■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 5 JAPAN SPECIAL GT CAP FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート・特集 99/08/08
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'99AUTOBACS CUP GTC第5戦FUJI(8/7,8)
◎タイヤ特集
インサイドレポート班では、第4戦(MINE)時にタイヤメーカー4社(ブリヂスト
ン、ヨコハマ、トーヨー、ミシュラン)のGTC担当者に対して質問状を出し、文書で
回答を得た。質問内容と、各社の回答は以下のとおり。なお、表記等に関しては原
則として原文のままである。
■質 問
1.貴社はモータースポーツ(4輪)に対してどのようなスタンスで取り組んで
いますか。メーカーとしての基本姿勢を教えてください。
2.そのなかで、GTCはどのように位置づけられていますか。
3.GTCへの年間参戦体制についてできるだけくわしく教えてください(予算、
モータースポーツ予算全体に占める割合、人員の内訳と人数など)
4.同じく各レースごとの参戦体制について教えてください(人員の内訳と人数、
タイヤの種類と本数、使用する機械・用具、関連用品など)
5.現在、GTCではタイヤの種類と本数について制限が設けられています。コスト
の削減がおもな理由ですが、この規制はうまく機能していると思いますか。
6.現在のレギュレーションについて、タイヤ以外も含め、改善したほうがよいと
思われる点や、現行のやりかた以外の規制方法など、ご意見があれば教えてく
ださい。
◎ブリヂストン
1.4輪モータースポーツへの取り組みスタンス
技術開発力を培い、ブランドイメージの向上を目的に、タイヤサプライヤー
として参加。
2.JGTCの位置付け
日本における重要なカテゴリーとして位置付けている。
3&4.参戦体制
カテゴリー タイヤ持込本数 人員
F1 2600本 約40名
GTC 1500本 約25名
フォーミュラ・ニッポン 800本 約20名
5.タイヤ規制について
機能している。
6.レギュレーションについて
スポーツには全てルールがあり、そのルールの中で競争するもので、当然モー
タースポーツにもルール(規制)が必要と考える。但し、シーズン途中のルー
ル改正はよほどの場合以外は行わない方が良いと思う。
◎ヨコハマ
1.弊社のMSへの取り組みのスタンスについて
横浜ゴムはお陰様で、昨年"ADVAN"誕生20周年を迎えることができました。今
後もモータースポーツの実戦での開発を通じ、市販商品にフィードバックし
て、お客様が満足して頂ける、スポーツタイヤを販売していきたいと考えて
おります。
2.JGTCの位置づけ
ルマン24時間のエントリーをご覧頂くとわかるように、昨今のスポーツプロト、
GTカーの盛り上がりは、カーメーカーの参戦もあり大変なものです。
ついては、日本のみならず海外も含めたGTカテゴリー用タイヤの開発が先行
技術開発のフィールドと位置づけております。
3.JGTCの体制について
恐縮ながら、詳細の金額は申し上げられませんが、トッププライオリティー
にて企画サイド、開発サイドでは人、物、金を投資しております。
GT専任の技術開発者、事前テストでのタイヤ開発(走行データのデジタル解
析)、GTカーを使用した販売促進など、中心的な位置づけで対応しております。
4.JGTC体制-2
サービス人員:約10名 技術者:5名 企画部門:2名等
5.タイヤ規制
レースウィークの土、日については機能している。しかし本当に当日の路面
コンディションにあった仕様を選択するためには、事前テスト等での膨大な
開発が必要であり、トータル的にタイヤメーカーとしては、大きくコスト削
減にはなっていない。
6.規則変更について
(1) 現行 金曜日の走行は自己申請ベースなので、これを現行3セット+マー
キングに変更願いたい。
(2) WET宣言されていない時の、WET使用について明確なルールを設定願いたい。
(3) WET2パターン制の見直し(開発自由度の制約解除)
◎トーヨー
1.4輪MSに対するスタンス
我々は社会・市場に向けてのタイヤ製造卸し売り業なのですから、モータース
ポーツは競争原理下の「技術開発・集積の場」であり、その企業姿勢や実績を
情報として消費者にアピールすることすなわち商品開発・広告宣伝・販促活動
に活かしていくものと捉えています。現在我社のモータースポーツは、端的に
言えば「タイヤの基本を試し磨く活動」です。
2.GTCの位置づけ
全日本タイトルも掛かっており、参画するメーカー・エントラント・ドライ
バー等がトップレベルで真剣勝負。ゆえに開発・投入・検証のサイクルが早い。
また集客力があり、各メディアの話題性・露出が多い。つまり、ツーリング
カー(いわゆる箱のRACE)は、改造範囲の違いはあるものの市販車をベースと
しており親しみやすく身近な存在であると共に、得られるものも市場に与える
影響力も大きい、と考えます。
3.GTC年間参戦体制&4.各レース毎の参戦体制
'99年度サポートの内訳としましては、GTCの500クラスで1台・300クラスで
3台の計4台。スーパー耐久の1クラスで1台。
・ピュアレーシングタイプのMR(GT500:ディアブロ)
・オーソドックスではあるが進化を続けるFR(GT300:BMW&AE86)
・レーシングカーでは他に例をみないFFターボ(GT300:FTO)…より難しい開発
へのチャレンジ!
・考えられる全ての技術が投入された4WD(S耐:BNR34GTR)
と、エンジンと駆動のレイアウトから見た車両毎にもタイヤ開発・検証が出来
るようにサポートしています。
当社のモータースポーツにおいて、この活動の占める割合は必然的にかなり高
いものとなっていますが、開発・サポート・推進等のメンバー、さらに予算を
含め体制は充分とは言えません。(…これ以上の詳しい内情についてはご勘弁
下さい)
5.GTCのタイヤ制限について
ちゃんと守られているようですので、良いと思います。
6.レギュレーションについて
・救済措置の基準が判りにくいと思います。特にGT300クラスは上位が常連化し
ているように思います。
・GT500は予選タイム1秒以内に10数台入っており面白いバトルが毎レース展開
されていますが、GT300はタイム差がありすぎるように思います。
◎ミシュラン
1.MICHELINのレースへの取り組み
ミシュランでは自動車の歴史とともに100年以上も歩んできました。また、絶
えずこの歴史の中でモータースポーツに関わってきました。
我々ミシュランでは常に、勝利のために役立てる性能と品質のタイヤを、最新
のタイヤ技術で提供できるよう努力しております。
また、我々は世界中のいろいろなレースカテゴリーに参加しておりますので、
そこで得られた豊富な経験をフィードバックしていきます。
「技術こそは勝利だ」がミシュランのポリシーです。
2.GTCについて
GTCは世界的に見ても最も多くのタイヤメーカーが参加しているレースです。
そこに開発拠点をフランスに持つ当社が参加し良い成績に貢献できることは、
我々にとって容易なことではありませんがタイヤメーカーにとって大きな挑戦
であり非常に重要なことと考えます。
よって、ミシュランはこのGTCに他の世界選手権同様の開発優先度をあてて
います。
3.年間参戦体制
予算は少ない額ではありません。日本のミシュランは2輪の全日本選手権にも
タイヤを供給していますが、その合計予算の半分以上を占めています。
スタッフはタイヤエンジニア5名(うち1名はフランスミシュランから)+タ
イヤフィッティングスタッフ4~5名です。他に広報のスタッフがレースのみ
加わります。
4.各レース毎の参戦体制
人員内訳は3.に準じる。
トラック3台、タイヤチェンジャー・バランサー他タイヤサービスに必要な物。
5.タイヤ規制について
コスト削減の視点では機能していると思います。開発の視点ではテストの時間
や回数が制限されているため、製造しながらも使用しなかったタイヤが少なく
なく、効率は決して良いとは言えません。
しかしながら現在は良いバランスで運営されているのではないでしょうか。
6.現在のレギュレーションについての改善案
特に無し
*第5戦富士のGTインサイドレポートは以上です。
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 5 JAPAN SPECIAL GT CAP FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート4 99/08/08
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'99AUTOBACS CUP GTC第5戦FUJI(8/7,8)
☆ポイントランキング(第5戦終了)
ドライバーポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
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1 1 E.コマス 61 15 8 6 20 12
2 1 本山 哲 53 15 - 6 20 12
3 36 関谷正徳/黒澤琢弥 43 10 2 20 1 10
4 37 鈴木利男 37 12 10 15
5 18 脇阪寿一/金石勝智 35 20 15
5 12 星野一義/影山正美 35 1 12 8 6 8
7 6 野田英樹/W.ガードナー 31 - 3 20
8 38 竹内浩典/立川祐路 28 4 15 3 6
9 37 片山右京 27 12 - 10 15
10 16 中子 修/道上 龍 26 12 12 2
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 新田守男 61 3 20 15 15 8
2 25 高木真一 58 - 20 15 15 8
3 19 織戸学/原 貴彦 47 20 15 12
4 15 土屋武士/井手有治 42 2 20 20
5 61 R.ファーマン 35 15 8 12
5 61 中谷明彦 35 15 - 8 12
5 7 松本晴彦/山野哲也 35 10 10 15
8 14 古在哲雄/小宮延雄 24 6 8 4 - 6
9 81 福山英朗/大八木信行 23 1 12 10
9 70 石橋義三 23 4 6 3 10
チームポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. TEAM 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 36/37 TOYOTA Castorl TEAM TOM'S
67 12 10 20 15 10
2 1/2 NISMO 61 15 8 6 20 12
3 16/18無限×童夢プロジェクト 59 20 12 12 15
4 12 TEAM IMPUL 35 1 12 8 6 8
5 6 ESSO Tiger Team LeMans 31 - 3 8 20
6 38 TOYOTA TEAM CERUMO 28 4 15 3 6
7 100 チーム国光with MOONCRAFT 24 20 4
8 3 ハセミ・モータースポーツ 24 6 4 4 10
9 35 マツモトキヨシ TEAM TOM'S 15 15
10 64 Mobil 1 NAKAJIMA RACING 13 10 3
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. TEAM 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 MOMOCORSE Racing with Tsuchiya
61 3 20 15 15 8
2 19 RACING PROJECT BANDOH 47 20 15 12
3 15 NISMO 42 2 20 20
4 61 チーム・テイボン・ラリーアート 35 15 8 12
5 7 RE雨宮レーシング 20 10 10 15
6 26 TEAM TAISAN Jr. with ADVAN
28 20
7 14 アルタRACING TEAM 24 6 8 4 - 6
8 81 TEAM DAISHIN 23 1 12 10
9 70 TEAM GAIKOKUYA 23 4 6 3 10
10 910 910RACING 19 12 4 - 3
*ポイント計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
☆第6戦TIのウエイトハンディ
[GT500]
No. Car Weight (kg)
-----------------------------------
1 ペンズオイル・ニスモGTR 80
6 ESSO Tiger Supra 80
12 カルソニックスカイライン 10
16 Castrol無限NSX 50
18 TAKATA童夢NSX 50
35 マツモトキヨシ・トムスープラ 30
36 カストロール・トムス・スープラ 30
37 カストロール・トムス・スープラ 60
38 FK/マッシモセルモスープラ 20
39 デンソーサードスープラGT 20
64 Mobil 1 NSX 20
100 RAYBRIG NSX 40
[GT300]
No. Car Weight (kg)
-----------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 50
15 ザナヴィARTAシルビア 80
19 ウエッズスポーツセリカ 60
25 モモコルセ・アペックスMR2 80
26 STPアドバンタイサンGT3R 30
61 テイボン・トランピオ・FTO 20
71 シグマテック911 10
77 クスコスバルインプレッサ 20
81 ダイシンシルビア 70
910 ナインテンアドバンポルシェ 20
*ハンディ計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
*特集に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 5 JAPAN SPECIAL GT CAP FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート3 99/08/08
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'99AUTOBACS CUP GTC第5戦FUJI(8/7,8)
☆決勝スタート直前情報
天気:晴れ 路面状況:ドライ 気温:32度 路面温度:44度
観客動員数:8月8日 6万2700人(8月7日 1万6500人)
■レース中のコメント
#36 カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「(ピットインは)予定より3周くらい早いんだけど、タイヤがちょっと
ツラくなってきたんで…」
#1 ペンズオイル・ニスモGT-R
エリック・コマス「マシンにはまったく問題はありません。本山もいいタイムで走
っているし、順調です。しかし、マクラーレンが速いね」
*26 STPアドバンタイサンGT3R
松田秀士「7番(RE雨宮マツモトキヨシRX7)に抜かれちゃいましたけどねぇ。で
も、スタートもうまくいったし、上デキでしょう」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「向こう(*26 STPアドバンタイサンGT3R)はターボで直線が速いから、抜
くのに手間取ってしまった。でも、着実に1台1台抜いてきたつもり。このままい
ってくれればいいね」
*19 ウェッズスポーツセリカ
織戸学「Bコーナーの出口で前のポルシェに追突してしまって、そのポルシェがス
ピンしたところにまた当たってしまったんです」
*25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「(バーストは)もったいないね、すごくいいペースだったから。思いの
ほかシルビア(*15ザナヴィARTAシルビア)のペースが上がらなかったのでプッシュ
して、*20のオートレット セリカまで抜けた。そのころからリアのバイブレーショ
ンが出始めて、このままだとヤバイと思ってセリカに抜かれない程度にいこうと思
ってたらダイシン(*81)が見えてきたんで、ダイシンまではいこうと思ってプッ
シュしたとたん、Bコーナー入り口でバーストしてしまった」
*77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「ヘアピンでザナヴィ(*15)と接触しちゃった。申し訳ないことをし
た。ウチもアライメントが狂って、ハンドルが曲がってフラフラ走ってる。しかた
ないね」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
立川祐路「スタートは無難にいったんだけど、ソフトタイヤを履いていたのですぐ
にリアタイヤがきびしくなった。まあ、これは予定どおりで、早めにピットに入っ
て、竹内さんがハードを履いて走ってます」
#32 cdmaOneセルモスープラ
近藤真彦「Bコーナーを立ち上がったら電気がパッと全部消えて、自分でマシンを
止めた。ヨーイドンしてからすぐ、すでに不安だった。パワステかコンピュータか…」
#11 エンドレスアドバンGTR
木下みつひろ「ボクが暑くなる前にタイヤが熱くなってしまったので…。6周目く
らいから左側が前後とも滑り出した。トラクションに気を遣って32秒ペースをキー
プ。キツかった」
*111 JIM GAINER F355
井倉淳一「ブレーキが(バランスを)前後どっちに振ってもロックしてしまう。それ
に燃圧が落ちてきて、予定より9周早くピットに入った。燃圧さえ保てば…」
*72 オークラRX7
石川朗「ハンドルがブラケットのところからゆるんでガタガタいい出した。クルマ
はよかったんだけど、いつハンドルが取れるか心配で、3,4秒ペースを落として
いかざるをえなかった」
■リタイア(GTインサイドレポート班調べ)
No. 原因 周回数
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*19 接触によるダメージ 3L
#32 電気系 9L
*20 電気系 30L
*15 周回数不足 24L
■レース終了後のコメント
#18 TAKATA童夢NSX(総合2位)
脇阪寿一「ピット作業に時間がかかってしまってポジションを落としてしまった。
でも、スカイライン(#12)の後ろを走っているときにタイヤを温存できたので、最
後の10何周かでスパートをかけられた。本山選手(#1)は変なブロックもしなかっ
たし、クリアなバトルができた。タイヤのライフはGT-RよりNSXのほうがよかったみ
たい。クルマは、最初オーバーステア気味だったけど、燃料が軽くなってきたらよ
くなった」
#1ペンズオイル・ニスモGT-R(総合3位)
エリック・コマス「60kgのハンデウエイトにもかかわらず、クルマはよく走った。
サトシ(本山)もよく走ったし、ピット作業が最高だった。すごくうれしいよ」
本山哲「ピットストップが早かった。そのためにクールスーツも使わなかったし。
がんばった甲斐がありました。(#18とのバトルは)はじめのうちはオレのほうが
速くて、いけると思ったけど、周回遅れに引っかかるタイミングが悪くて、差を詰
められてしまった。それに、周回遅れの処理でムダにタイヤを使ってしまった。抜
かれたときは、最終コーナーですごく遅いクルマに引っかかって立ち上がりでスピー
ドを乗せられなかった。並んだときに横を見たら寿一(脇阪)が大笑いしてた。そ
のあとスープラ(#36カストロール・トムス・スープラ)にも迫られたけど、それ
はなんとかしのげた。車種によって速いところ遅いところが違うから、遅いところ
でいかに抜かれないよう抑えるかがポイントになった。GT-Rはトラクションが足り
なかった。エリック(コマス)とはお互いに信頼できている。頼りないところとい
うのがないから、心強い。GTのレースはいろんな状況が出てくるから、こういう信
頼関係というのは大事だと思う。ボクは1回休んでいるけど、エリックとチームが
チャンピオンになれるようにがんばる。今日の結果でかなり見えてきたと思う。た
だ、次はウェイトハンディが80kgになってしまうのでキツいけど、レースは何があ
るかわからないので、ドライバーもチームもミスなくレースしたい」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(GT300 2位)
松本晴彦「ほんとうにうれしいです! 2位は久々ですよ。長いトンネルから抜け
たようです。チームが一丸となってやってくれたんで、入賞したかった。レースの
序盤はターボ勢についていったら、前でミスがあってバラけてきたんだけど、ウチ
はNAで立ち上がりが速くないんで抜くのがきつかった」
山野哲也「とりあえずスゲエうれしいねえ! 全日本選手権のレースでいつか表彰
台に上りたいという夢がGT選手権でかなって、めちゃくちゃうれしい。ドミニク
(シュワガー)に抜かれたけど、ボクとしてはタイヤもブレーキも目一杯で、精一
杯のペースだった。3,4秒差あったんで前を追うのはムリだと思った。感謝した
いのは雨さん(雨宮勇美代表)。ボクの実力があるかないかわからないうちに雇っ
てくれて、久々の2位表彰台に雨さんのおかげで立てた。あと、マージンを取って
1位で引っ張ってピットインしてくれたハルピー(松本晴彦)にも感謝したい。ヨ
コハマタイヤ、BOMEX、応援してくれたファンのかたにお礼を言いたい」
*25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「ボクの乗っているときにバーストしてしまいました。ポイントを離せた
からありがたいんだけど、トップが見えてたのにもったいないレースでした。中盤
からバイブレーションが出ていたのでヤバイなとは思ったけど、ストレートが遅い
からコーナーでプッシュしていかないとしかたなかった」
*14 ホイールショップアルタシルビア
古在哲雄「目立って速くないけれど、固いところをおさえました。チームの総合力
で走れたということでしょう。レースの直前に、温度上昇を予想して安全策を採っ
たセットにしました。タイヤのタレも少なかったです」
#35 マツモトキヨシ・トムススープラ
山路慎一「ドライバー交替して出ていこうとしたら、半クラでエンジン回転が落っ
こちちゃってクルマが前に進まなかった。クラッチにエアが入っちゃったみたい…」
*71 シグマテック911
城内政樹「Bコーナ-の2つ目で*19(ウェッズスポーツセリカ)に押されてスラ
イドして、ゴンとぶつかられてスピンした。左のサスペンションアームがいっちゃ
って、最後まで走りたかったんでアームを修理してまた出ていった」
#12 カルソニックスカイライン
星野一義「クルマの調子はよかった。でもGT-Rはつらい。完走してどうこうという
より、心臓が痛くなるようなレースをしたいよね。最後になってみたら3位とか5
位とかいうんじゃなくてね。なんとか勝てるようになりたいね。がんばるよ」
伊藤宗治トムス・エンジニア
「予選でのワン・ツー・スリーはあんまり関係ない。今日を過ぎれば忘れられてし
まうことですから。#37(の序盤にピットイン)はフェラーリにぶつけられたみた
い。リアタイヤがバーストして4本交換した。大きなタイムロスだったね。#35(の
ピットアウト時のトラブル)はクラッチじゃなくてエンジンの制御系。電気系みた
いなものですね。#36は、関谷さんが言ってたようにタイヤがキツかったから早め
に入れた。いろいろあるんだけど、ひとつずつ潰していかないといけない。テスト
をやってもトラブルで走れないこともあって、潰しきれてないのがいっぱい出てる。
もう少し潰そうかなというところ。耐久的な走りができていないということですね。
ABSについては、ようやくひとつ潰せたかなといったところです」
*81 ダイシン シルビア
大八木信行「展開的にもう一歩かなというところ。(終盤)FTO(*61)と並んで3
位争いをしているときに、ヘアピンでマッシモスープラ(#38)と接触したのが惜し
かったかな…。アクシデントやからね。クルマ的には問題なかった」
福山英朗「すまん。テイボン(*61)を抜きにいってインを差してるときだったか
ら、もう前のクルマしか見てなかった。まあ、向こう(#38)も2位を棒に振った
かもしれないけれど、ウチも3位を棒に振ったよ」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「福山さんも後ろを見ててくれないと…。まあ混走レースだからしょうが
ないんですけどね。100Rでヘルメットを見て福山さんだとわかって、ベテランでう
まい人だから信用できると思ってたんだけどヘアピンでぶつかっちゃったんで、そ
れはないかな、と。レースだからっていえば、しかたないんですけどね」
☆優勝記者会見
GT500優勝
#6 ESSO Tiger Supra
野田英樹「今日はチェッカーを受けるまでパーフェクトに進んだと思います。クル
マもいい状態でしたし、1コーナーですべて抜いてやろうと初めから思ってたんて
すが、すべてねらいどおりいったし、チームのみんなもトラブルが出ないように昨
日も遅くまで、今日も朝早くサーキットに入ってよく仕上げてくれたんで、そうい
う意味ではほんとうにみんなに感謝したいと思います。前半、ついていくぶんには
そんなに問題なかったし、同じトヨタ同士でからむわけにはいかないので、確実に
抜けるところをと思ってたんだけど、ブレーキングでウチがアドバンテージがある
のはわかってたんで、1コーナーで抜けるんだろうな、というのはわかってました。
トップに出てからもそんなにプッシュはしてないです。たぶんミシュラン勢はかな
り柔らかいタイヤを使ったんじゃないかな。我々はいつもよりちょっと硬めのタイ
ヤでしたが、昨日予選でミシュラン勢に負けちゃったんで、BSの人たちとみんなで
一生懸命今あるタイヤでどうやったら性能を引出せるかミーティングして、エア圧
とか打ち合わせどおりやったらいいかたちになったんで、そういう意味でBSのタイ
ヤもよかったんだと思います。(自分たちが)一番このクルマのことを知っている
と思いますし、もっと早く勝てて当然だと思いますけど、そういう意味では今、ち
ょっとだけホッとしてるんです。ここのところずっと運の悪いレースばかりで、GT
もフォーミュラもなかなか結果が出なくてストレスがたまるような状況が続いてた
んですけど、今日は速さをみせつけて結果的にも優勝できました。次のレースはウェ
イトを積んだりして、これからが大変だと思うんですけど、作戦をうまくたててあ
と2戦表彰台にあがれるように、ポイントでもまだチャンピオンがなくなったわけ
じゃないし、あきらめないで最終戦までがんばりたいと思います」
ワイン・ガードナー「正直なところ、"やっと"というのが感想なんです。SUGOの
レースとか何度も近いところまでいって手からすり抜けるということが多かったの
で。クルマも信頼性がおけるようになりましたし、トヨタとTRDがほんとうにいい
クルマに仕上げてくれたと思います。それにもちろんチーム・ルマンもいい仕事を
してくれたと思います。いいピットワークをしてくれて、BSもどうやったら勝てる
かということを最優先に考えてくれたと思います。野田選手も自分にクルマを渡し
てくれたときは29秒から30秒のマージンをかせいでくれていたので、私の仕事とし
てはそのマージンを最大限に利用してクルマをゴールまで持ってくることだけでし
た。私たちドライバー二人だけでなく、チーム全体、トヨタをはじめサポートして
くれたみんなの勝利だと思います。ほんとうに勝ちたかったので、チームと賭けを
しまして、勝ったら頭を剃るよって話をしてしまったので、たぶん、この記者会見
が終わったら断髪式が待ってると思いますので、帽子をずっとかぶったままでいよ
うと思います。後先になって申し訳ないのですが、スポンサーのESSOに感謝したい
と思います」
GT300優勝
*26 STPアドバンタイサンGT3R
松田秀士「先週の今日はまだクルマが税関にかかっていたというほどで、そんなに
短い時間でこういう結果が残せたということは、メカニックさん、チーム関係者の
みなさんが寝ずにしてくれたからというおかげ以外のなにもでもないんで、それに
すごく感謝しています。それとやっぱりポルシェ自体が持ってるポテンシャルがも
のすごく高いんです。こんなに短い時間に雨が降ったり天気がよくなったり、うま
くセッティングする時間がなかなかなくて、いろんなことを試行錯誤しながらやっ
て、それでレースを走ってみたらこんな結果を残せたということは、自分としては
すごくラッキーだったと思います。GT300クラスはポルシェがなかなか活躍できて
いなかったんで、そういう意味ではGT300クラスがとてもおもしろいことになると
思ってます。個人的にはバイパーで後ろのほうをチョロチョロ走ってるよりは楽し
いですね。ほんとうにすばらしいレースができたと思います。それとシュワガーが
すごくステディないいドライビングをしてくれたんで、この結果が出せたと思いま
す。すべてのスポンサーにも感謝したいと思います。昨日ちょっと走ったところで
はタイヤがつらいセッティングになっていたんで、タイヤにやさしいセッティング
に変えたんですね。それがどういうふうに出るか、どこまでやさしいセッティング
になるかすごくつかみづらいところだったんです。正直な話、あまりバトルしたく
なかったんですね。傍観者というか、横でジッと見ていたかったんです。でもスリッ
プストリームに吸いこまれちゃいまして、いつのまにかポンポンポンと前に出たん
で、ドライビング的にはバトルしてるときは気持ちよかったんです。ただ、後半に
なって燃料が軽くなってきたらクルマがバンピーになってきたんで、そのときにタ
イヤを傷めないように走るというのがつらかったです」
ドミニク・シュワガー「勝てたということで、これ以上うれしいことはないと思い
ます。やはりいろいろな幸運が重なって今日の勝利につながったと思います。チー
ムもほんとうにいい仕事をしてくれました。実際レースになってみると、たとえば
RX7やシルビアのほうがストレートが速いっていうのはあったんですけど、ポール
ポジションのクルマも問題を抱えてたようだし、うまくそういったものが重なって
トップに出ることができたと思います。私のパートナーもいい仕事をしてくれまし
た。すばらしいドライバーだと思います。5位スタートで優勝できたんですから、
これ以上の結果はないと思います。ただクルマのほうがいいセッティングが出てい
ませんので、(セッティングが出れば)もっといいレースができるようになると思
います。チームを支えてくれた人たちとスポンサーに感謝したいと思います。ポル
シェは今回ドイツから2人スタッフを派遣してくださって、そのスタッフの力を借
りることができたからこそ今回のような結果が出せたんだと思います。なかなか
セットアップする時間がなかったわりにはこれ以上ない結果だと思います」
*GTインサイドレポート4に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 5 JAPAN SPECIAL GT CAP FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート2 99/08/08
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'99AUTOBACS CUP GTC第5戦FUJI(8/7,8)
◎GT500ポールポジション
#36カストロール・トムス・スープラ
黒澤琢弥「素直にうれしいです。1回目は関谷さんがスリックで暫定ポール出して
下さって、2回目はボクがいったんですけれど、ウェットから始まって完璧なドラ
イまで、2セッションとも(トップを)獲れたのはチーム力の勝利。そういうのも
含めて全部うれしいです。今年は関谷さんがほとんどセッティングをやってきて、
ボクはなるべくミスをしないようにしていたんですが、ただ、ドライビングポシシ
ョンも、CMじゃないですけど何も足さない何にも引かないピッタリだということも
ありますし、好きなセッティングというのもすごく近いんで、ドライバーにあわせ
てセッティングをかえなくていいというのが、こういう1,2セッション続けてトッ
プということになったと思うんですけど。予選はトラブルもなく完璧だったと思い
ます。でもスープラは前回のテストで1台全損して、(テストを途中で)やめちゃ
いましからね。まだ不安要素はあると思うんですが、現実は1-2-3-4をとれてます
からね。ただ1回SUGOで優勝してますけど#6(ESSO Tiger Supra)がリタイアして
の優勝だったんで、今回はタナボタじゃなくて実力で勝ちたいなと思います」
関谷正徳「(ポール獲得は)よかったですよね。(クルマの)仕上がりについては
未知数の部分がまだかなりあって、実際やらなきゃいけないことかいっぱいあるん
ですけど、現実の話は前回の合同テストでテストができなかったというのが痛いで
すよね。前回のテストでちゃんとしたタイヤチョイスとか、セットも含めてできて
なかったというのが、ちょっと明日の不安要素ではありますよね。作戦は何もない
ですけど、前回のMINEも1周目に1位から5位までがスープラだったのでどれか1台勝
つんじゃないかなと思ったんですけど優勝することができなくて、勝つということ
はいろんな要素があるので今回は勝たなくちゃいけないですよね。だいぶ不安要素
は直ってるんで大丈夫じやないかなとは思うんですけど、ちょっと頭のなかは複雑
ですよね。ベストをつくして優勝できるような状況にもっていきたいと思います。
(優勝の)可能性は十分あるし、順調にいってなにごともなけばこのままの順位で
終わるだろうし、なにごとかがあるというのが一番恐い、でもレースとはそういう
もんなんで、とにかくベストをつくしてやりたいということですね。(優勝争いは)
スープラ同士になるのか、NSX、スカイラインがそこに入ってくるのか、現実は見
えないですよね」
◎GT300ポールポジション
*81ダイシン シルビア
福山英朗「クルマは速いですよ。(1回目のコースアウトは)選手権ポイントでも
遅れをとってますし、なにがなんでも派手にいこうやって感じでウリャウリャで
やってたんですけど、ボクがいきすぎて空回りしてコースアウトしちゃったんです。
今回から新しいデフをつけてきたんですけど、いつも使い馴れているものに戻しま
した。ウワサの4つ目のペダルはウチのエンジニアのアイデアです。夏の富士のレー
スではブレーキきついですし、ブレーキが深くなってくることが想定されますよね。
ペダルがかなり入る可能性がある。そのときにヒール&トゥしづらくなるんで、減
速のときに(ブレーキペダルと一緒に)踏めば自然にアクセルをあおってくれる、
というようなペダルをつけてるんです。優勝の可能性は十分あると思います。(救
済措置は外れたが)ウチはリストリクターは大きいまま重量を重くするほうを選択
しています。だからストレートは速いんですよね。でも重たい分ハンドリングがち
ょっと大変で、2人とも明日ちょっとしんどい運転になるんじゃないかと思います。
前回もポールとって予期せぬトラブルがおきましたし、目に見えることを言えばラ
イバルはザナヴィ(*15ザナヴィARTAシルビア)ということになるかもしれません
が、目に見えないこともいっぱいあるでしょうし、見えているようで見えていない
なら、来た球をフルスイングで打つというか、自己ベストでミスないように一生懸
命走るだけですね」
大八木信行「予選1回目はいろいろあったんですけど、クルマは順調やから今回は
確実にポイントを、という気持ちでいってます。前回のレースでのトラブルは富士
のテストまでには対策しましたので心配ないです。どちらが先に乗るのかまだ決っ
てませんが、どちらかというと先に乗るほうがコースもきれいやし、先のほうがい
いかな、と思ってますけど。3番ぐらいで福山さんに渡せれば十分でしょう(笑)。
やっぱり今回はきちっとした結果を残したいということで、チーム一丸となってや
ろうかと思ってます」
■朝のフリー走行終了後のコメント
*61 テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「今はレインで走って、最後だけインターミディエイトに換えてます。
(トップタイムは)インターミディで出したものです。決勝の天気? ウーン、な
るようにしかならないですからねェ」
#1 ペンズオイル・ニスモGT-R
本山哲「全然悪いところはない。昨日からセットアップをだいぶ変えたんだけど、
それがいい方向に行っていて、すごく乗りやすい。ブレーキも全然大丈夫。決勝は
ちょっと雨が絡んだほうがいいね。スカイラインは決勝に強いから、こういうコン
ディションだとスカイラインのいいところが生きるんじゃないかな」
*20 オートレット セリカ
松永雅博「2番手は(佐藤)久実のタイムです。クルマはドライセットです。(決
勝では、もし降ったら)カット(スリック)でいきます。土砂降りは怖いんですけ
ど、晴れたりしますし。(完全に)雨だったらインターミディエイトでいきます。
ドライだとクルマのバランスが崩れてるので、これぐらい(の雨)がいいですね。
(フリー走行の)最後はほぼ乾いていた。(その状態での)バランスはいいと思う。
ウェイトがない分、こういう状況だったら期待できますね」
*86 BP・KRAFT・トレノ
田中実「土砂降りになったんで深溝でいったらタイヤによれを感じて、インターミ
ディエイトに換えました。ラストはスリックでもいける状況でした。クルマのセッ
トはドライで、リアのガーニー(フラップ)をつけたぐらい。サカキチ(雨宮栄城
選手)がスタートになると思う。クルマのポテンシャルは高いんで、結果を出した
いですね。ただ、(クルマが)ピーキーなんで、ちょっとのミスが大きなことにつ
ながるんです」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「急に雨が来たんで、ドライセットでタイヤだけレインを履いていきまし
た。チームは決勝もドライで考えているようです。もし雨が来たら、タイヤだけ換
えるようです。スタートはボクです」
*10 アビリティ・マリオポルシェ
桧井保孝「満タンでいったんですけど、ストレートで抜かれちゃう。ダメだこれ
は…。ちょっとよくなったけどロシナンテ(パワー)が足りない。オイルクーラー
のダクトを変えて10km/hぐらい速くなったんですけど、100kgのおねえさんが5kgや
せたみたいなもんで…。(フリー走行は)ドライセットです。決勝もドライと読ん
でいます」
*26 STPアドバンタイサンGT3R
松田秀士「まだフロントがバンピー。かなりいろいろやっているんですけどね。ど
ういうふうにやれば消えるかというのはわかっているんですけど、それをやると操
縦性がどうなるのかというところがまだわからないので、そこまでできない状態で
す。もう少し抑えられると思うんで、その方向で持っていきますけど…。(フリー
走行では)出て行ったときはすごく濡れていて、途中乾きかけたと思ったら100Rと
かバンバン降っていて、それがストレートに来て、1コーナーに来て、で、最後上
がって…。タイヤはずっとレインで行きました。交換してません。はじめいいポジ
ションにいて、最後もシュワガーがドライになっても3番手、4番手につけていた
ので、それなりに戦えるところにはいると思います。ただ、レースを実際にやって
みないとGT300クラスでこのクルマがどのへんのところにいるのかわかりませんか
ら、データを採るためにもこのレースは大切なレースです」
#32 cdmaOneセルモスープラ
近藤真彦「悪くはないよ。(フリー走行でタイムが出たのは)ボクは最初からイン
ターミディエイトでいったし、木下さんもタイヤを換えるタイミングがよかったと
いうことだと思う。クルマは99に負けないぐらい仕上がっている。コーナーはウイ
ングを立たせても勝負にならないから、できるたけ寝かせて最終コーナーからスト
レートの立ち上がりに賭けている。木下さんとも話してるんだけど、テストのとき
とクルマはまったくいじっていないのに、どこかフィーリングが変わっちゃったん
だよね。路面とか気温の影響があるんだと思うけれど、なにかが違う。とはいえ99
とのタイム差でいえば変わっていないから気にしなくていいのかもしれないけれど、
なんか違うんだよね。99がノートラブルならかなわなけれど、ブレーキも駆動系も
信頼性はずっと98のほうがあるから(決勝は)どうなるかわからないよ。セッティ
ングはもちろんドライでいきます」
#18 TAKATA童夢NSX
脇阪寿一「路面が濡れていたほうがいい。ウチのクルマはべつに悪くないし、セッ
ティングもまちがっていない。晴れたらスープラが速いというだけ。セッティング
はドライもウェットももともと一緒だから関係ないけど、路面が濡れたら急に楽に
なります。NSXのなかでトップになろうとは思ってません。NSXでトップになっても
表彰台のテッペンに乗らなきゃ意味ないやないですか。金石さんがスタートでいき
ます」
#3 ユニシアジェックススカイライン
田中哲也「タイヤはカットスリックで行きました。雨にクルマのバランスが合って
いるんでしょうね。テストのときも雨のセッションではこんな感じのことが多かっ
たですからね。(雨では)セッティングが合っているんですよ。ただ、練習でいく
ら上位にいても、決勝でこういう雰囲気でいいところに行ければいいんですけどね」
*25 モモコルセ・アペックスMR2
土屋春雄監督「(予選、フリー走行の順位は)あんなもんでしょう。雨になると速
度が速い富士みたいなサーキットはうちにはキツいよね。同じ重量のものを後ろに
積んでるんだからフロントのタイヤが浮いちゃうんだ。雨のなかでのタイムの悪さ
は予想していたこと。ウエイトの影響もかなりあるよ。当然ドライをねらってセッ
ティングをしてる。雨が降っちゃうと、1ポイントでもねらっていくしかないね。予
選は高木が出るタイミングが悪かった。最後尾はやっぱり気になりますよ。それだ
けタイヤ使っちゃうし。でも結果はあまり変わらないだろうね。やっぱりシリーズ
を考えたらタケシのところ(*15ザナヴィARTAシルビア)を意識してるよ。バンちゃ
んのところ(*19ウェッズスポーツセリカ)より、今の勢いでいけばタケシのとこ
ろだろうね。ドライになれば1位ダイシン、2位ザナヴィ。ウチは3位にいければい
いけけれど、ポルシェGT3やFTOやRX7がクセモノだから、とりあえず3位を目指した
い。雨ならポイントだけ獲って、もてぎとTIねらいだね。ウチはドライバーがノー
テンキだからいいんじゃない? あんまり悩まないほうがいいと思うよ」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
立川祐路「高速コーナーで多少オーバーが出るけれど、あとはそんなに悪くないで
す。ただ、ボクが初めてスタートをやる予定なんですが、テストを含めてまだドラ
イで1度も走ってないんですよ。どっちにしろ一生懸命走るだけですけれど、最初
の何周かは集団で走るんで多少は緊張してます。セッティングはドライを予想して
ます。昨日のシフトが落ちないというトラブルは、竹内さんがブレーキを踏むとき
にアクセルペダルがひっかかっていたみたいで、ペダルを加工したら直ったみたい
です。クルマは問題ないんで、あとは暑いなか、ずっと走っててどうなるか、耐久
性ですよね」
#12 カルソニックスカイライン
星野一義「状況が途中でどんどん変わっていくなかで、ありとあらゆるシミュレー
ションは終わったつもり。晴れても雨が降ってもなんとかしなくちゃいけないし、
ああすればよかったとかこうすればよかったとか、あとで言わないように一応準備
はできている。クルマはいいけれど、ドライでは正直言ってキツい。でも、今回な
んとしても表彰台に乗りたい。そういう意味で今回はとくに気合がはいっているよ」
◎CS衛星放送スポーツチャンネル"J-SPORTS"でGTC放映決定
今季、GTCのTV中継はテレビ東京系6局および一部レースのみ地元TV局で放映され
ているが、この第4戦MINEより、これに加えてCS衛星放送のスポーツ専門チャンネル
"J-SPORTS"でも放映されることが決定した。
CS衛星放送は、人工衛星からの配信のため、日本全国で視聴することができる。"J-
SPORTS"は、スカイパーフェクTV(チャンネル305)、ディレクTV(チャンネル150)、
およびケーブルTVで視聴可能な有料チャンネル。今季の放送内容は地上波(TV東京
系)と同じものとなる。だが、好評であれば来季も継続し、"J-SPORTS"のよさを生か
した中継内容にしたいとのことだ。
■放映予定(現在確定分のみ)
第4戦MINE 8月15日(日)14:00~15:15 再放送 17日(火) 20:00~ 18日(水) 9:30~
第5戦富士 8月27日(金)20:30~21:45 再放送 28日(土) 20:00~ 9月1日(水) 14:30
~
■J-SPORTS視聴に関する一般の問い合わせ先
J-SPORTSカスタマーセンター TEL:0120-197-520(毎日9:00~20:00)
■タイヤメーカーに訊く
◎ブリヂストン
「ドライ用はソフトとハードの2種。ソフトでも耐久性は大丈夫だと思います。ウェ
ット用は、パターンとしてはレインとインターミディエイトの2種類で、コンパウン
ドはそれぞれ何種類かあります。どれを選ぶかは各チームの判断ですね」
ドライ用の選択(以上インサイドレポート班調べ)
ソフト=NSX全車、BS使用のスープラ全車、#3ユニシアジェックススカイライン、
#12カルソニックスカイライン
ハード=#1ペンズオイル・ニスモGT-R、#2 ARTAゼクセルスカイライン、
#30綜警McLarenGTR
◎ヨコハマ
「GT500のドライ用としては、GT-R用とスープラ用の違いもありますので、合計5種
類を持ってきました。コンパウンドとしては4種類です。チョイスしたのは、#11エ
ンドレスアドバンGTR、#39デンソーサードスープラGTともにソフトです。テストで
いい結果を得られていますので。ただ、これ以上路面温度が上がるようだと、2ス
ティント目は硬めのものを選ぶ可能性もないとはいえません。ウェット用は、エン
ドレスのほうはホイールのセット数の関係からインターミディエイトと、インター
ミディエイトの溝を深く彫りなおしたものしか用意できていないんです。サードの
ほうはインターミディエイトとレインで合計4セット用意しているんですが。
GT300は、ドライ用がソフトが2種、ミディアムが1種。*15ザナヴィARTAシルビア
と*20オートレット セリカがミディアム、それ以外はソフトをチョイスしています。
*25モモコルセ・アペックスMR2だけは、今回初めて持ってきたちょっと違うソフト
を使っています。ウェット用は、パターンとしてはインターミディエイトとレイン
で、インターはソフトとハード、レインにはソフト、ミディアム、ハードのコンパ
ウンドがあります。レインは溝を深く彫り込んだものも用意してます。どれを使う
かは、状況とチームの判断によってなんとも言えません。ただポルシェ勢は、かな
りの雨でもインターのパターンで走れると思います」
◎トーヨー
「ドライ用は#88ノマドディアブロGT-1がソフトです。*61テイボン・トランピオ・
FTOは、ソフト、ミディアム寄りのソフト、ミディアム、エクストラとしてハードと
4種用意したなかでミディアム寄りのソフトをチョイスしてます。*21BP-トランピオ
-BMW、*86BP KRAFT トレノはソフト、ミディアムのうちミディアムを選んでいます。
ウェット用はインターミディエイトと、レインの浅溝、深溝があります。こちらは
コンパウンドは基本的に1種類ですが、FTOのリア用のみ、ソフトのインターを用意
してます」
◎ミシュラン
「(予選でのワン・ツー・スリーは)テストのときからトムスの3台と#6 ESSO
Tiger Supraのタイムが早いということはわかっていましたから、ある程度予想はし
ていました。その4台のなかでミシュラン使用車がワン・ツー・スリーということ
で、ウチにとっては一番いい結果になりましたね。今回、ドライ用はソフト、ミディ
アム、ハードの3種類を持ってきました。選んでいるのは#35と#37がハード、#36だ
けがミディアムです。どちらでも一発のタイムはそんなに差はないんですが、路温
によってタイム落ちがどのくらい出てくるかということですね。ミディアムでも問
題はないんですが、かなり路温が上がってきているので、早めのピットインという
こともありうるかもしれません。
ウェット用はインターミディエイトと、レインの浅溝、深溝の合計3種類。コン
パウンドはインター、レインそれぞれ1種類だけです。今朝のような、ざっと降っ
てすぐ上がるような状況ではスリックでいけると思います。乾きかけたときのスリッ
クが、ウチが一番いいみたいなんですよ。今朝はリスクを冒したくないので最初は
レインで出ていきましたが、決勝でもし雨でも、すぐに上がりそうなときはスリッ
クでいくと思います」
*GTインサイドレポート3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 5 JAPAN SPECIAL GT CAP FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート1 99/08/07
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'99AUTOBACS CUP GTC第5戦FUJI(8/7,8)
◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300です
■注目のニューカマー
*26 STPアドバンタイサンGT3R
松田秀士「GT2とはだいぶ違いますけど、ポルシェらしいクセのあるクルマです。
エンジンはパワーバンドが広くて扱いやすいんですけど、足回りがまだ煮詰まって
いません。(金曜の)午後のセッションでも雨のセッテイングを意識したわけでは
なくて、ドライのままいったんですが、リアにエンジンがあるのでこういうコンデ
ィションでは強いですね。その方向で進めたセッティングがたまたま今の状況に当
たっていたという気がします。タイムはボクが出しました(金曜の走行でクラスト
ップ)ただ、ドライはわからないですね。いきなりトップグループで走れたので出
だしとしては上々でしょう。予想どおりのポテンシャルを持っているんじゃないか
な、という気はします」
ガート・シュミット(ポルシェ本社レース車両プロダクト・マネージャー)
「このマシンはル・マンを走ったマシンではなく、新しく組み立てたブランニュー
カーです。ル・マンで走ったマシンとはリア・ウイングとエアリストリクターのサ
イズが違います。リストリクターはル・マンでは43.1mmですが、ここでは40mmのも
のを装着しています。それ以外に違いはなく、サスペンションもまったく同じです
し、車両重量もほぼ同じです。
このマシンは世界のGT3カテゴリーで走る新世代のGTマシンです。すでにたくさん
のオーダーを受けています。60台製作する予定で、かなりの数がアメリカに向けて
送られることになっています。来年のデイトナ24時間には15台程度が参加すること
になると思います。アジアで新たに始まるポルシェ・フェラーリ・チャレンジ・シ
リーズに5台、日本のGTCにも3台から5台、残りがヨーロッパでデリバリーされ
ます。来年のル・マンの予備予選にはおそらく10台ほどが参加することになるでし
ょう。このマシンが参加するレースとしてはアメリカン・ル・マン・シリーズ、フ
ランスのFFSA GT選手権、イギリスのGTシリーズ、イタリアの地方選手権、FIA GT
選手権等があります。
911RSRよりも数秒は速いですが、レースの結果にはいろいろな要素が絡みますか
らね。予想するのは難しいですが、松田選手、シュワガー選手はともにいいドライ
バーですし、GT300クラスでいい結果を残すことを期待しています」
■予選1回目終了後のコメント
#2 ARTAゼクセルスカイライン
ミハエル・クルム「自分としては問題なかったんだけど、二度にわたってほかのド
ライバーにブロックされてしまった。みんながアタックしているラストラップにな
ぜブロックするのか理解できないよ。バックミラーを見てブレーキングしたんだか
ら。これが自分のファーステストラップだった。この最後のアタックに合わせてす
べて準備していたのに…。天候次第だけど、午後もアタックすると思うよ」
#3 ユニシアジェックススカイラン
長谷見昌弘「(今のセッションは)途中難しかったけれども、全員ドライで最後に
アタックできたからね。しょうがないよ。うまいタイミングでのアタックはできな
かった。GT300クラスのマシンに引っかかってしまったから。ベストじゃないけど、
しかたないなと思う。みんな一緒だからね。R34のスカイラインと比べると、コー
ナースピードというのはほとんど変わらないんですよ。真っ直ぐになると極端に変
わるんです。ここで言うとBコーナーの立ち上がり。最終コーナーは全開でしょ。
でストレートでしょ。ストレートエンドでは10何km/hちがうんですよ。だから予選
は100%負けるのはわかっている。シコシコ堅く行きますよ。それしか手がないんで
ね。今年はしょうがないね」
#35 マツモトキヨシ・トムススープラ
山路慎一「予選アタックを(今シーズンでは)初めてやりました。初体験! ボク
は1周でピットに入る予定だったんです。そうしたら雨が降り出してしまって、ド
ライバー交代してもポジションは悪くなってしまう状況なので、『コンティニュー』
だということでそのまま通過しました。アタックしろと言われても雨が降っていて
アタックできる状況ではなかったんですけど、ともかく最後まであきらめないでい
きました。タイヤはスリックでした。ただ、ハードコンパウンドをチョイスしてい
たのでなかなか思ったようにグリップしてくれなくて…。テストで全損してしまっ
たので昨日がシェイクダウンだったんです。クルマはチームのみんなががんばって
仕上げてくれたんですけど、まだ自分のイメージしている完璧な状態ではなかった
し、それにドライを走るのは初めてだったんですよ。細かいところまでまだ煮詰ま
っていないことを考えると、かろうじてねらえるポジションにいけたのはよかった
と思うんですけど。午後またピエールさん(ピェール=アンリ・ラファネル)がア
タックしてくれると思います」
#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「今のセッションはアタックに出るタイミングが重要だったが、中
嶋監督はいい判断をしてくれた。光貞選手もドライブしていたし、いいタイミング
でアタックできた。午後もアタックする予定だ。光貞選手もクオリファイしている
し、クルマの好調だし。ただポジションには満足だよ。ウエイトも積んでいないし、
スタート位置としては悪くない位置だからね。明日のレースへの自信はあるよ」
*26 STPアドバンタイサンGT3R
松田秀士「最後にガス欠を起こしてしまいました。すぐにリザーブに入れたんです
けど、ガス欠を起こした場所が100Rだったんで、クルマがヨタヨタしてしまって遅
れてしまいました。まだあと1秒くらいは詰められるはずだから、15号車(ザナヴィ
ARTAシルビア)を抜けるかどうかわからないけど、もう少しいけると思います。足
回りもだいぶよくなっています。午後もアタックします」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「浅溝のレインで出ていって、2周目にリアタイヤがゆるんだようで、ピッ
トインしてスリックに変えました。ちょうど路面がよくなってきたところで、タイ
ミングがよかったと思います。タイムはもうちょっといけたかな? いったつもり
だったんですけど。その後、山野選手に替わってすぐにフロントの左側のハブにト
ラブルが出て計測しないで戻ってきました。午後、なんとか間に合えばもう1回ア
タックします」
*77 クスコスバルインプレッサ
谷川達也「まだ降ってたんで、フルウエット仕様で行ったらかなり失敗。乾くこと
ないと思ってたら甘かった。半分ドライ仕様に戻したんですけど…。昼から晴れれ
ばタイムアップできると思うんですけど、わからないですね…。クルマ自体は問題
ないんですけど、雨ではタイヤとのマッチングがよくないようです」
#16 Castrol無限NSX
道上龍「ウチは赤旗前までのタイムが遅かったので、最後の20分は基準タイムをク
リアするために、まずインターミディエイトで出ました。でも、スリックで走れそ
うになったので、ピットに入ったんです。それで、走り始めたらすぐにまた雨が降っ
てきて、ピットに入ってインターに戻しました。そしたら最後は乾いたでしょう?
完全に空回りしてしまいましたね。午後は、晴れたらもう少しタイムアップできる
と思いますよ」
#18 TAKATA童夢NSX
脇阪寿一「最後の20分の途中でインターからスリックに替えたんですけど、そうし
たら雨が降ってきました。そのときはところどころ濡れていましたよ。でも、その
ままスリックでいけると思ったので走り続けてたんです。そしたら最後は晴れてき
た。ベストラップを出した周はクリアラップはとれていません。その前の周なんか
はもっとよかったんですが、クルム選手にひっかかってしまってますし…。それが
なければ27秒台にいけたでしょうね。午後も晴れればもっと上げられると思うので、
がんばります」
#37 カストロール・トムス・スープラ
片山右京「最後の20分で、出ていってすぐに100Rでクラッシュしちゃった。スピン
して1回転したんで、そこでアクセルを踏んだんだよね。そうすれば普通は真っ直
ぐ走っていけるんだけど、タイヤが濡れていたせいで止まらなくて、ガードレール
に左側をヒットしちゃったんだ。そのときホイールが割れたんで、1回ピットに入っ
てタイヤを替えたんだけど、出ていったらまた雨が降り出して…。もうダメかと思っ
たけど、自分で乾かすつもりで走ってたら、残り3分で乾いてきたんだよね。それ
で最後にベストタイムが出てるんだけど、GT300のマシンにひっかかってクリアラッ
プがとれてないし、クラッシュしたときにアライメントが狂ったみたいで、最終コー
ナーでステアリングを切っても曲がらない状態だった。それがなければトップは楽
にいけたと思うんだけどな」
#36 カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「午後の予選前に雨が降る予定だから、これで決まりだね(笑)。でも失
敗しちゃったよ、4位になる予定だったのに。最後の20分はスリックで出たけど、
途中で雨が降ってきたからってタイヤを戻しても絶対タイムアップしないし、最後
までプッシュしてないと回りがみんな上がってきちゃうから、ずっとプッシュし続
けてたよ。とくに最後の5分は気が抜けないから。ベストラップのときはクリアラ
ップがとれたね。でも、マシンのセットはまだもうちょっと気に入ってない部分が
ある。前回のテストのときにドライで走れていないからちょっとキツイね、データ
がなくて。午後の予選は雨になってもらいたいな」
*61 テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「最初レインタイヤで出ていって、すぐインターに替えた。インターで1
周だけタイムを計測して、前だけをスリックのコンビネーションにしてみたんだ。
でも、コンビネーションが全然ダメだったんで、計測せずにすぐピットに入って、
前後ともスリックにしてる。ベストタイムはスリックで出ていっての計測1周目。
2周目はひっかかってしまった。1コーナーでダイシン シルビアがコースアウトし
てイエローフラッグが出てたからね。最後の20分はファーマンに代わったんだけど、
GT500との混走で、タイミングが合わなかったから、タイムの更新はできなかった。
ウチは雨が降らなきゃダメだから、晴れてきちゃってツライね。2回目は晴れたら
10番手ぐらいだと思うよ」
*15 ザナヴィARTAシルビア
土屋武士「まず井出クンに基準タイムをクリアしてもらって、あとはすぐスリック
に換えて、雨が降ってもずっとスリックでコース上にいました。いけるときにはいっ
て、状況に対してベストをつくして慌てず騒がず…。一番最後にクリアがとれたの
でタイムはそこで出ました。ハンデウエイトは影響あるんだろうけど、気にしてな
いというのが本音です。気にしたところで軽くなるわけじゃないし。現状でのベス
トを探していくだけです。午後もアタックします」
*81 ダイシンシルビア
福山英朗「ドライタイヤに換えようと無線を入れたんだけど、そのあと1コーナー
でスピン。コースアウトしてグラベルにつかまっちゃいました。前回ポールを獲っ
ていながらレースを落としたし、なにがなんでも勝ってやるという気持ちでポール
をねらいすぎちゃったかな。暴れすぎちゃいました。クルマのダメージはないので、
午後も晴れるといいですね」
*25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「ドライで走れてよかったです。雨だとダメ、水にのっちゃってどうにも
ならないから。ボクのときは少し濡れてたけれどスリック。でも高木選手に替わる
ときにちょうど雨が降ってきちゃったんでハーフウェットでいっちゃったんだよね。
それでタイムが伸びなかった。午後晴れてくれれば、まだまだ伸びる要素があり
ます」
■予選2回目終了後のコメント
#38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「ミッションの調子が悪くて、ギアが落ちなくなる症状が出てしまった。
肝心のアタックラップもその症状が出てしまいました。テストのときと比べてタイ
ムが出ていないのもそれが原因です。もしトラブルがなかったら、ポールタイムい
けるかいけないかくらいまでのタイムは出たと思います。決勝は8番手からなら権
利があるし、晴れたら優勝を目指します。ただ、今日みたいな天気になると、レー
スはすごいことになっちゃうと思う。サバイバルになるとGT-Rが強いしね」
#32 cdmaOneセルモスープラ
木下隆之「2回目も雨が降ってくるなんてだれが予想した? クルマのフィーリン
グがテストのときと変わったのがちょっと気になります。5番手までコンマ3秒差
なんで、そんな気にすることはないのかもしれないれど。オーバーステアになって
しまったのは、やっぱり気になりますね」
#100 RAYBRIG NSX
高橋国光「天気の具合がつぎつぎ変わってスタッフが大変な思いをしたと思うけど、
それはどこのチームも同じ条件なので…。降ったり晴れたりのタイミングで、スト
レスのたまる予選だったね。NSXのなかでは一番いいんで、状況としては悪くない
のかもしれないけれど。ま、こんなもんじゃない?」
*19 ウェッズスポーツセリカ
原貴彦「クルマは、ウチに与えられている条件のなかではいい感じ。午前中濡れて
るなかでボクが走ったんで、基準タイムをクリアできていなかった。だから、午後
ボクが先に乗ってよかったです。後から乗ったらまた雨で危なかったですよね。目
標は表彰台にはいきたい…。いや、いく」
岡 寛NISMO監督(#1ペンズオイル・ニスモGTR/#2 ARTAゼクセルスカイライン/
*15 ザナヴィARTAシルビア)
「ここで開催された第2戦の予選のときよりもトップとの差は詰まっているので、
がんばった甲斐はあったんですけど、ポジションとしては変わりませんでしたね。
ただ、ペンズオイル(#1)は60kg積んでいるわりにはがんばっていると思います。
ARTAゼクセル(#2)とカルソニック(#12)はアタックのタイミングがよければも
う少し上にいけたかな、と思います。ただ、いつもどおり、決勝のタイムは予選タ
イムほどの差はないし、その差は詰まっているので、明日はおもしろいレースをお
見せできると思います。
シルビア(*15)のほうはフルにおもりを積んでいるんですけど(GT300クラス最
大の80kg)、土屋くんも井出くんもがんばってクルマのセットアップはできている
し、2番手ということでよかったと思います。最後、81号車(ダイシンシルビア)
に逆転されたのは重量の差でしかたないです。(予選は)シルビアのワンツーなの
で、レースもこのままいけばいいなと思います」
#6 ESSO Tiger Supra
野田英樹「セッティングがうまく出しきれなかったのでポールポジションが獲れな
かった、というところはあります。ハンドリングのレベルがいつもの7割ぐらいの
ところまでしかいかなかったんです。そこをもう少し詰めていればもっとタイムアッ
プできたと思うんですけど…。でも、みんな同じコンディションでやってますから
ね。向こうがたまたまセッティングがよかったのか、タイヤがよかったのかわから
ないけど、ミシュランがワンツースリーだったということはタイヤがいいのは確実
ですね。1台だけが速いんじゃないですから。ともかく明日がんばるしかないです」
#30綜警McLaren GTR
岡田秀樹「今回からダンパーを換えているんですが、そのセッテイングが出ていな
くて、クルマが跳ねてしまって…。本来ならもう少しいけたはずなんですけど、デー
タ不足でした。雨のなかでは普通に走れたんですけど、ドライで走るのは初めてだっ
たんです。鈴鹿1000kmにも出るので、そのためにもセッティングを出しておきたかっ
たんですけどね。今(セッテイングを)やってますけど、どこまでできるかですね。
明日はそれしだいです」
#35 マツモトキヨシ・トムススープラ
ピェール・アンリ・ラファネル「きっとクレル-モン-フェラン(ミシュラン社の本
拠地)だろうね。ただ、まだ開発は終わっていないよ。昨日がマシンのシェイクダ
ウンでドライを走るのは今日が初めてだったんだ。前のレースまで乗っていたマシ
ンの状態に近づいてきてはいるけど、まだ細かい点で詰めなければならないところ
がある。すでに大幅に変えたので、これから変更の必要のあるところは少ないが、
それをすればもっと速くなるよ。MINEでも予選は2位になっているので、明日は完
走するようトライするよ」
#88ノマドディアブロGT-1
和田久「MINEのレースのときにドライブシャフトのトリポッドジョイントが折れて
しまい、そのパーツが間に合わなかったので、富士のテストでは走れませんでした。
だから今回ぶっつけだったんですが、新しく投入したタイヤにバランスを合わせき
れず、オーバーステアが出てタイムが伸ばせませんでした。1回目はあんなコンディ
ションだったのでバランスもわからなかったんですが、2回目に走り始めたらオー
バーだったんですよ。明日の目標は完走。今回は(レース距離が)250kmで燃費も
大丈夫なので、手堅く完走したいですね」
#11 エンドレス アドバン GTR
木下みつひろ「午前中は5,6番手だったから、あのまま終わればおもしろかった。
まあ、決勝では抜かれちゃうけれど、チームが、がんばればいけるっていういい雰
囲気になった。ヨコハマタイヤは、セミウェットでのスリックがJTCCのころからい
いんですよ。クルマ的にはこうしたい、ああしたいはあるんで、ウォームアップで
試してみたい。足回りのトライですね。タイヤ選択は、決勝で暑くなってもいいよ
うな硬めの選択です。スタートはボクのほうが多いんですけど、今回はどうなるかな」
*72 オークラRX7
平野 功「予選は午前中の2周で石川さんが飛び出してしまったんで、午後は二人
とも基準タイムを出そうとしてました。ラストはニュー(タイヤを)つけて石川さ
んがアタックにいったら雨が降ってきて、回っちゃいました。クルマは順調に仕上
がっているんで、明日はそこそこに上がっていけると思う。スタートはたぶん石川
さんでしょう」
*77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「1本目が終わって、テストの時と同じミッションに戻した。谷川がアタッ
クで頑張ってくれて、ウエイト積まない4位がラッキーと言うことで…。決勝は、
FTOがストレート速いしくせ者。トラブルがないように決勝は淡々と行きたい」
*86 BP・KRAFT・トレノ
雨宮栄城「予選1回目は実さんが乗っているあいだに乾いてきたんですが、その後、
クラッチトラブルが出て2回目は乗れなくて、オレが基準タイムをクリアできてな
いみたいないんで、嘆願書です。ホームコースなんで気合い入ってるんですけど」
*25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「こんなもんじゃないですかね。テストからストレートが向かい風なんで
す。これが一番きびしいですね。(予選では)雨のタイミングでははまっているん
だよね。決勝の作戦は全然ないです。まずはフリー走行で(クルマの)バランスを
取りたい。残り3つのレースはすごくだいじで、今回もポイントは絶対落とせない
というのが大前提。もちろん勝ちたいしね。コンディションはドライがもちろんい
いです。雨は足がいいところを出せてないんです」
(*このコメント後、高木真一選手が基準タイムをクリアできていなかったことが
判明した)
*GTインサイドレポート2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 5 JAPAN SPECIAL GT CUP FMOTOR4 EDITION
PREVIEW REPORT プレビュー 99/08/03
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'99AUTOBACS CUP GTC第5戦FUJI(8/7,8)
シリーズ終盤戦に突入!ヒートアップするチャンプ争い
真夏のサバイバルを制するのは、果たして誰か?!
