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2010年8月

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎフリー走行1回目 ナカジマレーシングが1-2!

全日本選手権フォーミュラニッポン第4戦のフリー走行1回目が8月7日、ツインリンクもてぎで行われ、#32小暮卓史が1分35秒557でトップ、#31山本尚貴が2位と、NAKAJIMA RACINGの1-2と言う結果になった。

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猛暑の続く日本列島。この日の関東地方も朝から気温は30℃を越え、ドライバーにも観客にも厳しいコンディションの中、午前9時45分より1時間のフリー走行が開始された。

前回の富士でシェイクダウンを兼ねてフリー走行のみを走った#3松田次生(KONDO RACING)がこの第4戦から正式に参戦を開始し、エントリー台数は15台となった。
その松田は20周を走ったルーキーの#29井口卓人、#31山本尚貴らに次ぐ19周と精力的に周回を重ね、1分35秒901を記録、いきなり全体の6番手につけて2年連続チャンピオンの実力をアピールした。

前回優勝の#20平手晃平は途中コースアウトなどもあったが1分35秒746を出し、4番手とこちらも申し分のない位置だが、チームメイトの#19J.P.デ・オリベイラはそれを上回る3番手につける。

しかし好調なインパル勢を更に上回るタイムで1-2を決めたのがナカジマレーシングだ。
まずは山本がトップに立つと、それを小暮が上回り、1分35秒557を15周目に記録する。山本は20周を走りこんで1分35秒587までタイムを縮めて2番手をキープした。

途中#18平中克幸がコース上にストップしたため、この排除のために赤旗が提示され、4分間の中断があったが、平中はマーシャルの手を借りてエンジンを再始動し、自力でピットに戻っている。

第4戦の公式予選はこのあと午後2時10分より、ノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Solar Car Race

ソーラーカーレース2010鈴鹿決勝ヒート1 熾烈なトップ争いを制したのは#5芦屋大学A

ソーラーカーレース鈴鹿2010は7月31日、鈴鹿サーキットにて公式予選と決勝ヒート1を行い、#5芦屋大学ソーラーカープロジェクトAチームが4時間で55周を走破し、トップでフィニッシュした。
また、エンジョイⅡクラスはこの日が決勝となり、#6パンダサンが優勝している。

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FIA公認イベントとして1992年から始まったソーラーカーによる耐久レースも今回で19回を迎えた。
今年はドリーム、チャレンジ、オリンピア、エンジョイⅠ、Ⅱの各クラスに海外チームを含む合計82台が終結、午前の予選、午後のヒート1と熱い戦いを繰り広げた。
決勝レースはこの日に4時間、翌8月1日に4時間の2ヒートで構成され、合計の周回数で順位を競う。そのヒート1は午後1時にスタートした。

ポールポジションの#5芦屋大学Aチームはオープニングラップで一気に後続を突き放した後は順調に周回を重ね、ピットストップで一旦は#1OSU大阪産業大学にトップを譲ったものの、#1OSUがピットストップを行った後は再びトップに立ち、そのまま55周を走りきって明日のヒート2もポールからスタートすることとなった。
#1OSUチームは予選4番手からスタートで一気に飛び出し、2位に浮上すると一時#5芦屋大学Aの0.3秒後方まで迫ったものの、結局そのままの順位でフィニッシュ。ヒート2での逆転に賭けることとなった。
なお、3位にはオランダから参戦の#3Nuon Solar Teamがつけた。このチームには2008年の全日本F3チャンピオン、カルロ・ヴァン・ダムがドライバーとして参加している。

ドリーム、チャレンジ、オリンピアの3クラス混走での決勝ヒート2は1日午後1時から、それに先立ってエンジョイⅠクラスの決勝は午前7時20分から、それぞれ4時間で行われる。

Text:Kazuhisa Suehiro

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO決勝 優勝ドライバーのコメント

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100725GT500KaikenGT500クラス優勝:#17KEIHIN HSV-010
塚越 広大
まだ勝った実感があまりないです。レース自体は年弘さんが順位を上げながらいいペースで走ってくださってましたし、僕が乗ってからもクルマの状態は良かったので、GT300のクルマをうまく使いながら順位を上げていました。最後も300のクルマがいなかったら抜けなかったと思います。狙っていたと言うより、運が良かったですね。
23号車を目標に走っていましたが、18号車には追いつける自信がありました、ただ抜けるかどうかまでは分かりませんでしたが。
優勝するのは2007年夏の鈴鹿のF3以来じゃないかと思います。
予選では、前もってアタックすると聞かされていたんですが、自分の走り方で損してる部分がいくつかあったのと、1周うまくまとめることが出来なかったのとで、10位に終わってしまいました。次の鈴鹿は長いレースですが、決勝でのペースには自信があるので、あとは予選でもっと前に行って、連勝目指して頑張ります

金石 年弘
僕も勝った実感が未だありません。週が明けて、いろんな人からお祝いの言葉を貰うころには実感が湧くのかなと思います。
クルマの状態はずっと良くて、確実に順位を上げながら走っていましたが、前のGT500のクルマが遅かったので早めにピットに入りました。予選からクルマは良かったんですが、うまくまとめられなくてあの順位でしたね。
残りの10周くらいからはもうピットで見ていることができなくて、トレーラーの中で無線を聞きながら祈ってました。最後のオーバーテイクはすごい鳥肌が立ちましたね。運が良かったと思います。最後に勝ったのは2003年のフォーミュラニッポンもてぎ以来です。
次のレースは長いので、決勝のラップタイムが安定するように、チームとよく話し合ってセッティングを作っていきたいです。

100725GT300KaikenGT300クラス優勝:#2アップル・K-ONE紫電
加藤 寛規
大変なレースでしたが、チームスタッフ、エンジン、ヨコハマタイヤさんすべてが完璧な仕事をしてくれました。スタートしてからも、後続を押さえてくれるクルマがあったりで後ろが離れていってツいてました。それでも、後で何があっても良いだけのギャップを作っておこうと必死で頑張ったんですよ。それなのに「(ぶっちぎりで)つまんないレースだった」と言われてショックでした。
濱口選手に代わってからも、雨が降ってきたりでハラハラでしたが、ラップタイムが安定していたので安心しました。
次は高橋さんも乗るので、違った意味で絶対負けられないレースです。ベストを尽くします。

濱口 弘
僕のようなジェントルマンドライバーにチャンスを下さった、高橋さんや由良さんにまずは感謝します。加藤さんがマージンを作ってバトンを渡してくださいましたが、自分自身に不安な部分が多く、ファイナルラップの最終コーナーを抜けるまで全く安心できませんでした。 フィニッシュした後は、今までの4戦が残念な結果に終わっていただけに、熱いものがこみ上げました。久しぶりに嬉しくて泣けました。
前回の鈴鹿ではドライブする前に終わってしまったので、次こそちゃんとレースをして結果を残したいです。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO決勝 最後の最後に大逆転!! #17ケーヒンHSVが0.025秒差で夏の菅生を制す!

2010AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUGO GT300kmレース」の決勝レースが7月25日、スポーツランドSUGOで行われた。
途中小雨が降る難しいコンディションの中、300kmのレースを制したのは#17KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)。終盤見事な追い上げで#18ウイダーHSV-010を最後の直線でかわし、チーム結成以来初の勝利を手にした。その差は僅かに0.025秒。終盤数周にわたって展開された息をもつかせぬ熱い戦いに、サーキットに詰め掛けた27,000人の観衆は大いに沸いた。3位には#6ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム組)が入った。
ポールシッターの#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)は序盤から独走状態を築いていたが、終盤突如スローダウン、6位でレースを終えた。

GT300クラスはポールからスタートした#2アップル・K-ONE紫電(加藤寛規/濱口弘組)が序盤から快調に後続を突き放し、2位以下に23秒103もの大差をつけて、こちらも今季初勝利を飾った。
2位は予選12番手から怒涛の追い上げを見せた#3HASEMI SPORT TOMICA Z(星野一樹/柳田真孝組)、3位には#31エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ(嵯峨宏紀/松浦孝亮組)が入った。
(天候:曇り-雨-晴れ コース:ドライ-ハーフウェット-ドライ 観客動員数:27,000人)

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決勝レースは午後2時にスタート。上空には厚い雲が垂れ込めてきたが、この時点では雨はなく、ドライコンディションで81周の戦いの火蓋が切られた。
朝のフリー走行でGT300車両と接触してクラッシュ、フロント部分を大破した#38ZENT SCもどうにか修復が間に合い、ピットスタートながら戦列に加わることとなった。

ホールショットを奪ったのはポールスタートの#23モチュールGT-R。
スタートドライバーのトレルイエは序盤からハイペースで逃げにかかり、1周1秒のペースで後続との間にマージンを築き上げていく。
2位には#100レイブリックHSVの伊沢拓也、3位には#35MJクラフトSCの大嶋和也がつけてオープニングラップを終了したが、その後方からやってきた#8ARTA HSVを駆るラルフ・ファーマンが3周目の1コーナーで大嶋のインに飛び込み、両者は接触、揃ってスピンを喫して後方に沈む。 2位の伊沢も10周目のヘアピンでスピン、一気に10位に沈んだ。
更に35号車は駆動系のトラブルから15周目のS字手前でストップ。惜しくも戦列を去る結果となった。

こうした中、着実に順位を上げてきたのが#17ケーヒンHSVだ。
予選10番手からのスタートながら、上位陣の脱落に助けられて10周目までに7位、19周目には#24HIS GT-Rを1コーナーで捉えて6位に浮上すると、23周目の馬の背では#32エプソンHSVも捉えて5位に浮上する。31周目には馬の背で#32エプソンがコースアウトしたために4位に浮上した。 この周回前後から時折雨粒が落ち始めており、馬の背コーナー前のポストからはオイル端が提示されるようになっていたのだ。
17号車はスタートドライバーの金石が36周までを走行してピットイン。塚越広大にバトンタッチする。これは前のクルマに詰まったことによる予定よりも早いピットストップだったとレース後に金石は語った。

一方のトップ争いは、15周を終えたところで1-2位の差が12秒297まで開いていたが、2位を走る#18ロイック・デュバルが次第にペースを上げ、20周終わりでは9秒683、26周終わりでは7秒199と周回を重ねるごとに縮まり始めた。しかし#18ウイダーHSVは29周終わりで早めのピットインを行った。
対する#23モチュールGT-Rはトレルイエが50周目まで引っ張って漸くピットイン。本山にステアリングを委ねた。
23号車がピットアウトした時点で、18号車は14秒9後方に位置していた。

23号車の作戦は的中し、そのまま逃げ切りに入るかと思われたが、18号車を駆る小暮はアウトラップから数周にわたりペースの上がらない#23本山との差を一気に詰め、53周を終えるころには10秒734後方まで迫ってきた。
その後2台のギャップは周回遅れが絡むたびに拡大と縮小を繰り返し続ける。
小暮の追走に対して本山も一歩も引かない構えだ。

しかしその後方から、この2台を上回るハイペースで追い上げてくる1台のクルマがあった。
塚越広大の駆る#17ケーヒンHSVだ。
塚越は小暮より1秒以上速いペースで周回を重ね、5秒以上あったギャップを70周終わりまでに1秒888まで縮めてきた。トップの本山はその更に9秒995前方。こちらは完全に逃げ切りの体制に入ると思われた。

しかし74周目に誰もが想像だにしなかった波乱が待ち受けていた。
トップをひた走る23号車に電気系のトラブルが突如襲ってきたのだ。
予想外のスローダウンを強いられ、最終コーナーにストップする23号車。
その脇をテール・トゥ・ノーズの状態で18号車と17号車が駆け抜けていく。
23号車はその後息を吹き返し、再び1分20秒~19秒台で周回を始めたが、時既に遅く、土曜朝のフリー走行から終始トップタイムを刻み続けてきた昨年のSUGOウィナーは6位でこのレースを終えることとなった。

#23モチュールGT-Rの脱落により、2位を争っていた#18ウイダー、#17ケーヒンの2台のバトルはそのままトップ争いに切り替わった。
77周目のSPアウトコーナー、80周目の1コーナーと、隙あらば躊躇なく並びかけてくる#17ケーヒンの塚越を懸命に押さえ込む#18ウイダーの小暮。
両者テール・トゥ・ノーズのまま、レースはファイナルラップを迎える。

そして。
逆転のチャンスは最終コーナーに待ち受けていた。

周回遅れのランボルギーニに詰まった小暮にすかさず塚越がアウトから並びかけた。
両者フルスロットルで最終コーナーからダンロップブリッジまで続く急な上り坂を駆け上がっていく。
コントロールラインの手前では完全に横一線の状態となり、そのままフィニッシュラインを突っ切った。

勝ったのは塚越。
#17ケーヒンHSVは僅か0.025秒差で#18ウイダーHSVを下し、チーム結成以来初の勝利をここSUGOで手にした。
塚越にとっては2007年のF3以来、金石にとっては2003年のフォーミュラニッポン以来の待ちに待った公式戦優勝となった。

GT300クラスはポールスタートの#2紫電が快調にトップをひた走る一方で、2位以下は混戦に次ぐ混戦が展開された。
#31エヴァンゲリオンaprカローラ、#11JIMゲイナーフェラーリ、#7雨宮RX-7、#62R&Dレガシィ、#74aprカローラらが一進一退の攻防を繰り広げるなか、後方からは12番手スタートの#3トミカZが着実に順位を上げてこの集団に追いついてきた。
3号車はルーティンストップを終え、柳田に交代した後の53周目に遂に2位を走行する#31エヴァンゲリオンカローラを馬の背で捉え、2位に浮上した。

一方トップの#2紫電は加藤が規定ギリギリまで引っ張って濱口にチェンジ。後方の混戦にも助けられて20秒以上のマージンを築き上げた。
最早このペースについていける車は1台もなく、紫電は今季待望の初勝利を5戦目にして漸く手にした。

次回はいよいよ鈴鹿サーキットを舞台に繰り広げられる伝統の一戦、ポッカ700km。
8月22日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:GTA定例会見 オートポリス戦が来年復活!

