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2014年7月

SUPER FORMULA

SF:第3戦富士決勝記者会見トップ3コメント

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優勝 #37中嶋一貴(PETRONAS TOM'S SF14)
sf_r03_r_pc-nakajima  「こんな事もあるんだ……というレースでした。勝ちはしましたがミスもかなり多かったので、チェッカーを受けたときは嬉しさ半分、恥ずかしさ半分という感じでした。レインタイヤへ交換するタイミングが勝敗を分けたと思いますが、SCカーが出てチームが絶好のタイミングでピットインを指示してくれました。先にレインタイヤに換えた石浦選手のタイムもチェックしていましたが、あの時点での交換は結果として少し早かったようです。ドライのセッティングは決して良くなかったので、シーズン後半に向けて見直す必要がありますが、今回の優勝は浮上する良いきっかけになったと思います」
2位 #7平川 亮(ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14)
sf_r03_r_pc-hirakawa  「初めての表彰台ですが、勝てるレースを落としてしまったので正直悔しいです。レース前半はマシンバランスが良くなかったのですが、タイヤを交換してからかなり改善されました。レインに換えるタイミングは最高でした。チームに感謝しています。(トップを譲ることになった)1コーナーは攻めた結果ですが……やっぱり悔しいです。これでチームメイトのロイック(デュバル)にポイントで迫ることになりましたが、この勢いで追い抜きたいと思います」
3位 #39国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14)
sf_r03_r_pc-kunimoto  「タフなレースでした。予選まではトラブル続きで、今日になってようやくまともに走れるようになったと思ったら、決勝ではスタート直後の1コーナーで順位を落としてしまいました。レース中、タイヤもタレてしまったので、ポイントが取れれば上出来というレースでしたが、雨が降って状況が一変し、そのなかでチームが最高の判断をしてくれました」
優勝監督 舘 信秀(PETRONAS TEAM TOM'S)
sf_r03_r_pc-tachi  「雨のなかで、(中嶋)一貴はタイヤを交換し、アンドレ(ロッテラー)はステイ、という判断をしました。チームとして2台同じにするのは難しいですので、一貴おめでとう、アンドレごめんなさいというところですね。ちょっと複雑な心境です」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦富士決勝記者会見 各クラス上位3名のコメント

優勝 松下信治(HFDP RACING F312)
f3_r09_r_pc-matsushita  「昨日は予選順位が悪く他車との競り合いの中でタイヤを痛めペースを上げることができませんでした。今日はポールポジションスタートでしたので、そのまま逃げ切ることをイメージしていましたが、そのとおりの展開になりました。マシンはセッティングもかなり煮詰まっていて、タイヤのダメージも少ないですので、PPスタートならば問題ありません。残るレースも上位からスタートしてすべて優勝したいと思います」
2位 山下健太(PETRONAS TOM'S F314)
f3_r09_r_pc-yamashita  「スタートは決まったのですが、松下選手との1コーナーの競り合いで引く形になってしまいました。その後はマシンバランスがいまひとつで、タイヤを消耗させてしまいペースを上げることができませんでした。このレースウィークは各セッション常に上位にはいたのですが、勝てるレベルではなかったと思っています」
3位 佐々木大樹(B-MAX NDDP F312)
f3_r09_r_pc-sasaki  「悔しいレースでした。レースセッティングは決まっていたのですが、清原選手を抜くのに手間取ってしまい、前に逃げられてしまいました。予選さえ前につけていればと思います。シリースポイントは離れてしまっているので、取りこぼしは許されないと思っています。これからも攻めるレースをしたいと思います」
Nクラス優勝 小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)
f3_r09_r_pc-koizumji  「(レース後会見を体調不良を理由に欠席したことについて)昨日は大人げない態度をとってしまい申し訳ありませんでした。レースは順当に走れば勝てるとは思っていましたが、愛ちゃん(三浦選手)が思った以上に速くて抜くのに手間取ってしまい、抜いてからもなかなか離れませんでした。(昨日のレースはアクシデントで落としてしまったので)勝ててほっとしています」
Nクラス2位 三浦 愛(EXEDY RACING F307)
f3_r09_r_pc-ai  「5番手スタートで厳しいレースになると思っていましたが、1コーナーの混乱でトップに出ることができたのは運がよかったです。クルマのフィーリングも良くて、何とかトップを守りたかったのですが、抜かれてからはついていくのが精一杯でした。前回はホームコースの岡山で表彰台に登れなかったので、この結果は嬉しいです。残るサーキットはあまり走ったことがなくて、特に菅生は一度も走ったことがありません。それだけにドライバーの腕が試されると思っています」
Nクラス3位 湯澤翔平(KCMG F308)
f3_r09_r_pc-yuzawa  「スタートの混乱で順位を落としてしまい、その後順位を挽回するためにタイヤを使ってしまった感じです。タレたタイヤでポジションキープするのがやっとでした。前回のレースからセッティングが決まってきていますが、このまま調子を上げて残るレースに臨みたいと思います」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第2戦富士 レース2決勝トップ3会見

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優勝 #36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SF14)
sf_r02_r2_pc-lotterer  「心配していたスタートもうまくいきましたし、タイヤ交換もチームが(鈴鹿のようなミスをすることなく)無難にこなしてくれ、結果優勝できましたので良いレースでした。途中ブレーキングでミスをしてタイヤにフラットスポットを作ってしまいましたが、思ったより影響がなかったので暫くしてピットに入りました。これでピットインがやや早くなったかもしれませんが、結果としては良いタイミングだったと思います。J.Pとのバトルは外から見ると少し離れていたように見えたと思いますが、コンマ1秒を削り合うとても緊迫したものでした。」
2位 #19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL SF14)
sf_r02_r2_pc-oliveira  「今回のスタートは、午前中のような素晴らしいものとはいえませんでした。ピットストップのタイミングは、ロッテラー選手が入った後チームと相談して次の周に入りました。僅かの差で前に出ることはできなかったのは残念でした。その後はロッテラー選手にプレッシャーをかけ続けミスを待ちましたが、経験豊富な彼は動じることはありませんでした。」
3位 #37中嶋一貴(PETRONAS TOM'S SF14)
sf_r02_r2_pc-nakajima  「スタートは狙っていましたが、前の2台のスタートが良くチャンスは見出せませんでした。序盤はトップ2台に遜色ないタイムで走ることができましたが、ピットイン後は離されてしまい、逆に後方とのギャップを気にしながらのレースになってしまいました。次戦も富士が舞台ですので、今回の教訓を生かして臨みたいと思います。」
優勝監督 舘 信秀(PETRONAS TEAM TOM'S)
sf_r02_r2_pc-tachi  「開幕戦では、勝てるレースをチームのミス(タイヤ交換でフロントタイヤを左右逆に装着)で落としてしまいました。これを引きずったまま今週末を迎えましたが、勝つことができて本当に良かったと思います。ほっとしました。」
まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第2戦富士 レース1決勝トップ3会見

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優勝 #19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL SF14)
sf_r02_r1_pc-oliveira  「実はスタート前にステアリング(のギアチェンジシステム)に少しトラブルがあって、交換しようか迷ったのですが、感触が変わってしまうのでそのまま行くことにしました。スタートはうまくいきましたので、1周目にオーバーテイクシステムも使って、後続がスリップストリームに入れないようにしました。マシンは非常に良い状態ですので、午後のレースもこのままいきたいですね。」
2位 #37中嶋一貴(PETRONAS TOM'S SF14)
sf_r02_r1_pc-kazuki  「スタート以外語るところがありません(笑)。僕のスタートも決して良かったわけではありませんが、前の3台が悪かったんだと思います。1周目が勝負と思っていましたがJ.P(オリベイラ)に差を広げられてしまったので、あとは淡々と走るしかありませんでした。決勝のペースもJ.P.の方が若干良かったですしね。午後のレースに向けてしっかり準備をしたいと思います。」
3位 #8ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO SF14)
sf_r02_r1_pc-duval  「スタートは自信があったのですが……ホイールスピンをしてしまい、1コーナーまでに5番手まで落ちてしまいました。何とか3位まで挽回し、2位の一貴選手を追いましたが、スリップストリームに入るまで詰めることはできませんでした。」
優勝監督 星野一義(Lenovo TEAM IMPUL)
sf_r02_r1_pc-hoshino  「ここ(優勝)に来るまでチーム一丸となって取り組んできました。でも、今は優勝の喜びよりも第2レースのことで頭がいっぱいです。他のマシンと比較してもセクターによって速い遅いがありますので気を抜けません。レース2もJ.Pを優勝させたいですね。」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第2戦富士 予選トップ3会見

#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL SF14)
(第1レースPP/第2レース2位)
sf_r02_q_pc-oliveira  「レース前に行ったテストとはかなりコンディションが異なっていましたので、朝のフリー走行からリアのグリップ上げることを中心に、マシンを少しずつ改善していきました。予選でもQ1から段階的に改善を試みましたが、Q3の時点ではトムスチームのマシンの方が少し速かったようです。Q3ではアタック中にオーバーステアになってタイムロスしてしまいましたが、攻めた結果なので納得しています。今シーズンは楽しんで走ることができていますので、明日は期待してください」
#8ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO SF14)
(第1レース2位/第2レース5位)
sf_r02_q_pc-duval  「残念ながら、マシンはポールポジションを狙えるレベルではありませんでした。特に最終セクターが速く走れませんでした。Q3はイケルかと思いましたが、やはりタイムアップには繋がりませんでした。でも、このマシンはオーバーテイクができますので、レースセッティングさえ決まれば、明日は大丈夫と思います」
#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SF14)
(第1レース3位/第2レースPP)
sf_r02_q_pc-lotterer  「Q2まではアタック周にいきなりミスをしてしまったり、いまひとつしっくりきませんでした。でも、Q3の前に何が足りないのかをチームが気づいたようです。チームがクルマを変えた結果、非常にスムーズに走れるようになりました。もう少し早く改善されていればと悔やまれますが、明日は良いスタートを切ればいけると思います」
#37中嶋一貴(PETRONAS TOM'S SF14)
(第1レース5位/第2レース3位)
sf_r02_q_pc-kazuki  「昨日はコンディションが悪いにもかかわらず、相対的に順位は良かったのですが、今日は最後まで噛み合っていない状態のままでした。結局どこを改善すれば良いのかを見つけられないまま終わってしまいました。明日の決勝に向けて、しっかり準備を整えたいと思います」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第2戦富士 優勝会見

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GT500クラス #12安田裕信(カルソニックIMPUL GT-R)
gt_r02_r_pc-yasuda  「自分としては久しぶりの優勝で、ほんとに嬉しいです。序盤2回のセーフティカー(SC)ランはありましたが、JPは非常に良いペースで走ってくれました。ただ、ピットインの際に右フロントホイールがうまくハマらなかったり、コース上での接触もあったりしましたので、決して楽なレースではありませんでした。終盤は、新しいクルマなのでトラブル出ないことを祈っていました。次のオートポリスはテストでも調子が良かったので、ポイントを獲得してシリーズ序盤でリードを広げたいですね。」
GT500クラス #12ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(カルソニックIMPUL GT-R)
gt_r02_r_pc-oliveira  「作戦どおり序盤からギャップを築きましたが、2回のSCランでそれがリセットされてしまい、序盤はストレスのたまるレースでした。安田選手がドライブした2スティント目からタイヤがきつくなりましたが、無事に走り切ってシリーズリーダーになることができました。次戦のオートポリスはタイヤに厳しいサーキットですし、クルマも重くなりますので、タイヤの使い方がポイントになると思います。これさえうまくいけば、結果はついてくると思います。」
GT300クラス #4谷口信輝(グッドスマイル初音ミクZ4)
gt_r02_r_pc-taniguchi  「連勝することができて最高に嬉しいです。予選の結果から苦しいレースになることはわかっていましたが、ライバルがピットインのタイミングを逃したり、GT500クラスの車と当たったり、最後はトップがスピンしたりと、運が味方してくれました。最後はヒヤヒヤしながらレースの行方を見守っていましたが、最終ラップの最終コーナーでようやく勝利を確信することができました。」
GT300クラス #4片岡龍也(グッドスマイル初音ミクZ4)
gt_r02_r_pc-kataoka  「気温が高かった1スティント目では、まさか優勝できるとは思いませんでした。でもSCラン終わってレースが落ち着いたら3位の好位置につけていたので、これはイケるんじゃないかと思いました(笑)。最後のスティントはペースが上がらず、背後から予想しないところで襲ってくる“ビヨンミサイル”(#11GAINER DIXCEL SLSのビヨン・ビルドハイム選手)を抑えるのに必死でした。最後のトップのスピンはラッキーでした。」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:GTアソシエイション定例会見(GTA坂東代表)

決勝日朝、恒例のGTアソシエイション主催の定例会見が行われた。

  • 出席者:坂東正明(GTアソシエイション代表)
■観客動員などから見たスーパーGTレースの評価は?

 昨年富士のレースは4月開催だったが、今年はゴールデンウィークの真っ只中5月に開催できて喜んでいる。やはりこの日程が良いように思う。

 開幕戦、岡山のレースはやや天候に左右された面もあるが、予選、決勝とも昨年と比べ1割増の観客動員があった。サーキット側には一部の観客席に屋根をつけたり、サーキット外に駐車場を確保しシャトルバスを走らせるなどの投資をしていただいた。

 GTAとしてもどんな協力、投資ができるのか考え、サーキットと協力して、毎年クオリティを上げリピーターが増えるような試みをしたい。

 富士も前売券の売れ行きなどを見ると、同じ5月開催だった2012年と比較して1割増というところだ。これにはGT500の新車両導入も一役買っていると思う。観客動員に関しては、概ね良好と見ている。

■競技規則・車両規則の変更に関してどのように考えているか?