1999年シーズンのAUTOBACS CUP全日本GT選手権(GTC)は、全7戦で行われる。こ
こまで半分の4戦を終了し、NSXの2勝(No.18 TAKATA童夢NSX、No.100 RAYBRIG
NSX)、スープラ(No.36 カストロール・トムス・スープラ)とスカイラインGT-R
(No.1 ペンズオイル・ニスモGT-R)が各1勝。しして、その勝者はすべて違うチー
ムと混戦の度合いを高めている。予選に限って言えば、スープラのスピードは他車
種の一歩先を行っているが、いかんせん決勝でのトラブルが悩みの種。NSXは昨年
あったアドバンテージを失い、これという決め手に欠けている。一方のスカイライ
ンGT-Rは一発勝負のスピードが劣っており、これを決勝では信頼性と操縦性の良さ
というところで補っている。それだけに他車種が順調だとつけ込む余地がないのも
事実。マクラーレンF1GTRは、高速コースでの予選では気を吐くものの、ただ1台の
参加ゆえか、熟成不足がたたって決勝では結果を残せていない。
このように混戦模様の99年。シリーズは8月7、8日に後半戦の第5戦JAPAN
SPECIAL GT CUPを迎える。ところは日本屈指の高速サーキット、富士スピードウェ
イだ。しかも夏のまっただ中での開催となる。ただでさえ、エンジンや冷却系、電
送系、タイヤに負担を掛ける高速コースで、気温が30度とでもなれば油断をすれば
即トラブルへと直結する。もちろん、この暑さはドライバーにも大きな負担を掛け
ることになるだろう。暑さから集中力を欠けば、40台以上のマシンが走るGTCでは接
触やコースアウトなど、これまた致命的なミスにつながっていく。最近ではクール
スーツという冷たい水をウェアの中に循環させる便利なアイテムもあるものの、こ
れがレース中に壊れて車内が水浸しになったり、冷却システムが機能せずお湯のよ
うな水で"ホットスーツ"になったという笑えないことだって毎年起こっているのだ。
このような夏の富士では、単純な速さだけでは勝負が出来ない。確かに現状では
スープラが、次にNSXという現状のスピードランキング上位が予選上位となり、決
勝でも本命と予想される。だが、前戦MINEでも荒れたレース展開となったとき、巧
みなレース戦略とピットワーク、そしてトラブルを抱えてもそれを補えるドライバ
ビリティでNo.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rが優勝をさらっている。
先の富士でのGTC合同公開テストでも、スープラ勢はトラブルを抱え、満足なテ
ストが出来なかった。これは確かに不利なことだが、レース本番を前に解決すべき
課題が出たことは逆にプラスとも考えられる。また、NSXもセカンド・ステージと
もいえる空力パーツなどを投入しており、やはり本命はこの中から現れるだろう。
もちろん、天気は神頼みだから、夏らしくない涼しい気候になることだって考え
られる。この辺をいかに読み切るか、車種による差だけでなく、各々のチーム戦略
の違いを、ぜひチェックされるとGTC観戦がより深く、面白くなると思う。
ドライバーズ・チャンピオン争いを見てみると、第4戦終了の現時点ではNo.1
ペンズオイル・ニスモGT-Rのエリック・コマスが49ポイントでリード。これをNo.37
カストロール・トムス・スープラの鈴木利男が37ポイントで追っている(ランキ
ング2位はコマスのチームメイトの本山哲なため)。前戦MINEではこのNo.1 ペン
ズオイルとNo.37 カストロールの息詰まるトップ争いが繰り広げられ、勝利したNo.1
ペンズのコマスがランキングトップになったわけだ。追いかけるNo.37 カストロー
ルの利男にとってはここまで未勝利なのが気になるところ。上位入賞車にハンディ
がかかるGTCの戦略においてチャンピオンになるにはは早めに勝つことが有利になる
条件だ。それだけにこの第5戦富士でNo.37が勝利すれば、後半戦を有利に戦うこと
が出来る。一方のNo.1 ペンズは勝利よりも確実に上位入賞を目指すのがセオリーか。
だが、No.37 カストロールの出方次第では攻めに出ることも考えられる。この2チー
ムの駆け引き、さらにはNo.1 コマスに16ポイント差で第3戦SUGOの勝者No.36 カス
トロール・トムス・スープラ、関谷正徳/黒澤琢弥組もここで上位入賞すればチャ
ンピオンの可能性が大きくなる。シリーズ後半戦の主導権を握るためのチーム戦略
にも注目して欲しい、第5戦富士だ。
上位3チームが接近するGT300チャンピオン争い
注目のポルシェ996GT3がいよいよGTCデビュー!
GT300クラスに目を転じると、こちらはNo.15 ザナヴィARTAシルビアが2勝(42ポ
イント)、No.19 ウエッズスポーツセリカ(50ポイント)、No.25 モモコルセ・ア
ペックスMR2(53ポイント)が各1勝と、勝ち星ではNo.15 ザナヴィが一歩抜けてい
る。だが、シリーズポイントとしてはNo.25 モモコルセが僅かにリードしているが、
この3チームの差は大きいものではない。それだけに、この第5戦富士で勝利を、
より高いポイントを稼いだチームが終盤戦の主導権を握ることになる。逆にここで
ノーポイントとなると、チャンピオン争奪戦からの脱落を意味することになり、こ
の3チームにとってはここが正念場と言えるところであろう。
そして、この第5戦富士からマシンチェンジを行うチームが現れた。それがNo.26
アドバンタイサンポルシェだ。このチームはこれまで、ポルシェ993RSRを使ってき
たが、96年のクラスチャンプ・マシンもさすがに最近は戦闘力の低下が否めなかっ
た。そこで、今年ポルシェが送り込んだ最新型GTマシン、ポルシェ996GT3を投入す
ることとなったのだ。ル・マンでデビューした996GT3だが、国内はもとより世界的
にも強豪ひしめく選手権シリーズに登場するのは初めてになる。日本国内のみなら
ず世界のGTファン、そしてプロの関係者が注目しているといえる。ドライバーも変
更され、松田秀士とドミニク・シュワガーという強力コンビとなる。シリーズ後半
の台風の目になりうると言うか、場合によってはチャンピオン争いにも加わること
も考えられる。また、この996GT3の実績次第では、他のポルシェ・ユーザーチーム
も相次いで996GT3へチェンジすることも考えられる。そう言った意味でも注目の1
台となるだろう。
GT500もGT300も終盤戦に、チャンピオン獲得に向けて正念場となる真夏の富士決
戦。8月8日は富士で、その激闘を見届けて欲しい。
Report by GTインサイドレポート班
☆99 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権 予想エントリーリスト
第5戦 JAPAN SPECIAL GT CUP 富士スピードウェイ(8/7,8)
[GT500] 18台
No. マシン ドライバー チーム タイヤ WH
------------------------------------------------------------------------------
1 ペンズオイル・ニスモGTR エリック・コマス(F) 本山 哲 NISMO BS 60
2 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 ミハエル・クルム(D) NISMO BS
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS
6 ESSO Tiger Supra 野田英樹 ワイン・ガードナー(AUS)
ESSO Tiger Team LeMans BS 20
11 エンドレスアドバンGTR 和田孝夫 木下みつひろ ENDLESS SPORTS YH
12 カルソニックスカイライン 星野一義 影山正美 TEAM IMPUL BS 10
16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 無限×童夢Project BS 70
18 TAKATA童夢NSX 脇阪寿一 金石勝智 無限×童夢Project BS 30
30 綜警McLaren GTR 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS
32 cdma Oneセルモスープラ 近藤真彦 木下隆之 cdma One TOYOTA
TEAM CERUMO with Key's BS
35 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 ピエール・ラファネル(F) マツモトキヨシTEAM TOM'S MI 30
36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 黒澤琢弥 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI 20
37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 片山右京 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI 30
38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 TOYOTA TEAM CERUMO BS 60
39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 影山正彦 TOYOTA TEAM SARD YH 20
64 Mobil 1 NSX 山西康司 トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS 20
88 ノマドディアブロGT-1 和田 久 古谷直広 JLOC TY
100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS 50
[GT300] 24台
No. マシン ドライバー チーム タイヤ WH
------------------------------------------------------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦 山野哲也 RE雨宮レーシング YH 20
10 アビリティ・マリオポルシェ 麻生英彦 檜井保孝 アビリティモータースポーツ YH
14 ホイールショップアルタシルビア 古在哲雄 小宮延雄 アルタレーシングチーム YH
15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 NISMO YH 80
19 ウエッズスポーツセルカ 織戸 学 原 貴彦 RACING PROJECT BANDOH YH 70
20 Kosei CELICA 松永雅博 藤原靖久 KOSEI RACING TEAM YH
21 BP-トランピオ-BMW 一ツ山 康 伊藤大輔 HITOTSUYAMA RACING TY
24 ヒラノMS BP&μ R32GTS 平野敏行 染葉輝彦 ヒラノモータースポーツ YH
25 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男 高木真一 アペックス YH 80
26 STPアドバンタイサンGT3R 松田秀士 D.シュワガー(D) TEAM TAISAN Jr. YH
55 アドバンタイサンポルシェRSR 須賀宏明 田嶋栄一 TEAM TAISAN with ADVAN YH
61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 ラルフ・ファーマン(GB) チーム・ライボン・ラリーアート TY
70 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 P.V.スクート(B) TEAM GAIKOKUYA YH
71 シグマテック911 城内政樹 河野尚裕 シグマテックレーシングチーム YH
72 オークラRX7 石川 朗 平野 巧 オークラロータリーレーシング YH
77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 クスコレーシング YH 20
81 ダイシンシルビア 福山英朗 大八木信行 TEAM DAISHIN YH 60
84 アイエーテックシルビア 袖山誠一 中村善州 I.A.Tec. Racing Team YH
86 BP・KRAFT・トレノ 田中 実 雨宮栄城 KRAFT TY
99 大黒屋ぽるしぇ 吉富 章 日置恒文 TEAM大黒屋 DL
111 JIM GAINER F355 井倉淳一 真希遊世 TEAM GAINER YH
355 イエローマジックF355GT 井上隆智穂 高橋 毅 クラブ:イエローマジック YH
910 ナインテンアドバンポルシェ 余郷 敦 D.マラガムア(SL) 910 RACING YH 20
911 ダイアモンドポルシェ 石原将光 野地廣行 910 RACING YH
○略号 WH:ウエイトハンディ
タイヤ BS:ブリヂストン、DL:ダンロップ、MI:ミシュラン、
TY:トーヨー、YH:ヨコハマ
国 籍 AUS:オーストラリア、D:ドイツ、F:フランス、GB:イギリス、
NL:オランダ、SL:スリランカ
*)このエントリー&ハンディはGTインサイドレポート班調べによるもので、
公式の発表ではありません。エントリーは直前に変更される場合もあります。
☆タイムスケジュール
8月6日(金) 練習走行
☆GTフリー走行1回目 9:00~10:30
マーチK11フリー走行 10:30~11:00
F4フリー走行1回目 11:00~12:00
C/SNC他フリー走行 13:00~13:50
☆GTフリー走行2回目 14:00~15:30
マーチK11フリー走行 15:30~16:00
F4フリー走行2回目 16:00~17:00
SK/F100フリー走行 17:00~17:30
8月7日(土) 公式予選
F100予選 9:30~ 9:45
SK予選 10:00~10:15
☆GT予選1回目 10:30~11:30
C/SNC予選 11:50~12:10
マーチK11予選 12:30~12:50
F100決勝 13:25~13:40
SK決勝 14:05~14:20
☆GT予選2回目 14:40~15:40
F4予選 16:00~16:20
8月8日(日) 決勝レース
☆GTフリー走行 8:30~ 9:00
C/SNC決勝 9:35~10:00 12周
マーチK11決勝 10:35~11:00 10周
ピットウォーク 11:10~12:10
F4決勝 12:35~13:05 15周
GTウォームアップ 13:25~13:33
GTフォーメイション 14:10
☆GT決勝スタート 14:15~ 56周(終了予定16:00)
エイベックス夏祭り
SUPER EUROBEAT presents DISCO in FISCO
16:00~(GT決勝終了後)
スタンド裏特設ステージ
☆観戦チケットのご案内
【チケット】
■前売り観戦券
大人 5,000円/ペア 9,450円
■決勝当日券
大人 6,000円/中学生以下 無料(ただし父兄同伴)
■予選当日券
大人 3,000円/中学生以下 無料(ただし父兄同伴)
■パドックパス(予選・決勝2日間有効)
15,000円(入場料込)
【チケット発売所】
●チケットぴあ●丸井チケットピア●チケットセゾン●CNプレイガイド
●ローソンチケット●ファミリーマート●サークルK●ampm
●SAVE ON●ミニストップ(神奈川県のみ)
●関東地区RTN加盟店(前売券・前売ペアチケットのみ)
☆オートバックス各店でGTCシリーズ戦共通前売り観戦券発売中
大人 5,000円
【お問い合わせ】
富士スピードウェイ(株) TEL.03-3216-5611
インフォメーションダイアル
TEL.03-3409-2365/FAX.03-3409-2307(平日10:00-17:00)まで。
【TV放送】
8月14日(土) 16:00~17:15
テレビ東京系全国6局ネット
放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/
テレビ瀬戸内/ティーエックスエヌ九州
静岡放送:8月21日(土) 25:45~27:00
J-SPORTS (CS):8月27日(金) 20:30~21:45 *再放送あり
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 4 MINE GT RACE FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート・特集 99/07/11
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'99AUTOBACS CUP GTC第4戦MINE CP MINE GT RACE(7/10,11)
特集 GTへの提言(第3回) ~有力チーム関係者に訊く~
第2戦富士、第3戦SUGOのGTインサイドレポートでは、最近のGTCマシンの性能
向上およびコストの高騰について、ドライバー、チーム監督などから聞いた。今回
はメーカー直系もしくは関わりの深い有力チームの関係者の意見、考えをレポート
する。(順不同)
木村芳郎・TRD(トヨタテクノクラフト)取締役
「かつてのCカーやJTCCの二の舞にならないようにメーカーを排除するべきだという
意見がときどき聞かれますが、私はそれはまちがいだと思います。いきすぎた過当
競争になると費用が高騰してやめてしまおうということになる危険性はありますが、
それを恐れるあまりメーカーを排除しようとするのは、ボクはまちがいだと思いま
す。モータースポーツというものは、メーカーがそれなりの関与をしてやるべきだ
と思う。
GTCの現状を維持するなり、さらに発展させていこうと思うなら、レギュレーショ
ンを何年間か現状のまま固定します、とかある時点で言って、年度ごとに新しいク
ルマを作らなくてもいいように動いたほうがよいと思います。現在でも行っている
プライベーターの優遇措置をもっと広げていけば、メーカーに対抗できないという
ことはあり得ないと思います。メーカー側から基本になる車両とエンジンを提供し、
それから先はチームが自分たちのノウハウで速くする。出てきたスープラやNSXが
(チームごとに)全然ちがうカタチをしている、というふうに。
そうすれば、今はメーカーがかけている開発のための費用を、できるだけ多くの
チームに基本的な車両を提供するためにまわして、多くのチームが参加するための
努力ができます。それで、どこのチームにもチャンスがまわってくるという考えか
たになればいいなと思います。ほかのメーカーさんに比べてウチの台数が多いとい
うのは、そういうふうにしたいからなんです。台数を増やすために基本的な開発だ
けをやって、あとはチームに任せる、と。極端なことを言えば、ひとつのチームで
トヨタからもホンダからもクルマの提供を受ける、それでチームのノウハウでクル
マを仕上げていくというようなことがあってもいいと思う。メーカー同士の戦いで
はなく、チーム同士の戦いにする、そんな方向にいくような方策が取れないものか
な、と思っています。
99年仕様のスープラは、『ああしなければ勝てない』じゃなくて、いろいろな方
向から徐々にやった結果が『ああなった』というのがホントなんです。でもハチロ
ク(No.86 BPアペックスKRAFTトレノ)を見ると、まったくのプライベートでもこ
こまでできるのか、と思いますね。ですからチームがそれぞれの考えかたでやった
ほうがおもしろいんじゃないでしょうか。チームを育てる、ドライバーを育てる、
それでレースそのものを盛り上げる。そういう方向でいければと思っています。そ
ういう役割というのは、メーカーと具体的に参加するチームとのあいだにいる我々
の役目かな、とも思います。
外国車を買って参加するチームも、エンジニアやメカニック集団がいて、そうい
う人たちを含めてレースを盛り上げることを考えていかないといけないと思います。
レースというものはかならず技術的なものが伴って、その集大成がチームだという
ふうに。たとえばポルシェで参加するなら、ポルシェを勉強してもらってレースに
向くように改造してもらう努力はしてほしいと思います。完全なレーシングカーを
買って出るなら別ですけど、量産車をベースにしてやるなら、国産車も外国車も同
じですが、チームの力でそのクルマを走らせていくという姿を描いているんですけ
どね」
岡 寛・NISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)監督
「今までのレポートは読みましたが、そのとおりだと思いました。速さの面では、
競争の世界なのでしょうがないと思いますが、ちょっと速くなりすぎていますね。
速くなれば安全対策としてブレーキの強化やクラッシュを考えたボディの強化をし
なければならなくなってくるんです。景気もよくないし、スポンサーやメーカーか
ら出るおカネも減っています。今年よかったからといって来年いいとはかぎらない
ですよね。速さの追究以外の面におカネをかけられるようにしないといけないでしょ
う。速さ、安全性などをトータルで考えて、結果的にはコストを下げる方向でやっ
てもらいたいですよね。
それから、私たちはプライベーターにもマシンを供給したいと考えています。そ
のつもりはありますが、コストの面で折り合いがつかない。プライベーターに供給
するためにはパーツなどの開発コストを下げないとムリなんです。それをテクニカ
ル・レギュレーション、スポーティング・レギュレーションで可能にしていっても
らいたいですね。GTCは、1台しか出さずにそれで勝てばいいやというレースでは
ないと思います。ギンギンに速いクルマを1台作って勝つことはできると思います
が、それでお客さんが来てくれるかというと、違いますよね。
お客さんあってのレースですから、ニスモも考えていかないといけないと思って
います。せっかくみんな努力して盛り上がってきてるんですが、平行線ではなく、
もっともっとという気持ちですから、私たちも協力していくつもりです。GT-Aがア
ンケートを取ったり考えを発表してくれているので、問題はないと思いますが。
イベント自体に関してはみんながんばってると思いますよ、ドライバーも含めて。
去年より今年と、いい方向で来ている。来年はもっといいアイデアが出てきて、お
もしろいレースをしたいと思いますね」
永長 真・童夢×無限プロジェクト・プロジェクトリーダー
「今GTCは非常に人気があります。人気の面でここまで来られたのはファンあって
のものだと思いますが、そのために我々も一エントラントとして非常に努力してき
たと自負しています。ドライバーが一生懸命ファンサービスをしていて、我々もホ
スピタリティの内容や見栄えといったことも含めて改善してきています。同じよう
にクルマは性能だけでなく美しさも意識して、できうるかぎりの提供をしてきまし
た。少しでもたくさんのお客さんに来ていただこうと毎戦努力してきた結果が、今
のGTCの隆盛につながっていると思います。
少なくとも我々はGTCというカテゴリーを十分に意識して、きちんとほかと差別化
してきています。たとえばエンジンを準備するにも、ただ速くて性能本位で考える
ならばもっと別の考えかたもできるわけです。NSXなら横置きV6を別のエンジンにか
えることもできます。でもGTCはあくまでも街乗りマシンのトップカテゴリーだから
こそ、NSXらしさを損なわないようにしているわけです。そういう意味で素材を生か
して作りあげたつもりです。我々に対してやりすぎだというのなら、それは考えか
たの相違としかいえません。たとえばエンジンだって、ワンレーススペシャルだっ
て作れるわけです。でもこのカテゴリーのなかでそれをやっちゃいけないと思って
いるからやらないんです。あくまでもGT-Aの創立時からの考えかたを尊重し理解し
ているからこそ、今の結果が出ているんです。去年から今年にかけてのレギュレー
ションはNSXにとって不利といえるでしょう。とにかく速いから性能を均等化しよ
うというレギュレーションですから。我々はGT-Aの考えにのっとって、与えられた
レギュレーションのなかでまたベストをつくすわけです。そのベストのつくしあい
が過当競争といわれるのは…。競走なんだからベストをつくすべきでしょう?
要するに、各チームがベストをつくせる環境にまでいっていないということだと
思います。経済的に自立できていない。はやく各チームが経済的に自立できるよう
にならなければいけません。そのためには、もっともっとお客さんに観てもらうし
かないでしょう。TVをたくさんの人に観てもらって、サーキットにたくさんの人に
来てもらえるようにならなくちゃいけない。
端的にいえば、我々はハードウェアを売ることが商売です。もっともっと我々の
ハードウェアを買ってもらいたいと思ってます。エンジンは消耗品ですから、我々
も買っていだいてそこで終わりにはしません。メンテナンスサービスという仕事が
あります。今は4台ともハードウエア的にはいっさい区別もしてませんし、データも
オープンにしています。TRDのように、車体は買っていただいてメンテナンスサービ
スをするというのが理想だと思います。そのためにはパイが拡がらないと、つまり
各チームが経済的に自立できないとビジネスは拡がらないんです。
GTCは、今まで問題を積み重ねて解消して、をくり返してここまできました。決し
て今断崖絶壁に立っているとは思いません。ただまだ全体がプロとして自立できて
いない。経済環境がよくないというのもあるでしょう。社会と、モータースポーツ
の世界の経済環境にはタイムラグがあって、社会がよくなっても少し遅れるようで
す。宣伝広告費は最後にきますから。そんななかで少しでもタイムラグをなくすに
は宣伝広告しがいのあるレースを作るしかないんです。5万人の観客が10万人にに
なれば世界も変わってくるでしょう。だから我々はハードウェアのメーカーとして
魅力あるハードウェアを作るためにベストをつくすんです。モーターに魅力がなけ
れば、魅力あるモータースポーツにならないですから」
以上
☆GTインサイドレポート班では次戦(第5戦富士)でも引き続きこの特集を行う
予定です。
*今回のGTインサイドレポートは以上です
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 4 MINE GT RACE FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート3 99/07/11
-------------------------------------------------------------------------
'99AUTOBACS CUP GTC第4戦MINE CP MINE GT RACE(7/10,11)
☆ポイントランキング(第4戦終了)
ドライバーポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 1 E.コマス 49 15 8 6 20
2 1 本山 哲 41 15 - 6 20
3 37 鈴木利男 37 12 10 15
4 36 関谷正徳/黒澤琢弥 33 10 2 20 1
5 12 星野一義/影山正美 27 1 12 8 6
6 37 片山右京 27 12 - 10 15
7 3 長谷見昌弘/田中哲也 24 6 4 4 10
8 16 中子 修/道上 龍 24 12 12
9 38 竹内浩典/立川祐路 22 4 15 3
10 18 金石勝智/脇阪寿一 20 20
10 100 高橋国光/飯田 章 20 20
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 新田守男 53 3 20 15 15
2 25 高木真一 50 - 20 15 15
3 19 織戸学/原 貴彦 47 20 15 12
4 15 土屋武士/井手有治 42 2 20 20
5 61 R.ファーマン 23 15 8
6 61 中谷明彦 23 15 - 8
7 70 石橋義三 23 4 6 3 10
8 7 松本晴彦/山野哲也 20 10 10
9 14 古在哲雄/小宮延雄 18 6 8 4
10 71 城内政樹/河野尚裕 18 12 6
チームポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. TEAM 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 36/37 TOYOTA Castorl TEAM TOM'S
57 12 10 20 15
2 1/2 NISMO 49 15 8 6 20
3 16/18無限×童夢プロジェクト 44 20 12 12
4 12 TEAM IMPUL 27 1 12 8 6
5 3 ハセミ・モータースポーツ 24 6 4 4 10
6 38 TOYOTA TEAM CERUMO 22 4 15 3
7 100 チーム国光with MOONCRAFT 20 20
8 35 マツモトキヨシ TEAM TOM'S 15 15
9 32 cdma one TOYOTA TEAM CERUMO with key's
12 3 6 3
10 6 ESSO Tiger Team LeMans 11 - 3 8
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. TEAM 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 MOMOCORSE Racing with Tsuchiya
53 3 20 15 15
2 19 RACING PROJECT BANDOH 47 20 15 12
3 15 NISMO 42 2 20 20
4 61 チーム・テイボン・ラリーアート 23 15 8
5 70 TEAM GAIKOKUYA 23 4 6 3 10
6 7 RE雨宮レーシング 20 10 10
7 14 アルタRACING TEAM 18 6 8 4 -
8 71 シグマテックレーシングチーム 18 12 6
9 910 910RACING 16 12 4 -
10 81 TEAM DAISHIN 13 1 12
*ポイント計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
☆第5戦富士のウエイトハンディ
[GT500]
No. Car Weight (kg)
-----------------------------------
1 ペンズオイル・ニスモGTR 60
6 ESSO Tiger Supra 20
12 カルソニック・スカイライン 10
16 Castrol無限NSX 70
18 TAKATA童夢NSX 30
36 カストロール・トムス・スープラ 30
37 カストロール・トムス・スープラ 60
38 FK/マッシモセルモスープラ 20
39 デンソーサードスープラGT 20
64 Mobil 1 NSX 20
100 RAYBRIG NSX 50
[GT300]
No. Car Weight (kg)
-----------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 20
15 ザナヴィARTAシルビア 80
19 ウエッズスポーツセリカ 70
25 モモコルセ・アペックスMR2 80
61 テイボン・トランピオ・FTO 0
71 シグマテック911 10
77 クスコスバルインプレッサ 20
81 ダイシンシルビア 60
910 ナインテンアドバンポルシェ 20
*ハンディ計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
*特集に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 4 MINE GT RACE FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート2 99/07/11
-------------------------------------------------------------------------
'99AUTOBACS CUP GTC第4戦MINE CP MINE GT RACE(7/10,11)
■決勝日朝のフリー走行後のコメント
#6 ESSO Tiger Supra
野田英樹「昨日はハンドリングに問題を抱えててちょっと危ないくらいの状態だっ
たんだけど、それはだいぶよくなって、まともに走れるようになりました。もっと
よくなってほしいという欲はありますが、いいレースはできるレベルにはなってい
ます。雨は想定してなくてギャンブルになってしまうんで、ドライでいってほしい
です」
#16 Castrol無限NSX
中子修「レースでは最初に道上が乗るんだけど、そううまくいけるかどうかはわか
らないよね。そう簡単には抜けないんじゃないかな。なにごともなく、四隅が当たっ
てない状態で渡してもらえればいいよ。クルマは、道上がブレーキを心配してる。
オレは後半だからレースの流れに沿っていくけど、道上は前半で、いけるだけいく
からね。それが心配のタネ」
*19ウェッズスポーツセリカ
織戸学「ちょっと足回りが壊れちゃったけど、今トラブルが出てよかった。(セッ
ティングの)方向をいろいろふってみて、決勝はそんなに悪くないかなっていう感
じなんだけど、予選で遅かったから最初はキツいよね。ポイントとりますよ。固い
タイヤを生かすセットにしてるんですけど、雨降るかもしんないし…。スタートは
ボクがいきます」
*25アペックス・モモコルセMR2
新田守男「満タンで走ってみて、3番手ですね。きびしいっすね…。ウェイトがき
いていると思いますし、リストリクターの影響もあるのかストレートが遅い。スター
トはボクがいきます」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
立川祐路「駆動系が突然壊れたのですぐに自分からマシンを止めました。今調べて
いますが、たぶんプロペラシャフトだと思います」
*15ザナヴィARTAシルビア
井出有治「チェッカーを受けたあと車内に煙が充満してきて、火が出てたらまずい
のですぐに止めました。ブレーキのダクトが外れて中途半端にタイヤにひっかかっ
たみたいです。クルマのバランスはいいし、どこも当たってないので決勝は問題な
いです」
*81ダイシン シルビア
福山英朗「マシンはあいかわらず快調です。心配ごとはとりあえずないんだけど、
ミッションも新スペックだし、まだ出てこないトラブルが恐い。ただ、今は不安材
料は探さなければない状況です。かえってこういうときのほうが緊張します。あれ
もこれも心配なほうが気がまぎれますよね。雨が降ったほうが勝利の確率は減ると
思います。なにも考えずにフルスイングするだけですね」
#35 マツモトキヨシ・トムススープラ
ピエール・アンリ・ラファネル「トラブルはABS。走り出して最初のうちは効いて
いるんだけどすぐに効かなくなる。昨日原因がわかったはずだったんだけど…。菅
生でもレース終盤に同じトラブルが出たし、ここのテストのときも出た。それに昨
日も。37号車のコースアウトも同じ問題だと思うよ。直ることを期待しているよ」
*26アドバンタイサンポルシェ
ドミニク・シュワガー「ポルシェは初めてですけど、タイヤと馬力、シャシーのコ
ンビネーションがいいですね。前回菅生ではバイパーに乗ったんですけど、ここは
バイパーにはきびしいでしょうね。ポルシェのほうが乗っていて楽しいです。バイ
パーも楽しいんですけどここではポルシェのほうですね。ただ、トヨタやニッサン
のマシンはレース用に大幅に改造されている、まさにレーシングカーそのものです
が、ポルシェはロードカーに近いですから(勝てる)チャンスはないですけど、と
もかくベストをつくすだけです。自分にとってはいい経験になりますし、できれば
来年もGTCに出たいですから。できれば来年GT500に乗りたいです」
#30綜警McLarenGTR
岡田英樹「ここはマクラーレン向きではないですね。基本的にはアンダーステアが
強いんですけど、それはセッティングの問題ではなくてクルマの基本特性によると
ころが大きいですから。ただ、ロングランでは悪くないし、満タンでもハンドリン
グの変化はそんなにないんで、フリー走行のタイムもよかった。ウチのチームとし
ては次の富士は期待できるんじゃないでしょうかね。ストレートが速いし。エンジ
ンの優位も出るだろうし。今回はあまりムリせずにいきます」
#2 ARTAゼクセルスカイライン
ミハエル・クルム「ドライバー交代して出ていったらホイールが外れてしまった。
なにかおかしいと思ってすごくスローダウンして、おそらく30km/hくらいで行って
いたんだけど、最終コーナーで外れてしまった。それでピットまで戻れなくなって
しまった」(チームでは現在原因を究明中だが、ナットは完全にロックされ、ピン
も装着されていたという)
◎マツダスピードが閉鎖
マツダスピードサービス部杉野芳彦課長「6月14日、7月いっぱいで閉めるという
話を聞きました。現在、GT300クラスに2台のマツダ車ユーザーがいますが、マツ
ダスピードとしてはどうすることもできないんです。会社がなくなるわけですから。
今後については交渉中です。今シーズンの残りについては(マツダスピードの)社
長がマツダ本社に希望をもっていくので、悪いようにはならないと個人的には思っ
ています。結論は出てないんですが、突き放すようなかたちはないと思います。
GTCでは、スペアパーツは3、4台分はあるんです。ただ、来年どこで供給できる
かが問題です。マツダスピードというブランド名は残りますが、市販車のパーツし
かやらない予定なので…。N1クラスは市販車と共通パーツが多いんで、このへんは
残ると思います」
オークラロータリーレーシング(*72オークラRX7)
大倉従道監督「先週の月曜日に日刊自動車新聞に出ていたのが正式発表ですが、6
月の14~15日には従業員の方に話されたそうです。いろんなルートからこうなるか
なというウワサは聞いていたんですが、まさかと思いました。登りかけたところで
ハシゴを外された気分です。シーズン途中でマツダスピードがなくなってしまうと
いうことは、完全に本社のほうがコントロールしてくれることを逆に期待していま
す。そうあってほしいというほのかな期待です。当面のアフターパーツ、とくに足
回りを確保できないとお手上げです。それに3ローターのエキセントリックシャフ
トはパーツがないんです。あちこち外国ルートも探したんですが、2週間前に2本
だけあったんですが、1本は仲間のところへいったんです。日本ではまったく手に
入らないので、アフターマーケットで作ったものかどうか確認中です。3ローター
はだんだん難しくなりますね、パーツを確保するのが…。われわれの意向はマツダ
スピードに伝えたんですが、今後スタッフの方と連絡がつかなくなる可能性がある
んで、アプローチをどこへやればいいのか困っています。なりゆきにまかせてやっ
てみる以外ないと思っています」
RE雨宮レーシング(*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7)
雨宮勇美代表「マツダスピードのフォローがあるからモータースポーツをもっと盛
り上げようと思ってGTのクルマを作ったんですよ。それがいきなりのストップです
から、なんのためにやってきたか…。やっぱりメーカーがやる以上、1年かぎりじゃ
なく継続してやってくれないと…。今(マツダスピードと)話をしてるところです。
極端な話、ミラージュ(カップ・レース)みたいにクルマ(使用したレース車両)
を引き取ってくれって言ってますよ。お互いにモータースポーツを勝負抜きに盛り
上げないといけない。メーカーにこのへんをわかってもらいたい。ファンの方々へ
は、自分たちでできるかぎりロ-タリーでGTCに続けて出たいと思っていますので
応援してください」
■タイヤメーカーに訊く
ブリヂストン
「ドライ用はソフトとハードの2種類、ウェット用は浅ミゾ、深ミゾ、カットスリッ
クの3種類です」
以下はインサイドレポート班調べ
BSユーザー各チームのチョイス
ソフト:#6 ESSO Tiger Supra、NSX全車、#1ペンズオイル・ニスモGTR
ハード:#30McLaren GTR、#38 FK/マッシモセルモスープラ、
#12カルソニックスカイライン、#3ユニシアジェックススカイライン、
#2 ARTAゼクセルスカイライン、#32 cdmaOneセルモスープラ
ヨコハマ
「GT500クラスのほうは構造で3種類、ゴムで3種類用意してます。バイパー(#55
STPアドバンタイサンバイパー)はハード構造のハードコンパウンド、サード(#39
デンソーサードスープラGT)は従来型の構造でコンパウンドはソフトです。雨用は、
レインタイヤが4種類、インターミディエイトが2種類あります。
GT300はセリカ2台(*19ウェッズスポーツセリカ、*20オートレットセリカ)が
ミディアム、ほかはすべてソフトです。もう一種類、バックアップ用にハードも用
意はしてあります。雨用は、ゴムとしては3種類。レインとインターミディエイト
があります」
トーヨー
「GT500はソフトとハードの2種類。ソフトをチョイスしてます。雨用は浅ミゾと
インターミディエイトの2種類です。
GT300はFTO(*61テイボン・トランピオ・FTO)用がソフト、ミディアム、ハード
の3種類。プラス使う予定はありませんがバックアップとしてさらにハードなもの
も用意しています。チームが選んだのは3種類のまんなか、ミディアムです。雨用
は深ミゾ、浅ミゾ、インターミディエイトの3種類。リア用にソフトコンパウンド
も用意してます。ハチロク(*86 BPアペックスKRAFTトレノ)とBMW(*21BP-トラン
ピオ-BMW)はドライ用がソフトとハードの2種類。そのうちソフトを選んでいます。
雨用は浅ミゾとインターミディエイトの2種類です」
ミシュラン
「ドライ用は3種類。ミディアムと、ソフトが構造違いで2種類あります。35号車
と37号車がソフト1、36号車はミディアムを選んでいます。ソフトのほうが温まる
のは早いんですが、ライフ後半のタイムの落ちが若干あります。ライフ自体は1ス
ティントは問題ありません。どちらを選ぶかはドライバーのフィーリングでしょう。
ウェット用はソフトとハードの2種類と、インターミディエイトが1種類あります。
実はウェットのテストはできていないので、もし雨が降ってきたらエイヤッで選ぶ
しかないんです」
☆決勝スタート直前情報
天気:曇り 路面状況:ドライ 気温:24度 路面温度:28度
入場者数 7月11日=4万2200人 7月10日=1万4800人
ピットスタート
*21 BP-トランピオ-BMW(ブレーキ)
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(ミッション)
■レース中のコメント
*61テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「オーバーヒートです。ボクが乗っているときから症状は出ていました。
序盤は調子がよかったので残念です」
#88ノマドディアブロGT-1
和田久「今日は残念な結果でしたが、マイナートラブルなので次こそ上位をねらっ
ていきます。ストレートが速いので富士ではポテンシャルが発揮できると思います」
#36カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「序盤からABSが壊れちゃった。まあしょうがないね。琢弥もそのまま我
慢して乗ってるよ」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「ピットスタート後は順調に走ってたんだけど、ポルシェと接触して1回
スピンしちゃいました。それからはラップタイムを落とさないよう心がけて走りま
した。スタート前に交換したミッションはギア比が合ってないんですが、トラブル
はないです」
*リタイア(GTインサイドレポート班調べ)
No 原因 周回数
-------------------------------------------
88 ドライブシャフト破損 5L
26 ミッショントラブル 5L
32 コースアウト 17L
81 ホイール破損 18L
10 *99と接触 21L
61 オーバーヒート 32L
64 エンジントラブル 51L
■レース終了後のコメント
#37カストロール・トムス・スープラ(総合2位)
鈴木利男「しょうがないね。朝のクラッシュの影響はなかったんだけど、もうブレー
キがスコンスコンだった。20周いく前にもうブレーキが全然なくなってた。でも、
オレは一番で渡せたから、まあいいか」
片山右京「利男さんから渡されるとき、ブレーキがないよって言われて、最初は大
丈夫かなと思ったけど、3周目くらいから全然なくなっちゃった。直線でもポンピ
ングしてたし、コーナーなんかホントに大変だった。ラップ遅れに出会うタイミン
グも悪くて、抜かれたときは目の前のラップ遅れがスピンしたんで、直線スピード
が伸びなかった」
#16 Castrol無限NSX(総合3位)
道上龍「昨日まではブレーキがよくなくて片効きしたり全然効かなかったりしてた
んだけど、今朝のフリー走行では安定して走れるようになっていた。レースはでき
るだけボクがひっぱる作戦。最初はようすをみてたんだけど、前がどんどんつぶれ
ていったんで、作戦どおりにいきました。35~36周目からタイヤがキツくなって、
28秒台がやっとだったんですけど、なんとか走りきることができました」
中子修「(No.2 ARTAゼクセルスカイラインが直後にいたが)便所下のコーナーか
ら先はウチが速かったんで、抜かれるとは思わなかった。道上から渡されたときは
クルマは完璧で、心配していたブレーキも問題なかった。道上がいたわって走って
くれたんだと思う。次はウェイトハンディが70kgになってしまうんで、富士は大変
だと思います」
*25モモコルセ・アペックスMR2(GT300クラス2位)
新田守男「状況からして、結果的には一番いいポジションでしたね。ストレート(ス
ピード)があんまり違うんで、どうにもならない。使いたくないタイヤ使わないと
勝負にならなかった。序盤はダンゴに入らないようにしたかったけどできなかった
んで、このへんが課題ですね」
高木真一「きびしかった…。つまるんだけど抜けない。壊れることの心配もあって、
シリーズ考えるとこれでオーライかなと思います。地元で表彰台も、まあ、勝ちで
はないですけど気持ちいいですね」
*19 ウエッズスポーツセリカ(GT300クラス3位)
織戸学「これがボクらのレースですよ(笑)。予選はきびしかったけど、(決勝は)
運がよかった。内容はよくなかったけど、こんなもんでしょう」
原貴彦「運のついたレースでした。足回りにトラブルもあって目一杯はいけなかっ
た。5~6秒遅いペースでいったんです」
*86 BPアペックスKRAFTトレノ
田中実「テストをやれてないんで、とにかく完走(でOK)です。ストレートは速い
んで次の富士は期待できると思います」
*81ダイシン シルビア
大八木信行「今回はすごくいいペースで走れて、しめしめと思っていた矢先に、最
終コーナーでクリップについたらなんの前触れもなくバーンという音がしてコース
アウトしてしまった。アップライトのボルトがホイールに接触して、ホイールを割っ
てしまったようです。なんとかピットに戻って直そうとしたんだけど、完全に割れ
ていて直せる状態じゃなかった。とにかく残念です」
■優勝者インタビュー
総合優勝
#1ペンズオイル・ニスモGTR
本山哲「1番はすごくうれしいんですけど、ボクが乗ってる後半にギアボックスの
トラブルが出てまして、はっきり言って降りたときには完走できるとは思えなかっ
た。完走できることだけを祈ってる状態から勝てたので、信じられないです。タイ
ヤも温存しながらいってて、クルマのセッティングもよくて、それとチームのこと
ですけれどピットストップがすごく速くて、それが順位を上げていったと思います。
具体的には4速がなくなって、4速がない状態でいかに速く走るかボクのときから
考えていて、それを無線でピットやエリックに伝えたりして、あとはエリックにま
かせました」
エリック・コマス「今日はとても楽しくレースができました。右京さんとのバトル
はギリギリまで攻めてもお互いに押し出すようなことはしませんでしたし、2人と
もハードなバトルでしたけれどいいレースができました。ピットストップの後に4
速がなくなっていたのはわかっていたので、なんとかクルマを保たせようと考えて
いました。チャンピオンシップのために少しでもポイントを稼ごうと考えていたん
ですけど、その結果で勝つことができてほんとうによかったです。右京さんとのバ
トルはラスト20周ぐらいからとりあえず2位をキープしよう、なんとかチャンピン
シップのために15点獲ろうと考えたんですけれど、そのうち右京さんのクルマがブ
レーキなのかタイヤなのか、ちょっと調子が悪いようだと気がついて、こちらはギ
アボックスのトラブルを抱えていたのですが、勝負をかけてみようかと思いました。
渋滞をうまく使うことができたので非常にラッキーだったと思います」
GT300クラス優勝
*15ザナヴィARTAシルビア
土屋武士「マージンは前半からあったんですが、見た目以上にきびしくて、ダイシ
ンシルビアの大八木さんがすごく速かったんで、ペース配分もなく最初から全開で
いきました。目一杯でこのまま走っちゃったら最後まで走れないなというペースで
走ってもついてきてるんで、本当に(ダイシンのリタイアは)ラッキーてしたね」
井出有治「交替したときに後ろと15秒くらい差があったと思うんですけど、タイム
を見て自分でがんばってさらにタイムを拡げました。前回の優勝のときよりも余裕
がありました。このまま連勝できるようにがんばります」
*その3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 4 MINE GT RACE FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート1 99/07/10
-------------------------------------------------------------------------
'99AUTOBACS CUP GTC第4戦MINE CP MINE GT RACE(7/10,11)
◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300です
■予選1回目終了後のコメント
#1ペンズオイル・ニスモGTR
本山 哲「クルマとしては1分24秒台は出せる状態だったけど、アタック中に遅い
クルマに引っかかってしまったので思ったほどのタイムは出なかった。まあ、しか
たないですね。エリック(コマス)が満タンやったんだけど、すごくいいって言っ
ていた。予選(アタック)は終了。あとは決勝に向けてセットアップをします」
#35 マツモトキヨシ・トムススープラ
P-H.ラファネル「昨日出ていたブレーキがスポンジーという問題は解決している。
ただABSの不具合がちょっとあった。アンダーは昨日よりも強く出ている。これは
タイヤの選択の問題だけど。ただ、もう少しセッティングを詰める必要はある。タ
イヤをすでに2セット使ってしまったので午後は左右逆にして走る。だからタイム
は上がらない。気温が上がって(ほかの)タイムが伸びないことを願っているよ。
そうすれば今の位置から決勝をスタートできるからね。ボクらのクルマは決勝セッ
ティングはいいんだ」
*81ダイシン シルビア
福山英朗「おかげさまで好調です。だけど、ドライビングとかクルマの状態は自分
の追い求める理想からはかけはなれてる。タイムや順位には満足しなければいけな
いんでしょうけれど。ギリギリまで攻めてやっと出したタイムですから。本来なら
あとコンマ3、4秒いかなければ。ちょっと今日は路面グリップが低いですよね。
なんとか午後もう1回トライしたい。まあ考えてみれば、自分の走りに満足したこ
とはないんですけどね」
大八木信行「好調というよりも順調という感じやね。ブレーキとミッションが、以
前はS14用の改良型だったんですが、S15用ができたので、それを投入しています。
それが功を奏している。ABSも今回からつきました。とくにMINEはブレーキにきつ
いので助かります。福山さんにいいアタックをしてもらって、私は気が楽でした。
マシンはややオーバーステア。昨日のほうがいい感じでしたね。午後は足回りやタ
イヤをもう少し硬いセットでトライしてみます。午後は気温もあがりそうですし、
あくまでも決勝用のセッティングが目標です。午前中に予選アタックをかけるとい
うのは予定どおり、トップタイムも予定どおりです」
*15 ザナヴィARTAシルビア
土屋武士「アタックは完璧だった。ダイシン(シルビアのトップ)はしょうがない
よね。午後は(アタックは)やらない。クルマの仕上がりは順調ですから(2連勝
は)当然ねらっていきますよ。前回は手探りでの決勝だったけど、今回は決勝も
(ここまで)すごくいい流れで来てるから、これを続ければいい結果が出ると思う」
井出有治「練習(合同テストと金曜日)からそこそこで、クルマもだいぶよくなっ
てきて、満タンでもいいペースです。今回もうまくいけば勝てると思います。夏場
のGTレースは経験がなくてタイヤのタレ具合がわからないんで、涼しいほうがいい
ですね。ウェイトは最初は気になったんですけど克服できそうです」
*25モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「今日はクルマは問題なく走っていますが、シルビアが前なんできびしい
でしょう。ウェイトも効いています。本来はミドシップが有利なはずのコーナーが
遅くなったのが致命傷ではあるよね。ストレートがしんどい。NSXもそうなってる
んだろうし…。仮に(グリッドが)この位置として、(決勝は)SUGOのデジャヴに
なってくれたらボクにとっては理想だよね。相手のトラブルとかミスを待つ感じに
なる。
ついていければ御の字でしょう」
高木真一「コース幅が狭いんで、決勝はサバイバルレースになるでしょう。ぶつか
らないようにいきたいです。クルマは限界まで来てると思う。天候はドライのほう
がいいでしょう。表彰台目指してがんばります」
#37カストロール・トムス・スープラ
鈴木利男「暫定ポールって言ったって午後にならないとわからないからね。クルマ
は昨日からなにも変えてないんだけど、タイヤを左右入れ替えてからタイムが出て
るんだから、バランスはそんなによくない。アンダーがちょっとキツイんだよ。で
も、入れ替えてからのほうがまだバランスよかった。午後もクルマは変えずにとり
あえずやってみる。気温が上がると、タイムアップするのはキツイだろうけどね」
#39デンソーサードスープラGT
影山正彦「今朝の予選では、最初はデフの慣らしをやって、3~4周してからアタッ
クに入った。今日使っているのは新しいデフなんだ。それのほうが性能的によさそ
うだったんで。その結果としてマシンの動きに多少変化は出ているけど、これから
そのデフにセッティングをどう合わせようかっていうところ。午後はダンパー、ス
プリングなどを変えてみるつもりにしてる。タイムはコンディション次第だから、
アップするかどうかは分からないな」
#100 RAYBRIG NSX
高橋国光「70kg(のウェイトハンディ)って重いよね。結論から言うとそういうこ
とじゃないかな。ストレートも遅いしブレーキもきつい。アキラがいろいろセッティ
ングしてるけれど、アンダーになったりオーバーになったり。今のタイムはそのな
かでアキラががんばって出したベストなんじゃないかな」
竹林康仁チーフエンジニア「MINEはウエイトの影響がとくにきびしいですね。SUGO
ではよかったんですが…。午後にむけて今からなにかしてもかえって悪くなっちゃ
うんで大きなことはなにもできません。午後も予選順位を少しでもあげるようにが
んばってもらうしかないです」
#32 cdmaOneセルモスープラ
木下隆之「タイム的には悪くないと思うんだけど。なんだかんだいって新型は速い
よね。タイムは予想どおり。クルマの操縦性も2番手だったテストのときに戻って
きつつある。ただ思ったよりも新型が速くなっちゃったってことだね。決勝はそん
なに悲観したもんじゃないと思うよ。午後はもう1度アタックします」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「昨日の午前がチョー最悪、午後が最悪、で、予選1回目が悪。次はフツー
がいいな。思い当たることは全部やってるけれど、あいかわらずアンダーオーバー、
限界は低い。プロペラシャフトなど一連の問題は全部解決している」
■予選2回目終了後のコメント
#6 ESSO Tiger Supra
野田英樹「予選はちょっと思ったとおりにはいかなかったですね。でもウェイトを
積まれるポジションではないですし、決勝でがんばります」
*61 テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「まあまあ思ったとおりのタイムですね。クルマはまったく問題なし。セッ
トアップもうまくいってます。FFだし、タイヤはけっこうきびしいものがあります
が、気温はこれくらいを想定してきてます。でも前のほう(シルビア勢)は速いで
すね。なかなかつぶれないでしょうし、表彰台にいければラッキーでしょう」
#88 ノマドディアブロGT-1
古谷直広「(午後走行しなかったのは)負担がかかってトラブルになるのがイヤだっ
たから大事をとったんです。基準タイムはクリアしてますから。明日の朝のウォー
ムアップも走らない予定です」
*15 ザナヴィARTAシルビア
土屋武士「周りのチームの反応を聞いてもらえればわかると思うけど、想定してい
たとおり。午後は明日へ向けてのセッティングでした。あとは、明日の天気がどう
なるか…。チャンスはあるんで、逃さないようにがんばります」
*25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「ボクのタイムはもうちょっと出せたと思うけど、でもあと0.2秒がいい
ところかな。タイムが伸びたとしても3番手が妥当ですね。1回目の予選で黄旗が
出てたようで、タワーに呼ばれたりして予定どおり進まなかった。決勝へ向けての
セッティング自体はいい。明日はスッポンのようにいく! それだけ。今は、どこ
が上に来てもおかしくないから、ポイントを逃さないようにしたい。それで勝負は
決まるでしょう。1位がダメなら2位、それもダメなら3位というように、ミスな
くいきたい」
*19ウェッズスポーツセリカ
織戸学「きびしいですね…。1回目(の予選)は(セッティングの)方向をまちがっ
てスピンしてしまったし、タイヤはハードを選んでるんで、これが今いち合わなく
てタイムが出てない。でも今までより、決勝での落ち込みは少ない。明日はミスな
く自分の走り。結果は、もしかしたらついてくるでしょう。ポイントを稼げるよう
がんばります」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「バタバタしちゃって…。全体的によくはなってるんですけど、コンスタ
ントラップが伸びないし、決勝セットが見えない。去年もここはよくなかった。リ
タイアしてるんです。テストもできてないですしね…。おいていかれないようにつ
いていって、なるべくいい状態で(山野選手に)渡したい。たぶんスタートは自分
だと思う。なんとか結果を出したい。しかし、つかめないコースですね。つい行き
すぎたりしてます」
#1ペンズオイル・ニスモGTR
本山哲「今日の予選はよかったんじゃない? 午後のほうが暑くなると思っていた
ので1回目に2セット使ったけど、正解だった。クルマも練習からすごくいいよ。
決勝仕様も、テストのときにいい感触をつかんでるから、レースではウチは速いと
思う。今回は予選から全部自分でセットアップしたけど、順調に進んでいると思う。
なんとか結果を残したいね」
#18 TAKATA童夢NSX
脇阪寿一「朝は、トンネルを抜け出すために自分で思っているところを試してハズ
しました。午後はいろいろセットを変えたんですけど、このセットで午前中も走っ
ていたらもっと上にいけたでしょうね。今回はリタイアしないように、一発のタイ
ムよりレースを考えたセットを昨日からしてきましたが、GTはいろいろむずかし
い。速かったらウェイトを積まれて、リストリクターを絞られて…。NSXに今のレ
ギュレーションはツラいです。予選のタイムは同じだったとしても、レースになっ
たら、重くてタイヤにもキツイし、ストレートも遅い。ストレートは速く走っても
タイヤは傷みませんからね。ほかの車種に比べるとストレートが遅いから、後ろに
ついていてもなかなか抜けないし、逆に後ろに着かれたら簡単に抜かれてしまう。
ちょっと違いすぎますよね」
ポールポジションインタビュー
GT500クラス ポールポジション
#37カストロール・トムス・スープラ
鈴木利男「ルマンの勢いだけでいきました。クルマがけっこうよくて、なんとなく
アタックのタイミングがよかったです。午前中のアタックでニュータイヤを履いた
ときあまりよくなくて、ピットに戻って左右入れ替えたらよくなりました。ここは
ブレーキにキツいんで明日はそれなりにいきます。今日まではほかの(TOM'Sの)
2台に出ているトラブルは出てません。まあ明日は天気がこんなに暑かったらシン
ドそうなので、1番前だし自分たちのペースでいきます」
片山右京「なんか今年はついてるなあ。利男さんが仕事をしてくれてボクは楽でき
るかと思っていたら、スープラが思ったよりも暑くて意外と大変でした。あんなに
窓がいっぱい開いてるから涼しいと思ってたのに、窓を開けてもちっとも涼しくな
い。TS020も暑くて1回気絶してるけれど、スープラも前にエンジンがあって暑くて
生命の危険を感じました。コースは、ル・マンから戻ってくるとジムカーナ場のよ
うな気分。明日はトップで渡されたら左のリアタイヤがバーストしないように神に
祈るだけです。ほんとうにスープラはまだ修業中なんですよ。左のリアタイヤに魔
物が住んでいるんで、アクシデントがないようにしたいですよね」
GT300クラス ポールポジション
*81ダイシンシルビア
福山英朗「開幕戦以来のポールなんで、ずいぶん久しぶりですよね。今日はクルマ
の調子もいいしエジンパワーも出てるんで、チャンスが来たというレースだと思っ
ています。確実に獲っていかなければいけないです。ここまで順調に来て、恐いの
はレース中のアンラッキーです。数字的には満足なんですけれど、自分自身がうま
く乗れなかったというのもあって、仕事の完成度としては低かったです」
大八木信行「予選1回目から予定どおり、満足のいく結果だと思っています。今回
はチャンスと思っています。ウエイトはうちも40kgありますが、優勝を意識してい
こうかなという感じです」
*その2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 4 MINE GT RACE FMOTOR4 EDITION
Race Report 決勝日レポート FMOTOR4版
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'99AUTOBACS CUP GTC第4戦MINE CP MINE GT RACE(7/10,11)
手に汗握る攻防戦!
ペンゾイル・ニスモGTRが大逆転で今季初優勝
7月11日、セントラルパークMINEサーキットでは、AUTOBACS CUP全日本GT選手権
第4戦CP MINE RACEの決勝レースが開催された。
天候はどんよりした曇りながら心配された雨は大丈夫そうだ。気温は23度、路面
温度は26~29度。午前中のフリー走行でクラッシュしたポールポジションNo.37 カ
ストロール・トムス・スープラも無事修復してスターティング・グリッドに並べる
ことが出来た。一方、スタート1時間前にGT300クラス予選5位のNo.7 RE雨宮マツ
モトキヨシRX7がミッショントラブルを起こし、他車がグリッドについてもまだ交換
作業を行っていた。また、No.21 BP-トランピオ-BMWがブレーキ・トラブルでこれも
ピットスタートとなった。
14時ちょうどにローリングスタートが切られ、1周のフォーメーションの後、レー
スがスタートした。ポールスタートのNo.37 カストロール・トムス・スープラが順
当にトップで1コーナーに。続いてNo.35 マツモトキヨシ・トムススープラ、No.39
デンソーサードスープラGTと予選通りに駆け抜けたが、No.64 Mobil 1 NSXはやや
出遅れ気味で、両サイドにNo.6 ESSO Tiger Supra、No.18 TAKATA童夢NSXが飛び出
した。これで、No.64 Mobilは挙動を乱し、バックスタンド先の第2コーナーでコー
スアウトして出遅れる。序盤はNo.37、No.35、No.6の3台のスープラがトップを争
うが、コンスタントに1分27秒台のラップを刻むNo.37が徐々に後続を離していく。
一方、No.35はブレーキ系にトラブルが発生したようで、No.6、No.39に相次いでか
わされる。すると、この4番手No.35を先頭にNo.1 ペンズオイル・ニスモGTR、No.
16 Castrol無限NSXがテール・トゥ・ノーズでバトルを開始する。予選13位から好ス
タートを切って7周で8位番手まで上がってきたNo.12 カルソニックスカイラン
だったが、そのスタートがフライングと判定され、10秒間のペナルティ・ストップ
で後方へ下がることになる。また、No.36のカストロール・トムス・スープラはブ
レーキ・トラブルでコースアウトし、以後も走りが不安定になり後方に甘んじる。
2番手のNo.6 ESSO Tiger Supraは早くも30周目にルーティンのピットインを行
い、野田からガードナーにドライバーチェンジ。これで2番手になったNo.39だった
が、34周目に最終コーナー出口でスピンしたが、立て直すとそのままピットイン。
ルーティンの作業に入った。
35周目には6番手につけていたNo.1がピットイン。No.1は一時5番手になってい
たのだが、4速ミッションが壊れ、一時的にペースダウン。だが、本山の巧みなド
ライビングでそれ以上に下がらずに戦い続ける。当然、代わったコマスもこの4速
のないマシンでの戦闘を続けることになる。
30周台でほとんどのマシンがピットインを行ったが、トップのNo.37 カストロー
ルとこの時点で2番手となったNo.16は、ギリギリまでピットインを延ばす作戦を
取った。No.37は41周目にスタートからトップを保ったままピットへ。ドライバー
は片山にバトンタッチ。ここまで順調に見えたNo.37だったが彼らもブレーキが甘
くなるトラブルを抱えていたのだった。No.16はさらに48周まで引っ張りピットイ
ン。ドライバーは道上から中子修
へと交替。コースに戻るタイミングでNo.37を抜きたかったが、わずかにNo.37が先
行しトップとなる。No.16はタイヤの暖まらない状態だったため3番手のNo.1 ペン
ズオイル・ニスモGTRにもかわされてしまう。この後、No.16は後方から追い上げて
きたNo.2 ARTAゼクセルスカイラインと10周以上に渡り激しい3番手争いを展開して
いく。
50周時点でトップNo.37と2番手No.1の差は3秒弱。後続は10秒以上下がってし
まったために、マッチレースの様相を呈してきた。周回遅れと互いに抱えるトラブ
ルの種という爆弾を抱えながら、共に27秒から29秒台で激烈な駆け引きに入る。逃
げ切りたいNo.37だったが、続出する周回遅れに詰まって、その差はついに60周目
には1秒を切って、一旦はテール・トゥ・ノーズ状態に。しかし、No.37右京もガ
ンバリを見せ周回遅れが切れるとまたわずかにNo.1コマスを引き離して差を1.5秒
まで開く。
だが、ラスト10周を切った時点で、また彼らの前に一団の周回遅れが現れ、2台
の差はなくなる。ブレーキに難があるNo.37はコーナーでNo.1に詰められ、最終コー
ナーからの立ち上がりと直線では4速を欠くNo.1が離される。
だが、ラスト6周で再々度追いついたNo.1コマスは勝負に出て、1コーナーでNo.