GTアソシエイション(以下GTA)は7月25日、スーパーGT第5戦が開催されているスポーツランドSUGOで定例会見を行い、現在進めているDTMとの規則統一や来年のカレンダーについて坂東正明代表が明らかにした。

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DTMとの規則統一について
先日もBMWのマリオ・タイセン氏と二日にわたって会談した。
現在DTMとは2015年を目処に車両規則を統一するべく話し合いを続けているが、DTMでは2012年より前倒しで適用したいとの意向がある。このため、年内に合意すべく話を続けている。
一方、BMWではDTM、スーパーGTのほか、アメリカ(グランダムシリーズか?)を含めた統一を望んでいる。
GTAとしては2015年からの導入を考えているが、もしそれ以前にということなら、性能調整が必要になるし、当面はエキジビジョンマッチで考えることになるだろう。
今年の特別戦や、上海でのDTM最終戦でエキジビジョンマッチができないか、ということも現在話し合っている。
規則統一に当たっては、アメリカの側ではカーボンモノコックの部分が難しいようだ。スーパーGTではエンジンが問題になる。その点も一つ一つ片付けながら進めていきたい。

特別戦について
一昨日、昨日のチームミーティングでも話し合ったが、「出ないチームはいない」と理解している。
スタンディングスタートについて、駆動系パーツの強度を心配しているメーカーもあるが、ジャッキを降ろしてスタートしたり、ローリングに出て行くときとどれほど違うのかと思うし、何を問題にしているのかが疑問だ。
将来に向けて一つの新しいGT見てもらうことのほうが大事だと考えている。

来年のスケジュールについて
オートポリス戦は復活する。スプリントカップも富士で開催する。
来年もシリーズ8大会と特別戦1回は変わらない。
詳しいスケジュールについては来月JAFの方から発表になると思う。

その他
次回の鈴鹿ラウンドからGT300クラスに2台が加わる。
1台はヴィーマック、もう1台はポルシェだと聞いている。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第5戦SUGOフリー走行2回目 #23モチュールまたもトップタイム!GT300はJIMゲイナーフェラーリ

スーパーGT第5戦SUGOのフリー走行2回目は#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)がトップタイム。23号車はここまで全てのセッションでトップに立ち、菅生2連勝にむけて快調な仕上がりぶりを改めてアピールした。
GT300クラスはJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430(田中哲也/平中克幸組)がトップタイムを記録した。

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決勝日を迎えたスポーツランドSUGOは上空にうっすらと雲がかかり、午後には一時雨という予報も出ている状況。しかし2回目のフリー走行が開始されるころには晴れ間が覗き、気温も次第に上昇してきた。
フリー走行は午前9時10分から45分で行われた。

100725Free2ZENT各車一斉にコースに飛び出し、1分22秒台から次第にペースを上げていく。
開始8分過ぎには#38ZENTセルモSCを駆る立川祐路が1分18秒872と最初に20秒台を突破してトップに躍り出る。
ところが38号車はこのタイムを出した直後に最終コーナー立ち上がりでGT300クラスの#27NACフェラーリと接触。両者はアウト側のガードレールに激しくぶつかり、38号車はフロント周りを大破、27号車も左リヤフェンダーに痛々しいダメージを負った。
このアクシデントの影響により赤旗が出され、セッションは中断となってしまった。

2台の車両回収とコースの安全確認を終えた後、午前9時40分より走行は再開された。
ここでいち早くタイムを上げてきたのがポールシッターの#23モチュールGT-Rだ。
本山のドライブで叩き出したタイムは1分18秒112。これがそのままこのセッションのベストタイムとなった。
続いて#12カルソニックGT-Rも松田次生が1分18秒台を記録、そこに#8ARTA HS-V、#35MJクラフトSC、#32エプソンHS-Vらが相次いで割って入り、順位は#23、#8、#35、#32、#12の順に。
そこにクルマの修復作業で再開後は一切走行できなかった#38ZENTが6番手で続く。
結局7番手の#100レイブリックHS-Vまでの7台が1分18秒台、10番手の#17ケーヒンHS-Vまでの10台がトップから1秒以内という非常に接近した内容でフリー走行は終了。決勝での波乱を大いに期待させるものとなった。

100725Free2MikuGT300クラスは序盤#9初音ミクポルシェがトップに立ち、それを#2アップルK-ONE紫電、#7M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7、#46アップスタートMOLA Zらが上回る展開に。
ポールシッターの#2紫電がチェッカー直前までトップに位置していたが、最後の最後に#11JIMゲイナーフェラーリがこれを上回るタイムを記録してトップに躍り出た。

なお、赤旗の原因となった#27フェラーリには「危険なドライブ行為」によりペナルティの裁定が下った。これにより27号車はこの後の決勝を最後尾グリッドからスタートすることになる。

第5戦決勝はこのあと午後2時より、81周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO ポールシッターのコメント

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GT500クラス #23MOTUL AUTECH GT-R
ブノワ・トレルイエ
100724ppGT500 パーフェクトな一日でした。この一年、色々なセッティングを試してきましたがやっといいものが見つかりました。特にタイヤチョイスでは苦労してきたんですが、今日の気候はミシュランに有利に働きました。段々2008年、2009年と同じフィーリングになってきたなと感じています。スーパーラップでは1分16秒3あたりをターゲットタイムにしていました。昨日より気温が下がってウォームアップに気を使うコンディションでしたから、左右にクルマを振って必死で暖めました。1コーナーは慎重に入っていきましたが、後半部分は思いっきりいきましたよ。まぁアウトラップでスピンしなかっただけでも自分としては嬉しいですが(笑)
ミシュランはセパンでも安定していたので、明日も同じ状態だと思います。天候次第ではありますが。今クルマはすごくいい状態なので、決勝には期待しています。
本山 哲
素晴らしい一日でした。今までタイヤ、エンジン、クルマ、空力と試行錯誤を続けてきましたが、セパンから正しい方向が見つかり、今日はすごくいい状態でした。ここまで頑張ってくれた全てのスタッフに感謝したいです。
ブノワも風邪気味なのに今日は素晴らしい走りをしてくれて、全く安心してみていられました。今まで結果を残せていないので、23号車にとってセパン、菅生、鈴鹿は非常に大事なレースだと考えています。今回の目標は優勝することなので、それにむかって最大限頑張ります。
GT300クラス #2アップルK-ONE紫電
加藤 寛規
100724ppGT300 ここに来るまで、富士やセパンで残念な結果が続いていたので、ここで仕切り直しをしようと思ってやってきました。GT300は混戦なので、ここで一回勝てば追いつく可能性がでてきます。 だから菅生は攻めに回らないといけないとチームでベクトルを揃えてやってきましたし、ヨコハマさんもタイヤをバージョンアップしてくださって、紫電と相性のいいものにしてくれました。感謝しています。
レースがどうなるかは分かりませんが、菅生はオーバーテイクが難しいので、ポールポジションを取れたことでいいレースを迎えられると思います。
濱口 弘
とにかく経験が少ないので、少しでも多く走ってフィーリングを掴まないといけません。今回はセッティングが決まってることもあって、走る時間を長く取ってもらえました。お陰でBドライバーの中でもいい位置にいることができました。
人生で今まで13レースしかやってなくて、今度が14レース目です。30歳を越えて自分でクルマを買えるようになってからレースを始めましたが、全国にそういう人は一杯いると思うので、僕が走ることでそんな人たちに夢を与えられたらと思います。
今回は加藤さんが今まで以上にプッシュしているのが、モニターを見ているだけでも伝わってきました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦SUGOスーパーラップ 驚速トレルイエ!ぶっちぎりでポール獲得

2010AUTOBACKS SUPER GT第5戦「SUGO GT300kmレース」は7月24日、宮城県のスポーツランドSUGOで公式予選を行い、#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が1分16秒178をスーパーラップで記録してポールポジションを獲得した。
GT300クラスはアップル・K-ONE・紫電(加藤寛規/濱口弘組)がポール。終わってみれば両クラスとも、公式練習、予選1回目、スーパーラップと同じクルマがトップだった。

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公式予選1回目で2度の赤旗中断があった影響からか、スーパーラップ方式で行われる公式予選2回目は当初予定より5分遅れて午後3時15分にGT300の走行から開始された。

日が傾き、気温が多少下がった影響もあってか、このセッションでは予選1回目までの自己ベストを更新するチームが相次いだ。
まずは最初にアタックした#43ARTAガライヤの高木真一がいきなり1分24秒505と自信のベストタイムをいきなりコンマ6縮めてくる。
これを後続のチームは中々上回れず、終わってみれば43号車は3位に浮上していた。
このガライヤのタイムを最初に上回ったのが、#31エヴァンゲリオン初号機カローラだった。
31号車は嵯峨宏紀のドライブで1分24秒441を叩き出したが、最後にアタックした#2紫電の加藤寛規は更にそれを上回る1分24秒082を記録。自身のベストタイムをコンマ4秒縮めて今季初のポールポジションを獲得した。

続いて行われたGT500のスーパーラップは、公式予選1回目でトラブルによりコース上にストップしながらも8位に踏みとどまってSL進出を果たした#35MJクラフトSCが最初にアタック。
ドライブするのは大嶋和也で、1分16秒747とこちらも自己ベストを更新してきた。
この大嶋のタイムを後続の#32エプソンHSVの道上、#12カルソニックGT-Rの松田、#6エネオスSCのビルドハイムらは上回れず、4台終わった時点では35号車が暫定トップに。
続いて5番目にコースインした#8ARTA HS-Vのファーマン、#18ウイダーHS-Vの小暮らもセクター1で僅かに大嶋を上回ったものの、コース後半のタイムが伸び悩んでいずれも大嶋の後塵を拝する結果となった。残るは2台だ。
7番目のアタッカーは#100レイブリックHS-V。ドライブするのは伊沢拓也。
伊沢はセクター1で0.145秒後れを取ったものの、後半部分を綺麗にまとめて1分16秒622を記録、漸く35号車を上回ってトップに立つ。
しかし公式練習、予選1回目といずれもトップできていた#23モチュールGT-R、トレルイエの想定したターゲットタイムはそれを遥かに上回る1分16秒3。走ってみれば更にそれをも上回る1分16秒178を叩き出して文句なしのトップ、ポールポジションを獲得して明日の決勝に臨むこととなった。

第5戦決勝は明日午後2時より81周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO公式予選1回目 #23モチュールGT-Rが暫定ポール!

2010スーパーGT第5戦「SUGO GT300kmレース」の公式予選1回目は、2度にわたって赤旗中断となる荒れた展開となった。
そんな中、公式練習トップの#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)は専有セッション終盤に1分16秒627と、午前中を上回るタイムを記録してトップでスーパーラップ進出を果たした。
GT300もまた公式練習トップの#2アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規/濱口弘組)がトップタイムだった。

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第5戦の公式予選はスーパーラップ方式が採用された。
公式予選1回目は12時45分より、混走20分、専有走行各クラス10分ずつの走行。ここでの上位各8台がこのあとのスーパーラップに進出する。

混走でトップに立ったのは#35MJ KRAFT SC430を駆る大嶋和也。35号車は石浦宏明から走行を開始して10分ほどで大嶋にチェンジ。ここでニュータイヤを投入して1分18秒台前半のタイムを記録してきた。2番手には#17ケーヒンHS-Vがつける。
混走セッションは終了間際にGT300の車両2台がコース上でストップしたために赤旗中断となり、そのまま終了となった。
この時点の順位はGT500が#35MJ SC、#17ケーヒンHS-V、#12カルソニックGT-R、#100レイブリックHS-V、#18ウイダーHS-V、#8ARTA HS-V、#38ZENT SC、#23モチュールGT-Rの順。
GT300は#7雨宮RX-7、#11JIMゲイナーF430、#2紫電、#62R&Dレガシィ、#3ハセミZ、#43ARTAガライヤ、#31aprカローラ、#19ウェッズスポーツISの順だ。

午後1時16分に予選再開。ここからはGT300の専有となる。
2周をウォームアップに充てて残り時間5分あたりから本格的なタイムアタックが始まった。
#2紫電、#7RX-7、#11F430が周回ごとに順位を入れ替える展開の中、終了2分前に1分24秒471を加藤が叩き出した#2紫電がトップでSL進出を果たした。2番手には嵯峨宏紀の果敢なアタックが功を奏した#31エヴァンゲリオンRT初号機がつけた。
一方、紺そうでは5番手につけていた#3ハセミZはSPコーナーでコースアウト、横向きでバリアに激突して2度目の赤旗の原因を作った。幸いドライバーは無事だったものの、予選12位に終わり、惜しくもSL進出を逃している。

3号車の撤去作業、コースの安全確認などを行った後、予選は午後1時40分に再開された。ここからはGT500クラスの専有走行だ。
開始早々から積極的にアタックを繰り返したのは#8ARTA HS-Vだ。ラルフ・ファーマンのドライブでセクター1で目覚しい速さをみせ、1周目で4位、2周目では1分16秒930と、午前中のトップタイムをも上回って1位に浮上した。
しかし午前中トップタイムのトレルイエも負けずにタイムを上げ、終了直前に1分16秒627を記録、再びトップに立った。
そしてチェッカー提示後には、それまで再開だった#32エプソンHS-Vが1分17秒367で一気に6位に飛び込んでくると、それを#12カルソニックGT-Rが上回り、更に#100レイブリックHS-Vが1分16秒775で2位に割って入るなど、最後の最後まで激しい戦いが繰り広げられた。

公式予選2回目は赤旗中断の影響などにより、当初より5分繰り下がってこのあと午後3時15分より、スーパーラップ方式で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO公式練習 モチュールGT-Rがトップタイム

スーパーGT第5戦「SUGO GT300kmレース」の公式練習は#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)がトップタイムを記録。1分16秒956だった。
GT300クラスは#2アップルK-ONE紫電(加藤寛規/濱口弘組)が1分24秒482でトップだった。

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公式予選日を迎えたスポーツランドSUGOは快晴。夏の強い陽射しが朝から降り注ぎ、公式練習が開始された午前9時の時点で既に気温は34℃を越え、路面温度は45℃にまで達していた。

このコンディションの中、開始早々から好タイムを記録してきたのがミシュランタイヤを履く#23モチュールGT-Rだ。セッション序盤にトレルイエが1分17秒543でトップに立ち、16秒956までタイムを縮めて29周を走行、本山に交代した。
2番手の#32エプソンHS-Vに対して0.783秒もの差をつけた。
3番手には第3戦優勝の#35MJクラフトSC、#100レイブリックHS-Vが4番手につけ、#12カルソニックGT-Rが5番手と、ニッサン、ホンダ、レクサスの3車種はここではほぼ互角の状況。
しかし序盤12号車をドライブしたJ.P.オリベイラによれば、終始トラフィックの中の走行となり、満足なクリアラップが取れなかったため、本当のラップタイムは予選になってみないと判らないだろう、とのことだ。

GT300クラスは今回から2010モデルの911GT3を投入した#9初音ミクポルシェが注目されたが、ここでは9番手に留まる。クラストップには加藤が1分24秒482を叩き出した#2紫電がつけ、2番手には#7雨宮RX-7がつけた。7号車は前回のセパン優勝で80kgのウェイトを積むことになったものの、得意の菅生で好タイムを記録している。
7号車と同ポイントのランキング2位、#46アップスタートMOLA Zはクラス4番手と、こちらは出遅れた。

スーパーGT第5戦はこの後12時45分より予選1回目、午後3時10分よりスーパーラップ方式の予選2回目を行う。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

Formula Nippon | JAF Grand Prix | SUPER GT

続報:JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP2010 競技規則とチケット概要が発表される

FUJI SPRINT CUP実行委員会は7月18日、フォーミュラニッポン第3戦が開催されている富士スピードウェイで、11月開催予定の「JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」について記者会見を行った。
今回の発表内容は競技規則、観戦チケットの発売予定と価格、テレビ放送、そしてレジェンドカップに関するものの4点だ。
会見にはGTアソシエイションの中村執行役員、日本レースプロモーションの白井社長、富士スピードウェイ加藤社長と、レジェンドカップのプロデューサーである服部尚貴、そして柘植実行委員長が出席。競技規則については柘植委員長が、レジェンドカップについては服部プロデューサーが説明を行った。

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左から服部、中村、白井、加藤氏。なお、加藤氏は眼鏡が壊れてたままたサングラスをかけているだけで某氏のように愛用してるわけではないとのこと。

1.競技規則
(1)参加資格:スーパーGT、フォーミュラニッポンともに2010年シリーズ参戦車両とドライバーとする。GTについては5大会以上の出場経験が求められる。これはこのイベントだけのスポット参戦を防止するため。なおフォーミュラニッポンに関しては別途ゲスト参戦などの可能性もありうるとのこと。

(2)予選、決勝方式
公式予選は金曜日に実施。スーパーGTは各クラス40分×1回で、予め第1、第2レースに登録されたドライバーが40分間の中でアタックし、それぞれのレースの出走順を決める。
フォーミュラニッポンはスペシャルステージ方式で1周だけのアタックを行い、指定地点で計測した最高速度(1コーナー手前での計測となる模様)で第1レースのグリッド順を決め、ラップタイムで第2レースのグリッド順を決める。

決勝レースは各クラスとも22周(100km)のスプリント。フォーミュラニッポンだけでなく、GTでもスタンディングスタートが採用された。ドライバーチェンジは行わず、予め登録されたドライバーが第1レース、第2レースを戦う。
ウェイトハンデはなし。性能調整は最終戦のものを採用する。
フォーミュラニッポンでは、オーバーテイクシステムの使用回数を各レース5回づつと定めた。

(3)JAFグランプリタイトルの認定
スーパーGT、フォーミュラニッポンともに第1レース、第2レースの各獲得ポイントの合計で総合順位を決定し、それぞれの総合優勝ドライバーにJAFグランプリタイトルを付与する。
従ってフォーミュラニッポンは1名、GTは2名がこれを受ける。

2.観戦チケット
(1)販売価格
11月12日(金)予選:当日観戦券(全席自由)のみ。2,000円で販売予定
11月13日(土)・14日(日)決勝:前売り観戦券(2日通し券)5,500円、当日観戦券(2日通し券)6,500円で販売予定

(2)発売時期
9月15日(水)より富士スピードウェイ公式サイト、全国プレイガイド、各コンビニエンスストア で一斉発売。

※本大会に向けた富士スピードウェイリニューアル5周年記念早割りチケット(4,000円)をスーパーGT第7戦(9/11-12)の会場内で販売。その他の発売方法も検討中とのこと。

3.テレビ放送
11月13日(土)と14日(日)の午後、Jsports PlusでGT300クラス、GT500クラス、フォーミュラニッポンの各クラスの決勝レースの模様をハイビジョン生中継で放送予定。

4.レジェンドカップ
使用車両はマツダ・ロードスターのレース仕様車。マツダから提供されるもので、毎年プレス対抗耐久レースで使用されているものと同一。
出場台数は20台を予定しており、11月12日(金)に練習走行を兼ねた予選を行い、13日(土)、14日(日)に2回の決勝を行う(8周程度を予定)

出場ドライバーは高橋国光氏(71)~高木虎之介(35)までの年齢層の選手を想定しており、松本恵二氏、鈴木亜久里氏、片山右京氏らにも打診しているとのこと。
予選では年齢に応じたハンデを課す予定で、日曜の決勝は土曜の結果に基づくリバースグリッドになるとのことだ。

「子育てでサーキットに来られなくなった人など、長い間レースから遠ざかっている人に、もう一度サーキットに来て欲しい。そして往年のドライバーだけでなく最新のマシンやドライバーにも興味を持って欲しい」
と服部プロデューサーは開催の狙いを説明した。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第3戦富士決勝 上位3人のコメント

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優勝:平手晃平
fn_r03_r_pc_hirate まずはチームスタッフ、監督、支援してくださっている皆さんにありがとうと言いたいです。漸く結果が残せました。
今までいつもスタートで失敗して順位を落としていたので、スタートで失敗しないように集中していました。レース前には星野監督から「街で信号待ちしてるときと同じだと思え」と言われていたんです。クルマが決まってるのは分かっていたので、あとはブレーキを労わりつつ走れば勝てると思っていました。前半はプッシュして、後ろを引き離して楽な展開にしようと思いました。後半はタイヤがきつくなり、ブレーキとタイヤを労わりながら走っていました。 クルマは最後まで安定していたので、チームには感謝しています。
2位:アンドレ・ロッテラー
fn_r03_r_pc_lotterer スタート直後の1コーナーでコーヘイに詰め寄ったのですが、インに飛び込むのはリスキーだと思って様子を見ることにしました。そうしたら後ろからコグレに当てられてスピンしそうになり、かろうじて踏みとどまりました。コーヘイは速かったので、追いつくことはできませんでした。プッシュしすぎると後半きつくなる状態でしたし。後ろからJPに追い上げられましたが、ポジションをキープできました。
3位:ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
fn_r03_r_pc_oliveira タフなレースでした。風邪を引いていたので特に体力的にきつかったです。レースに集中するのが難しい状態でした。それでも結果的に3位になり、チャンピオンシップでもトップのままでいられたのは良かったと思います。
スタートがうまくいって、ストレートで2台をかわして1コーナーに入りましたが、コグレがクレージーなブレーキングでアンドレにぶつかり、こっちによって来たんです。ぶつかるか、コースアウトするかの選択を迫られて、コースアウトするほうを選びました。
星野一義(優勝チーム監督)
fn_r03_r_pc_hoshino レースが長く感じ、早く終わってくれと思っていました。
JPがさっき小暮のことをクレージーだと言っていたが、僕はJPもクレージーだと思う。その部分がうまく働いたから日本人にはできないようなオーバーテイクをして3位に上がれたのだろうね。
平手については、一番いいのはプレッシャーを与えないことだと分かった。スタートなんて街の信号と一緒だし、44周ドライブしてこいと言ったら、その通りにドライブして、トップで戻ってきた。今日はうまく行き過ぎるくらいうまくいきましたよ。今日は平手デーだね。
フォーミュラは真の力を発揮できるから、そこで勝ったことで彼も自身がついただろう
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第3戦富士決勝 平手独走優勝!壇上から驚きのプロポーズも!

全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の決勝が8月18日、富士スピードウェイで行われ、#20平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)がスタートでトップに立ち、そのまま独走で通算2勝目を上げた。2位には#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)、3位には#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)が入った。

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第3戦決勝は午後2時45分にスタート。
ところがここでポールポジションの#1ロイック・デュバルがまさかのエンジンストール。グリッドから一歩も動けずにデュバルはピットに戻され、1周遅れでレースに加わった。
これでトップに立ったのは2番手スタートの平手。オーバーテイクボタンも使って一気に後続を突き放しに掛かる。

その後方では1コーナーで3番手スタートの#32小暮卓史とロッテラーが接触。姿勢を乱した小暮がアウトに膨らんだのを回避するためにオリベイラはコースアウトを強いられ、一気に順位を落としていく。
1周目を終わっての順位は平手、ロッテラー、大嶋、小暮、オリベイラ、石浦、山本、コッツォリーノ、井口、塚越、井出、平中、伊沢の順。

接触の影響からかペースの上がらない小暮をオリベイラは3周目のコカコーラコーナーでパス、続いて6周目のホームストレートではオーバーテイクボタンを使って#37大嶋和也に並びかけ、またもコカコーラコーナーで前に出るとそのまま2位のロッテラーとの間隔を詰めていった。

その後方では、#10塚越広大と#16井出有治の白熱した10位争いが展開され、それに9位の#29井口卓人、周回遅れのデュバルと共に12位に上がってきた#2伊沢拓也が加わって、1コーナーやダンロップコーナーで火花を散らした。

一方トップの平手はこうした争いを尻目に着々とリードを築き上げていく。
結局、平手は最後までトップの座を脅かされることなく悠々とトップを独走し、2位以下に12秒793の大差をつけてフィニッシュ。2008年の鈴鹿(2ヒート制の第2レース)以来2年ぶりのフォーミュラニッポン優勝を成し遂げた。
2位ロッテラーは一時3位のオリベイラにすぐ後ろまで迫られたが、こちらも最後まで付け入る隙を与えなかった。
また、ルーキーの#7ケイ・コッツォリーノがこのレースで8位に入り、初入賞を果たしている。

なお、暫定表彰終了後、優勝した平手が表彰式の上からプロポーズするというハプニングがあり、サーキットに残っていた観客や関係者を驚かせる場面もあった。
お相手には事前に知らせておらず、「1コーナーに飛び込む気持ちで」行ったとのことだ。

次戦の舞台はツインリンクもてぎ。8月8日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第8戦富士決勝 上位3人のコメント

Cクラス
優勝:国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r08_r_pc_kunimoto 昨日と同じようにポールからのスタートでした。自分はミスをしたわけではなかったのですが、関口選手のスタートがすごく良くて、インから抜かれました。でも落ち着いて自分にできることは何かを考えて、クロスラインをとったらうまく抜き返すことができました。関口選手が凄いブレーキングをしてくると分かっていたので、落ち着いて対処できました。
クルマのバランスは良くなかったんですが、うまく後続を引き離すことができましたね。
開幕8連勝ですが、同じことをもう一回やったら全部勝てることになるので、後半戦が楽しみです。
2位:ラファエル・スズキ(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r08_r_pc_suzuki スタートを失敗しました。1コーナーで前の3台に離されてしまったので、まずはついていくことを考えて走りました。アレックスを抜いた後もクルマの状態は良かったので、そのまま関口選手を追いかけたら、案外楽に抜くことができました。でも、ユージはその時点で随分前に行ってしまったので、どうすることもできませんでした。
勝とうと思ってこの週末に臨みましたから、勝てなかったのは残念です。
3位:アレキサンドレ・インペラトーリ(TODA FIGHTEX)
f3_r08_r_pc_inperatori 今日は一杯バトルしました。スタートがうまくいって、ラファエルのミスもあって3位に上がりました。1コーナーでは前の2台がサイドバイサイドの状態で、セキグチがアウトにいたので、一歩引いて様子を見ました。その後はセキグチを追いかけましたが、次第にラファエル選手に対処しなければならなくなって、セキグチには逃げられてしまいました。
でも再び追いつくことができ、最後はお互いにタイヤが滑っていましたが、抜くことができました。そのあとはもう前の二人には追いつけなかったので、最後までコースに留まれるようにと、それだけを考えて走りました。
Nクラス
優勝:蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)
f3_r08_r_pc_gamoh スタートは良くなかったんですが、他も同じだったようでポジションキープできました。序盤はCクラスのスリップをうまく使えて後続を引き離せたので、その後はCクラスを抜いてやろうと思って追いかけていました。やっと勝つことができました。今まで自分を追い込んで努力してきたことが報われました。
2位:小林崇志(HFDP RACING F307)
f3_r08_r_pc_kobayashi スタートで2位に上がりましたが、蒲生選手のペースが速くてついていけず、前との差がどんどん開いてしまう苦しいレースになりました。後半は後ろの千代選手を気にしなければならなかったです。次からの後半戦はまた頭を切り替えて頑張ります。
3位:佐藤公哉(NDDP EBBRO)
f3_r08_r_pc_sato 昨日よりいいスタートでしたが、小林選手に抜かれてしまいました。1コーナーまでの自分の位置取りが悪くてタイヤを汚してしまい、序盤はペースが上がりませんでした。でもクルマはいい状態だったので、この結果は悔しいです。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第8戦富士決勝 国本圧勝。遂に開幕8連勝を達成!!

全日本F3選手権第8戦の決勝は8月18日、富士スピードウェイで行われ、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が今回も後続を突き放す圧倒的な速さをみせて優勝。開幕以来8連勝は全日本F3の歴史における最高タイ記録だ。
Nクラスはポールの#37蒲生尚弥が後続を突き放して今季初勝利を飾った。

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決勝レースは午後1時にスタート。
勢いよく飛び出したのは予選3番手の#12関口雄飛。フロントローの2台の間に割って入り、1コーナーで一気にポールポジションの国本のインに飛び込んだ。
一旦はトップの座を奪われた国本だったが、落ち着いてクロスラインをとり、アウトにはらんだ関口をすかさず抜き返してトップでオープニングラップを戻ってきた。

その後方ではスタートで出遅れた#36ラファエル・スズキを#2アレキサンドレ・インペラトーリと#62嵯峨宏紀がダンロップコーナーで相次いでパスしていく。
抜かれたスズキはすかさず2周目の1コーナーで嵯峨を抜き返し、インペラトーリを追う。

インペラトーリは一時は関口のすぐ背後に迫り、オーバーテイクを仕掛けようとしていたが、次第に後方からスズキが追いついてきて、逆にこちらを相手にしなければならなくなった。
7周目から始まったインペラトーリとスズキの3位争いは、コースのいたるところで展開された。執拗に仕掛けてくるスズキを巧みなライン取りで退けるインペラトーリ。
4周にわたって展開されたバトルはしかし、一瞬の隙を突いて11周目のコカコーラコーナーでインペラトーリのインに飛び込んだスズキに軍配が上がった。

一方トップ争いは、国本が関口を1周当たり1秒のペースでどんどん突き放していく展開に。
周回を重ねるに従って関口のタイヤはどんどん消耗していき、全くペースをあげられない状態に陥っていた。

そこへ3位のスズキが追いついてきた。
15周目のダンロップではかろうじてスズキを押さえ込んだ関口だったが、滑り続けるリヤタイヤでは如何ともしがたく、遂に16周目の1コーナーでスズキの先行を許した。
関口はその後も18周目のプリウスコーナーでアウトにはらんだところをインペラトーリに突かれ、4位に後退してレースを終えた。

トップの国本はこうした後方の争いを尻目にその後もギャップを広げ続け、最後は2位のスズキに18秒1の大差をつけてチェッカーを受けた。
これで開幕以来負けなしの8連勝。これは2001年のブノワ・トレルイエに並ぶ、全日本F3選手権の歴代最高タイ記録だ。

一方Nクラスは、予選トップの蒲生がスタートで飛び出し、トップに立つ。
蒲生はCクラスのスリップを巧みに利用して後続との差を広げていき、独走状態で13秒以上の差をつけてフィニッシュ。今季初勝利を飾った。
2位には昨日3位に入った#8小林崇志、3位には昨日優勝の#23佐藤公哉が入った。

次戦はツインリンクもてぎ。8月7-8日決勝だ

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第3戦富士公式予選 上位3人のコメント

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ポールポジション:#1ロイック・デュバル(DoCoMo TEAM DANDELION RACING)
fn_r03_q_pc_duval チャンピオンを獲って、チームを移籍して、これが初めてのポールポジションです。今日一番速いタイムを出したわけではありませんが、Q3でトップになれて本当に良かったです。予想より早いポール獲得になりましたね。冬のテストでは思わしくない状況でしたが、鈴鹿、もてぎと徐々にクルマも良くなってきました。チームはすごく頑張ったと思います。
決勝では表彰台を目指し、できれば勝ちたいと思いますが、そのためにもポール獲得はいい結果が期待できます。これをチーム浮上のきっかけにしたいです。
2位:平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)
fn_r03_q_pc_hirate 第2戦から1ヵ月半近く開いたので、工場で新しいセットを作って持ってきましたが、フリー走行ではいい結果が出ませんでした。そこでまたセットを見直して今日はぶっつけ本番の状態で予選を走りましたが、Q1を走った時点でいい状態なのがわかり、Q3までいく自信もできたので、Q3まではセッティングを変えずに自分とクルマを信じて頑張りました。Q3ではヘアピンでブレーキングミスがあり、コンマ3秒くらいロスしました。

3位:小暮卓史(NAKAJIMA RACING)
fn_r03_q_pc_kogure 今年初めて、ピットに帰りづらい予選になりました。前日のフリー走行ではクルマが良くなかったのですが、田坂エンジニアがクルマを仕上げてくれて、今日は良くなっていました。Q3は単純に僕のシフトミスでした。3速に入れなきゃいけないところを2速に入れてしまって。その前の周もフラットスポットを作ったりして一人で暴れていました。チームに申し訳なかったです。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第3戦富士公式予選 デュバルがチーム移籍後初のポールポジションを獲得!

全日本選手権フォーミュラニッポン第3戦の公式予選が7月18日、富士スピードウェイで行われ、#1ロイック・デュバル(DoCoMo TEAM DANDELION RACING)がチーム移籍後初のポールポジションを獲得した。2位は#20平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)、3位は#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)だった。

この第3戦ではこれまでの土曜予選、日曜決勝ではなく、日曜一日で予選決勝を行う変則スケジュールが採用された。
このため、公式予選は決勝日の18日朝、9時15分よりノックアウト方式で開始された。
天候は快晴だが、昨日ほど気温は高くないようだ。

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予選Q1
最初に行われる20分のセッションは、14台中3台をふるい落とす。
ここでは前半デュバルがトップに立っていたが、終盤のアタック合戦では小暮が1分26秒280でトップに立つ。2番手は平手、3番手は#36アンドレ・ロッテラーだ。
昨日のフリー走行で試した新しいセッティングが思わしくなく、再度変更をした平手だったが、ぶっつけ本番のセットは正解だったようだ。
一方、ボーダーライン上でQ2進出をかけて争っていたのは#18平中克幸、#10塚越広大、#29井口卓人の3人。しかし塚越は最後のアタックで11位に浮上、これで#7ケイ・コッツォリーノがふるい落とされてしまった。平中も最後のアタックでQ2進出を狙ったが、順位を上げることはできなかった。
結局ここで12位コッツォリーノ、13位平中、14位井口までが確定した。

予選Q2
ここから先は10分間のセッション。Q3へは上位8台が駒を進める。
タイヤの皮むきなのか、大嶋が最初にゆっくり1周走った他は、終了5分前になって漸くコースイン。各車ウォームアップに2周を費やしての、一発のみのアタックとなった。
ここで最初に25秒台を叩き出したのが小暮。タイムは1分25秒841だ。続いて石浦が26秒の壁を破ってくる。1分25秒937だ。3番手には平手が1分26秒034で続いた。
一方ここで篩にかけられたのは#31山本尚貴、#2伊沢拓也、塚越の3人。奇しくもホンダ期待の若手3人が揃ってここで予選を終えることになった。

予選Q3
ポールポジションを賭けた最後のアタックはQ2終了から10分のインターバルをおいて10時5分に開始された。
最初にアタックしたのは#19J.P.オリベイラ。しかしタイムは1分26秒337と今ひとつのタイム。 一方チームメイトの平手は1分26秒035とQ2とほぼ同タイムを記録して好調ぶりを見せ付ける。 逆にQ2で25秒台を出した石浦は26秒179と不発に終わった。
続いてデュバルが1分25秒999と25秒台に入れてトップに立った。あとはQ1、Q2と続けてトップに立っている小暮の結果を待つばかり。
ところが小暮はヘアピンでフラットスポットを作ってしまい、アタックをやりなおすことに。しかし再アタックでも13コーナーでのシフトミスが響いて26秒098に終わり3番手で午後の決勝に臨むこととなった。
デュバルにとっては今年ドコモダンディライアンに移籍して以来初めてのポールポジションとなった。

第3戦決勝はこのあと午後2時45分より44周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第7戦富士決勝 上位3人のコメント

Cクラス
優勝:#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r07_r_pc_kunimoto ポールからのスタートでしたが、嵯峨選手とラファエル選手に並ばれてしまいブレーキを踏むのが遅くなってタイヤがロックしてしまいました。それで嵯峨選手に前に行かれてしまったんですが、レースラップは僕の方が速いのはわかっていたので、あせらずについてってAコーナーでパスできました。今考えるとちょっと怖い抜き方でしたが、あの時は怖くなかった。やってやろうと思って抜きました。2位で終わったら何を言われるか分からないので、リスクとか全然考えませんでした。
明日はミスをしないで完璧なレースをしたいです。
2位:#12関口雄飛(ThreeBond)
f3_r07_r_pc_sekiguchi スタートが初めて決まったので、そのまま3台ぐらいいっちゃおうと思いましたが、佐賀選手のブレーキが思ったより早かったので、前につっかえてしまいました。それでも周回を重ねるうちにうまく追いつけたので、この結果になったのだと思います。
(2位に上がったときは)最終コーナーをクロスラインで立ち上がって、うまくスピードを乗せていきましたが、ストレートでは抜ききれないと思ったので途中からスリップへ入り直して抜きました。完璧に決まりました。
3位:#36ラファエル・スズキ(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r07_r_pc_suzuki 面白いレースでした。スタート直後の1コーナーでユージをオーバーテイクしようとしましたが、ブレーキを遅らせすぎたので、リスクを避けて一旦ひきました。サガをオーバーテイクしたときは、アウトから並びかけたんですが、相手の挙動が読みきれなくて接触してしまいました。芝生に出てしまったせいでその後はタイヤが汚れてしまい、ペースが上がりませんでしたね 。
Nクラス
優勝:#23佐藤公哉(NDDP EBBRO)
f3_r07_r_pc_sato 2番手スタートだったんですが、今年ずっとうまくいってたのに失敗してしまい、千代選手と小林選手に抜かれてしまいました。でもCクラスの車が後ろから来て蒲生選手と激突した混乱で少し挽回できました。佐々木選手との接触は本当に申し訳なかったですが、仕方ない面もありました。それから千代選手を抜いてトップに立ててよかったです。今回の勝利はチーム全員の努力だと思います。明日も2番手スタートなので、集中しなおして前に出て、また勝てたらいいなと思います。
2位:#63千代勝正(BPダイシン ルボーセF305)
f3_r07_r_pc_chiyo スタートはうまくいきましたし、5号車がブレーキを遅らせて飛び込んできたときにもうまく切り抜けることができました。最初は佐々木選手に追いかけられていましたが、途中から佐藤選手に代わり、1コーナーのブレーキングポイントまでのスピードが足りなくて抜かれてしまいました。一番不調な富士で2位はいい結果ですが、チームの力はまだまだ足りないので、次元を今より上げられるよう、僕が引っ張っていきたいです。
3位:#8小林崇志(HFDP RACING F307)
f3_r07_r_pc_kobayashi 1コーナーで蒲生選手と久保田選手が当たったのがすぐ目の前だったので、大幅に減速して避けなければならず、それで順位を落としてしまいました。必死で追い上げましたが、今日は千代選手に追いつくのが精一杯でした。
明日のレースは長いので、混乱に巻き込まれないよう、普通のレースがしたいですね。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第7戦富士決勝 国本が開幕7連勝を達成!

全日本F3選手権第7戦の決勝は7月17日、富士スピードウェイで行われ、ポールスタートの#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が序盤2位に後退するもすぐに再逆転し、開幕戦鈴鹿以来の連勝記録を7に伸ばした。
Nクラスは序盤の混乱を巧く凌いだ#23佐藤公哉(NDDP EBBRO)が今季初勝利。これまで連勝していた#8小林崇志(HFDP RACING F307)は1周目に起きたアクシデントに巻き込まれて順位を落とし、3位に終わっている。

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決勝レースは午後3時45分にスタート。
ポールシッターの国本に#62嵯峨宏紀、#36ラファエル・スズキらが並びかけ、併走状態で1コーナーへ。
ここでブレーキを遅らせすぎた国本はホイールをロックさせてスズキ共にアウトに膨らみ、サガの先行を許す。

このまま一気に後続を突き放そうとした嵯峨だったが、国本はすぐにペースを取り戻し、3周目の1コーナーで嵯峨に並びかけていく。
懸命に押さえに掛かる嵯峨だったが、国本も一歩も引かず、最後はアウト側の芝生にはみ出しながらコカコーラコーナーで嵯峨を攻め落とした。

抜かれた嵯峨には後方からスズキと#12関口雄飛が襲い掛かる。
スズキは関口と7周目、8周目とコカコーラ手前で接触しながら激しいドッグファイトを展開、最後は嵯峨がアウトに飛び出して、スズキの先行を許したばかりか、関口にも抜かれてしまった。
関口は9周目の1コーナーでスズキに並びかけ、コカコーラコーナーで完全に前に。
トムスの一角を切り崩すことに成功した。

こうした後方の戦いを他所に、国本は着実にリードを築き上げ、最後は2位以下に15秒もの大差をつけて15周を走り切り、開幕7連勝を飾った。
この記録は1995年にあのペドロ・デ・ラ・ロサが達成した記録に並ぶもの。
もし明日も勝つようなら、国本は2001年のブノワ・トレルイエに並び、全日本F3の最多連勝記録を打ち立てることとなる。

Nクラスは1周目に大波乱があった。
後方スタートとなったCクラスの#5久保田克昭が1コーナーで止まりきれずにコースアウト。
これに予選トップの蒲生尚弥が巻き込まれ、大きく順位を落とす結果に。
ここまで連戦連勝の小林も、目の前で起きたこのアクシデントを回避するため大幅に減速せざるを得ず、順位を落とす結果に。
それでも懸命に順位を挽回していった小林は3位でレースを終えた。

一方、この波乱を巧く凌いで序盤トップに立ったのは#63千代勝正だったが、チームメイトの#22佐々木大樹との接触事故からも生き残った#23佐藤公哉が追いつき、9周目の1コーナーで抜いてトップに立ち、そのまま今季初勝利を飾った。

次戦第8戦は明日午後1時より21周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第3戦富士フリー走行2回目 トップタイムはロッテラー

全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦のフリー走行2回目は#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分26秒888でトップタイム。2番手には#1ロイック・デュバル、3番手には#32小暮卓史がつけた。

今回は日曜朝に公式予選を行うという変わったスケジュールのため、土曜日の午後はフリー走行の2回目に充てられ、午後1時50分から1時間の走行が開始された。
開始早々に今回フリー走行のみに参加している#3松田次生がプリウスコーナーでスピン。コースマーシャルに押されてコースに復帰することに。
この松田を除く全車が午前に続いて午後もユーズドタイヤでの走り始めとなった。

序盤トップに立ったのは小暮。
タイムは1分27秒741。トップから1秒差以内に12台が入る状態で開始から40分を消化した。

残り時間が15分を切ったあたりで、ニュータイヤを装着しての予選シミュレーションが始まった。
最初にコースインしたのは#7ケイ・コッツォリーノ。#29井口卓人がそれに続く。まずは新人から、ということだろうか。
続いて同じくルーキーの#31山本尚貴がコースイン。#20平手晃平もニュータイヤでのアタックを開始し、1分27秒513でトップに立つ。しかしすぐに山本が上回り、1分27秒467を記録する。
残り時間5分の段階での順位は山本をトップに、2位平手、3位小暮、4位石浦宏明、5位ロッテラー、6位デュバル、7位J.P.オリベイラ、8位井口、9位大嶋和也、10位伊沢拓也の順。

ここから塚越、石浦、伊沢らがタイムを上げるが、最後の最後にロッテラーが1分26秒台のトップタイムを叩き出してこの走行を締めくくった。

第3戦の公式予選は明日午前9時15分よりノックアウト方式で、決勝は午後2時45分より44周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Japanese F3

JF3:第8戦富士公式予選 国本が連続ポール。Nクラスも蒲生が連続トップ

全日本F3選手権第8戦の公式予選は#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が第7戦に続き、今季通算7度目のポールポジションを獲得した。
Nクラスもまた#37蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)が連続ポールを達成した。

第7戦の公式予選から10分間のインターバルをはさみ、午前10時25分より第8戦の公式予選が開始された
最初にトップに立ったのは#36ラファエル・スズキ。しかしタイムは1分38秒971とまだまだ伸びしろは大きそうだ。
それを裏付けるように国本は最初の計測を1分43秒台で終えた後、一気に1分36秒490で一気にトップに躍り出る。国本はその後もタイムを徐々に縮め、最後は1分36秒091と2位以下をコンマ5秒以上突き放して連続ポールを決めた。
スズキも懸命にタイムを削ったが、36秒589まで。それでもトムスのフロントロー独占は達成した。
3番手には、終盤までコースインのタイミングをうかがっていた#12関口雄飛がつけている

Nクラスは蒲生が第7戦に続いてトップタイムを記録。2位も同じく#23佐藤公哉で、3番手には#8小林崇志がつける。

第8戦決勝は明日今日午後1時より21周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Japanese F3

JF3:第7戦富士公式予選  国本が今季6度目のポールを獲得

全日本F3選手権第7戦の公式予選は7月17日、富士スピードウェイで行われ、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が1分36秒105でポールポジションを獲得した。
Nクラスは#37蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)がトップだった。

2010年の全日本F3選手権もいよいよ中盤戦。
ここまでは国本が6連勝と他を圧倒しているが、この勢いはどこまで続くのか。第7戦の公式予選は午前10時より15分間で行われた。
Nクラス勢が序盤からハイペースで走行する中、Cクラスはまず#12関口雄飛が1分37秒565でトップに立つ。しかし開始11分過ぎに#36ラファエル・スズキが1分36秒725でトップに。続いて国本も1分36秒105を記録、一気にトップに躍り出た。
結局そのままセッションは終了。国本、スズキとトムス勢の1-2、3位に#62嵯峨宏紀という結果になった。

Nクラスは今回#18銘苅翼が怪我のため急遽欠場することになり、11台の出走となった。
最初にトップに立ったのは#20ギャリー・トンプソン。しかしすぐに#8小林崇志、#23佐藤公哉らがそれを上回り、開始11分過ぎで蒲生がトップに立った。
結局Nクラスは蒲生、佐藤、#22千代勝正の順で午後の決勝に臨むこととなった。

第7戦決勝は今日午後3時45分より15周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Formula Nippon

FN:第3戦富士フリー走行1回目 トップタイムは石浦。コンドーレーシング/松田は10番手に

全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦のフリー走行1回目は#8石浦 宏明(Team LeMans)がトップタイムを記録、2番手に#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がつけ、トヨタエンジン勢が1-2を占めた。
また今回フリー走行のみの参加となった#3松田次生(KONDO RACING)はシェイクダウンをかねた走行ながらも10番手タイムを記録した。

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フォーミュラニッポン第3戦の舞台は富士スピードウェイ。
西日本を襲った豪雨とは対照的に、公式予選日は朝から晴れ間ののぞく好天に恵まれた。
フリー走行1回目は午前9時より45分間で行われた。

今回の注目はなんといっても7月14日付で参戦を発表したコンドーレーシング。
正式なエントリーは第4戦もてぎからだが、富士にもシェイクダウンをかねて土曜のフリー走行にのみ参加する。ドライバーは2007年、2008年チャンピオンの松田次生だ。
真っ黒な車体、サイドポンツーンに「KONDO」のロゴというシンプルな外観からはいかにも急ごしらえな印象を受けるが、それでも残り時間が10分を切ると予選差ながらのハイペースで周回し、1分27秒560を記録。最終的に10位で走行を終えた。

上位陣では#8石浦が開始9分で1分26秒747でトップに立つ。2位はロッテラー、3位には#7ケイ・コッツォリーノが続く。
しかしセッションが進むにつれてホンダ勢もタイムを上げ、#31山本尚貴、#32小暮卓史らが相次いで2位に浮上してくる。
しかし開始27分で再びロッテラーが2位を奪い返した。
3番手には#19J.P.デ・オリベイラが上がってきた。

そんな中、コースインせずにじっと様子を伺っていたのがディフェンディングチャンピオンの#1ロイック・デュバルだ。
デュバルは開始27分過ぎで漸くコースインすると、2周目のアタックで1分27秒137を記録、3位に浮上してきた。

結局序盤に石浦の出したタイムを上回るものは誰一人なく、そのまま1分26秒747がここでのベストタイムとなった。2位ロッテラー、3位はデュバルだった。

第3戦富士は公式予選、決勝を日曜一日で行う変則スケジュールとなっており、今日はこのあと午後1時50分よりフリー走行2回目が行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

スーパー耐久

S耐:第4戦富士決勝 #1ペトロナスZ4Mが開幕4連勝!! #20RSオガワランサーも今季3勝目を挙げる

スーパー耐久シリーズ2010第4戦「SUPER TEC」は6月27日富士スピードウェイで決勝レースを行った。
小雨が降り続き、途中濃霧によりセーフティーカーが導入されるなど、荒れた4時間の戦いを制したのはポールシッターの#1PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/イムラン・シャハロム組)。2位には#8ART TASTE GT3(清水康弘/竹内浩典/立川祐路組)が割って入り、ペトロナスBMW Z4Mクーペの1-2フィニッシュを阻止した。
今回注目の#23NISSAN NISMO GT-R RC(影山正美/田中哲也/星野一樹組)は序盤にスリックタイヤを投入するギャンブルが裏目に出て大きく順位を落とし、総合8位、クラス5位でレースを終えた。
この他、ST2クラスは#20RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太)が今季通算3勝目を挙げ、ST3クラスは#27FINA ADVAN BMW M3(伊橋勲/廣田秀機/三沢伸輔組)、ST4クラスは#18コスモソニック21FK ings DC5(浅野武夫/笠原智行/森政行組)がそれぞれ優勝した。
(天候:雨 コース:ウェット 観客動員数:予選5,300人、決勝9,600人)

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決勝レースは午後12時55分にセーフティーカー先導で開始された。
昨夜からの雨は予報では午後には止むはずだったが、始まってみれば終始霧雨が降り続き、時折強くなる場面もある難しい状態で、スタート進行が始まるころには薄い霧も掛かっていたからだ。

SCランは2周続き、3周目からオールグリーンとなった。
ポールポジションの1号車を駆るのは谷口。序盤から快調に後続を引き離し、2位の#8ポルシェとの差を5周終了時点で早くも5秒近くに広げてきた。
その遥か後方からは、プロペラシャフトの破損で予選を走れず、後ろから2番目のグリッドからスタートした#28Z4Mが怒涛の追い上げでみるみる順位を上げてきた。スタートドライバーはファリーク・ハイルマンだ。
そして注目の#23GT-Rはなんと5周目に突如ピットイン。スリックタイヤに履き替える作戦に出た。ドライバー交代はなく、影山が引き続きドライブ。数周にわたり自己ベストを更新する走りで追い上げを狙ったが、次第に雨脚が強まり、結局13周目に再びピットへ。レインタイヤで仕切りなおすことになった。
一方28号車はその後も1号車と遜色ないラップタイムを刻んで順調に順位を上げ、10周終わりで11位、15周終わりでは9位まで挽回、そして42周を終えるころには総合3位まで浮上してきた。

ST1クラスで最初にドライバー交代を行ったのは#23GT-Rで42周目。
これを皮切りに45周目に#28Z4M、47周目に#1Z4Mと#8ポルシェが同時にピットイン。
3台の間に充分なギャップがあったためにここでは順位変動は無かった。
しかし、スタートから2時間35分が経過し、トップが76周目に入ったところで濃霧により2度目のセーフティーカーが導入されることに。
この機に各車一斉にルーティンストップを行った結果、迅速なピット作業を行った28号車が8号車の前でピットアウトすることに成功した。
また、ほぼ1周近くに広がっていた1位と2位の差も殆どなくなった。
これを予期してか、1号車はSCラン中に3度目のピットストップを行い、イムラン・シャハロムから再び谷口にステアリングを委ねる作戦を採っている。

SCランはスタートから3時間20分過ぎまで続き、88周を消化したところでリスタートとなった。 間に挟んだ周回遅れを盾に再び逃げに掛かる#1Z4M。
その後方では#8ポルシェを駆る立川と、#28Z4Mの片岡による熾烈な2位争いが展開され、93周目の1コーナーを立川が制することで決着した。
しかし既に1位谷口との間には15秒以上のギャップができており、1-8-28の順で4時間106周を走破してチェッカー。
#1Z4Mは開幕以来負けなしの4連勝を達成した。

なお#23GT-Rは結局総合8位、クラス最後尾に終わったものの、最後のスティントを担当する星野を再びスリックタイヤで送り出し、101周目に1分59秒876のファステストラップを記録してみせた。

ST2クラスは予選トップの#20RSオガワランサーがスタート直後に総合3位に浮上して順調に周回を重ねた。SCランの最中に行った2度目のピットストップで一旦は#3エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩにトップの座を明け渡したが、リスタート後に追い上げて94周目にトップを奪い返して106周を走り切り、今季通算3勝目を挙げた。

ST3クラスは予選クラストップの#27M3が40周目に一旦は#39TITEC TRACY NSXにトップの座を明け渡し、次第に差を広げられていたが、中盤のSC導入でその差は一気に縮まり、リスタート後はこの2台による熾烈なトップ争いが展開された。
ところが93周目に両者は接触、この結果27号車が再びトップに返り咲いてチェッカーを受けた。
なおこの接触についてはレースアクシデントとの裁定が下され、ペナルティ等は発生していない。

ST4クラスは#62ホンダカーズ東京G/Mインテグラ、#60RCB with KRPインテグラ、#12無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESS PALLAS、#87K'Z AUTO FACTORY MOTUL★ADVAN★DC5らが序盤から目まぐるしく順位を入れ替える展開となったが、12号車はエンジンブロー、87号車もコース上にストップして戦列を去り、終盤は#18コスモソニック21FK ings DC5と#333GLORY.ERG.A-ONE.DC5の一騎打ちとなった。
しかし結局333号車は周回遅れの#41S2000と接触したことで大きく遅れ、18号車が逃げ切った。

次戦は岡山国際サーキット。9月5日決勝だが、その前にセパンでのスペシャルステージが予定されている。こちらは8月7日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第4戦富士フリー走行 No.8ART TASTEポルシェがトップタイム!

