GT500クラス優勝 #18TAKATA童夢NSX
道上 龍
練習走行からずっとクルマの状態がよくて、良い流れできていたので、勝てそうな感触はありましたが、今日それを実現できて本当に嬉しいです。
2003年から遠ざかっていた優勝ができたし、今シーズンは良い流れができているな、と感じています。
決勝ではスタートから全開で離せるだけ離すつもりでしたが、10秒程度の差しか作れませんでした。本来なら20秒以上引き離す予定で、タイヤも4本交換したかったんですが、そこまでの差は作れなかったし、レイブリックがリヤ2本交換だったので、ウチもリヤ2本でいくことにしました。
小暮 卓史
バトンタッチされた時点で道上選手が充分なリードを作ってくれていたので、安心して走れました。リヤ2本交換に関しても、ボクは既に何度か経験しているし、クルマの状態も良かったので自信がありました。
今シーズンのことを考えても、勝てるときにはチャンスを逃がさずに勝っていくべきだと思っているので、優勝も今回で終わりにしないで、どんどん勝っていきたいです。
GT300クラス優勝 #27direxiv ADVAN 320R
谷口 信輝
今週はずっと調子がよかったので、今回はチャンスだと思っていました。
岡山に来る前はそれほど自信がなかったんですが、サーキットに来て合同テストで走ってみたら、予想以上のタイムが出ていたので、「いけるんじゃないの?!」って思ったんです。
その割には予選結果は良くなかったんですが、決勝では序盤苦しいのは判っていたので我慢して走っていたら、思ったとおりスティントの終盤に上位に上がれて、トップで蜜山にバトンタッチできて、そのままトップでフィニッシュできました。ボクにとっては理想の展開でしたね。
蜜山 祥吾
ドライバー交代した後、スターターがなかなか回ってくれなくてタイムをロスしてしまい、コースに戻ったときにはボクスターがすぐ後ろにまで迫っていました。
でも、裏のストレートの後のヘアピンまで我慢できればあとはなんとかなる、と思い、必至でブロックして押さえ込みました。
その後は何のバトルもなかったので、練習みたいに淡々と走りました。
(ディレクシブの初優勝について)海外のGP2組が勝ったりしていたので、こっちも早く結果を出したかった。だから今回勝てて嬉しいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO Photo: Yoshinori OHNISHI
2006オートバックスSUPER GT第2戦 岡山GT300㎞は、ポールポジションからスタートした#18TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が後続を全く寄せ付けず、2位に40秒051の大差をつけてGT500クラスを制した。
2位には#100RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ/細川慎弥組)が入り、NSXが1-2フィニッシュを達成した。
GT300クラスは、#27direxivADVAN320R(蜜山祥吾/谷口信輝組)が、激しいバトルを制して初優勝を遂げた。
(観客動員数:56,100人)
午後2時、決勝がスタートした。
ポールシッターの#18道上龍がホールショットを決め、一気に後続を突き放しに掛かる。
#100セバスチャン・フィリップ、#3横溝直輝が続き、ここまでは予選順位どおりだ。
しかしその後方では、#66アンドレ・クートと#23本山哲が1コーナーで絡んでコースオフ。2台ともすぐに戦列に復帰したが、ザナヴィZは右リヤフェンダーを大きく破損、これに対してオレンジボールが出され、4周目に本山はピットイン。
フェンダーの応急処置と、右リヤタイヤのチェックにかかるが、結局19周目のレッドマンコーナーの手前でストップ。昨年に引き続いて不運な結末を迎えることとなった。
順調に後続との差を広げていく1位道上、2位フィリップの後方では、3位横溝を4位ファーマンが激しく追い立てるが、横溝も懸命に押さえ込む。その更に後方では、#32武藤、#22クルムが激しい5位争いを展開、これに#36ロッテラー、#12トレルイエらが次第に接近してくる。
ところが14周目、#8、#35、#36にドライブスルーペナルティ。
ロッテラーはすぐにピットイン。11番手に後退してコースへ。
4位を走行していたファーマンは次の周回でピットイン。10番手まで後退した。
続いてダンブレックもピットイン。
その後も武藤、クルム、トレルイエの3台は接戦を繰り広げていたが、18周目の最終コーナー手前で武藤が痛恨のスピンアウト。タイヤバリアに突っ込んでストップしてしまった。
クルムと接触した可能性がありそうだ。
武藤はなんとか再始動し、そのままピットへ。右リヤを破損している模様で、そのままガレージへ戻されてしまった。
ペナルティで後退していた#8ARTA NSXだが、ファーマンはしぶとく走行を続け、すぐ前を走る#25織戸学を追い立て、22周目のヘアピン進入で織戸のインをついて8番手に上がる。
31周終わりで#1ZENTセルモSCがピットイン。高木虎之介から立川祐路に交代して33秒でピットアウト。これをきっかけに各車相次いでピットへ。
34周終わりで#3イエローハットZがピットイン。横溝からオリベイラに交代して38秒4でピットアウトするが、既にピット作業を済ませていた#1セルモSC立川にこの周で3位の座を明け渡すことになってしまった。
37周終わりで#22モチュールZがピットイン。クルムから山本左近に交代。冷えたタイヤに手間取る山本はアウトラップでコースをはみ出し、復帰の際に後方から来た車と危うく接触しそうになるが、その後は安定したペースで#3オリベイラを追い上げていく。
この周で#8ARTAもピットイン。伊藤大輔にバトンタッチして上位復帰を目論む。
トップのTAKATA童夢は39周終わりでピットイン。道上は2位レイブリックに12秒3の差をつけて小暮卓史にNSXを託す。作業時間は34.1秒だ。
2位のレイブリックも続いてピットへ。フィリップから細川慎弥にバトンタッチ。
その細川を激しく追い詰め、42周目の1コーナーで攻略したオリベイラがなんと2コーナーでスピン。これで#3イエローハットZは#22モチュールZにも抜かれてしまった。
この時点でのトップは、まだピットストップを済ませていない#12カルソニックZ。
2位TAKATA童夢NSXとは41秒のギャップがある。
トレルイエは46周終わりでTAKATA童夢に37秒差をつけて漸くピットイン。
星野一樹に交代、33秒7で作業を済ませ、3位でコースに戻っていく。
しかしタイヤの温まっていないカルソニックZは、アトウッドカーブであっさりとモチュールZに抜き去られてしまう。
これで再びトップは#18TAKATA童夢NSXに。
2番手には#1ZENTセルモSCがつけているが、その差は18秒にもなっている。
3番手は#100レイブリックNSX、4番手に#22モチュールZがつけている。
星野は後方から追い上げてきたオリベイラにも激しく追い立てられ、50周目のヘアピンでインを突かれて6位に落ちてしまう。
オリベイラはなおもハイペースで追い上げ、60周目には山本のテールに張り付いた。しかし山本もつけ入る隙を与えない。逆に周回遅れを利用して突き放しに掛かる。
66周目、#1ZENTセルモSCに黄旗追越によるペナルティのボードが出された。
67周終わりで立川がピットイン。10秒ストップの後に7位でコースに戻っていく。
これでレイブリックが2位に上がり、NSXの1-2体制が出来上がった。
75周目、ヘアピン進入で星野をインから抜き去った伊藤大輔だったが、星野に立ち上がりで抜き返され、逆にレッドマンで後ろから来た立川にパスされてしまった。
立川は更に76周目のヘアピンで星野を攻略し、5位に浮上。さらに前を行くオリベイラをも追い詰めていく。ファイナルラップであわや接触という激しいバトルを繰り広げるも、オリベイラも一歩も引かず、立川の猛追を押さえ込んで4位を死守した。
トップの小暮はその後も順調に飛ばしていき、最終的には2位細川に40秒051の大差をつけてチェッカーを受けた。
TAKATA童夢NSXの優勝は2003年第5戦、旧レイアウトで行われた最後の富士のレース以来だ。
昨年TAKATA童夢に加入した小暮にとっては初めてのGT優勝だ。
GT300クラスは、ポールの#47吉兆宝山Zがスタートを制するが、6周目に#110松田秀士が#47佐々木孝太をパス。トップを奪うと、一気に後続を突き放しに掛かる。佐々木の背後からは#27谷口信輝が迫ってくる。佐々木と谷口が2位争いを展開する間に松田はリードを広げていく。
19周目、クラス4位につけていた#13影山正美がペースの上がらない#27谷口をパス、3番手に上がると、2位を走る佐々木との差をも詰めていく。22周目には早くもテール・トゥ・ノーズ状態に持ち込み、数周を待たずにこれを抜き去っていった。
これで#46吉兆宝山Zは3位に後退、今回もポールポジションの優位を活かせなかった。
30周を終わっての順位は
#110、#13、#27、#46
トップの松田は影山に対して4.8秒のリード。
影山も谷口に対して4.5秒差をつけた。
39周終わりで松田秀士がピットへ。菅一乗に交代して9番手でコースに復帰。
この間に影山を抜き返していた谷口がトップに立った。
影山は47周終わりでピットイン。藤井誠暢に交代して5位でコース復帰。
トップに立っていた#27ディレクシブ320Rは50周終わりでピットイン。蜜山祥吾に交代して32秒8でコース復帰すると、背後に迫ってきた#110ボクスターの猛追をタイヤの冷えた状態ながらも力ずくで押さえ込み、トップを死守する。
3番手には#11フェラーリの青木孝行が上がってきた。
青木は68周目の1コーナーでオーバーランした菅抜き去り、2位に浮上するが、トップ蜜山を脅かすまでには至らず、#27ディレクシブがチーム結成以来始めての優勝を岡山の地で成し遂げることとなった。
蜜山にとっては2002年の第7戦美祢以来、谷口にとっては2004年の第2戦菅生以来の優勝である。
(TEXT: Kazuhisa SUEHIRO PHOTO:Keiichiro TAKESHITA)
スーパーGT第2戦は午後2時にフォーメーションラップがスタートした。
最初の1コーナーを制したのはポールの道上。
後方では#66サードスープラと#23ザナヴィZが絡んでコースアウト。
両者ともすぐに戦列に復帰したが、ザナヴィの右リヤフェンダーが大破。
走行に支障が出ている模様だ。
また、2コーナーでは#24WOODONE Zがストップ。
1周目を終わっての順位は
#18、#100、#3、#8、#32の順。
岡山国際サーキットで行われている、2006オートバックスSUPER GT第2戦、岡山GT300KMレースの決勝前ウォームアップ走行は、GT500、GT300ともZが1-2体制を築き上げた。
GT500のトップは#22MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム/山本左近組)で、タイムは1分25秒524。
GT300は#46吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太/番場琢組)の1分32秒390がトップだった。
決勝日を迎えた岡山国際サーキットは快晴。予想最高気温14℃、降水確率は0%。
決勝前のウォームアップ走行は午前9時30分より30分間で行われた。
昨日の予選ではポールの#18TAKATA童夢をはじめ、#100レイブリック、#8ARTAらのNSX勢の速さが目立ったGT500クラスだが、このセッションではZ勢が健闘、#22モチュールオーテック、#12カルソニックが1、2位を占めた。
ポールのTAKATA童夢も3番手につけ、記者会見で決勝への自信を語った道上、小暮の言葉を裏付けることとなった。
レクサスSCの最上位は#35バンダイDIREZZAの4番手。5番手#3イエローハットYMS、6番手#23ザナヴィニスモ、とここまでの上位6台が1分25秒台、更にはトップから1秒以内に11台がひしめき、決勝での接戦が大いに期待される。
一方GT300では、予選順位どおり#46吉兆宝山DIREZZA、#13エンドレスADVANの2台のZが上位を占め、仕上がりの良さをここでも見せ付けた。3、4番手には#27ディレクシブ、#62ウィルコムのヴィーマック勢がつけ、5番手には開幕戦でも速さを見せていた#2プリベチューリッヒ紫電が入った。
両クラスとも接戦必至のスーパーGT第2戦の決勝は、午後2時より82周で戦われる。
(TEXT: Kazihisa SUEHIRO)
GT500クラス(#18 TAKATA童夢NSX)
道上 龍
今週は練習走行からずっと流れがよかったので、今回はポールを獲る確信がありました。
でも予選1回目はクルマのフィーリングがよくなくて、アンダーが出ていましたし、他とのタイムも詰まっていたので、スーパーラップに向けてセットアップを変えました。それですごくよくなりましたね。
僕自身ポールは5年ぶりですが、そのときは無限のNSXだったので童夢に移ってからは初めてになります。
決勝は、二人で何十周もシュミレーションしてきたし、セットアップもできているので、逃げられるレースに持ち込めれば、と思っています。
小暮 卓史
道上選手が凄くいい走りをしてくれて、この場に来ることができました。道上選手にも、クルマを仕上げてくれたチームスタッフにも感謝しています。
明日の決勝ですが、ボクは木曜金曜とずっとロングランをやってきて、セットアップもできているので、ポールという良いスタート位置を活かして、優勝目指して頑張ります。
(ライバルは)GT500は全員がライバルですけど、強いてあげれば同じNSX勢です。レイブリックとか。
GT300クラス(#46 吉兆宝山DIREZZA Z)

佐々木 孝太
前回は天気がああいう状態だったこともあり、まぐれと見られてる面があったので、今回こそは正真正銘のポールを獲るんだ、と思っていました。
鈴鹿ではもともとクルマの状態が厳しかったというのもあったんですが、今回はクルマも仕上がってますし、番場選手も頭を坊主にして気合を入れてきてくれてるので、前回みたいなことはないと思います。いつでも全開で頑張っていきたいです。
番場 琢
開幕戦から2回連続でここにこられたことについては、孝太選手やチームのスタッフに感謝しています。鈴鹿では僕が失敗してレースを台無しにしてしまいました。今回はああいうミスを絶対しないと誓ってここにきました。頭のことはどうでもいいんですけど(笑)そう思ってきたので、今回はミスをしないよう、孝太選手から受け取ったクルマをゴールまで100%プッシュしながら無事に完走しようと思っています。
(TEXT&PHOTO : Kazuhisa SUEHIRO)
GT500クラス
| P | No. | Car | Driver | Tyre | Wh | Time |
| ☆ 1 |
18 |
TAKATA 童夢 NSX |
*道上 龍 小暮 卓史 |
BS |
20 |
1' 24.043 |
| ☆ 2 |
100 |
RAYBRIG NSX |
*セバスチャン・フィリップ (F) 細川 慎弥 |
BS |
0 |
1' 24.074 |
| ☆ 3 |
3 |
イエローハットYMSトミカZ |
*横溝 直樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(BR) |
BS |
0 |
1' 24.155 |
| ☆ 4 |
1 |
ZENT セルモ SC |
*立川 祐路 高木 虎之介 |
BS |
0 |
1' 24.219 |
| ☆ 5 |
8 |
ARTA NSX |
伊藤 大輔 *ラルフ・ファーマン (GB) |
BS |
40 |
1' 24.316 |
| ☆ 6 |
32 |
EPSON NSX |
*ロイック・デュバル(F) 武藤 英紀 |
DL |
0 |
1' 24.356 |
| ☆ 7 |
22 |
MOTUL AUTECH Z |
*ミハエル・クルム (D) 山本 左近 |
BS |
10 |
1' 24.510 |
| ☆ 8 |
23 |
XANAVI NISMO Z |
*本山 哲 松田 次生 |
BS |
30 |
1' 25.151 |
| ☆ 9 |
66 |
triple a サード スープラGT |
*アンドレ・クート (POR) 平中 克幸 |
BS |
0 |
1' 25.243 |
| ☆ 10 |
12 |
カルソニック インパル Z |
*ブノワ・トレルイエ (F) 星野 一樹 |
BS |
10 |
1' 25.435 |
| 11 |
36 |
OPEN INTERFACE TOM'S SC430 |
脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー (D) |
BS |
60 |
1' 24.820 |
| 12 |
25 |
ECLIPSE ADVAN スープラ |
織戸 学 土屋武士 |
YH |
0 |
1' 24.909 |
| 13 |
35 |
BANDAI DIREZZA SC430 |
服部 尚貴 ピーター・ダンブレック(GB) |
DL |
0 |
1' 24.917 |
| 14 |
6 |
Mobil 1 SC |
飯田 章 片岡 龍也 |
BS |
0 |
1' 25.455 |
| 15 |
24 |
WOODONE ADVAN KONDO Z |
エリック・コマス (F) 柳田 真孝 |
YH |
0 |
1' 26.430 |
GT300クラス
| P | No. | Car | Driver | Tyre | Wh | Time |
| ☆ 1 |
46 |
吉兆宝山 DIREZZA Z |
*佐々木 孝太 番場 琢 |
DL |
10 |
1' 30.664 |
| ☆ 2 |
13 |
エンドレス アドバンCCI Z |
*影山 正美 藤井 誠暢 |
YH |
0 |
1' 30.939 |
| ☆ 3 |
27 |
direxiv ADVAN 320R |
密山 祥吾 *谷口 信輝 |
YH |
0 |
1' 31.605 |
| ☆ 4 |
110 |
TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER |
松田 秀士 *菅 一乗 |
YH |
10 |
1' 31.608 |
| ☆ 5 |
11 |
JIM GAINER FERRARI DUNLOP |
*田中 哲也 青木 孝行 |
DL |
0 |
1' 31.698 |
| ☆ 6 |
62 |
WILLCOM ADVAN VEMAC 408R |
*柴原 眞介 八木 宏之 |
YH |
0 |
1' 31.762 |
| ☆ 7 |
26 |
MOTO タイサンエンドレスGT3R |
*山路 慎一 西澤 和之 |
YH |
0 |
1' 32.296 |
| ☆ 8 |
2 |
Prive Zurich・アップル・紫電 |
高橋 一穂 *加藤 寛規 |
YH |
10 |
1' 32.344 |
| ☆ 9 |
19 |
ウェッズスポーツセリカ |
松田 晃司 *脇阪 薫一 |
YH |
15 |
1' 32.706 |
| ☆ 10 |
88 |
アクティオ ムルシエRG-1 |
*マルコ・アピチェラ 桧井 保孝 |
YH |
40 |
1' 33.025 |
| 11 |
47 |
吉兆宝山 DIREZZA Z |
長島 正興 安田 裕信 |
DL |
0 |
1' 32.201 |
| 12 |
96 |
EBBRO BTEC MAZIORA 350R |
黒澤 琢弥 黒澤 翼 |
DL |
0 |
1' 32.217 |
| 13 |
777 |
梁山泊apr MR-S |
田中 実 大嶋 和也 |
MI |
0 |
1' 32.325 |
| 14 |
101 |
TOY STORY Racing MR-S |
新田 守男 高木 真一 |
MI |
0 |
1' 32.385 |
| 15 |
14 |
ハンコックエンドレスポルシェ |
木下 みつひろ 峰尾 恭輔 |
HK |
0 |
1' 32.792 |
| 16 |
5 |
プロμMACH5 B-1 320R TEAM KYUSHU |
玉中 哲二 筒井 克彦 |
YH |
0 |
1' 32.920 |
| 17 |
52 |
プロμ太陽石油KUMHOセリカ |
竹内 浩典 嵯峨 宏紀 |
KH |
0 |
1' 33.129 |
| 18 |
87 |
トライクジャパン ムルシエRG-1 |
山西 康司 WADA-Q |
YH |
20 |
1' 33.368 |
| 19 |
666 |
ライフワークBOMEXアップルNSX |
周防 彰悟 高崎 保浩 |
YH |
0 |
1' 33.470 |
| 20 |
10 |
T&G FACE NET WORK DUNLOP F360 |
ヒロミ 尾本 直史 |
DL |
0 |
1' 33.782 |
| 21 |
910 |
洗剤革命TEAM UEMATU&石松RSR |
植松 忠雄 菊池 靖 |
YH |
0 |
1' 34.036 |
| 22 |
9 |
NOMAD ADVAN LeyJun MT |
OSAMU 田中 勝喜 |
YH |
0 |
1' 34.158 |
| 23 |
70 |
外車の外国屋アドバンポルシェ |
石橋 義三 平川 晃 |
YH |
0 |
1' 34.841 |
| - |
- |
以上38台を選抜 |
- |
- |
- |
- - |
| - |
55 |
DHG ADVAN FORD GT |
光貞 秀俊 池田 大祐 |
YH |
0 |
1' 34.325 |
☆印は、スーパーラップ選抜車両
□国籍=AUS:オーストラリア/D:ドイツ/F:フランス/GB:イギリス/I:イタリア/POR:ポルトガル
□タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
No.70は、2006SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第25条8.(ワイルドカード参加車両)により決勝に選抜した。
No.55は、2006 AUTOBACS SUPER GT 2006 GTAブルテンNo.002-S(OKAYAMA GT 300KM RACEの決勝スタート上限台数(38台))により、決勝出場車両選抜漏れとした。
GT500クラス
| P | No. | Car | Driver | Tyre | Wh | Time | Delay | Gap |
| 1 |
18 |
TAKATA 童夢 NSX |
*道上 龍 小暮 卓史 |
BS |
20 |
1' 24.043 |
- |
- |
| 2 |
100 |
RAYBRIG NSX |
*セバスチャン・フィリップ (F) 細川 慎弥 |
BS |
0 |
1' 24.074 |
0.031 |
0.031 |
| 3 |
3 |
イエローハットYMSトミカZ |
*横溝 直樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(BR) |
BS |
0 |
1' 24.155 |
0.112 |
0.081 |
| 4 |
1 |
ZENT セルモ SC |
*立川 祐路 高木 虎之介 |
BS |
0 |
1' 24.219 |
0.176 |
0.064 |
| 5 |
8 |
ARTA NSX |
伊藤 大輔 *ラルフ・ファーマン (GB) |
BS |
40 |
1' 24.316 |
0.273 |
0.097 |
| 6 |
32 |
EPSON NSX |
*ロイック・デュバル(F) 武藤 英紀 |
DL |
0 |
1' 24.356 |
0.313 |
0.040 |
| 7 |
22 |
MOTUL AUTECH Z |
*ミハエル・クルム (D) 山本 左近 |
BS |
10 |
1' 24.510 |
0.467 |
0.154 |
| 8 |
23 |
XANAVI NISMO Z |
*本山 哲 松田 次生 |
BS |
30 |
1' 25.151 |
1.108 |
0.641 |
| 9 |
66 |
triple a サード スープラGT |
*アンドレ・クート (POR) 平中 克幸 |
BS |
0 |
1' 25.243 |
1.200 |
0.092 |
| 10 |
12 |
カルソニック インパル Z |
*ブノワ・トレルイエ (F) 星野 一樹 |
BS |
10 |
1' 25.435 |
1.392 |
0.192 |
GT300クラス
| P | No. | Car | Driver | Tyre | Wh | Time | Delay | Gap |
| 1 |
46 |
吉兆宝山 DIREZZA Z |
*佐々木 孝太 番場 琢 |
DL |
10 |
1' 30.664 |
- |
- |
| 2 |
13 |
エンドレス アドバンCCI Z |
*影山 正美 藤井 誠暢 |
YH |
0 |
1' 30.939 |
0.275 |
0.275 |
| 3 |
27 |
direxiv ADVAN 320R |
密山 祥吾 *谷口 信輝 |
YH |
0 |
1' 31.605 |
0.941 |
0.666 |
| 4 |
110 |
TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER |
松田 秀士 *菅 一乗 |
YH |
10 |
1' 31.608 |
0.944 |
0.003 |
| 5 |
11 |
JIM GAINER FERRARI DUNLOP |
*田中 哲也 青木 孝行 |
DL |
0 |
1' 31.698 |
1.034 |
0.090 |
| 6 |
62 |
WILLCOM ADVAN VEMAC 408R |
*柴原 眞介 八木 宏之 |
YH |
0 |
1' 31.762 |
1.098 |
0.064 |
| 7 |
26 |
MOTO タイサンエンドレスGT3R |
*山路 慎一 西澤 和之 |
YH |
0 |
1' 32.296 |
1.632 |
0.534 |
| 8 |
2 |
Prive Zurich・アップル・紫電 |
高橋 一穂 *加藤 寛規 |
YH |
10 |
1' 32.344 |
1.680 |
0.048 |
| 9 |
19 |
ウェッズスポーツセリカ |
松田 晃司 *脇阪 薫一 |
YH |
15 |
1' 32.706 |
2.042 |
0.362 |
| 10 |
88 |
アクティオ ムルシエRG-1 |
*マルコ・アピチェラ 桧井 保孝 |
YH |
40 |
1' 33.025 |
2.361 |
0.319 |
*印がアタックドライバー
予選2回目
| Pos. | No. | Cls | P | Car | Driver | Tyre | Wh | Time | Delay | Gap |
| 1 |
18 |
500 |
1 |
TAKATA 童夢 NSX |
道上 龍 小暮 卓史 |
BS |
20 |
1' 25.461 |
- |
- |
| 2 |
1 |
500 |
2 |
ZENT セルモ SC |
立川 祐路 高木 虎之介 |
BS |
0 |
1' 25.480 |
0.019 |
0.019 |
| 3 |
8 |
500 |
3 |
ARTA NSX |
伊藤 大輔 ラルフ・ファーマン (GB) |
BS |
40 |
1' 25.701 |
0.240 |
0.221 |
| 4 |
100 |
500 |
4 |
RAYBRIG NSX |
セバスチャン・フィリップ (F) 細川 慎弥 |
BS |
0 |
1' 25.797 |
0.336 |
0.096 |
| 5 |
12 |
500 |
5 |
カルソニック インパル Z |
ブノワ・トレルイエ (F) 星野 一樹 |
BS |
10 |
1' 25.944 |
0.483 |
0.147 |
| 6 |
3 |
500 |
6 |
イエローハットYMSトミカZ |
横溝 直樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(BR) |
BS |
0 |
1' 25.979 |
0.518 |
0.035 |
| 7 |
32 |
500 |
7 |
EPSON NSX |
ロイック・デュバル(F) 武藤 英紀 |
DL |
0 |
1' 26.027 |
0.566 |
0.048 |
| 8 |
22 |
500 |
8 |
MOTUL AUTECH Z |
ミハエル・クルム (D) 山本 左近 |
BS |
10 |
1' 26.145 |
0.684 |
0.118 |
| 9 |
25 |
500 |
9 |
ECLIPSE ADVAN スープラ |
織戸 学 土屋武士 |
YH |
0 |
1' 26.404 |
0.943 |
0.259 |
| 10 |
66 |
500 |
10 |
triple a サード スープラGT |
アンドレ・クート (POR) 平中 克幸 |
BS |
0 |
1' 26.431 |
0.970 |
0.027 |
| 11 |
35 |
500 |
11 |
BANDAI DIREZZA SC430 |
服部 尚貴 ピーター・ダンブレック(GB) |
DL |
0 |
1' 26.619 |
0.904 |
0.026 |
| 12 |
24 |
500 |
12 |
WOODONE ADVAN KONDO Z |
エリック・コマス (F) 柳田 真孝 |
YH |
0 |
1' 26.702 |
0.948 |
0.044 |
| 13 |
36 |
500 |
13 |
OPEN INTERFACE TOM'S SC430 |
脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー (D) |
BS |
60 |
1' 26.792 |
0.949 |
0.001 |
| 14 |
6 |
500 |
14 |
Mobil 1 SC |
飯田 章 片岡 龍也 |
BS |
0 |
1' 26.987 |
1.500 |
0.551 |
| 15 |
23 |
500 |
15 |
XANAVI NISMO Z |
本山 哲 松田 次生 |
BS |
30 |
1' 29.135 |
1.516 |
0.016 |
| 16 |
27 |
300 |
1 |
direxiv ADVAN 320R |
密山 祥吾 谷口 信輝 |
YH |
0 |
1' 32.056 |
- |
- |
| 17 |
13 |
300 |
2 |
エンドレス アドバンCCI Z |
影山 正美 藤井 誠暢 |
YH |
0 |
1' 32.060 |
0.004 |
0.004 |
| 18 |
46 |
300 |
3 |
吉兆宝山 DIREZZA Z |
佐々木 孝太 番場 琢 |
DL |
10 |
1' 32.402 |
0.346 |
0.342 |
| 19 |
87 |
300 |
4 |
トライクジャパン ムルシエRG-1 |
山西 康司 WADA-Q |
YH |
20 |
1' 33.250 |
1.194 |
0.848 |
| 20 |
110 |
300 |
5 |
TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER |
松田 秀士 菅 一乗 |
YH |
10 |
1' 33.662 |
1.606 |
0.412 |
| 21 |
2 |
300 |
6 |
Prive Zurich・アップル・紫電 |
高橋 一穂 加藤 寛規 |
YH |
10 |
1' 33.768 |
1.712 |
0.106 |
| 22 |
26 |
300 |
7 |
MOTO タイサンエンドレスGT3R |
山路 慎一 西澤 和之 |
YH |
0 |
1' 33.868 |
1.812 |
0.100 |
| 23 |
14 |
300 |
8 |
ハンコックエンドレスポルシェ |
木下 みつひろ 峰尾 恭輔 |
HK |
0 |
1' 33.916 |
1.860 |
0.048 |
| 24 |
88 |
300 |
9 |
アクティオ ムルシエRG-1 |
マルコ・アピチェラ 桧井 保孝 |
YH |
40 |
1' 34.235 |
2.179 |
0.319 |
| 25 |
55 |
300 |
10 |
DHG ADVAN FORD GT |
光貞 秀俊 池田 大祐 |
YH |
0 |
1' 34.239 |
2.183 |
0.004 |
| 26 |
101 |
300 |
11 |
TOY STORY Racing MR-S |
新田 守男 高木 真一 |
MI |
0 |
1' 34.603 |
2.547 |
0.364 |
| 27 |
5 |
300 |
12 |
プロμMACH5 B-1 320R TEAM KYUSHU |
玉中 哲二 筒井 克彦 |
YH |
0 |
1' 34.751 |
2.695 |
0.148 |
| 28 |
96 |
300 |
13 |
EBBRO BTEC MAZIORA 350R |
黒澤 琢弥 黒澤 翼 |
DL |
0 |
1' 34.763 |
2.707 |
0.012 |
| 29 |
70 |
300 |
14 |
外車の外国屋アドバンポルシェ |
石橋 義三 平川 晃 |
YH |
0 |
1' 35.064 |
3.008 |
0.301 |
| 30 |
47 |
300 |
15 |
吉兆宝山 DIREZZA Z |
長島 正興 安田 裕信 |
DL |
0 |
1' 35.099 |
3.043 |
0.035 |
| 31 |
777 |
300 |
16 |
梁山泊apr MR-S |
田中 実 大嶋 和也 |
MI |
0 |
1' 35.199 |
3.143 |
0.100 |
| 32 |
52 |
300 |
17 |
プロμ太陽石油KUMHOセリカ |
竹内 浩典 嵯峨 宏紀 |
KH |
0 |
1' 35.442 |
3.386 |
0.243 |
| 33 |
9 |
300 |
18 |
NOMAD ADVAN LeyJun MT |
OSAMU 田中 勝喜 |
YH |
0 |
1' 35.452 |
3.396 |
0.010 |
| 34 |
11 |
300 |
19 |
JIM GAINER FERRARI DUNLOP |
田中 哲也 青木 孝行 |
DL |
0 |
1' 35.682 |
3.626 |
0.230 |
| 35 |
910 |
300 |
20 |
洗剤革命TEAM UEMATU&石松RSR |
植松 忠雄 菊池 靖 |
YH |
0 |
1' 36.104 |
4.048 |
0.422 |
| 36 |
10 |
300 |
21 |
T&G FACE NET WORK DUNLOP F360 |
ヒロミ 尾本 直史 |
DL |
0 |
1' 37.228 |
5.172 |
1.124 |
| 37 |
666 |
300 |
22 |
ライフワークBOMEXアップルNSX |
周防 彰悟 高崎 保浩 |
YH |
0 |
1' 37.637 |
5.581 |
0.409 |
| 38 |
62 |
300 |
23 |
WILLCOM ADVAN VEMAC 408R |
柴原 眞介 八木 宏之 |
YH |
0 |
1' 54.534 |
22.478 |
16.897 |
| - |
19 |
300 |
24 |
ウェッズスポーツセリカ |
松田 晃司 脇阪 薫一 |
YH |
15 |
出走せず |
- |
- |
□国籍=AUS:オーストラリア/D:ドイツ/F:フランス/GB:イギリス/I:イタリア/POR:ポルトガル
□タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ/HK:ハンコック
※前年度のドライバーズ・チャンピオンが所属していたエントラント(チーム)が、 カーナンバー1(GT500)とカーナンバー0(GT300)を使用します。
2006オートバックスSUPER GT第2戦、岡山GT300KMレースのスーパーラップは、道上龍のドライブする#18TAKATA童夢NSXが5年ぶりにGT500クラスのポールポジションを獲得することとなった。
GT300クラスは、佐々木孝太のドライブする#46吉兆宝山DIREZZA Zが開幕戦の鈴鹿に続いて2戦連続ポールを達成した。
公式予選2回目は午後2時20分、当初予定より5分遅れで始まった。
開始時の気温は17度、路面温度は25度とのこと。
今回は全車とも予選基準タイムをクリアしているので、ここでタイムを出す必要はない。
スーパーラップ進出チームはそれへ向けての最終チェック、そうでないチームは決勝を想定して走ることとなる。
GT300、GT500の順で各15分の計時セッションの後、午後2時55分、スターティンググリッドを決めるスーパーラップが開始された
まずはGT300から。
最初にコースインするのは#26の911GT3。ドライバーは山路慎一だ。
2周のウォームアップランの後にタイムアタック開始。
タイムは1分32秒296とまずまずのタイム。
これに続く前回優勝の#88ムルシエラゴ(マルコ・アピチェラ)、#2紫電(加藤寛規)、#19セリカ(脇阪薫一)らはタイムが伸び悩み、山路の後塵を拝することとなった
しかし5番目にコースインした#11フェラーリの田中哲也が1分31秒698と、一気に山路のタイムをコンマ6秒上回ってトップに立つ。
次にアタックした#62ヴィーマック(柴原眞介)は田中のタイムに一歩及ばなかったが、7番目にアタックした#46Zの佐々木孝太は開幕戦に続いて会心のアタックを見せ、1分30秒664でトップに立った。
続いてコースインした#110ボクスター(菅一乗)、#27ヴィーマック(谷口信輝)#13Z(影山正美)らは佐々木のタイムに届かず、影山2番手、谷口3番手、菅4番手に終わり、GT300クラスは佐々木孝太が2戦連続でポールを獲得することとなった。
続いてはGT500。
トップバッターの#23Z(本山哲)は1分25秒151、2番手の#66スープラ(アンドレ・クート)は1分25秒243と平凡なタイムに終わるも、4番目にアタックした#32NSX(ロイック・デュバル)は1分24秒356、続く#1SC(立川祐路)は1分24秒219と大幅にタイムアップ。二人は午前中に自身が出したタイムをも上回ってきた。
続く#8NSXは今回はラルフ・ファーマンがドライブ。1分24秒316とこちらもタイムアップを果たしたものの、立川には届かなかった。
6番目に出走した#12Zのブノワ・トレルイエはまさかの1分25秒435。一気に6番手に後退。
続く#22Z(ミハエル・クルム)も1分24秒510に終わった。
8番手出走は#18NSX(道上龍)は1分24秒043を叩き出して一気にトップへ。続く#100NSX(セバスチャン・フィリップ)は1分24秒074と僅差で2番手に。道上とフィリップの出したタイムは午前中の横溝のトップタイムをも上回る好タイムだ。
そして最後のアタッカー、#3Zの横溝直輝がコースイン。
前半セクションでは道上のタイムを上回るも、インフィールドに梃子摺り、1分24秒155で3番手にタイムに留まった。これで#18TAKATAのポールポジションが確定した。道上にとっては2001年の鈴鹿以来5年ぶりのポールだ。
これにより、GT300では吉兆宝山、エンドレスと2台のZがフロントローを独占、GT500はTAKATAとレイブリックの2台のNSXがフロントローを独占することとなった。
なお、今回は最大出走台数が38台と定められているため、#55DHG ADVAN FORD GTが予選落ちとなった。
スーパーGT第2戦の決勝は、4月9日午後2時より、82周で行われる。
2006オートバックスSUPER GT第2戦、岡山GT300kmの公式予選1回目が4月8日岡山国際サーキットで行われた。
暫定ポールはGT500は#3イエローハットYMSトミカZ(横溝直輝/J・P・オリベイラ組)、GT300は#13エンドレスアドバンZ(影山正美/藤井誠暢組)だった。
公式予選日を迎えた岡山国際サーキットは朝から快晴。気温もやや暖かい。
スーパーラップ進出を賭けた予選1回目は午前10時にGT300の専有走行から開始された。
毎回様々な車種が入り乱れて接戦を繰り広げているGT300だが、今回も予選からめまぐるしくトップが入れ替わる接戦となった。
まずは開幕戦優勝の#88ムルシエラゴが1分32秒066でトップに立つが、それを#27ヴィーマックが31秒739で上回る。
続いて#110ボクスター、#11フェラーリ、#19セリカ、#2紫電#62ヴィーマックらも31秒台を出してきた。
しかし最終的にこのタイムアタック合戦を制したのは#13エンドレスZ。
残り3分を切ったところで1分31秒229を叩き出し、一気にトップに躍り出た。
#46吉兆宝山Zを駆る佐々木孝太も徐々にタイムを詰め、専有終了間際に4番手まで上がってきた。
GT300の専有が終わった時点でSL圏内に居るのは、#13、#27、#110、#46、#62、#11、#19、#2、#88、#26の10台だ。
続いてGT500の専有走行が始まった。
昨年好調だった#23ザナヴィZが1分24秒807を出してまずはトップタイム。
#35バンダイSC、#36トムスSC、#66サードスープラが2番手以下に連なる。
NSX勢は予選序盤は#32エプソンの5番手が最上位と慎重な滑り出しだったが、残り5分を切ったあたりから一気にタイムを上げてきた。
まずは#100レイブリックが2番手タイムを出すと、更に#18TAKATA、#8ARTAが#23のタイムを一気に上回って1-2位に飛び込んできた。
#32エプソンも更にタイムを挙げ、ザナヴィのタイムを上回った。
しかしZ勢も負けじと相次いでタイムを上げてくる。
#3イエローハットが残り1分を切ったところで24秒014を叩き出し、一気にトップに立つと、#22モチュール、#12カルソニックらも相次いで4番手、5番手に上がってきた。
この間に#23ザナヴィは10番手に後退したものの、実にコンマ8秒の間に10台がひしめく接戦となった。
専有走行が終わった時点でのトップ10は
#3、#100、#18、#22、#12、#8、#1、#32、#66、#23となった。
ZとNSX各4台が入り乱れる中にSCとスープラが1台づつ、という状況になっている。
残り20分間は2クラスの混走だが、ここでは上位の順位は動かず、結局GT500は#3ハセミZ、GT300は#13エンドレスZと両クラスともZが暫定ポールを獲得して午後のスーパーラップに臨むこととなった。
公式予選2回目は、今日午後2時15分から、スーパーラップは午後2時50分から行われる。
(TEXT:Kazuhisa SUEHIRO PHOTO:Keiichiro TAKESHITA)
フォーミュラニッポン第1戦の決勝は、天候の悪化のために2度の赤旗中断の後、レースの続行は不可能との判断から中止となった。
午後3時15分、F3と同様セーフティーカーの先導でフォーメーションラップが始まった。
しかし4周目に入ったところで赤旗が提示され、SCランのままレースは中断となった。
長い中断の後、午後4時10分すぎにフォーメーションスタート。今回もセーフティーカーが先導する。第2パートの周回数は統一規則第33条に則って44周とされた。
ここで#7片岡龍也と#56小暮卓史がエンジンストール。隊列の最後尾に下がることとなった。
フォーメーションラップを終えて1周のSCランの後に再び赤旗。
その後も天候は回復の兆しを見せなかったため、午後4時40分過ぎに大会競技委員会より中止のアナウンスがなされた。
ただし、SCランとはいえ2周以上を周回しているため、レースは成立したものとみなされ、選手権ポイントは規定どおり通常の半分が与えられることとなった。
全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦の決勝レースは、午後3時15分にセーフティーカーに先導されてフォーメーションスタート。そのまま4周目に入ったところで赤旗が提示され、レースは中断となった。
赤旗の理由については未だ発表がないが、天候が回復しないことが理由と思われる。
午後3時55分現在、レース再開の目処は未だ経っていない。
大嶋和也(優勝)
本当に嬉しいです。クルマの状態は完璧でした。本当は2連勝したかったんですけど、昨日はああいうことがあって....でも、今日はいいレースができたので、昨日のことはもう忘れます。
(スタートを待ってる間は)実はずっとトイレに行きたかったんですよ。待ってる間ずっと我慢してたので、早くレースを終わらせようと思って走りました。
(SCスタートになったことについて)スタートは得意なほうなのでスタンディングスタートでも自信はあったんですが、ローリングスタートなら失敗する確率は低いのでラッキーでした。次の鈴鹿も、テストでいいタイムが出ていますから、勢いに乗ってこのまま勝ちに行きたいです。
ジョニー・リード(2位)
昨日はアクシデントに見舞われて、相手にも悪いことをしたと思いますが、今日はいい結果になりました。
(参戦が急遽決まったことについて)どんな状態でも走れるだけの経験はあるつもりですが、やはり冬の間にテストができなかったことは残念です。特に僕のチームは昨年の童夢から今年はダラーラにシャシーを変更したのでなおさらです。でも、スタッフが一生懸命クルマを仕上げてくれたのでこれからは期待できると思います。
チャンピオンシップを戦う上でも、できるだけ多く勝っておく事は重要ですから、次の鈴鹿でもいいパフォーマンスを見せて、できることなら勝ちたいです。
ファビオ・カルボーン(3位)
昨日はセットアップに苦しみましたが、今日はドライでも自信がありました。でも今日はスタートが後ろのほうだったので、ドライよりも雨のほうが良いんじゃないかとは思っていました。序盤は前に居るクルマが多かったために視界が悪くてペースをあげられませんでしたが、前が開けてからはいいペースで走れました。
次の鈴鹿での目標は一つだけ、優勝することです。
濃霧のためにスタートディレイとなったF3決勝の影響で、フォーミュラニッポン第1戦決勝のタイムスケジュールも変更され、レース距離が短縮となった。
当初予定では午後2時35分スタート、65周であったが、スタート時刻が午後3時20分となり、週回数も49周に減算されることとなった。
濃霧の影響で進行の遅れていた全日本F3選手権第2戦は、当初の予定から45分遅れでスタートし、ポールシッターの#36大嶋和也(トムス)が後続をぶっちぎる快走でF3初優勝を決めた。
濃霧のためにスタートディレイとなっていた第2戦決勝は、午後1時45分にスタート10分前のボードが出され、再びスタート進行が始まった。
続いてスタート3分前にSCボードが提示され、セーフティーカースタートとなることが告知された。
午後1時55分フォーメーションラップがスタート。
セーフティーカーの先導に従い、3周を走ったところでセーフティーカーがピットへ。
ここからオールグリーンだ。
ポールの大嶋がトップをキープして1コーナーへ。
2位#1エイドリアン・スーティル、3位#10塚越広大と、ここまでは予選順位どおりだ。
しかし塚越の背後には#4ロベルト・ストレイトが迫る。
ストレイトは5周目の1コーナーで塚越のインを突いて3位に浮上。
トップ3が1分49秒台で周回するなか、塚越は51秒台とこのウェットコンディションに梃子摺っている。
7周目の1コーナーでストレイトがスーティルに追突。
ストレイトはそのままレースを終えたが、スーティルはウィングを失ったまま2位を走行している。
9周目の1コーナーで4位を走行していた安岡がスピン。ウォールに軽くヒットしたものの、果敢にコースへ復帰していく。
スーティルはその後も50秒台で周回しており、ウィングを失ったことによりストレートスピードが上がったため、3位の塚越もなかなか抜くポイントを掴めない。
そのうちに背後から#3ジョニー・リードが接近、12周目の1コーナーで遂に塚越のインを突いて3位に浮上する。
さらにリードはスーティルを追い上げ、13周目のヘアピンでアウトにはらんだ隙を突いて2位に浮上する。
ペースの上がらない塚越は14周目に今度は#12ファビオ・カルボーンと#14マルコ・アスマーにも抜かれ、6位に後退してしまった。
塚越は15周目にアスマーのミスを突いて5位まで順位を戻したが、今回はいいところなくレースを終えた。
塚越を攻略したカルボーンは、15周目の100Rでスーティルに並びかけ、3位をもぎ取った。
結局トップの大嶋は終始ハイペースで後続を寄せ付けず、F3デビュー2戦目にして早くも勝利を飾った。
濃霧のためにスタートディレイとなっている全日本F3第2戦だが、13時40分頃、周回数を減算するとのアナウンスがなされた。
当初予定では21周であったが、これを16周に減算するという。
13時45分現在、スタート10分前のボードが出されたが、このままスタート進行が開始されるかは未だ不明だ。
ただし、霧は徐々に晴れ始めている。
4月2日午後1時から行われる予定だった全日本F3選手権第2戦は、スタート直前に濃霧に見舞われたためにスタートディレイとなっている。
当初予定では午後1時スタートだった第2戦決勝は、まず朝から降っている雨を考慮して特別フリー走行が設けられることとなった。
これによりスタート時刻は当初予定より10分遅れ、1時10分にフォーメーションスタートとなった。
12時35分より10分間のフリー走行が終わり、一旦ピットに戻ってきていた車両は12時50分に再びコースイン、ダミーグリッドについて、スタート進行が開始された。
しかし、この頃から1コーナー、最終コーナー双方で霧が発生しており、次第に濃さを増していったためにスタートディレイが宣告された。
13時30分現在、濃霧は一向に晴れる気配もなく、スタートの目処は立っていない。
このため、14時45分より行われる予定だった(当初35分スタートがF3のスケジュール変更により10分順延となっていた)フォーミュラニッポンの決勝スタートも遅れるすることになる。
2006年全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦の決勝前フリー走行が4月2日、富士スピードウェイで行われ、#19ブノワ・トレルイエ(mobile cast TEAM IMPUL)がトップタイムを記録した。
午前8時55分より30分間でフォーミュラニッポンのフリー走行が開始された。
決勝日を迎えた富士スピードウェイは早朝から時折小雨が降り、最終コーナーから1コーナー方向へ強い風が吹いている。
コースは完全にウェット状態だ。
開始から9分が経過したところで、PIAA NAKAJIMAの1台がヘアピンでスピン。コースを塞ぐ格好でストップしたために赤旗中断。
止まったのは#31ロイック・デュバル。ユーロF3からステップアップしてきたドライバーだ。
この時点でのトップは#36アンドレ・ロッテラー。タイムは1分41秒353だ。
2番手には#37土屋武士が43秒126でつけ、13年ぶりに復帰したトムスが1-2状態となっている。
デュバルはすぐにピットに戻ってきたため、わずかな中断ですぐにコースオープンとなった。
各ドライバーともピット出口でスタート練習をしてコースに出て行く。
新エンジンの導入によりクラッチが小径化されたことに伴って導入された、スターターリミットの動作チェックを兼ねているのだろう。
コースに降り注ぐ雨は次第に強くなってきたが、その中でもトレルイエ、#8高木虎之介、#40ビヨン・ビルドハイムらが42秒台に入ってきた。
グランドエフェクトカー導入により、各車が跳ね上げる水煙は昨年以上に大きい印象を与えるが、その分安定した走行が可能になっているようだ。
残り時間5分を切ったところで#41平中克幸が1分41秒365を出して2番手に上がってきた。
その直後に1コーナーで#11立川祐路がスピン。ガードレールに右リヤホイールをヒットした。
当然、1コーナー区間では黄旗が振られているが、にもかかわらずトレルイエが1分40秒348のトップタイムを叩き出した。さらには#33ロニー・クインタレッリ、#1本山哲らもタイムアップしてきて2-3番手に上がってきた。そこに#37土屋武士が割って入り3番手に。
本山はベストタイムを出した直後に同じ1コーナーでコースアウト。再始動したもののピット入り口まで来たところで再びストップしてしまった。
ここでチェッカーが出され、フリー走行は終了した。
フォーミュラニッポン第1戦の決勝は午後2時35分より65周で戦われる。
強風と雨により、初戦から波乱のレースが展開されそうだ。
TEXT:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: FMOTOR
エイドリアン・スーティル(優勝)
スタートが決め手だったとは必ずしも思っていません。
オープニングラップではストレイトがすぐ後ろに居たので、引き離さなければ、とプレッシャーを感じていました。その後も100%とまではいかないものの、コンスタントにハイペースで走れましたし、チームもクルマをいい状態に仕上げてくれたので、いいレースになりました。
(フロントローの2台がスタートをミスしていなかったらどうなったと思うか?)