37のインを突いて前に出る。2コーナーでは今度はNo.37がインを突き返してトッ
プを奪い返す。そして次のラップも1コーナーでNo.1がアタック。そしてこんどは
No.37の反撃を封じて、72周目にしてようやくトップに立つ。No.37も最後の力を振
り絞ってNo.1に追いすがるが、1秒少々の差を残したままレースはゴールとなった。
No.1 ペンスオイル・ニスモGTRは今季初優勝。本山にとってはGTC初優勝となっ
た。2位にはNo.37 カストロール・トムス・スープラ、3位にはNo.16 Castrol無
限NSX。No.16と競り合ったNo.2はラスト2周で駆動系にトラブルを起こし、リタイ
アしてしまった。
GT300はザナヴィARTAシルビアの2連勝
GT300クラスは、2番手のNo.15 ザナヴィARTAシルビアがポールポジションのNo.
81から序盤にトップを奪いそのままトップを譲ることなく、ゴールした。No.81は
18周目にサスペンショントラブルからホイールを痛めてリタイア。2位には予選3
番手のNo.25 モモコルセ・アペックスMR2が、他車との接触でマシンを傷めながら
もなんとか走りきった。
■優勝者インタビュー
GT500優勝
No.1 ペンズオイル・ニスモGTR
本山哲「1番はすごくうれしいんですけど、ボクが乗ってる後半にギアボックスの
トラブルが出てまして、はっきり言って降りたときには完走できるとは思えなかっ
た。完走できることだけを祈ってる状態から勝てたので、信じられないです。タイ
ヤも温存しながらいってて、クルマのセッティングもよくて、それとチームのこと
ですけれどピットストップがすごく速くて、それが順位を上げていったと思います。
具体的には4速がなくなって、4速がない状態でいかに速く走るかボクのときから
考えていて、それを無線でピットやエリックに伝えたりして、あとはエリックにま
かせました」
エリック・コマス「今日はとても楽しくレースができました。右京さんとのバトル
はギリギリまで攻めてもお互いに押し出すようなことはしませんでしたし、2人と
もハードなバトルでしたけれどいいレースができました。ピットストップの後に4
速がなくなっていたのはわかっていたので、なんとかクルマを保たせようと、なん
とかチャンピンシップのために15点獲ろうと考えたんですけれど、そのうち右京さ
んのクルマがブレーキなのかタイヤなのか、ちょっと調子が悪いようだと気がつい
て、勝負をかけてみようかと思いました。渋滞をうまく使うことができたので非常
にラッキーだったと思います」
GT300優勝
No.15 ザナヴィARTAシルビア
土屋武士「マージンは前半からあったんですが、見た目以上にきびしくて、ダイシ
ンシルビアの大八木さんがすごく速かったんで、ペース配分もなく最初から全開で
いきました。め一杯でこのまま走っちゃったら最後まで走れないなというペースで
走ってもついてきてるんで、本当に(ダイシンのリタイアは)ラッキーてしたね」
井出有治「交替したときに後ろと15秒くらい差があったと思うんですけど、タイム
を見て自分でがんばってさらにタイムを拡げました。前回の優勝のときよりも余裕
がありました。このまま連勝できるようにがんばります」
■GTC 第4戦MINE TV放映
テレビ東京系全国6局ネット
放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/
テレビせとうち/ティー・エックス・エヌ九州
7月20日(火/祝) 12:00~13:15
(ご注意:先のプレビューでの時間が変更になっていました。お詫びして訂正します)
*山口放送:7月20日(火/祝)25:40~26:55
*CS衛星放送
J-SPORTS
8月15日(日)14:00~15:15 再放送 17日(火) 20:00~ 18日(水) 9:30~
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 4 MINE GT RACE FMOTOR4 EDITION
Qualify REPORT 予 選 99/07/10
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'99AUTOBACS CUP GTC第4戦MINE CP MINE GT RACE(7/10,11)
今度はカストロール・トムスだ!ル・マンパワーがMINEに到来
GT300はダイシンシルビアが開幕戦に続き2度目のポール獲得
7月10日、セントラルパークMINEサーキットで1999年AUTOBACS CUP全日本GT選手権
第4戦MINE GT RACEの公式予選が行われた。予選1回目に1分24秒519を記録した
No.37 カストロール・トムス・スープラの鈴木利男がポールポジションを獲得。スー
プラによるポールは今季第2戦から3戦連続となる。GT300クラスではNo.81 ダイ
シンシルビアの福山英朗が1分29秒920でクラスポールに。シルビアは今季開幕以
来ポール独占中だ。
■スープラ同士が激戦の予選1回目
公式予選1回目は午前11時から開始。空全体を薄い雲が覆うものの雨の気配はな
く気温27度、路面31度。60分行われる予選の最初20分間は、GT500クラス占有の時間
だ。開始5分時点でまずNo.35 マツモトキヨシ・トムススープラのP.ラファネルが
1分25秒647でトップに。直後にNo.1 ペンズオイル・ニスモGTRの本山哲が25秒941
でトップを奪うが、すぐにNo.35 ラファネルが24秒941を叩き出して再度トップに。
残念ながらスカイラインがポール勝負に絡んだのはここまで。7分過ぎにはNo.37
カストロール・トムス・スープラの鈴木利男が1分24秒780でNo.35をかわしてトッ
プに。さらに次のラップで24秒646までタイムを刻んだ。この時点でトップNo.37、
続いてNo.35、3番手にはNo.6 ESSO Tiger Supra(野田)、No.38 FK/マッシモセル
モスープラ(竹内)と上位をスープラが独占。だが12分過ぎにNo.64 Mobil 1 NSXの
T.コロネルが1分24秒710まで詰めて2番手とトップNo.37に迫るが、わずか2分後
にNo.39 デンソーサードスープラGT、影山正彦の24秒699によって押し下げられてし
まう。17分過ぎにはNo.37が24秒519とさらタイムアップ。これに対しNo.35 マツモ
トキヨシ・トムススープラがコンマ105秒まで迫るが、結局このままGT500の占有時
間を終了。この後のGT300クラスとの混走時間20分間には上位陣でタイムアップを果
たしたマシンはなく、このままNo.37 カストロール・トムス・スープラが暫定のポー
ルを獲得した。
■NSX勢の巻き返し及ばずスープラ3連続ポール
予選2回目は定刻15時ちょうどから60分行われた。気温は29度、路面温度は37度
とかなり上昇。コンディション的にはやや悪くなった。このためか、まず25秒切っ
たマシンが出たのは10分を過ぎてから。No.6 ESSO Tiger Supra(野田)が1分25秒
871でトップに立つ。No.6はさらに24秒899まで詰める。これに対し午前奮わなかっ
たNSX勢のタイムアップが激しくなる。No.16 Castrol無限NSXが1分25秒898で2番
手に飛び込むと、その直後にはNo.64 Mobil 1 NSXが25秒502とNo.16の上へと行く。
さらに1分後にはNo.18 TAKATA童夢NSXが25秒159と2番手に、No.18はさらに1分24
秒869とついにNo.6 ESSO Tiger Supraからトップを奪い取った。GT500の占有セッ
ション終了直前には午前のトップNo.37 カストロール・トムス・スープラも24秒938
まで刻んでこのセッションの3番手となる。これでトップNo.18 NSX、2番手にNo.6
スープラ、No.37 スープラ、No.35 スープラ、No.64 NSXと並びNSXとスープラが混
ざった形となる。この後、GT300との混走タイムには、タイムアップするマシンは現
れず、結局この順位のままに予選2回目も終了した。
この結果、No.37 カストロール・トムス・スープラがポールポジションを確定。
鈴木利男にとっては97年第3戦富士以来GTC2度目のポール獲得。先のル・マン24時
間で惜しくも2位に甘んじた鈴木と片山右京コンビがGTCでポールスタート。彼ら
と共にル・マンの表彰台に立った土屋圭市(No.39 デンソーサードスープラGT)も
セカンドローとル・マン表彰台パワーがGTCにも押し寄せた。
■ダイシンシルビアがパーフェクトな予選を展開
GT300の午前のセッションは、まずNo.15 ザナヴィARTAシルビア、No.7 RE雨宮マ
ツモトキヨシRX7、No.77 クスコスバルインプレッサが1分31秒台で上位を競う。
ここからNo.15が30秒431で一歩抜け出る。さらにNo.25 アペックス・モモコルセMR2
も30秒205で2番手に。だがGT300占有時間も残り5分となった時、その数分前にコー
スインしたNo.81 ダイシンシルビアの福山英朗がGT300のレコードとなる1分29秒920
を叩き出してトップに立ち、そのままGT300の占有時間を終了。この後、このタイ
ムを上回るマシンは現れず、午後のセッションもNo.81が1分30秒740でトップタイ
ムとなり、他車も午前のトップタイムを更新することは出来ず、No.81 ダイシンシ
ルビアのポールポジションが決定した。
GT500 POLE POSITION
No.37 カストロール・トムス・スープラ 1'24.519
鈴木利男「ル・マンの勢いだけでいきました。クルマがけっこうよくて、なんとな
くアタックのタイミングがよかったです。午前中のアタックでニュータイヤを履い
たときあまりよくなくて、ピットに戻って左右入れ替えたらよくなりました。ここ
はブレーキにキツいんで明日はそれなりにいきます。今日まではほかの(TOM'Sの)
2台に出ているトラブルは出てません。まあ明日は天気がこんなに暑かったらシン
ドそうなので、1番前だし自分たちのペースでいきます」
GT300 POLE POSITION
No.81ダイシン シルビア 1'29.920(コースレコード)
福山英朗「開幕戦以来のポールなんで、ずいぶん久しぶりですよね。今日はクルマ
の調子もいいしエジンパワーも出てるんで、チャンスが来たというレースだと思っ
ています。確実に獲っていかなければいけないです。ここまで順調に来て、恐いの
はレース中のアンラッキーです。数字的には満足なんですけれど、自分自身がうま
く乗れなかったというのもあって、仕事の完成度としては低かったです」
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
全日本GT選手権第4戦 MINE(1999-07-10) Qualifying-Session
For All Japan GT Championship Rd.4 CentorlPark MINE(J):3.330839km
Weather:Fine Course:Dry
P--No.Cls----Car-----------------------------Drivers---------Best-LapT-km/h--
1 37 500 1 カストロールTOM'Sスープラ (20) 鈴木利男/右京 1'24.519 141.881
2 35 500 2 マツモトキヨシTOM'Sスープラ(30) ラファネル/山路 1'24.624
3 39 500 3 デンソーサードスープラGT (10) 土屋圭市/正彦 1'24.699
4 64 500 4 Mobil1 NSX (10) コロネル/山西 1'24.710
5 6 500 5 ESSO Tiger Supra (20) 野田/ガードナー 1'24.782
6 18 500 6 TAKATA童夢NSX (30) 脇阪/金石 1'24.869
7 36 500 7 カストロールTOM'Sスープラ (50) 関谷/黒澤 1'25.071
8 1 500 8 ペンズオイル・ニスモGT-R (10) コマス/本山 1'25.538
9 16 500 9 Castrol無限NSX (40) 中子/道上 1'25.430
10 38 500 10 FK/マッシモセルモスープラ (30) 竹内/立川 1'25.444
11 2 500 11 ARTAゼクセルスカイライン 亜久里/クルム 1'25.510
12 32 500 12 cdma Oneセルモスープラ 近藤/木下 1'25.556
13 12 500 13 カルソニックスカイライン (10) 星野/影山正美 1'25.656
14 30 500 14 綜警McLaren GTR 山田/岡田 1'25.714
15*100 500 15 RAYBRIG NSX (70) 国光/飯田 1'25.964
16 3 500 16 ユニシアJECSスカイライン 長谷見/田中 1'26.425
17 88 500 17 ノマドディアブロGT1 和田久/古谷 1'27.914
18 55 500 18 STPタイサンバイパー 松田/田嶋 1'28.621
19 81 300 1 ダイシンシルビア (40) 福山/大八木 R1'29.920
20 15 300 2 ザナヴィARTAシルビア (60) 土屋武士/井出 1'30.431
21 25 300 3 モモコルセ・アペックスMR2 (80) 新田/高木 1'31.205
22 61 300 4 テイボン・トランピオ・FTO 中谷/ファーマン 1'31.317
23 7 300 5 RE雨宮マツモトキヨシRX7 (20) 松本/山野 1'31.446
24 77 300 6 クスコスバルインプレッサ (20) 小林/谷川 1'31.477
25 72 300 7 オークラRX7 石川/平野 1'31.566
26 71 300 8 シグマテック911 城内/河野 1'31.869
37 26 300 9 アドバンタイサンポルシェ 須賀/シュワガー 1'32.167
28 19 300 10 ウェッズスポーツセリカ (60) 織戸/原 1'32.417
29 20 300 11 オートレットセリカ 松永/藤原 1'32.456
30 21 300 12 BP-トランピオ-BMW 一ッ山/伊藤 1'34.926
31 99 300 13 大黒屋ぽるしぇ 吉富/日置 1'33.327
32 86 300 14 BP・KRAFT・トレノ 田中/雨宮 1'33.491
33 70 300 15 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋/酒井 1'33.957
34* 10 300 16 アビリティ・マリオポルシェ 麻生/桧井 1'33.271
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車名の後ろの( )はウェイトハンデ(kg)
公式予選通過基準タイム (110%) GT500 : 1'33.075/GT300 : 1'39.571
参加台数:34台/出走台数:34台
No.100は、1999年GT選手権統一規則 第25条 1.2)により、予選2回目の「GT300」の
表示後のラップタイムは無効とし、当該車両のベストラップを抹消した。
No.10は、1999年GT選手権統一規則 第25条 11により、決勝レース出場を認めた。
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 4 MINE GT RACE FMOTOR4 EDITION
PREVIEW REPORT プレビュー 99/07/06
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混戦必死のテクニカル・サーキット
シリーズ折り返し点を征するのは誰だ?!
1999年も半分が過ぎ7月を迎えた。チマタでは世界終末論争もにぎやかだが、7
月11日までは、無事に過ぎてほしいもの。そう、来る7月10、11日は、山口県・セ
ントラルパークMINEサーキットでAUTOBACS CUP全日本GT選手権(GTC)第4戦MINE GT
RACEが開催されるからだ。これを見なけりゃ、死んでも死に切れない。ノストラダ
ムスもこレース結果までは、予言できなかったのだから…。
昨シーズンは10月11日に第6戦として行われたMINEラウンドだが、今季は初夏の
気配が漂う7月10、11日にシリーズ中盤の山場、第4戦として開催される(今季の
GTCは全7戦)。舞台となるセントラルパークMINEサーキットは、山と山に挟まれた
平地に中低速コーナーを中心としてコンパクトにレイアウトされたテクニカル・サー
キットだ。本当にストレートといえるのはメインストレートの1本だけで、あとは
2、3速を多用する中低速コーナーが連続する。さらにコース幅も狭めで、非常に
抜きどころが少ない。GT500、GT300と2クラス40台近くが走るGTCでは、このため毎
年混戦、波乱が必至のレースが繰り広げられている。マシン的にはアベレージ・ス
ピードが低いためエンジンに不安は少ないが、反面ブレーキを酷使するために、こ
こにウイークポイントを持つマシンには厳しいコースといえよう。このような点か
ら、MINEは決勝のみならず、予選で決まるスターティング・グリッドも重要な勝利
へのファクターになる。決勝日だけでなく、予選日から激しいポジション争いが繰
り広げられることになるだろう。
コーナーが連続するという点では、NAエンジン&ミドシップのNSX勢が有利といえ
る。昨年もNo.100 RAYBRIG NSXが優勝、2位にNo.64 Mobil1 NSXと1・2フィニッ
シュ、予選も1・2・3、ファステストもNSXとほぼパーフェクト状態だった。だ
が、今年は他の車種もパワーアップしている反面、車両規定変更で車重の増えたNSX
は、逆に辛いコースとなるかもしれない。さらにスカイラインやスープラが持つABS
を、NSXは装備していない点も気になるところだ。だが、NSXの開発を手がける童夢
&無限はこれを黙ってみているわけではない。先のMINE合同テストでは、新たな空
力パーツなど99年型NSXのステップ2の準備を行っていた。NSXの逆襲はここから始
まるかもしれないのだ。
第3戦SUGOでついにNSXの連勝にストップを掛けたスープラ。99年型も3戦目でNo.
36 カストロール・トムス・スープラが優勝を果たし、熟成が順調に進んでいること
を見せつけた。元々総合性能の優れるスープラはコースレイアウトに関係なく強さ
を発揮できるマシンだ。レースに先立って6月16、17日に行われた合同テストでも、
No.6 ESSO Tiger Supra、No.39 デンソーサードスープラGTが好タイムを連発して
いた。それだけにこのレースの本命は、このスープラ勢から出るだろう。
一方、もう7戦も勝利から離れているのがスカイラインGT-R。一発のスピードで
はスープラ、NSXにやや水を開けられている感があるが、レースとなるとしぶとさを
発揮し、ここまで常に決勝トップ5に入っている。先に挙げたとおり混戦・乱戦が
予想され、各車のタイム格差が開きにくいここMINEでは、一矢報いる最大のチャン
スといえるだろう。先の合同テストでは、No.12 カルソニックスカイラインが好調
で、初日4番手、2日目もドライのセッションでは5番手と好感触を得ているよう
だ。また、このところ実力を発揮しつつあるNo.30 綜警McLaren F1GTRも注目の1台
だろう。
ドライバーサイドから見ると、6月12~13日に行われたル・マン24時間レースで、
トヨタGT-ONEを駆り総合2位入賞を果たした、片山右京と鈴木利男(共にNo.37 カス
トロール・トムス・スープラ)、土屋圭市(No.39 デンソーサードスープラGT)が
その余勢を駆って活躍しそうな予感がする。ことにこれまでトヨタのル・マン用マ
シン開発に時間を取られていた片山は、この使命から解放され晴れてGTCに全力を注
げる状態になっただけに要注目のドライバーだろう。また、この第4戦の1週間前
に行われたフォーミュラニッポン第6戦鈴鹿で今季初優勝した影山正美(No.12 カ
ルソニックスカイライン)も勢いがありそうだ。
トリッキーなMINEではFFが活躍の予感…
雨が降ればポルシェの巻き返しもある!
GT300クラスでは、このトリッキーなMINEから推理すると、FFマシンの活躍があり
そうだ。となると、第1戦鈴鹿の勝者No.19 ウエッズスポーツセリカとNo.61 テイ
ボン・トランピオ・FTOあたりが注目だろう。これに対抗するのがミドシップマシン
で昨年のMINE勝者でもあるNo.25 モモコルセ・アペックスMR2(昨年はNo.25つちや
MR2として出ていたマシン)が対抗馬となるだろうか。だが、No.25モモコルセには
このレースなんと90kgのウエイトハンディが搭載されることになっており、これが
ブレーキに負担を掛けるとなれば少々苦戦を強いられることも予想される。
また、シリーズ折り返しのレースとなるだけに、チャンピオンを狙うランキング
上位チームにとっては、ここで勝っておきたい一戦だ。前戦SUGOでポール・トゥ・
フィニッシュを決めたNo.15 ザナヴィARTAシルビアは連勝を、まだ未勝利のNo.7 RE
雨宮マツモトキヨシRX7、No.81 ダイシンシルビアは勝負に出てきてもおかしくない。
また、もし天候が雨になれば、ポルシェ勢が躍進する可能性も考えられる。そし
て、前戦でデビューし、クラス11位と早くも入賞目前まで行ったNo.86 BP・KRAFT・ト
レノも気になるところ。
このMINEはコースが狭いだけに、速度差のあるGT300とGT500のマシンが無用の接
触を起こしてしまう確率が非常に高い。それでなくとも混戦度合いの高いGT300では
ライバルだけでなく、混走するGT500クラスのマシンも気に掛けねばならない。もち
ろん、GT500の各車にとっても同様のことが言えよう。この状況を読むテクニックと
度胸、サバイバル戦術が勝負の鍵になるかもしれない。
。
Report by GTインサイドレポート班
☆99 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権 予想エントリーリスト
第4戦 MINE GT RACE セントラルパークMINEサーキット(7/10,11)
[GT500] 18台
No. マシン ドライバー チーム タイヤ WH
------------------------------------------------------------------------------
1 ペンズオイル・ニスモGTR エリック・コマス(F) 本山 哲 NISMO BS 10
2 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 ミハエル・クルム(D) NISMO BS
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS
6 ESSO Tiger Supra 野田英樹 ワイン・ガードナー(AUS)
ESSO Tiger Team LeMans BS 20
12 カルソニックスカイライン 星野一義 影山正美 TEAM IMPUL BS 10
16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 無限×童夢Project BS 40
18 TAKATA童夢NSX 脇阪寿一 金石勝智 無限×童夢Project BS 30
30 綜警McLaren GTR 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS
32 cdma Oneセルモスープラ 近藤真彦 木下隆之 cdma One TOYOTA
TEAM CERUMO with Key's BS
35 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 ピエール・ラファネル(F) マツモトキヨシTEAM TOM'S MI 30
36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 黒澤琢弥 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI 20
37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 片山右京 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI 20
38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 TOYOTA TEAM CERUMO BS 30
39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 影山正彦 TOYOTA TEAM SARD YH
55 STPタイサンアドバンバイパー 松田秀士 田嶋栄一 TEAM TAISAN with ADVAN YH
64 Mobil 1 NSX 山西康司 トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS 10
88 ノマドディアブロGT-1 和田 久 古谷直広 JLOC TY
100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS 70
[GT300] 16台
No. マシン ドライバー チーム タイヤ WH
------------------------------------------------------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦 山野哲也 RE雨宮レーシング YH 20
10 アビリティ・マリオポルシェ 麻生英彦 檜井保孝 アビリティモータースポーツ YH
15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 NISMO YH 60
19 ウエッズスポーツセリカ 織戸 学 原 貴彦 RACING PROJECT BANDOH YH 50
20 オートレック セリカ 松永雅博 藤原靖久 SPIRIT TOM'S YH
21 BP-トランピオ-BMW 一ツ山幹男 伊藤大輔 HITOTSUYAMA RACING TY
25 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男 高木真一 アペックス YH 90
26 アドバンタイサンポルシェ 須賀宏明 砂子智彦 TEAM TAISAN Jr. YH
61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 ラルフ・ファーマン(GB) チーム・ライボン・ラリーアート TY
70 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 酒井 浩 TEAM GAIKOKUYA YH
71 シグマテック911 城内政樹 河野尚裕 シグマテックレーシングチーム YH
72 オークラRX7 石川 朗 平野 巧 オークラロータリーレーシング YH
77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 クスコレーシング YH 20
81 ダイシンシルビア 福山英朗 大八木信行 TEAM DAISHIN YH 40
86 BP・KRAFT・トレノ 田中 実 雨宮栄城 KRAFT TY
99 大黒屋ぽるしぇ 吉富 章 日置恒文 TEAM大黒屋 DL
○略号 WH:ウエイトハンディ
タイヤ BS:ブリヂストン、DL:ダンロップ、MI:ミシュラン、
TY:トーヨー、YH:ヨコハマ
国 籍 AUS:オーストラリア、D:ドイツ、F:フランス、GB:イギリス、
NL:オランダ
☆タイムスケジュール
7月9日(金) 練習走行 (FT=フォーミュラトヨタ)
GTフリー走行1回目 8:55~10:25
GTフリー走行2回目 14:50~14:30
7月10日(土) 公式予選
スプリンターNC予選 9:25~ 9:40
CIVIC予選 9:55~10:10
マーチ予選 10:25~10:40
GT予選1回目 11:00~12:00
ピットウォーク 12:20~13:00
FT予選 13:30~13:45
スプリンターNC決勝 14:10~14:45 10周
GT予選2回目 15:00~16:00
7月11日(日) 決勝レース
GTフリー走行 8:50~ 9:20
CIVIC決勝 9:45~10:10 10周
マーチ決勝 10:35~11:00 10周
FT決勝 11:25~11:55 15周
ピットウォーク 12:10~13:00
GTウォームアップ 13:15~13:20
GT決勝スタート 14:00~ 76周(終了予定16:05)
☆観戦チケットのご案内
【チケット】
■前売り観戦券
大人 5,000円
☆オートバックス各店でGTCシリーズ戦共通前売り観戦券発売中
大人 5,000円
■予選当日券
大人 3,000円/中学生以下 無料(ただし父兄同伴の場合)
■決勝当日券
大人 6,000円/中学生以下 無料(ただし父兄同伴の場合)
■駐車料金
決勝日:4輪 1,000円、2輪 300円/予選日:2輪、4輪:無料
【チケット発売所】
●チケットぴあ●ローソンチケット●ダイエーOMC
●ポプラ(福岡・山口・広島地区)
●JAF(中国・九州各本支部)●西日本地区主要プレイガイド
☆オートバックス全店舗(GTC共通前売り券)
【お問い合わせ】
セントラルパークMINEサーキット TEL:08375-8-0321/FAX:08375-8-0323
インフォメーションダイアル
TEL.03-3409-2365/FAX.03-3409-2307(平日10:00-17:00)まで。
【TV放送】
7月20日(火・祝) 16:00~17:15
テレビ東京系全国6局ネット
放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/
テレビ瀬戸内/ティーエックスエヌ九州
*山口放送:7月20日(火・祝)25:40~26:55
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート・特集 99/05/30
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'99AUTOBACS CUP GTC第3戦SUGO SUGO GT選手権(5/29,30)
☆特集 GTへの提言 ~チーム関係者に訊く~
前回、第2戦富士のインサイドレポートでは、最近のGTCマシンの性能向上および
コストの高騰について、福山英朗(*81 ダイシンシルビア)、鈴木恵一(98年GT300
チャンピオン)、木下隆之(#32 cdmaOneセルモスープラ)、松田秀士(#55 STPア
ドバンタイサン バイパー)の各氏に意見を訊いた。今回は、チーム監督その他、前
回とは立場の異なる方々の意見を掲載する。
長谷川勇(*25 モモコルセ・アペックスMR2)総監督
「全体の盛り上がりを削がないようにしながら規制していくことはつねに必要だと
思いますよ。ただ、現状でもGT300のMR2は危険だということはないと思います。
GT500では微妙な空力でグランドエフェクトでやってますが、GT300の空力はまだそ
こまでいってません。従来のツーリングカーのレベルですよ。絶対速度が知れてま
すから、ブレーキ性能も決して悪くないです。レギュレーションは、今年は現行の
ままでいいと思います。車両の安全規定を強化するとしたら、剛性確保とか前後の
クラッシャブルバリアとかそのあたりでしょう。あと言いたいのは、内輪だけじゃ
なくてお客さんに喜ばれるレースをしないといけないということです。レースファ
ンがそんなに急激に増えるとは思えないんで、チューニングカーを楽しむユーザー
を動員しないといけない。(ユーザーが)走るチャンスを多くするなど、そのあた
りの運営も強化すべきだと思います。うちは部品メーカーなんで、お客さんに喜ん
でいただくことを考えています。チームもクルマも、日曜日に走らせるだけってい
うんじゃマンネリだし、地方を転戦しているんだからディーラーの人たちが走る機
会を作るとか、いろいろな努力が必要だと思いますよ。『これでいいや』じゃ衰退
しますよ」
土屋春雄(*25 モモコルセ・アペックスMR2)監督
「GTのタイムが上がってきているのは正常進化しているだけ。世界中でマシンを遅
くしようという傾向があるけれど、遅ければ安全ということではない。今このシリー
ズは成功してるんだからむやみにいじらないほうがいい。コストだってウチは今一
番安い。ポルシェは設計が20年前のクルマでしょ。開発らしい開発をやってないそ
のまんまのクルマ。そのクルマにあわせて遅くしちゃって(進歩が)止まってたら
レースはなにもおもしろくない。ターボだから速いという理屈も、そうは思わない。
ほんとうにオレがやりたいのは3リッターNA。今のレギュレーションを考えたらこれ
が一番速くなると思ってる。だからといってNAはカネがかかるとも思わないよ。ウ
チなんか確実にエンジンを2レースは使ってるし、コストもそんなに上がってない
よ。要するにアイデアの問題。ウチのクルマなんか溶接さえできればだれにでも作
れるはず。決まった予算のなかでのカネの使いかたしだい。ウチがカネかけるよう
になっちゃったらGTは悪くなると思うよ。でもオレがほかのクルマやったら、もっ
ともっと速くなるよ」
坂東正明(*19 ウェッズスポーツセリカ)監督
「GTCってのはいっぱいエントラントがいるから盛り上がるんだろ? どうやってエ
ントラントを増やすかもっと考えたほうがいいと思うんだよな。べつに速すぎるか
らカネがかかるとは思わねェよ。NAは軽くしていいっていうけど、軽くするのには
ウンとカネがかかる。土屋さん(土屋エンジニアリング)はカネかかってねェって
いうけど、あそこはノウハウの蓄積があって自分のところでやってるからだろ。土
屋さんに同じクルマを作って同じメンテナンスしてくれって言ったらウンとかかる
んだから。カネがかかるのはある意味しょうがねェんだけど、もう少しエントラン
トを増やしたかったら、もっとGT300をTVに映せと言いたい。今のGTCってGT300がい
て成り立ってるんだろ。メーカーが争っているGT500だけでレースをやってみな。台
数は少ないし、どこかがやめたら終わりだろ。GT300はメーカーがいなくてもでき
る。だからといってGT300だけでレースをやったら今度はお客さんが入りますか、と
いう点も見逃せない。つまりだな、GT500とGT300両方いねェと成り立たないんだ
よ。そういうコミュニケーションがあってGTCってのは成り立ってるんだ。同じ上納
金払ってるのになんでGT300はTVにちゃんと映らねェんだよ。全員が盛り上げてるっ
ていうのをちゃんと伝えろよな。GT300じゃ視聴率が取れないなんていうのはやりか
たを知らないだけだよ。もしそんなこというヤツがいたらクビにしちまえばいいん
だよ。それくらいGT-AがTV局に言ってもいいんじゃないの」
平岡寿道(*86 BP・KRAFT・トレノ)監督
「カネがかかるって言うけれど、速くしようとするとあるていどはしかたないんで
す。スポンサーへのソフト費用がかかるということもあるでしょう。ウチや土屋さ
んのところ(*25 モモコルセ・アペックスMR2)みたいだったら問題はないけど、
GT500のチームみたいにトレーラーでクルマ運んでテント出すとおカネがかかる。ハ
コ(のレース)の最高峰ということを考えると、その部分をカットすることはでき
ないでしょう。コスト削減のために、GT-Aが金曜日にもタイヤ規制をしてるし、
メーカー占有のテストもなくなってる。このあたりは現状でいいと思います。
車両側の安全という点で言えば、NASCARやFIA-GTではドライバーの保護のために
サイドストラクチャーが3本入っているし、ドアの材料は変えちゃいけないという
規制がある。これだとドライバーの安全性は高められるでしょうが、今度は乗り降
りの問題とかも出てくるんです。ただ、GT500とGT300の速度差が開くと危険です。
昔はスタートから15周ぐらい周回遅れにならなかったのが、今は8~9周で周回遅
れになるんです。つねに後ろを気にしなきゃいけないくらいのタイム差がある。こ
の差が近づいてくれればバックマーカーがそうそうは出てこない。GT300とGT500を
分ける話もありますけど、興行的に成功するかどうかでしょうね」
高橋規一(*99 大黒屋ぽるしぇ/氏は現役の救急医でもある)
「安全面で一番気になるのはシートベルトのちょうど股のあいだの部分のベルトで
す。5、6点目っていうんですか? このベルトだけは、ドライバーが変わると調
整できない。3点式のELRみたいになればシートを動かしてもベルトが合わなくて
困ることはないんですけどね。今はレギュレーションでだめだという調整機能なん
ですが、ここが合わなきゃ死ねというようなものですよ。
あとは、レース中になにかあればボクが止まって(救護措置を)しますよ。今回
ボランティアドクターを買って出たんですが、レースウイークは富士もここも金曜
日から手配してくれていて、あとは合同テストのときだけ来ればいいのかなという
体制になっています。
(速度を抑えるということでは)タイヤをレギュレーションで変えてコーナリン
グスピードを下げたりすることも考えられるだろうけど、(それが)安全面に結び
つくかどうかなって思いますね。速すぎるから危険というより、速さを維持するた
めにおカネがかかりすぎ。コントロールするとすればエンジンに対する型式認定で
す。まあ、封印しろとまでは言わないけれど、スペアエンジンをボンボン使うチー
ムと、われわれみたいにエンジン1基でオイル交換ぐらいしかやりようのないチー
ムの戦いですから…。なんらかの規制というか、たとえば壊れたときだけ乗せ換え
を認めるとかしたらどうでしょう」
ピエール・アンリ・ラファネル(#35マツモトキヨシ・トムススープラ/BPRシリー
ズ、FIA GT選手権、全日本GT選手権のそれぞれにフル参戦した唯一のドライバー)
「BPRシリーズ(消滅したヨーロッパのGTシリーズ)、そしてFIA GT選手権が経験し
た問題と同じことが、今ここで起こっていると思う。BPRでは当初、コンストラク
ターがマシンをプライベーターに供給していたので、どのチームにもチャンスがあ
った。(ワークスと)同じマシンを入手できたので、多少高くてもそれを購入して
レースに参加していればチャンスはあったんだ。毎年エボリューションモデルが出
て、チームはそれを購入した。ただ、ワークスチームがワークスマシンで参加する
ようになって、マシンを供給するにしても1年落ちのものしか出さなくなってプラ
イベーターが上位に入れなくなり、やる気をなくして去っていった。ボクがいたGTC
レーシングもそうだった。これでFIA GT選手権からGT1クラスがなくなったんだ。
今、全日本GT選手権はこれと同じ方向に向かっているように思える。選手権のレベ
ルはどんどん上がっている。去年ホンダが圧倒的に速くて、トヨタはそれに対抗す
べく戦闘力の高いニューマシンを開発した。今年、トヨタはそのニューマシンを6
台も供給しているが、仮にホンダ、ニッサンが来年2台だけで参加するようになり、
トヨタもそれに合わせてプライベーターに供給しなくなったら、選手権は消滅して
しまうだろう。プライベーターがワークスと同じマシンを購入できなければいけな
い。ニッサンのようにワークスマシンを2台しか出さないというのは選手権にとっ
てはよくないと思う。あれがすごく速くて選手権を圧倒するようになり、ほかのコ
ンストラクターも少ない台数に集中するようになるとメーカー同士の争いになり、
プライベートチームはいなくなって選手権はなくなってしまうだろう。BPRや、FIA
GTのGT1クラスのようにね。
この選手権のいい点としては、リストリクターのサイズとウェイトハンディもう
まく機能しているようで、同じマシンが勝ちつづけるということがないことが挙げ
られる。いろいろなクルマ、チームにチャンスがある。決して同じチームの1台の
クルマがシリーズを圧倒してしまうということがない。3つのコンストラクターが
参加しているし、プロモーションもいい。多くのプロフェッショナル・ドライバー
が参加している。だから観客動員数も多い」
和田孝夫(#11 エンドレスアドバンGTR)
「今は天気がよければお客さんはたくさん集まるだろうし、おもしろいレースがで
きるだろうけど、はたして来年、再来年とこれが続いていくかどうか。実際に去年
出ていて今年いないチームもけっこうあるし。みんな見栄張ってやってるけど内情
はどこも苦しいと思いますよ。主催者も雨降ってお客さんが来なくて大赤字になれ
ば一気に苦しくなってしまうだろうし…。
ちょっと別のことを言えば、トップレースはお客さんも集まって興行自体成功し
ているかもしれないけど、底辺のレースはエントラントも集まらなくて大変なんで
すよ。たとえばGTCの前座などは集まるんですけど、それ以外はどのカテゴリーも軒
並み参加台数が減っているんです。ボクも最近底辺のレースにどんどんかかわって
いるんですが、台数集めるのが大変なんですよ。宣伝も足りないからいつやってい
るかもわからないですし。ボクが底辺のレースに出ていたころはもっと観客も集まっ
ていました。底辺のレースがなかったらトップレースもありえないんですよ。トッ
プレースがあるのもトップドライバーがいるのも底辺のレースがあるからなんです。
GTCの関係者もそのことをもっと考えてほしいです。前座でいろいろなカテゴリーの
レースをやるとか。今もやっていると言われるかもしれないけど、もっともっとやっ
てほしいですよ。それと雑誌の人にとくに言いたいですけど、モータースポーツ誌
を買っているのはそういう(底辺の)レースに関わっている人なんですよ。彼らは
名前が載ればうれしいんだから、もっと扱ってほしいです」
長谷見昌弘(#3ユニシアジェックススカイライン/ハセミ・モータースポーツ代表)
「今のGTCはずいぶんおカネがかかるようになっちゃってるのはたしか。速すぎる
ことよりもそのほうが問題だと思う。モータースポーツというのはスポンサーから
おカネをもらわないとやっていけないんだけど、今、スポンサーから出る金額って
いうのは正直いってバブルのころの約半分でしょう? だったらクルマの値段も半
分にしないとやっていけないんだけど、もうその範囲を完全に超えてるんです。も
うひとつは、技術開発の速度が速すぎて1年落ちのクルマがまったく売れなくなっ
てる。GTCには、かならずしもトップ争いには加わらなくてもいいっていうチームも
あるんだから、そういうチームに1年落ちのクルマを安く売るという市場が成立す
れば、いい循環ができる。でも今は1年落ちのクルマではなんの楽しみもないから
それが成立しない。(技術開発を追いかける)トップチームも大変だけど、そうい
うチームも大変なんですよ。
GTアソシエイションのなかでもJAFのなかでも、メーカー関係者には、10年、20年
とレースを続けていけるレギュレーションを考えてほしいですね。今の規定ではひ
とつのメーカーがやめてしまうとエントリーが減って、CカーやJTCCの二の舞になっ
てしまいます。GTCがスタートしたころはよかったんですよ。とにかく台数を集め
て、いいレースをしようとしていた。それが台数が増えてお客さんが集まるように
なると、次は勝つことを最優先に考えるようになっちゃった。結局、メーカーの担
当者というのは上からいわれて勝つことを優先しなくちゃいけなくなっちゃうんで
すね。ほんとうにレースを愛していたら、長く続けられるように考えるはずなんで
すけどね。プライベートの人たちはレースを愛しているんです。そういう人たちを
だいじにしないとGTCはなくなっちゃいますよ。これからもお客さんを集めていくた
めには、続けることがだいじなんです。GTCも10年続いたら大したものだと思いま
すよ」
千葉泰常(#55 STPタイサンアドバンバイパー/*26 タイサンアドバンポルシェ)チー
ムタイサン監督
「メーカーが車両規則を独自に解釈しすぎていると思います。第一の問題として街
を走っているクルマとあまりにもかけ離れてしまっている。その第一はウェイトだ
と思います。昨年までの最低重量は1150kgだったものが、1100kgになった。生産車
はスープラもNSXも1300kg以上あるわけだから、レースカーが1100kgというのはおか
しいです。それとエンジンの搭載位置によって重量を変えるという規定があります
が、それについてもNSXは生産車からミドシップだが、スープラも生産車とは違って
いてフロント・ミドシップになっている。あれをなぜミドシップと見なさないのか。
非常におかしいと思います。それと安全性の問題をあまりにも度外視していると思
います。われわれが大切に育ててきた信吾(舘信吾選手)の死をきちっと受け止め
なければいけないと思う。
それと重量ハンデは非常にいいと思いますが、たとえば車両重量とリストリクター
径のことについても、あまりにも国産車のことしか考えていない。さらに、今年エ
アボックスのサイズの規定がありますが、それも2リッターなどの国産車を対象とし
た規定であって、FIAの規定より小さく、われわれのようなV10の8リッターのエンジ
ンでは収まりきれないサイズです。そういうことも踏まえてもらいたいです。それ
とわれわれは当初ポルシェのGT1を持ってくるつもりだったが、はじめからリストリ
クターの径が38mmなどと言われる。それでまず鈴鹿(の開幕戦)を走ってみろ、そ
の結果で軽減するから、と言われる。だがその『まず走ってみろ』ができないんで
すよ。
どんなクルマでもナンバープレートのついたクルマならいい、というふうにして
いかないとお客さんにとっての魅力もなくなってきてしまいます。逆にワークスは
2台というふうに制限してもいいと思う。今やGT300クラスまでGT500と同じ傾向に
なってしまっている。プロモーションも、たとえばポラロイド・チャリティーのよ
うにお金を取ることばかりではなく、なにか考えないといけない。中学生や高校生
にとっては1000円というのは大変だと思います。それとフォーミュラ・ニッポンに
F3があるように、ジュニアクラスを、たとえば3年落ちのクルマを使ってやるとか
して、次の人たちを育てたほうがいいと思います。ペーパー上はありましたけど、
シーズンおわったらマシンを売らなければいけないとかということをほんとうにやっ
たほうがいいと思います」
以上
◎この特集第3回は第4戦MINEで行う予定です。
*今回のGTインサイドレポートは以上です
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート4 99/05/30
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'99AUTOBACS CUP GTC第3戦SUGO SUGO GT選手権(5/29,30)
☆ポイントランキング(第3戦終了)
ドライバーポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 36 関谷正徳/黒澤琢弥 32 10 2 20
2 1 E.コマス 29 15 8 6
3 37 鈴木利男 22 12 10
4 1 本山 哲 21 15 - 6
5 12 星野一義/影山正美 21 1 12 8
6 18 金石勝智/脇阪寿一 20 20
7 100 高橋国光/飯田 章 20 20
7 38 竹内浩典/立川祐路 19 4 15
9 35 P.H.ラファネル/山路慎一 15 15
10 3 長谷見昌弘/田中哲也 14 6 4 4
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 新田守男 38 3 20 15
2 19 織戸学/原 貴彦 35 20 15
3 25 高木真一 35 - 20 15
4 61 R.ファーマン 23 15 8
4 61 中谷明彦 23 15 - 8
6 15 土屋武士/井手有治 22 2 20
7 7 松本晴彦/山野哲也 20 10 10
8 71 城内政樹/河野尚裕 18 12 6
9 14 古在哲雄/小宮延雄 18 6 8 4
10 910 余郷敦/玉本秀幸 16 12 4
チームポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. TEAM 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 36/37 TOYOTA Castorl TEAM TOM'S
42 12 10 20
2 16/18無限×童夢プロジェクト 32 20 12
3 1/2 NISMO 29 15 8 6
4 12 TEAM IMPUL 21 1 12 8
5 100 チーム国光with MOONCRAFT 20 20
6 38 TOYOTA TEAM CERUMO 19 4 15
7 35 マツモトキヨシ TEAM TOM'S 15 15
8 3 ハセミ・モータースポーツ 14 6 4 4
9 32 cdma one TOYOTA TEAM CERUMO with key's
12 3 6 3
10 64 Mobil1 NAKAJIMA RACING 10 10
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. TEAM 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 MOMOCORSE Racing with Tsuchiya
38 3 20 15
2 19 RACING PROJECT BANDOH 35 20 15
3 61 チーム・テイボン・ラリーアート 23 15 8
4 15 NISMO 22 2 20
5 7 RE雨宮レーシング 20 10 10
6 71 シグマテックレーシングチーム 18 12 6
7 14 アルタRACING TEAM 18 6 8 4
8 910 910RACING 16 12 4
9 81 TEAM DAISHIN 13 1 12
10 70 TEAM GAIKOKUYA 13 4 6 3
*ポイント計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
☆第4戦MINEのウエイトハンディ
[GT500]
No. Car Weight (kg)
-----------------------------------
1 ペンズオイル・ニスモGTR 10
6 ESSO Tiger Supra 20
12 カルソニック・スカイライン 10
16 Castrol無限NSX 40
18 TAKATA童夢NSX 30
36 カストロール・トムス・スープラ 50
37 カストロール・トムス・スープラ 10
38 FK/マッシモセルモスープラ 30
39 デンソーサードスープラGT 10
64 Mobil 1 NSX 10
100 RAYBRIG NSX 70
[GT300]
No. Car Weight (kg)
-----------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 20
15 ザナヴィARTAシルビア 60
19 ウエッズスポーツセリカ 50
25 モモコルセ・アペックスMR2 90
61 テイボン・トランピオ・FTO 0
71 シグマテック911 0
77 クスコスバルインプレッサ 20
81 ダイシンシルビア 40
910 ナインテンアドバンポルシェ 20
*特集に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート3 99/05/30
-------------------------------------------------------------------------
'99AUTOBACS CUP GTC第3戦SUGO SUGO GT選手権(5/29,30)
■タイヤメーカーに訊く
ブリヂストン
「今回持ってきたタイヤは2種類。ソフトとハードという分けかたになりますが、
この気温、路温を想定してのソフトでありハードですから、富士のときとは違うも
のです。金曜日と今日の朝にロングのテストをやって、耐久性は確認できています。
ソフトでも、路温が40度を超えるような状況になっても大丈夫です。スカイライン
勢は前回同様、前後同サイズのタイヤを履いています」
(各チームのチョイスはスカイライン勢とスープラ勢は全車ソフト、NSX勢は#100
RAYBRIG NSXと#64 Mobil 1 NSXがハード、#16 Castrol無限NSXと#18TAKATA童夢NSX
はソフト、#30綜警McLaren GTRはハード:以上インサイドレポート班調べ)
ヨコハマ
「GT500はハード、ミディアム、ソフトの3種類を用意しましたが、全車ソフトを
選んでいます。路温が高くなっても、金曜日にテストしたときと走りかたが極端に
変わらないかぎり耐久性は大丈夫です。GT300は富士のときと同じタイヤです。基
本的にはワンスペックですが、FFのセリカ(*19ウェッズスポーツセリカ)はやや
ハード目のもの、*77クスコスバルインプレッサはコンパウンドは同じですが構造
が異なるものを装着しています。GT300でも全車交換は必要となります。チームに
よっては無交換でいきたいと考えているところもあるようですが…」
トーヨー
「今回からハチロク(*86 BP-KRAFT-トレノ)が加わってユーザーが1台増えまし
た。用意してきたタイヤは、GT500用がソフトとミディアムの2種。選んだのはミ
ディアムのほうです。GT300はFTO(*61テイボン・トランピオ・FTO)用が構造違い
を含めて4種、BMW(*21 BP-トランピオ-BMW)とハチロク用がソフトとミディアム
の2種です。BMWとハチロクではサイズが異なり、ハチロクのほうが外径の大きい
ものを履いています。チームが選んだのはFTOが一番ハードなもの、BMWがミディア
ム、ハチロクはソフトです」
ミシュラン
「今回からフロントタイヤの外径が大きくなり、トヨタの推奨値に合わせられるよ
うになりました。これまでは推奨値より小さかったんです。内径(リム径)は19イ
ンチです。18インチよりレスポンスがよく、ステアリングの舵角を小さくして摩耗
を減らすこともできます。コンパウンドは2種類用意していますが、#35(マツモト
キヨシ・トムススープラ)がミディアムソフト、#36と#37(カストロール・トムス
・スープラ)がミディアムハードを選んでいます。(この時期のSUGOは)JTCCと同
じスケジュールですので、気温などのデータはあります。金曜日にロングのテスト
をやって、耐久性に問題がないのは確認していますが、路温が40度を超えるようだ
とミディアムソフトのほうはちょっとだけ心配です」
☆決勝スタート直前情報
天気:晴れ 路面状況:ドライ 気温:26度 路面温度:36度
入場者数 5月30日:4万0600人 5月29日:9,300人
■レース中のコメント
#39 デンソーサードスープラGT(13周リタイア)
土屋圭市「原因はミッションかデフ。走りはじめはよかったんだけど、フロントタ
イヤがタレてよれ始めて、ヤバイと思ったから自分のペースで走ろうとした。でも
ハイポイントコーナーでアクセルを踏んだら突然駆動が路面に伝わらなくなってし
まった」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(33周リタイア)
松本晴彦「原因はデフです。シケインの手前のヘアピンでデフオイルっぽい匂いが
したんだけど自分だとは思わなかったんです。その少し先で後ろを見たら煙が出て
たんでピットインしたんですが、ピットロードの入り口でデフがロックして止まっ
ちゃった。そのあとなんとかピットに戻ったんですけど、もう完璧に壊れていてダ
メでした」
*19ウェッズスポーツセリカ(47周リタイア)
織戸学「今日は暑いせいなのかタイヤがたれてきたとたんにロールがすごくなった。
この3日間で一番バランスが悪かった」
原「ドライバー交代のときにエンジンがかからなくなって、その後も警告ランプが
ずっとついていた。突然電気が全部落ちた」
#12カルソニックスカイライン
星野一義「朝は(ブレーキトラブルで)走れなかったけど、今はまったくノープロ
ブレム。ポジション的には目一杯いってあれ。ミスもないし文句はない。あれがホ
ントの力だよ。ピット作業も(約28秒と)早いのに、もっと力つけないとダメだな。
スカイラインは遅いよ」
#36カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「調子はいいよ。なにも問題はないし、タイヤも暑さも問題はない。でも
#6(ESSO Tiger Supra)は速いね。ちょっと今日は手に負えないな」
#16 Castrol無限 NSX
道上龍「ウチは完走していないんで、ここで完走しとかないと。タイヤのせいなの
か、フロントが曲がらない。我慢して淡々と完走ねらいで走ってます」
*リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ
No. 原因 周回数
------------------------------------------
*910 エンジントラブル 3L
*355 #26と接触 6L
#39 ミッショントラブル 13L
#18 クラッシュ 15L
*26 接触の影響 18L
*7 デフ 33L
#38 プロペラシャフト 45L
*19 電気系 47L
*99 電気系 59L
■レース後のコメント
#35 マツモトキヨシ・トムススープラ(総合2位)
ピエール・アンリ・ラファネル「すごくうれしいよ。今日の結果には大満足だ。自
分が乗っているとき、35周目すぎにミスファイアが出てしまって、これじゃムリだ
と思ったら直ったり、また出たり。後半にはABSが効かなくなってしまった。ペー
スカーが入る前は後ろに10秒先行していたが、レース再開したときには差がなくなっ
たうえにABSが使えなくなっていた。彼(山路慎一選手)はすごくよく走ったよ。
あの難しい状況のなかでミスもなかったし、クルマはいい状態ではなかったのにトッ
プとあまり変わらないペースで走ったし。残るは優勝しかないけど、去年の菅生は
ボクは事故で病院に入院して、その後で今日のいい結果を残せたんだから、よかっ
たよ。これで事故のことは忘れられるよ」
山路慎一「トラブル自体は早くから出ていたので対処できたんですが、ペースカー
が入ったのが良かったのか悪かったのか…。結果的にポジションはキープできたの
でよかったんですが。最後はかなりハードに攻められたんですけど、こちらはベス
トな状態じゃなかった。でもありったけの力でがんばりました。みんなの顔が目に
浮かびましたよ。今回はラッキーなところもありましたし、チームのみんなががん
ばってくれました。今回の表彰台でがんばればいい結果が得られるという自信につ
ながりましたし、次への励みにもなります。結果には本当に満足しています」
#16 Castrol無限NSX(総合3位)
中子修「クルマは問題なかったけど、途中でSOKのマクラーレン(#30綜警McLaren
GTR)を抜くときに4コーナーあたりでブレーキをロックさせてしまって、その後
は気分的に攻めきれなかったね。セーフティーカーが入って差が詰まっていたの
に、#35のスープラ(マツモトキヨシ・トムススープラ)を抜けなくて残念だった。
うまくブレーキを使っていたらもっと違うレースができたんじゃないかと思うけ
ど。今までの2戦でドジを踏んでるから、気持ち的にドンドン行けるような雰囲気
じゃなかったんだ。次はもっと自分を盛り上げていかないとね。ファイナルラップ
はもうねらってなかったよ。あのポジションでゴールしようと決めてたし、チーム
とも無線でそういうやりとりをしていた。でも、道上もオレも、だれも抜かないで
淡々と走って3位になれるレースなんだから、いいよね」
#64 Mobil 1 NSX(総合4位)
トム・コロネル「いいポイントを獲得できたし、いいレースができたと思う。はじ
めはハードコンパウンドのタイヤで出ていったのもいい作戦だったと思う。はじめ
は少しスライドしたけど前へ前へとプッシュしていった。セーフティーカーが入ら
なければ表彰台に立てたと思う。次のレースに向けて自信を持ったよ。最後に周回
遅れのマシンが間に入ってしまったけど、あれがなければヤマニシ(山西康司選手)
は#16(Castrol 無限NSX)にチャレンジできたはずだ。残念だけど、これもレース
のうちだよ。ボクらのチームが勝つ能力を持っていることを知っているからね。ノー
プロブレムだよ」
山西康司「最後のあれはちょっと…。(#11エンドレスアドバンGTRのドライバーが)
ちゃんと見てないんじゃないかな。ちゃんと見てないとね。あれがなければ前と争っ
ていたと思うんですよ。クルマは悪くなかったです。次がんばります」
#12カルソニックスカイライン(総合5位)
星野一義「ポイントを獲って重量が減って一番よかったと思う。正美の走り(#1ペン
ズオイル・ニスモGT-Rとのバトル)は、オレはブロックだと思っていないよ。#64の
NSX(Mobil 1 NSX)とやりあったときにタイヤも傷めていただろうけど、セーフ
ティーカーが入ってしばらく休めて、その後の周回はよくがんばってくれた。それ
よりも、とにかくスカイラインのポテンシャルを上げないとマズイね」
影山正美「5位というポジションはよかったが、内容的には納得がいきませんでし
た。最後の5周は、完全に本山をブロックしていたかたち。できればああいうレー
スはしたくないですね。先週のMINE(フォーミュラ・ニッポン)で光貞とやったよ
うなフェアなバトルが理想なんだけどな」
*25モモコルセ・アペックスMR2(GT300 2位)
新田守男「自分が思っていたよりトップについていけた。もっと離されるかと思っ
た。コーナーで詰まるとストレートで離される感じ。タイヤを痛めるわけにはいか
なかったから、プッシュはそこそこで、差すまではいけない。2位に入れたけど、
ストレートが遅いのがつらい。このへんでシルビアがポイントを獲るだろうってい
う計算はあったけど、(自分たちも)できるだけたくさんポイントがほしかった」
高木真一「前半はきびしかった。(セーフティカーラン中のピットインは)スロー
パンクチャーていうんですか、あれがそうだったんだって、初めて経験しました。
タイヤを温めるためにクルマを左右に振ると揺れがだんだん大きくなる。タイヤが
なにかを踏んだんでしょうけど…。ピットアウトしてペースカーラン中に最後尾に
つけたんですが、まあ、結果はオーライで、超ラッキーでしたね」
*81ダイシンシルビア(GT300 3位)
福山英朗「チームから(セーフティカーラン中に)タイヤを換えても(前車に)追
いつく可能性があるという無線連絡を受けてピットインしました。前後の関係に気
づいたチームの勝利です。後ろのクルマ(#61テイボン・トランピオ・FTO)は周回
遅れになっていて、前のインプレッサ(#77クスコスバルインプレッサ)はタイヤ
がきつそうだったんです。途中からブレーキが効かなくなってきて、29秒台でいけ
るはずだったのが30秒台でしかいけなかったというこちらの事情もあって、そのま
まいったらあきらめるしかなかったところで、思わぬチャンスを生かしきったチー
ムに感謝します」
大八木信行「やりました。自分としても満足です」
*77 クスコスバルインプレッサ(GT300 4位)
小林且雄「ペースカーのこの野郎って感じですね(笑)。リスタート手前ぐらいで
急に3速がいっちゃって全然ダメ! ここからスタートっていうときだった。谷川
くんはがんばってくれていいポジションにいた。後ろとの差が30秒ぐらいあったか
ら、3位キープでいければと思ってたんだけど…。ダイシンも同じペースだったか
らね。今季初完走で4位。残り全戦完走をめざして、さらに上をねらいます」
*71 シグマテック911(GT300 6位)
城内政樹「バックストレートエンドで抜かせようとよけたのに、脇阪選手(#18
TAKATA童夢NSX)が左に寄せてきて、右のフロントホイールと当たった。ピットイン
してフロントを2本交換したので1周ぐらい遅れた。フロントだけ新品で(前後の)
バランスが崩れたけど、10周ぐらいで平均化しました」
#100 RAYBRIG NSX
飯田章「1回目のピットインは、タイヤのバランスがおかしくなってまともに走れ
なくなっちゃったんで急いで入った。このときはリヤしか換えなかったんですけど、
換えときゃよかったですね。2回目のピットのときはロックナットがゆるまなくて
時間がかかっちゃいましたから。ポイントはとれないし、そのくせウェイトは10kg
しか減らない(インサイドレポート班注:暫定結果によれば決勝ラップベスト3に
入っているため軽減はゼロ)し、もう最悪」
#6 ESSO Tiger Supra
ワイン・ガードナー「おそらく燃料系のトラブルだと思う。裏のストレートで急に
ブルブルブルってパワーがなくなって…。そしたら無線で『ファイアー、ファイ
アー!』って言われてバックミラーを見たら、オーッ! どこか止まれるところを
探したんだ。燃料のにおいがして目が痛くなって手探りでドアを開けてスイッチ
切った。オフィシャルが消火器を持って来たんだけど、もたついているのでそれを
取り上げて自分で消火した。ボク自身にケガはない。大丈夫だよ。ほんとうにほん
とうに、ほんっとうにガックリだよ。クルマの調子はどのセッションもよかったし、
ノダ(野田英樹選手)も速いし。信じられないよ。すごくいいチームだし、クルマは
すばらしいし、ドライバーも速い。勝てるチームだと思うよ。でもいつになるか…」
■勝利者インタビュー
GT500ウイナー
#36カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「95年にミハエル・クルムと仙台で勝って以来。ぶっちぎって勝ったわけ
じゃなくていろんな要素がからんで優勝できたんですけども、大きな要因としては
メカニックがピットの仕事を一番短くやってくれたんじゃないかと思うんですよ。
それが勝敗を分けたと思います。われわれのクルマはトラブルがまったくなく、ク
ルマは完璧だし、作業も完璧だし、運転手もミスがなかったし、みんながちゃんと
自分たちの仕事をした結果なので、今日はほんとうによかったと思います。とはい
え#6(ESSO Tiger Supra)のほうが速かったというのは事実として残って、順調に
いってたら#6のスーブラが勝ってたわけですから、そういう意味では悔しい思いも
課題も残しましたね。スープラがNSXを凌駕したとはまだ思えないですよね。MINEや
TIのようなところでスープラが速いか遅いか、テストにいってみないと現実はわか
らないですから」
黒澤琢弥「最終ラップにちょっとこみあげてくるものがあって集中するのが大変で
した。まあ、今年はいろんなことがあってトムスに入ったんで…。すべてが完璧だっ
たんでボクがミスしたらなんにもならないですから。すべてがいい方向に回ったと
思います。ただ、実際最初から1位にいたわけじゃないんで、まだ課題はあると思う
んですけど、こういう方向に向いてきたっていうのは、この後すごくいい展開になっ
たと思います。ガートナー選手の火災のときは、ボクもオイルにのって危なかった
んで、すぐわかりました。彼が消火作業をしているのが見えたのでドライバーが無
事でよかったなとまず思いました。(トップに立って)やったという感覚はなかっ
たですね。ボクらのクルマも朝のウォームアップでちょっとトラブルがあったので、
最終ラップの最終コーナーから坂を上るまでは気持ちをゆるめないようにしていま
した」
GT300ウイナー
*15ザナヴィARTAシルビア
土屋武士「前回ですごく悔しい思いをしたので、その気持ちが今回のレースに集約
されて勝ててよかったです。とにかくチーム全体の気持ちがすごくはいっていたの
で、ボクも井出君も絶対結果を出そうと思ってたんです。MR2(*25 モモコルセ・ア
ペックスMR2)はボクが開発したクルマなんで、どういう展開になるか予想がついた
なかで、ま、決勝はきびしいだろうなと思ってました。とにかくどこかでスパート
をかけてかわそうと思ってたんですけれど、幸いにも周回遅れの処理で1秒くらい開
いたときがあって、そのときにプッシュした差を開いて集中力を切れさせようとが
んばりました。完璧な勝利だと思います。井出選手はハコでは初めてのドライのレー
スだったんですが、まったくミスをおかさずに完璧だったと思います」
井出有治「前回土屋さんが一番悔しい思いをしていると思います。メカニックの人
も一生懸命やってるし、とにかくボクは迷惑をかけないようにきちっと仕事をした
かったので、今日それができてうれしいです。途中(ピットで)モニターを見てい
るときはすごくプレッシャーを感じたんですけど、ヘルメット被って交替の準備を
しているときに『絶対勝ってやる』という気持ちに変わったんで負ける気はしなかっ
たです」
*その4に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート2 99/05/30
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'99AUTOBACS CUP GTC第3戦SUGO SUGO GT選手権(5/29,30)
■ポールシッターインタビュー
土曜日の予選終了後、恒例のポールシッター・インタビューが行われた。出席し
たのは初ポールを獲得した#6 ESSO Tiger Supraの野田英樹とワイン・ガードナー、
GT300クラストップとなった#15 ザナヴィARTAシルビアの土屋武士と井出有治の4人。
以下は、この4人の発言のダイジェストである。
GT500クラス ポールポジション
#6 ESSO Tiger Supra
野田英樹「昨年から屋根のついたクルマのレースをはじめて、今日初めてポールを
獲ったんですけど、冬のあいだからトヨタの開発のテストをまかされてクルマの仕
上がりもよくなってきてたので、こういう結果は時間の問題で出るとは思っていま
した。チームにとっても、前回富士で初めてGTレース参戦たったんですけど、前回
はいろいろなトラブルがあったり、自分自身チームとのコミュニケーションでまだ
わからない部分があったりして、今回2戦目になりまして、スムースにいくように
なってこういう結果になったと思います。ボクはいつもと同じように運転していた
だけでこういう結果になったので、いいクルマを作ってくれたトヨタとチーム・ル
マンに感謝したいです。タイムは出せるとは思っていたんですが、一番いいラップ
でスカイラインに引っかかっちゃって、その後タイヤが悪くなってたんで、もしか
したらヤバイかなって思ったんだけど、とりあえずいくしかないなと目一杯いった
らタイムが出たんで、よかったなと思います。前回スープラに出たトラブルに関し
てすべて対策してきていますし、この週末はその兆候もでていませんので、今の所
すべてに関して順調にいってます。この流れでいけば問題ないと思います。2回目
の予選、後半20分満タンにして決勝のセットアップをしたらそれがバッチリいって
22秒台で走ろうと思ったら走れちゃうんで、タイヤのことを考えたらそんなペース
ではいかないとは思いますが、そういう状況を考えたら決勝はうまくいくと思いま
す」
ワイン・ガードナー「今日はノダが全部仕事をやってくれたので私はほんとうに楽
でした。トヨタもいいクルマを作ってくれたし、いいパートナーもいて、パッケー
ジもすごくいいのでほんとうに楽しく仕事ができました。ポールポジションを獲れ
てすごくうれしいです。でもノダが全部やったので、とても感謝しています。彼は
テストドライバーでクルマのこともよく知ってるし、何マイルも走っているのに対
して、自分自身はテストもやっていなくてフリー走行と予選、決勝しかやっていま
せん。私のなかでクルマのことがよくわかっていないながら、オールドタイヤで走っ
たときのタイムはそれほど違いはないと思いますが、もうちょっとこなしていくと
もう少し差がなくなっていくと思います。決勝はスタートでも後でもどっちでもい
いです。ノダがナンバー1ドライバーで私の役目はノダをサポートすることです。
決勝はハードになると思います。トヨタは予選では速いんですけど、レースになる
とホンダがノッてくるんじゃないかと思います。ですから明日はそう楽にいかない
と思ってます」
GT300クラス ポールポジション
*15 ザナヴィARTAシルビア
土屋武士「とにかくうれしいです。前回までけっこうトラブルが多くて、そんなな
かでチームもがんばってくれて、メカニックもがんばってくれて、ノートラブルで
週末を過ごせてるんで、それが一番の(ポールを獲れた)要因になってると思いま
す。アタックとしては計測3周目にいくように組み立てていたんですけど、(予選
の)1回目も2回目もちょうどその周にクリアがとれずに、おいしいところが終わっ
たタイヤで1回冷やしてもう1回アタックしたんですけど、それでなんとか僅差で勝
てたんです。MR2(*25モモコルセ・アペックスMR2)はこのサーキットがすごくあっ
てるんで、そういう意味で勝てた事はすごくうれしいです。とにかく明日もう一度
この記者会見に来れるように、チームのためにがんばります」
井出有治「土屋さんがすごくがんばってたんで、ポール獲れてすごくうれしいで
す。決勝は土屋さんからクルマを受け取ったら、きっちり仕事をして帰ってきたい
です」
■決勝日朝のフリー走行後のコメント
#30 綜警McLaren GTR(フリー 2位)
岡田秀樹「フリー走行で2番手といってもクリアラップがとれただけ。クルマは97
年にル・マン24時間と鈴鹿1000kmを走っただけなんですよ。GTCではウェイトも積
んでいるしリストリクターも小さいので、そのときのデータはゼロに近いんですよ。
チームががんばっているのでよくはなっていますよね。ただ、まだまだやらなけれ
ばならないことはたくさんありますよ。一発のタイムは出るようになってきました
けど、ドライバーの運動量はすごく多いんですよ。ABSはついてないし、パワース
テアリングもないし。ある程度みんなと同一条件でレースができるようになるまで
には夏ごろまでかかってしまうんじゃないかと思っています。ドライを完走してな
いのタイヤがどうなるのか、ブレーキがどうなるのかわからないので、努力してデー
タを残したいです」
山田洋二「ひとこと? 腕が痛い(笑)。パワステがないんですよ。ポルシェは指
一本で動くパワステだったけど、マクラーレンは腕と足を使わないと回らないんじゃ
ないかな。それがちょっとつらいです。スピードよりパワステがほしいです。だん
だんよくなってきている? 岡田選手はね(笑)。去年まで乗っていたポルシェと
比べるとはるかに恐くないですね。ポルシェは不安定になるともとに戻らないから。
マクラーレンのほうがはるかに運転しやすいです。あと今日の目標ですか? 1分
25秒から26秒でコンスタントに走れれば、岡田くんのいい結果を持って帰れるんじゃ
ないかなと。今年は鈴鹿で2、3周、富士はスタートから6秒でレースが終わりま
したから。その意味では今日がボクの今シーズンのスタートだと思っています」
#1 ペンズオイル・ニスモGT-R(フリー 4位)
エリック・コマス「ニュータイヤだとアンダーステアがかなり出るんだ。予選セッ
ティングだとつらいけど、決勝セッティングはいいよ。決勝セッティングで7、8
周、あるいは20周、25周と走ったタイヤだとバランスがいいんだ。奇妙だけどニュー
タイヤで走るより使ったタイヤで走るほうがバランスがいい。だから今朝のフリー
走行でも予選とあまり違わないタイムを出せたんだ」
*81 ダイシンシルビア(フリーGT300 1位)
福山英朗「たぶんみんな(ほかのチームは)昨日まで予選セットを追いかけていて、
今朝になって決勝セットを詰めてたんじゃないかな。ウチは昨日からずっと決勝セッ
トだけを煮詰めてきたので、現時点でほかのチームよりも一歩進んでいるんじゃな
いかと思います。気温が高いのはドライバーの仕事として解決しなければいけない
でしょう。タイヤを自分の手のひらと思ってデリケートにいきますよ。ポイントは
10点はとりたいですね。今回はそれくらいで勘弁しておきましょう(笑)」
大八木信行「身に覚えのないタイムです(笑)」
*15 ザナヴィARTAシルビア(フリーGT300 2位)
土屋武士「なにも問題なし。レース用の満タンで普通に(走った)。ボクがスター
トです。チャンプのMR2に肉迫できるいいレースができそうだな。現状は、勝てる
要素は少ないけど、チャンスはあると思う」
井出有治「クルマもバランスがいいんで、ちゃんと走ればタイムも出る。レースは
きっちり走って結果を残したいです」
*77 クスコスバルインプレッサ(フリーGT300 3位)
谷川達也「満タンで決勝用のセットを試したんですが、むしろ予選よりもバランス
がいいです。満タンでシルビアと互角に走れましたし。コースとの相性も相対的に
いいみたいだし、ウエイト(10kg)の影響もほとんどありません。最終コーナーは
速いんですが、ストレートエンドの伸びがほかとくらべると今ひとつ。そこが難点
です。でもあせらず着実にいけばチェッカーのときにはいいところにいけると思い
ます」
*19ウェッズスポーツセリカ(フリーGT300 4位)
織戸学「最初はいい感じでタイムが出たんだけど、(ほかのクルマに)引っかかっ
た。それからクルマのバランスがいきなり悪くなったけど、原さんが乗るときにセッ
トを変えたらいい方向になったので、問題ないかな。トップとの差は少ないんで、
今回はおもしろいレースになると思う。(NAなので)立ち上がりと上り坂がハンデ
があるんで、序盤ミスしないようにいきたい。タイヤは去年と比べたら太くなって
るんでライフも問題ない。ただ、ウチらのソフトはFRのハードぐらいの一番ハード
なコンパウンドなんだけど、路温が上がると合わなくなるんで、そのへんはちょっ
と気がかりだね」
*25 モモコルセ・アペックスMR2(フリーGT300 6位)
新田守男「超満タンで、クルマのバランスは重い。パワステがおかしいのか、なに
か噛み合わないものがあるんで、すりあわせようとしています」
#39デンソーサードスープラGT
影山正彦「エンジントラブルです。くわしくは今調べていますが、昨日からバラツ
キが出たり、ABSが突然きかなくなってロックしたり、それがさらにひどくなった感
じ。最後は1気筒死んで点火しなくなった。今はエンジンを積み換えるかそのまま
直すか検討している。正直いって深刻な状況です」
*その3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート1 99/05/30
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'99AUTOBACS CUP GTC第3戦SUGO SUGO GT選手権(5/29,30)
◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300を現します
■予選1回目終了後のコメント
#6 ESSO Tiger Supra(1回目GT500 1位)
野田英樹「セットを少し変えたら悪い方向にいってしまったみたいですね。それか
ら、3周目にほかのマシンに引っかかってしまって、タイヤの一番おいしいところ
を使えませんでした。その後また何回かアタックしたんですけど、ちょっといきす
ぎたり、ほかのクルマに引っかかったりで、いいラップが一度もありませんでした。
でも、ポールを獲ることより明日のレースのほうがだいじですから、午後になって
ポジションが落ちても、3列目以内にいられればいいと思っています。予選2回目
はまた違うセットを試そうと思っています。タイム的には上がったとしても21秒前
半までじゃないですか?」
#18 TAKATA童夢NSX(1回目GT500 3位)
脇阪寿一「フロントの足回りを昨日と少し変えてよくなりました。でも、3位だっ
たらポールのほうがよかった。クルマが(ウェイトハンディで)重いからアタック
でタイムが出るのは1周だけなんですけど、それに気づいたときには遅かったんで
す。午後はだれか(ほかのチーム)がタイムアップして、4番手になりたいな。今
回はポールも優勝もねらいにいってないんです。勝負は次のMINEだと思っています
から。そりゃあ決勝は流れがあるから、勝てるものなら勝ちますよ。去年のこと
(トップでフィニッシュしながら失格)があるから勝ちたい気持ちもあるんです。
でも、それでウェイトを積まれるとそこからの何戦かがパーになってしまうので、
ここではがまんして次で勝って、それでまたウェイトを減らしてっていうふうに、
シリーズを考えてやっていかないとね」
#30 綜警McLaren GTR(1回目GT500 4位)
岡田秀樹「今回はセッティングもそこそこ決まってきたけど、1秒の間に何台もい
るのでワンミスで4番手が11番手か12番手になってしまう。第1戦は雨でひどい目
にあって、第2戦はアクシテントにあってしまって、ウチはまだ完走していないの
で決勝のデータがない。だから今回は、速く走ることももちろんだけどゴールして
どうなるのか見たいです。マクラーレンは見た目が明らかにほかのマシンと違うけ
ど、このレースはみんなに勝てるチャンスを作ろうということと、混戦になるとい
うことを目指したルールになっているので、もともと速いクルマでもレギュレーシ
ョンで束縛されると、能ある鷹が爪を隠しているのではなくて、縛られている状態
になって速く走れなくなるわけです。そのへんは見ているお客さんにも理解しても
らいたいですね」
*15 ザナヴィARTAシルビア(1回目GT300 1位)
土屋武士「計測2周目にアタックにいくつもりだったんですけど、遅いクルマにひっ
かかってしまって…。タイヤのおいしいところがなくなってヤバイと思いながらも
1回クールダウンをしてからムリヤリいきました。午後は気温との相談です。一応ア
タックしますが、あくまでも決勝をにらんでのセットアップをメインにやります。
決勝のセッティングはまだまだ全然。かなりリスキーな走りかたをしています。今
いろいろいじくりまわしいるさいちゅうで、午後はジオメトリーから変えて、かな
り大胆なトライをするつもりです。(土屋春雄氏が昨日のポール宣言を受けて『武
士の言うことはあてになんねェ。獲らせないよ』と言っていることに対して)むこ
うはけっこうマジでしょ。1000分の2秒差でトップだけど、ちょっと中途半端。ど
うせなら1000分の1秒差がよかったな。そのほうがギャフンと言わせられるでしょ」
*25 モモコルセ・アペックスMR2(1回目GT300 2位)
新田守男「2周目にとりあえずアタックしたけれど、午後もまたやりますよ。4位
ねらいとかはない。できることなら前へいきたい。クルマの仕上がりはいいと思う。
今のところ問題はないし、本番もこれぐらいの暑さでしょうし。午後はアタックを
やってから、本番のバランスをとります」
*19 ウェッズスポーツセリカ(1回目GT300 3位)
織戸学「(最初のアタックは)ハチロク(#86 BP・KRAFT・トレノ)に最終コーナー
で引っかかった。タイミングさえ合えばスリップ使って抜けると思ったけど、全然
踏んでなかったのに追いついちゃって28秒7。あれがなければ27秒5ぐらい出たはず。
納得できなくて、もう1回(アタックに)出た。富士では2秒差あったのに、クル
マもまとまってきて満タンセットはそんなに差がない。この勢いでMINEにいければ
『なめんなよターボ勢!』って感じで楽しみになってきた。午後はRX-7(*7 RE雨
宮マツモトキヨシRX7)やダイシン(*81ダイシンシルビア)がくるだろうから、4
番手ねらいで決勝セットしますよ。抜かれるのは不満だけど、ウエイトこれ以上積
みたくないから」
*86 BP・KRAFT・トレノ
田中実「全国1000万のハチロクファンへ、ようやくここまで来たよという感じで
す(笑)。ハチロクって安いし、だれもがとおる道やと思うんです。走らせてオモ
ロイ根源のクルマですね。乗ったことのある人も多いと思うんで、夢というか、乗っ
てる人に勇気を与えられればと思うんです。ロータスの工場のようでしょう(笑)。
まだまだ動き出したばかりでわからないんですが、フィーリングはフォーミュラっ
ぽいです。ショートホイールベースでピーキーで、リアの動きがいいクルマですね。
これから煮詰まればおもしろいクルマになると思います。武器は応答性。姿勢を作
るときの時間が短くて済むんです。セッティングには時間がかかると思いますけれ
ど、カリカリしたGTCのなかでこんなんが出たらおもしろいじゃないですか。個人
的にはハチロクを街乗りで乗っていたことはないんですが、イギリスでTE71に乗っ
ていました。7、8年落ちでもけっこう高かったですよ。富士では出られなかった
んですが、スタンドに『いけいけハチロク』ていう横断幕が出ていてうれしかった
です。今回はデビューレースなんで最後まで走りたいですね。速かったらおもしろ
いじゃないですか。MR2ぶち抜いたら怒られるかな(笑)。まあ、そこまではいけ
ないでしょう。以前に乗ったGT500のスープラはピーキーなエンジンでしたが、ハ
チロクは同じ3SGターボでもマイルドで乗りやすいです。パワーもパワーの出かた
も違うし、同じFRといってもウェイトもまったく違いますから。走行会で(ストリー
トチューンの)ハチロクに乗るけど、けっこう乗り味はGTマシンと似てるんですよ。
味つけが似てるのかな」
平岡寿道クラフト代表「昨日までアンダーパネルのバイブレーションでまともに走
れずにいたので、実際にはこれから(予選で)セッティングです。去年のもてぎの
ころからFRでやりたいという話は出ていましたが、トヨタ車というとソアラ、クラ
ウン、スープラ、プログレなんていう選択しかなかった。そこへたまたまハチロク
が出られるということを聞いて、じゃあこれでやろう、と。ボディ剛性に関しては、
通常はパイプフレームに(アウターボディを)被せるようなクルマづくりをすると
ころなんですが、レギュレーションでできないんで、シャシーのなかにパイプをと
おしてロールケージ自体で剛性を100%近く出したいということです。それでも、
GT500クラスに比べるとそれほどの数は入ってないです。でも、GT300クラスはGT500
クラスほどマシンが進化していないんで、入っているほうかな。ミッションはチェ
イサーの流用。デフの中身はJTCCのもので、ケースは作り直しています。坂東さん
のところのセリカはJTCCエクシブのまんまですけど、いい勝負ですかね…。人気投
票ナンバー1ですから(笑)。今回はあくまでもシェイクダウンなんで、今後に備
えてデータ収集できればと思います。動いたばっかりで、現場でまだ作っている状
況です。苦労したのは、エンジンルームの中身でいかにおさめるかということでし
たね。冷却系なんか苦労のあとが見えるでしょ? 登場が遅くなったけど、今回は
顔見せなんで長い目で見てください。予選1回目では、もっとずっと値段の高いク
ルマより前でしたからね。80万円のハチロクのほうが勝ったということで、15年前
のクルマでもここまでやれるんですよね(笑)」
■予選2回目終了後のコメント
#100 RAYBRIG NSX(予選総合 2位)
飯田章「普通にアタックしただけ。たまたまだよ。朝からセットもイジッてないし
路面もそれほどよくなかったけど、目一杯いった。ただ、ニュータイヤを履いたと
きに乗りかたは変えてみたよ。通るラインを変えた。ウチはハードタイヤを選んで
いてトラクションがかからないから、なるべく滑らさないようにして走ったんだ。
それでも滑ってたけどね。ベストタイムを出した周は、最終コーナーで4速から5
速に入れるときにシフトミスしてる。それでデータ上ではコンマ1.5秒ロスしてる
んだよね。決勝はストレートが伸びないから苦しい闘いになるな、きっと」
#37 カストロール・トムス・スープラ(予選総合 3位)
鈴木利男「今週の月曜日に富士でシェイクダウンをしたんだけど、そのときは雨で
ほとんど走れなかったし、昨日の午前中もトラブルが出てた。それに、今日の朝も
オーバーステアだったんだよね。だから午後はリヤをもっとグリップさせてもらう
ようにセッティングを変えてあのタイムが出た。中古(タイヤ)で出ていったとき
はこんなにオーバーじゃ乗れないって思ったけど、ニュータイヤを履いたらよくなっ
たね。クリアラップは取れてるけど、縁石の乗せかたはちょっと甘かったかな(笑)。
ここまで来れたのはスタッフのおかげ。あんなに時間がないなかでよくここまでク
ルマを仕上げてくれたと思うよ」
#36 カストロール・トムス・スープラ(予選総合 4位)
関谷正徳「ちょっと集中力に欠けてたね。ベストタイムを出したあともアタックは
続けていたけど、ほかのマシンにつかえてしまったし、タイムを伸ばせなかった。
マシンの挙動自体はいいよ。路面も朝よりはよくなってた。予選ポジション的には、
ぼちぼちでんなっていう感じ。でも、レースでは1番になりたいね。レースセッティ
ングは問題なく決まっているし。今回はサイズが大きいほうのタイヤを選んだ。そ
のほうがよかったから。50~60周は保つからペースを落とさずに走れる予定だよ」
#39 デンソーサードスープラGT(予選総合 5位)
土屋圭市「アタックでは1回ほかのクルマに引っかかってしまった。あれがなけれ
ばあとコンマ2、3秒はいけたと思う。決勝は、ウチはスニーカーじゃないからね。
革靴だから。スニーカーがほしいよ」
#2 ARTAゼクセルスカイライン(予選総合 9位)
ミハエル・クルム「今朝セットアップを変えたのだが、トラクションをかけたとき
のハンドリングが悪くて、午後に向けて再度セッティングを変えたんだ。チームと
エンジニアがいい仕事をしてくれてハンドリングが非常によくなり、ほぼ1秒タイ
ムを短縮することができた。まだまだトップとはタイム差があるけど、レースディ
スタンスでは悪くないと思う。アグリ(鈴木亜久里選手)もフルタンクでいいタイ
ムを出しているので、明日はボクらは期待できると思う。ポイントを獲得したい」
*
25 モモコルセ・アペックスMR2(予選総合GT300 2位)
新田守男「予選トップじゃないから、そりゃ不満はありますよ。目一杯いったけど、
けっこうきびしい。明日は、シリーズ考えたらトップをとりたいし、(シリーズトッ
プの*19ウェッズスポーツセリカが)下がってくれればそれにこしたことはない。
いつになく暑いコンディションになるんじゃない? 作戦は、これといってないで
すよ。タイヤをたらさないよういくしかないかな」
*19 ウェッズスポーツセリカ(予選総合GT300 3位)
織戸学「そんなに(タイムを)上げる予定はなかったけど。怒られちゃいましたよ」
原貴彦「タイムが上がったのは気温のせいですかねえ? 決勝セットで燃料積んで、
リアタイヤは程度の悪いのをつけていきました。エンジンはよく回ったし、コースの
ほうも悪くはないと思いました。ただ、クルマのセットが午前とは違ったんで正確な
ことはわからないですけどね」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(予選総合GT300 4位)
松本晴彦「午前に出ていたフロントのアンダー傾向をセットアップし直して、もう
ちょっと(タイム)アップするかと思ったんですが、0.1秒ぐらいしか上がらなかっ
た。タイヤがニューのときはまあまあだったんですが…。もっと上位でウェイト積
みたかったですよ。スタートはたぶん自分です。前回接触があったんで、ミスしな
いように山野さんに渡したいです。午前も4番手だったので決勝はもっと上に!」
#55 STPアドバンタイサン バイパー
ドミニク・シュワガー「本来のドライバーの松田秀士選手がインディ500に出るの
で、その代わりとしてタイサン・チームから声をかけてもらって今回乗れることに
なりました。フォーミュラーカー以外でレースをするのはこれが初めてです。GTカー
も初めてなら菅生も初めてです(笑)。フォーミュラカーと比べるとGTカーはコー
ナーでスポンジーですね。パワーはほとんど同じぐらいです。トヨタやニッサン、
ホンダに対しては、ボクらのマシンはABSもないし、ローテクなので対抗できない
けれど、与えられた条件のなかでベストをつくすつもりです。それと、レースを楽
しみますよ」
*70 外車の外国屋アドバンポルシェ
酒井浩「今回とMINEとTIの3戦、このチームから出場できることになりました。こ
れまでフォーミュラを中心にレースしてきたので、GTCは初めて、ポルシェで決勝
レースを走れるのも初めてです。昨年の鈴鹿1000kmではチェンバレンのバイパーに
乗っています。これに比べると、今回のポルシェのほうが乗りやすいです。セッティ
ングについてはまだよくわからないことが多いのですが、とにかく自分の役割をきっ
ちりこなしたいです」
*その2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 2 FUJI GT RACE FMOTOR4 EDITION
PREVIEW REPORT プレビュー 99/04/24
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このレースで今年のGT500が分かる
NSXの最速神話を撃ち崩せるか!新型スープラに注目
スカイラインGT-Rも空力改革で最高速対策
新緑が目にまぶしくなり、生活でもスポーツでも新年度が本格的に動き出してき
た。全日本GT選手権(GTC)も開幕戦鈴鹿に続き、第2戦をゴールデンウィーク真った
だ中の5月1,2日に静岡県・富士スピードウェイで開催する。
昨年来、GTCでは"速い"NSX対"強い"スカイラインという対決図式が作られてきて
いたが、どうやらこの構図が撃ち破られそうな雰囲気だ。
この波乱を呼びそうなのは、トヨタ・スープラの99年型GTCマシンだ。98年シー
ズン。スープラは97チャンピオン・マシンでありながら、屈辱の未勝利に終わった。
これを機にトヨタ直系のファクトリーであるTRDがGTCスープラの大幅改修を決断し
た。これにより99年型スープラは、基本設計から見直され、シャシー、サスペンショ
ン、空力、そしてエンジンとあらゆる点で98年型とは別なモノへと生まれ変わった。
残念ながら開幕戦にはわずか2台が間に合っただけで、しかもNo.36 カストロール
・トムス・スープラはレース週に出来上がったばかりで満足なセッティングが行え
ない状態だった。しかも雨に見舞われた開幕戦では、先行するNSXやスカイライン
と闘う以前の状況。だが、そんな中でもデビュー戦を4位(No.36)で飾り、その
ポテンシャルの高さをうかがわせた。そして、4月2,3日に行われた富士合同テ
ストでは、ニュースープラ(TRDテスト車)がなんとNSXを1秒近く離してトップタ
イム叩き出した。元々スープラは富士を得意とする。この富士には、先のNo.36以外
にもNo.39 デンソーサードスープラGT、No.6 ESSO Tiger Supra、No.38 FK/マッシ
モセルモスープラがこの新型にスイッチする予定という。
一方、速さではNSXに先行されたスカイラインGT-Rだったが、今年登場したR34ベ
ースのニューマシンでは、空力を全面見直しし、高速性能をアップ。これにより直
6ターボのパワーを富士の直線で存分に生かせるという。合同テストでもNSXに対し
てコンマ6秒以内に付け、レースでは十分互角に戦える実力を見せていた。
このようなライバルのパワーアップに対し、今季こそ念願のタイトル奪取を狙う
NSXだが。正直、今季は規定改正により昨年よりパワー面でマイナス要素がある。
だが、徹底的な空力の見直しと耐久性アップという改良を行い、雨中の開幕戦を制
した。このNSXにとって最高速勝負の富士は少々辛いサーキットだ。だが、富士合
同テストではNo.100 RAYBRIG NSXや開幕戦の勝者No.18 TAKATA童夢NSXが好タイム
を出している。特にNo.18は開幕戦でポール&ウイン、さらに決勝ファステトラッ
プ2位で70kgというフルマークのハンディを搭載しており、それだけに今ノってい
る脇阪寿一&金石勝智の走りは注目だろう。
また、開幕戦では思うような走りを見せられなかったNo.30 綜警McLaren GTRだ
が、先に行われたSUGOでの合同テストでは、なかなかのタイムを記録しており、富
士での活躍も期待できそうだ。
このように各チームの戦力が非常に均衡してきており、一概にレースを予想する
のは非常に困難な状態だ。ただ言えるのは、ミスをしたチームは間違えなく脱落す
る。特にドライバーだけでなく、ピットワーク、レース戦略の組み立てなどでミス
をすれば、勝利は手に出来ないだろう。そして、この第2戦富士から各チームの新
型車がほぼ揃い、熟成の過程に入る。ここでの結果が今後の99GTCの行方を占う試
金石となるだろう。
また、この第2戦では日程的にル・マン24時間レースの予備予選とバッティング
しており、一部欠場を余儀なくされた選手がいる。その反面、この代打ドライバー
の活躍も見逃せないところだ。No.1 ペンズオイル・ニスモGTRでは本山哲に代わり、
日本でもお馴染みのベテラン、アンダース・オロフソンが起用される。No.2 ARTA
ゼクセルスカイラインではミハエル・クルムに代わり、ドイツのDTMやツーリング
カーで活躍しているアーミン・ハーネが登場。そしてNo.37 カストロール・トムス
・スープラの片山右京に代わり、現在全日本F3ランキングトップのダーレン・マニ
ングが抜擢されている。
また、シーズン直前の舘信吾の急逝で欠場を余儀なくされたNo.6 ESSO Tiger
Supraもこのレースから登場。野田英樹のパートナーとしては、POWER CRAFT SUPRA
で参戦してた元世界2輪チャンピオンのワイン・ガードナーの起用が決定している。
混戦必至、予想不能のGT300
セリカ、シルビア、MR2そしてRX7にFTO。荒れればポルシェ…
一方、GT300クラスも混戦となりそうだ。昨年はMR2が相対的に有利と見えたが、
熟成も進み開幕戦勝利のNo.19 ウエッズスポーツセリカ、新型S15マシンのNo.81
ダイシンシルビア&No.15 ザナヴィARTAシルビアが好調に見える。もちろん昨年の
チャンピオンチームと新田守男がジョイントしたNo.25 モモコルセ・アペックスMR2
も要注意。これにNo.77 クスコスバルインプレッサ、No.7 RE雨宮マツモトキヨシ
RX7が前回の富士合同テストを見ると絡んできそうだ。またパワー重視の富士では
No.61 テイボン・トランピオ・FTOも忘れてはならないだろう。
また、雨の開幕戦の展開を語るまでもなく、天候などで荒れた展開になればポル
シェ勢の台頭も十分考えられる。GT500以上に様相の難しい、そして間違えなく混
戦乱戦のレースが展開されるだろう。
そして、この第2戦に初登場となるなのが、2台のフェラーリF355だ。特に昨年
からチャレンジしているNo.355 イエローマジックF355GTは、F1経験もある井上隆
智穂とフォーミュラニッポンなどの経験もある高橋毅というキャリア・ドライバー
を起用しているだけに上位進出の可能性もありそうだ。
そして、もう1台注目なのが、根強いファンを持つAE86をベースにしたニューマ
シンだろう。昨年はキャバリエを走らせていたKRAFTが、AE86に3S-Gターボを搭載
し、No.86 BP・KRAFT・トレノとしてエントリーしてきた。ひょっとすると最新GTス
ポーツをハチロクが追い回すというマンガさながらのシーンが見られるかも。
Report by GTインサイドレポート班
☆99 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権 予想エントリーリスト
第2戦 ALL JAPAN FUJI GT RACE 富士スピードウェイ(5/1,2)
[GT500] 19台
No. マシン ドライバー チーム タイヤ WH
------------------------------------------------------------------------------
1 ペンズオイル・ニスモGTR エリック・コマス(F) アンダース・オロフソン(S) NISMO BS 40
2 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 アーミン・ハーネ(D) NISMO BS
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS
6 ESSO Tiger Supra 野田英樹 ワイン・ガードナー(AUS)
ESSO Tiger Team LeMans BS
11 エンドレスアドバンGTR 和田孝夫 木下みつひろ ENDLESS SPORTS YH
12 カルソニックスカイライン 星野一義 影山正美 TEAM IMPUL BS 10
16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 無限×童夢Project BS 10
18 TAKATA童夢NSX 脇阪寿一 金石勝智 無限×童夢Project BS 70
30 綜警McLaren GTR 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS
32 cdma Oneセルモスープラ 近藤真彦 木下隆之 cdma One TOYOTA
TEAM CERUMO with Key's BS
35 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 ピエール・ラファネル(F) マツモトキヨシTEAM TOM'S MI
36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 黒澤琢弥 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI 20
37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 ダーレン・マニング(GB)
TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI
38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 TOYOTA TEAM CERUMO BS
39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 影山正彦 TOYOTA TEAM SARD YH
55 STPタイサンアドバンバイパー 松田秀士 田嶋栄一 TEAM TAISAN with ADVAN YH
64 Mobil 1 NSX 山西康司 トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS 10
88 ノマドディアブロGT-1 和田 久 古谷直広 JLOC TY
100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS
[GT300] 22台
No. マシン ドライバー チーム タイヤ WH
------------------------------------------------------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦 山野哲也 RE雨宮レーシング YH 10
10 アビリティ・マリオポルシェ 麻生英彦 檜井保孝 アビリティモータースポーツ YH
14 ホイールショップアルタシルビア 古在哲雄 小宮延雄 アルタレーシングチーム YH
15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 NISMO YH
19 ウエッズスポーツセルカ 織戸 学 原 貴彦 RACING PROJECT BANDOH YH 40
20 Kosei CELICA 松永雅博 藤原靖久 KOSEI RACING TEAM YH
21 BP-トランピオ-BMW 一ツ山 康 伊藤大輔 HITOTSUYAMA RACING TY
24 ヒラノMS BP&μ R32GTS 平野敏行 染葉輝彦 ヒラノモータースポーツ YH
25 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男 高木真一 アペックス YH
26 アドバンタイサンポルシェ 須賀宏明 D.マラガムア TEAM TAISAN Jr. YH
61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 ラルフ・ファーマン(GB) チーム・ライボン・ラリーアート TY 20
70 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 P.V.スクート(B) TEAM GAIKOKUYA YH
71 シグマテック911 城内政樹 河野尚裕 シグマテックレーシングチーム YH
72 オークラRX7 石川 朗 平野 巧 オークラロータリーレーシング YH
77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 クスコレーシング YH 10
81 ダイシンシルビア 福山英朗 大八木信行 TEAM DAISHIN YH 10
84 アイエーテックシルビア 袖山誠一 中村善州 I.A.Tec. Racing Team YH
86 BP・KRAFT・トレノ 田中 実 雨宮栄城 KRAFT TY
99 大黒屋ぽるしぇ 吉富 章 日置恒文 TEAM大黒屋 DL
111 JIM GAINER F355 井倉淳一 真希遊世 TEAM GAINER YH
355 イエローマジックF355GT 井上隆智穂 高橋 毅 クラブ:イエローマジック YH
910 ナインテンアドバンポルシェ 余郷 敦 玉本秀幸 910 RACING YH 30
○略号 WH:ウエイトハンディ
タイヤ BS:ブリヂストン、DL:ダンロップ、MI:ミシュラン、
TY:トーヨー、YH:ヨコハマ
国 籍 AUS:オーストラリア、B:ベルギー、D:ドイツ、F:フランス、
GB:イギリス、NL:オランダ、S:スウェーデン
☆タイムスケジュール
4月30日(金) 練習走行 (FT=フォーミュラトヨタ)
GTフリー走行1回目 9:00~10:30
F3フリー走行1回目 10:30~11:30
FTフリー走行1回目 11:30~12:00
F3フリー走行2回目 13:00~14:00
GTフリー走行2回目 14:00~15:30
FTフリー走行2回目 15:30~16:00
SK/F100フリー走行 16:00~16:30
5月1日(土) 公式予選
F100予選 9:00~ 9:15
SK予選 9:25~ 9:40
F3公式練習 9:55~10:25
GT予選1回目 10:40~11:40
FT予選 11:55~12:15
F3予選 13:55~14:25
GT予選2回目 14:40~15:40
5月2日(日) 決勝レース
GTフリー走行 8:30~ 9:00
FT決勝スタート 9:30~10:00 15周
F3決勝スタート 10:35~11:30 21周
ピットウォーク 11:15~12:15
GTウォームアップ 12:30~12:38
GTフォーメイション 13:15
GT決勝スタート 13:20~ 67周(終了予定15:40)
☆観戦チケットのご案内
【チケット】
■前売り観戦券
大人 5,000円/ペア 9,450円
■決勝当日券
大人 6,000円/中学生以下 無料
■パドックパス(予選・決勝2日間有効)
15,000円(入場料込)
【チケット発売所】
●チケットぴあ●チケットセゾン●丸井チケットぴあ●CNプレイガイド
●ローソンチケット●サークルK●am pm●有名タイヤショップ
●オート用品ショップ●関東地区RTN加盟店
☆オートバックス各店でGTCシリーズ戦共通前売り観戦券発売中
大人 5,000円
【お問い合わせ】
富士スピードウェイ(株) TEL.03-3216-5611
インフォメーションダイアル
TEL.03-3409-2365/FAX.03-3409-2307(平日10:00-17:00)まで。
【TV放送】
5月15日(土) 16:00~17:15
テレビ東京系全国6局ネット
放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/
テレビ瀬戸内/ティーエックスエヌ九州
静岡放送:5月23日(日) 25:05~26:20
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP FMOTOR4 EDITION
TEST DAY REPORT GTC合同テスト第3回 99/04/14
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初日はまたも悩みのレインコンディション
RAYBRIG NSXがトップながら新スープラの追い上げ急!
GT300は国産4車種がセッション・トップを分ける
昨年は7月25,26日にシリーズ第6戦として開催されたスポーツランドSUGOでの1
戦だったが、今年は5月29,30日に開催される。これに先立つ4月13,14日にSUGOで
GTC合同テスト第3回が行われた。
☆第1日目(4/13)
SESSION 1(くもり、気温14度、ウェット>ドライ)
初日の13日は、午前中に9時30分から2時間のセッション。前回の富士に続きま
たもや天候は雨模様。幸いセッション前には上がったものの曇り空のウエットコン
ディション。だが、路面は徐々に乾きはじめライン上はドライとなる。
まず、上位に車番を刻んだのは、No.64 Mobil 1 NSXだった。28周目に1分22秒
849を山西康司がマークし、午前中のトップタイムとなった。2番手はNo.16 Castrol
無限NSX(道上龍)、3番手はNo.100 RAYBRIG NSX(飯田章)とやはり上位はNSXだっ
た。だが、4番手にはスカイライン勢が好調な滑り出しで、No.12 カルソニックス
カイラインは、影山正美がポールリカールのテストのため単独でドライブする星野
一義がはいった。
NSX勢では、No.18 TAKATA童夢無限NSXは今回のテストをキャンセル。スープラも
No.6 ESSO Tiger SupraとNo.38 FK/マッシモセルモスープラがこのテストには参加
しなかった。
10台のみが参加のGT300クラスは、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(松本晴彦/
山野哲也組)の山野が1分29秒061をだし、午前中のトップタイムをマーク。No.77
クスコスバルインプレッサ(小林且雄/谷川達也組)が30秒262、No.61 テイボン
・トランピオ・FTO(中谷明彦/ファーマン組)が30秒420で3番手をマークした。
SESSION 2(くもり、気温14度、ウェット>ドライ)
午後のセッションは14時から開始。だが、セッションの始まる直前に大粒の雨が
コースを濡らす。幸い雨はすぐにあがり、次第にコースは乾くという午前中と同じ
ようなコンディションとなった。
序盤は半乾きの路面のためか、スピンするクルマが出て2度の赤旗中断があった。
1時間ほどして、空から薄日が射してきた。ここでトップはNo.2 ARTAゼクセル
スカイラインの1分30秒622だった。だが、残りわずかになってコースコンディショ
ンも回復し、各車ともにタイムアップ。ラスト10分では、No.2 ARTAが24秒122を記
録。そしてチェッカーと同時に21秒984と唯一の21秒台に入れてきたのはNo.64 Mobil
1 NSXの山西。2番手は、No.16 Castrol無限NSX(道上龍)が22秒725、3番手は
No.36 カストロール・トムス・スープラがスープラ勢のトップとして23秒274を黒澤
琢弥が出した。
GT300は、赤旗の提示された15時過ぎでNo.25 モモコルセ・アペックスMR2が38秒
462。15時30分でNo.77 クスコスバルインプレッサの37秒666がトップタイムとなっ
ていた。だが、残り10分近くでこちらもNo.25 モモコルセ・アペックスMR2の新田が
28秒961というこの日のトップタイムを叩き出した。
No.64 Mobil 1 NSX(GT500 1日目総合1位)
山西康司「富士はエンジントラブルで2日間とも走れなかったんで、クルマの方向
性を見直そうと言うことで足回りのセットを変えてきました。トップタイムなんで
すか? ひっかっかっていたし、去年のコンディションでのタイムに近いですしね。
フィーリングはまあまあです。タイムはねらってはいなかったけれど、レインの中
で調子がよかったのでスリックでも良い結果が出せたんだと思います。方向的には
間違っていなかったということですね。トムと協力して頑張ります。富士、SUGOと
チャンスがあればいきたいですし、いろいろ試してみたいです。シリーズでの優勝
を目指します」
No.25 モモコルセ・アペックスMR2(GT300 1日目総合1位)
新田守男「なんせ、雨だけはやめてもらいたいね! まだまだやらなきゃいけない
ことがいっぱい。クルマは良いよ。ただ、思うようにいかない部分が多いしね。そ
の時々の状況の中では悪くない。課題は、雨を乗りやすくすること。そんなにひど
いところはないけどね。SUGOのレースの後ぐらいに新車になる予定。まあ、ゆっく
り作ってるみたいですよ」
☆第2日目(4/14)
SESSION 3(晴れ、気温13度/路温14度、ドライ)
この日は雨は心配なく、曇りから晴れといったドライコンディション。開始早々
にオイルが出て、20分近くの赤旗中断した。再開後、ラップボードの上位に車番を
刻んだのは、No.36 カストロール・トムス・スープラ。わずか2周目で1分25秒477を
出す。この後、またオイル処理のため赤旗。この時点では、No.100 RAYBRIG NSXが
1分21秒732を出して、早くも昨日のトップタイムを上回った。
セッションが残り30分となった頃、No.64 Mobil 1 NSXが20周目で21秒250をマー
ク。残り15分となった頃、No.36 カストロール・トムス・スープラの関谷正徳が30
周目に21秒485とNSXに迫る2番手のタイムを叩き出す。また、今回がシェイクダウ
ンとなる'99仕様のスープラを駆るNo.39 デンソーサードスープラGTの影山正彦が、
21秒644と3番手のタイムを出した。
GT300クラスは、ラスト30分で、トップはNo.25 モモコルセ・アペックスMR 2が21
周目に出した26秒920。2番手はNo.81 ダイシンシルビアの福山英朗が17周目にマー
クした27秒692となる。3番手はNo.77 クスコスバルインプレッサの28秒573。残り
15分ではNo.81 ダイシンシルビアの福山がさらに27秒169とアップしてトップを保
ち、No.77 クスコスバルインプレッサも28秒410と順位に変動はないものそれぞれ
タイムを更新した。
SESSION 4(晴れ、気温15度/路温25度、ドライ)
午後のセッションは、予定通り12時30分から開始。開始30分時点で、No.100
RAYBRIG NSXが1分21秒461を出す。2番手もNSXのNo.64 Mobil 1 NSXが続くが、No.
