
右腕に喪章を巻いて記者会見に臨む本山哲 (Photo: A.Bessho)
驚速本山に敵なし! 2位を0.652ちぎってのポール。
MINEの天候は徐々に回復しつつあり、上空にはところどころ青空も顔を覗かせてきた。14時、フォーミュラニッポン2回目の予選が始まった。開始10分、午前中不振だった野田がタイムを更新し、1'16.314と2回目のトップに立つ。開始18分、午前中、予選開始早々にマシンを降りたロッテラーが16.296と野田を逆転、2回目のトップに。しかし、その直後、土屋も1回目のタイムを上回り、15.601と15秒台に入り、トップに踊り出た。開始20分過ぎ、脇阪も15秒台に入り15.796、2回目の2位に。総合でも4位に上がった。
予選残り20分、1回目のタイムを上回り15秒台に入るドライバーが増えてきた。小暮が15.705で2回目2位に、総合でも4位に上がってきた。残り15分道上が15.471を出し、2回目のトップに、総合でもINPULの2台の間にはいり2位だ。その直後、本山が来た来た! ついに14秒台に入りタイムは、14.981、次の周も14.929とさらにタイムアップ、他のドライバーを圧倒している。もちろん総合のトップだ。
予選残り5分、トレルイエが15.258を出し、道上から2位を奪い返した。そしてなんと、本山がさらにタイムアップ、14.355を叩き出した。直後、脇阪が15.240、さらに土屋が15.007で2位に。3位は何と新人の小暮だ。
予選終了。トップは2位以下を0.652ぶっちぎった本山。2位に予選は速い土屋、3位に脅威の新人小暮、4位に金石、5位はライアン、脇阪は6位に落ちた。午前、午後をとおして本山の速さだけが目立った予選となった。
明日27日は、午前9時30分からフリー走行。決勝は午後2時スタートの70ラップで争われる。
ポールポジション 本山 哲
いろいろあったけど、チームがぼくの気持ちを考えてくれて感謝している。雨上がりでスリッピーだったが、路面コンディションにうまくクルマを合わせることができた。予選を早く切り上げたのは、14.355が出た時点でポールを確信したから。MINEは抜きにくいサーキットなのでポールスタートは有利だ。
予選2位 土屋武士
2位というポジションは悪くないが、ポールとのタイム差がありすぎる。体調が悪かったけど、ライバルがいないとレースにならないので早く本山選手に追いつきたい。
予選3位 小暮卓史
1回目の予選はトラブルなどもありだめだったが、エンジニアと相談してセットアップを変更したら狙ったラインを走れるようになった。いままで2戦戦ったが決勝レースではまだまだ経験不足なのでいろいろと吸収したい。
2003年4月26日 CP MINEサーキット(山口県) 予選 天候:曇り/コース:ドライ
Fニッポン -RIJ- (2003/04/26) Qualfying Session #2 Weather:Cloudy Course:Dry 2003 Fomula Nippon Round 3 セントラルパークMINEサーキット 3.330839km |
| P | No | Driver | Team | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 19 | 本山 哲 | IMPUL | 1'14.355 | - | - | 161.27 |
| 2 | 8 | 土屋 武士 | LeMans | 1'15.007 | 0.652 | 0.652 | 159.87 |
| 3 | 1 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 1'15.096 | 0.741 | 0.089 | 159.68 |
| 4 | 7 | 金石 年弘 | LeMans | 1'15.144 | 0.789 | 0.048 | 159.57 |
| 5 | 40 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 1'15.192 | 0.837 | 0.048 | 159.47 |
| 6 | 22 | 脇阪 寿一 | TEAM 22 | 1'15.240 | 0.885 | 0.048 | 159.37 |
| 7 | 20 | ブノワ・トレルイエ | IMPUL | 1'15.258 | 0.903 | 0.018 | 159.33 |
| 8 | 5 | 道上 龍 | 5ZIGEN | 1'15.266 | 0.911 | 0.008 | 159.32 |
| 9 | 41 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 1'15.280 | 0.925 | 0.014 | 159.29 |
| 10 | 2 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 1'15.322 | 0.967 | 0.042 | 159.20 |
| 11 | 12 | 井出 有冶 | COSMO OIL CERUMO | 1'15.466 | 1.111 | 0.144 | 158.89 |
| 12 | 3 | 立川 祐路 | Olympic KONDO | 1'15.552 | 1.197 | 0.086 | 158.71 |
| 13 | 28 | 野田 英樹 | CARROZZERIA MOHN | 1'15.748 | 1.393 | 0.196 | 158.30 |
| 14 | 11 | 松田 次生 | COSMO OIL CERUMO | 1'15.793 | 1.438 | 0.045 | 158.21 |
| 15 | 9 | 黒澤 治樹 | TEAM NOVA | 1'15.841 | 1.486 | 0.048 | 158.11 |
| 16 | 4 | ドミニク・シュワガー | Olympic KONDO | 1'16.034 | 1.679 | 0.193 | 157.71 |
| 17 | 6 | 福田 良 | 5ZIGEN | 1'16.402 | 2.047 | 0.368 | 156.95 |
| 18 | 10 | 藤沢 哲也 | TEAM NOVA | 1'17.335 | 2.980 | 0.933 | 155.05 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'19.560 | 5.205 | 2.225 | 150.72 |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- コースレコード: 1'13.086
- 全てのドライバーが予選1回目のタイムを更新したため2回目の予選結果が総合結果となっています。

本山、ぶっちぎりのトップタイム (Photo: A.Bessho)
本山、2位以下を約0.5秒ぶっちぎっての堂々のトップタイム。開幕3連勝、MINE5連勝へ向けて好発進!
1,2戦と予選日雨にみまわれたフォーミュラニッポン、第3戦が開催されるここMINEでも前夜から雨模様であったが、朝には雨も上がり、予選が始まる頃にはコースもほぼドライのコンデッションとなった。
午前10時、予選は定刻にスタート。開始早々、ロッテラーがパドック裏の30Rでコースアウト、マシンを降りた。開始10分、トップは1'17.130とまずは松田がリード。開始15分過ぎ土屋が16.686でトップに出るが、直後ここMINEを得意とする本山が16.160と土屋を逆転。この時点で、トップ本山、以下、土屋、金石、福田、小暮と続く。
開始20分過ぎ、ようやくコースインした道上が、16.149でトップに踊り出る。しかし、30分過ぎに本山が15.645で再びトップに。2位以下を0.5秒以上引き離した。以下、2位道上、3位土屋、4位トレルイエ、5位金石、6位福田。
予選終了10分前から順位は目まぐるしく変わる。土屋が16.037で2位に上がると直後トレルイエが15.731で2位を奪い返す。道上も15秒台に入り15.911で3位。以下ライアンが15.974で4位にあがれば、黒澤が15.951でライアンに代わって4位に出る。
予選終了直前、本山がさらにタイムアップ、14秒台に入るかという15.051のスーパーラップを叩き出した。2位は、トレルイエでINPUL 1-2。3位は道上、4位は大健闘の黒沢、5位ライアン、7位金石と続いた。予選2回目は本日午後2時より開始予定。
2003年4月26日 CP MINEサーキット(山口県) 予選1回目 天候:曇り/コース:ドライ
Fニッポン -RIJ- (2003/04/26) Qualfying Session #1 Weather:Cloudy Course:Dry 2003 Fomula Nippon Round 3 セントラルパークMINEサーキット 3.330839km |
| P | No | Driver | Team | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 19 | 本山 哲 | IMPUL | 1'15.051 | - | - | 159.77 |
| 2 | 20 | ブノワ・トレルイエ | IMPUL | 1'15.535 | 0.484 | 0.484 | 158.75 |
| 3 | 5 | 道上 龍 | 5ZIGEN | 1'15.911 | 0.860 | 0.376 | 157.96 |
| 4 | 9 | 黒澤 治樹 | TEAM NOVA | 1'15.951 | 0.900 | 0.040 | 157.88 |
| 5 | 40 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 1'15.974 | 0.923 | 0.023 | 157.83 |
| 6 | 7 | 金石 年弘 | LeMans | 1'16.023 | 0.972 | 0.049 | 157.73 |
| 7 | 8 | 土屋 武士 | LeMans | 1'16.037 | 0.986 | 0.014 | 157.70 |
| 8 | 11 | 松田 次生 | COSMO OIL CERUMO | 1'16.071 | 1.020 | 0.034 | 157.63 |
| 9 | 3 | 立川 祐路 | Olympic KONDO | 1'16.102 | 1.051 | 0.031 | 157.57 |
| 10 | 22 | 脇阪 寿一 | TEAM 22 | 1'16.125 | 1.074 | 0.023 | 157.52 |
| 11 | 41 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 1'16.180 | 1.129 | 0.055 | 157.40 |
| 12 | 12 | 井出 有冶 | COSMO OIL CERUMO | 1'16.243 | 1.192 | 0.063 | 157.27 |
| 13 | 1 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 1'16.272 | 1.221 | 0.029 | 157.21 |
| 14 | 6 | 福田 良 | 5ZIGEN | 1'16.743 | 1.692 | 0.471 | 156.25 |
| 15 | 4 | ドミニク・シュワガー | Olympic KONDO | 1'16.970 | 1.919 | 0.227 | 155.79 |
| 16 | 28 | 野田 英樹 | CARROZZERIA MOHN | 1'17.335 | 2.284 | 0.365 | 155.05 |
| 17 | 10 | 藤沢 哲也 | TEAM NOVA | 1'18.808 | 3.757 | 1.473 | 152.15 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'20.304 | 5.254 | 1.497 | 149.32 |
| 18 | 2 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 1'22.880 | 7.829 | 2.575 | 144.68 |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- コースレコード: 1'13.086

Photo:Motorsports@nifty
4月25日、この週末第3戦の行われるセントラルパークMINEサーキットで、合同テス
トが行われた。
この日は生憎の天候。午前10時から予定されていた1回目の走行では、雨は上がって
いたものの、霧のため天候の回復を待って予定を繰り下げ12時から始まった。このセ
ッションでは途中雨が降り出したが、その前にスリックタイヤでタイムを出していた
#22 脇阪寿一(TEAM 22)がトップタイムをマークした。
2回目は、2時間のインターバルを経て午後3時から始まった。開始してまもなく、
またしても雨に見舞われたが、その後は路面コンディションも回復。そして、また終
盤には雨と、天候は目まぐるしく変化した。そんな中、開幕3連勝を狙う大本命#19
本山哲(IMPUL)がトップを奪った。本山にとっては、20日に亡くなった大親友のモト
GPライダー、加藤大治郎選手のためにも負けられないレースだけに、気合い十分だ。
◆CP MINEサーキット http://www.cp-mine.co.jp/
2003年4月25日 CP MINEサーキット(山口県) 天候:雨/コース:セミウェット
P.-No.Driver--------Team-------------------Car-------------Time(1st)-Time(2nd)
1 19 本山 哲 IMPUL Lola B351/無限 1'20.916 *1'16.205
2 5 道上 龍 5ZIGEN Lola B351/無限 1'25.832 *1'16.615
3 20 B.トレルイエ IMPUL Lola B351/無限 1'26.194 *1'16.723
4 1 小暮卓史 PIAA NAKAJIMA Lola B351/無限 1'27.244 *1'16.825
5 8 土屋武士 LeMans Lola B351/無限 1'18.315 *1'17.210
6 2 A.ロッテラー PIAA NAKAJIMA Lola B351/無限 1'18.267 *1'17.245
7 7 金石年弘 LeMans Lola B351/無限 1'25.156 *1'17.384
8 22 脇阪寿一 TEAM 22 Lola B351/無限 1'17.873 *1'17.464
9 40 R.ライアン DoCoMo DANDELION Lola B351/無限 1'18.060 *1'17.474
10 3 立川祐路 Olympic KONDO Lola B351/無限 1'19.451 *1'17.669
11 12 井出有治 COSMO OIL CERUMO Lola B351/無限 1'26.670 *1'17.796
12 9 黒澤治樹 PLANEX EBBRO NOVA Lola B351/無限 1'18.730 *1'17.819
13 11 松田次生 COSMO OIL CERUMO Lola B351/無限 1'26.864 *1'17.952
14 6 福田 良 5ZIGEN Lola B351/無限 1'26.812 *1'17.981
15 4 D.シュワガー Olympic KONDO Lola B351/無限 1'21.601 *1'18.027
16 28 野田英樹 CARROZZERIA MOHN Lola B351/無限 1'23.071 *1'18.671
17 41 服部尚貴 DoCoMo DANDELION Lola B351/無限 1'26.698 *1'18.877
18 10 藤澤哲也 カッチャオ TCPRO NOVA Lola B351/無限 1'20.214 *1'19.726
-----------------------------------------------------------------------------

本山がFNで2連勝を遂げた日に大治郎は事故に遭った(Photo:Motorsports@nifty)
20日未明、志半ばにして亡くなったモトGPライダー加藤大治郎選手について、幼な
じみであり大親友の本山哲選手は自身のホームページの中で、その想いを語った。
病床の大治郎選手に付き添っていたため、更新されなかったホームページ内のコーナ
ー「週刊モトヤマ」だが、21日付けで「加藤大治郎」というタイトルのコラムが公開
され20日ぶりに更新された。
それによると、「家族以上と言っても良いくらいの付き合いでした。だからいなくな
るという現実が正直まだ受け入れられない所もあります」と現在の心境を語り、お互
いに刺激あってレースを戦ってきたことが記されている。
また、「結果的に帰ってきてはくれなかったけど、世界中のたくさんの人から応援し
て頂いたおかげで2週間も頑張ってくれました」と、親友の頑張りをねぎらい、最後に
は「僕もたくさんの仲間達もいつまでもくよくよしているわけにはいきません。それぞ
れのレースでこれからも頑張っていきます!それが大治郎が一番喜んでくれる事だと
思いますから」と決意を語って締めくくっている。
大治郎選手の通夜は21日、告別式は22日、都内の寺院で執り行われる。
また、5月半ばにはHonda青山ビルにおいて「加藤選手 お別れの会」が開催される予
定だ。
◆本山哲公式サイト Motoyama.net http://motoyama.net/

(C)NISMO
JGTC合同テスト(菅生)
スカイラインGT-Rは全車03モデルに
-GT合同テスト-
全日本GT選手権(JGTC)第3戦の合同テストが4月18日~19日にかけて宮
城県のスポーツランドSUGOで開催された。
今回の合同テストには開幕戦に間に合わなかったニューカマー4台を含む31台が出
走。中でも18日早朝搬入というギリギリのタイミングで間に合ったインパルのカル
ソニックスカイラインは最も注目を集めた。
先週富士合同テストでシェイクダウンされたモチュールピットワークGT-Rに続き、こ
れでスカイラインGT-Rの2003年モデルは3台が出揃った格好である。
全くの初走行ということで18日午前中はチェック走行に費やしたが、午後からはブ
ノワ・トレルイエ選手が中心になってタイヤテストに突入する。途中交代した井出有
冶選手も03年モデルの好感触を確認。
午後のセッションで12号車のトレルイエ選手はニスモ22号車に続く3番手タイム
(1'19.241)を記録。好調な滑り出しにチームは明るい雰囲気に包まれていた。
一方、先週の富士合同テストから2台とも03年モデルとなったニスモは、実戦的な
状況でのセットアップ~タイヤテストを実施。開幕戦TI決勝での予想外のタイヤ摩
耗への対応などの課題に取り組んだ。22号車は午前中のセッションで見事トップタ
イム(1'19.227)を記録。午後はさらにタイムを縮め、結局NSX16号車(1'18.832)
に続くこの日の2番手タイム(1'19.045)に。23号車も午後に1'19.385を出して4
番手。
GT-R勢が2、3、4番手と速さをアピールした。
翌19日は下り坂の天候。午後からは降雨の可能性もあったため午前中にドライのメ
ニューを終え、午後は決勝セットのロングを試すチームが多かった。
ニスモ/インパルチームも午後は決勝セットでの走行に。午前中2番手タイム(1'18.‐
971)を出した22号車はこの日の総合3番手に。別のセッティングを試していた23
号車は午前中の14番手(1'19.965)がベストで総合結果でもそのまま14番手となっ
た。また、12号車は午前中の5番手タイム(1'19.333)がベストとなった。なお総合
ベストは19日午前中にNSX18号車が記録した1'18.547だった。
また、GT300のフェアレディZを走らせるハセミモータースポーツは、SUGO
用に仕立てたカナードやフェンダーリップなどの空力パーツをテスト。サスペンショ
ンもリア・アッパーアームの取り付け点を若干変更することでバウンド特性を大幅に
改善した。
■柿元邦彦監督(ニスモ)
「インパルも無事シェイクダウンを果し、いよいよ次の富士から03年モデルが揃っ
ての戦いが出来ます。課題だったロングでのタイヤ摩耗もセットアップなどで対応
の手応えを得ました。総合トップタイムは車両規則変更のため昨年の予選PPタイ
ム1'17.814(NSX8号車)には及ばなかったが、GT-Rとしては去年の19.324
よりも速くなっていることに注目していただきたいですね。富士ではハンディウェ
イトを積んでいない22号車と12号車は表彰台を狙います」
◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。

カーボン地のTAKATA童夢NSXが2日間でトップ(Photo:K.Takeshita)
4月19日、JGTC合同テスト2日目がスポーツランドSUGOで行われた。上空は雲が多く天
候の崩れが心配されたが、終日ドライコンディションで各チーム充実したテストとな
った。
午前中の走行でトップを奪ったのは、#18TAKATA童夢NSX(道上/フィリップ組)。昨日
に引き続きNSX勢が好調。GTRも上位につけた。スープラは#25ADVAN スープラが3位
につけた以外は、6位以下に沈みやや低調のように見える。しかし、ここがGTの妙。
この順位がそのまま速さに繋がっているかというと、性能調整の話がある中で各メー
カー間で、自らを有利にしようという駆け引きが行われているというもっぱらの噂だ。
午後は、上空に灰色の雲が広がってくる中での走行となった。ここでトップとなった
のは、#16G'ZOX無限NSX(伊藤/コロネル組)、#18TAKATA童夢NSXが続き、NSXのワンツー
となった。ただし、GT500クラスは決勝セッティングを進めるチームが多かったのか、
殆どのマシンが午前中のタイムを上回らなかった。
GT300クラスは、午前にベストタイムをマークした#7雨宮マツモトキヨシアスパラRX7
(谷口/大井組)が、昨日に引き続きクラストップ。谷口はGTのテストの後、同じSUGO
のカートコースで行われる全日本プロドリフト選手権に臨んだ。
◆スポーツランドSUGO http://www.sportsland-sugo.co.jp/
2003年4月19日 スポーツランドSUGO(宮城県) 合同テスト2日目 天候:曇り/コース:ドライ
-P--No.Cl.-Car----------------------------Drivers----------Time(am)--Time(pm)
1 18 500 TAKATA童夢NSX 道上/フィリップ *1'18.547 1'19.225
2 16 500 G'ZOX無限NSX 伊藤/コロネル 1'19.278 *1'18.941
3 22 500 モチュールピットワークGT-R ライアン/影山 *1'18.971 1'20.219
4 25 500 ADVAN スープラ デュフォア/野田 *1'19.066 1'20.182
5 1 500 エッソウルトラフロースープラ 脇阪/飯田 1'19.400 *1'19.322
6 12 500 カルソニックスカイライン トレルイエ/井出 *1'19.333 1'19.940
7 38 500 auセルモスープラ 竹内/立川 *1'19.431 1'19.493
8 36 500 WOODONEトムススープラ 土屋/コマス *1'19.472 1'20.158
9 100 500 RAYBRIG NSX 加藤/光貞 *1'19.521 1'20.737
10 39 500 デンソーサードスープラGT シュワガー/織戸 1'19.638 *1'19.527
11 37 500 ZENTトムススープラ 黒澤/アピチェラ *1'19.559 1'20.207
12 35 500 プロジェクトμエスペリアスープラ 服部/脇阪 1'19.734 *1'19.644
13 64 500 Mobil 1 NSX 松田/小暮 *1'19.811 1'19.829
14 23 500 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山/クルム *1'19.965 1'20.926
15 8 500 ARTA NSX 土屋/金石 *1'19.970 1'20.720
16 76 500 イエローコーンマクラーレンGTR 五十嵐/田嶋 *1'20.189 1'21.131
17 62 500 VemacR&Dダンロップ350R 柴原/密山 *1'23.382 1'23.501
18 7 300 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 谷口/大井 *1'25.840 1'26.791
19 3 300 ハセミスポーツエンドレスZ 木下/柳田 1'26.979 *1'26.162
20 11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田/田中 *1'26.196 1'26.974
21 43 300 ARTA Garaiya 新田/高木 1'27.631 *1'26.252
22 26 300 PLUS e タイサンアドバンGT3R 山路/西澤 *1'26.674 --------
23 77 300 クスコスバルADVANインプレッサ 小林/谷川 1'27.779 *1'26.726
24 31 300 RECKLESS MR-S 佐々木/後藤 1'28.050 *1'26.835
25 24 300 EndlassタイサンアドバンGT3R 余郷/浅井 1'27.637 *1'27.092
26 910 300 910 BOROアドバンポルシェ 平川/宮川 1'27.972 *1'27.787
27 71 300 シグマMR-S 城内/澤 *1'27.933 1'28.722
28 34 300 DENTAIRE MR-S 西澤/松田 1'29.345 *1'28.095
29 55 300 ECLIPSEタイサンADVANバイパー 山田/木下 1'28.883 *1'28.333
30 9 300 正義の味方 覆面レーサーXMT 菅/筒井 *1'29.542 1'29.600
31 21 300 ダンロップBMW M3GT 一ツ山/滑川 1'32.464 *1'30.618
-----------------------------------------------------------------------------

ドライでは今季初のトップタイムとなったNSX(Photo:K.Takeshita)
4月18日、先週の富士に続くJGTC合同テスト1日目がスポーツランドSUGOで行われ、こ
こまで精彩を欠いていたNSXが鬱憤を晴らすように快走。#16G'ZOX無限NSX(伊藤/コロ
ネル組)がトップタイムをマークした。
今回のテストから#12カルソニックスカイラインを加えて3台となったGTRは、2~4位
を占め、ここSUGOでも好調ぶりをアピールした。
注目のニューマシン、#62VemacR&Dダンロップ350R(柴原/密山組)は、ほとんどシェ
イクダウン状態。GT500クラス最下位ながら、まずまずのタイムを記録。ポテンシャ
ルの高さを窺わせた。
GT300クラスは、#7雨宮マツモトキヨシアスパラRX7(谷口/大井組)が、僅差ながら#43
ARTA Garaiyaを抑えてトップとなった。
◆スポーツランドSUGO http://www.sportsland-sugo.co.jp/
2003年4月18日 スポーツランドSUGO(宮城県) 合同テスト1日目 天候:晴れ/コース:ドライ
-P--No.Cl.-Car----------------------------Drivers----------Time(am)--Time(pm)
1 16 500 G'ZOX無限NSX 伊藤/コロネル 1'19.275 *1'18.832
2 22 500 モチュールピットワークGT-R ライアン/影山 1'19.227 *1'19.045
3 12 500 カルソニックスカイライン トレルイエ/井出 1'20.341 *1'19.241
4 23 500 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山/クルム 1'20.159 *1'19.385
5 25 500 ADVAN スープラ デュフォア/野田 *1'19.499 1'19.850
6 18 500 TAKATA童夢NSX 道上/フィリップ *1'19.551 1'19.697
7 38 500 auセルモスープラ 竹内/立川 1'19.960 *1'19.561
8 1 500 エッソウルトラフロースープラ 脇阪/飯田 *1'19.565 1'19.611
9 39 500 デンソーサードスープラGT シュワガー/織戸 1'20.586 *1'19.686
10 64 500 Mobil 1 NSX 松田/小暮 1'20.507 *1'20.140
11 8 500 ARTA NSX 土屋/金石 *1'20.283 1'21.230
12 37 500 ZENTトムススープラ 黒澤/アピチェラ *1'20.323 1'21.050
13 36 500 WOODONEトムススープラ 土屋/コマス 1'20.693 *1'20.357
14 35 500 プロジェクトμエスペリアスープラ 服部/脇阪 *1'20.522 1'20.991
15 100 500 RAYBRIG NSX 加藤/光貞 1'21.913 *1'20.835
16 76 500 イエローコーンマクラーレンGTR 五十嵐/田嶋 1'22.833 *1'21.131
17 62 500 VemacR&Dダンロップ350R 柴原/密山 1'24.759 *1'22.867
18 7 300 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 谷口/大井 *1'25.705 1'26.972
19 43 300 ARTA Garaiya 新田/高木 *1'25.743 1'26.531
20 11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田/田中 1'27.270 *1'26.822
21 71 300 シグマMR-S 城内/澤 1'28.457 *1'26.934
22 26 300 PLUS e タイサンアドバンGT3R 山路/西澤 1'27.877 *1'26.937
23 31 300 RECKLESS MR-S 佐々木/後藤 *1'26.969 1'27.108
24 3 300 ハセミスポーツエンドレスZ 木下/柳田 1'28.928 *1'27.023
25 24 300 EndlassタイサンアドバンGT3R 余郷/浅井 *1'27.131 1'28.247
26 77 300 クスコスバルADVANインプレッサ 小林/谷川 1'28.170 *1'27.391
27 55 300 ECLIPSEタイサンADVANバイパー 山田/木下 1'28.990 *1'27.817
28 910 300 910 BOROアドバンポルシェ 平川/宮川 1'29.318 *1'28.895
29 34 300 DENTAIRE MR-S 西澤/松田 *1'29.981 2'31.880
30 21 300 ダンロプBMW M3GT 一ツ山/滑川 1'31.897 *1'30.115
31 9 300 正義の味方 覆面レーサーXMT 菅/筒井 *1'30.132 1'30.744
-----------------------------------------------------------------------------

2日間総合トップとなったモチュールピットワークGT-R(Photo:K.Takeshita)
4月12日、JGTC合同テスト2日目が富士スピードウェイで行われた。予報どおり生憎の
雨模様となり、終日ウェットコンディションでのテストとなったが、そんな中でもGTR
は好調。2日目も#23ザナヴィ ニスモ GT-R(本山/クルム組)がトップ、#22モチュール
ピットワークGT-R(ライアン/影山組)が3位を占めた。
ドライでは旗色の悪いNSXも、この日は気を吐き、#8ARTA NSX(土屋/金石組)が2位、
#18TAKATA童夢NSX(道上/フィリップ組)が4位と面目躍如。
異なるタイヤ銘柄を使用するスープラ勢は、それでも安定した速さを見せ、#38auセル
モスープラ(竹内/立川組)[ブリヂストン]、#37ZENTトムススープラ(黒澤/アピチェラ
組)[ミシュラン]、#39デンソーサードスープラGT(シュワガー/織戸組)[ヨコハマ]が
5~7位に続いた。上位5台はブリヂストンタイヤユーザーだった。
GT300クラスは、#77クスコスバルADVANインプレッサ(小林/谷川組)が雨の中で強さを
発揮してクラストップを奪った。
また、日産のエース本山哲は、先週末のモトGPでアクシデントに遭った加藤大治郎選
手に付き添っているため今回のテストは不参加だった。
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/
2003年4月12日 富士スピードウェイ(静岡県) 合同テスト2日目 天候:雨/コース:ウェット
-P--No.Cl.-Car----------------------------Drivers----------Time(am)--Time(pm)
1 23 500 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山/クルム *1'35.391 1'38.289
2 8 500 ARTA NSX 土屋/金石 *1'35.608 1'38.692
3 22 500 モチュールピットワークGT-R ライアン/影山 *1'35.613 1'38.687
4 18 500 TAKATA童夢NSX 道上/フィリップ *1'36.804 1'39.491
5 38 500 auセルモスープラ 竹内/立川 *1'36.961 --------
6 37 500 ZENTトムススープラ 黒澤/アピチェラ *1'37.046 1'45.571
7 39 500 デンソーサードスープラGT シュワガー/織戸 *1'37.394 1'38.568
8 36 500 WOODONEトムススープラ 土屋/コマス *1'37.550 1'41.225
9 16 500 G'ZOX無限NSX 伊藤/コロネル *1'37.759 1'40.092
10 1 500 エッソウルトラフロースープラ 脇阪/飯田 -------- *1'38.079
11 76 500 イエローコーンマクラーレンGTR 五十嵐/田嶋 *1'39.045 --------
12 64 500 Mobil 1 NSX 松田/小暮 *1'40.662 --------
13 77 300 クスコスバルADVANインプレッサ 小林/谷川 *1'44.334 --------
14 31 300 RECKLESS MR-S 佐々木/後藤 *1'44.397 --------
15 3 300 ハセミスポーツエンドレスZ 木下/柳田 *1'45.433 1'52.052
16 61 300 R&DスポーツダンロップGT3R 岸/勝間田 *1'46.718 --------
17 11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田/田中 *1'46.948 12'29.193
18 910 300 910 BOROアドバンポルシェ 平川/宮川 *1'47.493 --------
19 81 300 ダイシンADVANシルビア 星野/植松 *1'47.764 --------
20 911 300 高見沢バイタルポイントGT3R 高見沢/砂子 *1'49.559 1'57.090
21 111 300 ARKTECHダンロップGT3 飯島/芳賀 2'08.021 *1'54.644
-----------------------------------------------------------------------------

©NISMO
モチュールピットワークGT-Rがトップタイム
ザナヴィ ニスモGT-Rも午前中トップタイム、総合では3番手
-GT合同テスト-
5月3~4日に静岡県・富士スピードウェイにて開催されるJGTC第2戦に向け、GT合
同テストが行われた。初日に参加したのはGT500が14台、GT300が15台の計
29台。
11日の走行では、リチャード・ライアン選手が03モデルの#22モチュールピッ
トワークGT-Rをシェイクダンし、午後のセッションでトップタイムをマーク!午前中
のトップタイムを記録した#23ザナヴィ ニスモGT-Rは総合3番手のタイムだった。
なお、本山哲は先週鈴鹿で行われたモトGPレース中のアクシデントで入院中のGPライ
ダー・加藤大治郎に付き添っているため今回のテストには不参加。
開幕戦の成績により50kgのウェイトハンディを搭載してテストに臨んだ#23GT-R
は、ミハエル・クルムがひとりでテストを担当。途中オイルに乗ってスピンする場面
もあったが、大きなトラブルもなく30周を走り、1分24秒211で午前中のトップタイ
ムをマークした。また前夜に完成したばかりの#22GT-Rは、リチャード・ライアン
がシェイクダウンを担当。細かなトラブルはあったものの、22周を中古タイヤで走
り7番手となる1分24秒782までタイムアップした。さらに、午後のセッションでは、
1分23秒583の総合トップタイムをマーク。#23GT-Rも1分24秒377と5番手のタイム
を刻み、第2戦の好結果が期待される。
なお#12カルソニックスカイラインは、来週のSUGOでの合同テストに向け03モデ
ルを製作中のため、今回のテストには参加していない。
■柿元邦彦監督
「22号車はシェイクダウンをやっと間に合わせて、トップタイムを出すことが出来
ました。テストとはいえ、GT-Rの速さに確信を持てました。23号車もまずまずで、
第2戦を楽しみにしていただきたいですね」
■リチャード・ライアン選手
「(ニューモデルは)ベリー、ベリー、ベリー、グッド!ブレーキ、ターンイン、ドラ
イビング、エンジン、ギヤボックス、どれを取っても(2段階の性能調整を受けてい
た)02モデルとは比べようがないです。次のレースは、もちろん勝てると思いますよ」
■ミハエル・クルム選手
「(本山不在のテストについて)ふたりともセッティングは同じだし僕だけが乗ってい
ても問題ないです。クルマは50kg重いけど、いいバランスを見つけて他には負けた
くないです。他のチームはタイムアタックしてないところが多いから午前中は僕がトッ
プだったんだろうけど、午後も5位でいい感じ。富士に合ってますね」
上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。
4月11日、JGTC合同テスト1日目が富士スピードウェイで行われ、新型にスイッチし
て初走行となった#22モチュールピットワークGT-R(ライアン/影山組)がトップタイム
をマークした。
今年富士でのテストは3月に続き2度目。ゴールデンウィークに行われる第2戦を控
え、加えて明日の天候が崩れる可能性が高いため、各チームは時間を惜しむように走
りこんだ。
テスト初日をリードしたGTR勢は、#23ザナヴィ ニスモ GT-R(本山/クルム組)も3位
につけ好調な滑り出しだ。ストレートスピードでは5.2リットルパワーを武器とする
スープラにやや劣るものの、空力面で向上し、コーナリングスピードも増したGTRは
富士でも速いところを見せた。
開幕戦を制したスープラは、きっちり上位に揃い踏み。予想どおりアンダーパワーに
泣くNSX勢は、#18TAKATA童夢NSX(道上/フィリップ組)が8位につけるのがやっと。ト
ップ差も1秒以上と、雨が降らない限り、レースでは厳しい戦いを強いられることは
間違いなさそうだ。
また#100RAYBRIG NSXが午後のセッションに1コーナーでクラッシュ。フロントを傷め
て明日の走行は見合わせる模様だ。
テストは明日も午前、午後、2時間ずつ行われるが、天気予報は終日雨のようだ。
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/
2003年4月11日 富士スピードウェイ(静岡県) 合同テスト1日目 天候:曇り/コース:ドライ
-P--No.Cl.-Car----------------------------Drivers----------Time(am)--Time(pm)
1 22 500 モチュールピットワークGT-R ライアン/影山 1'24.782 *1'23.583
2 37 500 ZENTトムススープラ 黒澤/アピチェラ 1'24.505 *1'23.800
3 23 500 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山/クルム *1'24.211 1'24.377
4 25 500 ADVAN スープラ 荒/デュフォア/野田 1'24.691 *1'24.340
5 36 500 WOODONEトムススープラ 土屋/コマス 1'24.383 *1'24.358
6 38 500 auセルモスープラ 竹内/立川 *1'24.441 1'24.448
7 39 500 デンソーサードスープラGT シュワガー/織戸 *1'24.517 1'24.781
8 18 500 TAKATA童夢NSX 道上/フィリップ 1'25.139 *1'24.727
9 16 500 G'ZOX無限NSX 伊藤/コロネル 1'25.254 *1'24.937
10 100 500 RAYBRIG NSX 加藤/光貞 1'25.753 *1'25.075
11 1 500 エッソウルトラフロースープラ 脇阪/飯田 1'25.472 *1'25.117
12 8 500 ARTA NSX 土屋/金石 1'25.249 *1'25.211
13 64 500 Mobil 1 NSX 松田/小暮 *1'25.442 1'26.021
14 76 500 イエローコーンマクラーレンGTR 五十嵐/田嶋 1'27.440 *1'26.645
15 26 300 PLUS e タイサンアドバンGT3R 山路/西澤 1'31.987 *1'31.495
16 31 300 RECKLESS MR-S 佐々木/後藤 1'32.050 *1'31.829
17 3 300 ハセミスポーツエンドレスZ 木下/柳田 1'32.690 *1'31.861
18 24 300 EndlassタイサンアドバンGT3R 余郷/浅井/ウィルコックス1'32.523 *1'32.244
19 71 300 シグマMR-S 城内/澤 *1'32.370 1'32.740
20 34 300 DENTAIRE MR-S 西澤/松田 *1'32.762 1'33.216
21 77 300 クスコスバルADVANインプレッサ 小林/谷川 *1'32.814 1'33.217
22 43 300 ARTA Garaiya 新田/高木 *1'33.166 1'33.218
23 19 300 ウェッズスポーツMR-S 青木/田中 1'33.583 *1'33.356
24 910 300 910 BOROアドバンポルシェ 平川/宮川 1'34.694 *1'34.154
25 111 300 ARKTECHダンロップGT3 飯島/芳賀 *1'35.661 1'35.748
26 81 300 ダイシンADVANシルビア 星野/植松 4'51.314 *1'36.442
27 61 300 R&DスポーツダンロップGT3R 岸/勝間田 *1'36.658 1'36.771
28 911 300 高見沢バイタルポイントGT3R 高見沢/砂子 *1'38.391 1'39.248
29 11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田/田中 2'53.016 *1'42.432
-----------------------------------------------------------------------------

心優しい本山は親友・大治郎を心配して涙ぐむ(Photo:Motorsports@nifty)
フォーミュラ・ニッポンで見事な連勝を遂げた本山哲だが、優勝会見場に現れた本
山に喜びの表情はなかった。逆に悲しみを堪えるように、じっと下を向いたまま。
実は、この日、鈴鹿サーキットで行われていたモトGP世界選手権開幕戦日本GP
の最高峰モトGPクラスで、幼なじみであり大親友のライダー、加藤大治郎選手が
大クラッシュ。意識不明の重体であることが伝えられていたからだ。
毅然として言葉少なにレースの感想を述べた本山だが、心ここにあらずといった感
じ。気を遣った星野監督が「本山はちょっときているので、なるべく早く終わらせ
てやってほしい」と記者たちに語り、記者会見は早々に終了となった。
部
門 |
順
位 |
サーキット |
鈴 鹿 |
富 士 |
M I N E |
も て ぎ |
鈴 鹿 |
S U G O |
富 士 |
M I N E |
も て ぎ |
鈴 鹿 |
T O T A L |
| 日 程 |
3/23 |
4/6 |
4/27 |
6/8 |
7/6 |
7/27 |
8/31 |
9/21 |
10/19 |
11/2 |
| ラウンド |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
ド ラ イ バ | |
1 | 本山 哲 | 10 | 10 | | | | | | | | | 20 |
| 2 | アンドレ・ロッテラー | 6 | 3 | | | | | | | | | 9 |
| 3 | ブノワ・トレルイエ | 0 | 6 | | | | | | | | | 6 |
| 4 | 道上 龍 | 0 | 4 | | | | | | | | | 4 |
| 4 | 金石 年弘 | 4 | 0 | | | | | | | | | 4 |
| 6 | 井出 有冶 | 3 | 0 | | | | | | | | | 3 |
| 7 | 脇阪 寿一 | 0 | 2 | | | | | | | | | 2 |
| 7 | 松田 次生 | 2 | 0 | | | | | | | | | 2 |
| 9 | 野田 英樹 | 1 | 0 | | | | | | | | | 1 |
| 9 | 小暮 卓史 | 0 | 1 | | | | | | | | | 1 |
| - | リチャード・ライアン | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
| - | 黒澤 治樹 | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
| - | 服部 尚貴 | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
| - | ドミニク・シュワガー | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
| - | 土屋 武士 | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
| - | 藤沢 哲也 | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
| - | 立川 祐路 | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
| - | 福田 良 | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
チ | ム |
1 | IMPUL | 10 | 16 | | | | | | | | | 26 |
| 2 | PIAA NAKAJIMA | 6 | 4 | | | | | | | | | 10 |
| 3 | COSMO OIL CERUMO | 5 | 0 | | | | | | | | | 5 |
| 4 | 5ZIGEN | 0 | 4 | | | | | | | | | 4 |
| 4 | LeMans | 4 | 0 | | | | | | | | | 4 |
| 6 | TEAM 22 | 0 | 2 | | | | | | | | | 2 |
| 7 | CARROZZERIA MOHN | 1 | 0 | | | | | | | | | 1 |
| - | TEAM NOVA | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
| - | Olympic KONDO | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
| - | DoCoMo DANDELION | 0 | 0 | | | | | | | | | 0 |
チ ュ | ナ | |
1 | 東名エンジン | 10 | 10 | | | | | | | | | 20 |
| 2 | 尾川自動車 | 6 | 3 | | | | | | | | | 9 |
| 3 | シエラスポーツ | 1 | | | | | | | | | | 1 |
- ポイントは決勝レースの結果に基づき各部門とも、各レース、1位:10点、2位:6点、3位:4点、4位:3点、5位:2点、6位:1点が授与されます。
- チームポイント部門は、2台参加のチームでは、2台の得た合計ポイントが加算の対象となります。
- エンジンチューナーズポイント部門は、同一チューナーが扱うエンジンを搭載した車両が得たポイントのうち、もっとも高いポイントが加算の対象となります。

本山はスタートからレースをコントロールし続けた(Photo:K.Takeshita)
4月6日、フォーミュラ・ニッポン第2戦が快晴の富士スピードウェイで行われ、ポ
ールポジションスタートの#19本山哲(IMPUL)が、安定した速さを見せ開幕戦に続く連
勝を飾った。
完全にレースをコントロールした#19本山の完勝だった。スタートを決めると2位の
チームメイト#20トレルイエとの差を僅かずつ開いていく。そして、レース3分の1
を過ぎた26周目にピットイン。給油、タイヤ交換も無難にこなすと、残る周回も他を
上回るハイペースを維持し続けた。
唯一#19本山の計算を狂わせたのは、ダンロップコーナーでストップした#6福田のマ
シンを排除するために、52周目に入ったペースカー。これでここまでに築いた10秒の
リードを失うことになったが、これとて#19本山にとっては些細な出来事だった。55
周目に再スタートを切ると、#20トレルイエを従えてフィニッシュのチェッカーを受
けた。
3位は予選7位スタートの#5道上龍(5ZIGEN)。30周目のピットインで4位に上がると
、36周目に前を行く#2ロッテラー(PIAA NAKAJIMA)を捕らえた。セーフティカーラン
解除後も前を行くインパルコンビを追ったが届かなかった。
5位は、唯一人52周目までピットインを引っ張った#22脇阪(TEAM22)。運悪くセーフ
ティカーが入ってしまい、作戦どおりとはいかなかったが、ペースが上がらなかった
ことを考えると順当な位置だろう。
本山
「連勝できてよかった。セーフティカー解除のときは後ろが気になったけど、なん
とか抑えきれた」
(観客:24,000人)
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/
2003年4月6日 富士スピードウェイ(静岡県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
FORMULA NIPPON FUJISPEEDWAY -RIJ- (2003/04/06) Race Results Weather:Fine Course:Dry
2003 Fomula Nippon Round 2 富士スピードウェイ 4.4 km
|
| P | No | Driver | Team | Lap | Time |
| 1 | 19 | 本山 哲 | IMPUL | 61 | 1:26'54.530 |
| 2 | 20 | ブノワ・トレルイエ | IMPUL | 61 | -1.520 |
| 3 | 5 | 道上 龍 | 5ZIGEN | 61 | -5.184 |
| 4 | 2 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 61 | -7.427 |
| 5 | 22 | 脇阪 寿一 | TEAM 22 | 61 | -13.870 |
| 6 | 1 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 61 | -14.973 |
| 7 | 12 | 井出 有冶 | COSMO OIL CERUMO | 61 | -16.950 |
| 8 | 7 | 金石 年弘 | LeMans | 61 | -19.730 |
| 9 | 11 | 松田 次生 | COSMO OIL CERUMO | 61 | -20.524 |
| 10 | 28 | 野田 英樹 | CARROZZERIA MOHN | 60 | -1 Lap |
| 11 | 10 | 藤沢 哲也 | TEAM NOVA | 59 | -2 Laps |
| 12 | 3 | 立川 祐路 | Olympic KONDO | 57 | -4 Laps |
| -------- 《以上完走》 -------- |
| - | 6 | 福田 良 | 5ZIGEN | 45 | -16 Laps |
| - | 40 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 38 | -23 Laps |
| - | 8 | 土屋 武士 | LeMans | 33 | -28 Laps |
| - | 9 | 黒澤 治樹 | TEAM NOVA | 30 | -31 Laps |
| - | 41 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 26 | -35 Laps |
| - | 4 | ドミニク・シュワガー | Olympic KONDO | 15 | -46 Laps |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- Fastest Lap: CarNo.8 土屋 武士 1'18.483 on Lap 33/33
| |
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月 |
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3 |
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4 |
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5 |
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5 |
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7 |
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7 |
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8 |
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8 |
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9 |
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9 |
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日 |
22 |
23 |
5 |
6 |
17 |
18 |
7 |
8 |
5 |
6 |
26 |
27 |
9 |
10 |
6 |
7 |
20 |
21 |
18 |
19 |
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| |
|
開 |
鈴 |
|
富 |
|
T |
|
も |
|
鈴 |
|
菅 |
|
筑 |
|
菅 |
|
美 |
|
も |
|
|
|
|
| |
|
催 |
|
|
|
|
|
|
て |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
て |
|
|
|
|
| |
|
地 |
鹿 |
|
士 |
|
I |
|
ぎ |
|
鹿 |
|
生 |
|
波 |
|
生 |
|
祢 |
|
ぎ |
|
|
|
|
| P. |
No. |
Driver Rd. |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
合計 |
有効 |
| |
|
|
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|
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|
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|
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|
|
|
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| 1 |
7 |
ジェームス・コートニー |
20 |
3 |
20 |
20 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
63 |
63 |
| 2 |
4 |
ロニー・クインタレッリ |
12 |
12 |
12 |
8 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
44 |
44 |
| 3 |
12 |
パオロ・モンティン |
8 |
15 |
10 |
10 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
43 |
43 |
| 4 |
11 |
柴田 裕紀 |
6 |
20 |
8 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
34 |
34 |
| 5 |
36 |
片岡 龍也 |
0 |
0 |
15 |
15 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
30 |
30 |
| 6 |
3 |
横溝 直輝 |
15 |
4 |
3 |
6 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
28 |
28 |
| 7 |
1 |
細川 慎弥 |
3 |
2 |
6 |
12 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
23 |
23 |
| 8 |
8 |
小早川済瑠 |
4 |
10 |
2 |
1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
17 |
17 |
| 9 |
2 |
佐藤 晋也 |
10 |
0 |
1 |
4 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
15 |
15 |
| 10 |
19 |
柴田 裕吉 |
1 |
6 |
4 |
3 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
14 |
14 |
| 11 |
32 |
番場 琢 |
2 |
8 |
0 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
10 |
10 |
| 12 |
14 |
柳田 真孝 |
- |
- |
0 |
2 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2 |
2 |
| |
18 |
小川 貴広 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
0 |
| |
33 |
吉本 大樹 |
0 |
DNS |
0 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
0 |
****************************************************************************
* 1位から10位までに 20-15-12-10-8-6-4-3-2-1のポイント
* 全20戦中ベスト16戦(80%)有効ポイント

