全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦の決勝が、4月4日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、予選6位の#10三宅淳詞(ルーニースポーツ)が濡れたコースコンディションのなか、先行する#50名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)を捕らえ優勝。今大会3人目のウィナーとなった。
スーパーフォーミュラレースの途中から降り出した雨は降ったり止んだりを繰り返し、コースを濡らし続けたため、全車レインタイヤを装着してのスタートとなった。
第1戦の決勝結果で決まったグリッド最前列には、すでにライバルとなった名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)と佐藤蓮(TODA RACING)が並び、誰もが決勝は2人による一騎打ちが繰り広げられるものと思っていた。
ところが、あろうことか#2佐藤はエンジンストールなのか、シグナルがブラックアウトしてもグリッド上で動けず。後続車は#2佐藤のマシンを右に左にかわしながらスタートしていく。#2佐藤は最後尾からレースに復帰するが、即座にピットイン。ここで天候回復に賭けスリックタイヤに交換するというリスキーな作戦に打って出る。
その間にもレースはトップ#50名取が#36ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)、#37平良響(TOM'S)のトムス勢を従える形で進んでいく。ドライでコンディションであれば#50名取に分があるはずだが、不安定なコンディションが#50名取のシナリオを狂わせていく。
7周を終え#36アレジに対し3.4秒のマージンを築いた#50名取だったが、ハーフウエットのコンディションにセッティングがハマった#10三宅が急接近。4位から一気に2位にジャンプアップすると、#50名取を1周1秒から3秒も上回るペースで走り、12周目のアドバンコーナーでついにトップに立つ。
抜かれた#50名取もやや雨の強くなった残り周回で再逆転を狙い、諦めずに差を詰めるが追いつくまでには至らず、伏兵ともいえる#10三宅が今大会3人目の勝者となった。3位は第1戦に続いて#36アレジが入った。
最後尾からスリックタイヤで追い上げを図った#2佐藤は、途中路面コンディションが回復したときはトップグループより6~9秒も速いラップタイムを刻み、大逆転の期待を抱かせたが、レース折返しから再び雨が強くなるとペースを上げることはできず、9位フィニッシュ。ファステストラップを記録したことで着実にポイントを稼いだ。
マスターズクラスは#4今田信宏(B-MAX ENGINEERING)の脱落もあり、#11M植田正幸(ルーニースポーツ)がクラス優勝。ルーニースポーツとしては嬉しいダブルウィンとなった。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の決勝が、4月4日、静岡県・富士スピードウェイで行われた。途中雨が落ちてくる難しいコンディションのなか、ポールポジションスタートの野尻智紀(MUGEN)が優勝。2位はスタートで前に出たものの逆転を許した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、3位には福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入った。
決勝スタート前、雲の切れ間から覗いていた青空が見えなくなり、雨が近づいていることを予感させた。各チームはレインタイヤをグリッド上に持ち込み、スタッフは空を見上げなが準備を進める。
午後2時10分、1周のフォーメイションラップからスタートが切られた。
2番グリッドの#64大湯が好ダッシュを決め#16野尻を抑えて前に出る。しかし「大湯選手が狙っているのは分かっていた」と#16野尻は焦ることなく背後からチャンスを窺う。その後方ではオープニングラップの混乱で予選8位の#15大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)と予選9位の#19関口雄飛(TEAM IMPUL)が接触。両者はピットインを余儀なくされ早くも上位進出の権利を失ってしまった。
「マシンは最高だった」という#16野尻は、周回を重ねるたびに#64大湯との差を詰めていくと、10周目のダンロップコーナーでオーバーテイクシステム(OTS)を使い、狙いすましたようにアウトから前に出る。その勢いは衰えることなく#64大湯を毎周0.2~0.3秒ずつ引き離していく。
雨の可能性があるため早めにタイヤ交換をするチームは少なかったが、そのなかで後方スタートながら8位まで順位を上げていた#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が9周終了時にピットに滑り込む。しかしあろうことか左リアタイヤの交換に手間取り大きくタイムロス。ここまでの追い上げが無駄になってしまうが、王者は腐ることなく前を追う。
10周を過ぎてペースが良かったのが1周目に順位を落としていた#37宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)。14周目に#39阪口晴南(INGING MOTORSPORT)、18周目に#18国本雄資(KCMG)を抜き7位まで順位を回復してきた。
折返しを過ぎた21周目、上位の順位は、#16野尻、#64大湯、#5福住、#6笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)#20平川亮(TEAM IMPUL)#38坪井翔(INGING MOTORSPORT)、#37宮田と続く。
このなかで#64大湯は他のマシンよりタイヤがきつくなり24周目3位、25周目4位と順位を落とすと、たまらず25周を終えた時点でピットイン。ここから上位陣のピットインが始まり、28周を終え#5福住、29周#6笹原がピットに滑り込む。
この少し前から雨がポツリポツリと落ち出す。特に最終コーナー方向が濡れ、タワーに「WET」の表示が出される。しかし、この後も雨が強くなることはなく、全車ドライタイヤのまま走行を続ける。
その後も、31周目に#37宮田、32周目#38坪井がピットインしタイヤ交換を行うが、アウトラップに冷えたタイヤでマシンコントロールをするのは難しく、#38坪井は堪らず33周目にセクター3でコースアウト。ここでレースを終えてしまう。
終盤、残り5周となったところでピットインをしていないのは、トップ#16野尻、9秒遅れの2位#20平川、2人から大きく遅れてはいるが3位を走る#4中山雄一(KONDO RACING)の3人のみ。アウトラップのタイムロスを考えるとトップ2車も決して安泰ではなく、すでにタイヤ交換をしたマシンに一気に差を詰められる可能性もある。
38周を終え、#20平川、#4中山、39周を終え#16野尻がピットイン。#16野尻はトップをキープしたままコースに戻り、ウェービングしてタイヤを暖めるが、ここで早めにタイヤ交換をしていた#64大湯が急接近。何とファイナルラップに入る手前の直線でその差は3.8秒とトップ#16野尻を射程距離圏内に捕える。
最後はこの週末をリードしてきた2人による一騎打ちとなったが、#16野尻が1.5秒差でかろうじて逃げ切り開幕戦を制した。3位はやはり早めにタイヤ交換を行っていた#5福住が入った。
第2戦は3週間後の4月24~25日に鈴鹿サーキットで行われる。
Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権 第1戦 -RIJ- (2021/04/04) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 10 | | | 三宅 淳詞 | MAX RACING 320 Rn-sports | SPIESS A41 | 15 | 27'24.115 | - | - |
2 | 50 | | | 名取 鉄平 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM | SPIESS A41 | 15 | 27'25.133 | 1.018 | 1.018 |
3 | 36 | | | ジュリアーノ・アレジ | TOM'S 320 TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 15 | 27'31.621 | 7.506 | 6.488 |
4 | 37 | | | 平良 響 | Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 15 | 27'31.627 | 7.512 | 0.006 |
5 | 5 | | | 神 晴也 | Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM | TOMEI TB14F3 2020 | 15 | 27'32.619 | 8.504 | 0.992 |
6 | 1 | | | 野中 誠太 | Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 15 | 27'36.028 | 11.913 | 3.409 |
7 | 51 | | | 小山 美姫 | B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING | SPIESS A41 | 15 | 27'54.241 | 30.126 | 18.213 |
8 | 30 | | | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING | SPIESS A41 | 15 | 27'58.124 | 34.009 | 3.883 |
9 | 2 | | | 佐藤 蓮 | TODA FIGHTEX TODA RACING | SPIESS A41 | 15 | 28'12.662 | 48.547 | 14.538 |
10 | 11 | M | 1 | 植田 正幸 | MAX RACING RN 320 Rn-sports | SPIESS A41 | 15 | 28'24.536 | 1'00.421 | 11.874 |
11 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING | SPIESS A41 | 13 | 27'33.488 | 2Laps | 2Laps |
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ---- |
- | 35 | | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N 320 RS FINE | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 6 | 11'23.160 | 9Laps | 7Laps |
- Fastest Lap: CarNo.2 佐藤蓮(TODA FIGHTEX)1'38.705 (6/15) 166.423km/h
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/04) Final Race Weather:Cloudy-Rain Course:Dry-Wet
2021 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 41 | 58'30.222 | - | - |
2 | 64 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 41 | 58'31.798 | 1.576 | 1.576 |
3 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 41 | 58'33.959 | 3.737 | 2.161 |
4 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL | TOYOTA TRD01F | 41 | 58'49.458 | 19.236 | 15.499 |
5 | 6 | 笹原 右京 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 41 | 58'56.703 | 26.481 | 7.245 |
6 | 1 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 41 | 59'00.112 | 29.890 | 3.409 |
7 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD01F | 41 | 59'00.692 | 30.470 | 0.580 |
8 | 18 | 国本 雄資 | KCMG Elyse SF19 KCMG | TOYOTA TRD01F | 41 | 59'10.102 | 39.880 | 9.410 |
9 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD01F | 41 | 59'13.993 | 43.771 | 3.891 |
10 | 14 | 大嶋 和也 | NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE | TOYOTA TRD01F | 41 | 59'17.381 | 47.159 | 3.388 |
11 | 36 | 中嶋 一貴 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD01F | 41 | 59'22.829 | 52.607 | 5.448 |
12 | 3 | 山下 健太 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING | TOYOTA TRD01F | 41 | 59'24.189 | 53.967 | 1.360 |
13 | 12 | タチアナ・カルデロン | ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE | Honda M-TEC HR-417E | 41 | 59'25.445 | 55.223 | 1.256 |
14 | 4 | 中山 雄一 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING | TOYOTA TRD01F | 41 | 59'26.702 | 56.480 | 1.257 |
15 | 7 | 小高 一斗 | KCMG Elyse SF19 KCMG | TOYOTA TRD01F | 41 | 59'28.422 | 58.200 | 1.720 |
16 | 15 | 大津 弘樹 | TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh | Honda M-TEC HR-417E | 41 | 59'51.752 | 1'21.530 | 23.330 |
17 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL | TOYOTA TRD01F | 39 | 59'33.754 | 2Laps | 2Laps |
18 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD01F | 36 | 51'58.982 | 5Laps | 3Laps |
---- 以上規定周回数(90% - 36Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19) 1'22.639 (41/41) 198.778km/h
TCRジャパンサンデーシリーズ第1戦は4日、富士スピードウェイで決勝を行い、予選2位からスタートしたヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)がスタートでトップに立つとそのまま逃げ切り独走優勝を飾った。
サンデーシリーズ決勝は12時40分にフォーメーションラップが始まった。雨模様だがまだ雨は落ちてこない。鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が昨日のレースの負傷で出走を取りやめたため9台がグリッドに付きスタートが切られた。
ポールポジションの藤井優紀(Audi Team Hitotsuyama)はエンジンストールで出遅れ一気に後続に飲み込まれてしまう。トップに立ったのは予選2位のヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)。1周目はトップ・ヒロボン、2位・加藤正将(Audi Team Mars)、3位・佐藤潤(Adenau IDI GOLF TCR)、4位・大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)、5位・中谷明彦(DOME RACING)、6位・井上恵一(NILZZ Racing)の順でコントロールラインを通過。
ヒロボンは1周目に0秒7あった加藤との差を2周目には0秒4まで詰められるが、ここからは毎周後続を引き離すラップを刻み、徐々にリードを広げる。
ヒロボンは6周目には2位以下を2秒3離すと、8周目には4秒4、11周目には6秒8と独走態勢を築く。終盤には2位以下との差をコントロールし、13周を走ってぶっちぎりでの初戦を制した。
加藤は、ヒロボンにはおいて行かれたものの2周目にはこのレースのファステストラップをたたき出し、3位以下を寄せ付けず、単独走行で2位に入った。
3位の表彰台をかけた争いは佐藤と大蔵で繰り広げられた。各コーナーやストレートで併走する争いは、8周目に3位を走る佐藤を大蔵が攻略。この争いに決着をつけた。
4位に落ちた大蔵は、後方から追い上げてきたポールシッターの藤井に10周目にかわされ5位まで後退。藤井はさらに3位の佐藤に迫るも背後まで付けたところでチェッカーを迎えた。
4位には藤井が入り、5位が大蔵、6位には中谷が入った。
両シリーズの第2戦は鈴鹿サーキットに舞台を移し24日、25日に行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/04) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Maker Model Team | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 19 | ヒロボン | CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 13 | 23'41.646 | - | - |
2 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS3 LMS Audi Team Mars | 13 | 23'46.252 | 4.606 | 4.606 |
3 | 73 | 大蔵 峰樹 | Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE | 13 | 23'55.446 | 13.800 | 9.194 |
4 | 21 | 藤井 優紀 | Audi RS3 LMS Audi Team Hitotsuyama | 13 | 23'56.317 | 14.671 | 0.871 |
5 | 10 | 佐藤 潤 | Volkswagen Golf GTI TCR Adenau IDI GOLF TCR | 13 | 24'02.675 | 21.029 | 6.358 |
6 | 97 | 中谷 明彦 | Honda CIVIC TCR DOME RACING | 13 | 24'03.077 | 21.431 | 0.402 |
7 | 7 | 井上 恵一 | Audi RS3 LMS NILZZ Racing | 13 | 24'05.854 | 24.208 | 2.777 |
8 | 45 | 竹田 直人 | Honda CIVIC TCR 若甦ドリームドライブwith KCMG | 13 | 24'06.522 | 24.876 | 0.668 |
9 | 71 | 大山 正芳 | Honda CIVIC TCR ダイワN通商アキランドCIVIC | 9 | 17'34.578 | 4Laps | 4Laps |
---- 以上規定周回数(75% - 9Laps)完走 ---- |
- | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | | D.N.S | - | - |
- Fastest Lap: CarNo.65 加藤正将(Audi Team Mars) 1'48.201 (2/13) 151.817km/h
- 優勝 佐藤蓮(TODA RACING)
-
「昨日の反省を生かしてプレッシャーをかけられるところではかけていくようにしました。単独で抜くのは難しいので、名取選手のミス待ちという状況でプレッシャーをかけ続け、後半で何とか隙きを突いて抜くという組み立てを考えていました。その展開どおりになり初優勝することができて嬉しいです」
「セットアップに関しては序盤から詰めて行けるようなものにして、それが上手くハマったと思います」
「セクター3は昨日からあまりペースが良くなかったのですが、ドライビングでも少しずつ改善して、それがレース後半に向けてどんどん成熟していったのかなと思います。(名取選手を)パスすることができファステストも記録してフルポイント獲得できました。(シリーズの)スタートダッシュとしてはいい感じです。第3戦も前を目指していきたいと思います」
- 2位 名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)
-
「良いスタートが切れて、1周目、2周目はマージンを築くことができたのですが、その後は厳しい状況でした。追われる極限状態の中で自分がフロントをロックさせてしまうというミスがあり、そこで抜かれてしまいました。(ミスは)自分の弱さかなと思います」
「昨日より辛いところも良いところもあって、すべてが良くなったわけではありませんでしたが、自分としてはもっと(マシンに)合わせるべきだと思いますし、午後、路面が変わっても再び優勝できるように気を入れ直して頑張りたいです」
「去年は菅生の予選で雨が1回あったと思いますが、正直、(雨のレースを)確実に100パーセント分かっているわけではありません。雨は比較的得意な方なので、もし雨が降っても、どんなコンディションでも自分と戦いながら優勝を目指していきたいです」
- 3位 野中誠太(TOM'S)
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「まずはスタート、昨日はすごく失敗してしまったので、エンジニアさんともミーティングをして細かいところまで分析しました。今日は普通のスタートを切ることができ、ペース的にはあまり良くはなかったのですが、その中でもできる限りミスなくペースを保てるように頑張りました」
「展開にも恵まれて、表彰台に登ることができましたが、正直トップ2の選手に比べたらタイムも良くないですし、課題もたくさんあるので、そこはこの結果に満足せずにもっともっと上を目指していきたいと思います」
「今回スポット参戦という形でチャンスを頂いて、本当にに多くのことを学ぶことができました。3位は良い結果だと思いますので、自信を持ってFIA-F4もチャンピオンを確実に取るという気持ちで頑張りたいと思います」
まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI
予選日から一夜明けた決勝日の富士スピードウェイは曇り空。予報では午後4時頃から雨が降り出すこととなっており、決勝がレインコンディションになるかは微妙なところだ。
各チームは午前9時25分からの30分間の走行で決勝を想定したセッティングを試みることになる。
10分経過。予選Q1で屈辱の敗退となったディフェンディングチャンピオン#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、ベテラン#14大嶋和也(ROOKIE Racing)が積極的に走行を重ねる。タイムは1分22秒半ばと2人とも予選を上回るタイムを刻んでおり、燃料を少なくした状態でのセッティングを試した模様。いずれにしても決勝に向けては良い仕上がりを見せているようだ。
20分経過。ポールシッター#16野尻智紀(MUGEN)と2番グリッドスタートの#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)はともに1分23秒台。ピットインしながらじっくりとセッティングを確認している。雨のレースになるにしてもこの2人が中心となってレースは展開するはずだ。
この週末まったく歯車の噛み合っていない#3山下健太(KONDO RACING)がヘアピンでスピン。ここでのスピンはあまり見ないだけにブレーキやミッションのトラブルかもしれない。
30分経過。走行開始からコンスタントな走行を見せたのが予選5位の#39阪口晴南(INGING MOTORSPORT)。1分24秒台をコンスタントに刻み時折23秒台に入れ、実質のトップタイムをマークした。これに続いたのが予選3位#6笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、予選4位#5福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のチームメイトの2人。
この若手3人が#16野尻と#64大湯を脅かす存在となれれば、開幕戦は面白いレースになることは請け合いだ。
決勝は午後2時10分スタート。41周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2戦の決勝が、4月4日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、予選2位の佐藤蓮(TODA RACING)がレース後半に先行する名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)を逆転し初優勝を飾った。
早朝8時25分、上空に雲は多いものの切れ間から日も差すコンディションのなかスタートを迎えた。シリーズは最終戦を除き1大会3レースとなっているので、チームやドライバーは日曜日は早起きを強いられることになる。
スタート前にトラブルが発覚した5番グリッドの#37平良響(TOM'S)はピットガレージで修復を試みるがスタートに間に合わず。11台でのスタートとなった。
スタートで飛び出しの良かったポールシッター#50名取は、トップは絶対に譲らないと、イン側#2佐藤に被せる進路を取りその座をキープ。レースはここから第1戦とまったく同じ展開になっていく。
逃げる#50名取、追う#2佐藤が後続を引き離しながら周回を重ねていく。第1戦の21周とは異なり15周レースのため、#2佐藤にとってはやや焦る気持ちもあったはずだが「後ろからプレッシャーをかけて相手のミスを待つ」という作戦どおり、ルーキーらしからぬ冷静な判断で、コーナー入口で背後に迫り相手のミラーに自分の姿を映し続ける。
#50名取も#2佐藤を意識して牽制していたためペースがやや落ち、9周あたりから3位単独走行の#36ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)がトップ2台との差を少しずつ詰め始める。
レースが大きく動いたのは10周目。後半になって明らかに動きの悪くなった#50名取に#2佐藤がストレートでそれまでにない間隔で迫ると、1コーナー進入で後方を意識した#50名取がたまらずブレーキロック。止まりきれずアウトに膨らみ、#2佐藤が念願のトップ奪還に成功した。
同じ周の最終コーナー。トップ2に迫っていた#36アレジは最終コーナーの立ち上がりで縁石に乗ってスピン。良いレースを見せていただけに残念なミスだった。これで#36アレジの連続表彰台はなくなり、代わって3位にはスポット参戦の#1野中誠太(TOM'S)が上がることになった。
トップに立った#2佐藤は追いすがる#50名取を振り切るようにハイペースで走り、12周目には1分33秒939のベストタイムを記録。最終的に約2秒の差を築いて初優勝のチェッカーを受けた。
ウィニングラップを終えパルクフェルメに戻ってきた#2佐藤は、マシンを降りると大きくガッツポーズ。全身で初優勝の喜びを表した。
40歳以上のマスターズクラスは第1戦に続き#4今田信宏(B-MAX ENGINEERING)がクラス優勝を遂げた。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/04) Free Practice 2 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 1 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.540 | - | - | 199.016 |
2 | 14 | 大嶋 和也 | NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F | 1'22.755 | 0.215 | 0.215 | 198.499 |
3 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F | 1'23.424 | 0.884 | 0.669 | 196.907 |
4 | 18 | 国本 雄資 | KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F | 1'23.491 | 0.951 | 0.067 | 196.749 |
5 | 6 | 笹原 右京 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.660 | 1.120 | 0.169 | 196.352 |
6 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.741 | 1.201 | 0.081 | 196.162 |
7 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'23.757 | 1.217 | 0.016 | 196.125 |
8 | 64 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.908 | 1.368 | 0.151 | 195.772 |
9 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'23.958 | 1.418 | 0.050 | 195.655 |
10 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F | 1'23.965 | 1.425 | 0.007 | 195.639 |
11 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F | 1'24.076 | 1.536 | 0.111 | 195.380 |
12 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'24.109 | 1.569 | 0.033 | 195.304 |
13 | 7 | 小高 一斗 | KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F | 1'24.119 | 1.579 | 0.010 | 195.280 |
14 | 4 | 中山 雄一 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F | 1'24.320 | 1.780 | 0.201 | 194.815 |
15 | 15 | 大津 弘樹 | TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E | 1'24.326 | 1.786 | 0.006 | 194.801 |
16 | 36 | 中嶋 一貴 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F | 1'24.328 | 1.788 | 0.002 | 194.797 |
17 | 3 | 山下 健太 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F | 1'24.337 | 1.797 | 0.009 | 194.776 |
18 | 12 | タチアナ・カルデロン | ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 1'24.848 | 2.308 | 0.511 | 193.603 |
全日本スーパーフォーミュラ選手権 第1戦 -RIJ- (2021/04/04) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 2 | | | 佐藤 蓮 | TODA FIGHTEX TODA RACING | SPIESS A41 | 23'37.438 | - | - | 11.589 |
2 | 50 | | | 名取 鉄平 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM | SPIESS A41 | 23'39.341 | 1.903 | 1.903 | 11.574 |
3 | 1 | | | 野中 誠太 | Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 23'44.450 | 7.012 | 5.109 | 11.532 |
4 | 5 | | | 神 晴也 | Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM | TOMEI TB14F3 2020 | 23'44.990 | 7.552 | 0.540 | 11.528 |
5 | 10 | | | 三宅 淳詞 | MAX RACING 320 Rn-sports | SPIESS A41 | 23'51.984 | 14.546 | 6.994 | 11.471 |
6 | 36 | | | ジュリアーノ・アレジ | TOM'S 320 TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 23'52.872 | 15.434 | 0.888 | 11.464 |
7 | 35 | | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N 320 RS FINE | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 23'54.809 | 17.371 | 1.937 | 11.449 |
8 | 51 | | | 小山 美姫 | B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING | SPIESS A41 | 23'55.879 | 18.441 | 1.070 | 11.440 |
9 | 30 | | | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING | SPIESS A41 | 24'05.006 | 27.568 | 9.127 | 11.368 |
10 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING | SPIESS A41 | 24'05.516 | 28.078 | 0.510 | 11.364 |
11 | 11 | M | 2 | 植田 正幸 | MAX RACING RN 320 Rn-sports | SPIESS A41 | 24'30.452 | 53.014 | 24.936 | 11.171 |
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ---- |
- | 37 | | | 平良 響 | Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | D.N.S | - | - | - |
- Fastest Lap: CarNo.2 佐藤蓮(TODA FIGHTEX) 1'33.023 (3/15) 174.896km/h
- 優勝 名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)
-
「欲を言えばもう少し良いスタートが切れればと思いました。佐藤選手のスタートのほうが良かったですし、明日に向けては改善する余地があります。レースペースは序盤は同じようなペースで走れましたが、終盤きつくなりスライド量も増えて詰められてしまいました。でも自分の速いところ、佐藤選手の速いところも分かったので次に向けては良いレースだったと思います」
「テストの段階から2位以下にマージンがありましたし、レースペースも全く問題ないと思っていましたが、スーパーフォーミュラが走った関係で路面が昨日までとはまったく違ってしまいました。明日改善したいと思います」
「(第2戦はユーズドタイヤを使うことについて)そこは去年も自信がありましたし、自分がやるべきことをしっかりやれば勝てると思います。ただ第3戦は雨の予報ですので、勉強するべきことがありますし、唯一心配な点です。でも今年の目標は全勝ですので頑張ります」
- 2位 佐藤蓮(TODA RACING)
-
「スタートは悪くなかったので、できれば1コーナーでパスしたかったのですが、それは叶いませんでした。21周の長いレースでしたので、最初はペースを抑え後半に向けて名取選手を追い詰めるよう組み立てていました。でも、経験が足りないところもあり、最後に追いついたところでブロックされて抜くことができませんでした。明日はそういうところを見直していきたいと思います」
「体力は全く問題ありませんでしたし、カート時代からタイヤのマネージメントには自信がありましたので、それらについては問題はありません。明日はスタートで前に出て優勝を目指します」
- 3位 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)
-
(日本語でのインタビューを希望し、日本語で受け答えをした)
「皆さん僕の日本語を笑わないでください(笑)。悪くないレースでした。バランスに関して少しフィーリングが良くありませんでしたが、ボクはこのクルマもタイヤもサーキットも初めてでしたので、ステップ・バイ・ステップで勉強していきます。チームはボクに強いサポートをしてくれますし、がんばります」
「今日はオーバープッシュしないよう走ることに気をつけました。できないときは無理せずポイントを上げて少しずつ前に進むことを心がけています。明日は良いスタートを切って、その後は自分のペースで走るようにします」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
- PP 野尻智紀(MUGEN)
-
「シーズンの間になぜ去年の自分は上手く行かなかったのかを深く考え準備をしてきました。担当エンジニアともたくさん会話をしながら一段高い状態のクルマを作れたと思います。チームは本当に完璧な仕事をしてくれましたし、自分の力を出し切るだけと思いました。今週は走り始めから調子が良かったのですが、頭一つ抜けてる状態で予選に臨むことができたのは初めてでしたので、その中でどうやって自分をコントロールしてまとめ上げるかということに難しさを感じました。その中でこの場(注:記者会見)に来られたことを自分の成長として自信を深めたいと思いますし、もっと強くなれるような気がします。決勝も強く賢く戦いたいと思います」
「(雨予報の決勝に向けては)雨は好きではありませんが、鈴鹿の雨のテストを走っておいて良かったと思っています(笑)。準備はできています」
- 2位 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
-
「Q1からプッシュしていましたが、野尻選手が頭一つ抜けていて、Q2もいっぱいいっぱいでしたがそれでも届かなくて、最後のQ3はクルマは何も触らなくていい状態で、何とか自分の力で先輩の野尻選手を抜きたいという思いで色々やりましたが、やはり壁は厚かったと感じています」
「フリー走行ではカートが走った(コース)コンディションに合わせきれませんでしたが、予選に向け色々修正していったのが良かったと思います」
「2年前ナカジマレーシングは雨で優勝しています。月日は経っていますが、(チームとして)不得意なコンディションではないと思いますし、僕自身も雨の富士は好きなので(決勝は)自信を持っていきたいと思います」
- 3位 笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-
「まずはポールポジションを獲得した野尻選手おめでとうございます。(野尻選手が)頭一つ抜けているという印象です。一方僕はフリー走行から正直調子が良くなかったのですが、Q1は無事に突破できました。正直Q2は突破できるか際どいところでしたが、何とか自身とチームともに上手くまとめ上げらることができました。Q3は大幅に変更した箇所もポジティブに見つけられて、上げ幅も大きかったので、レースに向けてはトップと戦えるという手応えを感じることができました。チームの手厚いサポートのおかげでここ(記者会見場)に立つことができたので、明日は牧野選手の分も含めて精一杯戦っていきたいと思います」
「雨のスーパーフォーミュラの経験がほとんどなく(決勝の)予想がつかないので、とりあえずスタートで前に出ていきたいという思いしかないです」
まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦の決勝が、4月3日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、ポールポジションスタートの名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が佐藤蓮(TODA RACING)の追撃をかわして嬉しい初優勝を飾り、同時に明日午後決勝の第3戦のポールポジションも獲得した。
荒れることなくスムーズなスタートで始まった開幕戦は、逃げる#50名取、追う#2佐藤という戦いに終始した。
無難なスタートを決めた参戦2年目の#50名取に対し、スタートで前に出てデビューウィンを目論む#2佐藤は、スタート後の1コーナーでアウトから並びかける。しかし、ここで前に出ることは叶わず#50名取、#2佐藤のオーダーで1周目を終える。
両者は3位以下を引き離しながら周回を重ねるが、その差は1周目0.9秒、5周目1.0秒、10周目0.7秒、15周目0.6秒と正に一進一退の攻防を見せる。一瞬のミスが命取りになることは明らかで、どちらにとってもミスは許されない心理戦のまま終盤に突入。
トップ2からやや遅れた#36ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)、#37平良響(TOM'S)、#35河野駿佑(RS FINE)がほぼ1秒間隔で安定して3~5位を走行する。しかし、終盤になると#35河野の後方からスタートで出遅れた#1野中誠太(TOM'S)と#5神晴也(ALBIREX RACING TEAM)が迫り三つ巴の5位争いを繰り広げる。
残り5周となったあたりから2位#2佐藤がジワジワとトップ#50名取との差を詰めだし、最終ラップに入る直線でスリップトリームを利用して1コーナーで背後に迫る。しかし、「今年の目標は全勝です」という#50名取はこの場面でも冷静さを失うことはなく、きっちり#2佐藤を抑えると、自身にとっての初優勝をポール・トゥ・ウィンで締めくくった。
3位は初参戦、初の富士という初めてづくしの#36アレジが初表彰台を射止めた。4位は#37平良響(TOM'S)、白熱した5位争いは18周目のダンロップコーナーで#1野中と#5神が接触して決着。参戦4年目の#35河野が制した。
40歳以上のマスターズクラスは総合8位の#4今田信宏(B-MAX ENGINEERING)がクラス優勝。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権 第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 50 | | | 名取 鉄平 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM | SPIESS A41 | 21 | 32'59.578 | - | - |
2 | 2 | | | 佐藤 蓮 | TODA FIGHTEX TODA RACING | SPIESS A41 | 21 | 33'00.200 | 0.622 | 0.622 |
3 | 36 | | | ジュリアーノ・アレジ | TOM'S 320 TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 21 | 33'06.931 | 7.353 | 6.731 |
4 | 37 | | | 平良 響 | Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 21 | 33'17.322 | 17.744 | 10.391 |
5 | 35 | | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N 320 RS FINE | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 21 | 33'20.539 | 20.961 | 3.217 |
6 | 10 | | | 三宅 淳詞 | MAX RACING 320 Rn-sports | SPIESS A41 | 21 | 33'21.707 | 22.129 | 1.168 |
7 | 51 | | | 小山 美姫 | B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING | SPIESS A41 | 21 | 33'24.513 | 24.935 | 2.806 |
8 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING | SPIESS A41 | 21 | 33'36.843 | 37.265 | 12.330 |
9 | 30 | | | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING | SPIESS A41 | 21 | 33'50.458 | 50.880 | 13.615 |
10 | *1 | | | 野中 誠太 | Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 21 | 34'14.075 | 1'14.497 | 23.617 |
11 | 11 | M | 2 | 植田 正幸 | MAX RACING RN 320 Rn-sports | SPIESS A41 | 21 | 34'22.492 | 1'22.914 | 8.417 |
12 | 5 | | | 神 晴也 | Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM | TOMEI TB14F3 2020 | 20 | 32'04.153 | 1Lap | 1Lap |
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.50 名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320) 1'33.893 (3/21) 174.952km/h
- CarNo.1は、シリーズ規則第15条1.2)(他車への衝突)違反により、競技結果に対し30秒加算のペナルティーを科し、ペナルティーポイント1とする。
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の公式予選が、4月3日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、野尻智紀(MUGEN)がQ1、Q2、Q3とノックダウン方式の予選ですべてトップタイムを叩き出す完璧な形でポールポジションを獲得した。2位はテストから好調を維持している大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、3位には笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入った。
今シーズンも熾烈なチャンピオン争いが繰り広げられるであろうスーパーフォーミュラだが、それ以外にも見所は多い。移籍したディフェンディングチャンピオン#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がチームに12年ぶりのタイトルをもたらすのか、また、昨年スポット参戦はしているものの、#37宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)、#39阪口晴南(INGING MOTORSPORT)、#15大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)のルーキー3人がどこまで上位に食い込むことができるか、そして昨年フル参戦はならなかった2年目の#12タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)の順位にも注目だ。
Q1
(A組、B組に分けられそれぞれ上位7台がQ2に進出)
【A組】
(#1山本-#3山下-#5福住-#7小高-#12カルデロン-#15大津-#20平川-#37宮田-#39阪口)
奇しくも#1山本、ルーキー3人、#12カルデロンがこの組に入った。
勝負は最後の1周。ルーキーの#15大津が初めに1分22秒263を叩き出し、その後#37宮田、#20平川亮(TEAM IMPUL)、#39阪口がアタックするが路面温度の上昇からタイムは伸びず、#15大津のタイムを上回ることはできなかった。
そんな中、注目の#12カルデロンは大健闘。トップから0.557遅れの1分22秒820と9台中6位で初めてQ1を通過することに成功した。
逆に苦しいQ1となったのが王者#1山本。最後の最後に#7小高一斗(KCMG)が7位に滑り込んだことで8位にドロップ。Q1敗退を喫してしまった。#3山下は歯車が噛み合わないまま最下位。
【B組】
(#4中山-#6笹原-#18国本-#14大嶋-#16野尻-#19関口-#36中嶋-#38坪井-#64大湯)
最初に1分22秒台に入れたのが#19関口(1分22秒785)。これを即座に#16野尻が1分22秒337で逆転。タイム的にこれで決まりかと思った途端、#36中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)が1分22秒333と#16野尻を1000分の4秒上回る。
ベテラン勢が気を吐くなか、好調を維持している若手の筆頭#64大湯が1分22秒140でトップに浮上。誰もがこれで決まりかと思ったが、何と最後に2度目のアタックでタイムを縮めてきた#16野尻が22秒の壁を破る1分21秒994を叩き出し、ベテランvs若手の争いを締めくくった。
#4中山雄一(KONDO RACING)は最後に#38坪井翔(INGING MOTORSPORT)に逆転され8位でQ1敗退。KONDO RACINGはA組の#3山下に続き2台ともQ1で姿を消すことになった。
Q2
(上位8台がQ3に進出)
気温が下がり路面コンディションが改善されるなか、ルーキーらしからぬ走りを見せる#39阪口が1分21秒956をマーク。これを#64大湯が1分21秒779で上回ると、#16野尻が貫禄の1分21秒595でトップに立つ。その後、#20平川、#37宮田も21秒台を叩き出して上位に入ってくる。
走行終了後、8位のタイムをマークしていた#36中嶋がコース外走行があったとしてベストタイム抹消。#15大津が繰り上がってQ3進出を果たした。
ここまでの結果を見ると、ポールポジション争いは#16野尻vs#64大湯の様相を呈してきた。
Q3
Q1、Q2と早い段階でタイムを出している#16野尻はここでも最初にアタック。1分21秒173をマークしてトップに立つ。この先制パンチは強烈で、その後#6笹原(21秒463)、#5福住(21秒604)、#39阪口(21秒714)、#37宮田(21秒793)、#20平川(21秒804)がアタックするも#16野尻のタイムには及ばない。
打倒野尻の最右翼である#64大湯が満を持して予選終了間際にアタックするがやはり野尻のタイムには届かず、1分21秒396。#16野尻の先行逃げ切りの作戦に他の選手がまんまとしてやられた形で予選は終了。
明日の決勝は雨の予報だが、もしドライコンディションなら野尻vs大湯の構図は崩れそうにない。
その決勝は、明日午後2時10分から41周で行われる
Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Knock Out Q3 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'21.173 | - | - | 202.368 |
2 | 64 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.396 | 0.223 | 0.223 | 201.813 |
3 | 6 | 笹原 右京 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.463 | 0.290 | 0.067 | 201.647 |
4 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.604 | 0.431 | 0.141 | 201.299 |
5 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F | 1'21.714 | 0.541 | 0.110 | 201.028 |
6 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F | 1'21.793 | 0.620 | 0.079 | 200.834 |
7 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'21.804 | 0.631 | 0.011 | 200.807 |
8 | 15 | 大津 弘樹 | TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E | 1'21.869 | 0.696 | 0.065 | 200.647 |
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'21.595 | - | - | 201.321 |
2 | 64 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.779 | 0.184 | 0.184 | 200.868 |
3 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'21.850 | 0.255 | 0.071 | 200.694 |
4 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F | 1'21.956 | 0.361 | 0.106 | 200.434 |
5 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F | 1'21.975 | 0.380 | 0.019 | 200.388 |
6 | 6 | 笹原 右京 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.000 | 0.405 | 0.025 | 200.327 |
7 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.079 | 0.484 | 0.079 | 200.134 |
8 | 15 | 大津 弘樹 | TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E | 1'22.361 | 0.766 | 0.282 | 199.449 |
---- 以上Q3進出 ---- |
9 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'22.441 | 0.846 | 0.080 | 199.255 |
10 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F | 1'22.552 | 0.957 | 0.111 | 198.987 |
11 | 12 | タチアナ・カルデロン | ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 1'22.584 | 0.989 | 0.032 | 198.910 |
12 | 18 | 国本 雄資 | KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F | 1'22.973 | 1.378 | 0.389 | 197.978 |
13 | 36 | 中嶋 一貴 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F | 1'27.230 | 5.635 | 4.257 | 188.316 |
14 | 7 | 小高 一斗 | KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F | 1'29.288 | 7.693 | 2.058 | 183.975 |
■Aグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 15 | 大津 弘樹 | TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E | 1'22.263 | - | - | 199.686 |
2 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.297 | 0.034 | 0.034 | 199.604 |
3 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F | 1'22.298 | 0.035 | 0.001 | 199.601 |
4 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'22.326 | 0.063 | 0.028 | 199.534 |
5 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F | 1'22.487 | 0.224 | 0.161 | 199.144 |
6 | 12 | タチアナ・カルデロン | ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 1'22.820 | 0.557 | 0.333 | 198.343 |
7 | 7 | 小高 一斗 | KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F | 1'23.123 | 0.860 | 0.303 | 197.620 |
---- 以上Q2進出 ---- |
8 | 1 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.144 | 0.881 | 0.021 | 197.570 |
9 | 3 | 山下 健太 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F | 1'23.189 | 0.926 | 0.045 | 197.464 |
---- 以上基準タイム予選通過 ---- |
■Bグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'21.994 | - | - | 200.341 |
2 | 64 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.140 | 0.146 | 0.146 | 199.985 |
3 | 36 | 中嶋 一貴 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F | 1'22.333 | 0.339 | 0.193 | 199.517 |
4 | 6 | 笹原 右京 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.517 | 0.523 | 0.184 | 199.072 |
5 | 18 | 国本 雄資 | KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F | 1'22.644 | 0.650 | 0.127 | 198.766 |
6 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'22.785 | 0.791 | 0.141 | 198.427 |
7 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F | 1'23.050 | 1.056 | 0.265 | 197.794 |
---- 以上Q2進出 ---- |
8 | 4 | 中山 雄一 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F | 1'23.256 | 1.262 | 0.206 | 197.305 |
9 | 14 | 大嶋 和也 | NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F | 1'23.360 | 1.366 | 0.104 | 197.059 |
---- 以上基準タイム予選通過 ---- |
TCRジャパンサタデーシリーズ第1戦は3日、富士スピードウェイで決勝を行い、予選3位からスタートした井上恵一(NILZZ Racing)が、上位陣のペナルティーもあり繰り上がって優勝を飾った。
決勝は午後1時10分にフォーメーションラップが始まった。
好スタートを決めたのはポールポジションのヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)でトップで1コーナーへ向かう。予選2位の藤井優紀(Audi Team Hitotsuyama)は動き出しが鈍く、予選3位の井上恵一(NILZZ Racing)が1コーナーでアウトから2位に上がった。
3位に落ちた藤井だったが井上に食らいつく。各コーナーでのテールトゥノーズの争いは、2周目の最終コーナーで井上に並びかけた藤井が3周目の1コーナーでインから2位に浮上。争いに決着をつけた。
3位の井上は4周目の1コーナーでは加藤正将(Audi Team Mars)にもかわされ4位に落ちる。
2位以下の争いを尻目にトップのヒロボンは独走態勢を築き、レースは終盤に差し掛かるが、3位の加藤がマシントラブルで1コーナーでストップ。セーフティーカー(SC)が導入されることとなった。
SCがピットロードに向かい、残り1周でレースは再開されたが、ここでトップのヒロボンと2位の藤井がSCが第1セーフティーカラーラインを過ぎる前にSCを追い抜いてしまう。このため2人にはリスタート違反で30秒加算のペナルティーが下されることとなった。
優勝は3位でゴールした井上、2位には佐藤潤(Adenau IDI GOLF TCR)が、3位には後方から追い上げ佐藤とバトルを演じていた中谷明彦(DOME RACING)が入った。
サンデーシリーズの決勝は明日4日午後12時40分より、20分+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 7 | 井上 恵一 | Audi RS3 LMS NILZZ Racing | 12 | 24'14.028 | - | - |
2 | 10 | 佐藤 潤 | Volkswagen Golf GTI TCR Adenau IDI GOLF TCR | 12 | 24'15.356 | 1.328 | 1.328 |
3 | 97 | 中谷 明彦 | Honda CIVIC TCR DOME RACING | 12 | 24'16.682 | 2.654 | 1.326 |
4 | 45 | 竹田 直人 | Honda CIVIC TCR 若甦ドリームドライブwith KCMG | 12 | 24'16.993 | 2.965 | 0.311 |
5 | 73 | 大蔵 峰樹 | Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE | 12 | 24'17.590 | 3.562 | 0.597 |
6 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 12 | 24'23.150 | 9.122 | 5.560 |
7 | 71 | 大山 正芳 | Honda CIVIC TCR ダイワN通商アキランドCIVIC | 12 | 24'25.105 | 11.077 | 1.955 |
8 | *19 | ヒロボン | CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 12 | 24'41.239 | 27.211 | 16.134 |
9 | *21 | 藤井 優紀 | Audi RS3 LMS Audi Team Hitotsuyama | 12 | 24'42.106 | 28.078 | 0.867 |
---- 以上規定周回数(75% - 9Laps)完走 ---- |
- | 65 | 加藤 正将 | Audi RS3 LMS Audi Team Mars | 8 | 14'43.474 | 4Laps | 4Laps |
- Fastest Lap: CarNo.21 藤井優紀(Audi Team Hitotsuyama) 1'48.463 (4/12) 151.451km/h
- CarNo.19,21は、富士スピードウェイ一般競技規則第33条2.(7)a.(SC導入手順)違反により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1、2戦の公式予選が、4月3日、富士スピードウェイで行われ、チームを移籍して今シーズンに賭ける名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が第1戦、第2戦のポールポジションを獲得した。
昨シーズンのチャンピオン宮田莉朋、シリーズ2位阪口晴南はスーパーフォーミュラ(SF)にステップアップ、3位小高一斗も代役ながら今回SFにエントリーすることになった。
これに代わって今シーズンのスーパーフォーミュラ・ライツにはFIA-F4の2019チャンピオンの#2佐藤蓮(TODA RACING)、2020チャンピオンの#37平良響(TOM'S)がエントリー。これを昨年SFLランキング4位の#50名取、5位の#35河野駿佑(RS FINE)らが迎え撃つという構図だ。
この4人以外にもFIA-F4からのステップアップ組の#1野中誠太(TOM'S)と#10三宅淳詞(ルーニースポーツ)、FIA-F2経験者#36ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)、女性ドライバー#51小山美姫(B-MAX ENGINEERING)など注目のドライバーが顔を揃えた。
予選は、雲は多いものの日の差すコンディションのなか、12時15分から30分間で行われた。この予選でのベストタイムが第1戦、セカンドタイムが第2戦のスターティンググリッドとなる。第3戦のグリッドは夕方行われる第1戦の決勝結果で決定する。
3月末に行われた合同テストの結果からポールタイムは1分32秒台と予想されたが、15分の折返し経過時点ではトップの#50名取も1分34秒台とまだ軽くアタックした程度。各車一旦ピットに入りタイヤを交換してアタックに備える。
本格的なアタックが始まったのは残り6分を経過してから。まず最初に#50名取が1分33秒517でトップに立ち、#36アレジが33秒737で続く。合同テストで唯一32秒台をマークした#2佐藤、#1野中も33秒台に入れるが思ったよりタイムは伸びず、#50名取のタイムを上回ることができない。
苦しむライバルたちを尻目に#50名取は予選終了間際に最後のアタックでセカンドタイムでトップとなる1分33秒654をマーク。ピットに入りチェッカーを待った。結局#50名取のタイムを上回る者が出ることはなく、背水の陣で今シーズンに臨む#50名取が第1戦、第2戦のポールポジションを獲得した。
第1戦の2番グリッド以下は#2佐藤、#1野中、#36アレジ、#37平良、#35河野。第2戦は#2佐藤、#36アレジ、#1野中、#37平良、#35河野と、両レースとも若干順位の違いはあるがグリッド3列目までの顔ぶれは同じになった。
第1戦の決勝は本日午後4時25分から21周で、第2戦は明日午前8時25分から、第3戦は16時20分からそれぞれ15周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権 第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Qualifying Weather:Cloudy Course:Wet
2021 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 50 | | | 名取 鉄平 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.654 | - | - | 175.399 |
2 | 2 | | | 佐藤 蓮 | TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 | 1'33.671 | 0.017 | 0.017 | 175.367 |
3 | 36 | | | ジュリアーノ・アレジ | TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.834 | 0.180 | 0.163 | 175.062 |
4 | 1 | | | 野中 誠太 | Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'34.043 | 0.389 | 0.209 | 174.673 |
5 | 37 | | | 平良 響 | Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'34.069 | 0.415 | 0.026 | 174.625 |
6 | 35 | | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'34.194 | 0.540 | 0.125 | 174.393 |
7 | 10 | | | 三宅 淳詞 | MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 | 1'34.244 | 0.590 | 0.050 | 174.301 |
8 | 5 | | | 神 晴也 | Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 | 1'34.306 | 0.652 | 0.062 | 174.186 |
9 | 51 | | | 小山 美姫 | B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 | 1'34.745 | 1.091 | 0.439 | 173.379 |
10 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 | 1'34.861 | 1.207 | 0.116 | 173.167 |
11 | 30 | | | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 | 1'35.172 | 1.518 | 0.311 | 172.601 |
12 | *11 | M | 2 | 植田 正幸 | MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 | 1'36.975 | 3.321 | 1.803 | 169.392 |
---- 以上基準タイム(110% - 1’43.091)予選通過 ---- |
- CarNo.11は、シリーズ規則第19条2.(走路外走行)違反により、当該タイム(1'36.832)を削除した。
全日本スーパーフォーミュラ選手権 第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 50 | | | 名取 鉄平 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.517 | - | - | 175.656 |
2 | 2 | | | 佐藤 蓮 | TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 | 1'33.597 | 0.080 | 0.080 | 175.506 |
3 | 1 | | | 野中 誠太 | Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.688 | 0.171 | 0.091 | 175.335 |
4 | 36 | | | ジュリアーノ・アレジ | TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.737 | 0.220 | 0.049 | 175.244 |
5 | 37 | | | 平良 響 | Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.886 | 0.369 | 0.149 | 174.965 |
6 | 35 | | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'34.061 | 0.544 | 0.175 | 174.640 |
7 | 10 | | | 三宅 淳詞 | MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 | 1'34.185 | 0.668 | 0.124 | 174.410 |
8 | 5 | | | 神 晴也 | Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 | 1'34.251 | 0.734 | 0.066 | 174.288 |
9 | 51 | | | 小山 美姫 | B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 | 1'34.580 | 1.063 | 0.329 | 173.682 |
10 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 | 1'34.780 | 1.263 | 0.200 | 173.315 |
11 | 30 | | | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 | 1'35.065 | 1.548 | 0.285 | 172.795 |
12 | *11 | M | 2 | 植田 正幸 | MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 | 1'36.920 | 3.403 | 1.855 | 169.488 |
---- 以上基準タイム(110% - 1’42.960)予選通過 ---- |
- CarNo.11は、シリーズ規則第19条2.(走路外走行)違反により、当該タイム(1'36.832)を削除した。
2021全日本スーパーフォーミュラ選手権が富士スピードウェイで開幕した。富士での開幕は2009年以来だ。天候は曇天、気温は13度とやや肌寒い。路面温度は16度。昨年同様コロナ禍での開幕となったが、スケジュールは昨年のワンデーレースから通常の土曜日予選、日曜日決勝に戻された。
午前9時から90分間の予定で始まったフリー走行1回目。開始から積極的にタイムアタックを行ったのは#36中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)、#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)のベテラン勢。先日行われた合同テストでは若手の後塵を拝したがその存在を見せつけたいところだ。
15分経過。#36中嶋が1分21秒936でトップ。これに#1山本が1分22秒249で続き、早々に先日の合同テストの自身のタイムを上回ってきた。3番手は#15大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)。
30分経過。日が差してきた。もう一人のベテラン#16野尻智紀(MUGEN)が1分21秒902でトップに躍り出て#36中嶋のタイムを上回るが、若手の#6笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#20平川亮(TEAM IMPUL)、#5福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が徐々にタイムを詰め始めている。
45分経過。一度は#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が#16野尻を上回るタイム(1分21秒880)をマークするが、即座に#16野尻が1分21秒537で逆転。予選さながらの激しい攻防を見せる。
60分経過。#5福住が1分21秒857で2番手に浮上するが、#16野尻のタイムには届かず、現時点では#16野尻のタイムが抜き出ている感じだ。ルーキーでは体調不良の牧野任祐に代わってドライブする#6笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が好調。1分22秒098で6番手につけている。
75分経過。#64大湯がニュータイヤを履いて一番時計を狙うがコース終盤でミスを犯しタイム更新ならず。ここまでトップから1秒の間に13台がひしめく接戦になっている。参戦2年目の女性ドライバー#12タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)は1分22秒549で14番目。
フリー走行終了。終盤は路面温度が20度に上がったが、そのなか各車アタックを行い続々タイムアップ。#37宮田が1分21秒467でトップへ出るが、#16野尻が21秒091でその座を奪い返す。#5福住も最後に1分21秒208で2番手に上がるが#16野尻には届かず。このトップ3に#20平川、#6笹原、#64大湯が続いた。フリー走行を見る限り予選でポールシッターの可能性があるのはこの6人になりそうだ。
予選はノックダウン方式で午後2時40分から行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Free Practice 1 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'21.091 | - | - | 202.572 |
2 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.208 | 0.117 | 0.117 | 202.281 |
3 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F | 1'21.467 | 0.376 | 0.259 | 201.637 |
4 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'21.839 | 0.748 | 0.372 | 200.721 |
5 | 6 | 笹原 右京 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.866 | 0.775 | 0.027 | 200.655 |
6 | 64 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.880 | 0.789 | 0.014 | 200.620 |
7 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F | 1'21.903 | 0.812 | 0.023 | 200.564 |
8 | 36 | 中嶋 一貴 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F | 1'21.936 | 0.845 | 0.033 | 200.483 |
9 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'22.156 | 1.065 | 0.220 | 199.946 |
10 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F | 1'22.207 | 1.116 | 0.051 | 199.822 |
11 | 1 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.244 | 1.153 | 0.037 | 199.733 |
12 | 15 | 大津 弘樹 | TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E | 1'22.262 | 1.171 | 0.018 | 199.689 |
13 | 12 | タチアナ・カルデロン | ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 1'22.427 | 1.336 | 0.165 | 199.289 |
14 | 14 | 大嶋 和也 | NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F | 1'22.456 | 1.365 | 0.029 | 199.219 |
15 | 7 | 小高 一斗 | KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F | 1'22.510 | 1.419 | 0.054 | 199.089 |
16 | 18 | 国本 雄資 | KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F | 1'22.565 | 1.474 | 0.055 | 198.956 |
17 | 4 | 中山 雄一 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F | 1'22.592 | 1.501 | 0.027 | 198.891 |
18 | 3 | 山下 健太 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F | 1'22.787 | 1.696 | 0.195 | 198.422 |
TCRジャパンサタデーシリーズ/サンデーシリーズ第1戦は3日、富士スピードウェイで公式予選を行い、サタデーシリーズはヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が、サンデーシリーズは藤井優紀(Audi Team Hitotsuyama)がポールポジションを獲得した。
今シーズンからプラチナ~ブロンズなどのFIAのクラス分けは行われず、単一のチャンピオンシップとして争われる。開幕戦のエントリーは10人で、F3000などで活躍したレジェンドドライバーの中谷明彦も名を連ねた。
サタデーシリーズは午前7時45分から、サンデーシリーズは8時10分からそれぞれ15分間で公式予選が行われた。富士スピードウェイは早朝より雲は多いもののおだやかな春らしい陽気となった。
サタデーシリーズの公式予選はヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)と藤井優紀(Audi Team Hitotsuyama)の争いとなった。藤井が1分48秒101でトップに立つと、ヒロボンが47秒855で逆転。藤井が47秒650でトップを奪い返すとヒロボンが47秒588で再逆転した。
ポールポジションはヒロボン、2位は僅差で藤井、3位に井上恵一(NILZZ Racing)が入った。
サンデーシリーズの公式予選は早々に1分46秒681を出した藤井がポールポジション。2位には1秒近く離されてヒロボンが入り、3位に加藤正将(Audi Team Mars)が続いた。
注目の中谷明彦(DOME RACING)はサタデーシリーズ8位、サンデーシリーズ6位で予選を終えた。
サタデーシリーズの決勝は本日3日午後1時10分より、サンデーシリーズの決勝は明日4日午後12時40分より、それぞれ20分+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Maker Model Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 21 | 藤井 優紀 | Audi RS3 LMS Audi Team Hitotsuyama | 1'46.681 | - | - | 153.981 |
2 | 19 | ヒロボン | CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 1'47.584 | 0.903 | 0.903 | 152.688 |
3 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS3 LMS Audi Team Mars | 1'48.059 | 1.378 | 0.475 | 152.017 |
4 | 73 | 大蔵 峰樹 | Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE | 1'48.211 | 1.530 | 0.152 | 151.803 |
5 | 10 | 佐藤 潤 | Volkswagen Golf GTI TCR Adenau IDI GOLF TCR | 1'48.367 | 1.686 | 0.156 | 151.585 |
6 | 97 | 中谷 明彦 | Honda CIVIC TCR DOME RACING | 1'48.382 | 1.701 | 0.015 | 151.564 |
7 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 1'48.595 | 1.914 | 0.213 | 151.267 |
8 | 45 | 竹田 直人 | Honda CIVIC TCR 若甦ドリームドライブwith KCMG | 1'48.695 | 2.014 | 0.100 | 151.127 |
9 | 7 | 井上 恵一 | Audi RS3 LMS NILZZ Racing | 1'49.242 | 2.561 | 0.547 | 150.371 |
10 | 71 | 大山 正芳 | Honda CIVIC TCR ダイワN通商アキランドCIVIC | 1'50.262 | 3.581 | 1.020 | 148.980 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'57.349)予選通過 ---- |
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2021/04/03) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Maker Model Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 19 | ヒロボン | CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 1'47.588 | - | - | 152.682 |
2 | 21 | 藤井 優紀 | Audi RS3 LMS Audi Team Hitotsuyama | 1'47.650 | 0.062 | 0.062 | 152.595 |
3 | 7 | 井上 恵一 | Audi RS3 LMS NILZZ Racing | 1'48.151 | 0.563 | 0.501 | 151.888 |
4 | 10 | 佐藤 潤 | Volkswagen Golf GTI TCR Adenau IDI GOLF TCR | 1'48.610 | 1.022 | 0.459 | 151.246 |
5 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS3 LMS Audi Team Mars | 1'48.638 | 1.050 | 0.028 | 151.207 |
6 | 73 | 大蔵 峰樹 | Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE | 1'48.739 | 1.151 | 0.101 | 151.066 |
7 | 45 | 竹田 直人 | Honda CIVIC TCR 若甦ドリームドライブwith KCMG | 1'48.790 | 1.202 | 0.051 | 150.995 |
8 | 97 | 中谷 明彦 | Honda CIVIC TCR DOME RACING | 1'49.113 | 1.525 | 0.323 | 150.549 |
9 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 1'49.279 | 1.691 | 0.166 | 150.320 |
10 | 71 | 大山 正芳 | Honda CIVIC TCR ダイワN通商アキランドCIVIC | 1'50.656 | 3.068 | 1.377 | 148.449 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'58.346)予選通過 ---- |
バーチャルレースの運営を行っているドリームレーシングプロジェクト(DRP)は1日、今シーズンのインタープロトeシリーズの開催内容を発表した。以下プレスリリース。
女性ドライバーだけのレース「KYOJO CUP」の冠スポンサーを務める株式会社ミュゼプラチナム(東京都渋谷区)がシミュレーターカーレースの大会「インタープロトeシリーズ」も支援。
心拍数180以上の中で自体重の倍以上のGに耐えながらドライビングしなければならないカーレースは、他のスポーツ同様、性差のフィジカルハンデが発生するスポーツです。インタープロトeシリーズ(IPeS)はシミュレーターを使ったeスポーツによるカーレースなので、フィジカルのハンデが無く純粋にドライビングテクニックを競うことができます。
eスポーツというワードが世間一般に認知し始められ「eスポーツは本当にスポーツなのか?」という議論も当初はありましたが、エレクトリック・スポーツ(競技)として、国体では競技種目の一つとして採用され、オリンピックでも競技候補となっています。
活況となりつつあるeスポーツのメインは“ゲーム”でありますが、リアルのカーレースを仮想空間で限りなく再現したIPeSは、リアルとバーチャルの垣根を取り払います。
サッカーゲームをプロサッカー選手とゲーマーが対戦したらどちらが勝つでしょうか。ゴルフシミュレーターだとどうでしょうか。なんとなく想像がつく通りゲームとは違いシミュレーターはリアルの要素が大きく影響します。IPeSはこのシミュレーターにリアルのデータを組み込み、より一層リアルに近づけています。
IPeSの基となるリアルカーレース「インタープロトシリーズ」が“同条件だったら誰が一番早いのか?”を決めるカーレースであるように、IPeSは、さまざまなカテゴリーのドライバーが誰でもが対等な舞台で純粋にドライビングテクニックを競い合います。今考えられる最高峰の選手が集い、賞金を懸けたプロレースとして開催します。
プロとして参戦できるのは、リアルプロドラバー、グランツーリスモスポーツプレーヤー、シミュレーターレーサーの中からトップ選手に限られますが、女性レーサーの参戦も今後期待しています。
*出場予定選手(カテゴリー)戦歴*
- - 岩佐歩夢(FIA-F3リアルレーサー)2020 French F4チャンピオン
- - 岩田晶(シミュレーターレーサー)2019 IPeSシリーズ3位
- - 岡田衛(グランツーリスモスポーツ)2020 IPeSチャンピオン
- - 木村偉織(FIA F4リアルレーサー)2020 IPeSシリーズ2位
- - KENT(シミュレーターレーサー)VTuber・ミュゼナビゲーター
- - 坪井翔(SF・GT500プロレーサー)2019インタープロトシリーズチャンピオン
- - 冨林勇佑(GTS・リアルレーサー)2016 FIA GTC Manufacturer Cup Winner・2020スーパー耐久ST3チャンピオン
- - 福住仁嶺(SF・GT500プロレーサー)2020インタープロトシリーズチャンピオン
- - 宮園拓真(グランツーリスモスポーツ)2020 FIA GTC Nations Cup & Manufacturer Series Champion
- - 宮田莉朋(SF・GT500プロレーサー)2020 SFLチャンピオン・IPeSスペシャルマッチWinner
- - 武藤壮汰(シミュレーターレーサー)iRacingレーティング日本人最上位・2020 Access Racing Simulator Cupチャンピオン
- - 山下健太(SF・GT500プロレーサー)2019スーパーGT500チャンピオン
- - TBA 2021 IPeSチャレンジクラス最上位者
*開催概要*
- 【レース数・期間】 全6戦(6月~11月)
- 【シミュレータソフト】 アセットコルサ日本語PC版
- 【マシンMOD】 IPS kuruma 202X
- 【コースMOD】 富士スピードウェイ2020
- 【予選】 15分間
- 【決勝レース】 ローリングスタート+9周
- 【賞金】 1位¥100,000-、2位¥50,000-、3位¥30,000-
- 【シリーズ賞金】
- 1位 ¥1,000,000-
- 2位 ¥500,000-
- 3位 ¥300,000-
- 4位 ¥200,000-
- 5位 ¥100,000-
- 6位 ¥50,000-
- 【主催】ドリームレーシングプロジェクト
- 【協賛】ミュゼプラチナム
- 【協力】インタープロトモータースポーツ
全6戦YouTubeプレミア配信予定です。 https://www.youtube.com/channel/UCNQkYRmb8VQsDCP5IuCo4_Q
IPeSオフィシャルサイト https://ipes.xyz-one.jp/
DREAM RACING PROJECT