16 Castrol無限NSXはエンジントラブルから午後の走行を取りやめた。
開始1時間の時点で、トップは22周目に1分21秒125へとさらにタイムを上げた
No.100 RAYBRIG NSXだった。続く2番手も変わらずNo.64 Mobil 1 NSXで21秒501。
3番手はNo.36 カストロール・トムス・スープラで、No.36は残り30分で22秒183と
コンマ5秒ほど詰めてきた。残り10分でもトップ2は変わらず。だが3番手には、
No.39 デンソーサードスープラGTが33周目に21秒573を出して浮上。この後タイム
アップはなく、2日間のテストはNSXがトップタイムを守った結果になった。
GT300では、セッション残り60分の13時30分過ぎでNo.15 ザナヴィARTAシルビア
が22周目にマークした27秒543がトップタイム。No.25 モモコルセ・アペックスMR2
が27秒598。No.81 ダイシンシルビアは3周目で27秒650を出した。そして、残り30
分でもトップ3のタイムに変化はなく、このままSUGOでのテストを終了した。
No.100 RAYBRIG NSX(2日目総合1位/テスト総合1位)
飯田章「1分20秒6の去年のポールタイムより遅い。300クラスに引っかかったし、
路面があんまり良いコンディションにならなかった。スリッピーで、風も強かった
しね。思った以上にパフォーマンスがなかった。スープラの99は速いっすね。SUGO
は良いレースになるんじゃないかな」
No.36 カストロール・トムス・スープラ(2日目午前2位/テスト総合3位)
黒澤琢弥「昨日は、ボクがアタックしたけどタイミングでポジションが変わったと
思う。最後に路面が乾きだして、行った人と行かなかった人があった。関谷さんも
言ってたけど、今日は走っての2番手で、まだよくなると思う。ミシュランとの相
性を探しているところだけど、アンダー傾向が直ればね」
No.15 ザナヴィARTAシルビア(GT300 2日目午後1位/テスト総合2位)
土屋武士「やっとトラブルが解消されたんですよ。昨日のスピンもなんだかわから
ないし、考えるのもやめようということにしたんです。実質今日走って、やっとセッ
ティングができたというところで、仕上がりは70%ぐらいですかね。そこから上が
難しいんで、10歩の階段に例えるとやっと2段目ぐらいかな。(もうすぐ富士なの
で)レースはレースできちんとやって、70%をそれからどこまで仕上げられるかで
す。やりたいことはまだまだありますから、限られた走行時間の中でやるのが課題
ですね」
☆テスト総合タイム 4月13,14日 スポーツランドSUGO(3.704km)
天候:13日 AM:曇/ウエット>ドライ PM:曇/ウェット>ドライ
14日 AM:晴/ドライ PM:晴/ドライ
Time
Po No Car/Driver 4/13 AM 4/13 PM 4/14 AM 4/14 PM
--------------------------------------------------------------------------
[GT500]
1 100 RAYBRIG NSX 1'23.034 1'27.168 1'21.732 1'21.125*
高橋国光/飯田 章
2 64 Mobil 1 NSX 1'22.849 1'21.984 1'21.250* 1'21.501
山西康司/T.コロネル
3 36 カストロール・トムス・スープラ 1'23.756 1'23.274 1'21.485* 1'22.183
関谷正徳/黒澤琢弥
4 39 デンソーサードスープラGT 1'29.310 1'24.166 1'21.644 1'21.573*
土屋圭市/影山正彦
5 32 cdma Oneセルモスープラ 1'25.176 1'25.509 1'22.181* 1'22.535
木下隆之/近藤真彦
6 30 綜警McLaren GTR 1'26.017 1'25.750 1'22.326* 1'22.804
山田洋二/岡田秀樹
7 12 カルソニックスカイライン 1'23.085 1'23.728 1'22.451* 1'22.850
星野一義/影山正美
8 18 Castrol無限NSX 1'22.894 1'22.725* 1'24.205 -
中子 修/道上 龍
9 35 マツモトキヨシ・トムススープラ 1'24.133 1'24.630 1'22.757* 1'23.201
山路慎一/P-H.ラファネル
10 1 ペンズオイル・ニスモGTR 1'23.922 1'24.724 1'23.456 1'23.329*
E.コマス/A.オロフソン
11 55 STPアドバンタイサンバイパー 1'26.196 1'33.237 1'23.620* 1'24.640
松田秀士/田嶋栄一
12 2 ARTAゼクセルスカイライン 1'23.705 1'24.122 - -
鈴木亜久里/M.クルム
13 88 ノマドディアブロGT-1 1'27.644 1'35.635 - -
和田 久/古谷直広
[GT300]
1 25 モモコルセ・アペックスMR2 1'32.741 1'28.961 1'26.920* 1'27.598
新田守男/高木真一
2 15 ザナヴィARTAシルビア - 1'33.277 1'28.504 1'27.075*
土屋武士/井出有治
3 81 ダイシンシルビア 1'30.944 1'32.883 1'27.169* 1'27.650
福山英朗/大八木信行
4 77 クスコスバルインプレッサ 1'30.262 1'37.666 1'28.054 1'27.863*
小林且雄/谷川達也
5 7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 1'29.061 1'30.912 1'28.551 1'28.248*
松本晴彦/山野哲也
6 19 ウエッズスポーツセリカ 1'35.478 1'29.291 1'29.071 1'28.273*
織戸 学/原 貴彦
7 61 テイボン・トランピオ・FTO 1'30.420 1'32.985 1'28.589* 1'30.400
中谷明彦/ラルフ・ファーマン
8 10 アビリティ・マリオポルシェ 1'30.610 1'31.262 1'29.174 1'29.100*
麻生英彦/檜井保孝
9 14 ホイールショップアルタシルビア 1'32.077 1'32.975 1'30.961 1'30.102*
古在哲雄/小宮延雄
10 26 TAISANポルシェRSR 1'39.096 1'39.988 1'30.266* 1'31.914
須賀宏明/D.マラガムワ
11 11 I.A Tecシルビア 2'04.947 1'50.459* 2'09.638 -
袖山誠一/中村善州
○タイムの後の*印はトータルのベストタイム
○この表のドライバー名はチームからの登録からのもので当日走行した
選手とは限りません。今回のドライバーが第3戦出場とは限りません。
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 2 FUJI GT RACE FMOTOR4 EDITION
TEST DAY REPORT GTC合同テスト第2回 99/04/03
-------------------------------------------------------------------------
脅速!99スープラ NSXに1秒差をつけて初日トップタイム
ウェットの2日目はTAKATA童夢NSXが開幕戦を再現
GT300はセッションごとにトップが変わる混戦模様
4月2,3日、全日本GT選手権第2戦富士(5/1~2)を控えて、富士スピー
ドウェイでGTC合同テストが行われた。初日は曇りながらも適度なコンディション
だったが、2日目は雨に肌寒いあいにくの天候となった。
☆1日目
SESSION 1(くもり、気温12度、ドライ)
午前9時30分から1時間30分のセッション。15分ほどでNo.64 Mobil 1 NSXが100R
でストップ。午後に備えてエンジン交換となった。30分で、野田英樹がドライブす
るNo.200 TRDスープラがトップに立ち、1分25秒838までタイムを延ばして、そのま
まこのセッションを終えた。このマシンはあくまでもTRDによる99型開発テスト車両
としての参加で、野田自身がエントリーするESSO Tiger Team LemansのNo.6ではな
い。
GT300クラスはNo.25 モモコルセ・アペックスMR2(新田守男)が好調。終始クラ
ストップタイムを刻んだ。
なお、第2戦はル・マン24時間レースの予備予選に参加するNo.2 ARTAゼクセルス
カイラインのミハエル・クルムに代わって、ヨーロッパツーリングカー選手権で活
躍したベテラン、アルミン・ハーネ(独、43歳)、No.1ペンズオイル・ニスモGTRの本
山哲に代わって、アンダース・オロフソン(スウェーデン、47歳)がスポット参戦す
ることが発表された。
SESSION 2(くもり、気温14度、ドライ)
午後も気温はさほど上がらず、午前と同じようなコンディションで14時から1時
間半行われた。開始早々にNo.100 RAYBRIG NSX(飯田章)が1分26秒874をマーク
し、その後1時間以上に渡りトップタイムとなった。しかし、1時間10分を経過時
点で、野田英樹がドライブするNo.200 TRDスープラが1分26秒117でトップに。野
田はさらにタイムアップを果たし1分25秒401と午前のタイムをも上回った。
GT300クラス、午前のセッション同様、No.25 モモコルセ・アペックスMR2がクラ
スをリード。しかし、終了10分前にNo.15 ザナヴィARTAシルビアの土屋武士が1分33
秒878をマークし、この日のGT300トップタイムを獲得した。
No.200 TRDスープラ(GT500 第1日目総合1位)
野田英樹「先日シェイクダウンを終え、富士用に少しダウンフォースを減らしてき
ただけ。まだまだほとんど手を加えていない状態です。それでトップタイムが出た
のですから、99型スープラに期待してもらっても構わないでしょう。98型と比べて
ドラッグが増えずにダウンフォースが上がって、グリップも良くなった。すべての
点で上回っているといえます。特に富士には合っているみたいなので、スープラ・
ファンの皆さんに昨年のうっぷんを晴らすレースをお見せできると思います。今回
はテスト車両でしたが、第2戦では僕ら(No.6 ESSO Tiger Supra)も出場する予定
です。相棒はまだ決まっていません。でも、信吾(舘信吾。3月11日のテスト中の
事故により死去)のためにも絶対勝ちにいきますよ」
No.100 RAYBRIG NSX(GT500 第1日目総合2位)
飯田章「正直言って、スープラは速い。スカイラインもストレートはNSXよりもずっ
と速い。自分としては今日はダメ。なんかクルマが全体的に遅い。富士だし第2戦
は甘くないでしょう。かつてない混戦になると思います。お客さんには楽しいレー
スになるかもしれないけれど、僕らにはシビアですね」
No.25 モモコルセ・アペックスMR2(GT300 1回目1位)
新田守男「鈴鹿から特にマシンは変えていません。コースアウトで壊れちゃった部
分を直してきただけ。去年僕が乗っていたMR2よりもコーナーの中の安定性が良く、
タイヤのタレも少ないですよね。ただ、ブレーキング時にちょっと安定しない。今
日は富士とはいえコーナリングのバランスをメインにセッティングを煮詰めてる」
No.15 ザナヴィARTAシルビア(GT300 第1日目総合1位)
土屋武士「ドライで走るのは初めてだから、やっとシェイクダウンが終わったとい
う感じかな。もう少しドライバーがクルマを感じられるようにならないと。今はま
だバランスウンヌンと言うよりも、クルマもドライバーも限界を上げている状態。
まだやることは山ほどあるし、今日もアタックしていないのにトップタイムなら期
待できますよね。ストレートがMR2よりも速いので、シルビアは富士に向いている
と思いますよ」
☆2日目
SESSION 3(雨、気温4度、ウェット)
午前中の走り始めの気温は4℃と真冬並み。そのため、ピットで待機するマシン
が多い。1日目にエンジンの積み替えを行ない、満足に走れなかったNo.64 Mobil 1
NSX(山西康司)はセッション開始と同時にコースイン。ところが開始わずか20分
でAコーナーにストップ。前日に積み替えたばかりのエンジンがブローした。
午前10時を過ぎると、雨の量は少なり、コースに出るマシンの台数も増えてきた。
路面状況も次第に良くなり、ベストタイムを次々と書き替えられた。セッションが
残り5分を切ったところで、No.18 TAKATA童夢NSX(脇阪寿一)が1分39秒584を
マーク。そこまでトップに立っていたNo.12 カルソニックスカイラインの1分40秒
682を破る。さらに、No.18 TAKATA童夢NSXは、その翌周でトップとなる1分38秒864
をマークした。これに続いたのは、セッション残り15分を切ったところで星野一義
から影山正美に交代したNo.12 カルソニックスカイラインの1分39秒221、そして、
飯田章のNo.100 RAYBRIG NSXの1分39秒883。この3台が1分40秒を切っている。
GT300クラスでは、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が1分49秒442でトップだった。
SESSION 4(くもり、気温4度、ウェット>ドライ)
午後の走り始めになると、雨は止んだが、寒さは気温4℃、路面温度7℃と相変
わらず。路面もウェット状態で、走行が開始された。だが、雨が止んでいる分、コー
ス上の水の量も次第に減っていき、タイムの出方は午前中より早かった。
No.18 TAKATA童夢NSXがセッション早々に、午前中の自己ベストタイムを破る1分
38分341をマーク。30分を経過した時点では、このNo.18 TAKATA童夢NSXが1分36秒
590でトップ。だんだんと、メインストレートのライン上が乾き始めて、タイムは
徐々にアップ。約1時間が経過したところでは、No.100 RAYBRIG NSXの飯田章が1分
35秒563までタイムを伸ばし、高橋国光にバトンタッチ。また、No.18 TAKATA童夢
NSX、No.1 ペンズオイル・ニスモGTR、No.12 カルソニックスカイラインも1分35秒
台までタイムを伸ばしてきた。
そして、残り12分となったところでNo.1 ペンズオイル・ニスモGTRが1分34秒979
を出してトップに躍り出た。だが最後の最後にNo.18 TAKATA童夢NSXが1分34秒599を
叩き出し、午前に続いて午後もトップタイムを奪った。
GT300クラスでは、セッションが始まって30分頃からNo.77 クスコスバルインプ
レッサが首位をキープ。No.19 ウエッズスポーツセリカ、No.7 RE雨宮マツモトキヨ
シRX7、No.25 モモコルセ・アペックスMR2などがそれに続いた。終盤にインターミ
ディエイト・タイヤを装着したNo.77 クスコスバルインプレッサが1分42秒031を出
し、トップを確実にした。
No.18 TAKATA童夢NSX(GT500 2日目総合1位)
脇阪寿一「ベストタイムを出した時は、ちょうど雨が少なかったんですよね。マシ
ンのバランスはそこそこいいです。別に攻めてるワケじゃないけど、あのタイムが
出ている。ただ、雨の中でも、ウェイトを積んでいる分、ブレーキングで止まらな
いですね。すごく気を使います。今までみたいにはマシンの動きも軽快ではないし、
すべての操作を丁寧にしています。乱暴に扱うと、クルマがすぐ暴れるんですよ。
午後はレインタイヤのテストをしていたんですが、路面が乾いてきて余りテストに
なりませんでしたね。それにしても、やっぱり雨が少ない方がやっぱりハンディ
ウェイトは響きますよね」
No.12 カルソニックスカイライン(GT500 2日目午前2位)
星野一義「タイヤとマシンのチェックをしていただけなんで、それほど気合いは入
れてないよ。セッティングを進めていただけ。昨日、ドライではあんまり良くな
かったんだけど、今日は昨日とセットを変えたら良くなったね」
No.1 ペンズオイル・ニスモGTR(GT500 2日目総合2位)
エリック・コマス「雨の中でマシンをコントロールするのは好きだから、今日は楽
しかったよ。今回は、ウェイトを40Kg積んで走ったわけだけど、僕たちのマシンは
それでも去年の開幕の時の1200Kgとほぼ同じ。ちょっとブレーキングの時にテール
スライドするけど、別に問題ないよ」
No.37 カストロール・トムス・スープラ(GT500 2日目総合3位)
鈴木利男「タイムを出した時は、インターミディエイトを履いてたけど、まだ最終
コーナーは雨が降ってたよ。でも、まだミシュランタイヤのことを全部知っている
ワケじゃないので、色んなタイヤを試したかったんだ。マシンは鈴鹿の時と同じ。
ドライの時は鈴鹿の仕様があんまり良くなかったけど、ウェットはまずまずかな。
今回は、ル・マンの予備予選に行く右京の代役、マニングの慣熟走行がメイン。マ
ニングはいいドライバーだよね。性格はいいし、上手いし、速い。ホントに大した
もんだと思うよ」
No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(GT300 2日目午前1位)
松本晴彦「昨日、空力に問題があったので、ドラッグを減らすようにリヤスポイ
ラーやインダクションポッドの空気の取り入れ口などを改造したんです。その結果、
クルマのバランスも良くなって、車速も伸びましたね。ウェットに関しては、セッ
トも煮詰まってきています。あとは、ドライでのセットですね。まぁ、ウェットで
もバランスはいいので、ドライでもまずまずいいんじゃないでしょうか? これか
らレースに向けてのテーマは、コンスタントラップのタイムをいかに上げるかです」
No.77 クスコスバルインプレッサ(GT300 2日目総合1位)
小林且雄「ベストタイムを出した時は、ヨコハマで言う新作のセミウェットを履い
ていたんですが、それが上手く路面とマッチしましたね。クルマは走るたびに良く
なっていますよ。去年よりタイムも秒単位で上がっていますし、ストレートもセリ
カの方が速いんですが、大体同じレベルまで来ています。去年は大分遅かったんで
すけどね。あとはレースの時に天気が良くなるよう願っています」
◎テスト総合タイム 4月2,3日 富士スピードウェイ(4.470km)
天候:2日 AM:曇り/ドライ PM:曇り/ドライ
3日 AM:雨/ウェット PM:曇り/ウェット>ドライ
Time
Po No Car/Driver 4/2 AM 4/2 PM 4/3 AM 4/3 PM
--------------------------------------------------------------------------
1 1 TRD スープラ 1'25.838 1'25.401* 1'43.505 1'36.555
野田英樹/竹内浩典/立川祐路
2 100 RAYBRIG NSX 1'26.615 1'26.475* 1'39.883 1'35.563
高橋国光/飯田 章
3 18 TAKATA童夢NSX 1'27.395 1'26.828* 1'38.864 1'34.599
脇阪寿一/金石勝智
4 2 ARTAゼクセルスカイライン 1'27.282 1'27.059* 1'46.527 1'36.005
鈴木亜久里/M.クルム
5 35 マツモトキヨシ・トムススープラ 1'28.296 1'27.400* 1'40.946 1'37.155
山路慎一/P-H.ラファネル
6 1 ペンズオイル・ニスモGTR 1'28.017 1'27.403* 1'41.425 1'34.979
E.コマス/本山 哲
7 37 カストロール・トムス・スープラ 1'28.241 1'27.714* 1'43.100 1'35.387
鈴木利男/D.マニング
8 36 カストロール・トムス・スープラ 1'28.120 1'27.815* 1'42.750 -
関谷正徳/黒澤琢弥
9 12 カルソニックスカイライン 1'31.186 1'27.831* 1'39.221 1'35.988
星野一義/影山正美
10 32 cdma Oneセルモスープラ 1'30.127 1'28.047* 1'42.687 1'37.590
木下隆之/近藤真彦
11 64 Mobil 1 NSX 1'31.742 1'28.249* 1'57.353 -
山西康司/T.コロネル
12 30 綜警McLaren GTR 1'28.866 1'28.834* - 1'36.737
山田洋二/岡田秀樹
13 11 エンドレスアドバンGTR 1'31.438 1'29.136* 1'49.651 1'37.013
和田孝夫/木下みつひろ
14 88 JLOCディアブロGT-1 1'30.238 1'29.289* 1'42.803 1'37.541
和田 久/古谷直広
15 55 STPタイサンバイパーGTSR 1'32.452 1'29.589* 1'48.364 1'36.126
松田秀士/田嶋栄一
16 15 ザナヴィARTAシルビア 1'35.821 1'33.878* 1'50.665 1'47.680
土屋武士/井出有治
17 25 モモコルセ・アペックスMR2 1'34.520 1'34.212* 1'50.579 1'43.793
新田守男/菊池靖/高木真一
18 81 ダイシンシルビア 1'35.001 1'34.307* 1'57.989 1'44.018
水谷竜也/青木孝行
19 77 クスコスバルインプレッサ 1'35.361 1'34.752* 1'51.087 1'42.031
小林且雄/谷川達也
20 19 ウエッズスポーツセリカ 1'35.760 1'35.017* 1'52.000 1'43.294
織戸 学/原 貴彦
21 7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 1'36.868 1'35.746* 1'49.442 1'43.298
松本晴彦/山野哲也
22 72 オークラRX7 2'03.338 1'37.869* 1'50.427 2'51.197
石川 朗/平野 巧
23 21 BP-トランピオ-BMW 1'39.164* 1'39.898 1'51.220 1'48.005
一ツ山 康/伊藤大輔
24 26 TAISANポルシェRSR 1'39.934 1'40.165* 1'50.707 1'46.817
須賀宏明/砂子智彦
25 10 アビリティ・マリオポルシェ 1'45.338 1'43.155* - 1'50.021
麻生英彦/檜井保孝
○タイムの後の*印はトータルのベストタイム
○今回のドライバーが第2戦出場とは限りません
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 2 FUJI GT RACE FMOTOR4 EDITION
INFORMATION 観戦ツアーのご案内 99/03/30
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'99AUTOBACS CUP GTC第2戦富士 FUJI GT RACE(5/1,2)
5月2日に行われるGTC第2戦富士の決勝レースを都内から出発するバスで行き
観戦できるツアーが、全日本GT選手権を運営するGTアソシエイション(GT-A)の
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場 所:富士スピードウェイ
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団体旅行傷害保険 ※食事なし
最小催行人員100名
旅 程:全行程添乗員が同行します。
5月2日(日) 都内出発→富士スピードウェイ着→フリー走行見学→
コース集会ツアー→決勝レース観戦(自由行動)→富士スピードウェイ発→
夜都内着 ※5月1日(土)深夜都内集合となります。
主 催:日本交通公社
企 画:(株)エクシープロジェクト
後 援:GTアソシエイション
協 力:富士スピードウェイ
お申し込み・お問い合わせ
JTB団体旅行日本橋支店 「GTレース観戦ツアー」係
TEL.03-3273-8215 FAX.03-3273-8202
電話受付時間 平日9:30~17:30 担当/田中・小貫
詳しい旅行条件を記載した書面を用意しておりますので、
ご確認の上、お申し込み下さい。
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 1 SUZUKA GT300km FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート3 99/03/21
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☆決勝スタート直前情報
天気:雨 路面状況:ウエット 気温:8度 路面温度:9度
入場者数:3/21 39,000人(3/20 10,000人)
☆レース中のコメント
*81ダイシンシルビア
福山英朗「エンジンの調子がちょっとおかしくなった。電装に水が入ったんじゃな
いかな。いやあ、タイヤの温度が低すぎるよ」
*77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「S字でGT500をよけたらいきなりテールが振り出しちゃって…。パワー
オーバーみたいな感じ。首がちょっと痛いです」
#18 TAKATA童夢NSX
脇阪寿一「浅ミゾで出ていった。雨がちょっときつくなったとき足元に水が入って
きてつらかった。それでペダルが滑って、飛び出して順位を下げてしまったんです。
足がビチャビチャになってしまう。金石さんにも注意したんですが、今その水のこ
とが心配なんです」
#36 カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「タイヤを固いのから柔らかいのに変えたかったんで、早めにピットに
入った。でも、琢弥のタイムを見るとちょっと失敗したかな」
#37 カストロール・トムス・スープラ
鈴木利男「タイヤは関谷さんと同じ固いの。とりあえず問題ないよ。『このままい
ける』と無線でいったけど、右京が安全策で柔らかいので行くって言ったんで、そ
うした。まだクルマはセット的にはまだまだ。でも予選よりはバランスが良くなっ
ている。うーん、できれば乗りたいよね、表彰台」
#12 カルソニックスカイライン
星野一義「全然飛ばしてないんだけど、スピン。俺のミス。やぁ、50歳になるのに
この気迫は自分でもすごいと思うよ。どうしてみんなこいう気迫がないんだろう。
俺はずっと、この気迫で仕事もなにも築いてきたんだよね。予選でもいろいろあっ
てホントは腹のなかが煮えくり返ってたんだけど、溜めておいて今日出したんだよ」
☆リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
No. 原因 周回数
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*9 アクセル系 8L
*77 コースアウト 10L
#100 駆動系orエンジン 12L
*72 エンジン 20L
#30 ワイパー 37L
#16 コースアウトによるダメージ 46L
☆レース後のコメント
#18 TAKATA童夢NSX(総合優勝)
脇阪寿一「スタートではちょっとシフトミスして前と離れてしまった。雨の少ない
うちは良かったんですが、雨がひどくなったら足許に水が入ってきて、ペダルが滑っ
ちゃって…。なんとかトップで金石さんに渡せたけど、ホントはもっと離して渡す
はずだったんです。金石さんには迷惑かけてしまいました。コマスを抜いたときに
は、ヘアピンだったんで水煙が少なくて視界が良くて、うまく抜けました。クルマ
はリアが安定してて、いかにフロントを入れるかということだけでした」
金石勝智「交代したときには足許は洪水でした。出ていって2周目でペンズ(#1 ペ
ンズオイル・ニスモGTR)が見えて、振られてるのがわかったんです。最後はむり
せずに、ちょっとギアも渋くなってたんで、イージーにいきました」
#23 ペンズオイル・ニスモGTR(総合2位)
エリック・コマス「このレースでは開幕戦で優勝することが重要だと思うので、
ちょっと残念だ。ここでは2年連続で勝っているしね。#18(TAKATA童夢NSX)はミ
スを冒してコースアウトしたけど、彼らにとっては幸いにもグラベルからコースに
戻ることができたし、速かった。ボクらは二人ともコースアウトすることはなかっ
たが、コースアウトしないこと自体大変だったし、ポジションキープが精一杯だっ
た。ハンディのことも考えるとキープでいいかとも思った。選手権はじめのレース
としては(2位は)悪くないと思う。サトシのスピードがあがらなかった原因はわ
からない。ボクが乗っているときにABSにほんの少しトラブルがあったけど」
本山哲「自分でも思ったようにペースが上げられなかった。タイヤのグリップ不足
を感じたんですけど、それがなにかトラブルのせいなのか、自分のせいなのかは
ちょっとわかりません。初めてのチームで、テストなどでも充分乗ることができな
かったんですが、2位になれて満足しています」
#37カストロール・トムス・スープラ(総合3位)
鈴木利男「固めのレインタイヤをチョイスして温まりを待ってたんですけど、水が
多くなったんで(チョイスを)失敗したかなと思いました。でも雨が安定してきた
んで良かったです。でもゼクセル(#2 ARTAゼクセルスカイライン)を抜けなく
て…。ミシュランタイヤはグリップのレベルが高いし耐久性もありますね」
片山右京「クルマはちょっと不具合があって、最初は様子を見てました。後ろか
ら(#36 カストロール・トムス・スープラ)が来てるのがわかったんで、ちょっ
と(ペースを)上げたらすぐ離れました。GT300との混走は初めてなんで大変でし
た。今回はホントに利男さんがいいレースをしてくれてポンと渡してくれたんで、
代わったときにはもう大丈夫と思ってました。次のレースは(ル・マンのPQのため
に)お休みしなきゃいけないんで、戻ってくるまでまた利男さんにおんぶに抱っこ
になっちゃいますね。戻ってきたときには(99年型の)新車になっていると思いま
す。(新車は)めちゃくちゃ速いらしいんで、頑張ります」
*19ウェッズスポーツセリカ
織戸学「決勝前にセットを変えた。半分はあきらめかけていてんですが、少しでも
良い結果を出そうと思ったんで」
原貴彦「まだまだプッシュできる状態でしたが、自分のクルマが危ないということ
はほかも危ないということだから、2位キープでいきました」
坂東監督「タイヤ温度うんぬん以前の問題で、面圧がかからない。初期が出ないし
応答悪いし、グリップがないという状態だったんで、今日は初期だけのステアリン
グの反応をよくする方向でセットしたら、うまくいってタイムが出た。タイヤはフ
ロントの2本だけの交換」
*61 テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「ホントは予選落ちだったんだから、上々です。最後にファーマンが抜い
てくれて、ホントに良かった。4位と3位じゃ全然違いますよ。表彰台に立ちた
かったですからね。タイヤは前輪だけ交換してます」
ラルフ・ファーマン「すごくうれしい。なにしろ昨日がスピンしてクオリファイで
きないという最悪の結果だったからね。クルマはすごく良く走ったし、レースを楽
しめた。すごく満足している。すごくいいシーズンのスタートを切ることできて良
かった。できれば次のレースでもまた表彰台にのりたい。それにフォーミュラ・
ニッポンでもね」
*910 ナインテンポルシェ
余郷敦「クルマ自体は順調で、基本的には2人ともラップタイムは悪くなかった。
玉本さんに代わってから、オイルをかぶってしまって前が見えなくなってペースが
上がらなかった。アンラッキーもあったですね。雨はもともとよかったのに、セリ
カに抜かれたのが悔しいです。スタートは新品で出ていって、タイヤ交換はせずで
した。あんまり新しいと危ないですね」
玉本秀幸「余郷ちゃんが頑張ってくれた。オイルかぶったし、ブレーキにも振動が
出てペースがあがらず。タイム的にはもうちょっといけそうだったけど、クルマ的
に不安定になってしまって安全パイにいっちゃったね。このコンディションでの入
賞なので、次につながれば」
*GT300クラス暫定優勝のNo.71 シグマテック911はレース終了後の再車検で違反が
指摘されたため、失格となりました。このため、暫定表彰直後に取材した上記コメ
ントは、暫定順位に基づいた発言になっています。
☆ポイントランキング(第1戦終了)
ドライバーポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 18 金石勝智/脇阪寿一 20 20
2 1 E.コマス/本山 哲 15 15
3 37 鈴木利男/片山右京 12 12
4 36 関谷正徳/黒澤琢弥 10 10
5 2 鈴木亜久里/M.クルム 8 8
6 3 長谷見昌弘/田中哲也 6 6
7 38 竹内浩典/立川祐路 4 4
8 32 木下隆之/近藤真彦 3 3
9 55 松田秀士/田島栄一 2 2
10 12 星野一義/影山正美 1 1
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 19 織戸学/原 貴彦 20 20
2 61 中谷明彦/R.ファーマン 15 15
3 910 余郷敦/玉本秀幸 12 12
4 7 松本晴彦/山野哲也 10 10
5 26 須賀宏明/砂子智彦 8 8
6 14 古在哲雄/小宮延雄 6 6
7 70 石橋義三/バンスクート 4 4
8 25 新田守男/菊池 靖 3 3
9 15 土屋武士/井手有治 2 2
10 81 大八木信行/福山英朗 1 1
チームポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. TEAM 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 16/18無限×童夢プロジェクト 20 20
2 1/2 NISMO 15 15
3 36/37 TOYOTA Castorl TEAM TOM'S
12 12
4 3 ハセミ・モータースポーツ 6 6
5 38 TOYOTA TEAM CERUMO 4 4
6 32 cdma one TOYOTA TEAM CERUMO with key's
3 3
7 55 TEAM TAISAN 2 2
8 12 TEAM IMPUL 1 1
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. TEAM 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 19 RACING PROJECT BANDOH 20 20
2 61 チーム・テイボン・ラリーアート 15 15
3 910 910RACING 12 12
4 7 RE雨宮レーシング 10 10
5 26 TEAM TAISAN Jr. 8 8
6 14 アルタRACING TEAM 6 6
7 70 TEAM GAIKOKUYA 4 4
8 25 MOMOCORSE Racing with Tsuchiya
3 3
9 15 NISMO 2 2
10 81 TEAM DAISHIN 1 1
*ポイント計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
*今回のGTインサイドレポートは以上です
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 1 SUZUKA GT300km FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート2 99/03/21
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朝のフリー走行終了後のコメント
#100 RAYBRIG NSX
飯田章「朝はインターミディエイトから最後はスリックに変えたんですけど、コー
ス上にオイルが出ていてスピンしてしまいました。NSXには朝のようなコンディショ
ンはきつい。インターミディエイトタイヤも、対応できるコンディションのレンジ
が狭いので、レースは雨のほうがいいですね。クルマもまだ決まっていません。無
限や童夢と比べると、99仕様での走り込みが足りないんです。まだまだデータ不足
ですね。だからウチのクルマはほかのNSX以上にアンダーが強いと思いますよ。レー
スは想像がつきませんね。状況がどう変わっていくかでしょう。でも、ひとつでも
前でゴールしたいし、欲をいえば3位ぐらいでフィニッシュしたい。とにかくポイ
ントは獲りたいですよね」
#18 TAKATA童夢NSX
金石勝智「スリックで出ていって2周目に逆バンクでスピンしてしまいました。な
んだか簡単にブレーキがロックしてしまって。寿一が最近ボクに危ないことばっか
りさせるんです(笑)。昨日も雨がひどいときにインターミディエイトで行かされ
たしね」
脇阪寿一「この状況でスリックはNSXにとってはむりがありますね。でも、皮むき
をしておきたかったので金石さんにお願いしました。ボクがレインで先に走ったん
ですが、ピットに入ったときに思いきり『スリック、スリック』って言ったんで
す(笑)。マシンの調子は金曜日から比べると徐々に良くなって、今日は調子がい
いですよ。ただ、天候は朝みたいなハッキリしないのはイヤですね。雨が降るか晴
れるか、どっちかになってほしい。微妙なコンディションはNSXにとっては難しい
んです」
#2 ARTAゼクセルスカイライン
鈴木亜久里「タイムを出したときはインターミディエイト。燃料は90リッターぐら
い積んでたんじゃないかな? 昨日まではクルマの調子が悪かったんだけど、今日
は普通に走れるようになったよ。全然サスペンションが動いていないような感じ
だったんだけど、全部やり直してもらったんだ。タイヤの摩耗もすごく良かったし、
レースでもみんながインターミディエイトでウチもインターミディエイトだったら、
ウチはいいと思う。もちろん雨でもOKだよ。予選は9番手でしょ? まぁ、3~4
周でトップだな(笑)」
ミハエル・クルム「今朝のフリー走行ではスカイラインのなかで一番だったけど、
状況が変わりやすかったし、タイヤ(インターメディエイト)の皮むきをしただけ
だったので、タイムについて言っても意味はない。ただクルマにはなんの問題もな
いし、調子はいいよ。いいレースをしたい。目標? 表彰台に登ることだ」
#88 JLOCディアブロGT-1
和田久「インターミディエイトのタイヤが柔らかいんで、たまたま出たタイムです。
路面は、最後のほうはもうスリックでいける状況になってました。決勝はとりあえ
ずスリックを想定してます。あとは状況を見て、浅ミゾにするか深ミゾにするか、
タイヤを選択していこうと考えています。セッティングはドライ用のままです。あ
まり雨がひどくならないといいんですけど…。燃費は昨日の雨のなかでもあまり伸
びてないんですよ。なんとか1回ピットでいけるとは思うんですが…。とにかくレー
ス展開がどうなるかわからないですよね。開幕戦だからなにかありそうですし、ペー
スカーが入るようなことになるかもしれないでしょう。だから最後まで走りきって、
結果的に上位にいられればいいですね。今回はまったくトラブルもないし、クルマ
の調子はいいんです」
*81ダイシン シルビア
福山英朗「予選と同じようなコンディションで、路温と路面にあったタイヤを持っ
てたということで、たまたま出たタイムですよ。決勝は安定した天候を望んでるし、
お客さんにもドライのほうがいいよね。目標としては、新車だし去年もここを落と
しているんで、5位以内で確実にフィニッシュできれば。ヘビーレインだと結構大
変ですね。路温が低いのが問題だね」
*61 テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「クルマはすごくよくなった。(路温が想定より)10度低いから、温度レ
ンジから外したということだね。タイヤの温度はシビアに管理しているんで。決勝
も温度がどうなるか運だけだし、気温が上がるのを祈るしかないね。パートナーは
実績がある選手なんで、彼でだめなら誰を乗せてもだめでしょう」
ラルフ・ファーマン「いまは慣らしで2周ぐらいゆっくり走って、あとは中谷さん
がアタックしていた。こういう(ハコ)タイプのクルマは初めてだし、前輪駆動も
初めてだからね。タイヤも2周ぐらい温めないとグリップしてくれない。昨日も
ちょっとリアタイヤに問題があった。温まらないんだ。今日のほうがいいみたい
だね」
*910 ナインテンポルシェ
玉本秀幸「天候が味方してくれたね。昨日の1回目の走りはじめと今日のコンディ
ションは、乾きつつあるけど濡れてるところもある感じのチョイ濡れ。(ポルシェ
は)ウエットでもほかのクルマよりドライブしやすいからね。後半はちょっとコー
ス上にオイルが出てた。ほぼ1周ぐらいに渡ってた。決勝は天気が流動的ですが、
雨が降ったらむりしなくても速いでしょう。プッシュしないで黙って走れば、いい
ところにいけるんじゃないかな。シーズン後半には国産勢が煮詰まってきてつらい
だろうから、頑張ります」
☆タイヤメーカーに聞く
ブリヂストン
「ドライ用はソフトとハードと2種類を用意しました。選んだのは、この気温では
全車ソフトですね。ウェット用もソフトとハードの2種類。使っているのはやはり
全車ソフトです。パターンはインターミディエイトとレインの2種類です。インター
ミディのほうはミゾの深さは1種類ですが、レインは浅ミゾと深ミゾがあります。
選択は状況次第ですね。ほんとうはドライでやりたかったですね。データ収集とい
う意味でもね」
ヨコハマ
「今年からGT300は台数が増えたんで、(ドライ用は)全車同じスペックを履いて
もらうようにしてます。2種類用意するとトラックに積みきらないんです。ただ、
FFのセリカ(*19ウェッズスポーツセリカ)だけはソフトだと保たないんでハードに
してます。それ以外はソフトめのものです。ウェット用も1種類です。昨年秋から
使っているものを今年用にリファインしています。パターンは今年からレギュレー
ションで制限されているんで、2種類です。インターミディエイトというのはない
んです。ダイシン(*81ダイシンシルビア)はマッチングが良かったみたいですね。
MR2(*25モモコルセ・アペックスMR2)とインプレッサ(*77クスコスバルインプレッ
サ)は今イチ。セリカはどうも良くないようで…。GT500はコンパウンドでいうとド
ライ用3種類、ウェット用3種類です。ウェット用はそれぞれパターンが2種類あ
りますから、3×2種類ということになります。ちょい濡れのときはいいんですけ
ど、土砂降りだとどうも…。今回、気温は20度以上のつもりだったんで、15度近く
低いんです。タイヤが温まらないんですよ。GT300のほうは面圧が高いのか(想定
温度の)40度くらいまでいくんですが、GT500は、昨日の午後のような土砂降りだ
と20度か30度までしかいかない。決勝は土砂降りにならないことを祈るのみですね」
トーヨー
「GT500に参戦したのは、チーム(#88 JLOCディアブロGT-1)のほうからオファーを
いただいて、JTCCも終わったし、活動の場を広げるという意味でもやろう、と。ダ
ンロップさんの件もありますし、供給するのもひとつの努めだろうということで。
今回、ドライ用は(GT500/GT300とも)ソフトとハードの2種類を用意しました。
選んだのはディアブロとBMW(*21 BP-トランピオ-BMW)がソフト、FTO(*61テイボ
ン・トランピオ・FTO)がハードです。ウェット用はパターンとしては浅ミゾとイ
ンターミディエイトの2種類ですね。コンパウンドはやはりソフトとハードがあり
ます。ディアブロとBMWがソフト、FTOは状況によってハード、ソフトを使い分ける
ことになります。場合によってはフロントがハード、リアがソフトということもあ
りえます。ディアブロ用の深ミゾは1セットしかないので、状況によって必要になっ
たら金曜日に1回使ったものを再使用するということになります。パワーに対して
クルマが軽いので、雨がひどいとハイドロ(プレーニング)が出やすいんです。だ
から、あまり雨はひどくなってほしくないですね」
ミシュラン
「日本のGTCには初参戦になりますが、FIA-GT選手権などはやってますから、GTそ
のものは初めてではないんです。それに、昨年からGTC参戦ということも視野に入
れながら開発はやっていました。今シーズンは同じ車種のなかで一番になるという
のが最低限の目標ですね。さらにトムスが全体のなかで上位にいける役に立ちたい
と思ってます。他のチームへの供給は、ユーザーからの要望があれば考えます。
GT300のほうもタイヤとしては用意できます。今回用意したタイヤはドライ用は2
種類です。ハードとソフトですが、これは気温が20度くらいまでの温度域での話で
す。夏になれば、ここでハードと呼んでいるものがミディアムなりソフトなりにな
るということもありえます。ウェット用もソフトとハードの2種です。ほかにもい
ろいろと持ってきてはいたんですけど。2種類のなかではソフトを選んでいます。
パターンとしては通常のレインとインターミディエイトの2種類です。レインのミ
ゾの深さは1種類だけです。昨日の午後くらいまでの降りなら深く掘り直さなくて
も大丈夫です。スタートは、このくらいの降りか、これから止めばインターミディ
エイトでいけます」
■GT-Aが『地域交流宣言』活動として大阪府知事と懇談
すでにリリースでも公表されているとおり、3月16日にGTアソシエイション(GT-A)
の高橋国光会長と加治次郎事務局長が、ドライバーの星野一義氏(TEAM IMPUL)、
鈴木亜久里氏(NISMO)らとともに大阪府の横山ノック知事への表敬訪問を行った。
この訪問はGT-Aが今季掲げた『GT-A地域交流宣言』の一環として行われたもの。
大阪府とGT-Aが、ともにモータースポーツや自動車社会と地域社会の交流と自治体
の振興活動を結びつける可能性を語るためのものであり、今年の大阪府のイベント
参加や将来の公道レース開催の可能性も語られたという。横山知事は、国内A級ラ
イセンスを所持して鈴鹿サーキットの走行経験もあり、モータースポーツへの理解
度も非常に高いという。
この懇談に参加した加治事務局長にこの懇談の内容を、星野一義氏に横山知事の
感想を聞いた。
-今回の大阪府知事訪問が実現した経緯を教えてください。
加治事務局長(以下略)「もちろん、今年発表した『GT-A地域交流宣言』に基づい
た活動です。私どもとしては、開幕戦の鈴鹿に合わせて、まず関西の自治体を中心
に働きかけを行いました。サーキットなどで行ったこれまでのアンケートによると、
鈴鹿をはじめ関西のサーキットはハコのレースへの関心がいまひとつなので、それ
に対するアクションでもあります。そのなかで、大阪府が地域交流という我々の提
言に関心を示してくれましたので、今回の知事への訪問が実現したわけです」
-どのような内容を知事と話し合われたのですか。
「横山知事には、我々の『GT-A地域交流宣言』についてご説明し、ご理解をいただ
きました。そのうえで、GT-Aの持つ資産を地元社会にいかに還元し、交流していけ
るかを大阪府としてどのような形で実現できるかを話し合いました」
-何か具体的な活動案が出たのでしょうか。
「まずは、今年の9月に大阪で行われる交通安全のイベントにGT-Aとしてご協力が
できそうだということで、現在話を進めています。このほかにも関西空港に隣接す
る『りんくうタウン』で何かイベント、マシンの展示や写真展、テスト走行などが
展開できないかと検討しようと言われています」
-その「りんくうタウン」での公道レース開催という話があったそうですが。
「りんくうタウンで公道レースをやるという話が先にあったわけではないのです。
この公共の場所で、大阪府とGT-Aでなにができるかをいろいろ考えているわけです。
そのなかの可能性として公道レースもありうるということなんです」
-では、実現は未知数なのでしょうか。
「GT-Aとしては、これまでも実現が難しいと言われたことをひとつひとつ段階を重
ねて実現しました。公道レースに関しても同様で、ただの花火というかプランニン
グで終わらせるつもりはありません。ただ、公道レース実現に関しては、ご存じの
通り課題も多くあります。ただコースプランを作り上げて我々だけが盛り上がって
は、これまで机上の案で終わったものと同じになってしまいます。そこで、GT-Aと
しては自治体側でも開催してどうメリットがあるか、その後に何が残るかまで、自
治体と一緒に考えていきたいと考えています。そして、当然このプランにしても実
現を前提に考えているわけです。ですから、条件が整えば来年にできるかもしれま
せんし、まだまだ長い時間がかかるかもしれない。とにかく、これをひとつのケー
ススタディとしてじっくり考えていきたいと思います」
ドライバー代表:星野一義氏(TEAM IMPUL)
「(GT-Aとのイベント展開に対して)ノックさん(横山知事)はすごい乗り気なん
だよ。ノックさんの考え方が進んでるんだ。『星野さんの走りにあこがれて、アル
ファロメオの車高下げて鈴鹿まで走りにいったんです』なんて、そういう年代の人
が政治家になるようになってきたんだね」
*その3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 1 SUZUKA GT300km FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート1 99/03/21
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'99AUTOBACS CUP GTC第1戦鈴鹿 SUZUKA GT300km(3/20,21)
◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300を現します
☆予選一回目終了後のコメント
#1 ペンズオイル・ニスモGTR
エリック・コマス「2番手だけど充分満足している。コンディションが難しくてイ
ンターミディエイトで走るタイミングがちょっと問題だった。それがうまくいって
いれば、あと1秒くらいは短縮することはできたはずだ。ただ、ポールを取れたか
どうかはわからないけど。セッションもあと一回残っているしね」
*81ダイシン シルビア
福山英朗「暫定の(クラス)ポールじゃなんにもいえないんだけど、今日はいい
チャンスにいけたね。路面コンディションがいいタイミングだった。クルマはトラ
クションがいい。ドリフトキングは(このクルマを)買うべきだね(笑)。あれ、
午後の予選はキャンセルじゃないの? 決勝は、『ポイントを確実にとる』という
のが今年のスローガンだから。今年はなんでもスローガンにしちゃうからね(笑)」
*77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「GT300クラスのセッションになって路面が回復してきた。昨日とはセッ
トを変えて、セミウエットでは初めての走行だった。安定して走れたけど、ラスト
1周のアタック中のヘアピンで目の前のクルマがスピンしてしまって、アタックで
きず残念でしたね。どうせ重りを積まれるならトップのほうがよかったね。でなけ
れば4番手とか…。マシンのポテンシャルも上がってきてるんで、あとは決勝でミ
スせず、トラブルなく淡々といくことですね」
*910 ナインテンポルシェ
玉本秀幸「アタックは余郷くんで、まだ決めてないけど決勝スタートもたぶん彼で
しょう。クルマの状態もウエットバランスがいい。昨日そのままの状態で走ってい
てこのポジションですから。このままの天気で決勝までいけば…。個人的には去年
乗っていた*77(クスコスバルインプレッサ)も上位なのでうれしいです。ポルシェ
は雨が多少上がっても降っていても安定したクルマなんです。その強みを生かした
いですね」
*25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「レインで走っていて、スリックに替えて出ていって3周目ぐらいの130R
でいっちゃった…。路面は濡れていて、ちょうど雨が強くなってきたところだった」
#36 カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「予選は3番手までウェイト積まれるの? じゃあ、今のまま(4番手)
でいいや。ベストラップを出したときは、実はABSが壊れてたんだけど、基本的に
はクルマの調子もいいよ。タイムを出したときは、インターミディエイトを履いて
いったんだけど、あれはタイミングじゃないよ。読みだよ、読み。読みが良かった
んだよ」
☆予選2回目終了後のコメント
#100 RAYBRIG NSX
飯田章「午前中はレインタイヤで1回ある程度のタイムを出したあと、インターミデ
ィエイトに替えようと1回ピットに入っちゃったんです。結局インターでは走れなか
ったんで、そのままレインで続けてれば良かったんだけど、ちょっとチグハグになっ
ちゃいましたね。でも、あの状況では(雨がどうなるかは)誰もわからないですから
ね。午後は雨のセッティングに専念してました。明日も雨みたいですから。ホントは
ドライでやりたかったんですけどね。クルマは、99年型になっても基本的に変わって
ないんですが、なんだかレインが悪くなっちゃったような気がするなあ」
#37 カストロール・トムス・スープラ
片山右京「最初スープラに乗ったときは、なんて遅いクルマなんだろうって思った
んですよ。乗りはじめて2~3周で関谷さんや利男さんと並ぶくらいのタイムが出
せたんで、なんだみんなマジメに走ってないんだな、マジメに走ればすぐそれ以上
のタイムを出せるなって思ったんです。でも、それ以上いこうとすると『曲がらな
い、止まらない』で、なっかなか難しいんですよね。午後は『明日も雨だったら』
ということで、コース上の川になってる場所をチェックするために出ていったんで
すが、信じられないくらい低いスピードで滑っちゃうし…。でも、F1とかTS020と
かとは違った意味で、おもしろいことはおもしろいですね。トムスはプロフェッ
ショナルなチームですし。ボクはル・マンの予備予選のために次の富士に出られな
いんで、その間は利男さんに頑張ってもらって、また菅生で新車になったときに
戻ってきます」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「昨日の状態では良かったんですが、今日はアンダーが強い感じ。タイヤ
も1セットしか使えなくて、サイズ違いはテストできませんでした。クルマの状態
はいいんで、できれば入賞したいです。ポイントを獲っておきたいですね。ボクは
95年から5年目で初めてAドライバーになったんです。クルマのセットアップをし
なくちゃいけないですし、クルマをいい状態に持っていかないといけないんで、プ
レッシャーもありますが、テストからいい感じなので自信も出てきました。明日の
スタートは自分でいく予定です」
山野哲也「午後は走ってないんだけど、クルマの調子はいいみたい。きょうは1周
しか走ってないんだけど、(明日は)なんとか表彰台に乗りたい」
*99 大黒屋ぽるしぇ
安田崇チーフエンジニア「午前中4番手のタイムなんですが、日置さんのタイムが
110%に入っていないんです。ですから午後は日置さんだけ走らせたんですが、時
間が足りなくて基準タイムをクリアしていないようなんです。雨のなかでもクルマ
は余裕がありましたし、吉富もまだまだ攻められる状態でした」
#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「予選は悪くないと思う。コンディションが変わりやすかったし、
ちょっとギャンブル的なところがあったからね。チームはリスクをおかさないよう
にしたんだ。トップの2台はインターミディエイトだったけど、ボクらはレインで
走った。最後の2周はタイヤの温度が上がってしまってスローダウンしなければな
らなかった。午後は山西もボクも走っていない。あまりにもリスクが大きかった
し、タイムがつまる可能性もなかったしね。開幕戦で予選3位は悪くない。みんな
満足していると思うよ」
*61 テイボン・トランピオ・FTO
ラルフ・ファーマン「今朝はボクは走っていない。午後は4周走った。スピンして
しまった。でもボクだけじゃないよ、スピンしたのは。みんなスピンしていたよ。
たぶん温度が低かったからだろうけどね。すごく難しかった。グラベルに入っただ
けだったのでクルマにダメージはない。グラベルを取り除くだけで大丈夫」
#12カルソニックスカイライン
影山正美「冷や汗モンだよ。でも結構楽しんでたけど(笑)。29秒、28秒ときて、
29秒台に1回落ちたでしょ? あのときは違うラインを通って失敗したのと、ちょっ
と引っかかってもいるんだよね。マイナス・コンマ9秒って出てて、どこを削ろう
かなって考えてた。結局全部ちょっとずつ削っていったって感じですね。それにし
てもマッチャンコーナーや1コーナーでも『おおおーッ』て感じだったよ。2回目
の予選が始まる前はいくだけいくしかないと思ってた。前回のテストのときに壊し
てるから壊さないようにアタックしようとは思ってたけど、コンディションも悪く
なっていたし、通らなきゃごめんなさいだよね。だけど、午前中星野さんがアタッ
クしようとしたらクルマがトラブっていて、それでも10番手のタイムを出してくれ
ていたから、基準タイムをクリアできないっていうのだけは避けたかった。2分27
秒3が出たときは無線で『通ったよ』って言われたんだけど、『まちがいない?』
って確かめて。それでまちがいないってわかったときにはホッとしたね」
星野一義「2回目の予選は、27秒出ないとダメ(基準タイムをクリアできない)な
のに、コンディションが悪くなってね。でも正美が頑張ってくれて、ポジションを
維持してくれて、ほんとうに良かった。モニターで見てて、張りつくんじゃないか
と思ってたよ。オレだったらあんなに踏まない(笑)。タイムが出たときはホッと
したよ。今日の走りは100点満点だね。でも前回のテストでマイナス100点だったか
ら、これでゼロに戻ったところ(笑)。朝の予選、最初の20分は、トラブルで走れ
なかったでしょう。だから混走になる最後の20分に行くしかないと思って。最後の
ほうが雨が多かったけど、いくしかないよね。あのときはレインタイヤじゃタイム
出ないからインターミディエイトを履いていった。結構シビレたよね。明日の本番
は結構いいと思う。コレなら表彰台も見えてるし、ねらっていくよ」
#16 Castrol無限NSX
道上龍「昨日調子が良かったので今日はイケると思っていたんですけど、コンディ
ション的に小降りになったりまた降ってきたりで、タイヤチョイスに失敗しました
ね。レインからタイヤを交換するときに、ピットインするタイミングも遅かったし、
チームの作戦でスリックタイヤを選んだので、出ていってからも全然タイヤが温ま
らなくてグリップもしなかった。それで、混走のときに浅溝でいくしかないと思っ
て出ていったんですけど、クラッチの切れが悪くて。それでシケインでもスピンし
てしまったんです。なんとか出ようと思って必死だったんですけど、ニュートラル
が見つからなくて、なかなか戻れませんでした。とにかく中子さんに基準タイムを
出してもらわなくちゃいけなかったんで、必死でしたよ。なんとか戻れて、中子さ
んにもタイムを出してもらえたので良かったですけどね。結果は6番手ですけど、
明日も雨だろうしレースは混乱すると思うので、完走・入賞を目指します。それに
しても悔しいですね。開幕戦はどうしてもポールポジションを獲りたいと思ってた
んですよ」
#18 TAKATA童夢NSX(ポールポジション)
脇阪寿一「ものすごくうれしいです。童夢さんからは『勝て』、『ポールを獲れ』
と言われてきたわけで、その分今年はいろいろわがまま聞いていただいたので、み
んなが(ウェイトハンディがない)イコールコンディションであるこの1戦目で
ポールを獲って、林みのるさん(童夢代表)にプレゼントしたかったんです。それ
で冬のテストから頑張ってきたんです。ただ昨日は雨で今ひとつ調子よくなくて、
でも今日は晴れという予報だったんでセットをそのままにしてたらこの天気でしょ。
それで金石さんと相談して決めたセッティングとタイヤのチョイスが当たったんで
す。予選中は、こういう天気だからいつ逆転されるか最後まで不安でした。でも、
それだけに満足してます」
金石勝智「午前中の20分で勝負がついた。ドライバーも含めチームの作戦が当たっ
たということです。ボクはGT300との混走時間に走ることになっていたんですが、
ちょうど路面も乾きだしてきて、これで逆転されたらシャレにならんと思って最初
から目一杯いきました。ある程度タイムを出して、もう少しプッシュしようかと
思ったらピットから無線で『もうそれで結構です』って言われて止めました(笑)」
*81 ダイシン シルビア(GT300クラス予選トップ)
福山英朗「非常にタイミングが良かったですね。ですから、ボクだけじゃない力が
働いたような気がします。とくにウチのメカニックは、テスト、シェイクダウンと
徹夜どころか十徹くらい徹夜徹夜の連続でクルマを間に合わせてくれましたから、
それにちょっとは報いることができたので、それが非常にうれしいなと思います。
ただ、このポールはラッキーというかワンチャンスをものにしたにすぎないという
気もします。これからもっと熟成して、ドライで目一杯の勝負になってもポールが
獲れるよう精進したいと思います」
大八木信行「チームとして初のポールを獲れて非常に喜んでいます。クルマが新型
のS15シルビアになって、タイヤもアドバンに替わって、新しいパッケージで、こ
れからいい展開になるなって感じています」
*その2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 1 SUZUKA GT300km FMOTOR4 EDITION
PREVIEW REPORT プレビュー 99/03/16
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今年もテストで驚異的なタイムを連発するNSX!
新型スカイラインGT-Rとスープラの真価は?!
1999GTC開幕戦鈴鹿はシリーズの鍵となる。
1999年の全日本選手権のトップを切って、3月20,21日にAUTOBACS CUP全日本GT
選手権(GTC)開幕戦が、三重県・鈴鹿サーキットで開催される。
昨シーズンは、"強さ"のスカイラインGT-Rと"速さ"のNSXの対決と言った感があっ
た。序盤、まだ信頼性に問題があったNSX各車に対し、堅実なレース展開でペンズ
オイル・ニスモGTRが開幕から連勝。ウエイトハンデを背負った後半戦は着実に入
賞を重ねていった。一方のNSXもシリーズ後半からは安定性も身につけ、NSXとして
は4連勝を飾った。だが、チームとしてはペンズオイル・ニスモGTRが逃げ切って、
チャンピオンとなったのだ。
だが、今季はこのスカイライン、NSXの対決に割って入るべく、スープラが99年
型の新型車を投入する。この99スープラは、エンジン位置やサスペンション形状な
ど98型から大幅に見直されており、また新たなステップに入ったと言っていいだろ
う。外観的にも空力パーツが完全に設計し直されており、98とは明らかに違ったシ
ルエットを持っている。エンジンはこれまで通りの3S-Gターボだが、こちらもニュー
スペックとなっているようだ。新車完成の遅れからテストが少なく、チームよって
は開幕戦がシェイクダウン状態である点が気にはなるが、3月の鈴鹿合同テストで
土屋圭市が2分2秒345とNSXによる昨年のレコード(2'02.939)を更新するタイムを
記録しているだけに、鈴鹿でもダークホース的存在と言えるだろう。
チャンピンマシンとして迎え撃つスカイラインGT-Rだが、こちらもR34型が市販
されると同時にGTCマシンも新型となり、敢えて攻めの姿勢でシーズンを迎える。
このR34スカイラインは、空力設計をCカーマシンを手がけたデザイナーが担当。
こちらも昨年型とはシルエットがだいぶ変わってきている。シャシーもR34ベース
になったことにより、シャシー剛性のアップからハンドリングも向上しているよう
だ。2月の鈴鹿単独テストではE.コマスが1秒90までタイムを詰めており、昨年
NSXにしてやられた速さの面での向上が感じられる。
一方、速さではチャンピオン級だったNSXは、今季の車両規定改正によりリスト
リクターが小さくなり、エンジン・パワー面でのダウンは否めない。しかし、そこ
はF1製作の経験もある童夢だ。このオフに空力設計を全面的に見直し、新設計のボ
ディラインとなった。一見すると昨年型と変わっていないようだが、かなり細かな
ところが変更されている。また、無限もエンジンの出力低下を極めて低くなるよう
努力しているという。結果、鈴鹿合同テストでは、なんと脇阪寿一が2分0秒737
を叩き出し、周囲の度肝を抜いたのだった。合同テストの最終日は新型スカイライ
ンがトラブルから出走をしなかったこともあり、2日間のトータルタイムでは、NSX
4台が上位を独占するという、昨年同様のパフォーマンスを披露していた。その一
方で、さらなる速さの追求から昨年同様の信頼性の低下を懸念する声もある。だが、
無限×童夢ではオフに合計5000kmにもなる走行テストをしたことからこの点でも不
安はないと考えているようだ。
今季は、この国産3車種にマクラーレンF1GTRが挑むことになった。昨年はポル
シェGT2で参戦したTEAM TAKE ONEがそうだ。マクラーレンは、96年GTCで年間4勝
を挙げチャンピオンカーとなっており、その活躍を期待されている。だが、チャン
ピオン獲得時とはライバル達の力量もアップしており、またGTCの規定から重めの
ウエイトを積まなくてはならず、やや辛いところだ。他に外国車勢としては、昨年
同様にSTPタイサンバイパーとJLOCディアブロGT1が参戦する。
ドライバー面から見ると、今オフも大きな動きがあった。まず、元F1ドライバー
片山右京がカストロール・トムス・スープラに乗る。片山としてはF1引退以来久々
のシリーズ戦参戦で、当人としてもかなり意気込みを持っているようだ。そして、
94,95年のGTCチャンピオン影山正彦のデンソーサードGTへの移籍があった。正彦と
言えばスカイラインというイメージがあっただけに、この移籍は衝撃級だった。ま
た、昨年のチャンピオン影山正美はカルソニックスカイラインへと移籍。これによっ
て、なんと97年と兄弟がまるで入れ替わったチームに所属することになる。この2
人の兄弟チャンピオンの対決は気になるところだろう。また、これまで日産系チー
ムに在籍してきた近藤真彦も、cdmaOneセルモスープラへと車種を変えることにな
る。また、黒沢琢弥もカストロール・トムス・スープラとなり、近年のメーカー色
を超越した移籍がどのような波紋を呼ぶか興味深い。もう1チーム注目したいの
は、ユニシアジェックススカイライン、長谷見昌弘だ。チームの事情から新型車で
なく旧型のR33スカイラインでの参戦となるのだが、常にマシンに独自の工夫を凝
らしている長谷見のこと。新型勢を脅かす意気込みに注目したい。
GT300本命はモモコルセ・アペックスMR2か?
新型シルビアや2年目のインプレッサ&FTO&セリカも侮れない?!
GT300クラスだが、昨年6戦5勝と圧倒的強さを見せたつちやMR2は、今季新たな
チームを組んだ。このチームはアペックス・モモコルセとのジョイントでドライ
バーは新田守男がエースとなる。昨年の最速車とGT300を代表するドライバーのジョ
イントにより、今季もこのNo.25 モモコルセ・アペックスMR2が優勝争いの本命と
目されているのだ。
これに対抗し得るのは果たして誰か。昨年唯一つちやMR2に土を付けたNo.77 ク
スコスバルインプレッサも要注意だ。今季は昨年の小林且雄に加え、GT500のトッ
プチームの経験を持つ谷川達也がドライバーとなる。昨年はサーキットレースが事
実上初年度のチームにおいてこの谷川の参加はプラスになりそうだ。また、昨年シ
リーズ後半から登場し、連続表彰台でランキング2位となったNo。19 ウエッズス
ポーツセリカ、パワーはトップクラスだったNo.61 テイボン・トランピオ・FTOも
今季は優勝しそうなポジションにいるだろう。さらに今季はシルビアが新型となっ
た。S15型の登場に併せてNo.15 ザナヴィARTAシルビアとNo.81 ダイシンシルビア
がS15ベースの新車となる。ザナヴィには土屋武士と井出有治というARTA期待の若
手がコンビを組むだけに上位進出が期待されるところだ。
ドライバーとして注目したいのが、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7の山野哲也
だ。山野は全日本ジムカーナチャンピオンであり、昨年はS耐などで活躍してい
たが、今季は満を持してGTCに挑戦となった。ジムカーナ仕込みのテクニックが
GT300に波乱を呼んでくれるか、気になるところだ。この他、No.71 シグマテック
911に乗る黒沢治樹、No.72 オークラRX7の平野巧など20代前半のドライバーの活
躍も楽しみである。
そして、ぜひ応援をして欲しいドライバーが一人。昨年第2戦富士で起きたク
ラッシュで重傷を負った砂子智彦がNo.910ナインテンポルシェで、いよいよレース
へ本格復帰となる。速さでは国産GT300に負けるが、信頼性と扱いやすさで上回る
ポルシェだけに、荒れたレースになれば砂子のポルシェも注目の1台だ。
Report by GTインサイドレポート班
☆99 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権 予想エントリーリスト
第1戦 SUZUKA GT300km 鈴鹿サーキット(3/20,21)
[GT500] 18台
No. マシン ドライバー チーム タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
1 ペンズオイル・ニスモGTR エリック・コマス(F) 本山 哲 NISMO BS
2 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 ミハエル・クルム(D) NISMO BS
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS
11 エンドレスアドバンGTR 和田孝夫 木下みつひろ ENDLESS SPORTS YH
12 カルソニックスカイライン 星野一義 影山正美 TEAM IMPUL BS
16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 無限×童夢Project BS
18 TAKATA童夢NSX 脇阪寿一 金石勝智 無限×童夢Project BS
30 綜警McLaren GTR 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS
32 cdma Oneセルモスープラ 近藤真彦 木下隆之 cdma One TOYOTA
TEAM CERUMO with Key's BS
35 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 ピエール・ラファネル(F) マツモトキヨシTEAM TOM'S MI
36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 黒澤琢弥 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI
37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 片山右京 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI
38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 TOYOTA TEAM CERUMO BS
39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 影山正彦 TOYOTA TEAM SARD YH
55 STPタイサンバイパーGTSR 松田秀士 田嶋栄一 TEAM TAISAN YH
64 Mobil1 NSX 山西康司 トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS
88 JLOCディアブロGT1 和田 久 古谷直広 JLOC TY
100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS
[GT300] 17台
No. マシン ドライバー チーム タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦 山野哲也 RE雨宮レーシング YH
9 大黒屋プロキダイポルシェ 羽根幸浩 徳田照幸 TEAM大黒屋 DL
10 アビリティ・マリオポルシェ 麻生英彦 檜井保孝 アビリティモータースポーツ DL
14 ホイールショップアルタシルビア 古在哲雄 小宮延雄 アルタレーシングチーム YH
15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 NISMO YH
19 ウェッズスポーツセルカ 織戸 学 原 貴彦 RACING PROJECT BANDOH YH
21 BP-トランピオ-BMW 一ツ山 康 伊藤大輔 HITOTSUYAMA RACING TY
25 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男 菊池 靖 アペックス YH
26 TAISANポルシェRSR 青砥浩司 山岸 大 TEAM TAISAN Jr. YH
61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 ラルフ・ファーマン(GB) チーム・ライボン・ラリーアート TY
70 外車の外国屋ポルシェ 石橋義三 パトリック・バン・スクート(B) TEAM GAIKOKUYA YH
71 シグマテック911 城内政樹 黒澤治樹 シグマテックレーシングチーム YH
72 オークラRX7 石川 朗 平野 巧 オークラロータリーレーシング YH
77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 クスコレーシング YH
81 ダイシンシルビア 福山英朗 大八木信行 TEAM DAISHIN YH
99 大黒屋ぽるしぇ 吉富 章 日置恒文 TEAM大黒屋 DL
910 ナインテンポルシェ 余郷 敦 砂子智彦 910 RACING DL
○略号
タイヤ BS:ブリヂストン、DL:ダンロップ、MI:ミシュラン、TY:トーヨー、
YH:ヨコハマ
国籍 B:ベルギー、D:ドイツ、F:フランス、GB:イギリス、NL:オランダ
☆タイムスケジュール
3月19日 練習走行 (FT=フォーミュラトヨタ)
F3フリー走行1回目 8:30~ 9:10
GTフリー走行1回目 9:30~11:00
FTフリー走行1回目 11:20~12:20
GTフリー走行2回目 13:30~15:00
F3フリー走行2回目 15:20~16:00
FTフリー走行2回目 16:20~17:00
3月20日 公式予選
F3公式練習 10:00~10:30
GT予選1回目 10:50~11:50
FT予選 12:10~12:40
ピットウォーク 12:55~13:45
F3予選 14:00~14:30
GT予選2回目 14:50~15:50
3月21日 決勝レース(ゲートオープン 8:00)
GTフリー走行 8:30~ 9:00
FT決勝スタート 9:25~ 12周
F3決勝スタート 10:40~ 17周
ピットウォーク 11:45~13:15
GTスタート進行 13:20~14:15
GT決勝スタート 14:15~ 51周(終了予定16:10)
☆観戦チケットのご案内
【チケット】
■前売り観戦券(2日間有効・税込み)
大人 5,000円/女性 3,200円/高校生 1,600円
■決勝当日券(決勝日有効・税込み)
大人 6,000円/女性 4,000円/高校生 2,000円
●中学生以下の方は遊園地入園料(小・中学生800円/3才~未就学児童400円)で
ご観戦いただけます。
■指定席券(決勝日有効・3才以上共通料金・観戦券別・税込み)
S1席(グランドスタンド中央) 4,000円
S2・A・E共通エリア席(グランドスタンド第1コーナー寄リ&最終コーナー寄・第2コーナースタンド)2,000
円
【チケット発売】
●チケットぴあ●チケットセゾン●CNプレイガイド●ローソンチケット
●ダイエーOMC店●ファミリーマート●サークルK●am/pm●MINI STOP
●ミリオンチケットセンター(ミリオンカード会員専用)
●鈴鹿サーキットチケットセンター★ホンダウエルカムプラザ青山★JAF
★JTB、近畿日本ツーリスト、東急観光、日本旅行、名鉄観光★全国主要プレイガイ
ド
★鈴鹿サーキット各営業所(名古屋・大阪・三重・東京)
※★印は観戦券のみのお取り扱いとなります。
【お問い合わせ】
鈴鹿サーキットチケットセンター
TEL:0593-78-1111 FAX:0593-70-4382
【TV放送】
4月3日(土)16:00~17:15
テレビ東京系全国6局ネット
テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/
ティー・エックス・エヌ九州
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
なお、この書き込みは取材者が間接的に知り得た情報で、公式の発表でないことお
断りしておきます。
舘 信吾選手が練習走行中の事故で死亡
昨年の全日本GT選手権GT300クラス・チャンピオンである舘信吾選手が、3月11日
16時45分頃、岡山県・TIサーキット英田でのスポーツ走行時間中に事故に遭い、残念
なことに死亡しました。
当日、舘選手は今季乗る予定だったGTC用スープラで練習走行を行っており、第1
コーナーでコースアウト、クルマはコースの外壁に衝突した模様。この事故で、舘選
手はハンドルで胸部を強く打ち、内蔵を痛めて即死状態ということです。
舘選手は、1977年9月1日生まれで東京都出身。10代の頃から英国でレース活動を
行い、日本に戻ってからも全日本F3選手権や全日本GT選手権98年GT300クラス・チャ
ンピオンを獲得するなど活躍し、将来を期待されていた若手のドライバーだった。チーム・トムスの舘信秀代表が実父。享年21歳。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
モータースポーツ・ライター
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1999 GT INSIDE REPORT
NETWORK EDITION
-------------------------------------------------------------------------
99AUTOBACS CUP 全日本GT選手権シリーズの記者発表が行われる
「GT RUN&ATTACK」と「地域交流宣言」でより身近なレースを目指す
2月25日、東京・渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスで1999年AUTOBACS CUP 全日本
GT選手権シリーズの記者発表会が行われた。
99年度も、前年度に引き続き、シリーズ・スポンサーとして株式会社オートバック
スセブンを迎え、シリーズ戦全7戦を「オートバックス・カップ全日本GT選手権シリ
ーズ」として開催。また、シリーズパートナー・スポンサーとしては日本信販株式会
社、トヨタ自動車株式会社、日産自動車株式会社、本田技研工業株式会社の協賛を得
ることが発表された。
GTアソシエイション(GT-A)は、1994年シリーズ初年度より過去5年間においてレー
ス内容はもちろんのこと、「ファンの満足度」の高い大会を目指し、各種イベント、
プロモーション活動を行ってきたという。また、同時に地域社会への貢献としてチャ
リティ活動にも取り組んできた。
今年度はそれをさらに充実する方向で進めるという。特にファン、および自動車愛
好者のサーキット、レーシングチームに対するイメージアップとして、「GT RUN&
ATTACK」を開催。「地域交流宣言」を行い、各地方自治体に対し全日本GT選手権が持
つ資産を提供して地域社会との交流を来ないモータースポーツとの理解、共生、交通
安全の向上などを目指していくという。
■1999GTCレース&テスト スケジュール
大会 サーキット レース 合同テストディ
--------------------------------------------------------------------------
第1戦 鈴鹿サーキット 3月20,21日 3月4日(木),5日(金)
第2戦 富士スピードウェイ 5月1,2日 4月2日(金),3日(土)
第3戦 スポーツランドSUGO 5月29,30日 4月13日(火)、14日(水)
第4戦 MINEサーキット 7月10,11日 6月16日(水)、17日(木)
第5戦 富士スピードウェイ 8月7,8日 7月20日(祝)、21日(水)
第6戦 TIサーッキト英田 9月25,26日 8月31日(火)、9月1日(水)
第7戦 ツインリンクもてぎ 10月23,24日 9月14日(火)、15日(祝)
*GTオールスター戦は開催を予定しているが開催日時、場所に関しては未定
*テストディ共通走行時間(予定)
1回目 2回目
レース週金曜
9:00~10:30 14:00~15:30
合同テストディ走行時間
1日目 9:30~11:00 14:00~15:30
2日目 9:00~10:30 12:30~14:00
■99シリーズ暫定エントリーリスト(2/25現在)
注)レースイベントにより参加チーム、ドライバーは変更になる場合があります。
[GT500]
No. マシン ドライバー チーム タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
1 ペンズオイル・ニスモGTR エリック・コマス(F) 本山 哲 NISMO BS
2 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 ミハエル・クルム(D) NISMO BS
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS
6 ESSO Tiger Supra 舘 信吾 TBN ESSO Tiger Team LeMans BS
11 エンドレスアドバンGTR 和田孝夫 木下みつひろ ENDLESS SPORTS YH
12 カルソニックスカイライン 星野一義 影山正美 TEAM IMPUL BS
16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 無限×童夢Project BS
18 童夢無限NSX 脇阪寿一 金石勝智 無限×童夢Project BS
30 綜警McLaren GTR 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS
32 cdma Oneセルモスープラ 近藤真彦 木下隆之 cdma One TOYOTA
TEAM CERUMO with Key's BS
35 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 ピエール・ラファネル(F) マツモトキヨシTEAM TOM'S MI
36 カストロール・トムス・スープラ *関谷正徳 TBN TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI
37 カストロール・トムス・スープラ *鈴木利男 片山右京 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI
38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 TOYOTA TEAM CERUMO BS
39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 影山正彦 TOYOTA TEAM SARD YH
55 STPタイサンバイパー 松田秀士 TBN TEAM TAISAN YH
64 Mobil1 NSX 山西康司 トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS
88 JLOCディアブロGT1 和田 久 古谷直広 JLOC TY
100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS
[GT300]
No. マシン ドライバー チーム タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦 山野哲也 RE雨宮レーシング YH
9 大黒屋プロキダイポルシェ 羽根幸浩 徳田照幸 TEAM大黒屋 DL
10 アビリティ・マリオポルシェ 麻生英彦 檜井保孝 アビリティモータースポーツ DL
14 ホイールショップアルタシルビア 古在哲雄 小宮延雄 アルタレーシングチーム
15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 NISMO YH
19 ウェッズスポーツセルカ TBN TBN RACING PROJECT BANDOH
21 BP-トランピオ-BMW 一ツ山康 TBN HITOTSUYAMA RACING TY
25 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男 菊池 靖 アペックス YH
26 TAISANポルシェRSR 青砥浩司 山岸 大 TEAM TAISAN Jr. YH
61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 TBN チーム・ライボン・ラリーアート TY
70 外車の外国屋ポルシェ 石橋義三 パトリック・バン・スクート(B) TEAM GAIKOKUYA YH
71 シグマテック911 城内政樹 TBN シグマテックレーシングチーム
72 オークラRX7 石川 朗 平野 巧 オークラロータリーレーシング YH
77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 クスコレーシング YH
81 ダイシンシルビア 福山英朗 大八木信行 TEAM DAISHIN YH
86 AE86ターボ TBN TBN KRAFT
99 大黒屋ぽるしぇ 吉富 章 日置恒文 TEAM大黒屋 DL
111 JIM GAINER F355 井倉淳一 真希遊世 TEAM GAINER TH
355 イエローマジックF355GT TBN TBN CLUB:YELLOW MAGIC YH
910 ナインテンポルシェ 余郷 敦 砂子智彦 910 RACING DL
○略号
TBN:未定 *:ドライバー組合せ未定
タイヤ BS:ブリヂストン、DL:ダンロップ、MI:ミシュラン、TY:トーヨー、
YH:ヨコハマ
国籍 B:ベルギー、D:ドイツ、F:フランス、NL:オランダ
■地域交流宣言
<GT-A発表リリースより抜粋>
99年度 GT-A地域交流活動
-GTCと地域社会の交流宣言-
1999年2月25日
『地域交流宣言』
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我々GT-Aは、99年度、『地域交流を通じてGTCの制限を
提供して地域振興に貢献すること』をここに宣言し、
交流を実施希望される団体を募集します。
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<交流宣言の趣旨>
■GTCは、1994年より本格スタートし、5年間で日本のモータースポーツのトップ・
カテゴリーににまで成長しました。98年の実績では日本の国内レースイベントとして
1レース当たりの観客動員数は、国内最大を記録するまでになりました。
開催されるサーキットも全国6ケ所にわたり、各地の人々にモータースポーツを楽し
んで頂いております。
95年より、GT選手権として、地元交流・社会還元を目指し、「ポラロイドチャリテ
ィ」として、ピットウォーク時にドライバーとファンのポラロイド写真サービスを行
ない、その収益をレース開催サーキットを通じて、地元自治体を中心に寄附して参り
ました。
■本年度は、本格スタート後5年という1つの節目を終え、新しい成長期を迎えるに
当たり、新たな取り組みをスタートさせる時であると考えます。
その新しい取り組みの1つとして、GT関係者やレーサー達、チーム関係者を中心に地
域社会との交流で、GTCの資源を活用した地域振興を望んでおります。
その活動を通じて、「スポーツ・ドライビングの理解」と「周辺環境との共生」の促
進、また、自動車社会での交通安全の向上が起こることを目指しています。
■我々はこの活動が。「地域社会」に喜ばれ、相互に有効な継続的活動として、定着
していくように努力したいと考えております。
そして、日本での「新しいモータースポーツと地域社会とのあり方」として、先駆者
的役割を担えるものと信じております。
*この地域交流宣言に対して詳しい資料が必要な方は、
古屋(QYB04322)までメールでお知らせください。
折り返し、連絡先等をお伝えいたします。
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GT ALL STAR RACE 1998
1998 GT INSIDE REPORT
GT AllStar in TI Circuit 15 Nov. '98
Inside Report インサイドレポート2 FMOTOR4版
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NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)
☆各メーカー、有力チームに来季の構想をきく
トヨタ自動車 モータースポーツ部 柘植和廣 主担当員
「今年のモデルは、スカイラインに対してはボチボチ、NSXに対しては大幅に負けて
るな、と思います。そういう状況のなかで(来年に向けて)いろいろなアイディア
をスタートさせています。去年から今年までは正常進化版でした。NSXが速くなるこ
とは予想していましたけど、チームの総合力で対抗できれば、と思っていたんです。
ただ、思った以上に(NSXが速かった)…。来年はエンジン、駆動系、シャシーす
べて、ガラッと変わったもののほうがいいかな、という議論のもとに製作していま
す。今の作りかたとは違うアプローチで行うということです。
具体的にはまずボディ剛性ですが、これをもう少し上げます。今でもそんなに悪
くはないので、基本的にロールケージ(の改良)で行います。空力はガラッと変わ
ります。まだ最終的には決定していませんが、中速コース用と高速コース用と2種
類考えないといけないかな、と思っています。サスペンションは、もともとTS010
のアップライトを使ったりしていたんですが、時代もだいぶ変わって来ているので
これも全部変えます。接地性とか、サスペンション剛性とかいろいろな部分で見直
すところがあります。エンジンは今のものを踏襲して、それを改良して、というこ
とになります。排気量が少ないのはつらいですが、軽量コンパクトなのは有利です。
低重心で慣性モーメントをいかに小さくするかというのがレーシングカーの基本、
というかクルマの基本ですから。燃費などでは厳しい条件になっていますが、2
リッターのままでやろうと。以前はいわゆる“ドッカンパワー”というヤツだった
のですが、今ではかなり改善されています。燃費も改善しようということでやって
います。年内にシェイクダウンしたがったのですが、ムリですね。
図面を引くのも空力も基本的にTRDです。台数は全体的には今年と同じくらいにな
るのかな、と思っています。ただ、開幕戦までに間に合うのは2~3台ですかね。
レースは勝ったり負けたりの世界で、負けたり負けたりじゃ…。チャンスがあれば
勝てる、というところにいないとね。そういう意味では今年はうまくいかなかった
なと思っています。来年は、失敗するかもしれないけどチャレンジしよう、と。現
在のマシンは基本を変えないまま4年来ているんです。ここで大きく変えようかな、
と。改良ではなく、思いきったことを入れ込んでいかないと勝てないな、と思って
います。来年はNSX、スープラ、スカイラインの三者が絡み合った展開になるよう
になると、もっとおもしろいレースになるんじゃないかなと考えています」
ニスモ技術部 岡 寛 監督
「相手のいなかったGTC初年度の94年を別にすれば、全日本のチャンピオン獲得はグ
ループCカー時代の92年以来です。実はいちばんほしかったタイトルなんです。シ
ーズン当初から、今年はシリーズを獲るということでやってきて、そのとおりにな
ったので良かったな、と思っています。たいへんでしたけどね。結果として23号車
と2号車の間に差が出てしまったんですが、これにはふたつ理由がありました。ひ
とつは(2号車に)ツキがなかったこと。もうひとつはシーズン後半で2号車のアン
ダーステアの度合いが大きくなってしまったことです。現在(アンダーステアの原
因を)調べているところですが、まだ対策はできていません。ツキがなかったとい
うのは、2号車は緒戦でギアボックスが壊れてしまい、もてぎでは接触して遅れた。
一方23号車は接触が少なかったし、最終戦で接触していますけど大事には至らなかっ
た。その意味で2号車にはツキがなかったということです。2台でワン・ツーとい
うつもりでやってきているんですけど、こういう結果になってしまった。来年に向
けてフィードバックしようとは思っていますが、ドライバーには申し訳なかったと
思っています。
来年の体制についてはまだはっきりしていないんですが、後退はしない方向で進
めています。ただ、現在GT-Rで参加しているチームのスポンサーの問題もあるし、
ほかにもGT-Rでやりたいというチームもあるので、台数については現状ではなんと
も言えません。ともかくスカイラインファンががっかりするようなことのないよう
にニッサン/ニスモとしても努力していきたいと思っています。
ニスモ・チームとしては、データも分散してとれるし、いい意味での競争もでき
るので、今年同様に2台体制でやりたいと思っています。ただ、増やすことはでき
ません。
来年はR34型のスカラインGT-Rになるわけですが、今年はスープラとは互角だっ
たものの、NSXと比較すると速さが足りなかった。ただ、抜群の耐久性がありまし
た。ですので、来年は速さを上げて行こうということでやっています。97年モデル
から98年モデルへは大幅な変更をしましたが、98年から99年へは劇的な変更はあり
ません。R33と比較するとR34はホイールベースが100 ミリほど短くなっています
し、良くなっている部分をそのまま生かしながら、細かい部分の積み上げをしてい
くつもりです。来年のレギュレーションでは最低地上高の規定が変わりそうなので
すが、重心等についてはもう限界に来ています。空力については今、日産の風洞を
使ってウチの鈴鹿美隆さん(R92CP等の空力デザインを担当)がやっています。スト
レートの速さは前面投影面積で決まりますが、これは減らすことはできないので、
ドラッグを減らしてダウンフォースを増やす方向でやっています。エンジンについ
てはパワーよりもレスポンスを向上させる方向でチューニングして行くつもりです。
開発は今年同様オーテック・ジャパンにお願いすることになる予定です。ニューマ
シンは開幕戦から全車間に合うように開発する予定です。シェイクダウンはできる
だけ早くやりたいですね。1月中にはやりたいと思っています」
無限 技術部 永長 真マネジャー
「NSXは、昨年最後の2戦と今年全戦でポールポジションを獲っていますので、速さ
という面ではかなりのところまでいけたかな、と思っています。あとは強さの面で、
いかに強さを持たせるか、というのが今年のテーマでした。そのために(予選/
レースが)終わるごとに全チームが集まってデータ持ち寄って公開し合いながら、
次のステップへと進めてきました。われわれもそれをもとに対策を講じてきたわけ
です。これは各チームの協力なくしてはできないことなんですが、それがうまく回
ってきたので今シーズン後半、NSXがいつも優勝圏内にいるということになったんだ
と思います。ただ、まだ熟成させたとは思っていせん。信頼性、耐久性ではまだま
だ今年一年では解決していないことがあります。その面では来年も今年の延長上で
やっていきます。来年レギュレーションが変更されて、ミドシップカーは50kg重量
増となり、リストリクターも今より絞られることになります。つまり相対的な競争
力は今より落ちるわけです。ですからその面では来年は今年の延長ではなくなりま
すが、クルマ作りのコンセプトとしては大きくは変わりません。たとえば1年間使
えばどうなるのか、というデータも取ってきていますので、今あるクルマでもポテ
ンシャル的には来年も十分使えるということがわかっています。そこに新しいアイ
ディアを盛り込んでいくというのが一番現実的ではないかと思います。今年駆動系
でトラブルが出ましたので、それは変えていきたいと考えています。ほかにも、や
りたい部分は片手にあまるほどあるんです。ただ、2000年からレギュレーションが
大きく変わる可能性があるので、新しいステップというのは2000年からかな、と
思っています。
来年のマシンの台数については楽観できない状況です。増やせればそれに越した
ことはありませんが、私としては現状維持かな、と思っています。先ごろ発表され
たホンダS2000には個人的には非常に興味はありますが、ああいう素材ですから、
われわれ以外でやるところが出てくるんじゃないでしょうか。われわれとしてはNSX
の開発をやりながらというのは余裕がありません。
ところでGTCに参戦するわれわれの目的のなかには、もともとチャンピオンを獲る
というのは入ってなかったんです。それが目的なら、たとえば1台だけワークス仕
様にするというやりかたのほうがラクだと思いますし、ドライバー編成も違ったや
りかたがあると思います。しかし、われわれは4チームイコールで、ハードウエア
に差をつけていないんです。ですから無限のクルマもほかのチームと同じ車体、同
じエンジンです。目標が変われば別なやりかたもあるでしょうが、少なくとも今年
はそうやってきました。4チームに同じものを同じ時期に供給するというのは非常
に努力を要することなんです。来年どういうやりかたでやって行くかはまだ決まっ
ていません。シーズンが終わってから検討することになります。今年の夏以降、急
激に(経済)環境が変わってきたじゃないですか。今もその状況は変わってないで
すからね。来年、今の規模が維持できればいいんじゃないんですかね」
チーム・タイサン
千葉泰常監督「GT500クラスについては、バイパーは来年も続けたいと思っていま
す。来年はレギュレーションが若干変わって、75kg軽くできるということです。こ
れに合わせて軽くするのは簡単ではありませんが、なんとかしたいと思っています。
ただ、スポンサーの都合もあるのではっきりしたことはまだ決まっていません。も
う1台、新しいクルマを出したいという気持ちもありますが、いずれにしても経済情
勢が厳しいなかですので、正式に発表できるのはもう少し先になると思います。
GT300クラスのタイサンJr.については、土屋さん(土屋エンジニアリング)との
ジョイントは続けたいと思っています。それからもう1台、ポルシェRSRを出場させ
るべく、スポンサー活動を行っているところです。こちらは吉村誠司(27)と田崎
貴英(31)の二人が乗ります。吉村は97年のF4西日本チャンピオン、田崎は今年の
F4西日本シリーズ2位です。二人とも九州の出身で、オートポリスにタイサン・ミュ
ージアムを開設した縁で、ウチのクルマに乗ることになりました。オートポリスは
すばらしいコースですし、地元のかたがたのまとまりもいいのでなにかやりたいと
いうことで、今後月2回のペースで走行会を開催していきます。今年、この後は11月
28日、12月6日、26日に開かれる予定です。二人の地元でもあるので盛り上げていき
たいと思っています。二人はこれまでシングルシーターを中心に活動してきました
が、走る時間が限られていました。これからは、われわれのチームで、ファミリー
として活動していくのが成長の早道になるでしょう。財政的にはラクではありませ
んが、彼らにとってはレースに出場することが一番だいじですから。
そのほかのドライバーラインアップについてはまだ決定していませんが、松田秀
士と鈴木恵一は来年もわれわれのチームから出場する予定です。舘信吾はGT500にス
テップアップして、トヨタ系のチームから出場するようになりそうです」
吉村誠司「これまではフォーミュラを中心にレースをしてきましたが、ハコにはハ
コの難しさがありますね。まだまだ勉強中ですが、来年、1回くらいは表彰台に上る
ことを目標にがんばります。とくにMINEは地元なので譲りたくないですね」
RE雨宮 雨宮勇美代表
「来年はやるかどうかわからない。半々というところ。一番の問題はタイヤです。
これはオールスターが終わってから考えます。それに、レースは勝つために出るん
ですから、あまりトラブルばかりでは…。周囲に迷惑をかけないようにがんばりた
いんですがね。場合によっては、N1になるかもしれません。やるとしたら、ドライ
バーは、松本晴彦は継続の予定です。もう一人はオーディションをやるつもりです。
もしウチが出られなくても、GT500クラスにステップアップする山路慎一を応援し
てください」
土屋エンジニアリング 土屋春雄代表
「来年のことはなにも決まってない。白紙状態です。希望というか自分の考えでは
GT300クラスに出たいんだけど、速すぎると怒られそうだし…。かといってGT500は
オカネがかかるし、単独じゃできないからね」
キャロッセ(クスコレーシング) 加勢裕二代表
「1勝はしたけど、あとはだらしない1年でしたね。来年もこのまま(継続)の予
定ですが、クルマをどうしていくかというのはこれから考えます。(現状では)戦
闘力は他車に比べて明らかに不足しています。やりたいことはいっぱいありますが、
現実的にできることは限られていますからね…。希望としては重量のバランスを良
くしたいですね。
チームとしては、初めてフルシーズン参戦してみて、各サーキットを1回ずつ回
って、レース独特のやりかたがようやくわかってきた段階です。サーキットごとの
路面のμの違いとか癖、温度変化によるものなど、少しずつわかってきました。初
心者ですから、ほかのチームの皆さんがもう忘れたようなことを、改めて知ってい
るような状況です。来シーズンはコンスタントに表彰台がねらえるチームになりた
いですね。1勝はラッキーの固まりみたいなものでしたからね(笑)」
☆本年度のGTインサイドレポートは以上です。1年間、ありがとうございました。
*なお、ネットワーク版は逐次オフシーズンの話題が在りましたら、随時お知ら
せします。
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GT ALL STAR RACE 1998
1998 GT INSIDE REPORT
GT AllStar in TI Circuit 15 Nov. '98
Inside Report インサイドレポート1 FMOTOR4版
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NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)
◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300を現します
☆予選終了後のコメント
#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「チャンピオンを争ったチームとしていいショーを見せたかった。
ボクらはいい仕事をしたと思う。まだレースはスタートしてないから勝ったわけで
はないけれど、ヤマニシもボク自身もすごくコンスタントに走っているし、かなり
いいところにいると思う。今回はいつもとは少し違うやりかたをする。ヤマニシが
スタートを担当するようにね。ドライバーはひとたびステアリングを握ればドライ
ビングを楽しんでいる。いつものようにトライビングを楽しみたい。すばらしい
サーキットだし、天気はいいし、たくさんの人が見にきてくれているし、モービル
のファンもたくさん来てくれているしね。ベストをつくすよ、いつものように」
山西康司「スタートを担当します。ポールスタートですがとくにプレッシャーはあ
りません。通常どおり。それより楽しみです」
#12 カルソニックスカイライン
黒澤琢弥「(朝のフリー走行でのクラッシュは)黄旗が出てたから減速もしていた
し、オフィシャルが『イン側を通れ』という指示を出していたから、一番イン側を
通っていった。そしたら、目の前でポルシェ(#30 NICOS PORSCHE)がバックしてた
んだ。メディカルセンターで山田さんに会って聞いたら、山田さんはその前に『U
ターンしていい』っていう指示を受けていたんだって。でも、当たる瞬間にイン側
のオフィシャルが見えたんだけど、そのときには山田さんに『前へ行け』って手で
合図してた。そんなのヘルメット被ってたらミラーでは見えないよね。だから、オ
フィシャルのやってることが信じられなかった。オレは、あの時点ではまだ全然が
んばって走ってもいなかったのに、こんなことになるなんて…」
星野一義「ラジエターとかインタークーラーとか、壊れているのは水回りの部分。
足はなんともなっていないね。最後尾からのスタートになるけど、そこからガンガ
ンまくるよ」
*25 つちやMR2
舘 信吾「とくにターゲットタイムはなく、出せるだけ出そうと思っていきました。
いつもどおり走れてポールが獲れました。すべて問題なく、調子はいいですよ。
決勝もそのまま走るだけ。スタートはボクの予定なので、ギリギリまでひっぱって
恵一さんに渡します。来年は、まだ正式には決まってないんですが、またGTCで走る
予定なので、応援をお願いします」
*61 テイボン・トランピオ・FTO
原 貴彦「テストではボクだけしか乗ってなかったんで今回はアタックをしました。
タイヤがコースコンディションによくマッチしていて、思ったよりタイムが出て良
かったです。ポールじゃないし、MR2には届きっこないけど、自分たちのなかでは力
を出しきれました。決勝はとにかくいいレースがしたいです。成績もだいじだけど
アピールできるようなレースがしたい。SUGOに続いてボクがスタートでいきます。
ピットインは真ん中ぐらいでしょうか」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
山路慎一「クルマが昨日と変わっちゃって…。ブレーキングしたときのバランスが
違うんです。クルマが曲がらなくなっちゃう。昨日とフィーリングが違うんで、原
因をみつけて決勝までに対策するしかないですね。スタートは松本さんの予定です」
*15 ザナヴィシルビア
青木孝行「近藤さんが乗っているときに3コーナーでロアアームのボルトが折れて
コースアウトしてしまったようです。完璧じゃないけどクルマは直りました。ボク
がスタートの予定です」
☆決勝スタート直前情報(13:30)
天気:晴れ 気温:24゚C 路面温度:29゚C 観客動員:47,897人(11/15)
#55 STPタイサンバイパー
シートにトラブルがあり、1度グリッドにつくがフォーメーション1周目でピットに
戻り修復。ピットスタートとなる。
☆レース中のコメント
#2 ZEXELスカイライン
鈴木亜久里「デフかミッションが突然いっちゃったんだ。それでいきなりロックし
て、自分のオイルに乗ってスピンした。長谷見さんには、悪いことしちゃったよ」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
野田英樹「1度目のスピンはオイルに乗った。ボクのミスです。その後のはABSがお
かしくなったみたい。さらに、GT300を抜くときに23号車と当たっちゃって、サスペ
ンションを壊してしまった」
#50 ARTAスカイライン
本山哲「スタート直後に寿一に当たったみたい。ちょっとよくわからない状態だっ
た。ちょっと足を打ったけど大丈夫です。クルマは左リアサスが壊れてしまいまし
た」
#12 カルソニックスカイライン
星野一義「ずっと3号車の後ろで我慢していたんだ。冷静になることも必要なんだ
よ」
#3 ユニシアジェックススカイライン
長谷見昌弘「1コーナーを抜けたら2号車が煙と火を挙げていたんだ。漏れたオイル
がエキゾーストに垂れていたんじゃないかな。避けようとして、行き場所がなく
なってスポンジバリアまで行ってしまった。だけど、みんなこんなに燃えなくても
いいじゃない(笑)。最初の1コーナーなんて、修羅場だったよ(笑)」
#23 ペンズオイル・ニスモGT-R
影山正美「3コーナーで38号車がアウトに出たからそのインに入ったら、向こうも
インに切り込んできて当たった。それからなぜか右コーナーが曲がらなくなってし
まったんだ」
*61 テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「7号車と接触した。それで左リアのサスペンションが壊れたんだ」
☆リタイヤ原因(GTインサイドレポート班調べ)
No. 原因 周回数
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#18 他車との接触 0L
#36 他車との接触 0L
#50 他車との接触 0L
#2 駆動系 6L
#38 右後サスペンション 23L
*77 左前サスペンション 25L
*61 左後サスペンション 38L
☆レース後のコメント
#100 RAYBRIG NSX
高橋国光「振動でガソリンポンプのスイッチが落ちてしまった。あわてて入れ直し
たんだけど遅れてしまった。ちょっと惜しかったですね。(指を鳴らすしぐさで)
チェッて感じですかね(笑)。でも64号車はペースは遅かったんですが、抜くのは
難しかったでしょう。オールスターらしい走りと戦いはできたと思います」
飯田章「スタートは混乱があるだろうと用心してた。山西は早目にインに寄ってく
る走りかたなので二人ともにペースが上げられなかった。43周でタイヤはちょうど
売り切れって感じ。(#64 Mobil 1 NSXのエンジニアに)たまにはクニさんにもいい
目見させてあげてよ(笑)」
#39 デンソーサードスープラGT
土屋圭市「荒れたレースになったけど、おもしろかったよ。アキラ(飯田章)とは
ずいぶん接近戦になったけど、お互いに信頼できる相手だからできるんだよ。順位
としてはこれが精一杯。NSXの前にいくのはムリだね」
谷川達也「土屋さんがポンポンと順位を上げてくれたんで、ボクはポジションキー
プしてただけです。タイヤも最後まで大丈夫でした。コースはレコードラインを外
したらもちろん汚れてますけど、ライン上は荒れてませんでしたよ」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「スタートは良かったんですが、ストップ&ゴーのコースなのでNAは回転
がいったん落ちると抜かれちゃうんです。2位という結果はうれしいです。みんな
ががんばってくれて表彰台に乗れました。序盤、2コーナーのところでかなりオイ
ルが出てました」
山路慎一「いいペースで走れてハードプッシュしすぎました。FRとFFの速いところ
が違うんで(*61テイボン・トランピオ・FTOに)仕掛けるタイミングをまちがえまし
た」
*15 ザナヴィシルビア
青木孝行「ビリからのスタートでしたが、すぐに2位に上がれてペースをつかみま
した。でも、中盤プッシュしすぎてタイヤをいためて後半がきつくなりました。な
んとか3位に入れてうれしいです」
近藤真彦「オレのタイムは38~39秒から40秒台だったのに、青木は37~38秒のペー
スでいってたんでムリがあった。オレは39秒台でラストまでコントロールして走れ
たんで問題なかった。シーズンは成績が悪かったんで、ここでムリしてクルマ壊し
たりスピンすることを心配したけど、表彰台に上がれて良かった」
#37 カストロール・トムス・スープラ
ケルビン・バート「コーナーに入るときにスバルと当たってしまった。タイヤのパ
ンクチャーとサスペンションにダメージを負ってしまった。ボクのチームマネー
ジャーはボクのミスだと言う。ビデオを見て確認したいんだけど…」
#23 ペンズオイル・ニスモGT-R
影山正美「3コーナーのブレーキングでボクの左フロントとマッシモ(#38)の右と
が当たっちゃいました。ステアリングのタイロッド関係の部品が壊れてしまったん
ですが、お客さんも来ているということで直して出て行ったんです。最後のレース
で…。トップだったのに、ちょっともったいないです。NSX(64号車) を抜いたとき
には、もうあそこしかなかったんでちょっと強引だったけどいきました。また来年
も応援してください」
エリック・コマス「NSXは、はじめのうちは速いけどタイヤがダメになってしまうよ
うだね。ボクらとは逆だ。自分のパートではパーツを変えて出ていってからはクル
マに問題はなかった。でもこういうことは選手権では一度もなかった。この種の問
題が選手権中に起こっていたら、タイトルにも大いに影響が出ただろうけど、選手
権では一度もこうしたことはなかったからね。ともかく今日はマサミはすばらしい
レースをした。彼のレースぶりにすごく満足しているよ」
*2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GT ALL STAR RACE 1998
1998 GT INSIDE REPORT
GT AllStar in TI Circuit 15 Nov. '98
Race Report 決勝レポート FMOTOR4版
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NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)
早めのピットインが勝負を決める
Mobil 1 NSXが1998オールスター戦を制する!
GT300はつちやMR2が有終の美を飾る
早朝の霧やサポートレースでのクラッシュなど、競技の進行の遅れが心配された
が、GT決勝の前にはスケジュールも予定通りに戻った。そして、午前中に行われた
予選に続き好天に恵まれた中で決勝レースが始められることになった。
また、午前中の練習走行でクラッシュしたNo.12 カルソニックスカイラインもNo.
30 NICOS PORSCHE、そしてマシントラブルを起こしたNo.15 ザナヴィシルビアもメ
カニックの奮闘でマシンを修復。3台共に最後尾ながら決勝のグリッドにクルマを
並べることが出来た。
14時5分の定刻にフォーメーションラップがスタート。その中で、No.55 STPタイ
サンバイパーがシートにトラブルが出て、急遽ピットに戻って修復作業を行ったた
め、ピットスタートとなった。3周のフォーメーションの後、ポールポジションの
No.64 Mobil 1 NSXを先頭にしてNICOS CUP GTオールスター戦'98のスタートがロー
リングで切られた。
その直後の1コーナーで早くも波乱が起こる。ダッシュ良く6番グリッドから飛
び出したNo.36 カストロール・トムス・スープラ(フォンタナ)だったが、集団の
中でNo.18 TAKATA童夢無限NSX(脇阪寿一)と接触。これにNo.50 ARTAスカイライン
(本山哲)も巻き込まれて、この3台はマシンを壊して早くもリタイアとなった。
一方、ポールスタートのNo.64 Mobil1 NSX(山西康司)はトップをキープしたま
ま、1周目を終えるが、2番手のNo.16 Castrol無限NSX(道上龍)は他車との接触
で一気に6番手まで順位を落としてしまう。これでNo.64をプッシュするのはNo.100
RAYBRIG NSX(飯田章)となる。No.64とNo.100はテール・トゥ・ノーズでバトルを
展開。これに1周目の混乱を付いて順位を挙げたNo.23ペンズオイル・ニスモGT-R
(影山正美)とNo.37(バート)も追いついて、4台が1列になって争う。この後方
は5秒弱開いて、No.16を先頭にNo.39デンソーサードスープラGT(土屋圭市)、No.2
ZEXELスカイライン(鈴木亜久里)、No.3ユニシアジェックススカイライン(長谷
見昌弘)が一団となる。そして4周目には、最後尾から追い上げてきたNo.12カルソ
ニックスカイライン(星野一義)が、早くもここに追いついた。その直後の5周目。
No.2にマシントラブルが生じて、3コーナー出口で突然のスピン。これを避けよう
としたNo.3は大きくコースアウト。また、目の前でこの混乱を見たNo.12は間一髪で
かわして、順位を挙げた。この際にNo.2がコース上でマシンを止めてしまい、この
撤去作業でセーフティカーがコースに入った。これで、各車の間隔が一気に詰まる。
7周のパレードラップの後に、再スタートとなる。
この再スタートを上手く使ったのがNo.23だった。コース上に残るオイルに足を取
られて失速したNo.64とそれに引っかかったNo.100をNo.23が一気に抜き、トップに
立つ。特にNo.64はNo.23とのバトルで大きくラインを乱して7番手まで落ち、No.37
、No.39の2台のスープラも相次いでNSX2台をかわして、久々にNSX不在のトップ集
団を形成した。
これでNo.23が逃げ切り体制かと思われたが、やはりGT選手権はそう甘くはない。
No.23は周回遅れをかわす時に接触をしてしまい、それが原因かマシンが思うように
コントロールできなくなり、ピットインをせざるおえなくなった。一方、No.37もGT
300をかわしそこねて接触、スピンを喫して順位を下げる。これで、再度No.100がト
ップを奪い返す。
順位を下げてしまったNo.64は24周目、早めに所定のピットインを敢行。ドライバ
ーはポールタイムを出したコロネルとなり、後半戦での巻き返しを狙う。そして、30
周を過ぎると他のチームもルーティンのピットインを始まる。まず2番手を争うNo
.39が30周目にピットインし、谷川達也に交代。33周目にはこのNo.39を追うNo.12が
ピットインして黒澤琢弥へとバトンを渡す。一方、トップに立ったNo.100はギリギ
リまでピットインを延ばして、43周目に高橋国光に交代。ピットアウト直後はわず
かにNo.64の前に飛び込むが、交換したばかりのタイヤのため、タイムがのらずに
No.64にトップを譲ってしまう。この後、No.64はいったんNo.100を引き離すが、50
周くらいからはNo.100が巻き返してテール・トゥ・ノーズ状態にし、57歳で今季最
年長全日本優勝の記録を作った高橋国光と若干25歳のコロネルがバトルを繰り広げ
た。だが56周目にNo.100にトラブルが発生し、一瞬失速し4秒ほどの差が開いてし
まい、これで勝負が付いてしまった。No.64 Mobil 1 NSXはこのまま逃げ切って、第
4戦の富士以来の勝利を得ることになった。2番手はNo.100 RAYBRIG NSX。3番手
にはNo.12カルソニック、No.3 ユニシアジェックス(田中哲也)とのバトルをしの
いで逃げ切ったNo.39デンソーサードスープラGTが入った。
GT300クラスでは、オープニングラップにNo.61テイボン・トランピオ・FTOの原貴
彦がトップに立った。序盤、2番手を走行のNo.25つちやMR2の舘信吾はオイルに乗
ってしまいスピン。再スタートを切るが大きく順位を落とす。だが、ペースカーラ
ンによって助けられこの時点で5番手まで挽回していた。No.61、No.15ザナヴィシ
ルビアの青木孝行、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7の松本晴彦がトップ4。20周時
点ではすでにNo.25はNo.61をとらえてトップに。GT300で真っ先に動いたのはNo.7だ
った。No.77クスコスバルインプレッサはスローダウンしピットイン。左フロントと
右リアサスペンションを他車との接触でいためており玉本に交替することなくリタ
イヤ。ピットストップを遅らせたNo.25がトップ。No.61をNo.7が追う展開となった。
だがこの2台は接触し、このためサスペンションを傷めたNo.61はリタイヤとなっ
てしまう。No.25つちやMR2は鈴木恵一に交替した後もマージンをキープしてまたし
ても優勝。2位にはNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が入り、3位にはNo.15 ザナヴィ
シルビアが表彰台に挙がった。
総合優勝
No.64 Mobil 1 NSX
山西康司「序盤はいいペースだったんですが、SCが解除になった後、まだコース上
にオイルが残っていたんです。それで3コーナーでスピードが乗らなくて、抜かれ
てしまいました。それからパッシングするのに時間がかかっちゃいました。シーズ
ン最後になって、クルマにもノレてきた感じです」
トム・コロネル「交代してすぐはプッシュできたけど、途中からなぜか左コーナーで
クルマが曲がりにくくなってきてしまった。後ろの100号車も左コーナーでねらって
いたみたいだけど、ブレーキングで抜かせなかった。勝利はシリーズでなくてもね
らっている。だから今日はとてもハッピーだよ」
GT300クラス優勝
No.25 つちやMR2
舘 信吾「序盤はすごくオイルが出ていて、しまったと思ったらスピンしていまし
た。SCカーをうまく使えて、挽回できて良かったです。ペースを上げてカバーでき
ると思っていましたから。シリーズ戦ではないですが、もちろん勝てたのはうれし
いです。これを入れて7戦中6勝という結果には自分でも驚いています。初めての
GTCでしたから。もてぎは悔やまれますが、それが自分たちの実力だと思います。
でも、チャンピオンを獲れたことは大きな自信になりました」
鈴木恵一「自分のペースを守って、信吾が稼いでくれたプラスを維持しようとした
ら、予想以上に後ろが離れてくれた。スピンしたぶん、信吾ががんばったね」
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GT ALL STAR RACE 1998
1998 GT INSIDE REPORT
GT AllStar in TI Circuit 15 Nov. '98
Qualify Report 予選レポート FMOTOR4版
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NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)
コロネルvs道上のポール争奪戦はラストラップで決着!
GT300は舘が最終戦に続いてクラスポールを獲得
早朝は霧によりスケジュールが乱れるという状況もあった今年のGTオールスター
戦だったが、GT予選の開始時には天候も十分回復し、好コンディションとなった。
まずは12分のセッションでGT300クラスの予選が行われる。今季のシリーズ戦で6
戦5勝のクラス優勝と圧倒的な強さを見せるNo.25 つちやMR2が、ここでも速さを発
揮。舘信吾がわずか4周のアタックで1分33秒947を記録してトップに。そして4分
近い時間を残して早くもピットに戻るが、この後このタイムを上回るものは現れず
にクラスポールを確定した。2番手はNo.61 テイボン・トランピオ・FTOの原貴彦。
3番手にはラストラップにコースアウト寸前のアタックを見せたが、惜しくも届か
なかったNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7の山路慎一だった。また、No.15 ザナヴィ
シルビアは、モーニングプラクティスでサスペンションにトラブルを起こしてしま
い、この予選に出走できなかった。
引き続き、ステージ1、2と2回のセッションに分けたGT500の予選が始まった。
まずは予想通りに、速さが際立つNSX勢が上位に飛び出してくる。開始5分ほどで
早くも昨日の練習走行時のタイムを上回る1分28秒021でNo.16 Castrol無限NSXの道
上龍がトップに立つ。これにNo.64 Mobil 1 NSXのトム・コロネル、No.100 RAYBRIG
NSXの飯田章、No.18 TATAKA童夢無限NSXの脇阪寿一と続く。5番手にはこのTIサー
キットで好調なNo.36 カストロール・トムス・スープラのノルベルト・フォンタナ、
そして同じくトムスのNo.37(ケルヴィン・バート)。そして予選ステージ2に進め
るボーダーラインに居るのはNo.38 FK/マッシモセルモスープラ(野田英樹)とNo.39
デンソーサードスープラGT(土屋圭市)が僅差で競る。
そして、ステージ1終了2分前にNo.64 Mobilがついに28秒を切る1分27秒995を
叩き出して、トップに立った。そして、1分前。一気にタイムを上げたのは98チャ
ンピオンのNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rの影山正美だった。29秒020でこのステ
ージの7番手に。このまま、ステージはタイムアップとなり、No.23ペンズオイル
が、スカイラインとして唯一ステージ2に進出し、面目を保った。
5分のインターバルののちにステージ2が開始となる。参加はNo.64、No.16、No.
100、No.18、No.36、No.39、No.23の以上7台。時間はわずか10分。フルに走っても
周回は7周程度だ。それだけに7台全車が開始と共に飛び出していった。2周目に
No.64 Mobil 1 NSXのコロネルが早くも1分39台に入れてまずトップに立つ。3周目
にはNo.36カストロール・トムス・スープラ(フォンタナ)が28秒846でトップに。
だが、すぐにNo.64も28秒032でトップの座を奪い返す。だが、今季3回のポールを
獲得しているNo.16 Castrol無限の道上龍が1分27秒748とステージ1のNo.64を上回
る1分27秒748でトップと目まぐるしい争いとなる。しかし、No.64Mobilが4周目に
27秒534、5周目に27秒439とタイムを上げて、トップを確実なものにしていった。
No.16もタイムアップを果たすがNo.64には届かず、No.64 Mobil 1 NSXのコロネルが
ポールポジションを決めた。
決勝レースは引き続き、同日の午後に行われた。
ポールポジション
No.64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「チャンピオンを争ったチームとしていいショーを見せたかっ
た。ボクらはいい仕事をしたと思う。まだレースはスタートしてないから勝った
わけではないけれど、ヤマニシもボク自身もすごくコンスタントに走っているし、
かなりいいところにいると思う。今回はいつもとは少し違うやりかたをする。ヤ
マニシがスタートを担当するようにね。ドライバーはひとたびステアリングを握
ればドライビングを楽しんでいる。ベストをつくすよ、いつものように」
GT300ポールポジション
No.25 つちやMR2
舘 信吾「とくにターゲットタイムはなく、出せるだけ出そうと思っていきまし
た。いつもどおり走れてポールが獲れました。すべて問題なく、調子はいいです
よ。決勝もそのまま走るだけ。スタートはボクの予定なので、ギリギリまでひっ
ぱって恵一さんに渡します。来年は、まだ正式には決まってないんですが、また
GTCで走る予定なので、応援をお願いします」
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
GT AllStar RACE 10 Nov. '98
Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版
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NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)
GTシリーズの総決算!
TIサーキット英田にGTCの精鋭21台が大集結
スペシャル予選やイベントなど盛りだくさんの日曜日
激戦の続いた1998全日本GT選手権シリーズ戦も、GT500はNo.23ペンズオイル・ニ
スモGT-Rのエリック・コマス/影山正美組、GT300はNo.25つちやMR2の鈴木恵一/舘
信吾組のチャンピオンを決定して終幕した。
しかし、GTCシリーズにはもうひとつ見逃せないレースが控えている。それが11月
15日に開催されるNICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Circuit AIDAだ。
GTオールスター戦は、GTCシリーズ戦終了後に開催されるスペシャル・レースだ。
その参加チーム、ドライバーはシリーズ戦開催のサーキットなどファンから直接に
投票されたポイントとシリーズ戦の戦績によって選抜された約20チームだけ。文字
通り、人気と実力を兼ね備えた選び抜かれたトップGTカーと、トップ・ドライバー、
トップ・チームだけが参加できる年1回のオールスター・レースなのだ。しかも毎
年開催されるサーキットを替えており、GTCシリーズ戦を見られなかったファンに
とってはチャンスであり、レースとしては各チーム、ドライバーがまったく未知の
チャレンジをすることになり、新鮮で激しいレース展開と実力あるものが勝ち抜け
る勝負が期待できる。
今年は、人気投票1位でシリーズ1勝を挙げたNo.100 RAYBRIG NSX(高橋国光/
飯田章組)やシリーズ・チャンピオンのNo.23ペンズオイル・ニスモGT-R(エリッ
ク・コマス/影山正美組)、No.12 カルソニックスカイライン(星野一義/黒澤琢
弥組)、No.39 デンソーサードスープラGT(土屋圭市/谷川達也組)など、GT300は
No.25つちやMR2(鈴木恵一/舘信吾組)、No.15 ザナヴィシルビア(近藤真彦/青
木孝行組)、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(山路慎一/松本晴彦組)など総勢21
チーム、42人のドライバーが参加する予定だ。
GTオールスター戦は岡山県のTIサーキット英田で行われる。ご存じの通りTIサー
キットはF1グランプリも開催されたことのある国際級のコース、設備を持つ西日
本圏を代表するサーキット。過去に公式のGTレースは開催されたことはなく、今回
が初めてのビッグGTレースとなる。もちろん、GTシリーズ戦を闘ったドライバーた
ちにとってもレースとして、ここでレーシングGTカーを操るのは初めてのこと。
2本の直線を挟み込むようにテクニカルなコーナーがレイアウトされる全長3.703
kmのコースは、ストップ&ゴーが繰り返され、加速とブレーキングのテクニックが
問われる。また、クルマのセッティング難しくF1ドライバーですら手を焼いたと
いう名うてのテクニカルコースなのだ。今回もGTオールスター戦に先立ち10月に、
TIサーキットでテスト走行が行われたのだが、当日はあいにくの雨でほとんど満足
のゆくテストは出来ず、これに参加したチームも出来なかったチームも、11月14日
土曜に行われる練習走行でのセッティングが大事になるといえるだろう。
GTオールスター戦は、今年も恒例の1ディレースとなっている。15日の日曜1日
で予選と決勝を行うので、この1日だけで丸々レースの醍醐味が味わえる。前日の
14日(土)には練習走行日として午前と午後に各1回ずつの走行が行われる。
本番の15日だが、午前に行われる予選は、ショットガン・アタックと名付けられ、
チームを代表するドライバー1人がステアリングを握りタイムトライアルを行う。
GT300は予選わずか12分間の一発勝負。GT500は1回目が12分間、そして2回目の10
分間と2回のステージが用意されているが、2回目へ進めるのは1回目の上位7台
のみというサバイバル方式になる。したがってポールポジションや上位グリッドに
付くためには、最初から全力アタックで挑まなくてはならないのだ。
決勝レースはGTCシリーズ戦さながらの67周約250kmという長丁場。もちろん、レー
ス中に必ずドライバー交代と燃料補給を行わなくてはならない。シリーズ戦で適用
されていたウエイトハンディだが、このGTオールスター戦ではノーハンディ制とな
り、各車存分のパワーで走行することになっている。まさにシリーズ戦の総仕上げ
とも言える決勝レースになるだろう。
これらのメイン・レース以外にもGTオールスター戦では、シリーズ戦以上に楽し
いイベントも各種用意されている。シリーズ戦でもお馴染みのピットウォーク、そ
の時のポラロイド撮影会、チューニングカー・デモランなどはもちろん行われる。
さらには、ル・マン3位入賞のニッサンR390GT1のデモランや、トライアルバイク
や、ジムカーナマシンのデモランなどモータースポーツ・フリークにはたまらない
イベントが。また、キャンギャル40人以上が勢揃いするステージやドライバーのトー
クショー、ファン公開の場での公式記者会見などなど。レース中も実況アナウンサー
が華やかに盛り上げるというシリーズ戦とはひと味違った演出が用意されている。
また、今回はGTオールスター戦初めての試みであるサポートレースが行われ、最
近人気上昇中のAE86によるワンメイクレースが行われる。なんと、この参加車は総
勢約100台となる予定で、これまた見どころの多いレースとなりそうだ。
☆NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA
エントリーリスト
[GT500] 15台
No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里 影山正彦 NISMO BS
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS
12 カルソニックスカイライン 星野一義 黒澤琢弥 TEAM IMPUL BS
16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 Castrol無限 BS
18 TAKATA童夢無限NSX 金石勝智 脇阪寿一 童夢レーシングチーム BS
23 ペンズオイル・ニスモGT-R エリック・コマス(F) 影山正美 NISMO BS
30 綜警 PORSCHE 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS
36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 ノルベルト・フォンタナ(RA) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 ケルビン・バート(GB) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 野田英樹 TOYOTA TEAM CERUMO BS
39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 谷川達也 TOYOTA TEAM SARD YH
50 ARTAスカイライン 本山 哲 土屋武士 AUTOBACS RACING TEAM AGURI BS
55 STPタイサンバイパー 松田秀士 木下ひろゆき TEAM TAISAN with ADVAN YH
64 Mobil1 NSX 山西康司 トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS
100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS
[GT300] 6台
No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一 松本晴彦 RE雨宮レーシング DL
15 ザナヴィシルビア 近藤真彦 青木孝行 NISMO YH
25 つちやMR2 鈴木恵一 舘 信吾 TEAM TAISAN Jr. withつちや YH
61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 原 貴彦 チーム・ライボン・ラリーアート TY
77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 玉井秀幸 クスコレーシング YH
81 ダイシンダンロップシルビア 福山英朗 大八木信行 TEAM DAISHIN DL
●エントリーは変更される可能性があります。
☆NICOS CUP GTオールスター戦'98チケットのご案内
前売り券、好評発売中!!
下記のプレイガイドまたは販売店でお求めください
【入場料金】
前売り入場券(15日のみ)●大人:5,500円●中学生以下:無料
15日決勝・予選当日券 ●大人:6,500円●中学生以下は無料
●駐車券:1,000円
●パドックパス(ピットウォーク入場可):5,000円
(大人・子供共通。日曜のみ有効。1,000枚限定当日売。観戦券別途必要)
●ピットウォーク:2,000円
(大人・子供共通。日曜のみ有効。1,000枚限定当日売。観戦券別途必要)
14日公式練習日当日券 ●大人:2,000円●中学生以下は無料
*14日券はパドック入場可/駐車場無料
【チケット発売所】
チケットぴあ (03-5237-9999)/チケットセゾン/ポプラ/モンテカルロ/
ローソンチケット/オートバックス (中国地区)/サークルK (関西・中国地区)、
イエローハット (岡山・姫路地区)他
◎チケット・コレクトサービス:電話又はFAXでお申し込み頂くと
観戦チケットを宅急便で配送します(送料、手数料必要)
TEL:08687-4-3434(受付時間:10:00~16:00)/FAX:08687-4-2600(24時間受付)
【お問い合わせ】
GTオールスター実行委員会 TEL.03-3461-9893/FAX.03-3461-9882
TIサーキット英田チケットセンター TEL.08687-4-3434/FAX.08687-4-2600
☆タイムスケジュール
11月14日 練習走行
AE86フリー走行 8:00~ 9:45
GTフリー走行1回目 10:25~11:55
AE86フリー走行 12:10~13:50
GTフリー走行2回目 14:45~16:15
11月15日 予選・決勝
ゲートオープン 6:00
AE86公式予選1組 7:00~ 7:15
AE86公式予選2組 7:20~ 7:35
AE86公式予選3組 7:45~ 8:00
AE86公式予選4組 8:05~ 8:20
GTフリー走行 8:35~ 8:55
GTドライバーズグリーティング 9:00~ 9:35(ステージでのドライバー紹介)
GT予選 Shot Gun Attck 9:40~10:30
AE86決勝Bレース 10:50~11:05(10周)
AE86決勝Aレース 11:40~12:00(10周)
ピットウォーク 12:20~13:20
トライアル・パフォーマンス(12:30~)
ジムカーナ・パフォーマンス(12:30~)
チューニングカー・デモラン(12:35~)
ニッサンR390GT1デモラン(12:35~)
レースクィーン・ラストパラダイス(12:40~)
GTフォーメーション 14:05~14:15(3周)
GT決勝スタート 14:15~16:00(67周)
公開記者会見 16:30~16:20(予定/決勝進行により変更あり)
☆テレビ放送
11月23日(月・祝)11:00~12:15
テレビ東京系全国6局ネット
テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/
ティー・エックス・エヌ九州
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
'98AUTOBACS CUP GTC第7戦SUGO GT選手権レースのGTインサイドレポート7/6にある
ランキング表に一部誤りがありましたので下記の通りに訂正して、お詫びします。
☆ポイントランキング(全7戦終了)
ドライバーポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 23 E.コマス/影山正美 67 20 悪 20 1 10 10 6
2 64 山西康司/T.コロネル 50 15 天 20 15
3 12 星野一義/黒澤琢弥 49 侯 8 12 15 4 10
4 16 中子 修/道上 龍 48 で 8 20 20
5 3 長谷見昌弘/田中哲也 37 8 中 15 3 3 8
6 39 土屋圭市/谷川達也 36 12 止 10 2 12
7 36 関谷正徳/N.フォンタナ 33 6 12 3 12
8 2 鈴木亜久里/影山正彦 29 15 4 8 2
9 37 鈴木利男/K.バート 26 4 6 1 15
10 100 高橋国光/飯田 章 25 10 4 20
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 7 SUGO GT CHAMPIONSHIP 25 Oct. '98
Inside Report インサイドレポート3 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'98AUTOBACS CUP GTC第7戦SUGO GT選手権レース(10/24,25)
☆ポイントランキング(全7戦終了)
ドライバーポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 23 E.コマス/影山正美 67 20 悪 20 1 10 10 6
2 64 山西康司/T.コロネル 50 15 天 20 15
3 12 星野一義/黒澤琢弥 49 侯 8 12 15 4 10
4 16 中子 修/道上 龍 48 12 で 10 2 20 20
5 3 長谷見昌弘/田中哲也 37 8 中 15 3 3 8
6 39 土屋圭市/谷川達也 36 12 止 10 2 12
7 36 関谷正徳/N.フォンタナ 33 6 12 3 12
8 2 鈴木亜久里/影山正彦 29 15 4 8 2
9 37 鈴木利男/K.バート 26 4 6 1 15
10 100 高橋国光/飯田 章 25 10 4 20
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 鈴木恵一/舘信吾 106 20 悪 20 20 6 20 20
2 19 織戸学 46 - 中 - 4 15 15 12
3 44 新田守男 45 4 天 6 15 10 10
4 21 加藤寛規 44 侯 8 12 8 8 8
5 61 中谷明彦/原 貴彦 37 15 1 3 6 15
6 44 P.ダンブレック 35 - で - 15 10 10
7 15 近藤真彦/青木孝行 35 10 15 10
8 19 M.アンジェレッリ 34 - 中 - 4 15 15 -
9 910 余郷敦 33 8 止 10 3 12
10 7 山路慎一/松本晴彦 28 12 8 2 6
チームポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Team 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 2/23 NISMO 70 20 悪 20 4 10 10 6
2 64 Mobil1 NAKAJIMA RACING 50 15 天 20 15
3 12 TEAM IMPUL 49 侯 8 12 15 4 10
4 36/37 TOYOTA Castorl TEAM TOM'S で
49 6 中 12 3 12 1 15
4 16 Castrol無限 48 止 8 20 20
6 3 ハセミ・モータースポーツ 37 8 15 3 3 8
7 39 TOYOTA TEAM SARD 36 12 10 2 12
8 100 高橋国光/飯田 章 25 10 4 20
9 38 TOYOTA TEAM CERUMO 22 2 8 12
10 50 オートバックスレーシングチームアグリ 17 6 6 2 3
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 TEAM TAISAN Jr.つちや 106 20 悪 20 20 6 20 20
2 19 RACING PROJECT BANDOH 46 - 天 - 4 15 15 12
3 44 アペックス 45 4 侯 6 15 10 10
4 21 HITOTSUYAMA RACING 44 で 8 12 8 8 8
5 61 チーム・テイボン・ラリーアート 37 12 中 4 6 15
6 15 NISMO 35 10 止 15 10
7 910/911 910RACING 33 8 10 3 12
8 7 RE雨宮レーシング 28 12 8 2 6
9 77 クスコレーシング 23 3 20
10 51 コブラレーシングチーム 23 15 1 3 1 3
*ポイント計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
*今回のGTインサイドレポートは以上です
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 7 SUGO GT CHAMPIONSHIP 25 Oct. '98
Inside Report インサイドレポート2 FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第7戦SUGO GT選手権レース(10/24,25)
◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300を現します
☆朝のフリー走行後のコメント
#37 カストロール・トムス・スープラ
ケルビン・バート「たしかに好タイムが出たけど、1ラップだけだからね。40ラッ
プ保たなければならない。ただ、今回は6位以内に入るチャンスだと思うし、ホン
ダの信頼性しだいでは表彰台に上がれるかもしれない。今週は今までのところすご
くうまく行っているよ。今シーズンこれまで不運が続いている。MINEではパンクチ
ャー、もてぎでは他車にプッシュされたし、ピットでのトラブルが2回あった。エ
ンジンがかからなかったことが1回、エンジンのベルトを交換したことが1回とね。
6戦中4回もトラブルに見舞われてしまったんだ。今日の目標は表彰台だ」
*77 クスコスバルインプレッサ
玉本秀幸「コンスタントラップは悪くないんですよ。今も、とりあえず速い人のな
かには入ってるでしょ? タイヤはわりとソフト目のものを選んでるんですが、それ
でもタイムの落ちが少ないんです。30周使ったタイヤでも、30秒台前半くらいでい
けるんです。今はまだ表彰台は見えないですけど、確実に走ればいけると思います。
ウチのチームは去年のここでデビューして、この1年で大きな進歩がありましたね。
タイムを見ればわかると思いますけど。GT300クラスは全体に速くなっているんで
すが、そのなかでもウチの進歩は大きいですよね。まぐれ半分ですけど、1回勝つ
こともできましたし。チームのがんばりが実ったということでしょう。これで最終
戦ですが、勝ち負けはともかく良かったと思える結果を残したいですね」
*15 ザナヴィシルビア
近藤真彦「少しずつだけどクルマは良くなってる。今日はギアのつながりが良く
なったね。予選はあの順位なんで、青木に4、5番手で渡せればいいな。本来あの
ポジションにいるクルマじゃないんで、早いうちに4、5番手に上がりたいね」
#50 ARTAスカイライン
土屋武士「昨日の予選中に決勝仕様のセッティングを試していたので、今日に向け
てクルマをイジッたということはありません。いつも足のセットはわりといいので、
今日もいつもどおりっていうことですね。今朝履いていたタイヤは昨日の1回目の
予選で使ったほうで、8ラップぐらい走ったヤツです。もちろん満タン。23秒368
が出たときはクリアが取れてます。決勝ではミスなく走りきることが目標。ほかが
潰れないとムリでしょうけど、最後ぐらいは表彰台に乗りたいなとも思っています」
#55 STPタイサンバイパー
松田秀士「朝は、エンジンルームに布を巻き込んでカムセンサーのラインを切って
しまった。めったにないことなんだけど…。突然止まってしまったんでビックリし
ましたよ。もう直ったんで決勝は問題ありません。タイヤは、昨日アンソニーがけっ
こうロングをかけてくれたんで、いけると思います。たしかにグリップダウンはす
るんだけど、そうメチャクチャになることはありませんから。スタートはボクがい
く予定です」
#88 ウェディングディアブロGT1
古谷直広「タイム的にはスカイラインやスープラに負けないくらいまで来てます。
あとはタイヤがレースディスタンス保つかどうかですね。ただ、ウチは燃料が保た
ないんで2回ピットなんですよ。Qちゃん(和田久)でスタートして1回給油に入っ
て、そのあともう1回、レースの5分の3くらいのところでタイヤ交換とドライバー
交替をすることになってます。それを考えるとちょっと苦しいんですが、でも予定
では、完走はもちろん、ポイント圏内でフィニッシュできるはずなんです」
◎第5戦もてぎ決勝でのクラッシュ後のオフィシャルの対応に関して
第5戦ツインリンクもてぎでの決勝レース中、#39デンソーサードスープラがク
ラッシュした際に現場への救急車の到着が遅れたという指摘があった。GTインサイ
ドレポート班の取材によれば、救急車はモニターカメラを通じてドライバーの負傷
が予想された時点(車外に出た時点)ですぐに出動が要請され、動き出している。
しかし、救急車が走行するコース脇のサービスロード上に、はじき飛ばされたタイ
ヤバリアの一部が散乱。このため、そのままでは通り抜けることができず、救急車
の乗員が車を下りてそれを撤去していたために、数十秒の時間をロスしてしまった
ことが確認された。
これに関して、第5戦もてぎの主催であるエムオースポーツクラブでは、その後
のレースではこうした際に緊急性を優先した対応を行うようにしているということ
である。
◎GTCの競技での安全対策と意識の向上
今回の決勝レース中にセーフティカーが導入された場合には、全ポストで黄旗と
『SC』ボードが提示され、コース全周で非競技化されることになっている。また、
セーフティカーが走行しているあいだはピット出口は一定時間閉鎖され、この間に
ピットインしたマシンは、セーフティカーが次にコントロールラインを通過するま
でコースインできない。
GT-Aでは、まずエントラントみずからの安全意識を向上させ、競技規則と安全マ
ナーを遵守させるために、GT-Aが主催する公開テストとレースウィークの金曜日の
練習走行時には、安全ルールを守れないエントラントにはきびしい罰則を科してい
る。また、GTC開催各サーキットには、緊急時の対応をより向上させるよう申し入れ
ている。
◎砂子智彦選手その後
第2戦で足を骨折した*910ナインテンポルシェの砂子智彦選手は、その後順調に回
復し、すでにテストではマシンに乗れるまでになっている。今回もパドックに元気
な姿を見せた。
砂子智彦「もう運転はだいじょうぶです。8月、9月はけっこうハードなリハビリを
やってました。テストではもう911号車(ナインテンPCJポルシェ)やスーパー耐久
のスカイラインなどに乗っています。9月のテストのときは、まだブレーキがガンと
踏めなかったんですが、今はもう平気です。でも、まだ100%というわけではないの
で、今回は見送ろうということで…。ムリして出場して迷惑をかけてもいけないで
すからね。実戦への復帰は再来週のインターテックのときを予定しています」
☆タイヤメーカーにきく
ブリヂストン
「今回はソフトとハードの2種類を用意してきています。ソフトでも、ライフはだい
じょうぶです。もちろんハードよりはタイムの落ちかたが大きいんですけど。選ん
でいるのはチームによって違います。車種によってというよりは、チーム戦略によっ
てですね。#64(Mobil 1 NSX)と#23(ペンズオイル・ニスモGT-R)は、ウェイトハ
ンディを積んでいることなどを考えて、チームの作戦としてハードを選択しているの
だと思います」
ヨコハマ
「GT500用には3種類を用意してきました。スープラ(#39デンソーサードスープラ
GT)はソフト、バイパー(#55 STPタイサンバイパー)とスカイライン(#13エンド
レスアドバンGTR)はミディアムです。構造的にいうとスープラとバイパーが同じ
ものでスカイラインはちょっと異なります。ソフトでも路面温度が25度くらいのほ
うがいいんです。昨日はちょっと涼しすぎたんで、温まらなかったですね。
GT300用にはソフトとミディアムの2種類を持ってきましたが、*72オークラRX7と
*91コーセイ&バーディクラブ・セリカ以外は全車ソフトです。*19ウェッズスポー
ツセリカも、リア駆動車と同じソフトを選択しています。事前テストでは40ラップ
くらい走っているので、ライフはだいじょうぶだと思います。もちろん交換は必要
になります。ミディアムはなしでもいけることはいけます。ソフトでも*25つちやMR2
は左側だけの交換でいくかもしれませんね」
ダンロップ
「GT500用は3種類用意してきました。スープラ(#36/#37カストロール・トムス・
スープラ、#5 5ZIGEN SUPRA)はソフト、ディアブロ(#88ウェディングディアブロ
GT1、#777バルボリンディアブロDL)はミディアムを選んでいます。スープラは練習
走行でロングのテストをかけて、これやったらソフトでもいけるということで…。
GT300が予選で選んでいるのはソフトとミディアム。チームによって選択は異なり
ますが、チーム数でいうと半々くらいですね。*44アペックスDLモモコルセMR2と*81
ダイシンダンロップシルビアはミディアムです。ソフトでもミディアムでも交換は
するでしょう。交換後は、予選では使わなかったハードを使うところがあるかもし
れません」
トーヨー
「ドライ用は3種類持ってきまして、そのうちソフトよりの2種類をテストしました。
その結果選んだのは、ハードより、つまり3種類のうちのまんなかのものです。昨日
はテストのときより涼しかったんで、ちょっと苦しかったですね。交換は4輪ともす
ることになると思います。ライフ自体はだいじょうぶですが、タイヤカスなどを拾う
こともありますから。ここはリアが安定しないと最終コーナーがつらいんですよ」
☆決勝スタート直前情報(12時00分)
天気:晴れ 気温:17度 路面温度:23度
入場者数:10/25 38,300人(10/24 7,300人)
☆レース中のコメント・状況
#8 FET SPORTS SUPRA
黄旗区間追い越し違反で10秒のペナルティ
#38 FK/マッシモセルモスープラ
野田英樹「クルマはだんだんアンダーが強くなっていった。タイヤにきびしいのは
わかっていたので大事に走った。でも、自分のパートのラスト10周は攻めていった。
オイルが出ていたので安全第一だったけど」
#16 Castrol無限NSX
道上龍「うーん、チギり足りなかったね。だから中子さんのタイヤが温まる前に#18
に抜かれてしまった。コースはオイルが出てて怖かったよ」
#18 TAKATA童夢無限NSX
脇阪寿一「タイヤがきつかった。でも、金石さんはハードのタイヤを選んだんで大
丈夫だと思います。中子さんところはソフトだと思うし」
#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「トランスミッションかなにか。エンジンの動力がホイールに伝わ
らなくなってしまった。たぶんドライブシャフトだと思う。すばらしいショーが見
せられなくなってしまって残念だよ。ボクらがチャンピオンになるには3位か2位
でゴールしなければならなかったわけだ。不可能なことではなかっただろうし。ボ
クらがいればもっとエキサイティングなレースになったはずだ。エリックたちはチャ
ンピオンを目指していい仕事をした。来年はボクらももっと良くやるよ。ともかく
レースがしたかった。スタートしたかったよ。たとえ自分がミスをしてなにかあっ
たとしてもね。レースを見に来てくれた人たちもね」
山西康司「……ことばがないですね」
◎リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ
No. 原因 周回数
-------------------------------------------
#64 駆動系 0L
*51 #88との接触 7L
#30 ミッション 9L
#777 他車と接触 8L
*355 ドライブシャフト 11L
#5 #50との接触→コースアウト 11L
#36 コースアウト 12L
#39 コースアウト 21L
#100 室内から発火 31L
*44 ミッション 46L
☆レース後のコメント
#18 TAKATA童夢無限NSX
金石勝智「最後は、ウチのクルマのほうが軽いぶん最終コーナーでちょっと速かっ
たんで、ヒヤヒヤするということはありませんでした。今シーズン、これまでなん
やかんやあったんで、最後に勝つことができて良かったです。プレッシャー? まわ
りが勝ってないのはオマエんとこだけやって言うんでね」
#16 Castrol無限NSX
中子修「セーフティカーが入る前にペースが落ちたのはボクのミスです。それと再
スタート後もちょっと失敗してしまって…。あそこで#18と離れてしまった。あれが
なければもうひとついいところにいけたかなという感じはありますけど…。まあ、
2位に入れて良かったです」
#37カストロール・トムス・スープラ
鈴木利男「今年はこれまでアクシデントがあったりしてうまくいかなかったんです
が、最後に表彰台に上れて良かったです。#36のほうは上ってたけど、こっちは上れ
てなかったんでホッとしました。MINEの本番くらいからバランスが良くなって、今
回も予選、決勝とまあまあ良かったんです。それにバートが良くやってくれました。
予選でもがんばったし、決勝でもクレバーなドライビングをしてくれました。#38
を抜いたときは、向こうのペースが落ちたんです。今日はスタート時点で晴れてた
し、自分のパートでは一番固いタイヤでいくと決めてました。後ろともあるていど
競ってたけど、24~25秒台でいけばOKだとわかっていたから。ピットアウトすると
きは、タイヤが温まっていなかったんでオットットってなって、久しぶりに身体が
固くなったけどね(笑)」
*25 つちやMR2
舘 信吾「スタートからディアブロがオイルを吹いて、前が見えなくて危なかった
です。ピットインしたかったけど、入ったら負けなので入らなかった。6戦中5勝
というのは自分でもすごいなとビックリしています。チャンピオンを獲れたことも、
そして今日勝てたこともうれしいです」
鈴木恵一「速すぎる? たしかにこのままでいいのかなとも思うけど、来年はみん
な、もっと速くなってくるでしょう。今日は完璧だったけど、ただオイルで前が見
えなくてオレもブレーキポイントがどこにあるのか、カンだけで走ってた。オール
スターは勝ちにいくよ」
*61テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「路面温度が上がってもタイムが落ちなかった。ヨソはもっと落ちないだ
ろうと思ってたんだけどね。クルマは完璧でした」
原 貴彦「たまにはこう言うこともないとね(笑)。思ったほどタイムも落ちなかっ
たし、自分たちのレースができた結果でしょう」
*19 ウェッズスポーツセリカ
織戸 学「表彰台に入れてよかった。問題なし」
山本勝巳「くやしい。ワイパーを使ったら前が見えなくなってしまった。最終と馬
の背と3コーナーでクリッピングポイントも見えなくて…」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「クルマは悪くなかったんだけど、タイヤのポテンシャルが下がっていっ
てしまった。ボクのタイヤの使いかたがうまくなかったんですね。タイヤを痛めな
いようにしながら速く走らないといけない。そのあたりは利男さんがうまかったと
いうことでしょう。みんなのためにも最後くらいは表彰台に上りたかったんですけ
ど…。山にこもって修行してきます」
#12カルソニックスカイライン
星野一義「シリーズ3位でもよろこばなきゃいけないんだろうけど、オレの宿命と
して絶対チャンピオンを獲らなきゃっていうのがあるからね。来年、そのためのプ
ログラムを組んで、絶対に獲りにいく。アクセルワークも勝とうっていう意欲も若
いドライバーには負けていないっていう自信があるから、来年もかならず走るよ。
チャンピオンをかならず獲る」
#55 STPタイサンバイパー
アンソニー・リード「オイル系のどこかが破損して出火した。ガソリンではなかっ
たんでまだ良かったけど、危うくバーベキューになるところだったよ」
☆レース後の#18 TAKATA童夢無限NSXの失格に関する追加情報
◎状況説明(GTインサイド班)
決勝レース終了(16:17)後に行われた上位入賞車両3台の再車検において、#18
TAKATA童夢無限NSXのリストリクターに違反が発見された。すでに暫定表彰、暫定リ
ザルトの発表(16:35)はされていたが、審査委員会に諮られた結果、違反が確定し、
#18は失格となった。また、これにともない暫定4位の#38 FK/マッシモセルモスー
プラが3位となり、再車検を受けた結果、問題がなかったため、以下の順位が繰り
上がった正式リザルトが発表(19:36)された。
◎大会広報発表(GTインサイド班のメモより)
「決勝レース後の再車検でリストリクター計測をした結果、18号車はこれに当ては
まらなかったと、技術委員長より報告がありました。計測方法は、車種が多数ある
ために、ゴムマリをリストリクターにはめて、アイドリング回転で吸気の供給を止
めて、そのまま規定の5秒以内にエンジンが止まるかを確認しました。18号車は何
回か繰り返したが止まらなかったので違反であると18時30分に裁定した。チームに
通達し、所定の1時間を待って、チームからは控訴がなかったので、18号車を失格
とした正式結果を19時36分に発表しました」
◎童夢レーシングチーム(#18 TAKATA童夢無限NSX)リリースより抜粋
「<略>童夢レーシングチームと致しましてはこの判定の正当性を認めていません
が、現行レギュレーションにおいて、主催者の権限は絶大であり、控訴は形だけの
無意味なパフォーマンスとなるだけですから断腸の思いながら控訴は断念します。
<略>
1回目の予選終了後、唐突にこのエアリストリクターの検査が始まりました。今
までこんな検査が行われた事もありませんし、この検査ではNG車も多かったのです
が、技術委員は「来期導入に向けての事前テスト」と説明していましたのでチーム
に動揺はありませんでした。
<略>
また、この検査方法を採用するにしても使用するゴムボールの材質もサイズも、
測定時の接触圧も、エンジン回転数も、いったい何秒で停止すれば良いのかさえ規
定されていませんし、土曜日午前の予選後の検査でNGだった車両の予選タイムは抹
消されていない訳ですから、この時点では「来期導入の為の事前テスト」で非公式
な検査だったはずです。それがチームに対して何のアナウンスも無く、いったいい
つの時点で公式採用となったのでしょう。
<略>
今年一年、童夢を応援して頂いた関係各位には大変に申し訳ない結果となりまし
たが、日本のレース界では勝っている間は絶えずこの種の問題が発生する事になっ
ていますので、強者を称える勲章の一種だとご理解頂ければ幸いです」
全文はDOME RACING TEAM OFFICIAL HOME PAGE(http://www.dome-racingteam.co.jp/)
に掲載されています。
*3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 7 SUGO GT CHAMPIONSHIP 24 Oct. '98
Inside Report インサイドレポート1 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'98AUTOBACS CUP GTC第7戦SUGO GT選手権レース(10/24,25)
◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300を現します
☆予選1回目終了後のコメント
*44 アペックスDLモモコルセMR2
新田守男「ピーターが2セットとも使ってアタックしました。予選はそんなに重要
視していないんですけどね。暫定ポールは鈴鹿以来ですか。クルマが跳ねる感じが
直っていなくて、午後はこの辺をトライしてみたいです。最終戦ですから勝ちたい
けど、ちょっとでもミスが出たら落としちゃう。スタートはこれまでボクのほうが
多いんですが、今回は作戦を変えるかもしれません」
*19 ウェッズスポーツセリカ
織戸学「トップを獲りたかった。マックスがいない分がんばろうと思ってたんで
す。トップかなと思ったら、ラストに新田さん*(44 アペックスDLモモコルセMR2)
のところにいかれた。タイヤはもう1セットあります。勝ってオールスターに出た
いですね」
*25 つちやMR2
舘信吾「午後はタイムが上がると思いますよ。路面状況にもよりますけど。午前中
はとりあえずこれで十分でしょう」
鈴木恵一「もう1セット残ってるんで、まだいくよ。まあこんなもんでしょう」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
山路慎一「思ったよりクルマのフィーリングはいい感じですが、クリアラップが取
れなかったし、自分もミスしてる。2回目はもうちょっといけそうです」
松本晴彦「昨日の状況では1分27秒台に入るなという感じでした。自分はコンスタン
トラップを走ったんですが、感触はなかなかいい感じです」
#18 TAKATA童夢無限NSX
金石勝智「ボクは昨日、今日と10周くらいしか走ってないんで…。でもポンと乗っ
て1分22秒そこそこでは走れるから問題はないんじゃないですか。クルマは順調で
すよ。タイヤはもう1セット残っているんで、午後はもう1回、寿一がいくと思いま
す」
#16 Castrol 無限NSX
道上龍「午後はまだいきます。大幅なタイムアップはできないとは思いますが、あ
とコンマ数秒くらいは…。1分20秒台前半までいきたいですね。今の走行では、最
後、ブレーキローターが割れるトラブルがあったんですが、交換すればまったく問
題はありません。ウェイトハンディの40kgはそれほど気にならないですね」
#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「1発のタイムは出るんだけど、ウエイトハンデのせいでタイヤが
すぐに終わってしまう。フロントタイヤを維持するためにブレーキングのしかたを
変えるとかなにかしないければならないんだ。レースを完走するためにね。ブレー
キも辛い。昨日満タンで走ってみたけど、もう…。それに、十分注意しないとタイ
ヤにフラットスポットを作ってしまう。ボクらのクルマはABSがついていないんだ。
とくにダウンヒルがきびしい。ただ、クルマの信頼性は高いからレースでは表彰台
を目指していくよ。エリック(コマス)はようすを見ながら待ちのレースができる
けど、こちらはベストをつくして走らなければならない。トップから1秒離されて
いるけど、90kgのウエイト積んでいるからね。それを考えればグリッド5位なら悪
くないし、やるだけだよ」
#37 カストロール・トムス・スープラ
ケルビン・バート「今朝はエンジンもよかったし、クルマのバランスもすごくよ
かった。タイヤはもう1セットあるので午後もアタックする予定だけど、朝のうち
に2セットを使ってアタックすべきだったかもしれない。ウエイトハンディを積ん
でいる関谷さんとほとんど同タイムだったけど、こちらは積んでないから本来なら
もう少し速くなければいけない。何ヶ所か詰められるところがあるから、午後はト
ライしてみる」
*44アペックスDLモモコルセMR2
ピーター・ダンブレック「足回りがソフトで、とくに2コーナーと最終コーナーで
激しくバンプするし、ロールする。大変なんだ。でもそれ以外は悪くないよ。GT300
で最速ラップをマークできてうれしい。第2セッションで速くなるとは思わなかっ
たので、もう2セット使ってしまった。だから午後はアタックしない。今からはF3
でポールポジションをとることに集中する。同じ日にGTとF3をドライブするという
ことはもちろん大変だけど、ドライバーにとっては新しいクルマにすぐに適応でき
るという意味だから、これはいい経験だよ。両方でポールを獲れたら最高だ」
#16 Castrol無限NSX
道上龍「このまま2回目雨が降ってくれるといいんですけどねェ(笑)。今日は、昨
日と全然タイヤの温まりかたが違いました。昨日の感じだと、2周目ぐらいにタイ
ムが出るかと思ったんですけど。僕の温めかたがゆっくりだったせいもあるのかな?
