MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/05) Group B Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 36 | | | 小林 利徠斗 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 1'57.544 | - | - | 147.039 |
2 | 35 | | | 荒川 鱗 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 1'57.669 | 0.125 | 0.125 | 146.883 |
3 | 77 | | | 宮下 源都 | WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED | 1'57.733 | 0.189 | 0.064 | 146.803 |
4 | 97 | | | 岩澤 優吾 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 1'57.915 | 0.371 | 0.182 | 146.577 |
5 | 31 | | | 奥住 慈英 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 1'57.941 | 0.397 | 0.026 | 146.544 |
6 | 37 | | | 中村 仁 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 1'57.982 | 0.438 | 0.041 | 146.494 |
7 | 33 | | | 岩崎 有矢斗 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 1'58.040 | 0.496 | 0.058 | 146.422 |
8 | 13 | | | 藤原 大輝 | Hitotsuyama MDF Hitotsuyama Racing | 1'58.125 | 0.581 | 0.085 | 146.316 |
9 | 61 | | | 佐藤 巧望 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 1'58.229 | 0.685 | 0.104 | 146.187 |
10 | 81 | | | 卜部 和久 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 1'58.324 | 0.780 | 0.095 | 146.070 |
11 | 62 | | | 堀尾 風允 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 1'58.436 | 0.892 | 0.112 | 145.932 |
12 | 72 | IC | 1 | HIROBON | アンダーレアキランドF110 AKILAND RACING | 1'58.720 | 1.176 | 0.284 | 145.583 |
13 | 96 | IC | 2 | 齋藤 真紀雄 | CSマーケティングアキランドF110 AKILAND RACING | 1'59.196 | 1.652 | 0.476 | 145.002 |
14 | 32 | | | 辻本 始温 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 1'59.447 | 1.903 | 0.251 | 144.697 |
15 | 39 | | | 地頭所 光 | SACCESS RACING SACCESS RACING | 1'59.587 | 2.043 | 0.140 | 144.527 |
16 | 86 | IC | 3 | 大阪 八郎 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 2'00.797 | 3.253 | 1.210 | 143.080 |
17 | 71 | IC | 4 | 大山 正芳 | ダイワN通商アキランドF110 AKILAND RACING | 2'00.989 | 3.445 | 0.192 | 142.853 |
18 | 23 | IC | 5 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 2'03.252 | 5.708 | 2.263 | 140.230 |
---- 以上基準タイム(110% - 2'09.413)予選通過 ---- |
- | 29 | IC | 6 | 小嶋 禎一 | SACCESS RACING FR22 SACCESS RACING | no time | - | - | - |
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/05) Group A Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 5 | | | 小出 峻 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'58.081 | - | - | 146.371 |
2 | 7 | | | 三井 優介 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'58.184 | 0.103 | 0.103 | 146.243 |
3 | 16 | | | 大滝 拓也 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 1'58.628 | 0.547 | 0.444 | 145.696 |
4 | 80 | | | 伊東 黎明 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 1'58.638 | 0.557 | 0.010 | 145.684 |
5 | 38 | | | 平安山 良馬 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 1'58.711 | 0.630 | 0.073 | 145.594 |
6 | 18 | | | 洞地 遼⼤ | アキランドレーシングF110 AKILAND RACING | 1'58.995 | 0.914 | 0.284 | 145.246 |
7 | 14 | | | 新原 光太郎 | ZAP SPEED F110 ZAP SPEED | 1'59.024 | 0.943 | 0.029 | 145.211 |
8 | 15 | | | 吉村 渉 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 1'59.081 | 1.000 | 0.057 | 145.142 |
9 | 22 | | | 藤原 優汰 | アキランドレーシングF110 AKILAND RACING | 1'59.092 | 1.011 | 0.011 | 145.128 |
10 | 41 | | | 奥本 隼士 | Racing TEAM HERO'S TEAM HERO'S | 1'59.114 | 1.033 | 0.022 | 145.101 |
11 | 6 | | | 西村 和真 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'59.233 | 1.152 | 0.119 | 144.957 |
12 | 87 | | | 下野 璃央 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 1'59.469 | 1.388 | 0.236 | 144.670 |
13 | 63 | IC | 1 | 鳥羽 豊 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 1'59.590 | 1.509 | 0.121 | 144.524 |
14 | 30 | IC | 2 | DRAGON | B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM | 1'59.655 | 1.574 | 0.065 | 144.445 |
15 | 47 | | | 山本 聖渚 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 2'00.902 | 2.821 | 1.247 | 142.955 |
16 | 99 | IC | 3 | 近藤 善嗣 | AdvaNceD IoTくじらRn Rn-sports | 2'01.614 | 3.533 | 0.712 | 142.119 |
17 | 55 | IC | 4 | KENTARO | Baum Field F4 フィールドモータースポーツ | 2'01.869 | 3.788 | 0.255 | 141.821 |
18 | 27 | IC | 5 | SYUJI | RSS F110 RSS | 2'02.015 | 3.934 | 0.146 | 141.651 |
19 | 45 | IC | 6 | 窪田 俊浩 | TOKAI DENSO F110 TOKAI DENSO MD | 2'02.629 | 4.548 | 0.614 | 140.942 |
20 | 11 | IC | 7 | DAISUKE | Rn-sports F110 Rn-sports | 2'03.615 | 5.534 | 0.986 | 139.818 |
---- 以上基準タイム(110% - 2'10.127)予選通過 ---- |
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/05) Group A Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 5 | | | 小出 峻 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'57.937 | - | - | 146.549 |
2 | 7 | | | 三井 優介 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'58.161 | 0.224 | 0.224 | 146.272 |
3 | 80 | | | 伊東 黎明 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 1'58.306 | 0.369 | 0.145 | 146.092 |
4 | 18 | | | 洞地 遼⼤ | アキランドレーシングF110 AKILAND RACING | 1'58.445 | 0.508 | 0.139 | 145.921 |
5 | 6 | | | 西村 和真 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'58.581 | 0.644 | 0.136 | 145.754 |
6 | 16 | | | 大滝 拓也 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 1'58.583 | 0.646 | 0.002 | 145.751 |
7 | 38 | | | 平安山 良馬 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 1'58.586 | 0.649 | 0.003 | 145.747 |
8 | 22 | | | 藤原 優汰 | アキランドレーシングF110 AKILAND RACING | 1'58.831 | 0.894 | 0.245 | 145.447 |
9 | 14 | | | 新原 光太郎 | ZAP SPEED F110 ZAP SPEED | 1'58.849 | 0.912 | 0.018 | 145.425 |
10 | 41 | | | 奥本 隼士 | Racing TEAM HERO'S TEAM HERO'S | 1'58.914 | 0.977 | 0.065 | 145.345 |
11 | 15 | | | 吉村 渉 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 1'59.016 | 1.079 | 0.102 | 145.221 |
12 | 30 | IC | 1 | DRAGON | B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM | 1'59.233 | 1.296 | 0.217 | 144.957 |
13 | 63 | IC | 2 | 鳥羽 豊 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 1'59.324 | 1.387 | 0.091 | 144.846 |
14 | 87 | | | 下野 璃央 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 1'59.329 | 1.392 | 0.005 | 144.840 |
15 | 47 | | | 山本 聖渚 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 2'00.047 | 2.110 | 0.718 | 143.974 |
16 | 55 | IC | 3 | KENTARO | Baum Field F4 フィールドモータースポーツ | 2'00.915 | 2.978 | 0.868 | 142.940 |
17 | 99 | IC | 4 | 近藤 善嗣 | AdvaNceD IoTくじらRn Rn-sports | 2'01.197 | 3.260 | 0.282 | 142.607 |
18 | 27 | IC | 5 | SYUJI | RSS F110 RSS | 2'01.811 | 3.874 | 0.614 | 141.889 |
19 | 45 | IC | 6 | 窪田 俊浩 | TOKAI DENSO F110 TOKAI DENSO MD | 2'01.816 | 3.879 | 0.005 | 141.883 |
20 | 11 | IC | 7 | DAISUKE | Rn-sports F110 Rn-sports | 2'03.135 | 5.198 | 1.319 | 140.363 |
---- 以上基準タイム(110% - 2'09.948)予選通過 ---- |
- 優勝 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)
-
「途中自分のシフトミスが再発してしまったので、それは反省です。ただラップタイム自体はまわりより速かったかなと思うので、そこは、まぁよしとするんですけれど。次のレースは日本一決定戦なので、このミスはなくして次に挑みたいと思います」
- 2位 73号車・センドラ フナト アレックス ショウタ(Deep-R・10V・ED)
-
「白崎選手が最後の方でミスして、あ、これは追いつけるかな、と思ったんですけれど、やっぱりそのまま。向うはミスしないで走り切れたので、その速さがあるために勝てなかったのだなと思います。ただ最初の方けっこう離されちゃって、これはちょっと、守るのも、後ろの方来るかな? と思ったのですけど、意外とペースをコンスタントに58秒台に入れておけば大丈夫かな、と思って、あまり攻め込まないで、攻めるとタイヤがすぐ終わっちゃうので、コンスタントに、追いつこうとしないで、ペースが落ちないように走ろうと思って、レースが終わりました。もうちょい頑張れば勝てたのかなと思いましたけど、デビュー戦としてはいいのかな、と思います。来年はフル参戦を目指しています」
- 3位 53号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)
-
「予選で感じていたこと(問題)は改善されずに終わってしまったという感じですね、何も起きることもなく。(中盤は前と差が詰まった?)アレックス選手もミスしているところがあって、その部分で追いついたというだけで、やっぱり彼が普通に走ったら置いて行かれれるし、よくて同等ぐらいで(彼が)ミスして縮まるという感じだったので、やっぱり勝てる力は今回まったくなかったです。次は日本一決定戦です、今年2レース走っているので、その経験を活かして、頑張りたいと思います」
- 4位 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)
-
「(安田選手は追えなかった?)ずっと同じタイムで、中盤ちょっと速くなった所もあったのですけれど。やっぱり後半は安田選手の方が速かったので離れちゃったな、という感じではあります。前半まではじわじわ詰まっていたのですけれど、中盤以降はペースがたぶんファーストガレージの方が速かったので、そこで離れちゃったかな、という感じです。日本一決定戦はまだ未定ですが、何かの形で出てリベンジしたいなと思います」
- 5位 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)
-
「集中力はできるだけ切らさないように、ずっと攻めて走っていました。(クルマの調子は?)前半は調子がよかったのですけど、離されたらスリップも無くなっちゃって、徐々に離されてしまう、ちょっと苦しい感じがしました。この後は富士で11月(のレース)と日本一決定戦に出ようと思っています」
- 6位 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)
-
「自分の中ではけっこう頑張ってたのですけど、内藤選手のペース良かったです。(思ったよりペース上がらなかった?)今はこれがたぶん実力なんだろうな、と思ってます。今年の冬にあった速さがどこかに行ってしまいました(苦笑)。来年はたぶん違う上のステップを踏んでいきます。その前に今年表彰台乗りたかったですけど」
- 16位 24号車・甲山晴翔(Calling TRS-10V)
-
「(初レースの感想は?)ホントに悔しい結果で終わってしまいました。スタートでもうクラッチのつなぎ方をミスしてしまって、そこからうまくいかず。一回ポジションを上げられるくらいまで接近戦になったのですけど、そこでシフトミスしてしまって、また離れて、で、また最終コーナーで追いついて、の繰り返しでした。(レースは楽しめた?)楽しめました。来年はもてぎ/SUGOか、筑波/富士かはわからないですけどどちらかに参戦したいです」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦決勝が10月30日(日)に筑波サーキットで行われ、ポールポジションからスタートの白崎稜(ZAPスタッフリソースED)が18周の間終始トップを守りチェッカードフラッグを受け、キャリア初の優勝を飾った。
10月最後の日曜日の筑波サーキットは 秋空がひろがり気温も上昇。決勝スタート時点では気温18度。まさにレース日和という感じだ。
全8戦で行われる筑波/富士シリーズ戦の最終戦、チャンピオンは前戦で田上蒼竜に決定しているが、2位争いは混戦。開幕戦で優勝し76ポイントの稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)、優勝こそないものの表彰台3回、全戦入賞で74ポイントの白崎稜(ZAPスタッフリソースED)、第6戦で優勝し73ポイントの安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)、の3人がランキング2位のチャンスを有している。
午前11時20分、予定より10分遅れでコースイン。予選終了後に冷却水漏れが見つかった予選2番手のセンドラ フナト アレックス ショウタ(Deep-R・10V・ED)はパドックでリヤカウルを外して修理が行われていたが、無事に作業完了。フロントロウを獲得した期待の新人のデビューレースを迎えることができた。
17台全車がグリッドに整列してクリーンスタート。ポールポジションから発進の白崎を先頭に、アレックス~安田~稲葉と上位はグリッド通りの順位で第1コーナーに進入する。
そんな中で好スタートを決めたのが10番グリッドから発進の山下友基(ELEVレーシングHRF10V)と11番グリッドから発進の宇髙希(TAKE FIRST)で、9番手スタートの澤井良太朗(オートルック 青池学園 10V)をかわしてそれぞれポジションアップ、さらに13番手スタートだった戸谷友規(DEEP-R・10V・ED)も前を行く本田千啓(オートルック ☆モダン☆10V)と澤井を抜いて11番手へ。オートルック勢は揃って順位を落とし澤井12位、本田13位。
後方での攻防をよそにトップ白崎はアレックスに0.675秒の差をつけてオープニングラップを終了。3位安田1.328秒差、4位稲葉まで1.760秒差と指呼の間で続く。アレックスと同じく今回デビュースを迎えた甲山晴翔(こやまはると)(Calling TRS-10V)は15番グリッドから発進したがスタートで後方マシンにかわされ最下位、17位にポジションダウン。
2周目、白崎は0.717秒と僅かだがアレックスとの差をひろげ、さらに3周目、4周目とファステストラップを更新して0.998秒、1.311秒とじわじわ引き離しにかかる。アレックスと3位安田の差は0.8秒前後を維持、さらに4位稲葉は安田に対し0.552秒→0.861秒→0.951秒と次第に遅れをとっている。
5周目、白崎は58秒567とまたもファステストラップを更新しアレックスに1.526秒差。アレックスも3位安田、4位稲葉も自己ベストを更新して追走するが、白崎は0コンマ2秒以上速いタイムで周回している。5位内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)は上位4台からやや離され約2秒の差、6位岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)と0.8秒差でポジションを守っている。
3台が出場のジェントルマンクラスのトップは全体14位の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)がクラス2位の本間隆史(MATレーシングPJ10V)に2.2秒の差をつけている。
6周目、7周目、8周目と白崎は安定したペースで走りアレックスとの差をキープ、アレックスと安田の差も0.49秒→0.675秒→0.831秒とじわじわ拡大、そんな中ペースを上げて安田のとの間合いを詰めているのが稲葉で5周目1秒以上にひらいたギャップを7周目に自己ベストの58秒802で安田との差を0.703秒差に詰め、安田は苦しいレースをしいられる。
ここから2位グループ3台は膠着状態に陥り、僅かでもミスをすればポジションを奪われかねない神経戦に突入する。
稲葉はさらに安田を追い詰め10周目0.517秒差、11周目0.443秒差とギャップを削る。しかり安田もこれに気付いたか13周目に58秒752の自己ベストを出して0.615秒差と稲葉を引き離す。
レースのバランスが崩れたのは14周目、それまでまったく破綻の無かった白崎が59秒257とラップタイムを乱し、2秒以上に開いていたアレックスとの差が一気に1.526秒まで縮まる。続く15周目には1.336秒差、16周目には0.999秒差とアレックスは58秒台を連発して白崎に詰め寄る気配を見せる。しかしここで白崎はふんばり17周目58秒台に戻して再度アレックスを1.223秒差に突き放しファイナルラップ突入、一方アレックスの後方からは安田が0.464秒差に接近、緊張が高まる。これでアレックスは2位のポジションを守らざるをえなくなったか、ファイナルラップはポジションキープでフィニッシュ。
優勝は白崎、スタートでトップに立って一度もその座を譲らぬポール・ツー・ウインでスーパーFJ初優勝。1.279秒差の2位にはデビュー戦でトップグループに伍して譲らぬ戦いぶりを見せたアレックス。そのアレックスを0.37秒差まで追い詰めた安田が3位となった。安田から1秒離れて稲葉が4位。以下内藤、岩本と終わってみればスタート時点と同じ順位だったが、最初から最後まで気の抜けない、厳しいレースだった。
ジェントルマンクラスはスタートから終始首位を走り大差をつけていた秋山が16周目にスローダウン、エンジンはパラついた音を発し、それでもゴールを目指して走行を続けていたがファイナルラップの第2ヘアピンでストップ、チェッカードフラッグをうける事はかなわず、クラス優勝は本間、2位に竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)があがり、秋山はチェッカーを受けられなかったが完走扱いでクラス3位となった。
また今回デビューレースを迎えた甲山はスタートで順位を落とすとその後は落ち着いてレースを走行、秋山のトラブルで16位に順位を上げてフィニッシュした。
この結果筑波/富士シリーズのポイントランキングは白崎74点→94点で2位、安田73点→88点で3位、稲葉76点→86点で4位という順になった。(手元集計)
今シーズンの筑波/富士シリーズはこれにて終了。エントラントの中には12月10日-11日に富士で行われる「スーパーFJ日本一決定戦」への出場を予定している者もいる。彼らのシーズンオフはまだ当分やってこない。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2022/10/30) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 26 | | | 白崎 稜 | ZAPスタッフリソースED TOKYO R&D RD10V | 18 | 17'45.108 | - | - |
2 | 73 | | | センドラ フナト アレックス ショウタ | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 17'46.387 | 1.279 | 1.279 |
3 | 53 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ MYST KK-S2 | 18 | 17'46.757 | 1.649 | 0.370 |
4 | 14 | | | 稲葉 摩人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 17'47.779 | 2.671 | 1.022 |
5 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP MT MYST KK-S2 | 18 | 17'54.006 | 8.898 | 6.227 |
6 | 52 | | | 岩本 瞬 | ファーストガレージ小倉学園S2 MYST KK-S2 | 18 | 17'56.320 | 11.212 | 2.314 |
7 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP NAIZ 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'02.230 | 17.122 | 5.910 |
8 | 91 | | | 山下 友基 | ELEVレーシングHFR 10V TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'02.813 | 17.705 | 0.583 |
9 | 72 | | | 下村 剛司 | SウインズELEV'r KKS2 MYST KK-S2 | 18 | 18'03.153 | 18.045 | 0.340 |
10 | 23 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'04.417 | 19.309 | 1.264 |
11 | 66 | | | 戸谷 友規 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'04.931 | 19.823 | 0.514 |
12 | 7 | | | 本田 千啓 | オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'05.195 | 20.087 | 0.264 |
13 | 1 | | | 澤井 良太朗 | オートルック青池学園10V TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'06.484 | 21.376 | 1.289 |
14 | 46 | M | 1 | 本間 隆史 | MATレーシングPJ 10V TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'27.850 | 42.742 | 21.366 |
15 | 16 | M | 2 | 竹沢 茂 | スーパーウィンズ☆KKS☆ED MYST KK-S | 18 | 18'31.464 | 46.356 | 3.614 |
16 | 24 | | | 甲山 晴翔 | Calling TRS-10V TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'31.656 | 46.548 | 0.192 |
17 | 3 | M | 3 | 秋山 健也 | スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S | 17 | 17'19.523 | 1Lap | 1Lap |
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 26 白崎稜(ZAPスタッフリソースED) 58.567 (5/18) 125.702 km/h
- ポールポジション 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)58秒243
-
「やっとポール取れたので、スポンサーして下さっている方々にやっといい報告ができます。僅差なのはわかっていたので、早くタイムを出せるように距離をちょっと稼いで、タイヤがタレてくる中ではグリップ限界を探すのに苦労したなという感じです」
- 2位 73号車・センドラ フナト アレックス ショウタ(Deep-R・10V・ED)58秒288 トップと0.045秒差
-
「ちょっと悔しいですね。第1ヘアピンでちょっとミスして、そのミスが無ければポールポジションが取れたのじゃないれかと思ってます。決勝を走り切って勝ちたいと思います。(走行直後はかなり怒っていたけど、自分に対して?)ミスが無ければポール取れたので、それが悔しくて、その悔しさは決勝で晴らします」
- 3位 53号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)58秒320 トップと0.077秒差
-
「昨日から同じ症状が出ていて、新品タイヤ履いてもその症状がより出ちゃって、ちょっと乗りにくいな、という部分があったのですけど。でもこのタイム差見るとあとちょっとだたので。何ともセッティングもですけど自分が詰めきれれば、というところもあります。(症状というのは?)バランスがちょっと、昨日から前後バランス的によくなくて、いろいろよくはなってきてたのですけど、新品タイヤはいたらまた違うバランスになって、序盤から厳しいなというのは感じていたのですけど、それでも必至にアタックして、この差かな。決勝はスタートさえ決まって、後ろについて行ければ、何かしら抜けるチャンスはあると思うので、あきらめずに、頑張りたいと思います」
- 4位 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)58秒436 トップと0.193秒差
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「ちょっとセット決まりきらなくて。いつもユーズドタイヤでセット出して新品ではまらない、っていうパターンだったのですけど、今回は新品タイヤを見越して(セッティングを)作ってもらったにも関わらず、やっぱり自分のフィードバックと合っていなくて。というのは僕のフィードバックの精度が低かったというのが一番の要因なんですけれど、まだクルマを分かりきれいなくて、第1ヘアピンと第1コーナーでそれぞれコンマ1秒ずつ(ロスしている)ってのはなんとなく自分でもそこが遅いと分かっていたので、うまく改善して決勝はトップ争いに加われるようにしたいと思います。(コースイン時のスピンは?)タイヤが冷えてて慌てた結果スピンしました、あれは後ろのドライバーに迷惑かけちゃいました」
- 5位 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)58秒527 トップと0.284秒差
-
「(終盤タイムが上がった?)路面温度も低くて、だんだんタイヤが暖まってきて、自分自身のコツもつかめてきて、どんどんいけるようになって、タイムよくなってきたな、という感じがします。(マシンの感触は?)前戦よりもいい感触ではありました。(決勝に向けては?)最終戦なので、悔いの残らないように、しっかり前を目指して、頑張っていきたいな、と思います」
- 6位 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)58秒812 トップと0.569秒差
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「(終盤タイムが上がってきた?)ちょっとダメでしたね、うまくできなかったですね。だいぶ、思い通りにはいきませんでした。なんとか入賞(狙える)圏内には入れた、という感じです。(タイヤのタレは?)大丈夫そうです、あまり感じないです。決勝はロケットスタートでいきたいです」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦公式予選が10月30日(日)に筑波サーキットで行われ、白崎 稜(ZAPスタッフリソースED)が終始トップを争うタイムをマークし、ポールポジションを獲得した。
晩秋を迎えつつある筑波サーキットは 朝からすっきりと晴れ上がり、寒いながらもレースには絶好のドライコンディション。全8戦で行われる筑波/富士シリーズ戦の最終戦、チャンピオンは第7戦で田上蒼竜に決定しているが、2位争いは混戦、3人が争っている状況だ。
午前8時40分、20分間の予選が開始。気温11度と冷え込んではいるが、タイヤやエンジンには良い条件だと各選手が話している。白崎稜(ZAPスタッフリソースED)を先頭に17台がコースイン、全車スリックタイヤ、今回デビューレースの甲山晴翔(こやまはると)(Calling TRS-10V)とセンドラ フナト アレックス ショウタ(Deep-R・10V・ED)も最後尾からコースインする。
各車ウォームアップを終えて残り16分、まずは白崎がいちはやく1分を切り59秒360でトップに立つ。2番手稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)の59秒744、稲葉はコースイン直後の第2ヘアピン出口でスピンを喫し周囲を心配させたがダメージはないようだ。
白崎は続く周回で58秒969と58秒台に入れ、稲葉が59秒187、そして3番手に第6戦優勝の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)が59秒197でつけている。
残り14分、ここで何と今回デビュー戦のアレックスが58秒916を出してトップに立つ。すかさず白崎が58秒658でトップタイムを更新するが、次の周回でアレックスは58秒628と再びトップへ返り咲き、先輩ドライバーに伍して戦える速さを見せている。もう一人の新人好山は15番手だ。白崎2番手、安田も58秒台に入れて3番手を守っている。今回3台が出場のマスターズクラスでは総合10番手の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)がトップに立っている。
残り12分、白崎が58秒324でトップを奪い返し安田も58秒574で2番手へ浮上、アレックスは3番手にドロップ。4番手に58秒663の稲葉が上がってくる。以下岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)、内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)と続く。
残り10分を切って稲葉が58秒504で3番手へ上がりアレックス4番手、内藤も58秒858で岩本を押しのけ5番手。ここで白崎、安田が相次いでピットイン。終盤のタイムアタックに向けての調整か。
残り6分、ここまで1分が切れずに下位に沈んでいた本田千啓(オートルック ☆モダン☆10V)が59秒104を出して7番手へ浮上、しかし即座に中澤凌(ZAP NAIZ 10VED)が59秒055で入れ替わり、さらに澤井良太朗(オートルック 青池学園 10Vが59秒035で取って代わり、さらに中澤が58秒986で7番手を取り戻す、と中団のグリッド争いもし烈だ。
残り5分、白崎は58秒243とトップタイムを削り、安田も58秒402と自己ベストを更新するが届かない。アレックスは58秒448で稲葉を追いやり3番手へ。
残り1分30秒、アレックスが58秒268とタイムを詰めて2番手に上がり、安田3番手へドロップ、激しい中団争いには下村剛司(SウィンズELEV'rKKS2)も参加し58秒952で7番手へ。稲葉、内藤も自己ベストを更新するが、4番手、5番手で変わらず。
チェッカードフラッグが振られ、最後の周回でタイムを更新する者は現れず、白崎が初のポールポジションを獲得、フロントロウにはデビュー戦のアレックスが並び周囲を驚かせた。セカンドロウには3番手安田、4番手稲葉と、白崎と共にシリーズランキング2位を争う二人が並んだ。以下内藤、岩本が3列目。激しかった7番手争いは下村が獲得、中澤と4列目を分け合った。ジェントルマンクラスのトップが全体14番手の秋山、以下全体16番手の竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)同17番手の本間隆史(MATレーシングPJ10V)という順になった。
アレックスを同じく今回デビュー戦の甲山は1分を僅かに切れず1分0秒142で15番手からレースを迎えることになった。
決勝は午前11時10分コースイン予定。シーズン最終戦ということである意味各選手の力関係が固まっている中、新人がフロントロウを獲得したことで決勝の展開は一気に予断を許さない状況になった。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2022/10/30) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 26 | | | 白崎 稜 | ZAPスタッフリソースED TOKYO R&D RD10V | 58.243 | - | - | 126.401 |
2 | 73 | | | センドラ フナト アレックス ショウタ | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 58.288 | 0.045 | 0.045 | 126.304 |
3 | 53 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ MYST KK-S2 | 58.320 | 0.077 | 0.032 | 126.235 |
4 | 14 | | | 稲葉 摩人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 58.436 | 0.193 | 0.116 | 125.984 |
5 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP MT MYST KK-S2 | 58.527 | 0.284 | 0.091 | 125.788 |
6 | 52 | | | 岩本 瞬 | ファーストガレージ小倉学園S2 MYST KK-S2 | 58.812 | 0.569 | 0.285 | 125.179 |
7 | 72 | | | 下村 剛司 | SウインズELEV'r KKS2 MYST KK-S2 | 58.952 | 0.709 | 0.140 | 124.881 |
8 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP NAIZ 10V ED TOKYO R&D RD10V | 58.986 | 0.743 | 0.034 | 124.809 |
9 | 1 | | | 澤井 良太朗 | オートルック青池学園10V TOKYO R&D RD10V | 59.035 | 0.792 | 0.049 | 124.706 |
10 | 91 | | | 山下 友基 | ELEVレーシングHFR 10V TOKYO R&D RD10V | 59.075 | 0.832 | 0.040 | 124.621 |
11 | 23 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST TOKYO R&D RD10V | 59.098 | 0.855 | 0.023 | 124.573 |
12 | 7 | | | 本田 千啓 | オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V | 59.104 | 0.861 | 0.006 | 124.560 |
13 | 66 | | | 戸谷 友規 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 59.140 | 0.897 | 0.036 | 124.484 |
14 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S | 59.187 | 0.944 | 0.047 | 124.385 |
15 | 24 | | | 甲山 晴翔 | Calling TRS-10V TOKYO R&D RD10V | 1'00.142 | 1.899 | 0.955 | 122.410 |
16 | 16 | M | 2 | 竹沢 茂 | スーパーウィンズ☆KKS☆ED MYST KK-S | 1'00.413 | 2.170 | 0.271 | 121.861 |
17 | 46 | M | 3 | 本間 隆史 | MATレーシングPJ 10V TOKYO R&D RD10V | 1'00.455 | 2.212 | 0.042 | 121.777 |
---- 以上基準タイム(130% - 1'15.768)予選通過 ---- |
2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦が10月30日(日)に筑波サーキットで行われる。シリーズ最終戦ということもあり、例年、翌シーズンの本格参戦をにらんでエントリーする新人ドライバーがいるが、今回も2名のドライバーがレースデビューを飾る。
この2名、両者カートを含めてレースの経験がまったくない点が共通で、最近スーパーFJにデビューする若手としては珍しい部類かもしれない。レース前日のスポーツ走行1本目が終わった時点で、インタビューをこころみた。</p >
甲山晴翔選手のコメント
まずはゼッケン24番、甲山晴翔(こやまはると)選手。2年前からZAP SPEEDの研修生となり、昨年契約ドライバーに昇格、8月からスーパーFJでの練習に取り組んできた。今回はチームとは離れて独自にデビュー機会を得た。エントリーは「Calling TRS-10V」東京R&DのRD10Vをドライブする。
「レース経験はまったくないです。モータースポーツ自体も始めてからちょうど2年近く経過した感じです。(練習はけっこうした?)おもにもてぎで練習していて、今年の春ごろから筑波でも頻繁に走るようになりました。なのでホームコースはどちらかといえばもてぎです。今月末までZAP SPEEDさんと契約続いているのですけど、今回はスポットで。このマシンはレース直前に用意してもらって、スポンサーさんを集めて購入したものです。(どの程度のタイムが出ている?)今日の1走行目は(赤旗も多くて)全体的にうまくできていなくてタイム出てないです(筆者の手元計測で1分1秒~2秒程度)。あと2回練習走行して明日の初レースを迎えます」
センドラ・フナト・アレックス・ショウタ選手のコメント
続いてはゼッケン73番、センドラ フナト アレックス ショウタ選手。こちらはDeepRacing所属。今シーズン、筑波のレース前のスポーツ走行でたびたび走る姿を見かけ、タイムも他のレース参戦している選手とそん色ないものがあり、筆者にとっては謎の存在だったのだが、今回チームからデビュー機会を得た。エントリーは「Deep-R・10V・ED」こちらも東京R&DのRD10Vをドライブする。
「(満を持してのデビュー?)けっこう練習していて、初めてのレースなのでまずは完走することが一番の目的です。練習でのタイムは悪くないと思う。(タイムどのくらい?)今日は新品タイヤで58秒5ぐらいいけた(今年の筑波での予選最速は5月の58秒1)ので、普通に走ればいい順位まではいけると思うので、頑張りたいと思います。レースの経験はなくて、カートは乗ってましたけどレースは出たことがないです。(緊張します?)します(笑)」
あいにく1本目のスポーツ走行は赤旗が2回出て十分な連続走行ができなかったうえ、レースと違いクラスの異なるフォーミュラマシンや初めてスポーツ走行するドライバーもいるなど練習には厳しい状況だったが、両者コンスタントな周回を見せていた。
明日の初レース、どのような走りを見せてくれるか期待したい。
Text & Photo: Junichi SEKINE
スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は、FIA-F4選手権へのステップアップをサポートする育成プログラム「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE」の5代目チャレンジドライバーの募集を開始した。
2015年のシリーズ発足から多くのエントリーを集め、現在F1に参戦している角田祐毅選手や昨年GT500クラスのドライバーズチャンピオンを獲得した坪井翔選手など、数多くのトップドライバーを輩出してきたFIA-F4選手権シリーズ。2022年シーズンも過去最大の40台を超えるエントリーを集めるなど、絶大な人気を誇っている。
GTAは全日本カート選手権や各地で開催されているスーパーFJで活躍する若手ドライバーたちを対象に、FIA-F4選手権への参戦をサポートする「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE」を2017年からスタートさせ、これまでに菅波冬悟、環優光、大竹将光、そして伊東黎明といったドライバーたちが「チャレンジドライバー」としてチャンスをつかみ、FIA-F4選手権を戦ってきた。4代目チャレンジドライバーの伊藤黎明は今シーズンも2回の表彰台を獲得して目下シリーズランキング7位につけている。
残念ながら過去2シーズンは新型コロナウィルスの感染拡大の影響もあり、新たなチャレンジドライバーの募集は行われていなかったが、GTAは来たる2023年シーズンに向けて「〝5代目〟チャレンジドライバー」を以下の内容で募集することを決定した。
FIA-F4選手権参戦を目指す若手ドライバーにとっては、大きなステップアップ支援を得られる願ってもないチャンスとなるはず。自らの将来を勝ち獲るためにも、このプログラムへ応募してみてはどうだろうか。
「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE」募集要項
サポート内容
2023年FIA-F4選手権へのGTAが指定するチームからのフル参戦サポート(GTAが設定する「OTG F4トレーニング」、「DUNLOP F4 トレーニング」等、レースウィーク付帯走行を含む)
- FIA-F4車両レンタル費用(エンジンレンタル費用含む)
- 工場およびレースウィークにおける車両メンテナンス費用
- サーキットへの車両機材の運搬費用
- レースウィークに使用する指定ダンロップタイヤ(3セット/1大会)
- ガソリン・オイル・ブレーキパッド等の消耗品
- レースへのエントリー費用
- レース参戦用レーシングスーツ費用半額サポート(スーツメーカー自由。指定デザインあり、パーソナルスポンサーロゴ掲示応相談)
ドライバー本人の負担内容
- ドライバー個人の競技ライセンスおよびサーキットライセンス取得費用、保険費用
- レース参戦に必要なエクイップメント費用(ヘルメット、シューズ、グローブ、HANSデバイス、アンダーウェア等一式、レーシングスーツ費用半額)
- ドライバー個人経費(交通費、宿泊費等)
- レースウィーク(GTAが設定するトレーニング走行含む)以外の練習走行にかかる費用一式
- 車両破損時の修復費用(修復に要するパーツ代金を含む)
1)「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE」選考対象者
- 2022年度に開催された「全日本カート選手権(OKまたはFS-125クラス)」出場経験者、または同「地方選手権S-FJシリーズ」出場経験者であること
- 2023年FIA-F4選手権へのフル参戦が可能な競技許可証(ライセンス)を取得可能なドライバー(※国内競技運転者許可証A以上。ただし限定国内競技許可証Aを含む)
- 過去にFIA-F4選手権、JAF-F4地方選手権、フォーミュラ・チャレンジ・ジャパンを含む上級フォーミュラカーレースへの参戦経験がないドライバー
- 未成年者の場合、本プログラムへの応募および2023年FIA-F4選手権シリーズへの参戦に際し、親権者の同意が得られること。
2)応募手順
以下のリンク先にある「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE」応募用紙をプリントアウト、必要事項を記入の上、写真を貼付。また、応募用紙に「応募動機書/自己PR書(A4、書式自由)」を添付し、11月30日(水)必着にて、下記宛先の株式会社GTアソシエイションFIA-F4事務局まで郵送すること。
●応募申込書URL
https://tinyurl.com/286vogyg
● 申込書宛先
株式会社GTアソシエイション FIA-F4事務局 担当/中野
〒142-0031 東京都品川区西五反田2-14-2 五反田YNビル3F
TEL :03-6426-2501 FAX :03-6426-2504
応募後の流れ
応募された申込書にて1次書類選考審査を行い、12月初旬に下記2次選考進出者を決定し、各応募者への合否通知を行う。
12月中旬に2次選考進出者への面談およびサーキットでの実走テストを行なった上で、最終選考を行う。(12月末 決定予定)
以上
- ドライバーズチャンピオン 野尻智紀(TEAM MUGEN)
-
「今年から少しタイヤが変わって、開幕戦の予選は、あれ?ちょっと今年は厳しくなるのかなと思ったりもしました。でも、そこはチーム力で翌日の第2戦ではポールを取って、ポール・トゥ・ウィン。ここでシーズンの流れを作れたと思っています。そこからもチームはミスなく僕を毎回送り出してくれました。皆の頑張りが常に形になり続けるという、奇跡のようなシーズンでした」
「ここにあるチャンピオントロフィーもずっと僕のものであってほしいと思います。それほど、このチャンピオンというものは素晴らしいものだと思っています。去年もこの(会見の)ときに思いましたが、何回でも経験したいです」
- チームチャンピオン TEAM MUGEN監督 田中洋克
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「これまでチームタイトルを取ったことがなく、初のタイトルです。昨日のワンツーフィニッシュも初めてでした。そういう最高の形でドライバーとチームタイトルが決まって、これ以上ないという形で決められたので、どう表現して良いのか……強い無限を見せることができて本当に良かったと思います」
「シーズンを振り返ると、チームタイトルを取りたいという気持ちは当然ありましたが、野尻選手の2年連続タイトルというのをメインにチームとしては考えていました。そのためにも2台体制でお互いにフィードバックしながら、チーム力を高めながらチャンピオンを取りに行くということが非常に上手くいったと思います」
「笹原選手には前半トラブルが出ましたが、それも後半には修正でき優勝もできましたので良かったと思います。野尻選手については、序盤ポールを連続で取ったり優勝したり凄い勢いでしたが、中盤からチャンピオンを意識して少し守りに入ったかなと感じ、何とか修正できないかと思っていました。でも昨日、今日のレースを見てほっとしています」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
- 優勝 野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)
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「ずっとポールから勝てないというレースが続いていて、勝ちたいという気持ちがどんどん強くなっていた時期もありました。ただ、今はチャンピオンを見据えて走るときだと自分に言い聞かせているという状態が、シーズン中ずっと続いていました」
「今回は(そういうことが)何もないのでリスクを負って最初から最後までプッシュし続けました。昨日のレースが終わって、自分に挑戦するレースにしたいと思っていました。自分自身と戦い続け、個人的には今まででベストと言えるレースができたと思います」
- 2位 大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)
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「チャンスがあるのはスタートだと思い、そこに集中していました。スタートはかなり良く、野尻選手を抜くまでには至りませんでしたが、2番手で前半走れたのはレース展開を見据えると良かったと思います」
「ピットに入るタイミングはちょっと早かったのですが、早かったことでSCが入って、トップに立てるチャンスがあるかもとも思いました。結局それは叶わなかったのですが、2番手の位置でしっかり走りきれました。今年の初表彰台になりますが、ダンディライアンに移籍して、なかなか上手くいかないことが多かったので、最後の最後でまとめることができて、チーム、応援してくれた皆さんに感謝したいです」
- 3位 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)
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「今日のレースは、スタートは改善されたのですが、後ろのホンダ勢が速くて抜かれてしまいました。その後3番手に上がって、セーフティカー出るまではクリーンエアーになってペースを上げることができました」
「昨日のストラテジー(戦略)どおり進めようとしたところでセーフティカーが入ってしまって、ちょっと不運だったという印象です。タイヤ交換後は、皆マイレージはほぼ一緒ですし、追い抜くこともできませんでした。でも、自分の中ではクルマの課題点や改善点を確認できたレースでした」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
- 優勝チーム監督 田中洋克(TEAM MUGEN)
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「素直に嬉しいです。最終戦で優勝できればベストと思っていましたが、本当に優勝できて嬉しく思っています」
「(野尻選手と笹原選手のピットインのタイミングが重なったことについて)笹原選手のフロントウィングが壊れたのはイレギュラーでしたし、野尻選手はセーフティカーも入りましたので、あれは仕方ないと思います。チームの皆も冷静に対応してくれましたので、大勢に影響はありませんでした」
「最終戦が本来の野尻選手の持っている力だと思います。昨日まではチャンピオン獲得のプレッシャーが凄くかかっていて、守りに入るという力も働いたように思います。今日は全てのことから解き放たれて良いパフォーマンスを出してくれました。昨日とは全く顔つきが違っていました」
「今年は2台体制での参戦でしたが、野尻選手の連続タイトルを取るためには必要なことでした。やはり1台では限界もあります。山本選手のときも1台でやってきましたが、非常に辛かったです。良いときはいいのですが、ハマってしまうと出られなくなってしまうというのが1台体制の弱点です。今年は何としても2台でやりたいという気持ちが強くありました」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権最終第10戦は30日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が優勝。今季2勝目で有終の美を飾った。
決勝は午後2時30分にフォーメーションラップが始まった。気温21度、路面温度32度と汗ばむほどの陽気となった。
スタートではポールポジションの野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)がトップで1コーナーへ向かう一方、予選2位の宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)は蹴り出しが悪く、2位には予選3位から大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が、3位には予選4位から笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)が上がる。宮田は4位まで順位を下げた。5位には坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が、6位には平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が続く。
その背後では、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)が1コーナーでコースアウト。早くもセーフティーカー(SC)が導入された。SCは2周終わりで退き、レースは3周目から再開された。
ここでは笹原がアンチストールが働いたのが失速。宮田と坪井にパスされ5位に落ちた。
5周目には7位のサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)が、前を走る平川をかわして6位に上がる。
この間、トップの野尻は一時は2位の大津より1秒5前後速いタイムを刻んで後続を引き離しにかかる。9周目にはその差は5秒7となった。
ピットウインドーがオープンとなる10周目には、多くのドライバーがピットインを行う。上位では笹原がピットに入った。11周目には大津、坪井もピットイン。
13周目には、後方を走っていた松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)が、パスしようとしたジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)と接触しコースアウト。これを見てSCが出ると踏んだトップグループもピットイン。野尻、宮田、フェネストラズ、平川などがピットに滑り込んできた。
予想どおりSCは導入された。野尻はトップのままコースに復帰、2位には大津が、3位には宮田が、4位にはフェネストラズが、5位には坪井が、6位には平川が続く。
SCは17周終わりでピットイン。レースは18周目から再開された。
19周目にはペースの上がらない5位の坪井をスプーンで平川がパス。坪井はさらに山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)に、翌周には大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)にもパスされると、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)にも攻略され10位まで落ちてしまった。
この間、トップ野尻は逃げる。25周目には大津との差は4秒7と広がる。3位の宮田はさらにその後方1秒5差で続く。
レースはこのまま31周を走り終了。昨日、チャンピオンを決めた野尻が有終の美を飾った。2位には大津が、3位には宮田が入った。
同ポイントでドライバーズタイトル2位で並んでいた、フェネストラズと平川の争いは、平川に先行して4位に入ったフェネストラズが2位、5位に終わった平川はランキング3位でシーズンを終えた。
6位には山本が、7位には大湯が、8位には三宅が、9位には牧野が、10位には小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)が入った。
また、ルーキーオフザイヤーは昨日第9戦で3位に入った佐藤蓮(TEAM GOH)が三宅を退け獲得した。
これで今シーズンのスーパーフォーミュラは全日程が終了。12月には公式テスト/ルーキーテストが行われ、来シーズンは2023年4月8日に富士スピードウェイで開幕する。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
Motorsports Forum
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/30) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 10 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 1 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:01'20.630 | - | - |
2 | 6 | 大津 弘樹 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:01'27.487 | 6.857 | 6.857 |
3 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:01'28.630 | 8.000 | 1.143 |
4 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:01'31.179 | 10.549 | 2.549 |
5 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 31 | 1:01'34.492 | 13.862 | 3.313 |
6 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:01'35.433 | 14.803 | 0.941 |
7 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:01'39.337 | 18.707 | 3.904 |
8 | 55 | 三宅 淳詞 | TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:01'52.583 | 31.953 | 13.246 |
9 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:01'53.429 | 32.799 | 0.846 |
10 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:01'53.647 | 33.017 | 0.218 |
11 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:01'55.122 | 34.492 | 1.475 |
12 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:02'00.363 | 39.733 | 5.241 |
13 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:02'01.294 | 40.664 | 0.931 |
14 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:02'01.484 | 40.854 | 0.190 |
15 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:02'02.484 | 41.854 | 1.000 |
16 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:02'03.105 | 42.475 | 0.621 |
17 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:02'04.170 | 43.540 | 1.065 |
18 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:02'08.550 | 47.920 | 4.380 |
19 | *53 | 佐藤 蓮 | Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:02'26.980 | 1'06.350 | 18.430 |
---- 以上規定周回数(90% - 27Laps)完走 ---- |
- | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 11 | 21'42.564 | 20Laps | 20Laps |
- | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 0 | - | 31Laps | 11Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 53 佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19) 1'39.362 (24/31) 210.394 km/h
- CarNo. 53は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章10.11(SC中の危険行為)により、競技結果に5秒を加算した。
TCRジャパン・サンデーシリーズ第6戦は30日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、予選2位からスタートした塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')が大荒れのレースを制して今季初優勝を飾った。2位に入ったHIROBONはサタデーレースに続いてサンデーレースでもチャンピオンを決めた。
決勝は午後0時30分に8台が参加してフォーメーションラップが始まった。快晴の鈴鹿は汗ばむほどの陽気となってきた。
スタートではポールポジションの猪爪杏奈(DOME RACING)は、蹴り出しは良かったものの加速が伸びず、予選2位の塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')に並ばれてしまう。この2台は1コーナーで並走するも、接触しながら塩谷が前に出た。猪爪は2位に落ちる。予選3位のHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)も予選4位のMOTOTINO(55MOTO RACING)にかわされ4位にドロップ。5位に加藤正将(Audi Team Mars)、6位に植松忠雄(Floral Racing with UEMATSU)が続く。
1周目のシケインでは猪爪がトップ塩谷のインに飛び込むも、ここでも接触しながら塩谷がトップを守った。
5周目からは塩谷のペースが上がらないためか、猪爪に加え、MOTOTINOが追いつき、この3台は接近戦となる。
6周目のストレートではこの3台はスリーワイドとなり、その直後には加藤も迫ってきた。1コーナーからS字にかけて並走していた塩谷と猪爪はS字で接触。ハーフスピンを喫した猪爪は5位まで順位を落とした。2位にはMOTOTINOが、3位には加藤が、4位にはHIROBONが繰り上がった。この周のシケインでは2位のMOTOTINOのインに飛び込んだ加藤がMOTOTINOと接触。MOTOTINOと加藤が失速した横をすり抜けてHIROBONが一気に2位まで浮上した。猪爪も加藤をパスして4位に上がった。
猪爪は続くS字で加藤と接触してコースアウト。この混乱で後方を走っていた鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が3位に浮上した。4位は猪爪、5位はMOTOTINOとなる。
2位に上がったHIROBONはトップの塩谷に接近。7周目に1秒7あった差を徐々に詰め始める。11周目にはその差は0秒3となったが、チャンピオンのかかっているHIROBONは無理をせず、12周を回って塩谷が初優勝を飾った。2位に入ったHIROBONはサタデーシリーズに続いてサンデーシリーズでもチャンピオンを決めた。
上位2台に大きく遅れて、3位鈴木、4位猪爪、5位MOTOTINOは終盤、接近戦となるが、鈴木が逃げ切って3位でフィニッシュした。最終ラップに猪爪をパスしたMOTOTINOが4位、猪爪は5位でレースを終えた。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/30) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Maker Model Team | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 62 | 塩谷 烈州 | Honda CIVIC TCR 全薬工業with TEAM G/MOTION' | 12 | 27'27.348 | - | - |
2 | 19 | HIROBON | CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 12 | 27'27.978 | 0.630 | 0.630 |
3 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 12 | 27'30.974 | 3.626 | 2.996 |
4 | 55 | MOTOTINO | Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING | 12 | 27'31.806 | 4.458 | 0.832 |
5 | *98 | 猪爪 杏奈 | Honda CIVIC TCR DOME RACING | 12 | 27'37.246 | 9.898 | 5.440 |
6 | 73 | 大蔵 峰樹 | Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE | 12 | 28'16.624 | 49.276 | 39.378 |
7 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS3 LMS Audi Team Mars | 12 | 29'40.234 | 2'12.886 | 1'23.610 |
8 | 290 | 植松 忠雄 | Honda CIVIC TCR Floral Racing with UEMATSU | 11 | 27'51.997 | 1Lap | 1Lap |
---- 以上規定周回数(75% - 9Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 62 塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION') 2'14.432 (2/12) 155.508 km/h
- CarNo. 98は、TCRJ競技規則第9条1.1)(危険なドライブ行為)により、競技結果に5秒を加算した。
- PP 野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)
-
「今シーズン始まる前にはここまでポールポジション(PP)をたくさん取れるとは思っていませんでした。選手全員がほしいPPを6回も取れたことは嬉しく思います。チームの支えとファンの皆さんの支えがあってこそです。優勝を待ち望んでいる方も多いと思いますので達成できるよう、がんばります」
- 2位 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)
-
「今日も2番グリッドですが、タイム差は縮まったと思います。昨日からポテンシャルを上げることができたので安心しました。過去は(同じ状況で)悪い流れになることがありましたが、良いポテンシャルで走ることができました。昨日はチーム側のミスもあって順位を大きく落としてしまったので、最後のレースは皆で達成感を味わえる素晴らしいレースにしたいと思います」
- 3位 大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)
-
「昨日の予選、決勝ともにペースが良くなくて、特に予選を大きく改善しなくてはいけないという状況だったのですが、チームと昨日夜遅くまでミーティングを重ねて、これまで良かったテストの雰囲気などを思い返して、データと照らし合わせて今日に臨みました。Q1の走り出しからタイヤのグリップが全く違って、Q1を2番手で通過でき、さらにそこからトップを取るしかないという気持ちで、攻めたセッティングを試みましたが、トップとは差がついてしまいました。でも、3番手で予選を終えられたことは嬉しく思っています」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第10戦は30日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)がポールポジションを獲得した。
鈴鹿は昨日より雲は多いものの早朝より穏やかな好天に恵まれ、公式予選が午前9時5分より行われた。気温は17度、路面温度は20度だ。ノックアウトQ1はA、Bグループに分けられそれぞれ上位6台がQ2に進出。Q2のタイムアタックで上位12台のグリッドが決定する。
■ノックアウトQ1(Aグループ)
このセッションは10分で行われた。各車1周を回りピットインして、ニュータイヤに履き替えピットアウトする。各車ウォームアップに2周を費やし、3周目からアタックに入る。
最初にアタックしたのは大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で1分37秒410でまずはトップに立つ。次にアタックした牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)は大湯のタイムを大きく上回る36秒860をたたきだしトップに浮上。
3番手でアタックした笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)は、1分37秒144で牧野に続く2位に滑り込んできた。
その後、トップ牧野と2位笹原のタイムを上回るドライバーは現れず、3位には昨日ノックアウトされたサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)が1分37秒203で付ける。
4位にはジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、5位には国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF19)が入り、大湯はなんとか6位に踏みとどまった。
ここでは、昨日決勝で3位に入った佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)がノックアウトされた。
■ノックアウトQ1(Bグループ)
このセッションも10分間で争われた。ニュータイヤに履き替え2周のウオームアップの後、各車アタックに入る。
最初にアタックを始めたのは野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)。Aグループトップ牧野のタイムを大きく上回る1分36秒440をたたきだしトップに立った。
続いて、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)は1分37秒071で2位に立つが、直後大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が36秒650で2位に浮上した。
その後、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が1分36秒695で3位に食い込む。4位には宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)が、5位には地元伊勢出身でルーキーの三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)が、6位には平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が続いた。
山本は7位まで順位を落とし、ここノックアウトされた。他には、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)、松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)がここで予選を終えた。
■ノックアウトQ2
このセッションは7分間で行われた。ここでは各車ニュータイヤを履いてコースインを待つ。残り5分前後で各車一斉にコースイン。2周ウォームアップの後アタックを開始する。
ここでも野尻が真っ先にアタックを開始。なんと35秒台に迫る1分36秒003をたたきだし、トップに立つ。次にアタックを行った牧野は36秒789で2位、さらに笹原が36秒612で2位、大津が36秒482で2位と2位がめまぐるしく代わるが野尻のタイムには遠く及ばない。
しかしその後アタックを行った、宮田が渾身の走りで1分36秒043をたたきだし、野尻のタイムに迫るもののわずかに及ばす2位に浮上した。
大津は3位に、笹原は4位に後退。5位には坪井が食い込み、平川が6位に続いた。
決勝レースは午後2時30分より31周で行われる。すでにチャンピオンは決定しているが、有終の美を飾るドライバーは誰になるのであろうか。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
Motorsprts Forum
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/30) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 10 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 1 | B | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'36.003 | - | - | 217.756 |
2 | 37 | B | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'36.043 | 0.040 | 0.040 | 217.665 |
3 | 6 | B | 大津 弘樹 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.468 | 0.465 | 0.425 | 216.706 |
4 | 15 | A | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'36.612 | 0.609 | 0.144 | 216.383 |
5 | 38 | B | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'36.669 | 0.666 | 0.057 | 216.255 |
6 | 20 | B | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'36.688 | 0.685 | 0.019 | 216.213 |
7 | 4 | A | サッシャ・フェネストラズ | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'36.735 | 0.732 | 0.047 | 216.108 |
8 | 55 | B | 三宅 淳詞 | TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'36.738 | 0.735 | 0.003 | 216.101 |
9 | 65 | A | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.746 | 0.743 | 0.008 | 216.083 |
10 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.789 | 0.786 | 0.043 | 215.987 |
11 | 36 | A | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'36.953 | 0.950 | 0.164 | 215.622 |
12 | 18 | A | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'37.255 | 1.252 | 0.302 | 214.952 |
■Aグループ
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/30) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 10 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'36.860 | - | - | 215.829 |
2 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'37.144 | 0.284 | 0.284 | 215.198 |
3 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'37.203 | 0.343 | 0.059 | 215.067 |
4 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'37.316 | 0.456 | 0.113 | 214.818 |
5 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTATRD 01F | 1'37.333 | 0.473 | 0.017 | 214.780 |
6 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.410 | 0.550 | 0.077 | 214.610 |
---- 以上Q2進出 ---- |
7 | 53 | 佐藤 蓮 | Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH HondaM-TEC HR-417E | 1'37.458 | 0.598 | 0.048 | 214.505 |
8 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'37.480 | 0.620 | 0.022 | 214.456 |
9 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE HondaM-TEC HR-417E | 1'37.626 | 0.766 | 0.146 | 214.136 |
10 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTATRD 01F | 1'37.743 | 0.883 | 0.117 | 213.879 |
11 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTATRD 01F | 1'38.525 | 1.665 | 0.782 | 212.182 |
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ---- |
■Bグループ
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/30) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 10 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 1 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'36.440 | - | - | 216.769 |
2 | 6 | 大津 弘樹 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'36.650 | 0.210 | 0.210 | 216.298 |
3 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'36.695 | 0.255 | 0.045 | 216.197 |
4 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'36.731 | 0.291 | 0.036 | 216.117 |
5 | 55 | 三宅 淳詞 | TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH HondaM-TEC HR-417E | 1'36.815 | 0.375 | 0.084 | 215.929 |
6 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTATRD01F | 1'36.878 | 0.438 | 0.063 | 215.789 |
---- 以上Q2進出 ---- |
7 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.071 | 0.631 | 0.193 | 215.360 |
8 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTATRD 01F | 1'37.216 | 0.776 | 0.145 | 215.039 |
9 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team HondaM-TEC HR-417E | 1'37.248 | 0.808 | 0.032 | 214.968 |
10 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'37.448 | 1.008 | 0.200 | 214.527 |
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ---- |
金曜日のフリー走行から好調だったにもかかわらず、決勝では苦しみながらの4位フィニッシュを果たした大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)。レース後に話を聞くと意外にもペースが上がらないのは走る前から分かっていたという。
「かなり厳しいレースでした。ペースは序盤から……というより走る前からダメだろうな、というのはありました。フリー走行や予選もそうでしたが、予選だから何とか前へ行けましたが、ロング(ラン)は相当ダメだろうなという想定のもと決勝に臨みました。それでも何とか4位を死守できたので、良かったのは良かったですけど、ただ、やっぱり普通に考えたらポイント取れないレベルのペースしかないので、ちょっと厳しいですね」
「ピットインは11周あたりですけれど、あれはペースがないのでそのタイミングしかなかったという感じです。それに合わせて上位のどちらかは入るだろうとも思っていました。あの(ピットインの)判断は間違っていなかったと思います。あのまま走ってもどんどんペースが悪くなってどうにもならなくないという状態になりかねなかったと思います」
「ペースの改善策は今から考えるんですが、すぐ無限チームのレベルに行けるかというと、そんなことはないので、少しでも……今日でいうと佐藤蓮選手に後半抜かれましたけれど、あそこで抜かれない程度のペースは欲しいという感じですね」
「(終盤の宮田選手とのバトルは)あそこで守らないと、その後ろも来ていましたし、1周で2~3台抜かれかねない状況だったので、あそこは引けないところです。意地ですね。バトルはクリーンだったと思います」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
- 優勝チーム監督 田中洋克(TEAM MUGEN)
-
「嬉しいの一言です。ワンツーを取りたいというのはどのチームも思っていることですが、とてつもなく難しいことなんです。ドライバーとチームタイトルの決まったレースでワンツーというのは本当に嬉しいです。サポートしていただいた多くの皆さまに感謝します。言葉にできないくらい嬉しいです。ありがとうございました」
「右京選手が2勝目を挙げることができましたが、前回はペースカーの入るタイミングなどがあって、運も味方につけての勝ちでした。でも、今日に関してはガチで、スピード、テクニックなども含めて勝てました。」
「これまでも予選さえ前に行ければ勝てるというドライバーでしたので、今日は野尻選手を抜い優勝できたというのは本当に良かったと思います」
「戦略的には野尻選手と(ピットインのタイミングが)被らないようにというのは考えていました。野尻選手のチャンピオンがかかっているので、オーダーを出すか出さないかはチーム内でも議論はしましたが、基本は自由に戦うということにして、自分たちのレースをしてくれということにしました」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
- 優勝 笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)
-
「率直に嬉しいです。昨日からなかなかペースを上げることができなかったのですが、決勝に関してはチームが用意してくれたクルマが素晴らしくて、スタートもうまく決まりましたし、その後のペースも良く、自分が思うように操れるマシンでした」
「前回の優勝はいろいろな要素があって、流れもありましたので、実力で勝ちきったとはいえませんでした。今回は純粋に鈴鹿を楽しんで全力で走り切るということができました。結果よりも自分の今あるものをすべて出し切れれば良いと思っていたので、最後の最後までプッシュしし続け、チェッカー受けたときは疲れたというのが率直な印象でした」
- 2位 野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)
-
「今日に関してはチャンピオンシップもあるので、どれだけリスクを負うかというのが軸となった部分と思います。最初はトップでスタートを切れてペースを作っていましたが、プッシュしても笹原選手が追いついてきたので、これは厳しいなぁと。特にピットイン後は低内圧でプッシュしてしまうとタイヤ壊してしまうことが多いので、無理せず状況が整うまでプッシュしなかったというところもありました」
「チャンピオンシップが取れたことは非常に嬉しいのですが、最近勝てないレースが続いて勝ち方を忘れてしまっているので、明日はしっかりと勝ち方を思い出させてもらうよう、優勝だけを狙って戦いたいと思います」
- 3位 佐藤 蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)
-
「前日のフリープラクティスでは少しハマっているところがあって、そこを夜遅くまでチームが分析してくれて、予選で大幅に改善することができ、決勝では更に良いクルマをつくってくれたので、本当に良いペースで走れてオーバーテイクもでき、この順位まで来ることができました。初表彰台は嬉しいですが、明日に向けてさらに期待が持てるよう、予選を改善できるよう分析して備えたいと思います」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦は29日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、予選4位からスタートした笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)が今季2勝目を飾った。2位に入った野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)は昨シーズンに続き2年連続のチャンピオンに輝いた。
決勝は午後2時30分にフォーメーションラップが始まった。秋晴れの好天の下、21台が参加してグリッドを離れた。ストレートではやや強いフォローの風が吹く。
スタートではポールポジションの野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)がトップで1コーナーへ向かう一方、予選2位の宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)はスタートをミス、4位までポジションを落とす。2位には予選3位から大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が、3位には予選4位から笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)が上がった。
5位には坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が、6位には関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)が続く。
4周目には3位を走る笹原が、1コーナーでアウトから前の大湯をパスして2位に上がる。
10周目には2位に上がった笹原が、11周目にはトップの野尻と無限コンビが相次いでピットイン。野尻は笹原の前で戦列に復帰するが、タイヤが暖まってないため後方から笹原が迫る。ヘアピンでは笹原がインから野尻をパスすることに成功する。
これでトップに立ったのは宮田。2位には佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)が上がり、3位には阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が、4位には関口が付ける。
各車ピットインを行うと、トップはピットインを引き延ばした宮田のまま。同じくピットインを行っていない平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が2位に上がってきた。
宮田は25周でピットインを行うも、左リアタイヤの交換に手こずり、ピットでタイムを失う。平川は27周に最後のドライバーとしてピットイン。
全車ピットインを行うと、トップに立ったのは笹原で2位に上がった野尻との差は6秒弱。笹原はこのまま31周を走り、今シーズン2勝目を飾った。2位には野尻が入り、最終第10戦を待たずして昨シーズンに続き2年連続のチャンピンを決めた。また、チーム無限は1-2フィニッシュを決めたため今シーズンのチームタイトルも同時に獲得した。
4位を走っていた佐藤は、29周目の1コーナーで大湯をパスし3位に浮上。そのまま逃げ切り初の3位表彰台をものにした。
4位に落ちた大湯の背後には宮田が迫る。この大湯と宮田の4位争いは最終ラップまでもつれた。31周目の1コーナーで大湯に並びかけた宮田はS字入口まで並走。ここは大湯がなんとか宮田を押さえきり4位を守った。
5位には宮田が入り、6位には関口が続いた。
第10戦は明日30日、午前9時5分から公式予選が、午後2時30分から決勝が31周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/29) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'00.126 | - | - |
2 | 1 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'12.715 | 12.589 | 12.589 |
3 | 53 | 佐藤 蓮 | Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'14.338 | 14.212 | 1.623 |
4 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'19.764 | 19.638 | 5.426 |
5 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'20.121 | 19.995 | 0.357 |
6 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'21.332 | 21.206 | 1.211 |
7 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'23.277 | 23.151 | 1.945 |
8 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'26.067 | 25.941 | 2.790 |
9 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 31 | 53'26.549 | 26.423 | 0.482 |
10 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'27.757 | 27.631 | 1.208 |
11 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'29.661 | 29.535 | 1.904 |
12 | 55 | 三宅 淳詞 | TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'33.570 | 33.444 | 3.909 |
13 | 6 | 大津 弘樹 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'35.769 | 35.643 | 2.199 |
14 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'42.369 | 42.243 | 6.600 |
15 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'44.611 | 44.485 | 2.242 |
16 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'44.977 | 44.851 | 0.366 |
17 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'46.815 | 46.689 | 1.838 |
18 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'48.826 | 48.700 | 2.011 |
19 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'55.263 | 55.137 | 6.437 |
20 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'57.907 | 57.781 | 2.644 |
21 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'58.678 | 58.552 | 0.771 |
---- 以上規定周回数(90% - 27Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 55 三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19) 1'40.056 (12/31) 208.935 km/h
TCRジャパン・サタデーシリーズ第6戦は29日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした猪爪杏奈(DOME RACING)が、スタートで後退するものの抜き返し、優勝を飾った。
決勝は午後0時30分に8台が参加してフォーメーションラップが始まった。
スタートでは、予選3位のMOTOTINO(55MOTO RACING)が蹴り出しよく、ポールポジションの猪爪杏奈(DOME RACING)にアウトから並びかけ、1コーナーでトップに躍り出た。2位には猪爪が、3位には予選2位の加藤正将(Audi Team Mars)が、4位には予選順位のまま塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')が続く。
このトップ4台は接近戦を繰り広げながらオープニングラップを走行。しかし、シケインでは2位の猪爪がトップMOTORINOのインを差し、トップに踊りでる。
続く2周目の1コーナーでは、2位に落ちたMOTOTINOがオーバーラン。3位加藤、4位塩谷にパスされ4位までポジションを落とした。
5周目には3位を走る塩谷がデグナーでコースアウト。順位を落とすとその後もペースが上がらず、ピットインして戦列を去った。
トップに立った猪爪は盤石。序盤は2位以下より0秒8ほど速いタイムで後続を引き離し、中盤以降は1秒以上速いタイムでぶっちぎりの展開に持ち込む。最終的には12周を走り、2位以下を13秒以上離して優勝を飾った。
2位に上がった加藤は塩谷がリタイアすると単独走行となりこのままの順位でゴールを迎えた。
MOTOTINOは、4位まで上がってきた、すでにチャンピオンを決めているHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)に詰められる場面もあったが、HIROBONもペースが上がらず、3位でゴールした。HIROBONは4位に入った。
植松忠雄(Floral Racing with UEMATSU)、大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)の3台はは抜きつ抜かれつの接近戦を演じていたが、終盤には鈴木が後退。大峰とのバトルを制した植松が5位に、大峰が6位に、鈴木が7位に入った。
これでサタデーシリーズの今シーズンが終了。HIROBONがチャンピオンを獲得し、猪爪が有終の美を飾ることとなった。
サンデーシリーズは明日30日、午後0時30分より23分+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/29) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Maker Model Team | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 98 | 猪爪 杏奈 | Honda CIVIC TCR DOME RACING | 12 | 26'54.588 | - | - |
2 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS3 LMS Audi Team Mars | 12 | 27'07.953 | 13.365 | 13.365 |
3 | 55 | Mototino | Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING | 12 | 27'08.834 | 14.246 | 0.881 |
4 | 19 | HIROBON | CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 12 | 27'12.095 | 17.507 | 3.261 |
5 | 290 | 植松 忠雄 | Honda CIVIC TCR Floral Racing with UEMATSU | 12 | 27'32.125 | 37.537 | 20.030 |
6 | 73 | 大蔵 峰樹 | Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE | 12 | 27'32.863 | 38.275 | 0.738 |
7 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 12 | 27'39.847 | 45.259 | 6.984 |
---- 以上規定周回数(75% - 9Laps)完走 ---- |
- | 62 | 塩谷 烈州 | Honda CIVIC TCR 全薬工業with TEAM G/MOTION' | 8 | 24'25.515 | 4Laps | 4Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 98 猪爪杏奈(DOME RACING) 2'12.336 (2/12) 157.971 km/h
鈴鹿サーキットで29日~30日にかけて開催されているスーパーフォーミュラ選手権、JAFグランプリ鈴鹿ではコロナ禍以降、初めてとなるピットウォークでのドライバーサイン会が開催された。
午前11時15分から正午まで行われたピットウォークでは多くの観客が訪れた。各チームのピットでは、ドライバーのサイン会が開催され、観客はドライバーとのふれあいを楽しんだ。
このピットウォークは明日も行われる。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
- PP 野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)
-
「昨日は本当に不調でしたが、過去の実績と照らし合わせて何がいけないのかを自分たちなりに突き止め、そこを修正しました。Q1を走った段階で、クルマはかなりポテンシャルがあると感じました。Q2に関しても良いアジャストができました。チームも含め、今ある力をすべて出し切れた予選だったと思います」
「個人的に、少しネガティブなイメージばかりが頭の中を駆け巡っていましたが、気持ちの面でみんなの頑張りに助けられました。みんなの支えとともに決勝も力一杯戦いたいと思います」
- 2位 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)
-
「フリー走行は何とも言えないコンディションで終わって、予選に向けてアジャストをどこまでやったら良いのか分かりませんでした。Q1は悪くはなかったのですが、もっと突き詰めないとポールポジションは取れないだろうと思い、Q2に臨みました。Q2は良いところもあれば悪いところも残っているという状態でした」
「2番グリッドは取れましたし、トヨタ(エンジン)ユーザーでは一番速いので、やれることはやったと思っています。でも満足はしていないので、もっと速くなれるようにしたいと思います。まずは今日のレースをしっかり戦い抜きたいと思っています」
- 3位 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)
-
「悔しいですね。昨日のフリー走行のままの順位であってほしかったと思います。僕自身はベストを尽くせましたし、実際昨日のフリー走行では良いタイムを出せていましたが、個人的には良いパフォーマンスを出せていないというところがありました。そこを今日に向けて変えていこうと思っていましたが、問題としていた部分は改善されませんでした」
「(昨日は下位に沈んだ)野尻選手が上がってくるだろうとは思っていましたが、やはりQ2ではぽーんと来て、またしてもやられてしまったな、という思いです。悔しいです」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦は29日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)がポールポジションを獲得した。
鈴鹿は早朝より快晴。秋晴れの下、公式予選が午前9時15分より行われた。ノックアウトQ1はA、Bグループに分けられそれぞれ上位6台がQ2に進出。Q2のタイムアタックで上位12台のグリッドが決定する。
■ノックアウトQ1(Aグループ)
各車ピットアウト後2周のウォームアップを行い、3周目からタイムアタックを開始。
最初にアタックを行ったのは大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で1分37秒050でまずはトップに立つ。しかし直後にアタックを行った牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が36秒659でトップに浮上。
さらに佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)が1分37秒139で3位に浮上。笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)は37秒302で4位に付ける。
ここで、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)は1分37秒276で佐藤と笹原の間に割り込み4位に入った。Q2に進める最後の枠には国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF19)が滑り込み6位に入った。
ここでは、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)、チャンピオンの可能性を残しているサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)、
ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)がノックアウトされた。
■ノックアウトQ1(Bグループ)
ここでも3周目に各車アタックを開始。まずは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が1分37秒289でトップに立つ。
これを上回ってきたのがポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)で1分36秒931でトップに。直後、平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が36秒866で、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が36秒842と次々とトップが入れ替わる。
最後に決めたのは1分36秒692をたたき出した宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)で、このセッションをトップで締めくくった。2位には坪井が、3位には平川が、4位には野尻が、5位には福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)が入り、山本は最後の一枠6位に踏みとどまった。
ここでは三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)がノックアウトされた。
■ノックアウトQ2
Q2はA、Bグループ上位6台の合計12台で争われた。各車5分を切ったあたりでコースインし3周目からアタックを開始。
まずは牧野が1分36秒490でトップに立つ。野尻は36秒すれすれの36秒020でトップに浮上。大湯も36秒336で2位に付ける。
宮田は3セクターまで野尻を上回るタイムをたたき出し、ポールを取るかと思われたが、セクター4で失速。ポールには届かなかったものの、野尻と大湯の間に割って入り2位に入った。
ポールポジションは野尻で今季5度目。チャンピオンに向け3ポイントを加算し、第9戦でのチャンピオン獲得が濃厚となった。2位には宮田が、3位には大湯が入った。
4位には坪井が、5位には笹原が、牧野は6位まで落ちた。
決勝レースは本日29日午後2時30分より31周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/29) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 1 | B | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'36.020 | - | - | 217.717 |
2 | 37 | B | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'36.262 | 0.242 | 0.242 | 217.170 |
3 | 65 | A | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.336 | 0.316 | 0.074 | 217.003 |
4 | 38 | B | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'36.356 | 0.336 | 0.020 | 216.958 |
5 | 15 | A | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'36.452 | 0.432 | 0.096 | 216.742 |
6 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.490 | 0.470 | 0.038 | 216.657 |
7 | 19 | A | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'36.549 | 0.529 | 0.059 | 216.524 |
8 | 64 | B | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.704 | 0.684 | 0.155 | 216.177 |
9 | 53 | A | 佐藤 蓮 | Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'36.843 | 0.823 | 0.139 | 215.867 |
10 | 12 | B | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 1'36.903 | 0.883 | 0.060 | 215.733 |
11 | 20 | B | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'36.982 | 0.962 | 0.079 | 215.558 |
12 | 18 | A | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'37.163 | 1.143 | 0.181 | 215.156 |
■Aグループ
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/29) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 9 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'36.659 | - | - | 216.278 |
2 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.050 | 0.391 | 0.391 | 215.406 |
3 | 53 | 佐藤 蓮 | Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH HondaM-TEC HR-417E | 1'37.139 | 0.480 | 0.089 | 215.209 |
4 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTATRD 01F | 1'37.276 | 0.617 | 0.137 | 214.906 |
5 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'37.302 | 0.643 | 0.026 | 214.849 |
6 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTATRD 01F | 1'37.506 | 0.847 | 0.204 | 214.399 |
---- 以上Q2進出 ---- |
7 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'37.551 | 0.892 | 0.045 | 214.300 |
8 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team HondaM-TEC HR-417E | 1'37.593 | 0.934 | 0.042 | 214.208 |
9 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'37.650 | 0.991 | 0.057 | 214.083 |
10 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'37.887 | 1.228 | 0.237 | 213.565 |
---- 以上基準タイム(107% - 1'43.425)予選通過 ---- |
■Bグループ
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/29) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 9 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'36.692 | - | - | 216.204 |
2 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'36.842 | 0.150 | 0.150 | 215.869 |
3 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTATRD01F | 1'36.866 | 0.174 | 0.024 | 215.816 |
4 | 1 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'36.931 | 0.239 | 0.065 | 215.671 |
5 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE HondaM-TEC HR-417E | 1'37.213 | 0.521 | 0.282 | 215.045 |
6 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.289 | 0.597 | 0.076 | 214.877 |
---- 以上Q2進出 ---- |
7 | 55 | 三宅 淳詞 | TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH HondaM-TEC HR-417E | 1'37.302 | 0.610 | 0.013 | 214.849 |
8 | 6 | 大津 弘樹 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.367 | 0.675 | 0.065 | 214.705 |
9 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'37.554 | 0.862 | 0.187 | 214.294 |
10 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTATRD 01F | 1'37.578 | 0.886 | 0.024 | 214.241 |
11 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTATRD 01F | 1'38.157 | 1.465 | 0.579 | 212.977 |
---- 以上基準タイム(107%- 1'43.460)予選通過 ---- |
TCRジャパン・サンデーシリーズ第6戦は29日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、猪爪杏奈(DOME RACING)がポールポジションを獲得した。
ここでは大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)が早めのアタックを行う。10分を切ったあたりで2分14秒995でトップに立つと、翌周にはこのタイムを12秒711まで縮める。
]
残り5分余り、ここでMOTOTINO(55MOTO RACING)が2分12秒260でトップに立つとタイムを12秒015まで縮めた。
残り3分を切ると、HIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が2分11秒961でトップに立つ。このタイムを上回ってきたのはやはり猪爪杏奈(DOME RACING)で11秒596でトップに浮上。このままサタデーシリーズに続きポールポジションを決めた。
2位に落ちたHIROBONだったが、塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')が2分11秒940でHIROBONのタイムを僅差で上回り2位に浮上。HIROBONは3位に落ちた。
4位にはMOTOTINOが、5位には加藤正将(Audi Team Mars)が、6位には鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が続いている。
決勝は明日30日、午後0時30分より23分+1周で行われる
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/29) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | № | Driver | Maker Model Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 98 | 猪爪 杏奈 | Honda CIVIC TCR DOME RACING | 2'11.596 | - | - | 158.859 |
2 | 62 | 塩谷 烈州 | Honda CIVIC TCR 全薬工業with TEAM G/MOTION' | 2'11.940 | 0.344 | 0.344 | 158.445 |
3 | 19 | HIROBON | CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 2'11.961 | 0.365 | 0.021 | 158.420 |
4 | 55 | Mototino | Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING | 2'12.015 | 0.419 | 0.054 | 158.355 |
5 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS3 LMS Audi Team Mars | 2'12.197 | 0.601 | 0.182 | 158.137 |
6 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 2'12.419 | 0.823 | 0.222 | 157.872 |
7 | 73 | 大蔵 峰樹 | Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE | 2'12.711 | 1.115 | 0.292 | 157.524 |
8 | 290 | 植松 忠雄 | Honda CIVIC TCR Floral Racing with UEMATSU | 2'12.912 | 1.316 | 0.201 | 157.286 |
---- 以上基準タイム(110% - 2'24.755)予選通過 ---- |
TCRジャパン・サタデーシリーズ第6戦は29日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、猪爪杏奈(DOME RACING)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前8時15分より15分間で行われた。鈴鹿は秋晴れの好天に恵まれ、8台が出走した。
各車ウォームアップを行い、残り5分を切ったあたりから本格的なアタックが始まる。
まずは植松忠雄(Floral Racing with UEMATSU)が2分14秒353、Mototino(55MOTO RACING)が14秒431で1-2を形成して予選をリード。翌周にはMOTOTINOが13秒829でトップに立った。
直後、大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)が2分13秒660でトップに躍り出る。
ここですでにチャンピオンを決めているHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が2分12秒830 でトップに立つ。しかしこれを上回ってきたのが猪爪杏奈(DOME RACING)で12秒440とHIROBONのタイムを大幅に更新してトップに立った。これで猪爪はポールポジションを獲得。2位にはHIROBONが続いた。
3位争いは白熱した。3位に落ちていた大蔵のタイムを上回ったのは塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')で3位にポジションアップ。加藤正将(Audi Team Mars)が13秒370で初めて3位に立つと、MOTOTINOが13秒325で加藤のタイムを更新。しかし、最終的には加藤が13秒054をたたきだし3位に滑り込んだ。
4位にはMOTOTINOが、5位には塩谷が6位には大蔵が続いた。
しかし2位に入ったHIROBONは走路外走行によりベストタイムを削除され、6位まで後退。3位から6位までが繰り上がることとなった。
決勝レースは本日29日、午後0時30分より23分+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Pos | № | Driver | Maker Model Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 98 | 猪爪 杏奈 | Honda CIVIC TCR DOME RACING | 2'12.444 | - | - | 157.842 |
2 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS3 LMS Audi Team Mars | 2'13.054 | 0.610 | 0.610 | 157.118 |
3 | 55 | Mototino | Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING | 2'13.166 | 0.722 | 0.112 | 156.986 |
4 | 62 | 塩谷 烈州 | Honda CIVIC TCR 全薬工業with TEAM G/MOTION' | 2'13.469 | 1.025 | 0.303 | 156.630 |
5 | 73 | 大蔵 峰樹 | Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE | 2'13.491 | 1.047 | 0.022 | 156.604 |
6 | *19 | HIROBON | CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 2'13.572 | 1.128 | 0.081 | 156.509 |
7 | 290 | 植松 忠雄 | Honda CIVIC TCR Floral Racing with UEMATSU | 2'14.006 | 1.562 | 0.434 | 156.002 |
8 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 2'15.711 | 3.267 | 1.705 | 154.042 |
---- 以上基準タイム(110% - 2'25.688)予選通過 ---- |
- CarNo. 19は、TCRJ競技規則22-4.(走路外走行)により、当該ラップタイムを削除した。
2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終大会「JAF鈴鹿グランプリ」の公式セッションを明日に控えた金曜日、ランキングトップ3の記者会見が行われた。
- ランキング1位 野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)
-
「チャンピオンを目標に鈴鹿に来ました。その目標達成のために精一杯やりたいと思います」
(チャンピオン争いでプレッシャーと楽しみどちらかというツイッターでのファンからの質問に対して)
「楽しみなんてひとつもないというのが正直な気持ちです。(チャンピオン獲得は)1回目より2回目のほうが重い。取ってあたりまえというように見られますし、自分をコントロールするのは難しいですが、チャンピオンになったときのことを思い浮かべて、そういう方向に持っていたらと思います」
(今年印象に残っているレースは?)
「第2戦目の富士ですね。今シーズンの流れを決定づけることができた瞬間かと思います。逆に悪かったのは菅生ですね。クルマの調子も良かったのに、スタートを失敗して、その後抜くこともできずにレースを終わらせてしまいました。非常に反省点のあったレースだと思います」
(去年1人で行った会見と比較して心境は?)
「去年の会見は楽しかったので心境は違いますね。今年はピリピリしている自分がいます。ダブルヘッダーということで、流れを掴めなかったら逆転される可能性もあるのではないかと思っています。そこを乗り切ることの大変さは良くわかっていますので、それでピリ付いていると思います」
- ランキング2位 サッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)
-
「鈴鹿に戻ってこられて嬉しいです。今シーズンの成績は安定しませんでしたが、それでもチャンピオン争いに残ってますので、難しいとは思うが諦めないで頑張ります」
(プレッシャーと楽しみどちらか)
「楽しみしかないですね(笑)。自分には失うものは何もありませんから。まずは予選の3ポイントが大事になると思いますのでベストを尽くします。久しぶりのチャンピオン争いを楽しみたいと思います」
(1日で予選と決勝を行うことについてメンタル面できつくはないですか?)
「確かに同じ日にやるのは身体もメンタルも厳しいですね。朝からぶっつけ本番でニュータイヤで走りますから。朝からアラームで起こされたような感じです。ただ、全員同じ条件ですし、個人的には朝からノリノリで楽しいです」
- ランキング3位 平川 亮(carenex TEAM IMPUL SF19)
-
「シーズンの初めは良かったのですが、安定したシーズンではありませんでした。それでもチャンピオ争いに残っているので諦めずに残り2戦を戦いたいと思います」
(プレッシャーと楽しみどちらか)
「プレッシャーはあまり感じていないですね。ポイントもかなり離れてしまっていますし。自分は予選で苦しんできたので、そこは楽しみでもあり、プレッシャーもあります」
(今シーズン一番印象に残っている会心のオーバーテイクは?)
「この二人を抜いたときですかね(笑)。一つに絞るのは難しいですが、やはり野尻選手を抜いて優勝した開幕戦がですね。今シーズンのベストレースですし。明日、明後日もそれ以上のレースができるよう頑張ります」
Text: Shigeru KITAMICHI
2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権もいよいよ最終大会。前戦から約2ヶ月のインターバルを経て「JAF鈴鹿グランプリ」を迎えた。
今回はダブルヘッダーの土日1戦ずつで行われるため、金曜日に1時間半の占有(フリー)走行枠が設けられた。
チャンピオンに向け絶対的優位に立つ、2021チャンプ・野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)[113p]、逆転を狙うサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)[81p]と平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)[79p]の争いも見逃せないが、他のドライバーもJAFグランプリの冠のつくレースで存在感を示し、来季に繋げようとフリー走行から張り詰めた空気が漂う。
ここで存在感を示したのが、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)。走行が折り返しを迎えたあたりから徐々にタイムを詰め、残り15分となったところで1分37秒487という抜き出たタイムをマークする。
そして、残り5分から始まった予選さながらのアタック合戦でも、大湯自身を含めこのタイムを上回るものは出なかった。2番手は坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)1分37秒829、3位はフェネストラズ1分37秒966、以下、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、平川、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)と続いた。
ただ、大湯の抜き出たタイムは、コースの随所でOTS(オーバーテイクシステム)を使っていたとの情報もあり、実際は上位陣はかなり僅差の模様だ。
予想外だったのが野尻の16位。また第3戦に雨の鈴鹿で大逆転優勝を果たした松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)に至っては最下位と、明日の予選に向け不安を残して走行を終了した。
明日は朝9時15分からA,Bグループに分けられた予選Q1、続いて上位12台によるQ2が行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
第21回JAF鈴鹿グランプリ -RIJ- (2022/10/28) Ocupancy Session Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 65 | A | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.487 | - | - | 214.441 |
2 | 38 | B | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.829 | 0.342 | 0.342 | 213.691 |
3 | 4 | A | サッシャ・フェネストラズ | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'37.966 | 0.479 | 0.137 | 213.392 |
4 | 37 | B | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'38.015 | 0.528 | 0.049 | 213.286 |
5 | 20 | B | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'38.029 | 0.542 | 0.014 | 213.255 |
6 | 19 | A | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'38.045 | 0.558 | 0.016 | 213.220 |
7 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'38.118 | 0.631 | 0.073 | 213.062 |
8 | 12 | B | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 1'38.197 | 0.710 | 0.079 | 212.890 |
9 | 7 | B | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'38.217 | 0.730 | 0.020 | 212.847 |
10 | 6 | B | 大津 弘樹 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'38.300 | 0.813 | 0.083 | 212.667 |
11 | 15 | A | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'38.303 | 0.816 | 0.003 | 212.661 |
12 | 18 | A | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'38.303 | 0.816 | 0.000 | 212.661 |
13 | 64 | B | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'38.392 | 0.905 | 0.089 | 212.468 |
14 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'38.460 | 0.973 | 0.068 | 212.322 |
15 | 39 | A | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'38.485 | 0.998 | 0.025 | 212.268 |
16 | 1 | B | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'38.496 | 1.009 | 0.011 | 212.244 |
17 | 53 | A | 佐藤 蓮 | Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'38.520 | 1.033 | 0.024 | 212.192 |
18 | 55 | B | 三宅 淳詞 | TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'38.644 | 1.157 | 0.124 | 211.926 |
19 | 36 | A | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'38.674 | 1.187 | 0.030 | 211.861 |
20 | 14 | B | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'38.697 | 1.210 | 0.023 | 211.812 |
21 | 50 | A | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'38.816 | 1.329 | 0.119 | 211.557 |
- 優勝:5号車・佐藤樹(MARUSAN★ミスト)
-
「(完勝?)そうですね(笑)。ちょっとSCは怖かったですけど。レース再開で(後ろから)行かれるかな?と思っていたのですけど、うまく再スタート切れたので、よかったです。ペースは僕の方がいいというのが昨日の段階からそうだったので、自信を持って走っていました。最後の鈴鹿も勝って、しっかりチャンピオン決めたいと思います」
- 2位:6号車・佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)
-
「(終盤金井選手に追われてた?)SCが入ったので、昨日よりはペース的に最初はついていけているな、と思ったのですけど。途中からクルマのバランスがちょっと悪くて、ペース上げられない間に金井先生が来ちゃったので。もっとプッシュして(佐藤選手を)追っかけたいけど、ここでミスして抜かれると最終戦もっと厳しくなるので、仕方ないけど、2位を死守しようってレースになっちゃったので、ちょっと悔しいですね。でもまだ(チャンピオンの)可能性はあるし。(最終戦はスーパー耐久と両方出場になるが?)耐久も一応チャンピオンがかかっているので、どちらも可能性がある限りは全力で戦いたいし、鈴鹿は佐藤選手の舞台だと思うので、ちょっとでも絡んでやりたいなと思ってます」
- 3位:72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)
-
「(5番グリッドの徳升選手がいなかったので)スタートでひとつ順位があがって、次の周もうまくスリップ使えて、で、1コーナーで(順位が)あがったところでセーフティカー入ったので、それで3番手に上がれた。ストレートスピードが劣ってはいるのですけど、ずっと前について行けたので、なんとかそれでスリップも貰いつつコーナー頑張って3位でついて行けたかなって感じです。(SCなければもうちょっと佐々木選手追えた?)後半戦けっこう厳しそうだったので、向うもペースダウンしてたみたいで、そういった意味ではチャンスあったかも知れないです。でもこのレースウィーク通して一番クルマも仕上がってきて、成績もそれにともなって上がれたので、よかったかな、と思います」
- 4位:8号車・小松響(KKヨネタニ・OKABE・Rn)
-
「スタートで順位落としちゃって、5位まで下がってしまって、そこが今回の敗因です。ペース自体は悪くなくて、タイム的にもよかったのですけど、スタートで離れてしまった分を取り返せずに終わっちゃった、ていうレースでした。(SCの影響は?)ない方がよかったですね、それでちょっと周回数が減っちゃったので、ない方がチャンスがあったのかな、と思います。スタートが悪かったので、そこですね」
- 5位:9号車・太田達也(スーパーウインズ&ISP))
-
「ちょっと前から(KAMIKAZE選手が)今日のレース出られないかもというので、準備しておいて、と言われてました。その関係で予選やってないので、最後尾からスタートしました。何とかスタートも決まって、1周目であそこのポジション(9位)まで行けたので、けっこう頑張りました(笑)。(最後に黒沼選手も仕留めた)けっこう限界の所までは(順位を)上がれたかな、と思います。よかったです。18台もいたので自分もけっこう楽しかったです(笑)」
- 6位:92号車・黒沼聖邦(ファーストガレージ&Sウインズ)
-
「昨日みたいなレースペースがなくて、序盤から苦しかった。フォーメーションラップからなんかペースあがらないな、と思っていたのですけど、想像以上にレース始まったらペース上がらなくて、ラップタイムも昨日より1.5秒、新品よりタイム伸びてないので、原因がまだ分からないのですけど。新品の時のバランスもそうですし、ちょっと原因が分からないので、次戦鈴鹿までに、解明したいと思います。昨日のデータと今日のデータ比べて、直したいと思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
JAF-F4地方選手権シリーズ第11戦決勝は10月23日(日)富士スピードウェイで開催され、ポールポジションからスタートした佐藤樹(MARUSAN★ミスト)がポール・ツー・ウインの完勝、前日の第10戦に続きシリーズ6勝目をあげた。
22日(土)の第10戦に続いて富士スピードウェイは朝から晴れ渡り、気温19度の割に陽ざしは暖かで、絶好のレース日和。インタープロトシリーズなど人気イベントも併催されるだけに、グランドスタンド裏やパドックも入場者でにぎわった。
前日の予選時のセカンドベストタイムでスタート順位が確定しているが、エントリー21台に対して3台が出場取り消しとなってしまった。
まずは前日の第10戦で7位に入り、今回予選5位を獲得していた徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)で、練習走行から不調でレース中も白煙を出していたエンジンがいよいよダメだという事で不出走。徳升のチームメイトの入榮秀雄(アポロ電工フジタ薬局MT)も、前日の予選/決勝ともにスタートできなかった原因の燃料ポンプの不具合が直らずこちらもリタイヤ。さらに予選中にエンジントラブルを起こしたハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)もリタイヤということになり、18台が第11戦をスタートすることになった。
また、前日ジェントルマンクラスの2位となったKAMIKAZE(スーパーウインズ&ISP)が、都合で不参加となり、替わって太田達也が9号車をドライブ、予選を走っていない太田は最後尾20番グリッドからスタートする。
午前10時30分、フォーメーションラップ開始、5番手徳升、18番手ハンマー伊澤、19番手入榮のグリッドが空席のままで18台がレーススタート。
連続ポールポジションの佐藤は前日に続いてまずまずの発進、一方2番手スタートの小松響(KKヨネタニ・OKABE・Rn)は加速がにぶくセカンドロウ3番手から出た佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)がこれをかわして2番手で第1コーナーに飛び込む。小松は4番手スタートの富田自然(TONE・MAZDA SPEED)、6番手スタートの金井亮忠(チームNATS・正義・001)にも先行され5位まで後退する。
後方ではコカコーラ・コーナーで渡辺義人(チームNATS・エクシズWXR)が単独スピン、再スタートする。さらに、100Rで川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)と武居義隆(CNSルノー)が接触してコースアウト、両車エスケープゾーンに止まってしまう。
こうした混乱に乗じて大幅に順位を上げたのが最後尾スタートの太田で、9位までポジションアップを果たしてオープニングラップを終えた。
1周目を終えて佐藤は佐々木を0.973秒リード。続く富田に対し金井がストレートで並びかけるとTGRコーナー手前でオーバーテイク完了、3位に浮上する。富田は3位を奪回すべく金井とサイド・バイ・サイドでコカコーラー・コーナーを目指す。
しかしここでセーフティカー(SC)の投入が宣言されて全コースイエローフラッグ。100Rでコースアウトした2台のマシンの撤去作業が行われることになる。
SCランは5周目まで続き、トップ佐藤がコントロールラインを通過して6周目に入ったところからレース再開された。リスタート直後のTGRコーナーで佐々木が仕掛けるそぶりを見せるがここは佐藤が落ち着いた動きで抑え、後方では3位の金井が佐々木にゆさぶりをかけるなどトップグループがつばぜり合いを見せ、その後ろでは富田に小松が襲い掛かりこちらはオーバーテイクに成功、4位を奪い取る。富田はトラブルが起きたのかズルズルを順位を下げていくと7周目終了の時点でピットに戻ってしまう。レース後の富田によると、SC明け直後からエンジンの調子が悪くなり、コーナリング中に失火したような症状になったということで、その後の調査でバッテリーからの配線がショートしていて、コーナーで横方向のGがかかると断線する状態だったことが判明、富田にとっては悔しいリタイヤとなった。
後方では太田が前を行く植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)をリスタート後のTGRコーナーで仕留めて8位浮上、さらに富田の後退で7位へと進出する。
リスタート後も佐藤は快調で、佐々木に対し0.7秒→1.3秒と前日のリプレイを見ているようにギャップを拡大、8周目には1分44秒335とここまでのファステストラップを出して1.48秒差とする。3位金井は佐々木の追走を続けており0.7秒差につける。以下4位小松~5位黒沼~6位ジェントルマンクラスのトップ安井和明(NAVY★RK-01)が続くが、ここに太田が0.8秒差で追い上げてきている。太田のペースは明らかに速く、安井が喰われるのは時間の問題に見える。さらにその後方では、植田対新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)の8位争いが展開、いったんは新倉が前に出るが、前日第10戦でも速さを見せた植田が逃がさず0.5秒差で追うと9周目に逆転、8位を奪い返す。
10周目、佐々木と金井は0.57秒差まで詰まるが、オーバーテイクを実現するには突破口が見いだせない状態のようだ。新倉は植田を再逆転、今年初めてJAF-F4レースに参戦したルーキーが上位カテゴリーの経験も豊富なベテランに食らいついている。
11周目、12周目と佐藤はラストスパートで立て続けにファステストラップを更新、2.98秒差に佐々木を突き放し、佐々木は金井に0.6秒と背後を脅かされて2位防戦に追われる。後方では安井を10周目に抜いた太田が今度はチームメイトの黒沼に襲いかかり12周目終了時のストレートではサイド・バイ・サイド、0.007秒差で通過してファイナルラップに突入。
黒沼にとって普段は大先輩KAMIKAZEがドライブしている9号車が相手では萎縮してしまうのか、抵抗は弱くコカコーラー・コーナー手前でオーバーテイクを許しこれで太田は5位へ。
佐藤は予選トップの位置から一度もポジションを譲ることなく完勝でポール・ツー・ウイン。土日の2レースを完全制圧した。佐々木は前日に続く2位に終わり、その佐々木を最後まで追い立てた金井が3位となった。以下小松4位に続いて5位太田。3台欠場があるとはいえ、20番グリッドからスタートして15個ポジションを上げたことになる。6位黒沼と続き7位はジェントルマンクラス優勝の安井、同クラス2位の植田は最後まで新倉とやり合い、ファイナルラップのコカコーラー・コーナーでルーキーを再度仕留めて全体8位となった。ジェントルマンクラス3位は全体11位のISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)となった。
今回の連勝で佐藤と佐々木のポイントは162対152と10ポイント差。佐藤ががぜん有利にはなったが、相手は幾多のレースを勝ち、タイトルを取ってきた佐々木である。レースでは何が起こるかはわからない。11月27日の鈴鹿でのシーズン最終戦に注目だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2022/10/23) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 JAF F4選手権 Round 11 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 5 | | | 佐藤 樹 | MARUSAN★ミスト MYST KK-ZS | 13 | 26'43.308 | - | - |
2 | 6 | | | 佐々木 孝太 | ファーストガレージ&ISP ZAP F108 | 13 | 26'46.774 | 3.466 | 3.466 |
3 | 72 | | | 金井 亮忠 | チームNATS・正義・001 NATS 001 | 13 | 26'47.358 | 4.050 | 0.584 |
4 | 8 | | | 小松 響 | KK・ヨネタニ Dallara F307 | 13 | 26'50.039 | 6.731 | 2.681 |
5 | 9 | | | 太田 達也 | スーパーウインズ&ISP FR 2.0 | 13 | 26'56.802 | 13.494 | 6.763 |
6 | 92 | | | 黒沼 聖那 | ファーストガレージ&Sウインズ B-MAX RK-01 | 13 | 26'57.881 | 14.573 | 1.079 |
7 | 38 | G | 1 | 安井 和明 | NAVY★RK-01 B-MAX RK-01 | 13 | 27'00.886 | 17.578 | 3.005 |
8 | 11 | G | 2 | 植田 正幸 | Rnsports制動屋KKZS KK-ZS | 13 | 27'03.953 | 20.645 | 3.067 |
9 | 3 | | | 新倉 涼介 | ファーストガレージ&Sウインズ ZAP F108 | 13 | 27'04.758 | 21.450 | 0.805 |
10 | 70 | | | 山口 登唯 | BLUE MAX・AAA・RK B-MAX RK-01 | 13 | 27'10.433 | 27.125 | 5.675 |
11 | 16 | G | 3 | イシケン | HMRハンマーR☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) | 13 | 27'11.397 | 28.089 | 0.964 |
12 | 34 | | | 西村 和則 | CMS NUTECルノー ルノーFC106 | 13 | 27'13.348 | 30.040 | 1.951 |
13 | 0 | G | 4 | 渡辺 義人 | チームNATS・エクシズWXR WXR MK-2 | 13 | 27'37.941 | 54.633 | 24.593 |
14 | 36 | G | 5 | 富澤 もぐら | 松伏光運転代行ハンマーR疾風 疾風(ハヤテ) | 13 | 27'57.152 | 1'13.844 | 19.211 |
---- 以上規定周回数(90% - 11Laps)完走 ---- |
- | 66 | | | 冨田 自然 | TONE・MAZDA SPEED F301 | 9 | 26'12.296 | 4Laps | 4Laps |
- | 86 | | | 川原 悠生 | ファーストガレージ&Sウインズ TATUUS | 0 | - | 13Laps | 9Laps |
- | 99 | G | - | 武居 義隆 | CMSルノー フォーミュラルノー | 0 | - | -13Laps | - |
- | 47 | | | 徳升 広平 | フジタ薬局アポロ電工高山短大 WEST 096 | - | D.N.S | - | - |
- | 19 | | | ハンマー 伊澤 | 弁アルカディア☆ハンマーR疾風 疾風(ハヤテ) | - | D.N.S | - | - |
- | 46 | | | 入榮 秀謙 | アポロ電工フジタ薬局MT WEST 096 | - | D.N.S | - | - |
- Fastest Lap: CarNo. 5 佐藤樹(MARUSAN★ミスト) 1'44.093 (12/13) 157.809 km/h
国内レースシーンで今や欠かせない存在となっているB-Maxレーシングチーム(組田龍司総代表)が、活動の本拠地である綾瀬市と「綾瀬市の活性化に向けた連携協力に関する覚書」を締結した。
10月25日に綾瀬市役所で行われた締結式には、古塩政由・綾瀬市長、組田総代表をはじめ、本山哲チーム監督、松下信治選手、またスーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)の上野禎久・代表取締役社長も立会人として同席。古塩市長と組田代表による覚書への署名を見守った。
自治体とスポーツチームがタッグを組んで地域を盛り上げる試みは、Jリーグのホームタウン制度などではあるが、モータースポーツ界では極めて珍しい。
5月に鈴鹿での優勝報告で市長を表敬訪問したことをきっかけに、両者の話し合いが続けられ、松下選手の高校での講義、オープンファクトリー(工場見学)などを経て、今回の締結に至った。
サーキットにまで足を運びレースに魅了されつつある古塩市長は、「レースを観戦し、工場も見学させていただき、速く走るということだけでなく、カーボンニュートラルにも取り組まれていることなど、行政としても大変参考になりました。締結を機に綾瀬市に素晴らしいレーシングチームがあることを市民に伝え、地域の活性化に繋げていきたいと思います」とコメント。
組田代表も市長のコメントを受け、「非常に光栄で身の引き締まる思いです。ぜひチームの活動を多くの方に知っていただき、応援をお願いしたいと思います。チームが悲願の日本一を達成した際には、綾瀬市民の皆さまと喜びを分かち合いたいと思っています」とコメントし、最後に「希望として、ぜひレーシングカーによる公道でのパレードランを実現したいと思っています」と付け加えた。
同席した本山監督は「今回の締結により、多くの方に“綾瀬市のレーシングチーム”として認知していただければと思います。チームの成績が地域の活性化にも繋がるよう綾瀬市と協力していければと思います」、松下選手は「良い成績を上げることが自分のキャリアアップに繋がり、自動車メーカー、チーム、スポンサーなどの喜びになるということを考えてきました。そこに地域の方々の喜びが加わることによって、大きなモチベーションになると感じています」とコメント。
立会人として列席した上野JRP代表取締役社長は「スーパーフォーミュラ選手権は来年50周年を迎えますが、このタイミングで行政とチームの連携が行われることは大変喜ばしいことと思います。レースは産業との結びつきが非常に強いスポーツです。スーパーフォーミュラにおけるカーボンニュートラルの取り組みが、地域の産業にも良い影響を与えられるものと思っています」と自動車レースと地域産業は密接なつながりがあることをアピールした。
なお、今回の連携協力の締結に伴い、今週末に開催されるJAF鈴鹿グランプリには「AYASE PRIDE」のロゴをマシンに貼って走り、小塩市長が応援に駆けつけることも明らかにされた。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: B-Max Racing Team
- JAF-F4アドバイザー:土屋武士
-
「スタート直後にちょっと接触はありましたが、路面温度が季節がちょっと寒くて冷えてきて、ブレーキロックしての接触はあったのですけど、その後は各所バトルもあり、トップの方は佐藤樹選手が最近すごく伸びてきていて、佐々木孝太選手を封じ込めるという、いいドライバーに成長しつつある、そんな感じの展開でした。後ろの方もジェントルマンクラスのいいバトルがあったり、というところで、いいレースだったと思います。(今回富田選手と小松選手、二人の若手がスポット参戦したが?)まだまだこれから伸びてくる、という印象を受けたので、今回初戦なのかな? それでわりと上位の方につけているので、同じ年代の黒沼選手とか、あのへんも刺激されて、もっともっと面白くなっていくんじゃないですか」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
- 優勝:5号車・佐藤樹(MARUSAN★ミスト)
-
「(注文通りの独走?)わりと理想的な展開だったかなと思います。特に問題もなく、自分のペースで走れたので、よかったです。(順調すぎて話す材料もない?)そうですね(苦笑)。スタートではミスはしてたけど、無難なスタートって感じでした。(明日もポールからスタート)一気に行きます、明日も勝てれば、という感じで頑張ります」
- 2位:6号車・佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)
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「スタートがあまりよくなかったし、なんとか序盤(佐藤選手に)ついて行こうと思って(タイヤの)内圧も高めでいったのですけど。意外に速くて、というかこの練習から自信をつけている感じもするし、ライバルとしてはすばらしく強敵になってきているので、このレースに関してはつけいるスキがなかったですね。僕のクルマがいまいち決まっていないので、もうちょっと何とかして、明日はいいレースできるように頑張ります」
- 3位:8号車・小松響(KKヨネタニ・OKABE・Rn)
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「予選ほどのペースがなくて苦しい感じになっちゃって、中盤後半はまともには走れなかった。後ろの黒沼選手も結構来ていて、ちょっと焦りながら(の走行)だったのですけど、どうにか耐えきったというレースでキツかったですね。(クルマの調子が悪かった?)午前中とはフィーリング変わっちゃって、そこに自分がうまく合わせられなくて、手こずっちゃった感じです」
- 4位:黒沼聖邦(ファーストガレージ&Sウインズ)
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「予選がめちゃミスっちゃって(8位)、とにかく必死で取り返そうと思って、ペースがいいのは分かっていたのですが、3位の小松選手まではもうちょっとでした。明日も7番手スタートなので、また追い上げられるように、頑張ります。スタートでちょっとホイールスピンさせちゃってミスしたけど、僕のクルマ今日はストレートスピードがよくて、どんどんみんなに追いつけたので、いいレースはできたかなと思います」
- 5位:72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)
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「植田さんスタート早かったですね、(自分も)そんなに悪くないと思ったら(笑)。それでもちゃんと1台分ずつ空けてクリーンなレースできてた。(植田選手のスピンは目の前?)僕のすぐ後ろです、僕が抜いて、ミラーで見たら植田さんクルンと回っちゃってたので。シフトロックなのか突然回ったので。4番上がったのですけど、自分のペースもあまり上がらなくて、また抜かれちゃう形になりました。でも今週の中ではだいぶクルマは良くなっているので、また明日頑張ります」
- 6位:66号車・富田自然(TONE・MAZDA SPEED)
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「(終盤の6位争いは?)挽回というほどのことは何もしてなくて、ずっと抜いたり抜かれたりして、最終的に徳升さんのペース下がったみたいで、たまたま僕が前でゴールできた、というだけです。スタートから失敗で、最初からペース自体がダメダメだったので、しっかり見直して明日につなげます。(植田選手がスピンしたのは後ろにいた?)怖かったですよ。植田さんがすごい勢いで抜いて行くのも、僕スタート失敗してたので怖かったし、目の前でスピンしているのも怖かったです(笑)。大丈夫かなぁと心配してたのに、(ジェントルマンクラスの)表彰台上がっていたのでびっくりしました(笑)」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
JAF-F4地方選手権シリーズ第10戦決勝は10月22日(土)に富士スピードウェイで開催され、ポールポジションからスタートした佐藤樹(MARUSAN★ミスト)が一度もトップを譲る事なくポール・ツー・ウイン。シリーズ5勝目を飾った。
秋の富士スピードウェイは朝から晴れ渡り、やや冷え込んだ朝の予選に比べれば午後1時5分のコースイン時点では気温約20度といいコンディションだ。
予選ではコースイン直後にストップしてしまった入榮秀雄(アポロ電工フジタ薬局MT)のトラブルは燃料ポンプの問題との事で。インターバル中に修復して最後尾からの出走が認められた一方、数周だけしてピットガレージに戻って来たハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)の方はエンジンに深刻なダメージがあるそうで、このレースの出走を取りやめた。ということで第10戦は19台が出走することになった。
しかしコースイン直後、入榮は再び最終コーナー手前でストップ、修復なったかと思っていた燃料ポンプのトラブル再発との事で、結局決勝をスタートできずに終わった。
エントリーから2台を欠いた18台が午後1時20分フォーメーションラップ開始、グリッドに着くとレッドライトが消えてスタート。
ポールシッターの佐藤はスタートダッシュよくホールショットを決めたが、4番グリッドから発進の徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)は蹴り出しが弱く後方集団にのみこまれてしまう。逆に好スタートを決めたのが徳升の後方6番手スタートの金井亮忠(チームNATS・正義・001)で、徳升を右に避けてピットウォールぎりぎりから抜き去ると、第1コーナーまでに5位に上がる。そして金井を上回る勢いで飛び出したのが、7番手スタートのジェントルマンクラス、植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)で、コースの中央からスルスルと加速して順位を上げて、4位で第1コーナーに飛び込む。
後方では第1コーナー進入で混乱が発生、9番手スタートの新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)に対して、17番手から好スタートを決めていた武居義隆(CNSルノー)が接触、新倉はリヤサスペンションにダメージを受けて第2コーナーイン側にマシンを停止、リタイヤとなる。
トップ佐藤がスタートから2位以下を引き離し、2位佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)、3位小松響(KKヨネタニ・OKABE・Rn)、4位植田、5位金井と続いてコントロールラインを通過。スタートで6位に順位を落とした富田自然(あるが)(TONE・MAZDA SPEED)に対し最終コーナー立ち上がりの加速で黒沼聖邦(ファーストガレージ&Sウインズ)が並びかけてコントロールラインまでにオーバーテイク、6位を奪い取る。
1周目を終えて佐藤は佐々木に1.1秒のリード、3位小松は佐々木に1.3秒差、4位植田も1.5秒差とほぼ等間隔でコントロールラインを通過。植田から金井~黒沼~富田~徳升はテール・ツー・ノーズ状態だ。
3周目のTGR(第1)コーナー、好スタートから4位を走っていた植田がスピン、レースには復帰したが大きく順位を落としてしまう。これで金井以下が順位を上げる。
佐藤はじわじわと佐々木を引き離し3周目1.5秒差。3位小松は上位2台と比べ0.5秒くらいラップタイムが遅く、佐藤からは4.23秒の差をつけられている。
ここで武居に対してオープニングラップでの新倉とのアクシデントについてドライビングスルーペナルティが課せられた。
植田の後退でジェントルマンクラスのトップはこのクラスのポイントリーダーである安井和明(NAVY★RK-01)に替わったが、すぐ背後にクラス2位のKAMIKAZE(スーパーウインズ&ISP)が迫っている。
4周目トップ佐藤は佐々木を突き放しにかかり、1分44秒829とファステストラップを更新、佐々木との差を一気に2秒まで拡大する。後方では4位金井に対して黒沼が間合いを詰めて、5周目のTGRコーナーで金井をロックオンすると続く第2セクターでオーバーテイク、4位黒沼、5位金井とする。佐藤はさらにファステストラップを連発、5周目終了で佐々木との差を2.6秒まで拡大し、佐々木も自己ベストで追っているが佐藤は独走態勢を築いていく。
3周目のスピンで16位まで順位を落とした植田だが、ダメージはないようで後方集団の中では2秒近く速いペースで順位を挽回、6周目には12位までポジションを挽回している。
6周目、7周目と佐藤はペースを緩めることなく走り8周目に1分44秒116とこの日のファステストラップ叩き出し、佐々木とのギャップを3.1秒まで拡大する。
9周目、佐藤のリードは3.7秒となり2位佐々木と3位小松にも5秒以上の差がある。4位黒沼~5位金井~6位富田の間もそれぞれ2.3秒、1.4秒、4.6秒と離れて膠着状態。富田を0.6秒差で追う徳升だったが、マシンからうっすら白煙が出ているとの情報があがってくる。
それでも徳升は10周目のストレートで富田のスリップストリームから抜け出すとTGRコーナーでインを突いてポジションアップ、6位へと浮上。さらに後方では植田が前を行くISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)の背後につけると11周目のダンロップコーナー手前でオーバーテイク、ジェントルマンクラス3番手の11位まで上がってくる。
12周目、一度は6位に上がった徳升がややスローダウン。富田の逆転を許すとさらにファイナルラップには山口登唯(BLUE MAX・AAA・RK)にも抜かれて8位までポジションダウン、実は練習走行時点からエンジンにトラブルがあり、それが終盤にも発生してしまったとのことだ。
ファイナルラップ、佐藤は佐々木に5秒以上の大差をつけて安定した走行。そのまま危なげない走りで13周を走り切りチェッカードフラッグを受け今期5勝目をポール・ツー・ウインで飾った。2位佐々木、3位小松は久しぶりのJAF-F4戦で表彰台獲得した。以下黒沼~金井~富田の順でフィニッシュ。
ジェントルマンクラスは優勝安井、2位KAMIKAZE、序盤に快走を見せた植田がスピンから順位を挽回して3位となった。
JAF-F4第11戦は明日10月23日(日)に同じ富士スピードウェイで開催される。波にのる佐藤が連勝でチャンピオンシップを有利に進めるか、追う佐々木が逆襲するか、注目だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2022/10/22) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 JAF F4選手権 Round 10 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 5 | | | 佐藤 樹 | MARUSAN★ミスト MYST KK-ZS | 13 | 22'44.653 | - | - |
2 | 6 | | | 佐々木 孝太 | ファーストガレージ&ISP ZAP F108 | 13 | 22'49.272 | 4.619 | 4.619 |
3 | 8 | | | 小松 響 | KK・ヨネタニ Dallara F307 | 13 | 22'55.090 | 10.437 | 5.818 |
4 | 92 | | | 黒沼 聖那 | ファーストガレージ&Sウインズ B-MAX RK-01 | 13 | 22'56.644 | 11.991 | 1.554 |
5 | 72 | | | 金井 亮忠 | チームNATS・正義・001 NATS 001 | 13 | 22'59.984 | 15.331 | 3.340 |
6 | 66 | | | 冨田 自然 | TONE・MAZDA SPEED F301 | 13 | 23'08.066 | 23.413 | 8.082 |
7 | 70 | | | 山口 登唯 | BLUE MAX・AAA・RK B-MAX RK-01 | 13 | 23'14.576 | 29.923 | 6.510 |
8 | 47 | | | 徳升 広平 | フジタ薬局アポロ電工高山短大 WEST 096 | 13 | 23'15.926 | 31.273 | 1.350 |
9 | 38 | G | 1 | 安井 和明 | NAVY★RK-01 B-MAX RK-01 | 13 | 23'17.179 | 32.526 | 1.253 |
10 | 9 | G | 2 | KAMIKAZE | スーパーウインズ&ISP FR 2.0 | 13 | 23'23.605 | 38.952 | 6.426 |
11 | 11 | G | 3 | 植田 正幸 | Rnsports制動屋KKZS KK-ZS | 13 | 23'24.221 | 39.568 | 0.616 |
12 | 16 | G | 4 | イシケン | HMRハンマーR☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) | 13 | 23'27.169 | 42.516 | 2.948 |
13 | 86 | | | 川原 悠生 | ファーストガレージ&Sウインズ TATUUS | 13 | 23'36.644 | 51.991 | 9.475 |
14 | 34 | | | 西村 和則 | CMS NUTECルノー ルノーFC106 | 13 | 23'38.632 | 53.979 | 1.988 |
15 | 0 | G | 5 | 渡辺 義人 | チームNATS・エクシズWXR WXR MK-2 | 13 | 23'44.436 | 59.783 | 5.804 |
16 | *99 | G | 6 | 武居 義隆 | CMSルノー フォーミュラルノー | 13 | 24'24.430 | 1'39.777 | 39.994 |
17 | 36 | G | 7 | 富澤 もぐら | 松伏光運転代行ハンマーR疾風 疾風(ハヤテ) | 12 | 23'46.896 | 1Lap | 1Lap |
---- 以上規定周回数(90% - 11Laps)完走 ---- |
- | 3 | | | 新倉 涼介 | ファーストガレージ&Sウインズ ZAP F108 | 0 | | 13Laps | 12Laps |
- | 19 | | | ハンマー 伊澤 | 弁アルカディア☆ハンマーR疾風 疾風(ハヤテ) | | D.N.S | - | - |
- | 46 | | | 入榮 秀謙 | アポロ電工フジタ薬局MT WEST 096 | | D.N.S | - | - |
- Fastest Lap: CarNo. 5 佐藤樹(MARUSAN★ミスト) 1'44.116 (8/13) 157.774 km/h
- CarNo. 99は、一般競技規則第5章16条5.(1)①(他車への接触行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- 第10戦/第11戦ポールポジション 5号車・佐藤樹(MARUSAN★ミスト)
-
「(狙った通りのタイムが出た?)昨日からけっこう接戦で、ぎりぎりだったのですけれど、何とか(ポールを)取れてよかったです。昨日序盤から結構速かったので、スタートで逃げきれれば、一番いいかな、と思います」
- 第10戦2位/第11戦3位 6号車・佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)
-
「今週走り始めから、ちょっとエンジンの調子悪くて、それを修正してだいぶ良くはなってきた。もちろんポールポジションを狙いたかったですけど、最後僕が上手にクリアラップを取れなかったので、そこはもったいなかったかな、という感じがします。(シリーズランキング的に大切な週末になる?)こんなしんどいレースする予定じゃなかったんですけど(笑)、佐藤選手もすごく成長してきているし、今回スポットで出ている小松選手も速いので、彼らといい刺激をもらいながら、フェアなレースができればいいなと思っています。鈴鹿は佐藤選手が速いと思うので、ここで頑張っておかないと後が大変になると思うので頑張ります」
- 第10戦3位/第11戦2位 8号車・小松響(KKヨネタニ・OKABE・Rn)
-
「JAF-F4のレースは1回出たことがありますけど2年前とかなので、ほぼ初というか久しぶりで、思ったよりタイム出た、というのが本音です。ちょっと自分のミスもあって、うまくまとめきれなかったですけれど、普段(JAF-F4で)トップを争っているドライバーの方たちといい勝負ができてタイム差もなかったので、これをうまく決勝に活かして、優勝めざして頑張りたいです。自分は普段はスーパーFJ(鈴鹿シリーズ)に出ているので、今年の富士の日本一決定戦に向けてというとこも踏まえて出させていただいています」
- 第10戦4位/第11戦5位 47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)
-
「4番手は何ともいえない位置ですね。コンマ5くらい差があるけど、まぁそんなもんでしょうね。(クルマの状態は?)昨日から(セッティングは)決まっていたので大丈夫やったんですけど、ちょっと水温が途中から100度くらいまで上がってしもうて、何となくパワーが出なくなって、エンジン潰すかと思って(ピットに)帰ってきたんです。コンマ5ぐらいの差は見えていると思うので、レース自体はたぶんなんとかなるかな、と思いますが、どうだろう?(笑)。頑張ります」
- 第10戦5位/第11戦4位 66号車・富田自然(TONE・MAZDA SPEED)
-
「JAF-F4でのレースは初めてです。鈴鹿の練習で戯れに乗せてもらったことがあるぐらいで、いきなりの参戦だったのですけど、意外と、思ったより走れたので嬉しいですね。今年はスーパー耐久(ST-3クラス岡部自動車フェアレディZ34)のみですが、フォーミュラがやっぱり楽しいな、と思って(笑)。今日はどこまで行けるかは未知数なのですけど、決勝走りながら、発見とかいっぱいあると思うので、自分の成長のために、頑張ります」
- 第10戦6位/第11戦6位 72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)
-
「(トップとは約0.9秒の差?)昨日から1.5秒とか結構差があったので、なかなかクルマが煮詰まらなくてつらい状況なのですけれど、それでも今週の自己ベストは出たので(笑)、もうちょっと煮詰めていきます。(前回SUGOではKAMIKAZE選手の9号車で出場したが?)ちょうど学校の期末試験の時期で、元々欠場の予定だったのですが、それをKAMIKAZEさんにお話したら「じゃオレのクルマ乗れば?」みたいな感じて言ってくださって。同じカテゴリーですけどクルマのパッケージは違いますし、向うはシングルスロットルで、とかそういった部分で僕も経験できるかなと思って、個人的に乗せてもらった感じです。(だいぶ違う?、今後72号車の参考になることもあった?)全然違いますね、クルマのセッティングの方向でも参考になることもありましたし、そもそも個体の性能差というか、特性の違いとか知ることができました」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE