フォーミュラリージョナル選手権期待の若手2人目は、今回が4輪レース初体験の古谷悠河(ふるたにゆうが/20歳)(TOM'S YOUTH)だ。
二十歳になったばかりの古谷だが、これまでSLナチュラシリーズ(2014年)、JAFジュニアカート選手権(2015年)、JAF地方カート選手権(2016年)、全日本カート選手権(2017年~)と順調にカートでの実績を積み重ねてきた。
満を持して4輪レースに臨む今年は、リージョナル、FIA-F4は同じトムスユースチームからフル参戦、加えてスーパー耐久(ST-5クラス)にも参戦が予定されており、かなり忙しいシーズンになりそうだ。
「走らせ方がまだ掴めない」というリージョナルでは、予選は第1戦5位、第2戦4位、第3戦3位と尻上がりに良くなっている感じだが、肝心の決勝は4位、5位、4位とほぼ同じリザルトに終わってしまった。しかも、すべて前車を追い上げながら抜きあぐねるというパターンに終止した。
まさに経験を積んでいる途上という感じだが、フォーミュラでステップアップを果たしたいという希望もあり、「まずは表彰台を目指す」と謙虚に語ってくれた。
まだあどけなさの残る古谷だが、リージョナルとF4という性格の異なるフォーミュラを経験することによって、必ずや光るものを見せてくれるはず。シーズン終盤にどのような成長を見せているのか、その変化が楽しみな存在だ。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
阪口晴南(SUTEKINA RACING TEAM)の3連勝で幕を開けたフォーミュラリージョナル選手権だが、晴南のライバルに成りうる期待の若手を紹介する。1人目はすでにフォーミュラの経験もある高橋知己(たかはしともき/22歳)(Super License)だ。
9歳でカートレースデビューを果たした高橋は、イタリア選手権、全日本選手権などに参戦した後、18歳で4輪レースに参戦。国内FIA-F4、F3アジアシリーズなどで経験を積んできた。
F3アジアに参戦した理由について「アジアシリーズにはヨーロッパのトップドライバーも参戦しているので経験を積むには国内よりも学べると思った」と言う高橋は、レースに関して常に上を見据えたビジョンを描いている。
そんな高橋だが今シーズンの参戦予定は現時点で白紙。「1週間前に話をもらって急きょ出場が決まった」と、今回はスーパーGTでRC Fを走らせるチーム・タイランドからリージョナルの開幕3戦で走るチャンスを与えられた。
テストも不十分なままレースに臨んだ高橋だが「思ったよりクルマの仕上がりも良く、タイム的には晴南選手に迫るところまできている」とかなり手応えを掴んでいる。
第1戦、第2戦は結果を残したいという思いが空回りしてしまいスタートでミス。阪口晴南の引き立て役になってしまった。意を決して臨んだ第3戦はスタートこそ食らいついたが、晴南の安定した速さに刃が立たず、2位は得たものの悔しさの残る内容となった。
それでも、準備不足のなかでマシンを仕上げる能力、未知のマシンに適応する能力は長けているように見える。次戦以降もリージョナルレースで晴南のライバルとして走る姿を見てみたい。高橋知己にはそう思わせる魅力、可能性があるように思う。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
フォーミュラ・リージョナル選手権第3戦は2日、富士スピードウェイで決勝を行い、15周・24分23秒199で阪口晴南(SUTEKINA RACING TEAM)が優勝、開幕から3連勝を飾った。
レースは午後2時10分にフォーメーションラップが始まった。上空には黒い雲が広がってきたが、雨は落ちずレースはドライコンディションで行われた。
ポールポジションの阪口晴南(SUTEKINA RACING TEAM)は完璧なスタートを決めトップで1コーナーに向かう。予選2位の高橋知己(Super License)は3位以下をけん制しながら2位を堅守。3位には予選5位から金丸ユウ(SUTEKINA RACING TEAM)が上がり、これに4位古谷悠河(TOM'S YOUTH)、5位篠原拓朗(Sutekina #8)、6位阪口良平(Field Racing)が続く。
トップに立った阪口晴南は盤石。「プッシュし続けた」と毎周0秒5~1秒弱速いラップで2位を突き放しにかかる。中盤の8周目には5秒4と差を広げると、最終ラップの15周目にはこのレースのファステストラップをたたき出し、2位以下を寄せ付けず11秒差のぶっちぎりで開幕3連勝を飾った。
2位でレースを始めた高橋は阪口には離されたが、3位以下よりラップタイムは速く、単独走行でレースを終えた。
3位の金丸は初フォーミュラレースの古谷に背後を脅かされ、9周目には0秒5差まで詰められたが、これをしのぎきり3位でフィニッシュ。4位には古谷が入った。
5位の篠原は、終始ベテランの阪口良平を従えての走行となったが、このままの順位でゴール。6位には阪口良平が入った。
マスタークラスはポールポジション植田正幸(Rn-sports)のリードで始まる。しかし2周目には第1戦の勝者今田信宏(EAGLE SPORT)にトップを明け渡すと、3周目にはDRAGON(B-MAX ENGINEERING)にかわされ3位までドロップ。
本格的なフォーミュラはJAF-F4に一度参戦しただけという今田だったが、2位に上がったDRAGONより速いラップを刻み、トップを明け渡すことなくそのまま優勝。第1戦に続き2勝目を飾った。
2位のDRAGONはパスした植田に迫られる場面もあったがこのままゴール。3位には植田が入った。
