
2月26日、ホンダは2005年のモータースポーツ活動についての発表を行った。
国内レースにおいては、スーパーGTに「Honda NSX-GT プロジェクト」として3チーム4台にて参戦するほか、全日本F3選手権には2チーム2台の参戦が決定している。
以下はプレスリリースより抜粋。
「2005年Hondaモータースポーツ活動」
Hondaは、2005年の「モータースポーツ参戦体制」と、「世界トップレベルのレースで表彰台を競う人材の育成」、
「モータースポーツの普及」の活動について発表した。
モータースポーツ活動は、Hondaの「チャレンジング・スピリット」の原点であり、自らの「志」と「技」と「質」を高め、
「先進創造へのチャレンジ」を続けることで、お客様に夢と感動を提供していく。
2005年Hondaのモータースポーツ活動の概要
1.モータースポーツ参戦体制
「お客様と夢の共有」「世界に挑戦し技術者を育成」「ブランドロイヤルティの向上」を目的に レース活動を展開する。
2輪レース活動は、ロードレース世界選手権最高峰のMotoGPクラスでのライダータイトルの 獲得を狙うとともに、メーカータイトルの連覇、各カテゴリーのチャンピオン獲得を目指す。
4輪レース活動は、昨シーズンのコンストラクターズランキングで2位へと大きく躍進したF1世界選手権において、本年度より新たに「B・A・R」に資本参加を行い、ワールドチャンピオン獲得を狙う。参戦3年目のIndyCar Seriesは、Honda V8「HI5R」エンジンを4チーム10台へ供給し、ドライバー、マニュファクチャラー、ルーキーの各タイトルの連覇に挑む。Super GT(旧 全日本GT選手権)は、「Honda NSX-GTプロジェクト」のもと、チームとドライバーのダブルタイトル獲得を狙う。
2.世界トップレベルのレースで表彰台を競う人材の育成
「鈴鹿サーキット」「ツインリンクもてぎ」と連携し、世界の頂点レースで表彰台を競うライダー、ドライバーの育成を目的に、長期的な視野で継続した活動を推進していく。
2輪では、日本人若手ライダーの育成のために昨年創設した「Honda Racing スカラーシップ」(ライダー育成奨学制度)第2期生として、昨年の全日本選手権シリーズGP250クラスチャンピオンの高橋裕紀がロードレース世界選手権250ccクラスにフル参戦する。また、「鈴鹿レーシング スクール」(SRS-J、SRS-K、SRS-F)をはじめとする各種スクールや、フォーミュラドリーム、F3など、人材を育成するプログラムを推進し、佐藤琢磨や松浦孝亮のような、世界で活躍できるライダーやドライバーの輩出に努める。
3.モータースポーツの普及
「鈴鹿サーキット」、「ツインリンクもてぎ」と連携をとり、世界の頂点レースの開催や「見て、遊んで、体感する」場と機会の創出に積極的に取り組む。
今年3年目を迎える「INDY JAPAN 300 MILE」は、本場Indy 500のもつ、参加・体験型のコンセプトを取り入れ、4月28日(木)~30日(土)に「ツインリンクもてぎ」にて開催する。
Hondaファンへの感謝イベント「Enjoy Honda」を4月16日(土)・17日(日)に鈴鹿、7月23日(土)・24日(日)にもてぎにて開催する他、今年は11月23日(祝・水)にもてぎにて「Honda Racing THANKS DAY」を開催する。
また、昨年に引き続き、「ベルノエキサイティング・カップ・インテグラ・ワンメイクレース」を開催、更に参加して楽しんでいただく各種イベントや「コンセプト・ミーティング」を各地域で開催する。
《四輪参戦計画概要》
■ Super GT
(株)M-TECと(株)童夢の協力のもと、「Honda NSX-GT プロジェクト」を組み、3チーム4台にて参戦する。
エンジンは、V6 3リッター・ツインターボを更に熟成させ、コーナリング特性に優れた車体で、チームとドライバーのダブルタイトルを目指す。
| 参戦チーム | No. | ドライバー |
|---|
| チーム・ホンダ・レーシング | 8 | 伊藤 大輔(日本) ジョナサン・コシェ(フランス) |
| 18 | 道上 龍(日本) 小暮 卓史(日本) |
| エプソン・ナカジマレーシング | 32 | 松田 次生(日本) アンドレ・ロッテラー(ドイツ) |
| チーム・クニミツ | 100 | セバスチャン・フィリップ(フランス) ジェレミー・デュフォア(フランス) |
■ 全日本F3選手権
| 参戦チーム | No. | ドライバー |
| チーム・ホンダ・エムテック | 10 | 武藤 英紀(日本) |
| 戸田レーシング | 2 | 高崎 保浩(日本) |

トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、“フォーミュラ・ワン世界選手権(F1)”、“IRLインディ・カー・シリーズ
(IRL)”および“スーパーGT・インターチャレンジ(スーパーGT)”をモータースポーツのトップカテゴリー
参戦の柱とし、2005年の活動を推進する。
また、将来に向けたトップドライバーの育成、モータースポーツの基盤を支える活動を継続して行う。
日本国内では、“スーパーGT”へ参戦するチームを継続支援する。
また、トップドライバーを継続的かつ長期的に育てることを目的とした“トヨタ・ドライバー・育成プログラム”
は、日本および欧州でのプログラムの連携を深め、一元化する。
さらに、モータースポーツの基盤を支える活動については、日本国内でのワンメイクレース “ESSO
フォーミュラ・トヨタ・シリーズ”や“Netz Cup(ヴィッツ・シリーズ、アルテッツァ・シリーズ)”の開催、
米国での“トヨタ・アトランティック・チャンピオンシップ”の支援などを、継続的に行う。
なお、トヨタのモータースポーツ活動は、東富士研究所のモータースポーツ部を中心に、日本では トヨタ
テクノクラフト(株)TRD(以下、TRD)、米国ではTRD,U.S.A.Inc.(以下、TRD-USA)、欧州では
Toyota Motorsport GmbH(以下、TMG)を、各地域での活動拠点として位置付けている。
2005年の活動概要は次の通り。
【活動および支援計画概要】
スーパーGT・インターチャレンジ(スーパーGT)
・昨年までの全日本GT選手権シリーズ(JGTC)は本年よりFIA公認の国際シリーズとなり“スーパーGT・インターチャレンジ”に名称を変えたが、日本のトップカテゴリーとして引き続きTRDを通じ、参戦するチームを支援
・参戦車両は、V8 4.5リッターエンジン(3UZ-FE)を搭載するスープラ(GT500クラス)、および2.0リッターターボエンジン(3S-GTE)を搭載するMR-Sとセリカ(GT300クラス)
・支援チームおよびドライバーラインナップ(暫定)は次の通り
| |
チーム名
|
ドライバー
|
GT500
クラス |
ESSO・トヨタ・チーム・ルマン
(ESSO TOYOTA Team LeMans) |
脇阪寿一 (Juichi Wakisaka 日本) |
| 飯田章 (Akira Iida 日本) |
トヨタ・チーム・トムス
(TOYOTA TEAM TOM'S) |
土屋武士 (Takeshi Tsuchiya 日本) |
| ジェームズ・コートニー(James Courtney 豪州) |
| 片岡龍也 (Tatsuya Kataoka 日本) |
| 山本左近 (Sakon Yamamoto 日本) |
トヨタ・チーム・セルモ
(TOYOTA TEAM Cerumo) |
高木虎之介(Toranosuke Takagi 日本) |
| 立川祐路 (Yuji Tachikawa 日本) |
トヨタ・チーム・サード
(TOYOTA TEAM SaRD) |
アンドレ・クート(Andre Couto ポルトガル) |
| ロニー・クインタレッリ(Ronnie Quintarelli イタリア) |
チーム・アドバン・ツチヤ
(TEAM ADVAN TSUCHIYA) |
織戸学 (Manabu Orido 日本) |
| ドミニク・シュワガー (Dominik Schwager ドイツ) |
| クラフト(KRAFT) |
服部尚貴(Naoki Hattori 日本) |
| 脇阪薫一(Shigekazu Wakisaka 日本) |
GT300
クラス |
アペックス・ウィズ・エーピーアール
(APEX with apr)<MR-S> |
田中実 (Minoru Tanaka 日本) |
| T.B.N. |
チーム・レクリス
(TEAM RECKLESS) <MR-S> |
佐々木孝太 (Kouta Sasaki 日本) |
| 山野哲也 (Tetsuya Yamano 日本) |
レーシングプロジェクト・バンドウ
(RACING PROJECT BANDOH)<セリカ> |
加藤寛規 (Hiroki Kato 日本) |
| 谷口信輝 (Nobuteru Taniguchi 日本) |
チーム タケウチ
(Team Takeuchi) <セリカ> |
竹内浩典 (Hironori Takeuchi 日本) |
| 平中克幸 (Katsuyuki Hiranaka 日本) |
※T.B.N. To Be Nominated
その他の活動支援
・TRDを通じ、下記のカテゴリーへの参戦チームを支援。主にマシンの設計・開発・製作を担当する(除くF3)ほか、トヨタ車を使用するチームへの技術的支援も実施
(1)全日本F3選手権シリーズ
・“全日本F3選手権”に参戦するチームおよびドライバーを支援
・トヨタエンジン使用のチームおよびドライバーラインナップ(暫定)は次の通り
チーム名
|
ドライバー
|
| トムス (TOM'S) |
J.P.デ・オリベイラ (Joao Paulo de Oliveira ブラジル) |
| トムス (TOM'S) |
中嶋 一貴 (Kazuki Nakajima 日本) |
| トムス (TOM'S) |
池田 大祐 (Daisuke Ikeda日本) |
| NOW MOTORSPORTS |
番場 琢 (Taku Banba 日本) |
| インギング(INGING) |
安岡 秀徒 (Hideto Yasuoka 日本) |
| インギング(INGING) |
T.B.N. |
| DTM |
折目遼 (Ryo Orime 日本) |
※T.B.N. To Be Nominated
(2)ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ
・ワンメイク・フォーミュラ・レース “ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ(全11戦)”を開催
・レースカー(FT30)は、カーボンコンポジット製シャシーに1.6リッターエンジン(4A-GE)を搭載した、上級カテゴリーへのステップアップを考慮した車両
(3)Netz Cup “アルテッツァ・シリーズ” および “ヴィッツ・シリーズ”
・“観る”から“参加する”をコンセプトに2000年にスタート、これまで延べ約7300名(アルテッツァ・シリーズ約1200名、ヴィッツ・シリーズ約6100名)の参加者を記録
I“アルテッツァ・シリーズ”
・主要サーキットを網羅する全国シリーズとし、全7戦を開催
II ナンバー付レース “ヴィッツ・シリーズ”
・5つの地方シリーズ(北海道、東北、関東、関西、西日本)全27戦を開催
・各地方シリーズの上位者が集うチャンピオン戦を開催
(4)その他各種グラスルーツ活動への支援
・各種活動(スーパー耐久シリーズ、全日本ラリー選手権、全日本ダートトライアル選手権など)への参戦チームを支援
・B級ライセンスで初心者も参加が可能な、ヴィッツによるワンメイク・ラリー“TRD Vitz Challenge(全6戦)”の開催
・“トヨタモータースポーツクラブ(TMSC)”の活動支援など
【トヨタ・ドライバー育成プログラム】
1.基本的な考え方
・世界および日本のトップカテゴリーにおいて活躍できるレーシングドライバーの育成を目的に、才能ある人材を発掘するとともに、継続的にステップアップできるプログラムを設定
・本年より日本および欧州でのプログラムの連携を深め、日本(FTRS:Formula Toyota Racing School レーシングスクールの名称兼育成プログラム名称)、欧州(TDA:Toyota Drivers Academy)の各育成プログラムの名称を“TDP”(Toyota young Drivers Program)に統一し活動を一元化
2.プログラムの内容について
(1)トヨタ/ヤマハ ステップアップ・システム
・ヤマハ発動機(株)が展開するレーシングカートプロジェクトを支援するとともに、優秀ドライバーを“フォーミュラ・トヨタ・レーシング・スクール(FTRS)”に招聘
(2)フォーミュラ・トヨタ・スカラシップ
・レーシングカート、入門フォーミュラシリーズの成績優秀者などを対象(18歳前後)とするFTRSで選抜したドライバー大嶋和也(Kazuya ohshima 17歳)、関口雄飛(Yuuhi Sekiguchi 17歳)の“ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ”への参戦を引き続き支援するとともに、本年より新たに山内英輝(Hideki Yamauchi 16歳)、国本京佑(Keisuke Kunimoto 16歳)の2名を支援
(3)トヨタF3スカラシップ
・2004年“ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ”のシリーズ・チャンピオン安岡秀徒(Hideto Yasuoka 21歳)の “全日本F3選手権”への参戦を“トヨタF3スカラシップ”として支援
・中嶋一貴(Kazuki Nakajima 20歳)、番場琢(Taku Bannba 22歳)、池田大佑(Daisuke Ikeda 22歳)の3名のドライバーの“全日本F3選手権”への参戦を“トヨタF3スカラシップ”として引き続き支援
(4)フォーミュラ・ルノー・スカラシップ
・FTRSや“ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ”の成績優秀者を対象としたスカラシップで小林可夢偉(Kamui Kobayashi 18歳)の参戦を継続支援
(5)F3ユーロシリーズ・スカラシップ
・入門フォーミュラシリーズあるいはFTRSや“ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ”などの成績優秀者を対象としたスカラシップでフランク・ペレラ(Franck Perera フランス 19歳)、平手晃平 (Kouhei Hirate 18歳)の参戦を支援
(6)レーシングスクールの開催
・関谷正徳を校長としたFTRSを年央に4回開催
・各スカラシップ選定者を対象としたトレーニング・プログラムの実施 (レーシングカーの基礎知識、ドライビング理論、メンタル・フィジカル両面でのトレーニング等の幅広いメニュー)
・体験型1日コースも年数回開催の予定
(7)世界トップカテゴリーへ参戦するドライバーへの支援
・ライアン・ブリスコ(Ryan Briscoe 豪州 23歳)の“IRLインディ・カー・シリーズ”への参戦を支援
<ご参考>
【富士スピードウェイ・リニューアルについて】
・国際レーシングコースおよび関連施設の全面改築を終え「富士スピードウェイ落成披露」を2月28日(月)に実施。「リニューアルオープン」は4月10日(日)を予定。
■フォーミュラ・ニッポン
Fニッポン公式サイト
| Rd. |
日程 |
開催地 |
| 1 |
4月3日 |
ツインリンクもてぎ |
| 2 |
4月17日 |
鈴鹿サーキット |
| 3 |
5月15日 |
スポーツランドSUGO |
| 4 |
6月5日 |
富士スピードウエイ |
| 5 |
7月3日 |
鈴鹿サーキット |
| 6 |
7月31日 |
MINEサーキット |
| 7 |
8月28日 |
富士スピードウエイ |
| 8 |
10月23日 |
ツインリンクもてぎ |
| 9 |
11月27日 |
鈴鹿サーキット |
■SUPER GT
GT選手権公式サイト |
| Rd. |
日程 |
開催地 |
| 1 |
3月27日 |
岡山国際サーキット |
| 2 |
5月4日 |
富士スピードウェイ |
| 3 |
6月26日 |
セパンサーキット |
| 4 |
7月24日 |
スポーツランドSUGO |
| 5 |
9月4日 |
ツインリンクもてぎ |
| 6 |
9月25日 |
富士スピードウェイ |
| 7 |
10月16日 |
オートポリス |
| 8 |
11月6日 |
鈴鹿サーキット |
| All-Star |
12月11日 |
カリフォルニアスピードウェイ |
■全日本F3選手権
F3選手権公式サイト |
| Rd. |
日程 |
開催地 |
| 1 |
4月2日 |
ツインリンクもてぎ |
| 2 |
4月3日 |
ツインリンクもてぎ |
| 3 |
4月16日 |
鈴鹿サーキット |
| 4 |
4月17日 |
鈴鹿サーキット |
| 5 |
5月14日 |
スポーツランドSUGO |
| 6 |
5月15日 |
スポーツランドSUGO |
| 7 |
6月4日 |
富士スピードウェイ |
| 8 |
6月5日 |
富士スピードウェイ |
| 9 |
6月18日 |
岡山国際サーキット |
| 10 |
6月19日 |
岡山国際サーキット |
| 11 |
7月2日 |
鈴鹿サーキット |
| 12 |
7月3日 |
鈴鹿サーキット |
| 13 |
7月30日 |
MINEサーキット |
| 14 |
7月31日 |
MINEサーキット |
| 15 |
8月27日 |
富士スピードウェイ |
| 16 |
8月28日 |
富士スピードウェイ |
| 17 |
9月10日 |
MINEサーキット |
| 18 |
9月11日 |
MINEサーキット |
| 19 |
10月22日 |
ツインリンクもてぎ |
| 20 |
10月23日 |
ツインリンクもてぎ |
■スーパー耐久シリーズ
スーパー耐久公式サイト |
| Rd. |
日程 |
開催地 |
| 1 |
4月24日 |
仙台ハイランドレースウェイ |
| 2 |
5月15日 |
鈴鹿サーキット |
| 3 |
5月29日 |
MINEサーキット |
| 4 |
7月18日 |
十勝スピードウェイ |
| 5 |
8月7日 |
富士スピードウェイ |
| 6 |
9月11日 |
岡山国際サーキット |
| 7 |
10月2日 |
スポーツランドSUGO |
| 8 |
11月20日 |
ツインリンクもてぎ |
■その他のレース
| * |
日程 |
レース名 |
| * |
8月22日 |
8/22 鈴鹿1000kmレース |

日産自動車株式会社、及び
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株
式会社(ニスモ)は18日、2005年度のモータースポーツ活動について発表した。
ワークスとしてはSUPER GTのGT500クラスに参戦する。またグラスルーツ活動支援
のため、プライベートチームの活動をサポートしていく。
1. SUPER GT
Z33型フェアレディZにて、SUPER GT(旧全日本GT選手権)に出場
する。
昨年に引き続き日産系チームの総監督を柿元邦彦が務め、
ニスモのチーム監督は出川洋が担当する。
また、ニスモはハセミモータースポーツ及びチームインパルへの技術支援を行い、日産系チー
ムとしては全4台で同シリーズGT500クラスに出場する。
車両についてはニスモが開発を担当する。
2005年型フェアレディZの開発にあたっては、
①ドライバーの衝突安全性(側面衝突)の向上、
②空力性能向上(ストレートスピードの向上)
③接触時の損傷性の改善、
④作業性改良
の4点に重点を置いた。
■チーム体制
| No. | エントラント | 監督 | ドライバー | 車両名 |
| 1 | ニスモ | 出川洋 | 本山哲 リチャード・ライアン | ザナヴィニスモZ |
| 22 | ニスモ | ミハエル・クルム 柳田真孝 | モチュールピットワークZ |
| 3 | ハセミモータースポーツ | 長谷見昌弘 | 金石年弘 エリック・コマス | G'ZOX・ハセミ・Z |
| 12 | チームインパル | 星野一義 | 井出有治 ブノワ・トルルイエ | カルソニックインパルZ |
2. プライベート支援
1) マーチカップレース/日産レーシングスクール
入門クラスでありながら、本格的なレースが楽しめるマーチカップレ
ースを開催する。
車両は現行のK12型マーチをベースに、足回りや排気系に改良を加えている。
データロガー(記録装置)を標準装備して参加者の運転技術の向上を図ると共に、多くのユーザーにレーシン
グカーの楽しさを体感してもらうことを狙いとする。
また、各サーキットでレース前にマーチカップカーを使用したレーシングスクール
を開催し、サーキットマナーやメンテナンスについても指導していく。
2) 日本国内のプライベーター支援
SUPER GTのGT300クラス及びスーパー耐久シリーズに出場する
プライベートチームに技術支援を行う。
SUPER GTには、3台のフェアレディZがプライベートチームから出場し、スーパー耐久シリーズ
にはチームエンドレスからST1(旧クラス1)へ1台がエントリーする。
また、ST3(旧クラス3)にはプライベートチームから4台フェアレディ
Zが出場する。

(Photo:Motorsports@nifty)
リチャード・ライアン(2004年シリーズチャンピオン)
「タフなシーズンでした。今までに成し遂げてきた勝利も全てタフでしたしね。
ボクが3年前にダンディライアンに加入したとき、チームは下位の方にいて、本当にゼロ
からのスタートでした。その頃の当面の目標はとにかくポイントを獲得することでした
が、昨年は優勝することが目標となり、今年はチャンピオン獲得が目標になりました。
それぞれの目標を確実に達成していくに当たって、チームもボクも随分努力しました。
そして今日、チャンピオンを達成することが出来たんです。こんな素晴らしいチームは
他のどこを見渡してもないんじゃないかと思います。今日の気分は僕の人生の中でも
最高です」
村岡 潔(ドコモダンディライアン監督)
「去年初めて勝つことが出来て、今年はチャンピオンを獲得できたことには勿論満足
しています。今まで他のチームとは違ったプロセスをとり、ある意味肩肘を張って名門
と遣り合ってきましたが、遂にここまでくることが出来ました。実は今年の目標は
チャンピオンを獲りにいくことではなくて、毎レース勝つことでした。ボクはリチャード
をなんとしてもF1に送りたいと考えています。そのためにはリチャードの圧倒的な速さ
を見せ付けなければなりません。ですから、むしろ一番の目標はできるだけ多くのポール
ポジションを録ることでした。ただ、今回に限っては、確実にポイントを獲りに行って
チャンピオンを決めたいと思っていましたけど。
来年もドライバーズチャンピオンを獲りたいですね。カーナンバー1と2をつけてレース
をやりたいですからね。チームチャンピオンに関しては、自他共に認めるトップチーム
になってこその話だと思っています。今は服部も含めてリチャーズのタイトルに集中
してる状況ですから」

(Photo:Motorsports@nifty)
10月24日、全日本F3選手権最終ラウンドが開催されているツインリンクもてぎで、
今年のマカオグランプリに出場するドライバーの記者会見が行われた。
出場ドライバーは、2004年チャンピオンのロニ・クインタレッリをはじめ、横溝直輝、
ファビオ・カルボーン、中嶋一貴、池田大祐らの全日本勢と、今年もユーロF3に参戦
している平中克幸の6名。
それぞれが今年のマカオに向けての抱負を語ってくれた。
ロニ・クインタレッリ
「今シーズンは最高の結果を残せて嬉しく思っていますし、そのことがマカオ出場
に繋がったのだと思うと、一層嬉しいですね。マカオには昨年他のチームから参戦
しましたが、今年は自分のチームで参戦できるというのも嬉しいです。コースに
ついては一度出て分かっていますし、多くのヨーロッパの競合が集まるレースという
意味でも、モチベーションは上がっています。その中で良いリザルトを残すために
も、ミスをしないよう頑張ります。全日本チャンピオンとして、僕らのチームの
ポテンシャルを、ヨーロッパの連中に見せ付けたいですね」
横溝直輝
「マカオのコースに関しては昨年経験しているので大丈夫です。昨年は勉強の年
でしたが、今年は勝負の年だと思っています。マカオではトムスが毎回強いです
けど、自分たちのチームはそのトムスと国内で対等に遣り合えたのですから、充分
通用すると思います。チームメイトのロニはチャンピオンを獲りましたが、僕は
ランキング3位でした。そのことを悔しく思っていますので、マカオでは勝ちたい
ですし、ここでリザルトを残せば世界にアピールでき、自分の来季にも繋がると
思っています。インギングはマカオ初挑戦ですが、MINEで800キロもテストで走り
込んでいますし、ロニのエンジニアはマカオ経験豊富なので、何の心配もありま
せん」
ファビオ・カルボーン
「目標は勿論勝つことです。マカオは凄く特別なレースですし、自分も好きな
サーキットなので楽しみにしています。今シーズン自分たちのチームはいい仕事
をしてきたので、マカオでもきっとうまく行くと思います。
(昨年参戦したチーム(シグネチャ/ルノー)との違いについて)
正直にいってデータが不足していますが、エンジン自体には何も問題ありません。
もしエンジンパワーが足りなくても、コーナーで取り返します」
中嶋一貴
「トムスからマカオに出場することが出来て、今年の目標が一つ達成できました。
トムスはマカオで何度も結果を出していますから、何の問題もありません。去年は
フォーミュラルノーに出場して予選でクラッシュしてしまい、悔しい思いをしまし
たから、今年のF3でそのリベンジを果たしたいです」
池田大祐
「今回はナウモータースポーツではなく、スイスレーシングからの出場になります。
まだチームとは会っていませんし、テストもしていませんが、先入観を持たずに
自分の仕事に専念すれば、きっと良い結果が出せると思います。今年はコースを
覚えて、できるだけ多くのことを勉強して来年につながれば、と思っています」
平中克幸
「マカオはこれで3回目になります。今まで4位、3位ときていますので、今年はもう
優勝しか狙っていません。このあとミサノでテストをする予定で、そこでセッティ
ングを出して万全の体制でマカオに入ります」

(Photo:Motorsports@nifty)
7月31日、株式会社日本レースプロモーション(JRP)はスポーツランド菅生で記者会見を
開き、新執行体制を発表した。
新体制では、これまで代表取締役社長であった田中亮介氏が退任し、後任には株式会社
ツインリンクもてぎの野口幸生氏が就任、フジテレビからは常務取締役として浅見則夫
氏が新任で参加する。
さらに富士スピードウェイ、スポーツランド菅生から新たに取締役を迎える。
JRPでは今回の体制変更により、より専門的な知識と経験による迅速な活動が行える、
としている。
新執行体制の詳細は以下のとおり(敬称略)
取締役会長 中嶋 悟 (有限会社 中嶋企画)
代表取締役社長 野口幸生 (株式会社 ツインリンクもてぎ)
常務取締役 浅見則夫(新任)(株式会社 フジテレビジョン)
取締役 金子 豊 (有限会社 ホシノインパル)
取締役 佐藤正幸 (株式会社 セルモ)
取締役 三原哲夫 (株式会社 鈴鹿サーキットランド)
取締役 楠本 孝(新任)(株式会社 富士スピードウェイ)
取締役 武山 浩(新任)(株式会社 菅生)
監査役 稲本茂利夫 (株式会社 フジテレビジョン)

国光会長にレーシングカーの説明を受ける中川大臣(Photo:Motorsports@nifty)
7月18日、全日本GT選手権の行なわれている十勝インターナショナルスピードウェ
イを中川昭一経済産業大臣が表敬訪問した。
中川大臣は、自由民主党のモータースポーツ振興議員連盟のメンバーであるとともに、
何といっても地元北海道第11区選出の議員。帯広市はもちろん、サーキットのある更別
村も選挙区になる。
大会前には表彰台上で「暑いコンディションでドライバーもチームの皆さんも大変です
が、最先端の技術をぜひ多くの人に見せてください。私も楽しませていただきます」と
挨拶。高橋国光GTA会長のエスコートでグリッドにも登場し、RAYBRIG NSXのコックピッ
トにも収まるなどレースを楽しんだ。
モータースポーツを肌で感じた中川大臣の今後のモータースポーツ振興活動に期待した
い。決して自身の選挙活動だけで終わらせることのないように……。

(Photo:Motorsports@nifty)
GTアソシエイション(以下GTA)はJGTC第2戦開催中のスポーツランド菅生で記者会見を開き、
2004年の海外大会(オールスターレース)開催に関する発表を行った。
それによれば、10月4日(月)~6日(水)に中国の珠海サーキットで、12月17日(金)~19日(日)
にアメリカのカリフォルニアスピードウェイ(フォンタナ)で開催されるとのこと。
参加台数は珠海が28台、フォンタナが25台で、選考基準は珠海がRd4十勝終了時点のポイント
ランキングを参考に選出、フォンタナはRd5もてぎ終了時点でのポイントランキングを参考に
選出となっているが、これに加えて車種のバラエティーや各サーキットで実施しているファン
の人気投票、過去の実績や、現地のプロモーターの要望も考慮することとなる。
中国でのオールスター開催については当初上海での市街地レースが予定されていたが、昨年
北京で行われたお祭りで12名の死者がでたことの影響から、上海側が市街地でのイベント開催
を年1回でしかも小規模なものに限定せざるを得なくなり、GTAの要望する「見せるからには
きっちりとしたものを見せたい」というフルサイズでのレース開催が困難となったため、
代替地として珠海サーキットが選ばれたとのこと。
ただし、加治事務局長は珠海での開催を「今後上海で開催していくための一つのステップ」
と考えており、引き続き上海での開催にむけて働きかけていく模様だ。
高橋国光氏(GTA会長)のコメント
「夢のような方向に向かっている感じがする。海外でのレース開催は一足飛びに実現するような
ものではないため、十数年掛かってしまった。今日この発表が出来たことに関して、関係者、
メディア、そして今日もたくさん集まってくださっているファンの皆様に感謝したい」

既に某メーカーではLM-GT車両の開発に着手した、との未確認情報も。
ALMSを主催するドン・バノス氏は昨日都内某所で記者会見を開き、LM-GT規定に則った
耐久シリーズを2005年から日本で開催すると発表した。
シリーズ名称は新時代のGT選手権、ということで「新日本GT選手権」となる。
レースは1000kmまたは4時間の耐久レースを主体としているが、年に一回の24時間レース
開催も視野に入れており、鈴鹿1000kmや十勝24時間をシリーズに組み込む腹積もりのようだ。
更に、大晦日にはフランスのブガッティサーキットで他のGTレースとの交流戦を予定
しており、これにはJGTC車両も参加可能、としている。日本やアメリカからの参戦に
対しては、各シリーズ上位5チームまでは輸送コストを負担する、としている。大会名は
「バノスボンバイエ2005」となる模様だ。
また、アメリカン・ルマンシリーズやルマン耐久選手権と車両規則を統一することで、
海外からの参戦を見込んでおり、既にフロドライブやテン・プラ・エイビスなどから
参戦の打診があった、とバノス氏は語っている。
気になるのは既にJGTCに参戦している国内チーム、メーカーがこの新たなカテゴリー
に関心を示すかどうか、だが、それに関してもバノス氏は「ルマン参戦を視野に入れ
ているチームにとって、これは見過ごせないシリーズになるはずだ」とあくまで強気だ。
「全日」と「新日」、二つのGTレースが激突する2005年の国内レースシーン。チームや
ドライバーの混乱は必至だが、ファンにとっては選択肢が増えることを歓迎すべきかも。
さて、あなたならどっちを見る?

今シーズンの抱負を語る星野監督(Photo:Motorsports@nifty)
27日、予選後の鈴鹿サーキットで、今シーズン、星野監督率いるチームインパルは、
スポンサーである情報技術ベンチャー企業「モバイルキャスト」をチーム名に配し
た"mobilecast TEAM IMPUL"としてフォーミュラ・ニッポンシリーズを戦うことを
発表した。
星野監督は「今年の体制を固められずに悩んでいたところに、モバイルキャストが
手を差し伸べてくれ感謝している。今までのスポンサーとは異なり、一緒に戦って
いこうという姿勢でやっていただいている。この姿勢が今日の予選結果に表れたも
のと思っている」と語り、かなりぎりぎりまで参戦が正式に決まらなかったことを
吐露した。

Photo: Motorsports@nifty
19日、トヨタ自動車株式会社は2004年度のモータースポーツ参戦計画を発表し、その
中で全日本GT選手権にスープラで参戦すると発表した。ただし、本年度のスープラの
エンジンには4.5リットルV8という排気量のものが採用される。
GT500クラスには、5チーム6台のワークスマシンを投入。チャンピオンシップ奪還を
狙う。GT300クラスにはMR-Sとセリカが投入される。
チーム体制については以下の通り。
■チーム体制■
| GT500 |
| エントラント | ドライバー |
| ESSOトヨタチームルマン | 脇坂寿一 飯田章 |
| トヨタチームトムス | 土屋武士 マルコ・アピチェラ ジェームズ・コートニー 片岡龍也 |
| トヨタチームセルモ | 立川祐路 荒聖治 |
| トヨタチームサード | ジェレミー・デュフォア アンドレ・クート |
| チームアドバンツチヤ | 織戸学 ドミニク・シュワガー |
| GT300 |
| エントラント | ドライバー | マシン |
| アペックスウィズエーピーアール | 田中実 松田晃司 | MR-S |
| チームレクリス | 佐々木孝太 後藤聡 | MR-S |
| レーシングプロジェクトバンドウ | 青木孝行 谷口信輝 | セリカ |
| トムススピリット | 松永まさひろ T.B.N. | セリカ |
| シグマテックレーシングチーム | 竹内浩典 西澤誠剛 | セリカ |

Photo: Motorspots@nifty
10日、日産自動車株式会社とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(ニスモ)は、2004年度のモータースポーツ参戦計画を発表し、その中で全日本GT選手権にこれまでのスカイラインGT-Rでの参戦を終了し、新たにZ33フェアレディZで参戦すると正式に発表した。
GT500クラスには、これまでの3台体制から昨年GT300クラスに参戦し見事チャンピオンを獲得したハセミモータースポーツの1台を加え、4台体制で選手権に参戦する。また、日産系全チームの総監督として柿元邦彦氏が就任し、ニスモのワークスチームの監督には出川洋氏が就任する。
チーム体制については以下の通り。
■チーム体制
| No. | エントラント | 監督 | ドライバー | 車両名 |
| 1 | ニスモ | 出川洋 | 本山哲 リチャード・ライアン | ザナヴィニスモZ |
| 22 | ニスモ | 影山正美 ミハエル・クルム | モチュールピットワークZ |
| 3 | ハセミモータースポーツ | 長谷見昌弘 | 金石年弘 エリック・コマス | G'ZOX・SSR・ハセミ |
| 12 | チームインパル | 星野一義 | 井出有治 ブノワ・トルルイエ | カルソニックインパルZ |

ターボ化されたNSXを4チームが走らせる(Photo:Motorsports@nifty)
2月3日、都内のホテルでホンダの2004年モータースポーツ体制発表が行われ、全日
本GT選手権に参戦する4チームのラインナップが明らかになった。
1台減ったことで、無限のエース格だった伊藤大輔がARTAに移籍。DTM帰りの金石と
組む。また、長くアメリカを主戦場としていた中野信治がチーム国光に加わった。
注目のNSXはツインターボ化され、ライバル車とのパワー競争で遅れをとっていた昨
シーズンの悔しさをバネに、巻き返しを狙う。
参戦チーム/ドライバー
AUTOBACS RACING TEAM AGURI 金石勝智(日本)/伊藤大輔(日本)
童夢レーシングチーム 道上龍(日本)/セバスチャン・フィリップ(フランス)
EPSON Nakajima Racing 松田次生(日本)/アンドレ・ロッテラー(ドイツ)
チーム国光 with MOONCRAFT 中野信治(日本)/加藤寛規(日本)

2ヶ月ぶりに優勝が確定したカルソニックスカイライン(Photo: K.Takeshita)
1月28日、日本自動車連盟は、2003年全日本GT選手権第8戦で、童夢レー
シングチームが提出した控訴は棄却されることが確定した旨を発表した。
これにより、同レースは暫定結果のとおり#12カルソニックスカイラインの優勝が
確定した。
童夢レーシングチームは、最終戦のレース終盤に起きた#18NSXと#12GT-Rの接触に
対する処分を不服として、JAFに控訴していた。
12月4日、JAF(日本自動車連盟)から2004年の国内レースの日程が発表された。
来シーズンは、富士スピードウェイが改修工事で使えないため、各シリーズとも変更を儀なくされているが、海外戦など新たな展開を見せている。
開催数減が心配されたフォーミュラ・ニッポンは、初の海外戦となるセパン、そして一旦は消えたMINE戦を加えて全9戦。
JGTCは、シリーズ戦としては1戦減ったものの十勝を加え全7戦。シリーズ外として、今年開催が見送られた上海、カルフォルニアを加え、目指す海外展開を着実に推し進めている。
■Fニッポン
第1戦 3月28日 鈴鹿サーキット
第2戦 5月 2日 スポーツランドSUGO
第3戦 6月 6日 ツインリンクもてぎ
第4戦 7月 4日 鈴鹿サーキット
第5戦 8月 1日 スポーツランドSUGO
第6戦 8月29日 MINEサーキット
第7戦 9月19日 セパン・サーキット(マレーシア)
第8戦 10月24日 ツインリンクもてぎ
第9戦 11月 7日 鈴鹿サーキット
■JGTC
第1戦 4月 4日 TIサーキット英田
第2戦 5月23日 スポーツランドSUGO
第3戦 6月19日 セパン・サーキット(マレーシア)
第4戦 7月18日 十勝インターナショナルスピードウェイ
第5戦 9月 5日 ツインリンクもてぎ
----- 10月 6日 上海(中国)選手権外
第6戦 10月31日 オートポリス
第7戦 11月21日 鈴鹿サーキット
----- 12月12日 カリフォルニア(アメリカ)選手権外
■F3
第 1, 2戦 3月27-28日 鈴鹿サーキット
第 3, 4戦 4月10-11日 筑波サーキット
第 5, 6戦 5月 8- 9日 TIサーキット英田
第 7, 8戦 6月 5- 6日 ツインリンクもてぎ
第 9,10戦 7月 3- 4日 鈴鹿サーキット
第11,12戦 7月31- 1日 スポーツランドSUGO
第13,14戦 8月28-29日 MINEサーキット
第15,16戦 9月11-12日 仙台ハイランドレースウェイ
第17,18戦 10月 2- 3日 MINEサーキット
第19,20戦 10月23-24日 ツインリンクもてぎ
■スーパー耐久
第1戦 3月21日 ツインリンクもてぎ
第2戦 4月25日 仙台ハイランドレースウェイ
第3戦 5月16日 鈴鹿サーキット
第4戦 6月27日 MINEサーキット
第5戦 8月 8日 十勝インターナショナルスピードウェイ(24時間)
第6戦 9月12日 TIサーキット英田
第7戦 10月 3日 スポーツランドSUGO
第8戦 11月14日 ツインリンクもてぎ
■上記以外の国内開催レース
----- 4月17日 インディジャパン ツインリンクもてぎ
----- 8月22日 鈴鹿1000km 鈴鹿サーキット
----- 10月10日 F1日本GP 鈴鹿サーキット
------12月 5日 インターF3 鈴鹿サーキット
上記日程は、12月4日現在のもの。

JGTC仕様GTRはGT最終戦でとりあえず見納め(Photo:K.Takeshita)
今年創立70周年を迎える日産自動車は、70周年記念イベント『feel the Spirit』を
下記のとおり展開する。
■Round1 11月16日 JGTC最終戦 鈴鹿サーキット
・歴代のスカイラインGT-R 150台でのパレード
・グランプリスクエア内、日産ブースで歴代GT-Rレーシングカー展示ほか
(日産車オーナーにはプレゼントもあり)
■Round2 11月30日 TIサーキット ニスモフェステバル
・来場者に70周年記念メモリアルグッズをプレゼント
■Round3 12月20~21日 横浜赤レンガ倉庫
・日産の歴代レーシングカーが勢揃い
◆詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。

26年の選手生活にピリオドを打つことになった土屋圭市(Photo:Motorsports@nifty)
「ドリキン」の愛称で親しまれた土屋圭市選手が、今月15~16日に鈴鹿サーキット
で行われる全日本GT選手権最終戦を最後に引退することが明らかになった。
土屋選手は、1956年生まれの47歳。1978年に富士フレッシュマンレースでデビュー。
B110サニー、KP61スターレット、AE86トレノなどを乗り継いだ後、グループA、GT
レースへとステップアップ。ルマン24時間レースにも5年連続で参戦し、1999年には
ワークスのトヨタTS020で総合2位に入った。
全日本F3に参戦した時期もあり表彰台にも登ったが、「フォーミュラは向かない」
と一貫してハコのレースにこだわった。AE86時代からの華麗なドリフト走行は観客
を魅了し、またレース以外でもテレビやラジオのパーソナリティを務める多才ぶり
を発揮していることから、多くのファンを抱えている。

初代会長はベテランの服部尚貴が務めることとなった。(Photo:Motorsports@nifty)
フォーミュラ・レーシング・ドライバー・アソシエイションは1日、第1回総会を開催し、以下の役員を選出した。
| 会長 | 服部尚貴 |
| 副会長 | 本山 哲 |
| 幹事 | 土屋武士 |
| 道上 龍 |
| 外国人ドライバーから1名 |
| 顧問 | 片山右京 |
| オブザーバー | 森本晃生 |
| 高橋二朗 |
なお、協会運営に必要と判断した場合に、特別顧問等を選出することも考慮しています。
また、関係各位に対して以下を提案します。
FRDAからの提案
- タイムスケジュールの統一
- プロモーションイベント等への参加要請に対しての協力費の支払い
- レースディレクターの設置(シリーズ前レースに同一ディレクターを設置
- レギュレーション解釈、審判の統一
- 装備品チェック、メディカルチェックの再考・簡略化
その他、ドライバーが加入可能で保障内容が充実した保険への加入も検討しています。
以上

しばらくGT選手権から姿を消すことになったGT-R(Photo:K.Takeshita)
10月30日、日産自動車とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO)
は、スカイラインGT-Rによる全日本GT選手権(JGTC)の参戦を今シーズンいっぱいで
一時休止し、2004年はフェアレディZによる参戦を目指すことを発表した。
1990年にレースシーンに17年ぶりに復活したスカイラインGT-Rは、全日本ツーリング
カー選手権では90~93年の4年連続チャンピオンに輝き、93年から始まったGT選手権
でも93~95年(R32型)、98年(R33型)、99年(R34型)でタイトルを奪うなど、多くの栄
冠を勝ち得てきた。
日産では、長きに渡るファンの応援に感謝し、11月16日に鈴鹿サーキットで行われ
るJGTC最終戦において、歴代GT-R150台が集まる「スカイラインGT-Rヒストリカル・
パレード」を実施。また各種展示も行う。
また、11月30日にはTIサーキット英田で行われるニスモ・フェスティバル、12月20~
21日に横浜・赤レンガ倉庫で行われる70周年イベントでも展示を行う予定だ。

来シーズンはFNが開催されないことが決まったMINEサーキット(Photo:Motorsports@nifty)
先ごろJAFの国際格式カレンダー申請ではシリーズ8戦となっていたフォーミュ
ラ・ニッポンだが、今月12日にMINEサーキットが開催申請を取り下げたために、開
催数が一気に減少し、6戦になる可能性もでてきた。
MINEサーキットは、運営する「セントラルパーク山口」が民事再生手続き中だが、
今月6日、玩具メーカーのタカラに譲渡され再建を目指すことが発表されており、
今回の申請取り下げもこれら一連の動きと関連がありそうだ。
これに対し、Fニッポンを運営する日本レースプロモーション(JRP)は、20日、
「最低8レースは開催する」というリリースを出し、現在決まっている鈴鹿(3戦)、
もてぎ(2戦)、SUGO(1戦)以外に、2レースを開催すべく調整に入っている模
様だ。
観客数の減少に加えて、昨年はマシンを供給するレイナード社が倒産。今回も思わ
ぬ逆風で厳しい状況に追い込まれたFニッポンだが、日本のトップフォーミュラ存
続のためにも、何とかこの逆境をはねのけてほしいものだ。

4年ぶりにフォーミュラ復帰が決まった加藤寛規(Photo:Motorsports@nifty)
今週末MINEサーキットで行われるフォーミュラ・ニッポン第8戦から、TEAM NOVA
の10号車を五十嵐勇大に代わって加藤寛規がドライブすることが決まった。
メインスポンサーは、遊戯機器などを販売している株式会社オーイズミで、チーム
名も「OIZUMI TEAM NOVA」となる。
加藤は、99年に同チームからFニッポンに参戦。その後は海外のスポーツカーレー
ス、全日本GT選手権を中心に戦っており、フォーミュラカーレースには約4年ぶり
の参戦となる。
GTアソシエイションは、今年の12月14日に開催が予定されていたJGTC上海オー
ルスター戦の開催を見送ることを発表した。
海外進出を狙うJGTCにとって、代替開催(実質は中止)となったマレーシア大会に
引き続いての延期発表は好ましいものではないが、SARSの影響もあって交渉が難航。
条件の折り合わない中での無理な開催は見送るという方針に落ち着いたようだ。
今年はSARSという不測の事態で海外進出はやや足踏み状態となってしまったJGTCだ
が、隆盛を続けるシリーズだけに、再度仕切りなおして、じっくりと取り組んでほ
しいものだ。
8月27日、日本自動車連盟(JAF)は、2004年のレースカレンダー(準国際格式以上)
を発表した。これはFIAへ申請したもので、今後変更の可能性もあるが、大きく変
わることはない。
カテゴリー別に見ると、Fニッポンは、富士スピードウェイが大規模な改修工事で
閉鎖されることもあって、大会数を10戦→8戦に減らし、鈴鹿3戦、美祢2戦、も
てぎ2戦、菅生1戦という内訳になった。
JGTCは、多くのサーキットで開催するという従来からの方針を守り、今年カレ
ンダーから消えていた美祢を復活させ、初の北海道開催を行うことにしている。
第3戦は今回の申請には入っていないが、今年SARSの影響で代替開催となったマレ
ーシア大会が入る見込みだ。
また、注目は、12月に鈴鹿で開催が予定されているインターF3だ。かつて、富士ス
ピードウェイで行われていたF3ボーイズの壮絶バトルを、再び生で見ることができ
そうだ。
■フォーミュラ・ニッポン
Rd 開催日 開催場所
-------------------------------------------
1 3/27~28 鈴鹿サーキット
2 5/ 1~ 2 CP MINEサーキット
3 6/ 5~ 6 ツインリンクもてぎ
4 7/ 3~ 4 鈴鹿サーキット
5 7/31~8/1 スポーツランドSUGO
6 9/18~19 CP MINEサーキット
7 10/23~24 ツインリンクもてぎ
8 11/ 6~ 7 鈴鹿サーキット
-------------------------------------------
■全日本GT選手権
Rd 開催日 開催場所
-------------------------------------------
1 4/ 3~ 4 TIサーキット英田
2 5/22~23 スポーツランドSUGO
3 ?? マレーシア
4 8/ 7~ 8 CP MINEサーキット
5 9/ 4~ 5 十勝スピードウェイ
6 9/25~26 ツインリンクもてぎ
7 10/16~17 オートポリス
10/30~31
8 11/20~21 鈴鹿サーキット
-------------------------------------------
■その他
開催日 大会名称 開催場所
------------------------------------------------------------
4/15~17 Indy Japan 300 Miles(IRL) ツインリンクもてぎ
4/22~24
------------------------------------------------------------
8/21~22 SUZUKA1000km 鈴鹿サーキット
------------------------------------------------------------
9/25~26 アジアンフェスティバル オートポリス
(F-BMW ASIA, F3,ツーリングカー)
------------------------------------------------------------
10/ 8~10 フォーミュラ1日本GP 鈴鹿サーキット
10/ 1~ 3
10/15~17
------------------------------------------------------------
12/ 4~ 5 INTER F3 FESTIVAL 鈴鹿サーキット
------------------------------------------------------------
※日程が2~3段書きになっているものは複数候補。
F1GPカレンダーの決定に伴い日程が変更される可能性あり。

期待のかかるジェームス・コートニー(Photo:Motorsports@nifty)
すでに本人もコメントしているが、全日本F3で大きく水をあけてランキイングトッ
プを走るジェームス・コートニーが、チーム5ZIGENから福田良に代わってフォ
ーミュラ・ニッポンにエントリーすることが正式にリリースされた。
コートニーは、1980年6月29日、オーストラリア生まれの22歳。2001~2002年イギリ
スF3に参戦しシリーズ4位、2位を獲得。ジャガーF1チームのテストドライバー
を務めた。今シーズンは全日本F3で圧倒的な強さを見せつけ、特にウエット路面で
非凡な才能を見せている。
大物ルーキーの参戦でフォーミュラ・ニッポンが面白くなりそうだ。
◆James Courtney公式サイト http://www.james-courtney.com/
◆5ZIGENホームページ http://www.5zigen.co.jp/
◆Fニッポン公式サイト http://www.f-nippon.co.jp/

いつもはピットロードに溢れるファンもきれいに2分割(Photo:Motorsports@nfty)
毎戦多くのファンで賑わうピットウォークだが、最前列に陣取るギャル派と、マシン
を間近で見たいレース派との間に、以前から静かなる戦いが繰り広げられていた。
この解決策として、GTアソシエイションは、富士スピードウェイで行われているJGTC
第4戦で、ピットウォークを2分割するという新たな試みを行った。
これは、ピットウォーク場所を、コースとピットロードに分け、キャンギャルはコー
ス側に並ぶというもの。これにより、ピットロードの混雑を解消し、両派のファンの
要望を満たそうというもの。
今回は代替イベントで雨ということもあり、ファンの数はいつもよりは若干少なかっ
たが、両者の比率は、レース派6、ギャル派4といったところで、程よく分割されて
おり、試みは見事に成功した感じだ。

レース参戦は2年ぶりとなる高橋国光氏(Photo:Motorsports@nifty)
今シーズンは新型肺炎SARSの影響で残念ながら中止となってしまったJGTCマレーシ
ア大会だが、セパン・インターナショナルサーキット(SIC)とGTアソシエイション事
務局は、2004年以降3年間の開催について基本合意したことを明らかにした。
また、GTA会長である高橋国光氏が、JGTCマレーシア大会のプロモーションを兼ねて、
8月30日に行われる「マレーシア独立記念12時間耐久レース」に参戦することもあわ
せて発表された。
国光氏の参戦は、チーム国光としてRAYBRIG NSXを駆る光貞秀俊、加藤寛規選手と組
むという豪華ラインナップ。マシンはホンダ・インテグラを使う。
国光会長は「セパンサーキットが前向きな姿勢を見せてくれたのは嬉しいですね。
GTAとしてもできる限りの協力をし、ASEAN地域のモータースポーツ振興に一役買いた
いと思います」と語った。

NOVAからFニッポン参戦が決まった五十嵐(Photo:Motorsports@nifty)
今シーズン、NOVAからフォーミュラ・ニッポンに参戦していた藤澤哲也に代わって、
今週末鈴鹿で行われる第5戦から、五十嵐勇大がNOVAのマシンをドライブすること
が決まった。藤澤は第4戦まで参戦したものの、思ったような成績を残せぬまま五
十嵐にシートを譲ることになった。
五十嵐は、2000年シーズンからフォーミュラ・ニッポンに参戦を開始。チーム・ル
マン、ムーンクラフトからエントリーしてきた。今季はシートを失い活動の場をGT
一本に絞っていたが、本人の念願叶っての復帰となった。
復帰戦となる鈴鹿で、五十嵐がどんなパフォーマンスを見せるのか楽しみだ。
◆五十嵐勇大公式サイト http://www.yudai-i.net/
◆Fニッポン公式サイト http://www.f-nippon.co.jp/

代替レース開催を発表するGTA加治事務局長(右)(Photo:Motorsports@nifty)
5月24日、JGTC第3戦の行われているスポーツランドSUGOで、新型肺炎(SARS)の
影響で中止となったセパン戦に代わって、第4戦が7月13日に富士スピードウェイで
行われることが発表された。この結果、7月の第4戦、8月(3日)の第5戦は富士で
の連戦となる。
代替レースの検討にあたっては、日程、開催場所ともに様々な案があったようだが、
チーム側の準備、イベントプロモーションの期間などを考慮して決まった。富士スピ
ードウェイでは、この日富士チャンピオンレースの開催が予定されているが、これと
の併催となる模様だ。
なお、GTアソシエイションでは、富士で連戦となることを考慮して、第4戦は通常
の大会とは異なる2ヒート制を採用する予定だ。普段は2ドライバーが組んで戦うGT
レースだが、第4戦に限ってはそれぞれのドライバーがスプリントレースを戦い、そ
の合計順位で争うことになる。
形態は、1ヒートが約150km(給油なし)、2ヒートが250km(給油あり)となる予定
で、通常のGTレースでは味わえない楽しさがありそうだ。
また、主催する富士スピードウェイでも、第4、5戦セットの観戦券を販売するなど、
観客動員に向けて様々な試みを行う予定だ。
セパンから高速型の富士スピードウェイに変更されたことで、現在不利と言われてい
るNSX勢はさらに厳しい状況に追い込まれることが予想されるが、これは第3戦の後
に予定されている性能調整の内容にかかってくるだろう。
今週末の5月16日(金)~18日(日)の3日間、JR東京駅八重洲中央口のイベント
スペースにおいて、フォーミュラ・ニッポンマシンの展示とイベントが行われる。
週末東京方面へ出かけたら、ぜひ足を伸ばしてみよう!
なお、この日は同時にFIMトライアル世界選手権に参戦するマシン(バイク)も展示
される。
●展示マシン フォーミュラ・ニッポン マシン:
COSMO OIL RACING TEAM CERUMO(2002年マシン)〔16日・17日〕
PIAA NAKAJIMA RACING(2003年マシン)〔18日〕
トライアルマシン:
Honda RLT(市販レーサーマシン;藤波選手レプリカモデル)
●イベント内容 ジャンケン大会:本大会の観戦券をプレゼントいたします。
〔17日 時間:13:00~、14:00~、15:00~、16:00~〕
〔18日 時間:13:00~、15:00~、16:00~〕
ドライバートークショー&サイン会:〔18日 時間:14:00~15:00〕
Fニッポン参戦の小暮卓史選手(PIAA NAKAJIMA RACING)
詳細は下記へ
◆ツインリンクもてぎ http://www.twinring.jp/
既報のとおり開催中止となったJGTCマレーシア戦だが、5月8日、シリーズを
括するGTアソシエイション(GTA)からも、正式に中止発表がなされた。(リリース
文はJGTC.netへ)
GTAはこの中で、代替レースの実施についてはこれから検討に入るとしている。
◆JGTC.net http://www.jgtc.net/

今シーズン、フォーミュラ・ニッポン参戦を断念し、活動の場をGT選手権に絞って
いた由良拓也率いるムーンクラフトだが、スーパー耐久へ参戦することが明らかにな
った。
使用するマシンは4クラスのホンダS2000。ドライバーは、2001年のロータスチャン
ピオンシップ(ロータスエリーゼのレース)でチャンピオンとなった千田隆平と、GT
選手権でマクラーレンに乗る田嶋栄一という組み合わせ。
激戦のスーパー耐久で、プロフェッショナルチーム、ムーンクラフトがどんな戦いを
見せるのか注目だ。
スーパー耐久シリーズは、4月27日仙台ハイランドで開幕を迎える。
◆ゆらたく屋 http://www.so-net.ne.jp/yuratakuya/
4月1日、TIサーキット英田の運営を行うTIサーキット(株)は、TIサーキットの所
有会社であるタナカインターナショナル(株)の民事再生法の申請に対して、今後も
通常どおり運営を続け、予定されているイベント開催も行う旨を関係者に通知した。
TIサーキット英田の今シーズンの4輪ビッグイベントは次のとおり。
5月17~18日 全日本F3選手権レース 第5、6戦
9月6~7日 スーパー耐久レース 第6戦
◆TIサーキット英田 http://www.ti-circuit.co.jp/

前日開催のGTレースでは55000人の観衆を集めた(Photo:Motorsports@nifty)
3月31日、TIサーキット英田の親会社であるタナカインターナショナル株式会社(山
口県吉敷郡小郡町)が、東京地裁へ民事再生法を申請し、保全命令を受けた。負債額
は285億円。
タナカインターナショナル(株)は、ゴルフ用品の販売、ゴルフ場経営を主な事業と
しているが、TIサーキット英田を経営するTIサーキット株式会社(岡山県英田郡英田
町)もそのグループ企業で、「TI」は「タナカインターナショナル」の略。
景気低迷によるゴルフ場利用客の減少に加えて、過去2度のF1開催においても収益を
上げられなかったことが原因といわれている。
TIサーキットでは前日の3月30日に全日本GT選手権レースが開催されていたが、この
開催を終えるのを待って民事再生法の申請を行った模様。
今回の民事再生法の申請が今後のレース開催に与える影響については、現時点では未
確認。

バースデー用にオリジナルケーキも用意された(Photo:Motorsports@nifty)
JGTC開幕戦の行われているTIサーキット、NISMOチームのピットで、#23ザナヴィニス
モGT-Rの本山哲、ミハエル・クルム両選手のバースデーイベントが行われた。
本山選手は、3月4日生まれの32歳。クルム選手は3月19日生まれの33歳。ちょっと
遅れたバースデーイベントだが、ポールポジションを奪った喜びに加えて、多くのフ
ァン祝福されて、仲良しの二人は終始笑顔。
決勝後もこの笑顔が続くようなら、この週末はまさにNISMOウィークとなるのだが……。

◆◆全日本GT選手権 シーズンプレビュー ◆◆
来る3月29日(同30日決勝)、岡山県「TIサーキット英田(あいだ)」におい
て全日本GT選手権シリーズ(JGTC)が開幕する。今年は車両規定が大きく改訂され
たため、各車種の戦闘力が大幅に向上し、例年以上の激しいバトルが予想される。
2003年型R34スカイラインGT-Rも昨年型から大幅な設計変更を受け、戦闘力の
向上が期待されている。
2003年型に加えられた主な変更は以下のとおり。
1)エンジンのパワーアップ
それまでのRB26DETT型ツインターボエンジン(直列6気筒、2,771cc)に代わり、
昨年の第3戦から投入された新型エンジン、VQ30DETT型ツインターボエンジン(V型
6気筒、2,987cc)の熟成を進め、約5%のパワーアップを実現した。
2)重量バランスの向上
トランスミッションを後方に移動させる事でバランスを向上させ、旋回時の車両
の挙動を安定させた。
3)空力性能の向上
ボディ形状を全面的に見直して空気抵抗を減らし、かつダウンフォース(空気の
流れを利用して車体を路面に押し付ける力)を増加させた。
2月24日から28日までTIサーキットで行われたプライベートテストでは、昨年の
開幕戦におけるスカイラインGT-Rの予選タイム(1分25秒705)を2秒近く上回る速さ
で潜在能力の高さを見せた。
2003年型GT-Rはまず、開幕戦で本山哲とミハエル・クルムがステアリングを握る。
ニスモのもう1台、22号車(リチャード・ライアン、影山正美)および星野一義監
督率いるチームインパルの12号車は開幕戦を信頼性の高い2002年型GT-Rで戦い、
確実に選手権ポイントを狙う。5月3日に始まる第2戦富士(同4日決勝)からは3
台全てが2003年型となる予定である。
上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。

話題の新型ZはハセミMSから(Photo:Motorsports@nifty)
3月14日、GTアソシエイションから今シーズン参加登録をした車両、ドライバーなどが発表になった。まだ、一部未定のところもあるが、なかなか見えてこなかった体制がこれで明らかになった。
すでに、14~15日の合同テストでは多くのチームが新体制で走っていたが、注目は#36TOM'Sスープラのコマスだろう。昨年限りでNISMOのシートを降り、引退を表明していただけに驚きだが、どうやらドライブが正式に決定した模様だ。また、TOM'Sはアピチェラも獲得しており、今年は経験豊かなドライバーを擁してタイトル奪取を狙うようだ。
そのコマスの抜けたGTRには、速さには定評のあるライアンが加入。台数的には厳しいものの、今年のGTRは侮れない存在になりそうだ。#64NSXには、FニッポンをNAKAJIMA Racingで走る小暮が決定。その他のNSXはすでに発表のとおりだ。
GT300クラスの話題は、ハセミモータースポーツが走らせる新型Z、オリジナルマシンで参戦する#43 ARTA Garaiya、そして昨年活躍したVEMACにマシン変更した#5 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320Rと、その敵役となる#9 MACHINE X MTだろう。アニメの世界そのままに熱い対決が見られるのか?
ニューカーの登場で昨年よりも車種バラエティは増えた感じだ。今年もJGTCのバトルを堪能しよう。開幕戦は3月29~30日TIサーキット英田だ。
■2003年 全日本GT選手権参加者(3月14日現在)
GT500クラス
-No.Car---------------------------Drivers------------------------Tyre
1 エッソウルトラフロースープラ 脇阪寿一/飯田 章 BS
8 ARTA NSX 土屋圭市/金石年弘 BS
12 カルソニックスカイライン B.トレルイエ(F)/井出有治 BS
16 G'ZOX無限NSX 伊藤大輔/T.コロネル (NL) BS
18 TAKATA童夢NSX 道上 龍/S.フィリップ(F) BS
22 モチュールピットワークGT-R R.ライアン(GB)/影山正美 BS
23 ザナヴィニスモ GT-R 本山 哲/M.クルム(D) BS
25 ADVAN スープラ 荒 聖治/J.デュフォア(F) YH
33 T.B.N (CERUMO) T.B.N T.B.N BS
35 プロジェクトμエスペリアスープラ 服部尚貴/脇阪薫一 DL
36 TOM'Sスープラ 土屋武士/E.コマス(F) MI
37 TOM'Sスープラ 黒澤琢弥/M.アピチェラ(I) MI
38 auセルモスープラ 竹内浩典/立川祐路 BS
39 デンソーサードスープラGT D.シュワガー(D)/織戸 学 YH
62 VemacR&Dダンロップ350R 柴原眞介/密山祥吾 DL
64 Mobil1 NSX 松田次生/小暮卓史 BS
76 イエローコーンマクラーレンGTR 五十嵐勇大/田嶋栄一 DL
88 ノマド ディアブロ JGT-1 山西康司/T.B.N DL
100 RAYBRIG NSX 加藤寛規/光貞秀俊 BS
-------------------------------------------------------------------
GT300クラス
-No.Car---------------------------Drivers------------------------Tyre
2 リニューカー・ベルノ東海NSX 高橋一穂/渡辺 明 YH
3 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 木下みつひろ/柳田真孝 YH
4 ZIPSPEED CORVETTE T.B.N/T.B.N DL
5 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R 玉中哲二/三船 剛 YH
7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 谷口信輝/大井貴之 YH
9 MACHINE X MT 菅 一乗/筒井克彦 YH
10 レイジュン・ダンロップ GT-1 OSAMU/倉嶋新一 DL
11 JIM RodeoDraive アドバンF360 松田秀士/田中哲也 YH
14 AMPREX RX-7 J.K.Wong(MY)/M.Hafizy(MY)
15 AMPREX BMW M3GT 橋本元次/C.クワン BFG
17 Kosei SPIRIT MR-S 松永まさひろ/T.B.N YH
19 ウェッズスポーツセリカ 青木孝行/田中 実 YH
21 BMW M3GT 一ツ山康/一ツ山幹雄 DL
24 EndlessタイサンアドバンGT3R 余郷 敦/浅井亮博 YH
26 PLUS e タイサンアドバンGT3R 山路慎一/西澤和之 YH
31 T.B.N T.B.N/佐々木孝太 BFG
34 DENTAIRE MR-S 西澤誠剛/松田晃司 BFG
43 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 BFG
51 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本直史/加藤正将 YH
55 ECLIPSタイサンADVANバイパー 山田英二/木下隆之 YH
61 R&DスポーツダンロップGT3R T.B.N/T.B.N DL
69 FK/Massimo外国屋ADVANポルシェ 山岸 大/位高 敬 YH
70 外車の外国屋ダンロップポルシェ石橋義三/清水 剛 DL
71 シグマMR-S Guts城内/澤 圭太 DL
77 クスコスバルADVANインプレッサ 小林且雄/谷川達也 YH
81 シルビア 星野一樹/植松忠雄 YH
111 GT3RS 飯島貴也/芳賀重光
910 910 BORO アドバンポルシェ 平川 晃/宮川やすお YH
911 高見沢バイタルポイントGT3R 高見沢一吉/砂子塾長 YH
-------------------------------------------------------------------
タイヤ BS:ブリヂストン、YH:ヨコハマ、DL:ダンロップ、MI:ミシュラン、
BFG:BFグッドリッヂ
国 籍 D:ドイツ、F:フランス、GB:イギリス、HK:香港、I:イタリア、
MY:マレーシア、NL:オランダ

今回のテストは昨年型の#22号車のみ(Photo:Motorsports@nifty)
3月14~15日の合同テストに姿を見せながらも結局走らずに撤収してしまった03年型GTR。ニスモからは月、火曜にスポーツランドSUGOで行われたテストの際にエンジントラブルが発生したため、今回のテストに間に合わなかったとアナウンスされた。
しかし、現場取材陣の間では「マシンのポテンシャルを隠すための狂言では?」ともっぱらの噂だ。03年型GTRに関してはかなり極秘裏に事が進められており、マシンは姿を見せてはいるものの、詳細については取材陣にも明らかにされていない。
今回のエンジントラブルについても、ワークスチームがスペアエンジンを用意できないことを理由にテスト参加を見送るのは確かに不可解だ。
ニスモの現場スタッフからは「スープラとの比較をするために今回のテストは走らせたかった」との声も聞こえてはいるものの、その台詞だけでは疑惑を払拭するには至っていない。
いずれにしても、開幕戦には新型GTRが登場する。疑惑は思い過ごしなのか、それともとんでもない隠し玉があるのか? 答えは2週間後のTIサーキットで分かるはずだ。

(C)NISMO
◆◆2003年度 全日本GT選手権 ニスモ チーム体制 ◆◆
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(株)は、2003年度全日本GT選手権への参戦体制を下記のように発表した。
1)スポンサー企業
●22号車 モチュール/ピットワーク(日産自動車株式会社)
●23号車 ㈱ザナヴィ・インフォマティクス
上記以外の、プロダクトスポンサーを含めた全スポンサーリストは、www.nismo.co.jpでご覧いただけます。
2)チーム体制
● 監督 柿元 邦彦
●22号車
・車両 モチュールピットワークGT-R (R34 スカイラインGT-R)
・ドライバー リチャード・ライアン 影山 正美
・チーフエンジニア 小河原 宏一
・チーフメカニック 中島 健
●23号車
・車両 ザナヴィ ニスモGT-R (R34 スカイラインGT-R)
・ドライバー 本山 哲 ミハエル クルム
・チーフエンジニア 加藤 祐二
・チーフメカニック 西田 貴陽
●エンジンチューナー (株)オーテックジャパン
●タイヤ ブリヂストン
◇GT富士合同テスト
モチュ―ルピットワークGT-Rが順調にテストプログラムをこなす
3月30日の開幕戦(TIサーキット英田)を2週間後に控えた3月14日。富士スピードウェイで開催されたGT合同テストに、NISMOが2台のGT-Rで参加した。03モデルである23号車は、今回のテスト直前にSUGOで行ったテストでエンジントラブルが発生したこともあり、ドライバーの本山哲とミハエル・クルムはサーキットに姿を見せたものの、残念ながら走行はしなかった。
22号車は開幕戦に使用する02モデルで、リチャード・ライアンと影山正美が交代で周回した。同車は、規定により2ランクの性能引き下げが行われ、またここ富士で行われる第2戦においては03モデルの投入を予定しているため、テスト内容は主にタイヤのチェックとなった。
GT500クラスは14台の車両が走行。22号車のベストタイムは午前が1分25秒145で6位、午後は1分25秒502で7位。午前53周、午後51周、計104周と多くの周回を重ねた。
上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。
3月12日、お台場フジテレビにおいて、2003年フォーミュラ・ニッポンのシリーズ開幕記者会見が行われた。
この会見に顔を揃えたのは合同テストに参加していた10チーム。昨年エントリー表明をしたもののテストに参加しなかったチーム郷は、今季の参戦を見送る可能性が濃厚だ。これにより開幕戦は18台で争われることになる。
なお、新方式導入が予定されていた予選方式は、結局従来どおり土曜日に2セッションが行われることとなり、今年F1に導入されたワンカーアタック方式は、今年は見送られることになった。しかし、JRPは来年以降には導入したい意向のようだ。
昨年までのタイヤ交換義務は撤廃されたが、延長されたレース距離(230から270kmへ)とタンク容量(110リットル)を考えると、給油のため最低1回のピットストップが必要となり、必然的にタイヤ交換も行われることになるようだ。
給油に関しては、合同テストが悪天候に見舞われることが多く、各チーム十分な練習が行われなかったことを理由にその実施を危惧する声もあるが、これはほとんどのチームがGTレースで経験を積んでいることもあり、心配はいらないとの見方が強い。
今シーズンは、シリーズスポンサー、参加チームの減少で、運営的にも興行的にも厳しいフォーミュラ・ニッポンだが、シリーズの行方は、新車両、新レギュレーションとなって心機一転を図る今シーズンの出来にかかっている。それだけに関係者の思いは強い。
開幕戦は、3月22~23日鈴鹿サーキットで行われる。
開幕戦エントリーリスト
-No.Driver-----------Team-------------------Car------------
1 小暮卓史 PIAA NAKAJIMA Lola B351/無限 ★
2 A.ロッテラー PIAA NAKAJIMA Lola B351/無限 ★
3 立川祐路 Olympic KONDO Lola B351/無限
4 D.シュワガー Olympic KONDO Lola B351/無限
5 道上 龍 5ZIGEN Lola B351/無限
6 福田 良 5ZIGEN Lola B351/無限 ★
7 金石年弘 LeMans Lola B351/無限
8 土屋武士 LeMans Lola B351/無限
9 黒澤治樹 NOVA Lola B351/無限
10 藤澤哲也 NOVA Lola B351/無限 ★
11 松田次生 COSMOOIL CERUMO Lola B351/無限
12 井出有治 COSMOOIL CERUMO Lola B351/無限 ★
19 本山 哲 IMPUL Lola B351/無限
20 B.トレルイエ IMPUL Lola B351/無限
22 脇阪寿一 Team 22 Lola B351/無限
28 野田英樹 CARROZZERIA MOHN Lola B351/無限
40 R.ライアン DoCoMo DANDELION Lola B351/無限
41 服部尚貴 DoCoMo DANDELION Lola B351/無限
-----------------------------------------------------------
★:ルーキー
全日本選手権レースの中では最も早く、3月22日に鈴鹿サーキットでで決勝レースが行われるF3だが、今年のエントリーがほぼ出揃った。
注目のマシン勢力分布は、ローラ童夢シャシーが14台中4台。無限ワークスの2台に加えて、ナウモータースポーツの2台が使用する。こちらはトヨタエンジンだ。事前のテストでは、実績あるダラーラを上回るタイムを出しているだけに、開幕デビューウィンの可能性も高そうだ。
ドライバーでは、イギリスF3帰りの#1細川、同シリーズ2位の#7コートニーが、それぞれ無限、トムスのエースとして凌ぎを削りそうだ。また、カートで世界的に名を馳せた#4キンタレッリもドライバー発掘で定評のあるインギングから参戦する。その他にも、2002年上位ランカーである#12モンティン、#2佐藤、#36片岡、#3横溝をはじめとする若手実力派が目白押しだ。
No.ドライバー(年齢)-------車名---------------------シャシー-------エンジン---
1 細川 慎弥(21) ティグレ無限F106 LOLA-DOME F106 無限MF204C
2 佐藤 晋也(22) 戸田無限ホンダFIGHTEX DALLARA F302 無限MF204B
3 横溝 直輝(22) INGING F303 DALLARA F303 トヨタ3S-GE
4 ロニー・キンタレッリ(23) INGING F302 DALLARA F302 トヨタ3S-GE
7 ジェームス・コートニー(22) TOM'S F302 DALLARA F302 トヨタ3S-GE
8 小早川済瑠(21) ESSO TOM'S F302 DALLARA F302 トヨタ3S-GE
11 柴田 裕紀(20) FDイエローハット無限F106 LOLA-DOME F106 無限MF204B
12 パオロ・モンティン(26) ThreeBond DALLARA F303 日産SR20VE
14 柳田 真孝(23) ThreeBond DALLARA F302 日産SR20VE
18 小川 貴広(27) Aim・ダラーラF302トリイ DALLARA F302 トヨタ3S-GE
19 柴田 裕吉(20) DTM F302 DALLARA F302 トヨタ3S-GE
32 番場 琢(21) DeoDEO・SSR F106 LOLA-DOME F106 トヨタ3S-GE
33 吉本 大樹(22) SSR・DeoDEO F106 LOLA-DOME F106 トヨタ3S-GE
36 片岡 龍也(23) TOM'S F302 DALLARA F302 トヨタ3S-GE
-----------------------------------------------------------------------------
上記は3月1日現在の暫定エントリーリスト

2000年シーズンのGAINER FERRARI(Photo:Motorsports@nifty)
レギュレーション変更に備えてチームの活動を1年休止して準備を進めていたTEAM GAINERのJGTC参戦体制が整った。
GT300クラス用の「JIM GAINER Ferrari 360 GT」は、今や世界のレーシングカーコンストラクターの仲間入りを果たした童夢が開発。そのマシンポテンシャルを引き出すべく、ドライバーには速さと安定さを併せ持つベテランコンビ、松田秀士と田中哲也が起用されることになった。
過去、国産マシン、ポルシェなどの後塵を拝してきたフェラーリだが、今年はその名に恥じない活躍が期待できそうだ。
マシン開発の経緯は童夢のホームページに記されている。
2人目のドライバーが決まらず、先の合同テストでもオーディションを行っていたPIAA NAKAJIMAだが、開幕まで2週間を切って、ようやく2号車のドライバーがアンドレ・ロッテラーに決まった。
ロッテラーは、ドイツ生まれの21歳。若いが、独、英F3やCART、F1テストドライブの経験を持つ期待の新鋭だ。
これで、PIAA NAKAJIMAは1号車の小暮とともにルーキーコンビで今シーズンを戦うことになった。実績あるチームで走る2人が、本山をはじめとするチャンピオン候補を脅かす存在となり得るのか。開幕が楽しみだ。

昨年GT300クラスに参戦したVEMAC RD320R (Photo:K.Takeshita)
3月1日、(株)アールアンドデースポーツは、今シーズンは新開発のVEMAC RD350Rで全日本GT選手権GT500クラスへ参戦することを発表した。
このRD350Rは、昨年GT300クラスに参戦したRD320Rの上位機種として、英国VEMAC社と(株)東京アールアンドデーの共同で開発されたVEMAC RD350をベースに、JGTC用に改造した車両。エンジンは、VEMAC社と英国Zytek Engineering 社とで共同で開発したV型8気筒3.4Lの専用エンジンを搭載する。
ドライバーは昨年同様、柴原と蜜山を起用。参戦は第2戦富士(5/3-4)からとなる予定だ。
VMACは昨年GT300クラスで3勝を挙げシリーズ2位。速さでは群を抜いていただけに、GT500クラスでトヨタ、ニッサン、ホンダ各ワークス勢にどこまで食い下がるのか注目される。
◆車両概要
ベース車両 : VEMAC RD350
車体寸法 : 4500 x 1995 x 1180 (L x W x H)
車両重量 : 1200Kg(予定)
エンジン : 水冷V型8気筒3400cc NA ZV348型
エンジン製造元 : VEMAC-Zytek
リストリクタ : φ31.4mm x 2 (予定、但し参加条件による)
トランスミッション : ヒュ-ランド、6速シーケンシャル
タイヤ : ダンロップ
◆JGTC参戦体制
参加カテゴリ : GT500クラス
ゼッケン : 62
車両名称 : VEMAC R&D ダンロップ 350R
チーム監督 : 本島伸次
ドライバー(1) : 柴原眞介
ドライバー(2) : 密山祥吾

来る3月29~30日にTIサーキット英田(岡山県)で行われる全日本GT選手権開幕戦「GT選手権レース in TI」に、Motorsports@niftyをご覧の5組10名の方を招待いたします。
ご希望の方は、ハガキに下記事項を記入の上、「GT選手権レースin TI招待券希望」と書いて応募ください。
- 住所
- 氏名
- 年齢
- 電話番号
応募先
〒701-2612 岡山県英田郡英田町滝宮1210
TIサーキット英田「Motorsports@nifty」係
締切り
3月8日(土)消印有効
※当選者の発表は、招待券の発送を持って代えさせていただきます。
フォーミュラ・ニッポンに参戦するチーム5ZIGENは、2月28日付けのリリースで今季の体制を発表した。
ドライバーは、エース道上龍、新加入の福田良と奇しくも同名の2人。道上は昨シーズン果たせなかった優勝、そしてチャンピオンを狙い、福田はFニッポンを足がかりにF1を目指すことになる。
フランスF3チャンピオンの肩書きを持つ福田の参戦は、低迷気味のFニッポンにとっては明るい材料だ。日本のコースには不慣れとはいえ、本場で培ってきた精神力と技量でどこまで伸びるのか、注目される。また、同じルーキーである全日本F3チャンピオンの小暮(PIAA NAKAJIMA)との対決も楽しみだ。
2月26日、都内のホテルでPIAA NAKAJIMA RACINGのFニッポン体制発表が行われた。
ナンバー1ドライバーは小暮卓史。ファーマンのF1ジョーダン行きで、ルーキー小暮がチャンピオンNo.1を背負うことになった。
また、先の合同テストで英F3チャンピオン、ロビー・カーがドライブした2号車のシートは現段階では未定。チームとしては、今週末に富士スピードウェイで行われるテストで新たに3人を走らせ決定したい意向のようだ。
2月25日、トヨタ自動車(株)は、都内のホテルで今シーズンのモータースポーツ計画を発表した。
それによると、全日本GT選手権(JGTC)を、F1、IRLシリーズと並ぶ3本柱として位置づけ、従来に増して力を入れるようだ。
GT500クラスのマシンはスープラ。エンジンは新開発のV8 5.2リッターエンジン(3UZ-FE)を搭載する。このエンジンはセルシオなどに搭載されているV8 4.3リッターエンジンを開発したもの。また、GT300クラスにはMR-Sとセリカを投入する。
■JGTC支援チームおよびドライバー
・GT500クラス
ESSO・トヨタ・チーム・ルマン 脇阪寿一
飯田 章
トヨタ・チーム・トムス 土屋武士
黒澤琢弥
T.B.N.
T.B.N.
トヨタ・チーム・セルモ 竹内浩典
立川祐路
トヨタ・チーム・サード ドミニク・シュワガー
織戸 学
アドバン・レーシング・チーム 荒 聖治
ジェレミー・デュフォア
クラフト 服部尚貴
脇阪薫一
※GT300のチーム、ドライバーは未定
なお、その他にも全日本F3選手権における支援、フォーミュラ・トヨタシリーズやワンメイクレースの開催を行う。
■F3支援支援チームおよびドライバー
トムス ジェームス・コートニー
片岡龍也
小早川済瑠
NOW MOTORSPORTS 吉本大樹
番場 琢
インギング 横溝直輝
ロニー・クインタレッリ

JGTC用Garaiya(Photo:Motorsports@nifty)
2月20日、オートバックス・レーシングチーム・アグリ(ARTA)は、今シーズンの活動計画を発表した。
すでにホンダの活動計画で発表となっている全日本GT選手権(JGTC)のGT500クラスは土屋圭市と金石年弘のコンビでNSXを走らせる。昨年、NSXを駆った金石勝智はテストを行ったDTMにレギュラー参戦することが決定。代わって年弘が加入することになった。年弘は昨シーズン、チーム国光withMOONCRAFTのNSXで1戦だけスポット参戦している。
GT300クラスにはオリジナルスポーツカーGaraiya(我来也/ガライヤ)で参戦する。ドライバーは昨年のチャンピオンコンビである新田守男と高木真一。
また、フォーミュラニッポンは、Team LeMansとのジョイントで、金石年弘、土屋武士を走らせる。

(C)NISMO
◆◆2003年度 日産のモータースポーツ活動◆◆
日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロスゴーン以下、日産)及びニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:東京都品川区南大井 社長:佐々木健一 以下、ニスモ)は、本日、2003年度のモータースポーツ活動について発表した。
日産のモータースポーツ活動は、同社のグローバル・モータースポーツ・オフィサーである佐々木健一(ニスモ社長)が統括する。本年度は以下の2つのカテゴリーに出場する。
1) 全日本GT選手権
ニスモが開発するR34スカイラインGT-Rにて、全日本GT選手権に出場する。ニスモ監督は柿元邦彦が務め、先日発表したダレン・マニング選手に代わり、リチャード・ライアン選手が出場する。
■チーム体制
● チーム名 NISMO
● 車両 R34 スカイラインGT-R
● ドライバー 本山 哲 ミハエル クルム(ドイツ)
リチャード・ライアン(アイルランド) 影山 正美
● チーム名 TEAM IMPUL
● 車両 R34 スカイラインGT-R
● ドライバー ブノワ・トレルイエ(フランス) 井出 有治
2) ダカールラリー
4年計画のグローバルプロジェクトの2年目として取り組む。初年度は2003年1月1日~19日にかけて行われ、南アフリカオフロード選手権で2年連続シリーズ優勝の実績をもつ日産ピックアップ(5台)で出場した。SSトップ4回(バタネン選手)、総合5位入賞(ドゥビリエ選手)と、次回につながるデータと貴重な実戦経験を得ることができた。来年度の計画、体制については、決定次第発表する。
このほかに、お客様にモータースポーツの楽しさを知っていただくため、国内外において様々なモータースポーツ活動をサポートしていく。
1) マーチカップレース/日産レーシングスクール
入門クラスでありながら、本格的なレースが楽しめるマーチカップレースを開催する。昨年発表のK12マーチをベースに、足回りやエキゾーストに改良を加えている。データロガーを標準装備して参加者の運転技術の向上を図ると共に、多くのお客様にレーシングカーの楽しさを体感していただくことを狙いとする。また、各サーキットでレース前にマーチカップカーを使用したレーシングスクールを開催し、サーキットマナーやメンテナンスについても指導をしていく。
2) プライベーター支援
ニスモは、全日本GT選手権 GT300クラスに、ハセミモータースポーツから出場するフェアレディZの開発をサポートする。また昨年同様スーパー耐久シリーズにエンドレススポーツおよびJMC Racing Divisionから出場するR34スカイラインGT-Rに加え、フェアレディZで参戦するC-WEST LABSへの技術的な支援を行う。
さらに、ドイツで行われるニュルブルクリンク24時間レースに出場するファルケンGT-R(R34型)のエンジン開発やメンテナンスなどのサポートを行う。
3) 海外の活動
- 1. 南アフリカ・オフロード選手権
-
2001年、2002年とシリーズ優勝を遂げた日産ピックアップ(現地名:ハー ドボディ)にて、南アフリカ日産がシリーズ全8戦に出場する。
- 2. テレフォニカ・ワールドシリーズbyニッサン(スペインほか)
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日産VQエンジンとダラーラシャシーによるワンメイクフォーミュラシリーズにプロダクトおよびイベントスポンサーとしてスペイン日産が協賛。昨年のシリーズ参加者から3名のF1テストドライバーを輩出するなど、注目度の高いシリーズ。スペインをベースに、フランス、イタリア、ベルギー、ブラジルを転戦する。1イベント2ヒート制で合計18レースが行われる。
- 3. インフィニティプロシリーズ(アメリカ)
-
インフィニティQ45に搭載されているVKエンジンとダラーラシャシーによるワンメイクフォーミュラで、インディカーシリーズ(旧IRL)のステップアッププログラムとして位置づけられている。米国内で年間12戦が行われる。同シリーズに北米日産がイベントスポンサーとして協賛。
上記の情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。