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2012年10月

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリスフォトギャラリー(予選日)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス決勝 荒聖治/アンドレ・クート組LEXUS SC430が2戦連続の3位表彰台 (TOYOTA)

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2戦連続の3位表彰台を獲得したアンドレ・クート(左)と荒聖治(右)

 SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 300km」が9月29日(土)、30日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催された。

 全8戦で戦われている2012年シーズンも残り2戦。立川祐路/平手晃平組のZENT CERUMO SC430 38号車が首位と8ポイント差の2位、脇阪寿一/石浦宏明組のDENSO KOBELCO SC430 39号車が同15ポイント差の3位につけており、逆転チャンピオンを目指し今大会に臨んだ。

 今大会はウェイトハンデがこれまでのポイント×2kgからポイント×1kgへと半減され、更にバトルが激しくなることが予想された。

 今大会にはレクサスチームからGT500クラスに6台のLEXUS SC430が出場。また、GT300クラスに1台のLEXUS IS350と1台のトヨタ プリウスが出場した。

◆予選◆

 29日(土)は接近している台風17号の影響で、朝から雨が続きウェットコンディション。午後2時からノックダウン方式で公式予選が行われた。

 難コンディションの中で、Q1セッションが開始されてまもなく、39号車がコースオフし赤旗中断。再開後にもタイトル獲得の可能性を残すENEOS SUSTINA SC430 6号車がコースオフを喫し再び赤旗に。この2台はノータイムで最後列からのスタートとなった。第5戦で2位表彰台を獲得するなど速さを見せている若手コンビのKeePer Kraft SC430 35号車も苦戦し、13番手でQ2進出ならず。SC430勢はいきなり3台がQ1敗退という厳しいスタートとなってしまった。

 Q2では、シーズン途中にドライバーの交代があったため、ウェイトハンデ半減の恩恵を受けられず、今大会GT500クラスで最も重い74kgというウェイトを積んでの参戦となったPETRONAS TOM'S SC430 36号車が9番手敗退。

 Q3に進出したWedsSport ADVAN SC430 19号車は、アンドレ・クートが見事な走りを見せ、僅か千分の一秒差ながらライバルを抑え自身初となるポールポジションを獲得。50kgのウェイトを積む38号車も立川祐路が気を吐き2列目4番手グリッドを獲得した。

 GT300クラスでは、apr HASEPRO PRIUS GT 31号車がQ1で4番手タイムをマークするも、Q2でクラッシュ。赤旗の原因を作ったとしてQ2のタイムが抹消され16番手。Team SGC IS350 14号車はQ2進出を果たせず18番手グリッドとなり、共に決勝での追い上げを図ることとなった。

◆決勝◆

 30日(日)もサーキットは朝から雨と濃霧に覆われ、午前9時20分から開始されたフリー走行は8分で赤旗中断。午前11時からセッションが再開される予定だったが、天候は回復せず、フリー走行はキャンセルされた。

 その後天候は若干回復。午後2時、まだ重い雲は残り、路面もウェットコンディションで小雨がぱらつく状況の中、セーフティカー先導で決勝レース(65周)の周回が開始された。ほとんどの車両がレインタイヤを装着してのスタートを切ったのに対し、9番手グリッドの36号車のみスリックタイヤを選択。

 2周のセーフティカーランを経て、3周目に本格戦がスタート。ポールポジションの19号車は1周目に2位に後退。その後方で4番手からスタートを切った平手の38号車が3位争いを展開した。また、最後尾15番手スタートの39号車は、石浦のドライブで徐々にポジションをアップ。10周目には10位へと浮上。

 一方で、スリックタイヤというギャンブルに出た36号車はペースが上がらず周回遅れとなり、タイヤ交換のためにピットへ。2周遅れとなってしまった。

 11周目、クラッシュした車両排除のためにセーフティカーが導入。各車開いていたマージンがなくなり、17周目に再スタートが切られた。

 10位で再スタートを切った39号車は再び追い上げを開始し、8位へとポジションを上げると、5台が団子状態となった5位争いに加わった。

 24周目を過ぎたあたりから、各車タイヤ交換とドライバー交代、給油のためにピットインを開始。25周目と早めのピット作業を行い、石浦から脇阪へと交代した39号車は、ランキングを争うS Road REITO MOLA GT-R 1号車と激しい5位争いを展開していたが、36周目にタイヤのスローパンクチャーに見舞われ緊急ピットイン。14位へと大きく順位を落としてしまった。

 首位を争う19号車はGT500クラスでは最後となる41周目にピットイン。順位を争うライバル勢がタイヤ無交換作戦を採ったこともあり、全車がピットを終えた時点で4位となり、逆転を目指し終盤戦へ。

 一時ほぼ最後尾まで順位を落としていた39号車の脇阪は、上位勢を上回るペースで猛烈な追い上げを開始。57周目には7位までポジションアップ。

 タイヤの厳しいライバルを追い上げ上位でのバトルを繰り広げていた荒聖治の19号車は、3位走行中の57周目に痛恨のコースアウト。4位に後退するも、コースに復帰し追い上げを再開した。

 このコースアウトにより、19号車と前走車との差は一時20秒以上に広がったが、タイヤの厳しいライバルに対し、1周あたり5秒近く速いペースで詰めていった19号車は、ファイナルラップについに逆転。3位でチェッカーを受け、2戦連続の表彰台を獲得した。

 最後尾スタートで、不運なパンクに見舞われながらも見事な追い上げを見せた39号車は終盤更に順位を上げ、5位でフィニッシュ。38号車は7位。しかし、タイトルを争うGT-R 1号車が優勝したため、最終戦を待たずしてタイトルが決定。逆転タイトルは叶わなかった。

 GT300クラスでは、波乱のレースで着実に順位を上げた31号車が8位。14号車は13位でチェッカーを受けた。

WedsSport ADVAN SC430 19号車 ドライバー 荒聖治:
 スタートからアンドレ(クート)が良い仕事をしてくれて、ドライバー交代の時は、優勝できるのではないかと思うくらい、わくわくするような展開で気合を入れて乗り込んだ。1号車とのバトルでは、タイヤをセーブしながらポジションを守っていたが、GT300クラス車両のトラフィックの処理で引っかかり、パスされてしまった。その後逆転のチャンスを伺っていたが、今度は他車にラインを塞がれ、接触しないよう回避した為、ポジションを落としてしまった。あの時点で表彰台圏内にいたので、残念でならない。ミスをしたり悔いの残る部分もあるが、連続表彰台で、良い感触をつかんだまま最終戦に臨むことができるので、結果的に良かったと思う。
WedsSport ADVAN SC430 19号車 ドライバー アンドレ・クート:
 3位という結果には、とても満足している。今週末はクルマの調子も良く、セッティングもタイヤ選択もベストだったので、良いレースウイークを過ごすことができた。今日のレースでは、自分のスティントはとてもハードで、ポジションも1位、2位、3位と目まぐるしく変わるタフで難しいレースだった。しかし、今季2度目の表彰台を獲得し、2戦連続で良い結果を残すことができて良かった。最終戦も同様に頑張るつもりだ。
Text & Photo: TOYOTA

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス決勝 予選11番手から激走を見せたEPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)が2位 (HONDA)

  • 2012年9月30日(日)・決勝  会場:オートポリス(4.674km)  天候:曇りときどき雨  気温:16℃(14:00時点) 路面温度:18℃(14:00時点)  コースコンディション:ウエット  観客:2万1100人(主催者発表)

 9月30日(日)、大分県日田市にあるオートポリスにおいて、2012 オートバックス SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 300km」の決勝レースが行われました。

gt_r07_h_r01.jpg  昨日の公式予選では、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が5番グリッドを獲得し、#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)は6番グリッド、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)は7番グリッド、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)は11番グリッド、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/小林崇志組)は12番グリッドを獲得しました。

 決勝レースが行われる日曜日は、警戒されていた台風17号が九州地方を外れましたが、阿蘇山麓に立地するオートポリスは朝から濃霧が立ちこめ、霧雨が降るコンディションとなりました。そのため、午前9時20分から開始されたフリー走行も、8分後に赤旗中断となりました。しかし、午後になると少しずつ視界が解消されはじめ、ウオームアップランが開始された午後1時前には、上空は厚い雲に覆われているものの、コース周辺の視界は問題ない状況にまで改善されました。

 決勝レースのスタートでステアリングを握るのは、#17 KEIHIN HSV-010は金石選手、#18 ウイダー HSV-010はヴァン・ダム選手、#100 RAYBRIG HSV-010は伊沢選手、#32 EPSON HSV-010は道上選手、#8 ARTA HSV-010はファーマン選手となります。HSV-010 GT勢は浅溝のレインタイヤを装着してレースに挑みます。

 午後2時、霧雨は気にならない程度になりましたが、路面はウエット、気温16℃、路面温度18℃のコンディションのもと、路面状況を確認するためにセーフティカーが2周を先導し、300km(65周)の決勝レースがスタートしました。

 3周目終了時点で、#17 KEIHIN HSV-010の金石選手が5番手、#18 ウイダー HSV-010のヴァン・ダム選手が6番手、#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手が7番手とスタート時の順位と変化はないものの、#32 EPSON HSV-010の道上選手と#8 ARTA HSV-010のファーマン選手は順位を1つ上げて10、11番手となっています。

 レース序盤の路面状況は、ホームストレート以外では水しぶきが舞うほどに濡れており、各チームは様子を見る展開が続きます。トップグループは1分48秒台に入るマシンもありますが、全体的には1分49秒台のペースでレースは展開されます。6周目終了時に、#32 EPSON HSV-010はエンジン交換による15秒のペナルティストップを行ったため、順位を14番手に下げましたが、道上選手は1分48秒台を連発して追い上げを図ります。

 12周目に入り、3コーナーでGT300クラスのマシンがクラッシュを喫した影響により、セーフティカーが導入されました。この時点で、#17 KEIHIN HSV-010は5番手、#18 ウイダー HSV-010は6番手、#100 RAYBRIG HSV-010は7番手、#8 ARTA HSV-010は11番手、ピットインにより大きく遅れていた14番手の#32 EPSON HSV-010は、セーフティカー導入でアドバンテージを解消することに成功しました。

 路面状況は、やみそうでやまない霧雨によりウエットコンディションの状況が続きます。セーフティカーは16周目まで先導し、17周目からレースが再開されました。直後の3コーナーで#100 RAYBRIG HSV-010が5番手に浮上し、#18 ウイダー HSV-010は6番手、#17 KEIHIN HSV-010は8番手に後退します。23周終了時に、#8 ARTA HSV-010はタイヤの消耗により早めのピットインを行いました。さらに、懸命の追い上げを図る#32 EPSON HSV-010は、1分47秒018のファステストラップを記録して9番手まで浮上しました。

 HSV-010 GT勢は、タイヤと路面状況との相性がうまくいかずに苦戦が続きます。#17 KEIHIN HSV-010は10番手まで後退し、ライバルが1分48秒台を記録している状況で、1分49秒台での走行が続きます。好ラップを続ける#32 EPSON HSV-010の道上選手は、25周目に7番手まで浮上しました。

 28周目、#32 EPSON HSV-010は、#100 RAYBRIG HSV-010と#18 ウイダー HSV-010を抜いて5番手まで浮上します。28周終了時には、#100 RAYBRIG HSV-010が早めにピットへ入り、タイヤ交換と山本選手へのドライバー交代を行いました。30周終了時に#18 ウイダー HSV-010と#17 KEIHIN HSV-010がドライバー交代を行い、小暮選手と塚越選手が同じくタイヤ交換を行い、コースに復帰しました。

 40周あたりになると、再び霧雨が強くなり、路面状況は少しずつ悪化していきます。41周目に#18 ウイダー HSV-010がコースアウトを喫しますが、すぐに復帰しました。

 ライバルたちが続々とタイヤ交換を敢行する中、#32 EPSON HSV-010の道上選手は42周まで走り続け、ついに暫定トップまで浮上しました。そして、タイヤ交換をせずに19秒5と大幅にピット作業時間を短縮して中山選手に交代しました。これにより、トップのままでコース復帰することに成功した#32 EPSON HSV-010は、背後につけた2番手のライバルと激しいバトルを繰り広げる展開となりました。この時点で、#100 RAYBRIG HSV-010が7番手、#17 KEIHIN HSV-010が8番手、#18 ウイダー HSV-010が12番手、#8 ARTA HSV-010が14番手を走行しています。

 44周目、テールトゥノーズでのトップ争いを繰り広げていた#32 EPSON HSV-010の中山選手がGT300クラスのバックマーカーに接触した影響で2番手へ後退します。その行為に対し、48周目に警告となる黒白旗が掲示されますが、#32 EPSON HSV-010は49周目に再びトップに浮上して少しずつリードを広げていきます。54周目時点では、#32 EPSON HSV-010は2番手に6秒713もの差をつけました。

 57周目、7番手を走行していた#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手が第1ヘアピンで接触してスピンを喫し、コースサイドでストップしてしまいます。その後、#17 KEIHIN HSV-010はピットに戻りコースに復帰しますが、15番手まで後退することになりました。

 トップを快走する#32 EPSON HSV-010の中山選手は、60周を終えて2番手に7秒123の差を広げますが、レース終盤になってフロントタイヤが急激に消耗したため、残り2周で2番手のライバルに背後まで接近されてしまいます。ラストラップに入り、激しいバトルが繰り広げられる中、必死にトップを守り続けていた中山選手でしたが、並走でのバトル中に走行ラインを外して芝生エリアにはみ出した影響でスピンを喫してしまいます。中山選手はすぐに復帰するものの、トップから7秒581遅れとなる悔しい2位でのチェッカーフラッグを受けました。

