと1.123秒差

予選6位の内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

 「最後のラップでまとめに行ったところでミスしてしまった。昨日までの課題を修正しようとして、探りながらの部分があり。そこを切り替えて決勝にはいどみたい。(昨日よりはいい感じ?)まだ足りない感じだ」

まだタイヤを使いきれていないというポールシッターの田上と好調さに自信をみなぎらせる森山の戦いがどうなるか。また16才の2名がどんなレースぶりを見せるか、興味が尽きない決勝は12時10分スタート予定だ。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第1戦鈴鹿決勝 上位入賞ドライバーのコメント 優勝・岡本大地「タイヤを理解するのに時間がかかる」

表彰式

優勝 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
 「冬星選手と2人になってから勝負をかけようと様子を見ていました。彼のリアがすごくきつそうで、後ろが追いついてきたので、まずいと思い先に行って逃げるために、早めにしかけました。逃げ切れて良かったです。タイヤには課題があります。みんなもそうだと思いますが、10周のレースでもまだこのタイヤを使い切れないところがあるので理解するまでは時間がかかると思います」
2位 冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)
 「スタートは悪くなかったんですが、岡本選手が決まって抜かれてしまいました。ペースは良かったのですぐに抜き返せました。岡本選手もタイヤを温存してたので自分も3位以下との差を見ながら温存しました。岡本選手は速かったですが、いいデータは取れたのでチャンピオンを目指し、次からは全戦全勝で行きたいと思います」
3位 居附明利(SACCESS Racing ES)
 「予選まではセッティングがぜんぜん決まってなかったんですが、決勝に向けて改善できました。最終ラップはエンジンをオーバーホールしたばかりなので、バックストレートでは抜けないと思ってスプーンで仕掛けました。でもバックストレートで負けました。セッティングも決まってきたので次は予選からポールを狙います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第1戦鈴鹿決勝 岡本大地が開幕戦を制す 2位には冬星が、3位には居附明利が入る

10周の決勝がスタートした

  スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ第1戦は27日、鈴鹿クラブマンレース第1戦で決勝を行い、岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が優勝、開幕戦を制した。

 決勝は午後2時40分、24台が参加しフォーメーションラップが始まった。FJ予選終了時から天候は急変、風も強くなり一時は雨も落ちたが、午後から上空には再び青空が広がってきた。強いフォーローの風が1コーナーに向かって吹く。

 スタート直後の1コーナーを制したのは予選2位の岡本。ポールポジション冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)のインからトップに立った。2位には冬星が付ける。

 1周目、トップでコントロールラインに戻ってきた岡本だが、2周目に入った1コーナーでは冬星にトップを譲り2位に後退。3位には予選4位の卜部和久(MYST KK-SII)が、4位には予選5位の山本聖渚(MYST KK-S Ⅱ. Team Sena)が、5位には予選6位の居附明利(SACCESS Racing ES)が、6位には予選3位の大木一輝(M2 KK-SⅡ)が続く。

 ここから3位以下を引き離しながら冬星と岡本のテールトゥノーズの争いが始まる。しかし、トップ冬星も岡本もタイヤを温存するため無理をせず、2台は接近戦のままレースは推移する。

 このため、上位2人のペースが上がらず、4周目には3秒弱あった3位以下との差が徐々に縮まることとなった。

 これを見て6周目に岡本が動く。シケインで冬星に並びかけた岡本がインから攻略し再びトップに立った。

 トップに立った岡本はこのままタイヤマネジメントを行い、10周を走り初戦を制した。

 予選6位からスタートした居附は決勝でのセッティングが決まり、3周目に5位、4周目に4位に上がる。7周目にはこのレースのファステストラップをたたき出し、8周目には前を走る大木が2コーナーで失速したため3位に上がり、冬星の背後0秒3まで迫ってきた。

 ファイナルラップ、居附はスプーンで冬星をパスして2位に上がるが、立ち上がりで冬星に並びかけられ130Rでは再び3位に後退。結局、冬星が2位に、3位には居附が入った。

 4位には大きく遅れて予選9位から岸本尚将(Tamayura Athle ABBEY KKSII)が、5位には痛恨の失速で後退した大木が、6位にはルーキー最上位の卜部が入った。

 第2戦は4月10日、ここ鈴鹿サーキットの西コースで開催される。

岡本大地と冬星のトップ争い

優勝は岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)

決勝2位は冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)

決勝3位は居附明利(SACCESS Racing ES)

決勝4位は岸本尚将(Tamayura Athle ABBEY KKSII)

決勝5位は大木一輝(M2 KK-SⅡ)

決勝6位は卜部和久(MYST KK-SII)

優勝した岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第1戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2022/02/27) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
18岡本 大地FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1022'29.717--
256冬星DIXCEL/ROYAL/MYST
MYST KK-S2
1022'31.134 1.417 1.417
339居附 明利SACCESS Racing ES
MYST KK-S2
1022'31.231 1.514 0.097
451岸本 尚将Tamayura Athle ABBEY KKSII
MYST KK-S2
1022'38.962 9.245 7.731
520大木 一輝M2 KK-SⅡ
MYST KK-S2
1022'40.04010.323 1.078
687卜部 和久MYST KK-SII
MYST KK-S2
1022'41.46211.745 1.422
755板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1022'41.83412.117 0.372
834清水 啓伸Drago CORSE
MYST KK-S2
1022'42.54912.832 0.715
912小川 涼介M2 KK-SⅡ
MYST KK-S2
1022'48.80119.084 6.252
101元山 泰成Ecotech Racing
MYST KK-S2
1022'49.08619.369 0.285
1119松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
1022'56.04026.323 6.954
127中平 凌央FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1022'57.45627.739 1.416
1368山本 聖渚MYST KK-S Ⅱ. Team Sena
MYST KK-S2
1022'58.03828.321 0.582
1469鶴岡 秀麿MYST・ゼンカイレーシング・KKS-2
MYST KK-S2
1022'58.52828.811 0.490
1521太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1022'59.08929.372 0.561
1624碓井 ツヨシC.O.B-KART
MYST KK-S2
1023'14.16144.44415.072
1760前田 樹NAVY AUTO
MYST KK-S2
1023'14.55044.833 0.389
1810小合 将司LOVCA teamNoel F.Tworks
MYST KK-S2
1023'15.06945.352 0.519
199上吹越 哲也FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
1023'22.01652.299 6.947
20*61高木 悠帆MYST KK-SⅡ
MYST KK-S2
1023'27.84058.123 5.824
215高橋 浩史BBK☆レヴレーシング
MYST KK-S2
1023'28.09258.375 0.252
2270南部 和哉タイヤカスレプリKK-SII
MYST KK-S2
1023'28.42858.711 0.336
2371ハヤシ ヒロキZENKAI RACING真不同MURB遊技闘速
MYST KK-S2
1023'53.0061'23.28924.578
2498天谷 伶奈スキルスピード゙KKSⅡ
MYST KK-S2
1023'54.5241'24.807 1.518
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 39 居附明利(SACCESS Racing ES) 2'14.192 (7/10) 155.786km/h
  • CarNo. 61は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第61条1①(危険なドライブ行為)により、決勝結果に40秒を加算した。

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

冬星が初ポールポジション ルーキー勢も上位に付ける

ポールポジションを獲得した冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ第1戦は27日、鈴鹿クラブマンレース第1戦で公式予選を行い、冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)がポールポジションを獲得した。

 いよいよ今シーズンのスーパーFJ選手権が、他のシリーズ(もてぎ・SUGO、筑波・富士、オートポリス)に先駆けて鈴鹿シリーズが開幕した。

 今シーズンから3年毎に行われる入札により、タイヤがヨコハマからダンロップに変更された。

 出走は24名と開幕から多くのエントリーを集めた。うち7名がルーキーと参加者の新陳代謝も進んでいる。

 予選は午前9時10分から。鈴鹿は快晴、風も無くようやく春めいた気候のなかで20分間のタイムアタックが行われた。

 まずは3周目に1分13秒828で冬星がトップに立ち、2位には14秒062で大木一輝(M2 KK-SⅡ)が付ける。冬星は4周目に13秒774までタイムを縮め、中盤にはピットインして他のドライバーのタイムアタックを見守る。

 ダンロップタイヤはヨコハマに比べ、ピークが短かく2~3周をウオームアップ、グリップのピークが訪れる3~5周目あたりでアタックをかけるのがよさそうだ。

 早々にアタックを切り上げた冬星に対してゆっくりとコースインしたのは2年連続鈴鹿シリーズチャンピオンの岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)。「まだアタックラップではなかった」というもののいきなり13秒953を出し、冬星と大木の間に割って入った。

 しかし、ここで1コーナーでコースアウトした車両があり、黄旗が提示される。この黄旗は予選終了まで解除されることは無く、岡本はアタックをできず。結局、冬星がうれしい初ポールポジションを決めることとなった。

 2位には岡本が、3位には序盤のタイムで大木が入った。

 4位にはルーキーで最上位に入った卜部和久(MYST KK-SII)が、5位にはこちらもルーキーの山本聖渚(MYST KK-S Ⅱ. Team Sena)が付け、6位には居附明利(SACCESS Racing ES)が続いた。

 黄旗にアタックを阻まれたり、タイヤのマネジメントに苦労した選手もあり、上位陣のタイム差も大きく、全般的に消化不良で予選を終えたドライバーも多かったようだ。

 決勝は本日午後2時40分より10周で行われる。新タイヤの特性をつかみ、セッティングが決まれば下位から上位に進出することも可能で、予断を許さない決勝になりそうだ。

ポールポジションは冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)

予選2位は岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)

予選3位は大木一輝(M2 KK-SⅡ)

予選4位は卜部和久(MYST KK-SII)

予選5位は山本聖渚(MYST KK-S Ⅱ. Team Sena)

予選6位は居附明利(SACCESS Racing ES)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第1戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2022/02/27) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

Pos Driver Car
Maker Model
Time Behind Gap km/h
1 56 冬星 DIXCEL/ROYAL/MYST
MYST KK-S2
2'13.774 - - 156.273
2 8 岡本 大地 FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'13.953 0.179 0.179 156.064
3 20 大木 一輝 M2 KK-SⅡ
MYST KK-S2
2'14.062 0.288 0.109 155.937
4 87 卜部 和久 MYST KK-SII
MYST KK-S2
2'14.703 0.929 0.641 155.195
5 68 山本 聖渚 MYST KK-S Ⅱ. Team Sena
MYST KK-S2
2'14.706 0.932 0.003 155.191
6 39 居附 明利 SACCESS Racing ES
MYST KK-S2
2'14.715 0.941 0.009 155.181
7 61 高木 悠帆 MYST KK-SⅡ
MYST KK-S2
2'14.734 0.960 0.019 155.159
8 *34 清水 啓伸 Drago CORSE
MYST KK-S2
2'14.795 1.021 0.061 155.089
9 51 岸本 尚将 Tamayura Athle ABBEY KKSII
MYST KK-S2
2'15.007 1.233 0.212 154.845
10 12 小川 涼介 M2 KK-SⅡ
MYST KK-S2
2'15.098 1.324 0.091 154.741
11 55 板倉 慎哉 AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
2'15.115 1.341 0.017 154.722
12 7 中平 凌央 FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'15.541 1.767 0.426 154.235
13 19 松田 大輝 K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
2'15.605 1.831 0.064 154.162
14 69 鶴岡 秀麿 MYST・ゼンカイレーシング・KKS-2
MYST KK-S2
2'16.224 2.450 0.619 153.462
15 1 元山 泰成 Ecotech Racing
MYST KK-S2
2'16.537 2.763 0.313 153.110
16 24 碓井 ツヨシ C.O.B-KART
MYST KK-S2
2'17.450 3.676 0.913 152.093
17 21 太田 浩 ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
2'17.696 3.922 0.246 151.821
18 10 小合 将司 LOVCA teamNoel F.Tworks
MYST KK-S2
2'17.747 3.973 0.051 151.765
19 70 南部 和哉 タイヤカスレプリKK-SII
MYST KK-S2
2'17.888 4.114 0.141 151.610
20 60 前田 樹 NAVY AUTO
MYST KK-S2
2'18.017 4.243 0.129 151.468
21 9 上吹越 哲也 FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
2'18.021 4.247 0.004 151.464
22 5 高橋 浩史 BBK☆レヴレーシング
MYST KK-S2
2'18.794 5.020 0.773 150.620
23 98 天谷 伶奈 スキルスピード゙KKSⅡ
MYST KK-S2
2'20.602 6.828 1.808 148.684
24 71 ハヤシ ヒロキ ZENKAI RACING真不同MURB遊技闘速
MYST KK-S2
2'21.188 7.414 0.586 148.066
---- 以上基準タイム(130% - 2'54.108)予選通過 ----
  • CarNo.34は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第58条1(黄旗中のスピン)により、予選結果より2グリッド降格とする。

HIX FORMULA

HIX:第1戦筑波決勝 記念すべき初レースはベテラン対若手の接戦に

記念すべき開幕戦のスタートが切られた

 新シリーズ「HIX-Formula」の初の決勝レースが8月1日の「筑波チャンレンジクラブマンレース第3ラウンド」で開催され、1クラスは16号車・石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ)、2クラスは22号車・高橋響太(ハンマーレーシング)がそれぞれ優勝を飾った。

 JAF-F4車両やフォーミュラ・ルノーなど様々な車両と、現役JAF-F4ドライバーから初レース組まで10名のエントラントが集まり、「スタンディングスタートから8周+SCラン後にローリングで再スタート後8周でフィニッシュして順位確定」というレースに挑んだ。

(規則概要やハンマー伊澤氏インタビューは https://www.fmotor.jp/2021-new-formula-series-hix-formula-is-launched

 11時50分の決勝スタート時点で気温は32度、路面温度も50度近い厳しいコンデションとなった中、10台がグリッドに着いた。

 後方でやや出遅れたマシンがあったものの全車クリーンスタート。ポールポジションから出た55号車・河野靖喜(CMS★RN2000)がトップで第1コーナーに進入する。その後方では9号車・KAMIKAZE(IPS/S-WINDS&花鳥)の蹴り出しが良く高橋を出し抜き2番手に浮上する。しかし後半セクションで高橋が2位の座を奪い返し、トップ河野靖喜、1.019秒差て高橋、以下KAMIKAZE、石川の順でオープニングラップを終えた。

 スタートから2位以下を突き放しにかかると見えた河野靖喜だが高橋が食い下がり、2周目0.817秒差、3周目0.597秒差、4周目0.406秒差とギャップを削り取り、5周目のコントロールライン上では0.282秒差とテール・ツー・ノーズ状態に持ち込みプレッシャーをかける。3位KAMIKAZEはこの2台から離され4秒以上後方で単独走行している。

 ここから河野靖喜と高橋の2台が57秒台のタイムで付かず離れずの神経戦となるが、現役JAF-F4ドライバーの河野靖喜がスキを見せずにトップを守り続けた状態で8周目を終えたところでセーフティカー投入が通知される。

 最後尾のマシンがピットロード出口前を通過した所でセーフティカー(SC)がコースイン、トップの頭を押さえた状態で2周に渡りSCランを行い隊列を整えさせると、10周目にSCアウトが宣言され、11周目のコントロールラインからレースが再開、このSCランによってバラけていた隊列が再度接近する事になり、トップ河野靖喜と高橋が0.416秒差、8周目に5秒近く離されていたKAMIKAZEが高橋に0.677秒差、その後方石川が0.691秒差とそれぞれ接近した状態でリスタート。

 レース再開後も高橋の猛攻は続き、左右にマシンを振って河野靖喜にプレッシャーをかけ続ける。14周目には第1コーナーの出口で並びかけるが、抜き去るには至らず、最終コーナーからの立ち上がりでもテールに張り付いた状態でそのまま0.197秒差でコントロールラインを通過、しかし今度の第1コーナーでは河野靖喜が絶妙なライン取りで高橋の攻撃を封じる。3位KAMIKAZEは2.3秒差で続き4位石川はそこから1.5秒差を保持している。

 結局高橋の猛攻を河野靖喜がベテランらしく応戦して0.388秒差にしのぎきり、トップでチェッカーフラッグを受けた。しかしながらJAF-F4表彰台経験者の河野靖喜はこのレース賞典外の為、2番手フィニッシュの高橋がHパターンの2クラスの優勝。3番手フィニッシュのKAMIKAZEも賞典外の為、4番手フィニッシュの石川が1クラスの優勝、というリザルトになった。

 5番手以下のグループではSCラン明け時点でグループの先頭に居た80号車・鳥羽昇一(アトリエSW006)がミッショントラブルで後退、15周目にピットイン。替わって6号車・酒井貞幸(ISP/S-WINDS.108)が5番手に立ちこれが1クラスの2位。以下賞典外の86号車・川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)、1クラス3位の0号車・河野裕一(エクシズ冗談知らんぷりWXR2)、2クラス2位の富澤もぐら(松伏光運転代行ハンマーR★FW)、2クラス3位の5号車・稲野辺浩(ハンマーレーシング)という順でフィニッシュした。

レースは途中セーフティーかが導入されリセットされる 河野靖喜(手前)と高橋響太(奥)のトップ争い トップでゴールした河野靖喜(CMS★RN2000) 総合優勝の高橋響太(ハンマーレーシング) 総合2位、シーケンシャルクラス優勝の石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ) 総合3位の酒井貞幸(ISP/S-WINDS.108)

■レース後のコメント

1クラス優勝 16号車・石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ)
シーケンシャルクラス優勝の石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ)  「懸念していたスタートもうまく出来て、何も問題なく走れたという感じで内容はよかった。来月のJAF-F4参戦に向けてはいいスタートが切れた」
2クラス優勝 22号車・高橋響太(ハンマーレーシング)
総合優勝の高橋響太(ハンマーレーシング)  「(前をずっと追い回していたが?)何回かチャンスができそうだったが追い越すには至らなかった。バックストレートで並びかけて前に出られそうだったが、ちょうど黄旗が出ていてダメだった。そこか一番のチャンスだったが、それ以降は同じ場所で接近しては離されるの繰り返しになってしまった。そこを冷静に対処できれば前に行けたかもしれないが、自分としては頑張れた。(途中でSC入って再スタートというのはどうだった?)後ろが離れていれば嫌な状況だけど、いい意味で緊張感があって面白かった。後ろがKAMIKAZEさんだったし(笑)」
総合トップフィニッシュ(賞典外) 55号車・河野靖喜(CMS★RN2000)
トップでゴールした河野靖喜(CMS★RN2000)  「(後ろと)タイム差があまりないのは分かっていたので、押さえるべき所を押さえていれば抜かれないと思い、このまま抑えきれればいいなと思っていた。(追い詰められなかったと高橋選手は言ってたが?)自分も引き離すことはできなかったが、抑える事はできた。筑波は抜きずらい事も頭にはあった。(途中でSC入って再スタートというのはどうだった?)ちょっと混乱したのか、8周目終了時に出ると聞いていたチェッカーフラッグが出なかったようだが、SCボードは見えた。かなりゆっくり走っいたが後ろの隊列が中々揃わなかったので、これはもう一周SCランだな、と思っていた。経験者の4台とその後ろという感じで差がついてしまったが、後方の選手たちがレースに慣れて、JAF-F4に上がって来てくれればいいと思う」

■レース後のハンマー伊澤氏コメント

 「レースが無事に終わってよかった。途中でSCランを入れて再スタートするのはレースを2度楽しめて狙い通りだった。あの手法は他のレースにはない面白さだったのではないかと思う。来年はできれば年間3戦程度を筑波で開催したい」

総合の表彰式 Hパターンクラスの表彰式

 無事レースイベントを終えたHIX-Formula。初のレースは現役JAF-F4選手たちが新人を引っ張るという期待された構図が随所で見られた。フォーミュラカーレースへの門戸を拡げるという目的に向けて、来年以降の展開が期待される。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

HIX FORMULA

HIX:第1戦筑波決勝結果

筑波チャレンジクラブマンレース第3戦 -RIJ- (2021/08/01) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 HIX FORMULA Round 1 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
-*55S-河野 靖喜CMS★RN2000
Formula RENAULT
1819'37.685--
122H1高橋 響太ハンマーレーシング
WEST 006
1819'38.073 0.388 0.388
-*9S-KAMIKAZEISP/S-WINDS&花島
RENAULT(FR2000)
1819'39.659 1.974 1.586
216S1石川 賢志HMRハンマーR☆ハヤテ
疾風(ハヤテ)
1819'41.805 4.120 2.146
36S2酒井 貞幸ISP/S-WINDS.108
ZAP F108
1820'13.37935.69431.574
-*86S-川原 悠生ファーストガレージ&Sウインズ
ZAP F108
1820'13.84436.159 0.465
40S3河野 裕一エクシズ冗談知らんぷりWZR2
WXR MK-2
1820'14.54136.856 0.697
5*36H2富澤 もぐら松伏光運転代行ハンマーR★FW
FW97
1820'33.16755.48218.626
65H3稲野辺 浩ハンマーレーシング
WEST 006
1720'42.2681Lap 1Lap
780H4鳥羽 昇一アトリエSW006
WEST 006
1415'59.0394Laps3Laps
  • Fastest Lap: CarNo.55 河野靖喜(CMS★RN2000) 57.077 (5/18) 128.984 km/h
  • CarNo.55, 9, 86は、賞典外とした。
  • CarNo.36は、反則スタートにより、競技結果に対して15秒加算とした。

HIX FORMULA

HIX:第1戦筑波公式予選 現役JAF-F4ドライバー河野靖喜がトップタイム

 ハンマー伊澤会長が創設した新シリーズ「HIX-Formula」の初レースが8月1日の「筑波チャンレンジクラブマンレース第3ラウンド」で開催され、予選は55号車・河野靖喜(CMS★RN2000)がトップタイムでポールポジションを獲得した。

 JAF-F4やフォーミュラ・ルノーなど様々な車両と、現役JAF-F4ドライバーから初レース組まで10名のエントラントが集まり、15分間で行われる予選は午前8時30分開始。絶好のドライコンディションだが気温は既に30度近くなっている。

 全車一斉にコースイン。ウオームアップを終えた計測2周目からタイムアタックが始まる。

 まずは2クラスの22号車・高橋響太(ハンマーレーシング)が57秒560でトップに立つと、昨年のJAF-F4シリーズ2位の9号車・KAMIKAZE(IPS/S-WINDS&花鳥)が59秒135で2番手、同じく現役JAF-F4ドライバーで今シーズン第2戦もてぎで3位入賞の河野靖喜が59秒227で続く。

 4分経過時点で河野靖喜が58秒126で2番手に上がり、今回F4マシンでの初レース、9月よりJAF-F4戦デビュー予定の1クラス16号車・石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ)が58秒498で3番手へ。河野靖喜と同じく現役JAF-F4(Hクラス)で昨年クラス2位の86号車・川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)が続きKAMIKAZEは5番手へドロップ。

 トップの座が変わったのは7分経過時点で、河野靖喜が57秒461で高橋を押しやり、石川も初のJAF-F4とは思えない走りで57秒949と57秒台に入れて3番手をキープする。しかし8分時点でKAMIKAZEが57秒845を出して石川と入れ替わり3番手へ。

 ここから河野靖喜は57秒242→56秒795とベストタイムを更新し続けてトップの座を守り続ける。昨年の筑波でのJAF-F4戦の予選トップ(56秒710)に迫るタイムでポールポジションを決めた。高橋も57秒253までタイムを刻んだが河野靖喜には追いつけず2番手、2クラスとしてはトップ。

 KAMIKAZEと石川の間で争われた3番手の座は、残り1分で石川が57秒357を出して上位に立った直後にKAMIKAZEが57秒300でコントロールラインを通過、0.037秒の差で再逆転、セカンドロウをベテランと新人が分け合った。

ポールポジションは河野靖喜(CMS★RN2000) 予選2位は高橋響太(ハンマーレーシング) 予選3位はKAMIKAZE(ISP/S-WINDS&花島) 予選4位は石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ) 予選5位は川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ) 予選6位は鳥羽昇一(アトリエSW006) 予選7位は河野裕一(エクシズ冗談知らんぷりWZR2) 予選8位は酒井貞幸(ISP/S-WINDS.108) 予選9位は富澤もぐら(松伏光運転代行ハンマーR★FW) 予選10位は稲野辺浩(ハンマーレーシング)

■予選後のコメント

ポールポジション 55号車・河野靖喜(CMS★RN2000) 56秒795
ポールポジションの河野靖喜  「(目標通りのタイムが出たか?)55秒台を狙っていたが、走ってみたらコンディション的に厳しくタイムが出なかった。10周目でようやく56秒台に入ったので、これ以上は無理だな、と判断してアタックをやめた。決勝に向けてはぶつからないように気を付けて行く」
2位 22号車・高橋響太(ハンマーレーシング) 57秒253 トップとの差0.458秒
予選2位の高橋響太  「2014年に筑波スーパーFJでチャンピオン取らせて貰い、その後はツーリングカーレースに出ていたりした。今回は2週間ほど前に急遽代役で出場が決まり久々のフォーミュラだ。初めてJAF-F4をドライブして、いろいろ探りながらなのだが、ハンマー伊澤さんがサポートしてくれたので感謝している。新品タイヤも初めてだったので様子見ながらの走りだった。序盤はトップタイムだったが河野靖喜選手に抜かれて落ちてしまった。2クラスとしては1位だが、やはり総合でトップに立ちたいという気持ちが強いので、決勝では挽回する」
3位 9号車・KAMIKAZE(IPS/S-WINDS&花鳥) 57秒300 トップとの差0.505秒
予選3位のKAMIKAZE  「(厳しいコンディションだった?)路面温度が上がったのがタイムに影響した。昨日の練習で中古タイヤで出せていたタイムと、今日の新品タイヤのタイムがほぼ変わらなかったくらいだ。今日は56秒は狙えなかった感じで、自分の中では精一杯やってこのタイムなので、満足はしている。(レースに向けては?)筑波サーキットは抜きどころが少ないので、スタートで前に出ていければいいかなと思う。でも皆同じ事を考えていると思うので(笑)、スタートは無難に行って、この暑さなので、ちゃんとチェッカー受けられるように、、自分の身体とマシンをマネジメントしながら完走したい。

 決勝は11時50分スタート。真夏の筑波の厳しいコンディションの中で初のレースを迎えることになる。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

HIX FORMULA

HIX:第1戦筑波公式予選結果

筑波チャレンジクラブマンレース第3戦 -RIJ- (2021/08/01) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 HIX FORMULA Round 1 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
1*55S1河野 靖喜CMS★RN2000
Formula RENAULT
0'56.795--129.624
222H1高橋 響太ハンマーレーシング
WEST 006
0'57.253 0.458 0.458128.587
3*9S2KAMIKAZEISP/S-WINDS&花島
RENAULT(FR2000)
0'57.300 0.505 0.047128.482
416S3石川 賢志HMRハンマーR☆ハヤテ
疾風(ハヤテ)
0'57.357 0.562 0.057128.354
5*86S4川原 悠生ファーストガレージ&Sウインズ
ZAP F108
0'57.733 0.938 0.376127.518
680H2鳥羽 昇一アトリエSW006
WEST 006
0'59.486 2.691 1.753123.760
70S5河野 裕一エクシズ冗談知らんぷりWZR2
WXR MK-2
1'00.534 3.739 1.048121.618
86S6酒井 貞幸ISP/S-WINDS.108
ZAP F108
1'00.542 3.747 0.008121.602
936H3富澤 もぐら松伏光運転代行ハンマーR★FW
FW97
1'01.970 5.175 1.428118.799
105H4稲野辺 浩ハンマーレーシング
WEST 006
1'07.28710.492 5.317109.412
  • CarNo.55, 9, 86は、決勝は賞典外とする。

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第1戦岡山決勝 トップ3のコメント 片山義章「序盤はプッシュした」

優勝 片山義章(KATAYAMA YOSHIAKI)
優勝した片山義章(KATAYAMA YOSHIAKI)  「スタートはやっぱり難しいですね。スリップがよく効くクルマで、アトウッドで塩津選手のスリップに付けて、ヘアピンで並んで半車身くらい前に出ていたのでリボルバーで抜くことができました。途中、セーフティーカーが入るのかなとか、一人でいろいろ考えていました。序盤はプッシュして逃げて、後ろが見えなくなってからはむちゃしないようにタイヤを守りつつミスをしないように心がけていました。あしたの天気がわからないので、ニュータイヤを選びましたが、あしたは他の人がニュータイヤなので、守らないといけないかなと思います。シフトダウンのトラブルが各コーナー出ていましたが、チームが改善してくれると思います」
2位 古谷悠河(TOM'S YOUTH)
決勝2位の古谷悠河(TOM\'S YOUTH)  「スタートは良くなくて、1コーナーで抜かれましたが、アウトで粘って3位に上がれたのは良かったと思います。塩津選手はタイヤの暖まりが良くないのか少しミスしたようでアトウッドの立ち上がりでスリップに付けてバックストレレートで前に出ました。片山選手とはラップタイムが全然違うのでまだ足りていないのかと思います。木曜日の段階からあまり調子が良くなくて、いろいろためしていたんですが、うまいところを見つけられていないのと、自分の走りも合わせ切れていないところがあります。データを確認しながらあしたに向けて改善していきたいです。今日のタイヤはユーズドでしたので、あしたは1回は晴れて欲しいです」
3位 塩津佑介(YOUSUKE SHIOTSU)
決勝3位の塩津佑介(Power s MP F111)  「スタートは得意なので狙い通り決まりました。そこから自分のペースをつかもうと思ったんですが、序盤から思ったようにペースが上げられなくて、厳しかったです。後半にはペースを上げられると思ったんですが、そこも上げられなかったです。スクラブしたニュータイヤを使って勝負を賭けたんですが、はまらなかったのでそこはぼくの足りなかったところです。まだ2レース残っているのでいまからエンジニアと話をして、改善をし、優勝を狙っていきたいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第1戦岡山決勝 片山義章が独走優勝 開幕戦を制す

 フォーミュラリージョナル・ジャパニーズ選手権は26日、岡山国際サーキットで第1戦の決勝を行い、18周を回り予選2位からスタートした片山義章(OIRC)が序盤でトップに立つと、そのまま2位以下をぶっちぎって優勝した。

18周の決勝がスタートした 18周の決勝がスタートした(マスタークラス) 優勝は片山義章(OIRC) 決勝2位は古谷悠河(TOM\'S YOUTH) 決勝3位は塩津佑介(Power s MP F111) マスタークラス優勝は田中優暉(ASCLAYIndサクセスES) 優勝した片山義章(KATAYAMA YOSHIAKI) 表彰式

 第1戦決勝は午後2時30分にフォーメーションラップが始まった。正午過ぎからぱらついた雨も上がり、14台がグリッドに付きスタートが切られた。

 トップで1コーナーに飛び込んだのはポールシッターの塩津佑介(Power s MP F111)で、2位に予選2位ので片山義章(OIRC)が続く。3位には予選4位から三浦愛(ARTA F111/3)が上がるが、続く2コーナーで予選3位の古谷悠河(TOM'S YOUTH)にかわされ、3位古谷、4位三浦と予選順位のままアトウッドへ向かった。

 2位の片山はオープニングラップのヘアピンでトップ塩津のインを差し、この2台は併走してヘアピンを立ち上がるが、リボルバーで片山がトップに浮上した。5位には予選8位から素晴らしいスタートを決めた伊藤鷹志(RiseUP F111/3MT)が、6位にはマスタークラスポールの田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)をかわした同クラス予選2位の今田信宏(B-MAX ENGINEERING FRJ)が続く。さらに勢いに乗る伊藤はヘアピンで三浦をかわし4位に浮上。三浦は5位に落ちた。

 2周目には3位の古谷がアトウッド立ち上がりで2位塩津の背後に付けスリップから抜け出しバックストレートで2位に浮上。塩津は3位に落ちた。

 この間、トップに立った片山は2位に上がった古谷より1秒前後速いラップを刻み、古谷を突き放しにかかる。3周目にその差を4秒とすると5周目には6秒差、12周目にこのレースのファステストラップをたたき出すとその差を10秒近くと広げ独走態勢。最終的には18周を回って、2位以下を14秒離し、ぶっちぎりで開幕戦を制した。2位には古谷が入った。

 3位の塩津はペースが上がらず、後ろからは伊藤を6周目に抜き返した三浦が迫る。4秒近くあった差はみるみる縮まり、16周目にその差は1秒を切った。しかし、残り周回数も少なく塩津はその差を守り切り3位でフィニッシュ。4位には三浦が、5位には伊藤が、6位にはルッカ・アレン(Sutekina Racing)が入った。

 マスタークラスは、今田と田中での僅差のトップ争いとなったが、今田が終始ポジションを守り切りクラストップでゴール。しかし、今田はジャンプスタートで10秒加算のペナルティーを受けクラス2位に後退。田中が開幕戦のクラス優勝を飾った。クラス3位にはTAKUMI(B-­MAX ENGINEERING FRJ)が入った。

 第2戦は明日27日、午前10時40分より18周で、第3戦は午後2時40分より18周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第1戦岡山決勝結果

OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2021/06/26) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
16片山 義章OIRC
KATAYAMA YOSHIAKI
1826'13.277--
228古谷 悠河TOM'S YOUTH
TOM'S YOUTH
1826'27.88614.60914.609
387塩津 佑介Power s MP F111
YOUSUKE SHIOTSU
1826'33.90120.624 6.015
48三浦 愛ARTA F111/3
Super License
1826'34.62121.344 0.720
522伊藤 鷹志RiseUP F111/3MT
RaiseUP MotroSports
1826'43.85930.582 9.238
61ルッカ・アレンSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1826'44.47131.194 0.612
739M1田中 優暉ASCLAYIndサクセスES
ASCLAY SACCESS ES
1826'49.97536.698 5.504
8*27M2今田 信宏B-­MAX ENGINEERING FRJ
B-MAX ENGINEERING
1826'58.99145.714 9.016
996M3TAKUMIB-­MAX ENGINEERING FRJ
B-MAX ENGINEERING
1827'01.42048.143 2.429
1011M4植田 正幸Rn-sports F111/3
Rn-sports
1827'24.1611'10.88422.741
1134M5三浦 勝CMS F111
CMS motor sports project
1827'26.3751'13.098 2.214
127M6畑 亨志Super License
Super License
1627'46.9932Laps2Laps
13*45辻子 依旦PONOS Racing
PONOS Racing
1527'09.7383Laps1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
-30M-DRAGONB-­MAX ENGINEERING FRJ
B-MAX ENGINEERING
57'41.56413Laps10Laps
  • Fastest Lap: CarNo.6 CarNo.6 片山義章(OIRC) 1'26.614 (18/12) 153.910km/h
  • CarNo.27は、2021フォーミュラリージョナル選手権第1戦/第2戦/第3戦ブリーフィング資料スタート進行表(スタート手順違反)により、決勝結果に10秒を加算する。
  • CarNo.45は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2.5.1 b)(黄旗区間中のスピン)により、決勝結果に対して1周減算とする。ただし実周回数が16周のため完走とする。

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第1,2,3戦岡山公式予選 ポールシッターのコメント 塩津佑介「ポールは取れると思っていた」

第1戦ポールポジション 塩津佑介(YOUSUKE SHIOTSU)
 「今週初めてこのクルマに乗ってつかむまでは時間がかかったんですが、メカさんの支えもあって昨日の最後の練習セッションはトップタイムでした。クルマにもドライビングにも自信を持っていたので、ポールは取れると思っていました。1回目は想定したアタックラップでトラフィックでタイムを伸ばせなくて、1回クールダウンをを入れて再アタックしたらタイムが上がったので良かったです。2回目はガソリンを攻めたら想定より減ってしまって、アタックラップ中にガス欠でタイムを出せませんでした。2年前はFIA-F4で、去年からスーパー耐久のST-Zクラスに乗っています。参戦もいきなり決まり、2年ぶりのフォーミュラカーで感覚を取り戻しながらすすめていました。スーパー耐久でスキルも上がり、それを証明でき、自信になりました。決勝は強敵揃いですが、自分を信じて戦いたいと思います。出場は開幕戦だけです。本当は出たいんですが今後の状況によります」
第2,3戦ポールポジション 片山義章(KATAYAMA YOSHIAKI)
 「1回目はヘアピンとダブルヘアピンでシフトダウンができないのが何周か続いて、タイムが出ませんでした。それがなければ(PPが)取れたんじゃないかと思います。2回目は手前からブレーキングをしてやさしく走りました。もうちょっと攻められたと思いますがなんとかポールを取れました。不完全でしたがコースレコードを取れたので良かったです。決勝は初めてのリージョナルのスタートなので、どうすればいいのかまだつかめてなくて、レースを重ねてつかんでいこうと思っています。安全にスタートしてセクター1,2が速いし、抜けるクルマだと聞いているので、冷静に抜いていこうと思っています。今年はスポット参戦です。本当は全部出たいんですが、GTも走っているし、スポンサーの件もあって難しいです。スポンサー募集中です」
第1~3戦マスタークラスポールポジション 田中優暉(ASCLAY SACCESS ES)
 「チームにいいクルマに仕上げてもらい乗りやすかったです。理想通りの走りができ喜んでいます。GT300に乗っていますが、その前はJAF F4に乗っていて、もともとフォーミュラカーの方が好きで運転が楽しいです。鈴鹿やここ岡山も何度か練習していましたし、ニスモの平峰一貴選手のアドバイスも受けていました。決勝は初めてなのでどうなるか分かりませんが、スピンしないように丁寧に走ります。全部出たいんですが、次戦はGTとかぶってますし、仕事の都合もあるのでわかりません。でもチャンピオンを目指したいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第1,3戦岡山公式予選 第1戦は塩津佑介が、第3戦は片山義章がポールポジション

 フォーミュラリージョナル・ジャパニーズ選手権は26日、岡山国際サーキットで第1戦、第3戦の公式予選を行い、第1戦は塩津佑介が、第3戦は片山義章がポールポジションを獲得した。

 いよいよ今シーズンのフォーミュラリージョナルが岡山国際サーキットで開幕した。運営がスーパー耐久機構(STO)からニューパシフィックスポーツマーケティング(NPSM)に変更され、WECのサポートレースとなった富士ラウンド以外は各サーキットの地方選として14戦が開催される。この開幕戦は昨シーズン最大だった開幕戦の13台を上回る14台が参戦し、うち、ジェントルマンドライバーで争われるマスタークラスは7台がエントリーした。

 予選は2回に分けて行われ、第1戦のグリッドは1回目のベストタイムで、第3戦のグリッドは1回目のセカンドベストタイムで、第2戦のグリッドは2回目のベストタイムで決定される。

 1回目の公式予選は午前9時20分より15分間。天候は曇りで風もほとんどなく過ごしやすい中、14台がコースインして始まった。

 各ドライバー、ウオームアップを3周ほど行い、4周目あたりからアタックが始まる。まずは5周目に三浦愛(ARTA F111/3)が1分27秒346でトップに立つ。これを上回ってきたのは、塩津佑介(Power s MP F111)で26秒513でトップに立つ。「前を空けたかった」と遅めにコースインした片山義章(OIRC)も27秒187で2位に浮上した。

 さらに、シフトにトラブルを抱えながらも片山がタイムを縮め1分26秒424でトップに立つ。しかし最終的には塩津がこれを上回る26秒089をたたきだし、ポールポジションを決めた。2位には片山が入った。

 3位には古谷悠河(TOM'S YOUTH)が、4位には三浦愛(ARTA F111/3)が、5位にはルッカ・アレン(Sutekina Racing)が、6位にはマスタークラストップの田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)が続いた。

 セカンドベストタイムで決まる第3戦のグリッドは、ポールポジションは片山、2位に塩津、3位に古谷、4位にに三浦、5位にアレン、6位にマスタークラストップの田中となっている。

 第1戦決勝は本日26日午後2時30分より18周で、第3戦決勝は明日27日午後2時40分より18周で行われる。

第1戦ポールポジション、第3戦予選2位の塩津佑介(Power s MP F111)

第1戦予選2位、第3戦ポールポジションの片山義章(OIRC)

第1戦、第3戦とも予選3位の古谷悠河(TOM\'S YOUTH)

マスタークラスポールポジションの田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第1戦岡山公式予選結果

OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2021/06/26) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
187塩津 佑介Power s MP F111
YOUSUKE SHIOTSU
1'26.069--154.885
26片山 義章OIRC
KATAYAMA YOSHIAKI
1'26.131 0.062 0.062154.774
328古谷 悠河TOM'S YOUTH
TOM'S YOUTH
1'26.565 0.496 0.434153.998
48三浦 愛ARTA F111/3
Super License
1'26.865 0.796 0.300153.466
5*1ルッカ・アレンSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1'27.347 1.278 0.482152.619
6*39M1田中 優暉ASCLAYIndサクセスES
ASCLAY SACCESS ES
R1'27.663 1.594 0.316152.069
7*27M2今田 信宏B-­MAX ENGINEERING FRJ
B-MAX ENGINEERING
R1'27.706 1.637 0.043151.994
8*22伊藤 鷹志RiseUP F111/3MT
RaiseUP MotroSports
1'27.771 1.702 0.065151.882
930M3DRAGONB-­MAX ENGINEERING FRJ
B-MAX ENGINEERING
1'28.241 2.172 0.470151.073
10*96M4TAKUMIB-­MAX ENGINEERING FRJ
B-MAX ENGINEERING
1'28.359 2.290 0.118150.871
11*7M5畑 亨志Super License
Super License
1'28.643 2.574 0.284150.388
1211M6植田 正幸Rn-sports F111/3
Rn-sports
1'28.746 2.677 0.103150.213
13*34M7三浦 勝CMS F111
CMS motor sports project
1'29.008 2.939 0.262149.771
1445辻子 依旦PONOS Racing
PONOS Racing
1'31.686 5.617 2.678145.396
---- 以上基準タイム予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(マスタークラス: 1'28.032)を更新しました。
  • CarNo.22,39.7.34.96.27.1は、2021フォーミュラリージョナル選手権統一規則書第28条8.(黄旗区間の通過)により、当該ラップタイムを採用しない。

Inter Proto e Series

IPeS:第1戦 S耐王者の冨林勇佑がポールトゥウィン

上手いが速い!eモータースポーツ頂上決戦

 インタープロトeシリーズ(IPeS)は、レースゲームやシミュレーターでの楽しみの一つであるマシンセッティングをあえて消し、純粋にドライビングテクニックを競い合います。

 本物だろうがグランツーリスモであろうがiRacingであろうが、優れたハンドル・アクセル・ブレーキの操作で速さを証明します。

 各カテゴリーのチャンピオンが集結し、言い訳の聞かないプライドをかけた戦いでもあります。

 そんな意気込みのある勇敢な選手に敬意を表し、毎戦1位から3位と、全6戦のシリーズポイント1位から6位までに賞金を用意しています。

*エントリーリスト*

  • 岩田晶(大学生シミュレーターレーサー)2019 IPeSシリーズ3位
  • 岡田衛(グランツーリスモスポーツプレイヤー)2020 IPeSチャンピオン
  • 木村偉織(FIA F4リアルレーサー)2020 IPeSシリーズ2位
  • KENT(バーチャルレーサー)VTuber・ミュゼナビゲーター
  • 兒島弘訓(レースエンジニア) 2021 IPeSチャレンジクラス最上位
  • 坪井翔(SF・GT500プロレーサー)2019インタープロトシリーズチャンピオン
  • 冨林勇佑(GTS・リアルレーサー)2016 FIA GTC Manufacturer Cup Winner・2020スーパー耐久ST3チャンピオン
  • 福住仁嶺(SF・GT500プロレーサー)2020インタープロトシリーズチャンピオン
  • 宮園拓真(グランツーリスモスポーツプレイヤー)2020 FIA GTC Nations Cup & Manufacturer Series Champion
  • 宮田莉朋(SF・GT500プロレーサー)2020 SFLチャンピオン・IPeSスペシャルマッチWinner
  • 武藤壮汰(iRacingレーサー)iRacingレーティング日本人最上位・2020 Access Racing Simulator Cup チャンピオン
  • 山下健太(SF・GT500プロレーサー)2019スーパーGT500チャンピオン

*予選*

 開幕戦はオンラインにありがちな機材トラブル等で3名の選手が欠場となり9名でのアタックとなりました。

 初顔合わせとなる面子でどのようなタイムを記録してくるか。また、スプリントレースではスタートポジションが重要となります。

 15分間の予選では開始早々から、リアルインタープロトのコースレコードとなる43秒台が続出。

 トップからコンマ8秒以内に全車入る大接戦を制したのは、元グランツーリスモ世界チャンピオンで去年よりリアルレースにもチャレンジし、いきなりスーパー耐久ST3クラスチャンピオンになった冨林選手。

 2番手には0.02秒差でiRacing日本人トッププレイヤーの武藤選手。そして3番手には謎のVチューバーKENT選手が0.04差。

*決勝*

 ポールポジションの冨林選手が、スタートから一度もその座を譲らずポールトゥウィン!

 スタートから白熱バトルの模様は是非YouTube をご覧ください。冨林選手が勝利の秘密を明かしてしまっています!

*開催概要*

  • 【レース数・期間】 全6戦(6月~11月)
  • 【シミュレータソフト】 アセットコルサ日本語PC版
  • 【マシンMOD】 IPS kuruma 202X
  • 【コースMOD】 富士スピードウェイ2020
  • 【予選】 15分間
  • 【決勝レース】 ローリングスタート+9周
  • 【賞金】 1位¥100,000-、2位¥50,000-、3位¥30,000-
  • 【シリーズ賞金】
    • 1位 ¥1,000,000-
    • 2位 ¥500,000-
    • 3位 ¥300,000-
    • 4位 ¥200,000-
    • 5位 ¥100,000-
    • 6位 ¥50,000-
  • 【主催】ドリームレーシングプロジェクト
  • 【協賛】ミュゼプラチナム
  • 【協力】インタープロトモータースポーツ

全6戦YouTubeプレミア配信予定です。

DREAM RACING PROJECT by XYZ

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第1戦富士決勝 2年ぶり参戦の#6木村がFIA-F4初優勝を達成

さFIA-F4選手権第1戦の決勝が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)が1年間のブランクをものともせず、ポール・トゥ・ウィンでFIA-F4初優勝を達成した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

第1戦決勝は午後1時20分より14周で行われた。スタート時の気温は16℃だ。

なお予選でトップタイムを記録した#36荒川麟(TGR-DC RS トムススピリットF4)はトラックリミット違反により7グリッド降格の8番手スタートとなり、繰り上げで#6木村がポールポジションからスタートすることになった。

スタートでトップに立ったのは#6木村。#5小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング)も1コーナーでインから並びかけるが、コカコーラコーナーでは#6木村が先行した、3番手には#35野中誠太(TGR-DC RS トムススピリットF4)がつけ、5番手スタートの#7太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)が4番手に浮上した。

僅差で追い上げる#5小出だったが、ストレートの伸びでは#6木村にやや分があり、両者膠着状態のまま周回を重ねることになった。

その後方では6周目のヘアピンで#38清水英志郎(TGR-DC RS トムススピリットF4)が#80伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)のインに飛び込んで5位に浮上。続いて#36荒川が7周目に#37奥住慈英(TGR-DC RS トムススピリットF4)をかわして7位に浮上すると、11周めのダンロップ二つ目で#80伊東のインをついて6位まで上がってきた。

一方トップ争いは、レースの折り返し点となる7周目を終えた時点での#6木村が0.593秒のリード。8周目には0.969とやや差が開いてきた。その後も懸命に食らいつく#5小出だったが、#6木村は最後まで付け入る隙を与えずに14周を走り切り、自身初のFIA-F4優勝を達成した。2位は#5小出、#35野中が3位に入った。

インディペンデントカップはスタートでトップに立った#11HIROBON(Rn-sports Amdare)を#43DRAGON(ZAP SPEED F110)が13周目のコカコーラコーナーで交わしてトップに立ち、そのまま逃げ切って優勝している。

第2戦決勝は明日の朝8時15分より14周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第1戦、第2戦富士公式予選 第1戦は#36荒川、第2戦は#5小出がPP獲得

2021年FIA-F4選手権第1戦、第2戦の公式予選が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、第1戦は#36荒川凛(TGR-DC RS トムススピリットF4)、第2戦は#5小出俊(HFDP/SRS/コチラレーシング)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ コース:ドライ)

公式予選は午前8時15分より30分間で行われた。
コースはドライだが、気温、路面温度ともに5月にしては低めのコンディションということもあり、各車周回を重ねながら徐々にペースを上げていく。

開始から10分が経過した時点でのトップは#36荒川で1'45.958。6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)が1'46.052で続く。3番手は#37野中誠太(TGR-DC RS トムススピリットF4)、4番手に5小出と上位陣はトヨタとホンダの育成ドライバーががっぷり四つといった格好だ。

その後は開始12分で#6木村が1'45.658を記録して一旦はトップに立つが、これを#36荒川が開始14分で1'45.594、さらに残り時間10分を切ったところで1'45.407と着実にタイムを縮めて上回り、トップに浮上する。

#6木村もセッション終盤に1'45.470までタイムを上げて2番手に浮上。#5小出は1'45.500で3番手につけるが、セカンドベストでは1'45.526の小出がトップだ。

これにより#36荒川凛が開幕戦のポールポジションを獲得。第2戦は#5小出俊がポールポジションとなった。

なおインディペンデントカップは1'47.474を記録した#43DRAGON(ZAP SPEED F110)がセカンドベストでも1'47.526で第1戦、第2戦ともにポールポジションを獲得している。

第1戦決勝はこのあと午後1時20分より、第2戦決勝は明日の朝8時15分より、いずれも14周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山優勝ドライバーのコメント 山下健太「坪井選手には申し訳なかったけど、勝てて良かったっす」

GT500クラス優勝 #14ENEOS X PRIME GR Supra

大嶋和也(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
「前半はすごくクルマのフィーリングもよく、タイヤもたれなくて、ペース的にはこっちの方が速かったんですが、なかなか抜くチャンスがなくて。もうとにかくくっついてって、あとはチームとヤマケンに任せようと思って必死に走っていました。このチームは今年から始まったばかりで、みんなゼロから練習してくれたんで、まさか初戦からこんなにすごい仕事をするとは思ってませんでした。本当に誇りに思います」
山下健太(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
「ずっと最初レースを見てて大嶋先輩が速そうだなって思ってて。みんなが一斉にピット作業をする展開となったんですが、チームが完璧なピットストップで前に出させてくれたので。クルマもいいし、タイヤもいいので、このまま逃げれるんだろうと思っていましたが、思いのほかペースが上がらず、ずうっと坪井選手と戦うことになりました。自分にもいけずな部分があったので、坪井選手には申し訳なかったんですけど、勝てて良かったっす。タイヤは本当にズルズルで、振動も起きてて不安でしたが、なんとかゴールできて良かったっす」
高木虎之介監督(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
「全てが新しいチームだったんで不安もありましたが、ドライバー二人がとにかく速くて。全部新しいメンバーだったのでピットストップが課題でしたが、本当にこんなに完璧に決まると思っていませんでした。ほんと感謝しています。ワンチームで。(坪井選手は)去年一年大嶋と組んでて、パフォーマンスはあるのがわかっていたので大丈夫かな?と思っていましたが、健太が頑張ってくれて良かったです。次は(ウェイトを積むので)苦しいかと思うんですけど、なんとか上位でフィニッシュしたいです。シーズンを通じて予選も決勝もピットストップも全て完璧にいきたいと思います」

GT300クラス優勝 #56リアライズ 日産自動車大学校GT-R

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO RACING)
「何から言えばいいかわかりませんが、最初のスティントは荒れた展開になりました。僕が乗り込んでからは65号車がずっと後ろについてきていたので、ハードにプッシュしなければなりませんでした。とにかくミスをしないように心がけ、ミリ単位、インチ単位まで気を配等なければならず、タフなレースになりました。ですが、こういう形でシーズンをスタートできて嬉しいです」
藤波清斗(KONDO RACING)

「予想以上に予選も良くて、狙える位置だってのは思っていましたが、ライバル勢も本当に強いので、まさか勝つとは思いませんでした。ここに来る前は5位か6位ぐらいで、とチームとは話していました。セーフティーカーのタイミングとか、クルマの状態も本当に良くて、何よりチームのピットワークで前に出られたと思いますし、その後JP選手もすごく強い走りで最後まで戦ってくれたので、見てる方は何の不安もありませんでした」

「(お客さんが)こんなにいっぱいきてくれて本当に嬉しいですし、モチベーションも上がります。少しでも僕らの走りで勇気を与えられたかなと思いますので、辛い時期ですが頑張りましょう」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 熾烈なドッグファイトを制し、#14ENEOS X PRIME GR Supraが優勝

GT500クラスのスタートシーン GT300クラスのスタートシーン

2021オートバックス スーパーGT第1戦「たかのこのホテル岡山GT300kmレース」の決勝が4月11日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われた。レースは二度のセーフティーカーランが行われる荒れた展開となったが、予選2番手からスタートした#14大嶋和也/山下健太組(ENEOS X PRIME GR Supra)が接戦を制し、チーム結成2年目で初の優勝をものにした。GT300クラスは終盤までトップ4台による接近戦が展開されたが、予選4番手の#56藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)が逃げ切って優勝した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

GT500クラス優勝は大嶋和也/山下健太組(ENEOS X PRIME GR Supra) GT500クラス決勝2位は関口雄飛/坪井翔組(au TOM\'S GR Supra) GT500クラス決勝3位は平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM\'S GR Supra)

第1戦決勝は午後1時30分より82周で行われた。2年ぶりの開催となった岡山国際サーキットは予選、決勝を通じて好天に恵まれ、スタート時の気温も17℃いう絶好のコンディションのもとでの戦いとなった。

2周のフォーメーションラップに続き、スタートでトップに立ったのは、ポールポジションの#37阪口晴南(KeePer TOM'S GR Supra)。予選2番手の#14大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が2位、予選3番手の#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)が3位でコントロールラインに戻ってきた。

2位の#14大嶋は#37阪口との差を1秒以内に保って追い上げるが、周回遅れに行手を阻まれるなどしてなかなか攻略の糸口が見つからない。そうこうしているうちに#30永井宏明(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)に#34道上龍(Yogibo NSX GT3)がヘアピンで追突するアクシデントが発生。30号車が真横を向いて停止してしまったため、8周目からこの日最初のセーフティーカーが導入された。

#30永井はマーシャルの手を借りてコースへ復帰し、レースは13周めから再開された。

再びテール・トゥ・ノーズの攻防を再開した#37阪口と#14大嶋。しかしここでも大嶋は阪口に並びかけることができないまま、周回を重ねることになる。

しかし33周めについにレースが動いた。

早めのピット作業を行った#360青木孝行/内田優大組(RUNUP RIVAUX GT-R)の内田が2コーナーでスピン、ウレタンバリアに突っ込んで停止すると、それを見てとったGT500クラスの上位陣は相次いでピットに飛び込み、ドライバー交代を行った。

ここで素早く作業を終えてピットアウトした14号車に対し、37号車はピットアウトに手間取り、14号車だけでなく36号車、そして#39ヘイッキ・コバライネン/中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)の先行をも許して実質4位に後退してしまった。

そしてこの360号車を排除するため、35周めからこの日二度目のセーフティーカーが導入され、レースは40周めから再開された。

すると2位に浮上した#36坪井翔(au TOM'S GR Supra)は猛然と#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)を追い上げにかかり、60周目のヘアピンで遂にアウトから#14山下に並びかける。しかし周回遅れに行手を阻まれ、トップ浮上はならず。61周目にも同様に仕掛けるが、山下は一歩も引かない。その後も62周目の1コーナー、2コーナー、そして66周目のバックストレートと激しいバトルは続くが、#14山下は巧みに#36坪井を押さえ込む。

その後も何度も#14山下に仕掛ける#36坪井だったが、75周目のヘアピンへの飛び込みで14号車にアウトから並びかけようとして痛恨のオーバーラン。懸命にコースに復帰した坪井だったが、トップとの差は8.968に広がってしまった。ここで勝負は決し、#14大嶋/山下組が開幕戦を制した。

2位に終わった#36関口雄飛/坪井翔組(au TOM'S GR Supra)だったが、坪井はその後も山下を上回るハイペースで周回を重ね、最後は1.187秒差まで詰め寄って意地をみせた。

3位は平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)。4位でピットアウトした#37平川は56周目のヘアピンで#39中山のインに飛び込んで順位を一つ挽回、すでにトップ2台とは15秒近い大差をつけられていたが、なんとか表彰台の一角を占めることができた。

そして#39ヘイッキ・コバライネン/中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が4位でフィニッシュし、上位4台をGRスープラが占める結果となった。

ホンダNSX-GT勢の最上位は#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(Astemo NSX-GT)の5位。ニッサンGT-R勢は#3平手晃平/千代勝正組(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)の9位が最高という苦しい開幕戦となった。

GT300クラス優勝は藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R) GT300クラス決勝2位は蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG) GT300クラス決勝3位は吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)

GT300クラスはポールポジションの#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)がスタートでトップに立つと、#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)の猛追を巧みに押さえて周回を重ねていたが、360号車のアクシデントの直後にピットに飛び込んだ52号車に対し、11号車はその1周後にピット作業を行ったことが裏目に出て52号車の逆転を許してしまう。さらには同じ周に作業を行った#65蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)、#56藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)らの先行をも許してしまった。

この結果、#56ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)がトップに浮上。2番手には#65蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が続き、#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は3位に。#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)は25周めにピット作業を行った#2加藤寛規/阪口良平組(muta Racing Lotus MC)にも抜かれて一時5位まで後退するが、2号車は48周めにピットに戻り、そのままレースを終えてしまったため、4位でフィニッシュすることとなった。

トップ4台は終盤まで接戦を繰り広げたが、#56オリベイラは最後までトップを守り切り、昨年の第7戦以来の勝利をものにした。

2位は蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)。3位には吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が入った。

スーパーGT第2戦は、富士スピードウェイにて2年ぶりの500kmレースとして行われる。5月4日決勝だ。

GT500クラスの表彰式 GT300クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ウォームアップ走行 トップタイムは#38ZENTスープラ

オートバックス スーパーGT第1戦「たかのこのホテル岡山GT300kmレース」の決勝前ウォームアップ走行は#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO GR Supra)が1'21.215でGT500クラスのトップタイム。GT300クラスは#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'27.700でトップだった。

ウォームアップ走行は午前11時55分より20分間で行われた。天候は晴れ。気温は16℃だ。

序盤のトップは#16笹原右京/大湯都史樹組(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)で、笹原が4周めに1'21.256を記録した。以下、#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)の阪口、#36関口雄飛/坪井翔組(au TOM'S GR Supra)の坪井と続く。

開始10分過ぎには#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)のクインタレッリが1'21.252でトップに浮上。

さらに残り時間5分30秒というところで#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO GR Supra)の#38石浦が1'21.215を記録。(8周め)これがこのセッションのトップタイムとなった。

2番手は#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)、3番手は#16笹原右京/大湯都史樹組(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、そしてポールシッターの#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)とまずまずの位置で走行を終えている。

一方、予選3番手の#36関口雄飛/坪井翔組(au TOM'S GR Supra)はチェッカー直前に関口がアトウッドカーブでGT300車両をかわそうとしてコースオフしているが、クルマへのダメージは大きくなさそうだ。

GT300クラスは#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)の井口が4周めに1'27.700を記録してトップ。ポールポジションの#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)が2番手につけた。

スーパーGT第1戦決勝はこのあと午後1時30分より82周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ドライバートークショー 平川亮「岡山は相性がいいので、決勝も楽しみにしています」

4月11日、スーパーGT第1戦が行われている岡山国際サーキットで恒例のドライバートークショーが開催された。

今回出席したのはGT500クラスポールポジションの#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)、予選2位の#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)、そして予選3位の#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)。

GT300クラスはポールポジションの#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)、予選2位の#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)、そして予選3位の#65蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)だ。

各ドライバーのコメントは以下の通り。

平川亮(TGR TEAM KeePer TOM'S)

「(昨日の予選を振り返って)テストから昨日に向けて、色々見据えてやってきたので、結果がポールポジションという形で出て嬉しかったです。」

「(岡山マイスターと言われている平川選手だが、それについては)そう言っていただいて嬉しいですし、今日のレースはまた違った展開になると思いますが、落ち着いてレースできるといいなと思います。岡山が好きというより、相性がいいと思っているので、午後のレースを楽しみにしています。」

「(スープラのトップ5独占についての感想は)決勝もいい結果で終わればいいと思います。スープラは決勝も強いので、いいレースを見せたいですね。」

山下健太(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)

「(予選を振り返って)予選が始まる前まではホンダ勢が速かったので、予選Q1を通れるかどうかが心配でしたが、走ってみるとトヨタ勢が速かったし、優勝を狙える位置で Q2を終えられたので良かったです。選んでるタイヤも決勝向きなので、自信もあります。」

「(2年ぶりのフル参戦だが)大嶋選手も阿部エンジニアも2019年にタイトルを取らせていただいた時のメンバーなので、やりやすいですね。特に問題もなく、いつも通り普通にできますし。個人的にはもう一つのレース(スーパーフォーミュラ)の結果が悪すぎてイライラしてるんで(笑)その気持ちをドッカンとぶつけたいと思います。」

「(チームの強みはぼくだ、と言っていたが)あれは言わされただけですよ(笑)」

関口雄飛(TGR TEAM au TOM'S)

「(昨日の予選を振り返って)練習走行から万全とはいかず、予選に向けて修正を行いましたが、公式練習からQ1、Q1からQ2と修正しきれずに終わっちゃった印象です。3位なので、優勝を狙えるポジションだとは思いますが、タイム差が大きかったので、見た目以上の差を感じていました。それで予選後にチームと話し合って、決勝に向けてクルマを作ってきました。このあとのウォームアップ走行で確認して、うまく決まってればいいなと思います。」

「(新パートナーの坪井選手について)何も問題ありません。すごく速いドライバーですし、いいコンビネーションでいけてると思います。」

「(今シーズンは新しいスタイルを見せると言っていたが)ここ数年チャンピオン争いはできていますが、取りこぼしが多かったりして、シーズンを振り返るときに後悔することがあったので、今年はクラッシュやペナルティもなく行きたいなと思いますが、その場になると、ついつい押さえきれないかもしれませんね。でもそれが目標です。」

平中克幸(GAINER)

「(予選を振り返って)フリー走行の時はポールを取れるなんて思っていませんでした。気温と路温がどんどん上がっていく中で、僕らにとってはいい方向に行きました。それでちょっとは望めるかなとは思っていましたが、ポール獲得はぼくよりもチームが驚いていたんじゃないでしょうか。」

「決勝はこのままトップをキープできればいいなと思いますが、そうはいかないとも思います。接戦が展開されると思うので、その中でしっかりと生き残って、このポジションをキープできればと思います。いつもチャンピオン争いに敗れてきているので、今年こそはチャンピオンを獲得したいです。」

川合孝汰(埼玉トヨペット Green Brave)

「(昨日の予選を振り返って)思ったより気温が上がったので、心配はしていましたが、うまくまとめられQ1を突破できたので良かったです。」

「(Q2を走った吉田選手とはどんな話をした?)ぼくが走ったあとで『もうちょっとタイム出そうです』ってプレッシャーかけちゃったみたいで(笑)珍しく吉田さんがあたふたされていました。無事に2番手を取ってもらえたので、嬉しかったです。」

「(昨年は開幕戦で優勝したが)ぼくはF4をやっていたので、岡山でレースをするのはそれ以来ですが、こんなにお客さんが集まってくださってることに圧倒されています。無事にいいレースができればともいます。」

「(スープラのライバルが2台増えたことについては)昨日Q1でいきなりそれぞれがトップを取って、ぼくらは2位だったので、ちょっと焦っていました。決勝では緑色のスープラが一番前にいられればいいなと思います。」

「(タイヤ交換義務について)事前にわかっていたことだったので、半分もてばいいと考えてタイヤを選びましたし、決勝で吉田さんにタイヤを残さなくていのはやりやすいなと思います(笑)」

蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING)

「(地元岡山のレースだが)久しぶりのレースということで、たくさんのお客さんに来てもらえて、非常に嬉しいです。地元の友人もどっかでみていると思います。予選は想像以上の結果で、天候も含めて全ての条件がうまくいきました。今日も天気がいいので、昨日からの流れを引き継いで、優勝できるように頑張ります。」

「(タイヤ無交換の印象が強いチームだが、今シーズンはタイヤ交換が義務付けられた。それについての感想は?)いつもはタイヤ無交換を視野に入れてタイヤ選択をしていましたが、今回は半分もてばいい、という考え方で選びました。」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:第1戦岡山決勝 プロクラスは近藤翼が、プロアマクラスは内山清士が、アマクラスはMasaTAGAが優勝

 午後4時に第1戦が12台のフォーメーションラップからスタート。

 ポールポジションの#24近藤をかわして、#31上村優太が先行する展開となった。3番手には#60小河諒がつけるトップ3になる。

 15周のレースは#31上村が0.27秒の僅差を守って逃げ切る結果となった。2位には#24近藤、3位には#60小河がはいった。

 プロアマクラスはPPの#25内山が逃げ切り、2位には#98IKARIが、#77浜崎大が3位の表彰台に。

 アマクラスは1周目にPPの#62KUMAと#36SkyChenの2台が戦線離脱。#84MasaTAGAが優勝、2位には#15神取彦一郎が、3位には#23滝澤智幸がそれぞれ表彰台に上がった。

 第2戦の決勝レースは明日の午前9時45分から15周あるいは30分間で行われる予定だ。

Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:第1戦岡山公式予選 プロクラスは近藤翼が、プロアマクラスは内山清士が、アマクラスはKUMAがポールポジション

 PCCJの第1戦が、今季は予定通りのSGTサポートレースとして岡山国際サーキットで開催された。

 昨年からオーバーオール(総合優勝)の中でプロアマクラスとアマクラスが設けられていたが、今季はさらにプロクラスが増設されて3クラスでの戦いとなった。

 土曜日の正午から好天の中、30分間の公式予選が行われ、#24近藤翼が1分30秒107のコースレコードをたたき出してPPを獲得。

 プロアマクラスのトップは#25内山清士、アマクラスは#62KUMAがそれぞれPPを獲得した。

Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ポールシッターのコメント 阪口晴南「平川選手のアドバイスがものすごく役に立ちました」

GT500クラスポールポジション #37KeePer TOM'S GR Supra

平川亮(TGR TEAM KeePer TOM'S)

「昨年の最終戦もですが、助っ人に美味しいところを持っていかれて、そこは寂しい感じはあります。それでもサッシャが来れない中、(阪口選手は)一緒にテストを頑張ってくれましたし、クルマも最後は仕上がって、気持ちよく走れたと思いますので、そこは本当に良かったと思います」

「明日は明日なんで、今日はとりあえずポールを喜んで、明日は思い切って戦えればと思います」

阪口晴南(TGR TEAM KeePer TOM'S)

「何から話していいかわかりませんが、まず最初に代役として呼んでくださったチームに感謝したいですし、その代役の話を承諾してくださったK-tunesの皆さんにも感謝しています。2回の公式テストをしっかり走ることができ、クルマがどんどん自分のものになっていきました。クルマもタイヤも、そして平川選手も本当に頼もしくて、ぼくはただプッシュするだけだったので、本当にありがたい環境でレースをさせていただいてるなと思っています。出走のギリギリまで平川選手がアドバイスを沢山してくださり、ぼくはそれを守って走っただけなんです。本当に感謝しています」

「今日の結果は本当に満足していますし、明日はGT500のレース経験が少ないので、ボロが出ないようにギリギリまで準備します。今日は平川選手のアドバイスがものすごく役に立ったので、明日もめちゃめちゃアドバイスを聞こうと思います」

GT300クラスポールポジション #11GAINER TANAX GT-R

平中克幸(GAINER)

「(2014年以来のPPだが)本当にポールが取れるとは思っていなくて。公式練習でもQ1でもスープラが速かったですから。トップ10に入れればいいなぐらいの気持ちでアタックしたら、意外とタイムが良くてびっくりしています」

「決勝では一番前からスタートできるので、このポジションを生かして明日もいいレースをしたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

安田裕信(GAINER)

「ぼくもまさかポールまで行くとは思っていませんでした。平中さんがQ2で素晴らしい走りをしてくれて感謝しています。明日一番前からスタートできて嬉しいです」

「なかなかファンの方と触れ合うことがまだ難しいんですけど、テレビの前の皆さんや、ここにいらしている皆さんに、感動を与えられるレースをするので、最後まで応援をお願いします」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 GRスープラの大逆襲! 助っ人阪口の活躍で#37KeePerがPP獲得

オートバックス スーパーGT第1戦「たかのこのホテル岡山GT300kmレース」の公式予選が4月10日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスでは#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)が、GT300クラスでは#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)がポールポジションを獲得した。

公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ。気温は15℃まで上昇してきた。

予選Q1:両クラスでGRスープラが上位独占!!公式練習トップの#8ARTA NSXと#61BRZはまさかの敗退

GT500クラスは上位8台がQ2進出の権利を得る。まず#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が1'19.046を記録、これを#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)が上回り、1'18.244。続いて#38石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)も1'18.177を叩き出す。

そして残り時間1分を目前に#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)
が1'17.966でトップに躍り出る。#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)も1'18.091で2番手に上がってきた。

一方、午前中トップタイムの#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)は14番手まで後退したところでまさかのピットイン。そのままガレージにクルマを入れてしまうことに。

その結果4番手の#36関口まで上位4台をGRスープラが占めることとなり、ホンダNSXは5番手の#16大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、6番手の#64大津弘樹(Modulo NSX-GT)の2台のみがQ2へ進出。ニッサンGT-R勢は#3千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)の10番手が最高で、全4台がQ1敗退という結果となった。

GT300クラスはA、Bの2グループに分かれて走行を行い、上位各8台がQ2への進出を果たす。

Aグループは開始早々に#87坂口夏月(グランシード ランボルギーニGT3)がコースオフし、あわやクラッシュかという危ない場面もあったが、87号車はコンクリートウォールのギリギリ手前で踏みとどまることができ、坂口はそのままアタックに取り掛かった。

ここではまず#65菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)が1'26.021でトップに。これを#2加藤寛規(muta Racing Lotus MC)が1'25.887で上回る。前年王者の#56藤波清斗(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)は1'26.260で3番手につける。

さらに残り時間が1分を切ったところで#244堤優威(たかのこの湯RC F GT3)が1'25.866を叩き出してトップに躍り出た。2番手は#2加藤、#65菅波が3番手、#56藤波は4番手と続き、8番手の#96新田守男(K-tunes RC F GT3)までがQ2に進出。

一方、午前中トップタイムの#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)は1'26.696に留まり、なんと10番手でノックアウトを喫することに。このほか#25佐藤公哉(HOPPY Porsche)、#4片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)らもここで予選を終えてしまった。

Bグループは、まず#55高木真一(ARTA NSX GT3)が1'26.046でトップに。これを#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1'25.987で上回る。さらに午前中の走行でスロットルのトラブルに悩まされていた#60吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が1'25.955を叩き出し、残り2分を切ったところでトップに躍り出た。

4番手には#5平木湧也(マッハ車検GTNET MC86マッハ号)が1'26.239で続き、他のチームよりやや遅れて残り6分30秒でコースインした#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)が1'26.245で5番手につける。

そしてチェッカー直前に#21川端伸太朗(Hitotsuyama Audi R8 LMS)が1'26.557で8番手に滑り込み、見事Q2進出を果たした。

一方、新スポンサーYogiboを得て注目を集める#34道上龍(Yogibo NSX GT3)は10番手、本山哲とともにスーパーGTに挑戦する#6片山義章(Team LeMans Audi R8 LMS)は12番手と振るわず、ともにQ1で敗退となった。

予選Q2:#37阪口晴南が殊勲のPP獲得!!GT300は#11平中克幸が7年ぶりのPP

GT500クラスはコースオープンと同時に#16笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)がピットアウト。続いて#37阪口晴南(KeePer TOM'S GR Supra)、#64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)がコースに飛び出していく。やや遅れて#39中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)、#38立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が続く。しかし#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)は一旦ピットを離れたものの、コントロールラインを通らずににピットイン。そのまま宮田はクルマを降りてしまった。

コース上では#64伊沢がまず1'19.474を記録。これを#38立川が上回って1'18.814。最終コーナーでわずかに膨らんだが、うまくまとめてきた。

しかし今回サッシャ・フェネストラズの代役に起用された#37阪口晴南(KeePer TOM'S GR Supra)が残り1分で1'17.701を叩き出し、一気にトップに躍り出る。

#36坪井翔(au TOM'S GR Supra)、#14大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)らも終盤区間ベストを更新しながらアタックを敢行したが、阪口のタイムにはわずかに及ばず、#14大嶋は1'17.808、#36坪井は1'18.060に終わった。

この結果、#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)が見事開幕戦のポールポジションを獲得。平川にとっては昨年の最終戦に続いての2戦連続、阪口にとっては昨年の第2戦富士以来2度目のGT500参戦での殊勲のポール獲得だ。

2番手は#14大嶋和也/山下健太組(ENEOS X PRIME GR Supra)、3番手は#36関口雄飛/坪井翔組(au TOM'S GR Supra)となり、終わってみれば上位5台がGRスープラという結果となった。

GT300クラスはまず#55佐藤蓮(ARTA NSX GT3)が1'26.292を残り4分を切ったところで記録。これを#65蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が1'25.376、#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1'25.362で上回る。

そして残り時間が2分を切ったところで#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)が1'25.275を叩き出してトップに浮上、そのままチェッカーを待たずに走行を切り上げるが、その後も平中のタイムを上回るものは現れず、#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)が開幕戦をポールポジションからスタートすることになった。

2番手には#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)、3番手には#65蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)が続き、前年王者の#56藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)が4番手だった。

スーパーGT第1戦決勝は明日の午後1時30分より82周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式練習 ホンダ勢が1-2-3! トップタイムは#8ARTA NSX-GT 

2021オートバックス スーパーGT第1戦「たかのこのホテル岡山GT300kmレース」の公式練習が4月10日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスは#8野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT)が1'18.144のトップタイムを記録したほか、2番手に#16笹原右京/大湯都史樹組(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、3番手は#1山本尚貴/武藤英紀組(STANLEY NSX-GT)と、ホンダNSX-GT勢が上位3台を占めた。

GT300クラスは市販車がフルモデルチェンジしたばかりの#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)が混走で1'25.669でトップ。2番手には#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)とJAF-GT勢が速さをみせた。

公式練習は午前9時45分より105分間の予定で行われた。天候は雲ひとつない快晴だが、気温は10℃とやや肌寒さを感じさせるコンディションだ。

ディフェンディングチャンピオンのチーム国光は、レイブリックのブランド展開終了に伴い、車名を#1STANLEY NSX-GTに変更して参戦することになったが、昨年の終盤戦から体調を崩していた牧野任祐が今回も欠場。公式テストの時点では回復は順調とされていたものの、残念ながら開幕には間に合わなかったようだ。これに伴い武藤英紀が公式テストに続いて1号車をドライブする。

また#37KeePer TOM'S GR Supraも、サッシャ・フェネストラズの入国が叶わず欠場を余儀なくされたため、こちらも公式テストに続いて阪口晴南が起用されている。それに伴い、#96K-tunesは昨年のFIA-F4チャンピオンの平良響を阪口の代役に抜擢した。

開始から15分が経過した時点では#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)が1'19.495を記録してトップ。#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が1'19.580で2番手に続く。

GT300クラスは#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1'26.344でトップだ。

開始20分過ぎには#1山本尚貴が1'19.121でトップに浮上。GT300も今シーズンからモデルチェンジをした#61SUBARU BRZ R&D SPORTが山内英輝のドライブで1'26.185を記録した。

開始から40分が経過したところで#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)が1'18.902でトップに浮上。GT300クラスは#61山内が1'25.669までタイムを縮めて依然トップだ。

その5分後、#1山本尚貴(STANLEY NSX-GT)が1'18.525で再びトップに。2番手の37号車に続いて#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)が1'19.006で3番手に浮上してきた。

残り時間が1時間を切ったあたりで1号車は武藤英紀に、37号車は阪口晴南に交代。

しかしその直後、#60河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)がダブルヘアピン手前でスローダウン、そのままコース脇でストップしてしまったために赤旗中断となってしまう。

60号車は自力で再始動を試み、なんとかピットへ。セッションは午前10時45分に再開となった。

60号車は再開後にも再びダブルヘアピンでストップ。トラブルは解消されていないようだ。またこの時点でクラストップの#61BRZも走行再開時にピット出口でエンジンが始動せずにガレージに戻されたが、こちらは修復が間に合い、井口卓人が午前11時5分にコースへ。残り時間は25分だ。

結局、GT500、GT300両クラスともトップタイムが更新されないまま85分間の混走は終了、その後は予選を想定した専有走行が各クラス10分間で行われた。

GT300クラスの専有走行は午前11時10分にスタートしたが、残り時間が1分を切ったところで#22和田久(アールキューズAMG GT3)がウィリアムズコーナーの先でスピンアウト。そのままグラベルに捕まってしまったため、この日二度目の赤旗が提示されることに。その結果、専有走行でのタイム更新はなく、GT300クラスのトップタイムは混走で1'25.669を記録した#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)となった。

コースを飛び出した22号車は、大量の砂に塗れて入るもののバリアまでは達しておらず、車体そのもののダメージはさほど大きくなさそうだ。

車両回収ののち、公式練習は午前11時30分に再開。GT500クラスの専有走行が10分間で行われた。

#37阪口晴南(KeePer TOM'S GR Supra)を先頭に続々とコースインしていくGT500車両。まずは#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)が2周のウォームアップに続いてアタックを開始。1'18.533でこの時点の2番手に浮上する。

するとその直後、#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)が1'18.144を叩き出してトップに浮上。#16大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)もセクター1で福住のタイムを上回ったが、コントロールラインに戻った時点では1'18.306と福住には及ばず、2番手に終わった。

これにより上位3台をホンダNSX-GTが占めるという結果に。スープラ勢最上位は#14大嶋和也/山下健太組(ENEOS X PRIME GR Supra)の4番手、ニッサンGT-R勢は#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)

スーパーGT第1戦はこのあと午後2時より、公式予選をノックアウト方式で行う。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:第1戦富士決勝会見 野尻智紀「難しい局面もありましたが落ち着いて走れました」

決勝フォトセッション: 上位3人のドライバーたち

優勝 野尻智紀(MUGEN)

決勝記者会見: 優勝した野尻智紀(TEAM MUGEN) 「今週は走り出しから非常に調子が良くて、予選もポテンシャルを出し切れました。スタートは僕のミスもありましたが、少しクラッチに関して不安感を持っていたので、それが出てしまったように思います。ただその後5~6周してからは、こちらに分があると分かったので、(ピットインを)ミニマムで入るか引っ張るかと悩む中で、大湯選手をかわすチャンスが巡ってきたので、最後まで引っ張ることにしました」

「いつ雨が降り出すのか分からず難しい局面もありましたが、落ち着いて走っていられましたし、何よりもチームとホンダに素晴らしいパッケージを用意して頂いたので、僕は最後まで集中を切らさずやることをやったという感じです。少し置きにいった部分もあったので今後そこは改善したいと思います」

2位 #64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)

決勝記者会見: 2位の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING) 「前回の富士も2位、今回も2位で表彰台を取ることができました。確実に表彰台を取ることが目標でしたから、すごく良かったと思っています。ただ、昨日から野尻選手は速くて常に強かったです。野尻選手とチームの頑張りにおめでとうと言いたいと思います」

「僕もシリーズを戦う上ではこのままではいけないと思っていますので、もっと頑張ってチーム一丸となって次のレースに向かいたいと思います。タイヤのマネージメントを含めて僕自身はベストを尽くしましたが、まだ足りない部分があるのだと思います」

3位 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝記者会見: 3位の福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 「僕にとってダンディライアンで走るのは3年目ですが、エンジニアやクルマも5号車に変わり、昨シーズン(山本)尚貴選手がチャンピオンを取った体制になりました。それが自分の中では今週かなりプレッシャーになっていました」

「昨日の予選も不甲斐ない結果でしたが、あれも自分の実力でなかなか良いクルマに仕上げられなかった結果だと思います。予選の後は落ち込みましたが、チャンピオンシップのことを考えて、今日のレースに関してロングランは自信あったので切り替えて決勝に臨みました」

「昨シーズンは取りこぼしがありましたが、次の鈴鹿は良いレースをするということだけではなく成長を見せたいと思います」

まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

SF:第1戦富士決勝 野尻智紀がコンディションの変化する開幕戦を制す!