 ウォームアップラップの追加に関しては、スタート前の周回が増えることになったわけだが、観客への見せ方が重要と考えている。隊列がきれいに揃い、GT300のポールポジションが誰なのか分かるようにすることも大切である。ドライバーにも“見せる”ことを意識してほしいと思っている。

 GT500の車両に関しては、ダウンフォースが増えたことがタイムアップに繋がっている。タイヤの進化も相まってラップタイムでは約3秒速くなっているが、「日本最速のレース」を目指すGTAとしては、これは望ましいことと考えている。

 ただ、自動車産業の発展に寄与するということを考えると、車両の進化と安全のバランスをどうするかは課題だ。ラップタイムが速くなると、車両の安全性はもちろんだが、観客の安全確保のために、サーキットのエスケープの広さなども考えていかなければならない。

 GTAとしては速いレースを目指したいが、車両の進化と、マシン、コースの安全性のバランスを考えながら、一歩ずつ前に進みたいと思っている。

 GT500の性能調整については、開幕戦と今回の予選を見て、検討の必要性は感じている。具体的には、コーナリングスピード=ダウンフォースの調整になるだろうが、速さをスポイルしない形で考えたい。GTAが要請する変更を加えてテストを行い、その結果を見て検討していきたい。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER GT

SGT:第2戦富士 ポールポジション会見


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GT500クラス #12安田裕信(カルソニックIMPUL GT-R)
gt_r02_q_pc-yasuda  「久しぶりのポールポジションで嬉しいです。レースウィークが始まって、クルマは決して仕上がりが良かったわけではなかったのですが、Q1で試したセッティングが当たった感じです。それにしても、クルマが決まったときのJP(オリベイラ)が速いのは知っていましたが、あそこまでタイムを詰めてくるとは思いませんでした。決勝はいつもより長丁場ですので、いろいろアクシデントも起きると思います。でも、しっかりと速さを見せて、ポジションを守り切って優勝したいと思います」
GT500クラス #12ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(カルソニックIMPUL GT-R)
gt_r02_q_pc-oliveira  「朝からセットアップは順調に進めることができ予選までは完璧でした。安田選手の走りも良かったので、ポールポジションを狙ってコースインしました。でも、あそこまでタイムを縮められるとは正直思いませんでした。明日は気温が気になりますが、クルマのバランスは良いので、気持ちも新たに頑張ります。フロントローに日産が並んでいますが、第1戦のようなことはないようにしたいですね(笑)」
GT300クラス #3星野一樹(B-MAX NDDP GT-R)
gt_r02_q_pc-hoshino  「去年は予選が良くても結果が残らなかったので、オフの間は決勝のセッティングを詰めることに力を注ぎました。新パートナーのルーカスにはホント感謝しています。彼とは昨年の鈴鹿で初めて組みましたが、そのときもコースやマシンへの適応能力には驚かされました。人間的にも素晴らしい選手なので、一緒に戦える今シーズンが楽しみです。」
GT300クラス #3ルーカス・オルドネス(B-MAX NDDP GT-R)
gt_r02_q_pc-ordonez  「素晴らしい1日になりました。朝の段階ではセッティングはまだまだでしたが、練習走行、予選と進むにつれて良くなりました。1度目のアタックは少しミスをしてしまいましたが、2度目は完璧でした。木曜日の誕生日から良いことが続いていますので、このままハッピーで終わりたいですね。BMWも速いので、決勝はいい勝負になると思います」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA

JAF Grand Prix | SUPER FORMULA

SF:富士スプリントカップ決勝 国本雄資ポールtoウィン!

 11月24日、JAFグランプリ スーパーフォーミュラ富士スプリントカップの決勝レースが富士スピードウェイで行われ、#39国本雄資(P.MUセルモ・インギング)がポールポジションから逃げ切って、現行SF13型マシン最後のレースを初優勝で締めくくった。

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 昨日の予選で初ポールを奪った#39国本は、グリッド上でやや緊張の面持ちだった。それもそのはず、22周というスプリントレースではスタートがいつも以上に大きな意味を持つ。せっかく手に入れた座をやすやすと譲るわけにはいかない。何としても初ポールを優勝に結び付けたいところだ。

 一方、#39国本をスタートで食ってやろうと虎視眈々と狙う2、3番グリッドの#8ロイック・デュバル(キグナス・スノコ・チームルマン)や#38平手晃平(P.MUセルモ・インギング)をはじめとして、後方には優勝経験者がずらりと並び、背後から国本にプレッシャーをかける。

 迎えたスタート。そのプレッシャーを跳ね除けるように#32国本は素晴らしいスタートを決める。
 後方では、#31中嶋大祐、#32小暮卓史(ともにナカジマレーシング)がスタートの混乱の中で同士討ち。接触でダメージを負い、#31中島は早々にレースを終え、#32小暮もピットインで周回遅れとなってしまった。また#40伊沢拓也(ドコモ・チーム・ダンディライアン)もエンジンストールで大きく順位を落としてしまう。

 レース前半、快走する#39国本を追い上げたのは#8デュバル。1.7秒あった差を5周目には0.8秒まで詰める。しかし、その勢いも8周まで。9周目以降は逆にその差がジワジワと開き始める。これは#39国本のペースが上がったのではなく、逆に#8デュバルが遅れた形だ。

 縦に長い展開となったレースは中盤から膠着状態となるが、このあたりからペースの上がらない2位#8デュバルを3位#20松田次生(レノボ・チームインパル)が徐々に攻め始める。さらにその後方では、4位#1中嶋一貴(ペトロナス・チームトムス)と5位#16山本尚貴(チーム無限)の新旧チャンピオンの争いが繰り広げられた。

 しかし、これらのバトルも並走するまでには至らず、大きな順位変動はないままチェッカー。プレッシャーをものともせずに快走した#39国本がポール・トゥ・ウィンで初優勝を飾り、SF13型最後のレースを締めくくった。
 マシンを降りた国本は、優勝の喜びを噛みしめるようにスタッフと何度も何度も抱き合った。最高の形でシーズンオフを迎える国本の来季の活躍が楽しみだ。

Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

JAF Grand Prix

LEG:富士スプリントカップ レジェンドカップ決勝 右京優勝!

 11月24日、JAFグランプリ富士スプリントカップ恒例のサポートレース「レジェンドカップ」が行われた。往年の名ドライバーが顔を揃え、現役ドライバーとのペアで戦うレースは、元F1ドライバー片山右京と鈴木亜久里がワンツーフィニッシュ。スタンドに詰めかけた多くの観客を沸かせた。

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 高橋国光、鮒子田寛、桑島正美、黒澤元治、長谷見昌弘、星野一義、関谷正徳、中嶋悟、鈴木亜久里、片山右京……名前を挙げきれないほど、かつて日本の、そして世界の舞台で戦った名ドライバーが顔を揃えた。

 使用マシンは今話題の姉妹車スポーツカー、トヨタ86とスバルBRZ。レース形式は、今年行われたワンメイクレースの車両と現役ドライバーが、レジェンドドライバーと組んで戦うというもの。

 10周を2人で交替して走るという普段では考えられないシステムだが、決して“お遊び”ではないことはレジェンドドライバーの予選タイムを見れば明白だ。トップ3の#82片山右京、#11黒澤琢弥、#85影山正彦は2分7秒台、、#34土屋圭市、#557鈴木亜久里、#773関谷正徳、#7高橋国光、#101中嶋悟と4~8位までも2分8秒台と、現役ドライバーのなかに入ってもトップグループで十分戦えるタイムを叩き出しているのだ。

 とはいえ、楽しいレースであることは間違いない。決勝のグリッドを決めるにあたっては、#7高橋国光組、#82片山右京組、#96岡田秀樹組に対して「ありえない最高速を叩き出したため、グリッド降格とした!!!」と公式結果に記され、3台は最後列からスタートすることになった。

 決勝は、危険回避のため(?)まず現役のワンメイクレースドライバーがスタートを務め、その後レジェンドに交替するというルールとなった。

 スタートで大きくジャンプアップしたのは#82片山右京の相棒、現役GTドライバーの谷口信輝。ワンメイクドライバーとは言い難い格の違いを見せ、21番グリッドから1周目には一気に7位まで順位を上げた。

 その後も#82谷口は順調に順位を上げ、2周目5位、3周目3位、4周目にはトップに立つと5周目にピットイン。片山右京に後半を託した。

 3番、4番グリッドからスタートしたオートバックスカラーの#34土屋圭市組、#557鈴木亜久里組も相方のドライバーが順位を上げ、4周目に土屋、亜久里に仲良くバトンタッチ。その後は、トップ#82片山右京組を追う展開となった。

 トップ争いは、逃げる#82片山、追う#557亜久里となり、奇しくも元F1ドライバーの戦いとなった。#82片山は「谷口選手のおかげでプレッシャーが大きくなった」とはいえ、その後も安定した走りで快走。#557亜久里に3.5秒の差を保ってチェッカーを受け、久しぶりのレース、久しぶりの優勝に満面の笑みを見せた。

 もう一人のF1経験者#101中嶋悟も、息子一貴からステアリングを引き継ぎ、5位でフィニッシュ。まだまだ腕が衰えていないことを証明した。

 レース中も「ジャンプスタート星野選手に対して父からの訓戒処分」、「ジャンプスタート腕立て伏せ30回」、「右京さんドーナツターンは禁止ですが、冠スポンサーのためセーフ」など、服部尚貴競技長からシャレの効いたペナルティが出され、楽しいレースは幕を閉じた。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
Yoshinori OHNISHI

JAF Grand Prix | SUPER FORMULA

SF:富士スプリントカップ予選PP会見

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PP #39国本雄資(P.MUセルモ・インギング)
sf_jaf_q_pc-kunimoto  「朝のフリー走行では、マシンのバランスが良くありませんでした。最終戦鈴鹿のマシンセッティングでは合わなかったので、急きょ予選で2位だった7月の富士仕様にしました。それでも、予選1回目のアタックではタイヤの温め方を失敗してしまったので、最後のアタックに賭けました。
 最後のアタックは本当にうまくいきました。走っていても手応えを感じることができ、最終コーナーを上がったところでイケルと思いました。
 GTの予選が良くなかったので、その分こっちで頑張らなくちゃと思っていたので、この結果は嬉しいですし、結果が出せたことにほっとしています」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

JAF Grand Prix | SUPER FORMULA

SF:富士スプリントカップ予選 国本が嬉しい初PP

 11月23日、JAFグランプリ スーパーフォーミュラ富士スプリントカップの公式予選が富士スピードウェイで行われ、シリーズ戦では10位と悔しい結果に終わった#39国本雄資(P.MUセルモ・インギング)が鬱憤を晴らす初のポールポジションを獲得した。

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 シリーズ戦と異なり25分間で決まる予選は、コース上での位置取りが重要だ。19台が一斉にコースインするため、いかに前後に空いている状態をつくることができるかが鍵になる。そして、アタックのチャンスはタイヤ1セットで1回ずつの計2回。

 序盤、この状態をうまくつくり1回目のアタックを終えたのが#1中嶋一貴(ペトロナス・チームトムス)、#20松田次生(レノボ・チームインパル)、#16山本尚貴(チーム無限)らのシリーズ上位陣だった。

 2回目のアタックでも、これらシリーズで安定した力を見せたドライバーがポールポジションを奪うことになる……誰もがそう思っていた。

 しかし、最後の最後、チェッカーの振られるなかストレートを走り抜け、タイミングモニターの最上段に名を連ねたのは、#39国本雄資(P.MUセルモ・インギング)だった。

 7月に行われた富士の予選でも2位を奪い、自信を持って予選に臨んでいた#39国本は、最後のアタックに賭けていた。朝のフリー走行ではセッティングがうまく合わなかったものの、大きくマシンの仕様を変えた予選では自身も「手応えがあった」というように、セッティングがズバリ当たっていた。

 「すべてのコーナーでうまくいった」と#39国本が言うとおり、2回目のアタックで最高のラップを刻み、2度目のアタックで早々に好タイムを出していた#8ロイック・デュバル(キグナス・スノコ・チームルマン)、渾身のアタックで2位につけたチームメイトの#38平手晃平を出し抜く大逆転で、自身初のポールポジションを決めた。

 決勝は、明日12時45分から、22周という超スプリントで行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

JAF Grand Prix | SUPER FORMULA

SF:富士スプリントカップ フリー走行 松田がトップタイム

 2013年の締め括りとなる富士スプリントカップ。来シーズンからマシンが新型SF14に切り替わるため、現行マシンSF13にとってはこれが最後のレースとなる。各ドライバー、チームは好成績で終え気持ちよくオフを迎えたいところだ。

 予選日朝、午前9時48分から30分間行われたフリー走行では、#20松田次生(レノボ・チームインパル)がトップタイムをマーク。好条件に恵まれたとはいえ、松田の叩き出したタイム1分23秒7は、従来のコースレコードを0.7秒も更新。予選ではどこまでタイムが削られるのか楽しみだ。

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 朝から秋晴れの好天に恵まれた富士スピードウェイ上空は雲一つなく、絶好のレース日和となった。

 シリーズ戦ですでにデータを得ている各マシンは、走行開始からほぼ全開走行。開始5分には#39国本雄資(P.MUセルモ・インギング)が早くもコースレコードを更新してしまった。シリーズ戦では富士のレースは7月に行われる。気温が低いこの季節はエンジン、タイヤにとって好条件が重なっており、これが最後の勇姿となるSF13型マシンも気持ち良く走っているようだ。

 スーパーGTとのダブルヘッダーであり走行時間が限られている今回のレースでは、このフリー走行の間に、予選と決勝のセッティングを確認する必要がある。このため、開始15分を過ぎた頃には上位陣のタイムはほぼ出揃った。

 #20松田次生に続いたのは、チームメイトの#19J.P.デ・オリベイラ、#32小暮卓史(ナカジマレーシング)、#40伊沢拓也(ドコモ・チーム・ダンディライアン)。最終戦鈴鹿で大逆転チャンピオンとなった#16山本尚貴(チーム無限)は8番手で走行を終えた。

 予選は、このあと午前11時55分から行われる。シリーズ戦とは異なり25分間の一発勝負だ。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:第6戦SUGO決勝トップ3会見

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優勝 #8ロイック・デュバル(キグナス・スノコ・チームルマン)
sf_r06_r_pc-duval  「朝のセッションでは満足できるレベルまでマシンを仕上げることができました。ただ、1周のラップタイムは速いのですが、タイヤには少し負担がかかっていたようで、決勝は30周過ぎからコントロールするのがかなり難しい状態でした。それもあって、レース終盤、トップの小暮選手を捕らえるのは難しいと思っていましたが、ラッキーな形でトップに立つことができました。終盤のアンドレとのバトルもタイヤが厳しくて本当にタフな戦いでした。これまでのトップフォーミュラのなかでも1番厳しいレースだったと言えると思います。今年最後のフォーミュラレースで勝てて本当に嬉しいです。チームの苦労もようやく報われました。」
決勝2位 #2アンドレ・ロッテラー(ペトロナス・チームトムス)
sf_r06_r_pc-lotterer  「マシンはとても良い仕上がりでしたし、スタートでは山本選手をパスして2位に上がれ順調な滑り出しでした。SCランのピットインではトップに出るチャンスもありましたが、チームとのコミュニケーションがうまくいかず、ピットインの判断が少し遅くなってしまいました。再スタート後は燃料をセーブする必要があったので、小暮選手に逃げられる形になってしまいました。最後のロイックとのバトルでは、ロイックはタイヤがきつそうだったので、ボクの方が有利なはずだったのに……。でも、フェアで楽しいバトルでした。最終戦は欠場ですが、山本選手が良いレースをしないように祈ってます(笑)。」
決勝3位 #16山本尚貴(チーム無限)
sf_r06_r_pc-yamamoto  「スタートはまずまずだったのですが、ロイックに先行されてしまいました。最後のSCラン後の再スタートはチャンスと思っていましたが、思っていたよりタイヤが温まっていなくて危うくコースアウトするところでした。でもマシンの調子もよく2人に大きく遅れずに走れたことは収穫です。負けたのは悔しいですが、今までのレースと比べると今回は2人に一番近づけたように思います。チャンピオンシップを考えると3位で終われたのは良かったです。」
優勝監督 土沼廣芳(キグナス・スノコ・チームルマン)
sf_r06_r_pc-donuma  「スポンサーをはじめ、ご支援、ご協力、応援いただいた皆様、そしてチームに10年振りの優勝をもたらしてくれたロイックに感謝したいと思います。」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第6戦SUGO決勝 大波乱のレースを制しデュバル優勝

 9月29日、全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦の決勝が、秋晴れのスポーツランドSUGOで行われた。天候とは裏腹に、レースは4回のセーフティカーラン、トップの接触、そしてペナルティによるトップ陥落という大荒れの展開となった。
 この大混乱のレースを制したのは、ポールポジションスタートの#8ロイック・デュバル(キグナス・スノコ・チームルマン)。ポイントリーダーの#2アンドレ・ロッテラー(ペトロナス・チームトムス)と荒れたレースを締めくくる好バトル見せ、僅差でロッテラーを抑えて今季初優勝。チームに10年振りの勝利をもたらした。

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 波乱の予兆はスタートからあった。インディカーレース優勝を手土産にスポット参戦した8番グリッドの#15佐藤琢磨(チーム無限)が動けず。後続のマシンは右に左にかわし、かろうじてアクシデントを免れた。
 しかし、ほっとしたのも束の間、3周目に13位を走行していた#38平手晃平(P.MUセルモ・インギング)がSPコーナーでクラッシュ。マシンの回収作業の間SCラン(1回目)となる。ここで12番手スタートの#40伊沢拓也(ドコモ・チームダンディライアンレーシング)をはじめ後方スタートの3台が賭けに出てピットインを敢行した。

 8周目に入ったところで再スタート。しかし、この1コーナーで#19J.P.オリベイラ(レノボ・チームインパル)がクラッシュ。再度SCラン(2回目)となった。残り周回数を考えると燃料が持つギリギリのタイミングだったが、#8デュバル、#2ロッテラー、#16山本尚貴(チーム無限)をはじめ、上位陣のほとんどがここがチャンスと見てピットに滑り込んだ。

 逆に、燃料が持たないと判断して走行を続けたのは、#32小暮卓史(ナカジマレーシング)、#39国本雄資(P.MUセルモ・インギング)、#31中嶋大祐(ナカジマレーシング)の3台。12周目の再スタートからは、この3台がレースをリードすることになる。特に#32小暮の速さは別格で1周0.6から0.8秒ずつ2位以下を離していく。

 しかし、ピットインしなければならない3台はいずれ順位を落とす……そう見られていたが、運は#32小暮に味方した。27周目、今度は#18リチャード・ブラッドレー(KCMG)が最終コーナー手前でクラッシュ。早くも本日3回目のSCランとなった。このチャンスに上位3台はすかさずピットイン。
 大きなマージンを築いていた#32小暮は2位で隊列に復帰し、運も味方につけてここまでは順調に事が進んだ。ところが、再スタート後の37周目1コーナーで、ペースが上がらず再三のアタックを抑えられていたトップ#40伊沢のリアタイヤに#32小暮のフロントタイヤが接触。#40伊沢ははじかれるようにコースアウト。そのままリタイヤとなってしまった。この接触を巡っては審査委員会もジャッジに迷ったようだが、長い審査の末危険行為と判断され、50周目に#32小暮に10秒ストップのペナルティが提示された。

 勝利を確信していた#32小暮にとっては無念のペナルティだったが、ジャッジには従うしかなく、優勝の権利は2位争いを繰り広げていた#8デュバルと#2ロッテラーの手に移ることになった。

 ここから繰り広げられた2人のバトルは、観客、関係者を唸らせる見ごたえのあるものだった。58周目に#10塚越広大(HPリアルレーシング)がクラッシュして、4度目のSCランから超スプリントレースとなった残り4周では、ドライバー自身も「フェアで楽しいバトルだった」と言うように、1コーナーでタイヤを絡ませるように並走するなど、これぞレーシングバトルといえるものだった。

 ゴールラインでは、最後の逆転にかけた#2ロッテラーが横に並ぶが僅かに届かず、#8デュバルが嬉しい今季初優勝。この優勝は意外にも名門チーム・ルマンにとって、10年ぶりという勝利だった。3位には終始堅実な走りを見せた#16山本が入った。

 これで、チャンピオン争いは最終戦(鈴鹿)に持ち越されることになったが、シリーズ1・2位のロッテラーとデュバルは、同日に上海で開催されるWEC(世界耐久選手権)のため最終戦を欠場することが決まっており、シリーズ3位の山本は大逆転を期して最終戦に臨むことになった。

Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第13戦SUGO決勝トップ3会見

優勝 #36中山雄一(PETRONAS TOM'S F312)
f3_r13_r_pc-nakayama  「ポールポジションからうまくスタートを決め後続を離すことができましたが、途中5秒ほどマージンを築いた頃から、フロントタイヤに振動が出て、この症状が徐々に酷くなってしまいました。あと数周あったら危なかったかもしれません。でも、連勝でき、この週末はうまく組み立てることができ、良い流れを作れました。次回もこの感じでいきたいと思います。」
決勝2位 #2野尻智紀(TODA FIGHTEX)
f3_r13_r_pc-nojiri  「昨日のレースはクラッシュしてしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。スタートはクラッチミートに失敗してエンストしかけました。でも、スタート前にフロントウィングをアジャストしたのがうまくいって、タイヤマネジメントに気を配りながらいいペースで走ることができました。後半トップの中山選手を追い詰めることはできましたが、逆転できず悔しいです。でも、次戦に向けて可能性を感じることができました。」
決勝3位 #7松下信治(HFDP RACING F312)
f3_r13_r_pc-matsushita  「長く感じた25周でした。ペースは悪くなく、途中までは野尻選手を捕らえられるかと思っていましたが、タイヤが厳しくなって逆に差を開かれてしまいました。タイヤマネジメントが課題です。このレースウィークは木曜日の走り始めにクラッシュし、出遅れてしまいましたが、3位表彰台を得るまで挽回できたのは良かったです。今シーズンは3位が最高位なので残るレースではこれを更新したいと思います。」
Nクラス優勝 #38Nanin iNdra-Payoong(PIT SPIRIT F307)
f3_r13_r_pc-nanin  「またスタートで小泉選手に前に出られてしまいました。でも、高星選手がピットスタートだったのはラッキーでした。単独トップになってからは、タイヤマネジメントのこととSCランにはならないように願っていました。残りも1つは勝ちたいと思います。菅生はハイポイント、SPコーナーが難しく、セッティングもここがポイントだと感じました。」
Nクラス決勝2位 #23高星明誠(S Road NDDP F3)
f3_r13_r_pc-takaboshi  「フォーメイションでスターターが回らず、グリッドに並べなかったのは悔しかったです。気持ちを切り替えて1コーナーにパッシングの的を絞って集中して走りました。ナニン選手に追いつきたかったのですが、見える位置まで追い上げることはできませんでした。でも、ピットスタートということを考えれば、納得できる内容でした。」
Nクラス決勝3位 #6小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)
f3_r13_r_pc-koizumi  「スタートは高星選手がいなくて前が空いたのでバッチリ決まりました。ナニン選手が来るのはわかっていましたので、抜かれてからはなるべく離されないようにと思っていましたが、相手のペースが予想より速かったです。高星選手ももっと早いうちに追いついてくると思っていましたが、最後尾からの追い上げは大変だったんでしょう。思ったより来るのが遅かったですね。昨日はアンダーステア、今日はオーバーステアで、ストレートスピードが伸びずに苦労しました。これは来年菅生を走るときの改善点です。シーズン残りも全力で勝つことを目標にします。」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第6戦SUGOフリー走行2回目 PPデュバルがトップタイム

 決勝日朝、午前9時15分から30分間行われたフリー走行は、ポールポジションの#8ロイック・デュバル(キグナス・スノコ・チームルマン)がトップタイムをマーク。#31中嶋大祐(ナカジマレーシング)が続いた。予選2位の#16山本尚貴(チーム無限)は16位に沈み、フロントローに並ぶ2人が明暗を分けた。

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 朝のサーキット上空はやや雲が多いものの、秋の気配が漂う絶好のレース日和だ。6時間後の決勝に向け、各チームは決勝セッティングを施したマシンをコースに送り出す。

 序盤は各マシンともセッティングを確認しながらの走行となったが、ここで一人気を吐いたのが予選でブービー(18位)に沈んだ#11中山友貴(HPリアルレーシング)。予選タイムに匹敵する叩き出し意地を見せた。しかし、これは決勝を見据えての走行ではなく、かなりマシンを軽くしてのアタックのようだ。

 序盤から終盤まで常に安定したタイムをマークしたのが、#31中嶋大祐、#32小暮卓史のナカジマレーシングコンビ。最終的に3位と5位で走行を終え、決勝に向け仕上がりの良さを窺わせた。

 逆に最後までもがき苦しんでいたのが、チーム無限の2台。予選でQ3に進出した#15佐藤琢磨は、時にコースから飛び出すほど攻め込んだもののタイムには繋がらず13位。予選でフロントローを得た#16山本尚貴に至ってはゼッケンと同じ16位と全くいいところなくフリー走行を終え、決勝に不安を残した。

 現在シリーズ2位、ポールポジションの#8ロイック・デュバル(キグナス・スノコ・チームルマン)は残り2分でトップタイムを叩き出し余裕を感じさせた。ポイントリーダーでチャンピオン最右翼の#2アンドレ・ロッテラー(ペトロナス・チームトムス)も4位と好調。決勝ではチャンピオンを争う2人の戦いも注目だ。

 決勝は、午後3時スタート。68周で争われる。

Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第12戦SUGO決勝トップ3会見

優勝 #36中山雄一(PETRONAS TOM'S F312)
f3_r12_r_pc-nakayama  「予選は#2野尻選手に先にタイム出されたりしましたが、2戦ともポールポジションが獲れて良かったです。 決勝は1周目のペースが非常に良かったので、序盤から2位以下を離すことができました。ただ、チームメイトの#37勝田選手がクラッシュしSCランになった後は、少しペースが落ちてしまいました。でも、監督から無線で「しっかりタイミングを計るように」という指示どおり、再スタートはうまくいって逃げ切ることができました。明日もトップでゴールに帰ってこれるよう頑張ります」
決勝2位 #50千代勝正(B-MAX・F312)
f3_r12_r_pc-chiyo  「スタートで前に出られなかったので、前半は#2野尻選手に抑えられてペースを上げることができませんでした。SCランの後はペースも良くなり、#2野尻選手がクラッシュした後は、トップの#36中山選手との差も詰めることができました。でも、抜くまでには至らず、これで3戦連続2位です。なかなか優勝には届きませんね。明日も最後まで諦めずにいきます」
決勝3位 #7松下信治(HFDP RACING F312)
 (体調不良のため、記者会見を欠席)
Nクラス優勝 #23高星明誠(S Road NDDP F3)
f3_r12_r_pc-takaboshi  「菅生は初めてですが、予選からうまくいったと思います。決勝もスタートが決まっていいペースで走れていましたが、SCラン後にちょっと#38ナニン選手にプッシュされてしまいました。でも、タイヤが温まった後は離すことができました。  勝ってチャンピオンを決めたいと思っていたので、ほっとしています。残りも全部勝てるように頑張ります」
Nクラス決勝2位 #38Nanin iNdra-Payoong(PIT SPIRIT F307)
f3_r12_r_pc-nanin  「毎回ベテランの#6小泉選手とバトルになります。いい勉強になっています。チャンピオンは決まってしまいましたが、残るレースは勝ちを狙っていきたいと思います。昨日は練習走行でクラッシュしてしまいマシンも大きなダメージを負いましたが、チームが完璧に直してくれました。おかげで、初めての菅生でしたが思い切り走ることができました」
Nクラス決勝3位 #6小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)
f3_r12_r_pc-koizumi  「今回は木曜日から走ることができましたが、どうもリズムが良くなくて最初はタイムが全然出ませんでした。でも、予選までには修正できて何とかいつもの位置からスタートすることができました。  決勝では、#38ナニン選手がいつものとおりスタートをミスってくれたので(笑)、前に出ることができ楽しいフェアなバトルができました。菅生はチャレンジングなコースですが、今日もクラッシュがあったように、ライン外すと危ないですね。残り3戦では一度くらい#23高星選手をギャフンと言わせたいと思います」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第6戦SUGO決勝トップ3会見

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優勝 #40伊沢拓也(ドコモ・チーム・ダンディライアンレーシング)
fn_r06_r_pc_izawa  「朝のフリー走行ではまったくダメだったので、ウェットでは可能性はないと思っていましたが、走り出すとフィーリングが良くなっていました。チームに感謝です。後ろの塚越選手が気にはなりましたが、視界もクリアで思ったようにプッシュできました。  初優勝ですが意外に感慨はないんです。自分でもちょっと不思議な感覚です。なぜかこの週末はすごく冷静でいることができました。GTでもそうでしたから、勝つときはこうなのかもしれません。最終戦もポールから逃げて勝ちたいと思います。」
決勝2位 #41塚越広大(ドコモ・チーム・ダンディライアンレーシング)
fn_r06_r_pc_tuskakoshi  「決して調子が良かったというわけではありませんが、セッティングを詰めて、攻めた結果だと思います。途中コースアウトしたり失敗もありましたが、プッシュし続けましたし納得できるレースでした。  トップの伊沢選手とは、レースウィークの出だしの差がそのまま最後まで変わらなかったという感じです。最終戦はチャンピオン狙っていきます」
決勝3位 #8デュバル(チーム・キグナス・スノコ)
fn_r06_r_pc_duval  「視界が悪く非常に難しいレースでしたが、3位は自分もチームも満足できる結果ですし、全体としては良かったと思います。  終盤のセーフティカーランはラッキーでしたが、再スタート後も視界は悪かったので、順位を上げられる可能性は低かったと思います」
優勝チーム監督 村岡 潔(ドコモ・チーム・ダンディライアンレーシング)
fn_r06_r_pc_muraoka  「ワンツーフィニッシュという結果ももちろんですが、2人が切磋琢磨して1勝ずつ挙げたということが何よりの結果です。チームオーナーとしても非常に楽しいシーズンを送らせてもらっています。最終戦に向けて面白い展開になってきたな、という感じがしています。」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第6戦SUGO決勝 伊沢、雨中の激走!5年目の初優勝!

 9月23日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦の決勝が、スポーツランドSUGOで行われた。降りしきる雨のなか行われたレースは、ポールポジションからスタートした伊沢拓也が逃げ切って嬉しい初優勝。2位にはチームメイトの塚越広大が入り、ドコモ・チーム・ダンディライアンレーシングが、第3戦に続いて今季2度目のワンツーフィニッシュを飾った。

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 朝から降り続く雨は時間が経つにつれ、その勢いを増してきた。空は厚い雲で覆われており天候が回復する見込みはない。午前中よりコースコンディションが大幅に悪くなっていることは、決勝前のウォームアップランで各マシンが巻き上げる水煙の多さが物語っている。気温もかなり下がっており、このコンディションがレースにどう影響するのか注目された。

 悪天候にもかかわらず、年に一度のトップフォーミュラバトルを楽しみに駆けつけた多くのファンが見守るなか、予定どおり午後3時にレースはスタート。ただし、安全に配慮してセーフティカーが4周先導した後のローリングスタートとなった。

 これによりスタートでの大きな順位変動はなく、フロントローの#40伊沢、#41塚越が後続をリードする形でレースは始まった。

 ウォータースクリーンによる視界不良と戦うドライバーにとって、前車に仕掛けるのはかなりリスキーとなるため、レースは周回を重ねるたびに縦に長い展開となる。

 トップ2台は後続を引き離してワンツー態勢を築くが、これを3位#20松田(チーム・インパル)が3秒間隔でぴったりとマーク。4位#2中嶋(ペトロナス・チーム・トムス)、5位#8デュバル(チーム・キグナス・スノコ)も必死に食い下がる。

 序盤に勢いのあったのは2位#41塚越。トップ#40伊沢を周回ごとにじわり、じわりと追い上げ、10周を過ぎた頃には背後に迫る。14周目に勢い余ってレインボーコーナーでコースアウトするが、再び3秒に開いた差を少しずつ詰める。しかし、20周目のS字コーナーでまたしても痛恨のコースアウト。せっかくのチャンスを自らのミスで手放してしまった。

 中盤の膠着状態に変化を与えたのが、30周を過ぎて始まった各車のピットイン。ところが、ここでも3位#20松田がピット作業で4~5秒のタイムロスを犯すなど、トップ2台にとって有利な展開となる。

 #20松田の不運はこれだけでは終わらず、終盤には最終コーナーでリアタイヤを脱落させリタイア。セーフティカーランを演出してしまい、レースの盛り上げには一役買ったものの、5位の座と貴重なポイントを失ってしまった。

 トップ2台は後続との差を十分につけた50周目に#41塚越、51周目に#40伊沢がピットイン。きっちりと作業を終えると、チームは余裕を持って両者をコースに復帰させた。

 盤石の態勢だったドコモ・ダンディライアンにとって唯一予想外だったのは、終盤57周目に起きた#20松田のアクシデント。しかし、ここでもトップ#40伊沢に運は味方した。セーフティカーランになったとき、2位#41塚越との間には2台の周回遅れがおり、再スタート後も悠々と逃げ切りに成功。#40伊沢は参戦5年目にして嬉しい初優勝のチェッカーを受けた。

 2位は、予選後の言葉どおりゴールまで攻め続けた#41塚越。3位には途中ファステストラップを更新するなど、こちらも攻めの姿勢を貫いた#8デュバルが入った。

 堅実なレース展開で終盤まで好位置につけていたペトロナス・チーム・トムスの#1ロッテラーと#2中嶋は、再スタート後に#7大嶋(チーム・ルマン)を含めた4位争いの中で同士討ち。#2中嶋に追突する形になった#1ロッテラーは、マシンにダメージを負って大きく後退。2年連続のチャンピオンに黄信号が灯ることになってしまった。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第6戦SUGOフリー走行3回目 ウェットで松田が好調

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 決勝日、午前10時10分からのフリー走行は、ウェットコンディションのなか始まった。午後に向けて雨がかなり強くなるという予報が出ており、決勝は雨のレースとなることが確実となった。

 走行開始前に雨足が強まり、ほとんどのマシンはレインタイヤを履いてコースイン。#15佐藤(チーム無限)はスリックを装着して走行を開始したものの、すぐに無理と判断しピットに入ってタイヤを交換した。

 好調さを窺わせたのは#1ロッテラー、#2中嶋のペトロナス・チーム・トムスの2台。予選でも4、5位と好位置につける2人は、タンデム走行で着実にタイムを縮め、他のマシンに先んじて1分26秒台をマーク。終盤には、他のマシンがタイムアップして順位を落としたが、安定した速さで余裕を感じさせた。

 序盤からこの2人を上回る速さを見せたのが予選3位の#20松田(チーム・インパル)。積極的に周回を重ね、常にタイムチャートのトップに名を連ね続けた。予選後「優勝を狙う」と言っていた松田だが、その言葉がかなり現実味を帯びてきた。スタートさえ決めれば逃げ切れる可能性は高そうだ。

 走行終了間際にその#20松田を逆転してトップタイムを叩き出したのは、なんと予選は12位に沈んだ#31中嶋(ナカジマ・レーシング)。決勝では後方スタートだが、着実に走れば上位でのフィニッシュも期待できそうだ。

 フロントローコンビの#40伊沢、#41塚越(ドコモ・チーム・ダンディライアンレーシング)は、10位、11位。雨では断然有利な最前列スタートではあるものの、一抹の不安を残すことになった。

 決勝は、午後3時スタート。68周で争われる。雨の中かなり荒れるレースとなりそうだ。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第6戦SUGO公式予選トップ3会見

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ポールポジション:#40伊沢拓也(ドコモ・チーム・ダンディライアンレーシング)
fn_r06_q_pc_izawa 「今日は朝から非常に良い感じでした。それでもQ1、Q2とロイック(デュバル)に負けていて、これは届かないかな……と思って、Q3は少し調整したらさらに良くなりました。チャンプ争いにはギリギリで残っているので、ここでは優勝しかないと思っています。
 2度目のポールは自分でも意外なほど落ち着いています。開幕戦はうまく当たったという感じですが、今回は順調に仕上がっていたからだと思います」
予選2位:#41塚越広大(ドコモ・チーム・ダンディライアンレーシング)
fn_r06_q_pc_tuskakoshi 「朝のフリー走行の前半30分は本当に良くなかったんです。後半30分は伊沢さんのセッティングデータを参考にさせてもらってかなり良くなりましたが、ここでの差が最後のQ3の差になったと思います。
 このコースは、シーズン当初からうちのチームはいけるという感触を持っていました。明日はチームメイトとの争いになると思いますが、最終コーナーのバンプがかなり怖いので、68周集中して走ります」
予選3位:#20松田次生(チーム・インパル)
fn_r06_q_pc_matsuda 「昨日から車高を細かくアジャストしたり、いろいろ新しいことを試していました。Q2ではちょっと失敗してしまったので、Q3はまた少しいじって、最終コーナーは飛んでもいいというつもりで踏んでいきました。
 優勝はもちろん狙っていますが、確実に表彰台に登って、最終戦の鈴鹿に臨みたいと思っています」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第6戦SUGO公式予選 伊沢&塚越コンビ、フロントロー独占

 9月22日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦の公式予選がスポーツランドSUGOで行われ、シリーズチャンピオンの可能性を残している#40伊沢拓也がポールポジションを獲得。チームメイトの#41塚越広大が僅差の2位を奪い、ドコモ・チーム・ダンディライアンレーシングがフロントローを独占した。

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 今シーズン、ここまでポールシッターの勝率は6割。第2戦・第5戦もてぎ、第3戦オートポリスでポールシッターが勝利を収めている。これは両サーキットがテクニカルコースであることが大きな要因だが、低中速コーナーの多いSUGOも決してパッシングのチャンスは多くない。優勝のためにはフロントローに並ぶことが必要条件ともいえる。
 昨年はポールの大嶋がスタートで失速し、フロントロー(予選2位)のロッテラーが優勝を飾っている。

■Q1(18台→13台)
? 予選開始の午後1時40分には、空もすっかり晴れ上がった。風はややあるものの、絶好のコンディションのなかQ1が始まった。
 各車がアタックを始めたのは残り5分。それまでトップだった#41塚越の1分08秒137を#32小暮が更新すると、この後各ドライバーが次々に自らのベストタイムを更新。タイムチャートの順位が目まぐるしく変わっていく。このセッションのトップは最後に#40伊沢のタイムを上回った#8デュバルが奪った。
 注目の#15佐藤はコーナーの立ち上がりでマシンが安定せず14位。#16山本に僅か100分の4秒届かず、目標としていたQ1突破はならなかった。以下、#3安田、#38平手、#62嵯峨、#18折目の5人がここで弾き出された。

■Q2(13台→8台)
 計測時間7分。実質ほぼワンチャンスのアタックがそのまま順位になるQ2では、Q1でもトップだった#8デュバルが1分07秒198でトップ。ポイントリーダーの#2中嶋は7位でかろうじてクリア。2位は#7大嶋。好調のドコモ・チーム・ダンディライアンコンビ#40伊沢、#41塚越は3、4位に就けた。
 チャンピオンを争うシリーズ上位陣のうち、ここで脱落したのが#19オリベイラ。10番グリッドに沈むことになり、優勝のチャンスはここで潰えた。

■Q3
 このセッションもワンチャンスのアタックをいかに上手くまとめるかがポイント。タイムが拮抗しているだけに誰にでもポールポジションの可能性はある。
 このチャンスを見事に生かしたのが#40伊沢。1発目のアタックで1分07秒062を叩き出し、第1戦に続き今季2度目のポールを決めた。2位は僅か100分の2秒差でチームメイト#41塚越。ホンダエンジンにとっても第3戦以来のポールとなった。
 3位は「最終コーナーで飛んでもいいというつもりで踏んでいった」というベテラン#20松田が入った。

 決勝は、明日23日、午後3時スタート。68周で争われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:2014年からの新シャーシはダラーラに決定

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9月22日、株式会社日本レースプロモーション(代表取締役社長 白井 裕)は、2014年から全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ(2013年からフォーミュラ・ニッポンが改称)で使用する新シャーシに関して、イタリアのダラーラ社と契約したことを発表した。新シャーシは「SF14」という型式になる。

以下は、白井社長のコメント。

「複数のコンストラクターと交渉してきましたが、最終的にダラーラ社に決めました。 シンプルさとフォーミュラカーのキビキビ感を基本コンセプトにし、それを踏まえたうえで、性能、コスト、安全性などを総合的に判断した結果です。

来年の6~7月にはシェイクダウンを行い、来年末には国内に持ち込みたいと思っています。今年中にはニューマシンのイメージイラストを公開できると思います。

エンジンはすでにトヨタ、ホンダと調整をしていますが、やはり時代の趨勢を反映して、現行の3.4リットルV8からスケールダウンしたものになる予定です」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:佐藤琢磨選手記者会見

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■参戦に至った経緯を聞かせてください。

「春、鈴鹿50周年イベントのエキシビジョンレースで初めてフォーミュラ・ニッポンに乗りました。今回はそれ以来になりますが、レースのレベルは、ドライバーのレベルも同様ですが、世界の他のシリーズに比べても遜色ないと思います。 インディシリーズ最終戦を終えて、1週間というハードスケジュールでしたが、東日本大震災からの復興イベントということで、参戦を決めました」

■SUGOの印象はどうですか?

「初めてのSUGOは非常に攻め甲斐のあるコースという印象です。昨日のフリー走行では周回は少なかったですが、コースの特性はほぼ掴めたと思っています。 ただ、少ない時間の中で多くのことを学ばなければならないので、セッティングはかなり極端なことを試しました。フリー走行の最後はコースアウトしてしまいましたが、決勝は長いので楽しみながら精一杯走りたいと思います」

■現時点の満足度、予選・決勝の目標は?

「まだまだ満足できるレベルとは言えません。満足度は半分くらいです(笑) ニュータイヤを履くたびに新しい感覚を味わっている感じで、乗れているというレベルには達していないように感じています。

予選は、とりあえずQ1突破が目標です。Q2をクリアするのは現状では難しいというのが本音です。 決勝は、自分自身も達成感を味わい、チーム無限にも貢献して、ひとつでも上のポジションでフィニッシュしたいですね」

■最終戦(鈴鹿)の展望を聞かせてください。

「鈴鹿は慣れたコースでもあるし、今回の経験を経て臨むことになるので、今回よりレースそのものに集中できると思います。今回も同様ですが、インディ・ジャパンがなくなってしまったので、日本のファンに僕の走りをアピールしたいですね」

■日本で走ることをどう感じますか?

「僕の気持ちとしては、今までがそうだったように、国内のシリーズを戦うというよりは、凱旋レースという感じです。いつもと同じように、日本のファンの前で良いレースがしたいと思っています。

本来ならば、トップコンテンダーとして参戦することが望ましいと思います。マシンも熟成したシリーズ終盤に参戦することは本来ならば避けたいところですが、Fニッポンはそれでも参戦する価値のあるシリーズだと思っています」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第6戦SUGOフリー走行2回目 伊沢トップ、中嶋クラッシュ!

第6戦の舞台は秋の気配が漂うスポーツランドSUGO。

混戦のシリーズも残り2戦。チャンピオン争いの行方も気になるが、今回の注目は何といってもスポット参戦の#15佐藤琢磨(チーム無限)。F1、インディで表彰台を獲得した佐藤琢磨がどんなレースを見せるのか。昨日のフリー走行では、初体験のコースながら見事なアタックを見せ4位と気を吐いている。

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土曜日のフリー走行は、午前9時から1時間、薄日の差す曇り空の下で行われた。

前半30分が経過した時点では、ポイントリーダーの#2中嶋一貴(ペトロナス・チーム・トムス)が1分08秒023でトップ。#40伊沢拓也(ドコモ・チーム・ダンディライアン)、#8デュバル(チーム・キグナス・スノコ)、#7大嶋和也(チーム・ルマン)が続くが、なんと08秒台に15人がひしめくという大混戦。各チームともセッティングが高いレベルで仕上がっていることを窺わせた。

後半に入ってまもなく、39分を経過したところで、アタックに入っていた#2中嶋がSPコーナーでリアからクラッシュ。赤旗により走行中断となってしまった。中嶋のマシンはリアウィングを破損。リアセクションにもダメージを負い、チームは予選まで修復に追われることになってしまった。

再開後、残り9分で各ドライバーは果敢にアタック。 #16山本尚貴(チーム無限)が07秒台に突入したのを皮切りに、#31中嶋大祐、(ナカジマレーシング)、#32小暮卓史(ナカジマレーシング)、#41塚越広大((ドコモ・チーム・ダンディライアン)、#40伊沢が次々にタイムを更新。目まぐるしくトップが入れ替わったが、#40伊沢が僅差ながらこのセッションを制した。

注目の#15佐藤は、再開後のアタック中、SPコーナーでコースアウトしてリアウィングを軽くヒット。ダメージは少なかったものの、タイム更新はならず14番手で走行を終えた。

公式予選は、午後1時40分からノックアウト方式で行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第4戦富士決勝 ロッテラーが雨に翻弄されたレースを制し2勝目!

 7月15日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦の決勝が富士スピードウェイで行われた。レースは、梅雨前線の影響でコンディションが目まぐるしく変わる難しいレースとなったが、ディフェンディング・チャンピオンのアンドレ・ロッテラー(ペトロナス・トムス)が、残り2周で先行するチームメイトの中嶋一貴を逆転。今季2勝目を挙げた。

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 昨日のノックアウト方式の予選は、最終Q3が急な雨によって運に左右された結果となった。このため、必ずしも速さの順に並んだグリッドではない部分もあり、決勝では多くのパッシングシーンが期待された。さらに、不順な天候が不確定要素となって、見る側にとっては面白い、チーム側にとっては難しいレースとなることが予想された。

 午後2時のスタート時間が近づいてくると、それまでグズっていた空からまた雨粒が落ちてきたが、これもいつまで続くのか予測は難しい。グリッドに就いたマシンは、ほとんどがスリックタイヤをチョイスしたが、ただ一人#3安田(コンドー)のみがレインタイヤで無謀とも思える賭けに出た。

 序盤レースをリードしたのは#7大嶋(ルマン)。スタート直後の1コーナーでトップに立つと、PP#2中嶋、8番グリッドから大きくジャンプアップした#1ロッテラーを従えて周回を重ねる。途中雨が強く落ちてくることもあったが、3者の間隔はつかず離れずで順位に変動はなかった。

 後方では、最後尾スタートの#40伊沢(ドコモ・ダンディライアン)が9位までポジションアップしたのが目立ったところ。賭けに出た#3安田は完全に読みが外れ、入賞を諦め淡々と走行するしかなくなっていた。

 レースが動いたのは40周目。ここまで一進一退の攻防を見せていた#7大嶋と#2中嶋が相次いでピットイン。先に動いた#2中嶋が給油のみでピットアウトすると、翌周にピットインした#7大嶋も同様の作戦に出る。しかし、#7大嶋はピットアウトの際マシンのスピードリミッターが解除できずに数秒をロス。作業時間の少なかった#2中嶋が、ピットアウトしてきた#7大嶋を抑え込んで1コーナーでトップに出る。

 このトップグループから、やや遅れて4位争いを演じたのは#19オリベイラ、#20松田のインパルコンビ。この両者もピットインするまでこの位置を守り続けた。

 トップ#2中嶋と2位#7大嶋の差はその後徐々に開きはじめ、このまま順位は確定かと思われた。しかし、残り10周から3位#1ロッテラーがこの両者を猛追。3秒あった2位#7大嶋との差を毎周確実に削り取り、ついに50周目の1コーナーでミスを誘って前に出る。

 2位を得た#1ロッテラーの勢いは止まるところを知らず、すぐさま#2中嶋の追撃態勢に入る。ここまで濡れたテクニカルセクションで速さを見せていた#1ロッテラーは、早くも次の周には#1中嶋の背後に迫り、53周目のプリウスコーナーで、ついに逆転。

 コースコンディションが目まぐるしく変わり、神経を擦り減らすレースで最後まで耐えてきた#1ロッテラーは、残り2周を切ったところでこのレース初めてのトップへ躍り出ると、そのまま今季2勝目のチェッカーを受けた。

 トップグループの約20秒後方で繰り広げられた4位争いを制したのは、終盤追い上げを見せた#8デュバル(キグナス・スノコ)。40周を過ぎてから#39国本(セルモ・インギング)#20松田らを料理して、前回の3位に続く上位入賞を果たした。

Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第4戦富士フリー走行2回目 ロッテラーが圧巻のトップタイム

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 夜半に降った雨は上がったが、午前8時からのフリー走行でのコースコンディションはハーフウェット。天候は予報でも回復傾向にあるものの、気まぐれな富士スピードウェイの空を考えると、決勝がドライコンディションである保証はない。 各チームは、ウェットセッティングを確認するために、慎重にマシンをコースに送り出す。

 真っ先にコースインしたのは、予選でPP(#2中嶋)、9位(#1ロッテラー)と2人のドライバーが明暗を分けたペトロナス・トムスの2台。予選でも積極的な姿勢が結果に結びついており、随所にチーム力の高さが感じられる。

 序盤、コースではかなり水しぶきが上がり、ラップタイムも1分41秒台にとどまっていたが、ライン上がうっすらと乾いてくると、タイムも徐々に上がってきた。

 開始から18分を過ぎて#20松田(インパル)が1分40秒を切ってくると、これに#2中嶋(トムス)、#39国本(セルモ)、#32小暮(ナカジマ)、#3安田(コンドー)らが39秒台で続き、ここから各車はさらにタイムアップ。

 30分間が経過した終了間際には、#1ロッテラー(トムス)が他を圧倒する1分37秒952を叩き出して、このセッションを締めくくり、以下、#20松田、#40伊沢(ドコモ)、#7大嶋(ルマン)、#19オリベイラ(インパル)、#41塚越(ドコモ)と続いた。
 この走行で気を吐いた#40伊沢は、予選をスピンで棒に振っているだけに、決勝での最後尾からの巻き返しが期待される。

 決勝は、午後2時スタート。55周で争われる。

Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Motorsports Forum, Naoto Katoh

Formula Nippon

FN:第4戦富士公式予選トップ3会見

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PP:#2中嶋一貴(ペトロナス・トムス)
fn_r04_q_pc_nakajima  朝のフリー走行では、ドライでニュータイヤを履いたとき、チームメイトのアンドレ(ロッテラー)ともあまり差もありませんでしたし、そこそこの手応えを感じていました。
 予選は、雨がパラついてタイヤ選択に迷ったりすることもありました、Q3まで順調でした。最後のQ3では運良く、最初にコースインできましたが、コースがかなり濡れていたので、最初の周からアタックしました。ラッキーな面もありましたが、全体では順調に運んだ予選だったと思います。
 ポールポジションは……え~っと、2007年のGP2以来でしょうか。フォーミュラ・ニッポンでは初めてですが、肝心なのは明日の決勝ですね。
2位:#7大嶋和也(ルマン)
fn_r04_q_pc_oshima  フリー走行では、ブレーキの調子が良くなくて、予選はそれを改善して臨みました。
 Q1、Q2では、常にトップに0.5~0.6秒足りない状況が続いていましたので、それを考えるとこのグリッドはラッキーですね。実は、最初の周しかないと思ってプッシュしたものの、Aコーナーで飛び出してしまったんです。運よく加速してコースに戻れたのでほんと、ついていたと思います。
3位:#41塚越広大(ドコモ・ダンディライアン)
fn_r04_q_pc_tsukakoshi  フリー走行では、クルマの挙動が掴めなくて悪戦苦闘していました。アンダーかオーバーかの傾向もはっきりしないような状態だったんです。
 でも、予選ではそれも改善されましたので、Q3まで順調に進めました。Q3はコースインした順番で決まってしまったような感じですが、3番手は悪くないので、きっちり走ってポイントリーダーの座を守りたいですね。
Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第4戦富士公式予選 中嶋一貴が初ポール獲得!

7月14日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦の公式予選が富士スピードウェイで行われ、不安定な天候の下、運も味方にノックアウト方式の予選を戦い抜いた中嶋一貴(ペトロナス・トムス)がポールポジションを獲得した。

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今シーズン、ここまで3戦のポールシッターは、#40伊沢(ドコモ・ダンディライアン)、#1ロッテラー(ペトロナス・トムス)、#41塚越(ドコモ・ダンディライアン)の3人。果たして4人目が現れるのか、もしくは、3人のうち誰かが2度目のポールを獲るのか。過去3戦中2戦においてポールシッターが勝っているだけに、その行方が注目された。

■Q1

 13台に絞られるQ1は、開始直前に雨が降りだしたと思ったら、晴れ間が出るなど、気まぐれな天候のなか行われた。
 開始早々、気合いが空回りしてしまったのか、ポール候補の#40伊沢がスピンしてストップ。アタックすることなく予選を終えた。この処理のために6分間の中断があったものの、初参戦の#11中山(HPリアル)らルーキーがQ2進出を賭けて凌ぎを削り、結果、#62嵯峨(トチギ・ルボーセ)、#10金石(HPリアル)、#11中山、#18折目(SGC)の4人が弾き出され、これで14~18位が確定した。
 このセッションでは、#1ロッテラーが、朝のフリー走行の好調さを維持しトップタイムを記録した。

■Q2

 通過率6割、13台が8台となるQ2では、路面状況も完全に回復。しかし、いつ天候が崩れるかわからないため、各チームは最初から全開アタック。  熾烈な7分間を戦い抜いた結果、Q1でトップタイムをマークしながら予想外にタイムが伸びなかった#1ロッテラー、以下#8デュバル(キグナス・スノコ)、#16山本(無限)、#3安田(コンドー)、#32小暮(ナカジマ)が脱落。 #19オリベイラ(インパル)が順当にトップタイムをマークした。

■Q3

 気まぐれな空からまたしても雨が降り出し、各ドライバーは急速に濡れつつある路面のなか全開アタック。いの一番にコースインし、最初にタイムを記録した#2中嶋が、作戦勝ちのポールポジションを奪った。
 2位以下は、#7大嶋(ルマン)、41塚越、#39国本(プロジェクトμ・セルモ・インギング)、#20松田(インパル)、#19オリベイラ、#31中嶋大祐(ナカジマ)、#38平手(プロジェクトμ・セルモ・インギング)と、過去3戦とは少し顔触れの異なる上位グリッドとなった。

決勝は、明日15日、午後2時スタート。55周で争われる。

Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Motorsports Forum, Katsuhiko KOBAYASHI

Formula Nippon

FN:第4戦富士フリー走行1回目 J.P.オリベイラがトップタイム

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前日までの雨も上がり曇り空のなか、朝8時45分から始まったフリー走行。

開始時のコースはハーフウェット状態だったものの、途中から日が差しコースコンディションは急速に回復。序盤様子見でピットに待機していたマシンもスリックタイヤに履き替え続々コースインすると、後半の30分は目まぐるしくラップリーダーが入れ替わった。

そんななか、トップタイムを奪ったのは#19オリベイラ(TEAM IMPUL)。残り15分で唯一人1分25秒台を叩き出し、#1ロッテラーを逆転。仕上がりの良さをアピールした。

この2人に、それぞれのチームメイトである#20松田、#2中嶋が僅差で続き、チーム・インパルとペトロナス・チーム・トムスがトップ4を分け合う結果となった。

今回が初参戦となる#11中山友貴(HP REAL RACING)は、トップから約1.8秒遅れの15位で、無事初の公式セッションを終えた。

公式予選は、午後2時10分から行われる。

Text:Shigeru KITAMICHI / Photo: Motorsports Forum

SUPER GT

SGT:第2戦富士決勝優勝記者会見

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石浦宏明(GT500:#39 DENSO KOBELCO SC430)
gt_r02_r_pc_ishiura  雨の中、1周目の接触でポジションダウンしてしまいましたが、何があるかわからないので気を抜かずにいきました。途中かなり前が離れての3位でしたが、終盤の雨に救われました。ミシュランタイヤのおかげで攻め続けられましたし、寿一選手が後ろを抑えたりしてくれたおかげです。今後もこの調子でいきたいと思います。
脇阪寿一(GT500:#39 DENSO KOBELCO SC430)
gt_r02_r_pc_wakisaka  去年は悔しい思いをしたので、待ち望んでいた優勝です。チームと石浦選手に感謝しています。レースは、ほとんどワケわかりませんでした(笑)。でも、最近のスーパーGTは蓋を開けてみないとわからないですから、こんな感じだと思います。最後にレースの神様が降りてきたんだと思います。  ミシュランタイヤは最高のパートナーですね。2チームのみの供給なので、一緒に研究しながら強力タッグで上を目指している感じがしています。  一度勝ったので、3戦目以降は気負わずにいきたいと思います。
谷口信輝(GT300:#0 GSR 初音ミク BMW)
gt_r02_r_pc_taniguchi  天候のおかげで泥試合になりました(笑)。実は燃費も厳しかったんですが、エンジニアの判断が良かったと思います。トップでバトンを受けたまでは順調でしたが、小暮選手にぶつけられて3位に落ちたときは怒り心頭でした。でも、あれで燃えて速く走れたような気もします。終盤の雨はほんとに恵みの雨でした。  今日は荒れたレースだったので勝てましたが、速さはまだまだです。今後も苦しいレースが続くと思います。
片岡龍也(GT300:#0 GSR 初音ミク BMW)
gt_r02_r_pc_kataoka  荒れればチャンスはあると思っていました。なるべく多く走るのが僕の使命でした。それを果たしてトップで引き継げましたので、あとは谷口選手に任せてゆっくり観戦していました……が、あの(小暮選手との)アクシデントでズッコケました。  でも、終盤の雨が味方してくれました。浮き沈みの激しいレースでしたが、結果オーライです。
Text: Shigeru KITAMICHI/ Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第2戦富士公式予選ポールポジション記者会見

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道上龍(GT500:#32 EPSON HSV-010)
gt_r02_q_pc_michigami  朝のフリー走行では雨の量が多く、ウチには厳しい条件でした。予選1回目ではコンディションも回復して浅溝タイヤでタイムを出すことができました。スーパーラップに向けて良い流れができたように感じています。決勝は……ドライを走っていない不安はありますが、距離も500kmになってタイヤも含めて考えると、ウチにとっては良い条件だと思ってます。
中山友貴(GT500:#32 EPSON HSV-010)
gt_r02_q_pc_nakayama  道上選手が予選1回目、浅溝タイヤでタイムを出してバランスの良さを証明してくれましたので、スーパーラップは集中して自分の走りができました。セクター3でもう少しタイムを稼げたかもしれませんが、満足できるアタックでしたし、この結果は大きな自信になりました。明日は、ファーストスティントをうまくまとめればイケると思います。
田中哲也(GT300:#11 GAINER DIXCEL R8 LMS)
gt_r02_q_pc_tanaka  開幕戦は各チーム準備不足の中で勝つことができ、マシンやチームのポテンシャルの高さを示すことができたと思います。今回は、性能調整の後で、かつウェットコンディションという厳しい条件でのポールですから、これも価値ある結果と思っています。この結果はダンロップタイヤに負うところが大きいと感じています。両クラスのポールがダンロップであることは偶然ではないと思います。決勝は、燃費計算、ピットワークなどをミスなくこなして結果を残したいと思います。リストリクターは小さくなってパワー的には辛いがチャンスはあると思っています。
平中克幸(GT300:#11 GAINER DIXCEL R8 LMS)
gt_r02_q_pc_hiranaka  スーパーラップのウォームアップランで非常に良いバランスでした。今まで何度かアタックを担当していますが、いつも2位どまりでした。今度こそ、というプレッシャーのなかで自分の走りができポールを獲れたことは大きな自信になりました。明日は、最高のポジションからのスタートですから、自信を持ってレースをしたいと思います。
Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

Formula Nippon

FN:第4戦富士決勝 トップ3記者会見

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PP:#31ロイック・デュバル(ナカジマ・レーシング)
fn_r04_r_pc_duval ベリーハードなレースでした。序盤コースコンディションは場所によって違っていたし、セーフティカーランでそれまでのギャップが消えてしまったりしましたしね。
でも、チームが非常に良いマシンを与えてくれたので、気を抜かないように常にプッシュし続けました。今回のような展開のときは、逆にペースを落としたりするとミスしますからね。ただ、途中SCボードに気をとれらて、少しコースアウトしてしまいました。
前回のもてぎがノーポイントで終わり、今回はぜひとも取り返したいと思っていたので、チャンピオンシップポイントでリーダーのトレルイエ選手に近づけたことは良かったです。
2位:#37大嶋和也(ペトロナス・チーム・トムス)
fn_r04_r_pc_ohshima 雨が強く、燃費面で有利になることは分分かっていたので、レース前のウォームアップランで無給油でいくことに決め満タンでスタートしました。レース中はペースを上げることができずにストレスが溜まりましたが、この結果ですべて吹っ飛びました。残る後半の4戦も表彰台を狙っていきます。
3位:#40リチャード・ライアン(ドコモ・チーム・ダイデライアン・レーシング)
fn_r04_r_pc_lyons 久しぶりの表彰台で締めくくることができ、とてもよい1日でした。難しいレースだったのでミスを犯さないことを心がけ、エンジニアと無線で連絡を取りながら、慎重に周回を重ねました。無給油は最初から決めていました。
終盤2位を狙うことも考えましたが、視界が悪くリスキーだったので、3位キープに徹することにしました。
優勝チーム監督:中嶋悟監督(ナカジマ・レーシング)
fn_r04_r_pc_nakajima ロイックが初のポールポジションから2勝目を挙げることができ、とても良かったと思います。チームとしてもロイックに感謝しています。
なかなか2台揃って表彰台とはいかないが、贅沢は言えませんから(笑)そのうちそうなるときもくるでしょう。
Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第4戦富士決勝 デュバル雨のレースを制す!

6月28日、富士スピードウェイで行われたフォーミュラ・ニッポン第4戦は、降りしきる雨のなか他を圧倒する走りを見せたロイック・デュバル(ナカジマ・レーシング)がポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を飾った。

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昼前から降り出した雨は、決勝スタート時刻の午後2時30分になっても降り続け、コースは完全にウェット。主催者は、高速サーキットの富士であることを考え、安全のためにセーフィティカー(SC)ランによるスタートを選んだ。

スタートから1周、2周と隊列を組んで走るマシン。このSCランがレースの行方を左右することになるかもしれない......実は、ウェットレースになることが決まった時点で、何台かのマシンが無給油作戦を敢行することにしたらしいのだ。

各チームの思惑が交錯するなか、3周を終えたところでSCがコースを外れスタート!
ポールシッター#31デュバルがトップをキープしたまま周回を重ねる。#31デュバルはファステストを刻みながら周回を重ねる。

2位#8石浦、3位#20平手も必死に食い下がるが、ウェットコンディションのなか快走を続ける#31デュバルとの差を詰めることはできず、トップと2位の差は10周目7秒、15周目10秒、20周目15秒と確実に開いていく。

17周目、4位を走行していた#1松田がスロー走行。コースサイドにマシンを停めリタイア。チームメイトの#2トレルイエも前周にトラブルでピットインしており、チーム・インパルは序盤で戦線を離脱することになってしまった。

トップを快走する#31デュバルのペースはレース折り返しを過ぎても衰えることなく、安定したラップタイムで周回を重ねる。2位#8石浦も単独走行になったことで、この時点でレースの興味は、#36ロッテラー、#20平手、#10塚越による3位争いへと移ることになった。

しかし、膠着状態だったレースが34周目に動くことになる。
下位を走行していた#41伊沢がコース上にストップし、SCランとなったのだ。このチャンスにトップ#31デュバル、#20平手、#10塚越、#32小暮、#7国本らが次々にピットイン。給油作業を行う。

38周目を終えたところでリスタート。各車の差も消え、残り17周の勝負が始まった。

この混乱のなかで躍進を遂げたのが、無給油作戦をとっていた#37大嶋と#40ライアン。雨と2度のSCランで燃料の心配もなくなり、後はゴールを目指すだけとなった。

終盤も一人異次元の走りを見せる#31デュバルは、その後も全く危なげなく、そのままフィニッシュを迎えた。一旦消えたはずの2位との差は、フィニッシュ時にはなんと40秒。完勝といえるレースだった。
2位、3位には無給油作戦が見事に的中した#37大嶋、#40ライアンが入った。終盤#8石浦、#20平手が迫ったが逆転には至らず。してやったりの笑顔で表彰台に上った。

Text:Shigeru KITAMICHI / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第8戦富士決勝 トップ3記者会見

■Cクラス
優勝:#1マーカス・エリクソン(ペトロナス・トムス)
f3_r08_r_pc_ericson 富士では初のウェットレースでした。タクト(井口)にずっとプレッシャーをかけられていたし、途中コンディションが変わったこともあって、非常にタフなレースでした。
中盤まではマシンがアンダー気味できつかったんですが、後半はバランスも改善されたので、残り3周あたりからギャップを築くことができました。
チームとしては、昨日に続いての1-2-3フィニッシュで良い結果でした。
2位:#36井口卓人(ペトロナス・トムス)
f3_r08_r_pc_iguchi スタートはすごく良くて2位にポジションを上げることができました。前半はマシンバランスが良くてマーカスを追い上げることができたんですが、後半はタイヤが辛くなってしまいました。ダンロップコーナ-進入で並んだときが唯一のチャンスだったと思いますが、生かすことができませんでした。
3位:#37国本雄資(ペトロナス・トムス)
f3_r08_r_pc_kunimoto スタートを失敗して3位に落ち、1コーナーで追突されて最後尾になってしましました。3位まで挽回できましたが、結果は不満です。チームはほんとに良い車に仕上げてくれたのに、期待に応えられなくて悔しいです。でも、次に繋がるレースはできたと思います。
■Nクラス
優勝:#23佐藤公哉(NDDP エブロ)
f3_r08_r_pc_sato アレックスに続いてコカコーラコーナーに入ったら、アレックスがオーバーランしてトップに立つことができました。でも、その後アレックスが追い上げてきて最終コーナーで接触してしまいました。僕のマシンも整流板にダメージ負って、アライメントも狂ってしまいましたが、その状態のなかではミスなく走ることができました。チームとしてもワンツーを飾ることができ、良かったです。
2位:#22千代勝正(NDDP エブロ)
f3_r08_r_pc_chiyo 予選はトラブルで7位に沈んでしまいましたが、スタート直後の混乱のなかで前がいなくなって2位に上がることができました。結果は2位ですが、トップと差がついてしまったのは反省点です。次のレースは僕が前でワンツーを飾りたいと思います。
3位:#7山本尚貴(HFDPレーシング)
f3_r08_r_pc_yamamoto 3位という結果はシリーズを考えると悪くはないと思いますが、やっぱり悔しいです。序盤なかなかペースが掴めず、走り方を探りながらのレースになってしまいました。雨で荒れると思っていたので、とにかく走り切ることを考えました。
Text:Shigeru KITAMICHI / Photo: Yoshiori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第4戦富士フリー走行2回目 平手セッティングどんぴしゃ!

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6月28日、決勝日。富士スピードウェイ上空は朝から雲に覆われている。予報では午後から雨とのことで、決勝のコンディションが気になるところだ。

午前9時20分から始まったフリー走行では、各チーム、決勝セッティングを確認することになるが、注目は昨日の記者会見で「新たなセッティングを試す」と言っていた#20平手。ここで好調ナカジマレーシングを上回るタイムが出せれば、決勝は大いに期待できる。

30分という限られた時間を有効に使おうと、真っ先にコースに飛び出していったのは優勝を狙う予選2位の#8石浦と予選3位の#20平手。石浦は初優勝を、平手は2勝目をもぎ取るために気合い十分だ。
注目の#20平手は開始早々、1'26.853、1'26.738というタイムを立て続けにマークして、ラップボードのトップに名を刻む。どうやら思惑どおりのセッティングを見つけたようだ。
一方、昨日「決勝は自信がある」と言っていた#8石浦は、誰よりも多く17周を走ったものの、1'27.908と28秒を切るのがやっと。このままでは苦しい戦いを強いられそうだ。

予選で痛恨のスピンを喫し6位に沈んだ#32小暮は、早々に1'27.077をマークして速さに衰えはないことを証明した。決勝ではスタートさえ決めれば、表彰台は堅いところだ。

結局、朝のフリー走行は、#20平手、#1松田、#37大嶋、#32小暮、#36ロッテラー、#31デュバルの順で終了。天候を気にして、空を見上げる各チームスタッフの姿が目についた。

Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第7戦富士決勝 トップ3記者会見

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■Cクラス
優勝:#37国本雄資(ペトロナス・トムス)

スタートはまぁまぁだったが、トップに立ってからは自分のレースができたと思います。途中マーカス(エリクソン)が離れたので、気分的に楽になりました。明日も2番手からのスタートですが、スタートを決めて優勝します。

2位:#1マーカス・エリクソン(ペトロナス・トムス)

予選が良かったのでレースを楽しみにしていたのに、スタートを大失敗してしまいました。2位までポジションを上げた後は、国本についていこうとプッシュしたが、途中ヘアピンでミスしてしまい、その後は2位キープに徹しました。

3位:#36井口卓人(ペトロナス・トムス)

予選3位、決勝3位という結果は悔しい。#62嵯峨選手をもっと早く抜きたかったが、なかなか抜けず、抜いた後はタイヤがきつくて前との差を詰めることはできませんでした。

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■Nクラス
優勝:#7山本尚貴(HFDPレーシング)

序盤で前に出るしかないと思って、気合いを入れた結果、トップで戻ってくることができました。その後は集中して、Cクラスのマシンを利用して後ろを離すよう心掛けました。理想的な展開でした。

2位:アレキサンドレ・インペラトーリ(アチーブメント by KCMG)

勝てたはずのレースを落としてしまった......。ミスで山本を逃がしてしまいました。スタートは良かったのですが、1周目の混乱で前のCクラスマシンに引っかかってポジションを落としてしまいました。

3位:#8小林崇志(HFDPレーシング)

予選が6位と悪かったのに加えて、1周目でほとんど最後尾まで落ち、2周目でもポジションダウンしてしまいました。悔しいです。序盤のポジショニングが悪かったんだと思いますが、そんななかで3位になれたのは良かったと思います。
明日は3番手スタートなので、位置取りに注意して勝ちたいと思います。

Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第4戦富士予選 トップ3記者会見

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PP:#31ロイック・デュバル(ナカジマ・レーシング)
fn_r04_q_duval ようやく獲れたポール・ポジションで本当に嬉しい。最後のアタックラップはうまくいったので、手応えはありました。今日は最初の予選から調子が良かったので、この流れで決勝に臨めるのはいいと思います。
うちのチームのマシンが速いってみんな言いますが、そんなにすば抜けた速さじゃないと思います。色々小さなトラブルもありありますし。
初めてのポールは嬉しいですが、大事なのは明日の決勝、レースで勝つことです。
2位:#8石浦宏明(チーム・ルマン)
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前回のもてぎでは失敗して4位でしたが、新しいスウィフトのマシンにも慣れて、セッティングの方向も見えてきているので、今回はポールを狙ってました。
予選ではほとんど車をいじらずに臨んでこの結果ですし、決勝のペースには自信があるので、2番手スタートは十分チャンスがあると思います。
3位:#20平手晃平(アヘッド・チーム・インパル)
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今日は、朝からナカジマレーシングの2台に差をつけられていました。差は少しずつ詰まってきたと思いますが、まだ1周コンマ3~4秒のギャップがあると感じています。
テストが十分できていないので、今日はあまり大きくセッティングを変えることはしませんでした。それでもセッティングの方向は良かったと思います。
ただ、このままでは勝てないので、明日朝のフリー走行で、決勝に向けてのセッティングを試そうと思っています。それがうまくいけば前に出ることもできるかもしれません。
Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第4戦富士予選 デュバル嬉しい初ポール!

午後になって、富士スピードウェイはやや雲が多くなり風も出てきた。気温は高いものの過ごしやすい天候だ。
午後1時45分から始まったノックアウト方式の予選を勝ち上がり、見事ポールポジションを奪ったのは#31デュバル(ナカジマレーシング)。参戦4年目で嬉しい初ポールを決めた。

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[Q1]20分
ここで生き残るには、とりあえず1分27秒前半をマークしておきたいところ。
#7国本、#37大嶋、#41伊沢ら若手が真っ先にコースイン。積極的に周回を重ねるが、あまりタイムは伸びない。余裕を見せたのは#32小暮、#31デュバルのナカジマレーシングの2台。26秒前半をマークして早々にQ1通過を確定する。
残り5分から本格的なアタックが始まる。この時点で#7国本、#48立川がノックアウト候補。全車最後のアタックでタイムアップを果たすが、ベテラン#48立川は僅かしかタイムを削ることができず1'27.580で最下位。#41伊沢も#7国本に逆転され、2台はここで予選を終えた。

[Q2]10分
各チームけん制し合い、全車ピットに張り付いたまま時間が過ぎていく。
2分、3分、4分......いつコースインするのか、観客が見守るなか、残り5分となってようやく動き出す。
計測が始まったのは残り3分。各車1~2周のアタックに賭ける。Q3へ駒を進めるためには1分26秒台がほしいところだが、ここでも好調だったのは#32小暮、#31デュバルのナカジマレーシングコンビ。揃って26秒台前半をマークして安定した力を見せた。
ボーダーラインとなった1分27秒を切ることのできなかった#40ライアン、#7国本、そして意外にも#2トレルイエが27秒を切ることができず、3台がここで涙を呑んだ。

[Q3]10分
ここまで余裕の速さを見せているナカジマレーシングの2台に、#20平手、#8石浦がどこまで食い込めるのかが注目されたQ3。
Q2とは打って変わって各車は早々にコースイン。しかし、コースコンディションを確認したのみで、ピットに戻ってアタックに備える。
残り5分でナカジマレーシングの2台がゆっくりとコースイン。流すように周回を重ねる。これにつられるように残り4分で各車続々とコースに入る。#32小暮、#1松田はコース上で牽制しあいアタックのタイミングを計る。
結局勝負は、最後のワンチャンスとなったが、ポール候補筆頭だった#32小暮は最後のアタックで痛恨のスピン。チームメイト#31デュバルが1'25.626でポールポジションを獲得。予想どおり#8石浦、#20平手がこれに続いた。

Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Motorsports Forum

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FN:第4戦富士フリー走行 ナカジマRがワンツー!

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6月27日、梅雨の合間の好天に恵まれた富士スピードウェイで、フォーミュラ・ニッポン第4戦のフリー走行が行われた。ターゲットタイムは、開幕戦に#20平手がマークしたポールタイム、1'24.653だ。

9時30分から始まった走行では、各車コースとマシンの様子を見ながらピットインを繰り返し、20分を終えてのトップは前回優勝を飾っている#32小暮。タイムは1'26.960。これに#31デュバルが続きナカジマレーシングコンビがワンツーと好調さを窺わせる。

40分経過してもトップタイムは更新されず。#32小暮、#31デュバル、#36ロッテラーまでが1分28秒台を切るものの、ピットインしているマシンが多くタイムはあまり伸びない。
その後も大きな動きはなく、唯一#8石浦が27秒台までタイムアップし4位まで上がってきたのみ。

タイムが動いたのは最後の2分。各チーム、予選用のセッティングでアタックをかけてきた。
ここで、ジャンプアップしたのは、安定した力を見せる#20平手とさらにタイムを詰めてきた#8石浦。ともに27秒前半のタイムで3、4位に食い込みフリー走行を終えた。

かなり蒸し暑いコンディションのためかタイムは伸びなかったが、平手と石浦の存在がレースを面白くしてくれそうな気配だ。

Text:Shigeru KITAMICHI / Photo: Motorsports Forum

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FN:LEYJUN今季参戦せず!!

     チーム・レイジュン、今季Fニッポン参戦を見送る!

 手作りチームとして、オーナーのOSAMU選手を中心にフォーミュラ・
ニッポンで活躍してきたチーム・レイジュンだが、諸般の事情により今季は
参戦を見送ることになった。

 「優勝を狙える体制づくりに努力してきたが、構想を実現できる状況に至
らなかった。2002年には新生レイジュンとして戻ってくる」とチーム側
はコメントしているが、柴原選手を擁しての参戦を進めていただけに、財政
的な事情により急きょ参戦を断念したものと思われる。

 これにより、現時点で今季Fニッポン参戦チームは、11チーム22台となっ
た。

 チームの参戦休止リリースは、Fニッポン公式サイトでご覧いただけます。
 http://www.f-nippon.co.jp/index.html


         ** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(sdi00685@nifty.com) **

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FN:Mooncraft特別走行会リリース

         2000年 全日本フォーミュラ・ニッポン選手権 公式走行会
                         ツインリンクもてぎ
                        12月7・8日(木・金曜日)

毎年12月に行なわれるFNテストは、快晴のもてぎで7日8日の2日間に渡っ
て行なわれた。ムーンクラフトは1年ぶりに道上龍選手を搭乗させて1日目の
午後からテストを開始。ひさびさのテストとあって、様子を見ながらの走行
だったが、タイムは順調に伸びて、このセッショントップで終了。この間に
排気系のテストを行なうこともできた。

ひときわ大きな音で走るムーンクラフトレイナード、来シーズンの好調を予
感させる。
2日目午前のセッションは開始後30分位でコース全周にわたってオイルが出
て、タイムアップが難しい状況となった。この段階で2番手のムーンクラフ
トレイナードは、セッティングに専念し、コースコンディションの回復を待
つ。
終了間際になってタイムアタックに出た道上選手はあっさりとトップタイム
をマークしてこのセッションを終了。タイムは1分35秒348、2番手に0.136秒
差。

二日目午後のセッションでは、引き続き足廻りを煮詰めることを中心にセッ
ティングを行なった。リアのトラクションを更に得たいとのドライバーの要
求に、空力面の変更も行ない、このセッションもトップ。その後行なわれた
30分の特別セッションも同じくトップで終了。この日のベストは最終ラップ
で記録した1分34秒528となった。

来年のチャンピオンシップを占うこの走行会。ムーンクラフトが走ったセッ
ションすべてでトップタイムを出せたことは非常に幸先が良い、とスタッフ
一同ホッとしてテストは終わった。

由良監督:ムーンクラフト・レイナードの2000年モテギ仕様にミチガミが
乗ったのは始めてで、そのセッティングの大幅な違いに最初は戸惑いました
が、急ピッチで煮詰めることができました。二日間内容の有るテストで、常
にトップは久々の感動と興奮でした。ただ、本山選手とはまだ0.5秒の差が
有るのではないかと考えられ、さらにハイレベルなセッティングを目指して、
オフの間にプログラムを組みたてたいと思っています。来年は必ずチャンピ
オン争いに絡む戦いが出来ることでしょう。来シーズンのムーンクラフトは、
ミチガミをメインに据えた2カー体制を築こうと、鋭意努力をしています。

道上選手:このテストは足回りと空力を中心に行ないました。今日(8日)
は路面が良くなかったので満足のいくセッティングを出しきれませんでした。
トップタイムを出すことが出来たものの、本山選手がマトモに走れなかった
ので、本当のところはわかりません。来年は上が狙えるようにがんばりたい
と思っています。


情報提供:Mooncraft

        *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685@nifty.com) ***

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FN:特別走行会総合結果(TRもてぎ)

       2日目は道上龍(MOONCRAFT)全セッショントップ
      総合では本山哲(IMPUL)が初日タイムで首位キープ

 12月8日、前日に続いて行われたフォーミュラ・ニッポン特別走行会は、来季
ムーンクラフトへの復帰が確実視されている道上龍が全セッションでトップタイ
ムを叩き出し、自身の好調さとともにチームとの相性の良さをアピール。

 注目のガイジンドライバーでは、Gフォースに乗るマカオGPウィナーのコートが
前日からタイムを大幅アップ。総合6番手と気を吐いた。コリアGPウィナーのカ
ーティケヤンは1セッションのみの走行だったが、そこそこのタイムを刻んだ。

 2日目登場組では、ルマン移籍が噂される脇阪寿一がユーン車で総合5位のタ
イムをマーク。1年振りにステアリングを握った影山正美も他と遜色ないタイム
で健在をアピールした。

 SESSION3 晴れ コース:ドライ 気温: 6→10度 路面温度:10→15度
 SESSION4 晴れ コース:ドライ 気温:13→ 9度 路面温度:16→10度
 SESSION5 晴れ コース:ドライ 気温: 9→ 9度 路面温度:10→10度

■特別走行会結果
P.-No.Name-------------Session1-Session2-Session3-Session4-Session5-車両
 1 19 本山哲          *1'34.060 1'35.029 1'35.484 -------- 1'35.046 99L
 2 14 道上龍           --------*1'34.327 1'35.348 1'34.589 1'34.528 99L
 3 21 A.ユーン         1'36.973*1'35.029 -------- -------- -------- 99L
 4  1 松田次生         1'36.031 1'35.053 1'36.031 1'35.053 1'35.053 2KL
 5 21 脇阪寿一         -------- -------- 1'37.508 1'36.194*1'35.278 99L
 6  9 A.コート         1'36.970 -------- -------- 1'35.755*1'35.287 G3B
 7  2 D. シュワガー    1'36.749 1'35.524 1'36.132 1'35.939*1'35.297 99L
 8  2 伊藤大輔         1'37.098*1'35.298 -------- 1'35.920 -------- 99L
 9 12 荒 聖治         1'35.551*1'35.369 1'36.378 -------- 1'35.545 99L
10 12 影山正美         -------- -------- 1'36.649*1'35.859 1'36.238 99L
11 68 道上 龍        *1'36.027 -------- -------- -------- -------- 2KL
12 10 山西康司         1'37.165 -------- -------- 1'36.204*1'36.091 G3B
13 11 C.アルバース     1'37.326 1'36.852 --------*1'36.208 -------- 99L
14 19 N.カーティケヤン -------- -------- --------*1'36.235 -------- 99L
15 68 B.コリンズ       -------- 1'37.628 1'38.781*1'36.250 1'36.655 2KL
16 56 S.フィリップ     1'36.824 1'36.385 -------- -------- -------- 99L
17 10 光貞秀俊         --------*1'36.611 1'38.354 -------- -------- G3B
18  9 A.ミューラー     -------- 1'38.191*1'37.892 -------- -------- G3B
19 56 松浦孝亮         -------- -------- 1'39.751*1'38.570 -------- 99L
20 56 柳田真孝         -------- -------- 1'39.165*1'39.124 -------- 99L
-----------------------------------------------------------------------
車両 2KL:レイナード2KL /無限, 99L:レイナード99L/無限
     G3B:GフォースGF03B/無限, G03:GフォースGF03/無限

チーム一覧
P.-No.Name--------------Team-------------
 1 19 本山哲            IMPUL            
 2 14 道上龍            MOONCRAFT        
 3 21 A.ユーン          TEAM MALAYSIA    
 4  1 松田次生          PIAA NAKAJIMA    
 5 21 脇阪寿一          TEAM MALAYSIA    
 6  9 A.コート          Morinaga NOVA    
 7  2 D. シュワガー     PIAA NAKAJIMA    
 8  2 伊藤大輔          PIAA NAKAJIMA    
 9 12 荒 聖治          COSMO OILCERUMO  
10 12 影山正美          COSMO OILCERUMO  
11 68 道上 龍          DoCoMo DANDELION 
12 10 山西康司          Morinaga NOVA    
13 11 C.アルバース      COSMO OIL CERUMO 
14 19 N.カーティケヤン  IMPUL            
15 68 B.コリンズ        DoCoMo DANDELION 
16 56 S.フィリップ      ARTA             
17 10 光貞秀俊          Morinaga NOVA    
18  9 A.ミューラー      Morinaga NOVA    
19 56 松浦孝亮          ARTA             
20 56 柳田真孝          ARTA             
-----------------------------------------

情報提供:日本レースプロモーション(JRP)
     Fニッポン公式サイト http://www.f-nippon.co.jp/


                        ** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(sdi00685@nifty.com) **

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FN:特別走行会1日目結果(TRもてぎ)

    特別走行会 初日は本山哲(IMPUL)が余裕のトップタイム

 12月7日、ツインリンクもてぎで、来季のドライバーテストを目的とした特別
走行会が行われた。
 注目されたフランスF3チャンピオンのコシェやシェクターはF1のテストとバッ
ティングしたため来日はならなかったようだが、マカオGPを制したコート、コリ
アGPを制したカーティケヤン(初日は走らず)は揃って来日した。

 テストは、最終戦を制した本山がさすがに速く、午前に他を圧倒するタイムを
マーク。結局そのタイムが初日のトップタイムとなった。2位は道上。午前はダ
ンディライアン、午後はムーンクラフトと乗り継ぎ、午後の最後に本山に迫るタ
イムを叩き出した。
 ニューカマーでは、伊藤大輔、荒が速いところを見せ、シート争奪戦で一歩リ
ードといったところか。

 SESSION1 晴れ コース:ドライ 気温: 6→9度 路面温度:10→13度
 SESSION2 晴れ コース:ドライ 気温:10→8度 路面温度:14→15→9度

■特別走行会結果(1日目)
P.-No.Name---------Team-----------Time-Session1-Session2-車両
 1 19 本山哲       IMPUL               1'34.060 1'35.029 99L
 2 14 道上龍       MMONCRAFT           -------- 1'34.327 99L
 3 21 A.ユーン     TEAM MALAYSIA       1'36.973 1'35.029 99L
 4  1 松田次生     PIAA NAKAJIMA       1'36.031 1'35.053 2KL
 5  2 伊藤大輔     PIAA NAKAJIMA       1'37.098 1'35.298 99L
 6 12 荒 聖治     COSMO OILCERUMO     1'35.551 1'35.369 99L
 7  2 D. シュワガーPIAA NAKAJIMA       1'36.749 1'35.524 99L
 8 68 道上 龍     DoCoMo DANDELION    1'36.027 -------- 2KL
 9 56 S.フィリップ ARTA                1'36.824 1'36.385 99L
10 10 光貞秀俊     Morinaga NOVA       -------- 1'36.611 G3B
11 11 C.アルバース COSMO OIL CERUMO    1'37.326 1'36.852 99L
12  9 A.コート     Morinaga NOVA       1'36.970 -------- G3B
13 10 山西康司     Morinaga NOVA       1'37.165 -------- G3B
14 68 B.コリンズ   DoCoMo DANDELION    -------- 1'37.628 2KL
15  9 A.ミューラー MorinagaNOVA        -------- 1'38.191 G3B
-------------------------------------------------------------
車両 2KL:レイナード2KL /無限, 99L:レイナード99L/無限
     G3B:GフォースGF03B/無限, G03:GフォースGF03/無限

情報提供:日本レースプロモーション(JRP)
     Fニッポン公式サイト http://www.f-nippon.co.jp/


                        ** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(sdi00685@nifty.com) **

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FN:特別走行会エントリー(12/7-8もてぎ)

       '00フォーミュラ・ニッポン特別走行会
        参加チーム/ドライバー発表される

 来シーズンのドライバーラインナップを決定する上で重要な走行会が、今週
ツインリンクもてぎで開催されるが、その参加チーム、ドライバーがJRPか
ら発表された。
 今後、直前まで変更もあり得るとのことだが、現時点でコート、カーティケ
ヤンなど今年のマカオGPで話題となったアジアンドライバーをはじめとして、
シェクター、コシェ、アルバースなど海外F3上位ランカーなど話題の外国人ド
ライバーの参加が見込まれている。

 一般のファンも無料でパドックまで入ることができるので、時間のある人は
もてぎへ出向いて自分の目で来季ドライバーの品定めをしよう!

日  時:12月7日(木) 10:00~12:00/13:30~15:30
        12月8日(金) 10:00~12:00/13:30~15:30

場  所:ツインリンクもてぎ
    http://www.twinring.co.jp/


    ****2000年フォーミュラ・ニッポン特別走行会エントリーリスト****

チーム              ドライバー           車両
---------------------------------------------------------------------------
PIAA NAKAJIMA       0 松田次生介         レイナード2KL /無限MF308(尾川)
                    2 伊藤大輔           レイナード99L /無限MF308(尾川)
                    2 D.シュワガー       レイナード99L /無限MF308(尾川)
---------------------------------------------------------------------------
Morinaga NOVA       9 A.コート           GフォースGF03B/無限MF308(尾川)
                   10 山西康司           GフォースGF03B/無限MF308(尾川)
---------------------------------------------------------------------------
COSMO OIL CERUMO   11 立川祐路           レイナード99L /無限MF308(尾川)
                   12 荒 聖治           レイナード99L /無限MF308(尾川)
                   12 C.アルバース       レイナード99L /無限MF308(尾川)
---------------------------------------------------------------------------
MOON CRAFT         14 道上 龍           レイナード99L /無限MF308(尾川)
---------------------------------------------------------------------------
IMPUL              19 本山 哲           レイナード99L /無限MF308(東名)
                   19 N.カーティケヤン   レイナード99L /無限MF308(東名)
---------------------------------------------------------------------------
TEAM MALAYSIA      21 A.ユーン           レイナード99L /無限MF308(東名)
---------------------------------------------------------------------------
ARTA               55 S.フィリップ       レイナード99L /無限MF308(マツウラ)
                   56 柳田真孝           レイナード99L /無限MF308(マツウラ)
                   56 松浦孝亮           レイナード99L /無限MF308(マツウラ)
---------------------------------------------------------------------------
DoCoMo DANDELION   68 道上 龍           レイナード2KL /無限MF308(東名)
                   68 T.シェクター       レイナード2KL /無限MF308(東名)
                   68 J.コシェ           レイナード2KL /無限MF308(東名)
---------------------------------------------------------------------------

情報提供:株式会社日本レースプロモーション(JRP)
     Fニッポン公式サイト http://www.f-nippon.co.jp/


                       ** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(sdi00685@nifty.com) **

Formula Nippon

FN:A.ユーン第10戦鈴鹿リリース

>>>アレックス、ギヤボックストラブルで苦しかったフォーミュラ・ニッポン
のシーズンを終える

マレーシアのアレックス・ユーンは、昨日(11/6)鈴鹿サーキットで行われた最
終戦(第10戦)をギアボックストラブルで終え、苦労の多かったフォーミュラ・
ニッポンのシーズンを締めくくった。

アレックスは、20台中9位で走行していた11周目にタイヤ交換のピットインに
入り6秒で交換を済ませた。彼の前にはまだタイヤ交換を済ませていない何台
かのマシンがおり12位でコースに復帰したが、13周目に3速ギヤが壊れてしまっ
た。

トップ10フィニッシュを果たせなかったことは残念だったが、アレックスは冷
静に今シーズンを振り返った。
「今回のレース、そしてブレーキマスターポンプが壊れた富士の第9戦で起こ
ったことは、車の古さに起因するものだね。シャーシは本山が1999年に使って
いたもので、今年アクシデントで修復もしている。チームは今年本当に一生懸
命やってくれた。少しも彼らを責めるつもりはない。それどころか、シーズン
初めに僕がアクシデントを引き起こさなければ、確実に優れた2000年型シャー
シをもっと早く手に入れることができたんだ」

「フォーミュラ・ニッポンのシーズンを終えた今は、マカオとコリアGPに期待
しているんだ。それが終わったら、2001年のフォーミュラ・ニッポンのために
ニューカーを手に入れてトップを目指すべくがんばるつもりさ」

「チーム・マレーシア、ルマン、日本レースプロモーション、マレーシア政府、
そして全てのスポンサーとファンの多大なる支援に感謝しているよ。今年は多
くの経験を積むことができた。2001年はこの支援に応え、遥かに良いシーズン
になるように祈っているよ」とアレックスは付け加えた。

チーム・インパルの本山は、この第10戦で高木とチームメイトの松田によるチ
ーム・ナカジマの全勝を阻止した。

アレックスは、フルフレックス・ラジウス、タグ・ホイヤー、ブリルクリーム、
パングローバル保険、ニューロネット・マレーシア、マレーシア航空、コニカ
のスポンサードを受け、マレーシア青年スポーツ省と日本レースプロモーショ
ンの支援によりルマンが運営するチーム・マレーシアで参戦しています。


情報提供:TEAM MALAYSIA
          ALEX YOONG International Ltd. 


          ** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(sdi00685@nifty.com) **

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FN_Rd10:Mooncraft決勝リリース

           2000年 全日本フォーミュラ・ニッポン選手権 第10戦
                          鈴鹿サーキット
                          11月5日(日曜日)

                              決 勝

2000年シーズン最後のレースは天気予報に反して晴れ、半袖で過ごす陽気の中
で始まった。
午前中のウォームアップを大きな問題も無く終えて迎えた決勝は2時半にタイ
ムスケジュール通りスタートした。
スタートが得意なシゲカズは1周目でポジションを2つ上げて11位で戻ってきた。
2周目で10位に上がり6周目には9位に。このあたりから1分52秒台の安定した
ペースで走り、自己ベストを連発。10周目で8位に上がり、他車のピットイン
もあって一時は4位になった。
15周目に予定通りのタイヤ交換。10位でコースに復帰して51秒台で走る。前車
のリタイヤもあって18周目に9位。引き続き自己ベストを連発しながら前走車
を追う。
22周目から6~9位の壮絶な争いになり、2.5秒の中で4台が競い合う。前走服部
選手との差は29周目に0.6秒となり、このレースの見所を作った。31周目に
入ってシゲカズのペースが少し落ちたが、33周目服部選手とシケインで接触寸
前のバトルとなり、その後の1コーナーでこれをかわしてポジション8位に。そ
のまま35周のフィニッシュを迎えて、シゲカズ2000年のシーズンを終えた。
今シーズンは充分な体制ではなく不完全燃焼のきらいもあったが、最終戦はあ
る程度の満足と共に終えることが出来た。
皆様の応援に心から感謝します。ありがとうございました。

由良監督:
タイヤライフの厳しいレースで、後半勝負になると考えていましたが、その通
りの展開になりました。レースラップは悪くなく、特に4台のバトルはレースを
大いに盛り上げてくれました。
今年のレースを振り返って見ると大きく2つの課題を残しました。1つ目は、レ
ースでトップと1ラップで1秒ずつ離される速さの問題、2つ目は予選のタイム
アタック。この2つは最後まで残ってしまいました。今日のレースはグリッドか
ら考えれば、良い結果だったと思いますので、この流れを来年につなげるべく、
宜しくお願いします。

シゲカズ選手:
リアのナーバスさと新しい空力パーツの分析をウォームアップで出来たので、
良いカタチでレースに臨むことが出来ました。レースのスタートは良かったの
ですが、スペースを見付けることが出来なかったので、1台抜いただけで1周目
を終えました。他車のタイヤ交換の間にペースアップを試みましたが、あまり
上手く行けませんでした。チームのタイヤ交換がとても上手くいって感謝して
います。最後の10周はタイヤが終わってしまったので、服部選手を抜くのが大
変でしたが、シケインで並び、1コーナーでかわすことが出来ました。今年は良
い結果を残すことができませんでしたが、良い勉強が出来たので、来年につな
げていければと思っています。


情報提供:Mooncraft

        *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685@nifty.com) ***

Formula Nippon

FN_Rd10:鈴鹿FN決勝レポート

       フォーミュラ・ニッポン第10戦 鈴鹿サーキット
             11月5日 決勝

        遅れてきた本命、本山哲今季初優勝!
       ナカジマレーシング、シリーズ全勝ならず!

 11月とは思えない暑い一日となったフォーミュラ・ニッポン最終戦決勝日、
快晴の中行われた決勝レースは、スタートで飛び出したポールポジションの#19
本山がそのまま逃げきって今季初優勝を遂げ、ナカジマレーシングのシリーズ
全勝にストップをかけた。

 午後2時35分スタート!PP#19本山好ダッシュ。トップをキープして1コーナ
ーへ。2位は#2松田、#62柴原。#0高木は4位と出遅れた。シケインで#62柴原
とインを刺した#0高木が接触。#62柴原姿勢を崩し遅れる。

 1周目 #19-2-0-6-62-56-5-11-10-68-14-21-8……
       #7野田Pin
 2周目 #62柴原Pin。接触により傷ついたノーズコーン交換。
 3周目 #19-(2.1)-2-0-6-56-5-11-10-68-14-8-21-9……
       #19本山のペースが速い。#2松田以下との差をどんどん開いていく。
 6周目 #19-(2.8)-2-(2.5)-0-6-56-5-11-10-14-68-8-21-9……
       #8五十嵐、#68道上Pin
 8周目 #62柴原に黒旗提示。フライングのペナルティ。
 9周目 #62柴原ペナルティの10秒ピット
10周目 #19-(4.4)-2-(2.0)-0-6-56-5-11-10-14-21-9-12-3-7-8-68-63-36-62
       #2松田のペースが上がらない。#0高木が追い上げる。
11周目 #9ファーマン、#21ユーンPin
12周目 #5服部、#11立川Pin。#11立川エンジンストール。タイムロス。
13周目 #2松田、#56脇阪、#12ヴエルチュークPin
14周目 #9ファーマン、スロー走行→ピットでリタイア
       #3近藤Pin
15周目 #21ユーン、スロー走行→ピットでリタイア(ギアボックス)
       #19-0-6-14-2-7-56-10-5-8-68-3-21……
       #0高木、#14脇阪Pin
16周目 #19本山Pin。トップのままコース復帰。
17周目 #19-(3.0)-0-2-6-7-56-10-5-8-14-68-3-12……
18周目 #8五十嵐スロー走行→ピットイン、リタイアイ(ギアボックス)
19周目 #68道上スロー走行→コース脇にマシンを止める(燃料系)
20周目 #19-(4.0)-0-2-6-7-56-10-5-14-3-12-11……
       #19本山が#0高木との差を開きつつある。
22周目 #19-(3.6)-0  #0高木が追い上げはじめた
23周目 #19-(3.8)-0  今度は#19本山が引き離した。一進一退の攻防だ。
28周目 #19-(4.7)-0-2-6-7-56-10-5-14-3-12-11……
       6位争い、#56脇阪、#10山西、#5服部、#14脇阪、4台の間隔が詰まっ
       ている。2位#0虎之介は力尽きた感じだ。
34周目 #14脇阪がシケイン立ち上がりで#5服部に並び1コーナーでかわしポジ
       ションアップ
Finish  #19-0-2-6-7-56-10-14-5-3-12-11-63-62

 週末、ずっと好調を維持してきた本山が今季初優勝!
「トラがアメリカ行く前にいいレースができてよかった。嬉しい」と本山。


■決勝暫定結果(TOP10)
P.-No.Driver------------Team-------------Car----------------Lap-
 1 19 本山哲            IMPUL            REYNARD 99L/ML308  35
 2  0 高木虎之介        PIAA NAKAJIMA    REYNARD 2KL/ML308  
 3  2 松田次生          PIAA NAKAJIMA    REYNARD 99L/ML308  
 4  6 M.クルム          5ZIGEN           REYNARD 99L/ML308  
 5  7 野田英樹          LeMans           REYNARD 99L/ML308  
 6 56 脇阪寿一          ARTA             REYNARD 99L/ML308  
 7 10 山西康司          Morinaga NOVA    G FORCE GF03B/ML308
 8 14 脇阪薫一          MOONCRAFT        REYNARD 99L/ML308
 9  5 服部尚貴          5ZIGEN           REYNARD 99L/ML308
10  3 近藤真彦          Olympic KONDO    REYNARD 99L/ML308
              ・
              ・
              ・
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                    *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685@nifty.com) ***

Japanese F3

F3_Rd10:鈴鹿F3決勝レポート

          全日本F3選手権 第10戦鈴鹿

            井出有治、今季2勝目!
       シリーズ2位に浮上してシリーズを締めくくる

 雨が降るという天気予報に反して快晴となった鈴鹿。F3最終戦はマカオ参
戦組のレヒナー、黒澤翼、高木が欠けやや寂しいグリッドとなったが、16台の
精鋭が集った。

 午前10時50分、17周の決勝がスタート。
 #11井出が好スタート。PPの#10フィリップを抑えてトップに躍り出る。

 1周目 シケインで#10フィリップがトップを奪う。
 2周目 シケイン立ち上がりで加速の鈍った#10フィリップを1コーナーで#11井
       出が捕らえ再びトップ奪還。
 3周目 #11井出-#10フィリップ-#2荒-#9土屋-#64佐藤-#38佐々木……
       #11井出が2位#10フィリップをジワジワ引き離している
 5周目 #11-(1.1)-10-2-9-64-38-8-18-3-17……
 7周目 #11-(1.6)-10-2-9-64-38-8-18-3-17……
       トップ3が後続を引き離すが、3台の間隔も広がりつつある。やや膠着
       状態。
 9周目 9位#3トレルイエ、1コーナーアウトから仕掛けるがコースアウト。リタイア。
       8位#18密山デグナーでコースアウト。順位落とす。
10周目 #11-(1.6)-10-2-9-64-38-8-17-33-18……
11周目 4位#9土屋逆バンクでスピン(?)順位落とす。
12周目 #11-(1.5)-10-2-64-9-38-8-17-33-18……
15周目 #11-(1.5)-10-2-64-9-38-8-17-33-18……
       順位変動はなし。このままフィニッシュまでいきそうだ。
Finish #11-(1.5)-10-2-64-9-38-8-17-33-18……

 井出、今季2勝目を飾るとともに、シリーズポイントでもレヒナー、荒を抜
いて2位に浮上して、シーズンを締めくくった。
 「筑波で勝って以来情けないレースが続いていただけに嬉しい」と井出。

■F3決勝結果(暫定)
P--No.Driver---------Car------------------
 1 11 井出有治       Dallara F300/MF204
 2 10 S.フィリップ   Dallara F300/MF204
 3  2 荒  聖治       Dallara F300/MF204
 4 64 佐藤晋也       Dallara F399/MF204
 5  9 土屋武士       Dallara F399/SR20VE
 6 38 佐々木孝太     Dallara F300/3S-GE
          ・
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        *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685@nifty.com) ***

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