B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、6月23~24日、富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テストに参加しました。
例年とは異なるシーズン半ばで行われたテストは、ここまで思うような結果が残せていないチームにとって、次の富士戦、またシリーズ終盤に向けての重要なテストとなります。今回は、車両の比較チェックを行うため、レギュラードライバーに加え、大津弘樹選手を迎えてテストを行いました。
■テスト1日目(6月23日(金)Session1:10:00~12:00/Session2:14:00~16:00)
初日は、50号車は松下選手、51号車はハイマン選手と大津選手がドライブしました。
前回のSUGO戦から速さを取り戻しつつある松下選手は、走り始めから1分24秒台前半をマークして好調さ窺わせ、常時トップ10内で順調にタイムアップしていきました。両セッションとも、最後のアタックをうまくまとめることができずにリザルトは下位になりましたが、非常に良い感触を得ました。
ハイマン選手はグリップ不足に悩まされており、午前のセッションでは思うようにタイムを上げられませんでした。午後にハイマン車をドライブした大津選手は、いくつかの改善を試みて1分22秒台に入れました。
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ドライバー |
Ses.1ベストタイム(順位) |
Ses.2ベストタイム(順位) |
50号車 |
松下信治 |
1分24秒017(15/22) |
1分22秒595(17/22) |
51号車 |
ラウル・ハイマン |
1分24秒376(21/22) |
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大津弘樹 |
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1分22秒774(19/22) |
- Ses.1 天候:曇り、コース:ドライ、気温:19度、路面温度:24度
- Ses.2 天候:曇り、コース:ドライ、気温:19度、路面温度:22度
■テスト2日目(6月24日(土)Session3:8:30~10:30/Session4:12:30~14:30)
2日目は、50号車を大津選手、51号車をハイマン選手がドライブしました。
大津選手は、ピットインを繰り返しながら、1分23秒949、23秒628、23秒585と着実にタイムを削り取り1分23秒137でセッション3を終えると、やや路面温度が上がった午後も、同様に僅かずつタイムアップし、最後のアタックでは「もう少し上げたかった」と満足できるタイムではなかったものの1分23秒082をマーク、10番手で走行を終えました。
ハイマン選手は、両セッションともに開始から積極的な走行を見せ、セッション4では、折返しの1時間が経過する前に1分23秒873と今回のテストにおけるベストタイムをマークして、この時点で11位と中位につけました。最後まで納得できるセットは見いだせなかったものの、2日間で100周以上を走りコースの習熟も進めることができました。
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ドライバー |
Ses.3ベストタイム(順位) |
Ses.4ベストタイム(順位) |
50号車 |
大津弘樹 |
1分23秒137(12/22) |
1分23秒082(10/22) |
51号車 |
ラウル・ハイマン |
1分24秒135(22/22) |
1分23秒873(19/22) |
- Ses.3 天候:曇り、コース:ドライ、気温:24度、路面温度:27度
- Ses.4 天候:曇り、コース:ドライ、気温:26度、路面温度:34度
- チーム監督 本山 哲コメント
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今回は、チームの現状を踏まえ、クルマの状態をより理解するために大津選手にドライブしてもらいました。ノブは、菅生戦から上向いている調子を引き継いでいて、手応えを感じました。クルマのベースセッティングは決まりつつあるように思います。ラウル車に関しては、大津選手にドライブしてもらうことで、クルマの基本的な部分の確認に加え、セットアップもいくつか試すことができましたので、ラウルもこれまでより自信を持って臨めるようになると思います。非常に良いテストでした。
- 50号車チーフエンジニア 宮田雅史コメント
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準備してきたプログラムは一通り試すことができました。初日のノブは最後のアタックで少しミスが出ましたが、全体的には速くフィーリングも良かったようです。2日目は、大津選手に乗ってもらいましたが、ドライバーの好みによって重視する点がかなり異なるというのは興味深かったですね。それによってセッティングの方向もガラッと変わりますので、その点では引き出しが増えたと言えると思います。
- 51号車チーフエンジニア ティム・ネフ コメント
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次のレースに向け活路を見出すため、さまざまななトライをしましたが、ペースを上げることが難しく悩み続けた2日間でした。大津選手にもドライブしてもらいましたが、クルマの状態を大きく改善させるまでには至りませんでした。
- 50号車ドライバー 松下信治選手コメント
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今シーズン、これまでのなかでクルマは最も良い状態でした。前回の菅生から良い方向に向かっていますが、キャラクターの違う富士でも走り始めから感触は良かったです。2日目は客観的に見ていましたが、初日の状態から大きな進歩はなかったように思います。とにかく開幕大会と比べるとクルマは雲泥の差ですので、次の富士戦をターニングポイントにしたいと思います。
- ■51号車ドライバー ラウル・ハイマン選手コメント
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今回のテストでは、大津選手の力も借りて、クルマは初日に比べて良くなりました。ただ、タイヤのウォームアップ時に、熱が入りにくいという課題が残りました。コールドタイヤで走り始めたときに、2~3周ウォームアップしても良いグリップが得られず、いくつかの方法をトライしましたが、上手くいきませんでした。予選で良いポジションを得るためにも、この部分の改善が必要です。
- ■50,51号車ドライバー 大津弘樹選手コメント
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初⽇の51号⾞では、改善すべき点をいくつか試しました。セットアップの⽅向は⽰せたと思います。2⽇⽬の50号⾞も良い感触のセットをいくつか⾒つけることはできました。最後のアタックは10番⼿と、クルマのポテンシャルを⼤きく上げるまでには⾄りませんでした。ただ、ユーズドタイヤでもタイムアップするセットがありましたので、⽬指す⽅向はその延⻑線上にあると思います。あとはデータを解析して改善に繋げてもらえたらと思います。
B-Max Racing Team Press Release
B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、6月17~18日、スポーツランドSUGOで行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4~6戦に参戦し、今季から参戦のイゴール・オオムラ・フラガ選手が第6戦で初優勝。木村偉織選手は2度の表彰台で着実にポイントを重ね、ポイントリーダーの座を守りました。
マスタークラスは、開幕大会とは逆に、今田信宏選手が2勝、DRAGON選手が1勝を挙げ、ここまでともに3勝。シリーズポイントでも僅か1ポイント差となりました。
■第4,5戦予選(6月17日(土)午前11時00分~11時30分)
梅雨とは思えない好天に恵まれた予選日。気温30度を超えるという暑さのなか予選がスタート。木、金曜日の専有走行がほとんどウェットコンディションだったため、開幕大会に続いてドライの走り込みが十分ではないままに予選となりました。
第4戦の予選は、滑り出しから3台ともに1分15秒台前半をマークして好調さを窺わせましたが、残り2分となってからのアタックでは、トップにあと一歩及ばずフラガ選手が2位、木村選手が3位、ヴィダーレス選手が6位となりました。
第5戦の予選は、木村選手が気迫の走りで、第4戦より大幅にタイムアップを果たしましたが、僅か100分の7秒届かず2位。フラガ選手とヴィダーレス選手はタイムを大きく伸ばすことはできず4位、7位。抜きどころの少ないコースで、難しい位置からのスタートとなりました。
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ドライバー |
Rd4予選タイム(順位) |
Rd5予選タイム(順位) |
Point(累計) |
50号車 |
木村偉織 |
1分14秒840(3) |
1分14秒488(2) |
0(35) |
51号車 |
D.ヴィダーレス |
1分15秒285(6) |
1分15秒142(7) |
0(6) |
98号車 |
I.O.フラガ |
1分14秒797(2) |
1分14秒807(4) |
0(3) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:30度、路面温度:44度
■第4戦決勝(6月17日(土)午後3時55分~26周)
午後4時近くになっても、暑さが和らぐことはなく、夏のような日差しのなかスタートを迎えました。上位陣は、ほぼグリッド順のまま、フラガ選手2位、木村選手3位で1~4コーナーをクリアしますが、6位のヴィダーレス選手は4コーナーでインに飛び込んできた古谷選手と接触。古谷選手がグラベルにストップしたため、セーフティカーが導入されました。
一旦ピットでダメージをチェックしてレースに復帰したヴィダーレス選手は、リスタート後、8位まで順位を回復しますが、ピット出口の信号無視でドライブスルーペナルティが課され、これでポイント獲得の可能性は絶たれてしまいました。
膠着状態となったレースのなかで、フラガ選手と木村選手は2位争いを展開しますが、順位変動には至らずフィニッシュ。優勝はなりませんでしたが揃って表彰台に上がりました。
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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
50号車 |
木村偉織 |
3位 |
1分15秒941(4/12) |
5(40) |
51号車 |
D.ヴィダーレス |
11位 |
1分15秒676(2/12) |
0( 6) |
52号車 |
I.O.フラガ |
2位 |
1分15秒946(5/12) |
7(10) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:33度、路面温度:45度
■第5戦決勝(6月18日(日)午前9時00分~19周)
木村選手は、2位をキープして1~2コーナーをクリアしますが、2列目スタートのフラガ選手は出遅れてしまい、逆にヴィダーレス選手は上手く前に出ることに成功。1周目は2位木村選手、5位ヴィダーレス選手、6位フラガ選手の順でコントロールラインを通過。木村選手はこのレースのファステストを記録しながら、トップの平良選手を執拗に攻めますが、ドアは開かずにレースは進みました。
9周目のSPコーナーでマスタークラスの畑選手がコースオフ。フロントウィングがコース上に脱落したためセーフティカーが入りました。13周終了時にリスタートが切られ、木村選手は最後までチャンスを窺いましたが、前に出ることはできずにチェッカーとなりました。ヴィダーレス選手、フラガ選手もポジションをキープしたままフィニッシュし、3人揃ってポイントを獲得しました。
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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
50号車 |
木村偉織 |
2位 |
1分15秒762(1/12) |
7+1(48) |
51号車 |
D.ヴィダーレス |
5位 |
1分15秒812(3/12) |
2( 8) |
52号車 |
I.O.フラガ |
6位 |
1分16秒901(8/12) |
1(11) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:30度、路面温度:39度
■第6戦決勝(6月18日(日)午後0時20分~19周)
第1戦の結果がグリッドとなるため、フラガ選手、木村選手、ヴィダーレス選手は2、3、11番グリッドからのスタート。レースは木村選手がやや出遅れる形で始まりますが、スタートを狙っていた木村選手は、シグナルがブラックアウトする前に僅かに動いてしまい、4周を終えたところでドライブスルーペナルティが課されてしまいました。
レースは第4、5戦同様に平良選手が逃げますが、終盤16周目に平良選手にトラブルが発生し僅かにスローダウン。17周目には症状がさらに顕著になり、馬の背コーナーでついにフラガ選手がトップに躍り出ました。フラガ選手は残る2周半をきっちり走り切り、初優勝のチェッカーを受けました。最後まで諦めずに走ったヴィダーレス選手は6位まで追い上げ貴重な1ポイントを獲得。木村選手はスタートのミスが悔やまれる結果となりました。
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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
50号車 |
木村偉織 |
8位 |
1分17秒114(8/12) |
0(48) |
51号車 |
D.ヴィダーレス |
6位 |
1分16秒947(7/12) |
1( 9) |
52号車 |
I.O.フラガ |
1位 |
1分16秒774(4/12) |
10(21) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:32度、路面温度:46度
- 50,51号車チーム監督 高木真一コメント
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偉織選手は、予選ではクルマのポテンシャルを概ね出し切れたと思います。第4戦に関してはちょっとバランスが悪かったのですが、第5戦はアジャストして、ポール争いができるところまで持っていくことができました。決勝も第4、5戦はスタートも良く、ポイントリーダーという自覚を持って無理せず表彰台を獲得しました。第5戦では「今からファステストを取りに行きます」と言う余裕もありました。最後のレースはフライングをしてしまい課題が残るレースとなりました。
デビッド選手は、雨の練習走行は抜群に速かったのですが、突然の夏のようなコンディションになって、ドライでは少しセッティングとドライビングに迷いがあったように思います。それでも、第2レースでは上手く修正して良いパフォーマンスで走れ、予選さえ上手くいけばと思わせる内容でした。次はテストで経験済みの鈴鹿ですので期待しています。
- 52号車チーム監督 松浦孝亮コメント
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2大会目で勝てたのはすごく嬉しいですね。結果的には運もありましたが、あの位置にいたから手に入れることのできたものですし、素直に喜びたいと思います。B-Maxレーシングのサポート、偉織選手やデビッド選手のフィードバックなど、3台体制であることが、参戦1年目のイゴールにとっては大きなプラスになっていると思います。
イゴールにとっても久しぶりの優勝ですし、初めての菅生で勝ったということが自信になって、次からはもっと攻めた走りができるようになると思います。
- 50号車ドライバー 木村偉織選手コメント
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良いところもあり、悪いところもありという週末でした。レースに臨むための準備はしっかりしてきましたが、レースを終えて反省点も多く残りました。特に、最後のレースは欲張った結果が、あのようなスタートに繋がってしまいましたので、「欲張らない」という教訓を肝に銘じて、今後はどんな状況でも気持ちをぶらすことのないよう、冷静に淡々といくことを心掛けたいと思います。調子の悪いときにこそ自分の真価が問われる、ということを改めて気付かされたレースでした。
- 51号車ドライバー デビッド・ヴィダーレス選手コメント
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難しい週末でした。初めてのコースでしたが、走り始めからドライでもウェットでも速さを示すことができました。ところが、予選になると十分なグリップが得られず、クルマのバランスが、チームメイトとは大きく異なってしまいました。何か上手くいかない原因があることは明らかです。レースになるとペースは非常に良く、ラップタイムは常にレースリーダーからコンマ1秒以内で走ることができていました。鈴鹿では同じことが起こらないように、そして私たちに相応しい結果が得られることを願っています。
- 52号車ドライバー イゴール・オオムラ・フラガ選手コメント
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幸運があって勝利することができましたが、初優勝を素直に喜びたいと思います。チームは良いクルマを用意してくれて、練習からノートラブルだったことも勝利に大きく貢献していると思います。チームのみんなに感謝しています。
ラッキーとはいえ、優勝はチームのモチベーションにも繋がりますので、非常にポジティブにとらえています。次は、自分のスピードを見せて、誰もが認めるような勝ち方ができればと思っています。
マスタークラス
■第4,5戦予選
両予選ともに、今田選手が速さを見せましたが、畑選手がかなり肉薄しました。第4戦では最後のアタックで今田選手に100分の5秒差まで迫り、第5戦では最後に今田選手が意地を見せて逆転するまで、誰もが畑選手のクラスポールを信じていました。唯一TOMEIエンジンを使用するDRAGON選手は、セットアップの遅れから二人に引き離され、苦しい予選となりました。
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ドライバー |
Rd4予選タイム(順位) |
Rd5予選タイム(順位) |
Point(累計) |
4号車 |
今田信宏 |
1分17秒638(M1) |
1分16秒515(M1) |
1+1(29) |
30号車 |
DRAGON |
1分18秒121(M3) |
1分17秒363(M3) |
0(29) |
53号車 |
畑 享志 |
1分17秒693(M2) |
1分16秒675(M2) |
0( 5) |
■第4戦決勝
セーフティカーランが明けた9周目から徐々にリードを広げた今田選手は、12周目には後方で競り合うDRAGON選手と畑選手との差を3秒にまで開き、早くも安全圏に逃げると、チェッカーまで安定した走りを見せクラスウィン。熾烈を極めた2位争いは、18周目の1コーナーで畑選手が前を行くDRAGON選手のインに飛び込み、あわや接触という場面もありましたが、以降は両者の差が広がりフィニッシュを迎えました。
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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
4号車 |
今田信宏 |
M1位(総合8位) |
1分17秒971(M2) |
10(39) |
30号車 |
DRAGON |
M2位(総合9位) |
1分18秒095(M3) |
7(36) |
53号車 |
畑 享志 |
M3位(総合10位) |
1分17秒692(M1) |
5+1(11) |
■第5戦決勝
1周目にDRAGON選手に先行された今田選手でしたが、2周目にポジションを取り戻すと、その後は今田選手が逃げ、その後方でDRAGON選手と畑選手が競り合うという第4戦と同様の展開になりました。前戦と同じ轍は踏まないと、8周目にベストラップをマークして2位の座を奪った畑選手でしたが、9周目のSPコーナー立ち上がりで痛恨のコースオフ。縁石にヒットしてフロントウィングを失い万事休す。ピットでリタイアとなりました。今田選手はファステストラップも記録し連勝、速さを取り戻しつつあるDRAGON選手が連続2位となりました。
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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
4号車 |
今田信宏 |
M1位(総合10位) |
1分17秒647(M1) |
10+1(50) |
30号車 |
DRAGON |
M2位(総合11位) |
1分18秒496(M3) |
7(43) |
53号車 |
畑 享志 |
DNF |
1分17秒709(M2) |
0(11) |
■第6戦決勝
グリッド後方に総合を争う若手ドライバーがいたことが、3連勝を狙っていた今田選手にとって悪い方向に働いてしまいました。若手にラインを譲った際にタイヤカスを拾ってしまったことでグリップを失い、今田選手は序盤からずるずると後退してしまいました。
労せずして2周目に今田選手をかわしたDRAGON選手は、コンスタントに1分18秒台を刻む快走を見せ、折り返しとなる10周目には2位の畑選手に10秒の大量リードを築きました。
DRAGON選手はその後も手を抜くことなく走り切り、今大会において今田選手に一矢報いる勝利をあげました。今田選手は中盤以降ペースを取り戻しますが、畑選手に僅かに届かず3位。この結果、ここまで3勝ずつとなった今田選手とDRAGON選手のポイント差は僅かに1点。この二人の一騎討ちに畑選手が絡むことで、チャンピン争いが面白くなってきました。
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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
4号車 |
今田信宏 |
M3位(総合11位) |
1分18秒149(M2) |
5(55) |
30号車 |
DRAGON |
M1位(総合9位) |
1分18秒074(M1) |
10+1(54) |
53号車 |
畑 享志 |
M2位(総合10位) |
1分18秒940(M3) |
7(18) |
- 4号車ドライバー 今田信宏選手コメント
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木、金曜日の練習走行は雨で、土曜日がドライになりましたので、予選は攻めきれなかったという反省はあります。でも、クルマの仕上がりは非常に良く、第4、5戦は後ろでDRAGON選手と畑選手が競ってくれたこともあって、楽なレースをさせてもらいました。見る側はつまらないかもしれませんが、ああいう展開が良いですね。
第6戦は、若手を前に出すためにラインを外したことで、ピックアップ(タイヤカスがタイヤに付着)してしまい、まったくペースを上げることができませんでした。終盤はそれが取れてペースを戻すことができましたが、時すでに遅し、でしたね。
- 30号車ドライバー DRAGON選手コメント
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ギアレシオなどセットアップが他車と違うので、どうしても出遅れてしまう面があります。過去の戦績を見て、エンジン特性の違いからたぶん菅生が一番苦手なコースだろうとは思っていました。でも、必ず良いセットがあるだろうと探っていき、尻上がりに良くなっていきました。前2レースは完敗でしたので、その分、第6戦はぶっちぎってやろうと最後まで手を抜かずに攻め続けました。大差で勝つことができてすっきりしました。これで今田選手とほぼポイントが並んだと思いますが、この接戦状態のままシリーズ終盤までいきたいですね。
- 53号車ドライバー 畑享志選手コメント
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第5戦は非常にペースも良かったので、頑張りすぎた結果、飛び出してしまいました。腹を打ってしまったので、モノコックにクラックが入ってしまい、その影響で、第6戦ではアンダーやオーバーが出て、非常に不安定な状態でした。鈴鹿に向けて早急にクルマを直さないといけないですね。ただ、スポットで出たレースから2年ぶり、ドライをほとんど走っていないなかでのレースということを考えると、我ながらよくやっていると思います。次の鈴鹿は、クルマに慣れればもう少しいけると思います。
B-Max Racing Team Press Release
全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テストが、6月23、24日の両日、富士スピードウェイで行われ、総合のトップは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が奪い、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)がこれに続き、ホンダエンジン勢が上位を占める結果となった。
例年、シーズン前に行われる富士の公式テストだが、今シーズンは第6戦の富士大会の前に設定された。先週末にSUGO大会を終えたばかりの各チームは、慌ただしく準備を整えて富士に集結した。
梅雨のシーズンということもあり天候が心配されたが、幸い初日に雨がぱらいた程度で、両日ともドライコンディションのなか行われ、各チーム、各ドライバーはしっかりとテストメニューをこなしたようだ。
注目されたのは、アレジに代わって、次戦からトムスの36号車をドライブする笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)だ。トヨタに移籍して念願のスーパーフォーミュラのシートを得て、どんな走りを見せるのか。
また、B-Maxの車両を大津弘樹(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)がドライブするとの発表に、様々な憶測も飛び交ったようだが、これはHRCから車両のチェックを依頼されたことによるもののようだ。
初日は気温も20度を切り、かなり肌寒い天候になったが、セッション1でいきなりリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がトップタイムを叩き出し、この勢いのままいくのかと思われた。しかし、セッション2になると山本、牧野、佐藤が台頭し、この三人が1-2-3を占めた。
2日目は、一転朝から暑さを感じる天候になったが、朝8時30分から行われたセッション3は、野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、佐藤、牧野の順となり、午後のセッション4では山本、牧野、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)と、かろうじて可夢偉が3位につけたが、2日間を通じてホンダエンジン搭載車が上位を占めることになった。
トヨタエンジン勢では、総合順位で笹原の5位が最上位。現在ポイントリーダーの宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)が6位につけたものの、今回のテスト結果を見る限り、第6戦はお膝元のトヨタ勢がやや苦戦しそうな気配だ。
チャンピオン争いでも重要な1戦となる第6戦は、7月15、16日に富士スピードウェイで行われる。親子向けの特別割引チケットも販売されているので、レースの行方とともに観客の動員も気になるところだ。
Text: Shigeru KITAMICHI
第2回公式合同テスト -RIJ- (2023/06/23-24) Total Testing Weather:Cloudy/Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Model Engine | Session1 Session2 Session3 Session4 | Time | Behind |
1 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.618 *1'21.897 1'22.666 1'22.464 | 1'21.897 | - |
2 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.233 *1'22.009 1'22.561 1'22.707 | 1'22.009 | 0.112 |
3 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.094 *1'22.193 1'22.526 1'22.852 | 1'22.193 | 0.296 |
4 | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'23.142 *1'22.229 1'22.883 1'23.292 | 1'22.229 | 0.332 |
5 | 36 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'24.146 *1'22.244 1'23.570 1'23.339 | 1'22.244 | 0.347 |
6 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.745 *1'22.294 1'22.900 1'23.056 | 1'22.294 | 0.397 |
7 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'23.270 *1'22.306 1'23.555 1'23.230 | 1'22.306 | 0.409 |
8 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.946 *1'22.362 1'22.888 1'22.764 | 1'22.362 | 0.465 |
9 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.490 *1'22.417 1'23.132 1'23.186 | 1'22.417 | 0.520 |
10 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.924 *1'22.442 1'23.127 1'23.069 | 1'22.442 | 0.545 |
11 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'23.854 *1'22.472 1'23.258 1'23.536 | 1'22.472 | 0.575 |
12 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.919 *1'22.473 1'22.676 1'22.831 | 1'22.473 | 0.576 |
13 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'23.181 1'22.894 *1'22.510 1'24.318 | 1'22.510 | 0.613 |
14 | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.572 *1'22.530 1'23.734 1'24.814 | 1'22.530 | 0.633 |
15 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'24.178 *1'22.557 1'23.377 1'23.342 | 1'22.557 | 0.660 |
16 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.378 *1'22.569 1'22.617 1'22.714 | 1'22.569 | 0.672 |
17 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'23.329 *1'22.583 1'23.319 1'22.773 | 1'22.583 | 0.686 |
18 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'24.017 *1'22.595 - - | 1'22.595 | 0.698 |
19 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'24.033 *1'22.667 1'23.610 1'23.544 | 1'22.667 | 0.770 |
20 | 51 50 | 大津 弘樹 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E | - *1'22.774 1'23.137 1'23.082 | 1'22.774 | 0.877 |
21 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'24.237 *1'22.777 1'23.275 1'23.087 | 1'22.777 | 0.880 |
22 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'24.353 *1'23.264 1'23.714 1'24.037 | 1'23.264 | 1.367 |
23 | 51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'24.376 - 1'24.135 *1'23.873 | 1'23.873 | 1.976 |
第2回公式合同テスト -RIJ- (2023/06/24) Official Testing 4 Weather:Cloudy Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.464 | - | - | 199.200 |
2 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.707 | 0.243 | 0.243 | 198.614 |
3 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.714 | 0.250 | 0.007 | 198.598 |
4 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.764 | 0.300 | 0.050 | 198.478 |
5 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'22.773 | 0.309 | 0.009 | 198.456 |
6 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.831 | 0.367 | 0.058 | 198.317 |
7 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.852 | 0.388 | 0.021 | 198.267 |
8 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.056 | 0.592 | 0.204 | 197.780 |
9 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.069 | 0.605 | 0.013 | 197.749 |
10 | 50 | 大津 弘樹 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E | 1'23.082 | 0.618 | 0.013 | 197.718 |
11 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'23.087 | 0.623 | 0.005 | 197.706 |
12 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.186 | 0.722 | 0.099 | 197.471 |
13 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'23.230 | 0.766 | 0.044 | 197.366 |
14 | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'23.292 | 0.828 | 0.062 | 197.219 |
15 | 36 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.339 | 0.875 | 0.047 | 197.108 |
16 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.342 | 0.878 | 0.003 | 197.101 |
17 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'23.536 | 1.072 | 0.194 | 196.643 |
18 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.544 | 1.080 | 0.008 | 196.625 |
19 | 51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'23.873 | 1.409 | 0.329 | 195.853 |
20 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'24.037 | 1.573 | 0.164 | 195.471 |
21 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'24.318 | 1.854 | 0.281 | 194.820 |
22 | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.814 | 2.350 | 0.496 | 193.680 |
第2回公式合同テスト -RIJ- (2023/06/24) Official Testing 3 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.510 | - | - | 199.089 |
2 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.526 | 0.016 | 0.016 | 199.050 |
3 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.561 | 0.051 | 0.035 | 198.966 |
4 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.617 | 0.107 | 0.056 | 198.831 |
5 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.666 | 0.156 | 0.049 | 198.713 |
6 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.676 | 0.166 | 0.010 | 198.689 |
7 | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'22.883 | 0.373 | 0.207 | 198.193 |
8 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.888 | 0.378 | 0.005 | 198.181 |
9 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'22.900 | 0.390 | 0.012 | 198.152 |
10 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.127 | 0.617 | 0.227 | 197.611 |
11 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.132 | 0.622 | 0.005 | 197.599 |
12 | 50 | 大津 弘樹 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E | 1'23.137 | 0.627 | 0.005 | 197.587 |
13 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'23.258 | 0.748 | 0.121 | 197.300 |
14 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'23.275 | 0.765 | 0.017 | 197.260 |
15 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'23.319 | 0.809 | 0.044 | 197.156 |
16 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.377 | 0.867 | 0.058 | 197.018 |
17 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'23.555 | 1.045 | 0.178 | 196.599 |
18 | 36 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.570 | 1.060 | 0.015 | 196.563 |
19 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.610 | 1.100 | 0.040 | 196.469 |
20 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'23.714 | 1.204 | 0.104 | 196.225 |
21 | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'23.734 | 1.224 | 0.020 | 196.178 |
22 | 51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'24.135 | 1.625 | 0.401 | 195.243 |
第2回公式合同テスト -RIJ- (2023/06/23) Official Testing 2 Weather:Cloudy Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.897 | - | - | 200.579 |
2 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.009 | 0.112 | 0.112 | 200.305 |
3 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.193 | 0.296 | 0.184 | 199.856 |
4 | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'22.229 | 0.332 | 0.036 | 199.769 |
5 | 36 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'22.244 | 0.347 | 0.015 | 199.733 |
6 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'22.294 | 0.397 | 0.050 | 199.611 |
7 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'22.306 | 0.409 | 0.012 | 199.582 |
8 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.362 | 0.465 | 0.056 | 199.446 |
9 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'22.417 | 0.520 | 0.055 | 199.313 |
10 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.442 | 0.545 | 0.025 | 199.253 |
11 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'22.472 | 0.575 | 0.030 | 199.180 |
12 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.473 | 0.576 | 0.001 | 199.178 |
13 | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'22.530 | 0.633 | 0.057 | 199.040 |
14 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.557 | 0.660 | 0.027 | 198.975 |
15 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.569 | 0.672 | 0.012 | 198.946 |
16 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'22.583 | 0.686 | 0.014 | 198.913 |
17 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'22.595 | 0.698 | 0.012 | 198.884 |
18 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'22.667 | 0.770 | 0.072 | 198.710 |
19 | 51 | 大津 弘樹 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E | 1'22.774 | 0.877 | 0.107 | 198.454 |
20 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.777 | 0.880 | 0.003 | 198.446 |
21 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.894 | 0.997 | 0.117 | 198.166 |
22 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'23.264 | 1.367 | 0.370 | 197.286 |
第2回公式合同テスト -RIJ- (2023/06/23) Official Testing 1 Weather:Cloudy Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.919 | - | - | 198.107 |
2 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.946 | 0.027 | 0.027 | 198.042 |
3 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.094 | 0.175 | 0.148 | 197.689 |
4 | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'23.142 | 0.223 | 0.048 | 197.575 |
5 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'23.181 | 0.262 | 0.039 | 197.483 |
6 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.233 | 0.314 | 0.052 | 197.359 |
7 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'23.270 | 0.351 | 0.037 | 197.272 |
8 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'23.329 | 0.410 | 0.059 | 197.132 |
9 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.378 | 0.459 | 0.049 | 197.016 |
10 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.490 | 0.571 | 0.112 | 196.752 |
11 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.618 | 0.699 | 0.128 | 196.451 |
12 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.745 | 0.826 | 0.127 | 196.153 |
13 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'23.854 | 0.935 | 0.109 | 195.898 |
14 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.924 | 1.005 | 0.070 | 195.734 |
15 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'24.017 | 1.098 | 0.093 | 195.518 |
16 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'24.033 | 1.114 | 0.016 | 195.480 |
17 | 36 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'24.146 | 1.227 | 0.113 | 195.218 |
18 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'24.178 | 1.259 | 0.032 | 195.144 |
19 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'24.237 | 1.318 | 0.059 | 195.007 |
20 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'24.353 | 1.434 | 0.116 | 194.739 |
21 | 51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'24.376 | 1.457 | 0.023 | 194.686 |
22 | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.572 | 1.653 | 0.196 | 194.234 |
B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮⽥雅史)は、6⽉17〜18⽇、スポーツランドSUGOで⾏われた全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権第5戦に参戦し、ハイマン選⼿は18位完⾛、松下選⼿はトラブルによりリタイアという結果でした。
松下⾞の仕上がりは悪くなかったものの、予選では他⾞のクラッシュでアタックを中断、決勝も最後はトラブルで戦線離脱と、速さが結果には結びつきませんでした。ハイマン選⼿は堅実な⾛りで完⾛を果たしました。
次戦は、開幕⼤会の舞台となった富⼠スピードウェイです。提携している綾瀬市がバスツアーを企画していることもあり、応援団の期待に応えるべく、態勢を整えて臨みます。
■予選(6⽉17⽇(⼟)午後2時00分〜)
梅⾬の晴れ間の夏⽇となった予選⽇、午前中のフリー⾛⾏で⾮常に良い感触を得て、Aグループに出⾛した松下選⼿ですが、不運にもアタックをかけた周に、レインボーコーナー先で他⾞がクラッシュ。アタックを中断せざるを得ず、予選通過基準タイムすらクリアできずに終わってしまいました。Bグループのハイマン選⼿は、初めて⾛るサーキットを攻め切ることができず11位。2台ともにQ2進出は叶いませんでした。
| ドライバー | セッション | タイム/順位 |
50号⾞ | 松下信治 | 予選 | Q1(順位) | 1分16秒815( -/11) |
Q2(順位) | ---------------- |
総合順位 | (順位つかず) |
51号⾞ | ラウル・ハイマン | 予選 | Q1(順位) | 1分07秒691(11/11) |
Q2(順位) | ---------------- |
総合順位 | 18位 |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:33度、路⾯温度:51度
■決勝(6⽉18⽇(⽇)午後2時30分〜51周)
予選⽇よりはやや⾵があるものの、気温30度超えとなった決勝⽇。2台ともに後⽅スタートのため、それぞれが異なる作戦を取ることにして決勝に臨みました。
松下選⼿はスタートでエンジンストールを起こしてしまいますが、1周⽬の他⾞のアクシデントでセーフティカーランとなり、遅れを取り戻すことができました。4周を終えてリスタートすると、松下選⼿はトップグループに遜⾊ない1分9秒台を刻み続けます。そして、ピットに状況を伝えながら、タイヤ交換をできる限り引き伸ばしました。⼀⽅、ハイマン選⼿は12周⽬にタイヤ交換を⾏い、残り周回を⾛り切る作戦を取りました。
松下選⼿は、ラップタイムの落ち込みが顕著になった32周⽬にピットに滑り込みタイヤ交換。即座にコースに復帰しますが、ここで駆動系にトラブルが出てしまい失速。再度ピットに⼊りレースを終えました。ハイマン選⼿は、タイヤ交換後にペースが上がらず苦しみますが、終盤はペースを戻してコンスタントに⾛り完⾛を果たしました。
| ドライバー | セッション | タイム/順位 |
50号⾞ | 松下信治 | 決勝 | 順位 | DNF
|
ベストタイム | 1分09秒127(15/22) |
51号⾞ | ラウル・ハイマン | 決勝 | 順位 | 18位 |
ベストタイム | 1分09秒763(20/22) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:30度、路⾯温度:43度
- チーム監督 本⼭哲コメント
-
ノブに関しては、この週末、クルマは確実に改善されていることが、タイムやドライバーのコメントからも感じ取れ、⼿応えはありました。ただ、予選では⾚旗でアタックができなかったり、スタート前にエンジンストール、レースではトラブルが出たりと、良いリズムや流れにならなかったですね。
ラウルは、初めてのコースというビハインドのなかで、難しい部分はありましたが、前回同様、決勝のラップタイムは後半に⾏くに連れて上がっていますので、レースウィークの組み⽴て⽅をしっかり考えれば、ポジションは上がると思います。次は経験のある富⼠ですので、チームとしてもポジションを上げるべく最⼤限のサポートをしたいと思います。
- 50号⾞チーフエンジニア 宮⽥雅史コメント
-
不運もありましたが、ミスもありましたし、トータルとして⼒のあるチームとの差を感じました。決勝のペースは悪くなかったですが、菅⽣であの位置からのスタートではやはり厳しいですね。次の富⼠は、オートポリスや菅⽣とはキャラクターが異なりますので、ここ数戦とは違うアプローチでのセットアップが必要になります。週末のテストも迫っていますの
で、今回のデータも加味して急いで考えたいと思います。
- 51号⾞チーフエンジニア マシュー・カラハン コメント
-
B-Max Racing Teamで仕事をすることができ、良い経験になった週末でした。メカニックは優秀でマシンも信頼性が⾼く、プロフェッショナルな仕事に感⼼しました。私が知るラウル選⼿は⾮常に良いドライバーですが、松下選⼿に追いつくのにの苦労しましたし、他のドライバーにも遅れを取ってしまいました。次の富⼠⼤会でより良い結果が得られるよう願っています。
- 50号⾞ドライバー 松下信治選⼿コメント
-
予選は不運もあって後⽅グリッドになりましたので、チームとして2台で作戦を分けようということでスタートしました。レースペースは⾮常に良かったのですが、ピットイン後にギアボックスが壊れてリタイアとなってしまいました。何か噛み合わないレースが続いていますので、もう⼀度チームと話し合って、何が⾜りないのか、噛み合わない原因はどこにあるのかを突き⽌めたいと思います。幸い来週にはテストもありますので、そこをターニングポイントにしてシリーズ終盤に臨みたいと思います。
- 51号⾞ドライバー ラウル・ハイマン選⼿コメント
-
早めにピットインしたので、その後のスティントは本当に⻑く感じました。序盤はいくつかポジションを上げましたが、タイヤ交換後のクルマは挙動が⾮常に不安定で、ポジションを失ってしまいました。全体として、今週末は速さが⼗分ではありませんでした。クルマに変更を加えているのに、何をしてもバランスが改善されないので困惑しています。シーズン当初からずっとこの傾向が続いています。これは原因を探る必要がありますので、来週の富⼠テストでそれを⾏う予定です。引き続き応援をお願いします。
B-Max Racing Team
- 優勝 15号車・武者利仁(ZAP RACorse ED)
-
「第3戦までにいろいろスタートを練習したのですけれど、けっこううまく決まった感じはして。で、ちょっと横を見たら板倉さんがいなくなっていたので、ラッキーといえばラッキーかな、と、そこに助けられた部分はあると思います。(終盤もタイム詰まって来なかった?)タイム出たのが後半の方で、途中ちょっと攻めたり守ったり、と気持ちの面が出てしまいましたね、1位が初めてだったので。(これで一皮むける?)次の筑波がすごい楽しみです」
- 2位 55号車・板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)
-
「(スタートは何が?)普通に(クラッチを)ミートしたつもりだったのですけれど、人生で初めてストールしたので、よくわかっていないですね。スタート割と得意な方なのですけど、たぶんちょっと気負っちゃって。(そこからの挽回は?)いやちょっとシャレにならないなと思って、鈴鹿から来て貰っておいて(笑)。ちょっと真剣に走って、で、なんとか、って感じです。(この後はまた鈴鹿岡山シリーズ戦?)トップの子がかなり速いですけど、頑張ります」
- 3位 78号車・小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)
-
「バトルどうでしたか(笑)?(見応えありましたよ)、私ミラーしかほぼ見ていなくて、これはいろいろタイミング考えないと抜かれちゃうな、と思って、自分の中で。スリップもアドバイス貰った通り、途中でブレーキ踏んだり、間合いをいろいろ考えてできました。奥本選手からのプレッシャーは凄かったですよ、これはいつ抜かれてもおかしくないかな、と思っていて、でも意外と前に行かれたときも自分が抜き返したりできたので、ストレートをうまく立ち上がれて、変にミスしなくてストレートに戻ってくれば、勝負権はあるかな、と思っていました。(富士の表彰台はどうだった?)いやー、部屋がF1みたいで最高でした(笑)、スマホで動画撮りたいくらいでした。感動で楽しんでいたら終わっちゃいましたね(笑)。次はまた筑波で、また勝手が全然違うので、でも富士で得たものを活かして筑波でも表彰台を狙いたいと思います」
- 4位 41号車・奥本隼士(TEAM HERO'S)
-
「今回バトルの経験を積むっていうのがテーマで、突貫でクルマを合わせてもらって来て、しっかり決勝でバトルずーっとできたので(笑)、そこはよかったですね。すごい経験は積めたと思います。レースはめちゃ楽しかったですよ(笑)、なんか楽しみすぎて、身体が熱くなって、バイザー曇るくらい自分もヒートアップしていて。でも他のドライバーさんもクリーンにバトルしてくださって、感謝しています。(今日はごはんが美味しいですね?)そうですね(笑)、家帰るまでに、ちょっとごはん食べて、いっぱい動いたぶんちゃんとごはんいっぱい食べようと思います」
- 5位 8号車・野村大樹(WRS NOMURA KKS-II)
-
「(最後の攻防は?)僕のラップタイムもそんなに落ちてないから、秋山さんの最終ラップがすごい速かったんじゃないかな、と思います。やっぱりベテランで、うまいので、最後まで気を抜けなかったです。(スタートで板倉が止まっていたが?)僕は全然大丈夫でした、だた速い方なので、上がってくるんだろうな、と思っていたら、やっぱり抜かれちゃいました(笑)。次の富士のレースも体勢整えられたら出たいと思っています」
- チーム代表 和田孝夫
-
「野村選手いいレースでしたね。うまく1コーナーで差したらしくて、予選より決勝はひとつでも上にいけてよかったです。(ファイナルラップは?)やっぱり後ろを意識すると(差が)縮まっちゃいますね(笑)。平常心で走って貰えれば、と思います」
- 6位 3号車・秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)
-
「スタートは前が失敗したので(笑)前に出られましたけど、そこからはちょっとペースが違うので、全然抑えられなかったです。(ファイナルラップの攻防は?)ちょっとクルマ的に厳しかったかもしれないです」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第4戦決勝が6月18日(日)に富士スピードウェイで開催され、ポールポジションからスタートの武者利仁(ZAP RACorse ED)がスタートで飛び出すと2位以下を一気に引き離してそのまま12周を走り切り、キャリア初の優勝を独走で飾った。
本日最後のレースとして行われる決勝は午後4時20分にコースイン開始。曇り空の気温は21度とこの時期としてもやや涼しい。路面温度も予選と比べてかなり下がっているようで、グリッド上でぎりぎりまでタイヤの空気圧を調整しているマシンもあった。9台のマシンがスリックタイヤでフォーメーションラップを開始。レッドライトが消灯してレースが開始された。
ポールポジションの武者は無難に発進したが、フロントロウに並んでいた板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)がエンジンストールで動き出せず後続車が左右に回避する波乱のスタートとなった。この混乱に乗じて順位を上げたのが4番手スタートの奥本隼人(TEAM HERO'S)で板倉を避けて一気に加速すると蹴り出しの弱かった小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)をかわして2位に浮上。また5番手スタートの秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)もTGRコーナー進入で小田部のインを差して3位にポジションアップ、小田部は秋山を避けるためにやや膨らみ気味にターンイン、6番手スタートの野村がその内側を狙うが、ここは小田部が踏ん張り4位のポジションを守る。
最後尾から再スタートを切った板倉はさっそく追い上げを開始、まずはフェリペ昌(WRS MASA KKS-II)を仕留めて8位へ上がる。
2位以下の混乱をよそに武者は後続を引き離し、2位奥本に1.406秒の差をつけてオープニングラップを終了する。3位秋山はそこから1.190秒とやや引き離され、第3セクターで秋山に接近した4位小田部が、0.233秒と迫っている。小田部は2周目の第1セクターで秋山をオーバーテイク。3位のポジションを取り戻す。
2周目、武者は2位以下を1秒以上速いペースで突き放しにかかり2位奥本とのギャップを2.019秒まで拡大する。奥本に対しては3位に上がった小田部が接近。0.794秒と射程距離に入って来る。そしてトップ武者を上回るスピードで順位を挽回しているのが板倉で、第1セクターで7位大貫直実(グレード1スズバンF109)を片付けると第3セクターで本間隆史(MATRacingPJ10V)も攻略、6位まで浮上すると、3周目の第2セクターで野村を抜き去り5位へ。
4周目、奥本を攻める小田部はTGRコーナー進入でインを突いて2位に浮上する。しかし奥本は引き下がらず小田部の背後でプレッシャーをかけ続けるとダンロップコーナー入口で再逆転、ポジションを奪い返す。今度は小田部が奥本のテールを脅かし、テール・ツー・ノーズ状態でコントロールラインを通過。5周目のTGRコーナーでは小田部が再度インから奥村を抜いて2位へ。奥本は今度はアドバンコーナーでチャンスを窺うがこの周は小田部がスキを見せず、ラインをややワイドに取って奥本を牽制する。そして板倉は秋山をオーバーテイクして4位へ上がる。
6周目、スリップストリームを活かした奥本がTGRコーナーでインから小田部をオーバーテイク。そのまま小田部のプレッシャーをはねのけて0.346秒差でこの周を終える。小田部と奥本がやりあっている間に武者は着々とギャップを築き、4.280秒差と独走態勢となって行く。そして2位グループの背後にはファステストラップを連発している板倉が1.2秒差まで接近。さらに7周目のTGRコーナーで再び小田部が奥本とバトルを繰り広げると一気に板倉が2台に詰め寄り、3台がワンパックになってダンロップコーナーへ飛び込んでいく。3台は最終コーナー出口から加速勝負に出ると、コントロールライン上では2位奥本がやや前だが0.308秒差で小田部、0.156秒差で板倉と続き、3ワイドになって8周目のTGRコーナーへとアプローチ。板倉がブレーキング競争を制して2位に上がり小田部が3位。奥本は2台にやられた格好で4位にポジションダウンする。そこから8秒以上離されているが野村が秋山をオーバーテイク、5位に上がる。KKSに乗る秋山は苦しいレースを強いられているが諦めず、0.571秒の差で野村を追う。
トップ武者と2位に上がった板倉の差は8周目で5.895秒。ここから板倉は追走を見せるが、武者も余力を残していたのか板倉と拮抗したタイムで残り周回を走り切り、ギャップを保ったままでチェッカードフラッグの下を通過。スタートから一度もその座を脅かされることなく独走でキャリア初優勝を飾った。2位は板倉、スピードでは武者を上回る速さを見せたが、スタートでの失敗が全てだった。その板倉から取り残された小田部と奥本の3位争いは、8周目、9周目と奥本が詰め寄るも小田部が守り切って突き放す繰り返しでファイナルラップまで続き、奥本はダンロップコーナーでアウトから、GR Supraコーナーではインからと攻め立てたが小田部は冷静に走り、0.341秒差で振り切って表彰台の一角を守り切った。奥本は4位。野村と秋山の5位争いもファイナルラップまで続き、最後のフィニッシュラインに向けたドラッグレースで野村のノーズが僅かに前に出て決着、秋山は0.031秒差で6位となった。
初優勝の武者はポディウムに戻ってくると、勝利を噛みしめるようにゆっくりとコックピットから立ち上がり、両手の人差し指で「1」を示してから、ガッツポーズと共に言葉にならない咆哮をあげた。背水の陣で挑んだ3シーズン目、勝てそうで勝てないレースが続いた後の喜びを爆発させた叫びだった。
2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権は前半4戦を終えて、今回優勝の武者が62ポイント、3勝の小村が60ポイントと僅差の戦いが続く。これまでに初優勝を遂げた選手が一皮むけるのを何度も見てきたが、果たして今回の勝利が武者を強くするか? 真価が問われるのは筑波で7月30日に行われる第5戦だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
ザ・ワンメイクレース祭り2023富士 -RIJ- (2023/06/18) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 4 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 15 | 武者 利仁 | ZAP RA corsa ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 22'28.938 | - | - |
2 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 | 12 | 22'34.834 | 5.896 | 5.896 |
3 | 78 | 小田部 憲幸 | いえらいふZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 22'36.633 | 7.695 | 1.799 |
4 | 41 | 奥本 隼士 | TEAM HERO'S MYST KK-S2 | 12 | 22'36.974 | 8.036 | 0.341 |
5 | 8 | 野村 大樹 | WRS NOMURA KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 22'52.767 | 23.829 | 15.793 |
6 | 3 | 秋山 健也 | スーパーウィンズKKS・ED MYST KK-S | 12 | 22'52.798 | 23.860 | 0.031 |
7 | 46 | 本間 隆史 | MAT Racing PJ 10V TOKYO R&D RD10V | 12 | 23'13.850 | 44.912 | 21.052 |
8 | 16 | 大貫 直実 | グレード1 スズバンF109 ZAP F109 | 12 | 23'27.517 | 58.579 | 13.667 |
9 | 25 | フェリペ昌 | WRS MASA KKS-II MYST KK-S2 | 12 | 23'33.365 | 1'04.427 | 5.848 |
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 55 板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII) 1'51.762 (6/12) 146.980 km/h
- ポールポジション 15号車・武者利仁(ZAP RACorse ED)1分51秒906
-
「なんとか頑張りました(笑)。今回ちょっと想像以上にグリップしなくて、タイヤの温度も僕のミスかなって感じで、走りとかラインを変えて何とか合わせた感じです。(練習の方がタイムよかった?)午前中の方がタイムよかったですね。GTアジアの後ってこともあったかもしれないですけど、予選の時(路面が)すごくサラサラしていて、びっくりしました。(ポールスタートは久しぶり?)そうですね、一昨年ぶりぐらいなので。抜かれないようにスタート決めますが、もし抜かれるようなことがあっても、富士ではスリップが使えるので、筑波とはまた違う展開になると思うので、頑張ります」
- 予選2位 55号車・板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)1分51秒928 トップと0.022秒差
-
「ずっとポジションがわからなかったので、タイムを(ピットから)出してくれていて、トップが51秒9で、僕も1秒9だったので、トップの辺りにはいるかな、と思っていて、最後にまくられたのは戻ってきてから聞いたので。調子は悪くないですね、富士あまり走っていないので、(出場)9台で誰が速いかもわかっていなくて(笑)、基準になるタイムがよくわかっていなかったので、その中ではわりとうまくやれた方かなと思います。(今シーズン入ってから好調そうに見えるが?)例年に比べると(笑)、調子いいかな、と思います。今年からタイヤ(の仕様)が変わって、そのタイヤが結構自分の乗り方と合っていて、プラス、セッティングもタイヤに結構マッチしているので、そういった部分で、今年は調子よく走れている感じです。決勝は事故なく、クリーンなレースで前に出られたらいいな、と思います」
- 予選3位 78号車・小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)1分52秒276 トップと0.370秒差
-
「3番手ですか? やった(笑)。調子は自分の中ではあまりよくないかな、って思っていたのですけど、3番手ということで悪くはないのかな、と今思ってます。(調子悪いというのは?)第3セクターとか広すぎてどこ走ったらいいのかよくわからなくて、何が正解なんだろうな、と思ってずっと走っていました。ちょっとニュータイヤに助けられたところもあったかもしれません。決勝はまたスタート失敗しないように(笑)、きっちり決めて、まずは富士完走して、攻めるとこは攻めたいと思います」
- 予選4位 41号車・奥本隼士(TEAM HERO'S)1分52秒599 トップと0.693秒差
-
「(タイムが伸びなかった?)タイムに関しては、スリップがあったりなかったりで。とにかく1周フルプッシュしてきて走れました。決勝はバトルでしっかり経験積みたいな、と思ってますが、予選に関しては、楽しいですね。クルマの調子はいいと思います。このクルマ自体レースは初めて出るクルマで、いろいろ試行錯誤しながら、今後も仕上げていけたらいいな、という感じです」
- 予選5位 3号車・秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)1分53秒956 トップと2.050秒差
-
「調子はまだうまくいってはいないのですけれど、だんだん徐々に上げていけたので、最後にはまとまったかな、と思います。決勝に向けては前のクルマについていって、スリップ使えたらいいかな、と思っています」
- 予選6位 8号車・野村大樹(WRS NOMURA KKS-II)1分53秒967 トップと2.061秒差
-
「秋山選手を追いかけていて、ちょっとずつ詰まっていったので、ちょっと色気が出ちゃいまして、欲が出てスピンしちゃいました(笑)。最後他の選手のスリップ使わせて貰ったのですけれど、あまりうまくできなくて、最後もうちょっとまとめ切れたはずなのがちょっとできなかったのが残念でした。クルマの調子はバッチリです。和田さんがしっかりメンテナンスしてくれたので」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA
2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第4戦公式予選が6月18日(日)に富士スピードウェイ開催され、開幕から3連続表彰台と好調の武者利仁(ZAP RACorse ED)がチェッカードフラッグ後の最後のタイムアタックでトップタイムを叩き出して逆転、2番手板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)に0.022秒の差でポールポジションを獲得した。
舞台を筑波から富士に移しての第4戦はエントリーがやや寂しく9台。今年ここまで筑波で3連勝の小村明生や、シリーズランキング3位の中澤凌、4位の安田航、5位内藤大輝などの上位ランカーがこぞって欠場。シリーズ参戦組はランキング2位の武者、同5位の小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)、同9位の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)、同11位の本間隆史(MATRacingPJ10V)の4台のみ出走。それに対して今回スポット参戦組は5台。FIA-F4ドライバー奥本隼士(TEAM HERO'S)に加えて鈴鹿岡山シリーズを主戦場とする板倉、レジェンドドライバーの和田孝夫が率いるWADA RACING SPORTSから野村大樹(WRS NOMURA KKS-II)とフェリペ昌(WRS MASA KKS-II)の2台。さらに大貫直実(グレード1スズバンF109)を含め4台は過去にも富士のスーパーFJレースに参戦している面子だ。
本大会は「THE ONE MAKE RACING FESTIVAL 2023 FUJI」と銘打って開催。サポートレースの一つであるスーパーFJレースは予選が午後1時35分から、決勝が午後4時20分からというやや変則的なタイムスケジュールだ。
予選開始は予定より10分遅れて午後1時45分から開始。全国的に暑くなると予報されていたが富士スピードウェイは上空にうっすらと雲がかかり、気温も25度程度。しかし湿度が高く蒸し暑い中、武者を先頭に9台全車がコースイン。路面はドライでスリックタイヤだが、事前に聞いた話では、今回同時開催の「FANATEC GT World Challenge Asia(GTWCアジア)」で出走するGT3、GT4車両の走行前と、ピレリタイヤのゴムが乗った走行後で路面の状況がかなり変わるそうだ。スーパーFJ予選の前にGTWCアジアの決勝レースが入っていて、タイヤカスが残り、クラッシュやコースアウトも頻発していたので路面はかなりダスティに見える。
まずは残り16分、計測2周目に板倉が1分53秒156でトップ、2番手は53秒621で奥本、3番手位53秒935の武者と続く。武者は続く周回で52秒975とトップに立つが直後にコントロールラインを通過した板倉が52秒618でトップを奪い返す。3番手には小田部が53秒354でつけて奥本4番手にドロップ。
残り12分、武者は1分52秒431とトップタイムをマークするが、板倉が52秒254で再びひっくり返し、さらに52秒249までタイムを削る。奥本も52秒971→52秒948と1分52秒台に入れて小田部を追い落とし3番手へ。小田部4番手、5番手野村、6番手秋山と続く。
残り8分30秒、武者の1分52秒019に対して直後に板倉が51秒985と更新して0.034秒差のトップ、武者がベストタイムを更新すると板倉がそれを上回るという繰り返しで、3番手は小田部が52秒276で再浮上するが武者までは0.257秒の差がある。4番手52秒948の奥本までがトップ板倉から1秒以内に収まり5位野村以下はそこからやや離されている。
残り5分、武者は52秒011と自己ベストを更新するが板倉には届かない。午前中の練習走行では武者は手元の計測で51秒7を出しており、やはり路面の状況が合わないのか。
残り1分を切って、板倉が1分51秒928とさらにベストタイムを更新。チェッカードフラッグが出されて、これで予選順位確定かと思われたが、最後の周回で武者が渾身のタイムアタックで0.1秒を削り取り51秒906をマーク。0.022秒の差でポールポジションを奪い取った。板倉はフロントロウ2番手へ。小田部対奥本の3番手争いは小田部がポジションを守り切り、奥本は最後に52秒599までタイムを詰めたが4番手でセカンドロウに並んだ。
野村対秋山の5番手争いもチェッカー後の周回で決着、秋山が53秒956で5番手にあがり、長らく5番手を守っていた野村だが0.011秒の差で6番手へドロップした。
決勝は午後4時20分コースイン予定。武者にとっては2021年9月の筑波以来、キャリア2度目のポールポジションになる。しかし0.022秒差でフロントロウに並ぶ板倉はベテランなうえに激戦の鈴鹿で今年表彰台に上がるなど、覚醒した感もあり、油断はできない。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
ザ・ワンメイクレース祭り2023富士 -RIJ- (2023/06/18) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 4 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 15 | 武者 利仁 | ZAP RA corsa ED TOKYO R&D RD10V | 1'51.906 | - | - | 146.791 |
2 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 | 1'51.928 | 0.022 | 0.022 | 146.762 |
3 | 78 | 小田部 憲幸 | いえらいふZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'52.276 | 0.370 | 0.348 | 146.307 |
4 | 41 | 奥本 隼士 | TEAM HERO'S MYST KK-S2 | 1'52.599 | 0.693 | 0.323 | 145.888 |
5 | 3 | 秋山 健也 | スーパーウィンズKKS・ED MYST KK-S | 1'53.956 | 2.050 | 1.357 | 144.150 |
6 | 8 | 野村 大樹 | WRS NOMURA KK-SII MYST KK-S2 | 1'53.967 | 2.061 | 0.011 | 144.136 |
7 | 16 | 大貫 直実 | グレード1 スズバンF109 ZAP F109 | 1'55.194 | 3.288 | 1.227 | 142.601 |
8 | 46 | 本間 隆史 | MAT Racing PJ 10V TOKYO R&D RD10V | 1'55.326 | 3.420 | 0.132 | 142.438 |
9 | 25 | フェリペ昌 | WRS MASA KKS-II MYST KK-S2 | 1'56.254 | 4.348 | 0.928 | 141.301 |
10 | 22 | 内藤 大輝 | RaiseUP RCIT ED MYST KK-S2 | 0.000 | -51.906 | -56.254 | INF |
---- 以上基準タイム(130% - 2'25.647)予選通過 ---- |
2023年JAF地方選手権筑波/富士スーパーFJ第4戦が6月18日(日)に富士スピードウェイで開催された。場所を富士に移しての開催という事で、普段シリーズに参戦していないドライバーも登場することが多い。今回注目だったのは昨年からFIA-F4に出場し、今年はTGRの育成ドライバーとなり富士での開幕戦で2位となっている奥本隼士(TEAM HERO'S)の出場だ。スーパーFJのレースは初めてという奥本にレース前に話を聞いた。
インタビュー(午前中の練習走行1本目の後で実施)
――今回のスーパーFJ参戦の目的は?
「(FIA-F4開幕戦の)富士を終わって、もう少し富士のバトルの経験を積みたいな、というので今回出させて貰っています」
――スーパーFJでのレースは初めてとの事だが、FIA-F4とはだいぶ違う?
「オープンデフ同士のクルマで、似ている部分がすごいあるし、FIA-F4よりはスピード遅いですが、その分細かい操作をしっかり行わないと、というところで僕自身もいいトレーニングというかいい経験になっています」
――ここまでタイムはどう?
「もうちょっと頑張らないといけないという感じで(笑)。この後練習走行あってすぐ予選なので」
――「ごはん大好き」というコピーが有名だが、由来は?
「FIA-F4の(選手の)プロフィールみたいなアンケートがあって、勝負飯はなんですか? みたいな項目に『白ごはん』って書いて。で、レースウィーク入って、実況の実方さんが来た時にちょうどおにぎり食べていて、その時に「ラジコン出身ごはん大好き」にしょう、ってそこで決めてもらった感じです」
――FIA-F4の動画配信の実況でも連呼されているね?
「ありがたいことで、ごはん君とか呼んでもらったり、覚えて貰えることが嬉しい感じです。走りもちゃんと速さで目立てるように頑張ります」
――トヨタの育成になって環境は変わった?
「充実というか、すごくいい環境でやらせてもらっていて、自分が乗れていないところ所とかあると、4人のロガー突き合わせて教えてくれて、そこに合わせることができるので、ホントに(いい環境)。ただ、もっと結果出さないと、というところがあるので。ライバルもいっぱいいるので(笑)。ここからほんとにチャンスでもあるので、1年でそれをしっかり活かしていかねば、っていうところで今回スーパーFJの参戦決定、っていう訳です」
直前の練習走行ではトップグループとそん色ないタイムで走行しており、初のスーパーFJとはいえレースで波乱を呼ぶ要素になりそうな奥本の活躍に注目したい。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
- 第5戦優勝 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
-
「2勝目できてホッとしています。12周目が分岐点と言って過言ではありませんね。OTSのタイミングとクルマのポテンシャルは完璧でした」
「ルマンに同行した影響がなかったといえば嘘になります。世界を目指すには結果を残し続けないといけないので、こうして結果を残せたのが嬉しいですし、チームの皆さんも素晴らしいクルマを用意してくれたので本当に感謝しています」
「まさかこんな流れでシーズンを進められるなんて想像もしていなかったのは事実です。毎戦毎戦チームとともに頑張ってきたことがようやく結果に結びついてきているので、これからも一戦一戦ベストを尽くして頑張りたいです」
- 第5戦決勝2位 野尻智紀(TEAM MUGEN)
-
「ものすごい疲れました。日常生活でも全くトレーニングできなくて、あまり体に負荷をかけないように過ごしてきたのできつかったです。スタートでミスしてハーフストールしましたが、そこで諦めたらカーナンバー1じゃないと思って一生懸命走りました」
「こんな言い方をするとプロ失格かもしれないけど、これが自分のベストのパフォーマンスじゃないと思っているので、これからしっかりポテンシャルを上げて後半戦を戦っていきたいです」
- 第5戦決勝3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
- 「今シーズン本当に苦戦していました。今回もかなりきつかったし、フリー走行も良くなかったんですが、チームと話し合って変更を加えたところ、いい方向に行ったので3位に繋がったと思います。1回テストも挟めるし、ここで一回リセットして、またチームのみんなと頑張りたいです。僕たちの目指すところは優勝なので」
- 優勝チーム監督 舘信秀(VANTELIN TEAM TOM’S)
- 「もう何も言うことはありませんよ。今週はフリープラクティスからタイムが良かったし、その流れを今日まで持ち込むことができました。今日もいいレースだったし、クルマも完璧だったと思いますよ」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の決勝が6月18日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、予選2番手からスタートした宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)がレース序盤でトップに立ち、終盤は後続に大差をつけて逃げ切り、第2戦鈴鹿に続いて今季2勝目を挙げた。(天候:晴れ コース:ドライ)
第5戦決勝は午後2時30分より51周で行われた。スタート時の気温は28℃、路面温度は36℃。最終コーナーから1コーナーに向かって追い風が吹く中での戦いとなった。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの大湯都史樹(TGM GP SF23)。予選2番手の宮田がそれに続いて2位。以下、坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)、リアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、そして牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)の順で1−2コーナーを抜けていく。
その後方では平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)と松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)がストールしてしまう波乱があり、平川はすぐに再始動したが、1周終了時点で11位、再始動に手間取った松下は最後尾まで後退してしまった。
さらにS字コーナーではジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TOM'S SF23)と関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が接触するアクシデントが発生。二人とも自力で走行を再開するが、結局リタイヤとなってしまう。
このため2周目からセーフティーカーが導入され、レースは5周目に再開されることになる。逃げる大湯を僅差で追う宮田。10周を終えてもその差はわずか0秒487。
そしてついに宮田は12周終わりのストレートでオーバーテイクシステム(OTS)を使って大湯を抜き去り、トップに浮上する。続いて坪井も13周終わりのストレートで大湯にアウトから並びかける。1コーナー進入で抵抗を試みた大湯だったが、ここで痛恨のコースオフを喫し、一気に8位まで後退してしまった。
この辺りからリヤの挙動に違和感を感じ始めた大湯は15周目にピットイン。タイヤ交換を行なって16位でコースに復帰したが、その後も異常は解消せず、徐々に順位を落とすことになり、30周目に再びピットイン。53号車はそのままガレージに入れられてレースを終えた。異常の原因は、フロアパネルの破損によりダウンフォースが抜けてしまう症状が出ていたことだったようだ。
一方、トップの宮田は17周目にピットイン。タイヤ交換を行なったのち、12周目に交換を済ませていた野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)の前でコースに復帰した。すかさず18周終わりのホームストレートで野尻がOTSを使ってアウトから宮田に並びかけるが、宮田は1コーナーでインをきっちり守って先行を許さない。
宮田は20周目にこのレースの自己ベストとなる1分8秒648を記録すると、そこから一気にペースを上げて野尻を突き放しにかかった。
この時点でトップに立っていたのはタイヤ交換を終えていない坪井。2位にローソンがつけ、平川が3位で続く。この3台はレース終盤までタイヤ交換を引き伸ばす作戦を採ったが、宮田はここからどんどん坪井との差を詰めにかかる。一時は30秒以上あった両者の差は25周を終えた時点で25秒083、29周終わりで20秒012、そして34周終わりには12秒374にまで縮まった。
そして坪井が35周目、平川が39周目、そしてローソンが41周目にタイヤ交換を行なった結果、宮田が再びトップに立つことに。2位には野尻、そして牧野が3位で続き、坪井は9位、平川は10位そしてローソンは7位でコースに復帰した。
その後も宮田は野尻を上回るペースで着実にリードを広げていき、最後は22秒272の大差をつけてフィニッシュ。第3戦鈴鹿に続いて今季2勝目をものにした。
肺気胸による欠場後初の参戦となった野尻智紀は復帰戦を2位で締めくくり、開幕から苦戦の続いた牧野任祐が3位で今季初の表彰台を獲得した。
そしてポイントリーダーのリアム・ローソンが結局このレースを5位で終えたため、ここまで75ポイントを獲得した宮田はドライバーズランキングでも63ポイントのローソンを押さえてトップに浮上した。
野尻もここで57ポイントとなり、このレースを7位で終えた坪井の50ポイントを抜いてランキング3位まで挽回している。
次戦の舞台は今季3戦目の富士スピードウェイ。7月16日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/18) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | No | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 51 | 1:02'19.412 | - | - |
2 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 51 | 1:02'41.684 | 22.272 | 22.272 |
3 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 51 | 1:02'46.373 | 26.961 | 4.689 |
4 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 51 | 1:02'48.489 | 29.077 | 2.116 |
5 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 51 | 1:02'48.635 | 29.223 | 0.146 |
6 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 51 | 1:02'49.361 | 29.949 | 0.726 |
7 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 51 | 1:02'55.918 | 36.506 | 6.557 |
8 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 51 | 1:02'58.276 | 38.864 | 2.358 |
9 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 51 | 1:02'59.407 | 39.995 | 1.131 |
10 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 51 | 1:02'59.789 | 40.377 | 0.382 |
11 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 51 | 1:02'59.830 | 40.418 | 0.041 |
12 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 51 | 1:03'00.630 | 41.218 | 0.800 |
13 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 51 | 1:03'13.806 | 54.394 | 13.176 |
14 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 51 | 1:03'18.425 | 59.013 | 4.619 |
15 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 51 | 1:03'22.832 | 1'03.420 | 4.407 |
16 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 51 | 1:03'23.440 | 1'04.028 | 0.608 |
17 | *55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 51 | 1:03'31.362 | 1'11.950 | 7.922 |
18 | 51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 50 | 1:03'36.824 | 1Lap | 1Lap |
---- 以上規定周回数(90% - 45 Laps)完走 ---- |
- | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 33 | 42'27.081 | 18Laps | 17Laps |
- | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 30 | 39'05.232 | 21Laps | 3Laps |
- | 36 | ジュリアーノ・アレジ | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'04.023 | 48Laps | 27Laps |
- | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 2 | 8'02.697 | 49Laps | 1Lap |
- Fastest Lap: CarNo. 15 リアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23) 1'07.950 (49/51) 190.013 km/h
- CarNo. 55は、FIA ISC-L項4.6.c)(ピット出口のホワイトランカット)により、競技結果に5秒を加算した。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6戦は18日、スピードランドSUGOで決勝を行い、イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)が優勝した。
決勝は、午後0時15分から12台(うちマスタークラス3台)が参加してフォーメーションラップが始まる。上空には薄雲がかかり、気温32度、路面温度42度だ。
スタートは3番グリッドの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)と4グリッドの小出峻(HFDP WITH TODA RACING)がミス。トップにはポール位置からスタートした平良響(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が立ち、2位に2番グリッドのイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、3位には5番グリッドから好スタートを決めたエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京TOM'S 320)が続く。
木村は4位に落ち、5位に野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がつけ、小出も6位までポジションを落とした。
2周目には4位の木村に5位の野中が襲いかかる。1周目の1コーナーから2コーナーにかけて並走した2台だったが、野中がヘアピンで木村を攻略し4位に浮上。
その木村には、スタート手順違反でドライビングスルーペナルティーが科される。木村はピットインを行い最後尾の12位まで落ちた。
上位の4台は互いに0秒5~1秒5ほどの差のトレイン状態でレースは進行。8周目以降はトップの平良が徐々に2位以下を突き放し、15周目にはその差は2秒2となった。
ところが、16周目のストレートでトップを走る平良がマシントラブルか失速。17周目の2コーナーで2位のフラガにトップを譲るとその後もずるずると後退することとなった。
18周目には1コーナーでアウトから2位のトゥルーリに並びかけた野中だったが、いきおい余ってスピン。小出にパスされ4位に落ちた。
レースは19周を回って終了。フラガは初優勝。2位のトゥルーリは初表彰台となった。3位には小出が、4位には野中が、5位には堤優威(Rn-sports F320)が、6位にはデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が入った。
マスタークラスは、3周目にトップの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)をパスしたDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が優勝。2位には畑亨志(A-NeKT with B-MAX 320)が入り、今田は3位でレースを終えた。
第7、8、9戦は鈴鹿サーキットに舞台を移し、7月1日~2日に開催される。
Text: Yoshinori OHNSHI
Photo: Shigeru KITAMICHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/18) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 52 | | | イゴール・オオムラ・フラガ | FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 19 | 24'34.711 | - | - |
2 | 37 | | | エンツォ・トゥルーリ | モビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 19 | 24'35.976 | 1.265 | 1.265 |
3 | 2 | | | 小出 峻 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 | 19 | 24'40.308 | 5.597 | 4.332 |
4 | 35 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 19 | 24'41.476 | 6.765 | 1.168 |
5 | 10 | | | 堤 優威 | Rn-sports F320 Rn-sports SPIESS A41 | 19 | 24'45.589 | 10.878 | 4.113 |
6 | 51 | | | デビッド・ビダーレス | B-MAX RACING 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 19 | 24'46.694 | 11.983 | 1.105 |
7 | 36 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 19 | 24'47.304 | 12.593 | 0.610 |
8 | *50 | | | 木村 偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 19 | 25'05.101 | 30.390 | 17.797 |
9 | 30 | M | 1 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM ThreeBond TOMEI TB14F3 | 19 | 25'08.451 | 33.740 | 3.350 |
10 | 53 | M | 2 | 畑 亨志 | A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 19 | 25'25.746 | 51.035 | 17.295 |
11 | 4 | M | 3 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 19 | 25'26.146 | 51.435 | 0.400 |
12 | *1 | | | 平良 響 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 19 | 25'34.514 | 59.803 | 8.368 |
---- 以上規定周回数(90% - 17 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 35 野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC) 1'16.411 (6/19) 168.973 km/h
- CarNo. 50は、シリーズ統一規則第31条10.(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo. 1は、スポーツランドSUGO 4輪一般競技規則第42条2.4)(ピットチェッカー)により、競技結果に11秒を加算した。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5戦の決勝が、スポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションスタートの平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が、昨日の第4戦に続いて連勝を果たした。
昨日に続いて快晴となったスポーツランドSUGO。朝8時すぎにはすでに気温は30度近くまで上がっている。昨日は平良がポール・トゥ・ウィンで完璧なレースを見せた。ポールスタートの第5戦もその再現がなるのか。また、それを阻止せんとするポイントリーダーの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)はフロントローからのスタートでスタートダッシュを狙う。この2人の対決が注目された。
なお、予選8位の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)は、エンジン交換をしたため、最後尾からのスタートとなった。
スタートを制したのは、ポールポジションの平良。木村、小出 峻(HFDP WITH TODA RACING)、エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)と続く。4番手スタートのイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)はスタートで出遅れ6位にドロップしてしまった。
レースは膠着状態のまま進むが、9周目にマスタークラスの2位畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)がSPコーナー立ち上がりでコースオフ。フロントウィングが脱落してコース上に置き去りにされてしまい、セーフティカーが導入。
13周終了したところで、リスタート。ここでも上手く後続を引き離した平良は、木村を従えたまま残り周回を走りきり連勝を飾った。
ただし、レース中のファステストは木村が奪い、開幕大会で木村が成し遂げたポール・トゥ・ウィン+ファステストでの完全制覇を平良が達成することは阻止した。
マスタークラスは、畑の脱落前までに大きくリードしてした今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が、リスタート後も危なげなく逃げ切って、こちらも連勝を果たした。
第6戦の決勝は、午後0時から行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦のフリー走行2回目が6月18日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)がトップタイムを記録。ポールシッターの大湯都史樹(TGM GP SF23)は13番手だった。
フリー走行2回目は午前10時より30分間で行われた。天候は公式予選日に続いて晴れ。路面はドライでの走行となった。
コースオープン直後から各チーム決勝に備えてダブルピットでのタイヤ交換やスタートの練習に余念がない。コース幅の狭いSUGOではアクシデントやそれによるセーフティーカーへの対応が勝負を左右することも多い。スタートとピット作業の成否は非常に重要だ。
こうした中、コース上ではまず松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)が3周目に1分9秒082を出してトップに。続いて山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が同じく3周目に1分8秒639、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)は4周目に1分8秒796を出してきた。今回が復帰戦となる野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)も5周目に1分8秒957を記録して3番手につける。
予選2番手の宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)は6周目に1分8秒680を記録、この時点で2番手に浮上する。続いて坪井が8周目に1分8秒636でトップに立った。残り時間は17分だ。
坪井と宮田はこの前後の周でもコンスタントに1分8秒台を連発、好調ぶりを見せる。他の多くのドライバーは1分9秒台前半から10秒台前半といったペースだ。この辺りが決勝でのペースということか。
先週ルマン24時間レースで2位入賞を果たした平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)も12周目に1分8秒659で3番手に浮上してきた。
その後もフリー走行は大きなクラッシュや中断もなく午前10時30分にチェッカーフラッグが提示されて終了。坪井翔がトップタイム。山本尚貴が2番手、平川亮が3番手という結果となった。
ポールシッターの大湯都史樹はベストタイム1分9秒202で13番手だった。
第5戦決勝はこのあと午後2時30分より51周で行われる。昨シーズンよりも2周短いレース距離での開催だが、これが結果にどう影響するかにも注目したい。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/18) Free Practice 2 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 38 | B | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'08.636 | - | - | 188.114 |
2 | 64 | B | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'08.639 | 0.003 | 0.003 | 188.106 |
3 | 20 | A | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'08.659 | 0.023 | 0.020 | 188.051 |
4 | 37 | A | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'08.680 | 0.044 | 0.021 | 187.994 |
5 | 7 | A | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'08.716 | 0.080 | 0.036 | 187.895 |
6 | 39 | A | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'08.769 | 0.133 | 0.053 | 187.750 |
7 | 65 | A | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'08.777 | 0.141 | 0.008 | 187.728 |
8 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'08.796 | 0.160 | 0.019 | 187.677 |
9 | 19 | B | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'08.890 | 0.254 | 0.094 | 187.421 |
10 | 15 | B | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'08.949 | 0.313 | 0.059 | 187.260 |
11 | 1 | A | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'08.957 | 0.321 | 0.008 | 187.238 |
12 | 50 | A | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'09.008 | 0.372 | 0.051 | 187.100 |
13 | 53 | B | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'09.202 | 0.566 | 0.194 | 186.576 |
14 | 12 | A | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'09.211 | 0.575 | 0.009 | 186.551 |
15 | 4 | A | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'09.248 | 0.612 | 0.037 | 186.452 |
16 | 36 | B | ジュリアーノ・アレジ | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'09.256 | 0.620 | 0.008 | 186.430 |
17 | 5 | B | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'09.257 | 0.621 | 0.001 | 186.427 |
18 | 18 | B | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'09.260 | 0.624 | 0.003 | 186.419 |
19 | 14 | B | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'09.262 | 0.626 | 0.002 | 186.414 |
20 | 6 | A | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'09.413 | 0.777 | 0.151 | 186.008 |
21 | 55 | A | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'09.882 | 1.246 | 0.469 | 184.760 |
22 | 51 | B | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'10.230 | 1.594 | 0.348 | 183.845 |
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/18) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 1 | | | 平良 響 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 19 | 26'00.659 | - | - |
2 | 50 | | | 木村 偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 19 | 26'01.423 | 0.764 | 0.764 |
3 | 2 | | | 小出 峻 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 | 19 | 26'03.052 | 2.393 | 1.629 |
4 | 37 | | | エンツォ・トゥルーリ | モビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 19 | 26'07.960 | 7.301 | 4.908 |
5 | 51 | | | デビッド・ビダーレス | B-MAX RACING 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 19 | 26'08.786 | 8.127 | 0.826 |
6 | 52 | | | イゴール・オオムラ・フラガ | FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 19 | 26'10.735 | 10.076 | 1.949 |
7 | 10 | | | 堤 優威 | Rn-sports F320 Rn-sports SPIESS A41 | 19 | 26'11.554 | 10.895 | 0.819 |
8 | 36 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 19 | 26'12.048 | 11.389 | 0.494 |
9 | 35 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 19 | 26'14.433 | 13.774 | 2.385 |
10 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 19 | 26'18.541 | 17.882 | 4.108 |
11 | 30 | M | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM ThreeBond TOMEI TB14F3 | 19 | 26'22.572 | 21.913 | 4.031 |
---- 以上規定周回数(90% - 17 Laps)完走 ---- |
- | 53 | M | - | 畑 亨志 | A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 9 | 12'23.837 | 10Laps | 10Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 50 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'15.763 (3/19) 170.421 km/h
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦の決勝が、スポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションスタートの平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が、一度もトップを譲ることなく今季1勝目を飾った。
梅雨の晴れ間で夏日となった土曜日、午後3時を過ぎても日差しは照りつけている。抜きどころの少ないコース、加えて、このレースの結果が第6戦のグリッドになるため、26周の長丁場とはいえスタートは重要だ。
スケジュールがやや遅れて、午後3時55分にフォーメイションラップがスタート。
ポールポジションの平良、イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)と、上位勢は順位変動なくスタートするが、後方では5番グリッドの堤優威(Rn-sports F320)がエンジンストールで大きく順位を落とす。
さらに1周目の第4コーナーで、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)とインに飛び込んだ古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が接触。このアクシデントで、古谷は足回りを傷めてストップ。ビダーレスは一旦ピットに入り、車両をチェックした後コース復帰。幸いにもセーフティカーランになっていたため、同一周回で戻ることができた。
8周を終了したところで、リスタート。ここでの順位変動はなかったが、12周目に、トップを上回るペースで追い上げていたビダーレスに「ピットアウトの際の信号無視」でドライブスルーペナルティ。これでビダーレスは完全に脱落してしまった。
その後、各車両の間隔は大きく開きはしないものの、レースは縦に長い展開となり、残り10周となったところでの順位は、平良、フラガ、木村、小出峻(HFDP WITH TODA RACING)、エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、堤。
トップの平良は、後方で2位争いをするフラガと木村を尻目に、終盤は少しずつ差を開いてフィニッシュ。今季1勝目のチェッカーを受けた。
平良はこのレースのファステストも記録し、明日の第6戦のポールポジションも手に入れた。狙うは、開幕大会で木村が達成した完全勝利の3連勝だ。
マスタークラスは、クラスポールの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が逃げ、これを1周目に畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)をパスして2位に上がったDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が追う展開となった。
開幕大会では、DRAGONにしてやられた感のある今田だが、今回は快調なペースでじわじわと差を開き逃げ切った。逆にDRAGONは畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)に攻められる場面もあったが、何とか抑えきって2位フィニッシュ。実力拮抗の三者の戦いは明日も続きそうだ。
第5,6戦の決勝は、明日の午前8時40分、午後0時から行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/17) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 1 | | | 平良 響 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 26 | 38'12.542 | - | - |
2 | 52 | | | イゴール・オオムラ・フラガ | FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 26 | 38'15.909 | 3.367 | 3.367 |
3 | 50 | | | 木村 偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 26 | 38'16.607 | 4.065 | 0.698 |
4 | 2 | | | 小出 峻 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 | 26 | 38'18.217 | 5.675 | 1.610 |
5 | 37 | | | エンツォ・トゥルーリ | モビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 26 | 38'19.043 | 6.501 | 0.826 |
6 | 35 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 26 | 38'20.764 | 8.222 | 1.721 |
7 | 10 | | | 堤 優威 | Rn-sports F320 Rn-sports SPIESS A41 | 26 | 38'24.290 | 11.748 | 3.526 |
8 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 26 | 38'59.978 | 47.436 | 35.688 |
9 | 30 | M | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM ThreeBond TOMEI TB14F3 | 26 | 39'01.538 | 48.996 | 1.560 |
10 | 53 | M | 3 | 畑 亨志 | A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 26 | 39'04.498 | 51.956 | 2.960 |
11 | *51 | | | デビッド・ビダーレス | B-MAX RACING 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 26 | 39'23.437 | 1'10.895 | 18.939 |
---- 以上規定周回数(90% - 23 Laps)完走 ---- |
12 | 36 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 0 | - | 26Laps | 26Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 1 平良響(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC) 1'15.511 (15/26) 170.987 km/h
- CarNo. 51は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.14(SC中の出口信号無視)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の公式予選が6月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、大湯都史樹(TGM GP SF23)が僅差の戦いを制して今季2度目、通算3度目のポールポジションを獲得した。(天候:晴れ コース:ドライ)
公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。開始時の気温は29℃。路面温度は43℃だ。
予選Q1はA、B二つのグループに分かれて10分間の走行。上位6名がQ2に進出する。Aグループで出走するのは野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF23)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、宮田、阪口、松下、ブリュックバシ、佐藤の11台。
多くのドライバーが1周してフロントタイヤに熱を入れ、すぐにピットに戻る中、野尻と小林はここで最初のタイムアタックを行い、野尻が1分6秒.068、小林は1分7秒716を記録してピットに戻ってきた。また太田はここで2周を走ってピットイン。インラップで1分9秒281を記録している。
残り時間が4分を切ったあたりから各車続々とコースへ。ここから本格的なアタック合戦が始まったが。チェッカー寸前にブリュックバシがレインボーコーナーの出口でスピンアウト。そのままガードレールに突っ込むアクシデントが発生。この影響で松下と阪口はアタックに入る前に走行を終えることになり、それぞれ9位、11位で10位のブリュックバシとともにノックアウトされてしまう。
ブリュックバシの直後を走っていた平川は1分6秒599で4番手タイム。その後ろにいた宮田は1分5秒926とこのグループで唯一の1分5秒台を出してトップに立った。その後ろにいた小高は1分6秒853で6番手。
このままの順位なら宮田、野尻、福住、平川、太田、小高、佐藤、小林、松下、ブリュックバシそして阪口となるところだった。
しかしレースコントロールは小高、松下、阪口、小林、そして野尻を黄旗区間通過車両と判定。これにより小高のベストタイムは無効となり、佐藤が繰上げの6番手でQ2進出を果たすことになった。野尻は最初のアタックで記録したタイムが有効となり、2番手でQ2進出を果たした。
車両回収とガードレールの補修に時間を要したため、Bグループの走行は当初の予定より20分遅れの午後2時35分に開始された。出走するのは大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)、国本雄資(Kids com KCMG Cayman SF23)、リアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TOM'S SF23)、坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)、ラウル・ハイマン(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)、大湯都史樹(TGM GP SF23)そして山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)だ。
大嶋と国本はアウトラップに続いて1本目のアタックを開始。他のドライバーは一旦ピットへ。
ここで大嶋が1分6秒778、国本は1分7秒059を記録。
Bグループも残り4分を切って各車続々とコースイン。坪井は残り3分を切ってようやく走行を再開した。
坪井はアウトラップに続いていきなりアタックを開始、1分5秒820でトップに立つ。牧野は1分6秒265、ローソン1分06秒038、大湯1分6秒060、そして大嶋も1分6秒223で最初のアタックで出したタイムを上回った。
この結果トップは坪井、2番手がローソン、大湯が3番手。以下、大嶋、牧野、国本までがQ2へ。山下、山本、アレジ、関口、ハイマンがここで予選を終えた。
予選Q2は午後2時55分からの7分間。こちらも当初予定の20分遅れだ。
野尻、太田、国本、平川、宮田、坪井は一旦ピットを離れてそのまま戻ってきた。その他のドライバーはコースインせずにピットガレージで待機。残り4分を切った頃から徐々に走行を開始した。ここでは先にフロントタイヤに熱を入れておくか、最初からニュータイヤで走り始めるかの判断の違いによるものだろう。
まずは坪井が1分5秒795、平川も1分05秒807と立て続けに1分5秒台のタイムを記録してきた。
これを野尻が上回り、1分5秒681。宮田はさらに速い1分5秒499をマークするが、その直後に大湯が叩き出したタイムは1分5秒468。
ここでチェッカーフラッグが提示され、大湯都史樹が宮田を0.03秒差で下してポールポジションを獲得。宮田莉朋が2番手、野尻智紀は復帰戦を予選3番手からスタートすることになった。
今週末は場内で「大湯くん家のカレーvs TOM'Sカレー」と題し、レトルトカレーの売上を競うイベントが行われているが、初日は「大湯くん家のカレー」が先に完売したとのこと。カレーの売り上げでも予選でも、大湯は宮田の所属するVANTELIN TEAM TOM’Sに勝利した格好だ。
スーパーフォーミュラ第5戦の決勝は明日の午後2時30分より51周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/17) Weather: Fine Course: Dry
2023 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | No | Gr. | Driver | Car Team Engine | Q1 | Q2
|
1 | 53 | B | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'06.060 | 1'05.468 |
2 | 37 | A | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'05.926 | 1'05.499 |
3 | 1 | A | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'06.068 | 1'05.681 |
4 | 38 | B | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'05.820 | 1'05.795 |
5 | 20 | A | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'06.599 | 1'05.807 |
6 | 15 | B | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'06.038 | 1'05.842 |
7 | 5 | B | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'06.265 | 1'05.920 |
8 | 14 | B | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'06.223 | 1'05.960 |
9 | 6 | A | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'06.732 | 1'06.031 |
10 | 65 | A | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'06.945 | 1'06.233 |
11 | 18 | B | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'06.589 | 1'06.299 |
12 | 12 | A | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'06.575 | 1'06.352 |
---- 以上Q2で決定 ---- |
13 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'06.592 | |
14 | 7 | A | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'07.716 | |
15 | 64 | B | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'06.850 | |
16 | 36 | B | ジュリアーノ・アレジ | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'06.920 | |
17 | 19 | B | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'07.205 | |
18 | 51 | B | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'07.691 | |
---- 以上予選通過 ---- |
- | 4 | A | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'12.771 | |
- | 50 | A | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'16.815 | |
- | 55 | A | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.197 | |
- | 39 | A | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'28.720 | |
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/17) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 53 | B | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'05.468 | - | - | 197.217 |
2 | 37 | A | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'05.499 | 0.031 | 0.031 | 197.127 |
3 | 1 | A | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'05.681 | 0.213 | 0.182 | 196.577 |
4 | 38 | B | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'05.795 | 0.327 | 0.114 | 196.237 |
5 | 20 | A | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'05.807 | 0.339 | 0.012 | 196.201 |
6 | 15 | B | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'05.842 | 0.374 | 0.035 | 196.097 |
7 | 5 | B | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'05.920 | 0.452 | 0.078 | 195.865 |
8 | 14 | B | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'05.960 | 0.492 | 0.040 | 195.746 |
9 | 6 | A | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'06.031 | 0.563 | 0.071 | 195.535 |
10 | 65 | A | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'06.233 | 0.765 | 0.202 | 194.939 |
11 | 18 | B | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'06.299 | 0.831 | 0.066 | 194.745 |
12 | 12 | A | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'06.352 | 0.884 | 0.053 | 194.589 |
■Aグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/17) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 5 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | No |
Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'05.926 | - | - | 195.847 |
2 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'06.068 | 0.142 | 0.142 | 195.426 |
3 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing HondaM-TEC HR-417E | 1'06.575 | 0.649 | 0.507 | 193.938 |
4 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD01F | 1'06.599 | 0.673 | 0.024 | 193.868 |
5 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'06.732 | 0.806 | 0.133 | 193.481 |
6 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'06.945 | 1.019 | 0.213 | 192.866 |
---- 以上Q2進出 ---- |
7 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'07.716 | 1.790 | 0.771 | 190.670 |
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ---- |
- | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'12.771 | 6.845 | 5.055 | 177.425 |
- | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team HondaM-TEC HR-417E | 1'16.815 | 10.889 | 4.044 | 168.084 |
- | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'24.197 | 18.271 | 7.382 | 153.348 |
- | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'28.720 | 22.794 | 4.523 | 145.530 |
■Bグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/17) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 5 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | No |
Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'05.820 | - | - | 196.162 |
2 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'06.038 | 0.218 | 0.218 | 195.515 |
3 | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'06.060 | 0.240 | 0.022 | 195.450 |
4 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTATRD 01F | 1'06.223 | 0.403 | 0.163 | 194.969 |
5 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'06.265 | 0.445 | 0.042 | 194.845 |
6 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'06.589 | 0.769 | 0.324 | 193.897 |
---- 以上Q2進出 ---- |
7 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'06.592 | 0.772 | 0.003 | 193.888 |
8 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'06.850 | 1.030 | 0.258 | 193.140 |
9 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'06.920 | 1.100 | 0.070 | 192.938 |
10 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD 01F | 1'07.205 | 1.385 | 0.285 | 192.120 |
11 | 51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team HondaM-TEC HR-417E | 1'07.691 | 1.871 | 0.486 | 190.740 |
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ---- |
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、約1か月のインターバルを経て、舞台は九州オートポリスから東北スポーツランドSUGOへと移った。開幕大会では木村偉織の3戦全勝、しかもすべてポール・トゥ・ウィン+ファステストという完全制覇で幕を閉じた。このままライバルたちが木村の独走を許すはずがない。
木曜、金曜の行われた練習走行は天候に恵まれず、木曜午前を除いてはウェットコンディションとなったため、各ドライバーはドライでの十分な走り込みはできていない。そんななか迎えた予選は梅雨の晴れ間が広がり快晴。気温も上昇し完全ドライとなった。
■第4戦予選
B-Max勢の3台、イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)がリードする形で幕を開けたが、最後のアタックで平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が意地を見せて逆転。今季初のポールポジションを獲得した。
2位以下は、フラガ、木村、小出峻(HFDP WITH TODA RACING)と続いた。
マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がクラスPPを獲得した。
■第5戦予選
続いて行われた第5戦の予選は、早めにアタックを行った木村が1分14秒488をマークすると、平良は14秒693とこれを上回ることができず、これで決まりかと思われた。しかし、平良は諦めることなく連続アタック。僅かにタイムを削りとり、木村を100分の7秒差で抑えて、連続ポール奪取に成功した。
3位以下は、小出、フラガ、堤 優威(Rn-sports F320)、エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)。
開幕大会で木村に完全にやられてしまった平良だが、果たして開幕大会の木村の再現が成るのか。まずは本日午後3時15分から行われる第4戦の決勝に注目だ。
マスタークラスは、畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)が最後までリードしていたが、今田が最後の最後で意地を見せ逆転。こちらも連続ポールを獲得した。いつも今田のライバルとなるDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)は今回振るわず2戦ともクラス3位に甘んじた。
Text: Shigeru KITAMICHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦は17日、スポーツランドSUGOでフリー走行1回目を行い、宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)がトップタイムを記録した。
フリー走行は午前10分より、梅雨の晴れ間が広がるSUGOで90分間にわたって行われた。
前戦オートポリスを肺気胸で欠場した野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)も元気に姿を現した。野尻はこのラウンドからシャシーを交換している。
序盤、フリー走行をリードしたのは1分7秒889で宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)。開始20分過ぎには山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が7秒191でトップに浮上。30分過ぎには関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)がストレートでマシンを止めたため赤旗が提示される。
セッションは9時51分から再開された。残り45分を切ったあたりで、1分7秒143を出した宮田が僅差で再びトップに立つ。
終盤には順位が大きく動いた。まずは、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が初めて6秒台に入る1分6秒900を出してトップに浮上すると、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が6秒572と大きくタイムを更新してトップに。さらに6秒493でこのタイムを上回ったのが牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)。
さらに翌周、牧野はタイムを6秒108まで更新し、トップのままセッションを終えるかと思われたが、なんと5秒997と5秒台に入るタイムをたたき出してきたのが宮田。第3戦優勝、第4戦2位と波に乗る宮田がトップでフリー走行を終えた。
2位には牧野が、3位には山下が、4位には坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)が、5位には大湯都史樹(TGM GP SF23)が、6位には小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)が入った。
ここまで4戦中2勝でポイントリーダーのリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は8位と振るわなかったが、SUGOの難所、馬の背からSPのセクター3のスピードは目を見張るものがあり、さすがといった印象だ。
復帰戦となった野尻は19位と出遅れた。
公式予選はこの後、午後2時よりノックアウト方式で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/17) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 1 | | | 平良 響 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'14.418 | - | - | 173.498 |
2 | 50 | | | 木村 偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'14.488 | 0.070 | 0.070 | 173.335 |
3 | 2 | | | 小出 峻 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 | 1'14.769 | 0.351 | 0.281 | 172.684 |
4 | 52 | | | イゴール・オオムラ・フラガ | FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'14.807 | 0.389 | 0.038 | 172.596 |
5 | 10 | | | 堤 優威 | Rn-sports F320 Rn-sports SPIESS A41 | 1'14.876 | 0.458 | 0.069 | 172.437 |
6 | 37 | | | エンツォ・トゥルーリ | モビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'14.943 | 0.525 | 0.067 | 172.283 |
7 | 51 | | | デビッド・ビダーレス | B-MAX RACING 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'15.142 | 0.724 | 0.199 | 171.827 |
8 | 36 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'15.381 | 0.963 | 0.239 | 171.282 |
9 | 35 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'15.495 | 1.077 | 0.114 | 171.023 |
10 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'16.515 | 2.097 | 1.020 | 168.743 |
11 | 53 | M | 2 | 畑 亨志 | A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'16.675 | 2.257 | 0.160 | 168.391 |
12 | 30 | M | 3 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'17.363 | 2.945 | 0.688 | 166.894 |
---- 以上基準タイム(110%)予選通過 ---- |
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/17) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 1 | | | 平良 響 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'14.680 | - | - | 172.890 |
2 | 52 | | | イゴール・オオムラ・フラガ | FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'14.797 | 0.117 | 0.117 | 172.619 |
3 | 50 | | | 木村 偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'14.840 | 0.160 | 0.043 | 172.520 |
4 | 2 | | | 小出 峻 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 | 1'15.058 | 0.378 | 0.218 | 172.019 |
5 | 10 | | | 堤 優威 | Rn-sports F320 Rn-sports SPIESS A41 | 1'15.170 | 0.490 | 0.112 | 171.763 |
6 | 51 | | | デビッド・ビダーレス | B-MAX RACING 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'15.285 | 0.605 | 0.115 | 171.500 |
7 | 37 | | | エンツォ・トゥルーリ | モビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'15.591 | 0.911 | 0.306 | 170.806 |
8 | 35 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'15.632 | 0.952 | 0.041 | 170.713 |
9 | 36 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'15.845 | 1.165 | 0.213 | 170.234 |
10 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'17.638 | 2.958 | 1.793 | 166.303 |
11 | 53 | M | 2 | 畑 亨志 | A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'17.693 | 3.013 | 0.055 | 166.185 |
12 | 30 | M | 3 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'18.121 | 3.441 | 0.428 | 165.274 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'22.250)予選通過 ---- |
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2023/06/17) Free Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 37 | A | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'05.997 | - | - | 195.636 |
2 | 5 | B | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'06.108 | 0.111 | 0.111 | 195.308 |
3 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'06.318 | 0.321 | 0.210 | 194.689 |
4 | 38 | B | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'06.399 | 0.402 | 0.081 | 194.452 |
5 | 53 | B | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'06.559 | 0.562 | 0.160 | 193.984 |
6 | 4 | A | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'06.565 | 0.568 | 0.006 | 193.967 |
7 | 20 | A | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'06.572 | 0.575 | 0.007 | 193.946 |
8 | 15 | B | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'06.636 | 0.639 | 0.064 | 193.760 |
9 | 14 | B | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'06.660 | 0.663 | 0.024 | 193.690 |
10 | 39 | A | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'06.686 | 0.689 | 0.026 | 193.615 |
11 | 36 | B | ジュリアーノ・アレジ | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'06.706 | 0.709 | 0.020 | 193.557 |
12 | 19 | B | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'06.748 | 0.751 | 0.042 | 193.435 |
13 | 50 | A | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'06.906 | 0.909 | 0.158 | 192.978 |
14 | 18 | B | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'06.920 | 0.923 | 0.014 | 192.938 |
15 | 6 | A | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'06.989 | 0.992 | 0.069 | 192.739 |
16 | 64 | A | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'07.157 | 1.160 | 0.168 | 192.257 |
17 | 55 | A | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'07.191 | 1.194 | 0.034 | 192.160 |
18 | 65 | B | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'07.311 | 1.314 | 0.120 | 191.817 |
19 | 1 | A | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'07.574 | 1.577 | 0.263 | 191.071 |
20 | 12 | A | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'07.881 | 1.884 | 0.307 | 190.206 |
21 | 51 | B | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'07.986 | 1.989 | 0.105 | 189.913 |
22 | 7 | A | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'08.641 | 2.644 | 0.655 | 188.100 |
岡山VITAシリーズ第3戦は6月11日、岡山国サーキットで決勝を行い、ポールポジションの藤原優太(TMR AKILAND VITA)がスタートで順位を落とすもその後挽回して優勝した。
決勝は午後4時にフォーメーションラップが始まった。サーキットの上空は雲で覆われ雨模様だが、レース終了まで雨が落ちることはなかった。
スタートでは予選2位の増本千春(SANNO MST SHIELD 01)が蹴り出しよくトップで1コーナーへ向かう。ポールポジションの藤原優太(TMR AKILAND VITA)、予選3位の長田茂久(TRACE☆CB☆制動屋おっさんVITA)、予選4位の前嶋秀司(GO&FUN☆Trace☆VITA)、予選5位のMAKOTO(まこと君VITA CF亜衣)は混戦。
トップに立った増本は「ぶっちぎろう」とオープニングラップのアトウッドコーナーで攻めすぎてしまい、ハーフスピン。この混乱を後ろで冷静に見てたのが前嶋で、バックストレートで前の2台がバトルしている隙に、続くヘアピンで見事トップに立つことに成功。2位には藤原が、3位には増本が、4位には長田が、5位にはMAKOTが続く。
ところが後方集団のなかの1台が1コーナーでコースアウトしたため、1周も回らないうちにセーフティーカー(SC)が導入されることとなった。ダブルヘアピン手前にはSCボードが掲げられたが、スタート直後で先陣争いをしていた何人かの選手は、これを見落としたか、ブレーキが間に合わなかったかで前のクルマを追い越すことになる。これがレース後の審議対象となった。
1コーナーでコースアウトしたマシンは自力でコースに復帰したため、SCの回転灯は2周目のバックストレートで消灯。これを見て、トップの前嶋はヘアピン立ち上がりから、全開モード。2位以下を引き離してストレートに戻り、レースは3周目から再開された。
2位の藤原だが、前嶋よりラップタイムは明らかに速く、すぐに前嶋の背後に追いついた。前嶋は「SC後の1周は藤原をブロックしたが、コーナーで速くて並ぼうとするから、何が違うんだと見ていた」と、観察しながらブロックするもスピード差にはあらがえず、ついに4周目のヘアピンで藤原の先行を許し、2位に落ちた。
パスされた前嶋も藤原についていこうとするが「こりゃ無理だと思った」とその後は3位以下を押さえ込むことに専念する。
トップに立った藤原は後続より0秒5ほど速いタイムを刻み、徐々に独走状態となる。2位に落ちた前嶋の後ろには、増本、長田が続きこの3人での争いとなるが、やがてこのグループにMAKOTOが追いつき4人での攻防となった。
3位の増本は、ヘアピンの進入で何度か前嶋に先行するが、老獪なテクニックを駆使する前嶋は、増本のラインをつぶしオーバーテークを許さない。前嶋は「ヘアピンでしか来なかったし、ここだけ押さえれば余裕」と激しいバトルに苦も無く対応し、増本も「百戦錬磨、思っているところを通らせてもらえない」と脱帽。
4位の長田も「前がすごすぎてもう勝負権はなかった」と諦めムード。5位のMAKOTOも「ついていくのがやっと、前のバトルを見るのはいい経験」と観客モード。両者、オーバーテークまでは考えていなかったようだ。
結局この4人のトレイン状態は、最終となる10周目まで続くが、この順位のまま、なだれ込むようにフィニッシュラインを横切った。4者一様に「楽しかった」と口をそろえた。
優勝は藤原。2戦目から参戦しVITAで初優勝を飾った。2位には前嶋、3位には増本が、4位には長田が入り、トロフィークラスで優勝した。
5位にはMAKOTOが入ったが、SC時の追い越し違反でペナルティーが科され19位に降格。
6位にはTAKE chan(恵比寿アキランドVITA制動屋)が入ったが、こちらも同じSC追い越し違反。「SCボードは見えていたが、ブレーキが間に合わなかった」と、20位降格となった。
繰り上がって5位には中西亮平(BASIS RACING☆NAMS)が、6位には松本匡史(m*dent with 萬雲塾VITA)が入った。
次大会は、8月19日~20日のGTワールドチャレンジアジア&ジャパンカップのサポートレースとして第4戦、第5戦と2戦が行われる。
Text: Yoshiori OHNISHI
OKAYAMAチャレンジカップレース第3戦 -RIJ- (2023/06/11) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 VITA岡山シリーズ Round 3 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 31 | | | 藤原 優太 | TMR AKILAND VITA
| 10 | 19'00.243 | - | - |
2 | 3 | | | 前嶋 秀司 | GO&FUN☆Trace☆VITA
| 10 | 19'03.450 | 3.207 | 3.207 |
3 | 6 | | | 増本 千春 | SANNO MST SHIELD 01
| 10 | 19'03.613 | 3.370 | 0.163 |
4 | 46 | T | 1 | 長田 茂久 | TRACE☆CB☆制動屋おっさんVITA
| 10 | 19'04.199 | 3.956 | 0.586 |
5 | 66 | | | 中西 亮平 | BASIS RACING☆NAMS
| 10 | 19'08.522 | 8.279 | 4.323 |
6 | 999 | | | 松本 匡史 | m*dent with 萬雲塾VITA
| 10 | 19'09.724 | 9.481 | 1.202 |
7 | 75 | | | 清水 康友 | カーブティッククラブ☆Trace☆制動屋
| 10 | 19'11.324 | 11.081 | 1.600 |
8 | 71 | | | 大山 正芳 | ダイワN通商アキランドビータ
| 10 | 19'11.725 | 11.482 | 0.401 |
9 | 34 | | | 植島 禎一 | 尾張信貴山☆制動屋☆Trace☆VITA
| 10 | 19'18.062 | 17.819 | 6.337 |
10 | 15 | | | 上田 裕司 | 野郎レーシング☆萬雲塾VITA
| 10 | 19'18.319 | 18.076 | 0.257 |
11 | 106 | | | 中川 徹 | Giddy Up VITA
| 10 | 19'18.703 | 18.460 | 0.384 |
12 | 57 | | | 武連 良治 | TBR RAYBROS VITA
| 10 | 19'19.426 | 19.183 | 0.723 |
13 | 39 | T | 2 | 橋本 守生 | ダイワN通商アキランドビータ
| 10 | 19'21.599 | 21.356 | 2.173 |
14 | 4 | T | 3 | 蘭牟田 政治 | NUTEC制動屋JOKER
| 10 | 19'23.576 | 23.333 | 1.977 |
15 | 14 | T | 4 | 下垣 和也 | SOUEISHA-VITA
| 10 | 19'23.955 | 23.712 | 0.379 |
16 | 16 | T | 5 | 吉田 郷史 | TEAM HERO'S NAMS
| 10 | 19'28.902 | 28.659 | 4.947 |
17 | 70 | | | イシカワ ヨシオ | 東京IRC☆CF亜衣☆VITA
| 10 | 19'30.521 | 30.278 | 1.619 |
18 | 30 | | | 三尾 修 | まるさん★萬雲塾★VITA
| 10 | 19'32.807 | 32.564 | 2.286 |
19 | *88 | | | MAKOTO | まこと君VITA CF亜衣
| 10 | 19'34.517 | 34.274 | 1.710 |
20 | *78 | T | 6 | TAKE chan | 恵比寿アキランドVITA制動屋
| 10 | 19'37.776 | 37.533 | 3.259 |
21 | *83 | | | 柿沼 一峰 | 恵比寿制動屋VITAプラチナ
| 10 | 19'47.037 | 46.794 | 9.261 |
22 | 36 | | | 戸田 淳也 | KSTアングル真栄金属ブラックスワン
| 10 | 19'47.196 | 46.953 | 0.159 |
23 | *91 | | | 首藤 哲也 | JETの建売☆LBJ Racing
| 10 | 19'49.902 | 49.659 | 2.706 |
24 | 17 | | | 竹之内 宏樹 | TEAM HERO'S NAMS
| 10 | 19'51.017 | 50.774 | 1.115 |
25 | 105 | T | 7 | 吉村 雅一 | ヨシムラオートVITA
| 10 | 19'54.228 | 53.985 | 3.211 |
26 | 61 | | | 平田 純 | JRCパワースVITA
| 10 | 20'02.310 | 1'02.067 | 8.082 |
27 | 8 | | | 難波 孝紘 | TEAM ASUKA
| 10 | 20'06.264 | 1'06.021 | 3.954 |
28 | *219 | T | 8 | 中島 僚斗 | H&G NUTEC制動屋VITA
| 10 | 20'14.631 | 1'14.388 | 8.367 |
29 | *80 | | | 森村 彰博 | 恵比寿B*RIGHT-VITA
| 10 | 20'20.108 | 1'19.865 | 5.477 |
30 | *525 | T | 9 | CHAY | KRS VITA
| 10 | 20'26.148 | 1'25.905 | 6.040 |
31 | *72 | | | 近藤 保 | AKILAND VITA
| 10 | 20'32.012 | 1'31.769 | 5.864 |
32 | *44 | T | 10 | CCキタジョー | CRAFT COMPANY VITA
| 10 | 20'32.888 | 1'32.645 | 0.876 |
---- 以上規定周回数(70% - 7 Laps)完走 ---- |
- | 58 | T | - | 綾 真則 | フジタ薬局レーシング☆アポロ電工VITA
| 4 | 8'58.582 | 6Laps | 6Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 31 藤原優(TMR AKILAND VITA) 1'45.754 (5/10) 126.055 km/h
- CarNo. 78, 219, 80, 525, 72, 44, 88, 91は、2023岡山国際サー帰途4輪レース一般競技規則書附則1-5.(SC中の追い越し)により、競技結果に30秒を加算した。
- CarNo. 83は、FIA国際モータースポーツ競技規則付則H項2.2.5 b)(黄旗区間での追い越し)により、競技結果に30秒を加算した。
岡山VITAシリーズ第3戦は6月11日、岡山国サーキットで公式予選を行い、参加ドライバー中最年少、17歳の藤原優太(TMR AKILAND VITA)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前11時50分より15分間で行われた。夜半から降った雨も上がり、前プログラムのレースでは、ドライタイヤを履いたマシンが勝つようになり路面は、ダンプコンディションから徐々に乾きつつある。予選開始直後に、ぱらついた小雨も上がり、天候が回復するなかでセッションは進行した。
開始早々にタイムアタックを行ったのは「雨が降っていたので1回はタイムを出したかった」という増本千春(SANNO MST SHIELD 01)。いきなり1分45秒705でトップタイムをマークした。
これに続いたのが参加ドライバー中最年少の藤原優太(TMR AKILAND VITA)。1分45秒822で2位につけていたが、次の周には45秒459でトップに躍り出ると、さらにタイムを45秒132まで更新し、他を圧倒するタイムでタイミングモニターのトップに君臨、そのままポールポジションを獲得した。
藤原は別格のため注目は2位争いとなったが、予選が進行しても増本のタイムを更新する選手は現れない。逆に終盤、増本はタイムを1分45秒654と若干縮め、2位のポジションを守って予選を終えた。
3位以下の争いはめまぐるしく順位が変わった。前嶋秀司(GO&FUN☆Trace☆VITA)、長田茂久(TRACE☆CB☆制動屋おっさんVITA)、松本匡史(m*dent with 萬雲塾VITA)あたりで争われたが、終盤は1分46秒738を出した長田が逃げ切り3位に入った。また長田は、50歳以上を対象としたトロフィーカップではポールポジションとなった。
4位には「一人で走るのはTCRJ以来で4年ぶり」という百戦錬磨の前嶋が1分46秒807でが入った。
5位には「練習したかいがあった」と予選後半から順位を上げてきたMAKOTO(まこと君VITA CF亜衣)で1分45秒834で入った。
6位には、1分45秒895で松本が入ったが、ピットレーンでスピード違反で2グリッド降格。6番グリッドからスタートするのは「ごっちゃんです」という植島禎一(尾張信貴山☆制動屋☆Trace☆VITA)となった。
7位にも繰り上がって中西亮平(BASIS RACING☆NAMS)が入り、8位は降格となった松本、9位には中川徹(Giddy Up VITA)、10位には大山正芳(ダイワN通商アキランドビータ)が続いた。
ポールポジションを取った藤原は弱冠17歳。カートやドリフトにも出場し腕を磨き、今年はFIA-F4にも参戦を始めた。富士スピードウェイで行われた第1戦ではいきなり10位に入る健闘を見せている。
決勝レースはこの後、午後4時より10周で行われる。藤原は2位以下を0秒522ちぎるタイムでポールを取ったが、2位の増本からは1秒以内に14台がひしめいている。藤原は逃げると思われるが、2位以下の争いに注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
OKAYAMAチャレンジカップレース第3戦 -RIJ- (2023/06/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 VITA岡山シリーズ Round 3 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 31 | | | 藤原 優太 | TMR AKILAND VITA
| 1'45.132 | - | - | 126.801 |
2 | 6 | | | 増本 千春 | SANNO MST SHIELD 01
| 1'45.654 | 0.522 | 0.522 | 126.174 |
3 | 46 | T | 1 | 長田 茂久 | TRACE☆CB☆制動屋おっさんVITA
| 1'45.738 | 0.606 | 0.084 | 126.074 |
4 | 3 | | | 前嶋 秀司 | GO&FUN☆Trace☆VITA
| 1'45.807 | 0.675 | 0.069 | 125.992 |
5 | 88 | | | MAKOTO | まこと君VITA CF亜衣
| 1'45.834 | 0.702 | 0.027 | 125.960 |
6 | *999 | | | 松本 匡史 | m*dent with 萬雲塾VITA
| 1'45.895 | 0.763 | 0.061 | 125.887 |
7 | 34 | | | 植島 禎一 | 尾張信貴山☆制動屋☆Trace☆VITA
| 1'45.966 | 0.834 | 0.071 | 125.803 |
8 | 66 | | | 中西 亮平 | BASIS RACING☆NAMS
| 1'46.016 | 0.884 | 0.050 | 125.743 |
9 | 106 | | | 中川 徹 | Giddy Up VITA
| 1'46.033 | 0.901 | 0.017 | 125.723 |
10 | 71 | | | 大山 正芳 | ダイワN通商アキランドビータ
| 1'46.138 | 1.006 | 0.105 | 125.599 |
11 | 78 | T | 2 | TAKE chan | 恵比寿アキランドVITA制動屋
| 1'46.138 | 1.006 | 0.000 | 125.599 |
12 | 75 | | | 清水 康友 | カーブティッククラブ☆Trace☆制動屋
| 1'46.278 | 1.146 | 0.140 | 125.433 |
13 | 39 | | | 橋本 守生 | ダイワN通商アキランドビータ
| 1'46.373 | 1.241 | 0.095 | 125.321 |
14 | 14 | T | 3 | 下垣 和也 | SOUEISHA-VITA
| 1'46.580 | 1.448 | 0.207 | 125.078 |
15 | 4 | T | 4 | 蘭牟田 政治 | NUTEC制動屋JOKER
| 1'46.586 | 1.454 | 0.006 | 125.071 |
16 | 57 | | | 武連 良治 | TBR RAYBROS VITA
| 1'46.684 | 1.552 | 0.098 | 124.956 |
17 | 15 | | | 上田 裕司 | 野郎レーシング☆萬雲塾VITA
| 1'46.691 | 1.559 | 0.007 | 124.948 |
18 | *83 | | | 柿沼 一峰 | 恵比寿制動屋VITAプラチナ
| 1'46.692 | 1.560 | 0.001 | 124.947 |
19 | 16 | T | 5 | 吉田 郷史 | TEAM HERO'S NAMS
| 1'47.026 | 1.894 | 0.334 | 124.557 |
20 | 91 | | | 首藤 哲也 | JETの建売☆LBJ Racing
| 1'47.183 | 2.051 | 0.157 | 124.374 |
21 | 70 | | | イシカワ ヨシオ | 東京IRC☆CF亜衣☆VITA
| 1'47.212 | 2.080 | 0.029 | 124.341 |
22 | 30 | | | 三尾 修 | まるさん★萬雲塾★VITA
| 1'47.624 | 2.492 | 0.412 | 123.865 |
23 | 44 | T | 6 | CCキタジョー | CRAFT COMPANY VITA
| 1'47.799 | 2.667 | 0.175 | 123.663 |
24 | 17 | | | 竹之内 宏樹 | TEAM HERO'S NAMS
| 1'47.845 | 2.713 | 0.046 | 123.611 |
25 | 105 | T | 7 | 吉村 雅一 | ヨシムラオートVITA
| 1'48.149 | 3.017 | 0.304 | 123.263 |
26 | 8 | | | 難波 孝紘 | TEAM ASUKA
| 1'48.167 | 3.035 | 0.018 | 123.243 |
27 | 61 | | | 平田 純 | JRCパワースVITA
| 1'48.472 | 3.340 | 0.305 | 122.896 |
28 | 219 | T | 8 | 中島 僚斗 | H&G NUTEC制動屋VITA
| 1'48.547 | 3.415 | 0.075 | 122.811 |
29 | 36 | | | 戸田 淳也 | KSTアングル真栄金属ブラックスワン
| 1'48.885 | 3.753 | 0.338 | 122.430 |
30 | 525 | T | 9 | CHAY | KRS VITA
| 1'48.918 | 3.786 | 0.033 | 122.393 |
31 | *80 | | | 森村 彰博 | 恵比寿B*RIGHT-VITA
| 1'49.263 | 4.131 | 0.345 | 122.007 |
32 | *72 | | | 近藤 保 | AKILAND VITA
| 1'49.411 | 4.279 | 0.148 | 121.841 |
33 | 58 | T | 10 | 綾 真則 | フジタ薬局レーシング☆アポロ電工VITA
| 1'49.556 | 4.424 | 0.145 | 121.680 |
---- 以上基準タイム(130% - 2'17.191)予選通過 ---- |
- CarNo. 80, 72, 83, 999は、岡山国際サーキット4輪レース一般競技規則書第8章第41条1.(ピットレーン速度)違反により、決勝スターティンググリッドを2グリッド降格とする。
今年からFormula-Beat(F-Be)と名称を改めたJAF-F4選手権シリーズ。フォーミュラカーを用いたレースとしては世界的にも珍しくなった「モノづくりのできるカテゴリー」だ。
発足当初は国内の各コンストラクターがJAF国内競技車両規則に沿って製作したオリジナルマシンによって戦われてきたが、現在は他のカテゴリーで使用されてきた車両を改造して参戦するチームやドライバーが目立つようになった。
そこで今回は6月10-11日に岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われた第4戦、第5戦に参戦した車両をここに紹介していくことにする。
まずは第4戦、第5戦でポールポジションを獲得した佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)と、岡山大会二連勝を飾った卜部和久(H・R F108)の乗る「ZAP F108」。これはJAF国内競技車両規則に沿って設計、製作されたもので、日本自動車レース工業会(JMIA)が供給するUOVAと呼ばれるカーボンモノコックが使用されている。その名が示す通り開発には童夢が関わっており、現在はZAP SPEEDが製造・販売を行なっている。
そして第4戦、第5戦で3位となった大宮賢人(ハンマーR疾風)がドライブしていたのがハンマーレーシングが製作する「疾風」。これはフォーミュラルノー2.0で使用されたタトゥース製のシャシーに改造を施したもの。
冨田自然(Kデンタルオフィス)が乗るFC106は2006年から2013年まで日本レースプロモーション(JRP)が行なっていたフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)で使用された車両だが、このシャシーも元々はタトゥースがフォーミュラルノー2.0のために生産していたものだ。
KAMIKAZE(ファーストガレージ&ISP)の使用するFR2.0もタトゥース製のフォーミュラ・ルノー2.0車両だが、こちらは2008年以降に製造されたモデルであり、疾風のベースより1世代新しいものだ。サイドポンツーンの形状の違いが見て取れる。
そして昨シーズンからはダラーラF307、F301といったF3マシンをF-Be仕様に改造したものも登場している。岡山大会には安井和明(ブースカ隊長)がF301、米谷浩(KK・ヨネタニ)と田中諭(ミスト制動屋)がF307を持ち込んだ。特に米谷の8号車は全日本F3選手権で使用された時そのままのカラーリングで持ち込まれている。
これらの他カテゴリーからの流用車両はそのままではJAFの車両規則に合致しないため、ウィングやフロアパネル、サイドポンツーンなどを規則に沿って改造する必要がある。
例えばF-Beのフロアパネルはフラットボトムであることが求められ、後端部の立ち上げも最大20mmまでしか許されないため、FR2.0やF3のようなステップボトムやディフューザーはそのままでは使用できない。このため、オリジナルのフロアの下にフラットボトムを接合する対応が取られている。
ウィング形状も三次曲面形状は禁止されているため、長方形のシンプルな形状のものに交換されている。
また、車体の中心線から最小550mmの両側に、ステアリングホイールの面から燃料タンクの背面まで連続した側面防護体を設けることが定められているため、その位置までサイドポンツーン前面を延長するモディファイが行われている。
このように、空力を中心とした大幅なモディファイが必要となるため、オリジナルパーツで使用できるのはせいぜいモノコックとノーズコーンぐらい。足回りにも相当手を入れる必要があるという。格上のカテゴリーからクルマを持ってきたからといっても簡単に勝てたりはしないのだ。
国産のオリジナルシャシーとF3とフォーミュラルノーが同じ土俵で接戦を繰り広げるF-Beはまさにカオス状態。FIA-F4が来年世代交代を予定していることを考えると、現在使用されているF110がF-Beに流入してくる可能性も大いに考えられる。今後の動向にも注目していきたい。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
6月4日に三重県の鈴鹿サーキットで行われた、オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿GT450kmレース」の競技結果は、NDDP RACINGが控訴の意思を示したことにより留保されていたが、同チームがこれを取り下げたことにより、6月12日付で正式結果が発行された。
NDDP RACINGの島田次郎監督によれば、「レギュレーションに明文化されていないルールによってペナルティの裁定を受けたことについて疑義があったため抗議し、却下されたので控訴の意思を示したが、その後の競技関係者との再協議の結果、今後の規則の明確化を約束されたため、正式な控訴手続きを行わないことにした」という。
これにより優勝は19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)、2位は36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)、1号車MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)
が3位、3号車Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は4位で順位は確定した。
TGR TEAM WedsSport BANDOHと国本雄資の優勝は2016年10月の第7戦チャン・インターナショナル・サーキット以来通算2勝目。阪口晴南に取ってはこれが初のGT500優勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
「スタートは、昨日と一緒でちょっと遅れました。3番手の選手が若干速かったので、並んでいく感じになって2コーナーとかはきつく押さえられたので、行けなかった感じです。なるべくタイヤが新しいうちにアトウッドとかヘアピンとか1コーナーで抜こうと考えてチャンスをうかがっていました。あの周のアトウッドでインが空いたので、並んで入って行って、突っ込んでいるわけではないんですが、思ったより左にはらむスペースがなくて、右に行かなきゃ行けなくて、強いブレーキを踏んだときに、ロックさせてしまいました」
「その後は、タイムペナルティー5秒が加算されるかも知れなかったので、そのマージンを精いっぱい作りました。無線で何もないと聞いてからもレースなので最後まで戦いました」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
TCRジャパンサンデーシリーズ第2戦は11日、岡山国際サーキットで決勝を行い、予選2位からスタートした猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)が、4周目にトップに立つとそのまま後続を引き離して2連勝を飾った。
決勝は午後1時にフォーメーションラップが始まった。一時落ちていた小雨も上がり、上空は明るくなるなか、7台が参加してグリッドに着いた。
ポールポジションのHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)は、蹴り出しが良かったもののその後が伸びず、3位まで順位を落とす。好スタートを切ったのは予選3位の加藤正将(Audi Team Mars)で、2台をパスしてトップに立った。2位には猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)が続く。
トップ加藤と2位猪爪はスタート直後からテールトゥノーズの争いを繰り広げる。3位のHIROBONは上位2台について行くことができず、背後にはMOTOTINO(55MOTO RACING)が迫ってきた。
4周目のアトウッドでは加藤のインが空いたのみた猪爪が、加藤に並びかけるも両者は接触。これで猪爪がトップに立ち、加藤は2位に落ちた。
トップに立った猪爪は、2位の加藤より0秒3~0秒7速いタイムを刻み、徐々にその差を広げる。規定の23分が過ぎ、16周を回って2位以下を7秒6離して猪爪が優勝した。猪爪はサンデーシリーズ2連勝、サタデーシリーズともあわせて開幕から4連勝となった。
3位でレースを始めたHITOBONはペースが上がらない。5周目のマイクナイトではMOTOTINOにインからかわされ4位、7周目には梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)にもかわされ5位でレースを終えた。
2位には加藤が入り、3位はMOTOTINO、4位が梅本、5位がHIROBON、6位が玉田誠二(TAMADA Racing)、7位が鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)という結果となった。
第3戦はモビリティーリゾートもてぎに舞台を移し、8月19日にサタデーシリーズが、20日にサンデーシリーズが行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
- レース8優勝 リアム・シーツ(SUTEKINA RACING TEAM)
-
「すごく嬉しいです。日本に来て初めて勝つことができました。チームには感謝しています」
「いいスタートを切れましたが、大きなギャップを築くことができず、2位の選手に追われる展開になりました。でも木曜日からクルマはすごく良かったし、ドライビングにも自信があったので、それほど大きなプレッシャーは感じませんでした。クリーンエアの中で走っていたことも大きいですね」
「もてぎは初めて走るサーキットだけど楽しみにしています。コースを覚えることから始めないといけませんが、しっかり準備をして臨みますよ」
- レース8決勝2位 小川颯太(Bionic Jack Racing)
-
「スタートは大失敗というわけではありませんでしたが、リアム選手がいいスタートをしてきたので、前に出られてしまいました。前半はペースについていくことができなくて、後半は追いつくことができましたが、なかなか仕掛けられる間合いに詰めていくことができない、というレースでした」
「近づくとダウンフォースが抜けてしまうので、ブレーキングも気をつけないといけないし、アンダーも出てしまいます。ダブルヘアピンからの立ち上がりは2速からターボで立ち上がることになるので、突っ込みで近づいてるように見えても出口で離されてしまいます。ですのでダウンフォースが抜けないように、意識してラインをずらして走らないといけませんでした」
「あと数周あれば、とも思うんですけど、相手もなかなかミスをしなかったんで、難しかったですね」
「次のもてぎにはいい思い出がないんですが、今年はクルマのセットアップもうまく決まっていて、チームもいい雰囲気できているので、やれるだけのことを全てやってもてぎに臨みたいです」
- レース8決勝3位 金丸ユウ(SUTEKINA RACING TEAM)
-
「岡山のサーキットの特性上、スタートしかチャンスがないことはわかっていたので、昨日の失敗を踏まえて、いいスタートを切れるように頭の中でイメージしていました。いいスタートを切れて、5番手から3番手まで上がり、アトウッドもいい感じで立ち上がれたので2位に上がれるかな?と思ったんですが、イン側の車両に優先権があるコーナーなので、なかなか外側から回り込むことはできませんでした。特にフォーミュラカーだと抜くのは難しいですね」
「週末を通して一番ペースも良かったし、この状態をベースに週末を迎えれば良かったんですけど。まあ色々試してここまで来れたので、いい週末にはなりましたね。もうちょっとできることがあったかな、とは思いますが」
「今回は呼んでいただいた身だったので、次出られるかどうかは自分ではわかりませんが、機会があればまた出たいですね」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第3戦のレース8決勝が6月11日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、予選2番手から見事なスタートを決めたリアム・シーツ(Sutekina Racing)が最後までポジションを守り切り、日本初勝利を挙げた。
レース8決勝は午後2時55分より18周で行われた。天候は曇り。路面はドライ。全車スリックタイヤを装着してスタートに臨んだ。
スタートでトップに立ったのは予選2番手のシーツ。ポールシッターの小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)が2位で続き、5番手スタートの金丸ユウ(Sutekina Racing)が3位にジャンプアップ。金丸は一気に小川をも捉えようかという勢いだったが、小川はこれを退けて2位でコントロールラインに戻ってきた。予選3番手の奥住慈英(Buzz Racing)は4位、予選4番手の岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)は5位とそれぞれポジションを一つずつ落としている。
2周終わってシーツのリードは1秒092。小川と金丸の差は0秒606だだったが、小川は4周目に1分28秒812、8周目に1分28秒529とファステストラップを次々に更新してシーツを追いかける。しかしシーツも自己ベストを連発する走りで小川に付け入る隙を与えない。
結局レースはトップ3が膠着状態に陥ったまま周回を重ねる展開となり、最後はリアム・シーツが小川颯太を僅か0秒485差で退けて来日以来初めての勝利を物にした。
2位は小川颯太、スポット参戦の金丸ユウはこのレースでも3位を獲得し、岡山大会の全てのレースで表彰台を獲得している。
FRJ第4戦の舞台は栃木県のモビリティリゾートもてぎ。7月22-23日にレース9、10、11を行う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
OKAYAMAチャレンジカップレース第3戦 -RIJ- (2023/06/11) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 18 | 26'47.373 | - | - |
2 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing F111/3 Bionic Jack Racing | 18 | 26'47.858 | 0.485 | 0.485 |
3 | 3 | | | 金丸 ユウ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 18 | 26'48.602 | 1.229 | 0.744 |
4 | 14 | | | 奥住 慈英 | Buzz Racing Buzz Racing | 18 | 26'50.271 | 2.898 | 1.669 |
5 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing F111/3 Bionic Jack Racing | 18 | 27'07.105 | 19.732 | 16.834 |
6 | 62 | | | Wang Zhongwei | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 18 | 27'40.871 | 53.498 | 33.766 |
7 | 99 | M | 1 | 近藤 善嗣 | KUJIRA Rn-sports Rn-sports | 18 | 27'42.970 | 55.597 | 2.099 |
---- 以上規定周回数(75% - 13 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 98 1'28.529 (8/18) 150.581 km/h
- 第4戦優勝 卜部和久(H・R F108)
-
「まさか勝てるとは思っていませんでした。運もありましたが、勝てて嬉しいです」
「スタートで1位まで行きたかったんですが、一発で決めきれず、人の後ろを走ってダウンフォースが抜けちゃう苦しい状況が続きました。周回遅れの影響もあり、うまく前に出れましたが、そこからは意外とグリップしたので、そこで空力の影響が大きかったことを実感しました。僕も周回遅れに詰まりましたが、なんとか勝ててよかったです」
「結構ダンプ路面で、濡れてたり濡れてなかったりが続いていて、ちょっとラインを外すと全然グリップしない、難しい路面でした。抜く時もふらついてしまいました。(佐々木選手を抜いた時は)ここしかない、と思っていきました。しっかり決め切れてよかったですね」
「4連勝はできましたが、今回はポールを取ることができなかったので、これからのレースではポールを取って勝ちたいです」
- 第4戦決勝2位 佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)
-
「グリッドを行き過ぎちゃって。信号しか見ていなかった僕のミスです。今回のスタートはそれなりに決まったと思います。昨日の1周目がセーフティーな運転だったので、今回はちょっとプッシュ目で入りました。そこからはずっといい展開で、詰められていてもピタピタには来なかったので、なんとかこのペースを保って最後まで行きたいなと思っていたんですけど、周回遅れが出だして、そのうちの1台が明らかなブロックラインを走っていたので、こちらの加速が鈍ってしまい、そこで一気に抜かれてしまいました。自分の実力とかミスで抜かれたんなら納得いくんですけど、こういう形で抜かれたのは悔しいです」
「次も出ます。クルマはすごく良くしてもらっているので、自分の実力と運に恵まれれば勝てると思います。次も若いやつ相手に頑張ります」
- 第4戦決勝3位 大宮賢人(ハンマーR疾風)
-
「最初はもうちょっと前に出たかったんですけど、タイヤを温めるのに数ラップかかってしまって、そこで前に出られなかったのが勝てなかった理由だと思います」
「どっちの3位もあんまり満足できる3位じゃなかったなと思います。最低限の結果という感じで。もうちょっと上を目指していかないとと思います。次の大会は予選からポールを取りに行って、もうちょっと戦えるスピードを身につけられればと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
OKAYAMAチャレンジカップレース第3戦 -RIJ- (2023/06/11) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 2 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Maker Model Team | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | *98 | 猪爪 杏奈 | Honda CIVIC TCR 羽衣6 DOME RACING | 16 | 26'15.520 | - | - |
2 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS 3 LMS Audi Team Mars | 16 | 26'23.181 | 7.661 | 7.661 |
3 | 55 | MOTOTINO | Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING | 16 | 26'35.488 | 19.968 | 12.307 |
4 | 69 | 梅本 淳一 | Honda CIVIC TCR J'S RACING CIVIC TCR FK7 | 16 | 26'36.464 | 20.944 | 0.976 |
5 | 19 | HIROBON | CUPRA TCE バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 16 | 26'55.073 | 39.553 | 18.609 |
6 | 7 | 玉田 誠二 | Audi RS 3 LMS TAMADA Racing | 16 | 27'30.162 | 1'14.642 | 35.089 |
7 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS 3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 15 | 27'20.206 | 1Lap | 1Lap |
---- 以上規定周回数(75% - 12 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 98 1'37.116 (5/16) 137.267 km/h
- CarNo. 98に白黒旗を提示した。
Formula Beat(F-Be)第5戦の決勝が6月11日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、予選2番手からスタートした卜部和久(H・R F108)が第4戦に続いて勝ち、第2戦富士からの連勝記録を4に伸ばした。
第5戦決勝は午前11時より15周で行われた。天候は曇りだが、路面には前夜の雨の影響がまだ少し残っている状況。それでも上位陣はいずれもスリックタイヤを選択。後方グリッドの7台がウェットタイヤでスタートに臨んだ。
フォーメーションラップではポールポジションの佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)がグリッド位置を通り過ぎてしまうハプニングがあったが、佐々木は落ち着いてスタートを決め、トップで1コーナーに飛び込んだ。予選3番手の卜部はオープニングラップで2番手スタートの大宮賢人(ハンマーR疾風)をかわして2位に浮上。以下徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)、 ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)、河野靖喜(ファーストガレージ&ISP)の順でオープニングラップを終了した。
ラップタイムを更新しながら逃げようとする佐々木だったが、卜部も負けじと食い下がり、その差は5周を終えた段階でも僅か0秒646に留まった。
1周目に卜部の先行を許し、その後も温まらないタイヤで我慢の走りを強いられていた大宮も5周を過ぎたあたりから本来のペースを取り戻し、7周目に1分32秒553とファステストを更新、2位の卜部との差を1秒765とすると、9周目には1分31秒989を叩き出し、佐々木とは1秒458差、卜部とは0秒965差にまで迫ってきた。この時点で佐々木と卜部の差は0秒493だ。
その後も接戦を繰り広げながら周回を重ねるトップ3だったが、11周終わりのホームストレートで佐々木がバックマーカーに引っかかったのを見逃さず、卜部が12周目の1コーナーで佐々木のインに飛び込んでいく。一旦は2コーナーで抜き返した佐々木だったが、卜部はアトウッドカーブで再び佐々木のインをついてトップに浮上した。大宮もこれに乗じて佐々木に挑みかかるが、佐々木はバックストレートで2位を奪い返している。
13周終わって卜部のリードは0秒509。佐々木の後ろには0秒363差で大宮が迫る。
卜部は13周、14周とファステストを更新しながら後続を突き放しにかかる。佐々木も自己ベストを更新しながら追いかけるが、今一歩及ばず、最後は卜部が1秒025差をつけてフィニッシュ。
これにより優勝は卜部和久、佐々木孝太が2位、そして大宮賢人が3位と、終わってみれば第4戦と同じ顔ぶれが表彰台に並ぶ結果となった。
F-Be次戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。スーパー耐久第3戦のサポートイベントとして第6戦が行われる。7月8日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsprts Forum