Hondaは、2011年のモータースポーツ活動の概要として、「モータースポーツ参戦体制」と、「モータースポーツの普及」について、以下の通り発表しました。(国内4輪レース関連のみ抜粋)
1.モータースポーツ参戦体制
Hondaは、チャレンジングスピリットの象徴であるモータースポーツ活動に対し、創業当時から世界の頂点を目指して様々なレースカテゴリーに挑戦してきました。Hondaは、これまでに培ったノウハウとチャレンジングスピリットを持って、それぞれのカテゴリーでより多くのお客様の期待に応え、喜んでいただけるモータースポーツ活動を展開します。
○四輪のモータースポーツ活動
国内では昨年、SUPER GT GT500クラスにおいて、ドライバーズチャンピオンとチームチャンピオンのダブルタイトルを獲得した“HSV-010 GT”を投入し、今年も5チーム5台体制で戦います。2011年モデルはさらに運動性能を向上させることで戦闘力を高め、2年連続のダブルタイトル獲得に挑みます。
フォーミュラ・ニッポンでは、3.4L V8エンジン“HR10E”を、4チーム6台に供給します。燃焼効率をさらに高め、高出力と低燃費を両立させたエンジンを供給し、Hondaエンジン搭載チームの、ドライバーズチャンピオンとチームチャンピオンのダブルタイトル奪還に向けた体制で挑みます。
◆SUPER GT
昨年、GT500クラスにおいてドライバーズチャンピオンとチームチャンピオンのダブルタイトルを獲得した“HSV-010 GT”を投入し、今年も5チーム5台体制で戦います。また、今シーズンも「Honda GTプロジェクト」として、(株)M-TECと(株)童夢の協力のもと、(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンターが主体となってマシンを開発し、2年連続となるドライバーとチームのダブルタイトル獲得を目指します。
昨年までインディカー・シリーズに参戦していた武藤英紀、ならびに昨年全日本F3選手権(F3) Nクラスでチャンピオンを獲得した小林崇志の両名が、「オートバックス・レーシング・チーム・アグリ」よりSUPER GTに参戦します。
| チーム名 | ナンバー | ドライバー | 年齢 | 国籍 | 2010年の戦績 |
ウイダー ホンダ レーシング
(Weider Honda Racing) | 1 | 小暮 卓史
(Takashi Kogure) | 30 | 日本・群馬県 | GT500 チャンピオン |
ロイック・デュバル
(Loic Duval) | 28 | フランス |
オートバックス・レーシング・チーム・アグリ
(AUTOBACS RACING TEAM AGURI) | 8 | 武藤 英紀
(Hideki Mutoh) | 28 | 日本・東京都 | インディカー・
シリーズ 18位 |
小林 崇志
(Takashi Kobayashi) | 23 | 日本・広島県 | F3 Nクラス
チャンピオン |
ケーヒン リアル レーシング
(KEIHIN REAL RACING) | 17 | 金石 年弘
(Toshihiro Kaneishi) | 32 | 日本・大阪府 | GT500 3位 |
塚越 広大
(Kodai Tsukakoshi) | 24 | 日本・栃木県 |
エプソン・ナカジマ・レーシング
(EPSON NAKAJIMA RACING) | 32 | 道上 龍
(Ryo Michigami) | 37 | 日本・奈良県 | GT500 14位 |
中山 友貴
(Yuhki Nakayama) | 23 | 日本・石川県 |
チームクニミツ
(Team Kunimitsu) | 100 | 伊沢 拓也
(Takuya Izawa) | 26 | 日本・東京都 | GT500 8位 |
山本 尚貴
(Naoki Yamamoto) | 22 | 日本・栃木県 |
- カーナンバーについては、暫定のため変更になる場合があります
◆全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
(株)日本レースプロモーションを通じ、3.4L V8エンジンの“HR10E”を4チーム6台に供給し、ドライバーズチャンピオン、チームチャンピオンのダブルタイトル獲得に向けた体制で挑みます。昨年、全日本F3選手権 Nクラスでチャンピオンを獲得した小林崇志が「リアル レーシング」から、英国F3選手権に参戦していた中嶋大祐が「ナカジマ レーシング」から、それぞれステップアップしフォーミュラ・ニッポンに初参戦します。
| チーム名 | ナンバードライバー年齢国籍2010年の戦績
リアル レーシング
(REAL RACING) | 10 | 小林 崇志
(Takashi Kobayashi) | 23 | 日本・広島県 | F3 Nクラス
チャンピオン |
チーム 無限
(TEAM MUGEN) | 16 | 山本 尚貴
(Naoki Yamamoto) | 22 | 日本・栃木県 | FN 7位 |
ナカジマ レーシング
(NAKAJIMA RACING) | 31 | 中嶋 大祐
(Daisuke Nakajima) | 22 | 日本・愛知県 | 英国F3 11位 |
| 32 | 小暮 卓史
(Takashi Kogure) | 30 | 日本・群馬県 | FN 4位 |
ドコモ チーム ダンディライアン レーシング
(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) | 40 | 伊沢 拓也
(Takuya Izawa) | 26 | 日本・東京都 | FN 11位 |
| 41 | 塚越 広大
(Kodai Tsukakoshi) | 24 | 日本・栃木県 | FN 9位 |
- カーナンバーについては、暫定のため変更になる場合があります
◆人材の育成:Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)
国内外で活躍する有能な若手ドライバーの発掘・育成を目的に、人材育成プログラム「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」を展開しています。2010年、全日本F3選手権 Nクラスで、チャンピオンを獲得した小林崇志はフォーミュラ・ニッポンに、フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)で活躍した野尻智紀はF3に、それぞれステップアップして参戦します。
<全日本F3選手権シリーズ>
今シーズンは、全日本F3選手権シリーズ(F3)に参戦する2名のドライバーをサポートしています。
| カテゴリー | チーム名 | ナンバー | ドライバー | 年齢 | 出身地 | 2010年の戦績 |
| F3 | エイチ エフ ディー ピー レーシング
(HFDP RACING) | 7 | 三浦 和樹
(Kazuki Miura) | 22 | 岩手県 | F3 Nクラス 6位 |
| 8 | 野尻 智紀
(Tomoki Nojiri) | 21 | 茨城県 | FCJ 5位 |
- カーナンバーについては、暫定のため変更になる場合があります
<フォーミュラチャレンジ・ジャパン>
「世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘と育成」を目的に、自動車メーカー3社※6が協力して設立した、ジュニア・フォーミュラレース「フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)」に引き続き協力していくとともに、スカラシップとして4名のドライバーの参戦をサポートします。
- FCJは2006年より、Honda、Toyota、Nissanの自動車メーカー3社が協力して創設した新しいジュニア・フォーミュラカーレース。その理念は「世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘と育成」および「日本のモータースポーツの裾野を広げ将来を支える人材の育成」という点に置かれています
Text : HONDA
株式会社ル・ボーセモータースポーツ(Le Beausset Motorsports)は18日、2011年度のフォーミュラ・ニッポンに参戦することを発表した。
ル・ボーセは1989年、有限会社ル・ボーセ(現株式会社ル・ボーセモータースポーツ)として茨城県下館市(現筑西市)にて創業。以後、フォーミュラトヨタ、全日本F3選手権など主にステップアップフォーミュラを舞台に活動してきた。
そして2011年、ついに日本トップフォーミュラであるフォーミュラ・ニッポンに参戦する。ドライバーは昨年同チームから全日本F3に参戦し、最終大会で初優勝を果たした嵯峨宏紀。監督は坪松唯夫が務め、エンジンはトヨタRV8Kを使用する。
- 坪松唯夫コメント
-
22年前チーム設立と同時に掲げた国内トップフォーミュラへの挑戦という目標が現実のものとなりました。今は来る新しい挑戦に向けて意欲をかきたてられております。チームとして一歩一歩確実にやり切ることで学び、それを生かしていき、トップチームを少しでも脅かす存在に成長できればと思います。トップカテゴリーに参戦してもFJ1600マシン1台のメンテナンスを始めたプレハブ小屋時代のハングリー精神と謙虚さを忘れず戦っていきたいと思います。熱い応援をよろしくお願い致します。
- 嵯峨宏紀コメント
-
初めてのトップフォーミュラへの参戦となりますが、期待に胸が膨らむと同時にここまでご支援頂いたスポンサー様を始め監督、チームスタッフへの感謝の気持ちでいっぱいです。自分はF3で6年間長期参戦したことで、さまざまな失敗や経験をしてきました。しかしこれからのカテゴリーでは今まで以上に結果も求められるでしょうし、また責任も出てくるだろうと思っています。でもそのようなプレッシャーの中でも自分らしく一歩一歩成長しながらレースが出来たら良いと思っています。応援よろしくお願い致します。
Text: Le Beausset Motorsports etc.
2011/01/14
Audi R8 が日本のレースに参戦します。Audi Sport(Audi AG直轄のモータースポーツ部門/本拠地: ドイツ、インゴルシュタット)がプライベート レーシングチームに販売するAudi R8 LMSを使用し、 静岡県富士市を本拠とするHitotsuyama Racingが、本年度のスーパー耐久シリーズST-Xクラスに参戦します。
ST-Xクラスはスーパー耐久シリーズに今年から新設されたカテゴリーで、FIA GT3レギュレーションに 準拠したFIA公認車両が参加できるクラスとなっています。今年のST-Xクラスはスーパー耐久シリーズ全10戦(ASIA Round含む)のうち、7戦に設置されます。
Audi R8 LMS
2009年、Audi Sportはルマン、DTM(ドイツ ツーリングカー選手権)に続き、新たなモータースポーツ カテゴリーとしてFIA GT3に参戦すべく、R8のクワトロシステム(四輪駆動方式)を後輪駆動に変更しFIA GT3レギュレーションに準拠させ、国内外のレースに参戦を計画しているプライベートチーム向けに開発したAudi R8 LMSをリリースしました。Audi R8 LMSは、世界各国76大会のGT選手権で合計23回の優勝と3つのチャンピオンシップを獲得しました。特に、世界でも過酷な「緑の地獄」と称されるニュルブルクリンク24時間レースでは、初参戦でGT3クラス優勝、総合順位2位の成績を残し、かつ参加した4台全てのAudi R8 LMSが完走するなど、初年度からその高い戦闘力が実証されました。
2010年からは、プライベートチームに対してAudi R8 LMSの供給が開始され、完璧なレーシングマシンを提供するために、Audi SportはFIA GT3レギュレーションへの対応を強化。数々の技術的改良を施した進化型Audi R8 LMSで、FIAホモロゲーションを取得しました。Audi R8 LMSは、この年開催されたニュルブルクリンク24時間レースにおいて、クラス優勝を成し遂げました。
Audi Sportの責任者、Dr. ウルリヒッヒは「新型の開発において、我々はサービス インターバルの延長と、メンテナンス性の向上に主眼を置いてきました。進化したAudi R8 LMSには、前シーズンにパートナーたちと得た教訓が注ぎ込まれています。プライベートチームに優れた信頼性と扱いやすさを提供することで、アウディ ブランドの高い品質基準を証明することができると確信しています」とコメントしました。
アウディ ジャパンは今回のAudi R8 LMSの参戦により、日本におけるアウディの持つ「スポーツ イメージ」がより強固なものとなることを期待しています。
<ご参考>
アウディ カスタマースポーツセンター
2010年4月にはアウディ カスタマースポーツセンターがオープンし、モータースポーツに参戦するカスタマーへのサポート体制が整いました。同時期にはアウディ カスタマー スポーツ プログラムも立ち上がり、ベルリン郊外の飛行場跡、グロースドリン専用サーキットにおいて、「Audi Sport Experience」としてサポートが始まりました。2011年からは、これまで主軸だったヨーロッパ市場に加え、アジア市場にでも販売強化を開始します。
Audi R8 LMSベースマシン仕様
エンジン: 90°V型 10気筒 5,200cc
最高出力: 500hp
最大トルク: 500Nm
トランスミッション: シーケンシャル6速ギヤボックス
タイヤサイズ: フロント:29/66-18 リア:31/71-18
車重: 1,300kg
Audi R8 LMS主な参戦レース(2010年)
24h Nürburgring(ドイツ)、24h Spa-Francorchamps(ベルギー), Belcar(ベルギー), ADAC GT Masters(ドイツ), Australian GT Championship(オーストラリア), Campeonato de Espana Iber GT(スペイン), Campeonato de Portugal de GT(ポルトガル), Campionato Italiano Gran Turismo(イタリア), Championnat de France GT(フランス), FIA GT3 European Championship(欧州各国), International GT Open(欧州各国), VLN enduarance championship(ドイツ)
スーパー耐久シリーズ2011 シリーズ日程表
Round Date Distance ST-X Circuit
Rd.1 2011/4/9-10 400km ○ ツインリンクもてぎ
Rd.2 2011/5/21-22 400km ○ スポーツランドSUGO
ASIA Round
2011/6/11-12 300km ○ Kore Int. Circuit(KOREA)
2011/6/25-26 200km ○ Ordos Int. Circuit(CHINA)
2011/7/2-3 200km ○ Beijing City Circuit(CHINA)
Rd.3 2011/7/23-24 4Hours ○ 富士スピードウェイ
Rd.4 2011/8/27-28 400km ○ 岡山国際サーキット
Rd.5 2011/9/17-18 400km 仙台ハイランドレースウェイ
Rd.6 2011/10/22-23 300km 鈴鹿サーキット
Rd.7 2011/11/25-26 50Lap×2 もてぎSuper Speed Way
Hitotsuyama Racing
静岡県富士市依田橋152-1に本拠を構える日本の純プライベート レーシングチーム。全日本ツーリングカー選手権、全日本GT選手権(現SUPER GT)、全日本スポーツカー耐久選手権などに長年にわたり参戦し、数々の勝利を収めています。
ノバ・エンジニアリング
Audi Sportと日本国内におけるサテライト契約を締結し、今後の車両購入、サポートの窓口を務めます。
ノバ・エンジニアリング株式会社
窓口責任者:中村 誠(ナカムラ マコト)
〒410-1308 静岡県駿東郡小山町大御神220-1
Tel : 0550-78-0329
E-Mail : nova-eng@mail.wbs.ne.jp
スーパー耐久シリーズ ST-Xクラス
スーパー耐久シリーズは、STOスーパー耐久機構が主催する、市販車を改造した車両によって行われる ツーリングカーレースです。同じく市販車を改造した車両のカテゴリにSUPER GTがありますが、SUPER GTがエンジンや車体等に大幅な改造が認められているのに対し、スーパー耐久シリーズは小規模の改造のみを認めるレギュレーションとなっています。
従来のST1、ST2、ST3、ST4、ST5クラスに加え、今年から新設されたクラスで、FIA GT3レギュレーションに準拠しています。また、プラチナドライバー(FIA F1選手権、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン、SUPER GT・GT500クラスの走行経験者等)のチーム登録を1名までと制限し、チームの均衡化を図るなど、新しい試みがなされています。
今年はASIA Roundを含む前半7戦が設定レースとなっています。
アウディジャパン・プレスリリース
一ツ山レーシングは東京オートサロンの行われている千葉県の幕張メッセで14日、今シーズンから新設されるスーパー耐久レースのST-X(FIA GT3)クラスにAudi R8 LMSで参戦すると発表した。
スーパー耐久シリーズは4月9日にツインリンクもてぎで開幕。国内7戦、海外3戦の予定だが、新設されたST-Xクラスは、第1戦から第4戦の国内4戦と海外3戦の計7戦で争われる。

参戦体制は以下のとおり。
■マシン概要
| Machine | :Audi R8 LMS |
| Engine | 90° V10 |
| Displacement | 5,200cc |
| Power | 500hp |
| Torque | 500Nm |
| Transmission | Sequential 6-speed gearbox |
| Tyre | Front 29/66-18 Rear 31/71-18 |
| Weight | 1,300kg |
■チーム体制
| Team | Hitotsuyama Racing |
| Director | 一ツ山 幹雄 |
| Car No | 21 |
| Driver | 藤井 誠暢 / 都筑 晶裕 / TBN |
| Maintenance | NOVA ENGINEERING |
Data & Illustration: Hitotsuyama Racing
2011年 AUTOBACS SUPER GT 2台体制で参戦決定
JIMGAINERは2011年度 AUTOBACS SUPER-GTシリーズ GT300クラスに参戦することが決定致しました。
#11のマシンはFerrari 458 GTCを新規投入。 #10はFerrari 430で参戦いたします。
エースカーの#11には昨年に引き続き田中哲也/平中克幸を起用。 メンテナンスは株式会社JIMゲイナーが担当致します。 昨シーズンは苦しい戦いを強いられた分、今シーズンはその経験を生かし、シリーズチャンピオン獲得に向けてより一層精進して参ります。
引き続き皆様方のご声援、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

2011年度AUTOBACS SUPER GT参戦体制
| エントラント | JIMGAINER(ジェイアイエムゲイナー) |
| ゼッケン | 11 | 10 |
| マシン | Ferrari 458 GTC | Ferrari 430 |
| メインスポンサー | Zona | - |
| チーム監督 | 山本 俊茂 | 山本 俊茂 |
| チーフエンジニア | 福田 洋介 | - |
| ドライバー | 田中哲也/平中克幸 | TBN |
| エンジンチューナー | Michelotto | - |
Text & Photo: JIMGAINER(広報: 石田美香)
「漫画家・村上もとかの世界」展が開催中!
1977年のF1GPを舞台にした「赤いペガサス」やNASCARを舞台にした「ドロファイター」などでモータースポーツファンにお馴染みの漫画家・村上もとか氏の企画展が、神奈川県大和市で開催中だ。
村上氏はデビューから多くのモータースポーツ漫画を描き、その後大ヒットした「六三四の剣」では剣道ブームを巻き起こした。近年は青年漫画誌で活躍し、昨年テレビドラマ化され話題となった歴史医療漫画「JIN-仁-」や「龍-RON-」などの大作を手掛けてきた。
企画展では、緻密に描き込まれた原画をはじめ、'76,77F1日本GP資料、デビュー作「燃えて走れ」の主人公、伝説のレーサー・浮谷東次郎に関する資料なども展示されている。
2館ある展示会場をつなぐクイズラリーやJINに登場する「安道名津」(アンドーナツ)を味わえるランチなどもあり、見て、体験して、味わって楽しめる内容となっている。
◆開催期間・時間◆
- ~平成23年1月23日(日)【観覧無料】
- 午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)
◆休館日◆
- 月曜日及び12/29(水)~1/3(月) ※1/10(月)は開館し、1/11日(火)は休館
◆会場◆
- 「大和市つる舞の里歴史資料館」
- 大和市つきみ野7-3-2/東急田園都市線「つきみ野」駅下車 徒歩約7分
- 「大和市下鶴間ふるさと館」
- 大和市下鶴間2359-5/小田急江の島線「鶴間」駅下車 徒歩約20分(路線バスあり)、「つきみ野」駅下車 徒歩約20分
- 台数は少ないが車での来館も可能。
- つる舞の里歴史資料館にご来館いただいた方にオリジナルクリアホルダーをプレゼント!(なくなりしだい終了)
◆問い合わせ先◆
- TEL.046-278-3633(つる舞の里歴史資料館)
- URL:http://www.city.yamato.lg.jp/web/shakai/turu-moyoosimono.html
Text: Yoshinori OHNISHI / Illustration: 大和市
スーパー耐久第7戦もてぎオーバルバトルは27日、決勝第2レースを行ない、50周を走ってST1クラスはART TASTE GT3(竹内浩典/立川祐路/清水康弘組)が、ST2クラスはエンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ(峰尾恭輔/村田信博/山内英輝組)が、ST3クラスは岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7(長島正明/岩崎祐貴/杉林健一組)が、ST4クラスはホンダカーズ東京G/Mインテグラ(塩谷烈州/太田侑弥/古橋孝之組)がそれぞれ優勝した。
日が陰りかなり気温も下がってきたコンディションのなか、14時45分に決勝第2レースのスタートが切られた。このレースでも序盤から#8 ART TASTE GT3(竹内浩典/立川祐路/清水康弘組)の清水がレースを引っ張る展開となり、24周のピットストップまでトップを独走。立川にバトンを渡し34周目にトップを奪い返す。
序盤、9周目の第3ターンシケインでクラッシュした#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(柳田真孝/イムラン・シャハロム/谷口信輝組)同様に右フロントにダメージを受けた#28 同(ファリーク・ハイルマン/メルビン・モー/片岡龍也組)と2台のZ4は17周目までに戦線離脱。#8のST1クラス独走状態で第2レースの幕を閉じた。
総合2位には#3エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ(峰尾恭輔/村田信博/山内英輝組)が、ST2クラスのトップでチェッカー。6位にはこちらも第1レースに続いてST3クラス連勝の#15岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7(長島正明/岩崎祐貴/杉林健一組)、11位にはST4クラスの#62ホンダカーズ東京G/Mインテグラ(塩谷烈州/太田侑弥/古橋孝之組)がこちらも連勝という結果で今シーズンの最終レースを終えた。
シリーズタイトルだが、ST1クラスはすでに前戦で決めたNo.1 PETRONAS SYNTIUM TEAM(BMW Z4 M Coupe)が、ST2クラスはNo.20 RS OGAWA(MITSUBISHI EVOLUTION IX)が、ST3クラスはNo.27 MAKIGUCHI ENGINNERING(BMW M3)が、ST4クラスはNo.18 Asano Racing Service(HONDA INTEGRA TypeR)が獲得した。

来シーズンのスーパー耐久レースは、4月にここツインリンクもてぎのロードコースで開幕。4月9日(土)予選、10日(日)決勝だ。ST-Xクラス(FIA GT3)も新設され、ますます注目されるシリーズになりそうだ。
Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA
MOTEGI SUPER TAIKYU OVAL BATTLE -RIJ- (2010/11/27) Race 2 Result Weather:Fine Course:Dry
2010 Super Taikyu Series Round 7 ツインリンクもてぎ(Super Speedway) 2.49228km
| Pos | Class | Cls Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | ST1 | 1 | 8 | ART TASTE GT3 PORSCHE 911 JGN | 竹内 浩典 立川 祐路 清水 康弘 | YH | 50 | 44'52.639 |
| 2 | ST2 | 1 | 3 | エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 峰尾 恭輔 村田 信博 山内 英輝 | YH | 50 | 25.645 |
| 3 | ST2 | 2 | 26 | エンドレス アドバン ウエッズ ランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 朝倉 貴志 井尻 薫 | YH | 50 | 32.750 |
| 4 | ST1 | 2 | *28 | PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE BMW Z4M COUPE | ファリーク・ハイルマン メルビン・モー 片岡 龍也 | YH | 50 | 35.970 |
| 5 | ST2 | 3 | 20 | RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 大橋 正澄 阪口 良平 花岡 翔太 | YH | 50 | 50.054 |
| 6 | ST3 | 1 | 15 | 岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7 MAZDA RX-7 | 長島 正明 岩崎 祐貴 杉林 健一 | YH | 49 | 1Lap |
| 7 | ST3 | 2 | 39 | TITEC TRACY NSX HONDA NSX | 川口 正敬 植田 正幸 佐々木 孝太 | YH | 48 | 2Laps |
| 8 | ST3 | 3 | 27 | FINA ADVAN BMW M3 BMW M3 | 伊橋 勲 廣田 秀機 三沢 伸輔 | YH | 48 | 2Laps |
| 9 | ST2 | 4 | *30 | 森永チルミル☆RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 伊藤 俊哉 谷口 行規 松本 武士 | YH | 48 | 2Laps |
| 10 | ST3 | 4 | 14 | 岡部自動車T-MANオイル Team Tetsuya Z NISSAN FAIRLADY Z | 田畑 勇 田中 徹 小松 一臣 | YH | 48 | 2Laps |
| 11 | ST4 | 1 | 62 | ホンダカーズ東京 G/M インテグラ HONDA INTEGRA TYPE-R | 塩谷 烈州 太田 侑弥 古橋 孝之 | YH | 47 | 3Laps |
| 12 | ST4 | 2 | 95 | 特許リジットカラーS2000 HONDA S2000 | 服部 尚貴 木下 隆之 | YH | 47 | 3Laps |
| 13 | ST4 | 3 | 18 | コスモソニック21FK ings DC5 HONDA INTEGRA TYPE-R | 浅野 武夫 笠原 智行 森 政行 | YH | 47 | 3Laps |
| 14 | ST4 | 4 | 12 | 無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESS PALLAS HONDA CIVIC TYPE-R | 松井 隆幸 森山 鉄也 | YH | 47 | 3Laps |
| 15 | ST4 | 5 | 60 | RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ HONDA INTEGRA TYPE-R | 小林 康一 小幡 弘 | YH | 47 | 3Laps |
| 16 | ST4 | 6 | 69 | Kleers BRP 制動屋J'S RACING S2000 HONDA S2000 | 梅本 淳一 奥村 浩一 アンドリュー・バーネス | YH | 46 | 4Laps |
| 17 | ST4 | 7 | 666 | BOMEX with CarXs S2000 HONDA S2000 | 山下 潤一郎 青木 孝行 朝倉 宏志 | YH | 46 | 4Laps |
| 18 | ST4 | 8 | 58 | RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ HONDA INTEGRA TYPE-R | 坂野 将之 竹佐 真留実 | YH | 46 | 4Laps |
| 19 | ST4 | 9 | *24 | SAMURAI 無限 ADVAN DC5 HONDA INTEGRA TYPE-R | 青木 拓磨 土屋 武士 | YH | 44 | 6Laps |
| 20 | ST4 | 10 | *41 | TRACY SPORTS S2000 HONDA S2000 | 兵藤 信一 稲田 大二郎 東 徹次郎 | YH | 43 | 7Laps |
| 21 | ST2 | 5 | 505 | KYOSHOアリスモータース MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 田ヶ原 章蔵 岡本 武之 白坂 卓也 | YH | 42 | 8Laps |
| 22 | ST4 | 11 | 230 | WAKO'SアクレオクヤマVitz TOYOTA Vitz | たねぞう 勝間田 正博 | YH | 39 | 11Laps |
| 23 | ST4 | 12 | 333 | GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2 HONDA CIVIC TYPE-R EURO | 北川 剛 藤田 弘幸 野間 一 | YH | 37 | 13Laps |
| ---- 以上規定周回数(ST1:35 ST2:35 ST3:34 ST4:23)完走 ---- |
| - | ST1 | - | 1 | PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE BMW Z4M COUPE | 柳田 真孝 イムラン・シャハロム 谷口 信輝 | YH | 9 | 41Laps |
| - | ST3 | - | 7 | 岡部自動車JDS メーカーズRX-7 MAZDA RX-7 | 碓井 久彦 白井 剛 加藤 正将 | YH | 0 | 50Laps |
- Fastest Lap: CarNo.8 ART TASTE GT3 50.373 (29/50) 178.12km/h
- CarNo.41は、スーパー耐久シリーズ2010シリーズ規則第13条(10)違反(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.30は、スーパー耐久シリーズ2010もてぎスーパー耐久オーバルバトル特別規則第32条~2)(シケイン不通過)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.28は、ツインリンクもてぎ四輪一般競技規則第28条~4)違反(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.24は、スーパー耐久シリーズ2010もてぎスーパー耐久オーバルバトル特別規則第32条~2)(シケイン不通過)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
11月27日、栃木県のツインリンクもてぎで、スーパー耐久第7戦の決勝レースが予選に引き続き行われ、50周を走ってST1クラスはART TASTE GT3(竹内浩典/立川祐路/清水康弘組)が、ST2クラスはエンドレスアドバンウエッズランサー(朝倉貴志/井尻薫組)が、ST3クラスは岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7(長島正明/岩崎祐貴/杉林健一組)が、ST4クラスはホンダカーズ東京G/Mインテグラ(塩谷烈州/太田侑弥/古橋孝之組)がそれぞれ優勝した。
11時30分に50周の第1レースがペースカー先導のローリングスタートで幕を開けた。
ST1クラスは序盤から、#8 ART TASTE GT3(清水康弘/立川祐路/竹内浩典組)の竹内がリード。相次いだクラッシュのために10周目終了時から6周にわたりSCカーランとなる。#8竹内は21周目でピットストップを行い、25周目までは#28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(ファリーク・ハイルマン/メルビン・モー/片岡龍也組)にその後はST2クラスのマシンにトップの座を明け渡すが、34周目に立川がトップに立ち#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(柳田真孝/イムラン・シャハロム/谷口信輝組)に11秒の差をつけて今季初優勝を遂げた。
ST2クラスは総合4位に#26エンドレスアドバンウエッズランサー(朝倉貴志/井尻薫組)が、ST3クラスは総合6位に#15岡部自動車ディクセルIWASAKIRX-7(長島正明/岩崎裕貴/杉林健一組)が、ST4クラスは#62 ホンダカーズ東京G/Mインテグラ(塩谷烈州/太田侑弥/古橋孝之組)がそれぞれクラス優勝を果たした。
引き続き決勝第2レースはこの後、14時40分より50周で争われる。
Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA
MOTEGI SUPER TAIKYU OVAL BATTLE -RIJ- (2010/11/27) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2010 Super Taikyu Series Round 7 ツインリンクもてぎ(Super Speedway) 2.49228km
| Pos | Class | Cls Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | ST1 | 1 | 8 | ART TASTE GT3 PORSCHE 911 JGN | 竹内 浩典 立川 祐路 清水 康弘 | YH | 50 | 47'55.529 |
| 2 | ST1 | 2 | 1 | PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE BMW Z4M COUPE | 柳田 真孝 イムラン・シャハロム 谷口 信輝 | YH | 50 | 11.252 |
| 3 | ST1 | 3 | 28 | PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE BMW Z4M COUPE | ファリーク・ハイルマン メルビン・モー 片岡 龍也 | YH | 50 | 11.263 |
| 4 | ST2 | 1 | 26 | エンドレス アドバン ウエッズ ランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 朝倉 貴志 井尻 薫 | YH | 49 | 1Lap |
| 5 | ST2 | 2 | 20 | RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 大橋 正澄 阪口 良平 花岡 翔太 | YH | 49 | 1Lap |
| 6 | ST3 | 1 | 15 | 岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7 MAZDA RX-7 | 長島 正明 岩崎 祐貴 杉林 健一 | YH | 49 | 1Lap |
| 7 | ST3 | 2 | 14 | 岡部自動車T-MANオイル Team Tetsuya Z NISSAN FAIRLADY Z | 田畑 勇 田中 徹 小松 一臣 | YH | 48 | 2Laps |
| 8 | ST3 | 3 | 27 | FINA ADVAN BMW M3 BMW M3 | 伊橋 勲 廣田 秀機 三沢 伸輔 | YH | 48 | 2Laps |
| 9 | ST2 | 3 | 30 | 森永チルミル☆RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 伊藤 俊哉 谷口 行規 松本 武士 | YH | 48 | 2Laps |
| 10 | ST2 | 4 | 3 | エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 峰尾 恭輔 村田 信博 山内 英輝 | YH | 47 | 3Laps |
| 11 | ST2 | 5 | 505 | KYOSHOアリスモータース MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 田ヶ原 章蔵 岡本 武之 白坂 卓也 | YH | 47 | 3Laps |
| 12 | ST4 | 1 | 62 | ホンダカーズ東京 G/M インテグラ HONDA INTEGRA TYPE-R | 塩谷 烈州 太田 侑弥 古橋 孝之 | YH | 47 | 3Laps |
| 13 | ST4 | 2 | 18 | コスモソニック21FK ings DC5 HONDA INTEGRA TYPE-R | 浅野 武夫 笠原 智行 森 政行 | YH | 46 | 4Laps |
| 14 | ST4 | 3 | 95 | 特許リジットカラーS2000 HONDA S2000 | 服部 尚貴 木下 隆之 | YH | 46 | 4Laps |
| 15 | ST4 | 4 | 12 | 無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESS PALLAS HONDA CIVIC TYPE-R | 松井 隆幸 森山 鉄也 | YH | 46 | 4Laps |
| 16 | ST4 | 5 | 60 | RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ HONDA INTEGRA TYPE-R | 小林 康一 小幡 弘 | YH | 46 | 4Laps |
| 17 | ST4 | 6 | 666 | BOMEX with CarXs S2000 HONDA S2000 | 山下 潤一郎 青木 孝行 朝倉 宏志 | YH | 46 | 4Laps |
| 18 | ST4 | 7 | 58 | RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ HONDA INTEGRA TYPE-R | 坂野 将之 竹佐 真留実 | YH | 45 | 5Laps |
| 19 | ST4 | 8 | 69 | Kleers BRP 制動屋J'S RACING S2000 HONDA S2000 | 梅本 淳一 奥村 浩一 アンドリュー・バーネス | YH | 45 | 5Laps |
| 20 | ST4 | 9 | 24 | SAMURAI 無限 ADVAN DC5 HONDA INTEGRA TYPE-R | 青木 拓磨 土屋 武士 | YH | 45 | 5Laps |
| 21 | ST4 | 10 | *41 | TRACY SPORTS S2000 HONDA S2000 | 兵藤 信一 稲田 大二郎 東 徹次郎 | YH | 44 | 6Laps |
| 22 | ST4 | 11 | 333 | GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2 HONDA CIVIC TYPE-R EURO | 北川 剛 藤田 弘幸 野間 一 | YH | 43 | 7Laps |
| 23 | ST4 | 12 | 230 | WAKO'SアクレオクヤマVitz TOYOTA Vitz | たねぞう 勝間田 正博 | YH | 39 | 11Laps |
| 24 | ST3 | 4 | *39 | TITEC TRACY NSX HONDA NSX | 川口 正敬 植田 正幸 佐々木 孝太 | YH | 37 | 13Laps |
| ---- 以上規定周回数(ST1:35 ST2:34 ST3:34 ST4:32)完走 ---- |
| - | ST2 | - | 6 | 新菱オート☆DIXCELエボ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 冨桝 朋広 菊地 靖 | YH | 8 | 42Laps |
| - | ST3 | - | 34 | asset・テクノZ34・nismo NISSAN FAIRLADY Z | 藤井 誠暢 佐藤 公哉 前嶋 秀司 | YH | 4 | 46Laps |
| - | ST4 | - | 764 | ナショナルインスツルメンツEVO/FD2 HONDA CIVIC TYPE-R | 遠藤 光博 フィリッペ・デベサ 五味 直也 | YH | 4 | 46Laps |
| - | ST3 | - | 7 | 岡部自動車JDS メーカーズRX-7 MAZDA RX-7 | 碓井 久彦 白井 剛 加藤 正将 | YH | 2 | 48Laps |
- Fastest Lap: CarNo.8 ART TASTE GT3 50.591 (27/50) 177.35km/h
- コース上の落下物回収のため、10周終了時より6周回セーフティーカーを導入した。
- CarNo.41は、ツインリンクもてぎ四輪一般競技規則第28条~4)(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.39は、スーパー耐久シリーズ2010もてぎスーパー耐久オーバルバトル特別規則第42条(車輌保管)違反により、第2レースグリッドを最後尾とする。
11月27日、栃木県のツインリンクもてぎのオーバルコースで、スーパー耐久第7戦の公式予選が行われた。A,Bドライバー総合によりST1クラスはART TASTE GT3(竹内浩典/立川祐路/清水康弘組)が、ST2クラスはエンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ(峰尾恭輔/村田信博/山内英輝組)が、ST3クラスはasset・テクノZ34・nismo(藤井誠暢/佐藤公哉/前嶋秀司組)が、ST4クラスはホンダカーズ東京 G/M インテグラ(塩谷烈州/太田侑弥/古橋孝之組)がそれぞれクラスポールポジションを獲得した。

今シーズンも1デイイベントとして開催される大会となり、公式予選が午前中に行われ、午後に決勝レースが行われるスケジュールとなっている。
午前8時から1グループ(ST1,2,3クラス)と2グループ(ST4クラス)それぞれ15分間ずつでAドライバー予選が行われた。
ここでは、#8 ART TASTE GT3(竹内浩典/立川祐路/清水康弘組)の竹内が49秒997ですでにシリーズチャンピオンを決めている#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(柳田真孝/Imran Shaharom/谷口信輝組)の柳田が記録した50秒296を押さえて、このセッションのトップタイムとした。
この後再び15分ずつのBドライバー予選が行われた。スーパー耐久シリーズではA,B両ドライバーのタイムを合算してグリッドをきめる予選方式がとられることとなっており、このセッションはBドライバーの#8 ART TASTE GT3(清水康弘/立川祐路/竹内浩典組)の立川が49秒980でトップタイムをマークした。
両セッションの合算タイムでも、#8が1分39秒977のタイムでポールポジションを決めた。#28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(Farique Hairuman/Melvin Moh/片岡龍也組)が2番手、#1 BMWが3番手となった。今回PETRONAS SYNTIUMチームはドライバーの育成を目的としているため普段はAドライバーの谷口、片岡をあえてCドライバーとして臨んでいる。
総合4位、ST2クラスのトップには#3エンドレス・アドバン・コルトスピードX(峰尾恭輔/村田の信博/山内英輝組)が、シリーズランキングトップの#20 RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)を押さえて立った。
総合8位にはST3クラスのトップ#34asset.テクノZ34・NISMO(藤井誠暢/佐藤公哉/前嶋秀司組)が、10位にST3クラスのランキングトップ#27 FINA ADVAN BMW M3(伊橋勲/廣田秀機/三澤伸輔組)が、総合15位にST4クラスのトップ#62ホンダカーズ東京G/Mインテグラ(塩谷烈州/太田侑弥/吉橋孝之組)がそれぞれ入った。
この後、第1レース決勝が11時30分よりより、第2レース決勝が14時45分よりそれぞれ50周で行われる。
Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA
MOTEGI SUPER TAIKYU OVAL BATTLE -RIJ- (2010/11/27) A&B Total Qualify Weather:Fine Course:Dry
2010 Super Taikyu Series Round 7 ツインリンクもてぎ(Super Speedway) 2.49228km
| Pos | Cls | Cls Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Adriver Bdriver | Total Time | Behind | km/h |
| 1 | ST1 | 1 | 8 | ART TASTE GT3 PORSCHE 911 JGN | 竹内 浩典 立川 祐路 | YH | 0'49.997 0'49.980 | 1'39.977 | - | 179.485 |
| 2 | ST1 | 2 | 28 | PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE BMW Z4M COUPE | ファリーク・ハイルマン メルビン・モー | YH | 0'50.699 0'50.713 | 1'41.412 | 1.435 | 176.946 |
| 3 | ST1 | 3 | 1 | PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE BMW Z4M COUPE | 柳田 真孝 イムラン・シャハロム | YH | 0'50.296 0'51.277 | 1'41.573 | 1.596 | 176.665 |
| 4 | ST2 | 1 | 3 | エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 峰尾 恭輔 村田 信博 | YH | 0'51.426 0'51.455 | 1'42.881 | 2.904 | 174.419 |
| 5 | ST2 | 2 | 20 | RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 大橋 正澄 阪口 良平 | YH | 0'52.614 0'51.849 | 1'44.463 | 4.486 | 171.778 |
| 6 | ST2 | 3 | 30 | 森永チルミル☆RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 伊藤 俊哉 谷口 行規 | YH | 0'53.477 0'52.326 | 1'45.803 | 5.826 | 169.602 |
| 7 | ST2 | 4 | 26 | エンドレス アドバン ウエッズ ランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 朝倉 貴志 井尻 薫 | YH | 0'52.974 0'53.219 | 1'46.193 | 6.216 | 168.979 |
| 8 | ST3 | 1 | 34 | asset・テクノZ34・nismo NISSAN FAIRLADY Z | 藤井 誠暢 佐藤 公哉 | YH | 0'53.376 0'53.225 | 1'46.601 | 6.624 | 168.333 |
| 9 | ST3 | 2 | 39 | TITEC TRACY NSX HONDA NSX | 川口 正敬 植田 正幸 | YH | 0'53.370 0'53.453 | 1'46.823 | 6.846 | 167.983 |
| 10 | ST3 | 3 | 27 | FINA ADVAN BMW M3 BMW M3 | 伊橋 勲 廣田 秀機 | YH | 0'53.500 0'54.118 | 1'47.618 | 7.641 | 166.742 |
| 11 | ST3 | 4 | 15 | 岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7 MAZDA RX-7 | 長島 正明 岩崎 祐貴 | YH | 0'54.326 0'53.394 | 1'47.720 | 7.743 | 166.584 |
| 12 | ST3 | 5 | 14 | 岡部自動車T-MANオイル Team Tetsuya Z NISSAN FAIRLADY Z | 田畑 勇 田中 徹 | YH | 0'53.993 0'54.444 | 1'48.437 | 8.460 | 165.482 |
| 13 | ST3 | 6 | 7 | 岡部自動車JDS メーカーズRX-7 MAZDA RX-7 | 碓井 久彦 白井 剛 | YH | 0'53.753 0'55.189 | 1'48.942 | 8.965 | 164.715 |
| 14 | ST2 | 5 | 505 | KYOSHOアリスモータース MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 田ヶ原 章蔵 岡本 武之 | YH | 0'54.434 0'55.530 | 1'49.964 | 9.987 | 163.184 |
| 15 | ST4 | 1 | 62 | ホンダカーズ東京 G/M インテグラ HONDA INTEGRA TYPE-R | 塩谷 烈州 太田 侑弥 | YH | 0'55.780 0'55.615 | 1'51.395 | 11.418 | 161.088 |
| 16 | ST4 | 2 | 60 | RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ HONDA INTEGRA TYPE-R | 小林 康一 小幡 弘 | YH | 0'55.157 0'56.409 | 1'51.566 | 11.589 | 160.841 |
| 17 | ST4 | 3 | 95 | 特許リジットカラーS2000 HONDA S2000 | 服部 尚貴 木下 隆之 | YH | 0'56.234 0'55.965 | 1'52.199 | 12.222 | 159.934 |
| 18 | ST4 | 4 | 18 | コスモソニック21FK ings DC5 HONDA INTEGRA TYPE-R | 浅野 武夫 笠原 智行 | YH | 0'56.379 0'56.964 | 1'53.343 | 13.366 | 158.320 |
| 19 | ST4 | 5 | 12 | 無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESS PALLAS HONDA CIVIC TYPE-R | 松井 隆幸 森山 鉄也 | YH | 0'56.173 0'57.252 | 1'53.425 | 13.448 | 158.205 |
| 20 | ST4 | 6 | 58 | RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ HONDA INTEGRA TYPE-R | 坂野 将之 竹佐 真留実 | YH | 0'56.817 0'57.418 | 1'54.235 | 14.258 | 157.083 |
| 21 | ST4 | 7 | 666 | BOMEX with CarXs S2000 HONDA S2000 | 山下 潤一郎 青木 孝行 | YH | 0'58.056 0'56.702 | 1'54.758 | 14.781 | 156.367 |
| 22 | ST4 | 8 | 24 | SAMURAI 無限 ADVAN DC5 HONDA INTEGRA TYPE-R | 青木 拓磨 土屋 武士 | YH | 0'58.329 0'56.564 | 1'54.893 | 14.916 | 156.184 |
| 23 | ST4 | 9 | 69 | Kleers BRP 制動屋J'S RACING S2000 HONDA S2000 | 梅本 淳一 奥村 浩一 | YH | 0'57.654 0'57.885 | 1'55.539 | 15.562 | 155.310 |
| 24 | ST4 | 10 | 764 | ナショナルインスツルメンツEVO/FD2 HONDA CIVIC TYPE-R | 遠藤 光博 フィリッペ・デベサ | YH | 0'58.366 0'59.250 | 1'57.616 | 17.639 | 152.568 |
| ---- 以上予選通過 ---- |
| - | ST4 | - | 333 | GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2 HONDA CIVIC TYPE-R EURO | 北川 剛 藤田 弘幸 | YH | 0'58.639 1'02.703 | 2'01.342 | 21.365 | 147.883 |
| - | ST4 | - | 41 | TRACY SPORTS S2000 HONDA S2000 | 兵藤 信一 稲田 大二郎 | YH | 1'09.443 1'00.207 | 2'09.650 | 29.673 | 138.407 |
| - | ST4 | - | 230 | WAKO'SアクレオクヤマVitz TOYOTA Vitz | たねぞう 勝間田 正博 | YH | 1'07.610 1'07.919 | 2'15.529 | 35.543 | 132.412 |
| - | ST2 | - | 6 | 新菱オート☆DIXCELエボ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 冨桝 朋広 菊地 靖 | YH | 0'53.465 Absence | - | - | - |
MOTEGI SUPER TAIKYU OVAL BATTLE -RIJ- (2010/11/27) B Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2010 Super Taikyu Series Round 7 ツインリンクもてぎ(Super Speedway) 2.49228km
| Pos | Class | Cls Pos | No | Car Maker Model | Driver | Time | Behind | km/h |
| 1 | ST1 | 1 | 8 | ART TASTE GT3 PORSCHE 911 JGN | 立川 祐路 | 0'49.980 | - | 179.516 |
| 2 | ST1 | 2 | 28 | PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE BMW Z4M COUPE | メルビン・モー | 0'50.713 | 0.733 | 176.921 |
| 3 | ST1 | 3 | 1 | PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE BMW Z4M COUPE | イムラン・シャハロム | 0'51.277 | 1.297 | 174.975 |
| 4 | ST2 | 1 | 3 | エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 村田 信博 | 0'51.455 | 1.475 | 174.370 |
| 5 | ST2 | 2 | 20 | RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 阪口 良平 | 0'51.849 | 1.869 | 173.045 |
| 6 | ST2 | 3 | 30 | 森永チルミル☆RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 谷口 行規 | 0'52.326 | 2.346 | 171.467 |
| 7 | ST2 | 4 | 26 | エンドレス アドバン ウエッズ ランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 井尻 薫 | 0'53.219 | 3.239 | 168.590 |
| 8 | ST3 | 1 | 34 | asset・テクノZ34・nismo NISSAN FAIRLADY Z | 佐藤 公哉 | 0'53.225 | 3.245 | 168.571 |
| 9 | ST3 | 2 | 15 | 岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7 MAZDA RX-7 | 岩崎 祐貴 | 0'53.394 | 3.414 | 168.038 |
| 10 | ST3 | 3 | 39 | TITEC TRACY NSX HONDA NSX | 植田 正幸 | 0'53.453 | 3.473 | 167.852 |
| 11 | ST3 | 4 | 27 | FINA ADVAN BMW M3 BMW M3 | 廣田 秀機 | 0'54.118 | 4.138 | 165.790 |
| 12 | ST3 | 5 | 14 | 岡部自動車T-MANオイル Team Tetsuya Z NISSAN FAIRLADY Z | 田中 徹 | 0'54.444 | 4.464 | 164.797 |
| 13 | ST3 | 6 | 7 | 岡部自動車JDS メーカーズRX-7 MAZDA RX-7 | 白井 剛 | 0'55.189 | 5.209 | 162.572 |
| 14 | ST2 | 5 | 505 | KYOSHOアリスモータース MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 岡本 武之 | 0'55.530 | 5.550 | 161.574 |
| 15 | ST4 | 1 | 62 | ホンダカーズ東京 G/M インテグラ HONDA INTEGRA TYPE-R | 太田 侑弥 | 0'55.615 | 5.635 | 161.327 |
| 16 | ST4 | 2 | 95 | 特許リジットカラーS2000 HONDA S2000 | 木下 隆之 | 0'55.965 | 5.985 | 160.318 |
| 17 | ST4 | 3 | 60 | RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ HONDA INTEGRA TYPE-R | 小幡 弘 | 0'56.409 | 6.429 | 159.056 |
| 18 | ST4 | 4 | 24 | SAMURAI 無限 ADVAN DC5 HONDA INTEGRA TYPE-R | 土屋 武士 | 0'56.564 | 6.584 | 158.620 |
| 19 | ST4 | 5 | 666 | BOMEX with CarXs S2000 HONDA S2000 | 青木 孝行 | 0'56.702 | 6.722 | 158.234 |
| 20 | ST4 | 6 | 18 | コスモソニック21FK ings DC5 HONDA INTEGRA TYPE-R | 笠原 智行 | 0'56.964 | 6.984 | 157.507 |
| 21 | ST4 | 7 | 12 | 無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESS PALLAS HONDA CIVIC TYPE-R | 森山 鉄也 | 0'57.252 | 7.272 | 156.714 |
| 22 | ST4 | 8 | 58 | RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ HONDA INTEGRA TYPE-R | 竹佐 真留実 | 0'57.418 | 7.438 | 156.261 |
| 23 | ST4 | 9 | 69 | Kleers BRP 制動屋J'S RACING S2000 HONDA S2000 | 奥村 浩一 | 0'57.885 | 7.905 | 155.001 |
| 24 | ST4 | 10 | 764 | ナショナルインスツルメンツEVO/FD2 HONDA CIVIC TYPE-R | フィリッペ・デベサ | 0'59.250 | 9.270 | 151.430 |
| 25 | ST4 | 11 | 41 | TRACY SPORTS S2000 HONDA S2000 | 稲田 大二郎 | 1'00.207 | 10.227 | 149.023 |
| ---- 以上予選通過(基準タイム ST1:55.772 ST2:57.064 ST3:58.693 ST4:1'01.595)---- |
| - | ST4 | - | 333 | GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2 HONDA CIVIC TYPE-R EURO | 藤田 弘幸 | 1'02.703 | 12.723 | 143.091 |
| - | ST4 | - | 230 | WAKO'SアクレオクヤマVitz TOYOTA Vitz | 勝間田 正博 | 1'07.910 | 17.930 | 132.119 |
| - | ST2 | - | 6 | 新菱オート☆DIXCELエボ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 菊地 靖 菊地 靖 | Absence | - | - |
- コース上の落下物回収のため、9時1分49秒より5分11秒間、および9時10分14秒より3分46秒間赤旗中断とした。
- スーパー耐久スリーズ2010もてぎスーパー耐久オーバルバトル特別規則第32条~2違反(シケイン不通過)に基づき、シケイン不通過車輌の当該周回のタイムは不採択とした。
- 'R'マークの車は、コースレコードを更新しました。従来のレコードタイム(ST2:51.967 ST3:53.654)
- CarNo.7は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(ダブルチェッカー)により、訓戒とする。
MOTEGI SUPER TAIKYU OVAL BATTLE -RIJ- (2010/11/27) A Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2010 Super Taikyu Series Round 7 ツインリンクもてぎ(Super Speedway) 2.49228km
| Pos | Class | Cls Pos | No | Car Maker Model | Driver | Time | Behind | km/h |
| 1 | ST1 | 1 | 8 | ART TASTE GT3 PORSCHE 911 JGN | 竹内 浩典 | 0'49.997 | - | 179.455 |
| 2 | ST1 | 2 | 1 | PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE BMW Z4M COUPE | 柳田 真孝 | 0'50.296 | 0.299 | 178.388 |
| 3 | ST1 | 3 | 28 | PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE BMW Z4M COUPE | ファリーク・ハイルマン | 0'50.699 | 0.702 | 176.970 |
| 4 | ST2 | 1 | 3 | エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 峰尾 恭輔 | R0'51.426 | 1.429 | 174.468 |
| 5 | ST2 | 2 | 20 | RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 大橋 正澄 | 0'52.614 | 2.617 | 170.529 |
| 6 | ST2 | 3 | 26 | エンドレス アドバン ウエッズ ランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 朝倉 貴志 | 0'52.974 | 2.977 | 169.370 |
| 7 | ST3 | 1 | 39 | TITEC TRACY NSX HONDA NSX | 川口 正敬 | R0'53.370 | 3.373 | 168.113 |
| 8 | ST3 | 2 | 34 | asset・テクノZ34・nismo NISSAN FAIRLADY Z | 藤井 誠暢 | R0'53.376 | 3.379 | 168.094 |
| 9 | ST2 | 4 | 6 | 新菱オート☆DIXCELエボ MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 冨桝 朋広 | 0'53.465 | 3.468 | 167.815 |
| 10 | ST2 | 5 | 30 | 森永チルミル☆RSオガワADVANランサー MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX | 伊藤 俊哉 | 0'53.477 | 3.480 | 167.777 |
| 11 | ST3 | 3 | 27 | FINA ADVAN BMW M3 BMW M3 | 伊橋 勲 | R0'53.500 | 3.503 | 167.705 |
| 12 | ST3 | 4 | 7 | 岡部自動車JDS メーカーズRX-7 MAZDA RX-7 | 碓井 久彦 | 0'53.753 | 3.756 | 166.915 |
| 13 | ST3 | 5 | 14 | 岡部自動車T-MANオイル Team Tetsuya Z NISSAN FAIRLADY Z | 田畑 勇 | 0'53.993 | 3.996 | 166.174 |
| 14 | ST3 | 6 | 15 | 岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7 MAZDA RX-7 | 長島 正明 | 0'54.326 | 4.329 | 165.155 |
| 15 | ST2 | 6 | 505 | KYOSHOアリスモータース MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X | 田ヶ原 章蔵 | 0'54.434 | 4.437 | 164.827 |
| 16 | ST4 | 1 | 60 | RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ HONDA INTEGRA TYPE-R | 小林 康一 | R0'55.157 | 5.160 | 162.667 |
| 17 | ST4 | 2 | 62 | ホンダカーズ東京 G/M インテグラ HONDA INTEGRA TYPE-R | 塩谷 烈州 | 0'55.780 | 5.783 | 160.850 |
| 18 | ST4 | 3 | 12 | 無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESS PALLAS HONDA CIVIC TYPE-R | 松井 隆幸 | 0'56.173 | 6.176 | 159.725 |
| 19 | ST4 | 4 | 95 | 特許リジットカラーS2000 HONDA S2000 | 服部 尚貴 | 0'56.234 | 6.237 | 159.551 |
| 20 | ST4 | 5 | 18 | コスモソニック21FK ings DC5 HONDA INTEGRA TYPE-R | 浅野 武夫 | 0'56.379 | 6.382 | 159.141 |
| 21 | ST4 | 6 | 58 | RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ HONDA INTEGRA TYPE-R | 坂野 将之 | 0'56.817 | 6.820 | 157.914 |
| 22 | ST4 | 7 | 69 | Kleers BRP 制動屋J'S RACING S2000 HONDA S2000 | 梅本 淳一 | 0'57.654 | 7.657 | 155.622 |
| 23 | ST4 | 8 | 666 | BOMEX with CarXs S2000 HONDA S2000 | 山下 潤一郎 | 0'58.056 | 8.059 | 154.544 |
| 24 | ST4 | 9 | 24 | SAMURAI 無限 ADVAN DC5 HONDA INTEGRA TYPE-R | 青木 拓磨 | 0'58.329 | 8.332 | 153.821 |
| 25 | ST4 | 10 | 764 | ナショナルインスツルメンツEVO/FD2 HONDA CIVIC TYPE-R | 遠藤 光博 | 0'58.366 | 8.369 | 153.723 |
| 26 | ST4 | 11 | 333 | GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2 HONDA CIVIC TYPE-R EURO | 北川 剛 | 0'58.639 | 8.642 | 153.008 |
| ---- 以上予選通過(基準タイム ST1:55.363 ST2:57.571 ST3:58.756 ST4:1'01.273)---- |
| - | ST4 | - | 230 | WAKO'SアクレオクヤマVitz TOYOTA Vitz | たねぞう | 1'07.610 | 17.613 | 132.705 |
| - | ST4 | - | *41 | TRACY SPORTS S2000 HONDA S2000 | 兵藤 信一 | 1'09.443 | 19.446 | 129.202 |
- 'R'マークの車は、コースレコードを更新しました。従来のレコードタイム(ST2:51.967 ST3:53.654 ST4:55.668)
- コース上のパイロン修復のため、8時7分33秒より5分27秒間、および8時26分20秒より3分40秒赤旗中断とした。
- スーパー耐久スリーズ2010もてぎスーパー耐久オーバルバトル特別規則第32条~2違反(シケイン不通過)に基づき、シケイン不通過車輌の当該周回のタイムは不採択とした。
- CarNo.41は、ツインリンクもてぎ四輪一般競技規則第21条~9)違反(車検合格後の車輌改造)により、ベストおよびセカンドタイムを抹消した。
株式会社日本レースプロモーション(JRP)は24日、11月29日(月)・30日(火)の2 日間、富士スピードウェイにて行われる「第三回公式合同テスト」の参加ドライバーを発表した。以下のとおり。
| ドライバー名 | 号車 | チーム名 | 2010年参戦カテゴリー |
| 塚越広大 | #1 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンシリーズ9位 |
| 伊沢拓也 | #2 | 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンシリーズ11位 |
| 松田次生 | #3 | KONDO RACING | 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンシリーズ14位 |
| 蒲生尚弥* | #7 | Team LeMans | 全日本F3選手権(Nクラス)シリーズ2位 |
| 中山 雄一* | フォーミュラチャレンジ・ジャパンシリーズチャンピオン |
| 国本雄資* | #8 | 全日本F3選手権(Cクラス)シリーズチャンピオン
|
| 小林崇志* | #10 | HFDP RACING | 全日本F3選手権(Nクラス)シリーズチャンピオン |
| 山本尚貴 | #16 | MOTUL TEAM 無限 | 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンシリーズ7位 ルーキー・オブ・ザ・イヤー |
| 平中克幸 | #18 | KCMG | 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンシリーズ12位 |
| J.P・デ・オリベイラ | #19 | Mobil1 TEAM IMPUL | 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンシリーズチャンピオン |
| 平手晃平 | #20 | 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンシリーズ5位 |
| 立川祐路 | #29 | DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING | SUPER GT (GT500クラス)シリーズ9位 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンCERUMO・INGINGスーパーバイザー |
| 中嶋大祐* | #31 | NAKAJIMA RACING | 英国F3選手権シリーズ11位 |
| 中嶋一貴 | #37 | PETRONAS TEAM TOM'S | ― |
- '*'はルーキードライバー
- 11月29日(月) 11:00~12:00 / 14:00~16:00
- 11月30日(火) 10:00~12:00 / 14:00~16:00
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【JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2010】
13-15 November, 2010
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(C)triple a
SUPER GT Special Round
JAF-GP 富士スプリントカップ
シリーズ最終戦から3週間。最終戦もてぎで今年のシリーズランキングは決定した2010年スーパーGTシリーズだが、今年最後の戦いはJAF杯を賭けた今回のスペシャルラウンド「富士スプリントカップ」となる。シリーズでは第3戦でチーム初の表彰台を獲得する等、1戦ごとにその存在感を増していったtriple a Vantage GT2。今回のレースはシリーズランキングには関係しないものの、シーズン中のレースとは違いレース距離は100km、ドライバー交代を含むピットストップは一切無しという完全スプリントレース。まさに速さのみを追求する真っ向勝負となるだけに、チームや各ドライバーもここでは真のスピードを見せつけたいところ。開催地もチーム初表彰台を獲得した富士スピードウェイという事もあり、triple a Vantage GT2の走りに期待がかかる。
【金曜日】
公式練習 : 1 st / 1'43"660
公式予選 : 5 th / 1'43"731
グリッド : 5 th
【土曜日】
決勝レース1 : 13 th
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【公式練習】
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(C)triple a
天候:晴|コース:ドライ|気温/路面温度 開始時:15℃/20℃ 終了時:16℃/24℃
吉本大樹が好発進。公式練習でトップタイムをマーク!
通常のシリーズ戦では土曜日に公式練習&公式予選が行われ、日曜日に2人のドライバーがレースの途中で交代する耐久レーススタイルで争われるスーパーGTシリーズであるが、今回はレース距離にして約100kmのスプリントレースが土曜日、日曜日に1戦ずつ行われ、その各レースを2人のドライバーが1回ずつ戦う変則スケジュール。予選も通常の2ドライバーでの共同作業ではなく、金曜日に各ドライバーが別セッションでそれぞれアタックを行う事となる。
迎えた初日の金曜日。シーズン最後のビッグレースを迎えたこの日の富士スピードウェイは早朝から青空が拡がる好天に恵まれ、若干風の冷たさは感じられたものの、空からは穏やかな日差しが降り注ぎ路面は完全なドライコンディション。まさに絶好のレース日和となった。そんなコンディションの中、公式予選を前に行われた公式練習セッションは、10時30分~11時20分までの50分間、全時間帯GT500&300両クラスの混走で行われた。
ここでまず素晴らしい走りを見せたのが吉本大樹。土曜日の決勝レース1への出走となる吉本は、予定通り10時30分からセッションが開始されると早々にピットを後にコースイン。アタックへと向かう。するとまずアタック計測1周目に1'44"251をマーク、この時点でのトップタイムを叩き出すと、そのまま更にペースアップ。続く計測2周目には1'43"859までタイムを削り、タイミングモニター最上段に名前を刻んだままピットへと戻ってくる。その後ピットでの作業を終えNEWタイヤで再度コースに向かった吉本大樹。すると吉本はこのアタックでも素晴らしいタイムを刻んで見せる。2周のウォームアップラップから迎えたアタック1周目。まずはここで自身がマークしたトップタイムを0.2秒短縮する1'43"690でコントロールラインを通過すると、そのまま切れ味鋭く1コーナーへと侵入、連続アタックに突入していく。
