- 第8戦優勝 鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)
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「2大会目の富士も、鈴鹿もかなりトヨタ勢は苦戦していて、その中でも一応トヨタの中ではかなりトップの方で戦えていたんですけど、やっぱり周りとちょっと差があると思いました。SUGOではシーズン始まったぐらいからテストしていたんですけど。かなり良い感触を持って臨めていたんで、それが実際にFPと予選とうまくいって、決勝でも優勝できたっていうのはかなり大きいです。まだまだトップのチームとは差があるので、そこは今後埋めていけるようにしたいと思うし、今回SUGOは3レースあって、一応,1個は優勝できたんで、残り2つ確実に連勝したい。ポイントランキングも2番手なんで、トップと差を縮められるように頑張りたいなと思います」
「(佐藤選手のプレッシャーはきつかったか)そうですね。まあでも後半は多分彼はダウンフォース抜けでかなり苦しむかなっていう。やっぱり真後ろにいたら追いつけられないとは思うんで、別にそこら辺は気にしませんでした。ただ今回のレースのベストラップが第3レースのスターティンググリッドになるんで、後ろからどんどん来られるとね、自分の方がタイム遅いのかなというふうに気にしてはいましたが、プレッシャーはそんなに感じませんでした」
「SUGOは本当にスタートでほぼ決まってしまうようなもんなんで、第3レースが2番手っていうのは正直悔しいところですけど、まあでも本当にベストも僅差ですので、3レース目はきっちりスタート決めて、いいレースで終われたらいいな,っていう風に思ってます」
- 第8戦決勝2位 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)
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「1周目の1コーナーでまず1台抜いて、その後ペース良くって、真後ろまでは来れたんですけど、やっぱりあの距離感になると、どうしてもダウンフォースも抜けますし、なかなか仕掛けられずに終わってしまいました」
「(レース後半は)ダウンフォース抜けでアンダーが強く出てしまっていて、フロントタイヤも後半キツくなってる感じがありました。後ろを走り続けてしまうとちょっと厳しいかなって。最後、SC明けでワンチャンスあるかなと思ったんですけど、向こうもローリング上手かったですね」
「2レース目も頑張ります。勝ちたいんで」
- 第8戦決勝3位 熊谷憲太(OTG MOTORSPORTS)
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「とりあえず表彰台に上がれたことで今はホッとしてます。白崎選手のプレッシャーは感じていたんですけど、鈴鹿で吉本(大樹)選手にご指導いただきまして。結構後ろを意識して走っちゃうんで、吉本さんに『とにかく前だけ見ろ』って言われました。それで意識はずっと前を向いて、とにかくミスらないで、しっかりポジションをキープできるような走りをしました。後ろをあんまり気にしすぎると、自分のペースも乱れるし、ミスったりも多くなるし、いろいろちょっとマイナスな部分もあるんで、そこをしっかり意識しながら、自分のペースで走ってますね」
「次のレースはなんかちょっと雨っぽいんですかね? でも雨だったら雨でしっかりと。改善点が見つかってるんで、そこをしっかりと改善して、タイムアップできるように頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
- 第8戦、第9戦ポールポジション 鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)
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「結構赤旗入るかなっていう、荒れた予選を予想をしてたんですけど、とりあえず赤旗1回で済みました。ウェットコンディションで位置取りがなかなか難しくて、視界も確保しづらいし、距離感とか感覚が掴みにくいし、台数も多く、本当にトリッキーなコンディションでしたが、その中でも最初から自分のクルマはセットアップが決まって、タイヤも内圧も良くて、最初からタイムを出していけたました。赤旗前にもベストラップが出ていたので、それも良かったんじゃないかと思います」
「走り出しからは全然いけるなっていう感じがあって、周りよりも全然ペースが良かったですし、全くペースには困ってないかなって。ウェットは正直ドライバーの面が結構でかいのかなって思ってます。自分がうまいとかじゃないんですけど。ただ、その中でも本当にチームの方々がいろいろメンテナンスしてくれて、すごい準備してきてくださったので、それがこういった形でいい予選結果で終われたのは、とても良かったと思います」
「第3レースが(第1レースの)ベストラップ順かなんかですよね。第1レースはウェットでもドライでもトップで走ればクリーンエアで走れますし、いいレースができるんじゃないかな。ここまで来たら3連勝を目指してミスがないようにしたいなと思います」
- 第8戦、第9戦予選2位 菊池貴博(TGR-DC Racing School)
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「前日や一昨日のドライの状況でも5番手とか、割といい位置にはいたので、今季のベストリザルトは出せるかなという感じでした。逆に雨が降っちゃってあまり自信はなかったんですけど,いろいろトライしたことがうまくはまっていて、メカニックさんもすごい良いクルマを作ってくれて、自分のパフォーマンスもクルマのポテンシャルも引き出せたと思いますし、今年の中ではベストリザルトだったので、このまま表彰台優勝を目指して、決勝もスタート切っていきたいなというふうに思っています」
「僕がちょうど最終コーナーを立ち上がった瞬間に赤旗が出て、前の人はスルーしたんですけど、僕はピットに入れたんで、それでクリアな状況が作れたので、コンディション的にもアタックする場所取りとしてもすごい運にも恵まれて、すごいいい結果を残すことができましたね。タイムアップはその要因じゃないかなという風に思います」
「やっぱり36番っていうのは、10年前に坪井さんが走ってたり,トヨタの中でもエース的な番号だと思います。僕は今まで36にふさわしい走りは全然できてなかったんですけど、今回のSUGOラウンドは36にふさわしい、恥じない走りができているとは思っています」
- 第8戦、第9戦予選3位 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)
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「序盤は悪くなかったんですけど、赤旗が入って以降は、もうちょっとタイムがあげれるかなと思ってたんですけど、思ったよりいけなくて。僕らとしても、あんまり原因は突き止められてなくて、内圧なのか、どのセットなのか、ちょっとわからないんです。レコードラインは結構乾き始めてるような感じでドライ調子良かっただけにちょっと悔しいんですけど」
「決勝の天気はちょっとまだわかんないんですが、ドライは自信があります。ウェットでも原因を突き止めて、まだやれることはあると思います。3連勝で今大会を終えたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

- レース8優勝 酒井涼(KF MOTORSPORT F110)
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「とりあえず僕、新品タイヤ履いてたんで、落ち着いていけば勝てるなっていう状況でした。本当落ち着いて走ることに専念して,って感じです。クルマは今週に入ってからはずっと好調でしたね」

- レース8決勝2位 加納康雅(AKILAND F110)
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「スタートで豊島君を前に行かしちゃって、それをなんとかオープニングランプのヘアピンで外側から抜き替えして、あとは横ばいですね」
「酒井選手はめちゃくちゃ速かったです。昨日パイパーコーナーでスピンしたらしくて、プレッシャーかけたワンチャン行けるかなと思ったんですけど、もう手も足も出なかったですね。(最後に落合選手が追い上げてきたが)これでもし抜かれでもしたら、俺はチームに帰れないって、もう意地でしたね」

- レース8決勝3位 落合蓮音(HOJUST & EAGLE)
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「最低限の結果だなと思います。1位を狙ってたし、ペース的にも1位とは変わらずに走れてはいたんで、そこはやっぱ悔しいところが大きい。」
「最後スリップついてちょっとタイム上がったのはあったんですけど、それにしてもやっぱり予選の順位が痛かったんで、今後はすごい反省して、次に生かさないといけないですね。来月はFIA-F4のSUGOがあるんで、そこでミスしちゃ本当いけないんで。結果3位だったんですけど、同じミス繰り返さないといけない」
「今シーズン応援してくださったスポンサーとかチームはじめ、両親に本当に感謝していますし、これからも頑張るので、応援してもらえると嬉しいです」
Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO

「GSTR GRAND PRIX F110 CUP」第4戦レース8決勝が8月31日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、昨日惜しくも勝利を逃した酒井涼(KF MOTORSPORT F110)が後続に付け入る隙を与えず、見事ポール・トゥ・ウィンでシーズンを締め括った。

レース8決勝は午前8時45分より12周で行われた。天候は晴れ。路面はドライ。気温は32℃。路面温度は36℃だ
ホールショットを決めたのは酒井。予選3位の豊島里空斗(Dr.Dry Racing Fl10) が2番手に上がり、予選2位の加納康雅(AKILAND Fl10)が3番手。前日優勝の落合蓮音は9番手からのスタートながら、この1周で4台を抜き去り、5番手で帰ってくると、2周目には上野晴紀(TEJ―project)を捉えて4番手に浮上してきた。
3周を終えた時点で酒井のリードは1秒100。2番手の豊島と加納のギャップは0秒977。その0秒411後方に落合が迫ってきた。
4周目に入ると、加納が豊島をヘアピンで捉えて2番手を奪い返す。続いて落合も豊島を攻略し、3番手に浮上した。その後方では予選6位の杉田悠真(AKILAND F110)が上野を捉えて5番手に上がる。
6周終わって酒井のリードは1秒470。加納と落合の差は1秒462だ。
落合は8周目に1分33秒875、10周目に1分33秒815とファステストを更新し、加納を猛然と追い上げるが、11周目には杉田が1分33秒790を叩き出し、これがこのレースのファステストラップとなった。
11周終わって酒井のリードは2秒101。もはや誰一人彼のポジションを脅かすものはなく、最後は後続に2秒104差をつけてチェッカー。酒井涼が最終戦でついに今季初優勝を成し遂げた。
一方、11周終了時点で加納と落合のギャップは0秒488。最後までオーバーテイクのチャンスを模索する落合だったが、加納は最後までポジションを守り切り、加納康雅が2位、落合蓮音は3位に終わった。

Text&PHOTO: Kazuhisa SUEHIRO

- レース7優勝 落合蓮音(HOJUST & EAGLE)
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「今回のレースに関しては、自分の走りもできましたし、満足いくレースだったと思ってます。ミスもなくいけてよかったんじゃないかなと。」
「新品タイヤで出てって、周りのほとんどのドライバーが中古タイヤだったので、そこの点でもう僕は前半に行くしかないっていうので、とにかく前半逃げることを意識しました。明日は9番手というスタート順なんで、諦めてるわけじゃないんですけど、まだ勝ちに行きやすいポジションの時にかける方向で行きました」
「明日は追い上げのレースにはなりますが、マシンのポテンシャルもすごく高いですし、チームの皆さんがすごくいいクルマを作ってくれてるんで、それに合わせて僕もクルマのポテンシャルを最大限に出して明日も勝ちたい」
「(宮田莉朋選手のコースレコードを抜きたいと言っていたが)中古タイヤになるので冷静に考えれば難しいかもしれませんが、そのくらいの気持ちで、気は抜かずに行きたいなと。現実的に考えれば難しいかもしれませんが、抜けたらすごい嬉しいです」

- レース7決勝2位 杉田 悠真(AKILAND Fl10)
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「もてぎからスタートはあまり上手いこといってなかったんですけど、今回それを改善することができて、結構いいスタートを切れました。酒井涼君と同じようなペースで、なかなか追いつことができませんでしたが、運良く前がスピンしてしまって、僕が上がったっていう感じですね。次は6番手スタートなので、スタートを今日のように上手いことやって上位を狙っていきたいと思います」
「もちろん1位を狙ってたので、悔しい部分はあるんですけど、僕としては岡山は得意なコースで、予選はあんまり良くなかったんですけど、最低限のことはできたかなと思います。次はもちろんもう1位狙ってガンガン行っていきたいと思います」

- レース7決勝3位 中丼 陽斗(HELM GSTR Fl10)
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「今日のレースのスタートは前のクルマがストールしちゃって、それを避けた関係で遅れちゃったんですけど、4位のポジションキープで走っていました。少しペースが足りてなくて、最後前のドライバーがスピンしちゃったので、それでラッキーという感じでした」
「表彰台乗れたのは良かったですけど、まだまだトップスリーのドライバーたちと比べると、単純に速さが足りてないなと思うので、しっかりそこを改善していきたいと思います。明日も5番手スタートなので、まずは表彰台を目指して頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO

「GSTR GRAND PRIX F110 CUP」第4戦レース7決勝が8月30日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、予選2位からスタートした落合蓮音(HOJUST & EAGLE)が後続を大きく引き離す速さを見せつけ、第3戦もてぎでのレース5、レース6に続いて3連勝を飾った。
レース7決勝は午前11時35分より12周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの酒井涼(KF MOTORSPORT F110)。しかし落合はすぐに酒井をとらえてトップに浮上する。一方、予選3位の上野晴紀(TEJ -project)はスタートで痛恨のストール。グリッドから動き出せずにレースを終えることに。
レースはトップの落合が頭一つ抜け出し、その後方で酒井と杉田悠真(AKILAND F110)が2位争いをしながらついていく展開となるが、酒井はパイパーコーナーで姿勢を乱たことで、杉田と中井陽斗(HELM MOTORSPORT)の先行を許してしまった。
結局レース7は落合蓮音が後続を5秒548引き離す独走で優勝。2位に杉田悠真が続き、中井陽斗が3位という結果となった。
レース8決勝は明日31日午前8時45分より12周で行われる。
Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO

- レース7、レース8ポールポジション 酒井涼(KF MOTORSPORT F110)
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「昨日の練習の感じだと、もう少しタイム的に周りと僅差になるのかなと思ったんですけど、意外と走り始めてから、自分が抜けてる感じだったので、別に焦ることなくアタックできました」
「赤旗の影響は全然なくて、落ち着いて走れました。クルマも問題ありません」

- レース7予選2位 落合蓮音(HOJUST & EAGLE)
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「僕の思ったよりちょっと終わるのが早かった。スリップにつかれるのを嫌って譲ったりしてたら時間がなかった、みたいな感じなんで、僕の計算ミスっていうのが大きいです。そこは悔しいところで、チームにも申し訳ないなっていうのはありますね。15分でも少ないんですけど、赤旗でさらに短くなっちゃったんでそれがちょっと痛かった」
「クルマのポテンシャルとしては全然トップ狙えるので、レース1は1位を狙っていけると思いますし、レース2も追い上げのレースで優勝は狙ってきたいです。 いやーもう普通にあれですね連勝を普通にチャンピオンも取ったし、勝って終わりたいって感じです」

- レース7予選3位 上野晴紀(TEJ―project)
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「(赤旗中断で)残り周回は結構限られてたので、なるべく早い段階でタイムは出したいなと思ってました。時間もそうですし、位置取りがちょっと悪くて、前に詰まっちゃってって感じで、クリアラップが取れませんでした」
「クルマ自体はそんなに悪くないので、決勝もやれるだけやってみます」

- レース8予選3位 豊島 里空斗(Dr. Dry Racing F110)
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「延長がなかったっていうのもあって、ちょっと厳しかったかなと思うんですけど、位置取りは別に悪くはなかったです。前に居た落合選手と酒井選手が途中で後ろに下がって、僕だけ前に行ってアタックして、その次の周で僕が後ろ下がったんですけど、下がんないで前ずっと走っていたかったかなぁって。そのままアタックしていたらセカンドもベストもタイムが上がったと思います」
「クルマは悪くないんですけど、時間がなかった影響でタイヤが全然暖まらなくて、内圧が想定より低めになっちゃいました。決勝は表彰台は行けるかなあと思ってます」
Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO
「GSTR GRAND PRIX F110 CUP」第4戦の公式予選が8月30日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ酒井涼(KF MOTORSPORT F110)がレース7、レース8共にポールポジションを獲得した。
2年目を迎えたF110カップもいよいよ最終戦。初年度は西日本、東日本各1大会のみだったが、今年は全4戦の拡大。すでにシリーズチャンピオンは落合に決定している。
公式予選は午前8時30分より15分間の走行。しかし開始早々に赤旗中断があり、8時37分に再開と走行時間が限られるなか、酒井が3周目に1分34秒531をマーク。5周目には1分33秒648、6周目には1分33秒552と順調にタイムを縮め、ベストタイム、セカンドタイムともにトップで終えた。
これにより酒井はレース7、レース8いずれもポールポジションを獲得。
レース7の予選2位はベストタイム1分33秒671の落合蓮音(HOJUST & EAGLE)で続き、3位は上野晴紀(TEJ―project)で1分33秒712だった。
レース8の予選2位は1分34秒213の加納康雅(AKILAND F110)で1分34秒213、3位は豊島 里空斗(Dr. Dry Racing F110)で1分34秒295だった。
レース7決勝はこのあと午前11時35分より、レース8は明日31日の朝8時45分より、いずれも12周で行われる。
Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO

スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は8月24日、シリーズ第5戦「鈴鹿GT300kmレース」が開催された三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにて定例会見を開催した。
今回も会見には坂東正明GTA代表取締役が出席。最初の代表質問で8月5日付のJAF公示で明らかになった2026年のカレンダーについてのコメントと、レースフォーマットがどうなるかについて聞かれた坂東代表は
「この8月の暑さをどうするについてGTAの中で話し合っている。この暑さが継続すると想定するなら8月のレースそのものを見直し、F1並にチームのファクトリーや間にファクチャラー、タイヤメーカーのライン、パソコンも止めることも考えないといけない。オーガナイザーや自動車会議所のメンバー全員とも、8月の温暖化に対する体制見直しを真剣に課題としてやっていかなければならない」
「ただ来年についてはJAFやFIAとの手続きが終わっている状態であるので、それを今から覆すのは難しいかもしれない。もし来年できなくても、その方向性はプロモーター、マニファクチャラー含めて認識をした上で、再来年度のカレンダーを決めていかないといけない」
「我々もだがより多くのお客さんに集まっていただくにはこの炎天下での開催をどうするかを考えないといけない。夕方になれば気温が下がるわけでもないので、その辺も踏まえて、お客さんにとってどうするのが良いか考えないといけない」
「これまではコストを考えて搬入を金曜日にし、日曜日にみんなが帰れるようにしてきたが、木曜に搬入し、金曜日に公式練習、土曜日に予選、日曜日に決勝とするなど、レースウィークの方法論についても真剣に議論していく」
「レースフォーマットについては、開幕戦の岡山、コースの狭いSUGOそして最終戦のもてぎは300km。他のところは3時間、450kmか500kmというものをやる。あとは鈴鹿のレースはナイトレースも考える」
と回答した。
また先日の第4戦富士で実施されたスプリントレースについての見解を問われると、
「現場は18時間稼働だったなどの声もあり、タイムスケジュールを見直す必要があることは認識している。金曜日に公式練習をして、土曜日一発の予選、レース1をやって、その結果がレース2のグリッドなど、いろんな組み方でお客さんに見せる時間帯を考えないといかんな、というふうに考えている」
と、スプリントレースの実施は継続する方向性ではあるものの、今年のような公式練習、予選、決勝を二日繰り返す形は見直す可能性を示唆している。
また質疑応答の中で来年の公式テスト、特に例年3月の最終週に予定されていた富士テストをどうするかについて質問があり、
「来年も3月に2回実施することは変わらないが、月末にはF1日本グランプリが鈴鹿で開催されるので、そこは考慮する」
とした上で
「F1には26万人が来場すると聞く。その半分くらいは日本のファンなので、彼らにスーパーGTを知ってもらうにはどうするか、鈴鹿さんとも一緒に考えたい」
との発言もでた。
この鈴鹿大会は二日間で延べ48,000人が来場し、昨年の第3戦との対比でも動員増を達成している。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
GT500クラス 23号車MOTUL AUTECH Z(NISMO)
- 高星明誠(NISMO)
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「優勝できてすごく嬉しく思ってます。我々はシーズン序盤苦しんでいて、(サクセスウェイトが)軽い状況だっていうのはあるんですけど、その中でも優勝を励みに、今後はやっていきたいなというふうに思います」
「僕のスティントは、今日のウォーマップからすごく速さがあるっていうのは、タイムから見て取れていました。その中でのスタートだったんですけど、ウォームアップはちょっときつかったのかなって印象あるんですけど、クルマはそこから追いつけていけるペースがあるっていうのは理解してて。どこかのタイミングで抜ける可能性はあったんですけど、ここで無理をしてもいいことがないなっていうふうに考えられていたんで、そこは抜けたら抜けたかったですけど、抜けなかったらピットだったり、後半スティントの千代さんに託していこうっていうふうに考えて走っていました」
「我々今回勝ったのも、パフォーマンスが高かったというよりも、正直軽かったというのが大きい部分だと思っています。その中で次のSUGOも優勝、あるいは表彰台を取れるようになって、初めてパフォーマンスがあるというふうに思えると思うんで、次のSUGOは表彰台争いできる位置に実力でいけるように。今回の優勝に満足せずやっていけたらなと思っています」
- 千代勝正(NISMO)
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「レースも長かったんですけど、23号車に乗ってから勝てるまで非常に長かったなと思います。やっぱりうまくいかない時もたくさんあったんですけど、諦めずにチームが頑張ってくれて本当に良かったなと思います」
「今日のレースに関しては、決め手は予選でまずフロントローになれたというところで、いいポジションからレースができました。あと、前半の高星選手の走りが非常に良くて、16号車に対して、本当に僅差でピットに飛び込めました。セーフティーカーのおかげで、ちょっと300のトラフィックの来るタイミングが変わったので、そこを狙いました。16号車も同じタイミングでピットに入りましたが。メカニックが一人病欠で、大事な左側のタイヤマンがいなかったんですけど、それをベテランのチーフの出口(裕介)メカニックに,現場で変わって、正直大丈夫かなと思ったんですけど、そんなブランクを感じさせないNISMOのお家芸のピットワークで、14号車の場に出たというところが、NISMOらしいレースができたと思いますし、アウトラップも自分なりにすごく頑張って、その後ピットインしてくるであろう3号車、あと14号車が来たのはちょっと意外だったんですけど、その前にも出れました。後半スティントは結構長くなるんで、タイヤをいたわりながらですけど、14号車が想定外に速くて、ちょっと楽ではなかったんですね。大嶋選手すごいいいペースで来てて、こっちもヒヤヒヤする場面になったんですけど、なんとか乗り切りました。これは全員で勝ち取った優勝だと思います。」
「鈴鹿で勝ててぼーっとしてる間も無く、またSUGO、オーポリと続きますし、あまり休む暇はないので、23号車は。おっしゃるとおり、常に主役の一人でいなきゃいけないと思うので、そこはしっかりいい仕事できるようにしたいですし、よく考えたら23号車で初優勝だと思ったんですけど、ブリヂストンさんとも僕自身初優勝なので、 タイヤメーカーさんとも一緒に仕事させていただきながら、より良いタイヤを自分もうまく乗れるように努力して、残りの3レース、ドライバーとしてできる限りのことをやっていきたいなと思っております」
GT300クラス 7号車CARGUY Ferrari 296 GT3(CARGUY MKS RACING)
- ザック・オサリバン(CARGUY MKS RACING)
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「このリザルトを非常に嬉しく思っています。今シーズンを振り返っても、クルマは常に速かったんですが、レースになると何か問題発生したりして、自分たちの速さを結果につなげることはなかなかできませんでしたが、今日はやっと、こうやって勝つことができたことは本当に素晴らしい。大変嬉しく思っております。」
「僕のスティントについては、61号車にプレッシャーをかけるということが一番重要な役目だったと思います。(61号車の履く)ダンロップタイヤは後半の方でデグラデーションも出てくるだろうと、もうそこにプレッシャーをかける。はっきり言ってもう毎ラップ、毎ラップ予選みたいにずっとプッシュプッシュしてプレッシャーをかけ続けました。その後アンダーカットを狙ってピットインし、それもうまくいきました」
「後半の利徠斗選手は素晴らしいレースをしてくれたと思います。60号車を追い越すことはとても難しかったとは思いますが、見事に本当にそれをやってのけて、自分のペースを最後まで崩さずに走ってくれました。感謝しております」
「もちろんチャンピオンシップを獲得する可能性はあると思いますが、今はまだわかりません。これまで僕らは常にコンペティテブで、常にトップ5にいました。それは重要なことです。SUGO、オートポリス、もてぎ、どれも特徴の違うトラックですが、僕らはきっとうまくやれると思います。そのために毎週ベストを尽くして、その成果を見届けたいと思います。全てのチームが勝ちたいと思っているし、僕らも勝ちたいと思っています。一番の目標は最高の週末を過ごすこと。自分達が持っているコンディションの中で最高の週末を過ごし、それから最終的にどうなっているかを見ていきます」
- 小林利徠斗(CARGUY MKS RACING)
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「まず優勝できたことは本当に貴重なことだと思います。ただ予選で速ければいいだけでもないですし、決勝はドライバー2人とも速くなければいけないですし、ピットワークも総合力の全てが良かった結果の優勝だと思いますので、本当に嬉しいですね。僕のスティントでは、まず無線が最後の最後まで聞こえなかったので、自分が今何番手を走っているかっていうところは正直把握しきれていなかったんですね。ただ、やるべきことは決まっていますし、まずなるべく安定して速く走ること、そしてもし前にクルマがいれば、一つでも前に出て帰ってくることだと思っていたので、そこに徹底して走り続けました。ペースは,後半までタイヤが減ったりしても、ある程度いいペースで走れていたんですけれども、まさか優勝もできているということは思ってもいなかったので、正直、帰ってきてからは驚きの方が大きかったですけど、本当にいいレースでした」
「僕もザック選手と同じ部分もあるんですけど、今回勝てたということは非常に嬉しいとはいえ、クルマのトラブルも含めて、結果には響かなくても、いろいろまだ改善する点はあったり、ここからサクセスウェイトも増えたりとか、コースの状況も変われば、また課題も変わってくるでしょうから、その場面場面でしっかりベストを尽くしていきます」



Text: Kazuhisa SUEHIRO
Yoshinori OHNISHI

オートバックス スーパーGT第5戦「鈴鹿GT300kmレース」の決勝が8月24日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、予選2位からスタートした23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が今季初優勝をものにした。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日19,000人/決勝日29,000人/大会総入場者数48,000人)
第5戦決勝は午後3時30分、三重県警の白バイ6台、パトカー3台の先導でパレードランを開始、1周のフォーメーションラップを経て、52周の熱い戦いが始まった。スタート前の気温は35℃、路面温度は52℃という厳しいコンディションだ。
スタートでトップに立ったのはポールの大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)。2番手に高星明誠(MOTUL AUTECH Z)、3番手に佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)、松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)が4番手とここまでは予選順位どおり。
しかし松田は2周目の130Rでコントロールを乱してオーバーラン、これで一気に14番手まで後退してしまった。
4周目の1コーナーで小出峻(Astemo CIVIC TYPE R-GT)をアウトから抜き去り、13番手に上がった松田だったが、その周のシケインでアウトから並んできた17号車と接触してしまい、17号車はコースを飛び出し、そのままバリアに突っ込んでしまった。
幸い乗っていた小出はすぐにクルマを降りてきたものの、この車両回収のために早くもセーフティーカーが導入され、24号車にはドライビングスルーペナルティが課せられ、勝負権を失うこととなった。
セーフティーカーは9周終わりでピットイン、レースは10周目からリスタートとなる。するとすかさずこの周の逆バンクで伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)のインをついて5番手に浮上したのが予選7位スタートの福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)だ。
11周目時点で路面温度は49℃に。トップの16号車は2位に1秒670差をつけていたが、13周目には23号車が0秒217差にまで迫り、14周目の1コーナーで早くも高星がアウトから並びかけてきた。しかし大津は一歩も引かずにトップを死守。
その後も2台は僅差のままで周回を重ね、18周目に2台同時でピット作業を行うが、ここでNISMOのピットクルーは迅速な作業で23号車をコースに送り出し、見事16号車の前に出ることに成功した。
一方の3号車はこの周でのピットインを見送り、前の開けたコースを佐々木が全力で飛ばして19周目にピットイン、トップ浮上を目論んだが、23号車を捉えるには至らず。後半を担当した三宅淳詞はなんとか16号車の前でコースに戻り、タイヤが温まるまで落ち着いて16号車の佐藤蓮を押さえ込んでコントロールラインに戻ってきた。
そしてこの時点でピット作業を終えていなかった14号車が暫定トップに。福住はここから全力で飛ばして20周目にピットイン、なんと3号車に先行してコースに戻ってきた。
そして最後までコースに留まっていた関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が32周目にようやくピットインしたことで23号車がトップに浮上。2番手に14号車、3番手には3号車が続いて16号車はこの時点で4番手に後退してしまった。
トップを走る23号車の千代は38周目までに1秒886のリードを築くが、40周を過ぎたあたりから14号車が追い上げに転じ、41周目に1秒207、43周目には1秒025差にまで迫ってきた。
しかしここから千代もペースを上げ、47周目までに2秒413まで突き放す。
さらに48周目に入ったところで、GT300クラスのロベルト・メルヒ・ムンタン(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)がタイヤバースト に見舞われ、コース上にタイヤの破片が飛散したため、ここでフルコースイエローが宣言される。
この影響で14号車は周回遅れに詰まってしまい、23号車との間に大きなギャップができてしまう。これで万事休す。
23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)は最終的に5秒768の大差をつけて52周を走り切り、今季初優勝。NISMOにとっては2023年の第1戦岡山以来、実に2年4ヶ月ぶりの勝利を挙げるとともに、今シーズンの開幕戦から続いていたスープラ勢の連勝に待ったをかけた。
2位は14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)、3位には3号車Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が入り、ポールシッターの16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)は4位でレースを終えている。
次戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。9月21日決勝だ。








Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO

スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は8月24日、シリーズ第5戦「鈴鹿GT300kmレース」の開催されている三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにおいて、今大会で参戦200戦目を迎えた松田次生(KONDO RACING)の功績を讃え、記念品贈呈式を行った。
松田は2000年の全日本GT選手権第5戦TIサーキット英田(元岡山国際サーキット)大会に30号車綜警McLaren GTRでデビュー。以来GT500クラスにおいて通算24勝を挙げ、2014年、2015年と2回のシリーズチャンピオンを獲得している。
今回の贈呈式には松田本人のほか、一般社団法人日本自動車会議所モータースポーツ委員会の委員長加地雅哉氏、そしてGTA代表取締役の坂東正明氏が出席。
冒頭で加地委員長より、日本自動車会議所の紹介とモータースポーツ委員会の活動内容とその目標についての説明があり、それに続いて鈴鹿地域の伝統工芸品である伊勢型紙をモチーフとした記念の盾が松田選手に贈呈された。
日本自動車会議所は自動車メーカーや部品メーカー、部品メーカー、販売整備、トラック、バス、タクシーなどの運輸関係、また石油連盟や損保などに加えて、ユーザー団体であるJAFやMFJも加入する、まさに自動車産業550万人に関わる団体企業を会員とする相互団体。そこにはGTAやJRP、STOなども加入している。
今年6月にはトヨタ自動車会長の豊田章男氏が会長に就任。モータースポーツの発展と産業化を目標にモータースポーツ委員会を発足している。
加地氏は「モータースポーツ委員会はモータースポーツの発展のため、モータースポーツをインダストリーにしていくために議論、課題解決をしていく場であり、豊田会長のもと『車を日本の文化に』というスローガンを実践していきたい。今回はモータースポーツを通じて、クルマの素晴らしさを長く表現してきた方々に、感謝の気持ちをお伝えしようということで、200戦目を達成された松田次生選手に盾を用意した。自動車会議所会長の豊田の代理でお渡ししたい」と挨拶。
これに対し松田は「ここまでやってこれたのは、いろいろ携わっていただいた皆さんのおかげ。今は24勝だが、25勝という大きな記録を達成したいと思っている。今後もスーパーGTを盛り上げていけるように、もっともっといい走りをしていきたいと思います」と応えた。
また坂東代表は「会長の豊田章男さんから自動車会議所の中でもモータースポーツっていうものを会員にして、日本のモータースポーツ文化を作る。モータースポーツというものをきちっとした日本の中の文化とし、歴史ができるように、自動車会議所の皆さんにに支えていただきたい。そして支えられるようなプロモーター、モータースポーツに我々はなって続けていかなければいけないと思っている」と述べ、この式を締め括った。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
- 第7戦優勝 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)
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「週末を通じて調子が良く、予選でもダブルポールが取れていたのに、昨日はリスタートで後れをとってしまったことだけが悔やまれました。ですから今日は同じミスを繰り返さず、少しでも成長した姿を見せられたことが嬉しいです」
「次のSUGOについてもフィーリングは悪くないと思うので、三連勝できるように頑張ります」
- 第7戦決勝2位 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)
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「1回目のSC明けはうまくいって順位を上げることができたんですけど、2回目は新原選手がうまくて、僕もタイミングずらされてしまったんで、そこは悔しかったなっていう感じですね」
「最初の1、2周目はあんまりペース上げることができなかったんですけど、終盤からはかなりペース良くなってきてて、SC入らなくても追いついていけそうな速さがあったんで、SCが入ってうまくずらされてしまって、いけなかったので、そこはちょっと課題かなと思います。コンディションが変わって、今日の方が僕たちの車にあっていた感じですね」
「富士でも鈴鹿でも速さを見せることができたので、SUGOもきっといい方向に行くと思います。まずは優勝を目指し、しっかりとポイントを取っていければと思います」
- 第4戦決勝3位 百瀬翔(HFDP with B-max Racing Team)
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「週末を通じて成長できた実感がありますし、今後の方向性についてもエンジニアとともに見つけることができた気がします。昨日は消極的な面があったことを武藤監督に指摘されたので、今日はやるしかないと、思い切って行きました。気持ちの持ちようでこんなにも変わるんだなと実感できました」
「SUGOはテストで初めて走りましたが、感触は悪くなかったので、次はポールをとって優勝できるように頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
GT500クラス 16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(ARTA)
- 大津弘樹(ARTA)
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「開幕戦から速さはあるけど、結果が残らないというレースが続いてて。それが今回ノーウェイトという形でレースを迎えることになったんですけど、まあチャンスであるし、得意な鈴鹿でということでプレッシャーみたいなところは多くあって、チームとしても今回絶対取らなきゃいけないっていう思いがあったので、この数戦終わって振り返りを良くして、今回持ち込んだセッティングがかなり決まってて、走り出しから調子よく走ってたし、Q1も2番手でできたっていうのもありました。優勝が一番大事なんですけど、鈴鹿でポールからスタートできるっていうのはかなりのアドバンテージだと思います。蓮のアタックも素晴らしかったです。なので本当に良かったなと思います」
「ちゃんとしたレースというか、ロングランのペースに苦戦をしている回数が多くて。今年入ってから,それを感じています。明日はトップからなので、前のクルマが誰もいないし、ペースはいいはずなんですけど、余裕で勝てる感じではないというのは、ヒシヒシと感じていて、ノーウェイトだからといって楽ではないと思うので、しっかりとこれからチームと入念に打ち合わせをして、明日に向けてしっかりと準備をしていきたいと思います」
- 佐藤蓮(ARTA)
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「朝からやっぱり調子良かったですし、Q1から少し足りないなっていう部分を大津選手のフィードバックから少し変えたところ、あとドライビングのことだったりとか、そういったところのアドバイスがあったので、もう気負わずに行ききりました。最終シケインで少しミスもありましたけど、やっぱりそこまで攻め切った結果でのミスだったので、後悔はないです。そこをまとめる力もやっぱり必要だと思うので、そこに対しては悔しい部分があるんですけど、やっぱりキャリア初ポールということで、今日は喜びます」
「今日のロングランに関しては、いつもよりはかなり調子いいペースでは走れてはいたので、先頭からスタートして、逃げ切りのレースを見せたいなと。ホンダの強さを鈴鹿で見せたいなっていう思いはすごくあるので、明日はチームとも大津選手とも協力して、最初から最後までトップにいられるようにしたいと思います」
GT300クラス 61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(R&D SPORT)
- 井口卓人(R&D SPORT)
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「約2年ぶりぐらいにこの場所に戻ってこれて、まずは嬉しく思ってます。去年も含めて苦戦が続いていく中で、チームといろんなトライをしながらこのレースを迎えました。練習走行でも正直、あんなポール取れるような状態じゃなかったというのが正直なところで、思いっきりやってみたことがバチンと本当にはまって、チーム力も感じましたし、最後の山内選手のアタックも素晴らしかったので、本当に嬉しいです。その一言に尽きます。ようやく戻ってこれたなという安堵感がすごくある1日になりました」
「第2戦の富士で残り半周でトラブって、海外のマレーシアに行ったときは、山村選手と日本人のたくさんのファンの方の前で勝ちたいねって言って、結局勝てなかったんですけど。で、富士で1レースずつ走った時にやっぱ2人乗って協力して勝ちたいねってやっぱ勝てなかったんですけど。鈴鹿はその2人で乗れるねと言いながらやってきて。今回このポールポジションは大きいですし、本当に僕たちが望んでるスバルファンの前で優勝したいです。今回は830席というファンシートを販売しているそうなので、応援していただければと,思います」
- 山内英輝(R&D SPORT)
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「井口選手が言われた通り、朝イチの状態だったらQ1も通らない状態だったんですけど、チームのみんながやってくれたトライのおかげで、急に最後にボンってタイムが出て、それがなかったらここにはいないだろうなと思います。Q2にかけても井口選手はQ1ですごくいいアタックをしてくれて、そこに対してのアドバイスが本当に素晴らしかったというところです。2か所だけ気をつけて、あとは自分らしくいけば大丈夫って言われたその言葉を信じ切って行き切った。で、あとその2か所だけ抑えていったらドンピシャだったので、あの言葉がなかったら、ここに来れてないのかなと思います。なので、本当にダンロップさんはじめ、チームはじめ、井口選手、このメンバーで取れたポールだと思います。本当に感謝しています。はい、以上です。」
「今日の予選のこの走りを明日の決勝、全周、この集中力で走りきったら必ず勝てると思って頑張りたいなと思います。本当に戻ってきてからスバルファンのみんなからの声がすごく大きく届いて、あの雰囲気、時間っていうのを決勝の後もみんなと共有できるようつかみたいと心の底から思います。なので、そのために井口選手とチームと、全員一丸となって、全周集中して頑張りたいなと思います」



Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

2025オートバックス スーパーGT第5戦「鈴鹿GT300kmレース」の公式予選が8月23日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が今季スープラ勢以外では初のポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ 路面:ドライ)
予選Q1 平峰一貴が久々のトップタイム!!
GT500クラスの予選Q1は午後3時48分にコースオープン。走行は10分間で上位10台がQ2に進出する。開始時点の気温34℃ 路面温度は43℃だ。
各車次々に走行を開始するなか、今シーズンでGT500での活動を終えることを明らかにした伊沢拓也の64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは残り7分を切ったあたりでコースイン。
続いて残り時間5分30秒を切ったところで牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)がコースインし、これで全車がコース上に出揃い、さまざまなアプローチでタイムアタックに取り掛かる。
まずは高星明誠(MOTUL AUTECH Z)がアタックを開始。セクター1、2と全体ベストを記録していたが、西ストレートでまだウォームアップ中の福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)に引っかかったためアタックを中断、1週のクールダウンを挟んで1分45秒993を記録した。
続いて公式練習トップの16号車、大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)がセクター1、2、3の区間ベストを全て更新して1分45秒798でトップに浮上する。
100号車の牧野は1分46秒413。
そして間も無くチェッカーフラッグが提示されようかというタイミングで平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)が1分45秒738を叩き出し、これがQ1でのトップタイムとなった。
2番手は0秒06差で16号車、最後の最後に1分45秒867を記録した阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が3番手で続いた。
予選Q2 佐藤蓮がスーパーGT初ポールを達成
GT500クラスの予選Q2は午後4時26分にコースオープン
まずは12号車、23号車、24号車の日産勢がコースイン。続いて16号車、14号車、19号車そして64号車と各車次々に走行を開始したものの、100号車は残り時間が5分を切ってもまだガレージに留り、残り4分を切ってようやくピットアウト。ここから漸くタイムアタック合戦が始まった。
するといきなり16号車の佐藤蓮が自身の3周目に1分45秒377とこの日の最速タイムを叩き出してみせると、そのままピットへ。この時点で残り時間は1分30秒あまり。コース上では他の9台がまだウォームアップ走行を行っている最中。ここからチェッカー提示まで各ドライバーが渾身の走りを見せる。
23号車の千代勝正は1分45秒564。佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)は1分45秒681、名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)は1分45秒740といずれも1分45秒台を記録。Q1トップの12号車もベルトラン・バゲットが1分45秒762とQ1に迫るタイムを記録するが、佐藤の出したタイムには今一歩及ばなかった。
この結果、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が今季初のポールポジションを獲得。これはチームにとっての今季初であるだけでなく、スープラ勢以外のチームが獲得した初のポールでもあった。さらに2023年にGT300クラスに参戦を開始、昨年からGT500クラスにステップアップした佐藤にとってはスーパーGTにおける初のポールポジションでもあった。
2位は23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)、3号車Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が3位、24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が4位、12号車TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が5位といずれも日産勢が続き、ホンダ勢最上位は64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)の7位という結果に。
19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)はQ2で国本が1分46秒620、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)は山本が1分45秒987を記録したが、これらはいずれも走路外走行と判定されてタイム無効とされ、19号車が9位、100号車は10位に終わっている。
スーパーGT第5戦決勝は24日の午後3時30分より52周(300km)で行われる。





Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
- 第6戦優勝 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)
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「もう完全にSCに救われたっていう感じのレースだったんで。スタートはうまくいって抜けそうだったんですけど、抜くまでには至らなくて。その後のペースもついていきはするんですけど、追いつけないような感じで、あのままだったら、まあ新原選手が勝ってたようなレースだったかなって。」
「(リスタートについて)この暑さなんで、僕は温める必要ないなと。変にウェービングしても、っていう感じでした。もう冷静に新原選手の動きを見て、それに合わせようということに集中してました」
「(明日の決勝について)圧倒的なペースがあるとか、そういう感じでは今週はないので、鈴鹿は抜きにくいコースでもありますし、冷静に、できるだけ前でゴールして、できる限りポイントを獲得できればなというふうに思っています」
- 第6戦決勝2位 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)
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「SC2回目の再開でミスったのが本当に悔しいですね。そこまでは自分の中で完璧なレースはできてたと思うんで」
「(リスタートは)130Rの入り口、中盤あたり、ミッドあたりで加速したんですけど、完全に読まれてて、ぴったり後ろ付けられちゃったんですけど、そのままシケインでも引き離せず、シケインで1台分、2台分くらい離れたんですけど、向こうの方がストレートは分があって、結構きつかったです。スタートも動き出しは結構良くてクラッチの繋ぎ方も自分なりに完璧だと思ったんですけど、やっぱりストレートに分がある向こうの方が伸びが良くて入られたんですけど、そこは抑えられたので、自分の中では結構良かったポイントかなって。」
「次のレースもSCは多分また入ると思うんで、その再開で今回の経験を活かせるように、同じミスはしないように頑張りたいと思います」
- 第6戦決勝3位 鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)
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「開幕戦の富士のレースからテストしてなかったんですよ、僕は。3ヶ月前ぶりのF4でテストもしないって中で、タイヤも新しいロットになり、クルマのバランスだったり、気温も温も全部変わって1から再スタートだったんで、正直データが少なかったなっていう風には思ってますね。富士を終わった後からかなり走行させてもらって、いいデータが取れてたんで、鈴鹿に向けては万全な準備で進めていました。正直FPの時点ではそこまで調子は良くなかったんですけども、今日の予選から急にクルマのバランスが変わって流れが来ました。、レースでは力強いレースが前回の富士大会からはできていたので、自分の強みを活かしたレースがいい結果につながったかなと」
「今日の予選のセカンドベストがまとめ切れなくて、7番手スタートって今日よりも1列後ろなんですけど、スタートうまく決めて、クルマのポテンシャル以上の結果を持って帰れたら十分かなと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

2025オートバックス スーパーGT第5戦「鈴鹿GT300kmレース」の公式練習が8月23日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)がトップタイムを記録した。
朝一番に行われたFIA-F4選手権の公式予選で相次いで赤旗が出た影響から、公式練習は当初の予定より10分遅れの午前10時20分にコースオープン。混走100分、専有走行各クラス10分で行われた。開始時点の気温は32℃。路面温度は40℃だ。
開始から間も無く10分が経過しようというところで山本尚貴のドライブする100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTがスプーン手前で白煙を噴き上げてスローダウン。そのままガレージに戻って修復作業に取り掛かるが、100号車はすぐにコースに復帰、それ以降は順調に周回を重ねていった。
この時点でのトップは大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)で1分47秒350を5周目に記録している。2番手は38号車KeePer CERUMO GR Supra、3番手には8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8がつける。
16分が経過したところでベルトラン・バゲット(TRS IMPUL with SDG Z)が1分48秒405で2番手に。笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)が1分48秒772で3番手につける。
開始から19分が経過したところで阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分47秒622で2番手に。名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)も1分48秒207で3番手に浮上してきた。
更に22分が経過したところで100号車の山本が1分47秒920で3番手に、そして25分が経過したところで千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が1分47秒187を7周目に記録してトップに躍り出た。
その後、37号車のジュリアーノ・アレジが逆バンクでアウト側のバリアに突っ込んでストップしたため、す開始から30分が経過したところで赤旗中断となる。
37号車はマーシャルカーに載せられてピットに戻り、走行は午前10時59分に走行再開。
その後も16号車の佐藤がS字で飛び出したが、こちらはそのまま立て直してコース復帰している。
混走終盤に入ると気温は34℃、路面温度は45℃まで上昇。こうした影響もあってか上位陣に大きな順位変動はなく、GT500クラスは23号車トップのまま午後0時10分からの専有走行に移行する。
専有走行では16号車の佐藤がウォームアップ1周からいきなり1分47秒081を叩き出してトップに浮上すると、次の周では1分46秒757まで縮めてみせる。
平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)も終了間際に1分47秒361を記録、混走トップの23号車に次ぐ3番手に上がってきた。
一方、23号車、19号車は専有を担当した高星明誠と国本雄資がタイムを上げることができず、それぞれ2番手、4番手に終わっている。
スーパーGT第5戦はこのあと午後3時15分より公式予選をノックアウト方式で行う。GT500クラスのQ1は午後3時48分コースオープンだ。





Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
- 第6戦、第7戦ポールポジション 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)
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「結構詰まり詰まりだったんで、前後とも間隔取るのが難しく、ちょっと迷惑かけちゃったかもしれないんですけど、その中ではベストを作ったかなって感じですね」
「タイヤがきつかったんで、2周アタックしてそれでおしまいにしました。これ以上走っても意味ないなっていうので。元々は3周行こうと思って、プッシュプッシュで連続アタックしようと思ってたんですが、1回プッシュした後2回目のアタックで思ったより前が詰まってしまいました。赤旗後のアウトラップに続いてのアタックで、前が思ったより近くて間隔取るのが難しかったんです。それで1回アタックした後にクールを入れて、もう1回アタックした。予定とはちょっと違ったんですけど、2周でまとめられてよかった」
「決勝はそのままスタートでトップに立って、後ろを引き離していきたいなと 思います」
- 第6戦予選2位、第7戦予選3位 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)
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「想像以上にタイム伸ばせませんでした。序盤の場所取りがうまくいかなかったりして、自分のベストの状況では走れず、結果的にタイヤも一番いいところは使えずに、最後にベストっていう風になっちゃいました。良くない流れにはなっちゃったかなとは思うんですけど、そんな中でも一応フロントローはかけてきた。そこはポジティブに捉えてます」
「クルマは悪くないと思いますが、新原選手も速いので、簡単には抜けないとは思います。それでもいけると思ったらしっかり狙って,ポイントを確実に取りたいと思います。もちろん勝ちたいんですけど。そこはちょっと欲張りすぎるのも良くないかなとは思います。決勝は冷静に判断できるように頑張ります」
- 第6戦予選3位、第7戦予選4位 熊谷憲太(OTG MOTORSPORTS)
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「公式練習から結構苦戦していて、セット方法だったり、自分の乗り方も含めてちょっと改善しないといけないところで、予選に向けていろいろ考えていました。今朝は気温もちょっと下がっていたので、クルマもこれで行って、あとは自分でアジャストしようと思って走ってたんですけど、昨日よりはクルマも結構良くなってて、自分もちょっとうまくアジャストできて、こういったタイムがうまく出せたのかなと思います。ただそこでもやっぱりミスがあったし、(他車との)距離感もミスったりもしてたので、そこは改めて やっていこうかなと思います」
「2年目を迎えてやっと調子が上向いてきて、クルマも本当に自分の中では今までにないぐらい良かったです。決勝では鈴鹿でしっかりと結果を残せるように、スタートを決めていきたいなと思います。やっぱり1位で帰りたいですが、まずはしっかりとまともなレースをしたいです。今まではちょっと後ろの方だったんで、しっかりとまともなレースをして、結果が残せるようにやっていきたいと思います」
「。今まで本当にメカニックさんやエンジニアさんに迷惑をかけてしまって、セット面などをいろいろやってもらったんで、まだ予選ですけど、3番手、4番手を取れてよかったなと思います。」
- 第6戦予選4位、第7戦予選2位 洞地遼⼤(PONOS RACING)
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「予選は結構プッシュしました。昨日までの状況だったらホール狙えない状況だったんですが、今日はちょっとアジャストして、もしかしたらホールいけるかなぐらいになりましたが、やっぱり届かず、ベストタイムは4位まで沈んじゃいました。ですがちゃんと2周3周とアタックをまとめて、セカンドベストで2位立てられたっていうのは、今までの予選に比べたてすごく進歩してると思うので、レースはスタート決めて優勝目指したいなって感じです」
「昨日はアンダー気味だったので、そこをアジャストしてフロントタイヤに荷重が抱えるようにしました」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
GT500クラス 14号車ENEOS X PRIME GR Supra(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
- 福住仁嶺(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
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「50分って本当に長いなって。スプリントっていう感じじゃないぐらい、体感としてはすごく長かったです。一番心配していた決勝のスタートの時の天気と、かなり路温も下がっていっている状態で、チョイスしたタイヤが逆方向のものだったので、スタートしてすぐは柔らかいタイヤの人たちに抜かれるんじゃないかなとかって、すごく心配はあったんですけども、フォーメーションでしっかりタイヤ暖まってくれましたし、スタートも悪くなかったし、少しギャップを作れたのがすごく、後半に響いたかなと思います」
「36号車(実際は1号車)が最後の最後まで、本当にまた今日もそうでしたけども、近づいてきて、前2台がぶっちぎっているレースでつまんない展開だったかもしれないですけども、トップ走ってて2秒ぐらいでずっと後ろにつかれちゃうと、すごく精神的にもきついし、それはGT300もすごく似たような状態だったんですけど、最後まで抑えることができて、このスプリントというか、ガチンコレースで1号車に勝てたっていうのが、本当にみんなにとって自信になったかなと思います」
「今日の500に関しては、スタート時間も遅かったし、あの路温も下がってきて、気温も下がってきてる状態で、よりまあ空力(の影響)が出る方向になっちゃったかなというところで、まあその、そういう空力が出ると、後ろで走ってるクルマの空力が乱れちゃってなかなか抜けなかったりとか、そういう展開になりやすかったりするので、なかなかオーバーテイクも難しかったりしたのかなと思うんですけども。これがもっとそのすごく暑い時に、あのタイヤの落ちがもっと大きい時とか、そういうサーキットでしてるんであれば、すごくぐちゃぐちゃになって、展開としては面白くなるんじゃないかなと思うんで。まあ今日はちょっと300も500も、比較的に安定してたかなっていうところであるんでしたけど。もっと違う時期とか、違うサイクルでやったら面白い展開になったりするんじゃないかなっていうのは思いました」
GT300クラス 777号車D'station Vantage GT3(D'station Racing)
- 藤井誠暢(D'station Racing)
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「昼と同じ2人なんで、写真撮影なしで出るだけじゃないですか(笑)。先ほど言いましたけど、昔JAFグランプリっていうのがあって、すごい楽しかったんですけど、それは年末で特別戦でした。スーパーGTのシリーズ戦でこういったフォーマットのレースが初めてあって、で、ポイントもあるわけで、お客さんもいっぱいいる中で、真夏で対応もきついので、終わってみてなんですけど、まず優勝できて嬉しかったです」
「普段のGTと違ってまた本当にガチバトルみたいな感じで、ドライバーはずっと50分間プレッシャーがかかっていて、僕たちここにいるってことは突破してたんで特に後ろが気になるんで、できれば最初の5分くらいでやめてもらいたかったんですけど(笑)意外と50分が長かったです。GT500のやつも見ててそうでしたが、やっぱり300と500がいて、いつものスーパーGTのいろんな面白さとか、終わってくるチャンスだったりって生まれますが、このフォーマットだと本当にラップタイムなりのレースがあるんで、ずっと50分気を抜けなくて、彼らと相談しながら、あるもの全てを使い切って50分戦うレースになりまして、終わってみたら優勝に来て、ホッとしてるっていう気持ちが一番です」
「GTは2人でやるレースなんで、みんなドライバーは多分一人でレースを楽しみ、楽しみたいっていうか、自分で好きにセットしてやりたいって人がまあ多いと思うんですけど、まあそういう意味でもこういう、まあ自分次第で勝負できるレースはあったら面白いかなというのが印象です。いろいろ考えましたけど、意外と楽しみました。」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINER

2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース2の決勝が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスもポルシッターの福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が優勝、予選に続いて4位までをトヨタGRスープラ勢が独占する結果となった。
(天候:曇り コース:ドライ)
GT500クラスのレース2決勝は午後4時50分に2周のフォーメーションラップを開始。厚い雲が上空を覆い尽くし、雨が心配される状況となっている。路面はドライ。全車スリックを装着して走り始めた。
スタートでトップに立ったのはポールの福住。予選2位の山下健太(au TOM'S GR Supra)が2番手。その背後に予選3位の石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)がぴったりつけ、予選5位の関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が4番手に浮上した。
ここで順位を落とした予選4位の国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)は2周目の1コーナーで平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)と接触、この影響から平峰の12号車だけでなく大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)や松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)にも抜かれて一気に7番手に後退、その後も8周目に名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)に抜かれて8番手に後退するなど、ジリジリと順位を落とし、21周目にタイヤ交換を行ったことで完全に勝負権を失った。
その名取は12周目に大草の64号車を捉えて6番手に浮上すると、前を行く松下の8号車を追い上げ、18周目の最終コーナーでアウトから並びかける。両車は並走したままホームストレートを駆け抜けるが、続く19周目の1コーナーで松下が僅かにオーバーラン、名取はここで5番手に上がった。
その松下に今度は三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)とジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM'S GR Supra)が襲い掛かる。
最後尾スタートのアレジは1周目に12番手に浮上すると、3周目に塚越広大(Astemo CIVIC TYPE R-GT)を捉えて11番手、10周目には10番手を走行すると予選9位の三宅と共に19号車を捉えて10番手、15周目に三宅が64号車を捉えると、アレジも17周目にこれを抜き去っていた。
三宅は20周目の1コーナーで8号車を攻略、続いてアレジも21周目にこれを捉え、7番手に浮上する。
その後2台は前を行く名取の24号車に接近。28周目の1コーナーでついに三宅が24号車に並びかけるが、コカコーラコーナーで両車は接触、コースを飛び出した三宅の3号車はアレジの37号車の接近を許し、ダンロップコーナーでアウトから並びかけられるが、ここで三宅はアレジを押し出してしまった。
一方、トップ争いは福住が山下を大きく引き離せはしないものの、終始1.5秒から2秒強のリードを保って周回を重ねていたが、終盤に入って山下のペースが福住を上回るようになり、29周目には1秒413、30周目には1秒235とその差は徐々に詰まり始める。
そして33周目、ついにその差は0秒931と1秒を割り込んだが、レースはここで規定の50分に達したため、34周目が最終ラップということとなり、福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)がそのまま0秒728差で逃げ切って今季初優勝。
2位には山下健太(au TOM'S GR Supra)が続き、1号車はレース1優勝の坪井翔と合せて17.5ポイントを獲得、ドライバーズランキングでもトップを維持し、さらにそのリードを広げた。
3位は今季をもってGT500の活動を終えることを先ごろ発表した石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)が入り、関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が4位。
5番手を走行していた平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)には2周目の接触の件で10秒のタイムペナルティが課せられたが、平峰は後続に対して大差をつけていたため、そのままニッサン勢最上位の5位でフィニッシュした。
一方、名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)にも三宅との接触により5秒が加算され、こちらは10位に降着。これにより三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)が6位、ジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM'S GR Supra)が7位となり、大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)もホンダ勢最上位の8位を獲得している。
次戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキット。8月24日に300kmの決勝レースが行われる。





Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース2の決勝が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われた。2日のレース1は2クラス混走だったが、この日のレース2は各クラス別々に50分間のタイムレースが行われ、GT300クラスは藤井誠暢(D'station Vantage GT3)が他を寄せ付けない走りでポール・トゥ・ウィン。レース1に続いて777号車が2連勝を達成した。
(天候:晴れ コース:ドライ)
GT300クラス決勝は午後2時15分に2周のフォーメーション開始。気温32℃、路面温度は42℃だ。
ポールポジションの藤井がトップで1コーナーに飛び込み、予選3位の堤優威(HYPER WATER INGING GR86 GT)が予選2位の谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)を抜いて2番手に浮上した。
3番手の4号車に続いてザック・オサリバン(CARGUY Ferrari 296 GT3)が4番手。ところが5番手でオープニングラップを終えた井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)は5周目にトラブルに見舞われ、早々と戦列を去ってしまう。
これで5番手に繰り上がったのが予選8位の菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)だ。菅波は1周目に木村偉織(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)と野中誠太(Green Brave GR Supra GT)をかわして6番手に浮上すると、61号車のトラブルで5番手。13周目には7号車、そして22周目についに4号車を捉えて3番手まで上がってきた。
一方、トップの藤井は2位の堤に全く付け入る隙を与えずに周回を重ね、31周目に規定の50分を迎えてそのままフィニッシュ。前日のチャーリー・ファグに続いて777号車が2連勝を達成した。2位は2号車の堤。3位は菅波の65号車だった。




Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
GT500クラス 14号車ENEOS X PRIME GR Supra(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
- 福住仁嶺(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
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「14号車にとっては、昨日のフリー走行から、専有の時もちょっとトラブルが出てしまって、すごいあたふたした状態で予選に間に合ったって感じなんですけども。昨日の予選はちょっとまとめきれなかったかなというところで、まあ微妙な順位で悔しい思いをしちゃって。決勝もスタートしてすぐに接触によりリタイアということで、まあメカニックさんもその予選の前もあたふたしてましたし、決勝後も修復するために、夜中の3時ぐらいまでかかったということだったので、僕自身はもう結果で恩返ししたいなって思いもありました。そういうメカニックさんの頑張り、チーム全員の頑張りがあったことが、今回のこのポールという結果に繋がったと思います」
「昨日は色々と課題が多くて、大嶋さんから色々とフィードバックをもらって、そこでクルマをアジャストしたことが、今日の予選に繋がったかなというところではあるんですけども、実際にフリー走行の流れで言うと、まだまだ詰めないといけないところが多いなって。自分はいろいろ不満を持ったまま、予選に行った状態だったので、その中でうまくまとめられたからポールなんですけども、決勝ちょっと心配かなっていう部分はまだまだあるので、まあ、あの、いろいろ不安要素はあるんですけども、このポールはまずは一つ、チーム恩返しできてよかったかなと思います。」
GT300クラス 777号車D'station Vantage GT3(D'station Racing)
- 藤井誠暢(D'station Racing)
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「まずあのスプリントっていうレースで、ドライバー一人が走るんで、このレースは結構楽しみにしてました。だいぶ前の話なんですけど、2010年からJAFグランプリがあり、結構その時も楽しかった記憶があったので、今回このレースをすごく楽しみにしてたんですけど、そういう中でまず昨日のレースでチャーリー(ファグ)が優勝できました。ただちょっとペース的には苦しいものがあって、ポール取れるほどじゃないなっていう状況だったので、その中からデータとかを見て、今日すごい細かいところのセットアップをちょっと変えたのが良い方向に行き、結果的にボールが取れました。」
「いつものQ1、Q2も別にやることは一緒なんですけど、まあ一人でやるっていうのは違ってて。その昔、JAFグランプリをやってたんで。時期は違いますけど、それと同じような感じで、一人でいつもよりもちょっとプレッシャーのある中で楽しめるんで、そういう意味ではすごく楽しめました。で、昔JAFグランプリやった時に僕3位、2位。 、1位だっ たんですね。なので、結構この富士のスプリント、意外といい結果が多いので、まあ今回もボールをまず取りたいと思ってましたし、ええ、決勝を勝てるように行きたいと思ってます」