第4~6戦はスポーツランドSUGOに舞台を移し、8月22,23日に決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
ザ・ワンメイクレース祭り2020富士 -RIJ- (2020/08/02) Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Total_Time Behind |
1 | 3 | | | 阪口 晴南 | Sutekina #3 SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 24'23.139 |
2 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | 15 | 11.540 |
3 | 5 | | | 金丸 ユウ | Sutekina #5 SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 14.173 |
4 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | 15 | 15.037 |
5 | 8 | | | 篠原 拓朗 | Sutekina #8 SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 24.290 |
6 | 78 | | | 阪口 良平 | Field Racing フィールドレーシング | 15 | 24.661 |
7 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | J-MS-RACING-SAR EAGLE SPORT | 15 | 37.619 |
8 | 30 | M | 2 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 15 | 39.051 |
9 | 11 | M | 3 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | 15 | 40.542 |
10 | 34 | M | 4 | 三浦 勝 | CMS F111/3 CMS motor sports project | 15 | 45.529 |
11 | 86 | M | 5 | 大阪 八郎 | Dr.DRY F111/3 ZAP SPEED | 14 | 1Lap |
12 | 13 | M | 6 | 吉田 基良 | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 14 | 1Lap |
13 | 27 | M | 7 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 14 | 1Lap |
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.3 阪口晴南(Sutekina #3) 1'37.211 (15/15) 168.981km/h
8月1日、フォーミュラ・リージョナル選手権第2戦の決勝(15周)が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、第1戦に続き#3阪口晴南(Sutekina #3)がポール・トゥ・ウィンで開幕2連勝を飾った。2位には#8篠原拓朗(Sutekina #8)、3位には#6高橋知己(Super License)が入った。
第1戦と第2戦の予選、第1戦決勝のタイムだけを見ると、走り込むにつれ#3阪口と2位の選手の差が縮まっている。第1戦予選では0.841秒、第2戦予選では0.336秒、そして第1戦決勝のベストラップでは0.168秒と確実に近づいている。
しかもベストラップで一番近づいたのが第2戦でフロントローを分けた#6高橋知己(Super License)というのも競り合いを期待させる。
それだけにスタートでミスを繰り返すことは#3坂口選手とて命取りになりかねない。さらにスタート前に雨粒が落ちてきてウェット宣言がなされ、レースの行方を占うのが難しくなってきた。
しかし、少しは混戦になるだろうという期待はもろくも崩れ、蓋を開けてみればスタートで波乱は起きず、雨もコースを濡らすことはなかった。クリーンスタートで始まったレースは、好スタートを切った#3阪口の快走に次ぐ快走。#3阪口は2位以下をまったく寄せ付けず、終わってみれば2位#8篠原との差は16秒9と予想を上回る大差だった。
しかも速いだけではなく、前半は1分36秒9、中盤は37秒0、終盤は37秒1とラップタイムをきっちり揃えるあたりは、敵は自分とでも言いたげな憎らしさも感じる。
#3阪口を追う筆頭と思われた#6高橋は、スタートで大きくジャンプアップした予選5位の#5金丸に先行され、これを抜きあぐねている間に#8篠原にも抜かれるなど、経験不足を露呈してしまい、結果#3阪口の独走を助ける形になってしまった。
マスターズクラスは、クラスPPの#11植田正幸(RnーsportsF111/3)が開幕戦同様スタートから逃げたが、第1戦はトラブルで出走できなかった#30DRAGON(B-MAX エンジニアリング)がジワジワと追い上げ、10周目についに#11植田を捕らえてクラストップに立つとそのまま差を開いてフィニッシュ。
明日は午後2時10分から第3戦の決勝が行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
ザ・ワンメイクレース祭り2020富士 -RIJ- (2020/08/01) Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Total_Time Behind |
1 | 3 | | | 阪口 晴南 | Sutekina #3 SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 24'17.593 |
2 | 8 | | | 篠原 拓朗 | Sutekina #8 SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 16.918 |
3 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | 15 | 17.217 |
4 | 5 | | | 金丸 ユウ | Sutekina #5 SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 20.630 |
5 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | 15 | 21.223 |
6 | 78 | | | 阪口 良平 | Field Racing フィールドレーシング | 15 | 28.379 |
7 | 30 | M | 1 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 15 | 36.351 |
8 | 11 | M | 2 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | 15 | 40.201 |
9 | 34 | M | 3 | 三浦 勝 | CMS F111/3 CMS motor sports project | 15 | 48.702 |
10 | 4 | M | 4 | 今田 信宏 | J-MS-RACING-SAR EAGLE SPORT | 15 | 49.216 |
11 | 27 | M | 5 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 15 | 56.826 |
12 | 86 | M | 6 | 大阪 八郎 | Dr.DRY F111/3 ZAP SPEED | 15 | 1'10.029 |
13 | 13 | M | 7 | 吉田 基良 | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 15 | 1'17.005 |
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: 1'36.936 阪口晴南(Sutekina #3) (2/15) 169.460km/h
阪口晴南選手をエースドライバーに起用し、新たに始まったフォーミュラ・リージョナルに参戦を果たした「SUTEKINA RACING TEAM」。耳慣れない変わったネーミングだが、語源は「素敵な」で純和製チーム。「自分が好きな言葉をチーム名にした」(代表の池田氏)とのこと。
今回は阪口選手に加え、金丸ユウ選手、篠原拓朗選手も走らせているが、この2台はあくまでもスポット参戦。チームとしては「阪口選手をチャンピオンに」を目標に今シーズンを戦う。
「晴南選手は今でこそいろいろなカテゴリーで走っていますが、一時は乗るマシンがなくなる危機に陥ったこともありました。今後のこと考えると彼には(チャンピオンの)実績が必要と思い、リージョナル参戦を決めました」(池田氏)
チームのモットーは「FUN FUN FUN」。これは「思い切り楽しめ」という意味。そしてマシンがアクセルを煽ったときの音も意識している。もちろんリージョナルのマシンにもそのモットーは描かれている。
今シーズンのフォーミュラ・リージョナルは「素敵な」思いを抱いたSUTEKINA RACING TEAM、そして阪口晴南選手に注目だ。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
8月1日、フォーミュラ・リージョナル選手権の開幕戦決勝(15周)が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、ポールシッターの#3阪口晴南(Sutekina #3)がスタートでやや出遅れる場面はあったものの、3周目にトップを奪い返すと残る周回を危なげなく走りきり、独走でフォーミュラ・リージョナルの初ウィナーに輝いた。
予選のタイムを見る限りスタートさえ失敗しなければ#3阪口の独走が確実視されたが、あろうことか#3阪口は出遅れ、代わって3番手スタートの#5金丸ユウ(Sutekina #5)がトップに躍り出る。
#3阪口より手痛い失敗を犯したのが#6高橋知己(Super License)。エンジンをストールさせグリッドから動けず。大きく順位を落とすことになってしまった。
1周目、#5金丸の先行を許した#3阪口はやや焦ったのかテクニカルセクションでもミスを犯し、一時#8篠原拓朗(Sutekina #8)にもかわされてしまう。しかし、そこで我に返った#3阪口は冷静に#8篠原をかわすとトップ#5金丸を追う。
明らかにペースの速い#3阪口は、ベストラップを更新しながら猛追し、3周目の1~2コーナーで#5金丸に並ぶと難なく前に出てトップ奪還に成功。
トップに立ってからの#3阪口の走りは見事だった。1分37秒2から37秒5のタイムを正確に刻み続け、2位#5金丸との差を確実に開いていき独走状態に持ち込むと、最後は10秒近い差をつけフィニッシュ。記念すべきフォーミュラ・リージョナルの初ウィナーになった。
スタートで最後尾まで落ちた#6高橋は、マスターズドライバーを掻き分けて、時折トップ#3阪口に匹敵するタイムを刻みながら順位を回復。14周目に6位まで順位を上げフィニッシュを迎えた。ベストタイムでは#3阪口に続く2番目。しかもほとんど差がないだけに返す返すもスタートミスが悔やまれるレースとなった。
マスターズクラスは、クラスPPの#11植田正幸(RnーsportsF111/3)が逃げ、#4今田信宏(J-MS-RACING-SAR)が追うという展開が続いたが、10周目の1コーナーでトップ#11植田がスピン。労せずして首位の座を手に入れた#4今田がクラス優勝(総合7位)。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Shigeru KITAMICHI
ザ・ワンメイクレース祭り2020富士 -RIJ- (2020/08/01) Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Total_Time Behind |
1 | 3 | | | 阪口 晴南 | Sutekina #3 SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 24'25.790 |
2 | 5 | | | 金丸 ユウ | Sutekina #5 SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 9.714 |
3 | 8 | | | 篠原 拓朗 | Sutekina #8 SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 15.194 |
4 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | 15 | 16.146 |
5 | 78 | | | 阪口 良平 | Field Racing フィールドレーシング | 15 | 17.242 |
6 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | 15 | 29.306 |
7 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | J-MS-RACING-SAR EAGLE SPORT | 15 | 33.338 |
8 | 34 | M | 2 | 三浦 勝 | CMS F111/3 CMS motor sports project | 15 | 39.641 |
9 | 11 | M | 3 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | 15 | 44.777 |
10 | 86 | M | 4 | 大阪 八郎 | Dr.DRY F111/3 ZAP SPEED | 15 | 1'11.222 |
11 | 13 | M | 5 | 吉田 基良 | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 15 | 1'26.188 |
12 | 27 | M | 6 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 14 | 1Lap |
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ---- |
- | 30 | M | - | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | | D.N.S |
- Fastest Lap: CarNo.3 阪口 晴南(Sutekina #3) 1'37.152 (8/15) 169.083km/h
8月1日、新カテゴリー、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)が富士スピードウェイで開幕を迎えた。
空には雲はあるものの時折日が射し梅雨明けを感じさせる天候となった。新型コロナの影響でスケジュールの組み直しを余儀なくされ、この週末は3レースが行われる。このため、それぞれのグリッドは第1戦が予選Q1のタイム、第2戦が予選Q2のベストタイム、第3戦が予選Q2のセカンドタイムで決まる。
この変則的な予選で圧巻の速さを見せたのが今シーズンはスーパーGT、フォーミュラ・ライツなど多くのカテゴリーにエントリーしている#3阪口晴南(Sutekina #3)。#3阪口はQ1で2位に0.8秒、Q2でも0.3秒引き離す速さを見せ、3レースすべてでポールポジションを奪った。
予選Q1
ドライバーの経験や実績からポールポジション争いは、同じチームで走る#3阪口晴南(Sutekina #3)、#5金丸ユウ(Sutekina #5)、#8篠原拓朗(Sutekina #8)の3人、#6高橋知己(Super License)、#28古谷悠河(TOM'S YOUTH)により行われるものと見られていた。
開始早々トップタイムをマークしたのは#5金丸(1分37秒745)。昨年このマシンのシェイクダウンを担当し一日の長があるように見える。9分が経過しスポット参戦で気合の入る#8篠原がこれを逆転(1分37秒156)するが、本命#3阪口が即座にトップに躍り出る(1分36秒408)。#3阪口は次の周にさらにタイムを縮め(1分36秒315)その座を不動のものとした。
2位#8篠原、3位#5金丸、以下#6高橋、#28古谷、#78阪口良平(Field Racing)と続き、この後方に#11植田正幸(RnーsportsF111/3)を筆頭にマスタークラスのドライバーが続いた。
予選Q2
