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2022年4月

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第3戦SUGO決勝 ポールシッター渡会太一のスタートミスに乗じてトップを奪った岡本大地が完勝で2連勝

優勝は岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 2022年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第3戦決勝はスポーツランドSUGOで4月17日(日)に開催され、鈴鹿から遠征の岡本大地(FTK レヴレーシングガレージ)が前日の第2戦に続いてスタートでトップを奪うとそのまま独走、危なげない勝利を飾った。

 朝の予選に続いて快晴となったスポーツランドSUGO。コースの周囲では桜が見ごろでメインストレートからは遠く蔵王の方向に雪の山頂が見渡せる。

 予選ではコースレコードが更新され、引き続き絶好のレースコンデションで、各ドライバーの表情も明るい。

 12周で行われる決勝は12時59分フォーメーション開始。予選の時点と比べてやや風が強くストレートでは右サイドからの横風。13台全車がグリッドに並び決勝がスタート。

決勝がスタートした

 第2戦のリプレイを見るかのようにポールシッターの渡会太一(SIGMA FTK レヴRG)はまたしても失速、2番グリッドから岡本が好スタートを決めて第1コーナーにはトップで進入する。渡会は2位へドロップ。その後方では3番手スタートの田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)の加速がにぶく、セカンドロウに並んでいた内田涼風(群馬トヨペット Team RiNoA ED)がこれを仕留める。しかし田上は内田のテールに食らいつくとトップスピードの速さを活かしてバックストレートで3位のポジションを奪い返す。

 1周目を終えて岡本は渡会に0.854秒の差をつけてコントロールラインを通過。3位を取り戻した田上だが内田とのバトルの間に上位からは離されギャップは1.859秒、その背後の内田~池内比悠(アルビLINKLINEGIAE)~村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)までの4台がほぼ等間隔で1.333秒差の中に連なって走る。

 2位渡会は2周目に岡本とのギャップを削り0.615秒とするが、すかさず岡本が3周目の第1セクターでベストタイムを出して突き放す。これに焦ったか渡会は第2セクターでシフトミスを犯して大きく失速、田上に2位を奪われてしまう。

 4周目、岡本は2位田上選手とのギャップをさらに広げて5.184秒差と独走状態。田上~渡会~内田はそれぞれ0.6秒程度で続き、その後方では一度は池内に5位を奪われた村田が順位を取り戻す。

田上蒼竜と渡会太一の争い

 5周目、メインストレートで田上に警告を示す黒白旗が掲示される。走路外走行が2度あったという判定によるもの。その田上の背後につけた渡会はスリップストリームを効かせて間合いを詰め、メインストレートでは左サイドから並びかける。そのまま2台は1コーナー~2コーナーとサイド・バイ・サイドで並走、3コーナーでイン側となった渡会がついに田上から2位のポジションを奪い返す。

 ここから渡会は岡本を追い上げに入りたいところだが、その差は6周目終了時点で6.996秒まで拡大。3位に落ちた田上は勢いを失い渡会から1.729秒の差をつけられる。

 単独走行となった4位内田の後方では池内と村田の5位争いがヒートアップ、4周目に一度は村田が池内の前に出るが、5周目に池内が再逆転。そこから池内は村田を振り払おうとプッシュすが村田も追撃、9周目に入るとテール・ツー・ノーズ状態になる。村田は各所で池内のミラーに姿を映してプレッシャーをかけるが池内はミスをせずつけ入る隙を与えない。

 10周目、3位を走行する田上にフィニッシュタイムに10秒加算のペナルティが宣告される。黒白旗での警告の後にも走路外走行があったと判定されたものだ。これで内田が実質的に3位。

決勝2位は渡会太一(SIGMA FTKレヴRG)

 渡会はその後も懸命の追走を見せ、8周目に1分28秒621、9周目1分28秒618、11周目に1分28秒575と立て続けにファステストラップを更新するが、岡本もほぼ同じペースで走っており、そのギャップは6.587秒→6.336秒→6.484秒と縮まらない。ファイナルラップも岡本が渡会を寄せ付けず6.730秒差でレースはフィニッシュ。第2戦に続いて岡本が2番グリッドからスタートで渡会をかわしての独走優勝という結果になった。

決勝3位は内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

決勝4位は田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

決勝5位は池内比悠(アルビLINK LINE GIA ED)

決勝6位は村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

 3番手でチェッカードフラッグを受けた田上は前述の通り10秒加算で4位に降格。代わって内田が連続の表彰台をゲット。池内対村田の5位争いは最後まで続き、0.086秒差でファイナルラップに突入すると1コーナーで村田がインを突くが池内がこれをしのぎ切って勝負がつき、そのままの順位でゴールラインを通過、池内5位、村田6位という結果になった。

 2台が出走のジェントルマンクラスは第2戦無念のリタイヤだった夕田大助選手(LAPS・レヴレーシング)がチームメイトの上吹越哲也選手(FTK・レヴレーシングガレージ)との闘いを制してそれぞれ全体10位、11位でフィニッシュした。

■決勝後のコメント

優勝:8号車・岡本大地(FTK レヴレーシングガレージ)

優勝した岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 「結果的にはスタートで(前に)行けて、そのまま逃げ切ったというレースだった。ただクルマの感触としてはなんかイケてなくて、ペースは高かったけど、あまり良くなかった。原因がよく分からなくて、タイヤの使い方だろうとは思うのだが、セッティングが7号車と8号車で違うので、そこから何か参考になることがあるかもしれない」

2位:7号車・渡会太一(SIGMA FTK レヴRG)

決勝2位の渡会太一(SIGMA FTKレヴRG)

 「スタートは自分のミスで抜かれてしまって、それさえ無ければ岡本選手と同じくらいのペースで走れていたので、もったいなかった。(ここでチームメンバーから「今日からこいつの名前は「一発屋」にしますのでよろしく」との声がかかり苦笑しながら)一発屋なんだそうです、それで終わらないようにしないと。速さはあるのは分かったので、後はミスとか無くしていって、これからのレースできたらと思う。タイヤは最終ラップになって急に(グリップが)落ちて来た感じだが、それまでは安定して走れていた。あれ以上周回していたらもっと落ちていったと思う」

3位:81号車・内田涼風(群馬トヨペット Team RiNoA ED)

決勝3位の内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

 「後半になって田上選手に追いつきだしたのだが、やはりドライでの走らせ方を工夫しないと、という感じあ。バトルとかスタートはかなり決まって、そこは自信持ってよい所かな、と思う。一瞬田上選手の前に出たのだが、そこからの読みがちょっと外れて抜き返されてしまった。そういうところが反省点として、次戦もてぎで頑張りたい」

4位:13号車・田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)

決勝4位の田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 「反省材料がいろいろあり過ぎて……。走路外走行はアウトだったのは3つぐらい。結構ぎりぎりを攻めていて、たまに行き過ぎてしまったことがあった。渡会選手に抜かれてから、追いかけたくて気持ちが先走ってしまった。2回は自覚していたので、それ以上やらないように気を付けていたのだが、3回目は自覚してなくてぎりぎりだと思っていたのだが、ただどちらにしても、レースも完敗しているので・・。木曜金曜とドライで走れていないのが痛かったが、この経験を生かして次につなげたいと思う」

5位:36号車・池内比悠(アルビLINKLINEGIAED)

決勝5位の池内比悠(アルビLINK LINE GIA ED)

 「終盤の村田選手との争いは苦しかった。タイヤ的にもセッティング的にも逆の方へ向いてしまったと思っていて、そこは今後見直して次頑張りたい。タイヤは前半のバトルしている時、3周目くらいからもうグリップが落ちてきてしまって、そこが一番悔しかった。それで防戦一方になってしまった」

6位:26号車・村田悠磨(ZAP SPEED 10VED)

決勝6位の村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

 「池内選手とはちょっとバトり過ぎたかな、という感じ。自分があまりペースよくなかったので抜いても抜き返されてしまって、ストレートでもスリップつかれたらすぐに抜かれてしまった。内田選手を追いかけたかったのだが、もうちょっとうまくレース展開を作れるようになって、次回はそうできる(前を追いかける)ようにしたいと思う」

表彰式

マスタークラスの表彰式

 2022年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズの次戦第4戦はややインターバルが開いて7月3日に開催。開幕3戦を全て鈴鹿からの遠征組に取られてしまったレギュラー陣としては、この期間を利用してどう巻き返しを図るか、モビリティリゾートもてぎにその答えを持ち寄らなければならない。

Text: Junichi SEKINE Photo: Kazuhiro NOINE

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第3戦SUGO公式予選 渡会太一がレコードタイムで連続ポールポジション獲得

 2022年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第3戦公式予選は前日の第2戦に続いてスポーツランドSUGOで4月17日(日)に開催され、渡会太一(SIGMA FTK レヴRG)がコースレコードを更新するタイムでポールポジションを獲得した。

 前日とは打って変わって朝から快晴。風も穏やかで絶好のレースコンディションとなったスポーツランドSUGO。エントリーは前日から1台が出走を取り消し。13台でのレースとなった。

マシンの修復を行う岡本大地のマシン

 予選開始30分前、各車予選準備に余念がない中、前日の第2戦で優勝した岡本大地(FTK レヴレーシングガレージ)のピットではマシンのリヤ部分が分解された状態で修理に取り組んでいた。ドライブシャフトに不具合が見つかったとの事で、残り時間に追われつつの作業だったが岡本に焦りの色はなく。実際予選開始時刻前には修理を終えていた。

ポールポジションは渡会太一(SIGMA FTKレヴRG)

予選2位は岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

予選3位は田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

予選4位は内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

予選5位は村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

予選6位は池内比悠(アルビLINK LINE GIA ED)

 午前9時、斎藤慈岳(FERWILDLIFEKKSII)を先頭に13台全車がスリックタイヤでコースイン、15分間の予選が開始される。

 まずは残り11分、第2戦3位の内田涼風(群馬トヨペット Team RiNoA ED)が1分32秒816のトップタイムを出すと次の周回で岡本が30秒952をマーク。第2戦2位の田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)が31秒143、池内比悠(アルビLINKLINEGIAE)31秒265と続き内田は4番手へとドロップ。

 残り8分、岡本は29秒879とタイムを伸ばし、田上29秒884、それに続き、田上のチームメイトの村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)が30秒015で3番に進出する。 さらにそれまで中団に埋もれていた前日のポールシッター、渡会がセクター1、2、3とベストタイムで走り抜けると28秒510のトップタイムでコントロールラインを通過。残り6分、田上が29秒746で2番手につけるもすぐに内田が29秒673で前に出る。池内29秒837で4番手、岡本はいったんペースを落としている間に5番手まで落ちる。

 渡会は1周スローダウンした後にさらにタイムを削り1分28秒267。ここで再び岡本がタイムアタックに転じて1分28秒116をマークしてトップに立ち、いよいよ2014年4月に記録された1分28秒101というコースレコードの更新が現実味を帯びてくる。田上も自己ベストの28秒780で3番手を取り戻す。

 そして残り1分を切り渡会がついに1分27秒986をたたき出しトップを奪い返すとともにコースレコードを樹立。チェッカードフラッグが振られる中で田上、岡本がタイムアタックを続け、岡本はセクター1、2と自己ベストでトップ奪回をねらうが前を行く田上がSPコーナーで単独スピン、岡本はこれを回避するためにタイムロス。ポールポジション獲得はならなかった。

■予選後のコメント

ポールポジション:7号車・渡会太一(SIGMA FTK レヴRG)1分27秒986

ポールポジションを獲得した渡会太一(SIGMA FTKレヴRG)

 「昨日からペースがいいのは分かっていたので、予選もイケるだろうとは思って。ただアタックの周もミスしてしまったので、それが無ければもう少しタイムも上げられたと思う。決勝もこのまま勢いで行きたいと思が、後はスタートを失敗しないように、そこが一番肝心なので、スタートさえ決められれば行けると思う」

 「ダンロップタイヤについては ヨコハマよりグリップが高いがタレるのも早いので、そこが難しい。決勝でどれだけ持つかが、まだちょっとよく分からない。昨日のレースでも途中でタレてきた感じで、決勝でもそこをどうマネージメントするかが難しい」

2番手:8号車・岡本大地(FTK レヴレーシングガレージ)1分28秒166 トップと0.180秒差

予選2位の岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 「最終ラップ、ベストで来ていたのだが第3セクターで目の前のクルマがスピンして、それを回避するのでタイムをロスしてしまい更新できずに終わってしまった。それでも昨日より状態はいい感じなので、レースは渡会選手について行きながら、抜ける所で抜きたい。昨日よりも後ろの田上選手もタイムを縮めて来ているので、まずは前と二人で逃げてからやり合わないと、後ろから来られてしまうと警戒している。12周のレースの中でその辺りのレースの組み立ても考えていきたい」

3番手:13号車・田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)1分29秒000 トップと1.014秒差

予選3位の田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 「最後にSPコーナーで回ってしまったのは自分のミス。攻めすぎて外側にはみ出してしまい、踏みとどまれるかと思ったが、まだ濡れていた芝生に乗ってしまった。(タイムは向上したが)上との差が変わっていないなという印象。予選中は岡本選手、渡会選手をマークして、後ろについてアタックしてみたり、ラインを見てみたりもして、だいぶ意識はしてたが、自分で乗っていても分かるくらい離されていくな、という感じだった。まだ改善の余地があると今もチームで話していたので、そこをよく(改善)してから決勝に臨みたい」

4番手:内田涼風(群馬トヨペット Team RiNoA ED)1分29秒184 トップと1.198秒差

予選4位の内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

 「コンディションは昨日よりは改善できてはいるのだが、まだちょっと安定した感じではない。クルマのセッティングというより自分のアジャストの問題だと思う。決勝はスタートダッシュに賭ける戦略でいくしかないかな」

5番手:26号車・村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)1分29秒188 トップと1.202秒差

予選5位の村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

 「昨日はあまり調子がよくなったのだが、今日セッティングを柔らかい方向にして走ったら自分としては感触がよくて、タイムもアップした。ただそれでも曲がっていない感じがすると言われたので決勝はもうちょっと柔らかくして臨んでみる」

6番手:36号車・池内比悠(アルビLINKLINEGIAE)1分29秒837 トップと1.851秒差

予選6位の池内比悠(アルビLINK LINE GIA ED)

 「走りの感触はまだよくなかった。最終ラップに賭けていた部分があるのだだが、黄旗と、前のクルマに詰まってしまった所があって、そこでタイムロスした。それがなければ前の村田選手にもっと迫れたと思う。決勝に向けては今のクルマが不安定な部分を解消して、あと昨日はスタートも失敗してしまったので、そこを改善してもっと順位を上げたい」

 第3戦決勝は午後1時開始予定。渡会と岡本が二人で逃げきるのか、田上以下の地元組が巻き返すのか、鍵をにぎるのはスタートだ。

Text: Junichi SEKINE
Phot: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第2戦SUGO決勝 ホールショットを奪った岡本大地が独走で優勝

優勝は岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 2022年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第2戦決勝はスポーツランドSUGOで4月16日(土)に開催され、フロントロウからスタートの岡本大地(FTK レヴレーシングガレージ)がスタートで飛び出すと12周のレースで2位以下を寄せ付けない走りで優勝を飾った。

 午後1時の予選の段階ではコースの一部に川が横切り、縁石も濡れた箇所があったSUGOだが、決勝の時点では晴れ間ものぞきコースは完全にドライコンデション。しかし気温は低く風が強い状態で路面温度もかなり下がっている。未体験のダンロップタイヤでの決勝でこの状況が誰に有利に働くかはわからない。

 午後3時55分フォーメーション開始、ポールポジションの渡会太一(SIGMA FTK レヴRG)を先頭に各車タイヤに熱を入れながらコースを一周、14台がグリッドにつくとレッドランプが消えてレースが開始された。

スタート直後の2コーナー

 2番グリッドから発進した岡本の蹴り出しがよかったのに対して渡会はスタートに失敗、加速が伸びずに後続車に飲み込まれる。セカンドロウからスタートの田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)が2コーナーで、内田涼風(すずかぜ)(群馬トヨペット Team RiNoA ED)が3コーナーでと、それぞれ渡会選手をかわして2位、3位に浮上する。渡会は4番手にドロップ。

 ここで後続の中で夕田大助(LAPS・レヴレーシング)と斎藤慈岳(FERWILDLIFEKKSII)が3コーナーで接触、夕田がコースアウトしてグラベルに停止。脱出できないためセーフティーカー(SC)ランが宣言される。

レースはアクシデントのためセーフティーカーが導入された

 SCランは5周目まで続き、6周目のコントロールラインからレース再開。ここで隊列の先頭を行く岡本はいったんスピードを落とすとSPコーナー出口から加速を開始。絶妙なリスタートを決めて2位以下を引き離すことに成功する。

 一方4位に落ちていた渡会もこの機会をとらえて、メインストレートに来ると前を走る内田の背後からに右側に出てタイミングを計り、コントロールライン通過と同時に並びかけて、その勢いで1コーナーでインから内田をかわして3位に浮上。ただちに田上を追い上げる態勢にはいる。4位内田、5位村田悠磨(ZAP SPEED 10VED)、6位池田拓馬(テイクファースト&AMEROID)と続く。

 岡本は2位田上を2.042秒差まで突き放して6周目を終了。田上の後ろの渡会は続く7周目に1分29秒230とここまでのファステストラップを出して0.258秒差で田上のテールに食らいついて8周目に突入。馬の背で渡会が田上選手に並びかけるがここは田上が抑えきる。この二人が攻防を繰り返す間に岡本は着々とギャップを稼ぎ10周目にはこのレースのファステストラップとなる1分28秒456をマーク、田上に6.442秒差と独走状態になる。田上と渡会は0.162秒差。

渡会太一と田上蒼竜の2位争い

 11周目のSPコーナーでは渡会が再度田上をロックオン。テール・ツー・ノーズ状態で最終コーナーをクリアすると10%の登り勾配のメインストレートで田上の右側に並びかけてコントロールラインを通過、ファイナルラップへ。そのまま1コーナー~2コーナーのイン側を突いた渡会がついに前に出て2位へ進出。田上はここまで死守した2位の座を失う。4位内田はここから大きく遅れて10秒以上のギャップがある。

 岡本はスタートでトップに立って以来一度もその座を脅かされることなく2位に9.095秒の大差でチェッカードフラッグの下を通過、優勝を飾った。ファイナルラップに田上をかわして2番手でフィニッシュした渡会だったがこのバトルの最中に走路外走行があったと判定され、フィニッシュタイムに10秒加算のペナルティが課されてリザルト的には5位。田上が2位、内田が3位、村田が4位、とそれぞれ繰り上がった。6位には池田をレインボーコーナーでかわした池内比悠選手(アルビLINKLINEGIAED)が入った。

決勝2位は田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

決勝3位は内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

決勝4位は村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

決勝5位は渡会太一(SIGMA FTKレヴRG)

決勝6位は池内比悠(アルビLINK LINE GIA ED)

 3台で争われたジェントルマンクラスは鈴鹿から遠征の上吹越哲也(FTK・レヴレーシングガレージ)が全体11位で優勝、安藤弘人(ZAPSPEED10VED)が2位、オープニングラップでコースアウトした夕田はリタイヤとなった。

■決勝後のコメント

優勝:8号車・岡本大地(FTK レヴレーシングガレージ)

優勝した岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 「スタートさえ決まれば逃げ切れるかな、とは思っていて、そこからは自分との闘いだった。予選でトップを取られてしまったので、クルマのセッティングを変えた。予選のクルマの状態に納得行けてなかったのでシャシーセッティングを大きく変えてかなり改善されたので、決勝は感触がよかった。予選では雨のセットのままだったので、決勝は完璧に(コンデションに)合わせられて、いいペースで走ることができた。タイヤも心配していたのだが調子よくて最後までパフォーマンスの落ちは感じなかった。明日もこの調子でいきたいが、今日ペナルティだった渡会選手も同じミスはしないだろうから、明日は彼とのマッチレースになって、今日みたいに楽には勝てないと思う」

2位:13号車・田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)

決勝2位の田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 「最後に渡会選手に抜かれてしまった。まだペースに差があるなぁという感じで、追いつかれ方がすごい勢いだった。SUGOは狭いから最後の方まで抜かれずにすんだのだが最終コーナーの立ち上がりで並ばれてしまって抑えきれなかった。スタートではまたストールしかけて危なかったのだが、前が2台がブレーキング勝負してくれたおかげで立ち上がりでインが開いていたのでそこへ飛び込んでいって前に出られた。セーフティカー明けが(岡本選手に)見事にやられてしまって、そこももったいなかったなというのがあって、完全にタイミングを外されてしまった。そういう所も勉強しないと」

3位:81号車・内田涼風(群馬トヨペット Team RiNoA ED)
決勝3位の内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

 「スタートはかなり決まって(前に)行けたのだがセーフティカー明けにエンジンが息をつくようなトラブルが出てしまって、前と離れてしまった。自分のレース的には岡本選手との差がかなりあるので、明日までに自分が今できる事をアジャストしていく必要があると思ってる」

4位:26号車・村田悠磨(ZAP SPEED 10VED)

決勝4位の村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

 「まずスタートがダメダメで、エンジンが止まりそうなくらいゆっくりになってしまった。後ろが引いてくれたからよかったが、それで順位を上げられずに終わってしまった。セーフティカー明けのリスタートの時にも、どこでスタートするかな?と思いながら自分も合わせてゆっくり走っていた時にいきなり(加速が)始まってしまって、前と相当離れてしまった。そこは次から、いつからリスタートするのか分からない、という事を頭にいれて走らないといけない」

5位:7号車・渡会太一(SIGMA FTK レヴRG)

決勝5位の渡会太一(SIGMA FTKレヴRG)

 「スタートで半クラッチの状態が長すぎて、出遅れてしまった。ペース自体は悪くなかったのだが、(田上選手を)抜くのに時間がかかってしまって、抜く時にも焦って四脱(走路外走行)してしまった。だいぶミスが多いもったいないレースだった。ペースはホントによかったので、ミスさえしなければ、明日は行けると思う」

6位:36号車・池内比悠(アルビLINKLINEGIAED)

決勝6位の池内比悠(アルビLINK LINE GIA ED)

 「セーフティカー明けを結構狙っていたのにリスタートで一回順位を落としてしまった。前を行く池田選手がレインボーコーナーでミスしてくれたので順位を上げることができた。そこは狙い通りだったがリスタートでは失敗して下位に沈んでしまったので、そこは明日の課題だ。予選からきっちり行って、決勝も仕上げて行きたい。ドライのSUGOでダンロップタイヤで走るのも初めてだったので、そこもうまく合わせ込むことができなかったので、明日はきっちりセッティングして挑みたい」

 2022年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第3戦は明日4月17日(日)に連戦で行われる。圧倒的な強さを見せる岡本に対してスピードを見せながら結果につながらなかった渡会が今度こそ一矢報いるか、この二人にやられっぱなしでは終われない地元勢の巻き返しなるか。注目だ。

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第2戦SUGO公式予選 チーム内の争いを制して渡会太一がポールポジション獲得

ポールポジションは渡会太一(SIGMA FTKレヴRG)

 2022年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第2戦公式予選は舞台をスポーツランドSUGOに移し、4月16日(土)に開催され、今シーズンレース初参戦の渡会太一(SIGMA FTK レヴRG)がポールポジションを獲得した。

 3月にモビリティリゾートもてぎで開催された開幕戦では鈴鹿から遠征の森山冬星が優勝したが、今回も鈴鹿を主戦場とする岡本大地(FTK レヴレーシングガレージ)が出場、2年連続で鈴鹿シリーズとS-FJジャパンチャレンジを制し、昨年10月にSUGOで開催されているレースでも優勝しているだけに、今回も台風の目になると予想される。同じく鈴鹿組の渡会も、昨年SUGOで4位に入っている。今年は岡本と同じチームに移籍して今回が今年初のレースだが、その走りが注目される。

 木曜から今日の朝まで降り続いた雨はあがったもののどんよりと雲が広がっていて気温も低い。路面はほぼ乾いているもののレインボーコーナーには川がコースを横切っている状態。縁石もやや濡れているようで、午前9時から行われたスポーツ走行では足を取られてスピンするマシンもいた。

 なにより問題なのはここまでドライ路面が無かった為に、今年から採用のダンロップのスリックタイヤでSUGOを走る機会が無いままで予選に挑まねばならないことだ。これまでレースが行われた各コースで「発動が早くヨコハマよりグリップするが、タレるのも早いので早めのアタックが吉」と言う声が聞かれている一方、今回の路面コンデションは時間が進むほどに改善されると予想される。その為アタックのタイミングとタイヤマネージメントは難しいことになる。  15分間の公式予選は午後1時10分開始。エントリーされた14台すべてがスリックタイヤを履いて、内田涼風(すずかぜ)(群馬トヨペット Team RiNoA ED)を先頭コースインした。各車路面コンデションを確かめるように周回を始める。

 まずは残り11分、計測2周目に岡本が1分34秒672でトップに立ち、渡会が35秒763で2番手。いきなり鈴鹿遠征組が並ぶと、そのまま2人によるポールポジション争いが開始される。続く周回で渡会が32秒281を出してトップに立つと次の周に31秒086とタイムを刻み岡本に0.602秒の差をつける。しかし岡本も負けておらず残り7分に30秒897を出してトップの座を奪い返す。 二人の後ろでは田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)と内田が3番手の座を争ってラップごとに順位を入れ替えているが、トップ2台からは1秒以上の差がある。

 残り5分、岡本が第1セクター、渡会が第2セクターとそれぞれ全体ベストを分け合い、この周回で渡会が1分30秒659でトップ、岡本は30秒719。3番手争いは内田が31秒168でいったんは前に出るが、すかさず田上が31秒085で逆転する。5位は池内比悠(アルビLINKLINEGIAED)、6位に大川烈弥(アルビ10VダイテルGIAED)とALBIREX勢が続いている。

 残り3分30秒、岡本が1分30秒604で再度トップに立ち渡会は0.113秒差で2番手へ落ちるが、次の周回で30秒308を出して再逆転。しかし岡本は残り50秒で29秒955と29秒台に入れてこれをひっくり返す。これで勝負あったかと思われたが、チェッカードフラッグが降られる中で渡会は最後のタイムアタックを行い29秒726と岡本を上回るタイムをたたき出してポールポジションを獲得した。

 田上対内田の予選3番手争いは、残り5分の段階で田上のチームメイト村田悠磨(ZAP SPEED 10VED)と大川が間に割って入り、内田は一時6番手に追いやられるが、すぐに32秒085で田上に次ぐ4番手に再浮上、その後自己ベストの応酬が続いたが田上が30秒622でその座を守り、内田は31秒550で4番手、村田が31秒876で5番手につけ、池田拓馬(テイクファースト&AMEROID)が最後の計測で31秒944を出して6番手にすべり込んだ。

予選2位は岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

予選3位は田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

予選4位は内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

予選5位は村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

予選6位は池田拓馬(テイクファースト&AMEROID)

■予選後のコメント

ポールポジション:7号車・渡会太一(SIGMA FTK レヴRG)1分29秒726

ポールポジションを獲得した渡会太一(SIGMA FTKレヴRG)

 「久しぶりのスーパーFJでの予選だったが接戦で楽しかった。走行するのも今年2回目で、チーム移籍して初のレース。路面はだんだん乾いてきて、レインボーコーナーだけが川が流れていて、そこをどううまく攻略するかがカギだった。攻めすぎて結構ミスが多かったが最後にまとめられたのでよかった。決勝も頑張る」

2番手:8号車・岡本大地選手(FTK レヴレーシングガレージ)1分29秒955 トップと0.229秒差

予選2位の岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 「自分には周囲の状況が分からないので、一生懸命走った結果だ。コースはレインボーコーナーに川が流れていて、そこの濡れている所と濡れていない所の差が激しく滑って難しいコンデションで、いまいちタイムが伸びなかった。(タイヤはどうだった?)ドライのSUGOでダンロップタイヤのスーパーFJが走ったのは初めてだと思うが、鈴鹿よりタイヤの表面が綺麗に摩耗しているので悪くはない感触だ。鈴鹿だと縦にスジができてしまうがここではできなかった。走っていて鈴鹿みたいに急に(グリップが)ドロップするみたいな所がなくて、普通に走ることができた。決勝は渡会選手が速いので、ついて行けたら、という感じで行く」

3番手:13号車・田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)1分30秒622 トップと0.896秒差

予選3位の田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 「レインボーコーナーに川が出ていてレコードラインでは走れなかったが、それ以外の路面は乾いて。(マシンの感触は?)ドライコンデションが初めてなので感触がいいのか悪いのか自分でもよくわかっていなくて、トップからはコンマ9秒くらいは遅れていた。途中コンマ3くらいまで詰められたこともあったが、最後まで合わせきれなかった。それでも初めてにしてはいいんじゃないかなとは思う。決勝は前2台についてラインを学びながら走って抜いて行きたいなという感じ」

4番手:81号車・内田涼風(群馬トヨペット Team RiNoA ED)1分31秒550 トップと1.824秒差

予選4位の内田涼風(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

 「タイム的にはまだ全然詰められる感じ。路面が完全には乾いていなくて、レインボーコーナーがかなり濡れていた。まだ自分がアジャストできていない所が多かった。決勝では思いきりいければと思う」

5番手:26号車・村田悠磨(ZAP SPEED 10VED)1分31秒876 トップと2.150秒差

予選5位の村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED)

 「コーナーに川が流れていた所があって、そこをどう走ればいいのか対処しきれなかった。遅いマシンにも引っかかってしまった。ストレートスピードは伸びていた様なのだがコーナーがいまいち上手く走れていなかった。決勝は前についていけたらな、と思う」

6番手:97号車・池田拓馬(テイクファースト&AMEROID)1分31秒944 トップと2.218秒差

予選6位の池田拓馬(テイクファースト&AMEROID)

 「タイムはまだまだイケる感じだったが、最後の方でもバックストレート手前(レインボーコーナー)で大きくミスしていたので、そこは残念だ。しっかり学んで決勝につなげたい。SUGOは前日に初めて走行して雨ばっかりだったのでこれが初めてのドライ路面だった。でもそれも皆が同じ条件だったので、もうちょっとイケたな、と思う」

 決勝は午後3時45分開始予定。予選結果を見る限り3位以下を0.8秒以上も引き離している渡会と岡本の一騎打ちが予想されるが、初めてレースで使われるダンロップタイヤの特性がつかみ切れておらず予断は許さない。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第1戦岡山優勝記者会見 山下健太「大嶋選手に『10秒ちぎってくれたら嬉しいです』と言ったら、17秒以上ちぎってくれたので、これはもう勝つしかないと」

両クラスのウィナー

GT500クラス優勝 No.14 ENEOS X PRIME GR Supra

大嶋和也(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)

GT500クラスで優勝した大嶋和也(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)

 「去年も開幕戦を優勝しましたし、チームも一年間戦ってきてかなり成長できていたので、去年よりいい結果が残せるだろうと思ってここにきてはいましたが、まさかここまでうまくいくとは思っていませんでした。本当にびっくりしています。クルマは本当に調子良かったし、タイヤも最後までグリップが落ちることなく走ってくれました。本当にみなさんのおかげです」

 「自分のスティントは想定より路面温度が高くて、周りよりも高温になると辛いタイヤを選んでいたので、不安を持ちながらの決勝スタートでした。20分間のウォーミングアップ走行のあと、エンジニアと相談してセッティング変更をしたところ、それがいい方向に働いてくれて、なんとかいいバランスにクルマが仕上がったので、一つのコーナーも気を抜くことなくコンマ1秒でも多くのマージンを作って健太に渡そうと思って、ピットインするまでプッシュし続けました。僕としては非常にいいレースができました」

山下健太(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)

GT500クラスで優勝した山下健太(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)

 「本当に良いクルマを作ってもらって、チームに感謝しています。前半のスティントは大嶋選手がすごく速くて、『10秒ちぎってくれたら嬉しいです』みたいなことを言ったんですが、17秒以上も広げていただいたので、これはもう勝つしかないなという感じでした。僕としてはその17秒差をもっと広げて勝ちたかったんですが、思ったよりもペースが上がらず、GT300との巡り合わせも悪かったし、BMWが飛んでったのも目の前だったし、2回目のFCYで前のクルマがハーフスピンして、それにぶつかったりと、色々危うい場面があり、最後は100号車にあそこまで迫られてしまったので、優勝したけどあんまり嬉しくないというか。それでもなんとか開幕戦勝ててシーズンに向けてはいい結果だったと思うので、次もまた頑張れると思います」

GT300クラス優勝 No.56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R

藤波清斗(KONDO RACING)

GT300クラスで優勝した藤波清斗(KONDO RACING)

 「今回は日曜日が暑いということで、レースウィーク中のタイヤ選択で非常に迷いました。でもレースが始まってみると、タイヤには問題がなく、クルマも思ってた以上によかった。テストの時からロングランはすごくよかったので、予選はちょっとあれでしたけど、5位スタートからトップまで上がってバトンタッチができました。JP選手には本当にいつも助けてもらっていたので、今回はちょっとでも役に立てて良かったなと思います」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO RACING)

GT300クラスで優勝したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO RACING)

 「本当に完璧なレースだったと思います。フジナミはスタートからレースをコントロールできていたし、スマートで賢いやり方をしていた。まさにチャンピオンらしい戦い方でした。全く慌てず、タイミングを見計らってオーバーテイクを仕掛けていた。素晴らしい第1スティントでした。そこで得られた情報から第2スティントのタイヤ選択に自信を持つことができましたし、スムーズに走ることができました。昨日セッティングを色々変えてみたことで、非常にいいクルマに仕上がりました。今回の結果を非常に嬉しく思います」

GT500クラスのウィナー

GT300クラスのウィナー

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYSHI

SUPER GT

第1戦岡山決勝 GT500はNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra、GT300はNo.56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-Rが、揃って岡山2連勝を達成!!

 2022オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の決勝が4月17日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)がポール・トゥ・ウィンを達成。GT300クラスは予選5番手からスタートしたNo.56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が最初のスティントでトップに立ってそのまま逃げ切った。

(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日6,600人/決勝日12,500人/大会総入場者数19,100人)

 第1戦決勝は午後2時より82周で行われた。スタート時の気温は19℃、路面温度は41.9℃と、昨日の予選とはうって変わって汗ばむ陽気の中での戦いとなった。

GT500クラスのスタートシーン

GT500クラス優勝はENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

GT500クラス決勝2位はSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

GT500クラス決勝3位はMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

 GT500はスタートで大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)がホールショット。関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が2位につけて追い立てるが、周回を重ねるにつれて関口はじわじわと離され始め、3番手の牧野任祐(STANLEY NSX-GT)に追いつかれてしまう。6周目から現れ始めたGT300クラスの周回遅れを巧みに使って牧野を押さえにかかる関口だったが、接戦を展開するうちに立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)も二人に追いついてきた。

 立川は11周目のヘアピンで牧野のインをつくが、牧野も一歩も引かずに並走。ダブルヘアピンの一つ目で立川を押さえ込んで3位を奪い返した。しかし立川は17周目のアトウッドカーブで今度はアウトから牧野に並びかけ、バックストレートで3位に浮上する。

 この間に5位のベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z)も集団に追いつき、18周を消化する頃には2位争いが4台によって展開されるようになる。

 立川はその後、22周目のヘアピンで関口が周回遅れに詰まったところを見逃さず、インに飛び込んで2位に浮上した。

 これを尻目にトップの大嶋は着実にリードを広げ、25周終了時点で2位関口との差を15秒803の大差をつけ、30周目には19秒780までリードを広げて31周目にピットイン、山下健太に後半を託した。3位に後退した関口も31周目にピットに飛び込んだ。

 一方、2位の立川、4位の牧野は29周目にピット作業を済ませ、5位のバゲットは32周目にピットインした。

 この結果、34周終了時点で山下が2位、中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が3位、平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)が4位。石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が5位、山本尚貴(STANLEY NSX-GT)は6位となる。この時点でのトップはまだピット作業を済ませていない大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)だった。大湯は自分のスティントを52周目まで引っ張って漸くピットイン。これで再びNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraがトップに立った。

 こうしたなか、平峰は36周目のヘアピンで中山のインをついて一時3位に浮上、石浦も37周目にヘアピンで中山を捉えて4位隣16号車のピットインでそれぞれ2位と3位に繰り上がる。中山は66周目にもヘアピンで山本の先行を許し、徐々に順位を落としていった。

 するとその直後、ヘアピンで平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)にGT300の高木真一(K-tunes RC F GT3)が追突するアクシデントが発生、平手はその場でスピンを喫するも、すぐにレースに復帰したが、高木はフロントを破損した状態で1コーナーまで走ってコース上でストップしたため、トップが67周目に入ったところでこの日最初のフルコースイエロー(FCY)が宣言される。

 なお、宣言が出される直前に高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)と松田次生(MOTUL AUTECH Z)がヘアピンで相次いで中山を捉え、それぞれ5位、6位に浮上する。

 FCYは69周目に入ったところで解除となったが、その直後に松田が高星を捉えて5位に浮上、そのまま前方の2位集団との間隔を縮めにかかった。

 2位を争う接戦はその後も続き、72周目のアトウッドカーブで石浦がアウトから平峰に並びかけ、並走状態のままヘアピンに飛び込むと、その隙をついて山本が最内に飛び込んで一気に2台を抜き去り、2位に浮上した。

 するとこの間に2位集団との間合いを着実に縮めてきていた松田が平峰を捉えて4位に浮上、続く73周目のヘアピンでは石浦をもインからかわして3位に上がってきた。

 平峰はその後、高星、さらには坪井翔(au TOM'S GR Supra)にも抜かれて7位まで後退してしまう。

 こうした後続の接戦を尻目に、山下は10〜8秒の大差をつけて悠々とトップを快走していたが、76周目に入ったところでGT300のアウグスト・ファルフス(Studie BMW M4)と木村偉織(ARTA NSX GT3)が接触するアクシデントが発生。ファルフスがコース脇で止まってしまったために、この日二度目のFCYが宣言される。

 FCYは山下が79周目に入ったところで解除となったが、車速を上げていった14号車の直前で周回遅れがスピン状態となり、これを山下はかわしきれずに追突してしまった。幸いその後の走行に支障はなかったものの、このアクシデントによりコントロールライン上で8秒956あったリードは80周終了時点で1秒948まで縮まってしまった。

 しかし山下は残り2周を落ち着いて走り切り、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)は今季初優勝を達成。岡山では昨年に続いて2年連続で勝利を挙げることに成功した。

 2位にはNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が入り、No.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が3位。今季初登場のNissan Z GT500は早くも初戦で表彰台を獲得した。

GT300クラスのスタートシーン

GT300クラス優勝はリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

GT300クラス決勝2位はUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)

GT300クラス決勝3位はLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)

 GT300クラスはスタートでポールポジションの井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)がトップに立ち、予選3番手スタートの大草りき(TANAX GAINER GT-R)が1コーナーで新田守男(K-tunes RC F GT3)のインに飛び込んで2位に浮上する。

 さらに予選5番手の藤波清斗(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)もスタートを決めて3位に浮上すると、18周目にはダブルヘアピンで大草を捉えて2位に浮上、23周目のヘアピンではトップの井口にアウトから並びかけ、リボルバー、パイパーを並走した末にトップに躍り出た。

 2位に後退した61号車は35周目にピット作業を行ったが、あろうことかエンジンの再始動に手間取って大きく順位を落としてしまう。

 一方、トップの藤波は37周目にピットイン、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラと交代。オリベイラは全車がピット作業を終えたところで再びトップに繰り上がると、その後も安定したペースで後続との差を広げていき、最後は2位に14秒734の大差をつけてフィニッシュ。GT500の14号車と同様に、No.56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が昨年に続いて岡山2連勝を飾った。

 2位には予選4番手スタートのNo.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が入り、太田はデビュー戦で見事表彰台を獲得、3位にはNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が入った。

 次戦の舞台は静岡県の富士スピードウェイ。今季3戦が予定されている450kmレースの最初の1戦が行われる。5月4日決勝だ。

GT500クラスの表彰式

GT300クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第1戦岡山決勝結果

■GT500クラス

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2022/04/17) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireLapTimeBehindGap
114大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS821:58'54.464--
2100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS821:58'56.262 1.798 1.798
323松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI821:58'57.942 3.478 1.680
438立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS821:59'04.225 9.761 6.283
53千代 勝正
高星 明誠
CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI821:59'06.16511.701 1.940
636坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS821:59'07.99813.534 1.833
712平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS821:59'15.25320.789 7.255
839関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS821:59'15.40720.943 0.154
917塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS821:59'19.16124.697 3.754
108野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS821:59'19.80325.339 0.642
1137サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS821:59'20.99226.528 1.189
1216笹原 右京
大湯 都史樹
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL822:00'04.7831'10.31943.791
1319国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH811:59'30.7491Lap 1Lap
1424佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH811:59'31.1761Lap 0.427
1564伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL811:59'34.9401Lap 3.764
---- 以上規定周回数(70% - 57Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 14 大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra) 1'20.632 (3/30) 165.329km/h

■GT300クラス

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2022/04/17) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireLapTimeBehindGap
156藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH771:59'46.884--
218小林 崇志
太田 格之進
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH772:00'01.61814.73414.734
365蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS772:00'04.99618.112 3.378
49ケイ・コッツォリーノ
横溝 直輝
PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH772:00'28.10741.22323.111
56本山 哲
片山 義章
Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
MOTOYAMA Racing w/ Team LeMans
YH761:59'14.1101Lap 1Lap
610富田 竜一郎
大草 りき
TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL761:59'15.2201Lap 1.110
74谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH761:59'15.7441Lap 0.524
887松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH761:59'17.2361Lap 1.492
961井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL761:59'18.2111Lap 0.975
1011安田 裕信
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL761:59'19.1191Lap 0.908
1134柳田 真孝
井出 有冶
BUSOU raffinee GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
BUSOU Drago CORSE
DL761:59'39.0081Lap 19.889
1260吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL761:59'48.3471Lap 9.339
1330永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH761:59'49.6451Lap 1.298
1420平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL761:59'50.0451Lap 0.400
15*55武藤 英紀
木村 偉織
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS761:59'57.7881Lap 7.743
1650加納 政樹
阪口 良平
Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH751:59'03.1082Laps1Lap
1788小暮 卓史
元嶋 佑弥
Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH751:59'19.4312Laps16.323
185冨林 勇佑
平木 玲次
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH751:59'25.5522Laps 6.121
1931嵯峨 宏紀
中山 友貴
apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS751:59'25.9032Laps 0.351
202加藤 寛規
堤 優威
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS751:59'29.0382Laps 3.135
21360青木 孝行
田中 篤
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH752:00'02.3712Laps33.333
2225松井 孝允
野中 誠太
HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH741:59'49.0783Laps1Lap
2348井田 太陽
田中 輝揮
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH741:59'51.6633Laps 2.585
247荒 聖治
アウグスト・ファルフス
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI701:48'28.9917Laps4Laps
2522和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH692:00'03.7158Laps1Lap
2652吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS651:59'54.11912Laps4Laps
27*96新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL611:33'49.06816Laps4Laps
---- 以上規定周回数(70% - 53Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 9 ケイ・コッツォリーノ(PACIFIC hololive NAC Ferrari) 1'27.395 (3/47) 152.535km/h
  • CarNo. 96(高木真一)は、SpR.13-1.(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して40秒を加算した。
  • CarNo. 55(木村偉織)は、SpR.13-1.(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して40秒を加算した。

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第3戦SUGO決勝結果

SUGOチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/04/17) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 3 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
18岡本 大地FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1217'52.576--
27渡会 太一SIGMA FTKレヴRG
MYST KK-S2
1217'59.306 6.730 6.730
381内田 涼風群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1218'06.85014.274 7.544
4*13田上 蒼竜AsカンパニーZAP ED
TOKYO R&D RD10V
1218'13.38320.807 6.533
536池内 比悠アルビLINK LINE GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1218'15.55922.983 2.176
626村田 悠磨ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1218'15.98323.407 0.424
755板倉 慎哉AMORE TOKYO
MYST KK-S2
1218'18.22025.644 2.237
897池田 拓馬テイクファースト&AMEROID
TOKYO R&D RD10V
1218'20.44927.873 2.229
937大川 烈弥アルビ10VダイテルGIA ED
TOKYO R&D RD10V
1218'21.80029.224 1.351
100G1夕田 大助LAPS・レヴレーシング
MYST KK-S2
1218'25.53232.956 3.732
119G2上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1218'30.48137.905 4.949
1215齊藤 慈岳FER WILD LIFE KKSII
MYST KK-S2
1218'32.81340.237 2.332
1334磐上 隼斗アルビビヨンドKKS GIA ED
MYST KK-S
1218'35.27842.702 2.465
---- 以上規定周回数(10Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 7 渡会太一(SIGMA FTKレヴRG) 1'28.575 (11/12) 145.768km/h
  • CarNo. 13は、2022 SUGO国際レーシングコース4輪一般競技規則第4章第24条3.2)(トラックリミット)違反により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。

SUPER GT

第1戦岡山監督インタビュー 土屋武士「昔ながらのレーシングチームのスタイル、日本のモータースポーツ文化を残したい」

 昨年まではFIA-GT3仕様のポルシェ911GT3を走らせていたHOPPY team TSUCHIYAだが、今季からはJAF-GT仕様のTOYOTA GR Supraを自社設計で製作して参戦する。残念ながら開幕戦では駆動系のトラブルにより予選出走を断念せざるを得なかったが、決勝にはクラス26番手からスタートし、22位で完走した。

 そのHOPPY team TSUCHIYAを率いる土屋武監督に決勝スタート前、現在の状況と今季への意気込みを聞いた。

インタビューに答える土屋武士(HOPPY team TSUCHIYA)

(今回のトラブルについて教えてください)

 「駆動系トラブルでした。メインフレーム以外は自社設計で、自社で製造できないパーツは、レース仲間に紹介いただいた町工場の皆さんに協力していただいています。本当に人と人のご縁で繋がって、我々のレース活動を支えていただいています。今回破損したのはドライブシャフトでしたが、製造いただいた関西の会社までパーツを取りに行って修理しました」

 「これは、昔ながらのレーシングチームのスタイルです。職人さん達がレーシングカーを作って競走する、という。日本のモータースポーツの文化ですよね。それがだんだんなくなってきていて、コストもかかってしまう傾向にあるので、我々はこういった文化を残したいという趣意があります。こういうやり方をしていくと職人も育ちます。ウチのメカニックは生え抜きで、ウチの親父(土屋春雄氏)の教え子でもあるので。そういうみんなに、昔ながらの経験をさせてあげたいという気持ちです。きっと親父もそう思っているだろうし、僕にできることはそうした環境づくりをすることです。たくさんの皆さんにご協力をお願いして、こういう形になった、というところです」

 「ただ、作って走らせるだけじゃ意味がないので、ちゃんと優勝して、みんなの経験がしっかりと未来につながるように、という思いが強くあります」

(今回の目標は)

 「まずは完走。できるだけ長く走ることが目標です。テストも含めてとにかく走れていないので、とにかくマイレッジを稼いで、それを糧にみんなが成長してくれればいいなと思います。本当にありがたいことにたくさんの方に応援していただいているし、注目していただいているので、それに応えるには優勝しかないと思いますし、できるだけ長く活動を続けることだと思います。やはりレーシングチームで一番大変なのは続けることなので、つちやエンジニアリングは51年目になりましたが、その火を消さないように頑張ります」

HOPPY Schatz GR Supra(HOPPY team TSUCHIYA)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第3戦SUGO公式予選結果

SUGOチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/04/17) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 3 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
17渡会 太一SIGMA FTKレヴRG
MYST KK-S2
R1'27.986--146.744
28岡本 大地FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1'28.166 0.180 0.180146.444
313田上 蒼竜AsカンパニーZAP ED
TOKYO R&D RD10V
1'29.000 1.014 0.834145.072
481内田 涼風群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1'29.184 1.198 0.184144.773
526村田 悠磨ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'29.188 1.202 0.004144.766
636池内 比悠アルビLINK LINE GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1'29.837 1.851 0.649143.720
737大川 烈弥アルビ10VダイテルGIA ED
TOKYO R&D RD10V
1'30.023 2.037 0.186143.423
897池田 拓馬テイクファースト&AMEROID
TOKYO R&D RD10V
1'30.189 2.203 0.166143.159
955板倉 慎哉AMORE TOKYO
MYST KK-S2
1'30.409 2.423 0.220142.811
100G1夕田 大助LAPS・レヴレーシング
MYST KK-S2
1'30.507 2.521 0.098142.656
1134磐上 隼斗アルビビヨンドKKS GIA ED
MYST KK-S
1'31.057 3.071 0.550141.795
129G2上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1'31.156 3.170 0.099141.641
1315齊藤 慈岳FER WILD LIFE KKSII
MYST KK-S2
1'31.537 3.551 0.381141.051
---- 以上基準タイム(130% - 1'54.899)予選通過 ----
  • 'R'マークの車両は従来のコースレコード(1'28.101)を更新した。

SUPER GT

第1戦岡山 ハルターマン・カーレス・ジャパン/GTA共同会見 第5戦鈴鹿直後に全43台でCNFの実走テストを実施へ

 スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は4月17日、シリーズ第1戦の開催されている岡山国際サーキットで今後の環境対策について、ハルターマン・カーレス・ジャパンとの共同会見を開いた。

 GTAは「10年後も音があるレース」を目標に、今後のスーパーGTにおいて、レギュレーションの見直し、カーボンニュートラル燃料の導入、そしてゴミの削減とリサイクル率の向上に取り組んでいく。

 まずレギュレーションにおいては、燃費の向上とタイヤのロングライフ化を目指し、既報の通り今シーズンより3大会で450kmレースを実施する。ここではタイヤ交換を行わずに2スティントを走行することが求められる。さらに来季からはタイヤの持ち込み本数も削減していく。

 カーボンニュートラルフューエルはドイツやイギリスに生産拠点を置く、ハルターマン・カーレス社が供給することが今回明らかになった。この燃料は第2世代バイオマス(一般的に植物ゴミを指す)由来のセルロースから生成された炭化水素と酸素含有物から作られており、バイオ成分100%を達成している。すでにトヨタ、ホンダ、ニッサンの3社においてベンチテストに着手しており、トヨタの評価では現状の無鉛ハイオクと同等の性能を発揮できるとのこと。

 GT300に参戦しているアウディも燃料タンクや配管への影響を確認しており、それが済めば国産メーカー同様にベンチテストを実施するという。

 会見にはハルターマン・カーレス社傘下の日本法人であるハルターマン・カーレス・ジャパンの川本裕喜社長が同席。同社が160年の歴史を持つ特殊燃料メーカーであること、ETSのブランド名でこれまでにMotoGPなどへレース専用燃料を供給してきたことなどを紹介した。スーパーGT以外にも、BTCCにこのCNFを供給する予定もあるという。

 スーパーGTではこの燃料を2023年から公式テスト、公式戦において全ての車両が使用することを義務付ける。今後は8月の第5戦鈴鹿の翌々日から参加全43台で実走テストを実施する予定だ。

 ゴミの削減、リサイクル率の向上については、昨年の鈴鹿大会で行ったゴミの分別での実績を踏まえ、全てのサーキットで実施していく。そこでの実績を数値化し、次年度の各サーキット目標を設定し、リサイクル可能なもののリサイクル率を100%にもっていく。これをレース関係者、ファン、そして自動車業界で取り組むことを目指す。

 こうした目標を達成することで初めて、10年後においても音の出るレースを誰に気兼ねすることなく開催できる、と坂東代表は語った。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

オートバックスセブンとGTAが共同会見を開催 GT500、GT300両クラスのシリーズチャンピオンへ一千万円を贈呈 

 シリーズタイトルスポンサーとして長年スーパーGTを支え、今年で25年目を迎えるオートバックスセブンとGTアソシエイション(GTA)は4月17日、第1戦の開催されている岡山国際サーキットで共同会見を開き、今年度はレース開催に先立ち、開催地近郊のオートバックスの店舗においてイベントを実施すること、併せてGT500、GT300のシリーズチャンピオンに対し、新たに賞金を贈呈することを発表した。

 会見にはオートバックスセブンの代表取締役社長執行役員の小林 喜夫巳氏とGTAの坂東正明代表が出席、今回の主旨と今後の取り組みについて語った。

小林 喜夫巳代表取締役のコメント
 「みなさまおはようございます。小林と申します。今年で25年目ということで、私たちはGTAさんと一緒に、開催地近郊の各店舗において、『スーパーGTエクスペリエンス サーキットへ行こう』というイベントを行います。一人でも多くのお客さんにモータースポーツを好きになって、是非とも足を運んでいただこう、という思いからです。同時に来季に向けて、チームとして皆さんと一緒に盛り上げようと取り組んできた恩返しじゃないですけど、シリーズチャンピオンにGT500は一千万円、GT300も同じく一千万円をプレゼントしようという企画を、つい先ほどGTAからご依頼いただきましたので、是非実施していこうと思います。どうぞ今年一年よろしくお願いいたします」
坂東正明代表のコメント
 「オートバックスセブン様とは25年間、長きにわたりご支援をいただいてまいりました。心より感謝御礼を申し上げます。そのおかげをもちまして、その中でいろんなことを考え、グローバル化、認知度、価値観の向上を目指して様々なことに取り組んできた結果、今ここにスーパーGTがあります。単に継続的にご支援いただいたオートバックスセブン様のおかげだと思います。今後は長く付き合って良かったなと思っていただけるような恩返しをしていきたいと思います。先程もお話がありましたように、開催地近郊のオートバックス各店舗において事前プロモーションを共同でより大きなものに作り上げたいと思っております。また先程、シリーズスポンサー分以外に、GT500、GT300のシリーズチャンピオンに対する賞金が5分で決まりました(笑)(「5分じゃないでしょ」と小林社長からの合いの手)。これをきちんとした形でチームに報告できることを嬉しく思いますし、我々もきちんとした形で恩返しできるよう努めてまいります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第2戦SUGO決勝結果

SUGOチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/04/16) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 2 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
18岡本 大地FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1223'54.978--
213田上 蒼竜AsカンパニーZAP ED
TOKYO R&D RD10V
1224'04.073 9.095 9.095
381内田 涼風群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1224'12.05917.081 7.986
426村田 悠磨ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1224'12.79017.812 0.731
5*7渡会 太一SIGMA FTKレヴRG
MYST KK-S2
1224'13.12418.146 0.334
636池内 比悠アルビLINK LINE GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1224'14.52419.546 1.400
797池田 拓馬テイクファースト&AMEROID
TOKYO R&D RD10V
1224'14.92319.945 0.399
855板倉 慎哉AMORE TOKYO
MYST KK-S2
1224'15.78020.802 0.857
937大川 烈弥アルビ10VダイテルGIA ED
TOKYO R&D RD10V
1224'19.18524.207 3.405
1015齊藤 慈岳FER WILD LIFE KKSII
MYST KK-S2
1224'32.94137.96313.756
119G1上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1224'33.60438.626 0.663
1234磐上 隼斗アルビビヨンドKKS GIA ED
MYST KK-S
1224'33.61538.637 0.011
1379G2安藤 弘人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1224'42.55047.572 8.935
140G3夕田 大助LAPS・レヴレーシング
MYST KK-S2
0 0.00012Laps12Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 8 岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ) 1'28.456 (10/12) 145.964km/h
  • CarNo.7は、2022 SUGO国際レーシングコース4輪一般競技規則第4章24条3.2(トラックリミット)違反により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第2戦SUGO公式予選結果

SUGOチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/04/16) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 2 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
17渡会 太一SIGMA FTKレヴRG
MYST KK-S2
1'29.726--143.898
28岡本 大地FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1'29.955 0.229 0.229143.532
313田上 蒼竜AsカンパニーZAP ED
TOKYO R&D RD10V
1'30.622 0.896 0.667142.475
481内田 涼風群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1'31.550 1.824 0.928141.031
526村田 悠磨ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'31.876 2.150 0.326140.531
697池田 拓馬テイクファースト&AMEROID
TOKYO R&D RD10V
1'31.944 2.218 0.068140.427
736池内 比悠アルビLINK LINE GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1'32.035 2.309 0.091140.288
855板倉 慎哉AMORE TOKYO
MYST KK-S2
1'32.054 2.328 0.019140.259
937大川 烈弥アルビ10VダイテルGIA ED
TOKYO R&D RD10V
1'32.422 2.696 0.368139.701
100G1夕田 大助LAPS・レヴレーシング
MYST KK-S2
1'33.518 3.792 1.096138.063
1134磐上 隼斗アルビビヨンドKKS GIA ED
MYST KK-S
1'33.921 4.195 0.403137.471
1215齊藤 慈岳FER WILD LIFE KKSII
MYST KK-S2
1'33.943 4.217 0.022137.439
139G2上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1'34.032 4.306 0.089137.309
1479G3安藤 弘人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'36.668 6.942 2.636133.564
---- 以上基準タイム(130% - 1'57.131)予選通過 ----

SUPER GT

第1戦岡山予選会見 大嶋和也「かなりチームがレベルアップしたので、ミスさえなければ当然この位置に来られる自信があった」

GT500クラスポールポジション No.14 ENEOS X PRIME GR Supra

山下健太(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)

GT500クラスポールポジションの山下健太(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)

 「今年は開幕前のテストから非常に好調できていて、今朝の公式練習でも上位にいられたので、予選がどうなるかなと思っていたんですけど。自分のQ1は3番手とあんまり速くなかったんですけど、クルマの調子は良くて、もしかしたらQ2で大嶋先輩がポールを取ってくれるかな? と思っていました」

 「(大嶋選手のアタックを)見ていたら、セクター1、セクター2とすごく速かったので、『これはいけるな』と思いました。本当に大嶋先輩に感謝しています」

 「去年のレースは(接戦で)非常に苦しかったので、今年はスタートから逃げ切って勝てるように準備したいと思います」

大嶋和也(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)

GT500クラスポールポジションの大嶋和也(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)

 「ここ数年ずっと僅差の2位ばかりで、しばらくポールから遠ざかっていたので、久しぶりにポールが取れてすごく嬉しく思っています。去年ルーキーレーシングができて、新しいガレージも建ててもらいましたし、人材的にもかなり補強してもらって、去年に比べてかなりチームがレベルアップしており、非常に有意義なテストもできていましたので、ミスがなければ当然この位置に来れるだろうという自信がありました。実際走り出してからもクルマのフィーリングがすごく良くて、多少はアジャストしましたが、それが全ていい方向に行きました。予選でも思い通りのクルマになってくれていたので、ほぼ完璧な流れで予選まで来れたという印象です」

 「(チームの体制強化について具体的に教えてください)うちのチームはレースメカニックだけでなく、トヨタの社員さんも参加されています。そうした方々が働きやすく、早く技術を向上させて実戦で戦えるレベルになるようにと、そういったことを考えてもらいながら、トレーニングを重ねてきました。また今季から東條(力)さんが統括エンジニアで加わってくれました。速いクルマを作る能力はピカイチだし、レースの経験や勘の鋭さも加わったことで、より強いチームになったと思います」

GT300クラスポールポジション No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT

井口卓人(R&D SPORT)

GT300クラスポールポジションの井口卓人(R&D SPORT)

 「『まさか』と思っています。びっくりしているのが本音です。昨シーズンが終わって、12月から今シーズンに向けてのテストが始まりましたが、今日に至るまで本当に思い通り走れない状況が多く、まさかここまでうまくまとめられるとは思っていませんでした。チームのここまでの努力と、ダンロップタイヤさんがチョイスしてくれたタイヤが今日のコンディションにものすごくハマったと思いますし、最後は山内選手のQ2のアタックが素晴らしかったので、こういう結果になったと思います。去年の開幕戦ではQ1で落ちて、山内選手に繋ぐことができなかったので、今回山内選手につなげたことを嬉しく思いますし、明日に向けてまた気持ちを引き締め直して頑張りたいと思います」

 「(テストで苦戦した要因は)昨シーズンが終わってから、更なる進化を目指してECUを変更しましたが、それを完璧に合わせ込むことができなくて、最終的にこの開幕戦に向けては、凡そ去年の良かった状態に戻した中で、タイヤ選択などがいい方向に行ったのがこういった結果になったと思います」

山内英輝(R&D SPORT)

GT300クラスポールポジションの山内英輝(R&D SPORT)

 「練習では色々あって、なかなかタイムを出せませんでした。今年エンジニアが変わりまして、その井上さんとしっかりコミニュケーションをとって進めてきた結果がこのポールだと思うので、すごく嬉しいです。苦戦していた中で、自分の感覚が正しいかどうか、不安でいっぱいだったんですけど、今日それが正しかったことが証明できたので、それが嬉しいなと思います」

 「今回はダンロップさんが、こういうコンパウンドの組み合わせだとすごくいい、というものを持ち込んでくれました。それがすごく発揮されました。多分96号車も同じ状況だと思います。ダンロップさんの力もものすごく大きかったです」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第1戦岡山公式予選 GRスープラがフロントロー独占!! ポールポジションはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra

 2022オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の公式予選が4月16日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)、GT300クラスはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ。コースはドライ。予選Q1開始時の気温は13℃と公式練習同様にやや肌寒さの残る気候だが、春の陽射しのおかげで路面温度は35.7℃まで上昇してきた。

予選Q1:公式練習トップのNo.23 MOTUL AUTECH Zまさかの敗退! トップはNo.36 au TOM'S GR Supra

 GT300のグループBの走行で赤旗中断があった影響で、GT500クラスの走行は当初予定より13分遅れの午後2時46分より10分間で行われた。

 ここでは出走15台中上位8台がQ2に進出するのだが、コースオープンとなってすぐに大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が「エンジンが吹き上がらない」とのことでピットイン。そのままガレージに戻されて早くも脱落となってしまう。

 コース上では、まず昨年ポールポジションを獲得した阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が計測4周目に1分17秒201の好タイムをマーク。そのあとにアタックした山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)は1分17秒426、公式練習トップの松田次生(MOTUL AUTECH Z)は1分17秒697と阪口にあと一歩及ばない。

 しかしチェッカー直前に坪井翔(au TOM'S GR Supra)が1分17秒177を叩き出し、一気にトップに躍り出た。坪井は3月に岡山で行われた公式テストでも二日間を通じてのトップタイムを記録しており、36号車の仕上がりは上々の様子だ。

 このほか関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)は1分17秒460、佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)は1分17秒486、山本尚貴(STANLEY NSX-GT)も1分17秒509までタイムアップ。平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)も終盤1分17秒521までタイムを縮めて7位に滑り込んだ。

 その結果、23号車の松田は9位に後退。まさかのQ1落ちに終わってしまう。このほか高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)も14位に終わり、Nissan Z GT500は4台中2台が脱落。Honda NSX-GTに至っては出走5台中4台がQ1落ちという結果に終わった。

 GT300クラスは、まずグループAでケイ・コッツォリーノ(PACIFIC Hololive NAC Ferrari)が1分24秒717といきなり従来のコースレコードを打ち破る速さを見せつける。これまでのレコードは2019年の第1戦で福住仁嶺(ARTA NSX GT3)の記録した1分24秒889だった。

 これに続いて小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)が1分24秒967と、こちらもコースレコードに迫るタイムを記録して2番手につける。3番手は今季新たにJAF-GT仕様のTOYOTA GR86を投入したmuta Racing INGING。堤優威が1分25秒098をマークした。昨年王者の井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)は5番手でQ2進出。復帰2年目の本山哲(Team LeMans Audi R8 LMS)も7番手でQ2に駒を進めた。

 グループBは開始直後に冨林勇佑(マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号)がアトウッドカーブの立ち上がりでコースオフ、バリアに突っ込んでストップしてしまったため、各車が計測を始める前に赤旗中断となってしまう。

 車両回収ののち、午後2時33分に走行が再開されると、先週富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ・ライツ第1戦でポールポジションを獲得した川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が最初にタイムアタックを行なって1分25秒153をマーク。あとに続くドライバーが誰一人川合のタイムを上回れなかったため、埼玉トヨペット Green BraveはグループトップでQ2進出を果たした。

 続いて新規参戦のSHADE RACINGに加入したベテラン平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)が1分25秒346、1分25秒161と着実にタイムを縮めて2番手に。富田竜一郎(TANAX GAINER GT-R)が1分25秒232で3番手という結果となった。

 なお、今季からJAF-GT仕様のTOYOTA GR Supraで参戦することになったHOPPY team TSUCHIYAは予選開始前に駆動系のトラブルに見舞われたため、予選出走を断念。チームはマシン修復の上、出走嘆願による決勝出走を目指すこととなった。

予選Q2:大嶋和也が6年ぶりにポール獲得! GT300はコースレコード連発の激戦に

 ポールポジションを争うGT500クラスの予選Q2は、四輪脱輪でベストタイム抹消となった国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)を除く7台全てが1分17秒台、トップから7位までの差が0秒608という大接戦となった。

 まずは平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)が1分17秒826をマークすると、NSX勢で唯一Q2進出を果たした牧野任祐(STANLEY NSX-GT)がこれを上回る1分17秒573を記録する。

 さらに中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)は2周のタイムアタックを敢行、1周目1分17秒602、2周目に1分17秒387を記録する。

 しかし中山が2周目にアタックを行なっている最中に昨年優勝の大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分17秒251を叩き出してトップに浮上。その結果No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)がポールポジションを獲得。No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が2番手につけ、TOYOTA GR Supra GT500がフロントローを独占する結果となった。

 大嶋にとっては2016年7月の第4戦SUGO以来、実に6年ぶりのポールだ。

 3番手にはNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が続き、Nissan Z GT500最上位はNo.24 リアライズコーポレーションADVAN GT-R(佐々木大樹/平手晃平)の5番手だった。

 GT300クラスは出走16台中9台が従来のコースレコードを上回るという激しい戦いが繰り広げられた。

 まずは今季再び新田守男と組むことを選択した高木真一(K-tunes RC F GT3)がいきなり1分24秒798を叩き出すと、小暮卓史(Weibo Primez ランボルギーニ GT3)も1分24秒857を記録する。続いて山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分24秒286を叩き出してトップに躍り出た。

 今季GT300クラスにデビューしたばかりの太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)もセクター1で全体ベストを叩き出すなど、元気な走りを見せて1分24秒532を記録、続いて高木が1分24秒368までタイムを縮めたところでチェッカー。これによりNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がポールポジションから明日の決勝に臨むことになった。

 2番手はNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)のベテランコンビ。大草りきが1分24秒418をマークしたNo.10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)が3番手となり、No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が4番手という結果となった。

 第1戦決勝は明日の午後2時より82周で行われる。

GT500クラスポールポジションはENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

GT500クラス予選2位はZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)

GT500クラス予選3位はSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

GT300クラスポールポジションはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

GT300クラス予選2位はK-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)

GT300クラス予選3位はTANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第1戦岡山ノックアウトQ2結果

■GT500クラス

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2022/04/16) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
114大嶋 和也ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'17.251--172.565
239中山 雄一DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'17.387 0.136 0.136172.261
3100牧野 任祐STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS1'17.544 0.293 0.157171.913
438立川 祐路ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS1'17.729 0.478 0.185171.504
524平手 晃平リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH1'17.812 0.561 0.083171.321
636ジュリアーノ・アレジau TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'17.834 0.583 0.022171.272
712ベルトラン・バゲットカルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS1'17.859 0.608 0.025171.217
819国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'18.126 0.875 0.267170.632

■GT300クラス

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2022/04/16) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
161山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'24.286--158.161
296高木 真一K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'24.368 0.082 0.082158.008
310大草 りきTANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'24.418 0.132 0.050157.914
418太田 格之進UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'24.532 0.246 0.114157.701
556ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'24.566 0.280 0.034157.638
69横溝 直輝PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH1'24.761 0.475 0.195157.275
77アウグスト・ファルフスStudie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI1'24.762 0.476 0.001157.273
888小暮 卓史Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'24.857 0.571 0.095157.097
920清水 英志郎シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'24.871 0.585 0.014157.071
1052吉田 広樹埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS1'25.023 0.737 0.152156.791
1165蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'25.069 0.783 0.046156.706
126片山 義章Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
MOTOYAMA Racing w/ Team LeMans
YH1'25.108 0.822 0.039156.634
1387松浦 孝亮Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'25.259 0.973 0.151156.357
144谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'25.607 1.321 0.348155.721
152加藤 寛規muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1'25.877 1.591 0.270155.231
1650加納 政樹Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH1'26.992 2.706 1.115153.242

SUPER GT

第1戦岡山ノックアウトQ1結果

■GT500クラス

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2022/04/16) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
136坪井 翔au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'17.177--172.730
219阪口 晴南WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'17.201 0.024 0.024172.677
314山下 健太ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'17.426 0.249 0.225172.175
439関口 雄飛DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'17.460 0.283 0.034172.099
524佐々木 大樹リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH1'17.486 0.309 0.026172.041
6100山本 尚貴STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS1'17.509 0.332 0.023171.990
712平峰 一貴カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS1'17.521 0.344 0.012171.964
838石浦 宏明ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS1'17.636 0.459 0.115171.709
---- 以上Q2進出 ----
923松田 次生MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI1'17.697 0.520 0.061171.574
108野尻 智紀ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS1'17.717 0.540 0.020171.530
1164大津 弘樹Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'17.724 0.547 0.007171.515
1217塚越 広大Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS1'17.822 0.645 0.098171.299
1337サッシャ・フェネストラズKeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS1'17.950 0.773 0.128171.017
143高星 明誠CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI1'17.993 0.816 0.043170.923
1516大湯 都史樹Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL2'10.72253.54552.729101.978

■GT300クラス Aグループ

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2022/04/16) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
19ケイ・コッツォリーノPACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH1'24.717--157.357
218小林 崇志UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'24.967 0.250 0.250156.894
32堤 優威muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1'25.098 0.381 0.131156.652
496新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'25.261 0.544 0.163156.353
561井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'25.321 0.604 0.060156.243
687坂口 夏月Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'25.400 0.683 0.079156.098
76本山 哲Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
MOTOYAMA Racing w/ Team LeMans
YH1'25.415 0.698 0.015156.071
888元嶋 佑弥Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'25.434 0.717 0.019156.036
---- 以上Q2進出 ----
911石川 京侍GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'25.693 0.976 0.259155.565
1060河野 駿佑Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL1'25.757 1.040 0.064155.449
1130織戸 学apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'25.766 1.049 0.009155.432
1255武藤 英紀ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS1'25.798 1.081 0.032155.374
1322和田 久アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'27.091 2.374 1.293153.067
1448田中 輝揮植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'27.635 2.918 0.544152.117

■GT300クラス Bグループ

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2022/04/16) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
152川合 孝汰埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS1'25.153--156.551
220平中 克幸シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'25.161 0.008 0.008156.536
310富田 竜一郎TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'25.232 0.079 0.071156.406
456藤波 清斗リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'25.252 0.099 0.020156.369
57荒 聖治Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI1'25.338 0.185 0.086156.212
64片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'25.760 0.607 0.422155.443
765篠原 拓朗LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'25.765 0.612 0.005155.434
850阪口 良平Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH1'25.815 0.662 0.050155.343
---- 以上Q2進出 ----
934柳田 真孝BUSOU raffinee GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
BUSOU Drago CORSE
DL1'25.820 0.667 0.005155.334
10360青木 孝行RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'25.960 0.807 0.140155.081
1131嵯峨 宏紀apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS1'26.920 1.767 0.960153.369
-5冨林 勇佑マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YHno time---

SUPER GT

第1戦岡山公式練習 新生Zが1-3位を獲得 トップタイムはMOTUL AUTECH Z

 2022オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の公式練習が4月16日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスはNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、GT300クラスはNo.9 PACIFIC Hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)がトップタイムを記録した。

 公式練習は午前9時20分より混走85分間、専有走行各クラス10分間で行われた。天候は晴れ。開始時の気温は11℃。路面温度は23.6℃だ。

公式練習: GT500クラストップタイムはMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

公式練習: GT500クラス2位はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)

公式練習: GT500クラス3位はCRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

 GT500クラスは、混走が始まってすぐに1分19秒277を記録した坪井翔(au TOM'S GR Supra)がまずはトップに立つ。坪井はその後1分18秒212までタイムを短縮して、ジュリアーノ・アレジに交代。アレジは1分21〜22秒台でコンスタントに周回を重ねた。

 2番手は1分18秒375で千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z)、大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分18秒721で3番手につける。その後は各車ロングランに入ったこともあり、大きな順位変動もないまま混走は終了。午前10時55分から10分間で行われた専有走行で予選を想定したタイムアタックに入った。

 専有走行では、まず山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分18秒261を記録して2番手に浮上、山本尚貴(STANLEY NSX-GT)もセクター1でベストタイムを更新、1分18秒308で3番手に上がってきた。

 続いて高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)が1分18秒255で山下を上回り、2番手に上がってくるが、混走では4番手につけていた松田次生(MOTUL AUTECH Z)が終了間際に1分18秒185を叩き出し、23号車が一気にトップに躍り出た。2番手は混走トップのNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は3番手となった。

GT300クラストップタイムはPACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)

GT300クラス2位はリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

GT300クラス3位はUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)

 GT300クラスは開始早々に織戸学(apr GR86 GT)が1分26秒031でトップに。しかし混走中盤にケイ・コッツォリーノ(PACIFIC Hololive NAC Ferrari)が1分25秒248を記録してトップに立つ。先月の公式テストにへ木村武史/ケイ・コッツォリーノのコンビで臨んだ9号車だが、今回は木村に代わって横溝直輝が第2ドライバーとして参戦する。横溝は混走後半から専有走行を担当、タイム更新はならなかったが、精力的に周回を重ね、二人合わせて50周を走行した。

 2番手は藤波清斗が混走中に1分25秒448を記録したNo.56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が続き、No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が3番手。No.88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が4番手につける。

 専有走行に入ると本山哲が1分26秒846を記録し、No.6 Team LeMans Audi R8 LMS(本山哲/片山義章)が5番手に上がってくるが、それ以外に目立った順位変動はなく、上位4台は混走でのタイム順のままで公式練習は終了、トップから6位のNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)までをFIA-GT3車両が占める結果となった。

 第1戦の公式予選はこのあと午後2時よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第1戦岡山公式練習結果

■GT500クラス

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2022/04/16) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km

Pos No Driver Car
Maker Model
Team
Tire Time Behind Gap km/h
1 23 松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI 1'18.185 - - 170.503
2 36 坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS 1'18.212 0.027 0.027 170.444
3 3 千代 勝正
高星 明誠
CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI 1'18.255 0.070 0.043 170.351
4 14 大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS 1'18.261 0.076 0.006 170.338
5 24 佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH 1'18.266 0.081 0.005 170.327
6 100 山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS 1'18.308 0.123 0.042 170.235
7 8 野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS 1'18.561 0.376 0.253 169.687
8 38 立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS 1'18.598 0.413 0.037 169.607
9 12 平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS 1'18.602 0.417 0.004 169.599
10 39 関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS 1'18.628 0.443 0.026 169.543
11 37 サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS 1'18.727 0.542 0.099 169.329
12 17 塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS 1'18.763 0.578 0.036 169.252
13 16 笹原 右京
大湯 都史樹
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL 1'19.062 0.877 0.299 168.612
14 19 国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH 1'19.199 1.014 0.137 168.320
15 64 伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL 1'19.375 1.190 0.176 167.947

 

■GT300クラス

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2022/04/16) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km

Pos No Driver Car
Maker Model
Team
Tire Time Behind Gap km/h
1 9 ケイ・コッツォリーノ
横溝 直輝
PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH 1'25.248 - - 156.377
2 56 藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH 1'25.448 0.200 0.200 156.011
3 18 小林 崇志
太田 格之進
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH 1'25.761 0.513 0.313 155.441
4 88 小暮 卓史
元嶋 佑弥
Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH 1'25.785 0.537 0.024 155.398
5 6 本山 哲
片山 義章
Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
MOTOYAMA Racing w/ Team LeMans
YH 1'25.846 0.598 0.061 155.287
6 96 新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL 1'25.888 0.640 0.042 155.211
7 61 井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL 1'25.941 0.693 0.053 155.116
8 20 平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL 1'26.001 0.753 0.060 155.007
9 30 永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH 1'26.031 0.783 0.030 154.953
10 7 荒 聖治
アウグスト・ファルフス
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI 1'26.039 0.791 0.008 154.939
11 10 富田 竜一郎
大草 りき
TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL 1'26.060 0.812 0.021 154.901
12 87 松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH 1'26.069 0.821 0.009 154.885
13 11 安田 裕信
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL 1'26.147 0.899 0.078 154.745
14 2 加藤 寛規
堤 優威
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS 1'26.151 0.903 0.004 154.738
15 65 蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS 1'26.218 0.970 0.067 154.617
16 55 武藤 英紀
木村 偉織
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS 1'26.245 0.997 0.027 154.569
17 4 谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH 1'26.248 1.000 0.003 154.564
18 34 柳田 真孝
井出 有冶
BUSOU raffinee GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
BUSOU Drago CORSE
DL 1'26.399 1.151 0.151 154.293
19 52 吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS 1'26.422 1.174 0.023 154.252
20 5 冨林 勇佑
平木 玲次
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH 1'26.664 1.416 0.242 153.822
21 60 吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL 1'26.682 1.434 0.018 153.790
22 31 嵯峨 宏紀
中山 友貴
apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS 1'26.971 1.723 0.289 153.279
23 25 松井 孝允
野中 誠太
HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH 1'27.136 1.888 0.165 152.988
24 50 加納 政樹
阪口 良平
Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH 1'27.295 2.047 0.159 152.710
25 360 青木 孝行
田中 篤
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH 1'27.321 2.073 0.026 152.664
26 22 和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH 1'28.206 2.958 0.885 151.133
27 48 井田 太陽
田中 輝揮
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH 1'28.673 3.425 0.467 150.337

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第2戦鈴鹿決勝 上位入賞ドライバーのコメント 優勝・居附明利「自分らしい走りをすれば勝てる」

表彰式

優勝 居附明利(SAccess Racing Es)

優勝した居附明利(SAccess Racing Es)

 「ここまで長かったです。予選は自分の感覚でセットしたのがあまり良くなくて、決勝はちょっと変えて挑みました。スタートは普通で、前に付いていって隙があれば抜く作戦でした。森山選手が清水選手を抜いたときに、ぼくも行こうと思いヘアピンで仕掛けたんですが、ブレーキが奥になって飛び出しそうになり、スプーンで大木選手に抜かれました。すぐ抜き返しましたが、前が遠くて追いつくかなと心配でした。タイヤもずるずるでしたが、焦らずに落ち着いて追い上げました。トップに立ってからは自分らしい走りをすれば勝てると思っていました」

2位 森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)
 「悔しいです。ミラーを見てたらオレンジのマシンが来てたので、やっぱり来たかと思いましたが、速かったですね。全力で走っていましたが、足らなかったです。ずっと2位だときついし、恩返しもしたいので次は勝ちたいです」
3位 清水啓伸(Drago CORSE)
 「スタートは3回目で、完璧ではなかったですが、いままでで一番良かったです。そこからは緊張もあり予選のような走りができなくて2位に下がりました。その後の走りは良かったですがタイヤがきつくて、付いていくのも精一杯でした。居附選手を先に行かせて、森山選手とバトルの隙を狙っていました。最後は抜きに行ったんですが、タイヤのグリップもコース幅もありませんでした」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第2戦鈴鹿決勝 居附明利が怒濤の追い上げで初優勝 2位に森山冬星が、3位に清水啓伸が入る

清水啓伸、森山冬星、居附明利のトップ争い

 スーパーFJ鈴鹿シリーズ第2戦は10日、鈴鹿クラブマンレース第2戦、鈴鹿サーキット西コースで決勝を行い、予選3位からスタートした居附明利(SAccess Racing Es)が、怒濤の追い上げで初優勝を飾った。

 決勝は午後3時45分にフォーメーションラップが始まった。出走14台中、元山泰成(Ecotech Racing)と板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ)がグリッドに付けずピットスタートとなり、卜部和久(MYST KK-SII)がメインスイッチのトラブルでエンジンがかからず、11台がグリッドを離れた。

優勝は居附明利(SAccess Racing Es)

決勝2位は森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)

決勝3位は清水啓伸(Drago CORSE)

 スタートでは予選上位の3台、清水啓伸(Drago CORSE)、森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)、居附明利(SAccess Racing Es)が無難なスタートを決め、この順位のまま130Rに向かう。

 1周目にはトップ・清水、2位・森山、3位・居附の順でコントロールラインに戻ってきた。4位には好スタートを決めた予選7位の大木一輝(M2 KK-SⅡ)が付け、5位に小川涼介(MS KK-SII)、6位に松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)が続く。

 3周目には「緊張していた」とペースの上がらないトップ清水を2位の森山が捉えトップに浮上。3位の居附もヘアピンで清水を狙うが、オーバーラン。居附は続くスプーンでも飛び出しそうになり、背後につけていた大木に抜かれ4位に落ちる。

 4位の居附は次の4周目には大木を捉えて3位に復帰。ここから居附はトップと2秒ほどあった差を徐々に詰め始める。

 居附は7周目にはこのレースのファステストラップとなる予選を上回るタイムで2位の清水に急接近。10周目にはスプーンで清水を捉えて2位に浮上。トップの森山を負う。

 12周目にはスプーン立ち上がりでトップ森山の背後に付け、13周目の130Rでついにトップに立った。

 居附はこのまま逃げ切りうれしい鈴鹿シリーズ初優勝を飾った。森山は追いすがる清水を退け2位を堅守。3位には清水が入った。

決勝4位は高木悠帆(MYST KKSII)

決勝5位は大木一輝(M2 KK-SⅡ)

決勝6位は松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)

 7位でレースを始めた高木悠帆(MYST KKSII)は徐々に順位を上げ、11周目に大木をかわして4位でゴール。5位には大木が、6位には松田が入った。

 鈴鹿シリーズ第3戦、第4戦は5月21日、22日にクラブマンレース第3戦で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦富士決勝会見 平良響「得意のスタートを活かそう、とうことで集中して臨みました」

表彰式

第3戦優勝 平良響(TOM'S)

 「まず得意のスタートを活かそうということで、そこは集中していましたし、スタートが切られた瞬間のクラッチミートと出足はすごく良かったんですが、スタート直後の位置取りで木村選手の野中選手の間に入っちゃうところで締められてしまい、すぐに落ち着いて1コーナーで抜くことにしました。1位に立った瞬間からクルマのバランスが非常にいいと感じられたので、自信を持って走ることができました」

 「(スタートが決まってトップに立った瞬間の心境は?)やった、というよりホッとしているという感じです。第1レース、第2レースともにスタートで2台抜きができていたので、第1レース、第2レースと同じようにスタートできればトップに立てる、ということは意識していました。ただポジションどりで失敗してしまったなあというところです」

 「(非常に危なげのない走りだった)クルマが非常に乗りやすかったです。エンジニアさんともずっとレース前に改善点をいっぱい話し合ってきましたし、乗りやすいクルマをエンジニアさんと一生懸命作った、というところで安定した速いペースでミスなく走ることができたと思います」

「(次の鈴鹿に向けて一言)まだ15戦もあるので、まだまだ気を抜けません。第1レース、第2レースとチームメイトに勝たれて悔しかったので、最後に逆転で優勝できてホッとしています。鈴鹿に向けては去年のデータがいっぱいあるので、それを確認して完全な状態で挑みたいです」

第3戦決勝2位 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「第1戦、第2戦とどちらも展開に恵まれて、第1戦は2位。第2戦はオーバーテイクせずにそのままの順位でした。課題はスタートだなと感じていて、今回はスタートをしっかり決めようと意気込んでいました。そういう意味では野中選手に並んで前に出られたのは進歩かなと思いますが、平良選手や小高選手はさらにスタートが上手いので、そこは負けてる部分です。もっと練習していかないといけませんしペース的にも足りてないところがあったので、自分のドライビングを見直したいと感じたレースでした」

 「(今週末全体を振り返ってはどう思うか)練習走行では表彰台に乗れるかな、というぐらいの勢いがありましたが、予選では5位と6位に終わりました。そこで自信がなくなった部分もありましたが、結果的に2回表彰台に上がって富士ラウンドを終えることができたのは、自信にもつながりました」

 「(鈴鹿に向けての抱負を)鈴鹿はチームが得意としているサーキットですし、僕も一番走ってきたサーキットですので、ホンダの皆さんのためにも、チームのためにも、優勝を届けたいという気持ちです」

第3戦決勝3位 野中誠太(TOM'S)

 「スタートで出遅れたのがこの結果につながってしまいました。振り返ってみれば、3レースともいいスタートを切ることができず、改善されないまま終わってしまいまいた。それだけでなく、もう少し守れるところもあったと思います。でもいいところ、悪いところが見えてきましたので、次の鈴鹿のレースはもっとレベルアップしていかないといけない、ということが明確になりました」

 「もともとスタートに関して不安要素はなかったんです。何かしらスタート練習と実際のスタートで違っている部分があると思うのでエンジニアさんと細かく分析して改善していかないと、こういうチャンスが来たときに結果に結びつけられないので、早急に対策していく必要を感じています」

 「(鈴鹿に向けて一言)スピードに関して自信はありますが、それだけでは勝てないことがよくわかりました。レースウィークを組み立てながら、しっかり3レースを優勝で終われるように、エンジニアさん、チームの皆さんと協力しあって、いい形に繋げていけたらと思います」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦決勝 参戦2年目の平良響が待望の初優勝! 3戦連続表彰台でランキングトップに

15周の決勝がスタートした

 2022年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦の決勝が4月10日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、予選3番手からスタートした平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)が念願のSFL初優勝を果たした。

 第3戦決勝は午後4時35分より15周で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。

 平良は抜群のスタートでポールポジションの野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)、2番手の木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)の間に割って入ろうとしたが、二人も簡単には進路を譲らない。それでも平良は冷静に一度引いて1コーナーで2台を抜き去り、一気にトップに浮上する。2位は木村、野中は3位に後退して周回を重ねていく。

 4位には小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)。菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が5位につけていたが、菅波は4周目に小高を捉えて4位に浮上、3位の野中を追い上げにかかる。

 その後方では第1戦でのアクシデントにより最後列からスタートすることになった太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)と川合孝汰(Rn-sports 320)が1周目にマスタークラスの3台を抜き、太田が8位、川合は9位に浮上すると、2周目には太田が古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)を捉えて7位、3周目には平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)を捉えて6位と着実に順位を上げていった。

 太田は5周目の1コーナーで小高にアウトから並びかけるが、小高は一歩も引かず、2台は並んだままコカコーラコーナーを通過、100Rでは小高が太田を退けた。太田はこの周のダンロップコーナーや13コーナーでも小高を攻め立てるが、小高も懸命に押さえ込む。

 しかし7周目。太田は再びアウトから小高に並びかけ、立ち上がりでついに攻略に成功。このレースを5位で終えて貴重な2ポイントを獲得した。

 こうして後続が激しいバトルを展開している間に、トップの平良は着実にリードを広げ、8周目には木村に対して1秒699の差をつけると、10周目には2秒015、12周目には2秒377、14周目には2秒852まで広げてファイナルラップに突入、参戦2年目にして念願の初優勝を達成するとともに、唯一開幕3連戦全てで表彰台を獲得し、トータル21ポイントでランキングトップに立った。

 2位は木村、3位は野中がそのままの順位でフィニッシュ。第2戦優勝の小高は14周目の1コーナーで川合にも抜かれて7位ノーポイントに終わったため、野中が17ポイントでランキング2位となった。

 次戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキット。4月23-24日に第4、5、6戦が行われる。

優勝は平良響(Kuo モビリティ中京 TOM\'S 320)

決勝2位は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝3位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320)

決勝4位は太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第2戦富士決勝後のコメント 三宅淳詞「ペースには自信がついたが、スタートやOTSの使い方などはもっと考えないとトップドライバーには勝てないことを、戦ってみて強く感じた」

決勝5位と大健闘のルーキー三宅淳詞(TEAM GOH)

 (今日のレースを振り返ってください)

 「昨日の予選ではクルマの高いポテンシャルをうまくまとめられなかったので、今日のQ1はそのことを心がけて走ったらトップが取れました。Q2でもセットアップを変えずにそのままいったんですけど、少しトラブルがありました。エンジンのアンチラグを入れていない状態でアタックに入ってしまいました。それで低速コーナーでの立ち上がりでタイムロスをしてしまって9番手に沈んでしまいました」

 「決勝は昨日より気温も路面温度も高いので、序盤のスタートで順位を上げることもできましたし、中盤トップグループにもついていけたんですけど、ピットアウトしたあとの山下選手とのバトルでは、OTSを使った駆け引きなどで経験豊富な山下選手に前に出られてしまい、最後まで抜けない、というレースになりました。そうした部分を反省して鈴鹿に向けて対策しないといけないなと思います」

 (トップドライバーたちと実際に戦ってみて、どういう感想を持ったか)

 「クルマの調子が良くて、ロングランでもトップグループと一緒に走ることができましたし、予選でもQ1でトップを取れたのでペースの部分では自信がつきましたけど、やはりスタートとか、OTSの使い方では経験というか、自分でもっと考えないとベテラン勢には勝てないという印象が、戦ってみてさらに強まりました。鈴鹿でも130Rとか、ストレートの長い区間があるので、自分でも使い方を勉強して、どういうふうに使うかを考えないといけないなと思います」

 (次のホームレースに向けての抱負を)

 「鈴鹿はフォーミュラカーで一番走り慣れてるコースですし、体力的にはかなりきついサーキットだとは思いますが、しっかり準備して、予選ではさらに前からスタートして、優勝できるように頑張ります」

 (地元のファンに向けてメッセージを)

 「頑張るんで、応援よろしくお願いします」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第2戦富士決勝会見 野尻智紀「本当に素晴らしい一日になった。これからも気を抜かずに戦い続けたい」

第2戦優勝 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「昨日は平川選手に負けて、悔しい思いというか、平川選手は流石にくるな、という感情がありました。予選で前にいかないと、押さえきれないかなと。そこで今日はポールポジションを取るべく、昨日のレースが終わってから、しっかりとクルマを見直しました。ここで2台体制がものすごく活きて、笹原選手のいい部分を僕の方に融合させながらアジャストを行なって、それがすごくいい方向にいって、一つの目標が予選で達成されました。そこから決勝はこのままの順位でいこうということで、セットアップも結構変えましたが、なんの不安もなく、最後まで高いポテンシャルを発揮できたので、今日は本当に素晴らしい一日になったと思います。チームと、応援してくださったファンの皆さんに最大限の感謝を送りたいと思います。ありがとうございました」

「(今シーズンは両メーカーのトップドライバー二人の争いになりそうだが)まだまだそんなことはないと思います。10戦もありますから。ルーキーの人たちも速いですし、今日隣にいる宮田選手も速いのはわかっているので、これからも気を抜かずに戦い続けたいと思います」

第2戦決勝2位 平川亮(carenex TEAM IMPUL)
「今日は昨日とはコンディションが変わっていて、予測はしてて、クルマは合わせられたと思うんですけど、ドライビングを失敗して、予選で8番手に沈んでしまい、レースで挽回しようということで臨みました。スタートは良かったんですけど、位置取りなどでジャンプアップできませんでした。そのあとはペースも良くて、ピット作業も素晴らしく良くて、そこで宮田選手を抜くことができたし、野尻選手の近くまで行くことができました。でもまあ8番手からできたことは2番手までかなあと思います。ベストは尽くしたんですけど、まだまだ課題はあります。まだ2戦しか終わっていないので、次の鈴鹿大会に向けて、もっと強くなれるように研究していきたいと思います」
第2戦決勝3位 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
「今日は予選を2番で終わって、決勝も去年から課題だったスタートを普通に切ることができました。そういった部分でも昨年からの課題をしっかり克服した状態でレースに臨めました。昨日のレースでパフォーマンスがトップ3に比べて足りてないところがあったので、それを改善した上で臨みました。3位という結果ですけど、確実に前進していると思いますし、去年はこの順位にいることすらできなかったことを思えば、大きな進歩だと実感できました。まだ残りが8戦あるので、引き続きチームと努力したいと思います。表彰台に乗れたことと、応援してくださったファンの皆さんには本当に感謝しています。ありがとうございました」
優勝チーム監督 田中 洋克(TEAM MUGEN)
「1大会2レースというスケジュールの中で、短い時間の中でいろんな物事を決めなくちゃいけない。これがすごく大変でした。ただお客さんから見ると1日の中で予選と決勝が見られるというのはいいことではありますし、これを通常としてできるようになれば、もっとファンに喜んでもらえると思いますし、サーキットに足を運んでもらえると思います」

「今回は2位、1位と2戦連続で多くのポイントを獲得できたからよかったですけど、もし取れないと大きなビハインドになります。ですからこの開幕2レースは非常に重要なポイントになりますよね。ここでポイントを獲得できて本当に良かったと思います」

「(2台体制について)チームの雰囲気はすごくいいと思います。2台体制というのは2台のデータを(互いに)フィードバックすることが大前提じゃないですか。クルマを作っていく上でドライバー2人のコミニュケーションも非常によく取れていますし、エンジニア同士のコミニュケーションもよくできているので、理想の形に近い体制になったかなと思います」

「(1-2フィニッシュはいつ頃達成できそうか)今日の雰囲気からすると、次の鈴鹿でいけるんじゃないかと思っていますけど(笑)」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦富士決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/10) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
138平良 響Kuo モビリティ中京 TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1523'39.775--
21木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1523'42.739 2.964 2.964
335野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1523'43.543 3.768 0.804
42太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1523'50.10010.325 6.557
5*50菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1523'50.54310.768 0.443
610川合 孝汰Rn-sports 320
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1523'58.29318.518 7.750
737小高 一斗Kuo モビリティ中京 TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1523'59.46519.690 1.172
863平木 玲次HELM MOTORSPORTS 320
HELM MOTORSPORTS
TOMEI TB14F3 2020
1524'00.64220.867 1.177
936古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1524'01.58621.811 0.944
1062平木 湧也HELM MOTORSPORTS 320
HELM MOTORSPORTS
TOMEI TB14F3 2020
1524'05.06225.287 3.476
1130M1DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1524'26.57146.79621.509
124M2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1524'26.84847.073 0.277
1311M3植田 正幸Rn-sports 320
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1524'49.3961'09.62122.548
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 38 平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320) 1'34.196 (14/15) 174.390km/h
  • CarNo. 50は、統一規則第19条2.(黒白旗提示後の走路外走行)によりタイムペナルティー5秒を科した。

SUPER FORMULA

第2戦富士決勝 2021王者の野尻智紀が貫禄の走りでポール・トゥ・ウィンを達成

優勝は野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の決勝が4月10日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が貫禄の走りで今季初優勝。自身通算7勝目をものにした。

(天候:晴れ コース:ドライ)

 第2戦決勝は午後2時30分にフォーメーション開始。スタート時の気温は23℃、路面温度は32℃。ホームストレートに若干の向かい風が吹く中、41周の戦いが始まった。

 ポールポジションの野尻がトップで1コーナーに飛び込み、予選2番手の宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)がそれに続くが、予選3番手の笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)はまたしてもエンジンストールに見舞われ、大きく順位を落としてしまった。

 代わって3位には山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)、4位にはサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)が上がり、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)が5位。6位には予選8番手スタートの平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が続く。

 しかしその後方では、予選13番手スタートの牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)に最後尾からジャンプアップしてきた松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)がダンロップコーナーで追突するアクシデントが発生。スピンを喫した牧野がコース上でストップしたため、2周目から4周目にかけてセーフティーカーが導入された。

このSC導入の直前、小林は2周目の1コーナーでフェネストラズに並びかけ、コカコーラコーナーの手前で4位に浮上している。

 レースは5周目にリスタート。トップの野尻は後続を大きく突き放してホームストレートに戻ってきた。2位は宮田、3位は山下、4位は小林とここまでは順調に5周目を走り終える。

 ところがこの周のヘアピンで5位を走行していたサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)がスピンアウト。リヤタイヤにダメージを負って後退を余儀なくされる。

 代わって5位に浮上した平川は7周目の1コーナーで小林のインに並びかけるが、小林はこれを押さえ込む。

 すると今度は8周目の1コーナーでルーキーの三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)が平川を捉えて5位に浮上するが、平川は11周目に三宅を抜き返す。前を走っていた小林が10周目にタイヤ交換を行ったこともあって、この時点で平川は4位に浮上する。

 続いて18周目の1コーナーで平川はオーバーテイクシステムを使って山下を攻略、3位まで浮上してきた。

 山下は18周目にピットイン。三宅は20周目にピットに飛び込み、山下の前でコースに復帰する。

 迫り来る山下を懸命に押さえ込む三宅だったが、22周目の1コーナーでついに山下が三宅を捉え、実質4位に浮上する。

 するとこの周で平川がピットイン。チームインパルのクルーは昨日より1秒以上早い6秒1の作業時間でタイヤ交換を完了し、平川をコースに送り出した。

 これが功を奏し、平川は24周目にタイヤ交換を行った2位の宮田を25周目に捉え、実質2位に浮上した。

 これを見てトップの野尻は25周目にピットイン。タイヤ交換に要した作業時間は7秒3だ。続く26周目に一気に間合いを詰めていく平川だったが、野尻を捉えるには至らない。27周を終えた時点で両者の差は1秒444だ。

野尻智紀、平川亮、宮田莉朋の争い

決勝2位は平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)

決勝3位は宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM\'S SF19)

 その後も野尻は1分24秒台前半のペースを保って平川を寄せ付けず、最後は1秒659差をつけて41周を走りきり、今季初優勝。昨年8月のもてぎ以来、自身通算7勝目をものにした。

 2位は平川、3位には宮田が入った。

ルーキー三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)は大健闘の5位

 また、ルーキーの三宅は最後まで山下と接戦を展開、捉えることこそできなかったものの、5位入賞を果たし、2戦連続でポイントを獲得してみせた。

 次の第3戦の舞台はフォーミュラの聖地、鈴鹿サーキット。二輪の全日本ロードレースと併催の2&4レースが行われる。4月24日決勝だ。

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第2戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2022/04/10) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 2 鈴鹿サーキット(西コース) 3.475km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
139居附 明利SAccess Racing Es
MYST KK-S2
1419'34.896--
256森山 冬星DIXCEL/ROYAL/MYSY
MYST KK-S2
1419'35.316 0.420 0.420
334清水 啓伸Drago CORSE
MYST KK-S2
1419'36.480 1.584 1.164
461高木 悠帆MYST KKSII
MYST KK-S2
1419'42.297 7.401 5.817
520大木 一輝M2 KK-SⅡ
MYST KK-S2
1419'43.033 8.137 0.736
619松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
1419'46.57311.677 3.540
757吉田 宣弘EXTREME☆ミスト☆GY
MYST KK-S2
1419'49.31514.419 2.742
851岸本 尚将Tamayura athle ABBEY KKSⅡ
MYST KK-S2
1419'50.01415.118 0.699
960前田 樹NAVY AUTO
MYST KK-S2
1419'51.41416.518 1.400
1012小川 涼介MS KK-SII
MYST KK-S2
1419'51.88016.984 0.466
1155板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ
MYST KK-S2
1419'54.13319.237 2.253
121元山 泰成Ecotech Racing
MYST KK-S2
1420'07.97033.07413.837
1387卜部 和久MYST KK-SII
MYST KK-S2
1420'15.71440.818 7.744
1498天谷 伶奈スキルスピードKKSII
MYST KK-S2
1420'20.20945.313 4.495
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 39 居附明利(SAccess Racing Es) 1'22.721 (7/14) 151.231km/h

SUPER FORMULA

第2戦富士決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/10) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 2 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
11野尻 智紀TEAM MUGEN MOTUL SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
411:01'10.882--
220平川 亮carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
411:01'12.541 1.659 1.659
337宮田 莉朋Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
411:01'13.376 2.494 0.835
43山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
411:01'25.92415.04212.548
555三宅 淳詞TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
411:01'26.72115.839 0.797
619関口 雄飛carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
411:01'29.08818.206 2.367
76大津 弘樹DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
411:01'41.96931.08712.881
836ジュリアーノ・アレジKuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
411:01'45.93035.048 3.961
97小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
411:01'46.82235.940 0.892
1015笹原 右京TEAM MUGEN BINGO SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
411:01'47.22036.338 0.398
1165大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
411:01'48.79637.914 1.576
1238坪井 翔P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
411:01'50.58439.702 1.788
1353佐藤 蓮Red Bull TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
411:01'51.54040.658 0.956
1464山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
411:01'52.40041.518 0.860
1518国本 雄資Kids com KCMG Elyse SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
411:01'54.22443.342 1.824
1612福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda M-TEC HR-417E
411:02'02.35351.471 8.129
1739阪口 晴南P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
411:02'03.52552.643 1.172
1814大嶋 和也docomo business ROOKIE SF19
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
411:02'08.97858.096 5.453
19*50松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF19
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
411:02'29.9681'19.08620.990
204サッシャ・フェネストラズREALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
401:01'49.3771Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 36Laps)完走 ----
-5牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
0-41Laps40Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19) 1'23.665 (32/41) 196.340km/h
  • CarNo. 50は、統一規則第15条1.1)(他車への衝突行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER FORMULA

第2戦予選会見 野尻智紀「今年本当の意味で2台体制になったので、データ共有をしっかりして今日に臨んだ」

第2戦ポールポジション 野尻智紀(TEAM MUGEN)

 「昨日は思ったより動かないなあ、といった状態で耐え忍んだ予選と決勝でした。その辺りを、チーム無限は今年本当の意味で2台体制になりましたので、データ共有をしっかりしつつ、笹原選手のいいところを取り入れながら、自分の動かしたいようにクルマを動かすにはどうしたらいいか、というところを夜遅くまでチームと話し合って今日に臨みました。それがいい方向に機能して、Q1はマージンを持ちすぎたかなという部分はあったんですけど、自分としてはいい手応えを感じていまして。Q2ではタイヤの暖め方を変えたらいい方向にいくんじゃないか、と戦略を変更。それは自分のミスでうまくいきませんでしたが、いいステップを踏んで予選を戦って結果を得られたのは良かったと思います。決勝でもこの流れをキープして勝ち切りたいと思います」

 「笹原選手とは戦略が違うことは事前にわかっていたので、彼の邪魔にならないところでアタックに入りたいなと思っていたんですけど、僕のミスでAコーナーで四輪脱輪をしてしまったので、その周は諦めて、なるべくタイヤの熱を上げすぎないようにして、笹原選手に一旦譲って願わくば彼のトウを使えればな、と思いました。離れすぎたのであまり効果は出なかったと思います。自分のミスもあったので反省すべき点はあります。次戦以降の予選でもしっかり修正して、また予選会見に戻って来られるように取り組んでいきたいです」

第2戦予選2位 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
 「昨日の予選はトラブルがあって不本意な結果になりました。今日は昨日の予選決勝のデータを活かして臨もうということで走りました。Q1はそこそこ悪くなかったんですが、トップと差がありました。Q1のBグループはタイムが落ちていたので、コンディション変化が鍵になるのかな? と思いました。Q2ではその通りのコンディションになり、タイムを更新することができましたが、まだ少し足りませんでした。とはいえトヨタエンジンユーザーでは一番ですし、テストと変わらないくらいのパフォーマンスがあるので、ひとまずこの予選は予選で切り替えて、決勝はよりいい走りをしたいです」
第2戦予選3位 笹原右京(TEAM MUGEN)
 「昨日に引き続き好調なパフォーマンスを発揮できていますが、Q2は欲をかきすぎて、求めすぎちゃったかなと思います。アタック自体もまとめきれなかった部分があったので、その結果が3番手だったのかなと思います。とはいえチーム無限として1位と3位で高いパフォーマンスを見せているので、決勝に関しても昨日の課題だったスタートを含めてきちんと決めれば、自ずと結果はついてくると思います。チームを信じて取り組んでいきたいです」
Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第2戦公式予選 2021王者の野尻智紀が貫禄のPP獲得!! 前戦ポールの笹原右京も3番手につける

ポールポジションは野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の公式予選が4月10日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、前年王者の野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が通算8回目のポールポジションを獲得した。

 二日間で2レースを開催することになった開幕戦富士大会。二日目の今日はシリーズ第2戦の公式予選が午前9時25分から、決勝レースは午後2時30分から予定されている。

 この日の富士スピードウェイは昨日に続いて快晴。公式予選Q1のグループAが走行を開始した時点の気温は気温21℃、路面温度30℃と、昨日の第1戦よりもさらに上昇した。一方、風の影響は昨日ほどではないようだ。

Q1-Aグループでトップタイムのルーキー三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)

予選Q1

 各グループ10分間で行われるQ1は、第1戦のレース結果に基づきつつ、同じチーム同士が一緒にならないよう配慮されてグループ分けが行われた。

 グループAで印象的な速さを見せたのは、昨日もQ1をグループ4位で突破した三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)だ。

 三宅は計測4周目からタイムアタックに取り掛かり、いきなり1分21秒796を叩き出してタイミングモニターの最上段に躍り出る。

 同じグループで走っていた野尻や宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)も入念なウォームアップに続いてアタックを行ったが、野尻は1分21秒899、宮田は1分21秒843と今一歩及ばない。

 さらに三宅は計測5周目にも区間ベストを連発し、1分21秒618までタイムを縮めたが、残念ながらこの周でトラックリミット違反を犯したと判定され、このタイムは抹消となってしまった。

 それでもグループトップは三宅、2位宮田、3位野尻でグループAは終了。ここで福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)そして国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF19)が予選を終えることになった。

 グループBには昨日の第1戦でポールポジションを獲得した笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)が出走。いち早くアタックに入った小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)に続いてタイムアタックを行い、1分21秒898で2番手につけた。

 グループトップは第1戦で決勝3位のサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)で、タイムは1分21秒729。グループAにはわずかに及ばなかったが、これは気温、路面温度の上昇も無関係ではなかっただろう。

 3番手にはジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)がつけた。タイムは1分22秒001。第1戦優勝の平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が4番手だ。

 昨日フロントローを獲得した新人の佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)は終了間際に1分22秒317を記録して6番手。新人二人を走らせるTEAM GOHは第1戦に続いて二人揃ってQ2進出を果たした。

 一方、佐藤に弾き出される格好で牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)は7番手に終わり、ここで予選を終えることに。他に阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)がQ1敗退となった。

予選2位は宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM\'S SF19)

予選3位は笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)

予選Q2

 Q2は午前11時より7分間で行われた。開始時の気温は22℃、路面温度は31℃とさらに上昇、ホームストレートには若干の向かい風が吹く中での走行となった。

 ここでも笹原はいち早くピットを離れて計測3周目からタイムアタックに取り掛かり、1分21秒731とQ1のタイムを更新してきた。

 続いてグループAトップの三宅が1分21秒934を記録。しかしこのセッションは参加12台中10台が相次いで1分21秒台を叩き出す接戦となり、三宅は9位まで後退して予選を終えた。

 チームメイトの佐藤は終盤1分21秒754と笹原に次ぐタイムを記録したが、それに続いて宮田が1分21秒717をマークしてその時点でトップに浮上する。

 さらにコカコーラコーナーでのオーバーランで最初のアタックを断念した野尻が、チームメイトの笹原のスリップストリームを利用するなどして仕切り直したアタックで1分21秒522を叩き出し、最後の最後にトップに躍り出た。

 これにより第2戦の公式予選は野尻がポールポジションを獲得、宮田が2番手、笹原が3番手という結果となった。

 野尻のポール獲得は2021年8月の第5戦もてぎ以来。通算8度目だ。

 第2戦決勝はこのあと午後2時30分より41周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第2戦鈴鹿公式予選 清水啓伸が初ポールポジション 2位森山冬星、3位居附明利までは0秒051差と僅差

ポールポジションは清水啓伸(Drago CORSE)

 スーパーFJ鈴鹿シリーズ第2戦は10日、鈴鹿クラブマンレース第2戦、鈴鹿サーキット西コースで公式予選を行い、清水啓伸(Drago CORSE)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は前プログラムでクラッシュがあったため予定より10分遅れの午前11時10分より15分間で行われた。参加台数は14台。西コースでの開催ということで第1戦の25台より大幅に参加台数が減少した。前戦優勝の岡本大地も出走していない。鈴鹿は春がすみだが気温はぐんぐん上がり汗ばむほどの陽気となった。

 まず3周目には卜部和久(MYST KK-SII)が1分23秒787でトップに立つ。4周目には清水啓伸(Drago CORSE)が23秒105で卜部を逆転しトップが入れ替わる。5周目には第1戦ポールポジションの森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)が23秒027でトップに浮上。

 6周目には初めて23秒を切るタイム、1分22秒755をたたき出した清水が再びトップに浮上。清水はこの後、スピンなどがありタイム更新はならず。

 2位には森山が1分22秒904で、3位には居附明利(SAccess Racing Es)が23秒059で続く。

 9周目には居附が1分22秒848までタイムを縮め、森山を逆転し2位に浮上。初戦終了直前には森山が22秒797を出し、再び2位に立った。

 しかし、予選終了まで清水のタイムを上回るドライバーは現れず、清水が鈴鹿シリーズ初のポールポジションを獲得した。2位の森山はわずか0.042秒清水に届かなかった。3位の居附も森山から0.009秒差と上位3人は0.051秒内に収まる僅差で予選を終えた。

 4位には高木悠帆(MYST KKSII)が、5位には卜部が、6位には小川涼介(MS KK-SII)が続いている。

予選2位は森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)

予選3位は居附明利(SAccess Racing Es)

予選4位は高木悠帆(MYST KKSII)

予選5位は卜部和久(MYST KK-SII)

予選6位は小川涼介(MS KK-SII)

 ポールポジションの清水は長崎県出身の16歳。鈴鹿のドライバー育成プログラムSRS-Fにも入校し、将来はF1ドライバーをめざす。

 今回出走のメンバーで鈴鹿シリーズの優勝経験があるのは予選10位の吉田宣弘(EXTREME☆ミスト☆GY)のみ。吉田以外の誰が勝っても初優勝となる。決勝は午後3時45分より14周で行われる。

ポールポジション 清水啓伸(Drago CORSE)

ポールポジションを獲得した清水啓伸(Drago CORSE)

 「5位までに終れればいいかなと思っていました。タイヤのピークのところでスリップを使ってタイムを出そうと思っていましたが、前に追いついてしまって寄せられスピンをしてしまいました。それまでは順調でストレートでもエンジンが伸びていていい感じでした。スピン後の後半はタイムを出せませんでした。森山選手と居附選手には追いついていけてなかったので同じくらいのタイムが出てるのかなとは思っていました。戻ってきてからチームの人が1位と言ってたのでポールが取れたのがわかりました」

 「決勝ですが、上りのスタートでまだ3戦目ですし、苦手意識があるので決まるかどうか分かりません。トップに立てたら後ろを離していけるように、成功しなくても最小限にミスを抑え、2位、3位でも後ろで勉強しつつ優勝を狙えるようにがんばりたいと思います」

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第2戦富士ノックアウトQ2結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/10) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 2 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
11野尻 智紀TEAM MUGEN MOTUL SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'21.522--201.501
237宮田 莉朋Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'21.717 0.195 0.195201.021
315笹原 右京TEAM MUGEN BINGO SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'21.731 0.209 0.014200.986
453佐藤 蓮Red Bull TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
1'21.754 0.232 0.023200.930
53山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'21.763 0.241 0.009200.908
67小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'21.842 0.320 0.079200.714
74サッシャ・フェネストラズREALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'21.857 0.335 0.015200.677
820平川 亮carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'21.882 0.360 0.025200.616
955三宅 淳詞TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
1'21.934 0.412 0.052200.488
1036ジュリアーノ・アレジKuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'21.948 0.426 0.014200.454
1138坪井 翔P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'22.178 0.656 0.230199.893
126大津 弘樹DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'22.249 0.727 0.071199.720

SUPER FORMULA

第2戦富士ノックアウトQ1結果

■Aグループ

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/10) Knock Out Q1 A Group Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 2 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
1*55三宅 淳詞TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
1'21.796--200.826
237宮田 莉朋Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'21.843 0.047 0.047200.711
31野尻 智紀TEAM MUGEN MOTUL SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'21.899 0.103 0.056200.574
438坪井 翔P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'21.987 0.191 0.088200.359
53山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'22.100 0.304 0.113200.083
66大津 弘樹DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'22.164 0.368 0.064199.927
---- 以上Q2進出 ----
712福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda M-TEC HR-417E
1'22.238 0.442 0.074199.747
819関口 雄飛carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'22.277 0.481 0.039199.652
965大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'22.477 0.681 0.200199.168
1018国本 雄資Kids com KCMG Elyse SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'22.635 0.839 0.158198.787
11*50松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF19
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'22.733 0.937 0.098198.552
---- 以上基準タイム(107% - 1'27.521)予選通過 ----
  • CarNo. 50, 55は、シリーズ規則第19条2.(走路外走行)により、ベストタイムを削除した。

■Bグループ

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/10) Knock Out Q1 B Group Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 2 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
14サッシャ・フェネストラズREALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'21.729--200.991
215笹原 右京TEAM MUGEN BINGO SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'21.898 0.169 0.169200.576
336ジュリアーノ・アレジKuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'22.001 0.272 0.103200.324
420平川 亮carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'22.207 0.478 0.206199.822
57小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'22.279 0.550 0.072199.648
653佐藤 蓮Red Bull TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
1'22.317 0.588 0.038199.555
---- 以上Q2進出 ----
75牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'22.374 0.645 0.057199.417
839阪口 晴南P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'22.518 0.789 0.144199.069
964山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'22.667 0.938 0.149198.710
1014大嶋 和也docomo business ROOKIE SF19
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'23.075 1.346 0.408197.735
---- 以上基準タイム(107% - 1'27.450)予選通過 ----

SUPER FORMULA LIGHTS

第2戦決勝会見 小高一斗「ペースがあまり良くなかった。もう少し楽な展開で勝ちたかった」

第2戦優勝 小高一斗(TOM'S)

 「まずペースがあまり良くなかったです。もう少し楽な展開で勝ちたかったなと思いました。スタート自体はそこまで悪くなく、いいスタートが切れましたが、そのあと路面温度が思った以上に上がってしまい、後半のペースが上がらなくなりました。本当は開幕戦から勝って行きたかったんですけど、とりあえず1勝できて良かったです」

 「(中盤終盤と太田選手に詰め寄られていたが)今週末はフリー走行から順位がずっと下の方にいましたし、ずっと調子が良くなくて、高速域、低速域ともにグリップをさせることができていなくて悩んでいました。今でもそこまで改善しきれていないんですが、予選で2番、1番で追われたことが、今回勝てた一番の要因だと思います」

 「(第3戦に向けての抱負を)次のレースも勿論勝ちたいですけど、4番手からのスタートなので抜くのが難しいのもわかっていますし、今年は本当にシリーズチャンピオンを目指しているんで、しっかりとポイントを取って、無駄なレースをしないようにしたいです」

第2戦決勝2位 太田格之進(TODA RACING)

 「前半は(トップから)少し離れたんですけど、後半にかけてすごく接近することができました。結構接近したんで、小高選手をオーバーテイクできるかな? と思ったんですけど、初めてのスーパーフォーミュラ・ライツのレースで、後ろにつくとこんなにダウンフォースが抜けるんだな、と驚かされました。そんな中で最大限の走りをしましたが、抜くところまではいけずに、悔しいレースになりました」

 「チームとしても、僕としても、昨日のレースはまずまずの順位で、あまり無理せずに2位なら2位でいいかと。第3レースのこともあるので慎重に構えていたんですけど、予想外に後ろから攻撃されてしまって、残念な形になってしまいました。今日も落とすわけにはいかないんですけど、勝ちたかったという気持ちは大きいですね」

 「(第3戦は最後尾からのレースになるが)前のクルマについて、どのくらいダウンフォースが抜けるのか、というのは今のレースで学んだし、マシンごとの特性の違いも掴めた部分があるので、それを第3レースに活かせればと思います。最後尾からのスタートなので、上に上がるのは難しいこともわかるんですけど、チャンスがあれば、少しでも多くのポイントを取って帰りたいです」

第2戦決勝3位 平良響(TOM'S)

 「第2レースも5位スタートということで、得意のスタートで1周目に絶対順位をあげていかないとチャンスがない、ということはわかっていました。予想通りスタートで前に行くことができて、2位を伺うところまでいけたんですけど、1コーナーで抜くまでにはいかず、3位を走ることになりました。後ろに川合選手が来ているのはわかっていましたし、予選でトップタイムを出しているので、メンタル的にはきつかったんですけど、しっかり前を向いてレースすることができたので、大きいミスもなく、3位で終わることができました」

 「予選が終わったタイミングで、川合選手は第3セクターがものすごく速いことがわかりました。そこでミスをするとスリップに入られて、1コーナーで差されることがわかっていたので、第3セクターで絶対ミスしないように集中して走りました。逆に第2セクターはこっちの方が速いので、第2セクターで離せるところまで離すことも意識していました」

 「(第3戦への抱負を)昨日も今日も5番手から2ポジションアップで3位でしたので、第3レースも3位から2台抜いて初優勝したいです」

Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第2戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2022/04/10) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 2 鈴鹿サーキット(西コース) 3.475km

PosDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
134清水 啓伸Drago CORSE
MYST KK-S2
1'22.755--151.169
256森山 冬星DIXCEL/ROYAL/MYSY
MYST KK-S2
1'22.797 0.042 0.042151.092
339居附 明利SAccess Racing Es
MYST KK-S2
1'22.806 0.051 0.009151.076
461高木 悠帆MYST KKSII
MYST KK-S2
1'23.138 0.383 0.332150.473
587卜部 和久MYST KK-SII
MYST KK-S2
1'23.206 0.451 0.068150.350
612小川 涼介MS KK-SII
MYST KK-S2
1'23.223 0.468 0.017150.319
720大木 一輝M2 KK-SⅡ
MYST KK-S2
1'23.608 0.853 0.385149.627
819松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
1'23.679 0.924 0.071149.500
955板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ
MYST KK-S2
1'23.726 0.971 0.047149.416
1057吉田 宣弘EXTREME☆ミスト☆GY
MYST KK-S2
1'23.732 0.977 0.006149.405
1160前田 樹NAVY AUTO
MYST KK-S2
1'23.925 1.170 0.193149.062
1251岸本 尚将Tamayura athle ABBEY KKSⅡ
MYST KK-S2
1'24.164 1.409 0.239148.638
131元山 泰成Ecotech Racing
MYST KK-S2
1'24.197 1.442 0.033148.580
1498天谷 伶奈スキルスピードKKSII
MYST KK-S2
1'25.967 3.212 1.770145.521
---- 以上基準タイム予選通過 ----

SUPER FORMULA LIGHTS

第2戦決勝 小高一斗がポール・トゥ・ウィン!! 1年4ヶ月ぶりの勝利を挙げる

15周の決勝がスタートした

 2022年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2戦の決勝が4月10日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)がポール・トゥ・ウィンを達成。2022年の第16戦富士以来、実に1年4ヶ月ぶりの勝利をものにした。

 第2戦決勝は午前9時25分より15周で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。

 スタートではポールポジションの小高がホールショット。その後ろでは予選5番手スタートの平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)がスタートを決め、1コーナーで予選2番手の太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)のインを伺うが、太田はきっちり押さえて2位をキープする。

 4位には第1戦優勝の野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)がつけ、予選3番手の川合孝汰(Rn-sports 320)はスタートで5位に交代するが、2周目の1コーナーで野中を捉えて4位に浮上、その後は平良を追い上げにかかる。

 3周終わっての小高のリードは0秒936。4周目には0秒974と、なかなか太田を引き離せない。 

 その後も8周目に0秒694、10周目には0秒523と徐々に太田に詰め寄られる苦しい展開となる。

 しかし太田も前車に近づくとダウンフォースが失われる、スーパーフォーミュラ・ライツの特性から、今ひとつ決め手を欠いた状況にあり、両者は僅差ながら膠着状態に陥った。

 その後方では平良と川合が同じような接戦を繰り広げていたが、要所要所をきっちり押さえて集中力を切らさない平良の走りに、川合は攻略のチャンスを見出せない。

 結局トップ4台は僅差のまま規定周回の15周を消化。小高は自身通算2勝目を達成。太田はSFLでの初表彰台を獲得。3位に入った平良は第1戦に続いての連続表彰台をものにしている。

 第3戦決勝はこのあと午後4時35分より、同じく15周で行われる。

小高一斗と太田格之進のトップ争い

優勝は小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM\'S 320)

決勝2位は太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

決勝3位は平良響(Kuo モビリティ中京 TOM\'S 320)

マスタークラス優勝のDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第2戦富士決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/10) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 2 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
137小高 一斗Kuo モビリティ中京 TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1523'39.179--
22太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1523'39.810 0.631 0.631
338平良 響Kuo モビリティ中京 TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1523'44.825 5.646 5.015
410川合 孝汰Rn-sports 320
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1523'45.905 6.726 1.080
535野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1523'47.121 7.942 1.216
61木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1523'49.45810.279 2.337
736古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1523'51.02911.850 1.571
863平木 玲次HELM MOTORSPORTS 320
HELM MOTORSPORTS
TOMEI TB14F3 2020
1523'54.26015.081 3.231
950菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1523'54.61815.439 0.358
1062平木 湧也HELM MOTORSPORTS 320
HELM MOTORSPORTS
TOMEI TB14F3 2020
1523'58.86419.685 4.246
1130M1DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1524'14.42435.24515.560
124M2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1524'14.75335.574 0.329
1311M3植田 正幸Rn-sports 320
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1524'33.06653.88718.313
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 2 太田格之進(HFDP WITH TODA RACING) 1'34.146 (6/15) 174.482km/h

SUPER FORMULA

第1戦決勝後のコメント 大湯都史樹「トップグループのペースには到底及ばなかったが、なんとか絞り出して抜いてった」

(最後尾から14台抜きで7位入賞という結果でしたが、予選から決勝までを振り返ってください)

「テストを重ねてきて、去年とは全く別物のクルマを作り上げてきたはずだったんですが、公式テストから今週の専有走行までで感じていた扱いにくさというか、コンディションに左右されやすいところが、予選でも決勝でも出てしまいました。今日は風向きも変わりましたし、路面温度も上がったり下がったりが激しい1日だったので、そこに左右されてしまったかな?と思います」

(スイートスポットの狭いクルマになっている?)

「そうですね。スイートスポットの狭い中で、いい部分を見つけるのが難しかったので、決勝に向けては去年ベースにリセットして臨みました。しかし決勝のペースもあまり良くなかったので、そこでの課題も多かったです。トップグループのペースには到底及ばないな、というのは感じていたので、なんとか知恵を絞り出して抜いてった感じです。タイヤが生きてる序盤の10周くらいでなんとか、OTの使い方や、相手へのプレッシャーの掛け方、タイヤのマネジメントも駆使して抜いていきました。それで順位を上げることができたのかなと思います。最後は坪井選手に追い上げられてしまう状態になっていたので、もうちょっと改良が必要だなと感じています」

(タイヤの使い方がキーポイントになっていた?)

「今日は特にそうでした。いつもの富士はここまで大きくコンディションが変化することがなかったと思うので、タイヤへの負荷のかけ方、使い方が重要でした」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第1戦決勝後のコメント 三宅淳詞「予選でクルマのポテンシャルを引き出せなかったのが反省点。明日はもっといい順位からスタートしたい」

三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)

 (デビュー戦を終えての感想を)

 「今回僕は10位でポイントを取ることができました。予選から振り返るとQ1をグループ4位で通過することができましたが、Q2でセットアップを変更していただいて、セクター1、セクター2はトップグループと遜色ないペースで走れていたのに、セクター3をまとめることができず、12位タイム。前のドライバーが四輪脱輪のペナルティを受けたので11位でした。クルマのポテンシャルを引き出せなかったのが反省点でした。決勝はコールドタイヤでSFを走らせるのが初めてでしたが、ベテランドライバーは冷えた状態でもタイヤの情報を受け取ることに慣れているので、そこで順位を落としてしまったのが反省点でした。でも逆に順位を落としてもポイントが取れるぐらいレースペースが良かったので、マシンバランスは本当に良かったです。明日に向けては今日の悪い部分を見直して、まずは予選でいい順位からスタートできるように頑張りたいです」

 (41周という長丁場だったが、体力面や戦術面で不安はなかったか)

 「鈴鹿のテストから乗らせていただいてますが、やはりスーパーフォーミュラは体力的にライツより厳しく、冬の間はトレーナーさんについてもらって開幕戦に向けて準備してきたので、想像以上に体力面は楽でした。それでパフォーマンスをキープできたのかなと思います」

 (パフォーマンス面では手応えを感じた?)

 「そうですね。チームメイトの佐藤選手は予選で速かったですし、僕も1周をまとめれば上位に行けるだけのパフォーマンスが感じられたので、Q1を4位で通過できたことが自信にはなりました」

 (第2戦への抱負を)

 「今回は予選で沈んだのが響いたので、まずは予選をしっかり前の方でまとめられるように頑張りたいです」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

TCR JAPAN SUNDAY

第1戦富士決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/10) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverMaker Model
Team
LapTimeBehindGap
119HIROBONCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1425'29.033--
262塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION'
1425'30.418 1.385 1.385
365加藤 正将Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
1425'32.867 3.834 2.449
473大蔵 峰樹Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1425'33.451 4.418 0.584
598猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
DOME RACING
1425'35.024 5.991 1.573
617鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1425'58.51629.48323.492
755MototinoHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
1426'02.74133.708 4.225
888梅田 真祐Alfa Romeo GIULIETTA TCR
J'S TECHCEN GIULIETTA TCR
1426'20.92751.89418.186
924滝川 聡Audi RS3 LMS
TEAM MOTOYAMA
1126'13.6103Laps3Laps
---- 以上規定周回数(75% - 10Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 98 猪爪杏奈(DOME RACING) 1'47.814 (2/14) 152.362km/h

SUPER FORMULA

第1戦決勝後のコメント 佐藤蓮「優勝できるだけのペースがあったので悔しいが、切り替えていく」

佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)

 (第1戦を振り返ってください)

 「スタートを失敗して(後続に)飲まれてしまったのが全てだと思います。Bコーナーでスピンしてしまい、そこから追い上げる展開になってしまいました。レースペース自体はかなり良くて、ポイント圏内まで追い上げることができました。この経験は明日に活きると思うので、予選からしっかり前のポジションを取って、決勝ではしっかり表彰台に上がれるように頑張りたいです。体のダメージ自体はありませんでした。優勝できるだけのペースはあったので、悔しいですが切り替えていこうと思います」

 (かなり手応えを感じていた?)

 「そうですね。ペースもかなり良くて、あと数周もあればもう2台くらい抜けたはずなので、明日に向けてプラスに考えています」

 (改めて第2戦の目標を)

 「まずはスタートをしっかり決めて、表彰台に上がれるように頑張っていきたいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第1戦富士決勝後のコメント 笹原右京「原因は精査中だが、いずれにせよ勿体なかった」

笹原右京(TEAM MUGEN)

 (スタートでは何が起きた?)

 「原因がなんだったのか、まだ問題が精査できていません。僕自身の手順は問題なかったと思います。本当に(クラッチを)繋いだ瞬間にいきなりストールしてしまった感じで、自分でもあのコンマ数秒の間に何かできたかというと、何もできなかっただろうなというレベルで。あの瞬間は頭が...『あれ?加速しないぞ?』って。反応自体はむちゃくちゃ良かったので、繋がりすぎていたのか、クラッチの温度が上がりすぎていたのか。いずれにせよ勿体なかったです」

 (左リヤタイヤのパンクチャーについては)

 「あれも原因がわかっていません。デブリを踏んだ感触もなかったし、タイヤに過剰な負荷をかけた覚えもなかったので。ぶつけられたわけでもありませんから。その後は周回遅れになってしまったので邪魔にならないように走っていました。ロングランもできていませんでしたから。その中で明日につながるようなデータも収集できましたし、ペース的にも手応えがありました」

 (スポット参戦を続けていた時と、レギュラーシートを得た今の状況はやっぱり違う?)

 「全然違いますね。精神的にも、チームとの取り組み方も違います。代役となると、レースウィークの72時間のうちにきっちり爪痕を残さないといけないので。それに比べたらテストからコツコツと積み上げて、開幕戦の予選までの流れを作り上げていけたので、全然違うなと感じました。スポット参戦を続けて結果的に最後まで乗っていたシーズンと違って、一年を見据えての取り組み方などは全然違います」

 「何よりチーム無限はGTでもお世話になっているチームですし、第二の家族みたいに感じていて、めちゃくちゃ心強いですし、チームスタッフの頑張りに刺激を受けて自分もより努力していこうと思えます。そういうチームと一緒に戦えることは、嬉しいですね」

 (第2戦の抱負を)

 「今日ポールポジションを獲得できて、速さを示すことはできたと思うので、明日も引き続き一番前からスタートしたいです。その上で明日こそはちゃんとスタートを切って、そのまま前でレースを終えられたらなと思います。優勝したいとか、表彰台に上がりたいとかって目標は特にセットしていませんが、前の方で戦った時に自分たちがどの位置で追えられるのか。とにかくベストを尽くそうという思いでやっています。今日起きた問題も、チームと一緒にやっていければ必ず解決できると思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第1戦富士決勝会見 平川亮「初戦から優勝できて良かった。オフに決まらなかったクルマが、今日の朝ようやくまとまった」

第1戦優勝 平川亮(carenex TEAM IMPUL)

 「2020年以来という感じはしないんですが、そうですね、昨年は最高位が2位だったので悔しいシーズンでした。今シーズンは初戦から優勝できてよかったですし、シーズンオフにクルマがなかなか決まらなかったのが、今日の朝ようやくまとまってきました。そこに持って来れたのがよかったです。また明日もあるので、この勢いでいけば、また優勝のチャンスはあると思うので、しっかりと休んで、力を発揮したいと思います」

 「今日よかったら明日も悪いわけがないので。でもライバルたちも追いついてくると思うので、さらに良くできるように、今日以上に引き離せるように準備したいと思います」

第1戦決勝2位 野尻智紀(TEAM MUGEN)

 「2位ということですが、一時はトップに立っていたので、もちろん悔しさはあります。レースとしては6番手のスタートだったので、非常に思い切ったチャレンジができましたし、内容としては満足しています。昨年も平川選手はロングランのペースが良かったので、非常に怖い存在だという印象がありました。昨年のチャンピオンだなんてことは一瞬で忘れ去られると思うので、しっかり自分で意識を強く持って、誰にも負けないという気持ちを持てました。チームメイトの笹原選手も予選では速かったですし。決勝では彼の望んだ結果ではなかったと思いますが、チームとともに前進して、チーム全員が揃って前にいて、優勝するという夢が実現できるように、明日以降もファンの皆さんの力を借りて、精一杯頑張ります」

 「(平川選手とのバトルについて)背後に迫ってきたのは前の周のストレートからわかっていました。もちろんタイヤの要因などからトラクション性能も違っていたとは思いますが、『ああそこできたか』という感じはありました。もう少し僕の位置が前なら、平川選手のラインを潰していけたと思いますが、あのぐらい並ばれてしまうともう僕にできることは何もなかったので、潔くサイドバイサイドでいくしかないなと」

第1戦決勝3位 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)

 「3位を獲得できて嬉しく思います。スタートがうまくいって3位に上がれましたし、リーダーに立つこともできました。リードを保つことができなかったのは残念です。できるだけ自分のペースを保ってタイヤ交換に入ったんですが、そこで野尻選手に抜かれてしまいました。ピットストップもスムーズでした。昨年はチームが苦戦していましたし、僕自身もほとんど走ることができなかったので、今年最初のレースで3位を獲得できたことを非常に嬉しく思います。明日もベストを尽くして頑張ります。できるだけ多くのポイントを獲得したいです」

 「序盤にちょっとプッシュしすぎたかなあとは思います。今年はタイヤのスペックが変わっていて、消耗が早いように感じていました。それをマネジメントするのが難しかったけど、勉強になったし、いい経験になりました。タイヤ交換を済ませてからはいいペースで走れていたと思います」

優勝チーム監督 星野一義(carenex TEAM IMPUL)

 「今回はすごくいいレースで、しかも野尻選手が、あそこでアウトに並ばれたら次はインを取られてしまうという展開の中、被せないでフェアでプロフェッショナルな走りをしてくれた。これは優勝以上に評価できると思います。優勝した平川選手も野尻選手も素晴らしいと思います」

 「(平川選手と野尻選手のバトルを見ていた時の心境は?)僕は心臓に毛が生えていないので。スタッフ全員でタイムを見ながら、30周ぐらいを目処にタイヤ交換をしようと。でもひょっとしたら10周くらいで入るかもしれない。そこは成り行き次第でした。結果的によかったのは、平川選手がきちんと自分のパフォーマンスを発揮できるようにセットアップをでき、王者の走りを見せてくれた。それが一番嬉しい」

 「今年はいろんなことがあると思うけど、昨日もどうしてタイムが出ないのかがわからなくて、夜遅くまでかかってやっと原因を突き止めた。そこで朝の予選までに対策をしたのが間に合って、平川選手が思いっきり走れるクルマを用意出来た。関口選手はまだちょっとアンダーステアが解消できず、思い通りに走れるところまでいかなかったが、残り9戦は二人で思い切り戦って欲しいし、チームの中でも競走してるから、作戦なんかなくて、二人に思い切り戦わせていく」

 「さっきは(平川選手が)イングリッシュでインタビューに答えててびっくりしたね。これから世界に羽ばたくドライバーになってほしいね」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第1戦富士決勝 PP笹原右京まさかのストール! 波乱の開幕戦を制したのは平川亮!!

決勝がスタートした

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の決勝が4月9日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、予選3番手からスタートした平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が前年王者野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)とのバトルを制し、自身通算3勝目を挙げた。

(天候:晴れ コース:ドライ)

 午後2時30分より41周で行われた第1戦決勝はスタートから大荒れの展開となった。

 まずスタートでポールポジションの笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)がエンジンストール。笹原によれば、クラッチをミートした瞬間にエンジンがいきなり停止したという。現時点では原因を精査中とのことで、ドライバーにはなす術がなかったという。笹原はなんとか再始動してレースに加わったが、8周目に左リヤタイヤのパンクチャーに見舞われて予定外のピットインを強いられ、その後は周回遅れで走行を続けざるを得なかった。

 これでトップに躍り出たのが予選3番手の平川。2番手にサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)が続き、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)が3位につける。

 同じくフロントローからスタートした佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)もスタートで後続に飲み込まれてしまい、ダンロップコーナーで大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)に追突されてスピン、18位と大きく順位を落としてコントロールラインに戻ってきた。

 さらにコカコーラコーナーでは福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)も後続に追突されてスピン。福住はその際に左のリヤタイヤをカットされたほか、フロアにもダメージを負ってしまったため、そのままレースを終えている。

 トップ争いは、5周終わりのホームストレートでフェネストラズがオーバーテイクシステム(OTS)を作動させて平川を攻略、トップに浮上するが、平川は離されずに追い上げていき、14周目の1コーナーでOTSを使ってトップを奪い返した。

 その後方では、予選6番手の野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が10周目にいち早くタイヤ交換を敢行。1分24秒台前半で周回を重ねるトップ2台に対し、野尻は1分24秒フラットから時折1分23秒台に入るハイペースで飛ばしに飛ばして順位挽回を図っていた。

 15周を終えた時点でトップの平川との差は42秒391。これが19周目には41秒145となり、21周目にはタイヤ交換を行ったフェネストラズをピット出口で抜き去って実質2位に浮上、さらに23周目には平川との差を39秒771まで詰めてきた。

 これを見て平川は25周目にピットイン、タイヤ交換を行って野尻の前でピットアウト。しかし1コーナーの飛び込みで早くも野尻の先行を許してしまう。

 しかし勝負はそこで終わらなかった。

 タイヤに熱の入った平川は反撃に転じ、27周目に自己ベストを更新して野尻との差を1秒468とすると、28周目には0秒623と一気に間合いを詰める。

野尻智紀と平川亮のトップ争い

 そして30周目。

 ホームストレートでOTSを作動させた平川は1コーナーでアウトから野尻に並びかけるが、野尻はこれを押さえこむ。しかし平川も諦めずにコカコーラコーナー、ダンロップコーナーと仕掛けていき、第13コーナーで野尻のアウトに並びかけると、そのままGR Supraコーナーでインに入ってトップを奪い返した。

 その後も平川は1分23秒台のハイペースで一気に後続を突き放しにかかり、最後は野尻に5.623秒差をつけてチェッカーを受け、初戦を勝利で飾るとともに、自身通算3勝目をものにした。

 2位は野尻。3位にはフェネストラズが入った。

 また、予選最後尾からスタートした大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)は何と14台抜きの離れ業をやってのけて7位入賞を果たし、1周目のアクシデントで一時は大きく順位を落とした佐藤も、トップグループと遜色ないペースで粘り強く走行を続け、最後は9位でフィニッシュ。10位に入った三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)とともに、ルーキードライバー二人は揃ってポイントを獲得した。

 なお、今大会は2レース制で行われるため、明日午前10時25分より第2戦の公式予選が、午後2時30分より同じく41周の決勝レースが行われる予定だ。

優勝は平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)

決勝2位は野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)

決勝3位はサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)

決勝4位は関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第1戦富士決勝会見 野中誠太「まさか勝てるとは思っていなかったので、驚いている」

第1戦優勝 野中誠太(TOM'S)
「スタートで川合選手はかなり出遅れていたので、ここは前に行けると思ったんですけど、太田選手はかなり良い加速をしていたので、2番止まりかなあと思っていたら、1コーナーでインシデントがあって、そこでスルッといけたのは予想外でした」

「(レース後半の走りについて)バランスも徐々に変わってきていたので、慎重に合わせ込んでいたというか。常に100%でプッシュするのではなく、バランスとドライビングの帳尻をうまく合わせて行って、最後にまたプッシュするというレースの作り方をしていました」

「(フリー走行でトラブルが出るなど、波乱の週末だったと思うが、今はホッとしている?)ホッとしているというか、まさか勝てるとは思っていなかったので、驚いています。嬉しいです」

「(第2戦、第3戦への抱負を)今日のスタートが自分としてはいいとは思えなかったので、データを比べながらしっかりスタートできれば、いい展開でレースできると思うので、集中しながら準備していきたいです」

第1戦決勝2位 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)
「このような形でB-MAXとホンダHFDPがタッグを組んで初めてのレース。HRCという体制になってから一番最初のフォーミュラのレースで表彰台という結果をお届けできたのは、チームやホンダの皆さんにとってもいいレースだったかなと思います。そんな中でも、もうちょっとああしとけばよかった、こうしとけばよかった、という反省点もあったレースでした」

「専有走行からいいところを掴めていた部分があり、それらをまとめきればタイムが出るな、という手応えがありましたが、予選でマシンのバランスに自分のドライビングを合わせ込むのがうまくいかなくて、納得のいく順位で終われませんでした」

「去年やっていたFIA-F4と比べると、距離も長いですし、タイヤやクルマの落ち方など、いろんな面で違います。その辺りを経験で積み上げていければいいなと思います」

「明日の第2戦は6番手からのスタートになりますが、1台1台抜いて行って、着実にポイントを稼ぎたいです」

第1戦決勝3位 平良響(TOM'S)
「予選でドライビングミスをしてしまって、6番手スタートになってしまったので、勝つのは難しいと思っていましたが、案の定トップの野中選手や木村選手はペースが速くて、途中ついていける部分もありましたが、セクター3の合わせ込みが足りなくて離されて行ってしまいました。得意のスタートではすごくいい反応と蹴り出しができていましたので、1コーナーまでに2、3台抜けるかなと思っていましたが、目の前で川合選手と太田選手の接触があり、避けるに避けれなくて詰まってしまいました」

「(後ろから小高選手が迫ってきていたが)小高選手は先輩ということもあって、後ろから迫って来られた時はメンタル的にびびってしまう部分もありましたが、そこはしっかり落ち着いて、後ろを見ずに前を追っかけるよう、気持ちを持っていきました」

「(明日について)去年も最高順位は3位で、2位とか1位は取れていないので、明日だったり、夏以降だったりも優勝を目指して、チャンピオン争いに絡んでいきたいです」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

TCR JAPAN SATURDAY

第1戦富士決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/09) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverMaker Model
Team
LapTimeBehindGap
165加藤 正将Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
1425'26.182--
219HIROBONCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1425'26.401 0.219 0.219
362塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION'
1425'28.384 2.202 1.983
498猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
DOME RACING
1425'30.871 4.689 2.487
5*73大蔵 峰樹Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1425'34.686 8.504 3.815
655MototinoHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
1426'23.04456.86248.358
724滝川 聡Audi RS3 LMS
TEAM MOTOYAMA
1426'45.8391'19.65722.795
888梅田 真祐Alfa Romeo GIULIETTA TCR
J'S TECHCEN GIULIETTA TCR
1427'49.4262'23.2441'03.587
9*17鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1327'50.8081Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(75% - 10Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 65 加藤正将(Audi Team Mars) 1'47.940 (3/14) 152.185km/h
  • CarNo. 73は、反則スタートにより、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 17は、シリーズ規則第22条22-10.(ピットレーン速度)違反により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA

第1戦富士決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2022/04/09) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
120平川 亮carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
4158'25.743--
21野尻 智紀TEAM MUGEN MOTUL SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
4158'31.366 5.623 5.623
34サッシャ・フェネストラズREALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
4158'32.460 6.717 1.094
419関口 雄飛carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
4158'45.13919.39612.679
537宮田 莉朋Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
4158'48.03122.288 2.892
65牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
4158'58.09432.35110.063
765大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
4158'59.73433.991 1.640
838坪井 翔P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
4159'01.03635.293 1.302
953佐藤 蓮Red Bull TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
4159'01.31835.575 0.282
1055三宅 淳詞TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
4159'09.41943.676 8.101
113山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
4159'12.58746.844 3.168
1239阪口 晴南P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
4159'15.71249.969 3.125
1318国本 雄資Kids com KCMG Elyse SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
4159'16.93351.190 1.221
1464山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
4159'20.08254.339 3.149
1514大嶋 和也docomo business ROOKIE SF19
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
4159'25.30559.562 5.223
16*6大津 弘樹DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
4159'32.2071'06.464 6.902
17*36ジュリアーノ・アレジKuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
4159'32.7491'07.006 0.542
18*7小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
4058'28.7921Lap 1Lap
1915笹原 右京TEAM MUGEN BINGO SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3958'50.3702Laps1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 36Laps)完走 ----
-50松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF19
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
2958'40.32012Laps10Laps
-12福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda M-TEC HR-417E
0-41Laps29Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 20 平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19) 1'22.941 (32/41) 198.054km/h
  • CarNo. 6, 36は、シリーズ規則第15条1.1)(他車への衝突行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 7は、反則スタートにより、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER FORMULA LIGHTS

第1戦富士決勝 スタートでまさかの大波乱!! 初戦を制したのは参戦2年目の野中誠太

決勝がスタートした

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦の決勝が4月9日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、予選4番手からスタートした野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)が参戦2年目の初戦で遂に自身初のSFL優勝を達成した。

 第1戦決勝は12時30分より21周で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。

 出足良くスタートでトップに立ったのは予選3番手の太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)。ところが太田は1-2コーナーでポールポジションの川合孝汰(Rn-sports 320)とまさかの接触。2コーナー立ち上がりで力なくストップし、そのままレースを終えてしまう。川合もこのアクシデントでフロントウィングにダメージを負い、5位にポジションを落としてコントロールラインに戻ってくると、7周目にはそのウィングの一部がコースに脱落、そのままピットに戻ってレースを終えた。

 代わってトップに立ったのは予選4番手の野中。これを予選5番手のルーキー、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が追う展開となった。3位には予選6番手の平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)が続く。

 序盤から少しずつリードを広げ、12周目には木村との差を1秒471に広げた野中だったが、木村もレース後半に入ると徐々にペースを上げ、14周目にはその差を0秒989まで縮めてきた。

 その後も木村は17周目に1分35秒043、19周目には1分34秒753と次々にファステストラップを更新して野中を追い上げ、20周終了時には0秒851後方にまで迫ってきたが、野中は最後まで木村にオーバーテイクのチャンスを与えず、そのまま21周を走り切って開幕戦を勝利で飾るとともに、明日の第3戦のポールポジションを獲得した。

 フィニッシュライン上での2位の木村との差はわずか0.624秒。3位にはSFL参戦2年目の平良が続いた。

 第2戦決勝は明日の朝9時25分より15周で行われる。

中段の争い

優勝は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320)

決勝2位は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝3位は平良響(Kuo モビリティ中京 TOM\'S 320)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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