勿論タフなレースになったと思います。特にオオシマはテストでもいいタイムが出ていましたからね。
明日もトップ3以内でフィニッシュできればいいですね。
塚越広大(2位)
昨年からスタートが課題だったんですが、今日は隣が動かないので焦ってしまい、クラッチコントロールがおろそかになってしまいました。
F3は前のクルマの後ろにつくとダウンフォースが抜けやすいので、どう風を当てて走ればいいかを考えながら走ってたんですが、それを見つけ出すのが遅かったためにストレイトを抜くのに時間が掛かりました。その後もプッシュしたんですが、一歩及びませんでした。
特に僕はコース後半のセクションが苦手なので、それをどう克服するかが今後の課題です。
明日はスタートの問題を克服したいです。3番手スタートですが、優勝を狙えない位置ではないので、今日の借りをキッチリ返したいと思います。
大嶋和也(3位)
スタートでは凄く緊張していて、ギヤが入ってなかったために大きく順位を落としてしまいました。すごく悔しいです。
その後は割りと冷静に走れました。ここまでクルマをいい状態に仕上げてくれたスタッフに申し訳ないので、少しでも順位を上げてフィニッシュしたいと思いながら走りました。
明日は天気がどうなるかが心配ですが、クルマの状態は良いので、練習どおりにきちんと走れば結果は突いてくると思います。
(TEXT&Photo:Kazuhisa SUEHIRO)
2006全日本F3選手権第1戦の決勝は、#1エイドリアン・スーティルが後方の激しいドッグファイトを尻目にリードを築き上げ、日本での初レースを勝利で飾った。
スタートで飛び出したのは、スーティル。
フロントローの二人は出遅れ、特に#36大嶋和也はストール寸前の状態に陥って大きく順位を落とした。
1周目終わっての順位は、スーティル、#4ロベルト・ストレイト、#10塚越広大の順。大嶋は9位でコントロールラインを通過した。
スーティル、ストレイトとも、インやアウトの縁石に乗り上げる激しい走りで後続を突き放しに掛かるが、3番手の塚越も懸命についていく。
大嶋は大胆なオーバーテイクを繰り返して2周目を6位で終えると、更に先行する#3ジョニー・リード、#12ファビオ・カルボーンの4位争いに食い込んでいく。
そして遂に5周目の1コーナーで大外から一気に2台を抜き去って4位に浮上。ファステストラップを連発しながら5秒前方の3位塚越を追い上げに掛かる。
その塚越は6周目の最終コーナーでストレイトのインを突いて抜きに掛かるも、ストレイトも必死で抵抗、塚越アウト、ストレイトがインの並走状態で1コーナーへ飛び込んでいく。
しかし塚越も一歩も引かず、アウトから大胆にストレイトの鼻先を押さえ込み、2位に浮上する。
後方ではカルボーンとリードのバトルが過熱、接触ギリギリのドッグファイトの末、たまりかねたカルボーンは9周目のコカコーラコーナーでスピン、最後尾に落ちてしまう。
トップ3台をコンマ2,3秒上回るハイペースで周回していた大嶋は、遂に10周目にはストレイトのテールに張り付き、11周目の1コーナーでアウトから抜き去って3位に浮上。
11周終わっての順位は、トップにスーティル、2位塚越、3位大嶋。
それぞれ約4秒の等間隔にバラけた状態での走行となり、結局スーティルが後方2台につけ入る隙を与えず、最終的には2位塚越に5秒強の差をつけてトップでチェッカーを受けた。
3位大嶋は塚越の2秒5後方まで追い上げたものの、追いつくまでには至らなかった。
第2戦決勝は明日4月2日午後1時より、21周で戦われる。
TEXT:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: FMOTOR
2006年全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦富士スピードウェイの公式予選2回目は再びインパル勢3名による熾烈なタイムアタック合戦が繰り広げられ、#19ブノワ・トレルイエがチェッカー寸前にトップタイムを叩き出してポールポジションを獲得した。
予選2回目は午後2時開始。天候は晴れだが、午前中より風が強まり、気温も若干下がってきた。
各ドライバーとも、28秒台から走り始めて徐々にタイムを上げていく。
予選30分を越えた時点では未だ、午前中の#20松田次生のタイムを破るものは現れていない。
この時点でのトップは#19ブノワ・トレルイエ。しかしタイムは1'26.498と、松田どころか自身のベストにも及ばない。まだ各ドライバーともニュータイヤの投入には踏み切れて居ないようだ。
そんな中でも、午前中不調だった#5道上龍や#8高木虎之介らは着実にタイムアップしてきている。
最高速は#37土屋武士が記録した314km/hだが、土屋はセッション半ばの22分過ぎにメカニカルトラブルでヘアピン立ち上がりにクルマを停めることになってしまった。
タイムアタック合戦が本格化したのは残り時間が8分を切ったあたりからだ。
最初に動いたのは#1本山哲。
まずは1分26秒583でこのセッションの2番手に上がる。
続いて#20松田次生が1分26秒288と、午前中に出したタイムを更新して再びトップに立つも、すかさずトレルイエが1分26秒265と僅かに上回り、ここでチェッカー。
ポールポジションはトレルイエ、2番手に松田、3番手は本山と、午前中に引き続いてインパルが1-2-3を占め、新車開発で一歩抜きん出たところを見せ付けた。
このセッションでの4番手には、今季初参戦のインギングに加入した#33ロニ・クインタレッリ。
5番手には#3山本左近が入り、ここまでが全車トヨタエンジンユーザー。
6番手の#40ビヨン・ビルドハイムがホンダ勢の最上位となった。
しかしこのうち、山本とビルドハイムは午前中のタイムを更新できなかったため、予選総合での順位は、4番手ビルドハイム、5番手クインタレッリ、6番手山本となった。
第1戦の決勝は明日4月2日午後2時35分より、65周で戦われる。
(TEXT:Kazuhisa SUEHIRO)
フォーミュラニッポンと併催で開幕した全日本F3選手権の富士ラウンドは、ルーキーの#36大嶋和也(DHG TOM'S)が第1戦、第2戦と連続ポールを獲得し、昨年度のFT王者の実力のほどをいきなり見せつける結果となった。
フォーミュラニッポンの予選1回目に続き、F3第1戦の公式予選が15分間で行われた。
富士では昨年、トムス勢が圧倒的な強さを誇ったが、その勢いは今年に入っても健在のようで、セッション開始からいきなりルーキーの大嶋が一番時計を叩き出してきた。
しかし昨年苦杯を舐めさせられた童夢も今年はテストから好調であり、昨年後半から参戦している#10塚越広大が僅差で2番手に続く。
3番手には#1エイドリアン・スーティル。トムスは今年も優秀な外国人ドライバーを獲得したようだ。
一方、スリーボンドに新加入の#14マルコ・アスマーは11番手とやや苦戦。
大嶋以外のルーキー勢は、#2伊沢が8位、#33石浦が9位で初戦を迎えることとなった。
10分間のインターバルをおいて行われた第2戦の公式予選でも、大嶋は速さを見せつけ、連続ポールを獲得した。2番手にはスーティルが続き、トムスがフロントローを独占することとなった。しかし塚越もコンマ2秒差で3番手と、充分優勝の狙えるポジションを得た。
そのほか、このセッションではルーキーの伊沢が予選5番手とまずまずの結果を残した。
F3第1戦の決勝は今日午後4時15分より15周で、第2戦の決勝は明日午後1時より21周で行われる。
TEXT:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: FMOTOR
2006年全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦が4月1日、富士スピードウェイで開幕した。
公式予選1回目で暫定ポールを獲得したのは#20松田次生(mobile cast TEAM IMPUL)。2番手に#19ブノワ・トレルイエ、3番手には#1本山哲(arting RACING TEAM with IMPUL)が入り、インパル勢が1-2-3を独占した。
空力性能をアップさせた専用設計のニューシャシー、ホンダとトヨタの2社による新エンジン供給、新チームの参入と、2006シーズンのフォーミュラニッポンは例年以上に話題の多い、注目のシーズンとなった。
公式予選日を迎えた富士スピードウェイは朝から快晴。絶好のコンディションで好タイムが期待される。
公式予選1回目は午前10時から、45分間で行われた。
セッションが開始してすぐに、#37土屋武士が早くも昨年のコースレコード(1'28.340)を大幅に塗り替える1分26秒980を出してトップに立つと、開始17分で#19トレルイエが1分26秒374、その直後に#20松田が1分26秒335を出し、モバイルキャストインパルが1-2体制を築き上げる。更には#1本山もセッション半ばを過ぎたあたりで一気に4位に上がってきた。
本山はチェッカー直前に3位タイムを記録し、インパル勢が1-2-3でこの予選を終えることとなった。
4番手には今季初参戦の#40ビヨン・ビルドハイムがセッション終了間際に飛び込み、03年国際F3000王者の実力をいきなり見せ付けた。
5-6番手には#3山本左近、#4柳田真孝のKONDO勢が続いた。
この、シーズン最初の予選セッションでは最終的には上位15台が1秒以内にひしめき、最後尾の#5道上龍を除く21台がレコードを更新する結果となった。最高速も313km/hに達するなど、06仕様のポテンシャルアップを改めて見せ付ける結果となった。
予選2回目は午後2時より、45分間で行われる。
TEXT:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: FMOTOR
2006オートバックスSUPER GT第1戦、鈴鹿GT300㎞の決勝レースが3月19日鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは#36OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)がレクサスSC430のデビューレースを優勝で飾った。
GT300クラスも#88アクティオ ムルシエRG-1(マルコ・アピチェラ/桧井保孝組)がランボルギーニにとって初めての優勝を勝ち取った。
(観客動員数:30,500人)

決勝レースは時折雪がちらつくほどの寒さの中でスタートした。
フォーメーションラップで#62WILCOM ADVAN VEMAC408Rの柴原真介がいきなりスピンを喫し、スタート直後の1コーナーでは今季GT500デビューを果たした星野一樹の乗る#12カルソニック インパルZがコースアウトするなど、序盤から波乱が連続する中、ホールショットを決めたのはポールシッターの#8ARTA NSXを駆るラルフ・ファーマン。
#18TAKATA童夢NSXの道上龍がそれに続き、NSXの1-2体制でレースは始まった。
その後方には5番手スタートから見事なジャンプアップを果たした#36アンドレ・ロッテラーがつけ、先行する2台のNSXを追いかける。
ロッテラーは2周目の130Rで積極果敢に道上のインに並べかけ、2位に浮上、更に#8ファーマンを追い上げていく。道上は堪らずコースオフするも、すぐにコースに復帰して、ロッテラーの追走に取り掛かる。
その後方では、ディフェンディングチャンピオンの#1ZENTセルモSC、立川祐路が#23XANAVI NISMO Zの本山哲を激しく追い上げ、7周目に攻略する。本山は更に#22MOTUL AUTECH Zの山本左近にも抜かれ、一気に6位に後退した。
その頃トップ集団では、周回遅れの処理に手間取ったファーマンにロッテラーが急接近、10周目のホームストレートで並びかけるも、これはファーマンが抑えきった。
しかしその後もロッテラーは盛んに仕掛けていき、遂に22周目のスプーン進入でアウトから並びかけてファーマンを抜き去ることに成功する。
4位走行の立川も3位道上を追いたて、17周目のヘアピンで道上がアウトにはらんだのを見逃さず、インに車体をねじ込んで並走状態のまま200Rを走り抜け、3位を奪い取る。
抜かれた道上は更に山本の猛追を受け、20周目の1コーナーでとうとう5位に後退する。
3位に浮上した立川は23周目には2位に落ちていたファーマンをもバックストレートで悠々と抜き去り、そのままトップを走るロッテラーとのギャップを着実に削り取っていく。
抜かれたファーマンはそのままピットへ。
トップ2台は25周目にテール・トゥ・ノーズ状態のまま相次いでピットへ。
ここでピット作業の早かった36号車が先にピットアウト。
出遅れた1号車の高木虎之介は、そのすぐ後にピットに戻ってきていた#18小暮卓史にピット出口で並びかけられて堪らず1コーナーで飛び出してしまった。
ロッテラーからトップでバトンを渡された脇阪寿一は、26周目のヘアピンで先にピット作業を終えていた#8伊藤大輔にインから並びかけられるが、そのまま200Rを並走状態で粘ってスプーン進入で押さえ込み、順位を死守する。
脇阪と伊藤はなおもドッグファイトを続けるが、その後方から#23の松田次生がトップ2台を上回るハイペースで追い上げてくる。
4位の#18小暮も松田と遜色ないペースで上位に迫ってきた。
松田は38周目には完全に伊藤のテールに張り付くと、42周目のシケインでハードブレーキングを敢行、やや強引気味に伊藤のインをこじあけて2位に浮上する。
残るはトップの脇阪だ。
しかしストレートスピードに勝るSC430を駆る脇阪に対し、松田は打つ手がない。
ツイスティな東コースで追い詰めても、西コースの高速セクションで突き放される展開が10周近くも続く。
結局脇阪は松田の猛追を退け、見事に52周をトップで走りきってレクサスSC430の初陣を勝利で飾ることに成功した。
一方のGT300は、ポールシッターの#46吉兆宝山DIREZZA Zの佐々木孝太が序盤ペースが上がらず徐々に順位を落とす中、スタートでトップに躍り出た#87トライク ムルシエRG-1の山西と、スタートで#13エンドレスアドバンZの影山正美に先行を許しながらもこれを8周目の1コーナーで激しいドッグファイトの後に抜き返した#88マルコ・アピチェラの2台のムルシエラゴが皇族を全く寄せ付けない走りで周回を重ねていく。
87号車はレース終盤、燃料系のトラブルで後退するが、88号車はその後も後続を振り切ってチェッカーを受け、ランボルギーニにとって初めての優勝をここ鈴鹿で勝ち取った。
2位には#7雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也/井入宏之組)が、3位には#110TOTALBENEFIT GREENTEC BOXTER(松田秀士/菅一乗組)が入った。
予選から素晴らしいポテンシャルを見せた今季初登場の#2Prive Zurich・アップル・紫電は、コースオープン時にエンジン始動に手間取ってピットスタートになったが、その後もハイペースで追い上げ、順位を6位まで挽回してデビュー戦を終えた。
次戦は岡山国際サーキット。4月9日決勝だ。
(TEXT:Kazuhisa SUEHIRO)
2006オートバックスSUPER GT第1戦の決勝前フリー走行が3月19日、鈴鹿サーキットで行われた。
GT500クラスは#18TAKATA童夢NSX(小暮卓史/道上龍組)が1分55秒824で、GT300は#11JIM CENTERFERRARI DUNLOP(田中哲也/青木孝行組)が2分6秒218でそれぞれトップタイムを記録した。

予選日に降り続いた雨は昨夜半に止み、決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは青空が広がる絶好のレース日和だ。
しかし冬型の気圧配置の影響か、最終コーナーから1コーナーに向けて強い風が吹いており、気温も9時ごろの11度を最高に徐々に下がっていく予報が出ている。決勝レースの時間は5度前後まで下がるようだ。
フリー走行はいつもより少し遅めの9時30分に開始された。
雨は上がったとはいえ、コース上は未だ所々濡れたところが残っており、開始からしばらくは各車とも慎重に走行を重ねていくが、そんな状況でも#23ザナヴィ、#3イエローハット、#12カルソニックらのZ勢はコンスタントにタイミングモニターの上位に名前を連ねている。
そこに#18TAKATA、#32EPSONらのNSX勢が混じる格好だ。
開始からしばらくは、#12カルソニックZがトップで推移するが、セッション終了間際に#18小暮卓史がタイムを塗り替えてトップに立った。
ポールシッターの#8ARTAは開始から20分経過した時点でも未だ15番手と、ここでは慎重だ。それでも、終了間際には4番手タイムを記録して好調ぶりをアピールする。
また、昨日の予選でセバスチャン・フィリップが7番手タイムをマークしながらも、細川慎弥がクラッシュのために基準タイムをクリアできなかった#100レイブリックNSXは8番手タイムを出した。決勝出走はほぼ間違いないだろう。
これに対して新たに投入されたレクサスSC430勢は#6Mobile1の11番手が最上位で、5番手の#66サード、10番手の#25ECLIPSEらの05スープラの後塵を拝する苦しい状況だ。
GT300では、昨日アタックラップを間違えるという痛恨のミスでタイム抹消の憂き目に会った#11フェラーリがトップタイムを記録し、決勝でのリベンジを目論む。
ポールシッターの#46吉兆宝山Zは2分9秒639で10番手に終わった。
スーパーGT開幕戦の決勝は、午後2時30分より52周で戦われる。
(TEXT:Kazuhisa Suehiro)
2006 オートバックス SUPER GT 第1戦 鈴鹿GT300㎞の公式予選2回目とスーパーラップが小雨の降りしきる鈴鹿サーキットで行われた。
GT500は、#8ARTA NSXを駆る伊藤大輔が悪化する路面コンディションをものともせず、2分6秒533のタイムで他を圧倒してポールポジションを獲得。2番手に#18TAKATA童夢NSXを駆る道上龍が入り、ホンダレーシングの2台がフロントローを独占する結果となった。
GT300は、#46吉兆宝山DIREZZA Zを駆る佐々木孝太がめまぐるしく変化する路面コンディションを逆に味方につけ、2分20秒858でポールを獲得した。2番手、3番手にはそれぞれ#87、#88の2台のランボルギーニ・ムルシエラゴがつけた。

午前中はドライ路面で行われた公式予選だったが、ピットウォークが終わるころから小雨が降り始め、午後の予選2回目は完全なウェット路面で行われることとなった。
基本的にこのセッションでのタイムは予選グリッドに反映されないが、午前中に基準タイム(トップの107%)を出せていないドライバーはここでタイムを出せないと予選を通過できない。今回はアウトラップでいきなりクラッシュしてしまった#100レイブリックNSXの細川慎弥がこの対象になる。
そのレイブリック/細川は、チームスタッフの懸命の修復作業によりセッション序盤から走行に加わることができたものの、走り始めて5分でスローダウン、ピットガレージに頭から入っていって予選を終えることとなってしまった。
これで100号車の予選不通過が確定。あとは出走嘆願による最後尾スタートが許可されるのを待つのみとなってしまった。
各クラス15分間の予選走行の後、5分のインターバルをおいていよいよスーパーラップが開始された。
最初にアタックに入るのは#88ムルシエラゴのマルコ・アピチェラ。スリッピーな路面で絶妙のコントロールを見せ、2分21秒277をマークした。
続いては、午前中の予選終了ギリギリでSL進出をもぎとった#46Zの佐々木孝太。
昨年のGT300チャンピオンである佐々木は、全ての区間でアピチェラを上回る猛烈なハイペースで2分20秒858を叩き出し、トップに立つ。
3番手出走の#11フェラーリを駆る田中は、なんとアタック周回を間違えてしまい、ベストタイムを無効とされてしまった。
その後は雨が強くなり、路面コンディションが更に悪化したため、ウォームアップラップからスピンやコースアウトを喫する車両が続出、#62ヴィーマックの柴原、#110ボクスターの菅らがグラベルに捕まってノータイムとなってしまった。
更には午前中に上位につけていた#7RX-7の山野、#2紫電の加藤、#13Zの影山らも佐々木のタイムを覆すことはできず、それぞれ5位、6位、4位に留まった。
続いて行われたGT500クラスのスーパーラップでも、刻一刻と変化する天候に各ドライバーとも翻弄されることとなった。
そんな状況の中、3番手に出走した#18NSXの道上が2分7秒489を叩き出してトップに立つ。
雨はGT500の走行が始まる間際に一時止んだものの、5番手出走の#36SC430、脇阪が走り始めるころに再び降り出し、そのためもあってかウォームアップラップでコースオフを喫する。それでも脇阪は2分8秒966と、この時点での2番手タイムを叩き出してみせた。
続いて走行したディフェンディングチャンピオンの#1SC430立川は脇阪にも及ばない3番手タイム。
#23Zの本山、#22Zのクルムらは東コースでは道上と遜色のない区間タイムを出して見せたものの、西コースで大きく遅れてしまう。それでもSC430勢2台の前のグリッドを確保した。
続く#12トレルイエはデグナーでコースをはみ出したのが祟って大きく順位を落とすこととなってしまった。
こうした展開からもはや#18TAKATAのポールは確実かと思われたが、最後に出走した#8NSXを刈る伊藤大輔がコースコンディションの悪化をものともしない激走を見せ、なんと2分6秒533というぶっちぎりのタイムを叩き出してポールポジションをもぎとった。
スーパーGT第1戦の決勝は明日19日、午後2時30分より、52周で行われる。
(TEXT:Kazuhisa Suehiro)
2006スーパーGT開幕戦、SUZUKA GT 300KMの公式予選1回目が3月18日鈴鹿サーキットで行われた。
GT500の暫定ポールは#8ARTA NSXを駆る伊藤大輔。
昨年最終戦で樹立されたコースレコードを1秒以上上回る1分52秒663をマークした。
GT300は#13エンドレスアドバンCCI Zを駆る影山正美がこちらも昨年のレコードを更新する2分3秒708で暫定トップとなった。

開幕戦を迎えた鈴鹿サーキット上空は曇り空が広がっているが、今のところ雨の心配はなさそうだ。
午前9時50分、GT300の専有走行から予選が開始された。
ポルシェ勢、ヴィーマック勢が快調に走行を重ねる中、今季初登場の#2紫電も加藤寛規のドライブで着実にタイムを上げていく。もう一つのニューカマー、#55フォードGTはガレージに篭ったままだ。
予選開始から15分、加藤が2分3秒787といきなり昨年のレコードを上回るタイムを叩き出してトップに立ち、復活した紫電のポテンシャルを見せ付ける。
しかしその直後、#13エンドレスZを駆る影山正美が2分3秒708をマーク。レコードタイムを更に更新してトップを奪い取り、専有走行を終えた。
この時点でのトップ10は#13、#2、#7、#110、#62、#87、#101、#11、#88、#19だ。
GT500はダンロップ勢、ヨコハマ勢が周回を重ねるが、BS勢はなかなかコースに出て行こうとしない。ニッサン勢ではヨコハマタイヤを履く#24WOODONE ADVAN KONDO Zだけが走行している。
この時点でのトップは#25エクリプスADVANスープラ。ドライバーはトムスから移籍した土屋武士だ。
専有走行が残り5分を切ったあたりから走行を見合わせていたBS勢が次々にコースインしてきた。
ここで#23XANAVI NISMO Zを駆る本山がいきなりコースレコードを更新、1分53秒063でトップに。
続いて#12カルソニックZのブノワ・トレルイエが1'52.863のコースレコード大幅更新でトップに。更にミハエル・クルムのドライブする#22MOTUL NISMO Zが52秒863でそれに続き、テストから好タイムを連発していたZ勢がここでも速さを見せ付ける。
しかし速さでは定評のあるNSXも黙ってはいない。
専有終了間際に#8伊藤大輔が1分52秒663を叩き出し、このセッションの暫定ポールを決めてみせた。
一方、今季新登場のレクサスSC430は#1ZENTセルモの5番手が最上位。本領を発揮するまでには未だ時間が掛かりそうだ。
結局この時間帯、#8を筆頭に#12、#22、#23、#1、#36、#100、#3、#18、#32がトップ10となった。
残りの20分はGT500、GT300の混走。
ここでスーパーラップ圏内に居た#100レイブリックNSXがS字でコースアウト。スポンジバリアに激しくぶつかり、リヤを大きく破損してストップした。
ドライブしていた細川は無事だったものの、これで基準タイムをクリアすることができず、午後のSLに進めなくなってしまったばかりか、予選2回目の結果如何では予選落ちの恐れすら出てきた。
このクラッシュにより赤旗中断。
10時46分に残り10分で再開となった。
ここで場内を沸かせたのはGT300のトップ10争いだ。
クムホに続いてスーパーGT参戦を果たした韓国のタイヤメーカー、ハンコックを履く#14エンドレスポルシェ、昨年王者の佐々木孝太を擁する#46吉兆宝山Zらが猛然とタイムアタックを敢行、佐々木が見事に9番手タイムを叩き出してSL進出を決定付けた。
これにより、一時10番手に上がってきていた#14木下みつひろが11番手に落ち、デビュー戦でSL進出というハンコックタイヤの夢は叶わなかった。
スーパーGT第1戦の予選2回目は午後2時より30分間で行われ、それに続いてスーパーラップが行われる。
Text:Kazuhisa Suehiro / Photo: Keiichiro Takeshita)
11月28日 鈴鹿サーキット
天候:晴れ コース:ドライ
| Pos. | No. | DRIVER | TEAM | BEST | 1st | 2nd |
| 1 |
1A |
JP・デ・オリベイラ |
DoCoMo DANDELION |
1'45.824 |
*1'45.824 |
|
| 2 |
32B |
中嶋 一貴 |
PIAA NAKAJIMA |
1'46.143 |
|
*1'46.143 |
| 3 |
1B |
ファビオ・カルボーン |
DoCoMo DANDELION |
1'46.607 |
|
*1'46.607 |
| 4 |
32A |
武藤 英紀 |
PIAA NAKAJIMA |
1'46.637 |
*1'46.637 |
|
| 5 |
31B |
ロイク・デュバル |
PIAA NAKAJIMA |
1'46.995 |
|
*1'46.995 |
| 6 |
8 |
ジョニー・リード |
Team LeMans |
1'47.155 |
*1'47.155 |
1'48.229 |
| 7 |
7A |
柳田 真孝 |
Team LeMans |
1'47.730 |
*1'47.730 |
|
| 8 |
2A |
横溝 直輝 |
DoCoMo DANDELION |
1'47.744 |
*1'47.744 |
|
| 9 |
23 |
星野 一樹 |
Arting IMPUL |
1'48.286 |
1'48.957 |
*1'48.286 |
| 10 |
31A |
細川 慎弥 |
PIAA NAKAJIMA |
1'48.723 |
*1'48.723 |
|
| 11 |
2B |
石浦 宏明 |
DoCoMo DANDELION |
1'48.984 |
|
*1'48.984 |
| 12 |
7B |
アレックス ・ダニエルソン |
Team LeMans |
1'49.040 |
|
*1'49.040 |
| 13 |
5 |
折目 遼 |
5ZIGEN |
1'49.141 |
1'51.215 |
*1'49.141 |
全車ともシャシー:ローラB351、エンジン:無限MF308、タイヤ:ブリヂストン
アンドレ・ロッテラー(優勝)
素晴らしい一日だったよ。シーズンの最後のレースで勝つのは気分の良いものだね。
今年は勝つかノーポイントか、極端に結果が違うタフなシーズンだったからね。
今日のスタートは良かったけど、僕は燃料を重めに積んでいたから、前半はタイヤを労わって我慢して走り、ピットストップを終えてからハードにプッシュする作戦だったんだ。
レース後半はサトシからプレッシャーを掛けられたけど、彼にチャンスを与えないように集中して走ったよ。
本山 哲(2位)
滑りやすいイン側のグリッドにいたせいもあって、スタートで出遅れたのが痛かったです。
前半はタイヤをセーブしながらトップについていきました。結局ピットタイミングが勝敗を分けたのかなと思います。
レース後半はアンドレをシケインで抜いてやろうと思っていたんですが、そのたんびに引き離されてしまってできませんでした。アンドレもミスをしませんでしたね。
でも僕らしい走りは出来たので、内容には満足しています。
井出有治(3位)
レース前半はトップグループを視界に入れながらタイヤをセーブして走り、ピットストップの直前にペースを上げていくつもりでしたが、思ったようにペースが上がりませんでした。
ピットストップの後もペースが上がらないままレースを終えてしまいました。
中嶋 悟(優勝チーム監督)
今は「終わりよければ.......」という風に思ってます。
運に恵まれなかったり、アンドレ自身がミスをしたりで苦しいシーズンでしたが、今日勝てたことでそれも忘れることが出来ます。
全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の決勝が11月27日、鈴鹿サーキットで行われ、#31アンドレ・ロッテラー(PIAA NAKAJIMA)が#23本山哲(Arting IMPUL)の猛追を凌ぎきって今季2勝目を挙げた。
3位には#20井出有治(mobilecast IMPUL)が入った。
なお、今回でフォーミュラレースを引退する#2服部尚貴(DoCoMo DANDELION)は最終ラップで惜しくもストップ。14位で最後のレースを締めくくった。
(観客動員数24,000人)
2005シーズンの最終戦、51周の決勝が午後2時にスタートした。
ポールの#5松田次生と2番手スタートの#7片岡龍也が、あわや接触という激しい先陣争いを繰り広げ、片岡がトップで1コーナーに飛び込んだ。
3番手には#8土屋武士がつけ、#31ロッテラーがそれに続く。
片岡は懸命に松田の猛攻を押さえ込むが、その間に3位の土屋、4位のロッテラーも次第に接近し、4台がトップグループを形成し始める。
その後方からは、#32小暮卓史が#1リチャード・ライアン、#23本山を次々に攻め落とし、ファステストラップを更新しながらトップ集団を追い上げてくる。
予選では振るわなかった、#20井出、#19ブノワ・トレルイエらのインパル勢も決勝では快調に飛ばしている。
あっという間にトップ集団に追いついてきた小暮は、15周目のスプーンで僚友ロッテラーのインを突いて4位に浮上すると、すかさず3位土屋のテールに食らい付く。
しかしストレートでのあと一伸びが足りず、小暮は土屋の後塵を拝し続ける。
それは2番手を走行する松田も同様で、片岡を激しく攻め立てながらも今ひとつ決め手を欠いている状態が続く。
この事態を打開するため、松田は18周目で早めのピットストップを敢行するが、右リヤのホイールナットが中々嵌らず、停止時間32秒と大きなロスを背負ってしまった。
20周目には、ロッテラー、ライアンが相次いでピットストップ。ロッテラー15.5秒、ライアン14.9秒と手際よい作業でコースに戻っていった。
松田、小暮の猛攻を抑え続けていたルマン勢だったが、23周目に土屋がピットイン。これで2位に繰り上がった小暮が24周目の130Rで片岡のインを突いてトップに立つ。
片岡は26周目にピットへ。
これでオーダーは小暮、本山、井出、トレルイエとなったが、その小暮も28周目にピットイン。
ここでなんと小暮は給油に30秒を要し、速めにストップを済ませたロッテラー、ライアンらの先行を許したばかりか、1コーナーで片岡にまで抜かれてしまう。
小暮は43周目に片岡を抜き去るが、どうしてもライアンを攻略することが出来ず、結局このレースを6位で終えることとなった。
本山は32周目、井出は37周目まで引っ張ってピットイン。本山17.5秒、井出は17秒でピットアウトするが、いずれもロッテラーの後ろでコース復帰する羽目に。
これでロッテラーがトップに立った。
本山は一時3秒以上あったロッテラーとの差を次第に削り取っていく。その差は40周目に遂に1秒を切った。
しかし本山は向かい風の中で行われた午前中のフリー走行にギヤレシオを合わせたのが仇となり、バックストレッチで早めにリミッターに当たってしまうため、どうしても130Rからシケインにかけてでロッテラーを攻略することが出来ず、両者はテール トゥ ノーズの状態で10周あまりを走り続け、0.3秒という僅差でチェッカーをくぐり抜けた。
Text: Kazuhisa SUEHIRO (FMOTOR) / Photo: FMOTOR
全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の決勝前フリー走行が11月27日朝、鈴鹿サーキットで行われた。
トップタイムは#11平中克幸(CERUMO)の1分47秒770。
2番手は#32小暮卓史(PIAA NAKAJIMA)、3番手は#8土屋武士(Team LeMans)で、ポールシッターの#5松田次生(5ZIGEN)は4番手につけた。
ローラB351/無限MF-308を使って行われる最後のフォーミュラニッポンの決勝レースに向けて、30分間のフリー走行が午前9時から開始された。
決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは昨日に続いて快晴。気温は若干低めだ。
このセッションで好調だったのはルーキーの平中。予選は12番手と低迷したものの、走り始めてすぐにトップタイムを記録し、その後も14周じっくり走りこんだ。
予選は7番手に終わった小暮も、クルマの仕上がりは悪くないという言葉どおりに2番手タイムを記録。結局この二人だけが1分47秒台を記録することとなった。
前戦もてぎで久々の表彰台に上がり、昨日の予選でも3番手と、このところ好調な土屋はここでもその好調ぶりを見せて3番手。
今回4年ぶりのポールポジションを獲得した松田は、セッション開始当初は10番手前後に沈んでいたものの、終盤うまくまとめて4番手に上がってきた。
その一方で予選2番手の#7片岡龍也(LeMans)は11番手に低迷。片岡は金曜からセッティングに苦しんでおり、昨日の予選も最後の最後にウィングを寝かせてどうにか一発を狙ったが、決勝に向けては未だ不安が残るようだ。
今回で卒業を表明している#2服部尚貴(DANDELION)はここでは9番手だった。
フォーミュラニッポン最終戦の決勝は午後2時から51周でおこなわれる。

全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の公式予選二回目は、午前中に引き続いて穏やかな晴天のもとで行われ、#5松田次生(Team 5ZIGEN)が1分44秒822を叩き出し、2001年最終戦以来4年ぶりにポールポジションを獲得した。
予選総合2番手は#7片岡龍也、3番手は#8土屋武士とチームルマンの二人が揃って上位グリッドを獲得した。
午前中から続く穏やかな晴天の下、公式予選二回目が開始された。
気温は16℃、路面温度は21℃と、ほぼ午前中と同じようなコンディションだ。
セッション中盤まで様子をうかがうドライバーの多かった午前中とは違い、今度はセッションが開始されてすぐに全車がコースに飛び出してきた。
しかしここでは各ドライバーともユーズドタイヤを装着しての10分あまりの慎重な走行に終始し、ほぼ一斉にピットへ戻って足回りやウィングなどを調整し始めた。
どうやらいくつかのチームが路面とタイヤのマッチングに苦しみ、アンダーステア傾向に悩まされているようだ。
その影響からか、#1リチャード・ライアンと#11平中克幸が全く同じスプーンカーブの立ち上がりで大きくはらんでダートに飛び出してしまった。二人ともすぐコースには復帰したものの、ライアンはその後もキャンバー調整やスプリング交換を繰り返し、苦しい走りを続けて予選総合8番手に留まり、平中も12番手に終わってしまった。
そうした中、午前中を最小限の周回数に留め、タイヤを温存していた#31アンドレ・ロッテラーは真っ先に45秒台のタイムを出し、このセッションのトップに躍り出ると、3セット目のアタックで1分45秒095を記録して午前中の土屋のタイムをも大きく上回ってきた。
続いて午前中の予選を5番手で終えた#5松田がフロントのダンパー交換やリヤサスの調整など、試行錯誤の末にどうにか正解を見つけ出し、3セット目のタイヤのウォームアップも巧くまとめて1分45秒092を残り10分の時点で記録してトップに立つ。
松田はそのままピットに飛び込み、車高を調整した後に4セット目のアタックに取り掛かっていった。
ポール争いはここから更に激しさを増す。
まずは#23本山が午前中のタイムを大きく更新して1分45秒093を出し、松田の背後にぴったりつけると、そのすぐ後に#8土屋が1分45秒073を出してトップに立つ。さらには土屋のチームメイトの#7片岡が1分45秒058で土屋を上回ってきた。
しかし残り時間が1分を切ったところで、松田が再びトップを奪い返す。
タイムは唯一人44秒台に入る1分44秒822だ。
ここでチェッカーが出され、松田次生の4年ぶりのポールポジションが確定した。
