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2011年8月

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第5戦鈴鹿公式予選Q2、Q3 #46エスロードGT-R、#43ARTAガライヤが揃って2戦連続ポールを達成!

2011オートバックススーパーGT第5戦「インターナショナルポッカGTサマースペシャル」の公式予選が8月20日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
ノックアウト方式で行われた今回の予選はQ1がドライ、Q2、Q3がヘビーウェットという難しいコンディションでの走行となったが、終わってみればGT500は#46S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)、GT300は#43ARTA Garaiya(高木真一/松浦孝亮組)と両クラスとも前回のSUGO戦と同じチームが2戦連続ポールを達成することとなった。

gt_r05_q_46 gt_r05_q_43

予選Q1が終了し、サポートレースのGTアジア決勝が行われている間にコース上には強い雨が降り始めたため、午後3時25分より行われた予選Q2、Q3は、完全なウェットコンディションでの走行となった。

予選Q2ではGT500クラスは上位7台、GT300クラスは上位10台がQ3進出の権利を得る。
GT500クラスでは序盤から#46エスロードGT-R、#39デンソーサードSCのミシュラン勢が1位2位につけていたが、39号車をドライブする石浦宏明がチェッカー直前に2分07秒586でトップに。更に終了間際には小暮卓史が2分08秒768を叩き出した#1ウイダーHSVが2番手、金石年弘の駆る#17ケーヒンHSVが3番手に割って入り、46号車は早めにピットインしたこともあってこのセッション6位ながら、無事Q3進出の権利を得た。
一方、レクサス勢はQ2に進出した5台のうち、ミシュランを履く#39デンソーを除く4台がここで下位に沈み、Q3進出を逃す結果となっている。

GT300クラスはQ1を17位で終えながら、#69サンダーアジア、#7エヴァ弐号機の2台の予選落ちによって繰り上げ出走を果たした#43ARTAガライヤが好調ぶりをみせ、見事トップでQ3進出を果たした。ドライバーは高木。終了間際に2分20秒957を記録した。2番手には#62レガシィの山野哲也がつけ、3位、4位を#88、#86のランボルギーニ勢が占める。
一方、Q1をトップで通過し、ここにエースの加藤寛規を投入した#2エヴァンゲリオンRT初号機は2分24秒094で11番手と、ここでまさかの脱落となってしまった。ランキングトップの#11JIMゲイナー458もQ2への繰上げ出走には成功したものの、平中克幸のタイムが2分25秒439に留まったため、13位に終わっている。

10分間のインターバルをおいて予選Q3が行われた。
GT500クラスは46号車を柳田、39号車を井口、1号車をデュバル、23号車をトレルイエがドライブする。
路面は依然としてウェットで、激しい水しぶきの舞い上がる中、SUGOで圧倒的な速さを見せ付けた46号車がここでも好タイムを連発、最後は2分08秒206までタイムを縮めて堂々の2戦連続ポールを達成した。
2番手には塚越広大の駆る#17ケーヒンHSV、3番手には1ウイダーHSVとホンダ勢が続き、12カルソニックGT-Rが4番手。もう1台のミシュランユーザー、#39デンソーSCは井口卓人が何度か区間ベストを更新してみせてはいたものの、最終的には7番手に終わっている。

GT300クラスは残り3分のところで松浦のドライブする#43ガライヤが2分20秒794トップに浮上、そのままタイムを2分20秒696まで縮めてこちらもSUGOに続く2戦連続ポールを達成した。
2番手には影山正美の駆る#33ハンコックポルシェ、佐々木孝太の#62レガシィが3番手と難しいコンディションを経験豊富なドライバーが制した格好だ。

第5戦決勝は明日午後3時10分より87周(500km)で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第5戦鈴鹿ノックアウト予選Q3結果

■GT500 Class

40th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/20) Knock Out Q3 GT500 Weather:Rainy Course:Wet
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
146S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI822'08.206--163.061
217KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS602'08.573 0.367 0.367162.594
31ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS482'09.001 0.795 0.428162.055
412カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS402'09.010 0.804 0.009162.045
523MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS522'09.111 0.905 0.101161.918
6100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS462'09.719 1.513 0.608161.158
739DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI402'09.787 1.581 0.068161.073
■GT300 Class

40th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2011/08/20) Knock Out Q3 GT300 Weather:Rainy Course:Wet
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
143ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS442'20.696--148.584
233HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK562'22.073 1.377 1.377147.144
362R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH122'22.366 1.670 0.293146.841
414SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドレ・インペラトーリ
YH402'23.176 2.480 0.810146.011
525ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH382'25.113 4.417 1.937144.062
64初音ミク グッドスマイル BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH782'25.196 4.500 0.083143.979
787リール ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH302'25.289 4.593 0.093143.887
888JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH242'25.429 4.733 0.140143.748
927PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430
山岸 大
山内 英輝
YH342'25.719 5.023 0.290143.462
1086JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH22'50.90430.20825.185122.321

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第5戦鈴鹿ノックアウト予選Q2結果

■GT500 Class

40th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2011/08/20) Knock Out Q2 GT500 Weather:Rainy Course:Wet
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
139DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI402'07.586--163.852
21ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS482'07.790 0.204 0.204163.590
317KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS602'08.163 0.577 0.373163.114
4100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS462'08.493 0.907 0.330162.695
523MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS522'08.815 1.229 0.322162.289
646S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI822'08.867 1.281 0.052162.224
712カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS402'09.262 1.676 0.395161.727
---- 以上Q3進出 ----
836PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS462'09.484 1.898 0.222161.450
96ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS482'10.456 2.870 0.972160.248
1035D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS22'10.832 3.246 0.376159.787
1138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS302'11.167 3.581 0.335159.379
■GT300 Class

40th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2011/08/20) Knock Out Q2 GT300 Weather:Rainy Course:Wet
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
143ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS442'20.957--148.309
262R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH122'21.926 0.969 0.969147.296
388JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH242'22.825 1.868 0.899146.369
486JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH22'23.388 2.431 0.563145.795
527PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430
山岸 大
山内 英輝
YH342'23.518 2.561 0.130145.663
687リール ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH302'23.639 2.682 0.121145.540
725ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH382'23.693 2.736 0.054145.485
84初音ミク グッドスマイル BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH782'23.735 2.778 0.042145.443
914SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドレ・インペラトーリ
YH402'23.745 2.788 0.010145.433
1033HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK562'23.829 2.872 0.084145.348
---- 以上Q3進出 ----
112エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH102'24.094 3.137 0.265145.080
1226Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
峰尾 恭輔
山下 潤一郎
密山 祥吾
YH2'25.084 4.127 0.990144.090
1311JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
Ferrari 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL982'25.439 4.482 0.355143.739
1466triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH462'25.926 4.969 0.487143.259
1534ハルヒレーシングHANKOOKポルシェ
PORSCHE 911 GT3 RSR
高森 博士
マイケル・キム
蒲生 尚弥
HK22'32.31911.362 6.393137.246
1674COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH58no time---

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第5戦鈴鹿公式予選一回目 昨年優勝の#8ARTAがノックアウトの大波乱!各クラストップは#1ウイダー、#2紫電

2011オートバックススーパーGT第5戦鈴鹿の公式予選1回目は#1ウイダーHSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル組)が専有走行の終盤にトップタイムを記録。1分53秒991だった。
GT300クラスは#2エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電(高橋一穂/加藤寛規組)が2分6秒873だった。
一方、GT500では昨年の優勝者である#8ARTA HSVをはじめ、#24コンドウGT-R、#32エプソンHSV、#19ウェッズスポーツSCらがここでノックアウトされることとなった。

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公式予選一回目は午後0時55分より、2クラス混走30分間、専有走行各10分間で行われた。
今回はこのセッションがノックアウト予選のQ1を兼ねることとなっており、ここでGT500は上位11台、GT300は上位16台が次のQ2に進むことになっている。
ところが開始10分で#41タイサンフェラーリがシケイン手前でタイヤバリアに突っ込み、コースにかかった状態でストップしたために赤旗中断となった。

41号車は自力でピットに戻り、走行は1時9分に再開。
ここで松田次生の駆る#12カルソニックGT-Rが1分55秒278を叩き出してトップに浮上。2番手には#39デンソーサードSCがつけるが、混走終了9分前に#38ZENTセルモSC、チェッカー直前には伊沢拓也の駆る#100レイブリックHSVがここに割って入り、結局12、100、38、39の順で10分間の専有走行に臨むこととなった。

GT300の走行を挟んで開始されたGT500クラスの専有走行では、終了1分前に#17ケーヒンHSVが塚越広大のドライブで1分54秒286を記録してトップに躍り出ると、それを石浦宏明の#39デンソーSCが1分54秒062上回り、最後にデュバルが唯一の53秒台となる1分53秒991を記録してトップに立った。

一方、ノックアウトゾーンの争いは#6エネオスSC、#24コンドウGT-R、#8ARTA HSVらによって争われたが、生き残ったのは#6エネオス。終盤タイム更新できなかった#24、#8、#32、#19がここで予選を終えることとなった。

GT300は一時#88、#87のランボルギーニ勢が1-2を形成したが、次第にタイムを挙げてきた#2紫電が加藤寛規のドライブにより2分6秒873を残り5分のところで記録してトップに立ち、谷口信輝の駆る#4初音ミクZ4が2分6秒887と僅差で続く展開に。
その一方で#31カローラアクシオ、#41タイサンフェラーリ、#15アートテイスト、#5マッハ号、#22R'Qsがここで予選を終えることになった。

また#69サンダーアジアMT900と#7エヴァンゲリオンRT弐号機は2名のドライバーが予選通過基準タイムをクリアできず、予選落ちとなった。69号車は横溝直輝に交代してピットアウトしたところで突如スローダウン、130R手前でストップしたため、まともにタイム計測ができない不運に見舞われている。
なお、この2台の予選落ちにより、終了時点ではノックアウトゾーンにいた#43ARTAガライヤ、#66triple aヴァンテッジらが繰上げでQ2出走を果たした。

公式予選Q2、Q3はこのあと午後3時25分より各10分間で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第5戦鈴鹿ノックアウト予選Q1結果

■GT500 Class

40th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2011/08/20) Knock Out Q1 GT500 Weather: Course:
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
11ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS481'53.991--183.393
239DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI401'54.062 0.071 0.071183.279
317KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS601'54.286 0.295 0.224182.920
446S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI821'54.323 0.332 0.037182.861
538ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS301'54.352 0.361 0.029182.814
612カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS401'54.526 0.535 0.174182.537
735D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS21'54.537 0.546 0.011182.519
823MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS521'54.689 0.698 0.152182.277
9100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS461'54.820 0.829 0.131182.069
1036PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS461'54.838 0.847 0.018182.041
116ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS481'54.949 0.958 0.111181.865
---- 以上Q2進出 ----
1224ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH441'55.000 1.009 0.051181.784
138ARTA HSV-010
HONDA HSV-010GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS101'55.271 1.280 0.271181.357
1432EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL241'55.292 1.301 0.021181.324
1519WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
荒 聖治
YH281'56.110 2.119 0.818180.047
---- 以上基準タイム(105%: 1'159.818)予選通過 ----
■GT300 Class

40th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2011/08/20) Knock Out Q1 GT300 Weather: Course:
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
12エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH102'06.873--164.773
24初音ミク グッドスマイル BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH782'06.887 0.014 0.014164.754
388JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH242'06.952 0.079 0.065164.670
487リール ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH302'07.060 0.187 0.108164.530
562R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH122'07.222 0.349 0.162164.321
614SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドレ・インペラトーリ
YH402'07.353 0.480 0.131164.152
786JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH22'07.422 0.549 0.069164.063
833HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK562'07.671 0.798 0.249163.743
974COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH582'07.684 0.811 0.013163.726
1011JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
Ferrari 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL982'07.817 0.944 0.133163.556
1127PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430
山岸 大
山内 英輝
YH342'07.892 1.019 0.075163.460
1234ハルヒレーシングHANKOOKポルシェ
PORSCHE 911 GT3 RSR
高森 博士
マイケル・キム
蒲生 尚弥
HK22'07.920 1.047 0.028163.424
1326Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
峰尾 恭輔
山下 潤一郎
密山 祥吾
YH2'07.966 1.093 0.046163.365
1425ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH382'07.971 1.098 0.005163.359
1543ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS442'08.060 1.187 0.089163.245
1666triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH462'08.086 1.213 0.026163.212
---- 以上Q2進出 ----
1731ハセプロMA イワサキ aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
岩崎 祐貴
YH162'08.161 1.288 0.075163.117
1841NetMove TAISAN Ferrari
Ferrari F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH82'08.238 1.365 0.077163.019
1915ART TASTE GT3R
PORSCHE 911 GT3 R MY2011
清水 康弘
ティム・ベルグマイスター
KH2'09.497 2.624 1.259161.434
205マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
黒澤 治樹
筒井 克彦
YH42'09.653 2.780 0.156161.241
2122R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH2'10.001 3.128 0.348160.808
---- 以上基準タイム(105%: 2'13.249)予選通過 ----
-69サンダーアジア MT900M
Mosler MT900M
メルビン・チュー
吉田 広樹
横溝 直輝
YH2'07.887 1.014-2.114163.466
-7エヴァンゲリオンRT弐号機DIRECTION
PORSCHE 911GT3 R MY2011
カルロ・ヴァン・ダム
水谷 晃
横幕 ゆぅ
YH2'07.897 1.024 0.010163.453

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第5戦鈴鹿公式練習 トラブル続出の荒れた展開の中、GT500は#38ZENT、GT300は#69モスラーがトップタイムを記録

2011オートバックス スーパーGT第5戦「第40回インターナショナルポッカGTサマースペシャル」の公式練習は#38ZENT CERMO SC430(立川祐路/平手晃平組)がトップタイム。GT300クラスは#69サンダーアジアMT900M(メルビン・チュー/吉田広樹/横溝直輝組)がトップだった。

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伝統の耐久レース、ポッカGTは当初1000kmの耐久レースとして行われてきたが、リーマンショックに端を発する不況の影響で2009年よりレース距離を700kmに短縮、更に今回は震災の影響により500kmに縮めての開催となった。なお、二輪の鈴鹿8時間耐久ロードレースも今年はナイトセッションをなるべく行わない方向でスタート時刻を1時間早めている。

そうした中、スーパーGTの公式練習は午前9時55分より開始された。
当初の予定では11時40分までの1時間45分の走行であったが、開始10分余りで#86、#88の2台のランボルギーニガイヤルドがトラブルによりコース上にストップしたため、早々と赤旗が出され、走行は10分間にわたって中断された。
この時点でのトップはGT500が#46エスロードGT-Rで1分55秒515、GT300はサードドライバーの横溝直輝が2分6秒534を出した#69サンダーアジアMT900がトップだった。

車両回収の後、10時20分に走行は再開されたが、コースのいたるところでコースアウトやスピンが頻発する荒れた展開となった。
そんな中、走行再開から8分が経過したところで#38ZENT SCが1分55秒424を記録して一気にトップに躍り出る。ドライバーは立川祐路だ。立川はセッション終盤に1分55秒423とタイムを更に千分の1秒縮め、トップでこの公式練習を終えた。
2番手には#46エスロードGT-R、3番手には#39デンソーSCとミシュランタイヤ勢が続き、SUGOに続いて鈴鹿でも好調ぶりをみせつけた。
ホンダHSV-010勢の最上位は#1ウイダーHSVの4位。残り5分でロイック・デュバルが果敢にアタックを行ったが、惜しくもタイム更新はならなかった。

GT300クラスは序盤に横溝の出したタイムがそのまま最速タイムとなり、69号車がトップのまま午後の公式予選に臨むことに。前回のSUGOから加入した横溝がきちんと結果を出した格好だ。
2番手には昨年のこのレースで優勝した#62レガシィがつけ、#4初音ミクZ4が3番手につけた。

第5戦の公式予選はこのあとノックアウト方式で行われ午後0時55分より公式予選Q1が、午後3時25分よりQ2とQ3が行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第5戦鈴鹿公式練習結果

40th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2011/08/20) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS301'55.423-181.118
2500246S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI821'55.515 0.092180.974
3500339DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI401'55.631 0.208180.792
450041ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS481'55.651 0.228180.761
5500535D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS21'55.684 0.261180.710
6500636PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS461'55.736 0.313180.628
7500712カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS401'56.074 0.651180.102
850086ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS481'56.200 0.777179.907
95009100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS461'56.225 0.802179.868
105001023MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS521'56.229 0.806179.862
115001124ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH441'56.255 0.832179.822
125001217KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS601'56.330 0.907179.706
135001332EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL241'56.666 1.243179.188
14500148ARTA HSV-010
HONDA HSV-010GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS101'57.065 1.642178.578
155001519WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
荒 聖治
YH281'58.300 2.877176.713
16300169サンダーアジア MT900M
Mosler MT900M
メルビン・チュー
吉田 広樹
横溝 直輝
YH2'06.53411.111165.214
17300262R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH122'06.96311.540164.656
1830034初音ミク グッドスマイル BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH782'07.00211.579164.605
1930042エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH102'07.30911.886164.208
20300514SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドレ・インペラトーリ
YH402'07.35511.932164.149
21300625ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH382'07.64612.223163.775
22300733HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK562'07.71712.294163.684
2330087エヴァンゲリオンRT弐号機DIRECTION
PORSCHE 911GT3 R MY2011
カルロ・ヴァン・ダム
水谷 晃
T.B.N
YH2'07.90312.480163.446
24300966triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH462'08.05712.634163.250
253001026Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
峰尾 恭輔
山下 潤一郎
密山 祥吾
YH2'08.11312.690163.178
263001115ART TASTE GT3R
PORSCHE 911 GT3 R MY2011
清水 康弘
ティム・ベルグマイスター
KH2'08.26912.846162.979
273001227PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430
山岸 大
山内 英輝
YH342'08.33912.916162.890
283001331ハセプロMA イワサキ aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
岩崎 祐貴
YH162'08.50013.077162.686
293001411JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
Ferrari 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL982'08.55513.132162.617
303001543ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS442'08.61413.191162.542
313001688JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH242'08.63013.207162.522
323001787リール ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH302'08.81613.393162.287
333001886JLOC ランボルギーニ RG-3
Lamborghini Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH22'08.89313.470162.190
343001974COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH582'09.23213.809161.765
353002041NetMove TAISAN Ferrari
Ferrari F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH82'09.80314.380161.053
363002122R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH2'10.35014.927160.377
37300225マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
黒澤 治樹
筒井 克彦
YH42'10.52915.106160.158
383002334ハルヒレーシングHANKOOKポルシェ
PORSCHE 911 GT3 RSR
高森 博士
マイケル・キム
蒲生 尚弥
HK22'11.12515.702159.430

その他

GT3A:第5,6戦富士 GT3 ASIA 富士ラウンド、連続5位入賞によりポイント獲得 (Hitotsuyama Racing)

 Hitotsuyama Racing は7月16~17日、富士スピードウェイにて開催されたGT3 ASIA第5、6ラウンドにおいて、 連続5位入賞を獲得しました。

gt3a_r05-06_hr_01.jpg  7月16日午前、真夏の日差しが照りつける猛暑の中、GT3 ASIAの予選は10分間のインターバルを挟んだ15分間の予選×2回で行われました。今回Audi R8 LMS のステアリングを握る"ジェントルマンドライバー"小林賢二は、ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパンをはじめ多くのマシン、レースでキャリアを積んできており、Audi R8 LMS でもその高い順応性を発揮。予選1回目では3位、2回目では2位を獲得しました。その後予選1回目で2位につけていたポルシェ997GT3R にペナルティが課せられたため、第5、6ラウンドともに2番手スタートと、レースに向けてチームの士気は一層高まりました。

 厳しい暑さが残る15時40分、1周のフォーメーションラップの後、シグナルがグリーンに変わりローリングスタートがきられました。Audi R8 LMS小林賢二はポジションを2 つ落としたものの4位で1 コーナーを無事にクリア。ランボルギーニ・ガヤルドを先頭にフェラーリ458、ポルシェ997、アウディR8、フォードGTと、最新GT3マシンがテールtoノーズ、サイドbyサイドの接戦を10周以上にわたって繰り広げ、場内を沸かせます。GT3 ASIAの規定により、レース開始15 ~ 25 分の間にピットインを行わなければならないため(ピット入口のライン~ピット出口のラインまでを最低85秒で通過)、15分を過ぎたあたりから各車ピットインを行い、義務を消化していきます。Audi R8LMS小林賢二もタイミングを見計らってピットインの義務を消化。再びコースへ戻りました。しかし、最低85秒をかけて行わなければならないピットインに対して、3秒ほど早くリリースしてしまい、82秒でピット出口のラインを通過してしまったため、Stop&Goペナルティを課せられてしまいます。

 ペナルティにより一時は大きく順位を落としたAudi R8 LMS小林賢二ですが、その後も攻めの走りを披露。最終的には5位でチェッカーを受け貴重なポイントを獲得することができました。

 続く第6ラウンドは7月17日12時50分にスタート。スタートではやはり加速で勝るフェラーリ458、ポルシェ997に先行されAudi R8 LMS小林賢二は4位でオープニングラップを終えます。路温が60 度を超えるコンディションの中、第5ラウンド同様、ランボルギーニ・ガヤルドを先頭に各車激しい接近戦を展開。Audi R8 LMS小林賢二はマシンバランスの良さとドライバーのテクニックを生かしインフィールドで果敢に前車との差を縮めるものの、ストレートではマシンパワーの差により、再び差を拡げられてしまう苦しい展開に。各車ピットストップ義務を終えた後も、順位は大きく入れ替わることなく、Audi R8 LMS小林賢二は第5ラウンド同様5位でフィニッシュ。GT3 ASIAデビューレースにおいて2ラウンド連続でポイントを獲得することができました。

 今回新たな挑戦となったGT3 ASIAの舞台において、Audi R8 LMSの存在感をアピールすることができたことを、応援してくださったファンの方々、弊チームで戦うことを選んでくださった小林賢二選手、そして厳しいコンディションの中マシンをメンテナンスしてくださったノバ・エンジニアリングの皆様に、心より感謝いたします。

 GT3 ASIAシリーズに関しましては、8月20~21日に鈴鹿サーキットにて開催される第7、8ラウンドに濱口弘選手のドライブで引き続き参戦いたします。

 変わらぬご声援、よろしくお願い申し上げます。

Hitotsuyama Racing Press release

Japanese F3

JF3:第5戦富士決勝 上位3人のコメント

■Cクラス
優勝 蒲生尚弥(トムス)
f3_r05_r_pc_gamo 「スタートも満足にいって前にいけました。関口選手と安田選手が並んで1コーナーに入っていくのが見えたので、僕はアウト側のラインを取りました。トップに立ってからは後続を引き離して勝つことが出来たのでいいレースでした。クルマのセッティングは結構変えて、それが乗りやすいいいクルマになって、自分もミスをせず走りきることができたので良かったです。思っていたよりも難しくて、勝てませんでしたので嬉しいです。この勢いに乗って残りのレースも勝ち続けたいと思います」
決勝2位 関口雄飛(B-MAX)
f3_r05_r_pc_sekiguchi 「スタートで失敗して1コーナーで安田選手とバトルになって、他の選手に気が回らず、右だけに集中していました。今日の第1レースで中盤以降ペースが上がらなかったので、今度はじっくり待って後から追い上げようと思ったら追いつけませんでした。事前テストも無く、予選も雨で、ドライセットは殆どできてないので、一応1,2,3位とできたのはよかった。これから頑張ります」
決勝3位 安田裕信(スリーボンド)
f3_r05_r_pc_yasuda 「全てスタートで優勝逃してしまって。僕も関口選手のクルマしか見ていなくて。その後はずっとプッシュして山内選手を抜くことができたし、内容はスタート意外悪くなかったので前向きに考えたいです。僕らのクルマが富士で戦えるのも判りましたし」
■Nクラス
優勝 野尻智紀(HFDP)
f3_r05_r_pc_nojiri 「スタートはあまりよくなかったんですが、他もよくなかったせいか抜かれずに済んで、ギャリー選手に追いつかれて中盤までは苦しい展開でしたが、自分がミスせずにプッシュしていけば前を走れると思ったので集中して走りました。今回も良くなかった点が判りましたのでその辺を修正して次のレースに臨みます」
決勝2位 ギャリー・トンプソン(KCMG)
f3_r05_r_pc_thompson 「スタートが6番手だったことを考えるといい形でスタート切れたと思う。とにかくプッシュして差を詰めるようにしていたのですが、1位には追いつけませんでした。」
決勝3位 千代勝正(NDDP)
f3_r05_r_pc_chiyo 「スタートが4番手。集中したんですがうまくいかなくて。1周目に5位になって、そこから抜いていく展開でした。次も富士ですがレース後半のペースを改善して頑張りたいと思います」

関口選手のスタート直後の行為(安田選手をコンクリートウォールに押しやった行為)に対し、レース後にスリーボンドから抗議が出され、審査委員会は関口選手に60秒加算のペナルティが科されることになった。
これにより2位は安田、3位には山内英輝が繰り上がった。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第5戦富士決勝 スタートの混乱をすり抜けて#1蒲生がCクラス初優勝! Nクラスは#8野尻が今季2勝目

全日本F3選手権第5戦の決勝が6月12日午後、富士スピードウェイで行われ、3番手からスタートした#1蒲生尚弥(PETRONAS TEAM TOM'S)が序盤トップに立ち、そのまま21周を逃げ切ってCクラスにステップアップして初めての勝利をものにした。
Nクラスは#8野尻智紀(HFDP RACING)が今季2勝目を挙げた。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:3,920人)

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第5戦決勝は午後4時40分スタート。
フロントローの#50関口雄飛と#12安田裕信が併走状態で1コーナーに入っていく傍らをすり抜けて蒲生が一気にトップに立つ。安田はここでコースアウトを喫し、5位に後退。
1周目の順位は蒲生、関口、#5山内英輝、安田の順。

序盤こそ僅差で追い上げていた関口だったが、5周を過ぎた辺りから次第に蒲生が引き離し始め、レースが折り返し点を過ぎた11周の時点でその差は1.8秒に。その後もじりじりと広がり続けて20周目では5.6秒とし、結局最後は4.5秒差で21周を走り切り、蒲生はCクラスにステップアップして5戦目で初の勝利を挙げることとなった。

2番手は関口。(※)
その後方では序盤から山内と安田が熾烈なドッグファイトを展開した。1周目からテール・トゥ・ノーズで山内を追いかけた安田は11周目の1コーナーで山内に並びかけ、ここでオーバーランを喫したことで一旦は差を広げられたものの、すぐにまた背後に接近して17周目の1コーナーで再びインに飛び込んでいく。
ここでは押さえ込んだ山内だったが、ダンロップコーナーで再び並びかけられ、惜しくも表彰台を逃す結果に。
安田はこれで今週末行われた全てのレースで表彰台に上がるまずまずの結果を残している。

一方Nクラスはトップからスタートした野尻が0.4秒差で追いすがる#20ギャリー・トンプソンに付け入る隙を与えず、最後まで押さえ切って開幕戦鈴鹿以来通算2勝目を挙げた。
3位にはレース中盤に#37中山雄一の猛攻を受けながらも逃げ切った#23千代勝正が入った。

全日本F3の次回のラウンドもまた富士スピードウェイが舞台。7月16-17日決勝だ。

※ レース後、関口のスタート直後の行為(安田をピットウォール際に押しやっている)に対し、スリーボンドより抗議が出され、審査委員会は60秒加算のペナルティを科す裁定を下した。
これにより関口は#7三浦和樹の後ろ、総合12位となり、Cクラス6位となった。
2位には安田、3位は山内がそれぞれ繰り上がった。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第5戦富士決勝結果

THE ONEMAKE RACE FESTIVAL -RIJ- (2011/06/12) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 5 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
11C蒲生 尚弥PETRONAS TOM'S F308DALLARA F308 1AZ-FE2133'56.068
212C安田 裕信ThreeBondDALLARA F308SR20VE216.633
35C山内 英輝PLANEXハナシマ F308DALLARA F3081AZ-FE218.338
436Cリチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE2111.673
58N野尻 智紀HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE2131.315
620Nギャリー・トンプソンSGC by KCMGDALLARA F3073S-GE2133.641
723N千代 勝正NDDP RACINGDALLARA F3063S-GE2137.463
837N中山 雄一TDP SPIRIT F307DALLARA F3073S-GE2138.498
919C西本 直樹SGC by KCMGDALLARA F3063S-GE2140.520
1022N佐々木 大樹NDDP RACINGDALLARA F3063S-GE2148.176
117N三浦 和樹HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE2149.478
12*50C関口 雄飛B-MAX F308DALLARA F3081AZ-FE211'04.571
1377N野呂 立CMS☆WAKOS☆F306DALLARA F3063S-GE211'11.386
146N石川 資章コルサ・スクーデリアF306DALLARA F3063S-GE201 Lap 
---- 以上規定周回数 ( 18 Laps ) 完走 ----
  • Fastest Lap(C): CarNo.12 安田裕信(ThreeBond) 1'36.271 (3/21) 150.631km/h
  • Fastest Lap(N): CarNo.20 ギャリー・トンプソン(SGC by KCMG) 1'37.701 (4/21) 168.133km/h
  • CarNo.50は、公式通知No.23により、競技結果に対し、60秒加算及びペナルティポイント1点とした。
【公式通知No.23】(裁定の公示) F3 #12より出された、#50のレース中の行為に対する抗議に対して、審査委員会は慎重に審議した結果、下記の通り裁定した。
#12の抗議を認め、#50の競技結果に対し60秒加算し、ペナルティポイント1点を科す。

Japanese F3

JF3:第3戦富士決勝ベストラップタイム(第5戦スタート順)

THE ONEMAKE RACE FESTIVAL -RIJ- (2011/06/11) Best Lap Time Weather:Cloudy Course:Semi-Wet
2011 All Japan F3 Championship Round 5 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
150C関口 雄飛B-MAX F308DALLARA F3081AZ-FE1'39.922--164.40
212C安田 裕信ThreeBondDALLARA F308SR20VE1'40.1810.2590.259163.97
31C蒲生 尚弥PETRONAS TOM'S F308DALLARA F308 1AZ-FE1'40.1840.2620.003163.97
48N野尻 智紀HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1'40.6020.6800.418163.29
57N三浦 和樹HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1'40.6470.7250.045163.21
637N中山 雄一TDP SPIRIT F307DALLARA F3073S-GE1'40.9521.0300.305162.72
75C山内 英輝PLANEXハナシマ F308DALLARA F3081AZ-FE1'41.0161.0940.064162.62
823N千代 勝正NDDP RACINGDALLARA F3063S-GE1'41.6151.6930.599161.66
922N佐々木 大樹NDDP RACINGDALLARA F3063S-GE1'42.0212.0990.406161.01
1020Nギャリー・トンプソンSGC by KCMGDALLARA F3073S-GE1'42.6962.7740.675159.96
1177N野呂 立CMS☆WAKOS☆F306DALLARA F3063S-GE1'46.5646.6423.868154.15
1219C西本 直樹SGC by KCMGDALLARA F3063S-GE1'46.6116.6890.047154.08
1336Cリチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'46.7526.8300.141153.88
146N石川 資章コルサ・スクーデリアF306DALLARA F3063S-GE1'49.1649.2422.412150.48

Formula Nippon

FN:第5戦SUGO ロイック・デュバル選手が2位表彰台を獲得、5位入賞の小暮卓史選手がシリーズポイントランキングのトップに立つ (HONDA)

 9月26日(日)、宮城県・スポーツランドSUGOにおいて2010年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第5戦の決勝レースが開催された。

fn100926003L.jpg  前戦のもてぎラウンドから約2カ月の長いインターバルを経て、シリーズは後半戦へと突入する。ドライバーによるシリーズポイント争いは激しさを増し、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)がトップとわずか1ポイント差につけ、もてぎラウンドで今シーズン初優勝を飾ったディフェンディング・チャンピオンの#1 ロイック・デュバル選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も9ポイント差の5位まで追い上げている。また、シーズン序盤から予想を超える活躍をみせている#31 山本尚貴選手(NAKAJIMA RACING)は、ルーキー3選手中最上位の6位と健闘している。

 なお、今大会から全車両にパワーステアリングが導入された。これにより、ドライバーの体力面での負担が軽減され、今までとは違ったレース展開が繰り広げられるものと予想された。

 25日(土)、前日から降り続いた雨は早朝に止んだものの、午前9時40分に開始されたフリー走行の時点で、気温13℃、路面温度15℃と、前戦もてぎとは対照的な冷え込んだコンディションとなった。その中でも、前戦で今季初優勝を飾ったL.デュバル選手が好調をキープし、フリー走行、公式予選のすべてでトップタイムをマークし、圧倒的な速さで今季2度目のポールポジションを獲得した。

 小暮選手も最終セッションでコースレコードを書き換える1分5秒892をマークして予選2番手を獲得し、Hondaエンジン搭載車がフロントローを独占することとなった。

 最終セッションまで残った山本選手と、#10 塚越広大選手(HFDP RACING)は6、8番グリッドを獲得。#2 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は12番手、#16 井出有治選手(MOTUL TEAM 無限)は13番手から決勝を迎えることとなった。

 決勝レースが行われる26日(日)は、前日の肌寒い天候とは一転、さわやかな秋晴れが広がった。午前中に行われたフリー走行でも、ポールポジションスタートのL.デュバル選手がトップタイムをマーク。チームメートの伊沢選手も2番手タイムを打ち出すなど、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGが順調なチーム状態を印象付けていた。

 決勝レースが開始される午後2時30分時点での気温は20℃、路面温度は33℃となり、出場全15台が1周のフォーメーションラップののち、一斉にスタートが切られた。

 Honda勢同士によるフロントローからのスタートで、ホールショットを奪ったのは2番手スタートの小暮選手だった。L.デュバル選手は少しミスを犯して2位となる。しかし、その直後の2コーナーで後続の車両による多重クラッシュが発生し、セーフティカーが導入される。このアクシデントに山本選手が巻き込まれ、マシン後部が大きな損傷を受けたために無念のリタイアとなった。

 セーフティカー導入はオープニングラップから4周目終了時まで続き、トップに小暮選手、2位にL.デュバル選手、5位に塚越選手、6位に伊沢選手となり、アクシデントによるフロントウイング損傷を受けた井出選手はピットでの修復を要したために最後尾に順位を下げた。

 5周目にレースが再開され、全車が一斉にホームストレートを駆け上がるが、1コーナーでL.デュバル選手が小暮選手を抜き去ってトップに立つ。また、塚越選手も次周にポジションを上げて4位となる。

 トップを走行するL.デュバル選手は、序盤から2位との差を引き離すハイペースな走りをみせて、11周目にはこの時点でのファステストラップとなる1分9秒572をマーク。17周目には5秒038のアドバンテージを築く。

 序盤から4位と好走していた塚越選手は、14周目に駆動系トラブルにより突然のスローダウンを強いられ、ピットに戻るもののリタイアとなってしまう。これにより、伊沢選手は順位を1つ上げて5位となる。

 30周終了時、トップから6秒以上離された小暮選手は、L.デュバル選手より先にピットインを敢行。ピット作業を短縮させるためにリアタイヤのみを交換し、給油を含めて10秒1の素早いピット作業でコースに復帰した。リードを保っていたL.デュバル選手は32周終了時にピットインを敢行し、約15秒のピット作業で小暮選手の前でコースに戻った。

 2位を走行する小暮選手は、リアタイヤのみの交換によってマシンのバランスに影響が発生し、思ったようにペースを上げることができずに、35周目にポジションを1つ下げてしまう。

 今回のレースは、ピットインが義務となっておらず、序盤のセーフティカー導入によるペースダウンもあって、ノーピット作戦を選んだチームが有利な展開となる可能性があった。35周終了時に暫定トップまで浮上した伊沢選手が、ようやくピットインを敢行。10位でコースに復帰する。

 この時点でピットインを行っていない1台のマシンがトップに浮上し、スタート直後のアクシデントでピット作業を済ませたマシンが2位を走行する展開となり、3位のL.デュバル選手は46周時点で約16秒のビハインドを抱える展開となってしまう。小暮選手は6位、伊沢選手は7位、井出選手は10位を走行する。

 3位のL.デュバル選手は、トップを走る選手より1秒ほど速いラップタイムで走行を続け、56周目でトップのマシンに対して約6秒差まで詰め寄る。レースはこの順位のままファイナルラップに突入するも、トップ争いを繰り広げていた1台のマシンが燃料切れのためにスローダウン。その結果、ノーピット作戦を貫いた1台のマシンが最後まで走りきってトップチェッカーを受けることとなった。

 ミス無く走りきったものの、ノーピット作戦に敗れたL.デュバル選手は3秒347差の2位となり、小暮選手が5位、伊沢選手が6位、井出選手が9位完走を果たした。

 優勝は#37 大嶋和也選手(PETRONAS TEAM TOM’S)だった。

 ドライバーによるポイントスタンディングでは、粘り強く5位でフィニッシュした小暮選手が計31ポイントを獲得し、念願のトップに浮上することとなった。また、L.デュバル選手もトップと3ポイント差となっている。

 
■コメント
坂井典次(Tenji Sakai)|「HR10E」開発責任者
 「今日はオープニングラップでのレース中断が、予想以上に長い時間を要したことで難しいレース展開となりました。予選の結果からも我々のマシンの実力は示せていますので、今後も燃料搭載量に対するエンジン・シミュレーションの幅を広げることで、様々なレース展開に対応できるよう準備したいと思います。今日の結果により、小暮選手がドライバー部門のシリーズランキングトップに立ち、L.デュバル選手も2位となりました。次戦が行われるオートポリスはパワーサーキットですので、我々のエンジンの力が十分に発揮されるように、しっかりとした準備を行いたいと思います。今シーズンが残り2戦となりましたが、まずは次戦に集中し、いいかたちで最終戦を迎えたいと思います」
ロイック・デュバル選手(2位 #1 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「オープニングラップのスタートはうまくいきませんでしたが、セーフティカー導入後の再スタートではよいダッシュができたと思っています。今日のような複雑なレース展開では、燃料補給のピット戦略は非常に難しい判断となります。ノーピット作戦がうまくいったチームもある中、我々が今日の結果を残せたことは、残り2レースを戦う中で大きな意味を持ちます。上位4選手によるタイトル争いが接戦となっていることは、自分にとってもチームにとってもチャンピオンシップ全体にとっても、大変すばらしいことだと思います。自分としては、今は次戦オートポリスでベストを尽くすことに集中するだけです」
小暮卓史選手(5位 #32 NAKAJIMA RACING)
 「今日はスタートを成功させてトップに立った直後に、セーフティカーが入る展開となり、自分にとっては不運だったと思います。リスタートではタイミングを計りづらく、逆にL.デュバル選手に抜かれてしまいました。また、こちらが燃料を多く積んでいる影響もあり、徐々にペースを離されていく苦しい展開となりました。リアタイヤ2本を交換した後も、マシンバランスをとるのが難しく、ペースを上げるには至りませんでした。それでも今日は結果的には入賞を果たすことができ、ポイントスタンディングでもトップに立つことができたので、いい結果だと思います。残りの2戦は、どちらも得意なコースですので、積極的に攻めて両方勝つ気持ちで挑みます」
Text & Photo: HONDA

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FN:第5戦SUGO TDPドライバー大嶋和也が悲願の初優勝! (TOYOTA)

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フォーミュラ・ニッポン初勝利を挙げた大嶋和也(#37)

 フォーミュラ・ニッポンの第5戦が9月25日(土)、26 日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。  前レースから一ヶ月半以上のインターバルを経ての開催となったフォーミュラ・ニッポン。これまでの4戦全て勝者が異なるという激しいレースが展開されている。

 今大会、フォーミュラ・ニッポンのレース車両に、新たにパワーステアリングが装着されることとなり、注目が集まった。また、パワーステアリングの動作確認とドライバーの習熟のために、24日(金)に合同テスト走行が行われた。

 25日(土)は悪天候が予想されていたが、午前中のフリー走行でこそ小雨に見舞われたものの、午後の予選はドライコンディションで行われた。

 晩秋のような肌寒さの一日となり、かなり低い気温の下で、午後2時30分からノックダウン方式の予選がスタート。予選Q1では、TDPドライバーの石浦宏明(Team LeMans)が3番手。目下ランキング首位につけるJ.P.デ・オリベイラ(Mobil1 TEAM IMPUL)が4番手。ルーキーながら好走を見せたケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)が5番手タイムをマーク。このセッションでは、松田次生(KONDO RACING)が14番手、TDPドライバーの井口卓人(DELIZIEFOLLIE / CERUMO・INGING)が15番手に留まり、Q2進出を逃した。

 10分間のインターバルを経てQ2がスタート。セッションが終盤になり、各車がアタックを開始したところで、好調だったコッツォリーノがコースアウト。これによりイエローフラッグが振られ、この影響を受けてしまったTDPドライバーの大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)と平中克幸(KCMG)がQ2で脱落となってしまった。

 コースアウトしたコッツォリーノの車輌を排除するために予定よりも3分ほど遅れて開始されたQ3は、激しいタイムアタック合戦となったが、オリベイラが3番手。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が4番手。Q2で2番手と気を吐いた石浦は、アタックラップでコースアウトを喫しタイムロス、5番手となった。ランキング3位につけるTDP ドライバー 平手晃平(Mobil1 TEAM IMPUL)はセッティングに苦しみながらもQ3まで進出し、8番手となったが、予選中の違反によりグリッド降格の車輌が出たため、7番手グリッドから決勝をスタートすることとなった。

 26日(日)のSUGOは、前日とはうって変わって好天に恵まれ、気温21度、路面温度33度の、秋らしい天候の下で午後2時30分に第5戦決勝レース(62周)のスタートが切られた。

 スタートでは、朝のフリー走行でクラッシュを喫したものの、決勝までに修復を終えて見事グリッドに並んだ石浦が、5番手からジャンプアップを果たし、3位に浮上。

 その後方では、4位を争うロッテラーとオリベイラが並んだまま2コーナーへと侵入し、接触。オリベイラがスピンしたため、混乱した後続集団で多重クラッシュが発生した。オリベイラはこの接触で左フロントタイヤのパンクと車体前部の破損に見舞われ、ピットイン。午前中のフリー走行でトップ5タイムを叩き出し、決勝での追い上げを狙っていた平中もこのクラッシュに巻き込まれ、無念のリタイアとなってしまった。

 このクラッシュにより、レースは1周目からセーフティカーが導入され、5周目に再スタート。石浦が3位、ロッテラーが4位での序盤戦となった。

 26周目が終了したところで、上位勢での先頭を切ってロッテラーがピットイン。給油と共にタイヤを4本交換してピットアウト。28 周目には石浦がピットインしたが、ロッテラーは石浦の前に出ることに成功した。

 30周目には、ロッテラー、石浦の前を走る小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がピットインし、ロッテラーの前でコースへ復帰。しかし、ロッテラーは猛追を見せ、33周目の1コーナーで並びかけたが、軽い接触があり、ロッテラーはスピン。すぐに立て直したロッテラーは、再び小暮を追撃し、36周目のストレートで並ぶと、1コーナー進入でついに小暮をパス。続いて石浦も、38周目に激しいブレーキング競争の末に小暮の前に出た。

 一方、上位には、まだピットに入っていない大嶋と平手が1-2、そして1周目のピットインで最後尾まで落ちながらも追い上げてきたオリベイラが3位までポジションを挽回していた。

 45周目終了時点で平手がピットイン。しかしここでピット作業時のタイムロスがあり、コース復帰時点で9位に後退。また、平手は作業時にトラブルがあり、再度のピットインを強いられ、周回遅れとなってしまった。

 その後も大嶋とオリベイラはピットに入らず周回を重ね、ペースで勝るオリベイラが55周目に大嶋をパス。その後方では、4位のロッテラーがファステストラップを塗り替えながらの猛烈な追い上げで、3位を走るロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)をプッシュ。3位争いのバトルと、上位2台の燃料が最後までもつか、最後の最後まで気の抜けない展開となった。

 ついにファイナルラップへ突入。首位を行くオリベイラが今季2勝目を飾るかと思われたが、2コーナーでまさかのスローダウン。大嶋がこれをパスし首位浮上。3位を争っていたデュバルとロッテラーの2台も、オリベイラをかわし、それぞれひとつずつポジションをアップ。

 大嶋はそのまま逃げ切り、トップでチェッカー。驚きの無給油作戦を見事成功させ、嬉しいフォーミュラ・ニッポン初優勝を飾った。ロッテラーは最後までテール・トゥ・ノーズで追ったが届かず、3位。今季4度目の表彰台獲得となった。石浦が4位。コッツォリーノが7位、松田が8位に入り、今季の参戦2戦目でポイント獲得を果たした。オリベイラはそのままコース脇に車両を停め、1周遅れの完走扱いで11位となった。

 今大会大嶋が初優勝を挙げたことで、今季のフォーミュラ・ニッポンは5戦で5人目の勝者が誕生。タイトル争いも、2戦を残して、首位から4位のロッテラーまでが僅か5点差。8点差で5位の平手と共に、今回勝利を挙げた大嶋もトップと11点差でタイトル争いに加わり、終盤2戦は更なる激戦が予想される。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

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FN:第5戦SUGO決勝 トップのオリベイラが最終ラップでガス欠。ノーピット作戦を敢行した大嶋和也がFN初優勝!

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第5戦は26日、宮城県のスポーツランドSUGOで62周の決勝を行い、1時間17分52秒542で大嶋和也(トムス)が、同シリーズ初優勝を飾った。

観客:12,700人(主催者発表)

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 午後になるとSUGO上空には青空が広がり、気温20度、路面温度は30度。定刻14時30分、秋空のもとフォーメーションラップが始まった。

 レースは小暮卓史(ナカジマ)が好スタート。1コーナーでトップに立ち、ポールポジションのロイック・デュバル(ダンディライアン)は2位に落ちた。

 予選3位からスタートしたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)は、なんと2コーナー立ち上がりでアンドレ・ロッテラー(トムス)と当たりスピン。この混乱による接触で自身もフロントウイングにダメージを受け、これに巻き込まれた山本尚貴(ナカジマ)と平中克也(KCMG)が2コーナー先でマシンを止めリタイアとなった。また、井出有治(無限)もフロントにダメージを負った。

 このため、開始早々にセーフティーカーが導入された。この間に、オリベイラと井出はピットインしてマシンを修復。戦列に復帰した。

 セーフティーカーラン中の順位は、トップ小暮、2位デュバル、3位石浦宏明(ルマン)、4位アンドレ・ロッテラー(トムス)、5位塚越広大(HFDP)、6位伊沢拓也(ダンディライアン)、7位大嶋和也(トムス)、8位松田次生(コンドー)、9位井口卓人(セルモ)。

 セーフティーカーは4周終わりでピットロードに入り、5周目からレースが再開された。ここで2位デュバルが小暮のスリップに入り、1コーナーでアウトから小暮をパス。トップに立った。

 ここからデュバルが2位以下より0秒5ほど速いペースで逃げる逃げる。6周終わりには2位小暮との差は1秒6、8周終わりで3秒6。ついに23周終わりで6秒4とぶっちぎりの独走状態でレースを支配。

 しかし、レースはここから動き出す。ロッテラーが25周終わりでピットインしてタイヤ交換を行いピットアウト。30周終わりには小暮がリアタイヤ2本のみ交換。そして31周目終わりにピットに入ったデュバルはタイヤ4本交換を行うが、大きなマージンがあったため、小暮の前でピットアウトすることに成功した。

 各車次々とピット作業を行うと、トップに立ったのはタイヤを交換していない大嶋。2位にはオリベイラ、3位デュバル、4位ロッテラー、5位石浦、6位小暮の順。

 50周目あたりから2位のオリベイラがトップを走る大嶋を猛追。ついに55周目の1コーナーでインから大嶋をパス。オリベイラがトップに躍り出た。

 そして迎えたファイナルラップ。なんと、オリベイラがガス欠でスローダウン。その横を大嶋がすり抜け、トップでコントロールラインを通過。劇的な幕切れとなった。ノーピット作戦でレースを制した大嶋はフォーミュラ・ニッポン初優勝。2位にデュバル、3位にロッテラーが入り、4位石浦、5位小暮と続いた。

 結局オリベイラは1周遅れの11位でノーポイント。5位に入りポイントを加算した小暮がドライバーズチャンピオンでトップに立つこととなった。

 第6戦は、舞台をオートポリスに移し、10月17日に開催される。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

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FN:第5戦決勝記者会見

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優勝 大嶋和也(トムス)
fn_r05_r_pc_ohshima  「(初優勝の感想は)うれしかったです。参戦2年目ですが、最初からいい成績が出せると思っていたのに、悔しい結果が続いていました。SUGOで優勝できてスッキリしています。一昨日から車の調子はよかったんですが、予選のQ2では、黄旗のためアタックできませんでした。このままレースをしても、オーバーテイクが難しいと思っていました。燃費をセーブしても速く走れる自信があったので、メカニックに頼んでノーピット作戦をしました。昨日から(ノーピットを)決めていました。こういう結果で嬉しいです。JP(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が追いついてきたのはわかっていました。追いつかれないようにプッシュしました。マッピングをパワーの出る方にすれば、おさえられると思っていました。でも、止まってしまっても困るので我慢しました。横に並ばれて抜かれたときは、優勝はあきらめました。しかし、僕を抜いてからのJPのスピードがアップしなかったので、まだチャンスはあるのかもと思いました。JPがスロー走行になった時は、よくわからなくて、"追いついてきた、おかしいな、おかしいな。本当にJPかな?"と信じられないくらいびっくりしていました。チェッカー後、優勝したと思っていましたが、チームが半周くらい無線で何も言ってこなかったので、不安になりました。確認したら優勝だったのでよかったです」
決勝2位 ロイック・デュバル(ダンディライアン)
fn_r05_r_pc_duval  「タイヤのプレッシャーがなくて良いスタートが切れませんでした。リスタートの時は、スピードが出て、差を広げられました。最初のスタートで事故が起きたので、自分が事故をしないように慎重にいきました。ただ大嶋選手のノーピットという戦略に負けました。大嶋選手がノーピットだということは、自分のピットアウト後2~3周で気がつきました。でも気づいたときには遅すぎました。チャンピオンシップを考えると、チームにとっても自分にとってもとてもいい結果でした。オートポリスではチャンピオンシップを考えないでベストを尽くします。チャンピオンシップについては、最終戦で考えようと思います」
決勝3位 アンドレ・ロッテラー(トムス)
fn_r05_r_pc_lotterer  「3位で嬉しいです。チームにとってもチャンピオンシップにとってもいい結果だと思います。(レース中)よくなることも悪くなることも考えられたので、モチベーションを保てました。スタート直後はJPと接近していて、他の選手はみんなスライドしていきましたが、私はスペースがなく、衝突が避けられませんでした。リスタートで小暮選手と接触した時は、ゲームのような感覚でした。レース中の接触は、マシンではなく時間に支障をきたしました。特に小暮選手との接触は時間をロスしました。マシンは強いので、どれだけ強度があるかチェックしたいです(笑)チャンピオンシップについては、とても熾烈な戦いだと思います。上位4位までが接近しているので、がんばります。大嶋選手の戦略は最初うまくいかないと思い、僕は選択しませんでした。マシンがとても良いので、残り2戦何か可能性が出てくるのではないかと思います」
優勝チーム監督 舘信秀(トムス)
fn_r05_r_pc_tachi  「大嶋の作戦がうまくはまりました。アンドレの作戦が王道だと思っていたので、それが外れたのは計算ミスです。そこが今後の課題です。いろいろありますが、とにかく大嶋の初優勝を嬉しく思います。F3はトムスが何連勝かわからないくらい連勝していますが、フォーミュラ・ニッポンは監督をしているので一回は勝ちたいと思っていたので嬉しい気持ちです。人の不幸は蜜の味と言いますが、さっき星野監督と話をしていたら、星野は"ゆっくり行かせるくらいならレースはやらない。止まってもいいから行かせる"と言っていました。大嶋の燃料はギリギリでしたが、途中の報告では最後までもつ予定でした。JPはタイムがよかったので、もたないのではと思っていました」
Text: Motorsports Forum / Photo: Yoshinori OHNISHI

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FN:第5戦SUGO決勝結果

Fニッポン第5戦 -RIJ- (2010/09/26) Race Result Weather:Fine Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
137大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K621:17'52.542
21ロイック・デュバルDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E623.347
336アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K623.538
48石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8K6216.658
532小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E6225.969
62伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E6233.257
77ケイ・コッツォリーノTeam LeMansTOYOTA RV8K6233.389
83松田 次生KONDO RACINGTOYOTA RV8K6255.957
916井出 有冶MOTUL TEAM 無限HONDA HR10E6259.188
1029井口 卓人DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K621'07.035
1119ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラMobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K611Lap 
1220平手 晃平Mobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K611Lap 
---- 以上規定周回(55 Laps)完走 ----
-10塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR10E1448Laps
-31山本 尚貴NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E062Laps
-18平中 克幸KCMGTOYOTA RV8K062Laps
  • Fastest Lap: CarNo.36 アンドレ・ロッテラー(トムス) 1'09.301 (46/42) 192.426km/h
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。

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FN:第5戦フリー走行2回目 ここでもロイック・デュバルがトップタイム。2位に伊沢拓也がつけ、ダンデライアン1-2

 全日本フォーミュラ・ニッポン第5戦は26日、スポーツランドSUGOで決勝をにらんでのフリー走行2回目を行い、ロイック・デュバル(ダンディライアン)がトップタイムを記録した。

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 決勝日を迎えたスポーツランドSUGOは昨日と打って変わって朝から快晴。絶好のレース日和となりそうだ。9時より2回目のフリー走行が始まった。

 しかし、各車が2周目を走行中あたり、石浦宏明(ルマン)がSPインコーナーの立ち上がりでクラッシュ。マシンはフロントセクションを壊して、その回収のためいきなり赤旗が提示された。石浦は足を痛めたという情報もあり決勝に向けて不安を残すこととなった。

 フリー走行再開は9時20分より、25分間。10時45分までと延長された。

 再開5分過ぎ。トップにアンドレ・ロッテラー(トムス)が立ち、タイムは1分8秒331。この大会好調のケイ・コッツォリーノ(ルマン)が2位につける。

 その後ロイック・デュバル(ダンディライアン)が1分9秒043で2位に上がると、次の周には1分8秒773とタイムアップ。残り5分を切ったところで各車タイムアップしたため5位まで落ちていたが、一気に1分8秒043までタイムを縮めてトップに立った。デュバルはこのセッションもトップで締めくくることになり、昨日からの全セッションを制し、このウィークエンドでの好調さをアピールした。

 更に終了直前にはデュバルの僚友、伊沢拓也(同)が1分8秒074ときん差で2位に上がり、ダンディライアン1-2とチーム自体も決勝に向けて上々の仕上がりのようだ。

 3位には再開後に出したタイムのまま1分8秒331でロッテラー。ここにきて調子が上がってきた平中克幸(KCMG)が1分8秒587で4位につけている。コッツォリーノも5位と好調だ。

 チャンピオン争いに絡んでいるジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)は6位、チャンピオン争いのライバル小暮卓史(ナカジマ)がこれに続いて7位でフリー走行を終えた。

 決勝レースは本日26日、14時30分より62周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

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FN:第5戦SUGOフリー走行2回目結果

Fニッポン第5戦 -RIJ- (2010/09/26) Free Session #2 Weather:Fine Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11ロイック・デュバルDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'08.043--195.98
22伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'08.0740.0310.031195.89
336アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'08.3310.2880.257195.16
418平中 克幸KCMGTOYOTA RV8K1'08.5870.5440.256194.43
57ケイ・コッツォリーノTeam LeMansTOYOTA RV8K1'08.6250.5820.038194.32
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラMobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'08.6870.6440.062194.15
732小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'08.7650.7220.078193.93
816井出 有冶MOTUL TEAM 無限HONDA HR10E1'09.0270.9840.262193.19
910塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR10E1'09.0991.0560.072192.99
1037大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'09.2071.1640.108192.69
1131山本 尚貴NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'09.3411.2980.134192.32
1220平手 晃平Mobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'09.4971.4540.156191.88
133松田 次生KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'09.7061.6630.208191.31
1429井口 卓人DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'09.9251.8820.220190.71
158石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8K1'10.2642.2110.335189.79
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'06.332

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FN:第5戦SUGO公式予選 ロイック・デュバルがすべてのセッションを制してポールポジションを決める

 全日本フォーミュラ・ニッポン第5戦は25日、宮城県のスポーツランドSUGOで公式予選を行い、ロイック・デュバル(ダンディライアン)がノックアウト予選全セッションを制し、ポールポジションを獲得した。

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 ノックアウト予選Q1は、14時30分より20分間で始まった。まずは、フリー走行から好調のロイック・デュバル(ダンディライアン)が1分6秒634でトップにつける。2位には小暮卓史(ナカジマ)で1分6秒902。3位は平中で1分6秒997。

 中盤、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(コンドー)が1分6秒893で2位に上がるが、デュバルはさらにタイムを縮めて1分6秒943。

 そして、残り5分を切ったあたりで各ドライバー、本格的なタイムアタックに入った。ケイ・コッツォリーノ(ルマン)が1分6秒480でまずは2位に上がり、山本尚貴(ナカジマ)が1分6秒489で3位。石浦が1分6秒291で2位、小暮も2分221で2位と、2位の座がめまぐるしく変るが、トップのデュバルは不動。中盤でのタイムで余裕のQ1トップ通過を果たした。

 ここQ1でノックアウトされたのは、井出有治(無限)、松田次生(コンドー)、井口卓人(セルモ)の3名。

 ノックアウト予選Q2は、10分間のインターバルをおいて15時より10分間で始まった。残り6分余りで各車コースインが始まる。ここでも早々に1分6秒を切ってきたのがデュバルで、タイムは1分6秒949。しかし、各車アタック中にQ1好調だったコッツォリーノがハイポイントコーナー先でコースアウト。この区間で黄旗が出されたため、各車タイムアタックできず、消化不良での終了となった。

 2位には1分6秒074で石浦、3位にオリベイラで1分6秒153、4位は塚越広大(HFDP)で1分6秒177とここまではきん差の争いとなった。

 このQ2でノックアウトされたのは、平中克幸(KCMG)、大嶋和也(トムス)、コッツォリーノ、伊沢拓也(ダンディライアン)の4名。

 ノックアウト予選Q3は、予定より3分遅れの15時23分より始まった。ここでも残り6分あたりで各車コースインしてタイヤのウォームアップを行い、タイムアタックを開始。山本が1分6秒424とトップタイムを記録するが、小暮が1分5秒892でこれを逆転。

 しかし、ここでもやはりデュバルが来た。1分5秒843とこの日最速となる1分5秒843をたたき出しきん差で小暮を逆転。フリー走行からすべてのセッションを制してポールポジションを確定した。

 2位には小暮が、3位には1分6秒061でオリベイラが上がってきた。4位アンドレ・ロッテラー(トムス)、5位石浦、6位山本、7位塚越、8位平手晃平(インパル)と続いた。

 決勝レースは明日26日、12時25分より62周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第5戦公式予選記者会見

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ポールポジション ロイック・デュバル(ダンディライアン)
fn_r05_q_pc_duval  「車は常に速くなるので、記録は関係ないよ。でもポールポジションは嬉しいね。Q1はタイヤもマシンもとてもよかったが、Q2、Q3はもっとできたと思う。周りも追いついてきて、ギリギリだったよ。昨日からセッティングは変えたけれど、今日に入ってからは変えてないよ。コースレコードの更新は天気が関係しているのではないかと思う。チャンピオンシップについては話したくないよ。」
予選2位 小暮卓史(ナカジマ)
fn_r05_q_pc_kogure  「余裕がなくて大変でした。タイヤがソフトからハードに変わって、車の動きが若干違いました。ナカジマレーシングは、チーム力があるので車はよくなっていますが、いろんなことを試しながら予選を走りました。フリーを走ってみて予選はセットアップを変えようと決めました。Q1はリアがナーバスでした。Q2は37号車に引っかかってタイムは出なかったけれど、車の方向性は見えました。Q3も変えましたが、よくなってきました。Q4があったらいいところにいったかな(笑)チャンピオンシップはJPの前でゴールしたいというのが本音です。」
予選3位 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(コンドー)
fn_r05_q_pc_oliveira  「とてもよかったです。3位は満足しています。序盤、トラックを出てしまいいろいろと問題視されましたが、予選3番手を取れたので、明日のレースにつなげられると思います。車のトラブルは問題ありません。左の後ろ側が壊れてしまったけれど、他にトラブルはなくマシンの調子はいいです。私の乗っている車はとても強いので大丈夫です!車のセッティングは、Q1がアンダーステアでした。Q2、Q3も最高ではなかったです。チャンピオンシップについては考えたくありません。余裕が出てくることで大事なポイントを落としたくない。明日も精一杯やるだけです。」
Text: Motorsports Forum / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第5戦SUGO公式予選総合結果

Fニッポン第5戦 -RIJ- (2010/09/25) Knock Out Total Weather:Cloudy Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km

PNoDriverTeamEngineQ1Q2Q3
11ロイック・デュバルDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'06.1431'05.9491'05.843
232小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'06.2211'06.5641'05.892
319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラMobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'06.4351'06.1531'06.061
436アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'06.5921'06.5191'06.253
58石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8K1'06.2911'06.0741'06.345
631山本 尚貴NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'06.4891'07.2941'06.380
7*10塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR10E1'06.5971'06.1771'06.689
820平手 晃平Mobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'07.0301'07.0581'06.808
918平中 克幸KCMGTOYOTA RV8K1'06.9971'08.388
1037大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'06.8371'09.600
117ケイ・コッツォリーノTeam LeMansTOYOTA RV8K1'06.4801'10.859
122伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'06.8481'12.496
1316井出 有冶MOTUL TEAM 無限HONDA HR10E1'07.643
143松田 次生KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'07.861
1529井口 卓人DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'07.989
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • CarNo.10、2010年全日本フォーミュラ・ニッポン統一規則第28条11.(ピットレーン通過速度)違反により、決勝レースにおける2グリッド広角のペナルティを課す。ただし、Q3進出車輌の最後尾とする。

Formula Nippon

FN:第5戦SUGOノックアウト予選Q3結果

Fニッポン第5戦 -RIJ- (2010/09/25) Knock Out Q3 Weather:Cloudy Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11ロイック・デュバルDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10ER1'05.843--202.53
232小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10ER1'05.8920.0490.049202.38
319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラMobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8KR1'06.0610.2180.169201.86
436アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8KR1'06.2530.4100.192201.28
58石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8K1'06.3450.5020.092201.00
631山本 尚貴NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'06.3800.5370.035200.89
710塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR10E1'06.6890.8460.309199.96
820平手 晃平Mobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'06.8080.9650.119199.61
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'06.332

Formula Nippon

FN:第5戦SUGOノックアウト予選Q2結果

Fニッポン第5戦 -RIJ- (2010/09/25) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11ロイック・デュバルDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10ER1'05.949--202.21
28石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8KR1'06.0740.1250.125201.82
319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラMobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8KR1'06.1530.2040.079201.58
410塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR10ER1'06.1770.2280.024201.51
536アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'06.5190.5700.342200.47
632小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'06.5640.6150.045200.34
720平手 晃平Mobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'07.0581.1090.494198.86
831山本 尚貴NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'07.2941.3450.236198.17
---- 以上Q3進出 ----
918平中 克幸KCMGTOYOTA RV8K1'08.3882.4391.094195.00
1037大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'09.6003.6511.212191.60
117ケイ・コッツォリーノTeam LeMansTOYOTA RV8K1'10.8594.9100.294188.20
122伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'12.4966.5471.637183.95
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'06.332

Formula Nippon

FN:第5戦SUGOノックアウト予選Q1結果

Fニッポン第5戦 -RIJ- (2010/09/25) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11ロイック・デュバルDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10ER1'06.143--201.61
232小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10ER1'06.2210.0780.078201.38
38石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8KR1'06.2910.1480.070201.16
419ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラMobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'06.4350.2920.144200.73
57ケイ・コッツォリーノTeam LeMansTOYOTA RV8K1'06.4800.3370.045200.59
631山本 尚貴NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'06.4890.3460.009200.56
736アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'06.5920.4490.103200.25
810塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR10E1'06.5970.4540.005200.24
937大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'06.8370.6940.240199.52
102伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'06.8480.7050.011199.49
1118平中 克幸KCMGTOYOTA RV8K1'06.9970.8540.149199.04
1220平手 晃平Mobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'07.0300.8870.033198.95
---- 以上Q2進出 ----
1316井出 有冶MOTUL TEAM 無限HONDA HR10E1'07.6431.5000.613197.14
143松田 次生KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'07.8611.7180.218196.51
1529井口 卓人DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'07.9891.8460.128196.14
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'10.7734.6302.784188.42
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'06.332

Formula Nippon

FN:第5戦SUGOフリー走行1回目 ロイック・デュバルがコースレコードでトップタイム!

 フォーミュラ・ニッポン第5戦は25日、宮城県のスポーツランドSUGOで1回目のフリー走行を行い、ロイック・デュバル(ダンディライアン)が1分5秒925のコースレコードを記録するタイムでトップに立った。

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 スポーツランドSUGOは朝からどんよりとした曇り空。この時期にしては気温も低く肌寒い中で9時40分、フリー走行1回目が開始された。

 開始早々トップに立ったのは、山本尚貴(ナカジマ)で1分7秒211。しかし、開始15分には石浦宏明(ルマン)が1分6秒907でトップにたつと、同20分には小暮卓史(ナカジマ)が1分6秒782でトップ。さらに同25分に昨日の公式練習から好調のロイック・デュバル(ダンディライアン)が1分6秒698でトップに立ったところで、山本が1コーナーでコースアウト。マシン回収のため赤旗中断となった。

 赤旗中断中の10時5分、に雨がぽつりぽつりと落ち始めたためウェット宣言が出されたが、セッションを通して路面はドライのまま推移した。

 走行再開後には、今度はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)がSPアウトでコースアウト。クラッシュパッドに当たり再び赤旗中断。10時35分より残り10分で走行再開となる。

 再開後は、トップタイムの更新合戦。まずは、伊沢拓也(ダンディライアン)が1分6秒456で一気にトップに躍り出ると、負けじと石浦が1分6秒317とこのコースのレコードタイムで伊沢を逆転。しかし、まだ終わらない。デュバルが何と1分5秒925とただ1人5秒台に入り2位以下を0秒4近くちぎってトップでセッションを締めくくった。

 この後、14時30分より、明日の決勝レースのスタートポジションを決めるノックアウト予選が行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第5戦フリー走行1回目結果

Fニッポン第5戦 -RIJ- (2010/09/25) Free Session #1 Weather:Cloudy Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11ロイック・デュバルDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10ER1'05.925--202.28
28石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8KR1'06.3170.3920.392201.08
332小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'06.3780.4530.061200.90
42伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'06.4560.5310.078200.66
536アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'06.7090.7840.253199.90
631山本 尚貴NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'06.8330.9080.124199.53
77ケイ・コッツォリーノTeam LeMansTOYOTA RV8K1'06.9361.0110.103199.22
819ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラMobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'07.0251.1000.089198.96
910塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR10E1'07.1231.1980.098198.67
1037大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'07.2131.2880.090198.40
1120平手 晃平Mobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'07.2821.3570.069198.20
1218平中 克幸KCMGTOYOTA RV8K1'07.7571.8320.475196.81
1316井出 有冶MOTUL TEAM 無限HONDA HR10E1'07.7811.8560.024196.74
143松田 次生KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'07.7971.8720.016196.69
1529井口 卓人DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'08.2252.3000.428195.46
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'06.332

スーパー耐久

S耐:第5戦岡山決勝 1号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/イムラン・シャーロム組)が開幕から無傷の5連勝!

 スーパー耐久シリーズ2010第5戦は5日、岡山県の岡山国際サーキットで109周の決勝レースを行い、ポールポジションからスタートしたPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/イムラン・シャーロム組)が総合優勝を飾った。ST2クラスはRSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)が、ST3クラスはTITEC TRACY NSX(川口正敬/ 植田正幸/佐々木孝太組)が、ST4クラスはコスモソニック21FK ings DC5(浅野武夫/森政行/岡野陽朋組)がそれぞれ優勝した。

観客: 9/4(土)3,000人/9/5(日)5,000人(主催者発表)

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 岡山国際サーキットは午後になると青空が広がり気温も高くなってきた。13時30分、ローリングラップが始まり1周を回って109周の決勝レースがスタートした。

 トップで1コーナーに飛び込んだのはポールスタートの1号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/イムラン・シャーロム組)の柳田。2位には予選2位の28号車同(片岡龍也/ファリーク・ハイルマン/メルビン・モー組)のハイルマンをパスした、81号車DAISHIN R35 GT-R(青木孝行/田中哲也/大八木信行組)の田中が上がってきたが、2コーナーまでにハイルマンが前に出た。

 トップの1号車柳田はスタートから逃げにかかる。5周を終わって2位28号車ハイルマンとの差は5秒弱。1回目のルーティン直前には20秒以上の貯金を作り、38周終わりでピットイン。1号車はドライバーをシャーロムにチェンジした。一方、代ってトップに立った28号車ハイルマンは40周終わりでピットイン、ドライバーが片岡に代った時点でトップ1号車シャーロムとの差は30秒以上に開いた。

 しかし、ここから28号車片岡の猛追が始まる。44周を終わってトップ1号車シャーロムとの差は27秒、55周目で22秒、70周目には10秒差まで迫ってきた。

 1号車ハイルマンは74周終わりでピットイン、再びドライバーを柳田にチェンジすると1分38秒台を連発。28号車は片岡のスティントを引っ張って82周を回って2度目のピットイン。ドライバーをモーにチェンジしてピットアウトしたときには1号車との差は再び19秒に開いた。

 ここから1号車柳田は再び逃げる。92周で28号車モーとの差が28秒、102周時点で35秒と独走状態に持ち込むと、109周でチェッカを受けるときには37秒差で余裕のトップチェッカー。開幕から無傷の5連勝を飾った。

 注目の81号車DAISHIN R35 GT-R(青木孝行/田中哲也/大八木信行組)は、序盤から3位を走行。田中~大八木~青木とチェンジするが、青木が4位走行中の94周目にマシントラブルにより左フロントタイヤがパンク。ピットインして修復、再スタートするもクラス6位までポジションを落としてしまった。

 ST2クラスは、20号車RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)の阪口が序盤から逃げる。終わってみれば105周で、クラス2位以下を2ラップ引き離す独走優勝を飾った。クラス2位には6号車新菱オート☆DIXCELエボ(冨桝朋広/菊地 靖組)が、Bドライバーを村田信博から山内英輝にチェンジしたため最後尾からのスタートを余儀なくされた3号車エンドレス・アドバン・コルトスピードX(峰尾恭輔/山内英輝組)が追い上げてクラス3位に入った。

 ST3クラスも序盤から39号車TITEC TRACY NSX(川口正敬/植田正幸/佐々木孝太組)の植田がクラストップを快走。川口~佐々木とドライバーチェンジを行い、104周を周回してクラス優勝を果たした。クラス2位には27号車FINA ADVAN BMW M3(伊橋勲/廣田秀機/三沢伸輔組)が、同3位には34号車asset・テクノZ34・nismo(藤井誠暢/前嶋秀司/佐藤公哉組)が入った。

 ST4クラスは、序盤から95号車特許リジットカラーS2000(服部尚貴/松井猛敏/木下隆之組)がトップを走行していたが、終盤コスモソニック21FK ings DC5(浅野武夫/森政行/岡野陽朋組)が逆転、100周を走りきり優勝した。クラス2位には95号車が、同3位には41号車TRACY SPORTS S2000(兵藤信一/長野賢也/東徹次郎組)が入った。

 スーパー耐久第6戦はこの後10月17日、仙台ハイランドで開催される。

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ウィナーのコメント
柳田真孝(1号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE)
st_r05_r_yanagida  「5連勝できてチームも1-2フィニッシュできました。GTの鈴鹿で走れなかった分、今日は2スティント最初から乗る予定でしたし走れてよかったです」
谷口信輝(同)
 「(柳田選手の)クールスーツが壊れたり、トラブルが出たことを考えてスタンバイはしていたけど、大丈夫ということで、後はゴルフを見ていました(笑)」
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第5戦岡山フリー走行 28号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEがトップタイム

 スーパー耐久第5戦は5日、岡山国際サーキットで決勝をにらんでのフリー走行が行われ、28号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(片岡龍也/ファリーク・ハイルマン/メルビン・モー組)がトップタイムを記録した。

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 岡山国際サーキット上空は朝方、山間特有の雲に覆われていたが、スーパー耐久のフリー走行が始まる頃には雲間から日が差すようになってきた。今日も午後から暑くなりそうだ。8時30分から30分間の決勝をにらんでのセッションが始まった。

 ST1クラスは、28号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(片岡龍也/ファリーク・ハイルマン/メルビン・モー組)が開始早々から1分38秒152のタイムをマーク。結局このタイムを上回るマシンは現れずこのセッションをトップで締めくくった。2位には序盤、僚友の1号車同(谷口信輝/柳田真孝/イムラン・シャーロム組)が1分38秒743でつけていたが、終了直前にART TASTE GT3(清水康弘/竹内浩典/立川祐路組)が1分38秒730でこれを逆転して2位に。1号車Z4は3位に落ちた。

 1号車Z4はエースの谷口信輝が足裏やけどのためこのセッションはドライブしていない模様。決勝でも参加が危ぶまれており開幕から5連勝の不安材料となりそうだ。

 ST2クラスは序盤、クラスポールのRSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)がトップにつけていたが、これをエンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ(峰尾恭輔/村田信博組)が1分42秒574で逆転してトップに立った。

 ST3クラスは、序盤からasset・テクノファーストZ(GAMISAN/中村嘉宏/浜野彰彦組)がトップ。結局1分42秒153とST2を上回るタイムでこのセッションを締めくくった。

 ST4クラスは、ホンダカーズ東京G/Mインテグラ(塩谷烈州/太田侑弥/古橋孝之組)がトップタイムを記録した。なお、クラスポールシッターの特許リジットカラーS2000(服部尚貴/松井猛敏/木下隆之組)はセッション開始早々にバックストレッチでストップ。決勝への不安を残したセッションとなった。

 決勝は、この後13時30分より109周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第5戦岡山フリー走行結果

スーパー耐久&F3レース in 岡山 -RIJ- (2010/09/05) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2010 Super Taikyu Series Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTimeBehindkm/h
1ST1128PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也
ファリーク・ハイルマン
メルビン・モー
1'38.152-135.818
2ST128ART TASTE GT3
PORSCHE 911 JGN
清水 康弘
竹内 浩典
立川 祐路
1'38.730 0.578135.023
3ST131PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
谷口 信輝
柳田 真孝
イムラン・シャハロム
1'38.743 0.591135.005
4ST1425SAMURAI 996
PORSCHE 911 JGN
影山 正美
久保 拓也
土屋 武士
1'38.901 0.749134.789
5ST1581DAISHIN R35 GT-R
NISSAN GT-R
青木 孝行
田中 哲也
大八木 信行
1'39.178 1.026134.413
6ST169Faust Racing PORSCHE
PORSCHE 911 JGN
堀主知ロバート
佐藤 茂
山野 直也
1'39.608 1.456133.833
7ST3135asset・テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
GAMISAN
中村 嘉宏
浜野 彰彦
1'42.153 4.001130.498
8ST213エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔
村田 信博
1'42.574 4.422129.963
9ST3239TITEC TRACY NSX
HONDA NSX
川口 正敬
植田 正幸
佐々木 孝太
1'42.609 4.457129.918
10ST2220RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄
阪口 良平
花岡 翔太
1'42.714 4.562129.786
11ST3327FINA ADVAN BMW M3
BMW M3
伊橋 勲
廣田 秀機
三沢 伸輔
1'42.972 4.820129.460
12ST3434asset・テクノZ34・nismo
NISSAN FAIRLADY Z
藤井 誠暢
前嶋 秀司
佐藤 公哉
1'43.209 5.057129.163
13ST3551DIAMANGO-Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正彦
池田 大祐
石原 将光
1'43.381 5.229128.948
14ST2326エンドレス アドバン ウエッズ ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志
井尻 薫
木村 聡
1'43.400 5.248128.925
15ST3677TAKE VICTORY Z
NISSAN FAIRLADY Z
DRAGON
吉田 基良
高木 真一
1'43.421 5.269128.898
16ST246新菱オート☆DIXCELエボ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広
菊地 靖
1'43.722 5.570128.524
17ST3714岡部自動車T-MANオイル Team Tetsuya Z
NISSAN FAIRLADY Z
田畑 勇
田中 徹
小松 一臣
1'43.818 5.666128.405
18ST3815岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7
MAZDA RX-7
長島 正明
岩崎 祐貴
杉林 健一
1'44.247 6.095127.877
19ST2530森永チルミル☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
伊藤 俊哉
カルロス 本田
堀田 誠
1'45.797 7.645126.004
20ST397岡部自動車JDS メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
碓井 久彦
白井 剛
入口 秀輝
1'46.462 8.310125.217
21ST4162ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
塩谷 烈州
太田 侑弥
古橋 孝之
1'46.809 8.657124.810
22ST4260RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ
HONDA INTEGRA TYPE-R
小林 康一
木下 淳
小幡 弘
1'46.902 8.750124.701
23ST4312無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESS PALLAS
HONDA CIVIC TYPE-R
松井 隆幸
久保 宣夫
1'47.249 9.097124.298
24ST4418コスモソニック21FK ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
浅野 武夫
森 政行
岡野 陽朋
1'47.262 9.110124.283
25ST4538ハウスコンサルタントS2000
HONDA S2000
加納 政樹
塩渕 誠二
藤本 常男
1'47.715 9.563123.760
26ST4669ステラブル制動屋J'S RACING S2000
HONDA S2000
中西 真史
赤星 陽太郎
梅本 淳一
1'47.757 9.605123.712
27ST26505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
田ヶ原 章蔵
岡本 武之
白坂 卓也
1'47.849 9.697123.606
28ST47666BOMEX with CarXs S2000
HONDA S2000
山下 潤一郎
関口 雄飛
朝倉 宏志
1'47.866 9.714123.587
29ST4841TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
兵藤 信一
長野 賢也
東 徹次郎
1'48.31010.158123.080
30ST4940TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
藤田 竜樹
吉田 靖之
桑畑 四十郎
1'48.52610.374122.835
31ST41067YAMATO CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
大村 和生
野間 一
中川 亮
1'49.08210.930122.209
32ST411602DAYTONA☆PTG☆火の玉インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
奥村 浩一
新垣 元
永田 晃
1'51.87413.722119.159
33ST412333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE-R EURO
北川 剛
下山 和寿
藤田 弘幸
1'52.33214.180118.673
34ST413764ナショナルインスツルメンツEVO/FD2
HONDA CIVIC TYPE-R
遠藤 光博
五味 直也
フィリッペ・デベサ
1'52.80114.649118.180
35ST5176S.B.寿IDI安井自動車Vitz
TOYOTA Vitz
金森 哲也
脇田 一輝
1'58.22620.074112.757
36ST524明治ステップTSK☆Vitz-RS
TOYOTA Vits
河野 利尚
植島 禎一
神谷 慎司
1'59.36021.208111.686
37ST41495特許リジットカラーS2000
HONDA S2000
服部 尚貴
松井 猛敏
木下 隆之
2'07.60829.456104.467

スーパー耐久

S耐:第5戦岡山公式予選 1号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEが4連続ポールポジション!

 スーパー耐久第5戦は4日、岡山国際サーキットで公式予選を行い、A,Bドライバーの総合タイムでPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/イムラン・シャーロム組)がポールポジションを獲得した。

st_r05_q_1

st_r05_q_81

st_r05_q_20

st_r05_q_39

st_r05_q_95

 公式予選は13時からスタート。上空を覆う雲の量も多くなり、日が陰ると山間の美作地方を吹き渡る風は涼しい。しかし路面温度は42度と相変わらず高いなかでセッションが始まった。

 まずはAドライバー予選がST1,ST2,ST3が15分、ST4,ST5が15分と合計30分間で争われる。

 ST1クラスで最初にタイムを出してきたのは、3連続ポールポジションを獲得している1号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/イムラン・シャーロム組)。谷口がドライブしタイムは1分38秒148。しかしこれを上回ったのが僚友の28号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(片岡龍也/ファリーク・ハイルマン/メルビン・モー組)。片岡が1分36秒640でトップに立つ。谷口も1分36秒647と僅差まで詰めるが届かず、クラス2位でこの予選を終えた。

 ST2クラスは序盤、RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)が大橋のドライブでトップに立っていたが、エンドレス・アドバン・コルトスピードX(峰尾恭輔/村田信博組)の峰尾が1分40秒902でこれを逆転した。

 ST3クラスは、DIAMANGO-Z(影山正彦/池田大祐/石原将光組)の影山が1分41秒744でトップタイムを記録した。

 ST4クラスも、特許リジットカラーS2000(服部尚貴/松井猛敏/木下隆之組)の服部が1分44秒519と貫禄のトップタイム。

 Aドライバー予選中の後半、赤旗中断があったため、Bドライバー予選は13時55分より開始された。こちらもST1,ST2,ST3が15分、ST4,ST5が15分と合計30分間だ。

 ST1クラスでは、1号車の柳田が魅せた。28号車のハイルマンを1秒3ほどちぎる1分36秒740をたたき出し、ABドライバー総合でも余裕でも4連続となるポールポジションを決めた。

 このクラス、ダイシンから出場したDAISHIN R35 GT-R(青木孝行/田中哲也/大八木信行組)はBMW Z4M組に次ぐ3位で予選を終えた。

 ST2クラスは、RSオガワADVANランサーの阪口が1分40秒678とタイムアップ。総合でのクラスポールを逆転でものにした。

 ST3クラスは、TITEC TRACY NSX(川口正敬/植田正幸/佐々木孝太組)の植田が1分41秒218とトップタイムを記録。総合でも逆転でクラスポールに立った。

 ST4クラスは、特許リジットカラーS2000の松井がトップタイム。両セッションとも制し文句なしでクラスポールを決めた。

ポールシッターのコメント
谷口信輝(CarNo.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE)
st_r05_q_st1_pp  「(鈴鹿での足の火傷のため)金曜日に左足ブレーキを試して6周ぐらい走ってみたら、そこそこ走れたんで、結構オレ的には満足できたかな。右足でも試してみたけど、痛くて踏めない。決勝は、スタートは柳田に任せる予定で、もしGT-Rやポルシェに前に行かれて貯金をつくれない状況だと出番があるかもしれない。なれない左足ブレーキだけど、まあ問題はないでしょう。ただ、足の裏に皮膚がない所があるんで、汗をかいたりするとよくないんで、来週のこともあるし状況しだい」
柳田真孝(同)
 「明日はボクがスタートドライバーなんで、頑張らなきゃいけないですね。最初のスタート直後の1~2周をうまい具合に切り抜けて進めてい生きたい。ストレートの速いクルマ(ポルシェ)も後ろにいるし、GT-Rも開発が進んでいて、コーナリングも良さそうなので手ごわいかなと思います。いつも以上にきつい展開になると思います。谷口さんが乗らないとなると、最近速くなってきたイムランと2人で力を合わせていきたいです」
GTRは予選3番手
青木孝行(DAISHIN R35 GT-R)
st_r05_q_aoki  「予想通りといえばそうですが、タイム的にはもうちょっといきたかった。ポルシェの前に行けたので目標は達成できました。クルマのパワーはあります。ただ、回り込んだところだとクルマも重いし、ちょっと苦手かな・・・。ただ、レースは400kmで短めなので燃費は気にならないですし、タイヤの磨耗も心配ないです。2スティントいけるものもありますしね(笑)熱対策をいろいろやってくれてるし、室内は快適ですよ。(厳しいと言われていた)ブレーキも思ったよりはそこそこいけるんで、楽しめそうです。完成度は高いクルマですよ」
ST4クラスのPPは菅生、鈴鹿に続いて3回目
服部尚貴(特許リジットカラーS2000)
st_r05_q_st4_pp  「金曜日のイメージだと、#60には0.5秒ぐらい離れていたのでかなわないと思っていた。今回ニュータイヤをはじめて履いてみて、その差をどれだけつめられるかと思っていったら、タイヤの暖まりが早くて1周目、2周目からタイムが出て1分44秒台が出るとは思わなかった。45秒フラットぐらいがいいとこと思っていたからね。#60のBドライバー(木下淳)が一番タイムが出ていたので、プレッシャーを掛けられたのかな?(笑) 今回PPは3回目だね。(S2000が)ウエイトを積まされている分、レース前半で燃料が多い時はつらい・・・そこをどう凌ぐかが課題かな。3~4周で4、5番手に落ちるのがパターンなので、抜きづらいコースだし最後にはトップで終わりたいね」
Text: Yoshinori OHNISHI & Keiichiro TAKESHITA / Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第5戦岡山A,Bドライバー公式予選総合結果