今年の主役になるであろう3人が表彰台を得た(Photo:K.Takeshita)
4月6日、富士スピードウェイで行われた全日本F3選手権第4戦は、ポールポジショ
ンスタートの#7コートニーが、朝の第3戦に続いて連勝。2番手スタートの#36片岡
は後半じわじわと差をつめたが、最後はミスを犯して失速。逆転はならなかった。
タイムスケジュールの関係から、グリッドは第3戦の決勝順位で決定され、周回数も
21周から15周に短縮されてのレースとなった。
スタートから飛び出した#7コートニーは、折り返しの8周までは2位#36片岡との差
を開いていったが、9周目に自身の勘違いからマージンを失い、逆に#36片岡に追い
上げられることになった。3.2秒あった両者の差は、10周目には2秒、13周目には1
秒にまで縮まる。
しかし、最終ラップのサントリーコーナーで「もう少し差を詰めようと力んでしまっ
た」という#36片岡はオーバーラン。惜しくも逆転はならなかった。
3位は、#12モンティン、#4クインタレッリとの攻防を制した#1細川が入り、今季初
表彰台。ローラ童夢のエースとしての面目を保った。
コートニー
「昨晩の食事にあたったらしく今日は体調不良できつかった。途中、コースに入った
車をセーフティカーと間違えてペースを落としてしまい、そこでマージンを失ってし
まった」
◆全日本F3公式サイト http://www.j-formula3.com/
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/
2003年4月6日 富士スピードウェイ(静岡県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
F3第4戦富士 -RIJ- (2003/04/06) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 4 富士スピードウェイ 4.4 km
|
| P | No | Driver | Car | Engine | Lap | Time |
| 1 | 7 | ジェームス・コートニー | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | |
| 2 | 36 | 片岡 龍也 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -3.763 |
| 3 | 1 | 細川 慎弥 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204C | 15 | -13.272 |
| 4 | 12 | パオロ・モンティン | DALLARA F303 | NISSAN SR20VE | 15 | -13.733 |
| 5 | 4 | ロニー・クインタレッリ | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -16.374 |
| 6 | 3 | 横溝 直輝 | DALLARA F303 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -20.663 |
| 7 | 2 | 佐藤 晋也 | DALLARA F302 | 無限MF204B | 15 | -32.256 |
| 8 | 19 | 柴田 裕吉 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -32.272 |
| 9 | 14 | 柳田 真孝 | DALLARA F302 | NISSAN SR20VE | 15 | -32.722 |
| 10 | 8 | 小早川 済瑠 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -34.526 |
| 11 | 32 | 番場 琢 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -42.268 |
| -------- 《以上完走》 -------- |
| - | 11 | 柴田 裕紀 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204B | 11 | -4 Laps |
| - | 18 | 小川 貴広 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 7 | -8 Laps |
| - | 33 | 吉本 大樹 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | 5 | -10 Laps |
- ファステストラップ CarNo.36 片岡 龍也 1'26.344 on Lap 12/15

今シーズン、フォーミュラ・ニッポン参戦を断念し、活動の場をGT選手権に絞って
いた由良拓也率いるムーンクラフトだが、スーパー耐久へ参戦することが明らかにな
った。
使用するマシンは4クラスのホンダS2000。ドライバーは、2001年のロータスチャン
ピオンシップ(ロータスエリーゼのレース)でチャンピオンとなった千田隆平と、GT
選手権でマクラーレンに乗る田嶋栄一という組み合わせ。
激戦のスーパー耐久で、プロフェッショナルチーム、ムーンクラフトがどんな戦いを
見せるのか注目だ。
スーパー耐久シリーズは、4月27日仙台ハイランドで開幕を迎える。
◆ゆらたく屋 http://www.so-net.ne.jp/yuratakuya/

専用のエリアで観戦を楽しむ子どもたち(Photo:Motorsports@nifty)
4月6日、富士スピードウェイで行われたフォーミュラ・ニッポン第2戦に、スポ
ーツクラブに所属する小学校3年生を中心とする子どもたちとその保護者約90名が
バスツアーで訪れた。
この企画は、将来のモータースポーツファン予備軍である子どもたちに、生観戦の
迫力を味わってもらおうと富士スピードウェイとスポーツクラブが実施し、レース
を統括する日本レースプロモーション(JRP)、日本モータースポーツ記者会(JMS)が
協力。ブリヂストンが協賛したもの。
参加者は、まずバスでコースを体験走行、ピットウォークではJMSジャーナリストの
案内を聞きながら、チームのピットにも訪問をしたり、他の観客では味わえない体
験を楽しんだ。

最後にコースアウトするもPP奪取の本山(Photo:K.Takeshita)
4月6日、悪天候で決勝日に順延されたフォーミュラ・ニッポン第2戦の予選が富士
スピードウェイで行われ、開幕戦の勝者#19本山が僅差の戦いを制してポールポジショ
ンを奪った。
昨日の雨が信じられないような好天に恵まれた富士スピードウェイ。本来ならば決勝
のセッティングを確認するフリー走行の時間帯に予選が組み込まれた。時間は30分の
一発勝負。
ところが、ただでも短い予選時間を縮める赤旗中断が相次いだ。
開始早々#40ライアンがダンロップコーナーのレコードライン上でストップ。再開から
4分経過したところで#10藤澤がヘアピンでスピン、ストップ。赤旗の原因をつくった
両者は、規則により予選には出走できず。その時点でマシンを降りることになった。
そして、残り12分となったところで、今度は#6福田がダンロップコーナーで止まりき
れずに真っ直ぐ行ってしまい、またしてもライン上にストップ。さらに、残り7分とな
って各ドライバーがアタックに入ったところで、#9黒澤が1コーナー立ち上がりでス
ピン。4度目の赤旗になってしまう。
再三の赤旗にリズムを崩されたドライバーたちは苛立ちを隠せないが、ここまでの順
位は#19本山(1'17.530)-#20トレルイエ(1'17.539)-#8土屋(1'17.821)-#22脇阪-#2ロッ
テラー-#6福田。
残り7分。最後のワンチャンスに賭けコースインしたドライバーたちだったが、タイ
ヤを温める時間にないままにアタックに入ったために、名手#19本山でさえもコース
アウトを喫する状況でタイムアップはならず。#19本山が連勝に向けて最高のグリッド
を得ることに成功した。2位は#20トレルイエでチームインパルはワンツー。
決勝は午後2時50分スタート。61周268.4kmで争われる。
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/
2003年4月6日 富士スピードウェイ(静岡県) 予選 天候:晴れ/コース:ドライ
FORMULA NIPPON FUJISPEEDWAY -RIJ- (2003/04/06) Qualfying Weather:Fine Course:Dry 2003 Fomula Nippon Round 2 富士スピードウェイ 4.4km |
| P | No | Driver | Team | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 19 | 本山 哲 | IMPUL | 1'17.530 | - | - | 204.31 |
| 2 | 20 | ブノワ・トレルイエ | IMPUL | 1'17.539 | 0.009 | 0.009 | 204.28 |
| 3 | 8 | 土屋 武士 | LeMans | 1'17.821 | 0.291 | 0.282 | 203.54 |
| 4 | 22 | 脇阪 寿一 | TEAM 22 | 1'17.850 | 0.320 | 0.029 | 203.47 |
| 5 | 2 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 1'17.862 | 0.332 | 0.012 | 203.44 |
| 6 | 6 | 福田 良 | 5ZIGEN | 1'17.953 | 0.423 | 0.091 | 203.20 |
| 7 | 5 | 道上 龍 | 5ZIGEN | 1'17.969 | 0.439 | 0.016 | 203.16 |
| 8 | 1 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 1'18.022 | 0.492 | 0.053 | 203.02 |
| 9 | 28 | 野田 英樹 | CARROZZERIA MOHN | 1'18.107 | 0.577 | 0.085 | 202.80 |
| 10 | 3 | 立川 祐路 | Olympic KONDO | 1'18.163 | 0.633 | 0.056 | 202.65 |
| 11 | 7 | 金石 年弘 | LeMans | 1'18.192 | 0.662 | 0.029 | 202.58 |
| 12 | 11 | 松田 次生 | COSMO OIL CERUMO | 1'18.307 | 0.777 | 0.115 | 202.28 |
| 13 | 41 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 1'18.348 | 0.818 | 0.041 | 202.17 |
| 14 | 4 | ドミニク・シュワガー | Olympic KONDO | 1'18.475 | 0.945 | 0.127 | 201.85 |
| 15 | 12 | 井出 有冶 | COSMO OIL CERUMO | 1'18.499 | 0.969 | 0.024 | 201.79 |
| 16 | 9 | 黒澤 治樹 | TEAM NOVA | 1'18.520 | 0.990 | 0.021 | 201.73 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'22.957 | 5.427 | 4.437 | 190.94 |
| 17 | 10 | 藤沢 哲也 | TEAM NOVA | 1'27.675 | 10.145 | 4.718 | 180.67 |
| - | 40 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 計測できず |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- コースレコード: 1'15.304
- 大会審査委員会は、CarNo.10-17番グリッド、CarNo.40-18番グリッドを条件に決勝レース出場を認めた

雨でも晴れでもブッチギリのコートニー(Photo:K.Takeshita)
4月6日、昨日とは打って変わり快晴となった富士スピードウェイで、全日本F3選手
権第3戦の決勝が行われ、ポールポジションスタートの#7コートニーがスタートから
その座を明け渡すことなく独走で優勝を飾った。
昨日土曜日に行われるはずだった決勝は、日曜の朝8時40分スタートというスケジュ
ールになった。早朝から頭をレースモードに切り換えたドライバーたちが、グリッド
に並ぶ。
スタートを制したのは#7コートニー。昨日の雨の予選で段違いの速さを見せた#7コー
トニーの速さはドライになっても鈍ることはなかった。1周目ですでに2位以下を引
き離しにかかった#7コートニーは、3周目に#12モンティンをかわして2位に浮上した
#36片岡との差を、周回を重ねる度に差を広げ、全く危なげない走りで開幕戦に続く
2勝目を挙げた。
#4クインタレッリ、#12モンティン、#11柴田の3台で終盤まで白熱した3位争いは、
13周目に#12モンティンにかわされ4位に落ちたものの、次の周に再逆転に成功した
#4クインタレッリが入った。
なお、昨日悪天候で行われなかった第4戦の予選は行われず、この第3戦の結果をも
ってグリッドとすることになった。
◆全日本F3公式サイト http://www.j-formula3.com/
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/
2003年4月6日 富士スピードウェイ(静岡県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
F3第3戦富士 -RIJ- (2003/04/06) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 3 富士スピードウェイ 4.4 km
|
| P | No | Driver | Car | Engine | Lap | Time |
| 1 | 7 | ジェームス・コートニー | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | 21'53.341 |
| 2 | 36 | 片岡 龍也 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -4.665 |
| 3 | 4 | ロニー・クインタレッリ | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -11.712 |
| 4 | 12 | パオロ・モンティン | DALLARA F303 | NISSAN SR20VE | 15 | -11.785 |
| 5 | 11 | 柴田 裕紀 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204B | 15 | -12.191 |
| 6 | 1 | 細川 慎弥 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204C | 15 | -18.186 |
| 7 | 19 | 柴田 裕吉 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -24.852 |
| 8 | 3 | 横溝 直輝 | DALLARA F303 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -25.665 |
| 9 | 8 | 小早川 済瑠 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -28.473 |
| 10 | 2 | 佐藤 晋也 | DALLARA F302 | 無限MF204B | 15 | -29.235 |
| 11 | 32 | 番場 琢 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -41.050 |
| 12 | 33 | 吉本 大樹 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -41.269 |
| 13 | 14 | 柳田 真孝 | DALLARA F302 | NISSAN SR20VE | 15 | -53.732 |
| 14 | 18 | 小川 貴広 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 15 | -1'04.099 |
| -------- 《以上完走》 -------- |
- Fastest Lap: CarNo.7 ジェームス・コートニー 1'26.906
- CarNo.14は富士スピードウェイ一般競技規則書第36条2.(1)違反により訓告及び罰金\50,000-のペナルティを課された。

またしても雨で段違いの速さを見せたコートニー(Photo:K.Takeshita)
4月5日、雨のため遅れて午後2時30分からはじまったF3第3戦の予選だが、一
時弱まっていた雨は再び強くなっており、コースはヘビーウェットのまま。
予想どおり開始早々にスピン、コースアウトするマシンが相次ぎ、開始4分には雨
の富士の鬼門といわれる300Rで#8小早川がクラッシュ。この処理を行うため、予選
は赤旗中断となる。
再開後、リードしたのはやはり#7コートニー。常に2番手を2~3秒引き離す圧倒
的な速さを見せて、1分53秒867、51秒723、50秒233とタイムアップ。赤旗中にスピ
ンを犯してベストラップ削除のペナルティを受けたものの、それでも楽々ポールを
奪ってみせた。
#7コートニーを追う使命を担った童夢のエース#1細川は、1分53秒542をマークした
ものの、さらなるタイムアップを狙った途端に300Rの餌食となってしまい、マシン
はかなりのダメージを負ってしまった。加えて、黄旗追い越しで、こちらもベスト
ラップ削除で3位から7位に転落。弱り目に祟り目となってしまった。
それにしても、雨のコートニーの速さは段違いだ。2位になった#12モンティンも、
ペナルティ前のタイム差では3秒も引き離されてしまうのだから、他のドライバーは
手の施しようがない。
なお、コンディションの回復が見込めないため、引き続き行われる予定だった第4戦
の予選、また第3戦の決勝はキャンセル。クラッシュした#1細川にとっては不幸中の
幸いのスケジュール変更となった。
◆全日本F3公式サイト http://www.j-formula3.com/
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/
2003年4月5日 富士スピードウェイ(静岡県) 予選 天候:雨/コース:ウェット
F3 -RIJ- (2003/04/05) Qualifying-Session: Weather:Rainy Course:Wet
2003 All Japan F3 Championship Round 3 富士スピードウェイ 4.4 km
|
| P | No | Driver | Car | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | *7 | ジェームス・コートニー | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 1'51.723 | - | - | 141.78 |
| 2 | 12 | パオロ・モンティン | DALLARA F303 | NISSAN SR20VE | 1'53.250 | 1.527 | 1.527 | 139.87 |
| 3 | 36 | 片岡 龍也 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 1'54.008 | 2.285 | 0.758 | 138.94 |
| 4 | 4 | ロニー・クインタレッリ | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 1'54.009 | 2.286 | 0.001 | 138.94 |
| 5 | 11 | 柴田 裕紀 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204B | 1'54.226 | 2.503 | 0.217 | 138.67 |
| 6 | 3 | 横溝 直輝 | DALLARA F303 | TOYOTA 3S-GE | 1'54.353 | 2.630 | 0.127 | 138.52 |
| 7 | *1 | 細川 慎弥 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204C | 1'54.847 | 3.124 | 0.494 | 137.92 |
| 8 | 2 | 佐藤 晋也 | DALLARA F302 | 無限MF204B | 1'55.372 | 3.649 | 0.525 | 137.30 |
| 9 | 19 | 柴田 裕吉 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 1'56.092 | 4.369 | 0.720 | 136.44 |
| 10 | *33 | 吉本 大樹 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | 1'57.091 | 5.368 | 0.999 | 135.28 |
| 11 | 14 | 柳田 真孝 | DALLARA F302 | NISSAN SR20VE | 1'57.918 | 6.195 | 0.827 | 134.33 |
| 12 | 32 | 番場 琢 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | 1'58.862 | 7.139 | 0.944 | 133.26 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 2'04.293 | 12.570 | 5.431 | 127.44 |
| - | 18 | 小川 貴広 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 2'06.474 | 14.751 | 2.181 | 125.24 |
| - | 8 | 小早川 済瑠 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | no time | - | - | - |
- 赤旗により14:34~45 11分間中断及び14:56 2回目の赤旗にて予選は終了した。
- CarNo.7は、H項違反(赤旗中のスピン)によりベストラップタイム削除のペナルティを課した。
- CarNo.1は、H項違反(黄旗追越し)によりベストラップタイム削除のペナルティを課した。
- CarNo.33は、H項違反(ピットロード出口のホワイトラインカット)によりベストラップタイム削除のペナルティを課した。

ピットウォークならぬドライバーによるスタンドウォーク?!(Photo:Motorsports@nifty)
4月5日、悪天候のため予選が中止になったFニッポンだが、雨の中辛抱強く待ち続
けてくれたファンのために、本山、服部、道上、脇阪、金石、福田らFニッポンドラ
イバーがスタンドに赴いてサイン、写真撮影などのファンサービスを行った。
霧の発生しやすい富士スピードウェイは、過去にも悪天候でレースが中止や延期にな
ることが多かったが、その度に判断の遅れが指摘されていた。しかし、今回は早々に
Fニッポンの予選を明日に順延することを決定。また、思いがけないファンサービス
もあって、訪れたファンは寒さで凍えながらも笑顔だった。
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/

冷たい雨の降る中、辛抱強く待ち続けるファン(Photo:Motorsports@nifty)
4月5日、フォーミュラ・ニッポン第2戦予選日。富士スピードウェイに降り続く雨
はやや勢いを弱めた。午後2~3時頃にはあがるとの予報だ。
レースを統括するJRPは、午後1時、予定されていたFニッポンの予選を明日に順延
することを決めチームに通告した。予選は明日午前9時半から行われるフリー走行
の時間帯を充てることになった。
F3については、午後2時半から2戦分の予選を行い、サポートイベントの予選を挟ん
で、午後4時半から第3戦の決勝を行うことが決まった。
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/

横殴りの雨でコースもヘビーウェット(Photo:Motorsports@nifty)
4月5日、富士スピードウェイで第2戦を迎えたフォーミュラ・ニッポンだが、昨夜か
ら降り続いている雨はその勢いを衰えさせることはなく、朝10時現在も風を伴って降
り続いている。
このため、午前10時から予定されていた予選1回目、午前11時からのF3の予選は順延。
天候の回復を待って行われることになった。
天気予報では、富士スピードウェイ周辺の天候は午後には回復することが伝えられて
いる。
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/
4月4日、週末フォーミュラ・ニッポン第2戦の行われる富士スピードウェイで、合
同テストが行われ、開幕戦を制した#19本山哲(IMPUL)がトップタイムをマークした。
テストは、スピン、クラッシュなどで再三中断されたが、そんな中午後のセッション
で他をリードしたのは#19本山。連勝に向けて順調な滑り出しを見せた。
開幕戦でポールポジションからトップを走りながらマシントラブルでストップしてし
まった#5道上(5ZIGEN)も好調。午前中トップを奪うと、午後は決勝セッティングを進
めることに専念した。チームメイトの#6福田も4位と順調だ。
明日の予選は、天候の崩れが予報されている。
◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/
2003年4月4日 富士スピードウェイ(静岡県) 天候:晴れ/コース:ドライ
P.-No.Driver-----------Team-------------------Car-------------Time----
1 19 本山 哲 IMPUL Lola B351/無限 1'17.588
2 40 R.ライアン DoCoMo DANDELION Lola B351/無限 1'17.870
3 5 道上 龍 5ZIGEN Lola B351/無限 1'17.984
4 6 福田 良 5ZIGEN Lola B351/無限 1'18.027
5 22 脇阪寿一 TEAM 22 Lola B351/無限 1'18.171
6 2 A.ロッテラー PIAA NAKAJIMA Lola B351/無限 1'18.213
7 1 小暮卓史 PIAA NAKAJIMA Lola B351/無限 1'18.376
8 3 立川祐路 Olympic KONDO Lola B351/無限 1'18.402
9 11 松田次生 COSMO OIL CERUMO Lola B351/無限 1'18.406
10 41 服部尚貴 DoCoMo DANDELION Lola B351/無限 1'18.416
11 20 B.トレルイエ IMPUL Lola B351/無限 1'18.485
12 8 土屋武士 LeMans Lola B351/無限 1'18.660
13 9 黒澤治樹 PLANEX EBBRO NOVA Lola B351/無限 1'18.699
14 12 井出有治 COSMO OIL CERUMO Lola B351/無限 1'18.746
15 7 金石年弘 LeMans Lola B351/無限 1'18.804
16 4 D.シュワガー Olympic KONDO Lola B351/無限 1'19.059
17 28 野田英樹 CARROZZERIA MOHN Lola B351/無限 1'19.750
18 10 藤澤哲也 カッチャオ TCPRO NOVA Lola B351/無限 1'20.460
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2003全日本GT選手権 第1戦
GT選手権レース in TI
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■開催月日:2003年3月29-30日
■開催場所:TIサーキット英田
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◇ クスコスバルADVANインプレッサ
10位完走で貴重な1ポイントを獲得
岡山のTIサーキット英田で開幕を迎えた全日本GT選手権(JGTC)。
クスコレーシングチームは、今年の車両規定に合致したNewインプレッサを投入し
た。カラーリングは、昨年までのホワイトベースから一部カーボン地むきだしのブ
ラックとなり、中身もデフとギヤボックスを一体化するなどマシン性能の向上を図っ
ている。
3月29日に行われた予選。朝の予選1回目は、1分33秒135のタイムをマークして
GT300クラス5位というポジションを得たが、給油中の作業がペナルティの対象
となりベストラップを抹消され1分33秒715で12位となってしまった。午後の予選
2回目は、路面温度が上がりタイムアップが難しい状態だったが、1分33秒673とわ
ずかに縮め、予選10位へポジションを上げた。
この日の午後、クスコレーシングチームの加勢裕二代表が病気のために逝去。同チー
ムは喪章をつけ、入賞を目指して決勝レースに臨んだ。
5万5000人ものファンが詰め掛けた82周の決勝レースは、14時にローリン
グラップが始まった。スタートドライバーを務めた谷川は、見事なスタートダッシュ
で3台をかわして7位へ浮上。そして5台による5位グループの真ん中で上位をう
かがった。35周目にはひとつポジションを落として38周でピットイン、小林に
バトンを渡した。しかしこの際、タイヤ交換時のホイールナットがきちんと締まっ
ておらず、改めてピットインをすることに。さらにこの際にピットロードのスピー
ド違反のために、ドライブスルーペナルティを受けてしまった。これで14位まで
ポジションダウンした小林だったが、後半をていねいに走り、他車両の脱落にも助
けられ10位で1ポイントを獲得した。
■谷川達也選手
「合同テストから細かなトラブルが出ていたこともあってロングランテストができ
ていなかったんですが、何とか最低目標の完走を果たして1点が取れました。第
2戦以降巻き返します」
■Race Results
Pos.No.Driver Car Name Laps Time/Diff
1.#24 余郷 敦/浅井亮博 EndlessタイサンアドバンGT3R 77 --
2.#26 山路慎一/西澤和之 PLUS e タイサン アドバン GT3R 77 0'05.276
3.#31 佐々木孝太/後藤 聡 RECKLESS MR-S 77 1'00.692
4.#71 Guts城内/澤 圭太 シグマMR-S 76 1Lap
5.#2 高橋一穂/渡辺 明 リニューカー・ベルノ東海NSX 76 1Lap
6.#3 木下みつひろ/柳田真孝 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 76 1Lap
7.#81 星野一樹/植松忠雄 ダイシンADVANシルビア 76 1Lap
8.#19 青木孝行/田中 実 ウェッズスポーツMR-S 76 1Lap
9.#5 玉中哲二/三船 剛 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R 76 1Lap
10.#77 小林且雄/谷川達也 クスコスバルADVAN インプレッサ 75 2Laps
◆スバルモータースポーツの詳細は、[スバルモータースポーツマガジン]をご覧下さい。
4月1日、TIサーキット英田の運営を行うTIサーキット(株)は、TIサーキットの所
有会社であるタナカインターナショナル(株)の民事再生法の申請に対して、今後も
通常どおり運営を続け、予定されているイベント開催も行う旨を関係者に通知した。
TIサーキット英田の今シーズンの4輪ビッグイベントは次のとおり。
5月17~18日 全日本F3選手権レース 第5、6戦
9月6~7日 スーパー耐久レース 第6戦
◆TIサーキット英田 http://www.ti-circuit.co.jp/

前日開催のGTレースでは55000人の観衆を集めた(Photo:Motorsports@nifty)
3月31日、TIサーキット英田の親会社であるタナカインターナショナル株式会社(山
口県吉敷郡小郡町)が、東京地裁へ民事再生法を申請し、保全命令を受けた。負債額
は285億円。
タナカインターナショナル(株)は、ゴルフ用品の販売、ゴルフ場経営を主な事業と
しているが、TIサーキット英田を経営するTIサーキット株式会社(岡山県英田郡英田
町)もそのグループ企業で、「TI」は「タナカインターナショナル」の略。
景気低迷によるゴルフ場利用客の減少に加えて、過去2度のF1開催においても収益を
上げられなかったことが原因といわれている。
TIサーキットでは前日の3月30日に全日本GT選手権レースが開催されていたが、この
開催を終えるのを待って民事再生法の申請を行った模様。
今回の民事再生法の申請が今後のレース開催に与える影響については、現時点では未
確認。

(C)Honda
Honda NSX-GT全車完走 TAKATA童夢NSX(道上/S.フィリップ)3位表彰台
3月30日(日) 天候:晴れ 気温:21℃ 路面温度:26℃
コース:ドライ 観客数:55,000人
3月30日(日)、TIサーキット英田(岡山県)において2003年全日本GT選手
権(JGTC)第1戦「GT CHAMPIONSHIP in TI」の決勝レース(82周=303.646km)
が開催された。
29日(土)に行われた公式予選は、1回目、2回目とも路面はドライ、気温17~
18℃というコンディションとなり、Honda NSX-GT勢は予選1回目に1分25秒342を記
録した伊藤大輔/T.コロネル 組(G'ZOX無限NSX)が予選3番手ポジションを獲得。
道上 龍/S.フィリップ 組(TAKATA童夢NSX)が予選5番手、松田次生/小暮卓史
組(Mobil 1 NSX)は9番手、加藤寛規/光貞秀俊 組(RAYBRIG NSX)は10番手、土
屋圭市/金石年弘 組(ARTA NSX)は14番手からの決勝スタートとなった。
決勝レースは晴天のもと14時03分にローリングスタートが切られた。1周目、Honda
NSX-GT勢は伊藤大輔選手(G'ZOX無限NSX)が3位、S.フィリップ選手(TAKATA童夢
NSX)が6位、加藤寛規選手(RAYBRIG NSX)が8位、松田次生選手(Mobil 1 NSX)
が9位、金石年弘選手(ARTA NSX)が14位につける。その9周目に金石選手がコー
スアウトを喫するものの、直ぐにレースへ復帰する。
30周後半あたりになると、他車が次々にドライバー交代のピットインを始めるな
か、Honda NSX-GT勢は、ライバル達より遅めのピットインを敢行。まず39周を終え
てG'ZOX無限NSXの伊藤選手がT.コロネル選手に交代。40周を終えたところで2位ま
で浮上していたTAKATA童夢NSX のS.フィリップ選手が道上 龍選手に交代し、5位
で復帰を果たす。最後までピットインを遅らせていたMobil 1 NSXとARTA NSXは43
周を終えてピットインし、小暮卓史選手と土屋圭市選手がコースに復帰した。
ほぼ、全車がドライバー交代を終えた時点で、道上選手が4位、T.コロネル選手
5位、小暮選手が8位、光貞秀俊選手が9位、土屋選手が13位となる。
54周目、ピット作業違反のため、TAKATA童夢NSXにピットロード通過のペナルテ
ィが課せられるものの、道上選手は再び4位のポジションを取り戻すことに成功す
る。
レース終盤の69周目の1コーナー、2位を走行していたADVANスープラが他車と
接触した影響でコースアウトしたため、道上選手が3位と表彰台圏内に浮上。T.コ
ロネル選手も4位、小暮選手が5位、加藤選手が7位に浮上する。
3位走行の道上選手は最後まで安定したペースを保ちながら82周目のチェッカー
フラッグを受け、TAKATA童夢NSXが開幕戦で3位表彰台を獲得。続いてG'ZOX無限NSX
が4位、Mobil 1 NSXが5位、RAYBRIG NSXが7位、ARTA NSXが11位でチェッカーを
受け、Honda NSX-GT勢は全車完走を果たした。
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●永長 真(Shin Nagaosa)NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー「新車5
台がトラブル無く無事に完走し、しかもそのうち4台がポイント獲得を果たしまし
た。新車の完成が開幕間近で各チームが充分なテストも行えなかった中では、良い
結果だと思います。しかし、速さの面では不満の残るレース展開でした。今シーズ
ンのレギュレーションでのハンディキャップの重さをひしひしと感じています。た
だ、まだやり残したことがあり、’03NSX-GTのポテンシャルを100%活かすための開
発を進めていきたいと思います。また、レースマネージメントを含め、総合力でシ
リーズタイトルを目指して頑張っていきたいと思います。」
■3位 #18 TAKATA童夢NSX
●道上 龍(Ryo Michigami)選手
「昨日の予選が終了した時点では難しいレースになるとの思いがありましたが、レー
スが始まりS.フィリップ選手とドライバー交代する頃には、表彰台を狙える自信
がありました。ピットスルーのペナルティには正直驚きましたが、3位でフィニッ
シュすることができました。
NSX-GTも’03モデルになりセッティングやタイヤなどいろいろと試行錯誤しながら
やっていますが、今回のレースで次戦の富士に向けて何をしなければならないかが
判りました。次回も良い成績を残せるように頑張ります。」
●バスチャン・フィリップ(Sebastien Philippe)選手「厳しい展開になるだろう
と思っていましたが、とにかくベストを尽くそうと考えてレースに臨みました。
’03モデルのNSX-GTはとてもいいフィーリングなのですが、レギュレーションの
変更もあって難しい問題を抱えています。その中での3位という成績には十分満
足しています。次戦の富士はNSX-GTにとって苦手なコースだとされていますが、
チャンスは十分にあると思っています。先日雨の中で行なわれた合同テストでは
良いタイムも出ていますしね。次回もベストを尽くして1ポイントでも多く取れ
るように頑張ります。」
■4位 #16 G’ZOX無限NSX
●伊藤 大輔(Daisuke Ito)選手
「4位でフィニッシュし、10ポイントを獲得できたことに満足しています。ただ、
ライバル達の成長もはっきりと見えたので、僕たちがもっと努力しなければなら
ないと再認識しました。今日の良い部分、悪い部分を改善の材料にしていきたい
と思います。次はいいレースをみせますよ。」
■トム・コロネル(Tom Coronel)選手
「ずっと、オーバーステアの症状が出てしまい苦労しました。一度ミスをしてしまっ
たように最後まで我慢のレースでした。でも、この状況の中、ポイントを獲得で
きたことは大きいと思います。これからは、車をもっと良く仕上げて挽回してい
きたいですね。」
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順位 クラス 車名/ドライバー ラップ タイム
1 GT500 エッソウルトラフロー スープラ 脇坂寿一/飯田章 82 2:05'08.439
2 GT500 ザナヴィ ニスモ GT-R本山哲/ミハエル・クリム 82 2:05'12.722
3 GT500 TAKATA童夢NSX道上龍/セバスチャン・フィリップ 82 2:05'37.797
4 GT500 G'ZOX無限NSX伊藤大輔/トム・コロネル 82 2:05'48.801
5 GT500 Mobil1 NSX松田次生/小暮卓史 82 2:06'17.387
6 GT500 WOODONE トムススープラ土屋武士/エリック・コマス 82 2:06'20.130
7 GT500 RAYBRIG NSX加藤寛規/光貞秀俊 82 2:06'20.945
8 GT500 モチュ-ルピットワークGT-Rリチャード・ライアン/影山正美 82 2:06'35.120
9 GT500 プロジェクトμエスペリアスープラ服部尚貴/脇阪薫一 81 2:05'32.512
10 GT500 ADVANスープラ荒聖治/ジェレミー・デュフォア 81 2:05'58.661
--------------------------------------------------------------------------
11 GT500 ARTA NSX 土屋圭市/金石年弘 81 2:06'14.029
上記の詳細情報はHonda Racingをご覧下さい。


全日本GT選手権シリーズ(JGTC)第1戦
GT Championship in TI 決勝
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■開催月日:2003年3月30日
■開催場所:TIサーキット英田
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■ザナヴィ ニスモGT-R、デビューレースは2位表彰台!!
モチュールピットワークGT-Rは8位完走
晴天に恵まれたJGTC第1戦「GT Championship in TI」決勝レースは、55,000
名の観客の前で熱戦を繰り広げた。ポールポジションスタートの#23「ザナヴィ
ニスモGT-R」はレース前半をトップで周回、そのまま逃げ切るかに思われたが#
1スープラに逆転され、2位でフィニッシュラインを越えた。
また、#22「モチュールピットワークGT-R」は、好スタートののち後半徐々に順
位を上げ、最終的には8位でチェッカーフラッグを受け、選手権ポイント3を手に
入れた。
レースは、14:00にスタート。気温は、18℃に上がっていた。#23は本山
哲がスタートを担当。#38スープラがフォーメーションラップでスピン、脱落し
ていたため、続く#25スープラ、#1スープラとの差を徐々に広げながら、序盤
のレースをリードしていった。しかし、本山のスティント終盤に、#25、#1が
後方に迫り、オーバーテイクに挑んだ#1にリアをプッシュされレコードラインか
ら押し出されてしまう。この間に、#25、#1に先行を許し、3位でピットに向
かった。
クルーは約40秒でミハエル・クルムをコースに戻し、#23は再びレースリーダー
のポジションを取り戻した。しかし、#1に後ろをプッシュされた後、#25にカ
ナードを削り取られており、クルムはスティント序盤から狂ってしまったハンドリ
ングに悩まされる。そして、52周目には#1にトップの座を譲ることに。しかし、
62周目にその#1がスピンして後退すると、今度は#25に追い上げられること
になった。0.6秒差に迫った#25は、#23との間にいたGT300車両に最
終コーナーでヒット、フロントを壊してピットに戻っていった。その間、スピンか
らタイムを挽回してきた#1が再び#23クルムの背後に迫った。そして、75周
目に#1にトップを譲り、そのまま82周目のチェッカーフラッグを迎えることと
なった。
#22「モチュールピットワークGT-R」は、スタートドライバーの影山正美が絶妙
の好スタートで、13位から3台を抜いて10位にポジションアップした。39周
目に10位でピットイン、リチャード・ライアンにステアリングを渡した。ニスモ
得意の無駄ないピットワークで、コースに戻ると7位に浮上していた。その後、オー
バーテイクのチャンスをうかがったが、ハードブレーキング時に姿勢を崩してスピ
ン。9位に後退してしまう。終盤8位に順位を上げ、そのままゴールとなった。
■本山哲選手
「前半は調子が良かったのですが、気温が予想以上に上がってしまい後半は苦戦し
ました。タイヤを含めて、チョイスが今日のコンディションに合っていなかった
ようです。優勝はお預けとなってしまいましたが、ポールポジションは取れたし、
トップ争いを演じられた末の2位は悪くはない結果です。次も勝ちを狙っていき
ます」
■ニスモチーム 柿元監督
「本来#23の2位表彰台は喜ぶべきリザルトですが、優勝を逃したのは悔しい限
りです。結果として、うちはタイヤをうまく使いきれなかったのだと思います。
何度か接触があり、そのためサスペンションのセットが狂ってしまいタイヤの磨
耗を早めてしまいました。しかし、苦手だったTIでパフォーマンスを見せられ
たし、課題も見つけられました。今回は#23が孤軍奮闘という感じでしたが、
次戦には3台の03年型GT-Rが揃う予定です。この悔しさをバネにしたいで
すね」
■決勝結果
POS Car Name No Driver Laps
1.エッソウルトラフロー スープラ #1 脇阪寿一/飯田 章 2:05'08"439
2.ザナヴィ ニスモ GT-R #23 本山 哲/ミハエル・クルム -4"283
3.TAKATA童夢NSX #18 道上 龍/セバスチャン・フィリップ -29"358
4.G'ZOX無限NSX #16 伊藤大輔/トム・コロネル -40"362
5.Mobil 1 NSX #64 松田次生/小暮卓史 -1'08"948
6.WOODONE トムススープラ #36 土屋武士/エリック・コマス -1'11"691
7.RAYBRIG NSX #100 加藤寛規/光貞秀俊 -1'12"506
8.モチュールピットワーク GT-R #22 リチャード・ライアン/影山正美 -1'26"681
9.プロジェクトμエスペリアスープラ #35 服部尚貴/脇阪薫一 -1Lap
10.ADVAN スープラ #25 荒 聖治/ジェレミー・デュフォア -1Lap
12.カルソニックスカイライン #12 ブノワ・トレルイエ/井出有治 -2Laps
上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。

浮き沈みの激しいレースを見せて勝ったESSOスープラ(Photo:K.Takeshita)
3月30日、好天のTIサーキット英田で行われた全日本GT選手権第1戦は、激しいトッ
プ攻防の末、昨年のチャンピオン、#1エッソウルトラフロースープラ(脇阪/飯田組)
が逆転で総合優勝。03年型GTRは惜しくも2位。GT300はクラスPPスタートの#24Endlass
タイサンアドバンGT3R(余郷/浅井組)が優勝を飾った。
午後2時、フォーメイションがスタートしたが、ここで予選2位の#38auセルモスープ
ラがスピン、ストップ。戦わずして戦列を去ることになってしまう。
絶妙のタイミングで飛び出した#23ザナヴィ ニスモ GT-Rは快調なペースで2位#25ADVAN
スープラを引き離しにかかる。しかし、一旦は3秒まで開いた両者の差は20周を過ぎ
た頃から詰まり始め、30周目にはさらにその背後に迫った#1スープラも含めて三つ巴
の争いとなる。
この争いに変化が起きたのは36周目。軽い接触で#25,#23,#1の順になり、ここで遅れ
た#1GTRは即座にピットイン。本山からクルムに代わる。#1スープラも引き続き、#25
スープラは41周目まで引っ張ってからピットに滑り込んだ。
トップグループが一通りピット作業を終え、レース折り返しを過ぎた44周目、順位は
#23-#1-#25の順に。お馴染みのニスモマジックといわれるピット作業の賜物だ。しか
し、#23GTRはそのまま逃げ切ることはできず、再度#1スープラの追撃を受ける。
52周目にトップに立った#1スープラだが、なんと#61周目に周回遅れをかわそうとし
てスピンでトップの座を再び#23に明け渡す。代わってトップを追うことになった#25
スープラだったが、こちらも#23の背後まで迫った69周目、GT300マシンと接触して
自滅。
こうして、再三スープラの追撃をかわした#23GTRだったが、#1スープラが一旦は10秒
以上あった差をジワジワと縮め、75周目再びトップの座を奪うことに成功。残り周回
は、ディフェンディングチャンピオンの強さを発揮。#23との差を開いて、V8スープ
ラのデビューウィンとなる開幕戦のチェッカーを受けた。
予想通り苦しい戦いを強いられることになったNSX勢は、コンスタントな走りで3位
表彰台を得た#18TAKATA童夢NSXをはじめとして、4、5、7位に入り確実にポイン
トを稼いだ。
GT300クラスは、GT500のNSXの苦戦をカバーするように、#2リニューカー・ベルノ東
海NSXがクラストップを守っていたが、60周を過ぎにプッシングされてスピン。#24、
#26のタイサンアドバンGT3Rがワンツーフィニッシュを飾った。
GT500優勝クルー
脇阪
「最初にトップに立ったときはクルマやタイヤをいたわっていたんですが、スピンし
てからはガムシャラでそんなことは忘れていました。2戦以降はうまくウェイトハン
デを減らしながら、もう1勝したいですね。あのスピンですか? あれはタイヤカス
の塊が飛んできて、それをよけようとしてハンドル切りすぎたからです」
飯田
「走りながら思ったよりスープラのポテンシャルが高いと感じた。本当は勝つ気はな
かったんですが、これならイケルと。メーカーが意地をかけて造ってきたクルマです
から、結果を残せて良かったです」
GT300優勝クルー
余郷
「フルタンクでのバランスは良かったんですが、中盤以降タイヤはきつかったですね。
トップで引き継げのにピット作業に手間取ってしまいました。ここはポルシェ向きな
コースだから勝てて良かったです。これからは厳しくなると思います」
浅井
「デビューウィンは嬉しいです。ここはF4のデビュー戦でも勝っているゲンのいいコ
ース。トップに立ったときは前との差を詰めていたので抜けると思っていましたが、
ラッキーでした」
2003年3月30日 TIサーキット英田(岡山県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
GT選手権レース in TI -RIJ- (2003/03/31) Race Result Weather:Fine Course:Dry
2003 Japan GT Championship Round 1 TIサーキット英田 3.703km
|
| Pos | | No | Cls | Pos | Driver | Car Model | Lap | Time/Bihind |
| 1 | | 1 | 500 | 1 | 脇阪 寿一 飯田 章 | エッソウルトラフロー スープラ TOYOTA SUPRA | 82 | 2:05'08.439 |
| 2 | | 23 | 500 | 2 | 本山 哲 ミハエル・クルム | ザナウィ ニスモ GT-R NISSAN SKYLINE GT-R | 82 | -4.283 |
| 3 | * | 18 | 500 | 3 | 道上 龍 セバスチャン・フィリップ | TAKATA童夢NSX HONDA NSX | 82 | -29.358 |
| 4 | | 16 | 500 | 4 | 伊藤 大輔 トム・コロネル | G'ZOX無限NSX HONDA NSX | 82 | -40.362 |
| 5 | | 64 | 500 | 5 | 松田 次生 小暮 卓史 | Mobil 1 NSX HONDA NSX | 82 | -1'08.948 |
| 6 | | 36 | 500 | 6 | 土屋 武士 エリック・コマス | WOODONE トムススープラ TOYOTA SUPRA | 82 | -1'11.691 |
| 7 | | 100 | 500 | 7 | 加藤 寛規 光貞 秀俊 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | 82 | -1'12.506 |
| 8 | * | 22 | 500 | 8 | リチャード・ライアン 影山 正美 | モチュールピットワークGT-R NISSAN SKYLINE GT-R | 82 | -1'26.681 |
| 9 | | 35 | 500 | 9 | 服部 尚貴 脇阪 薫一 | プロジェクトμエスペリアスープラ TOYOTA SUPRA | 81 | -1 Lap |
| 10 | | 25 | 500 | 10 | 荒 聖治 ジェレミー・デュフォア | ADVAN スープラ TOYOTA SUPRA | 81 | -1 Lap |
| 11 | * | 8 | 500 | 11 | 土屋 圭一 金石 年弘 | ARTA NSX HONDA NSX | 81 | -1 Lap |
| 12 | | 12 | 500 | 12 | ブノワ・トレルイエ 井出 有冶 | カルソニックスカイライン NISSAN SKYLINE GT-R | 80 | -2 Laps |
| 13 | * | 76 | 500 | 13 | 五十嵐 勇大 田嶋 栄一 | イエローコーンマクラーレンGTR McLAREN F1GTR | 80 | -2 Laps |
| 14 | | 24 | 300 | 1 | 余郷 敦 浅井 亮博 | EndlessタイサンアドバンGT3R PORSCHE 911GT3R | 77 | -5 Laps |
| 15 | | 26 | 300 | 2 | 山路 慎一 西澤 和之 | PLUS e タイサン アドバン GT3R PORSCHE 911GT3R | 77 | -5 Laps |
| 16 | | 31 | 300 | 3 | 佐々木 孝太 後藤 聡 | RECKLESS MR-S TOYOTA MR-S | 77 | -5 Laps |
| 17 | * | 71 | 300 | 4 | Guts 城内 澤 圭太 | シグマMR-S TOYOTA MR-S | 76 | -6 Laps |
| 18 | | 2 | 300 | 5 | 高橋 一穂 渡辺 明 | リニューカー・ベルノ東海NSX HONDA NSX | 76 | -6 Laps |
| 19 | | 3 | 300 | 6 | 木下 みつひろ 柳田 真孝 | ハセミスポーツ・エンドレス・Z NISSAN FAIRLADY Z | 76 | -6 Laps |
| 20 | | 81 | 300 | 7 | 星野 一樹 植松 忠雄 | ダイシンADVANシルビア NISSAN SILVIA | 76 | -6 Laps |
| 21 | | 19 | 300 | 8 | 青木 孝行 田中 実 | ウェッズスポーツMR-S TOYOTA MR-S | 76 | -6 Laps |
| 22 | | 5 | 300 | 9 | 玉中 哲二 三船 剛 | BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R VEMAC RD320R | 76 | -6 Laps |
| 23 | * | 77 | 300 | 10 | 小林 且雄 谷川 達也 | クスコスバルADVAN インプレッサ SUBARU IMPREZA | 75 | -7 Laps |
| 24 | | 69 | 300 | 11 | 山岸 大 位高 敬 | FK/Massimo外国屋ADVAN GT3R PORSCHE 911GT3R | 75 | -7 Laps |
| 25 | | 51 | 300 | 12 | 尾本 直史 アダム・ウイルコックス | C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア NISSAN SILVIA | 75 | -7 Laps |
| 26 | | 11 | 300 | 13 | 松田 秀士 田中 哲也 | JIM RodeoDrive アドバンF360 FERRARI 360 MODENA | 75 | -7 Laps |
| 27 | | 15 | 300 | 14 | 橋本 元次 チャールズ・クアン | AMPREX BMW M3GT BMW M3GT | 75 | -7 Laps |
| 28 | | 9 | 300 | 15 | 菅 一乗 筒井 克彦 | MACHINE X MT MOSLER MT900R | 74 | -8 Laps |
| 29 | | 55 | 300 | 16 | 山田 英二 木下 隆之 | ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー CHRYSLER VIPER | 74 | -8 Laps |
| 30 | * | 70 | 300 | 17 | 石橋 義三 清水 剛 | 外車の外国屋ダンロップポルシェ PORSCHE 911GT3R | 71 | -11 Laps |
| 31 | | 39 | 500 | 14 | ドミニク・シュワガー 織戸 学 | デンソーサードスープラGT TOYOTA SUPRA | 66 | -16 Laps |
| 32 | | 88 | 500 | 15 | 古谷 直広 和田 久 | ノマド ディアブロ JGT-1 LAMBORGHINI DIABLO | 65 | -17 Laps |
| 33 | | 17 | 300 | 18 | 松永 まさひろ 長島 正興 | Kosei SPIRIT MR-S TOYOTA MR-S | 64 | -18 Laps |
| 34 | | 43 | 300 | 19 | 新田 守男 高木 真一 | ARTA Garaiya ASL Garaiya | 59 | -23 Laps |
| 35 | | 910 | 300 | 20 | 平川 晃 宮川 やすお | 910 BORO アドバンポルシェ PORSCHE 911GT3R | 55 | -27 Laps |
| 36 | | 7 | 300 | 21 | 谷口 信輝 大井 貴之 | 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 MAZDA RX-7 | 54 | -28 Laps |
| -------- 《以上完走》 -------- |
| - | | 37 | 500 | 16 | 黒澤 琢弥 マルコ・アピチェラ | ZENT トムススープラ TOYOTA SUPRA | 54 | -28 Laps |
| - | | 10 | 300 | 22 | OSAMU 倉嶋 新一 | レイジュン・ダンロップ GT-1 MAZDA RX-7 | 50 | -32 Laps |
| - | | 34 | 300 | 23 | 西澤 誠剛 松田 晃司 | DENTAIRE MR-S TOYOTA MR-S | 41 | -41 Laps |
| - | | 21 | 300 | 24 | 一ツ山 幹雄 滑川 健 | ダンロップ BMW M3GT BMW M3GT | 6 | -76 Laps |
| - | | 38 | 500 | 17 | 竹内 浩典 立川 祐路 | auセルモスープラ TOYOTA SUPRA | 0 | DNS |
- ファステストラップ No.23 本山 哲 1'27.311 3/37 152.682km/h
- 規定周回数: GT500=57周 / GT300=53周
- ゼッケンNo.71は、2003全日本GT選手権統一規則第3章第28条15.違反(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティを課した。(14:16)
- ゼッケンNo.76は、国際モータースポーツ競技規則付則L項違反により、ペナルティストップ10秒を課した。(14:46)
- ゼッケンNo.70、8、77は、2003TIサーキット英田4輪レース一般競技規則第8章第41条1.違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。(No.70=15:15、No.8=15:19、No.77=15:22)
- ゼッケンNo.18は、2003年全日本GT選手権統一規則第3章第34条10.違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。(15:26)
- ゼッケンNo.22は、2003年全日本GT選手権統一規則第3章第29条12.違反により、罰金3万円を課す。(16:30)
JGTC第1戦グリッド&スタートドライバー
Pos-No-Class--Drivers-Car-----------------------------------
1 23 500 1 本山 哲 ミハエル・クルム ザナウィ ニスモ GT-R
2 38 500 2 竹内 浩典 立川 祐路 auセルモスープラ
3 16 500 3 伊藤 大輔 トム・コロネル G'ZOX無限NSX
4 1 500 4 脇阪 寿一 飯田 章 エッソウルトラフロー スープラ
5 18 500 5 道上 龍 セバスチャン・フィリップ TAKATA童夢NSX
6 25 500 6 荒 聖治 ジェレミー・デュフォア ADVAN スープラ
7 36 500 7 土屋 武士 エリック・コマス WOODONE トムススープラ
8 39 500 8 ドミニク・シュワガー 織戸 学* デンソーサードスープラGT
9 64 500 9 松田 次生 小暮 卓史 Mobil 1 NSX
10 100 500 10 加藤 寛規 光貞 秀俊* RAYBRIG NSX
11 12 500 11 ブノワ・トレルイエ 井出 有冶 カルソニックスカイライン
12 35 500 12 服部 尚貴 脇阪 薫一 プロジェクトμエスペリアスープラ
13 22 500 13 リチャード・ライアン 影山 正美 モチュールピットワークGT-R
14 8 500 14 土屋 圭一 金石 年弘 ARTA NSX
15 37 500 15 黒澤 琢弥 マルコ・アピチェラ ZENT トムススープラ
16 76 500 16 五十嵐 勇大 田嶋 栄一 イエローコーンマクラーレンGTR
17 88 500 17 古谷 直広和田 久 ノマド ディアブロ JGT-1
18 24 300 1 余郷 敦 浅井 亮博 EndlessタイサンアドバンGT3R
19 31 300 2 佐々木 孝太 後藤 聡 RECKLESS MR-S
20 3 300 3 木下 みつひろ 柳田 真孝* ハセミスポーツ・エンドレス・Z
21 26 300 4 山路 慎一 西澤 和之 PLUS e タイサン アドバン GT3R
22 43 300 5 新田 守男 高木 真一 ARTA Garaiya
23 2 300 6 高橋 一穂 渡辺 明 リニューカー・ベルノ東海NSX
24 81 300 7 星野 一樹 植松 忠雄 ダイシンADVANシルビア
25 7 300 8 谷口 信輝 大井 貴之 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7
26 71 300 9 Guts 城内 澤 圭太 シグマMR-S
27 77 300 10 小林 且雄谷川 達也 クスコスバルADVAN インプレッサ
28 19 300 11 青木 孝行 田中 実 ウェッズスポーツMR-S
29 55 300 12 山田 英二 木下 隆之 ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー
30 17 300 13 松永 まさひろ 長島 正興 Kosei SPIRIT MR-S
31 34 300 14 西澤 誠剛 松田 晃司 DENTAIRE MR-S
32 69 300 15 山岸 大 位高 敬 FK/Massimo外国屋ADVAN GT3R
33 910 300 16 平川 晃 宮川 やすお 910 BORO アドバンポルシェ
34 15 300 17 橋本 元次 チャールズ・クアン AMPREX BMW M3GT
35 51 300 18 尾本 直史 アダム・ウイルコックス C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア
36 5 300 19 玉中 哲二 三船 剛 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R
37 9 300 20 菅 一乗 筒井 克彦 MACHINE X MT
38 70 300 21 石橋 義三 清水 剛 外車の外国屋ダンロップポルシェ
39 11 300 22 松田 秀士 田中 哲也 JIM RodeoDrive アドバンF360
40 10 300 23 OSAMU 倉嶋 新一 レイジュン・ダンロップ GT-1
41 21 300 24 一ツ山 幹雄 滑川 健 ダンロップ BMW M3GT
-----------------------------------------------------------
太字がスタートドライバー

バースデー用にオリジナルケーキも用意された(Photo:Motorsports@nifty)
JGTC開幕戦の行われているTIサーキット、NISMOチームのピットで、#23ザナヴィニス
モGT-Rの本山哲、ミハエル・クルム両選手のバースデーイベントが行われた。
本山選手は、3月4日生まれの32歳。クルム選手は3月19日生まれの33歳。ちょっと
遅れたバースデーイベントだが、ポールポジションを奪った喜びに加えて、多くのフ
ァン祝福されて、仲良しの二人は終始笑顔。
決勝後もこの笑顔が続くようなら、この週末はまさにNISMOウィークとなるのだが……。

全日本GT選手権シリーズ(JGTC)第1戦
GT Championship in TI 公式予選
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■開催月日:2003年3月29日
■開催場所:TIサーキット英田
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■ザナヴィ ニスモGT-R、開幕戦のポールスタートを確定!!
本山哲、初のGTポールポジション獲得。
モチュールピットワークGT-Rは13位
<公式予選1回目 10:20 - 11:27 Cloudy - Fine / Dry>
いよいよ待ちに待った今年のJGTCレースシーズンが始まった。気温12℃と少し肌
寒いものの、春の晴れ空の下、41台のGTマシンがTIサーキットに集まった。
午前10:20にスタートした公式予選1回目。ニューカーの#23は本山哲が、
#22は影山正美がコースイン。本山は、3周のウォームアップ走行から早くもク
リアラップを取ってタイムアタック。4周目にコースレコード1’24“747を
記録し、トップタイムを獲得した。そして次周にコントロールラインを通過した本
山のタイムは、さらに速い1’24”670を示していた。このタイムは混走時間
が終了しても他車に塗り替えられることはなく、本山の予選1回目の暫定ポールポ
ジションが確定した。クルマを降り、ラップモニターに近寄った本山は、力強くこ
ぶしを握り締めた。
一方、フラットボトムを採用していない02仕様の#22は、車重とリストリクター
径による2ランク性能ダウン規制がかけられており、影山正美の1‘27“351
が最速タイムであった。
<公式予選2回目 15:00 Fine / Dry>
公式予選2回目が15:00から行われた。 1回目の予選に#23「ザナヴィ ニス
モGT-R」が記録したトップタイムをどのマシンも更新することができず、#23の
ポールポジョンが確定した。
1回目の予選でフレッシュタイヤを2セットとも使った#23は、午後の予選時間
枠を決勝用セットアップの仕上げに使った。本山がチェック走行を行ない、ミハエ
ル・クルムにバトンタッチ。クルムがロングラン走行し、タイヤのグリップ変化を
確認した。終了10分前からは多くのマシンがタイムアタックを行ったが、本山が
記録したファステストタイムを更新することは叶わなかった。
予選終了後、ピットではクルーがハイタッチでポール獲得を喜び柿元監督の力のこ
もった「ありがとう」の声がピットに響いた。本山は柿元監督と硬く握手を交わし、
抱き合って宿願達成の喜びを分かち合った。
今回は我慢の予選となった影山正美、リチャード・ライアン組の#22「モチュー
ルピットワークGT-R」であるが、影山がフレッシュタイヤでアタック、1’27”
150を記録した。この結果、13番手から決勝レースをスタートすることとなっ
た。
■ニスモチーム 柿元監督
「公約のボールポジション獲得が果たせて、本当にうれしいです。昨年の暮れから、
スタッフやドライバーが速いGT-Rを作るため、一生懸命頑張ってくれた成果です。
長い間お待たせしていたファンの皆様にも、心から感謝を申し上げたいと思いま
す。このコースは、ポールシッターが逃げ切って優勝というケースが多いので、
明日のレースは是非それを狙いたいと思います。少なくともポールtoウィンの資
格は私たちにあります」
■公式予選結果 Result GT500
POS Car Name No Driver Time
1.ザナヴィ ニスモ GT-R #23 本山 哲/ミハエル・クルム 1'24"670
2.auセルモスープラ #38 竹内浩典/立川祐路 1'24"944
3.G'ZOX無限NSX #16 伊藤大輔/トム・コロネル 1'25"342
4.エッソウルトラフロー スープラ #1 脇阪寿一/飯田 章 1'25"372
5.TAKATA童夢NSX #18 道上 龍/セバスチャン・フィリップ 1'25"673
6.ADVAN スープラ # 25 荒 聖治/ジェレミー・デュフォア 1'25"713
7.WOODONE トムススープラ #36 土屋武士/エリック・コマス1'26"102
8.デンソーサードスープラGT #39 ドミニク・シュワガー/織戸 学1'26"339
9.Mobil 1 NSX #64 松田次生/小暮卓史 1'26"508
10.RAYBRIG NSX #100 加藤寛規/光貞秀俊 1'26"562
11.カルソニックスカイライン #12 ブノワ・トレルイエ/井出有治1'26"841
13.モチュールピットワーク GT-R #22 リチャード・ライアン/影山正美1'27"150
上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。

打倒GTRの先鋒となるか? auセルモスープラ(Photo:Motorsports@nifty)
3月30日、決勝日朝。気温はやや低いものの、TIサーキット上空には青空が広がって
いる。早朝から多くの観客が訪れ、開幕戦らしい雰囲気になっている。
午前8時30分から行われたフリー走行では、各マシンとも燃料を積んで決勝のセッティ
ングを確認するが、ここでもポールシッター#23ザナヴィニスモGT-Rは好調。開始か
ら10分も経たないうちに1分27秒581をマークして他をリードすると、本山からクルム
に交代してピットイン練習を行う。
#23GTRと互角の速さを見せたのが、#38auセルモスープラ。15分経過時点で1分27秒938
で2位に上がると、20分経過時には1分27秒511でトップに出る。結局このタイムが朝
のセッションのベストとなるが、#23GTRを挟んでその後に#1エッソウルトラフロース
ープラ、#25ADVAN スープラも僅差で続いた。
NSX勢は、#16G'ZOX無限NSX、#18TAKATA童夢NSXが5、6位につけたものの、タイムは
やや離されている。パワーの劣るNSXはシリーズを考えるとテクニカルなここTIサー
キットで勝っておきたいところだが、苦しい戦いを強いられそうだ。
2003年3月30日 TIサーキット英田(岡山県) フリー走行 天候:晴れ/コース:ドライ
GT選手権レース in TI -RIJ- (2003/03/30) Free-Practice Weather:Fine Course:Dry
2003 Japan GT Championship Round 1 TIサーキット英田 3.703km
|
| P | No | Cls | P | Driver | Car/Model | Tyre | Wh | Time | Delay | km/h |
| 1 | 38 | 500 | 1 | 竹内 浩典 立川 祐路 | auセルモスープラ TOYOTA SUPRA | BS | | 1'27.511 | - | 152.33 |
| 2 | 23 | 500 | 2 | 本山 哲 ミハエル・クルム | ザナウィ ニスモ GT-R NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | 1'27.581 | 0.070 | 152.21 |
| 3 | 1 | 500 | 3 | 脇阪 寿一 飯田 章 | エッソウルトラフロー スープラ TOYOTA SUPRA | BS | | 1'27.595 | 0.084 | 152.19 |
| 4 | 25 | 500 | 4 | 荒 聖治 ジェレミー・デュフォア | ADVAN スープラ TOYOTA SUPRA | YH | | 1'27.672 | 0.161 | 152.05 |
| 5 | 16 | 500 | 5 | 伊藤 大輔 トム・コロネル | G'ZOX無限NSX HONDA NSX | BS | | 1'28.108 | 0.597 | 151.30 |
| 6 | 18 | 500 | 6 | 道上 龍 セバスチャン・フィリップ | TAKATA童夢NSX HONDA NSX | BS | | 1'28.175 | 0.664 | 151.19 |
| 7 | 39 | 500 | 7 | ドミニク・シュワガー 織戸 学 | デンソーサードスープラGT TOYOTA SUPRA | YH | | 1'28.450 | 0.939 | 150.72 |
| 8 | 100 | 500 | 8 | 加藤 寛規 光貞 秀俊 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | BS | | 1'28.871 | 1.360 | 150.00 |
| 9 | 36 | 500 | 9 | 土屋 武士 エリック・コマス | WOODONE トムススープラ TOYOTA SUPRA | MI | | 1'28.916 | 1.405 | 149.93 |
| 10 | 12 | 500 | 10 | ブノワ・トレルイエ 井出 有冶 | カルソニックスカイライン NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | 1'28.972 | 1.461 | 149.83 |
| 11 | 37 | 500 | 11 | 黒澤 琢弥 マルコ・アピチェラ | ZENT トムススープラ TOYOTA SUPRA | MI | | 1'29.098 | 1.587 | 149.62 |
| 12 | 35 | 500 | 12 | 服部 尚貴 脇阪 薫一 | プロジェクトμエスペリアスープラ TOYOTA SUPRA | DL | | 1'29.114 | 1.603 | 149.59 |
| 13 | 76 | 500 | 13 | 五十嵐 勇大 田嶋 栄一 | イエローコーンマクラーレンGTR McLAREN F1GTR | DL | | 1'29.130 | 1.619 | 149.57 |
| 14 | 64 | 500 | 14 | 松田 次生 小暮 卓史 | Mobil 1 NSX HONDA NSX | BS | | 1'29.385 | 1.874 | 149.14 |
| 15 | 8 | 500 | 15 | 土屋 圭一 金石 年弘 | ARTA NSX HONDA NSX | BS | | 1'29.680 | 2.169 | 148.65 |
| 16 | 22 | 500 | 16 | リチャード・ライアン 影山 正美 | モチュールピットワークGT-R NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | 1'30.368 | 2.857 | 147.52 |
| 17 | 88 | 500 | 17 | 古谷 直広 和田 久 | ノマド ディアブロ JGT-1 LAMBORGHINI DIABLO | DL | | 1'33.364 | 5.853 | 142.78 |
| 18 | 24 | 300 | 1 | 余郷 敦 浅井 亮博 | EndlessタイサンアドバンGT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'34.393 | 6.882 | 141.23 |
| 19 | 26 | 300 | 2 | 山路 慎一 西澤 和之 | PLUS e タイサン アドバン GT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'34.454 | 6.943 | 141.14 |
| 20 | 43 | 300 | 3 | 新田 守男 高木 真一 | ARTA Garaiya ASL Garaiya | BFG | | 1'34.497 | 6.986 | 141.07 |
| 21 | 2 | 300 | 4 | 高橋 一穂 渡辺 明 | リニューカー・ベルノ東海NSX HONDA NSX | YH | | 1'35.064 | 7.553 | 140.23 |
| 22 | 77 | 300 | 5 | 小林 且雄 谷川 達也 | クスコスバルADVAN インプレッサ SUBARU IMPREZA | YH | | 1'35.385 | 7.874 | 139.76 |
| 23 | 55 | 300 | 6 | 山田 英二 木下 隆之 | ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー CHRYSLER VIPER | YH | | 1'35.512 | 8.001 | 139.57 |
| 24 | 81 | 300 | 7 | 星野 一樹 植松 忠雄 | ダイシンADVANシルビア NISSAN SILVIA | YH | | 1'35.523 | 8.012 | 139.56 |
| 25 | 11 | 300 | 8 | 松田 秀士 田中 哲也 | JIM RodeoDrive アドバンF360 FERRARI 360 MODENA | YH | | 1'35.577 | 8.066 | 139.48 |
| 26 | 3 | 300 | 9 | 木下 みつひろ 柳田 真孝 | ハセミスポーツ・エンドレス・Z NISSAN FAIRLADY Z | YH | | 1'35.590 | 8.079 | 139.46 |
| 27 | 71 | 300 | 10 | Guts 城内 澤 圭太 | シグマMR-S TOYOTA MR-S | DL | | 1'35.616 | 8.105 | 139.42 |
| 28 | 7 | 300 | 11 | 谷口 信輝 大井 貴之 | 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 MAZDA RX-7 | YH | | 1'35.708 | 8.197 | 139.29 |
| 29 | 31 | 300 | 12 | 佐々木 孝太 後藤 聡 | RECKLESS MR-S TOYOTA MR-S | BFG | | 1'35.833 | 8.322 | 139.10 |
| 30 | 17 | 300 | 13 | 松永 まさひろ 長島 正興 | Kosei SPIRIT MR-S TOYOTA MR-S | YH | | 1'36.025 | 8.514 | 138.83 |
| 31 | 9 | 300 | 14 | 菅 一乗 筒井 克彦 | MACHINE X MT MOSLER MT900R | YH | | 1'36.104 | 8.593 | 138.71 |
| 32 | 19 | 300 | 15 | 青木 孝行 田中 実 | ウェッズスポーツMR-S TOYOTA MR-S | YH | | 1'36.105 | 8.594 | 138.71 |
| 33 | 34 | 300 | 16 | 西澤 誠剛 松田 晃司 | DENTAIRE MR-S TOYOTA MR-S | BFG | | 1'36.262 | 8.751 | 138.48 |
| 34 | 51 | 300 | 17 | 尾本 直史 アダム・ウイルコックス | C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア NISSAN SILVIA | YH | | 1'36.483 | 8.972 | 138.17 |
| 35 | 910 | 300 | 18 | 平川 晃 宮川 やすお | 910 BORO アドバンポルシェ PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'36.496 | 8.985 | 138.15 |
| 36 | 69 | 300 | 19 | 山岸 大 位高 敬 | FK/Massimo外国屋ADVAN GT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'36.497 | 8.986 | 138.15 |
| 37 | 5 | 300 | 20 | 玉中 哲二 三船 剛 | BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R VEMAC RD320R | YH | | 1'36.532 | 9.021 | 138.10 |
| 38 | 70 | 300 | 21 | 石橋 義三 清水 剛 | 外車の外国屋ダンロップポルシェ PORSCHE 911GT3R | DL | | 1'37.858 | 10.347 | 136.23 |
| 39 | 15 | 300 | 22 | 橋本 元次 チャールズ・クアン | AMPREX BMW M3GT BMW M3GT | BFG | | 1'38.209 | 10.698 | 135.74 |
| 40 | 21 | 300 | 23 | 一ツ山 幹雄 滑川 健 | ダンロップ BMW M3GT BMW M3GT | DL | | 1'39.747 | 12.236 | 133.65 |
| 41 | 10 | 300 | 24 | OSAMU 倉嶋 新一 | レイジュン・ダンロップ GT-1 MAZDA RX-7 | DL | | 1'40.913 | 13.402 | 132.10 |
- 従来のコースレコード: GT500:1'25.111 / GT300:1'32.430

してやったり!会心の笑みの本山とクルム(Photo:Motorsports@nifty)
GT500ポールポジションクルー
本山
「'03GTRはコーナリングが速くなったが、特に突っ込みからターンインがもの凄く
良くなりました」
クルム
「頭を丸めたのは運が良くなるように。今年の意気込みを示しました」
GT300ポールポジションクルー
余郷
「PP取らない車がポール取って自分でもびっくり。明日はコンスタントに走りたい
と思います」
浅井
「今までフォーミュラのみで初めてのハコ。ポールスタートは勉強するのに最高の
環境です」
2003年3月29日 TIサーキット英田(岡山県) 予選総合 天候:晴れ/コース:ドライ
GT選手権レース in TI -RIJ- (2003/03/29) Qualifying Weather:Fine
Course:Dry
2003 Japan GT Championship Round 1 TIサーキット英田 3.703km
|
| P | No | Cls | P | Driver | Car Model | Tyre | Wh | Time | Time1 Time2 | Delay |
| 1 | 23 | 500 | 1 | 本山 哲* ミハエル・クルム | ザナウィ ニスモ GT-R NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | R1'24.670 | *R1'24.670 1'27.541 | - |
| 2 | 38 | 500 | 2 | 竹内 浩典 立川 祐路* | auセルモスープラ TOYOTA SUPRA | BS | | R1'24.944 | 1'25.250 *R1'24.944 | 0.274 |
| 3 | 16 | 500 | 3 | 伊藤 大輔* トム・コロネル | G'ZOX無限NSX HONDA NSX | BS | | 1'25.342 | *1'25.342 1'28.021 | 0.672 |
| 4 | 1 | 500 | 4 | 脇阪 寿一* 飯田 章 | エッソウルトラフロー スープラ TOYOTA SUPRA | BS | | 1'25.372 | 1'26.257 *1'25.372 | 0.702 |
| 5 | 18 | 500 | 5 | 道上 龍* セバスチャン・フィリップ | TAKATA童夢NSX HONDA NSX | BS | | 1'25.673 | *1'25.673 1'26.388 | 1.003 |
| 6 | 25 | 500 | 6 | 荒 聖治* ジェレミー・デュフォア | ADVAN スープラ TOYOTA SUPRA | YH | | 1'25.713 | *1'25.713 1'26.312 | 1.043 |
| 7 | 36 | 500 | 7 | 土屋 武士* エリック・コマス | WOODONE トムススープラ TOYOTA SUPRA | MI | | 1'26.102 | 1'26.544 *1'26.102 | 1.432 |
| 8 | 39 | 500 | 8 | ドミニク・シュワガー 織戸 学* | デンソーサードスープラGT TOYOTA SUPRA | YH | | 1'26.339 | *1'26.339 1'26.360 | 1.669 |
| 9 | 64 | 500 | 9 | 松田 次生* 小暮 卓史 | Mobil 1 NSX HONDA NSX | BS | | 1'26.508 | *1'26.508 1'26.710 | 1.838 |
| 10 | 100 | 500 | 10 | 加藤 寛規 光貞 秀俊* | RAYBRIG NSX HONDA NSX | BS | | 1'26.562 | *1'26.562 1'27.024 | 1.892 |
| 11 | 12 | 500 | 11 | ブノワ・トレルイエ* 井出 有冶 | カルソニックスカイライン NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | 1'26.841 | 1'27.138 *1'26.841 | 2.171 |
| 12 | 35 | 500 | 12 | 服部 尚貴* 脇阪 薫一 | プロジェクトμエスペリアスープラ TOYOTA SUPRA | DL | | 1'27.096 | 1'27.109 *1'27.096 | 2.426 |
| 13 | 22 | 500 | 13 | リチャード・ライアン 影山 正美* | モチュールピットワークGT-R NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | 1'27.150 | 1'27.351 *1'27.150 | 2.480 |
| 14 | 8 | 500 | 14 | 土屋 圭一 金石 年弘* | ARTA NSX HONDA NSX | BS | | 1'27.269 | *1'27.269 1'29.420 | 2.599 |
| 15 | 37 | 500 | 15 | 黒澤 琢弥* マルコ・アピチェラ | ZENT トムススープラ TOYOTA SUPRA | MI | | 1'27.344 | *1'27.344 1'27.407 | 2.674 |
| 16 | 76 | 500 | 16 | 五十嵐 勇大* 田嶋 栄一 | イエローコーンマクラーレンGTR McLAREN F1GTR | DL | | 1'27.407 | 1'27.832 *1'27.407 | 2.737 |
| 17 | 24 | 300 | 1 | 余郷 敦* 浅井 亮博 | EndlessタイサンアドバンGT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'32.431 | 1'32.808 *1'32.431 | 7.761 |
| 18 | 31 | 300 | 2 | 佐々木 孝太* 後藤 聡 | RECKLESS MR-S TOYOTA MR-S | BFG | | 1'32.450 | *1'32.450 1'35.789 | 7.780 |
| 19 | 3 | 300 | 3 | 木下 みつひろ 柳田 真孝* | ハセミスポーツ・エンドレス・Z NISSAN FAIRLADY Z | YH | | 1'32.944 | *1'32.944 1'33.360 | 8.274 |
| 20 | 26 | 300 | 4 | 山路 慎一* 西澤 和之 | PLUS e タイサン アドバン GT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'33.057 | 1'33.162 *1'33.057 | 8.387 |
| 21 | 43 | 300 | 5 | 新田 守男* 高木 真一 | ARTA Garaiya ASL Garaiya | BFG | | 1'33.073 | *1'33.073 1'33.929 | 8.403 |
| 22 | 2 | 300 | 6 | 高橋 一穂 渡辺 明 | リニューカー・ベルノ東海NSX HONDA NSX | YH | | 1'33.212 | *1'33.212 1'33.474 | 8.542 |
| 23 | 81 | 300 | 7 | 星野 一樹* 植松 忠雄 | ダイシンADVANシルビア NISSAN SILVIA | YH | | 1'33.257 | *1'33.257 1'33.468 | 8.587 |
| 24 | 7 | 300 | 8 | 谷口 信輝* 大井 貴之 | 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 MAZDA RX-7 | YH | | 1'33.414 | *1'33.414 1'33.522 | 8.744 |
| 25 | 71 | 300 | 9 | Guts 城内 澤 圭太* | シグマMR-S TOYOTA MR-S | DL | | 1'33.482 | *1'33.482 1'34.741 | 8.812 |
| 26 | 77 | 300 | 10 | 小林 且雄 谷川 達也* | クスコスバルADVAN インプレッサ SUBARU IMPREZA | YH | | 1'33.673 | 1'33.715 *1'33.673 | 9.003 |
| 27 | 19 | 300 | 11 | 青木 孝行* 田中 実 | ウェッズスポーツMR-S TOYOTA MR-S | YH | | 1'33.681 | *1'33.681 1'34.503 | 9.011 |
| 28 | 55 | 300 | 12 | 山田 英二* 木下 隆之 | ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー CHRYSLER VIPER | YH | | 1'34.376 | *1'34.376 1'38.028 | 9.706 |
| 29 | 17 | 300 | 13 | 松永 まさひろ 長島 正興 | Kosei SPIRIT MR-S TOYOTA MR-S | YH | | 1'34.391 | *1'34.391 1'34.641 | 9.721 |
| 30 | 34 | 300 | 14 | 西澤 誠剛 松田 晃司* | DENTAIRE MR-S TOYOTA MR-S | BFG | | 1'34.670 | *1'34.670 1'37.380 | 10.000 |
| 31 | 69 | 300 | 15 | 山岸 大* 位高 敬 | FK/Massimo外国屋ADVAN GT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'34.995 | *1'34.995 1'35.191 | 10.325 |
| 32 | 910 | 300 | 16 | 平川 晃* 宮川 やすお | 910 BORO アドバンポルシェ PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'35.223 | *1'35.223 1'35.834 | 10.553 |
| 33 | 15 | 300 | 17 | 橋本 元次 チャールズ・クアン* | AMPREX BMW M3GT BMW M3GT | BFG | | 1'35.350 | 1'35.633 *1'35.350 | 10.680 |
| 34 | 51 | 300 | 18 | 尾本 直史 アダム・ウイルコックス* | C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア NISSAN SILVIA | YH | | 1'35.410 | *1'35.410 1'36.080 | 10.740 |
| 35 | 5 | 300 | 19 | 玉中 哲二 三船 剛* | BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R VEMAC RD320R | YH | | 1'35.871 | 1'35.911 *1'35.871 | 11.201 |
| 36 | 9 | 300 | 20 | 菅 一乗* 筒井 克彦 | MACHINE X MT MOSLER MT900R | YH | | 1'36.033 | *1'36.033 1'37.974 | 11.363 |
| 37 | 70 | 300 | 21 | 石橋 義三 清水 剛* | 外車の外国屋ダンロップポルシェ PORSCHE 911GT3R | DL | | 1'37.154 | *1'37.154 1'38.623 | 12.484 |
| -------- 以上予選通過 -------- |
| 38 | 88 | 500 | 17 | 古谷 直広 和田 久* | ノマド ディアブロ JGT-1 LAMBORGHINI DIABLO | DL | | 1'32.204 | *1'32.204 3'20.000 | 7.534 |
| 39 | 11 | 300 | 22 | 松田 秀士 田中 哲也* | JIM RodeoDrive アドバンF360 FERRARI 360 MODENA | YH | | 1'37.993 | 1'40.999 *1'37.993 | 13.323 |
| 40 | 10 | 300 | 23 | OSAMU* 倉嶋 新一 | レイジュン・ダンロップ GT-1 MAZDA RX-7 | DL | | 1'38.653 | *1'38.653 1'41.813 | 13.983 |
| 41 | 21 | 300 | 24 | 一ツ山 幹雄 滑川 健* | ダンロップ BMW M3GT BMW M3GT | DL | | 1'38.879 | *1'38.879 1'39.495 | 14.209 |
- 従来のコースレコード: GT500:1'25.111 / GT300:1'32.430
- 予選1回目は、コース上液体漏れのため11時08分より赤旗提示により中断し、11時15分より再開した。(7分間中断)
- 予選2回目は、車両回収のため15時33分赤旗提示により中断し、15時42分より再開した。(9分間中断)
- ゼッケンNo.77は、2003全日本GT選手権統一規則第3章第34条10.(給油中の禁止行為違反)により予選のベストタイムを無効とした。(11:06)[予選1回目]
- 予選通過基準タイム(GT500 107%)1'30.934 (GT300 107%)1'39.314

明日ライバルたちはこの後姿を拝み続けるのか?(Photo:Motorsports@nifty)
予選2回目は午後3時から始まった。午前より日差しは強いものの、風のおかげで相変
わらず過ごしやすい天候だ。午前とは逆に、混走→GT300→GT500と20分毎に区切られ
た予選のハイライトは、やはり最後のGT500マシンによるPP争いだ。
GT300クラスでは、1回目にクラス2位だった#24EndlassタイサンアドバンGT3Rが、#31
RECKLESS MR-Sを僅差で逆転。開幕クラスPPを奪うことに成功した。今年デビューし
たする注目のマシン、#3ハセミスポーツエンドレスZはクラス3位、#43ARTA Garaiya
は5位につけ、明日の決勝でデビューウィンを狙うことになった。
そして、いよいよ始まったGT500クラスの予選。ターゲットタイムは、1回目に#23ザ
ナヴィニスモ GT-Rがマークした1分24秒670だ。#23GTRは「自分たちなりのタイムは
出せた」(本山)と午前でアタックを終え、午後は決勝セットの確認に費やす作戦。
暫定3位の#16G'ZOX無限NSXも午前中に2セットのタイヤを使いきっている。
混走時間帯にセッティングを確認した各車は、最後の5分に照準を合わせ次々にア
タック。しかし、路面コンディションのためか、なかなか1回目のタイムを上回るこ
とができない。ようやく残り3分を切ってから#38auセルモスープラが1分24秒944、
#1エッソウルトラフロースープラが1分25秒372、#36WOODONEトムススープラが1分
26秒102と、スープラ勢がタイムを更新。
しかし、#23GTRのタイムには及ばず、03年型GTRの開幕戦ポールポジションが決まっ
た。
明日の決勝は、午後2時スタート。82周300kmで行われる。
2003年3月29日 TIサーキット英田(岡山県) 予選2回目 天候:晴れ/コース:ドライ
GT選手権レース in TI -RIJ- (2003/03/29) Qualifying #2 Weather:Fine
Course:Dry
2003 Japan GT Championship Round 1 TIサーキット英田 3.703km
|
| P | No | Cls | P | Driver | Car/Model | Tyre | Wh | Time | Delay | km/h |
| 1 | 38 | 500 | 1 | 竹内 浩典 立川 祐路* | auセルモスープラ TOYOTA SUPRA | BS | | R1'24.944 | - | 156.94 |
| 2 | 1 | 500 | 2 | 脇阪 寿一* 飯田 章 | エッソウルトラフロー スープラ TOYOTA SUPRA | BS | | 1'25.372 | 0.428 | 156.15 |
| 3 | 36 | 500 | 3 | 土屋 武士* エリック・コマス | WOODONE トムススープラ TOYOTA SUPRA | MI | | 1'26.102 | 1.158 | 154.83 |
| 4 | 25 | 500 | 4 | 荒 聖治* ジェレミー・デュフォア | ADVAN スープラ TOYOTA SUPRA | YH | | 1'26.312 | 1.368 | 154.45 |
| 5 | 39 | 500 | 5 | ドミニク・シュワガー 織戸 学* | デンソーサードスープラGT TOYOTA SUPRA | YH | | 1'26.360 | 1.416 | 154.36 |
| 6 | 18 | 500 | 6 | 道上 龍* セバスチャン・フィリップ | TAKATA童夢NSX HONDA NSX | BS | | 1'26.388 | 1.444 | 154.31 |
| 7 | 64 | 500 | 7 | 松田 次生* 小暮 卓史 | Mobil 1 NSX HONDA NSX | BS | | 1'26.710 | 1.766 | 153.74 |
| 8 | 12 | 500 | 8 | ブノワ・トレルイエ* 井出 有冶 | カルソニックスカイライン NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | 1'26.841 | 1.897 | 153.51 |
| 9 | 100 | 500 | 9 | 加藤 寛規 光貞 秀俊* | RAYBRIG NSX HONDA NSX | BS | | 1'27.024 | 2.080 | 153.19 |
| 10 | 35 | 500 | 10 | 服部 尚貴* 脇阪 薫一 | プロジェクトμエスペリアスープラ TOYOTA SUPRA | DL | | 1'27.096 | 2.152 | 153.06 |
| 11 | 22 | 500 | 11 | リチャード・ライアン 影山 正美* | モチュールピットワークGT-R NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | 1'27.150 | 2.206 | 152.96 |
| 12 | 76 | 500 | 12 | 五十嵐 勇大* 田嶋 栄一 | イエローコーンマクラーレンGTR McLAREN F1GTR | DL | | 1'27.407 | 2.463 | 152.51 |
| 13 | 37 | 500 | 13 | 黒澤 琢弥* マルコ・アピチェラ | ZENT トムススープラ TOYOTA SUPRA | MI | | 1'27.407 | 2.463 | 152.51 |
| 14 | 23 | 500 | 14 | 本山 哲 ミハエル・クルム* | ザナウィ ニスモ GT-R NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | 1'27.541 | 2.597 | 152.28 |
| 15 | 16 | 500 | 15 | 伊藤 大輔 トム・コロネル* | G'ZOX無限NSX HONDA NSX | BS | | 1'28.021 | 3.077 | 151.45 |
| 16 | 8 | 500 | 16 | 土屋 圭一* 金石 年弘 | ARTA NSX HONDA NSX | BS | | 1'29.420 | 4.476 | 149.08 |
| 17 | 24 | 300 | 1 | 余郷 敦* 浅井 亮博 | EndlessタイサンアドバンGT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'32.431 | 7.487 | 144.22 |
| 18 | 26 | 300 | 2 | 山路 慎一* 西澤 和之 | PLUS e タイサン アドバン GT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'33.057 | 8.113 | 143.25 |
| 19 | 3 | 300 | 3 | 木下 みつひろ 柳田 真孝* | ハセミスポーツ・エンドレス・Z NISSAN FAIRLADY Z | YH | | 1'33.360 | 8.416 | 142.79 |
| 20 | 81 | 300 | 4 | 星野 一樹* 植松 忠雄 | ダイシンADVANシルビア NISSAN SILVIA | YH | | 1'33.468 | 8.524 | 142.62 |
| 21 | 2 | 300 | 5 | 高橋 一穂 渡辺 明* | リニューカー・ベルノ東海NSX HONDA NSX | YH | | 1'33.474 | 8.530 | 142.62 |
| 22 | 7 | 300 | 6 | 谷口 信輝* 大井 貴之 | 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 MAZDA RX-7 | YH | | 1'33.522 | 8.578 | 142.54 |
| 23 | 77 | 300 | 7 | 小林 且雄 谷川 達也* | クスコスバルADVAN インプレッサ SUBARU IMPREZA | YH | | 1'33.673 | 8.729 | 142.31 |
| 24 | 43 | 300 | 8 | 新田 守男* 高木 真一 | ARTA Garaiya ASL Garaiya | BFG | | 1'33.929 | 8.985 | 141.92 |
| 25 | 19 | 300 | 9 | 青木 孝行* 田中 実 | ウェッズスポーツMR-S TOYOTA MR-S | YH | | 1'34.503 | 9.559 | 141.06 |
| 26 | 17 | 300 | 10 | 松永 まさひろ* 長島 正興 | Kosei SPIRIT MR-S TOYOTA MR-S | YH | | 1'34.641 | 9.697 | 140.86 |
| 27 | 71 | 300 | 11 | Guts 城内* 澤 圭太 | シグマMR-S TOYOTA MR-S | DL | | 1'34.741 | 9.797 | 140.71 |
| 28 | 69 | 300 | 12 | 山岸 大* 位高 敬 | FK/Massimo外国屋ADVAN GT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'35.191 | 10.247 | 140.04 |
| 29 | 15 | 300 | 13 | 橋本 元次 チャールズ・クアン* | AMPREX BMW M3GT BMW M3GT | BFG | | 1'35.350 | 10.406 | 139.81 |
| 30 | 31 | 300 | 14 | 佐々木 孝太* 後藤 聡 | RECKLESS MR-S TOYOTA MR-S | BFG | | 1'35.789 | 10.845 | 139.17 |
| 31 | 910 | 300 | 15 | 平川 晃* 宮川 やすお | 910 BORO アドバンポルシェ PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'35.834 | 10.890 | 139.10 |
| 32 | 5 | 300 | 16 | 玉中 哲二 三船 剛* | BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R VEMAC RD320R | YH | | 1'35.871 | 10.927 | 139.05 |
| 33 | 51 | 300 | 17 | 尾本 直史 アダム・ウイルコックス* | C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア NISSAN SILVIA | YH | | 1'36.080 | 11.136 | 138.75 |
| 34 | 34 | 300 | 18 | 西澤 誠剛 松田 晃司* | DENTAIRE MR-S TOYOTA MR-S | BFG | | 1'37.380 | 12.436 | 136.89 |
| 35 | 9 | 300 | 19 | 菅 一乗* 筒井 克彦 | MACHINE X MT MOSLER MT900R | YH | | 1'37.974 | 13.030 | 136.06 |
| 36 | 11 | 300 | 20 | 松田 秀士 田中 哲也* | JIM RodeoDrive アドバンF360 FERRARI 360 MODENA | YH | | 1'37.993 | 13.049 | 136.04 |
| 37 | 55 | 300 | 21 | 山田 英二 木下 隆之* | ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー CHRYSLER VIPER | YH | | 1'38.028 | 13.084 | 135.99 |
| 38 | 70 | 300 | 22 | 石橋 義三* 清水 剛 | 外車の外国屋ダンロップポルシェ PORSCHE 911GT3R | DL | | 1'38.623 | 13.679 | 135.17 |
| 39 | 21 | 300 | 23 | 一ツ山 幹雄* 滑川 健 | ダンロップ BMW M3GT BMW M3GT | DL | | 1'39.495 | 14.551 | 133.98 |
| 40 | 10 | 300 | 24 | OSAMU 倉嶋 新一* | レイジュン・ダンロップ GT-1 MAZDA RX-7 | DL | | 1'41.813 | 16.869 | 130.93 |
| - | 88 | 500 | - | 古谷 直広 和田 久 | ノマド ディアブロ JGT1 LAMBORGHINI DIABLO | DL | 計測できず |
- 従来のコースレコード: GT500:1'25.111 / GT300:1'32.430
- ゼッケンNo.37、76は、2003全日本GT選手権統一規則 第3章第25条 8.により順位を決定した。

本山の手で暫定PPの座についた'03GTR (Photo:Motorsports@nifty)
3月29日、雲は多いものの好天に恵まれたTIサーキットで、全日本GT選手権開幕戦の
予選日を迎えた。
レギュレーションの変更に伴い殆どのマシンがブランニューとなり、特に総合優勝を
争うGT500クラスは各メーカーが秘策を施したマシンが投入されている。事前のテス
トではスープラ勢の速さが目立ってはいるが、テクニカルなTIサーキットではもちろ
んNSX勢にとってもチャンスだ。また注目は細部の公開されていない03年型GTR。この
TIサーキットでのプライベートテストでは好タイムをマークしており、久しぶりに
「速いGTRを見せる」と関係者も気炎を上げる。
午前10時20分から始まった予選1回目では、そのGTRがいきなり速さを示した。開始
早々、本山哲駆る#23ザナヴィニスモGT-Rがコースレコードタイムを連発。1分24秒
670でトップに躍り出た。2位の#38auセルモスープラをコンマ6秒離すぶっちぎりだ。
NSXも#16、#18が3、4位につけたが、予選1回目はGTRがライバルにいきなりカウンタ
ーパンチを浴びせた格好になった。
GT300は、#31RECKLESS MR-Sが1分32秒450で暫定クラスPP。#24Endlassタイサンアド
バンGT3R、そして注目のニューマシン#3ハセミスポーツエンドレスZが続いた。#31は
ドライバーは変わっているが、去年のチャンピオンマシンだ。
◆TIサーキット英田 http://www.ti-circuit.co.jp/
2003年3月29日 TIサーキット英田(岡山県) 予選1回目 天候:晴れ/コース:ドライ
GT選手権レース in TI -RIJ- (2003/03/29) Qualifying #1 Weather:Fine
Course:Dry
2003 Japan GT Championship Round 1 TIサーキット英田 3.703km
|
| P | No | Cls | P | Driver | Car/Model | Tyre | Wh | Time | Delay | km/h |
| 1 | 23 | 500 | 1 | 本山 哲* ミハエル・クルム | ザナウィ ニスモ GT-R NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | R1'24.670 | - | 157.44 |
| 2 | 38 | 500 | 2 | 竹内 浩典 立川 祐路* | auセルモスープラ TOYOTA SUPRA | BS | | 1'25.250 | 0.580 | 156.37 |
| 3 | 16 | 500 | 3 | 伊藤 大輔* トム・コロネル | G'ZOX無限NSX HONDA NSX | BS | | 1'25.342 | 0.672 | 156.20 |
| 4 | 18 | 500 | 4 | 道上 龍* セバスチャン・フィリップ | TAKATA童夢NSX HONDA NSX | BS | | 1'25.673 | 1.003 | 155.60 |
| 5 | 25 | 500 | 5 | 荒 聖治* ジェレミー・デュフォア | ADVAN スープラ TOYOTA SUPRA | YH | | 1'25.713 | 1.043 | 155.53 |
| 6 | 1 | 500 | 6 | 脇阪 寿一* 飯田 章 | エッソウルトラフロー スープラ TOYOTA SUPRA | BS | | 1'26.257 | 1.587 | 154.55 |
| 7 | 39 | 500 | 7 | ドミニク・シュワガー 織戸 学* | デンソーサードスープラGT TOYOTA SUPRA | YH | | 1'26.339 | 1.669 | 154.40 |
| 8 | 64 | 500 | 8 | 松田 次生* 小暮 卓史 | Mobil 1 NSX HONDA NSX | BS | | 1'26.508 | 1.838 | 154.10 |
| 9 | 36 | 500 | 9 | 土屋 武士* エリック・コマス | WOODONE トムススープラ TOYOTA SUPRA | MI | | 1'26.544 | 1.874 | 154.03 |
| 10 | 100 | 500 | 10 | 加藤 寛規 光貞 秀俊* | RAYBRIG NSX HONDA NSX | BS | | 1'26.562 | 1.892 | 154.00 |
| 11 | 35 | 500 | 11 | 服部 尚貴* 脇阪 薫一 | プロジェクトμエスペリアスープラ TOYOTA SUPRA | DL | | 1'27.109 | 2.439 | 153.04 |
| 12 | 12 | 500 | 12 | ブノワ・トレルイエ* 井出 有冶 | カルソニックスカイライン NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | 1'27.138 | 2.468 | 152.98 |
| 13 | 8 | 500 | 13 | 土屋 圭一 金石 年弘* | ARTA NSX HONDA NSX | BS | | 1'27.269 | 2.599 | 152.76 |
| 14 | 37 | 500 | 14 | 黒澤 琢弥* マルコ・アピチェラ | ZENT トムススープラ TOYOTA SUPRA | MI | | 1'27.344 | 2.674 | 152.62 |
| 15 | 22 | 500 | 15 | リチャード・ライアン 影山 正美* | モチュールピットワークGT-R NISSAN SKYLINE GT-R | BS | | 1'27.351 | 2.681 | 152.61 |
| 16 | 76 | 500 | 16 | 五十嵐 勇大* 田嶋 栄一 | イエローコーンマクラーレンGTR McLAREN F1GTR | DL | | 1'27.832 | 3.162 | 151.78 |
| 17 | 88 | 500 | 17 | 古谷 直広 和田 久* | ノマド ディアブロ JGT-1 LAMBORGHINI DIABLO | DL | | 1'32.204 | 7.534 | 144.58 |
| 18 | 31 | 300 | 1 | 佐々木 孝太* 後藤 聡 | RECKLESS MR-S TOYOTA MR-S | BFG | | 1'32.450 | 7.780 | 144.19 |
| 19 | 24 | 300 | 2 | 余郷 敦* 浅井 亮博 | EndlessタイサンアドバンGT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'32.808 | 8.138 | 143.64 |
| 20 | 3 | 300 | 3 | 木下 みつひろ 柳田 真孝* | ハセミスポーツ・エンドレス・Z NISSAN FAIRLADY Z | YH | | 1'32.944 | 8.274 | 143.43 |
| 21 | 43 | 300 | 4 | 新田 守男* 高木 真一 | ARTA Garaiya ASL Garaiya | BFG | | 1'33.073 | 8.403 | 143.23 |
| 22 | 26 | 300 | 5 | 山路 慎一* 西澤 和之 | PLUS e タイサン アドバン GT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'33.162 | 8.492 | 143.09 |
| 23 | 2 | 300 | 6 | 高橋 一穂 渡辺 明 | リニューカー・ベルノ東海NSX HONDA NSX | YH | | 1'33.212 | 8.542 | 143.02 |
| 24 | 81 | 300 | 7 | 星野 一樹* 植松 忠雄 | ダイシンADVANシルビア NISSAN SILVIA | YH | | 1'33.257 | 8.587 | 142.95 |
| 25 | 7 | 300 | 8 | 谷口 信輝* 大井 貴之 | 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 MAZDA RX-7 | YH | | 1'33.414 | 8.744 | 142.71 |
| 26 | 71 | 300 | 9 | Guts 城内 澤 圭太* | シグマMR-S TOYOTA MR-S | DL | | 1'33.482 | 8.812 | 142.60 |
| 27 | 19 | 300 | 10 | 青木 孝行* 田中 実 | ウェッズスポーツMR-S TOYOTA MR-S | YH | | 1'33.681 | 9.011 | 142.30 |
| 28 | 77 | 300 | 11 | 小林 且雄 谷川 達也* | クスコスバルADVAN インプレッサ SUBARU IMPREZA | YH | | 1'33.715 | 9.045 | 142.25 |
| 29 | 55 | 300 | 12 | 山田 英二* 木下 隆之 | ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー CHRYSLER VIPER | YH | | 1'34.376 | 9.706 | 141.25 |
| 30 | 17 | 300 | 13 | 松永 まさひろ 長島 正興 | Kosei SPIRIT MR-S TOYOTA MR-S | YH | | 1'34.391 | 9.721 | 141.23 |
| 31 | 34 | 300 | 14 | 西澤 誠剛 松田 晃司* | DENTAIRE MR-S TOYOTA MR-S | BFG | | 1'34.670 | 10.000 | 140.81 |
| 32 | 69 | 300 | 15 | 山岸 大* 位高 敬 | FK/Massimo外国屋ADVAN GT3R PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'34.995 | 10.325 | 140.33 |
| 33 | 910 | 300 | 16 | 平川 晃* 宮川 やすお | 910 BORO アドバンポルシェ PORSCHE 911GT3R | YH | | 1'35.223 | 10.553 | 140.00 |
| 34 | 51 | 300 | 17 | 尾本 直史 アダム・ウイルコックス* | C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア NISSAN SILVIA | YH | | 1'35.410 | 10.740 | 139.72 |
| 35 | 15 | 300 | 18 | 橋本 元次 チャールズ・クアン* | AMPREX BMW M3GT BMW M3GT | BFG | | 1'35.633 | 10.963 | 139.40 |
| 36 | 5 | 300 | 19 | 玉中 哲二* 三船 剛 | BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R VEMAC RD320R | YH | | 1'35.911 | 11.241 | 138.99 |
| 37 | 9 | 300 | 20 | 菅 一乗* 筒井 克彦 | MACHINE X MT MOSLER MT900R | YH | | 1'36.033 | 11.363 | 138.81 |
| 38 | 70 | 300 | 21 | 石橋 義三 清水 剛* | 外車の外国屋ダンロップポルシェ PORSCHE 911GT3R | DL | | 1'37.154 | 12.484 | 137.21 |
| 39 | 10 | 300 | 22 | OSAMU* 倉嶋 新一 | レイジュン・ダンロップ GT-1 MAZDA RX-7 | DL | | 1'38.653 | 13.983 | 135.13 |
| 40 | 21 | 300 | 23 | 一ツ山 幹雄 滑川 健* | ダンロップ BMW M3GT BMW M3GT | DL | | 1'38.879 | 14.209 | 134.82 |
| - | 11 | 300 | - | 松田 秀士 田中 哲也* | JIM RodeoDrive アドバンF360 FERRARI 360 MODENA | YH | | 計測できず |
- 従来のコースレコード: GT500:1'25.111 / GT300:1'32.430
- 本予選は、コース上液体漏れのため、11時8分赤旗提示により中断し、11時15分より再開した。
- ゼッケンNo.77は、2003年全日本GT選手権統一規則第3章第34条10.(給油中の禁止行為違反)により予選のベストタイムを無効とする。(11:06)
3月28日、全日本GT選手権開幕戦の練習走行が行われ、昨日の合同練習でGTRにトップ
を奪われたスープラ勢が逆襲し1-2位を占めた。しかし、今回1台のみの新型GTRは
予想を上回る速さを示しており、予選からポールグリッドを巡って激戦になることは
必至だ。
雨に祟られた合同テストから一夜明けたTIサーキットは、気温は低いもののコンディ
ションは終日ドライ。この中で始まった午前のセッションでは、またしても#23GTRが
トップを奪う。以下、#16NSX,#18NSXと、やはりTIで事前にテストを行っているマシ
ンが速い。
午後には、このまま引き下がるわけにはいかない、スープラ勢が気を吐き、#38,#1ス
ープラが逆転。しかし、#23GTRは決勝セッティングを進めており、明日の予選、そし
て決勝に向け虎視眈々だ。
◆TIサーキット英田 http://www.ti-circuit.co.jp/
2003年3月28日 TIサーキット英田(岡山県) 練習走行 天候:晴れ/コース:ドライ
-P--No.Cl.-Car----------------------------Drivers----------Time(am)--Time(pm)
1 38 500 auセルモスープラ 竹内/立川 1'27.328 *1'25.546
2 1 500 エッソウルトラフロースープラ 脇阪/飯田 1'28.148 *1'26.318
3 23 500 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山/クルム *1'26.430 1'27.155
4 16 500 G'ZOX無限NSX 伊藤/コロネル *1'26.579 1'26.895
5 18 500 TAKATA童夢NSX 道上/フィリップ *1'26.726 1'26.835
6 39 500 デンソーサードスープラGT シュワガー/織戸 1'27.367 *1'26.827
7 25 500 ADVAN スープラ 荒/デュフォア 1'27.164 *1'27.049
8 12 500 カルソニックスカイライン トレルイエ/井出 *1'27.354 1'29.250
9 64 500 Mobil 1 NSX 松田/小暮 1'28.284 *1'27.448
10 35 500 プロジェクトμエスペリアスープラ 服部/脇阪 1'28.117 *1'27.873
11 22 500 モチュールピットワークGT-R ライアン/影山 1'28.402 *1'27.980
12 36 500 WOODONEトムススープラ 土屋/コマス 1'28.703 *1'27.989
13 100 500 RAYBRIG NSX 加藤/光貞 *1'28.232 1'29.033
14 76 500 マクラーレンGTR 五十嵐/田嶋 1'28.886 *1'28.412
15 8 500 ARTA NSX 土屋/金石 1'28.882 *1'28.568
16 37 500 ZENTトムススープラ 黒澤/アピチェラ 1'30.396 *1'29.251
17 7 300 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 谷口/大井 *1'32.983 1'35.922
18 24 300 EndlassタイサンアドバンGT3R 余郷/浅井 1'34.422 *1'33.010
19 26 300 PLUS e タイサンアドバンGT3R 山路/西澤 1'34.661 *1'33.691
20 31 300 RECKLESS MR-S 佐々木/後藤 1'34.832 *1'33.782
21 2 300 リニューカー・ベルノ東海NSX 高橋/渡辺 1'35.685 *1'33.997
22 71 300 シグマMR-S 城内/澤 *1'34.164 1'35.334
23 43 300 ARTA Garaiya 新田/高木 *1'34.232 1'34.543
24 11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田/田中 1'36.479 *1'34.327
25 34 300 DENTAIRE MR-S 西澤/松田 1'38.266 *1'34.650
26 17 300 Kosei SPIRIT MR-S 松永/長嶋 1'37.006 *1'34.794
27 77 300 クスコスバルADVANインプレッサ 小林/谷川 -------- *1'34.924
28 81 300 ダイシンADVANシルビア 星野/植松 1'35.565 *1'34.964
29 55 300 ECLIPSタイサンADVANバイパー 山田/木下 *1'34.993 1'35.333
30 3 300 ハセミスポーツエンドレスZ 木下/柳田 *1'35.032 1'35.195
31 69 300 FK/Massimo 外国屋 ADVAN GT3R 山岸/位高 *1'35.445 1'35.938
32 15 300 AMPREX BMW M3GT 橋本/クワン 1'37.892 *1'35.549
33 19 300 ウェッズスポーツMR-S 青木/田中 *1'35.956 45'13.278
34 910 300 910 BOROアドバンポルシェ 平川/宮川 *1'36.459 1'54.811
35 5 300 BANPRESTO B-1マッハ号GT320R 玉中/三船 1'37.546 *1'36.875
36 51 300 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本/ウィルコックス 1'37.802 *1'37.040
37 21 300 BMW M3GT 一ツ山/滑川 *1'38.031 1'39.959
38 9 300 MACHINE X MT 菅/筒井 *1'38.891 --------
39 70 300 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋/清水 *1'39.225 1'39.565
40 10 300 レイジュン・ダンロップ GT-1 OSAMU/倉嶋 1'44.705 *1'40.257
88 500 ノマド ディアブロ JGT-1 古谷/和田 -------- --------
-----------------------------------------------------------------------------
3月27日、開幕を間近に控えた全日本GT選手権の合同テストが、TIサーキット英田で
行われ、ベールに包まれていた03年型GTR#22ザナヴィ ニスモ GT-Rがぶっちぎりの
トップタイムをマークした。
また、GT300クラスでも、デビューを迎える#43 ARTA Garaiyaが、クラス2位につけ
るなど、話題のマシンが好調な滑り出しを見せた。
◆TIサーキット英田 http://www.ti-circuit.co.jp/
2003年3月27日 TIサーキット英田(岡山県) 合同テスト 天候:曇り/雨/コース:ドライ/ウェット
-P--No.Cl.-Car----------------------------Drivers----------Time(am)--Time(pm)
1 23 500 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山/クルム *1'25.388 1'27.186
2 1 500 エッソウルトラフロースープラ 脇阪/飯田 *1'26.428 1'27.898
3 38 500 auセルモスープラ 竹内/立川 1'26.833 *1'26.635
4 18 500 TAKATA童夢NSX 道上/フィリップ *1'27.202 1'28.901
5 16 500 G'ZOX無限NSX 伊藤/コロネル *1'27.221 1'29.317
6 39 500 デンソーサードスープラGT シュワガー/織戸 *1'27.231 1'27.890
7 12 500 カルソニックスカイライン トレルイエ/井出 *1'27.304 1'29.992
8 22 500 モチュールピットワークGT-R ライアン/影山 *1'27.715 1'28.870
9 25 500 ADVAN スープラ 荒/デュフォア 1'28.172 *1'28.009
10 36 500 WOODONEトムススープラ 土屋/コマス *1'28.073 1'29.136
11 35 500 プロジェクトμエスペリアスープラ 服部/脇阪 1'30.196 *1'28.592
12 64 500 Mobil 1 NSX 松田/小暮 *1'29.058 1'30.482
13 76 500 マクラーレンGTR 五十嵐/田嶋 *1'29.099 1'30.221
14 100 500 RAYBRIG NSX 加藤/光貞 *1'29.266 1'30.091
15 8 500 ARTA NSX 土屋/金石 *1'29.394 1'30.420
16 37 500 ZENTトムススープラ 黒澤/アピチェラ 1'29.692 *1'29.521
17 88 500 ノマド ディアブロ JGT-1 古谷/和田 *1'33.029 1'33.152
18 24 300 EndlassタイサンアドバンGT3R 余郷/浅井 1'34.234 *1'33.330
19 43 300 ARTA Garaiya 新田/高木 *1'34.142 1'36.236
20 26 300 PLUS e タイサンアドバンGT3R 山路/西澤 1'34.596 *1'34.207
21 2 300 リニューカー・ベルノ東海NSX 高橋/渡辺 *1'34.299 1'35.218
22 71 300 シグマMR-S 城内/澤 *1'34.510 1'36.346
23 81 300 ダイシンADVANシルビア 星野/植松 1'35.864 *1'34.556
24 7 300 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 谷口/大井 *1'34.574 1'35.121
25 55 300 ECLIPSタイサンADVANバイパー 山田/木下 *1'34.776 --------
26 31 300 MR-S 佐々木/後藤 1'35.272 *1'35.050
27 11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田/田中 *1'35.310 1'36.301
28 19 300 ウェッズスポーツMR-S 青木/田中 *1'35.798 1'36.556
29 77 300 クスコスバルADVANインプレッサ 小林/谷川 *1'35.866 1'57.303
30 9 300 MACHINE X MT 菅/筒井 *1'35.883 --------
31 3 300 ハセミスポーツエンドレスZ 木下/柳田 *1'35.977 1'36.582
32 17 300 Kosei SPIRIT MR-S 松永/長嶋 *1'36.060 1'36.207
33 69 300 FK/Massimo 外国屋 ADVAN GT3R 山岸/位高 1'36.315 *1'36.250
34 51 300 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本/加藤 *1'37.283 1'37.501
35 34 300 DENTAIRE MR-S 西澤/松田 *1'37.321 1'39.808
36 910 300 910 BOROアドバンポルシェ 平川/宮川 1'37.895 *1'37.530
37 5 300 BANPRESTO B-1マッハ号GT320R 玉中/三船 1'38.729 *1'37.598
38 15 300 AMPREX BMW M3GT 橋本/クワン *1'38.512 1'38.589
39 70 300 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋/清水 *1'39.142 1'39.999
40 21 300 BMW M3GT 一ツ山/滑川 1'42.298 *1'42.265
41 10 300 レイジュン・ダンロップ GT-1 OSAMU/倉嶋 1'59.540 *1'45.212
-----------------------------------------------------------------------------

◆◆全日本GT選手権 シーズンプレビュー ◆◆
来る3月29日(同30日決勝)、岡山県「TIサーキット英田(あいだ)」におい
て全日本GT選手権シリーズ(JGTC)が開幕する。今年は車両規定が大きく改訂され
たため、各車種の戦闘力が大幅に向上し、例年以上の激しいバトルが予想される。
2003年型R34スカイラインGT-Rも昨年型から大幅な設計変更を受け、戦闘力の
向上が期待されている。
2003年型に加えられた主な変更は以下のとおり。
1)エンジンのパワーアップ
それまでのRB26DETT型ツインターボエンジン(直列6気筒、2,771cc)に代わり、
昨年の第3戦から投入された新型エンジン、VQ30DETT型ツインターボエンジン(V型
6気筒、2,987cc)の熟成を進め、約5%のパワーアップを実現した。
2)重量バランスの向上
トランスミッションを後方に移動させる事でバランスを向上させ、旋回時の車両
の挙動を安定させた。
3)空力性能の向上
ボディ形状を全面的に見直して空気抵抗を減らし、かつダウンフォース(空気の
流れを利用して車体を路面に押し付ける力)を増加させた。
2月24日から28日までTIサーキットで行われたプライベートテストでは、昨年の
開幕戦におけるスカイラインGT-Rの予選タイム(1分25秒705)を2秒近く上回る速さ
で潜在能力の高さを見せた。
2003年型GT-Rはまず、開幕戦で本山哲とミハエル・クルムがステアリングを握る。
ニスモのもう1台、22号車(リチャード・ライアン、影山正美)および星野一義監
督率いるチームインパルの12号車は開幕戦を信頼性の高い2002年型GT-Rで戦い、
確実に選手権ポイントを狙う。5月3日に始まる第2戦富士(同4日決勝)からは3
台全てが2003年型となる予定である。
上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。

中嶋監督の期待も大きいスーパールーキー小暮(Photo:Motorsports@nifty)
フォーミュラ・ニッポン開幕戦で、上位を走りながらも接触、リタイアしてしまった
土屋武士と小暮卓史だが、どうやら遺恨は残らず、2人は早くも次戦に向けて頭を切
り替えたようだ。
追突された土屋は、リタイア後は猛烈な抗議を行い怒りをあらわにしていたが、自身
のホームページでその言動を反省するなど、理性的なドライバーらしい対応を見せて
いる。一方、小暮も自身のホームページで反省の弁を述べるなど、レース後は両者と
も大人の対応を見せた。
しかし、遺恨は残らずとも、両者にライバル意識が芽生えたのは間違いのないところ。
昨年、ポールポジション4回と参加者中トップだった土屋にしてみれば、自身にミス
はないとはいえ、ルーキーに追い上げられ追突されたことは、プライドが許さないは
ず。
また、小暮にしてみれば、結果は残らなかったとはいえ、開幕戦で優勝できる手応え
は確実に感じ取れただろう。周囲にも予想以上に速いドライバーであるということを
印象付けることができた。
早く優勝がほしい土屋、先輩ドライバーを食い一気に優勝への階段を駆け上りたい小
暮。次戦も両者の好バトルが見られる可能性は高そうだ。
◆土屋武士オフィシャルサイト http://www.takeshi122.com/
◆小暮卓史オフィシャルサイト http://www.t-kogure.net/
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美 |
も |
鈴 |
|
|
| |
|
|
|
|
|
て |
|
|
|
|
て |
|
|
|
| |
|
|
鹿 |
士 |
祢 |
ぎ |
鹿 |
生 |
士 |
祢 |
ぎ |
鹿 |
|
|
| Po |
No |
Driver |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
総P |
| 1 |
19 |
本山 哲 |
10 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
10 |
| 2 |
2 |
A.ロッテラー |
6 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
6 |
| 3 |
7 |
金石年弘 |
4 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
4 |
| 4 |
12 |
井出有治 |
3 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
3 |
| 5 |
11 |
松田次生 |
2 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2 |
| 6 |
28 |
野田英樹 |
1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1 |
| |
6 |
福田 良 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
41 |
服部尚貴 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
40 |
R.ライアン |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
3 |
立川祐路 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
10 |
藤澤哲也 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
1 |
小暮卓史 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
9 |
黒澤治樹 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
8 |
土屋武士 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
4 |
D.シュワガー |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
5 |
道上 龍 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
20 |
B.トレルイエ |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
| |
22 |
脇阪寿一 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
****************************************************************************
* 1位から6位までに10-6-4-3-2-1のポイント
* 全10戦総ポイント制
* シャーシは Lola B-351, エンジンは無限MF308, タイヤはBS のワンメイク
| |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
月 |
|
3 |
|
3 |
|
5 |
|
5 |
|
7 |
|
7 |
|
8 |
|
8 |
|
9 |
|
9 |
|
|
| |
|
|
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
/ |
|
|
| |
|
日 |
22 |
23 |
5 |
6 |
17 |
18 |
7 |
8 |
5 |
6 |
26 |
27 |
9 |
10 |
6 |
7 |
20 |
21 |
18 |
19 |
|
|
|
|
| |
|
開 |
鈴 |
|
富 |
|
T |
|
も |
|
鈴 |
|
菅 |
|
筑 |
|
菅 |
|
美 |
|
も |
|
|
|
|
| |
|
催 |
|
|
|
|
|
|
て |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
て |
|
|
|
|
| |
|
地 |
鹿 |
|
士 |
|
I |
|
ぎ |
|
鹿 |
|
生 |
|
波 |
|
生 |
|
祢 |
|
ぎ |
|
|
|
|
| P. |
No. |
Driver Rd. |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
合計 |
有効 |
| |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 1 |
11 |
柴田 裕紀 |
6 |
20 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
26 |
26 |
| 2 |
4 |
ロニー・クインタレッリ |
12 |
12 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
24 |
24 |
| 3 |
7 |
ジェームス・コートニー |
20 |
3 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
23 |
23 |
| 4 |
12 |
パオロ・モンティン |
8 |
15 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
23 |
23 |
| 5 |
3 |
横溝 直輝 |
15 |
4 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
19 |
19 |
| 6 |
8 |
小早川済瑠 |
4 |
10 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
14 |
14 |
| 7 |
2 |
佐藤 晋也 |
10 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
10 |
10 |
| 8 |
32 |
番場 琢 |
2 |
8 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
10 |
10 |
| 9 |
19 |
柴田 裕吉 |
1 |
6 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
7 |
7 |
| 10 |
1 |
細川 慎弥 |
3 |
2 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
5 |
5 |
| 11 |
18 |
小川 貴広 |
0 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
0 |
| 12 |
33 |
吉本 大樹 |
0 |
DNS |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
0 |
| 13 |
36 |
片岡 龍也 |
0 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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0 |
0 |
****************************************************************************
* 1位から10位までに 20-15-12-10-8-6-4-3-2-1のポイント
* 全20戦中ベスト16戦(80%)有効ポイント

実力どおりの強さを発揮。開幕戦を制した本山(Photo:K.Takeshita)
3月23日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦が鈴鹿サーキットで行われ、
安定した速さを見せた#19本山哲(IMPUL)が優勝を飾った。
ニューシャシー、新レギュレーションの下で行われる初めての決勝だけに、各チーム
がどんな作戦をとるのか?スタート時の燃料搭載量は?給油のタイミングは?タイヤ
交換はあるのか?延びたレース距離がどんなドラマを生むのか?……未知の要素を含
んだままのレースだったが、終わってみれば、やはり強さを示したのは#19本山だっ
た。
ポールシッター#6道上が#19本山を従える形で始まったレースだったが、#5道上は9周
目に駆動系のトラブルでリタイア。逃げる#19本山を#8土屋、ルーキー#1小暮が追う
展開となった。
レースの山場は#1小暮がピットインを終えた22周を過ぎてから。トップはまだピット
を終えていない#8土屋だったが、その後方で17周目にピットインした#19本山を#1小
暮が追い詰めていく。
しかし、30周目にトップのバトルに水を差すアクシデントが起こる。30周目にピット
インをした#8土屋が、トップ#19本山と#1小暮の間に戻るが、S字でタイヤを交換し
てペースの上がらない#8土屋に#1小暮が追突。#8土屋はスピンアウトしてリタイア。
#1小暮はフロントウィングを傷めて手負いとなってしまう。ピットに戻った#8土屋は
中嶋監督に猛烈に抗議。
この後、#1小暮は、このアクシデントによるペナルティストップ。ノーズ交換のピッ
トイン、ピットアウト時のホワイトラインカットのペナルティと計4度のピットイン
で自滅。自ら犯したミスの代償は大きなものとなった。
終盤はトップ#19本山を2位#2ロッテラーが追い上げることもあったが、すでに10秒以
上のマージンを築いていた#19本山にとっては安全圏。荒れたレースで強さを見せつ
けて優勝を遂げた。3位には途中ピットロードのスピード違反によるペナルティもあ
ったが、コース上では見事なパフォーマンスを見せた#7金石が入った。
新生フォーミュラ・ニッポンは、ミッションをはじめとする駆動系トラブルが出るな
ど、ニューマシンにありがちな初期トラブルはあったものの、給油に関しては各チー
ム問題もなかった。
本山
「とにかく嬉しい。合同テストではクラッシュするなど満足に走れなかったが、今年
は2カー体制になって救われた。マシンの耐久性に不安はあったが、レース展開が楽
だったこともあって、体力面など特に問題となることはなかった」
ロッテラー
「日本で最初のレースで2位という結果は良かった。貴重な経験ができた。次はさら
に上を狙いたい」
金石
「初表彰台は嬉しい。ペナルティはあったが、クルマのコンディションは良く随分オ
ーバーテイクすることができた。ラスト10周はちょっとミッションがおかしくなった
り、タイヤがきつくなったりしたが、結果には満足」
◆鈴鹿サーキット http://www.suzukacircuit.co.jp/
2003年3月23日 鈴鹿サーキット(三重県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
鈴鹿2&4レース -RIJ- (2003/03/23) Race Results Weather:Fine Course:Dry
Fomula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.824 km
|
| P | No | Driver | Team | Lap | Time |
| 1 | 19 | 本山 哲 | TEAM IMPUL | 46 | 1:26'01.058 |
| 2 | 2 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 46 | -8.234 |
| 3 | 7 | 金石 年弘 | Team LeMans | 46 | -22.414 |
| 4 | 12 | 井出 有冶 | TEAM CERUMO | 46 | -25.785 |
| 5 | 11 | 松田 次生 | TEAM CERUMO | 46 | -48.365 |
| 6 | 28 | 野田 英樹 | Team MOHN | 46 | -51.110 |
| 7 | 6 | 福田 良 | 5ZIGEN | 46 | -1'20.277 |
| 8 | 41 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 46 | -1'37.314 |
| 9 | 40 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 46 | -1'46.364 |
| 10 | 3 | 立川 祐路 | Olympic KONDO | 45 | -1 Lap |
| 11 | 10 | 藤沢 哲也 | TEAM NOVA | 45 | -1 Lap |
| 12 | 1 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 45 | -1 Lap |
| --------《 以上規定周回数完走 》-------- |
| - | 9 | 黒澤 治樹 | TEAM NOVA | 31 | -15 Laps |
| - | 8 | 土屋 武士 | Team LeMans | 30 | -16 Laps |
| - | 4 | ドミニク・シュワガー | Olympic KONDO | 11 | -35 Laps |
| - | 5 | 道上 龍 | 5ZIGEN | 8 | -38 Laps |
| - | 20 | ブノワ・トレルイエ | TEAM IMPUL | 6 | -40 Laps |
| - | 22 | 脇阪 寿一 | TEAM 22 | 4 | -42 Laps |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- Fastest Lap: No.40 リチャード・ライアン 1'49.393 on Lap 45
- ペナルティ No.7 2003年全日本フォーミュラニッポン統一規則第29条11.(ピットレーン通過速度)の違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
- ペナルティ No.1 FIA国際競技規則付則L項違反により、2003年全日本フォーミュラニッポン統一規則第30条に基づき、ペナルティストップ20秒及びペナルティポイント2を課した。
- ペナルティ No.1 国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章4,e)の違反(ピット出口のホワイトラインカット)により、ドライビングスルーペナルティを課した。

自身とともにローラ童夢にも初優勝をもたらした柴田(Photo:K.Takeshita)
3月23日、全日本F3選手権第2戦の決勝が行われ、フォーミュラ・ドリーム出身のル
ーキー#11柴田が優勝を飾った。この優勝は柴田にとって全日本F3初優勝であると同
時に、今季からデリバリーされたローラ童夢シャーシにとっても記念すべき初優勝
となった。
昨日の第1戦でドラマチックなレースを見せたポールポジションの#7コートニーは、
好スタートを切ったものの、コースインの際にまたしてもホワイトラインカットを
犯してピットロードドライブスルーのペナルティ。
#7コートニーの脱落で労せずしてトップの座を手に入れたのは予選3位の#1細川。2
位にはスタートを失敗した#11柴田とローラ童夢シャーシがワンツー態勢。チャンピ
オンになるためにイギリスF3から戦いの場を日本に移した#1細川だが、2位に上がっ
たチームメイトのルーキー#11柴田を振り切ることができず、逆に差をジワジワと詰
められてしまう。4周目に3.8秒あった両者の差は、8周目に2.3秒、12周目には2.0秒、
14周目には1.2秒とみるみる縮まっていく。
しかし、このとき#1細川のマシンはリアサスペンションにトラブルを抱えており、
16周目の1コーナー進入でこのリアサスがついに悲鳴をあげる。なんとかコースア
ウトは免れた#1細川だが、コース脇にマシンを止めがっくりと首をうなだれる。
この結果、#7コートニー、#1細川の脱落というラッキーな面はあったものの、ルー
キー#11柴田がベストラップもマークする堂々たるレース運びで初優勝を飾った。
また、この優勝はローラ童夢にとってももちろん初優勝。#1細川車がマシントラブ
ルでストップしただけに手放しでは喜べないが、日本で世界制覇に向けての記念す
べき第一歩を記した。
2位は、日産エンジンユーザーの#12モンティン、3位は連続表彰台となった#4クイ
ンタレッリ。
なお、#7コートニーはペナルティのピットインをした後、5位まで挽回したが、ピッ
トロードでスピード違反を犯し再度ピットイン。今日はドタバタの末、いいところ
なく8位に終わった。
柴田
「勝因は落ち着いて走れたことだと思います。細川さんがストップしたときは、ひ
ょっとして自分にも、という不安が頭をよぎりました。あのままだったら抜くまで
には至らなかったと思います」
◆全日本F3公式サイト http://www.j-formula3.com/
◆鈴鹿サーキット http://www.suzukacircuit.co.jp/
2003年3月23日 鈴鹿サーキット(三重県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
鈴鹿2&4レース -RIJ- (2003/03/23) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 2 鈴鹿サーキット 5.824 km
|
| P | No | Driver | Car | Engine | Lap | Time |
| 1 | 11 | 柴田 裕紀 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204B | 17 | 33'42.380 |
| 2 | 12 | パオロ・モンティン | DALLARA F303 | NISSAN SR20VE | 17 | -10.831 |
| 3 | 4 | ロニー・クインタレッリ | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 17 | -11.550 |
| 4 | 8 | 小早川 済瑠 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 17 | -41.419 |
| 5 | 32 | 番場 琢 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 17 | -42.253 |
| 6 | 19 | 柴田 裕吉 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 17 | -44.050 |
| 7 | 3 | 横溝 直輝 | DALLARA F303 | TOYOTA 3S-GE | 17 | -44.321 |
| 8 | 7 | ジェームス・コートニー | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 17 | -48.220 |
| 9 | 1 | 細川 慎弥 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204C | 15 | -2 Laps |
| --------《 以上完走 》-------- |
| - | 18 | 小川 貴広 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 11 | -6 Laps |
| - | 2 | 佐藤 晋也 | DALLARA F302 | 無限MF204B | 10 | -7 Laps |
| - | 36 | 片岡 龍也 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 6 | -11 Laps |
| - | 33 | 吉本 大樹 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | DNS | -17 Laps |
- Fastest Lap: No.11 柴田裕紀 1'57.911 on Lap 7
- ペナルティ No.7 国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章4,e)の違反(ピット出口のホワイトラインカット)により、ドライビングスルーペナルティ及び、罰金5万円、厳重訓告(始末書提出)を課した。
- ペナルティ No.7 2003年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第28条11.(ピットレーン通過速度)の違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
- ペナルティ No.18 国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(黄旗区間での減速違反)により、罰金5万円を課した。

レースウィークに入って順調にマシンを仕上げている脇阪(Photo:Motorsports@nifty)
3月23日、青空の広がった鈴鹿サーキットでフォーミュラ・ニッポン開幕戦の決勝日を迎えた。風はやや冷たいものの、昨日とは打って変わり絶好のレース日和だ。
朝8時55分から30分間行われたフリー走行では、まだ路面はセミウェット。各ドライバーは慎重にコースイン。路面が乾くにつれて徐々にタイムアップしていくが、燃料を多く積んでいることもあって、なかなか1分50秒を切るまでには至らない。
最初に50秒を切ってきたのは#20トレルイエ。残り5分となったところで、1分49秒928をマーク。しかし、次の周ヘアピン進入でコースアウト。スポンジバリアに軽くヒットしマシンを降りた。チームメイトの#19本山も49秒台にのせ、チーム・インパルは安定した速さを見せている。
終了間際、#22脇阪が1分49秒465でトップに出てフリー走行は終了。#20トレルイエ、#19本山、#5道上、#8土屋、#3立川と続いた。
決勝は、午後2時30分スタート。昨年までより11周多い46周で行われる。この延びたレース距離がドラマを生むことになるのだろうか。それとも退屈な時間になってしまうのだろうか。
■フリー走行 天候:晴れ/コース:セミウェット
鈴鹿2&4レース -RIJ- (2003/03/23) Free-Practice Weather:Fine Course:Semi-Wet
2003 Fomula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.824 km
|
| P | No | Driver | Team | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 22 | 脇阪 寿一 | TEAM 22 | 1'49.465 | - | - | 191.54 |
| 2 | 20 | ブノワ・トレルイエ | TEAM IMPUL | 1'49.926 | 0.461 | 0.461 | 190.73 |
| 3 | 19 | 本山 哲 | TEAM IMPUL | 1'49.930 | 0.465 | 0.004 | 190.73 |
| 4 | 5 | 道上 龍 | 5ZIGEN | 1'50.126 | 0.661 | 0.196 | 190.39 |
| 5 | 8 | 土屋 武士 | Team LeMans | 1'50.229 | 0.764 | 0.103 | 190.21 |
| 6 | 3 | 立川 祐路 | Olympic KONDO | 1'50.309 | 0.844 | 0.080 | 190.07 |
| 7 | 40 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 1'50.363 | 0.898 | 0.054 | 189.98 |
| 8 | 11 | 松田 次生 | TEAM CERUMO | 1'50.719 | 1.254 | 0.356 | 189.37 |
| 9 | 7 | 金石 年弘 | Team LeMans | 1'51.112 | 1.647 | 0.393 | 188.70 |
| 10 | 12 | 井出 有冶 | TEAM CERUMO | 1'51.175 | 1.710 | 0.063 | 188.59 |
| 11 | 4 | ドミニク・シュワガー | Olympic KONDO | 1'51.183 | 1.718 | 0.008 | 188.58 |
| 12 | 28 | 野田 英樹 | Team MOHN | 1'51.389 | 1.924 | 0.206 | 188.23 |
| 13 | 41 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 1'51.479 | 2.014 | 0.090 | 188.07 |
| 14 | 2 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 1'52.144 | 2.679 | 0.665 | 186.96 |
| 15 | 9 | 黒澤 治樹 | TEAM NOVA | 1'52.283 | 2.818 | 0.139 | 186.73 |
| 16 | 1 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 1'52.709 | 3.244 | 0.426 | 186.02 |
| 17 | 6 | 福田 良 | 5ZIGEN | 1'53.884 | 4.419 | 1.175 | 184.10 |
| 18 | 10 | 藤沢 哲也 | TEAM NOVA | 1'53.884 | 4.419 | 0.000 | 184.10 |

F1テストドライバーの実力を見せたコートニー(Photo:Motorsports@nifty)
3月22日、全日本F3選手権第1戦の決勝が行われ、予選12位スタートの#7ジェームス・コートニーがごぼう抜きと大バトルを見せて、見事な優勝を飾った。
日産エンジンに18年ぶりのポールをもたらした#12モンティンは、あろうことか電気系トラブルでピットスタートになってしまい、ペナルティで予選順位をフイにした#7コートニーと同じく後方から追い上げることになった。
スタートでジャンプアップしたのは#3横溝、#4クインタレッリのインギングチーム。1周目からワンツー態勢を敷く。驚きは#7コートニー。1周目に12位から5位へ。さらに1コーナーで4位に上がると、3周目の1コーナーで#2佐藤をかわして3位に浮上。前を行くトップ2台を追う。このトムスのエースの活躍とは裏腹に、無限のエース#1細川は1周目でスピンを喫し、大きく順位を落とす。
トップ2台は1分21秒台。対する#7コートニーのペースは19秒台と急激な追い上げを見せる。また、ピットスタートの#12モンティンも5周目の1コーナーで5位まで順位を上げる。
折り返しの6周終了時の順位は、#3横溝、#4クインタッレリ、#7コートニー、#2佐藤、#12モンティン、#11柴田。#7コートニーは一旦前との間隔を開けたが、8周目の1コーナーで#4クインタレッリをパス。トップ#4横溝に照準を合わせる。
8周終了時、1.5秒あった両者の差は、あっという間にテール・トゥー・ノーズ状態に。しかし、#3横溝も踏ん張り#7コートニーのミスを誘う。10周目再び食らい着いた#7コートニーだが、11周目にはまた離れるという強弱をつけた攻めを見せる。
そして、最終ラップ、バックストレッチで再び#3横溝の背後についた#7コートニーは、130R手前で並びかける。焦った#4横溝はシケインの入口でミスをして失速。#7コートニーが観客を魅了する大バトルを見せて、日本初レースを優勝を飾った。
コートニー
「鈴鹿のF1は子どもの頃からテレビで見ていたので、ここで走れることは嬉しい。セッティングがうまくできていたので1コーナー回った時点でイケルと感じた。ホワイトラインカットのペナルティはイギリスでは例がなかったのでちょっと面食らった。途中前と間隔が開いたのは、水しぶきでコンピューターに水が入ったようで、ちょっとエンジンがぐずったから」
■決勝 天候:雨/コース:ウェット
鈴鹿2&4レース -RIJ- (2003/03/22) Race Results Weather:Rainy Course:Wet
All Japan F3 Championship Round 1 鈴鹿サーキット 5.824 km
|
| P | No | Driver | Car | Engine | Lap | Time |
| 1 | 7 | ジェームス・コートニー | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 28'19.855 |
| 2 | 3 | 横溝 直輝 | DALLARA F303 | TOYOTA 3S-GE | 12 | -1.487 |
| 3 | 4 | ロニー・クインタレッリ | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | -7.085 |
| 4 | 2 | 佐藤 晋也 | DALLARA F302 | 無限MF204B | 12 | -25.071 |
| 5 | 12 | パオロ・モンティン | DALLARA F303 | NISSAN SR20VE | 12 | -27.966 |
| 6 | 11 | 柴田 裕紀 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204B | 12 | -46.006 |
| 7 | 8 | 小早川 済瑠 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | -53.377 |
| 8 | 1 | 細川 慎弥 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204C | 12 | -53.497 |
| 9 | 32 | 番場 琢 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | -1'03.235 |
| 10 | 19 | 柴田 裕吉 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | -1'30.970 |
| 11 | 36 | 片岡 龍也 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | -1'55.281 |
| 12 | 18 | 小川 貴広 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | -2'05.708 |
| --------《 以上完走 》-------- |
| - | 33 | 吉本 大樹 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | 2 | -10 Laps |
- Fastest Lap: No.7 ジェームス・コートニー 2'18.748

5ZIGEN移籍後初のPP獲得に笑顔の道上(Photo:Motorsports@nifty)
午後3時5分、予選2回目が始まったがコースコンディションは相変わらずウェット。冷たい雨がシトシトと降り続いている。タイムアップは望めないが、レインセッティングを試す貴重な時間のため、各車レインタイヤを履いて慎重にコースイン。
明日の決勝を控えているため無理はせず、タイムは2分を大きく上回る程度で、さしずめ雨中のウォームアップランといったところ。そんな中、開始から20分、一人気を吐き2分04秒台とダントツの速さを示していたルーキー#1小暮が、2コーナー立ち上がりでスピン、クラッシュ。フロントの足回りを傷めてしまった。予選3位という絶好のポジションを得ているだけに、このクラッシュが決勝にどんな影響を及ぼすのか、気になるところ。
ポールポジション確定の#5道上は、早々に走行を切り上げ、ピットで松本監督と談笑。すでに頭は明日の決勝へと向いているようだ。去年は負傷欠場もありツキのないシーズンだったが、今年はいいシーズンスタートとなった。
結局、グリッドは1回目の予選で決まり、#5道上-#22脇阪-#1小暮-#19本山-#20トレルイエ-#2ロッテラーという順で決勝のスタートを迎えることになった。
ポールシッター道上
「天候の崩れが心配だったので、最初にコースインをして早めに2セット目を投入しました。決勝の作戦はこれからミーティングします。ドライセッティングはかなりいいので、スタートをミスらないようにして初優勝を狙いたい」
2位脇阪
「他のチームに比べて準備不足だったので、このポジションには満足している。車は煮詰まっていないが、雨になることを考えタイヤの使い方を工夫した結果です」
3位小暮
「車はうまく仕上がっている。昨日よりも今日のほうがバランスはいい。車のポテンシャルを引き出し切れなかったのは悔しいが、3番手は上出来と思います。予選2回目のクラッシュは2コーナー4速で回るところを3速に入れてしまった結果です」
■予選2回目 天候:雨/コース:ウェット
鈴鹿2&4レース -RIJ- (2003/03/22) Qualifying-Session:2 Weather:Rainy Course:Wet
2003 Fomula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.824 km
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| P | No | Driver | Team | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 40 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 2'03.269 | - | - | 170.09 |
| 2 | 11 | 松田 次生 | TEAM CERUMO | 2'04.280 | 1.011 | 1.011 | 168.70 |
| 3 | 12 | 井出 有冶 | TEAM CERUMO | 2'04.347 | 1.078 | 0.067 | 168.61 |
| 4 | 1 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 2'04.896 | 1.627 | 0.549 | 167.87 |
| 5 | 2 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 2'04.961 | 1.692 | 0.065 | 167.78 |
| 6 | 8 | 土屋 武士 | Team LeMans | 2'05.535 | 2.266 | 0.574 | 167.02 |
| 7 | 22 | 脇阪 寿一 | TEAM 22 | 2'05.736 | 2.467 | 0.201 | 166.75 |
| 8 | 3 | 立川 祐路 | Olympic KONDO | 2'05.792 | 2.523 | 0.056 | 166.68 |
| 9 | 9 | 黒澤 治樹 | TEAM NOVA | 2'07.672 | 4.403 | 1.880 | 164.22 |
| 10 | 28 | 野田 英樹 | Team MOHN | 2'08.581 | 5.312 | 0.909 | 163.06 |
| 11 | 7 | 金石 年弘 | Team LeMans | 2'08.637 | 5.368 | 0.056 | 162.99 |
| 12 | 6 | 福田 良 | 5ZIGEN | 2'09.267 | 5.998 | 0.630 | 162.19 |
| 13 | 4 | ドミニク・シュワガー | Olympic KONDO | 2'09.630 | 6.361 | 0.363 | 161.74 |
| 14 | 20 | ブノワ・トレルイエ | TEAM IMPUL | 2'10.110 | 6.841 | 0.480 | 161.14 |
| 15 | 41 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 2'12.762 | 9.493 | 0.864 | 157.92 |
| 16 | 10 | 藤沢 哲也 | TEAM NOVA | 2'18.692 | 15.423 | 5.930 | 151.17 |
| 17 | 5 | 道上 龍 | 5ZIGEN | 2'19.893 | 16.624 | 1.201 | 149.87 |
| 18 | 19 | 本山 哲 | TEAM IMPUL | 2'23.303 | 20.034 | 3.410 | 146.31 |
- 走行開始前に、2003年全日本フォーミュラニッポン統一規則第13条5条に基づき、ウエット宣言をした。

濡れた路面で段違いの速さを見せたコートニー(Photo:K.Takeshita)
第1戦の予選に引き続き行われた第2戦の予選は、#7コートニーの独壇場。路面コンディションを的確に掴んだ#7コートニーは、1分16秒113、15秒743と他を圧倒。2番手の#1細川が16秒台に留まる中、#7コートニーはさらにアタックを続け、1分14秒565までタイムを縮めてポールポジションを獲得。もちろん日本での初ポールだ。
2番手は最後のアタックで1分16秒045をマークして#1細川を逆転したフォーミュラ・ドリーム出身の#11柴田が食い込んだ。
■予選 天候:雨/コース:ウェット
鈴鹿2&4レース -RIJ- (2003/03/22) Qualifying-Session: Weather:Rainy Course:Wet
2003 All Japan F3 Championship Round 2 鈴鹿サーキット 5.824 km
|
| P | No | Driver | Car | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 7 | ジェームス・コートニー | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 2'14.565 | - | - | 155.81 |
| 2 | 11 | 柴田 裕紀 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204B | 2'16.045 | 1.480 | 1.480 | 154.11 |
| 3 | 1 | 細川 慎弥 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204C | 2'16.177 | 1.612 | 0.132 | 153.96 |
| 4 | 12 | パオロ・モンティン | DALLARA F303 | NISSAN SR20VE | 2'16.499 | 1.934 | 0.322 | 153.60 |
| 5 | 4 | ロニー・クインタレッリ | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 2'16.548 | 1.983 | 0.049 | 153.55 |
| 6 | 3 | 横溝 直輝 | DALLARA F303 | TOYOTA 3S-GE | 2'16.679 | 2.114 | 0.131 | 153.40 |
| 7 | 2 | 佐藤 晋也 | DALLARA F302 | 無限MF204B | 2'16.947 | 2.382 | 0.268 | 153.10 |
| 8 | 33 | 吉本 大樹 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | 2'18.044 | 3.479 | 1.097 | 151.88 |
| 9 | 8 | 小早川 済瑠 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 2'18.088 | 3.523 | 0.044 | 151.83 |
| 10 | 36 | 片岡 龍也 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 2'18.787 | 4.222 | 0.699 | 151.07 |
| 11 | 32 | 番場 琢 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 2'18.943 | 4.378 | 0.156 | 150.90 |
| 12 | 18 | 小川 貴広 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 2'20.807 | 6.242 | 1.864 | 148.90 |
| 13 | 19 | 柴田 裕吉 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 2'23.503 | 8.938 | 2.696 | 146.10 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 2'29.155 | 14.590 | 5.652 | 140.57 |