Text: Kazuhisa SUEHIR
Photo: Kazuhiro NOINE

2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース2の公式予選が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ 路面:ドライ)
GT500クラスの公式予選は午前11時30分より10分間で行われた。気温33℃、路面温度は49℃だ。
今回も残り時間8分のあたりから徐々にコースインするドライバーが出始め、残り6分を切った頃にようやく全車がコース上に出揃った。
各車2周目、3周目と徐々にペースを上げていくなか、大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)は3周目からアタックを開始して1分28秒137を記録。
続いて早めに走行を開始していた千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が4周目に1分28秒632。ここからは4周目にアタックしたドライバーが続々とタイムを刻む。
松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)は1分28秒544、三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)は1分28秒552、平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)は1分28秒145で大草に次ぐ2番手だ。
そしてここで2周目から1分31秒447とハイペースで周回を重ねていた山下健太(au TOM'S GR Supra)が1分27秒675でトップに立つ。
ここでチェッカーフラッグが提示され、コース上の各車は最後の計測となる。
石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)が4周目に1分27秒938。
三宅は5周目にもアタックを続行するが、タイムは1分28秒452に留まる。
そして最後の最後に福住が1分27秒477を5周目に叩き出して山下を上回り、見事トップに躍り出た。続いて国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)も1分28秒004と27秒台まであと少しと迫る。
この結果、福住がポールポジション。山下が予選2位、石浦が予選3位、国本が4位と、上位4台をトヨタ勢が占める結果となった。
トヨタ勢各チームはこの大会に臨むにあたり、通常はリヤクォーターウィンドウあたりに位置している給油口を取り除くというモディファイを行い、空気抵抗の低減と低重心化を図ったようだ。数値的には僅かなものと思われるが、そこまでするトヨタの本気が上位独占につながったと言えるだろう。
ニッサン勢最上位は平峰の5位、ホンダ勢は大草の6位が最高だった。


Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース2の公式予選が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT300クラスは藤井誠暢(D'station Vantage GT3)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ 路面:ドライ)
GT300クラスの公式予選は午前11時より20分間で行われた。開始時の気温は33℃、路面温度は50℃に達した。
最初にアタックに入ったのは城内政樹(アールキューズAMG GT3)、松井孝允(HOPPY Schatz GR Supra GT)、永井宏明(apr GR86 GT)の3台。少し遅れてハリー・キング(seven × seven PORSCHE GT3R)も走行に加わる。ここで松井が残り12分で1分38秒587をマーク。キングが残り8分を切ったところで1分38秒114で上回るが、これは走路外走行との判定。
この頃には全車がコースに出てきており、終盤に向けて相次いでタイムアタックに取り掛かった。
まずは坂口夏月(METALIVE S Lamborghini GT3)が1分38秒504で25号車を上回るが、すぐにザック・オサリバン(CARGUY Ferrari 296 GT3)が1分37秒388を記録してトップに立った。
続いて残り3分を切ったところで菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)が1分37秒479、キングも1分37秒646そして井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分37秒666と上位陣は軒並み1分37秒台に突入。
残り2分を切ったところで藤井の777号車が1分37秒379。すぐに堤優威(HYPER WATER INGING GR86 GT)が1分37秒300でこれを上回るが、藤井はチェッカー直前に1分36秒888までタイムを短縮して再びトップに。続いて谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)も1分37秒275を叩き出し、2番手に割って入った。
これによりGT300クラスは藤井誠暢がポールポジションを獲得。谷口信輝が予選2位、堤優威は予選3位で午後の決勝に臨むこととなった。


Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
- 第5戦優勝 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)
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「スタートは僕の一番の今の課題だなと思います。自分的には昨日よりもいいスタートが出来たんですけど、それよりも周りがかなりいいスタートを決めてきて、前に出られちゃったんです。でもペースには自信があったので、落ち着いて抜き返せたので、よかったです。」
「開幕の3戦目からSC2連勝で、僕的には結構モヤモヤしてたんですけど、今回はちゃんとしっかりレースやりきって優勝できたので、一番良かったです。自分の走りを見せて勝てたのは本当に良かったです感覚的には今やっと勝てたみたいな感覚でした」
「次はまた別のサーキットになるんで、そこに向けてしっかり準備して、この流れを切らさないように頑張りたいと思います。鈴鹿はスクールも卒業してるし、走行経験で言えば多い方なので、自信持っていきたいと思います。このまま5連勝を2レースとも勝ってできるように頑張りたいと思います」
- 第5戦決勝2位 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)
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「あまりストレートスピードが強いクルマじゃないこと、向こうが強いクルマっていうのはわかってたんで、スタートのチャンスをものにできたのは、最初から狙ってたのがうまくいったなっていうぐらいです。相手もそんなにスタートがうまい印象もなかったんで。スタートは昨日よりはうまく決めれたかなとは思います。昨日同じのが決めれたら勝ったかもしれないんですけど。それは同じのをずっと決めれるように頑張ります」
「ストレート部分の差はバトルしててもすごく感じました。スリップ入られたら抜かれちゃうしで、1コーナー出た後もサイドバイサイドで並んで、コーナーで外側からかぶせられるかなと思ったんですけど、そこからの伸びが向こうの方が良くて前に出られてしまったかなっていう感じもあるんで、そこは今後の課題だなと思いますが、鈴鹿サーキット、SUGOと富士よりストレートスピードの弱さはあんまり影響しなさそうなコースが多いんで、いい方向には向かうんじゃないかなと思います」
「(鈴鹿大会の目標は)ライバルがどこの順位であろうと、僕が勝てるように運べるように持ってきます。今回は両方とも2位で終わってしまったんで。次は両方勝てるように頑張ります」
- 第5戦決勝3位 白崎稜(HYDRANGEA kageyama Racing)
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「14周フルでレースができて、もう悔いの残らないレースでやろうと思ったんですが、やっぱり悔しいレースになりましたね。だからこそ2位も負けたくないですし、チームメイトの佐藤選手が優勝したので、そこは嬉しいですけどね、チームとして」
「(新原選手とのバトルについて)前に佐藤選手もいたんで、ブレーキングでインに詰めても低速で接触する可能性も全然あるんで。ああ、そうか、それ考えると,あのラインじゃちょっといけないなと思いました。その後は僕がこの熱い路面と気温に合わせられた結果がなので、僕の全力があれだったっていう感じですね」
「(鈴鹿大会について)去年はあんまり振るわない結果だったんですけどね。まあでも、そもそもスーパーFJではチャンピオンを取っているので、苦手意識はないです。なので挽回して、次はてっぺん目指して頑張ります。二連勝を取りに行きます」
Text: Kazuhisa SUEHIRO


2025FIA-F4選手権シリーズ第5戦の決勝が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が今季3勝目を挙げた。
第5戦決勝は午前9時55分より14周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
スタートでトップに立ったのは予選2位の新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)。佐藤が2番手で続き、予選3位の白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)がそのまま3番手、予選4位の百瀬翔(HFDP with B-Max Racing)がが4番手でコントロールラインに戻ってきた。
1周を終えて新原のリードは0秒310。すかさず2周目の1コーナーで佐藤がアウトから並びかけるが新原はこれを押さえこむ。
しかし続くコカコーラコーナー入口で佐藤が新原のインをつき、ここでトップを奪い返した。
3番手の白崎もこれに乗じてヘアピンまでに新原の攻略を図るも、これは実を結ばず。
トップの佐藤は0秒518のリードを築いて2周目を終了した
白崎は4周目の1コーナーでも新原にアウトから並びかけるが、ここでも新原はこれを退ける。
こうした後続のバトルを尻目にラップタイムを更新しながら周回を重ねるトップの佐藤は8周目に1秒274もの差を新原につけて戻ってきた。しかし新原も白崎に1.444秒差をこの時点でつけており、ポジションを脅かされる恐れはなさそうだ。
4番手には予選7位スタートから順位を上げてきた洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)が百瀬を攻略して浮上してきている。
10周終わって佐藤と新原の差は1秒169秒に。9周目から徐々に新原が差を詰めてきた。互いにペースは落ちているが、その中で新原がややペースに勝っているよう
しかし11周目に佐藤は1分46秒732までペースを上げてその差を1秒553まで広げて見せる。その後も12周目に2秒080までその差を広げ、13周目に2秒128とリードを広げた佐藤樹は最終的に新原を2秒281突き放して14周を走り切り、第3戦富士以来負けなしの3連勝を飾った。
2位は新原光太郎、白崎稜が3位に入った。
またインディペンデントクラスは第4戦に続いてDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が連勝を飾っている。
FIA-F4選手権シリーズ、次戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキットで8月23-24日に第6戦、第7戦が行われる。佐藤樹の連勝を止めるのは果たして誰なのだろうか。






Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOIME

2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース2の公式練習が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、レース1優勝の藤井誠暢(D'station Vantage GT3)がトップタイムだった。
藤井の777号車は5周目に1分36秒946を記録。これはレース1のポールタイムをも上回るものだ。この時点で2番手にはハリー・キング(seven × seven PORSCHE GT3R)が1分37秒513で続き、木村偉織(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)が1分37秒583で3番手。
その後、堤優威(HYPER WATER INGING GR86 GT)が9周目に1分37秒239を記録して2番手、ザック・オサリバン(CARGUY Ferrari 296 GT3)が10周目に1分37秒421で3番手に食い込んできて、2クラス混走は終了。
専有走行では野中誠太(Green Brave GR Supra GT)が1分37秒165で2番手に上がってくると、谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)も1分37秒224、1分37秒090と立て続けに好タイムを記録。
しかしそれでも藤井が序盤に記録した1分36秒台には誰一人近づくことができず、公式練習は777号車がトップ。4号車が2番手、52号車が3番手という結果となった。


Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOIME

2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」のレース2公式練習が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは山下健太(au TOM'S GR Supra)がトップタイム。1号車は二日続けて公式練習トップと好調ぶりを見せている。
レース2の公式練習はレース1同様に午前8時30分より、混走40分、専有走行各10分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
序盤トップに立ったのは石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)。4周目に1分28秒095をマークした。2番手に福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分28秒211で続いて山下健太(au TOM'S GR Supra)が1’28.325で3番手。
結局、その後も大きな順位変動がなく混走は終了。午前9時20分からの専有走行に移行する。
当初はガレージで待機していた各ドライバーが動き出したのは残り8分を切ったところ。ここから予選を想定した激しいアタック合戦が展開された。
まずは千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が1分28秒608で5番手に浮上すると、大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)は1分28秒106で2番手にジャンプアップ。そしてここでジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM'S GR Supra)が1分27秒794でトップに浮上した。
国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)は1分28秒075、平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)も1分27秒816までタイムを縮める。
さらに福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分27秒528を叩き出し、37号車のタイムを上回ってきたが、山下はそれをさらに上回る1分27秒330を記録し、1号車はレース1に続いて公式練習をトップで終えた。
また2番手は14号車。3番手には19号車、4番手には37号車とここでもスープラ勢が上位を独占している。


Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
- 第4戦優勝 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)
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「スタートでなんとか前に出れて、気づいたら終わったって感じになったんです。予選で前に出れてたんで、こういう形で勝てたとは思うんで、そこはポジティブに捉えて、また明日も頑張ります。明日もポールなので、しっかり走って優勝できるようにしたいです」
「なんか,SCについて毎回終わってるみたいな。レースしたいなって。予選もずっと調子良かったし、それが決勝で見せれたら良かったですね。まあ、しょうがないです」
- 第4戦決勝2位 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)
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「僕にはスタートとSC再開っていう2回チャンスがあったにもかかわらず、前とバトルすらできなかったっていうのは結構悔しいですね」
「スタートはベストではなくて。でもまあ並べるには並べる距離感だったんですけど、まあ差し切るほどではなかったかなって感じですね。あとちょっと足りなかったですね」
「スタートのミートの上手さであったり、SCDの合わせの上手さやったり、そういう部分のちょこちょこした改善は絶対あると思うので、無駄にはせず明日に生かしたいなと思います。今日スタートとSC再開の練習はできたんで、明日はうまく合わせればと思います」
- 第4戦決勝3位 白崎稜(HYDRANGEA kageyama Racing)
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「スタートで全部決まってたと思うんで ちょっとスタートを見直す必要がありそうですね。単純にホンダの2人の新原選手と百瀬選手がスタート上手いので、ここをどう倒すかを考えなきゃいけないですね。そんな感じを考えさせられるレースでした」
「明日は前に出てバトルできればなんとかいけるんじゃないかなって考えてます。ペースは悪くはないと思うんで」
Text: Kazuhisa SUEHIRO


2025FIA-F4選手権シリーズ第4戦の決勝が8月2日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われた。レースは1周目にトラブル車両がコース状に撒いたオイルのため赤旗中断となり、再開後もアクシデントによりセーフティーカーが導入されるあれた展開となり、規定周回に達するのを待たずして制限時間を迎え、終了という残念な結果となった。優勝はポールポジションからスタートした佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)だった。
第4戦決勝は午後5時15分にフォーメーション開始。スーパーGTの決勝中に降った雨は収まり、天候は曇り。路面はドライでの戦いとなった。
スタートでは佐藤が予選2位からスタートを決めた新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)の追い上げを退け、トップで1コーナーに飛び込む。3番手は白崎稜稜(Kageyama YBS Verve MCS4)だ。
ところがその後方で武藤雅奈(TGR-DC RS F4)がマシントラブルによりホームストレート上にオイルを撒き散らしたため、1周を終えずして赤旗中断となってしまう。
レースは午後5時40分にセーフティーカー(SC)の先導で再開。4周目から追い越しが可能となったが、その直後に1コーナーで後方集団数台によるクラッシュが発生、再びSCが導入された。
結局、レースはSC先導のまま制限時間の午後5時50分に達したため、5周終了をもってチェッカーフラッグが提示されることとなった。
これにより、ポールポジションの佐藤樹が5月の第3戦に続いて2連勝。2位に新原光太郎がつけ、白崎稜が3位という結果となった。
インディペンデントクラスも予選トップのDRAGON選手(#30 B-MAX TEAM DRAGON)がそのまま優勝となっている。










Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

GT500クラス 1号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)
- 坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)
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「予選があまりにダサすぎたんで。よく2位で収まれたなっていうぐらいの大失敗を正直したので、あれで2位取れるスピードがあるってことは、勝てるのかなっていうふうに決勝前は思ってました。とはいえ、始まってみないとレースは分かんないしっていう感じでレースは進んだんですけど、雨がどうなるかっていうところで、イレギュラーだけは起きないでくれというふうに思ってレースしてて。でも本当に一応守り抜けたので良かったです」
「このフォーマットに関しては、35周はほぼワンスティントですし、GT300と混走だし、そう考えると、ドライバーとしてやらなきゃいけないことは、普段のワンスティントとあんまり変わらないのかなっていう印象はありました」
「あとはちょっとこのスケジュールだとちょっとメカさんかわいそうかなって。見てるお客さんに楽しんでもらえたらそれが一番なんですけど。チーム側を見てると、本当にお昼も食べれずにずっとメンテナンスしているのがまた明日も続くので、ちょっとこの暑さで、メカさんたちはにはちょっと酷なスケジュールかなっていうのは感じました。フリー走行を金曜日にやるとか、そういう対策をしていただけると、多分チームの人たちは倒れなくて済むのかなと思うような1日でした」

GT300クラス 777号車D'station Vantage GT3(D'station Racing)
- チャーリー・ファグ(D'station Racing)
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「まず、優勝会見の場に戻ってこられて本当に嬉しいです。スーパーGTの表彰台の頂点に戻ってこられて、2度目の優勝を飾ることができて、本当に最高の気分です。そして、GTAとスーパーGTの主催者の方々に、私たちにドライバー1人でレースをするチャンスを与えてくれたことに感謝したいと思います。スプリントレースはとても楽しかったので、他の皆さんにも楽しんでいただけたと思います。観戦するのも楽しかったはずです。」
「(通常のレースフォーマットとの違いについて)言うまでもなく一番大きいのは、練習走行と予選、そして決勝レースがすべて1日で行われるということだと思います。ですから、一日はとても忙しいです。一人で走るので自分の好みに合わせてマシンをセッティングする機会がずっと多くなりますし、少し自由度も高まります。自分の好きなようにレースに臨むことができ、ピットストップ戦略があることも良いことですが、今日は、最初から最後まで自分の筋書き通りに走行できたのもとても嬉しかったです。」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

8月2日に富士スピードウェイで行われた、スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」のレース1決勝は、チャーリー・ファグ(D'station Vantage GT3)がGT300クラスを制した。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの平良響(HYPER WATER INGING GR86 GT)。山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が2番手で続き、予選4位のファグが3番手に浮上。4番手は片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)だ。
一方、スタートで5番手に後退した予選3位の小林利徠斗(CARGUY Ferrari 296 GT3)は8周目の1コーナーでロベルト・メルヒ・ムンタン(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)に捉えられ、6番手に落ちてしまった。しかし6号車には6周目のリスタートの際、コントロールラインの手前で追い越したとしてドライブスルーペナルティが下る。
上位陣では10周目にファグが山内を捉えて2番手に。さらに21周目のコカコーラコーナーではトップの平良を捉えてトップに浮上した。ペースの上がらない61号車を捉えて3番手を走行していた片岡もこの周のヘアピンで平良を抜いて2番手に。
続いてセクター3で7号車の小林、予選7位から着実に順位を上げてきた蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)も平良を抜き去り、2号車は5番手まで後退してしまった。
そしてレース終盤。7号車を捉えて3番手に浮上した蒲生が31周目の1コーナーで4号車のインに飛び込む。しかし片岡はかろうじてこれを抑え込んだ。
こうして2台がバトルを展開する間にトップのファグはリードを広げることに成功。その差は0秒785と大きなものではなかったが、なんとか逃げ切って蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が今季初優勝をものにした。
2位は片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)。蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が3位と、FIA-GT3勢が表彰台を独占してレース1は幕を閉じた。
スーパーGT第4戦、レース2決勝は3日の午後2時15分より50分間の時間レースで行われる。混走のレース1とは異なり、今度はGT300のみの戦いだ。




Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース1の決勝が8月2日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスはポイントリーダーの坪井翔(au TOM'S GR Supra)が今季2勝目を挙げた。
(天候;曇り コース:ドライ)
レース1決勝は午後3時15分に静岡県警先導でパレードランを開始。給油もドライバー交代もサクセスウェイトもない、35周のガチンコバトルの幕が上がった。朝から強い陽射しが降り注いでいたコース上空は少し曇ってきている。

ホールショットを決めたのはポールの阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)。予選3位の大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)が予選2位の坪井をインから抜いて2番手で2コーナーを立ち上がる。すかさずヘアピンでアウトから並びかける坪井。大湯は懸命にこれを抑え込むが、続くダンロップ進入で坪井にインを取られて後退を余儀なくされる。
坪井は一気にトップを伺うが、阪口はこれを退けた。
しかしこの周のコカコーラコーナー一つ目に並走状態で飛び込んだ牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)と大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が接触するアクシデントが発生。これにより大嶋の14号車はコースを飛び出してウォールに前から突っ込んだため、早くも2周目からセーフティーカー(SC)が導入されることとなった。
車両回収ののちSCは5周目にピットイン。6周目からレースが再開されると、すぐさな坪井が1コーナーで阪口にアウトから並びかける。
ここでは阪口が坪井を押さえ込んだが、坪井は再びコカコーラ一つ目で大外から並びかけて阪口を攻略、見事トップに浮上した。続いて大湯もヘアピンで阪口のインに飛び込んで2番手に上がってきた。
そこから坪井と大湯2台によるトップ争いが展開される。坪井は大湯を大きく突き離せないものの、それでも周回を重ねるごとに着実に2秒、3秒とリードを広げていき、最後は2.529秒差をつけてフィニッシュ。開幕戦岡山に続いて今季2勝目を挙げた。
その後方では熾烈な3位争いが最後まで繰り広げられた。
まずは予選5位からスタートしたサッシャ・フェネストラズ(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が6周目のリスタートで佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)を抜いて4番手に浮上し、徐々に19号車の背後に迫る。
その後方では予選11位からスタートした笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)が周回を重ねるごとに着実に順位を上げ、7周目の1コーナーで佐々木の3号車をアウトからを抜いて6番手に。続いて13周目のコカコーラ手前でベルトラン・バゲット(TRS IMPUL with SDG Z)を捉えて5番手に浮上してきた。
フェネストラズは26周目の2コーナー立ち上がりでついに阪口を捉えて3番手に浮上すると、同じ週で笹原も阪口を抜いて4番手につける。
レースはこのままフェネストラズが笹原を従えてチェッカーフラッグを受けたのだが、フェネストラズに対して走路外から3号車を抜いたとの裁定が下り、5秒のタイム加算を受けることになった。
これによりレースは坪井翔が優勝、大湯都史樹が2位、笹原右京が3位に繰り上がって、サッシャ・フェネストラズは阪口晴南に次ぐ5位に降着となった。
スーパーGT第4戦はこのあと8月3日にレース2の予選と決勝を行う。





Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
GT500クラス 19号車WedsSport ADVAN GR Supra(TGR TEAM WedsSport BANDOH)
- 阪口晴南(TGR TEAM WedsSport BANDOH)
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「とても気持ちよく、嬉しい気持ちです。練習からトップ争いに自分達はいるなというところで、スープラ勢が好調で。ただまあ大湯選手にはちょっと遅れているかなというような、印象だったんですけど。予選に向けてエンジニアと、今日走ってないんですけど国本さんであったり、横浜さんと一緒に、いろいろみんなでコミュニケーションをとって、こうしていこうっていう方向性がうまく合いました」
「予選はいつものようなコンディションではなかったんですけど、ただその中でなんとか自分もこらえて。ええ、タイヤとクルマは素晴らしかったし、良いアタックできて、スプリントで僕一人で走ってますけど、本当にみんなの力が合わさっての結果だと思うんで、すごく気持ちいいです」
「セパンの時は(ポールポジションを)取れなくて取れなくて、迷惑かけて取って、ほっとしたっていう感じだったんですけど、今回はそういうプレッシャーもなかったし、もうスプリントなんで、自分の走りを思っきりアタックにぶつけて取ったんで、爽快って感じですね」
GT300クラス 2号車HYPER WATER INGING GR86 GT(HYPER WATER Racing INGING)
- 平良響(HYPER WATER Racing INGING)
-

「今の気持ちとしてはほっとしたなっていう感じです。テストから大きいクラッシュをしちゃって、開幕も思うように結果が出なくて、正直自信がなくなりかけてたので。その次のセパン、富士はすごい調子良かったので、調子を戻していたんですけども、こうやって自分の力でポールを取れたことは自信にもつながりましたし、肩の荷が降りたなっていう感じです。」
「予選に関してはですね、練習の段階からかなりクルマもタイヤも良く、ドライビングも良かったので、何事もなければ予選はいけるなっていうふうな 好調ぶりでした。それがうまく大きなミスもなく、自信にもつながった走りで、しっかりポール取れたので、そこに関しては本当に良かったです。今回スプリントなので、タイヤのセット数だったり、選び方がいろいろ今までとは違ったので、僕たち正直こんな路面温度が高いとは想定してなかったので、レースウィーク入りした時は正直外れたなっていう感覚でした。なんですけど、意外とタイヤがマッチしたので、まあ今後のレースに向けて、かなりタイヤを自信持って選べるようになったのでよかったです」
「皆さんノーウェイトなので、そこに関してはガチンコのバトルでちゃんと制したなっていう感じはすごい嬉しいです。」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

富士スピードウェイで行われたスーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース1の公式予選。GT300クラスは平良響(HYPER WATER INGING GR86 GT)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前11時40分より20分間で行われた。コースオープン直後にコースインするチーム、ガレージに止まって状況を伺うチームそれぞれがあり、最初はコース上も閑散としていたが、残り10分を切る頃には全車が出揃い、終了ギリギリまでタイムアタックを行なった。
この時点でトップにいたのは富田竜一郎(GAINER TANAX Z)で1分38秒184を4周目に記録していた。
しかしすぐに近藤翼(seven × seven PORSCHE GT3R)が1分37秒963でこれを上回ると、小林崇志(UPGARAGE AMG GT3)も1分37秒898、続いて平良が1分37秒184でトップに立ち、次の周には1分37秒094までタイムを縮めてきた。
これに続いたのは小林利徠斗(CARGUY Ferrari 296 GT3)で1分37秒341。山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)で4周目に1分37秒417、5周目に1分37秒314と立て続けに好タイムをマークして2番手に割って入った。
終了間際にはチャーリー・ファグ(D'station Vantage GT3)も1分37秒260を叩き出すが、これに対しては走路外走行との判定が出され、タイムは取り消しに。結局ポールポジションは平良。予選2位は山内、3位は小林利徠斗の順でグリッドは確定。ファグは1分37秒373の4位から決勝に臨むこととなった。


Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース1の公式予選が8月2日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が今季2度目のポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ コース:ドライ)
今回はドライバー1名で走るスプリントレースということで慶次予選1回のみでグリッドを決定する。GT500クラスは午後0時10分より10分間で行われた。
気温34℃、路面温度59℃という厳しいコンディションの中、いつものように残り7分あたりから次々にピットを離れる各車。最後に残り6分を切ったところで坪井翔(au TOM'S GR Supra)がピットを離れ、ここから1周または2周のタイムアタックが始まった。
ウォームアップからハイペースで周回する坪井は2周目に1分31秒317を記録、ここで一旦ペースを落とし、4周目にもう一度アタックに行くが、本人曰く「タイヤを温めきれなかった」ということで1コーナーがややオーバーラン気味になってしまう。それでもタイムは1分28秒220と、その時点でのトップに浮上する。
ここでメインポストからチェッカーフラッグが提示されたが、コース上では阪口の19号車が2周目のアタックを行なっていた。4周目に採捕のアタックを行い、1分28秒327を記録していた阪口は2回目のアタックで1分28秒167までタイムを縮め、坪井を0秒053上回って見事ポールポジションを獲得した。
2位は坪井。3位には5周目に1分28秒456を記録した大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)と公式練習に続いてスープラ勢がトップ3を独占することとなった。


Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

- 第4戦、第5戦ポールポジション 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)
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「アベレージでずっとタイム良くて、徐々にタイムを上げられて、最後までそのペースでいけてました。すごいいい感覚で、自分でも納得できるような走りができてました。」
「今週の走り始めから自分だけ連続でベストなペースで走れるっていうのがありました。予選もそれを再現できて、っといいペースで走れたんです。最後の2周くらいからさすがに垂れ始めたんですけど、ずっといい走りができて良かったです」
「開幕の時はここまでベストタイムを連続で走れるっていうのはなかったんで、新ロットになってからこういう感覚にはなってるんで、現在のタイヤが自分の走りに合っているかもしれないなというふうに思いました。もうずっと。決勝のペースも悪くないはずなんで。まずは普通にスタートして、前で出れれば逃げられると思うんで、自信持って走りたいと思います」

- 第4戦、第5戦予選2位 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)
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「場所取りがあんまりうまくいかなくて後ろからのスタートになったので、あんまり僕たちに選択肢がないというか,前が下がってきたら僕らは詰まるしかないっていう。それが結構難しかったんです。そこでもう一気に全部下がってしまって、集団の一番後ろで走ってたのが、それが良かったのかなと思います」
「(昨年所属したKageyama Racingとのポール争いになったことについて)チームが速いんじゃなくて、僕が速いということを見せれるように頑張ります。ただやっぱりちょっとバトルする時には若干気を使う のかなと思います。」
「決勝はスタートで落ちないように頑張って、バトルで勝てるように頑張ります。まずは当たらないのを第一に頑張ります」

- 第4戦、第5戦予選3位 白崎稜(HYDRANGEA kageyama Racing)
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「正直このレースウィーク結構悪い位置からスタートしてたんで、そう考えると全然いい巻き返しになったかなと。やっと開幕戦の感じに戻ってきました」
「タイヤがニューロットになったんですが、僕は今週から初めて履いているので、ちょっと感触が分からず、合わせ込むのにちょっと時間かかっちゃった感じです」
「(決勝は)レースペースは多分大丈夫だと思います。予選のペースも安定してタイム出てたので、あとは自分の課題ももうチームから情報が届いてるんで、そこを直してスタートでまた抜いていきたいと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO

2025FIA-F4選手権シリーズ第4戦、第5戦の公式予選が8月2日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、チャンピオンクラスは佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が第4戦、第5戦いずれもポールポジションを獲得した。
開幕戦から3ヶ月のインターバルを経て再び富士で行われるFIA-F4選手権。今回は全く異なる気温、路面温度での戦いとなり、さらにタイヤのロットも今大会より新しくなったとのこと。それへの対応も今回は求められている中、公式予選は午前10時より20分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
この予選で走り出しから好調だったのが佐藤樹、白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)のHYDRANGEA kageyama Racingの二人。佐藤は走り出しから3周目、4周目と順調にタイムを上げていき、常にタイミングモニターの最上段をキープ、8周目に1分46秒341を記録して第4戦のポールポジションを獲得すると、9周目に1分46秒375のセカンドベストタイムを記録して第5戦のポールポジションをものにした。
これに対し、序盤はトラフィックに阻まれて満足にアタックできなかったという新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)が6周目に1分46秒599で2番手に上がってくると、8周目には1分46秒499までタイムを縮め、第4戦、第5戦共に予選2位でフロントローを獲得してみせた。
予選3位は白崎。第2戦で優勝するなど今季は出だしから好調だが、今週末は新ロットのタイヤへの対応に苦労したという。それでも尻上がりに調子を上げて第4戦、第5戦共に優勝の狙えるセカンドロウから決勝に臨むこととなった。


なお、インディペンデントクラスは午前10時05分より20分間で行われ、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が第4戦、第5戦共にトップだった。




第4戦決勝はこのあと午後5時15分より14周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース1の公式練習が8月2日、静岡県小山町の富士すおいードウェイで行われ、GT300クラスは開幕戦岡山以来の参戦となったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R)が1分37秒048でトップだった。
開始から5分の時点でトップに立ったのは篠原拓朗(PONOS FERRARI 296)で1分39秒499。昨年までチームメイトだった蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が1分40秒387で2番手につける。
しかし小林利徠斗(CARGUY Ferrari 296 GT3)が5周目に1分37秒131でトップに立つと、山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分37秒438、ロベルト・メルヒ・ムンタン(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)が1分37秒506と相次いで1分37秒台のタイムを記録。さらに10周目にはオリベイラが1分37秒048と1分36秒台に迫るタイムを叩き出し、結局これが混走、専有走行を通じてのトップタイムとなった。
2番手は小林利徠斗、3番手にはメルヒがいずれも混走のタイムで続くこととなり、5番手の片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)、7番手の吉田広樹(Green Brave GR Supra GT)らが専有走行でタイムを上げてトップ10に食い込んできている。


Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース1の公式練習が8月2日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは坪井翔(au TOM'S GR Supra)が唯一の1分27秒代となる1分27秒977でトップだった。
第4戦富士大会は土曜日と日曜日にそれぞれ予選と決勝を行う2レース制が採用された。スーパーGTとしては2010年から2013年にかけて開催されたノンタイトル戦の「富士スプリントカップ」が2レース制で行われたほか、2003年7月に行われたJGTC第4戦「Malaysian JGTC in Fuji Speedway」でも2レース制が採用されているが、スーパーGTのシリーズ戦としては今回が初めてとなる。
これにより今大会はサクセスウェイトが0kgとされたほか、シリーズポイントもレース1、レース2それぞれで通常の半分のポイントが与えられることとなった。なおドライバーは事前に発表されたエントリーリストに従い、土曜日はレース1のドライバー、日曜日はレース2のドライバーのみが走行を許される。
こうした中、レース1の公式練習は午前8時30分より混走40分間、専有走行各クラス10分間で行われた。この日の天候は晴れ。路面はドライ。心配された台風の影響もなく、気温は30℃、路面温度は35℃というコンディションでの走行となった。
決勝レースが35周のスプリントということもあり、各車とも短いスティントでタイムアタックを繰り返す展開となる。
まずは大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)が3周目に1分30秒146でトップに。大湯は4周目にも1分29秒396までタイムを縮めるが、5周目にはいると坪井翔(au TOM'S GR Supra)が1分28秒762を記録。これを阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分28秒421で上回ってトップに浮上、6周目には1分28秒280までタイムを縮めるが、坪井も8周目に1分28秒198を叩き出し、そのままトップで混走を終えた。
2番手は阪口、3番手には大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)が続いた。
午前9時20分より行われた専有走行においても坪井の速さは変わらず、唯一の1分27秒台となる1分27秒977を記録してトップで公式練習を締め括った。
混走2番手の阪口はタイム更新ならず。これに対して牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1分28秒252で19号車のタイムを上回るが、チェッカー寸前に大湯が1分28秒190、さらにその直後に笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)が1分28秒173を叩き出し、笹原が2番手、大湯が3番手に割って入った。
これにより公式練習はトムス勢が1-2、スープラ勢が1-2-3という結果となった。
第4戦富士大会レース1の公式予選はこのあと午後0時10分より10分間のタイム予選形式で行われる。


Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
6月29日にマレーシアのセパンサーキットで行われたオートバックス スーパーGT第3戦「スーパーGTマレーシアフェスティバル2025」の決勝レース。GT300クラスはポールポジションからスタートした18号車UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)が優勝。ルーキーの野村勇斗が参戦3戦目にしてスーパーGT初優勝を遂げた。
スタートでトップに立ったのは18号車の野村。しかし予選2位スタートの野中誠太(Green Brave GR Supra GT)がすぐさまこれを捉え、トップでコントロールラインに戻ってきた。
18号車はその後もペースが上がらず、予選3位スタートの元嶋佑弥(VENTENY Lamborghini GT3)に背後を脅かされる展開に。
しかし25周目にトップの52号車がピットインすると、形勢は逆転することに。
52号車はタイヤ交換に手間取り大きくタイムロス。一方の18号車は野村が最後まで2番手のポジションを守って26周目にピットへ。ここで第2スティントを担当した小林が52号車の前でコースに戻ると。27周目には9秒7の大差をつけることに成功する。
懸命に追い上げる52号車だったが、18号車まではわずか0秒033及ばず。18号車UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)が今季初優勝。TEAM UPGARAGEにとっては車両をホンダNSXからメルセデスAMG GT3に変えてから初の勝利だ。
52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)は2位
に終わった。
そしてレース終盤を大いに盛り上げたのが3位争いだった。
序盤から3番手を快走していた0号車に対し、4車グッドスマイル初音ミクAMG(中山友貴/奥本隼士)は16周目に早めのピット作業を行い、4番手に浮上すると、47周目には奥本がついに小暮を攻略して3位をもぎ取っている。
4号車は今回、片岡龍也と谷口信輝の両名がスパ24時間出場の種に欠席、代わってベテランの中山友貴とルーキーの奥本隼士が抜擢された。特に奥本はこれがスーパーGTデビュー戦。昨年から61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)のリザーブドライバーとしてチームに帯同してきたが、今回GOODSMILE RACING & TeamUKYOから出走することとなり、見事デビュー戦で表彰台を獲得している。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
オートバックス スーパーGT第3戦「スーパーGTマレーシアフェスティバル2025」が6月29日、マレーシアのセパンサーキットで行われ、GT500クラスは予選4位からスタートした37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が今季初優勝を挙げた。
第3戦決勝は現地時間午後4時30分より55周で行われた。天候は曇り。スタート時の気温33℃、路面温度は42℃。
ところがここで予選13位の24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)がプロペラシャフトの破損によりグリッドを離れることができず、マーシャルの手でピットレーンへ戻されることに。これによりレースは14台で争われることとなる。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)。しかし9周目に周回遅れに詰まったところを予選2位の松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)に捉えられてしまい、8号車がトップに浮上する。
その後方では笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)が7周目に予選3位の大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)を抜いて3番手に浮上している。
トップの松下は2番手以下を3秒近く引き離して21周目にピットイン。野尻智紀に交代する。2番手の国本はその前の20周目にピット作業を済ませ、阪口晴南に後半を託した。
しかし3番手の笹原はここでピットインを引き伸ばす作戦を採り、32周目に漸くピットへ。この時点で暫定トップだった37号車はチームの迅速な作業と、少ない残り周回に応じた短い給油時間でそのままトップでコースに戻ることに成功する。
後半を担当したジュリアーノ・アレジはアウトラップで8号車の猛追に晒されるが、これをなんとか凌いでコントロールラインに戻ってくると、タイヤが作動領域に入ってからは逆に2番手以下を突き放しにかかった。
これにより37号車は34周終了時点で1秒446だったリードは40周目には3秒575、48周目には9秒013にまで広がり、最後は19秒046もの大差をつけてフィニッシュ、37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が昨年9月の第6戦SUGO大会以来9ヶ月ぶりの勝利をものにした。
2位は8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)。
3位には予選6位からスタートした12号車TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が入った。
12号車はバゲットがオープニングラップで小出峻(Astemo CIVIC TYPE R-GT)を捉えて5番手に浮上すると、その後も64号車を捉えて4番手でピットイン、ピットアウト後も平峰が阪口を捉えて3番手に浮上する。54周目には100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)の先行を許し、4番手でチェッカーを受けるが、100号車に対しては30周目の最終コーナーで38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)を押し出したとして10秒のタイムペナルティが課せられており、最終順位は12号車が3位という結果になっている。
なお、ポイントリーダーの1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)は予選8位からスタート、1周目の2コーナーで39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)に追突され、一旦はクラス最後尾まで後退したが、その後はスタートドライバーの坪井、後半担当の山下がトップ集団と遜色のないハイペースで周回を重ねて7位でフィニッシュ。70kgのサクセスウェイトを抱えながらもしぶとく3ポイントを獲得し、依然としてチャンピオンシップをリードしている。
またランキング2位にはこのレースを勝利した37号車の二人がジャンプアップ、9ポイント差でチームメイトを追う展開となった。
次戦の舞台は富士スピードウェイ。2013年に開催された富士スプリントカップ以来の2レース制のスプリント戦が8月2−3日の両日にわたって行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
6月27日にマレーシアのセパンサーキットで行われたオートバックス スーパーGT第3戦「スーパーGTマレーシアフェスティバル2025」の公式予選。GT300クラスは18号車UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)が今季初のポールポジションを獲得した。
予選Q1 ドリアン・ボッコラッチ(EBM GIGA 911 GT3)がグループAトップ!
グループAの走行は現地時間午後4時30分より10分間で行われた。各車アウトラップ、ウォームアップラップに続いて残り時間3分を切ったあたりから本格的なアタックに取り掛かる。
まずはケイ・コッツォリーノ(PONOS FERRARI 296)がウォームアップ1周から2分3秒304を記録、これをボッコラッチが2分3秒107で上回り、611号車が公式練習1回目に続いてトップに立った。
2位は45号車。3位は野中誠太が2分3秒529を記録した52号車Green Brave GR Supra GTだった。
現地時間午後4時48分にコースオープンとなったグループBも残り3分を切ってアタック合戦が始まり、松浦孝亮(METALIVE S Lamborghini GT3)が2分3秒165をウォームアップ2周から記録。これがトップタイムとなった。
2位にはウォームアップ2周から2分3秒553、2分3秒234と2週連続でアタックを行った小林崇志(UPGARAGE AMG GT3)が続き、オリバー・ラスムッセン(apr LC500h GT)が3位だった。
予選Q2 ルーキー野村勇斗が初のポールポジションを獲得!!
予選Q2は現地時間午後5時23分にコースオープン。ところがここでグループAトップの611号車に警告灯が点灯するトラブルが発生。エイドリアン・ダ・シルバ(EBM GIGA 911 GT3)はタイム計測をすることなくピットに戻ってしまった。
一方、コース上では吉田広樹(Green Brave GR Supra GT)がウォームアップ1周から2分2秒405を記録するが、その直後に野村勇斗(UPGARAGE AMG GT3)がウォームアップ2周から2分2秒219で52号車を上回ると、次の周には2分2秒110までタイムを縮め、参戦3戦目にして初のポールポジションを獲得してみせた。TEAM UPGARAGEにとってもこれはホンダNSX-GT3からメルセデスAMG GT3に車種を変更してから初めてのポールだ。
予選2位には52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)がつけ、ディフェンディングチャンピオンの0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)は小暮が2分2秒603を記録して3位に続いた。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
オートバックス スーパーGT第3戦「マレーシアGTフェスティバル2025」の公式予選が6月27日、マレーシアのセパンサーキットで行われ、GT500クラスは19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が3年ぶりのポールポジションを獲得した。
公式予選は現地時間の午後4時30分よりノックアウト方式で行われた。天候は曇り、路面はドライ。開始時点の気温は33℃、路面温度は40℃だ。
予選Q1 国本雄資がトップタイム
GT500クラスのQ1は午後5時3分にコースオープン。しかし15台中7台が序盤はガレージで待機する展開に。その後残り7分で坪井翔(au TOM'S GR Supra)がピットを離れると、三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)、ベルトラン・バゲット(TRS IMPUL with SDG Z)、佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)と次々にコースイン。最後に残り5分を切ったところで塚越広大(Astemo CIVIC TYPE R-GT)がピットアウトして、漸く全車が出揃った。
そして残り時間3分を切ったあたりから各車アタックを開始。まずは山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1分52秒876をアウトラップに続いて2周目に叩き出す。
続いてバゲットが1分51秒675を3周目に記録。今回は各車最小限の周回でタイヤに熱を入れてアタックする作戦のようだ。
松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)は4周目に1分50秒368を記録するが、その直後に19号車の国本が1分51秒083でトップに躍り出た。国本はなおもアタックを続け、5周目には1分50秒856までタイムを縮めてみせた。
2番手には17号車の塚越が1分51秒077で続き、64号車の大草りきが1分51秒113で3番手。ポイントリーダーの1号車も70kgのサクセスウェイトを課せられてもなお坪井が1分51秒702をマークし、かろうじてQ2進出を果たしている。
予選Q2 阪口晴南が唯一の1分49秒台で他を圧倒!
予選Q2は現地時間午後7時41分にコースオープン。しかし開始直後に公式練習トップの39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraのエキゾーストパイプから炎と白煙が上がり、そのままコースサイドにストップしてしまったため、赤旗中断となってしまう。
Q2を担当したサッシャ・フェネストラズは自ら消火器を持って鎮火に当たったが、ここでTGR TEAM SARDは予選を終えてしまった。
その後午後5時50分に走行再開。小出峻(Astemo CIVIC TYPE R-GT)と伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)を除く7台がコースに飛び出していった。
伊沢は残り時間6分、それに続いて小出も走行を開始し、残り時間1分を切って漸く各車タイムアタックに入った。
まずはその伊沢が1分50秒388を3周目に記録すると、佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)が1分50秒580でそれに続く。
しかしその直後、阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分49秒748を叩き出し、トップに浮上してきた。
続いてアタックした野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)は1分50秒350。ジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM'S GR Supra)は1分50秒493といずれも阪口には及ばず。
この結果第3戦のポールポジションを獲得したのは19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)。2022年9月の第6戦SUGO以来、2年9ヶ月ぶりのポール獲得だ。
予選2位は8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が予選3位という結果となった。
ポイントリーダーの1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)は、山下が1分51秒064を記録して予選8位から決勝に臨む。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
6月26、27日の2回にわたって行われたオートバックス スーパーGT第3戦「スーパーGTマレーシアフェスティバル2025」の公式練習、G300クラスは1回目にワイルドカード参戦の611号車EBM GIGA 911 GT3(アドリアン・ダ・シルバ/ドリアン・ボコラッチ)がトップタイムを記録、2回目は18号車UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)がトップだった。
今大会のGT300クラスはEBM GIGA RACINGからワイルドカード参戦してきた333号車EBM Vantage GT3(ケロン・リー/ジャゼマン・ジャアファー)と611号車の2台を含む19台がエントリー。このチームの監督を務めるのは、WECなどの耐久レースで活躍してきたアール・バンバーだ。
レギュラー参戦組では4号車グッドスマイル初音ミクAMGの片岡龍也、谷口信輝の両名が同じ週に開催されるスパ・フランコルシャン24時間レース参戦のため今大会を欠場。中山友貴と奥本隼士が代役を務めることに。これまでは61号車SUBARU BRZ R&D SPORTのリザーブドライバーとしてチームに帯同してきた奥本だが、今回晴れてGOODSMILE RACING & TeamUKYOからスーパーGTデビューを果たすこととなった。
公式練習1回目は混走終盤にドリアン・ボコラッチ(EBM GIGA 911 GT3)が2'03.382とコースレコードの2'03.025に迫るタイムを叩き出してトップに立つという驚きの結果に。
611号車はその後の専有走行ではタイムアップはならなかったが、前年王者の0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)をはじめとするレギュラー組の誰一人としてこのタイムを上回ることはできず、611号車がこのセッションのトップのままチェッカーが提示されることとなった。
2番手は専有走行で元嶋が2'03.416をマークした0号車。チームメイトの87号車METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)が3番手に続いた。
27日に行われた2回目の走行では、前回優勝のロベルト・メルヒ・ムンタン(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)が2'03.741で序盤トップに立つが、最終的に野村勇斗が自身の10周目に2'02.926を記録した18号車がトップとなり、1回目トップの611号車が2'03.251でこれに続いている。
3番手には45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)がつけ、6号車は4番手で走行を終えている。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
オートバックス スーパーGT第3戦「スーパーGTマレーシアフェスティバル2025」の公式練習が6月26、27の両日、マレーシアのセパンサーキットで行われた。ここでの開催は2013年以来12年ぶりということもあり、今大会は26日木曜と27日金曜の2回に分けて公式練習が行われ、GT500クラスは100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が1回目のトップ、2回目は39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)がトップタイムを記録した。
公式練習1回目は26日の現地時間午後4時30分より混走60分、専有走行各15分で行われた。天候は曇り。路面はドライだ。
100号車は混走で山本が1'53.131を3周目に記録、専有走行においても牧野が1'51.072を記録して、いずれもトップと走り出しから好調。この時点で既に従来のコースレコードである1'54.304を大幅に上回っている。
2番手には37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)、3番手には64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が続いた。
公式練習2回目は27日の現地時間午前10時30分より混走のみの60分、その後15分間のフルコースイエロー訓練が実施された。天候は晴れ。路面はドライ。しかし朝の走行ということもあり、開始時の気温は31℃だが、路面温度は37度にとどまった。
既に前日に専有走行を実施していることもあり、ここではほとんどの車が走り始めに2、3周のアタックをしたのみで、残りの時間は決勝に向けたロングランを実施したとみられ、セッションの中盤や終盤に目立ったタイム更新は見られなかった。
まずは松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1'52.623を4周目に記録してトップに立つ。
続いて2013年にも参戦の経験がある松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)が9周目に1'52.128で8号車を上回ると、開始から25分が経過したところでサッシャ・フェネストラズ(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が12周目に1'52.008を記録してトップに躍り出た。
39号車はそのまま13周目にピットに戻り、関口に交代する。関口は走り出して3周で1'53.672を記録すると、その後は2回のピットインを挟み、1分55、56秒台の安定したペースで周回を重ねて二人合計で29周を消化した。
2番手は24号車、3番手にはポイントリーダーの1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が続いた。1号車には今回サクセスウェイト70kg(ウェイト36kg及び2段階の燃料リストリクター制限)が課せられているが、それでも坪井と山下はほぼトップレベルのペースで周回を重ねている。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
- レース1優勝 鈴木斗輝哉(TOM'S FORMULA)
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「スタートからチェッカーまで一遍も譲らずにゴールできたから非常に良かったですし、前半のペースがすごく良くて。後ろのドライバーの引き離せたのも良かったかなと思います」
「(セーフティーカーについて)開いたギャップがちょっともったいないなというふうに若干思ったんですけど、それでも結果的にはトップでチェッカーを受けられたので、全然問題ありませんでした。まぁちょっとあそこでSC入ってくるのは、もうちょっと空気読んでくれたらいいなって感じがします(笑)でも速さは本当にあるので、個人的にはこのまま良い流れで次のレースになっていけたらいいなというふうに思います」
「(クルマについて)タイヤは問題なかったんですけど、SC明けのラスト3周で後ろのアームか何かが折れちゃって、ぺースが上がりませんでした。ラスト3周は結構ドキドキで、どんどん悪化していったんで、もうちょっと周回数が多かったら危なかったなって。特に思い当たることはないんですけど、疲労で折れちゃった感じだとは思いますね。」
「次は得意な富士なので、ホームコースでデータもいっぱいあるし、走り込んでるんで、次も優勝したいと思います」
- レース1決勝2位 大宮賢人(PONOS RACING)
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「3レースの中でやっとしっかり走れたかなっていうのはありましたね。最後、時間来ちゃったと思うんですけど、最後までレースできて良かったと思います」
「最初にトップとの差が開いちゃって、セーフティーカー入ってチャンスかなって思ったんですけど、セーフティーカー明けのペースがなかなか上がりませんでした。最後は追いついたんですけど、バトルまではいかなかったですね」
「今回反省することもたくさんありました。それを次に活かして、表彰台の真ん中に登れるように頑張ります」
- レース1決勝3位 梅垣清(TOM'S FORMULA)
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「目標最低限の表彰台に登れたということは一安心しましたけど、結果的に見ると優勝はできなかったので悔しいなという感じです。ポールを取れなかったというのが一番大きいですし、そこの自分の判断がもう少し足りてなかったなという気がします」
「(卜部選手とのバトルについて)バックストレートで並びかけて、ヘアピンのブレーキングで競り合って、ヘアピンの立ち上がりまでは、若干並走ぐらいで、そのまんまコの字1個目、2個目も並走で、ダブルヘアピンの1個目でインを刺しました」
「今回の開幕戦はすごい悔しい結果になってしまったので、次戦に向けて一発の速さだったり、レースの強さをしっかり磨き上げて、絶対ポール・トゥ・ウィンできるようにしていきたいなと思います」
- マスタークラス レース1優勝 鳥羽豊(AIWIN)
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「頑張りました。ようやくレースできたなっていう感じで、順位云々のところよりもまずは楽しみたいなっていう。充分楽しめましたし、その前にちょっとぶつけられて、チームのみんながすごい努力して直してくれて、ギリギリ間に合わしてくれたんですよ。だから最終レースにどうにか出れてよかったです」
「(レース2のダメージは大きかったのか?)大きかったです。メカニカル的に難しいところを直さなきゃいけなくて、みんなすごい頑張ってギリギリ10分くらい前に出来上がりました。みんなに握手して本当にありがとうって言って出てたんで、さすがに猪爪さんくらいは抜いてこないと怒られるかなと思って。本当にうちのチームのメカさん素晴らしくて、若い子たちもいっぱいいるんですけど、技術力も半端じゃない。だから安心して全て任せられますし、もちろんチーフもすごい面白い方ですし、あとエンジニアの方も、トップエンジニアの方やっていただいて本当に助かってます。それも三浦愛ちゃんのコネクションなんですけど」
「(次戦以降は)まず本当にまだクルマに慣れてなくて、ターボエンジンの扱いをもっと調整できれば、もう少し若手に肉薄できるかなというふうに思っています」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
- レース2優勝 梅垣清(TOM'S FORMULA)
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「形としては優勝ですが、自分の中では課題の残るレースでした。まだまだ改善しないといけないところもたくさんありました」
「SC明けから鈴木選手とのタイム差は意識してましたけど、レース序盤はのタイヤの熱がちゃんと伝わってなくて、そこのペース上げに苦しみました。中盤辺りから若干上げていけましたけど、最初が苦しんだなっていう印象でした」
「次のレース5番というか10番からですけど、さっきのレースでしっかり課題とか見つかったので、レース3ではもちろん優勝を目指しながらも、表彰台は必ず取れるように。いいレースとしたいなと思います。レース自体はちゃんと走ったらそこまで問題ないと思うので」
- レース2決勝2位 鈴木斗輝哉(TOM'S FORMULA)
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「路面が濡れていて、グリッドの線が見えにくかったので行きすぎてしまいました。バックしようと思いましたが、後ろの大宮選手もオーバーしていたので、できませんでした」
「リードを広げようと思ってプッシュしていましたが、残り3周あたりでフロントウィングのフラップが外れてしまい、ペースを上げられませんでした」
「ペースは悪くないので、レース3はちゃんと勝てるように準備していきます」
- レース2決勝3位 小田優(Rn-sports)
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「最初路面がちょっと濡れてて、そこを慎重に行き過ぎちゃったのが、トップ集団から離されちゃった原因です。タイヤのウォームアップはそこまで苦戦はしなかったんですけど、SCは長かったですし、気持ちの問題で負けちゃったのかなと思います」
「レース3はまた一番後ろからなので、少しでも順位を上げて、帰ってこれればいいなと思ってます。乗ってる距離も少ないですけど、それをどうにか補えるように、次の決勝まで準備したいと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
- レース1優勝 鈴木斗輝哉(TOM'S FORMULA)
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「普通にレースしたかったですね。予選の結果が良かったんで、今回はそれが全てでした。コンディションも悪いですから、その中ではきっちりタイムを出せたことがよかったです」
「最初ダミーグリットに並んでる時は、ちょっとやばいかなと思ったんですけど、1周走ってきたら雨が止んでたんで、正直別にセーフティーを解除してレースできたんじゃないかと個人的には感じていました。とりあえず何事もなく終わったなと」
「明日の天気がちょっと晴れる予報なら理想ですけど、ちょっと怪しいですね。何事もなくレースやってほしいですし、優勝に向けて準備します」
- レース1決勝2位 卜部和久(B-MAX RACING TEAM)
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「クルマはちょっと大きく変えてきた部分があるので、そこを見ておきたかったなとは思うんですけど、この雨量とコンディションではタイヤ温まらないですし、ならまあしょうがないかなって思いますね」
「川も増えてて、全然今の方がコース上の雨量は多かったですね。雨量は減ってたんですけど、路面の水溜りが多かったのでしょうがないですね。誰か犠牲になるより」
「僕はいけますけど、マスタークラスの方だったり、まだ経験が浅い方だったりすると、クラッシュしたで責任を取るのは自分自身なんですけど、運営側の責任も出てくると思うので、できるコンディションでもしづらかったんだと思います」
- レース1決勝3位 大宮賢人(PONOS RACING)
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「何もしてないんで、何も感想がないっていうか、予選が大事だったなっていうのはありますね。その結果がそのままだったんで」
「でも今日は切り替えて、明日またドライでレースできることを願って、明日に準備していきたいと思います」
- マスタークラス レース1優勝 鳥羽豊(AIWIN)
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「いやいや、もう何もレースしてないんで。ただ、大会の運営側としても賢明な判断だなと。まあ、走ってて本当にこれは無理だなというふうに思ってましたね。危なかったです。すごい雨量も多かったですし、コース上もすごい雨が多くて、今朝の雨で滑らなかったようなところも結構滑ったりとかしたんで、ダンプもできてたりなんかしましたので、そういった意味では賢明な判断だなとは思いました」
「やる側としてはもうびしょびしょになって終わっちゃっただけなんで、あれなんですけど、全員無事にね、何もなく終われたっていうのが一番良かったと思いますし、明日は今日の分も走りたいと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
- レース1、レース2、レース3ポールポジション 鈴木斗輝哉(TOM'S FORMULA)
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「結構難しいコンディションで、コースにとどまるのが精一杯の状況でしたが、その中でもタイム的には綺麗にまとめられたので、クルマのセットも含めて良かったです。特にQ1はいいタイミングで後ろを離すことができました」
「ポジション取りは結構大事で、真後ろについているとスモークで前が見えませんし、ハイドロプレーニングもすごいので危なかったです。なるべく自分がクリアなところを取れるように、ピットを出る前から戦いなので、その位置取りを上手くやって、あとは自分の走りができればいいかなっていう中で、いいタイムが出せました」
「(F4も3戦連続表彰台を獲得し、絶好調だと思うが、FRJでも3連勝できそうか?)ドライのセットがちょっと微妙ですけど、スタートが本当に肝心です。スタートで前に出たら、他車はダウンフォースが抜けちゃって追い抜けないと思うので、スタートだけは上手く決めて、あとは自分の走りができればと思います」
- レース1予選2位、レース3予選3位 卜部和久(B-MAX RACING TEAM)
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「ピット位置が前の方なので、僕は他のチームほど位置取りっていう面では悩んでないのかもしれませんが、他のクルマとちょっとペースが違いすぎました。グリップ自体も足りない中、いろんなラインを試し、ベストライン見つけて走れたので、僕のできることはできたかなっていう予選でしたね」
「このチームでフォーミュラリージョナルに乗るのは、富士テストの時にシェイクダウンして、今日が2回目です。B-MAXとしても久々のリージョナルなので仕方ない面もあるのですが、データ量とかもちょっと劣ってるなっていうか、そこでも悩んでますね。他のチームとのデータ量の差が難しいなと。でも自分には昨年参戦していた経験もあるので、うまくそっちの方向に進めるようにしてます」
「決勝は、まずはスタートが一番大事だと思います。その後はドライビングでもセットでも両方試して、相手とのレースペースとの差を詰めていけたらなって思ってます。岡山自体はJAF-F4でも勝ってるし、割と得意なのかなと思います。得意なサーキットをしっかり自分にやれることをやって、次のレースにつなげられるようにしたいです。 今年はSFLとFRJ、それからスーパーGT、インタープロトとPCCJに参戦します。そのほか海外も2レース出てて。スポット参戦も合わせたら7カテゴリーで戦う予定です」
- レース1、レース2予選3位、レース3予選2位 大宮賢人(PONOS RACING)
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「クルマのセットはもうちょっと突き詰められたのかなってのもありますけど、初めての岡山でリージョナルでの雨だったので、そこはちょっと苦戦しましたね。みんな同じ状況だと思うので、そこでいかに合わせられるかだったのかなと思います。ドライビングもセットもどちらも」
「岡山は開幕前に一回走行しましたが、レースで走るのはスーパーFJとJAF-F4で3年前ぐらいに出て以来。久々の岡山ですが練習は調子良かったです。だけどレースはちょっと、今の予選はもうちょっとだったかなって感じです。雨はまだちょっと積み切れてない感じですね」
「でも今の予選で結構、得るものもあったと思うので、決勝はエンジニアと相談して、雨量がちょっと多分強くなるとは思うんですけど、もちろん優勝を目指して、集中して頑張りたいと思います」
- レース2予選2位 梅垣清(TOM'S FORMULA)
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「予選1回目は赤旗の影響もありますし、前の車両に詰まって、うまくクリーンラップが取れなくて、全然ベストを出せなかったというのはありますね。もうちょっとちゃんと走っていれば、全然上位に狙えたかなと思います」
「2回目の予選は状態としてもそんなに悪くなくて、もうちょっと区間ベストをつなげれば狙えたんじゃないかなと思います。ちょっと惜しいところでした。1回目より若干雨量が減って、タイムも上がっていったと思うんですけど、ただタイヤも硬いですし、すごい滑るような状況ではありました。 」
「決勝はトップからのスタートではないですけど、充分優勝を狙えると思いますし、そんなペースも悪くないと思うので、しっかり切り替えて集中して頑張りたいなと思います。リージョナルには初めて乗ったのが去年の10月1回目で、その後数回テストしました。F4とは勝手が違いますね。ドライだとタイヤも太くなるので、そこの違いも大きいし、車両自体の違いもあるので、若干最初その違いに適応させるのは難しかったです」
- マスタークラス レース1、レース2、レース3ポールポジション 鳥羽豊(AIWIN)
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「リージョナルも初めてだし、でそのリージョナルのウエットも今日が初めてだったので、探り探りで入ってはいったんですけども、イメージとしては意外に、あ、これグリップするなっていうのがあって。で、行っては赤旗、行っては赤旗で終わったのが、あの一発目の予選で、もうちょっとしっかりと走り込んでいきたかったかな」
「2本目に関しては、1本目で『あ、結構グリップするんだな』っていう感触がありましたし、アウトラップで路面を見てみたら結構乾いてたんで『これはもう1本目からかなりいけそうだな』っていう感覚で、行っちゃったんですよ。自分でがそんなに攻めてそうじゃなかったんですけど、後から見てると結構行ってて、いやそれは止まれないよなっていう、なんとかね、ぶつからずに戻ってこれたんで、それは本当にありがたい、良かったなと思ってますし、メカさんたちもすごい綺麗にしてもらって、ちょっと後悔しきりですね。決勝も頑張ります」
「リージョナルはすごく良い車だと思います。ハンドリングはかなりニュートラルだし、エンジンも突然ドンとは来ないので扱いやすいです。もちろんダウンフォースもあるし、コーナリングもすごくいいし、気に入ってます。すごい楽しいクルマだなっていうのは感じてます。やりがいがありますし、もっとタイムを上げていかなきゃいけないなって思いましたし、ドライだったらまだやれることはたくさんあるので、もう少し慣れてくれれば、もう少し上にはいけるかなと頑張りました」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI