2020全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の決勝が8月30日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートした#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)が接戦を制して開幕戦を制した。
(天候:晴れ コース:ドライ)
第1戦決勝は通常とは異なる35周または70分のスプリント戦で行われた。それに伴いタイヤ交換の義務もなく、全車がソフトタイヤを装着してグリッドへ。ただしそこに#50名取鉄平(Buzz Racing SF19)の姿はなかった。
今回スーパーフォーミュラライツとのダブルエントリーとなった名取だったが、流石にこの気候での両立は難しく、チームは大事をとってリタイヤ届けを提出せざるを得なかったのだ。
午後2時15分からのスタートでトップに立ったのは平川。3山下が2位に続いて3位にフェネストラズ。中嶋、関口と続く。
その後方では#39坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)と#65大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が接触。#39坪井は5コーナーでコースオフしてグラベルでストップ。残念ながらここでレースを終えることになった。
#65大湯もフロントウィングにダメージを負い、スローダウン。そのままピットへ向かう。大湯の受けたダメージはフロントウィングのみに止まらなかったようで、修復に手間取って5周遅れでレースに復帰した。
タイヤ交換義務がないとはいえ、スタート時の気温は40℃、路面温度は46℃に達しており、この猛暑の中でソフトタイヤを35周持たせるのは容易ではなかった。そのため、16周目に#15笹原 右京(TEAM MUGEN SF19)がピットインしたのを皮切りに#5山本 尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、#7小林 可夢偉(KCMG Elyse SF19)らの5人がタイヤ交換を強いられることになった。
それとは対照的にトップ3台は巧みにタイヤをマネジメントしながら周回を重ねていく。
トップ#20平川のリードは5周終わって1.215秒。しかしその後は思うようにペースが上がらず、10周を終えてもその差は1.305秒にとどまる。それどころか20周を過ぎると#3山下が徐々に差を詰め始め、23周めには0.953、28周目には0.944と1秒を割り込んできた。するとすかさず#20平川はペースを上げて引き離しにかかり、30周を終えたところでは1.214秒差まで盛り返して見せた。
しかし#3山下は執拗に食い下がり、33周目には0.964秒差、さらに34周目には0.521秒差にまで接近してホームストレートに戻ってきた。
そこから両者は互いにオーバーテイクシステムを稼働させたままファイナルラップへ突入するが、先に残弾が尽きたのは#3山下だった。これを見て#20平川は悠々と#3山下を突き放してフィニッシュ。今季初、自身通算2勝目を挙げた。
ルーキーの#4サッシャ・フェネストラズ(ORIENTALBIO KONDO SF19)はデビュー戦を3位で終え、見事表彰台を獲得して非凡な速さをアピールした。
次戦の舞台は岡山国際サーキット。9月27日決勝だ。
- 第1戦優勝 #20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)のコメント
- レースはきついだろうなと予想していましたし、実際後ろから追い上げられる展開になりました。でも自分がミスしなければ抜かれない自信はありました。去年のGT最終戦のもてぎでの記憶があったので、絶対に抜かれたくたいという気持ちが強かったです。それで最後まで集中して走りました。
序盤からタイヤがキツかったので、なんとかマネジメントして走っていました。後ろの2台がペース良さそうでしたが、失敗をしなければ大丈夫と、それだけを心がけて走りました。
- 優勝チーム監督 星野一義(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のコメント
- 完璧なクルマでしたら、多分もっと差が出たと思いますが、以前山下選手が言ってたように今日は頭使ったからね。ただ速いだけじゃダメ、頭を使って勝つんだと。実際はセッティングがキツかったみたいですが、それを騙し騙しコントロールしたところが素晴らしかった。タイヤを見ても本当にキツそうだったけどね、本当にいいドライビング。これでやっと俺の弟子にしてやろうかなあと(笑)
今回はスタッフにもよくやっていただいたけど、何よりもぶっちぎって勝つより、亮のマシンを騙して走る、焦りを出さない精神的なものが素晴らしかったと思う。テクニックも凄いけどね。もうほっとしています。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
2020全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の公式予選が8月29日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)が1'31.083のコースレコードを記録して開幕戦のポールポジションを獲得した。
今大会はワンデー開催となったため、公式予選は日曜の朝、10時5分にスタート。予選Q1はスーパーGTと同様にA、B二つの組に分かれて行われた。開始時の天候は晴れで、気温は34℃、路面温度は42℃だったが、セッションが進むにつれて上空を雲が覆い始め、路面温度は2℃以上低下することになった。
予選Q1
A組は9台が出走し、上位7台がQ2進出の権利を得る。まずは#5山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が真っ先にユーズドタイヤでコースイン、1周目ですぐにピットへ戻ってきた。他のドライバーも同様にタイム計測を行わずに相次いでピットインしてくる。この行動にはコースやクルマのチェックはもちろんあっただろうが、1周を走って一度ブレーキに熱を入れることでガレージ待機中もタイヤを加熱し続けることができるようだ。
本格的なアタックが始まったのは残り時間が5分を切ったところから。最初にピットアウトしたのは今季チームを移籍した#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)。他のドライバーも相次いでピットを離れ、最後に#5山本が残り時間4分30秒でピットを離れた。
気温、路面温度ともに高いこともあり、全てのドライバーがアウトラップ、ウォームアップ1周に続いてすぐにタイムアタックに入った。
この組でトップに立ったのは#39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)で1'31.877。最後にアタックした#5山本が1'31.895で続き、#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)が1'32.011で3位。ルーキーの#65大湯 都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)は1'32.025で見事Q2進出を果たしたが、#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)と#50名取鉄平(Buzz Racing SF19)が惜しくもQ1敗退となった。
名取は当初参戦を予定していたセルジオ・セッテ・カマラとシャルル・ミレッシが新型コロナウィルスの影響で欠場となったために急遽参戦が決まり、今週末はスーパーフォーミュラ・ライツとのダブルエントリーとなったホンダ勢期待の若手の一人だが、その強行軍の影響もあってかこのセッション最下位に終わっている。
B組は10台が参加し、3台が脱落する。A組の走行開始時よりも幾分路面温度が下がった影響からか、1分31秒台の好タイムが相次ぐ接戦となった。B組もA組同様にピットアウトしてすぐにピットイン、という作戦を皆がとり、本格的なタイムアタックは残り時間が5分を切ったところから始まった。
ここでトップタイムを記録したのは#6福住 仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)で1'31.440。これは昨年の第5戦でアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が1記録した1'31.442のコースレコードを上回るものだ。
2位には#20平川が1'31.461で続き、昨年度全日本F3王者の#4サッシャ・フェネストラズ(ORIENTALBIO KONDO SF19)が1'31.577で3位につける。昨年に続いて参戦を予定していたユーリ・ヴィップスに代わって参戦することになった#15笹原 右京(TEAM MUGEN SF19)も1'32.043で7位につけ、Q2進出を果たしている。
ここでQ1敗退となったのは#64牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、#14大嶋和也(ROOKIE Racing PONOS SF19)、そして1997年のサーラ・カヴァナ以来の女性ドライバーとして今季フル参戦する#12タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE SF19)の3人となった。
予選Q2
Q2は午前10時45分より7分間の走行。ここで上位8台がQ3へ進出する。
ここでもアウトラップ、ウォームアップ1周ののち3周めに1発だけのタイムアタックという流れになり、まずは#4フェネストラズが1'31.281とコースレコードを更新してみせるが、その直後に#20平川が1'31.093という圧倒的な速さをみせてトップに。3位にはフェネストラズのチームメイト、#3山下が1'31.534で続いた。
一方、Q1のB組トップだった#6福住は1'31.706とQ1でのタイムを上回れずに9位、A組トップの#39坪井は1'31.870とベストタイムを更新したが12位に終わり、Q2敗退。他に#18国本、#1ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)、そして#15笹原、#5山本もここで予選を終えた。
その結果、ホンダ勢ではQ3に参加するのは#65大湯ただ一人だけということになった。
予選Q3
Q3は午前11時2分より7分間の走行。ここでも#20平川の速さは一歩抜きん出ており、1'31.083とさらにタイムを縮めてトップに。#4フェネストラズは少しタイムを落として1'31.396で2位。3位には#3山下が1731.535で続いた。
唯一のホンダ勢となった#65大湯は1'31.537で4位につけ、デビュー戦を2列目からスタートすることになった。
第1戦決勝は同日午後2時15分スタート。35周または70分のスプリントでタイヤ交換義務なしと、通常とは異なるレースフォーマットで行われる。
- ポールシッターのコメント
- #20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)
- クルマの方は自信ありましたし、昨年の予選でパロウに負けた悔しさを一年間ずっと持っていたので、それをどうやったら良くなるか、シーズンオフのテストでずっと色々やってきました。それがこうして実ったのですごくチームに感謝しています。
(骨折した)シーズンオフは痛くてシートベルトも閉められないほどでしたが、開幕が遅れたことで怪我も治ってよかった。もしかしたら今肩に入っているプレートがスタビリティになったかもしれませんね?
予選が僕の目標だったので、まずは安心しました。午後も集中してやっていく。暑くてタイヤがたれると思うので。しっかりマネジメントしてやっていきます。」
Text:Kazuhisa Suehiro
2年ぶりのフォーミュラレース参戦
2018年に全日本F3選手権へ参戦した以来のフォーミュラレース。今大会は古巣であるザップスピードをはじめとする多くの方々にご協力頂き、今季より日本で初開催となるFormula Regional Japanese Championship(以下FIA-FRJ)へスポット参戦させて頂くこととなりました。フォーミュラ・リージョナルは2018年にウィンターシリーズとして開催されるアジア選手権を皮切りに、翌年にはヨーロッパとアメリカが、そして今年日本シリーズが開催となったFIA主導の世界格式カテゴリーであり、2015年に始まったFIA-F4に続く国際カテゴリーとなっています。ヨーロッパでは既にF1を頂点とするステップアップカテゴリーのひとつとして人気を高めており、将来的にFIA-F3やFIA-F2へ参戦する為の下準備の為のレースという位置付けとなっています。
実は私が今年のメインカテゴリーとして参戦するイタリアGTはこのFormula Regional European Championship(以下FIA-FRE)がサポートレースとして併催されているということもあり、既にヨーロッパである程度車両に関する知識やレース運び等について事前準備を進めていました。本年度からいわゆるジュニアカテゴリーにもHaloが装着され、ものコックも新しい安全基準に準じたものとなったことから、従来のフォーミュラとは見た目だけでなく運転姿勢やドライビングも異なるものとなりました。今後後輩やチームサポートを行っていく上で重要な経験になると思いますし、重量が重くなりつつハイパワー化していることで、よりGT3の為のトレーニングとして最適なカテゴリーと感じました。
これまでとは異なる”運転感覚”
従来のフォーミュラと異なるのは、やはり重量とパワーでしょうか。以前参戦していた全日本F3選手権で使用されていたDallara F317はドライバー込み580kg、対してFIA-FRJは670kgと約90kg重たくなっています。しかしその分エンジンは約30馬力高い270馬力を誇る1750ccターボという強力なパッケージになっています。この二つの要素によりドライバビリティが従来のフォーミュラよりもGT3に近く感じるのだと思われます。実際に初めて走り出した際も、2年弱のブランクに加えて新しい様式のフォーミュラということで当然簡単ではなかったものの、違和感なくスムーズに走行を始めることができました。
今回共に戦ったのは、2013年に私がスーパーFJでデビューを共にした古巣ZAPSPEEDさん。その後もFIA-F4(KCMGのメンテナンスを担当)を含め約3年間共に戦った、僕を育ててくれたチームです。今回のFIA-FRJ参戦は、このZAPSPEEDさんとタッグを組むという僕個人的にも非常に楽しみなパッケージでの参戦となりました。しかし開幕戦ではジェントルマンさんが参戦していたということもあり、若手が乗るのは今回が初。まだまだセットアップ面では進捗が少なく、データが無い状況からのスタートとなりました。エンジニアリング面でも、いかに素早くセットアップを進められるかが鍵となりました。
予選ヒート(15分×2回)
今大会は3レース開催ですが、予選は2回のみ。予選1回目のベストラップがレース1のグリッドへ、予選2回目のベストラップがレース2、セカンドラップがレース3のスターティンググリッドとなります。今大会では全部で3つニュータイヤを使用することができますが、全車が予選2回共にニュータイヤを投入し、1セットをレースへ残すという戦略をとっていました。我々は練習走行で試しきれなかったセットアップが多く、当然最速ラップを狙ってはいたものの、この予選でも躊躇することなく新しいセットアップをテストしていきました。
ドライビング面でも大きな修正を加えました。コーナーの進入でより車速をキープしながら、滑らかに走行できるよう意識をしていくことで、タイヤへの負担を減らしつつタイムアップを狙いました。結果ニュータイヤを使用したということもありますが、練習走行2回目から約1秒以上のタイムアップに成功しました。また予選中にも更なるタイムアップを狙い、こちらも成功。しかしそれでも2番手の古谷選手には僅かに及ばず、全ての予選で3番手を獲得致しました。
決勝ヒート(3レース開催)
スポーツランドSUGOは国内屈指のタイトコースであり、非常にオーバーテイクポイントの少ないコースとして有名。実際に全日本F3選手権では圧倒的にペースの速いドライバーを抑え続けたという実績もあったため、今回も同じような展開になることを見越してセットアップ等、準備をしていきました。
抜けないサーキットということは、それだけスタートで前に出ることに大きな価値があるということ。スタンディングスタートは久しぶり、そして初めての車両でいきなりのレースでしたが、過去の経験と知識が非常に役に立ち他者を圧倒する抜群のスタートを見せることができました。特にレース2では3位スタートから自身のレース歴の中でもトップレベルのロケットスタートを決め、1コーナーまでにトップに立つことができました。ですが前に出たからといって優勝が決まるわけではありません。予選では0.8秒という大差を付けられてしまったため、常に2番手の選手から激しいプレッシャーを感じ続け、それに耐え続けるという展開となりました。このようなメンタル面での戦いには強い自信を持っているということもあり、序盤は苦しいながらも、レース後半になってくると徐々に2番手の選手を引き離し始めることに成功。しかし実はここにも一つ、レース1からの学びがありました。レース1ではスタートで2番手に上がったものの、初めてのロングランとなった後半で著しいタイヤの性能劣化(デグラデーション)に悩まされ、最後の数周で抜き返されてしまったのです。これを受け、レース2では先頭に立った時からリアタイヤのマネージメントを心掛けました。またタイヤの内圧等クルマのセットアップ面でもこれをサポート。結果的にこれが大成功し、レース1から比較すると飛躍的に高いグリップを最後まで引き出すことができました。最終的に終盤は後方とのギャップを作ることができ、レース2で優勝を飾りました。
レース3でも同様にスタートで2番手に上がると、今度は3番手の選手からの猛プッシュを抑えるような展開に。ここを一度もミスなく抑えると、残り2ラップのところで3番手の選手がコースオフ。結果、トップの選手から5秒落ちの2番手でゴール。急遽参戦が決まったスポット参戦ながら、3位-1位-2位と結果を残すことができました。
レースを終えて-ドライバーコメント
今回は久し振りのフォーミュラレースへカムバックするチャンスを頂けて大変嬉しく思います。今回参戦したFIA-FRJはまさにイタリアGTで乗っているHuracan GT3 Evoと似たような感覚で乗れるカテゴリーということもあり、乗り分けも違和感無く最初からアタックすることができました。Halo付きであること、またターボ車ということもあってこれまでとはまた一味違ったドライブ感覚で非常に楽しめましたし、何より古巣であザップスピードへ優勝という形で恩返しができたことがとても嬉しかったです。セットアップ面では時間が無い中ではベストを尽くしたと感じる一方で、予選ではトップから0.8秒という大差を付けられてしまったということもあり、もっと時間をかけてテストを実施し、よりセットアップ面・ドライビング面共に突き詰めていきたいなと思いました。FIA-FRJは今年始まったばかりの新しい選手権ですが、車両も非常に安定感がありつつセットアップには忠実に反応してくれますし、とても走り甲斐のある楽しいクルマだなと感じました。今後またチャンスがあれば、その時は全勝できるように頑張りたいと思います。このような機会を下さいましたアップスピードをはじめとする関係者の方々、またスポンサーの皆様そして暑い中ご観覧下さったファンの皆様、ありがとうございました。
合同会社ボーダーレス
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2020/09/25) Free Practice 1 Weather: Fine Course: Dry
2020 SUPER FORMULA Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'32.703 | - | - | 186.455 |
2 | 5 | 山本 尚貴 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'32.753 | 0.050 | 0.050 | 186.355 |
3 | 64 | 牧野 任祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'32.813 | 0.110 | 0.060 | 186.234 |
4 | 36 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF19 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD01F | 1'32.854 | 0.151 | 0.041 | 186.152 |
5 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD01F | 1'32.871 | 0.168 | 0.017 | 186.118 |
6 | 6 | 福住 仁嶺 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'32.876 | 0.173 | 0.005 | 186.108 |
7 | 39 | 坪井 翔 | JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19 JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD01F | 1'33.034 | 0.331 | 0.158 | 185.792 |
8 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD01F | 1'33.175 | 0.472 | 0.141 | 185.511 |
9 | 38 | 石浦 宏明 | JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19 JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD01F | 1'33.213 | 0.510 | 0.038 | 185.435 |
10 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING | TOYOTA TRD01F | 1'33.221 | 0.518 | 0.008 | 185.419 |
11 | 3 | 山下 健太 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING | TOYOTA TRD01F | 1'33.242 | 0.539 | 0.021 | 185.377 |
12 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'33.383 | 0.680 | 0.141 | 185.098 |
13 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'33.437 | 0.734 | 0.054 | 184.991 |
14 | 1 | ニック・キャシディ | VANTELIN KOWA TOM’S SF19 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD01F | 1'33.582 | 0.879 | 0.145 | 184.704 |
15 | 18 | 国本 雄資 | KCMG Elyse SF19 carrozzeria Team KCMG | TOYOTA TRD01F | 1'33.898 | 1.195 | 0.316 | 184.082 |
16 | 14 | 大嶋 和也 | ROOKIE Racing PONOS SF19 ROOKIE Racing | TOYOTA TRD01F | 1'33.967 | 1.264 | 0.069 | 183.947 |
17 | 7 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF19 carrozzeria Team KCMG | TOYOTA TRD01F | 1'34.001 | 1.298 | 0.034 | 183.881 |
18 | 50 | 名取 鉄平 | Buzz Racing SF19 Buzz Racing with B-Max | Honda M-TEC HR-417E | 1'34.051 | 1.348 | 0.050 | 183.783 |
19 | 12 | タチアナ・カルデロン | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.173 | 3.470 | 2.122 | 179.728 |
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2020/09/25) Ocupancy Session Weather: Fine Course: Dry
2020 SUPER FORMULA Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD01F | 1'32.483 | - | - | 186.899 |
2 | 3 | 山下 健太 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING | TOYOTA TRD01F | 1'32.602 | 0.119 | 0.119 | 186.659 |
3 | 36 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF19 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD01F | 1'32.778 | 0.295 | 0.176 | 186.305 |
4 | 38 | 石浦 宏明 | JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19 JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD01F | 1'32.792 | 0.309 | 0.014 | 186.276 |
5 | 7 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF19 carrozzeria Team KCMG | TOYOTA TRD01F | 1'32.814 | 0.331 | 0.022 | 186.232 |
6 | 39 | 坪井 翔 | JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19 JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD01F | 1'32.898 | 0.415 | 0.084 | 186.064 |
7 | 5 | 山本 尚貴 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'32.973 | 0.490 | 0.075 | 185.914 |
8 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'32.977 | 0.494 | 0.004 | 185.906 |
9 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING | TOYOTA TRD01F | 1'32.997 | 0.514 | 0.020 | 185.866 |
10 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD01F | 1'33.002 | 0.519 | 0.005 | 185.856 |
11 | 6 | 福住 仁嶺 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'33.026 | 0.543 | 0.024 | 185.808 |
12 | 1 | ニック・キャシディ | VANTELIN KOWA TOM’S SF19 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD01F | 1'33.549 | 1.066 | 0.523 | 184.769 |
13 | 14 | 大嶋 和也 | ROOKIE Racing PONOS SF19 ROOKIE Racing | TOYOTA TRD01F | 1'33.580 | 1.097 | 0.031 | 184.708 |
14 | 18 | 国本 雄資 | KCMG Elyse SF19 carrozzeria Team KCMG | TOYOTA TRD01F | 1'33.625 | 1.142 | 0.045 | 184.619 |
15 | 64 | 牧野 任祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'33.746 | 1.263 | 0.121 | 184.381 |
16 | 12 | タチアナ・カルデロン | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE | Honda M-TEC HR-417E | 1'34.154 | 1.671 | 0.408 | 183.582 |
17 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'34.536 | 2.053 | 0.382 | 182.840 |
18 | 50 | 名取 鉄平 | Buzz Racing SF19 Buzz Racing with B-Max | Honda M-TEC HR-417E | 1'34.704 | 2.221 | 0.168 | 182.516 |
19 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'34.850 | 2.367 | 0.146 | 182.235 |
第2戦の富士ラウンドからわずか10日間のメンテナンス期間を経て、迎えたのは第3戦「FUJIMAKI GROUP 鈴鹿GT300km」。東海地方では連日体温を上回るような厳しい暑さが続いていたが、ファクトリでは入念なメンテナンスと鈴鹿サーキットのコース特性を活かしたセットアップが行われた。コースが長い鈴鹿サーキットはクラス先頭車両とのラップ差が開きにくく、チームが目標としている同一周回ポイント「3」を狙えるチャンス。手堅く先頭車両についていくための要は、熱ダレしないタイヤをチョイスすることに間違いなかった。週間天気予報では傘マークが見え隠れしていたが、チームは熱との戦いとなることを確信していた。
予選の行われる土曜日も、朝から真夏の太陽が照りつける厳しい暑さとなった。
午前中の公式練習では、前戦富士ラウンドからの懸案事項であった硬いタイヤのテストを中心に、山下選手と加納選手が交互に走行した。
富士では発動し難かったウルトラハードタイヤだったが、路面温度が50℃に迫る猛暑の鈴鹿のコースでは威力を見せ、チームは日曜日の決勝をこのタイヤで臨むことを決断した。 そのほか、チームは細かい設定を行いながら、翌日のレースに向けて方向性を固めていった。(ベストラップは28Lap目に山下選手がマークした02'02.580)
午後からの予選は気温33℃と厳しいコンディションの中行われた。今回もB組のArnage Racingは、山下選手が10分間の予選時間の中4Lap目に2'01.490をマークする好アタックを見せたが、惜しくもQ2に進むことは叶わず、 ARNAGE AMG GT3は翌日の決勝を28番グリッドからスタートすることになった。
翌日決勝も、雲が多いながら、猛暑のドライコンディションとなった。13時スタートの鈴鹿ラウンド、第1スティントを担当するのは加納選手で、28番手から追い上げる形でレースが始まったが、波乱の展開を予感させるようにスタートラップからSCが導入される。加納選手はSC明け、決勝ベストとなる02'03.738をマークするなど好調な走り出しを見せていた。ところが、6Lap目、シケイン付近で22号車と接触、「危険なドライブ行為」と見做されてドライブスルーペナルティを下される。26位に浮上していたARNAGE AMG GT3は一旦スタートのポジションまで落ちてしまったが、加納選手は気を取り直してレースを再開した。
追い上げを開始しようとした時、今度はバックストレート上の落下物撤去のため再びSC導入となる。これにより、ペナルティによって開いてしまったマージンは一気にクリア、意気揚々とした走りの加納選手は、ウルトラハードタイヤのおかげでスティント最後までタイムを落とすことなく、25Lap目、見かけ上13番手でピットに入ってきた。チームは正確かつ迅速なピットワークでタイヤを4輪とも交換し、給油も終えて、第2スティントの山下選手を29番手でコースに送り出し、山下選手は首尾よく300クラスの先頭車両34号車の前方に滑り込むことができた。
ところがその直後、2コーナー付近でアクシデントが発生、今大会3度目のSCが導入となる。レースが再開され、全車両がルーティンピットを終えると、ARNAGE AMG GT3は22番手に浮上していた。
レースが終盤に差し掛かっても路面温度はまだ50℃近く、過酷なコンディション。タイヤもマシンも続々と悲鳴を上げ、レース展開が荒れる中でも、Arnage Racingがチョイスしたタイヤは淡々とレースを続けていた。山下選手は大きくペースを落とすこともなく、周囲のマシンが脱落していく中、冷静なドライビングで少しずつポジションアップ、18位でチェッカーを受けることができた。
Arnage Racingは序盤のアクシデントを克服し、両ドライバーの粘り強い走りと、メカニックの息のあった迅速なピットワークで、目標だった鈴鹿ラウンドでの完走ポイント3を獲得することができた。
Arnage Racing 2020 SUPER GT Race report
270馬力を発生するインタークーラーターボ付きアルファロメオ1750ccエンジン
写真提供:フォーミュラリージョナル事務局(FRJ)
新型コロナウイルスの影響で2か月遅れで開幕を迎え、2大会6戦を終えたフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権。現在のところ台数的には活況を呈しているとは言い難いが、トップグループは毎戦かなり高次元なバトルを展開している。
このシリーズでは、新たに開発された童夢製マシンF111/3にインタークーラーターボ付アルファロメオ1750ccエンジンという国内レースでは珍しいエンジンを搭載している。
なぜ、トヨタ、ホンダではないのかという声がある。FIAの定めた世界標準のプライスキャップ(規定価格)の制約があったためとも言われているが、それだけではないドライバーに寄り添った思惑があったことはあまり知られていない。
リージョナルカテゴリーの立ち上げから関わり、世界のシリーズを統括する世界自動車連盟(FIA)との折衝からカスタマーサポートまで広く担当する株式会社童夢の有松義紀氏に聞いた。
- リージョナルレースの狙いは?
