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2012年7月

Formula Nippon

FN:第4戦富士JRP定例会見 2014年からは新シャシー、新エンジンで!

日本レースプロモーション(JRP)は7月14日、フォーミュラニッポン第4戦の開催されている富士スピードウェイで定例会見を行った。
今回出席したのは白井裕社長と、第4戦、第5戦にスポット参戦する中山友貴選手。

まず初めに中山選手から参戦の経緯とフリー走行を終えての感想、レースへの意気込み等が語られ、次に白井社長よりスポット参戦についての基本的な方針、海外開催の進捗状況、2014年に導入が予定されている新型車についての現状等の説明があった。

中山友貴選手(#11 HP REAL RACING)
fn_r04_pc_nakayama フォーミュラニッポンは日本のトップカテゴリーですから、参戦したいという思いはずっとありました。今回こうした機会を戴いて、ホンダさん、リアルレーシングの皆さんには感謝しています。
GTも4年目に入り、アタックを任せてもらえるようにもなって、速さを見せるという点では一応の結果が残せたと思ったので、前々回のフォーミュラニッポンの時にホンダさんに話を聞いてもらい、「乗りたい」と自分から働きかけました。
ルーキーテスト等では何度かドライブしたことがあったので、今日乗り始めてからはすぐに感覚を取り戻せました。フリー走行の1時間はあっという間でしたね。トラブルというか、ハプニングがあって最後まで走れなかったのは残念でした。
今回の2戦はとにかくホンダさんにデータをフィードバックすることを最優先して走りますが、願っても無いチャンスが来たので結果も出したい。レースでは全員がライバルです。負けたくありませんが、F1やGP2と並ぶレースですから、ポンと乗って前を走れるものでもないとは思います。それでも表彰台には上りたいです。まずはチームメイトの金石年弘さんには負けないようにしたいです。
白井裕社長
fn_r04_pc_shirai (中山友貴と佐藤琢磨のスポット参戦について)本当は年間通じての台数を増やしたいのですが、こういう状況なのでスポット参戦という形になるのは仕方ないと思っています。
(等々力競技場でのデモランについて)何回か計画を立てて人の集まるところで見てもらおうということで企画をしました。今回は5分しか時間が無い中、アンツーカのトラックという条件でしたが、二人のドライバーは上手くトラクションをコントロールして、コースを傷めないように走ってくれました。1万8千人のお客さんには非日常的な体験をしていただけたと思います。
(海外戦について)順調に進んでいますが、あとは日程の調整が残っています。GTと合わせれば1年52週のうち15週を使っている中で、更にもう一つということになりますし、韓国側は8月開催を希望していますから、調整は大変です。輸送については、各チームのトランスポーターでもって行くという案は物理的に難しいということになりました。オートポリス戦が終わったところでコンテナに積み込んで発送することになると思います。
(2014年に入れ替えが予定されている新車両について)シャシーに関しては現在、ヨーロッパ、アメリカ、日本それぞれのコンストラクターから話が来ており、絞り込みを行っているところです。これに併せてエンジンの変更も検討しています。エコ、という視点で考えるとV8の3.4リッターが主流でいいのか?という点に疑問が残ります。しかし音の良さを考えればマルチシリンダーは魅力的です。国内、海外を問わず様々なメーカーに参戦してもらってアジアンスタンダーとを作り上げられれば。ただしまだ打診等はしていません。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第4戦富士フリー走行1回目 J.P.オリベイラがトップタイム

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前日までの雨も上がり曇り空のなか、朝8時45分から始まったフリー走行。

開始時のコースはハーフウェット状態だったものの、途中から日が差しコースコンディションは急速に回復。序盤様子見でピットに待機していたマシンもスリックタイヤに履き替え続々コースインすると、後半の30分は目まぐるしくラップリーダーが入れ替わった。

そんななか、トップタイムを奪ったのは#19オリベイラ(TEAM IMPUL)。残り15分で唯一人1分25秒台を叩き出し、#1ロッテラーを逆転。仕上がりの良さをアピールした。

この2人に、それぞれのチームメイトである#20松田、#2中嶋が僅差で続き、チーム・インパルとペトロナス・チーム・トムスがトップ4を分け合う結果となった。

今回が初参戦となる#11中山友貴(HP REAL RACING)は、トップから約1.8秒遅れの15位で、無事初の公式セッションを終えた。

公式予選は、午後2時10分から行われる。

Text:Shigeru KITAMICHI / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第4戦富士フリー走行1回目結果

Fニッポン第4戦 -RIJ- (2012/07/14) Free Session #1 Weather:Cloudy Course:Wet
2012 Formula Nippon Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
119ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'25.999--191.01
21アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'26.0050.0060.006191.00
320松田 次生TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'26.0060.0070.001191.00
42中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'26.0990.1000.093190.79
540伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'26.2720.2730.173190.41
616山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'26.7640.7650.492189.33
741塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'26.8970.8980.133189.04
87大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'26.9350.9360.038188.95
98ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'26.9720.9730.037188.87
1031中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'27.0121.0130.040188.79
1138平手 晃平Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'27.0721.0730.060188.66
1239国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'27.0891.0900.017188.62
1310金石 年弘HP REAL RACINGHONDA HR12E1'27.2231.2240.134188.33
143安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'27.2561.2570.033188.26
1511中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'27.7921.7930.536187.11
1632小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'27.9971.9980.205186.67
1762嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'28.5062.5070.509185.60
1818折目 遼SGC by KCMGTOYOTA RV8K1'28.7212.7220.215185.15
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'24.290

F4西日本シリーズ | 鈴鹿・岡山S-FJ選手権

F4第4戦決勝とS-FJ第4戦決勝第2レースは降雨のため中止

 鈴鹿クラブマンレース第4戦F4決勝レースは、フォーミュラ・エンジョイ開始直前に激しく降り出した雨のため中止となった。

 また、スタートディレイとなったフォーミュラ・エンジョイは8周レースを6周と短縮し開催されたものの、同レース終了後にスタート進行が行われたS-FJ第4戦第2レースもフォーメーションラップ中に再び激しく降り出した雨のため中止が決定した。

Text: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第4戦鈴鹿決勝第1レース 石川京侍が3連勝!

 鈴鹿クラブマンレース第4戦スーパーFJレースの第1レース決勝が1日、同地で雨の中行われた。レースはスタートで飛び出した予選2位の石川京侍が後続を引き離しそのまま7周を回って優勝した。

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 レースは雨の中9時10分にフォーメーションラップを開始。スタートで飛び出したのは予選2位でシリーズ2連勝中の石川京侍。2位には予選5位から坂口夏月が上がり、ポールポジションの加藤智は3位まで落ちた。

 トップに立った石川は1周目に後続を2秒1離してコントロールラインを通過すると、4周目までは毎周ファストストラップを更新しながら同周にはその差を8秒2まで広げるぶっちぎりのレースを展開する。

 石川は5周目あたりから雨が強くなり始めると後続との間合いを計り、最終的には2位以下を3秒3離してトップでゴール。第2戦から3連勝を飾った。

 スタートで3位に落ちた加藤は、2周目のシケインでインから前を走る坂口をかわしたが、トップを走る石川との差は大きく、そのまま2位でチェッカーを受けた。3位には坂口が入り初表彰台をゲットした。

 第2レースはこの後13時35分から同じく7周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum
■リザルト
-P -No Driver-------- Lap Time/Delay
 1  58 石川 京侍        7  17'32.863
 2  10 加藤 智          7      3.344
 3  31 坂口夏月         7     17.418
 4  70 宇井健剛         7     21.059
 5  17 道野 高志        7     27.989
 6   7 大宮 嘉信        7     45.282
 7  37 藤井 駿          7     52.417
 8  51 福田 詩久        7     59.253
 9  43 林 周平          7     59.625
10  25 濵野 隆一        7   1'00.465
---- 以下略 ----
Fastest Lap: CarNo.58 石川京侍 2'28.217 (4/7)

Formula Nippon | JAF Grand Prix

FN:中山友貴(Rd.4,5)と佐藤琢磨(Rd.6,7,JAF)がスポット参戦

fn_yuki-nakayama.jpg  HP REAL RACINGは14日、同社のウェブサイト上で全日本フォーミュラ・ニッポン第4戦富士と同第5戦ツインリンクもてぎにおいて、在参戦中の金石年弘に加え、新たに現在スーパーGTに参戦中の中山友貴を起用することを発表した。

 カーナンバーは11が与えられる模様。中山は自身のブログで「このチャンスを与えてくれたホンダさんをはじめ、リアルレーシング、関係者の皆様には本当に感謝しています。SUPER GTで得た経験をフルに活かし、自分の速さをしっかりとアピール出来る様に全力で頑張ります」と語っている。

fn_takuma-sato.jpg  また株式会社M-TECも同日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦SUGO菅生、第7戦鈴鹿、JAF GPにおいて、現在参戦中の山本尚貴選手に加え、新たにインディカー・シリーズに参戦中の佐藤琢磨を起用し、「TEAM無限」として2台体制で挑むことを発表した。

 佐藤は「非常に高いレベルでの戦いが予想されるフォーミュラ・ニッポンへ、自分にとって深い縁があるTEAM無限からスポット参戦できることを大変嬉しく思っています。また、仙台・菅生ではEnjoy Hondaのイベントと共に被災地の皆さんを元気づけるレースを、そして思い出深い鈴鹿サーキットや、富士スピードウェイでは、多くのファンの皆さまに楽しんでもらえるようなエキサイティングなレースができればと願っています」と語っている。

 なお、佐藤についてはインディカー・シリーズを優先するため、状況により出走しない場合もあるとのことだ。

Photo: Katsuhiko KOBAYASHI, Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第3,4戦もてぎ 第3戦山内英輝が勝利、第4戦は中山雄一が初優勝! (TOYOTA)

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第4戦で初勝利を挙げた中山雄一

 全日本F3選手権の第2大会(第3戦、第4戦)が5月12日(土)と13日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

 今季の同シリーズには、TOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場、Nクラスは参戦車両7台全てがTOYOTA TOM'S 3S-GEエンジンを使用している。

 シーズン開幕となった前大会で、F3デビューながら2連勝を飾った平川亮(RSS)は、今大会、フルエントリーしているフォーミュラ・チャレンジ・ジャパンと掛け持ちで両カテゴリーに出場。4レース分の予選と決勝を走る、非常に忙しい週末となった。

 12日(土)午前11時45分から10分間のインターバルを挟んで10分間ずつ、第3戦と第4戦の予選が行われ、平川が第3戦、第4戦共にトップタイム。第2戦から3戦連続でのポールポジションを獲得した。  山内英輝(B-MAX ENGINNERING)が第3戦2番手、第4戦は4番手。TDPドライバーの中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)は第3戦3番手、第4戦2番手につけた。

 Nクラスでは、第3戦平峰一貴(HFDP RACING)、第4戦佐々木大樹(NDDP RACING)がポールポジション。TDPドライバーの勝田貴元(TOM'S SPIRIT)は、両レース共にクラス3番手スタートとなった。

 日が傾きかけてきた午後4時33分、第3戦決勝レース(14周)がスタート。ポールポジションの平川がスタートダッシュで出遅れ、2番手グリッドの山内が首位に浮上。

 3番手グリッドの中山は、動き出しは良かったもののその後ライバルの先行を許し、5位に後退。2周目に前走車をパスし、再び4位へと順位を戻すと、前を行くチームメイトのブラッドレーと3位争いを展開した。

 首位を快走する山内を追っていた2位の平川は、8周目のS時コーナーでオーバーラン。その後は順位の変動無く、山内が今季初優勝。平川は2位。3位にブラッドレー、中山は4位でフィニッシュした。  Nクラスでは平峰がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝。勝田は3位に入った。

 13日(日)午前10時25分から第4戦の決勝(20周)が好天の下スタート。最前列2番手グリッドの中山が好スタートを切り首位を奪取。

 ポールポジションの平川は若干出遅れ、3番手スタートの野尻智紀(HFDP RACING)とサイド・バイ・サイドでのバトルとなったが、2位のポジションはキープし、中山を追撃した。

 レースを通して平川は中山を1秒以内の差で追い続け、その差は後半若干詰まることもあったが、中山が逃げ切り、全日本F3で初めての総合優勝を挙げた。2位は2戦連続となる平川。山内は4位。ブラッドレーが5位となった。

 Nクラスではクラス2番手グリッドからスタートで前に出た平峰が逃げ切り2連勝。佐々木、勝田と続いてチェッカーを受けた。

Text & Photo: TOYOTA

Japanese F3

JF3:第4戦もてぎ決勝記者会見 各クラストップ3のコメント

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■総合
優勝 中山雄一(TOM'S)
f3_r04_r_pc_nakayama 今日は2番手からのスタートでした。昨日は1コーナーで競り負けて順位を落としたので、今日は負けないように頑張ってトップに立ちました。
昨日より路面温度が高くてマシンバランスは良くなかったんですが、タイムを落とさずに安定したレースができました。
前回はトラブルで思うように走れませんでしたが、チームの皆さんのお陰で今回は良いレースでした。
次回の富士に向けては、まだ予選の速さが足りないので、そこを対応できるようにしたいです。
2位 芹沢良一(RSセリザワ代表)
f3_r04_r_pc_serizawa 現在ドライバーが点滴を受けていますが、特に心配はありません。FCJとのダブルエントリーということで水曜日から沢山走り込んできつかったと思いますが、その中での今日の結果ですから、自分としては褒めてやりたいです。
今後もワークスチームについていけるように頑張ります。
次までインターバルが2ヶ月あります。できるだけのことはやりますが、プライベーターなので正直苦しいです。その部分で自分の経験が生かせれば、と思います。
3位 野尻智紀(HFDP RACING)
f3_r04_r_pc_nojiri 昨日は1コーナーの位置取りがよくありませんでしたが、今日は状況判断をしてうまくいけました。
1コーナーで平川選手と軽く当たりましたが、お互い大事に至らなくてよかったです。僕としても引くわけにはいかなかったし、フェアなバトルだったと思います。
昨日より路面のグリップが下がっていましたが、それはみんな同じ条件。その中で僕だけがペースを落としてしまったのが反省点です。
■Nクラス
優勝 平峰一貴(HFDP RACING)
f3_r04_r_pc_hiramine スタートで佐々木選手の前に出て、1コーナーのポジション取りもうまくできて、あとは自分のレースをするだけでした。
前大会の鈴鹿で悔しい思いをして、学んだ部分もありました。今日のレース中もいくつかミスをしましたが、自分の走りを状況に応じて変えていけました。 内容的には昨日よりも嬉しい勝利でした。
2位 佐々木大樹(NDDP RACING)
f3_r04_r_pc_sasaki 今日の敗因はスタートでしたし、そこが反省点です。
路面のグリップが下がった中で、僕のクルマは問題が無かったので、相手がミスするような走りを心がけましたが、平峰選手はミスをしなくて、逆に僕の方がミスをしてしまいました。 次回に向けての反省点はスタートを良くすることです。
3位 勝田貴元(TOM'S SPIRIT)
f3_r04_r_pc_katsuta チームの皆さんに色々教えてもらってここまで来ましたが、今週は僕のドライビングに問題があって、セッティングが悪い方向に行ってしまってました。そのことに昨日気付いて修正しましたが、二日間の走行で間違った方向に行ってた部分を取り返せませんでした。
毎回3位でチームに申し訳ないです。次回の結果で返したいと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNSIHI

Japanese F3

JF3:第4戦もてぎ決勝 #36中山雄一が初の総合優勝!