吉本はここから勢いをそのままに第1、第2セクターを駆け抜けると、最終のテクニカルセクションとなる第3セクターも見事なセクタータイムをマーク。マシン特性的にはストレートスピードに注目が集まりがちなVantage GT2であるが、全てのセクションでバランスのとれたタイムを刻み叩き出したベストタイムは1'43"660。「(5月に富士で行われた)第3戦のセットをベースに、これまで戦って得たデータで改良を加えた」というマシンで見事堂々のトップタイムをマーク、予選に大きな期待を抱かせこのセッションを終了する事となった。
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【公式予選】
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(C)triple a
天候:晴|コース:ドライ|気温/路面温度 開始時18℃/25℃ 終了時16℃/24℃
吉本大樹、午前中からのコンディション変化が影響し予選は5番手
今回のレースは通常のシリーズ戦とは異なり、土曜日に第1レース、日曜日に第2レースが行われるが、それぞれのレースは各ドライバーが一人ずつ単独でのレースとなるため、予選はそれぞれのグリッドを決めるために、各ドライバーが20分ずつの別セッションでアタックするスタイルとなった公式予選。
午前中の公式練習セッションは見事トップタイムで終えた吉本大樹。当然この公式予選には決勝のポールポジション獲得を目論み挑む事となった。その吉本はセッション開始からしばらくしてコースイン、アタックラップへと向かっていく。すると計測3周目、吉本は第1セクターを23秒0、第2セクターも31秒台で通過、この時点でのトップタイムをマークするかに思われた。ところが最後の第3セクターでタイムが伸びず、翌周にアタックを持ち越すことに。しかし翌周も第1セクターこそベストタイムとなる22秒台で駆け抜けたものの、第2セクターでスピードに乗れず。ここまできちんとアタックを出来ていない吉本はセッション残り6分となったこの時点で19番手。好調であった午前中の公式練習セッションから一転、難しい戦いを強いられる展開となっていく。
それでも吉本は続く計測で第1セクターを23秒0、第2セクターを32秒0で通過、共にセクター毎のベストタイムではなかったものの、最後の第3セクターを48秒6でまとめ、ようやくタイミングモニター上位の3番手に着ける事に成功する。ここからさらにタイムアップを目指した吉本大樹。しかし午前中から風向きを含めたコンディションが変化した事も影響しその後はタイムを伸ばす事が出来ず。逆にセッション終盤にタイムを伸ばしてきた2台にタイムを更新され、最終的にこの予選を5番手で終える事となった。
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【決勝】
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(C)triple a
天候:曇|コース:ドライ|気温/路面温度 開始時15℃/18℃ 終了時15℃/18℃
吉本大樹、トップ快走&見事なバトルで観客を魅了
金曜日に行われた公式予選の結果、自身が出走する決勝レース1を5番手からスタートする事となった吉本大樹。そのGT300クラス第1レースはスケジュール通りの土曜日14時にフォーメーションラップがスタート。上空には薄雲が広がっていたものの、幸い雨が落ちる事もなく、路面コンディションはドライの状態でスタートの時を迎える事となった。
予選、決勝共に、シーズン中とは異なるスタイルが多く取り入れられた今回のレース。その中でも「普段は見る事の出来ないシーン」として注目されていたのが「決勝スタンディングスタート」である。シーズンで通常行われているローリングスタートとは趣の違う緊張感に包まれたグリッド上には、フォーメーションラップを終えた各マシンが一旦グリッドに整列しスタンバイ。レッドシグナルの点灯と共に各マシンのエンジン音が急速に高まっていき、スタンドに詰めかけた2万人以上の観客が固唾を飲んで見守る中全てのレッドシグナルが消灯。この瞬間、22周に渡る決勝第1レースの戦いの火蓋が切って落とされた。
(C)triple a
このスタートで素晴らしい動き出しを見せたのが吉本大樹。GP2やフォーミュラニッポンで見せてきたロケットスタートは今だ健在、スタートから第1コーナーまでの距離が短いここ富士スピードウェイながら、その短い区間で一気に2台をパス、3番手で第1コーナーへと切り込んでいく。吉本は混戦の中ヘアピンで1つポジションを落としたものの、ここは落ち着いてその後のポジションをキープ、まずは4番手で2周目へと入っていく。するとここからが吉本劇場の幕開けとなる。ストレートから前のマシンとの距離を計っていった吉本は、第1、第2コーナーの先、コカコーラコーナーのアウト側からという難しいラインでNo.46 アップスタートMOLA Z(阿部翼選手)をパス、まず3番手のポジションを取り戻すと、続く3周目にはまたしても同じコーナーで、今度は予選トップタイムをマークしていたNo.43 ARTA Garaiya(高木真一選手)に仕掛けていく。
サイドバイサイドの手に汗握る攻防にスタンドからも大歓声が上がる中、吉本はここでも見事なオーバーテイクを決めこれで2番手にポジションアップ。ここからさらにペースを上げると、この時点でただ一人1分44秒台のラップタイムを並べトップのNo.74 COROLLA Axio apr GT(国本雄資選手)との差を詰めていく。そして迎えた10周目、「レース序盤からオーバーステアがきつくてタイヤが傷むのが早かった」という吉本であったが、それを全く感じさせないスピードでNo.74 国本選手の背後に近づいていくと、最終テクニカルセクションでは完全なテール・トゥ・ノーズ状態に。さらに最終コーナー立ち上がりからスピードに乗ったtriple a Vantage GT2はNo.74 国本選手のスリップストリームに入り込み、続く11周目の1コーナー手前でイン側のラインへ。この完璧なアタックにはNo.74 国本選手も抵抗できず、吉本はこれで遂にトップに浮上、スタンドからの大歓声を背にチェッカーを目指していく。
しかし、このころにはすでにタイヤのライフからペースが上がらなくなってしまっていた吉本大樹。苦しい状況を感じさせない完璧なオーバーテイクでトップには立ったものの、今度は数周に渡りNo.74 国本選手のアタックを受け続ける展開になってくる。それでも今度は経験の差を感じさせるライン取りを見せ、ペースで上回るNo.74 国本選手を巧みにブロック。スピードだけでなく巧さも如何なく発揮しながらトップのポジションを守り周回を重ねていく。ところがレースも終盤に近付いてきた17周目、後続の集団を抜け出してきたダンロップタイヤユーザーのNo.11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430(平中克幸選手)がトップの2台に追いついた事でレースが大きく動き出す。
(C)triple a
18周目にNo.74 国本選手を交わしたNo.11 平中選手が吉本大樹の背後に忍び寄ってきたのは19周目。それでも吉本はここでも見事なライン取りを見せ、タイヤと路面のマッチングから全くペースの落ちないNo.11 平中選手を抑え込んでいく。しかし迎えた20周目、「もうタイヤが限界に達していた」という吉本は平中選手と1コーナーの侵入からサイドバイサイドに。そして次のコカコーラコーナー手前でNo.11 平中選手のアタックを受ける。レース後には「あそこで押さえていてもどこかで抜かれていたかもしれない。今日のダンロップは強かった(吉本大樹)」とコメントを残した場面であったものの、吉本も簡単には譲らない。するとここで平中選手の右フロントがわずかに吉本の左リアに接触、さらにこの接触で吉本の姿勢が乱れ両者は再度接触。それでも2台はこの極限状態でマシンをコントロール、すぐさま体制を整え無傷でコース上に留まり続く100Rへと入っていく。結果的に吉本はここでポジションを落とす事になったものの、この2台の争いにはスタンドからも「まさに「4輪格闘技」の代名詞を公言するGTレースに相応しいバトル」という声と共に大歓声が湧き上がった。
さらにレースはこれで終わらない。残り3周、ポジション2番手の吉本に今度は再度No.74 国本選手がアタックを仕掛けてくる。それでも吉本はここから巧みなライン取りを続けながら付けいる隙を与えず、最後はNo.74 国本選手に「ミスを誘ってはみましたが、吉本さんもすごいうまくて、ムリでした。」と言わせる走りでポジションを死守。バトルに次ぐバトルが展開された22周の激戦を戦い抜き、最後は2番手のポジションでチェッカーを潜り抜ける事となった。
しかしレース終了後、吉本大樹にはまさかの結果が待っていた。20周目の平中選手との接触がペナルティー対象とされ、何と吉本のみにレース結果に30秒のタイム加算が言い渡される。さすがにこのジャッジにはチームも納得できずすぐさま抗議の為にコントロールタワーへ向かう。しかし一度出された判定に抗議は受け入れられず。吉本大樹の魅せた素晴らしいレースがリザルトに反映される事はなく、正式結果は13位という結果でレースを終える事となった。
これで今季の全レース日程を終えたtriple a Vantage GT2&A Speed。参戦1年目ながらフリー走行を含めた公式セッションで度々トップタイムを記録、第3戦富士ラウンドでは表彰台も獲得する等、新規参戦チームとしては目覚ましい活躍を見せてきた。さらに今回の富士スプリントカップで見せた快走でA SPEEDにとって来季以降の更なる活躍を期待させるに十分なインパクトを残す一年となった。
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【吉本大樹コメント】
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スプリントレースはやはり楽しいですね。非常に楽しめたし、ファンの皆さんにとっても普段とは違うレースを見れて楽しんで頂けたのではないかと思います。
フリー走行は路面状況がよくありませんでしたが、グリップ力は悪いながらも我々は非常に順調でトップタイムで終える事ができました。でもこの時の風向きを全く頭にいれずにマシンバランスをコメントしてしまった事で、予選のセットで少しミスをしてしまいました。それでも5番手からのスタートは十分に狙える位置だと思っていたので決勝は絶対に勝ちにいくつもりでした。
スタートはマシンの特性でもあるトルクも味方して1コーナーまでに2台かわす事ができました。ヘアピンで阿部に抜かれてから次のコカコーラまでの間に3回も接触しながら、すぐにポジションを3位に戻す事が出来たのですが、最初からオーバーステアが酷かった為、終盤にはタイヤが厳しくなることが予想できたので序盤に全開プッシュしました。やはりトップに立った頃にはリアタイヤがきつくなってその後はポジションを守る事でいっぱいでしたが、守りきれる展開でした。予想していなかった11号車が来るまでは...。
平中が凄い勢いで追い付いてくるのが見えたので絶対にバトルになると覚悟していました。こちらはタイヤが厳しくなってきている状態で、逆に平中のダンロップはかなりイケてる状態なのは間違いなかったので、いずれにしてもどこかで抜かれていたと思います。加速はこちらの方が速いんですが、中間からの伸びが平中(11号車)の方が速くて1コーナーで並ばれてしまいました。お互いフェアなプレーでしたが、コカコーラまでの間で少し押されてふらついた後に再度接触しポジションを落としてしまいました。大きな衝撃でしたしお互い危ないシーンではありましたが、どちらも飛び出す事なくレースを続行させました。ここでポジションを落としてしまい、それ以上はポジションを落とせないので3番手を走る国本(74号車)をいやらしくブロックしてなんとか2位のままチェッカーを受けました。
その後のペナルティーの判定には本当に驚きました。すぐにコントロールタワーへ行きましたが、確かに映像を見ると僕が寄せているように見えます。が、まずそこで寄せる必要も無いし、僕はそんなことはしません。最初の接触でふらついたのが原因で再度接触してしまっているのに、「ステアリングを切りこんでぶつけに行っている様に見える」とのことで、何の反論も受け入れられないまま正式結果を出されてしまいました。未だに納得できていません。まずカメラの位置が僕にとっては不利だったと思います。放送をスローで確認してみるとどちらの方が切りこんできているかよく分かります。別に平中を責め立てている訳ではありません。最初の接触でお互いがふらついたんでしょうから。しかし、最後の接触の原因はそもそもどこにあるのかという部分を無視してペナルティーが出された事は非常に残念です。これがカメラの位置の問題で運が無かったというのであればそれまでですが、客観的に見てもペナルティーが出されるレベルでは無いと思うし、故意にやった訳でも自らが引き起こしたことでもないことに対して危険とみなされた事は心外です。そもそも四輪格闘技って何なんでしょう?面白いレース展開だったと思うんですけどね。本当に残念でした。
でも自分やチームのパフォーマンスには非常に満足しています。解ってくれる人にだけ解ってもらえたらそれで十分です。賞金でスタッフを食事に誘う事はできなくなってしまいましたが(苦笑)、2010年最後のレースはめちゃめちゃ楽しめました。
今期も応援してくださった各スポンサー様、ファンの皆様、2010年初参戦のA SPEEDを応援して下さった全ての皆さん、そして一年間一緒に戦った松田さんとチームの皆、本当にありがとうございました!これに懲りず来季以降も引き続き魅せるレースをしていきたいと思います!!
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(C)アンリミテッド

- JAF Grand Prix SUPER-GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010
- JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
- 観客動員数:予選日7,800 決勝土曜日:32,000人 決勝日曜日:33,000人
- 第1RACE:Dr:Katsuyuki HIRANAKA:予選:3位・決勝:優勝
- 第2RACE:Dr:Tetsuya TANAKA:予選:4位・決勝:優勝
2010年11月12日(Fri)
20年ぶりに復活したJAFグランプリは、SUPER-GTとフォーミュラーニッポンの国内最高峰のレースが一度に開催され、シリーズポイントも関係なく、普段の耐久レースの形をとらず、2人のドライバーがそれぞれに予選を行い、それぞれが22周の決勝を走るスプリントレースの形式で行われる。普段の練習走行と違い、50分間という短い時間内でのセットアップを行わなくてはいけない。
フォーミュラーニッポンとダブルエントリーをしている平中克幸は、土曜日に決勝レースが行われる第1レースに、田中哲也は日曜日決勝レースが行われる第2レースに出走する。
まず田中から走行を開始する。思うようにセットが決まらない。ウイングを調整したりするも、タイムが伸びない。14ラップ計測し平中と交代。平中もなかなかタイムアップ出来ずそのまま17番手で練習走行は終了した。
午後14時05分からまず第1レースを走行する平中が予選を開始。平中はすでにフォーミュラーニッポンの予選が終了しており、身体のウォームアップは万全。ユーズドのタイヤでもう一度セットを確認し、ニュータイヤでアタックを開始した。周回毎にタイムアップしていく。6周目にトップタイムを計測するが、No.43 Garaiya高木真一がタイムアップし2番手に。その後No.74カローラ国本雄資が0.46秒上回り3番手に。そのままチェッカーが降られ、平中は3番手のグリッドか確定した。
500クラスの第1レースの予選を挟み、第2レースを走る田中が走行を開始。フロントタイヤの暖まりが若干遅いため、フロントタイヤのみニュータイヤでアタックを開始。2LAP走行し、リアタイヤもニュータイヤに替え、再びタイムアップを図る。平中と同じように周回毎にタイムをあげていき、7LAP目に4番手のタイムを計測。その後タイムアップすることは無かったが、4番手のグリッドが決定した。
- Tetsuya TANAKA Comment
-
朝の状態から考えれば、予選結果は良かったと思いますが、可もなく不可もなくといった感じでした。なんかまとめ上げられず、タイミングも合いませんでした。それが少し良くなっても、ポールタイムには届かなかったと思います。決勝に向けてはまぁまぁ良いグリッドに付けたと思いますが、まだまだ課題も残っていますね。
- Katsuyuki HIRANAKA Comment
-
予選は思ってた以上のパフォーマンスが出せました。明日のレースも十分に優勝を狙える位置からのスタートなので、しっかりとレースをやって、最高の結果でシーズンを締めくくりたいですね。
2010年11月13日(sat)
この日は11時よりオープニングパレードや、SUPER-GT、フォーミュラーニッポンに出場している全ての車両とF4、ヴィッツの数台の車両がグリッドに並ぶオールグリッドウォークが開催され、普段と全く違ったお祭り的な決勝日の始まりとなった。
第1レースは、フォーミュラーニッポンの第1レースの終了後、20分のインターバルを経て、薄曇りの中14時にフォーメーションラップが開始された。第1レースを戦うのは平中。平中はすでにフォーミュラーニッポンで22周の周回を終えての決勝レースとなる。
普段はローリングスタート方式で行うが、今回はスタンディングスタートで行われる。全車グリッドに収まり、5つある赤いランプが1つずつ点灯し、5つ全てが点灯し一斉に消えた瞬間がスタートの合図となる。そのタイミングが難しく、もともとそのスタンディングスタート用のクラッチではないため、非常に緊張感のあるスタートとなった。
3番手からの平中はフォーメーションラップだけでは、タイヤが暖まりきらずスタートで出遅れてしまい、1コーナーまでに後方集団に飲み込まれてしまう。1周目のコントロールタワーを通過したときには、12番手まで後退。またしても今期初の表彰台は遠のいたかのように思われた。
しかし、タイヤが暖まり始めた4周目に、No31カローラ松浦孝亮をパス。5周目にはNo.25ポルシェ都築晶裕もパス。ここから平中の猛追が始まる。
7周目にはNo.87ランボルギーニ阪本祐也とNo.3Z星野一樹の2台をパス。この頃から毎周全車のトップタイムを計測。1人異次元の速さを見せつけていた。9周目にはNo.33ポルシェが縁石をまたぎ、コースオフしかけて居るところを一気に3台を抜き5番手まで復帰。
10周目にはスピードの落ちたNo.43Garaiya高木真一を楽々パス。12周目にはNo.9ポルシェ安岡秀徒もかわし、予選の順位まで復帰してきた。残るは2台。4秒近くあった2番手との差も、周回毎に詰めていく。18周目のコカコーラコーナーでアウトから行くと見せかけて、インを刺し2番手に。トップを走るNo.66アストマーティン吉本大樹を追いかける。ストレートの速いNo.66は今までのように簡単に抜けない。
しかし、白熱したバトルを繰り返した20周目の1コーナのアウトから並びかけた平中は、コカコーラまでのストレートでサイド・バイ・サイドの攻防を繰り返し、外に押し出されかけながらも、なんとかスピンせずに持ちこたえ、100Rでとうとう1番手のポジションを獲得。そのまま2位以下を引き離し、1秒以上のマージンを築いたまま、今期初の表彰台を優勝という形で終えることが出来た。
- Katsuyuki HIRANAKA Comment
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最高です!!シーズン中は凄く苦労して、思うような結果を出すことが出来ずに、フラストレーションが溜まっていたのですが、今回のスプリントカップで結果を出すことが出来て、1年間を通して、タイヤ開発や車を進歩させるためにやってきたことが、間違ってなかったと証明出来ました。本当にうれしいです。チームスタッフも素晴らしい車を作ってくれて、タイヤも凄く良かったので、感謝しております。
2010年11月14日(sun)
日曜日の決勝日も11時からオープニングセレモニーが行われ、選手やチームスタッフがコース上に並び選手宣誓を西軍キャプテン脇坂寿一、東軍キャプテン本山哲が行い、航空自衛隊「飛行開発実験団」によるデモフライトも行われ、FUJIスプリントカップに華を添えていた。
昨日に引き続きフォーメーションラップ開始は14時から。田中も久しぶりのスタンディングスタートだったが、無難にスタートをきる。
しかし、昨日の平中と同じようにポジションを落として1コーナーに進入していく。1周目のコントロールタワーを通過するときは6番手で通過。
しかし、トップを走る2台がフライングスタートと判定され、ペナルティを課せられ後退。4周目に4番手をキープ。昨日の平中と同様にラップタイムはどんどんアップしていく。
前をいくNo.25ポルシェ土屋武士に追いつくが、ストレートの速いポルシェをなかなか攻略出来ないでいた。しかし、11周目の1コーナーをアウトから攻め、コカコーラコーナーで前に出て3番手を獲得。前を行くフェアレディーZ2台を追いかける。
5秒以上開いていた2番手No.46Z横溝直輝に16周目には1秒以内に追いつき、17周目の1コーナーでは№46とNo.3Z柳田真孝の間に割って入り、2番手をゲット。
続く18周目の1コーナーでもNo.3をパスし、とうとう1番手に躍り出る。そこからは後続車を引き離し、1.6秒のマージンを保ったまま昨日続いて1番目にチェッカーを受けた。連勝を飾ったことに於いて、JAF GURAND PRIX FUJI SPRINT CUP 2010 GT300クラスの総合優勝を獲得した。
- Tetsuya TANAKA Comment
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スタート直後は思った以上のポジションで行けたことと、途中からは昨日の平中選手のペースがあったので、安心して走れました。ただ土屋選手が速かったので抜くのに手こずりましたが、本当に完璧なレース運びが出来ました。最後に良い形で締めることが出来たので、本当に良かったです。でも正直疲れました。

Text & Photo: JIMGAINER

SUPER GTのJAFグランプリはENEOS SC430 6号車の伊藤大輔
(中央左)/リチャード・ライアン(中央右)組が獲得。2位にZENT
CERUMO SC430 38号車、3位がMJ KRAFT SC430 35号車となり、
LEXUS SC430がトップ3を独占した
「JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」が静岡県の富士スピードウェイで11月12日(金)から14日(日)にかけて開催。最終日の14日(日)はフォーミュラ・ニッポン、SUPER GT共に第2レースが行われた。
前日13日(土)に行われた第1レースでは、フォーミュラ・ニッポンでアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)とTDPドライバーの大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)が1-2フィニッシュ。SUPER GTではGT500クラスでZENT CERUMO SC430 38号車のリチャード・ライアンがポール・トゥ・ウィン。GT300クラスでもCOROLLA Axio apr GT 74号車を駆るTDPドライバーの国本雄資が2位フィニッシュを果たしている。
◆第2レース決勝◆
14日(土)、午前中往年の名ドライバー達により競われたレジェンドカップ、航空自衛隊のジェット戦闘機によるデモフライトを経て、午後12時45分からフォーミュラ・ニッポンの第2レース(22周:100km)がスタートした。
ポールポジションのロッテラーが好スタートを切る一方で、予選で2番手につけたTDPドライバーの平手晃平(Mobil1 TEAM IMPUL)は水温上昇によりスタートで出遅れ、後続に飲み込まれてしまった。
ロッテラーは前日の第1レースに引き続き、2位以下を引き離しながら快走。後続では各所で激しいバトルが展開された。8位まで順位を落とした平手は、前を行く松田次生(KONDO RACING)を9周目にサイド・バイ・サイドでのバトルの末にパスし7位浮上。この直後に大嶋も松田をかわし、平手に続いた。
なおも追い上げを続けた平手は、14周目にも接触スレスレのドッグファイトを繰り広げ、6位へ。距離の短いスプリントレースで、それ以上のポジションアップは叶わなかったが、大嶋と共に力強い走りで観客を沸かせた。
一方、圧倒的な速さで首位を独走したロッテラーは最後までトップを守ってチェッカー。第1レースに続き2連勝を飾った。
続いて午後2時よりGT300クラスの第2レースがスタート。慣れないスタンディングスタートで、最前列の2台がシグナルブラックアウト前に動き出してしまう波乱のスタートとなった。
先のフォーミュラ・ニッポンから僅か30分ほどのインターバルでカローラアクシオに乗り換えこのレースに出場した74号車のTDPドライバー 井口卓人は、10番手スタートから1周目に8位までポジションアップ。19番手グリッドからスタートしたMAGICAL CARBON apr Axio 31号車の嵯峨宏紀は、スタート直後の混乱の中で他車と接触。コース外にはじき出され、クラッシュ。レースを終えてしまった。
井口は1台先行を許したものの、ジャンプスタートの上位勢にペナルティが科されたこともあり、7位で走行。そのままの順位でチェッカーを受けた。
午後3時10分からは、このイベント最後のレースとなるGT500クラスの第2レースがスタート。予選2番手で最前列からスタートを切った6号車の伊藤大輔が、久しぶりのスタンディングスタートながら好ダッシュを決め、首位に浮上。3番手スタートのMJ KRAFT SC430 35号車大嶋は若干ポジションを落とし、5位で序盤戦へ。
スタート直後の1コーナーでは、中団で接触があり、これに巻き込まれた38号車の立川祐路は、ピットインを余儀なくされ、周回遅れとなってしまった。
5位につける大嶋は、3周目に見事なパッシングで4位へポジションアップ。その後も好走を見せ11周目には3位に浮上した。
一方、中団では1号車の脇阪寿一が激しいバトルを展開。何度も前走車に並びかけ、コースオフを喫しながらも立て直してアタックを続ける脇阪に、観客は釘付けとなった。
首位を行く伊藤は、一時2位以下に大きな差をつけたが、終盤タイヤが厳しくなりペースダウン。2位のウイダー HSV-010 18号車 小暮卓史の追い上げを受けたが、その後小暮もペースダウン。そこに、着実にタイヤをマネージメントし終盤ペースを上げてきた大嶋が迫り、残り5周で小暮をパスして2位に浮上。更に伊藤を追った。
猛烈な追い上げで伊藤との差を見る見る縮めた大嶋は、最終ラップにはテール・トゥ・ノーズ状態まで持ち込んだが、追い上げもここまで。伊藤が逃げ切り、トップでチェッカーを受けた。伊藤はLEXUS SC430での初勝利を挙げることとなった。
2位に大嶋。脇阪は追い上げた最終ラップ、最終コーナーでもコースオフを喫するなど激しいレースとなったが7位フィニッシュ。平手が8位に入った。
2日間の総合では、フォーミュラ・ニッポンは2連勝のロッテラーが文句無しのJAFグランプリ総合優勝を勝ち取った。
SUPER GTのGT300クラスでは74号車の国本/井口組が総合3位。
GT500クラスでは、同ポイントで6号車と38号車が並んだが、規則により2レースの所要時間を合算して短かった方が優先となり、僅か12秒差で6号車伊藤/ビルドハイム組が見事JAFグランプリを獲得。38号車の立川/ライアン組が2位、35号車の石浦/大嶋組が3位となり、LEXUS SC430がトップ3を独占する結果となった。
20年振りのJAFグランプリとして行われた今イベントは、13日(土)に23000人、14日(日)も33000人のモータースポーツファンが集まり、大盛況のうちに幕を閉じた。
ENEOS SC430 6号車 ドライバー 伊藤大輔:
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タイヤのペースコントロールは昨日のビヨン(・ビルドハイム)の走りでシミュレーションができていた。大嶋の追い上げについては、昨日35号車のポテンシャルがとても良かったので、その存在を恐れてはいたが、負けるわけにはいかないので、自分を信じて走った。チーム ルマンに来て3年。エネオスをスポンサーに迎えて3年。シリーズのタイトルは取り逃したものの、今シーズン最後のレースを優勝で終わることができてほっとしている。
- MJ KRAFT SC430 35号車 ドライバー 大嶋和也:
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スタートで失敗した瞬間このレースは終わったと思ったが、思いの外、追い上げることができた。しかし、あと少しで6号車をパスできるところまで頑張っただけに、2位に終わって多少悔しい気持ちもあるが、全力は尽くした。再来週のTMSFでファンの皆様に再び自分の走りを披露できることを楽しみにしている。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社
「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2010」の最終日は、どんよりとした曇天にもかかわらず、3万3,000人のファンが早朝から富士スピードウェイに来場した。いつものGTレースのように日産応援団もグランドスタンドに陣取り、応援旗を振りながら大きな声で応援した。
往年の名ドライバーが参加するワンメイクレース「レジェンドカップ」第2レースは、前日のレース結果の逆となるリバースグリッドでスタート。前日同様ずい所で激しいバトルが展開され、近藤真彦が6位でゴール。柳田春人はアクシデントでリタイア。長谷見昌弘は前日のアクシデントもあり出走しなかった。2レースの総合結果では、影山正彦が優勝となった。またフォーミュラ・ニッポンのレース前には航空自衛隊のジェット戦闘機がスピードウェイ上空を飛び、お祭り気分を盛り上げた。
GT300の第2レースは、予選6 位の#46「アップスタート MOLA Z」が横溝直輝、7位の#3「TOMICA Z」は柳田真孝が22周のレースに出場。2台ともスタートを決めて、#46 Zの横溝は1周目のコントロールラインを2位、#3 Zの柳田は4位で戻ってきた。さらにフロントロースタートの2台がスタート違反となり、Z2台がトップ争いを展開することとなった。
コーナリングスピードで勝る#46 Z、リアウィングを寝かせてストレートスピードを求めた#3 Z、この2台のZによるバトルは14周目の1コーナーで決着がつき#3 Zがトップに。しかしその背後にはFIA GT規定でさらにストレートが速い#11フェラーリが迫っていた。
2台のZは無理なバトルは避け#11フェラーリを先行させ、#3 Zが2位、#46 Zが3位でチェッカーを受けた。「前がいなくなってラッキーでした。Zで富士を1‐2で走れたのでファンも喜んでくれたと思う」と柳田。「結果は悔しいけれど、これまで開発してきたことが実証できたのでうれしい」と横溝も笑顔を見せた。
GT500のレース2は、#23 「MOTUL AUTECH GT-R」が本山哲、#12「カルソニックIMPUL GT-R」は松田次生、#24「HIS ADVAN KONDO GT-R」はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが22周の決勝レースを走る。曇りで気温は16℃。
ポールポジションの#12 GT-Rの松田はスタンディングスタートでやや出遅れ、#6 SC430に先行を許してしまう。その後は、総合優勝を目指してポジション防衛を目指したが、レース折り返し直前の9周目に3位に順位を落としてしまう。そして、タイヤが厳しくなった終盤には5位となってレース終了を迎えた。
6番グリッドからスタートした#24 GT-Rは、スタート直後の混乱をすり抜けて3位に躍り出たものの、3周目に5位、7周目には6位に。接戦の今回は、他のマシンと接触をも辞さないファイトでコーナーを攻め続けたが、ついには最終周の最終コーナーで#1 SC430を押し出す形となってしまい、それによって30秒加算のペナルティを受け10位となった。
#23 GT-Rの本山は、9位でスタートし、オープニングラップで10位に。前日のブノワ・トレルイエ同様、前半は思うようにパフォーマンスが発揮できなかった。しかし、9周目には一気に2台を抜き、さらに上位進出のチャンスをうかがった。その後、残念ながら巻き返されて8位となり、最終周に繰り上がって6位でレースを終えた。
ひとりのドライバーが燃料補給なしに22周走るこの「SPRINT CUP」は、通常のSUPER GTと異なる。ハンディキャップもなく、GT500/GT300の混走もないので、スリリングな展開は見応えもあった。GT300の総合表彰では#3 Zの星野と柳田が2位表彰台を獲得した。また、ドライバーの出身地別にポイントを加算した結果、今回の東西対決は本山哲キャプテン率いる東軍の勝利となり、SUPER GTとフォーミュラ・ニッポン併催イベントという初の試みは幕を下を下ろした。
Text & Photo: NISMO
11月14日(日)、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイにおいて、JAFグランプリ富士スプリントカップの決勝レース(2)が行われた。
12日(金)に行われた予選(2)において、Honda勢は#100 RAYBRIG HSV-010に乗る伊沢拓也選手の4番グリッドを筆頭に、#17 KEIHIN HSV-010の金石年弘選手が7番グリッド、#32 EPSON HSV-010の道上龍選手が8番グリッド、#8 ARTA HSV-010のラルフ・ファーマン選手が10番グリッド、#18 ウイダー HSV-010の小暮卓史選手が12番グリッドを手に入れ、本日の決勝レース(2)に挑むことになった。競技の形態は昨日と同じで、スタンディングスタート、レース距離100km、ドライバー交代はない。
曇り空のもと、フォーメーションラップを終えた13台のGT500マシンがグリッドに整列し、レッドランプの消灯とともにスタートを切った。小暮選手は好スタートを決め、1コーナーを通過した時点で4位に躍進。一方、4番グリッドからスタートした伊沢選手はアクシデントに巻き込まれ、大幅に順位を落としてしまう。金石選手は6位、道上選手は7位、ファーマン選手は9位でオープニングラップを終えた。
4位の小暮選手は、3位のマシンと0.4秒差で2周目を走りきると、続く1コーナーでオーバーテイク、ポジションを1つ上げた。勢いに乗る小暮選手は2位との差を次第に詰めていったが、後方からはレクサス勢の1台が迫っている。4周目の最終コーナーではこのライバルに並ばれたものの、2台はまったく互角のペースでストレートを走りきると、2コーナーまでサイド・バイ・サイドのまま通過。しかし、コカコーラコーナーで小暮選手が先行し、クリーンなバトルの末にポジションを守りきることに成功した。
昨日に続いて追い上げのレースを繰り広げるHonda勢は、小暮選手が3位、道上選手が6位、ファーマン選手が8位、反則スタートでペナルティが科せられた金石選手が11位、序盤のアクシデントに巻き込まれた伊沢選手が12位で5周目を終えた。この直後、道上選手は6周目の2コーナーでライバルを攻略して5位に浮上する。
快調に周回を重ねる小暮選手は次第に2位を追い詰めていき、9周目の1コーナーではストレートスピードの伸びを生かしてこれをパス、2位に浮上する。この時点でも小暮選手のペースは首位のドライバーをしのいでおり、1ラップあたり1秒前後のペースでその差を縮めていった。
11周目、小暮選手は首位の背後に迫ったものの、その後はペースが伸び悩み、18周目にはポジションを1つ落としてしまう。同じく11周目、道上選手は4位を走行するマシンの直後につけると、果敢にアタックをしかけていく。道上選手はその後も延々とバトルを繰り返し、19周目のストレートでオーバーテイクに成功し、4位となる。
ファイナルラップの22周目、一度は落ちた小暮選手のペースが回復。2位の直後まで追い上げたが、ここでチェッカーフラッグが振り下ろされ、小暮選手は3位、道上選手は続く4位でフィニッシュした。伊沢選手はアクシデントの影響もあって9位、他車とのバトルでペナルティを科せられたファーマン選手は 11位、金石選手は12位で完走した。
コメント
- 瀧敬之介|Honda GTプロジェクトリーダー
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「予想通り、今日も追い上げのレースとなりました。今週、いまひとつ波に乗りきれなかった小暮選手も、最後は彼らしい切れのいいドライビングを見せてくれましたし、レース後の道上選手は顔が上気しており、強い手応えをつかんだように見えました。小暮選手は特にスタートがよかったですね。それと、ストレートでレクサスに並ばれたときに彼が見せてくれたバトルも緊迫感あふれるもので、背筋がゾクゾクしました。きっと、Hondaファンのみなさまも、手に汗握る興奮を味わっていただけたと思います。ぜひ、この勢いを来シーズンにもつなげていきたいですね」
- 小暮卓史選手(3位 #18 ウイダー HSV-010)
「スタートがうまくいったのが、結果的には大きかったと思います。今週末は僕自身の調子がよくなく、マシンにもあまり乗れていませんでしたが、せっかく来場してくださったファンのみなさんの期待に少しでも応えたいという思いでレースを戦いました。レクサスと並んでストレートを走りきったときは、HSV-010のスピードの伸びを実感しました。最後はタイヤのパフォーマンスが少し低下してしまいましたが、終盤に追い上げられたのはよかったと思います」
- 道上龍選手(4位 #32 EPSON HSV-010)
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「スタートは決してよくありませんでしたが、1コーナーの多重アクシデントをうまくかわすことができたので、ポジションを落とさずに済みました。今回持ち込んだタイヤはレースが始まる午後3時以降の気温にマッチしており、おかげで抜きつ抜かれつのバトルができました。今季はなかなかトンネルから抜け出せない状況が続いていましたが、少なくとも今回は来季につながるレースができたと思います。多くのファンのみなさんの前で見せ場を作れたことには満足しています」
Text & Photo: HONDA
11月14日(日)、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイにおいて、JAFグランプリ富士スプリントカップの決勝レース(2)が行われた。
昨日の決勝レース(1)に続き、フォーミュラ・ニッポンの2010シーズンを戦った15名のドライバーが、100kmのスプリントレースを行い、ウイナーにJAFグランプリの栄冠が贈られることになる。決勝レース(1)と同様に、タイヤ交換義務もないためにシリーズ戦よりも激しいバトルが期待され、ドライバーの力量が問われるレースとなる。
スターティンググリッドは、12日(金)に開催された公式予選でのラップタイム順で決定している。昨日のフォーミュラ・ニッポン決勝レース(1)で 3位、SUPER GT決勝レース(1)で2位と大活躍を見せた#10 塚越広大選手(HFDP RACING)が3番手、#2 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が4番手、#31 山本尚貴選手(NAKAJIMA RACING)が6番手、#16 井出有治選手(MOTUL TEAM無限)が8番手、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)が9番手。燃料系のトラブルによりタイムアタックができなかった#1 ロイック・デュバル選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が12番手からスタートを迎える。
決勝レース(2)は曇り空のもと、昨日に続きドライコンディションでの戦いとなった。航空自衛隊の戦闘機によるデモフライトが行われたあと、12時45分にフォーメーションラップが開始され、全15台のマシンがグリッドから一斉にスタートした。
スタートでは、井出選手と山本選手、伊沢選手が絶妙の飛び出しを見せて、2-3-4位のポジションを形成する。3番手スタートの塚越選手は5位に後退。12番手スタートのデュバル選手は、好スタートからオープニングラップ中にもポジションを1つ上げて7位に浮上し、小暮選手は11位を走行する。
2周目に山本選手が2位に浮上、3周目には1分26秒495のファステストラップを更新してトップを追う。5周を終えて、トップと山本選手の差は3秒576の開きがある。
7周目に、デュバル選手が6位に浮上し、Hondaエンジン搭載マシンが2-3-4-5-6位を形成する展開となる。9周目には小暮選手も9位までばん回する。
2位の山本選手は、その後も1分26秒台を立て続けに記録をするが、トップを走行するマシンとの4秒弱のギャップはなかなか縮まらない。その約9秒後方に3位の井出選手、伊沢選手、5位に浮上したデュバル選手、塚越選手と続く。
15周目に入ると、デュバル選手が伊沢選手に追いつき、チームメート同士の激しい4位争いが始まる。デュバル選手が何度も並びかけるが、伊沢選手もブロックをしてポジションを守り続ける。
残り3周に入り、山本選手は1分26秒台のペースを保つものの、トップとの差は6秒弱まで広がってしまう。しかし、山本選手は最後までペースを緩めずに2位のチェッカーフラッグを受けた。続く3位には前日に続いて好スタートを結果に結びつけた井出選手が入り、山本選手と井出選手が2-3位表彰台を獲得した。伊沢選手はラストラップに自己ベストタイムを記録して4位を守り、5位にデュバル選手、7位に塚越選手が入った。小暮選手は他車との接触によるドライブスルー・ペナルティの裁定を受けたために13位に後退してレースを終えている。
レース後の表彰式では、決勝(2)とともにJAFグランプリタイトルを争う2日間総合の結果発表も行われ、井出選手と山本選手が総合2-3位で表彰された。
コメント
- 坂井典次(Tenji Sakai)|「HR10E」開発責任者
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「今日のレースは若手とベテランの2人がきっちりとまとめてくれました。山本選手は6番グリッドから、うまくスタートを決めてくれました。レース中、前も後ろも注意しながら、タイヤの摩耗状況もうまく管理し、終始安定したペースで走れていました。今シーズン一年ですごく成長したと思います。井出選手は、またもロケットスタートが決まりました。昨日の4位は、本人としては少し足りない部分があったようですが、今日は路面状況に適応できて思い通りの走りを見せてくれました。今までのフラストレーションを発散できたのではないでしょうか。今シーズンは、7戦ありましたが、エンジンを3回バージョンアップしました。最終戦の鈴鹿でも、Q3に進出したクルマ8台のうち、5台がHondaエンジンという結果が示すとおり、ライバルたちに全体的な速さは負けていません。来年も引き続き『勝つためにできることはやる』という姿勢で、開発していきます。一年間応援ありがとうございました」
- 山本尚貴選手(2位/総合3位 #31 NAKAJIMA RACING)
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「シーズン後半からスタートには自信があったので、うまく決まってよかったです。フォーミュラ・ニッポンのマシンはタイヤが温まると差がつきにくく、温まる前に前を走っているライバルを攻略できるかがカギなので、前半のうちにプッシュする作戦でした。そこで、差を詰められるようにペースを上げて走りましたが、追いつくことができませんでした。今まで、トップの選手と走行することがありませんでしたが、今日は間近で体感でき、ペース配分など勉強になりました。今シーズンは、予選でトップ3に入る、表彰台に上るという2つの目標がありました。最終戦の鈴鹿で予選トップ3に入り、残りの目標を今日のレースで達成できたので、非常に価値のあるシーズンとなりました。いいチーム、マシン、スポンサーと一緒に仕事ができて非常に充実した一年でした。表彰台に上れたことで、心に少し余裕ができました。これからシーズンオフになりますが、学んだことを振り返りながら、成長していきたいです。ご声援ありがとうございました」
- 井出有治選手(3位/総合2位 #16 MOTUL TEAM無限)
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「今日は絶対に抜かれないという気持ちで走りました。スタートがうまく決まり、5~6周を終えたところで表彰台に上がれそうだと感じました。前半からプッシュし、途中、タイヤのグリップやマシンのバランスが変化しましたが、ぶつからないで走りきることを考えました。今シーズン最後のレースで表彰台に上がれてよかったですが、本当に喜べるのは、表彰台の真ん中に立ってからだと思います。優勝したかったです。シーズン序盤は、なかなかいいレースができませんでしたが、尻上がりに順位を上げることができました。成績の悪いときも応援してくださったファンのみなさま、本当に力になりました。今シーズン、ありがとうございました」
Text & Photo: HONDA

- 第1レース、総合優勝:影山正彦
- 関谷さんの教えどおりに運転したら、お陰さまで結果が出せました。JAF、日本自動車連盟の冠のつくレースなんて雑誌や古い書籍でしか見たことがなかったので、心強いです。
この週末は新しいレースのあり方が見えたのではないでしょうか。
FTRSの若いドライバーが見ている前でちんたら走るわけにもいかないので、しっかり走りました。来年も呼んでいただけるなら出たいです。今回持ちまわり用の大きなトロフィーをいただいたことですしね。
(クルマについて)普段プレス対抗で使っている車をマツダさんが広島まで持ち帰ってきっちり整備していただき、その後は一切いじるな、ということでAPECなみの厳重管理で全く触れませんでした。目を盗んで添加剤くらいいれてやろうかと思っていたんですが(笑)
- 総合2位:関谷正徳
- 久しぶりのレースで楽しませてもらいましたが、一部オトナ気ない人もいたようです。年齢やブランクの違いもあり、難しい部分もあったのではと思います。あとはフォーミュラニッポンとGTを同時に見ていただけたことで来年の集客が期待できるかなと思いました。
ファンに喜んでいただけるなら、来年も声がかかれば出たいですが、今回は20人それぞれの意見があったので、次回は目的を明確にしたほうがいいと思います。
(クルマについて)マツダさんには感謝しています。クルマには何の問題もなく楽しんで走れました
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
JAFグランプリ富士スプリントカップ、GT500クラスの決勝第2レースは、予選2番手からスタートした#6伊藤大輔(ENEOS SC430)が終盤#35大嶋和也(MJ KRAFT SC430)の激しい追い上げを抑え切り、チーム・ルマン移籍後初の勝利を獲得した。
2位は大嶋、3位には2010シリーズチャンピオンの#18小暮卓史(ウイダーHSV-010)が入った。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:33,000人/三日間合計:65,500人)
決勝第2レースは当初予定より5分遅れ、午後3時10分にフォーメーションラップを開始した。スタートで慎重になりすぎたか、ポールシッターの#12松田次生の動き出しが遅れる中、2番手スタートの伊藤がトップで1コーナーに入っていき、松田は2番手に。
その後方では接触により5番手スタートの#38立川祐路、#100伊沢拓也らがスピンアウト、大きく遅れることになった。立川のクルマはリヤバンパー付近の破損が酷く、ピットで修復作業を行うことになり、この時点で周回遅れとなってしまった。
こうした混乱の中、一気にジャンプアップを果たしたのが12番手スタートの小暮。なんと4位にまで浮上してきたのだ。1周終わっての順位は伊藤、松田、オリベイラ、小暮の順。
小暮は3周目の1コーナーでオリベイラのインを突いて3位に浮上。その後方からは大嶋も接近、最終コーナーでオリベイラの前に出た。
大嶋はその勢いのまま小暮に迫り、4周目の最終コーナーでインに入ってきた。併走状態でホームストレートを立ち上がってきた2台はそのまま1コーナーも併走で旋回していく。コカコーラ立ち上がりでかろうじて小暮が前に出た。
大嶋の追撃を退けた小暮は2位松田との間隔を詰めにかかり、8周目にはテール・トゥ・ノーズに持ち込む。そして9周目の1コーナーで小暮は松田のインに飛び込み、2位に浮上、トップの伊藤を追い上げにかかる。抜かれた松田はペースが上がらず、11周目の1コーナーで大嶋に、#32道上龍に追いつかれてしまう。抜きつ抜かれつを繰り返しながら周回を重ねた2台だったが、結局終盤道上が前に出た。
トップの伊藤を上回るハイペースで追い上げ、13周目には0.7秒差にまで迫った小暮だったが、レースが中盤を過ぎると共にペースが落ち始め、16周目にはその差が1.6秒にまで広がってしまう。そこに3位の大嶋が追いつき、18周目のプリウスコーナーで小暮のインを突いて2位に浮上してきた。
大嶋はそのままトップの伊藤を追い上げにかかる。19周を終えた時点で2.3秒あったギャップは20周目で1.9秒、21周を終えた時点では僅か0.6秒、完全にテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込んだ。
伊藤の背後にぴったりつけて隙を伺いながらファイナルラップに突入した大嶋だったが、ヘアピンの出口で突如失速、必死で挽回を図るも遂に届かず、伊藤大輔がチーム・ルマン移籍以来初めての、そして自身はARTA時代の2007年オートポリス以来の優勝を手にした。
同時に、これはチーム・ルマンにとっても2003年の第3戦SUGO以来、実に7年6ヶ月ぶり(当時は5月開催)の勝利となった。
また、二日間の獲得ポイントで争われる総合優勝もまた#6ENEOS SC430が獲得。ポイント上は#38ZENT CERUMO SC430と同じ20ポイントだが、今日最下位に終わった立川に対し、ビルドハイムが第1レースで11位に入ったことで6号車が上位となった。
スーパーGTの2011シーズンは4月3日、岡山国際サーキットで開幕する。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA
JAFグランプリ富士スプリントカップGT300クラス第2レースは、14日富士スピードウェイで決勝レースを行い、昨日に続き後方から追い上げたジェイアイエムゲイナーの田中哲也が22周を走って優勝した。
決勝レースは昨日と同じく14時からフォーメーションラップ開始。密山祥吾(CINE CITTA' タイサンポルシェ)はピットスタート。影山正美(HANKOOK PORSCHE)がエンジンストールで最後尾となり、各車グリッドオン後、スタンディングスタートでレースが始まった。
トップで1コーナーに飛び込んだのは予選2位の黒澤治樹(マッハGOGOGO車検408R)。2位にはポールシッターの新田守男(ARTA Garaiya)が続いたが、なんとこのフロントロー2台はジャンプスタートと判定され、それぞれ3周終わり、4周終わりでドライビングスルーペナルティを消化。下位に沈むこととなった。
これで実質的にトップに立ったのは1周目に3位でコントロールラインに戻ってきた横溝直輝(アップスタートMOLA Z)。2位には柳田真孝(TOMICA Z)とフェアレディZ2台がでレースをリードする展開で決勝が始まった。
このZ2台に続いたのは3位土屋武士(ZENT Porsche RSR)、4位田中哲也(JIMGAINER DEXCEL DUNLOP FR430)、5位谷口信輝(M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7)、6位井口卓人(COLLORA Axio apr GT)、7位加藤寛規(アップル・K-one・紫電)。
5位争いが激しい。井口をかわして6位に上がってきた加藤が谷口に迫る。7周目のAコーナーでかろうじて加藤との争いを制し5位を守った谷口だったが、8周目の同コーナーで再び仕掛けられついに加藤が谷口をかわして5位に上がった。
9周目の1コーナーでは4位の田中が3位の土屋に並びかけるが抜けず。この白熱した争いは11周目のAコーナーで決着がついた。田中がインから土屋に並びかけ、土屋も100Rでアウトからかぶせるが田中が前。これで田中が3位に上がった。
一方、トップ争いも10周目あたりからきん差となってきた。各コーナーでドッグファイトを繰り広げるが、ついに14周目の1コーナーでに柳田が横溝のインを差しトップに立った。
3位に上がった田中もハイペースでZ2台を追い上げる。16周目には上位3台は完全に団子状態になり、17周目の1コーナーで柳田と横溝の間に割って入り2位浮上した。
田中の次のターゲットはトップの柳田。18周目のストレートで柳田に並びかけ、ついに1コーナーまでにトップに立った。
トップに立った田中はその後もペースを緩めることなく、2位以下を引き離しそのままトップでチェッカー。昨日の平中に引き続きジェイアイエムゲイナーのフェラーリが2連勝を飾った。
2位には柳田、3位に横溝とZが2-3。4位には加藤の執拗な追撃を振り切った土屋が入り、5位は加藤、6位は谷口となった。
また、GT300クラスの第1レースと第2レースのポイントを合わせた総合結果は、優勝が連勝したJIMGAINER DEXCEL DUNLOP F430(田中哲也/平中克也組)、2位がTOMICA Z(柳田真孝/星野一樹組)、3位がCOLOLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資組)となっている。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA
JAF Grand Prix -RIJ- (2010/11/14) GT500 Class Race 2 Weather:Cloudy Course:Dry
FUJI SPRINT CUP 2010 SUPER GT 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 | BS | 22 | 35'41.146 |
| 2 | 35 | MJ KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 大嶋 和也 | BS | 22 | 0.837 |
| 3 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 | 小暮 卓史 | BS | 22 | 1.451 |
| 4 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 | 道上 龍 | DL | 22 | 2.397 |
| 5 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 | BS | 22 | 11.030 |
| 6 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 | MI | 22 | 13.635 |
| 7 | *1 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 | BS | 22 | 24.112 |
| 8 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | 平手 晃平 | DL | 22 | 24.905 |
| 9 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 | 伊沢 拓也 | BS | 22 | 32.181 |
| 10 | *24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | YH | 22 | 41.074 |
| 11 | *8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 | ラルフ・ファーマン | BS | 21 | 1Lap |
| 12 | *17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 | 金石 年弘 | BS | 21 | 1Lap |
| 13 | *38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 | BS | 21 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(15Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.6 伊藤大輔(ENEOS SC430) 1'34.850 (2/22) 173.187km/h
- CarNo.1は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.4.1f)(黒白旗)接触行為への注意喚起。
- CarNo.24は、2回の国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.4.1f)(黒白旗)接触行為への注意喚起。
- CarNo.24は、2010 SUPER GT Sporting Regulation第3章第30条1.aおよびb(接触)違反により、競技結果に30秒加算のペナルティを課した。
- CarNo.8は、2010 SUPER GT Sporting Regulation第3章第30条1.aおよびb(接触)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.17は、反則スタートにより、ドライビングスルーペナルティを課した
- CarNo.38は、2010 SUPER GT Sporting Regulation第3章第29条3.違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
JAF Grand Prix -RIJ- (2010/11/14) GT300 Class Race 2Weather:Cloudy Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 0 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 FERRARI F430 | 田中 哲也 | DL | 22 | 38'43.000 |
| 2 | 3 | TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | 柳田 真孝 | YH | 22 | 1.558 |
| 3 | 46 | アップスタート MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 横溝 直輝 | YH | 22 | 1.993 |
| 4 | 25 | ZENT Porsche RSR PORSCHE 911GT3RSR | 土屋 武士 | YH | 22 | 3.318 |
| 5 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 | YH | 22 | 3.615 |
| 6 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 | YH | 22 | 4.254 |
| 7 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口 卓人 | MI | 22 | 10.503 |
| 8 | 51 | Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 山内 英輝 | YH | 22 | 11.344 |
| 9 | 27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari FERRARI F430GTC | 山岸 大 | YH | 22 | 23.216 |
| 10 | 5 | マッハGOGOGO車検408R VEMAC RD408R | 黒澤 治樹 | YH | 22 | 23.966 |
| 11 | 87 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 | YH | 22 | 27.448 |
| 12 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 | YH | 22 | 28.030 |
| 13 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 新田 守男 | MI | 22 | 28.342 |
| 14 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 山西 康司 | YH | 22 | 31.995 |
| 15 | 62 | R&D SPORT LEGACY B4 SUBARU LEGACY B4 | 佐々木 孝太 | YH | 22 | 32.836 |
| 16 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 黒澤 翼 | YH | 22 | 38.671 |
| 17 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 VANTAGE | 松田 秀士 | YH | 22 | 53.684 |
| 18 | 365 | 365 サンダーアジア MT900M MOSLER MT900M | メルビン・チュー | YH | 20 | 2Laps |
| ---- 以上規定周回数(15Laps)完走 ---- |
| - | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911GT3RSR | 影山 正美 | HK | 4 | 18Laps |
| - | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 密山 祥吾 | YH | 1 | 21Laps |
| - | 31 | MAGICAL CARBON apr Axio TOYOTA COROLLA Axio | 嵯峨 宏紀 | YH | 0 | 22Laps |
- Fastest Lap: CarNo.5 黒澤治樹(マッハGOGOGO車検408R) 1'44.288
JAFグランプリ富士スプリントカップ、フォーミュラニッポンの第2レースが11月14日、富士スピードウェイで行われ、#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がポール・トゥ・フィニッシュを達成。昨日に続いて2連勝を飾った。
2位はこれが初表彰台の#31山本尚貴(NAKAJIMA RACING)、3位はこちらも久々の表彰台となる#16井出有治(MOTUL TEAM 無限)だった。
大会三日目を迎えた富士スピードウェイ上空は曇り。しかし今のところ雨は降ってきていない。
運動会を思わせるオープニングセレモニーと航空自衛隊のF2B、F4EJ改戦闘機のでもフライトの後、フォーミュラニッポンの決勝第2レースは午後0時45分にフォーメーションラップを開始した。
ホールショットを決めたのはポールポジションのロッテラー。2番手にはなんと8番手スタートの井出、3位には6番手スタートの山本が上がってきた。
一方セカンドグリッドの#20平手晃平は大きく出遅れ、8位まで順位を落とす。その後方ではいくつかの接触アクシデントがあり、この結果#19JPオリベイラはフロントウィングの片方を失った上にドライブスルーペナルティまで課せられる結果に。#3松田次生と#32小暮卓史の接触はレースアクシデントと判断され、ペナルティは下らなかった。
山本は2周目の第13コーナーで井出を抜いて2位に浮上、トップのロッテラーを追うが、ロッテラーは徐々に山本との差を広げていく。昨日と同じような展開だ。
この後上位3台は単独走行のまま周回を重ねて行くことになる。
スタートで大きく順位を落とした平手は9周目の1コーナーで松田にアウトから並びかけるが、松田も一歩も引かず、両者併走のままコカコーラコーナーへ。
一旦は押さえ込んだ松田だったが、ヘアピンの進入で再び平手に飛び込まれ、8位に後退すると、続くダンロップでは#37大嶋和也、第13コーナーでは小暮、10周目の1コーナーでは#29井口卓人らに立て続けに抜かれ、一気に11位まで後退してしまった。
12周目の1コーナーでは5位を走行していた#10塚越広大を#1ロイック・デュバルがパス、デュバルは4位を走行していたチームメイトの伊沢にも15周目の1コーナーで並びかけるが、伊沢も一歩も引かない。そのうち後方の塚越、平手らもダンディライアンの2台に追いついてきた。
平手は16周目のホームストレートでオーバーテイクシステムを使って塚越に並びかけ、1コーナーで前に出た。
そしてこの周で9位を走行していた小暮にドライブスルーペナルティの裁定が下った。
小暮は4周目の第13コーナーで#7ケイ・コッツォリーノと接触、リタイヤに追いやっていたのだ。
小暮は18周目にピットイン、13位に後退する。
こうした中、トップのロッテラーは2位山本との差を着実に広げながら周回を重ね、最後は6.989秒の大差をつけて22周を走り切り、昨日の第1レースに続いて2連勝を飾った。
2位のルーキー山本はこれが初の表彰台、3位の井出は2007年の第5戦鈴鹿以来、3年4ヶ月ぶりの表彰台となった。
これでフォーミュラニッポンは2010年の全日程を終了。2011シーズンは4月17日、鈴鹿サーキットで開幕する。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum & Keiichiro TAKESHITA/address>
JAF Grand Prix -RIJ- (2010/11/14) Race 2 Weather:Fine Course:Dry
JAF SPRINT CUP 2010 Formula Nippon 富士スピードウェイ 4.563km
| P | No | Driver | Team | Engine | Lap | Time / Behind |
| 1 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 22 | 31'39.941 |
| 2 | 31 | 山本 尚貴 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 22 | 6.989 |
| 3 | 16 | 井出 有冶 | MOTUL TEAM 無限 | HONDA HR10E | 22 | 22.299 |
| 4 | 2 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 22 | 25.575 |
| 5 | 1 | ロイック・デュバル | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 22 | 26.787 |
| 6 | 20 | 平手 晃平 | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 22 | 27.362 |
| 7 | 10 | 塚越 広大 | HFDP RACING | HONDA HR10E | 22 | 31.917 |
| 8 | 37 | 大嶋 和也 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 22 | 32.519 |
| 9 | 29 | 井口 卓人 | DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGING | TOYOTA RV8K | 22 | 37.059 |
| 10 | 3 | 松田 次生 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 22 | 40.928 |
| 11 | 18 | 平中 克幸 | KCMG | TOYOTA RV8K | 22 | 43.283 |
| 12 | 8 | 石浦 宏明 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 22 | 43.392 |
| 13 | *32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 22 | 59.534 |
| 14 | *19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 21 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回(19 Laps)完走 ---- |
| - | 7 | ケイ・コッツォリーノ | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 2 | 20Laps |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- Fastest Lap: CarNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル) 1'25.878 (6/21) 191.281km/h
- CarNo.32は、2010年富士スピードウェイ一般競技規則第3章第16条4.(1)①②(追突)によりドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.19は、2010年富士スピードウェイ一般競技規則第3章第16条4.(1)①(追突)によりドライビングスルーペナルティを課した。

フォーミュラ・ニッポンの第1レースはアンドレ・ロッテラー(中央)が圧勝
TDPドライバーの大嶋和也が2位に入り、トムス勢が1-2フィニッシュ
「JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」が静岡県の富士スピードウェイで11月12日(金)から14日(日)にかけて開催されている。
「JAFグランプリ」とは、1969年に第1回大会が開催された伝統ある大会名であり、20年ぶりにこの名を冠したイベントが復活。SUPER GTとフォーミュラ・ニッポンという、日本におけるGTカーとフォーミュラカーの最高峰レースが同時に開催される初のイベントとなる。
今大会は選手権のシリーズ戦でこそないものの、勝者には「JAFグランプリタイトル」が与えられ、成績に準じた多額の賞金が懸けられている。
また、本イベントは2台カテゴリーのレースの他に、バラエティに富んだサポートレースが行われると共に、出場全ドライバーを出身地別に分け、東西で勝敗を決める「東西対抗戦」も実施。この対抗戦には、応援グッズや地域グルメの売り上げも反映される為、観客も共に参加できるイベントとなっている。
トヨタ/LEXUS勢では、2010年のSUPER GTには参戦したGT500クラスのLEXUS LS430 5台と、GT300クラスのLEXUS IS350 1台、カローラアクシオ2台の全車がSUPER GTに出場。フォーミュラ・ニッポンにも今季トヨタエンジンを搭載して参戦した6チーム9台が出場した。
今大会では、SUPER GT、フォーミュラ・ニッポン共に、シリーズ戦とは異なる予選や決勝レース方式が採られ、特にSUPER GTでは、通常行われないスタンディングスタート(停止状態からのスタート:通常は走りながらのローリングスタート)が採用され、ドライバー交代無しで土曜日、日曜日の2日間、それぞれ1人のドライバーが100km(22周)のスプリントレースをGT500、GT300クラスそれぞれ別レース(計4レース)として戦う。
フォーミュラ・ニッポンでも通常と異なるスーパーラップ方式(1台ずつのアタック)で、土曜日に行われる第1レースのグリッドは最高速で決定するという特別な方式。土曜日、日曜日にそれぞれ100km(22周)のレースが行われる。
◆予選◆
12日(金)午後1時からフォーミュラ・ニッポンの予選がスーパーラップ方式で行われ、2010年のランキング下位から1台ずつのタイムアタック。富士スピードウェイの長いストレートに焦点を合わせ、最高速を重視したセッティングとしたケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)が314km/hという圧倒的な速度をマークし、第1レースのポールポジションを獲得。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が2番手の速さで最前列を確保し、TDPドライバーの大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)が3番手で続いた。
第2レースのグリッドは1周のラップタイムで決定されるが、1人1分24秒台に入れたロッテラーがポールポジション。2番手にTDPドライバーの平手晃平(Mobil1 TEAM IMPUL)がつけた。
尚、この予選では、アタック中にコースアウトを喫したJ.P.デ・オリベイラ(Mobil1 TEAM IMPUL)とTDPドライバーの石浦宏明(Team LeMans)と井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)の3台が規定によりタイム抹消となり、それぞれ両レース共に年間のランキング順で13番手以降のグリッドに並ぶこととなった。
フォーミュラ・ニッポンの予選に続き、午後2時5分からSUPER GTの予選がスタート。土曜日の第1レースと日曜日の第2レース、それぞれに登録したドライバーが20分のアタック。GT500の第1レースはZENT CERUMO SC430 38号車のリチャード・ライアンがポールポジション。フォーミュラ・ニッポンから慌ただしく乗り換えることとなったMJ KRAFT SC430 35号車の石浦が2番手タイムをマークした。第2レースはENEOS SC430 6号車の伊藤大輔が2番手。35号車のTDPドライバー 大嶋和也が3番手と上位グリッドを確保した。
GT300では、第1レースでCOROLLA Axio apr GT 74号車を駆るTDPドライバーの国本雄資が2番手。第2レースではフォーミュラ・ニッポンとの掛け持ちとなる74号車の井口が10番手となった。
◆決勝◆
13日(土)の富士は薄曇りながら太陽も顔を覗かせ、気温16度、路面温度20度のコンディションで午後12時45分にフォーミュラ・ニッポンの第1レースがスタートした。
ポールポジションのコッツォリーノはスタートで出遅れ、6位に後退。最前列2番手のロッテラーが好スタートを切り、チームメイトの大嶋は3位で1コーナーへと進入していった。
一周目からロッテラーが後続との差を広げていく一方で、3位の大嶋は2周目の第1コーナーで先行車をパスし、2位に浮上。トムスの1-2体制となった。
後方では6位に後退したコッツォリーノと平手が激しい6位争いを展開。ストレートでの最高速が伸びるコッツォリーノと、コーナーで差を詰める平手との見応えあるバトルが中盤まで続いた。
11周目、ついに平手がコッツォリーノの前に出ると、勢いに乗る平手は前を行く小暮卓史(NAKAJIMA RACING)とも素晴らしいドッグファイトを展開し、残り5周でパス、5位に浮上。
首位を逃げるロッテラーと大嶋は盤石のままチェッカー。第1レースはトムスの2台が1-2フィニッシュを飾り、平手は5位でフィニッシュした。
続いて午後2時からSUPER GT GT300クラスの第1レースが行われた。心配されたスタンディングスタートでも大きな混乱はなく、最前列2番手スタートの国本も好スタート。スタート直後はポールポジションから首位に立ったARTA Garaiya 43号車に並びかけるが、逆転までには至らず、2位で序盤戦を走行。
一方8番手スタートとなったウェッズスポーツIS350 19号車の片岡龍也はスタートで大きく遅れ、ほぼ最後尾からの追い上げ。14番手スタートのMAGICAL CARBON apr Axio 31号車 松浦孝亮は11位まで1周目に順位を上げた。
国本は4周目の1コーナーで43号車をパスし、首位に浮上。中盤戦以降は、追い上げてきたJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 11号車、triple a Vantage GT2 66号車という、海外の大排気量スーパーカーとの3台での首位争いとなった。
大排気量による長いストレートでの最高速で優位性を持つ2台に食らいついていった国本だったが、惜しくもこの2台を破るまでには至らず、3位でチェッカー。レース後、66号車が30秒加算のペナルティを科されたために、最終結果は2位。追い上げた片岡が10位、そして松浦は12位となった。
午後3時15分からはGT500クラスの決勝がスタート。スタンディングスタートから、ポールポジションの38号車 ライアンが好ダッシュを見せ、トップをキープ。フォーミュラ・ニッポンに続きこの日2レース目となる35号車 石浦も2位のポジションを守って続いた。
5番手グリッドのPETRONAS TOM'S SC430 1号車 ロッテラーと6番手グリッドの6号車 ビヨン・ビルドハイムが1周目からサイド・バイ・サイドでの激しいバトルを展開し、何度か接触。この接触で2台共にピットインを強いられ、最後尾へと後退してしまった。
序盤2位を走行していた石浦は、4周目から早くもタイヤの摩耗が始まりペースダウン。徐々にポジションを落とすこととなってしまった。
一方、首位のライアンは後続に大差を付け、一度もその座を譲ることなくトップでチェッカー。第1レースを制した。
明日の14日(日)はフォーミュラ・ニッポンの第2レースと、SUPER GTは本日走行したドライバーのパートナーがドライブを担当する第2レースが行われ、両レースの獲得ポイントの合計により、総合優勝が決定される。
- ENEOS SC430 6号車 ドライバー リチャード・ライアン:
-
昨年の開幕戦以来の勝利を挙げることができた。長い間ファンの皆様にはお待たせしてしまったが、やっと勝つことができた。久しぶりのポール・トゥ・ウィンで、ファンタスティックなレースだった。明日も立川選手に是非勝ってもらいたい。
- COROLLA Axio apr GT 74号車 ドライバー 国本雄資:
-
スタンディングスタートは慣れているので、スタートでガライヤ(ARTA Garaiya 43号車)の前に絶対出ると決めて臨んだ。しかし中々抜けず、3周目でやっとスリップに入り、1コーナー進入でパスすることができた。ペースがとても良く、優勝できるかもしれないと思い始めたところで、アストンマーチン(triple a Vantage GT2 66号車)がみるみる近づいてきて、ストレートで抜かれてしまった。しかし良いタイムも出せたし、毎回こんなスタイルの戦いがしたいと思うくらい楽しむことができた。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社
11月13日(土)、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイにおいて、JAFグランプリ富士スプリントカップの決勝レース(1)が行われた。
1969年に第1回レースが開催されたJAFグランプリは、日本自動車連盟(JAF)が制定する名誉あるタイトルだが、1990年の第21回を最後に20年間にわたり開催されなかった。それが今年、久しぶりの復活となったわけだが、フォーミュラカーのF2やスポーツプロトタイプカーのグループCカーなど単独のカテゴリーにタイトルが掛けられていた従来のスタイルと異なり、今回はSUPER GTとフォーミュラ・ニッポンの両方を開催、それぞれのウイナーにJAFグランプリの栄冠が贈られることになる。
また、イベント名の通り、決勝は100kmのスプリントレースとして開催される。このため、SUPER GTのシリーズ戦とは違ってレース中のドライバー交代を行わないほか、静止状態から発進するスタンディングスタートとなることも見どころの1つである。さらに、出身地により全ドライバーを東西の2軍に分け、レース結果などにより勝敗を決する一種の団体戦が繰り広げられる点も目新しい。
3日間のスケジュールは、12日(金)にフリー走行と予選(1)、予選(2)を実施。13日(土)は予選(1)で決まったグリッド順で決勝レース (1)を行い、14日(日)は予選(2)で決まったグリッド順で決勝レース(2)を行う。それぞれの決勝レースにはあらかじめ登録したドライバーが出走する。Honda勢は、#8 ARTA HSV-010が井出有治選手/ラルフ・ファーマン選手、#17 KEIHIN HSV-010は塚越広大選手/金石年弘選手、#18 ウイダー HSV-010はロイック・デュバル選手/小暮卓史選手、#32 EPSON HSV-010は中山友貴選手/道上龍選手、#100 RAYBRIG HSV-010は山本尚貴選手/伊沢拓也選手の組み合わせでこの一戦に臨む(※各チーム、記載順で前者が決勝レース(1)、後者が決勝レース(2)に出走する)。
12日(金)に行われた予選(1)の結果、デュバル選手(#18 ウイダー HSV-010)は4番グリッド、山本選手(#100 RAYBRIG HSV-010)は7番グリッド、塚越選手(#17 KEIHIN HSV-010)は9番グリッド、中山選手(#32 EPSON HSV-010)は10番グリッド、井出選手(#8 ARTA HSV-010)は13番グリッドから決勝レース(1)に挑むことが決まった。
13日(土)、曇り空の下、13台のGT500マシンがスターティンググリッドに整列。SUPER GT初となるスタンディングスタートでは塚越選手が7番手に浮上し、デュバル選手が8番手、9番手が山本選手、10番手が井出選手、11番手が中山選手となってオープニングラップを終える。3周目、塚越選手は先行するライバルを攻略して6番手に駒を進めると、さらに上位をうかがってペースを上げる。4周目には中山選手が井出選手を追い抜いて10番手となった。
塚越選手は4番手のドライバーとの間合いを次第に詰めていき、6周目にはパス、ポジションをもう1つ上げた。この時点で塚越選手はコース上のだれよりも速く、さらに順位を上げることが期待された。これに応える形で、8周目から9周目にかけて先行するライバルを次々と攻略し、2番手に浮上する。
10周目、デュバル選手は4番手争いを演じる4台の集団に追いつくと、立て続けに2台をオーバーテイクして5番手と躍進。さらに僅差で追っていた4 番手を12周目の1コーナーで追い抜く。さらに中山選手も8番手まで駒を進めるなど、HSV-010はタイヤに優しい特性を生かした戦いぶりで尻上がりに順位を上げていった。中山選手はその後も追撃の手を緩めず、7番手に浮上した。
15周目、#100 RAYBRIG HSV-010が緊急ピットインを行う。後方から他車に接触されて空力パーツを破損、この補修を行うためだった。レース終盤、デュバル選手はペースが伸び悩んで7番手となったが、中山選手は6番手、井出選手も9番手と、Honda勢は引き続き順位を上げていく。
その後も塚越選手はファステストラップを記録するなどしてトップを追い上げたが、結局2位でチェッカーフラッグをかいくぐった。中山選手は6位、デュバル選手は7位、井出選手は9位、山本選手は12位でフィニッシュしている。
コメント
- 瀧敬之介|Honda GTプロジェクトリーダー
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「今日の決勝レースでは塚越選手が大いに追い上げて、おもしろいレースにしてくれました。一方のデュバル選手は、昨日の予選でポールポジションを狙えるペースを披露してくれましたが、アタックの途中でひっかかってしまい、4番グリッドからレースに臨むことになりました。もっとも、データにはその速さがしっかり表れていたので、 HSV-010 GTのポテンシャルは証明できたと思っています。塚越選手を含め、Honda勢はいずれも後半に向けて徐々にペースを上げていきましたが、これはHSV- 010 GTのタイヤに優しい特性が発揮された結果だといえます。中でも、タイヤチョイスが成功した中山選手の安定したペースが印象的でした。富士で課題とされてきたストレートスピードについても、開発パーツを投入し、セッティングを煮詰めた結果、ライバルと互角以上の戦いを演じられるようになりました。明日の決勝レース(2)も上位グリッドからのスタートとはなりませんが、今日と同じように追い上げるレースになることを期待しています」
- 塚越広大選手(2位、#17 KEIHIN HSV-010)
-
「昨日の予選ではフォーミュラ・ニッポンとSUPER GTを立て続けに走らせたので、ちょっと戸惑い、マシンの性能を十分には引き出せませんでした。ただし、決勝はスプリントレースで距離も短かったので、最初からとにかく全開で攻め続けました。レース後半は少しペースが伸び悩みましたが、これはタイヤマネージメントをしっかりすれば防げたと思います。反省点はいろいろとありますが、自分のベストは出しきれたので、この結果には満足しています」
- 中山友貴選手(6位、#32 EPSON HSV-010)
-
「スタートで失敗して出遅れてしまいましたが、今シーズン味わった悔しさをはね返したかったので、前のクルマにちょっとでもスキがあれば攻め込むという姿勢でレースを戦いました。シーズンを通じて開発してきたタイヤの戦闘力も上がってきたので、この面でも手応えをつかむことができました。いずれにしても、シーズン最後のレースをこういう形で締めくくられたことはよかったと思います」
Text & Photo: HONDA
1月13日(土)、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイにおいて、JAFグランプリ富士スプリントカップの決勝レース(1)が行われた。
1969年に第1回レースが開催されたJAFグランプリは、日本自動車連盟が制定する名誉あるタイトルだが、1990年の第21回を最後に20年間にわたり開催されなかった。それが今年、久しぶりの復活となったわけだが、フォーミュラカーのF2やスポーツプロトタイプカーのグループCカーなど単独のカテゴリーにタイトルが掛けられていた従来のスタイルと異なり、今回はSUPER GTとフォーミュラ・ニッポンの両方を開催。それぞれのウイナーにJAFグランプリの栄冠が贈られることになる。
また、富士スプリントカップの名前からもわかるとおり、決勝は100kmのスプリントレースとして開催される。また、タイヤ交換義務もないためにシリーズ戦よりも激しいバトルが期待され、ドライバーの力量が問われるレースとなる。
12日(金)に開催された公式予選は、13日(土)に行われる決勝(1)と14日(日)に行われる決勝(2)のグリッドが争われた。通常のシリーズ戦とは違い、決勝(1)はホームストレートでの最高速でグリッド順が決まり、決勝(2)はラップタイム順で決定する方式が採られた。各ドライバーが、1台ずつ各3周をアタックするスーパーラップ方式にて走行し、決勝(1)のグリッドは#10 塚越広大選手(HFDP RACING)が4番手、#16 井出有治選手(MOTUL TEAM無限)が6番手、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)が8番手、#31 山本尚貴選手(NAKAJIMA RACING)が10番手、#2 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が11番手、燃料系のトラブルによりタイムアタックができなかった#1 ロイック・デュバル選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が12番手に決定した。
13日(土)の決勝(1)は、快晴のもと12時45分にフォーメーションラップが開始され、全15台のマシンがグリッドから一斉にスタートした。
絶好のスタートを切ったのは井出選手、6番手スタートから1コーナーへ入るときには一気に2位まで浮上した。オープニングラップは、井出選手が2 位、塚越選手が4位、小暮選手が5位、伊沢選手が9位、山本選手が13位。デュバル選手はポジションを2つ上げるものの、ヘアピンカーブで前のマシンを避けるためにコースアウトを喫したため、最下位となってしまう。
2周目の1コーナーで井出選手は3位に後退し、次周は塚越選手が井出選手を抜いて3位に浮上する。序盤で出遅れたデュバル選手は数台をパスして追い上げを図るが、後続のマシンに追突されてスピンを喫し、リアセクションを損傷したためにリタイアとなった。
6周目に入り、塚越選手はトップから5秒002差の3位、井出選手と小暮選手がそれぞれ4位、5位、伊沢選手が8位に浮上し、山本選手も10位まで追い上げる。
3位の塚越選手は9周目に1分26秒901、4位の井出選手も次周に1分26秒864のそれぞれ自己ベストタイムを更新しながらトップグループを追いかける展開を続ける。さらに、伊沢選手も11周目に7位、激しいバトルを繰り広げた山本選手も16周目に8位まで浮上した。
残り5周を迎え、3位の塚越選手と2位の差は約3秒。井出選手が背後に迫り、小暮選手はポジションを1つ下げて6位となる。
22周にて行われた決勝(1)のスプリントレースは、このままチェッカーフラッグを迎えて塚越選手が3位表彰台を獲得。好スタートから終始安定したペースを保った井出選手が4位、小暮選手が6位、伊沢選手が7位、山本選手が8位入賞を果たした。優勝はアンドレ・ロッテラー選手(トヨタ)だった。
コメント
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- 坂井典次(Tenji Sakai) | 「HR10E」開発責任者
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「今日のレースは、シーズン最終戦の鈴鹿で苦戦していた2人がよくがんばってくれました。塚越選手は、マシンのセッティングと乗り方が非常によくマッチしていましたし、井出選手はスタートがよく、その後の周回も好タイムで走ってくれました。しかしながら、ライバルたちが速いマシンを用意したので、残念ながら上位を奪われてしまいました。チャンピオンシップのかかっていないレースとはいえ、勝負にはとことんこだわり、皆さんにいいレースを見せたいと思っています。明日もみなさまのご声援をお願いします」
- 塚越広大選手(3位 #10 HFDP RACING)
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「シーズン中は思ったような結果が残せなかったので、表彰台に立つことができてうれしいです。オートポリス、鈴鹿、富士と3週連続のレースですが、短期間にレースが集中したことでチームが結束し、よい結果につながったと思います。自分自身も集中してレースに臨めました。4番手スタートでしたので、ポジションキープをしながら早めに仕掛けようと考えていました。マシンは非常にバランスがよく、ストレートスピードも速かったので、ずっとプッシュしました。後半は、タイヤの消耗から差をつめられていましたが、1つでも上の順位を目指して走りました。今日の結果に手ごたえを感じています。明日は今シーズン最後のレースになりますが、ベストを尽くして表彰台の真ん中に立ちたいです。応援よろしくお願いします」
- 井出有治選手(4位 #16 MOTUL TEAM無限)
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「今日は22周のスプリントレースでしたが、シーズン中と変わらず、少しでもいいポジションを目指して走りました。今シーズンで一番の6番グリッドからスタートし、4位でフィニッシュできたので、ベストの走りができたのではないでしょうか。スタートはもともと得意なほうですが、今日は特に手ごたえがかなりよかったです。でも、スタート直後に壁際に寄せられたため、タイヤがホコリを拾ってグリップが失われてしまいました。それがなければ、もっと順位を上げられていたと思います。レース中は、ダウンフォースが少ないセッティングを施していたので、タイヤの消耗を考えながら、小さいコーナーではリアをスライドさせるなど走り方を工夫して走りました。今日は、SUPER GTのマシンでも決勝レースを戦いますが、その結果も踏まえてチームと明日の戦略を立てようと思います」
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「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP」の2日目もまずまずの天候に恵まれ2万3,000人のファンがグランドスタンドを埋めた。SUPER GTはGT500とGT300が別々に22周のレースを行う。この他、フォーミュラ・ニッポンやサポートイベントが次々に行われ、さまざまなレースを楽しむことができる楽しい1日となった。
ワンメイクレース「レジェンドカップ」第1レースには往年の名ドライバー20人が参戦。レース前は和気あいあいとしたムードだったが、スタート直後の1コーナーでアクシデントが起きるなど波乱の展開となった。現役Zドライバー(S耐)の影山正彦が優勝し、柳田春人は7位、近藤真彦は14位でゴール。2番グリッドスタートの長谷見昌弘は残念ながらリタイアとなった。
70~80年代に盛んに行われた「マイナーツーリング」。ポールポジションからスタートした#84影山正美のB110サニーだったが、バッテリートラブルでピットイン。しかしレース復帰後はコースレコードをマークしてみせた。優勝は#7関実だった。B310サニーのクラスでは#26谷口信輝が優勝を決めた。
14時にスタートしたGT300の第1レースでは、6番グリッドの#46「アップスタート MOLA Z」の阿部翼が、1周目のヘアピンで3位まで上がりその後も激しいバトルを展開してスタンドを沸かせた。しかし中盤13周目の1コーナーでシフトロックさせて後退してしまい、9位となった。「つらいレースでしたし、疲れました」とレース後は苦笑しながら肩を落とした。
7番グリッドスタートとなった#3 「TOMICA Z」の星野一樹は、スタートをうまく決めたが1コーナーのブレーキングで右後ろから追突されてコースオフしポジションを落とした。「GT500がいないので前だけ見ていればいいと思ったのに後ろばかり見ていました」と言うように終盤まで激しいレースを展開。じわじわと順位を上げて5位となった。
気温17℃、曇り空の下、15時 15分からGT500の第1レースが行われた。初めての試みとなったスタンディングスタートではクラッチミートのタイミングを外したマシンが出遅れ、早くも順位が大きく入れ替わる波乱があった。3番グリッドからスタートした#12「カルソニックIMPUL GT-R」のロニー・クインタレッリは、3位をキープして1周目を終える。
予選12位の#23「MOTUL AUTECH GT-R」のブノワ・トレルイエは、スタートに失敗したクルマをすり抜けて見事なロケットスタートを決め、オープニングラップだけで7つポジションを上げ、5位で1周目のコントロールラインを通過。しかしその後車両のバランス悪化に苦戦。一時8位にまで順位を落とすこととなった。
8番手からスタートした#24 「HIS ADVAN KONDO GT-R」の安田裕信は、1周目に6位になると、序盤は様子を伺い、レースが折り返してから反撃を開始した。10周目に2台をパスして4位となると、#18 HSVとのファイトあふれる攻防戦でグランドスタンドを沸かせた。
後半パフォーマンスを取り戻したトレルイエの#23 GT-Rは、11周目に7位、13周目に6位へと順位を上げ、19周目には#18 HSVをとらえて5位へとポジションアップ。トレルイエ持ち前のアグレッシブなドライビングスタイルがひときわ光った。
クインタレッリの#12 GT-Rは、後続がつけ入る隙を見せず、3位をキープして初のSPRINT CUP 22周レースを終えた。今回のスプリントレースでは白熱したバトルをあちこちで見ることができた。翌日に控えた最終日のレース2も好勝負が期待される。
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JAFグランプリ富士スプリントカップ、GT500の第1レースはポールシッターの#38リチャードライアン(ZENT CERUMO SC430)がそのまま逃げ切って優勝。
2位には#17塚越広大(KEIHIN HSV-010)、3位には#12ロニー・クインタレッリ(カルソニック IMPUL GT-R)が入った。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数23,000人)
GT500の第1レースは当初予定より5分遅れて午後3時5分にフォーメーションを開始、10分頃にスタートした。心配されたスタンディングスタートも予選4位の#18ロイック・デュバルがストール気味になって出遅れたほかは大きな混乱はなく、ポールのライアンがホールショットを決め、2位#35石浦宏明、3位クインタレッリとここまでは予選順で1コーナーを立ち上がっていった。
一方予選5位の#1アンドレ・ロッテラーと同6位の#6ビヨン・ビルドハイムはホイール同士をぶつけ合う激しいドッグファイトをダンロップコーナーで展開、この影響で双方タイヤにダメージを負ってロッテラーはコースアウト、ビルドハイムもタイヤ交換のためにピットインする羽目に。その上コース復帰してピットに向かったロッテラーに対しては、ピット入口での速度違反によるドライブスルーが課せられるなど、フォーミュラニッポンでの優勝とは対照的な踏んだり蹴ったりのレースとなってしまった。
こうした上位陣の混乱に乗じ、予選11位の#39アンドレ・クートが一気に4位にジャンプアップ、同12位の#23ブノワ・トレルイエも5位に上がってきた。
そしてさらにその後方からハイペースで追い上げてきたのがだ。
塚越は3周目に#24安田裕信を捉えて6位に浮上すると、続く4周目の1コーナーでトレルイエをも攻略して5位に。更には6周目にクートをも抜き去って4位と一気に順位を上げてきた。
その前方では石浦とクインタレッリがテール・トゥ・ノーズのバトルを展開していたが、塚越はすぐさまこの戦いに加わり、8周目にファステストラップを記録しながら第13コーナーでクインタレッリを抜き去った。終盤このタイムはビルドハイムによって更新されてしまったものの、なおもハイペースで走行を続ける塚越は続く9周目のダンロップコーナーであっさりと石浦をかわし、2位に浮上した。
あとはライアン1台を残すのみ。
しかし中盤に入って塚越のペースは落ち、ラップタイムはライアンと塚越が一進一退の状況に。そのうち塚越が次第に遅れだして8秒弱だった差も10秒を越えるようになってきた。
ライアンは終盤ペースを落としてクルージングに入ったが、最後まで塚越はライアンの背後に迫ることなく22周が終了。
不運の続いたZENTセルモが得意の富士で今年初の勝利を手にした。
2位に終わった塚越だが、今日出走した全てのドライバーの中で唯一、フォーミュラニッポンとGT両方で表彰台に上がったことは評価されてしかるべきだろう。
GT500の第2レースは明日午後3時5分より22周で行われる。
Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA
JAF Grand Prix -RIJ- (2010/11/13) GT500 Class Race 1 Weather:Fine Course:Dry
FUJI SPRINT CUP 2010 SUPER GT 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | リチャード・ライアン | BS | 22 | 35'31.508 |
| 2 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 | 塚越 広大 | BS | 22 | 4.893 |
| 3 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R | ロニー・クインタレッリ | BS | 22 | 7.221 |
| 4 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | 安田 裕信 | YH | 22 | 8.552 |
| 5 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | ブノワ・トレルイエ | MI | 22 | 9.198 |
| 6 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 | 中山 友貴 | DL | 22 | 15.407 |
| 7 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 | ロイック・デュバル | BS | 22 | 15.453 |
| 8 | 35 | MJ KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 | BS | 22 | 16.410 |
| 9 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 | 井出 有冶 | BS | 22 | 39.897 |
| 10 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート | DL | 22 | 1'32.290 |
| 11 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | ビヨン・ビルドハイム | BS | 21 | 1Lap |
| 12 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 | 山本 尚貴 | BS | 21 | 1Lap |
| 13 | *1 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・ロッテラー | BS | 21 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(15Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.6 ビヨン・ビルドハイム(ENEOS SC430) 1'35.069 (17/21) 172.788km/h
- CarNo.1は、ピットレーン速度違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
JAFグランプリ富士スプリントカップは13日、富士スピードウェイでGT300クラス第1レースの決勝を行い、いったんは順位を落とした平中克幸(JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430)がオーバーテイクショーを演じ、前車を次々とパスして優勝を飾った。
レースは14時、フォーメーションラップがスタートした。1周を回ってGTレースでは久しぶりの
スタンディングスタートが切られた。
トップで1コーナーに飛び込みホールショットを奪ったのはポールシッターの高木真一(ARTA Garaiya)。2位には予選2位の国本雄資(COROLLA Axio apr GT)がつけ、3位には予選5位の吉本大樹(triple a Vantage GT2)が上がってきた。4位には予選6位の阿部翼(アップスタートMOLA Z)、予選3位の平中克幸(JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430)は出遅れ、後方集団に埋もれてしまった。
スタート直後のヘアピンで阿部が吉本を捉え3位に上がるが、2周目のAコーナーで吉本が阿部を抜き返し3位に復帰。
トップに立った高木のペースが上がらない。4周目の1コーナーで国本にかわされ2位に落ちると、8周目の1コーナーで3位に上がってきた安岡秀徒(911GT3Rポルシェジャパン)にもかわされると、その後もずるずると後退。結局7位でレースを終えた。
トップに立った国本だが、ストレートスピードでは吉本が勝る。ついに10周終わりのストレートで吉本が国本を捉えてトップに立った。
10周終了時点でトップは吉本、2位国本、3位は安岡だが、その後方にはオープニングラップで12位まで順位を落としていた平中がファステストラップを叩き出しながら背後に迫ってきた。
平中は安岡も捉えると、トップ2台より2秒近く速いペースで走行。みるみるトップ2台に迫ってきた。16周目にはトップ争いが3台となり、平中は18周目のAコーナーでついにインから国本を捉え2位に上がった。
平中の追撃は続く。ついに20周目の1コーナーで吉本に並びかけるとそのまま併走してAコーナーへ。接触しながらついにインから吉本をかわしトップに躍り出た。
レースはこのまま終了。なんと後方集団から驚異の追い上げをみせた平中が優勝。2位には終盤、国本の追撃を振り切った吉本が入ったが、平中に追い越された際の接触行為に30秒加算のペナルティが課され13位に後退した。このため2位には国本が繰り上がった。
3位には17周終わりでストレートでマシンを止めた安岡の脱落などで順位を上げてきた藤井 誠暢(HANKOOK PORSCHE)が、5位には折目遼(M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7)が、6位には星野一樹(TOMICA Z)が、6位には坂本祐也(JLOCランボルギーニRG-3)が入った。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA
JAF Grand Prix -RIJ- (2010/11/13) Final Race Weather:Fine Course:Dry
FUJI SPRINT CUP 2010 SUPER GT 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 FERRARI F430 | 平中 克幸 | DL | 22 | 38'43.658 |
| 2 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 国本 雄資 | MI | 22 | 3.031 |
| 3 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911GT3RSR | 藤井 誠暢 | HK | 22 | 10.416 |
| 4 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 折目 遼 | YH | 22 | 11.961 |
| 5 | 3 | TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 | YH | 22 | 15.350 |
| 6 | 87 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 坂本 祐也 | YH | 22 | 15.560 |
| 7 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 高木 真一 | MI | 22 | 22.815 |
| 8 | 51 | Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 坂本 雄也 | YH | 22 | 25.769 |
| 9 | 46 | アップスタート MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 阿部 翼 | YH | 22 | 26.449 |
| 10 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 片岡 龍也 | YH | 22 | 28.503 |
| 11 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 余郷 敦 | YH | 22 | 29.543 |
| 12 | 31 | MAGICAL CARBON apr Axio TOYOTA COROLLA Axio | 松浦 孝亮 | YH | 22 | 29.958 |
| 13 | *66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 VANTAGE | 吉本 大樹 | YH | 22 | 32.325 |
| 14 | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 植田 正幸 | YH | 22 | 35.304 |
| 15 | 5 | マッハGOGOGO車検408R VEMAC RD408R | 玉中 哲二 | YH | 22 | 37.583 |
| 16 | 27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari FERRARI F430GTC | 小泉 洋史 | YH | 22 | 38.267 |
| 17 | 62 | R&D SPORT LEGACY B4 SUBARU LEGACY B4 | 山野 哲也 | YH | 22 | 42.874 |
| 18 | 365 | 365 サンダーアジア MT900M MOSLER MT900M | 澤 圭太 | YH | 22 | 45.035 |
| 19 | *2 | アップル・K-ONE・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 高橋 一穂 | YH | 22 | 50.912 |
| 20 | *25 | ZENT Porsche RSR PORSCHE 911GT3RSR | 都筑 晶裕 | YH | 22 | 51.086 |
| 21 | 9 | 911GT3Rポルシェジャパン PORSCHE 911GT3R MY10 | 安岡 秀徒 | HK | 17 | 5Laps |
| ---- 以上規定周回数(15Laps)完走 ---- |
| - | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 関口 雄飛 | YH | 3 | 19Laps |
- Fastest Lap: CarNo.11 平中克幸(JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430) 1'44.139 (12/22) 157.739km/h
- CarNo.2は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.4.1f)(黒白旗)接触行為への注意喚起。
- CarNo.66は、2010 SUPER GT Sporting Regulations第3章第30条1.e(L項)違反により、競技結果にドライビングスルーペナルティ相当の30秒加算のペナルティを課した。
- CarNo.25は、2010 SUPER GT Sporting Regulations第3章第30条1.b(他車をコースアウト)違反により、競技結果にドライビングスルーペナルティ相当の30秒加算のペナルティを課した。
JAFグランプリ富士スプリントカップの第二日目が11月13日富士スピードウェイで行われ、フォーミュラニッポン第1レースは#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がスタートでトップに立ち、そのまま22周を走りきって優勝した。
2位にはチームメイトの#37大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)、3位には#10塚越広大(HFDP RACING)が入った。
フォーミュラニッポンとスーパーGTの初めての同時開催、JAFグランプリ最初のレース、フォーミュラニッポンは12時45分にスタート、2番グリッドのロッテラーがここで一気にトップに躍り出る一方でポールシッターのケイ・コッツォリーノはほぼ水平まで寝かせたリヤウィングが祟ってか1コーナーのブレーキングで一気に順位を落とし、7位でオープニングラップを終えた。
2位には6番手スタートの#16井出有治が一気にジャンプアップしてきたが、2周目の1コーナーで大嶋が井出のインを突いて2位に浮上。これでロッテラー、大嶋とペトロナストムスが早くも1-2体制を築き上げた。
井出は3周目の1コーナーでも塚越にインを奪われて4位に。その後方でもコースのあちこちで激しいバトルが展開され、目まぐるしく順位が入れ替わった。
2周目のダンロップではブレーキングで姿勢を乱した#1ロイック・デュバルが#29井口卓人に追突、これに#8石浦宏明が巻き込まれる多重クラッシュが発生。石浦はレースに復帰したものの、デュバルはここでレースを終え、井口はレース半ばでピットに戻ることに。
4周目の1コーナーで#2伊沢拓也が#3松田次生を捉え、8位に浮上。その後方ではホームストレートで#18平中克幸に抜き去られた#31山本尚貴がすかさず平中のスリップに入って1コーナーで抜き返す。山本はオーバーテイクボタンを積極的に使って前方の松田との車間距離を詰めていき、8周目に前に出た。
その前方ではコッツォリーノと#20平手晃平が抜きつ抜かれつのバトルを展開していたが、見た目にもペースに劣るコッツォリーノが平手を押さえ込んでいる間に、伊沢と山本がじわじわと迫ってきた。
オーバーテイクボタンを使って必死で逃げるコッツォリーノだったが、平手は11周目のヘアピンで遂にこれを攻め落とし、前方の#32小暮卓史の追撃に懸かる。
抜かれたコッツォリーノはダンロップで伊沢にも抜かれ、山本の猛攻に晒されることに。
この時点でコッツォリーノはオーバーテイクシステムを使いきり、山本も僅か1発の状況。
13周目のプリウスコーナーでコッツォリーノのインを突いた山本。しかし最高速に勝るコッツォリーノはホームストレートで抜き返す。ここで最高速316km/hを記録した。昨日の予選最高速を2km/hも上回る数値だ。
ストレートで最後の一発を使って追い上げる山本は16周目のヘアピンでやっとコッツォリーノを攻め落とし、8位に浮上。
その前では5位の小暮に平手が襲い掛かり、18周目の1コーナーでアウトに並ぶ。併走状態のまま立ち上がる2台は軽くホイールを当てながらコカコーラコーナーへ向かう。ここで漸く平手が前に出た。
こうしたバトルを尻目にトムスの2台は悠々と周回を重ね、一度も順位を脅かされること泣く22周を走破。見事1-2フィニッシュを達成した。
フォーミュラニッポンの第2レースは明日も同時刻、午後0時45分より、22周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
JAF Grand Prix -RIJ- (2010/11/13) Race 1 Weather:Fine Course:Dry
FUJI SPRINT CUP 2010 富士スピードウェイ 4.563km
| P | No | Driver | Team | Engine | Lap | Time / Behind |
| 1 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 22 | 31'48.539 |
| 2 | 37 | 大嶋 和也 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 22 | 9.591 |
| 3 | 10 | 塚越 広大 | HFDP RACING | HONDA HR10E | 22 | 13.631 |
| 4 | 16 | 井出 有冶 | MOTUL TEAM 無限 | HONDA HR10E | 22 | 14.407 |
| 5 | 20 | 平手 晃平 | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 22 | 17.374 |
| 6 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 22 | 19.427 |
| 7 | 2 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 22 | 23.137 |
| 8 | 31 | 山本 尚貴 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 22 | 29.446 |
| 9 | 7 | ケイ・コッツォリーノ | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 22 | 38.812 |
| 10 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 22 | 39.956 |
| 11 | 3 | 松田 次生 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 22 | 41.760 |
| 12 | 18 | 平中 克幸 | KCMG | TOYOTA RV8K | 22 | 42.566 |
| 13 | 8 | 石浦 宏明 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 22 | 46.630 |
| 14 | 29 | 井口 卓人 | DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGING | TOYOTA RV8K | 20 | 2Laps |
| ---- 以上規定周回(19 Laps)完走 ---- |
| - | 1 | ロイック・デュバル | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 1 | 21Laps |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- Fastest Lap: CarNo.36 アンドレ・ロッテラー(トムス) 1'26.402 (4/22) 190.121km/h
SUPER GTとフォーミュラ・ニッポン合同の特別戦「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2010」が11月12日に開幕。平日にもかかわらず朝早くから9,500人のレースファンが、紅葉した富士スピードウェイに詰め掛けた。
NISSAN GT-Rは中止となった第7戦で装着する予定だったエアロパーツを装着。第3戦富士のものをさらに改良したものだ。朝の公式練習では#12「カルソニック IMPUL GT-R」が2位、#24「HIS ADVAN KONDO GT-R」が9位、#23「MOTUL AUTECH GT-R」が11位だった。
サポートレースのひとつとして 70~80年代に人気を集めたマイナーツーリングが行われ28台の車両が出走した。フォーミュラ・ニッポンでは、先週の最終戦でシリーズチャンピオンを獲得したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラと松田次生がGTとのダブルエントリーで出走した。
#12 GT-Rは第1レースにロニー・クインタレッリ、第2レースに松田が出走する。第1レースの予選はクインタレッリがGT-R勢最上位となる3位を獲得。第2レースの予選では松田が終盤に完璧なアタックを決め見事ポールポジションを獲得した。
#23 GT-Rは第1レースにブノワ・トレルイエ、第2レースに本山哲が出走。第1レースの予選はトレルイエが終盤に自身のベストタイムをマークするも11位。第2レースの予選ではセッティングを微調整して本山がアタックした。この効果もあり9位を確保した。
#24 GT-Rは第1レースが安田裕信、第2レースがオリベイラ。第1レースの予選では終盤に安田が自己のベストタイムをマークして8位、第2レースの予選でもオリベイラが終盤にベストタイムを更新して6位と、まずまずのポジションを確保した。
「走っている時は何位にいるのか分からなかった。ダンロップコーナーでは西日がまぶしくてブレーキングポイントがよく分からなかったんですがポールポジションはとてもうれしいです! ぜひ表彰台を獲得したい」と松田。星野一義監督も満面の笑顔で松田を迎えた。
GT300では#46「アップスタート MOLA Z」の阿部翼が第1レース、横溝直輝が第2レースを担当。いずれも予選6位につけた。「最終戦では結果が悪かったからちょっぴり意地もありました。決勝レースでも3号車より前でゴールしたい」と横溝。
2010年GT300クラスチャンピオンに輝いた#3「TOMICA Z」は星野一樹が第1レース、柳田真孝が第2レースに出走する。予選ではどちらも7位に。「Zのドライバーがほとんど同じタイム(1分43秒7~8)で6位と7位。チャンピオンを獲っておいて良かった」と星野は苦笑した。
夕方に行われたワンメイクレース「レジェンドカップ」の予選には20名のベテランドライバーが乗り込んだ。年齢によるハンディキャップを加えた結果、長谷見昌弘が予選2位、柳田春人が5位、近藤真彦が20位に。このレースは13日、14日の両日8周レースとして開催される。
Text & Photo: NISMO
レジェンドカップの練習走行と予選が行われた11月12日、レジェンドカップに出走する3人のドライバーによる記者会見が行われた。
- 長谷見昌弘
今日は1周ごとにタイヤのグリップが落ちていくので走ってて怖かったよ。でも、面白かった。ジェフ(リース)よりは速かったしね(笑)。10年ぶりのレースだけと、高橋さんだけは抜きたいね。
明日はハンデがあるから高橋さんと僕がフロントローだけど、純粋にタイムでも8番手だった。ウチのドライバーは星野も柳田も7番手だったから同じようなもんだね。二人には「よく見てろよ」って言っておくよ
- ジェフ・リース
レースを引退してもう随分経ちます。富士のレイアウトも大きく変わっていて驚きました。今回こういう機会を設けていただいて本当に良かったです。これからもやって欲しいですね。
レースを戦うのは2002年のルマン24時間以来ですが、とにかく楽しむこと、ビリにならないことだけを考えて走ります。あ、あとハセミサンには勝ちたいですね(笑)
- 服部尚貴
走る予定じゃありませんでしたが、松本恵二さんが来れなくなったので乗ることになり、急遽家にスーツを取りに帰りました。今回は自分自身が見たいドライバーに思いっきり走って欲しかったんですが、思いがけず一緒に走ることになり、わくわくしています。いい先輩に恵まれました。
クルマはめちゃくちゃロールするし、メーターも振り切ってるので200キロ以上出てると思います。走ってて怖いですが、終わったあとの板金代も怖いですよ(笑)
でもお客さんには是非楽しんでいただきたいですね。
まとめ & Photo: Kazuhisa SUEHIRO
JAFグランプリ富士スプリントカップ、スーパーGTの第2レース公式予選は、#12松田次生(カルソニック IMPUL GT-R)が1分33秒569でGT500のポール。GT300は#43新田守男(ARTA Garaiya)が1分43秒100を記録、僚友高木真一に続いてポールポジションを獲得することとなった。

第1戦の公式予選終了から10分間のインターバルをおいて第2レースの公式予選が開始された。
GT300クラスは#9佐々木雅弘のコックススピード、#33影山正美のハンコック、2台のポルシェが好タイムを連発、これに#7谷口信輝の雨宮RX-7、#5黒澤治樹のマッハ号320Rが立ち向かう展開で幕を開けた。
セッションが進むにつれ、ここに第1レース同様#11JIMゲイナーの田中哲也、#46モーラZの横溝直輝らが加わり、上位の顔ぶれは目まぐるしく入れ替わる接戦状態に。
しかし結局この混戦を制したのは第1レースと同じく#43ガライヤだった。新田守男は終了3分前に1分43秒100を記録、これがそのままトップタイムとなった。
GT500クラスは小暮卓史の駆る#18ウイダー、ラルフ・ファーマンの#8ARTA、2台のHSVによるトップ争いで始まり、ここに#38ZENT SCの立川祐路、#35MJ KRAFT SCの大嶋和也が割って入る展開に。1位大嶋、2位立川と続いて3位に#12カルソニックGT-Rの松田が上がってきたところで10分が経過、第1レースと同様に各車ニュータイヤ装着のために一旦ピットイン。
終盤のアタックが始まったのは残り時間6分辺りから。
日が傾いて気温、路面温度が下がった影響からか、各車入念なウォームアップの後、タイムアタックに入っていった。
最初に自己ベストを更新したのは#32エプソンHSVの道上龍。ずっと下位に名を連ねていたが、ここで一気に2番手に浮上してきた。
続いて松田が終了1分33秒569を叩き出して一気にトップに躍り出る。後続のドライバーはどうしてもこのタイムを上回ることができず、第2レースは#12カルソニックGT-Rがポールを獲得することとなった。
2番手には#6エネオスSCの伊藤大輔、#35MJ KRAFT SCの大嶋和也が3番手につけた。
第2レース決勝は明後日14日、GT300が午後2時、GT500が午後3時10分から、いずれも22周で戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA
JAFグランプリ富士スプリントカップ、スーパーGT第1レースの公式予選は#38リチャード・ライアン(ZENT CERUMO SC430)がGT500クラスのポールポジションを獲得。
GT300クラスのポールは#43高木真一(ARTA Garaiya)だった。

今回はドライバー交代無しのスプリント戦。しかも両クラス別々のレースということで、公式予選もレース1、レース2それぞれに出走するドライバーが20分ずつの走行時間をフルに使ってアタックするという今までにない形式の予選が行われた。
第1レースは午後2時5分にGT300、GT500の順で行われた。
GT300クラスはホームストレートの長い富士スピードウェイの特性もあって、当初はFIA-GT勢が上位を独占するかと思われた。事実朝の公式練習では1位#66アストンマーチン、2位#86ランボルギーニとFIA--GTが1-2で終わっていた。
ところが予選ではJAF-GT勢が健闘し、1位#46モーラZの阿部翼、2位#19ウェッズスポーツISの片岡龍也、3位に漸くFIA-GTの#9コックススピードポルシェの安岡秀徒という順番で前半を折り返した。
各車ニュータイヤを装着しての終盤では一時#11JIMゲイナーF430の平中克幸が1分43秒874でトップに立つものの、すぐに#43ガライヤの高木がこれを上回り、最後は1分42秒559とただ一人42秒台のタイムを記録してポールポジションを獲得した。
2番手にも#74カローラアクシオの国本雄資が入り、平中は3番手で明日の決勝をスタートすることとなった。
10分間のインターバルの後に開始されたGT500クラスの走行では、前半を#6エネオスSCのビヨン・ビルドハイム、#17ケーヒンHSVの塚越広大、#1ペトロナスSCのアンドレ・ロッテラー#24HIS GT-Rの安田裕信、#18ウイダーHSVのロイック・デュバルの順で前半10分を終えると、全車一斉にピットへ。ニュータイヤを装着して再び一斉にコースインという、フォーミュラニッポンさながらの激しいアタック合戦が繰り広げられた。
ここでまず上位に名を連ねたのは#6ビルドハイム、#35MJ KRAFTの石浦宏明、#38ライアンのレクサスSC勢。ここに#12カルソニックGT-Rのロニー・クインタレッリが3位、#18デュバルが4位に食い込んできた。
結局ライアンの1分33秒475を上回るドライバーはなく、第1レースは#38ZENT、#35MJの2台のレクサスSCがフロントローを独占することとなった。
第1レースは明日13日、午後2時よりGT300が、GT500は午後3時10分よりそれぞれ22周で戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA
JAF Grand Prix -RIJ- (2010/11/12) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
FUJI SPRINT CUP 2010 SUPER GT 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 | BS | 1'33.569 | - | - | 175.558 |
| 2 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 | BS | 1'33.705 | 0.136 | 0.136 | 175.303 |
| 3 | 35 | MJ KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 大嶋 和也 | BS | 1'33.787 | 0.218 | 0.082 | 175.150 |
| 4 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 | 伊沢 拓也 | BS | 1'33.847 | 0.278 | 0.060 | 175.038 |
| 5 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 | BS | 1'33.854 | 0.285 | 0.007 | 175.025 |
| 6 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | YH | 1'33.892 | 0.323 | 0.038 | 174.954 |
| 7 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 | 金石 年弘 | BS | 1'33.898 | 0.329 | 0.006 | 174.943 |
| 8 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 | 道上 龍 | DL | 1'33.953 | 0.384 | 0.055 | 174.841 |
| 9 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 | MI | 1'33.969 | 0.400 | 0.016 | 174.811 |
| 10 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 | ラルフ・ファーマン | BS | 1'34.044 | 0.475 | 0.075 | 174.671 |
| 11 | 1 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 | BS | 1'34.060 | 0.491 | 0.016 | 174.642 |
| 12 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 | 小暮 卓史 | BS | 1'34.354 | 0.785 | 0.294 | 174.098 |
| 13 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | 平手 晃平 | DL | 1'35.216 | 1.647 | 0.862 | 172.521 |
JAFグランプリ富士スプリントカップ2010、フォーミュラニッポンの公式予選が11月12日、富士スピードウェイで行われ、第1レースは#7ケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)、第2レースは#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がそれぞれポールポジションを獲得した。
公式予選は午後1時に開始。
先週の鈴鹿での最終戦と同じく今回も2ヒート制のスプリントレースとなるわけだが、今回の予選方法は1台ずつがアタックを行うスーパーラップ方式。その上第1レースのグリッドを1コーナー手前で計測した最高速の順という変則的なルールが導入された。
このため、オーソドックスにラップタイム向上を狙うドライバーに加え、最高速を狙ってギリギリまでダウンフォースを削ってくるドライバーも何人か見受けられた。
出走は今年度のランキング順。最終戦で連続して8位に入賞し、合計1ポイントを獲得した#16井出有治からアタックを開始。井出は303km/h、1'26.668とまずまずのタイム。
#3松田次生はこれを上回れず、#29井口卓人は最高速306.470km/hを記録したが、惜しくもコカコーラコーナーでオーバーラン。このため今大会の特別規則(走行中のスピン、コースアウトにより一旦停止した車両はノータイムとなる)に従って最高速、ラップタイムとも無効とされた。同様の理由により#8石浦宏明と、なんと今年度のチャンピオン#19JPオリベイラが最高速とタイム無効の対象となり、予選不通過となってしまった。
一方、極限までダウンフォースを削り取ったクルマで最高速を出してきたのが#7コッツォリーノだ。フラップを減らし、ほぼ水平まで寝かせたリヤウィングで314.502km/hを捻り出し、見事ポールポジションを獲得した。2位ロッテラーの出した310.791km/hとは実に4キロもの差をつけて見せた。
反対にラップタイム重視で走ったドライバーは#2伊沢拓也が最高速298.198km/hながら1分25秒912と好タイムを記録、#10塚越広大は最高速309.633km/hで1分25秒545、#20平手晃平は最高速305.776km/hで1分25秒135で上位に名を連ねる。
しかし最高速でも2位につけたロッテラーが1分24秒776とただ一人24秒台に入れてきて、見事ポールポジションを獲得してみせた。
これでロッテラーは第1、第2レースいずれもフロントローからのスタートとなった。
フォーミュラニッポンの第1レースは明日午後0時45分より、第2レースは明後日の同じく0時45分より、それぞれ22周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
JAF Grand Prix -RIJ- (2010/11/12) Super Lap GT300 Weather:Fine Course:Dry
FUJI SPRINT CUP 2010 SUPER GT Qualifying 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 新田 守男 | MI | 1'43.100 | - | - | 159.329 |
| 2 | 5 | マッハGOGOGO車検408R VEMAC RD408R | 黒澤 治樹 | YH | 1'43.175 | 0.075 | 0.075 | 159.213 |
| 3 | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 密山 祥吾 | YH | 1'43.427 | 0.327 | 0.252 | 158.825 |
| 4 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 FERRARI F430 | 田中 哲也 | DL | 1'43.698 | 0.598 | 0.271 | 158.410 |
| 5 | 25 | ZENT Porsche RSR PORSCHE 911GT3RSR | 土屋 武士 | YH | 1'43.794 | 0.694 | 0.096 | 158.263 |
| 6 | 46 | アップスタート MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 横溝 直輝 | YH | 1'43.810 | 0.710 | 0.016 | 158.239 |
| 7 | 3 | TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | 柳田 真孝 | YH | 1'43.856 | 0.756 | 0.046 | 158.169 |
| 8 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911GT3RSR | 影山 正美 | HK | 1'43.861 | 0.761 | 0.005 | 158.161 |
| 9 | 9 | 911GT3Rポルシェジャパン PORSCHE 911GT3R MY10 | 佐々木 雅弘 | HK | 1'43.883 | 0.783 | 0.000 | 158.128 |
| 10 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口 卓人 | MI | 1'43.883 | 0.783 | 0.022 | 158.128 |
| 11 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 | YH | 1'43.896 | 0.796 | 0.013 | 158.108 |
| 12 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 | YH | 1'43.921 | 0.821 | 0.025 | 158.070 |
| 13 | 51 | Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 山内 英輝 | YH | 1'44.286 | 1.186 | 0.365 | 157.517 |
| 14 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 | YH | 1'44.293 | 1.193 | 0.007 | 157.506 |
| 15 | 27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari FERRARI F430GTC | 山岸 大 | YH | 1'44.384 | 1.284 | 0.091 | 157.369 |
| 16 | 62 | R&D SPORT LEGACY B4 SUBARU LEGACY B4 | 佐々木 孝太 | YH | 1'44.545 | 1.445 | 0.161 | 157.127 |
| 17 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 黒澤 翼 | YH | 1'44.864 | 1.764 | 0.319 | 156.649 |
| 18 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 | YH | 1'44.893 | 1.793 | 0.029 | 156.605 |
| 19 | 31 | MAGICAL CARBON apr Axio TOYOTA COROLLA Axio | 嵯峨 宏紀 | YH | 1'44.926 | 1.826 | 0.033 | 156.556 |
| 20 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 VANTAGE | 松田 秀士 | YH | 1'44.961 | 1.861 | 0.035 | 156.504 |
| 21 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 山西 康司 | YH | 1'49.053 | 5.953 | 4.092 | 150.631 |
| 22 | *365 | 365 サンダーアジア MT900M MOSLER MT900M | メルビン・チュー | YH | 1'50.354 | 7.254 | 1.301 | 148.856 |
| ---- 以上予選通過(基準タイム[107%]: 1'50.460)---- |
- CarNo.365は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.4.1f)(白黒旗)接触行為への注意喚起。
JAF Grand Prix -RIJ- (2010/11/12) Official Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
FUJI SPRINT CUP 2010 SUPER GT 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Car Maker Model | Driver | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | リチャード・ライアン | BS | 1'33.475 | - | - | 175.735 |
| 2 | 35 | MJ KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 | BS | 1'33.511 | 0.036 | 0.036 | 175.667 |
| 3 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R | ロニー・クインタレッリ | BS | 1'33.536 | 0.061 | 0.025 | 175.620 |
| 4 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 | ロイック・デュバル | BS | 1'33.662 | 0.187 | 0.126 | 175.384 |
| 5 | 1 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・ロッテラー | BS | 1'33.672 | 0.197 | 0.010 | 175.365 |
| 6 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | ビヨン・ビルドハイム | BS | 1'33.772 | 0.297 | 0.100 | 175.178 |
| 7 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 | 山本 尚貴 | BS | 1'33.842 | 0.367 | 0.070 | 175.047 |
| 8 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | 安田 裕信 | YH | 1'33.857 | 0.382 | 0.015 | 175.019 |
| 9 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 | 塚越 広大 | BS | 1'34.011 | 0.536 | 0.154 | 174.733 |
| 10 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 | 中山 友貴 | DL | 1'34.145 | 0.670 | 0.134 | 174.484 |
| 11 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート | DL | 1'34.260 | 0.785 | 0.115 | 174.271 |
| 12 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | ブノワ・トレルイエ | MI | 1'34.565 | 1.090 | 0.305 | 173.709 |
| 13 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 | 井出 有冶 | BS | 1'34.572 | 1.097 | 0.007 | 173.696 |
| ---- 以上予選通過(基準タイム[107%]: 1'40.052)---- |
JAF Grand Prix -RIJ- (2010/11/12) Official Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
FUJI SPRINT CUP 2010 SUPER GT 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Car Maker Model | Driver | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 高木 真一 | MI | 1'42.559 | - | - | 160.169 |
| 2 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 国本 雄資 | MI | 1'43.282 | 0.723 | 0.723 | 159.048 |
| 3 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 FERRARI F430 | 平中 克幸 | DL | 1'43.328 | 0.769 | 0.046 | 158.977 |
| 4 | 9 | 911GT3Rポルシェジャパン PORSCHE 911GT3R MY10 | 安岡 秀徒 | HK | 1'43.571 | 1.012 | 0.243 | 158.604 |
| 5 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 VANTAGE | 吉本 大樹 | YH | 1'43.731 | 1.172 | 0.160 | 158.360 |
| 6 | 46 | アップスタート MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 阿部 翼 | YH | 1'43.770 | 1.211 | 0.039 | 158.300 |
| 7 | 3 | TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 | YH | 1'43.822 | 1.263 | 0.052 | 158.221 |
| 8 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 片岡 龍也 | YH | 1'44.017 | 1.458 | 0.195 | 157.924 |
| 9 | 87 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 坂本 祐也 | YH | 1'44.033 | 1.474 | 0.016 | 157.900 |
| 10 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 折目 遼 | YH | 1'44.139 | 1.580 | 0.106 | 157.739 |
| 11 | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 植田 正幸 | YH | 1'44.178 | 1.619 | 0.039 | 157.680 |
| 12 | 25 | ZENT Porsche RSR PORSCHE 911GT3RSR | 都筑 晶裕 | YH | 1'44.255 | 1.696 | 0.077 | 157.564 |
| 13 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 関口 雄飛 | YH | 1'44.264 | 1.705 | 0.009 | 157.550 |
| 14 | 31 | MAGICAL CARBON apr Axio TOYOTA COROLLA Axio | 松浦 孝亮 | YH | 1'44.282 | 1.723 | 0.018 | 157.523 |
| 15 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911GT3RSR | 藤井 誠暢 | HK | 1'44.390 | 1.831 | 0.108 | 157.360 |
| 16 | 27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari FERRARI F430GTC | 小泉 洋史 | YH | 1'44.566 | 2.007 | 0.176 | 157.095 |
| 17 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 余郷 敦 | YH | 1'44.660 | 2.101 | 0.094 | 156.954 |
| 18 | 5 | マッハGOGOGO車検408R VEMAC RD408R | 玉中 哲二 | YH | 1'44.665 | 2.106 | 0.005 | 156.946 |
| 19 | 62 | R&D SPORT LEGACY B4 SUBARU LEGACY B4 | 山野 哲也 | YH | 1'44.883 | 2.324 | 0.218 | 156.620 |
| 20 | 51 | Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 坂本 雄也 | YH | 1'45.020 | 2.461 | 0.137 | 156.416 |
| 21 | 365 | 365 サンダーアジア MT900M MOSLER MT900M | 澤 圭太 | YH | 1'45.892 | 3.333 | 0.872 | 155.128 |
| 22 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 高橋 一穂 | YH | 1'46.424 | 3.865 | 0.532 | 154.352 |
| ---- 以上予選通過(基準タイム[107%]: 1'50.270)---- |