 続くHSV-010 GT勢は#100 RAYBRIG HSV-010が8位、#18 ウイダー HSV-010が9位、#8 ARTA HSV-010が11位、#17 KEIHIN HSV-010が14位で完走を果たしました。優勝は#1 S Road REITO MOLA GT-Rとなり、最終戦を待たずにシリーズタイトルが決定することになりました。

 一方、GT300クラスに参戦する#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)は12番グリッドからスタートをして確実な走りを続けて10位完走を果たし、1ポイントを獲得しました。

 最終戦となる次戦は10月27、28日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されます。

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
 「今回はタイヤと路面の相性が結果を左右するレースとなりました。#8 ARTA HSV-010、#17 KEIHIN HSV-010、#18 ウイダー HSV-010、#100 RAYBRIG HSV-010はリアタイヤの消耗が激しくタイムを維持するのが難しく、ピットインも想定以上に早いタイミングとなり、レース後半も厳しい展開となりました。その中でも、#32 EPSON HSV-010は使用したタイヤがいいパフォーマンスを発揮し、さらにセーフティカー導入によりペナルティストップのタイムロスが帳消しになる幸運も重なり、道上選手と中山選手がすばらしい走りをみせてトップまで上り詰めてくれました。レース終盤は中山選手に交代するときにタイヤ無交換の戦略を選択したことにより、フロントタイヤが消耗してラストラップでトップ奪われる悔しい結果となりましたが、チーム、ドライバーとも全力を尽くしてくれたことに感謝をしたいと思います。次は最終戦のツインリンクもてぎとなりますが、ハンディウエイトもなく、全車がイコールコンディションでの戦いとなりますので、Hondaファンの皆さまに力強い結果をみせて有終の美を飾りたいと思います。最後までご声援をよろしくお願いいたします」
道上龍(2位 #32 EPSON HSV-010)
 「今日のようなオートポリス特有の霧が出てしまうコンディションは熟知していましたので、特に焦りはなく、フリー走行ができなくても問題ないと思えるほど準備は整っていました。チームが昨日のクラッシュを忘れるほど速いマシンに仕上げてくれていましたので、スタートから追い上げのレースをしつつ、タイヤをいたわる走行を心掛けました。グリップを十分に残した状態で中山選手に交代することができましたので、与えられた役割をしっかりと果たせたと思います。すべてが作戦通りに遂行でき、最後の2周までは“勝てる”と思ったのですが、レースは何が起こるか分からないので、悔しいですが仕方ないです。ただ、ここまでポイントが獲得できていませんでしたので、初ポイントが2位表彰台となったことはうれしいですし、次戦のもてぎでは、今日届かなかった優勝を目指してがんばります」
中山友貴(2位 #32 EPSON HSV-010)
 「昨日の予選2回目で自分がクラッシュをしてしまい、チームが一丸となって夜を徹してマシンを修復してくれていたので、何としても結果で恩返しをしたいという強い思いでレースに臨みました。今日のレースコンディションでは、自分たちのパフォーマンスが高いことは分かっていましたが、道上選手がスタートから絶好調で、その勢いに自分も引っ張られるような感覚で、うまくトップのポジションでコースに出ることができました。GT300マシンとの接触などさまざまなトラブルもありながら、最後の最後までトップ争いを演じられたことはとてもいい経験でした。レースが終わってから、優勝まであと1周だったんだなという悔しさが込み上げています。昨年、3位表彰台を獲得したときよりも順位は上ですが、悔しさは今回の方が大きいです。自分自身の足りない部分も見えたレースでしたので、次は優勝できるように今回の経験を生かしたいと思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス決勝 優勝ドライバーのコメント

GT500クラス #1S Road REITO MOLA GT-R
柳田真孝
本当にチームがいいクルマを用意してくれて、ミシュランもいいタイヤを用意してくれて、僕はただ走るだけでした。前半はロニーがきつい状況でよく頑張ってくれて、ホンダのクルマを抜けそうで抜けない時も冷静に走ってくれたし、なんとかつなげよういう気持ちも伝わったし、何台か抜いてきてくれたから、僕もなんとかつなげたいと思って走っていました。僕の方は結構ロングスティントになったので、タイヤが厳しくなると思い、ペースを上げつつもタイヤを労って走り、最後の20周だけペースを上げました。路面が乾いてきたので正直難しいと思っていましたが、最後まで諦めずに全力でプッシュしました。
最終ラップは1コーナーで抜けると思いましたが締められてしまったので、そこからは絶対抜いてやろうという気持ちになりました。
正直、チャンピオン争いのことは分かってなくて、無線で何を言われてるのかも分からず、戻ってきてからスタッフが喜んでるのを見て理解しました。去年とは違う決まり方で、まだ実感がありません。
ロニーやチーム全員に感謝しています。
ロニー・クインタレッリ
予選でいい結果が残せなくて後ろからスタートしてしまい、決勝のペースは良かったのにホンダ勢に引っかかってしまったので、リスクをとらなくちゃいけないので、ミニマムの周回数でピットに入る作戦を選びましたが、最終的にそれが正解でした。
後半に関してはマー(柳田選手)が最高の走りだった。だから今日は彼の優勝です。
チャンピオンに関してはまだ実感できていません。4位を走っている時は38番が5位だったので、もてぎに向けて差を広げたいと思って走っていました。24号車が見えてからは表彰台を狙えるな、と思い、19番を抜いたときにはこれでもてぎが楽になると思いました。でも最終ラップでマーがやってくれて凄く嬉しかった。
勝てたのはチームメンバーの力、タイヤメーカーの力、全員でとりました。
GT300クラス #66triple a Vantage GT3
星野一樹
富士で悔しい思いをして、落としちゃいけないレースを落としてしまったので、今度は最初からチーム全員が勝とうと思ってきて、イギリスからエンジニアも来てくれて。彼が来たレースは勝ててるんですけど。ヨコハマさんが用意してくれたタイヤは全部調子よくて、スタートの時はギリギリまでスリックを履こうかと迷ったんですけど、ヨコハマさんの指示でインターを選択して、それが正解でした。今回はタイヤが素晴らしかったです。
今回はスタートして2、3周でGT-Rとのマッチレースになると分かってたんで、チャンスをうかがってたら、1回だけチャンスが訪れたので、ここしかないと思って1コーナーで飛び込んで、そこでトップに立って引き離せたんで、後半はヨッシーに任せておけば大丈夫だと思ってたんで安心して見てました。最後トラブルで残念な結果になったんですけど、こういう形でロニーとマーと会見に来れて本当に嬉しいです。
吉本大樹
ここまで6戦終わって、3回リタイヤして、3回表彰台に上がって、でチャンピオンシップも可能性のある状態でオートポリスに来て、雨になったら3号車があれほど速いとは思ってなかったんですけど、決勝もウェットコンディションになれば簡単には行かないと思っていました。始まってみたら上回るペースで走れて、これはいけると確信できました。トップになって渡してくれると確信してたし、僕に変わってからは路面が乾いてきてタイヤへの攻撃性が増えてきて、すぐ3号車に追いついたんですけど、完走するまでタイヤ持たせないと行けないんで様子を見ていました。関口もタイヤを労ってるのが見ていて分かりました。3号車は立ち上がりが速くてなかなか抜けませんでした。
全てが上手く進んだことで今回の勝利があったのだと思います。スタッフ全員に感謝したいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス決勝 #1S Road GT-Rが大逆転勝利で早々とシリーズ2連覇を達成! GT300は#66アストンマーチンが接戦を制す

2012スーパーGT第7戦「スーパーGT in 九州300km」の決勝レースが9月30日、大分県のオートポリスで開催され、前年王者の#1S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)が終盤見事な追い上げで逆転優勝を果たし、最終戦を待たずしてシリーズ2連覇を達成した。
GT300クラスは#66triple a Vantage GT3(吉本大樹/星野一樹組)が今季2勝目を挙げ、シリーズポイントでもトップの#33HANKOOK PORSCHEに4点差と迫った。
(天候:雨 コース:ウェット)

gt_r07_GT500win01

gt_r07_GT500win02

gt_r07_GT300win01

gt_r07_GT300win02

gt_r07_GT500

gt_r07_GT300

朝のフリー走行が濃霧のためにキャンセルとなり、決勝への影響が懸念されたが、午後2時のスタートまでにはどうにか進行可能な状態となった。しかし依然として路面はウェットであったため、今回はセーフティーカー先導のもとで65周の決勝はスタート、3周目から追い越し可能となるや、すかさず2番手スタートの#23モチュールGT-RがS字でポールシッターの#19ウェッズスポーツSCを抜いてトップに立つ。スタートドライバーは#23本山哲、#19アンドレ・クートだ。

本山は序盤から一気に後続を突き放しにかかり、2位クートとの差を12周終了時点で8秒まで広げたが、ここでGT300の#52グリーンテックSLSが4コーナーでコースを飛び出し、バリアに激しく突っ込んでストップしたたことにより、これを排除するために再びセーフティーカーが導入され、本山のリードは帳消しとなってしまった。

幸いドライバーの竹内浩典に大事は無く、レースは車両回収の後に17周目から再開となった。
すると3位につけていた#24D'station GT-Rを駆るビヨン・ビルドハイムが8コーナーで#19ウェッズスポーツを抜いて2位に浮上、#23モチュールを追い上げにかかる。
すると#23モチュールGT-Rは26周目に突然ペースを落とし、続く27周目の1コーナーで#24D'station #19ウェッズスポーツに立て続けに抜かれて3位に後退する。
たまらず28周終わりでピットストップを行い、クルムに交代した#23モチュールだったが、その後もタイヤの消耗に悩まされ、51周終わりでタイヤ交換のために2度目のピット作業を行って大きく順位を落としてしまった。

これでレース中盤のトップ争いは#24D'station、#19ウェッズスポーツの2台のヨコハマ勢に絞られたが、抜きつ抜かれつを繰り返すこの2台の背後で着々と順位を上げてくる車両があった。
予選後のエンジン交換により決勝スタート直後に15秒ストップのペナルティを科せられた#32エプソンHSV、そして予選10番手からのスタートとなった#1SロードGT-Rだ。

#32エプソンはペナルティストップを終えた後に道上龍がトップグループをも上回るハイペースで追い上げを開始し、SC明けの17周目には11位、24周目には6位集団に追いつき、その後も42周目まで引っ張って暫定トップでピットインすると、ピットクルーも道上の頑張りに応え、2番手の中山友貴をトップのままでコースに送り出した。後ろに迫るは#24D'stationだ。
24号車の後半を受け持った安田裕信は#32中山を激しく追い立て、ジェットコースター手前でインをつくが、中山も懸命に踏ん張ってトップを守りきる。中山は45周目に周回遅れの#11ゲイナーR8と接触、ここで一旦は24号車の先行を許すが、50周目に再び抜き返してトップに立ち、一気に後続を突き放しにかかった。
55周を終えた時点での24号車との差は10秒。これで勝負は決まったかに見えた。

しかしその後方から猛然と追い上げてきたのが1号車だ。
後半を受け持った柳田は中山を1周1秒以上上回るハイペースで追い上げ、58周目に3位の#19ウェッズスポーツを抜き去ると、続く59周目の1コーナーで#24D'stationも抜いて2位に浮上、一気に#32エプソンの背後に迫った。

そして迎えたファイナルラップ。
1コーナーでインを狙う#1柳田。
押さえ込む#32中山。
柳田は再び3コーナーで中山に並びかけ、両者は並走状態で何度も接触しながらジェットコースター手前の左コーナーへ。
ここでダートにはみ出した32号車がたまらずスピンしてしまい、1号車は遂にトップに立ってそのままチェッカー受けた。2位は#32エプソンHSV、3位には#19ウェッズスポーツSCが入った。

なお、#1S Road GT-Rはこれにより20ポイントを獲得。ランキング2位の#38ZENT SCが7位に終わったため、1号車78ポイント、38号車は54ポイントとなり最終戦を待たずして1号車のシリーズ2連覇が確定した。

一方、GT300クラスは、ポールシッターの#3S Road NDDP GT-Rと予選2番手の#66アストンマーチンが序盤から激しいトップ争いを展開、21周目の3コーナーで一旦は星野の駆る#66アストンマーチンがトップに立ったものの、34周目に行ったピットストップで給油ホースからガソリンが漏れて出火、この消火作業のために大いにタイムロス、再び#3GT−Rの先行を許してしまった。
テールに食らいついて隙をうかがう2番手の吉本だったが、欠場明けの関口雄飛も一歩も引かずにトップを守って周回を重ねる。しかし3号車は不運にも55周目に左リヤタイヤ脱落というまさかのトラブルで去ることに。
これにより#66アストンマーチンが第5戦鈴鹿1000kmに続いて今季2勝目を挙げ、シリーズポイントでもトップの#33ハンコックポルシェに4点差と迫って最終戦を迎えることとなった。
2位は#911エンドレスポルシェ、3位は#33ハンコックポルシェだった。

2012シーズンの最終ラウンド、第8戦は10月28日にツインリンクもてぎで行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス決勝結果

■GT500クラス

SUPER GT IN KYUSHU 300km -RIJ- (2012/09/30) Final Race Weather:Rainy Course:Wet
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
11S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI58652:09'45.269
2*32EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL657.581
319WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH196531.747
424D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH146535.489
539DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI43651'45.603
6*23MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS30651'47.611
738ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS50651'49.213
8100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS38641Lap
918ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS34641Lap
1012カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS43641Lap
118ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS12641Lap
126ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS33641Lap
1335KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS28641Lap
1417KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS30632Laps
1536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS74632Laps
---- 以上規定周回数(45Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: No.39 脇阪寿一(DENSO KOBELCO SC430) 1'46.861 (56/65) 157.461km/h
  • CarNo.32は、公式通知No.5 2)によりペナルティストップ15秒を課した。
  • CarNo.23は、SpR第30条1.a.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
■GT300クラス