全日本F3選手権第4戦決勝は5月13日、ツインリンクもてぎで20周で行われ、予選2番手からスタートした#36中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)がホールショットを決め、そのまま逃げ切ってCクラス昇格初勝利を挙げた。

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第4戦決勝は午前10時25分より20周で行われた。
ポールポジションの#4平川亮、2番手スタートの#36中山の動き出しはほぼ同時だったが、そこからの車速の伸びで中山が上回り、2台は並走状態で1コーナーへ。ここではイン側の中山が前に出た。
アウト側にいた平川は2コーナー立ち上がりで後ろからきた#8野尻智紀に並びかけられるが、3コーナーでかろうじて野尻を押さえ込み、前を行く中山の追撃に取りかかる。

そこからは1位中山と2位平川の一進一退の攻防がコース上で展開され、両者の差はコンマ5秒〜1秒の間を行き来しながらレースは進行していく。
ところが今大会FCJとのダブルエントリーを敢行した平川はレース終盤に入って脱水症状に見舞われていた。
それでも懸命に中山を追いかける平川だったが、中山に0.9秒差まで詰め寄ったところで惜しくもチェッカー。
それでもシリーズランキング首位を守った。

中山にとってはこれが昨年のNクラスからCクラスに昇格して初めての勝利となった。
3位には、終盤#1山内英輝の追撃を受けつつも最後までポジションを守り抜いた#8野尻が入った。

Nクラスは予選2位の#7平峰一貴(HFDP RACING)がポールの#23佐々木大樹をスタートで抜き、そのまま最後まで逃げ切って昨日の第3戦に続いての2連勝を達成した。
2位は#23佐々木、3位には#35勝田貴元が入った。これで勝田は開幕戦から4戦連続で3位という結果になった。

次戦は富士スピードウェイ。7月14-15日開催だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第4戦もてぎ決勝結果

全日本F3選手権 -RIJ- (2012/05/13) Race Results Weather:Fine Course:Dry
ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
136C中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
2036'10.726
24C平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
200.954
38C野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
205.572
41C山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
206.473
537Cリチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
2011.282
62Cラファエル・スズキMAD CROC TODA F308Dallara F308HONDA
MF204C
2012.141
77N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
2016.776
823N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
2018.342
935N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F306TOYOTA
3S-GE
2032.656
1020Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
2041.278
1119Nマシュー・ハウソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
2045.357
126N小泉 洋史Net Move F306Dallara F307TOYOTA
3S-GE
2051.204
1313N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
191 Lap 
---- 以上規定周回数 ( 18 Laps ) 完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.36 中山雄一(PETRONAS TOM'S F312) 1'47.578 (3/20) 160.67km/h

Formula Challenge Japan

FCJ:第4戦もてぎ決勝 高星明誠が参戦3年目にして初勝利 (JRP)

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 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)の第4戦決勝が5月13日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。第4戦決勝はこの日最初のレースとして8時15分より18周で行われた。

 前日のレースに続いてポールポジションからスタートすることになった#12高星明誠は、昨日の第3戦ではグリップの高い路面の影響でエンジンストール気味になり、3番手スタートの#4平川亮の先行を許したが、この日は綺麗にスタートを決めてトップに立った。

 その後ろでは#3篠谷大幹と#4平川が並走状態で1コーナーに進入、ここでは#3篠谷に軍配が上がった。

 #4平川は3コーナーから5コーナーにかけて後続のドライバーとポジションを争う状況になり、結果5コーナーでオーバーランをしたために一時5位まで後退してしまった。前のクルマのミスに乗じてすぐに1つ順位を挽回した#4平川だったが、4位を走行する#1川端伸太朗の攻略に手間取り、8周目のS字でようやく前に出たときには、2位#3篠谷との差は3秒弱にまで開いてしまっていた。

 その#3篠谷もレースウィークに入ってからブレーキングに違和感を覚えており、トップを走行する#12高星にじりじりと引き離されてしまう。

 そのトップの#12高星は予選をも上回るハイペースで周回を重ね、レース後半にはコンスタントに1分52秒台のラップタイムを記録、12周目には昨日更新したばかりのコースレコードをも上回る1'52.796を叩き出し、最後は2位#3篠谷に5.5秒もの大差を付けて18周を走りきり、FCJ参戦3年目にして念願の初勝利を手にした。

 2位にはこれも参戦2年目で初表彰台となる#3篠谷大幹がつけ、ここまで3連勝だった#4平川は3位に入った。

優勝:高星明誠(東京中日スポーツ賞受賞)
 今日のポイントはスタートでした。スタートを決めて1位で1コーナーに入れれば絶対勝てると思っていました。この流れを次の富士まで続けて、1勝だけじゃなく何勝もしてチャンピオンをとりたいです。 昨日は路面のグリップが高くてストール気味になってしまいましたから、それに気をつけてスタートしました。朝一番のレースで気温、路面温度も低く、今回のスタートはうまくいきました。タイヤは消耗していましたが、路面コンディションが良かったので良いタイムで走れました。
2位:篠谷大幹
 今週のテストではずっと調子が良かったのですが、予選が始まってからブレーキングにいけてないところがあり、それがトップとの差になったのだと思います。何がいけなかったのかを次のレースまでに突き止めて、次は絶対勝ちます。
3位:平川亮
 今日はスタートが良くなかったので、そこから切り替えて追い上げようとしましたが、一時5位まで落ちてしまい、挽回しようと頑張ったのですが、3位で終わりました。悔しいレースでしたが力を出し切れたのは良かったと思います。9月の富士は前回2連勝していますし、得意なので同じように連勝できるよう、日々努力していきます。
Text & Photo: Japan Race Promotion

Formula Challenge Japan

FCJ:第4戦もてぎ決勝結果

Formula Nippon Rd.2 -RIJ- (2012/05/13) Race Results Weather:Fine Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379 km

PosNoDriverCarLapTime/
Behind
112高星 明誠DAISHIN NDDPFCJ 1834'06.426
23篠谷 大幹FTRS185.599
34平川 亮FTRSクラリオンFCJ 186.531
48清原 章太HFDP/SRS-F/ARTA 1813.103
510松下 信治HFDP/SRS-F/ARTA 1813.288
61川端 伸太朗FTRSスカラシップFCJ 1817.807
77小河 諒宝華Racing withDL 1818.308
85周藤 康平チームSPVFCJ 1823.228
917陣川 雄大東京モータースポーツカレッジ 1823.885
1014三笠 雄一石焼ら~めん火山FTRS FCJ 1824.680
1113藤波 清斗NDDP FCJ 1825.174
1211坪井 翔FTRS TMC FCJ 1826.943
1316三浦 愛EXEDY 1834.680
142黒崎 駿HFDP/SRS-F/コチラR 181'15.608
---- 以上規定周回数 ( 16 Laps ) 完走 ----
-9道見 真也FTRS スカラシップ FCJ 018 Laps
-*6ナイン・インドラ・パユーングFTRS PTT 失格-
  • Fastest Lap: 高星明誠(DAISHIN NDDPFCJ) R1'52.871 (12/18) 153.24km/h
  • CarNo.6は、2012年フォーミュラチャレンジ・ジャパン統一規則第27条14.(反則スタート)のため、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.6は、2012年フォーミュラチャレンジ・ジャパン統一規則第44条7(ペナルティ無視)のため、失格とした。
  • CarNo.6は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.4.4.1 d)違反(黒旗無視)のため、訓戒および始末書提出とした。

Japanese F3

JF3:第4戦もてぎ公式予選 #4平川が連続ポール記録を4にのばす

ツインリンクもてぎで行われている全日本F3選手権第4戦の公式予選は、#4平川亮(広島トヨペットF312)が1分46秒484でポールポジションを獲得。
平川は開幕戦からの連続ポール記録を4に伸ばした。

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第3戦の予選終了から10分間のインターバルをおいて第4戦の公式予選が開始された。
#4平川の勢いはここでも止まらず、セッション中盤に1分46秒484を記録してトップに立った。
2番手には#36中山雄一が続き、無限エンジンを駆る#8野尻智紀が3番手という結果に。

Nクラスは第3戦に続いて#23佐々木大樹と#7平峰一貴によるトップ争いが展開されたが、ここでは#23佐々木に軍配が上がった。

第4戦決勝は明日午前10時25分より20周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第4戦もてぎ公式予選結果

全日本F3選手権 -RIJ- (2012/05/12) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2012 ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
14C平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'46.484--162.32
236C中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'46.7290.2450.245161.95
38C野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
1'46.7360.2520.007161.94
41C山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'46.7840.3000.048161.87
537Cリチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'46.9970.5130.213161.55
623N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'47.1690.6850.172161.29
77N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'47.3060.8220.137161.08
82Cラファエル・スズキMAD CROC TODA F308Dallara F308HONDA
MF204C
1'47.4360.9520.130160.89
935N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'48.0181.5340.582160.02
106N小泉 洋史Net Move F306Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'48.6522.1680.634159.09
1119Nマシュー・ハウソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'48.8132.3290.161158.85
1220Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'48.8912.4070.078158.74
1313N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'51.7005.2162.809154.74
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'57.31410.8305.614147.34

Formula Challenge Japan

FCJ:第3,4戦もてぎ公式予選 コースレコードを更新し、高星明誠が2戦連続ポールを獲得 (JRP)

 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第3戦、第4戦の公式予選が5月12日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。

 12日の天候は晴れ。気温17℃、路面温度32℃というコンディションのもと、フォーミュラ・ニッポンのフリー走行に続いて10時15分より第3戦の公式予選が15分間で行われた。

 今年のもてぎは路面の舗装が全面的に新しくなった影響で、合同テストの時点で非公式ながらコースレコードを上回る好タイムが続出しており、この予選でも好タイムが大いに期待された。

 実際、はじまってみれば#12高星明誠、#8清原章太、#10松下信治らが序盤から1分53秒台前半のタイムを連発する展開となり、終了まであと2分というところで遂に#12高星が1'52.871を記録。

 2006年に安田裕信の記録した1'53.126というコースレコードを6年ぶりに塗り替えた。安田と言えば当時のニッサンスカラシップドライバー。この記録を破った高星も同じくニッサンのスカラシップドライバーだ。

 しかしそれでも本人にとっては路面温度の上昇やFN車両のラバーグリップの影響等から、やや不満の残る内容だったようだ。

 2番手にはルーキーの#10松下、3番手には開幕2連勝中の#4平川亮がつけた。

 15分間のインターバルをおいて10時40分より第4戦の公式予選が始まった。

 今度は#4平川が序盤から積極的にアタックを始めるが、#12高星、そして#3篠谷大幹らがそれを上回るタイムを記録してきた。この3人は今週の合同テストで終始上位に名を連ねていたドライバーだ。

 結局ここでも#12高星がセッション半ばに1'52.974でトップに立つ。#3篠谷も1'53.103と従来のレコードを上回ってきた。一方#4平川は最後までアタックを続けたものの1'53.197に留まり、ここでも3番手からスタートすることとなった。

 FCJ第3戦決勝はこのあと13時40分より12周で、第4戦決勝は明日13日8時15分より18周で行われる。

Text: Japan Race Promotion

Formula Challenge Japan

FCJ:第4戦もてぎ公式予選結果

Formula Nippon Rd.2 -RIJ- (2012/05/12) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2012 Formula Challenge Japan Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379 km

PosNoDriverCarTimeDelayGapkm/h
112高星 明誠DAISHIN NDDPFCJ 1'52.974--153.00
23篠谷 大幹FTRS1'53.1030.1290.129152.82
34平川 亮FTRSクラリオンFCJ 1'53.1970.2230.094152.70
48清原 章太HFDP/SRS-F/ARTA 1'53.4280.4540.231152.39
510松下 信治HFDP/SRS-F/ARTA 1'53.4460.4720.018152.36
61川端 伸太朗FTRSスカラシップFCJ 1'53.6220.6480.176152.13
717陣川 雄大東京モータースポーツカレッジ 1'53.6890.7150.067152.04
87小河 諒宝華Racing withDL 1'53.6900.7160.001152.04
95周藤 康平チームSPVFCJ 1'53.6960.7220.006152.03
1013藤波 清斗NDDP FCJ 1'53.7460.7720.050151.96
112黒崎 駿HFDP/SRS-F/コチラR 1'53.7560.7820.010151.95
1214三笠 雄一石焼ら~めん火山FTRS FCJ 1'53.8140.8400.058151.87
136ナイン・インドラ・パユーングFTRS PTT 1'53.8420.8680.028151.83
149道見 真也FTRS スカラシップ FCJ 1'53.9891.0150.147151.64
1511坪井 翔FTRS TMC FCJ 1'54.1671.1930.178151.40
1616三浦 愛EXEDY 1'54.4541.4800.287151.02
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 2'04.40011.4269.946138.95

スーパー耐久

S耐:第4戦鈴鹿決勝 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(柳田真孝/ドミニク・アン/谷口信輝組)が開幕からクラス4連勝!

 スーパー耐久第4戦「SUPER TAIKYU SUZUKA 300km」は23日、鈴鹿サーキットで300km(52ラップ)の決勝レースを行い、ST-1クラスのPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(柳田真孝/ドミニク・アン/谷口信輝組)が総合優勝を果たした。ST-2クラスはエンドレス・アドバン・コルトスピードX(峰尾恭輔/高木真一/村田信博組)が、ST-3クラスは岡部自動車ディクセルTeamTetsya Z(長島正明/田中モジョル/田中哲也組)が、ST-4クラスはTRACY SPORTS S2000(金子昌広/松井猛敏/藤村政樹組)が、ST-5クラスはBRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS(奥村浩一/前山亘/鍋家武組)がそれぞれ優勝した。

st_r04_r_start

st_r04_r_19b

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 スーパー耐久第4戦はWTCCのサポートレースのため10時ちょうどにローリングラップがスタート。路面も乾き蒸し暑い中での決勝レースを迎えた。

 トップで1コーナーに飛び込んだのはポールシッターの28号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(片岡龍也/ファリーク・ハイルマン/フェイ・ホーン・オオイ組)の片岡。2位には僚友の1号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(柳田真孝/ドミニク・アン/谷口信輝組)柳田がつける。この2台は1~3秒ほどの間隔を保ちながら、3位以下とは異次元のスピードで後続を引き離していく。

 しかし、18周終わりに28号車BMWが片岡からハイルマンに、19周終わりで1号車BMWが柳田からアンにドライバーをチェンジするとピット作業の差でこの2台の順位は逆転、1号車BMWのアンがトップに立った。

 1号車BMWは早くも29周目に2回目のピットストップを行い、ドライバーをアンから谷口にチェンジ。ハイルマンのスティントを引っ張った28号車BMWは37周目に再び片岡がドライブ。片岡は2位でピットアウトするが、トップを走る谷口との差は10秒ほど。

 ここから片岡はトップの谷口より1秒ほど速いラップタイムを刻み谷口に迫る。そして49周目には1秒3、ファイナルラップに入る51周目にはついに0秒5まで詰めた。そして最終シケインで片岡は谷口にしかけるが、かなわず、結局0秒222の鼻差で谷口が逃げ切り開幕からのクラス連勝を4と伸ばした。

 ST-2クラスは序盤、新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX(冨桝朋広/菊地靖組)の菊地がレースをリード。2位にはRSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/松本武士組)の阪口がつける。

 しかし、オープニングラップでシケインのクラッシュがあったため、セーフティカーが4周終わりまではいる。その間にピットインしたエンドレス・アドバン・コルトスピードX(峰尾恭輔/高木真一/村田信博組)がドライバーを峰尾から高木にチェンジ。追い上げを始める。

 コルトスピードは高木から再び峰尾にドライバーチェンジすると順位を2位まで上げてきた。そして、39周終わりでオガワランサーがトラブルでピットインすると、ついにトップに立ちそのまま優勝を果たした。

 ST-3クラスはassetテクノZ33(NAKACHIN/浜野彰彦/塙翔組)の浜野が序盤をリード。やはり、SCカーラン中に早めのピットストップを行った岡部自動車マイロード協新計測RX-7(杉林健一/小松一臣/増田芳信組)、岡部自動車ディクセルTeamTetsya Z(長島正明/田中モジョル/田中哲也組)が後方から追い上げる展開に。

 最終ドライバーを任されたZの田中哲也は45周目のスプーンでトップに立っていたRX-7の小松をパス。まま逃げ切りクラス優勝を飾った。

 ST-4クラスは、終盤TRACY SPORTS S2000(金子昌広/松井猛敏/藤村政樹組)がトップに立つが、なんとペナルティストップとドライビングスルーペナルティと2度のペナルティを受けながらも追い上げてきたホンダカーズ東京 G/Mインテグラ(塩谷烈州/太田侑弥組)と最終ラップでデッドヒート。シケイン立ち上がりでインテグラがS2000に並び、接触しながらゴールラインを通過するが、なんと0秒044差でS2000が逃げ切った。

 ST-4は序盤、BRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS(奥村浩一/前山亘/鍋家武組)がレースをリード。中盤にエンドレス・アドバン・トラストヴィッツ(駒木孝有/添田正/井尻薫組)に逆転されるがフィットの最終スティントを任された前山が、前をゆくヴィッツを抜き去り、クラストップでゴールした。

 次戦はツインリンクもてぎに舞台を移し第5戦が11月16日にオーバルで、第6戦は翌日17日にロードコースで開催される。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

スーパー耐久

S耐:第4戦鈴鹿決勝結果

FIA WTCC -RIJ- (2011/10/23) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2011 Super Taikyu Series Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverLapTotal_Time
Behind
1ST-111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
柳田 真孝
ドミニク・アン
谷口 信輝
522:03'25.876
2ST-1228PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也
ファリーク・ハイルマン
フェイ・ホーン・オオイ
520.228
3ST-1311KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4M COUPE E86
BMW Z4M COUPE
植田 正幸
GAMISAN
川口 正敬
522'22.828
4ST-149Faust Racing BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
堀主知ロバート
佐藤 茂
岡本 武之
511Lap
5ST-213エンドレス・アドバン・コルト スピードX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔
高木 真一
村田 信博
511Lap
6ST-2220RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄
阪口 良平
松本 武士
502Laps
7ST-3115岡部自動車ディクセルTeamTetsya Z
NISSAN FIARLADY Z
長島 正明
田中 モジョル
田中 哲也
502Laps
8ST-3234asset テクノ Z34
NISSAN FIARLADY Z
佐々木 雅弘
前嶋 秀司
502Laps
9ST-3314岡部自動車マイロード協新計測RX-7
MAZDA RX-7
杉林 健一
小松 一臣
増田 芳信
502Laps
10ST-3435asset テクノ Z33
NISSAN FIARLADY Z
NAKACHIN
浜野 彰彦
塙 翔
493Laps
11ST-357岡部自動車メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
白井 剛
山崎 学
安宅 徳光
493Laps
12ST-36339GPO+KOTA RACING NSX
HONDA NSX
北野 浩正
佐々木 孝太
橋本 達也
493Laps
13ST-2326エンドレス アドバン OCS ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志
木村 聡
安田 祐介
493Laps
14ST-242Car ☆ Xs インプレッサ
SUBARU IMPREZA
山下 潤一郎
朝倉 宏志
細川 健治
493Laps
15ST-3751DIAMANGO-Z
NISSAN FIARLADY Z
影山 正彦
伊橋 勲
石原 将光
484Laps
16ST-256新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広
菊地 靖
484Laps
17ST-4141TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
金子 昌広
松井 猛敏
藤村 政樹
484Laps
18ST-42*62ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE R
塩谷 烈州
太田 侑弥
484Laps
19ST-4338TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
兵藤 信一
吉田 靖之
兼村 博文
484Laps
20ST-44333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE R EURO
北川 剛
野間 一
藤田 弘幸
475Laps
21ST-2630森永チルミルB LINE☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
堀田 誠
佐藤 敦
原 鉄也
475Laps
22ST-4512無限CIVIC 赤帽 D-Lab SSR TEIN ATS ED
HONDA CIVIC TYPE R
松井 隆幸
久保 宣夫
苅谷 伊
475Laps
23ST-4658RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小幡 弘
久保 隆
成澤 正人
475Laps
24ST-3839TWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350
LEXUS IS350
吉本 大樹
小林 敬一
佐藤 晋也
457Laps
25ST-5119BRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS
HONDA FIT RS
奥村 浩一
前山 亘
鍋家 武
448Laps
26ST-5236エンドレス・アドバン・トラストヴィッツ
TOYOTA Vitz
駒木 孝有
添田 正
井尻 薫
448Laps
---- 以上規定周回数(ST-1:35 ST-2:35 ST-3:35 ST-4:33 ST-5:30)完走 ----
-ST-4-*60RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小林 康一
山田 隆行
杉浦 真志
466Laps
-ST-4-73mountain.ERG.ADVAN.DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
鈴木 陽
井ノ口 智大
下山 和寿
3715Laps
-ST-4-18コスモソニックFK・ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
浅野 武夫
笠原 智行
森 政行
2626Laps
-ST-4-96大阪日本橋 萌車 音々ちゃんS2000
HONDA S2000
Takamori博士
水越 真一
井上 恵一
2329Laps
-ST-5-55吉田GAMES N京都 ヴィッツ
TOYOTA Vitz
山口 コーイチ
樺田 祐司
まさやん
2230Laps
-ST-2-505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
田ヶ原 章蔵
白坂 卓也
151Laps
  • Fastest Lap: CarNo.28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE 2'12.972 (5/52) 157.22km/h
  • CarNo.62は、鈴鹿サーキット一般競技規則第25条~1)(危険なドライブ行為)により、ペナルティストップ10秒を課した。
  • CarNo.62は、スーパー耐久シリーズ2011シリーズ規則第15条(7)違反(タイヤ交換時の作業人数)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.60は、スーパー耐久シリーズ2011シリーズ規則第15条(10)違反(燃料補給中の作業)により、ドライビングスルーペナルティを課した。

スーパー耐久

S耐:第4戦鈴鹿フリー走行 28号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEがトップタイム!