スーパー耐久2010第4戦「SUPER TEC」のフリー走行はウェットコンディションの元で行われ、#8ART TASTE GT3(清水康弘/竹内浩典/立川祐路組)が2分00秒019でトップだった。

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決勝前フリー走行は午前8時50分より30分間で行われた。
昨夜から降り続いた雨によりコース上は完全にウェットコンディションだが、既に雨はやんでいるため走行が進むにつれて路面は徐々に乾いていった。
最初にトップに立ったのはST2クラスの#59東和・MOTUL・EDインプレッサ。ニュルブルクリンク24時間でも活躍した吉田寿博のドライブで2分01秒452を記録した。
しかし次第にST1クラスもタイムを上げていき、開始7分で#8ポルシェを駆る立川が2分00秒551でトップに立った。立川はその後も2分00秒019までタイムを縮めて清水に交代した。
2番手にはポールシッターの#1PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEがつける。こちらは谷口信輝のドライブで2分00秒070を記録した。
3番手にはプロペラシャフトの破損で予選を走れなかった#28PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEがつけた。
注目の#23NISSAN NISMO GT-R RCは影山正美-田中哲也-星野一樹の順で周回をこなして10番手で走行を終えた。

ST2クラスは#59インプレッサがそのままトップで走行を終え、以下#20RSオガワADVANランサー、#3エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩと続いた。
ST3は#27FINA ADVAN BMW M3、ST4は#12無限CIVIC SSR TEIN ATSがそれぞれクラストップ。

金曜日から悩まされていた電気系のトラブルでBドライバー予選を走れなかった#666BOMEX with CarXs S2000も青木孝行がクラス4番手のタイムを出してきた。 これにより決勝出走の可否は今後の審議に委ねられるものの、28号車、666号車共にまず問題はないと思われる。

第4戦決勝は午後1時から、4時間で戦われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第4戦富士公式予選 #1谷口/柳田組が3連続ポール!

スーパー耐久シリーズ2010第4戦「SUPER TEC」の公式予選が6月26日、富士スピードウェイで行われた。
今回はニッサンGT-Rがスポット参戦するということで大いに注目を集めており、また朝からのあいにくの雨模様でウェットコンディションでの走行となったため、GT-R有利に働くかとoも思われたが、結局ポールポジションを獲得したのは#1PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/イムラン・シャハロム組)だった。

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公式予選は午後1時30分にST1、2、3クラスのAドライバーから走行を開始した。
開幕以来圧倒的な速さで2010シーズンをリードしているBMW Z4Mクーペはここでも速さを見せつけ、Aドライバーの谷口、Bドライバーの柳田ともに他を圧倒するタイムでトップに立ち、文句なしのポールポジション獲得となった。
しかしチームメイトの28号車、片岡龍也/ファリーク・ハイルマン/メルビン・モー組は片岡がピットレーンを出て行った直後に不運にもプロペラシャフトが折れ、まさかのノータイムで予選を終えることとなった。

一方注目のGT-Rだが、金曜日の走行でトップタイムを記録し、また今日の予選は朝からの雨でウェットコンディションということもあり、活躍が大いに期待されたものの、結局1号車、#8ART TASTE GT3(清水康弘/竹内浩典/立川祐路組)に次ぐ3番手に終わっている。

ST2クラスはAドライバーは#20RSオガワランサーの大橋正澄、Bドライバーは#26エンドレス アドバン ウェッズ ランサーがトップタイムを記録したが、合算では20号車がポールという結果に。
ST3クラスはAドライバートップが#27FINAアドバンM3の伊橋勲、Bドライバーは岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7の小松 一臣がトップだったが、合算で27号車がポールとなった。
しかしST1、2、3クラスのBドライバーの走行が終わり、ST4車両がコースインを始めた直後に #7岡部自動車JDS メーカーズRX-7を駆る加藤正将が1コーナーでクラッシュ。それと時を同じくして#666BOMEX with CarXs S2000の青木孝行もトラブルによりコース上にストップしたため、これらの車両を回収するために赤旗が出され、20分間の中断となった。

これによりST4クラスのBドライバー予選は午後2時50分に漸く再開された。
天候の回復も影響してか、ここでは太田侑弥の駆る#62ホンダカーズ東京 G/M インテグラが総合3位に食い込む好タイムを叩き出し、タイム合算でもポールに躍り出た。
この太田と最後までトップタイムを争ったのが土屋武士の駆る#24SAMURAI ADVAN DC5だったが、こちらはAドライバーのタイム差などもあり合算で5番手に終わっている。
なお、Aドライバーのトップは松井隆幸の駆る#12無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESSだった。

ST5クラスは今回も2台のエントリーとなり、規定の4台を満たさないためST4クラスに組み入れられた。

第4戦決勝は明日午後1時より4時間で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第4戦富士に参戦のGT-R、フリー走行でいきなりトップタイム

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既に報じたとおり、2008年の十勝24時間レースではIP4クラスという独自のクラスで参戦したGT-Rが、ST1クラスに特認車両という形での参戦をすることとなった。

08年はシートをはずしただけの状態で車重も1600kg以上あったとされるが、今回はボディパネルの軽量化によって約250kgのスリム化に成功。
1480kgに燃料タンクは海外の24時間レースの最大値である120Lのものを装着。
通常は95Lと規定されているS耐車両の中でこの点が有利になるのか?

今回、NISMOは富士のレースの参戦については「これまでもテストはやってきているので完成車として提供すべく、商品としての販売を保証できる形に実践の場で最終確認したい」という。
大きく書かれた数字はモチュールのオイルの商品名だとのこと。
ドライバーも影山正美、田中哲也、星野一樹の3名で挑む。
金曜日の走行でも1分46秒969のトップタイムをマークしている。

Text & Photo : Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第4戦セパン公式予選 星野一義率いるカルソニックの松田が初ポール!(GTA)

 AUTOBACS SUPER GT第4戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」の予選が、6月19日マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット(1周5.543km)で行われた。カルソニックIMPUL GT-Rの松田次生がポールポジションを獲得。カルソニックIMPUL GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組は、20日の決勝レースを最前列からスタートする。

 マレーシア、セパンサーキットでのSUPER GTは今回で10回目。その区切りの大会のスーパーラップ(予選1回目上位8台による1台ずつのタイムトライアル)では、最後から2番手に出走したカルソニックIMPUL GT-Rの松田次生が1分57秒409という暫定トップタイムをマーク。予選1回目トップで、スーパーラップでは最後にアタックしたENEOS SC430の伊藤大輔は、松田のタイム を更新できず、松田のSUPER GT初ポールポジションが確定した。
 松田は、予選1回目にはトップのENEOS伊藤にわずか0.137秒届かなかったが、スーパーラップでは、ほとんどミスのない、すばらしい走りで逆転した。
 日産GT-Rのポールポジションは今年初。TEAM IMPULとしては、2007年の最終戦富士以来となる。

 GT300クラスは、JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430の田中哲也が、2分9秒167を記録し、予選クラス1位となった。

■ポールポジション選手コメント

No.12 カルソニックIMPUL GT-R [GT500]
松田次生「GTレースには長く出ていますが、最初の頃はアタックのチャンスが無く、その後も2位、3位は取ったのですが(ポールはなかった)。今回のポールポジションで自信がつきました。冬にセパンに来てタイヤテストができたことが、大きかったです。今回エンジンを替えたのですが、それもパフォーマンスが良かった。今季、GT-Rは3.4リッターエンジンに替えて苦労してきましたが、日産、ニスモの皆さんにも感謝します。決勝は、ロニー選手も速いので、ふたりで力を合わせて、絶対勝つつもりでいきます」

ロニー・クインタレッリ「次生選手の走りはすばらしかったです。最終セクションですごく良いタイムを出したので、6号車(ENEOS SC430)は届かないと確信しました。決勝レースもロングランのペースがいいです。HSV-010 GT勢はタイヤ2輪の交換でピットタイムを短縮する作戦をやって来そうなので、ピットのことも考えていきたい。(勝つ)自信はあります」

No.11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 [GT300]
田中哲也「今シーズンは新車になり、タイヤメーカーも変わったこともあり、ここまで苦労しました。第3戦富士で良いタイヤが見つかり、この第4戦セパンは(ポールポジションに)いけると思っていました。スーパーラップのアタックも1回ミスしましたが、基本的にはうまくいきました。ポールを獲りましたから、スタートからプッシュしてリードを作り、後半もプッシュして、優勝したいですね」

平中克幸「ここまで3戦は思うようにいきませんでしたが、前戦で良いタイヤが見つかり、このレースは楽しみでした。決勝レースはがんばるだけ。自分の仕事きっちりとして勝つだけです」

Text:GTアソシエイション

Japanese F3

JF3:第6戦富士決勝 各クラス上位3人のコメント

Cクラス
優勝 #1国本 雄資(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r06_r_kunimoto 昨日同様にポールからのスタートが上手く決まって、そのまま後続を引き離せたんですが、Nクラスのアクシデントでセーフティーカーが入ってしまいました。
リスタートでもう一度引き離そうと思ったんですが、最初は自分のミスもあって、中々引き離すことができませんでした。
相手も同じクルマなので抜かれることはないと思いましたが、追いつかれたことは悔しかったです。
ここまで6連勝ですが、自分なりの課題や、クルマにもまだ煮詰める余地があるので、気を抜かずに次も頑張ります。
2位 #36ラファエル・スズキ(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r06_r_suzuki レース自体は退屈なものになってしまいましたね。スタートでトラブルがあって出遅れたんですが、後方でアレックスと嵯峨がバトルになってくれたお陰でうまくポジションがキープできました。
アクシデント自体は残念なことですが、セーフティーカーが入ったことは僕にとってはチャンスだと思えました。
しかし最終コーナーでオーバーステアが出る状態だったので国本には追いつけませんでした。
同じクルマに乗ってるのにチャンスを生かせなかったのは残念です。
3位 #12関口 雄飛(ThreeBond)
f3_r06_r_sekiguchi 昨日と同じく今日も5番手からのスタートになりましたが、序盤からガンガン攻めていきました。F3はいつも序盤で順位が決まってしまう傾向があるので、そこで勝負をかける作戦でしたが、並んできたアレックスが止まれなくて寄ってこられたりしてペースを上げることができず、前の2台に逃げられてしまいました。
昨日ランキング2位になったし、次も同じ富士での開催です。もっと上位を狙って生きたいですが、そのためにもとりあえず予選順位を上げないとと思っています。
Nクラス
優勝 #8小林 崇志(HFDP RACING F307)
f3_r06_r_kobayashi 2番手からのスタートでしたが、スタートで上手くトップになれましたし、ペースも良くて後続を引き離せたので、昨日よりいいレースができたと思います。
(スタートでは)銘苅選手の動き出しが悪いのが分かったので、落ち着いてトップに立てました。セーフティーカーが入ったときも、自分のペースが他より速いのは分かっていたので、落ち着いて対処できました。
5連勝しましたが、まだ細かいところで詰めの甘い部分があります。今日も予選2番手ですし。ですからそういう部分をこれから修正していきたいです。
2位 #佐藤 公哉(NDDP EBBRO)(※注)
f3_r06_r_sato 7位スタートでしたが、スリップをうまく使えば抜けるので、それは気にしていませんでした。 スタートではポジション取りが悪くて100Rやネッツでクルマが流れてしまい、順位を上げられませんでした。
その後は上手くスリップを使って順位を上げることができました。
3位 #蒲生 尚弥(TDP SPIRIT F307)(※注)
f3_r06_r_gamo 序盤他のクルマに引っかかってペースが上がらず、その間に前との間隔が開いてしまいましたが、諦めずにプッシュしていって抜いていくことができ、3位でフィニッシュしました。
常に自分の力を出し切って走っていました。3位に上がったときも1コーナーを銘苅選手と並んだまま立ち上がっていって、そのまま頑張ってたらAコーナーで銘苅選手がコースアウトして、前に出られました。

※この決勝記者会見後、レース後の車検でNクラス2位に入賞した佐藤公哉の車両が最低重量違反で失格になりました。Nクラス2位には蒲生尚弥(トムス)が、3位には銘苅翼(ハナシマ)が繰り上がっています。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第6戦富士決勝 国本の快進撃止まらず!開幕6連勝を達成。Nクラス小林も連勝を果たす

全日本F3選手権第6戦の決勝が6月13日、富士スピードウェイで行われた。
レースは序盤セーフティーカーが入るなど荒れた展開となったが、それでもポールポジションの#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)は後続に付け入る隙を与えず、連勝記録を6に伸ばした。
Nクラスも昨日に引き続いて#8小林崇志(HFDP RACING F307)が連勝。こちらも今季通算5勝とチャンピオンシップを大きくリードする結果になった。

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第6戦決勝は午後3時20分より21周で行われた。
心配された雨は最後まで降ることは無く、終始ドライコンディションでのレースとなった。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの国本。
しかしその後方は熾烈なバトルが展開され、#36ラファエル・スズキのすぐ後ろで#62嵯峨宏紀、#12関口雄飛、#2アレキサンドラ・インペラトーリの3台が併走状態で1コーナーへ。
ここで行き場を失ったインペラトーリがコースアウト、5位に後退すると、4位に上がった関口はすかさずダンロップコーナーで嵯峨のインに飛び込み、3位に浮上した。

ところが3周目の2コーナー立ち上がりでNクラスの2位争いを展開していた#22佐々木大樹と#7三浦和樹が接触、1台がコース上にストップしてしまったため、この周終わりでセーフティーカーが導入されることとなった。
幸い三浦と佐々木には怪我はなかった模様だ。

セーフティーカーは6周終わりでピットイン。レースは7周目から再開された。
ここで再び後続を突き放したい国本だったが、自身のドライビングミスなども合ってペースが上がらず、2位スズキとのギャップが中々開かない。スズキも最終コーナーでオーバーステアに悩まされていたといい、国本攻略の糸口は見えないまま周回を重ねていく。
そのうち国本は次第にペースを取り戻し、11周終わりで1秒、14周終わりで2秒と次第にギャップを広げていった。

結局国本はスズキに3.249秒差をつけて21周を走破。開幕以来続いている連勝記録を6に伸ばした。
過去に遡ればこれは1999年のダレン・マニング、2003年のジェームス・コートニーに並ぶ記録だ。
2位にはラファエル・スズキ。日本デビュー以来の最上位記録を一つ更新した。

Nクラスはスタートでクラス2番手の小林が飛び出す一方でポールの#18銘苅翼は出遅れて4位に後退。
しかし3周目にクラス2位争いを展開していた三浦と佐々木が接触してリタイヤとなったため、銘苅は2位に繰り上がった。

リスタート後も順調に後続を突き放していく小林の後方では、熾烈なドッグファイトが展開された。
まず12周目の1コーナーで#23佐藤公哉が銘苅を捕らえ、2位に浮上する。
銘苅は#37蒲生尚弥にも追い上げられ、数周にわたって懸命に押さえ込んでいたが、19周目の1コーナーでインに並ばれ、遂にコカコーラコーナーでコースをはみ出し、4位に後退してしまった。

トップの小林は結局2位以下に7.8秒もの大差をつけてチェッカーを受け、今季通算5勝目をものにした。
2位は佐藤、3位蒲生の順。
ところがレース後の車検で佐藤の車両が最低重量違反と判定され、残念ながら失格となってしまった。
これにより蒲生が2位、銘苅が3位にそれぞれ繰り上がった。

次戦の舞台もまた富士スピードウェイ。7月17-18日決勝だ。
国本の連勝がどこまで続くか、誰がそれに待ったをかけるのかに注目だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第5戦富士決勝 上位3人のコメント

優勝 #1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r05_r_kunimoto ポールポジションからスタートがうまくいきました。後ろがバトルになっていましたし、コースコンディションも前を走ってる僕には有利な状況で、結構いいレースができたと思います。
ただ、気温が上がったことにクルマを上手く合わせられなかったので、その点では苦労しました。
明日も自分がやるべきことに集中すれば優勝できると思います。
2位 #12関口雄飛(ThreeBond)
f3_r05_r_sekiguchi 今日は5番手からのスタートでしたが、ここまで毎回2つ以上順位を上げて終わっているので、今日も表彰台を狙っていましたが、パズルが上手く嵌った格好で2位になれました。
3位 #36ラファエル・スズキ(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r05_r_suzuki レースは楽しめましたが、ラクではありませんでした。
スタートで3つ順位を落としたのを取り戻すのが本当に大変でした。
明日はもっといいレースをしたいです。テストが中々できない状況ですが、自分が少しずつ良くなっている実感はあります。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第5戦富士決勝 国本圧巻の開幕5連勝!! Nクラスも小林が今季4勝目を挙げる

全日本F3選手権第5戦の決勝レースが6月12日、富士スピードウェイで行われ、ポールシッターの#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が後続を13秒以上突き放す大差で勝利した。国本はこれで開幕5連勝を達成、タイトル獲得に向けて大きく前進した。
またNクラスは#8小林 崇志(HFDP RACING F307)がスタートからトップを守りきり、こちらも今季4勝目を挙げた。

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決勝レースは午後1時15分にスタート。
ポールの国本がホールショットを決め、その後は1周あたり1秒のハイペースで一気に後続を突き放しに掛かる。

その後方では3番手スタートの#2アレキサンドラ・インベラトーリ(TODA FIGHTEX)が2位に浮上する一方で、フロントロースタートの#36ラファエル・スズキ(PETRONAS TOM'S F308)がスタートに失敗、順位を3つ落としてコントロールラインに戻ってきた。
3番手は#62嵯峨宏紀、4番手には#12関口雄飛がつけるが、関口はオープニングラップでスズキを、2周目には嵯峨をパスした勢いもそのままに2位インペラトーリとの間合いを詰めていき、6周目のホームストレートで遂に抜き去って2位に浮上した。

インペラトーリはその翌週にもスズキの先行を許し、4位に後退した。
1周目で後退を余儀なくされたスズキは中盤以降ペースを取り戻し、レース終盤は一旦は抜かれた関口との差を詰めに掛かったが一歩及ばず。
レースは国本、関口、スズキの順で決着。
国本は開幕以来負けなしの5連勝で明日の第6戦に臨むこととなった。

Nクラスは予選トップの小林がそのままトップをキープして15周を走り切り、今季4勝目を挙げた。
2位には#37蒲生尚弥。3位#23佐藤公哉は一時蒲生の背後を脅かす場面もあったが、広報から追い上げてきたCクラスの車両に行く手を阻まれ、結局3位のまま第5戦を終えることとなった。

次戦第6戦決勝は明日午後3時20分より、21周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第6戦富士公式予選 国本が4連続ポールを達成。Nクラスは銘苅が今季初のトップ

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全日本F3選手権第6戦の公式予選は第5戦に続いて#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が1分34秒841を記録、今季5度目のポールポジションを獲得した。
Nクラスは#18銘苅翼(EBBRO AIM F307)が1分37秒011で今季初めてのクラストップとなった。

第5戦の公式予選終了から10分間のインターバルの後、第6戦の公式予選は午前9時20分より15分間で行われた。

本格的なアタックが始まったのはセッション半ばの7分過ぎ。
まずは#2アレキサンドラ・インペラトーリが1分36秒153でトップに立つ。
これを国本が1分35秒024で上回り、最後は1分34秒841と、第5戦のポールタイムを更に更新して4戦連続、今季5度目のポールを獲得した。
2番手もまた第5戦に続いてチームメイトの#36ラファエル・スズキがつけた。依然として富士ではトムス勢にアドバンテージがあるようだ。
インペラトーリは結局1分35秒802までしかタイムを縮めることができず、フロントローの2台に大きく遅れての3番手スタートとなった。

Nクラスは#18銘苅が今季初のクラストップタイムを記録、第5戦トップの#8小林は2番手につけ、3番手には全日本カート選手権スーパーKFクラスで目下ポイントリーダーの#22佐々木大樹が入った。先週の菅生でマシントラブルからカートでの連勝記録が止まり、第5戦の予選ではペナルティから4グリッド降格となった佐々木だが、その悔しさを第6戦決勝で挽回できるかにも注目したい。

第6戦決勝は明日午後3時20分より21周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第5戦富士公式予選 国本雄資が今季4度目のポールを獲得!

全日本F3選手権第5戦の公式予選が6月12日、富士スピードウェイで行われ、開幕4連勝中の#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が1分34秒887で今季4度目のポールポジションを獲得した。
Nクラスは#8小林崇志(HFDP RACING F307)が1分37秒093でトップ。こちらも第4戦に続いての2連続ポールとなった。

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公式予選日を迎えた富士スピードウェイは朝から上空を厚い雲が覆っていたが、F3の予選が開始されるころには幾分明るくなってきた。
そんな中、第5戦の予選は午前8時55分より、15分間で行われた。

今回はトムスの2人による熾烈なポール争いがセッション中盤から展開された。
最初にトップに立ったのは#36ラファエル・スズキで1分35秒490。しかしすぐに国本が1分35秒003でトップに浮上してきた。スズキも1分35秒075までタイムを縮めるが僅かに国本に及ばない。
反対に国本は開始11分過ぎに1分34秒992にタイムアップ。
これをスズキが開始12分過ぎに1分34秒897で上回るが、国本もすぐに1分34秒887とタイムを削り、結局国本が今季4度目のポールポジションを獲得することとなった。
2番手スズキに続いたのは、今季Cクラスにステップアップしてきた#2アレキサンドラ・インベラトーリ(TODA FIGHTEX)タイムは1分35秒723とトムスの2台からは大きく引き離された。

Nクラスはセッション中盤から#8小林がトップに立ち、そのまま2連続ポールを確定。
2番手には#37蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)がつけ、3番手に#23佐藤公哉(NDDP EBBRO)と、ホンダ、トヨタ、日産のスカラシップ生が揃ってトップ3を占めた。
なお、#22佐々木大樹に対しては走路外走行により4グリッド降格のペナルティが課せられ、佐々木は最後尾スタートとなってしまった。

第3戦決勝はこのあと午後1時15分より、15周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第2戦もてぎ決勝 上位3人のコメント

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優勝:#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)
本当に最高のレースになりました。完璧ではなかったとはいえ充分にいいスタートで先頭をキープできました。前に誰もいないと視界が確保できるので、ウェットではすごいアドバンテージになります。序盤から2位との差を広げようとハードにプッシュしました。
ピットストップが心配でしたが、それもうまくいきましたね。
タイヤはウェットでは非常に状態がよく、交換の必要もありませんでした。
決勝だけ雨ということでクルマのそれほどいじることはできず、アクアプレーン対策で車高を上げたくらいですが、スタート直前にダウンフォースをかなり多めにつけました。フォーメーションラップを走り出した時点で良いフィーリングになったと判りましたよ。
2位:#10塚越 広大(HFDP RACING)
去年のもてぎのレースで表彰台に立てそうだったのに立てなくて悔しい思いをしました。昨日の予選でもQ2でトップだったのにQ3で順位を落としてしまい、悔しかったですが、クルマのバランスはいいので決勝はチャンスがあると思いました。
決勝ではスタートで順位を上げることができたし、小暮さんのミスにも冷静に対処することができました。終盤はロッテラー選手に追い上げられたので、楽なレースでは無かったです。
今までサポートしてくれた皆さんに感謝しています。先日も養護施設に慰問にうかがったら、子供たちが作った手作りのメダルをいただいたので、表彰台に持っていくと約束したんです。それも励みになりましたね。
3位:#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
最初からトラブルだらけでした。まずスタートがうまくいかなくて悔しい思いをしました。不利な右側でスタートするぐらいなら3番手のほうが良かったかもしれません。その後もパドルシフトのトラブルに見舞われて、ギヤチェンジのたびにスロットルを戻さなければなりませんでした。シフトチェンジが忙しくてコースを飛び出してる暇も無かったぐらいですよ(笑)
ただ、クルマのバランスは凄くよかったので、終盤はツカコシに追いつけると思いましたが、近づくと視界が悪くなり、それ以上何もできませんでした。
星野 一義(優勝チーム監督)
経済的にも凄く辛い時期で、正直どうしようかと思うときもありましたが、ここはレース馬鹿に徹しようと思って今季の準備を進めました。
ドライバーも優等生は要らない、勢いのいいのが欲しい、と思っていたら、ある時ブリヂストンさんに「ウェットはオリベイラが速いよ」と言われました。「速いのはヨコハマはいてるからじゃないの?だいいちフォーミュラ乗ってないし」とジョークを返しましたけど(笑)
逃げたくなるような心境のときもありましたが、そんな中でもチャンピオンを獲ろうぜ、とチーム一丸となって取り組んできました。
今日の勝利は鈴鹿で失敗したのが良かったと思います。あれがあったから今日のJPはタイヤをもたせようと考えながら走ることができましたし、チームも凄くいいシミュレーションができました。チームは凄くうまくいってるし、ドライバーはちゃんと結果を出してくる。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第2戦もてぎ決勝 雨中の独走劇!オリベイラがFN復帰2戦目で早くも優勝

2010全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦決勝が5月23日ツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートした#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)が終始ハイペースで後続を突き放し、今季初優勝を飾った。
(天候:雨 コース:ウェット 観客動員数:予選日5,000人、決勝日10,000人)

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午前中に行われたF3決勝の終盤から降り始めた雨はいよいよ強くなり、路面は完全にウェット状態に。
これにより全車がウェットタイヤを装着して午後2時30分にフォーメーションラップを開始。
ところがここで#37大嶋和也がエンジンストール、なんとか再始動はできたもののこれで最後尾スタートとなってしまう。
更にスタートでも#20平手晃平がストールして大きく出遅れてしまった。

一方先頭グループではポールのオリベイラが勢いよく飛び出し、トップで1コーナーに飛び込んでいく。2位に浮上したのは3番手スタートの#32小暮卓史、3位に5番手スタートの#10塚越広大と奇数グリッドのドライバーが着実に順位を上げる一方で、2番手スタートのロッテラーは出遅れて一気に6位に後退、4番手スタートの#1ロイック・デュバルも塚越の先行を許した。
その後方ではファーストアンダーブリッジ下で#18平中克幸と#2伊沢拓也が絡んでストップ。伊沢は再スタートを切ったものの、平中はここでレースを終えた。
こうした混乱の中、最後尾スタートの大嶋は大幅なジャンプアップを果たし、オープニングラップを8位で戻ってきた。

トップのオリベイラは序盤から他より1秒近く速いラップタイムを立て続けに刻み、2位小暮との差を見る見るうちに広げていく。
一方2位の小暮は3周目の1コーナーでオーバーランして6位に後退、その後も7周目の2コーナーでダートにはみ出して8位とじりじり順位を落としていった。

代わって2位に浮上した塚越も、オリベイラのペースには全く着いていけず、両者のギャップは1周1秒ペースで広がっていった。
その後方では3位デュバル、4位には小暮、#31山本尚貴のコースアウトによって順位を挽回してきたロッテラーがつける。ロッテラーは走り始めからパドルシフトのトラブルに見舞われ、苦しい走りを強いられつつも11周目のバックストレッチでデュバルをパス、3位に浮上してきた。

トップのオリベイラは20周目の90度コーナー進入でホイールロックをさせてグラベルに飛び出すが、既に大量のリードを築いていたためにトップのままコースに復帰。
その後も1分48秒~49秒台のダントツのペースで周回を重ねて37周目にピットストップを行い、トップのままコースに復帰、結局一度もトップを明け渡すことなく52周を走り切り、フォーミュラニッポン復帰2戦目で早くも勝利を挙げて見せた。

2位には塚越がレース終盤のロッテラーの猛追を退けて入り、自身初の表彰台をものにした。

一方最後尾から激しい追い上げを見せていた大嶋は一時3位を走行する場面もあったが、途中右リヤタイヤにスローパンクチャーが発生、このため38周目の1コーナーで痛恨のコースアウトを喫したほか、タイヤ交換で予定外のピットストップを強いられ、結局8位に終わった。
スタートでエンジンストールした平手もまた各所でバトルを展開し、7位まで挽回してみせた。
ルーキー勢では途中コースアウトがあったもののトップグループと遜色ないペースで走り続けた山本の5位が最上位となった。

次戦は富士スピードウェイ。7月18日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第4戦決勝 国本開幕4連勝!! Nクラスは小林が今季3勝目

全日本F3選手権第4戦決勝は5月23日ツインリンクもてぎで行われ、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が昨日に続いてポール・トゥ・フィニッシュを達成。開幕戦からの連勝記録を4に伸ばした。
Nクラスはポールの#8小林崇志(HFDP RACING F307)が今季3勝目を獲得した。

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第4戦決勝は午前10時30分スタート。
ポールの国本が勢いよく飛び出してホールショットを決める。その後方では4番手スタートの#62嵯峨宏紀が1コーナーでコースアウト、大きく後退してしまう。
これで4位に繰り上がった#12関口雄飛は3周目の1コーナーで#36ラファエル・スズキを攻略、3位に浮上してきた。
関口は2位#2アレキサンドレ・インペラトーリとの間隔を縮めに掛かるが、オーバーテイクに持ち込むには至らず、両者膠着状態のまま周回を重ねていく。

この間に国本は2位以下との差を徐々に広げていき、最後はインペラトーリに4秒1もの差をつけてチェッカーを受け、鈴鹿での開幕戦からの連勝記録を4に伸ばした。
3位の関口は終盤ペースが落ち、一旦は抜いたスズキの追撃を受ける格好となったが何とか凌ぎきって昨日に続いての表彰台を得た。

Nクラスはポールの小林が序盤から逃げ、2番手には昨日ゼロ周リタイヤに終わった#37蒲生尚弥がつける。その後方は混戦状態で始まったが徐々に#23佐藤公哉が集団を抜け出し、単独3位の状態に持ち込む。

その後方は#7三浦和樹、#20ギャリー・トンプソン、#18銘苅翼の接近した4位争いが続き、そこへスタート失敗で順位を落としていたCクラスの#5吉田広樹が追いつき、この結果3周目の90度コーナーで三浦のインに飛び込んだ吉田が接触、更に後方では#22佐々木大樹もヘアピンで飛び出すなど、荒れた展開となった。
これにより吉田に対しては10秒ストップのペナルティが課せられた。

銘苅の後方には第3戦優勝の#63千代勝正が迫り、10周目で前に出た。
銘苅は終盤#19黒田吉隆にも抜かれ、7位でレースを終えた。

トップの小林は最後まで安定した走りで2位以下に付け入る隙を与えず、最後は蒲生に2.5秒の差をつけて今季3勝目をものにした。

次回は富士スピードウェイ、6月12-13日決勝だ

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第2戦もてぎフリー走行2回目 トップタイムは伊沢。ポールのオリベイラは6番手

全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦の決勝前フリー走行は、#2伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION)がトップタイムを記録。タイムは1分34秒851だった。

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昨日の汗ばむ陽気とは打って変わり、決勝日を迎えたツインリンクもてぎは朝から厚い雲が覆い被さり、今にも降り出しそうな状態だ。
既に九州のオートポリスで開催されていた全日本ロードレースは大雨警報による中止が決定され、鈴鹿サーキット南コースのワールドカップカートレースも既にウェットコンディションでの走行を強いられ、日本列島全体が雨雲に包まれつつある中、フリー走行は午前9時25分より30分間で行われた。

伊沢はセッション序盤の6周目に1分34秒851を記録、これがそのままこのセッションでのベストタイムとなった。2番手には#8石浦宏明、3番手には#16井出有治と、トップ3は昨日の予選で下位グリッドに沈んだドライバー。決勝に向けて挽回の手がかりを掴めたか。
4番手には開幕戦優勝の#32小暮卓史、5番手には#7ケイ・コッツォリーノがつけている。
ポールシッターの#19J.P.オリベイラは6番手でフリー走行を終えた。

第2戦決勝はこのあと午後2時30分より52周で戦われる。
予報では昨年同様に小雨に見舞われそうだが、はたしてどのような結果が待ち受けているだろうか。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第3戦もてぎ決勝 国本が開幕3連勝!Nクラスは千代が今季初勝利

全日本F3選手権第3戦の決勝は、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)がポール・トゥ・フィニッシュを達成。開幕戦から3連勝を決めた。
Nクラスはポールの#37蒲生尚弥が序盤で脱落、3番手スタートの#63千代勝正(BPダイシン ルボーセF305)が今季初勝利を手にした。

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第3戦決勝は午後4時より14周で行われた。
ポール国本の動き出したよく、難なくホールショットを決めて1-2コーナーを立ち上がっていくと、その後方では4番手スタートの#12関口雄飛(ThreeBond)が大胆なライン取りで大外から#62嵯峨宏紀、#2アレキサンドレ・インペラトーリを次々に交わして2位に躍り出る。
国本と関口は1秒強の僅差を保って周回を重ねつつ、3位のインペラトーリ以下をどんどん引き離していく。

関口は9周を過ぎた辺りから国本とのギャップを縮めにかかり、9周終わりで1秒0、10周終わりでは0秒913と、遂に1秒を切ってくる。しかし国本も負けじと11周終わりで1秒032までギャップを戻してきた。

結局国本は関口を1秒382後方に押しやってチェッカーを受け、開幕以来土付かずの3連勝を達成した。先日の富士GT400kmでのGT300クラス優勝も含めれば4連勝だ。
2位には関口、3位には7秒5遅れてインペラトーリが入った。

Nクラスは序盤から荒れに荒れた。
ポールスタートの蒲生がオープニングラップでスピンしてストップ。そこに5番手スタートの佐藤公哉が巻き込まれ、足回りを傷めてこちらもレースを終えてしまった。
変わってトップに立ったのは、3番手スタートの千代。開幕2連勝で予選2番手の#8小林崇志を従えてオープニングラップを消化した。小林は一時0秒6差まで千代を追い上げるが、どうしても千代を抜くことができず、そのまま最後まで周回を重ねることに。結局小林は千代の1秒4後方でチェッカーを受けた。

一方3位争いは終盤まで白熱。
上位の混乱もあってオープニングラップを3位で戻ってきた#22佐々木大樹を執拗に追い立てる#7三浦和樹がファイナルラップの90度コーナーでタイヤスモークを上げながら佐々木のインに飛び込み、表彰台をもぎ取って見せた。抜かれた佐々木は#20ぎゃリー・トンプソンにも抜かれ、結局5位でフィニッシュすることとなった。

次の第4戦決勝は明日午前10時30分より、20周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第2戦もてぎ公式予選 オリベイラが通算2度目のPP獲得!

2010全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦の公式予選が5月22日、ツインリンクもてぎで行われ、#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)が通算2度目のポールポジションを獲得、2位には#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がつけ、前回優勝の#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が3位につけた。

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公式予選は午後2時25分、気温28.9度、湿度40%、路面温度47.9度という汗ばむ初夏の陽射しのもと、ノックアウト方式で行われた。
走行時間はQ1が20分間、Q2、Q3が10分間だ。

Q1セッション
ここでは上位11台が次のQ2に進出する。
最初にトップに立ったのはロッテラー。しかしすぐに#18平中克幸、小暮らが上回っていく。
この時点で記録された小暮のトップタイムは1分35秒235。各車ここで一旦ピットへ戻った。
再びタイムアタック合戦が始まったのは残り時間が6分を切ったころ。最初にアタックした#7ケイ・コッツォリーノは1分36秒161。このタイムはボーダーラインギリギリの11位タイムだ。12位以下には#2伊沢拓也、#16井出有治、#29井口卓人が続く。
上位陣ではロッテラーがいち早く1分34秒台に突入、これを小暮が上回り、1分34秒307でQ1セッションをトップで終えた。
一方Q2進出をかけた11位争いは、伊沢が終了間際に11位タイムを叩き出し、ギリギリで通過を果たした。

Q2セッション
10分間のインターバルの後、予選Q2が始まった。ここでの通過枠は8台。
残り6分を割ったところで各ドライバーが一斉に動き出す。
最初にアタックに取り掛かったのは#20平手晃平。タイムは1分34秒665だ。これを小暮が1分34秒265で上回り、更には#10塚越広大が1分34秒144でトップに躍り出た。
平手はその後もタイムを上げるが1分34秒415どまり。前年王者の#1ロイック・デュバル、ロッテラー、オリベイラ、小暮らの先行を許すことになった。
Q3進出をかけたボーダーライン上の争いは、平中が8位で通過。#31山本尚貴、#8石浦宏明、伊沢がここで消えることになった。

Q3セッション
ポールポジションをかけた最後のアタック、予選Q3は午後3時15分に開始された。
Q2と同じくここでも開始4分過ぎから各ドライバーが動き出す。
最初にアタックを始めたのはロッテラー。いきなりこの日初めての1分33秒台、1分33秒986を叩き出す。
しかしオリベイラが1分33秒967でロッテラーを逆転。続く小暮は1分33秒986とロッテラーと全くの同タイムを記録した。この場合、先にタイムを出したロッテラーが2位、小暮は3位となる。
Q2トップの塚越は1分34秒074と惜しくも33秒台には届かず、同じく34秒054に終わったデュバルに続く5番手となった。
オリベイラのポール獲得は2008年8月の第7戦富士以来。実に1年9ヶ月ぶりで通算2回目だ。

第2戦決勝は明日午後2時30分より52周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第4戦もてぎ公式予選 国本が連続ポールを獲得。Nクラスは鈴鹿2連勝の小林

全日本F3選手権第4戦の公式予選でもまた#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)は速さをみせ、連続ポールを達成した。

第3戦の予選終了から10分間のインターバルを経て、第4戦の公式予選が同じく15分間で行われた。
ここでも各ドライバーは開始3分からコースインを始め、タイムアタックに取り掛かる。

国本の好調ぶりは第4戦においても変わらず、最初のアタックからトップに立つとそのままペースを上げ、最後は1分45秒701までタイムを縮めて2連続、今季通算3回目のポールポジションを獲得した。
2位はここでも#2アレキサンドラ・インペラトーリ(TODA FIGHTEX)、3位には国本のチームメイト、#36ラファエル・スズキが入った。

Nクラスは鈴鹿2連勝の#8小林崇志(HFDP RACING)がトップ。2位に#63千代勝正(BPダイシン ルボーセF305)、3位には#23佐藤公哉(NDDP EBBRO)が入った。

第4戦決勝は明日の午前10時30分より、20周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Japanese F3

JF3:第3戦もてぎ公式予選 国本が今季2度目のPPを獲得

全日本F3選手権第3戦の公式予選が5月22日、ツインリンクもてぎで行われ、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が開幕戦以来2度目のポールポジションを獲得した。

第1戦の公式予選は午前11時50分より、15分間で行われた。
開始直後は各ドライバー様子を伺い誰一人コースには出てこない。3分が経過して漸く走行が開始された。

最初にトップに立ったのは#63嵯峨宏紀(DENSO・ルボーセF308)、国本が2位につけるが、この時点でのタイムは1分47秒台。まだまだ小手調べの段階だ。
走行が進むにつれ1分46秒台の争いとなると、国本が1分46秒327でトップに立つ。
一時は#2アレキサンドレ・インペラトーリ(TODA FIGHTEX)にトップの座を奪われるが、すぐに1分45秒851までタイムを縮めて再びトップを奪い返し、第1戦鈴鹿以来のポールを決めた。
2位にインペラトーリ、3位には第2戦ポールの嵯峨が入った。

Nクラスは#37蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)がトップ。2番手に鈴鹿ラウンド2連勝の#8小林崇志(HFDP RACING)、3番手には#63千代勝正(BPダイシン ルボーセF305)がつけている。

第3戦決勝はこのあと午後4時より、14周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝 優勝ドライバーのコメント

100502Kaiken

100502KaikenGT500 GT500クラス優勝 #35MJ KRAFT SC430
大嶋 和也
富士は勝てる、とそういうつもりで今週来ていました。
公式練習、予選、フリー走行とずっとトップで、決勝だけ取りこぼしたらどうしようもないな、と思って必死で走りました。
スタート前の8分間のウォームアップ走行で振動が出たときはあせりましたが、グリッド上で原因が見つかって、決勝走り出してからは問題ありませんでした。
今週はずっと完璧でしたね。去年のポッカ700㎞もそうでしたけど。
継ぎからはウェイトが載って勝てなくなりそうですが、取りこぼしのないようにポイントを狙っていって終盤戦で勝負したいですね。

石浦 宏明
うまく流れがきていて、勝ちたいという気持ちで富士に来ました。今日ここにTDPの4人が並ぶことができて嬉しいです。
最初のスティントで大嶋が良いペースで走っていたので、同じタイヤを履く僕も守らなくても平気でした。8号車の破片を拾ったときはあせりましたが、うまく切り抜けられました。 車もタイヤも問題がないと分かっていたので、最後の大嶋の走りも安心してみていられました。
開幕戦、第2戦とポイントを取り損ねたし、ランキング上位陣は今日もポイントを獲っているので、継ぎからウェイトを積んでも勝つ走りが出来るように頑張って、終盤も最後までタイトル争いに残れるようにしたいですね。

100502KaikenGT300 GT300クラス優勝 #74COROLLA Axio apr GT
国本 雄資
嬉しいよりも、ほっとしています。
去年は勝つどころか表彰台もなかったので、今日勝つことができてほっとしています。
クルマは持ち込みから速くて、高くなった気温とミシュランタイヤもマッチしていたので序盤からどんどん抜かすことが出来ました。(43号車に追い上げられたときは)正直言って凄いバクバクしていましたが、自分の走りを出来ていれば抜かれることはないと考えて、最後まで集中して走りました。タイヤを井口君がセーブしてくれてたので、最初は良かったんですが、そこからちょっとずつバランスがおかしくなってきて、ガライヤに追い上げられました。
クルマを降りてからは高木さんに「もっと速く走れよ!」って言われちゃいました。

井口 卓人
初表彰台を初優勝で決められて嬉しいです。
昨日僕は乗る機会がなかったので、国本君の頑張りで今日の勝利があるのかなと思います。
これからのレースも気温が上がってきて、ミシュランに合ってくるので、ウェイトに関係なく勝ちに行きます。
次のセパンも表彰台に上がれるよう頑張ります。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝 #35MJ KRAFTが完全優勝!上位4台をレクサスが独占。GT300も#74カローラが制し、トヨタ&レクサスがホームレースを完全制覇

2010オートバックス スーパーGT第3戦「富士GT400kmレース」は5月2日、富士スピードウェイで決勝レースを行い、ポールポジションからスタートした#35MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)が終始安定した速さで後続を突き放し、昨年鈴鹿サーキットで開催された第6戦ポッカ700km以来の優勝を手にした。
また2位に#1ペトロナス、3位に#6エネオス、4位に#38ZENTとレクサス勢は出走5台中4台でトップ4を独占するという、圧倒的な強さを見せ付けた。
GT300クラスもまたTDPの若手コンビの駆る#74COROLLA Axio apr GT(石浦宏明/大嶋和也組)が接戦を制しGT500クラスのレクサスと共にホームコースの富士でのレースを最高の形で締めくくった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日26,500人 決勝日53,100人 延べ79,600人)

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決勝レースは午後2時にフォーメーション開始。
これに先立って行われたウォームアップ走行で2台のクルマが振動を感じてピットへ。1台は#23モチュールGT-R、もう1台はなんとポールシッターの#35MJ SCだった。
幸い35号車の振動は左リヤのアップライトを固定するボルトが緩んでいたためと判明、グリッド上で増し締めをするだけで済んだが、23号車のほうは駆動系のトラブルと判明、そのままピットガレージでの修復作業を余儀なくされた。

1周のフォーメーションラップの後、2時3分にレースはスタート。
GT500クラスはポールの35号車がそのままトップでオープニングラップを制し、会長に周回を重ねていく。スタートドライバーは大嶋だ。これを追う#1ペトロナスSCのアンドレ・ロッテラーは4周目から次第にペースを上げていき、20周を終えたころには0.480秒とすぐ後ろにまで迫った。
しかし大嶋はそこからペースを上げ、21周目で0.634秒、22周目で1.064秒と再び差を広げていく。25周を終えるころには差は2秒以上に拡大した。
35号車は31周でピットイン。石浦に交代して28.1秒でピットアウト。1号車は35周で最初のピットストップを消化した。この4周の間に石浦はファステストラップを更新するハイペースで周回を重ね、1号車に大差をつけてきた。
50周を消化するころには実に14秒以上のギャップを築き上げ、63周終わりで2度目のピットイン。再び大嶋に交代したが、左フロントタイヤの交換に手間取り、36秒の作業時間。
この間に#1ペトロナスSCは2スティント目を担当した脇阪寿一が64周目、65周目と1分36秒台のハイペースで飛ばし66周終わりでピットイン。
しかしこちらも作業時間は34.8秒と決して迅速とは言えず、トップとの差を詰めるまでには至らなかった。

結局35号車は一度もトップの座を脅かされることなく88周を走り切り、公式練習、予選、決勝、フリー走行と今週行われた全てのセッションでトップという完璧な形で昨年8月のPOKKA700km以来8ヵ月半ぶりの勝利を手にした。
しかもこの日レクサスSCは出走5台中4台、44周目に駆動系トラブルでリタイヤした#39デンソーサードSCを除く全車でトップ4を形成するという、これまた完璧な形でゴールデンウィークのホームレースを締めくくった。

なおホンダHSVの最上位は#17ケーヒンの5位、GT-R勢は#12カルソニックの6位が最高で、前回優勝の#18ウイダーHSVは7位に終わっている。

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#35MJ SCの圧勝という結果に終わったGT500クラスとは対照的に、GT300クラスはスタートからファイナルラップまで息をもつかせぬ接戦が繰り広げられた。

まずはポールシッターの#33ハンコックポルシェに2番手スタートの#25ZENTポルシェが襲い掛かり、1周目のコカコーラコーナーでトップに立つ。ドライバーは33号車が木下みつひろ、25号車は土屋武士だ。
#33木下は続く2周目のダンロップコーナーで#66アストンマーチンを駆る吉本大樹にも抜かれて3位に後退してしまった。

2位に浮上した#66吉本は追撃の手を緩めず#25土屋を16周目のダンロップで攻略し、トップに浮上する。
その後方では出遅れた4位#74カローラを駆る国本と#33木下の熾烈な3位争いが展開された。 右に左にラインを変えて木下の隙を伺う国本。一方木下も巧みなライン取りとストレートスピードの速さを利用して#74カローラの動きを封じ、22周終わりで最初のピットストップ。
ここで33号車はタイヤ無交換作戦に出た。2スティント目を担当するのは今回チームに加わった藤井誠暢だ。

これで前の開いた国本は一気にペースを上げてトップ2台に迫る。
前方では一旦トップを奪われた#25土屋が何度も#66吉本に並びかけるが、吉本も必死で押さえ込む。その間に国本は2台との差をぐんぐん詰め、30周目のヘアピンで見事土屋のインを突いて2位に浮上した。
これで勢いのついた国本は続く31周目には周回遅れに詰まった吉本をも攻略、トップに躍り出た。

74号車は38周終わりで最初のピットイン。
しかしここでタイヤ4本を交換したため、再び#33ハンコックの後方でピットアウトすることに。
一方25号車は最初のピットストップの際、ピットレーン出口で速度違反を犯してドライブスルーペナルティを受け、66号車はFIA-GT仕様の燃費の悪さから給油時間が長めになり、いずれもこの段階で勝負権を失った。

これで一躍トップに躍り出た33号車だったが、46周終わりのホームストレートでエンジントラブルに見舞われてレースを終えることとなってしまう。
代わってトップに復帰した74号車。しかしその背後から猛然と追い上げてくるクルマがあった。
aprのチームメイト、#43ガライヤだ。

43号車は24周目のコカコーラで#26タイサンポルシェと4位を争ってコースオフを喫したものの、その後は着実なペースで上位との差を詰め、他の上位陣の後退にも助けられて40周目に3位、45周目には2位に浮上してきた。
一方トップの74号車は2度目のピットストップでタイヤ無交換を選択した影響でレース終盤マシンバランスに苦しみ始めていた。

そして遂に75周目、2台のギャップは1秒を割り込んだ。
ダンロップで、最終コーナーで並びかけてくる#43高木。#74国本も懸命に押さえ込む。
両者はテール・トゥ・ノーズのままファイナルラップを迎えるが、結局最後まで集中を切らさなかった国本が高木に競り勝ち、GT参戦2年目にして初めての表彰台を勝利で飾ることとなった。 僅差で敗れた#43ガライヤに続く3位には、45秒以上の大差をつけられながらもしぶとく生き残った#66アストンマーチンが入った。

次戦はマレーシアのセパンサーキット。6月20日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

Formula Nippon | JAF Grand Prix | SUPER GT

SGT FN:GTA、JRP、富士スピードウェイの3社がJAFグランプリの概要を明らかに。レースは三日間開催

株式会社GTアソシエイション(以下GTA)、株式会社日本レースプロモーション(以下JRP)、富士スピードウェイ株式会社の3社は5月2日、スーパーGT第3戦の開催されている富士スピードウェイで会見を行い、11月に予定されている「JAFグランプリ スーパーGT&フォーミュラニッポン富士スプリントカップ2010」の大会概要を発表した。
当日は坂東正明GTA社長、白井裕JRP社長、加藤裕明富士スピードウェイ社長の3名が出席し、レーススケジュールやサポートイベント、今後のメディア説明会の日程などについて説明した。
内容は下記の通り。

1.大会概要
20年ぶりの復活となる「JAFグランプリ」タイトルの付与されることとなった本大会は、開催日程を3日間とし、11月12日(金)をフリー走行・公式予選日とした。
また日本で最も参加台数の多いワンメイクレースである「ネッツカップヴィッツレース」のグランドファイナル、日本独自のナショナルフォーミュラ「F4」、往年の日産サニーやトヨタスターレットなどが当時のカラーリングで参戦する「マイナーツーリングカーレース」を併催レースとして組み込んだほか、往年のトップドライバーによる「レジェンドカップ」をマツダロードスターを使用したエキジビジョンレースとして開催する。
なお本大会ではフォーミュラ・ニッポン、GT500、GT300の総合優勝者にJAFグランプリタイトルを付与するほか、GT500クラス優勝チームとF4の年間最多優勝コンストラクターに国土交通大臣賞がそれぞれ授与される。

2.レーススケジュール
メインレースの決勝はフォーミュラ・ニッポン、GT500クラス、GT300クラスの順でそれぞれ100km(22周)のスプリントレースを土曜日と日曜日の両日開催する。 また表彰式については全レースの終了後に3カテゴリーをまとめて実施する。 日程は下記の通り

11/12(金)
午前
スーパーGTフリー走行
フォーミュラ・ニッポンフリー走行
ヴィッツ予備予選

午後
スーパーGT500クラス予選
スーパーGT300クラス予選
マイナーツーリング予選
フォーミュラニッポン予選
ヴィッツコンソレーション決勝

11/13(土)

午前
ヴィッツ予選
F4予選
マイナーツーリング決勝
レジェンドカップ

午後
フォーミュラ・ニッポン決勝①
スーパーGT300クラス決勝①
スーパーGT500クラス決勝①
表彰式①

11/14(日)
午前
F4決勝
ヴィッツ決勝
レジェンドカップ

午後
フォーミュラ・ニッポン決勝②
スーパーGT300クラス決勝②
スーパーGT500クラス決勝②
表彰式②

3.特設ウェブサイトの開設
本大会をより多くの方に認識いただくため、特設ウェブサイトを6月より開設する。 アドレス等の詳細は後日公表する

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第3戦富士GTA定例会見 セディナが新シリーズスポンサーに

株式会社GTアソシエイション(以下GTA)は5月2日、スーパーGT第3戦の開催されている富士スピードウェイで定例会見を行い、株式会社セディナが今回新たにシリーズスポンサーとなったことを発表した。
セディナは昨年4月にオーエムシーカード、セントラルファイナンス、クオークの3社が合併して出来た日本最大級の信販会社。
会見当日は江幡真史代表取締役副社長が出席して、契約に至った経緯と今後展開するサービスについて説明した。

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新スポンサー「セディナ」の江幡副社長
江幡副社長のコメント
日本国内でゴールドカードを普及させるために何が必要か調査したところ、「限定間のあるサービス」「家族や友人との共有感」がポイントになることが分かりました。
そこでスポーツイベントとしてのスーパーGTに着目いたしました。
今回発表するセディナカードPremium(プレミアム)」はスーパーGTファンに向けて、スポンサーラウンジへのご招待や観戦券の割引購入などの特典を設けました。

GTAプレスリリース

セディナカードPremiumの概要

SUPER GT

SGT:第3戦富士フリー走行 またも#35MJ KRAFTがトップタイム!レクサスSCが上位独占

MJ KRAFTはここでも速かった!
2010スーパーGT第3戦の決勝前フリー走行は、ポールシッターの#35MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)がトップタイムを記録。昨日の公式予選から全てのセッションでトップに立ち、決勝にむけて万全の仕上がりぶりを改めてみせつけた。
GT300クラスは今回2カーエントリーとなったタイサンの1台、#26CINE CITTAタイサンポルシェ(イゴール・スシュコ/植田正幸組)がトップ。ポルシェ勢がここでも速さをみせた。

100502Fp2GT500 100502Fp2GT300

決勝日を迎えた富士スピードウェイも昨日に続いて快晴。朝早くから多くの観客が詰めかけ、既に1コーナー指定席は完売の状態だ。
そんななか、フリー走行は午前8時30分より30分間で行われた。

各車のペースは走り始めから速く、周回を重ねるたびにトップは#24HIS GT-R、#38ZENT SC、#8ARTA HSV、#6ENEOS SCと目まぐるしく入れ替わるが、開始15分で大嶋のドライブする#35MJ SCが1分35秒975でトップに躍り出て、これがそのままこのセッションのベストタイムとなった。
これはユーズドタイヤを装着し、決勝を想定して燃料を多めに積んでいながらのタイムということであり、決勝に向けて35号車の準備は万全のようだ。 また2番手には#6エネオス、3番手に#38ZENTがつけ、35号車だけでなくレクサスSC勢全体の好調ぶりを伺わせた。

100502FpKondo一方GT-R勢最上位は#24HISの4位。しかし24号車は走行終了3分前に1コーナー立ち上がりでトラブルによりストップしてしまい、決勝への影響が懸念される状況だ。

HSV勢では#17ケーヒンの5位が最高。前回優勝の#18ウイダーは9位と、ここでも苦戦が続く。

GT300クラスは序盤から#26タイサンポルシェと#2アップルK-ONE紫電の2台が交互にトップタイムを塗り替えあう展開に。結局スシュコが開始14分で記録した1'44.925がここでのトップタイムとなった。
2番手に#2紫電、3番手には#19ウェッズスポーツIS350がつけた。

第3戦決勝はこのあと午後2時より88周(400km)で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選 ポールシッターのコメント

100501pp

100501ppGT500GT500クラス #35MJ KRAFT SC430
大嶋 和也
第1戦、第2戦とクルマは勝てるポテンシャルがあったのに、僕のミスで駄目にしてしまったので、その悔しい気持ちを今回は爆発させて走りました。
チームが持ち込んだ新しいエアロと吸気系が上手く機能しましたね。
実は今回、エンジニアから出てきた話で「33秒台でポールが取れたら好きなものをやる」みたいな話になって、「じゃ百万円」て言うと監督は「33秒台なんて出るわけ無いからいいよ」と。
で33秒台出ちゃったんで...(笑)

石浦 宏明
スーパーラップの前に大嶋と冗談で「33秒台出るかもね」なんて言ってたんですが、まさか本当に出るとは思ってなくて、しかも33秒5というのは目を疑うようないいタイムでした。
明日の決勝は(去年の)鈴鹿700kmのような逃げるレースが出来れば、と思っています。
クルマはポテンシャルがあるので、逃げれると思います。
今回持ち込んだ新しいパーツの中には試せてないエアロもあったんですが、今日の走行で上手くあわせ込みができました。

100501ppGT300 GT300クラス #33HANKOOK PORCHE
影山 正美
本当にポールが取れるとは思っていませんでした。アタックの前に土屋選手のタイムを聞いて、「今日は駄目かな?」と思ったんですがタイムが出ましたね。
明日は一つ年をとるので、いい誕生日にしたいです。

木下 みつひろ
きっとやってくれるなと思ってました(笑)いいパートナーだと思います。
クルマは走り出しから好調なので、セッティングも微調整の範囲で済んでます。
明日の決勝は気温が上がってくれればいいなと思っています。

藤井 誠暢
見ていてもミスがなかったし、スムーズだったのでタイムが出ているなと分かりました。
このチームには合流したばっかりなので分からないことも多いですが、それでもいいタイムが出てると分かる走りでした。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士スーパーラップ 驚速MJ KRAFTが全セッション制覇!大嶋圧巻の33秒台。GT300はポルシェ勢がフロントロー独占!

2010オートバックスSUPER GT第3戦「富士GT400km」の公式予選2回目が5月1日、スーパーラップ方式で行われ、#35MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)がポールポジションを獲得。35号車の若手コンビは朝の公式練習、予選1回目とこの日行われた全てのセッションでトップタイムを叩き出し、好調ぶりを大いにアピールした。
GT300クラスは#33HANKOOK PORCHE(木下みつひろ/影山正美/藤井誠暢組)がポール。改めてFIA-GT仕様のポルシェと富士の相性の良さを印象付けた。

100501GT500sl 100501GT300sl

今季初のスーパーラップ方式の予選は午後3時30分、GT300クラスより行われた。
最初にアタックしたのは#3ハセミトミカZ。アタッカーは柳田真孝だ。
柳田は丁寧な走りで1分44秒079と予選1回目の自己ベストを更新してみせた。
続く#25ZENTポルシェの土屋武士はポルシェの武器であるセクター1の速さを活かし、1分43秒417と予選1回目で#43ガライヤの出した暫定ポールタイムをも上回ってみせた。
#2紫電の加藤寛規、#66アストンマーチンの吉本大樹らは土屋のタイムに及ばなかったが、この2台に続いてアタックを行った#33影山正美は全区間で25号車のタイムを上回って1分43秒165を記録、この時点でのトップに躍り出た。
続く#74カローラアクシオの国本雄資、#43ガライヤの高木真一は33号車のタイムに及ばず、#11フェラーリの平中克幸に至ってはヘアピン進入でスピンを喫し、ノータイムと残念な結果に終わってしまった。
結局終わってみれば#33ハンコック、#25ZENTとポルシェがフロントローに並ぶ結果となった。

続いて行われたGT500のスーパーラップでは、#100レイブリックHSVのペナルティで8位に繰り上がった#23モチュールGT-Rを駆るブノワ・トレルイエが健闘、1分34秒562と中々のタイムを記録して4位にジャンプアップしてきた。
第1戦、第2戦とノックダウン方式の予選で苦戦の続いた#8ARTA HSVもラルフ・ファーマンの果敢なアタックで5番手グリッドを獲得してきた。
一方、#17ケーヒンHSVの塚越広大、#24HIS GT-RのJ.P.オリベイラらはそのアグレッシブな走りとは裏腹にタイムが伸び悩み、それぞれ7位、8位に終わってしまった。

一方今週末好調なレクサス勢は#6エネオスの伊藤大輔が1分34秒537、#1ペトロナスのアンドレ・ロッテラーが1分34秒358といずれも予選1回目で大嶋の出した暫定ポールタイムを上回る好記録。
しかし当の大嶋は最後のアタックで1分33秒586と唯一の33秒台を記録して二人を圧倒、堂々ポールポジションから明日の決勝に臨むこととなった。

第3戦決勝は明日午後2時より、88周(400km)で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選1回目 レクサス勢が上位独占!暫定ポールはMJクラフト

2010スーパーGT第3戦富士の公式予選1回目は、#35MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)が1分34秒406で暫定ポール。以下4位までをレクサスSC430勢が占めた。一方暫定8位で予選を終えた#100レイブリックHSV(伊沢拓也/山本尚貴組)が赤旗中断中に追い越しを行ったとしてベストタイム、セカンドタイムを削除されてしまい、この結果9位の#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が繰上げでスーパーラップに進出するものと思われる。
GT300クラスは#43ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)がトップタイム。8位までのスーパーラップ進出枠のうち4つをFIA-GT仕様が占めた。

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第1戦鈴鹿、第2戦岡山とノックダウン方式を採用してきた2010シーズン。
この第3戦富士の公式予選が今季初のスーパーラップ方式となった。今回は各クラス8台が予選2回目のスーパーラップに進出できる。
その枠を争う予選1回目は午後1時50分より45分間で行われた。

今回は最初に混走25分間、GT300の専有10分間、GT500の専有10分間の順。
午前中の公式練習で#24HIS GT-Rと接触した#1ペトロナスSCには最初の5分間の走行を禁じるペナルティが下っている。
その1号車はまず脇阪寿一から走り始め、セッション半ばでアンドレ・ロッテラーにチェンジ。
ロッテラーはニュータイヤを投入して1分35秒589を記録、混走終了5分前でトップに躍り出た。 それまでリーダーボードの最上段に位置していたのは#35MJの大嶋和也、1分35秒676だった。
この混走セッションは終了間際に観客のレジャーマットが風で飛ばされてコース上に落下したために赤旗中断となり、そのまま走行終了、GT300の専有走行から再開となった。
この時点での500クラスの順位は#1ペトロナスSC、#35MJ SC、#17ケーヒンHSVの順で、スーパーラップのボーダーラインとなる8位には#8ARTA HSVがつけていた。

GT300クラスは混走の開始直後に#2紫電を駆る加藤寛規がトップに立ち、#11JIMゲイナーフェラーリ、#19ウェッズスポーツISがそれに続く。19号車を駆る織戸学は先週オートポリスで開催されたD1GPでクラッシュし、ヘリで福岡の病院に搬送され、一時は今週の出走が危ぶまれたが、今日の走りを見る限りその影響はないようだ。
注目の#31エヴァンゲリオンRT初号機カローラは混走終了時点で8位と、スーパーラップ進出に期待が掛かる。

赤旗中断が解除となって始まった300クラスの専有走行では、序盤から激しいタイムアタック合戦が繰り広げられ、終わってみれば#43ガライヤ、#11フェラーリ、#74カローラの順。好調なaprの2台とは対照的に、#31カローラは結局14位に終わりSL進出は叶わなかった。一方今季初参戦の#25ZENTポルシェはこのセッションを7位で終え、見事SL進出を果たしている。

続いて行われた500クラスの専有走行は、開始直後に#23モチュールGT-Rのブノワ・トレルイエがコカコーラコーナーでいきなりスピン。チェックのために一旦ピットへ。
この出遅れが響いてか、23号車は結局9番手で予選1回目を終えることとなった。
ところが赤旗中断の際に300クラスの車両を追い越したとして#100レイブリックHSVにベストタイム及びセカンドタイム抹消のペナルティが下り、100号車は最後尾に降格。これにより23号車が8位に繰り上がってこの後のスーパーラップ出走の権利を得ることとなった。

一方上位陣ではレクサス勢の速さが際立っており、終了間際に#35大嶋、#1ロッテラー、#38立川、#6伊藤らが次々にタイムを更新、終わってみれば上位4台が全てレクサスSCという結果となった。残る4台は23号車のほか#17ケーヒンHSV、#8ARTA HSV、#24HIS GT-Rとホンダ、ニッサンが2台ずつの状況だ。

第3戦の公式予選2回目はこのあと午後3時30分より、各クラス8台ずつ出走のスーパーラップ方式で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

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