Q1から10分のインターバルを経て始まったQ2ではコースコンディションも良くなったせいか全体的にタイムアップが見られた。Q2ではセカンドタイムが第3戦のグリッドを決めるため、最低でも2周タイムを記録しなければならない。
最初に1分37秒台に乗せたのは#78阪口(1分37秒904)。ベテランらしい走りで次の周には更にタイムを削ってきた(1分37秒442)。15分の予選が半分を過ぎたあたりから順位変動が激しくなり、#8篠原(1分36秒927)、#6高橋(1分36秒608)が相次いでトップに立つ。しかし、Q1と同様にここから#3阪口が1分36秒080、1分36秒237を立て続けに叩き出し、あっさりとポールポジションを決めてしまった。
2位はQ1から1秒もタイムアップした大健闘の#6高橋、3位#8篠原、4位#28古谷、5位#5金丸、6位#78阪口と続き、7位マスターズトップはQ1に続いて#11植田が獲得した。
第3戦のグリッドとなるセカンドタイムでは、#3阪口、#6高橋に続いて#28古谷が入った。#28古谷は第1戦から尻上がりにグリッド順位を上げている。
決勝は、第1戦が11時40分から、第2戦が午後2時10分から15週で行われる。第3戦は明日の午後2時10分から。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
ザ・ワンメイクレース祭り2020富士 -RIJ- (2020/08/01) Qualifying Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 3 | | | 阪口 晴南 | Sutekina #3 SUTEKINA RACING TEAM | 1'36.237 | - | - | 170.691 |
2 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | 1'36.608 | 0.371 | 0.371 | 170.036 |
3 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | 1'36.909 | 0.672 | 0.301 | 169.507 |
4 | 8 | | | 篠原 拓朗 | Sutekina #8 SUTEKINA RACING TEAM | 1'36.927 | 0.690 | 0.018 | 169.476 |
5 | 5 | | | 金丸 ユウ | Sutekina #5 SUTEKINA RACING TEAM | 1'37.018 | 0.781 | 0.091 | 169.317 |
6 | 78 | | | 阪口 良平 | Field Racing フィールドレーシング | 1'37.515 | 1.278 | 0.497 | 168.454 |
7 | 11 | M | 1 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | 1'38.186 | 1.949 | 0.671 | 167.303 |
8 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | J-MS-RACING-SAR EAGLE SPORT | 1'38.327 | 2.090 | 0.141 | 167.063 |
9 | 34 | M | 3 | 三浦 勝 | CMS F111/3 CMS motor sports project | 1'38.345 | 2.108 | 0.018 | 167.032 |
10 | 27 | M | 4 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 1'39.261 | 3.024 | 0.916 | 165.491 |
11 | 30 | M | 5 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 1'39.290 | 3.053 | 0.029 | 165.443 |
12 | 13 | M | 6 | 吉田 基良 | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 1'39.889 | 3.652 | 0.599 | 164.451 |
13 | 86 | M | 7 | 大阪 八郎 | Dr.DRY F111/3 ZAP SPEED | 1'41.333 | 5.096 | 1.444 | 162.107 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'46.243)予選通過 ---- |
ザ・ワンメイクレース祭り2020富士 -RIJ- (2020/08/01) Qualifying Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 3 | | | 阪口 晴南 | Sutekina #3 SUTEKINA RACING TEAM | 1'36.080 | - | - | 170.970 |
2 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | 1'36.416 | 0.336 | 0.336 | 170.374 |
3 | 8 | | | 篠原 拓朗 | Sutekina #8 SUTEKINA RACING TEAM | 1'36.745 | 0.665 | 0.329 | 169.795 |
4 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | 1'36.830 | 0.750 | 0.085 | 169.646 |
5 | 5 | | | 金丸 ユウ | Sutekina #5 SUTEKINA RACING TEAM | 1'36.961 | 0.881 | 0.131 | 169.417 |
6 | 78 | | | 阪口 良平 | Field Racing フィールドレーシング | 1'37.442 | 1.362 | 0.481 | 168.580 |
7 | 11 | M | 1 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | 1'38.073 | 1.993 | 0.631 | 167.496 |
8 | 34 | M | 2 | 三浦 勝 | CMS F111/3 CMS motor sports project | 1'38.138 | 2.058 | 0.065 | 167.385 |
9 | 4 | M | 3 | 今田 信宏 | J-MS-RACING-SAR EAGLE SPORT | 1'38.220 | 2.140 | 0.082 | 167.245 |
10 | 30 | M | 4 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 1'38.507 | 2.427 | 0.287 | 166.758 |
11 | 27 | M | 5 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 1'38.980 | 2.900 | 0.473 | 165.961 |
12 | 13 | M | 6 | 吉田 基良 | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 1'39.534 | 3.454 | 0.554 | 165.037 |
13 | 86 | M | 7 | 大阪 八郎 | Dr.DRY F111/3 ZAP SPEED | 1'41.157 | 5.077 | 1.623 | 162.389 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'46.055)予選通過 ---- |
ザ・ワンメイクレース祭り2020富士 -RIJ- (2020/08/01) Qualifying Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 3 | | | 阪口 晴南 | Sutekina #3 SUTEKINA RACING TEAM | 1'36.315 | - | - | 170.553 |
2 | 8 | | | 篠原 拓朗 | Sutekina #8 SUTEKINA RACING TEAM | 1'37.156 | 0.841 | 0.841 | 169.077 |
3 | 5 | | | 金丸 ユウ | Sutekina #5 SUTEKINA RACING TEAM | 1'37.285 | 0.970 | 0.129 | 168.852 |
4 | 6 | | | 高橋 知己 | Super License Super License | 1'37.410 | 1.095 | 0.125 | 168.636 |
5 | 28 | | | 古谷 悠河 | TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH | 1'37.592 | 1.277 | 0.182 | 168.321 |
6 | 78 | | | 阪口 良平 | Field Racing フィールドレーシング | 1'38.282 | 1.967 | 0.690 | 167.139 |
7 | 11 | M | 1 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | 1'38.446 | 2.131 | 0.164 | 166.861 |
8 | 30 | M | 2 | DRAGON | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 1'38.595 | 2.280 | 0.149 | 166.609 |
9 | 4 | M | 3 | 今田 信宏 | J-MS-RACING-SAR EAGLE SPORT | 1'38.971 | 2.656 | 0.376 | 165.976 |
10 | 34 | M | 4 | 三浦 勝 | CMS F111/3 CMS motor sports project | 1'38.999 | 2.684 | 0.028 | 165.929 |
11 | 27 | M | 5 | SYUJI | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 1'40.020 | 3.705 | 1.021 | 164.235 |
12 | 13 | M | 6 | 吉田 基良 | B-MAXエンジニアリング B-MAX ENGINEERING | 1'40.505 | 4.190 | 0.485 | 163.443 |
13 | 86 | M | 7 | 大阪 八郎 | Dr.DRY F111/3 ZAP SPEED | 1'41.500 | 5.185 | 0.995 | 161.840 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'46.610)予選通過 ---- |