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2022年9月

SUPER GT

「10年後も音の出るレースができるために」 SDGs達成に取り組む内外のレース界

 スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は9月18日にスポーツランドSUGOで行われた定例会見の中で、SDGsに対する今後のロードマップを最終戦もてぎで発表することを坂東正明代表が明らかにした。

 今季は8戦中3戦を450kmレースとして戦ってきたスーパーGTだが、これは戦略の幅を広げるという興行的な側面もさることながら、エンジンの燃費向上やタイヤのロングライフ化を今後推進していくためのテストとしての役割の方が大きかったという。

 今後はさらに戦略の幅が広がるように450kmプラスアルファのレース距離を導入していきたいとのことだが、同様に力を入れているのが、この3戦のデータを踏まえ、2023年以降のSDGsに対する取り組みをまとめたロードマップの策定だ。

 このロードマップは、すでに来季からの導入を決定しているカーボンニュートラル燃料の導入や、タイヤのロングライフ化、エンジンの低燃費化など、燃料メーカー、タイヤメーカー、そして自動車メーカーとGTAが一体となって環境対策に取り組んでいくことを目的に作成するものであり、それによって「10年後も音の出るレースができる体制」を作り上げていこうという試みで、国内外を見渡しても前例のないものだ。

 GTAはこのロードマップの発表を最終戦もてぎにおいて、各タイヤメーカーや自動車メーカー出席のもとで行うとしている。

 またこうしたSDGsへの取り組みはモータースポーツが今後も存続していくために避けては通れないものになっており、各カテゴリーでもそれぞれのやり方で取り組んでいる。

 F1では100%持続可能な合成燃料を採用することや、ハイブリッドシステムにおける電気モーターの出力を引き上げることで燃料消費量の削減を図ることを8月に発表しており、これらはいずれも2026年以降に実施される。

 WRCではハイブリッドシステムの採用や100%持続可能な非化石燃料の使用を定めたラリー1規定を今シーズンから導入した。

 国内ではスーパーフォーミュラがカーボンニュートラル燃料の導入に向け、比較テストを継続して行っており、タイヤや車体に天然由来の素材やリサイクル素材を使用していくことも今年3月に鈴鹿サーキットで行われたファン感謝デーの中で発表している。

 スーパー耐久では昨年から水素エンジンを搭載したORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptが参戦しているほか、今年はカーボンニュートラル燃料を使用するORC ROOKIE GR86 CNF ConceptやTeam SDA Engineering BRZ CNF Concept、バイオディーゼル燃料を使用するMAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptなどがST-Qクラスで参戦している。

 今後もこうした取り組みは他のカテゴリーにも広がっていくのだろう。音の出るレースがこれからも続いていくために。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第6戦SUGO Arnage MC86、目標のチームポイント3獲得ならず(Arnage)

 前戦鈴鹿ラウンドから3週間、鈴鹿で3人のドライバーを苦しめた数々のトラブルを修復するために、ガレージでは念入りなメンテナンスが行われた。

 重くなってしまったパワステをオーバーホール、オルターネータも交換して、万全を期した修復が行われた。

 マシンはスポーツランド菅生に入る前に、福島県矢吹にあるアネスト岩田福島工場様を訪問して模擬走行を行うことになっており、普段よりも1日早くファクトリーを出発、秋の気配漂うみちのく路を目指した。

<9/17 公式練習〜予選>

 菅生ラウンドの行われる週末は、大型で勢力の強い台風が沖縄から日本列島を横断するとの予報が出ていた。しかし、幸い東北地方にはまだ影響は届かず、予選の行われる土曜日の朝も、秋晴れの空に筋雲の流れる爽やかな晴天に恵まれていた。 公式練習は9時25分よりスタート。

 まずフィーリングを確認しようと阪口選手がコースに出たが、すぐに、内圧が上がらないと訴えてピットに戻ってきた。

 Arnage Racingはこの菅生大会用として、第4戦の富士大会でも使用した、ソフト目と考えられているタイヤを準備してい た。しかし、「タイヤの発動が極端に遅く、フロントが入らない」との阪口選手のコメントに、チームは、このタイヤを使いこなすには、これまでのセットの方向性を変えなければならないと判断。富士ラウンドから効力を発揮していた、「路面からの攻撃性を弱め、柔らかい挙動でタイヤを守る」セットではなく、タイヤに力を加えて発動させるという真逆の発想に転換、ベストなセットを模索すべく、何度もマシンをピットに入れて調整を繰り返した。

 しかし、ウイングの角度やリアの車高を調整するも、アンダーステアの状況はあまり変わらず、最終コーナーでバランスが崩れるなど、苦しい状態が続いていた。

 捗々しい効果が見られないまま、チームは加納選手に交替させてフィーリングを確認したが、コメントは阪口選手と大差なかった。チームは再度マシンをピットに入れて、今度はフロントの車高を下げ、さらにダンパーのセットアップを行い、マシンの挙動を確認させた。

 するとアンダーステアが改善されてフロントの入りがよくなり、最終コーナーでのバタつきも改善される兆しが見られた。マシンの方向性の糸口を掴まえたチームは、FCY訓練の後でマシンのフルセット変更を敢行することにした。

 予選までのインターバルは3時間近くあったが、車高、ダンパーのセット変更を行い、キャンバー調整まで行ったため、思いのほか時間を費やし、予選開始ギリギリまで、メカニックがアライメントの取り直しに勤しんだ。しかし、結局細部まで完成することができないまま、Q1の時間を迎えることとなってしまった。

 14時30分から行われた菅生大会のQ1を、Arnage RacingはA組から出走することになっていた。今シーズンのArnage Racingは、トラブルのため予選に出走できなかった春の富士大会を除いて、開幕以来ずっとQ2進出を果たしており、今大会も、Q1を担当する阪口選手が、Q2進出を目指してコースインした。

 阪口選手は慎重にタイヤに熱を入れながらタイミングを見計らっていが、苦戦して攻めあぐね、ようやく5Lap目に1’19.313をマークした。しかし強豪ぞろいのA組にあって阪口選手のタイムは13位と振るわず、残念ながらQ1敗退となってしまった。Arnage Racing は翌日の決勝を24番手から追い上げることとなった。

<9/18決勝>

 日曜日のスポーツランド菅生も、前日同様朝から眩しい青空が広がり、絶好のレース日和を思わせる。天気予報では午後遅くから傘のマークが見え隠れしていたが、ウエットコンディションを想像することは難しかった。

 しかし、午後12時40分、決勝前のウォームアップ走行が始まる頃には、雲が空いっぱいに広がり、雨を予感させる嫌な風が吹き始めた。

 ウォームアップ走行で、加納選手はタイヤのスクラブ後、確認走行を行い、残り10分のところで阪口選手と交替して、同じく確認走行を行った。予選時に完成していなかったセット変更についてフィーリングをチェックした結果、両選手共に車両の動きが格段に良くなり、レースに向けてセットアップが完成していることを確認することができた。

 スタート進行が始まる頃になると、空模様は一段と怪しくなり、雨粒が落ちてき始めた。しかし雨は一旦止む気配を見せ、2周のフォーメーションラップのあと、定刻に「SUGO GT300kmレース」がスタートした。

 第1スティントを担当するのは、春の富士ラウンド以来2回目のスタートドライバーを任された加納選手。レースはスタート直後にアクシデントがありセーフティカーが導入されるなど、荒れた展開となることを暗示していたが、加納選手は順調にタイムを刻んでいた。

 ピットスタートをチョイスするライバルマシンもあり、実質21番手からのスタートとなった加納選手は、8Lap目に48号車を抜き去るなど好走を見せ、前方へ浮上するチャンスを狙っていた。

 ところが12Lap目の頃になると、一旦止んでいた雨が今度は本格的に降り始め、コース上はあっという間にウエットコンディションとなってしまう。チームは即座にウエットタイヤに交換することを決断、13Lapで加納選手を呼び戻してタイヤ交換を行った。

 25番手でコースに戻った加納選手は、逸早くウエットタイヤに交換したアドバンテージもあり、あっという間にポジションを上げて22Lap目には19番手に浮上。スティントの終盤は1分31秒台を連発して、ウエット勢としては好タイムを刻んでいた。

 チームは当初、第2スティントをロングに想定し、阪口選手との交替のタイミングを25Lapと想定していた。しかし、コースコンディションの行方を見極めるため、好調の加納選手を27Lapまでコースに留め、28Lap目、見かけ上14番手でマシンをピットに呼び戻した。

 メカニックは予定通り、タイヤ無交換で給油のみを行い、加納選手からステアリングを委ねられた阪口選手が20番手でコースに復帰した。

 ところが数Lapのうちに雨脚は弱まり、あっという間にコンディションがドライに変化して、タイヤ交換のためにピットインするチームが出るなど、レースは混沌とし始める。状況を見ていたArnage Racingも、46Lap 目に阪口選手をピットに呼び戻してスリックタイヤに交換、19番手でコースに復帰した。

 阪口選手は、59Lap目に決勝ベストとなる 1’22.015 をマークするなど力走を見せていた。しかし、曇天の下路面温度は前日の公式練習時よりも低く、30℃を切るような悪いコンデイション。周回を重ねても内圧は寧ろ下がっていくようなありさまになっていた。

 苦しい走りを強いられる阪口選手は、さらに、コースアウトした際芝生を巻き込んでしまい、オーバーヒートの症状が出たため、63Lap目に緊急ピットインすることとなってしまった。

 メカニックがフロントグリルを覆った芝生を除去し、ピックアップのためパフォーマンスの落ちていたフロントタイヤを交換して、再び阪口選手をコースに送り出した。

 しかし、その頃になると、雨脚は再び強さを増してきた。阪口選手は天候を見越して、チームにウエットタイヤをリクエストしていたが、通信状況が悪かったせいか伝達されておらず、ピット側が交換したのはスリックタイヤ。阪口選手は内圧の上がらないスリックタイヤで、再びプッシュを試みたが、65Lap目に20号車と接触してしまった。

 結局阪口選手は「危険なドライブ行為」を咎められて69Lap目にドライブスルーペナルティを課せられ、Arnage Racingは、浮上するチャンスを完全に失ってしまった。最後まで歯車の噛み合わないまま、Arnage Racingは、75Lap目22位でチェッカーを受けることとなった。

 どうにか完走は果たしたものの、チームが目標としている完走ポイント3には遠く及ばず、Arnage Racingは完走ポイント獲得の望みを残り2戦に賭けることとなった。

Arnage Racing

SUPER FORMULA LIGHTS

2022チャンピオン記者会見 小高一斗「オートポリスが転機でした」

2022シリーズチャピオン 小高一斗(TOM'S)

2022年度スーパーフォーミュラ・ライツ選手権チャンピオンの小高一斗(TOM\'S)

Q: 午前中のレースでチャンピオンを決めて今の気分は?

 「今はかなりリラックスしています」

Q: 今季ターニングポイントになったレースは?

 「ある意味オートポリスかな、と思います。3レースとも6位になって1ポイントしか取れないレースが続いて、せっかく鈴鹿で良い流れで終わったのに、オートポリスで駄目になって、この先もそういう状況になりかねないと思いました。今回の岡山もチャンピオンがかかっていましたので、しっかり準備してきました。オートポリスのような結果にならないようにという思いがありましたので、やはりあそこで気が引き締まったと思います」

Q: チャンピオンを獲得して次のステップは?

 「日本で走るとなればスーパーフォーミュラになると思いますが、どこになってもステップアップした先でしっかり結果を残せるドライバーになりたいです」

Q:SFライツに参戦した3年間で心に残っていることは?

 「2年前に富士スピードウェイで初優勝したときですね。宮田選手と一緒に走っていた年です。あの同世代のメンバーのなかでの優勝はすごく印象に残っています」

Q: あの年は優勝キャップが自分は1つしかないと嘆いていましたが、今年はたくさん取りました。今はすっきりした気分でしょうか?

 「はい、かなり(笑)。優勝するまでのプロセスは本当にすごく苦しいものでした。F3からSFライツになって、走らせ方やセットアップなどが上手くいかなくて、良くて2番、常に3番という状態が2年間続いて、本当に苦しみました。でも、それがあって今があるので良い経験になっています」

2022年度スーパーフォーミュラ・ライツ選手権チャンピオンの小高一斗(TOM\'S)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第18戦岡山決勝記者会見 優勝・太田格之進「良い終わり方ができました」

優勝 太田格之進(TODA RACING)

決勝記者会見: 優勝した太田格之進(TODA RACING)

 「チームの地元の岡山で2勝できて大変嬉しく思っています。前大会はスタートが不安がありましたが、チームといろいろ準備をしてきて、今回もポジションを失うことなくトップで逃げ切ることができて本当に良かったです」

 「今年はルーキーイヤーということで、楽しくとできるよう考えていましたが、シーズン中盤でトップに立ってからはチャンピオンを意識して、自分にもプレッシャーをかけてしまって考えすぎたこともありました。最終大会は楽しくやろうと思って岡山に来ました。その結果として来年に向けて良い終わり方ができたと思います」

2位 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見: 2位の木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「レース1(第16戦)と同じような状況で1コーナーに入ることになりましたが、レース1よりは粘ることができたと思います。抜けなかったのは悔しいですが、気持ちを切り替えてファステストを取るということに集中して、取って終わることができたので、やることはやったという感じです」

 「今年、ゼッケン1を背負って、チャンピオンを前年に取ったチームで走るということで、ホンダとB-Maxに素晴らしい環境でレースをさせていただきました。でも、自分のミスで台無しにしてしまったりして、速さを結果に繋げられず、シーズンを通して歯痒い思いをしていました。太田選手と戸田レーシングにも迷惑をかけたりしましたが、こういうことがないよう気持ちを引き締めてシーズンオフを過ごしたいと思います」

3位 野中誠太(TOM'S)

決勝記者会見: 3位の野中誠太(TOM\'S)

 「3レース目でタイヤのチョイスが僕だけ異なるという、チャンスがあるなかでのレースだったので、スタートから集中していきました。1、2周目でもっと順位を上げたかったところでしたが、なかなか上手くいかず、その後もチャンスを窺ってはいましたが、同等のペースで走ることが精一杯でした。タイヤのマージンを考えたら、接近したレースのなかで、もっとスピードを上げなければいけないというのは感じました」

 「昨年はFIA-F4とライツをスポットで参戦しましたが、切り替えに時間がかかってしまったという面がありました。今年はライツに集中して参戦できたのですが、考えすぎてしまったところがありました。シーズンオフに、チャンピオンを取った小高選手のデータを見たりして、自分のレベルを上げていけるように頑張っていきたいと思います」

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

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第18戦岡山決勝 太田格之進が有終の美

優勝した太田格之進(TODA RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権最終第18戦は25日、岡山国際サーキットで18周の決勝を行い、ポールポジションからスタートした太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が優勝した。

 第17戦決勝は午後3時5分、21台が参加しフォーメーションラップが始まった。気温もぐんぐんと上昇、汗ばむほどの陽気となった。

18周の決勝がスタートした

 スタートでは2番グリッドの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)の蹴り出しが良く、1コーナーでポールシッター太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)のインをうかがうも太田が木村を抑え込み順位は変わらず。3番グリッドの小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)は、4番グリッドの野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)にモスSで並びかけられ、アトウッドでインから野中が小高をパス。野中が3位に、小高は4位に落ちた。

 5位には6番グリッドから平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が上がり、6位には7番グリッドから古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が続く。5番グリッドからスタートした菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)はスタートに失敗し、8番グリッドの元嶋成弥(KデンタルオフィスRn)にもかわされ8位に落ちた。

 トップに立った太田は1周目に2位木村を0秒5離すと、3周目と5周目にはここまでのファステストラップをたたきだし、徐々に木村をリード。7周目には木村もこのレースのファステストラップを出すもその後は、差を詰めることができず、15周目には1秒9まで差を広げられてしまう。

優勝は太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

決勝2位は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝3位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320)

決勝4位は小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

決勝5位は平良響(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

決勝6位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S 320)

 レースは18周を回って太田が今季4勝目。木村はこの岡山大会をすべて2位で終えることとなった。

 3位の野中も一時は木村との差を0秒7まで縮めるもそのままの3位でゴールを迎えた。4位の小高は上位3人に付いていくことができず、この順位のまま最終大会を終えた。

 5位には平良が、6位には古谷が入った。

マスタークラス優勝はDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)

 マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)のリードで始まったが、3周目にDRAGONが今田をパス。このままの順位でフィニッシュした。

表彰式

チャンピオン表彰: 2022年のタイトルを獲得した小高一斗(TOM\'S)

 2022年度のスーパーフォーミュラ・ライツ選手権はこれで全スケジュールが終了。小高のチャンピオンで幕を閉じた。年末には公式テストが行われ、来シーズンは2023年4月8~9日に富士スピードウェイで開幕する予定だ。来年も白熱したシリーズを期待したい。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA LIGHTS

第18戦岡山決勝結果

全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 18 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
12太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1825'14.493--
21木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1825'15.592 1.099 1.099
335野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1825'17.152 2.659 1.560
437小高 一斗Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1825'19.493 5.000 2.341
538平良 響Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1825'25.98511.492 6.492
636古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1825'27.12412.631 1.139
710元嶋 成弥KデンタルオフィスRn
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1825'32.68118.188 5.557
850菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1825'33.60819.115 0.927
998ロベルト・メルヒ・ムンタンB-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1825'34.10619.613 0.498
1030M1DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1825'47.83233.33913.726
114M2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1825'49.26134.768 1.429
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 1 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'23.492 (7/18) 159.666 km/h

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦岡山決勝記者会見 優勝・小高一斗「スタートは自信がありました」

優勝 小高一斗(TOM'S)

決勝記者会見: 優勝した小高一斗(TOM\'S)

 「スタートには自信を持っていました。スタートしかないと思っていましたし、そこがすべてだったと思います。タイトルはかなり意識していました。朝ご飯が喉を通らないほどでした。でも、へんに緊張せずにスタートも普段どおりやれば大丈夫と思っていました」

 「昨日のレースも木村選手はレースペースが速かったので気を抜けないレースでした。でも、自分も昨日からセットアップをして、コンスタントに良いペースで走れたと思います。最終戦もしっかりスタートを決めたいと思います」

2位 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見: 2位の木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「昨日からレースペースは良かったので、スタートだけ上手くやれば勝てると思っていましたが、そこを落としてしまったのが敗因です。チャンスがあればと思って、最後まで食らいついて絶対抜いてやるという気持ちでしたが……」

 「最終戦は2番手からのスタートですが、自分のできることをやり切って悔いのないように終わりたいです」

3位 太田格之進(TODA RACING)

決勝記者会見: 3位の太田格之進(TODA RACING)

 「(タイトルを考えると)スタートで小高選手の前に出るというのが最低条件でしたが、木村選手がスタートを失敗して詰まる感じになりましたし、小高選手の方がスタートが良く、チャンスはなかったです」

 「チェッカーを受けてチャンピオンが決まったと思い、悔しい気持ちはありましたが、僕も全力で戦いましたし、シーズン前半と中盤でポイントを落としてしまうレースが何回かありました。そういうところも小高選手の方が、ポイントを取り続けて勝利を重ねていました。彼の力だと思います。素直におめでとうと言いたいです」

 「最終戦はポールからのスタートですし、戸田レーシングの地元でもあるので、優勝して今シーズンを締めくくりたいと思います」

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

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第17戦岡山決勝 好スタートの小高一斗が優勝し、シリーズタイトルも獲得

優勝した小高一斗と抱き合うチームクルー

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦は25日、岡山国際サーキットで決勝を行い小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が優勝、同時に今シーズンのドライバーズチャンピオンも獲得した。

18周の決勝がスタートした

 第17戦決勝は午前9時20分にさわやかな秋晴れの下、21台が参加しフォーメーションラップが始まった。気温は22度、路面温度は27度だ。

 好スタートを切ったのは予選2位の小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)で1コーナーでインからポールシッターの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)をかわしトップに躍り出た。予選3位の太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)は木村が小高に詰まったところを逃さず、1コーナーでアウトから並びかけ、ウイリアムコーナーで木村をかわし2位に浮上。3位に落ちた木村はアトウッド立ち上がりからバックストレートで太田に並びかけると、ヘアピンでアウトから太田と並走、リボルバーコーナーでインから太田を抜き返し2位に復帰した。

 その後方では、マスタークラスの2台、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がヘアピン進入で接触。今田はコースアウトしリタイア、DRAGONもマシンを壊しピットインしリタイアした。今田のマシンを排除するためここでセーフティーカー(SC)が導入された。

 ここまでの順位は、トップが小高、2位に木村、3位に太田、4位には菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)、5位には古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、6位には平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が続く。

 SCは、4周を回ってピットイン。5周目からレースは再開された。リスタート後も順位は変わらずレースは推移する。

 2位木村は、7周目にはここまでのファステストラップをたたきだし、小高との差を0秒5とするが、これ以上は詰まらず、トップ小高を攻略することができない。11周目には小高がファステストラップを更新し、木村との差を1秒2と広げる。

 3位の太田は、上位2台について行くことができず、それでも12周目にはファステストラップを更新し、気を吐くも、すう勢は変わらず。逆に木村が14周目にこのレースのファステストラップを更新することとなる。

優勝は小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

決勝2位は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝3位は太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

決勝4位は菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

決勝5位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S 320)

決勝6位は平良響(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

 レースは、18周を回って小高が優勝。2位には木村が、3位には太田が入った。

 これで小高は選手権有効ポイントを112と伸ばし、3位に終わった太田が同101ポイントにとどまったため、小高の今シーズンのチャンピオンが決定した。

 4位以降もリスタート後の順位は変わらず。4位に菅波が、5位に古谷が、6位に平良が入った。

 注目のロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)はオープニングラップで2台をパスし7位でレースを始めたが、SC中の追い越し違反でドライビングスルーペナルティーを科され、ピットイン。タイヤを温存するためこの場でのリタイアを選択した。

 2台が参加したマスタークラスは前述のとおり、序盤でDRAGONと今田がリタイア、両者順位認定はならなかった。

 最終第18戦は午後2時5分より18周で行われる。すでにチャンピオンは小高に決定したが、有終の美を飾るドライバーは誰になるのであろうか?

トップでゴールする小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

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第17戦岡山決勝結果

全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
137小高 一斗Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1828'28.249--
21木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1828'29.210 0.961 0.961
32太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1828'35.601 7.352 6.391
450菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1828'37.239 8.990 1.638
536古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1828'40.01011.761 2.771
638平良 響Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1828'41.65913.410 1.649
735野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1828'47.99619.747 6.337
810元嶋 成弥KデンタルオフィスRn
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1828'48.54920.300 0.553
---- 以上規定周回数(98% - 16Laps)完走 ----
-*98ロベルト・メルヒ・ムンタンB-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1220'23.4526Laps6Laps
-30M-DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
018Laps12Laps
-4M-今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
018Laps -
  • Fastest Lap: CarNo. 1 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'22.281 (14/18) 162.016 km/h
  • CarNo. 98は、FIA国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2. 10. 10(セーフティーカー中の追い越し)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER FORMULA LIGHTS

第16戦岡山決勝記者会見 優勝・太田格之進「スタートだけに集中しました」

優勝 太田格之進(TODA RACING)

決勝記者会見: 優勝した太田格之進(TODA RACING)

 「久しぶりに優勝できて嬉しいです。ここ何戦かはスタートで順位を失うことが多かったので、今日はスタートだけに集中してポジション守ることを意識しました。自分としては決まったスタートでした。1周目トップで帰ってきてからは後ろとのギャップを見ながら、無理をしない範囲でペースを保つことに気をつけました」

 「(このコースは)抜くのが難しいので、明日は良いスタートを切って、後半もし前にクルマがいた場合は、前半でタイヤマネージメントをして後半で抜きに行くというという姿勢で戦いたいと思います」

2位 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見: 2位の木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「2番手ゴールという悔しい結果になりましたが、スタートは前回のもてぎから自信をつけています。今回もベストなスタートができて、並ぶところまではいけたのですが、太田選手のブロックが上手く、抜き切るところまではいけませんでした」

 「チャンスがあればと、プレッシャーをかけ続けたのですが、チャンスは巡ってくることはなくレースが終わってしまったという感じです。でも、最後まで諦めずに走り切れたことは良かったと思います」

3位 小高一斗(TOM'S)

決勝記者会見: 3位の小高一斗(TOM\'S)

 「スタート自体は悪くなかったと思いますが、抜くことはできませんでした。前半ファステストを狙って(セッティングを)柔らかくしましたが、後半はペースが上がらずに前の二人とは離れてしまいました」

 「明日の2戦もポールからのスタートではありませんが、明日の1レース目は(チャンピオンを争う)太田選手の前からのスタートですし、しっかりスタートを決めて優勝、そしてチャンピオン目指して頑張りたいと思います」

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

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第16戦岡山決勝 太田格之進が今季3勝目 チャンピオン獲得の可能性が大きく広がる

優勝は太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦は24日、岡山国際サーキットで25周の決勝を行い、ポールポジションからスタートした太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が優勝した。

 決勝は午後1時20分に11台が参加してフォーメーションラップが始まった。天候は晴れ、気温は上昇気味だ。全車グリッドに着き、シグナルブラックアウトを待つ。

25周の決勝がスタートした

 スタートでは予選2位の木村偉織(B-MAX RACING TEAM)が好スタート。1コーナーでインからポールポジションの太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)に並びかけるが、太田が木村が抑えここは太田が前。予選3位の小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)はアウトからこの2台に並びかけようとするが、順位は変わらず3位のまま。以下、4位に野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)、5位に菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)、6位に平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が続く。

 トップに立った太田は1周目に2位木村を0秒6離すと、ここから2位以下を突き放しにかかる。4周目から6周目にかけてはここまでのファステストラップを更新しながらラップを重ねると、7周目には2位の木村を1秒7離し、ゆうゆうとトップを快走。3位の小高は前の2人について行くことができず、やがて単独走行となった。

 2位木村もトップ太田に離されまいと必死の追走。9周目にはその差を1秒7とすると、徐々に太田に接近。17周目にはその差はついに1秒を切った。

 しかし木村の追撃もここまで。終盤逃げ切りを図る太田は逆に差を広げ22周目には1秒4差。最後は木村との差をコントロールし1秒0差で逃げ切り今季3勝目を飾った。

優勝した太田格之進(TODA RACING)

決勝2位は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝3位は小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

決勝4位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320)

決勝5位は菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

決勝6位は平良響(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

 2位には木村が、3位には小高が入った。これで太田は有効ポイントを98まで伸ばし、同ポイントが103にとどまった小高との差を5ポイントとした。また最終第18戦をポールポジションからスタートすることとなり、チャンピン獲得に向けての可能性が大きく広がった。

 4位は単独走行となった野中が、5位には序盤背後に迫られてた平良を突き放した菅波が、6位には平良が入った。

ロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)は9位でレースを終える

 予選7位からスタートした注目のロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)はオープニングラップで古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)と元嶋成弥(KデンタルオフィスRn)の先行を許し、9位でレースを始めたが、終始、前を走る元嶋を攻略することができずこのままの順位でゴールを迎えた。

マスタークラス優勝は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

 マスタークラスは、序盤からクラスポールポジションで、すでにチャンピンを獲得している今田信宏(JMS RACING with B-MAX)と同2位のDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が接近戦。しかし終盤は今田がDRAGONを突き放し、今季10勝目を飾った。

 第17戦決勝は明日25日午前9時20分より、最終の第18戦決勝は午後2時5分より、ともに18周で行われる。

表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

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第16戦岡山決勝結果

全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/24) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
12太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
2535'04.459--
21木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2535'05.495 1.036 1.036
337小高 一斗Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2535'10.375 5.916 4.880
435野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2535'12.010 7.551 1.635
550菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2535'16.43911.980 4.429
638平良 響Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2535'19.67415.215 3.235
736古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2535'21.87117.412 2.197
810元嶋 成弥KデンタルオフィスRn
ルーニースポーツ
SPIESS A41
2535'30.03125.572 8.160
998ロベルト・メルヒ・ムンタンB-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2535'30.66726.208 0.636
104M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2535'56.71452.25526.047
1130M2DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2535'57.58453.125 0.870
---- 以上規定周回数(90% - 22Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 2 太田格之進(HFDP WITH TODA RACING) 1'23.588 (6/25) 159.482 km/h

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第16戦、第17戦岡山公式予選 ポイントリーダー・小高一斗「気負わず、普通のレースを」

ポイントリーダーで最終大会を迎えた小高一斗(TOM\'S)

 小高一斗(TOM'S)は、13ポイント差でシリーズをリードし、最終大会を迎えた。予選は第16戦3位、第17戦3位といまいち振わなかったが、チャンピオン争いでは好位置に付け、数字上は圧倒的に有利だ。予選後に話しを聞いた。

小高一斗(TOM'S)

 「昨日の練習は調子よくなくて不安だったんですが、それに比べたら良くはなっています。ポールは取れたと思うので悔しいです。レースは切り替えてぶつからず、ポイントを取ってチャンピオンを取れるようにします。スタートに関しては3年間失敗したことがなくて得意なので、しっかり決めて気負わず、普通にレースをします」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第17戦岡山公式予選 ポールポジション・木村偉織「気持ちが足りなかった」

第17戦でポールポジションを獲得した木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)は、第16戦予選2位、第17戦ポールポジションを獲得した。ランキング3位に付けるものの、チャンピン争いからは脱落。しかしシーズン中盤からは優勝も経験し、成長は著しい。予選後に話しを聞いた。

木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「いいアタックができたと思うんですが、相手(太田選手)の方が良かったようです。1000分の1秒差って、なんかどうにかできたのかなと思うと悔しいです。コンマ1とかだったら条件とかもあるんですが、最後の気持ちが足りなかったのかと思います。でも第17戦にポールを取れたました。もてぎでポールを取れてセカンドポールを取れなかったこともあったので、アタックし切れたと言うことで良かったのかと思います」

「育成という立場でここにいるて、求められているのは結果なので、チャンピオン争いに入れないのは残念ですが、来年につながるいいレースをしたいです」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第16戦岡山公式予選 ポールポジション・太田格之進「楽しく、気持ちよくがモットー」

第16戦でポールポジションを獲得した太田格之進(TODA RACING)

 チャンピオン争いで13ポイント差の2位に付けている太田格之進(TODA RACING)は、第16戦は1000分の1秒という超僅差でポールポジションを獲得。第17戦は予選で3位に付けた。数字上は、3連勝してもポイントリーダーの小高一斗(TOM'S)が2位に入れば駆ればチャンピン獲得となるのでかなり厳しい。予選終了後に話しを聞いた。

太田格之進(TODA RACING)

 「チャンピンはあまり意識していなくて、最後でチームの地元で、普段来ない人たちも来てるので、その前で楽しく、気持ちよくレースをするのが今回のモットーです。1000分の1秒差ってカートを含めてもいままでなかったので、ぼくを含めてチームのみんながかみ合ったので、最後の絞り出しでそれが出たんだと思います。みんなも喜んでくれています」

 「決勝はスタートさえ決めればなんとかなると思います。今年は12回中6回ポールを取っているので速さは示せていると思います。苦手なスタートを決めて勝てればと思います。第17戦は3位ですが、何か起こるだろうと思って気にしていないです。1年の集大成なのでこれまで培ってきたものを出すだけです」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第16戦、第17戦岡山公式予選 第16戦は太田格之進が薄氷のPP、第17戦は木村偉織がPP

第16戦ポールポジション、第17戦予選3位の太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

第16戦予選2位、第17戦ポールポジションの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦、第17戦は24日、岡山国際サーキットで公式予選を行い、第16戦は1000分の1秒差で太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が、第17戦は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は午前9時5分より30分間で行われた。ベストタイムで第16戦の、セカンドベストタイムで第17戦のグリッドが決定する。サーキット上空には雲は多いものの一部には晴れ間ものぞく。

 まず開始7分過ぎにリーダーに立ったのはロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)で1分23秒099。これを元嶋成弥(KデンタルオフィスRn)が22秒636で上回る。

 ここからは遅くピットアウトを行った有力ドライバーが次々と上位に進出。古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が1分22秒049でトップに立つと、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が21秒823で逆転。さらに、太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が、21秒710でトップに立つも、菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が21秒688でこれを上回り1セット目のタイヤでの争いに決着を付けた。

 ここで各車ピットインを行い、ニュータイヤに履き替えると、残り9分を切ったあたりで各車続々とコースイン。最後のアタック合戦が始まる。

 ここでまずはトップに立ったのはチャンピオン争い最右翼の小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)で、1セット目のタイムを大きく上回る1分21秒243をたたき出した。

 ここで小高のタイムを更新したのは1分21秒379を出した古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、さらにこれを上回ったのが21秒138を出した木村。

 しかしまだ終わらない。なんと太田が木村のタイムを1000分の1秒上回る1分21秒137をたたき出し、このポール争いに決着を付けた。

 第16戦のポールポジションは太田。2位は木村で、小高はタイムを更新したものの3位に終わった。4位には古谷が、5位には菅波が、6位には野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)が続き、注目のメルヒは8位と振わなかった。

 セカンドベストタイムでグリッドが決まる第17戦のポールポジションは速いタイムを並べた木村、2位には小高が、3位には太田が付けた。4位には菅波が、5位には古谷が、6位には野中が続いている。

第16戦予選3位、第17戦予選2位の小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

初めての予選に臨んだロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)は、第16戦8位、第17戦9位

 マスタークラスは第16戦が今田信宏(JMS RACING with B-MAX)、第17戦がDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がポールポジションを獲得した。

マスタークラス第16戦ポールポジション、第17戦予選2位の今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

マスタークラス第16戦予選2位、第17戦ポールポジションのDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)

 第16戦決勝は本日24日午後1時20分より25周で、第17戦決勝は明日25日午前9時20分より18周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

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第17戦岡山公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 岡山国際サーキット 3.703km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
11木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
R1'21.229--164.114
237小高 一斗Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
R1'21.243 0.014 0.014164.086
32太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
R1'21.305 0.076 0.062163.960
450菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'21.517 0.288 0.212163.534
536古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'21.553 0.324 0.036163.462
635野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'21.615 0.386 0.062163.338
738平良 響Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'21.761 0.532 0.146163.046
810元嶋 成弥KデンタルオフィスRn
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1'22.254 1.025 0.493162.069
998ロベルト・メルヒ・ムンタンB-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'22.321 1.092 0.067161.937
1030M1DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'23.581 2.352 1.260159.496
114M2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'23.764 2.535 0.183159.147
---- 以上基準タイム(110% - 1'29.385)予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'21.349)を更新した。

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第16戦岡山公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 岡山国際サーキット 3.703km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
12太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
R1'21.137--164.300
21木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
R1'21.138 0.001 0.001164.298
337小高 一斗Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
R1'21.156 0.019 0.018164.261
4*36古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'21.379 0.242 0.223163.811
550菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'21.401 0.264 0.022163.767
635野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'21.477 0.340 0.076163.614
738平良 響Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'21.739 0.602 0.262163.090
898ロベルト・メルヒ・ムンタンB-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'22.079 0.942 0.340162.414
910元嶋 成弥KデンタルオフィスRn
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1'22.145 1.008 0.066162.284
104M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'23.430 2.293 1.285159.784
1130M2DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'23.468 2.331 0.038159.712
---- 以上基準タイム(110% - 1'29.259)予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'21.349)を更新した。
  • CarNo. 36は、全日本レース選手権ブルテンNo. 001-2022(エンジン主要部品の交換)により、第16戦を5グリッド降格とする。

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ロベルト・メリ選手インタビュー「きっと明日は良くなるはず」

スーパーフォーミュラ・ライツ初参戦のロベルト・メリ(B-MAX Racing)

 急きょ参戦が決まったロベルト・メリ(登録名:ロベルト・メルヒ・ムンタン)選手は、今回の参戦を足がかりに来シーズン、スーパーフォーミュラのシートを得たいと思っている。その点でメリ選手にとって今回の結果は重要だ。

 フリー走行の順位は、セッション1(ドライ)7位、2(ウェット)4位、3(ドライ)8位、4(ドライ)8位と、ウェットでは速いところを見せているが、ドライコンディションでは僅差ではあるものの決して思い描いていた結果ではない。

 2日間、4セッションのフリー走行を終えたメリ選手に聞いた。

 「今日はウェット、セミウェット、ドライと、すべてのコンディションで練習することができました。それぞれのコンディションでベストは尽くしましたが、僕にとっては初めてのクルマなので、理解するのに時間を費やしました」

 「トラブルも出てしまい、必ずしも思ったような結果は出ていませんが、今はあまり考え込まないようにしています」

 「スーパーフォーミュラ・ライツは、パワーはあまりありませんが、エアロダイナミクスは効いていてコーナリングスピードは速いですし、ドライブしていてとても楽しいクルマです」

 「タイヤはグリップも良いですし、寿命の面でも非常に優れているように感じます。これは重要で、何周かアタックを続けることができます」

 「明日の予選、そして決勝レースはどうなるか分かりませんが、できるだけ上位に食い込むつもりですし、きっと明日は今日より良くなるはずです」

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波決勝 豪雨でアクシデント続発、赤旗リスタート後もSCランで田上蒼竜が優勝

優勝は田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第7戦が9月18日(日)に筑波サーキット18周で開催され、大雨の中赤旗中断を経て2ヒートで行われた決勝レースをポールポジションからスタートした田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)が、スタートでトップに立つとセーフティカー・ランとなった第2ヒートを先頭でチェッカードフラッグを受けて優勝、同シリーズのチャンピオンを確定させた。

 予報通り昼前から雨が降り出した筑波サーキット、雨は降ったり止んだりを繰り返していたが、スーパーFJの決勝が行われる予定時刻に向かって次第に雨足は激しくなり、午後1時55分に各車がグリッドに着く頃には大雨と言える状況に。コース上も水が浮いた状態で、15台全車がレインタイヤを装着している。

 今シーズンからワンメイク供給されているダンロップのレインタイヤについては、ほぼ全ての選手が未経験。筑波/富士シリーズ戦では今年一度も雨は降っておらず、練習走行でも雨は降らなかったとの事。前日の練習走行でも「明日は雨だけど初めてのレインタイヤで特性がわからない」という声が多かった。

 そんな中で唯一、もてぎ/菅生シリーズ戦にも出場している田上だけは菅生での練習走行時にレインタイヤを経験している。これがアドバンテージになるのかも注目された。

雨の中、決勝がスタートした

 午後2時8分フォーメーションラップ開始、ポールシッターの田上を先頭に各車路面の状況を確かめるように周回しグリッドに整列するとレーススタート。レインタイヤが激しく水煙を上げるなか全車クリーンスタート。

スピンする稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

 田上はスムーズに発進したが2番手スタートの安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)は加速がにぶく、2列目スタートの白崎稜(ZAPスタッフリソースED)、稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)が前に出る。田上に続いてイン側に稲葉、アウト側に白崎という位置取りで第1コーナーに進入するが、ここで稲葉が単独スピン、やや角度がある筑波の第1コーナーでイン側に溜まった水に足をすくわれたか。後続車は接触する事なく、稲葉は最後尾からレースに復帰。

 田上は落ち着いた走りでトップを維持、白崎に1.449秒の差をつけて1周目を終了。安田は3位につけるが稲葉のスピンを避けたためかギャップが広がり田上とは4.446秒差。稲葉の後退で5番手スタートの内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)と6番手スタートの本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)が4位、5位、さらに8番手スタートだった岩本瞬(TAUSファーストガレージS2)が6位に浮上、本田に0.712秒差と迫る。岩本は前日の練習走行でエンジンのライフが終わったという事で換装を行っており、朝はエンジン好調と笑顔を見せていたが好事魔多し、2周目のダンロップコーナーでスピンを喫して大きく順位を落とした。これで山下友基(ELEVレーシングHRF10V)が6位に浮上。

 田上と白崎は1分6秒台のラップタイムで3周目2.216秒差。安田は1分10秒台で大きく離され白崎からは10秒以上の差がついて、4位内藤が背後に迫りテール・ツー・ノーズ状態になる。0.142秒差で2周目を終了し3周目は内藤がプレッシャーを与え続けるとメインストレートで並びかけてコントロールライン通過、続く第1コーナーで安田をかわして3位にポジションアップ。しかし内藤の快走はここまで、第2ヘアピンでスピンからコースアウト、グラベルにはまってしまう。後続車は混乱しつつも内藤を避けて通過、その中で一気にポジションを上げたのがマスターズクラスの秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)。11番手スタートから周囲より明らかに速いペースで順位を上げて来ていたが、ここで一気に6位に浮上した。

 4周目終了、トップ田上は白崎をじわりと引き離し2.496秒差。内藤のリタイヤにより3位に戻した安田だが田上からは16秒以上の差。安田のペースが上がらないというより田上と白崎の2台だけが1分6~7秒台、他より4秒以上、圧倒的に速いラップタイムで走っている。田上はレインタイヤ経験者、そして先頭で視界が良いという優位があるが、白崎もそん色がない走りを見せている。

 安田から約6秒遅れて4位本田、5位山下、6位秋山、そして7位戸谷友規(DEEP-R・10V・ED)までが1.546秒差のワンパックになっている。そして忘れてはいけないのがオープニングラップで最下位まで落ちた稲葉、こちらも1分10秒台のタイムで10位まで這い上がってくると5周目にはさらに8位までポジションアップ。

 6周目、本田を先頭とした4位グループに変動があり、秋山が4位に浮上、山下も本田を仕留めて5位。順位を落とした本田に稲葉が並んでコントロールラインを通過するとオーバーテイクに成功して稲葉6位へ。秋山は1分8秒台と悪コンデションにベテランの強みを見せて安田を追撃する。

 田上のスピードは揺るぎがなく、7周目も1分6秒708。白崎を3.175秒差まで突き放した。そして秋山が安田の後方1.7秒差に接近、安田1分10秒526、秋山1分7秒455というラップタイム差から3位の座は風前の灯火か?

 しかしここで赤旗が提示される。第2ヘアピンのグラベルに止まっている内藤の車両の撤去を行うことと、雨足が一段とひどくなり危険な状態となったので、いったんレースを中断するという判断がなされた。

 田上を先頭にメインストレートに各マシンが整列、その後セーフティカーの先導でコースを1周してピット前に停車。マシンに触れることは許されないがドライバーに傘をさしかけて雨から守ることは許される。

 レースの再開についてアナウンスがあり、7周目終了時の順位でスターティンググリッドに並び、3分前からスタート進行が行われてフォーメーションラップ1周の後にスタンディングスタートで5周の第2レースが行われ合計12周、第2レースの着順をもってレースリザルトとする、ということに決定された。

 約15分後、内藤のマシンが撤去され、14台のマシンが再度コースイン、グリッドに整列する。

  • 1列目 田上蒼竜/白崎稜
  • 2列目 安田航/秋山健也
  • 3列目 山下友基/稲葉摩人
  • 4列目 本田千啓/戸谷友規
  • 5列目 宇高希/中澤凌
  • 6列目 下村剛司/澤井良太朗
  • 7列目 竹沢茂/岩本瞬

 田上はリードをリセットされた格好になり、2位白崎は逆転のチャンス、そして3位以下も同様だ。特に第1レースで絶好のスタートを切りながら自滅した格好の稲葉には失地回復の舞台が用意された。

 雨は依然として降り続けており路面はフルウエット、レッドライトが消えて第2レースがスタートした。ここでも田上が好スタート、白崎も出足よく第1コーナーアウト側から続くが前には出られない。安田は3位キープで稲葉は蹴り出しがよく山下の前に出て1コーナーで秋山もかわして4位へあがる。しかし1コーナーを抜けてS字に入る所で山下が秋山に接触、左側にコースアウトしてスポンジバリアを弾き飛ばして停止してしまう。秋山は姿勢を乱したが立て直し、6位に踏みとどまった。

 この混乱の中で順位を上げたのが8番手スタートの戸谷と9番手スタートの宇高希(TAKE FIRST)それぞれ5位、7位にジャンプアップに成功する。

レースはセーフティーカー先導で終了した

 ここでセーフティカー(SC)ランが宣言され全コースイエローフラッグ。山下は動き出したもののS字コーナーにスポンジバリアが散乱、また最終コーナー入口にも大きなパーツが飛散しており対処が必要な状態。

 第2レース1周目は田上~白崎~安田~稲葉~戸谷~秋山という順位で通過。SCランを行いながらコース上の障害物撤去を行うが、時間を要して隊列は4周目を終了。そのままファイナルラップに入り、SC先導のままでフィニッシュラインを通過。レース終了となった。

決勝2位は白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

決勝3位は安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

決勝4位は稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

決勝5位は戸谷友規(Deep-R・10V・ED)

決勝6位、マスタークラス優勝は秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)

 優勝は田上、中断を挟みつつもポール・ツー・ウインでシリーズ3勝目を飾った。2位は白崎、レース前に今回は期するものがあると語っていたが初優勝には届かなかった。安田は苦しい戦いぶりだったが3位の座を守り、スタート直後のアクシデントで最下位に落ちながら挽回した稲葉が4位、以下ルーキー戸谷が5位で初の入賞を飾り、6位でマスターズクラス優勝の秋山がこちらも今シーズン初入賞となった。

■決勝後のコメント

優勝 13号車・田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)

優勝した田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 「もうちょっとレースしたかったな、というのが正直なところなのですが。前半引き離すことができて、雨が楽しいと思うくらい気持の余裕はあったので、よかったかなと思います。第2レースのスタート後の最終コーナーで飛びかけて、けっこうギリギリまで行ってしまっていたので、危なかったです。とりあえず無事にトップで戻って来られてよかったです。今後はもてぎのチャンピオン、そして日本一決定戦に集中していきます」

2位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

決勝2位の白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 「(スタートがよかったが?)スタートは元々得意な方だったので、低グリップだろうが夏の中だろうが自信があったので、それなりのスタートだったと思います。でも赤旗が出ちゃって自分のやりたかった事ができなかったので、このレイン(タイヤ)自体が初めてだったので悔しいのもありますし、(十分)走れなかったのも残念です。(第2レースのスタートで、あわよくば田上選手を、という気持ちはあった?)コースの外側の方が7周走ってラバーがある程度乗っていたと思ったので、そこでちょっと不利かな、とは思ったのですけど、ちょっと滑ったこともあって飛び込めなかったです。(田上選手に)迫るほどほのスタートはできなかったです。(次がシーズン最終戦ですが?)とにかく優勝が欲しいです。最終戦で必ず勝ちます」

3位 53号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

決勝3位の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

 「第1レースのスタートは気持ちがはやりすぎてホイールスピンが多くて思ったより前に進まなかったです。それで後ろのマシンが横に来ていたので無理せずに下がった。白崎選手と稲葉選手が来ていて、稲葉選手が横にいたのはわかっていて、その後(稲葉選手は)スピンしちゃいましたけど2台に行かれてしまいました。(その後ペースが上がらなかった?)ちょっと(限界が)つかめてない部分も多くて、ダンロップの新しい(レイン)タイヤの特性がまったくわからなくて、決勝で無理してスピンしたらポイントを失ってしまうので、抑えながら、探っている最中だったので、それがうまくいかなかったです。第2レースのリスタートは悪いスタートではなかったですけど抜けるほどのペースはなくて、現状維持しかできなかったですね。それでSC入ってきちゃったので、何もできませんでしたね。前が全然見えなかったので、何かをトライしようにも、見えな過ぎてできない状況でした。決勝なので無理せず帰って来ることを意識してがんばりました」

4位 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)

決勝4位の稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

 「(スタート直後のスピンは?)自分の想像していたのよりも水たまりが深かったので、コントロールを失ってしまって、レコードライン上に留まらないように自分で判断してスピンさせて、最下位まで順位を落とす結果になってしまいました。(その後のリカバリーは速かったが?)今回のレースは(勝たなければいけないレースだったので)ポールポジションとかトップ争いにこだわっていたので、何台抜いたっていうのは正直自分の中では関係なくて、チームとか応援して下さる皆様に申し訳ないことをしてしまった、という気持ちです。日本一決定戦では絶対勝つつもりでやります」

6位 3号車・秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)マスターズクラス優勝

決勝6位、マスタークラス優勝の秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)

 「(すごい勢いで順位を上げましたが?)自分としては特別なことは何もなかったですが、いいペースで追い上げることができました。(第2レースのスタート後のS字は?)S字の進入で91号車がタイヤに当たったようで、こちらもバランスを崩して順位を落としてしまいました」

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権最終第8戦は10月30日に筑波サーキットで開催される。今回田上が優勝したことでポイントを102まで伸ばし2位稲葉と26ポイント差となりシリーズ優勝は決まったが。2位を稲葉、安田、白崎が僅差で争っている状況だ。彼らにとって最終戦は気の抜けない一戦となる。

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波公式予選 チェッカー周のタイムアタックで逆転、田上蒼竜がチャンピオンに向けてポールポジションを獲得

ポールポジションは田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第7戦公式予選が9月18日(日)に筑波サーキットで行われ、シリーズランキング首位の田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)が20分間の予選の最後にトップタイムを叩き出しポールポジションを獲得した。

 連休中日の筑波サーキットは台風14号に起因する雨が昼頃から降るとの予報だが、午前9時45分の予選開始時刻はまだ時折陽が差す曇り空。気温28度で路面はドライコンディションだ。全8戦で行われる筑波/富士シリーズ戦の第7戦。ポイントリーダーの田上にはここでチャンピオン決定の目がある。それだけに彼を追う面々は打倒田上を目指し前日の練習走行から調整に余念がなかった。

 しかしながら各ドライバー一様に訴えるのが今年から採用されたダンロップタイヤの感触が思わしくない点。元々美味しい所が短いと言われていたが、温度がやや下がる秋になって、今度は思うようなグリップ感が得られない「コーナーで粘りがない」という声が聞かれた。練習走行は他のカテゴリー(VITA)のマシンも走っており自由なコース取りができない、という理由もあるだろうが、第1ヘアピン進入やダンロップの脱出で挙動を乱す車両が散見された。

 予定より2分遅れて午前9時47分、予選が開始。前回優勝の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)を先頭に15台がコースイン、全車スリックタイヤだ。

 各車ウォームアップを終えて残り16分、計測3周目あたりからタイムアタックを開始。

 まずはシリーズランキング4位につける白崎稜(ZAPスタッフリソースED)が1分を切り59秒582でトップ、2番手は田上で59秒713、3番手安田で59秒845、4番手は内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)が59秒863で続く。

 残り14分、安田が59秒164と58秒台に迫るタイムでトップに立つと田上も59秒186で追い、次の周回で58秒907と59秒を切ってトップへ、安田2番手にドロップするがこちらも次の周回で58秒985とタイムアップ、白崎も59秒237と自己ベスト更新するも3番手。

 折り返しを過ぎて残り9分、ここで白崎が59秒を切って58秒909、田上と0.002秒差に迫り2番手へ。安田を挟んで4番手は内藤、5番手には序盤タイムが出ていなかったランキング2位の稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)がつけ、ルーキーイヤーの山下友基(ELEVレーシングHRF10V)が59秒384で6番手、しかし直後にコントロールラインを通過した本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)が59秒321で山下を上回り6番手。山下7番手。

 田上、白崎はここでいったんピットイン、終盤のタイムアタックに向けてタイミングを計っているようだ。その隙にタイムを伸ばしたのが稲葉で59秒189→59秒080と詰めて4番手へ浮上する。

 残り5分、安田が58秒812とタイム更新、ついにトップに立つ。田上、白崎はコースに戻るがまだタイムが更新されず2番手、3番手へポジションダウン。

 20分が経過しチェッカードフラッグが振られる中、田上は最後のタイムアタックに出て0.1秒タイムを短縮、58秒801として安田を逆転、0.011秒差でポールポジションを獲得した。

予選2位は安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

予選3位は白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

予選4位は稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

予選5位は内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)

予選6位は本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)

 安田2番手でフロントロウに並び、白崎3番手、稲葉4番手でセカンドロウ。安田はこのZAP SPEEDの包囲網を突破しなければ勝機はない。3列目は内藤と本田が並んだ。

マスタークラスポールポジションは秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)

 マスターズクラスのトップは総合12位の秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)、クラス2番手は総合15番手の竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)となった。

■予選後のコメント

ポールポジション 13号車・田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)58秒801

ポールポジションの田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 「(最後に一発タイム出た?)もっと早い周でもチャンスがあったのですが、ミスしちゃってその周は(タイム)出なくかったので。マシンのバランスがタイヤが新品の時はちょっとリヤの挙動で苦労していて、そこからちょっと(タイヤが)タレてきた時にリヤのバランスが丁度よくなってきたので(タイムが)出た、って感じです。(決勝に向けては?)雨が降って来ましたけど、自分は結構予選でタイヤを使ってしまったので、雨降ってもらってレインだったら、トップが絶対有利ですし、雨は自信があるのでそこはキメて行きたいな、というところです」

2位 53号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)58秒812 トップと0.011秒差

予選2位の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

 「昨日から前回ほど余裕がなくて、明日大変だな、と思っていました。白崎選手も速かったので、昨日からの状況を考えると、予想通りかな。簡単にはいきませんね。(後半タイムが伸びなかった?)そっちより前半なかなかタイムが出なくて、タイヤがだんだん暖まってきて、やっと中盤からアタックできて、そこからアタックしたけど58秒8とかが限界でしたね。これ以上出るようなフイーリングなかったです。(決勝に向けては?)雨が降って来ましたけど、今年は1回も雨のレースないのでだいぶ違う展開になると思うので、自分も含めて気を付けて、安全に最後まで走り切って、あと2戦しかないので、ランキング的に田上選手がだいぶリードしちゃっているので、そこを覆せるレースにしたいですね。」

3位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)58秒909 トップと0.108秒差

予選3位の白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 「(今回は)めちゃめちゃ準備してきて、ここ(第7戦)は取れると思ってやって来ているので、だいぶ悔しいです。(タイムが伸びなかった?)タイム伸びなかったのも自分のミスなので、次の周回でどう直そうか、ってやっていて、それで最終ラップ、田上選手もそこでタイム更新しましたけど、自分もそれをやろうとして届かなかったので、後は決勝で前に出ていく形で。雨が心配ですけど、それも味方につけて、走れたなと思います」

 第7戦決勝は午後2時5分スタート予定。天気予報では昼頃から雨になる模様で、しかも大雨の可能性あり。ウエットレースということになると今年筑波では初だ。事前に聞いた限りでは練習も含めて今年のダンロップタイヤでウエットコンデションを走ったことがないという選手が多く、これがどう影響するのか目が離せない。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波決勝結果

■第1レース

SCCN SEPTEMBER RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2022/09/18) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 7 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
113田上 蒼竜AsカンパニーZAP ED
TOKYO R&D RD10V
77'52.483--
226白崎 稜ZAPスタッフリソースED
TOKYO R&D RD10V
77'55.658 3.175 3.175
353安田 航ファーストガレージ&Sウィンズ
MYST KK-S2
78'21.38928.90625.731
43M1秋山 健也スーパーウインズKKS・ED
MYST KK-S
78'23.11230.629 1.723
591山下 友基ELEVレーシングHFR 10V
TOKYO R&D RD10V
78'25.83233.349 2.720
614稲葉 摩人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
78'27.90135.418 2.069
77本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
78'31.89939.416 3.998
866戸谷 友規Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
78'32.35439.871 0.455
923宇高 希TAKE FIRST
TOKYO R&D RD10V
78'32.35439.871 0.000
1079中澤 凌ZAP NAIZ 10V ED
TOKYO R&D RD10V
78'33.67841.195 1.324
1172下村 剛司SウインズELEV'r KKS2
MYST KK-S2
78'35.33942.856 1.661
121澤井 良太朗オートルックTKZW 10V
TOKYO R&D RD10V
78'41.19748.714 5.858
1316M2竹沢 茂スーパーウィンズ☆KKS☆ED
MYST KK-S
78'50.06457.581 8.867
1452岩本 瞬TAUSファーストガレージS2
MYST KK-S2
78'50.38457.901 0.320
1522内藤 大輝RCIT RaiseUP MT
MYST KK-S2
33'36.4614Laps4Laps

■第2レース

SCCN SEPTEMBER RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2022/09/18) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 7 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
113田上 蒼竜AsカンパニーZAP ED
TOKYO R&D RD10V
59'11.114--
226白崎 稜ZAPスタッフリソースED
TOKYO R&D RD10V
59'12.204 1.090 1.090
353安田 航ファーストガレージ&Sウィンズ
MYST KK-S2
59'13.817 2.703 1.613
414稲葉 摩人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
59'14.444 3.330 0.627
566戸谷 友規Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
59'15.117 4.003 0.673
63M1秋山 健也スーパーウインズKKS・ED
MYST KK-S
59'16.494 5.380 1.377
723宇高 希TAKE FIRST
TOKYO R&D RD10V
59'17.804 6.690 1.310
87本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
59'18.803 7.689 0.999
979中澤 凌ZAP NAIZ 10V ED
TOKYO R&D RD10V
59'21.29510.181 2.492
1072下村 剛司SウインズELEV'r KKS2
MYST KK-S2
59'22.35411.240 1.059
1152岩本 瞬TAUSファーストガレージS2
MYST KK-S2
59'24.21513.101 1.861
121澤井 良太朗オートルックTKZW 10V
TOKYO R&D RD10V
59'25.08513.971 0.870
1316M2竹沢 茂スーパーウィンズ☆KKS☆ED
MYST KK-S
59'27.66216.548 2.577
---- 以上規定周回数完走 ----
-91山下 友基ELEVレーシングHFR 10V
TOKYO R&D RD10V
12'33.0364Laps4Laps
-22内藤 大輝RCIT RaiseUP MT
MYST KK-S2
D.N.S--
  • Fastest Lap: CarNo. 13 田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED) 1'06.422 (2/12) 110.847 km/h

筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波公式予選結果

SCCN SEPTEMBER RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2022/09/18) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 7 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
113田上 蒼竜AsカンパニーZAP ED
TOKYO R&D RD10V
58.801--125.202
253安田 航ファーストガレージ&Sウィンズ
MYST KK-S2
58.812 0.011 0.011125.179
326白崎 稜ZAPスタッフリソースED
TOKYO R&D RD10V
58.909 0.108 0.097124.972
414稲葉 摩人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
59.080 0.279 0.171124.611
522内藤 大輝RCIT RaiseUP MT
MYST KK-S2
59.255 0.454 0.175124.243
67本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
59.280 0.479 0.025124.190
791山下 友基ELEVレーシングHFR 10V
TOKYO R&D RD10V
59.384 0.583 0.104123.973
852岩本 瞬TAUSファーストガレージS2
MYST KK-S2
59.454 0.653 0.070123.827
91澤井 良太朗オートルックTKZW 10V
TOKYO R&D RD10V
59.564 0.763 0.110123.598
1023宇高 希TAKE FIRST
TOKYO R&D RD10V
59.605 0.804 0.041123.513
11*79中澤 凌ZAP NAIZ 10V ED
TOKYO R&D RD10V
59.608 0.807 0.003123.507
123M1秋山 健也スーパーウインズKKS・ED
MYST KK-S
59.861 1.060 0.253122.985
1372下村 剛司SウインズELEV'r KKS2
MYST KK-S2
59.875 1.074 0.014122.956
1466戸谷 友規Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
59.933 1.132 0.058122.837
1516M2竹沢 茂スーパーウィンズ☆KKS☆ED
MYST KK-S
1'00.880 2.079 0.947120.926
---- 以上基準タイム(130% - 1'16.492)予選通過 ----
  • CarNo. 79は、筑波サーキット一般競技規則第19条1.違反(走路外走行)により、2グリッド降格とする。

SUPER GT

第6戦SUGO優勝会見 千代勝正「今回の魔物は天候だったな、という感じ」

GT500クラスで優勝した千代勝正/高星明誠(NDDP RACING)

GT500クラス優勝 No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z

千代勝正(NDDP RACING)

 「レース前に想像していた展開とは全く変わってしまって。僕が55周まで行ったんですけど、本当はミツ(高星明誠)の方が長く走る予定で、ドライだった場合はもう少し早く交代する予定でした。状況が刻々と変化する中で、今回の魔物は天候だったなという感じで」

 「ウェットに替えるタイミングは上位勢に比べると1周遅れてしまって、そこで23号車にギャップを作られてしまいましたが、僕たちが選んだタイヤが路面にマッチしていたし、ミシュランのウェットタイヤは本当に素晴らしくて、そこでアドバンテージがあったので、コース上でも順位を上げることができて、ニスモ同士の戦いという状況に持ち込めました」

 「途中で雨が増えた時はペースが厳しかったんですが、そこで23号車に離されたくなくて『タイヤを替えたい』ってリクエストを出したんですが、島田(次郎)監督と根岸(圭輔)エンジニアが冷静に判断してくれて、最後まで走り続けることになりました。結果的に雨が止んでドライコンディションになったので、そこでの判断は本当に正しかったし、そのおかげで後半ミツにトップのままでバトンを渡すことができました」

 「ミツも後半難しい中でバトンをゴールまで運んでくれました。チームとして素晴らしい仕事をしていただいたおかげでこういう場に立たせていただいているし、ミシュランタイヤが今回のレースを作ってくれたと思います」

高星明誠(NDDP RACING)

 「レースが始まる前はトップでバトンを受け継ぐとは思っていなかったので、望んでいるシチュエーションではなかったから逆に緊張しちゃって『マジかよ?!』という感じだったんですけど、ここまで中盤の走りだったり、チームの作戦でいい順位を走っていたので、僕の走りでそれを崩しちゃいけないという思いでスティント行きました」

 「まだ路面が濡れてる状況でしたけど、ミシュランタイヤのウォームアップがすごく良かったし、雨が降り続いてる中でもペースが良かったので、30秒くらいのマージンを築けたのはミシュランタイヤのパフォーマンスのおかげで、本当に感謝しています。そこから雨が多くなって、まだ攻めることはできたんですが、ちょっとのミスが命取りになるな、という状況だったので、残り周回数と後ろとのギャップを見ながらペースを落としました。そういう展開に持ち込めたのが今回優勝できた要因かなと思います」

GT300クラスで優勝した加藤寛規/堤優威(muta Racing INGING)

GT300クラス優勝 No. 2 muta Racing GR86 GT

加藤寛規(muta Racing INGING)
 「本当に言葉がないです。今年クルマを変えてからなかなかテストができず、僕もうまく対応することができてなくて、堤選手やチームに迷惑をかけていました。ただレースを追うごとに手応えを感じ、改善はしてきていましたが。それが雨が降ったことで苦手な部分が全部打ち消されてて、非常に乗りやすいクルマになっていました。うちのチームはレースだけじゃなく開発もやっているので、そういうところでブレーキなどがアドバンテージになってて、自信を持って走れる状態になっていました。ブリヂストンのレインタイヤも素晴らしくて、本当にパッケージも非常に良かったですし、チームのフレキシブルな戦略がこういう荒れたレースに効きました。とりあえずホッとした、という感じです」
堤優威(muta Racing INGING)
 「加藤選手からぶっちぎりでバトンをいただいて、トップでチェッカーを受けられたということで、僕もホッとしています。今年一年、チームとして新しいクルマを開発していて、ブレーキとか、タイヤもまだまだわからないところがあったんですが、最初の加藤さんのスティントで非常に高いパフォーマンスを発揮してくれて、大きなアドバンテージを得ていたことで安心して走れました。今年どこかで表彰台に上がりたいなとは思っていましたが、まさかの優勝で終われて、非常に嬉しいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第6戦SUGO決勝 天候の変化を味方につけ、CRAFTSPORTS MOTUL Zが今季2勝目を挙げてポイントリーダーに

GT500クラス優勝はCRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

GT300クラス優勝はmuta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)

 オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の決勝が9月18日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、予選11番手からスタートしたNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が第3戦鈴鹿以来の今季2勝目をものにした。GT300クラスはNo. 2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)が今季初優勝を達成した。

 第6戦決勝は午後2時より宮城県警の白バイ3台、パトカー1台、覆面パトカー1台に先導されてパレードランを開始、84周の戦いが始まった。スタート時の天候は曇り。ウォームアップ終了時点の気温は28℃、路面温度は35℃だ。グリッド整列が始まるや否や、霧雨が降り始めたが、スタート進行が進められている間に雨は止み、路面はドライのまま。全車スリックタイヤでスタートすることになった。

GT500クラスのスタートシーン

 スタートでトップに立ったのはポールポジションからスタートした国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)。しかし4コーナーでは早くも立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が国本を捉えてトップに浮上する。続いて牧野任祐(STANLEY NSX-GT)もレインボーコーナーで国本を抜いて2位に浮上、国本は3位でコントロールラインに戻ってきた。

 その直後、4コーナーでGT300車両がクラッシュしたことにより、早くも2周目からセーフティーカーが導入された。

 SCは3周目にピットイン。レースは4周目から再開となる。ポジションキープでバックストレートに向かうトップ3。その後方ではロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)と大津弘樹(Modulo NSX-GT)が激しい7位争いを展開するが、クインタレッリは大津の先行を許さず、6位の大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)を追い上げていく。

 そしてトップの38号車が13周目に入った辺りから雨が降り始め、次第に勢いを増していく。

 これに対して最初に動いたのは関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)だった。関口は14周目にピットに飛び込み、いち早くウェットタイヤに履き替えてコースに復帰する。

 他のチームも15周目には相次いでタイヤ交換に踏み切るが、4位を走行していた松下信治(Astemo NSX-GT)と6位の大湯そして7位のクインタレッリはコースに踏みとどまろうと目論み、それぞれ1位、2位、3位に浮上する。予選でトラブルに見舞われて最後尾スタートとなった坪井翔(au TOM'S GR Supra)もステイアウトを選択した。

 こうしたコンディションを得意とする大湯はすぐさま16周目の馬の背で松下を捉えてトップに立つ。松下はたまらず17周目にピットに向かった。

 大湯とクインタレッリは19周目にようやくピットへ。するとその直後にフルコースイエローが宣言された。これにより再び立川がトップに。関口が2位につけ、ステイアウトの坪井が3位にジャンプアップした。4位は牧野、5位がクインタレッリ、大湯は5位となった。

 坪井は22周目にピットイン。この周で牧野を捉えたクインタレッリが3位に浮上した。その後もペースの上がらない牧野は大湯にも抜かれて5位に。25周目には7位まで後退してしまう。

 クインタレッリは26周目に関口を捉えると、27周目の1コーナーでアウトから立川を抜き去り、ついにトップに浮上した。同じミシュランタイヤを履く千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z)も3位まで上がってきた。千代は28周目の4コーナーで立川をパス。ミシュラン勢が1-2を形成する。

 この辺りからドライバー交代を行うチームが出始める。No. 12 カルソニックIMPUL Zは27周目に平峰一貴からベルトラン・バゲットに交代。No. 100 STANLEY NSX-GTも29周目に牧野任祐から山本尚貴に交代した。32周目にはNo. 38 ZENT CERUMO GR Supraが立川祐路から石浦宏明に交代、35周目にNo. 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraが関口雄飛から中山雄一に。No. 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GTは36周目に大湯都史樹から笹原右京に交代した。

 これでこの間にクインタレッリは着実にリードを広げ、35周目で4秒763、36周目に5秒688、37周目には9秒350の差を2位の千代に対してつけていく。

 そして44周目、ついにNo. 23 MOTUL AUTECH Zがピットイン。クインタレッリは松田次生に交代し、石浦の前でコースに復帰した。これにより千代がトップに浮上した。

 するとこの辺りから雨が止み、路面は次第に乾き始めていく。

 ここでいち早く動いたのが山本だ。48周目にピットに飛び込み、スリックタイヤに履き替えてコースに戻っていく。石浦は51周目、中山は52周目、松田は54周目にタイヤ交換を行った。

 そしてこの時点でまだドライバー交代を行わずにトップを走行していたNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Zが55周目にスリックタイヤへの交換とドライバー交代を同時に行った。これにより3号車はピットストップ回数を一つ減らすことに成功、後続に大差をつけてトップのままコースに復帰した。2位は松田。笹原が3位だ。

 高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)は56周を終えた時点で2位の松田に対して28秒700のリード。ここから松田が追い上げにかかり、徐々にその差は縮まっていくが、それでも75周目で25秒752とトップを捉えることはほぼ絶望的な状況だ。

 結局高星はそのままトップで84周を走り切り、No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)第3戦鈴鹿以来の今季2勝目をものにした。

GT500クラス決勝2位はMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

GT500クラス決勝3位はRed Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)

 2位はNo. 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、No. 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)が3位だ。

 そしてここまでポイントリーダーだったNo. 12 カルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が1周遅れの5位でレースを終えたことで、ドライバーズランキングは千代と高星が54ポイントでトップに。平峰とバゲットは50.5ポイントで2位となった。

 GT300クラスもまたピット戦略が勝敗を左右する展開となった。

 まず昨日の予選でタイム抹消となったNo. 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)がピットスタートを選択。No. 6 Team LeMans Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)も国歌演奏の最中にガレージに押し戻されてピットスタートに。さらに谷口信輝の急病で片岡龍也が一人で走ることになったNo. 4 グッドスマイル初音ミクAMGはパレードラップに続いてピットイン。そのままピットスタートを選択した。

GT300クラスのスタートシーン

 スタートでトップに立ったのはポールの井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)。しかしその後方で木村武史(PACIFIC hololive NAC Ferrari)が3コーナーでコースオフ、後ろからバリアに激しく突っ込んでしまった。これにより直ちにFROが出動。2周目からセーフティーカーが導入される事態となった。

 1周を終えた時点の順位は井口、吉本大樹(Syntium LMcorsa GR Supra GT)、坂口夏月(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)そして元嶋佑弥(Weibo Primezランボルギーニ GT3)とここまではスターティンググリッドのまま。その後方では佐藤公哉(HACHI-ICHI GR Supra GT)が2周目にピットインして給油を行っていた。

 4周目からレースが再開されるとトップを快走する井口の後方で吉本と坂口が接近戦を展開し、坂口が6周目の4コーナーで2位に浮上した。さらに元嶋佑弥(Weibo Primezランボルギーニ GT3)もレインボーコーナーで吉本を捉えて3位に。

 10周目に入ると雨が降り始めたため、嵯峨宏紀(apr GR SPORT PRIUS GT)がこの周でウェットタイヤに履き替えたのを皮切りに、GT300クラスの各車も相次いでタイヤ交換を行った。

 井口、吉本、そして武藤英紀(ARTA NSX GT3)は14周目にタイヤ交換。ランボルギーニの2台はステイアウトで踏ん張っていたが、坂口が18周目の馬の背でコースオフしたため、フルコースイエローが宣言された。

 元嶋は26周目まで踏ん張ってピットイン。これでトップはスリックタイヤで走行を続けたアウグスト・ファルフス(Studie BMW M4)に。安田裕信(GAINER TANAX GT-R)が2位、大草りき(TANAX GAINER GT-R)が3位に続く。後方では武藤が井口を捉え、ウェットタイヤ組のトップに立った。

 7号車、11号車、10号車はドライバー交代が有効となる規定周回の3分の1を超えるまでスリックでコースに踏みとどまり、No. 7 Studie BMW M4とNo. 11 GAINER TANAX GT-Rは28周目、No. 10 TANAX GAINER GT-Rは29周目にピットインして、ドライバー交代とウェットタイヤへの交換を同時に行った。

 先にウェットタイヤを投入したチームが29周目から35周目にかけてドライバー交代を行ったことで、ピット作業で7号車に先んじてコースに復帰した11号車が実質トップに立ったかに思われた。

 ところがレース中盤に入ると路面が乾き始めたため、各チームとも再びスリックタイヤに交換する必要に迫られ、石川京侍(GAINER TANAX GT-R)も44周目に2度目のピット作業を行うことに。富田竜一郎(TANAX GAINER GT-R)は45周目、荒聖治(Studie BMW M4)も48周目にやむなくピットに向かうこととなった。

 これでトップに立ったのがNo. 2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)だ。スタートを担当した加藤は14周目にウェットタイヤへの交換を行ったが、49周目までドライバー交代を引き伸ばす作戦に出てドライバー交代とスリックタイヤへの交換を同時に済ませることに成功、コース上でのペースを落とさずにピットイン回数を2回に止め、後半を担当した堤がトップでコースに復帰することに成功した。

 大量リードを得た堤は、それでもなお2位の石川を上回るペースで周回を重ね、最後は全車をラップダウンとする独走状態でチェッカーを受け、No. 2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)が今季初優勝をものにした。muta Racing INGINGと加藤にとっては昨年の第4戦もてぎ以来、別のチームにいた堤にとっては昨年の第3戦鈴鹿以来の勝利だ。

GT300クラス決勝2位はGAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)

GT300クラス決勝3位はTANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)

 2位はNo. 11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)、3位にはNo. 10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)が入った。

 またポイントリーダーのNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は100kgのウェイトハンデと4グリッド降格のペナルティをものともせず、4位入賞を果たして以前ランキングトップにいるが、2位の富田/大草組との差は4ポイントに詰まった。

 次戦の舞台は九州のオートポリス。ここではサクセスウェイトが半分に減らされることになる。10月2日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第6戦SUGO決勝結果

■GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/18) Final Race Weather:Cloudy/Rain Course:Dry/Wet
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWLapTimeBehindGap
13千代 勝正
高星 明誠
CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI68841:58'41.824--
223松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI44841:58'50.938 9.114 9.114
316笹原 右京
大湯 都史樹
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL11841:59'28.54446.72037.606
438立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS16841:59'46.9721'05.14818.428
512平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS89831:58'43.1251Lap 1Lap
639関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS54831:58'44.5331Lap 1.408
764伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL831:59'20.3301Lap 35.797
8100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS46831:59'33.1071Lap 12.777
937サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS68831:59'55.2321Lap 22.125
10*36坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS47832:00'55.3111Lap 1'00.079
1114大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS60821:58'43.7072Laps1Lap
1217塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS68821:58'46.2852Laps 2.578
138野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS42821:58'54.3092Laps 8.024
1424佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH37811:59'07.0733Laps1Lap
1519国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH35801:58'53.3064Laps1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 58Laps)完走 ----
  • Fastest Lap(GT500): CarNo. 38 立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra) 1'13.194 (4/84) 176.400 km/h
  • CarNo. 36(ジュリアーノ・アレジ)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2. 5. 5. b(黄旗区間の追い越し)により、競技結果に対して40秒を加算した。
  • CarNo. 36(ジュリアーノ・アレジ)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2. 5. 5. b(黄旗区間の追い越し)により、競技結果に対して40秒を加算した。

■GT300クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/18) Final Race Weather:Cloudy/Rain Course:Dry/Wet
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWLapTimeBehindGap
12加藤 寛規
堤 優威
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS14791:59'15.748--
211安田 裕信
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL60781:58'53.5401Lap 1Lap
310富田 竜一郎
大草 りき
TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL93781:58'53.9631Lap 0.423
456藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH100781:59'06.6541Lap 12.691
57荒 聖治
アウグスト・ファルフス
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI63781:59'13.3111Lap 6.657
665蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS51781:59'13.7211Lap 0.410
7*55武藤 英紀
木村 偉織
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS3781:59'18.6441Lap 4.923
861井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL89781:59'27.9961Lap 9.352
996新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL38781:59'32.6031Lap 4.607
1025松井 孝允
野中 誠太
HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH781:59'42.6931Lap 10.090
11*18小林 崇志
太田 格之進
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH78771:58'59.5502Laps1Lap
12360青木 孝行
柴田 優作
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH5771:59'13.7292Laps14.179
1388小暮 卓史
元嶋 佑弥
Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH33771:59'42.9812Laps29.252
14244佐藤 公哉
三宅 淳詞
HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH771:59'47.5402Laps 4.559
1560吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL33771:59'51.9962Laps 4.456
166片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH36761:59'24.9223Laps1Lap
1731嵯峨 宏紀
中山 友貴
apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS762:00'08.0833Laps43.161
1852吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS51751:59'15.7724Laps1Lap
1987松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH24751:59'20.6514Laps 4.879
2030永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH42751:59'46.0324Laps25.381
215冨林 勇佑
平木 玲次
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH45752:00'05.3864Laps19.354
22*50加納 政樹
阪口 良平
Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH12741:58'51.6895Laps1Lap
2320平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL12741:59'00.8745Laps 9.185
2422和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH741:59'33.8635Laps32.989
2548井田 太陽
田中 優暉
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH701:54'01.7279Laps4Laps
264谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH72561:30'37.29723Laps14Laps
---- 以上規定周回数(70% - 55Laps)完走 ----
-9木村 武史
ケイ・コッツォリーノ
PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH240-79Laps56Laps

  • Fastest Lap(GT300): CarNo. 61 井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT) 1'20.070 (4/78) 161.251 km/h
  • CarNo. 18は、SpR. 27-3(ウォームアップ時、エンジン不停止のジャキアップ)により、罰金3万円を科す。
  • CarNo. 55は、SpR. 13-1. a. 付則7 3. 4 1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 50は、SpR. 13-1. a. 付則7 3. 4 1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER GT

第6戦SUGOウォームアップ走行 不運続くマッハ号にまたしてもトラブル?!

 2022年オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の決勝前ウォームアップ走行が12時40分より20分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

 コースオープンと同時に各車続々とピットを離れていったが、始まってすぐに最終コーナーアウト側で平木玲次(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)がストップしてしまった。これによって走行は残り時間14分で赤旗中断となった。

 5号車は駆動系のトラブルの模様。FROに牽引されてピットに戻り、走行は12時49分に延長なしで再開された。

 その後は大きなアクシデントもなく走行は終了。GT500クラスは山下が8周目に1分14秒254を記録したNo. 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)、GT300クラスは武藤が6周目に1分20秒110を記録したNo. 55 ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)がトップタイムだった。

 第6戦決勝はこのあと午後2時より84周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第10戦SUGO決勝上位3人のコメント 中村仁「自分の実力というより運が強かった。内容的には反省点が多い」

表彰式

第10戦優勝 中村仁(TGR-DC Racing School)

 「8月初めの富士からタイム的には上位で走れていました。富士は予選がなかったので、スターティンググリッドは沈んでしまいましたが、予選があれば行けたかなという印象がありました。前回の鈴鹿は予選では足りなかった部分がありましたが、第2レースでは結構ペースも良くて追い上げることもできたので、もうそろそろ表彰台に乗らないとな、という思いがありました」

 「反省点は昨日より今日のレースの方が多いですね。スタートでちょっとミスしちゃって、1コーナーでも飛び出しそうになったので、一旦引いてチャンスを待とうと思いました。リスタートして小出くんに抜かれたのはまずいかな、と思いました。そのあとチームメイトの小林くんがミスをして飛び出しちゃいました。まさか小出くんがペナルティだとは思っていなかったので、無線で『ペナルティ』と聞こえてきた時は聞き間違いかと思いました。今回のレースは自分の実力というより運が強かったなと思います。内容的には反省点が多かったです」

 「次のオートポリスは木曜日からしっかり合わせたいです。今回のレースで自信もついたので、しっかりトップ争いに加わっていけるように調整してレースに挑みたいと思います」

第10戦決勝2位 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「自分としてはペースが全く良くなくて、小出選手にも中村選手にも追いつくことができなかったし、抜かされたりもしたので、反省点が多くあります。しっかり反省して次のオートポリスに繋げたいです」

 「レースの走り初めの部分で問題がありました。ドライビングの面でももうちょっと策があったんじゃないかと思っています」

「僕としても、チームとしても、木曜から苦戦していました。最終的に4位、2位と上がって来れたのはよかったと思います。でもトップに行くためにもっと他のアプローチがあったんじゃないかとも思うので、自分を始め、メカさん、エンジアさんも含めてチーム全体で反省して次のオートポリスを迎えたいです」

 「昨日は表彰台を逃してショックでしたが、今日は切り替えて走ることができました。次からは表彰台ではなく優勝を目指して走りたいと思います」

 「オートポリスはS耐では走ったことがありますが、フォーミュラでとなると全然違ってきます。でも走っていて楽しいコースなので楽しさを活かしながら速さを極めて、トップに立ちたいです」

第10戦決勝3位 荒川麟(TGR-DC Racing School)

 「スタートはしっかり決めることができました。そのあとも上位についていけていたんですけど、後半からペースが落ちてきてしまいました」

 「堀尾選手に追いつかれましたが、守れるな、と思って落ち着いて走っていました」

 「ずっと2位か3位ばかりなので、次のオートポリスではそろそろ勝ちたいです。練習ではずっと好調なので、それをレースにつなげられるようにします」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)が急病で緊急入院 第6戦SUGO決勝は片岡龍也が一人で走行することに

グリッドでの片岡龍也(GOODSMILE RACING & TeamUKYO)

 スーパーGTに参戦しているGOODSMILE RACING & TeamUKYOは9月18日の午前10時32分にtwitterの公式アカウントを通じて谷口信輝の欠場を発表。第6戦決勝へは片岡龍也のみが参加するとしている。

 谷口は昨夜になって腹痛に見舞われ、仙台市内の病院に救急搬送された。診断の結果、虫垂炎と判明したため、そのまま緊急入院することになったとのこと。

 現在も腹痛は続いているとのことだが、深刻な状況ではないという。

 そのため今回は片岡一人がNo. 4 グッドスマイル初音ミクAMGをドライブすることになるが、スーパーGTのスポーティングレギュレーションでは一人のドライバーの最大運転距離は規定周回の3分の2を超えてはならないと決められているため、レース距離の大幅な短縮でもない限り完走と認められる可能性は極めて低い。

 それでもサーキットに足を運んでくれたファンのため、少しでも走行している姿をお見せしたいとのことだ。

 第6戦決勝はこのあと午後2時より84周で行われる。

片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第10戦SUGO決勝結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/18) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 10 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
137中村 仁TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1730'21.511--
27三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1730'23.884 2.373 2.373
335荒川 麟TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1730'25.539 4.028 1.655
462堀尾 風允HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1730'25.815 4.304 0.276
597岩澤 優吾BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1730'27.302 5.791 1.487
613藤原 大輝Hitotsuyama MDF
Hitotsuyama Racing
1730'27.982 6.471 0.680
736小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1730'28.361 6.850 0.379
86西村 和真HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1730'31.499 9.988 3.138
933鶴田 哲平ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1730'32.05710.546 0.558
1080伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1730'32.48110.970 0.424
1141奥本 隼士Racing TEAM HERO'S
TEAM HERO'S
1730'33.68212.171 1.201
1277宮下 源都WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
1730'33.87812.367 0.196
1316大滝 拓也Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1730'35.77714.266 1.899
1438平安山 良馬TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1730'36.60715.096 0.830
1561佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1730'36.91715.406 0.310
1631奥住 慈英ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1730'37.71216.201 0.795
1714新原 光太郎ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
1730'38.27116.760 0.559
1839地頭所 光SACCESS RACING
SACCESS RACING
1730'41.39919.888 3.128
1981卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1730'42.15320.642 0.754
2018藤原 優汰アキランドレーシングF110
AKILAND RACING
1730'42.42420.913 0.271
2115吉村 渉Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1730'43.44721.936 1.023
2219伊藤 慎之典KRac Motorsports F110
KRac Motorsports
1730'43.91022.399 0.463
2332辻本 始温ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1730'44.44222.931 0.532
2487下野 璃央Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1730'45.45423.943 1.012
2563IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1730'49.74328.232 4.289
26*5小出 峻HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1730'50.61729.106 0.874
2729IC2小嶋 禎一SACCESS RACING FR22
SACCESS RACING
1730'57.46235.951 6.845
2899IC3近藤 善嗣AdvaNceD IoTくじらRn
Rn-sports
1730'58.00736.496 0.545
2971IC4大山 正芳ダイワN通商アキランドF110
AKILAND RACING
1731'04.03942.528 6.032
3030IC5DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1731'38.0851'16.57434.046
31*55IC6KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1731'41.7321'20.221 3.647
---- 以上規定周回数(90% - 15Laps)完走 ----
-23IC-YUGOS2R Racing
N-SPEED
0-17Laps17Laps
-27IC-SYUJIRSS F110
RSS
0 -17Laps-
-86IC-大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
0-17Laps-
-96IC-齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランドF110
AKILAND RACING
0-17Laps-
  • Fastest Lap: CarNo. 37 中村仁(TGR-DC RSフィールドF4) 1'25.066 (11/17) 151.781 km/h
  • CarNo. 5は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2. 10. 10(SCリスタート)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 55は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2. 10. 10(SC中の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第10戦SUGO決勝 小出峻にまさかのペナルティ! ルーキー中村仁が待望の初勝利

優勝は中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)

 2022年FIA-F4選手権シリーズ第10戦の決勝が9月18日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)が待望のフォーミュラ初優勝をものにした。

 第10戦決勝は午前9時より17周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

17周の決勝がスタートした

 スタートでトップに立ったのは1コーナーでインを取った予選2番手の小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)。ポールの中村は1コーナーでアンダーを出してしまって2位に後退、3位に予選4番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)が続き、前戦優勝の小出は4位で1-2コーナーを立ち上がったが、馬の背の飛び込みで三井を抜いて3位でコントロールラインに戻ってきた。

 しかしその後方、ハイポイントコーナーの先でインディペンデントカップの4台が絡む多重クラッシュが発生した。SYUJI(RSS F110)のスピンに齋藤真紀雄(CSマーケティングアキランドF110)、YUGO(S2R Racing)、大阪八郎(Dr.Dry F110)が巻き込まれた格好だ。

レースは序盤にセーフティーカーが導入された

 これにより2周目から早くもセーフティーカー(SC)が導入された。

 事故車両撤去ののち、SCは6周終わりでピットイン7周目からレースは再開となった。

 すかさず3位の小出がリスタートで中村に襲い掛かり、3コーナーまでにこれを下して2位に。続いてトップの小林が馬の背で痛恨のオーバーランを喫したことで小出は悠々とトップに浮上した。このコースオフにより小林は7位まで後退してしまう。

 トップに立った小出は10周目までに1秒666のリードを築くが、ここで小出に対しSCリスタート違反との判定が下り、まさかのドライブスルーペナルティが課せられることになった。

 これを受けて小出は13周目にピットイン、これにより中村がトップに浮上した。

 中村は2位の三井を上回るペースで周回を重ね、最後は2秒373の大差をつけてフィニッシュ。参戦10戦目にしてFIA-F4初優勝をものにした。カートから今年ステップアップした中村にとって、この勝利は四輪レースでの初優勝でもある。

決勝2位は三井優介(HFDP RACING TEAM)

 2位は三井優介。これによりドライバーズポイントを192とし、小出峻が26位ノーポイントに終わったことで、再びランキングトップに浮上した。

決勝3位は荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)

 3位には荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が入った。荒川はレース後半に堀尾風允(HELM MOTORSPORTS F110)の激しいアタックを受け続けたが、これを最後まで押さえ込んで表彰台を獲得した。

 いよいよ終盤戦に入ってきた今年のFIA-F4選手権シリーズ。次回オートポリス大会は10月1-2日に第11戦、第12戦が行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第6戦SUGOポールポジション会見 阪口晴南「K-tunes Racingと一緒にポールを取れたのが非常に感慨深い」

GT500クラスポールポジション No. 19 WedsSport ADVAN GR Supra

国本雄資(TGR TEAM WedsSport BANDOH)

 「びっくりしました。あんな状況だったので。セクター4で引っかかってしまった映像を見た時は『もうダメだな』と思ったんですけど、帰ってきたら意外と速くて、しかもポールだったので、いやすごいなと。晴南くんほんといい仕事をしてくれてすごく嬉しいです」

 「朝の専有走行でも僕がニュータイヤを履いてアタックしたら遅いクルマに引っ掛かってしまったんですけど、あれも64号車でした(笑)それでも予選に向けてセッティングしてきたことと、タイヤがうまくマッチしてくれて、なんとか Q1も突破できたし、そのあとポールも取れたので、満足の一日だったなと思います」

 「今年はチームとヨコハマタイヤとTCDがうまく協力できていることがこの結果につながっていると思うので、すごくありがたいなと思います。決勝ではやるだけやろうかなと思います。SUGOは抜きにくいサーキットだと思うので、とにかく全ラップ集中して走って、優勝したいです」

阪口晴南(TGR TEAM WedsSport BANDOH)

 「SUGOは僕たち自信がありました。テストでもうまくいっていたし、ここでポールを取ろうという気持ちが強かったんですけど、フリー走行が思ったほどうまくいかなくて、いろいろセッティングなどを見直して予選に臨みました。難しい状況の中で国本さんがQ1を突破してくれたので、一発いいところを見せたいな、と思って集中して走りましたし、Q1終わったあとの微調整が今回もバッチリ決まっていたので、それもアタックの助けになったと思います。セクター1、2、3とうまくいっていたんですけど、最後に残念な形でスローなクルマに引っかかってしまったので、自分の力を出し切れたわけじゃないんですけど、ポールポジションが取れて本当に良かったですし、あのセクター4を補うくらいクルマとタイヤのパフォーマンスが高かったので、それに助けられたポールポジションだったかなと思います」

 「僕としては今回K-tunes Racingと一緒にポールを取れたのが非常に感慨深いです。昨日も四人でおしゃべりしていましたし、非常に感慨深い一日になったと思っていますし、今年の悔しさも含めて明日に向けても気合が入っています。自信を持って走り切りたいです。SUGOはポール有利だと思っているので、一番有利なところから逃げ切りたいですし、レースはいろいろ起きると思うので、そこで少しもミスせずに走り切りたいと思っています」

GT300クラスポールポジション No. 96 K-tunes RC F GT3

新田守男(K-tunes Racing)

 「今日は朝から比較的調子がいい状態で、ダンロップタイヤとコンディションとのマッチングが非常にいい状態で走り始めることができました。僕の予選Q1で公式練習でやっていないことをトライしたことがうまくいかなかったのですが、それをアジャストして真一に行って貰えば、Q2でポールを取れるんじゃないかと思っていました。その結果、真一がいい走りをしてくれて、すごくいい予選になりました」

 「まずは一勝という目標を掲げているので、ここで取りたいなと思っていますけど、ちょっと不安な材料もまだまだあるし、天候もよくわからないので不安ですけど、諦めずに頑張りたいです」

高木真一(K-tunes Racing)

 「朝から新田さんにクルマを本当に上手く仕上げていただいて、決勝に向けての想定をしていました。午後のQ1では新田さんにいい走りをしていただきました。新田さんのアドバイスを経て若干のセッティング変更をして、慎重なタイヤの温め方を含めて、上手くアタックできました。結局僕がアタックした計測3周目しかタイヤがもたなさそう、ということを事前に新田さんからアドバイスされていたので、それに上手く合わせられたんじゃないかなと。このクルマの安定性と、ダンロップタイヤさんがいいタイヤを開発してSUGO持ってきてくださったこと、本当にチーム力で取れた結果だと思います。でないとこんなおじさんがポールなんか取れないんで」

 「決勝はそんなに甘くないなと、ライバル勢は多くいると思っています。そんな中でも一番前からスタートできるので、状況を見ながらしっかり作戦を練って、優勝を目指して頑張ります。パーセンテージでいうと76.5%くらいかな」

※ この会見後、96号車に対して「サクセスウェイト重量違反」との判定が下り、予選タイムは抹消となった。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第6戦SUGO公式予選 WedsSport ADVAN GR Supraが魔物をねじ伏せ、今季4度目のPP獲得!!

GT500クラスポールポジションはWedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

 オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の公式練習が9月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスはNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が今季4度目、GT300クラスはNo. 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が今季初のポールポジションを獲得した。

公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

予選Q1 大湯都史樹がコースレコード更新でトップ通過!

 GT500クラスのQ1は午後3時3分から10分間の走行。残り時間が7分を切ってから各車のコースインが始まった。塚越広大(Astemo NSX-GT)は少し遅れてコースイン、走行に加わった。

 ところが各車の走行が始まってすぐに坪井翔(au TOM'S GR Supra)がピットに戻ってきた。36号車はそのままガレージに戻され、フロントカウルが開けられる事態。エンジンに不具合が出ているようだ。坪井は残り時間4分で一旦はコースに復帰したものの、結局1周も計測することなく再びピットに戻って予選を終えた。

 その頃コース上ではすでにアタックが始まっており、高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)が1分10秒584をマーク。続いて塚越が1分10秒362、そして公式練習トップの大津弘樹(Modulo NSX-GT)が1分9秒714とコースレコードに迫る好タイムでトップに躍り出る。

 しかしその直後、今度は公式練習2番手の大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が最後の最後に1分9秒660を叩き出し、コースレコードを更新して大津からトップの座を奪い取ってみせた。

 ここでチェッカー。トップは16号車、2番手64号車に続いては、これまで不運に泣かされてきた石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が1分9秒905を記録して38号車が3番手につけた。

以下、No. 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra、No. 100 STANLEY NSX-GT、No. 23 MOTUL AUTECH Z、No. 19 WedsSport ADVAN GR SupraそしてNo. 17 Astemo NSX-GTがQ2に進出。福住仁嶺(ARTA NSX-GT)は1分10秒440と17号車にわずか0秒078の後れをとって9番手に終わった。

 GT300は今回もAとBの2グループに分かれてQ1を戦った。

 Aグループはケイ・コッツォリーノ(PACIFIC hololive NAC Ferrari)がウォームアップ2周に続いて1分17秒737をマークしてトップタイム。そのまま早々と走行を切り上げた。

 続いて太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)がウォームアップ3周から1分18秒288で2番手。蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)がウォームアップ2周から1分18秒292、1分18秒567と2周連続のアタックを敢行して3番手につける。

 以下、No. 96 K-tunes RC F GT3、No. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT、No. 25 HOPPY Schatz GR Supra、No. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R、そしてNo. 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTがQ2へ進んだ。56号車はアップダウンの激しいSUGOで100kgのサクセスウェイトを積みながらの大健闘だ。

 一方、セッション終盤には冨林勇佑(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)、嵯峨宏紀(apr GR SPORT PRIUS GT)らがアタック中に痛恨のコースオフ。これにより5号車は9番手、31号車は10番手で惜しくもQ2進出を逃した。

 Bグループはまずウォームアップ2周で1分18秒223を記録した元嶋佑弥(Weibo Primezランボルギーニ GT3)がトップ。同じくウォームアップ2周の富田竜一郎(TANAX GAINER GT-R)が1分18秒376で2番手につける。

 ここで元嶋は早々とピットに戻ってくるが、その直後にウォームアップを3周行ってアタックに入った木村偉織(ARTA NSX GT3)が1分17秒611を叩き出してトップに浮上した。堤優威(muta Racing GR86 GT)もウォームアップ3周から1分18秒356、1分18秒024と2周連続でアタックを行なって2番手に上がってきた。この結果88号車は3番手に。

以下、No. 10 TANAX GAINER GT-R、No. 87 Bamboo AirwaysランボルギーニGT3、No. 60 Syntium LMcorsa GR Supra GT、No. 7 Studie BMW M4、そしてNo. 4 グッドスマイル初音ミクAMGがQ2に進出した。

予選Q2 阪口晴南が不運をものともせずにコースレコードを更新、今季3度目のPP獲得!!

GT500クラス予選2位はZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)

GT500クラス予選3位はMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

 GT500クラスは午後3時41分から10分間の走行。残り時間が8分を切ったところから中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)を先頭に各車のコースインが始まった。

 まずは松下信治(Astemo NSX-GT)がウォームアップ2周から1分10秒268を記録。続いて松田次生(MOTUL AUTECH Z)が1分10秒049を記録する。

 そして3周のウォームアップを経てアタックに入った阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が最終コーナーで伊沢拓也(Modulo NSX-GT)に行手を阻まれる不運に見舞われながらも1分9秒627と、Q1で大湯が樹立したコースレコードをさらに上回るタイムを叩き出してトップに躍り出た。

 伊沢はSPアウトコーナーで飛び出し、コースに復帰したばかりだったが、ここでの行為が走行マナー違反であったとして予選後に訓戒の処分を受けている。

 続いてアタックした立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)のタイムは1分10秒005とわずかに及ばず2番手に止まった。

 この結果、No. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が今季4度目のポールポジション。阪口自身も今季3度目のPP獲得となった。

 2番手はNo. 38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)、3番手にはNo. 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が獲得したが、残念ながら23号車は松田のモラルハザードポイント累積により4グリッド降格が既に決まっている。

GT300クラスポールポジションはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

GT300クラス予選2位はSyntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)

GT300クラス予選3位はBamboo AirwaysランボルギーニGT3(松浦孝亮/坂口夏月)

 GT300クラスは午後3時23分から10分間の走行。

 まず山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)がウォームアップ2周から1分17秒691の好タイムをマークしてトップへ。河野駿佑(Syntium LMcorsa GR Supra GT)が1分18秒022で2番手につける。

 しかし続いてアタックに入った高木真一(K-tunes RC F GT3)が1分17秒373で山内を上回ってトップに浮上、結局最後まで誰もこのタイムを上回ることはできないままチェッカーが出されることになった。

 ところが予選後の車検で96号車に対しスポーティングレギュレーション23-3項「サクセスウェイト重量」違反との裁定が下り、予選タイムは抹消となってしまう。同時にNo. 5 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号(冨林勇佑/平木玲次)に対しても2022GTAブルテンNo. 48「燃料搭載量」違反があったとして同様にタイム抹消とされた。

 これによりNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が第2戦富士以来、今季3度目のポールポジションを獲得、2番手はNo. 60 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)、No. 87 Bamboo AirwaysランボルギーニGT3(松浦孝亮/坂口夏月)が3番手から決勝に臨むことになった。

 ポイントリーダーのNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は8番手だが、こちらも23号車同様にグリッド降格のペナルティがあるため明日の決勝は12番手からのスタートとなる。

 第6戦決勝は18日の午後2時より84周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦SUGO決勝上位3人のコメント 小出峻「SUGO大会の要所は押さえられたと思う」

表彰式

第9戦優勝 小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「前回鈴鹿でランキングを抜き返されてしまったということで、今回はしっかりしないとと。昨日まではちょっと歯車が噛み合わない感じでしたが、今日の朝は集中してポールを取りました。決勝のスタートでもホールショットを取れました。SUGO大会の要所は押さえられたかなと思います」

 「今年はトップからリスタートするケースが何度かあったので、途中でセーフティーカーが入ったことに対して不安はありませんでした」

 「僕は明日のレースを意識してタイヤに無理をさせない走りに切り替えていたので、中村選手が近づいてきましたが、僕としては想定の範囲内というか、コントロールできていました」

 「明日は3番手からのスタートで、抜きにくいコースではありますが、やれることをしっかりやって1台2台と抜いてトップで終わりたいです。ただ無理して当たっちゃったらダメなので、自分が今できる最大限を発揮しようと思っています」

第9戦決勝2位 中村仁(TGR-DC Racing School)

 「今日は表彰台に乗るつもりでレースに臨みました。3番手から無難なスタートを切ることができて、2位の選手を抜いてからは優勝を狙って走っていました」

 「1周目の最終コーナーで三井くんがバランスを崩して加速が鈍っていたので、そこでスリップを使ってアウト側に並び、3コーナーで抜き切りました。それでももう1台いるな、もう1台抜きたいなと気持ちを燃やして走っていました」

「再スタートの時にダウンフォースが抜けたためにトップとの差が開いてしまいましたし、タイヤのウォームアップが足りなかったのか、アンダーが強くなってしまって離されたのがもったいなかったです。それでもペースは悪くなくて、どんどん追いついていたので最後まで優勝を目指して走りました」

 「明日は勝ちます」

第9戦決勝3位 小林利徠斗(TGR-DC Racing School)

 「セーフティーカーで流れがガラッと変わりました。トップ2は速かったんですけど、三井選手だけ遅れてきていたので、これはいけるかもしれないなと、最終コーナーからスリップを使って抜きにいきました。1コーナーでインを守られたのでアウトにいきました。セーフティーカー前に中村選手がやっていたのと同じようにやればうまくいくかな、と思ってやってみたんですけど、それが成功してよかったです」

 「まだまだレースの経験も少ないんで学ぶことばっかりですし、スタート後の駆け引きで引きがちだったりもしたので、そういうところも直せていければまだ成長できると思うので、これからも頑張ります」

 「明日はフロントローからですが、変わらず焦らずに頑張ります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦SUGO決勝 小出峻がポール・トゥ・ウィンで今季6勝目 再びポイントリーダーに

優勝は小出峻(HFDP RACING TEAM)

 2022年FIA-F4選手権第9戦の決勝が9月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした小出峻(HFDP RACING TEAM)が今季6勝目を挙げ、ポイントリーダーに返り咲いた。

 第9戦決勝は午後1時30分より17周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

17周の決勝がスタートした

 ホールショットを決めたのは小出、予選2番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)が2位、中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)が3位、小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が4位で1コーナーに飛び込む。その後方では予選6番手の荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が2コーナーの縁石に乗り上げてコースオフ、9位まで後退してしまった。

 3位の中村は2周目の1コーナーでアウトから三井に並びかけるが、三井も一歩も引かない。両者は並走のまま2コーナーを立ち上がるが、3コーナーの進入で中村が三井のインをとって2位に浮上した。

 続いて中村はトップを快走する小出との差を縮めにかかる。2周目には1秒355あった小出のリードは3周目には1秒243に。すかさず小出も4周目にファステストを更新、その差を1秒261とすると、5周目には1秒307まで盛り返す。3位に後退した三井もペースを取り戻してきた。

レースは途中セーフティーカーが導入された

 ところが6周目の4コーナー立ち上がりで吉村渉(Media Do影山Racing F110)が地頭所光(SACCESS RACING)と接触してスピン。吉村が縁石に乗り上げてストップしてしまうアクシデントが発生。このため7周目からセーフティーカーが導入されることになった。

 6周終わっての順位は小出、中村、三井、小林、そして堀尾。

 一旦はクルマを離れた吉村だったが、コースマーシャルの手を借りて再始動、自走でピットに向かった。

 セーフティーカーは10周目でピットイン。11周目からレース再開された。タイミングよく飛び出す小出に続き、中村、三井はほぼ等間隔で1コーナー。しかし徐々に小出がリードを広げにかかる。

三井優介(HFDP RACING TEAM)と小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)の争い

 12周目の3コーナーでは4位の小林が三井のインに割って入り、3位に浮上。なかなかペースの上がらない三井に5位の堀尾も迫ってきた。

 13周終わって小出のリードは1秒662。14周目にはまた中村がファステストを更新してその差は1秒612とやや縮まる。15周目1秒417、16周は1秒396と徐々にその差は詰まっていくが、中村は最後まで小出のテールを捉えることはできず、小出峻が第6戦富士以来の今季6勝目を獲得した。

決勝2位は中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)

決勝3位は小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)

 2位の中村仁はこれが初の表彰台。3位は小林利徠斗が入り、ポイントリーダーでSUGO入りした三井優介は4位に終わった。

 これによりポイントランキングでは再び小出がトップに浮上。三井は12ポイント差の2位に後退した。

 第10戦決勝は18日の午前9時より17周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第6戦SUGOノックアウトQ2結果

■GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar

Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
119阪口 晴南WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH35R1'09.627--185.437
238立川 祐路ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS161'10.005 0.378 0.378184.435
323松田 次生MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI441'10.049 0.422 0.044184.320
4100山本 尚貴STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS461'10.166 0.539 0.117184.012
517松下 信治Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS681'10.268 0.641 0.102183.745
639中山 雄一DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS541'10.297 0.670 0.029183.669
716笹原 右京Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL111'10.335 0.708 0.038183.570
864伊沢 拓也Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'11.303 1.676 0.968181.078
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'09.676)を更新した。

■GT300クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar

Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
161山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL891'17.691--166.189
260河野 駿佑Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL331'18.022 0.331 0.331165.484
387坂口 夏月Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH241'18.058 0.367 0.036165.408
488小暮 卓史Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH331'18.083 0.392 0.025165.355
565篠原 拓朗LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS511'18.104 0.413 0.021165.310
625野中 誠太HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'18.146 0.455 0.042165.222
752川合 孝汰埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS511'18.200 0.509 0.054165.107
856藤波 清斗リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1001'18.240 0.549 0.040165.023
955武藤 英紀ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS31'18.346 0.655 0.106164.800
107アウグスト・ファルフスStudie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI631'18.363 0.672 0.017164.764
1118小林 崇志UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH781'18.429 0.738 0.066164.625
1210大草 りきTANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL931'18.436 0.745 0.007164.611
132加藤 寛規muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS141'18.621 0.930 0.185164.223
144谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH721'18.653 0.962 0.032164.156
159木村 武史PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH241'19.893 2.202 1.240161.609
-*96高木 真一K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL38deleted---
  • CarNo. 96は、SpR. 23-3(サクセスウェイト重量)違反により、予選タイムを削除した。

SUPER GT

第6戦SUGOノックアウトQ1結果

■GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
116大湯 都史樹Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL11R1'09.660--185.349
264大津 弘樹Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'09.714 0.054 0.054185.205
338石浦 宏明ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS161'09.905 0.245 0.191184.699
439関口 雄飛DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS541'10.151 0.491 0.246184.052
5100牧野 任祐STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS461'10.153 0.493 0.002184.046
623ロニー・クインタレッリMOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI441'10.159 0.499 0.006184.031
719国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH351'10.195 0.535 0.036183.936
817塚越 広大Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS681'10.362 0.702 0.167183.500
---- 以上Q2進出 ----
98福住 仁嶺ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS421'10.440 0.780 0.078183.296
1037宮田 莉朋KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS681'10.482 0.822 0.042183.187
113高星 明誠CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI681'10.584 0.924 0.102182.922
1214山下 健太ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS601'10.669 1.009 0.085182.702
1324平手 晃平リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH371'10.747 1.087 0.078182.501
1412平峰 一貴カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS891'10.928 1.268 0.181182.035
-36坪井 翔au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS47D.N.S---
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'09.676)を更新しました。

■GT300クラス(Aグループ)

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
19ケイ・コッツォリーノPACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH241'17.737--166.091
218太田 格之進UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH781'18.288 0.551 0.551164.922
365蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS511'18.292 0.555 0.004164.913
496新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL381'18.564 0.827 0.272164.342
561井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL891'18.613 0.876 0.049164.240
625松井 孝允HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'18.827 1.090 0.214163.794
756ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1001'18.908 1.171 0.081163.626
852吉田 広樹埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS511'19.002 1.265 0.094163.431
---- 以上Q2進出 ----
95冨林 勇佑マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH451'19.111 1.374 0.109163.206
1031嵯峨 宏紀apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS1'19.211 1.474 0.100163.000
116片山 義章Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH361'19.271 1.534 0.060162.877
1220平中 克幸シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL121'19.298 1.561 0.027162.821
1350阪口 良平Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH121'19.313 1.576 0.015162.790
14244佐藤 公哉HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH1'19.399 1.662 0.086162.614

■GT300クラス(Bグループ)

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
155木村 偉織ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS31'17.611--166.360
22堤 優威muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS141'18.024 0.413 0.413165.480
388元嶋 佑弥Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH331'18.223 0.612 0.199165.059
410富田 竜一郎TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL931'18.376 0.765 0.153164.737
587松浦 孝亮Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH241'18.742 1.131 0.366163.971
660吉本 大樹Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL331'18.747 1.136 0.005163.961
77荒 聖治Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI631'18.944 1.333 0.197163.551
84片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH721'18.968 1.357 0.024163.502
---- 以上Q2進出 ----
930織戸 学apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH421'19.002 1.391 0.034163.431
1011安田 裕信GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL601'19.038 1.427 0.036163.357
11360柴田 優作RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH51'19.149 1.538 0.111163.128
1222和田 久アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'20.930 3.319 1.781159.538
1348田中 優暉植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'21.225 3.614 0.295158.958

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦SUGO決勝結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
15小出 峻HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1727'53.692--
237中村 仁TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1727'55.019 1.327 1.327
336小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1727'56.180 2.488 1.161
47三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1727'58.117 4.425 1.937
562堀尾 風允HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1727'58.465 4.773 0.348
633鶴田 哲平ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1727'59.706 6.014 1.241
777宮下 源都WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
1728'00.234 6.542 0.528
835荒川 麟TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1728'00.622 6.930 0.388
96西村 和真HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1728'01.296 7.604 0.674
1080伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1728'02.006 8.314 0.710
1113藤原 大輝Hitotsuyama MDF
Hitotsuyama Racing
1728'02.484 8.792 0.478
1297岩澤 優吾BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1728'02.516 8.824 0.032
1338平安山 良馬TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1728'04.36010.668 1.844
1461佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1728'05.98012.288 1.620
1514新原 光太郎ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
1728'06.44012.748 0.460
1631奥住 慈英ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1728'06.88813.196 0.448
1741奥本 隼士Racing TEAM HERO'S
TEAM HERO'S
1728'07.36013.668 0.472
1881卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1728'08.08414.392 0.724
1918藤原 優汰アキランドレーシングF110
AKILAND RACING
1728'08.43414.742 0.350
2019伊藤 慎之典KRac Motorsports F110
KRac Motorsports
1728'09.42915.737 0.995
2132辻本 始温ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1728'11.57417.882 2.145
2263IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1728'13.47819.786 1.904
2387下野 璃央Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1728'13.48019.788 0.002
2496IC2齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランドF110
AKILAND RACING
1728'20.33926.647 6.859
2599IC3近藤 善嗣AdvaNceD IoTくじらRn
Rn-sports
1728'21.73128.039 1.392
2655IC4KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1728'22.12228.430 0.391
2729IC5小嶋 禎一SACCESS RACING FR22
SACCESS RACING
1728'27.62433.932 5.502
2871IC6大山 正芳ダイワN通商アキランドF110
AKILAND RACING
1728'34.80741.115 7.183
2927IC7SYUJIRSS F110
RSS
1728'42.31948.627 7.512
3023IC8YUGOS2R Racing
N-SPEED
1728'50.76857.076 8.449
31*39地頭所 光SACCESS RACING
SACCESS RACING
1728'56.2711'02.579 5.503
---- 以上規定周回数(90% - 15Lpas)完走 ----
-30IC-DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1423'56.2563Laps3Laps
-86IC-大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1119'39.5486Laps3Laps
-16大滝 拓也Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1017'59.8957Laps1Lap
-15吉村 渉Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
616'24.60711Laps4Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 37 1'25.277 (14/17) 151.405 kn/h
  • CarNo. 39は、2022 FIA-F4 SpR. 15-1. 1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。

SUPER GT

第6戦SUGO公式練習 ホンダNSX-GTが1-2!! トップタイムはNo. 64 Modulo NSX-GT

GT500クラスポールポジションはModulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)

GT300クラスポールポジションはWeibo Primezランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

 2022オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の公式練習が9月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスはNo. 64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)が、GT300クラスはNo. 88 Weibo Primezランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がそれぞれトップタイムを記録した。

 公式練習は午前9時25分より混走85分、専有走行各10分で行われた。天候は晴れ。コースはドライ。気温は24℃だ。

 序盤トップに立ったのはNo. 36 au TOM'S GR Supraで坪井翔が5周目に1分11秒937を記録。9周目には1分11秒708までタイムを縮める。

 2番手はNo. 24 リアライズコーポレーションADVAN Zで1分12秒012。No. 38 ZENT CERUMO GR Supraが1分12秒194で3番手だ。

 開始から25分が経過したところで阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分11秒247を記録してトップに。佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)も1分11秒332までタイムを縮め、36号車を上回って2番手に浮上した。

 するとすかさず坪井も35分過ぎに1分11秒235をマークして再びトップ立つと、そのままピットインしてジュリアーノ・アレジに交代した。

 開始から40分が経過した時点の順位はトップがNo. 36 au TOM'S GR Supra、2番手にNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supra、そしてNo. 24 リアライズコーポレーションADVAN Zが3番手。この時点で気温は26.5℃、路面温度は32.7℃に上昇してきた。

 その後は各車1分14〜17秒台のペースでロングランに入ったため、混走でのタイムアップは見られなくなった。

 なお、松田次生は前回の鈴鹿大会で12号車に幅寄せをしたとしてモラルハザードのペナルティポイントが2追加され、累積が7に達したため、公式練習の後半1時間の参加が禁止され、決勝においても4グリッド降格となることが既に決定している。このため23号車は8周目以降はロニー・クインタレッリがステアリングを握り、最後までドライブしている。

 午前10時50分に混走が終了。GT500クラスは午前11時より10分間の専有走行に入ると、各車午後の予選に向けてのシミュレーションを行い、チェッカー直前まで熾烈なアタック合戦が展開された。

 まずは中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1'11.303を叩き出すと、これを立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が上回り、1'11.259で3番手に浮上する。

 続いて大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1'10.335でトップに躍り出るが、これを大津弘樹(Modulo NSX-GT)が上回り、1'10.297でトップを奪った。

 平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)も1'11.218までタイムを縮めるが、ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)がこれを上回り、1'10.993で3番手に浮上してきた。

 ここでチェッカー。GT500クラスはNo. 64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)がトップタイム、2番手にNo. 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)がつけ、ホンダ勢が1-2という結果となった。

 GT300クラスは混走でNo. 88 Weibo Primezランボルギーニ GT3がトップで1分18秒321。No. 96 K-tunes RC F GT3が2番手で1分18秒863そしてNo. 7 Studie BMW M4が1分18秒931で3番手。そして4番手には先週のWEC富士6時間に参戦した木村武史の乗るNo. 9 PACIFIC hololive NAC Ferrariがつける。

 こちらは専有走行に入っても上位陣に順位の変動はなかったため、そのままNo. 88 Weibo Primezランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップタイム、No. 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が2番手、No. 7 Studie BMW M4(荒聖治/アウグスト・ファルフス)が3番手で走行を終了した。

 なお、現在ランキングトップのNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがモラルハザードのペナルティポイントが前回の鈴鹿大会で6ポイントに達したため、オリベイラはこのセッションにおいて後半1時間の走行が禁じられたほか、決勝レースにおいても4グリッド降格となることがすでに決定している。

 公式予選はこのあと午後2時30分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦、第10戦SUGO公式予選上位ドライバーのコメント 小出峻「SUGOでは去年勝っているので自信がある」

第9戦ポールポジション、第10戦予選3位 小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

「SUGOにきて、いつもよりもちょっとだけ苦戦したというか。他のチームのドライバーと比べても今ひとつ速さが足りない、という状況が練習走行から続いていました。予選では練習とは路面の状況が変わったことで、マシンの動きは良くなりました。セカンドタイムについては、タイヤの美味しいところを2周分使いきれなかったという感じです」

「SUGOでは去年勝っているので、レース展開がどうなるかもわかっていますし、去年同様にしっかり走れば同じように勝てると思うので、自信があります」

「もちろん三井選手のことは意識していますが、それよりも自分のやるべき最大限を発揮してレースに臨むことをモットーにしてやっているので、彼がどういう位置にいるかに関わらず、自分がどうやって勝つかだけを考えて戦っています」

「赤旗で時間の延長がなかったので、あそこで走るよりもタイヤを温存した方が賢明な判断だろうなと思ったので、再開後は走りませんでした」

第9戦予選2位 三井優介(HFDP RACING TEAM)

「木、金と僕もチームもあまり調子が良くなかったので、そうした中で色々セットアップをしてきて今朝を迎えました。自分としてもドライビングを見つめ直しましたし、メカさんやエンジニアさんと何がダメなのかを徹底的に分析して行って、一緒に作り上げたマシンは非常に走りやすくなりました。ただアタックの中でミスがあって、セカンドタイムが伸びなかったので、そこは反省したいです」

「その後は、昨日までの練習で、後半にタイムが上がってくる傾向があったので、そこを再度見極めたり、ロングランになった時のマシンの挙動変化を見ながら走っていました。最後まで走ろうと思っていましたが、SPで飛び出してしまい、その時点で時間があまりなかったので、そのままタイヤの埃だけ取ってピットに帰ってきました」

「SUGOは数回しか走ったことがなく、レースで走るのは初めてなので、もちヨン優勝は目指しますが、まずは完走して表彰台を確実に獲得したいです」

第9戦予選3位、第10戦ポールポジション 中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)

「初めはスリップを狙っていて前に詰まっちゃったんですが、ちゃんといい間合いが取れてアタックができ、自己ベストのタイムも出せたので、内容としては良かったんじゃないかと思います」

「2コーナーから3コーナーにかけての切り返しのタイミングでアクセルを離しすぎたか何かでオーバーステアを出してしまい、そのまま回っちゃいました。クルマには特にダメージはないはずです。決勝への影響はないはずです」

「今日の決勝ではポジションを落とさないように気をつけて走ればいい結果が出ると思うので、スタートをちゃんと決めて自分の走りに集中して走ります。明日は優勝も狙えるポジションからのスタートなので、今日の走りも踏まえて、しっかりと走っていきたいです。まだ表彰台も乗ったことがないので、狙っていきます」

第10戦予選2位 小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)
「今日の予選は自分のやれるだけのことをやろうと思って臨んでいました。前にホンダ勢、トヨタ勢の人がいて、後ろにもいろんなドライバーがいましたが、あまり他人に惑わされないように心がけて、自分がやれるだけのことをやって、その中で結果がついて来ればいいなと、あまり気負わないようにしていました」

「クルマもどんどん良くなっていますし、前回から実力も向上している実感があるので、自信を持って無理をすることなく走りました」

「頑張った結果予選上位に来れたので、決勝のペースにも自信を持って頑張りたいです」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦、第10戦SUGO公式予選 第9戦はHFDP、第10戦はトムススピリットがフロントローを独占!! 第9戦は小出峻、第10戦は中村仁がポール獲得

第9戦ポールポジションは小出峻(HFDP RACING TEAM)

第10戦ポールポジションは中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)

 2022年FIA-F4選手権第9戦、第10戦の公式予選が9月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、第9戦は小出峻(HFDP RACING TEAM)、第10戦は中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は午前8時10分よりA組、B組各20分間で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。

 A組の走行では最初の3周までは大滝拓也(Media Do影山Racing F110)が1分26秒624、1分25秒432、1分25秒003と着実にタイムを上げてトップに立つが、4周目の計測では三井優介(HFDP RACING TEAM)が1分24秒485でトップに。2番手は小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)で1分24秒510、荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が1分24秒688で3番手につける。

 三井は6周目に1分24秒652を記録するが、小林は1分24秒598を同じ周に記録。セカンドベストでは小林がトップに立った。

 7周目は各ドライバーとも1分25秒台のタイムに止まるが、8周目に伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)が1分24秒864の自己ベストを記録して5位に。平安山良馬(TGR-DC RSフィールドF4)も1分24秒961の自己ベストを9周目に出して6番手に上がってきた。

 トップの三井は11周目に残り2分以上を残してピットイン。2番手の小林、5番手の伊東もそれに続く。

 一方、3番手の荒川は12周目に自己ベストを更新し、1分24秒677をマークするが、順位はそのまま。結局A組は三井、小林、荒川の順で走行を終了した。

 続いて行われたB組の走行は新原光太郎(ZAP SPEED F110)が1分27秒402で1周目トップ。2周目に入ると小出峻(HFDP RACING TEAM)が1分25秒770でトップに立ち、3周目には1分24秒571までタイムを縮める。2番手には37中村が1分24秒822で続く。

 小出は4周目に1分24秒609をマークすると、5周目には1分24秒378までタイムを縮め、6周目のセクター1でも全体ベストを記録。しかしここでは1分25秒855にとどまる。

 同じく4周目には堀尾風允(HELM MOTORSPORTS F110)が1分24秒633をマークして2番手に浮上、5周目には1分24秒612までタイムを縮めるが、6周目に中村が1分24秒481を記録して2番手を奪い返すと7周目には1分24秒522を出し、セカンドベストでは小出の1分24秒571を上回ってトップに立った。

 しかし中村は8周目の3コーナーでスピンアウト。ここで走行を終えてしまう。この中村のスピンにより、セッションは赤旗中断となった。

 車両回収ののち、走行は再開となるが、トップの小出はタイム更新は期待できないと判断してコースには戻らず、そのまま予選を終えることを決断。走行を続けたドライバーたちも小出や中村のタイムを上回ることはなかったため、B組は小出、中村、堀尾の順で走行を終了した。

 これにより第9戦はA組の三井のタイムを上回った小出がポールポジションを獲得。三井が2番手とHondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクトがフロントローを独占する結果となったが、第10戦は中村が自身初のポールポジションを獲得し、小林が2番手とTGR-DC Racing Schoolがフロントローを独占して決勝に臨むこととなった。

 第9戦決勝はこのあと午後1時30分より、第10戦決勝は明日の朝9時より、いずれも17周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第6戦SUGO公式練習結果

■GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar

Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
164伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'10.297--183.669
216笹原 右京
大湯 都史樹
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL111'10.335 0.038 0.038183.570
323松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI441'10.993 0.696 0.658181.869
424佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH371'11.218 0.921 0.225181.294
536坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS471'11.235 0.938 0.017181.251
68野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS421'11.238 0.941 0.003181.243
719国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH351'11.247 0.950 0.009181.220
838立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS161'11.259 0.962 0.012181.190
9100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS461'11.268 0.971 0.009181.167
1012平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS891'11.301 1.004 0.033181.083
1139関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS541'11.303 1.006 0.002181.078
1214大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS601'11.315 1.018 0.012181.047
1317塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS681'11.359 1.062 0.044180.936
1437サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS681'11.531 1.234 0.172180.501
153千代 勝正
高星 明誠
CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI681'11.764 1.467 0.233179.915

■GT300クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar

Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
188小暮 卓史
元嶋 佑弥
Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH331'18.321--164.852
296新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL381'18.863 0.542 0.542163.719
37荒 聖治
アウグスト・ファルフス
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI631'18.931 0.610 0.068163.578
49木村 武史
ケイ・コッツォリーノ
PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH241'19.000 0.679 0.069163.435
555武藤 英紀
木村 偉織
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS31'19.006 0.685 0.006163.423
625松井 孝允
野中 誠太
HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'19.027 0.706 0.021163.380
72加藤 寛規
堤 優威
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS141'19.029 0.708 0.002163.375
887松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH241'19.108 0.787 0.079163.212
961井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL891'19.127 0.806 0.019163.173
1065蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS511'19.135 0.814 0.008163.157
1110富田 竜一郎
大草 りき
TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL931'19.298 0.977 0.163162.821
1220平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL121'19.353 1.032 0.055162.708
134谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH721'19.355 1.034 0.002162.704
1418小林 崇志
太田 格之進
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH781'19.381 1.060 0.026162.651
15360青木 孝行
柴田 優作
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH51'19.402 1.081 0.021162.608
1656藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1001'19.437 1.116 0.035162.536
1752吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS511'19.617 1.296 0.180162.169
1860吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL331'19.774 1.453 0.157161.850
1911安田 裕信
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL601'19.908 1.587 0.134161.578
2031嵯峨 宏紀
中山 友貴
apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS1'20.000 1.679 0.092161.393

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第10戦SUGO B組公式予選結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Group A Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 10 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
137中村 仁TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1'24.522--152.758
25小出 峻HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'24.571 0.049 0.049152.669
362堀尾 風允HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'24.633 0.111 0.062152.558
413藤原 大輝Hitotsuyama MDF
Hitotsuyama Racing
1'25.029 0.507 0.396151.847
597岩澤 優吾BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1'25.116 0.594 0.087151.692
633鶴田 哲平ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'25.117 0.595 0.001151.690
777宮下 源都WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
1'25.203 0.681 0.086151.537
841奥本 隼士Racing TEAM HERO'S
TEAM HERO'S
1'25.272 0.750 0.069151.414
914新原 光太郎ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
1'25.297 0.775 0.025151.370
1031奥住 慈英ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'25.509 0.987 0.212150.995
1139地頭所 光SACCESS RACING
SACCESS RACING
1'25.615 1.093 0.106150.808
1281卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1'25.878 1.356 0.263150.346
1332辻本 始温ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'25.948 1.426 0.070150.223
14*96IC1齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランドF110
AKILAND RACING
1'26.807 2.285 0.859148.737
1599IC2近藤 善嗣AdvaNceD IoTくじらRn
Rn-sports
1'27.268 2.746 0.461147.951
1629IC3小嶋 禎一SACCESS RACING FR22
SACCESS RACING
1'27.723 3.201 0.455147.184
1771IC4大山 正芳ダイワN通商アキランドF110
AKILAND RACING
1'28.036 3.514 0.313146.660
---- 以上基準タイム(110% -1'33.013)予選通過 ----
  • CarNo. 96は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4.4.d)(ピット出口のホワイトラインカット)により、ベストタイムを削除した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦SUGO B組公式予選結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Group B Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
15小出 峻HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'24.378--153.019
237中村 仁TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1'24.481 0.103 0.103152.832
362堀尾 風允HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'24.612 0.234 0.131152.595
433鶴田 哲平ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'24.909 0.531 0.297152.062
577宮下 源都WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
1'24.912 0.534 0.003152.056
613藤原 大輝Hitotsuyama MDF
Hitotsuyama Racing
1'24.998 0.620 0.086151.902
797岩澤 優吾BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1'25.026 0.648 0.028151.852
841奥本 隼士Racing TEAM HERO'S
TEAM HERO'S
1'25.117 0.739 0.091151.690
914新原 光太郎ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
1'25.287 0.909 0.170151.388
1031奥住 慈英ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'25.294 0.916 0.007151.375
1139地頭所 光SACCESS RACING
SACCESS RACING
1'25.585 1.207 0.291150.861
1281卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1'25.677 1.299 0.092150.699
1332辻本 始温ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'25.873 1.495 0.196150.355
14*96IC1齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランドF110
AKILAND RACING
1'26.326 1.948 0.453149.566
1599IC2近藤 善嗣AdvaNceD IoTくじらRn
Rn-sports
1'26.790 2.412 0.464148.766
1629IC3小嶋 禎一SACCESS RACING FR22
SACCESS RACING
1'27.662 3.284 0.872147.286
1771IC4大山 正芳ダイワN通商アキランドF110
AKILAND RACING
1'27.670 3.292 0.008147.273
---- 以上基準タイム(110% -1'32.939)予選通過 ----
  • CarNo. 96は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4.4.d)(ピット出口のホワイトラインカット)により、ベストタイムを削除した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第10戦SUGO A組公式予選結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Group A Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 10 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
136小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1'24.598--152.621
27三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'24.652 0.054 0.054152.523
335荒川 麟TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1'24.688 0.090 0.036152.458
46西村 和真HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'24.905 0.307 0.217152.069
580伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1'24.978 0.380 0.073151.938
616大滝 拓也Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1'25.132 0.534 0.154151.663
761佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'25.165 0.567 0.033151.605
838平安山 良馬TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1'25.188 0.590 0.023151.564
918藤原 優汰アキランドレーシングF110
AKILAND RACING
1'25.225 0.627 0.037151.498
1019伊藤 慎之典KRac Motorsports F110
KRac Motorsports
1'25.343 0.745 0.118151.288
1115吉村 渉Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1'25.394 0.796 0.051151.198
1287下野 璃央Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1'25.622 1.024 0.228150.795
1330IC1DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1'26.256 1.658 0.634149.687
1463IC2鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'26.459 1.861 0.203149.336
1555IC3KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1'26.961 2.363 0.502148.473
16*86IC4大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1'27.411 2.813 0.450147.709
1727IC5SYUJIRSS F110
RSS
1'28.053 3.455 0.642146.632
1823IC6YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'30.439 5.841 2.386142.764
---- 以上基準タイム(110% -1'33.111)予選通過 ----
  • CarNo. 86は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4.4.d)(ピット出口のホワイトラインカット)により、ベストタイムを削除した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦SUGO A組公式予選結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Group A Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
17三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'24.485--152.825
236小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1'24.510 0.025 0.025152.780
335荒川 麟TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1'24.677 0.192 0.167152.478
46西村 和真HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'24.854 0.369 0.177152.160
580伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1'24.864 0.379 0.010152.142
661佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'24.915 0.430 0.051152.051
738平安山 良馬TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1'24.961 0.476 0.046151.969
816大滝 拓也Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1'25.003 0.518 0.042151.893
918藤原 優汰アキランドレーシングF110
AKILAND RACING
1'25.088 0.603 0.085151.742
1019伊藤 慎之典KRac Motorsports F110
KRac Motorsports
1'25.335 0.850 0.247151.303
1115吉村 渉Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1'25.388 0.903 0.053151.209
1287下野 璃央Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1'25.619 1.134 0.231150.801
1363IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'26.042 1.557 0.423150.059
1430IC2DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1'26.082 1.597 0.040149.990
1555IC3KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1'26.760 2.275 0.678148.817
16*86IC4大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1'27.215 2.730 0.455148.041
1727IC5SYUJIRSS F110
RSS
1'27.974 3.489 0.759146.764
1823IC6YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'30.318 5.833 2.344142.955
---- 以上基準タイム(110% -1'33.013)予選通過 ----
  • CarNo. 86は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4.4.d)(ピット出口のホワイトラインカット)により、ベストタイムを削除した。

Super FJ Championship

現役スーパーFJレーサーが小学校で講演 玄関前にはマシンも出現

講演する田上蒼竜

 スーパーFJもてぎ/SUGOシリーズと筑波/富士シリーズに参戦し、現在両シリーズのポイントリーダーである田上蒼竜選手が、母校である土浦市立大岩田小学校(校長:川村勝司)を訪問、生徒の前で講演を行った。

 これは同校が行っている、職業観を段階的に身につける総合的な学習(キャリア教育)の一環で、土浦市では「未来プロジェクト」という名で、専門性のある職業につく社会人や、将来の夢に向かって頑張っている人を講師に招き、その職業への想いを語ってもらい、生徒自身の生き方やキャリア形成を考える機会を持とうという取組によるものだ。

 田上蒼竜選手は2002年生まれ、今月に20歳になる。大岩田小学校から地元の中学、高校と進学し現在は大学に通いながらF1ドライバーを目標にレース活動を行っている。

モーターレーシングとの関わりは4歳でキッズカートに乗ったのが始まりで、5歳からキッズカートレースにデビュー。8歳からコマー60クラスという子供向けの上位クラスにステップアップすると優勝やシリーズチャンピオン争いに絡む速さを見せる。

さらに14歳でJAFジュニアカート選手権に参戦し1勝を挙げると、16歳で中国、フィリピンなどで開催される「Asia Karting Open Championship」に出場、開幕戦北京で優勝するなど活躍しシリーズ2位を獲得した。

その後18歳で現在所属するZAP SPEEDのオーディションに合格すると昨年の筑波シリーズ最終戦でスーパーFJレースに初出場し3位表彰台。今年は前述の通りふたつのシリーズに参戦し、ここまでもてぎ/SUGOシリーズは4戦して1勝と2位2回、筑波/富士シリーズは6戦して2勝と2位2回、3位1回と結果を出している。

 9月9日の土浦は生憎雨が降ったり止んだりのコンデションだったが、朝には大岩田小学校の玄関前に田上選手がドライブする13号車(A'sカンパニー ZAP ED)が置かれ、登校する生徒はいきなり出現したフォーミュラマシンを興味深々で覗き込み。スタッフの案内でコックピットに座らせて貰う子もいた。

 やがて始業時間となり、6年生の80人が「ふれあいルーム」と呼ばれる講義室に集合。まずは田上選手による「スポーツドライバーにたずさわる仕事について」という題で講話を受けた。ここでは田上選手がレースに興味を持ったきっかけや、前述のレースキャリア、レーシングドライバーを目指して、小学校~中学校~高校と進学しながらどんな活動をしてきたかについて、時には停滞したり挫折したり思い悩んだ時期もあったが、諦めずに現在に至り、今後さらに上位のカテゴリーを目指していくために今も努力を続けている事を話した。

 その中で田上選手が生徒に説いたのは「途中つらいことがあったり壁にぶつかることもあったが、あきらめなったから今がある」こと、そんな自分にも後悔している事は多々あり、それは「やらなかった後悔」であるということ。そして「夢を目標にすることは苦しいこともあるが、それを実際に行っている時はとても楽しい」ので、なにか熱中できること、今は夢がなくてもそれを見つけたら、あきらめずに取り組んでほしい、その時一番応援してくれて、困った時に手を差し伸べてくれるのは親であることを忘れないでいてほしい、という内容だった。

登校風景

イラストにサインする田上蒼竜

スーパーFJの説明会

放課後のサイン会

 その後は生徒から田上選手へ一問一答。(抜粋)

  • Q:レースをしている時はどんな気持ちですか?
  • A:相手に負けないように、ミスをしないようにと思っています。
  • Q:レースをしている時に思っている人は誰ですか?
  • A:レース前には親や応援して下さっている方々の事を思ったりするが、レース中は(集中しているので)何も思い出さないです(笑)
  • Q:レースでケガしたことはありますか?
  • A:自分はケガをしたことはないですが、たまに仲間の中には骨を折ったりした人がいます。
  • Q:レース中は冷静でいられるのですか?
  • A:自分の中で課題でもあるのですが、冷静でいられないことも結構あります。どうしても相手と闘っているときとか、お互いに冷静になれなくて当たっちゃったりすることもあります。
  • Q:何歳までレースを続けたいですか?
  • A:できるかぎりつづけたい、できるものなら一生続けていきたいです。
  • Q:あこがれのレーサーはいますか?
  • A:F1ドライバー、アイルトン・セナとかミハエル・シューマッハとか(ここで生徒から「知ってる!」との声)、でも一番好きなのはキミ・ライコネンという選手です。
  • Q:F1ドライバーになるためにいつも心がけていることはありますか?
  • A:一番今自分でやっていることは、F1は時速300キロとかで走って身体にもとても負担がかかるので、それに耐えられるようにトレーニングを積んでいます。体重もタイムに影響するので、食事にも気をつかっています。
  • Q:レースでイライラした時の対処法を教えてください
  • A:それは自分も知りたいです(笑)、レースの前とかは音楽聴いて気持ちをリセットとかします。
  • Q:マシンが壊れたことはありますか?
  • A:壊さないように気をつけてはいるんですが、何回か、大きく壊してしまったことがあります。相手が予想しなかった動きをして当たったりとかした時もあります。

 ここで講演は終了、その後は玄関に置かれたスーパーFJ車両の前に移動して、田上選手によるマシンの解説が行われ、その後は希望する生徒がマシンに座った。コックピットの狭さや着座位置の低さ、フルハーネスのシートベルトなどに驚きつつ、貴重な体験に笑顔があふれた。さらには田上選手のサインを求める子も多数並び、即席のサイン会となった。

 6年生の授業が終わった後も、他の学年の生徒が入れ替わりに立ち替わりに先生の引率でマシンの見学に現れ、夕方の下校時刻まで盛り上がりを見せた。

 田上選手は今月18日の筑波サーキットでのスーパーFJレースに参戦予定。ランキング2位の選手の結果次第ではこの大会でシリーズチャンピオン確定の目がある。

集合写真

Text & Photo: Junichi SEKINE

TCR JAPAN SUNDAY

第5戦富士決勝 猪爪杏奈が独走で初優勝を飾る

 TCRジャパンサンデーシリーズは9月11日、富士スピードウェイで第5戦の決勝を行い、ポールポジションスタートの猪爪杏奈(Honda CIVIC TCR)が他を寄せつけない走りで独走優勝を飾った。

 FRJに続く早朝の決勝レースは快晴の下で行われた。

 ポールポジションの猪爪は、スタートでやや出遅れ、1コーナで並ばれるなどしたが、コカコーラコーナーまでにはトップに立つ。猪爪が他車と競り合ったのはこの場面のみ。

 以降はまったく他を寄せつけず、4周目3.4秒、8周目6.0秒、12周目9.1秒と、2位大蔵峰樹(Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR)とのマージンを着実に築いていった。

 念願の優勝を果たした猪爪は、クルマを降りると全身で喜びを表した。

Text&Photo: Shigeru KITAMICHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第5戦富士レース15決勝コメント 小川颯太「マシンコントロールに集中していました」HIROBON「楽しいバトルでした」

Race15優勝 小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

 「スタートは決して悪くはなかったですが、完璧という感じでもなかったです。でも徐々に良くなっています。タイヤも予選で使用しただけの新品に近いものだったので、前半プッシュしようと思ったのですが、マシンのセットを大きく変えてオーバーステアになっていたので、思うようにいかなかったです。小山選手の追い上げは、少しやばいかなとは思っていましたが、小山選手もかなりタイヤが厳しそうだったので、そんなに心配はしていませんでした。それよりも自分のマシンをコントロールすることに集中していました」

 「2勝目ですが、まだ気持ちの良い優勝はないので、鈴鹿でぜひそれを果たしたいと思います。セッティングを試す時間は少ないのですが、今回学んだことを鈴鹿で生かしたいと思います」

Race15マスタークラス優勝 HIROBON(Rn-sportsF111/3)

 「スタートで畑選手が飛び出したのはラッキーでした。このまま行けるのかと思っていましたが、後半見る見る近づいてきました。ついにきたな、と思いました(笑)。5秒ペナルティは知っていましたが、それでも勝ちたいと思っていました。田中選手も含めたバトルは楽しかったですね。今年のリージョナルではああいうバトルはあまりありませんから」

 「(チャンピオンは決まりましたが)来季の予定はまだ決まっていません。SFライツも含めて検討しています。もしライツをやるならそれに絞ってやりたいと思っています」

Text&Photo: Shigeru KITAMICHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第5戦レース15決勝 小川颯太が逃げ切って2勝目、HIROBONはマスタークラスチャンピオンを決める

 
 9月11日、フォーミューラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権第5戦レース15の決勝が、富士スピードウェイで行われ、スタートでトップに出た小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)が小山美姫(TGR-DC F111/3)の追撃を抑えて優勝を飾った。

 マスタークラスは、三者による接戦を制したHIROBON(Rn-sportsF111/3)がクラス優勝。8勝目を挙げチャンピオンを確定した。


 世界耐久選手権のサポートレースということもあって、スタートは午前8時10分。早朝のレースとなった。

 ポールスタートの大草りき(Sutekina Racing)は、スタートしたもののマシントラブルで満足に加速せず、1周を終えてピットに滑り込み、ここでレースを終えてしまった。

 大草の脱落でトップに立ったのは小川。小山を従えて1コーナーをクリアすると、2周目には小山との差を1.8秒と開く。しかし、両者の差がこれ以上開くことはなかった。ニュータイヤで序盤に差を開きたい小川だったが、昨日のレース後のセッティング変更でオーバーステアとなったマシンと格闘していたのだ。

 それでも、小川は追ってくる小山に対して「抜かれることはない」と自信を持ってレースを進める。両者に差は徐々に詰まっていき、11周目にはストレートでテール・トゥ・ノーズ状態になるが、ここでも小川は焦ることなく抑えきり、そのまま自身2勝目のチェッカーを受けた。


 マスタークラスは、ポールスタートの畑亨志(A-NeKT F111/3)が、スタート後の1コーナーでオーバーラン。HIROBONと田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)が競り合い続けるが、10周目にはこのバトルに遅れを取り戻してきた畑も加わる。

 勢いに勝る畑は、最終ラップでHIROBONの前に出てこの勝負に決着をつけた……はずだったが、すでに畑にはレース中にフライングスタートの裁定(結果に+5秒)が出ており、順位はHIROBON、田中、畑となった。

 この結果、最終戦を待たずに、HIROBONの2022年マスタークラスチャンピオンが決定した。

Text&Photo: Shigeru KITAMICHI

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