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国内レースにおいては、各メーカーのスクールなどで育った、いわゆる“メーカー系ドライバー”でないと、ステップアップしづらいというエントラントの声を聞いていました。フォーミュラ・リージョナルは、メーカー系もそうでないドライバーも道具としての平等なレーシングカーで戦い、ドライバーはもとよりエンジニアやチームも含めて、アピールの一助となるカテゴリーにしたいと思っていました。
直接的には開幕までの時間の制約が原因ですが、結果としてニュートラルなアルファロメオエンジンを採用することになりました。これによってメーカー系ドライバーに対する「あいつのエンジンは違う」などという根拠のない憶測も排除することができます。また、このカテゴリーからヨーロッパへ飛び立ってほしいという願いもあり、ハード面でそれがしやすい環境を整えました。
- ヨーロッパを目指しやすいハード面の環境とは?
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ヨーロッパでは、リージョナルの上位規格の車両、さらにはフェラーリ系エンジンを含むとF1まですべてマレリー社のデータロギングシステムを採用しています。
最初は簡単に移行できるのでFIA-F4規格の童夢F110と同じデータロギングシステムにしようとも思いましたが、リージョナルに乗るドライバーの可能性を広げたいと思い、アルファロメオ+マレリーという組み合わせにしました。制御とロギングシステムの習得にはそれなりに時間がかかりますので、ヨーロッパに行って一から勉強していたらそこでチャンスを逃してしまうこともあります。リージョナル・ヨーロッパ選手権に参戦するなら、シャシーは違っても(注:ヨーロッパはタトゥース製シャシーを使用)エンジンと制御系は同じパッケージであり、このシステムを使えるエンジニアと一緒に向こうへ行けば、その面ではハンデなしでパフォーマンスを発揮することができます。特にスタートや、スピンした時のとっさに対応において、身構える必要がありません。
走行後のデータ確認、分析にも同じデータロギングシステムを使うメリットは大きい
写真提供:フォーミュラリージョナル事務局(FRJ)
今シーズンは、コロナの影響で予定していたカレンダーの変更を余儀なくされ、SUGO大会は鈴鹿のスーパーGTと日程が重なってしまった。このため、一部のドライバーやメインテナンスガレージが日程的に難しく、参戦を断念せざるを得なかったチームもあった。また、参戦を予定していた外国人ドライバーが出入国制限で参戦できない不運もあり、現時点ではやや盛り上がりに欠けている感は否めない。
しかし、童夢では今シーズン予定していた16台のデリバリーは滞りなく終了し、20年後期デリバリー車両も若干数生産予定という。また富士大会とSUGO大会を見ての引き合い、海外からの問い合わせも多く、9月からは来シーズンの受注も開始する予定とのこと。
我慢のときを経て、フォーミュラ・リージョナルが盛り上がりを見せる日もそう遠くないはずだ。
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo:フォーミュラリージョナル事務局(FRJ)
GT500クラス優勝 #23MOTUL AUTECH GT-R
- 松田次生
- 今週知人が亡くなって、レースできるか不安なぐらいに悲しかったんですが、ゴールするまでは泣かないと決めていました。まさか優勝して泣けるとは思わなかったです。(亡くなった知人が)天から見守ってくれたのかなと思います。感謝しています。今まで以上にすごく集中できていたし、予選から決勝のリスタートまで集中を切らさず走れたのがこの勝利につながったと思います。
ロニー選手が気迫ある走りでトップを守ってくれたので、僕も絶対トップでゴールしてやろうという気持ちになりました。
- ロニー・クインタレッリ
- いろんな不安要素がありました。シケインの飛び込みでZENTに抜かれたときはすごくがっかりしました。それからセーフティーカー後のリスタートでははGT300の集団の中で、絶対もう一度2位を取り返してやろうと強い気持ちを持ってヘアピンで抜き返しました。その後64号車を抜いてトップに立ってからは、絶対にトップは譲らないぞと思って走りました。ピットストップのタイミングも完璧だったし、松田選手は絶対トップで戻ってきてくれると信じていました。最後の10秋はすごく長く感じました。
この2年なかなか勝てなくて、プレッシャーも感じていましたが、その間もファンの皆さんが励ましてくれました。この優勝は全国のファンの皆さんに捧げたいです。ありがとうございました。
GT300クラス優勝 #11GAINER TANAX GT-R
- 平中克幸
- レース中は本当に辛かったです。チームが最高の仕事をしてくれてピットストップで前に出ることができ、セーフティーカーが出てからはトップに立つことができました。絶対にトップを守らないとチームに申し訳ないし、予選では自分のミスで失敗しているので、それを挽回したいという気持ちも強かったです。その気持ちがあったので、最後まで頑張れました。
本来だったら夏の鈴鹿はゲイナーのホームコースでもあるので、ファンシートなどたくさんのファンの皆さんの前でレースができているんですが、今はこういう状況でテレビで応援してもらっているので、テレビ越しにでも伝わるような走りを毎戦毎戦やっていこうと思っています。チーム一丸となって頑張りたいと思います。
- 安田裕信
- この気温の中でレースをするというのは、チームスタッフ、ドライバー、そしてタイヤにもホンマに苦しい状況やったんですが、そんな中でSCを味方につけたことと、SC明けにチームが最高の仕事をしてくれたのと、平中さんのアウトラップでトップに立てました。僕も1回目に走ったからわかるんですけど、終盤はみんな本当にタイヤに厳しい状況で走っていたと思うんです。そんな中で平中選手が我慢の走りをしてくれて、見ていて僕も辛くなりました。でも今年は3回とも二人で完璧なレースができているので、このままの調子でチャンピオンを狙いたいと思います。
ファンの皆さんの前で走る日が来るのを待ち遠しく思っていまが、皆さんと一緒に戦っているという気持ちで走っているので、次戦も応援よろしくお願いします。
2020オートバックス スーパーGT第3戦「藤巻グループ鈴鹿GT300kmレース」の決勝が8 gatu
23日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)、GT300クラスは#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)が優勝。4年ぶりにニッサンGT-Rが両クラスを制するという快挙を達成した。
(天候:曇り コース:晴れ)
第3戦決勝は午後1時にフォーメーションラップ開始。この時点での気温は32℃、路面温度は48℃、湿度は66%。52周のアツく激しい戦いは、序盤からアクシデントが相次ぎ、途中3度もセーフティーかーが導入される大荒れの展開となった。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの#64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)。これに対して予選2位の#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)が背後から執拗にプレッシャーをかけ、デグナー手前でアウトから並びかけようとするが、伊沢はこれを一旦退けた。
しかしその後方で#30永井宏明(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)と交錯、ダンロップコーナーを飛び出してウレタンバリアに突っ込んでしまったため、車両改修のため2周目からフルコースイエローとなり、この日最初のセーフティーカーが導入された。
セーフティーカーは4周目にピットイン。5周めからレースは再開されたが、この際#16武藤英紀(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)の左後輪が脱落、16号車は最終コーナーを曲がりきれずにコースオフ、一旦はコースに戻ったが、結局このままレースを終えることになる。脱落の原因は現時点では調査中とのことだ。
再スタートから一気に後続を引き離したいトップの#64伊沢拓也だったが、ペースが思うように上がらず、後方からは6周目の日立オートモーティブシステムズシケインで#23 MOTUL AUTECH GT-Rのインをついて2位に浮上した#38立川祐路(ZENT GR Supra)が徐々に間隔を詰めてきた。
38号車に抜かれた#23クインタレッリも2台に離されずに追走、11周目に入ったときにはトップ3がテール・トゥ・ノーズの状態となった。さらに13周目に入る頃には#14大嶋和也(WAKO'S 4CR GR Supra)、#100牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)も加わって、トップ争いは5台の接近戦となった。
このバトルを制したのは#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)。
13周目のヘアピンで周回遅れに詰まった#38 ZENT GR Supraをアウトからパスして2位に浮上すると。さらに15周目のダンロップコーナーで#64 Modulo NSX-GTのインをこじ開けてトップに浮上。レコードラインを外さざるを得なかった64号車ははそこから相次いで後続の先行を許し、7位でコントロールラインに戻ってきた。
#100牧野も16周目のヘアピンで#14 WAKO'S 4CR GR Supraのインをついて4位に浮上すると、スプーンカーブで#38 ZENT GR Supraをも捉えて3位に浮上と力強い走りを見せた。
ところがその後方で#24ヤン・マーデンボロー(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)のフロントカウルが脱落、コース上のど真ん中に落下するというアクシデントが発生、これを取り除くためにこの日2度目のセーフティーカーが導入された。場所はバックストレート。#24マーデンボローはフロントカウルのないまま走行を続けた。
カウルをコース外に撤去したのち、セーフティーカーは22周目にピットイン。23周目にレースは再スタートとなったが、この時点ですでに規定周回数の1/3を越えていたため、再スタート直後から各チーム相次いでピット作業を行うことになった。
22周目にピットインしたのは#38 ZENT GR Supra、#64 Modulo NSX-GT、#8 ARTA NSX-GT、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの4台。しかし38号車はこの時点でギヤボックストラブルに見舞われて2速ギヤを失っており、そのままガレージに入れられてレースを終えてしまう。他の3台は無事コースへ復帰した。
続いて#17 KEIHIN NSX-GT、#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R、#100 RAYBRIG NSX-GTが23周目にピットイン。トップの#23 MOTUL AUTECH GT-Rは24周目でピットに飛び込み、松田次生に交代してそのまま実質トップでコースに復帰した。
その後GT500クラスは26周目までに全車がピット作業を終えたが、トップの23号車が29周目に入ったところでNo21Hitotsuyama Audi R8 LMSとNo.244 たかのこの湯RC F GT3が接触するアクシデントが2コーナー立ち上がりで発生、スピンアウトした21号車がグラベルに捕まってしまったため、この日3度目のセーフティーカーが導入されることになった。
この時点の順位は1位No.23 MOTUL AUTECH GT-R、2位No.100 RAYBRIG NSX-GT、3位には予選12位から着実に順位を上げてきたNo.36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)がつける。
レースは34周目に再開。第3戦で2基目のエンジンを投入した#23松田はここから着実に後続を突き放しにかかり、2位の#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)との差を40周目に2秒215、45周目には5秒631、50周目に7秒051として、最後は3秒725のリードを保ったままフィニッシュ。No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は開幕3戦目にして遂にNISSAN GT-R NISMO GT500勢で最初の勝者となった。
2位には#100山本尚貴/牧野任祐組(RAYBRIG NSX-GT)が続き、#36関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組(au TOM'S GR Supra)が60kgのウェイトハンデを物ともせずに3位。開幕戦から3戦連続で表彰台を獲得してみせた。
NISMOの優勝は2018年の第2戦富士以来。これで松田次生の通算勝利数は21、ロニー・クインタレッリは15となった。
またドライバーズランキングは#36#36関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組(au TOM'S GR Supra)が獲得ポイントを41に伸ばして依然としてトップ。2位の#37平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S GR Supra)が今回7位にとどまり、通算33ポイントとなったため、その差は8ポイントに広がった。
チームランキングもNo.36 TGR TEAM au TOM'sが50ポイント、No.37TGR TEAM KeePer TOM'sが41ポイントと、こちらも9ポイント差に広がっている。
GT300クラスはポールポジションの#31中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が序盤トップに立ってリードを広げると、その後方では#55高木真一(ARTA NSX GT3)、#56藤波清斗(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)、そして#244三宅淳詞(たかのこの湯RC F GT3)をかわして4位に浮上した#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が2位争いを展開する。
上位陣は2度目のセーフティーカーラン終了直後に相次いでピットイン。ここで31号車は給油に時間がかかり、大きく順位を落としてしまう。これは第2戦において義務化されたGT300クラスのタイヤ交換が適用除外となり、代わってJAF-GT車両への給油リストリクターが復活した影響によるものだ。31号車はこの影響でトップ争いから脱落し、最終的に7位でフィニッシュしている。
3度目のセーフティーカーの原因となったのは#244久保凜太郎(たかのこの湯RC F GT3)と#21川端伸太朗(Hitotsuyama Audi R8 LMS)の接触だった。2コーナー立ち上がりでアウトから並びかけた#244久保がインで粘る#21川端をグラベルに押し出すような格好になり、21号車の回収のためにSC導入となった。244号車に対しては危険なドライブ行為があったとみなされてドライブスルーペナルティーが課せられている。
いくつかのチームはここまでピットインを引き延ばしていたが、この3度目のSCランをきっかけに全車がピット作業を終えることになる。その結果、タイヤ無交換作戦をとった#5坂口夏月(マッハ車検GTNET MC86マッハ号)がトップに。フルサービスながら素早いピット作業で順位を上げた#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)が2位に浮上してきた。
しかしタイヤに厳しい猛暑のレースでは流石にタイヤ無交換は無理があったか、#5坂口はあっさりと#11平中の先行を許し、その後も徐々に順位を落としていく。その結果、レース後半のトップ争いは#11平中、#56ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)、そして#55大湯都史樹(ARTA NSX GT3)の3人によって展開されることになった。
徐々にリードを広げる#11平中に対し、#56オリベイラは#55大湯の猛攻を退けるだけで手一杯の状態。そこへ#18松浦孝亮(UPGARAGE NSX GT3)、#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)らも徐々に上位3台に近づいてきて、2位争いは白熱。47周目のデグナーで姿勢を乱した
#56オリベイラに#55大湯が追突してフロント部分を破損して失速を余儀なくされると、このアクシデントに乗じて#18松浦が2台をかわして2位に浮上、この集団を抜け出してリードを広げていく。
#56オリベイラはコースに復帰してなおも後続を押さえにかかるが、#55大湯の負ったダメージは大きく、48周目のS字に入ったところでコースを外れてクルマを降りることになってしまった。#56オリベイラの背後には#61井口、そして#65蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が迫る。さらにその後方からは予選11位から追い上げてきた#2柳田真孝(シンティアム・アップル・ロータス)、そして#10石川京侍(TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R)も迫ってきた。
49周目に入るとダンロップ立ち上がりで#65蒲生は#61井口のインに並びかけるが、惜しくもコントロールを失ってバリアに突っ込んでしまう。続いてヘアピン立ち上がりで#61井口が#56オリベイラに並びかけ、両者併走のままスプーンへ。しかしここで2台の間を巧みにすり抜けて#2柳田が一気に3位に躍り出た。4位には#61井口が続く。
5位に後退した#56オリベイラはファイナルラップのヘアピンで#10石川と接触してスピン。なんとかコースには復帰したものの9位でレースを終えた。
こうした後続の混乱を尻目に#11平中は着実にリードを広げ、最後は2位の#18松浦に4.049秒差をつけて#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)が今季初勝利を達成。2位には#18小林崇志/松浦孝亮組(UPGARAGE NSX GT3)が続き、第2戦優勝の#2加藤寛規/柳田真孝組(シンティアム・アップル・ロータス)が3位でフィニッシュ。2戦連続の表彰台を獲得した。
ニッサンGT-RがGT500、GT300のダブル優勝を達成するのは2016年5月の第2戦富士以来。この時の優勝はGT500クラスが#1松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)、GT300クラスは#3星野一樹/ヤン・マーデンボロー組(B-MAX NDDP GT-R)だった。
次戦の舞台は栃木県のツインリンクもてぎ。9月13日決勝だ。
- 優勝 #6高橋知己(Super License)
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完璧なレース展開だったと思います。午前中に少しトラブルの出たクルマも問題ありませんでした。ただ、僕だけユーズドタイヤだったので、最初の数周は後ろに詰められることもあると思っていました。でもそれは想定内のことですので、焦りはまったくありませんでした。
今週末は何と言っても1戦落としてしまったのが痛かったですね。3連勝できれば100点満点だったのにと悔やまれます。でも、終わりよければすべて良しということで気持ちを切り替えていきたいと思います。失敗は次に生かします。次はまた晴南選手と走ることができるので、打倒、晴南選手で頑張ります。
- マスターズクラス優勝 #4今田信宏(JMS RACING)
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午前中のレースで悔しい思いをしたので、今回は気合を入れていきました。タイヤもちゃんと温めました(笑)。前半にマージンを築いて、後半はタイヤマネージメントをしながら走るという作戦どおりの展開でした。路面温度の上昇や暑さはさほど気にならなかったですね。体力はカートで走り込んでいる効果が出たと思います。
レースも楽しめましたし、本当に良い週末でした。目標はシリーズ優勝ですが、前を走る若いドライバーとの差も詰めたいですね。スタートは自信がつきましたから、課題は予選の一発の速さですね。
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Shigeru KITAMICHI
8月23日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第6戦の決勝が宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした#6高橋知己(Super License)がスタートから逃げ切りに成功し2勝目を飾った。
マスターズクラスは、スタートを得意とする#4今田信宏(JMS RACING)がこちらも独走で今季4勝目のチェッカーを受けた。
午後になって時折日は射すものの、強烈な暑さを感じることはない。しかし路面温度は午前中の35度から40度に上昇。そのなかで行われる第6戦は周回数が第4,5戦より4周伸ばされ22周で争われた。
こうなると周回数がレース展開にどう影響するのか気になるところ。大きなファクターはもちろんタイヤだ。この週末もタイヤが勝負の分かれ目になっている。
ポールポジションの#6高橋を除く全車がニュータイヤを装着してグリッドにつき迎えたスタートは、#6高橋が好スタートを切り、これに予選2位の#28古谷悠河(TOM'S YOUTH)をかわした#8根本悠生(ZAPSPEED F111/3)が続く形で幕を開けた。
「チャンスがあれば1,2周目にニュータイヤのアドバンテージを生かして前に出ようと思っていた」という#8根本だが、それを重々承知の#6高橋は最初の3周は#6根本をきっちり抑え、逆に徐々に差を開いていく。
4周目にファステストラップとなる1分18秒888をマークした#6高橋は、その後も18秒後半から19秒前半のタイムを刻み後続との差を開いていく。その後方では#6根本と#古谷が0.5秒前後の差で競り合うという展開は、レース中盤になっても変わらず続いた。
レース折返しを過ぎ、残り5周となる17周目にはトップ#6高橋と2位#8根本の差は4秒と、#8高橋は完全に安全圏に入った。しかし、#8根本と#28古谷の2位争いはヒートアップしたまま終盤に突入。
この決着がついたのが残り2周を切った21周目のレインボーコーナー。「抑えきれると思っていた」という#8根本の術中にハマるように、#28古谷が単独でコースアウト。大きく遅れてしまった。
前戦のマシントラブルも解消され「完璧なレースでした」という#6高橋は、最後は5秒の差をつけて2勝目のフィニッシュ。次戦は再び阪口晴南との直接対決が待っている。
マスターズクラスも同じようなレース展開となった。お馴染みのスタートダッシュを決めた#4今田が逃げ、これを#30DRAGON(B-MAXエンジニアリング)と#11植田正幸(Rn-sports F111/3)が追うという形だ。
「前半でマージンを築こうと思った」という#4今田は、その言葉どおり10周終了時には5秒の差をつけ完全に独り旅。残り周回もペースを落とすことなく、4勝目のチェッカーを受けた。
「タイヤの内圧セッティングに失敗した」というクラスPPの#11植田はスタート直後3位まで後退。序盤2位#30DRAGONに3秒以上離されてしまったが、9周目あたりからペースの落ちてきた#30DRAGONに一気に近づき、14周目にはついに背後に迫った。しかし、抜くことはできすに悔しい3位フィニッシュ。連勝はならなかった。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
SUGOチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2020/08/23) Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | DL | 22 | 29'11.684 |
2 | 8 | | | 根本 悠生 | ZAPSPEED F111/3 ZAP SPEED | DL | 22 | 5.265 |
3 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | DL | 22 | 19.330 |
4 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING JMS RACING | DL | 22 | 29.456 |
5 | 30 | M | 2 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 22 | 35.526 |
6 | 11 | M | 3 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | DL | 22 | 37.779 |
7 | 27 | M | 4 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 22 | 1'15.844 |
---- 以上規定周回数(90% - 19Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.6 高橋知己(Super License) 1'18.888 (4/22) 163.667km/h
- 優勝 #8根本悠生(ZAPSPEED F111/3)
-
最高のスタートでした。スポット参戦ですから結果を残さないととは思っていましたが、それが実現できて良かったです。勝因はタイヤの使い方を考えたところです。チームと話し合ってタイヤの内圧など細かいところまで詰めて、自分も走りを少し変えるように心がけました。
一応フォーミュラは2013年から乗っていますので、負けられないという思いもありました。突然スタートが良かったりする意外性が僕の売りです(笑)。午後のレースも基本的な方向は変わらないと思いますが、これからチームと話し合っていきます。まずはスタートですね。
- マスターズクラス優勝 #11植田正幸(Rn-sports F111/3)
-
勝ててホッとしています。6連続ポールで勝てないのはマズいですから(笑)。
自分のスタートは悪くなかったのですが、今田選手が良すぎました。でも後ろから見ていたらアンダー気味だったのでチャンスはあると思っていました。今田選手はフォーメイションラップでリアタイヤを温めていましたが、僕はフロントを温めていたのでその差がレース序盤で出たということだと思います。
前に出てからはタイヤを労りながら自分のペースを守りました。後ろも徐々に離れていったので終盤は余裕を持って走ることができました。午後のレースも連勝目指して頑張ります。
まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI
8月23日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第5戦の決勝が宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、3番グリッドからロケットスタートでトップに立った#8根本悠生(ZAPSPEED F111/3)が優勝を飾った。
マスターズクラスは、ここまで6連続ポールを決めている#11植田正幸(Rn-sports F111/3)が念願の初優勝。
曇天のスポーツランドSUGO。決勝スタートの9時20分になっても暑さは厳しくなく、タイヤにとってもドライバーにとっても優しい天候となった。時折射す陽も東北らしく強烈な暑さは感じない。
ロケットスタートを決めたのは#8根本。予選3位の位置から一気にトップに躍り出る。「自分のスタートも悪くなかったが根本選手が速すぎた」という前戦の勝者#6高橋知己(Super License)を従えて1周目を終える。この状態を変えたい#6高橋は4周目の1コーナーでアウトから仕掛けるがここはきっちり#8根本が抑える。
予選2位の#28古谷悠河(TOM'S YOUTH)は、悪いスタートではなかったが、昨日に引き続き好スタートを見せたマスターズクラスの#4今田信宏(JMS RACING)に先行される。2周目には#4今田をパスするが2台からは4秒のビハインドとなってしまった。
しかし、成長著しい#28古谷は諦めず、ここからファステストラップを更新しながらトップ2車を追い上げる。
そのトップ2台は0.3~0.5秒の差で周回を重ね、外から見た感じは膠着状態のように見えたが、実は#6高橋はターボがうまく効かずにパワーダウンしたマシンと格闘していた。「何とかついていきましたが上りでは離されてしまう」と、仕掛けるチャンスを得られないままレースは終盤に突入する。
トップに徐々に近づいていた#28古谷は4秒あった差を、4周目3.2秒、9周目1.9秒、そして12周目には0.9秒まで縮めるものの、13周目の1コーナーでブレーキをロックさせてしまい、せっかくの苦労が水の泡になってしまった。
最後は、マシンのパワーダウンに悩まされていた#6高橋がトップ#8根本に若干離され、そこに#28古谷が迫るという場面はあったが、結局そのままの順でフィニッシュ。スポット参戦の#8根本が嬉しい初優勝を飾った。
#4今田の好スタートで幕を開けたマスターズクラスは、冷静に後方から様子を見ていたクラスPPの#11植田が2周目の馬の背からレインボーコーナーで並んで逆転。「タイヤの温め方を間違えた」という#4今田はアンダー傾向のマシンを抑えることができず、あっさりトップを譲る。次の周には#30DRAGON(B-MAXエンジニアリング)にも先行を許し、連勝の夢はここでついえた。
クラストップに立った#11植田は「タイヤを温存しながら走った」というものの安定したペースで2位#30DRAGONとの差を確実に開き、最後は4秒余りの差をつけアクセルを緩めながら余裕のフィニッシュ。5度目の正直で念願の初優勝を遂げた。
第6戦の決勝は、午後1時40分から予定されている。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
SUGOチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2020/08/23) Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 8 | | | 根本 悠生 | ZAPSPEED F111/3 ZAP SPEED | DL | 18 | 23'52.958 |
2 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | DL | 18 | 2.291 |
3 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | DL | 18 | 2.746 |
4 | 11 | M | 1 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | DL | 18 | 27.467 |
5 | 30 | M | 2 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 18 | 31.803 |
6 | 4 | M | 3 | 今田 信宏 | JMS RACING JMS RACING | DL | 18 | 33.451 |
7 | 27 | M | 4 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 18 | 56.788 |
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.28 古谷悠河(TOM'S YOUTH) 1'18.534 (10/18) 164.405km/h
GT500 Class No.64 Modulo NSX-GT
- 伊沢拓也
- 6月に(鈴鹿で)行われたタイヤメーカーテストでも良い手応えがあって『鈴鹿はチャンスだな』と思っていました。でも想像していた以上に調子が良くて、気合が入ると同時にプレッシャーも大きくなっていきました。実は長いこと走ってきてQ1でトップタイムをマークしたことは何度かありましたが、Q2でトップタイムをマークしたのは今回が初めてなんです。
これもチームが良いクルマを用意してくれたから。もちろんダンロップさんが用意してくれたタイヤが素晴らしかったのも大きかった。このクルマとタイヤが、鈴鹿にピッタリ合っていました。このクルマに乗ったら誰でもポールが獲れる、そんなクルマに仕上がっていました。ここまでの富士2戦でも100Rのような高速コーナーではダンロップタイヤは速かった。ただその分、低速コーナーが犠牲になっていました。逆にその特性を活かして、鈴鹿サーキットとぴったりマッチした感じですね。
明日の決勝ではクルマの速さを見せる展開にしたいです。レースをどのように組み立てるのかは、まだ決まっていません。でも自分がスタートを担当するなら、そのままリードを広げていって20秒くらいリードして大津選手に繋げたい。そう思っています。
- 大津弘樹
- ポールポジションを獲ることができて、嬉しい気持ちでいっぱいです。僕は今シーズンからGT500にステップアップしてきたので、なるべく早いうちに速さを印象付けたいと思っていました。そのためにも自分が走ったセッションでトップタイムをマークし、決勝レースで優勝したいと思っていました。今回、3レース目でセッションのトップタイムをマークすることができ、目標の一つを達成することができました。とても嬉しい公式予選になりました。
朝の公式練習から伊沢さんが速いタイムをマークしていて、僕自身もクルマのポテンシャルを信じ切って、持っているものすべてを引き出そうとアタックしました。鈴鹿サーキットはSRSのころから走り込んでいて得意なコースなので、いいアタックができました。今回セッションのトップタイムをマークできて、自分の速さをアピールできたと思いますし、自信にもつながりました。
ただ、明日の決勝レースが一番大事です。コースコンディションがどうなるのか、そして自分たちのレースペースも未知数ですが、明日は決勝での強さを発揮して、表彰台の中央を目指して、ベストを尽くしたいと思います。
GT300 Class No.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
- 嵯峨宏紀
- 公式練習では雲行きは怪しくて「Q1通過できるかどうか?」みたいなフィーリングでした。それでQ1は中山選手に走ってもらったんですが、そこで彼がトップタイムをマークしてくれました。これには僕もびっくりしましたが、プレッシャーも大きくなってしまいました(苦笑)。でも頭が真っ白になった状態でアタックしたらベストタイムをマークすることができました。無線では2番手と聞いていたので悔しいなあと思ったのですが、トップタイムのクルマがペナルティで後退したようでポールポジションを獲ることができました。頭が真っ白になるような状況にしてくれたチームと中山選手に感謝です(笑)。
今年は走り始めからから調子が良く、確か岡山の公式テストでも2番手だったと思います。でもここまでの2戦では上手くかみ合わずに結果が出せなくて。だからこうしてポールポジションを獲ったことは嬉しいと同時に、開発ドライバーとしてはホッとしています。
明日の決勝レースではトップからそのまま逃げ切りたいのですが、周りは猛者ばかりなので、簡単ではないでしょうね。第2戦の富士と違って今回はタイヤ交換義務はありませんが、鈴鹿はもともと荷重が大きくタイヤに厳しいコースです。しかも猛暑なので、タイヤにはとても厳しい状況だと思います。僕たちがそうだとは言わないけれど、もしタイヤ無交換でレースを走り切れるタイヤがあれば、それは大変有利になります。ただし、今回JAF-GT勢は燃料補給の際のリストリクターが絞られているので、給油には時間が掛かると思います。明日の決勝、本当なら大勢のお客さんが見ている目の前でいいレースをしたいのですが、それは無理。でもテレビの前で多くのファンが応援してくれていると思うので、応援に応えて良いレースをしたいです。
- 中山友貴
- まずレースができることに感謝したいですし、レースできることが嬉しいです。もちろんそんな状況でポールを獲ることができて最高に嬉しいです。昨年から新型車輌を投入して、新たなチャレンジを始めたのですが、去年はシーズンを通して難しい戦いを強いられてしまいました。それでもオフの間に開発のスタッフががんばってくれて、ようやくスピードが戻ってきました。
ただ、ここまでの2戦ではトラブルもあったし、うまくかみ合わないところもあって結果が残せませんでした。それでも僕自身も鈴鹿を得意としていて、ここからいい流れをつかみたいと思っていました。公式練習ではいま一つだったのですが、公式予選では僕が担当したQ1からフィーリングも良くて、いいアタックができました。
明日の決勝レース、レギュレーション的にはタイヤ無交換でも行けることになりましたが、基本はピットインでタイヤを交換し速く走ることが重要だと思っています。久しぶりのポールポジション。優勝に最も近い位置からスタートできるので、明日は嵯峨選手と一緒に、僕らaprの底力を見せて優勝したいと思います。
2020オートバックス スーパーGT第3戦「藤巻グループ鈴鹿GT300kmレース」の公式予選が8月22日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは#64伊沢拓也/大津弘樹組(Modulo NSX-GT)が予選Q1、Q2ともにトップタイムを記録してポールポジションを獲得、GT300クラスは#31嵯峨宏紀/中山友貴組(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が久々のポールポジションを獲得した。
公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。予選Q1開始時点の気温は33℃、路面温度は53℃、湿度は74%と公式練習よりさらに上昇。厳しいコンディションでの戦いとなった。
予選Q1
GT500クラスの予選Q1は午後3時03分開始。10分間の走行で上位8台がQ2進出の権利を得る。
まずは#36サッシャ・フェネストラズ(au TOM'S GR Supra)、#3平手晃平 (CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)が残り時間8分でコースイン。一方#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)はコースオープンになってから漸くタイヤを装着するという余裕を見せる。
残り時間が7分を切る前には他のチームも続々とコースイン。23号車もここで戦列に加わった。
気温、路面温度共に高く、タイヤへの負担が大きいこともあり、今回は全てのドライバーがアウトラップに続いてウォームアップ走行を1周のみ行い、3周めにタイムアタックに入るというやり方をとった。
まずは#17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)が1'46.764なかなかの好タイムを記録する。続いて#64大津弘樹(Modulo NSX-GT)が1'46.160を叩き出してトップに立つ。
#16笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT)も1'46.992で一時3位につけていたが、終盤に入ると#38石浦宏明(ZENT GR Supra)が1'46.631で2位に浮上、それを#23松田も1'46.秒500で上回って2位に割って入った。
最後にNo.19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)が1'46.931を記録したところでチェッカー。
#64 Modulo NSX-GTが1位。#23 MOTUL AUTECH GT-Rが2位、#38 ZENT GR Supraが3位とトップ3を分け合う形でQ1は終了した。
その中でもHonda NSX-GT勢は出走5台中4台がQ2進出を果たす圧倒的な速さを見せるが、唯一#8 福住仁嶺(ARTA NSX-GT)のみが14位と残念な結果に終わっている。
またポイントランキングトップの#36関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組(au TOM'S GR Supra)は12位、ランキング2位の#37平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S GR Supra)は11位とトムス勢はウェイトハンデの影響もあってか揃ってQ1敗退という結果に終わった。
GT300クラスは今回もA、B二つの組に分かれてQ1を行い、各組の上位8台がQ2進出の権利を得る方式となった。
A組は午後2時30分から10分間の走行。#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'59.921を記録したのを皮切りに、各車一斉にタイムアタックを開始した。
ここでトップに立ったのは#31中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)で1'58.621。2位には#18小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)、3位には#56藤波清斗(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)が続いた。公式練習トップの#55高木真一(ARTA NSX GT3)も8位でQ2進出を果たし、#61井口は惜しくも9位で予選を終えることとなったが、8位と9位の差はわずか0.067秒という接戦だった。またランキングトップの#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)も75kgものウェイトハンデを背負いながら5位でQ2進出を果たしている。
B組はルーキーの#244三宅淳詞(たかのこの湯RC F GT3)が1'58.959という驚きの速さをみせて序盤トップに立つが、残り時間1分で#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)が1'58.911を叩き出してトップを奪い、#244三宅はB組2位でQ2進出を果たすことに。#360柴田優作(RUNUP RIVAUX GT-R)が3番手タイムを記録するが、柴田は四輪脱輪でタイム抹消の裁定を受けて12位に後退、#34道上龍(Modulo KENWOOD NSX GT3)が3位。9位に終わった#65菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)も8位に繰り上がってQ2出走の権利を得た。
予選Q2
GT500クラスのQ2は午後3時41分から10分間の走行。残り時間が8分を切ったところで#17ベルトラン・バゲット(KEIHIN NSX-GT)が最初にコースイン。続いて#100牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)、#64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)、#16武藤英紀(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)とHonda NSX-GT勢が早めにタイムアタックを開始した。
一方、#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)は残り時間5分30秒、#14 坪井翔(WAKO'S 4CR GR Supra)が残り4分30秒で最後にコースインして、各車アウトラップに続いて1周のウォームアップランと、予選Q1と同じ方法でタイムアタックを行った。
最初に動いた#17は1'47.635、#100牧野も1'48.122といまひとつタイムが伸びなかったが、#64 伊沢は1'46.239を記録してトップに立つ。
少し遅れて走行を開始した#23クインタレッリは第1区間でベストタイムを更新する速さを見せたものの、トップの伊沢には僅かに及ばず1'46.699で2位に終わったため、No.64 Modulo NSX-GTが公式練習、予選Q1、Q2と、全てのセッションでトップを独り占めする結果に。
これにより第2戦のNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)に続いてHonda NSX-GTが今季2度目のポールポジションを獲得。伊沢にとっては意外にもこれが自身のアタックで獲得する初めてのPPとなった。
3位は#38立川祐路(ZENT GR Supra)で1'46.769。最後にタイムアタックを行った#14坪井は1'46.899で4位に食い込んでみせた。
GT300クラスは#244久保凜太郎(たかのこの湯RC F GT3)の1'58.889を皮切りに#55大湯都史樹(ARTA NSX GT3)が1'58.430、#31嵯峨宏紀(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が1'58.189と1分58秒台が相次ぐ接戦となり、チェッカー寸前に#56ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)が1'58.053を叩き出してトップに躍り出たが、オリベイラはスプーン出口で四輪脱輪をしたと見做されてトップタイム抹消に。これで31号車がトップに繰り上がったが、オリベイラはセカンドベストタイムでも3位に相当するタイムを記録しており、明日の決勝をセカンドローからスタートする権利をもぎ取っている。
#31嵯峨のポールポジション獲得は通算3回目。プリウスをフロントエンジン化してから開発に苦しんできたaprにとっては久々の嬉しいポールポジションとなった。
2020オートバックス スーパーGT第3戦「藤巻グループ鈴鹿GT300kmレース」の公式練習が8月22日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは伊沢拓也/大津弘樹組(Modulo NSX-GT)、GT300クラスは#55高木真一/大湯都史樹組(ARTA NSX GT3)と、両クラスでホンダNSXがトップタイムを記録した。
公式練習は午前10時より混走が85分間、専有走行は各クラス10分間で行われた。天候は曇り。しかし連日の猛暑の中、気温32℃、路面温度42℃、湿度70%というタイヤにもドライバーにも厳しいコンディションで行われた。
#64 Modulo NSX-GTは序盤から速さを見せつけ、走行開始から15分が経過したところで伊沢が1'47.713、1'47.165と立て続けに1分47秒台の好タイムを連発してトップに立つ。
30分経過時点の順位は1位#64Modulo NSX-GT、2位に#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)、3位にはルーキー笹原の速さが光り、#16武藤英紀/笹原右京組(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が続く。
上位陣はここで一旦ピットイン。走行再開後に#23 MOTUL AUTECH GT-Rのクインタレッリが1’分47.664にタイムアップしているが、他のチームはここから決勝を睨んだロングランに移行したようだ。23号車もタイムアップの後は松田次生に交代して周回を重ねた。
開始から1時間10分が経過したところで#48田中勝輝/飯田太陽組(植毛ケーズフロンティアGT-R)の田中が2コーナー出口でスピンしたために赤旗が提示されて一旦セッションは中断。午前11時16分に走行は再開されたが、11時25分にGT300クラスの専有走行が始まるまでに順位の変動は見られなかった。
GT500クラスの専有走行は午前11時35分に開始。
この時点で気温は34℃、路面温度は44℃に上昇しており、タイム更新はなかなか厳しい状況となったが、#14坪井翔(WAKO'S 4CR GR Supra)が1'48.239で7位、その直後に#38石浦宏明(ZENT GR Supra)が1’47.696を記録して3位とそれぞれ順位をあげたところでチェッカーフラッグ。最後の最後に#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)も1’48.372を出して8位に食い込んでいる。
しかし結局上位2台はここではタイムを更新することはなく、また彼らを上回るチームも現れなかったため、トップは#64 Modulo NSX-GT、2位に#23 MOTUL AUTECH GT-R、そして3位は#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT GR Supra)と3メーカーがトップ3を分け合う結果となった。
第2戦優勝の#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)は6位、ポイントリーダーの#36関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組(au TOM'S GR Supra)はウェイトハンデの影響もあってか10位で走行を終えている。
なお#39ヘイッキ・コバライネン/中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)はコバライネンが専有走行を担当。新型コロナウィルスの影響で第1戦、第2戦は日本人の若手選手にシートを譲る格好となったが、第3戦になってようやく戦線に復帰してきた。しかしコバライネンのベストタイムは1'49.001。残念ながら13位に終わっている。
GT300クラスは開始早々に田中勝輝(植毛ケーズフロンティアGT-R)がS字でスピン、#25松井孝允/佐藤公哉組(HOPPY Porsche)の佐藤も前走車のディフューザーから生じた負圧でボンネットピンが外れてボンネットが開きっぱなしになる珍しいアクシデントに見舞われるなど、波乱の滑り出しとなったが、そんな中でも#55ARTA NSX GT3が序盤から速さをみせ、高木が1’58.866を記録してトップに立った。2位には#56藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)が続き、#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)が3位。新規参戦チームの#244久保凜太郎/三宅淳詞組(たかのこの湯RC F GT3)も新人三宅が速さをみせて1'59.440で4位に続く。
セッション中盤に入ると#9藤井誠暢/ケイ・コッツォリーノ組(PACIFIC NAC D'station Vantage GT3)の藤井が1'59.412を記録して4位に浮上、その後は各チーム決勝を見据えたロングランに移行したため大きな順位変動はなかった。
11時25分から10分間の専有走行に入ってもトップ3に順位変動はなく、GT300のトップは#55ARTA NSX GT3、2位に#56リアライズ 日産自動車大学校GT-R、3位#11GAINER TANAX GT-Rの順で公式練習は終了。
第2戦優勝の#2加藤寛規/柳田真孝組(シンティアム・アップル・ロータス)は21位と不本意な結果に終わったが、ランキングトップの#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は75kgものウェイトハンデを物ともせず、10位で走行を終えている。
スポーツランドSUGOで2大会目を迎えたフォーミュラ・リージョナル選手権。阪口晴南のライバルに成りうる期待の若手を紹介するシリーズの3人目は、今シーズン、イタリアGT選手権にフル参戦中の根本悠生(ねもとゆうき/23歳)(ZAPSPEED)だ。
他のドライバー同様に、小学生の頃からカートにはまり、大井松田のシリーズ戦、JAFジュニア東日本シリーズ、全日本カート選手権とステップアップを果たし、2013年の4輪転向後はスーパーFJ筑波シリーズ、FIA-F4、全日本F3に参戦し、2017年からはランボルギーニでGTレースにも参戦している。
海外のフォーミュラではなくツーリングカーレース、それもランボルギーニでの参戦にやや異色な印象を受けるが、本人は「他の日本人ドライバーがやらないことをやっている楽しさはあります。僕としてはランボで世界一を取ることを目指していますし、いずれ海外と日本を繋ぐような役割を果たしたい」と自分の可能性、さらには自分に続くドライバーの可能性を広げるためという目的意識をしっかり持っている。
もともと興味があったというリージョナルレースへのスポット参戦は、チームと童夢からの誘いで実現したというが、GTレースへ何か反映できるのではないかという思いも後押しした。あくまでも今季のメインはイタリアGT選手権だ。ただ、チャンスがあればスーパーフォーミュラ・ライツなど他のカテゴリーにも積極的に参戦したいという。
リージョナルマシンの印象を聞くと、パワーがあり、速いフォーミュラを操っているという楽しさを感じことができること。また、セットアップが素直に動きに反映されるので、フォーミュラカーを学ぶには適しているマシンであることを挙げてくれた。
とはいえ、今回はクルマを作り上げる時間が足りず、久しぶりのフォーミュラということもあって、トップとのコンマ5秒の差を埋めるのに苦労をしている。決勝では大胆なセッティングも試したいという。
若いにもかかわらず、根本の明確な目標と自分が果たせる役割を模索しながらレースにチャレンジする姿は非常に好感が持てる。話を聞いているとドライバーとしてだけでなく、チームをプロデュースする側でもその才能を発揮しそうだ。ひょっとすると将来日本のレース界を支える根本の姿を見ることになるかもしれない。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
- 優勝 #6高橋知己(Super License)
-
優勝できてほっとしています。初優勝ですが、嬉しいというよりほっとしたというのが正直なところです。とにかく完全な形で勝って次に繋げる必要がありますから。まずは1勝できた、という感じです。
レース内容はほぼ思いどおりです。スタートさえ決まればあのような展開にできると思っていました。課題があるとすればペースが後半落ちてしまったことです。18秒台を最後までキープして、できればもう少し良いラップタイムを刻められばと思います。明日の2レースも同じような展開にするようがんばります。
- マスターズクラス優勝 #4今田信宏(JMS RACING)
-
スタートが抜群に良かったです。自分でも信じられないくらいの出来でした。本当はスタートが苦手なんですが、たまたま上手くいった感じですね。上手く行き過ぎて予選3位の古谷選手まで抜きました。すぐに抜き返されましたけど。
植田選手にずっと追いかけられていましたからきつかったですね。まったく離れないのでレインボーコーナーとか要所をきっちり抑えるようにはしていました。終盤タイヤはズルズルで、アンダーとオーバーがかなり極端に出ていました。これで3勝ですが課題は予選ですね。ここまで6戦はすべて植田選手にポールを奪われていますから。
まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI
8月22日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第4戦の決勝が宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、ポールスタートの#6高橋知己(Super License)が独走で初優勝を飾った。
マスターズクラスは、好スタートでトップに躍り出た#4今田信宏(JMS RACING)が逃げ切って3勝目。
決勝スタート時刻には上空に雲が立ち込め、グリッド上もそれほど暑さを感じさせない天候となった。
レース前、スタートの重要性を語っていた#6高橋は無難なスタートでトップで1コーナーに飛び込む。これに続いたのは予選3位の#8根本悠生(ZAPSPEED F111/3)。フロントローイン側の#28古谷悠河(TOM'S YOUTH)はスタートを失敗。後方から抜群のスタートを切ったマスターズクラスの#4今田信宏(JMS RACING)にもかわされてしまう。
ハイペースで序盤から引き離しにかかる#6高橋は、1分18秒台のタイムを刻みながら2位#8根本との差を5周目には2.6秒と開く。その#8根本は出遅れた#28古谷にジワジワと差を縮められることになる。
5周目には2.2秒あった#8根本と#28古谷の差は10周目には0.5秒、13周目には0.3秒となり、14周目に#28古谷がついに馬の背コーナーで#8根本を逆転。しかし、トップ#6高橋はこのときすでに10秒前方を走っており独走状態。後方の2人の争いを見ることもなく悠々と逃げ切って初優勝を飾った。
マスターズクラスは、好スタートの#4今田をクラスポールの#11植田正幸(Rn-sports F111/3)が1周目から攻め立て、その差は0.5秒以上離れることはなかった。終盤になってもその状態は変わらず、「タイヤがかなりきつかった」という#4今田の背後まで迫ったものの、16周目に#11植田が1コーナーで仕掛けるが抜くには至らず、その差が1秒に広がってしまう。
#11植田はそこから再度#4今田を攻め立てるものの、残り2周で前に出ることは叶わず、今回も優勝に手が届かず悔しいレースとなってしまった。優勝の#4今田は終盤ペースが落ちたものの、なんとか逃げ切って第1戦、第3戦に続く3勝目を飾った。
2人の攻防を後ろから見ていた#30DRAGON(B-MAXエンジニアリング)は、終盤2人を上回るペースで追い上げたものの、背後に迫るまでには至らず3位フィニッシュ。
第5戦、第6戦の決勝は明日23日の午前9時20分、午後1時40分から予定されている。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
SUGOチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2020/08/22) Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | DL | 18 | 23'49.431 |
2 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | DL | 18 | 11.216 |
3 | 8 | | | 根本 悠生 | ZAPSPEED F111/3 ZAP SPEED | DL | 18 | 17.239 |
4 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING JMS RACING | DL | 18 | 38.175 |
5 | 11 | M | 2 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | DL | 18 | 38.529 |
6 | 30 | M | 3 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 18 | 40.317 |
7 | 27 | M | 4 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 18 | 1'01.208 |
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.6 高橋知己(Super License) 1'18.554 (3/18) 164.363km/h
■GT500クラス
FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/22) Official Practice Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 64 | 伊沢 拓也 大津 弘樹 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT | DL | | 1'47.165 | - | - | 195.075 |
2 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | 4 | 1'47.664 | 0.499 | 0.499 | 194.171 |
3 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 24 | 1'47.696 | 0.531 | 0.032 | 194.113 |
4 | 16 | 武藤 英紀 笹原 右京 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT | YH | 2 | 1'47.818 | 0.653 | 0.122 | 193.893 |
5 | 12 | 佐々木 大樹 平峰 一貴 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | BS | | 1'47.921 | 0.756 | 0.103 | 193.708 |
6 | 17 | 塚越 広大 ベルトラン・バゲット | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 40 | 1'48.232 | 1.067 | 0.311 | 193.152 |
7 | 14 | 大嶋 和也 坪井 翔 | WAKO'S 4CR GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 44 | 1'48.239 | 1.074 | 0.007 | 193.139 |
8 | 19 | 国本 雄資 宮田 莉朋 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | YH | 4 | 1'48.372 | 1.207 | 0.133 | 192.902 |
9 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐 | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 22 | 1'48.803 | 1.638 | 0.431 | 192.138 |
10 | 36 | 関口 雄飛 サッシャ・フェネストラズ | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 60 | 1'48.899 | 1.734 | 0.096 | 191.969 |
11 | 8 | 野尻 智紀 福住 仁嶺 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 8 | 1'48.971 | 1.806 | 0.072 | 191.842 |
12 | 24 | 高星 明誠 ヤン・マーデンボロー | リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | YH | 2 | 1'48.987 | 1.822 | 0.016 | 191.814 |
13 | 39 | ヘイッキ・コバライネン 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 22 | 1'49.001 | 1.836 | 0.014 | 191.789 |
14 | 3 | 平手 晃平 千代 勝正 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | 14 | 1'49.181 | 2.016 | 0.180 | 191.473 |
15 | 37 | 平川 亮 ニック・キャシディ | KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 58 | 1'49.330 | 2.165 | 0.149 | 191.212 |
■GT300クラス
FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/22) Official Practice Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 55 | 高木 真一 大湯 都史樹 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 | BS | 45 | 1'58.866 | - | - | 175.872 |
2 | 56 | 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 42 | 1'58.997 | 0.131 | 0.131 | 175.678 |
3 | 11 | 平中 克幸 安田 裕信 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | DL | 45 | 1'59.195 | 0.329 | 0.198 | 175.387 |
4 | 9 | 藤井 誠暢 ケイ・コッツォリーノ | PACIFIC NAC D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 | MI | 3 | 1'59.412 | 0.546 | 0.217 | 175.068 |
5 | 244 | 久保 凜太郎 三宅 淳詞 | たかのこの湯RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | | 1'59.440 | 0.574 | 0.028 | 175.027 |
6 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV | YH | | 1'59.522 | 0.656 | 0.082 | 174.907 |
7 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | DL | 45 | 1'59.564 | 0.698 | 0.042 | 174.845 |
8 | 34 | 道上 龍 ジェイク・パーソンズ | Modulo KENWOOD NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | 21 | 1'59.569 | 0.703 | 0.005 | 174.838 |
9 | 10 | 星野 一樹 石川 京侍 | TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 21 | 1'59.637 | 0.771 | 0.068 | 174.739 |
10 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra | BS | 75 | 1'59.786 | 0.920 | 0.149 | 174.521 |
11 | 21 | 川端 伸太朗 近藤 翼 | Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS | YH | 9 | 1'59.824 | 0.958 | 0.038 | 174.466 |
12 | 7 | 荒 聖治 山口 智英 | Studie BMW M6 BMW M6 GT3 | YH | | 1'59.903 | 1.037 | 0.079 | 174.351 |
13 | 96 | 新田 守男 阪口 晴南 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | DL | | 1'59.920 | 1.054 | 0.017 | 174.326 |
14 | 5 | 坂口 夏月 平木 湧也 | マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC | YH | 33 | 1'59.947 | 1.081 | 0.027 | 174.287 |
15 | 18 | 小林 崇志 松浦 孝亮 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | | 1'59.979 | 1.113 | 0.032 | 174.240 |
16 | 35 | 佐々木 雅弘 堤 優威 | arto RC F GT3 TOYOTA RC F GT3 | YH | | 2'00.019 | 1.153 | 0.040 | 174.182 |
17 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV | BS | | 2'00.036 | 1.170 | 0.017 | 174.158 |
18 | 360 | 青木 孝行 柴田 優作 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 2'00.043 | 1.177 | 0.007 | 174.148 |
19 | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes-AMG GT3 | YH | 6 | 2'00.090 | 1.224 | 0.047 | 174.079 |
20 | 65 | 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 | LEON PYRAMID AMG Mercedes-AMG GT3 | BS | 42 | 2'00.217 | 1.351 | 0.127 | 173.896 |
21 | 2 | 加藤 寛規 柳田 真孝 | シンティアム・アップル・ロータス LOTUS EVORA MC | YH | 60 | 2'00.253 | 1.387 | 0.036 | 173.843 |
22 | 25 | 松井 孝允 佐藤 公哉 | HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R | YH | | 2'00.478 | 1.612 | 0.225 | 173.519 |
23 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | MI | | 2'00.487 | 1.621 | 0.009 | 173.506 |
24 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 | YH | | 2'00.808 | 1.942 | 0.321 | 173.045 |
25 | 6 | 阪口 良平 小高 一斗 | ADVICS muta MC86 TOYOTA 86 MC | BS | 9 | 2'00.885 | 2.019 | 0.077 | 172.935 |
26 | 33 | ショウン・トン 木村 武史 | エヴァRT初号機 X Works R8 Audi R8 LMS | YH | | 2'01.710 | 2.844 | 0.825 | 171.762 |
27 | 50 | 加納 政樹 山下 亮生 | ARNAGE AMG GT3 Mercedes-AMG GT3 | YH | | 2'02.580 | 3.714 | 0.870 | 170.543 |
28 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes-AMG GT3 | YH | | 2'02.712 | 3.846 | 0.132 | 170.360 |
29 | 87 | 高橋 翼 山田 真之亮 | T-DASH ランボルギーニ GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 | YH | | 2'02.964 | 4.098 | 0.252 | 170.011 |
30 | 48 | 田中 勝輝 飯田 太陽 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 2'03.314 | 4.448 | 0.350 | 169.528 |
- 総合PP #6高橋知己(Super License)
-
予選は自分に勝つことをテーマにして周りは気にせず走りました。結果は良かったのですが、悔しかったのは昨日の練習走行でエンジンが息つきするトラブルが出て満足に走れなかったことです。あれがなければもっとセットアップを詰めることができたと思います。16秒台前半も出たんじゃないかと。
ただ、3年ぶりの菅生で1時間しか練習できなかったことを考えると、良い予選だったと言えると思います。
坂口(晴南)選手が出ていたら、どこまでタイムを削ったのか気にはなるところです。ただ、それはチャンスでもあると思っています。今回もスポット参戦で先のことはまったく決まっていません。結果を残して次に繋げるしかないので、3連勝目指してスタートに集中したいと思います。
- マスターズクラスPP #11植田正幸(Rn-sports F111/3)
-
とりあえず3戦ともクラスポールが獲れて良かったです。前回も3戦ともクラスポールを獲りながら、決勝は伏兵ともいえる今田選手にやられてしまったので、まずはこの結果にほっとしています。
富士戦はセッティングが決まらず、一発のタイムは良いのですが、レース中盤からタイヤのタレが酷くてだめでした。今回はそこをアジャストして予選に臨みました。チームもクルマを理解できてきたのでそれも要因だと思います。
決勝はどのレースに新品タイヤを投入するかもポイントになると思いますが、そのあたりは決勝までによく考えて、とにかく勝ちたい。少し焦りが出ています(笑)。
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Shigeru KITAMICHI
8月22日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第4~6戦の予選が宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、#6高橋知己(Super License)が3レースともポールポジションを決めた。
予選2位は#28古谷悠河(TOM'S YOUTH)、3位は初参戦の#8根本悠生(ZAPSPEED F111/3)、マスターズクラスは、開幕の富士戦で悔しい思いをした#11植田正幸(Rn-sports F111/3)がクラスポールポジション。両クラスとも3戦すべて同じグリッドとなった。
同じ週末にスーパーGTが鈴鹿で開催されるため、エントリーは7台とやや寂しくなってしまった。開幕3戦で完勝した阪口晴南もスーパーGTを優先したため、その姿はない。
ただし、貪欲にチャンスを窺う若手にとってこの機会を逃す手はない。今回は新たに全日本F3経験もあり海外のGTで活躍している#8根本がエントリーしてきた。これを開幕大会で晴南に次ぐ2位を得た#6高橋、#28古谷が迎え撃つ形だ。
50歳以上のマスターズクラスは、第1戦、第3戦を制した#4今田信宏(JMS RACING)、第2戦優勝の#30DRAGON(B-MAXエンジニアリング)、#11植田、#27SYUJI(B-MAXエンジニアリング)とお馴染みの顔触れが揃った。
朝から曇っていたSUGO上空は、予選が始まる9時30分には日差しも出て夏らしい天候になった。前回同様グリッドは第4戦が予選1回目のタイム、第5戦が予選2回目のベストタイム、第6戦がセカンドタイムで決まる。
予選1回目
15分間の予選は6分を過ぎたあたりから本格的なアタックが始まり、まず#8根本が最初に1分18秒を切る1分17秒978をマーク。これを#6高橋が1分17秒520で逆転。#28古谷も1分17秒902で2人の間に割って入るという三つ巴の戦いを見せた。
この後、それぞれタイムを短縮するが、順位は変わらず、#6高橋1分17秒165、#28古谷1分17秒902、#8根本1分17秒904と、#6高橋が少し抜き出る形で予選1回目を終え、第4戦のポールポジションを決めた。
マスターズクラスは、開幕の富士戦で勝ちを逃した#11植田が予選開始から積極的に攻め、1分19秒833、19秒141、19秒012と確実にタイムを削り取って、前大会2勝の#4今田信宏(JMS RACING)を抑え切ってクラスポールを手に入れた。
予選2回目
予選1回目から10分のインターバルを経て始まった予選2回目。前半はマスターズクラスのドライバーがタイムアップをするなか、ヤングドライバーは様子見。7分を経過したあたりから本格的なアタックが始まった。
まず#8根本が1分17秒553と1回目を上回るトップタイムをマークするが、次の周には#28古谷が1分17秒450をマーク。さらにタイムを縮めるが、ここで#6高橋が1分16秒744と初の16秒台に乗せる。
セカンドタイムで第6戦のグリッドが決まるため、ドライバーは2周続けてアタックをするが、#6高橋は次の周にも1分16秒792をマーク。唯一人16秒台を連発し、第4戦に続いて第5、6戦のポールポジションも獲得した。
2位は#28古谷(1分17秒315/1分17秒339)、3位は僅かな差で#8根本(1分17秒553/1分17秒625)が続いた。
この結果、3レースともグリッドは#6高橋、#28古谷、#8根本の順となった。
マスターズクラスも「今回はセッティングを見直して臨んだ」という#11植田が本来の力を発揮し、こちらもクラス唯一となる1分18秒台を揃えてクラスポール。3レースともクラスポールからのスタートで念願の優勝を狙う。
#4今田は悔しいクラス2番手、以下、B-MAXコンビの#30DRAGON、#27SYUJIと続いた。
決勝は、第4戦が本日午後2時25分から、第5戦、第6戦は明日の午前9時20分、午後1時40分から予定されている。
Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
SUGOチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2020/08/22) Qualifying Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | DL | 1'16.792 | - | - | 173.655 |
2 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | DL | 1'17.339 | 0.547 | 0.547 | 172.427 |
3 | 8 | | | 根本 悠生 | ZAPSPEED F111/3 ZAP SPEED | DL | 1'17.625 | 0.833 | 0.286 | 171.792 |
4 | 11 | M | 1 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | DL | 1'18.746 | 1.954 | 1.121 | 169.346 |
5 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | JMS RACING JMS RACING | DL | 1'19.053 | 2.261 | 0.307 | 168.688 |
6 | 30 | M | 3 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 1'19.242 | 2.450 | 0.189 | 168.286 |
7 | 27 | M | 4 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 1'20.308 | 3.516 | 1.066 | 166.052 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'24.977)予選通過 ---- |
SUGOチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2020/08/22) Qualifying Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | DL | 1'16.744 | - | - | 173.764 |
2 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | DL | 1'17.315 | 0.571 | 0.571 | 172.480 |
3 | 8 | | | 根本 悠生 | ZAPSPEED F111/3 ZAP SPEED | DL | 1'17.553 | 0.809 | 0.238 | 171.951 |
4 | 11 | M | 1 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | DL | 1'18.744 | 2.000 | 1.191 | 169.350 |
5 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | JMS RACING JMS RACING | DL | 1'19.018 | 2.274 | 0.274 | 168.763 |
6 | 30 | M | 3 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 1'19.081 | 2.337 | 0.063 | 168.629 |
7 | 27 | M | 4 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 1'20.178 | 3.434 | 1.097 | 166.321 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'24.924)予選通過 ---- |
SUGOチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2020/08/22) Qualifying Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | DL | 1'17.165 | - | - | 172.816 |
2 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | DL | 1'17.846 | 0.681 | 0.681 | 171.304 |
3 | 8 | | | 根本 悠生 | ZAPSPEED F111/3 ZAP SPEED | DL | 1'17.904 | 0.739 | 0.058 | 171.176 |
4 | 11 | M | 1 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | DL | 1'19.012 | 1.847 | 1.108 | 168.776 |
5 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | JMS RACING JMS RACING | DL | 1'19.106 | 1.941 | 0.094 | 168.575 |
6 | 30 | M | 3 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 1'19.774 | 2.609 | 0.668 | 167.164 |
7 | 27 | M | 4 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | DL | 1'20.666 | 3.501 | 0.892 | 165.315 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'25.402)予選通過 ---- |
公式合同テスト -RIJ- (2020/08/18) Total Testing Weather:Fine Course:Dry
2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Testing ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Engine | Session1 Session2 | Time | Behind |
1 | 36 | | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S 320 カローラ中京Kuo TEAM TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'45.663 *1'44.238
| 1'44.238 | - |
2 | 35 | | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N 320 RS FINE | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'45.856 *1'44.877
| 1'44.877 | 0.639 |
3 | 37 | | | 小高 一斗 | カローラ中京Kuo TOM'S 320 カローラ中京Kuo TEAM TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'46.101 *1'44.986
| 1'44.986 | 0.748 |
4 | 52 | | | 高星 明誠 | B-MAX RACING TEAM B-MAX RACING TEAM | Volkswagen SPIESS A41 | 1'46.831 *1'45.093
| 1'45.093 | 0.855 |
5 | 50 | | | 阪口 晴南 | Buzz Racing with B-MAX B-MAX RACIMG TEAM | Volkswagen SPIESS A41 | 1'46.212 *1'45.151
| 1'45.151 | 0.913 |
6 | 51 | | | 藤波 清斗 | B-MAX RACING TEAM B-MAX RACING TEAM | Volkswagen SPIESS A41 | 1'46.620 *1'45.289
| 1'45.289 | 1.051 |
7 | 2 | | | 名取 鉄平 | TODA FIGHTEX TODA RACING | TODA TR-F301 | 1'46.269 *1'45.336
| 1'45.336 | 1.098 |
8 | 30 | M | 1 | DRAGON | TEAM DRAGON SFL B-MAX ENGINEERING | Volkswagen SPIESS A41 | 1'48.385 *1'46.955
| 1'46.955 | 2.717 |
9 | 5 | | | 入山 翔 | Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM | TOMEI TB14F3 2020 | 1'48.243 *1'46.960
| 1'46.960 | 2.722 |
10 | 10 | M | 2 | 植田 正幸 | Rnsports320 Rn-sports | Volkswagen SPIESS A41 | 1'48.485 *1'47.176
| 1'47.176 | 2.938 |
11 | 3 | | | 神 晴也 | Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM | TOMEI TB14F3 2020 | *1'47.625 no time
| 1'47.625 | 3.387 |
12 | 13 | M | 3 | 吉田 基良 | B-MAX ENGINEERING B-MAX ENGINEERING | Volkswagen SPIESS A41 | 1'49.815 *1'49.487
| 1'49.487 | 5.249 |
公式合同テスト -RIJ- (2020/08/19) Official Testing 2 Weather: Fine Course: Dry
2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 36 | | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S 320 カローラ中京Kuo TEAM TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'44.238 | - | - | 165.822 |
2 | 35 | | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N 320 RS FINE | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'44.877 | 0.639 | 0.639 | 164.812 |
3 | 37 | | | 小高 一斗 | カローラ中京Kuo TOM'S 320 カローラ中京Kuo TEAM TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'44.986 | 0.748 | 0.109 | 164.641 |
4 | 52 | | | 高星 明誠 | B-MAX RACING TEAM B-MAX RACING TEAM | Volkswagen SPIESS A41 | 1'45.093 | 0.855 | 0.107 | 164.473 |
5 | 50 | | | 阪口 晴南 | Buzz Racing with B-MAX B-MAX RACIMG TEAM | Volkswagen SPIESS A41 | 1'45.151 | 0.913 | 0.058 | 164.382 |
6 | 51 | | | 藤波 清斗 | B-MAX RACING TEAM B-MAX RACING TEAM | Volkswagen SPIESS A41 | 1'45.289 | 1.051 | 0.138 | 164.167 |
7 | 2 | | | 名取 鉄平 | TODA FIGHTEX TODA RACING | TODA TR-F301 | 1'45.336 | 1.098 | 0.047 | 164.094 |
8 | 30 | M | 1 | DRAGON | TEAM DRAGON SFL B-MAX ENGINEERING | Volkswagen SPIESS A41 | 1'46.955 | 2.717 | 1.619 | 161.610 |
9 | 5 | | | 入山 翔 | Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM | TOMEI TB14F3 2020 | 1'46.960 | 2.722 | 0.005 | 161.602 |
10 | 10 | M | 2 | 植田 正幸 | Rnsports320 Rn-sports | Volkswagen SPIESS A41 | 1'47.176 | 2.938 | 0.216 | 161.276 |
11 | 13 | M | 3 | 吉田 基良 | B-MAX ENGINEERING B-MAX ENGINEERING | Volkswagen SPIESS A41 | 1'49.487 | 5.249 | 2.311 | 157.872 |
- | 3 | | | 神 晴也
| Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM | TOMEI TB14F3 2020 | no time | - | - | - |
公式合同テスト -RIJ- (2020/08/18) Official Testing 1 Weather: Fine Course: Dry
2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 36 | | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S 320 カローラ中京Kuo TEAM TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'45.663 | - | - | 163.586 |
2 | 35 | | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N 320 RS FINE | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'45.856 | 0.193 | 0.193 | 163.288 |
3 | 37 | | | 小高 一斗 | カローラ中京Kuo TOM'S 320 カローラ中京Kuo TEAM TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'46.101 | 0.438 | 0.245 | 162.910 |
4 | 50 | | | 阪口 晴南 | Buzz Racing with B-MAX B-MAX RACIMG TEAM | Volkswagen SPIESS A41 | 1'46.212 | 0.549 | 0.111 | 162.740 |
5 | 2 | | | 名取 鉄平 | TODA FIGHTEX TODA RACING | TODA TR-F301 | 1'46.269 | 0.606 | 0.057 | 162.653 |
6 | 51 | | | 藤波 清斗 | B-MAX RACING TEAM B-MAX RACING TEAM | Volkswagen SPIESS A41 | 1'46.620 | 0.957 | 0.351 | 162.117 |
7 | 52 | | | 高星 明誠 | B-MAX RACING TEAM B-MAX RACING TEAM | Volkswagen SPIESS A41 | 1'46.831 | 1.168 | 0.211 | 161.797 |
8 | 3 | | | 神 晴也 | Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM | TOMEI TB14F3 2020 | 1'47.625 | 1.962 | 0.794 | 160.604 |
9 | 5 | | | 入山 翔 | Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM | TOMEI TB14F3 2020 | 1'48.243 | 2.580 | 0.618 | 159.687 |
10 | 30 | M | 1 | DRAGON | TEAM DRAGON SFL B-MAX ENGINEERING | Volkswagen SPIESS A41 | 1'48.385 | 2.722 | 0.142 | 159.477 |
11 | 10 | M | 2 | 植田 正幸 | Rnsports320 Rn-sports | Volkswagen SPIESS A41 | 1'48.485 | 2.822 | 0.100 | 159.330 |
12 | 13 | M | 3 | 吉田 基良 | B-MAX ENGINEERING B-MAX ENGINEERING | Volkswagen SPIESS A41 | 1'49.815 | 4.152 | 1.330 | 157.401 |
コロナ禍の影響で過密スケジュールとなった今シーズン、8月のレースは第2戦と第3戦が二週間のインターバルで行われることになっている。第3戦までのメンテナンス期間が10日足らずと短く、さらにコロナの影響でスペアパーツが取りにくいことも考えると、この富士大会を無事に終えることが次戦につながるミッションでもあった。
□OFFICIAL PRACTICE August 8th□
開幕戦同様富士スピードウェイでの開催となった第2戦は、例年と同じレーススケジュールとなり、土曜日に公式練習と予選が行われた。
公式練習の行われた午前中は夏らしい青空が広がり、加納選手と山下選手はマシンのフィーリングを確かめるために交互に走行した。開幕戦ではコンピュータのバージョンアップが原因と思われる不調のためパワー不足などの問題が多く出ていたが、この公式練習でもその不調は続いていた。チームは何度もマシンをピットに入れて調整を続ける。チームは今回、苦肉の策として、スーパー耐久に参加しているAMGのオーナー、地元のSATO-SSスポーツさんよりソフトウエアをお借りしていたため、このタイミングでソフトウエアの入れ替えテストを敢行。結果、問題のない性能が確認できたため、このソフトウエアで決勝を戦うことに決めた。さらに、暑さとの戦いとなることを見越して、決勝に向けてのタイヤの選定も行われた。チームは開幕戦よりもさらに硬いタイヤを試してみたが、こちらは望んだ結果が得られず、開幕戦と同様のタイヤで臨むこととなった。(ベストラップは11Lap目に加納選手が出した1'39.044)
□QUALIFYING August 8th□
午後から行われた予選は、今大会もA B2組に分かれてQ1を行う方式がとられ、Arnage Racingは今回も後半B組。昨年のタイラウンド以来のQ1担当となる加納選手が、慎重にタイヤに熱を入れてチャンスを伺う。そして5Lap目、1'38.864をマークするナイスアタックでB組13番手となった。惜しくもQ2には届かなかったが、チーム歴代の富士の記録にも並ぶ健闘ぶりで、ARNAGE AMG GT3は翌日の決勝を25番グリッドからスタートすることとなった。
□RACE August 9th□
翌日決勝も、雲が多いながら蒸し暑いドライコンディションとなった。レースは13時から行われ、気温の上がる中、第1スティントを担当する山下選手がレースをスタート。これまで富士には苦手意識があったかとも思われた山下選手だったが、序盤ペースを掴むと、1分41秒台を中心に、時には1分40秒台に入れる好走ぶりを見せ、順位を落とすことなくタイヤを労りながらレースを続けた。
第2戦富士大会では300クラスの全車両にタイヤ4輪交換義務が規定されていた。チームは第2スティントを担当する加納選手の負担を少しでも軽くするために、できるだけ山下選手をコースに留める作戦をとった。
多くのチームが早々にピットインする中、山下選手はスティント後半になってタイヤが厳しくなる中でも我慢の走行を続けて、66周レースのちょうど半分となる33Lap目、見かけ上11番手でピットに戻ってきた。
チームは迅速かつ正確にタイヤを4輪とも交換、給油も終えたARNAGE AMG GT3は加納選手にステアリングを託して25番手でコースに復帰した。
路面温度は40度を超え、日中で最も暑い時間帯に差し掛かっていたが、加納選手は何度も1分40秒台をマークする好調ぶりを見せる。タイヤの厳しくなる後半に、さらに加納選手の走りは輝きを増し、スティント後半に差し掛かった45Lap目に1'40.655のベストを出すなどしてジリジリと前方車両との差を縮めて行った。そして残り3Lap、加納選手はついに前方のマシンを捉えてオーバーテイク、1つポジションアップの24番手でチェッカーを受けた。
チームは惜しくも3ポイント獲得は逃したものの、無傷に近い状態で無事に完走を果たし、貴重な2ポイントを獲得することに成功した。
Arnage Racing 2020 SUPER GT Race report
GT500クラス優勝 #17KEIHIN NSX-GT
- 塚越広大
-
優勝できてうれしいです。バゲットが前半をがんばってトップで戻ってきて、まさにパーフェクトな形で繋いでくれました。でも、自分の走行の前半は、実はコントロールに苦しんでいました。単独で走っていた時には問題なかったのですが、GT300のクルマを抜いたあとで、コントロールし難くなったんです。ただ走行後半になったら、しっかりとコントロールできるようになった。ギャップもあったので、クルマとチームを信頼して走りました。僕たちは、これまでにもこんな場面で何かあることも多かったので、最後まで集中を切らさないように走りました。それでチェッカーを受けてからも、無線で何度も確認したほどです(苦笑)。
バゲットとのコンビも2年目。去年は勝てそうでなかなか勝てず、今年はまず1勝をと思ってきました。これを早い段階で実現できてよかったです。フロントエンジン車に生まれ変わったNSXーGTにとって、これが初優勝。早い段階で勝つことができたのは大きいし、価値ある1勝だと思っています。開幕戦でNSX-GT勢は予選で速かったものの、決勝では後退してしまった印象があります。僕たちもトラブルがあったけれど、それがなく走り続けていれば上位に行けたんじゃないか、と思います。それは、他のNSX-GT勢よりも僕たちの方がいいセットを見つけている、と考えています。
今大会は優勝できましたが、GR Supra勢はウェイトハンデを搭載しても速くて、どんどん追い上げてきました。僕たちも、もっともっといいセットを見つける必要があると思っています。次回の鈴鹿はハンデが重くなります。だから速さで前に行くのは難しくなりますが、強さできっちりとポイントを稼ぐ。そんなレースにしたいです。個人的には、これまで鈴鹿ではいい結果が出せてないので、今回の優勝からいい流れで臨みたいですね。
- ベルトラン・バゲット
-
第2戦に来るまでは決してイージーではありませんでした。でも、昨日走ってみてクルマが、より決勝レースに向いていると確信できました。最前列からのスタートで、なるべく早くトップに立って先を急ぎたかった。けれど、なかなか簡単に抜くことはできませんでした。それで最初のうちはポジションをキープすることにしました。そうしているうちに(ARTAが)バックマーカーに引っかかってタイムロスしたところで抜き、トップに立つことができました。優勝できて気分は最高です。
今回は気温も路面温度も高くて、タイヤのチョイスも難しかったのですが、とても合ったタイヤと出会うことができました。これも大きな勝因です。次回の鈴鹿は、NSXにとっても僕自身にとっても相性がいいコース。今回は最前列からスタートできましたが、鈴鹿も良いポジションからスタートしたい。そのためにも予選で良いタイムが出せるようセットを詰めていくことが必要ですね。次回の鈴鹿では1ポイントでも多く稼ぐようなリザルトを目指してがんばります。
GT300クラス優勝 #2シンティアム・アップル・ロータス
- 加藤寛規
-
久しぶりに優勝できて、自分の素直な気持ちとしては最高に嬉しいです。開幕戦でも速いことは確認できていましたが、トラブルに見舞われて結果を残すことができませんでした。それでも(トラブルから)得られる情報もあり、その対処をして今回のレースに臨むことになりました。
今回もヨコハマさんが良いタイヤを用意してくれたのですが、実はどこまで保つのか分からなくて。最初はひたすら着いて行くだけの作戦になりました。いつタイヤが終わるかわからないまま走っていったんですが、実際には後半までタイヤが保ったんです。上手く行き過ぎたくらいです。本当に勝ててよかったです。
今回はピットインではドライバー交代とともに、タイヤの4本交換が義務付けられていましたが、僕たちはもともと4本交換する予定でまったく影響ありませんでした。次回の鈴鹿ですが、実は僕たちのクルマは、ウェイトハンデを積むのはこれが初めて。今日のレースもそうでしたが、ライバルとのバトルじゃなく、タイヤとコミュニケーションを図りながら上手くマネージメントしていくのが僕たちのレースなんです。でも柳田選手も含めてチームとは良いコミュニケーションが図れているので、鈴鹿も精一杯がんばります。
- 柳田真孝
-
この場に居ることができて嬉しいです。このチームに呼んでくれた高橋一穂オーナーや加藤さん、そしてチームとヨコハマタイヤさんにも感謝したいです。
開幕戦もそうでしたが、このクルマやチームには速さがあるんです。でも開幕戦ではトラブルに見舞われて結果を残すことができませんでした。僕自身、2年間(SUPER GTでは)走ったことなくて、やっと走れると思ったらコロナの影響でまたしばらく走れなくて、正直なところモチベーションを保つのが大変でした。それでもチームやGTA、それに富士スピードウェイの皆さんのおかげでレースができることになり、2戦目で優勝することができました。今日は無観客開催でスタンドにお客さんの姿はなかったのですが、早くお客さんに戻ってきてもらえるようになり、多くのお客さんの前で表彰台に上り、またこの場所に戻ってきたいです。
今回の優勝で、次戦の鈴鹿は重いウェイトハンデを背負うことになります。でも、開幕戦で優勝した52号車は今回も6位に入っているじゃないですか。手強いですよね。ここからはいかにシリーズポイントをコツコツ稼いでいくか、そんな戦いになってくると思います。
2020オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこのホテル富士GT300kmレース」の決勝が8月9日、静岡件の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは塚越広大/ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)、GT300クラスは加藤寛規/柳田真孝組(シンティアム・アップル・ロータス)が優勝した。
(天候:晴れ コース:ドライ)
開幕戦に引き続き今回も無観客での開催となった第2戦。決勝レースは午後1時より66周で行われた。天候は薄曇り。コースはドライコンデションだ。
ホールショットを奪ったのは#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)。#17ベルトラン・バゲット(KEIHIN NSX-GT)が2位につけ、予選4位の#12平峰一貴(カルソニックIMPUL GT-R)が3位に浮上、#39中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)はスタートで4位に順位を落とすと、その後も#36サッシャ・フェネストラズ(au TOM'S GR Supra)の先行を許して5位に後退してしまう。フェネストラズは24周目の1コーナーで平峰をも捉えて3位に浮上した。
さらにその後方では#37ニック・キャシディ(KeePer TOM'S GR Supra)と#14大嶋和也(WAKO'S 4CR GR Supra)が熾烈な7位争いを展開、そこに#100牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)も加わって一時は三つ巴のバトルに発展するが、キャシディは後続を押さえつつも前方の#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)を捉えて6位に浮上、大嶋、牧野も次々にクインタレッリを攻略してそれぞれ7位、8位に浮上してきた。
トップの#8福住は1周目に1.039秒のリードを築くが、#17バゲットも2周目以降は追い上げに転じ、4周終了時点で0.849秒差、5周終了時点では0.679秒差に詰め寄ってきた。2台はその後もコンマ5〜6秒の間隔を保って一進一退の攻防を続けたが、15周目のコカコーラコーナで遂に#17バゲットが#8福住を捉えてトップに浮上した。
バゲットはその後着実にリードを広げにかかり、25周目にはその差を4秒以上として30周目にピットイン。塚越に後半を託す。3位の#36フェネストラズ、4位の#12平峰もこの周でピット作業を行った。
これにより再びトップに立った#8福住は35周目にピットイン。#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)はトップのままコースへ復帰するが、ダンロップコーナー二つ目の立ち上がりで痛恨のスピンを喫し、コースアウト側にストップ。すぐにエンジンを再始動して走行を再開したものの、8号車は周回遅れとなってしまい、レース半ばにして完全に勝負の権利を失った。
これで#17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)はトップを取り戻した。2位は#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)、3位は#12佐々木大樹(カルソニックIMPUL GT-R)、#14坪井翔(WAKO'S 4CR GR Supra)が4位となった。
この時点で2位以下に20秒以上の大差をつけてトップを快走する#17塚越の後方では#12佐々木と#14 坪井が熾烈な3位争いを展開、42周目のダンロップで坪井が佐々木を捉えて3位に浮上すると、さらにその後方から追い上げて来た#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)も佐々木を捉えて4位に浮上して来た。
佐々木はその後も#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)の先行を許した上、GT300車両と接触。この件でレース後にスポーティングレギュレーション13条1項a「危険なドライブ行為」に抵触したとして40秒加算のペナルティが科せられ、#12佐々木大樹/平峰一貴組(カルソニックIMPUL GT-R)は11位でレースを終えている。
一方トップ争いは、#36関口がトップと差を詰めようと奮闘し、61周目にはその差を14秒597とするが、#17塚越は最後まで手綱を緩めず、最後は36号車に15.762秒の差をつけてフィニッシュ。#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)がフロントエンジン化されたHONDA NSX-GTに初の勝利をもたらした。
この勝利はKEIHIN REAL RACINGと塚越にとっては2018年の開幕戦岡山以来で通算3勝目。バゲットにとっては2017年の第6戦鈴鹿以来(No.64 Epson Modulo NSX-GT)で通算2勝目となる。
惜しくも2位に終わった#36関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組(au TOM'S GR Supra)だが、開幕戦に続いての2戦連続の2位入賞によりドライバーズランキングでは30ポイント、チームランキングでは36ポイントでいずれもトップに立つことになった。
3位は坪井がレース中盤激しい追い上げをみせた#14大嶋和也/坪井翔組(WAKO'S 4CR GR Supra)が獲得。優勝こそ逃したものの今回もTOYOTA GR Supra GT500の決勝での強さを改めて証明したレースとなった。
前回優勝の#37平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S GR Supra)はこのレースを4位で終えたことにより、ドライバーズランキングでは29ポイント、チームランキングは34ポイントでそれぞれ2位につけている。
GT300クラスは今回からタイヤ4本交換を義務化するという規定変更があり、2本交換やタイヤ交換を常套手段として来たチームはそれへの対応を迫られた。
決勝はスタートから#6阪口良平(ADVICS muta MC86)が逃げる一方、予選2位の#55高木真一(ARTA NSX GT3)は順位を落とし、代わって#2加藤寛規(シンティアム・アップル・ロータス)と#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が2位、3位に浮上。熾烈なバトルの末3周目のセクター3で#61山内が#2加藤を捉えて2位に浮上した。
#61山内はその勢いのまま#6阪口に接近、6周終わりには0.417秒差にまで迫り、9周目のダンロップコーナーで遂に6号車にアウトから並びかけ、トップに浮上。#2加藤もそれに続き、6号車は一気に3位に後退してしまった。
4位を走っていた#55高木は15周目の最終コーナーで#65菅波の先行を許し、5位に後退。#65菅波は19周目にピットイン。規定通りタイヤ4本を交換して蒲生に後半を託す。
その後方では前回優勝の#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が予選9位スタートながら着実に順位を上げ、4位までポジションアップして来ていた。
#6阪口は20周目に早めのピットイン。#6小高一斗(ADVICS muta MC86)に後半を任せる。
#61山内は26周終わりでピットイン。#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)に交代した。
これにより再びトップに立った#2加藤は30周目にピットインして#2柳田真孝(シンティアム・アップル・ロータス)に交代、そのままトップでコースに復帰した。
#2柳田はその後も安定した走りで#61井口の追撃を退けてトップでチェッカーを受け、#2加藤寛規/柳田真孝組(シンティアム・アップル・ロータス)が今季初優勝。チームと加藤にとってこれは2010年の第5戦SUGO以来、実に10年ぶりの優勝となった。当時の車両は紫電。マザーシャシーを投入してからは初めての優勝ということになる。
2位は#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)。3位にはレース後半に大湯の追い上げで順位を挽回した#55高木真一/大湯都史樹組(ARTA NSX GT3)が入った。
なお、ポールポジションの#6阪口良平/小高一斗組(ADVICS muta MC86)は早めのドライバー交代が裏目に出たか、レース終盤に大きく順位を落とし、9位でレースを終えた。
また前回優勝の#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は60kgものウェイトハンデを物ともせずに6位でフィニッシュしている。
この結果を受けてシリーズポイントは依然として#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)がドライバーズ、チーム共にランキングトップ。#2加藤寛規/柳田真孝組(シンティアム・アップル・ロータス)がいずれも2位となった。
次戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキット。8月23日決勝だ。
■GT500クラス
たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/09) GT500 Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Lap | Total_Time Behind |
1 | 17 | 塚越 広大 ベルトラン・バゲット
| KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | BS | | 66 | 1:41'37.698 |
2 | 36 | 関口 雄飛 サッシャ・フェネストラズ
| au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 30 | 66 | 15.762 |
3 | 14 | 大嶋 和也 坪井 翔
| WAKO'S 4CR GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 22 | 66 | 33.686 |
4 | 37 | 平川 亮 ニック・キャシディ
| KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 42 | 66 | 36.679 |
5 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐
| RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 10 | 66 | 40.659 |
6 | 39 | 中山 雄一 阪口 晴南
| DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 12 | 66 | 45.449 |
7 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明
| ZENT GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 16 | 66 | 47.405 |
8 | 3 | 平手 晃平 千代 勝正
| CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | 8 | 66 | 47.637 |
9 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ
| MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | | 66 | 58.770 |
10 | 16 | 武藤 英紀 笹原 右京
| Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT | YH | | 66 | 1'00.071 |
11 | *12 | 佐々木 大樹 平峰 一貴
| カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | BS | | 66 | 1'25.078 |
12 | 24 | 高星 明誠 ヤン・マーデンボロー
| リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | YH | 2 | 65 | 1Lap |
13 | 64 | 伊沢 拓也 大津 弘樹
| Modulo NSX-GT Honda NSX-GT | DL | | 65 | 1Lap |
14 | 8 | 野尻 智紀 福住 仁嶺
| ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 6 | 63 | 3Laps |
15 | 19 | 国本 雄資 宮田 莉朋
| WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | YH | 4 | 63 | 3Laps |
---- 以上規定周回数(70% - 46Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.8 福住仁嶺(ARTA NSX-GT) 1'29.333 (2/35) 183.88kmh
- CarNo.12(佐々木大樹)は、SpR.13-1.a.(危険なドライブ行為)により、競技結果に40秒を加算した。
■GT300クラス
たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/09) GT300 Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Lap | Total_Time Behind |
1 | 2 | 加藤 寛規 柳田 真孝
| シンティアム・アップル・ロータス LOTUS EVORA MC | YH | | 61 | 1:42'56.201 |
2 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝
| SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | DL | | 61 | 1.585 |
3 | 55 | 高木 真一 大湯 都史樹
| ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 | BS | 12 | 61 | 14.454 |
4 | 65 | 蒲生 尚弥 菅波 冬悟
| LEON PYRAMID AMG Mercedes-AMG GT3 | BS | 18 | 61 | 15.729 |
5 | 56 | 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
| リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 24 | 60 | 1Lap |
6 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰
| 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra | BS | 60 | 60 | 1Lap |
7 | 34 | 道上 龍 ジェイク・パーソンズ
| Modulo KENWOOD NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | 9 | 60 | 1Lap |
8 | 21 | クリストファー・ミース 川端 伸太朗
| Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS | YH | | 60 | 1Lap |
9 | 6 | 阪口 良平 小高 一斗
| ADVICS muta MC86 TOYOTA 86 MC | BS | | 60 | 1Lap |
10 | 10 | 星野 一樹 石川 京侍
| TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 18 | 60 | 1Lap |
11 | 5 | 坂口 夏月 平木 湧也
| マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC | YH | 33 | 60 | 1Lap |
12 | 360 | 青木 孝行 柴田 優作
| RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 60 | 1Lap |
13 | 244 | 久保 凜太郎 三宅 淳詞
| たかのこの湯RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | | 60 | 1Lap |
14 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴
| TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV | BS | | 60 | 1Lap |
15 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥
| JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 | YH | | 60 | 1Lap |
16 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑
| SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | MI | | 60 | 1Lap |
17 | 30 | 永井 宏明 織戸 学
| TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV | YH | | 60 | 1Lap |
18 | 18 | 小林 崇志 松浦 孝亮
| UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | | 60 | 1Lap |
19 | *9 | 藤井 誠暢 ケイ・コッツォリーノ
| PACIFIC NAC D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 | MI | 3 | 60 | 1Lap |
20 | 25 | 松井 孝允 佐藤 公哉
| HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R | YH | | 60 | 1Lap |
21 | 11 | 平中 克幸 安田 裕信
| GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | DL | 45 | 59 | 2Laps |
22 | 7 | 荒 聖治 山口 智英
| Studie BMW M6 BMW M6 GT3 | YH | | 59 | 2Laps |
23 | 96 | 新田 守男 脇阪 薫一
| K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | DL | | 59 | 2Laps |
24 | 50 | 加納 政樹 山下 亮生
| ARNAGE AMG GT3 Mercedes-AMG GT3 | YH | | 59 | 2Laps |
25 | 87 | 高橋 翼 山田 真之亮
| T-DASH ランボルギーニ GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 | YH | | 59 | 2Laps |
26 | 48 | 田中 勝輝 飯田 太陽
| 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 59 | 2Laps |
27 | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也
| グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes-AMG GT3 | YH | 6 | 59 | 2Laps |
28 | *22 | 和田 久 城内 政樹
| アールキューズAMG GT3 Mercedes-AMG GT3 | YH | | 49 | 12Laps |
---- 以上規定周回数(70% - 42Laps)完走 ---- |
- | 35 | ショーン・ウォーキンショー ナタポン・ホートンカム
| arto RC F GT3 TOYOTA RC F GT3 | YH | | 35 | 26Laps |
- | *33 | ショウン・トン アレックス・アウ
| エヴァRT初号機 X Works R8 Audi R8 LMS | YH | | 28 | 33Laps |
- Fastest Lap: CarNo.4 谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG) 1'38.215 (29/38) 167.25km/h
- CarNo.33(ショウン・トン)は、SpR.32-16.(スタート違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo.33は、SpR.25-6(ホイールの脱落)により、罰金100,000円を科した。
- CarNo.22は、SpR.25-6(ホイールナットの脱落)により、罰金100,000円を科した。
- CarNo.9(ケイ・コッツォリーノ)は、SpR.13-11(2回の白黒旗提示)により、競技結果に40秒を加算した。
GT500クラスポールポジション #8ARTA NSX-GT
- 野尻智紀
-
開幕戦では予選でポールポジションを獲り逃がしただけでなく、チームメイトの福住選手にも予選のタイムで負けてしまい、個人的にはとても悔しい思いをしてしまいました。決勝でもズルズルと後退してしまい、まったくいいところなくレースを終えていたので、福住選手やチームと一緒に第2戦に向けてがんばってきました。今回のセットは予選よりも決勝レースに重きを置いたものですが、それでこうしてポールポジションを獲ることができ、本当に嬉しいです。
開幕戦の決勝レースでペースが上がらなかったのは、僕たちとしてはタイヤではなくクルマのセットアップや、それをドライバーがどう合わせ込むか、どう走らせるか、に問題があったと分析しています。タイヤに関しては、前戦に比べて気温が上がるだろうから、固めのタイヤを選んでいます。だから明日の決勝レースで路面温度が上がっても、あまりネガティブな要素にはならないと思っています。
前戦と違って今回は2デイ開催なので、少しだけポールを獲った喜びに浸ることができると思います。でも、本当の仕事はこれから。気持ちを切り替えて明日の決勝レースを全力で戦い、ここに戻って来られたらいいですね。
- 福住仁嶺
-
開幕戦のレースでは苦しいところが多かったので、その反省も込めて今回はチームや野尻さんと一緒にミーティングを重ねてクルマをセットアップして持ち込みました。でも午前中の公式練習では不安要素も多く、午後の公式予選に向けてセッティングをもう一度見直すことになりました。
予選Q1での僕のアタックは第1コーナーでタイヤをロックさせ、右のフロントタイヤにわずかにフラットスポットをつくってしまいました。一瞬『これで終わりかな』とも思いましたがエンジニアさんから励まされ、最後の最後まで諦めずに走り、Q1を突破してQ2の野尻さんに繋ぐことができました。そうしたら野尻さんが素晴らしいアタックでポールを獲ってくれて。ホンダやチーム、もちろん野尻さんにも感謝しています。
前戦は上位を独占したGR Supra勢だけじゃなく同じブリヂストンを履くNSX-GT勢にも出し抜かれてしまいました。本当にコテンパンにやられてしまった印象があるので、今回はリベンジしたい。前回はワンデーだったので決勝に向けて立て直す時間はなかったのですが、今回は明日まで時間があります。ここからが本当の勝負と思い、チームとミーティングして、よりいいクルマに仕上げて決勝レースに臨みたいと思います。
GT300クラスポールポジション #6ADVICS muta MC86
- 阪口良平
-
開幕戦では歯車がかみ合わずに、良いところなく終わってしまいました。今回はそれを反省して、持ち込みのセットも仕様を変えてきました。僕はクルマのセットアップ担当で、速く走るのは一斗に任せているのですが、公式練習のうちに仕上げることができ、午後の予選でもQ2の一斗に繋ぐことができました。時間内にセットアップをまとめることができたのはチーム力のたまものだと思っています。
公式練習から速かった2号車は、タイヤも違うのですが同じマザーシャシー車両なので当然意識していました。ただ公式練習では『とても速くて公式予選でも届かないかもしれない』と思っていました。でも、Q2では一斗のがんばりもあって逆転することができました。僕はQ2をコカ・コーラ コーナーで見ていて、ピットに戻ってようやくポールを獲ったことが分かり、喜ぶまでタイムラグがありましたが。
明日の決勝レースですが、僕たちのクルマが速いところも遅いところも分かっています。だから速いところでマージンをつくり、このまま逃げ切って勝ちたいという気持ちはあります。でも、SUPER GTがそんな簡単なレースじゃないことも分かってます。だから明日の決勝レースでは、ノーミス・ノートラブルで、そして全力で戦うだけですね。
- 小高一斗
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SUPER GTフル参戦の2戦目でポールを獲ることができて嬉しいです。でも、僕はただクルマに乗っていただけ。良平さんがチームと一体になって、このクルマを仕上げてくれたから。
公式予選を走るまでは、2号車が速くて正直言ってとても勝算なんかありませんでした。ただ、決勝に向けて『一つでもいいポジションに就けるようがんばろう』とだけ思っていました。今回は無線の調子がよくなくて、アタックを終えてピットロードに帰ってきてパルクフェルメにクルマを止めた時に、初めてポールを獲ったんだと分かりました。
開幕戦では後方集団に埋もれてしまい、影の薄いレースにしてしまい、まったくいいところを見せることができませんでした。だから明日のレースでは、どちらがスタートするかまだ決まっていませんが、何とかがんばっていいレースにしたいと思います。
2020オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこホテル富士GT300kmレース」の公式予選が8月8日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#8野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT)、GT300クラスは#6阪口良平/小高一斗組(ADVICS muta MC86)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ コース:ドライ)
公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。GT300クラスは今回もA組とB組に分かれてQ1を走行する。
予選Q1
GT500クラスの予選Q1は午後3時3分より10分間で行われた。出走15台中上位8台がQ2進出の権利を得る。
今回もコースオープンからやや遅れて、残り8分を切ったあたりから#64大津弘樹(Modulo NSX-GT)を先頭に各チーム続々とコースイン。残り6分で#17ベルトラン・バゲット(KEIHIN NSX-GT)が走行を開始して全車がコース上に。
アウトラップののち2周をウォームアップに充てて4周目からアタックに入るドライバーが多い中、最後にコースインしたNo.17バゲットは3周目に1'28.135でトップに立つ。
しかしその直後に#100牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)が4周目のアタックで1'27.328を叩き出してトップに浮上、#12平峰一貴(カルソニックIMPUL GT-R)が1'27.634で2位につけ、#36サッシャ・フェネストラズ(au TOM'S GR Supra)が1'27.887で3位に続く。
#17バゲットは4周目にも1'27.952とタイムを縮めたものの、上位3人にはわずかに及ばなかった。
ルーキーの#16 笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)はチェッカーフラッグ提示直前までQ2進出ラインギリギリの8位という状況だったが、最後の最後に#39中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1'27.602で2位に飛び込んできたため9位に後退、惜しくもQ1敗退となった。
前回優勝のNo.37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)も10位で予選を終えている。
午前中の公式練習で二度目の赤旗原因を作ったNo19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)は、宮田の健闘虚しく14位と残念な結果に終わっている。
GT300クラスのA組は#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'37.011でトップ。#5坂口夏月(マッハ車検GTNET MC86マッハ号)が1'37.368で2位、#31中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が1'37.446で3位と、JAF-GT300勢がトップ3を占める結果となった。開幕戦を制して60kgのウェイトハンディを積む#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)も7位でQ2進出を果たしている。
B組は#2柳田真孝(シンティアム・アップル・ロータス)が1'36.775という圧倒的なタイムでトップ。2位には1'37.240で#65菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)が、3位には1'37.560で#56藤波清斗(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)がつけた。
一方、B組の8位でチェッカーを受けた#18松浦孝亮(UPGARAGE NSX GT3)はQ1終了後にコース外走行があったと判定されてベストタイムが抹消になり、#244三宅淳詞(たかのこの湯RC F GT3)が8位に繰り上がってQ2進出を果たしている。
予選Q2
続いて予選Q2は午後3時41分より10分間の走行。
コースオープンから1分が経過したところで#39阪口晴南(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が最初にコースイン。#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)、No.14坪井翔(WAKO'S 4CR GR Supra)がそれに続き、TOYOTA GR Supra GT500勢は早めに動いた格好だ。
各車2周のウォームアップを終え、残り2分を切ったところで本格的なタイムアタックが始まった。
まずはNo.100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)が1'28.119を記録すると、#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が1'27.300でトップに浮上。続いてNo17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)が1分27秒481で2位につけ、まずはホンダ勢が速さを見せる。
一方開幕戦では苦戦したニッサン勢も#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)が1'27.811、#12佐々木大樹(カルソニックIMPUL GT-R)も1'27.795とここではHonda NSX-GTと遜色ないタイムを記録してきた。
ところがQ2終了間際に#39阪口晴南(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1'27.729を叩き出して一気に3位に食い込んできた。阪口は昨年から今年の開幕戦まで#96K-tunes RC F GT3をドライブしてGT300クラスを戦ってきたが、新型コロナウィルスの影響で日本への入国が叶わないヘイッキ・コバライネンの代役として、開幕戦の山下健太に続いて抜擢された期待の若手だ。
しかし結局野尻のタイムを上回るものは現れず、#8野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT)が2018年の最終戦茂木以来のポールポジションを獲得。野尻のPP獲得はこれで通算6回となった。2位は#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)で公式練習に続いてHonda NSX-GTがフロントローを独占するという結果となった。
3位は阪口の健闘が光った#39中山雄一/阪口晴南組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)。ニッサン勢の最上位は#12佐々木大樹/平峰一貴組(カルソニックIMPUL GT-R)の4位だが、トップから4位までの差は僅か0.495秒と3メーカーがほぼ互角という結果だった。
GT300クラスは#2加藤寛規(シンティアム・アップル・ロータス)が1'36.634とQ1の柳田に続いて1分36秒台のタイムを刻んできたが、#6小高一斗(ADVICS muta MC86)が1'36.270を叩き出して加藤を上回り、トップに立つ。小高は昨年の第2戦、第5戦のいずれも富士大会で第3ドライバーを務めたが、フル参戦は今年が初めて。今季はスーパーフォーミュラ・ライツやスーパー耐久、86/BRZレースにも参戦するトヨタ勢期待の若手だ。
さらに同じくルーキーの#55大湯都史樹(ARTA NSX GT3)も1'36.378と加藤のタイムを上回り、2位に食い込んできた。
加藤はその後1'36.419までタイムを上げるが、若者二人には及ばなかった。
その結果ポールポジションは#6阪口良平/小高一斗組(ADVICS muta MC86)、2位は#55高木真一/大湯都史樹組(ARTA NSX GT3)、3位に#2加藤寛規/柳田真孝組(シンティアム・アップル・ロータス)となった。
前回優勝の#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は9位、繰り上げで初のQ2進出となった#244久保凜太郎(たかのこの湯RC F GT3)は12位で9日の決勝に臨む。
2020オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこのホテル富士GT300kmレース」の公式練習が8月8日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#100山本尚貴/牧野任祐組(RAYBRIG NSX-GT)、GT300クラスは加藤寛規/柳田真孝組(シンティアム・アップル・ロータス)がトップタイムを記録。GT500クラスは2位にも#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)が入り、ホンダNSX-GTが1-2と好調な滑り出しを見せた。
開幕戦に引き続き第2戦も無観客での開催となったスーパーGT。しかし1デイ開催だった開幕戦とは違い、今大会は土曜日予選、日曜日決勝というほぼ通常フォーマットに近い形。そのため公式練習は午前9時45分より混走90分間、専有走行各クラス10分間で行われた。天候は曇り。コースはドライ。開幕戦では濃霧により開始時刻が大幅に遅れるハプニングがあったが、今回は絶好のコンディションのもとでの走行となった。開始時点の気温は28℃、路面温度は39℃だった。
GT500クラスで序盤トップに立ったのは#17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)で1'28.446。#3平手晃平(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)が1'28.771で2位に続き、#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)も1'28.859、No.12平峰一貴(カルソニックIMPUL GT-R)も1'28.885と開幕戦では苦戦したNISSAN GT-R NISMO GT500勢がタイムを上げてきた。
開始25分すぎは#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)が1'28.790で3位に浮上、#16笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)も1'29.160で6位とホンダNSX-GT勢の若手も好調だ。
その後公式練習は開始35分過ぎに13コーナー手前で#21川端伸太朗(Hitotsuyama Audi R8 LMS)がストップしたために赤旗中断となり、車両改修ののち午前10時24分に走行が再開された。
この間に#17KEIHIN NSX-GTはベルトラン・バゲットに、#8ARTA NSX-GTは野尻智紀にドライバー交代。多くのチームがロングランに入る中、8号車の野尻は残り時間が40分を切ったところで1'28.578を記録して2位に浮上してきた。
また、今大会も新型コロナウィルスの影響により日本への入国が叶わなかったヘイッキ・コバライネンに代わり#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraの第2ドライバーに抜擢された阪口晴南は赤旗中断後に39号車をドライブ。ベストタイム1'29.389を記録してこの時点で10位につけ、専有走行終了まで走り続けた。
2クラス混走は残り時間が5分を切ったところで#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)がホームストレート上でストップしたため、2回目の赤旗が出されてそのまま終了となった。19号車はエンジンの警告灯が点灯したために大事をとって自らエンジンをストップさせたとのことだが、車両回収ごにエンジン内部を点検したところ、異常は見られなかったという。なぜセンサーが反応したのかは今後調査するという。
19号車の車両回収を行った影響で、専有走行は当初予定より3分遅れて午前11時18分よりGT300クラスから開始され、GT500クラスの走行は午前11時28分より10分間で行われた。
最初にタイムを更新してきたのは平峰一貴。1'28.464を記録して#12佐々木大樹/平峰一貴組(カルソニックIMPUL GT-R)が2位に。その直後、牧野任祐が1'28.062を叩き出して#100山本尚貴/牧野任祐組(RAYBRIG NSX-GT)が一気にトップに躍り出た。混走トップの17号車はバゲットが専有走行を担当したがタイム更新ならず。#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)は2位で走行終了。12号車が3位という結果となった。
TOYOTA GR Supra GT500勢の最上位は1'28.873を記録した#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT GR Supra)で8位。開幕戦では上位5台を独占する強さを見せたTOYOTA GR Supra GT500だが、それによって搭載されたウェイトハンデの影響がそのまま順位に反映された格好となった。
なお二度目の赤旗の原因となった#19国本雄資/宮田莉朋組(WedsSport ADVAN GR Supra)も専有走行に参加。タイムアップはならなかったが12位で走行を終えている。
GT300クラスは序盤#360青木孝行(RUNUP RIVAUX GT-R)が1'38.247でトップに立つが、すぐに#2柳田真孝(シンティアム・アップル・ロータス)が1'37.441を記録してトップに浮上。2号車は専有走行でも加藤寛規が1'37.327、1'37.229と着実にタイムを縮めてトップで公式練習を終えた。
2位には序盤に青木がベストタイムを記録した#360青木孝行/柴田優作組(RUNUP RIVAUX GT-R)、3位に#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)という結果に。
前回優勝の#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は60kgのウェイトハンデを負いながらも10位で走行を終えている。
■GT500クラス
たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/08) Knock Out Q2 Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 8 | 野尻 智紀 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 6 | 1'27.300 | - | - | 188.165 |
2 | 17 | 塚越 広大 | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | BS | | 1'27.459 | 0.159 | 0.159 | 187.823 |
3 | 39 | 阪口 晴南 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 12 | 1'27.729 | 0.429 | 0.270 | 187.245 |
4 | 12 | 佐々木 大樹 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | BS | | 1'27.795 | 0.495 | 0.066 | 187.104 |
5 | 23 | ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | | 1'27.799 | 0.499 | 0.004 | 187.096 |
6 | 36 | 関口 雄飛 | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 30 | 1'27.863 | 0.563 | 0.064 | 186.959 |
7 | 100 | 牧野 任祐 | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 10 | 1'27.987 | 0.687 | 0.124 | 186.696 |
8 | 14 | 坪井 翔 | WAKO'S 4CR GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 22 | 1'28.049 | 0.749 | 0.062 | 186.564 |
■GT300クラス
たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/08) Knock Out Q2 Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 6 | 小高 一斗 | ADVICS muta MC86 TOYOTA 86 MC | BS | | 1'36.270 | - | - | 170.633 |
2 | 55 | 大湯 都史樹 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 | BS | 12 | 1'36.378 | 0.108 | 0.108 | 170.441 |
3 | 2 | 加藤 寛規 | シンティアム・アップル・ロータス LOTUS EVORA MC | YH | | 1'36.419 | 0.149 | 0.041 | 170.369 |
4 | 61 | 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | DL | | 1'36.445 | 0.175 | 0.026 | 170.323 |
5 | 65 | 蒲生 尚弥 | LEON PYRAMID AMG Mercedes-AMG GT3 | BS | 18 | 1'36.826 | 0.556 | 0.381 | 169.653 |
6 | 360 | 青木 孝行 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 1'36.890 | 0.620 | 0.064 | 169.541 |
7 | 5 | 平木 湧也 | マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC | YH | 33 | 1'36.969 | 0.699 | 0.079 | 169.403 |
8 | 56 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 24 | 1'36.980 | 0.710 | 0.011 | 169.383 |
9 | 52 | 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra | BS | 60 | 1'37.089 | 0.819 | 0.109 | 169.193 |
10 | 4 | 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes-AMG GT3 | YH | 6 | 1'37.387 | 1.117 | 0.298 | 168.675 |
11 | 34 | ジェイク・パーソンズ | Modulo KENWOOD NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | 9 | 1'37.643 | 1.373 | 0.256 | 168.233 |
12 | 244 | 久保 凜太郎 | たかのこの湯RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | | 1'37.677 | 1.407 | 0.034 | 168.175 |
13 | 30 | 織戸 学 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV | YH | | 1'37.947 | 1.677 | 0.270 | 167.711 |
14 | 9 | 藤井 誠暢 | PACIFIC NAC D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 | MI | 3 | 1'37.951 | 1.681 | 0.004 | 167.704 |
15 | 21 | 川端 伸太朗 | Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS | YH | | 1'38.065 | 1.795 | 0.114 | 167.509 |
16 | 31 | 嵯峨 宏紀 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV | BS | | 1'38.219 | 1.949 | 0.154 | 167.247 |
■GT500クラス
たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/08) Knock Out Q1 Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 100 | 山本 尚貴 | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 10 | 1'27.328 | - | - | 188.105 |
2 | 39 | 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 12 | 1'27.602 | 0.274 | 0.274 | 187.516 |
3 | 12 | 平峰 一貴 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | BS | | 1'27.634 | 0.306 | 0.032 | 187.448 |
4 | 36 | サッシャ・フェネストラズ | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 30 | 1'27.887 | 0.559 | 0.253 | 186.908 |
5 | 17 | ベルトラン・バゲット | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | BS | | 1'27.952 | 0.624 | 0.065 | 186.770 |
6 | 14 | 大嶋 和也 | WAKO'S 4CR GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 22 | 1'27.959 | 0.631 | 0.007 | 186.755 |
7 | 23 | 松田 次生 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | | 1'27.971 | 0.643 | 0.012 | 186.730 |
8 | 8 | 福住 仁嶺 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 6 | 1'27.991 | 0.663 | 0.020 | 186.687 |
---- 以上Q2進出 ---- |
9 | 16 | 笹原 右京 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT | YH | | 1'28.089 | 0.761 | 0.098 | 186.480 |
10 | 37 | 平川 亮 | KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 42 | 1'28.094 | 0.766 | 0.005 | 186.469 |
11 | 38 | 石浦 宏明 | ZENT GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 16 | 1'28.101 | 0.773 | 0.007 | 186.454 |
12 | 3 | 平手 晃平 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | 8 | 1'28.168 | 0.840 | 0.067 | 186.312 |
13 | 64 | 大津 弘樹 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT | DL | | 1'28.197 | 0.869 | 0.029 | 186.251 |
14 | 19 | 宮田 莉朋 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | YH | 4 | 1'28.236 | 0.908 | 0.039 | 186.169 |
15 | 24 | ヤン・マーデンボロー | リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | YH | 2 | 1'29.073 | 1.745 | 0.837 | 184.420 |
■GT300クラスA組
たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/08) Knock Out Q1 Gr.A Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 61 | 井口 卓人
| SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | DL | | 1'37.011 | - | - | 169.329 |
2 | 5 | 坂口 夏月
| マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC | YH | 33 | 1'37.368 | 0.357 | 0.357 | 168.708 |
3 | 31 | 中山 友貴
| TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV | BS | | 1'37.446 | 0.435 | 0.078 | 168.573 |
4 | 55 | 高木 真一
| ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 | BS | 12 | 1'37.479 | 0.468 | 0.033 | 168.516 |
5 | 4 | 谷口 信輝
| グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes-AMG GT3 | YH | 6 | 1'37.641 | 0.630 | 0.162 | 168.237 |
6 | 30 | 永井 宏明
| TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV | YH | | 1'37.724 | 0.713 | 0.083 | 168.094 |
7 | 52 | 吉田 広樹
| 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra | BS | 60 | 1'37.744 | 0.733 | 0.020 | 168.059 |
8 | 21 | クリストファー・ミース
| Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS | YH | | 1'37.851 | 0.840 | 0.107 | 167.876 |
---- 以上Q2進出 ---- |
9 | 7 | 荒 聖治
| Studie BMW M6 BMW M6 GT3 | YH | | 1'37.885 | 0.874 | 0.034 | 167.817 |
10 | 10 | 星野 一樹
| TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 18 | 1'37.892 | 0.881 | 0.007 | 167.805 |
11 | 88 | 元嶋 佑弥
| JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 | YH | | 1'37.910 | 0.899 | 0.018 | 167.774 |
12 | 60 | 吉本 大樹
| SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | MI | | 1'38.055 | 1.044 | 0.145 | 167.526 |
13 | 96 | 新田 守男
| K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | DL | | 1'38.426 | 1.415 | 0.371 | 166.895 |
14 | 25 | 佐藤 公哉
| HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R | YH | | 1'38.452 | 1.441 | 0.026 | 166.851 |
15 | 48 | 飯田 太陽
| 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 1'38.955 | 1.944 | 0.503 | 166.003 |
■GT300クラスB組
たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/08) Knock Out Q1 Gr.B Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 2 | 柳田 真孝
| シンティアム・アップル・ロータス LOTUS EVORA MC | YH | | 1'36.775 | - | - | 169.742 |
2 | 65 | 菅波 冬悟
| LEON PYRAMID AMG Mercedes-AMG GT3 | BS | 18 | 1'37.240 | 0.465 | 0.465 | 168.930 |
3 | 6 | 阪口 良平
| ADVICS muta MC86 TOYOTA 86 MC | BS | | 1'37.441 | 0.666 | 0.201 | 168.582 |
4 | 34 | 道上 龍
| Modulo KENWOOD NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | 9 | 1'37.514 | 0.739 | 0.073 | 168.456 |
5 | 56 | 藤波 清斗
| リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 24 | 1'37.560 | 0.785 | 0.046 | 168.376 |
6 | 9 | ケイ・コッツォリーノ
| PACIFIC NAC D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 | MI | 3 | 1'37.760 | 0.985 | 0.200 | 168.032 |
7 | 360 | 柴田 優作
| RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 1'37.891 | 1.116 | 0.131 | 167.807 |
8 | 244 | 三宅 淳詞
| たかのこの湯RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | | 1'38.014 | 1.239 | 0.123 | 167.596 |
---- 以上Q2進出 ---- |
9 | 18 | 松浦 孝亮
| UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | | 1'38.034 | 1.259 | 0.020 | 167.562 |
10 | 11 | 安田 裕信
| GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | DL | 45 | 1'38.399 | 1.624 | 0.365 | 166.941 |
11 | 35 | ショーン・ウォーキンショー ナタポン・ホートンカム
| arto RC F GT3 TOYOTA RC F GT3 | YH | | 1'38.492 | 1.717 | 0.093 | 166.783 |
12 | 87 | 高橋 翼
| T-DASH ランボルギーニ GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 | YH | | 1'38.586 | 1.811 | 0.094 | 166.624 |
13 | 50 | 加納 政樹
| ARNAGE AMG GT3 Mercedes-AMG GT3 | YH | | 1'38.864 | 2.089 | 0.278 | 166.156 |
14 | 33 | ショウン・トン
| エヴァRT初号機 X Works R8 Audi R8 LMS | YH | | 1'39.068 | 2.293 | 0.204 | 165.813 |
15 | 22 | 和田 久
| アールキューズAMG GT3 Mercedes-AMG GT3 | YH | | 1'39.861 | 3.086 | 0.793 | 164.497 |
■GT500クラス
たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/08) Official Practice Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐 | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 10 | 1'28.062 | - | - | 186.537 |
2 | 17 | 塚越 広大 ベルトラン・バゲット | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | BS | | 1'28.446 | 0.384 | 0.384 | 185.727 |
3 | 12 | 佐々木 大樹 平峰 一貴 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | BS | | 1'28.464 | 0.402 | 0.018 | 185.689 |
4 | 8 | 野尻 智紀 福住 仁嶺 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 6 | 1'28.527 | 0.465 | 0.063 | 185.557 |
5 | 3 | 平手 晃平 千代 勝正 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | 8 | 1'28.771 | 0.709 | 0.244 | 185.047 |
6 | 16 | 武藤 英紀 笹原 右京 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT | YH | | 1'28.816 | 0.754 | 0.045 | 184.953 |
7 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | | 1'28.859 | 0.797 | 0.043 | 184.864 |
8 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 16 | 1'28.873 | 0.811 | 0.014 | 184.835 |
9 | 37 | 平川 亮 ニック・キャシディ | KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 42 | 1'28.915 | 0.853 | 0.042 | 184.747 |
10 | 36 | 関口 雄飛 サッシャ・フェネストラズ | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 30 | 1'29.054 | 0.992 | 0.139 | 184.459 |
11 | 39 | 中山 雄一 阪口 晴南 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 12 | 1'29.157 | 1.095 | 0.103 | 184.246 |
12 | 19 | 国本 雄資 宮田 莉朋 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | YH | 4 | 1'29.193 | 1.131 | 0.036 | 184.171 |
13 | 64 | 伊沢 拓也 大津 弘樹 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT | DL | | 1'29.432 | 1.370 | 0.239 | 183.679 |
14 | 14 | 大嶋 和也 坪井 翔 | WAKO'S 4CR GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 | BS | 22 | 1'29.518 | 1.456 | 0.086 | 183.503 |
15 | 24 | 高星 明誠 ヤン・マーデンボロー | リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | YH | 2 | 1'29.742 | 1.680 | 0.224 | 183.045 |
■GT300クラス
たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/08/08) Official Practice Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 2 | 加藤 寛規 柳田 真孝 | シンティアム・アップル・ロータス LOTUS EVORA MC | YH | | 1'37.229 | - | - | 168.950 |
2 | 360 | 青木 孝行 柴田 優作 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 1'37.653 | 0.424 | 0.424 | 168.216 |
3 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | DL | | 1'37.677 | 0.448 | 0.024 | 168.175 |
4 | 6 | 阪口 良平 小高 一斗 | ADVICS muta MC86 TOYOTA 86 MC | BS | | 1'37.768 | 0.539 | 0.091 | 168.018 |
5 | 55 | 高木 真一 大湯 都史樹 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 | BS | 12 | 1'37.873 | 0.644 | 0.105 | 167.838 |
6 | 10 | 星野 一樹 石川 京侍 | TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 18 | 1'37.874 | 0.645 | 0.001 | 167.836 |
7 | 56 | 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 24 | 1'37.956 | 0.727 | 0.082 | 167.696 |
8 | 9 | 藤井 誠暢 ケイ・コッツォリーノ | PACIFIC NAC D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 | MI | 3 | 1'38.057 | 0.828 | 0.101 | 167.523 |
9 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV | YH | | 1'38.102 | 0.873 | 0.045 | 167.446 |
10 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra | BS | 60 | 1'38.142 | 0.913 | 0.040 | 167.378 |
11 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 | YH | | 1'38.243 | 1.014 | 0.101 | 167.206 |
12 | 5 | 坂口 夏月 平木 湧也 | マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC | YH | 33 | 1'38.250 | 1.021 | 0.007 | 167.194 |
13 | 65 | 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 | LEON PYRAMID AMG Mercedes-AMG GT3 | BS | 18 | 1'38.274 | 1.045 | 0.024 | 167.153 |
14 | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes-AMG GT3 | YH | 6 | 1'38.305 | 1.076 | 0.031 | 167.100 |
15 | 18 | 小林 崇志 松浦 孝亮 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | | 1'38.320 | 1.091 | 0.015 | 167.075 |
16 | 34 | 道上 龍 ジェイク・パーソンズ | Modulo KENWOOD NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | 9 | 1'38.329 | 1.100 | 0.009 | 167.060 |
17 | 244 | 久保 凜太郎 三宅 淳詞 | たかのこの湯RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | | 1'38.350 | 1.121 | 0.021 | 167.024 |
18 | 7 | 荒 聖治 山口 智英 | Studie BMW M6 BMW M6 GT3 | YH | | 1'38.454 | 1.225 | 0.104 | 166.847 |
19 | 21 | クリストファー・ミース 川端 伸太朗 | Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS | YH | | 1'38.641 | 1.412 | 0.187 | 166.531 |
20 | 35 | ショーン・ウォーキンショー ナタポン・ホートンカム | arto RC F GT3 TOYOTA RC F GT3 | YH | | 1'38.694 | 1.465 | 0.053 | 166.442 |
21 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV | BS | | 1'38.698 | 1.469 | 0.004 | 166.435 |
22 | 25 | 松井 孝允 佐藤 公哉 | HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R | YH | | 1'38.879 | 1.650 | 0.181 | 166.130 |
23 | 11 | 平中 克幸 安田 裕信 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | DL | 45 | 1'38.939 | 1.710 | 0.060 | 166.030 |
24 | 50 | 加納 政樹 山下 亮生 | ARNAGE AMG GT3 Mercedes-AMG GT3 | YH | | 1'39.044 | 1.815 | 0.105 | 165.854 |
25 | 87 | 高橋 翼 山田 真之亮 | T-DASH ランボルギーニ GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 | YH | | 1'39.128 | 1.899 | 0.084 | 165.713 |
26 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | MI | | 1'39.258 | 2.029 | 0.130 | 165.496 |
27 | 96 | 新田 守男 脇阪 薫一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | DL | | 1'39.320 | 2.091 | 0.062 | 165.393 |
28 | 48 | 田中 勝輝 飯田 太陽 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 1'39.444 | 2.215 | 0.124 | 165.186 |
29 | 33 | ショウン・トン アレックス・アウ | エヴァRT初号機 X Works R8 Audi R8 LMS | YH | | 1'40.030 | 2.801 | 0.586 | 164.219 |
30 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes-AMG GT3 | YH | | 1'40.432 | 3.203 | 0.402 | 163.561 |
2020年JAF地方選手権 JAF-F4選手権第3戦/第4戦は8月2日(日)に筑波サーキットで開催予定であったが、翌週に岡山での大会がある為か当日出場が3台のみ、しかもうち2台が章典外のため選手権としては不成立となった。
エントリーは9号車KAMIKAZE(スーパーウィンズ.F108)だけが開幕以来の連続出場で、加えて19号車中村俊行(スーパーウインズSK)と36号車富澤土龍(光運転代行 ハンマーR FW)のHパターンクラスの2台が出走した。
第3戦
■予選
午前8時より開始の20分間の予選は朝から気温が上昇しコースはドライコンディション。計測1周目からKAMIKAZEが59秒台に入れリードを奪うとそのまま毎周回ごとにタイムを縮め、残り14分の時点で56秒980をマークするといったんピットイン。この時点で中村は58秒904で1.924秒差、藤澤は1分1秒が切れず4.569差。ここで中村もピットインし藤澤だけが周回を続け残り9分時点で1分00秒450の自己ベストタイムをマーク。
残り5分のタイミングで再び全車がコースに戻り最後のタイムアタックに入りまず中村が58秒722、58秒356と自己ベストを更新するとチェッカー後の最終の計測でKAMIKAZEもポールポジションを決定つける56秒710をマークした。2番手中村は1秒646差、3番手富澤は3秒740差。
■決勝(18LAP)
第3戦の決勝は午前10時23分にフォーメーションラップ開始。引き続き路面はドライコンディション。
全車クリーンスタートし、1コーナーに向けて富澤が中村のインを伺う動きを見せたが結局順位は変わらず、KAMIKAZE-中村-富澤の順でクリアする。中村が富澤を牽制している間にKAMIKAZEが一気に2台を引き離し、なんと10秒差をつけて1周目を終える。中村も富澤を突き放し1秒3の差をつける。
しかし3周目にKAMIKAZEがスローダウン、中村との差が一気に詰まると4周目は首位が逆転してコントロールラインを通過。KAMIKAZEにトラブルかと思われたが問題なかった様で、すぐに速さを取り戻し、5周目にそこまでの最速ラップを出して中村を再逆転すると最速ラップを更新しつつ0.917秒差、1.375秒差とじわじわ引き離しにかかる。 中村も自己ベストで追いかけるが折り返しの9周目には4秒531差まで離される。
その後はKAMIKAZEが中村との差をコントロールしつつ13周目に57秒434のファステストラップを出した後は余裕のクルージングで18周を走り抜けた。2位中村は1.197秒差、3位富澤は41秒786差となった。
第4戦
■決勝(18LAP)
第3戦の各自のベストラップによって決定する第4戦のスターティンググリッドはKAMIKAZE-中村-富澤、と第3戦と同じ順となり、本日の最終レースとして15時35分フォーメーションラップ開始、同じく18周で戦われる。
スタートでは中村の伸びが良く1コーナーでKAMIKAZEにアウト側から被せるとトップに立つ。速さに自信のあるKAMIKAZEは無理をせず中村の背後に付けて1周目を終えると2周目の1コーナーであっさり逆転。4周目にこのレースのファステストラップの57秒825をマークし中村をどんどん引き離す。この時点で富澤は2台についていけず大差となっている。
その後中村は58秒台までタイムを上げるがトップとの差は拡がり、10周目以降は第3戦と同様KAMIKAZEが6秒前後の差を維持する展開となる。
ファイナルラップにKAMIKAZEは富澤に追いつきそうになった為か最終コーナ手前から大きくスローダウン、中村がすぐ後ろに付けるが、ここは既に勝負あったという事で無理はせず0.340秒差でフィニッシュ。
選手権からは外れてしまったが、KAMIKAZEにとっては文字通り独り舞台と言える大会となった。
2020年JAF地方選手権 JAF-F4選手権第5戦/第6戦は岡山国際サーキットで8月8日/9日に開催される。
Text & Photo: Junichi SEKINE
2020年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ第4戦が8月2日(日)に筑波サーキットで開催された。
3月の開幕戦以降コロナ禍の為に5月の第2戦/第3戦が中止となり今回がシーズン2戦目となる。梅雨明けの筑波は朝から好天で気温も上昇、マシン/選手ともにコンディション管理が大変な大会となった。
エントリーは前戦から1台減って11台、ただし前回上位だった選手はほとんど出場している。
■予選(20分)
午前9時に前回ポール・ツー・ウインの8号車伊藤駿(ZAP重力の森10VED)を先頭にコースイン。路面はドライ。
まずは伊藤がトップタイムで、前回3位の7号車本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)、前回トップ争い中にトラブルで無念のリタイヤを喫した9号車草野裕也(Sウィンズ花島.10VED)が続く。
残り14分のタイミングで草野が最初に1分を切り59秒861でトップに立つ。伊藤は0.457秒差、本田は伊藤に0.002秒の差で、続く周に本田は1分00秒312とタイムを刻んで伊藤を上回り2番手に上がる。
残る11分でマスターズクラスの3号車秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)が自己ベストで草野に0.523秒差の4番手につけると22号車内藤大輝(RCIT Raise UP ED)との間でのポジション争いとなる。
残り10分で伊藤が自己ベストで再度2位に浮上。本田も自己ベストで対抗するが再逆転はできず順位は膠着状態となり、結局草野が5周目に出したタイムでポールポジションが確定,、2番手伊藤、3番手本田となった。
秋山と内藤のセカンドロウ争いは残り1分を切るタイミングで秋山が1分00秒328の自己ベストを出し0.003秒差で内藤を退けた。
■予選後のコメント
- ポールポジション 9号車草野裕也(Sウィンズ花島.10VED)59秒861
-
「前回のレースが残念な結果だったので、今回は予選からポールを取る気でいた。決勝に向けてはポールポジションも(優勝するための)過程の一つに過ぎないと思っているので、引き続き気を抜かずに勝てるように頑張る。暑さも苦にならないし、タイムの落ち幅を少なくするように練習も積んできたので決勝も大丈夫だと思う」
- 2位 8号車伊藤駿(ZAP重力の森10VED)1分00秒037 トップとの差 0秒176
-
「練習の時とはマシンの感触が変わってしまい1コーナーでグリップ感が無かった。その点を考えれば妥当な結果だと思う。決勝はスタートからプッシュして前の相手にプレッシャーをかけ続けて行く。ただし自分自身は冷静に戦っていく」
- 3位 7号車本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)1分00秒256 トップとの差 0秒395
-
「狙ったタイムは出なかったが最低でも予選3位以内を目標としていたのでよしとする。今回は練習から好調だったのでその調子をレースでも出せれば安定して行けると思う」
■決勝(18LAP)
13時50分開始の決勝レースはドライ路面。予選時に比べて気温も路面温度もかなり上昇しており厳しいコンデションとなっている。
スタート直後から伊藤が草野に並びかけるが第1ヘアピンで草野が前に出てトップを維持、しかし2周目の1コーナーで伊藤がトップを奪取、草野-本田の順で僅差で続く。一方予選6位だった66号車野島遼葵(Deep-R・10V・ED)が2周目に秋山を攻略し4位浮上。
伊藤は4周目に草野に詰め寄られると6周目にこの日のファステストラップを出して応戦、3位本田は二人のペースからじわじわ離されて2.4秒の差。
1秒前後の差を維持して続いていた伊藤と草野の神経戦に決着がついたのは11周目の最終コーナー。ここで草野がバランスを崩し単独スピン、すぐに復帰するが7位までポジションを落とした。これで伊藤は楽になり2番手の本田は4.7秒差。本田の後方にはスタート直後から続いていた野島とのバトルを制した秋山が0.4秒差まで詰めている。秋山から突き放された野島は16周目にスローダウン、リタイヤとなった。
独走となった伊藤は危なげない走りで本田に7秒の差をつけてフィニッシュ、連勝を飾った。本田は最終ラップまで続いた秋山との闘いを0.135秒差に振り切って2位、秋山は3位入賞とマスターズクラス1位となった。スピンを喫した草野は自己ベストで挽回を図り6位となった。
■決勝後のコメント
- 優勝 8号車伊藤駿(ZAP重力の森10VED)
-
「予定した通りの展開で戦う事ができた。スタート直後から前のマシンの挙動が乱れていたのでここは猛プッシュするしかないと思って攻めた。途中で独走になっている事に気が付いてからリズムを乱してしまったが、全体としていいレースができた」
- 2位 7号車本田千啓 (オートルック☆モダン☆10V)
-
「棚ぼたの2位ではあるが、前を追いかけていたからこそチャンスに抜かす事ができた。あのまま諦めていたら3位のままだったかもしれない。できれば1分00秒台で前を追いたかったがそこまでの速さがなかった」
- 3位 3号車秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)マスターズクラス優勝
-
「一度はDeepさんのマシンに抜かれてしまったので、抜き返そうと頑張った。その後は何とか前を追いかけたかったが追い切れなかった」
- 6位 9号車草野裕也(Sウィンズ花島.10VED)59秒861
-
「(スピンの原因について)午前中と比べてマシンバランスが変わってしまった感じがあり、特にリヤの動きが予選の時とは全く違っていた。自分の力不足でそれに対応し切れなかった」
- 10位 16号車竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)マスターズクラス3位
-
「昨年23年ぶりでFJ1600以来このクラスにスポット参戦した。もっと年配の方も参戦されているので刺激をうけてまたやる気になった。まだ練習不足で今日は周回遅れに終わったので今後頑張らないと」
これで8号車伊藤駿が開幕2連勝、昨年最終戦でのデビューから負けなしの快進撃を続けている。ポイントランキングでも伊藤40ポイント、連続表彰台の本田が27ポイントで追う。次の筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ戦は9月20日、誰が伊藤にストップをかけるか注目される。
Text & Photo: Junichi SEKINE
チャレンジクラブマンレース第3戦 -RIJ- (2020/08/02) Final Race Weather: Fine Course: Dry
2020 JAF F4選手権 Round 4 筑波サーキット 2.045km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 9 | | | KAMIKAZE | スーパーウィンズ.F108 ZAP F108 | DL | 18 | 17'57.610 |
- | *19 | H | - | 中村 俊行 | スーパーウィンズSK OSCAR SK97 | DL | 18 | 0.340 |
- | *36 | H | - | 富澤 土龍 | 光運転代行ハンマーR FW TOKYO R&D FW97 | DL | 18 | 55.799 |
---- 以上規定周回数完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.9 KAMIKAZE(スーパーウィンズ.F108) 57.825 (4/18) 127.315km/h
- CarNo.19,36は、賞典外とした。
チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2020/08/06) Final Race Weather: Fine Course: Dry
2020 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 4 筑波サーキット 2.045km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 8 | | | 伊藤 駿 | ZAP重力の森10VED TOKYO R&D RD10V | YH | 18 | 18'26.568 |
2 | 7 | | | 本田 千啓 | オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V | YH | 18 | 7.030 |
3 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウィンズKKS・ED MYST KK-S | YH | 18 | 7.185 |
4 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT with Raise UP ED MYST KK-S2 | YH | 18 | 9.803 |
5 | 1 | | | 関根 陽幹 | オートルック10V TOKYO R&D RD10V | YH | 18 | 12.889 |
6 | 9 | | | 草野 裕也 | Sウィンズ花島.10VED TOKYO R&D RD10V | YH | 18 | 13.332 |
7 | 73 | | | 下村 剛司 | SウインズKENS2 ED MYST KK-S2 | YH | 18 | 32.670 |
8 | 88 | | | 星 凉樹 | MADFACE NRS ED MYST KK-S2 | YH | 18 | 47.160 |
9 | 71 | M | 2 | 林 寛樹 | ゼンカイレーシング遊技闘速ED MYST KK-S2 | YH | 18 | 51.823 |
10 | 16 | M | 3 | 竹沢 茂 | スーパーウィンズ☆KKS☆ED MYST KK-S | YH | 17 | 1Lap |
11 | 66 | | | 野島 遼葵 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | YH | 15 | 3Laps |
チャレンジクラブマンレース第3戦 -RIJ- (2020/08/02) Final Race Weather: Fine Course: Dry
2020 JAF F4選手権 Round 3 筑波サーキット 2.045km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 9 | | | KAMIKAZE | スーパーウィンズ.F108 ZAP F108 | DL | 18 | 18'16.957 |
- | 19 | H | - | 中村 俊行 | スーパーウィンズSK OSCAR SK97 | DL | 18 | 1.197 |
- | *36 | H | - | 富澤 土龍 | 光運転代行ハンマーR FW TOKYO R&D FW97 | DL | 18 | 41.786 |
---- 以上規定周回数完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.9 KAMIKAZE(スーパーウィンズ.F108) 57.434 (13/18) 128.182km/h
- CarNo.19,36は、賞典外とした。
チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2020/08/06) Qualifying Weather: Fine Course: Dry
2020 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 4 筑波サーキット 2.045km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 9 | | | 草野 裕也 | Sウィンズ花島.10VED TOKYO R&D RD10V | YH | 0'59.861 | - | - | 122.985 |
2 | 8 | | | 伊藤 駿 | ZAP重力の森10VED TOKYO R&D RD10V | YH | 1'00.037 | 0.176 | 0.176 | 122.624 |
3 | 7 | | | 本田 千啓 | オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V | YH | 1'00.256 | 0.395 | 0.219 | 122.179 |
4 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウィンズKKS・ED MYST KK-S | YH | 1'00.328 | 0.467 | 0.072 | 122.033 |
5 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT with Raise UP ED MYST KK-S2 | YH | 1'00.331 | 0.470 | 0.003 | 122.027 |
6 | 66 | | | 野島 遼葵 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | YH | 1'00.565 | 0.704 | 0.234 | 121.555 |
7 | *88 | | | 星 凉樹 | MADFACE NRS ED MYST KK-S2 | YH | 1'00.586 | 0.725 | 0.021 | 121.513 |
8 | 1 | | | 関根 陽幹 | オートルック10V TOKYO R&D RD10V | YH | 1'00.613 | 0.752 | 0.027 | 121.459 |
9 | 73 | | | 下村 剛司 | SウインズKENS2 ED MYST KK-S2 | YH | 1'00.873 | 1.012 | 0.260 | 120.940 |
10 | 71 | M | 2 | 林 寛樹 | ゼンカイレーシング遊技闘速ED MYST KK-S2 | YH | 1'02.089 | 2.228 | 1.216 | 118.572 |
11 | 16 | M | 3 | 竹沢 茂 | スーパーウィンズ☆KKS☆ED MYST KK-S | YH | 1'02.735 | 2.874 | 0.646 | 117.351 |
---- 以上基準タイム(130% - 1'18.066)予選通過 ---- |
- CarNo.88は、筑波サーキット一般競技規則 第19条 1.違反(走路外走行)により、2グリッド降格とする。
チャレンジクラブマンレース第3戦 -RIJ- (2020/08/02) Qualifying Weather: Fine Course: Dry
2020 JAF F4選手権 Round 3 筑波サーキット 2.045km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 9 | | | KAMIKAZE | スーパーウィンズ.F108 ZAP F108 | DL | 0'56.710 | - | - | 129.818 |
2 | 19 | H | 1 | 中村 俊行 | スーパーウィンズSK OSCAR SK97 | DL | 0'58.356 | 1.646 | 1.646 | 126.157 |
3 | 36 | H | 2 | 富澤 土龍 | 光運転代行ハンマーR FW TOKYO R&D FW97 | DL | 1'00.450 | 3.740 | 2.094 | 121.787 |
今年から始まったフォーミュラレースの新シリーズ、FIAフォーミュラリージョナル選手権は、2日で3戦を消化し、大きなトラブルもなく無事に幕を閉じた。
初大会の3戦を終り、期待通りの成績で3連勝を飾った阪口晴南とマスタークラスの第1戦、第3戦で優勝した今田信宏に話を聞いた。
- 第1戦~第3戦優勝 阪口晴南(SUTEKINA RACING TEAM)
-
「競争力の高いドライバーが参戦しているので、どうなるか分からなかったんですが、練習から調子が良くて予選でも引き離せていたので、レースペースには自信があって、ポールトゥウィンは達成できると思っていました。先週のインタープロトから5連勝です。1戦目のスタート失敗は、初めてだったのでクラッチミートを甘めにしたのが良くなかったようです。2戦目、3戦目のスタートはうまくいきました。今日はニュータイヤを装着したので基本的にはプッシュしていました。最終周でファステストラップを取れましたが、もう少し序盤のペースを上げられるセッティングを考えないといけませんね。次大会はGTと重なっているので出られませんが、残りは全部出る予定です。初代チャンピオンというのはイメージがいいので取りたいですね。平行してスーパーフォーミュラライツも出場するのでこちらもチャンピオンを取り2冠を目指します」
- マスタークラス第1戦、第3戦優勝 今田信宏(EAGLE SPORT)
-
「主にハコ車のポルシェやフェラーリで走っていて、去年はフォーミュラエンジョイでチャンピオンを取りましたが、本格的なフォーミュラカーはJAF-F4に一度乗っただけでした。本来はフェラーリで海外レースを走る予定でしたがコロナでだめになって、新しいシリーズが始まるし、フォーミュラが大好きなので参戦しました。これだけ速いフォーミュラに乗るのは初めてで事前の練習も雨ばかりでしたし、ベテランのDRAGONさんには接戦になったら負けると思っていました。勝てて自分でもびっくりしています。今回スポット参戦でしたが、結果が良かったので全戦出てチャンピオンを目指したいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
ようやく開幕を迎えたフォーミュラ・リージョナル(FR)選手権。この誕生により、国内におけるフォーミュラカーは、スーパーフォーミュラ~フォーミュラ・ライツ(FIA-F3)~FR~FIA-F4というピラミッドが構築されたわけだが、これで万々歳というわけではない。
特に今シーズンは新型コロナウイルスがレースに大きな影を落としている。そのあたりも含めて、F3経験が豊富でエントラント(B-MAX ENGINEERING)の代表としての顔もあわせ持つDRAGON選手にフォーミュラ・リージョナルの可能性などについて聞いた。
まずコロナの影響で大きかったのは、外国からの渡航制限だという。
「本来このカテゴリーは若手育成という位置づけで外国人選手を乗せるはずでした。自分も走る予定ではなかったのですが、急きょ多方面に声掛けをして、結果として自分も含めマスタークラスが揃ってしまいました(笑)」
これはスーパーフォーミュラ・ライツやスーパーフォーミュラでも同じだという。予定していた若手外国人を走らせることができず、とはいえスポンサーとの契約で走らせないわけにはいかず、チームとしては頭の痛い問題だという。
特にスーパーフォーミュラともなると技術的に走らせることができるドライバーも限られており、メーカーとの兼ね合いもあることから、今月末の開幕戦では台数の減少は避けられないのではとのこと。これに関しては「現時点ではノーアイデアです」。
話を戻してリージョナルの可能性だが、「カテゴリーとしての存在価値はあると思います。少し車重がありそれをパワーが補っている面はありますが、例えると“軽いGT3マシン”という感じでしょうか。でも、F3やF4とは性格の異なるマシンで経験を積むことは育成面を考えると意義はあると思います」。
リージョナルはマシン価格の上限が定められランニングコストも抑える工夫がされている点も評価できるという。
「ただ……」と前置きして、こんな心配があることも吐露してくれた。
「フォーミュラのピラミッドが出来たのはいいのですが、これだけカテゴリーが増えるとすべてのカテゴリーで台数が揃うのかという危惧はあります。カートからF4~FR~ライツとステップアップしていく過程を考えると、F4かFRのどちらかを選んでもいいように思います」
リージョナルに関して、B-MAXエンジニアリングとして今シーズンの参戦体制はまだ不確定とのこと。「若い人を育てるためのカテゴリーと考えていますから、もし我こそはと思う人は手を挙げてください。若い人ウェルカムです」。参戦を検討している方はぜひDRAGON選手に一報を。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI