◇インプレッサ、サバイバルレースで連続表彰台を狙う
スーパー耐久シリーズ2007第5戦は、岡山国際サーキットにおいて
500kmレースとして開催される。インプレッサが区分されるST2クラス
には、今回10台の車両がエントリー(全体では39台)。インプレッサは
PROVA RACING DIVISIONから#2「PROVA FUJITSUBO IMPREZA」
(吉田寿博/松田晃司/川口正敬)が参戦、ライバルであるランサー
勢を相手に表彰台を目指す。
#2インプレッサは前回の第4戦富士4時間レースにおいて、他車両
にアクシデントやトラブルが相次ぐ中、堅実な走りを見せ、予選3位
から今季初の2位表彰台を獲得した。
今回の舞台となる岡山国際サーキットは、1周3.703kmのコンパクト
なサーキットで、タイトなターンが多くクルマにかかる負担も大きい
コース。しかも例年残暑が厳しい時期に開催されることもあり、トラ
ブルも多く発生しサバイバルレースとなることが多い。
#2インプレッサは今回、新しいサイズのタイヤを投入。前回、富士の
レース終了後に行ったテストでもコンスタントラップタイムがアップし、
チームもドライバーも手応えを感じている。今年の車両規定により
50kgのウェイト増を課され苦戦しているインプレッサだが、今回のレ
ースからはライバル勢とより熱いバトルが期待できる。
今週末の岡山地方の天気はぐずつくようで、ウェットコンディションに
なれば、シンメトリカルAWDシステムと低重心な水平対向エンジンの
バランスの良さで、総合でも上位を狙う。
なお、タイムスケジュールは以下のとおり。
1日(土) | 11:00~ 11:45 | ピットウォーク |
13:00~13:30 (STクラス1と2は13:00~13:15) | 予選Aドライバー |
13:45~14:15 (STクラス1と2は13:45~14:00) | 予選Bドライバー |
14:35~14:55 | Cドライバー走行 |
2日(日) | 08:05~08:35 | フリー走行 |
11:50~12:40 | ピットウォーク |
13:20~ | 決勝レース(135周) |
- 吉田寿博 (#2 PROVA FUJITSUBO IMPREZA)
-
「新しいサイズのタイヤは、僕たちも期待をかけています。ウェット性
能も悪くありませんし、もし雨が降ったとしても総合で上位に食い込
んでいい結果が残せると思います。岡山は毎年サバイバルレース
になるので、クルマを壊さないように、そしてドライバー陣もタレない
ようにして、いい結果を残したいです。残り3戦精一杯チームもドライ
バーもモチベーションを高く保って頑張ります」
- スバルモータースポーツの詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
- [スバルモータースポーツマガジン]
スバルテクニカインターナショナル株式会社
トヨタRV8JエンジンのA.ロッテラーが今季初優勝

今季初勝利を飾ったA.ロッテラー
(#36 DHG TOM\'S)
全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第6戦が8月25日(土)と26日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。富士スピードウェイでのフォーミュラ・ニッポンの開催は、開幕戦に続き今季2度目。
25日(土)に2回に渡って行われた予選では、2セッション共に本山哲(Arabian Oasis IMPUL)がトップタイムをマーク。自身今季初となるポールポジションを獲得した。3番手に松田次生(mobilecast IMPUL)、4番手にA.ロッテラー(DHG TOM'S)が続き、前大会の大クラッシュから戦線復帰したB.トレルイエ(mobilecast IMPUL)が6番手につけた。
26日(日)午後2時30分に65周の長丁場で争われる決勝レースがスタート。スタート直後に数台が絡むクラッシュが発生し、早々にセーフティカーが導入され、6周目に再スタートが切られるという波乱の幕開け。この間に、17番手、18番手と後方からのスタートとなった片岡龍也(Team LeMans)と荒聖治(DHG TOM'S)がピットイン。給油とタイヤ交換を、いち早く終える賭けに出た。
再スタート直後には、 ポールポジションの本山哲がストレートでの速度が伸びず苦戦。A.ロッテラーが首位を奪取。その後、A.ロッテラーは首位の座を一時譲るが、中盤のピットイン時に、素早いピット作業にも助けられ、再び首位に返り咲き、そのまま逃げ切り、念願の今季初勝利を挙げた。2位には、着実にポジションを上げていったB.トレルイエが入った。早期ピットインの賭けに出た荒聖治は、終盤トップ3の外国人ドライバーにかわされたものの、今季最高位となる4位でフィニッシュ。片岡龍也は粘り強くポジションを守り続けたが、終盤タイヤが苦しくなり、58周目にスピン。無念のリタイアとなった。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

アンドレ・ロッテラー(優勝)
スタートはすごくよかった........けど、疲れちゃっててその後のことはよく憶えていないんですよ(笑)。とにかくタフなレースで、
本当に疲れました。
レース序盤は、クルマの調子がいいにもかかわらずロイックに抜かれて離されたので、『ああ、彼は違うストラテジーなんだな』と思いました。
後半カタオカとバトルになりましたが、なかなか抜けませんでした。
こっちは6速がなくなってきたし、カタオカとのバトルにも慣れていなかったのであまりリスクを背負いたくなくて、『これしかない』
というタイミングを待つことにしました。
最初は彼がラップリーダーだとわかっていなかったので、ストレートで寄せられたときはクレイジーだと思ったし、『何で青旗出さないんだ!』
って不満に思っていました。チームから無線で彼が本当にラップリーダーだと知らされてからも『嘘だろ?!』と思ったくらいです。
最後はハードにプッシュしましたが、ブノワも速くてなかなか振り切れませんでした。
今日勝てたことについては、チームに感謝しています。
正直今は自分がポイントランキングのどの辺にいるのかも把握していないので、これからどうすべきかも判りませんけど、
一つ一つのレースで勝つことを目標に走っていれば、そのうちチャンピオンシップも見えてくるのかなと思います。
ブノワ・トレルイエ(2位)
セーフティーカーランの最中も、自分の膝とタイヤが最後まで持つか心配していたので、今日はあまり無茶をしないようにしようと思っていて、
前に離された時も最初はなんとなく2ストップかなと思っていたんですが、途中で単に自分のペースが遅いだけだと気が付いて、
そこで目が覚めて、すごくハードにプッシュしました。
前でアンドレがなかなかカタオカを抜けないのが見えたので、これはチャンスかもしれないと、
この集団から絶対離されないようにしようと思いました。
アンドレがカタオカを抜くタイミングで自分もポジションを上げていこうと思いました。
今日は最後まで本当に大変なレースでした。
(ランキング2位に上がったことについて)自分としては嬉しいですけど、
チームはマツダにもポイントを獲って欲しかったんじゃないでしょうか。
ロイック・デュバル(3位)
スタートはすごくよかったんですけど、すぐ前でコグレがストールしていたので、もうちょっとでぶつかるところでした。
ファーストスティントのタイヤはすごくよかったので、いいペースで走れたんですが、
ピットストップの3周前あたりで遅いクルマに引っかかってペースが上げられませんでした。2スティント目はペースが上がらなかったんですが、
前のほうでアンドレがカタオカに引っかかってるのを見て、まだチャンスがあるなと思って、
ペースは自分のほうがアンドレより速いと思っていたのでとにかくついていきました。
アンドレがカタオカを抜くときに、ボクもブノワに抜かれてしまったのは残念でした。
でも、ここで無理をするよりも、今日は確実に結果を残すことを優先しました。
舘 信秀(優勝チーム監督)
実はセーフティーカーランの時は、アンドレもピットに入れようかと迷ったんですが、アンドレは予選もよかったし、他の上位陣の動きも考えて、
ここは王道でいこうと決めました。荒についてはやる価値があると思ったのでピットに入れました。結果的に両方ともうまくいきましたね。
F3でも勝てたので、本当によかったです。今日はカーナンバー36デーでしたね。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
大島和也 F3チャンピオンへの逆襲

残り3大会7戦となった今シーズンのF3。13戦終了時点でトップにつけているのは#3ロベルト・ストレイト選手。それを#1オリバー・ジャービス選手、#36大嶋和也選手がそれぞれ12ポイント差、19ポイント差で追う展開となっている。
TOM'Sから参戦して2年目となる#36大嶋選手。今シーズンの目標はもちろん「チャンピオン」。この目標を達成するために、まずは「得意の富士」で「とにかく2つ取ることしか考えてない」と言う。チャンピオン獲得に向けて絶対に落とせない富士ラウンド。大嶋選手の戦いが、今、始まる。
金曜日の練習走行1回目。「しっかりアタックできなかった」ということもあり、4位に甘んじた大嶋選手。しかし、「感じ的には全然悪くないのでしっかりタイムアタックすれば全然問題ない」と自信をのぞかせる。その言葉通り、2回目の練習走行では1′37.077のトップタイムをはじき出した。
第14戦公式予選が25日土曜日に行われた。開始から3分を経過したころ、一斉にコースイン。前車との間隔を十分にあけて戻ってきた大嶋選手はアタックを開始する。3周目に1′37.582のタイムを出しこの時点でトップとなる。5周目に再度アタックを試みるがタイム更新はならず。しかし、このタイムを誰も破ることができず、ポールポジションを獲得した。
同日に行われた第14戦決勝。速さは見せていたもののスタートミスにより優勝を逃したレースが多かった今シーズン。課題であるスタートについては、「落ち着いてやれば全然問題ないので大丈夫」と言う。第14戦のスタートは、ブラックアウトの瞬間、大嶋選手は抜群のタイミングでスタートを決め1コーナーへ飛び込む。大嶋選手を追うのは3番グリッドから好スタートを決めた塚越選手。しかし、唯一37秒台で走る大嶋選手と2番手の塚越選手との差は周回を重ねるごとに開き、大嶋選手の独走となった。2位の塚越選手に約10秒の差つけ、全ての周回を37秒出走り切った大嶋選手が今期4勝目、2連続ポール トゥ ウィンを飾った。「富士に入ってからスタートの練習はいっぱいして1回も失敗していない」と課題のスタートを克服したように思える大嶋選手。明日行われる第15戦については「スタートが決まれば抜かれる気はしないので、リラックスして挑みたい」と富士ラウンド連覇への自信を見せる。
第14戦公式予選と続けて行われた第15戦公式予選。こちらも3分が経過したころからコースインし、3周目に1′37.659のトップタイムをマークした大嶋選手。その後、#10塚越選手が同タイムをマークするものの、このタイムを破る選手は現れなかった。全日本フォーミュラ3選手権統一規則にあるように「2台以上の車両が同タイムの場合、最初に記録した車両が優先される」ため、大嶋選手が2戦連続ポールポジションを獲得した。
26日日曜日、第15戦決勝が行われた。昨日に続きポールポジションからスタートの大嶋選手。スタートはやや出遅れてしまい、「今期1番くらいのスタート」を決めた塚越選手に先行を許してしまう。しかし、2周目、塚越選手の後ろにぴたりとつけた大嶋選手はストレートから1コーナーにかけて塚越選手をオーバーテイクし、トップを取り戻す。ここからは昨日行われた第14戦と同様の展開が待っていた。2周目にトップに立った大嶋選手は、その後、38秒台の安定したタイムを刻み、後続をみるみる引き離し独走。一つのミスもなくそのままトップでチェッカーを受けた。初めて同じ大会で2連勝を飾った大嶋選手。今シーズンの開幕戦の雪辱を果たし、「とにかく嬉しい」と喜びを表した。
今回の富士ラウンドで2連続ポール トゥ ウィンを成し遂げた大嶋選手。第13戦とは違い、表彰台に現れた大嶋選手に涙はなかった。2戦とも笑顔で現れた大嶋選手はトロフィーを手にすると高く掲げた。終始笑顔で喜びを表していた大嶋選手。ポイントランキングでは、ここ富士で表彰台に立てなかったストレイト選手と2戦とも3位を獲得したジャービス選手を上回り、大嶋選手がランキングトップに返り咲いた。
次戦は10月の仙台ハイランド。「F3では走ったことがないコース」ではあるがFTのとき早いコースだったので3勝を狙っていきたい。」と自信を見せている。
Text: Mami Okuda / Photo: Motorsports Forum
富士スピードウェイで開催された2007全日本選手権フォーミュラニッポン第6戦決勝は、
スタートでアクシデントが発生してセーフティーカーが導入される波乱の幕開けとなった。
この乱戦を制したのは#36アンドレ・ロッテラー(DHGトムス)。
SCランの最中にピットストップを済ませたことでレース中盤トップに立った#7片岡龍也を8周にもわたるドッグファイトの末に競り落とし、
見事昨年11月の第9戦鈴鹿以来9ヶ月ぶりの優勝を達成することとなった。
第6戦決勝は午後2時30分にスタート。
ここで2番グリッドの#32小暮卓史がエンジンストール。#20ミハエル・クルムがこれをよけきれずに追突してしまい、
この2台が大破した状態でコース上に留まったため、2周終了時点でセーフティーカーが導入されることとなった。
この時点でのトップはポールシッターの本山哲。2番手にはロッテラーがつけ、小暮のチームメイトの#31ロイック・デュバルが3番手だ。
ロッテラーは松田次生がグリッド降格となったために小暮の真後ろからスタートせずに済み、難を逃れた格好だ。
セーフティーカーランの続く中、3周終わりで片岡がピットイン。4周終わりで#37荒聖治、
5周終わりで#6吉本大樹もピット作業をここで済ませた。
このことがレース後半大きな意味を持つことになる。
セーフティーカーは6周終わりでピットロードへ。7周目からレース再開となった。
すかさず1コーナーでアウトからトップの本山に挑みかかるロッテラー。がっちりインを閉める本山。
しかし立ち上がりで本山がアウトに膨らんでしまい、ロッテラーがトップに立つ。
本山はペースが上がらず、8周目にはデュバル、10周目にはトレルイエ、12周目には立川と次々にパスされていく。
本山は19周終わりで早めのピットストップを済ませ、挽回を図るが、トラブルを抱えている様子で再びじりじりと順位を落としていき、
44周で自らガレージに戻ってレースを終えた。
そのころ上位陣では、デュバルがハイペースでロッテラーを追い上げ、13周目の1コーナーでインをついてトップに浮上する。
デュバルは、そのまま一気に突き放しにかかり、15秒以上ものリードを築き上げて33周終わりでピットインに飛び込んだ。
作業時間は35秒。かなり軽めの燃料搭載量でスタートしていたようだ。
これでトップは再びロッテラーに。
ロッテラーは36周終わりでピットへ。こちらの作業時間は13.9秒だ。
ロッテラーは難なくデュバルの前でコースに復帰した。
こうしてレース中盤に上位陣が次々にルーティンストップを済ませる度に、じりじりと順位を上げていくドライバーが二人いた。
SCランの最中にピットストップを済ませた片岡と荒だ。
片岡は41周目には2位に。そして46周終わりで最後までコースに留まっていた#33ロニー・
クインタレッリがピットに飛び込んだところで遂にトップに立った。
後ろからはロッテラーが猛然と追い上げてきている。
ロッテラーは44周目の最終コーナーで遂に片岡のスリップにつくと、一気にホームストレートで並びかけにかかる。
しかし片岡はこれをけん制。1コーナーでのブレーキング競争では懸命にロッテラーを押さえ込む。
片岡が同一周回だと気づかないロッテラーは困惑し、こぶしを振り上げてアピールする。
無線でチームから彼がラップリーダーであることを知らされても、俄かには信じられない。
それでも果敢に1コーナーで片岡に挑んでいくロッテラー。
既に40周以上を走って消耗しきったタイヤに苦しみながらも、それを必死で押さえ込む片岡。
両者のバトルは延々9周に及んだ。
走しているうちに後方からデュバルとトレルイエも接近し、48周が過ぎる頃には、4台の団子状態でのトップ争いとなっていく。
50周目の1コーナーでタイヤスモークを上げながら強引にアウトから被せにかかるロッテラー。
がっちりインを固めて譲らない片岡。
一旦は前に出たロッテラーは立ち上がりでアウトに膨らみ、再び片岡の先行を許す。
この周のダンロップコーナーでは、トレルイエがデュバルを進入で抜き去り、3位に浮上した。
ここからロッテラーは1位片岡、3位トレルイエの二人を相手にしなければならなくなった。
しかし片岡のタイヤはもう限界。この気に乗じてリードを築くこともままならない。
次第にロッテラーは、1コーナーだけでなくありとあらゆるポイントで片岡に仕掛けていくようになった。
そして53周目の1コーナー。
インに並びかけたロッテラーの隣で踏ん張っていた片岡が、立ち上がりでタイヤをダートに落として失速。遂にここで均衡が破れることとなった。
すぐさま2位に落ちた片岡に挑みかかるトレルイエ。ダンロップ進入でオーバーランした片岡を、トレルイエが、デュバルが、
荒が抜き去っていく。
とうとう力尽きた片岡は、次第に順位を落としていき、58周目のコカコーラコーナーで立川を押さえ込もうとしてスピン。
ここでレースを終えることとなった。
トップを奪い返したロッテラーは、トレルイエの追撃を跳ね除けながら残り12周を走りきり、長く激しい戦いを勝利で終えた。
この勝利はロッテラーにとって今季初。昨年11月の第9戦鈴鹿以来の勝利だ。
一方、ポイントリーダーの松田は序盤こそ着実に順位を上げていたものの、
途中インダクションポッドに雀が飛び込む予想外のアクシデントで失速、ノーポイントに終わった。
これにより、2位でフィニッシュしたトレルイエはシリーズポイント2位に浮上するとともに、松田に2ポイント差に迫ることとなった。
次回はスポーツランドSUGO。9月16日決勝だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
Fニッポン第5戦 -RIJ- (2007/08/26) Race Result Weather:Cloudy Course:Dry
2007 Formula Nippon Round 6 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Lap | Time/ Behind |
1 | 36 | アンドレ・ロッテラー | DHG TOM'S | TOYOTA RV8J | 65 | 1:44'16.662 |
2 | 1 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | TOYOTA RV8J | 65 | 5.611 |
3 | 31 | ロイック・デュバル | PIAA NAKAJIMA | HONDA HF386E | 65 | 8.563 |
4 | 37 | 荒 聖治 | DHG TOM'S | TOYOTA RV8J | 65 | 14.446 |
5 | 11 | 立川 祐路 | TEAM CERUMO | TOYOTA RV8J | 65 | 15.939 |
6 | 4 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | CARCHS KONDO | TOYOTA RV8J | 65 | 16.691 |
7 | 33 | ロニー・クインタレッリ | BOSS.INGING | TOYOTA RV8J | 65 | 17.131 |
8 | 40 | ビヨン・ビルドハイム | DoCoMo DANDELION | HONDA HF386E | 65 | 34.809 |
9 | 8 | 高木 虎之介 | Team LeMans | TOYOTA RV8J | 65 | 35.431 |
10 | 34 | 横溝 直輝 | BOSS.INGING | TOYOTA RV8J | 65 | 38.687 |
11 | 56 | 金石 年弘 | ARTA | HONDA HF386E | 65 | 39.556 |
12 | 3 | 柳田 真孝 | CARCHS KONDO | TOYOTA RV8J | 65 | 55.302 |
13 | 2 | 松田 次生 | mobilecast IMPUL | TOYOTA RV8J | 65 | 1'02.261 |
14 | 5 | 平中 克幸 | SG 5ZIGEN | HONDA HF386E | 65 | 1'05.525 |
15 | 41 | ファビオ・カルボーン | DoCoMo DANDELION | HONDA HF386E | 65 | 1'05.603 |
16 | 55 | 井出 有冶 | ARTA | HONDA HF386E | 64 | 1Lap |
17 | 6 | 吉本 大樹 | SG 5ZIGEN | HONDA HF386E | 62 | 3Laps |
-------- 以上規定周回(58 Laps)完走 -------- |
- | 7 | 片岡 龍也 | Team LeMans | TOYOTA RV8J | 57 | 8Laps |
- | 19 | 本山 哲 | Arabian Oasis IMPUL | TOYOTA RV8J | 44 | 21Laps |
- | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | HONDA HF386E | 0 | 65Laps |
- | 20 | ミハエル・クルム | Arabian Oasis IMPUL | TOYOTA RV8J | 0 | 65Laps |
- Fastest Lap: CarNo.31 ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA) 1'28.798 (24/65) 184.991km/h
- セーフティカー導入時刻: 14:32'13~14:44.23
- シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。

大嶋 和也(優勝)
昨日に比べてかなり気温が高かったので、大きくセッティングを変更しました。
スタートは悪くなかったんですけど、塚越に前に行かれてしまいました。でもオープニングラップでチャンスを見つけて前に出ました。
早いうちに抜いておかないと抜くのが難しくなりますからね。
(ランキングトップになったことについて)嬉しいことは嬉しいですけど、まだ5戦残ってますし、
僕はこれまでにも3戦レースを落としていますから気は抜けません。とにかく次の仙台は気合を入れて臨みます。
塚越 広大(2位)
気温が高くなったのでセッティングを変更して、ウォームアップでチェックしたんですが、そのセットがよくて思ったとおりに走れました。
スタートはここまでで一番の出来で、前をかわすことができました。ですが、ダンロップでミスしてしまって、
そのせいでストレートが伸びなくて相手にチャンスを与えてしまったのかなと思います。でも全般的にはいいレースでした。
後半は追いつきこそしませんでしたが同じくらいのペースで走れましたし、昨日よりはよくなってきていると思います。
それでも終わってみればあれだけの大差をつけられましたし、やはり勝たないうちは課題が残っていると思います。
オリバー・ジャービス(3位)
スタートは良くも悪くもないできでした。前の二人には追いつけませんでしたが、ミスなく走りきれましたので、
自分としてはいいレースだったと思います。
(仙台に向けて)初めて走るコースですが、台風などでテストがキャンセルにでもならない限りチャンスはあると思います。
これからはとにかく勝たないとチャンピオンの権利はないと思うので、勝てるよう頑張ります。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本F3選手権第15戦決勝は、
ポールシッターの#36大嶋和也(TDPトムス)が第14戦と同様に磐石の走りで後続を圧倒して連勝。
今季5勝目を挙げて見事ポイントランキングトップに浮上した。
第15戦決勝は12時55分スタート。
ポールの大嶋と同タイムながら惜しくも2番手スタートとなった塚越広大が見事ホールショットを決めてトップに立った。
しかし抜かれた大嶋はオープニングラップを終えて戻ってきた塚越の背後にぴったりと張り付き、
1コーナー手前でインからトップの座を奪い返すと、そのまま一気に後続を突き放しにかかった。
懸命に大嶋を追う塚越だったが、両者の差は周回を重ねるごとに開いていく。
結局大嶋は2位に6.615秒差をつけて今季5勝目を挙げ、今週末の富士ラウンドを連覇。オートポリスでの第13戦からの3連勝を達成した。
ポイントランキングでも、ポール、優勝、ファステストラップのフルポイントを2戦連続で獲得し、
今週末だけで44ポイントを荒稼ぎしてトップに浮上した。
昨日に続いて2位に終わった塚越は、一時はオリバー・ジャービスに背後を脅かされる場面もあったが、
レース中盤からペースを挙げてこれを退けた。
遂にポイントランキングトップの座を大嶋に明け渡したストレイトは、後方スタートながら着実に順位を稼ぎ、
最後は4位に浮上してレースを終えた。
次回は仙台ハイランドの3連戦。10月6、7日決勝だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
全日本F3 -RIJ- (2007/08/26) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 15 富士スピードウェイ 4.563 km
P | No | Driver | Car | Chassis | Engine | Lap | Time/Behind |
1 | 36 | 大嶋 和也 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F306 | TOYOTA/1AZ-FE | 21 | 34'33.494 |
2 | 10 | 塚越 広大 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 21 | 6.615 |
3 | 1 | オリバー・ジャービス | DHG TOM'S F307 | DALLARA F306 | TOYOTA/1AZ-FE | 21 | 10.330 |
4 | 3 | ロベルト・ストレイト | INGING F306 | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 21 | 14.343 |
5 | 37 | 石浦 宏明 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F307 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 21 | 17.992 |
5 | 11 | 伊沢 拓也 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 21 | 21.757 |
7 | 14 | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F306 | THREEBOND NISSAN SR20VE | 21 | 27.112 |
8 | 12 | 番場 琢 | ThreeBond | DALLARA F307 | THREEBOND NISSAN SR20VE | 21 | 40.631 |
9 | 2 | 中山 友貴 | Honda・戸田 FIGHTEX | DALLARA F307 | MF204C | 21 | 50.424 |
10 | *62 | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF306 | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 21 | 1'45.447 |
11 | 16 | 石川 資章 | Mainte・ShiOnFmu | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 20 | 1 Lap |
12 | 33 | 関口 雄飛 | 広島トヨタ・ダラーラF305 | DALLARA F305 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 19 | 2 Laps |
- Fastest Lap: CarNo.36 大嶋和也(TDP TOM'S) 1'38.198 (16/21) 167.282km/h
- CarNo.62は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章(走行中の危険行為)により、競技結果に40秒加算およびペナルティポイント1点とした。
全日本選手権フォーミュラニッポン第6戦決勝を目前に控えた26日午前、予選3番手だった#2松田次生(モバイルキャスト・
チームインパル)に対して、なんと10グリッド降格の裁定が下されることとなった。
10時45分に出された公式通知によると、
今朝のフリー走行において2007フォーミュラニッポン統一規則第13条2および3の違反があったためという。
第13条はタイヤの規定であり、2項は使用可能な本数、3項はマーキングについての記述であることから、
どうやら松田はマーキングのされていないタイヤでフリー走行を走ったものと思われる。
これにより、松田は13番グリッドから決勝をスタートすることとなった。
第6戦決勝は午後2時30分スタート。ピットストップありの65周だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO

日本レースプロモーション(JRP)は8月26日、
フォーミュラニッポン第6戦の開催されている富士スピードウェイで2009年~2011年の中期計画報告会を実施した。
今後の基本方針として、オーバルや市街地での開催や、環境に配慮したエンジンの研究に取り組むほか、
オーストラリアや中国など海外での開催も視野に入れることが明らかとなった。
同時に、この会見では2009シーズンから使用する車両の概要も併せて発表された。

これによると、シャシーはスウィフト製のワンメイク。
数社から提案のあった中で、日本独自のカテゴリーとして、先見性や斬新さを重視して選定した結果、同社の採用が決まった。
会見で公開された画像からも、フロントウィングやサイドポンツーンの形状など、これまでにない斬新なデザインがなされていることがわかる。
しかし見た目も斬新さだけでなく、車体下面で発生するダウンフォース量も増大するという。
現状では240km/h走行時で750kgを発生しているが、スウィフトの新シャシーは1トンを発生させる。
これにより、前後ウィングでの発生分を減らすことが可能となり、後方への乱流の影響を減少させ、オーバーテイクのしやすい車両が実現する。
エンジンは既報のとおりGT500車両と同一の3.4リッターV8の自然吸気エンジンとなる。
ただしこちらはリストリクターでなく、従来どおり10300回転でレブリミッターが作動する仕様となる。
設計上想定される最高出力は600馬力以上。これはGP2に代表される、昨今のF1の一つ下のカテゴリーにおける世界標準ともいえる数字だ。
その他、パドルシフトやカーボンディスクブレーキの採用など、多くの変更点が盛り込まれ、
2009年のフォーミュラニッポンは一層斬新でエキサイティングなものになることが期待される。
発表概要【参考】
2009~2011 JRP基本方針
ハード・ソフトの組み合わせにより日本独自のトップカテゴリーとして地位を確立し、アジア、
パシフィック地域を代表するレースを構築する。
- 世界から目標とされるシリーズの構築
- 新シャーシー、新エンジンの導入
- ハイブリッド、水素、バイオエタノールなどの環境に配慮したエンジンの研究
- ファンの満足度アップとなる最も面白いレースの提供
- 新規レースの調査、研究(市街地レース、オーバルレース)
- 大会数は最大で国内10戦、海外1戦としパシフィックエリア開催を目指す
新シャーシーコンセプト
- 日本独自のカテゴリーとして、今までにない斬新なデザインの追及(先進性と変化)
- よりスリリングなレース展開が可能な車両
- 最低3年間使用可能な安全性と耐久性の確保
シャーシー新旧比較
車両レギュレーションは現行のJAF F3000を基本とする。(2007年8月26日現在案)
|
新型車両 |
現行車両 |
備考 |
車両最大幅 |
2000mm |
1800mm |
車両中心線からタイヤ外側まで実測で1000mm以内 |
車体最大幅 |
1600mm |
1450mm |
ウイングを除く、ボディワークの最大幅 |
フロントウィング幅 |
1900mm |
1450mm |
|
リアウィング幅 |
1150mm |
1000mm |
|
車両重量 |
670kg |
660kg |
ドライバー乗車時 |
燃料タンク容量 |
115L |
135L |
車体サイドに設ける給油口から給油可能な最大値 |
ミッション |
パドルシフト |
シーケンシャル |
|
ブレーキ |
カーボン |
スティール |
|
フロントタイヤ |
265/55R13 |
235/55R13 |
|
リヤタイヤ |
325/45R13 |
340/620R13 |
|
新エンジンレギュレーション概要
より多くのエンジンメーカーが参加しやすいレギュレーションを確立する。現状の音量規制を遵守し、かつ、より魅力ある音を追求する。
- 目標出力: 600馬力以上
- 3.4リッター、V型8気筒
- 最低重量: 120kg
- パドルシフトの採用
- 3レースで使用できるエンジンは1基とする
エンジン新旧比較
|
新型エンジン |
現行エンジン |
備考 |
排気量 |
3400cc |
3000cc |
|
出力 | 600/hp+α |
550/hp |
|
|
気筒数 |
V型8気筒 |
V型8気筒 |
バンク角90度 |
吸気 |
自然吸気 |
自然吸気 |
|
重量 |
120kg |
127kg |
エアボックス、エアフィルター込み |
回転数制限 |
10300rpm |
10300rpm |
|
回転数制限方式 |
ECU |
ECU |
|
新シャーシー・エンジン導入スケジュール
2007年 |
11月中旬 |
車両最終デザイン発表 |
2008年 |
2月初旬 |
新エンジン開発テスト走行開始 |
2月中旬 |
車両中間検証 |
5月中旬 |
車両最終検証 |
6月下旬 |
新型車両発表会および新車両、新エンジン組み合わせによる走行テスト |
8月上旬 |
車両デリバリー開始 |
12月上旬 |
全車両納入終了 |
2009年 |
2月中旬 |
公式合同テスト開始 |
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori
OHNISHI
全日本選手権フォーミュラニッポン第6戦の決勝前フリー走行は、#32小暮卓史(PIAAナカジマ)がトップタイム。
決勝に向けて好調な仕上がりぶりをアピールした。
午前8時30分、30分間のフリー走行が開始された。
天候は快晴。陽射しは強いが日陰に入るとかなり涼しく、富士スピードウェイには確実に秋の気配が近づいてきているようだ。
昨日ポールポジションの#19本山哲は入念なチェック作業に終始し、このセッションでは1分29秒256、12番手に終わった。
予選3番手でポイントリーダーの#2松田次生は終了間際に1分29秒047を出して7番手でこのセッションを終えている。
彼らとは対照的に、予選ではセッティングに悩んでいたと記者会見でコメントしていた予選2番手の小暮は精力的に周回を重ね、
最終的に1分28秒502までタイムを縮めてトップでこのセッションを終えた。
2番手には#7片岡龍也が1分28秒561で続き、小暮のチームメイト、#31ロイック・デュバルが1分28秒785で3番手だった。
第6戦決勝は今日午後2時30分より、65周で戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
Fニッポン第5戦 -RIJ- (2007/08/26) Free Session Weather:Fine Course:Dry
2007 Formula Nippon Round 6 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | HONDA HF386E | 1'28.502 | - | - | 185.61 |
2 | 7 | 片岡 龍也 | Team LeMans | TOYOTA RV8J | 1'28.561 | 0.059 | 0.059 | 185.49 |
3 | 31 | ロイック・デュバル | PIAA NAKAJIMA | HONDA HF386E | 1'28.785 | 0.283 | 0.224 | 185.02 |
4 | 2 | 松田 次生 | mobilecast IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'28.843 | 0.341 | 0.058 | 184.90 |
5 | 11 | 立川 祐路 | TEAM CERUMO | TOYOTA RV8J | 1'28.932 | 0.430 | 0.089 | 184.71 |
6 | 4 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | CARCHS KONDO | TOYOTA RV8J | 1'29.023 | 0.521 | 0.091 | 184.52 |
7 | 36 | アンドレ・ロッテラー | DHG TOM'S | TOYOTA RV8J | 1'29.043 | 0.541 | 0.020 | 184.48 |
8 | 5 | 平中 克幸 | SG 5ZIGEN | HONDA HF386E | 1'29.097 | 0.595 | 0.054 | 184.37 |
9 | 1 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'29.159 | 0.657 | 0.062 | 184.24 |
10 | 33 | ロニー・クインタレッリ | BOSS.INGING | TOYOTA RV8J | 1'29.162 | 0.660 | 0.003 | 184.24 |
11 | 40 | ビヨン・ビルドハイム | DoCoMo DANDELION | HONDA HF386E | 1'29.237 | 0.735 | 0.075 | 184.08 |
12 | 19 | 本山 哲 | Arabian Oasis IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'29.256 | 0.754 | 0.019 | 184.04 |
13 | 55 | 井出 有冶 | ARTA | HONDA HF386E | 1'29.308 | 0.806 | 0.052 | 183.93 |
14 | 56 | 金石 年弘 | ARTA | HONDA HF386E | 1'29.353 | 0.851 | 0.045 | 183.84 |
15 | 8 | 高木 虎之介 | Team LeMans | TOYOTA RV8J | 1'29.392 | 0.890 | 0.039 | 183.76 |
16 | 37 | 荒 聖治 | DHG TOM'S | TOYOTA RV8J | 1'29.430 | 0.928 | 0.038 | 183.68 |
17 | 41 | ファビオ・カルボーン | DoCoMo DANDELION | HONDA HF386E | 1'29.438 | 0.936 | 0.008 | 183.67 |
18 | 34 | 横溝 直輝 | BOSS.INGING | TOYOTA RV8J | 1'29.443 | 0.941 | 0.005 | 183.66 |
19 | 6 | 吉本 大樹 | SG 5ZIGEN | HONDA HF386E | 1'29.594 | 1.092 | 0.151 | 183.35 |
20 | 3 | 柳田 真孝 | CARCHS KONDO | TOYOTA RV8J | 1'29.677 | 1.175 | 0.083 | 183.18 |
21 | 20 | ミハエル・クルム | Arabian Oasis IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'29.715 | 1.213 | 0.038 | 183.10 |
- シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
日本フォーミュラスリー協会は8月25日、全日本F3選手権第14、15戦が開催されている富士スピードウェイで記者会見を開き、
来年度から導入する「F3ナショナルクラス」の概要を発表した。
このナショナルクラスを全日本F3選手権クラスと混走させることにより、より多くのドライバーがF3に参加できる環境を整え、
若手ドライバーのスキルアップを図るとともに、減少しつつある参加台数に歯止めをかける。
F3では過去にもJクラス、Bクラスなどの名称で中古シャシーを用いた下位クラスを開催したことがあるが、
いずれもコストがネックとなり参加台数を集めることができなかったため、今回は大幅なコスト削減策に踏み切ることとした。
まず、
シャシーはホモロゲーション更新により全日本戦で使えなくなる2005年~2007年モデルを各エントラントから購入することとする。
エンジンについてはトムス3S-Gのワンメイク供給。
こちらも全日本戦が1AZ-FEに切り替わるために現行エンジンが余るということで、現状で13~14台の供給が可能とのこと。
可能な限り中古部品を活用することで、年間リース料を通常の5分の1にあたる300万円に設定する。
他にも、ブレーキ、クラッチ、ダンパーを指定部品とすることでコストを削減し、
トータルの参戦コストは2900万円程度と協会では見積もっている。
これにより、FTやFCJ、F4、FJなどの国内カテゴリーだけでなく、海外からも広くエントリーを募り、
ひいては全日本F3選手権の発展につなげていく。
なお、詳細な規定は10月ごろに改めて発表される予定だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
大嶋 和也(優勝)
予選でポールが獲れましたし、スタートさえ失敗しなければ問題ないと思っていました。
ウォームアップで少しオーバーが出ていましたので、それを修正して決勝に臨みました。
ここに来る前にスタート練習をいっぱいやって、一度も失敗しなかったので、心配はしていなかったし、
決勝に向けてのセットアップも完璧でした。
明日もスタートさえ決めれば勝てると思います。
塚越 広大(2位)
スタートで前のドライバーが失敗していたので2位にあがることができました。
でも大嶋選手にはついていけなくて、レース終盤はジャービス選手に追いつかれましたので、課題の残るレースになりました。
大嶋選手に対しては、特にどこが遅いということではなく、コース全体でついていけなかった感じです。
明日の決勝は、予選で悔しい思いをしたので、それをバネにして頑張ります。
オリバー・ジャービス(3位)
予選1回目の結果は非常に悪かったのですが、2回目は少しよくなったので、セットアップの方向性は合ってきたのかなと思います。
今日の決勝は7番手スタートから少しでも多くのポイントをとろうと思って走りました。
前の車がホイールスピンしていたので前に出ることができましたが、その後もロベルトをアウトから抜くことができたように、
クルマの状態はよかったので、もし前の車がスタートを失敗していなくても3位に上がれたんじゃないかと思います。
明日は4番手スタートということでチャンスはあると思います。トップが獲れれば最高ですね。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本F3 -RIJ- (2007/08/25) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 14 富士スピードウェイ 4.563 km
P | No | Driver | Car | Chassis | Engine | Lap | Time/ Behind |
1 | 36 | 大嶋 和也 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F306 | TOYOTA/1AZ-FE | 15 | 24'23.435 |
2 | 10 | 塚越 広大 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 15 | 10.102 |
3 | 1 | オリバー・ジャービス | DHG TOM'S F307 | DALLARA F306 | TOYOTA/1AZ-FE | 15 | 10.945 |
4 | 11 | 伊沢 拓也 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 15 | 18.341 |
5 | 3 | ロベルト・ストレイト | INGING F306 | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 15 | 19.055 |
6 | 37 | 石浦 宏明 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F307 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 15 | 19.633 |
7 | 14 | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F306 | THREEBOND NISSAN SR20VE | 15 | 23.668 |
8 | 33 | 関口 雄飛 | 広島トヨタ・ダラーラF305 | DALLARA F305 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 15 | 25.851 |
9 | 12 | 番場 琢 | ThreeBond | DALLARA F307 | THREEBOND NISSAN SR20VE | 15 | 34.935 |
10 | 62 | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF306 | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 15 | 46.833 |
11 | 2 | 中山 友貴 | Honda・戸田 FIGHTEX | DALLARA F307 | MF204C | 15 | 50.704 |
12 | 16 | 石川 資章 | Mainte・ShiOnFmu | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 15 | 1'36.098 |
- Fastest Lap: CarNo.36 大嶋和也(TDP TOM'S)1'37.215 (5/15) 168.974km/h
全日本F3第14戦は25日、富士スピードウェイで決勝を行い、ポールポジションからスタートした大嶋和也(TDP TOM'S)がスタートでトップに立つと2位以下を圧倒するスピードでゴールまで走りきり今季4勝目を上げた。2位は10秒遅れて塚越広大(TDP TOM'S)が、3位にはオリバー・ジャービス(DHG TOM'S)が入った。
午後4時オンタイムでフォーメーションラップが始まった。富士の上空は雲に覆われ日差しは無く、気温も下がり気味で、高原にしてはじめじめと湿度は高い。
全車グリッドに着きスタートが切られた。ポールポジションの大嶋和也(TPD TOM'S)は無難にスタートを決めトップで1コーナーに入りホールショットを決めた。予選2位の同僚の石浦宏明(同)はなんとエンジンストール、下位に沈んだ。代わって2位に上がってきたのが予選3位の塚越広大(HONDA Real)。予選5位からジャンプアップしたロベルト・ストレイト(INIGIN)が3位。オリバー・ジャービス(DHG TOM'S)も予選7位から4位でまで上がってきた。以下、5位伊沢拓也(HONDA Real)と続く。
5周目の1コーナーでジャービスがストレイトを捕らえ3位に上がる。ストレイトは伊沢にも追い上げられ6周目のストレートで並びかけられるがなんとか押さえ4位を守る。ストレイトはトップスピードが伸びないのか防戦一方だ。
大嶋は一人旅。8周目には2位塚越との差は5秒以上に広がった。10周で7秒弱と素晴らしいスピードでゲームを支配している。
一方、スタートを失敗した石浦は徐々に順位を回復。10周目には伊沢の背後まで迫ってきた。4位ストレイト、5位伊沢、6位石浦の3台は接近戦だ。
15周目、ファイナルラップの1コーナーでついに伊沢がストレイトをかわし4位に上がった。
レース終了。優勝は2位以下を10秒以上離し完勝の大嶋。2位に塚越、3位にジャービスが入った。これで大嶋は選手権ポイントを196と伸ばし、5位に終わったストレイトの201ポイントに対し5点差に迫ってきた。
第15戦決勝は、明日26日午後12時55分より21周で争われる。明日もポールからスタートし、ポイントリーダーを射程権に捕らえた大嶋の走りに注目だ。
Text: Yoshinori OHNSIHI / Photo: Motorsports Forum
本山 哲(ポールポジション)
今回は走り出しからベースの状態がすごくよかったので、予選1回目からクルマはほとんどイジらずに、
ウィングの微調整くらいでアジャストしていって、最後のアタックでは思い通りに走れて、トップで終われました。
午後は気温と路面温度が上がってタイム更新は難しいかな、と思っていましたが、いざ始まってみると気温、路面温度はほとんど同じで、
そうなると路面コンディションは午後のほうがよくなるので、コンマ2、3のタイムアップはいけそうかなと。
そういう中で細かいアンダーとかオーバーをアジャストしていって、最後は一番いい状態で思い切りアタックできた結果、一番だと。
シーズンを考える上でも非常に重要なこの富士のレース、になると思うし、そういう中で今日一番になれたということは、
このレースだけでなくシーズン全体の中でも意義があるな、と思います。
レースはもちろんトップでゴールしたいと思ってるんですけども、できれば今日みたいな接戦ではなく、
大差をつけて勝てるように頑張りたいですね。
小暮 卓史(予選2位)
持ち込みからクルマはある程度完成されてまして、金曜日も速いタイムが刻めて、今日に臨んだんですけど、
セクター2とセクター3のマシンバランスがちょっと違う、というのですごく悩んで、どっちかを取ればどっちかが犠牲になる、
というところで最後は妥協しつつも一番いいところかな、という状態で4セット目を走って、
僕の中ではほぼイメージどおり走れたんですけどもトップには届かなかった、と。
決勝に関しては、セッティングもまだまだ詰めるところがありますし、決勝セットも決して悪くないと思ってますんで。
(スーパーGTのクラッシュの影響は)首と背中に筋肉痛みたいなのはありますけど、だいぶ復活してきたので大丈夫です。
松田次生(予選3位)
持ち出しの時点でクルマの調子が良くなくて、オーバーステアが主に出ていたので、それをどうしようかと。
ストレートスピードも伸びていなかったので、予選1回目もセットアップに費やした状態だったんですけども、
2回目はクルマのほうもうまくまとめてこれたので、なんとか3番手になりました。ただちょっとトップは見えてない状況なので、
まだ車のほうは変えていかないといけない状況です。
レースはなるようにしかならないと思うので、勝ちを意識しすぎず、でもポイント差を詰められすぎないように、できれば優勝したいです。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本選手権フォーミュラニッポン第6戦の公式予選は、#19本山哲(アラビアンオアシス・チームインパル)が1分26秒901と、唯一の26秒台を叩き出し、今季初めてのポールポジションを獲得することとなった。
公式予選2回目は午後2時に開始された。
開始と同時に各車一斉にコースに飛び出し、最初のアタックで#32小暮卓史と#2松田次生がいきなり1分27秒台に入れてくるなど、
序盤から激しいタイムアタック合戦が繰り広げられた。
7分経過時点までのトップは小暮の27秒658だったが、8分過ぎに#36アンドレ・ロッテラーが1分27秒431と、
早くも午前中の自己ベストを更新してトップに上がってきた。
午前中トップの本山は9分経過時点で4番手タイム。
開始18分過ぎから小暮が2回目のアタックを開始。1分27秒234とこちらも午前中のタイムを更新して再びトップに躍り出る。
直後にブノワ・トレルイエが27秒364で2番手に。
ロッテラーも26分過ぎに27秒183を出してきたが、
このときヘアピン先のコース脇に#3柳田真孝がスピンしてとまっていたため黄旗が出ており、このタイムは後に無効とされた。
本山は28分過ぎに2回目のアタックに取り掛かり、27秒283で2番手に。
松田は27秒412とトップ3に届かない。
残り時間が6分を切ったところで、ほぼ全てのドライバーが4セット目のニュータイヤを投入して最後のアタックに取り掛かった。
ロッテラーは残り時間3分30秒でコースイン。
ロッテラーは無効とされたタイムを更に上回る、1分27秒144をここで叩き出し、一躍トップに。
すぐに小暮が27秒082でトップを奪い返す。
しかしチェッカーが出された直後、本山が1分26秒901と、この日唯一の26秒台を叩き出してトップに躍り出た。
松田も27秒102を最後の最後に叩き出し、3番手に浮上。
これで上位4人が午前中のベストタイムを更新したため、予選2回目の順位、1位本山、2位小暮、3位松田、
4位ロッテラーでグリッド順が確定した。
会心のアタックを終え、何度も小さくガッツポーズをしながら本山はピットロードに戻ってきた。
彼にとってこれ2005年第8戦もてぎ以来。実に1年10ヶ月ぶりのポールポジション獲得だ。
第6戦決勝は明日午後2時30分より、ピットストップありの300kmフルディスタンス、65周で戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
Fニッポン第5戦 -RIJ- (2007/08/25) Qualfying Session Weather:Fine Course:Dry
2007 Formula Nippon Round 6 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Qualify1 Qualify2 | Time | Delay | km/h |
1 | 19 | 本山 哲 | Arabian Oasis IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.374 *1'26.901 | 1'26.901 | - | 189.03 |
2 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | HONDA HF386E | 1'27.516 *1'27.082 | 1'27.082 | 0.181 | 188.64 |
3 | 2 | 松田 次生 | mobilecast IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.666 *1'27.102 | 1'27.102 | 0.201 | 188.59 |
4 | 36 | アンドレ・ロッテラー | DHG TOM'S | TOYOTA RV8J | 1'27.686 *1'27.144 | 1'27.144 | 0.243 | 188.50 |
5 | 31 | ロイック・デュバル | PIAA NAKAJIMA | HONDA HF386E | 1'27.973 *1'27.247 | 1'27.247 | 0.346 | 188.28 |
6 | 1 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.805 *1'27.364 | 1'27.364 | 0.463 | 188.03 |
7 | 11 | 立川 祐路 | TEAM CERUMO | TOYOTA RV8J | 1'27.429 *1'27.394 | 1'27.394 | 0.493 | 187.96 |
8 | 33 | ロニー・クインタレッリ | BOSS.INGING | TOYOTA RV8J | 1'27.735 *1'27.399 | 1'27.399 | 0.498 | 187.95 |
9 | 20 | ミハエル・クルム | Arabian Oasis IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.791 *1'27.455 | 1'27.455 | 0.554 | 187.83 |
10 | 40 | ビヨン・ビルドハイム | DoCoMo DANDELION | HONDA HF386E | 1'28.197 *1'27.469 | 1'27.469 | 0.568 | 187.80 |
11 | 4 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | CARCHS KONDO | TOYOTA RV8J | 1'27.957 *1'27.560 | 1'27.560 | 0.659 | 187.61 |
12 | 8 | 高木 虎之介 | Team LeMans | TOYOTA RV8J | 1'28.767 *1'27.628 | 1'27.628 | 0.727 | 187.46 |
13 | 56 | 金石 年弘 | ARTA | HONDA HF386E | 1'28.228 *1'27.678 | 1'27.678 | 0.777 | 187.35 |
14 | 34 | 横溝 直輝 | BOSS.INGING | TOYOTA RV8J | 1'28.430 *1'27.756 | 1'27.756 | 0.855 | 187.19 |
15 | 55 | 井出 有冶 | ARTA | HONDA HF386E | 1'28.170 *1'27.772 | 1'27.772 | 0.871 | 187.15 |
16 | 5 | 平中 克幸 | SG 5ZIGEN | HONDA HF386E | 1'28.422 *1'27.799 | 1'27.799 | 0.898 | 187.10 |
17 | 7 | 片岡 龍也 | Team LeMans | TOYOTA RV8J | 1'28.040 *1'27.853 | 1'27.853 | 0.952 | 186.98 |
18 | 37 | 荒 聖治 | DHG TOM'S | TOYOTA RV8J | 1'28.178 *1'27.889 | 1'27.889 | 0.988 | 186.90 |
19 | 41 | ファビオ・カルボーン | DoCoMo DANDELION | HONDA HF386E | 1'28.618 *1'27.973 | 1'27.973 | 1.072 | 186.73 |
20 | 3 | 柳田 真孝 | CARCHS KONDO | TOYOTA RV8J | 1'28.187 *1'28.000 | 1'28.000 | 1.099 | 186.67 |
21 | 6 | 吉本 大樹 | SG 5ZIGEN | HONDA HF386E | 1'29.017 *1'28.196 | 1'28.196 | 1.295 | 186.25 |
- シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
Fニッポン第5戦 -RIJ- (2007/08/25) Qualfying Session #2 Weather:Fine Course:Dry
2007 Formula Nippon Round 6 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 19 | 本山 哲 | Arabian Oasis IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'26.901 | - | - | 189.03 |
2 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | HONDA HF386E | 1'27.082 | 0.181 | 0.181 | 188.64 |
3 | 2 | 松田 次生 | mobilecast IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.102 | 0.201 | 0.020 | 188.59 |
4 | 36 | アンドレ・ロッテラー | DHG TOM'S | TOYOTA RV8J | 1'27.144 | 0.243 | 0.042 | 188.50 |
5 | 31 | ロイック・デュバル | PIAA NAKAJIMA | HONDA HF386E | 1'27.247 | 0.346 | 0.103 | 188.28 |
6 | 1 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.364 | 0.463 | 0.117 | 188.03 |
7 | 11 | 立川 祐路 | TEAM CERUMO | TOYOTA RV8J | 1'27.394 | 0.493 | 0.030 | 187.96 |
8 | 33 | ロニー・クインタレッリ | BOSS.INGING | TOYOTA RV8J | 1'27.399 | 0.498 | 0.005 | 187.95 |
9 | 20 | ミハエル・クルム | Arabian Oasis IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.455 | 0.554 | 0.056 | 187.83 |
10 | 40 | ビヨン・ビルドハイム | DoCoMo DANDELION | HONDA HF386E | 1'27.469 | 0.568 | 0.014 | 187.80 |
11 | 4 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | CARCHS KONDO | TOYOTA RV8J | 1'27.560 | 0.659 | 0.091 | 187.61 |
12 | 8 | 高木 虎之介 | Team LeMans | TOYOTA RV8J | 1'27.628 | 0.727 | 0.068 | 187.46 |
13 | 56 | 金石 年弘 | ARTA | HONDA HF386E | 1'27.678 | 0.777 | 0.050 | 187.35 |
14 | 34 | 横溝 直輝 | BOSS.INGING | TOYOTA RV8J | 1'27.756 | 0.855 | 0.078 | 187.19 |
15 | 55 | 井出 有冶 | ARTA | HONDA HF386E | 1'27.772 | 0.871 | 0.016 | 187.15 |
16 | 5 | 平中 克幸 | SG 5ZIGEN | HONDA HF386E | 1'27.799 | 0.898 | 0.027 | 187.10 |
17 | 7 | 片岡 龍也 | Team LeMans | TOYOTA RV8J | 1'27.853 | 0.952 | 0.054 | 186.98 |
18 | 37 | 荒 聖治 | DHG TOM'S | TOYOTA RV8J | 1'27.889 | 0.988 | 0.036 | 186.90 |
19 | *41 | ファビオ・カルボーン | DoCoMo DANDELION | HONDA HF386E | 1'27.973 | 1.072 | 0.084 | 186.73 |
20 | 3 | 柳田 真孝 | CARCHS KONDO | TOYOTA RV8J | 1'28.000 | 1.099 | 0.027 | 186.67 |
21 | 6 | 吉本 大樹 | SG 5ZIGEN | HONDA HF386E | 1'28.196 | 1.295 | 0.196 | 186.25 |
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'32.984 | 6.083 | 4.788 | 176.66 |
- シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'25.525
- CarNo.41は、2007年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条1.違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、罰金5万円を課す。
全日本F3選手権第15戦の公式予選は、#36大嶋和也(TDPトムス)と#10塚越広大(ホンダレーシング・チームリアル)
が同タイムで並ぶ接戦となった。
規定により、先にタイムを出した大嶋がここではポールとなり、大嶋はオートポリスでの第12戦、
13戦以来4戦連続でポールポジションを獲得することとなった。
第14戦の予選終了から10分のインターバルをおき、第15戦の公式予選は午前11時30分に開始された。
ここでも大嶋の速さは変わらず、始まってすぐに1分37秒659と、
前戦のポールタイムには僅かに及ばないながらもいきなり37秒台を出してきた。
しかし今回は塚越も37秒台に入ってみせ、なんと大嶋と同じ37秒659を出してきた。
二人はその後もアタックを繰り返したが、最後までベストを更新できず、同タイムのまま予選は終了した。
この場合、先にタイムを出したほうを上位にする規定となっており、かつ、3位以下のドライバーがいずれも二人のタイムを上回れなかったため、
大嶋のポールが確定。
大嶋はオートポリス戦以来4戦連続でポールからスタートすることとなった。
3番手には#37石浦宏明、4番手には#1オリバー・ジャービスがつけ、#3ロベルト・ストレイトは5番手に終わった。
第15戦決勝は明日12時55分より、21周で戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
全日本F3 -RIJ- (2007/08/25) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2007 All Japan F3 Championship Round 15 富士スピードウェイ 4.563 km
P | No | Driver | Car | Chassis | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | *36 | 大嶋 和也 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F306 | TOYOTA/1AZ-FE | 1'37.659 | - | - | 168.21 |
2 | *10 | 塚越 広大 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 1'37.659 | 0.000 | 0.000 | 168.21 |
3 | 37 | 石浦 宏明 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F307 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 1'37.699 | 0.040 | 0.040 | 168.14 |
4 | 1 | オリバー・ジャービス | DHG TOM'S F307 | DALLARA F306 | TOYOTA/1AZ-FE | 1'37.732 | 0.073 | 0.033 | 168.08 |
5 | 3 | ロベルト・ストレイト | INGING F306 | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 1'37.794 | 0.135 | 0.062 | 167.97 |
6 | 11 | 伊沢 拓也 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 1'38.260 | 0.601 | 0.466 | 167.18 |
7 | *33 | 関口 雄飛 | 広島トヨタ・ダラーラF305 | DALLARA F305 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 1'38.416 | 0.757 | 0.156 | 166.91 |
8 | 14 | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F306 | THREEBOND NISSAN SR20VE | 1'38.826 | 1.167 | 0.410 | 166.22 |
9 | 12 | 番場 琢 | ThreeBond | DALLARA F307 | THREEBOND NISSAN SR20VE | 1'39.141 | 1.482 | 0.315 | 165.69 |
10 | 62 | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF306 | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 1'39.175 | 1.516 | 0.034 | 165.63 |
11 | 2 | 中山 友貴 | Honda・戸田 FIGHTEX | DALLARA F307 | MF204C | 1'39.603 | 1.944 | 0.428 | 164.92 |
12 | 16 | 石川 資章 | Mainte・ShiOnFmu | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 1'42.202 | 4.543 | 2.599 | 160.73 |
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 1'47.439 | 9.780 | 5.237 | 152.89 |
- CarNo.36,10は、2007年全日本フォーミュラ3統一規則第3章第24条6.により、順位を決定した。
- CarNo.33は、2007年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条1.違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、罰金5万円を課す。
全日本F3選手権第14戦の公式予選が富士スピードウェイで行われ、#36大嶋和也
(TDPトムス)が1分37秒582でポールポジションを獲得した。
フォーミュラニッポンの赤旗中断の影響で、第14戦の公式予選は5分遅れの11時5分に予選開始となった。
大嶋は開始早々から好タイムを連発。開始8分で38秒227までタイムを上げてトップに立つ。
#10塚越広大も38秒231を出して大嶋に迫るが、大嶋もすぐに37秒582を叩き出してみせ、塚越を引き離す。
更にはセッション終盤に大嶋のチームメイト、#37石浦宏明も37秒882までタイムを削って2番手に上がってきた。
塚越も懸命にアタックを続けるが、38秒009が精一杯の状況だ。
結局、1位大嶋、2位石浦と、トムス勢が1-2を形成して予選は終了した。
一方、同じくトムスのオリバー・ジャービスはこのセッション7位と低迷。ポイントランキングトップの#3ロベルト・
ストレイトも5番手に終わった。
第14戦決勝は今日午後4時5分より、15周で戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
全日本選手権フォーミュラニッポン第6戦富士スピードウェイの公式予選1回目は、#19本山哲(アラビアンオアシス・
チームインパル)が1分27秒374でトップ。
2番手には#11立川祐路(チームセルモ)がつけ、
先週の鈴鹿1000kmで大クラッシュを演じた#32小暮卓史(PIAAナカジマ)は3番手と、健在ぶりをアピールした。
公式予選1回目は午前10時から45分間で行われた。
空は快晴で陽射しは強いが、時折涼しい風が吹いている。
開始8分で#8高木虎之介がネッツコーナーでスピン。コースにかかった状態でエンジンをストールさせてしまったため、
早くも赤旗中断となった。
車両回収作業による10分間の中断の後、予選は再開され、#1ブノワ・トレルイエ、#7片岡龍也、
#4J.P.オリベイラらが早速コースイン。
ここでトレルイエが1分27秒805を出してトップに立った。
その5分後、本山が1分27秒775を出してトップに躍り出ると、直後に#2松田次生が27秒733、
#32小暮卓史が27秒516と次々にトップタイムを塗り替えていく。
#36アンドレ・ロッテラーも1分27秒686を出して2番手に上がってきた。
残り時間5分で各ドライバー一斉にニュータイヤを投入しての2度目のアタックを敢行。
ここで本山が小暮のタイムを上回る1分27秒374で再びトップに。そしてここでいきなり立川が27秒429を叩き出し、
一気に2番手に上がってきた。
一方、本山のすぐ前を走っていた小暮は僅かに自己ベストに届かず、3番手に後退。松田は4番手で午前中の予選を終えた。
赤旗の原因を作った高木は結局20番手に終わった。
公式予選2回目は午後2時5分より、同じく45分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
全日本F3 -RIJ- (2007/08/25) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2007 All Japan F3 Championship Round 14 富士スピードウェイ 4.563 km
P | No | Driver | Car | Chassis | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 36 | 大嶋 和也 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F306 | TOYOTA/1AZ-FE | 1'37.582 | - | - | 168.34 |
2 | 37 | 石浦 宏明 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F307 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 1'37.882 | 0.300 | 0.300 | 167.82 |
3 | 10 | 塚越 広大 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 1'38.009 | 0.427 | 0.127 | 167.61 |
4 | 33 | 関口 雄飛 | 広島トヨタ・ダラーラF305 | DALLARA F305 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 1'38.084 | 0.502 | 0.075 | 167.48 |
5 | 3 | ロベルト・ストレイト | INGING F306 | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 1'38.130 | 0.548 | 0.046 | 167.40 |
6 | 11 | 伊沢 拓也 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 1'38.146 | 0.564 | 0.016 | 167.37 |
7 | 1 | オリバー・ジャービス | DHG TOM'S F307 | DALLARA F306 | TOYOTA/1AZ-FE | 1'38.237 | 0.655 | 0.091 | 167.22 |
8 | 14 | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F306 | THREEBOND NISSAN SR20VE | 1'38.528 | 0.946 | 0.291 | 166.72 |
9 | 12 | 番場 琢 | ThreeBond | DALLARA F307 | THREEBOND NISSAN SR20VE | 1'39.052 | 1.470 | 0.524 | 165.84 |
10 | 2 | 中山 友貴 | Honda・戸田 FIGHTEX | DALLARA F307 | MF204C | 1'39.794 | 2.212 | 0.742 | 164.61 |
11 | 62 | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF306 | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 1'40.015 | 2.433 | 0.221 | 164.24 |
12 | *16 | 石川 資章 | Mainte・ShiOnFmu | DALLARA F306 | TOM'S TOYOTA 3S-GE | 1'42.581 | 4.999 | 2.566 | 160.13 |
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 1'47.606 | 10.024 | 5.025 | 152.66 |
- CarNo.16は、本大会特別規則書第28条違反(ピットロード速度超過)により、罰金3万円を課した。
Fニッポン第5戦 -RIJ- (2007/08/25) Qualfying Session #1 Weather:Fine Course:Dry
2007 Formula Nippon Round 6 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 19 | 本山 哲 | Arabian Oasis IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.374 | - | - | 188.01 |
2 | 11 | 立川 祐路 | TEAM CERUMO | TOYOTA RV8J | 1'27.429 | 0.055 | 0.055 | 187.89 |
3 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | HONDA HF386E | 1'27.516 | 0.142 | 0.087 | 187.70 |
4 | 2 | 松田 次生 | mobilecast IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.666 | 0.292 | 0.150 | 187.38 |
5 | 36 | アンドレ・ロッテラー | DHG TOM'S | TOYOTA RV8J | 1'27.686 | 0.312 | 0.020 | 187.34 |
6 | 33 | ロニー・クインタレッリ | BOSS.INGING | TOYOTA RV8J | 1'27.735 | 0.361 | 0.049 | 187.23 |
7 | 20 | ミハエル・クルム | Arabian Oasis IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.791 | 0.417 | 0.056 | 187.11 |
8 | 1 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | TOYOTA RV8J | 1'27.805 | 0.431 | 0.014 | 187.08 |
9 | 4 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | CARCHS KONDO | TOYOTA RV8J | 1'27.957 | 0.583 | 0.152 | 186.76 |
10 | 31 | ロイック・デュバル | PIAA NAKAJIMA | HONDA HF386E | 1'27.973 | 0.599 | 0.016 | 186.73 |
11 | 7 | 片岡 龍也 | Team LeMans | TOYOTA RV8J | 1'28.040 | 0.666 | 0.067 | 186.58 |
12 | 55 | 井出 有冶 | ARTA | HONDA HF386E | 1'28.170 | 0.796 | 0.130 | 186.31 |
13 | 37 | 荒 聖治 | DHG TOM'S | TOYOTA RV8J | 1'28.178 | 0.804 | 0.008 | 186.29 |
14 | 3 | 柳田 真孝 | CARCHS KONDO | TOYOTA RV8J | 1'28.187 | 0.813 | 0.009 | 186.27 |
15 | 40 | ビヨン・ビルドハイム | DoCoMo DANDELION | HONDA HF386E | 1'28.197 | 0.823 | 0.010 | 186.25 |
16 | 56 | 金石 年弘 | ARTA | HONDA HF386E | 1'28.228 | 0.854 | 0.031 | 186.19 |
17 | 5 | 平中 克幸 | SG 5ZIGEN | HONDA HF386E | 1'28.422 | 1.048 | 0.194 | 185.78 |
18 | 34 | 横溝 直輝 | BOSS.INGING | TOYOTA RV8J | 1'28.430 | 1.056 | 0.008 | 185.76 |
19 | 41 | ファビオ・カルボーン | DoCoMo DANDELION | HONDA HF386E | 1'28.618 | 1.244 | 0.188 | 185.37 |
20 | 8 | 高木 虎之介 | Team LeMans | TOYOTA RV8J | 1'28.767 | 1.393 | 0.149 | 185.06 |
21 | 6 | 吉本 大樹 | SG 5ZIGEN | HONDA HF386E | 1'29.017 | 1.643 | 0.250 | 184.54 |
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'33.490 | 6.116 | 4.473 | 175.71 |
- 赤旗中断時刻: 10:08'16~10:18'34
- シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'25.525
◇クスコDUNLOPスバルインプレッサ、 今季初のスーパーラップ進出を果たすも決勝はリタイア
【公式予選】
真夏の耐久レースということで、チームは冷却系のレイアウトを見直し、昨年までインプレッサをドライブしていた小林且雄をCドライバーに迎えドライバー3人態勢で臨むことになった。18日の鈴鹿は朝10時
の段階で気温36℃と暑い。今回も予選開始と共に山野が真っ先にコースインした。1セット目のタイヤで2分7秒798をマークしてピットイン。2セット目のタイヤに交換して2分7秒330にタイムアップした。このタイムが6位となり、ついにAWDインプレッサがトップ10に残り、スーパーラップ(SL)進出を決めることになった。
5番目の出走となったSLは、既に新品タイヤを2セット使い切っておりタイムアップは厳しい状態で、2分8秒603の10位でSLを終了することになった。しかしSL後に最低地上高が規定をクリアしていないことが判明しタイムは抹消。それでも10番グリッドを確保できることができた
のは幸いだった。
【決勝レース】
気温33℃、路面温度51℃とグリッドに立っているだけで汗だくとなる鈴鹿。13時5分にグリーンランプが点灯して1000kmの決勝レースがスタートした。序盤は無理をせず一旦12位にポジションダウンした山野だったが、ペースの上がらない車両をかわして8周目には11位、10周目には10位へ戻った。さらに17周目には9位へポジションを上げたが、22周目のシケイン進入でGT500車両からの接触を受けて左リヤフェンダーが破損。タイヤがフェンダーと接触して白煙が出る状態となったため、当初の予定よりやや早くピットインしてタイヤを交換して青木に交代。リヤフェンダーを修復してコースへ送り出したが、修復が万全ではなく次の周にもう一度ピットインを喫することになった。
青木は18位まで落ちたポジションをじわじわとリカバリー。41周目には13位まで順位を上げていったが、このとき左のリヤハブにトラブルが発生し、思うようにペースを上げられない状態になっていた。57周と青木は予定より早めのピットイン。ここで山野に交代した。山野に交代後、今度は左のフロントハブにもトラブルが発生。山野は我慢の走りを続けていたが、たまらずレース中盤の90周でピットイン。このままでは満足な走りもできないと判断され、ピットガレージでリタイアとなった。レース終盤、鈴鹿は雷雨に見舞われたがこのとき既にインプレッサの姿はコース上になく、ウェットコンディションにおけるパフォーマンスを披露できなかったのは残念だった。
- ◆上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
- [スバルモータースポーツマガジン]
Text & Photo:スバルテクニカインターナショナル株式会社
終盤の大逆転で1号車が念願の今季初優勝

終盤の大逆転で勝利をものにしたレクサスSC430
(No.1 宝山 TOM\'S SC430)
SUPER GTの第6戦「International Pokka 1000km」が8月18日(土)、19日(日)の両日、三重県・鈴鹿サーキットで開催された。
昨年からSUPER GTのシリーズ戦に組み込まれた、伝統の「鈴鹿1000km」は、レース距離が通常の300km(第3戦富士のみ500km)の約3倍。さらに、真夏の炎天下で6時間に渡って競われる、SUPER GTでは最も苛酷なレースとなる。長丁場のレースへ、チームによっては3人目のドライバーを加えての参戦となる。
今大会にはGT500クラスに16台、GT300クラスに25台の計41台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに6台のレクサスSC430、GT300クラスに2台のトヨタMR-Sと1台のトヨタ セリカが出場した。
シリーズ戦唯一、レース終盤にライトを点灯しての夜間走行を強いられることもあり、17日(金)に行われた公式練習では、ナイトランセッションも行われた。
◆予選◆
17日(金)の公式練習時から、記録的な猛暑に見舞われた鈴鹿サーキットは、予選が行われた18日(土)も厳しい暑さに包まれた。
午前10時から行われた予選第1セッション開始時には、既に気温は35度を超えている厳しいコンディション。この暑さの中で、セッション終盤に激しいタイムアタックが繰り広げられ、ECLIPSE ADVAN SC430 25号車が5番手、Forum Eng.SC430 6号車が8番手、ZENT CERUMO SC430 38号車が10番手でスーパーラップ出場を決めた。GT300クラスでは、ポイントランキング首位に付けるTOY STORY Racing apr MR-S 101号車が100kgのウェイトハンデにも関わらず5番手、DOUBLEHEAD apr MR-S 31号車が7番手でスーパーラップへ進出した。
午後2時15分から行われた予選第2セッションに続き、スーパーラップが行われ、好走を見せた25号車が3番手、38号車が4番手につけ、レクサスSC430が2列目グリッドを占め、6号車は9番手グリッドとなった。GT300クラスは、31号車が6番手、101号車が7番手から決勝へと臨んだ。
◆決勝◆
19日(日)午後1時、好天に恵まれ、厳しい暑さの下で、5.807kmのコースを173周、1000kmに渡る決勝レースのスタートが切られた。
4番手スタートの38号車は、1周目に3位に躍進すると、その後も速さを見せ、5周目には2位、8周目には首位奪取。その後も首位を快調に逃げる38号車の後方では、3番手スタートの25号車が2位に浮上し、激しい上位争いが繰り広げられた。
しかし、38号車は31周目に左リアタイヤのバーストによりコースアウト。なんとかコースへ復帰し、ピットでタイヤを交換したものの、後退を余儀なくされてしまった。代わって首位争いを繰り広げていた25号車も、上位を激しく追い詰めていたが、49周目に右リアタイヤがバースト。ピットへは戻ったものの、車両右後部のダメージが大きく、痛恨のリタイアとなってしまった。
一方、11番手と後方グリッドからスタートした宝山 TOM'S SC430 1号車は、着実にポジションを上げて行き、50周目には2位に浮上。その後は、首位を行くNSXを、1号車が追う展開で、レースは終盤戦へと突入した。
夏の太陽が傾きだした午後5時過ぎには、西の空から雲がかかり始め、5時半を過ぎると、天気は一変し、雨が降り始めた。コースアウトやスピンが続出する中で、各車ピットインしレインタイヤへと交換。さらに、雨は強さを増し、路面コンディションはヘビーウェットとなった。
この難しい状況の中で、ウェットを得意とするA.ロッテラーの駆る1号車は首位へと狙いを定めて好走。雨が上がった後、乾き始めた路面を見定め、159周目に真っ先にスリックタイヤへと交換作業を行った。その2周後に、首位のNSXもタイヤ交換を行ったが、1号車は、ピットアウト後のタイヤが暖まるまでの隙を見逃さず、161周目に首位へと躍り出て、その後は後続との差を広げ、6時間以上に渡る長丁場の1000kmレースを制し、念願の今季初優勝を飾った。
また、38号車が7位、6号車が9位、デンソー サード SC430 39号車が11位でチェッカーを受けた。
GT300クラスでは、31号車が7位フィニッシュ。101号車はドライブシャフトトラブルで14位。ウェッズスポーツセリカ19号車も接触などで12位に終わった。
- トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
-
暑い中、長時間応援頂いたファンの皆様には、本当にお疲れさまでしたと感謝したい。決して楽な戦いではなかったが、メーカー、チーム、ドライバーが一体となって、力を合わせて頑張った結果、1000kmの長丁場のレースを制することが出来た。ライバルは強敵だが、この調子を維持して後半戦に向け、全力で臨みたい。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社
■後方から追い上げた「XANAVI NISMO Z」が3位表彰台を獲得
晴天に恵まれたこの日、朝から30度を超す猛暑の中、3万5500名ものファンが鈴鹿サーキットに集まった。午後1時、真夏の耐久レースはスタート。ポールポジションを獲得した「YellowHat YMS モバHO! TOMICA Z」(#3 セバスチャン・フィリップ/柳田真孝) は7周目までレースをリードしたが、ソフトなタイヤを装着していたため摩耗が早く、8周目に後続に先頭を譲ることとなった。その後一時10位まで順位を落とすものの、突然の降雨があった終盤以降は6位に復帰。そのままフィニッシュラインを目指したが、ナイトセッションに#23 Zと競り合ってコースアウト。8位に後退し、チェッカーフラッグを受けた。
予選13位からスタートした「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/リチャード・ライアン/安田裕信)はオープニングラップで#35 SC430と軽く接触してタイムをロス。そのまま#35がコース上に停車したため、GT500クラス最後尾の15位となって先行車の追い上げを開始した。27周目には10位。他のトップグループの車両は合計4回のピットインでレースを終える計画を立てており、5回のピットインが必要なZ勢には苦しい展開が予想されたが、確実なペースで周回を重ね、上位から離れない位置を維持していた。午後5時過ぎに雷雨がサーキットを襲ったため、各チームが慌ててレインタイヤを装着するためにピットインする中、タイミングよくこの事態に対応した#23 Zは138周目には3位に浮上。終盤も安定した走りで3位表彰台を獲得した。
怪我治療からブノワ・トレルイエが復帰した「カルソニック インパルZ」(#12 トレルイエ/星野一樹/ジェレミー・デュフォア)は、10位からトレルイエがレースをスタート。完全復帰を印象づける華麗なドライビングで17周目には4位にまで順位を上げたが、63周目にコースアウトしてクラッシュ。車体リア部にダメージを負いリタイヤとなった。
「MOTUL AUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/松田次生)は予選14位からスタートし徐々に順位を上げる計画であったが、最初のドライバー交代の直後の周回で#23 Zと接触してコースアウト。グラベルベッドからの脱出に手間取り大きくロス。長く下位に低迷したが、降雨後の終盤に6位まで順位を押し上げてフィニッシュした。
「WOODONE ADVAN Clarion Z」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は、予選15位からレースをスタートし、暫定7位まで順位を上げたが、結果的に10位で完走した。
- 上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
- http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html
Text & Photo: NISMO
波乱の展開が続いた1000kmレースでARTA NSX(伊藤/ファーマン/井出組)が2位表彰台を獲得

2007年8月19日(日):決勝
会場:鈴鹿サーキット(5.807km)
天候:予選/晴れ 決勝/晴れのち雨のち曇り
気温:34℃(13:00現在)
路面温度:53℃(13:00現在)
決勝レース:173周(1004.611km)
観客:3万5000人(主催者発表)
8月19日(日)、三重県にある鈴鹿サーキットにおいて2007 オートバックス SUPER GT第6戦「第36回インターナショナルポッカ1000km」の決勝レースが開催された。1966年に始まった真夏のスポーツカーレースの祭典である鈴鹿1000kmが、昨年よりSUPER GTのシリーズ戦に加わり、SUPER GTシリーズ最長のラウンドとなっている。

このラウンドは第3ドライバーの登録が可能なため、Honda NSX-GT勢では伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組(#8 ARTA NSX)にフォーミュラ・ニッポン参戦中の井出有治選手が、金石勝智/金石年弘組(#17 REAL NSX)は全日本F3選手権参戦中の伊沢拓也選手が第3ドライバーを務めることとなった。
今シーズンのSUPER GTシリーズは、Honda NSX-GT勢が開幕戦から速さを発揮し、シリーズチャンピオン争いでもリードを保っている。ドライバー部門では、#8 ARTA NSXの伊藤選手とファーマン選手が61ポイントを獲得して首位に立ち、2位には#100 RAYBRIG NSXのドミニク・シュワガー選手と細川慎弥選手が続いている。チーム部門でも、#8 AUTOBACS RACING TEAM AGURIが60ポイントで首位に立っている。
8月18日(土)に開催された公式予選において、NSX-GTは開幕戦から6戦連続してスーパーラップに全車5台が出場することとなった。スーパーラップでの最上位は#32 ロイック・デュバル/ファビオ・カルボーン組(EPSON NSX)の2番手となったため、NSX-GTの6戦連続ポールポジション獲得はかなわなかった。ランキングトップの#8 伊藤/R.ファーマン/井出組(ARTA NSX)は5番手、#100 D.シュワガー/細川組(RAYBRIG NSX)は6番手、#17 金石勝智/金石年弘/伊沢組(REAL NSX)が7番手、#18道上龍/小暮卓史組(TAKATA童夢NSX)が8番手から決勝スタートを迎えることとなった。
レースウイークは連日天候に恵まれ、決勝レースが開催される19日(日)も朝から気温は上昇し、決勝スタート時点で気温34℃、湿度76%、路面温度は53℃となった。ドライバー、マシン、タイヤともに厳しいコンディションの中、40台(GT500クラス計16台)のマシンがフォーメーションラップを開始。13時05分にローリングスタートが切られた。
オープニングラップは大きな順位変動もなく、#32 EPSON NSXのL.デュバル選手が2位を走行、5-6-7-8位を#8 ARTA NSXのR.ファーマン選手、#17 REAL NSXの金石年弘選手、#100 RAYBRIG NSXのD.シュワガー選手、#18 TAKATA童夢NSXの小暮卓史選手が走行する。L.デュバル選手は6周目の1コーナーで3位に順位を下げるものの、トップグループからは離れずに上位 2台の様子をうかがう走りをみせる。7周目、#17 REAL NSXにスタート違反によるドライブスルー・ペナルティの裁定が下されたため、GT500クラス最後尾に後退する。
13周目、2位を走行する#3 YellowHat YMS モバHO! TOMICA Zの背後に迫っていた#32 EPSON NSXがダンロップコーナーでGT300クラスのマシンと接触し、相手のマシンがスピンを喫した。その接触行為に対してドライブスルー・ペナルティの裁定が下されて大きく順位を落とすこととなった。この時点から3位争いに#18 TAKATA童夢NSX、#8 ARTA NSX、#100 RAYBRIG NSXが加わり、数台による激しいバトルが繰り広げられた。ソフトタイヤを選んでいたライバル勢が早めのピットインを敢行したのに対し、NSX-GTは安定したタイムをキープ。激しい混戦が続く21周目に入るころには、#18 TAKATA童夢NSXが3位に浮上した。しかし、18周目のダンロップコーナーで#12 カルソニックインパルZのリアに接触して10秒のピットストップ・ペナルティが科されてしまう。
トップを走行していた#38 ZENT CERUMO SC430がドライバー交代直後にタイヤがバーストするトラブルが発生して後退。代わって#8 ARTA NSXのR.ファーマン選手が2位、#100 RAYBRIG NSXのD.シュワガー選手が3位に浮上する。
33周終了時に#100 RAYBRIG NSXと#18 TAKATA童夢NSXがピットイン。#100 RAYBRIG NSXはピット作業で時間をロスしたために順位を後退させてしまう。34周終了時、トップを走行する#25 ECLIPSE ADVAN SC430と2位の#8 ARTA NSXが同時にピットイン。リアタイヤのみを交換し、ピット作業時間で勝った#8 ARTA NSXの伊藤選手がトップに浮上した。#8 ARTA NSXはリストリクターを29.8φに絞り、50kgのウエイトハンデを積みながらも快走を続ける。その後、#23 XANAVI NISMO Zがトップに浮上するが伊藤選手はトップの背後に迫り、3位の#25 ECLIPSE ADVAN SC430と3台のトップ争いを繰り広げる。
50周目、3位を走行していた#25 ECLIPSE ADVAN SC430のリアタイヤがバーストしたために後退。直後に#23 XANAVI NISMO Zが2回目のピットインを敢行したため、再び#8 ARTA NSXが単独トップに浮上する。
スタートから2時間が経過した時点で、トップは#8 ARTA NSXの伊藤選手、3位にはペナルティ・ストップから追い上げてきた#32 EPSON NSXのF.カルボーン選手が浮上。4位に#100 RAYBRIG NSXの細川選手、5位に#17 REAL NSXの金石勝智選手、6位に#18 TAKATA童夢NSXの道上選手が走行し、上位6台中でNSX-GTが5台を占める展開となった。
レースも折り返しとなる87周目時点では、#18 TAKATA童夢NSXが5位に浮上し、#17 REAL NSXは7位となったが、NSX-GT勢はマシンに大きなトラブルも無く快調に走行を重ねる。トップを走行する#8 ARTA NSXは、第2~3スティントの間、2位の#1 宝山TOM'S SC430に対して約3秒の差をキープし続けた。第4スティントを担当する伊藤選手への交代時でも、スタッフの迅速なピット作業とリアタイヤのみ交換する作戦が功を奏し、2位との差を5秒以上へ広げることに成功した。#17 REAL NSXは第4スティントを第3ドライバーの伊沢選手が担当。新人らしからぬ好ラップタイムを刻み続けて快走を続けた。
レースも終盤に入り、#8 ARTA NSXは2位に11秒以上の差をつけて独走を続ける。しかし、120周を過ぎたあたりから西の空に大きな入道雲が現れ、134周目を過ぎたあたりから少しずつ雨が降り始めた。135周目のヘアピンカーブで3位を走行していた#32 EPSON NSXがGT300クラスのマシンと接触し、右フロントタイヤに大きなダメージを負って無念のリタイアとなった。
136周目になるとスプーンカーブあたりで大粒の雨が降り始め、伊藤選手も少しコースアウトを喫したあと、ドライバー交代を含めたピットインを敢行。レインタイヤに交換して48秒9のピット作業でR.ファーマン選手がコースに復帰した。
さらに、コースは視界が遮られるほどの激しい雷雨となり、各チームが大慌てでレインタイヤへの交換のためピットインを敢行した。レインタイヤを装着してトップを走行するR.ファーマン選手は、ウエットコンディションの中で激しく追い上げる2位の#1 宝山TOM'S SC430に対し、粘り強い走行を続ける。
141周目のホームストレート終わりで、#18 TAKATA童夢NSXの小暮選手がスピンしてイン側のクラッシュパッドに激しく接触。マシンは大破してリタイアとなったが幸いにも小暮選手にケガは無かった。
残り30周となるころには雨も上がったが、ウエット路面の状況に変化は無い。146周目にはトップのR.ファーマン選手と2位の差は約2秒となり、緊迫したトップ争いが続く。残り20周あたりから徐々に路面が乾き始めるが、日が沈みかけている時間帯であり、ハーフウエットの状態が続いた。しかし、乾きだした路面状況を見て2位の#1 宝山TOM'S SC430がドライタイヤに換装。続いて#8 ARTA NSXも161周終了時にピットインを敢行してドライタイヤに換装した。しかし、ピットアウト直後のデグナーコーナーでトップの座を奪われ、最後まで粘るものの9秒940差の2位でチェッカーフラッグを受けた。#100 RAYBRIG NSXは4位、#17 REAL NSXは5位となった。
この結果、ドライバー部門のシリーズチャンピオン争いにおいて#8 ARTA NSXのR.ファーマン選手/伊藤選手が計69ポイントでトップを堅持。タイトル獲得へ向けて大きなポイント獲得となった。チーム部門でも計78ポイントを獲得しているAUTOBACS RACING TEAM AGURIがトップを堅持している。
コメント
- Hiroshi Shirai 白井 裕
Honda NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー
-
「8号車は、ウエイトハンデのある中で、トップを快走してくれましたが、レース終盤からの天候の変化により、2位という惜しい結果に終わりました。しかし、最後まで白熱した争いができましたし、チャンピオンシップ獲得に向けては、よい結果を残せたと思います。
18号車と32号車は、リタイアという残念な結果に終わりましたが、課題であったマシンの信頼性については、プロジェクトメンバーが一丸となって取り組んできた成果が出てきたと思っています。次回のもてぎでいい結果を残せるようがんばりますので、今後とも応援よろしくお願いします」
- Daisuke Ito 伊藤大輔
#8 ARTA NSX(2位)
-
「正直ホッとしています。これだけ長い距離のレースで、最後に荒れた展開になりましたが、ラルフが本当にがんばってくれました。重いウエイトハンデを積んで2位という結果は最高だと思います。ラルフや井出やスタッフが最後まで努力をしてくれたおかげです。 NSX-GTを完走させることができてよかったです。これで、チャンピオンシップ争いでも大きくリードできたと思います。後半戦も全力を尽くしますので応援をお願いいたします」
- Ralph Firman ラルフ・ファーマン
#8 ARTA NSX(2位)
-
「普通は2位を獲得できればうれしいものだけど、今回は本当に残念です。アンドレ(ロッテラー)のがんばりもすごかったですが、タイヤ交換のタイミングが勝負の分かれ目になりましたね。ハンデが大きかった私たちのNSX-GTでポイントを獲得できたことはよかったし、チャンピオンシップ争いも期待が大きくなりました。チームスタッフがすばらしいクルマを準備してくれたことに感謝します」
- Yuji Ide 井出有治
#8 ARTA NSX(2位)
-
「応援しているだけで疲れました。2人のドライバーががんばってくれて、表彰台に上がれたことはうれしいです。クルマはとても調子がよかったです。いつでも走れる準備はしていたのですが、出番が無くてよかったです。今度はぜひレースに出たいですね」
Text & Photo: HONDA

GT500クラス #1宝山トムスSC430
- 脇阪寿一
-
今日は本当は勝つつもりはなく、淡々とレースをしていたんです。
今まで勝とう勝とうと思いすぎて悪い流れになっていましたが、今日はリラックスしてレースに臨めて、いい結果が出せました。
雨が降ってきたときは、なんとしてもポジションを守らないといけなかったし、ドライビングも難しかったんですが、同時に
『これはアンドレの路面だ』と思っていたので、レインでもスリックでもイケると思ったし、
ラルフとアンドレでいい勝負をしてくれると思ったのでワクワクしましたし、実際非常に面白かったです。
今ポイントがどうなってるか把握してませんけど、これからもファンに喜んでもらえるようなレースをしていきたいです。
- アンドレ・ロッテラー
-
今は最高の気分です。こんなに沢山のファンの前で勝てたことは一生忘れられないでしょうね。
最初のスティントは、いろいろ確認することが目標でしたが、周囲がミステイクをしてくれたおかげで順位を上げられました。
2番目のスティントでも8番のホンダは依然として速く、
100kgもウェイトハンデを積んでるのにどうしてあんなペースで走れるのか不思議に思っていました。
雨が降ってきて、コースアウトする場面もありましたが、それでも速いペースを保つことができましたから、
深溝を履いたのは正しかったと思いますし、スリックに換えたタイミングも正しかったと思います。
終盤明らかに路面が乾いてきましたが、暗くてよく見えなかったので、フィーリングだけで判断してスリックに換えました。
チームから交換を打診されてから半周走ってみて判断しました。
このままではどのみちラルフには追いつけないと思いましたし。
スリックに変えたのは正しいタイミングだったと思いますし、クルマも今日のコンディションに遭っていたと思います。
- オリバー・ジャービス
-
ファンタスティックなフィーリングです。
今日は走ることができませんでしたが、チームはすごくよくしてくれたので、感謝していますし、おめでとうといいたいです。
来年またGTに参加したいです。
すばらしい結果でしたし、大勢のファンの前でポディウムに上がれたのも嬉しいです。
GT300クラス #2プリヴェKENZOアセット紫電
- 加藤寛規
-
ようやく勝てました。
これまで何回もフロントローからスタートしたのに表彰台に上がれませんでしたが、今回は吉本君にも来てもらって、勝てたので嬉しいです。
ファーストスティントはトップで1コーナーをぬけることだけを考えていたんですが、
26号車が2位に上がって後続を押さえてくれたこともあって、楽な展開になりました。それでも見えない部分で問題はあったんですが、
チームがうまくこなしてくれました。
これでウェイトはフルになりますから、これからはどうやって1ポイントを獲っていくかを、高橋さんと考えていきます。
- 高橋一穂
-
最初は涼しくなって楽なコンディションになってから30周ほどいく予定だったのに、雨の中を走ることになってしまいました。
雨って大嫌いなんですよねぇ(笑)それでもあとから晴れてくれたので、結果オーライです。
今回は何百人も応援団が来てくれてましたし、どこかで勝てるならここで勝つのが一番だとは思っていました。
- 吉本大樹
-
久しぶりのGTでしたが、車内が暑くて大変でした。
レースは一瞬たりとも気が抜けない展開でしたが、加藤さんが大きなギャップを広げてくれたので助かりました。
雨が降ってきてしまったのは、高橋さんによると、ボクが雨男だかららしいんですが(笑)コースアウトしたときは、
路面が半分ドライで半分ウェットという状況でした。一瞬ヒヤっとしましたが、あれもパフォーマンス、ということで。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿サーキットで開催された2007スーパーGT第6戦、ポッカ1000kmは、#1宝山トムスSC430(脇阪寿一/アンドレ・
ロッテラー/オリバー・ジャービス組)が、いち早くスリックタイヤに履き替えたロッテラーの好判断により逆転に成功、
見事に今季初勝利を挙げることとなった。
GT300クラスは終始トップを快走した#2プリヴェKENZOアセット紫電(高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹組)
が後続に大差をつけて逃げ切り、こちらも待ちに待った初勝利を挙げてみせた。
(観客動員数:35,500人)

全てのチームを大混乱に陥れた雨は140周を過ぎたあたりから徐々に弱まり、路面は次第に乾いていった。
このコンディション変化にいち早く対応したのが昨年のチャンピオンチーム、トムスだった。
1号車はロッテラーの判断で159周終わりでピットに飛び込み、スリックタイヤに履き替えてコースに戻った。
この時点でトップの#8ARTA NSXとは6秒以上の差が開いており、一方3位の#23ザナヴィZとは1周近い差があった。
アウトラップではGT300の周回遅れにも追いつかれるほどの苦しい走行となったロッテラーだが、タイヤに熱が入るにつれ、
他のレインタイヤ勢とは明らかに違うペースで走れるようになっていく。
これを見て8号車は161周終わりでスリックへの交換を決断する。
しかし既に2周を消化して充分に温まった1号車のタイヤと、履き替えたばかりの8号車のタイヤの性能差は如何ともしがたく、
8号車がピットアウトした時点でホームストレート1本分あった両者の差は、あっというまに縮まっていった。
そして遂にロッテラーは、デグナーカーブで#8ラルフ・ファーマンのインに飛び込み、トップの座を奪い取ることに成功すると、
そのまま一気にファーマンを突き放しにかかる。
162周終了時点でその差は既に5.962秒にまで開き、164周を終える頃には11.598秒となった。
数周後にはファーマンもロッテラーをしのぐペースで周回を始めるが、時既に遅く、
フィニッシュ時に9.940まで迫るのが精一杯だった。
9部9厘手中にしかけた勝利を惜しくも逃した伊藤とファーマンだったが、それでも厳しいハンデの中で15ポイントをもぎ取ったことは、
チャンピオンシップを戦う上では大きなアドバンテージになったはず。
これでシリーズポイントを76まで伸ばし、有効ポイントでも73と、2位以下との差を26に広げた。
3位にはオープニングラップでクラス最後尾まで後退を余儀なくされた#23ザナヴィニスモZが、粘りの走りで順位を挽回し、
表彰台の一角をもぎ取って見せ、ポイントランキングでも#100レイブリックNSXを抜いて2位に浮上した。
GT300クラスは、#2紫電が終盤スリック換装と加藤へのドライバー交代を行う磐石の構えでこの波乱の一線を悠々と制すとともに、
今回ドライブシャフトのトラブルに見舞われてノーポイントに終わった#101トイストーリーMR-Sを総合ポイントで上回り、
有効ポイントでも1点差に迫った。
雨の中をハイペースで追い上げた#43ARTAガライヤが#62ウィルコムヴィーマックを追い詰め、
148周目の1コーナーでインから抜き去って2位に浮上したものの、遂にトップをひた走る#2紫電を脅かすまでには至らなかった。
3位にはスリックタイヤで追い上げる#46宝山Zの追撃を退けた#62ウィルコムヴィーマックが入った。
次戦はツインリンクもてぎ。9月9日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA
36th INTERNATIONAL POKKA 1000km -RIJ- (2007/08/19) Final Race Weather:Fine-Rainy-Cloudy Course:Dry-Wet-Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 500 | 1 | 1 | 宝山 TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー オリバー・ジャービス | BS | 173 | 6:04'10.983 |
2 | 500 | 2 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | 伊藤 大輔 ラルフ・ファーマン 井出有冶 | BS | 173 | 9.940 |
3 | 500 | 3 | 23 | XANAVI NISMO Z NISSAN FAIRLADY Z | 本山 哲 リチャード・ライアン 安田 裕信 | BS | 172 | 1Lap |
4 | 500 | 4 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | ドミニク・シュワガー 細川 慎弥 | BS | 172 | 1Lap |
5 | 500 | 5 | *17 | REAL NSX HONDA NSX | 金石 勝智 金石 年弘 伊沢拓也 | BS | 171 | 2Laps |
6 | 500 | 6 | 22 | MOTUL AUTECH Z NISSAN FAIRLADY Z | ミハエル・クルム 松田次生 | BS | 171 | 2Laps |
7 | 500 | 7 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 高木虎之介 | BS | 170 | 3Laps |
8 | 500 | 8 | 3 | YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | セバスチャン・フィリップ 柳田 真孝 | BS | 170 | 3Laps |
9 | 500 | 9 | 6 | Forum Eng. SC430 LEXUS SC430 | 片岡 龍也 ビヨン・ビルドハイム | BS | 170 | 3Laps |
10 | 500 | 10 | *24 | WOODONE ADVAN Clarion Z NISSAN FAIRLADY Z | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒聖治 | YH | 170 | 3Laps |
11 | 300 | 1 | 2 | プリヴェKENZOアセット・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 高橋 一穂 加藤 寛規 吉本 大樹 | YH | 159 | 14Laps |
12 | 300 | 2 | 43 | ARTA Garaiya ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 159 | 14Laps |
13 | 300 | 3 | 62 | WILLCOM ADVAN VEMAC408R VEMAC 408R | 柴原眞介 黒澤 治樹 | YH | 159 | 14Laps |
14 | 300 | 4 | 46 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 佐々木 孝太 横溝 直輝 | DL | 159 | 14Laps |
15 | 300 | 5 | 13 | エンドレスアドバン洗剤革命 Z NISSAN FAIRLADY Z | 影山正美 藤井 誠暢 | YH | 158 | 15Laps |
16 | 300 | 6 | 4 | EBBRO 350R VEMAC RD350R | 田中 哲也 山崎 信介 渡辺 明 | YH | 157 | 16Laps |
17 | 300 | 7 | 31 | DOUBLEHEAD apr MR-S TOYOTA MR-S | 峰尾恭輔 坂本 雄也 | MI | 157 | 16Laps |
18 | 300 | 8 | 47 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 脇阪 薫一 密山 祥吾 | DL | 157 | 16Laps |
19 | 300 | 9 | 55 | DHG ADVAN FORD GT FORD GT | 池田 大祐 番場 琢 | YH | 156 | 17Laps |
20 | 300 | 10 | 333 | ADVAN UEMATSU 320R VEMAC RD320R | 植松 忠雄 阪口 良平 井上 貴志 | YH | 156 | 17Laps |
21 | 300 | 11 | 7 | RE 雨宮 ADVAN RX-7 MAZDA RX-7 | 井入 宏之 折目 遼 山野直也 | YH | 156 | 17Laps |
22 | 300 | 12 | 19 | ウェッズスポーツセリカ TOYOTA CELICA | 飯田 章 関口 雄飛 | YH | 156 | 17Laps |
23 | 300 | 13 | 666 | 楽天 BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 下山征人 | YH | 150 | 23Laps |
24 | 300 | 14 | 101 | TOY STORY Racing apr MR-S TOYOTA MR-S | 大嶋 和也 石浦宏明 | MI | 149 | 24Laps |
25 | 300 | 15 | 70 | ノマド・GAIKOKUYA・ADVANGT3-RS PORSCHE 996GT3RS | 石橋 義三 小泉洋史 AKAZAME OYAJI | YH | 148 | 25Laps |
26 | 300 | 16 | 33 | HANKOOK NSC PORSCHE PORSCHE 911GT3R | 木下 みつひろ 坂本 祐也 | HK | 145 | 28Laps |
27 | 500 | 11 | 39 | デンソー サード SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平中 克幸 | BS | 143 | 30Laps |
28 | 500 | 12 | *18 | TAKATA 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 140 | 33Laps |
29 | 300 | 17 | 67 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI Gallardo R-G3 | 黒澤 翼 和田 久 古谷 直広 | YH | 137 | 36Laps |
30 | 500 | 13 | *32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル ファビオ・カルボーン | DL | 134 | 39Laps |
31 | 300 | 18 | 9 | LEYJUN DUNLOP MT900 MOSLER MT900R OOX | 田中 勝喜 筒井 克彦 OSAMU | DL | 120 | 53Laps |
---- 以上規定周回数[70%](GT500: 121Laps / GT300: 111Laps)完走 ---- |
- | 300 | - | 77 | クスコ DUNLOP スバルインプレッサ SUBARU IMPREZA | 山野 哲也 青木 孝行 小林 且雄 | DL | 90 | 83Laps |
- | 500 | - | 12 | カルソニック インパル Z NISSAN FAIRLADY Z | ブノワ・トレルイエ 星野 一樹 ジェレミー・デュフォア | BS | 63 | 110Laps |
- | 300 | - | 26 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 谷口 信輝 ドミニク・ファーンバッハー 西澤 和之 | YH | 57 | 116Laps |
- | 300 | - | 110 | GREEN-TEC KUMHO BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 黒澤 琢弥 光貞秀俊 | KH | 51 | 122Laps |
- | 500 | - | 25 | ECLIPSE ADVAN SC430 LEXUS SC430 | 土屋 武士 織戸学 | YH | 50 | 123Laps |
- | 300 | - | 111 | KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 菊地 靖 Guts 城内 壷林 貴也 | KH | 20 | 153Laps |
- | 300 | - | 5 | クムホ プロμ マッハ号 320R VEMAC 320R | 玉中 哲二 竹内 浩典 澤 圭太 | KH | 16 | 157Laps |
- | 500 | - | 35 | BANDAI DUNLOP SC430 LEXUS SC430 | 服部 尚貴 ピーター・ダンブレック ロニー・クインタレッリ | DL | 0 | 173Laps |
- | 300 | - | *11 | TOTAL BENEFIT・JIM CENTER F360 FERRARI F360 MODENA | 植田 正幸 菅 一乗 松田 秀士 | YH | 127 | 46Laps |
- Fastest Lap(GT500): CarNo.23 XANAVI NISMO Z (本山哲) 1'57.998 (3/172) 177.17km/h
- Fastest Lap(GT300): CarNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規) 2'07.515 (2/159) 163.94km/h
- CarNo.17は、2007 SGT SpR 第28条15(反則スタート)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.32は、2007 SGT SpR 第29条14違反によりドライビングスルーペナルティを課した。 (2回)
- CarNo.18は、2007 SGT SpR 第29条14違反によりペナルティストップ10秒を課した。
- CarNo.24は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章2(危険なドライブ行為)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.11は、2007年 SGT SpR 第29条1違反(東コースショットカット)により失格とする。
2007スーパーGT第6戦決勝はスタートから5時間を経過。
依然トップの#8ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン/井出有治組)は145周を消化したが、
突然降ってきた雨にペースが上がらず、2位宝山SCの猛追を受けている。
GT300トップも依然として#2プリヴェKENZOアセット紫電(高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹組)だが、
レインタイヤへの交換に手間取り、アドバンテージを失うこととなった。
レースが130周を過ぎたあたりから突然雨が降ってきた。
雨脚は一気に強まり、コース上のあちこちで激しい水煙が上がる状態に。
これには堪らず各車一斉にピットになだれ込み、レインタイヤに履き替える。
この混乱の最中、135周目のヘアピンで#32エプソンNSXと周回遅れの#19ウェッズスポーツセリカが接触。
32号車は右フロントの足回りにダメージを負ってピットに戻り、レースを終えた。
トップの8号車も137周目のスプーンで堪らずコースアウト。その周終わりでレインタイヤを装着。
しかしここから先のペースがなかなか上がらない。
逆に2位の#1宝山SCを駆るアンドレ・ロッテラーはここで一気にペースを上げて、トップとの差を詰めにかかった。
ロッテラーが2度のコースアウトを喫したにもかかわらず、一時は9秒近くまで開いていた両者の差は瞬く間に2秒前後まで詰まってきた。
周回遅れをかわすタイミングで差は増減を繰り返すが、明らかにロッテラーのペースが速い。
こうした状況の中、5位を走っていた#18TAKATA童夢NSXが142周目の1コーナーで大クラッシュ。
ドライバーの小暮卓史は無事だったが、クルマは大きなダメージを受けてコース脇にストップしてしまった。
GT300クラストップの紫電も127周目のデグナーでコースアウト。ドライバーの吉本は懸命にピットを目指し、
最後のスティントを高橋に託す。
しかしここで、インパクトレンチのホースが外れるアクシデントが発生。作業に1分近くを要したが、
2位の62号車との差がほぼ1周ちかいこともあり、なんとかトップでコースに復帰した。
5時間経過時点での順位は、GT500クラスが145周を消化して
8-1-23-100-17-3-38-24-6-22-39-18-32
GT300は134周を消化して
2-62-7-46-43-13-47-4-31-55-333-19-666の順だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
36th INTERNATIONAL POKKA 1000km -RIJ- (2007/08/19) After 750km Weather:Cloudy Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 500 | 1 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | 伊藤 大輔 ラルフ・ファーマン 井出有冶 | BS | 130 | 4:28'15.190 |
2 | 500 | 2 | 1 | 宝山 TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー オリバー・ジャービス | BS | 130 | 11.453 |
3 | 500 | 3 | 32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル ファビオ・カルボーン | DL | 130 | 35.890 |
4 | 500 | 4 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | ドミニク・シュワガー 細川 慎弥 | BS | 130 | 1'02.810 |
5 | 500 | 5 | 18 | TAKATA 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 130 | 1'12.525 |
6 | 500 | 6 | 23 | XANAVI NISMO Z NISSAN FAIRLADY Z | 本山 哲 リチャード・ライアン 安田 裕信 | BS | 130 | 1'19.149 |
7 | 500 | 7 | 17 | REAL NSX HONDA NSX | 金石 勝智 金石 年弘 伊沢拓也 | BS | 130 | 1'32.738 |
8 | 500 | 8 | 3 | YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | セバスチャン・フィリップ 柳田 真孝 | BS | 129 | 1Lap |
9 | 500 | 9 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 高木虎之介 | BS | 129 | 1Lap |
10 | 500 | 10 | 24 | WOODONE ADVAN Clarion Z NISSAN FAIRLADY Z | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒聖治 | YH | 129 | 1Lap |
11 | 500 | 11 | 39 | デンソー サード SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平中 克幸 | BS | 129 | 1Lap |
12 | 500 | 12 | 22 | MOTUL AUTECH Z NISSAN FAIRLADY Z | ミハエル・クルム 松田次生 | BS | 129 | 1Lap |
13 | 500 | 13 | 6 | Forum Eng. SC430 LEXUS SC430 | 片岡 龍也 ビヨン・ビルドハイム | BS | 128 | 2Laps |
14 | 300 | 1 | 2 | プリヴェKENZOアセット・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 高橋 一穂 加藤 寛規 吉本 大樹 | YH | 121 | 9Laps |
15 | 300 | 2 | 62 | WILLCOM ADVAN VEMAC408R VEMAC 408R | 柴原眞介 黒澤 治樹 | YH | 120 | 10Laps |
16 | 300 | 3 | 7 | RE 雨宮 ADVAN RX-7 MAZDA RX-7 | 井入 宏之 折目遼 山野 直也 | YH | 120 | 10Laps |
17 | 300 | 4 | 43 | ARTA Garaiya ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 120 | 10Laps |
18 | 300 | 5 | 46 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 佐々木 孝太 横溝 直輝 | DL | 119 | 11Laps |
19 | 300 | 6 | 13 | エンドレスアドバン洗剤革命 Z NISSAN FAIRLADY Z | 影山正美 藤井 誠暢 | YH | 119 | 11Laps |
20 | 300 | 7 | 31 | DOUBLEHEAD apr MR-S TOYOTA MR-S | 峰尾恭輔 坂本 雄也 | MI | 119 | 11Laps |
21 | 300 | 8 | 47 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 脇阪 薫一 密山 祥吾 | DL | 119 | 11Laps |
22 | 300 | 9 | 19 | ウェッズスポーツセリカ TOYOTA CELICA | 飯田 章 関口 雄飛 | YH | 118 | 12Laps |
23 | 300 | 10 | 4 | EBBRO 350R VEMAC RD350R | 田中 哲也 山崎 信介 渡辺明 | YH | 118 | 12Laps |
24 | 300 | 11 | 55 | DHG ADVAN FORD GT FORD GT | 池田 大祐 番場 琢 | YH | 118 | 12Laps |
25 | 300 | 12 | 333 | ADVAN UEMATSU 320R VEMAC RD320R | 植松 忠雄 阪口 良平 井上 貴志 | YH | 118 | 12Laps |
26 | 300 | 13 | 666 | 楽天 BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 下山征人 | YH | 112 | 18Laps |
27 | 300 | 14 | 11 | TOTAL BENEFIT・JIM CENTER F360 FERRARI F360 MODENA | 植田 正幸 菅 一乗 松田 秀士 | YH | 112 | 18Laps |
28 | 300 | 15 | 70 | ノマド・GAIKOKUYA・ADVANGT3-RS PORSCHE 996GT3RS | 石橋 義三 小泉洋史 AKAZAME OYAJI | YH | 112 | 18Laps |
29 | 300 | 16 | 101 | TOY STORY Racing apr MR-S TOYOTA MR-S | 大嶋 和也 石浦宏明 | MI | 110 | 20Laps |
30 | 300 | 17 | 33 | HANKOOK NSC PORSCHE PORSCHE 911GT3R | 木下 みつひろ 坂本 祐也 | HK | 106 | 24Laps |
31 | 300 | 18 | 67 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI Gallardo R-G3 | 黒澤 翼 和田 久 古谷 直広 | YH | 103 | 27Laps |
32 | 300 | 19 | 9 | LEYJUN DUNLOP MT900 MOSLER MT900R OOX | 田中 勝喜 筒井 克彦 OSAMU | DL | 95 | 35Laps |
33 | 300 | 20 | 77 | クスコ DUNLOP スバルインプレッサ SUBARU IMPREZA | 山野 哲也 青木 孝行 小林 且雄 | DL | 90 | 40Laps |
34 | 500 | 14 | 12 | カルソニック インパル Z NISSAN FAIRLADY Z | ブノワ・トレルイエ 星野 一樹 ジェレミー・デュフォア | BS | 63 | 67Laps |
35 | 300 | 21 | 26 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 谷口 信輝 ドミニク・ファーンバッハー 西澤 和之 | YH | 57 | 73Laps |
36 | 500 | 15 | 25 | ECLIPSE ADVAN SC430 LEXUS SC430 | 土屋 武士 織戸学 | YH | 50 | 80Laps |
37 | 300 | 22 | 110 | GREEN-TEC KUMHO BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 黒澤 琢弥 光貞秀俊 | KH | 36 | 94Laps |
38 | 300 | 23 | 111 | KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 菊地 靖 Guts 城内 壷林 貴也 | KH | 20 | 110Laps |
39 | 300 | 24 | 5 | クムホ プロμ マッハ号 320R VEMAC 320R | 玉中 哲二 竹内 浩典 澤 圭太 | KH | 16 | 114Laps |
40 | 500 | 16 | 35 | BANDAI DUNLOP SC430 LEXUS SC430 | 服部 尚貴 ピーター・ダンブレック ロニー・クインタレッリ | DL | 0 | 130Laps |
- Fastest Lap: CarNo.23 XANAVI NISMO Z (本山哲) 1'57.998 (3/87) 177.17km/h
- CarNo.17は、2007 SGT SpR 第28条15(反則スタート)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.32は、2007 SGT SpR 第29条14違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.18は、2007 SGT SpR 第29条14違反によりペナルティストップ10秒を課した。
- CarNo.24は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章2(危険なドライブ行為)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
2007スーパーGT第6戦決勝は、スタートから4時間が経過した。
依然としてトップは#8ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン/井出有治組)。
GT300クラスは#2プリヴェKENZOアセット紫電(高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹組)がこちらもトップを維持している。
順調に周回を重ねるトップの8号車を僅差で追い上げる2番手の#1宝山SC。
両者は104周終わりで同時にピットに入ってきた。
この時点での1-2位の差は2秒強。
しかしタイヤ4本交換の1号車に対して、8号車はここでもリヤ2本交換を敢行。
この結果、1号車が作業に46秒を費やしたのに対し、8号車は37秒でピットアウトすることができ、
この結果10秒ものアドバンテージを築くことに成功した。
ドライバーは8号車がラルフ・ファーマンから伊藤大輔に。1号車はアンドレ・ロッテラーから脇阪寿一に交代した。
2台ともサードドライバーを登録しているが、ここまでは一度も登場の機会がない。
GT300クラスは、#2紫電が順調にトップをひた走る一方で、
#7雨宮RX-7と#62ウィルコムヴィーマックによる2位争いが接近。
両者は98周終わりで同時にピットイン。
ここで給油量の多いRX-7を尻目にヴィーマックが2位に浮上した。
その後方では#43ガライヤの高木真一と#13エンドレスZの影山正美の激しい5位争いが展開され、
102周目に一旦は13号車が前に出たものの、高木は同じ周の最終コーナーで影山のインに並びかけて5位を奪還。
更には#46宝山Zをも攻略して4位に浮上した。
#2紫電は100周終わりでピットイン。クールスーツにトラブルを抱えながらも加藤はトップを守りきって再び吉本に交代した。
ARTA NSXは4時間終了時点で118周を消化。ここまでの順位は
8-1-32-100-18-23-17-39-3-24-38-6-22
GT300は紫電が110周を消化して
2-62-7-43-46-13-31-19-47-4-55-333-11の順となっている。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
36th INTERNATIONAL POKKA 1000km -RIJ- (2007/08/19) After 500km Weather:Fine Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 500 | 1 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | 伊藤 大輔 ラルフ・ファーマン 井出有冶 | BS | 87 | 2:59'48.724 |
2 | 500 | 2 | 1 | 宝山 TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー オリバー・ジャービス | BS | 87 | 6.783 |
3 | 500 | 3 | 32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル ファビオ・カルボーン | DL | 87 | 16.573 |
4 | 500 | 4 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | ドミニク・シュワガー 細川 慎弥 | BS | 87 | 43.049 |
5 | 500 | 5 | 18 | TAKATA 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 87 | 57.260 |
6 | 500 | 6 | 23 | XANAVI NISMO Z NISSAN FAIRLADY Z | 本山 哲 リチャード・ライアン 安田 裕信 | BS | 87 | 1'12.728 |
7 | 500 | 7 | 17 | REAL NSX HONDA NSX | 金石 勝智 金石 年弘 伊沢拓也 | BS | 87 | 1'13.419 |
8 | 500 | 8 | 39 | デンソー サード SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平中 克幸 | BS | 87 | 1'35.364 |
9 | 500 | 9 | 24 | WOODONE ADVAN Clarion Z NISSAN FAIRLADY Z | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒聖治 | YH | 86 | 1Lap |
10 | 500 | 10 | 3 | YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | セバスチャン・フィリップ 柳田 真孝 | BS | 86 | 1Lap |
11 | 500 | 11 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 高木虎之介 | BS | 86 | 1Lap |
12 | 500 | 12 | 6 | Forum Eng. SC430 LEXUS SC430 | 片岡 龍也 ビヨン・ビルドハイム | BS | 86 | 1Lap |
13 | 500 | 13 | 22 | MOTUL AUTECH Z NISSAN FAIRLADY Z | ミハエル・クルム 松田次生 | BS | 86 | 1Lap |
14 | 300 | 1 | 2 | プリヴェKENZOアセット・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 高橋 一穂 加藤 寛規 吉本 大樹 | YH | 81 | 6Laps |
15 | 300 | 2 | 7 | RE 雨宮 ADVAN RX-7 MAZDA RX-7 | 井入 宏之 折目遼 山野 直也 | YH | 81 | 6Laps |
16 | 300 | 3 | 62 | WILLCOM ADVAN VEMAC408R VEMAC 408R | 柴原眞介 黒澤 治樹 | YH | 81 | 6Laps |
17 | 300 | 4 | 13 | エンドレスアドバン洗剤革命 Z NISSAN FAIRLADY Z | 影山正美 藤井 誠暢 | YH | 80 | 7Laps |
18 | 300 | 5 | 19 | ウェッズスポーツセリカ TOYOTA CELICA | 飯田 章 関口 雄飛 | YH | 80 | 7Laps |
19 | 300 | 6 | 46 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 佐々木 孝太 横溝 直輝 | DL | 80 | 7Laps |
20 | 300 | 7 | 43 | ARTA Garaiya ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 80 | 7Laps |
21 | 300 | 8 | 31 | DOUBLEHEAD apr MR-S TOYOTA MR-S | 峰尾恭輔 坂本 雄也 | MI | 79 | 8Laps |
22 | 300 | 9 | 47 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 脇阪 薫一 密山 祥吾 | DL | 79 | 8Laps |
23 | 300 | 10 | 55 | DHG ADVAN FORD GT FORD GT | 池田 大祐 番場 琢 | YH | 79 | 8Laps |
24 | 300 | 11 | 4 | EBBRO 350R VEMAC RD350R | 田中 哲也 山崎 信介 渡辺明 | YH | 79 | 8Laps |
25 | 300 | 12 | 333 | ADVAN UEMATSU 320R VEMAC RD320R | 植松 忠雄 阪口 良平 井上 貴志 | YH | 79 | 8Laps |
26 | 300 | 13 | 666 | 楽天 BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 下山征人 | YH | 77 | 10Laps |
27 | 300 | 14 | 11 | TOTAL BENEFIT・JIM CENTER F360 FERRARI F360 MODENA | 植田 正幸 菅 一乗 松田 秀士 | YH | 76 | 11Laps |
28 | 300 | 15 | 70 | ノマド・GAIKOKUYA・ADVANGT3-RS PORSCHE 996GT3RS | 石橋 義三 小泉洋史 AKAZAME OYAJI | YH | 75 | 12Laps |
29 | 300 | 16 | 77 | クスコ DUNLOP スバルインプレッサ SUBARU IMPREZA | 山野 哲也 青木 孝行 小林 且雄 | DL | 74 | 13Laps |
30 | 300 | 17 | 33 | HANKOOK NSC PORSCHE PORSCHE 911GT3R | 木下 みつひろ 坂本 祐也 | HK | 74 | 13Laps |
31 | 300 | 18 | 101 | TOY STORY Racing apr MR-S TOYOTA MR-S | 大嶋 和也 石浦宏明 | MI | 71 | 16Laps |
32 | 300 | 19 | 67 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI Gallardo R-G3 | 黒澤 翼 和田 久 古谷 直広 | YH | 66 | 21Laps |
33 | 500 | 14 | 12 | カルソニック インパル Z NISSAN FAIRLADY Z | ブノワ・トレルイエ 星野 一樹 ジェレミー・デュフォア | BS | 63 | 24Laps |
34 | 300 | 20 | 9 | LEYJUN DUNLOP MT900 MOSLER MT900R OOX | 田中 勝喜 筒井 克彦 OSAMU | DL | 63 | 24Laps |
35 | 300 | 21 | 26 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 谷口 信輝 ドミニク・ファーンバッハー 西澤 和之 | YH | 57 | 30Laps |
36 | 500 | 15 | 25 | ECLIPSE ADVAN SC430 LEXUS SC430 | 土屋 武士 織戸学 | YH | 50 | 37Laps |
37 | 300 | 22 | 110 | GREEN-TEC KUMHO BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 黒澤 琢弥 光貞秀俊 | KH | 27 | 60Laps |
38 | 300 | 23 | 111 | KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 菊地 靖 Guts 城内 壷林 貴也 | KH | 20 | 67Laps |
39 | 300 | 24 | 5 | クムホ プロμ マッハ号 320R VEMAC 320R | 玉中 哲二 竹内 浩典 澤 圭太 | KH | 16 | 71Laps |
40 | 500 | 16 | 35 | BANDAI DUNLOP SC430 LEXUS SC430 | 服部 尚貴 ピーター・ダンブレック ロニー・クインタレッリ | DL | 0 | 87Laps |
- Fastest Lap: CarNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲) 1'57.998 (3/87) 177.17km/h
- CarNo.17は、2007 SGT SpR 第28条15(反則スタート)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.32は、2007 SGT SpR 第29条14違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.18は、2007 SGT SpR 第29条14違反によりペナルティストップ10秒を課した。
- CarNo.24は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章2(危険なドライブ行為)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
2007スーパーGT第6戦決勝はスタートから3時間が経過。
総合トップの#8ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン/井出有治)も88周を消化して、
周回数の上でも折り返し点を過ぎたところだ。
GT300クラスのトップは依然として#2プリヴェKENZOアセット紫電(高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹)。加藤、吉本、加藤とつないで、
現在は加藤が2度目の走行を担当している。
スタートから2時間もの間、トラブルとアクシデントが頻発した今年のポッカ1000kmだが、
ここにきて少し落ち着いた展開となってきた。
GT500クラスは#8ARTA NSXと#23ザナヴィZがルーティンストップのたびにトップを入れ替える。
8号車は69周終わりで2度目のピットストップ。ドライバーは再びラルフ・ファーマンに。
23号車は80周終わりで3度目のピットストップ。こちらもリチャード・ライアンが2度目の走行に入っている。
88周終了時点での順位は、
8-1-32-100-18-23-17-39-24-3-38-6-22。
2位の#1宝山SCが僅差で8号車を追い、一旦はペナルティで後退した32エプソンNSXも順位を挽回してきた。
GT300クラスは、トップの紫電が82周を消化して、
2-7-62-13-46-19-43-47-31-55-4-333-666
ここまで順調に上位を走っていた#26ユンケルポルシェにトラブルが発生し、ガレージでの修復作業が続いている。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
2007スーパーGT第6戦決勝はスタートから2時間を経過。
この時点でのトップは#8ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン/井出有治)。59周を消化した。
GT300クラスは依然として#2プリヴェKENZOアセット紫電(高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹)が順調にトップを快走している。
序盤からアクシデントの頻発する荒れたレースとなった今年のポッカ1000kmだが、1時間を過ぎてもまだ波乱は相次いだ。
まず序盤トップに躍り出た#38ZENTセルモSCが高木虎之介に後退して間もない32周目の1-2コーナーでコースアウト。
コース復帰後もスロー走行のままピットへ向かう。
左のリヤタイヤのエアが完全に抜け切っており、高木はタイヤ交換してそのままコースへ復帰した。
周回遅れをかわす際に#39デンソーSCと接触した#24ウッドワンZには危険行為の最低が下されてドライブスルーのペナルティが課せられた。
24号車は33周終わりでピットへ。
#18TAKATA童夢NSXは33周終わりでピット作業を行った際、燃料漏れから出火。しかしすぐに消し止められ、
コースへ復帰した。
34周終わりではトップの#25エクリプスSCと2位の#8ARTA NSXが同時にピットイン。
両者ともリヤタイヤのみの交換でドライバーチェンジを済ませてコースイン。
ここでいち早く作業を済ませたARTAがトップに立った。
2位には#23ザナヴィZが割って入った。
更にザナヴィZを駆るリチャード・ライアンは36周目の1コーナーで#8伊藤大輔のインを突いてトップに躍り出る。
その一方で、
130Rでコースアウトを喫した#22モチュールZはフロントタイヤのスローパンクチャーにより40周終わりでピットインを強いられることになり、
同じニスモ勢で明暗が分かれる格好となった。
23号車の背後には8号車、25号車がぴったりとつけ、一時は団子状態で周回を重ねていたが、
3位の25号車は50周目のダンロップで右リヤタイヤがバースト、これにより右側のボディーワークの大半がダメージを受けてしまい、
ここで戦列を離れることとなってしまった。
4位以下も#1宝山SC、#3イエローハットZ、#6フォーラムエンジSC、#32エプソンNSXらが激しいバトルを展開するが、
6号車は度重なるスピンとコースアウトにより下位に後退。しかし走行は続けている。
#23ザナヴィZは50周終わりで2度目のルーティンストップ。
この間に#8ARTA NSXがトップに立つ。2番手には#1宝山SCが繰り上がった。
2時間終了時点での順位は、59周を消化したGT500クラスが
8-1-32-100-17-18-23-3-24-39-38-6-22の順。
GT300クラスは
2-26-7-62-43-46-13-55-47-19-333-31-77。
2位以下がめまぐるしく順位を入れ替える一方で、#2紫電は快調にトップをひた走っている。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
36th INTERNATIONAL POKKA 1000km -RIJ- (2007/08/19) After 250km Weather:Fine Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 500 | 1 | 23 | XANAVI NISMO Z NISSAN FAIRLADY Z | 本山 哲 リチャード・ライアン 安田 裕信 | BS | 44 | 1:30'56.435 |
2 | 500 | 2 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | 伊藤 大輔 ラルフ・ファーマン 井出有冶 | BS | 44 | 0.610 |
3 | 500 | 3 | 25 | ECLIPSE ADVAN SC430 LEXUS SC430 | 土屋 武士 織戸学 | YH | 44 | 1.215 |
4 | 500 | 4 | 3 | YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | セバスチャン・フィリップ 柳田 真孝 | BS | 44 | 6.539 |
5 | 500 | 5 | 1 | 宝山 TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー オリバー・ジャービス | BS | 44 | 9.714 |
6 | 500 | 6 | 32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル ファビオ・カルボーン | DL | 44 | 14.313 |
7 | 500 | 7 | 6 | Forum Eng. SC430 LEXUS SC430 | 片岡 龍也 ビヨン・ビルドハイム | BS | 44 | 15.335 |
8 | 500 | 8 | 18 | TAKATA 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 44 | 35.421 |
9 | 500 | 9 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | ドミニク・シュワガー 細川 慎弥 | BS | 44 | 35.654 |
10 | 500 | 10 | 17 | REAL NSX HONDA NSX | 金石 勝智 金石 年弘 伊沢拓也 | BS | 44 | 37.804 |
11 | 500 | 11 | 39 | デンソー サード SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平中 克幸 | BS | 44 | 1'07.184 |
12 | 500 | 12 | 24 | WOODONE ADVAN Clarion Z NISSAN FAIRLADY Z | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒聖治 | YH | 44 | 1'07.872 |
13 | 500 | 13 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 高木虎之介 | BS | 44 | 1'29.415 |
14 | 500 | 14 | 12 | カルソニック インパル Z NISSAN FAIRLADY Z | ブノワ・トレルイエ 星野 一樹 ジェレミー・デュフォア | BS | 43 | 1Lap |
15 | 500 | 15 | 22 | MOTUL AUTECH Z NISSAN FAIRLADY Z | ミハエル・クルム 松田次生 | BS | 43 | 1Lap |
16 | 300 | 1 | 2 | プリヴェKENZOアセット・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 高橋 一穂 加藤 寛規 吉本 大樹 | YH | 41 | 3Laps |
17 | 300 | 2 | 26 | ユンケルパワー タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 谷口信輝 ドミニク・ファーンバッハー 西澤 和之 | YH | 41 | 3Laps |
18 | 300 | 3 | 7 | RE 雨宮 ADVAN RX-7 MAZDA RX-7 | 井入 宏之 折目遼 山野 直也 | YH | 41 | 3Laps |
19 | 300 | 4 | 62 | WILLCOM ADVAN VEMAC408R VEMAC 408R | 柴原眞介 黒澤 治樹 | YH | 41 | 3Laps |
20 | 300 | 5 | 4 | EBBRO 350R VEMAC RD350R | 田中 哲也 山崎 信介 渡辺 明 | YH | 41 | 3Laps |
21 | 300 | 6 | 46 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 佐々木 孝太 横溝 直輝 | DL | 41 | 3Laps |
22 | 300 | 7 | 43 | ARTA Garaiya ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 41 | 3Laps |
23 | 300 | 8 | 13 | エンドレスアドバン洗剤革命 Z NISSAN FAIRLADY Z | 影山正美 藤井 誠暢 | YH | 40 | 4Laps |
24 | 300 | 9 | 19 | ウェッズスポーツセリカ TOYOTA CELICA | 飯田 章 関口 雄飛 | YH | 40 | 4Laps |
25 | 300 | 10 | 31 | DOUBLEHEAD apr MR-S TOYOTA MR-S | 峰尾 恭輔 坂本雄也 | MI | 40 | 4Laps |
26 | 300 | 11 | 55 | DHG ADVAN FORD GT FORD GT | 池田 大祐 番場 琢 | YH | 40 | 4Laps |
27 | 300 | 12 | 47 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 脇阪 薫一 密山祥吾 | DL | 40 | 4Laps |
28 | 300 | 13 | 333 | ADVAN UEMATSU 320R VEMAC RD320R | 植松 忠雄 阪口 良平 井上 貴志 | YH | 40 | 4Laps |
29 | 300 | 14 | 11 | TOTAL BENEFIT・JIM CENTER F360 FERRARI F360 MODENA | 植田 正幸 菅 一乗 松田 秀士 | YH | 40 | 4Laps |
30 | 300 | 15 | 77 | クスコ DUNLOP スバルインプレッサ SUBARU IMPREZA | 山野 哲也 青木 孝行 小林 且雄 | DL | 40 | 4Laps |
31 | 300 | 16 | 666 | 楽天 BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 下山征人 | YH | 39 | 5Laps |
32 | 300 | 17 | 33 | HANKOOK NSC PORSCHE PORSCHE 911GT3R | 木下 みつひろ 坂本 祐也 | HK | 39 | 5Laps |
33 | 300 | 18 | 9 | LEYJUN DUNLOP MT900 MOSLER MT900R OOX | 田中 勝喜 筒井 克彦 OSAMU | DL | 39 | 5Laps |
34 | 300 | 19 | 70 | ノマド・GAIKOKUYA・ADVANGT3-RS PORSCHE 996GT3RS | 石橋 義三 小泉洋史 AKAZAME OYAJI | YH | 38 | 6Laps |
35 | 300 | 20 | 101 | TOY STORY Racing apr MR-S TOYOTA MR-S | 大嶋 和也 石浦宏明 | MI | 37 | 7Laps |
36 | 300 | 21 | 67 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI Gallardo R-G3 | 黒澤 翼 和田 久 古谷 直広 | YH | 30 | 14Laps |
37 | 300 | 22 | 110 | GREEN-TEC KUMHO BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 黒澤 琢弥 光貞秀俊 | KH | 27 | 17Laps |
38 | 300 | 23 | 111 | KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 菊地 靖 Guts 城内 壷林 貴也 | KH | 20 | 24Laps |
39 | 300 | 24 | 5 | クムホ プロμ マッハ号 320R VEMAC 320R | 玉中 哲二 竹内 浩典 澤 圭太 | KH | 16 | 28Laps |
40 | 500 | 16 | 35 | BANDAI DUNLOP SC430 LEXUS SC430 | 服部 尚貴 ピーター・ダンブレック ロニー・クインタレッリ | DL | 0 | 44Laps |
- Fastest Lap: CarNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲) 1'57.998 (3/44) 177.17km/h
- CarNo.17は、2007 SGT SpR 第28条15(反則スタート)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.32は、2007 SGT SpR 第29条14違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.18は、2007 SGT SpR 第29条14違反によりペナルティストップ10秒を課した。
- CarNo.24は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章2(危険なドライブ行為)違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
スーパーGT第6戦、ポッカ1000kmは予定通り午後1時にスタート。
1時間経過現在のトップは#25エクリプスアドバンSC(土屋武士/織戸学組)。GT300クラスは#2プリヴェKENZOアセット紫電
(高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹組)がポールポジションから順調にトップを快走している。
GT500ポールの#3イエローハットZはセバスチャン・フィリップのドライブで序盤トップを快走していたが、
タイヤの消耗が進むにつれて次第にペースを落とし、
遂に8周目の1コーナーで#38ZENTセルモSCの立川祐路にインを突かれてトップを明け渡すことに。
#3フィリップはその後も#32エプソンNSXの猛追を受け、16周目のスプーンで両者は接触、17周目のヘアピン先で#32が前に出る。
しかし2位に上がった32号車も、13周目のダンロップコーナーで#43ガライヤを周回遅れにする際にこれを押し出し、
スピンアウトさせたためにドライブスルーの裁定が下っており、この周終わりでピットインすることに。
タイヤの消耗によりペースの上がらない3号車はその後もじりじりと順位を落として20周でピットイン。
Z勢には他にも相次いでトラブルやアクシデントが襲い掛かった。
まず#23ザナヴィがオープニングラップでスピンを喫して暮らす最後尾に落ち、#12カルソニックはブノワ・
トレルイエのアグレッシブな走りで序盤一気に順位を上げ、一時は3位まで浮上したが、
18周目のダンロップで#18TAKATA童夢NSXと接触してスピン状態に陥って後退、
更にはこの周終わりでピットストップを行った際に燃料漏れから出火と、散々な状態で下位に沈むこととなった。
#24ウッドワンは24周終わりにトラブルに見舞われた#77インプレッサを周回遅れにする際、
直後を走行していた#39デンソーSCに気づかずに接触、ピットウォールに激しくぶつかって修復を余儀なくされた。
更に#22モチュールは1度目のピットストップを終えてミハエル・クルムから松田次生に交代した直後の24周目の130Rでコースアウト。
コースには復帰したものの大きく順位を落とすことになってしまった。
なお、#12カルソニックと接触した#18TAKATA童夢NSXにも10秒ストップのペナルティが課せられ、
スタートドライバーの小暮卓史は25周終わりでピットインしている。
トップの38号車は2位以下を15秒突き放す快走の後、24周終わりでピットイン。
これにより#25エクリプスSCがトップに立っている。
30周終わった時点での順位は
25-8-100-1-6-32-17-18-38-23-3-24-39
GT300クラスはこの時点でトップが28周を終了
2-43-26-62-7-46-31-13-55-101-19-333-47の順となっている。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
■GT500 Class
1
3 YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
*セバスチャン・フィリップ / 柳田 真孝
BS 10
*1'55.781
2
32 EPSON NSX
HONDA NSX
*ロイック・デュバル / ファビオ・カルボーン
DL 20
*1'55.898
3
25 ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
*土屋 武士 / 織戸 学
YH +2
*1'55.919
4
38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
*立川 祐路 / 高木 虎之介
BS 15
*1'56.115
5
8 ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔 / *ラルフ・ファーマン / 井出 有冶
BS 100
*1'56.119
6
100 RAYBRIG NSX
HONDA NSX
*ドミニク・シュワガー / 細川 慎弥
BS 40
*1'56.259
7
17 REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智 / *金石 年弘 / 伊沢 拓也
BS
*1'56.322
8
18 TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍 / *小暮 卓史
BS 50
*1'56.600
9
6 Forum Eng. SC430
LEXUS SC430
*片岡 龍也 / ビヨン・ビルドハイム
BS
*1'57.369
10
12 カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
*ブノワ・トレルイエ / 星野 一樹 / ジェレミー・デュフォア
BS 10(+1)
*-
11
1 宝山 TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー / オリバー・ジャービス
BS
1'56.867
12
35 BANDAI DUNLOP SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴 / *ピーター・ダンブレック / ロニー・クインタレッリ
DL +2
1'56.896
13
23 XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
*本山 哲 / リチャード・ライアン / 安田 裕信
BS 20
1'56.910
14
22 MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
*ミハエル・クルム / 松田 次生
BS 10
1'57.084
15
24 WOODONE ADVAN Clarion Z
NISSAN FAIRLADY Z
*ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / 荒 聖治
YH 30
1'57.565
16
39 デンソー サード SC430
LEXUS SC430
*アンドレ・クート / 平中 克幸
BS
1'57.903
■GT300 Class
1
2 プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂 / *加藤 寛規 / 吉本 大樹
YH 50
*2'06.838
2
43 ARTA Garaiya
ARTA Garaiya
*新田 守男 / 高木 真一
MI 10
*2'06.995
3
62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原 眞介 / *黒澤 治樹
YH
*2'07.246
4
13 エンドレスアドバン洗剤革命 Z
NISSAN FAIRLADY Z
*影山 正美 / 藤井 誠暢
YH 15
*2'07.346
5
26 ユンケルパワー タイサン ポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
*谷口 信輝 / ドミニク・ファーンバッハー / 西澤 和之
YH
*2'07.522
6
31 DOUBLEHEAD apr MR-S
TOYOTA MR-S
*峰尾 恭輔 / 坂本 雄也
MI
*2'07.553
7
101 TOY STORY Racing apr MR-S
TOYOTA MR-S
大嶋 和也 / *石浦 宏明
MI 80
*2'07.817
8
7 RE 雨宮 ADVAN RX-7
MAZDA RX-7
*井入 宏之 / 折目 遼 / 山野 直也
YH
*2'07.947
9
5 クムホ プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二 / *竹内 浩典 / 澤 圭太
KH
*2'08.222
10
77 クスコ DUNLOP スバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
*山野 哲也 / 青木 孝行 / 小林 且雄
DL
*deleted
11
46 宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
*佐々木 孝太 / 横溝 直輝
DL 5
2'07.791
12
4 EBBRO 350R
VEMAC RD350R
*田中 哲也 / 山崎 信介 / 渡辺 明
YH 5
2'07.888
13
55 DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
池田 大祐 / *番場 琢
YH +2
2'07.903
14
11 TOTAL BENEFIT・JIM CENTER F360
FERRARI F360 MODENA
植田 正幸 / 菅 一乗 / *松田 秀士
YH +2
2'08.588
15
19 ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
*飯田 章 / 関口 雄飛
YH 30
2'08.764
16
110 GREEN-TEC KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
*黒澤 琢弥 / 光貞 秀俊
KH
2'08.770
17
47 宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
脇阪 薫一 / *密山 祥吾
DL 25
2'08.811
18
33 HANKOOK NSC PORSCHE
PORSCHE 911GT3R
*木下 みつひろ / 坂本 祐也
HK 10
2'09.258
19
333 ADVAN UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
植松 忠雄 / *阪口 良平 / 井上 貴志
YH
2'09.374
20
111 KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
*菊地 靖 / Guts 城内 / 壷林 貴也
KH
2'09.375
21
666 楽天 BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟 / 山下 潤一郎 / *下山 征人
YH +2
2'09.458
22
9 LEYJUN DUNLOP MT900
MOSLER MT900R OOX
*田中 勝喜 / 筒井 克彦 / OSAMU
DL
2'10.237
23
70 ノマド・GAIKOKUYA・ADVANGT3-RS
PORSCHE 996GT3RS
*石橋 義三 / 小泉 洋史 / AKAZAME OYAJI
YH
2'12.579
24
67 triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
*黒澤 翼 / 和田 久 / 古谷 直広
YH
2'15.881
- タイムの'*'印はスーパーラップによる
- ドライバーの'*'印はスタートドライバー
フリー走行時に鈴鹿上空を覆っていた雲も去りお昼前からはほぼ快晴。水銀柱もうなぎのぼりで今日の鈴鹿は暑い決勝レースを迎えそうだ。ピットウォークのチケットも早い段階で売り切れピットロードは、人、人、人。
こちらは、グランドスタンド裏に土曜日からオープンしている脇阪寿一、薫一兄弟選手企画のパスタ店「脇阪家」。両選手行きつけのローマ料理店イル・ジェメッロと宝山のコラボレート。パスタは各種1000円、オリジナル記念プレートとのセットで3000円という設定。
GTマシンのコースインは午後1時。選手紹介などセレモニーを経ていよいよ午後1時1000km先のゴールを目指しての長い戦いがスタートする。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
GTアソシエイションの坂東正明委員長は、
第6戦決勝の行われた鈴鹿サーキットでの定例会見においてさる8月10日付でJAFより発表された2009年以降のGT車両規定についてコメントした。
坂東委員長は、今回の規定はJAF技術部会とGTAのテクニカル部会が相談しながら決めてきたものであり、
あくまでJAF-GT規定に準拠することを重視していくこと、同時に年毎に見直し、歴史にあったものにしていくことを強調した。
GT500のエンジンをフォーミュラニッポンの同一の自然吸気の3.4リッターV8に統一することや、ホイールベース、
前後オーバーハングを各メーカー同一とすることについても、コストダウンにつながる有効策として3メーカーと話し合いながら決定したもので、
同条件の中でも各社の特性を生かしたクルマ作りは可能であり、決してNASCARのようにワンメイクにするわけではないとした。
(NASCARでは今年からフロントマスクとテールランプ周り以外は4メーカー同一形状のCOT(カー・オブ・トゥモロー)規定の車両を導入、
来年から全レースで使用することになっている)
また、国内3メーカー以外の特に海外メーカーの参戦についてもウェルカムであると明言、
その場合は特認車両として性能調整を図りながら受け入れていくとのこと。
またGT300については、費用面や、日本のコンストラクターを育成する目的から、現行規定を踏襲することとするが、
現状はベース車両に使える2ドア車が殆どなくなっていることから、
今後は4ドア車を受け入れる準備をしなければならないことを併せて公表した。
(現在はクスコスバルインプレッサ1台のみが4ドア車両)
2009年以降のGT500車両の規定はこちら(13ページ)
Text:Kazuhisa SUEHIRO
2007スーパーGT第6戦、ポッカ1000kmの決勝前フリー走行は、昨年優勝の#12カルソニックインパルZ(ブノワ・
トレルイエ/星野一樹/ジェレミー・デュフォワ組)がトップタイム。トレルイエが1分57秒979を記録し、
決勝に向けて好調な仕上がりを見せた。
GT300クラスは#43ARTAガライヤ(新田守男/高木真一組)がトップ。タイムは2分07秒951だった。
決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは昨日に続いて朝から蒸し暑い天候。ただし、上空には雲が多く漂っており、陽射しはそれほど強くない。

フリー走行は午前9時に開始。決勝に向けての最終調整を行う30分間のセッションだ。
開始早々から好タイムを記録したのは、予選で惜しくもSL進出を逃した#23ザナヴィZ。
本山哲が1分58秒888を出してトップに立つ。
レクサスSC勢も、#38ZENTが立川祐路のドライブで1分58秒667、#1宝山がアンドレ・
ロッテラーのドライブで1分58秒521と本山を上回るが、本山も58秒441にタイムアップ、
その直後にはトレルイエが1分58秒066でトップに。
続いて開始10分過ぎにはトレルイエがこのセッション唯一の57秒台に入れてみせた。
2番手には#1宝山SCのロッテラー、3番手に#23ザナヴィZがつけ、本山と同タイムで#8ARTA NSXが続く。
NSX勢ではこのARTAが最上位だ。
ポールシッターの#3イエローハットZは9位に終わったが、トップのカルソニックとは僅か1.021秒差であり、
決勝での接戦を予想させるに充分な結果となった。
GT300クラスは#43ガライヤの新田守男がいち早くトップタイムを記録。この週末を通して順調な仕上がりを見せている。
2番手には#62ウィルコムヴィーマック。ポールシッターの#2紫電はセッション終盤に加藤寛規がタイムを縮めて3番手につけた。
第6戦決勝は今日午後1時スタート。173周の長く熱い戦いだ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA
36th INTERNATIONAL POKKA 1000km -RIJ- (2007/08/19) Free Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Maker Model | Driver | Tire | Wh | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 500 | 1 | 12 | カルソニック インパル Z NISSAN FAIRLADY Z | ブノワ・トレルイエ 星野 一樹 ジェレミー・デュフォア | BS | 10 +1 | 1'57.979 | - | - | 177.194 |
2 | 500 | 2 | 1 | 宝山 TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー オリバー・ジャービス | BS | | 1'58.208 | 0.229 | 0.229 | 176.851 |
3 | 500 | 3 | 23 | XANAVI NISMO Z NISSAN FAIRLADY Z | 本山 哲 リチャード・ライアン 安田 裕信 | BS | 20 | 1'58.411 | 0.432 | 0.203 | 176.548 |
4 | 500 | 4 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | 伊藤 大輔 ラルフ・ファーマン 井出有冶 | BS | 100 | 1'58.411 | 0.432 | 0.000 | 176.548 |
5 | 500 | 5 | 24 | WOODONE ADVAN Clarion Z NISSAN FAIRLADY Z | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒聖治 | YH | 30 | 1'58.446 | 0.467 | 0.035 | 176.496 |
6 | 500 | 6 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 高木虎之介 | BS | 15 | 1'58.587 | 0.608 | 0.141 | 176.286 |
7 | 500 | 7 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | ドミニク・シュワガー 細川 慎弥 | BS | 40 | 1'58.665 | 0.686 | 0.078 | 176.170 |
8 | 500 | 8 | 32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル ファビオ・カルボーン | DL | 20 | 1'58.997 | 1.018 | 0.332 | 175.678 |
9 | 500 | 9 | 3 | YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | セバスチャン・フィリップ 柳田 真孝 | BS | 10 | 1'59.000 | 1.021 | 0.003 | 175.674 |
10 | 500 | 10 | 18 | TAKATA 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 50 | 1'59.251 | 1.272 | 0.251 | 175.304 |
11 | 500 | 11 | 6 | Forum Eng. SC430 LEXUS SC430 | 片岡 龍也 ビヨン・ビルドハイム | BS | | 1'59.315 | 1.336 | 0.064 | 175.210 |
12 | 500 | 12 | 22 | MOTUL AUTECH Z NISSAN FAIRLADY Z | ミハエル・クルム 松田次生 | BS | 10 | 1'59.767 | 1.788 | 0.452 | 174.549 |
13 | 500 | 13 | 39 | デンソー サード SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平中 克幸 | BS | | 1'59.825 | 1.846 | 0.058 | 174.464 |
14 | 500 | 14 | 25 | ECLIPSE ADVAN SC430 LEXUS SC430 | 土屋 武士 織戸学 | YH | +2 | 1'59.828 | 1.849 | 0.003 | 174.460 |
15 | 500 | 15 | 17 | REAL NSX HONDA NSX | 金石 勝智 金石 年弘 伊沢拓也 | BS | | 1'59.833 | 1.854 | 0.005 | 174.453 |
16 | 500 | 16 | 35 | BANDAI DUNLOP SC430 LEXUS SC430 | 服部 尚貴 ピーター・ダンブレック ロニー・クインタレッリ | DL | +2 | 2'00.321 | 2.342 | 0.488 | 173.745 |
17 | 300 | 1 | 43 | ARTA Garaiya ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 10 | 2'07.951 | 9.972 | 7.630 | 163.384 |
18 | 300 | 2 | 62 | WILLCOM ADVAN VEMAC408R VEMAC 408R | 柴原眞介 黒澤 治樹 | YH | | 2'08.571 | 10.592 | 0.620 | 162.597 |
19 | 300 | 3 | 2 | プリヴェKENZOアセット・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 高橋 一穂 加藤 寛規 吉本 大樹 | YH | 50 | 2'08.889 | 10.910 | 0.318 | 162.195 |
20 | 300 | 4 | 26 | ユンケルパワー タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 谷口信輝 ドミニク・ファーンバッハー 西澤 和之 | YH | | 2'08.896 | 10.917 | 0.007 | 162.188 |
21 | 300 | 5 | 7 | RE 雨宮 ADVAN RX-7 MAZDA RX-7 | 井入 宏之 折目遼 山野 直也 | YH | | 2'09.099 | 11.120 | 0.203 | 161.933 |
22 | 300 | 6 | 5 | クムホ プロμ マッハ号 320R VEMAC 320R | 玉中哲二 竹内 浩典 澤 圭太 | KH | | 2'09.171 | 11.192 | 0.072 | 161.843 |
23 | 300 | 7 | 46 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 佐々木 孝太 横溝 直輝 | DL | 5 | 2'09.310 | 11.331 | 0.139 | 161.667 |
24 | 300 | 8 | 31 | DOUBLEHEAD apr MR-S TOYOTA MR-S | 峰尾恭輔 坂本 雄也 | MI | | 2'09.671 | 11.692 | 0.361 | 161.218 |
25 | 300 | 9 | 4 | EBBRO 350R VEMAC RD350R | 田中 哲也 山崎 信介 渡辺 明 | YH | 5 | 2'09.923 | 11.944 | 0.252 | 160.905 |
26 | 300 | 10 | 101 | TOY STORY Racing apr MR-S TOYOTA MR-S | 大嶋 和也 石浦宏明 | MI | 80 | 2'10.245 | 12.266 | 0.322 | 160.507 |
27 | 300 | 11 | 33 | HANKOOK NSC PORSCHE PORSCHE 911GT3R | 木下 みつひろ 坂本 祐也 | HK | 10 | 2'10.457 | 12.478 | 0.212 | 160.246 |
28 | 300 | 12 | 47 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 脇阪 薫一 密山祥吾 | DL | 25 | 2'11.022 | 13.043 | 0.565 | 159.556 |
29 | 300 | 13 | 333 | ADVAN UEMATSU 320R VEMAC RD320R | 植松 忠雄 阪口 良平 井上 貴志 | YH | | 2'11.209 | 13.230 | 0.187 | 159.327 |
30 | 300 | 14 | 77 | クスコ DUNLOP スバルインプレッサ SUBARU IMPREZA | 山野 哲也 青木 孝行 小林 且雄 | DL | | 2'11.429 | 13.450 | 0.220 | 159.061 |
31 | 300 | 15 | 110 | GREEN-TEC KUMHO BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 黒澤 琢弥 光貞秀俊 | KH | | 2'11.535 | 13.556 | 0.106 | 158.933 |
32 | 300 | 16 | 19 | ウェッズスポーツセリカ TOYOTA CELICA | 飯田 章 関口 雄飛 | YH | 30 | 2'11.843 | 13.864 | 0.308 | 158.561 |
33 | 300 | 17 | 55 | DHG ADVAN FORD GT FORD GT | 池田 大祐 番場 琢 | YH | +2 | 2'12.349 | 14.370 | 0.506 | 157.955 |
34 | 300 | 18 | 111 | KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 菊地 靖 Guts 城内 壷林 貴也 | KH | | 2'12.633 | 14.654 | 0.284 | 157.617 |
35 | 300 | 19 | 11 | TOTAL BENEFIT・JIM CENTER F360 FERRARI F360 MODENA | 植田 正幸 菅 一乗 松田 秀士 | YH | +2 | 2'12.738 | 14.759 | 0.105 | 157.492 |
36 | 300 | 20 | 666 | 楽天 BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 下山征人 | YH | +2 | 2'13.579 | 15.600 | 0.841 | 156.501 |
37 | 300 | 21 | 70 | ノマド・GAIKOKUYA・ADVANGT3-RS PORSCHE 996GT3RS | 石橋 義三 小泉洋史 AKAZAME OYAJI | YH | | 2'13.921 | 15.942 | 0.342 | 156.101 |
38 | 300 | 22 | 9 | LEYJUN DUNLOP MT900 MOSLER MT900R OOX | 田中 勝喜 筒井 克彦 OSAMU | DL | | 2'14.652 | 16.673 | 0.731 | 155.254 |
39 | 300 | 23 | 13 | エンドレスアドバン洗剤革命 Z NISSAN FAIRLADY Z | 影山 正美 藤井誠暢 | YH | 15 | 2'15.144 | 17.165 | 0.492 | 154.688 |
40 | 300 | 24 | 67 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI Gallardo R-G3 | 黒澤 翼 和田 久 古谷 直広 | YH | | 2'18.375 | 20.396 | 3.231 | 151.076 |
■「YellowHat YMS モバHO! TOMICA Z」がポールポジションを獲得
8月18日(土)に行われた公式予選は、朝10時の時点で既に外気温36度、路面温度47度という厳しい条件の中行われた。
日産勢では、ニスモが「XANAVI NISMO Z」(#23ハンディウェイト20kg)が本山哲/リチャード・ライアンのコンビに23歳のニューフェイス、安田裕信をサードドライバー登録。「MOTUL AUTECH Z」(#22 同10kg)は
ミハエル・クルム/松田次生の2名で長丁場を乗り切る。前戦SUGOで4位に入り上り調子のハセミモータースポーツ「YellowHat YMS モバHO! TOMICA Z」(#3 同10kg) もセバスチャン・フィリップ/柳田真孝のレギュラー組、TEAM IMPULの「カルソニック インパルZ」(#12 同10kg)は、復帰したブノワ・トレルイエと星野一樹のコンビに昨年のこのレース優勝にも貢献したジュレミー・デュフォアが加わる。そしてKONDO RACINGの「WOODONE ADVAN Clarion Z」(#24 同30kg)はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治の2名で1000kmレースに臨む。
10時20分から始まった公式予選、真っ先にコースインしたのは、#24 Zのオリベイラ。他の走行車両が少ないコースコンディションでタイムアタックに臨んだが、なかなかタイムが伸びず15番手で予選を終了した。ニスモの2台はセッション半ばにそれぞれ#22はクルム、#23は本山がアタック走行に臨んだが、同様にタイムが伸びず13位(#23)、14位(#22)であった。
Z勢では、怪我治療のため前戦SUGOラウンドをスキップしていたトレルイエが#12 Zのステアリングを握り、フルアタック。渾身のドライビングで1分55秒981を記録し、日産応援スタンドを湧かせた。その直後#18NSXがさらに驚異的なタイムでこれを上回ったため、#12 Zは2番手でスーパーラップ進出を決めた。また、#3 Zは柳田が力のこもったドライビングで4番手を獲得。スーパーラップでのパフォーマンスに期待がか
かる。
2時35分から公式予選2回目が行われた。SL進出を逃したニスモの2台は「MOTUL AUTECH Z」(#22)は松田次生が、「XANAVI NISMO Z」(#23)は本山哲がセッションをスタート。サスペンションを中心にハンドリ
ング向上を図るための調整作業を繰り返した。
そして午後3時45分過ぎ、GT500クラスのSLがスタート。7番手スタートの「YellowHat YMS モバHO! TOMICA Z」(#3)は、柳田真孝が今季初のSLアタッカーをつとめた。柳田はそれまでトップタイムであった
5番手スタートの#25 SC430のタイムを各セクター(区間計測ポイント)で上回り、ベストタイムを更新した。その後、8番手スタートの#18 NSXがタイムアップせず、9番手スタートの「カルソニック インパルZ」(#12)は第1セクターでは柳田のタイムを上回るものの、直後に縁石に乗り上げてコースアウト。ブノワ・トレルイエはそのままグラベルベッドを横断してスポンジバリアに突入し、走行をストップした。さらに、最終走者の#32NSXもタイム更新が叶わなかったため、1分55秒281のベストタイムを記録した#3 Zがポールポジションを獲得することとなった。柳田はGT500では自身初のポールシッターとなった。
- 上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
- http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html
Text: NISMO
■GT500 Class
36th INTERNATIONAL POKKA 1000km -RIJ- (2007/08/18) Total Qualify GT500 Weather:Fine Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Qualify 1 Time | Super Lap Time | km/h |
1 | 3 | YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | セバスチャン・フィリップ 柳田 真孝 | BS | 10 | 1'56.200 | 1'55.781 | 180.558 |
2 | 32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル ファビオ・カルボーン | DL | 20 | 1'55.817 | 1'55.898 | 180.376 |
3 | 25 | ECLIPSE ADVAN SC430 LEXUS SC430 | 土屋 武士 織戸学 | YH | +2 | 1'56.264 | 1'55.919 | 180.343 |
4 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 高木虎之介 | BS | 15 | 1'56.512 | 1'56.115 | 180.039 |
5 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | 伊藤 大輔 ラルフ・ファーマン 井出有冶 | BS | 100 | 1'56.284 | 1'56.119 | 180.033 |
6 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | ドミニク・シュワガー 細川 慎弥 | BS | 40 | 1'56.405 | 1'56.259 | 179.816 |
7 | 17 | REAL NSX HONDA NSX | 金石 勝智 金石 年弘 伊沢拓也 | BS | | 1'56.294 | 1'56.322 | 179.718 |
8 | 18 | TAKATA 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 50 | 1'56.141 | 1'56.600 | 179.290 |
9 | 6 | Forum Eng. SC430 LEXUS SC430 | 片岡 龍也 ビヨン・ビルドハイム | BS | | 1'56.379 | 1'57.369 | 178.115 |
10 | 12 | カルソニック インパル Z NISSAN FAIRLADY Z | ブノワ・トレルイエ 星野 一樹 ジェレミー・デュフォア | BS | 10 (+1) | 1'55.981 | no time | - |
11 | 1 | 宝山 TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー オリバー・ジャービス | BS | | 1'56.867 | | 178.880 |
12 | 35 | BANDAI DUNLOP SC430 LEXUS SC430 | 服部 尚貴 ピーター・ダンブレック ロニー・クインタレッリ | DL | +2 | 1'56.896 | | 178.836 |
13 | 23 | XANAVI NISMO Z NISSAN FAIRLADY Z | 本山 哲 リチャード・ライアン 安田 裕信 | BS | 20 | 1'56.910 | | 178.814 |
14 | 22 | MOTUL AUTECH Z NISSAN FAIRLADY Z | ミハエル・クルム 松田次生 | BS | 10 | 1'57.084 | | 178.549 |
15 | 24 | WOODONE ADVAN Clarion Z NISSAN FAIRLADY Z | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒聖治 | YH | 30 | 1'57.565 | | 177.818 |
16 | 39 | デンソー サード SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平中 克幸 | BS | | 1'57.903 | | 177.308 |
■GT300 Class
36th INTERNATIONAL POKKA 1000km -RIJ- (2007/08/18) Total Qualify GT300 Weather:Fine Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Qualify 1 Time | Super Lap Time | km/h |
1 | 2 | プリヴェKENZOアセット・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 高橋 一穂 加藤 寛規 吉本 大樹 | YH | 50 | 2'07.154 | 2'06.838 | 164.818 |
2 | 43 | ARTA Garaiya ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 10 | 2'06.696 | 2'06.995 | 164.614 |
3 | 62 | WILLCOM ADVAN VEMAC408R VEMAC 408R | 柴原 眞介 黒澤治樹 | YH | | 2'07.005 | 2'07.246 | 164.290 |
4 | 13 | エンドレスアドバン洗剤革命 Z NISSAN FAIRLADY Z | 影山 正美 藤井誠暢 | YH | 15 | 2'07.021 | 2'07.346 | 164.161 |
5 | 26 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 谷口 信輝 ドミニク・ファーンバッハー 西澤 和之 | YH | | 2'07.597 | 2'07.522 | 163.934 |
6 | 31 | DOUBLEHEAD apr MR-S TOYOTA MR-S | 峰尾 恭輔 坂本雄也 | MI | | 2'07.332 | 2'07.553 | 163.894 |
7 | 101 | TOY STORY Racing apr MR-S TOYOTA MR-S | 大嶋 和也 石浦宏明 | MI | 80 | 2'07.180 | 2'07.817 | 163.556 |
8 | 7 | RE 雨宮 ADVAN RX-7 MAZDA RX-7 | 井入 宏之 折目 遼 山野直也 | YH | | 2'07.722 | 2'07.947 | 163.390 |
9 | 5 | クムホ プロμ マッハ号 320R VEMAC 320R | 玉中 哲二 竹内 浩典 澤 圭太 | KH | | 2'07.674 | 2'08.222 | 163.039 |
10 | *77 | クスコ DUNLOP スバルインプレッサ SUBARU IMPREZA | 山野 哲也 青木 孝行 小林 且雄 | DL | | 2'07.330 | deleted | - |
11 | 46 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 佐々木 孝太 横溝直輝 | DL | 5 | 2'07.791 | | 163.589 |
12 | 4 | EBBRO 350R VEMAC RD350R | 田中 哲也 山崎 信介 渡辺明 | YH | 5 | 2'07.888 | | 163.465 |
13 | 55 | DHG ADVAN FORD GT FORD GT | 池田 大祐 番場 琢 | YH | +2 | 2'07.903 | | 163.446 |
14 | 11 | TOTAL BENEFIT・JIM CENTER F360 FERRARI F360 MODENA | 植田 正幸 菅 一乗 松田 秀士 | YH | +2 | 2'08.588 | | 162.575 |
15 | 19 | ウェッズスポーツセリカ TOYOTA CELICA | 飯田 章 関口 雄飛 | YH | 30 | 2'08.764 | | 162.353 |
16 | 110 | GREEN-TEC KUMHO BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 黒澤 琢弥 光貞秀俊 | KH | | 2'08.770 | | 162.345 |
17 | 47 | 宝山 DUNLOP Z NISSAN FAIRLADY Z | 脇阪 薫一 密山祥吾 | DL | 25 | 2'08.811 | | 162.294 |
18 | 33 | HANKOOK NSC PORSCHE PORSCHE 911GT3R | 木下 みつひろ 坂本 祐也 | HK | 10 | 2'09.258 | | 161.732 |
19 | 333 | ADVAN UEMATSU 320R VEMAC RD320R | 植松 忠雄 阪口 良平 井上 貴志 | YH | | 2'09.374 | | 161.587 |
20 | 111 | KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT PORSCHE BOXSTER | 菊地 靖 Guts 城内 壷林 貴也 | KH | | 2'09.375 | | 161.586 |
21 | 666 | 楽天 BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 下山征人 | YH | +2 | 2'09.458 | | 161.482 |
22 | 9 | LEYJUN DUNLOP MT900 MOSLER MT900R OOX | 田中 勝喜 筒井 克彦 OSAMU | DL | | 2'10.237 | | 160.517 |
23 | 70 | ノマド・GAIKOKUYA・ADVANGT3-RS PORSCHE 996GT3RS | 石橋 義三 小泉洋史 AKAZAME OYAJI | YH | | 2'12.579 | | 157.681 |
24 | *67 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI Gallardo R-G3 | 黒澤 翼 和田 久 古谷 直広 | YH | | 2'15.881 | | 153.849 |
- 各クラス1~10位の順位はスーパーラップの順位による。
- CarNo.77は、国内競技車両規則第7章第3条3.1.2(最低地上高)違反により、Super Lapタイムを抹消した。
- CarNo.67は、2007 SGT-SpR第25条11により、決勝レースへの出場を認めた。