これはチーム5ZIGENにとっても、2001年開幕戦以来のポールである。
このときのドライバーは、このレースを以ってフォーミュラを引退する服部尚貴だった。
その服部は最後のフォーミュラレースを6番手からスタートすることとなった。
第9戦の決勝は明日27日午後2時より、51周で行われる。
全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の公式予選一回目が11月26日、鈴鹿サーキットで行われ、#8土屋武士(Team LeMans)が1分45秒241で暫定ポールを獲得した。
2番手は#23本山哲(Arting IMPUL)で1分45秒309、3番手は#19ブノワ・トレルイエ(mobilecast IMPUL)で1分45秒501だった。
2006年シーズンの最終戦を迎えた鈴鹿サーキットは朝から快晴。公式予選一回目開始時点での気温は17℃、路面温度は21℃と、好タイムの期待できる絶好のコンディションだ。
最初にコースインしたのは#3山本左近。前戦もてぎで初の表彰台をものにした山本だが、金曜日の合同テストでは14番手と、やや出遅れた印象だ。そのせいもあってか山本はこのセッションをタイヤ1セットのみで15周走りこみ、午後に賭ける作戦に出たようだ。
ここでのベストタイムはチェッカー間際に出した1分46秒073。12番手に終わった。
今回がフォーミュラでの最後のレースとなる服部尚貴もセッション序盤から果敢に攻め、開始15分でいち早く45秒台に入ってみせた。タイムは1分45秒881だ。
これを見て、それまで様子をうかがっていたトップドライバーたちも相次いでコースに飛び出して来た。中でも#8土屋、#23本山、#7片岡龍也の3人はアタック2周目から服部の区間タイムを上回るハイペースで攻め、土屋が45秒241、本山は45秒419を叩き出した。
片岡は残念ながらシケインで#19ブノワ・トレルイエと絡んでコースオフ。次の周で45秒台に乗せてきたが、この時点では5番手に留まった。
残り時間が10分を切ったところで#11平中克幸、#12高木虎之介のセルモ勢が2セット目のタイヤを投入、最後のアタックに取り掛かる。
続いて本山、クインタレッリ、土屋らも2セット目を履いてピットアウト。
これに続いたのが、それまで走っていなかった#31アンドレ・ロッテラーだ。
ロッテラーはいきなり45秒706で3番手に飛び込んできた。
本山は45秒309とタイムを伸ばしたが、土屋のタイムには僅かに及ばず、このセッション2番手に留まった。
このあたりから他のドライバーたちも相次いで2セット目を投入。チェッカー間際まで激しいタイムアタック合戦が繰り広げられ、上位10人が45秒台という接戦が展開されたものの、いずれも土屋がセッション前半に出したタイムを上回ることが出来ず、土屋の暫定ポールが確定した。
公式予選二回目は、今日午後2時15分より、45分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO(FMOTOR) / Photo: FMOTOR
GT500クラス #38ZENTセルモスープラ
高木虎之介
最初は雨がかなり降っていましたが、次第に止んでくれたんでレースが出来ました。
僕らは勝たなければチャンピオンになれなかったので、スタートできて本当に良かったです。(5周目でのピットインは)急遽決まりました。その方が有利だと判断したからです。
ドライバー交代してからも、他の皆がピットに入ればトップに立てると判っていたので、安心して見ていられましたね。
立川祐路
6号車と同時にピットに入ったときは、ピットアウトのときにラインが重なってしまって前に出られてしまいました。でも、先は長いんでどうにでもなると思っていました。抜く自信はなかったんですが、焦っても仕方ないので落ち着いて走るようにしました。
(6号車がスピンしたときは)向こうのスピンの仕方によっては一緒にスピンしかねなかったんですが、すり抜けるスペースがあってよかったです。
2度目のセーフティーカーが入ったときも、乗ってるほうには状況がわからないので、周りがどうこうじゃなくて精一杯頑張るしかないと思って走っていました。
ラストラップは正直やばかったです。ラスト2、3周で周回遅れに引っかかったときは焦りましたね。でも、スプーンをトップで抜けられたので、大丈夫だと思いました。
3勝目を挙げられて嬉しいですし、勝ってチャンピオンを決められたのも嬉しいです。
前回タイトルを決めたときは、周りが失敗してくれたお陰で7周遅れなのにチャンピオンが決まる、という状況でしたからね。
GT300クラス #11 JIM GAINER FERRARI DUNLOP
田中哲也
ダンロップタイヤは強い雨のときは良いので、序盤からマージンを築いていこうと思いました。セーフティーカーも良いタイミングで入ってくれましたし、深溝タイヤを選んだお陰で抜いていくことができました。
(ピットインのタイミングについて)セーフティーカーが入ってすぐ、「どうしますか?」と伊与木さんに聞いたら「今入るとピット出口で止められるので、とにかく1周待て」と言われ、そのとおりにしました。それで、ものすごくいいタイミングでピットに入れました。まさに伊与木マジックですね(笑)
今年はシーズン途中でエンジンを変えたりしてお金も掛かっていたのに、ドライバーが勝って応えることができなかったので、今回こそ勝ってシーズンを終えようと思っていました。
今思えば、オートポリスじゃなくて鈴鹿で勝ててよかったですね。
パオロ・モンティン
ピットストップを終えた時点で後ろとは大きなギャップが出来ていたので、安心してドライブできたよ。セーフティーカーが引っ込んで最初の5、6周はプッシュしたけど、路面の状態がどうなるかわからなかったので、その後は落ち着いて走ることにしたんだ。
タイヤは最初が深溝で、次はインターミディエイトだったんだ。
少しアンダーが出たけど問題なかったね。
オートポリスでも勝てそうだったのに、他のクルマとぶつかってしまって駄目になったけど、今回は作戦もばっちり決まって本当に良かったよ。
スーパーGT第8戦SUZUKA GT 300KMの決勝が11月6日、雨の鈴鹿サーキットで行われ、GT500は#38ZENTセルモスープラ(立川祐路/高木虎之介組)が見事に優勝でシリーズタイトルを決めた。
GT300は#11JIM GAINER FERRARI DUNLOP(田中哲也/パオロ・モンティン組)が優勝し、ポイントリーダーの#30RECKLESS MR-S(佐々木孝太/山野哲也組)が3位に入ったため、佐々木/山野組がシリーズチャンピオンとなった。
(観客動員数:33,500人)
フリー走行が終了したあたりから降り始めた雨は、その後も降り続け、サポートレースはいずれもウェットコンディションで行われることとなった。
このため、GTの決勝スタート前のウォームアップランは15分に延長されることとなったが、雨によるコースコンディションの悪化は深刻で、このままスタートすれば危険である、と判断され、スタート5分前の時点でスタートディレイが宣告されることとなった。
結局、大会事務局は当初52周が予定されていた周回数を39周に減算し、セーフティーカースタートとする決定を下した。
ただし、最大運転時間は変更されなかったため、ドライバーは連続して35周もの走行可能となり、このことがレース戦略に大いに影響することとなった。
最初に動いたのは#1ザナヴィZ、#22モチュールZのニスモ勢。一人あたり必要最小限の周回数である4周を消化した時点で相次いでピットへ。セーフティーカーラン中にルーティンストップを済ませ、タイムロスを最小限に抑える目論見だ。
#100レイブリックNSX、#30レクリスMR-Sらも同様に4周目でのピットストップを敢行した。
しかしこの4周消化時点でセーフティーカーがピットイン。レースは5周目から追い越し可能となったが、ここで#18TAKATA NSXが最終コーナーで痛恨のスピン。折角の4位スタートを生かすことが出来なくなった。
続いて5周終了時点でトップ2の#38ZENT、#6エッソのスープラ勢が相次いでピットへ。
ここで#6エッソスープラが逆転に成功し、#38ZENTの前でピットアウトしていったものの、8周目のシケインで#6脇阪寿一はスピンを犯してしまい、再び#38立川が前に。
この時点でのトップは、ピットストップを引っ張る作戦に出た#37オープンインターフェーススープラの片岡龍也/山本左近組だ。ポイントリーダーの#8ARTA NSXがそれに続く。#37号車と同様の作戦を採ったランキング2位のチームメイト、#36号車は7周目のS字でコートニーがスピンをしてしまったものの、そこからハイペースで追い上げ、上位陣のピットストップなどにも助けられて#8号車の背後、3番手にまで迫ってきた。
早めのピット作業で追い上げるか、天候の変化を睨んでぎりぎりまで引っ張るか。
レース序盤の時点ではどちらにも可能性があるように思えたが、事態は16周を終えた時点で急変した。
スプーン立ち上がりでクラッシュした#111ARKTECH 968を排除し、ドライバーをメディカルセンターへ収容するため、ここで再びセーフティーカーが入ったのだ。
これにより、既にピットストップを済ませていたチームが抱えていたビハインドは瞬く間になくなっていき、コースに留まっていたチームのアドバンテージがなくなってしまった。
この時点で#36土屋/コートニー組のタイトル獲得の目は無くなったと言っていいだろう。
このSCランは20周目まで続いた。
この間に#8ARTAはピットストップを済ませ、被害を最小限にとどめようとしたが、あろうことか周回遅れとの接触を問われ、28周目にドライビングスルーのペナルティを食らう羽目に。
これで#8伊藤大輔は大きく順位を落とし、タイトル獲得は絶望的となった。
この時点でタイトル争いは#38ZENTスープラと、#1ザナヴィZに絞られたといえるだろう。
この2台は未だピットストップを済ませていない#36号車、#12号車に次ぐ3、4番手を走行しており、このままトップ2台がピットに入れば1位、2位に繰り上がることは確実だ。
まさにレース終盤はこの2台による熾烈な優勝争い、チャンピオン争いが繰り広げられることとなった。
#1リチャード・ライアンは#38立川との間にあった6秒もの差をじりじりと詰めていき、35周終了時点で3.7秒差としてきた。一方の立川はタイヤの消耗と相次いで現れる周回遅れの処理のために思うようにペースを上げられないでいる。
ファイナルラップを迎えて、両者の差は遂に1.4秒にまで縮まってきた。
なおも周回遅れに悩まされる立川との差を詰めてくるライアン。
セクター2を通過した時点で遂にその差は1秒を切り、コンマ7秒にまで迫ってきたが、ここで立川も最後の踏ん張りを見せ、なんとかライアンを抑え切ってトップでチェッカーを受け、今季3度目の勝利と、通算2回目のタイトルを手中に収めた。
GT300は、二度目のSCランの際に絶妙のタイミングでピットストップを済ませた#11フェラーリが、反対にピット出口で隊列の通過を待たされた#0EBBRO NSXとの間に大きなマージンを築くことに成功して見事に最後まで逃げ切り、今季初優勝を達成した。
更に、予選では相次ぐトラブルに苦しんだ#30レクリスが序盤にピットストップを済ませた好判断で3位に入り、#43ARTA Garaiyaがタイヤ交換のために2度目のピットストップを余儀なくされて8位に後退した為、クラスタイトルは#30佐々木/山野組のものとなった。
(Text:末廣和久 Photo:Keiichiro TAKESHITA)
| P | No | Cls | Cls.P | Machine | Driver | Tyre | Wh |
| 1 |
38 |
500 |
1 |
ZENT セルモ スープラ |
高木 虎之介 |
BS |
40 |
| 2 |
6 |
500 |
2 |
エッソウルトラフロースープラ |
飯田 章 |
BS |
20 |
| 3 |
37 |
500 |
3 |
OPEN INTERFACE TOM'S SUPURA |
片岡 龍也 |
BS |
- |
| 4 |
18 |
500 |
4 |
TAKATA 童夢 NSX |
道上 龍 |
BS |
40 |
| 5 |
32 |
500 |
5 |
EPSON NSX |
アンドレ・ロッテラー (D) |
DL |
40 |
| 6 |
8 |
500 |
6 |
ARTA NSX |
ラルフ・ファーマン (GB) |
BS |
90 |
| 7 |
3 |
500 |
7 |
G'ZOX・HASEMI・Z |
エリック・コマス (F) |
BS |
30 |
| 8 |
100 |
500 |
8 |
RAYBRIG NSX |
セバスチャン・フィリップ (F) |
BS |
40 |
| 9 |
1 |
500 |
9 |
ザナヴィ ニスモ Z |
本山 哲 |
BS |
30 |
| 10 |
22 |
500 |
10 |
モチュール ピットワーク Z |
柳田 真孝 |
BS |
60 |
| 11 |
34 |
500 |
11 |
BANDAI スープラ |
荒 聖治 |
DL |
+1 |
| 12 |
25 |
500 |
12 |
ECLIPSE ADVAN スープラ |
織戸 学 |
YH |
10 |
| 13 |
36 |
500 |
13 |
OPEN INTERFACE TOM'S SUPURA |
ジェームズ・コートニー (AUS) |
BS |
20 |
| 14 |
35 |
500 |
14 |
イエローハットYMSスープラ |
ピーター・ダンブレック(GB) |
DL |
- |
| 15 |
21 |
500 |
15 |
ノマド フェラーリ 550GTS |
黒澤 琢弥 |
DL |
- |
| 16 |
39 |
500 |
16 |
デンソー サード スープラGT |
アンドレ・クート (POR) |
BS |
- |
| 17 |
12 |
500 |
17 |
カルソニック インパル Z |
ブノワ・トレルイエ (F) |
BS |
40 |
| 18 |
31 |
300 |
1 |
吉兆宝山 MR-S |
中嶋 一貴 |
MI |
30 |
| 19 |
2 |
300 |
2 |
プリヴェチューリッヒ・アップルRD320R |
高橋 一穂 |
YH |
+2 |
| 20 |
0 |
300 |
3 |
EBBRO M-TEC NSX |
黒澤 治樹 |
DL |
100 |
| 21 |
27 |
300 |
4 |
direxiv ADVAN 320R |
吉本 大樹 |
YH |
- |
| 22 |
47 |
300 |
5 |
CCI・リカルデント・ADVAN Z |
藤井 誠暢 |
YH |
+2 |
| 23 |
13 |
300 |
6 |
エンドレス アドバン Z |
影山 正美 |
YH |
45 |
| 24 |
43 |
300 |
7 |
ARTA Garaiya |
新田 守男 |
MI |
100 |
| 25 |
11 |
300 |
8 |
JIM GAINER FERRARI DUNLOP |
田中 哲也 |
DL |
40 |
| 26 |
62 |
300 |
9 |
WILLCOM ADVAN VEMAC 350R |
植松 忠雄 |
YH |
10 |
| 27 |
19 |
300 |
10 |
ウェッズスポーツセリカ |
谷口 信輝 |
YH |
35 |
| 28 |
77 |
300 |
11 |
クスコ スバル ADVAN インプレッサ |
谷川 達也 |
YH |
+2 |
| 29 |
46 |
300 |
12 |
Dream Cube's ADVAN Z |
星野 一樹 |
YH |
60 |
| 30 |
7 |
300 |
13 |
雨宮アスパラドリンクRX7 |
山路 慎一 |
YH |
5 |
| 31 |
30 |
300 |
14 |
RECKLESS MR-S |
佐々木 孝太 |
MI |
75 |
| 32 |
86 |
300 |
15 |
JLOC ムルシェ RG-1 |
山西 康司 |
YH |
- |
| 33 |
5 |
300 |
16 |
プロμMACH5 B-1 320R TEAM KYUSHU |
玉中 哲二 |
YH |
+2 |
| 34 |
87 |
300 |
17 |
JLOC ムルシェ RG-1 |
マルコ・アピチェラ |
YH |
- |
| 35 |
52 |
300 |
18 |
プロμ太陽石油KUMHOセリカ |
竹内 浩典 |
KH |
- |
| 36 |
110 |
300 |
19 |
ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT |
大井 貴之 |
YH |
- |
| 37 |
10 |
300 |
20 |
MACH-GO FERRARI DUNLOP |
松田 秀士 |
DL |
- |
| 38 |
112 |
300 |
21 |
ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3 |
余郷 敦 |
YH |
- |
| 39 |
26 |
300 |
22 |
DIRECTION TAISAN TOTAL GT3R |
山岸 大 |
YH |
- |
| 40 |
777 |
300 |
23 |
梁山泊・高見沢ADVAN GT3 |
高見沢 一吉 |
YH |
- |
| 41 |
111 |
300 |
24 |
ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4 |
飯島 寛也 |
YH |
- |
| 42 |
9 |
300 |
25 |
Gulf ADVAN FORTUNE MT |
山下 潤一郎 |
YH |
- |
| 43 |
170 |
300 |
26 |
外国屋アドバンポルシェ |
石橋 義三 |
YH |
- |
| 44 |
72 |
300 |
27 |
T.T.O ADVAN ポルシェ |
和田 博 |
YH |
- |
□国籍=AUS:オーストラリア/D:ドイツ/F:フランス/GB:イギリス/I:イタリア/POR:ポルトガル
□タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
スーパーGT第8戦の決勝前フリー走行が11月6日、鈴鹿サーキットで行われ、#6エッソウルトラフロースープラ、#27ディレクシブADVAN 320Rがそれぞれクラストップタイムを記録した。
決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは、昨日の好天が嘘のように朝から分厚い雲が垂れ込めている。予報では午後から弱い雨が降ってくるようだ。