でも、やっぱりちゃんとクリアラップが取れると、このコースで20秒台が出るんで
すね」
#100 RAYBRIG NSX
飯田章「クルマが昨日と同じで、あんまり決まってない感じなんですよね。今ひと
つシックリ来ないというか、満足いくレベルには仕上がっていないんです。ベスト
タイムを出したときはクリアラップを取れましたが、その後は引っかかってしまい
ましたしね」
#18 TAKATA童夢無限NSX
脇阪寿一「昨日とバネレートを変えて、フロントをちょっと硬めにしたら、どアン
ダーになってしまいました。でも、午後は20秒台を狙っていきますよ」
#23 ペンズオイル・ニスモGT-R
エリック・コマス「トム(コロネル)は5位に入っているけど、こちらも70kgのウ
エイトハンディは軽くはないからね。一方では満足しているけど、トヨタが来てい
るのが気になっている。クルマのコンデションは悪くない。良くなっているので、
午後、もしドライならトップ10以内に入れると思うよ」
☆予選2回目終了後のコメント
#100 RAYBRIG NSX
飯田章「2回目のアタックは1周足りなかったですね。タイヤが全然温まらなかっ
たんでもう1周いきたかったんですけど、20分になってしまって。でも、やっぱり
遅い。クルマに全然再現性がなくて、フロントがどうもおかしいんです。基本的に
アンダーがスゴイんですよ。でも原因がわからない。だからもう帰りたいぐらい。
フテ腐れ状態です」
#18 TAKATA童夢無限NSX
脇阪寿一「1回目の予選の最後にクラッチが壊れてしまったので、2回目は最後の
20分しか走れなくて残念でした。2回目は午前中に出ていたアンダーを解消する方
向でいったら、だいぶ乗りやすくなりましたよ。最後のスピン? あれは攻めすぎ
です」
#39 デンソーサードスープラGT
土屋圭市「コマス(#23 ペンズオイル・ニスモGT-R)に引っかかってしまった。あ
れがなければ1分21秒4までいってたね。でもセルモ(#38 FK/マッシモセルモスー
プラ)には届かない。セルモはトップスピードが速いもん。3km/hくらい違う。ま
あ、BSはソフトだから予選で負けるのはしょうがないよ。昨日から出てたクルマが
跳ねる症状はまだ残ってる。それがなければ21秒2~3くらいはいけたかもね。ウチ
のタイヤはミディアムだから決勝はいいはず。後半になってもタイムの落ちが少な
いからね。前回みたいに、それで最後は表彰台っていうのをねらってるんだけどね」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「野田くんがアタッカーです。ウチとしては4位は上デキでしょう。他の
スープラとの差もけっこうあるので、この調子でNSX勢の一角を崩したい。決勝は、
今ミーティングを1時間近くやって、出た結論は『出たとこ勝負』だったんです
が(笑)、まあ、クルマのバランスがいいんでトラブルが出ないのを祈るだけです」
野田英樹「今朝はそこそこアタックして、もう1周いきたかったんですが、20秒入
るかどうかのところでピットから『十分タイムが出た』と言われたんです。2回目
は、20秒は絶対出そうと思ったらブレーキトラブルが出たんです。結局GT500クラ
スのセッション中は改善できなくて、ラストの混走の20分でいったんですが、クリ
アが全然取れませんでした。トヨタ最上位ですし、NSXも食ったんで、今までと比
べればいい結果でしょう。チームだけじゃなくスポンサーやトヨタの期待を背負っ
てるんで、明日は表彰台、できれば勝ちたいです。スタートはボクがいきます」
*44 アペックスDLモモコルセMR2
新田守男「精一杯やったけど、午後はやられた。クルマはきちんとは決まってない
けど、悪いほうにはいってない。決勝は二人のタイムが変わらないんで、淡たんと
いきます」
*81 ダイシン ダンロップ シルビア
大八木信行「アタックは福山さんです。1回目はセットを探りつつ午後にいこうと
思っていました。3番手ですが、自分たちのペースでそれなりの走りをしたい」
*19 ウェッズスポーツセリカ
織戸学「やられました。でも、レースはどうなるかわからないので、これからミー
ティングで作戦を考えます。できるだけ上位でチェッカーを受けたいですね」
山本勝巳「まだクルマには慣れていませんが、最後まで走ればいいとこいけますよ」
☆POLE POSITIONインタビュー
#16 Castrol無限NSX
道上 龍「今年最後のシリーズ戦ですし、ポールポジションが獲れてうれしいです。
9月のテストではいまひとつでしたが、金曜日は1番でしたので、今日は獲れる自
信はありました。NSX同士で20秒台の争いになると思ってましたから、タイム的には
予想どおりです。午後もアタックしたのですが、気温が高くなったせいかタイヤが
早めに終わってしまいました。それとクラッチにトラブルが出てしまって、あまり
攻め切れませんでした。でも、#18ほど酷くはないので走行は続けられました。今晩
には直せるはずですから、決勝は問題ないでしょう。決勝は、できたら逃げて、逃
げ切りたいですね」
中子 修「インタビューはいやだから2番手で良かったのに、道上に注意しとくの
忘れました(笑)。予選では、自分は本番用のセットをやってました。その点では、
他の3台のNSXに較べて良くなかったので…。だから、ウチとしては天気はあまり
良くないほうがありがたいんですが。ハンデの40kgはさほど感じない。ほかに90kg
も積んでいるところがあるんですから、それに比べればね。でも長距離走ってない
から、タイヤ的にもちょっと不安ですね。まあ、一番前が有利であることはまちが
いないので、あとはこれを生かしていきたいです」
*25 つちやMR2
舘 信吾「午前はクルマが決まらなかったんです。オーバーステア気味で最終コー
ナーやSPでアクセルを踏みきれなくて、ストレートでスピードがのらなかった。午
後、セッティングを変えたんですが、これは完璧でしたね。アタックしたあとも少
し走ったんですけど、コンスタントラップでも悪くなかったです。決勝はいつもの
ようにボクがスタートです。それでタイヤに合わせていけるところまでいくと思い
ます。コンディションは今日ぐらいならだいじょうぶです」
鈴木恵一「金曜も悪くなかったんで、信吾なら26秒台でポールもいけると感じてま
した。たぶん、F3の予選のうっぷん晴らしをしたんじゃないですか(笑)。これだ
け勝っているんで、ウチのMR2は速いクルマだと言われますが、けっして乗りやすい
クルマではないんです。ただドライバーががんばればそれだけタイムが出るんです。
でも、ちょっと気を抜くとタイムが落ちてしまう。ウェイトハンディをこれだけ積
んでますが、チームがつねに重量を積んだときのバランスを考えてうまく対応して
くれてますんで、その点ボクらは一生懸命走ることだけですみますから、いいんだ
と思います。ボクらはすでにチャンピオンを決めたわけですが、これでいいとは思っ
ていません。まだ、GTオールスター戦もありますし、ボクらはレーシングドライ
バーですから、もちろん勝つつもりでいきます」
☆チャンピオン決戦を前に
#23 ペンズオイル・ニスモGT-R
エリック・コマス「トヨタ勢も速くてホンダ勢とバトルを展開しそうだけど、それ
は我われにとってはいいことなんだ。我われはポイントを考えながら待ちのレース
ができるからね。トム(コロネル)は表彰台に上がらなければならない。彼らが3
位でもこちらは9位、2位でも7位に入ればいいんだ。向こうが優勝するとちょっ
と辛くなるけどね。午後のセッションもアタックしたけど、午前中のタイムを更新
することはできなかった。ただ、スカイラインのなかではボクらのところだけがミ
ディアムを履いていた。だから #50(ARTAスカイライン)に続いての2番手だった
んだ」
影山正美「タイヤを含めたクルマのセッティングが今イチ決まっていないので、明
日の朝もまだセッティングを詰める。問題なのは前後バランス。チームプレイ?
それはないでしょう。今までのセッティングのデータやレース内容、それにピット
ワークと有利な要素は多い。普通のレースをすれば普通に結果は出ると思う。そう
すれば11点差という有利さはあるし、答えは出るでしょう。自分としては、今まで
はいつも追う立場だったけど、今回は追われる立場。その意味でのプレッシャーは
ある」
#64 Mobil 1 NSX
山西康司「ペンズオイル(#23)の動向を見ながらのレースになると思うんですけ
ど、チャンスは十分あると思います。たぶん3位くらいになるんじゃないかと思う。
ペンズオイルしだいというところは大きいけど、3位以内に入れば…。ウチとし
ては、作戦的にも明日は暖かくなったほうがいいですね。マシンはやはり重いぶん
挙動が乱れますけど、あきらめないですよ。すごいチャンスだし、慎重にいくべき
部分は慎重にいくつもりです。完走することは絶対条件だし、完走すれば3位くら
いに入ると思うし。チャンピオン獲りたいです。明日はがんばります」
トム・コロネル「今だから言うけどほかのホンダ勢はソフトコンパウンドだったけ
ど、ボクらはハードで走ったんだ。それでも5ラップもするとドライビングがもの
すごくむずかしくなる。もちろんソフトほどではないけどね。ほかのホンダ・チー
ムとのチームプレイ? いや、中嶋さんからそれはないと聞いている。自分として
はやってほしいけどね。ボクらがチャンピオンになるためには、それが少し必要だ
から。でも、どのチームも自分たちのレースをするはずだ。今のところそう聞いて
いるよ。エリックは楽な状況にある。完走すればいいんだから。ボクらは攻めに攻
めて、みんなに勝たねばならない。勝つためにはほかにトラブルが出るか、チーム
プレイが必要になるんだけど…。でも自力でがんばる。きっと明日は我われにとっ
ていい日になるよ」
*2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 7 SUGO GT CHAMPIONSHIP 25 Oct. '98
Race Report 決勝日レポート FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'98AUTOBACS CUP GTC第7戦SUGO GT選手権レース(10/24,25)
あっけない幕切れ…
ペンズオイル・ニスモGT-Rが'98チャンピオンに!
レースはCastrol無限NSXが優勝する
10月25日、心配された雨もなく秋の青空ものぞく宮城県・スポーツランドSUGOで
AUTOBACS CUP全日本GT選手権第7戦(最終戦)が開催された。
このレースでは、GT500クラスのシリーズチャンピオンを賭けたNo.23 ペンズオ
イル・ニスモGT-R(E.コマス/影山正美組)とNo.64 Mobil 1 NSX(山西康司/T.
コロネル組)の一騎打ちが注目されていた。この1戦を残してランキングトップは
No.23のコマス/正美組で61ポイント。これにNo.64の山西/コロネル組が11ポイン
ト差で続いている。コマス/正美組にすれば4位以内に入れば、自力で決定。もし
くは山西/コロネル組が4位以下になるれば、ノーポイントでもチャンピオンとな
る。ここから考えればコマス/正美組が断然有利であったが、予選結果はコマス/
正美組が13位で山西/コロネル組が5位と速さという立場では逆転の立場であった。
そして、14時10分定時に全車が揃ってフォーメーションのスタートが開始された。
そして、トップのNo.16 Castrol無限NSXがストレートに戻って来て、レースのロー
リングスタートと思われたが、なんとそこにはチャンピオン候補のNo.64 Mobil 1
NSXの姿がなかったのだった。なんとNo.64は駆動系のトラブルに襲われ、最終コー
ナーでストップ。結局、このままレースを走ることもなく最終戦を終えてしまった。
これにより、98年シーズンのチャンピオンはNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rのエ
リック・コマス/影山正美組に決定した。
レースの方は、この騒動でフォーメーションラップが3周に延びて、レース周回
数は78周となった。仕切りなおしなったスタートでは、ポールのNo.16道上龍がその
まま1コーナーに侵入。2番手のNo.100 RAYBRIG NSXの高橋国光の背後には、No.18
TAKATA童夢無限NSXの脇阪寿一がピタリとつけ、2周目の1コーナーでNo.18がかわ
して2番手へと上がる。この後、3番手以降ではサバイバルが始まる。まず、No.
100は接触もあって、大きく順位を下げてしまう。これで3番手になったNo.36カス
トロール・トムス・スープラ(関谷正徳)も、No.39デンソーサードスープラGT(谷
川達也)も相次いでスピン。No.36はリタイヤ、No.39は順位を下げたもののなんと
か復帰、だが20周目にコーナーで再度コースアウトして結局リタイヤとなった。ま
た、No.23も他車と接触し、右のフロントフェンダー部をはがしてしまうが、走行に
は大きく影響しなかったようでそのまま走り続けた。
20周過ぎ時点、トップのNo.16は後続に約5秒の差を付けてたものの、それ以上は
なかなか引き離せない。この時点の後続は、2番手はNSXのNo.18、以下No.38,No.
37カストロール・トムス・スープラ(K.バート)、No.8 FET SPORTS SUPRA(W.ガー
ドナー)とスープラが続いた。さらにはNo.50 ARTAスカイライン(土屋武士)、No.
12カルソニックスカイライン(星野一義)、No.23ペンズオイル・ニスモGT-Rとスカ
イラインがならんだ。そして30周を過ぎる時点で、各車ルーティンのピットが始ま
る。いち早く30周目にピットに入ったNo.100 RAUBRIG NSXは飯田章に代わり、追い
上げを開始した。だが、そのわずか2周後に突如火を吹き出し、飯田はヘアピンに
マシンを止めクルマから飛び出した。煙を吸ったためにコース際に座り込んだ飯田
だったが、幸い極めて軽い火傷だけで済んだと言うことだった。トップを走るNo.16
Castrol無限NSXは、37周目にピットイン。ドライバーを中子修となってコースに復
帰。一足先にピットインしていた2番手No.18TAKATA童夢無限NSX(金石勝智)の直
前の暫定トップで復帰。だがタイヤの温まっていないNo.16は、No.18にかわされ、
トップが入れ替わる。この後、No.16にテール・トゥ・ノーズに迫られる。そのよう
な中、63周目にNo.55 STPタイサンバイパーが火災を起こして、コース脇に緊急停
車。この消火作業のために、セーフティーカーが導入された。これで上位陣のマー
ジンは消えて、ラスト15周のスプリントとなった。No.18は、何度となくNo.18に迫
られたが、何とか逃げ切り、トップでゴールイン。2番手はNo.16。3番手にはNo.
38 FK/マッシモセルモスープラ(竹内浩典)とNo.37 カストロール・トムス・スー
プラ(鈴木利男)が激しく争い、No.37が競り勝ち先にゴールした。5番手はNo.12
カルソニックスカイライン(黒澤琢弥)とNo.3ユニシアジェックススカイライン
(長谷見昌弘)が競って、こちらはNo.12に軍配が上がった。チャンピオンを決めた
No.23ペンズオイル・ニスモGT-R(影山正美)は、右前フェンダーの無いまま頑張り
きり、7番手でゴールイン。ファンやチーム関係者の歓声に迎えられた。
なお、レース後の車検で1着ゴールのNo.18 TAKATA童夢無限NSXのエア・リスト
リクターが違反と判定され、暫定優勝を取り消された。この結果、優勝はNo.16
Castrol無限NSX、以下、2位がNo.37、3位がNo.38と順次繰り上げられ、正式結果
となった。No.16 Castrol無限NSXは今季2勝目。
つちやMR2がポール・トゥ・フィニッシュで年間最多の5勝目
GT300クラスは、前戦でチャンピオンを決めたNo.25つちやMR2がポールポジショ
ンから、首位を譲ることなくポール・トゥ・フィニッシュでゴール。今季5勝目と
GTC過去最高の年間最多勝の記録を更新した。予選2位のNo.44アペックスDLモモコ
ルセMR2がNo.25を追い続けたが、ミッショントラブルでリタイア。これで、2位は
No.61テイボン・トランピオ・FTOとなり、開幕戦以来の表彰台に上がった。3位に
はNo.19ウェッズスポーツセリカが、第5戦から3戦連続の表彰台となった。
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 7 SUGO GT CHAMPIONSHIP 24 Oct. '98
Qualify Report 予選日レポート FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第7戦SUGO GT選手権レース(10/24,25)
No.16 Castrol無限NSXがレコードでポール獲得!
チャンプ争奪戦のNo.64obil1 NSXは5位
No.23ペンズオイル・ニスモGT-Rは苦戦の13位!!
10月24日、スポーツランドSUGOでAUTOBACS全日本GT選手権最終戦「SUGO GT CHAMPION-
SHIP」の予選が開催された。ドライコンディションで行われた予選では、No.16
Castrol無限NSXの道上龍がコースレコードを1秒以上更新する1分20秒642で今季
3度目のポールポジションとなった。GT300では、前戦でチャンピオンを決めたNo.
25 つちやMR2の舘信吾が今季2度目のクラスポールを獲得した。
◆レコードタイムを7台が更新した予選1回目
サーキット上空は雲に覆われたいたものの、心配されていた雨は降らず終日ドラ
イコンディションで予選は行われた。
午前10時30分から1時間で行われた予選1回目。序盤、トップに立ったのはNo.38
FK/マッシモセルモスープラの野田英樹。今回、アタック・ドライバーとなった野田
は5分過ぎに1分22秒109を記録し、4分後にはコースレコード1分21秒805を更新
する21秒192までタイムを詰めていく。15分過ぎに本命と言えるNSX勢が本格的にア
タックを開始。まず、No.16 Castrol無限NSXの道上龍が21秒146でトップに。その直
後に前戦初優勝を果たしたNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章が、ついに20秒を切る1分
20秒900でそれを更新する。だが、No.16道上もすぐ次のラップに20秒709で逆転。さ
らに翌周に1分20秒642までタイムアップし、トップを固める。No.18 TAKATA童夢無
限NSXは、今回アタックドライバーに指名された脇阪寿一が21秒082まで詰めるが、
3番手に留まる。結局、暫定ポールはNo.16 Castrol無限NSX、2番手にNo.100
RAYBRIG NSX、3番手にNo.18 TAKATA童夢無限NSXと3台のNSX。4番手にはNo.38
FK/マッシモセルモスープラが食い込んだ。以降7番手までレコードを上回ること
になったが、スカイライン最上位はNo.50 ARTAスカイランの9番手だった。
チャンピオン争うランキング2位のNo.64 Mobil 1 NSXはトム・コロネルは90kg
のウエイトハンディを背負いながらも1分21秒533までタイムを刻み、このセッショ
ン4番手。一方、ランキングトップのNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rはエリック・
コマスが1分22秒206で11番手とやや出遅れた。
◆予選2回目はトップ5に変動なし
予選2回目は午後3時ちょうどから1時間で行われた。天候はいまだ曇りと言え
たが、、時折日差しも落ちて気温は午前よりやや高く17度ほど。このせいか、上位
陣のタイムはいまひとつ伸び悩む。その中でNo.39デンソーサードスープラGTの土屋
圭市が1分21秒622とタイムを詰め総合の6番手まで順位を上げる。この後、No64
Mobil 1 NSXのコロネルも21秒524とわずかに詰めるが、順位を上げるまでには至ら
なかった。また、No.55 STPタイサンバイパーも22秒145と午前のタイムを大きく更
新して11番手となる。この他、上位陣では大きな変動はなく、午前のタイムのまま
No.16 Castrol無限NSXがポールを決めた。
GT300は98クラスチャンピオンNo.25つちやMR2が今季2度目のP.P.
◆今季チャンプを決めたつちやMR2が凱旋ポール
GT300クラスは、午前のセッションでは、今季未勝利のNo.44アペックスDLモモコ
ルセMR2がクラス・レコードを更新する1分26秒753でトップ。これに第5戦、第6
戦と連続2位となっているNo.19ウェッズスポーツセリカが27秒360で2番手。3番
手には、前戦ですでにチャンピオンを決めたNo.25つちやMR2が入った。
午後は気温が上がったためか、各車タイムが伸び悩む中、30分過ぎにリミットいっ
ぱいの80kgを積んだNo.25つちやMR2の舘信吾がそんなことを感じさせない走りで、
クラスレコードを更新する1分26秒687で一気にクラストップに。また、No81ダイシ
ンダンロップシルビアの福山英朗が27秒159で、午前の11番手から3番手へとジャン
プアップ。以後、上位陣ではタイムアップするものはなく、No.25つちやMR2が第4
戦富士に続き2度目のポールポジションを決めた。2番手はNo.44アペックスDLモモ
コルセMR2、3番手はNo.81ダイシンダンロップシルビアとなった。
GT500 POLE POSITION
No.16 Castrol無限NSX 1'20.642(コースレコード)
道上 龍「今年最後のシリーズ戦ですし、ポールポジションが獲れてうれしいで
す。9月のテストではいまひとつでしたが、金曜日は1番でしたので、今日は獲れ
る自信はありました。午後もアタックしたのでしが、気温が高くなったせいかタイ
ヤが早めに終わってしまいました。決勝は、できたら逃げて、逃げ切りたいですね。
ライバルはやはり同じNSXの18号車、100号車でしょう。チャンピオンは関係ないで
すが、最後は勝って終わりたいです」
GT300 POLE POSITION
No.25 つちやMR2 1'26.687(コースレコード)
舘 信吾「午前はオーバーステア気味で最終コーナーでアクセルを踏み切れません
でした。午後、セッティングを変えたんですが、完璧でしたね。アタックした後も
少し走ったんですが、コンスタント・ラップでも悪くなかったです。決勝は、いつ
ものようにボクがスタートです。それでタイヤにあわせて行けるところまで行くと
思います。コンディションは今日ぐらいなら大丈夫です」
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
1998 GT INSIDE REPORT
Round 7 SUGO GT CHAMPIONSHIP 20 Oct. '98
Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第7戦SUGO GT選手権レース(10/24,25)
最終決戦来る!
チャンピオンを賭けてペンズオイル・ニスモGT-R vs Mobil 1 NSX激突
最後の勝者は誰になるのか!?
ついに'98GTCシリーズ戦も最終戦となる『SUGO GT CHAMPIONSHIP』が、10月24、
25日にスポーツランドSUGOで開催される。
前戦、第5戦MINEはサバイバル・レースとなりチャンピオン候補が次々と上位か
ら脱落。結果、チャンピオン争いには関わらないNo.100 RAYBRIG NSX(高橋国光/
飯田章組)が優勝した。この中で、ランキングトップのNo.23ペンズオイル・ニスモ
GT-Rのエリック・コマス/影山正美組はしぶとい走りで4位に入賞し、10ポイント
を加算し71ポイントとする。そして、チャンピオン候補として唯一残ったのがラン
キング2位のNo.64 Mobil 1 NSXの山西康司/トム・コロネル組だった。No.64はこ
のレースで3度目の2位入賞を果たし、15ポイントを加えて計50ポイントとし、No.
23との差を11ポイントまで詰めた。
このように最終戦時点でチャンピオン争いはこのNo.23とNo.64の2チームに絞ら
れた。このポイント差から換算すると、No.23は4位以上に入れば自力でチャンピオ
ンとなり、No.64は3位以上にならないとNo.23のチャンピオンにチャンピオンを譲
ることになる。
■GT500クラス・シミュレーション
Rd.5 Rd.6 Pos.
No. Driver 合計 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
------------------------------------------------------------------------
23 コマス/正美 61 *81 *76 *73 *71 69 67 65 64 63 62
64 山西/コロネル 50 70 65 62 /60 /58 /56 /54 /53 /52 /51
*印はNo.23が自力でチャンピオン決定 /印はNo.23のチャンピオン決定
ここまで、全レースでポイントを獲得しているNo.23と2回のリタイアがあるNo.
64の差がここに来てボディブロウのようにNo.23を有利にしていると言えよう。ま
た、No.23にはもうひとつ有利なポイントがある。ウエイトハンディだ。No.23は前
戦の4位入賞でウエイトハンディを10kg減らし、最終戦は70kgで挑む。一方のNo.64
は2位入賞で15ポイントを得ながらウエイトは30kgプラスされ、計90kgとなってし
まう。20kgの差はもちろん、重量増という未知の状況で、かつアップダウン激しい
SUGOはNo.64には非常に辛いことだろう。
ともあれ、このSUGOのGTは終盤に荒れることが多い。アップダウンがきつく、中
速コーナーの多いSUGOはワンミスが命取りになる。また昨年のように、雨が降った
り止んだりの微妙な天候になれば滑りやすい路面から何度もトップが入れ替わる目
まぐるしい展開となるだろう。チャンピオンを争う2チームはもとより、最終戦で
有終の美を飾り、GTオールスター戦への出場権を得るべく各チームが激しくアタッ
クしてくることも予想される。最終戦だからといって決して消化試合ではないのだ。
さて、このレースで注目したいのは、スープラ勢だ。今季スープラはまだ1勝も
挙げていない。だが、このSUGOはトータルバランスのいいスープラには向いたサー
キットと言える。そして9月に行われた公開テストで4番手のタイムを出したNo.55
STPタイサンバイパーも面白い存在になりそうだ。
チャンピオンつちやMR2の独走を止めるのは誰だ
オールスター出場の座を賭けて勝利を目指せ!
GT300クラスは、前戦MINEでNo.25つちやMR2(鈴木恵一/舘 信吾組)が優勝し、
今季6戦4勝という独壇場でチャンピオンを決定した。したがって、チャンピオン
争いという視点は残念ながら無くなってしまった。
だが、No.25つちやMR2の鈴木恵一は最終戦も勝利獲得宣言をして意気盛ん。先の
優勝でリミット80kgのウエイトハンディを積みながら勝たれてしまった日には、他
のGT300チームは面目丸つぶれだ。またこのレースに勝つことで11月16日にTIサー
キット英田(岡山県)で行われるNICOS CUP GTオールスター戦の出場権も得られる
のだから、どこも勝利に執着してくるだろう。
ここで、注目したいのがNo.19 ウェッズスポーツセリカ(織戸学/山本勝巳組)
だ。ここ2戦連続で2位に入賞し、もう狙うは優勝しかないという勢いがある。ま
たNo.19は先のテストでもクラストップタイムを出している。気になる点と言えば、
このレースでレギュラードライバーのM.アンジェレッリが欠場するため、ピンチ
ヒッターとして山本勝巳が予定されている点。山本は第5戦までNo.18 TAKATA童夢
無限NSXをドライブしており、事前のテストでもセリカにはまったく乗っていない。
だが、キャリアのある山本こと期待に応える走りをしてくれるだろう。
この他には、No.15ザナヴィシルビア(近藤真彦/青木孝行組)とNo.81ダイシン
ダンロップシルビアのシルビア勢だ。昨年のチャンピオンカーのシルビアながら今
季は未だ未勝利だ。No.81は前戦MINEで3位入賞し、事前のテストでも2番手のタイ
ムと期待が持てる雰囲気だ。
GT500もGT300も混戦が予想されるSUGO。今季のGTファイナルバトルをぜひ堪能し
て欲しい。
Reported BY GT INSIDE REPORT Team
☆'98AUTOBACS CUP GTC第7戦SUGO エントリーリスト
[GT500] 21台
No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里 影山正彦 NISMO BS
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS
5 5ZIGEN SUPRA マーク・グーセン(B) 田嶋栄一 TEAM 5ZIGEN DL
6 ESSO Tiger Supra ピエール・ラファネル(F) 高木真一 INGING BS
8 FET SPORTS SUPRA ワイン・ガードナー(AUS) 田中 実 TEAM POWER CRAFT BS
12 カルソニックスカイライン 星野一義 黒澤琢弥 TEAM IMPUL BS
13 エンドレスアドバンGTR 木下みつひろ 藤村満男 ENDLESS SPORTS YH
16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 Castrol無限 BS
18 TAKATA童夢無限NSX 金石勝智 脇坂寿一 童夢レーシングチーム BS
23 ペンズオイル・ニスモGTR エリック・コマス(F) 影山正美 NISMO BS
30 綜警 PORSCHE 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS
36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 ノルベルト・フォンタナ(RA) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 ケルビン・バート(GB) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 野田英樹 TOYOTA TEAM CERUMO BS
39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 谷川達也 TOYOTA TEAM SARD YH
50 ARTAスカイライン 本山 哲 土屋武士 AUTOBACS RACING TEAM AGURI BS
55 STPタイサンバイパー 松田秀士 アンソニー・リード TEAM TAISAN with ADVAN YH
64 Mobil1 NSX 山西康司 トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS
88 ウェディングディアブロGT1 和田 久 古谷直広 JLOC DL
100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS
777 バルボリンディアブロDL 和田孝夫 杉山正巳 TEAM VALVOLINE DL
[GT300] 21台
No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一 松本晴彦 RE雨宮レーシング DL
9 スペックス大黒屋ぽるしぇ 羽根幸浩 河野尚裕 TEAM大黒屋 DL
10 アビリティポルシェ993GT2 麻生英彦 石川 朗 アビリティ YH
15 ザナヴィシルビア 近藤真彦 青木孝行 NISMO YH
19 ウェッズスポーツセリカ 織戸 学 山本勝巳 RACING PROJECT BANDOH YH
21 ダンロップ-BP-BMW 一ツ山 康 加藤寛規 HITOTSUYAMA RACING DL
25 つちやMR2 鈴木恵一 舘 信吾 TEAM TAISAN Jr. WITHつちや YH
44 アペックスDLモモコルセMR2 新田守男 ピーター・ダンブレック(GB) アペックス DL
51 コブラポルシェ 池谷勝則 石原将光 コブラレーシングチーム YH
60 TOYOTA CAVALIER 佐藤久実 渡辺 明 KRAFT DL
61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 原 貴彦 チーム・ライボン・ラリーアート TY
70 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三 パトリック・バン・スクート(B) TEAM GAIKOKUYA DL
71 シグマテック911 星野 薫 城内政樹 シグマテックレーシングチーム DL
72 オークラRX7 マーク・ポーター(NZ) 平野 功 オークラロータリーレーシング YH
77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 玉井秀幸 クスコレーシング YH
81 ダイシンダンロップシルビア 福山英朗 大八木信行 TEAM DAISHIN DL
91 コーセイ&バーディ・セリカ 松永雅博 藤原靖久 ファーストレーシングチーム YH
117 ホイールショップALTA・RX-7 深沢寿裕 古在哲雄 アルタレーシングチーム DL
355 イエローマジックF355GT 袖山誠一 須賀宏明 YELLOW MAGIC YH
910 ナインテンポルシェ 余郷 敦 木下隆之 910 RACING DL
911 ナインテンPCJポルシェ 高橋規一 斎藤和重 910 RACING DL
●エントリーは変更される可能性があります。
☆第7戦SUGOチケット購入のご案内
各種前売り券、好評発売中!!
下記のプレイガイドまたは販売店でお求めください
【入場料金】
前売り入場券(土日2日間有効)●大人:4,500円●ペア:8,500円●中学生以下:無料
決勝当日券 ●大人:6,000円●高校生:2,500円●中学生以下は無料
予選当日券 ●大人:1,500円●高校生:550円●中学生以下は無料
【チケット発売所】
チケットぴあ(03-5237-9999)/チケットセゾン(03-5990-9999)/
CNプレイガイド(03-5802-9999)/ローソンチケット/ファミリーマート:サンクス
:セブンイレブン(福島・宮城地区)/サークルK(青森・秋田・岩手)他
【お問い合わせ】
スポーツランドSUGO(TEL 022-464-0713)
インフォメーションダイアル(TEL 03-3409-2365/FAX 03-3409-2307)
☆タイムスケジュール
10月23日 練習走行
GTフリー走行1回目 9:50~10:50
GTフリー走行2回目 12:00~13:00
GTフリー走行2回目 15:00~16:00
10月24日 公式予選
マーチ東日本予選 9:10~ 9:25
F3公式練習 9:40~10:10
GT予選1回目 10:30~11:30
ミラージュ東北予選 12:20~12:35
シビック東北予選 12:45~13:00
マーチ東日本決勝 13:20~14:00
F3予選 14:10~14:40
GT予選2回目 15:00~16:00
10月25日 決勝レース
GTフリー走行 8:10~ 8:40
ミラージュ東北決勝 9:00~ 9:30(12周)
シビック東北決勝 9:55~10:30(12周)
F3決勝 11:05~12:00(25周)
ピットウォーク 12:20~13:00
GTウォームアップ 13:20~13:28
GT決勝スタート 14:10~ 81周(終了予定16:00)
☆テレビ放送
11月3日(火・祝)11:00~12:15
テレビ東京系全国6局ネット
テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/
ティー・エックス・エヌ九州
*東日本放送:放送日未定
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 6 CP MINE GT RACE 11 Oct. '98
Inside Report インサイドレポート3 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'98AUTOBACS CUP GTC第6戦MINE CP MINE GT RACE(10/10,11)
☆ポイントランキング(第6戦終了)
ドライバーポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 23 E.コマス/影山正美 61 20 悪 20 1 10 10
2 64 山西康司/T.コロネル 50 15 天 20 15
============================================================================
3 12 星野一義/黒澤琢弥 39 侯 8 12 15 4
4 39 土屋圭市/谷川達也 36 12 で 10 2 12
5 36 関谷正徳/N.フォンタナ 33 6 中 12 3 12
6 3 長谷見昌弘/田中哲也 29 8 止 15 3 3
7 16 中子 修/道上 龍 28 12 10 2 20
8 2 鈴木亜久里/影山正彦 27 15 4 8
9 100 高橋国光/飯田 章 25 10 4 20
10 5 M.グーセン 14 10 4
*チャンピオンは上位2者に絞られる
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 鈴木恵一/舘信吾 86 20 悪 20 20 6 20
============================================================================
2 44 新田守男 45 4 天 6 15 10 10
3 21 加藤寛規 36 侯 8 12 8 8
4 44 P.ダンブレック 35 - で - 15 10 10
5 19 織戸学/M.アンジェレッリ 34 - 中 - 4 15 15
6 910 余郷敦 33 8 止 10 3 12
7 15 近藤真彦/青木孝行 25 10 15
8 77 小林且雄/玉本秀幸 23 12 8 20
9 61 中谷明彦/原 貴彦 22 15 1 3 6
10 7 山路慎一/松本晴彦 22 12 8 2
*チャンピオンはNo.25に決定
チームポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Team 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 2/23 NISMO 61 20 悪 20 1 10 10
2 64 Mobil1 NAKAJIMA RACING 50 15 天 20 15
============================================================================
3 12 TEAM IMPUL 39 侯 8 12 15 4
4 39 TOYOTA TEAM SARD 36 12 で 10 2 12
5 36/37 TOYOTA Castorl TEAM TOM'S 中
34 6 止 12 3 12 1
6 3 ハセミ・モータースポーツ 29 8 15 3 3
7 16 Castrol無限 28 8 20
8 100 高橋国光/飯田 章 25 10 4 20
9 5 TEAM 5ZIGEN 14 10 4
10 50 オートバックスレーシングチームアグリ 14 6 6 2
*チャンピオンは上位2者に絞られる
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 TEAM TAISAN Jr.つちや 86 20 悪 20 20 6 20
============================================================================
2 44 アペックス 45 4 天 6 15 10 10
3 21 HITOTSUYAMA RACING 36 で 8 12 8 8
4 19 RACING PROJECT BANDOH 34 - - 4 15 15
5 910/911 910RACING 33 8 侯 10 3 12
6 15 NISMO 25 10 中 15
7 77 クスコレーシング 23 3 止 20
8 7 RE雨宮レーシング 22 12 8 2
9 61 チーム・テイボン・ラリーアート 22 12 4 6
10 51 コブラレーシングチーム 20 15 1 3 1
*チャンピオンはNo.25に決定
*ポイント計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
*今回のGTインサイドレポートは以上です
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 6 CP MINE GT RACE 11 Oct. '98
Inside Report インサイドレポート2 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'98AUTOBACS CUP GTC第6戦MINE CP MINE GT RACE(10/10,11)
☆フリー走行終了後のコメント
*81 ダイシン ダンロップ シルビア
福山英朗「あんまり速くないタイムだけどね。最終コーナーでGT500(のクルマを)
待たしちゃった。ほかのクルマが譲ってくれないとタイムは出ないよね。昨日から、
変化はないですね。(トップタイムでも)気分的にいいってほどじゃないよ。クル
マが納得する動きをしてくれたほうが…。どうしようもない部分はありつつ、ブレー
キなんかは乗りやすくなってる。これまで、いいことはあんまりないけど、なんと
かしたいね。3位ぐらい入りたいね」
*19 ウェッズスポーツセリカ
織戸学「パーフェクトではないけど、困った要因はない。いい感触はあるけど、ス
タートはMR2の2台がいっちゃうと思う。荒れたレースになるだろうから、後半勝負
でしょう。最低でも生き残らなきゃ。チームにミスがなければチャンスは来る。他
力本願的な部分もあるけどね。スタートはマックスがやります」
*25 つちやMR2
舘信吾「ドライバーチェンジを速くしようと、いろいろ練習していました。満タン
でしたが、感触も、タイム的にも悪くない。どれだけコンスタントでいけるか、タ
イヤのタレ勝負もあるでしょう。シルビアやセリカが速いんで、逃げきりはできな
いと思う」
*44 アペックスDLモモコルセMR2
長谷川勇監督「このクラスのなかでは、コンスタントラップではいいようです。タ
イヤは昨日使ったものを35周ぐらいまで使いきってようすを見ました。いい方向に
来てるみたい。タイヤと相談しつつ、いきたい。前にいる*25つちやMR2と*19ウェッ
ズスポーツセリカのセカンドドライバーと比べてピーターは速いと思うんで、新田
にファーストをやれと指示しました。チャンスを与えて、どこまで行けるかという
ところですね。2位でいいようなレースではなく、勝ちにいきます。運も実力のウ
チなんで、ラッキーなウィンっていうのをウチが呼び込みたいですね」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「朝はボクがブレーキの当たりをつけて、その後野田くんがベストタイム
を出した。プッシュしてどのくらいタイヤが保つか確かめていた。マシンの状態は
悪くないので、決勝はどんどん上がっていけるんじゃないかな。でも、朝のタイム
で決勝を走ると、タイヤが保たないと思う」
#39 デンソーサードスープラGT
土屋圭市「朝はアクセルがスティックしてしまった。新車にありがちなことで、決
勝には問題ない。満タンは今朝初めてやった。そこはちょっと不安だけど、うちは
チャンピオンは関係ないから好きなようにレースするよ(笑)。今日の作戦は谷川
に先にいかせてスカイラインを押えさせて、オレがあとで、ガンガン攻めていくよ。
ま、これで表彰台かな(笑)」
#2 ZEXELスカイライン
鈴木亜久里「予選からフリーで順位が4つゲインで、レースではさらに4つゲイン
して、優勝かな(笑)。うちは金曜から満タンをやっていた。でも、予選でタイヤ
のグリップが高いときは調子悪いんだ。だからぜんぜんセッティングしてないよ。
たぶんそれでも、優勝だね(笑)。朝は95リッターちゃんと入ってたし。でも、朝
のペースだと10周しかタイヤが持たないんだ。だからその後は5秒落ちだから30秒台
だね」
#3 ユニシアジェックススカイライン
長谷見昌弘「とにかくタイヤのグリップダウンが激しい。それは多分クルマのほう
から来てると思う。でも原因がわかんないんだ。わかればとっくに直してるよ。だ
からレースは大事にいかないとほかのクルマよりタレが早いんじゃないかな。レー
ス後半はハードタイヤを使うよ」
☆タイヤメーカーにきく
各タイヤメーカーに、今回、用意してきているタイヤの種類と、各チームのタイヤ
チョイスをきいた。
ブリヂストン
「ソフト系とハード系の2種類を用意してきました。チョイスは全チームソフト系で
す。気温は思ったより高かったんですが、ソフト系でも保ちはだいじょうぶです。
ちょうど1スティントで交換ということになります」
ヨコハマ
「GT500クラスは、構造的には2種、ゴムとしては3種を用意してきました。チョイス
しているのは、もてぎと同じ構造で、ゴムはハード系です。#39 デンソーサードスー
プラGTは、金曜日にどうもしっくり来なかったんです。なかでは硬目のもののほう
が比較的良かったので、それを選んでいます。保ちとしては、夏の事前テストでも
ミディアム系で問題なかったんですが…。交換後も同じタイヤを使うと思います。
スカイラインは、構造違いでゴムは同じくハード系です。
GT300クラスは、セリカ(*19ウェッズスポーツセリカ、*91コーセイ&バーディク
ラブ・セリカ)はちょっと別なんですが、それ以外のクルマ用にはソフト、ミディ
アム、ハードの3種を用意してきました。選んでいるのは*72 オークラRX7がハード
系、それ以外はソフト系です。ソフトでもハードでも交換は必要だと思います。セ
リカはリア駆動のクルマよりずっとハードなものです。とくに*19はそのなかでも
ハード系を選んでいます。こちらも前輪は交換することになるでしょう」
ダンロップ
「GT500クラス用には2種類。どちらもミディアムなんですが、ややソフトなものと
それよりはハードなものを持ってきました。選んでいるのはハードなほうですね。
全車とも同じチョイスです。
GT300クラスも2種類なんですが、チームによってミディアム系を選んだところと
ソフト系を選んだところに分かれます。どっちかというとミディアム系がやや多い
ですかね。*44アペックスDLモモコルセMR2はソフト系、*81ダイシン ダンロップ シ
ルビアはミディアム系です。パフォーマンスとしてはソフト系のほうが上なんです
が、タイムの落ちかたがちょっと大きいんです。トータルとしてどちらを選ぶかと
いうことですね。交換は、たぶんすると思います。ミディアム系は換えなくても走
れるんですが、回りのようすを見て、換えることになるでしょう」
トーヨー
「ソフト、ミディアム、ハードの3種を用意して、ソフトを選択してます。ソフト
でもギリギリ保つだろうということで…。これ以上暑くなると保たないかもしれま
せん。交換は4輪ともすると思います」
☆決勝スタート直前情報(13時50分)
天気:晴れ 気温:28.5度 路面温度:34度
入場者数:11/11 46,200人(10/10 15,300人)
*51コブラポルシェ
ウォームアップ時にスターターにトラブルを起こして、ピットスタートに。
☆レース中のコメント
#12 カルソニックスカイライン
ピットロードスピード違反で10秒のペナルティストップ
*15 ザナヴィシルビア
近藤真彦「ギアがなくなった。1速と2速が完全になくなって、3速以上しか使えな
かったんだ」
*44 アペックスDLモモコルセMR2
新田守男「何番のクルマかわからないけど、ブツかって、ホイールのバルブが折れ
てパンクしてしまった」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
山路慎一「自分が乗っているときからブレーキングでブレるような症状があった。
タイヤのせいかと思って、なんとか保たせていたんだけど、ルーティンのピットイ
ンでハードタイヤに換えたのに、どんどんひどくなってきたらしい。とうとうスピ
ンしてしまったんで入ってきた。どうやらトーロッドのアップライト側がゆるんで
しまったようです。一番、ストレスがかかるところなんで…」
#3 ユニシアジェックススカイライン
長谷見昌弘「リアタイヤがスローパンクみたいなフィーリングになってしまった。
代わる10周前くらいはどうしようもなかった。まあ、セッティングが十分じゃなかっ
たから、しょうがないね」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「ちょっとエンジンがふけなかった。23と2号車と競っているときは黄旗の
タイミングが悪くて離されてしまった。6と12と競ってたころになると、フロント
タイヤもきつくなってしょうがなかったんです」
*リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
原因 周回数
------------------------------------------
*72 *10と接触 7L
*10 *72と接触(タイロッド破損) 8L
#8 #36と接触(サス破損) 28L
#5 炎上 40L
*15 ミッション 44L
*70 43L
*910 *61と接触(サス破損) 46L
*77 ミッション 50L
#13 ミッション 58L
☆決勝終了後のコメント
#100 RAYBRIG NSX
高橋国光「長かったですねェ…。ようやっと晴れた感じです。とにかくチェッカー
を受けたかったんですが、それも一番高いところで実現できたんでほんとうに良かっ
たです。アキラもすごくがんばってくれました」
飯田章「これまで応援してきてくれたファンのみなさんやスポンサー、それにスタッ
フに、やっとこれで少しだけ恩返しができたかな、という感じです。2年間やってき
て、ようやく初優勝ですよ」
#64 Mobil 1 NSX
山西康司「クルマは問題ありませんでしたけど、最後、タイヤとブレーキはちょっ
とキツかったですね。それとクールスーツがぜんぜん効かなくて…。これで、なん
とかチャンピオン争いに権利を残せました」
#39 デンソーサードスープラGT
土屋圭市「最後は野田(#38 FK/マッシモセルモスープラ)が追いついてきたので、
1コーナーでブレーキを早めにしてた。こっちもブレーキとタイヤがキツいと思わせ
るためにね。それで、最後だけブレーキをすごく奥にしたら、案の定インに入って
きてスピンしたんだ。作戦勝ちだよ。#23 ペンズオイル・ニスモGT-Rのときは、正
美のヘルメットが動いて、ミラーを見ているのがわかった。ペースがだいたい同じ
くらいだったんで、どこでいこうか考えていたんだけど、うまくいったね。今日は
表彰台に上る気だったから無線でも無言だったよ。しゃべってコンマ2秒、3秒ロス
するのがイヤだったからね。新車での3位表彰台は上デキ。みんなの力、メカやス
タッフ全員のおかげだよ」
*25 つちやMR2
舘信吾「なんか感動しました。人生最高の日です。スタートもやっと普通に決まっ
た。ガス欠症状が裏のストレートで出てピットに入ってきたんで、ギリギリでした」
鈴木恵一「ラクなレースではなかった。信吾ががんばってくれてとっても良かった。
次はまた80kg積むけれど、ラストまで勝つことにこだわって、次もがんばります」
土屋春雄「勝ってチャンピオン獲れて、最高ですね」
*19 ウェッズスポーツセリカ
織戸学「ポールが獲れたから、チャンプはムリとしても勝ちたかった。ほかのクル
マと比べて大差はないんだけど、土屋さんのところのMR2が速かった。2位2回で、
次は40kg積まなきゃいけないんでNAにはつらいね」
*81 ダイシン ダンロップ シルビア
福山英朗「しぶとく走るしかないし、チームもそう思ってた。そのとおりになって
良かったな。タイヤは結構きつかった」
大八木信行「しぶとく行こうとレース前に話してた。スタートは自分でパートの後
半はつらかった。最終戦もがんばりたい」
◎訂正
GTインサイドレポート(FMOTOR4F版)のRd.6/3決勝レポート(#3464)で、4段落目
『 45周目に最後まで粘ったNo.6 ESSO Tiger Supraがピットに入ると、No.18金石が
名実ともにトップに立つ。だが、今一つペースの上がらないNo.18金石の後方から
No.100 飯田が3周で3.5秒の差を詰めて、47周終了時点でついにトップを奪還し
た。トップを明け渡したNo.18は明らかにペースダウン。実はラジエターにタイヤ
カスが着いてしまい、オーバーヒート状態だったのだ。結局、No.18は完走するこ
とはならなかった。』
となっていますが、以下のように訂正いたします。
『 45周目に最後まで粘ったNo.6 ESSO Tiger Supraがピットに入ると、No.18金石が
名実ともにトップに立つ。だが、今一つペースの上がらないNo.18金石の後方から
No.100 飯田が3周で3.5秒の差を詰めて、47周終了時点でついにトップを奪還し
た。トップを明け渡したNo.18は明らかにペースダウン。エキゾーストにトラブル
があったらしく、ピットインし応急措置をしたものの、結局No.18は完走すること
はならなかった。』
*3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 6 CP MINE GT RACE 10 Oct. '98
Inside Report インサイドレポート1 FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第6戦MINE CP MINE GT RACE(10/10,11)
◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300を現します
☆予選1回目終了後のコメント
#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「クルマはすごくいい。60kgのウエイトハンディで予選2位という
のはかなりいいんじゃないかな。レースは長いから序盤はようすを見るだろうけど、
少なくとも表彰台には立てると思うよ。ヤマニシもいい走りをしているし。2人が
ともに速いというのは重要なことだ。ここはオーバーテイクが難しいので予選のポ
ジションは重要だ。だから2位という結果はとてもハッピーだよ。うまく進んでい
る。ここで勝つ必要があるけど、レース距離は長いし、ミスを冒したり、トラブル
に見舞われるチームも出てくるだろうから、それより完走してポイントを重ねるこ
とがもっとも重要なことだからね。だってこの前は…。いや、もう忘れたよ」
#23 ペンズオイル・ニスモGT-R
エリック・コマス「4台のホンダに続くことができて良かった。レースでは4位に
入って10ポイントを得るのが目標なので、これはいい結果だよ。クルマのセッティ
ングもうまくいっている。ノーミスで理想的なタイムをマークすることができたし、
予選の結果には非常に満足だ。これで今日の使命は果たすことができたといえるだ
ろうね。今、タイヤを2セット使ったので、午後は満タンで決勝用セッティングを
進める予定だ」
#6 ESSO Tiger Supra
ピエール・ラファネル「今はもうクルマのことがわかってきている。富士ではフリ
ー走行で5位のタイムをマークしていたのにダンパーにトラブルがあって、残念な
ことになってしまったけど、その後はもてぎでも菅生のテストでもいいタイムを出
していた。菅生のテストのときもトヨタ勢で最速だったんだ。ボクらのチームはプ
ライベートなのでリストリクターの径が若干大きい。TRDに聞いたら4馬力増えて
いると言っていた。でも、ほかのマシンは大きなラジエターをつけていたりでもっ
とパワーがあるよ。ただボクらのクルマは、ほかのチームのような空力デバイスが
ついてなくてダウンフォースが少ない分、ストレートはすごく速いんだ。バランス
がいいのでコーナーも悪くないしね。でもABSがない。予選では4台のホンダが前に
いくのはわかっていた。これにトムス、セルモ、サードのトヨタが続くと予想して
いた。だから自分はうまくいって8位、少しでもミスを冒せば12位だろうと思って
いた。でも6位。大満足だよ」
*19 ウェッズスポーツセリカ
マッシミリアーノ・アンジェレッリ「ここで乗るのは初めてで、昨日も20ラップし
ただけなんだ。FF車でのレースは3戦目だし。それでベストラップが出せたのでう
れしいよ。来年につながるね(笑)。ただ、予選での一発の速さはあるけど速いペ
ースでコンスタントに走ることができないのが今のボクらの問題なんだ。富士でも、
もてぎでもここでもそうだ。FF車の特徴でもあるんだけどね。今では予選ではかな
りのパフォーマンスだけど、決勝レースではもうひとつなんだよ」
織戸学「ボクは6周ぐらい乗ったけど、ブレーキングが不安定でちょっと乗りづら
く感じた。暑さやパワステの対策はしてきたから、そのへんは問題ない」
*25 つちやMR2
舘信吾「順調です。路面のコンディションは昨日と変わらないけれど、気温が低く
て路温は27度ぐらいだったんです。ラストは10度ぐらいあがってましたけどね。タ
イヤをもう2セット使っちゃったんで、午後のタイムアップは難しいでしょう。た
だ、路面温度は上がってもコンディション自体は良くなると思うんで、(午前中と)
同じぐらいのタイムは出ると思います。(2位からのスタートだとしたら)スター
トを失敗せず、(ラップタイムを)キープして淡々と走ってトップに出られればと
思います。タイヤはけっこうタレないんです」
*44 アペックスDLモモコルセMR2
新田守男「2回目にタイヤを残しています。1回目は単純にボクがマッチのシルビ
アに思いっきりひっかかっただけです。もちろんポールは獲りたいけど、それより
本番セットをなんとかしたい。クルマがこのレースウィーク、どうもうまく決まっ
てないんです。タイヤがいまいち安定していないんです」
*61 テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「(2周目に1コーナーでコースアウト)ちょっとスピンしちゃって…。ク
ルマはまったく異常ありません。午後は問題なく走れます」
*91 コーセイ&バーディクラブ・セリカ
松永雅博「30秒ぐらいまでいきたいね。ストレートで2秒ぐらいリミッターが当たっ
ていたんで、普通ならもうちょっといける。板東さんのところ(*19ウェッズスポー
ツセリカ)に負けてるのは、テストの数の差でしょう。午後は1セット残っている。
3位に届きそうなタイムも出ると思う。テストもなにもしてないわりにいい滑り出
しでしょう。タイヤとホイールが今回は間に合ったし。藤原も同じぐらい乗れてる
んで、レースになったらおもしろいと思う。目標は地元で表彰台。N1でもここでは
調子いいんですよ」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
山路慎一「昨日まで足回りがよくなかったんで、大幅に変えてみました。タイヤは
2セット使っちゃったんですが、タイムはもうちょっと刻めたと思います。ポジシ
ョン的にはあのへんかなとも思います。レコードも出たし、まあまあかな。決勝は、
コンスタントラップは良さそうなのでそれを生かせれば。ブレーキもきついし、
オーバーテイクも簡単にはできないんで、自分たちのペースでレースできればと思
います」
*15 ザナヴィシルビア
青木孝行「ニュータイヤ2セットを近藤さんが使ったんです。ねらっていたタイム
に近いところまでいけたんですが、想像以上にほかのクルマが速くて…。決勝は、
コンスタントラップはねらったところに来ているんで、なにもなければ上位にいけ
るでしょう」
#100 RAYBRIG NSX
飯田章「今日もクルマは決まってないね。アンダー・オーバーは直っていない。失
敗しても23秒前半だと思っていたのに、このタイムは遅いよね。けっこう真剣に走っ
たのに。ベストラップを出したときはクリアラップが取れているけど、ボクとして
はもう1周早くタイムが出るんじゃないかと思ってたんだけどな。意外にタイヤの
グリップが良くなるのが遅かったのかもしれない。ニュータイヤは残っているけど、
2回目の予選はアタックするかどうかわからない。それより明日の決勝を考えたセッ
トアップがだいじだから、それに徹するかもしれないね」
#18 TAKATA童夢無限NSX
金石勝智「昨日、燃料ポンプの配線にトラブルがあってあまり走れなかったし、そ
れもつねに80リッターぐらいガソリンを積んでいたので、今日のタイムはまぁ順当
だと思います。ベストタイムのときはクリアラップが取れているんですが、その1
周前、タイヤが一番オイシイところでは引っかかってしまいました。午後は、寿一
がアタックにいきます」
#16 Castrol無限NSX
道上龍「とくに問題はなかったし、けっこうがんばったんですが、あそこまでしか
タイムは出ませんでした。午後ももう1回アタックしますよ。タイヤがいいときに
フロントが入っていくような方向で、ちょっと車高とかを変えていこうと思ってい
ます」
#12カルソニックスカイライン
星野一義「午前中にタイヤを2セット使ってアタックしたけど、ターボ車の場合は
気温が上がるとタイムの落ちが大きいから、やっておいて正解だったと思う。この
ままいけば予選10番手からのスタートになるけど、レースでは結果的に4位に入り
たいね。重量が減らされて、なおかつポイントを稼げるから」
☆予選2回目終了後のコメント
#38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「サードが来ちゃいましたね。午後はタイムは出ないだろうと思って、午
前中に(タイヤを)使っちゃったら、思いのほか涼しかったんですね。富士のクラッ
シュで、MINEのテストにウチのクルマは参加できず、ボクと野田で2日間TRDのテ
スト車に乗っていました。本来そこでやっておくべきことを、昨日と今日でやった
んです。現時点ではいいところまで来てるんで、決勝へ向けてはいいと思います。
タイヤやブレーキがきびしいサーキットなんで、はじめはガマンですね。表彰台の
一角にはいきたいです」
*44 アペックスDLモモコルセMR2
新田守男「3位か…。それくらいの実力じゃない? あとは、ピーターと2人で平
均ラップを上げられるようにしたい。GT500が来たとき、どれだけ(タイムを)落
とせずに走れるか。ラストに笑っていられるようにがんばります」
*81 ダイシンダンロップシルビア
福山英朗「コンスタントラップがすぐに落っこちてしまうという問題があって、全
然ダメ。タイヤがニューだったら悪くないし、そこそこなんですけどね。ポジショ
ンは運よくこんなところにいますが、20周だと7、8番手かなあ…。決勝は、持て
るもので引っ張っていくしかないでしょう」
#18 TAKATA童夢無限NSX
脇阪寿一「初めてタイムアタックしましたが、ずっと2速から3速へのシフトアッ
プでミスしていました。ちょっと力が入りすぎましたね。でも、朝よりも午後のほ
うがコーナーも速かったし、クルマには慣れましたよ。ピットストップのしかた、
ピットロードのスピードリミッターボタンをどこで押したらいいかというタイミン
グ、シフトのやりかたと1つずつわかっていっているので、決勝でもだいじょうぶ
だと思います」
田中弘監督「脇阪のシフトのしかたに問題があったようで、アタック中ずっとシフ
トミスしていた。アタックラップで#8 FET SPORT SUPRAが前にいたしね。午後、ア
タックにいかせたのは、朝速かったから。1回ブレーキロックしているけど、それ
がなければデータロガー上では24秒5まで出ている。だけど、まだ慣れてなかった
みたいやね」
#39 デンソーサードスープラGT
土屋圭市「(午後タイムアップしたのは)マツモトキヨシでいいクスリを買ったか
ら(笑)。いい風が吹いたので(タイムが)上がったね。ニュータイヤで出ていっ
て、ダラダラ走りながら、ストレートが追い風になるのを待ってたんだ。風が吹い
たら無線で教えてくれって頼んであった。それで、今だ!っていうんで、計測4周
目か5周目にベストタイムが出た。24秒9出ればいいと思っていたけど、それを上
回ったね。クルマもだんだん良くなってるよ。1日走ったらヤキが入った(笑)。
まだ前のクルマほどは煮詰まってないけど…。明日は優勝をねらってるよ、トヨタ
カップの(笑)」
☆ポールポジション・インタビュー
予選終了後、恒例のポールポジション・インタビューが行われた。出席したのはポールポ
ジションを獲得した#100 RAYBRIG NSXに乗る高橋国光と飯田章。そしてGT300クラスで初
めて予選トップタイムをマークした*19 ウェッズスポーツセリカの織戸学とマッシミリア
ーノ・アンジェレッリの4人。以下は、各ドライバーの発言のダイジェストである。
#100 RAYBRIG NSX
飯田章「ポールを獲ったのはうれしいけれど、クルマはまだ決まってない。失敗し
ても23秒前半だと思っていたのに、このタイムは遅いよね。ベストラップを出した
ときはクリアラップが取れてたんだけど、ちょっとタイヤのタイミングを外したか
な? 金曜のクラッシュですか…。あれは…。きっとコースの上にあったバナナの
皮を踏んだんですよ(笑)。クルマ自体は影響ないです。だいじょうぶです。決勝
レースはやってみないとわからないですよ。チームのみんなでがんばって、もうこ
れ以上ないっていうくらいやってますから。(お祓いは行きましたか?)みんなに
そう言われるんですけど、行ってなんとでもなるんだったらだれだって行ってます
よ。たしかに最近ツキがないけど、ボクは落ち込んではいないんですよ。だから、
決勝レースもガンガンいきます。でも、そろそろ勝たないとね。今はまだスポンサー
もファンのみなさんも『ツキがなかったね』って言ってくれますけど、もうそろそ
ろ許してくれないね(笑)」
高橋国光「勝ちたいですねぇ。最近、みんなに尻たたかれてますから(笑)。決勝
レースはもてぎのときみたいに、先に行くかどうかはまだ決まっていません。とも
かく、初心に戻ってがんばりますよ。今回、MINEサーキットは25周年ということだ
し、西日本の代表的サーキットだから、ここで勝ちたいですね」
*19 ウェッズスポーツセリカ
マッシミリアーノ・アンジェレッリ「予選のタイムには満足している。これで、ボ
クの仕事としては50%くらいは終わったかな。あとは決勝でもう50%分がんばりた
いね。ポールから逃げきる自信? そんなのないよ(笑)。でも、ねらってるのは
もちろん勝つこと。(FIA-GTで乗ったポルシェとの比較)正直言って、セリカは難
しいクルマだよ。ポルシェはいわゆるスタンダードな操縦性を持つクルマだからラ
クではある。それに対してセリカはFFだし、まだ熟成途中のクルマだし、複雑だね。
ここまでやってきてあるていどタイムは出せるようになってきたけど、レースで
ペースを保ってコンスタントにタイムを出すのは難しい。タイヤの使いかたにまだ
まだ課題があるね。でも、チームも織戸さんもがんばっているから、どんどん良く
なると思うよ」
織戸学「ポールはうれしいけど、表彰台で一番高いところにいかないと意味がない
ですから。決勝は混戦になるだろうから、マックスも言うようにタイヤをたいせつ
に使ってチャンスを待って、それを生かして表彰台、それも前回は2位だから、今
日は優勝したいですね。先に乗るのはマックスの予定です」
*2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 6 CP MINE GT RACE 11 Oct. '98
Race Report 決勝日レポート FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第6戦MINE CP MINE GT RACE(10/10,11)
3度目の正直!ついにRAYBRIG NSXがGTC初勝利を獲得
チャンプ争奪戦はペンズオイル・ニスモGT-RとMobil 1 NSXに絞られる
スタートはポールからNo.100 RAYBRIG NSXの高橋国光が順当に1コーナーへと進
む。しかし、No.100高橋は3周目にシフトミスを犯して、ピタリと背後に付けてい
たNo.64 Mobil 1 NSX(コロネル)、No.16 Castrol無限NSX(道上龍)、No.18
TAKATA童夢無限NSX(脇阪寿一)に立て続けに抜かれ4番手に後退。代わってトッ
プに立ったのはNo.64 コロネル。一方、2番手はNo.16 道上はNo,18 脇阪の追撃を
受けて、2台の激しいバトルがコーナーごとに展開される。11周目に周回遅れに引っ
かかったNo.16 道上をNo.18 脇阪がかわして2番手に浮上。抜かれたNo.16だがNo.
18のテールに食らいつく。この時点でトップのNo.64 コロネルとの差は約1.5秒ほ
ど。だが、バトルで牽制しあう2台と単独で先行するNo.64との差は徐々に大きく
なっていく。4番手となったNo.100国光も2番手集団とは8秒ほどの差が開くが、
後方も4秒ほどアドバンテージがあり単独での走行となっていた。
4台のNSXが先行する中、No.39デンソーサードスープラGT(谷川達也)とNo.23ペ
ンズオイル・ニスモGT-R(コマス)、No.2 ZEXELスカイライン(鈴木亜久里)が5
番手を争う形になる。各車の差は1秒からコンマ5秒。No.23 コマスはNo.39谷川を
攻めるが、今一つチャンスをつかめず抜きあぐねる。そして、上位陣はこの体制の
まま中盤まで進んでいった。
まず最初に動いたのはNo.100 RAYBRRIG NSXだった。26周目に他に先駆けてルー
ティンのピット作業へと飛び込んだ。ここでドライバーはポールタイムを叩き出し
た飯田章へと交代。順位はいったん15番手まで落ちるが飯田は時に予選並の25秒台
を記録して、上位を追い上げていった。続いては33周目にNo.18 TAKATA童夢無限NSX
がピットイン。今回がGTC初挑戦ながら2番手を守りきった脇阪に代わり、エース
の金石勝智がステアリングを握った。ちょうどレースの半分を終えた38周目に5番
手のNo.39デンソーサードスープラGTがピットイン。スカイラインの攻撃をしのぎ
切った谷川から土屋圭市へ交代し、後半のチャージを狙う。その次の周にはNo.39
を追っていたNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rもピットに入りコマスから影山正美
へ、その次の周はNo.16 Castrol無限NSXで道上からベテラン中子修へと交代してい
く。トップのNo.64 Mobil 1 NSXはぎりぎりまでコロネルを引っ張り、44周目にピッ
トへ。この時の実質1番手No.18 TAKATA童夢無限NSXとのマージンは54秒となって
いたが、結局コースへ復帰したときはNo.18だけでなく、No.100にも先行されてし
まい作戦としては裏目。No.64山西康司はこれを追い上げることになった。
45周目に最後まで粘ったNo.6 ESSO Tiger Supraがピットに入ると、No.18金石が
名実ともにトップに立つ。だが、今一つペースの上がらないNo.18金石の後方から
No.100 飯田が3周で3.5秒の差を詰めて、47周終了時点でついにトップを奪還し
た。トップを明け渡したNo.18は明らかにペースダウン。実はラジエターにタイヤ
カスが着いてしまい、オーバーヒート状態だったのだ。結局、No.18は完走するこ
とはならなかった。
トップNo.100を追うのはこれでNo.64となったが、その差は徐々に広がっていき、
55周目には15秒以上の差が付き逃げ切りの体制に。3番手のNo.16も前後とも15秒
近い差があって、単独走行状態。これでNSX3台の表彰台独占が見えてきたよう
だった。
このレースの勝敗より、チャンピオン獲得に主眼を置くNo.23ペンズオイルの影
山正美は、62周目に遅れだしたNo.18をかわすと4番手となる。しかし、後方1秒
ほどの差でピタリとNo.39デンソーの土屋圭市がつけて終盤のバトルへと持ち込も
うとする。これには、接触による遅れやリタイアだけは避けたいNo.23正美が無理
をしないため、あっさりと勝負が付き68周目にNo.39が4番手に。これで、後は大
きな波乱なく終わるかと思ったが、さすが今年のGTCはただでは終わらない。あと
3周となった75周目のストレートに3番手を走行するNo.16のNSXが掛かったとき、
そのテールから突如大きな炎が上がったのだ。ドライバーの中子は慌てずに1コー
ナーのグラベルにマシンを止め、クルマから待避。リアのエンジン部分をつつん
だ火は、すぐにオフィシャルによって消され大事には至らなかった。
この波乱も前を行く2台のNSXには影響せず、残り3周をきっちり走り切った"速
い"No.100 RAYBRIG NSXはついに念願のGTC初勝利を挙げた。2位にはNo.64 Mobil
1 NSXが入り、シリーズポイント15を獲得し、最終戦にチャンピオンへの望みを繋
いだ。3位はNo.39デンソーサードスープラGT。4位にはNo.23ペンズオイル・ニス
モGT-Rが入り、貴重な10ポイントを追加し、ランキングトップを守ったまま最終戦
を迎えることになった。
GT300最強のシリーズ4勝目を挙げ、
つちやMR2が最終戦を待たずにクラスチャンピオンを決める!
GT300クラスは、チャンピオンに大手を掛けたNo.25つちやMR2と参戦3戦目で早
くもポールを獲得したFF車、No.19 ウェッズスポーツセリカがどこまで頑張って初
の勝利を挙げられるかが注目だった。スタートはポールのNo.19が逃げ、予選2番手
のNo.25が追う順当な展開。No.25のチャンピオン争いの直接のライバルであるNo.44
アペックスDLモモコルセMR2は、No.25の後ろをピタリとつけて3番手で追う。今季
3勝を挙げ、このレースでもウエイトハンディ70kgを積むNo.25だがそんなハンディ
はみじんも見せず、タイヤのつらくなったNo.19を、14週目に仕留めてトップに立
つ。一方、チャンピオン獲得のためには優勝しかないNo.44だったが、22周目に痛恨
のスピン。素早く復帰できたものの順位を5番手まで落としてしまい、これで勝負
が付いてしまった。この後、No.25はトップを譲ることなく、今季4勝目を挙げて文
句の出ようがない形でチャンピオンを決定した。
2位には前戦に続いてNo.19ウェッズスポーツセリカが入り、3位には予選4位から
堅実に走ったNo.81ダイシンダンロップシルビアが3位とGTCシリーズ初の表彰台に
立った。
総合優勝
No.100 RAYBRIG NSX
高橋国光「最初のは、すいません(笑)シフトミスです。でも長かったですねェ…。
ようやっと晴れた感じです。とにかくチェッカーを受けたかったんですが、それも
一番高いところで実現できたんでほんとうに良かったです。アキラもすごくがんばっ
てくれました」
飯田章「これまで応援してきてくれたファンのみなさんやスポンサー、それにス
タッフに、やっとこれで少しだけ恩返しができたかな、という感じです。2年間やっ
てきて、ようやく初優勝ですよ。今回もスタート直前までエンジンを見てもらった
り無理ばかり言ったんですが、それにメカニックたちが応えてくれたから勝てたん
ですし。ホントに勝てて良かった。実は結構プレッシャーだったんですよ(笑)」
GT300クラス優勝
No.25 つちやMR2
舘信吾「最後、ゴールをするクルマを見て鳥肌が立つほどなんか感動しました。人
生最高の日です。スタートもやっと普通に決まった。その後もミスをしないよう確
実に走ることを心がけました。交代の直前はガス欠症状が裏のストレートで出てピッ
トに入ってきたんで、ギリギリでした。まだ来年のことは何も決まってませんが、
GT500に上がれれば良いなと思っています」
鈴木恵一「昨年は1ポイントに泣いたわけですし、決してラクなレースではなかっ
た。信吾ががんばってくれてとっても良かった。次はまた80kg積むけれど、ラスト
まで勝つことにこだわって、次もがんばります」
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 6 CP MINE GT RACE 10 Oct. '98
Qualify Report 予選日レポート FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第6戦MINE CP MINE GT RACE(10/10,11)
No.100 RAYBRIG NSXが今季3度目のポール獲得!
5位にNo.39デンソーサードスープラGT、6位はNo.23ペンズオイル・ニスモGT-R
GT300はウェッズスポーツセリカがFF車としてGTC初ポール
体育の日の10月10日、セントラルパークMINEサーキットでAUTOBACS全日本GT選手権
第6戦「CP MINE GT RACE」の予選が開催された。ポールポジションは、No.100
RAYBRIG NSXの飯田章で今季3回目となる。また、飯田はこれでGTC通算4回目の
ポールポジション獲得となり、現F1ドライバーのラルフ・シューマッハの持つGTC最
多ポールに並んだ。
◆好コンディションに恵まれた予選1回目
この日の降水確率10%で薄曇り、気温も24度程度と気象コンディションとしては
レースには良好と言える中、午前10時ちょうどから1時間で予選1回目が行われた。
開始から積極的に仕掛けたのはスカイラインGT-R勢だった。シリーズランキング1
位のNo,23ペンズオイル・ニスモGT-Rのエリック・コマスが開始5分で1分25秒402
でまずはリーダーとなる。No.23ペンズオイルは、次の周でさらに24秒732までタイ
ムアップさせる。
だが開始10分過ぎるとNSX勢の攻勢が始まった。まずはランキング2位につけるNo.
64 Mobil 1 NSXのトム・コロネルが1分24秒511とあっさりコースレコード1分24秒
605を更新してトップを奪う。さらには前戦もてぎで優勝したNo.16 Castrol無限NSX
の道上龍が24秒403を出してトップが替わったのもつかの間、No.64 Mobil1が24秒161
で再逆転。No.100 RAYBRIG NSX、No.18 TAKATA童夢無限NSXも24秒台に入って、トッ
プ4はNSX勢の独占状態となった。そして15分過ぎにNo.100 RAYBRIGの飯田章が、1
分23秒796を叩き出してトップに立った。
スカイライン勢は序盤以降は大きなタイムアップはなく、一方スープラでは、No.
6 ESSO Tiger Supraのピエール・ラファネルが1分24秒904までタイムを上げて6番
手に食い込む。結局、この後はコースが混雑したこともあって上位陣はタイムアッ
プを果たせず、このままNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章が暫定ポールを獲得した。
◆午後はデンソーサードスープラがジャンプアップ
午後もコンディション的には午前と大きく変わらなかったが、午後の気温上昇を
見込んで上位陣は決勝レースに向けてのセッティングに終始した。
唯一、順位を上げたのはNo.39デンソーサードスープラGT。先の第5戦もてぎのク
ラッシュで、今回急遽新車を用意した。このためシェイクダウン状態でセットアッ
プをしながらの予選だった。そして、開始19分過ぎに午前を上回る1分24秒641を記
録。これはセッション3番手、トータルでも5番手のタイムだ。結局、この後は上
位陣でタイムを更新するクルマはなく、No.100 RAYBRIG NSXの今季3回目のポール
ポジションが決定した。
◆GT300は8台がレコードタイムを更新!
GT300も勝負は午前のセッションだった。このレースで4位入賞でチャンピオンを
手に出来るNo.25つちやMR2が、まず舘信吾のドライブで1分30秒067とコースレコー
ドを1秒5以上縮めるタイムでクラストップに踊りでる。これをNo.44アペックスDL
モモコルセMR2、ピーター・ダンブレックが30秒999で追い、この2台のMR2がクラス
・ポールを争うかに見えた。だが、ここに割り込んだのが今季第4戦から参戦して
いるNo.19 ウェッズスポーツセリカだった。マッシミリアーノ・アンジェレッリが
1分30秒029を叩き出して、逆転。このまま暫定ポールを獲得。午後の予選でも、こ
のタイムをしのぐクルマは現れず、FF車としてはGTC初のポール獲得となった。GT300
クラスではこのNo.19 ウェッズスポーツセリカを筆頭に、クラス8位までが従来の
コースレコードを更新するシビアな予選だった。
GT500 POLE POSITION
No.100 RAYBRIG NSX 1'23.796
飯田章「ポールを獲ったのはうれしいけれど、クルマはまだ決まってない。失敗し
ても23秒前半だと思っていたのに、このタイムは遅いよね。ベストラップを出した
ときはクリアラップが取れてたんだけど、ちょっとタイヤのタイミングを外したか
な? 決勝レースはやってみないとわからないですよ。最近ツキが無いけど、ボク
は落ち込んではいないですよ。レースもガンガン行きます。でも、そろそろ勝たな
いとみんな許してくれないね(笑)」
GT300 POLE POSITION
No.19 ウェッズスポーツセリカ 1'30.029
マッシミリアーノ・アンジェレッリ「ここで乗るのは初めてで、昨日も20ラップし
ただけ。FF車でのレースは3戦目だし。それでベストラップが出せたのでうれしい
よ。タイムは午前に出したものだけど、クルマは午後のセットのが良かったね。セ
リカは難しいクルマだ。予選での一発の速さはあるけど速いペースでコンスタント
に走ることができないのが今のボクらの問題なんだ。ポールから逃げ切る自信?
そんなのないよ(笑)。でも、狙ってるのはもちろん勝つことさ」
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 6 CP MINE GT RACE 5 Oct. '98
Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第6戦MINE CP MINE GT RACE(10/10,11)
強いスカイラインvs速いNSX
超テクニカルコースで何が起こるのか?!
'98GTCはいよいよ終盤の残り2戦。第6戦『CP MINE GT RACE』は10月10、11日に
CP MINEサーキットで開催される。
第5戦終了時点でシリーズランキングのトップにいるのは、No.23ペンズオイル・
ニスモGT-Rのエリック・コマス/影山正美組で、ここまで2勝を挙げ、ポイントは
51。これを1勝35ポイントで追うのがNo.64 Mobil 1 NSXの山西康司/トム・コロネ
ル組。そして未勝利ながら同じ35ポイントで並ぶNo.12カルソニックスカイラインの
星野一義/黒澤琢弥組。この3組が現時点で最もチャンピオンに近いと言える。中
でもNo.23コマス/正美組は後続に16ポイントの差を付けているだけに、この第6戦
MINEで優勝すればチャンピオンを決定。または、6位以上に入賞し、他チームの条
件が揃えば可能性もある。それだけにNo.64山西/コロネル組とNo.12星野/黒澤組
は、No.23コマス/正美組より上位で入賞することを最低目標に闘うことを強いられ
ることになる。特に今季まだ勝利を挙げていないNo.12星野/黒澤組は絶対的に優勝
を狙うことになるだろう。チャンピオンの可能性が在るのは、この3チームだけで
はない。ここまで全レースでポイントを挙げているNo.36カストロール・トムス・
スープラや第5戦もてぎで優勝を飾ったNo.16 Castrol無限NSXもここMINEで優勝す
れば、チャンピオン争いに食い込むことになるのだ。
このように今シーズンの天王山となる第6戦MINEだが、ここは中低速コーナーの
連続する超テクニカルコースだ。しかもコース幅が狭めで抜くチャンス少ないサー
キットと言われている。このようなサーキットで有利と思えるのは、NAエンジンで
ミドシップのNSXだろう。8月に行われた公開テストでもNo.16 Castorl無限NSXと
No.18 TAKATA童夢無限NSXが1、2位のタイムを記録している。昨年のポールシッ
ターもNSXでありNSX有利を実証しているだろう。したがって予選でNSX勢4台が上位
を独占することも考えられる。しかし、レースとなるのどうだろうか。ストップ&
ゴーの多いこのコースではブレーキとミッションに多くの負担を強いる。実は2点
がNSXの泣き所で、ここのトラブルで多くのレースを失っているのも事実。このコー
スはNSXにとって諸刃の剣であり、絶対の有利とは言えないのだ。
では、強さを誇るスカイラインGT-Rはどうだろうか? これが、どうもスカイライ
ンにとってMINEはあまり得意なコースではないようだ。先のテストではNo.12カルソ
ニックの7番手が最高タイムであり、トップのNSXとは約1秒の後れをとっている。
このため予選での不利は否めないだろう。だが、ブレーキの良さと耐久性では抜き
に出ているスカイラインだけにレースでは侮れない。スカイライン勢にとっては予
選でいかに頑張れるかが鍵になりそうだ。一方、この2車種に差を付けられた感の
あるスープラだが、このMINEはスープラ向きのコースのようだ。8月のテストでは
No.39デンソーサードスープラGTがNSX2台に次ぐ3番手のタイムを記録し、これに
No.37カストロール・トムス・スープラも続いた。スープラは昨年のMINEの優勝マシ
ンでもあり、ここで一矢報いるチャンスがありそうだ。
と、分析はしてみるものの、実際にレースとなると不確定な要素も多い。先の第
5戦もてぎも"抜けないコース"という前評判を覆して、各所でパッシングが繰り返
された。そして、ピットワークやトラブルに対する柔軟なレース戦略も勝利の鍵と
なっているのか、今季のGTCだ。ともあれ、厳しいレースになるのは確実。レースの
キモを見逃さないで欲しい。
■GT500クラス・シミュレーション(Top5)
Rd.5 Rd.6 Pos.
No. Driver 合計 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
----------------------------------------------------------------------------
23 コマス/正美 51 *71 66 63 61 59 57 55 54 53 52
============================================================================
64 山西/コロネル 35 55 50 47 45 43 41 39 38 37 36
(75) (70) (67) (65) (63) (61) (59) (58) (57) (56)
12 星野/黒澤 35 55 50 47 45 43 41 39 38 37 36
(75) (70) (67) (65) (63) (61) (59) (58) (57) (56)
36 関谷/フォンタナ 33 53 48 45 43 41 39 37 36 35 34
(73) (68) (65) (63) (61) (59) (57) (56) (55) (54)
16 中子/道上 28 48 43 40 38 36 34 32
(68) (63) (60) (58) (56) (54) (52)
*印は自力でチャンピオン決定/( )内は最終戦を優勝した場合のポイント
つちやMR2のチャンプ決定はあるのか?!
アペックスMR2とナインテンポルシェの逆襲必死!
GT300クラスは、3勝を挙げているNo.25つちやMR2の鈴木恵一/舘信吾組が66ポイ
ントでダントツのランキングトップとなっている。これに続くNo.44アペックスDLモ
モコルセMR2の新田守男は35ポイントで、すでに優勝1回分(20p)を越える31ポイン
ト差。したがって、No.25鈴木/舘組はこの第6戦MINEで4位になれば98シリーズ・
クラス・チャンピオンが決まる。しかし、もしそれ以下なら最終戦にもつれるだけ
にNo.44新田は優勝必死で勝負を賭けてくるだろう。先の第5戦もてぎも勝てるレー
スをミスで4位と順位を落としているだけに、勝てる実力は十分あるのだ。そし
て、他にも33ポイントのNo.910ナインテンポルシェの余郷敦、28ポイントNo.21ダン
ロップ-BP-BMWの加藤寛規も上位入賞できれば、No.25鈴木/舘組の成績次第でチャ
ンピオンの可能性もあるのだ。
さて、コース的に考えるとMINEはミドシップのMR2がやや有利といえる。しかし、
第5戦もてぎで初勝利を挙げたNo.77クスコスバルインプレッサもこういったテクニ
カルコースを得意としており、前戦の勢いも手伝って非常に侮れない存在となるだ
ろう。また、今季勝てそうで勝利を逃しているNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7やNo.
61テイボン・トランピオ・FTO、No.15ザナヴィシルビアも要注意かも知れない。毎
戦混戦状態のGT300クラスだけに、ちょっとした油断、ミスで勝利を失う。今回も
ゴールするまで目の離せないレースとなることだけは確かだろう。
■GT300クラス・ポイントシミュレーション
Rd.5 Rd.6 Pos.
No. Driver 合計 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
----------------------------------------------------------------------------
25 鈴木/舘 66 *86 *81 *78 *76 74 72 70 69 68 67
============================================================================
44 新田守男 35 55 50 47
(75) (70) (67)
910 余郷敦 33 53 48
(73) (68)
21 加藤寛規 28 48
(68)
*印は自力でチャンピオン決定/( )内は最終戦を優勝した場合のポイント
Reported BY GT INSIDE REPORT Team
☆'98AUTOBACS CUP GTC第6戦MINE エントリーリスト
[GT500] 19台
No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里 影山正彦 NISMO BS
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS
5 5ZIGEN SUPRA マーク・グーセン(B) 田嶋栄一 TEAM 5ZIGEN DL
6 ESSO Tiger Supra ピエール・ラファネル(F) 高木真一 INGING BS
8 FET SPORTS SUPRA ワイン・ガードナー(AUS) 田中 実 TEAM POWER CRAFT BS
12 カルソニックスカイライン 星野一義 黒澤琢弥 TEAM IMPUL BS
13 エンドレスアドバンGTR 木下みつひろ 藤村満男 ENDLESS SPORTS YH
16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 Castrol無限 BS
18 TAKATA童夢無限NSX 金石勝智 脇坂寿一 童夢レーシングチーム BS
23 ペンズオイル・ニスモGTR エリック・コマス(F) 影山正美 NISMO BS
30 綜警 PORSCHE 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS
36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 ノルベルト・フォンタナ(RA) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 ケルビン・バート(GB) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 野田英樹 TOYOTA TEAM CERUMO BS
39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 谷川達也 TOYOTA TEAM SARD YH
50 ARTAスカイライン 本山 哲 土屋武士 AUTOBACS RACING TEAM AGURI BS
64 Mobil1 NSX 山西康司 トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS
88 ウェディングディアブロGT1 和田 久 古谷直広 JLOC DL
100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS
[GT300] 18台
No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一 松本晴彦 RE雨宮レーシング DL
10 アビリティポルシェ993GT2 麻生英彦 石川 朗 アビリティ YH
15 ザナヴィシルビア 近藤真彦 青木孝行 NISMO YH
19 ウェッズスポーツセリカ 織戸 学 マッシミリアーノ・アンジェレッリ(I) RACING PROJECT BANDOH YH
21 ダンロップ-BP-BMW 一ツ山幹雄 加藤寛規 HITOTSUYAMA RACING DL
25 つちやMR2 鈴木恵一 舘 信吾 TEAM TAISAN Jr. WITHつちや YH
44 アペックスDLモモコルセMR2 新田守男 ピーター・ダンブレック(GB) アペックス DL
51 コブラポルシェ 池谷勝則 OSAMU コブラレーシングチーム YH
60 TOYOTA CAVALIER 佐藤久実 渡辺 明 KRAFT DL
61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 原 貴彦 チーム・ライボン・ラリーアート TY
70 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三 パトリック・バン・スクート(B) TEAM GAIKOKUYA DL
72 オークラRX7 マーク・ポーター(NZ) 平野 功 オークラロータリーレーシング YH
77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 玉井秀幸 クスコレーシング YH
81 ダイシンダンロップシルビア 福山英朗 大八木信行 TEAM DAISHIN DL
91 コーセイ&バーディ・セリカ 松永雅博 藤原靖久 ファーストレーシングチーム YH
99 大黒屋ぽるしぇ 日置恒文 T.B.N. TEAM大黒屋 DL
910 ナインテンポルシェ 余郷 敦 木下隆之 910 RACING DL
911 ナインテンPCJポルシェ 小林正吾 中島廣高 910 RACING DL
●エントリーは変更される可能性があります。
☆第6戦MINEチケット購入のご案内
各種前売り券、好評発売中!!
下記のプレイガイドまたは販売店でお求めください
【入場料金】
前売り入場券(土日2日間有効) ●大人:4,500円●中学生以下は無料
決勝当日券 ●大人:5,500円●中学生以下は無料
予選当日券 ●大人:2,500円●中学生以下は無料
【チケット発売所】
チケットぴあ(03-5237-9999)/ローソンチケット/ダイエーOMC/
ポプラ各店(福岡、山口、広島地区)/イエローハット(山口地区)他
【お問い合わせ】
CP MINEサーキット
(TEL:08375-8-0321/FAX:08375-8-0323)まで。
☆タイムスケジュール
10月9日 練習走行
GTフリー走行1回目 8:50~10:20
GTフリー走行2回目 11:45~12:45
GTフリー走行2回目 14:35~16:05
10月10日 公式予選
SNC予選 8:35~ 8:50
FJ1600西日本予選 9:05~ 9:20
マーチ西日本予選 9:35~ 9:50
GT予選1回目 10:10~11:00
Fトヨタ西日本予選 11:20~11:35
シビック西日本予選 11:50~12:05
F4西日本予選 12:55~13:10
SNC決勝 13:35~14:00(10周)
GT予選2回目 14:20~15:10
FJ1600西日本決勝 15:40~16:05(12周)
10月10日 決勝レース
マーチ西日本決勝 8:05~ 8:30(10周)
GTフリー走行 8:45~ 9:15
Fトヨタ西日本決勝 9:45~10:30(15周)
シビック西日本決勝 10:40~11:05(10周)
F4西日本決勝 11:30~12:00(16周)
ピットウォーク 12:15~12:55
GTウォームアップ 13:15~13:25
GT決勝スタート 14:00~ 78周(終了予定16:10)
☆テレビ放送
10月24日(土)16:00~17:15
テレビ東京系全国6局ネット
テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/
ティー・エックス・エヌ九州
*山口放送:10月24日(土)24:30~25:45
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GTオールスター戦'98
TI Circuit AIDA 1998.11.15sun
PRESS RELEASE
最強のGT軍団がTIに上陸!
人気・実力を兼ね備えたドライバーが繰り広げる“夢の競演”開催!!
TIサーキット英田(岡山県英田町)では、来たる11月14日(土)・15日(日)の両日に
わたり『NICOS CUP GTオールスター戦'98』を開催いたします。
国内の最人気カテゴリー、全日本GT選手権(GTC)。'98年のシリーズ戦からファン投
票と実積により選ばれたチームのみが出場できるオールスター戦は、モータースポー
ツシーズンを締めくくる豪華イベントです。斬新なエアロフォルムを身にまとう憧れ
のGTカー、スカイラインGT-R、NSX、スープラ、ディアブロ、バイパー等のGT500クラ
スとMR2、ポルシェ、シルビア等のGT300クラスの国内外を代表するGTマシンが一同に
集結。初舞台となるTIで熾烈なバトルの応酬を繰り広げます。
また、サポートレースとしてFRライトウェイトスポーティーカーの代名詞AE86(ト
ヨタレビン/トレノ)のワンメイクレースも同日開催。TIで全5戦行うシリーズの最終
ラウンドとして100台近い参加が予想され、まさに“ハチロク日本一決定戦”と呼ぶ
に相応しい激闘を展開します。
なお、当日は午前中に予選、午後から決勝を行い、レース以外でもピットウォーク
やドライバートークショー、キャンギャルオンステージなどのイベントも満載。秋空
広がる“TI”で1日をフルに楽しめます。
☆ファン投票途中経過(第5戦終了時の上位及び優勝者)
ファン投票締切は第7戦SUGO終了時。参加予定台数は25台
Pos. No. Team Driver Point
-----------------------------------
1 100 チーム国光 with MOONCRAFT 高橋国光/飯田章 3760
2 12 TEAM IMPUL 星野一義/黒澤琢弥 3014
3 2 NISMO 鈴木亜久里/影山正彦 2837
4 39 TOYOTA TEAM SARD 土屋圭市/谷川達也 2615
5 15 NISMO 近藤真彦/青木孝行 1560
6 23 *NISMO E.コマス/影山正美 1507
7 16 Castrol 無限 中子修/道上龍 1332
8 36 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S 関谷正徳/N.フォンタナ 1103
9 64 *Mobil 1 NAKAJIMA RACING 山西康司/T.コロネル 1100
10 18 童夢レーシング 金石勝智/山本勝巳 946
11 3 ハセミ・モータースポーツ 長谷見昌弘/田中哲也 922
12 7 RE雨宮レーシング 山路慎一/松本晴彦 814
13 30 TEAM TAKE ONE 山田洋二/岡田秀樹 639
14 50 オートバックスレーシングチームアグリ 本山 哲/土屋武士 605
15 55 TEAM TAISAN with ADVAN 松田秀士/T.B.N. 510
16 25 *TEAM TAISAN Jr. withつちや 鈴木恵一/舘 信吾 458
24 77 *クスコレーシング 小林且雄/玉本秀幸 258
*印は優勝したチーム
[GTオールスター戦チーム参加資格抜粋]
○GT-A正会員チームでシリーズ戦4戦以上に出場しているチームであること
○ファン投票で10位以内に入ったチームは出場権が得られる
○GTCシリーズで総合優勝、クラス優勝したチームは出場権が得られる
○GT-Aオールスター実行委員会が推薦したチーム
☆開催概要
■開催日程:1998年11月14日(土) 公開練習
15日(日) 公式予選/決勝レース
■特別協賛:日本信販株式会社
■主 管:GTオールスター実行委員会
■主 催:TIサーキット株式会社、アイダクラブ(AC)
■共 催:テレビ東京、テレビ大阪
■特別後援:テレビせとうち
■後 援:岡山国際倶楽部、英田町、山陽新聞社
Kiss-FM、KOBE、FM大阪、広島FM
■公 認:社団法人 日本自動車連盟(JAF)
■認 定:GTアソシエイション(GT-A)
■開催レース:NICOS CUP GTオールスター戦'98
TIチャレンヂカップシリーズ AE86第5戦
☆チケット購入のご案内
■前売り券一般販売開始:10月1日(木)
■前売り券 大人:5,500円
■当日券 決勝 大人:6,500円/公開練習日 2,000円
*中学生以下は無料
■パドックパス(ピットウォーク可):5,000円
(大人・子供共通。日曜のみ有効。2,000枚限定を当日発売。観戦券別途必要)
■ピットウォーク券:2,000円
(大人・子供共通。日曜のみ有効。2,000枚限定を当日発売。観戦券別途必要)
■駐車料金:15日当日1,000円(場内駐車場は限りがあります)
■チケット発売所:チケットぴあ (03-5237-9999)/チケットセゾン/ポプラ/
モンテカルロ/ローソンチケット/オートバックス (中国地区)/
サークルK (関西・中国地区)、イエローハット (岡山・姫路地区)他
■チケット・コレクトサービス:電話又はFAXでお申し込み頂くと観戦チケットを宅
急便で配送します(送料、手数料必要)
TEL:08687-4-3434(受付時間:10:00~16:00)/FAX:08687-4-2600(24時間受付)
■チケットに関する問い合わせ先:
GTオールスター実行委員会 TEL.03-3461-9893
TIサーキット英田チケットセンター TEL.08687-4-3434
☆テレビ放映
■11月23日(月・祝) 11:00~12:15 (予定)
■テレビ東京系全国6局ネット
放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/
ティー・エックス・エヌ九州
☆NICOS CUP GTオールスター戦'98 合同公開テスト
「NICOS CUP GTオールスター戦'98」の開催に先がけ、一般公開テストが開催されま
す。GTオールスター戦出場チーム約15台のマシンが本番さながらのテスト走行を実
施いたします。GTマシンやドライバーに触れるまたとないチャンスです。また、13
日には「AE86合同練習会」、14日には4輪走行会「TIウィークデイ パワーズ」GT観
戦コースも開催。
●開催日時:10月13日(火) 14:30~17:00(予定)
14日(水) 9:30~11:30(予定)
●場 所:TIサーキット英田
●一般入場料:600円
お問い合わせ:08687-4-3311(TIサーキット英田)
03-3461-9740(GT-A事務局)
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 5 MOTEGI GT CHAMPION RACE 13 Sep. '98
Inside Report インサイドレポート3 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'98AUTOBACS CUP GTC第5戦もてぎ MOTEGI GT CHAMPION RACE(9/12,13)
☆ポイントランキング(第5戦終了)
ドライバーポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 23 E.コマス/影山正美 51 20 悪 20 1 10
2 64 山西康司/T.コロネル 35 15 天 20
3 12 星野一義/黒澤琢弥 35 侯 8 12 15
4 36 関谷正徳/N.フォンタナ 33 6 で 12 3 12
5 16 中子 修/道上 龍 28 12 中 10 2 20
6 3 長谷見昌弘/田中哲也 26 8 止 15 3
7 39 土屋圭市/谷川達也 24 12 10 2
8 2 鈴木亜久里/影山正彦 19 15 4
9 5 M.グーセン 14 10 4
10 5 桧井保孝 14 10 4 - -
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 鈴木恵一/舘信吾 66 20 悪 20 20 6
2 44 新田守男 35 4 天 6 15 10
3 910 余郷敦 33 8 侯 10 3 12
4 21 加藤寛規 28 で 8 12 8
5 15 近藤真彦/青木孝行 25 10 中 15
6 44 P.ダンブレック 25 - 止 - 15 10
7 77 小林且雄/玉本秀幸 23 12 8 20
8 7 山路慎一/松本晴彦 20 12 8
9 19 織戸学/M.アンジェレッリ 19 - - 4 15
9 51 池谷勝則 19 15 1 3
チームポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Team 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 2/23 NISMO 51 20 悪 20 1 10
2 64 Mobil1 NAKAJIMA RACING 35 15 天 20
3 12 TEAM IMPUL 35 侯 8 12 15
4 36/37 TOYOTA Castorl TEAM TOM'S で
33 6 中 12 3 12
5 16 Castrol無限 28 止 8 20
6 3 ハセミ・モータースポーツ 26 8 15 3
7 39 TOYOTA TEAM SARD 24 12 10 2
8 5 TEAM 5ZIGEN 14 10 4
9 50 オートバックスレーシングチームアグリ 12 6 6
10 18 童夢レーシングチーム 10 10
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/22 5/3 6/28 8/9 9/13 10/11 10/25
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SENDAI FUJI MOTEGI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 25 TEAM TAISAN Jr.つちや 66 20 悪 20 20 6
2 44 アペックス 35 4 天 6 15 10
3 910/911 910RACING 33 8 侯 10 3 12
4 21 HITOTSUYAMA RACING 28 で 8 12 8
5 15 NISMO 25 10 中 15
6 77 クスコレーシング 23 3 止 20
7 7 RE雨宮レーシング 20 12 8
8 51 コブラレーシングチーム 19 15 1 3
9 19 RACING PROJECT BANDOH 19 - - 4 15
10 61 チーム・テイボン・ラリーアート 16 12 4
*ポイント計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
*今回のGTインサイドレポートは以上です
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 5 MOTEGI GT CHAMPION RACE 13 Sep. '98
Inside Report インサイドレポート2 FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第5戦もてぎ MOTEGI GT CHAMPION RACE(9/12,13)
☆フリー走行後のコメント
No.100 RAYBRIG NSX
飯田章「もちろん満タンでのタイムです。ウチはいつも満タンはバランスいいんで
すよ。でも、1分51秒4は遅いよ。レースはたぶん50秒台後半でいくんじゃない? ほ
かが三味線ひいてるのかどうか、それはわからないけどね。展開がどうなるかわか
らないし、またセーフティカーが入ったりするかもしれないから、ピットインのタ
イミングはまだわかりません。ガソリンは、まあ大丈夫だと思います。スタートド
ライバー? さあ、どっちがいくと思います?」
No.23 ペンズオイル・ニスモGT-R
エリック・コマス「予選のアタックを除いて、この週末はずっと満タンでテストし
てきた。もちろん今朝のフリー走行のときも満タンだよ。3番手? そう。燃料を
少なくして走って1分51秒7が出ていたので、満タンで52秒7は驚くことじゃない。
決勝セッティングでのクルマの状態はすごくいい。昨日、10ラップ、また10ラップ
と走ってクルマのバランスを改善していったんだ。ホンダNSXが速いのは明らかだ
けど、90kgのウエイトを積んではいてもクルマはすごくいい。満足している」
No.25 つちやMR2
舘信吾「クルマはいいですよ。昨日のまま、なにもやってないです。重さもさほど
気にならないレベルに仕上がっています。満タンで決勝セットで走りました。レー
スは、表彰台ねらいたいですね。スタートはボクがいきます」
No.77 クスコスバルインプレッサ
加勢裕二代表「ドライバーの慣れとタイヤ交換の練習、それと昨日のラストにメン
テナンスした足回りのセットをしました。2人とも同じぐらい乗っていますよ。
(フリー走行で)タイムを出したのはタマちゃん(玉本秀幸)のほうです。エンジ
ンは前回と同じで、足回りはコツコツと見直した結果がようやく実った感じですね。
スタートは今回、タマちゃんが初担当の予定です。ここのサーキットは燃料をけっ
こう使うんで、ピットストップはちょうど真ん中あたりを予定しています。1年間
は勉強だと思っているんで、なにごともなくぶじに完走したい。GT500クラスとから
んだりするのが心配です。表彰台は、まだねらえるところではないと思います」
マッシミリアーノ・アンジェレッリ(No.19ウェッズスポーツセリカ)
「先週、FIA GT選手権第7戦にザクスピード・チームからポルシェGT1で参加した。
今シーズンの残り全戦に出る予定なんだ。ただ、最終戦のラグナセカだけはGTCと日
程が重なっているのでまだ決めていない。でも、自分にとっての優先順位は日本の
レースが上。日本のレースのほうがFIA GT選手権よりもはるかにコンペティティブ
だからね。トヨタ、ニッサン、ホンダに乗れば勝つチャンスはある。FIA GT選手権
ではメルセデスしか勝つチャンスはない。タイヤにしても、GTCではブリヂストン、
ダンロップ、ヨコハマが拮抗している。ヨーロッパではブリヂストンかミシュラン
しかチャンスはない。ザクスピードが履いているピレリも悪くはないけど、充分な
テストが必要だし、資金が必要だ。だがそれがない。FIA GT選手権で関心があるの
はワークスチームで走る可能性だけなんだ。メルセデスかポルシェのワークスチー
ムで走れるならいい。来年はその可能性があると思う。シーズン終了後にテストを
受けられると思う。その見込みがないなら自分にとってFIA GT選手権に参加する意
味はない。ラグナセカのレースに出るとすれば、その可能性をにらんでのこと。も
しその可能性がないと事前にわかるなら、ラグナセカには行かない。いずれにして
も来年は日本で、できればGT500 クラスを走りたい。これがボクの1999年の目標だ。
だからこそ、今、GT300 に出ている。サーキットを覚えるためにもね。来週、菅生
でGTCのテストがあるのでそれに参加する。9月20日にFIA GT選手権の第8戦があ
るのだが、そちらには菅生のテストの後で行くことにしている。オーストリアのA1
リンクに入るのは金曜日の朝になってしまうけど、自分にとっては日本のレースの
ほうがだいじなんだ。ザクスピードのポルシェに乗るのは楽しいし、チームもすば
らしいよ。でも将来がない。ポルシェGT1のドライブ? "Very easy" 。ボクのよう
にフォーミュラスタイルのドライバーにとっては、セリカやスープラのドライブの
ほうがずっとむずかしいよ。ところで、10月初めに、ベネトン・ユニオンチームか
らニュルブルクルンクで行われるドイツF3選手権のレースに出る。そう、F3に。苦
戦すると思うよ(笑)。でも楽しみなんだ。楽しむために出るんだ。1週間の休暇
だよ。チームから電話があって、5レースに出ないかとオファーがあったんだけど、
FIA GT選手権とGTCがあるので1レースしか日程が合わなかった」
No.91 コーセイ&バーディクラブセリカ
松永雅博「金曜がシェイクダウンです。リアディフューザーを外したら良くなりま
した。JTCCベースですが、以前乗っていたカローラよりもブレーキはいいし、こっ
ちのほうが安定しています。暫定仕様なのでタイヤが細い。もうちょっと太くない
と、フロントのトラクションが稼げないんでつらいですね。もうちょっとグリップ
がほしいです。次戦からはNo.19と同じように太くなります。ST205セリカをFFにし
ているんですが、JTCCで関谷さんのクルマを担当していた東条氏が開発していま
す。足回りやエンジンはNo.19と同じなのですが、リアフェンダーやペダル類、シー
トポジションなどは独自です。来年はターボをつけたいですね。あとはタイヤを太
くしてストレートを速くしたい」
■コース攻略法を聞く
今回がGTC初開催となるツインリンクもてぎロードコース。4人のドライバーにこの
コースのシフトポイントと、コース攻略法を聞いた。
No.16 Castrol無限NSX
道上龍「ここでタイムを縮めるポイントは最終コーナーの走りですね。ブレーキン
グでどこまで詰められるかでしょう。ここのところでアキラさん(飯田章)は速い
んですよね。ここのひとつめでムリしすぎると飛び出しちゃうんですよ。NSXはブレ
ーキがいいんで、ロックもしないし、ABSがなくてもぜんぜん問題ありません。クル
マ的には、コーナー出口のトラクションも重要ですね。これも、NSXはいいんですよ。
抜きどころというのは…、ないですね。奥のヘアピンのブレーキングですかね。1
コーナーでインに入るのは絶対ムリですね。ボク、フォーミュラニッポンで当たっ
ちゃいました。3コーナーでは、インに入っても飛び出しちゃいます。インを抑え
られたら、どこもムリです」
No.12カルソニックスカイライン
星野一義「このコースは、S字とビクトリーコーナーがタイムを詰めるポイントだ
ね。スカイラインにとっては、1速から6速までクロスレシオにしてシフトチェン
ジしても忙しいだけで、いいことはない。それより、トルクのあるところをうまく
使って、2速から5速で走ったほうがタイムが出るんだ。とにかく抜きどころが少
ないから、予選ではできるだけ前にいきたい。ほんとはタイトコーナーが多い、こ
ういうコースは好きじゃないんだけどね。ここと比べたら、MINEのほうがストレー
トが長くて、まだ抜くチャンスは多いよ。それから、もてぎは全部スピードを落と
していくコーナーばかりだから、ブレーキがきつい。冷える時間がないんだよね」
No.38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「ブレーキがかなりきついコースなんですが、逆にフルブレーキングが多
いんで、各コーナーのつっこみのブレーキングで稼げるコースでもあります。あと
は加速。とくに1~2コーナーの脱出、S字の脱出、最終コーナーを含むラストセ
クションがタイムアップのポイントになりますね。抜きどころはほとんどないです。
これも、逆にうまく利用すれば、要所を抑えていれば抜かれないということになり
ます。ボクの印象では、ここは十勝とMINEを足して2で割ったような感じですね。
アップダウンは、ダウンヒルストレート以外はそれほど感じません。ブレーキもタ
イヤもつらいですね。低速からトラクションをかけていくので、低回転からタイヤ
にどんどん負担がかかるんです。タイヤとブレーキを温存するのがポイントですね。
コンスタントに走ることです。一発ポンと行くとつらいです。最初の10周ぐらいは、
抑え過ぎかなと思うくらいのペースでいかないとダメじゃないかと思っています。
スープラは加速がいいんで、有利ではないかと思いますよ」
No.44アペックスDLモモコルセMR2
ピーター・ダンブレック「このコースで重要なのはブレーキングです。F3と比べる
とGT300 のマシンではコーナーをクイックに抜けることはできないから、ブレーキ
ングがとくにだいじなんですよ。できるだけ遅らせるんだけど、遅らせすぎると逆
にオーバーテイクができなくなってしまう。1速で抜けるコーナーが多いんですが、
ここは前回のテストで2速で回ったら立ち上がりの加速が遅すぎたんです。あとは
バランス。第3コーナーと第7コーナーでバランスが乱れがちなので、それを保つこ
とが速く走るためには重要なポイントです。難しいのは第1コーナーで、かなりロー
ルとオーバーステアが出るのでそれを注意しなければならない。ここは高速コー
ナーがあまりなくて低速コーナーが中心だけど、なかでも1、2のコーナーはとくに
注意しなければならない。ボクらのクルマはまだウエイトハンデが少ないこともあ
って、ブレーキがかなりいい。これがこのサーキットでの強みです」
☆決勝スタート直前情報(13時)
天気:晴れ 気温:29度 路面温度:41度
入場者数:9/13 35、000人(9/12 12,000人)
☆リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
原因 周回数
----------------------------------------
No.5 コースアウト&オイルクーラー破損 3L
No.61 駆動系 14L
No.37 エンジン 17L
No.9 エンジン 24L
No.777 コースアウト 24L
No.64 コースアウト 27L
No.18 コースアウト 27L
No.39 コースアウト 31L
No.7 失格(エンジン押し掛け) 38L
No.13 ミッション 46L
No.117 燃料系 50L
☆決勝終了後のコメント
No.16 Castrol無限NSX(総合優勝)
道上龍「セーフティカーが入ったときは、No.100がもうアキラさんに代わった後
だったんで、『あーっ、こら逃げられたわ』と思いました。アキラさん、ペース速
かったですからね。でも、神さまがいてました」
中子修「道上がよくがんばってくれたけど、セーフティカーが入って状況が変わっ
てしまった。でも、最後は勝つことができたんで良かったです」
No.77 クスコスバルインプレッサ(GT300クラス優勝)
小林且雄「クールスーツが壊れていたのにはまいった。無線も壊れていて、順位が
ぜんぜんわからなかった。最後までトップだってことはわかりませんでした。チー
ムのみんなのおかげで勝つことができました」
玉本秀幸「いくときにはあっさりいっちゃうもんですね。なんか、まだ実感がわか
ないんですけど。ボク自身もGTC初優勝なんですよ。1回、勝ちそこなったってのは
ありましたけどね(笑)。まあ、いつもヘンな話題ばかりまいてるから、たまには
いい話題もないとね。今日はミラージュと連続表彰台で、良かったです」
加勢裕二代表「勝っちゃいましたね。たまにはこう言うこともあります(笑)。あ
ちこちうまくいったとしか思えない。コースとクルマのマッチィングでしょう。他
のコースでも速く走れるように考えていきたい。自分が走るよりずっと緊張します
ね」
No.12カルソニックスカイライン(総合2位)
星野一義「今日はガチーンといったよ。プロのドライバーはこうでなくちゃってい
うところを見せたでしょ。昨日のトラブルがなければもう少し楽にこのポジション
まで来られただろうけど、それでもNSXに追いつくのはちょっとムリだったかもしれ
ないね。でも、この2位は優勝の価値があるよ。シリーズでも上位に来ているし、
あと2戦がんばるよ」
黒澤琢弥「今はちょっと心地好い疲れを感じているよ。クルマもタイヤも、最後ま
で完璧だった。最後の最後までプッシュして、53秒台で走り続けられたし。NSXに追
いつくのはムリだったと思うけど、2位キープのつもりはなくて、攻め続けた。最
後までなにが起こるかわからないもんね。ARTAに抜かれたときは、周回遅れに前を
はばまれて、本山はいい場所でそれをかわしてきたので、差がつまってしまった。
譲ったつもりはないけど、ムリをして接触するほうがイヤだったし、抜き返せると
思っていたよ。ボクを抜いたあとヘロヘロになっていたから。結局、ペナルティー
を受けてピットストップしたけど、あのまま走っていても抜けたね」
No.36カストロール・トムス・スープラ(総合3位)
関谷正徳「クルマはいつもどおり、まったく問題なかった。タイヤもBSと同じくら
いいけてたからね。しかし、暑くてまいったよ」
N.フォンタナ「No.23を抜くのはたいへんむずかしかった。一度並んだんだけど、ボ
クがアウトサイドにいたから、そこでは抜けなかった。それでタイヤを使ってしまっ
て、最後はアンダー、オーバー、ホイールスピンなんかが出てキツかった。クルマ
はNSXやスカイラインに追いつくためには、もう少しやらなければいけないことがあ
る。でも、現状ではこの順位に満足している」
No.19 ウエッズスポーツセリカ(GT300クラス2位)
織戸学「(入賞できて)良かったけど、暑くて疲れた。クールスーツも効いてるん
だかいないんだか、足がチンチンに暑い。クルマはハンドルが重くて、ヘアピンな
んて身体ごと曲げてる。ほかには問題ないんだけど、腕力をつけないと乗ってられ
ない。FTOやセブンがつぶれてくれてラッキーだった。セーフティカーのタイミング
とピットインも良かった。MINEもセリカにはあっているんで、いきますよ」
M.アンジェレッリ「2位という結果には満足しているが、自分のドライビングには満
足していない。自分はまったく速くなかった。自分の担当のラップでは(クルマや
タイヤが)かなりきびしい状況になってはいたんだけど…」
No.910 ナインテンポルシェ(GT300クラス3位)
余郷敦「2戦続いてアクシデントがあったんですが、ここまでこれてホントによか
った。クルマを直してくれたメカニックのおかげです。木下さんがスタートからい
いところにくっついていってくれて、ピットインのタイミングとかペースカーが入
ったりとか、ラッキーな部分もあったけど、中盤にタレてきてもついていけるよう
になったんです」
木下隆之「砂子の代役で助っ人にきたんですが、いいチームだし、余郷くんも速い。
一発の速さはなかったけど、コンスタントの速さの結果でしょう。砂子が戻ったら
もっと強くなるでしょう」
No.23ペンズオイル・ニスモGT-R(総合4位・ランキング1位)
E.コマス「ねらっていたとおり4位に入れて非常に良かった。これでポイントはかせ
げるし、ウェイトハンディもちょっぴり減らせるからね。チームがいい仕事をした
し、マサミもいい仕事をした。金曜日からずっと、満タンでウェイトも積んだ状態
でテストを続けていた成果が出たのだと思う」
影山正美「(No.39との接触は)コーナーの立ち上がりで、ボクの右フロントタイヤ
と達也の左のフロントタイヤがあたって、フォーミュラと同じように飛び上がって
しまった。(レース後、サードの)ピットにいって、達也とも話をした。『アウト
側を残してくれていたんだから、しょうがない』と言ってくれた」
No.100 RAYBRIG NSX
飯田章「しょうがないよね。セーフティカーが出て走っていたときから、少しおか
しかったんです。(レースが)再スタートしてからはどんどんおかしくなって、ド
ンと来て…。きっと破片かなにかを拾ったんじゃないかな。クルマは、それ以外は
まったく問題ありませんでした。タイヤを換えてからもね。ま、次はいきますよ」
高橋国光「うーん、パンクじゃしょうがないよね。結果は残念だったけど、調子自
体は悪くないですから。次もがんばります」
*3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =