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2015年11月

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリスGTA定例会見 VWの不祥事がDTMとの規格統一にも影を落とす?!坂東代表からは「11月中に何らかの発表を行いたい」とのコメントが

GTアソシエイション(GTA)は11月1日、スーパーGT第7戦が開催されている大分県のオートポリスで定例会見を行った。
今回の内容は九州でレースを開催する意義についてと、先ごろ一部報道で流れた、DTMがエンジンの仕様変更を2年先延ばしするという噂についての現状について、坂東正明GTA代表が説明した。
フォルクスワーゲンの不祥事に端を発し、ドイツの3メーカーが2リッター直4ターボエンジンの導入時期を当初予定されていた2017年から2019年に先延ばしするという話が最近海外で報じられたが、今回の会見内容からも、ドイツの自動車業界において何らかの動きが出ていることは事実のようだ。
現在は日本のマニファクチャラーの間でも今後の方向について話し合いを行っているとのことであり、今月中には何らかの発表がされるとのことだ。

坂東代表のコメント
(海外戦のタイを除けば唯一本州以外での開催である九州大会の意義は?)オートポリスでのレースは1999年にオールスター戦として開催したのが初めてで、2003年からカレンダーに組み込まれました。
モータースポーツの認知度の向上、自動車大国におけるクルマのあり方の一つとしてモータースポーツはあると考えていますし、地元の自動車産業にも影響を及ぼすことでもあるので、地元の皆さんにここへ足を運んでいただき、クルマというものを楽しんでいただければと思います。
これからは運営面からも岡山やもてぎからオフィシャルなども来ていただけるような姿にしていきたい。九州だけを孤立させないで、ライセンス保持者の交流も含め、ここが存在し続けていけるようにしていきたい。
コストの部分で言えば、やはりタイに行く時、九州に行く時、チームがきちんと経費計上できればいいが、まだそこまでの運営には至っていない。
きちんとした運営ができる状況にしていけるよう、九州もそのために育てなければいけない場所です。

(DTMの現状について)噂を聞き、「なんぞやそれ」というわけでホッケンハイムに行ってきました。
「どないするんやこの落とし前」という話をしてきたつもりです。
アウフレヒトやドイツのマニファクチャラーの人間と話をし、状況をうかがってきました。
一部報道の通りのところもあり、どういう形で話をまとめるかという話し合いをしました。
今は日本のマニファクチャラーと話をしています。
白紙とかそういうことではなく、前向きな話をしたつもりです。
今後の方向性について議事録に残しあり、それを元に日本のマニファクチャラーと会議をし、11月ぐらいにはプレス発表ができるような形をとりたいと思います。
我々のところはもう(2リッター直4ターボエンジンで)始まっていることなので、このまま行きます。
あとは向こうがいつまで4リッターV8を続けるのか、という話。
向こうへ行ってみて、ドイツの自動車メーカーとしての問題の重みを感じています。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリスフリー走行 PPの#12カルソニックGT-Rがここでもトップタイム。GT300ポールの#2ロータスはトラブルのため走行できず

スーパーGT第7戦オートポリスのフリー走行は、ポールシッターの#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組) がここでも速さをみせつけ、1’35.454でトップだった。
GT300クラスは#61SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)がトップだった。

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決勝日を迎えたオートポリスは朝から厚い雲が上空を覆い尽くしていた。予報では夕方から雨が降る模様だが、朝9時からのフリー走行は終始ドライコンディションで行われた。

ポールシッターの#12カルソニックGT-Rは走行開始から10分で1’35.454を記録、トップに躍り出ると、その後は1’39~1’40前後の安定したペースで走行、決勝に向けて準備は万全のようだ。
2番手には#24D’station GT-Rがつけ、日産GT-Rが1-2という状況。
3番手には#37KeePer RC Fがつけた。

一方GT300ポールの#2シンティアム・アップル・ロータスはスターターのトラブルによりこのセッションを全く走ることができず、決勝への影響が懸念される状況に陥っている。
フリー走行トップは#61スバルBRZがつけ、#31aprプリウスが2番手、3番手には#88マネパランボルギーにGT3が続いた。

第7戦決勝は今日午後2時より65周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリスフリー走行結果

■GT500クラス

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2015/11/01) Free Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 7 GT500 class オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindkm/h
112安田 裕信
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS511'35.454-176.278
224佐々木 大樹
ミハエル・クルム
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH311'36.290 0.836174.747
337アンドレア・カルダレッリ
平川 亮
KeePer TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS361'36.446 0.992174.464
438立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS451'36.634 1.180174.125
539平手 晃平
ヘイッキ・コバライネン
DENSO KOBELCO SARD RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS181'37.020 1.566173.432
66大嶋 和也
国本 雄資
ENEOS SUSTINA RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS271'37.304 1.850172.926
71松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI441'37.305 1.851172.924
819脇阪 寿一
関口 雄飛
WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YH241'37.372 1.918172.805
946本山 哲
柳田 真孝
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI451'37.484 2.030172.607
108松浦 孝亮
野尻 智紀
ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS101'37.924 2.470171.831
1136伊藤 大輔
ジェームス・ロシター
PETRONAS TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS431'38.226 2.772171.303
1264中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL31'38.349 2.895171.089
13100山本 尚貴
伊沢 拓也
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS491'38.467 3.013170.884
1417塚越 広大
武藤 英紀
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS251'38.492 3.038170.840
1515小暮 卓史
オリバー・ターベイ
ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS181'38.871 3.417170.185

■GT300クラス

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2015/11/01) Free Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 7 GT300 class オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindkm/h
161井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL301'45.255-159.863
231嵯峨 宏紀
中山 雄一
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS491'45.927 0.672158.849
388織戸 学
平峰 一貴
マネパランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH221'46.084 0.829158.614
4360吉田 広樹
田中 篤
RUNUP Group&DOES GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'46.355 1.100158.210
555高木 真一
小林 崇志
ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z GT
BS361'46.381 1.126158.171
621リチャード・ライアン
藤井 誠暢
Audi R8 LMS ultra
Audi R8 LMS ultra
YH191'46.426 1.171158.104
777横溝 直輝
峰尾 恭輔
ケーズフロンティアDirection 458
Ferrari 458 GT3
YH31'46.550 1.295157.920
80谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクSLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH161'46.559 1.304157.907
965黒澤 治樹
蒲生 尚弥
LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH351'46.908 1.653157.391
103星野 一樹
高星 明誠
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH411'46.944 1.689157.338
1151新田 守男
脇阪 薫一
JMS LMcorsa Z4
BMW Z4 GT3
YH281'47.051 1.796157.181
127ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH341'47.086 1.831157.130
1330小泉 洋史
岩崎 祐貴
NetMove GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'47.132 1.877157.062
1410アンドレ・クート
千代 勝正
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL741'47.136 1.881157.056
1520中山 友貴
井出 有冶
UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YH1'47.206 1.951156.954
1633坂本 祐也
山下 健太
Excellence Porsche
PORSCHE 911 GT3R
YH31'47.759 2.504156.148
179白坂 卓也
阪口 良平
PACIFICマクラーレンwith μ's
McLaren MP4-12C GT3
YH1'47.808 2.553156.077
1887青木 孝行
山西 康司
クリスタルクロコランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH1'48.138 2.883155.601
1911平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER TANAX SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL411'48.203 2.948155.508
2025土屋 武士
谷川 達也
VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH351'48.263 3.008155.422
215玉中 哲二
密山 祥吾
マッハ車検withいらこん86c-west
TOYOTA 86 MC
YH1'48.326 3.071155.331
22111植田 正幸
鶴田 和弥
Rn-SPORTS GAINER SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'48.480 3.225155.111
2360飯田 章
吉本 大樹
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH11'48.575 3.320154.975
2448高森 博士
田中 勝輝
DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'48.865 3.610154.562
2550加納 政樹
安岡 秀徒
SKT EXE SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'48.943 3.688154.451
2622和田 久
城内 政樹
グリーンテックSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH41'49.333 4.078153.900
-2高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH5absence--

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式予選 ポールシッターのコメント

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GT500クラス #12カルソニックIMPUL GT-R

安田裕信
gt-rd7-q-pc-yasuda 今回はインパルとしてチームみんなで勝ちにこようということで。
前回のレースの影響で朝の練習走行ができなかったので、不安な部分があったんですが、チームがいいクルマを用意してくれたので予選では思い切ってアタックできて、Q1を3番手で突破できました。
そのあとはJPが素晴らしいアタックをしてくれました。
今年優勝できていないのが気になっています。今回は勝てる状況だと思うので、二人でミスなく、スタートからインパルらしくぶっちぎって勝ちたいです。
リストリクターは大きいほうが当然いいんですけど、小さい中でもコーナリングスピードを稼いでいけばイーブンじゃないかなと思います。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
gt-rd7-q-pc-oliveira 変に聞こえるかもしれませんが、実は今朝からセットアップに苦しんでいました。アンダーがひどくて、いいセッティングが見つからず、仕方なくそのまま走ったんですが、にもかかわらず結果が良かったのでびっくりしています。
バウンシングがどうしても治らなかったのにこんなタイムが出るなんて。もともとバンプの多いレイアウトで、僕らのクルマはそれに敏感に反応するんですが、それを把握してどんどん予選に向けて改善していけたと思うし、決勝に向けても更に良くしていけると思います。
ヒロが練習走行できなくて心配していましたが、Q1では3位という素晴らしい結果で戻ってきてくれました。そのあとは彼からクルマの情報をもらってQ2を走りました。
クルマ自体はポテンシャルがあるのがわかっていたので、その全てを出せたことがこの結果につながったと思います。とても満足しています。
明日はとにかくクリーンなレースをして勝つことが明日の目標です。ここはタイヤに厳しいサーキットだし、タイヤかすも多くてそれがタイヤに付着しやすいので、明日のウォームアップの中で最終的なチェックをして、それをもとに頑張りたいです。
燃料リストリクターのせいでセクター1は他より0.2秒遅いことがわかったんですが、セクター2、3は車体が軽いぶん有利だと思います。

GT300クラス #2シンティアム・アップル・ロータス

高橋一穂
gt-rd7-q-pc-kazuho なんとか Q1突破できてホッとしています。テストでクラッシュして、2週間ちょっとしかないということでメカにもかなり迷惑をかけました。不眠不休で直してくれて本当にありがたかったです。
鈴鹿でもポールでしたが、あの時は濱口くんがQ1行ったので、僕の貢献度はゼロでしたが、今回は一応Q1は自分で行ったので、そういう意味でも嬉しいです。
ここは2006年に紫電で初優勝したコースで、ロータスも紫電に似て直線は遅いけどコーナーが速いクルマなので、あの時の夢をもう一度と思っています。
多分明日は加藤ちゃんがスタートしたら1分ぐらい引き離して帰ってくる予定なので、そのあとは楽にぶっちぎれるかなと思います。
加藤寛規
gt-rd7-q-pc-kato 少ないながらもテストをやったのが今回効いてたのかなと。前回のテストで不具合があったものがセットアップも含め、時間がない中で持ち込みからかなりいい状態で走れたので、ドライバーも慣れることができました。
Q1を高橋さん行くということは、高橋さんが決めました。高橋さんが「俺が行く」と決めた以上、誰も何も言えないので、不安があろうと何だろうと(笑)。だからピットロードでずうっと見てただけなんですけど、そしたらまさか3番手で戻ってくるとは思わなかったので、それに奮起して僕も。
ブリヂストンが今回速かったので、「来るのかな」と思っていたんですが、何とか凌ぎきれて。1000分の1秒の差は行いの差かなと。
今日の予選は予想以上に気温が高かったんですけど、明日の決勝は涼しくなるはずなので、僕らには有利に働くはずです。さすがに1分のリードは無理ですけど(笑)、明日はスタートから1コーナーまで抑えきれれば、あとは逃げられるかなと思います。勝つチャンスってなかなかないので、与えられたチャンスの中で今回は本当に気合を入れていきたいなと思います。
まだ作戦は考えてないです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式予選 両クラスコースレコード続出の中、#12カルソニックGT-Rが今季初ポールを獲得!GT300は#2ロータスが2度目のポール

2015オートバックス スーパーGT第7戦「スーパーGT in 九州300km」の公式予選が10月31日。大分県のオートポリスで行われ、#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が1’32.835という圧倒的な速さをみせつけ、今季初のポールポジションを獲得した。
GT300クラスは#2シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規組)が第5戦鈴鹿に次いで今季2度目のポール。こちらは#31aprプリウスを僅か1000分の1秒上回るという大接戦だった。

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公式予選は午後1時30分よりノックアウト方式で行われた。
天候は晴れ、秋の強い日差しのもとでの走行となった。

予選Q1
GT500クラスは例によって残り時間8分を切るあたりから各車続々とコースイン。2周をウォームアップに費やしてのアタックとなった。
最初にコースインしたのは朝の公式練習で赤旗の原因となった#64エプソンNSX。ベルトラン・バゲットがドライブし、1’34.003といきなり昨年のコースレコードを上回ってきた。
しかし続く#38ZENT RC Fの石浦宏明は1’33.817、#36ペトロナスRC Fの伊藤大輔も1’33.788と1分33秒台に入るドライバーが相次ぎ、チェッカー寸前には#24D’station GT-Rの佐々木大樹が1’33.176を叩き出してトップに。
モラルハザードポイント累積で公式練習への出走を禁じられた#12カルソニックGT-Rの安田も1’33.367を記録して3番手に食い込んできた。
結局終わってみれば上位13台がコースレコードを更新する大接戦となり、ここで#6エネオスRC F、#46S Road GT-R、#100レイブリックNSX、#15モデューロNSX、#8ARTA NSX、#39デンソーRC F、#37KeePer RC Fの7台が予選を終えることになった。

GT300クラスも出走27台中13台が昨年のコースレコードを更新する接戦となり、中山雄一がドライブした#31aprプリウスが1’43.417でトップに立った。
また、普段は加藤寛規にQ1を任せて確実にQ2進出を狙ってくる#2シンティアム・アップル・ロータスは今回高橋一穂がQ1を担当、見事3位でQ2進出に成功した。
一方、圧倒的な大差でポイントリーダーの座に君臨する#10ゲイナーGT-Rは74kgのウェイトハンデが祟ってか、千代勝正のドライブをもってしても14位。#11メルセデスSLSも16位と厳しい結果に終わった。

予選Q2
GT500クラスはQ2においても残り時間が半分近くになってようやくコースイン。ほぼ一発勝負のアタックとなったが、最初にアタックした#64中嶋大祐に続いて#12オリベイラが1’32.835といきなり1分32秒台のタイムを叩き出してみせた。
結局あと続いたドライバーたちは誰一人オリベイラのタイムを上回ることができず、#12カルソニックGT-Rが今季初のポールポジションを獲得、今季初勝利に向けて絶好のポジションから明日の決勝に臨むことになった。2番手には#38ZENT RC F、3番手には#1モチュールGT-Rがつけた。

GT300クラスは第5戦鈴鹿に続いて今季2度目のQ2アタックを担当した#2ロータス加藤が1’43.001を叩き出してトップに。嵯峨宏紀の駆る#31aprプリウスは1’43.002と僅か1000分の1秒差で2位につけるという大接戦となり、小林崇志がドライブした#55ARTA CR-Zが3番手につけ、九州出身の井口卓人がQ2を担当した#61スバルBRZが4番手と、JAF-GT勢が上位を独占する結果となった。
#2ロータスのポールポジションは第5戦鈴鹿1000kmに続いて今季2回目だ。
新たに導入されたマザーシャシーをもとに一から制作された2号車は開幕前テストから相次ぐトラブルに苦しんできたが、中盤戦以降は目覚ましい速さを発揮し続けている。

スーパーGT第7戦の決勝は明日午後2時より65周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式予選総合結果

■GT500 Class

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2015/10/31) Knock Out Qualify Weather:Fine Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Model
TireWhQ1Q2
112安田 裕信
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS51R1'33.367R1'32.835
238立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS45R1'33.817R1'33.000
31松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI44R1'34.041R1'33.181
424佐々木 大樹
ミハエル・クルム
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH31R1'33.176R1'33.564
564中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL3R1'33.937R1'33.644
619脇阪 寿一
関口 雄飛
WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YH24R1'33.488R1'33.883
736伊藤 大輔
ジェームス・ロシター
PETRONAS TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS43R1'33.788R1'33.937
817塚越 広大
武藤 英紀
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS25R1'33.332R1'34.033
96大嶋 和也
国本 雄資
ENEOS SUSTINA RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS27R1'34.105
1046本山 哲
柳田 真孝
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI45R1'34.288
11100山本 尚貴
伊沢 拓也
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS49R1'34.291
1215小暮 卓史
オリバー・ターベイ
ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS18R1'34.425
138松浦 孝亮
野尻 智紀
ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS10R1'34.440
1439平手 晃平
ヘイッキ・コバライネン
DENSO KOBELCO SARD RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS181'34.592
1537アンドレア・カルダレッリ
平川 亮
KeePer TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS361'34.812
---- 以上基準タイム予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'34.523)を更新しました。

■GT300 Class

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2015/10/31) Knock Out Qualify Weather:Fine Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Model
TireWhQ1Q2
12高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH5R1'44.159R1'43.001
231嵯峨 宏紀
中山 雄一
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS49R1'43.417R1'43.002
355高木 真一
小林 崇志
ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z GT
BS36R1'44.538R1'43.431
461井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL30R1'43.833R1'43.832
50谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクSLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH16R1'44.937R1'44.459
625土屋 武士
谷川 達也
VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH35R1'45.168R1'44.483
721リチャード・ライアン
藤井 誠暢
Audi R8 LMS ultra
Audi R8 LMS ultra
YH19R1'44.777R1'44.551
83星野 一樹
高星 明誠
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH41R1'44.532R1'44.611
987青木 孝行
山西 康司
クリスタルクロコランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YHR1'45.325R1'45.082
105玉中 哲二
密山 祥吾
マッハ車検withいらこん86c-west
TOYOTA 86 MC
YH1'44.454R1'45.180
1151新田 守男
脇阪 薫一
JMS LMcorsa Z4
BMW Z4 GT3
YH28R1'45.217R1'45.225
127ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH34R1'45.0271'45.464
13360吉田 広樹
田中 篤
RUNUP Group&DOES GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YHR1'44.6711'47.776
1410アンドレ・クート
千代 勝正
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL741'45.342
1577横溝 直輝
峰尾 恭輔
ケーズフロンティアDirection 458
Ferrari 458 GT3
YH31'45.473
1611平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER TANAX SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL411'45.763
1765黒澤 治樹
蒲生 尚弥
LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH351'45.870
18111植田 正幸
鶴田 和弥
Rn-SPORTS GAINER SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'46.016
1933坂本 祐也
山下 健太
Excellence Porsche
PORSCHE 911 GT3R
YH31'46.392
2050加納 政樹
安岡 秀徒
SKT EXE SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'46.465
2188織戸 学
平峰 一貴
マネパランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH221'46.546
2248高森 博士
田中 勝輝
DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'46.610
239白坂 卓也
阪口 良平
PACIFICマクラーレンwith μ's
McLaren MP4-12C GT3
YH1'46.627
2430小泉 洋史
岩崎 祐貴
NetMove GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'46.812
2522和田 久
城内 政樹
グリーンテックSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH41'46.963
2660飯田 章
吉本 大樹
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH11'47.433
---- 以上基準タイム予選通過 ----
-20中山 友貴
井出 有冶
UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YHno time
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'45.335)を更新しました。

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリスノックアウト予選Q2結果

■GT500 Class

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2015/10/31) Knock Out Q2 GT500 Weather:Fine Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
112ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラカルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS51R1'32.835--181.251
238立川 祐路ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS45R1'33.000 0.165 0.165180.929
31ロニー・クインタレッリMOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI44R1'33.181 0.346 0.181180.578
424ミハエル・クルムD'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH31R1'33.564 0.729 0.383179.838
564中嶋 大祐Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL3R1'33.644 0.809 0.080179.685
619脇阪 寿一WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YH24R1'33.883 1.048 0.239179.227
736ジェームス・ロシターPETRONAS TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS43R1'33.937 1.102 0.054179.124
817武藤 英紀KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS25R1'34.033 1.198 0.096178.941
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'34.523)を更新しました。

■GT300 Class

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2015/10/31) Knock Out Q2 GT300 Weather:Fine Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
12加藤 寛規シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH5R1'43.001--163.362
231嵯峨 宏紀TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS49R1'43.002 0.001 0.001163.360
355小林 崇志ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z GT
BS36R1'43.431 0.430 0.429162.682
461井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL30R1'43.832 0.831 0.401162.054
50片岡 龍也グッドスマイル初音ミクSLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH16R1'44.459 1.458 0.627161.081
625土屋 武士<VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH35R1'44.483 1.482 0.024161.044
721藤井 誠暢Audi R8 LMS ultra
Audi R8 LMS ultra
YH19R1'44.551 1.550 0.068160.940
83星野 一樹B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH41R1'44.611 1.610 0.060160.847
987山西 康司クリスタルクロコランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YHR1'45.082 2.081 0.471160.126
105玉中 哲二マッハ車検withいらこん86c-west
TOYOTA 86 MC
YHR1'45.180 2.179 0.098159.977
1151脇阪 薫一JMS LMcorsa Z4
BMW Z4 GT3
YH28R1'45.225 2.224 0.045159.909
127ヨルグ・ミューラーStudie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH341'45.464 2.463 0.239159.546
13360田中 篤RUNUP Group&DOES GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'47.776 4.775 2.312156.124
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'45.335)を更新しました。

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリスノックアウト予選Q1結果

■GT500 Class

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2015/10/31) Knock Out Q1 GT500 Weather:Fine Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
124佐々木 大樹D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH31R1'33.176--180.587
217塚越 広大KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS25R1'33.332 0.156 0.156180.285
312安田 裕信カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS51R1'33.367 0.191 0.035180.218
419関口 雄飛WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YH24R1'33.488 0.312 0.121179.985
536伊藤 大輔PETRONAS TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS43R1'33.788 0.612 0.300179.409
638石浦 宏明ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS45R1'33.817 0.641 0.029179.353
764ベルトラン・バゲットEpson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL3R1'33.937 0.761 0.120179.124
81松田 次生MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI44R1'34.041 0.865 0.104178.926
---- 以上Q2進出 ----
96大嶋 和也ENEOS SUSTINA RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS27R1'34.105 0.929 0.064178.805
1046柳田 真孝S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI45R1'34.288 1.112 0.183178.457
11100山本 尚貴RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS49R1'34.291 1.115 0.003178.452
1215小暮 卓史ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS18R1'34.425 1.249 0.134178.199
138松浦 孝亮ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS10R1'34.440 1.264 0.015178.170
1439ヘイッキ・コバライネンDENSO KOBELCO SARD RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS181'34.592 1.416 0.152177.884
1537アンドレア・カルダレッリKeePer TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS361'34.812 1.636 0.220177.471
---- 以上基準タイム予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'34.523)を更新しました。

■GT300 Class

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2015/10/31) Knock Out Q1 GT300 Weather:Fine Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Model
TireWHTimeDelayGapkm/h
131中山 雄一TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS49R1'43.417--162.704
261山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL30R1'43.833 0.416 0.416162.053
32高橋 一穂シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH5R1'44.159 0.742 0.326161.545
45密山 祥吾マッハ車検withいらこん86c-west
TOYOTA 86 MC
YHR1'44.454 1.037 0.295161.089
53高星 明誠B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH41R1'44.532 1.115 0.078160.969
655高木 真一ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z GT
BS36R1'44.538 1.121 0.006160.960
7360吉田 広樹RUNUP Group&DOES GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YHR1'44.671 1.254 0.133160.755
821リチャード・ライアンAudi R8 LMS ultra
Audi R8 LMS ultra
YH19R1'44.777 1.360 0.106160.592
90谷口 信輝グッドスマイル初音ミクSLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH16R1'44.937 1.520 0.160160.348
107荒 聖治Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH34R1'45.027 1.610 0.090160.210
1125谷川 達也VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH35R1'45.168 1.751 0.141159.995
1251新田 守男JMS LMcorsa Z4
BMW Z4 GT3
YH28R1'45.217 1.800 0.049159.921
1387青木 孝行クリスタルクロコランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YHR1'45.325 1.908 0.108159.757
---- 以上Q2進出 ----
1410千代 勝正GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL741'45.342 1.925 0.017159.731
1577横溝 直輝ケーズフロンティアDirection 458
Ferrari 458 GT3
YH31'45.473 2.056 0.131159.533
1611ビヨン・ビルドハイムGAINER TANAX SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL411'45.763 2.346 0.290159.095
1765蒲生 尚弥LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH351'45.870 2.453 0.107158.935
18111植田 正幸Rn-SPORTS GAINER SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'46.016 2.599 0.146158.716
1933坂本 祐也 Excellence Porsche
PORSCHE 911 GT3R
YH31'46.392 2.975 0.376158.155
2050安岡 秀徒SKT EXE SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'46.465 3.048 0.073158.046
2188平峰 一貴マネパランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH221'46.546 3.129 0.081157.926
2248高森 博士DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'46.610 3.193 0.064157.831
239阪口 良平PACIFICマクラーレンwith μ's
McLaren MP4-12C GT3
YH1'46.627 3.210 0.017157.806
2430小泉 洋史NetMove GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'46.812 3.395 0.185157.533
2522和田 久グリーンテックSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH41'46.963 3.546 0.151157.310
2660飯田 章SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH11'47.433 4.016 0.470156.622
---- 以上基準タイム予選通過 ----
-20中山 友貴UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YHno time---
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'45.335)を更新しました。

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式練習 上位10台がコースレコードを突破!トップタイムは#24D'station GT-R

2015オートバックス スーパーGT第7戦「スーパーGTin九州300km」の公式練習が10月31日、大分県のオートポリスで行われ、#24D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ミハエル・クルム組)が1’33.060と昨年樹立されたコースレコードを1秒以上上回るトップタイムを記録した。
GT300クラスは#31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一組)が1’43.699でトップだった。

gt-rd7-p-24 gt-rd7-p-31

2015年のスーパーGTもいよいよ残り2戦となった。このオートポリス大会ではウェイトハンデが1ポイントにつき1kgと半減され、これまで重いウェイトに苦しんできたランキング上位陣の争いが一層激しくなるものと期待される。
公式予選日の天候は晴れ。気温は6℃と真冬の陽気のもと、午前9時より1時間45分の公式練習が始まった。

ところがピットオープンから5分も経たないうちに#64エプソンNSXが第1ヘアピン手前のターン4でスピンオフ。車両はスポンジバリアに後ろから突っ込み、身動きが取れない状態になってしまった。
ドライバーの中嶋大祐は無事自力でクルマを降りたものの、この車両回収とバリアの修復作業のため、9時23分まで赤旗中断となってしまった。
しかし64号車のダメージは思いのほか軽かったようで、開始から1時間あまりで走行に復帰している。
また#100レイブリックNSXもトラブルからコースインが遅れ、50分が経過したところでようやくピットを離れた。

さて最初の2クラス混走でトップに立ったのは#12カルソニックGT-R。
モラルハザードポイントの累積により安田裕信が公式練習への参加を禁じられる中、J.P.デ・オリベイラが孤軍奮闘し、開始から30分で1’33.982と、従来のコースレコードである1’34.523を早々と上回ってきた。
しかし10時35分からGT500の専有走行が始まると、ヘイッキ・コバライネンの駆る#39デンソーサードRC Fがいきなり1’33.902を叩き出してトップへ浮上。
すると#24D’station GT-Rの佐々木、#37KeePer RC Fの平川亮、#15ドラゴ モデューロNSXの小暮卓史らが続々とこれを上回り、1’33.060と大幅にタイムを縮めた24号車がトップに立った。
オリベイラもここでタイムを縮めたが、1’33.210とわずかに及ばず、3位で公式練習を終えることになった。
結局、このセッションでは上位10台もがレコードを上回ることに。午後の公式予選では一体どのくらいのタイムが記録されるのか、大いに期待できる内容となった。

一方のGT300クラスはセッション序盤に1’43.699を嵯峨が記録した#31プリウスがそのままトップとなり、#2シンティアム・アップル・ロータスが1’43.776で2位、3位には#55ARTA CR-Zが1’44.221、4位に#61スバルBRZ、5位に#20アップガレージMC86とJAF-GT勢が上位を独占する結果となっている。

公式予選はこのあと午後1時30分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式練習結果

■GT500クラス

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2015/10/31) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 7 GT500 class オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindkm/h
124佐々木 大樹
ミハエル・クルム
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
YH31R1'33.060-180.812
237アンドレア・カルダレッリ
平川 亮
KeePer TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS36R1'33.110 0.050180.715
312安田 裕信
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
BS51R1'33.210 0.150180.521
415小暮 卓史
オリバー・ターベイ
ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS18R1'33.310 0.250180.328
539平手 晃平
ヘイッキ・コバライネン
DENSO KOBELCO SARD RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS18R1'33.902 0.842179.191
638立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS45R1'33.938 0.878179.122
76大嶋 和也
国本 雄資
ENEOS SUSTINA RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS27R1'34.069 1.009178.873
836伊藤 大輔
ジェームス・ロシター
PETRONAS TOM'S RC F
TOYOTA LEXUS RC F
BS43R1'34.132 1.072178.753
964中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
Epson NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
DL3R1'34.143 1.083178.732
1046本山 哲
柳田 真孝
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R
MI45R1'34.158 1.098178.704
11100山本 尚貴
伊沢 拓也
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS491'34.592 1.532177.884
1217塚越 広大
武藤 英紀
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS251'34.605 1.545177.860
131松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
MI441'34.635 1.575177.803
1419脇阪 寿一
関口 雄飛
WedsSport ADVAN RC F
TOYOTA LEXUS RC F
YH241'35.211 2.151176.727
158松浦 孝亮
野尻 智紀
ARTA NSX CONCEPT-GT
HONDA NSX CONCEPT-GT
BS101'35.336 2.276176.496
  • 'R'マークは従来のコーレコード(1'34.523)を上回りました。

■GT300クラス

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2015/10/31) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2015 AUTOBACS SUPER GT Round 7 GT300 class オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
131嵯峨 宏紀
中山 雄一
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS49R1'43.699--162.262
22高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH5R1'43.776 0.077 0.077162.142
355高木 真一
小林 崇志
ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z GT
BS36R1'44.221 0.522 0.445161.449
461井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL30R1'44.270 0.571 0.049161.373
520中山 友貴
井出 有冶
UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YHR1'44.387 0.688 0.117161.192
63星野 一樹
高星 明誠
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH41R1'45.115 1.416 0.728160.076
765黒澤 治樹
蒲生 尚弥
LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH35R1'45.172 1.473 0.057159.989
877横溝 直輝
峰尾 恭輔
ケーズフロンティアDirection 458
Ferrari 458 GT3
YH3R1'45.275 1.576 0.103159.833
910アンドレ・クート
千代 勝正
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL741'45.541 1.842 0.266159.430
10360吉田 広樹
田中 篤
RUNUP Group&DOES GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'45.541 1.842 0.000159.430
1121リチャード・ライアン
藤井 誠暢
Audi R8 LMS ultra
Audi R8 LMS ultra
YH191'45.715 2.016 0.174159.168
127ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3
YH341'45.756 2.057 0.041159.106
1311平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER TANAX SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
DL411'45.846 2.147 0.090158.971
1451新田 守男
脇阪 薫一
JMS LMcorsa Z4
BMW Z4 GT3
YH281'45.893 2.194 0.047158.900
1525土屋 武士
谷川 達也
VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH351'46.035 2.336 0.142158.687
1688織戸 学
平峰 一貴
マネパランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH221'46.186 2.487 0.151158.462
1787青木 孝行
山西 康司
クリスタルクロコランボルギーニGT3
Lamborghini Gallardo GT3
YH1'46.307 2.608 0.121158.281
1833坂本 祐也
山下 健太
Excellence Porsche
PORSCHE 911 GT3R
YH31'46.401 2.702 0.094158.141
199白坂 卓也
阪口 良平
PACIFICマクラーレンwith μ's
McLaren MP4-12C GT3
YH1'46.483 2.784 0.082158.020
200谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクSLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH161'46.742 3.043 0.259157.636
215玉中 哲二
密山 祥吾
マッハ車検withいらこん86c-west
TOYOTA 86 MC
YH1'47.071 3.372 0.329157.152
2250加納 政樹
安岡 秀徒
SKT EXE SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'47.199 3.500 0.128156.964
2348高森 博士
田中 勝輝
DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'47.508 3.809 0.309156.513
24111植田 正幸
鶴田 和弥
Rn-SPORTS GAINER SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'47.510 3.811 0.002156.510
2530小泉 洋史
岩崎 祐貴
NetMove GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'47.870 4.171 0.360155.988
2660飯田 章
吉本 大樹
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH11'47.881 4.182 0.011155.972
2722和田 久
城内 政樹
グリーンテックSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH41'48.109 4.410 0.228155.643
  • 'R'マークは従来のコーレコード(1'45.335)を上回りました。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7,8戦鈴鹿 坪井翔が2連勝! 三笠雄一は22位と18位 (DRP)

FIA-F4第7・8戦DRPレースレポート

  • 鈴鹿サーキット(三重県)
  • 8月29日(土)予選・第7戦決勝レース くもり
  • 8月30日(日)第8戦決勝レース 雨

☆参戦ドライバー

  • ゼッケン:36
  • ドライバー:坪井翔
  • マシン:FTRSスカラシップF4
  • エントラント:TOM’S SPIRIT
  • ゼッケン:51
  • ドライバー:三笠雄一
  • マシン:B-MAX RACING F110
  • エントラント:B-max

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☆8月29日(土)11:50~ 公式予選

 今大会は夏の耐久レースの歴史を受け継ぐ鈴鹿1000kmのサポートレースなので、今までのタイムスケジュールとは少し変則進行となる。前々日からの練習走行で好調な坪井選手は、序盤から精力的にタイムアタックを敢行し5周目に全体ベストタイムを記録。その後、渋滞を回避し再度アタックを試みるがクリアラップが取れず10分以上残してピットイン。三笠選手は途中ピットインしながらも予選時間いっぱいを走行に充てるが、練習走行からの不調解決が見られずタイムが伸びない。第5戦は坪井選手がポールポジション、三笠選手21番手スタート。第6戦は坪井選手2番手、三笠選手17番手スタートとなった。

☆8月29日(土)16:30~ 第7戦決勝レース

 ポールポジションの坪井選手とフロントロー牧野選手はいまいちのスタートで、好スタートを決めた3番手平木選手がホールショットを奪う。2コーナーを立ち上がりサイドバイサイド外側の坪井選手は、牧野選手を抑えきりS字に進入する。三笠選手も好スタートを決めるが、1コーナーの大混戦で行き場がなくポジションキープとなってしまう。1周目から平木選手、坪井選手と牧野選手が後続を引き離す。その後徐々にトップ争いから牧野選手が少し遅れ、7周目からパラパラと雨が降り始める。そして、西コースでは水しぶきが上がり始めた最終周のスプーンカーブでトップ平木選手がオーバーラン。坪井選手は難なくトップに立ち今シーズン2勝目を勝ち取った。三笠選手は終始混戦の中のバトルで一時16位まで順位を上げるが、最終周の1コーナーでオーバーランしてしまい22位フィニッシュとなった。

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☆8月30日(日)8:15~ 第8戦決勝レース

 前日の夕方から降り続いた雨は、早朝に一旦止んだものの厚い雲が覆う。当然路面コンディションはウェットで、全車レインタイヤでスタートが切られた。フロントロー2番手の坪井選手は、今シーズン一番のスタートダッシュを決めて、1コーナーから差を広げてトップを奪う。その後も好ペースを維持し、このペースにかろうじてついてこれるのが牧野選手ただひとりだった。終始危なげない走りで、第6戦からの連勝を3に伸ばすことができた。三笠選手は昨日同様混戦で、ペースの遅いマシンに終始引っかかってしまった。シーズン前半戦も接触を受けたりトラブルが出たりと決して良い流れだはなかったが、完走しての順位としては信じられない18位フィニッシュとなってしまった。

  • 今大会より山田遼選手が欠場となってしまいましたが、早期に復帰できるように引き続き応援よろしくお願いいたします。

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坪井選手コメント
 やりました! これで牧野選手に勝ち星も並びシリーズも3ポイントに迫ったので、やっと振り出しに戻った感じです。正直、第5戦終了時点ではヤバイと焦りがありました。でも去年の状況を考えれば、1勝してましたし諦めないことにより今年に繋がったので、モチベーションを切らさずの努力した結果がこの3連勝にだと思います。それにあの時点では、シリーズチャンピオン争いをできるのはボクだけだと思ってましたので! 公式練習から調子が良くマシンも仕上がっていましたが、結構荒れていたので、チームの戦略として予選では早めにタイムを出せるように燃料をギリギリでいきましたので、後半早々にピットインしたのは予定通りです。第7戦のスタートはちょっとミスしてしまいました。牧野選手は抑えられそうだったので、カバーしたところを好スタートの平木選手にやられてしまいました。ペース的には問題なかったのですが、コーナーで迫るとダウンフォースが抜け直線で抜けず、ドライのままでは厳しかったと思います。ところどころで変わる雨脚に細心の注意をはらって平木選手のリヤタイヤに注目していました。そのおかげでスプーンで生き残ることができました。雨もそうですが思い返すと、勝因は1周目のS字で2位をキープできたことと、その後の牧野選手のプレッシャーが無かったことだと思います。第8戦のは昨日の失敗を帳消しにできたバツーカースタートが決まりました。鈴鹿で初のレインを1周走った時点でいける感触がありました。雨が降っていなかったので路面は良くなると想定していたので、タイヤの状況に気をつけていました。次の菅生は去年レースをしましたし、事前テストもできているので自信があります。この良い流れを切らさず油断せずに準備していきたいと思います。

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☆三笠選手コメント
 一昨年以来の鈴鹿サーキットで、練習走行から絶不調でした。マシンのセッティングもそうですが、自分自身の走りもどこかまとまってなくて、いろいろ試してみたものの解決策が見出だせませんでした。やはりレベルの高いレースでは、事前テストの重要性を痛感させられました。予選は気持ちを切り替えて挑みましたが、状況に変化はなくタイムが伸びずに焦りました。途中ピットインして空気圧をチェックしてもらい再度アタックを試みましたが、なす術無しという感じでした。今シーズン最低のありえない予選順位で落ち込みました。しかし、自分一人で戦っているわけでは無いので、プロレーサーになるためにも問題点の認識と改善策を見出すためにできることを決勝レースでやろうと気持ちを切り替えて第7戦に挑みました。中盤の混戦の中でのバトルだったのでいろいろ試みましたが、ストレートスピードというよりも立ち上がりのからの伸びが周りに劣っていたように感じました。コーナで詰めてもストレートで引き離され、立ち上がり重視のラインを取ってもスリップを使えず混戦から抜け出すことができませんでした。第8戦のウェットコンディションでも状況は変わらず、ずっとペースの遅いマシンに引っかかっていました。そうこうしているうちに渋滞の後ろから抜かれてしまったので、最後は意地を見せてダンロップコーナーで飛び込みました。次の菅生は去年唯一勝てなかったサーキットですが、経験がありますし走った感じは嫌いでは無いので、事前テストも設定してもらったので、問題点をしっかり改善したいと思います。ドライバーズポイントもそうですが、チームポイントもここ最近全く貢献できていないので、応援していただいている皆様とチームのために巻き返したいと思います。

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☆リザルト

【第7戦】

    #36 坪井翔 FTRSスカラシップF4 予選1位 決勝 優勝 #51 三笠雄一 B-MAX RACING F110 予選21位 決勝22位

【第8戦】

  • #36 坪井翔 FTRSスカラシップF4 予選2位 決勝 優勝
  • #51 三笠雄一 B-MAX RACING F110 予選17位 決勝18位

FIA-F4公式リザルト:http://fiaf4.jp/results

ドリームレーシングプロジェクトプレスリリース http://xyz-one.jp/drp/

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7,8戦鈴鹿 ドライバーズサーキットで、順位を上げてきた第8戦、得られた好感触を、今後のレースに生かす (Le Beausset)

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 ル・ボーセモータースポーツが今年から新たに挑む、FIA-F4選手権の第4大会が鈴鹿サーキット(三重県)で、8月29日(土)〜30日(日)に開催された。里見乃亜にとって、このサーキットでのレース経験は昨年のF1日本GPのサポートレース、スーパーFJドリームカップの1回のみで、ライバルの多くがホームコースとすることから、大きな課題を科せられた大会ともなった。

予選 8月29日(土) 天候/曇り コース状況/ドライ

 FIA-F4で鈴鹿サーキットを走るのは初めてであるため、木曜日から行われた専有走行では、可能な限り周回を重ね、まずは習熟に充てることとなった。そして、金曜日に30分間ずつ3セッション行われた専有走行では、それぞれにテーマを課すことに。セッション1でニュータイヤを投入し、予選シミュレーションを行った結果、まだまだタイムアップの余地は残されていたため、セッション2ではよりコースを攻めて走るようチームは指示。その結果、コースアウトしてしまう一幕はあったものの、すぐに復帰。さらに走行を重ねてく。つづくセッション3においてはスタート練習を2度行なった後、再び習熟のための走行を行い、終盤に仕上げとしてニュータイヤを再投入。その結果、前大会よりも良い状態で予選に挑めるようになり、何よりトップとの差が走るたび詰まっていたことが最大の収穫となっていた。

 そして土曜日に行われた予選は、例年ならば残暑がまだ厳しいはずが、予想よりも低めの温度で曇り空の下で行われることとなった。今回の予選はGTの路面とタイヤに厳しい高速サーキットという事で、予選開始から少し時間を空けてコースイン。

 まずはアウトラップともう1周をウォームアップに充てた後、いよいよアタックを開始。周回数を重ねるごとにタイムを縮めていき、アタック開始から3周目にはこの週末の自己ベストとなる、2分9秒857をマーク。その後いったんクールダウンし、ポジショニングをしっかり行なった後、再度アタックを試みる。そして、ベストタイムとなる2分9秒577を記録してさらに短縮を果たした後、再びアタックを行ってセカンドベストタイムとなる2分9秒814をマークする。その後もアタックを続けるが、タイムアップは叶わかったものの、チェッカーまで走行を重ねて最終チェックを行った。

 あらかじめモラルハザードポイントが累積していたドライバーに対し、2戦とも15グリッドの降格が決まっていたことから、ひとつずつ里見の順位は繰り上がることとなり、第7戦は22番手、そして第8戦は23番手のグリッドに並ぶことが決定した。

決勝 第7戦 8月29日(土) 天候/曇り コース状況/ドライ

 夏の終わりの週末をサーキットで楽しもうと、土曜日から2万6000人もの集客があり、これまでの3大会同様、熱い視線が注がれる中での戦いとなった。そんな第7戦ではまずまずのスタートを切るものの、前後左右を囲まれる中、結果的にはポジションキープからレースを開始。しばらくはこう着状態が続く中でも里見は落ち着いて走り、着実に順位を上げていった。6周目には20番手と順位を上げるも、8周目にはバトルの末コースアウトしてしまう。すぐにコースに復帰し最低限のポジションダウンで、集団から離れず続いていく。

 それから間もなく、西コースでは雨が降り出し、最終ラップのスプーンではコースアウトする車両も。そんな困難な状況も乗り切って18位でチェッカーを受け、さらに1台のペナルティによる降格もあったため、最終的には17位という結果で第7戦を終えることとなった。

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決勝 第8戦 8月30日(土) 天候/曇り コース状況/ウエット

 未明まで降り続いた雨によって、早朝8時からのスタート進行開始となった第8戦は、ウェット路面での戦いとなった。すでに雨は止んでいたものの、全車にウェットタイヤが装着されていた。微妙なクラッチミートが必要とされる状況下において、スタートが抜群に決まり、まずはオープニングラップのうちに4台をかわし19番手にポジションをアップ。その後も17番手を争う集団の中で周回を重ねていく。

 その先頭にいる車両が蓋となって、後続車両がどんどん増えていく中、6周目の130Rで集団から抜け出すことに成功し、17番手へと浮上。そうして視界が広がると、1周のタイムを2~3秒縮め、一気に後続を引き離すようになる。ただ、それまでの間に、前車との差は広がっていたため、さらにポジションを上げることは許されなかったものの、10秒以上もあったタイム差を、6秒を切るまでに詰めたところでチェッカーが。さらにドライビングスルーペナルティを科せられた車両もあったことから、16位でレースを終えることとなった。

 さて、ここからの2大会、スポーツランドSUGOとオートポリスはレースどころか、走行経験もない里見にとって未知の場ともなる。したがって今大会以上のテーマが科せられることになるだろう。そんな山場ともなる戦いをクリアすれば、最終大会はホームコースでもあるツインリンクもてぎが舞台。まさに集大成のレースに弾みをつけるためにも、ここからの2大会にはより一層の活躍が期待される。

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チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu) COMMENT
 予選タイムを見ても走るにつれ上位とタイム差は詰まってきているが、現状から抜け出すにはまだ課題が残されている。今回、ドライとウェットコンデションを走れたことは引き出しを増やすきっかけになったと思うし、ウェットのレースではバトル負けせず追い上げるレースが出来ていた。
Driver 里見乃亜(Noa Satomi) COMMENT
 第7戦はスタートで抜いたり抜かれたりはしたのですが、そもそもドライでの限界値が低かったので、全然納得のいかないレースになってしまいました。一方、第8戦はウェットで、スタートが決まって2台を抜き、目の前でのスピンも回避できて、その後もどんどん抜いていけたのですが、レースが落ち着いた頃には1台のクルマにみんな引っかかっていて、なかなか誰も抜きに行かなかったんです。6周目に仕掛けたときに、一発でかわすことができたことは大きな収穫だったのですが、引っかかっている間に前との差がついてしまって、それ以上ポジションは上げられませんでした。でも、以前に比べればバトルはうまくできるようになったと思います。ただ、まだ予選という課題は残っているので、これを次こそは何とかしてみせます。
Le Beausset Motorsports

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7戦鈴鹿決勝 終盤の雨が生んだ逆転劇!#36坪井が今季3勝目を獲得

FIA-F4選手権第7戦の決勝が8月29日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#36坪井翔(トムス)がスタートで出遅れるも終盤逆転に成功し、今季3勝目を挙げた。

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第7戦決勝は午後4時30分より10周で行われた。
ホールショットを奪ったのは予選3番手の平木湧也(RSファイン)。
ポールポジションの坪井は予選2番手の#11牧野任祐(Rnスポーツ)との1-2コーナーの攻防を制して2番手で平木を追い上げる。
このままトップ2台はコンマ4秒差で攻防を続けるが、前に接近すればフロントのダウンフォースが抜けてコントロールが難しくなるという状態に手を焼く坪井はなかなか攻略のきっかけをつかめない。
そうしているうちに平木は次第にペースを上げ、6周目には2’08.875を記録して0.9秒にその差を広げた。

一時はこのまま平木が今季初勝利を収めるかに思われたが、転機は8周目にやってきた。
西コース方面から次第に雨が降ってきたのだ。
これにより坪井は再び平木との差を縮めてすぐ後ろに迫ってきた。
ダンロップコーナーで、デグナーで、ヘアピンで、しきりに平木の隙を窺うそぶりを見せる坪井。
2台はテール・トゥ・ノーズ状態のままファイナルラップに突入した。

ダンロップコーナーの立ち上がりでインに並びかけてきた坪井を押さえ込み、ヘアピンでも付け入る隙を与えなかった平木だったが、スプーンカーブで濡れた路面に足をとられて痛恨のオーバーラン。
この隙に坪井がトップを奪い返してそのままゴールへ。
坪井はヘアピンを立ち上がった時点で雨の強まりを感じ、少しペースを落としてスプーンにアプローチしたという。
この判断が功を奏し、坪井は見事逆転で今季3勝目をものにした。

一方平木は最後のシケインで牧野にもインを突かれ、結局スタート位置と同じ3位でレースを終えることに。
これでシリーズポイントは牧野が110、坪井が102とその差は8ポイントに縮まった。

注目の第8戦決勝は30日午前8時15分より10周で行われる。

優勝 #36坪井翔(トムス)のコメント
ラスト2周はドライバーとしてはヒヤヒヤでした。雨降らない限り抜けなかったんで。ドライだと前に追いつくとダウンフォースが抜けて曲がらない状態で、ついたり離れたりを繰り返していて。
雨が降り出したので、これが強くなるとチャンスがあると思いプレッシャーをかけ続けていたら最後にヘアピンを立ち上がった時に雨が強くなっているのがわかり、これは絶対滑るなと思ってスプーンの一個目をゆっくり入りました。そしたら平木くんが飛び出してしまったので、それが一番大きかったと思います。
スタートではもちろん牧野くんを意識しましたが、それ以上に平木くんの出だしがすごくて、この勢いだったら抑えにいっても抜かれてしまうので、だったら牧野くんを抑えて2番手で通過すれば、また展開が変わるかも、と思いました。
明日はこのままいけば雨ですが、このクルマで雨の鈴鹿は走ったことがないので、2番手スタートですけど明日こそはスタートを決めて前に出ることが大事だと思います。

2位 #11牧野任祐(Rnスポーツ)のコメント
スタートは普通でしたが平木くんに前に行かれて、1-2コーナーで(坪井選手に)仕掛けましたけど、あれ以上どうしようもなかったですね。ドライでスリックの状態では速さ的にも自分に余裕がなかったので、ついていくので精一杯だったしどっちかというと離されていったから。雨降って追いついては行きましたけども。まあ3番で終わるレースが2番で終わったので結果オーライかなと。
明日に向けてもう一度見直していきたいなと。明日は雨なんでどうなるかわからないですけど、できるかぎりのことをしたいです。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7戦鈴鹿決勝結果

44th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km -RIJ- (2015/08/29) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry/Wet
2015 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTireLapTotal_Time
Behind
136坪井 翔FTRSスカラシップF4DL1021'42.042
211牧野 任祐DODIE・インプローブス・RN-SDL100.947
35平木 湧也GSR初⾳ミクホリデー⾞検 F110DL101.069
47大津 弘樹HFDP/SRS-F/コチラレーシングDL101.817
59石坂 瑞基HFDP/SRS-F/コチラレーシングDL103.579
637小高 一斗FTRSスカラシップF4DL103.919
750山田 真之亮B-MAX RACING F110DL1010.027
88上村 優太HFDP/SRS-F/コチラレーシングDL1010.539
94河野 駿佑グッドスマイル初音ミクF110DL1010.624
1014根本 悠生GUNZE F110 KCMGDL1017.561
1125高橋 知己点天&イーストアップwithフィールドDL1020.680
1216銘苅 翼MediaDo Kageyama F110DL1021.842
1363ニコラス・コスタVSR Lamborghini SCDL1024.513
1439加藤 潤平miNami aoYama with SARDDL1025.253
1512白石 勇樹TEAM A-ONEDL1025.608
1610⾦⽯ 勝英SRS-F/コチラレーシングDL1025.893
1762里見 乃亜ル・ボーセフォーミュラアカデミーDL1027.324
1819篠原 拓朗VSR Lamborghini SCDL1029.127
1966橋本 陸Skill SpeedDL1030.048
2021朝日 ターボヴァンガードTAKAGI RACINGDL1037.115
2175手塚 祐弥F&CアキラレーシングwithフィールドDL1041.042
2251三笠 雄一B-MAX RACING F110DL1041.136
2327ファン ドユンTEAM ZAP X DREAM F110DL1042.725
246米倉 正憲CLEAR F110DL1045.279
2555畑 亨志 F&CアキラレーシングwithフィールドDL1049.108
2634フライング ラットSFIDA RACING F110DL101'01.686
2720牛井渕 琴夏miNami aoYama with SARDDL101'03.017
28*88川端 伸太朗SUCCEED SPORTS F110DL101'04.210
2923YUGOS2R RacingDL101'27.092
303阪口 晴南DUNLOP SUTEKINA F110DL91Lap
312佐藤 秀真Hanashima Racing F110DL91Lap
3289伴 貴広SUCCEED SPORTS F110DL91Lap
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
-*70天野 翼Leprix Sport F110DL64Laps
-44山内 飛侑ATEAM Buzz Racing F110DL010Laps
-*32佐藤 駿介Key's砂子塾テイクファーストDL010Laps
  • Fastest Lap: CarNo.5 平木湧也(GSR初音ミクホリデー車検F110) 2'08.875 (6/10) 162.21km/h
  • CarNo.70は、危険なドライブ行為により競技結果に45秒を加算した。
  • CarNo.88は、危険なドライブ行為により競技結果に45秒を加算した。
  • CarNo.32は、ステアリング未取り付けにより、訓戒とした。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7-8戦鈴鹿公式予選 第7戦は#36坪井、第8戦は#11牧野がPP獲得

FIA-F4選手権第7戦、第8戦の公式予選が8月29日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、第7戦は#37坪井翔(トムス)、第8戦は#11牧野任祐(Rnスポーツ)がそれぞれポールポジションを獲得した。

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今季初開催のFIA-F4選手権もいよいよ中盤戦。
毎戦盛況なこのカテゴリーは鈴鹿大会でも36台がエントリー。このうち35モーターマウスを除く35台が参加して、当初予定より5分遅れの午前11時50分より30分間の公式予選が行われた。

最初にタイムを出してきたのは#36坪井。
前日の専有走行で赤旗が相次いだことから、予選も荒れると予想した坪井は予選開始早々から積極的に周回を重ね、5周目に2’08.192を記録すると、早々と走行を切り上げた。
セカンドベストタイムはこの前の周に出した2’08.428だ。

これに続いたのが今季4勝を挙げている#11牧野だ。
牧野は坪井とは逆にセッション後半に集中してアタックする作戦に出たが、S字で#55畑享志がクラッシュしたためにイエローフラッグが出ていたことも影響してか、終了5分前に2’08.289を出すにとどまり、第7戦を2番グリッドからスタートすることになった。
しかしセカンドタイムでは2’08.314と坪井を上回っており、明日の決勝ではポールポジションを獲得している。

また、前日の専有走行では2’07.987を記録してトップだった#5平木湧也は一時は2番手につけていたものの、最終的にはベストタイム3番手、セカンドタイムは4番手という結果に。
路面コンディションの変化、アタックに入るタイミングなど、いまひとつ思い通りにはいかなかったようだ。

FIA-F4第7戦決勝はこのあと午後4時30分から、第8戦決勝は明日朝8時15分から、いずれも10周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7戦鈴鹿公式予選結果

44th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km -RIJ- (2015/08/29) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2015 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
TireTimeBehindGapkm/h
136坪井 翔FTRSスカラシップF4
DL2'08.192--163.077
211牧野 任祐DODIE・インプローブス・RN-S
DL2'08.289 0.097 0.097162.955
35平木 湧也GSR初⾳ミクホリデー⾞検 F110
DL2'08.338 0.146 0.049162.892
47大津 弘樹HFDP/SRS-F/コチラレーシング
DL2'08.377 0.185 0.039162.842
537小高 一斗FTRSスカラシップF4
DL2'08.641 0.449 0.264162.509
69石坂 瑞基HFDP/SRS-F/コチラレーシング
DL2'08.828 0.636 0.187162.272
73阪口 晴南DUNLOP SUTEKINA F110
DL2'08.870 0.678 0.042162.219
819篠原 拓朗VSR Lamborghini SC
DL2'08.874 0.682 0.004162.214
970天野 翼Leprix Sport F110
DL2'08.893 0.701 0.019162.190
1050山田 真之亮B-MAX RACING F110
DL2'08.916 0.724 0.023162.161
118上村 優太HFDP/SRS-F/コチラレーシング
DL2'09.011 0.819 0.095162.042
124河野 駿佑グッドスマイル初音ミクF110
DL2'09.051 0.859 0.040161.993
1325高橋 知己点天&イーストアップwithフィールド
DL2'09.187 0.995 0.136161.821
1416銘苅 翼MediaDo Kageyama F110
DL2'09.207 1.015 0.020161.796
1588川端 伸太朗SUCCEED SPORTS F110
DL2'09.308 1.116 0.101161.670
1614根本 悠生GUNZE F110 KCMG
DL2'09.338 1.146 0.030161.632
1763ニコラス・コスタVSR Lamborghini SC
DL2'09.370 1.178 0.032161.592
1810⾦⽯ 勝英SRS-F/コチラレーシング
DL2'09.374 1.182 0.004161.587
192佐藤 秀真Hanashima Racing F110
DL2'09.421 1.229 0.047161.530
2089伴 貴広SUCCEED SPORTS F110
DL2'09.452 1.260 0.031161.490
2151三笠 雄一B-MAX RACING F110
DL2'09.464 1.272 0.012161.475
2221朝日 ターボヴァンガードTAKAGI RACING
DL2'09.470 1.278 0.006161.468
2362里見 乃亜ル・ボーセフォーミュラアカデミー
DL2'09.577 1.385 0.107161.334
2412白石 勇樹TEAM A-ONE
DL2'09.610 1.418 0.033161.293
2566橋本 陸Skill Speed
DL2'09.896 1.704 0.286160.939
2644山内 飛侑ATEAM Buzz Racing F110
DL2'09.901 1.709 0.005160.932
2739加藤 潤平miNami aoYama with SARD
DL2'10.022 1.830 0.121160.783
2875手塚 祐弥F&Cアキラレーシングwithフィールド
DL2'10.282 2.090 0.260160.461
2932佐藤 駿介Key's砂子塾テイクファースト
DL2'10.335 2.143 0.053160.396
306米倉 正憲CLEAR F110
DL2'11.306 3.114 0.971159.210
3120牛井渕 琴夏miNami aoYama with SARD
DL2'11.407 3.215 0.101159.087
3255畑 亨志 F&Cアキラレーシングwithフィールド
DL2'11.496 3.304 0.089158.980
3334フライング ラットSFIDA RACING F110
DL2'11.892 3.700 0.396158.502
3423YUGOS2R Racing
DL2'14.585 6.393 2.693155.331
---- 以上基準タイム(2'46.754)予選通過 ----
-27ファン ドユンTEAM ZAP X DREAM F110
DLno time---

Super Car Race Series

SCR:ナオリュウ/佐々木孝太組が4連勝で2年連続のカテゴリーⅠチャンピオンを獲得!

2015スーパーカーレースシリーズ第7戦
2015年8月22日(土)レポート

会場:富士スピードウェイ(1周4.563km)

開幕戦以来の富士スピードウェイ、背景を雪残る春の富士から真夏の富士に変えてシリーズ第7戦開催

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 2015スーパーカーレースシリーズは富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎ、スポーツランドSUGOと転戦し、再び開幕の地富士スピードウェイに舞台を移し、12台が参戦しての第7戦が行われた。好天に恵まれ、夏の霊峰富士もくっきりとその姿を現す中、まずはジェントルマンのAドライバー、続いてプラチナ中心のBドライバー予選が行われ、2名のタイム合算でスターティンググリッドが決定した。

初参戦のメルセデスSLS AMG GT3奥村浩一がいきなりの予選PPゲット! カテゴリーⅡはポルシェ911 GT3 CupのTAD JUN JUN/吉田広樹組がトップ、デビューレースの夏野愛子は総合9位からスタート!

 5台が参加したカテゴリーⅠでポール・ポジションを奪ったのは今季初参戦のジェントルマン、メルセデスSLS AMG GT3をドライブする奥村浩一(BRP★SHIFT SLS AMG GT3)。奥村は今回ひとりで戦うため予選を2回走行。ともに1分44秒台前半でまとめて、強豪勢を退ける結果となった。これに続いたのがマシンをランボルギーニからアウディR8 LMS ultlaに換えた林学/林裕介組(108Racing with DR R8)。予選3位は現在4連勝中のOLIVE SPA 458GT3のNAORYU/佐々木孝太組(フェラーリ458Italia GT3)。AドライバーNAORYUのアタック中にトラブルが発生したが「トラブルは解消したので決勝は問題なし」と言うNAORYU。

 昨年カテゴリーⅣに参戦した赤根宏幸(ARC VANTAGE GT3)。今シーズン初参戦となった今回は新たに安岡秀徒とコンビを組み、マシンもカテゴリーⅠのアストンマーティンVentage GT3に換えて4位(総合5位)に食い込み、決勝の接戦を予感させる結果となった。

 5台が参加したカテゴリーⅡは現在3連勝中、ポルシェ911 GT3 Cupをドライブする TAD JUN JUN/吉田広樹組(相建RIGHT★WAY)が総合4位でクラスポール獲得。今回がSCRデビュー、竹内浩典とコンビを組むSCRオフィシャルクィーンの夏野愛子はカテゴリーⅡ4位、総合9位からスタートすることになった。また今回はカテゴリーⅢにBMW Z4 Coupe石原将光、カテゴリーⅣにBMW M235iの山口明/青木良介組が参戦。それぞれ総合11位、12位からスタートすることになった。

決勝はNAORYUが好スタート!トップで佐々木孝太につなぎ、カテゴリーⅠ4連勝で2年連続のチャンピオン獲得!! スピンを喫したものの奥村浩一が巻き返して2位、安岡秀徒の猛追でアストンマーティン赤根宏幸組が3位フィニッシュ

 歌手の小柳ゆきさんがドライブするフェラーリの先導車に続いて参加車がコースを1周してスターティンググリッドに整列。その後に車を降りた小柳さんが国歌斉唱。続いてペースカー先導の元にローリングラップに入り、いよいよ第7戦がスタート。

 直後の第1コーナーでOLIVE SPA 458GT3のNAORYUがアウディR8 LMS ultla林学のインをついて2位浮上。逃げるメルセデスSLS AMG GT3奥村浩一を追い詰めて6周目についにトップ浮上も、奥村はぴたりと後方に付けで抜くチャンスをうかがう。9周に渡って続いたトップ2のバトルは15周目のプリウスコーナーで奥村がスピンを喫して決着。NAORYUから佐々木孝太へバトンをつなぐと、佐々木はファステストラップを記録する速さで後続を寄せ付けず、60分で34周を走り切って破竹の4連勝。これでNAORYU組は今シーズン通算5勝目を記録。ランク2位に大差をつけ、2年連続、しかもカテゴリーⅡ、カテゴリーⅠでチャンピオン獲得となった。

 スピンで一時は3位に後退した奥村だったが、後半追い上げて2位フィニッシュ。予選5位からスタートしたアストンマーティン VANTAGE GT3の 赤根宏幸が14周目に安岡秀徒にバトンを渡すと安岡が猛追。最後は奥村を追い詰める速さを見せて3位表彰台をゲットした。アウディR8 LMS ultla林学/林裕介組が4位。一人で60分を走り切った大ベテラン清水正智(ポルシェ911 GT3R)がクラス5位、総合6位フィニッシュとなった。

カテゴリーⅡはトップTAD組が無念の接触。上野嘉三/山脇大輔組が優勝。夏野愛子はデビューレースを3位表彰台で飾る。

 カテゴリーⅡはクラストップスタートのポルシェ911 GT3 Cup、TAD JUN JUNが1周目で他車と接触してリタイア。代わってトップに立ったランボルギーニ・ガヤルドLP570-4の上野嘉三がトップに浮上。山脇大輔とつないでそのままフィニッシュ。上野は今季3勝目を飾った。2位争いは任頼速人からバトンを受けたイタリアのマウリシオ・セレソーリと夏野愛子からバトンを受けた竹内浩典(ともにフェラーリ458Challenge EVO)が終盤激しいバトルを展開しスタンドを沸かせたがセレソーリが逃げ切って2位。だが夏野愛子はデビューレースでうれしい3位表彰台となった。カテゴリーⅢのBMW Z4 Coupe石原将光、カテゴリーⅣの BMW M235i、山口明 /青木良介組ともに完走。それぞれ総合9位、10位でフィニッシュした。

ドライバーコメント

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カテゴリーⅠ 優勝 NAORYU
 「予選が良くなかったので、なんとかトップでバトンを渡そうと頑張りました。マシンは調子良く問題なく走ることができました。奥村さんが来るのは分かっていたのでラインを換えたりしながらけん制しました。勝てて良かったです」
カテゴリーⅠ 優勝 佐々木孝太
 「NAORYUさんが見せ場をつけってくれたので、僕は楽な展開でした。予選で3位だったことを考えると上出来です」
カテゴリーⅠ 2位 奥村浩一
 「前半スピンしてしまってもったいないことをしました。一人で走ったのでもうヘロヘロです。今度は2人で走ります(笑)」
カテゴリーⅠ 3位 赤根宏幸
 「初めてのGT3マシンで走れて、しかも最高のパートナーに恵まれてすばらしいレースができました。すごく気持ちよかったです」
カテゴリーⅠ 3位 安岡秀徒
 「もう少しで2位だったので残念ですが、全力を尽くしました。なんとかやりました(笑)」
カテゴリーⅡ 優勝 上野嘉三
 「スタートがうまく行きました。それが今日の全てですね(笑)。あとはミスなく走るだけで良かったです」
カテゴリーⅡ 優勝 山脇大輔
 「山脇はけっこう頑張りましたよ(笑)。今回はBドライバーがみんな速い中で後半上野君と変わらないペースで走れましたからね」
カテゴリーⅡ 2位 マウリシオ・セレソーリ
 「少しミスをするとすぐ後ろに迫られて、さすがに竹内さんは速いですね。僕はフェラーリをよく知っているけど、竹内さんはこのコースをよく知っている。その戦いですごく楽しかった」
カテゴリーⅡ 3位夏野愛子
 「まさか表彰台に立てるとは思いませんでした。スタートは慎重に行って抜かれましたが、竹内さんから無線で2台抜けと言われたので頑張りました(笑)。あとは竹内さんが頑張ってくれて、ありがとうございました」

豪華イベント開催!小柳ゆき、石井竜也、ERIHIROのスペシャルライブ。松平健、野沢雅子、山寺宏一のトークショー、そして大輪の花火に観客は大興奮。

 富士スピードウェイのグランドシタンド裏にステージが設けられ、声優の野沢雅子さん、山寺宏一さん、さらにクルマ好きで知られる俳優の松平健さんも登場。多くのファンが詰めかける中トークショーが行われた。また妖怪ウォッチのジバニャンも登場。ステージ横で行われていた、楽しみながら交通安全ルールを学ぶ「Kids Traffic Safety School Projects」に参加していた子供たちも駆けつけて、歓声を上げていた。

 レース終了後にはメインストレート上にステージが設けられ、米米クラブの石井竜也さん、小柳ゆきさん、ERIHIROさんによるスペシャルライブが行われグランドスタンドを埋めたファンのボルテージは最高潮に。そしてライブ終了後は激闘のSCR第7戦を戦ったドライバー、スタッフを始めすべての参加者を称える大輪の花が富士の夜空に打ち上げられ、スーパーカーレースシリーズ第7戦が幕を閉じた。

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Text: Hideyasu USUI
Photo: Hiroshi ICHIMURA

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第7戦 決勝レース レポート

MJ15_0215_fine[1]プレスインフォメーション 2015年8月08日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 第7戦決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)にて8月8日(土)に開催いたしました。

天候:くもり 路面:ドライ 気温:25度 路面:31度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第7戦決勝が8月8日(土)、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。車両がスターティンググリッドに並ぶころには、路面温度は日中行われた予選時から大きく下がっており、非常に過ごしやすいコンディションでスタートを迎えることになった。

そのグリッドは、1列目のポールポジションが#15元嶋佑弥、2番グリッドが#78近藤翼、2列目が#12久保凛太郎と#30 DRAGON、3列目が#9武井真司と#19永井宏明、4列目が#24剛覇矢人と#7星野敏というオーダー。ここまでが1分43秒台と44秒台の予選タイムで、オーバーオール、ジェントルマンクラスとも、彼らを中心に優勝争いが展開されていくことが予想された。

16時10分、予定より10分遅れで決勝が正式スタート。いつもは抜群のダッシュを決めている元嶋だが、「スタートをミス」(元嶋)。近藤も「それほどいいスタートではなかった」というが、近藤の出足が勝り、トップで1コーナーへ。2番手には久保が上がり、元嶋は3番手に後退した。するとその直後、2コーナーあたりで、コース中央にいた近藤とその右側にいた久保が軽く接触。近藤のクルマは一瞬バランスを崩してしまう。これにより、久保が先頭でAコーナーをクリア、その隙を突いた元嶋が2番手に上がった。

優勝のチャンスが目の前に現れた久保だったが、先の接触の影響でハンドリングが悪化。「左フロントのアライメントがおかしくなってしまった」クルマと格闘しながら元嶋を抑えていたが、6周目のメインストレートで元嶋に先行を許す。その後の久保は「ひとまず自分をクールダウンさせて、元嶋選手に追いついてきた時に備えようとしましたが、自分もこれ以上は攻められない」と判断し、2番手キープにテーマを変更。背後から機会を窺う態勢を取った。3番手に落ちた近藤も「右リヤのアライメントがズレてしまって」、思うようにペースを上げられない。4番手の武井との接近戦はファイナルラップまで続いたが、手負いのクルマをたしなめながら何とか凌ぎ切り、3位でチェッカーフラッグを受けた。

結局、元嶋はトップに立った後、バトルに持ち込まれるようなこともなく、危なげなく逃げ切って、開幕からの連勝を7に伸ばした。「ペースは僕のほうが良かったので、どこかで久保選手の前に出られると思っていました」と元嶋。「明日はスタートも決めて、スッキリ勝ちたい」と8連勝を目指す。2位は久保で、こちらもクルマをなだめながらのフィニッシュとなった。

ジェントルマンクラスは、スタートでひとつポジションを上げた武井が近藤とテール・トゥ・ノーズのままクラス優勝。「無理には仕掛けないようにしていました。明日も目標は完走とクラス優勝。コンサバにいきます」とチャンピオンロードをにらむ。2位以下はグリッドオーダーから大きく変動する展開となった。1周目に、クラス2番グリッドからスタートした剛が3つポジションダウン。#37久保田克昭も番手を下げてしまう。代わって、同4番グリッドの#25内山清士、6番グリッドの#2田島剛が、それぞれ2番手、3番手に浮上。その後、田島が内山に先行し、2位田島、3位内山の順でフィニッシュとなった。「後ろから追い上げていく展開は想定どおり。攻め時をうまく見極めながら、レースを進められました」と田島。内山は今季4度目の表彰台と、F3経験者の実力を如何なく発揮。「6月は調子がイマイチでしたが、調子を取り戻してきているので、頑張りたい」とさらなる高みを目指すことになりそうだ。

PCCJ第8戦ミシュランチャレンジは、8月9日(日)午後12時50分にスタート予定。連勝の流れを最終戦までキープしたい元嶋と、「もう、絶対に元嶋選手を止める」と口を揃える近藤と久保、さらに第7戦で積極的に前を狙いにいった永井らがレースをリードする図式となりそうだが、そろそろ結果のほしい#7星野敏らベテラン勢も上位進出を期している。そこにジェントルマンクラスの表彰台争いも加わり、文字通りの熱い戦いとなることが予想される。


■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第7戦 決勝結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Lap _ Time _ Time/Gap
1 _ 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE _ 15 _ 26'14.765 _ -
2 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'17.009 _ 2.244
3 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 15 _ 26'21.978 _ 7.213
4 _ 9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 26'22.361 _ 7.596
5 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 15 _ 26'32.925 _ 18.160
6 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 15 _ 26'35.171 _ 20.406
7 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 15 _ 26'41.711 _ 26.946
8 _ 77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 15 _ 26'41.839 _ 27.074
9 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'47.669 _ 32.904
10 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 15 _ 26'49.513 _ 34.748
11 _ 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 15 _ 26'51.563 _ 36.798
12 _ 19 _ _ 永井 宏明 _ ナインレーシング _ 15 _ 26'52.797 _ 38.032
13 _ 98 _ G _ ゴトウ イカリ _ チームトーエイスピリット _ 15 _ 26'56.762 _ 41.997
14 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 27'09.704 _ 54.939
15 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 15 _ 27'25.252 _ 1'10.487
※ _ 30 _ _ DRAGON _ B-MAX-PORSCHE _ 15 _ 26'32.610 _ 17.845
- 以上完走(規定周回数) -
51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ DNS

ベストラップ
1'44.287 7/15 157.515km/h #15 元嶋 佑弥/Yuya MOTOJIMA / GARMIN PORSCHE 
G 1'44.405 3/15 157.337km/h #9 武井 真司/Shinji TAKEI / ビンゴレーシング

※1 CarNo.30 は賞典外。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第7-8戦 公式予選レポート

MJ15_0203_fine[1]プレスインフォメーション 2015年8月08日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シーズン 第7-8戦公式予選を、富士スピードウェイ(静岡県)にて8月8日(土)に開催いたしました。

天候:晴れ 路面:ドライ 気温:27度 路面:41度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第7-8戦公式予選が8月8日(土)富士スピードウェイで行なわれた。PCCJの2015年シーズンは今大会を含め残り4戦。1戦ごとの重みが増してくる終盤戦だけに、少しでも有利なスターティンググリッドを得ることが全てのパイロットにとって重要となる。

公式予選は午前11時10分からの30分間。まずは元嶋が1分44秒140でトップに立つ。そして、多くのクルマがピットに戻ってニュータイヤに交換。セッション残り15分を切ってから、本格的なタイムアタックの時間帯に突入した。

ここで先手を獲りにいったのは近藤。アタック1周目に1分44秒255、クールラップを挟み、1分44秒211まで縮める。だが、元嶋のタイムを更新するまでには至らない。その間、「(1セット目でのアタックを終えた後)周回せずにアタックのタイミングを待っていた」という久保が1分44秒105をマークしトップに。すぐさま近藤が一気に1分43秒576まで削り、最速タイムを塗り替える。これは前日の専有走行でのベストタイム(非公式)を上回るもので、ポールポジションは近藤で決まりかと思われたが、開幕6連勝中の元嶋がそれを許さなかった。残り11分となったところでピットを出た元嶋は、1回目のアタックを経た後、残り4分で1分43秒609、続いて1分43秒450を叩き出し、見事第7戦のポールポジションを獲得した。

「本当は(アタックで使う)タイヤを1セットに留め、第7戦の決勝レースにニュータイヤを温存しておきたかったのですが、昨日の専有走行からセットアップを変えることになり、そのアジャストに時間が掛かってしまった。一度、走り方を整理した上でニューを投入し、アタックの回数もいつもより少し多くしました。とにかく、チャンピオンを獲りたい」と元嶋。ポールポジションの逃した近藤は最終的に2番グリッドからのスタート。「セットアップを昨日から変えることになり、それがオーバーステア気味で、完全には対処できませんでした。ただ、決勝レースに向けては大丈夫だと思います」と自信を見せる。3番グリッドは1分44秒029まで縮めた久保、4番グリッドには今回スポット参戦の#30 DRAGONが入った。「クルマをまだ完全には理解できていませんが、クリアラップが取れれば1分43秒台に入れたはずです。決勝レースは若手3人のすぐ後ろで走れれば」と上位を窺う勢いだ。

ジェントルマンクラスは終始、武井がリード。セッション開始早々に1分44秒台に入ると、ニュータイヤで1分44秒684を記録し、ポールポジションを獲得した。「DRAGON選手を何とか捉えたいところですが、やめておきます。もちろん、クラス優勝が目標ですが、それよりも完走が大事。着実にポイントを取りたい」とタイトルを見据えた走りに重点を置く構え。2番手は#24剛覇矢人。#37久保田克昭、#2田島剛らとのバトルも予想されるが、「何とかみんなの前に出て、武井さんについていきたい」と表彰台を視野に入れて臨む。

この結果、第7戦、第8戦のスターティンググリッドは、オーバーオールが上位4番手まで、ジェントルマンクラスは上位2番手までが同じオーダーとなった。

PCCJ第7戦決勝は、8日午後16時スタート予定。今回もスタートがカギとなるのは間違いないが、徐々に涼しくなっていく中、気温・路面温度に対応した、レース中のタイヤマネージメント能力も問われることになるだろう。多彩な“引き出し”を持つベテラン勢の活躍にも期待が高まる。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

Japanese F3

JF3:第7戦岡山決勝 上位3人のコメント

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優勝 #36山下健太(トムス)
f3-rd7-r-pc-yamashita 昨日のレースは自分のミスで台無しにしてしまったので、今日のスタートではストールしないように動かすことを心がけていました。スタートはうまくいかなかったんですがポジションをキープできましたが、その後もずうっと後ろにつかれていたので、ペースが同じなのかなと思い、絶対にミスしないように心がけて走りました。
これからは昨日のようなミスをしないよう、毎戦勝つつもりで戦っていきます。
2位 #37ニック・キャシディ(トムス)
f3-rd7-r-pc-cassidy チームのことを考えれば、1-2で終われたことは良かったと思うし、僕自身もいいレースができて楽しかったです。
2秒差だったので抜くこともできたかもしれませんが、長いレースでしたし、タイヤに無理をさせるべきでないと思いました。
僕も山下選手もシーズンが進むに従って非常にレベルアップしているので、次の富士でもいいレースができると思いますよ。
3位 #23高星明誠(B-MAX NDDP)
f3-rd7-r-pc-takaboshi スタートで失敗してしまい、バックストレートで抜き返しましたが、トムスの2台までは遠かったので、その後は次のレースにむけての課題として、どうすれば追いつけるだろうかと考えながら走っていました。
去年も富士で勝って、そこから調子が上向いたので、今年も同じようになればいいなと思っています。
Nクラス優勝 #38小河諒(トムススピリット)
f3-rd7-r-pc-ogawa 今日は常に攻め続けながらレースができました。2回黄旗が出ましたがあれがなければもっと差をつけられたと思います。次の富士は抜きやすいコースなので、序盤から冷えたタイヤでどこまでアタックできるかを考えて走ろうと思います。
今日はスタンドの裏にTS-010が展示されていました。今までで初めて親父のクルマをトヨタさんに持って来ていただいていたということで、なんらかの力も働いていたのかなと思います。それに後押しされたとしても、実際にはチームが作ってくれたクルマのおかげで勝てたわけで、良かったなと思います。(5月24日は小河等さんの命日)
父はこのクルマでSWCに勝ったことを始め、日本のレース回に名前を残しているので、同じように名前を刻めるドライバーになりたい、誰もやっていないことを成し遂げたいという思いはあります。
来年どうするとか、そんな何万光年も先のことを考えてる余裕はまだないので、とりあえず2週間後の富士をしっかり戦うことに集中しています。今日のレースでもまだ半分も終わってませんし、三浦選手も速くなっているので、集中していきたいと思います。
Nクラス2位 #3三浦愛(EXCEDY)
f3-rd7-r-pc-miura 昨日リタイヤしてしまったのは、シーズンを戦う上で大きなミスでした。実は金曜日から岡山のレイアウトや新しいタイヤに対応したセットを出せていなかったので、今日はとにかく完走第一と思って走っていました。そのためさぐりさぐりの走りになってしまって攻めきれませんでした。
岡山で小河選手との差がポイントもラップタイムでも開いてしまったので、自分の中で対応策を考えて、近づけるように頑張ります
Nクラス3位 #30DRAGON(B-MAX)
f3-rd7-r-pc-dragon スタートに集中していましたが、うまくいきました。愛ちゃんとバトルになって、最終コーナーの手前でオーバーランしてしまい、戻るときに寄せるみたいな形になってしまいました。それでペナルティを受けましたしたし、申し訳ないと思います。今年は前の二人と後ろの人たち両方との差が大きくて、ここが定位置みたいになっているので、早くここを脱したいです。そのためにも富士は頑張ります。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第7戦岡山決勝 #36山下今季3勝目。Nクラスは#38小河が父に捧げる独走優勝で今季5勝目をあげる

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全日本F3選手権第7戦の決勝は、ポールシッターの#36山下健太(PETRONAS TOM’S F312)がスタートでトップに立ち、そのまま逃げ切って今季3勝目を挙げた。
Nクラスは#38小河諒(KeePer TOM’S F306)が独走優勝。父親の小河等さんの命日に見事な走りで今季5勝目を捧げることになった。

第7戦決勝は5月24日午後0時50分より25周で行われた。
スタートでの動き出しは予選2番手の#37ニック・キャシディが勝ったが、山下は巧みな牽制でトップを守って1コーナーへ。
しかしキャシディも離されずに山下を追走。
レース序盤はコンマ7秒ほどの間隔を保って緊迫した戦いが続いたが、次第にその差は2秒ほどまで広がっていった。
一時は山下が周回遅れに引っかかったことでコンマ9秒差まで縮まる場面もあったが、山下は落ち着いて安定したペースで周回を重ね、最後までキャシディに付け入る隙を与えなかった。
これで山下も今季3勝目。ランキングは2位で変わらないもののキャシディとの差をわずかに縮めて次戦の富士へ向かうことになった。
3位には昨日に続いて#23高星明誠が入った。

一方のNクラス。
予選トップの小河にとっては絶対に負けられない特別な日だった。
今から13年前の今日、鈴鹿サーキットで父小河等さんが全日本F3000選手権の決勝レース中のアクシデントで帰らぬ人になったのだ。
前日に等さんの墓詣りをしてからサーキット入りをした小河はこの日、後続を35秒以上突き放す圧倒的な速さで25周を攻め続け、見事今季5勝目を挙げた。
2位には昨日惜しくもリタイヤに終わった#3三浦愛(EXCEDY)、3位には三浦とともにリタイヤに終わった#30DRAGON(B-MAX)がはいった。

次戦は富士スピードウェイ。6月6-7日開催だ。

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Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第7戦岡山決勝結果

SUPER FORMULA Rd.2 -RIJ- (2015/05/24) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2015 Japanese Fomura3 Championship Round 7 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
EngineTireLapTotal_Time
Behind
1361山下 健太PETRONAS TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ31YH2535'30.401
2372ニック・キャシディPETRONAS TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ31YH251.601
3233高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F315
TOYOTA TOM'S TAZ31YH2512.411
4224ルーカス・オルドネスB-MAX NDDP F3
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ31YH2513.461
575福住 仁嶺HFDP RACING F312
Dallara F312
HONDA MF204DYH2514.351
686高橋 翼HFDP RACING F312
Dallara F312
HONDA MF204DYH2521.188
7197ストゥルアン・ムーアKCMG F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ31YH2522.669
8288山口 大陸タイロク・ハナシマ28号
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ31YH2539.240
938N1小河 諒KeePer TOM'S F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GEYH2558.841
103N2三浦 愛EXEDY RACING F307
Dallara F307
TOYOTA TOM'S 3S-GEYH241Lap
11*30N3ドラゴンB-MAX RACING F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GEYH241Lap
12139吉田 基良RSS with B-Max 312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ31YH241Lap
13*5N4アレックス・ヤンKRC Hanashima Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GEYH241Lap
---- 以上規定周回数(22Laps)完走 ----
-77N-三浦 勝アルボルアルデアCMS 306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GEYH178Laps
-2-石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F312
TODA TR-F301YH1015Laps
  • Fastest Lap: CarNo.36 山下健太(PETRONAS TOM'S F312)1'24.265 (7/25) 158.201km/h
  • CarNo.5は、2015全日本フォーミュラ3選手権統一規則第31条7.(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.77は、2015全日本フォーミュラ3選手権統一規則第19条4.(直線路の走路妨害)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

Japanese F3

JF3:第7戦岡山公式予選 こんどは#36山下が今季3度めのポールを獲得!Nクラスは今回も#38小河vs#3三浦の一騎打ちに

全日本F3選手権第7戦岡山の公式予選は、#36山下健太(PETRONAS TOM’S F312)が1’22.049と第6戦で#37ニック・キャシディが記録したコースレコードに僅か千分の1秒という好タイムで今季3回目のポールポジションを獲得した。 Nクラスは#38小河諒(KeePer TOM’S F306)が2戦連続でトップだった。

f3-rd7-q-36 f3-rd7-q-37 f3-rd7-q-23 f3-rd7-q-38 f3-rd7-q-3 f3-rd7-q-30

第6戦の公式予選から10分間のインターバルをおいて第7戦の公式予選が午前11時20分より10分間で行われた。 こちらもドライコンディションでの走行。

まずは第6戦同様にキャシディが4周目に1’22.110でトップに立つと、#7福住仁嶺(HFDP)が1’22.618で続く。 キャシディは5周目に1’22.067にタイムを上げるが、この周で1’22.092と迫ってきた山下が6周目に1’22.049を記録。 キャシディを抜き去ってトップに立った。 2番手はキャシディ。3番手には再び#23高星明誠(B-MAX NDDP)がつけた。

一方Nクラスは1’24.554と第6戦のトップタイムをコンマ3上回ってみせ、2戦連続でトップに立った。 2番手には#3三浦愛(EXCEDY)がつけ、このレースも両者の一騎打ちが見られそうな状況になってきた。

第7戦決勝は明日の午後0時50分より25周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第7戦岡山公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.2 -RIJ- (2015/05/23) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2015 Japanese Fomura3 Championship Round 7 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
1361山下 健太PETRONAS TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'22.049--162.474
2372ニック・キャシディPETRONAS TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311'22.067 0.018 0.018162.438
3233高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F315
TOYOTA TOM'S TAZ311'22.200 0.151 0.133162.175
474福住 仁嶺HFDP RACING F312
Dallara F312
HONDA MF204D1'22.327 0.278 0.127161.925
5225ルーカス・オルドネスB-MAX NDDP F3
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'22.443 0.394 0.116161.697
626石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F312
TODA TR-F3011'22.924 0.875 0.481160.759
7197ストゥルアン・ムーアKCMG F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'23.224 1.175 0.300160.180
888高橋 翼HFDP RACING F312
Dallara F312
HONDA MF204D1'23.334 1.285 0.110159.968
9289山口 大陸タイロク・ハナシマ28号
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'23.600 1.551 0.266159.459
1038N1小河 諒KeePer TOM'S F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'24.554 2.505 0.954157.660
113N2三浦 愛EXEDY RACING F307
Dallara F307
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'24.982 2.933 0.428156.866
1230N3ドラゴンB-MAX RACING F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'25.896 3.847 0.914155.197
1377N4三浦 勝アルボルアルデアCMS 306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'26.954 4.905 1.058153.309
141310吉田 基良RSS with B-Max 312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'26.999 4.950 0.045153.229
155N5アレックス・ヤンKRC Hanashima Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'27.934 5.885 0.935151.600
---- 以上基準タイム(110% - 1'30.316)予選通過 ----

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第7戦鈴鹿決勝 上位3ドライバーのコメント

優勝 河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)
sfj-r7-r-kono  「金曜日の時点でなんとなく、自分がどのくらいのペースで走れるか分かっていたので、決勝はリラックスしてミスしないでレースを楽しもうと決めていました。来月の日本一に向けて、この優勝はいい弾みができたと思います」
2位 佐藤駿介(チームナオキ・レプリスポーツ10V)
sfj-r7-r-sato  「レースペースが良く、5周目の2コーナーで橋本選手を抜いてからは、ミラーを見ないで前だけを見てレースをしました。練習走行でトラブルがあって予選までになんとかなりましたが、それがなかったら勝てるチャンスがあったかなと思いました」
3位 橋本陸(スキルスピード/制動屋)
sfj-r7-r-hashimoto  「ずっと自分好みのセットアップが、なかなか決まらなく思った走りができませんでした。レースは最終コーナーでシフトミスをして佐藤選手に抜かれてしまいました。それ以降はペースが悪く追いついていけませんでした。予選結果が2位だったので、今回の結果は悔しいです」
Text: Nobumitsu OHTAKE
Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第7戦鈴鹿決勝 チャンピオン河野駿介が貫禄のレースで有終の美

 鈴鹿スーパーFJシリーズの最終第7戦「鈴鹿クラブマンファイナルラウンド」は23日、鈴鹿サーキットフルコース(1周・5.807km)で決勝を行い、ポールポジションからスタートした河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が10周・22分23秒433で今季5勝目を飾った。

sfj-r7-r-start

sfj-r7-r-3

sfj-r7-r-70

sfj-r7-r-66

sfj-r7-r-podium

 この日も鈴鹿サーキットは快晴に恵まれ晩秋とは思えない陽気の中、午前11時20分、14台が参加してフォーメーションラップが始まった。

 上位陣は大きなミスも無く順当にスタート。河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)、橋本陸(スキルスピード/制動屋)、佐藤駿介(Team Naoki☆LEPRIX☆10V)、平優弥(Team Naoki☆Leprix 10V)、吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆ED)、板倉慎哉(AMORE☆JFA☆RBA☆RD10VF)と予選順位通りに1コーナーを通過。

 トップ河野が2位以下を突き放しにかかる中、2位橋本と3位佐藤は序盤から接近戦。4周目に佐藤がこのレースのファステストラップとなるペースで橋本を追い詰めると橋本は130Rで姿勢を乱し、シケインではテールトゥノーズ。立ち上がりで橋本がシフトミスをした隙にストレートで並びかけ、1コーナーで佐藤が橋本をパスし2位に上がった。

 トップの河野は2位争いを尻目に安定したペースで逃げ切り、10周を走って第4戦から4連勝、今シーズン5勝目を飾った。2位には佐藤が、3位には橋本が入った。4位は平、5位は吉田、6位は板倉と予選順位通りでフィニッシュを迎えた。

 鈴鹿シリーズは今シーズンの全日程を終了。12月7日にはツインリンクもてぎで全国のサーキットで行われている各シリーズのドライバーが参加して、スーパーFJ日本一決定戦が行われる。

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第7戦鈴鹿決勝結果

SUZUKA CLUBMAN Final Round -RIJ- (2014/11/23) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2014 スーパーFJ鈴鹿シリーズ Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireLapTotal_Time
Behind
13河野 駿佑グッドスマイルレーシング10V
TOKYO R&D RD10V
YH1022'23.433
270佐藤 駿介Team Naoki☆LEPRIX☆10V
TOKYO R&D RD10V
YH104.418
366橋本 陸スキルスピード/制動屋
TOKYO R&D RD10V
YH105.691
471平 優弥Team Naoki☆Leprix 10V
TOKYO R&D RD10V
YH1010.387
557吉田 宣弘DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆ED
MYST KK-S2
YH1014.061
655板倉 慎哉AMORE☆JFA☆RBA☆RD10VF
TOKYO R&D RD10V
YH1021.647
722八巻 渉モルキュールアキランドイーグル
MYST KK-S
YH1030.094
821太田 浩ミスト関口・制動屋KOTA・RACING
MYST KK-S2
YH1034.071
91吉田 雄作VW車を買うならVW三重北で! ワコーズ号
TOKYO R&D RD10V
YH1047.129
1034鈴木 海南斗HMC/加藤学園/TAKE FIRST
TOKYO R&D RD10V
YH1047.219
1139中根 邦憲カーペット・ラグ通販なかね家具
MYST KK-S2
YH1055.761
1225濱野 隆一ロコリス★スキルスピード10V
TOKYO R&D RD10V
YH1056.973
---- 以上規定周回数(9Laps)完走 ----
-19星野 聡Joppo Works M2エンジニアリング
MYST KK-S2
YH82Laps
-5村瀬 和也ミスト関口・制動屋・勝田武士号
MYST KK-S2
YH46Laps
  • Fastest Lap: CarNo.70 佐藤駿介(Team Naoki☆LEPRIX☆10V) 2'14.104 (4/10) 155.89km/h

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第7戦鈴鹿公式予選 河野駿佑がポールポジション

 鈴鹿スーパーFJシリーズの最終第7戦「鈴鹿クラブマンファイナルラウンド」は22日、鈴鹿サーキットフルコースで公式予選を行い、河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が2分13秒699でポールポジションを獲得した。

sfj-r7-q-3 sfj-r7-q-66 sfj-r7-q-70

 クラブマン最終戦の行われる鈴鹿サーキットは雲一つ無い快晴に恵まれ、午後1時55分より14名のドライバーが参加して20分間の公式予選が行われた。

 予選は計測最初の周ですでにチャンピオンを決めている河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が2分15秒518と他を圧倒するタイムでリードして始まった。

 河野はその後もタイムを周回毎に縮め6周目には2分13秒699をたたき出すと、2位以下を0秒4ちぎってポールポジションを確定した。

 2位には橋本陸(スキルスピード/制動屋)が2分14秒133で、3位には佐藤駿介(Team Naoki☆LEPRIX☆ED)が2分14秒423で続いた。

 決勝レースは明日23日、午前11時20分より10周で争われる。

ポールポジション 河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)
 「チャンピオンが決まってるので出場をするかどうか迷ったけど、最終戦なので出ました。昨日の練習はクリアラップが取れなかったですが、今朝は寒いときのセットアップもでき、手応えはありました。予選は初めてフレッシュタイヤを履き、セットアップも変更して臨みました。2位より0秒4速かったのは予想通りでした」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第7戦鈴鹿公式予選結果

SUZUKA CLUBMAN Final Round -RIJ- (2014/11/22) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2014 スーパーFJ鈴鹿シリーズ Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireTimeBehindGapkm/hLap
13河野 駿佑グッドスマイルレーシング10V
TOKYO R&D RD10V
YH2'13.699--156.3606/8
266橋本 陸スキルスピード/制動屋
TOKYO R&D RD10V
YH2'14.133 0.434 0.434155.8547/9
370佐藤 駿介Team Naoki☆LEPRIX☆10V
TOKYO R&D RD10V
YH2'14.423 0.724 0.290155.5189/9
471平 優弥Team Naoki☆Leprix 10V
TOKYO R&D RD10V
YH2'14.868 1.169 0.445155.0056/9
557吉田 宣弘DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆ED
MYST KK-S2
YH2'15.235 1.536 0.367154.5849/9
655板倉 慎哉AMORE☆JFA☆RBA☆RD10VF
TOKYO R&D RD10V
YH2'15.908 2.209 0.673153.8199/9
722八巻 渉AKILANO RACING&ES
MYST KK-S
YH2'16.104 2.405 0.196153.5977/9
821太田 浩ミスト関口・制動屋K TA・RACING
MYST KK-S2
YH2'16.761 3.062 0.657152.8598/9
925濱野 隆一ロコリス★スキルスピード10V
TOKYO R&D RD10V
YH2'16.828 3.129 0.067152.7857/9
101吉田 雄作VW車を買うならVW三重北でワコーズ号
TOKYO R&D RD10V
YH2'17.176 3.477 0.348152.3975/8
1119星野 聡Joppo Works MSエンジニアリング
MYST KK-S2
YH2'17.302 3.603 0.126152.2575/9
1234鈴木 海南斗HMC/加藤学園/TAKE FIRST
TOKYO R&D RD10V
YH2'17.684 3.985 0.382151.8357/8
1339中根 邦憲カーペット通販なかね家具/イーグル
MYST KK-S2
YH2'19.054 5.355 1.370150.3399/9
145村瀬 和也ミスト関口・制動屋・勝田武士
MYST KK-S2
YH2'19.735 6.036 0.681149.6067/9

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式予選 GT500、GT300ともにコースレコードを大幅更新。GT500ポールは#23モチュールGT-R

2014スーパーGT第8戦「もてぎGT250km」の公式予選は11月15日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、#23MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)が1’38.258と従来のコースレコードを大幅に上回ってポールポジションを獲得。2位に#46S Road GT-R(本山哲/柳田真孝組)、3位には#18ウイダーモデューロNSX GT CONCEPT(山本尚貴/伊沢拓也組)がつけ、終わってみればミシュランタイヤ勢が1-2-3という結果になった。
GT300クラスも#11GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)が1’47.796とこちらもコースレコードを更新、逆転チャンピオンに向けて好位置から明日の決勝をスタートする。
(天候:晴れ コース:ドライ)

gt-r7-q-23

gt-r7-q-46

gt-r7-q-18

gt-r7-q-11

gt-r7-q-31

gt-r7-q-4

gt-r7-q-pp-500

gt-r8-q-pp-300

公式予選は午後1時30分よりノックアウト方式で行われた。
予選Q1は各チームがタイヤのウォームアップを終えてアタックに取り掛かった残り5分というところで立川祐路の駆る#1ZENTセルモRC Fが駆動系のトラブルにより第4コーナーと第5コーナーの中間でストッしてしまい、赤旗中断となってしまう。
走行は午後2時に残り7分のところまで時計を巻き戻して再開されたが、こんどは前戦のタイで佐々木大樹の好走により2位表彰台を得た#24D’Sation GT-Rがギヤチェンジのできない症状に見舞われてガレージへ。
さらにはランキングトップのジェームス・ロシターを僅か1ポイント差で追う#37KeePer RC Fの伊藤大輔までもが第3コーナーでスピンアウト、グラベルにつかまってそのまま予選を終えるという波乱の展開に。
こうした有力チームの脱落を尻目にトップタイムを記録したのが#46S Road GT-Rを駆る柳田真孝。
従来のコースレコードを上回る1’39.258を叩き出した。 するとその1周後に#23モチュールGT-Rをドライブする松田も1’39.258と全くの同タイムを記録。
3番手には今季苦しい戦いが続いていた#19ウェッズスポーツRC F、4番手には#32エプソンNSXがつけ、ポイントリーダーの#36ペトロナスRC Fも7番手でQ2進出を果たした。

続いて行われた12分間の予選Q2では、まず#18ウイダーNSXの山本が1’38.881といきなり38秒台のタイムを叩き出すと、続いて#46SロードGT-Rの本山が1’38.592、#23クインタレッリは1’38.258とタイムを更新。
終わってみれば上位3台までをミシュラン勢が独占する結果となった。 #36中嶋一貴は4番手に終わったが、トップからの差はコンマ7秒にとどめた。

GT300クラスは昨日のテストから好調ぶりを見せつけ、午前中の公式練習でもトップタイムを記録した#11ゲイナーSLSが他を圧倒する速さをみせ、Q1、Q2ともにトップタイムを記録して見事ポールポジションを獲得した。平中がQ2で記録した1’47.796は従来のコースレコードを1秒以上上回るものだ。
予選2番手には終盤に入って新田守男が1’47.977を叩き出した#31OGTパナソニックプリウスがつけ、ポイントリーダーの#4グッドスマイル初音ミクZ4は3位で明日の決勝をスタートする。

第8戦決勝は明日午後1時より53周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿フォトギャラリー

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sf07_053 sf07_054 sf07_055 sf07_056
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sf07_069 sf07_070 sf07_071 sf07_072
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sf07_221 sf07_222 sf07_223 sf07_224
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sf07_233
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿決勝レース2 上位3人のコメント

sf-r7-r2-ps-top3-directer sf-r7-r2-pc-champions sf-2014-champion-toms sf-2014-champion-kazuki

優勝、ドライバーズチャンピオン #37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
sf-r7-r2-pc-kazuki (表彰式で)日本酒をかけられすぎて少し酔ってるかもしれません(笑)
レース2はスタートさえ決めれば、と思っていましたが、ウォームアップ走行のタイムがよくなかったので心配でした。クルマも100%の状態ではありませんでしたが、アンドレを引き離すことができたのはよかったです。レース1を決めていればもっと楽な展開だったんですけどね。
一昨年もここでタイトルを決めていて、今回が二度目でしたけど、それでもプレッシャーは感じていたし、今週末は肩が重かったです。一昨年は他のドライバーにいろいろトラブルがあってのタイトルでしたが、今回は自分の力で決められたのでよかったと思います。
ただシーズンを通しては満足いかない部分もあります。
去年はシリーズ名称が変わり、今年はクルマが変わって、毎年節目がありましたが、今年は僕らにとってもチャンスだと思っていました。開幕戦の感じだともう少し楽に勝てると思っていたんですが、中盤以降は苦しい時期もありました。それでも気持ちを切らさずにこつこつやってきたことが今回の結果に綱方のかなと思います。
2回目とはいえきついなあと思うので、(中嶋悟氏の)5回なんて遠すぎてリアリティがありません。
今年はトヨタエンジン勢が優勢だったこともあり、エンジンに助けられた面もあったと思うので、来年はまたこつこつと積み重ねていきたいです。
本当は今年のルマンで優勝できたらWECをフルシーズンやらせてほしいというつもりだったんですが、アンドレたちに勝たれてしまったので(笑)そのことは来年以降に持越しです。
2位 #36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
sf-r7-r2-pc-lotterer レース自体は悪くありませんでした。ポジションもひとつあげることができましたからね。
でも雨の中のドライビングは大変で、5周を過ぎたあたりからは全てのコーナーでオーバーステアと格闘しながらロイックを抑えて走っていました。
ランキング3位に終わったのは残念です。シーズンを通じてクルマは速かったけど、少し安定感に欠けていましたね。
今にして思えば、開幕戦を落としたことや、F1ベルギーグランプリ出場のために1戦休んだことなどが最後に響いたなとも思いますけど、それは今いっても仕方のないことです。
カズキにはおめでとうといいたいです。シーズンを通じてのパフォーマンスはどうかと思いますけど(笑)、今年一年舘ファミリーの一員ですごせてよかったと思います。
3位 #8ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO TEAM LeMans)
sf-r7-r2-pc-duval レース2はスタートが悪く、順位を落としてしまいましたが、レース1のようにペナルティを受けることはありませんでした。少しでもアンドレに近づこうと思いましたが、抜くチャンスがありませんでした。それでも歩ディウムにあがってシーズンを終えられたのはよかったと思います。
ルマンでのアクシデントや、それによって1戦休んだこと、オートポリスでの接触など、今年はつらいことが続きました。僕らのクルマはよかったんですけど、トムスのパフォーマンスには及びませんでした。カズキにはおめでとうといいたいです。ダラーラのシャシーも、トヨタエンジンもすばらしかった。通してみれば楽しいシーズンでした。
来年は休まずに全てのレースに出たいですね。
優勝チーム監督、チームチャンピオン 舘信秀(PETRONAS TEAM TOM'S)
sf-r7-r2-pc-tachi 第2レースは一貴がポール・トゥ・フィニッシュという完璧な結果を出し、アンドレも2位に入ったのでパーフェクトな内容でした。
ただ、一年を振り返るとミスの多い年だったなあと。開幕戦ではアンドレのタイヤを逆向きに付けてしまったり、他のレースではピットインのタイミングをはずしてしまったりと、特にアンドレには申し訳ないことをしたと思います。
でも、お蔭様でチャンピオンをとらせていただき、弊社の40周年に花を添えてくれました。二人のドライバーには本当にありがとうといいたいし、来年もこのラインナップを変えるつもりはありません。本人たちがいてくれればですが。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿決勝レース2 ポール・トゥ・ウィンを決めた#37中嶋一貴が2014シリーズチャンピオンを獲得!!

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2014全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第7戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝レース2は、ポールポジションからスタートした#37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が終始安定したペースで独走し、今季2勝目を挙げるとともに、2014年のシリーズチャンピオンを手にした。
2位には#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がつけ、トムスが1-2フィニッシュを達成した。
(天候:雨 コース;ウェット 観客動員数:予選12,000人/決勝12,000人)

今年最後の決勝レースは午後3時より28周で行われた。
ポールシッターの#37中嶋がホールショットを決め、そのまま後続を突き放していく。
予選2番手の#8ロイック・デュバルはイン側の濡れた路面に手間取ったか、3番手スタートの#36ロッテラーの先行を許し、さらには6番手スタートから一気に4位に浮上してきた#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラにレース序盤は追い上げられる展開となった。

タイトル獲得の可能性を残し、なんとしても前に出たいオリベイラだったが、デュバルもまったく付け入る隙を与えず、逆にレース中盤からはオリベイラとの差を広げて2位のロッテラーに迫っていく。
レースが終盤に入り、次第に路面が乾き始めると、デュバルは21周目に1'56.459、26周目にも1'55.900、27周目には1'55.869と立て続けにファステストを更新、オーバーテイクボタンを駆使してロッテラーの背後を脅かしたが、あと一伸びが届かず、デュバルは0.5秒差で3位に甘んじる結果となった。

こうした争いを尻目に着実にリードを築き上げた中嶋は一時11秒もの差をロッテラーにつけ、最終的には8.8秒差でロッテラーを下し、今季2勝目を獲得するとともに、シリーズポイントを46として、見事2014年のシリーズチャンピオンに輝いた。
2位ロッテラー、3位にはデュバルと続き、5位の#7平川亮までトヨタエンジン勢が続き、ホンダエンジンの最上位は6位の#1山本尚貴という、終わってみれば今シーズンを象徴するような結果となった。

また、前回のSUGOで初優勝を挙げたルーキーの#40野尻智紀は12番手スタートながら一時はトップグループを上回るラップタイムを記録するなど、終始積極果敢な走りを見せ、9位でフィニッシュしている。

全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズはこのあとシーズンオフに入り、来年4月11日に同じく鈴鹿サーキットで開幕する予定。 しかし世界耐久選手権やF1との日程調整なども今後予想されるため、この日程はあくまで暫定的なものだという。
しかしすでにGP2やWECで活躍する何人かのドライバーがアプローチしてきているとのことであり、今年以上の盛り上がりが期待できそうだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SF:第7戦鈴鹿決勝レース2結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2014/11/09) Final Race 2 Weather:Rainy Course:Wet
2014 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
EngineLapTotal_Time
Behind
137中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A2854'37.300
236アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A288.831
38ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A289.409
419ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A2810.819
57平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A2822.056
61山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E2834.204
738石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A2838.240
820クマール・ラム・ナレイン・カーティケアンLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A2839.198
940野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414E2839.656
103ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A2842.765
1111ヴィンタントニオ・リウッツィHP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414E2843.461
1241武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414E2851.577
1310塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414E281'04.849
1434伊沢 拓也DRAGO CORSE SF14
DRAGO CORSE
HONDA HR-414E281'06.679
1531中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414E281'07.310
1632小暮 卓史NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414E281'08.646
172中山 友貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E281'09.775
1818中山 雄一KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A281'15.267
1962嵯峨 宏紀DENSO Le Beausset SF14
TOCHIGI Le Beausset Motorsports
TOYOTA RI4A281'22.889
---- 以上規定周回数(25Laps)完走 ----
-39国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1414Laps
  • Fastest Lap: CarNo.8 ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans) 1'55.869 (27/28) 180.42km/h

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SF:第7戦鈴鹿決勝レース1 上位3人のコメント

優勝 #19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)
今回もスタートが重要な要素でした。前を走ることで視界も開け、大きなアドバンテージを得られますから。スタートで前に出られたことで自信を感じました。朝からクルマも好調でしたし、ペースについても心配していませんでした。
セーフティーカーが入り、リスタートに注意しましたが、それもうまくいきましたね。
だんだん雨が強くなり、コンディションが変わっていきましたが、大きな問題はありませんでした。
ですがこの先はコンディションが変わっていくのかもしれませんね。
2位 #37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
雨のレースということでみんな難しかったと思います。僕は良くも悪くもないスタートでした。JPのスタートがそれ以上だったということだと思います。
後ろにつくと見えないこともあって難しくなりますし、雨のペースでは負けている面もあったので、2レース目に向けて改善していきたいです。車もドライバーもポテンシャルを上げていかないと、と思っています。
雨の予報でしたが、降っても土砂降りはないだろうと思っていました。2レース目も同じコンディションだと思います。
3位 #36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
スタートで決まってしまいましたね。僕は少しホイールスピンがひどくて、トラクションが得られずに3位に後退してしまいました。クルマはよかったんですが、スプレーの後ろを走ることになったので、あれ以上はどうしようもなくて、ポジションをキープするので精一杯でした。
もうチャンピオンのチャンスはほとんど無くなってしまいましたが、カズキがチャンピオンになり、チームのみんなが喜ぶ結果になればと思います。
優勝チーム監督 星野一義(Lenovo TEAM IMPUL)
スタートが(結果の良し悪しを)かなり占めるということで、朝のミーティングでもJPが心配するようなことは言わせないようにして、気をつけてがんばってくれということにしました。
JPのスタートが決め手でした。これで2レース目も思いっきりやれることになった。すごくハッピーです。うれしいのが顔に出るタイプじゃないんだけど、今は酔ってます、以上。

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SF:第7戦鈴鹿決勝レース1 #19オリベイラが見事なスタートで今季3勝目。タイトル争いは#37中嶋、#19オリベイラの一騎打ちの様相に

2014全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第7戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝レース1が11月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
公式予選とはうって変わり、レインコンディションでの戦いとなったこのレースを制したのは予選4番手の#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)。見事なスタートで一気にトップに立ち、そのまま後続を突き放して今季3勝目を挙げた。
2位にはポイントリーダーの#37中嶋一貴(PETORONAS TEAM TOM'S)がつけ、ポールシッターの#36アンドレ・ロッテラー(PETORONAS TEAM TOM'S)は3位に終わった。(天候:雨 コース:ウェット)

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sf-r7-r1-37

sf-r7-r1-36

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sf-r7-r1-podium-lotterer

2レース制で行われる最終戦のレース1は午前10時10分にフォーメーションラップを開始したが、14番手スタートの#34伊沢拓也がグリッド上でエンジンストール。
これによりスタートがディレイとなり、10時21分に二度目のフォーメーションラップが開始。レースは1周減算されて19周で行われた。

ここで見事なダッシュを決めたのが4番手スタートの#19オリベイラ。 一気にアウト側にラインを変えてフロントローのトムス勢を押さえ、トップで1コーナーへ飛び込んだ。
ポールシッターの#36ロッテラーは僅かにホイールスピンをさせてしまって車速が伸びず、#37中嶋も動き出しからオーバーテイクボタンを押してオリベイラを追ったが、あと一伸びが足りなかった。

1周目を終えての順位は#19オリベイラ、#37中嶋、#36ロッテラー、#8デュバルの順。 しかしデュバルにはジャンプスタートの裁定が下り、ドライブスルーペナルティが課せられることに。
これによりデュバルは6周終わりでピットに向かい、一気に17位まで後退した。

一方、トップのオリベイラはそのまま快調にペースを上げ、2位#37中嶋との差を徐々に広げていくが、10周目の130Rで#32小暮卓史がコースアウト、車体が裏返るほどの勢いでバリアに突っ込んだため、これを排除するためにセーフティーカーが導入された。 幸い小暮は自力で脱出したものの、これでオリベイラが築いたリードは一気に失われてしまった。

レースは14周終わりでリスタートとなったが、ここでもオリベイラは落ち着いて後続を抑え、トップを守る。
この頃から次第に雨脚は強まり、特に西コースでは前がまったく見えなくなるほどの水しぶきが上がる状態となったが、それでもオリベイラはハイペースで逃げ続け、最後は中嶋に3.8秒の差をつけてチェッカーを受け、今季3勝目を挙げた。
2位は中嶋一貴、3位にはロッテラーがつけ、デュバルは懸命に追い上げたが11位に終わった。

これによりシリーズポイントは中嶋38、オリベイラ37、ロッテラー31.5、デュバル26.5となり、デュバルのチャンピオン獲得の可能性はなくなった。
またロッテラーもレース2での優勝が必須となり、中嶋とオリベイラは前でフィニッシュしたほうがそのままタイトルを獲得することになった。

決勝レース2は午後3時より28周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SF:第7戦鈴鹿決勝レース1結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2014/11/09) Final Race 1 Weather:Rainy Course:Wet
2014 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
EngineLapTotal_Time
Behind
119ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1939'41.541
237中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A193.846
336アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A195.577
439国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1914.111
538石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1917.401
63ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1920.698
71山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E1921.811
810塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414E1922.960
931中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414E1924.023
1020クマール・ラム・ナレイン・カーティケアンLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1924.641
11*8ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A1925.367
1240野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414E1926.440
1341武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414E1927.797
1434伊沢 拓也DRAGO CORSE SF14
DRAGO CORSE
HONDA HR-414E1937.491
1511ヴィンタントニオ・リウッツィHP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414E1939.095
167平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A1940.764
---- 以上規定周回数(17Laps)完走 ----
-2中山 友貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E145Laps
-62嵯峨 宏紀DENSO Le Beausset SF14
TOCHIGI Le Beausset Motorsports
TOYOTA RI4A145Laps
-32小暮 卓史NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414E910Laps
-18中山 雄一KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A910Laps
  • Fastest Lap: CarNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL) 1'55.837 (8/19) 180.47km/h
  • CarNo.8は、2014年全日本スーパーフォーミュラ統一規則第27条7.(スタート違反)によりドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿JRPサタデーミーティング第2部 新人オーディションを岡山で実施予定。GP2、WECからドライバーが参加する模様

JRPサタデーミーティング第2部は、これまで同様に白井裕JRP社長、永井洋治トヨタ自動車SUPER FORMULA プロジェクトリーダー、佐伯昌浩本田技術研究所SUPER FORMULA プロジェクトリーダーらが出席して、この一年の総括と来年に向けての抱負を語った。

永井洋治氏(トヨタ自動車スーパーフォーミュラプロジェクトリーダー)
sf-r7-sm-nagai 「この一年は当初目指していたパッケージがうまく機能してきたと思います。2年前の時点でダラーラは軽量化のためにパワステを付けないと言ってきたんですが、中嶋一貴選手、伊沢選手にシミュレーターに乗ってもらった結果、このままだとクルマは軽くてもステアリングがスローになり、リズミカルに走れないということがわかりました。それで今の形になったんです。今回のフリー走行をみると、ここまでの3戦も燃料リストリクター100%でやればよかったなあと思いましたよ(笑)来年はホンダさんの伸び代に負けないようにガツンとやります」
佐伯昌浩氏(本田技研スーパーフォーミュラ・プロジェクトリーダー)
sf-r7-sm-saeki 「ほんの少しの開発の遅れが大きく響き、チームの皆さんに迷惑をかけた一年でした。燃料リストリクター100%だと差があるように見られていますが、前回の鈴鹿がああいう結果だったのでセットアップが進んでいない面もあり、まだ搾り出せると思っています。(エンジン交換を申請した4台は)菅生でトラブルが出て、部品を交換する必要があったため封印を外さざるを得ませんでした。それで交換という扱いになりました。
来年に向けての開発はすでに進んでおり、できることなら今回のレースに入れたいぐらいですよ(笑)」
白井裕氏(JRP社長)
sf-r7-sm-shirai 「2015年のレースカレンダーについては、以前お話したとおりWECやF1とのバッティングを避ける方向で考えており、まだ決定ではありません。世界戦のほうでまだ動きがあるようなので、それが決定するのを待って動く予定です。
クルマに関しては、放っておいても進化するものなので、その上げ代を燃費とか環境の方向に振りたいと考えています。
また、このオフの予定ですが、11月中旬に菅生、12月頭(10-11日になる模様)に岡山でメーカーテストを行う予定です。特に12月はドライバーオーディションを行う予定で、すでにGP2やWECで走っているドライバーの何人かから問い合わせをいただいております。その後は3月の27-28日に岡山で合同テストを予定しております」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿JRPサタデーミーティング 「SF14がF1の2%のコストで4%落ちの性能を発揮したことを誇りに思う」(ジャンパオロ・ダラーラ氏)

スーパーフォーミュラでは恒例となった、日本レースプロモーション(JRP)主催のサタデーミーティングが11月8日、第7戦の行われている鈴鹿サーキットで開催された。
今回は2部構成となっており、第1部ではSF14を供給しているダラーラA・M社から創業者のジャン パオロ・ダラーラ会長とSF14開発担当のルカ・ピニャッカ氏が出席。司会進行と通訳をジャーナリストの小倉茂徳氏が務めた。

ダラーラA・M社創業者 会長 ジャン パオロ・ダラーラ氏のコメント
sf-r7-sm-dallara 「今回初めて日本にやってきました。私にとっては非常に喜ばしく、素晴らしい経験になりました。
初日からいろんなところへ行き、技術面だけではなく文化に関してもいろんなことを知りました。また日本に着てみたいと思っています。
昨日は私の手がけたクルマたちに再会してとても感動しました。ランボルギーニ・ミウラは私の50年以上のキャリアの中でも最も重要なクルマです。今だったらあんなに思い切ったクルマ作りはできなかったでしょう。また、RA099はハーベイ・ポストレスウェイトと一緒に作り上げたF1で、初めて参加したスペインはバルセロナの合同テストで2位に入りました。当時ドライブしていたのはヨス・フェルスタッペンで、来年F1にデビューするマックスの父親です。
その後、私たちはトヨタとともにル・マン24時間レースに挑戦しました。一年目からトップを快走し、あと30分のところまで行きましたが、オイル漏れなどがあり惜しくも優勝を逃しました。
日本の2大メーカーと一緒に仕事をしたことは、ダラーラ社にとって非常に面白い体験でした。
今日初めてSF14が全車一斉に走るところを見ました。格好良くて性能も優れたクルマです。ランニングコストも年間80万ユーロ。これはF1のトップチームのわずか2%以下の予算であり、これでF1の4%落ちの性能が発揮できていることを誇らしく思います」
ダラーラA・M社 SF14開発担当 ルカ・ピニャッカ氏のコメント
sf-r7-sm-pignacca 「ホンダのF1であるRA099のプロジェクトにはダラーラ側のチーフエンジニアとして参加しましたから、昨日クルマを見て非常に感動しました。あの時いろんな経験を積ませてもらったことが、その後のフォーミュラ・ニッサンやGP2、フォーミュラルノー3.5、そしてSF14に生かされています。その後はトヨタのGT1にもダラーラ側のエンジニアとして参加しました。
SF14の開発に当たっては、過去の経験を全て注ぎ込みました。最も優れたシングルシーターになったと自負しています。イタリア風のデザインを盛り込みましたし、中嶋(一貴)さんと伊沢さんに協力してもらってドライビングシミュレーターを開発に活用した点も画期的です。
私は技術的なチャレンジに取り組むことも、異なる文化を持った人と交流することも大好きなんですよ」
JRP社長 白井裕氏のコメント
「われわれの目指した方向性は間違っていなかったと自信の持てる一年でした。ほとんどのサーキットでコースレコードを更新できました。ただ、鈴鹿で35秒台というのは現時点では難しいようですね」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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SF:第7戦鈴鹿公式予選 上位ドライバーのコメント

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レース1:PP、レース2:3位
#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
sf-r7-q-pc-lotterer
「めまぐるしく、エキサイティングな一日でした。予選Q1は接戦になりましたが、先にピットアウトした僕が運よくポールポジションを獲得しました。レース1はピットストップ義務がなく、オーバーテイクが難しいので、予選結果が非常に重要なのでうれしいです。でもQ3ではタイヤを暖めるのが少し遅れたため、セクター1ではリヤがスナップしやすく、パーフェクトな走りができませんでした。一貴がレース2でポールをとったのも面白くありませんね(笑) 明日は4~5人にチャンピオンの権利があるので、すごい一日になると思います。明日パーフェクトな走りができた人が勝つと思いますよ」
レース1:2位、レース2:PP
#37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
sf-r7-q-pc-kazuki 「こんなこともあろうかとQ1に備えて色々準備していったんですが同タイムに終わってしまい残念です。でもスタートさえよければ前にいけるので。 Q2、Q3ではクルマのセッティングを見直してバランスを変えたのがよかったようで、車のパフォーマンスを出し切れる走りができて満足です。でも予選は予選。明日は雨が降るかもしれないのでまったく違う展開になると思います。両レースとも勝ちに行きます」
レース1:3位、レース2:4位
#39国本雄資(P.MU CERUMO-INGING)
sf-r7-q-pc-kunimoto 「朝からいろんなことがあって、厳しい予選になると思っていましたが、走ってみると意外によかったです。本当はポールポジションを取りたかったんですが、明日の決勝でもチャンスはあると思うので、1台でも多くオーバーテイクできるよう、チャレンジしていきたいです」
レース1:5位、レース2:2位
#8ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO TEAM LeMans)
sf-r7-q-pc-duval 「パーフェクトではなかったけど、いい一日でした。Q1では少しミスをしてしまい、出るタイミングが遅くてちゃんとアタックできませんでした。スキッドプレートに問題があり、交換したらバランスが変わってしまい、ウォームアップラップの1コーナーでコースアウトしてしまったため、アタックラップに影響が出ました。でもQ2,Q3でセッティングを変えたらよくなりました。 明日は何も考えないで勝ちに行きます。スリックでスタートして雨が降る展開になれば理想的ですね。 ライバルの前に出ることだけ考えて走りますよ」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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SF:第7戦鈴鹿公式予選 レース1は#36ロッテラー、レース2は#37中嶋と好調トムス勢がポールを分ける。

2014全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第7戦「JAF鈴鹿グランプリ」の公式予選が11月8日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
今回は2レース制ということで、予選Q1の結果でレース1のスターティンググリッドを、Q1、Q2、Q3の結果でレース2のスターティンググリッドを決めることになったが、レース1は#36アンドレ・ロッテラー、レース2では#37中嶋一貴と、ともにPETRONAS TEAM TOM'Sのドライバーがポールポジションを獲得する結果となった。
(天候:晴れ コース:ドライ)

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公式予選は午後1時30分よりノックアウト方式で行われた。 開始時点の気温は19℃、路面温度は20℃と絶好のコンディション。
今回はQ1の結果がそのままレース1のグリッドになるということで、Q2進出をかけた中段の争いだけでなく、終了間際まで白熱したトップ争いが展開され、トップからQ2進出のボーダーラインである14位までのタイム差はわずか1.158秒。 フロントローにいたっては#36ロッテラーと#37中嶋がともに1'38.085の同タイムで並ぶことになった。
その結果先にタイムを出したロッテラーがレース1のポールポジションを獲得。これによりシリーズポイントを27.5とし、#37中嶋との差は5.5に縮まった。
また、このセッションで6位にはいった#1山本尚貴は第6戦SUGOでみつかったエンジンパーツの不具合を修復するために封印を解いているため、第1レースにおいて10グリッドの降格が決まっている。 またフリー走行中にストップした#32小暮卓史も同様の理由でグリッド降格とされたため、山本は16番手、小暮は最後尾から明日のレース1をスタートすることになった。

予選Q2は午後2時より7分間の走行。
ここでは上位8台が次のQ3に駒を進めることができるが、終わってみれば全8台がトヨタエンジンという結果に。
前年チャンピオンの#1山本は最後の最後までアタックを続けたものの、タイムアップはならず、11位で予選を終えた。
また前戦SUGOでホンダエンジンに初めての勝利をもたらしたルーキーの#40野尻智紀も1'38.813とタイムが伸びず12位に終わっている。
一方ここでトップに立ったのは今シーズントップフォーミュラ復帰を果たした#38石浦宏明。1'37.809を記録し、6位の#39国本雄資とともに好調ぶりを見せた。
2位には#8ロイック・デュバル、3位には#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがつけ、トムスの二人もロッテラーが4位、中嶋が5位でQ3進出を果たしている。

レース2の上位グリッドを決める予選Q3は午後2時17分より7分間の走行。
2周のウォームアップ走行に続いて行われたタイムアタックでは上位5台が1分37秒台の大接戦となったが、最後の最後に1'37.507をたたき出した#37中嶋がポールポジションを獲得。1ポイントを獲得してロッテラーとの差を6.5に戻した。

これによりチャンピオン争いは中嶋一貴34pt、オリベイラ29pt、ロッテラー27.5ptとなり、26.5ptのデュバル、23ptの石浦、そして20.5ptの#3ジェームス・ロシターまでの6人で争われることになった。

第7戦決勝は明日午前10時10分よりレース1が20周で、午後3時よりレース2が28周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿ノックアウト予選総合結果(レース2スターティンググリッド)

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2014/11/08) Knock Out Qualify Weather:Cloudy Course:Dry
2014 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Q1Q2Q3
137中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
1'38.0851'38.2071'37.507
28ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
1'38.4181'37.8211'37.671
336アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
1'38.0851'38.0711'37.717
439国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
1'38.2311'38.3091'37.862
538石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
1'38.5061'37.8091'37.900
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
1'38.2481'37.9341'38.000
77平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
1'38.5191'38.3461'38.239
83ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
1'38.9711'38.3401'39.721
910塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
1'38.8141'38.375
1020クマール・ラム・ナレイン・カーティケアンLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
1'39.0081'38.420
111山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
1'38.4741'38.434
1240野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
1'39.1641'38.823
132中山 友貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
1'39.0361'39.010
1441武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
1'39.2431'39.142
1534伊沢 拓也DRAGO CORSE SF14
DRAGO CORSE
1'39.630
1632小暮 卓史NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
1'39.675
1731中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
1'39.705
1811ヴィンタントニオ・リウッツィHP SF14
HP REAL RACING
1'39.729
1918中山 雄一KCMG Elyse SF14
KCMG
1'40.031
2062嵯峨 宏紀DENSO Le Beausset SF14
TOCHIGI Le Beausset Motorsports
1'40.748
---- 以上基準タイム(107%: 1'44.950)予選通過 ----

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿ノックアウト予選Q3結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2014/11/08) Knock Out Q3 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
137中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A1'37.507--214.397
28ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A1'37.671 0.164 0.164214.037
336アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A1'37.717 0.210 0.046213.936
439国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1'37.862 0.355 0.145213.619
538石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1'37.900 0.393 0.038213.536
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'38.000 0.493 0.100213.318
77平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A1'38.239 0.732 0.239212.799
83ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'39.721 2.214 1.482209.637

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿ノックアウト予選Q2結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2014/11/08) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
138石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1'37.809--213.735
28ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A1'37.821 0.012 0.012213.709
319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'37.934 0.125 0.113213.462
436アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A1'38.071 0.262 0.137213.164
537中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A1'38.207 0.398 0.136212.869
639国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1'38.309 0.500 0.102212.648
73ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'38.340 0.531 0.031212.581
87平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A1'38.346 0.537 0.006212.568
---- 以上Q3進出 ----
910塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414E1'38.375 0.566 0.029212.505
1020クマール・ラム・ナレイン・カーティケアンLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'38.420 0.611 0.045212.408
111山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E1'38.434 0.625 0.014212.378
1240野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414E1'38.823 1.014 0.389211.542
132中山 友貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E1'39.010 1.201 0.187211.142
1441武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414E1'39.142 1.333 0.132210.861

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿ノックアウト予選Q1結果(レース1スターティンググリッド)

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2014/11/08) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2014 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A1'38.085--213.134
237中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A1'38.085 0.000 0.000213.134
339国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1'38.231 0.146 0.146212.817
419ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'38.248 0.163 0.017212.780
58ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A1'38.418 0.333 0.170212.412
6*1山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E1'38.474 0.389 0.056212.292
738石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1'38.506 0.421 0.032212.223
87平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A1'38.519 0.434 0.013212.195
910塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414E1'38.814 0.729 0.295211.561
103ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'38.971 0.886 0.157211.226
1120クマール・ラム・ナレイン・カーティケアンLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'39.008 0.923 0.037211.147
122中山 友貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E1'39.036 0.951 0.028211.087
1340野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414E1'39.164 1.079 0.128210.814
1441武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414E1'39.243 1.158 0.079210.647
---- 以上Q2進出 ----
1534伊沢 拓也DRAGO CORSE SF14
DRAGO CORSE
HONDA HR-414E1'39.630 1.545 0.387209.828
16*32小暮 卓史NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414E1'39.675 1.590 0.045209.734
1731中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414E1'39.705 1.620 0.030209.671
1811ヴィンタントニオ・リウッツィHP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414E1'39.729 1.644 0.024209.620
1918中山 雄一KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A1'40.031 1.946 0.302208.987
2062嵯峨 宏紀DENSO Le Beausset SF14
TOCHIGI Le Beausset Motorsports
TOYOTA RI4A1'40.748 2.663 0.717207.500
---- 以上基準タイム(107%: 1'44.950)予選通過 ----
  • CarNo.1は、公式通知No.13(エンジン交換)により、10グリッド降格とする。
  • CarNo.32は、公式通知No.15(エンジン交換)により、10グリッド降格とする。

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿フリー走行 トムスが1-2、トップタイムは#37中嶋一貴

全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第7戦「JAF鈴鹿グランプリ」のフリー走行が11月8日、鈴鹿サーキットで行われ、#37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が1'37.910でトップだった。

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新たなエンジンとシャシーが導入されたスーパーフォーミュラの2014シーズンもいよいよ最終戦。 今回は28年ぶりに「JAFグランプリ」のタイトルがかけられた記念すべき大会となった。
公式予選日を迎えた鈴鹿サーキットは朝から好天に恵まれ、やや肌寒さの残る中、午前9時15分より60分間のフリー走行が行われた。

序盤から好タイムを記録したのは36アンドレ・ロッテラー、#38石浦宏明、#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラらのトヨタエンジン勢。
第4戦もてぎ以降復調の兆しを見せていたホンダ勢はセッション前半の時点では前回優勝の#40野尻智紀の7位が最上位。 しかも#1山本尚貴、#2中山友貴、#11塚越広大、#41武藤英紀はエンジン交換の申請を出しており、これにより山本が第1レースで10グリッド降格になるなど、苦しい滑り出しとなった。
さらには開始から30分が経過したところで#32小暮卓史がメカニカルトラブルに見舞われてヘアピン先の200Rにストップ。これにより赤旗が提示される事態となった。

32号車の回収の後、走行は9時51分に再開。
ここからは予選を見据えてのタイムアタックが始まり、それまで1分40秒台で周回を重ねていた各ドライバーが次第にペースを上げてきた。
そして最終的には#36ロッテラー、#37中嶋のトムス勢が1分37秒台までタイムを短縮、チェッカー提示直後に#37中嶋が1'37.910を記録してトップでこの走行を終えている。
2位は#36ロッテラー、3位には#8ロイック・デュバルがつけ、ホンダ勢最上位は#41武藤の8位だった。

スーパーフォーミュラ第7戦の公式予選はこのあと午後1時30分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿フリー走行結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2014/11/08) Free Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2014 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/hLap
137中嶋 一貴PETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A1'37.910--213.51418/18
236アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM’S SF14
PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A1'37.983 0.073 0.073213.35515/15
38ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A1'38.308 0.398 0.325212.65017/17
420クマール・ラム・ナレイン・カーティケアンLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'38.807 0.897 0.499211.57621/21
539国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1'38.916 1.006 0.109211.34317/17
63ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'39.025 1.115 0.109211.11017/17
77平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A1'39.096 1.186 0.071210.95919/20
841武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414E1'39.146 1.236 0.050210.85320/20
919ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
Lenovo TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'39.264 1.354 0.118210.6028/18
1038石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA RI4A1'39.280 1.370 0.016210.5684/14
1111ヴィンタントニオ・リウッツィHP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414E1'39.430 1.520 0.150210.25017/19
1210塚越 広大HP SF14
HP REAL RACING
HONDA HR-414E1'39.434 1.524 0.004210.24216/17
131山本 尚貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E1'39.489 1.579 0.055210.12611/13
1440野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA HR-414E1'39.553 1.643 0.064209.99110/19
1534伊沢 拓也DRAGO CORSE SF14
DRAGO CORSE
HONDA HR-414E1'39.924 2.014 0.371209.21116/16
1631中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414E1'40.008 2.098 0.084209.03516/16
172中山 友貴TEAM 無限 SF14
TEAM 無限
HONDA HR-414E1'40.014 2.104 0.006209.0237/10
1832小暮 卓史NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
HONDA HR-414E1'40.406 2.496 0.392208.2077/8
1918中山 雄一KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A1'40.913 3.003 0.507207.1614/8
2062嵯峨 宏紀DENSO Le Beausset SF14
TOCHIGI Le Beausset Motorsports
TOYOTA RI4A1'41.673 3.763 0.760205.6129/16

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿金曜ミーティング 中嶋一貴「チャンピオンらしい戦いをしてチャンピオンを取る」

 スーパーフォーミュラ第7戦最終戦が行われる鈴鹿サーキットで予選前日の7日、チャンピオンシップを争う3名のドライバーがフライデーミーティングに出席し、最終レースの抱負や今年から導入されたダラーラの新マシンの感想などを語った。なお、チャンピオンシップランキング3位のアンドレ・ロッテラー(トムス)はサーキットへの到着が遅れ出席できなかった。

sf-r7-friday-meeting

中嶋一貴(トムス)/ランキングトップ
 「2012年は1年をリードしていて鈴鹿で苦戦しましたが、オリベイラのトラブルでチャンピオンを取れました。去年は浮き沈みが激しかったので、今年は手堅く行こうと思い、開幕戦は良かったですが、その後は予選をリードすることができず、でも気持ちを切らさないように戦って、リーダーとして鈴鹿に来ることができました。内容は満足していないので、最終戦はチャンピオンらしい戦いをしてチャンピオンを取りたいです。スイフトでは鈴鹿で、特に予選で苦戦していましたが、ダラーラはテストもしているし、開幕戦では競争力があり、予選もレースも良かったです。鈴鹿では今までネガティブでしたが、今年はポジティブで行きたいと思います。このマシンはエンジンやタイヤが良くなればまだまだ速くなると思います。ケータハムやマルシャが無くなりましたが、もっと多くのF1マシンを食えるようになればいいと思います」
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)/ランキング2位
 「アップダウンが多い年でした。特に最近の2レースは予選が悪くて厳しかったですが、テンションとプレッシャーをエネルギーに変えてがんばりたいと思います。鈴鹿は開幕前にテストをしているし、最終戦ということでエンジニアもドライビングスタイルを把握しているので有利だと思います。ダラーラには、これからも素晴らしい空力マシンを開発していって欲しいですね」
ロイック・デュバル(ルマン)/ランキング4位
 「今年はトムスやインパルと比べてタフなシーズンでした。二つの短いレースがあり、予選がすべてだと思うので、できる限りのことをして楽しい週末にしたいと思います。鈴鹿は世界でも素晴らしいサーキットで、ミス無くパーフェクトな周回をした人が勝てると思います。予選で決まると思いますが、自信はあります。このマシンはもっとエンジンやタイヤのパワーを上げて欲しいと思っています」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第7戦チャーン P.MU EXE ASTON MARTIN、初めてのタイラウンド開催で6位入賞、ポイントも獲得して鈴鹿の雪辱を晴らす。Nanin選手も大活躍で、母国タイに錦を飾る (Arnage)

gt-r7-arnage-01.jpg

 駆動系のトラブルによりリタイヤを喫した鈴鹿1000kmレースの後、駆動系パーツの交換と全体のメンテナンスを一週間足らずで終わらせて、チームは慌ただしくタイに向けて車両を送り出した。

 SUPER GT第7戦が開催されるチャーン・インターナショナル・サーキットを擁するブリラムは、バンコクからカンボジアとの国境付近まで約7時間車を走らせたところにある小都市。タイでの初開催となるSUPER GTは、同時にサーキットのこけら落としのレースともなり、内外からの注目が集まっていた。

 Arnage RacingのマシンAston Matrinは、通常の国内戦のエントリー名称から「P.MU Exe Aston Martin」とエントリー名称を変え、カラーリングもタイラウンドの特別仕様に衣替えした。またP.MU Exe Aston Martinのドライバーも、レギュラーの加納選手に加え、富士、鈴鹿と共に戦ってきたタイの盟友Nanin Indra-Payoong選手の二人とタイ仕様にチェンジ。そして、安岡選手が心強いアドバイザーとして、両選手のドライビングをサポートすることになった。

October 3rd Practice
  • 天候:晴れ 路面状況:ドライ
  • 気温:開始時34℃→終了時34℃ / 路面温度:開始時54℃→終了時45℃
  • 入場者:13,426人

gt-r7-arnage-03.jpg  この日、初走行となるチャーン・インターナショナル・サーキットのコースに馴染むため、通常より一日多く走行日が設けられていた。思ったより気温は高くなかったが、日差しが痛いほど強く照りつける中、金曜日の15時より慣熟走行が行われた。

gt-r7-arnage-04.jpg  Arnage Racingは加納選手からNanin選手の順でコースに車両を送り出し、初めてのサーキットでの車両の感触とコースの確認をした。車両の調子は良く、両選手ともに順調に慣熟走行を進めたが、路面の状況がまだまだ出来上がらず、ゴムの乗らない路面がおろし金のようにタイヤをささくれさせて壊してしまうため、チームは途中で一旦走行を中断した。20分ほどの小休止ののち、路面が少し改善されたタイミングを見計らって、再び加納選手がコースイン、セッティングの確認をするところまで走りこむことができた。さらにNanin選手もセッティングの確認をし、その後タイヤを新しくしてコースに進み出たNanin選手が、1'36.163をレコード。10位で金曜日の練習走行を終えることができた。

October 4th Qualify
  • 天候:晴れ 路面状況:ドライ
  • 気温:Q1開始時 33℃→Q2終了時33℃ / 路面温度:Q1開始時 48℃→Q2終了時47℃
  • 入場者:42,597人

gt-r7-arnage-06.jpg  前日の十分な慣熟走行と安岡選手の的確で熱心なサポートのおかげで、加納・Nanin両選手共に初めてのコースの感触と車両の感覚を存分に確かめて予選日を迎えていた。しかし、思いのほか順調な車両の走行に対し、チームが準備したガソリンの残量に不安が出始めていた。(*海外戦では事前にガソリンを注文するため限れた量のガソリンしか使用することができない)

 このためチームは、10時からの練習走行開始後、20分ほど車両を待機させることにして、路面の出来上がりの状況を見計らって加納、Nanin選手をコースに出した。金曜日に続き快晴でスコールの心配もなく、セットアップを行いながら25周ほどを走行、21位のポジションながら両選手共にそれぞれ順調に仕上がっている様子を見せた。

gt-r7-arnage-05.jpg  午後になって若干雲が増えたものの、相変わらず南国のまぶしい太陽が照りつける中、いよいよ15時から予選がスタートした。まず、Q1を担当するのは地元メディアの注目の的、Nanin Indra-Payoong選手。これまでの300クラスの予選同様、このタイでも僅差での熾烈な競争が繰り広げられ、Q1は1分35秒台に、何と16台のマシンがひしめき合う激しいバトルとなった。Nanin選手は15分間のQ1タイムいっぱいまで粘り、最後の最後8Lap目で1’35.656を叩き出すファイトを見せて、前戦の鈴鹿に続いて見事Q2進出を果たした。

 続いて15時40分から行われたQ2で、今度は加納選手が並み居る強豪の中最後までアタックを続け、最後のラップで1’36.201をレコード。最終的には11位という好ポジションで翌日の決勝を戦うこととなった。P.MU Exe Aston Martinの大活躍に、Nanin選手を応援する母国のスポンサーやファンはお祭り騒ぎ。ピット内は大いに沸いた。

  • P1 #99  i MOBILE AAS  V.Inthraphuvasak / A.インペラトーリ (1'33.507)
  • P2 #3  B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 / ルーカス・オルドネス (1'34.268)
  • P3 # 0  Studie BMW Z4 ヨルグ・ミューラー / 荒 聖治(1'34.417)
  • P11 #50 P.MU Exe ASTON MARTIN 加納政樹 / ナニン・インドラパユーング (1'36.201 )
October 5th Race
  • 天候:晴れ 路面状況:ドライ
  • 気温:開始時34℃→33℃→終了時31℃ / 路面温度:開始時52℃→46℃→終了時41℃
  • 入場者:75,168

gt-r7-arnage-08.jpg  決勝日。前日よりもさらに雲が多く、空模様は薄曇り。スコールの予報も出る中、チャーン・インターナショナル・サーキットには75,000人を超える観客が詰めかけて、初めて開催されるSUPER GTを熱心に見守っている。

 予想以上に順調な走行を続けて決勝日の朝を迎えたArnage Racingだったが、レースに向けての燃料の残量のほうも予想以上に厳しい状態が続いていた。このままではレースもままならないと踏んだチームは、午前中9時50分から30分間のフリー走行の時間を8Lapだけの走行に留めて車両のチェックのみ行い、そのあとのサファリの時間にも走行を最小限にとどめた。

gt-r7-arnage-07.jpg  そんなチームの窮状を助けてくれたのがピットを共用していた500クラスのチームTOM’Sと、300クラスのチームGAINER。それぞれのチームから貴重なガソリンを譲っていただき、Arnage Racingはようやくレースを無事に最後まで戦えるだけの燃料を確保し、いよいよ迫る初めてのタイラウンド決勝の時を待った。

gt-r7-arnage-09.jpg  定刻15時、心配されたスコールもなくドライコンディションのまま、いよいよ300kmのレースが始まった。スタートドライバーとなったのは、母国での初めてのSUPER GT開催に花を添えたいNanin Indra-Payoong選手。Nanin選手は、スタート直後の混戦に14位までポジションを落とすも、すぐに巻き返して順調に走行を始め、9Lap目には11位に返り咲いた。バランスと安定感に優れるAston Martin Vantage GT3の特性も手伝って、Nanin選手は、3度目のSUPER GT参戦とは思えぬ安定した走りを続ける。そして、14Lapで10位、19Lapで9位と、前半戦でのポジションアップを果たした。

gt-r7-arnage-11.jpg  チームは、ピット周りの500クラス車両が全車ピットインを済ませたタイミングを見計らって、37Lap目に300クラスでは最後から二番目でNanin選手をピットに呼び戻し、加納選手にバトンが渡された。給油のみの素早いピットインを済ませて、加納選手がコースに戻った時には、ポジションは6位。その後、加納選手は41Lapで4号車にかわされて順位を7位に落とすも、前方車両のピットインですぐに6位に戻り、並み居る強豪からのプレッシャーの中、順調に周回を重ねた。特に路面状況が30Lap前後から完全なものとなり、どの車両もラップタイムを上げてくる中、加納選手も素晴らしいタイムアップを見せて、1分35秒台を中心に走行して順位をキープ。54Lap目にはArnage Racingでのタイラウンドベストである1’35.244をレコードして、そのまま60周目、6位でのチェッカーを受けることができた。

 Arnage Racingにとって今季三度目の入賞となり、またNanin選手を見守る現地のスポンサーやファンにとっても何よりの結果となった。

  • P1#3  B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 / ルーカス・オルドネス
  • P2 #7   Studie BMW Z4 ヨルグ・ミューラー / 荒 聖治
  • P3#4  グッドスマイル 初音ミク Z4 谷口 信輝 / 片岡 龍也
  • P6 #50 P.MU Exe ASTON MARTIN 加納政樹 / ナニン・インドラパユーング

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 第8戦はツインリンクもてぎ(栃木県)11/15~16にて於いて開催されます。いよいよ次戦は最終戦となりますが、最後まで応援よろしくお願いします!

Arnage Racing 2014 SUPER: GT Race report

SUPER GT

SGT:第7戦チャーン GAINER DIXCEL SLS、ピットスタートも4ポイントを獲得! 最終戦に逆転チャンピオンを狙う! (GAINER)

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  • #11 GAINER DIXCEL SLS
  • Katsuyuki HIRANAKA / Bjorn WIRDHEIM
  • 予選:18位 決勝:8位
  • 入場者数/予選日:47,597人・決勝日:75,168人
10月3日(金曜日)
  • フリー走行 15:00~17:00 晴/ドライ/気温:34度/路面温度:54度

gt-r7-gainer-11-2.jpg  SUPER-GT初の開催地タイ。チャーンインターナショナルサーキットはFIAグレード1を獲得し、こけら落としのイベントとしてSUPER-GTが開催された。タイは雨期だというのに、雨は降る気配がない。初開催、初レースということで、金曜日の午後からの走行枠が今回に限り2時間設定された。まだほとんどレーシングスピードで走っていないだけに、路面にラバーが乗ってくるまで非常にピーキーな路面状況になっていた。

 走り出しは平中克幸から。路面がさらさらに感じ、アンダーステアがかなり酷いようだ。徐々に路面が出来てくれば、それも多少は解消されるかもしれない。15分ほど経過して、ビヨンビルドハイムと交代。やはりグリップ感が感じられないとのコメントが。その後平中、ビヨンと代わり、初日の走行は終了した。

10月4日(土曜日)
  • 公式練習 10:00~12:00 晴/ドライ/気温:34度/路面温度:48度

 日に日に暑さを増してるように感じるサーキット。今日もオンタイムで公式練習が開始された。走り出しはビヨンから。昨日よりは路面の状況は好転し、少しアンダーステアもマシにはなってはいるものの、やはりマシンのバランスは良くない。リアの足回りを調整し、走行を重ねる。約半分の時間で平中と交代。やはりアンダーステアは残っているようで、リアスプリングを調整しコースへ。GT300クラス専有時間にNEWタイヤを履きコースへ。このセッションは6番手で走行を終えた。

10月4日(土曜日)
  • ノックアウト予選 1回目 14:00~14:15 晴/ドライ/気温:33度/路面温度:48度
  • ノックアウト予選 2回目 14:40~14:52 晴/ドライ/気温:33度/路面温度:47度

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 ノックアウト予選1回目はビヨンが担当。開始4分たってコースへ。計測3周目に01'36.005のタイムで暫定7番手。しかし、走る毎に路面は出来、他車がどんどんタイムアップしていく。そこからタイムを上げることが出来ず、19番手でQ2には進むことが出来なかった。その後1台が再車検で失格となり、18番手のグリッドが確定した。

平中克幸ドライバーコメント
 悲しいです。なにも言えないですね・・・・チャンピオンシップを考えたらかなり厳しい予選結果になってしまいました。 でも最後まで諦めずに頑張ります。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
 今日の予選に使ったタイヤチョイスを間違えました。今日の朝の走行ではソフトタイヤを選択して走行しました。ラップタイムも思うようなタイムが出なかったので、予選は堅めのタイヤでアタックしました。10号車は違うタイヤでアタックしました。それは予選のコンディションにマッチしていました。そのタイヤをチョイスいていれば、状況は変わっていたかもしれません。明日の決勝のスタートタイヤは考えなければなりません。
10月5日(日曜日)
  • フリー走行 9:50~10:20 曇/ドライ/気温:30度/路面温度:41度
  • 決勝 15:00~ 曇/ドライ/気温:34度/路面温度:52度

 決勝日のフリー走行は少し雲が広がる中での走行開始となった。まずビヨンがコースへ。決勝を想定し、タイヤがどれくらい走れるのか、燃料を満タンにしたときの挙動など、確認することは数多くある。決勝中はラバーが今以上に載ってくるはずで、全てに於いて予想される展開を考えた走行を行う。約半分でピット作業のシミュレーションを行い、平中をコースへ。タイムはおもわしくなかったが、決勝の心配事は少し軽減されたかもしれない。

gt-r7-gainer-11-5.jpg  今回300クラスに参加している車両は22台。予選は18番手ということで、予選で使ったタイヤを使わず、フレッシュなタイヤでスタートをすることを決断。スタート前にタイヤ交換をするとペナルティの対象となるため、ピットスタートを選択。500クラスのスタートが切られるのと同時に、ピット前でタイヤを交換し、ビヨンはピットロードエンドに向かう。ピット出口のシグナルが青に変わり、300クラスの最後尾を追いかける。

 3周目には2号車マクラーレン、4周目には31号車プリウス、5周目には194号車86をパスし、どんどんと順位を上げていく。10周目には14番手、15周目には12番手、20周目にはポイント圏内の10番手までポジションを上げていた。24周目に22号車メルセデスをパスし、25周目には61号車スバルも交わし、8番手に上がった27周目に平中と交代するためにピットへ。ピット作業もパーフェクトにこなし、平中を送り出す。

 全てのマシンがルーティーンのピット作業を終えた時点で9番手に。49周目には7番手までポジションをあげるが、99号車ポルシェの驚異的な速さと章典外ということもあり、無理せずにパスさせ8番手でチェッカーを受けた。

平中克幸ドライバーコメント
 初めてのコースで、色々と難しい状況ではありましたが、なんとかチーム一丸となってポイントが取れたことは良かったとは思います。最終戦にシリーズチャンピオンを獲得できるチャンスを残すことが出来ましたし、最後まで諦めずに僕たちが出来ることを完璧にこなして、悲願のチャンピオンに向けて次戦も一丸となって頑張っていきたいと思っています。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
 予選のタイヤを決勝レースに使うことをやめ、ピットスタートを選択しました。ロスを最小に抑えるためです。僕のスティントではタイヤのグリップもあり、オーバーテイクが出来ました。ポジションも8番手でKATSUにバトンを渡せました。ポイントレーダーの4号車は3位になり、ポイント差が9ポイントとなってしまいましたが、もてぎでは優勝して逆転チャンピオンを獲ります。
田中哲也監督コメント
 今回は新しいサーキットでの初レースで全ての面においてチャレンジングな展開になりました。 11号車はタイヤチョイスがうまくいかなくて、決勝はピットスタートを選択しましたが、ドライバーが粘り強く戦ってくれ、スタッフたちも完璧な仕事をこなしてくれたと思います。残念ながら最終戦を迎えるにあたりポイント差は開いてしまいましたが 、まだまだチャンスはあるので次回の茂木では逆転チャンピオンを目指します。

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