 スーパー耐久第4戦「SUPER TAIKYU SUZUKA 300km」は23日、鈴鹿サーキットで30分間のフリー走行を行い、ポールポジションのPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(片岡龍也/ファリーク・ハイルマン/フェイ・ホーン・オオイ組)がトップタイムを記録した。

st_r04_f_3

st_r04_f_3

st_r04_f_51

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st_r04_f_19

 決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは昨日来の雨も上がり、上空には徐々に青空が広がってきた。空にはぽっかりと気球も浮かぶ。路面はところどころ濡れているところもあるが、ほぼドライのコンディションで9時から30分間のフリー走行が行われた。

 総合のトップタイムはST-1クラスのPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(片岡龍也/ファリーク・ハイルマン/フェイ・ホーン・オオイ組)。片岡のドライブで序盤1分17秒777でトップにつけると、さらにタイムを1分14秒534まで伸ばし、フリー走行を締めくくった。

 ST-2クラスはクラスポールシッターのエンドレス・アドバン・コルトスピードX(峰尾恭輔/高木真一/村田信博組)が、ST-2クラスはDIAMANGO-Z(影山正彦/伊橋勲/石原将光組)が、ST-4クラスはコスモソニックFK・ings DC5(浅野武夫/笠原智行/森政行組)が、ST-5クラスはBRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS(奥村浩一/前山亘/鍋家武組)がそれぞれトップタイムを記録した。

 決勝レースは本日23日、10時より300km、52ラップ(最大延長12時15分)で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

スーパー耐久

S耐:第4戦鈴鹿フリー走行結果

FIA WTCC -RIJ- (2011/10/23) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2011 Super Taikyu Series Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTimeBehindkm/h
1ST-1128PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也
ファリーク・ハイルマン
フェイ・ホーン・オオイ
2'14.524-155.401
2ST-121PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
柳田 真孝
ドミニク・アン
谷口 信輝
2'14.826 0.302155.053
3ST-1311KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4M COUPE E86
BMW Z4M COUPE
植田 正幸
GAMISAN
川口 正敬
2'16.502 1.978153.149
4ST-213エンドレス・アドバン・コルト スピードX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔
高木 真一
村田 信博
2'19.169 4.645150.214
5ST-149Faust Racing BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
堀主知ロバート
佐藤 茂
岡本 武之
2'19.617 5.093149.732
6ST-2220RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄
阪口 良平
松本 武士
2'20.014 5.490149.308
7ST-3151DIAMANGO-Z
NISSAN FIARLADY Z
影山 正彦
伊橋 勲
石原 将光
2'20.774 6.250148.502
8ST-236新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広
菊地 靖
2'21.337 6.813147.910
9ST-3235asset テクノ Z33
NISSAN FIARLADY Z
NAKACHIN
浜野 彰彦
塙 翔
2'21.447 6.923147.795
10ST-33339GPO+KOTA RACING NSX
HONDA NSX
北野 浩正
佐々木 孝太
橋本 達也
2'22.614 8.090146.586
11ST-242Car ☆ Xs インプレッサ
SUBARU IMPREZA
山下 潤一郎
朝倉 宏志
細川 健治
2'23.155 8.631146.032
12ST-3415岡部自動車ディクセルTeamTetsya Z
NISSAN FIARLADY Z
長島 正明
田中 モジョル
田中 哲也
2'23.520 8.996145.661
13ST-3514岡部自動車マイロード協新計測RX-7
MAZDA RX-7
杉林 健一
小松 一臣
増田 芳信
2'23.967 9.443145.208
14ST-367岡部自動車メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
白井 剛
山崎 学
安宅 徳光
2'24.145 9.621145.029
15ST-3734asset テクノ Z34
NISSAN FIARLADY Z
佐々木 雅弘
前嶋 秀司
2'24.56910.045144.604
16ST-2530森永チルミルB LINE☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
堀田 誠
佐藤 敦
原 鉄也
2'25.64211.118143.538
17ST-2626エンドレス アドバン OCS ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志
木村 聡
安田 祐介
2'26.55812.034142.641
18ST-4118コスモソニックFK・ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
浅野 武夫
笠原 智行
森 政行
2'27.09612.572142.119
19ST-3839TWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350
LEXUS IS350
吉本 大樹
小林 敬一
佐藤 晋也
2'27.24712.723141.974
20ST-27*505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
田ヶ原 章蔵
白坂 卓也
2'27.72413.200141.515
21ST-4241TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
金子 昌広
松井 猛敏
藤村 政樹
2'27.96313.439141.287
22ST-4396大阪日本橋 萌車 音々ちゃんS2000
HONDA S2000
Takamori博士
水越 真一
井上 恵一
2'28.70514.181140.582
23ST-4460RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小林 康一
山田 隆行
杉浦 真志
2'29.23914.715140.079
24ST-4538TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
兵藤 信一
吉田 靖之
兼村 博文
2'30.55516.031138.854
25ST-4662ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE R
塩谷 烈州
太田 侑弥
2'30.61916.095138.795
26ST-4712無限CIVIC 赤帽 D-Lab SSR TEIN ATS ED
HONDA CIVIC TYPE R
松井 隆幸
久保 宣夫
苅谷 伊
2'32.18517.661137.367
27ST-48333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE R EURO
北川 剛
野間 一
藤田 弘幸
2'34.81320.289135.035
28ST-4958RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小幡 弘
久保 隆
成澤 正人
2'37.70823.184132.556
29ST-41073mountain.ERG.ADVAN.DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
鈴木 陽
井ノ口 智大
下山 和寿
2'38.56024.036131.844
30ST-5119BRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS
HONDA FIT RS
奥村 浩一
前山 亘
鍋家 武
2'41.06226.538129.796
31ST-5236エンドレス・アドバン・トラストヴィッツ
TOYOTA Vitz
駒木 孝有
添田 正
井尻 薫
2'42.05827.534128.998
32ST-5355吉田GAMES N京都 ヴィッツ
TOYOTA Vitz
山口 コーイチ
樺田 祐司
まさやん
2'47.28332.759124.969
  • CarNo.505は、大会特別機即題31条違反(ピットレーン速度)により、罰金1万円を課した。

スーパー耐久

S耐:第4戦鈴鹿公式予選 28号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEが今季初の総合ポールポジション!

 スーパー耐久第4戦「SUPER TAIKYU SUZUKA 300km」は22日、鈴鹿サーキットで公式予選を行いPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(片岡龍也/ファリーク・ハイルマン/フェイ・ホーン・オオイ組)が総合のポールポジションを獲得した。

st_r04_q_28

st_r04_q_3

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 スーパー耐久第4戦公式予選の行われる鈴鹿サーキットは、午前中強めの雨が降るという予報が外れ、ぱらぱらと雨が降ったもののお昼までには上がった。13時よりAドライバーが30分間、13時50分よりBドライバーが30分間で行われた予選は、コースがウェットからドライに変わる難しいコンディションのなかで争われた。

 総合のポールポジションを獲得したのはST-1クラスの(片岡龍也/ファリーク・ハイルマン/フェイ・ホーン・オオイ組)。Aドライバーの片岡が2分11秒667、Bドライバーのハイルマンが2分12秒667とともにセッショントップタイムを記録し合算でも文句なしのトップタイムで今季初ポールポジションを決めた。2位には、先週行われたスーパーGTでGT500、GT300のチャンピンを擁するPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(柳田真孝/ドミニク・アン/谷口信輝組)が入った。

 ST-2クラスはエンドレス・アドバン・コルトスピードX(峰尾恭輔/高木真一/村田信博組)Aドライバーの峰尾がクラス2位以下を2秒以上離すタイムを出し、Bドライバーの高木がクラス3位に終わったものの合算タイムでポールポジションを獲得した。

 ST-3クラスは岡部自動車マイロード協新計測RX-7(杉林健一/小松一臣/増田芳信組)がAドライバーの杉林、Bドライバーの小松ともトップタイムを記録し、合算タイムでクラスポールポジションを獲得した。

 ST-4クラスはTRACY SPORTS S2000(金子昌広/松井猛敏/藤村政樹組)がAドライバー金子がクラス1位、Bドライバー松井がクラス2位。合算でポールポジションを決めた。

 ST-5クラスはBRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J\'SフィットRS(奥村浩一/前山亘/鍋家武組)がポールポジションを獲得している。

 決勝レースは明日23日10時より300km、52ラップで争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

スーパー耐久

S耐:第4戦鈴鹿A,Bドライバー公式予選総合結果

FIA WTCC -RIJ- (2011/10/22) A&B Total Qualify Weather:Cloudy Course:Semi-Wet
2011 Super Taikyu Series Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

Pos Cls Cls
Pos
No Car
Model
Driver Adriver
Bdriver
Total
Time
Behind
1 ST-1 1 28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也
ファリーク・ハイルマン
2'11.667
2'12.559
4'24.226 -
2 ST-1 2 1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
柳田 真孝
ドミニク・アン
2'12.576
2'12.818
4'25.394 1.168
3 ST-1 3 11 KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4M COUPE E86
BMW Z4M COUPE
植田 正幸
GAMISAN
2'16.799
2'13.705
4'30.504 6.278
4 ST-2 1 3 エンドレス・アドバン・コルト スピードX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔
高木 真一
2'17.136
2'16.439
4'33.575 9.349
5 ST-1 4 9 Faust Racing BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
堀主知ロバート
佐藤 茂
2'18.336
2'15.481
4'33.817 9.591
6 ST-2 2 6 新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広
菊地 靖
2'19.049
2'16.179
4'35.228 11.002
7 ST-2 3 20 RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄
阪口 良平
2'19.759
2'16.433
4'36.192 11.966
8 ST-3 1 *14 岡部自動車マイロード協新計測RX-7
MAZDA RX-7
杉林 健一
小松 一臣
2'20.143
2'19.319
4'39.462 15.236
9 ST-3 2 51 DIAMANGO-Z
NISSAN FIARLADY Z
影山 正彦
伊橋 勲
2'20.772
2'20.144
4'40.916 16.690
10 ST-3 3 15 岡部自動車ディクセルTeamTetsya Z
NISSAN FIARLADY Z
長島 正明
田中 モジョル
2'20.734
2'20.281
4'41.015 16.789
11 ST-3 4 34 asset テクノ Z34
NISSAN FIARLADY Z
佐々木 雅弘
前嶋 秀司
2'21.528
2'19.724
4'41.252 17.026
12 ST-2 4 505 KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
田ヶ原 章蔵
白坂 卓也
2'21.418
2'20.358
4'41.776 17.550
13 ST-3 5 35 asset テクノ Z33
NISSAN FIARLADY Z
NAKACHIN
浜野 彰彦
2'20.884
2'21.314
4'42.198 17.972
14 ST-2 5 2 Car ☆ Xs インプレッサ
SUBARU IMPREZA
山下 潤一郎
朝倉 宏志
2'22.092
2'21.023
4'43.115 18.889
15 ST-3 6 7 岡部自動車メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
白井 剛
山崎 学
2'24.910
2'19.953
4'44.863 20.637
16 ST-2 6 26 エンドレス アドバン OCS ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志
木村 聡
2'22.819
2'22.533
4'45.352 21.126
17 ST-4 1 41 TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
金子 昌広
松井 猛敏
2'23.939
2'23.809
4'47.748 23.522
18 ST-4 2 96 大阪日本橋 萌車 音々ちゃんS2000
HONDA S2000
Takamori博士
水越 真一
2'25.261
2'23.643
4'48.904 24.678
19 ST-4 3 62 ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE R
塩谷 烈州
太田 侑弥
2'25.237
2'23.975
4'49.212 24.986
20 ST-4 4 12 無限CIVIC 赤帽 D-Lab SSR TEIN ATS ED
HONDA CIVIC TYPE R
松井 隆幸
久保 宣夫
2'24.204
2'25.376
4'49.580 25.354
21 ST-4 5 60 RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小林 康一
山田 隆行
2'24.371
2'25.387
4'49.758 25.532
22 ST-4 6 18 コスモソニックFK・ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
浅野 武夫
笠原 智行
2'24.284
2'26.653
4'50.937 26.711
23 ST-4 7 38 TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
兵藤 信一
吉田 靖之
2'25.303
2'25.744
4'51.047 26.821
24 ST-4 8 333 GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE R EURO
北川 剛
野間 一
2'26.177
2'28.004
4'54.181 29.955
25 ST-2 7 30 森永チルミルB LINE☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
堀田 誠
佐藤 敦
2'28.527
2'26.308
4'54.835 30.609
26 ST-4 9 58 RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小幡 弘
久保 隆
2'26.753
2'28.254
4'55.007 30.781
27 ST-4 10 73 mountain.ERG.ADVAN.DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
鈴木 陽
井ノ口 智大
2'30.297
2'26.661
4'56.958 32.732
28 ST-5 1 19 BRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS
HONDA FIT RS
奥村 浩一
前山 亘
2'38.530
2'37.778
5'16.308 52.082
29 ST-5 2 36 エンドレス・アドバン・トラストヴィッツ
TOYOTA Vitz
駒木 孝有
添田 正
2'42.390
2'43.438
5'25.828 1'01.602
30 ST-5 3 55 吉田GAMES N京都 ヴィッツ
TOYOTA Vitz
山口 コーイチ
樺田 祐司
2'45.544
2'43.434
5'28.978 1'04.752
---- 以上予選通過 ----
- ST-3 - 339 GPO+KOTA RACING NSX
HONDA NSX
北野 浩正
佐々木 孝太
2'20.290
no time
- -
- ST-3 - 39 TWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350
LEXUS IS350
吉本 大樹
小林 敬一
no time
no time
- -
  • CarNo.14は、鈴鹿サーキット一般競技規則第24条~4違反(コース外走行)により当該ラップ(2'20.024)を削除した。

スーパー耐久

S耐:第4戦鈴鹿Bドライバー公式予選結果

FIA WTCC -RIJ- (2011/10/22) B Driver Qualifying Weather:Cloudy Course:Semi-Wet
2011 Super Taikyu Series Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTimeBehindkm/h
1ST-1128PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
ファリーク・ハイルマン2'12.559-157.705
2ST-121PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
ドミニク・アン2'12.818 0.259157.397
3ST-1311KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4M COUPE E86
BMW Z4M COUPE
GAMISAN2'13.705 1.146156.353
4ST-149Faust Racing BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
佐藤 茂2'15.481 2.922154.304
5ST-216新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
菊地 靖2'16.179 3.620153.513
6ST-2220RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
阪口 良平2'16.433 3.874153.227
7ST-233エンドレス・アドバン・コルト スピードX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
高木 真一2'16.439 3.880153.220
8ST-3114岡部自動車マイロード協新計測RX-7
MAZDA RX-7
小松 一臣2'19.319 6.760150.053
9ST-3234asset テクノ Z34
NISSAN FIARLADY Z
前嶋 秀司2'19.724 7.165149.618
10ST-337岡部自動車メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
山崎 学2'19.953 7.394149.373
11ST-3451DIAMANGO-Z
NISSAN FIARLADY Z
伊橋 勲2'20.144 7.585149.169
12ST-3515岡部自動車ディクセルTeamTetsya Z
NISSAN FIARLADY Z
田中 モジョル2'20.281 7.722149.024
13ST-24505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
白坂 卓也2'20.358 7.799148.942
14ST-252Car ☆ Xs インプレッサ
SUBARU IMPREZA
朝倉 宏志2'21.023 8.464148.240
15ST-3635asset テクノ Z33
NISSAN FIARLADY Z
浜野 彰彦2'21.314 8.755147.934
16ST-2626エンドレス アドバン OCS ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
木村 聡2'22.533 9.974146.669
17ST-4196大阪日本橋 萌車 音々ちゃんS2000
HONDA S2000
水越 真一2'23.64311.084145.536
18ST-4241TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
松井 猛敏2'23.80911.250145.368
19ST-4362ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE R
太田 侑弥2'23.97511.416145.200
20ST-4412無限CIVIC 赤帽 D-Lab SSR TEIN ATS ED
HONDA CIVIC TYPE R
久保 宣夫2'25.37612.817143.801
21ST-4560RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
山田 隆行2'25.38712.828143.790
22ST-4638TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
吉田 靖之2'25.74413.185143.438
23ST-2730森永チルミルB LINE☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
佐藤 敦2'26.30813.749142.885
24ST-4718コスモソニックFK・ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
笠原 智行2'26.65314.094142.549
25ST-4873mountain.ERG.ADVAN.DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
井ノ口 智大2'26.66114.102142.541
26ST-49333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE R EURO
野間 一2'28.00415.445141.248
27ST-41058RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
久保 隆2'28.25415.695141.009
28ST-5119BRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS
HONDA FIT RS
前山 亘2'37.77825.219132.498
29ST-5255吉田GAMES N京都 ヴィッツ
TOYOTA Vitz
樺田 祐司2'43.43430.875127.912
30ST-5336エンドレス・アドバン・トラストヴィッツ
TOYOTA Vitz
添田 正2'43.43830.879127.909
---- 以上予選通過 ----
-1ST-3-39TWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350
LEXUS IS350
小林 敬一---
-ST-3-339GPO+KOTA RACING NSX
HONDA NSX
佐々木 孝太---

スーパー耐久

S耐:第4戦鈴鹿Aドライバー公式予選結果

FIA WTCC -RIJ- (2011/10/22) A Driver Qualifying Weather:Cloudy Course:Semi-Wet
2011 Super Taikyu Series Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTimeBehindkm/h
1ST-1128PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也2'11.667-158.773
2ST-121PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
柳田 真孝2'12.576 0.909157.685
3ST-1311KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4M COUPE E86
BMW Z4M COUPE
植田 正幸2'16.799 5.132152.817
4ST-213エンドレス・アドバン・コルト スピードX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔2'17.136 5.469152.441
5ST-149Faust Racing BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
堀主知ロバート2'18.336 6.669151.119
6ST-226新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広2'19.049 7.382150.344
7ST-2320RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄2'19.759 8.092149.580
8ST-3114岡部自動車マイロード協新計測RX-7
MAZDA RX-7
杉林 健一2'20.143 8.476149.170
9ST-32339GPO+KOTA RACING NSX
HONDA NSX
北野 浩正2'20.290 8.623149.014
10ST-3315岡部自動車ディクセルTeamTetsya Z
NISSAN FIARLADY Z
長島 正明2'20.734 9.067148.544
11ST-3451DIAMANGO-Z
NISSAN FIARLADY Z
影山 正彦2'20.772 9.105148.504
12ST-3535asset テクノ Z33
NISSAN FIARLADY Z
NAKACHIN2'20.884 9.217148.386
13ST-24505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
田ヶ原 章蔵2'21.418 9.751147.826
14ST-3634asset テクノ Z34
NISSAN FIARLADY Z
佐々木 雅弘2'21.528 9.861147.711
15ST-252Car ☆ Xs インプレッサ
SUBARU IMPREZA
山下 潤一郎2'22.09210.425147.124
16ST-2626エンドレス アドバン OCS ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志2'22.81911.152146.375
17ST-4141TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
金子 昌広2'23.93912.272145.237
18ST-4212無限CIVIC 赤帽 D-Lab SSR TEIN ATS ED
HONDA CIVIC TYPE R
松井 隆幸2'24.20412.537144.970
19ST-4318コスモソニックFK・ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
浅野 武夫2'24.28412.617144.889
20ST-4460RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小林 康一2'24.37112.704144.802
21ST-377岡部自動車メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
白井 剛2'24.91013.243144.263
22ST-4562ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE R
塩谷 烈州2'25.23713.570143.939
23ST-4696大阪日本橋 萌車 音々ちゃんS2000
HONDA S2000
Takamori博士2'25.26113.594143.915
24ST-4738TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
兵藤 信一2'25.30313.636143.873
25ST-48333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE R EURO
北川 剛2'26.17714.510143.013
26ST-4958RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小幡 弘2'26.75315.086142.452
27ST-2730森永チルミルB LINE☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
堀田 誠2'28.52716.860140.750
28ST-41073mountain.ERG.ADVAN.DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
鈴木 陽2'30.29718.630139.093
29ST-5119BRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS
HONDA FIT RS
奥村 浩一2'38.53026.863131.869
30ST-5236エンドレス・アドバン・トラストヴィッツ
TOYOTA Vitz
駒木 孝有2'42.39030.723128.735
31ST-5355吉田GAMES N京都 ヴィッツ
TOYOTA Vitz
山口 コーイチ2'45.54433.877126.282
---- 以上予選通過 ----
-ST-3-39TWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350
LEXUS IS350
吉本 大樹no time--

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎ 塚越広大選手が4位、伊沢拓也選手が6位入賞、スポット参戦の武藤英紀選手は10位完走を果たす (HONDA)

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 8月7日(日)、栃木県・ツインリンクもてぎにおいて、2011年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦の決勝レースが開催されました。

 3月11日に発生した東日本大震災により、コースの一部が損傷したツインリンクもてぎでは、6月15日までにロードコースの補修作業を完了。7月2~3日には初のビッグイベントとなる全日本ロードレース選手権を開催したほか、7月9~10日には4輪耐久レースの"Joy耐"を開催し、今回のフォーミュラ・ニッポン第4戦に向けて万全の受け入れ態勢を整えました。

 第4戦でも前回の富士大会に続いて決勝レース中に2回のピットストップとタイヤ交換が義務づけられました。ただし、レース距離は前回の200kmよりも長い250kmとなるほか、ツインリンクもてぎと富士スピードウェイではコースの性格が大きく異なります。さらに、コースの補修作業にともなって大幅に再舗装された路面の状況もチームにとっては不確定要素となるため、今回も予断を許さない熱戦となることが期待されました。

 また、昨年までインディカー・シリーズに挑戦し、今シーズンは#10 小林崇志選手とともにSUPER GTに参戦している#11 武藤英紀選手が、小林選手と同じHP REAL RACINGよりスポット参戦することも、本大会の話題の1つとなりました。

 週末のスケジュールは、土曜日の午前中に1時間のフリー走行1回目を行ったあと、午後にはF1と同じノックダウン方式による公式予選を実施。日曜日は午前中に30分間のフリー走行2回目を行い、14時30分に決勝レースがスタートするスケジュールとなりました。

 ここ数年来の猛暑に比べればいくぶんしのぎやすいものの、8月初旬の栃木県地方の最高気温は30℃前後の夏日、真夏日が続いています。8月6日(土)も曇り空ながら蒸し暑い一日となり、公式予選が始まる13時50分には気温34℃、路面温度44℃を記録しました。

 出場17台から13台に絞られる公式予選の第1セッションでは、地元栃木県出身の#41 塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が気迫のこもったドライビングで1分35秒921のトップタイムをマーク。さらに#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は1分36秒298で4番手、#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は1分36秒487で8番手、小林選手は1分36秒507で9番手、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は1分36秒650で10番手、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は1分36秒765で11番手となり、以上6名が第2セッション進出を決めました。

 一方、武藤選手は1分37秒049で15番手となり、この時点で15番グリッドから決勝に挑むことが確定しました。

 公式予選の第2セッションでも引き続き塚越選手が奮闘し、1分36秒178で4番手につけます。5番手は1分36秒427を記録した山本選手。伊沢選手は1分36秒536をマークして8番手につけ、以上3選手が第3セッション進出を果たしました。一方、小暮選手は9番手、小林選手は10番手、中嶋選手は11番手で、いずれも第2セッション突破はなりませんでした。

 続く第3セッションで、塚越選手は第2セッションのタイムを0.7秒近く上回る1分35秒489を記録、3番グリッドを手に入れました。伊沢選手も1分36秒を切る1分35秒943をマークして5番グリッドを獲得。1分36秒044を記録した山本選手は7番グリッドからのスタートとなりました。

 決勝レースが行われる7日(日)、サーキット周辺は午前中こそきれいに晴れ上がっていたものの、昼過ぎになると雲が広がり始めました。ただし、上空は全体的に明るく、すぐに雨が降り始める気配はありませんでした。

 14時30分より1周のフォーメーションラップが行われたあと、17台のマシンはスターティンググリッドに整列し、レッドシグナルの消灯を合図に52周の決勝レースが始まりました。

 スタートで大きな波乱はなく、7名のHondaドライバーは3位の塚越選手を先頭に、5位に伊沢選手、7位に山本選手、9位に小暮選手、10位に小林選手、15位に武藤選手、16位に中嶋選手というオーダーでオープニングラップを走り終えました。

 6周目に最初のピットストップを行った山本選手を先頭に、20周目までには全Hondaドライバーが1回目のピットストップを終えました。ただし、山本選手は右リアタイヤの交換に時間がかかったため、3輪のみ交換してコースに復帰しました。この結果、山本選手は4輪を交換する義務をまだ消化していないと見なされ、あと2回のピットストップが必要となってしまいました。

 20周目の段階で塚越選手は5位。伊沢選手は7位、中嶋選手は9位、小暮選手は10位、武藤選手は13位、小林選手は14位、そして山本選手は15位というオーダーです。

 21周目、9位争いを演じていた小暮選手は、90°コーナーの出口付近でライバルと接触。ここで単独コースアウトを喫し、惜しくもリタイアとなりました。

 同じ21周目、山本選手は再びピットストップを行い、義務づけられていた1回目の4輪交換を終えました。

 2回目のピットストップを最初に消化したのは中嶋選手の26周目。これから36周目までの間に小暮選手を除く6名のHondaドライバーはピットストップを行いました。その直後の37周目、塚越選手は5位につけていましたが、このとき2位を走っていたドライバーはまだ2回目のタイヤ交換を行っておらず、このドライバーがピットストップを行った39周目に塚越選手は4位に浮上しました。同じ39周目、伊沢選手は6位、中嶋選手は9位、武藤選手は10位、山本選手は14位、小林選手は15位で周回を続けています。小林選手は31周目に行った2回目のピットストップの際、規定の位置に止まりきれなかった影響で作業に40秒近くを要し、ここで15位に後退してしまいました。

 結果的に5名のHondaドライバーはこのままの順位で52周のレースを走りきり、塚越選手は4位、伊沢選手は6位、中嶋選手は9位、武藤選手は10位、山本選手が14位、小林選手は15位でフィニッシュしました。

 この結果、ドライバーのポイントスタンディングでは、塚越選手が通算18ポイントで4位の座を守り、伊沢選手が11ポイントで7位、小暮選手は10ポイントで8位、山本選手は5ポイントで10位、中嶋選手は1ポイントで12位となっています。

 フォーミュラ・ニッポン第5戦は9月3~4日に鈴鹿サーキットで開催されます。

坂井典次(Tenji Sakai)|「HR10E」開発責任者
 「前戦の富士でいくつか明らかになったことがあり、その対策を実施してから今回のレースに臨みましたが、残念ながら結果を残すことができませんでした。塚越選手の健闘は目覚ましく、レース中のペースでは日本人ドライバーの誰にも負けませんでしたが、ライバルには総合力の点で一歩及びませんでした。今後は、車体のセットアップやタイヤの使い方にも踏み込んで速さを追求することで優勝を目指します。シーズンも後半戦に入りますが、全力を挙げて勝利を目指していきますので、ご声援をよろしくお願いします」
塚越広大選手(4位 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「毎戦、優勝するつもりでレースを戦っているので、4位という結果には決して満足できません。展開としては前回の富士と同じで、1周で大きく引き離されるわけではなく、少しずつの遅れが積み重なって、フィニッシュのときには大きく差をつけられる形になっています。ただし、チャンピオンシップのことを考えると、これ以上取りこぼすわけにはいきません。次戦までにチームとじっくり話し合い、ライバルを打ち負かせられるようにがんばります」
伊沢拓也選手(6位 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「燃料を多めに積んでスタートし、レース中盤に追い上げる作戦を立てていましたが、ピットストップ後に遅いクルマに引っかかってしまい、思うように順位を上げることができませんでした。結果的には予選結果より1つ順位を落としてのフィニッシュなので満足はできませんが、まるで思うように戦えなかった前回とは異なり、プラスの要素がいくつかありました。いずれにしても、Hondaのエンジンでレースを戦っている以上、このような成績は受け入れられないので、みんなで力をあわせ、優勝を目指してがんばっていくつもりです」
武藤英紀選手(10位 #11 HP REAL RACING)
 「5年ぶりのフォーミュラ・ニッポン、そして初めての現行マシンへのチャレンジとなりました。予選結果の影響が大きく、決勝ではなかなか順位を上げることができませんでした。ただし、マシンを限界まで攻めながらコンスタントに走りきることができ、この点はすごくいい勉強になったと思います。HP REAL RACINGならびに田中弘監督には短時間でマシンをまとめ上げてもらいましたが、このデータを使ってさらにマシンを仕上げていけば、もっと上位が狙えるはずなので、今後も継続して出場したいと期待しています。9月のインディ・ジャパンにも参戦に向けて調整を行っているところなので、どうぞご期待ください」
Text & Photo: HONDA

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FN:第4戦もてぎ J.P.デ・オリベイラが今季初勝利! 2戦連続でトヨタエンジンが表彰台を独占 (TOYOTA)

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J.P.デ・オリベイラ(中央)が今季初勝利。
2位にアンドレ・ロッテラー(左)、3位にTDPドライバーの
中嶋一貴(右)が入り、トヨタエンジンが表彰台を独占

 フォーミュラ・ニッポンの第4戦が8月6日(土)、7日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。

 ツインリンクもてぎでのフォーミュラ・ニッポン戦は、当初5月に予定されていたが、3月の東日本大震災でコースや施設にも大きな被害を受けたためにスケジュールが変更され、第4戦として無事修復なったコースで開催されることとなった。

 今大会は250kmとやや長めのレース距離設定となっており、レース中に2回のピットストップで、4本タイヤを交換することが義務づけられ、給油も含めた戦略やピット作業も勝負を左右する重要な要素となった。

 6日(土)午後1時50分から、夏の暑さの中でノックアウト方式の予選が行われた。20分間のQ1では、TDPドライバーの石浦 宏明(Team KYGNUS SUNOCO)が14番手でまさかの敗退。ルーキーの嵯峨 宏紀(Le Beausset Motorsports)が16番手、アレキサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)が17番手でグリッド確定となる一方で、同じルーキーのアンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)は初めてQ2に進出を果たした。

 Q2では、TDPドライバーの国本 雄資(Project μ/cerumo・INGING)がコースオフを喫し、12番手、カルダレッリが13番手でQ3進出ならず。

 最終Q3セッションは、空模様が怪しくなってきたためにセッション開始直後から各車積極的にアタック。今季ここまで2勝を挙げているアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)と、フォーミュラ・ニッポン初年度ながら1勝を挙げてランキング首位につけるTDPドライバー中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が好タイムをマークし上位につけたが、終盤、ディフェンディングチャンピオンのJ.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が逆転でトップタイムをマーク。前戦に続き2戦連続のポールポジションを獲得した。ロッテラーが2番手、中嶋一貴が2列目4番手。Q3進出を果たしたTDPドライバーの大嶋 和也(Team LeMans)と平手 晃平(TEAM IMPUL)はそれぞれ6番手、8番手となった。

 7日(日)空には雲がかかっているものの、気温34度、路面温度44度という猛暑の中で、午後2時半に決勝レース(52周)のスタートが切られた。

 スタートではポールポジションのオリベイラが若干出遅れ、3コーナーあたりまで上位勢はサイド・バイ・サイドでの激しい順位争いとなったが、結局は予選グリッドとほぼ同じ順位に落ち着き、序盤戦へ。

 予選で14番手と後方スタートを強いられた石浦は1周目終了時に早くもピットイン。翌周には12番手スタートの国本もピットへ向かい、1回目のタイヤ交換義務を果たした。

 オリベイラとロッテラーが1-2で逃げる後方では、4位につけていた中嶋一貴が8周目終了時とやや早めにピットイン。早いピット作業から追い上げていた石浦の前でコースへ復帰した。

 各車次々にピットへと向かう中で、上位争いでは、ロッテラーがほぼ3分の1を消化した18周目終了時点でピットイン。好ピット作業でコースへと戻ると、翌周ピットへ向かったオリベイラも全く同タイムのピット作業で、ロッテラーの前に復帰した。

 1回目のピットを最後まで引っ張ったのは平手。レース折り返しとなる26周目終了時点でようやくピットへと向かったが、ここで若干のタイムロス。6位争いを展開していた石浦のすぐ後ろでコースへ戻ることとなってしまったが、すぐに石浦をパスし、5位に浮上した。

 首位を争うオリベイラとロッテラーの差は5秒ほどとなった35周目に、ロッテラーが2回目のピットを終えると、翌周オリベイラもピットへ。ここでタイヤ交換作業で僅かにタイムをロスしたオリベイラだったが、ロッテラーの前でコースへは復帰した。

 終盤戦は、スパートをかけて差をじりじりと詰めていくロッテラーと、逃げるオリベイラとのバトルが観客を沸かせたが、最後はオリベイラが逃げ切り、ポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を飾った。ロッテラーが2位。中嶋一貴が3位に入り、トヨタエンジンが1-2-3位で表彰台を独占。8番手スタートから追い上げて見せた平手が5位。石浦が7位、大嶋が8位でポイントを獲得した。

 今季、1戦欠場しながらも、出場した3戦で2勝、2位1回と圧倒的な強さを見せるロッテラーは、チームメイトであり、ここまで4戦全てのレースで表彰台に上っている中嶋一貴とポイントで並び、勝利数の差でランキング首位に立った。また、ランキング3位のオリベイラもこの勝利でロッテラー、中嶋一貴と僅か3ポイント差までその差を詰めることとなった。

Text & Photo: TOYOTA

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FN:第4戦もてぎ決勝記者会見 上位3名と優勝チーム監督のコメント

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優勝 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)
fn_r04_r_pc_oliveira  「まるで予選をしているようなタフなレースでした。スタートはよくなかったけど、アンドレもよくなかったのでポジションをキープすることができました。前に出られたら抜くのは難しかったと思います。いままで不調でしたが、クルマは速いので気にしていませんでした。ここまでクルマの細かいところでアダプトしたり、新しいレギュレーションにセッティングを合わせたりするのに時間がかかりました。ストラテジーに関してはトムスに分がありましたが、このもてぎの第4戦に向けて準備をしていて、今回は予定どおりで、チームのみんなの努力に感謝したいと思います」
決勝2位 アンドレ・ロッテラー(トムス)
fn_r04_r_pc_lotterer  「JPに『おめでとう』といいたいです。素晴らしいレースでした。スタートでJPが一瞬ミスしたような気がしたので、そこを狙おうと思ったらぼくもミスしてしまいました。結局、同じポジションで1周目に入りました。ブレーキ、タイヤ、トラックの状況などすべてのバランスを見つけるのに時間がかかりました。JPはレースの前半、速くて付いていけませんでした。ピットストップしてからはチャンスを狙っていたんですが、前を走ってた山本選手がブルーフラッグが出てたのにどいてくれなくて、これではレースが成り立たないですよね。レース終盤ではJPとぼくは同じくらいのスピードで追い抜くことができませんでした。非常にコンペティティブで体力的にもタフなレースでした」
決勝3位 中嶋一貴(トムス)
fn_r04_r_pc_nakajima  「スタートは前回より良かったと思います。伊沢選手のスタートが良くて、目の前でドコモの2人が競ってるところを割って入り、伊沢選手の前に出られたのが大きかったですね。重く行って塚越の前にでるというのは想像通りでした。向こうも来るかなというのもあって、自分は違うストラテジーで3位になることができました。その分、前から離されてしまったので、これからの課題となると思います。1回目のストップが終わった後、同一周回の前の2台をタイムを大きく落とすことなくパスできたのも良かったと思います。シーズンを考えるとリードがなくなってしまい、JP、アンドレ、塚越も含めて速いので、予選から前に出られるように頑張りたいと思います」
優勝チーム監督 星野一義氏(インパル)
fn_r04_r_pc_hoshino  「久しぶりにレースをしたという感じで、これが本当のプロフェッショナルなレースです。コメントがないくらいすごいレースでした。さっき中嶋のオヤジにあって、カズキの名前が同じだから替えてくれっていったんですけど、ジョークです。ピットイン、ピットアウトが2回もあって、速いドライバーが2人いて、チームの総合力でトムスに負けているので、それをカバーしてドライバーに負担をかけないように、とにかく練習、練習でした。練習は素晴らしいです」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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FN:第4戦もてぎ決勝 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)が今季初優勝!

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは7日、栃木県のツインリンクもてぎで第4戦の決勝を行い52周を走って、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパルが)が今シーズン優勝を飾った。

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 厚い雲がツインリンクもてぎを覆い始めた14時30分、フォーメーションラップが始まった。全車グリッドに着き、シグナルブラックアウトで52周のレースがスタートした。

 ポールポジションのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)は少しミスしたものの無難なスタートを決め、トップで1コーナーへ。好スタートを切った予選3位の塚越広大(ダンディライアン)がアウトから並びかけ、そのインには予選2位のアンドレ・ロッテラーが付ける。オリベイラは塚越を押さえきり、2位にはイン側のロッテラーが上がり、塚越は3位で1コーナーを立ち上がる。結局予選順位のままでこの3台は1周目のストレートに戻ってきた。

 オリベイラはここから2位のロッテラーを突き放しにかかる。5周目に2秒0、10周目には3秒8のリードを築いた。

 17周目にトップを走るオリベイラに5秒0離されたロッテラーは18周を終わってピットイン。さらに次の周にトップのオリベイラがピットインし、両者1回目のタイヤ交換と任意の給油を行う。奇しくも両者同じ14秒5の所要時間でピットアウトし順位は変わらず。

 その後2位のロッテラーは、オリベイラに5.5秒離された35周終わりで2度目のピットイン。タイヤ交換と給油を15秒2で行う。これを見てオリベイラも36周終わりでピットイン。タイヤ交換と給油で17.7秒を要したが、築いた貯金は大きく、ロッテラーの前で戦列に復帰することに成功した。

 2位のロッテラーはあきらめずにトップを追う。一時4秒以上開いた差が44周終わりには2.4秒、49周目には2.2秒。しかし逆転するに至らず、最後は52周を走ってオリベイラが今シーズン初優勝を果たした。ロッテラーは1.9秒差の2位に入った。

 3位でレースを始めた塚越広大(ダンディライアン)は20周を終わって給油とタイヤを交換。13秒7と素早いタイムでピットアウトするも、8周を終わりにタイヤ交換だけ行った中嶋一貴(トムス)に先行を許す。

 3位に上がった中嶋一貴は30周終わりに2度目のピットイン。今度は給油も行い、各ドライバーが2度目のピットインを終えた40周目頃には3位に返り咲き。この順位でレースを終えることとなった。

 4位には塚越が、5位には最初のスティントを引っ張った平手晃平(インパル)が入った。

 6位には伊沢拓也(ダンディライアン)が、7位には1周目にピットインし、1度目のタイヤ交換を行う作戦を敢行した石浦宏明(キグナス)が入った。8位は大嶋和也(ルマン)でここまでがポイントを獲得。

 今回スポット参戦し、9月行われるインディカーレースへの出場も噂される武藤英紀(リアル)は周回遅れの10位と振るわなかった。

 この結果、チャンピオンシップポイントで中嶋一貴とロッテラーが28点で並んだが、優勝回数の多いロッテラーがポイントリーダーとなった。

 次戦第5戦は舞台を開幕戦が行われた鈴鹿サーキットに移し、9月4に決勝が行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

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FN:第4戦もてぎ決勝結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2011/08/07) Race Result Weather:Cloudy Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 4 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
11ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K521:26'07.270
236アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K521.960
337中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K5221.523
441塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E5228.758
52平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K5246.413
640伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E5253.351
78石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K5254.539
87大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K521'07.789
931中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E521'18.771
1011武藤 英紀HP REAL RACINGHONDA HR10E511Lap 
1118アレキサンドレ・インベラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K511Lap 
1233国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K511Lap 
133アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K511Lap 
1416山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E511Lap 
1510小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E511Lap 
1662嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K511Lap 
---- 以上規定周回(46 Laps)完走 ----
-32小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E2032Laps
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(IMPUL) 1'36.761 (21/52) 178.64km/h
  • CarNo.3は、2011年全日本フォーミュラ・ニッポン統一規則第27条14.(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
  • CarNo.8,10,40,62は、2011年全日本フォーミュラ・ニッポン統一規則第31条2.違反により、訓戒とした。

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FN:第4戦もてぎフリー走行2回目 ポールシッターのオリベイラがトップタイム

 全日本フォーミュラ・ニッポン第4戦は7日、ツインリンクもてぎで決勝を前にしたフリー走行が行われ、トップタイムをポールシッターのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)が記録した。

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 フリー走行は、8時35分から9時5分まで30分間にわたり行われた。ツインリンクもてぎは朝から太陽が顔を出し、湿度も高く蒸し暑い。

 トップタイムを記録したのは、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)で1分36秒896。中盤までにトップに立っていた山本尚貴(無限)の1分37秒328を終了前10分に上回った。

 2位は山本、3位には早々に記録した1分37秒833で平手晃平(インパル)。4位には小暮卓史(ナカジマ)、5位には地元にガレージを置く嵯峨宏紀(ルボーセ)が食い込んできた。

 上位陣のタイムはばらけ気味。決勝では2回の4本タイヤ交換が義務づけられている。給油も可能で、決勝を想定した搭載燃料でのシミュレーションも行っていると見られ、各チームの作戦を示唆するフリー走行の結果となった。

 決勝はこの後本日7日、14時30分にスタートが切られ、52周での争いが展開される。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

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FN:第4戦もてぎフリー走行2回目結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2011/08/07) Free Session #2 Weather:Fine Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 4 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.896--178.39
216山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'37.3280.4320.432177.59
32平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'37.8330.9370.505176.68
432小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'38.0721.1760.239176.25
562嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'38.0881.1920.016176.22
637中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'38.4401.5440.352175.59
77大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'38.4441.5480.004175.58
831中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'38.4601.5640.016175.55
941塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'38.4661.5700.006175.54
108石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'38.5611.6650.095175.37
113アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K1'38.7101.8140.149175.11
1236アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'38.9042.0080.194174.77
1311武藤 英紀HP REAL RACINGHONDA HR10E1'39.0632.1670.159174.48
1410小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E1'39.1102.2140.047174.40
1540伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'39.1952.2990.085174.25
1618アレキサンドレ・インベラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K1'39.2902.3940.095174.09
1733国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'39.4452.5490.155173.81
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'33.167

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FN:第4戦もてぎ公式記者会見 トップ3ドライバーのコメント

ポールポジション ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)
fn_r04_q_pc_oliveira  「もてぎのトラックが今回から所々新しくなって、新しいところはグリップが良くて走りやすくいい感じでしたが、以前からのところはコーナリングが難しい部分もありました。クルマのセッティングに関しては修正する余地もありますが、全般的にいい結果を出せた1日でした。チームとともに満足しています」
予選2位 アンドレ・ロッテラー(トムス)
fn_r04_q_pc_lotterer  「朝のフリー走行の方が結果がよかったです。路面に関しては難しい部分もありました。新しいところと古いところでのセッティングの違いを勉強しないといけませんでしたね。クルマは一部変更したところもありましたが、全般的にいいセッティングになっていると思います。予選は、ポールポジションが取れない祟りがあるんじゃないかな。明日はもっとがんばりたいと思います」
予選3位 塚越広大(ダンディライアン)
fn_r04_q_pc_tsukakoshi  「朝の公式練習ではベストな状態ではなくて、予選に向けて大幅にクルマを変えましたが、外れることはないという自信はありました。変更がどこまで良くなるのか楽しんで予選に臨みました。思っていたとおり予選はクルマの調子も良くなってQ1~Q3と大きなミスもありませんでした。最初からこのマシンがあればもっと上手に乗りこなせて、Q3までにセット変更をされたクルマを最大に引き出せたと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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FN:第4戦もてぎ公式予選 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがQ3で逆転ポールポジション!

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦は6日、栃木県のツインリンクもてぎでノックアウト方式の公式予選を行い、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)がポールポジションを獲得した。

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 今回の予選はノックアウト方式。Q1は13時50分から20分間。ここで14位以下がノックアウトされ予選順位が決定する。

 開始5分過ぎ、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)が1分36秒741でトップに立つが、7分過ぎにはアンドレ・ロッテラー(トムス)が1分35秒997でこれを上回った。3位に塚越広大(ダンディライアン)、以下平手晃平(インパル)、石浦宏明(キグナス)、小暮卓史(ナカジマ)、伊沢拓也(ダンディライアン)と続く。

 この後、大きな順位変動はなく、Q1終了残り5分で各車最後のアタックに入った。ここでロッテラーが1分35秒496を出しトップに躍り出るが、最後の最後で塚越が1分35秒921でこれを逆転し、このセッションのトップに立った。2位にはロッテラーが、3位には平手が入った。

 このセッションでノックアウトされたのは石浦、武藤英紀(リアル)、嵯峨宏紀(ルボーセ)、アレキサンドレ・インペラトーリ(KCMG)の4台となった。

 Q2はQ1から10分のインターバルをおいて7分間。このセッションでまずトップに立ったのは、ロッテラーで1分35秒496。他車がアタックするものの結局、彼のタイムを上回るものはなくロッテラーがトップでこのセッションを締めくくった。

 2位には中嶋一貴(トムス)が、3位にはオリベイラが入った。Q2でノックアウトされたのは、小暮、小林崇志(リアル)、中嶋大祐(ナカジマ)、国本雄資(セルモ)、アンドレア・カルダレッリ(コンドー)の5台。

 Q2から10分のインターバルをおいて、最後の7分間のポールポジションをかけたQ3が始まった。空はにわかに暗くなり、雨は降ってないもののウェット宣言が出る中で始まったため、各ライバー、雨を予想してシグナルグリーンと同時にコースイン。

 ここでも早々にロッテラーが1分35秒189でトップに立つが、残り2分余りでオリベイラがアタックを開始。セクター1、2とロッテラーのタイムを上回り、コントロールラインを横切るとタイムは1分35秒012。ついに最終セッションでポールポジションをもぎ取った。

 2位にはロッテラーが、3位には塚越が上がってきた。4位には中嶋一貴(トムス)、5位には伊沢が、6位に大嶋和也(ルマン)が入り、7位は山本尚貴(無限)、8位に平手が付けた。

 決勝レースは明日7日14時30分より52周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎ公式予選総合結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2011/08/06) Knock Out Total Weather:Cloudy Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 4 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineQ1Q2Q3
11ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.4711'36.1131'35.012
236アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'35.9971'35.4961'35.189
341塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'35.9211'36.1781'35.489
437中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'36.3001'36.0651'35.841
540伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'36.4871'36.5361'35.943
67大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'36.4761'36.4411'36.041
716山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'36.6501'36.4271'36.044
82平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.0131'36.4481'36.375
932小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'36.2981'36.544
1010小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E1'36.5071'36.746
1231中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'36.7651'36.906
1333国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'36.9371'44.804
113アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K1'36.797no time
148石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'36.945
1511武藤 英紀HP REAL RACINGHONDA HR10E1'37.049
1662嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'37.611
1718アレキサンドレ・インベラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K1'37.781
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎノックアウト予選Q3結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2011/08/06) Knock Out Q3 Weather:Fine Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 4 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'35.012--181.92
236アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'35.1890.1770.177181.59
341塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'35.4890.4770.300181.02
437中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'35.8410.8290.352180.35
540伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'35.9430.9310.102180.16
67大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'36.0411.0290.098179.97
716山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'36.0441.0320.003179.97
82平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.3751.3630.331179.35
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'33.167

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎノックアウト予選Q2結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2011/08/06) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 4 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'35.496--181.00
237中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'36.0650.5690.569179.93
31ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.1130.6170.048179.84
441塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'36.1780.6820.065179.72
516山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'36.4270.9310.249179.25
67大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'36.4410.9450.014179.23
72平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.4480.9520.007179.22
840伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'36.5361.0400.088179.05
---- 以上Q3進出 ----
932小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'36.5441.0480.008179.04
1010小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E1'36.7461.2500.202178.66
113アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K1'36.7881.2920.042178.59
1231中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'36.9061.4100.118178.37
1333国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'44.8042.3080.898176.73
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'33.167

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎノックアウト予選Q1結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2011/08/06) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 4 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
141塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'35.921--180.20
236アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'35.9970.0760.076180.06
32平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.0130.0920.016180.03
432小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'36.2980.3770.285179.49
537中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'36.3000.3790.002179.49
61ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.4710.5500.171179.17
77大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'36.4760.5550.005179.16
840伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'36.4870.5660.011179.14
910小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E1'36.5070.5860.020179.11
1016山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'36.6500.7290.143178.84
1131中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'36.7650.8440.115178.63
123アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K1'36.7970.8760.032178.57
1333国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'36.9371.0160.140178.31
---- 以上Q2進出 ----
148石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'36.9451.0240.008178.30
1511武藤 英紀HP REAL RACINGHONDA HR10E1'37.0491.1280.104178.11
1662嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'37.6111.6900.562177.08
1718アレキサンドレ・インベラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K1'37.7811.8600.170176.77
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'42.6356.7144.854168.41
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'33.167

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎフリー走行1回目 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)がトップタイム!

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦もてぎ2&4レースが6日、栃木県のツインリンクもてぎで開幕。午前中、1時間のフリー走行が行われ、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)がトップタイムを記録した。

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 フリー走行は9時40分より1時間。本来ここもてぎは第2戦として5月に開催される予定であったが、3.11東日本大震災で甚大な被害を受け7月までコース張り替えの大改修が行われたため、今回が当コースでの緒戦となった。

 もてぎ上空の雲は厚く、早朝から蒸し暑い。気温は28度。フリー走行開始から徐々に雲間から太陽が顔を出すようになり、2度の赤旗中断をはさんで8分間延長されたこのセッションは、開始当時33度だった路面温度が終了時には48度まで上がる、厳しいコンディションの中で行われた。

 フリー走行序盤はアンドレ・ロッテラー(トムス)が好調。開始15分過ぎにそれまでトップに立っていた僚友の中嶋一貴(同)の1分36秒854を上回る1分35秒684を叩き出すと、セッション終盤までトップに君臨する。

 開始30分過ぎには、130Rの落下物を回収するため1度目の赤旗が、同40分前にはアレキサンドラ・インペラトーリ(KCMG)のスピンで2度目の赤旗が掲示され、セッションは8分間延長された。

 残り15分で2度目の赤旗が解除され、セッションも終盤の5分前、ここで中嶋一貴が1分35秒603でロッテラーからトップを奪い返した。しかし、チェッカー後にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)が1分35秒495を叩き出し、このセッションをトップで締めくくった。

 2位は中嶋一貴が、3位はロッテラーが、4位にはホンダエンジン勢のトップで小暮卓史(ナカジマ)が滑り込んだ。

 このレースにスポット参戦する昨年のインディカードライバー、武藤英紀(リアル)は、11位でこのセッションを終えた。

 この後、13時50分から明日のグリッドを決める公式予選がノックアウト方式で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎフリー走行1日目結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2011/08/06) Free Session #1 Weather:Cloudy Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 4 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'35.495--181.00
237中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'35.6030.1080.108180.80
336アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'35.6750.1800.072180.66
432小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'36.0240.5290.349180.01
516山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'36.0320.5370.008179.99
640伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'36.0810.5860.049179.90
731中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'36.1070.6120.026179.85
841塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'36.2210.7260.114179.64
97大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'36.2680.7730.047179.55
102平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.3190.8240.051179.46
1111武藤 英紀HP REAL RACINGHONDA HR10E1'36.8471.3520.528178.48
128石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'36.9511.4560.104178.29
1310小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E1'37.0701.5750.119178.07
1433国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'37.2551.7600.185177.73
1562嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'37.2701.7750.015177.70
1618アレキサンドレ・インベラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K1'37.2711.7760.001177.70
173アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K1'37.7522.2570.481176.82
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'33.167

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458GTCが7位でポイントリーダーを死守 (JIMGAINER)

2011年SUPER GT SUGO 250KM RACE / JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458GTC / 観客動員数:予選日9,200人・決勝日:27,000人 / 予選:2位・決勝:7位 / Dr:Tetsuya TANAKA, Katsuyuki HIRANAKA

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2011年7月30日(Sat)
  • 8:28~10:10 FREEPRACTICE 天候:RAIN コースコンディション:Wet 気温:23℃ 路面温度:25℃
  • 12:25~13:10:FIRST QUALIFYING PRACTICE 天候:RAIN コースコンディション:Wet 気温:24℃ 路面温度:27℃
  • 16:30~:SUPER LAP QUALIFYING 天候:RAIN コースコンディション:Wet 気温:20℃ 路面温度:24℃

 今年復興支援大会として行ってきたSUPER-GTも、今回は被災地であるスポーツランドSUGOで前半戦最後のレースを250kmで行う。

gt_r04_jg_02.jpg  日曜日の決勝日には500名の被災地の方達を招待し行われた今大会は、JIMGAINERが3月から4月に4回に渡って炊き出しに訪れていた宮城県石巻市北上町の方達の約70名の方が一緒に招待され、グランドスタンドでは横断幕も掲げられ応援してくださっていました。ヘビー級の重量を背負ってても、恥ずかしいレースは見せられないと、スタッフも普段にも増して気合いが入っていました。

 天気予報は曇だったが、朝からしとしとと雨が降っていて、練習走行時間になっても雨が止むことはなく、ウエットでの走行開始となった。

 まず平中克幸からスタート。アンダーが強くフロントのダンパーの調整等行う。しかし思うようにはアンダーステアは消えず、今度は車高の調整を行いコースへ。やはり周回数が増える毎にアンダーはきつくなり、運転を代わった田中哲也からも同じコメントが返ってくる。

 しかし、雨が降っている分、重量級の車両は他車との差を小さくしてくれる上に、DUNLOPタイヤのパフォーマンスが良く、1分37秒374のタイムで3番手のタイムで走行を終える事が出来た。

 朝からの雨はお昼前に上がり、ウエット宣言は出ているものの、ラインはドライだったためウエットタイヤで出ることはせず、ドライタイヤで平中から予選を行った。

 やはり朝からのアンダーステアはあるものの、今度は走り込むほど解消する方向のようで、計測2周目には01分25秒236でこの時点でのTOPに躍り出る。

 すぐに田中に代わり、田中は予選基準タイムをクリアし再び平中にバトンを渡す。この後タイムの更新はなく赤旗中断後のGT300クラス専有走行時間に、平中がタイムアタックに入る。計測3周目に01分24秒922を出し暫定の5番手に。最後の最後でタイムアップしたNo.2紫電がトップに入り予選1回目は6番手のポジションでスーパーラップに駒を進める事が出来た。

gt_r04_jg_03.jpg  3時間20分のインターバルを経てスーパーラップが開始された。アタック担当は平中。6番目にコースへ入りアタックを開始する。スーパーラップが始まった時間帯は雨。4番目にアタックしたNo.25土屋武士がコースオフし赤旗中断。この時間がJIMGAINERにツキを呼んだ。再開後のアタックを始めたNo.74カローラから徐々に雨脚が弱まり、平中のアタック時には雨はほとんど振っておらず1分37秒350のタイムで1番手に浮上。しかし、7番目に走行したNo.43Garaiyaに0.387の差で負けてしまい2番手に。Garaiyaがタイムアタック中から再び雨が降り始め、以降走行した車両が上位2台を追い抜くタイムを出すことはなく、明日はセカンドポジションからのスタートが決定した。

Tetsuya TANAKA Comment
 とにかく平中選手が予選を頑張ってくれたので、決勝はこのまま頑張って走りたいですね。コンディションも明日はどうなるかわかりませんが、チームにとって良い感じになってるので、頑張りたいですね。
Katsuyuki HIRANAKA Comment
 予選は本当にパーフェクトだったと思います。雨の量もそうですし、タイヤも凄く良かったし、車のバランスも凄く良かったので、その結果重くても取れた2番手だったと思うので、この調子で決勝も頑張りたいです。
2011年7月31日(sun)
  • 9:10~9:55:FREE PRACTICE 天候:RAIN コースコンディション:Wet 気温:21℃ 路面温度:22℃
  • 14:00~:FINAL 天候:CLOUDY コースコンディション:DRY 気温:21℃ 路面温度:22℃

 朝のフリー走行も昨日と同じで雨。しかし、昨日ほどの雨量ではない。オンタイムで田中が走行を開始するものの、早々に3~4コーナーでオイルを撒いた車両があり、何台もコースオフした為に赤旗中断。オイル処理が終わった9:40~50分間でフリー走行が再開された。

 再び田中がコースへ。若干のアンダーステアはあるが、セットを変え走行を繰り返す。この時点で2番手のタイムを出し、約30分走行後に平中へ。スタートしていった平中から急に壊れたと無線が入る。テレビモニターにも馬の背でゆるゆるとマシンを止めるのがFERRARI 458が写し出される。そのままコースに復帰することはなく、フリー走行は終了した。

 平中がマシンを止める原因となったのは、メカニックが決勝のタイヤ交換のスピードを上げるために通常よりもナットの締め付けを緩めにしたことで、ナットの緩みが発生し平中が振動を感じたためでした。大事には至らず、決勝は無事にグリッドに着くことが出来ました。

gt_r04_jg_04.jpg  上空の雲は少しグレーがかってはいるものの、雨が降ってくる気配はなく、決勝はドライコンディションの中スタートした。重量が重くてもスリップストリームを使えば1発のタイムは出るものの、決勝ではそれを維持するのは大変になってくる。スタートドライバーは田中。ストレートの速いマシンが後ろから攻めてくる中1コーナーへ。3番手スタートのNo.14 IS350に一気にパスされる。その後No.62レガシーにもパスされ1周目に4番手に後退。

 2周目にはNo.33ポルシェにも先行を許し5番手に。田中からはストレートが遅すぎると無線機から聞こえる。やはり晴の決勝では、190kgという重量はかなりのハンディになっているようだ。その後なんとか踏ん張り続けるが、6周目にNo.4 BMW Z4にかわされ6番手に。

 しかし8周目にNo.33ポルシェがコースオフし5番手になるが、15周目辺りから付着したタイヤカスの影響でリアタイヤのグリップダウンを感じ始め、20周目には8番手までポジションを落とすことに。

 23周目に予定である作戦上の最小ラップで平中と交代し、36秒70で平中を送り出しここから平中は猛プッシュ。前を行くNo.66アストンマーティンとの3秒あった差も37周目には1秒になり、激しい攻防が10周近く繰り広げられるが、47周目にようやくパスし、この時点で9番手に。

 重たいマシンを駆使しながら48周目にNo.41 F430をかわし、49周目にはNo.5 VEMACをパス。7番手のポジションまで上がってきた。前を走るのはNo.4 BMW Z4で、7秒近くあった差も徐々に詰めていき、62周目にはスリップストリームを駆使し、レース中のベストラップの1分26秒044のタイムを出し1秒差まで詰めよるが、63周目にチェッカーが振られ7番手で貴重なポイント4点を獲得した。

Tetsuya TANAKA Comment
 スタート直後他車に付いていって、ストレートがイマイチ伸びなくて、抜かれたりしていました。タイヤカスも付いたりして、上手くいかなかったのですが、最終的に7位になる事が出来たので良かったんじゃないかと思います。
Katsuyuki HIRANAKA Comment
 ポイントが取れたので、良かったんではないかなと思います。レース展開が凄く悪かったのですが、後半のペースが凄く良くて、全体のペースト比べても遜色ないタイムで走れていたので、ポイントは取れましたが残念な部分もありました。ただこんなに重たい車で走って、正直ドライ路面ではタイヤのタレがきついだろうなと思ってたのですが、それが最後までしっかりとグリップして、保ってくれたということは本当に凄くタイヤも進化してるし、今後のレースに向けてはポジティブになれる要素ですし、収穫のあるレースだったと思います。
Text & Photo: JIMGAINER

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO TDPコンビ 石浦宏明/井口卓人組LEXUS SC430が2位表彰台、GT300クラスではLEXUS IS350とカローラアクシオが1-2フィニッシュ! (TOYOTA)

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TDPドライバーの石浦宏明(右)と井口卓人(左)

 SUPER GT第4戦「SUGO GT 250km RACE」が7月30日(土)、31日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。

 コース幅が狭く、アップダウンの激しい林間のテクニカルコースのSUGOは、過去数々の名勝負が繰り広げられてきたコースである。

 3月の東日本大震災で大きな被害を受けた東北に位置するSUGOも、地震による被害を受けたが、無事に修復を終え、今大会を開催。今季のSUPER GTは全大会を「東日本大震災復興大会」として開催しているが、今大会でも、被災者のレースへの招待など、様々な支援活動が行われた。

 この週末は、30日(土)31日(日)の2日間あわせて36200人ものモータースポーツファンがSUGOを訪れ、国内最高峰のGTカーによる迫力あるバトルの魅力を満喫した。

◆予選◆

 30日(土)は朝から雨に見舞われ、午前中の公式練習走行はウェットコンディション。午後12時25分からの予選1回目開始時点では、雨は止んでおり、ライン上は乾きかけているという状況で、スーパーラップへの進出権をかけたアタック合戦が繰り広げられた。

 この予選1回目は、セッション後半にオイルがコース上に出たために赤旗が出されるなど波乱の展開。ここでENEOS SUSTINA SC430 6号車が12番手、WedsSport ADVAN SC430 19号車が14番手に終わり、惜しくもスーパーラップ進出を逃し、グリッドが確定した。

 午後2時半から開始されたスーパーラップは、開始前から雨が降り始め、完全なウェットコンディション。その後も降ったり止んだりの変わりやすい天候の下、難しいコンディションでのアタックとなった。

 そんな中、TDPドライバーの石浦宏明がアタックを担当したDENSO SARD SC430 39号車が、若干のミスがあったにもかかわらず好タイムをマーク。最後に上回られて惜しくもポールポジション獲得はならなかったものの、最前列2列目グリッドを獲得した。

 PETRONAS TOM'S SC430 36号車が6番手、D'STATION KeePer SC430 35号車が8番手、ZENT CERUMO SC430 38号車が9番手から決勝のスタートを切ることとなった。

 GT300クラスでは、スーパーラップに進出したSG CHANGI IS350 14号車が3番手と好位置につけ、TDPドライバーの国本雄資が初めてスーパーラップのアタックを担当したCOROLLA Axio apr GT 74号車も5番手を確保。ハセプロMA イワサキ aprカローラ 31号車は14番手となった。

◆決勝◆

 31日(日)決勝前の朝のフリー走行もスタート時は雨が降っていたが、セッション中に雨は止み、午後2時の決勝スタート時には路面はドライ。気温21度、路面温度23度と、7月とは思えない肌寒いコンディションで、重く立ちこめた雲の下、68周で争われる決勝レースのスタートが切られた。

 最前列2番手スタートの39号車は石浦がスタートを担当し、順当にポジションをキープ。その後方では、6番手スタートの36号車が、アンドレ・ロッテラー得意の抜群のスタートにより5位へとポジションを上げた。なおも前走車を攻めた36号車だったが、7周目に惜しくもコースオフ。大きく順位を下げてしまった。

 レースは中盤に入ると各チームがピット作業を行い、順位は変動。ピットアウト直後の周回では、低い路面温度にタイヤが暖まらず、苦しい走りを見せる車両も多く見られた。TDPドライバーの大嶋和也がスタートを担当し、長いスティントで最後までピットインを引っ張った6号車は、42周目にピットイン。6位でコースへと復帰した。 大嶋と交代し、6号車の後半を担当した伊藤大輔は猛追を開始。まもなく前を行くRAYBRIG HSV-010 100号車に追いつくと、10周以上に渡ってテール・トゥ・ノーズでの激しい5位争いを展開。周回毎に前を伺う6号車と、押さえる100号車との息詰まるようなバトルに観客は釘付けとなった。

 残り4周、ストレートでぴったりとスリップストリームに入った6号車は、1コーナーへの進入で並びかけると、クロスラインで見事100号車をパス。その後のヘアピンでは100号車がインを差し替えし、2台は接触。6号車はスピンを喫してしまったが、その後順位を戻し、5位へと浮上した。

 一方、石浦からバトンを受け取り2位を走行する39号車のTDPドライバー 井口卓人は、終盤後続からの猛追を受けるが、これを見事に凌ぎきり、2位でチェッカー。39号車は今季初、井口にとってはGT500クラス初めてとなる表彰台を獲得した。

 終盤観客を沸かせた6号車も5位でフィニッシュ。後方から見事な追い上げを見せた19号車が8位、36号車が9位に入った。

 GT300クラスでは、3番手スタートの14号車が序盤から好走を見せ、9周目に首位を奪うと、その後もポジションを守りきってトップでチェッカー。今季からSUPER GTに参戦しているチームと、アレキサンドレ・インペラトーリにとっての初勝利をもたらした。

 5番手スタートの74号車は、序盤は選択したタイヤが路面とあわず、若干順位を落としたが、早めのピットインで新田守男から国本へとドライバー交代を行った後は、国本が着実にポジションを上げ、14号車に続く2位でフィニッシュ。GT300クラスは、LEXUS IS350とカローラアクシオの1-2フィニッシュとなった。

DENSO SARD SC430 39号車 ドライバー 石浦宏明:
 「今回はタイヤのおかげで、雨の予選結果もよく、決勝でも表彰台に乗ることができた。スタートではタイヤカスを拾ってしまいペースが上がらず、46号車に逃げられてしまった。その後は抜かれないよう前後とのペースコントロールをしながら、2位で井口に繋ぐ事ができた。後半は、ペース的には後続のクルマが速く心配していたが、井口が最後までしのぎ切り、無事に2位のままチェッカーを受けてくれて良かった」
DENSO SARD SC430 39号車 ドライバー 井口卓人:
 「石浦選手からスイッチした時に、前後に大きなマージンがあったので、タイヤマネージメントを考えながら走った。後半、差を縮められてドキドキしてしまったが、なんとかGT300クラスの車両を上手く使いつつ、2位でチェッカーを受けることができて、ほっとしている」
SG CHANGI IS350 14号車 ドライバー  折目 遼:
 「ここまでの3戦、なかなか結果が出ず、内容的にトラブルがあったりクラッシュがあったりと、散々なレースが続いてきたが、それを払拭するようなパーフェクトウィンだった。後半戦にもこの勢いを維持できるよう頑張りたい」
SG CHANGI IS350 14号車 ドライバー  アレキサンドレ・インペラトーリ:
 「今日の優勝は、SUPER GTに参戦して初めての勝利なので、本当に嬉しい。前半、折目のスティントでトップに立つことができたのが勝因。自分に交代してからは、ニュータイヤを履いていたので、プッシュでき、2位と大きなギャップを築いたままチェッカーを受けることができた。良いクルマを仕上げてくれたチームに感謝している」
COROLLA Axio apr GT 74号車 ドライバー  新田守男:
 「これまで苦しい戦いをしてきたので、今回の菅生には、勝負しに来たつもりだ。しかし、今年からタイヤを変更したためにデータが全くない状態だったにも関わらず、これだけのパフォーマンスで2位でチェッカーを受けることができたのは、良かった。ピット勝負だと思っていたので、ライバルチームの様子を見つつ、ピットアウトしていった国本選手の熱い走りを見て、ドライバーとして、相棒としてとても感動した」
COROLLA Axio apr GT 74号車 ドライバー  国本雄資:
 「自分は、後半のスティントを担当したが、前半頑張ってくれた新田さんが良い順位で自分に繋いでくれたし、チームのピットワークも完璧だった。また、アウトラップでのタイヤの温まりがとても良かったことも有利に働き、自分としてはとても良いレースができたと思っている。できれば優勝したかったが、予選5番手からのスタートで、2位表彰台という結果には、とても満足している」
Text & Photo: TOYOTA

SUPER GT

SGT:EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)が今シーズン初の3位表彰台を獲得、KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)は6位フィニッシュ (HONDA)

2011年7月31日(日)・決勝/会場:スポーツランドSUGO(3.704km)/天候:曇り/気温:21℃(13:40現在)/路面温度:22℃(13:40現在)/コースコンディション:ドライ/観客:2万7000人

7月31日(日)、宮城県仙台市郊外のスポーツランドSUGOにおいて、2011 オートバックス SUPER GT第4戦「SUGO GT 250km RACE」の決勝レースが行われました。

gt_r04_h_r01.jpg  雨が降ったり止んだりの難しいコンディションとなった昨日の公式予選では、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)がHonda勢として最高位となる4番手を獲得したほか、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)は5番手、そして昨年度同大会覇者の#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)は7番手となり、#1 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル組)は11番手、#8 ARTA HSV-010(武藤英紀/小林崇志組)は15番手という結果を残しました。

 決勝当日、スポーツランドSUGOの上空は厚い雲に覆われ、午前中は時折り小雨がぱらつきましたが、午後になると雨は止み、コースコンディションは完全なドライとなりました。

 決勝レースに先立ち、9時10分から10時20分までフリー走行が行われました。この時点ではまだ雨が残っており、コースコンディションはセミウエット。このため、一部マシンがコースアウトし、セッションは途中27分間にわたり中断されました。

 このフリー走行では、#32 EPSON HSV-010に乗る中山選手が1分26秒355をマークしてトップに立ち、セミウエットコンディションで抜群の速さを示しました。Honda勢では#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手が5番手、#8 ARTA HSV-010の小林選手が6番手、#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手が9番手、#1 ウイダー HSV-010の小暮選手は13番手のタイムをそれぞれ記録し、決勝レースに臨みました。

 午後2時2分、1周のフォーメーションラップに続くローリングスタートにより68周の決勝レースが始まりました。スタートドライバーを務めるのは、4番グリッドの#32 EPSON HSV-010が中山選手、5番グリッドの#100 RAYBRIG HSV-010が伊沢選手、7番グリッドの#17 KEIHIN HSV-010が金石年弘選手、11番グリッドの#1 ウイダー HSV-010がL.デュバル選手、そして15番グリッドの#8 ARTA HSV-010は武藤選手です。

 スタートで大きな混乱はなく、オープニングラップを終えた段階では#32 EPSON HSV-010が4番手、#100 RAYBRIG HSV-010が6位、#17 KEIHIN HSV-010が7番手、#1 ウイダー HSV-010が11番手、#8 ARTA HSV-010は14番手につけていました。

 レース序盤、#32 EPSON HSV-010は後続のマシンによる猛攻にさらされましたが、4番手の中山選手は冷静に対処してポジションを守りきり、3周目以降は徐々にライバルを突き放す好走を見せます。

 一方、14番手につけていた#8 ARTA HSV-010は前を行くライバルを攻略すべくバトルを繰り広げていましたが、6周目に前方のマシンと軽く接触するアクシデントがあり、15番手へと後退しました。

 続く7周目には、#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手がライバルの攻略に成功、5番手へと順位を上げました。

 予選で波に乗りきれず、11番グリッドからのスタートを強いられた#1 ウイダー HSV-010のL.デュバル選手は、16周目で9番手へと順位を上げ、さらに上位を狙う快走を見せていましたが、19周目の1コーナーでわずかに姿勢を崩してコースアウト。直後に復帰したものの、後続のマシンに追突されて右後輪がパンクし、ゆっくりとしたペースでピットに戻ります。ここでタイヤを交換してレースへの復帰を目指しましたが、ほかのマシンがこぼしたオイルに乗ってしまい、ピットロード出口手前のコーナーを曲がりきれずにガードレールと接触。左フロントのサスペンションに大きなダメージを負い、残念ながらリタイアとなりました。

 24周目を走り終えたところで#100 RAYBRIG HSV-010がピットストップを実施。これをきっかけとして、GT500クラスのマシンは次々とピット作業を行います。4番手につけていた#32 EPSON HSV-010は33周目が終了した段階でピットストップ。#32 EPSON HSV-010と激しい3位争いを繰り広げていたライバルは、これより先にピットストップを行っていましたが、チームのすばやいピット作業により#32 EPSON HSV-010はライバルを追い越すことに成功。ピットストップ直後には、このライバルから激しいアタックを受けましたが、後半のスティントを受け持つ道上選手は相手につけ入る隙を与えず、徐々にライバルを引き離し、3番手のポジションを確固たるものにしていきます。

 ピットストップが一巡した43周目の段階で、#32 EPSON HSV-010は引き続き3番手を堅持。伊沢選手からバトンを受け取った山本選手が乗る#100 RAYBRIG HSV-010は5番手、塚越選手が乗る#17 KEIHIN HSV-010は8番手、小林選手が乗る#8 ARTA HSV-010は11番手につけていました。

 その後もHSV-010 GTは追撃の手を緩めず、レース終盤までに#17 KEIHIN HSV-010はひとつ順位を上げて7番手となります。

 迎えて65周目、ポジション争いを演じていた#100 RAYBRIG HSV-010の山本選手は1コーナーでほかのマシンと軽く接触、これでライバルがスピンしたため、#100 RAYBRIG HSV-010には30秒タイム加算のペナルティがレース後に実施されることになりました。

 68周を走り終え、#32 EPSON HSV-010は3位でチェッカーフラッグを受けて表彰台を獲得。#100 RAYBRIG HSV-010は6位でフィニッシュしましたが、前述のペナルティのため7位となり、代わって#17 KEIHIN HSV-010が6位に浮上しました。#8 ARTA HSV-010も混戦をくぐり抜けて10位でフィニッシュし、3戦連続の入賞を果たしました。

 なお、優勝はポール・トゥ・ウインを果たした#46 S Road MOLA GT-Rでした。

 #32 EPSON HSV-010を走らせるエプソン・ナカジマ・レーシングが表彰台を手に入れたのは、2008年第8戦オートポリス大会以来の快挙。また、中山選手はデビュー3年目にして、念願の表彰台に立つこととなりました。

 この結果、シリーズポイント争いはドライバー部門において#17 金石/塚越組(KEIHIN HSV-010)が計30点となってランキング2位を堅守。#1 小暮/L.デュバル組(ウイダー HSV-010)は計24点で4位、#100 伊沢/山本組(RAYBRIG HSV-010)は計23点で6位、#32 道上/中山組(EPSON HSV-010)は計12点で13位、#8 武藤/小林組(ARTA HSV-010)は計5点で14位となっています。チーム部門ではケーヒン リアル レーシングが計41点で2位につけています。

 次戦は8月20、21日に鈴鹿サーキットで開催されます。

コメント
瀧敬之介|Honda GTプロジェクトリーダー
 「今日は#32 EPSON HSV-010に乗る道上選手と中山選手がしっかりとしたレースを見せてくれました。先日、鈴鹿サーキットで行ったテストでも#32 EPSON HSV-010は好タイムを記録しましたが、その勢いを今日の表彰台に結びつける形となりました。特にレース序盤にライバルの猛攻をしのぎきった中山選手の健闘は見事でした。ドライバー交代直後の攻防に打ち勝った道上選手もベテランらしい手腕を発揮してくれたと思います。また、#8 ARTA HSV-010に乗る武藤選手と小林選手も着実にポジションを上げる堅実な戦いを演じてくれました。今回のレースにより、5台のHSV-010 GTをそろってレベルアップさせるという当初の目標を達成したことが確認できました。次の第5戦はHSV-010 GTが得意とする鈴鹿サーキットが舞台となりますので、優勝を目指し、全力を尽くします。今後も5台のHSV-010 GTへのご声援をお願いします」
道上龍選手(3位 #32 EPSON HSV-010)
 「移籍して2年目で、やっと結果が出たのでホッとしています。今シーズンはなかなか調子が上がらない状況でしたが、今大会では天候も味方になりました。久々にチャンスが訪れたと思いますし、そのチャンスをモノにできました。今大会の3位入賞でチームとしてもいい流れができたと思いますし、次戦はHondaの地元である鈴鹿ですので、優勝を狙えると思います。次戦までに最適なマシンを仕上げ、一番上を目指してがんばります」
中山友貴選手(3位 #32 EPSON HSV-010)
 「初めて表彰台に上がれてうれしいです。自分としては徐々にマシンにもなじんで問題なく走れていたものの、なかなか速さを見せつけることができず、苦しんでいました。ただ、今大会ではウエットコンディション、ドライコンディションともにマシンの調子がよく、このチャンスを生かしたいと感じていました。デビュー3年目なので、少し時間はかかりましたが、今大会の結果を素直に喜びたいですし、チーム全員に感謝したいと思います」
金石年弘選手(6位 #17 KEIHIN HSV-010)
 「天候がどのようになるか分からない状況だったため、セッティングが定まらないままスタートを迎えてしまい、マシンのパフォーマンスを最大限に発揮することができませんでした。シリーズを考えるとポイント(5ポイント)を獲得できたことは評価できますが、再度調整を行って、次戦では取りこぼしのないように全力でがんばります」
塚越広大選手(6位 #17 KEIHIN HSV-010)
 「金石選手から交代してから、序盤から思うようにペースを上げられませんでした。終盤はいいリズムになったものの、順位を上げるまでには至りませんでした。ポイントランキングは2位をキープできたものの、今大会では上位陣と速さで負けてしまっているので、あまり喜べるレースではなかったです。次戦の鈴鹿までには対応できるように調整します」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO決勝結果

■GT500クラス

SUGO GT 250km RACE -RIJ- (2011/07/31) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
146S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI42681:33'14.162
239DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI106822.360
332EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL26823.854
424ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH286835.516
56ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS366843.890
617KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS506845.934
7*100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS38681'15.181
8*19WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
荒 聖治
YH22671Lap
936PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS42671Lap
108ARTA HSV-010
HONDA HSV-010GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS8671Lap
11*38ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS30671Lap
1223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS52671Lap
1312カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS40653Laps
---- 以上規定周回数(70% - 47Laps)完走 ----
-35D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS23533Laps
-1ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS482048Laps
■GT300クラス

SUGO GT 250km RACE -RIJ- (2011/07/31) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
114SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドレ・インペラトーリ
YH631:33'14.532
274COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH286328.729
343ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS226333.138
425ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH226357.889
533HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK44631'00.690
64初音ミク グッドスマイル BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH68631'01.784
711JIMGAINER DIXCEL DUNLOP458
Ferrari 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL90631'02.632
866triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH40631'13.053
95マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
筒井 克彦
黒澤 治樹
YH621Lap
1088JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH22621Lap
1126Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
峰尾 恭輔
山下 潤一郎
YH621Lap
1241NetMove TAISAN Ferrari
Ferrari F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH8621Lap
13*2エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH10612Laps
147エヴァンゲリオンRT弐号機DIRECTION
PORSCHE 911GT3 R MY2011
カルロ・ヴァン・ダム
水谷 晃
YH5211Laps
1586JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH24518Laps
1687リール ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH304518Laps
---- 以上規定周回数(70% - 44Laps)完走 ----
-27PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430
山岸 大
山内 英輝
YH344221Laps
-31ハセプロMA イワサキ aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
岩崎 祐貴
YH163528Laps
-62R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH122340Laps
-*22R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH2241Laps
-69サンダーアジア MT900M
Mosler MT900M
横溝 直輝
吉田 広樹
YH360Laps
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.46 S Road MOLA GT-R (ロニー・クインタレッリ) 1'17.420
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.88 JLOC ランボルギーニ RG-3 (関口雄飛) 1'25.556
  • CarNo.22は、フリー走行中の国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(赤旗中の追越)により、ペナルティストップ20秒が科された。
  • CarNo.38は、ピットロード速度違反(56.193km/h)により、ドライブスルーペナルティを科した。
  • CarNo.19は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(黄旗区間中の追越)により、ペナルティストップ10秒を科した。
  • CarNo.100は、2011 SGT-SpR第3章第30条1.a.(接触行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを科されたが、レース中に実行できなかったため、公式通知No.18により、競技結果に対して30秒加算した。
  • CarNo.2は、2011 SGT-SpR第3章第34条2.(ピット作業遵守事項違反)により、ドライビングスルーペナルティを科した。

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO決勝 各クラス優勝ドライバーのコメント

gt_r04_r_pc_winners

GT500クラス優勝 S Road MOLA GT-R
ロニー・クインタレッリ
gt_r04_r_pc_quintarerri 「今日のレースは長かったです。でもクルマは速くてオープニングからトップで後方にマージンを築くことができ、柳田選手も最後までミスなくチェッカーまで走ってくれました。本当に良かった。途中タイヤのグリップが落ちてきたし、タイヤかすも沢山出てきましたが、それまでに充分なマージンができていたので慎重に走りました。今週末はドライでのロングランができなくてタイヤのもちが判りませんでしたが、タイムは落ちなかったのでそのまま引っ張りました。サーキットに入る前はこんな低い温度を想定していなかったけど、走り出すと予想以上のパフォーマンスを発揮してくれました。ミシュランタイヤに感謝です」
柳田真孝
gt_r04_r_pc_yanagida 「(GT500優勝までは)本っ当に長かったです。今回勝てたことを今後に繋げたいし、今まで応援してくださった皆さんにありがとうと言いたいです。レース自体は昨日のスーパーラップを見ていたときのほうが疲れた位で、今日は自分の番が来てからもリスクはないし、バトルもないし、ただ走るだけでした。楽なレースをさせてもらいました。ウチのクルマはセパン、菅生、鈴鹿と熱いレースでは勝てるポテンシャルがあります。次の鈴鹿はウェイトを積んで苦しいでしょうが、今日勝てたことでチャンピオンシップでも優位に立てましたし、次もチャンピオン目指して頑張ります。このチャンスを与えてくださったニスモさんには感謝していますし、開幕戦で23号車が勝って、次に12号車が勝った事で『自分たちも勝ちたい』『仲間に加わりたい』という気持ちが強くなりました。また、GT300でチャンピオンを獲ってGT500でも勝てたことで、GT300から上に上がっても通用するんだってことを示したいとも思っていたんです」
GT300クラス優勝 SG CHANGI IS350
折目遼
gt_r04_r_pc_orime 「嬉しいのと、ホッとしたのの両方です。ここまで何の結果も出せず、焦りがなかったといえば嘘になりますが、クサらず、チームとミーティングを重ねてここまでやってきました。その結果として今回勝てたのかなと思いますし、安堵の気持ちです。序盤に高木さんとはお互いに信頼しあっていいバトルができたと思います。フェアだったし、お客さんにも喜んでもらえる内容だったんじゃないでしょうか。今週末はドライでここまで周回するのは初めてだったので、タイヤがどこまでもつか判りませんでした。そのため、今回はもうすこし引っ張る予定だったんですが、早めにピットに入りました。セパンから大きなアップデートはできない状況でしたが、徐々にコンディションにクルマがあってきたし、先日の鈴鹿のテストではいいセットアップも見つかりました」
アレキサンドレ・インペラトーリ
gt_r04_r_pc_imperatoli 「すごくハッピーです。シーズン当初はメカニカルトラブルやドライバーのミスがあって結果が出せませんでしたが、今週のレースはパーフェクトな内容でした。初めてのGTシリーズ参戦でGT500との混走など、慣れるのに時間がかかりましたが、チームが信頼してくれたことに感謝しています。日本では長年F3をやってきましたが、ヨーロッパに比べて多くのファンが来てくれますからやり甲斐があります。スーパーGTはオーガナイズもしっかりしていて素晴らしい選手権なので、ここで勝てたことは今後のキャリアに必ずプラスになると思います」
Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO決勝 #46エスロードGT-Rが独走でポール・トゥ・ウィン。柳田が待望のGT500初勝利を達成。 GT300もSGチャンギが初優勝

2011オートパックススーパーGT第4戦「SUGO GT 250kmレース」決勝は7月31日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした#46S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)が終始独走状態で68周を走り切って今季初勝利を挙げた。これは今季からGT500クラスにステップアップしてきたMOLAにとっては初の快挙だ。
またGT300クラスも今季から参戦を開始した#14SG CHANGI IS350(折目遼/アレキサンドレ・インペラトーリ組)が初優勝を達成した。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:27,000人)

gt_r04_r_500_start

gt_r04_r_300_start

gt_r04_r_46

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gt_r04_r_500_podium

gt_r04_r_300_podium

決勝レースは午後2時にスタート。
朝から降っていた雨は上がり、終始ドライコンディションでの戦いとなった。

ポールシッターの#46エスロードGT-Rはスーパーラップで抜群のタイムを叩き出したロニー・クインタレッリがスタートを担当。序盤から一気に逃げにかかり、2位以下との差をぐんぐんと広げていく。
2番手には同じくミシュランタイヤを履く#39デンソーサードSCの石浦宏明がつけるが、クインタレッリのペースには歯が立たない状況。
その後方では#24ADVANコンドーGT-Rと#32エプソンHSVが序盤から激しいドッグファイトを展開、ここに#36ペトロナスSCも加わっていたが、36号車は7周目のバックストレートで痛恨のコースオフを喫し、一気に後方に沈んでしまった。

更にその後方では#35D STATION SC、#1ウイダーHSV、#19ウェッズスポーツSC、#12カルソニックGT-Rが接近戦を展開していたが、こちらも20周目の1コーナーでコースアウトした#1ウイダーに#12カルソニックが追突、1号車は右リヤタイヤにダメージを負って予定外のピットストップを強いられたうえ、アウトラップのピット出口で前からウォールに突っ込むと言う散々な内容でそのままレースを終えてしまった。

こうした後方の混乱を尻目に#46クインタレッリは後方とのギャップを13秒以上に広げ、39周を終えたところで柳田に交代した。

その後はピットストップのタイミングで24号車の前に出た#32エプソンHSVが#39デンソーSCに追いつき、ドッグファイトを展開したこともあり、#46エスロードGT-Rのリードは20秒以上に広がり、柳田は悠々と残り29周を消化。最後は22秒360ものマージンを築いてチェッカーを受け、今季久々にGT500クラスに復帰した自分自身にとっても、そして今季からGT500にステップアップしてきたモーラにとっても初めての勝利をものにした。
2位には#39デンソーSCが逃げ切り、ミシュランタイヤが1-2を達成。3番手には500クラスで唯一のダンロップユーザーとなった#32エプソンHSVが入った。

GT300クラスはポールスタートの#43ARTAガライヤに対し、#14SGチャンギが序盤からドッグファイトを挑む展開となった。
14号車のスタートを担当した折目はスタート直後に#11JIMゲイナー458を1コーナーで抜いて2位に浮上すると、すぐさま43号車を駆る高木真一とのギャップを縮めにかかり、4周目の1コーナーでアウトから並びかけていく。
懸命に押さえ込む高木だったが、その後も執拗に仕掛けてくる折目のアタックに9周目の1コーナーで遂に陥落、トップを明け渡すこととなった。

更には#62レガシィB4の山野哲也、#4初音ミクZ4Mの谷口信輝らも高木を攻略、#43ガライヤは一時4位まで後退することになったが、#62レガシィがトラブルにより23周でリタイヤしてしまったために再び3位に。 その後はピットストップのタイミングで#74カローラアクシオaprの先行を許すも#4BMW Z4がGT500クラスの#12カルソニックGT-Rと交錯したことなどもあって3位でフィニッシュすることとなった。

一方トップに立った14号車はピットストップを行った時点で一時7位まで後退したが、それ以外はライバルたちの脱落にも助けられ、トップで63周を逃げ切って今季初勝利をものにした。2位には#74カローラアクシオがつけた。

スーパーGT第5戦は真夏の鈴鹿、POKKA GT。
今回はレース距離が更に短縮されて500kmの戦いとなる。8月21日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第4戦SUGOフリー走行結果

SUGO GT 250km RACE -RIJ- (2011/07/31) Free Practice Weather:Rainy Course:Wet
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500132EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL21'26.355-154.424
2500246S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI421'26.409 0.054154.328
3500323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS521'26.854 0.499153.537
4500412カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS401'27.248 0.893152.844
5500517KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS501'27.462 1.107152.470
650068ARTA HSV-010
HONDA HSV-010GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS81'27.649 1.294152.145
7500739DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI101'27.659 1.304152.127
8500835D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS21'27.760 1.405151.952
95009100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS381'28.253 1.898151.103
105001036PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS421'28.548 2.193150.600
115001124ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH281'28.597 2.242150.517
12500126ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS361'28.774 2.419150.217
13500131ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS481'28.954 2.599149.913
145001438ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS301'29.249 2.894149.417
155001519WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
荒 聖治
YH221'30.432 4.077147.462
16300133HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK441'33.521 7.166142.592
17300269サンダーアジア MT900M
Mosler MT900M
横溝 直輝
吉田 広樹
YH1'34.098 7.743141.717
18300362R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH121'34.772 8.417140.710
19300414SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドレ・インペラトーリ
YH1'34.774 8.419140.707
20300525ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH221'35.838 9.483139.144
21300643ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS221'35.876 9.521139.089
22300726Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
峰尾 恭輔
山下 潤一郎
YH1'36.73010.375137.861
23300866triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH401'36.86710.512137.666
24300987リール ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH301'37.08910.734137.352
253001086JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH21'37.56611.211136.680
263001111JIMGAINER DIXCEL DUNLOP458
Ferrari 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL901'37.67111.316136.533
27300122エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH101'37.75911.404136.410
283001327PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430
山岸 大
山内 英輝
YH341'37.90411.549136.208
293001422R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH1'37.93011.575136.172
303001574COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH281'37.96911.614136.118
313001688JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH221'38.11111.756135.921
323001731ハセプロMA イワサキ aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
岩崎 祐貴
YH161'38.40212.047135.519
33300184初音ミク グッドスマイル BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH681'40.31813.963132.930
343001941NetMove TAISAN Ferrari
Ferrari F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH81'40.33613.981132.907
35300207エヴァンゲリオンRT弐号機DIRECTION
PORSCHE 911GT3 R MY2011
カルロ・ヴァン・ダム
水谷 晃
YH1'40.56514.210132.604
36300215マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
筒井 克彦
黒澤 治樹
YH1'41.76215.407131.044
  • CarNo.22は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(赤旗中の追越)により、決勝レーススタート後、ペナルティストップ20秒を科す。
  • CarNo.86は、ピットロード速度違反(56.17km/h)により、罰金2万円のペナルティを科す。
  • CarNo.86は、ピットロード速度違反(56.95km/h)により、罰金3万円のペナルティを科す。

SUPER GT

SGT:第4戦SUGOフリー走行 トップタイムは#32エプソンHSV。ポールシッターの46号車は2番手

スーパーGT第4戦SUGOの決勝前フリー走行は終始ウェットコンディションの下で行われ、#32EPSON HSV-010(道上龍/中山夕貴組)がトップタイムを記録した。
GT300クラスは終了直前に#33HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢組)が1分33秒521を叩き出してトップだった。

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決勝日を迎えたスポーツランドSUGOは朝から小雨が降り続くコンディション。
フリー走行開始直前には雨はやんだものの、路面は完全なウェット状態。このため主催者から「ウェット宣言」が出される中、9時10分より45分間の走行が開始された。

コースオープンと同時に各車一斉にウェットタイヤを装着してコースに飛び出していったが、始まってすぐに#46エスロードGT-R、#32エプソンHSV、#39デンソーSC430らが相次いで3コーナーでコースアウト。
このうち39号車がスピンしてグラベルに捕まったため、この回収のために早々と赤旗が提示されることとなった。
この際、コース上にも大量のオイルが出ていたためにこの処理作業に時間がかかり、走行は9時40分に漸く再開された。

路面は当初激しい水しぶきが上がっていたが、雨が上がっていたこともあって次第にコンディションが向上し、タイムもそれにつれて上がっていく。
最初にトップに立ったのは#36ペトロナスSCで1分31秒446。しかしすぐに#32エプソンHSVが1分30秒301でトップに躍り出る。更に再開後15分が経過しようかというところで#39デンソーSCが1分27秒659と一気に30秒を切ってきた。ドライバーは石浦宏明だ。

ここからは1分29秒台を記録する車両が相次ぐが、中々石浦のタイムを上回るものは現れない。
このまま39号車トップで走行は終了するかと思われたが、残り時間5分をきったところでポールシッターの#46エスロードGT-Rが1分27秒455でトップに浮上すると、次の周では1分26秒409とタイムを更に縮めてきた。
しかし終了まで2分をきったところで#32エプソンHSVを駆る中山夕貴が1分26秒355を叩き出し、最後の最後でトップに立って走行を締めくくった。

GT300クラスは当初#43ARTAガライヤが1分36秒811でトップに立っていたが、残り時間5分を切ったところで今回好調な#14SGチャンギIS350が1分34秒774でトップに。更に#62レガシィB4、#69サンダーアジアMT900らがタイムを上げ、チェッカー間際に#33ハンコックポルシェを駆る藤井誠暢が1分521でトップに躍り出た。

第4戦決勝はこのあと午後2時より68周(250km)で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:道上龍/中山友貴組(EPSON HSV-010)が4番手、伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)が5番手を獲得 (HONDA)

2011年7月30日(土)・予選/会場:スポーツランドSUGO(3.704km)/天候:曇りのち雨/気温:23℃(14:30現在)/路面温度:24℃(14:30現在)/コースコンディション:ドライのちウエット

7月30日(土)、宮城県仙台市近郊のスポーツランドSUGOにおいて2011 オートバックス SUPER GT第4戦「SUGO GT 250km RACE」が開幕し、公式予選が行われました。

gt_r04_q_h_01.jpg  ここ数日来、繰り返し大雨警報が発令された東北地方は、この日も雨が強く降ったり止んだりするはっきりしない空模様となりました。

 高い旋回能力を誇るHSV-010 GTは、様々な速度域のコーナーが連続するスポーツランドSUGOを得意としており、昨年のSUGOラウンドではHSV-010 GTにとって初となる1-2フィニッシュ(優勝:金石年弘/塚越広大組、2位:小暮卓史/ロイック・デュバル組)を成し遂げています。また、本大会に先立つ第3戦マレーシア・セパンラウンドで今シーズン初優勝を果たしたことも、Honda陣営を活気づける1つの要因となっており、本大会でも優勝を含む好成績を挙げることが期待されています。

 8時25分に公式練習が始まった段階では、未明からの霧雨がまだ降り続いており、コースコンディションはウエット。このため、各車ともウエットタイヤを装着して走行に臨みました。

 1時間25分間にわたって行われた公式練習では、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)がHonda勢のトップタイムとなる1分28秒016を記録して3番手につけたほか、#1 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル組)も1分28秒841で4番手となりました。以下、昨年のSUGOラウンドの覇者である#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が6番手、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が14番手、#8 ARTA HSV-010(武藤英紀/小林崇志組)は15番手のタイムを記録しました。

 今回の予選は「スーパーラップ方式」が採用されました。この方式では、予選1回目でトップ10に入ったマシンが「スーパーラップ」と呼ばれる予選2回目に進出。「スーパーラップ」では1台ずつ順にタイムアタックを行い、このときのタイムをもとに決勝レースのスターティンググリッドを決めます。なお、11番手以下のマシンは、予選1回目の順位がそのまま決勝レースでのスターティンググリッドとなります。

 予選1回目の開始は12時25分。雨はすでに止んでおり、コースコンディションもほぼドライとなっていました。開始10分後には#17 KEIHIN HSV-010が1分17秒531でトップに立ったほか、#100 RAYBRIG HSV-010も3番手につけていましたが、このときはまだマシンの感触を確認している状況で、本格的なタイムアタックはセッションの終盤に行われると見られていました。

 ところが、セッション中盤にGT300クラスのマシンなどがスピン。コースアウトした車両を回収するため途中5分間の中断を挟むことになります。この間に雨が降り始めてコースコンディションは悪化し、この段階でのタイムアップは難しい状況となってしまいます。

 しかし、幸いにもセッション終盤になると路面はほぼ乾き、#100 RAYBRIG HSV-010は1分16秒840までタイムを詰めることに成功して2番手に浮上、Honda勢の最上位となりました。これに続いたのが1分17秒167で4番手につけた#32 EPSON HSV-010。さらに#17 KEIHIN HSV-010は1分17秒292で7番手につけ、以上3台がスーパーラップ進出を決めました。

 一方、#1 ウイダー HSV-010は10番手からわずか0.141秒差で11番手、#8 ARTA HSV-010は15番手となり、いずれもスーパーラップ進出はなりませんでした。

 スーパーラップは15時20分にスタート。このころには雨が本格的に降りだし、コース上は予選時とは全く異なり、完全なウエットコンディションとなりました。

 その中で、7番目にアタックした#32 EPSON HSV-010の道上選手が1分30秒625を記録して4番手に食い込んだほか、9番目にアタックした#100 RAYBRIG HSV-010も伊沢選手が強気の走りを展開して1分31秒037の5番手。4番目にアタックした#17 KEIHIN HSV-010は金石選手が1分32秒515を記録し、7番グリッドから明日の決勝レースに臨むこととなりました。

コメント
瀧敬之介|Honda GTプロジェクトリーダー
 「今日はいろいろな意味で雨にほん弄されてしまいました。中でも#1 ウイダー HSV-010はコンディションの変化に振り回されて流れに乗りきれず、本来の実力を発揮できませんでした。予選15番手となった#8 ARTA HSV-010も実力どおりの結果とは言えません。そうした中、#32 EPSON HSV-010の道上選手、それに#100 RAYBRIG HSV-010を駆った伊沢選手の奮闘が印象に残りました。昨年からダンロップ・タイヤの開発に深く関わっている道上選手は、タイヤの性能をフルに引き出し、Honda勢で最上位の予選結果を残してくれました。伊沢選手のアタックは気迫に満ちたもので、ブリヂストン・タイヤを履くHSV-010 GTとしてはトップのタイムを記録しています。#17 KEIHIN HSV-010も仕上がりは順調ですが、Honda勢でもっとも重い50kgのハンディウエイトに苦しめられる形となりました。明日の決勝レースはドライコンディションになる見通しですが、ウエットコンディションを得意とするマシンがスターティンググリッドの上位を占めているので、荒れた展開となることが予想されます。そうした中、5台のHSV-010 GTが粘り強く戦い、上位入賞を果たしてくれることを期待しています」
道上龍選手(4番手 #32 EPSON HSV-010)
 「朝から雨が降っていたのに、予選走行中にはドライコンディションになるなど、非常に難しいコースコンディションでした。ただ、今回の試合に入る前に様々なテストを行って調整したことで、ドライ、ウエットともに今まで以上のパフォーマンスを発揮できたのではないかと、手応えを感じています。トップを狙っていたので、予選4番手という結果は満足していませんが、昨年もSUGOでの大会をきっかけに上位に食い込む成績を残せるようになりましたし、過去に優勝したこともある好きなサーキットです。明日も天気が読めず、荒れるレース展開になるかと思いますが、優勝目指してがんばります」
伊沢拓也選手(5番手 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「天候がコロコロと変わる不安定なコンディションで、朝の練習走行時は調子があまりよくなかったのですが、チームが非常によくがんばったおかげで、公式予選のときまでにしっかりと立て直すことができました。今回、"予選で速いところを見せたい"という強い思いがあったので、それを形に表すことができてよかったです。明日も難しいコースコンディションになるかと思いますが、調子はいいので、最後まで生き残っていい結果を残したいと思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO 各クラスポールシッターのコメント

■GT500クラス
S Road MOLA GT-R
ロニー・クインタレッリ
 「朝の公式練習も速かったのでポールを獲ろうと思っていましたが、スーパーラップではタイヤが温まり難くて、頑張って熱を入れました(笑) 他のドライバーを見ていても運転し難そうだったし、コースの前半はグリップが完全じゃなかったので、まさかあんなタイムが出るとは思っていなくて、26秒というタイムを聞いてビックリしました。ポールは獲りたいと思っていました。菅生では前のほうでスタートできたほうが有利ですから。(初めてGT500に参戦したチームについて)プレシーズンのテストのときから手ごたえを感じていました。やりやすいチームだし、技術力もありますよ」
柳田真孝
 「ドライコンディションではちょっとしか走れませんでしたが、感触は良かったです。ウェットの状態も良かったですね。スーパーラップは前半は雨が少なくて、後からどんどん降ってくる中、ロニーの腕でタイムを出した感じです。ミシュランタイヤのポテンシャルをロニーが引き出してくれて、素晴らしいタイムを出しました。明日もロニーに前半リードを稼いでもらって、僕は今日の午後みたいに楽をしたいですね(笑)」
■GT300クラス
ARTA Garaiya
高木真一
 「今年からブリヂストンを使うことになって、フロントタイヤの外径も変わり、充分なテストもできない状況で苦しい開幕を迎えましたが、そんな中でも岡山では高いパフォーマンスのタイヤを用意していただきました。結果は残念なことになりましたけども。未知数の状況の中で非常に良くあわせこんでいただいてると思います。今回も富士に続いて二回目のレインなのに、タイヤはすごくいい状態でしたし、クルマもアップデートされていました。午前中にもタイムが出ていたので、予選では120%まで行き過ぎないように落ち着いて走りました」
松浦孝亮
 「すごく嬉しいです。自分でとったわけじゃありませんが、ポールポジションは嬉しいです。先日の鈴鹿テストでは『もう少し』という感触でしたが、今回のウェットタイヤは抜群に良くて、タイヤに助けられて出したタイムだと思います。ブリヂストンさんの技術力には驚いています。ウェットではアドバンテージがありますが、ドライでも自信はあります。今回は前のほうにJAF-GTが集まっているので、いつもみたいにFIA-GTに抜かれ続ける展開とは違うでしょうね」
Text : Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO公式予選総合結果

■GT500 Class

SUGO GT 250km RACE -RIJ- (2011/07/30) Total Qualify GT500 Weather:Rainy Course:Wet
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
1*46S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI421'16.1451'26.355154.424
239DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI101'17.3161'28.601150.510
324ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH281'17.2331'30.219147.811
432EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL21'17.1671'30.625147.148
5100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS381'16.8401'31.037146.482
636PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS421'17.2451'31.107146.370
717KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS501'17.2921'32.515144.142
835D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS21'17.3211'32.960143.452
938ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS301'17.3021'33.124143.200
10*12カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS401'17.102no time-
111ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS481'17.462172.153
126ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS361'17.592171.865
1323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS521'17.885171.218
1419WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
荒 聖治
YH221'18.143170.653
15*8ARTA HSV-010
HONDA HSV-010GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS81'18.385170.126
---- 以上予選通過 ----
■GT300 Class

SUGO GT 250km RACE -RIJ- (2011/07/30) Total Qualify GT300 Weather:Rainy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
143ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS221'24.7191'36.963137.530
211JIMGAINER DIXCEL DUNLOP458
Ferrari 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL901'24.9221'37.350136.983
314SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドレ・インペラトーリ
YH1'24.3151'38.523135.352
462R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH121'24.6431'38.658135.167
574COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH281'24.9551'38.670135.151
62エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH101'24.2021'38.866134.883
733HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK441'24.6991'38.908134.826
84初音ミク グッドスマイル BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH681'25.1661'40.697132.430
987リール ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH301'25.2201'42.221130.456
1025ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH221'24.986no time -
1169サンダーアジア MT900M
Mosler MT900M
横溝 直輝
吉田 広樹
YH1'25.375156.197
1227PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430
山岸 大
山内 英輝
YH341'25.458156.045
1388JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH221'25.736155.539
1431ハセプロMA イワサキ aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
岩崎 祐貴
YH161'25.883155.273
1586JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH21'26.256154.602
1622R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH1'26.731153.755
---- 以上予選通過 ----
-*7エヴァンゲリオンRT弐号機DIRECTION
PORSCHE 911GT3 R MY2011
カルロ・ヴァン・ダム
水谷 晃
YH1'25.747155.519
-*66triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH401'26.172154.752
-*5マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
筒井 克彦
黒澤 治樹
YH1'26.900153.456
-*41NetMove TAISAN Ferrari
Ferrari F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH81'27.715152.030
-*26Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
峰尾 恭輔
山下 潤一郎
YHAbsence-
-360RUNUP SPORTS CORVETTE
CHVROLET CALLAWAY CORVETTE
田中 篤
岡村 和義
YHAbsence-
  • CarNo.46は、ピットロード速度違反(60.936km/h)により、罰金3万円のペナルティを科す。
  • CarNo.8は、JMRC東北レース一般競技規則第9章第4条1.(ピットレーンへの進入)違反により、ベストラップ削除のペナルティを科す
  • CarNo.5は、ピットロード速度違反(56.92km/h)により、罰金2万円のペナルティを科す。
  • CarNo.5は、2011 SGT-SpR付則-5-3-3-1).4)違反(黄旗中のコースアウト)により、GT300クラス別走行時間の記録削除のペナルティを科す。
  • CarNo.12は、2011 SGT-SpR第25条7.(SL中の4輪同時白線外脱輪)により、スーパーラップ進出車両の最後尾とされた。
  • CarNo.25は、2011 SGT-Spr第25条7.(スーパーラップ中のコースアウト)により、スーパーラップ進出車輌の最後尾とされた。
  • CarNo.7,66,5,41,26は、7月31日のフリー走行の記録により決勝レース出走の可否を決定する。

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