もてぎチャンピオンカップレース第3戦 -RIJ- (2024/08/10) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 TCR JAPAN Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Maker Model Team Lap Time Behind Gap
1 6 加藤 正将 Hyundai Elantra N TCR KMSA MOTORSPORT N 12 25'19.185 - -
2 65 新倉 涼介 Audi RS3 LMS Audi Team Mars 12 25'45.166 25.981 25.981
3 36 キム ソンヒョン Hyundai i30 N TCR KMSA MOTORSPORT N 12 26'29.885 1'10.700 44.719
---- 以上規定周回数(75% - 9 Lpas)完走 ----
- 3 チェ ジョンウォン Hyundai Elantra N TCR KMSA MOTORSPORT N 1 - 11Laps 11Laps
Fastest Lap: CarNo. 6 加藤正将(KMSA MOTORSPORT N) 2'04.243 (4/12) 139.111 km/h
ポールポジション チェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)2分1秒221
「目標としたタイムは出ていないのですが、加藤さんといっしょにやりとりができて楽しかったです。(予選の際にタイヤを前後交換しなかったのは?)ウチは韓国のスタッフでやっていますが、加藤さんを中心でレースするために、私のクルマはタイヤ入れ替えしないセッティングを試しています。本当は入れ替えた方が速くなるのですが、予選の時間が短いので、2台を入れ替えるのは大変かもしれない、ということで、替えない方向でやっています。決勝はチームメイトと1-2でスタートするので、激しく競争はしないで、タイヤを管理しながらリスクなしで最後まで走りたいです」
2位 加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)2分1秒312(+0.091秒)
「ちょっとアクシデントがありまして。ルームミラーがアタックラップ中のS字で落ちて、僕の方に降ってきまして(笑)。それで一瞬『おっと』となったのがこの差だと思います。それ以外はクルマのセットアップを昨日から試して、いい方向には向かっています。もてぎのセットアップデータがないクルマで、耐久用の仕様をリメイクしてスプリントに使っている状況です。(アウディとは違う?)だいぶ違いますね。性格はそれぞれ良さがあるので、だからドライバーが変えていかないといけないですが、ハマればちゃんとタイムが出ます」
3位 新倉涼介(Audi Team Mars)2分4秒702(+3.390秒)
「昨日は2分4秒2で、ミスがなければ3秒台入っていたかな、というぐらいのラップだったので、ちょっと不甲斐ないですね。まだクルマの事を理解しきれていない部分が多いので、ブレーキングポイントとかで甘さが出たなと思います。箱車でもてぎ走るのも初めてで、フォーミュラとは雰囲気が違うといいますか、なのでイチから勉強している感じです。決勝はまずクルマを壊さないでゴールまで持って行くのが第一で、後は、このタイム差だと単独走行になってしまうので、自分のラップをベストに近いところへできるだけ持って行って走ろうと思っています」
4位 キム・ソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N))2分10秒592(+9.371秒)
「(もてぎの印象は?)韓国でレースをしたことがなくて、国際サーキットのレースはまったく初めてなので、すごい楽しかったです。施設がすばらしくて、路面もよくて、楽しく走れました。事故なしで最後まで走り切るのが目標なので、タイムより経験といういうことで、今回は精一杯走るのが目標で、初めてのタイムは満足しています」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizune NOINE
TCRJ第1戦公式予選は8月10日、モビリティリゾートもてぎで行われ、チェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)が2位のチームメイト、加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)を0.091秒差に下してポールポジションを獲得した。
例年に比べてかなり遅いシーズン開幕となったTCRジャパンシリーズ。これまではサタデーシリーズとサンデーシリーズと土日で別のシリーズとして開催されてきたが、今年は一本化され一つのチャンピオンシップで争われる。今回は10日(土)に1レース、11日(日)に2レースの計3レースが行われる。
第1戦公式予選は午前9時55分から15分間。気温は早くも29度まで上昇している。エントリーは4台で2台の最新モデル「Hyundai Elantra N TCR」をドライブするチェ、加藤に加えて旧モデルの「Hyundai i30 N TCR」をドライブして日本でレースに初出場のキム・ソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)、さらに「Audi RS2 LMS」をドライブする新倉涼介(Audi Team Mars) は2020年もてぎS-FJシリーズチャンピオンだ。
チェを先頭に4台がコースイン。加藤と新倉はコースを一周するとピットに戻り前後のタイヤを入れ替えるTCRJではよく見かける戦略を選択。ハイパワーFF車のためフロントタイヤの暖まりが早いので、少しでも前後タイヤの温度差を揃えたいという考え方だ。一方チェとキムはそのまま計測ラップに突入する。
残り9分を切って本格的なタイムアタックが始まると、チェがいきなり2分1秒221を叩き出す。2番手はキムの12秒171、新倉と加藤はまだタイムを出しに行っていない。前後交換したタイヤの発動を待っている状態か。
残り6分、新倉が2分5秒841の2番手タイムを出すとと直後にコントロールラインを通過した加藤が1秒312をマーク、チェに0.091秒の差で2番手へ浮上。新倉は3番手。4番手のキムは自己ベストを1.3秒短縮する10秒806。
残り3分、新倉は自己ベストを2分4秒702まで短縮するも3番手は変わらず。今回初のTCRJ参戦、TCRマシンもFF車も金曜日の練習で初めてドライブしたとのことで、まだトップ2台とは差がある。このタイミングで首位のチェはピットイン。
チェカードフラッグが振られて予選終了、チェが1回目のタイムアタックでマークした2分1秒221でポールポジションを獲得、同じマシンの加藤がこちらも最初のアタックのタイムで0.091差でフロントロウに並ぶ。3番手新倉、4番手キムという順でスターティンググリッドが決定した。
決勝はこのあと午後1時より23分+1周で行われる。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
もてぎチャンピオンカップレース第3戦 -RIJ- (2024/08/10) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 TCR JAPAN Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos № Driver Maker Model Team Time Behind Gap km/h Lap
1 3 チェ ジョンウォン Hyundai Elantra N TCR KMSA MOTORSPORT N 2'01.221 - - 142.579 3/4
2 6 加藤 正将 Hyundai Elantra N TCR KMSA MOTORSPORT N 2'01.312 0.091 0.091 142.472 3/4
3 65 新倉 涼介 Audi RS3 LMS Audi Team Mars 2'04.702 3.481 3.390 138.599 4/4
4 36 キム ソンヒョン Hyundai i30 N TCR KMSA MOTORSPORT N 2'10.592 9.371 5.890 132.348 7/7
総合&v.Grantzクラス優勝 大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)
猪爪杏奈(スタートドライバー)
「ロング重視のセッティングにしたので、ニュータイヤのおいしいときに抜かれましたが、ペースはよかったです。安定していいクルマを作ってもらったので、ペースのいいままバトンを渡せました」
大阪八郎(チーム代表/2スティント目を担当)
「最初からショートで行く予定でした。猪爪選手をできるだけ引っ張って、ぼくがショートで、最後の荒川選手が45分という予定でした。SCが多くてみなさん入れないなかで、ショートで入った戦略がよかったです」
荒川麟(最終3スティント目を担当)
「ピットアウトしたときは無線が聞き取れなくて順位はわかりませんでした。とあえず、全力で走って前のクルマを抜こうと思っていました。ストレートに戻ってきたときにP1と出てたのでトップだとわかりました」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
ミニッツ・エンデュアランス・チャレンジ(MEC120)第1戦は16日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、v.Granzクラスは大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)が、VITA Pro-Amaクラスは斎藤愛未/三浦愛組(117号車・Team M岡部自動車D.D.R)が、VITA Ama-Amaクラスは中里紀夫/大賀裕介組(5号車・SHINSEI MiDLAND C72)が優勝した。
レースは午後3時25分に太陽が容赦なく照りつける酷暑のなか2時間先のゴールを目指して、ローリングラップが始まった。レース中、2回の200秒間のドライバー交代を伴うピットストップが義務づけられている。
スタートから飛ばしたのはポールシッター、山口礼/渡会太一組(777号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)の渡会。予選5位から1周目に2位に上がってきた杉本雄作/三島優輝/塩津佑介組(12号車・KF MOTORSPORT v.Granz)の塩津を4周目までに8秒8ちぎり大量リードを築く。
5周目に12号車に代わって2位に上がってきたのが林寛樹/兒島弘訓/木村偉織組(71号車・ZENKAIRACING vGranz)の兒島。トップ渡会と兒島のタイム差は9秒4だが、ここからこの2台は同じペースで周回を始めタイム差は開かなくなった。
7周目にはコースアウト車両があり、1回目のセーフーティーカー(SC)が導入されると、777号車渡会のリードはご破算となった。10周目にはSCが解除されるが、直後、コース上でVITAクラスの車両のフロントカウルが脱落したため2回目のSCが導入された。
この時点でトップは777号車渡会、2位に71号車兒島、3位に12号車塩津、4位に大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)の猪爪が続く。
17周目に777号車渡会がピットインしてドライバーを山口に交代すると、各チーム1回目のピットストップを始める。
19周目にはデグナーでコースアウトした車両があり3回目のSCが導入されると、解除直後にまだ1回目のピットストップを行っていなかったチームも続々とピットイン。
26周目には4位を走っていた、777号車山口がヘアピン立ち上がりから続くコーナーでVITAをパスしようと片足をコース外に落としてクラッシュ。ドライバーは無事だったがマシンが横転するほどの激しいクラッシュで、4度目のSCが導入された。
この時点でトップは、71号車木村、2位坂直純/下野璃央組(87号車・DrDry☆vGranz)の下野、3位BANKCY/藤波清斗組(666号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)の藤波だが、この3台を含め上位陣は2回目のピットストップを残している。
この4度目のSCはマシンの破片の回収、クラッシュパッドの修復などで24分もの時間を要した。この時間帯に最終スティントのドライバー交代を行う予定だったチームはコースにとどまり、これが勝敗の明暗を分けることとなる。
SCが退きレースは33周目から残り19分で再開された。各チームが最後のドライバー交代を行うと、38周目、残り10分を切ったところでトップに立ったのはOOKA/佐藤公哉組(31号車・G-TECH)のOOKAだった。そしてその背後、1秒9差にはやはり早めのピットインを行った86号車荒川が迫る。
この混乱のなか、OOKAも荒川も自身のポジションは分かっていない。39周目に荒川がスプーンでOOKAをパスしてホームストレートに戻ってきたとき、自身がトップだというのを初めて知ることとなる。
レースは40周で2時間が経過し終了。ファイナルラップ1周前にトップに立った大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)が優勝。2位にOOKA/佐藤公哉組(31号車・G-TECH)が、3位に坂直純/下野璃央組(87号車・DrDry☆vGranz)が入った。
VITAクラスは、序盤でポールシッターの富田栄造/富田竜一郎組(47号車・CPホールディングスNILZZ VITA)がリタイア。中盤はPro-AMAクラス藤原大輝/奥住慈英組(66号車・seven×seven VITA)とAma-Amaクラス中里紀夫/大賀裕介組(5号車・SHINSEI MiDLAND C72)の争いとなるが、Pro-Amaクラスに先行して中里紀夫/大賀裕介組(5号車・SHINSEI MiDLAND C72)が優勝を飾った。
Pro-Amaクラスは、終止上位で争っていた女性コンビの斎藤愛未/三浦愛組(117号車・Team M岡部自動車D.D.R)が優勝した。
このレース、2時間中、4回のSCで、SCランは55分以上にも及んだ。このためピット戦略が明暗を分け、悲喜こもごものなか、各チーム鈴鹿を後にした。第2戦はモビリティリゾートもてぎに舞台を移し、8月11日に決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI
【総合】
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/16) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Lap Time Behind Gap
1 86 v.Granz 1 大阪 八郎 猪爪 杏奈 荒川 麟 DrDry☆vGranz 40 2:01'17.883 - -
2 31 v.Granz 2 OOKA 佐藤 公哉 G-TECH 40 2:01'24.081 6.198 6.198
3 87 v.Granz 3 坂 直純 下野 璃央 DrDry☆vGranz 40 2:02'02.852 44.969 38.771
4 41 v.Granz 4 中川 徹 青合 正博 Racing TEAM HERO'S 40 2:02'28.499 1'10.616 25.647
5 71 v.Granz 5 林 寛樹 兒島 弘訓 木村 偉織 ZENKAIRACING vGranz 40 2:02'34.555 1'16.672 6.056
6 *666 v.Granz 6 BANKCY 藤波 清斗 seven×seven with KF MOTORSPORT 40 2:02'34.786 1'16.903 0.231
7 *1 v.Granz 7 関 正俊 河村 直樹 グラック&KTS 40 2:02'50.459 1'32.576 15.673
8 12 v.Granz 8 杉本 雄作 三島 優輝 塩津 佑介 KF MOTORSPORT v.Granz 40 2:03'11.041 1'53.158 20.582
9 *6 v.Granz 9 大崎 達也 岡部 隆志 岡部システムHFRP 40 2:03'24.406 2'06.523 13.365
10 *20 v.Granz 10 K.K 飯田 裕樹 いむら せいじ ABBEY RACING 40 2:03'27.271 2'09.388 2.865
11 17 v.Granz 11 鈴木 建自 木村 建登 末廣 武士 BRP NUTEC制動屋v.Granz 40 2:03'29.953 2'12.070 2.682
12 5 VITA Ama-Ama 1 中里 紀夫 大賀 裕介 SHINSEI MiDLAND C72 39 2:01'27.687 1Lap 1Lap
13 719 v.Granz 12 臼井 卓士 山崎 学 小松 響 イッチャン 39 2:02'17.071 1Lap 49.384
14 7 v.Granz 13 大野 尊久 奥村 浩一 徳升 広平 Rising west v.Granz 39 2:03'12.247 1Lap 55.176
15 102 v.Granz 14 大原 学 甲野 将哉 長島 正明 アイフォア神戸v.Granz 39 2:03'17.635 1Lap 5.388
16 *85 VITA Ama-Ama 2 西尾 和早 猪股 京介 CURクローズアップレーシング制動屋 39 2:03'31.561 1Lap 13.926
17 *81 v.Granz 15 長谷川 睦 AKITA 寺島 大 CLEANLIFE ITAL ABBEY 39 2:03'33.781 1Lap 2.220
18 117 VITA Pro-Ama 1 斎藤 愛未 三浦 愛 Team M岡部自動車D.D.R 39 2:03'37.315 1Lap 3.534
19 *56 v.Granz 16 南 清和 岩澤 優吾 坂入 悠斗 KF MOTORSPORT v.Granz v.Granz 39 2:03'38.665 1Lap 1.350
20 *333 VITA Ama-Ama 3 上田 裕司 西沢 耕治 野郎レーシング★萬雲塾★VITA 39 2:03'41.556 1Lap 2.891
21 30 VITA Ama-Ama 4 大野 宗 太田 達也 YouTube「ゴキブリ博士」VITA 39 2:03'44.758 1Lap 3.202
22 66 VITA Pro-Ama 2 藤原 大輝 奥住 慈英 seven×seven VITA 39 2:03'45.090 1Lap 0.332
23 93 VITA Ama-Ama 5 田幸 和純 米田 弘幸 TMR萬雲塾VITA 39 2:03'47.366 1Lap 2.276
24 27 VITA Ama-Ama 6 大沢 良明 三上 潤 ビーンズスポーツ☆SPM☆VITA 39 2:03'48.817 1Lap 1.451
25 105 VITA Pro-Ama 3 吉村 雅一 谷川 達也 ヨシムラオートVITA 39 2:03'49.975 1Lap 1.158
26 *2 VITA Ama-Ama 7 GAMISAN HIROBON サンズクリエイト&HIROTEX 39 2:04'02.522 1Lap 12.547
27 161 VITA Ama-Ama 8 木村 一廊 渡部 智仁 KOO`ON WITH ABBEY RS 38 2:01'22.985 2Laps 1Lap
28 28 VITA Pro-Ama 4 DAISUKE 片岡 龍也 TKRI松永建設VITA 38 2:01'51.370 2Laps 28.385
29 *72 v.Granz 17 大山 正芳 橋本 守生 浦田 裕喜 ダイワNアキランドv.Granz 38 2:02'09.235 2Laps 17.865
30 83 VITA Ama-Ama 9 齋藤 隆 東 幸夫 スリーワイドレーシング.レプリスポーツ 38 2:02'09.258 2Laps 0.023
31 77 VITA Ama-Ama 10 井本 大雅 荻原 友美 武者 利仁 seven×seven VITA 38 2:03'20.359 2Laps 1'11.101
32 15 v.Granz 18 吉村 一悟 寺西 玲央 NEXSEED V.Granz 38 2:03'21.893 2Laps 1.534
33 *8 VITA Ama-Ama 11 イシカワ ヨシオ 菊地 靖 東京IRCニルズvivo VITA 38 2:05'38.780 2Laps 2'16.887
34 787 VITA Ama-Ama 12 柿沼 一峰 橋村 剛 TAKE chan 恵比寿プラチナVITA制動屋 37 2:01'32.609 3Laps 1Lap
35 18 VITA Ama-Ama 13 櫻井 貴広 巽 雅剛 ClubD'zウエストポイント京都 37 2:01'34.427 3Laps 1.818
36 96 VITA Ama-Ama 14 中川 恵裕 木村 真史 ABBEY RACING 37 2:02'13.387 3Laps 38.960
37 *11 VITA Ama-Ama 15 高橋 裕史 眞田 拓海 リーガルトップwithガレージプラチナ 37 2:02'26.517 3Laps 13.130
38 39 VITA Ama-Ama 16 阿部 貴一 佐藤 正弘 西山 雄一 ACRE☆BBC☆SH-R VITA 37 2:03'15.979 3Laps 49.462
39 78 VITA Ama-Ama 17 鍋家 武 岡井 貴経 イマージュToyBoxセレクトSPプラス 36 2:03'39.318 4Laps 1Lap
40 *37 VITA Ama-Ama 18 清水 忠行 飛田 善晴 中山 正年 Progressプロμ舞VITA 35 2:03'24.748 5Laps 1Lap
41 61 v.Granz 19 米谷 浩 佐々木 孝太 山本 龍司 K.Kヨネタニアキランド 33 2:01'30.204 7Laps 1Lap
42 *88 v.Granz 20 山本 恭平 CHUNG ADRIAN K-one with CALLA 29 2:01'43.015 11Laps 29'18.077
---- 以上規定周回数完走 ----
- 22 VITA Ama-Ama - 佐藤 元春 上野 大哲 恒志堂レーシングCLASS VITA 34 1:51'25.197 6Laps 1Lap
- 44 VITA Ama-Ama - 早川 正資 関口 大悟 國枝 惣一郎 クニトモエナペタルVITA 29 1:32'24.938 11Laps 4Laps
- 777 v.Granz - 山口 礼 渡会 太一 seven×seven with KF MOTORSPORT 26 1:16'12.826 14Laps 3Laps
- 10 v.Granz - 植田 正幸 阪口 晃平 藤原 優太 ルーニーアキランドv.Granz 19 56'18.724 21Laps 7Laps
- 23 VITA Ama-Ama - 高橋 幸宏 阪本 一世 熊井 僚 髙橋モータースVITA01☆F 10 27'55.778 30Laps 9Laps
- 47 VITA Pro-Ama - 富田 栄造 富田 竜一郎 CPホールディングスNILZZ VITA 10 28'13.235 30Laps 17.457
【クラス別】
■v.Granzクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/16) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 v.Granz class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Lap Time Behind Gap
1 86 大阪 八郎 猪爪 杏奈 荒川 麟 DrDry☆vGranz 40 2:01'17.883 - -
2 31 OOKA 佐藤 公哉 G-TECH 40 2:01'24.081 6.198 6.198
3 87 坂 直純 下野 璃央 DrDry☆vGranz 40 2:02'02.852 44.969 38.771
4 41 中川 徹 青合 正博 Racing TEAM HERO'S 40 2:02'28.499 1'10.616 25.647
5 71 林 寛樹 兒島 弘訓 木村 偉織 ZENKAIRACING vGranz 40 2:02'34.555 1'16.672 6.056
6 *666 BANKCY 藤波 清斗 seven×seven with KF MOTORSPORT 40 2:02'34.786 1'16.903 0.231
7 *1 関 正俊 河村 直樹 グラック&KTS 40 2:02'50.459 1'32.576 15.673
8 12 杉本 雄作 三島 優輝 塩津 佑介 KF MOTORSPORT v.Granz 40 2:03'11.041 1'53.158 20.582
9 *6 大崎 達也 岡部 隆志 岡部システムHFRP 40 2:03'24.406 2'06.523 13.365
10 *20 K.K 飯田 裕樹 いむら せいじ ABBEY RACING 40 2:03'27.271 2'09.388 2.865
11 17 鈴木 建自 木村 建登 末廣 武士 BRP NUTEC制動屋v.Granz 40 2:03'29.953 2'12.070 2.682
12 719 臼井 卓士 山崎 学 小松 響 イッチャン 39 2:02'17.071 1Lap 1Lap
13 7 大野 尊久 奥村 浩一 徳升 広平 Rising west v.Granz 39 2:03'12.247 1Lap 55.176
14 102 大原 学 甲野 将哉 長島 正明 アイフォア神戸v.Granz 39 2:03'17.635 1Lap 5.388
15 *81 長谷川 睦 AKITA 寺島 大 CLEANLIFE ITAL ABBEY 39 2:03'33.781 1Lap 16.146
16 *56 南 清和 岩澤 優吾 坂入 悠斗 KF MOTORSPORT v.Granz v.Granz 39 2:03'38.665 1Lap 4.884
17 *72 大山 正芳 橋本 守生 浦田 裕喜 ダイワNアキランドv.Granz 38 2:02'09.235 2Laps 1Lap
18 15 吉村 一悟 寺西 玲央 NEXSEED V.Granz 38 2:03'21.893 2Laps 1'12.658
19 61 米谷 浩 佐々木 孝太 山本 龍司 K.Kヨネタニアキランド 33 2:01'30.204 7Laps 5Laps
20 *88 山本 恭平 CHUNG ADRIAN K-one with CALLA 29 2:01'43.015 11Laps 4Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- 777 山口 礼 渡会 太一 seven×seven with KF MOTORSPORT 26 1:16'12.826 14Laps 3Laps
- 10 植田 正幸 阪口 晃平 藤原 優太 ルーニーアキランドv.Granz 19 56'18.724 21Laps 7Laps
■VITA Pro-Amaクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/16) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 VITA Pro-Ama class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Lap Time Behind Gap
1 117 斎藤 愛未 三浦 愛 Team M岡部自動車D.D.R 39 2:03'37.315 - -
2 66 藤原 大輝 奥住 慈英 seven×seven VITA 39 2:03'45.090 7.775 7.775
3 105 吉村 雅一 谷川 達也 ヨシムラオートVITA 39 2:03'49.975 12.660 4.885
4 28 DAISUKE 片岡 龍也 TKRI松永建設VITA 38 2:01'51.370 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数完走 ----
- 47 富田 栄造 富田 竜一郎 CPホールディングスNILZZ VITA 10 28'13.235 29Laps 28Laps
■VITA Ama-Amaクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/16) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 VITA Ama-Ama class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Lap Time Behind Gap
1 5 中里 紀夫 大賀 裕介 SHINSEI MiDLAND C72 39 2:01'27.687 - -
2 *85 西尾 和早 猪股 京介 CURクローズアップレーシング制動屋 39 2:03'31.561 2'03.874 2'03.874
3 *333 上田 裕司 西沢 耕治 野郎レーシング★萬雲塾★VITA 39 2:03'41.556 2'13.869 9.995
4 30 大野 宗 太田 達也 YouTube「ゴキブリ博士」VITA 39 2:03'44.758 2'17.071 3.202
5 93 田幸 和純 米田 弘幸 TMR萬雲塾VITA 39 2:03'47.366 2'19.679 2.608
6 27 大沢 良明 三上 潤 ビーンズスポーツ☆SPM☆VITA 39 2:03'48.817 2'21.130 1.451
7 *2 GAMISAN HIROBON サンズクリエイト&HIROTEX 39 2:04'02.522 2'34.835 13.705
8 161 木村 一廊 渡部 智仁 KOO`ON WITH ABBEY RS 38 2:01'22.985 1Lap 1Lap
9 83 齋藤 隆 東 幸夫 スリーワイドレーシング.レプリスポーツ 38 2:02'09.258 1Lap 46.273
10 77 井本 大雅 荻原 友美 武者 利仁 seven×seven VITA 38 2:03'20.359 1Lap 1'11.101
11 *8 イシカワ ヨシオ 菊地 靖 東京IRCニルズvivo VITA 38 2:05'38.780 1Lap 2'18.421
12 787 柿沼 一峰 橋村 剛 TAKE chan 恵比寿プラチナVITA制動屋 37 2:01'32.609 2Laps 1Lap
13 18 櫻井 貴広 巽 雅剛 ClubD'zウエストポイント京都 37 2:01'34.427 2Laps 1.818
14 96 中川 恵裕 木村 真史 ABBEY RACING 37 2:02'13.387 2Laps 38.960
15 *11 高橋 裕史 眞田 拓海 リーガルトップwithガレージプラチナ 37 2:02'26.517 2Laps 13.130
16 39 阿部 貴一 佐藤 正弘 西山 雄一 ACRE☆BBC☆SH-R VITA 37 2:03'15.979 2Laps 49.462
17 78 鍋家 武 岡井 貴経 イマージュToyBoxセレクトSPプラス 36 2:03'39.318 3Laps 1Lap
18 *37 清水 忠行 飛田 善晴 中山 正年 Progressプロμ舞VITA 35 2:03'24.748 4Laps 1Lap
---- 以上規定周回数完走 ----
- 22 佐藤 元春 上野 大哲 恒志堂レーシングCLASS VITA 34 1:51'25.197 5Laps 1Lap
- 44 早川 正資 関口 大悟 國枝 惣一郎 クニトモエナペタルVITA 29 1:32'24.938 10Laps 5Laps
- 23 高橋 幸宏 阪本 一世 熊井 僚 髙橋モータースVITA01☆F 10 27'55.778 29Laps 19Laps
Fastest Lap(v.Granz): CarNo. 777 渡会太一(seven×seven with KF MOTORSPORT) 2'15.280 (2/26) 154.533 km/h
Fastest Lap(VITA): CarNo.5 中里紀夫(SHINSEI MiDLAND C72) 2'26.391 (6/39) 142.804 km/h
CarNo. 666, 1は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 6は、MECシリーズ規則第26条1(ピット滞在時間)違反により、競技結果に対して33秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 20は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(黄旗中の追い越し)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 85, 56, 333は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第52条13.8(ローリングスタート手順)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 81は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条1.2(ピットレーン速度)違反により、ペナルティーストップ10秒を科した。
CarNo. 81は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1.2(妨害行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 2は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中の追い越し)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 72は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条1.2(ピットレーン速度)違反により、ペナルティーストップ10秒を科した。
CarNo. 15は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1.2(妨害行為)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 8は、MECシリーズ統一規則第28条3(SC中の給油)により、競技結果に対して230秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 11は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条1.2(ピットレーン速度)違反により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 11は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1.2(妨害行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 37は、MECシリーズ統一規則第25条1(スタートドライバー登録)違反により、ペナルティストップ10秒を科した。
CarNo. 88は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中の追い越し、スピン、危険なコース復帰)により、競技結果に対して5周減算のペナルティーを科した。
■v.Granz
ポールポジション 山口礼/渡会太一組(777号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)
渡会「S-FJで取れなかったので(渡会はS-FJとダブルエントリー)、こちらは取ろうと思っていました。決勝はペースもいいし、チームも1-2なので状況をみながらうまく走りたいと思います。勝てるように頑張ります」
予選2位 seven×seven with KF MOTORSPORT(BANKCY/藤波清斗)
藤波・KFMS代表「ライバルチームも1-2に来るいきおいだったので心配していました。チームを立ち上げて3年目でやっと仕上がってきて1-2を取れました。本当にいろんな人のおかげで、メカニックさんも頑張っているので、あとはぼくらがミス無く生かせればいいかなと思います。台数も多くなり、精度も上がって、データ量も多くなっているので、チームとしていい結果で終れたらと思います」
予選3位 大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)
荒川「ベスト周のセクター1で大きなミスをしてしまいました。シェイクダウンしたばかりでセットアップとか、パーツもないですし、そのなかでは最善の結果だと思います。みんなで協力して勝てるように頑張ります」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
ミニッツ・エンデュアランス・チャレンジ(MEC120)第1戦は15日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、v.Granzクラスは山口礼/渡会太一組(777号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)が、VITA Pro-Amaクラスは富田栄造/富田竜一郎組(47号車・CPホールディングスNILZZ VITA)が、VITA Ama-Amaクラスは佐藤元春/上野大哲組(22号車・恒志堂レーシングCLASS VITA)がポールポジションを獲得した。
昨年からシリーズ化されたMEC120は、今シーズンも鈴鹿サーキットで開幕を迎えた。参加台数は48台を集め、v.Granz22台、VITA26台だ。特にv.Granzは過去最大のエントリーとなった。
公式予選は、v.GranzとVITAに分けられてそれぞれ30分間で行われた。
午後3時から行われたv.Granzでは、山口礼/渡会太一組(777号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)が渡会のドライブで早々にアタックを行い、2分13秒701を出すとピットイン。その後、このタイムを上回るチームは現れず、ポールポジション(PP)を獲得した。
2位には僚友のBANKCY/藤波清斗組(666号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)が入り、KF MOTORSPORTが1-2。3位には大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)が続いた。
VITA(Pro-Ama/Ama-Ama)クラスの予選は午後3時45分から行われた。
こちらも親子でコンビを組んだPro-Amaクラスの富田栄造/富田竜一郎組(47号車・CPホールディングスNILZZ VITA)が2分25秒166を記録すると、終了までトップを明け渡すこと無くPPを獲得した。
VITAクラス総合で2位に入りAma-AmaクラスのPPを獲得したのは佐藤元春/上野大哲組(22号車・恒志堂レーシングCLASS VITA)。3位にはPro-Amaクラス2位の藤原大輝/奥住慈英組(66号車・seven×seven VITA)が入った。
4位もAma-AmaクラスのGAMISAN/HIROBON組(2号車・サンズクリエイト&HIROTEX)が入りクラス2位。5位、6位にはPro-Amaクラスの吉村雅一/谷川達也組(105号車・ヨシムラオートVITA)、斎藤愛未/三浦愛組(117号車・Team M岡部自動車D.D.R)が続き、7位にはAma-Amaクラスの3位の鍋家武/岡井貴経組(78号車・イマージュToyBoxセレクトSPプラス)が入った。
決勝は明日16日、午後3時25分より2時間レースとして行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
【総合】
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/15) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Time Behind Gap km/h
1 777 v.Granz 1 山口 礼 渡会 太一 seven×seven v.Granz 2'13.701 - - 156.358
2 666 v.Granz 2 BANKCY 藤波 清斗 seven×seven v.Granz 2'13.722 0.021 0.021 156.333
3 86 v.Granz 3 大阪 八郎 猪爪 杏奈 荒川 麟 DrDry☆vGranz 2'13.966 0.265 0.244 156.049
4 71 v.Granz 4 林 寛樹 兒島 弘訓 木村 偉織 ZENKAIRACING vGranz 2'13.977 0.276 0.011 156.036
5 12 v.Granz 5 杉本 雄作 三島 優輝 塩津 佑介 KF MOTORSPORT v.Granz 2'14.132 0.431 0.155 155.855
6 87 v.Granz 6 坂 直純 下野 璃央 窪田 俊浩 DrDry☆vGranz 2'14.144 0.443 0.012 155.841
7 719 v.Granz 7 臼井 卓士 山崎 学 小松 響 イッチャン 2'14.168 0.467 0.024 155.814
8 61 v.Granz 8 米谷 浩 佐々木 孝太 山本 龍司 K.Kヨネタニアキランド 2'14.665 0.964 0.497 155.239
9 10 v.Granz 9 植田 正幸 阪口 晃平 藤原 優太 ルーニーアキランドv.Granz 2'14.902 1.201 0.237 154.966
10 72 v.Granz 10 大山 正芳 橋本 守生 浦田 裕喜 ダイワNアキランドv.Granz 2'14.956 1.255 0.054 154.904
11 56 v.Granz 11 南 清和 岩澤 優吾 坂入 悠斗 KF MOTORSPORT v.Granz v.Granz 2'14.961 1.260 0.005 154.898
12 6 v.Granz 12 大崎 達也 岡部 隆志 岡部システムHFRP 2'15.358 1.657 0.397 154.444
13 7 v.Granz 13 大野 尊久 奥村 浩一 徳升 広平 Rising west v.Granz 2'15.397 1.696 0.039 154.399
14 41 v.Granz 14 中川 徹 青合 正博 Racing TEAM HERO'S 2'16.043 2.342 0.646 153.666
15 31 v.Granz 15 OOKA 佐藤 公哉 G-TECH 2'16.091 2.390 0.048 153.612
16 15 v.Granz 16 吉村 一悟 寺西 玲央 NEXSEED V.Granz 2'16.101 2.400 0.010 153.601
17 17 v.Granz 17 鈴木 建自 木村 建登 末廣 武士 BRP NUTEC制動屋v.Granz 2'16.328 2.627 0.227 153.345
18 1 v.Granz 18 関 正俊 河村 直樹 グラック&KTS 2'16.396 2.695 0.068 153.268
19 102 v.Granz 19 大原 学 甲野 将哉 長島 正明 アイフォア神戸v.Granz 2'16.663 2.962 0.267 152.969
20 20 v.Granz 20 K.K 飯田 裕樹 いむら せいじ ABBEY RACING 2'17.414 3.713 0.751 152.133
21 88 v.Granz 21 山本 恭平 CHUNG ADRIAN K-one with CALLA 2'17.450 3.749 0.036 152.093
22 81 v.Granz 22 長谷川 睦 AKITA 寺島 大 CLEANLIFE ITAL ABBEY 2'19.161 5.460 1.711 150.223
23 47 VITA Pro-Ama 1 富田 栄造 富田 竜一郎 CPホールディングスNILZZ VITA 2'25.166 11.465 6.005 144.009
24 22 VITA Ama-Ama 1 佐藤 元春 上野 大哲 恒志堂レーシングCLASS VITA 2'25.212 11.511 0.046 143.963
25 66 VITA Pro-Ama 2 藤原 大輝 奥住 慈英 seven×seven VITA 2'25.281 11.580 0.069 143.895
26 2 VITA Ama-Ama 2 GAMISAN HIROBON サンズクリエイト&HIROTEX 2'25.346 11.645 0.065 143.831
27 105 VITA Pro-Ama 3 吉村 雅一 谷川 達也 ヨシムラオートVITA 2'25.728 12.027 0.382 143.454
28 117 VITA Pro-Ama 4 斎藤 愛未 三浦 愛 Team M岡部自動車D.D.R 2'25.923 12.222 0.195 143.262
29 78 VITA Ama-Ama 3 鍋家 武 岡井 貴経 イマージュToyBoxセレクトSPプラス 2'26.278 12.577 0.355 142.914
30 27 VITA Ama-Ama 4 大沢 良明 三上 潤 ビーンズスポーツ☆SPM☆VITA 2'26.416 12.715 0.138 142.779
31 11 VITA Ama-Ama 5 高橋 裕史 眞田 拓海 リーガルトップwithガレージプラチナ 2'26.475 12.774 0.059 142.722
32 787 VITA Ama-Ama 6 柿沼 一峰 橋村 剛 TAKE chan 恵比寿プラチナVITA制動屋 2'26.504 12.803 0.029 142.694
33 85 VITA Ama-Ama 7 西尾 和早 猪股 京介 CURクローズアップレーシング制動屋 2'26.509 12.808 0.005 142.689
34 5 VITA Ama-Ama 8 中里 紀夫 大賀 裕介 SHINSEI MiDLAND C72 2'26.535 12.834 0.026 142.664
35 93 VITA Ama-Ama 9 田幸 和純 米田 弘幸 TMR萬雲塾VITA 2'26.552 12.851 0.017 142.647
36 333 VITA Ama-Ama 10 上田 裕司 西沢 耕治 野郎レーシング★萬雲塾★VITA 2'26.586 12.885 0.034 142.614
37 161 VITA Ama-Ama 11 木村 一廊 渡部 智仁 KOO`ON WITH ABBEY RS 2'26.665 12.964 0.079 142.537
38 77 VITA Ama-Ama 12 井本 大雅 荻原 友美 武者 利仁 seven×seven VITA 2'26.764 13.063 0.099 142.441
39 8 VITA Ama-Ama 13 イシカワ ヨシオ 菊地 靖 東京IRCニルズvivo VITA 2'26.970 13.269 0.206 142.241
40 30 VITA Ama-Ama 14 大野 宗 太田 達也 YouTube「ゴキブリ博士」VITA 2'27.342 13.641 0.372 141.882
41 28 VITA Pro-Ama 5 DAISUKE 片岡 龍也 TKRI松永建設VITA 2'27.776 14.075 0.434 141.465
42 23 VITA Ama-Ama 15 高橋 幸宏 阪本 一世 熊井 僚 髙橋モータースVITA01☆F 2'27.952 14.251 0.176 141.297
43 18 VITA Ama-Ama 16 櫻井 貴広 巽 雅剛 ClubD'zウエストポイント京都 2'28.793 15.092 0.841 140.499
44 83 VITA Ama-Ama 17 齋藤 隆 東 幸夫 スリーワイドレーシング.レプリスポーツ 2'28.851 15.150 0.058 140.444
45 96 VITA Ama-Ama 18 中川 恵裕 木村 真史 ABBEY RACING 2'30.274 16.573 1.423 139.114
46 44 VITA Ama-Ama 19 早川 正資 関口 大悟 國枝 惣一郎 クニトモエナペタルVITA 2'30.875 17.174 0.601 138.560
47 39 VITA Ama-Ama 20 阿部 貴一 佐藤 正弘 西山 雄一 ACRE☆BBC☆SH-R VITA 2'31.656 17.955 0.781 137.846
48 37 VITA Ama-Ama 21 清水 忠行 飛田 善晴 中山 正年 Progressプロμ舞VITA 2'31.907 18.206 0.251 137.618
【クラス別】
■v.Granzクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/15) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 v.Granz class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Time Behind Gap km/h
1 777 山口 礼 渡会 太一 seven×seven v.Granz 2'13.701 - - 156.358
2 666 BANKCY 藤波 清斗 seven×seven v.Granz 2'13.722 0.021 0.021 156.333
3 86 大阪 八郎 猪爪 杏奈 荒川 麟 DrDry☆vGranz 2'13.966 0.265 0.244 156.049
4 71 林 寛樹 兒島 弘訓 木村 偉織 ZENKAIRACING vGranz 2'13.977 0.276 0.011 156.036
5 12 杉本 雄作 三島 優輝 塩津 佑介 KF MOTORSPORT v.Granz 2'14.132 0.431 0.155 155.855
6 87 坂 直純 下野 璃央 窪田 俊浩 DrDry☆vGranz 2'14.144 0.443 0.012 155.841
7 719 臼井 卓士 山崎 学 小松 響 イッチャン 2'14.168 0.467 0.024 155.814
8 61 米谷 浩 佐々木 孝太 山本 龍司 K.Kヨネタニアキランド 2'14.665 0.964 0.497 155.239
9 10 植田 正幸 阪口 晃平 藤原 優太 ルーニーアキランドv.Granz 2'14.902 1.201 0.237 154.966
10 72 大山 正芳 橋本 守生 浦田 裕喜 ダイワNアキランドv.Granz 2'14.956 1.255 0.054 154.904
11 56 南 清和 岩澤 優吾 坂入 悠斗 KF MOTORSPORT v.Granz v.Granz 2'14.961 1.260 0.005 154.898
12 6 大崎 達也 岡部 隆志 岡部システムHFRP 2'15.358 1.657 0.397 154.444
13 7 大野 尊久 奥村 浩一 徳升 広平 Rising west v.Granz 2'15.397 1.696 0.039 154.399
14 41 中川 徹 青合 正博 Racing TEAM HERO'S 2'16.043 2.342 0.646 153.666
15 31 OOKA 佐藤 公哉 G-TECH 2'16.091 2.390 0.048 153.612
16 15 吉村 一悟 寺西 玲央 NEXSEED V.Granz 2'16.101 2.400 0.010 153.601
17 17 鈴木 建自 木村 建登 末廣 武士 BRP NUTEC制動屋v.Granz 2'16.328 2.627 0.227 153.345
18 1 関 正俊 河村 直樹 グラック&KTS 2'16.396 2.695 0.068 153.268
19 102 大原 学 甲野 将哉 長島 正明 アイフォア神戸v.Granz 2'16.663 2.962 0.267 152.969
20 20 K.K 飯田 裕樹 いむら せいじ ABBEY RACING 2'17.414 3.713 0.751 152.133
21 88 山本 恭平 CHUNG ADRIAN K-one with CALLA 2'17.450 3.749 0.036 152.093
22 81 長谷川 睦 AKITA 寺島 大 CLEANLIFE ITAL ABBEY 2'19.161 5.460 1.711 150.223
■VITA Pro-Amaクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/15) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 VITA Pro-Ama class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Time Behind Gap km/h
1 47 富田 栄造 富田 竜一郎 CPホールディングスNILZZ VITA 2'25.166 - - 144.009
2 66 藤原 大輝 奥住 慈英 seven×seven VITA 2'25.281 0.115 0.115 143.895
3 105 吉村 雅一 谷川 達也 ヨシムラオートVITA 2'25.728 0.562 0.447 143.454
4 117 斎藤 愛未 三浦 愛 Team M岡部自動車D.D.R 2'25.923 0.757 0.195 143.262
5 28 DAISUKE 片岡 龍也 TKRI松永建設VITA 2'27.776 2.610 1.853 141.465
■VITA Ama-Amaクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/15) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 VITA Ama-Ama class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Time Behind Gap km/h
1 22 佐藤 元春 上野 大哲 恒志堂レーシングCLASS VITA 2'25.212 - - 143.963
2 2 GAMISAN HIROBON サンズクリエイト&HIROTEX 2'25.346 0.134 0.134 143.831
3 78 鍋家 武 岡井 貴経 イマージュToyBoxセレクトSPプラス 2'26.278 1.066 0.932 142.914
4 27 大沢 良明 三上 潤 ビーンズスポーツ☆SPM☆VITA 2'26.416 1.204 0.138 142.779
5 11 高橋 裕史 眞田 拓海 リーガルトップwithガレージプラチナ 2'26.475 1.263 0.059 142.722
6 787 柿沼 一峰 橋村 剛 TAKE chan 恵比寿プラチナVITA制動屋 2'26.504 1.292 0.029 142.694
7 85 西尾 和早 猪股 京介 CURクローズアップレーシング制動屋 2'26.509 1.297 0.005 142.689
8 5 中里 紀夫 大賀 裕介 SHINSEI MiDLAND C72 2'26.535 1.323 0.026 142.664
9 93 田幸 和純 米田 弘幸 TMR萬雲塾VITA 2'26.552 1.340 0.017 142.647
10 333 上田 裕司 西沢 耕治 野郎レーシング★萬雲塾★VITA 2'26.586 1.374 0.034 142.614
11 161 木村 一廊 渡部 智仁 KOO`ON WITH ABBEY RS 2'26.665 1.453 0.079 142.537
12 77 井本 大雅 荻原 友美 武者 利仁 seven×seven VITA 2'26.764 1.552 0.099 142.441
13 8 イシカワ ヨシオ 菊地 靖 東京IRCニルズvivo VITA 2'26.970 1.758 0.206 142.241
14 30 大野 宗 太田 達也 YouTube「ゴキブリ博士」VITA 2'27.342 2.130 0.372 141.882
15 23 高橋 幸宏 阪本 一世 熊井 僚 髙橋モータースVITA01☆F 2'27.952 2.740 0.610 141.297
16 18 櫻井 貴広 巽 雅剛 ClubD'zウエストポイント京都 2'28.793 3.581 0.841 140.499
17 83 齋藤 隆 東 幸夫 スリーワイドレーシング.レプリスポーツ 2'28.851 3.639 0.058 140.444
18 96 中川 恵裕 木村 真史 ABBEY RACING 2'30.274 5.062 1.423 139.114
19 44 早川 正資 関口 大悟 國枝 惣一郎 クニトモエナペタルVITA 2'30.875 5.663 0.601 138.560
20 39 阿部 貴一 佐藤 正弘 西山 雄一 ACRE☆BBC☆SH-R VITA 2'31.656 6.444 0.781 137.846
21 37 清水 忠行 飛田 善晴 中山 正年 Progressプロμ舞VITA 2'31.907 6.695 0.251 137.618
優勝 岡田衛(zenkairacing VITA)
「2番手からスタートして、1位に立とうとしたら最初の1周目2周目、距離の近いところで仕掛けないとダメだと思っていて。で、1周目の最終コーナーから2周目の1コーナーにかけて、うまいこと山本選手の内側に入ることができて、1コーナーでイン取って抜くことができたので。そこから単独で逃げられるかなと思っていたら赤旗が出ちゃって。再スタートしてからちょっとペースが上がらなくて、山本選手にずっとついて行かれる状態になったのですけれど、最終コーナーで当たって山本選手の方がスピンしちゃって。結構な勢いでぶつかったのでクルマの調子も微妙になっていたのですけれど、後ろとの差がばっと開いたので、それで逃げ切ることができまして。個人的にはスーパー耐久とかいろいろ出ていましたけれど、4輪で優勝するの実は初めてで。接触等々ありましたけれど、気持よく終わることができたので、よかったです」
2位 西濱康行(ETA白波ワークス VITA)
「とにかくクリーンなレースをしようと心がけていたのですけれど。いろんなことがあったけどクリーンに完走できたので、結果には満足しています。実際のところ2位といっても、イシカワさんと山本さんがいなくなっての2位なので、実質は4位かなという気持ちで、もう少し前を狙って、頑張りたいと思います」
3位 平川圭介(ELIVレーシングVITA)
「初レースということで緊張していたのですけれど。まさかの初レースがあんな大波乱の展開になるとは思っていなくて、ドキドキだったのですけれど。2位の西濱さんとのバトルもすごい楽しめましたし、ほんとに楽しいレースでした。自分の理想というかイメージしていた、前方集団についていくぞっていうことはしっかり実現できたので、表彰台にも上がれたので、よくできたレースだと思います」
4位 イシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)
「スピンは強引に外から抜こうと思って(苦笑)。山本さんに引っかかっちゃっていたので、抜かないと1位に逃げられちゃうと思って。シミュレータ上りの子はちょっと(バトルが)荒いのかなと思った。その後の追い上げは、やっぱりエンジン回らないのですよ。こもっちゃっているんですよね。アクセルオフにした時に、ゴォ~って。ある程度変えたのですけれど完璧ではなかったので。とりあえずバトルができたので、楽しめたのはそれぐらいですかね」
5位 山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)
「(最終コーナーのスピンは)向う(岡田選手)がずっとアウトに位置取りしていて、こっちがインに入って並んだと思ったのですけれど、見てなかったのか閉めてこられて、当たった感じです。最初の数周はちょっとどうかなって思って、前に行ってくれたらそれはそれでいいかなって思っていて。でも後ろで走っていて、なんかこっちの方がペースありそうだなって。それでそのまま行ければいいかな、って思ったのですけれど」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA
VITA Trophyシリーズの開幕戦決勝が5月26日(日)に筑波サーキットで開催され、岡田衛(zenkairacingVITA)が優勝した。
15周で争われる決勝は午後2時8分にフォーメーションラップ開始。時折コースに陽ざしがそそぐ筑波サーキットは気温26.1度、路面温度42.3度と初夏のような気候でドライコンディションだ。
全9台がグリッドに整列しレーススタート。各車クリーンスタートを切る中で出足がよかったのが4番グリッドのイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)で、スルスルと前に出て3番グリッドの西濱康行選手(ETA白波ワークス VITA)をかわして3位にポジションアップして第1コーナーへ飛び込む。予選では原因不明の不調に首をひねっていたイシカワだが得意のスタートは決まった。
同じくスタートが良かったのが7番手スタートの中島正之(ビーンズスポーツ2年目VITA)で、6番グリッドの山崎英介(AlaRossa VITA01)と5番クリッドの平川圭介(ELIVレーシングVITA)をかわすと5位までジャンプアップして第1コーナーへ。
第1コーナーではインのラインを守ったポールシッター山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)に対して2番手スタートの岡田はアウト側から進入。、山本のテールについたイシカワが有利な位置取りで一瞬2位に上がりかけるが、そこからの加速で岡田が2位のポジションを奪い返す。
4位西濱、5位中島、6位平川と続いて第1ヘアピンに進入するが、平川が中島のインを突いて5位へポジションアップ。平川は今回がレースデビューとは思えないアグレッシブさを見せる。
2位の岡田は第2ヘアピンでも山本のアウトから仕掛けるが、山本がインをしっかり守る。バックストレートから最終コーナーにかけても岡田がアウトから仕掛けるとそのままメインストレートへ。コントロールライン上では0.000秒差の横並びで通過する。以下イシカワ~西濱~平川~中島~菅原秀勇紀(11ビーンズスポーツ★VITA)~山崎~岸本直也(RaoseUP VITA01)と続く。
2周目の第1コーナーでは今度は岡田がイン側から山本に並びかけて、そのままオーバーテイクに成功、トップの座を奪い取る。イシカワもこの2台を追うが、なんと第1ヘアピンでスピン。再スタートは切れたものの最下位まで落ちてしまう。
トップに立った岡田は2位山本との間合いを2周目0.465秒、3周目0.527秒とひろげていく。3位西濱はそこから2.4秒のギャップがあり、2台の一騎打ちの様相に。しかし続く4周目の第1ヘアピン立ち上がりで6位を走っていた菅原がクラッシュする。菅原はヘアピン出口でアウトにはらんでグラベルにはみ出しかけて、そこから反動で左へ巻き込むようにコースを横断して、右リヤからスポンジバリアにクラッシュし、コース上に跳ね返って停止。コースサイドにマシンを寄せようとしたが動けない様子でレースは赤旗中断となる。幸いなことに菅原選手に大きなケガはなく、チームメンバーによると翌朝辺りに筋肉痛が出るだろうとのこと。
各車は最終コーナーにセーフティカー(SC)を先頭に、3周目終了時点での順位に整列。縦一列でのローリングスタートで、残り10周、全体は1周減算の14周でレースが再開されることとなった。
それまでのギャップはリセットされたことで救われたのがスピンで最下位からの追い上げを始めていたイシカワで、3周目終了時点でトップから11秒以上離されていた間合いが大きく減らされることになる。
岡田を先頭にグリーンフラッグでレース再開、さっそく山本はトップ岡田へのアタックを開始、リスタート後の1周目で0.323秒、2周目0.240秒と岡田選手のテールに食らいついてプレッシャーをかける。以下西濱~平川~中島とリスタート通りの順位で、後方ではイシカワが前を行くマシンを次々と仕留めて1周目でトップから4.737秒差の6位までポジションアップする。
3周目、4周目と山本は0.3秒前後の差で岡田のスキを伺い5周目のバックストレートでテール・ツー・ノーズ状態になると、最終コーナーでインから仕掛けに行く。しかし岡田も旋回を始めており両車は接触、山本は大きく姿勢を乱してハーフスピン、リヤから最終コーナーアウト側に飛び出す。直後を走っていた西濱、平川、さらにイシカワも山本をかわして順位を上げ、山本は5位でコースに復帰する。
トップ岡田はそのまま逃げに入り、6周目には2位以下に2秒以上のギャップを築く。2位グループは西濱~平川~イシカワの3台が0.7秒以内のワンパックになるが、そこから西濱がじわりと差を開き単独走行に。
終盤は平川とイシカワの表彰台争いが焦点となり、0.186秒の差でファイナルラップに入るとイシカワが平川に激しく詰め寄るが、平川はデビュー戦とは思えぬ落ち着きでこれをしのぎ、フィニッシュライン上ではまったくの同タイムながら、平川のノーズが僅かに前で、見事デビュー戦で表彰台を獲得した。
優勝は岡田、4輪レースキャリア初の優勝とのこと。以下2位西濱、3位平川、4位イシカワ、5位山本、6位山崎、7位中島、8位岸本というリザルトになった。
なお岡田と山本の接触についてはレーシングアクシデントという判断で、正式表彰式の場において判定の経緯について説明があり、各選手バトルにおいては常に「~かもしれない」という予見を持って走る様に、というサジェッションがあり、ドライバー同士の間でもその時の状況の話し合いがあり、最後は和やかに終わった。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA
ポールポジション 山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)1分3秒331
「最初ダンロップコーナーでスピンして。その後は途中で「これ以上は無理だな」って思って諦めました。ギリギリであぶなかったです(苦笑)。タイム的には最終コーナーの前に、イシカワさんがいたので、もしかしたらもうちょっと行けたかなという気もしないではないのですけれど。(1分)3秒2ぐらいは行けたかな。しょうがないけど、よかったです」
2位 岡田衛(zenkairacingVITA)1分3秒392(+0.061)
「初めて新品タイヤ履いたので、どのぐらいタイム出るかって言うのは……。昨日も練習走っていましてユーズドで3秒台は出ていたので、そこそこ自信持っていたのですけれど、ちょっと足りなかったですね。VITAはレースは初めてで、今年このレース出るぞって話になってから筑波で3日4日くらいは練習で走っているのですけれど、Hパターンのシフトがあまり得意じゃなくて(笑)。決勝はスタンディングスタートが久しぶりなので、そこは不安ですけれど、zenkairecingはシミュレータ作っていますので、そこで練習積んできているので、なんとか。山本選手に1コーナーで並べられなかったら大変なので、頑張ります」
3位 西濱康行(ETA白波ワークス VITA)1分3秒586(+0.255秒)
「ニュータイヤと走りがアジャストできないところがあって。最後の周に1コーナーのアプローチを見直したらタイムが出て、大先輩の少しだけ前に行かせていただいた、というところです。今日のコンディションとタイヤの感触がつかめたのかもしれません。もう少し早いタイミングでこの走りができればもう少し上が狙えたかもしれない。ちょっと気付くのが遅かったです。決勝はとにかく前について行きます、あと8番(イシカワ選手)には負けないようにします(笑)」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
VITA Trophyシリーズの開幕戦予選が5月26日(日)に開催され、昨年ランキング3位の山本龍選手(おさきにどうぞ☆VITA)がポールポジションを獲得した。
筑波と袖ケ浦で開催予定のVITA Trophyレース、第1戦は筑波サーキットでの開催で、エントリーは9台。昨年のランカーの中では9月の最終戦で優勝を飾りシリーズ3位の山本、シリーズ4位のイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)、シリーズ6位の西濱康行(ETA白波ワークス VITA)、同18位の菅原秀勇紀選手(ビーンズスポーツ★VITA)などの顔ぶれが並んだ。
15分間の予選は午前9時5分開始。気温21度、路面温度35.2度と絶好のドライコンディションの中各車コースイン。ウオームアップを終えると計測2周目から早くも本格的なタイムアタックが開始。
まずイシカワが1分3秒789のトップタイムを出し、今回初レースの平川圭介(ELIVレーシングVITA)が5秒158で2番手につけるが、続く周回で西濱が3秒721で平川を上回り2番手、さらに山本も4秒366で3番手へ進出、さらに山本はその勢いで残り10分時点で3秒463とベストタイムを更新してトップに立つ。
残り10分を切って岡田衛(zenkairacingVITA)が1分3秒593で2番手に進出。岡田はeスポーツ出身でスーパー耐久などの参戦経験がある。これでイシカワが3番手にドロップ。以下西濱、平川と続き、6番手に5秒257の山崎英介(AlaRossa VITA01)が進出してくる。
残り4分、山本はさらにベストタイムを短縮、1分3秒331を叩き出し、岡田も3秒392まで自己ベストを短縮するが0.061秒届かない。ここでイシカワはパドックに戻り3番手のままでタイムアタック終了。どうやらマシンの調子がいまひとつの状況のようで、さっそく決勝に向けた原因究明にとりかかる。
15分が経過してチェカードフラッグが振られる中、最後にタイムアップに成功したのが西濱で、1分3秒586をマークしてイシカワを上回り3番手にポジションアップした。
ポールポジションは山本、2番手岡田がフロントロウに並び、3番手西濱、4番手イシカワがセカンドロウ。以下5番手平川、6番手山崎が3列目。7番手中島正之(ビーンズスポーツ2年目VITA)、8番手菅原とビーンズスポーツ勢が4列目に並び、9番手岸本直也(RaiseUP VITA01)というグリッド順となった。
VITA Trophy第1戦決勝は午後2時にコースイン予定だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
優勝 藤原大暉(ACELINES KFMS VITA)
「中盤くらいからちょっと(バトルが)落ち着いたと思ったのですけれど、警戒をしつつ抑えるとこを抑えられれば勝てると思ったので。後ろから翁長選手も来ていたので、3位まで落ちた時は焦りましたけど(笑)。1コーナーをイチかバチかで行ったら皆さんお上手なので、しっかり見ていてくれて、ぶつからすにクリーンなレースできて、すごい楽しかったです」
2位 翁長実希(CBP RSS VITA)
「(終盤のバトルは?)けっこうしびれて楽しめました。なかなか単独で追いつくスピードはなかったのですけれど、最後(前が)バトルした隙に、いっしょに混じってポジション上げることができてよかったです。(ファイナルラップの3ワイドは?)スリリングでしたね(笑)、とっても楽しかったです」
3位 徳升広平(DEGIMO★フジタ薬局★MT VITA)
「やられちゃいましたね、僕の考えが間違いました。戦略ミスです。どういう展開がベストだったか、もう一回見直して、同じことをしないように、頑張ります」
4位 大野俊哉(ビーンズスポーツSPM☆VITA)
「まずスタートで(翁長)実希ちゃんに行かれちゃって。その後はついて行こうと思ったのですけれど、なかなか前の3台のペースには、ついて行くのが難しかったですね。その後(齋藤)愛未ちゃんとはいいバトルできて、なんとかポジションそのまま4位で、予選通り。でもよかったと思います。まだまだ詰められるところがあって、レースペースももっと良くしていければ、もっと上に行けると思うので」
5位 斎藤愛未(Team M with D.D.R VITA)
「最初5周目まではすごくよかったのですけれど、その後やっぱり自分の技量も足りず、クルマをしっかり走らせることができなかったので、そこは悔しい部分なのですけれど。明日に向けていいデータが取れたと思うので」
6位 武村和希(ZENKAIRACING VITA)
「まわりがスピンしたり、というので棚ボタの6位です(笑)。僕ホントに何もしていないのですよね。レースそのものは足のセットが決まっていなくて、けっこう苦しい状態で、レースタイム見てもけっこう厳しかったのですけれど、耐えのレースでなんとか6位貰ったという感じで。でも次に向けて課題点はいっぱい見つかったので、得るものは多かったレースかな、と思います」
Text & Photo: Junichi SEKINE
富士スピードウェイを舞台に行われるFCR-VITAシリーズの開幕戦決勝が5月11日(土)に開催され、10周のレースで終始トップ争いを演じた藤原大暉(ACELINES KFMS VITA)がバトルを制して優勝を飾った。
午前8時からの予選に続いて決勝は午前10時45分コースイン。予定より10分程度遅れて42台のVITAがグリッドに整列した。5月らしいさわやかな気候の富士スピードウェイの気温は19度で絶好のレースコンディションだ。
11時ちょうどにフォーメーションラップ開始。しかしここで10番グリッドの富下李央菜(KTMS VITA)が最終パナソニックコーナー手前で停車してしまう。富下は再スタートが切れずそのままコース外に押し出され無念のリタイヤ。チームによるとエンジントラブルとのことだ。
富下を除く41台でレースが開始。ポールポジションの徳升広平(DEGIMO★フジタ薬局★MT VITA)、フロントロウの#51藤原共に好発進。しかしセカンドロウの斎藤愛未(Team M with D.D.R VITA)と大野俊哉(ビーンズスポーツSPM☆VITA)はやや蹴り出しがにぶく、逆に出足のよかった5番グリッドの翁長実希(CBP RSS VITA)、7番グリッドの下野璃央選手(DrDry☆VITA)が並びかけて4ワイドとなりTGR(第1)コーナーへなだれ込む。齋藤はなんとか3位の座を守ったが、大野は翁長に4位を奪われる。さらに下野がコカ・コーラコーナーで並びかけるが大野は何とかこらえて5位を守る。
同じくスタートで出遅れた6番グリッドの佐藤元春(恒志堂レーシング CLASS VITA)も武村和希(ZENKAIRACING VITA)に第1コーナーでかわされて7位にポジションダウン、さらに100Rでアウト側にオーバーランして大きく順位を落としてしまう。
後方でも3ワイド、4ワイドのバトルが随所で繰り広げられ、その中で順位を上げたのがバトルに強いベテランのイノウエケイイチ(ワコーズED NILZZ VITA)で21番グリッドから12位までポジションアップ、ジェントルマンクラスのトップに立つ。
オープニングラップを終えてトップ徳升と2位藤原はテール・ツー・ノーズ状態。バトルを展開した3位グループとは2秒以上の差がつき早くも一騎討ちの構図ができ上がる。さっそく藤原は徳升をロックオン、ストレートで左サイドに出て0.062秒差で2周目に入り、プレッシャーをかけ続けるとダンロップコーナーへのブレーキングでインを狙うがここは徳升が押さえる。しかし続くパナソニックコーナーからの立ち上がりで再度徳升のテールを捕らえると、ストレートの加速で並び0.043秒と僅かに前に出てコントロールラインを通過、トップを奪い取る。
徳升はポジションを取り戻すべくチャンスを窺うが藤原はスキを見せない。その後方では齋藤と翁長選手の3位争いが続く。
ストレートに戻ったトップ2台は 3周目に入り今度は徳升がスリップストリームを使って藤原の前に出てTGRコーナーへ入りトップを奪回、このバトルの間に3位グループが近づき、徳升~藤原~齋藤~翁長が連なってのトップ争いになる。そこから1.2秒差の5位大野を追い回していた下野だったコカ・コーラコーナーでスピン、武村和希(ZENKAIRACING VITA)が6位に上がる。
4台になったトップグループはまず翁長が4周目のパナソニックコーナーで齋藤のインを突いて3位にポジションアップ。そしてストレートでは藤原が再度徳升をかわしてトップに立つ。齋藤も翁長と並んでコントロールラインを通過するとその差は0.009秒。2台はTGRコーナーからコカ・コーラコーナーまでサイド・バイ・サイドで走り抜けると翁長が前を取る。この2台がやりあっている間に5位の大野も接近し、齋藤選手は今度は防戦に追われることになる。
ジェントルマンクラスではトップのイノウエがさらに順位を上げて全体9位、オープニングラップで大きく順位を落としていた山本龍(お先にどうぞ☆VITA)が全体12位までポジションを戻してクラス2番手につける。
徳升は再逆転のチャンスを狙って藤原の背後につけるが、チャンスはなかなか訪れない。3位グループは齋藤に大野が仕掛けている間に翁長が差をひろげ、むしろ単独走行の利を活かして徳升に接近、6周目に0.711秒差まで詰め寄る。この上位3台が1分59秒台で走っており齋藤以下は2分0秒台だ。
7周目の100Rでは大野齋藤選手を大外刈りでオーバーテイク、4位に浮上する。
膠着状態になったトップ争いに変化が訪れたのは9周目、トップ藤原と2位徳升は0.187秒の差。3位翁長もそこから僅か0.557秒差と三つ巴となり、まずTGRコーナーでインから徳升選手が前に出る。しかし藤原も引かずサイド・バイ・サイドで第2コーナーを通過するが、コカ・コーラコーナー出口で藤原がアンダーを出してアウトにはらんでいったん後退。そこに今度は翁長襲いかかり、300Rでインか藤原を差すとダンロップコーナー進入のブレーキング争いで仕留めて2位へ。3台は0.3秒もない集団を形成してファイナルラップへ突入する。
ストレートエンドで徳升のスリップストリームから抜け出した翁長と藤原が3ワイドになってTGRコーナーへ飛び込む。インに藤原、真ん中に翁長、アウト側に徳升という並びでターンインすると、立ち上がりで藤原がトップ、2位翁長という順で徳升選手は3位にドロップする。しかし徳升は逆転のチャンスを狙って翁長にプレッシャーをかけ続け、翁長選手がディフェンシブになったスキに藤原選手が2台をじわりと引き離して残り区間を走り抜けてそのままフィニッシュまで逃げ切り、0.495秒差で優勝を飾った。
2位は0.214秒差で翁長がポジションを死守して徳升は3位、以下4位大野、5位齋藤、6位武村というトップ6となった。
ジェントルマンクラスの優勝は総合11位のイノウエ、以下同20位の山本、同22位のYOSHIMA選手(NKGワコーズED NILZZ VITA)という順になった。
FCR-VITA第2戦は8月17日に開催予定だ。
Text & Photo: Junichi SEKINE
ポールポジション 徳升広平(DEGIMO★フジタ薬局★MT VITA)1分58秒261
「無事に先頭からスタートできます。昨日まではどうなることかと思いました。調子がいまいちで、なかなかタイム出ませんでしたけれど、今日の早朝までチームの方が定盤立ててクルマ仕上げてくれたおかげで、なんとか好位置でスタート出来ることになったので、ホント「ありがとうございます!」って感じですね。あとは決勝をミスなくこのままの順位で終われるように。絶対に混戦になるので、クリーンなレースで頑張らせて貰おうと思います」
2位 藤原大暉(ACELINES KFMS VITA)1分58秒293(+0.032秒)
「(途中のピットインは?)アタック中にコーナーの途中でクラッシュした車両があったりしてたので。本命のアタックというのはできなくて。その後また出ていったのですけれど、目の前にスペースが空いたり場所取りがよくなくて。でも決勝のアドバンテージはこっちにもあると思うので、巻き返したいですね。たぶんトップ(徳升選手)との争いになると思うので、気を引き締めて頑張りたいと思います」
3位 斎藤愛未(Team M with D.D.R VITA)1分58秒816(+0.555秒)
「タイムはもうちょっと出したかったな、というのが正直なところですけれど、現状やれることはやったかな、という感じで。いい位置も取れて、場所取りもよかったので、満足いく結果なのかな、と思っています。FCRは台数も多いので、そこの場所取りを間違えると全然タイム出せなかったりしちゃうので、今日はちょっと運がよかったなと思います(笑)」
4位 大野俊哉(ビーンズスポーツSPM☆VITA)1分58秒820(+0.559秒)
「ちょっと位置取りが悪くて、単独で走ったタイムだったのですけれど。もうちょっとスリップストリーム使いたかったな、ってところですかね。もうちょっと行けたと思いますけど、しょうがないかな。前2台がすごく速いので、決勝に向けてはちょっと頑張ってついて行こうと思っています」
5位 翁長実希(CBP RSS VITA)1分58秒980(+0.719秒)
「タイムは 仮想ベストももっと行けたので、ホントはもっと出たはずですが。引っかかったのと、自分の運転が合わせ切れなかったので、ちょっと悔しい5番手です。決勝は気持ちで負けないように、頑張ります」
6位 佐藤元春(恒志堂レーシング CLASS VITA)1分59秒098(+0.837秒)
「計測3周目のタイヤが一番おいしいところで、けっこう(前方が)クリアだったので。スリップストリームの恩恵は受けられなかったけれども自分なりのていねいなドライビングできて、納得いくタイムは出せました。決勝は上位陣はみんな速いですし、バトル慣れしているので、ミスなく、スリップストリームを使ってチャンスをうかがうということで、ジャンプアップできるように頑張りたいです」
Text & Photo: Junichi SEKINE
富士スピードウェイを舞台に行われるFCR-VITAシリーズの開幕戦予選が5月11日(土)に開催され、昨年までシリーズを3連覇している徳升広平(DEGIMO★フジタ薬局★MT VITA)がポールポジションを獲得した。
今年も全4戦で行われるFCR-VITAレースシリーズ。他の地域と比べて5月位開幕とやや出足は遅いが、ここから8月、10月、12月と全4大会が開催される。エントリーは42台。今回は同時開催イベントとして、女性ドライバーだけによる「KYOJO CUP」、そして往年の名選手たちによる「AIM Legend's Club Cup」と3つのVITAによるレースがある。
そんな中で注目の選手、チームに予選後インタビューを行った。
まずは719号車の大島良平(栄建設 TBR VITA)。2022年のVITA十勝シリーズチャンピオンの他スーパー耐久ST-5クラスでも活躍。時にS耐では個性的なカラーリングから「公団ちゃん」の愛称で人気を博している。今回のVITA-01も同じく道路公団を彷彿されるカラーリングだ。
「今年は(富士に)出られるときには出ようと思っていますけど、今のタイム見ても分かる通り、富士はすごくレベル高い。北海道で一所懸命何年もやってきて、いつかはこっちに挑戦したいという夢がようやくかなって。やっぱり上の方に行きたいのでこちらに集中しようかなと思っていて、ちょっと北海道は我慢している感じです。(S耐の中継でカラーリングが全国区になってきたが?)やっぱりありがたいですよね。ただ目立つかわりに、結果も残していかないと格好悪いかな、って思う所もあるから、もうちょっと、10番以内を目指して(予選は13番手)。S耐でもこっち(VITA)でも走っているけど実力もあるよ、と思って貰えるような順位まで行ける努力はしないとならないと思っているところです。(S耐のハコとVITAのドライビングの違いは?)VITAはもう長いので、割とアジャストできるのですけれど、S耐のクルマはFFを使っていて、そっちがちょっとまだ詰め切れていないというか、どうセッティングすればどう動くかわかっていないので、どちらかといえばS耐で苦労しています」
続いては新規参戦の「HIGHSPEED Etoile Racing」から出場の2台のVITAを率いる川合孝汰総監督。「HIGHSPEED Etoile(ハイスピードエトワール)」は現在地上波で放映されているテレビアニメで、環境問題への配慮により、化石燃料に頼らない新時代の動力を使った次世代レースが舞台となっており、作成にスーパーフォーミュラも協力している。このテレビアニメとコラボレーションした、女性ドライバーによるレーシングチームでで、その総監督として、昨年のスーパーGT GT300クラスとS耐ST-Zクラスチャンピオンの川合孝汰が就任した。
「(初監督は?)かなり大変ではありますが、運営側と共に日々勉強しながら取り組んでいます。ドライバーはレースが初めての子もいますが、練習を重ねながら開幕戦を迎える準備が出来ました。まず開幕戦に関しては、それぞれレースに対する勉強段階なので色々なことを吸収して、しっかり完走ができればと思っています」
「(予選タイム(2分3秒と4秒)の印象は?)もうちょっと出るのでしょうけれど、週末通して彼女たちのベストタイムを更新してきているので楽しみです。後はまだ不安定なドライビングが出ることがあるので、その辺りを決勝に向けて走り切ってもらいたいです。まず安全にゴールまで運んでもらいたいですね。チーム結成から日も浅くいまの車両で走行時間が確保できていない中、ドライバーたちもベストを尽くして頑張ってきてくれています。今は吸収量の多い時期です、一秒でも多く走って、まず彼女たちの中で多く吸収してもらいそこに対して監督として、チームとして僕らがしっかりサポートして、今後レースを重ねていく中で、少しずつ結果やタイムに結びついていければと思っています」
「(監督業は慣れた?)まだまだ全然です(苦笑)。今回開幕戦なので、監督業もやっとスタートラインに立てたかなという段階です。僕も探り探りでありますけれど、いろんな関係者の方に教えられてやっているので、そういうのも今後に繋げられたらいいかな、と思います」
20分間の予選は午前8時開始。すっきりと晴れ上がった富士スピードウェイは気温15度。日差しはあるがやや肌寒く、路面温度も低そうだ。各車ウォームアップから5分を経過した頃からタイムアタックを開始。
まずは翁長実希(CBP RSS VITA)が2分0秒043のトップタイムを出す。続いて徳升が2分を切る1分58秒953でトップに立ち、下野璃央(DrDry☆VITA)が59秒328で2番手につける。さらに佐藤元春(恒志堂レーシング CLASS VITA)が59秒098で下野を上回り、4番手は斎藤愛未(Team M with D.D.R VITA)、5番手富下李央菜(KTMS VITA)、6番手大野俊哉(ビーンズスポーツSPM☆VITA)と続く。
残り11分で藤原大暉(ACELINES KFMS VITA)が1分58秒293でトップに立ち、徳升も58秒775から58秒324へと自己ベストを削り続けるが藤原から0.031秒の差で2番手。3番手には大野選手が58秒820で上がってくる。ここで藤原はピットイン。
8台が参加しているジェントルマンクラスはこの時点で総合9番手の山本龍(お先にどうぞ☆VITA)がトップ。クラス2位の富田栄造(CPホールディングスEDニルズVITA)は総合18番手で、山本と0.702秒差の間に8台のマシンがひしめいている。
残り6分、アタックを続けていた徳升が1分58秒261をマークしてついにトップの座に戻る。藤原は2番手にドロップするとおもむろにピットアウト、残り4分で再逆転を狙う。
3番手は大野で変わらず4番手に齋藤が再浮上。5番手の翁長、6番手佐藤と続き、7番手から10番手までは下野~永井歩夢(BRM VITA)~山本~岩岡万梨恵(フクダ電子VITA)と女子選手が続く。42台中女子選手19台、全員が「KYOJO CUP」とのダブルエントリーだ。
残り2分で徳升はピットイン、一足早く予選を終了。それに対して藤原はチェッカーまでタイムアタックを続けるがベストタイム更新はならず、徳升のポールポジション、藤原のフロントロウが確定した。
チェカードフラッグが振られる中、最後のアタックでタイムを更新したのが齋藤で1分58秒816を叩き出して3番手へ上がって予選は終了。以下4番手大野、5番手翁長、6番手佐野という結果に。
ジェントルマンクラスは総合12番手の山本がトップ、以下総合20番手の富田、同21番手のイノウエケイイチ選手(ワコーズED NILZZ VITA)という順になった。
FCR-VITA第1戦は本日午前10時45分フォーメーションラップ開始予定だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Central Medience Communications
2024年のKYOJO CUP第1戦が5月12日(日)に富士スピードウェイで開催され、#114 翁長実希(Car Beauty Pro RSS VITA)が逆転で優勝を飾った。
今年で8年目を迎えたKYOJO CUPは、過去最高となる28台が年間エントリー。このうち9人が新規参戦のドライバーと、顔ぶれも大きく変わったなかでシーズン開幕を迎えた。また昨年チャンピオンの三浦愛が今季のKYOJO CUPでは自身が立ち上げたTeam Mの監督に専念することとなり、新王者をかけた熱戦にも注目が集まるシーズンとなる。
午前8時00分から始まった公式予選では、2022年チャンピオンの翁長が最初に1分58秒台を記録しトップに立つが、それを#17 斎藤愛未(Team M 岡部自動車D. D. R VITA)が僅差で逆転。その後も2人がタイムを更新し合う展開となったが、最終的に1分58秒704を記録し、0.037秒差で翁長に競り勝った斎藤が、参戦5年目で初のポールポジションを獲得した。
10時45分から決勝レース。予選とは変わって曇り空となり、メインストレートでは追い風も強く吹くなど、肌寒いコンディションで12周のバトルが始まった。スタートではグリッド最前列を獲得した斎藤と翁長が横並びの状態でTGRコーナーに進入。そのまま、コカ・コーラコーナーを過ぎるところまで2台が一歩も引かないバトルをみせ、最終的に翁長がトップを奪う。2番手に下がった斎藤の後方には1年ぶりに参戦となる#86 下野璃央(Dr.DRY VITA)がつけ、序盤から3台によるトップ争いが展開された。また、後方集団でも各所で接近戦のバトルが繰り広げられた。
スタートでトップの座を明け渡す形となった斎藤だが、徐々に間隔を詰めていき、4周目のTGRコーナーでオーバーテイクに成功。そこから1分58秒台のペースを維持し、後続を少しずつ引き離しにかかった。対する翁長は斎藤との間隔を1秒以内に保ち、必死に食らいつく。3番手の下野は中盤を過ぎたあたりから少しずつトップ2台に離されていき、優勝争いは斎藤と翁長の2人に絞り込まれる展開となった。
両者とも一進一退の攻防戦が続くなか、残り2周を迎えたあたりから斎藤との間隔を縮めていった翁長は、終盤で勝負をかける。最終ラップのメインストレートで斎藤の真後ろにつくと、直後のTGRコーナーでイン側から飛び込んでいき、前に出ようとする。2人の攻防はコカ・コーラコーナーまで続き、翁長がトップに浮上した。斎藤も再逆転を狙って最後までチャンスを探ったが、わずか0.2秒届かず。翁長がトップチェッカーを受け、2024シーズンの開幕戦を制した。2位には斎藤が入り、自身ベストリザルトタイを獲得。3位には下野が入った。
28台で争われた開幕戦はトラブルで2台の脱落があったものの、26台が完走。ルーキードライバーでの最上位は北海道から参戦する#779 関あゆみ(栄建設 TBR VITA)の14位となった。
次回は7月20日・21日に開催される全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の併催レースとして、第2戦と第3戦が予定されている。
第1戦優勝:#114 翁長実希(Car Beauty Pro RSS VITA)
「優勝することはできましたが、まだまだ良くできるところがあったレースだったかなと思います。最終ラップでの逆転も“狙い通り”というものではなかったです。斎藤選手が速くて、後半にタイヤが苦しくなるところでチャンスが出てくるかなと思っていましたけど、本当にミスなく走り続けていたので、こちらが差を詰めていく機会が少ない中で少しずつタイムを稼いでいきました。最後はどこで仕掛けるか。すごく考えましたが、1コーナーで狙おうと決めて、最後は意地の張り合いになりましたけど、何とか前に出ることができました。チームも良いクルマを作ってくれているので、次戦に向けてもっとアジャストして、勝利を確実なものにできるようにしたいです」
株式会社インタープロトモータースポーツ
5月3日、2024年FIA-F4選手権シリーズの第1戦が静岡県・富士スピードウェイで行われ、チャンピオンクラスは、トヨタ育成2年目の佐野雄城(TGR-DC RS F4)が初優勝を飾った。2、3位はホンダ育成の野村勇⽃(HFDP Racing Team)、洞地遼⼤(HFDP Racing Team)が入った。
インディペンデントクラスは、クラスポールスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が危なげなく逃げ切って優勝を飾った。
■チャンピオンクラス
ポールポジション(PP)スタートの新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)が逃げ、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)が追う形で幕を開けた。
この2人に続いたのは、2周目の1コーナー手前でポジションを上げた予選4位の佐野雄城(TGR-DC RS F4)。かわされた野村も必死に食らいつき、その背後にはチームメイトの洞地が続く。
波乱が起きたのは5周目。トップ新原に接近していた森山が、コカ・コーラコーナー手前でリアに接触。新原は大きくバランスを崩してクラッシュ。その場でリタイアとなってしまった。
レースは、森山、佐野、野村、洞地、⽩崎稜(Bionic Jack Racing)、⼤宮賢⼈(PONOS RACING MCS4)の順で進むが、7周目のアドバン(ヘアピン)コーナーで2台が絡むような形でコース上にストップ。
このアクシデントでセーフティカー(SC)が導入され、11周終了までSCランが続いた。
この間に、トップ森山には5周目のアクシデントに対して、ドライブスルーペナルティが課され、これでトップの座は佐野が手にすることとなった。
リスタート後は、3周のスプリントとなったが順位変動はなく、佐野が初優勝のチェッカーを受けた。
■インディペンデントクラス
予選の三強による攻防が見られるのでは、と思われたが、予想に反して決勝はクラスPPスタートのDRAGONの横綱レースだった。
好スタートを決めたDRAGONは、3周目には早くも2位仲尾恵史(TCS AKILAND)との差を1秒に開くと、その後も0.5秒速いラップタイムを刻んでSCランの始まる前には3秒のマージンを築いて独走状態。
SCラン後のリスタートも決めたDRAGONは、13周目にミスからかややタイムを詰められる場面はあったものの、手を緩めることなく再度差を開いて逃げ切った。
2位は、最終ラップに3位IKARI(Bionic Jack Racing )に背後まで迫られたものの仲尾が入り、三強が表彰台を占めた。
第2戦の決勝は明日5月4日午前8時から、14周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
第1戦優勝 佐野雄城(TGR-DC RS F4)
「まだ改善すべき点はありますが、レースペースは良かったです。早い段階で野村選手をオーバーテイクして、森山選手と新原選手を追っていました。接触があって2台ともいなくなったのは残念でしたが、勝てて良かったです」
「第2戦ももちろん優勝を目指して頑張ります。手応えはあります」
第1戦決勝2位 野村勇斗(HFDP Racing Team)
「自分が想定していたよりもペースが厳しかったので、そこが悔しいです。今週末はフィーリングが全然違っていて、そこにアジャストしきれていないので、もう一回セットアップを見直したいです」
「今は前のクルマについては行けても抜けない感じです。練習走行ではロングランのペースも悪くなかったんですが」
第1戦決勝3位 洞地 遼大
「今回はすごく悔しい表彰台です。勝てる感触のあったレースですので。予選ももっと走れていたらポールやセカンドポジションが狙える速さがありましたから、初表彰台が嬉しい気持ちもちょっとありますが、やはり悔しいです」
「クルマ自体は良かったんですが、最初の3周はシステム上のトラブルで燃圧が上がらくて、ガス欠みたいな症状が出ていて、前のクルマに追いつけませんでした。後半は直ったので追い上げたんですが、最後は1コーナーのイン側でロックアップさせてしまいました。悔しいですね。明日はもっと後ろからのスタートなので、厳しいですが、最後まで優勝目指して頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
■Championクラス
FUJI GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/05/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 Champion class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 14 29'07.564 - -
2 50 野村 勇斗 HFDP Racing Team HFDP WITH B-max Racing Team 14 29'08.362 0.798 0.798
3 51 洞地 遼⼤ HFDP Racing Team HFDP WITH B-max Racing Team 14 29'08.790 1.226 0.428
4 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 14 29'10.691 3.127 1.901
5 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 14 29'11.661 4.097 0.970
6 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 14 29'12.255 4.691 0.594
7 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 14 29'14.069 6.505 1.814
8 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 14 29'17.256 9.692 3.187
9 77 松田 大輝 WARMTECH SKILLSPEED SKILL SPEED 14 29'17.849 10.285 0.593
10 *60 熊谷 憲太 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 14 29'19.445 11.881 1.596
11 46 有村 将真 フジタ薬局アポロ電⼯ フジタ薬局レーシング 14 29'24.982 17.418 5.537
12 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 14 29'28.205 20.641 3.223
13 14 村田 将輝 湘⼯冷熱 ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 14 29'38.655 31.091 10.450
14 *54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 14 29'43.625 36.061 4.970
15 *62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 14 29'43.852 36.288 0.227
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----
- 64 HIROBON HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 10 21'18.019 4Laps 4Laps
- 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 6 11'16.876 8Laps 4Laps
- 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 6 11'53.847 8Laps 36.971
- 16 新原 光太郎 YBS Verve 影⼭ MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 4 7'06.638 10Laps 2Laps
- 10 小松 響 Rn-sports MCS4 Rn-sports 2 4'01.024 12Laps 2Laps
38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2 4'04.594 12Laps 3.570
- 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry - d.n.s 14Laps 2Laps
■Independentクラス
FUJI GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/05/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 Independent class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 14 29'22.193 - -
2 2 仲尾 恵史 TCS AKILAND AKILAND RACING 14 29'24.060 1.867 1.867
3 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 14 29'25.454 3.261 1.394
4 55 KENTARO Baum Field F4 FIELD MOTORSPORTS 14 29'26.645 4.452 1.191
5 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 14 29'26.663 4.470 0.018
6 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 14 29'27.823 5.630 1.160
7 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 14 29'29.512 7.319 1.689
8 5 小谷 泰弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 14 29'30.619 8.426 1.107
9 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 14 29'35.266 13.073 4.647
10 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 14 29'35.302 13.109 0.036
11 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 14 29'40.191 17.998 4.889
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----
- 61 坂井 フォックス・ウィリアム HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 6 11'16.776 8Laps 8Laps
Fastest Lap: CarNo. 51 洞地遼⼤(HFDP Racing Team) 1'45.513 (7/14) 155.685 km/h
CarNo. 60は、H項違反(黄旗中のコースアウト)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 54は、シリーズ規則第15条1.1)2)(コースアウトを強いるもの)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 62は、シリーズ規則第15条1.1)2)(コースアウトを強いるもの)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
■Championクラス
FUJI GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/05/03) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 Champion class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 16 新原 光太郎 YBS Verve 影⼭ MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 1'44.948 - - 156.523
2 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 1'45.123 0.175 0.175 156.263
3 50 野村 勇斗 HFDP Racing Team HFDP WITH B-max Racing Team 1'45.255 0.307 0.132 156.067
4 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'45.299 0.351 0.044 156.001
5 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 1'45.348 0.400 0.049 155.929
6 51 洞地 遼⼤ HFDP Racing Team HFDP WITH B-max Racing Team 1'45.365 0.417 0.017 155.904
7 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 1'45.408 0.460 0.043 155.840
8 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 1'45.444 0.496 0.036 155.787
9 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 1'45.501 0.553 0.057 155.703
10 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'45.531 0.583 0.030 155.659
11 *87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 1'45.813 0.865 0.282 155.244
12 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 1'45.845 0.897 0.032 155.197
13 10 小松 響 Rn-sports MCS4 Rn-sports 1'45.922 0.974 0.077 155.084
14 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'46.119 1.171 0.197 154.796
15 60 熊谷 憲太 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 1'46.356 1.408 0.237 154.451
16 14 村田 将輝 湘⼯冷熱 ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 1'46.495 1.547 0.139 154.249
17 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 1'46.628 1.680 0.133 154.057
18 77 松田 大輝 WARMTECH SKILLSPEED SKILL SPEED 1'46.677 1.729 0.049 153.986
19 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 1'46.845 1.897 0.168 153.744
20 64 HIROBON HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 1'46.998 2.050 0.153 153.524
21 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'47.265 2.317 0.267 153.142
22 46 有村 将真 フジタ薬局アポロ電⼯ フジタ薬局レーシング 1'47.432 2.484 0.167 152.904
---- 以上基準タイム(105% - 1'50.527)予選通過 ----
■Independentクラス
FUJI GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/05/03) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 Independent Cup class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 1'46.963 - - 153.575
2 2 仲尾 恵史 TCS AKILAND AKILAND RACING 1'46.978 0.015 0.015 153.553
3 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 1'47.164 0.201 0.186 153.287
4 55 KENTARO Baum Field F4 FIELD MOTORSPORTS 1'47.289 0.326 0.125 153.108
5 *9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 1'47.545 0.582 0.256 152.744
6 5 小谷 泰弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 1'48.218 1.255 0.673 151.794
7 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 1'48.219 1.256 0.001 151.792
8 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 1'48.284 1.321 0.065 151.701
9 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 1'48.369 1.406 0.085 151.582
10 61 坂井 フォックス・ウィリアム HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 1'48.931 1.968 0.562 150.800
11 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 1'49.730 2.767 0.799 149.702
12 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 1'50.192 3.229 0.462 149.074
---- 以上基準タイム(105% - 1'52.483)予選通過 ----
- 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING d.n.s - - -
- 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports d.n.s - - -
- 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM d.n.s - - -
CarNo. 87は、L項第2条c) d)(走路外走行複数回)により、第1レース4グリッド降格のペナルティーを科す。
CarNo. 9は、L項第2条c) d)(走路外走行複数回)により、第1レース3グリッド降格のペナルティーを科す。
優勝 中澤凌(ZAP NAKs 10VED)
「最後にちょっと迫られましたが、もしものドッグファイトの為にタイヤはセーブしていたので、それが最後使えてよかったです、危なかったですけれど楽しかったです」
2位 樺木大河(ZAP SPEED 10VED)
「ペース的には(中澤選手に対して)どっこいかちょっとこっちの方があるかな、みたいな感じで。でも後ろがそこそこの距離にいたので、とりあえず離すまではと思って。で、最後2、3周で詰められたなら、と思っていて。最後第3コーナーで並んで入って、鼻先だったので行けるかなと思ったのですけれど、ちょっとシフトミスしちゃって2速に入らなくて、それで外に出ちゃったので、勝負ありかな、という感じで。(中澤選手と)走り方がけっこう違うところがあって、後ろについていて、学ぶところも多かったので、次、活かせればと思います。次はポールから優勝します!」
3位 豊島里空斗(C.S.I.Racing)
「(スタートの失敗は)クルマが進まなかったです。クラッチが、最初練習で回転全然上げないでスタートしたのですけれど全然ダメで、4500(回転)ぐらいまで上げたのですけれど、それでもダメで。走りながら何だろう?って思っていたのですけれど、クラッチがたぶんゆっくり離しすぎているのだろうな、とわかりました。次はもうちょっと素早く離して行きたいと思います。大川選手とのバトルは何回か仕掛けるとこがあっって、そこで行けたらもっと上に行けたと思うのですけれど、思ったより全然自分が行けてなかったのかうまく走れなくて手こずっちゃって。途中ガソリンの(調整を)濃くして、そしたらタイムもよくなったので、(次の)決勝はそれで行って、スタートを決めれば3位キープでスタートできるので、後はレース中に2台抜ければ、次1位目指して頑張ります」
4位 大川烈弥(群馬トヨペット TEAM RiNoA ED)
「やられましたね。プレッシャーに負けちゃいました。後半(走りが)うまく決まらない部分があって、そこをうまいとこ突かれたという感じで最後90度(コーナー)でやられちゃいました。(何度かは抑え込んでいた)バトルという意味ではポジティブにとらえるところで、今後に向けてというところはある。バトルしていてもそんなにタイムが落とし過ぎず、みたいな感じで走れたので、そこはポジティブかなって思いますね。スタートはばっちり決まりました。あれがかなり大きかったですね。昔からスタートは得意な方なんですよ、だからそれがばっちり決まってひと安心みたいな感じでしたね」
5位 丸山陽平(群馬トヨペット TEAM RiNoA)
「スタートはちょっとクラッチ離すのが早すぎて、少し失速気味になっちゃったので。もうちょっと次はクラッチ繋ぐのを遅くして、うまくスタート決められたらと。反応はよかったので、そこだけ変えれば、普通にいい感じで(スタート)切れるかな、と思います。その後は自分の走りがあまりよくなくて、ペースなかったので、ついて行けなかったです。改善点とかもだんだん見つかってきたので、予選とかで少しずつ直して行って、次の決勝につなげられたらいいかな、と思います。今回は2レースあるので、悪いところをトライする回数もあるってことなので、そこはいいですね」
6位 小田部憲幸(フォースリンク こたべZAP ED)
「棚ぼたですからね、喜んじゃいけないですね。意外と前と(差が)縮まらなかったですね。もう実力不足です。あんまりおもしろくないレースでしたね。後ろが跳ねるのは何となくわかっていたので、残念でした。(前に)近づいた時もありましたよね? でも離されて、まだつかみ切れていないですね。でもマシンではなくて自分が悪いです。午後の第2戦に向けてはひとつでも上の順位ねらいたいですね、そんないきなり劇的にタイム上がることもないので、淡々とできることをやって。ベストタイムと、グリッドもちょっとでも上がればいいなという感じです、良いところをみせたいです」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA
2024年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ開幕戦決勝は4月28日にモビリティリゾートもてぎで開催され、ポールポジションからスタートの中澤凌(ZAP NAKs 10VED)が樺木大河(ZAP SPEED 10VED)との同門対決を制して優勝した。
10周で行われる決勝は定刻の11時30分にフォーメーションラップ開始。気温26度でコースはドライコンディションだが路面温度はすでに45度を超えてタイヤに厳しい環境になりつつある。
レースがスタートすると、フロントロウの中澤、樺木はスムーズに発進したが、セカンドロウの豊島里空斗(C.S.I.Racing)、丸山陽平(群馬トヨペット TEAM RiNoA)は揃って反応がにぶく後続集団にのみ込まれる。一方スタートがよかったのが6位スタートの大川烈弥(群馬トヨペット TEAM RiNoA ED)で、前からスタートの2台を一気にかわして3位にジャンプアップして第1コーナーに進入、5位スタートの松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)もそれに続き、豊島5位、丸山6位へとドロップ。
ポジションを落とした豊島だがただちに反撃を開始、S字コーナーの入り口でインを差すなど松原にプレッシャーをかける。これで松原は防戦一方となりトップ3台との間合いが拡がる。トップを逃がしたくない豊島はV字コーナー進入でズバッと松原のインからオーバーテイク。そこにに丸山も加わり、立ち上がりで松原をかわしてそれぞれ4位、5位へ進出。
オープニングラップを終えてトップ中澤、2位樺木は0.358秒の差。3位大川はそこから1秒近く離れていて、4位豊島はさらに1.3秒後方で丸山を0.45秒差に従えている。
2周目もトップ中澤と2位樺木の間合いは0.3秒とつかず離れず。しかし3周目に入ると樺木がペースを上げて0.196秒差と中澤に迫る。樺木はコーナー出口からの加速がよく、第2コーナーから第3コーナーまでの短いストレートで一気に中澤のテールを捕らえた。さらに豊島も2分4秒835とファステストラップを刻んで大川の1秒差に詰める。5位丸山はこのペースについて行けないのか1.6秒差に遅れ、0.4秒後方に松原がつけて機会をうかがっている。
テール・ツー・ノーズ状態のトップ中澤と2位樺木は4周目も0.185秒の差、しかし樺木にチャンスは訪れず、逆に5周目には0.24秒とギャップをひろげられてしまう。3位争いは大川に豊島がファステストラップを更新して0.374秒まで接近、ヘアピンでは豊島がインから差しに行くそぶりを見せてプレッシャーをかける。6周目、中澤は樺木に対し0.384秒とさらに差をひろげる一方で、大川と豊島は随所で3位争いを行いながら樺木に0.796秒まで接近してレースは7周目へはいる。1位~2位と3位~4位がそれぞれ0.3秒差で接近戦をくり広げ、5位丸山はそこから置いて行かれて3秒以上離されている。
7周目も中澤は樺木と0.441秒の差、僅かずつだか確実に差をひろげて行く。3位争いはさらにヒートアップし、第5コーナーで豊島がアウトから仕掛けて大川と並んでファーストアンダーブリッジを通過。そのまま130RからS字にかけてゆさぶりをかけ続けるが、ここは大川が守り切る。8周目もこの2台のドッグファイトが続き、コントロールライン上では0.123秒差とテール・ツー・ノーズ状態で9周目に入り、第3コーナーで豊島がアウトから大外刈りを狙うがここも大川がポジションキープ。勢いは豊島にあるが大川もスキを見せず、豊島は終盤に向けてどこで大川を仕留められるか様子を見ているようだ。さらに豊島は90度コーナーでもイン側から仕掛けるがここも大川が守る。
そして一時0.5秒近く離れたトップ中澤との差を樺木が盛り返してダウンヒルストレートから90度コーナーへのブレーキングで勝負を挑むも前には出られず、コントロールライン通過時で0.201秒差。豊島~大川は0.085秒差。そこから3秒差の5位丸山に対しては松原が0.135秒差と、随所で順位争いが展開したままでファイナルラップに突入する。
まず動いたのが6位の松原、第1コーナーでアウト側から丸山を仕留めにかかるが、勢いが余ったかスピン、すぐにレースに復帰したものの小田部憲幸(フォースリンク こたべZAP ED)にかわされて7位にポジションダウン。
続いて第3コーナーで樺木が中澤のアウトからオーバーテイクを試みるも中澤はしっかりインを守り、樺木はグラベルぎりぎりまでアウトにはらんで踏みとどまる。これでギャップが広がりトップ争いは決着。第3コーナーでは豊島も大川のアウトから仕掛けるが、こちらも大川が3位の座を守りきる。しかし豊島はあきらめず第5コーナーでもアウトから並びかける。2台はサイド・バイ・サイドで130Rへ飛び込み、ここでも大川が前に出るが、テール・ツー・ノーズ状態でヘアピンを立ち上がるとダウンヒルストレートを駆け降りる。今度は豊島がアウト側に位置取りして90度コーナーにターンイン、アウト側の縁石ぎりぎりで踏みとどまり大川の前に出てついに3位のポジションを奪い取る。
中澤はスタートから一度もトップを譲ることなくポール・ツー・ウイン。最後までトップを追い続けた樺木だったが届かず0.777秒差で2位、それでもスーパーFJでは初の表彰台だ。ファイナルラップのバトルを制した豊島が3位、2年ぶり参戦の大川は惜しくも表彰台を逃したが、ブランクを感じさせない戦いでチームの期待に応えた。大川のチームメイトの丸山が5位。6位には小田部が入賞した。
2台が出場のジェントルマンクラスは総合8位の本間隆史(MATレーシングPJ10V)が優勝を飾った。
もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第2戦は本日午後に予選/決勝が行われる。初夏のような陽気のもてぎは午後1時30分からの予選あたりが温度のピークで、そこから午後4時35分の決勝までの間に急激に下がる難しいコンデションが予想される。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2024/04/28) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 79 中澤 凌 ZAP NAKs 10V ED TOKYO R&D RD10V 10 20'57.235 - -
2 15 樺木 大河 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 10 20'58.012 0.777 0.777
3 27 豊島 里空斗 C.S.I Racing MYST KK-S2 10 21'00.372 3.137 2.360
4 82 大川 烈弥 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 10 21'00.802 3.567 0.430
5 81 丸山 陽平 群馬トヨペットTEAM RiNoA MYST KK-S2 10 21'02.382 5.147 1.580
6 78 小田部 憲幸 フォースリンクこたべZAP ED MYST KK-S2 10 21'05.588 8.353 3.206
7 8 松原 将也 ZAP MARUTOKU 10V ED TOKYO R&D RD10V 10 21'16.396 19.161 10.808
8 46 G 1 本間 隆史 MATレーシングPJ 10V TOKYO R&D RD10V 10 21'27.480 30.245 11.084
9 18 G 2 柴田 泰知 ZAP SPEED RD10V ED TOKYO R&D RD10V 10 21'37.800 40.565 10.320
10 *37 青木 諒太 WABITO WORKS withアルビレックスRT-ED TOKYO R&D RD10V 10 21'38.698 41.463 0.898
11 35 中島 哲也 アルビレックスGAIA ED KK-S MYST KK-S2 10 22'04.466 1'07.231 25.768
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 27 豊島里空斗(C.S.I Racing) 2'04.493 (8/10) 138.832 km/h
CarNo. 37は、2,024もてぎチャンピオンカップレースSpR.35.1(反則スタート)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
ポールポジション 中澤凌(ZAP NAKs 10VED)2分3秒299
「練習もできていなくて、今年レースウィーク以外は1日しか走っていなかったので、どうなるかな、と思ってはいたのですけれど、大丈夫そうでした。去年のパッケージのままで走っていているので特に(変更は)何もないです。決勝は、ポールポジションからスタートってあまり経験ないので、気負いせず、気分よく走って来ます」
2位 樺木大河(ZAP SPEED 10VED)2分3秒593 +0.294秒
「ポールポジションねらっていたので、もうちょっと行けるかな、というのはあったのですけれど。いろいろアクシデントがあったり、まだレース3戦目で位置取りだったりで課題があって、一番タイム出したい時に出せなかったので、なんとか最低限まとめてタイム出したって感じなので、個人的に不完全燃焼ですけれど。決勝をどうにか、チームメイトといっしょに逃げて、最後できれは前を取りたいなという感じです。昨日の練習の方がよくて、今日はタイム出ていないのですよ。レース経験が少ないので、実戦の気持ちの合わせ方を、代表にもいろいろ言われていて、テンパっちゃうところもあるので(苦笑)平常心で。幸い今回は予選も決勝も2回ずつあるので、そこで経験を積みつつ、ちゃん結果も残したいと思います」
3位 豊島里空斗(C.S.I.Racing)2分3秒666 +0.367秒
「後半タイヤがタレちゃって、1、2番手の選手が後半タイム出していたので、もうちょっとエア(空気圧)下げて行った方がよかったかな、と思います。タイムはもっと出るはずで、最後、前の選手と離れ過ぎちゃって、スリップがつかえなかったかな、と思います。決勝は早めに前に出て、引き離していけたらいいなと思っています。最初の方は前のZAPの人はたぶんエアが低くて、最初は全然来ないと思うので、自分は最初に(前に)出て、ちょっとでも引き離せればと思っています」
4位 丸山陽平(群馬トヨペット TEAM RiNoA)2分4秒029
「昨日の練習走行で課題だったところが、多少は修正して手応え的にも良くはなったのですけれど。まだちょっと完全ないい形にはなっていないので、そこらへん直せば自分の中でも今日朝いちは感触悪くないです。もうちょっと行けるかな、というふうには思ったので、伸びしろはあるので。レースはそこを直せば速さが出て来るかなと思うので、あまり心配はしていないです」
5位 松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)2分4秒170 +0.871秒
「今シーズンはこちらのシリーズに出ます、こちらの方がいろいろ自分の技術向上になるかなと思って。昨日までは正直トップから1.5秒くらい離れていて、昨日の夜にいろいろ見返したり監督にアドバイスもらって、今自分の中で一番だめだなってところが見つかったので、そこを改善したら昨日からコンマ8秒上がりました。ただまだ先頭集団とは差があるので、今後レース含めてもっと詰めていけたらなと思います。決勝に向けては自分の1こ前と後ろが近い間隔なので、とりあえず後ろには抜かれないようにしつつ、自分の1こ前を狙って、もう1こ上も狙ってZAPで表彰台独占できるように頑張ります」
6位 大川烈弥(群馬トヨペット TEAM RiNoA ED)2分4秒226 +0.927秒
「やっちまいましたね。自分のミスです。クルマのポテンシャル的にはポールポジション狙えるぐらいだったのですけれど、コンディションに対応できるできない、というところで自分の運転のミスです。思ったより気温が高くて、グリップ感がなくて、フロントが入っていく感じがしなくて、そこで運転で対応できなかったです。原因はわかったので、それさえ対処できればトップは争えると思います。そこの自信はあります。クルマはまったく問題ないです。決勝は優勝しか考えていません、そこまで追いつく気でいます」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
2024年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ開幕戦公式予選が4月28日にモビリティリゾートもてぎで開催され、昨年同シリーズ4位の中澤凌(ZAP NAKs 10VED)が2位に0.294秒の差でポールポジションを獲得した。
ゴールデンウイークのもてぎは好天に恵まれ、8時50分の予選開始時点で気温20度と絶好のドライコンディションの中、11台のマシンが20分間の予選に挑んだ。
残り15分あたりからペースが上がり始め、まず昨年ランキング5位の豊島里空斗(C.S.I.Racing)が2分5秒951でトップに立つ。豊島は昨年5月のSUGO大会2連戦において、当時15歳でいきなり連続ポール・ツー・ウインという華々しいデビューを飾っている。2番手には今回がS-FJ初レースの丸山陽平(群馬トヨペット TEAM RiNoA)が6秒342でつける。
続く周回では今回もてぎ初参戦となった樺木大河(ZAP SPEED 10VED)が4秒407でトップに出る。樺木は昨年10月の富士でS-FJにデビューし今回が3戦目だ。続く2番手にはこちらも3戦目の松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)が4秒680で2番手にあがり、上位はめまぐるしく入れ替わる。
残り11分、中澤が2分4秒279でトップに浮上すると、続いて3秒847までタイムを短縮。豊島も3秒925とトップ争いは2分3秒台に突入。3番手樺木は4秒407とトップ2台に0.5秒以上の差をつけられている。松原を挟んで5番手は、2シーズンぶりに参戦の大川烈弥(群馬トヨペット TEAM RiNoA ED)が4秒521で上がってきて、ブランクを感じさせない走りを見せている。
残り7分。豊島が2分3秒883と中澤に0.046秒差まで迫ると続く周回で3秒740をマークしてトップに立つ。中澤も3秒748と自己ベストを短縮するが0.008秒及ばず2番手。そして初レースながら非凡な速さを見せる丸山が4秒029で3番手へと上がる。
残り1分、樺木が2分3秒593を出して4番手からトップへポジションアップ。中澤が3秒658で豊島を追い落とし2番手、これで予選順位は確定かと思われたが、チェッカードフラッグ後の周回で中澤が3秒299を叩き出し再逆転、ポールポジションを獲得した。樺木は0.294秒差で2番手、3番手豊島、4番手丸山がセカンドロウに並び、以下松原、大川が第3列ということになった。
もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第1戦決勝は午前11時30分コースイン予定。今回スポット参戦ながら速さを見せた中澤が昨年7月以来の優勝を飾るか、樺木以下の若手が巻き返すか、注目はスタートだ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2024/04/28) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 79 中澤 凌 ZAP NAKs 10V ED TOKYO R&D RD10V 2'03.299 - - 140.176
2 15 樺木 大河 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 2'03.593 0.294 0.294 139.843
3 27 豊島 里空斗 C.S.I Racing MYST KK-S2 2'03.666 0.367 0.073 139.760
4 81 丸山 陽平 群馬トヨペットTEAM RiNoA MYST KK-S2 2'04.029 0.730 0.363 139.351
5 8 松原 将也 ZAP MARUTOKU 10V ED TOKYO R&D RD10V 2'04.170 0.871 0.141 139.193
6 82 大川 烈弥 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 2'04.226 0.927 0.056 139.130
7 78 小田部 憲幸 フォースリンクこたべZAP ED MYST KK-S2 2'05.101 1.802 0.875 138.157
8 46 G 1 本間 隆史 MATレーシングPJ 10V TOKYO R&D RD10V 2'06.504 3.205 1.403 136.625
9 37 青木 諒太 WABITO WORKS withアルビレックスRT-ED TOKYO R&D RD10V 2'06.883 3.584 0.379 136.217
10 18 G 2 柴田 泰知 ZAP SPEED RD10V ED TOKYO R&D RD10V 2'07.167 3.868 0.284 135.913
11 35 中島 哲也 アルビレックスGAIA ED KK-S MYST KK-S2 2'08.091 4.792 0.924 134.932
---- 以上基準タイム(130% - 2'40.575)予選通過 ----
2024年JAF地方選手権、スーパーFJもてぎ・菅生シリーズが開幕し、今年も新たな顔ぶれや復活した選手を迎えた。今回は新人やカムバック組など3名についてインタビューを行った。
まずは今回スーパーFJのデビューレースを迎えた、2号車「HAMMER 10V」をドライブする室龍太郎。昨年は富士や筑波のスーパーカートに参戦していた。今回は2連戦のうち第2戦のみに出場する。
--これまでのモータースポーツの経歴は?
「去年スーパーカートをやっていて、クラス優勝させてもらって、今回フォーミュラにステップアップ、という感じです」
--練習はかなり積んだ?
「4~5時間ぐらい走らせてもらって、まだ全然足りないです。ミッションが苦手なもので」
--スーパーカートとはだいぶ違う?
「まずHパターンが苦手なんです(スーパーカートはシーケンシャル)。ブリッピングとかできないし、難しいです(苦笑)」
--今回の目標は?
「まずはまわりに迷惑かけないように、無事故で走ります」
もてぎ・菅生シリーズでは毎年チャンピオン争いを展開する「RiNoA Racing project」からデビューするのが、81号車「群馬トヨペット TEAM RiNoA」の丸山陽平。昨年まではカートレースに参戦していた。
--これまでのモータースポーツの経歴は?
「去年までカートをやっていて、昨年はGPRシリーズに出場して2勝してシリーズランキング2位でした。その前の年もROK SHIFTER鈴鹿シリーズに出て、2019年20年は全日本FS125に出ていました。カートは始めて10年くらいは経ちました」
--10年選手は今何歳?
「18歳です」
--レーシングカートとスーパーFJの違いは慣れた?
「まだちょっと乗り方的には混ざっちゃうことがあって、完璧には切り替えられていないので、そこが切り替えられれば、安定した速さが出てくかな、とは思っています。(違いは)まず曲げ方が違っていて、カートは突っ込んでいって曲げればいいのですけれど、S-FJは意外と頑張らないで、早めに向き変えて、立ち上がり重視みたいな感じの乗り方をするので、そこらへんがたまに気持ちが行っちゃって走ると、バランスが崩れてきて、リズム合わないのでタイムにつながらないっていうのがちょっと難しいです」
--今日の練習走行での調子は?
「自分でうまくまとめられなくて、ブレーキングとかそういう課題点があって、なかなか新品タイヤいれてもタイム出なかったので、2本目にそこを修正して明日の予選をいい調子で迎えられればと思っています。新品タイヤの使い方もそう(課題)なんですけれど、まず一番大事なブレーキングがよくなかったので、そこが一番大きいので、それだけ直すだけでもけっこうタイムアップする要素があるので、そこを重点的に(練習)して行こうかなと思っています」
--レースに向けて自信のほどは?
「課題を直せば結果は自然とついてくると思っているので、そこらへんはあまり気にせず、目の前の課題に対して取り組んでいって、修正していけば結果はついてくると自分は思っているので、頑張りたいと思います」
--チームの雰囲気は?
「すごい楽しくて、明るくて、居やすいですしやりやすいので、自分もけっこう自由にやらせて貰っていて、その分結果で応えないとなって思っています」
そして同じく「RiNoA Racing project」から2年ぶりにスーパーFJ出場を果たすのが82号車の大川烈弥。2021年にもてぎ・菅生シリーズに初参戦し入賞3回でシリーズ11位。2022年は第6戦菅生で3位のほか入賞3回でシリーズ8位となっている。
--2年ぶりの参戦になるが?
「去年はFormula-Beatとか、ハコ車でテストとか練習とかやっていた感じです。レースには出ていなかったです」
--今回「RiNoA」から参戦のきっかけは?
「今年またスーパーFJやりたい、って思った時にサーキットへ行って、そこにたまたま里見代表が別件でいらっしゃっていて、そこで『レースやりたいの?』という話からこうやって声かけていただいて、という感じです。運がよかったところがあります」
--新しいチームの環境には慣れた?
「もう慣れました。そもそも環境が整っていますし、チームの雰囲気もいい感じなので、最初から迎えてくれましたし。トップチームなのでクルマも速いですし、乗りやすいです。環境はずごくいいですね」
--チャンピオンチームのチャンピオンマシン、プレッシャーは感じる?
「もちろんあります。ありますけれど、それより今は自分のことに集中して、やるべきことが分かっているので、それに集中している、って感じです」
--ずばり今年の目標は?
「もうチャンピオン獲得です、それだけです。開幕戦から速さを見せつけて、優勝してそのままチャンピオン、というのが目標です」
シリーズ連覇を目指す「RiNoA Racing project」を率いる里見乃亜代表にも意気込みを聞いた。
「今年はカート出身の子(丸山)がひとり上がってきて、もう一人は(S-FJに)乗っていた子(大川)が移籍と言うか、チャンピオン取るためにウチに来てくれたので、その二人で戦います。現時点では大川の方が速いですけど、丸山も慣れてくればタイムは上がると思うので、今日の最後のセッションで合わせ込めれば、二人とも戦闘力あるので、あまり不安要素はないですね。去年みたいな同士討ちがないように(笑)。4年やって2回チャンピオン取っているので、トップチームになってきたと自分では思っているので、ありがたいことに2台体制で、今年こそワン・ツー・フィニッシュを目標にして、後はシリーズチャンピオンをどちらかで取るようなイメージで頑張ります」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
レーシングドライバーとして10年以上にわたり全日本F3選手権やフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップに参戦してきた三浦愛が自らのチーム「Team M」を立ち上げたのは昨年のこと。三浦はここからKYOJO CUPに参戦し、初年度で見事チャンピオンを獲得した。
そして今年の参戦カテゴリーとして三浦が選んだのが今年発足したばかりのF110Cupだ。昨年までFIA-F4で9シーズンにわたって使用されてきた童夢F110を用いたワンメイクレースに参戦する目的は何か。三浦とTeam Mは今後どこへ向かうのだろう。F110Cupの開催されている岡山国際サーキットで話を聞いた。まずはチーム立ち上げの経緯から。
「今まではフォーミュラしかやってきませんでしたが、いろんなカテゴリーを経験してきて、この先どうするんだというところに行き着きました。まだレースは続けたいけど、同時にトップを走りたい、最前線で居続けたい。そうでなければレースを楽しめないとも考えていて、自分が走る以外の方法で、このモータースポーツでトップでいるためにはどうするのか、というところで、チームを作るということが選択肢の一つに上がってきました」
「もちろん私一人ではできないので、一番信頼しているエンジニアに相談したところ、協力してくれるという話になり、彼となら一緒にやりたいと心から思いました」
「まずは一年目にインパクトが必要だし、女性という点もアピールしたいと考えました。またコストをあまりかけられない状況だったので、KYOJO CUP、VITAを選びました。エンジニア以外にメカニックたちやスポンサーの協力を得て、チャンピオン獲得を目標に掲げて一年を戦い、獲得することができました。チームスタッフはクルマを速くする能力が非常に高かったので、富士におけるVITAのコースレコードをKYOJO、FCRの両方で取ることができ、一年目は成功に終わったと思います」
ここまでは順風満帆に見えるTeam Mだが、三浦はまだまだ課題が多いと語る。
「まだまだ資金力は不足しているし、そもそも自分がレースをするためのチームではないので、他のドライバーからTeam Mで走りたいと思ってもらえる存在にならないといけない。そういう意味ではまだ課題があります」
「もちろんKYOJOは女性ドライバーにとって価値のあるカテゴリーですが、男女関係なくレースに向き合えるチームになっていきたい。レースが好きだという原点に戻れるような活動をしたい。自分は長くフォーミュラをやってきましたが、ドライビングを突き詰めること、クルマを速くしていくことに関して、フォーミュラはドライバーにとっても技術者にとっても非常に意味のある、価値のあるものだとの思いから、2年目はフォーミュラに取り組みたいと考えました。その第一ステップとしてF110カップに参戦することを決めたんです」
「このカテゴリーも一大会で200万くらいかかるが、いろんな方からの協力を得て、なんとかここに出ることができた。岡山ともてぎできちんと結果を出すことも大事だし、若いメカニックにもベテランのエンジニアからいろんなものを吸収してもらいたい。そういう場にしたいと思ってやっています」
そしてTeam Mは今年も引き続きKYOJO CUPにも参戦するという。ただしそちらは三浦ではなく斎藤愛未をドライバーに起用するという。
「KYOJOは別のドライバーでもチャンピオンが取れることを証明したいです。F110もいずれは他のドライバーに乗ってもらいたい。まずはそのための土台作りを私がやります。F110のカテゴリーで優勝した女性ドライバーはまだいないと思うんですが、まずは自分が優勝して、女性でも通用することを証明したい。そうすることで次は自分を超えてくれるドライバーが出てくることを期待しています。女性であることは不利なことだけではない。女性なりの闘い方があるということをVITAでは証明できたと思う。それをF110でも示したい。自分が20代でF3をやっていた時にできなかったことが、今は時間を経て経験を積むことによって、レベルが上がったと感じているので、改めて挑戦したいと考えました。それが自分のドライバーとして、チームとしての活動につながればいいと思います」
そして三浦はその先をも見据えている。
「F110に限らず、FIA-F4への参戦もしたいと考えてます。今年は新車を買うことができませんでしたが、来季以降の参戦に向けてその準備も進めています。そこからフォーミュラ・リージョナル、スーパーフォーミュラ・ライツとミドルフォーミュラで一歩一歩進んでいきたい。その先にはスーパーフォーミュラということもあるかもしれない。自分もドライバーとしてできるところまでやりたいんです」
「F110に乗ったのは2017年以来。あの時はオートポリスで30分間だけ走りましたが、今回はここにくる前に一度富士でテストをしてきた。F3に乗ってきた経験、体のセンサーがここでも生きている。あの経験があるからGT4でもなんでも乗る自信につながっています。いまJujuちゃんが出てきて、すごく恵まれた環境でレースをしているけど、そうでない選手が殆どなので、彼らが諦めることなく、希望を持って頑張れる場を作りたい。そのために自分が頑張ってる姿を見せたいんです」
三浦愛とTeam Mの挑戦は続く。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
レース1優勝 藤原優汰(AKIRAND RACING)
「今回のスタートの目標がエンストしないことだったので、大事に行き過ぎてしまいました。アトウッドで松本選手がオーバーを出して膨らんだところに、バックストレートの加速で並びかけて抜くことができました。その後は僕がピックアップの量が一番少ない状況だったこともあり、小回りもできて有利な状況になりました」
「レース2はスタートから思いっきり決めて勝ちます。スタートでやらかさないように気をつけます」
レース1決勝2位 松本拓海(AKIRAND RACING)
「ペースが良くなかったです。どうやって後続を引き離すかではなく、守り切る形になったので、自分としては納得いかないです。アトウッドがずっとうまくいかなくて、バックストレートで何度も追い付かれました。プレッシャーがきつかったです。レース後半ヤリやタイヤが厳しかった」
「レース2も厳しいと思いますが、なんとか表彰台に残れるように頑張ります」」
レース1予選3位 酒井翔太(FIRST GARAGE)
「スタートもうまくいったわけではなく、普通にスタートして、予選3番手の人に前に行かれてしまいました。とりあえずミスなくついていこうと意識して走ったんですが、暑い中での(S-FJに続く)2レース目ということで体力面できつかったんですが、なんとか自分のポジションをキープできてよかったです」
「最後は抜いてやる、という気持ちがあったんですが、自分のミスもあって抜ききれず、悔しいレースになりました。次に向けて改善できればと思います。スタートをちゃんと決めて全力を出し切り、最後までミスなく走り切ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
F110Cup OKAYAMA Round 西日本王者決定戦のレース1決勝が4月28日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした藤原優汰(AKILAND F110)が後続を大きく突き放して優勝した。
レース1決勝は正午より12周で行われた。天候は晴れ。路面はドライ。スタート時の気温は26℃、路面温度はコントロールライン上で44℃だ。
ホールショットを奪ったのは予選3番手の松本拓海(AKILAND ERS F110)。予選2番手の酒井翔太(ファーストガレージF110)が2番手で1コーナーに飛び込んだ。ポールポジション71藤原はスタートで出遅れて3位に後退するが、すかさず2コーナーで酒井をかわして2位に上がると、アトウッドカーブの立ち上がりで松本のリヤが流れたのを見逃さず、バックストレートでこれを捉えた。
こうして1周目のうちにトップを奪い返した藤原は、その後も次第にペースを上げ、後続を1周あたり1秒近く引き離すまさにぶっちぎりの走りで12周を走り切り、初戦を勝利で飾った。
一方、2位の松本はアトウッドの攻略に手こずり、3位の酒井、そし4位の三浦愛(Team M with ULS)の接近を許すが、それでも最後まで酒井に付け入る隙を与えず、ポジションを守り切ってチェッカーを受けた。その酒井もS-FJとのダブルエントリーとなったことで体力的に不安を抱きながらも、最後まで松本のテールに食らいつき、三浦の追撃を退けて表彰台の一角に食い込んで見せた。
F110Cupはこのあと午後4時20分よりレース2の決勝を同じく12周で行う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI
岡山チャレンジカップレース第2戦 -RIJ- (2024/04/28) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F110 CUP Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
Pos No Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 71 藤原 優汰 AKILAND F110 AKIRAND RACING 12 19'15.937 - -
2 29 松本 拓海 AKILAND ERS F110 AKIRAND RACING 12 19'28.772 12.835 12.835
3 22 酒井 翔太 ファーストガレージF110 FIRST GARAGE 12 19'29.131 13.194 0.359
4 17 三浦 愛 Team M with ULS Team M 12 19'29.522 13.585 0.391
5 78 小野 陽平 REVERSAL SPIRIT 小野 陽平/Yohei Ono 12 19'32.977 17.040 3.455
6 72 山岸 洋之 イーグルスポーツMTNF110 イーグルスポーツ 12 19'54.736 38.799 21.759
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 71 藤原優汰(AKIRAND RACING) 1'35.272 (10/12) 139.924 km/h
レース1、レース2ポールポジション 藤原優汰(AKIRAND RACING)
「タイヤの一番いいところも使えて、ダンダンダンとタイムを出せました。ただホンマはもう少しいいタイムを出しておきたかったなと」
「僕が乗り始めた頃からFIA-F4の岡山ラウンドが無くなったので、レースとして走るのは初めてです。昨日からセットを詰めてきました。目標は優勝です。ここでいい流れを作って来週のスーパーGTにつなげたいですね」
レース1、レース2予選2位 酒井翔太(FIRST GARAGE)
「今週末は練習で一度だけ乗りましたが、そのあとはS-FJに専念していました。予選は思っていたよりうまく走れて、自己ベストを更新することもできました。最後の1周でもうちょっとタイムを上げられたかな、と思いましたが、最後の最後でミスっちゃいました」
「デフが入っていないところなどはS-FJと共通ですが、ダウンフォースの使い方で手こずっています。そこが難しいですね」
「決勝は体力の続く限り走って、優勝を目指します。来年はFIA-F4に出られたらと思います。そのためにも今はここで頑張らないと」
レース1予選3位 松本拓海(AKIRAND RACING)
「悪かったですね。昨日の練習から1秒ぐらいタイムが上がったんですけど、まだまだいける感じでした。自分の勘違いでもう1周あると思ってタイヤを休ませてしまいました。後半セクターとかでミスをしていたので、あれがなければ34秒台は見えていましたね」
「決勝は行けると思います。自己ベストも更新できると思うので、優勝目指して頑張ります」
レース2予選3位 三浦愛(Team M)
「同じダンロップなので、以前と同じタイヤなんだと思っていましたが、フィーリングの違いに戸惑いました。アジャストを進めていい方向には向かっているんですがまだ改善中の段階です。走り続けるたびにタイムの出るタイヤでしたが、最後に遅いクルマに引っかかってしまいました。アタックした周回は自分の中では纏められたので、位置取りをうまくやっていれば2番手までは見えていたと思います」
「今回は体制作りも含めて整えきれていない部分がありますが、チームスタッフが頑張ってくれているので、なんとか回っている状態です。自分としても至らない部分があるので、この結果は受け止めないとと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
F110Cup西日本王者決定戦の公式予選が4月28日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、藤原優汰(AKILAND F110)がレース1、レース2ともにポールポジションを獲得した。
公式予選は午前8時45分より15分間で行われた。ここでのベストタイムがレース1の、セカンドタイムがレース2のグリッドとなる。
コースオープンとともに各車走行を開始、1周目、2周目とタイヤに熱を入れながら徐々にペースを上げていくが、渡会太一(KF MOTORSPORT)はギヤボックスの破損により、残念ながらガレージから一歩も出ることなく予選を終えることに。このダメージは深刻な模様で、このあとの決勝への出走も難しい状況だ。
一方、コース上では藤原が1分35秒204を3周目に記録してトップに立つ。2番手は酒井翔太(ファーストガレージF110)で1分36秒176、3番手には三浦愛(Team M with ULS)が1分36秒531で続く。
藤原は4周目に1分35秒025、5周目に1分34秒620、6周目に1分34秒511と着実にタイムを上げ、早々と7周で走行を切り上げた。
一方、2番手以下の争いは接戦となった。まずは三浦が4周目に1分35秒742を出して2番手に浮上すると、7周目には1分35秒421までタイムを縮める。これを酒井が8周目に1分35秒191を記録して上回ってきた。
続いて9周目に松本拓海(AKILAND ERS F110)が1分35秒158を叩き出すが、酒井も1分35秒043までタイムを縮めて2番手を死守。ここでチェッカーが提示され、予選は終了。
ベストタイムでは1分34秒511を出した藤原がトップ、1分35秒043の酒井が2番手、1分35秒158の松本が3番手に。
セカンドタイムでも1分34秒620の藤原がトップ。1分35秒191の酒井が2番手となるが、3番手は1分35秒421の三浦が獲得する結果となった。
F110Cup決勝は、このあと正午よりレース1が、午後4時20分よりレース2がそれぞれ12周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
岡山チャレンジカップレース第2戦 -RIJ- (2024/04/28) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F110 CUP Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
Pos № Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 71 藤原 優汰 AKILAND F110 AKIRAND RACING 1'34.511 - - 141.050
2 22 酒井 翔太 ファーストガレージF110 FIRST GARAGE 1'35.043 0.532 0.532 140.261
3 29 松本 拓海 AKILAND ERS F110 AKIRAND RACING 1'35.158 0.647 0.115 140.091
4 17 三浦 愛 Team M with ULS Team M 1'35.380 0.869 0.222 139.765
5 78 小野 陽平 REVERSAL SPIRIT 小野 陽平/Yohei Ono 1'35.816 1.305 0.436 139.129
6 72 山岸 洋之 イーグルスポーツMTNF110 イーグルスポーツ 1'37.372 2.861 1.556 136.906
---- 以上基準タイム予選通過 ----
- 13 渡会 太一 KF MOTORSPORT KF MOTORSPORT d.n.s - - -
■GT500クラス
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2024/04/14) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Lap Time Behind Gap
1 36 坪井 翔 山下 健太 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 82 2:02'48.219 - -
2 39 関口 雄飛 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 82 2:02'59.230 11.011 11.011
3 100 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT STANLEY TEAM KUNIMITSU BS 82 2:03'00.481 12.262 1.251
4 38 石浦 宏明 大湯 都史樹 KeePer CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer CERUMO BS 82 2:03'09.319 21.100 8.838
5 23 千代 勝正 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO BS 82 2:03'12.760 24.541 3.441
6 3 高星 明誠 三宅 淳詞 Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NISMO NDDP BS 82 2:03'13.643 25.424 0.883
7 37 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S BS 82 2:03'13.995 25.776 0.352
8 8 野尻 智紀 松下 信治 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 Honda CIVIC TYPE R-GT ARTA BS 82 2:03'29.534 41.315 15.539
9 16 大津 弘樹 佐藤 蓮 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 Honda CIVIC TYPE R-G ARTA BS 82 2:03'31.226 43.007 1.692
10 64 伊沢 拓也 大草 りき Modulo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Modulo Nakajima Racing DL 81 2:03'12.075 1Lap 1Lap
11 *12 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット MARELLI IMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL BS 81 2:03'16.126 1Lap 4.051
12 24 松田 次生 名取 鉄平 リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING YH 81 2:03'55.424 1Lap 39.298
13 19 国本 雄資 阪口 晴南 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 79 2:03'58.097 3Laps 2Laps
---- 以上規定周回数(57 Laps)完走 ----
- *14 大嶋 和也 福住 仁嶺 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 43 2:03'42.526 39Laps 36Laps
- 17 塚越 広大 太田 格之進 Astemo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Astemo REAL RACING BS 0 no time 82Laps 43Laps
Fastest Lap: CarNo. 36 坪井翔(au TOM'S GR Supra) 1'20.674 (11/31) 165.243 km/h
CarNo. 12(ベルトラン・バゲット)は、SpR 13.1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 14(大嶋和也)は、SpR 13.1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
■GT300クラス
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2024/04/14) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Lap Time Behind Gap
1 2 堤 優威 平良 響 muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING BS 77 2:03'34.432 - -
2 65 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 77 2:03'39.327 4.895 4.895
3 7 荒 聖治 ニコラス・クルッテン Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS MI 77 2:03'55.060 20.628 15.733
4 52 吉田 広樹 野中 誠太 Green Brave GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉Green Brave BS 77 2:03'59.330 24.898 4.270
5 31 小高 一斗 中村 仁 apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr BS 76 2:03'02.284 1Lap 1Lap
6 96 新田 守男 高木 真一 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 76 2:03'04.350 1Lap 2.066
7 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 METALIVE S Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 76 2:03'07.573 1Lap 3.223
8 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOC Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 76 2:03'22.265 1Lap 14.692
9 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 76 2:03'22.639 1Lap 0.374
10 6 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI Ferrari 296 GT3 Team LeMans YH 76 2:03'23.459 1Lap 0.820
11 45 ケイ・コッツォリーノ リル・ワドゥー PONOS FERRARI 296 Ferrari 296 GT3 PONOS RACING MI 76 2:03'24.939 1Lap 1.480
12 60 吉本 大樹 河野 駿佑 Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 76 2:03'25.484 1Lap 0.545
13 20 平中 克幸 清水 英志郎 シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING MI 76 2:03'35.320 1Lap 9.836
14 25 菅波 冬悟 松井 孝允 HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA YH 76 2:04'02.323 1Lap 27.003
15 *56 佐々木 大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 76 2:04'04.605 1Lap 2.282
16 18 小林 崇志 小出 峻 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 75 2:01'54.614 2Laps 1Lap
17 50 イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage YH 75 2:03'05.086 2Laps 1'10.472
18 62 平手 晃平 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 HELM MOTORSPORTS YH 75 2:03'05.378 2Laps 0.292
19 777 藤井 誠暢 マルコ・ソーレンセン D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 EVO D'station Racing DL 75 2:03'48.583 2Laps 43.205
20 360 大滝 拓也 青木 孝行 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 75 2:03'52.446 2Laps 3.863
21 *9 阪口 良平 冨林 勇佑 PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM YH 75 2:03'59.739 2Laps 7.293
22 5 藤波 清斗 塩津 佑介 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 73 2:02'48.346 4Laps 2Laps
23 30 永井 宏明 小林 利徠斗 apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr YH 72 2:02'55.059 5Laps 1Lap
24 *48 井田 太陽 柴田 優作 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 72 2:03'33.255 5Laps 38.196
25 22 和田 久 加納 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 72 2:03'43.159 5Laps 9.904
26 *61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 66 1:48'32.941 11Laps 6Laps
---- 以上規定周回数(53 Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 61 山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT) 1'28.018 (4/36) 151.455 km/h
CarNo. 9(冨林勇佑)は、SpR附則3.16(SC中のピットイン)は、SpR附則3.16(SC中のピットイン)により、ペナルティーストップ60秒を科した。
CarNo. 48(柴田優作)は、SpR附則3.16(SC中のピットイン)は、SpR附則3.16(SC中のピットイン)により、ペナルティーストップ60秒を科した。
CarNo. 61(山内英輝)は、SpR 13.1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 48(井田太陽)は、SpR附則4.2.2(FCY中の減速違反)によりドライビングスルーペナルティーを科したが、SpR.13.10(ペナルティ未消化)により、決勝結果に40秒を加算した。
CarNo. 56(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、SpR.13.11(複数回の黒白旗)により、決勝結果に40秒を加算した。
岡山国際サーキットで行われている2024オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の公式練習、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が混走序盤に最速タイムを記録。午後の公式予選に向けて幸先のいい滑り出しとなった。
公式練習は始まっていきなり87号車METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)がバックストレートのコース脇でストップ。早くも赤旗中断となる。ドライバーは松浦孝亮だった。直ちにFROに牽引されてピットに戻ってきた87号車はエンジンが降ろされ、大掛かりな修復作業に入っており、公式予選への影響が懸念される。
車両回収ののち、走行は午前9時37分に再開されたが、今度はピット出口で45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー)がストップ。FROが回収に向かうが、セッションはそのまま続行された。開幕戦ということもあり、各車さまざまなトラブルを抱えての走行となっている模様。
なお、今シーズンよりJAF-GT仕様のフェアレディZを新たに製作して参戦することが発表されている11号車GAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍)は、車両の準備が間に合わず、開幕戦を欠場する旨がチームより発表された。
そうしたなか、序盤トップに立ったのは6周目に1分26秒119を記録した61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)。96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が2番手につけ、88号車JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が3番手だ。
その後は各車ロングランに入ったか、大きな順位の変更はなく混走が終了、10分間の専有走行に移行した。
だが、ここでも上位陣に大きなタイムアップは見られず、GT300クラスの公式練習は61号車、96号車、88号車の順位のままで終了した。
昨年の第4戦での炎上事故から欠場の続いていた25号車HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟/松井孝允)はクラウドファンディングによる資金調達の成果もあって見事な復活を遂げ、このセッションではトップから2秒436落ちの1分28秒555を記録。21位からの再出発となった。
公式予選はこのあと午後2時より、A組のQ1がスタートする。新方式の導入がどうグリッドに影響するのか、要注目だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
2024オートバックス スーパーGTがついに開幕。第1戦の公式練習が4月13日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、他を寄せ付けない速さを見せた36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)がトップタイムを記録した。
公式練習は午前9時30分より混走85分間、専有走行10分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
開始早々にGT300車両がトラブルによりバックストレート脇でストップしたため、早くも赤旗中断となったが、停止車両は直ちにFROによって回収され、走行は午前9時37分に再開された。
開始から15分が経過したところで坪井翔が自身の4周目に1分18秒082を記録。36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)がトップに立つ。坪井は6周目に1分17秒923までタイムを縮めてきた。
2番手には39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)が3番手で続く。
日産勢では千代勝正が1分18秒944を記録した23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)が最上位の6番手につける。
開始から間も無く30分が終了しようかというところでベルトラン・バゲットが1分18秒701を記録し、12号車MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が2番手に上がってきた。
セッション中盤に入ると牧野任祐が1分18秒607を記録して100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手に浮上するが、すぐに松下信治が1分18秒458を記録して8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)がこれを上回る。
この結果、36号車がトップ、8号車が2番手、100号車が3番手で混走は終了した。
午前11時05分からの10分間の専有走行では大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)が自己ベストを更新。38号車は1分19秒414で混走の14番手から13番手に浮上。続いて高星明誠(Niterra MOTUL Z)も1分19秒044で3号車を12番手から10番手に押し上げる。
一方、トップの山下健太(au TOM'S GR Supra)は1分19秒151とタイム更新ならず。牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)は1分18秒581までタイムを縮めるも、順位は3番手のまま。そして野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)はセクター1で自己ベストを更新するが、ダブルヘアピンの一つ目で痛恨のスピン。ここでアタックを断念することに。
この結果、公式練習は36号車au TOM'S GR Supraがトップ、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8が2番手、そして100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTが3番手という結果となった。
Q1とQ2の合算という新方式に生まれ変わった注目の公式予選は、このあと午後2時34分にスタートする。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2024/04/13) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Time Behind Gap km/h
1 36 坪井 翔 山下 健太 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 1'17.923 - - 171.077
2 8 野尻 智紀 松下 信治 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 Honda CIVIC TYPE R-GT ARTA BS 1'18.458 0.535 0.535 169.910
3 100 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT STANLEY TEAM KUNIMITSU BS 1'18.581 0.658 0.123 169.644
4 12 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット MARELLI IMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL BS 1'18.701 0.778 0.120 169.385
5 39 関口 雄飛 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 1'18.713 0.790 0.012 169.360
6 17 塚越 広大 太田 格之進 Astemo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Astemo REAL RACING BS 1'18.783 0.860 0.070 169.209
7 14 大嶋 和也 福住 仁嶺 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 1'18.814 0.891 0.031 169.143
8 23 千代 勝正 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO BS 1'18.944 1.021 0.130 168.864
9 16 大津 弘樹 佐藤 蓮 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 Honda CIVIC TYPE R-G ARTA BS 1'19.040 1.117 0.096 168.659
10 3 高星 明誠 三宅 淳詞 Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NISMO NDDP BS 1'19.044 1.121 0.004 168.650
11 37 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S BS 1'19.052 1.129 0.008 168.633
12 38 石浦 宏明 大湯 都史樹 KeePer CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer CERUMO BS 1'19.225 1.302 0.173 168.265
13 24 松田 次生 名取 鉄平 リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING YH 1'19.250 1.327 0.025 168.212
14 64 伊沢 拓也 大草 りき Modulo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Modulo Nakajima Racing DL 1'19.950 2.027 0.700 166.739
15 19 国本 雄資 阪口 晴南 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 1'21.547 3.624 1.597 163.474
■GT300クラス
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2024/04/13) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Time Behind Gap km/h
1 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 1'26.119 - - 154.795
2 96 新田 守男 高木 真一 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 1'26.286 0.167 0.167 154.496
3 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOC Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 1'26.356 0.237 0.070 154.370
4 2 堤 優威 平良 響 muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING BS 1'26.371 0.252 0.015 154.343
5 52 吉田 広樹 野中 誠太 Green Brave GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉Green Brave BS 1'26.579 0.460 0.208 153.973
6 31 小高 一斗 中村 仁 apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr BS 1'26.720 0.601 0.141 153.722
7 20 平中 克幸 清水 英志郎 シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING MI 1'26.819 0.700 0.099 153.547
8 6 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI Ferrari 296 GT3 Team LeMans YH 1'26.965 0.846 0.146 153.289
9 18 小林 崇志 小出 峻 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 1'27.087 0.968 0.122 153.075
10 65 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 1'27.105 0.986 0.018 153.043
11 56 佐々木 大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 1'27.211 1.092 0.106 152.857
12 9 阪口 良平 冨林 勇佑 PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM YH 1'27.264 1.145 0.053 152.764
13 777 藤井 誠暢 マルコ・ソーレンセン D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 EVO D'station Racing DL 1'27.267 1.148 0.003 152.759
14 60 吉本 大樹 河野 駿佑 Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 1'27.298 1.179 0.031 152.705
15 7 荒 聖治 ニコラス・クルッテン Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS MI 1'27.372 1.253 0.074 152.575
16 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 1'27.399 1.280 0.027 152.528
17 45 ケイ・コッツォリーノ リル・ワドゥー PONOS FERRARI 296 Ferrari 296 GT3 PONOS RACING MI 1'27.454 1.335 0.055 152.432
18 50 イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage YH 1'27.755 1.636 0.301 151.909
19 5 藤波 清斗 塩津 佑介 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 1'27.916 1.797 0.161 151.631
20 62 平手 晃平 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 HELM MOTORSPORTS YH 1'27.961 1.842 0.045 151.554
21 25 菅波 冬悟 松井 孝允 HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA YH 1'28.555 2.436 0.594 150.537
22 360 大滝 拓也 青木 孝行 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 1'28.696 2.577 0.141 150.298
23 48 井田 太陽 柴田 優作 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 1'28.811 2.692 0.115 150.103
24 30 永井 宏明 小林 利徠斗 apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr YH 1'28.904 2.785 0.093 149.946
25 22 和田 久 加納 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 1'28.992 2.873 0.088 149.798
- 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 METALIVE S Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH no time - - -
優勝 73号車・センドラ船戸アレックス翔太(TRS・10V・ED)
「スタートは失敗しましたね。で、なんとかその後角間君と並んで第1ヘアピンもサイド・バイ・サイドで、ダンロップ(コーナー)でちょっと前に出られちゃって、そこで引かないで並んで行こうとするとたぶん当たっていたと思うので、一回前に行かせて3番手に落ちたのですけれど。で、第2ヘアピンで仕掛けてまたサイド・バイ・サイドになりまして、最終コーナー立ち上がっても向うが前でしたけれど、なんとか右側に出られて、インからストレートで抜く事ができました。ちょうど黄旗の手前でそこがけっこう重要で、そこで抜いてなかったら1位までは難しかったのではないかなと思います。SC明けはよかったです(笑)、狙って行けた感じで。本当はスタートがうまく行けばという事で、今後も練習してスタートはうまくならないと、もし前が本当に一緒ぐらいのペースの人だったらたぶん抜けないのじゃないかなって思いましたね。今回は2位のペースがそこまで一緒ではなかったので、抜けたのですけれど、スタートは今後の課題で、決められないとドライバーとして満足できないです」
2位 52号車・津田充輝(ファーストガレージKK-SⅡ)
「スタートはよかったです。その前に練習走行の時もけっこうスタート練習っぽいことをしていたので、その中でいい感じの回転数を見つけたのがよかったです。あとは今日のフォーメーションラップ中に、下(メーター)の回転数を見ていて試して、いい感じの回転を決められたので、スタートはうまくいったと思います。(リスタート後の状況は?)抜かれる前のコーナー(第2ヘアピンか)で少しミスをしたのがあって、そこからスリップストリームにつかれて、すっと入られた時に、自分としても並走からどうやって並びきればいいのかがわからなくて、それでちょっと簡単に抜かれてしまったのがあります。大きいクルマでどう戦えばいいのかが分からなくて、ていう感じがありました」
ファーストガレージ エグゼクティブアドバイザー・佐々木孝太
「(津田選手は)ちょっと練習では悩んでいたところもあったので、それが明確なところだったから、そこを直せば行けるんじゃない? と言ったら、今日本当に開花してくれたというか。練習ではウチの中では一番遅いぐらいっだったのですけれど。それで彼も一気に速くなってくれたし、レースは勝てればよかったけれど、ちょっとSCで(後ろに)つかれて、若干そこでプレッシャーに耐えられなかったのかな、というところはあるので。それでも上出来だと思います。これで自信つければもっと行けると思うし、次からいけると思います」
3位 91号車・角間光起(ELEVレーシング10VED)
「アレックス選手がスタート出遅れてくれて、そこを突いたという感じだったのですけれど、レースペースでもアレックス選手は一枚上とういか、常にどこのセクターでも速い感じだったので。逆にアレックス選手と津田選手が争っている間に漁夫の利じゃないですが、狙っていこうかなって思っていたのですけれど、そこにはちょっとペースが足りなかったなという感じですね。(終盤の内藤選手からのプレッシャーは?)けっこう感じていましたね(苦笑)。内藤選手も攻める時はアグレッシブに攻めるという印象を持っているので、ここで差されたらそれこそ表彰台はもちろん、2番手より上を狙うチャンスもなくなると思って、そこはなんとか死守しなきゃ、とめっちゃ頑張りました(笑)。それでもトップ3は何度か並びかけてバトルもありましたけれど、ちゃんとスペースも残して、フェアに戦ってくれたな、と思います、そこは十分楽しいバトルができたかな、と思います」
4位 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)
「(角間とのバトルは?)筑波は元々抜きにくいコースというのもあって、抜けそうな感覚ではあったのですけれど、なかなか入るまでには至らない感じがずっと続いてしまって。無理やり飛び込めば入れるとは思うのですが、接触とかレース中にするものではないので、普通にちゃんとレースしようと思うと、なかなか飛び込むチャンスはなかったですね」
5位 14号車・伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)
「スタートから順位を落とさなかっただけマシかな、と思います。一つ上げられたし。(どこで順位を上げた?)スタートの混戦をうまく切り抜けた感じですね。そこは経験値が出たかな、強気に行った方が勝てるし、で、そういう差かなと思います。あとは間違いなくタイヤです。中盤あたりは前のクルマと同じようなラップタイムを刻めていたので、なのでそうなんだろうな、と」
6位 55号車・酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)
「全然ダメでしたね。朝いちのセットのままで行ったら、路面温度とか路面の状況が変わってしまって、すごいオーバーステアになって、自分でうまくアジャストできればよかったと思っていいるのですけれど、序盤からぜんぜんそれができていなくて、苦しいレースになりました」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権開幕戦決勝が3月17日(日)に筑波サーキット18周で行われ、ポールポジションのセンドラ船戸アレックス翔太(TRS・10V・ED)がスタートに失敗するもセーフティカー(SC)明けの9周目にトップの座を奪い返すと、2位津田充輝(ファーストガレージKK-SⅡ)を寄せ付けずにフィニッシュまで走り切り、レースキャリア初の優勝を飾った。
朝の予選に続いて決勝は午前11時39分フォーメーションラップ開始。晴れ間が覗くコースは気温17度、路面温度26度という絶好のドライコンディション、レッドライトが消灯しレーススタート。
スタートがよかったのはフロントロウから発進の津田で一気にトップに立つとホールショットを奪い第1コーナーへ。反対にポールポジションのアレックスは蹴り出しが弱く後続の集団にのみ込まれ、予選3番手の角間光起(ELEVレーシング10VED)にもインを差されて3位でターンイン。さらに予選4番手の内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)もS字に向けてアレックスのスキを窺うが、ここはアレックスがポジションを守ると、これでアレックスのスイッチが入ったかS字出口で角間に並びかけると第1ヘアピンまで並走するが、ダンロップコーナー進入では再び角間が前に。しかしアレックスも諦めず第2ヘアピンで角間のテールに張り付くと最終コーナー入口でイン側から勝負をかけてバックストレートで並びかけ、サイド・バイ・サイドでメインストレートに出るとコントロールライン上では全くの同タイム。トップ津田から共に0.960秒で通過した。そこからの加速はアレックスに伸びがあり、第1コーナー手前で角間の前に出て2位へとポジションを上げ、津田追撃に取りかかる。4位内藤も0.234秒の差で3位に落ちた角間にプレッシャーをかける。
後方では7番手スタートのルーキー石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)が前から発進の伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)をS字でとらえて、チームメイトの酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)に続いて6位で第1ヘアピンに飛び込む。しかし4シーズンぶり参戦の伊藤のカンは鈍っておらず、ダンロップコーナー進入でアウトから石井をオーバーテイク、さらにバックストレートで酒井もかわして5位に進出してオープニングラップを終えた。
各車2周目に突入。ここで今回レースデビューの水谷誠(HC桶川MRPYTTZAPED)が第1コーナーでスピン、アウト側のグラベルにはまった状態でストップしてしまい、コントロールタワーからSC投入が宣言される。
SCランはそのまま7周目まで行われ、8周目からレース再開。津田を先頭にアレックス~角間~内藤~伊藤~酒井の順だ。
この展開が利したのが2位のアレックス。スタートの失敗と角間とのバトルで1秒近くまで開いていたトップ津田との差が帳消しになり、8周目終了時には0.243秒差と津田のテールに迫った状態で9周目に突入。テール・ツー・ノーズ状態でチャンスを窺うと最終コーナーでイン側からオーバーテイク。津田を仕留めてトップの座を奪回すると0.194秒差で10周目へ。
ここからアレックスは連続でファステストラップを更新、2位津田に対して10周目0.753秒差、11周目1.449秒差、12周目1.533秒差とジワジワ突き放しにかかる。その後ろでは3位角間に内藤が接近。その差は10周目0.266秒、11周目0.254秒、12周目0.39秒と一触即発の状態に。5位伊藤はこのペースについて行けず1.075秒のビハインド。さらに6位酒井もやや遅れ気味だ。
2位津田は13周目に自己ベストを更新してアレックスとのギャップを1.195秒まで挽回するが、そこからアレックスが再度スパート。再び間合いを拡げると17周目、ファイナルラップと連続でファステストラップを更新して勝負あり。最終的に1.953秒までマージンをひろげてチェッカードフラッグの下を通過、2022年の最終戦でデビューし、その時2位でお預けになっていた初優勝を実力でもぎ取った。
2位は津田、今回がフォーミュラでの初レースだったがしっかりポジションを守ってフィニッシュした。角間対内藤の3位争いは終盤に角間が踏ん張りギャップをひろげ、0.885秒差で表彰台の一角を守った。内藤4位、伊藤5位から2秒以上遅れたが15歳の酒井がチームメイトの石井を振り切って6位入賞。
表彰台横にマシンを並べたアレックスはマシンに駆け寄ったピットクルーとがっちり握手。応援のメンバーとも抱擁を交わしてからヘルメットを脱ぐと満面の笑顔でガッツポーズをとった。
3台が出走のマスターズクラスは8番グリッドからスタートの秋山健也(スーパーウィンズKKS2)がポジションを守り切りクラストップでフィニッシュ。全体12位の畠山退三(ZAP SPEED KKS-Ⅱ)がクラス2位、全体13位の本間隆史(MATレーシングPJ10V)がクラス3位となった。
筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第2戦は4月13日(土)に舞台を富士スピードウェイに移して行われる。筑波とは打って変わって高速コースとなり、今回見られた勢力図がどう変化するか。興味は尽きない。
Text: Junichi SEKINE
Photo: kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2024/03/17) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km
Pos
No
Cls
Cls
Pos
Driver
Car
Maker Model
Lap
Time
Behind
Gap
1
73
センドラ船戸 アレックス翔太
TRS・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
18
23'26.425
-
-
2
52
津田 充輝
ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
18
23'28.378
1.953
1.953
3
91
角間 光起
ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
18
23'29.785
3.360
1.407
4
22
内藤 大輝
RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
18
23'30.670
4.245
0.885
5
14
伊藤 駿
ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
18
23'31.850
5.425
1.180
6
55
酒井 翔太
ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
18
23'33.854
7.429
2.004
7
53
石井 大雅
ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
18
23'34.911
8.486
1.057
8
3
M
1
秋山 健也
スーパーウィンズKKS2
MYST KK-S2
18
23'36.786
10.361
1.875
9
39
塚本 凜世
F-BrainウィンズS2 ED
MYST KK-S2
18
23'37.849
11.424
1.063
10
15
黒川 史哉
ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
18
23'38.281
11.856
0.432
11
72
横田 康志朗
ELEVレーシング制動屋S2
MYST KK-S2
18
23'44.058
17.633
5.777
12
38
M
2
畠山 退三
ZAP SPEED KK-SII
MYST KK-S2
18
23'50.623
24.198
6.565
13
46
M
3
本間 隆史
MATレーシングPJ 10V
TOKYO R&D RD10V
18
23'51.163
24.738
0.540
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
-
18
水谷 誠
HC桶川MRPYTT ZAP ED
TOKYO R&D RD10V
13
23'49.345
5Laps
5Laps
Fastest Lap: CarNo. 73 センドラ瀬戸アレックス翔太(TRS・10V・ED) 58.245 (18/18) 126.397 km/h
ポールポジション 73号車・センドラ船戸アレックス翔太(TRS・10V・ED)57秒866
「狙ったタイムより出ましたね。57秒台は入るかなと思っていましたが、なんとか入ることはできました。クルマがバッチリで、問題なかったです。これから決勝も頑張ります」
2位 52号車・津田充輝(ファーストガレージKK-SⅡ)58秒112 トップと0.246秒差
「まず前半は自分の出だしもよくて、いい感じで周回できていたのですけれど、後半になってから、自分の車両コントロールがうまくできなくなってしまって、そこは決勝の時にどうやって補正できるかっていうのが課題になってくると思います。(コントロールができないというのはドライビングの問題?)昨日から抱えていた問題があって、それが後半再発しているところがあって、今日は少しセッティング変えてみてトライして、1本目(のアタック)はよかった感じだったのですけれど、そこから後半になって気温が高くなるにつれて、また同じ症状が再発している感じではあります。決勝にむけてはそのへんを考えて、対策します」
3位 91号車・角間光起(ELEVレーシング10VED)58秒113 トップと0.247秒差
「ちょっと不完全燃焼というか、うまく自分のベストをつなげることができなかったな、というところ。正直2番手の方とも千分の1秒差というすごい僅差なので、ちょっと悔しい結果に終わってしまったなという印象です。決勝はとにかく去年以上に接近しているというか、予選のタイムもみんな同じくらいで、バトル激しくなると思うので、バトルに関してはけっこう自信持っているので、なんとかそこで2番手、ないしはトップを狙って、挽回していきたいなと思います」
4位 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)58秒176 トップと0.310秒差
「最初の方は(調子が)よくて、ただ後半でタイヤの空気圧の問題とかあってちょっと(ペースが)落ち込んできたので、いったんピットに入ったのですけれど。その後もうまくいかなくて、そのままのタイムになってしまったという感じです。決勝はマシンというよりどちらかと言えばドライバーの問題なので、どうすれば速くなるか、というのを考えつつ、頑張りたいと思います」
5位 55号車・酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)58秒310 トップと0.444秒差
「昨日の最後の練習と比べると、タイムは上がっているのですけれど、セットも変えているので、それで多少はよくなっているのですけれど。最後にちょっと(タイヤが)タレちゃって、思った以上にヒートが早くて、再度もうタイムを出せないな、と思っちゃったのですけれど。他の選手の後ろのスリップ(ストリーム)についてタイム出そうかなと思ったのですが、タイミング悪くて誰にもつけなくて、苦しい予選になっちゃったかな、という感じです。決勝はスタートをちゃんと決めて、抜かせられるところでしっかり抜いて、とりあえず1位めざして頑張ります」
6位 14号車・伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)58秒327 トップと0.461秒差
「今回は自分じゃなくてタイヤの問題ですね。タイヤがダメで、なんかロットがちがうらしいです。新しいロットの方はよく(路面を)喰うらしくて。自分自身は何も問題ないです。クルマも全然問題なくて、ひたすらタイヤですね。決勝に向けては苦し紛れと言うか、セットいじって戦いやすくするか、みたいな感じですね。なんかちょっとふがいない結果なので、本当だったらここ(57秒台)行きたいのですけれど、ま、しょうがないですね」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権開幕戦公式予選が3月17日(日)に筑波サーキットで開催され、2022年の最終戦以来の出場となるセンドラ船戸アレックス翔太(TRS・10V・ED)がただ一人57秒台に入れて2番手の津田充輝(ファーストガレージKK-SⅡ)に0.246秒の差でポールポジションを獲得した。
開幕を迎えた筑波・富士シリーズ。昨年の王者小村明生をはじめ上位ランカーがかなり抜け、替わりに新人や久々参戦の選手などを迎えて14台がエントリー。新たな勢力図が構成されることになる。
午前8時43分、昨年ランキング4位、終盤2戦を連勝で終えて今シーズンはチャンピオン目指しての参戦となる角間光起(ELEVレーシング10VED)を先頭にコースイン。気温11度、路面温度16度のドライコンディションだ。
各車ウオームアップを終えて残り17分、まずは内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が59秒374でトップに立つ、2番手は津田で59秒452、3番手角間59秒564と続く。各車ここから本格的なタイムアタックを開始。
残り16分、アレックスがいち早く59秒を切って58秒803でトップに出るが、直後に角間が58秒590、内藤58秒624とアレックスを上回る。4番手にはマスターズクラスの秋山健也(スーパーウィンズKKS2)が59秒012で進出。秋山は今シーズンからKKS2にマシンを変えて参戦を表明していたが、セッティングがまだ不十分ということで使い慣れたKKSでの出場となった。5番手酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)、6番手にはこちらもルーキーの塚本凛世(F-BrainウインズS2ED)が上がってくる。
残り13分。アレックスは58秒268をマークして再びトップに立つと続く周回で58秒180までタイムを短縮。2番手角間も58秒398まで詰めるが0.218秒の差。3番手内藤58秒572で4番手には津田が58秒607でポジションを上げてくる。5番手の酒井を挟んでこちらもデビュー戦の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)が6番手へ。
残り10分を切って予選は折り返し、ここからが勝負。内藤が58秒349で2番手に上がり角間3番手。さらに残り9分30秒で津田が58秒309で内藤を上回るが、すかさず内藤が58秒176を出してアレックスを上回りトップに立つ。また4シーズンぶり参戦の2020年チャンピオンの伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)が58秒626で6番手に上がってくる。
残り8分、アレックスが58秒134で再びトップを奪回。0.042秒の差で内藤。3番手以降は津田~角間~酒井と続き6番手には石井が伊藤を逆転。
残り7分、アレックスは58秒を切って57秒979、さらに57秒866とタイムを削り取る。2番手は津田が58秒112でポジションアップ。内藤は3番手にドロップ。4番手酒井、5番手角間、6番手石井の順。石井は残り5分で58秒310を出して5番手にアップ。
その後アレックスを脅かすものは現れず、2番手津田に0.246秒の差をつけてポールポジションを獲得した。最後にポジションを上げたのが角間で残り3分時点で58秒260の4番手、さらに残り1分を切って58秒113をマークしたが津田に千分の1秒及ばずでフロントロウは獲得できず3番手。内藤4番手、酒井5番手に続いてチェッカー周に伊藤が58秒327を出して6番手に滑り込んだ。
3台が出走のマスターズクラスは終始総合8番手前後のポジションを守っていた秋山が全体8位でクラストップ、今回初レースの畠山退三(ZAP SPEED KKS-Ⅱ)が全体12位クラス2番手、本間隆史(MATレーシングPJ10V)が全体14位のクラス3番手となった。
決勝は午前11時25分コースイン予定。練習走行で好タイムを出して注目されていたアレックスが下馬評通りの速さを見せるか、デビュー戦の津田がカート仕込みの勝負強さを見せるか、昨年終盤一気に覚醒した感がある角間がその勢いを継続しているか。予選後に何人かの選手から今回供給されているダンロップタイヤについてロット違いによる性能差の指摘もあり、それがレースでどう作用するか、目が離せない。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
筑波チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2024/03/16) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km
Pos
№
Cls
Cls
Pos
Driver
Car
Maker Model
Time
Behind
Gap
km/h
1
73
センドラ船戸 アレックス翔太
TRS・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
57.866
-
-
127.225
2
52
津田 充輝
ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
58.112
0.246
0.246
126.686
3
91
角間 光起
ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.113
0.247
0.001
126.684
4
22
内藤 大輝
RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
58.176
0.310
0.063
126.547
5
55
酒井 翔太
ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
58.310
0.444
0.134
126.256
6
14
伊藤 駿
ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.327
0.461
0.017
126.219
7
53
石井 大雅
ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
58.375
0.509
0.048
126.116
8
3
M
1
秋山 健也
スーパーウィンズKKS2
MYST KK-S2
58.594
0.728
0.219
125.644
9
39
塚本 凜世
F-BrainウィンズS2 ED
MYST KK-S2
58.682
0.816
0.088
125.456
10
15
黒川 史哉
ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.706
0.840
0.024
125.405
11
72
横田 康志朗
ELEVレーシング制動屋S2
MYST KK-S2
59.052
1.186
0.346
124.670
12
38
M
2
畠山 退三
ZAP SPEED KK-SII
MYST KK-S2
59.164
1.298
0.112
124.434
13
18
水谷 誠
HC桶川MRPYTT ZAP ED
TOKYO R&D RD10V
59.183
1.317
0.019
124.394
14
46
M
3
本間 隆史
MATレーシングPJ 10V
TOKYO R&D RD10V
59.612
1.746
0.429
123.499
---- 以上基準タイム(130% - 1'15.439)予選通過 ----
2024年JAF地方選手権、スーパーFJ筑波/富士シリーズが開幕を迎え、昨年とは大幅に選手が入れ替わった。今回は新人やカムバック組など8名について前日のスポーツ走行の合間にインタビューを行った。
まずは今回スーパーFJのデビューレースを迎えた6名のドライバー。
72号車「ELEVレーシング制動屋S2」をドライブする横田康志朗。前田代表率いるELEVレーシングはエースの91号車角間と、各レースでスポット参戦する選手の2台体制でレースに出場する。横田は普段はメカニックを行っているが、その合間のトレーニングで成果が見られたことでフォーミュラマシンでのレース参戦とあいなった。
――レース参戦は初めて?
「JAF戦が初めてなので、緊張しています。レーシングカートも遊び程度でした。
――練習やってみての感想は?
「だいぶうまくなったなって感じると、もっと速い方がたくさん、上には上がいるんだなっていう感じでいて、心が折れちゃうような時もあるんですけれど。ただ、楽しもうと思っています」
――練習はかなり積んだ?
「8か月ぐらいの間で月に1回とか2か月に1回とかでした。タイムは59秒7とかやっと入れたって感じですね」
――今後の参戦については?
「いまのとこと考えていないですね。ただ今年はELEVさんのところで整備やチームのサポートというかたちで1年間続けて行こうとは思っています。後は今日(練習)と明日(レース)の結果次第で、自分はもっと伸びると思っているので、楽しみながら成長したいです。速い方がたくさんいるので学びながら成長できればと思います」
39号車「F-BrainウインズS2ED」の塚本凛世。2022年には全日本カート選手権に出場していた。
――練習はかなり積んだ?
「今回の為に練習はかなりしました。だいたいいい感じには仕上がってきたので、結果が出せるといいな、という感じです」
――ここまで練習走行での調子は?
「悪くはなかったかなーとは思います」
――カート出身という事でフォーミュラとの違いは苦労しなかった?
「かなり苦労して、車重が重い分コントロールの難しさがより強くなって、そこにかなり苦戦していました」
――本番に向けて自信のほどは?
「(自信は)あるかな(笑)。やれるだけがんばります」
53号車「ファーストガレージ制動屋S2」の石井大雅はSIMレース出身だ。
――もともとはSIMレーサーだった?
「グランツーリスモ中心にやって、その後iRacingとかやっていて、オーディションがあったのでファーストガレージさんを受けた、という感じです。マツ耐っていうマツダ車のレースには出ていましたが、JAF戦のレースは初めてです」
――実車に慣れるのは大変だった?
「けっこう(クルマの)動かし方とかが違ったりとか、そのへんがけっこう難しいなとは思っています」
――その点は克服した?
「半年間練習してきたので、そこはもう自信もってやって行きたいと思っています」
――明日のレースに向けては?
「けっこう強敵ぞろいなので、がむしゃらにという訳ではないですけれど、自分の走りを見せて、優勝めざしてがんばりたいと思います」
52号車「ファーストガレージKK-SⅡ」の津田充輝はカートレース経験者。
――カートレースは何年ぐらいやった?
「中学1年から始めて高校2年まで5年間やっていました。今19歳です」
――練習はかなり積んだ?
「カートの練習は地元のサーキットでやっていたのですけれど、スーパーFJに関しては、1月くらいから本格的に始めて、月2,3回練習していたので、カートよりは練習回数少なくなってしまったです。その中でも全力を出せるようにがんばります」
――カートとフォーミュラの違いは大きい?
「大きく感じます。特に車重が4倍くらいあるので、挙動の変化が自分の感覚とずれていて、そこにけっこう苦しんでいる面もあるので」
――そこはまだ慣れ切っていない
「ただちょっと使いこなせてないところがちょっとある感じです」
――明日の目標は?
「もちろん優勝です」
18号車「HC桶川MRPYTTZAPED」水谷誠はカートはじめモータスポーツ経験がまったくない状態でのレースデビューだ。
――今までレースに経験は?
「何もないです(笑)、初レースになります」
――練習はけっこう積んだ?
「走りましたね。ZAPさんのオーディションの時から2年ぐらい練習して」
――ここまで調子は?
「まだぜんぜん、58秒台に入れていないので、未経験な部分が多いです。そこを経験積んで勉強していきたいなと思います」
――明日の目標は?
「まず完走というのがひとつと、真ん中ぐらい(の順位)に入れればいいなとは思います」
38号車「ZAP SPEED KKS-Ⅱ」畠山退三は主にサーキットトライアルで活躍してきた。
――今回がレースデビュー?
「そうです、タイムアタックは経験あります」
――フォーミュラの練習はどのくらい積んだ?
「1年くらいですね」
――タイムアタックとフォーミュラの違いはどう感じる?
「ヨーを出してどう曲がるかというのがスーパーFJは必要なのですけれど、ハコ車は逆にそういうのはないので、旋回のしかたとかがまったく違いますね」
――筑波自体は慣れたコース?
「1年練習しましたからね。それまではあまり」
――明日の目標は?
「58秒台に入れたいですね、今は59秒2がベストです」
――決勝は18周と長いが大丈夫そう?
「初めてなんでわからないですね(笑)。タイムアタックとは集中のしかたも違うと思うので。レースに出て課題が見えれば成長できるかなと思います」
そして今回がデビューではないが注目の2選手。
55号車「ファーストガレージKK-S2」の酒井翔太は筑波では初レースだが2月の鈴鹿クラブマンレースでデビューし、Formula-BeatとスーパーFJにダブルエントリー。雨の中F-Beでは2位に55秒の大差をつけて優勝と鮮烈なデビューを飾る一方で、同日のスーパーFJではトップから56秒の遅れで13位と真逆のリザルトとなり周囲を驚かせている。
――筑波の印象は?
「普通のコースと違うライン取りだとか、コース独特のラインが今ちょっと苦戦しているところです。練習ではあまりいい結果残せていないのですよ。明日のレースに向けて今日調整できればなと思っています」
――練習はけっこうできた?
「練習行ける時に行っていたので、ちょくちょくは来られていました」
――先月の鈴鹿はF-BeとS-FJで対照的な結果だったが原因は?
「(マシンの)乗り換えだったり、ラインも少し違っていて、タイヤの太さも全然ちがうので、そこで一番苦戦しちゃったかな、と思います」
――カートの経験は?
「2年くらいですね」
――カートからフォーミュラへの乗り換えは苦労しなかった?
「(切り替えは)スムーズだったのかなという感じです。ギアの操作の違和感とかはあったのですけれど、そこさえ慣れれば、後は大丈夫でした」
――明日に向けての抱負は?
「筑波で初めてのレースですけれど、周りのみんなに負けないように、ぶっちぎっての優勝目指して頑張ります」
14号車「ZAP SPEED 10VED」の伊藤駿は2020年の筑波S-FJチャピオン。新型コロナの影響で4戦に縮小されたシリーズの3戦に出て全勝という強さを見せた。今回4シーズンぶりのレース参戦となる。
――4年ぶりのS-FJでのレースで、その間に何かレースはしていた?
「そうですね、公式のレースは出ていなくて、個人的にクルマ乗り回したりKT100(レーシングカート)は乗ったりしていました」
――当時の調子は取り戻せている?
「タイヤがついていればみんな同じなので、時になんの問題もないですから。ただ今年はけっこう速い人が多いらしくて、さすがに自信を持って優勝できるとは思わないですけれど、いいところまで行けたらな、と思います」
――今シーズンはフル参戦の予定?
「そうです。あとはどこかしらスポットで遠征もしたいです」
カートレース、SIMレース、サーキットトライアル、はたまた未経験からのレースデビューなど様々なルートからスターティンググリッドに並ぶ彼らの活躍に期待したい。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
優勝 8号車・イシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)
「SCで救われました(笑)。10周あったらちょっと持たなかったと思います。(カワモト選手からのプレッシャーは?)あんまり。今回は(後ろを)見なかったので。いつも見ちゃうのですけれど、見るなってメカニックさんからも言われてて。練習からずっとタイムが出ていたので、普通に走れば勝てるかなって思っていたのですけれど、今回は去年のチャンピオンのイノウエ君も出ていないので、鬼の居ぬ間に点数稼がないと」
2位 32号車・カワモトミツル(シンエイジャパンwithオートルックVITA01)
「(イシカワ選手)速かったですね。SC入ったからなんてイシカワさん言ってましたけど。それでも一番ミスしちゃいけない時に自分がV字でやらかしてしまいましたので。イシカワ選手はスポーツ走行からずっと速かったので。今シーズンはずっとこんな感じになると思うので、これにめげずに、超えなきゃいけない壁なので、超えたいと思います」
3位 17号車・西濱康行(ETA白波ワークス VITA)
「予選の順位からそのまま3位なので、結果はよかったですけれど、内容的にはもっと頑張れるな、と思います。次は頑張ります」
Text & Photo: Junichi SEKINE
もてぎ・菅生シリーズVITAレースは3月10日に決勝が行われ、ポールポジションから発進のイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)が、SC明けのリスタートもトップを守り切り、優勝を飾った。
もてぎ・菅生VITA第1戦決勝は午後2時コースイン。気温は9度まで上昇し路面も暖まってきて、コースコンディションも良好だ。午後2時10分フォーメーションラップ開始。15台全車がグリッドに戻り、レッドライトが消灯して10周の決勝レースがスタート。
ポールスタートのイシカワが好スタートでホールショットを奪うとトップで第1コーナーにターンイン、フロントロウから出たカワモトミツル(シンエイジャパンwithオートルックVITA01)、3番手スタートの西濱康行(ETA白波ワークス VITA)とグリッド通りにレースを開始。その後ろでスタートがよかったのが6番グリッドから発進の相馬充寿(ブライルマースアイテック01)で、スタート直後の加速で5番手スタートの辻かずんど(MARS RACING VITA)の前に出ると、第3コーナーで小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)をインからオーバーテイク、4位にジャンプアップした。
この第3コーナーではVITA初レースの星野雅空(star field vita)と小原康二(Schatz Raacing 爆速VITA)が接触、共にスピンするがすぐにレースに復帰している。
さらにV字コーナーで4台が絡むアクシデントが発生。4山口浩明(RSかなやエンドレスVITA)と中島正之(ビーンズスポーツ2年目VITA)、さらに太田和輝選手(SUNRAISE BLVD. VITA-01)と金山和弘(Team橋本組 モータークラブ)も巻き込まれてスピン、コースアウトする。このうち中島と太田がコース上にストップしたためセーフティカー(SC)の投入が宣言される。
SCランは3周目まで続き4周目からレース再開。イシカワはリスタートを決めると2位カワモト選手との間合いをひろげる。3位を守った西濱をはさんで。4位相馬選手、5位小松、6位辻のチームメイト3台がテール・ツー・ノーズ状態でダウンヒルストレートへ。90度コーナーに向けてアウトから小松が相馬選手をオーバーテイク。4位に進出する。
カワモトが5周目、6周目と2分13秒台を叩き出しイシカワとのギャップを0.37秒差まで切り詰めるが、イシカワも負けじと7周目に2分13秒513、8週目13秒335とファステストラップを連発して再びリードを広げる。MARS RACINGの隊列は8周目に#74辻選手がピットイン、ミッションの不具合ということだ。
トップ2台はそのままのポジションでフィニッシュ、1.152秒の差でイシカワが優勝で飾った。昨年の開幕戦ではポール・ツー2位で悔しさをにじませていたが、今年はポール・ツー・ウインで会心のレースとなった。カワモトは終始プレッシャーをかけ続けたが突破口が見いだせず2位。トップ争いには絡めなかったがポジションをしっかり守った西濱が3位、以下5小松4位、旧型エンジンで頑張る相馬が5位、そして前日のエンジンブローから復活を遂げた佐藤純一(ELIVレーシングVITA)が星野を0.0024秒の差で振り切って6位フィニッシュ。前田代表はじめチームの面々の努力に報いた。
もてぎ・菅生VITAシリーズ第2戦は4月20日(土)、スポーツランド菅生SUGOで初レースとして行われる。
Text & Photo: Junichi SEKINE