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の決勝が、4月4日、静岡県・富士スピードウェイで行われた。途中雨が落ちてくる難しいコンディションのなか、ポールポジションスタートの野尻智紀(MUGEN)が優勝。2位はスタートで前に出たものの逆転を許した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、3位には福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入った。

41周の決勝がスタートした 山本尚貴を先頭とする争い 優勝は野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 決勝2位は大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19) 決勝3位は福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19) 表彰式

決勝スタート前、雲の切れ間から覗いていた青空が見えなくなり、雨が近づいていることを予感させた。各チームはレインタイヤをグリッド上に持ち込み、スタッフは空を見上げなが準備を進める。

午後2時10分、1周のフォーメイションラップからスタートが切られた。

2番グリッドの#64大湯が好ダッシュを決め#16野尻を抑えて前に出る。しかし「大湯選手が狙っているのは分かっていた」と#16野尻は焦ることなく背後からチャンスを窺う。その後方ではオープニングラップの混乱で予選8位の#15大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)と予選9位の#19関口雄飛(TEAM IMPUL)が接触。両者はピットインを余儀なくされ早くも上位進出の権利を失ってしまった。

「マシンは最高だった」という#16野尻は、周回を重ねるたびに#64大湯との差を詰めていくと、10周目のダンロップコーナーでオーバーテイクシステム(OTS)を使い、狙いすましたようにアウトから前に出る。その勢いは衰えることなく#64大湯を毎周0.2~0.3秒ずつ引き離していく。

雨の可能性があるため早めにタイヤ交換をするチームは少なかったが、そのなかで後方スタートながら8位まで順位を上げていた#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が9周終了時にピットに滑り込む。しかしあろうことか左リアタイヤの交換に手間取り大きくタイムロス。ここまでの追い上げが無駄になってしまうが、王者は腐ることなく前を追う。

10周を過ぎてペースが良かったのが1周目に順位を落としていた#37宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)。14周目に#39阪口晴南(INGING MOTORSPORT)、18周目に#18国本雄資(KCMG)を抜き7位まで順位を回復してきた。

折返しを過ぎた21周目、上位の順位は、#16野尻、#64大湯、#5福住、#6笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)#20平川亮(TEAM IMPUL)#38坪井翔(INGING MOTORSPORT)、#37宮田と続く。

このなかで#64大湯は他のマシンよりタイヤがきつくなり24周目3位、25周目4位と順位を落とすと、たまらず25周を終えた時点でピットイン。ここから上位陣のピットインが始まり、28周を終え#5福住、29周#6笹原がピットに滑り込む。

この少し前から雨がポツリポツリと落ち出す。特に最終コーナー方向が濡れ、タワーに「WET」の表示が出される。しかし、この後も雨が強くなることはなく、全車ドライタイヤのまま走行を続ける。

その後も、31周目に#37宮田、32周目#38坪井がピットインしタイヤ交換を行うが、アウトラップに冷えたタイヤでマシンコントロールをするのは難しく、#38坪井は堪らず33周目にセクター3でコースアウト。ここでレースを終えてしまう。

終盤、残り5周となったところでピットインをしていないのは、トップ#16野尻、9秒遅れの2位#20平川、2人から大きく遅れてはいるが3位を走る#4中山雄一(KONDO RACING)の3人のみ。アウトラップのタイムロスを考えるとトップ2車も決して安泰ではなく、すでにタイヤ交換をしたマシンに一気に差を詰められる可能性もある。

38周を終え、#20平川、#4中山、39周を終え#16野尻がピットイン。#16野尻はトップをキープしたままコースに戻り、ウェービングしてタイヤを暖めるが、ここで早めにタイヤ交換をしていた#64大湯が急接近。何とファイナルラップに入る手前の直線でその差は3.8秒とトップ#16野尻を射程距離圏内に捕える。

最後はこの週末をリードしてきた2人による一騎打ちとなったが、#16野尻が1.5秒差でかろうじて逃げ切り開幕戦を制した。3位はやはり早めにタイヤ交換を行っていた#5福住が入った。

第2戦は3週間後の4月24~25日に鈴鹿サーキットで行われる。

Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:第1戦富士決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/04) Final Race Weather:Cloudy-Rain Course:Dry-Wet
2021 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Team
Engine LapTimeBehindGap
116野尻 智紀TEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
4158'30.222--
264大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
4158'31.798 1.576 1.576
35福住 仁嶺DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
4158'33.959 3.737 2.161
420平川 亮carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD01F
4158'49.45819.23615.499
56笹原 右京DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
4158'56.70326.481 7.245
61山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
4159'00.11229.890 3.409
737宮田 莉朋Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD01F
4159'00.69230.470 0.580
818国本 雄資KCMG Elyse SF19
KCMG
TOYOTA
TRD01F
4159'10.10239.880 9.410
939阪口 晴南P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD01F
4159'13.99343.771 3.891
1014大嶋 和也NTT Communications ROOKIE SF19
NTT Communications ROOKIE
TOYOTA
TRD01F
4159'17.38147.159 3.388
1136中嶋 一貴Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD01F
4159'22.82952.607 5.448
123山下 健太ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD01F
4159'24.18953.967 1.360
1312タチアナ・カルデロンThreeBond SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda
M-TEC HR-417E
4159'25.44555.223 1.256
144中山 雄一ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD01F
4159'26.70256.480 1.257
157小高 一斗KCMG Elyse SF19
KCMG
TOYOTA
TRD01F
4159'28.42258.200 1.720
1615大津 弘樹TEAM MUGEN SF19
Red Bull MUGEN Team Goh
Honda
M-TEC HR-417E
4159'51.7521'21.53023.330
1719関口 雄飛carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD01F
3959'33.7542Laps2Laps
1838坪井 翔P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD01F
3651'58.9825Laps3Laps
---- 以上規定周回数(90% - 36Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19) 1'22.639 (41/41) 198.778km/h

TCR JAPAN SUNDAY

TCRJ-SUN:第1戦富士決勝 ヒロボンが独走優勝 PP・藤井優紀はスタートミス

 TCRジャパンサンデーシリーズ第1戦は4日、富士スピードウェイで決勝を行い、予選2位からスタートしたヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)がスタートでトップに立つとそのまま逃げ切り独走優勝を飾った。

優勝はヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】) 決勝2位は加藤正将(Audi Team Mars) 決勝3位は大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE) 決勝4位は藤井優紀(Audi Team Hitotsuyama) 決勝5位は佐藤潤(Adenau IDI GOLF TCR) 決勝6位は中谷明彦(DOME RACING)

 サンデーシリーズ決勝は12時40分にフォーメーションラップが始まった。雨模様だがまだ雨は落ちてこない。鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が昨日のレースの負傷で出走を取りやめたため9台がグリッドに付きスタートが切られた。

 ポールポジションの藤井優紀(Audi Team Hitotsuyama)はエンジンストールで出遅れ一気に後続に飲み込まれてしまう。トップに立ったのは予選2位のヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)。1周目はトップ・ヒロボン、2位・加藤正将(Audi Team Mars)、3位・佐藤潤(Adenau IDI GOLF TCR)、4位・大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)、5位・中谷明彦(DOME RACING)、6位・井上恵一(NILZZ Racing)の順でコントロールラインを通過。

 ヒロボンは1周目に0秒7あった加藤との差を2周目には0秒4まで詰められるが、ここからは毎周後続を引き離すラップを刻み、徐々にリードを広げる。

 ヒロボンは6周目には2位以下を2秒3離すと、8周目には4秒4、11周目には6秒8と独走態勢を築く。終盤には2位以下との差をコントロールし、13周を走ってぶっちぎりでの初戦を制した。

 加藤は、ヒロボンにはおいて行かれたものの2周目にはこのレースのファステストラップをたたき出し、3位以下を寄せ付けず、単独走行で2位に入った。

 3位の表彰台をかけた争いは佐藤と大蔵で繰り広げられた。各コーナーやストレートで併走する争いは、8周目に3位を走る佐藤を大蔵が攻略。この争いに決着をつけた。

 4位に落ちた大蔵は、後方から追い上げてきたポールシッターの藤井に10周目にかわされ5位まで後退。藤井はさらに3位の佐藤に迫るも背後まで付けたところでチェッカーを迎えた。

 4位には藤井が入り、5位が大蔵、6位には中谷が入った。

 両シリーズの第2戦は鈴鹿サーキットに舞台を移し24日、25日に行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

TCR JAPAN SUNDAY

TCRJ-SUN:第1戦富士決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/04) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverMaker Model
Team
LapTimeBehindGap
119ヒロボンCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1323'41.646--
265加藤 正将Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
1323'46.252 4.606 4.606
373大蔵 峰樹Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1323'55.44613.800 9.194
421藤井 優紀Audi RS3 LMS
Audi Team Hitotsuyama
1323'56.31714.671 0.871
510佐藤 潤Volkswagen Golf GTI TCR
Adenau IDI GOLF TCR
1324'02.67521.029 6.358
697中谷 明彦Honda CIVIC TCR
DOME RACING
1324'03.07721.431 0.402
77井上 恵一Audi RS3 LMS
NILZZ Racing
1324'05.85424.208 2.777
845竹田 直人Honda CIVIC TCR
若甦ドリームドライブwith KCMG
1324'06.52224.876 0.668
971大山 正芳Honda CIVIC TCR
ダイワN通商アキランドCIVIC
917'34.5784Laps4Laps
---- 以上規定周回数(75% - 9Laps)完走 ----
-17鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
D.N.S--
  • Fastest Lap: CarNo.65 加藤正将(Audi Team Mars) 1'48.201 (2/13) 151.817km/h

SUPER FORMULA

SF:第1戦富士フリー走行2回目 予選上位陣は順調な仕上がりを見せる

フリー走行2回目: トップタイムは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19) フリー走行2回目: 2位は大嶋和也(NTT Communications ROOKIE SF19) フリー走行2回目: 3位は阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)

予選日から一夜明けた決勝日の富士スピードウェイは曇り空。予報では午後4時頃から雨が降り出すこととなっており、決勝がレインコンディションになるかは微妙なところだ。

各チームは午前9時25分からの30分間の走行で決勝を想定したセッティングを試みることになる。

10分経過。予選Q1で屈辱の敗退となったディフェンディングチャンピオン#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、ベテラン#14大嶋和也(ROOKIE Racing)が積極的に走行を重ねる。タイムは1分22秒半ばと2人とも予選を上回るタイムを刻んでおり、燃料を少なくした状態でのセッティングを試した模様。いずれにしても決勝に向けては良い仕上がりを見せているようだ。

20分経過。ポールシッター#16野尻智紀(MUGEN)と2番グリッドスタートの#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)はともに1分23秒台。ピットインしながらじっくりとセッティングを確認している。雨のレースになるにしてもこの2人が中心となってレースは展開するはずだ。

この週末まったく歯車の噛み合っていない#3山下健太(KONDO RACING)がヘアピンでスピン。ここでのスピンはあまり見ないだけにブレーキやミッションのトラブルかもしれない。

30分経過。走行開始からコンスタントな走行を見せたのが予選5位の#39阪口晴南(INGING MOTORSPORT)。1分24秒台をコンスタントに刻み時折23秒台に入れ、実質のトップタイムをマークした。これに続いたのが予選3位#6笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、予選4位#5福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のチームメイトの2人。

この若手3人が#16野尻と#64大湯を脅かす存在となれれば、開幕戦は面白いレースになることは請け合いだ。

決勝は午後2時10分スタート。41周で争われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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