スーパー耐久&F3レース in 岡山 -RIJ- (2010/09/04) A&B Total Qualify Weather:Fine Course:Dry
2010 Super Taikyu Series Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosClsCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireAdriver
Bdriver
Total
Time
Behindkm/h
1ST111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
谷口 信輝
柳田 真孝
YH1'36.647
1'36.740
3'13.387-137.867
2ST1228PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也
ファリーク・ハイルマン
YH1'36.640
1'38.082
3'14.722 1.335136.921
3ST1381DAISHIN R35 GT-R
NISSAN GT-R
青木 孝行
田中 哲也
YH1'37.227
1'38.589
3'15.816 2.429136.156
4ST148ART TASTE GT3
PORSCHE 911 JGN
清水 康弘
竹内 浩典
YH1'37.919
1'38.408
3'16.327 2.940135.802
5ST1525SAMURAI 996
PORSCHE 911 JGN
影山 正美
久保 拓也
YH1'39.224
1'41.149
3'20.373 6.986133.060
6ST169Faust Racing PORSCHE
PORSCHE 911 JGN
堀主知ロバート
佐藤 茂
YH1'40.267
1'40.424
3'20.691 7.304132.849
7ST2120RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄
阪口 良平
YH1'40.902
1'40.678
3'21.580 8.193132.263
8ST223エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔
村田 信博
YH1'40.414
1'41.523
3'21.937 8.550132.029
9ST3139TITEC TRACY NSX
HONDA NSX
川口 正敬
植田 正幸
YH1'41.854
1'41.218
3'23.072 9.685131.291
10ST3227FINA ADVAN BMW M3
BMW M3
伊橋 勲
廣田 秀機
YH1'41.878
1'41.790
3'23.66810.281130.907
11ST2326エンドレス アドバン ウエッズ ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志
井尻 薫
YH1'42.267
1'41.587
3'23.85410.467130.788
12ST3351DIAMANGO-Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正彦
池田 大祐
YH1'41.744
1'42.452
3'24.19610.809130.569
13ST246新菱オート☆DIXCELエボ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広
菊地 靖
YH1'42.951
1'41.997
3'24.94811.561130.090
14ST3434asset・テクノZ34・nismo
NISSAN FAIRLADY Z
藤井 誠暢
前嶋 秀司
YH1'42.253
1'42.742
3'24.99511.608130.060
15ST3535asset・テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
ガミさん
中村 嘉宏
YH1'42.235
1'43.006
3'25.24111.854129.904
16ST3614岡部自動車T-MANオイル Team Tetsuya Z
NISSAN FAIRLADY Z
田畑 勇
田中 徹
YH1'42.332
1'43.169
3'25.50112.114129.740
17ST3777TAKE VICTORY Z
NISSAN FAIRLADY Z
DRAGON
吉田 基良
YH1'42.718
1'43.273
3'25.99112.604129.431
18ST3815岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7
MAZDA RX-7
長島 正明
岩崎 祐貴
YH1'42.209
1'44.331
3'26.54013.153129.087
19ST2530森永チルミル☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
伊藤 俊哉
カルロス 本田
YH1'43.000
1'44.048
3'27.04813.661128.770
20ST397岡部自動車JDS メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
碓井 久彦
白井 剛
YH1'42.957
1'46.691
3'29.64816.261127.173
21ST4195特許リジットカラーS2000
HONDA S2000
服部 尚貴
松井 猛敏
YH1'44.519
1'45.415
3'29.93416.547127.000
22ST4260RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ
HONDA INTEGRA TYPE-R
小林 康一
木下 淳
YH1'45.147
1'45.761
3'30.90817.521126.413
23ST4318コスモソニック21FK ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
浅野 武夫
森 政行
YH1'45.450
1'45.738
3'31.18817.801126.246
24ST26505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
田ヶ原 章蔵
岡本 武之
YH1'45.134
1'46.877
3'32.01118.624125.756
25ST44666BOMEX with CarXs S2000
HONDA S2000
山下 潤一郎
関口 雄飛
YH1'46.133
1'45.940
3'32.07318.686125.719
26ST4562ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
塩谷 烈州
太田 侑弥
YH1'46.447
1'45.627
3'32.07418.687125.718
27ST4641TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
兵藤 信一
長野 賢也
YH1'45.998
1'46.528
3'32.52619.139125.451
28ST4738ハウスコンサルタントS2000
HONDA S2000
加納 政樹
塩渕 誠二
YH1'46.106
1'46.657
3'32.76319.376125.311
29ST4812無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESS PALLAS
HONDA CIVIC TYPE-R
松井 隆幸
久保 宣夫
YH1'46.139
1'47.084
3'33.22319.836125.041
30ST4969ステラブル制動屋J'S RACING S2000
HONDA S2000
中西 真史
赤星 陽太郎
YH1'46.678
1'46.806
3'33.48420.097124.888
31ST41067YAMATO CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
大村 和生
野間 一
YH1'47.708
1'46.767
3'34.47521.088124.311
32ST411333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE-R EURO
北川 剛
下山 和寿
YH1'47.897
1'49.495
3'37.39224.005122.643
33ST412602DAYTONA☆PTG☆火の玉インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
奥村 浩一
新垣 元
YH1'49.119
1'49.310
3'38.42925.042122.061
34ST413764ナショナルインスツルメンツEVO/FD2
HONDA CIVIC TYPE-R
遠藤 光博
五味 直也
YH1'48.748
1'50.426
3'39.17425.787121.646
35ST5176S.B.寿IDI安井自動車Vitz
TOYOTA Vitz
金森 哲也
脇田 一輝
YH1'57.702
1'55.990
3'53.69240.305114.089
36ST524明治ステップTSK☆Vitz-RS
TOYOTA Vits
河野 利尚
植島 禎一
YH1'57.869
2'00.840
3'58.70945.322111.691
---- 以上予選通過 ----
-ST4-40TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
藤田 竜樹
吉田 靖之
YH1'48.212
Absence
---

スーパー耐久

S耐:第5戦岡山Bドライバー公式予選結果

スーパー耐久&F3レース in 岡山 -RIJ- (2010/09/04) B Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2010 Super Taikyu Series Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTimeBehindkm/h
1ST111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
柳田 真孝1'36.740-137.800
2ST1228PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
ファリーク・ハイルマン1'38.082 1.342135.915
3ST138ART TASTE GT3
PORSCHE 911 JGN
竹内 浩典1'38.408 1.668135.465
4ST1481DAISHIN R35 GT-R
NISSAN GT-R
田中 哲也1'38.589 1.849135.216
5ST159Faust Racing PORSCHE
PORSCHE 911 JGN
佐藤 茂1'40.424 3.684132.745
6ST2120RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
阪口 良平1'40.678 3.938132.410
7ST1625SAMURAI 996
PORSCHE 911 JGN
久保 拓也1'41.149 4.409131.794
8ST3139TITEC TRACY NSX
HONDA NSX
植田 正幸1'41.218 4.478131.704
9ST223エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
村田 信博1'41.523 4.783131.308
10ST2326エンドレス アドバン ウエッズ ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
井尻 薫1'41.587 4.847131.225
11ST3227FINA ADVAN BMW M3
BMW M3
廣田 秀機1'41.790 5.050130.964
12ST246新菱オート☆DIXCELエボ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
菊地 靖1'41.997 5.257130.698
13ST3351DIAMANGO-Z
NISSAN FAIRLADY Z
池田 大祐1'42.452 5.712130.118
14ST3434asset・テクノZ34・nismo
NISSAN FAIRLADY Z
前嶋 秀司1'42.742 6.002129.750
15ST3535asset・テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
中村 嘉宏1'43.006 6.266129.418
16ST3614岡部自動車T-MANオイル Team Tetsuya Z
NISSAN FAIRLADY Z
田中 徹1'43.169 6.429129.213
17ST3777TAKE VICTORY Z
NISSAN FAIRLADY Z
吉田 基良1'43.273 6.533129.083
18ST2530森永チルミル☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
カルロス 本田1'44.048 7.308128.122
19ST3815岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7
MAZDA RX-7
岩崎 祐貴1'44.331 7.591127.774
20ST4195特許リジットカラーS2000
HONDA S2000
松井 猛敏1'45.415 8.675126.460
21ST4262ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
太田 侑弥1'45.627 8.887126.206
22ST4318コスモソニック21FK ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
森 政行1'45.738 8.998126.074
23ST4460RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ
HONDA INTEGRA TYPE-R
木下 淳1'45.761 9.021126.046
24ST45666BOMEX with CarXs S2000
HONDA S2000
関口 雄飛1'45.940 9.200125.833
25ST4641TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
長野 賢也1'46.528 9.788125.139
26ST4738ハウスコンサルタントS2000
HONDA S2000
塩渕 誠二1'46.657 9.917124.988
27ST397岡部自動車JDS メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
白井 剛1'46.691 9.951124.948
28ST4867YAMATO CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
野間 一1'46.76710.027124.859
29ST4969ステラブル制動屋J'S RACING S2000
HONDA S2000
赤星 陽太郎1'46.80610.066124.813
30ST26505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
岡本 武之1'46.87710.137124.730
31ST41012無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESS PALLAS
HONDA CIVIC TYPE-R
久保 宣夫1'47.08410.344124.489
32ST411602DAYTONA☆PTG☆火の玉インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
新垣 元1'49.31012.570121.954
33ST412333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE-R EURO
下山 和寿1'49.49512.755121.748
34ST413764ナショナルインスツルメンツEVO/FD2
HONDA CIVIC TYPE-R
五味 直也1'50.42613.686120.722
35ST5176S.B.寿IDI安井自動車Vitz
TOYOTA Vitz
脇田 一輝1'55.99019.250114.931
36ST524明治ステップTSK☆Vitz-RS
TOYOTA Vits
植島 禎一2'00.84024.100110.318

スーパー耐久

S耐:第5戦岡山Aドライバー公式予選結果

スーパー耐久&F3レース in 岡山 -RIJ- (2010/09/04) A Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2010 Super Taikyu Series Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTimeBehindkm/h
1ST1128PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也1'36.640-137.943
2ST121PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
谷口 信輝1'36.647 0.007137.933
3ST1381DAISHIN R35 GT-R
NISSAN GT-R
青木 孝行1'37.227 0.587137.110
4ST148ART TASTE GT3
PORSCHE 911 JGN
清水 康弘1'37.919 1.279136.141
5ST1525SAMURAI 996
PORSCHE 911 JGN
影山 正美1'39.224 2.584134.351
6ST169Faust Racing PORSCHE
PORSCHE 911 JGN
堀主知ロバート1'40.267 3.627132.953
7ST213エンドレス・アドバン・コルトスピードⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔1'40.414 3.774132.758
8ST2220RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄1'40.902 4.262132.116
9ST3151DIAMANGO-Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正彦1'41.744 5.104131.023
10ST3239TITEC TRACY NSX
HONDA NSX
川口 正敬1'41.854 5.214130.881
11ST3327FINA ADVAN BMW M3
BMW M3
伊橋 勲1'41.878 5.238130.851
12ST3415岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7
MAZDA RX-7
長島 正明1'42.209 5.569130.427
13ST3535asset・テクノファーストZ
NISSAN FAIRLADY Z
ガミさん1'42.235 5.595130.394
14ST3634asset・テクノZ34・nismo
NISSAN FAIRLADY Z
藤井 誠暢1'42.253 5.613130.371
15ST2326エンドレス アドバン ウエッズ ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志1'42.267 5.627130.353
16ST3714岡部自動車T-MANオイル Team Tetsuya Z
NISSAN FAIRLADY Z
田畑 勇1'42.332 5.692130.270
17ST3877TAKE VICTORY Z
NISSAN FAIRLADY Z
DRAGON1'42.718 6.078129.781
18ST246新菱オート☆DIXCELエボ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広1'42.951 6.311129.487
19ST397岡部自動車JDS メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
碓井 久彦1'42.957 6.317129.479
20ST2530森永チルミル☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
伊藤 俊哉1'43.000 6.360129.425
21ST4195特許リジットカラーS2000
HONDA S2000
服部 尚貴1'44.519 7.879127.544
22ST26505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
田ヶ原 章蔵1'45.134 8.494126.798
23ST4260RCB with KRP ウインマックス、テイン、ワコーズ
HONDA INTEGRA TYPE-R
小林 康一1'45.147 8.507126.783
24ST4318コスモソニック21FK ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE-R
浅野 武夫1'45.450 8.810126.418
25ST4441TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
兵藤 信一1'45.998 9.358125.765
26ST4538ハウスコンサルタントS2000
HONDA S2000
加納 政樹1'46.106 9.466125.637
27ST46666BOMEX with CarXs S2000
HONDA S2000
山下 潤一郎1'46.133 9.493125.605
28ST4712無限CIVIC SSR TEIN ATS ENDLESS PALLAS
HONDA CIVIC TYPE-R
松井 隆幸1'46.139 9.499125.598
29ST4862ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
塩谷 烈州1'46.447 9.807125.234
30ST4969ステラブル制動屋J'S RACING S2000
HONDA S2000
中西 真史1'46.67810.038124.963
31ST41067YAMATO CIVIC
HONDA CIVIC TYPE-R
大村 和生1'47.70811.068123.768
32ST411333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE-R EURO
北川 剛1'47.89711.257123.551
33ST41240TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
藤田 竜樹1'48.21211.572123.192
34ST413764ナショナルインスツルメンツEVO/FD2
HONDA CIVIC TYPE-R
遠藤 光博1'48.74812.108122.584
35ST414602DAYTONA☆PTG☆火の玉インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE-R
奥村 浩一1'49.11912.479122.168
36ST5176S.B.寿IDI安井自動車Vitz
TOYOTA Vitz
金森 哲也1'57.70221.062113.259
37ST524明治ステップTSK☆Vitz-RS
TOYOTA Vits
河野 利尚1'57.86921.229113.098

SUPER GT

SGT:吉本 大樹プレスリリース triple a Vantage GT2、まさかの「誤審」でポジションダウン

C09E1709.jpg
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【2010年スーパーGTシリーズ第5戦(SUGO)】
24-25 July, 2010
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【Result】
【土曜日】
公式練習1回目 : 13 th / 1'26"250
公式予選1回目 : 20 th / 1'26"856
グリッド : 20 th

【日曜日】
フリー走行 :15 th / 1'26"696
決勝 : 11 th (Driver's Point : 0 pt / Team's Point : 3 pt)
シリーズランキング : 12 th (11 pt) / Team's Ranking : 11 th (19 pt)

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【公式練習、予選】
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3U2A0410.jpg
公式練習      天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時33℃/44℃ 終了時34℃/49℃
公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時32℃/43℃ 終了時33℃/49℃

triple a Vantage GT2、予選セッションはアタックを出来ずに20番手

早くもシーズンの折返しを迎えた2010年スーパーGTシリーズ。その後半戦初戦の舞台となるのは、毎年波乱のレースが展開されるスポーツランドSUGO。triple a Vantage GT2は、コースレイアウト的には相性が良くないとされた前戦セパンでトップと遜色のないレースペースを見せた事もあり、同じく相性はあまり良くないと思われたここSUGOにも自信と期待を持って挑む事となった。迎えた最初の公式練習セッション。

練習走行は9時ちょうどから10時45分まで。全時間帯がGT500、GT300両クラスの混走で行なわれた。連日の猛暑に見舞われていた日本列島においてここSUGOも例外ではなく、走行開始の時点で気温はすでに33℃。タイヤの選択とセッティングに加えて、この暑さにどう対処するかもこのセッションでの重要なポイントとなった。triple a Vantage GT2はまず吉本大樹がステアリングを握りコースイン、1度のピットインを挟み周回を重ねていく。吉本はこの走行でまず1'27"202をマークすると、ここで一旦松田選手にドライバーチェンジ。その松田選手はここから15周を走行、その後再度吉本と交代する。最終的に吉本は1'26"250までタイムを縮めたものの、「セットはいまいちまとまりきれていない」状態で、このセッションを13番手で終了する事となった。

今回の予選はスーパーラップ方式。予選1回目の各クラス上位8台が残り、1台ずつのタイムアタック(スーパーラップ)を行う。これでポールポジション以下、上位8番手までのグリッドが決定。9番手以降は予選1回目のタイムで決まる。そのSL進出を賭けて行われた公式予選1回目。この予選1回目は12時45分から、気温は32℃、路面温度は43℃という暑さの中で始まった。するとこの公式予選1回目は波乱の展開を見せる事となる。最初に25分間のGT500・GT300両クラス混走、つづいて10分間ずつのGT300、GT500各クラスの専有走行というスケジュールで行われた同セッションは、混走時間帯の終了間際にコースサイドにストップした車両があり赤旗中断。さらに、GT300専有時間帯終盤にもコースアウトした車両があり再び赤旗が提示される事となった。

するとこの混乱の煽りをまともに受けてしまったのがtriple a Vantage GT2。混走の時間帯こそ松田選手、吉本大樹共に基準タイムを順調にクリア。ところがその後占有走行セッションに入りセッション終盤のアタックに向け徐々にタイムを上げていった矢先、「じっくりフロントタイヤを温めて、いざアタックに入ろうと思ったら最終コーナーでギアが抜けてしまった・・・(吉本大樹)」と最初のアタックのタイミングを逸すると、その後コース上には先に挙げたコースアウト車両の影響で黄旗が出され翌周もアタックを出来ず。さらにセッションはこのまま赤旗が出され終了する事になってしまった為、結局triple a Vantage GT2はまともなアタックを1周足りとも出来ないまま、まさかの20番手で予選を終了する事となってしまった。

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【決勝】
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3U2A0220.jpg
天候:晴 | コース:ドライ | 気温33℃ | 路面温度44℃

triple a Vantage GT2、まさかの「誤審」でポジションダウン
11位でレースを終える

前日の予選は全くの不完全燃焼で終えたtriple a Vantage GT2。それでも前戦セパンは決勝でマシンバランスが最も良くなった事もあり、チームとドライバーは期待と自信を失うことなく決勝のスターティンググリッドにマシンを並べる事となった。そして迎えた注目の決勝スタート。

3万人近い観衆が見守る中、スタートドライバーとしてマシンに乗り込んだのは松田選手。ところがスタート直後、triple a Vantage GT2は何とも理不尽な不運に見舞われる事になる。「フライングをしたマシンに前を行かれた」と1コーナーまでに1つポジションを落とした松田選手。するとその後、何故かtriple a Vantage GT2に対し「フライングペナルティー」のアナウンスが。この全く不可解なペナルティーにはチームも一時混乱したものの、開幕戦での1件(ペナルティー不履行による黒旗失格)もあった為、チームはまず出されたペナルティーを消化する事を優先。これにより松田選手はドライブスルーペナルティーでピットロードを通過、大きく集団から引き離されてしまう事になってしまう。

これで完全に勝負権を失ってしまったtriple a Vantage GT2。それでも松田選手はその後33周目までを安定したペースできっちりと走りぬき吉本大樹にドライバーチェンジ。ステアリングを受けた吉本も、「上位を争っている他車に迷惑をかけないように」という走行ながら、ラップタイムは1分26秒台も刻むペースで周回を重ねていく。しかし、上位陣と変わらないペースで走れるものの置かれた状況からそれほどのペースアップは出来ず、「バランスとしてはこの週末で1番良かった」というマシンで我慢のレースを強いられ、最終的に11位でチェッカーフラッグを受ける事となった。

(レース終了後、チームがスタート直後に課せられたペナルティーについての確認を主催者に行ったところ、やはりこのペナルティーはスタート直後の混乱で判断を誤ったマーシャルの情報を確認無しにそのままペナルティーとしてアナウンスしてしまった「誤審」であった事が判明。とはいえ、すでにレースは終了してしまっている為、主催者からはチームへの謝罪のみ。当然の事ながら失ったレースを取り戻すことにはならず、triple a Vantage GT2にとっては何とも悔しいレースとなってしまった。)

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【吉本大樹コメント】
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3U2A0919.jpgSUGOのコースの特徴上、長くリアに荷重が乗るコーナーが多いので、リアがよく動くVantageにはセットアップ面で厳しいものがありました。とはいえ、予選では10番手辺りは狙えたのですが、結局残念な状況のまま予選を終える事になってしまい、決勝ではポジションを一つでも多く上げてポイントを確実なものにしたいと思っていました。セットアップも良い方向に進み、通常で考えれば非常に良いレースが出来たと思います。実際、ペナルティーが下る前は少し前を走っていたZENT Porsche RSR(#25)が4位。終盤このZENT Porsche RSRに道を譲り後ろを走っていましたが、いつでも前に出られる程に我々の方がペースは良かった。それを考えると4~5番手は狙えたレースだったと思います。

だからあってはならない今回の誤審については非常に残念に思いますが、それだけ混乱しやすい順位で予選を終えた僕が悪い。終わってしまった事は仕方ないので次にぶつけたいと思います。改めてレースペースが良い事も確認できましたし、次の鈴鹿700kmは期待して下さい!
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SUPER GT

SGT:第5戦SUGO JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430、決勝で5位に入賞 (JIMGAINER)

  • 2010年SUPER-GT第5戦 SUGO300km
  • JIMGAINERDIXCEL DUNLOP F430
  • 観客動員数:予選日11.500人・決勝日:27.000人
  • 予選:4位・決勝:5位
  • Dr:Tetsuya TANAKA/Katsuyuki HIRANAKA

gt_r05_jg_01.jpg gt_r05_jg_02.jpg

2010年7月24日(sat)
  • 9:00~10:45 FREEPRACTICE
    • WEATHER:FINE
    • CONDITION:DRY
    • TEMPERATURE:33℃
  • 12:45~13:30 FIRST QUALIFYING PRACTICE
    • WEATHER:FINE
    • CONDITION:DRY
    • TEMPERATURE:33℃
  • 15:10~ SUPER LAP QUALIFYING
    • WEATHER:FINE
    • CONDITION:DRY
    • TEMPERATURE:32℃

 梅雨も明け、SUGOは夏真っ盛り。気温も朝から30度を超え、灼熱の太陽が容赦なくサーキットを照りつける。今年のシーズンも折り返しとなり、SUGOはチャンピオンを獲得する上でも重要なポイントとなる。

 練習走行は9時からのオンタイムで開始された。まず、今回スーパーラップを担当する平中克幸がハンドルを握る。マシンの仕上がりも上々の様で、若干のアンダーステアが気になる程度。フロントの足まわりをハード目にセット変更。その後リアの足まわりもハードへ。車高調整も行う。タイヤを違うタイプの物と履き替え、今度はソフト目に。走行時間残り30分ほどで田中哲也がコースへ。20LAPほど周回を重ね、練習走行は終了した。

 予選1回目は2時間のインターバルの後、混走25分、専有10分で行われた。まず田中が予選基準タイムをクリアすべくコースへ。1周計測でピットへ戻り、平中と交代。混走時にNewタイヤでアタック、この時間の暫定2番手を獲得。専有時間に入る前に、№666ポルシェがコースオフし赤旗中断。ここで混走は終了した。

 しかし専有時間になると他車も一気にタイムを上げてくる。平中もNewタイヤに履き替え再びタイムアタックを開始。残り5分で1分24秒台を出し、再び暫定2番手に。しかし、№31カローラ、№7RX-7にタイムを更新される。その後№3ZがSPコーナーでコースアウトし赤旗中断。そのまま予選1回目は終了し、4番手でスーパーラップに臨むこととなった。

 スーパーラップアタックドライバーは平中。5番目にコースへ。この時点でのトップは№43Garaiyaの1分24秒505だ。平中は予選1回目に出したタイムを上回れなければ上位ポジションからのスタートはない。セクター1は№43より-0.035上回る。しかし、SPで若干リアが滑りロス。1分24秒524と1回目より0.389タイムを上げるが、暫定2位。その後の走行した№7に抜かれることは無かったが、№31が1分24秒441、№2は1分24秒0812と1台だけ飛び抜けて速いタイムを出し、4番手からのスタートが決定した。

TetsuyaTANAKAComment
 前回は予選が良くて決勝が駄目だったので、今回に関しては予選は4位で、それに関しては全然心配していません。あとは決勝で前回みたいにならないようにと思います。今年は決勝で結果が残せていないので、そこをどうこなしていくか考えていきます。
KatsuyukiHIRANAKAComment
 結果的に4番手のタイムだったんですけど、決勝を見据えたタイヤのチョイスだったので、2列目の4番手からは順当だったかもしれません。決勝は良い方向に行けるんじゃないかと思っております。実際は走ってみなければ、わからないところも沢山あるんですが、感触的には良いと思うので、マレーシアの時のようなことは起きないと思いますし、僕自身も攻めて優勝目指して頑張りたいと思います。

gt_r05_jg_03.jpg gt_r05_jg_04.jpg

2010年7月25日(sun)
  • 9:10~9:55:FREEPRACTICE
    • WEATHER:FINE
    • CONDITION:DRY
    • TEMPERATURE:32℃
  • 14:00~:FINAL
    • WEATHER:FINE
    • CONDITION:DRY
    • TEMPERATURE:33℃

 決勝日の朝のフリー走行は、やはり30度を超える気温の中、走行が開始された。ここではサーキットサファリが行われず、フリー走行のみで45分間の走行時間が与えられる。走り出しは田中から。かなりの周回をこなしたタイヤで走行を開始。しかし、それほどタイムダウンは見られず、決勝に向けて手応えを感じていた。その後、平中に交代。16ラップを計測し、フリー走行でのトップタイムを記録し、やはり決勝での確かな手応えを感じ、走行を終了した。

 決勝スタート時は曇。太陽は少し遠慮したようだ。しかし気温は相変わらず30度を超えていた。ただ南の方からは少し冷たい風が吹き始め、決勝レース中に雨もあるかもしれないと思われた。

 スタートを担当するのは田中。500クラスがスタートし、300クラスがコントロールタワーを通過。1コーナーへの進入時にはすでに3番手まで順位を上げていた。少しタイヤの暖まりが悪く、序盤はペースを上げられなかったが、そのままのポジションをキープし周回を重ねる。田中はポジションを1度も落とすことなく、34周目にピットへ。

 タイヤ4本交換を行いコースへ。この時点で暫定13番手までポジションを下げていたが、実質ピット作業を終えた中では3番手のポジションになっていた。マシンの特性もあり、タイヤ無交換等が可能なマシンもあるが、JIMGAINERは後半のタイヤが垂れてきた場合のリスクを考え、4輪交換を選択。しかし、他車は2輪交換、無交換、等行っているため、ピット作業が10秒以上の差がある場合も。

 その後平中も徐々にポジションを上げ、ルーティーンのピットが全車終わった時点で、6番手を走行。後ろを走る№43とは接近戦を展開するが、後半徐々に離していく。しかし、前車との差は詰まりそうでつまらない。67周目辺りから前をいく№7のペースがダウン。一気に差を詰め、72周目には5番手に。№25ポルシェにも追いつく勢いだったが、無情にもチェッカーが振られた。

TetsuyaTANAKAComment
 今回の決勝で比較的良かった点でいうと、決勝中のタイムダウンがなかったって事ですね。 順位的にはちょっと残念な結果でしたが、少しは安定したペースで走れましたね。 ただ明らかにトップと比べると遅いので、もっと改善しないとまだまだ表彰台は遠い感じですね。コース上で明らかに前を走行していないと、ピットでは絶対負けるので、同じ様なところを走っている限り勝ちはないので、コンスタントラップを上げていかなければ駄目ですね。
KatsuyukiHIRANAKAComment
 正直今回は本気で勝てると思っていました。ふたを開けてみたら結果はこんな風でした。非常に残念でなりません。そうはいってもシリーズはまだ後半戦に入ったばかりですので、次の700kmで挽回というか、今年のベストリザルトが4位なので、その上を目指して頑張りたいと思います。
Text & Photo: JIMGAINER

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO MOTUL AUTECH GT-R エンジンストップの原因について (NISMO)

 ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:東京都品川区南大井 社長:宮谷正一 以下、ニスモ)は、7月25日にスポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT第5戦で、トップを走行中の#23 MOTUL AUTECH GT-Rのエンジンが突然ストップした原因は、車両のトラブルではなく走行中にタイヤカスのようなものがキルスイッチに当たったアクシデントによるもの、と発表した。

 レース後の車両保管解除後にピットに戻ってきた#23 GT-Rのキルスイッチ部分には黒い痕があり、走行中に何かがそこに当たったことが考えられた。そこでGTAに#23 GT-Rのオンボードカメラの映像確認を依頼したところ、本山選手が「突然電源が落ちた」と言った74周目のSPコーナーの出口付近で前車が跳ね上げたタイヤカスのようなものがキルスイッチ付近に当たった映像があり、その瞬間、車内のメーター類が突然ブラックアウトしていた。チームではこれがエンジンストップの原因と見ている。

 キルスイッチは事故等で火災が発生することを防ぐため、外部からの操作ですぐに全ての電源が切れるように、レースカーへの装着が義務付けられている。

鈴木豊ニスモチーム監督コメント
 「完璧なレースウィークだったので、このようなアクシデントで勝利を逃したことは非常に残念です。でもセパンに引き続きパフォーマンスの高さは確認出来たので、ドライバーもチームも高いモチベーションをキープしています。次の鈴鹿では素晴らしいレース展開をお見せして、今度こそ勝ちたいと思っています。また応援をよろしくお願いいたします」

gt_r05_n_10004.jpg

Text & Photo: NISMO

SUPER GT

SGT:MZ Racing"雨宮RX-7はアクシデントで後退するも、SGT菅生で7位入賞"

2010 SUPER GT 第5戦 SUGO

SGT_rd5.jpg7月25日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOでSUPER GT第5戦「SUGO GT 300KM RACE」が開催され、RE雨宮レーシングのRX-7 GT300(谷口信輝・折目遼組)は80kgのハンディウェイトを積みながらも、予選ではスーパーラップに進出し、5位番手を獲得。決勝レースでも終盤まで4位を堅守していたがアクシデントにより後退、7位でフィニッシュとなった。

夏休み最初の週末を迎えるスポーツランドSUGOは家族連れも多く、決勝日は東北地方のファンを中心に2万7千人以上の観客が約3ヶ月ぶりに国内で開催されるSUPER GTレースの行方を見守った。スタートドライバーの谷口はオープニングラップで順位を1つ上げ4位を走行、3位のマシンを捉えるべくプッシュを続けたが、重いウェィトに阻まれ順位をあげることができない。2番手の折目は左側2本のみタイヤを交換してピットアウト、4位を守ってコースに復帰し、プッシュを続けた。しかし、終盤に最終コーナーでGT500マシンに押し出される形でコースアウト。スピンすることなくもちこたえてコースに復帰するも、大量の芝生がラジエータを覆ってしまい、オーバーヒートを招くことに。さらにはエンジンがバラつきだし、ラスト3周で3台に抜かれ7位でフィニッシュラインを通過。それでも4ポイントを加え、#3と同ポイントながらランキング首位を守っている。

レース後、雨宮勇美代表は「公開練習から調子は良かったので、予選、決勝ともに(この条件の中では)良い結果が残せるかなと感じていました。決勝では結果的に7位に後退してしまいましたが、あの状況でマシンを壊すことなくコントロールした折目のファインプレーに助けられ、リタイヤすることなく、貴重なポイントを獲得することができました。RX-7最後のシーズンなので後半戦も全開で攻めていきますので引き続きの応援よろしくお願いします」と語った。

MZ Racingプレスリリース

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO決勝 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が初優勝 (HONDA)

  • 2010年7月25日(日) 決勝
  • 会場:スポーツランドSUGO(3.704km)
  • 天候:晴れ
  • 気温:32℃(14:00現在)
  • 路面温度:42℃(14:00現在)
  • コースコンディション:ドライ
  • 観客:2万7000人

gt_r05_h_r00.jpg  7月25日(日)、宮城県仙台市郊外のスポーツランドSUGOにおいて、2010 オートバックス SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが行われた。

 昨日の予選では、#100 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)がフロントローとなる2番手を獲得したのを筆頭に、#18 小暮卓史/ロイック・デュバル組(ウイダー HSV-010)が4番手、#8 ラルフ・ファーマン/井出有治組(ARTA HSV-010)が5番手と、トップ5のうち3台をHSV-010が占め、スポーツランドSUGOとHSV-010 GTのマッチングが良好であることをうかがわせた。

 昨日に続き、決勝日は午前中から晴天に恵まれた。午後になると雲が広がり始め、スタート直前の気温は32℃、路面温度は42℃と、昨日よりも過ごしやすい天候となった。スタートドライバーを務めるのは、2番グリッドの#100 RAYBRIG HSV-010が伊沢選手、4番グリッドの#18 ウイダー HSV-010がL.デュバル選手、5番グリッドの#8 ARTA HSV-010がR.ファーマン選手、7番グリッドの#32 EPSON HSV-010が道上龍選手、10番グリッドの#17 KEIHIN HSV-010が金石年弘選手である。

 ローリングスタートで決勝レースが幕を開けたのは午後2時2分。スタートで大きな混乱はなく、オープニングラップを終えた段階では#100 RAYBRIG HSV-010が2番手、#8 ARTA HSV-010が4番手、#18 ウイダー HSV-010が5番手、#32 EPSON HSV-010が7番手、#17 KEIHIN HSV-010が10番手につけていた。#8 ARTA HSV-010を駆るR.ファーマン選手はスタート直後から好調で、3周目を迎えるときには早くも3番グリッドからスタートしたマシンの直後に迫っていた。続く1コーナーではイン側からこのマシンを抜こうとしたが、2台は軽く接触。両車そろってスピンを喫し、#8 ARTA HSV-010は11番手に順位を落とす。これで#18 ウイダー HSV-010は3番手に浮上、#32 EPSON HSV-010は5番手、#17 KEIHIN HSV-010は8番手と、いずれもスターティンググリッドを上回るポジションにつけた。Honda勢トップの#100 RAYBRIG HSV-010も2番手で順調に周回を重ねていた。

 10周目、#100 RAYBRIG HSV-010がS字コーナーでスピン。素早くコースに復帰したものの、11番手まで順位を落としてしまう。#18 ウイダー HSV-010はこれで2番手に浮上、今季2勝目を目指し、トップのマシンを追走し始めた。一時11番手まで順位を落とした#8 ARTA HSV-010は着実に巻き返しており、12周目には8番手、19周目に7番手、25周目には6番手へと駒を進めていた。

 29周目を終えたところで#18 ウイダー HSV-010はピットインし、タイヤ交換と給油を実施。ドライバーは小暮選手に交代した。これを皮切りに各車ピットストップを始めたが、激しい3番手争いを繰り広げていた#8 ARTA HSV-010にはボンネットが浮き上がるトラブルが発生し、再び順位を落とすことになる。このころ、時折り小雨が舞い落ちてきたものの、路面を濡らすことはなく、各車ドライタイヤを履いたまま走行を続けた。

 全車がピットストップを終えた51周目、#18 ウイダー HSV-010は2番手に返り咲く。また、10番グリッドからスタートした#17 KEIHIN HSV-010は、スタートドライバーを務めた金石選手の奮闘もあり、後半を受け持つ塚越広大選手はこの段階で4番手につけていた。そのほか、#100 RAYBRIG HSV-010は8番手、#32 EPSON HSV-010は11番手、#8 ARTA HSV-010は12番手というオーダーである。

 74周目、トップを走るマシンにトラブルが発生、これで#18 ウイダー HSV-010がトップに立ち、#17 KEIHIN HSV-010も2番手で続いた。フィニッシュまで残り7周、#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手は若々しいドライビングで何度も#18 ウイダー HSV-010の小暮選手に迫ったが、経験豊富な小暮選手も容易にポジションを明け渡さない。2人の白熱したバトルに観客席は興奮に包まれたが、最終ラップのストレートで、#17 KEIHIN HSV-010に乗る塚越選手は周回遅れのマシンを利用して小暮選手に並び、フィニッシュライン上では0.025秒先行して初優勝を果たした。2位は#18 ウイダー HSV-010。残る3台はさまざまな不運に見舞われながらも、#100 RAYBRIG HSV-010が8位、#32 EPSON HSV-010が11位、#8 ARTA HSV-010が12位で、HSV-010 GTは全車が完走を果たした。

 この結果、シリーズポイント争いのドライバー部門において、小暮/デュバル組(#18 ウイダー HSV-010)が15ポイントを追加。計50ポイントで2位に浮上した。初優勝の金石/塚越組(#17 KEIHIN HSV-010)は計34ポイントとなり、それまでの10位から5位へと躍進。チーム部門でもウイダー ホンダ レーシングが計62ポイントで2位、ケーヒン リアル レーシングは計47ポイントで5位につけている。

コメント
松本雅彦 | Honda GTプロジェクト プロジェクトリーダー代行(エンジン責任者)
 「HSV-010 GTとして初の1-2フィニッシュを果たすことができ、大変喜んでいます。また、#17 KEIHIN HSV-010のメインスポンサーであるKEIHINの地元で優勝できたこともうれしく思っています。昨日はタイヤの選択に失敗した影響で予選10番手にとどまりましたが、今日は後半部分を担当した塚越選手のペースがとても速く、優勝することができました。#17 KEIHIN HSV-010はノートラブルで決勝を走りきりましたが、率直にいって、これほどまで追い上げるとは想像していませんでした。最後の最後で塚越選手に抜かれた小暮選手にはクールスーツのトラブルが起きていたので、今日は苦しい戦いを強いられたはずです。また、#18 ウイダー HSV-010はウエイトハンディが#17 KEIHIN HSV-010より42kgも重かったことも、ストレートで抜かれる一因になりました。一方、#18 ウイダー HSV-010がチャンピオン争いで2位に浮上したので、今後の展開が楽しみになってきました。次戦が行われる鈴鹿サーキットはスポーツランドSUGOよりもさらにHSV-010 GTとの相性がいいので、ここで弾みをつけられれば、終盤戦を有利に戦えるはずです。引き続き、HSV-010 GTに熱い声援をお願いします」
金石勝智|ケーヒン リアル レーシング チームオーナー
 「優勝した喜びは、なんとも言葉になりません。チームオーナーとして勝った今日は、自分がドライバーとして優勝したときよりもうれしく、チェッカードフラッグが振り下ろされた瞬間には大声を張り上げていました。#17 KEIHIN HSV-010は、レース中のペースはこれまでも速かったのですが、予選では歯車が噛み合わず、結果を残すことができませんでした。今回は前半を担当した金石年弘選手が4番手までばん回してくれたほか、塚越選手がいつも通りの速さを発揮してくれたので、優勝することができました。終盤、#18 ウイダー HSV-010と接戦を繰り広げていたときは、無線を通じて、とにかく接触しないようにと塚越選手に伝えましたが、彼はとても冷静で、クリーンなレースをしてくれました。チーム設立4年目にして、ようやく初優勝を果たすことができました。ファンのみなさま、そしてKEIHINを始めとするスポンサーのみなさまにこういう形でお返しができ、うれしく思っています。これからも全力で戦い、チャンピオンシップを狙っていきますので、ご声援をよろしくお願いします」
金石年弘選手(優勝、#17 KEIHIN HSV-010)
 「まだ勝った実感があまりありません。週が明け、知り合いからお祝いの言葉をかけてもらうと、実感がわいてくるかと思います。今日はスタート直後からマシンの調子がよく、着実に順位を上げることができました。早めにピットに入ったのは、前がつまってペースを上げられなかったからです。後半も塚越選手が追い上げてくれましたが、2番手になってからはピットでレースを見ていられなくなり、トレーラーの中にこもってモニターを眺めながら、とにかく祈っていました。優勝した瞬間は鳥肌が立ちました。今日は本当に運がよかったと思います」
塚越広大選手(優勝、#17 KEIHIN HSV-010)
 「まだ優勝した実感はありません。決勝レースでは、年弘選手が順位を上げてくれましたし、また、マシンのフィーリングがいいと伝えてくれていたので、慌てずに最後まで走りきろうと心に決めました。交代してからは、GT300のマシンを利用しながら順位を上げていきました。最後に小暮選手を抜いたときも、GT300のマシンがいなかったら抜けなかったと思います。次戦の鈴鹿ラウンドは700kmの長い戦いになりますが、#17 KEIHIN HSV-010はいつも決勝で強いので不安はありません。予選で前に出て、優勝を目指して走りきるつもりです」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO決勝 NISSAN GT-Rは4、5、6位 (NISMO)

 SUPER GT第5戦の決勝レースが、7月26日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県、一周3.704km)で行われ、前回優勝の「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/ロニー・クインタレッリ)が4位、出走13台中予選11位からスタートした「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)が5位に入賞。ポールポジションからスタートした「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)はスタートから2位以下を大きく引き離し、74周目までレースをリードしたが電気系トラブルが発生し6位フィニッシュとなった。

■レースの90%をリードした#23 GT-R
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 公式予選からGT500クラスをリードし続けたのは、#23 GT-Rだった。トレルイエは、前日の予選スーバーラップで2位に0.4秒もの差をつけてポールポジションを獲得。決勝レース日の朝に行われたフリー走行でもトップタイムをマークしていた。午前中は気温が35度を超えていたものの、その後サーキット上空に雲が広がり、決勝レースのフォーメーション走行が始まった午後2時には32度に下がっていた。

 レースがスタートすると、トップを走る#23 GT-Rのトレルイエは、ハイペースで後続を引き離しにかかり、1周目にコントロールラインを通過したときには既に2位に3秒差をつけていた。その後、周回を重ねるたびにその差を広げていき、30秒を超える大きなマージンを作って50周目にピットインし、本山にドライバー交代した。競り合いでコースアウトしたり、バックマーカーと接触するなどアクシデントが少なくないこのコースで、#23 GT-Rはアクシデントフリーの単独走行を守り、途中パラパラと降り出した雨にも惑わされることもなかった。残り31周を無理せずに安定したラップタイムで走行すれば、優勝の確率は高いと思われた。しかし、レースが90%を消化した後の74周目に、突然本山がドライブする#23 GT-Rはコース上にストップ。再始動するまでにタイムをロスしてしまう。本山によると、「エンジンのメイン電源が突然落ちた。しばらくしてからスイッチを入れ直すと電源が入り、再スタートした」とのこと。チームは原因究明を進めている。

 前回優勝のためGT-R勢では最大のハンディウェイト(66kg)を積む#12 GT-Rは、6番グリッドから松田がレースをスタート。序盤に他車のアクシデントのため4位に上がり、その後3位、2位へとポジションを上げた。45周目にピットインし、クインタレッリに交代したあとは、5位でレースに復帰。終盤には#23 GT-Rのトラブルによって4位にあがり、そのままフィニッシュした。ドライバーズランキングは3位にあがり、チャンピオン獲得に向けて手応えを感じた星野一義監督は、ドライバー達の手を握りしめねぎらいの言葉をかけていた。

 「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)は、予選順位は11位だったがレース中のマシンは快調で、オープニングラップに2台をパス。その後3周目には7位に浮上。スタートドライバーのオリベイラは、一時後続に抜かれる場面もあったが、レース折り返し時点には5位を走行していた。6位でレースに戻った後半担当の安田もミスのない確実なドライビングで周回。最終的には5位にポジションをあげてゴールした。

#12 GT-Rドライバー 松田次生
 「4位の結果には少し悔しさは残るけど、チャンピオンシップを考えれば良かったと思います。ロニーも良い仕事をしてくれました。シリーズ後半戦は、チャンピオン目指してがんばりたいと思います。まずは、次の鈴鹿700kmでポイントをたくさん取りたいですね」
#12 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
 「重いクルマで4位入賞できたし、ランキング3位に上がれたのでハッピーです。鈴鹿ではふたり力をあわせてポイントを取り、残り2レースで勝負をかけたいです。昨日も今日も暑い中、たくさんのファンの皆さんに応援していただき、ありがとうございました。次の鈴鹿も是非パワーを送ってください」
Text & Photo: NISMO

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO ENEOS SC430が3位表彰台でランキング首位をキープ。GT300クラスではエヴァンゲリオンRT初号機aprカローラが初の表彰台 (TOYOTA)

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3位でフィニッシュし、今季3度目の表彰台を獲得したENEOS SC430
6号車の伊藤大輔(左)とビヨン・ビルドハイム(右)

 SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」が7月 24日(土)、25日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。

 仙台近郊の森の中に位置するスポーツランドSUGOは、高低差が大きく、コース幅も狭いテクニカルコース。夏休みに入って最初の週末となったSUGOには、土・日の合計で3万8千人以上のモータースポーツファンが足を運び、 GTカーによる大迫力のバトルを堪能した。

 今大会にはレクサスチームからGT500クラスに5台のLEXUS SC430が出場。また、GT300クラスに1台のLEXUS IS350と2台のカローラアクシオが出場した。

◆予選◆

 24日(土)のSUGOは好天に恵まれ、9時から行われた公式練習開始の時点で気温は既に30度を越え、午後12時45分からの予選1回目も猛暑の下で開始された。

 予選1回目では、目下ランキングトップ、80kgものウェイトハンデを積むENEOS SC430 6号車が5番手につけスーパーラップに進出。

 石浦宏明と大嶋和也のTDPドライバーコンビで今季LEXUS勢唯一の勝利を挙げるなど好調なMJ KRAFT SC430 35号車は、62kgのウェイトハンデを積みながらも公式練習でもLEXUS勢を引っ張る3番手。しかし、予選1回目は終盤駆動系トラブルに見舞われアタックできず。しかし、序盤マークしていたタイムが、僅か 1000分の1秒差で8番手となり、ぎりぎりでのスーパーラップ進出を決めた。

 ランキング上位を争うZENT CERUMO SC430 38号車は9番手、PETRONAS TOM'S SC430 1号車も苦戦し12番手、DENSO DUNLOP SARD SC430 39号車が13番手でグリッドが決定した。

 午後3時10分から予定されていたスーパーラップは、予選1回目の赤旗中断の影響で若干遅れて開始された。  予選1回目でトラブルに見舞われながらも、メカニックの見事な働きでスーパーラップに間にあった35号車は、先陣を切ってアタック。大嶋が素晴らしい走りを見せ、終盤のアタッカーにかわされはしたものの、3番手グリッドを獲得。6号車は8番手グリッドとなった。

 GT300クラスでは、3台全車がスーパーラップに進出。エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ 31号車が好走を見せ、2番手グリッドを獲得。COROLLA Axio apr GT 74号車が6番手、ウェッズスポーツIS350 19号車が7番手につけた。

◆決勝◆

 25日(日)、決勝レースを前に、午前9時10分から行われたフリー走行で3番手につけたのは35号車。このセッションが始まってまもなく、38号車がGT300クラスの車両と接触し、クラッシュ。車両前部に大きなダメージを負ってしまった。このため、決勝への出場も危ぶまれたが、メカニックの懸命な作業によりスタートまでにはなんとか修復を終え、ピットスタートながら決勝に出走できることとなった。

 決勝スタート時の午後2時には、やや雲が多くなったものの気温32度、路面温度41度という暑さの中で決勝レース(81周:約300km)のスタートが切られた。

 3番手スタートの35号車はポジションを守り、序盤から2位へのポジションアップを狙ったが、狭いSUGOではパスはならず。3周目に35号車をパスしようとしてインに切り込んできた後続と接触。2台揃ってスピンを喫し、ほぼ最後尾の12位まで順位を落としてしまった。

 序盤から上位勢でもスピンや接触が多発する展開となったが、そんな中で重いウェイトハンデを積みながらも着実な走りを続ける6号車が4位までポジションを上げた。

 35号車は他車のスピンもあり、9位まで順位を戻したが、15周目突然車両のトラブルに見舞われコース脇にストップ。無念のリタイアとなってしまった。

 レースは中盤に入ると小雨が落ちてきて、タイヤやピット戦略で各チーム悩まされることとなったが、結局本降りにはならず、ほぼドライコンディションのまま推移。全車がピットを終えた時点で、6号車は3位と好位置をキープ。

 6号車は後方からKEIHIN HSV-010 17号車の猛烈なプッシュを受けながらも、巧みにこれを凌いでいたが、53周目、GT300クラスの車両にふさがれる形で17号車の先行を許し、無念の4位後退となってしまった。

 その後、4位での走行を続けた6号車だったが、残り7周で首位を独走していたMOTUL AUTECH GT-R 23号車がストップ。これでひとつポジションを上げ、3位でフィニッシュ。今季3度目の表彰台を獲得した。

 週末を通して苦戦を強いられた1号車が粘り強く走り抜き7位。ピットスタートから追い上げた38号車が9位、39号車も10位に入り、シリーズタイトル争いにおいて貴重なポイントを獲得した。

 今大会の結果、伊藤 大輔/ビヨン・ビルドハイム組の6号車は、僅か1ポイント差ながらドライバーズランキング首位をキープ。1号車の脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー組もトップと10ポイント差の4位につけている。

 GT300クラスでは、2番手からスタートした31号車の前半担当、嵯峨宏紀が序盤は首位争いを繰り広げた。一方で6番手スタートの74号車も、前半を担当したTDPドライバーの井口卓人が5位、6位を争う激しいバトルを展開したが、TDPドライバー 国本雄資に交代して間もない43周目にGT500クラスのバトルに巻き込まれる形で接触し、コースアウト。操舵系にダメージを負い、そのままリタイアとなった。

 19号車もトップ10圏内での走行を続けていたが、41周目にミッショントラブルに見舞われ、リタイアを余儀なくされた。

 31号車は2位のポジションを守ったまま、松浦孝亮にドライバー交代。後半も2位争いを展開したが、58周目に、サイド・バイ・サイドのバトルの末に、 HASEMI SPORT TOMICA Z 3号車の先行を許し、3位に後退。その後松浦も2位奪還を目指してプッシュしたが、惜しくも逆転は叶わず。しかし、そのまま3位でチェッカーを受け、嬉しい初表彰台獲得となった。

ENEOS SC430 6号車 ドライバー 伊藤 大輔:
 セパンでのレースのようにうまく行くとは考えずに、このレースに臨んだ。菅生でのレースは例年荒れるので、重いウェイトハンデの我々にも何かしらチャンスがあると期待していた。常に最後まで走り切ることが結果につながると思っている。予選からクルマのパフォーマンスはとても良く、決勝でもそれを発揮できた。決勝レースもとくにトラブルもなく、ビヨン(・ビルドハイム)に少し長いスティントを走らせてしまったが、その分自分も頑張らねばと奮起した。結果表彰台も獲得でき、良いレースとなった。
ENEOS SC430 6号車 ドライバー ビヨン・ビルドハイム:
 今日は、80kgという信じられないウェイトハンデにもかかわらず3位表彰台を獲得できハッピーに終われた。途中、周囲のトラブルでポジションアップをすることができ、その後、前のポジションのクルマはとても速かったので、無理せずタイヤをセーブすることに努めた。予定よりも少し長いスティントにはなったが、ピット作業も完璧だったし、うまく(伊藤)大輔にスイッチすることができた。次戦は更に重くなるが、長いレースは何が起こるかわからないので、このままポイントリーダーの座を守りたい。
エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ 31号車 ドライバー 嵯峨 宏紀:
 今大会は予選と決勝レースの前半のスティントを担当した。トップを行く紫電とは、単独で走行する時には、自分にも負けないくらい速さがあると感じた。しかし同じGT300クラスの周回遅れの処理で、前のクルマと離されてしまうことがあり、自分の課題が見つかったレースとなったと思う。これからも松浦選手と息の合ったコンビで良い戦績を残していきたい。
エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ 31号車 ドライバー 松浦 孝亮:
 嵯峨(宏紀)が前半頑張ってくれて、3位と15秒差をつけるまでリードして2位で繋いでくれた。小雨の時にそのギャップがなくなってしまい、また多少引っ張りすぎて3位にポジションを落としてしまった。残りのスティントは、抜かれないペースで走行し、ポジションを守ることに徹した。自分のスティントでポジションダウンを喫してしまったことは悔しいが、初表彰台を獲得できたので、今大会の結果は謙虚に受け止め、今後更なる上位フィニッシュを目指す。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO決勝結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2010/07/25) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
1500117KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS28811:50'27.577
25002*18ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS70810.025
35003*6ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS808112.633
4500412カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS668116.466
5500524HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH508137.837
6500623MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI368156.119
750071PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS74811'14.303
85008100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS42811'14.474
9500938ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS60801Lap
105001039DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL16792Laps
1150011*32EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL6792Laps
12500128ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
BS10774Laps
1330012アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
YH30765Laps
1430023HASEMI SPORT TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH58756Laps
15300331エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
YH22756Laps
16300425ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH8756Laps
17300511JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL34756Laps
18300643ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
MI70756Laps
1930077M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH80756Laps
20300846アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH80756Laps
2130095マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH16747Laps
223001086JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH24747Laps
2330011*66triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
YH22747Laps
2430012*9初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
HK2738Laps
253001362R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH738Laps
263001488リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH8738Laps
273001551Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
坂本 雄也
密山 祥吾
YH738Laps
2830016360石松 Kosei RUNNUP PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR MY2004
田中 篤
松永 まさひろ
HK738Laps
293001787JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
YH2729Laps
303001826CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
YH2729Laps
3130019666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
Takamori.com
YH7110Laps
---- 以上規定周回数(GT500:56Laps / GT300:53Laps)完走 ----
-300-365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
ティム・サグダン
YH4833Laps
-300-74COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI724338Laps
-300-19ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH424140Laps
-500-35MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS621566Laps
-300-27NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH120DNS
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ブノワ・トレルイエ) 1'17.691 (6/81) 171.646km/h
  • Fastest Lap(GT300): CarNo.2 アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規) 1'25.387 (7/76) 156.175km/h
  • CarNo.32は、2010 SUPER GT Sporting Regulations第30条1.違反(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
  • CarNo.18は、スポーツマン精神に反する行為のため、白黒線分旗を提示した。
  • CarNo.6は、スポーツマン精神に反する行為のため、白黒線分旗を提示した。
  • CarNo.66は、2010 SUPER GT Sporting Regulations第28条16.違反(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
  • CarNo.9は、2010 SUPER GT Sporting Regulations第30条1.違反(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティを科した。

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO決勝 優勝ドライバーのコメント

100725GTFinalKaiken

100725GT500KaikenGT500クラス優勝:#17KEIHIN HSV-010
塚越 広大
まだ勝った実感があまりないです。レース自体は年弘さんが順位を上げながらいいペースで走ってくださってましたし、僕が乗ってからもクルマの状態は良かったので、GT300のクルマをうまく使いながら順位を上げていました。最後も300のクルマがいなかったら抜けなかったと思います。狙っていたと言うより、運が良かったですね。
23号車を目標に走っていましたが、18号車には追いつける自信がありました、ただ抜けるかどうかまでは分かりませんでしたが。
優勝するのは2007年夏の鈴鹿のF3以来じゃないかと思います。
予選では、前もってアタックすると聞かされていたんですが、自分の走り方で損してる部分がいくつかあったのと、1周うまくまとめることが出来なかったのとで、10位に終わってしまいました。次の鈴鹿は長いレースですが、決勝でのペースには自信があるので、あとは予選でもっと前に行って、連勝目指して頑張ります

金石 年弘
僕も勝った実感が未だありません。週が明けて、いろんな人からお祝いの言葉を貰うころには実感が湧くのかなと思います。
クルマの状態はずっと良くて、確実に順位を上げながら走っていましたが、前のGT500のクルマが遅かったので早めにピットに入りました。予選からクルマは良かったんですが、うまくまとめられなくてあの順位でしたね。
残りの10周くらいからはもうピットで見ていることができなくて、トレーラーの中で無線を聞きながら祈ってました。最後のオーバーテイクはすごい鳥肌が立ちましたね。運が良かったと思います。最後に勝ったのは2003年のフォーミュラニッポンもてぎ以来です。
次のレースは長いので、決勝のラップタイムが安定するように、チームとよく話し合ってセッティングを作っていきたいです。

100725GT300KaikenGT300クラス優勝:#2アップル・K-ONE紫電
加藤 寛規
大変なレースでしたが、チームスタッフ、エンジン、ヨコハマタイヤさんすべてが完璧な仕事をしてくれました。スタートしてからも、後続を押さえてくれるクルマがあったりで後ろが離れていってツいてました。それでも、後で何があっても良いだけのギャップを作っておこうと必死で頑張ったんですよ。それなのに「(ぶっちぎりで)つまんないレースだった」と言われてショックでした。
濱口選手に代わってからも、雨が降ってきたりでハラハラでしたが、ラップタイムが安定していたので安心しました。
次は高橋さんも乗るので、違った意味で絶対負けられないレースです。ベストを尽くします。

濱口 弘
僕のようなジェントルマンドライバーにチャンスを下さった、高橋さんや由良さんにまずは感謝します。加藤さんがマージンを作ってバトンを渡してくださいましたが、自分自身に不安な部分が多く、ファイナルラップの最終コーナーを抜けるまで全く安心できませんでした。 フィニッシュした後は、今までの4戦が残念な結果に終わっていただけに、熱いものがこみ上げました。久しぶりに嬉しくて泣けました。
前回の鈴鹿ではドライブする前に終わってしまったので、次こそちゃんとレースをして結果を残したいです。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO決勝 最後の最後に大逆転!! #17ケーヒンHSVが0.025秒差で夏の菅生を制す!

2010AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUGO GT300kmレース」の決勝レースが7月25日、スポーツランドSUGOで行われた。
途中小雨が降る難しいコンディションの中、300kmのレースを制したのは#17KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)。終盤見事な追い上げで#18ウイダーHSV-010を最後の直線でかわし、チーム結成以来初の勝利を手にした。その差は僅かに0.025秒。終盤数周にわたって展開された息をもつかせぬ熱い戦いに、サーキットに詰め掛けた27,000人の観衆は大いに沸いた。3位には#6ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム組)が入った。
ポールシッターの#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)は序盤から独走状態を築いていたが、終盤突如スローダウン、6位でレースを終えた。

GT300クラスはポールからスタートした#2アップル・K-ONE紫電(加藤寛規/濱口弘組)が序盤から快調に後続を突き放し、2位以下に23秒103もの大差をつけて、こちらも今季初勝利を飾った。
2位は予選12番手から怒涛の追い上げを見せた#3HASEMI SPORT TOMICA Z(星野一樹/柳田真孝組)、3位には#31エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ(嵯峨宏紀/松浦孝亮組)が入った。
(天候:曇り-雨-晴れ コース:ドライ-ハーフウェット-ドライ 観客動員数:27,000人)

100725GT500Start

100725GT500Mj

100725GT500Keihin

100725GT500Keihin2

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100725GT500Winners2

100725GT500Top3

100725GT300Start

100725GT300Siden

100725GT300Winner

100725GT300Top3

決勝レースは午後2時にスタート。上空には厚い雲が垂れ込めてきたが、この時点では雨はなく、ドライコンディションで81周の戦いの火蓋が切られた。
朝のフリー走行でGT300車両と接触してクラッシュ、フロント部分を大破した#38ZENT SCもどうにか修復が間に合い、ピットスタートながら戦列に加わることとなった。

ホールショットを奪ったのはポールスタートの#23モチュールGT-R。
スタートドライバーのトレルイエは序盤からハイペースで逃げにかかり、1周1秒のペースで後続との間にマージンを築き上げていく。
2位には#100レイブリックHSVの伊沢拓也、3位には#35MJクラフトSCの大嶋和也がつけてオープニングラップを終了したが、その後方からやってきた#8ARTA HSVを駆るラルフ・ファーマンが3周目の1コーナーで大嶋のインに飛び込み、両者は接触、揃ってスピンを喫して後方に沈む。 2位の伊沢も10周目のヘアピンでスピン、一気に10位に沈んだ。
更に35号車は駆動系のトラブルから15周目のS字手前でストップ。惜しくも戦列を去る結果となった。

こうした中、着実に順位を上げてきたのが#17ケーヒンHSVだ。
予選10番手からのスタートながら、上位陣の脱落に助けられて10周目までに7位、19周目には#24HIS GT-Rを1コーナーで捉えて6位に浮上すると、23周目の馬の背では#32エプソンHSVも捉えて5位に浮上する。31周目には馬の背で#32エプソンがコースアウトしたために4位に浮上した。 この周回前後から時折雨粒が落ち始めており、馬の背コーナー前のポストからはオイル端が提示されるようになっていたのだ。
17号車はスタートドライバーの金石が36周までを走行してピットイン。塚越広大にバトンタッチする。これは前のクルマに詰まったことによる予定よりも早いピットストップだったとレース後に金石は語った。

一方のトップ争いは、15周を終えたところで1-2位の差が12秒297まで開いていたが、2位を走る#18ロイック・デュバルが次第にペースを上げ、20周終わりでは9秒683、26周終わりでは7秒199と周回を重ねるごとに縮まり始めた。しかし#18ウイダーHSVは29周終わりで早めのピットインを行った。
対する#23モチュールGT-Rはトレルイエが50周目まで引っ張って漸くピットイン。本山にステアリングを委ねた。
23号車がピットアウトした時点で、18号車は14秒9後方に位置していた。

23号車の作戦は的中し、そのまま逃げ切りに入るかと思われたが、18号車を駆る小暮はアウトラップから数周にわたりペースの上がらない#23本山との差を一気に詰め、53周を終えるころには10秒734後方まで迫ってきた。
その後2台のギャップは周回遅れが絡むたびに拡大と縮小を繰り返し続ける。
小暮の追走に対して本山も一歩も引かない構えだ。

しかしその後方から、この2台を上回るハイペースで追い上げてくる1台のクルマがあった。
塚越広大の駆る#17ケーヒンHSVだ。
塚越は小暮より1秒以上速いペースで周回を重ね、5秒以上あったギャップを70周終わりまでに1秒888まで縮めてきた。トップの本山はその更に9秒995前方。こちらは完全に逃げ切りの体制に入ると思われた。

しかし74周目に誰もが想像だにしなかった波乱が待ち受けていた。
トップをひた走る23号車に電気系のトラブルが突如襲ってきたのだ。
予想外のスローダウンを強いられ、最終コーナーにストップする23号車。
その脇をテール・トゥ・ノーズの状態で18号車と17号車が駆け抜けていく。
23号車はその後息を吹き返し、再び1分20秒~19秒台で周回を始めたが、時既に遅く、土曜朝のフリー走行から終始トップタイムを刻み続けてきた昨年のSUGOウィナーは6位でこのレースを終えることとなった。

#23モチュールGT-Rの脱落により、2位を争っていた#18ウイダー、#17ケーヒンの2台のバトルはそのままトップ争いに切り替わった。
77周目のSPアウトコーナー、80周目の1コーナーと、隙あらば躊躇なく並びかけてくる#17ケーヒンの塚越を懸命に押さえ込む#18ウイダーの小暮。
両者テール・トゥ・ノーズのまま、レースはファイナルラップを迎える。

そして。
逆転のチャンスは最終コーナーに待ち受けていた。

周回遅れのランボルギーニに詰まった小暮にすかさず塚越がアウトから並びかけた。
両者フルスロットルで最終コーナーからダンロップブリッジまで続く急な上り坂を駆け上がっていく。
コントロールラインの手前では完全に横一線の状態となり、そのままフィニッシュラインを突っ切った。

勝ったのは塚越。
#17ケーヒンHSVは僅か0.025秒差で#18ウイダーHSVを下し、チーム結成以来初の勝利をここSUGOで手にした。
塚越にとっては2007年のF3以来、金石にとっては2003年のフォーミュラニッポン以来の待ちに待った公式戦優勝となった。

GT300クラスはポールスタートの#2紫電が快調にトップをひた走る一方で、2位以下は混戦に次ぐ混戦が展開された。
#31エヴァンゲリオンaprカローラ、#11JIMゲイナーフェラーリ、#7雨宮RX-7、#62R&Dレガシィ、#74aprカローラらが一進一退の攻防を繰り広げるなか、後方からは12番手スタートの#3トミカZが着実に順位を上げてこの集団に追いついてきた。
3号車はルーティンストップを終え、柳田に交代した後の53周目に遂に2位を走行する#31エヴァンゲリオンカローラを馬の背で捉え、2位に浮上した。

一方トップの#2紫電は加藤が規定ギリギリまで引っ張って濱口にチェンジ。後方の混戦にも助けられて20秒以上のマージンを築き上げた。
最早このペースについていける車は1台もなく、紫電は今季待望の初勝利を5戦目にして漸く手にした。

次回はいよいよ鈴鹿サーキットを舞台に繰り広げられる伝統の一戦、ポッカ700km。
8月22日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦SUGOフリー走行結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2010/07/25) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500123MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI361'18.112-170.721
250028ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
BS101'18.441 0.329170.004
3500335MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS621'18.557 0.445169.753
4500432EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL61'18.640 0.528169.574
5500512カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS661'18.775 0.663169.284
6500638ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS601'18.872 0.760169.075
75007100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS421'18.967 0.855168.872
8500824HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH501'19.001 0.889168.799
950096ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS801'19.010 0.898168.780
105001017KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS281'19.021 0.909168.757
115001118ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS701'19.421 1.309167.907
125001239DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL161'19.421 1.309167.907
13500131PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS741'19.530 1.418167.677
14300111JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL341'25.080 6.968156.739
1530022アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
YH301'25.433 7.321156.091
16300346アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH801'25.471 7.359156.022
1730047M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH801'25.604 7.492155.779
1830059初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
HK21'25.844 7.732155.344
19300625ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH81'25.867 7.755155.302
20300762R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'25.898 7.786155.246
21300819ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH421'25.962 7.850155.130
2230093HASEMI SPORT TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH581'26.000 7.888155.062
233001043ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
MI701'26.001 7.889155.060
243001131エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
YH221'26.009 7.897155.046
253001274COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI721'26.499 8.387154.167
263001388リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH81'26.572 8.460154.037
2730014*87JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
YH21'26.599 8.487153.989
283001566triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
YH221'26.696 8.584153.817
293001626CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
YH21'26.804 8.692153.626
3030017365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
ティム・サグダン
YH1'26.825 8.713153.589
31300185マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH161'26.843 8.731153.557
323001951Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
坂本 雄也
密山 祥吾
YH1'26.856 8.744153.534
333002086JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH241'27.109 8.997153.088
3430021*27NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH121'27.200 9.088152.928
3530022*666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
Takamori.com
YH1'27.423 9.311152.538
3630023360石松 Kosei RUNNUP PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR MY2004
田中 篤
松永 まさひろ
HK1'27.901 9.789151.708
  • CarNo.27は、2010 SUPER GT Sporting Regurations第30条1.違反(危険なドライブ行為)により決勝スターティンググリッドを最後尾とする。
  • CarNo.666は、1stドライバーの出走嘆願を認め、決勝レース出走を許可する。なお、スターティンググリッドはグリッド表にて発表する。
  • CarNo.87は、FIA国際競技規則付則H項違反(チェッカー後のスピン)により、罰金3万円を科す。

SUPER GT

SGT:第5戦SUGOフリー走行2回目 #23モチュールまたもトップタイム!GT300はJIMゲイナーフェラーリ

スーパーGT第5戦SUGOのフリー走行2回目は#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)がトップタイム。23号車はここまで全てのセッションでトップに立ち、菅生2連勝にむけて快調な仕上がりぶりを改めてアピールした。
GT300クラスはJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430(田中哲也/平中克幸組)がトップタイムを記録した。

100725Free2GT500 100725Free2GT300

決勝日を迎えたスポーツランドSUGOは上空にうっすらと雲がかかり、午後には一時雨という予報も出ている状況。しかし2回目のフリー走行が開始されるころには晴れ間が覗き、気温も次第に上昇してきた。
フリー走行は午前9時10分から45分で行われた。

100725Free2ZENT各車一斉にコースに飛び出し、1分22秒台から次第にペースを上げていく。
開始8分過ぎには#38ZENTセルモSCを駆る立川祐路が1分18秒872と最初に20秒台を突破してトップに躍り出る。
ところが38号車はこのタイムを出した直後に最終コーナー立ち上がりでGT300クラスの#27NACフェラーリと接触。両者はアウト側のガードレールに激しくぶつかり、38号車はフロント周りを大破、27号車も左リヤフェンダーに痛々しいダメージを負った。
このアクシデントの影響により赤旗が出され、セッションは中断となってしまった。

2台の車両回収とコースの安全確認を終えた後、午前9時40分より走行は再開された。
ここでいち早くタイムを上げてきたのがポールシッターの#23モチュールGT-Rだ。
本山のドライブで叩き出したタイムは1分18秒112。これがそのままこのセッションのベストタイムとなった。
続いて#12カルソニックGT-Rも松田次生が1分18秒台を記録、そこに#8ARTA HS-V、#35MJクラフトSC、#32エプソンHS-Vらが相次いで割って入り、順位は#23、#8、#35、#32、#12の順に。
そこにクルマの修復作業で再開後は一切走行できなかった#38ZENTが6番手で続く。
結局7番手の#100レイブリックHS-Vまでの7台が1分18秒台、10番手の#17ケーヒンHS-Vまでの10台がトップから1秒以内という非常に接近した内容でフリー走行は終了。決勝での波乱を大いに期待させるものとなった。

100725Free2MikuGT300クラスは序盤#9初音ミクポルシェがトップに立ち、それを#2アップルK-ONE紫電、#7M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7、#46アップスタートMOLA Zらが上回る展開に。
ポールシッターの#2紫電がチェッカー直前までトップに位置していたが、最後の最後に#11JIMゲイナーフェラーリがこれを上回るタイムを記録してトップに躍り出た。

なお、赤旗の原因となった#27フェラーリには「危険なドライブ行為」によりペナルティの裁定が下った。これにより27号車はこの後の決勝を最後尾グリッドからスタートすることになる。

第5戦決勝はこのあと午後2時より、81周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO公式予選 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)が予選2番手でフロントローを獲得 (HONDA)

 7月24日(土)、宮城県仙台市郊外のスポーツランドSUGOにおいて、2010 オートバックス SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」が開幕し、公式予選が行われた。

 まだ梅雨明けしたばかりの東北南部は、この日、太平洋から張り出した高気圧の影響で強い日差しが照りつけ、朝から気温が上昇。公式練習が始まった午前9時の段階で、すでに気温34℃、路面温度51℃と、第4戦マレーシア・セパンラウンドと変わらない厳しいコンディションとなった。しかし、午後になると日差しが雲でさえぎられるようになり、いくぶん過ごしやすくなった。

 セパンラウンドでは、HSV-010 GTの高い旋回能力が改めて証明されたほか、シーズン序盤から課題とされきたストレートスピードの伸びについても、新たなセッティングを採用することで解決されつつあり、コース特性がセパンサーキットとよく似たスポーツランドSUGOでもHSV-010 GTの健闘が期待される。

 SUPER GTの予選にはノックダウン方式とスーパーラップ方式の2種類があるが、今回はスーパーラップ方式が採用された。この方式では、予選1回目でトップ8に入ったマシンが「スーパーラップ」と呼ばれる予選2回目に進出。そしてスーパーラップでは、予選1回目で8番手だったマシンから順に1台ずつタイムアタックを行い、ここで記録されたラップタイムをもとに決勝のスターティンググリッドを決めることになる。

 12時45分に始まった予選1回目では、#100 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)の2番手を筆頭に、#8 ラルフ・ファーマン/井出有治組(ARTA HSV-010)、#18 小暮卓史/ロイック・デュバル組(ウイダー HSV-010)、#32 道上龍/中山友貴組(EPSON HSV-010)の計4台がトップ8に食い込み、スーパーラップ進出を決めた。残る#17 金石年弘/塚越広大組(KEIHIN HSV-010)はソフトコンパウンドのタイヤを選択したことが裏目となったため、明日の決勝には10番グリッドからスタートすることが決まった。

 GT500クラスのスーパーラップは午後3時50分に開始。予選1回目で好調な走りを見せた#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手が1分16秒622を記録してフロントローとなる2番グリッドを獲得。#18 ウイダー HSV-010の小暮選手が1分16秒774で4番手、#8 ARTA HSV-010のR.ファーマン選手は1分16秒815で5番手となった。#32 EPSON HSV-010を駆る道上選手はコースイン後にパドルシフトが不調に陥ったものの、アタック開始までに復調して1分17秒298を記録。7番グリッドを獲得した。HSV-010の5台は順調な仕上がりを見せて明日のレースに臨む。

松本雅彦|Honda GTプロジェクト プロジェクトリーダー代行(エンジン責任者)
 「スポーツランドSUGOで行った事前テストでは、#100 RAYBRIG HSV-010がトップタイムを記録するなど、好感触をつかんでいました。今日の予選では、4台のHSV-010がスーパーラップへの進出を果たし、マシンの特性がスポーツランドSUGOにマッチしていることが改めて証明されました。#17 KEIHIN HSV-010が10位にとどまったのはタイヤの選択に失敗したからで、これさえなければ5台そろってスーパーラップに駒を進めることができたはずです。明日は曇りがちの空模様になり、今日よりも気温はいくぶん低いようです。決勝レースではタイヤに優しいHSV-010の特性をさらに生かせるので、かなりいい結果が期待できます。ただし、このサーキットはコース幅が狭く、レース中に他車と接触する可能性が低くないので、特にスタート直後の2~3コーナーはアクシデントに巻き込まれないように、ドライバーには気をつけてもらいたいところです。セパンラウンドで経験したクールスーツのトラブルは、チーム間の情報交換を進めることで改善を図りました。チャンピオン争いのことを考えると、そろそろ2勝目が欲しいところなので、明日は慎重に、しかし、大胆にレースを戦っていくつもりです。期待していてください」
伊沢拓也選手(2番手、#100 RAYBRIG HSV-010)
 「午前中は路面がまだ汚れていてフィーリングはよくありませんでした。午後になるとコンディションがよくなり、タイムもよくなっていきました。今回同様、スーパーラップのアタックを任せていただいたセパンラウンドでは少し中途半端な形で終わっていたので、今日はいつも以上に神経を集中してアタックに臨みました。結果的に精一杯のドライビングができたので、予選2番手というリザルトには満足しています。ここのレースは荒れることが多いので、担当するレース前半を何とか乗りきって、うまくリードを広げてから山本選手に引き継ぎたいと思っています。よいタイヤチョイスができているので、明日のレースにはかなり自信があります」
山本尚貴選手(2番手、#100 RAYBRIG HSV-010)
 「いつものようにチームのみなさんにマシンをいい状態に仕上げていただいたおかげで、タイヤテストのときと非常に近いフィーリングで走ることができました。セパンでは優勝を意識しすぎて自分を見失ってしまった側面がありましたが、今回は自分のドライビングをしっかり守って走り続ければ、結果は自ずとついてくると信じています。スポーツランドSUGOはコース幅が狭いので、決勝レースではGT300クラスをスムーズに抜いていくこともポイントになりそうです。落ち着いて戦えば表彰台には確実に上れるはずですし、表彰台の真ん中も見えてくると思います。いずれにしても、明日のレースでは与えられた仕事をしっかりとこなすつもりです」
Text: HONDA

SUPER GT

SGT:第5戦SUGO公式予選 絶好のポジションからSUGO2連覇を狙う (NISMO)

■#23 GT-Rと#12 GT-Rがスーパーラップへ進出

gt_r05_n_q500_1.jpg  SUPER GT第5戦は、真夏の東北ラウンド、スポーツランドSUGOにおいて開催。連日30℃を超える気温が続いていたが、予選日も朝から青空が広がり暑くなりそうだった。公式練習が始まる朝9時の時点で気温は既に30℃で、ここから気温も路面温度も徐々に高くなっていった。

 今回のウェイトハンディは「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)が36kgと比較的軽量だが、開幕戦優勝の「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)は50kg、前回優勝の「カルソニック IMPUL GT-R」(#12松田次生/ロニー・クインタレッリ)は66kg。今回GT-Rは空力に改良が加えられてダウンフォースを増やし旋回性能が高められた。外観で分かるだけでもフロントフェンダー上部の形状が若干変更され、リアエンドに小さなフィンが取り付けられた。またリアウィングの角度もSUGO用にフィッティングされている。また#24 GT-Rは今回最新スペックのエンジンを搭載した。

 朝の公式練習でトップを奪ったのは、前回セパンで2位表彰台を獲得した#23 GT-Rのトレルイエ。気温36℃、路面温度48℃まで上がったセッション終了間際に1分16秒956と唯一16秒台に叩き込んで他を圧倒した。またハンディウェイトの重い#12 GT-Rの松田も1分18秒094で5番手につけたが、#24 GT-Rは1分18秒328で10番手となった。

 午後からはやや雲が増え、予選1回目が始まる12時45分には、気温32℃、路面温度44℃までやや暑さが和らいだが、それでも猛暑に変わりはない。 GT300クラスとの混走枠で、ドライバーは全員がクォリファイ。そして13時40分から10分間のGT500専有走行枠がスタートした。開始7分でヘアピン先でストップした車両があり、ちょうどそのタイミングでアタックしていたのが#24 GT-Rのオリベイラ。黄旗が掲出されたことでアクセルを緩めたオリベイラはベストアタックとならなかった。残り2分で#23 GT-Rのトレルイエが1分17秒139で2位につけ、残り1分となって#24 GT-Rのオリベイラが7位に食い込んだ。直後にトレルイエが1分16秒627までタイムアップしてトップに浮上! 各車タイムアップを果たした結果#24 GT-Rと#12 GT-Rはトップ8から落ちてしまったが、チェッカーが出された直後に#12 GT-Rの松田が1分17秒316を出して6位へ。これで#23 GT-Rが1位で3戦連続のスーパーラップ進出を決め、#12 GT-Rも6位でスーパーラップへ進出することになった。しかし#24 GT-Rは11位で今回は残念ながらスーパーラップへは進めなかった。

■トレルイエが今季初のポールポジションを獲得、松田も6位につける

gt_r05_n_q500_2.jpg  GT500のスーパーラップは15時50分に始まった。GT300の時には太陽が路面を照りつけていたが、徐々に雲が増えて曇ってきた。3番目にコースインした#12 GT-Rの松田は、重いウェイトと格闘しながら渾身のアタックで1分17秒222でその時点で2位につけた。しかしその後にアタックに入った車両が次々に松田のタイムを上回っていく。最後にアタックに入ったのは#23 GT-Rのトレルイエ。コース前半のセクター1では暫定トップを上まわるタイムを出した。直後の馬の背コーナーではテールスライドさせるも、1分16秒 178と2位に0.569秒の差をつけてポールポジションを獲得。#12 GT-Rは6位となった。

 「パーフェクトな一日になりました。これまでいろいろと苦労しましたが今日は完璧なセッティングも見つかりました。08~09年と同じような調子になれてうれしいです」とトレルイエ。「これまで苦労や試行錯誤がありましたが、チームに感謝しています。セパンから鈴鹿までが重要な3戦なのですが、明日は優勝がターゲット。全力で頑張りたい」と本山も笑顔で答えた。

ニスモ鈴木豊監督
 「1年ぶりのポールポジションですが、今までのいろいろなストレスが吹っ切れるぐらいいい状態でスタートできました。手応えはある程度感じていましたが、テストがちゃんとできていなかったので不安もありました。それでもエンジニアとメカニック、ドライバーが設計の狙いどおりのセッティングを出してくれました。今日はこれまでの人生で一番うれしい誕生日(45歳)になりました。明日はスタートから飛ばしてポールtoフィニッシュを狙いますので、盛大な応援をよろしくお願いします!」
Text & Photo: NISMO

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SGT:第5戦SUGO ポールシッターのコメント

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GT500クラス #23MOTUL AUTECH GT-R
ブノワ・トレルイエ
100724ppGT500 パーフェクトな一日でした。この一年、色々なセッティングを試してきましたがやっといいものが見つかりました。特にタイヤチョイスでは苦労してきたんですが、今日の気候はミシュランに有利に働きました。段々2008年、2009年と同じフィーリングになってきたなと感じています。スーパーラップでは1分16秒3あたりをターゲットタイムにしていました。昨日より気温が下がってウォームアップに気を使うコンディションでしたから、左右にクルマを振って必死で暖めました。1コーナーは慎重に入っていきましたが、後半部分は思いっきりいきましたよ。まぁアウトラップでスピンしなかっただけでも自分としては嬉しいですが(笑)
ミシュランはセパンでも安定していたので、明日も同じ状態だと思います。天候次第ではありますが。今クルマはすごくいい状態なので、決勝には期待しています。
本山 哲
素晴らしい一日でした。今までタイヤ、エンジン、クルマ、空力と試行錯誤を続けてきましたが、セパンから正しい方向が見つかり、今日はすごくいい状態でした。ここまで頑張ってくれた全てのスタッフに感謝したいです。
ブノワも風邪気味なのに今日は素晴らしい走りをしてくれて、全く安心してみていられました。今まで結果を残せていないので、23号車にとってセパン、菅生、鈴鹿は非常に大事なレースだと考えています。今回の目標は優勝することなので、それにむかって最大限頑張ります。
GT300クラス #2アップルK-ONE紫電
加藤 寛規
100724ppGT300 ここに来るまで、富士やセパンで残念な結果が続いていたので、ここで仕切り直しをしようと思ってやってきました。GT300は混戦なので、ここで一回勝てば追いつく可能性がでてきます。 だから菅生は攻めに回らないといけないとチームでベクトルを揃えてやってきましたし、ヨコハマさんもタイヤをバージョンアップしてくださって、紫電と相性のいいものにしてくれました。感謝しています。
レースがどうなるかは分かりませんが、菅生はオーバーテイクが難しいので、ポールポジションを取れたことでいいレースを迎えられると思います。
濱口 弘
とにかく経験が少ないので、少しでも多く走ってフィーリングを掴まないといけません。今回はセッティングが決まってることもあって、走る時間を長く取ってもらえました。お陰でBドライバーの中でもいい位置にいることができました。
人生で今まで13レースしかやってなくて、今度が14レース目です。30歳を越えて自分でクルマを買えるようになってからレースを始めましたが、全国にそういう人は一杯いると思うので、僕が走ることでそんな人たちに夢を与えられたらと思います。
今回は加藤さんが今まで以上にプッシュしているのが、モニターを見ているだけでも伝わってきました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

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SGT:第5戦SUGOスーパーラップ 驚速トレルイエ!ぶっちぎりでポール獲得

2010AUTOBACKS SUPER GT第5戦「SUGO GT300kmレース」は7月24日、宮城県のスポーツランドSUGOで公式予選を行い、#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が1分16秒178をスーパーラップで記録してポールポジションを獲得した。
GT300クラスはアップル・K-ONE・紫電(加藤寛規/濱口弘組)がポール。終わってみれば両クラスとも、公式練習、予選1回目、スーパーラップと同じクルマがトップだった。

100724SlGT500 100724SlGT300

公式予選1回目で2度の赤旗中断があった影響からか、スーパーラップ方式で行われる公式予選2回目は当初予定より5分遅れて午後3時15分にGT300の走行から開始された。

日が傾き、気温が多少下がった影響もあってか、このセッションでは予選1回目までの自己ベストを更新するチームが相次いだ。
まずは最初にアタックした#43ARTAガライヤの高木真一がいきなり1分24秒505と自信のベストタイムをいきなりコンマ6縮めてくる。
これを後続のチームは中々上回れず、終わってみれば43号車は3位に浮上していた。
このガライヤのタイムを最初に上回ったのが、#31エヴァンゲリオン初号機カローラだった。
31号車は嵯峨宏紀のドライブで1分24秒441を叩き出したが、最後にアタックした#2紫電の加藤寛規は更にそれを上回る1分24秒082を記録。自身のベストタイムをコンマ4秒縮めて今季初のポールポジションを獲得した。

続いて行われたGT500のスーパーラップは、公式予選1回目でトラブルによりコース上にストップしながらも8位に踏みとどまってSL進出を果たした#35MJクラフトSCが最初にアタック。
ドライブするのは大嶋和也で、1分16秒747とこちらも自己ベストを更新してきた。
この大嶋のタイムを後続の#32エプソンHSVの道上、#12カルソニックGT-Rの松田、#6エネオスSCのビルドハイムらは上回れず、4台終わった時点では35号車が暫定トップに。
続いて5番目にコースインした#8ARTA HS-Vのファーマン、#18ウイダーHS-Vの小暮らもセクター1で僅かに大嶋を上回ったものの、コース後半のタイムが伸び悩んでいずれも大嶋の後塵を拝する結果となった。残るは2台だ。
7番目のアタッカーは#100レイブリックHS-V。ドライブするのは伊沢拓也。
伊沢はセクター1で0.145秒後れを取ったものの、後半部分を綺麗にまとめて1分16秒622を記録、漸く35号車を上回ってトップに立つ。
しかし公式練習、予選1回目といずれもトップできていた#23モチュールGT-R、トレルイエの想定したターゲットタイムはそれを遥かに上回る1分16秒3。走ってみれば更にそれをも上回る1分16秒178を叩き出して文句なしのトップ、ポールポジションを獲得して明日の決勝に臨むこととなった。

第5戦決勝は明日午後2時より81周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

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