そのためフリー走行の開始を前にウェット宣言が出され、それと同時にメインストレート周辺でも時折雨粒が落ちてくるようになった。しかし路面はまだドライタイヤで走れる状態だ。
初めにトップタイムを出したのは#18TAKATA NSX。それを昨日の予選一回目でタイム抹消の憂き目に会った#39デンソーサードスープラGTが上回る。さらにセッション半ばには予選開始早々にクラッシュを喫してタイム計測すら出来なかった#12カルソニックZがトップに立った。
昨日一日を棒に振った彼らもまだ諦めずに決勝での逆転を狙っているようだ。
決勝出走はドクターの診断次第、とされている井出有治も好タイムを連発しているが、クルマを降りてくる姿はいかにも辛そうだ。
結局チェッカーが出された直後に#6エッソスープラの脇阪寿一が1分56秒533を叩き出してトップに立ち、30分のフリー走行は終了した。
ランキングトップの#8ARTA NSXは11番手。昨日デフの不調に苦しんだ#36トムススープラはここでも15番手と元気がない。
GT300クラスでは、今年1年GP2で活躍した吉本大樹の加入した#27ヴィーマックが2分6秒151でトップ。2番手には100kgのハンデを背負った#0 NSXがつけている。
ポールシッターの#31はクラス6番手。
一方ランキングトップの#30レクリスMR-Sは最下位タイムだ。こちらは75kgのウェイトハンデに苦しんでいるようだ。
2005シーズン最後の決勝は、今日午後2時より、52周で争われる。
(Text:末廣和久 Photo:Keiichiro TAKESHITA)
GT500クラス #38ZENTセルモスープラ
立川祐路
まずは第一段階をクリアできたかな、と。今回は逆転チャンピオン獲得を目標にやってきましたし、そのためには勝つことが前提だと思っていますから、そのための第一段階がクリアできた、という感じですね。更にここから気を引き締めて頑張らないといけないので、まだ今は喜んでいられないな、と。
これでポール獲得数で寿一選手と並びましたけど、明日勝てば影山正美選手と並ぶ通算最多勝です。それでチャンピオンなら最高ですね。
明日の決勝は天気次第ですが、雨になると全く読めないので、頑張るしかないですね。もう失うものはないと思って行けるだけ行きます。
高木虎之介
立川がスーパーラップを出してくれたので、明日はポールからスタートできます。戦闘からならペナルティを食らうこともないので(笑)、スタートからガンガン行ってトップで立川に渡します。今回は勝ちに行かなきゃならないので、100%出し切ります。
クルマは走り出しから乗りやすかったし、セッション毎に良くなっているので、明日に関しては自身があります。
とにかくペナルティを食らわないように気をつけますよ。
今年はペナルティを一番もらったし、明日勝てば優勝回数も一番です。それでチャンピオンなら最高ですね(笑)
GT300クラス #31吉兆宝山MR-S
中嶋一貴
スーパーラップを走るのはセパン以来でしたが、緊張せずに自分の走りをすることだけ考えて走れました。午前中の感触から、ベストをつなげていけば3秒台が出せると感じてました。
もうタイトルには届かないので、プレッシャーもなかったし、肩の力を抜いていけました。
明日はウェットになっても、ミシュランはアドバンテージがあるし、ドライなら今日のポテンシャルが出せますから、この一年間やってきたことを全部出すだけです。
田中実
全部一貴がやってくれましたけど、嬉しいですね。
今回の好調の最大の要因は、タイヤが見事にマッチングしてることです。
2番目は、一貴が130Rで凄く速いこと。データロガーを見ていても、度肝を抜くぐらい速いですよ。
そして3番目が、僕の無線の応援かな(笑)
一貴の予選アタックはシーズン中盤ヘボいときもあったけど、今日は何も言うことがありませんね。
明日は二人で力をあわせて、腹をくくって戦います。
(Text&Photo:末廣和久)

2005年SUPER GTシリーズ第8戦、SUZUKA GT 300KMの公式予選が11月5日、鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは#38ZENTセルモスープラ(立川祐路/高木虎之介組)、GT300クラスは#31吉兆宝山MR-S(中嶋一貴/田中実組)がそれぞれコースレコードを更新してポールポジションを獲得した。
JGTCからスーパーGTへと生まれ変わった2005シーズンもいよいよ最終ラウンド。
今年も誰が勝ってもおかしくない混戦、激戦を重ねてきた結果、GT500クラスは上位5台、GT300クラスは上位3台がチャンピオンの権利を持って鈴鹿サーキットに乗り込んできた。
この緊迫した状況の下、午前中に行われた予選一回目では、GT500、GT300ともに従来のコースレコードが塗り替えられ、#6エッソウルトラフロースープラが1分53秒882、#31MR-Sが2分4秒296でトップに立ち、午後のスーパーラップに臨むこととなった。
GT500クラス2番手はポイントランキング4位の#38セルモスープラ。最後の大逆転へ向けて準備は万端のようだ。ポイントリーダー、#8ARTA NSXも90kgものウェイトハンデをものともせず、予選6番手につけている。ランキング2位の#22モチュールピットワークZもなんとか10番手タイムを出してかろうじてSL進出を決めた。
しかし#22モチュールと同ポイントの#36オープンインターフェーストムススープラはタイムが伸び悩み、14番手に終わり、ランキング5番手の#1ザナヴィZも11番手と、惜しくもSL進出を逃した.........はずだったのだが。
午前中9番手につけていた#39デンソーサードスープラGTにフラットボトムの違反が発覚し、午後1時13分、39号車の全タイム抹消が決定されることとなってしまった。
この結果、11番手の1号車が10位に繰り上がり、本山/ライアン組はSL進出を果たすこととなった。
GT300クラスは更に混戦の様相を呈していた。
ランキングトップの#30RECKLESS MR-Sがクラス14番手に沈み、中段からの追い上げをを余儀なくされてしまったのだ。その一方でランキング2位の2位の#43ARTA Garaiyaは7番手、3位の#0EBBRO M-TEC NSXは100kgものウェイトハンデを背負いながらも4番手と健闘し、スーパーラップ進出を決めているだけに、タイトルの行方はこれでますますわからなくなってきた。
午後2時から各クラス15分間で行われた予選2回目の後、2時35分よりいよいよスーパーラップが開始された。
GT300クラスでは、2番手出走(午前中9番手)の#13エンドレスADVAN Zを駆る影山正美が見事6番手タイムを叩き出してみせたほか、熾烈なタイトル争いを繰り広げている#0号車も細川慎哉渾身のアタックで順位を一つ上げ、クラス3番手から明日の決勝をスタートすることとなった。更に#2プリベ・チューリッヒRD320Rを駆る渡辺明が午前中に中嶋が出したレコードタイムを早くも更新する快走を見せたが、中嶋一貴はタイムを更に縮め、2分3秒951を叩き出してポールポジションを獲得した。
GT500クラスは午前中の勢力図そのままに上位3台をスープラが占め、その下にNSX勢がずらりと並ぶ結果に。Z勢では#3金石年弘が7位に食い込んだのが最上位。ランキング2位の#22モチュールは10番手に後退と、決勝は苦戦しそうだが、タイトルを争う#8ARTAもウェイトハンデが効いてか6番手に後退したため、まだ可能性は消えていない。
その一方で、ほぼ「勝つしかない」状況に置かれている#38号車は立川祐路の会心のアタックが実り、1分53秒801と、午前中の脇阪寿一のレコードタイムを大幅に塗り替えて今季3度目のポールポジションを獲得して見せた。脇阪も自身のタイムを更新して立川に迫るが、一歩及ばず、2番手グリッドから明日の決勝をスタートすることとなった。
これで立川の通算ポール獲得数は10回となり、脇阪寿一と並んで歴代トップタイとなった。
スーパーGT第8戦の決勝は明日午後2時より、52周で戦われる。
(Text:末廣和久 Photo:Keiichiro TAKESHITA)
本山 哲(優勝)
今年はスタートで順位を落とさなかったことが一回もないぐらいだったので、富士の後のインターバルの間にエンジニアと話し合ってクラッチなどの細かい調整を徹底的にやりました。今回こそはスタートでとにかく前に出たかったんです。
それ以外にも、自分が全ての力を出せるよう、また、チームスタッフ全員が力を出し切れるように何度もミーティングをやったおかげで、今週末は金土日とずっといい状態で走れました。
今日は序盤からアンドレがすごい勢いで追ってきたので、こちらもタイヤを傷めない範囲で目一杯プッシュしましたし、終盤も左近が思った以上に速かったのでこっちも全力でプッシュしました。左近の速さは全く思ってもみなかったぐらいでしたが、あれってF1効果なんですかねぇ?(笑)
本当に厳しいレースでした。厳しいレースではありましたが、クルマの状態はずっと良かったので、レースを楽しめましたね。
山本 左近(2位)
今回こそは金土日とリズムを整えてって、表彰台を狙っていくつもりでここへ来ました。
今日のレースは前半に本山さんに引き離されたのが最後に響いた、ってことでしょうね。
それでも、ピットストップの後は100%のプッシュが出来ました。
さっき本山さんがプッシュしていたと聞けて嬉しいです。もしクルージングしてて、それを抜けなかったんじゃ、悔しいですからね。
プッシュしてるときに富士でミスしたことを思い出さなかったわけじゃないけど、僕は2番じゃ満足できないんで、どうしても1番になりたいと思って、それで飛び出したって構わない、ぐらいの気持ちで思いっきり攻めましたよ。
チームは開幕当初は準備不足もあって苦しいレースが続きましたが、中盤になって調子が上向いてきて、ロニが加わったことでも更にレベルアップしてきました。今だったらインパルとでも対等にやれると思いますから、それを次の鈴鹿で証明したいです。
土屋武士(3位)
ご無沙汰してます(笑)。実際、2年ぶりの表彰台ですからねぇ。
僕の周囲では何人かが早めのピットストップをやりましたが、こっちは惑わされずに予定通り長めに引っ張ることにしました。それもあって、後半リチャードにどんどん追いつくことが出来て、そのうち井出も近づいてきました。そこでリチャードのグッドジョブのお陰もあって3位に上がることが出来ました。
でも、実はピットに入った頃からクラッチがおかしくなり始めてて、それをなんとかだましだまし走ってるような状態だったんです。だから、最後まで走りきれて嬉しいです。
2年前に3位で表彰台に上がったときは全然嬉しくなかったんですけど、今はすごく嬉しいです。
今まで成績が振るわなくても僕を使い続けてくれたチームと、ずっと応援してくださったファンに感謝しています。これをステップに、また上を目指します。
星野 一義(優勝チーム監督)
今日は色んなドラマがあったけど、それはもうドライバーたちが全部しゃべってしまったので、僕はタイトル獲得について話します。
今日、本山がタイトルを取れたことで、彼が実力とレースセンス、冷静さを全部持っているってことが証明できたね。
チームに関しては、ドライバーがお互いにプライドを賭けて競争し合えるような雰囲気作りをこれまで目指してきたし、スタッフ全員が100%を出し切って、チームをチャンピオンにもっていくような雰囲気を作ってきた。
スタッフの誰一人として、辞めさせたりするなと、チームに嫌気が差しちゃうような人間を出さないような、そういうチームを作りをすれば、ドライバーも全力で応えてくれるんだよ。
これからも、常に最高のものを目指して、もっといいチームを目指していくよ。
全日本選手権フォーミュラニッポン第8戦の決勝が10月23日、ツインリンクもてぎで行われ、#23本山哲(インパル)が見事ポール・トゥ・フィニッシュを決めて優勝。ポイントランキング2位の井出有治が4位に終わったために最終戦を待たずして2005年のシリーズチャンピオンを手中にした。
予選、フリー走行とウェットコンディションでの走行となったが、決勝は秋晴れの下、ドライコンディションで行われることとなった。このため、決勝に先立って10分間の特別フリー走行が行われることになり、レースは当初の予定よりも10分遅れでスタートすることとなった。
スタートでトップに立ったのはポールの本山。ロッテラー、山本が続く。さらに1コーナーでトレルイエと並んで行き場をなくした井出を土屋武士がパス。更に90度コーナーで片岡も井出を抜き去っていった。
2周目、4周目、5周目と、ロッテラーは1コーナーで果敢に本山のインを突いていくが、本山必死で押さえ込む。その後もロッテラーはぴったり本山の背後につけ、虎視眈々を隙をうかがっている。そうしている間に3位山本、4位トレルイエらも追いついてきた。
後方からは12番手スタートの小暮卓史がハイペースで先行するクルマを次々と攻略し、8周目には井出をも抜き去って7位に進出してきた。
小暮は更に6位片岡を執拗に追いかけ、11周目のダウンヒルストレートで並びかけていく。90度コーナーでの激しいブレーキング競争の結果、小暮は遂に6位を奪い取り、敗れた片岡は堪らずオーバーランしてしまった。
トップ争いに異変が起きたのは13周目。それまで1秒以内の差を保って執拗に本山を追いかけていたロッテラーが、V字コーナーで痛恨の単独スピン。戦列を離れてしまった。
これでチームメイトの小暮は5位に繰り上がり、なおも前を走る土屋を攻め立て、14周目の90度コーナーで今度はアウトからかぶせて土屋をねじ伏せた。続いて17周目の3コーナーでトレルイエのインに飛び込んで3位、さらに19周目の90度コーナーで山本を仕留めて2位に上がってきた。トップ本山との差は2秒279だ。
21周終了時点で本山と小暮の差は1秒146に縮まってきた。22周目には本山のテールに張り付くが、この周回の終わりでピットイン。なんと23秒もの給油時間でたっぷり燃料を積み込んだ。小暮は高木の後ろ、9位でコースに復帰した。
24周終わりで高木がピット。停止時間は16秒6だった。
これで8位に上がった小暮がここで立て続けにファステストラップを更新。24周目1分40秒467、25周目40秒179、26周目は1分40秒124だ。
小暮はその後も40秒台を連発、ついに前を走る松田のテールに張り付いた。
35周終わりで5位の土屋がピットへ。22秒の停止時間でクインタレッリの前でコース復帰。これで6位に上がった小暮は36周目の90度で松田のインを狙っていく。二人揃ってハードブレーキングを敢行して姿勢を乱す中、立ち上がりをうまくまとめた小暮が前に。
36周終わりでトレルイエがピットインするが、給油ノズルが付いたまま発進してしまって大きくタイムロス。14位に後退してしまった。
これにより小暮は4位に繰り上がった。次のターゲットは井出有治だ。
41周終了時点で本山にピットインの指示が出た。42周終わりで本山がピットへ。続いて山本もこの周回でピットインだ。
小暮も43周終わりで2度目のピット作業。25秒6の作業時間でコースへ。しかしこのときに野田英樹の後ろに入ってしまい、野田の執拗なブロックに行く手を阻まれて順位を上げられず、小暮はこのレースを9位で終えることになってしまった。
この結果、1位井出、2位本山、3位松田、4位山本のオーダーとなった。
井出と本山の間隔は21秒479だ。
井出は45周終わりでピットイン。15秒7の作業時間でコースに復帰。戻った位置はライアンの前、4位だったが、5コーナーでライアンがインに並びかけ、両者がハードブレーキングの末にアウトにはらんだ隙を突いて、土屋が一気に4位に上がった。
井出は47周目のヘアピン進入でライアンのインに飛び込むが、立ち上がりで大きくアウトにはらんでしまう。この二人はその後も激しいドッグファイトを展開するが、50周目の90度コーナーで井出がライアンのアウトに並びかけた際に接触。井出はフロントウィングを痛め、ライアンはリヤタイヤをバーストさせてしまった。ライアンは堪らずピットイン。井出はそのまま4位で走行を続ける。
レース序盤を盛り上げたのが小暮なら、終盤を沸かせたのは山本左近だろう。
山本は残り周回が10周を切った辺りから一気にペースを上げ、次々にファステストラップを更新して先行する本山を追い上げる。その結果、一時は5秒以上あった両者の差は見る見るうちに縮まっていき、ファイナルラップを迎えるときにはコンマ925差まで追い上げてきた。
懸命に本山に食らいついていく山本。しかしあと一歩届かず、わずかコンマ607差で本山が逃げ切り、今季3勝目を挙げた。
3位に土屋、ランキング2位の井出は結局4位に終わったため、最終戦を待たずして本山が4度目のシリーズチャンピオンを獲得することとなった。
天候:晴れ コース:ドライ
| Pos. | No. | Driver | Team | Tuner | Lap | Total/Delay | Gap |
| 1 |
23 |
本山 哲 |
arting IMPUL |
東名 |
62 |
1”45'51.073 |
- |
| 2 |
3 |
山本 左近 |
KONDO Racing |
尾川 |
62 |
0.607 |
0.607 |
| 3 |
8 |
土屋 武士 |
Forum Engineering LeMans |
東名 |
62 |
17.718 |
17.111 |
| 4 |
20 |
井出 有治 |
mobilecast IMPUL |
東名 |
62 |
20.278 |
2.560 |
| 5 |
4 |
ロニ・クインタレッリ |
KONDO Racing |
尾川 |
62 |
34.085 |
13.807 |
| 6 |
7 |
片岡 龍也 |
Forum Engineering LeMans |
東名 |
62 |
35.915 |
1.830 |
| 7 |
2 |
服部 尚貴 |
DoCoMo DANDELION |
東名 |
62 |
44.499 |
8.584 |
| 8 |
28 |
野田 英樹 |
Team MOHN |
東名 |
62 |
45.003 |
0.504 |
| 9 |
32 |
小暮 卓史 |
PIAA NAKAJIMA |
尾川 |
62 |
45.304 |
0.301 |
| 10 |
5 |
松田 次生 |
5ZIGEN |
東名 |
62 |
52.456 |
7.152 |
| 11 |
19 |
ブノワ・トレルイエ |
mobilecast IMPUL |
東名 |
62 |
52.937 |
0.481 |
| 12 |
11 |
平中 克幸 |
TEAM CERUMO |
東名 |
62 |
1'04.212 |
11.275 |
| 13 |
1 |
リチャード・ライアン |
DoCoMo DANDELION |
東名 |
62 |
1'10.363 |
6.151 |
| - |
- |
以上完走 |
- |
- |
- |
- |
- |
| - |
12 |
高木 虎之介 |
TAKAGI PLANNING with CERUMO |
東名 |
53 |
9Laps |
9Laps |
| - |
31 |
アンドレ・ロッテラー |
PIAA NAKAJIMA |
尾川 |
12 |
50Laps |
41Laps |
規定周回数:56周
ファステストラップ
No.3山本左近 1'39.591(61/62Lap)
パオロ・モンティン(優勝)
すごく嬉しいよ。スタートで正しいラインを通ったのが決め手だったね。グリッドがアウト側だったのもラッキーだったけど、アウト側の乾いたところを選んで走り、トップに立ったんだけど、1コーナーの立ち上がりでナオキに抜かれてしまったんだ。それからはナオキがミスするのをじっと待って、バックストレートで前に出たんだ。セーフティーカーが外れてからはハードにプッシュしたけど、JPもムトウもすごく速かったから、ポジションをキープするのは大変だったよ。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(2位)
昨日の記者会見で『次は楽しんでレースをする』って言ったけど、実際楽しめたよ。多くのクルマをパスできたし、ハードに攻めることもできたからね。
ムトウとチームメイトのイケダを抜くのは大変だったけど、リスクを犯さないように気をつけて走り、なんとか抜くことが出来たよ。
最後の5周はどんどんラップタイムがあがっていくのが判ったので、モンティンに近づくことが出来たけど、近づくのと抜くのはまた別の話で、抜くことは出来なかったね。
武藤英紀(3位)
スタートはいつもどおりで決して悪くなかったんですが、1コーナーでいきすぎてしまって、横溝選手に抜かれてしまいました。濡れた路面ではコントロールに苦労しましたが、乾いてからは自分の走りができました。
今後の課題がたくさん見つかったレースでした。
クルマはバランスが取れていたので、1コーナーさえミスしなければ、逃げ切って勝てたかもしれませんね。
全日本F3選手権第20戦の決勝が10月23日、ツインリンクもてぎで行われ、#14パオロ・モンティン(スリーボンド)が混戦を制して今季3勝目を挙げた。
朝から時折降っていた雨は第20戦のスタート進行が始まる頃には止み、コース上は未だ濡れているものの、レースが進行するにしたがって路面は乾いていくことが予想される。
そんな中、トムスの#37中嶋一貴と#38池田大祐の2人と、#50磯崎元彦がレインタイヤをチョイス。#16塚越広大もレインタイヤでコースに出て行ったが、こちらはグリッド上でスリックタイヤに履き替えた。彼ら以外のドライバーは全てスリックタイヤでスタートに臨む。
スタートでは、ポールの#10武藤英紀が1コーナーへオーバースピードで入ってしまい、#12横溝直輝、モンティンの先行を許す。さらにその後方からは、レインタイヤのアドバンテージをフルに生かした池田が好ダッシュをみせ、5コーナーで武藤を抜き去って3番手に浮上してきた。
2位につけていたモンティンは、トップの横溝を激しく攻め立て、3周目のバックストレッチでインに並びかけてトップを奪う。その後方で一旦は池田に抜かれた武藤が90度コーナーで抜き返してきた。レインタイヤのアドバンテージは2周ともたなかったようで、池田は5周目には塚越にも抜かれて5位に落ちてしまった。
しかしここで、#19折目遼が1コーナーでスピン。コースを塞ぐ形でストップしてしまったためにセーフティーカーが導入されることとなった。
レインタイヤでスタートした池田、中嶋、磯崎の3台はここでピットイン。スリックタイヤに交換してコースへと復帰しようとするが、ピットレーンで中嶋と池田が交錯しそうになり、中嶋がエンジンをストールさせてしまう。池田は大きく順位を落としながらも隊列に加わったが、中嶋はエンジンを再始動させることができずにクルマを降りてしまった。
セーフティーカーは2周でピットへと戻っていき、リスタート。
トップのモンティンが快調に後続を引き離しに掛かる一方、2位の横溝は激しく順位を入れ替えながら追い上げてきた武藤、オリベイラらの猛攻にさらされる。次第に塚越もこの集団に追いついてきた。
11周目のバックストレッチで、インをブロックしようとした横溝のアウト側からオリベイラが豪快に抜き去っていく。イン側の濡れた路面に梃子摺る横溝は武藤にも抜かれ、一気に4位に後退。さらにストレイトや塚越も横溝を攻略していく。
リスタート直後からトップを快走していたモンティンだったが、コースが乾くにつれてオリベイラや武藤がじわじわと差を詰めてきた。
残り5周を切って3台はついにテール・トゥ・ノーズ状態になるが、そこからはオリベイラも武藤も決め手を欠き、3台連なったままチェッカーを受けるしかなく、モンティンの今季3勝目が決まってF3の2005シーズンは幕を降ろした。
(TEXT:末廣和久 Photo:Keiichiro TAKESHITA)
天候:曇り コース:ウェット→ドライ
| Pos. | No. | Driver | Team | Car | Engine | Lap | Total/Delay | Gap |
| 1 |
14 |
パオロ・モンティン |
スリーボンドレーシング |
DALLARA F305 |
N SR20VE |
20 |
40'52.769 |
- |
| 2 |
36 |
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ |
トムス |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
20 |
0.368 |
0.368 |
| 3 |
10 |
武藤 英紀 |
M-TEC |
DOME F107 |
H MF204C |
20 |
0.812 |
0.444 |
| 4 |
1 |
ロベルト・ストレイト |
INGINGモータースポーツ |
DOME F107 |
T 3S-GE |
20 |
5.618 |
4.806 |
| 5 |
16 |
塚越広大 |
M-TEC |
LOLA DOME F106 |
H MF204C |
20 |
8.764 |
3.146 |
| 6 |
5 |
加藤 寛規 |
INGINGモータースポーツ |
DOME F107 |
T 3S-GE |
20 |
23.400 |
51.711 |
| 7 |
38 |
池田 大祐 |
トムス |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
20 |
24.251 |
6.638 |
| 8 |
62 |
嵯峨 宏紀 |
ルボーセモータースポーツ |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
20 |
48.721 |
24.470 |
| 9 |
50 |
磯崎 元彦 |
ザップスピード |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
20 |
1'08.283 |
19.562 |
| 10 |
11 |
河内浩成 |
ドリームファクトリー |
LOLA DOME F106 |
H MF204C |
20 |
1'24.964 |
16.681 |
| 11 |
2 |
高崎 保浩 |
戸田レーシング |
DOME F107 |
H MF204C |
19 |
1Lap |
1Lap |
| 12 |
12 |
横溝 直輝 |
スリーボンドレーシング |
DALLARA F305 |
N SR20VE |
18 |
2Laps |
1Lap |
| 13 |
33 |
番場 琢 |
ナウモータースポーツ |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
18 |
2Laps |
30.327 |
| - |
- |
以上完走 |
- |
- |
- |
- |
- |
0.000 |
| - |
3 |
安岡 秀徒 |
INGINGモータースポーツ |
DOME F107 |
T 3S-GE |
16 |
4Laps |
2Laps |
| - |
37 |
中嶋 一貴 |
トムス |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
5 |
15Laps |
11Laps |
| - |
19 |
折目 遼 |
DTM |
DALLARA F304 |
T 3S-GE |
4 |
16Laps |
1Lap |
レース中のベストタイムは
No.1 ロベルト・ストレイト 1'49.315 20/20 158.12km/h
規定周回数:18
※第2コーナー付近における停止車両回収のため、第5周から2周回、セーフティーカーを導入した。
PENALTY
No.33 2005年全日本フォーミュラ3選手権統一規則 第28条12.違反(危険なドライブ行為)により、競技結果に30秒加算した。併せて、ペナルティポイント1点を課す。
天候:雨 コース:ウェット
| Pos. | No. | Driver | TEAM | Tuner | Time | Delay | Gap |
| 1 |
4 |
ロニ・クインタレッリ |
KONDO Racing |
尾川 |
1' 52.778 |
- |
- |
| 2 |
1 |
リチャード・ライアン |
DoCoMo DANDELION |
東名 |
1' 53.211 |
0.433 |
0.433 |
| 3 |
32 |
小暮 卓史 |
PIAA NAKAJIMA |
尾川 |
1' 53.219 |
0.441 |
0.008 |
| 4 |
7 |
片岡 龍也 |
Forum Engineering LeMans |
東名 |
1' 53.388 |
0.610 |
0.169 |
| 5 |
31 |
アンドレ・ロッテラー |
PIAA NAKAJIMA |
尾川 |
1' 53.468 |
0.690 |
0.080 |
| 6 |
19 |
ブノワ・トレルイエ |
mobilecast IMPUL |
東名 |
1' 53.777 |
0.999 |
0.309 |
| 7 |
11 |
平中 克幸 |
TEAM CERUMO |
東名 |
1' 53.787 |
1.009 |
0.010 |
| 8 |
12 |
高木 虎之介 |
TAKAGI PLANNING with CERUMO |
東名 |
1' 54.024 |
1.246 |
0.237 |
| 9 |
20 |
井出 有治 |
mobilecast IMPUL |
東名 |
1' 54.109 |
1.331 |
0.085 |
| 10 |
8 |
土屋 武士 |
Forum Engineering LeMans |
東名 |
1' 54.300 |
1.522 |
0.191 |
| 11 |
5 |
松田 次生 |
5ZIGEN |
東名 |
1' 54.302 |
1.524 |
0.002 |
| 12 |
3 |
山本 左近 |
KONDO Racing |
尾川 |
1' 54.383 |
1.605 |
0.081 |
| 13 |
23 |
本山 哲 |
arting IMPUL |
東名 |
1' 54.510 |
1.732 |
0.127 |
| 14 |
2 |
服部 尚貴 |
DoCoMo DANDELION |
東名 |
1' 54.555 |
1.777 |
0.045 |
| 15 |
28 |
野田 英樹 |
Team MOHN |
東名 |
1' 56.968 |
4.190 |
2.413 |
全車ともシャシー:ローラB351、エンジン:無限MF308、タイヤ:ブリヂストン
本山哲(ポールポジション)
昨日の走り出しから気合が入ってて、クルマのコンディションもよかったので、予選に向けては精神的に余裕がありました。
今日の午前中はウェットセットに関してまだ見えてない部分があって、アンダーステアが厳しかったんですが、予選2回目までにうまくアジャストできて、走りやすくなったので、気分よく走れました。
コースコンディションは思ったほど乾くのが早くなかったし、ウェットタイヤで走り続けていると温度が上がりすぎてしまうので難しいコンディションでしたね。
今回のレースでタイトルを決めるつもりでここに来ましたから、その意味ではいい結果になりましたね。
アンドレ・ロッテラー(2位)
ポールが取れなかったのは残念だけど、それでもフロントローだからね。
午前中は浅溝のユーズドタイヤで走り続けてるときはトラクションがなくて、フレッシュタイヤに履き替えてからは充分に暖めないうちにタイムが出せたんだ。
午後の予選の最後のアタックは、タイヤの温度が上がりすぎてて、少し難しかったよ。
ブノワ・トレルイエ(3位)
予選の2回目もウェットセッティングは良かったんだけど、少しオーバーステア気味だったのでタイヤの温度が上がりすぎてしまったんだ。残り時間が少なかったので、履き替えないでそのままアタックを続けたけど、その判断は良くなかったかもしれないね。
もてぎには今までいい思い出がないけど、明日こそいい思い出を作りたいものだね。
武藤英紀(優勝)
今回は予選からクルマの状態が良かったです。
レースは難しいコンディションでしたが、ドライで速ければウェットでも速いと思ってましたし、チームには心強い方がいらっしゃるので、とにかくスタートを決めてアドバンテージを築いてしまう予定でしたが、そのプランどおりに運べました。
MINEが終わってからテストもさせてもらえたし、塚越と一緒にドライビングスキルを上げられるようにトレーニングもしてきましたから、その経験が生きたのだと思います。
クルマのバランスも良かったし、自分も乗れてたので、すごくコントロールしやすかったです。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(2位)
スタートで前に出たかったんだけど、今日のコンディションでは1コーナーでリスキーなことは出来ないと判断したので、後ろにつけて追うことにしたんだ。
序盤は、タイヤの空気圧が違ってたのかもしれないけど、ムトウに追いつけなかったよ。それが良くなってからはハードにプッシュしたけど、レース全般を通してクルマの感触が掴みにくかったんだ。それを考えれば、今日はまぁいいレースだったと言えるんじゃないかな。
中嶋一貴(3位)
前半はペースが掴みづらくて、JPに引き離されてしまいました。
レース後半はちょっとトラブルが出て、苦しかったです。イグニッションが切れたり繋がったりみたいな状態で、多分ECUとか電気系に問題があったのだと思います。
それでも3位ということで、最低限の結果は出せました。これでランキングもトムスの1-2が確定しましたし、明日は何やっても良い位の気持ちで思いっきりやりたいです。
(TEXT:末廣和久 Photo:Keiichiro TAKESHITA)
DoCoMoダンディライアンは10月21日付で所属ドライバーの服部尚貴の今季限りでのフォーミュラ・ニッポン引退を発表した。
それに伴い、10月22日に第8戦の開催されているツインリンクもてぎで記者会見が行われた。
村岡潔チーム代表
金曜日付けで服部尚貴選手のフォーミュラ『卒業』を発表いたしました。
皆さんにも是非、『引退』ではなく『卒業』と言っていただきたいと思います。
今後もチームには残ってもらい、ドライバーの観点からチームの再構築をしてもらおうと思っています。これまでも服部がいたからこそ、このチームはここまでこれたのだと思っています。
ですが、まずは明日の決勝と鈴鹿のレースでいい結果を出してもらいたいです。
服部尚貴
引退については、自分としてはかなり前から、5ZIGENにいた頃からずっと迷っていました。
ダンディライアンで3年間やってきましたが、村岡さんには理解していただいてて、1年目からすでに『乗る乗らないは自分の判断で決めていい』と言われていました。
昨年の最終戦で『来年も走ります』と言ったらすんなり受け入れてもらえたので、今年もすごくいい関係で走ってこれましたし、チームとの信頼関係もできてきたと思えたので、これなら乗らなくてもチームの力になれるなと判断して、今季限りで引退することにしました。
15年間走ってきて、チャンピオンも取れなかったし、たいした成績も残せなかったので、その点で不満はありますが、ル・ガラージュCOX、ルマン、5ZIGEN、ダンディライアンと、いいスタッフに恵まれて幸せな15年間でした。
来年もチームの一員として、チャンピオンチームを目指します。
監督一年生ということで周りには怖い先輩が何人もいらっしゃいますけど、負けないように頑張ります。
(TEXT:末廣和久 Photo:Kriichiro TAKESHITA)
全日本選手権フォーミュラニッポン第8戦の公式予選2回目は、午前中と同じくウェットコンディションのもとで行われ、#23本山哲(インパル)が1分52秒124を記録してポールポジションを獲得し、タイトル獲得に大きく前進した。
午前中から降っていた雨はF3の決勝が行われる頃には既に止んでいたものの、気温が低いためか、コースはなかなか乾いていかない。
このため、予選2回目も全車ウェットタイヤを装着して走行せざるを得なかった。
それでも、セッション終盤には徐々にコースコンディションも回復していき、殆どのクルマが午前中のタイムを更新することが出来た。
そうした中、午前中はアンダーステアに悩まされ、6番手に終わった本山は、昼のインターバルの間にセッティングを見直しただけでなく、セッション中にもフロントサスペンションの調整を行って、見事このコンディションに合わせこむことに成功。セッションが進むにつれて徐々に順位を上げていき、遂にチェッカー間際の最後のアタックでトップタイムをたたき出し、王座の掛かった明日の結晶を最高の状態でスタートすることとなった。
2番手には#32アンドレ・ロッテラー(中嶋企画)。予選セッション開始早々から好タイムを連発していたが、最後の最後になって本山の逆転を許した。
午前中暫定ポールだった#19ブノワ・トレルイエ(インパル)はアタックのタイミングをうまくつかめず、タイヤの温度が上がりすぎたために、午前中のタイムは更新したものの、本山と#32アンドレ・ロッテラーの後塵を拝する結果となってしまった。
4番手には、午前中から好調な#3山本左近(KONDO)。午前中はトラブルに見舞われてタイム計測すら出来なかった井出有治が、午後のセッションでは意地を見せて5番手に入って見せた。
第8戦の決勝は明日午後2時15分より、62周で戦われる。
(TEXT:末廣和久 Photo:Keiichiro TAKESHITA)