SUPER GT IN KYUSHU 300km -RIJ- (2012/09/30) Final Race Weather:Rainy Course:Wet
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
166triple a Vantage GT3
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH47622:11'03.136
2911エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH476213.550
333HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK606236.494
461SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH116239.654
5*0GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH38611Lap
621ZENT Audi R8 LMS
Audi R8
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
YH4611Lap
788マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH24611Lap
831apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH23611Lap
927PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH5611Lap
1016MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中嶋 大祐
BS22611Lap
115マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 Italia GT3
玉中 哲二
植田 正幸
YH611Lap
124GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH6611Lap
1314Team SGC IS350
LEXUS IS350
折目 遼
山野 直也
YH611Lap
1430IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH7602Laps
1585JLOC Verity ランボ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
坂本 祐也
松田 秀士
YH4602Laps
1611GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL47602Laps
1743ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS33593Laps
1822R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH584Laps
193S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH96548Laps
20*360RUN UP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
白坂 卓也
YH539Laps
---- 以上規定周回数(43Laps)完走 ----
-*99investors Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
フランク・ユー
安岡 秀徒
YH4220Laps
-87JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
山内 英輝
YH42636Laps
-52GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH211052Laps
  • Fastest Lap: CarNo.66 星野 一樹(triple a vantage GT3) 1'53.376 (22/62) 148.412km/h
  • CarNo.360は、2012 SGT-SpR 第34条12. ピット作業違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.0は、2012 SUPER GT第7戦大会特別規則書 第28条 ピットレーン速度違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.99は、2012 SGT-SpR 第34条2. ピット作業違反によりドライビングスルーペナルティを課したがその後の不出走により留保した。

SUPER GT | その他

SGT:GTA定例会見 来年の韓国戦にはヒュンダイジェネシスがスポット参戦。DTMとの規則統合も順調に進展。

GTアソシエイション(GTA)は9月30日、スーパーGT第7戦が開催されている大分県のオートポリスで定例会見を行い、来年韓国で予定されているエキシビジョンレースや、DTMを主催するITRとの車両規則統合についての進捗状況を明らかにした。

まず韓国ヨンナムサーキットでのエキシビジョンについては、坂東代表が先々週韓国に渡航して現地プロモーターと話し合いの場を持ったとのこと。
政治的な問題が懸念されるものの、GTA、現地プロモーターの双方が開催を希望しているという点で一致しており、あとはレース内容やロジスティックについて細かい詰めをしていくだけだという。
また、このレースにはインディゴというチームがGT300クラスへの参戦を希望しており、現在ヒュンダイジェネシスクーペをベースに、技術的なアドバイスをGTAが行いながらJAF-GT規定で車両制作を進めているという。今のところは韓国戦への参戦を目標に準備しているが、チームは2014年以降のフルシーズン参戦を希望しているとのことだ。

また、DTMとの車両統合については、DTMを運営するITRと基本的な合意に達したという。今後はレース運営やアジア・パシフィックでのレース展開やカレンダーのあり方などの契約について話し合いを進めていくとのこと。
車両規則についてはコンポジット(モノコック)やパーツの売買については合意に至っており、近いうちに都内で調印式を開催したいとしている。

これに伴い、GT500クラスの車両規則は2014年から変更となるが、同時にエンジンについても変更になる。
これはスーパーフォーミュラ(現フォーミュラニッポン)を主催する日本レースプロモーション(JRP)の白井社長が2014年からの車両変更に伴いエンジンをダウンサイジングするとした話と符合しており、両者は引き続き同じエンジンを使用することになりそうだ。
ただしDTMに関しては2017年まで現行の4リッターV8エンジンを継続使用することが決まっているため、仮にBMWなどがスーパーGTへ参戦してきた場合にはBOPで対応するとのことだ。

また、10月のWEC富士開催に合わせて、同シリーズを運営するACOともミーティングが予定されており、こちらはアジアシリーズへのGT300車両参戦に当たってのGTCクラスとのBOPについて話し合われる予定だ。

日本独自のシリーズとして発展してきたスーパーGTだが、今後は海外のレースシリーズと連携しての広範な市場拡大が期待される。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス 結局フリー走行はキャンセルに

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大分県のオートポリスで開催されているスーパーGT第7戦のフリー走行は、天候の回復を待って午前11時より再開される予定だったものの、依然として濃霧がコース全体を覆い尽くしているため、結局中止という判断がなされた。

なお、今後の予定等はまだ明らかになっていない。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYSHI

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリスフリー走行結果

SUPER GT IN KYUSHU 300km -RIJ- (2012/09/30) Free Practice Weather:Rainy Course:Wet
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoClsCls
Pos
Car
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
115001S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI581'49.919-153.080
2125002カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS431'51.275 1.356151.215
3245003D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH141'51.782 1.863150.529
465004ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS331'53.414 3.495148.363
51005005RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS381'53.559 3.640148.173
6355006KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS281'53.882 3.963147.753
7185007ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS341'54.018 4.099147.577
885008ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS121'56.302 6.383144.679
9325009EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'56.380 6.461144.582
101750010KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS301'56.404 6.485144.552
113950011DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI431'56.717 6.798144.164
123850012ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS501'56.942 7.023143.887
132350013MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS301'57.353 7.434143.383
1433001S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH961'57.840 7.921142.790
153650014PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS741'58.078 8.159142.502
16663002triple a Vantage GT3
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH471'58.444 8.525142.062
17333003HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK601'58.536 8.617141.952
18883004マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH241'59.399 9.480140.926
19523005GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH212'00.24510.326139.934
209113006エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH472'00.64910.730139.466
21303007IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH72'00.82010.901139.268
22873008JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
山内 英輝
YH42'00.98511.066139.078
23273009PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH52'01.04911.130139.005
246130010SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH112'01.29511.376138.723
25030011GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH382'01.53811.619138.446
261130012GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL472'01.96812.049137.957
272130013ZENT Audi R8 LMS
Audi R8
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
YH42'02.15612.237137.745
289930014investors Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
フランク・ユー
安岡 秀徒
YH2'02.49712.578137.362
291950015WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH192'02.91112.992136.899
302230015R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH2'06.66216.743132.845
311430016Team SGC IS350
LEXUS IS350
折目 遼
山野 直也
YH2'06.98817.069132.504
3236030017RUN UP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
白坂 卓也
YH2'08.40318.484131.045
33530018マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 Italia GT3
玉中 哲二
植田 正幸
YH2'16.15326.234123.584
34430019GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH62'21.01631.097119.323
354330020ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS332'21.98632.067118.507
363130021apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH233'20.4871'30.56883.928
371630022MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中嶋 大祐
BS22no time--
388530023JLOC Verity ランボ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
坂本 祐也
松田 秀士
YH4no time--
  • フリー走行は濃霧のため開始5分で赤旗中断。11時から30分間での再開が発表されたがこれも霧が晴れないためキャンセルされた。

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス 朝のフリー走行は濃霧のため中止に。天候の回復を待って再度実施予定

スーパーGT第7戦のフリー走行は濃霧による視界不良のため開始5分あまりで赤旗が出され、結局そのまま終了となった。

9月30日の決勝日を迎えた大分県のオートポリスは朝から濃い霧がコースを覆い尽くしており、昨日に続いて小雨も降り続いていた。
既に台風17号は鹿児島沖を抜けており、決勝レースの行われる午後には天候も回復することが予想されているが、朝の時点では路面は濡れており、ウェット宣言とライトオンの指示が出される中、午前9時20分より走行が開始された。

しかし濃霧はますます酷くなり、コーナーポストから出される旗も視認できないほどの状態となったため、5分あまりが経過した時点で赤旗が提示され、結局そのまま走行は終了との決定がなされた。

現時点の予定では、天候の回復を待って午前11時より再度30分間の走行が予定されている。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式予選 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が5番グリッドを獲得 (HONDA)

  • 2012年9月29日(土)・予選  会場:オートポリス(4.674km)  天候:雨  気温:15℃(14:15時点) 路面温度:18℃(14:15時点)  コースコンディション:ウエット

 9月29日(土)、大分県日田市にあるオートポリスにおいて、2012 オートバックス SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 300km」が開幕し、公式予選が行われました。

gt_r07_h_q01.jpg  今大会を含めて残り2戦となった2012 SUPER GTシリーズはオートポリスに舞台を移します。九州エリアで唯一のSUPER GTレース会場となるオートポリスは阿蘇山麓の地形を利用したダイナミックなテクニカルコースであり、アップダウンと中高速コーナーが多く、マシンのセットアップとタイヤの選択が重要となります。また、今までは荒れた路面がドライバーを苦しめてきましたが、シーズンオフに舗装の全面改修を行ったため、飛躍的なタイムアップが期待される状況となっています。

 今シーズンのHonda HSV-010 GTは、第3戦マレーシアのセパンサーキットで#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)が勝利を飾ったものの、なかなかリズムに乗りきれない展開が続いてきました。しかし、参戦7戦目となる今大会はウエイトハンデが半減され、参戦8戦目となる最終戦ツインリンクもてぎではウエイトハンデがゼロとなるレギュレーションを考慮すると、同一のマシンが連勝することも考えられます。そのため、HSV0-010 GTは逆転タイトル獲得を目指し、更なる開発と改良を続けてオートポリスに挑みました。

 九州地方は台風17号の影響により今週末の天候が不安視されています。公式予選の行われる本日も朝からサーキット周辺を霧が覆い、常に小雨が降り続き、時折り激しい雨が降る難しいコンディションとなりました。

 午前9時から2時間にわたり行われた公式練習では、ウエットコンディションのもと参加車両15台がコースインをしてマシンセッティングの調整に時間を費やしました。その中で、#32 EPSON HSV-010(道上 龍/中山友貴組)が1分45秒832の2番手タイムを記録しています。また、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が6番手、#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)が11番手、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/小林崇志組)が12番手、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が15番手のタイムをマークしました。

 今回の予選はノックアウト方式が採用されています。予選1回目では上位11台が予選2回目に進出、予選2回目では上位7台が予選3回目に進出し、この予選3回目で記録した予選タイムにしたがって決勝レースのスターティンググリッドを決めます。また、惜しくも次のセッションに進出できなかったチームは、その段階での予選順位が決勝レースでのスターティンググリッドとなります。

 予選1回目は午後2時15分に開始されました。阿蘇山麓は雨が降り続き、ヘビーウエットの路面となる厳しいコンディションでタイムアタックが繰り広げられました。数台のマシンがコースアウトを喫し、2度の赤旗中断となる展開のもと、塚越選手が乗る#17 KEIHIN HSV-010が2番手タイムとなる1分53秒381を記録しました。続いて伊沢選手が乗る#100 RAYBRIG HSV-010は5番手、小暮選手が乗る#18 ウイダー HSV-010は7番手、道上選手が乗る#32 EPSON HSV-010は10番手タイムを記録して、4台のHSV-010 GTが予選2回目への進出を決めました。一方、ファーマン選手が乗る#8 ARTA HSV-010は13番手となり、この時点で決勝レースのスターティンググリッドが確定しました。

 続く予選2回目は雨が小康状態となるものの路面状況は改善することはなく、マシンの水しぶきが激しく舞うなかでの走行となりました。走行時間が残り6分となったタイミングで、#32 EPSON HSV-010の中山選手がマシンのフロント部分を損傷する単独クラッシュを喫し、予選が一時中断されました。その後、午後3時21分に再開されて各車がタイムアタックを試みた結果、金石選手が乗る#17 KEIHIN HSV-010が1分49秒175の3番手タイムを記録しました。さらに、ヴァン・ダム選手が乗る#18 ウイダー HSV-010が5番手、続く6番手タイムを記録した山本選手の#100 RAYBRIG HSV-010の計3台が予選3回目に進出することとなりました。この時点で#32 EPSON HSV-010の11番グリッドが決定しました。

 上位10台のスターティンググリッドを決める予選3回目は15時52分に開始されました。路面は少し改善されたものの、薄い霧が立ちこめるコンディションとなりました。HSV-010 GTは最後までタイムアタックを試みましたが深溝のレインタイヤを選択したことが影響し、塚越選手の#17 KEIHIN HSV-010が1分47秒911を記録して5番手、小暮選手の#18 ウイダー HSV-010が1分48秒170を記録して6番手、伊沢選手の#100 RAYBRIG HSV-010が7番手タイムとなる1分48秒342を記録し、決勝レースのスターティンググリッドが確定することとなりました。ポールポジションは#19 WedsSports ADVAN SC430が獲得しました。

 一方、デビュー3戦目となる第6戦富士ラウンドで初表彰台を獲得する活躍をみせた#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)は、GT300クラスの予選2回目で中嶋選手が2分1秒407を記録し、12番グリッドから決勝レースを迎えることとなりました。Hondaの技術支援を受けて開発されたレーシングハイブリッドを搭載するCR-Zの巻き返しに期待がかかります。

 明日は午前9時20分からのフリー走行後、午後2時に決勝レース(65周)がスタートします。

松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
 「今日は悪天候での走行となりましたが、HSV-010 GTの戦闘力には手応えを感じています。予選3回目はタイヤ選択の差が明暗を分ける結果となりました。我々の3台は深溝のレインタイヤを予選1回目から使用していましたが、最終セッションでの路面状況は浅溝のタイヤを選んで賭に出たチームがいいタイムを記録する結果となりました。このサーキットは舗装が一新されてHSV-010 GTに有利な環境になっていますし、事前テストでもいい感触を得ています。明日の決勝は、天候がどのように変化するのか分かりませんが、路面はドライでもウエットでもトップ争いができると期待しています。今回のレースでウエイトハンデが半分になっており、最終戦はゼロになるため2戦連続優勝が可能な展開となります。どちらのサーキットでもHSV-010 GTの戦闘力は高いと感じていますので、ぜひ期待してください。みなさまのご声援を宜しくお願いいたします」
金石年弘(5番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「塚越選手が公式予選から好調な走りをみせていましたが、自分の走行ではクリアラップを取ることがうまくできず、いいタイムが残せていなかったので、予選が始まるまでちょっと心配していました。ただ、マシンの状態もよく、塚越選手にしっかりバトンをつなぐことができたと思います。5番手スタートは優勝を狙えるポジションなので、まずはミスをすることなく、優勝を目指してがんばります」
塚越広大(5番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「走りだしから調子がとてもよく、セッティングも今日のコンディションにしっかり合っていました。ただ、天候の変化を読むことが難しく、予選1回目、2回目はしっかり上位をキープできましたが、3回目ではうまく対応する事ができませんでした。明日も天候がどのようになるのか分からないですが、必ずチャンスはあると思うので、そのチャンスを逃さず上位を目指します」
伊沢拓也(7番手 #100 RAYBRIG HSV-010)
「最近のレースではなかなか進出できなかった予選3回目までしっかりと進むことはできましたが、もっと上を目指していたので、悔しさが残っています。チャンピオンシップ獲得に向け、何よりも明日の結果がすべてだと思っています。明日はしっかり戦い、ライバルよりも先にゴールして望みをつなげたいです」
山本尚貴(7番手 #100 RAYBRIG HSV-010)
「予選3回目まで進出できたことはよかったですが、欲を言えばもっと順位を上げたかったです。ただ、ウエイトが半減してマシンの機敏さが出てきたので、マシンに手応えを感じています。オートポリスではマシンテストも行っているので、そのデータをもとに自信を持ってレースに臨み、最終戦につながるレースをしたいと思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式予選 ポールシッターのコメント 

GT500クラス #19 Weds Sport ADVAN SC430
アンドレ・クート
大変嬉しいです。こんないい日はなかなかありませんから。このポールポジションを息子のアフォンソに捧げたい。また、彼と同じ境遇の子供たちにも、この場を借りて引き続き支援をお願いします。
レースに話を戻すと、クルマはすごく安定していて、今日の難しいコンディションの中でも気持ちよく走ることが出来ました。メカニックやエンジニアのみんながいい仕事をしてくれたのだと思います。
Q3ではいいタイムを出す自信はありましたがGT500は接戦なので、ポールポジションまでは予想していませんでした。
明日は天候や路面コンディションがどうなるかわかりませんが、とにかく頑張ります。
荒聖治
アンドレが凄く頑張ってくれました。ここ何戦かクルマは非常にいい状態でレースできるようになってきて、前半戦を苦しみましたが漸く他のクルマと同じレベルでレースできるようになってきて、前回は表彰台に上がれました。クルマに対して、タイヤに対して、凄く手応えを感じる状態で走れる中、こういうウェットの中でパフォーマンスを発揮できたのは嬉しかったですし、自信になりました。
今日はコンディションが変化していく中、午前中は9位だったんですけど、その後の微調整がいい状態ではまって、いい結果に結びついたので良かったですね。
GT300クラス #3 S Road NDDP GT-R
関口雄飛
今日は練習走行の最後にインターミディを履いたところでアストンに逆転されてしまいましたが、あとはずっとQ1、Q2、Q3と全部トップで通過できたので非常に嬉しく思っています。
前回の富士でも予選で雨が降る中で証明したように、土砂降りになるとGT-Rは速いので、Q1は特にクルマに助けられた部分があると思います。Q3に関しては雨も弱まって、タイヤもみんなインターミディエイトとかを履いていたと思うんですけど、そうなるとアストンなんかも速くなってくるので、状況は苦しかったんですが、そんな中で攻めた走りが出来ました。前回欠場したことで精神的にも結構辛かったんですが、そんな中で攻めた走りを出来る自分を再確認できて嬉しく思います。
千代勝正
今回は96キロハンデを背負って走るレースということで、正直雨を願っていました。クルマ自体は雨のパフォーマンスが高いですし、僕達も雨の走りは得意なので、結構自身持って走れて、僕の担当したQ2でもトップをとれました。自分のスティントでは途中で赤旗が出ましたが、その前に結構いいタイムが出ていたので、周りとのタイム差をみて再開後はQ3で関口さんが履くタイヤの皮むきと熱入れが出来て、他のチームより一歩先を行ってクルマを渡せたので、非常にいい流れで予選を進められたと思います。
最高のポジションからスタート出来るんで、明日しっかり終わるまで気を抜かないで走りきりたいと思います。
まとめ :Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式予選 GT500は#19ウェッズスポーツSC、GT300は#3SロードGT-Rが揃って初ポールを達成!!

2012オートバックス スーパーGT第7戦「ス−パーGT in 九州300km」の公式予選が9月29日大分県のオートポリスで行われ、#19Weds Sport ADVAN SC430(荒聖二/アンドレ・クート組)がGT500クラス参戦以来初のポールポジションを獲得した。
GT300クラスも#3S Road NDDP GT-R(関口雄飛/千代勝正組)が96kgのウェイトハンデを背負いながらも見事初ポールを獲得した。
(天候:雨 コース:ウェット)

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公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。
台風17号の影響で開始直前にはコース上を濃い霧が覆い、走行への影響が懸念されたが、時間が経つにつれて空は明るくなり、雨も次第に小降りとなっていったが、滑りやすい路面に足下をすくわれてのコースアウトが相次ぎ、頻繁に赤旗中段となる荒れた展開となった。

予選Q1はGT500の走行が始まってすぐに#39デンソーサードSCの石浦宏明が11コーナーでコースアウト。即座に赤旗中断となり、39号車はタイム計測されないまま予選を終えることになった。
再開直後にトップに立ったのは#23モチュールGT-R、ドライバーは本山哲で1'54.541。
しかしすぐに#17ケーヒンHSVの塚越広大、#19ウェッズスポーツのクートらがそれを上回り、#19クートが1’53,531でトップに立つ。クートはその直後にコースを飛び出したが、すぐに走行を再開。しかしセッション終盤になって#1SロードGT-Rが次第にタイムを挙げ、遂には1'52.642でトップに。ドライバーはロニー・クインタレッリだった。さらに#17ケーヒンも2位に浮上してきた。
結局このセッションは#1Sロード、#17ケーヒン、#19ウェッズスポーツの順で終了。
セッション終盤にコースオフして2度目の赤旗の原因を作った#6エネオスSCと、#8ARTA、#35KeePer KRAFTの3台がノックアウトされる結果となった。

予選Q2もまた開始直後に#32エプソンHSVがヘアピンで飛び出してフロント周りを大きく破損。これを回収するために赤旗が出されることになった。
これにより他のチームは残り時間6分でのアタックを強いられることになったが、路面コンディションは次第に好転していき、タイムも上位陣は1分46秒台を記録するまでになった。
ところがこの影響により失速したのがQ1トップの#1SロードGT−R。柳田真孝は1分49秒台のタイムを記録するにとどまり、なんとこのセッションを最下位で終えることになる。その他、前回優勝の#12カルソニックGT-R、#36ペトロナスSCらもここで予選を終えることに。
一方このセッションのトップは#23モチュール、2位はD'stationとGT-Rが続き、#17ケーヒンHSVが3位という結果になった。

上位7台がポール獲得をかけて行われた予選Q3は、開始当初から#23モチュールGT-R、#19ウェッズスポーツSCの2台が熾烈なタイムアタック合戦を展開、最終的に#19クート1'46.534、#23本山1’46.535と僅か千分の1秒差で19号車がGT500参戦以来初めてのポールポジションを獲得した。
3番手には#24D'station GT-Rがつけ、ホンダHSV勢では#17ケーヒンの5位が最上位という結果になった。

GT300クラスは公式練習でクラッシュした#2紫電が出走を取りやめたため23台での走行となったが、モラルハザードポイントの累積で関口雄飛が前戦富士を欠場したためにウェイト軽減措置を受けられなかった#3GT-RがQ1から他を圧倒する速さを見せ、全てのセッションでトップタイムを記録して見事ポールポジションを獲得した。これは今シーズンデビューの千代だけでなく、関口にとっても初めてのポールとなった。
2位には#66アストンマーチン、3位に#88ランボルギーニとなり、JAF-GT勢最上位は#61BRZの8位にとどまり、終わってみれば今回もFIA-GT3勢が上位を独占する結果となった。

第7戦決勝は明日午後2時より65周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリスノックアウト予選総合結果

■GT500 Class

SUPER GT IN KYUSHU 300km -RIJ- (2012/09/29) Knock Out Qualify Weather:Rainy Course:Wet
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoCar
Model
DriverTireWhQ1Q2Q3
119WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH191'53.6341'49.1781'46.534
223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS301'54.0841'48.5921'46.535
324D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH141'54.4871'48.9001'46.971
438ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS501'56.1921'49.3221'47.362
517KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS301'53.3811'49.1751'47.911
618ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS341'55.4651'49.2791'48.170
7100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS381'54.4581'49.2941'48.342
812カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS431'56.9391'49.630
936PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS741'55.9431'49.894
101S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI581'52.0711'49.929
1132EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'56.740no time
126ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS331'57.033
138ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS121'57.476
1435KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS282'00.633
---- 以上予選通過 ----
1539DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI43no time
■GT300 Class

SUPER GT IN KYUSHU 300km -RIJ- (2012/09/29) Knock Out Qualify Weather:Rainy Course:Wet
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoCar
Model
DriverTireWhQ1Q2Q3
13S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH961'59.9431'57.4271'52.702
266triple a Vantage GT3
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH472'04.6251'58.1111'53.113
388マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH242'02.1501'58.3751'53.163
487JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
山内 英輝
YH42'03.4411'58.9271'53.320
5911エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH472'04.3741'58.7111'53.903
652GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH212'05.0401'59.3901'54.760
711GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL472'05.0691'59.4571'55.299
861SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH112'03.9781'58.8591'56.330
933HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK602'01.7472'00.0881'56.850
1043ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS332'03.3072'00.3851'57.020
110GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH382'04.4982'00.537
1216MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中嶋 大祐
BS222'05.7582'01.407
1331apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH232'02.8752'01.665
1427PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH52'04.2412'03.767
155マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 Italia GT3
玉中 哲二
植田 正幸
YH2'06.0312'04.728
1699investors Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
フランク・ユー
安岡 秀徒
YH2'03.4192'05.431
1785JLOC Verity ランボ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
坂本 祐也
松田 秀士
YH42'06.928
1814Team SGC IS350
LEXUS IS350
折目 遼
山野 直也
YH2'06.954
194GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH62'07.087
2022R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH2'09.017
2121ZENT Audi R8 LMS
Audi R8
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
YH42'10.753
22360RUN UP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
白坂 卓也
YH2'11.325
2330IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH72'11.902
---- 以上予選通過 ----
242エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH25no time

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式練習 #1SロードGT-Rがトップタイム

オートバックス スーパーGT第7戦「スーパーGT in九州300km」の公式練習が9月29日、大分県のオートポリスで行われ、GT500クラスは#1S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)、GT300クラスは#66triple a Vantage GT3(吉本大樹/星野一樹組)がそれぞれトップだった。

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公式予選日を迎えたオートポリスは台風17号の接近の影響もあり、朝から小雨の降り続く肌寒い天候。
公式練習は終始ウェットコンディションのもと、午前9時より120分で行われた。
規定によりウェイトハンデが半分に減らされる今回、勢力図が大いに書き換えられることが予想されたが、始まってみればミシュランタイヤを履く#1SロードGT-R、ダンロップタイヤを履く#32エプソンHSVが1位、2位を占め、ヨコハマユーザーの#24D'station GT-Rが3位、ミシュランの#39デンソーSC430が4位と、ウェットレースに強いいつもの面々が上位を占める結果に。
GT300クラスも車重の軽くなった#66アストンマーチンがますます速さを増し、それに#0初音ミクBMW、#3S Road NDDP GT-Rが続く展開となった。3号車は前回の富士で関口雄飛が欠場したため、ハンデ半減の措置の対象外となっているにもかかわらず、上位タイムを記録してタイトルへの意欲をアピールした。

公式予選はこのあと午後2時よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式練習結果

SUPER GT IN KYUSHU 300km -RIJ- (2012/09/29) Official Practice Weather:Rainy Course:Wet
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km

PosNoClsCls
Pos
Car
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
115001S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI581'45.726-159.151
2325002EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'45.832 0.106158.992
3245003D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH141'46.501 0.775157.993
4395004DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI431'46.691 0.965157.712
5235005MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS301'46.936 1.210157.350
6175006KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS301'47.339 1.613156.759
765007ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS331'47.592 1.866156.391
8355008KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS281'47.702 1.976156.231
9195009WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH191'47.762 2.036156.144
101250010カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS431'47.795 2.069156.096
111850011ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS341'47.837 2.111156.035
12850012ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS121'48.162 2.436155.567
133850013ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS501'48.220 2.494155.483
143650014PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS741'48.336 2.610155.317
1510050015RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS381'48.703 2.977154.792
16663001triple a Vantage GT3
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH471'52.977 7.251148.937
1703002GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH381'53.330 7.604148.473
1833003S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH961'53.714 7.988147.971
199113004エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH471'53.789 8.063147.874
20883005マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH241'53.898 8.172147.732
21113006GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL471'54.168 8.442147.383
2223007エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH251'55.352 9.626145.870
2343008GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH61'55.408 9.682145.799
24613009SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH111'55.442 9.716145.756
258730010JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
山内 英輝
YH41'55.74010.014145.381
263130011apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH231'55.91910.193145.157
274330012ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS331'56.35410.628144.614
283330013HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK601'56.86711.141143.979
292730014PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH51'56.92811.202143.904
305230015GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH211'57.21411.488143.553
311630016MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中嶋 大祐
BS221'57.34711.621143.390
322130017ZENT Audi R8 LMS
Audi R8
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
YH41'57.45111.725143.263
333030018IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH71'57.74712.021142.903
3436030019RUN UP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
白坂 卓也
YH1'58.20412.478142.351
35530020マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 Italia GT3
玉中 哲二
植田 正幸
YH1'59.25613.530141.095
369930021investors Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
フランク・ユー
安岡 秀徒
YH1'59.28413.558141.062
371430022Team SGC IS350
LEXUS IS350
折目 遼
山野 直也
YH1'59.34613.620140.988
382230023R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH1'59.42013.694140.901
398530024JLOC Verity ランボ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
坂本 祐也
松田 秀士
YH42'00.04314.317140.170

Formula Challenge Japan

FCJ:第7戦富士決勝 松下信治が3連勝を飾る (JRP)

 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ) 第7戦の決勝レースが9月2日(日)、富士スピードウェイで行われた。

 天候は朝から小雨が降ったり止んだりを繰り返しており、FCJ決勝の直前に開催されたポルシェGT3カップの時点では路面はハーフウェット。しかし、FCJのスタート時間が近づくにつれ日が差し始め、路面は次第に乾いてゆく。 こういった場合、タイヤの選択が非常に難しくなるのだが、まだまだ濡れた箇所が多く、一旦はウェットタイヤ使用が決定される。ところが日差しは強さを増し、路面は急速に乾き始めた。このままレースをスタートすれば、ウェットタイヤを傷めるか、スタート後ピットインしてスリックタイヤへの交換を余儀なくされる可能性が高い。このため、12時15分の段階でスリックタイヤへの変更が決定、全車がスリックタイヤを履いて、12時25分、コースインを開始した。 路面は急速に乾きつつあったものの、全17台がグリッドに整列した時点ではイン側はまだ若干濡れており、グリッドの奇数列と偶数列で有利、不利が分かれそうな状況。

 実際、スタートしてみるときれいにホールショットを決めたポールシッターの#10 松下信治の後方で2番手スタートの#8 清原章太と3番手スタートの#4 平川亮が並走状態になったが、イン側のラインをがっちり固めて1コーナーに入った#8 清原がなんとか2位のポジションを死守してオープニングラップを終えた。

 追走する#4 平川は3周目の1 コーナーで#8 清原のインに飛び込むが、立ち上がりでラインをクロスさせてきた#8 清原に抜き返されて再び3位に。その後は#8 清原が徐々に#4 平川を引き離して1秒前後にギャップを広げていく。 更に#4 平川の後方には4位の#12 高星明誠が次第に接近してきた。時折ラインを左右に振って牽制するそぶりをみせる#12 高星だったが、この3台の膠着状態はファイナルラップまで続き、最後は再び#8 清原との差を縮めてテールに食らいついた#4 平川と、そのすぐ背後に迫った#12 高星の3台が最終コーナーからスリップストリームを使い合いながらホームストレートに戻ってきた。

 しかし結局この3台の順位は動かず、2位#8 清原、3位#4 平川、4位#12高星のままでレースは終了。

 こうした戦いを尻目にトップの#10 松下はファステストラップを更新しながら後続との差を広げ、最後は17秒以上の大差をつけてフィニッシュ。見事今週末を3連勝で飾り、シリーズポイントでもトップの#4 平川に3ポイント差まで迫った。

 このレースではセカンドグループ以降でもコースのあちこちで激しいバトルが展開され、接触やペナルティも相次いだ。

 そうした中、唯一の女性ドライバーである#16 三浦愛は16番手スタートながら一時は9位まで順位を上げ、その後も抜きつ抜かれつのバトルを繰り返しながら12位でフィニッシュした。

 また、今回スポット参戦の#20 石川京侍はスタート直後の1コーナーで#11 坪井翔と接触、ノーズを破損して長時間ピットにとどまることになったうえ、ドライブスルーペナルティを課せられて11周遅れの17位に終わった。

 次の舞台は鈴鹿サーキット。F1日本グランプリのサポートイベントとして大観衆の前でその走りを披露することとなる。

優勝:松下信治(東京中日スポーツ賞 受賞)
 今回お世話になったメカニックの皆さんやホンダさんに深く感謝しています。3レース全部勝てたことは、これからの流れを変える大きなターニングポイントになりました。次の鈴鹿サーキットは得意なコースの一つなので、全力で頑張って5連勝したいです。 平川選手とのポイント差が近づいたので、タイトルはもちろん狙っていきます。お互いに良いレースができたら、と思います。
2位:清原章太
 大きくコンディションの変わる難しいレースになりましたが、メカニックの皆さん、ホンダさん、その他大勢の関係者の皆さんに温かく見守っていただいて、ありがとうございました。松下選手にスタートからぐいぐい離されて、悔しいレースになりました。路面の違いはもちろんありましたが、自分にも原因があって出遅れてしまい、松下選手には離され、平川選手に並びかけられてしまいました。同じHFDPから出ている選手に3回勝たれた、という意味でも悔しい気持ちで一杯です。 次からはSRS-Fで一番走り込んでいる鈴鹿なので、優勝という結果につながるよう頑張ります。
3位:平川 亮
 トヨタのホームコースである富士スピードウェイでホンダの選手に3連勝されてしまい、トヨタの関係者の皆さんには申し訳ない気持ちで一杯です。次の鈴鹿では今回の問題点を解決してレースに臨みます。今回の結果はもうしょうがないので、気持ちを切り替えて残り5戦を戦います。
Text: Japan Race Promotion

Formula Challenge Japan

FCJ:第7戦富士決勝結果

THE FUJI Campion Race Series -RIJ- (2012/09/02) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 7 富士スピードウェイ 4.563 km

PosNoDriverCarLapTime/
Behind
110松下 信治HFDP/SRS-F/ARTA2136'31.492
28清原 章太HFDP/SRS-F/ARTA2117.467
34平川 亮FTRSクラリオンFCJ2117.510
412高星 明誠NDDP DAISHIN NDDP FCJ2117.608
53篠谷 大幹FTRS2120.789
61川端 伸太朗FTRSスカラシップFCJ2127.867
713藤波 清斗NDDP FCJ2130.707
85周藤 康平チームSPV FCJ2135.061
92黒崎 駿HFDP/SRS-F/コチラR2137.384
1011坪井 翔FTRS TMC FCJ2139.859
119道見 真也FTRS スカラシップ FCJ2146.552
1216三浦 愛EXEDY FC1062149.881
136ナニン・インドラ・パユーングFTRS PTT2149.942
14*7小河 諒宝華Racing with DL2158.040
1514三笠 雄一石焼ら~めん火山FTRS FCJ2159.039
16*17陣川 雄大東京モータースポーツカレッジ211'24.239
---- 以上規定周回数 ( 18 Laps ) 完走 ----
-*20石川 京侍HFDP/SRS-F/コチラR1011 Laps
  • Fastest Lap: CarNo.10 松下信治(HFDP/SRS-F/ARTA) 1'43.887 (16/21) 158.122km/h
  • CarNo.7は、スポーツ精神に反する行為をしたため黒白旗を提示した。
  • CarNo.17は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第16条4.(1)①(他車への接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
  • CarNo.20は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第16条4.(1)①②(他車への接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを科した。

GT Asia

GTA:第7戦鈴鹿決勝結果

GT Asia -RIJ- (2012/08/19) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2012 GT Asia Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassNo.NoCar
Model
DriverLapTotal_Time
Behind
1GT31MOK Weng SunFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing1840'16.563
2GT34Hisamori HAYASHIPORSCHE 997 GT3 RDirection Racing187.012
3GT37Jeffrey LEE
Alexandre IMPERATORI
Audi R8 LMS UltraAudi R8LMS Cup1810.770
4GT39LI Zhi CongPORSCHE 997 GT3RAsia Racing Team1825.154
5GT330Frank YUFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong1832.265
6GT322David LAIFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing181'23.630
7GTM71You YOKOMAKUPORSCHE 997 Cup 3.8Direction Racing181'28.666
8GTM23Tsukasa FUJITAPORSCHE 997 GT3 CupDirection Racing181'42.487
9GTM31Shigeru TERASHIMAPORSCHE 997 Cup 3.8Tomei Sports181'42.842
10GTM26Hideki ONDAFerrari F430 GTTunewear Racing171Lap
11GT375Clifford CHENFerrari F458 GT3Clifford CHEN171Lap
12GTM16John SHENFerrari F430 GTModena Motorsports171Lap
13GTM55Hideo TAKAHASHIFerrari 430 ChallengeAutostrada171Lap
14GTM21Francis TJIAFerrari 430 GTModena Motorsports171Lap
15GTM78Shim CHINGPORSCHE 997 Cup 3.8Shim CHING #171Lap
16GTM18Shingo TENMA
Kuninari MORI
Ferrari 430 ChallengeVerde Garage171Lap
17GT388Billy FUNG
Akihiro ASAI
Lamborghini LP 600 GT3Arrows Racing171Lap
---- Did not Ckassify ----
-GTM77Jacky YEUNGLamborghini Gallardo GTArrows Racing126Laps
-GT333Hisao SHIGETAPORSCHE 997 GT3RDirection Racing117Laps
-GT324Dilantha MALAGAMUWALamborghini LP560 GT3Dilango Racing-DNQ

GT Asia

GTA:第7,8戦鈴鹿Q2公式予選結果

GT Asia -RIJ- (2012/08/18) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2012 GT Asia Round 7&8 Q2 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverMaker ModelTeamTimeBehindkm/h
11GT31MOK Weng SunFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing2'06.395-165.396
233GT32Hisao SHIGETAPORSCHE 997 GT3RDirection Racing2'07.040 0.645164.556
324GT33Dilantha MALAGAMUWALamborghini LP560 GT3Dilango Racing2'07.309 0.914164.208
44GT34Hisamori HAYASHIPORSCHE 997 GT3 RDirection Racing2'07.379 0.984164.118
59GT35LI Zhi CongPORSCHE 997 GT3RAsia Racing Team2'08.157 1.762163.122
630GT36Frank YUFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong2'08.511 2.116162.672
77GT37Jeffrey LEE
Alexandre IMPERATORI
Audi R8 LMS UltraAudi R8LMS Cup2'08.683 2.288162.455
871GTM1You YOKOMAKUPORSCHE 997 Cup 3.8Direction Racing2'11.702 5.307158.731
977GTM2Jacky YEUNGLamborghini Gallardo GTArrows Racing2'11.730 5.335158.697
1031GTM3Shigeru TERASHIMAPORSCHE 997 Cup 3.8Tomei Sports2'12.948 6.553157.243
1123GTM4Tsukasa FUJITAPORSCHE 997 GT3 CupDirection Racing2'13.280 6.885156.852
1222GT38David LAIFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing2'14.047 7.652155.954
1316GTM5John SHENFerrari F430 GTModena Motorsports2'15.592 9.197154.177
1475GT39Clifford CHENFerrari F458 GT3Clifford CHEN2'15.680 9.285154.077
1526GTM6Hideki ONDAFerrari F430 GTTunewear Racing2'15.810 9.415153.930
1621GTM7Francis TJIAFerrari 430 GTModena Motorsports2'16.252 9.857153.430
1755GTM8Hideo TAKAHASHIFerrari 430 ChallengeAutostrada2'18.30111.906151.157
1878GTM9Shim CHINGPORSCHE 997 Cup 3.8Shim CHING #2'18.52112.126150.917
1918GTM10Shingo TENMA
Kuninari MORI
Ferrari 430 ChallengeVerde Garage2'18.74912.354150.669
2088GT310Billy FUNG
Akihiro ASAI
Lamborghini LP 600 GT3Arrows Racing2'19.17712.782150.206
---- 以上予選通過 ----
-82GTM11Anthony CHAN Kei MingLOTUS Evora GT4TW Racingno time--

GT Asia

GTA:第7,8戦鈴鹿Q1公式予選結果

GT Asia -RIJ- (2012/08/18) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2012 GT Asia Round 7&8 Q1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverMaker ModelTeamTimeBehindkm/h
188GT31Billy FUNG
Akihiro ASAI
Lamborghini LP 600 GT3Arrows Racing2'06.003-165.910
27GT32Jeffrey LEE
Alexandre IMPERATORI
Audi R8 LMS UltraAudi R8LMS Cup2'06.201 0.198165.650
34GT33Hisamori HAYASHIPORSCHE 997 GT3 RDirection Racing2'06.248 0.245165.588
41GT34MOK Weng SunFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing2'06.648 0.645165.065
533GT35Hisao SHIGETAPORSCHE 997 GT3RDirection Racing2'07.401 1.398164.090
69GT36LI Zhi CongPORSCHE 997 GT3RAsia Racing Team2'07.424 1.421164.060
724GT37Dilantha MALAGAMUWALamborghini LP560 GT3Dilango Racing2'07.672 1.669163.741
830GT38Frank YUFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong2'09.098 3.095161.933
971GTM1You YOKOMAKUPORSCHE 997 Cup 3.8Direction Racing2'11.340 5.337159.169
1023GTM2Tsukasa FUJITAPORSCHE 997 GT3 CupDirection Racing2'12.147 6.144158.197
1122GT39David LAIFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing2'12.218 6.215158.112
1231GTM3Shigeru TERASHIMAPORSCHE 997 Cup 3.8Tomei Sports2'12.512 6.509157.761
1377GTM4Jacky YEUNGLamborghini Gallardo GTArrows Racing2'12.574 6.571157.687
1421GTM5Francis TJIAFerrari 430 GTModena Motorsports2'15.638 9.635154.125
1526GTM6Hideki ONDAFerrari F430 GTTunewear Racing2'16.22110.218153.465
1675GT310Clifford CHENFerrari F458 GT3Clifford CHEN2'16.73710.734152.886
1716GTM7John SHENFerrari F430 GTModena Motorsports2'17.39811.395152.151
1855GTM8Hideo TAKAHASHIFerrari 430 ChallengeAutostrada2'17.52511.522152.010
1918GTM9Shingo TENMA
Kuninari MORI
Ferrari 430 ChallengeVerde Garage2'17.74811.745151.764
2078GTM10Shim CHINGPORSCHE 997 Cup 3.8Shim CHING #2'20.86414.861148.407
---- 以上予選通過 ----
-82GTM11Anthony CHAN Kei MingLOTUS Evora GT4TW Racingno time--

Japanese F3

JF3:第7,8戦もてぎ 平川亮が2戦共に完全制覇!4連勝で今季6勝目 (TOYOTA)

  • コース:ツインリンクもてぎ(4.801km)
  • 予選:8月4日(土)晴れ:ドライ
  • 第7戦決勝:8月4日(土)晴れ:ドライ
  • 第8戦決勝:8月5日(日)晴れ:ドライ
12f3_rd5_1.jpg
平川亮(中央)が第7戦、第8戦も制し4連勝で今季6勝。
第7戦はリチャード・ブラッドレー(左)が2位、
山内英輝(右)が3位表彰台を獲得した

 全日本F3選手権の第5大会(第7戦、第8戦)が8月4日(土)と5日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

 今季の同シリーズには、CクラスにTOM'S TOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場、Nクラスは参戦車両8台全てがTOM'S TOYOTA 3S-GEエンジンを使用している。

 中国ズーハイで予定されていた第3大会が中止となった今季の全日本F3だが、10月13日(土)14日(日)に静岡県の富士スピードウェイで開催される「2012 FIA 世界耐久選手権 第7戦 富士6時間耐久レース」のサポートレースとして、シーズン最終戦となる第8大会(第14戦、第15戦)が開催されることが発表された。

 4日(土)午前9時50分から各セッション10分間、間に10分のインターバルを挟んで行われた第7戦、第8戦の予選では、平川亮(RSS)が共にポールポジション獲得。2番手以降は、第7戦は山内英輝(B-MAX ENGINNERING)、リチャード・ブラッドレー(PETRONAS TEAM TOM'S)と続き、中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)は5番手。第8戦は中山が3番手、山内が4番手につけた。

 Nクラスでは2戦共に佐々木大樹(NDDP RACING)がポールポジション。勝田貴元(TOM'S SPIRIT)は第7戦3番手、第8戦4番手からのスタートとなった。

 予選に続き、午後3時43分に第7戦の決勝がスタート。ポールポジションの平川はホールショットから逃げる得意の展開。山内はスタートを失敗し、4位に後退。ブラッドレーが2位にポジションを上げた。その後は平川がハイペースで後続を引き離して行き、最終的には11秒もの大差を付け、3連勝で今季5勝目を挙げた。2位はブラッドレー、3位に山内、4位に中山が続いた。

 Nクラスではクラス4番手グリッドからスタートでトップに立ったギャリー・トンプソン(SGC BY KCMG)が、後続の猛追を凌ぎきり今季初勝利。2位にポールポジションの佐々木、3位に勝田が続いた。

 5日(日)、フォーミュラ・ニッポンの決勝が終わった直後の午後4時8分に第8戦決勝レース(20周)がスタート。

 またもポールポジションの平川が首位をキープ。4番手グリッドの山内が3番手グリッドの中山をかわし3位に浮上した。

 平川はそれまでのレースのように独走状態に持ち込むことはなかったものの、じりじりと2位以下との差を広げていき、4連勝で今季6勝目。今大会の2戦共にポール・トゥ・ウィンとファステストラップ獲得の完全勝利を飾った。

 Nクラスではクラスポールの佐々木が独走で今季3勝目。勝田は4位に終わった。

Text & Photo: TOYOTA

Japanese F3

JF3:第7戦もてぎ決勝 上位3人のコメント

総合優勝 #4平川亮(RSセリザワ)
f3_r07_r_pc_hirakawa 今回もポールポジションが取れましたが、前回のもてぎではポールからスタートをミスして優勝できなかったので、今回こそはスタートを絶対決めてトップで1周目を戻ってこれるように集中していました。
1周目をトップで戻れてからも、後ろを気にせずにプッシュし続けて最後まで走りきることができました。
明日もスタートに集中して逃げ切れるようにレースを組み立てていきます。
総合2位 #37リチャード・ブラッドレー(トムス)
f3_r07_r_pc_bradley 2位で終えられて嬉しいです。スタートの反応はすばらしかったのですが、まだ技術的にアジャストしていかないといけないことが残っています。
トップの平川選手は信じられないくらい速かったです。僕らもクルマのこと、戦略のことなどもっと考えてよくしていかないといけませんね。
英国F3へのスポット参戦は、時差や慣れないコースなど難しいことだらけでしたが、ロングランができたことは収穫でした。ただ、今回のレースに関しては時差の影響などもあり、直接には役に立ちませんでしたね。
総合3位 #1山内英輝(ハナシマ)
f3_r07_r_pc_yamauchi スタートを失敗して3位に落ちてしまい、そこからプッシュしてついていこうとしましたが、離されてしまいました。
ただ、終盤ラファエル選手を最後まで抑え切れたのは良かったです。ファイナルラップの3コーナーで入られると思ってブロックラインをとりましたが、僕が立ち上がりでオーバーステアを出してしまったので彼は焦ったのかなと思います。
明日は4位からと苦しい位置ですが、いいスタートを切り、いい走りができるように集中していきます。
Nクラス優勝 #20ギャリー・トンプソン(KCMG)
f3_r07_r_pc_thompson 本当にパーフェクトなスタートでした。自分のレースキャリアの中でもベストだと思います。
今回は何が何でも表彰台に上がろうと、チーム一丸となって臨んでいたので、トップに立てたのは良かったです。
最初の5周位まではいいペースで走れていたんですが、タイヤが消耗するにつれて追いつかれてしまい、終盤はハードなレースになりました。
ミラーを見ながら不安でしかたがなかったのですが、優勝できて良かったです。
今日の優勝は去年のとは比べ物にならない意義があります。毎ラップ必死で走りました。
Nクラス2位 #23佐々木大樹(NDDP)
f3_r07_r_pc_sasaki Nクラスのポールからのスタートで、動き出しは悪くなかったんですが、半クラッチの状態が長すぎてトンプソン選手と平峰選手に選考されてしまいました。
それでもペースは自分のほうが良かったので、抜いていこうと思い、平峰選手は一発で抜けましたが、もてぎは抜きにくいコースなので、トンプソン選手にはインを閉められてしまって2位に終わってしまいました。すごく残念です。
明日も一番有利なポジションからのスタートなので、それを生かして勝ちたいです。
Nクラス3位 #35勝田貴元(トムススピリット)
f3_r07_r_pc_katsuta 予選3位で、今回は間にCクラスも挟まっていなかったので、スタートうまく決めて前に出て押さえ込もうと思いましたが、クラッチミートでエンジンストールしかかり、ギャリー選手に抜かれてしまって。
その後もこの週末課題だったドライビングの面で佐々木選手にすべての区間で負けているという状況で、クルマというより僕のドライビングの問題があり、3位という結果にはなったんですけど、前についていくのが精一杯でした。
このままじゃいけないので、ドライビングを見直し、研究して明日に臨みたいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第7戦もてぎ決勝 #4平川亮が独走で今季5勝目!! Nクラスは#20トンプソンが1年ぶりの勝利

平川またも圧勝!
全日本F3選手権第7戦の決勝レースが8月4日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、#4平川亮(広島トヨペットF312)が2位以下を11秒以上突き放す圧巻の走りで今季5勝目を挙げた。
Nクラスは#20ギャリー・トンプソン(KCMG)が昨年8月のもてぎ以来1年ぶりの勝利をものにした。

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第7戦決勝は午後3時40分にスタート。
ポールシッターの#4平川がそのままトップで1コーナーに飛び込んでいく一方で、予選2番手の#1山内英輝は出遅れて#37リチャード・ブラッドレーの先行を許す。
トップのまま1周を走り終えた#4平川はその後も後続にまったく付け入る隙を与えず、1周1秒近く突き放す圧倒的なペースで周回を重ね、最後は2位に11秒655もの大差をつけて14周のレースを逃げ切り、今季5勝目を挙げた。
2位には#37ブラッドレー、3位には終盤追い上げてきた#2ラファエル・スズキを最後まで抑えきった#1山内が入った。

一方、Nクラスはファイナルラップまで上位3台によるドッグファイトが繰り広げられた。
スタートでは予選トップの#23佐々木大樹が半クラッチの状態を長く保ちすぎて出遅れる中、#20トンプソンが予選4番手から見事なスタートダッシュで一気にトップに躍り出ると、予選2番手の#7平峰一貴もそれに続き、#23佐々木は3番手に後退してしまう。
それでも上位陣の中では最もペースの速かった#23佐々木は6周目の3コーナーで#7平峰のインに飛び込み2位に浮上すると、そのまま一気に#20トンプソンとの間隔をつめ、コントロールラインではコンマ3秒差にまで接近してきた。

タイヤの消耗でペースの落ちた#20トンプソンだったが、再三にわたって並びかけてくる#23佐々木のアタックを半ば強引なブロックでことごとく退けて14周を逃げ切り、1年ぶりの通算2勝目を挙げた。
2位は#23佐々木。#7平峰はファイナルラップ手前の最終コーナーで一旦は#23佐々木の前に出ることに成功したが、続く1コーナーで#20トンプソンを攻略しようとしてアウトにはらみ、逆に#35勝田貴元の先行を許してしまった。

第8戦決勝は明日午後4時5分より21周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第7戦もてぎ決勝結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2012/08/04) Race Results Weather:Fine Course:Dry
ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 7 ツインリンクもてぎ 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
14平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1425'30.801
237リチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1411.655
31山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1413.559
436中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1414.046
58野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
1415.502
62ラファエル・スズキMAD CROC TODA F308Dallara F308HONDA
MF204C
1422.707
720Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1436.499
823N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1436.650
935N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1438.273
107N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1438.581
1119Nマシュー・ハウソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1450.103
126N小泉 洋史Net Move F306Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1450.843
1377N野呂 立スタッフワンCMS F306Dallara F306TOYOTA 3S-GE141'00.821
---- 以上規定周回数 ( 12 Laps ) 完走 ----
-13N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
59 Laps
  • Fastest Lap: CarNo.4 平川亮(広島トヨペットF312) 1'48.515 (4/14) 159.29km/h

Japanese F3

JF3:第7戦もてぎ公式予選 またしても#4平川がポール獲得!

平川亮、ここでもポール獲得!

全日本F3選手権第7戦の公式予選が8月4日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、ポイントリーダーの#4平川亮(広島トヨペットF312)が今季6度目のポールポジションを獲得した。

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この日の茂木町は快晴。朝から強い陽射しが降り注ぐ中、公式予選は午前9時50分より10分間で行われた。
最初にトップに立ったのは#1山内英輝。すぐにそれを#4平川が上回り、このセッションはこの二人のトップ争いがチェッカー寸前まで展開された。

結局#4平川が1'47.495までタイムを縮め、今季6度目のポールポジションを獲得。#1山内は2位に終わり、3番手には#37リチャード・ブラッドレーという結果になった。

Nクラスは#23佐々木大樹がトップ。前戦富士で2連勝の#7平峰一貴が2番手、3番手は#35勝田貴元という結果に終わった。

第7戦決勝は今日の午後3時40分より14周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第7戦もてぎ公式予選結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2012/08/04) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2012 ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 7 ツインリンクもてぎ 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
14平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'47.495--160.80
21山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'47.5260.0310.031160.75
337リチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'47.6640.1690.138160.55
42ラファエル・スズキMAD CROC TODA F308Dallara F308HONDA
MF204C
1'47.6870.1920.023160.51
536中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'47.7490.2540.062160.42
68野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
1'47.9130.4180.164160.17
723N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'48.6261.1310.713159.12
87N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'49.2741.7790.648158.18
935N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'49.2861.7910.012158.16
1020Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'49.3851.8900.099158.02
116N小泉 洋史Net Move F306Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'49.9172.4220.532157.25
1219Nマシュー・ハウソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'50.0042.5090.087157.13
1377N野呂 立スタッフワンCMS F306Dallara F306TOYOTA 3S-GE1'51.4833.9881.479155.05
1413N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'52.1924.6970.709154.07
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'58.31710.8226.125146.09

Formula Nippon | JAF Grand Prix

FN:中山友貴(Rd.4,5)と佐藤琢磨(Rd.6,7,JAF)がスポット参戦

fn_yuki-nakayama.jpg  HP REAL RACINGは14日、同社のウェブサイト上で全日本フォーミュラ・ニッポン第4戦富士と同第5戦ツインリンクもてぎにおいて、在参戦中の金石年弘に加え、新たに現在スーパーGTに参戦中の中山友貴を起用することを発表した。

 カーナンバーは11が与えられる模様。中山は自身のブログで「このチャンスを与えてくれたホンダさんをはじめ、リアルレーシング、関係者の皆様には本当に感謝しています。SUPER GTで得た経験をフルに活かし、自分の速さをしっかりとアピール出来る様に全力で頑張ります」と語っている。

fn_takuma-sato.jpg  また株式会社M-TECも同日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦SUGO菅生、第7戦鈴鹿、JAF GPにおいて、現在参戦中の山本尚貴選手に加え、新たにインディカー・シリーズに参戦中の佐藤琢磨を起用し、「TEAM無限」として2台体制で挑むことを発表した。

 佐藤は「非常に高いレベルでの戦いが予想されるフォーミュラ・ニッポンへ、自分にとって深い縁があるTEAM無限からスポット参戦できることを大変嬉しく思っています。また、仙台・菅生ではEnjoy Hondaのイベントと共に被災地の皆さんを元気づけるレースを、そして思い出深い鈴鹿サーキットや、富士スピードウェイでは、多くのファンの皆さまに楽しんでもらえるようなエキサイティングなレースができればと願っています」と語っている。

 なお、佐藤についてはインディカー・シリーズを優先するため、状況により出走しない場合もあるとのことだ。

Photo: Katsuhiko KOBAYASHI, Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第7戦もてぎ 塚越広大選手がレース1で3位表彰台を獲得、レース2では小暮卓史選手、中嶋大祐選手、塚越広大選手がそれぞれ入賞 (HONDA)

  • 2011年11月6日(日)決勝/会場:ツインリンクもてぎ (4.801km)/天候:予選/晴れ 決勝/雨/気温:18℃(14:30時点)/路面温度:19℃(14:30時点)/決勝レース:レース1 23周(110.432km) レース2 34周(163.247km)/コースコンディション:決勝/ウエット/観客:9000人(主催者発表)

 11月6日(日)、栃木県・ツインリンクもてぎにおいて、2011年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦の決勝レースが開催されました。

 全7戦で繰り広げられた今シーズンのフォーミュラ・ニッポンは、このもてぎラウンドが最終戦。第5戦鈴鹿ラウンドが台風12号の影響で中止となったため、今シーズンはこれまでに計5戦が開催されましたが、#41 塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はこの全5戦で入賞する安定感を示し、23点を獲得してランキング4位につけています。

 塚越選手とポイントリーダーとのポイント差は第6戦が終わった段階で15ポイント。一方、今シーズンも最終戦は2レース制で開催され、各レースのウイナーには通常のポイントに加えてボーナスポイントの3点が与えられます。さらに、ポールポジションを獲得したドライバーには1ポイントが授与され、最終戦では1レースあたり最大9ポイント、2レースで最大18ポイントが獲得できるため、塚越選手は逆転チャンピオンの可能性を残してこの最終戦を迎えました。

 1997年にオープンしたツインリンクもてぎのロードコースは全長4.801kmの国際規格サーキット。ロードコースのコーナーは右:8、左:6の計14。130RやS字カーブなどの高速コーナーがある一方、1コーナーから4コーナーにかけてはタイトな直角コーナーが続き、追い越しは比較的難しいとされます。それだけに予選結果が重要なサーキットといえます。

 2レース制となる本大会は、土曜日の午前中に1時間のフリー走行を行ったあと、午後2時から54分間にわたりノックアウト方式の公式予選を実施。3段階で行われるこの予選では、全17台が出走する第1セッションの結果に基づいてレース1のスターティンググリッドを決定するほか、上位13台が第2セッションに進出します。第2セッションでトップ8に残ったドライバーが第3セッションに進出し、レース2のスターティンググリッドが確定。上位8名は第3セッション、9~13番グリッドは第2セッション、14~17番グリッドは第1セッションの結果が基になります。

 レース距離は、レース1が110.432km(23周)、レース2は163.247km(34周)となります。このうち、レース1はピットインもタイヤ交換も義務づけられないため、23周を一気に駆け抜けるスプリントレースになることが期待されます。一方、レース2は決勝レース中に1度ピットインを行い、4本のタイヤを交換することが義務づけられますが、スタート時のコースコンディションがウエットとなった場合にはウエット宣言が出されて、ウエットタイヤでの出走が可能となり、この場合はタイヤ交換を義務づける規定は撤廃されることになります。

 Hondaドライバーは、#10 小林崇志選手(HP REAL RACING)、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)、#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、塚越選手のレギュラー陣6名に加え、#11 武藤英紀選手(HP REAL RACING)が第4戦もてぎラウンドに続いてスポット参戦し、計7名が最終戦に挑むことになりました。

 爽やかな秋晴れに恵まれた11月5日(土)、9時25分にドライコンディションのもとで始まったフリー走行では、塚越選手が2番手、山本選手が3番手、伊沢選手が4番手、小暮選手が5番手となり、トップ5に3名のHondaドライバーが名を連ねる結果となりました。なお、小林選手は13番手、中嶋選手は15番手、武藤選手は16番手でした。

 午後2時から20分間にわたって行われた、レース1でのスターティンググリッドが決まる公式予選の第1セッションでは塚越選手が2番手と好調をキープ。翌日のレース1にはフロントローから挑むことが決まりました。また、山本選手は7番手、伊沢選手は8番手、小暮選手は9番手、中嶋選手は12番手となり、いずれも第2セッションに出走することが決定しました。なお、武藤選手は15番手、小林選手は17番手となり、残念ながら第2セッション進出はなりませんでした。

 予選第2セッションは午後2時30分から7分間にわたって実施。ここでは塚越選手が3番手となり、小暮選手は4番手、山本選手は8番手で第3セッションに出走する権利を手に入れました。また、伊沢選手は10番手、中嶋選手は13番手となり、それぞれレース2のスターティンググリッドが決まりました。

 午後2時47分から7分間で行われた予選第3セッションでは塚越選手が3番手となり、レース2の2列目アウト側グリッドを獲得。小暮選手は5番手、山本選手は6番手となり、2人ともレース2には3列目グリッドからスタートすることになりました。

fn111106002L.jpg  11月6日(日)は朝からあいにくの雨模様となりました。ただし、レース1のスタートを迎える午前10時15分頃には途切れ途切れの霧雨となり、ウエットコンディションの路面もうっすらと湿っている程度で、ウエットタイヤでスタートすべきか、スリックタイヤを履くか、判断が難しい状況となりました。こうした中、Hondaドライバーでは山本選手1人がウエットタイヤを装着、残る6名はスリックタイヤでレースに挑みました。

 1周のフォーメーションラップに続いてスタートが切られ、7番グリッドからスタートした山本選手は、ウエットタイヤの性能を生かして4番手へと浮上。2番グリッドの塚越選手は5番手で1周目を終えます。さらに伊沢選手は8番手、武藤選手は11番手、小暮選手は12番手、小林選手は15番手、中嶋選手は16番手となってオープニングラップを走りきりました。小暮選手はスタート直後に目の前のドライバーがスピン、このためフロントウイングにダメージを負いましたが、それでも力強いペースで周回を重ねていきます。

 やがて霧雨も止み、路面が乾き始めました。このためウエットタイヤを履く山本選手は次第にペースが伸び悩むようになり、3周目には塚越選手に先行されて5番手となります。その後も路面は乾いていったため、山本選手は8周目にスリックタイヤへの交換を決断、ピットストップを行います。一方、4番手となった塚越選手は、3番手を走るライバルがドライブスルー・ペナルティを科せられたために7周目には3番手となり、表彰台圏内に駒を進めました。

 これと前後して武藤選手はバトル中に他車と接触、フロントウイングを失ってしまいます。この修復作業のため、武藤選手は8周目にピットストップを行いました。

 10周目の段階で塚越選手は3番手、伊沢選手は6番手、小暮選手は8番手、小林選手は11番手、中嶋選手は12番手、山本選手は15番手、武藤選手は16番手となって周回を続けます。

 13周目、小暮選手はバックストレートでライバルをオーバーテイク、7番手となります。一方、中嶋選手と山本選手は後方から追い上げてきたライバルの先行を許し、16周目にはそれぞれ13番手と14番手となりました。

 19周目、4番手のドライバーと激しい攻防を繰り返していた塚越選手は、ライバルの先行をいったんは許したものの、その直後にこのドライバーがコースアウトを喫したため、3番手のポジションを守ることに成功します。しかし、伊沢選手は同じ19周目に電気系のトラブルが発生した影響で、リタイアを余儀なくされました。

 このまま23周のレースは終了し、3位となった塚越選手が今シーズン2度目となる表彰台を獲得。小暮選手は5位入賞を果たし、小林選手は10位、中嶋選手は11位、山本選手は12位でそれぞれチェッカーフラッグを受けました。

 レース2のスタートが予定されていた午後2時30分が近づくと、雨が再び降り始め、しばらくすると小雨に変わりました。やがて路面は次第に濡れていき、全車がウエットタイヤを装着して決勝に臨みました。このためタイヤ交換を義務づける規定は適用されないこととなります。1周のフォーメーションに続いて切られたスタートでは伊沢選手、中嶋選手、武藤選手、小林選手の4選手が好ダッシュを見せ、それぞれ7番手、11番手、14番手、16番手となってオープニングラップを終えます。しかし、塚越選手も好スタートを切ったものの、わずかにタイミングが早すぎたためにジャンプスタートと見なされ、ドライブスルー・ペナルティを科せられてしまいます。

 塚越選手がペナルティを消化した4周目、Hondaドライバーのトップは小暮選手の4番手で、以下、山本選手は5番手、伊沢選手は6番手、中嶋選手は10番手、塚越選手は14番手、武藤選手は15番手、小林選手は17番手となって周回を重ねていきます。また、この頃になると徐々に雨脚が強まり、マシンは次第に激しい水煙を巻き上げるようになりました。

 8周目、5番手争いを繰り広げていた山本選手と伊沢選手がヘアピンで接触、2台そろってコースアウトを喫しました。幸い2台はコースに復帰しましたが、山本選手はマシンにダメージを負っており、そのままピットへと向かいます。その後、審査委員は伊沢選手に接触の責任があると判断。レース後に60秒のタイム加算を行う裁定が下されました。

 間もなく雨は本降りとなり、競技を続行するにはやや危険な状態となります。そこで10周目からはセーフティカーが競技車を先導するセーフティカーランとなりましたが、競技車が整列を行う過程で4台のマシンが関連する多重クラッシュが発生。バックストレート上に大量のパーツが巻き散ったために赤旗が提示され、競技は一時中断となりました。

 コースの清掃が完了したおよそ25分後、セーフティカーに先導される形で再スタートが切られました。小暮選手は引き続き4番手。中嶋選手は7番手、武藤選手は8番手、小林選手は9番手、塚越選手は10番手、伊沢選手は11番手で、これにピットでの作業により修復なった山本選手が13番手で続きます。

 塚越選手と伊沢選手は、21周目までに武藤選手と小林選手を次々と攻略、8番手と9番手に浮上します。また、山本選手はマシンの状態が完調ではなかったため、22周目に再びピットへと向かいました。

 Hondaの各ドライバーはその後も懸命の追い上げを図ろうとしますが、激しい水煙に視界を奪われ、思うようにペースを上げることができません。この結果、小暮選手は4位でフィニッシュ。中嶋選手も7位で完走を果たし、第3戦富士ラウンドに続く今シーズン2度目の入賞を果たしました。塚越選手は8位。伊沢選手は9番手でチェッカーフラッグを受けましたが、60秒のタイム加算により10位となりました。これにともなって武藤選手が9位となり、小林選手は11位完走を果たしました。山本選手はレース終盤にコースへ復帰しましたが、周回数不足のため完走とは認定されませんでした。

 この結果、塚越選手はシリーズポイントランキング4位。さらに小暮選手は7位、伊沢選手は9位、山本選手は11位、中嶋選手は13位でシーズンを戦い終えました。

坂井典次(Tenji Sakai)|「HR10E」開発責任者
 「結果的に今シーズンは1勝も挙げることができず、悔しいの一言に尽きます。どういうコンディションであれ、ライバルチームのペースには追いつけなかったので、この冬の間に我々も研究を行い、エンジンもしっかりバージョンアップして、来シーズンに臨むつもりです」
塚越広大選手(レース1/3位、レース2/8位 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「レース1ではいいスタートが切れず、序盤で上位陣に差をつけられてしまったことが影響し、厳しいレースになりました。結果として3位には入りましたが、終始ペースを上げられず、納得できるレース内容ではありませんでした。マシンの状態は悪くなかったので、レース2では優勝できるチャンスはあると思っていましたが、スタートで早く動いてペナルティを受けてしまい、台無しにしてしまいました。何とか巻き返しを図りたかったのですが、ペナルティから戻ってきた直後から雨が強く降り、普通には走れない状況でした。アクシデント後の再スタート以降は、ペースよく走れて序盤で2台抜きましたが、その後が続きませんでした。ポイントランキングも総合4位という結果に終わり、悔しい気持ちでいっぱいです。来週のFUJI SPRINT CUPでは、ライバルにやられっぱなしでは悔しいので、どうにか一矢報いたいと思います」
小暮卓史選手(レース1/5位、レース2/4位 #32 NAKAJIMA RACING)
 「レース1では、スタートでライバルマシンのスピンをよけきれず、フロントウイングを損傷してしまいました。その影響でハンドルのバランスが大きく変わり、マシンコントロールに苦しみました。この状況で5位になれたのはうれしいですが、トラブルがなかったらもう少し上位に食い込めたと思います。レース2は雨が強く、前が全く見えない状況でした。ライバルとバトルするには危険な状況だったので、無理せずに淡々と走ることに徹するレースとなりました。今シーズンは開幕戦の1度しか表彰台に上がれず、本当に悔しいシーズンとなりました」
中嶋大祐選手(レース1/11位、レース2/7位 #31 NAKAJIMA RACING)
 「フォーミュラ・ニッポンに参戦して、ここまでの雨のレースは初めてだったのですが、周りが何も見えず、目隠しされた状態で走っているような気分でした。とても難しいレースでしたが、全神経を集中させてミスしないことを念頭に置いて走りました。無事完走して入賞できたので、いい形で最終戦をしめくくれたと思います。ルーキーシーズンが終わりましたが、マシンやタイヤの生かし方、セッティングのノウハウなど、経験を多く積むことで成長を実感できるシーズンとなりました」
Text & Photo; HONDA

Formula Nippon

FN:第7戦もてぎ アンドレ・ロッテラーが悲願のチャンピオン獲得! 2レース共にロッテラーと中嶋一貴が1-2フィニッシュ (TOYOTA)

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2011シーズンのドライバーズチャンピオンを 獲得した
アンドレ・ロッテラー

 フォーミュラ・ニッポンのシーズン最終戦となる第7戦が11月5日(土)、6日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。

 この最終戦は、今季唯一の2レース制で実施される。決勝でのポイントは半分となるが、第1レース、第2レース共にポールポジションで1点、勝者は3点のポーナスポイントを獲得できるため、2レース共にポール・トゥ・ウィンの完全勝利を飾れば最大18ポイントを獲得可能。

 最終戦を前にしたタイトル争いでは、ランキングトップのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)を、今季フォーミュラ・ニッポンにデビューしたTDPドライバーの中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が4点差、昨年のチャンピオンであるJ.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が13点差で追う。この3人を含めた4人のドライバーがタイトル獲得の可能性を残して最終戦に臨んだ。

◆予選◆

 5日(土)の予選はノックアウト方式ながら、Q1で第1レースのグリッドを決定。Q2、Q3で通常通り第2レースのグリッドを決定するという変則的なシステムで競われ、Q1から激しいタイムアタックが繰り広げられた。

 午後2時から、ドライコンディションながら曇天の下でスタートしたQ1ではロッテラーがトップタイムを叩きだし、自身8年ぶり2度目となるポールポジションを獲得。中嶋一貴は遅い車両に引っかかり3番手。TDPドライバーの大嶋 和也(Team LeMans)が4番手、逆転タイトルを狙うオリベイラは苦しい5番手。6番手にTDPドライバーの石浦 宏明(Team KYGNUS SUNOCO)と続いた。

 以下アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)が10番手、TDPドライバーの国本 雄資(Project μ/cerumo・INGING)と平手 晃平(TEAM IMPUL)が11、13番手。アレキサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)と嵯峨 宏紀(Le Beausset Motorsports)は14、16番手でQ1敗退となり、第1レース、第2レース共にグリッドが確定した。

 Q2ではロッテラーが更にタイムを上げ、コースレコードを更新してトップタイム。ブレーキのトラブルに苦しんだ平手が9番手でQ3進出ならず。カルダレッリと国本も11、12番手で第2レースのグリッドが決定した。

 Q3では、ロッテラーが更にコースレコードを更新。唯一32秒台に入れる驚愕のタイムをマークし、2戦連続のポールポジションを獲得した。中嶋一貴が2番手でこれに続き、第2レースはPETRONAS TEAM TOM'Sが最前列を独占。オリベイラは4番手、石浦が7番手、大嶋が8番手となった。この結果、ロッテラーは2戦のポールポジションボーナスを加え、中嶋一貴との差を6点へと広げた。

◆決勝第1レース◆

 6日(日)第1レースのスタート時には、雨はほとんど降っていないものの、深い雲の下、路面はウェット。雨の予報もあり、各チームタイヤ選択に悩む中、多くの車両が路面は乾いていくと読み、スリックタイヤでスタートに臨んだ。

 午前10時15分、第1レース(23周)がスタート。ポールポジションのロッテラーが好スタートを切り、3番手の中嶋一貴、5番手のオリベイラが順位を上げて2位、3位で続いた。しかし、オリベイラはフォーメーションラップ中にスピンを喫したためにスターティンググリッドに着くときに違反があり、痛恨のドライブスルーペナルティ。大きく順位を落とし、タイトル争いからは事実上脱落してしまった。

 ロッテラーと中嶋一貴の2台は、序盤から後続を大きく引き離し、一騎打ちの様相となった。レースが中盤を過ぎても、1秒前後の差で中嶋一貴はロッテラーを追走。3位以下とは20秒もの大差をつけての首位争いを繰り広げた。

 その後方グループでは、3位の塚越 広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に大嶋が迫り、激しいバトルを展開。20周目に、複数のコーナーに渡ってのサイド・バイ・サイドでのバトルの末に塚越をパスした大嶋は3位に浮上。しかし、その直後に大嶋はブレーキトラブルに見舞われコースアウト。無念のリタイアとなった。

 中嶋一貴は逆転タイトルを目指し、ファステストラップをマークしながら最後までロッテラーを追ったが、僅かに及ばず、ロッテラーが逃げ切ってトップチェッカー。この結果、ロッテラーは第2レースを待たずして、悲願のシリーズチャンピオンを決定した。

 中嶋一貴は2位。国本が自身最高位となる4位でフィニッシュ。石浦、平手、インペラトーリが6位、7位、8位に入り、ポイントを獲得。オリベイラは9位に終わった。

◆決勝第2レース◆

 昼に再び降雨があり、路面はウェットに。その後一旦雨は止んだが、第2レースがスタートする午後2時半には再び雨が落ち始め、全車がレインタイヤを装着して第2レース(34周)のスタートが切られた。

 ポールポジションのロッテラーは盤石のスタート。2番手の中嶋一貴は、3番手の塚越に並びかけられるが、2位をキープ。1周目から激しい4位争いを展開し、これを制したオリベイラは、前を走る塚越がジャンプスタートの違反で後退したため、3位に浮上した。

 水煙の巻き上がる、視界が悪い中での走行となったが首位を行くロッテラーは独走。2位中嶋一貴、3位オリベイラとの差は周を重ねるごとに開いていった。

 8周目あたりから雨が強さを増し、9周目にセーフティカーが導入。

 このセーフティカーランの間に、ダウンヒルストレートで多重クラッシュが発生。スローダウンしていたカルダレッリの車両に霧で視界を妨げられた国本が突っ込み、平手と嵯峨が巻き込まれた。ドライバーに大きな怪我はなかったが各車両は大破し、レースは車両排除のために20分ほどの赤旗中断となった。

 午後3時15分、セーフティカー先導で11周目から走行再開。13周目終了でセーフティカーが退去し、再スタートが切られた。再スタートでは、ロッテラー、中嶋一貴の2台が好ダッシュを見せる一方で、3位のオリベイラが出遅れ、3位以下との差は大きく開いた。その後は序盤戦同様にロッテラーが独走。中嶋一貴もオリベイラを引き離し、トップ3台はそれぞれ大きく間隔を空けての単独走行を続けた。

 ロッテラーは最後までペースを緩めることなく、2位に10秒という大差を付けて2戦連続のポール・トゥ・ウィン。最終戦もてぎ大会を完全制覇し、初チャンピオン獲得に花を添えた。ロッテラーは今季1戦欠場した以外の、出場した6レース中5勝、2位1回という圧倒的な強さでのチャンピオン獲得となった。

 2位は2戦連続で中嶋一貴。中嶋一貴はフォーミュラ・ニッポン初のシーズンとなった今季、全戦で表彰台に上り、ランキング2位、ルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得した。2人の所属するPETRONAS TEAM TOM'Sは、前戦SUGOで、最終戦を待たずしてチームチャンピオンを決めており、全てのタイトルを獲得した完璧なシーズンを連続1-2フィニッシュで締めくくった。

 3位にはオリベイラが入り、最後はランキングでトップ3を占めたトヨタエンジン搭載車のドライバーが表彰台を独占。今季全レースで勝利を挙げたトヨタエンジンの強さを最終戦でも示すこととなった。

Text & Photo: TOYOTA

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FN:第7戦もてぎ決勝レース2 トップ3のコメント

優勝 アンドレ・ロッテラー(トムス)
「ご覧のように非常に難しいコンディションの中で、視界の良い先頭というアドバンテージはありましたが、レース中は安全を考えて走りましたが、クルマの状態もよく、僕自身はエンジョイできました。今週末は2レースとも勝てましたし」
2位 中嶋一貴(トムス)
「アンドレのようにはエンジョイできるレースではなかったです。思った以上に水の量も多く、難しいレースでした。スタートで前に出られなかったのが一番響きました。そこからは失うものもないので出来る限りプッシュしましたし、集中力を切らさずに最後まで走れたという部分では満足しています。ただアンドレとスピードの差があるので、そこを見直して来年に繋げられたらと思います」
3位 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)
「第1レースでは僕が大きなミスをしてしまって、それについてはチームに謝りたいです。第2レースはトリッキーなコンディションでのレースになりました。クルマも良くなかったし、前についていくのが精一杯でした。先頭とちがって後続のドライバーは水しぶきで視界が遮られるので、いつでもブレーキを踏めるように心がけて走らなければならず、非常な緊張を強いられます。ただ、今週を振り返ると、良かったりよくなかったり様々なことがあり、まるで今シーズンを振り返っているようでした。その中では、トップ2を除けばベストな結果は出せたのかなと思います」
優勝チーム監督 舘信秀(トムス)
「二人のドライバーに心からお礼を言いたいと思います。それから全てのスタッフ、メカニックやエンジニアもよくやってくれたなと。JPが1回勝った以外は全部ウチが勝つなんてのは信じられない話で、ただ今までポールポジションがなかったというのは残念でした。それも今回は2レースともポールを取れて、それも2回とも1-2という素晴らしい成績で、自分自身驚いております」
Text: Kazuhisa SUEHIRO

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FN:第7戦もてぎ決勝レース2 ロッテラーが2連勝で大荒れのウェットレースを制す

2011年全日本選手権フォーミュラニッポン第7戦の決勝レース2は11月6日午後、ツインリンクもてぎで行われ、#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がレース1に続いてポール・トゥ・ウィンを達成。今季通算5勝目を挙げて2011シーズンを最高の形で締めくくった。
2位にはレース1に続いて#37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が入り、3位には#1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が入った。
(天候:雨 コース:ウェット 観客動員数:9,000人)

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決勝レース2は午後2時30分スタート。周回数は34で本来ならタイヤ交換義務が特別規則書で定められていたが、スタート進行と同時に降り始めた雨によりウェット宣言が出され、この義務はなくなった。

ホールショットを奪ったのはまたしてもロッテラー。
3番手スタートの#41塚越広大が勢いよく飛び出して中嶋一貴に並びかけるが、一貴はこれを巧みに抑えて2番手でオープニングラップを終える。
塚越に対しては即座にジャンプスタートの裁定が下り、3周終わりでピットへ。これにより#18アレキサンドレ・インペラトーリの後ろ、15番手に後退することとなった。

その後方では、スタートで出遅れたオリベイラがアグレッシブな走りで追い上げを開始、90度コーナーで#32小暮卓史を抜き去ってスターティンググリッドと同じ4番手まで挽回してきた。

レース1では接戦を演じたトップ2台だったが、今回はロッテラーがじわじわと一貴を引き離す展開となった。
ロッテラーは7周目には8.367秒のリートを築き上げ、更に一貴を引き離しにかかる。
ところが9周目、降りしきる雨のために視界が悪化していたこともあって#40伊沢拓也がヘアピンで#16山本尚貴に追突、2台は揃ってグラベルに飛び出し、コース上には大量のパーツが散乱する状況となった。
このため10周目からセーフティーカーが導入されたが、これが結果的に更なるアクシデントを引き起こすこととなった。

セーフティーカーに先導された隊列が11周目のバックストレートにさしかかったところで、この隊列に追いつこうとペースを上げていた#33国本雄資が前を走る#3アンドレア・カルダレッリに気付かず追突、勢い余ってその前の#62嵯峨宏紀に乗り上げ、#2平手晃平の車体後部に激突。
この3台が大破してコース上にストップしたため、14時55分より19分間の赤旗中断となってしまった。

国本には失格とペナルティポイント3点の裁定が下ったうえ、車体の破損状況から来週の富士スプリントカップへの出場も絶望視される状況になってしまった。
カルダレッリ、嵯峨、平手もここでレースを終えることになった。

15時15分、セーフティーカーの先導の元でレースは再開、15周目から追い越しOKとなった。

ロッテラーは再びペースを上げて一貴を引き離しにかかる。レース1では背後を脅かした一貴だったがここでは全く歯が立たず、最後は10秒902の大差をつけられて34週のレースは終了。ロッテラーはルマン24時間出場のために欠席した第2戦オートポリス、J.P.オリベイラの先行を許した第4戦もてぎを除く全てのレースで優勝を飾るという圧倒的な結果で2011シーズンを締めくくった。
2位には中嶋一貴、3位には塚越のペナルティで繰り上がったオリベイラが入った。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

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FN:第7戦もてぎ決勝レース2結果

Fニッポン第7戦 -RIJ- (2011/11/06) Race 2 Weather:Rainy Course:Wet
2011 Formula Nippon Round 7 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K341:29'10.870
237中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K3410.902
3*1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K3421.493
432小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E3450.693
57大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K341'06.866
68石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K341'12.178
731中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E341'16.282
8*41塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E341'22.361
911武藤 英紀HP REAL RACINGHONDA HR10E341'51.262
10*40伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E341'33.767
1110小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E331Lap 
---- 以上規定周回(30 Laps)完走 ----
-18アレキサンドレ・インペラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K277Laps
-16山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E2410Laps
-2平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1024Laps
-62嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1024Laps
-3アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K1024Laps
-*33国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K-失格
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S) 1'48.246 (2/34) 159.68km/h
  • CarNo.41は、2011年全日本フォーミュラ・ニッポン統一規則第28条.1)違反により競技結果に60秒を加算した。
  • CarNo.33は、2011年全日本フォーミュラ・ニッポン統一規則第28条12.2)違反により、失格およびペナルティポイント3点とした。
  • CarNo.1は、2011年全日本フォーミュラ・ニッポン統一規則第27条4.1(スタート手順)違反により訓戒とした。

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FN:第7戦もてぎ決勝レース2結果

Fニッポン第7戦 -RIJ- (2011/11/06) Race 2 Weather:Rainy Course:Wet
2011 Formula Nippon Round 7 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind

1 36 アンドレ・ロッテラー PETRONAS TEAM TOM'S TOYOTA RV8K 34 1:29'10.87
2 37 中嶋 一貴 PETRONAS TEAM TOM'S TOYOTA RV8K 34 10.902
3 1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ TEAM IMPUL TOYOTA RV8K 34 21.493
4 32 小暮 卓史 NAKAJIMA RACING HONDA HR10E 34 50.693
5 7 大嶋 和也 Team LeMans TOYOTA RV8K 34 1'06.866
6 8 石浦 宏明 Team KYGNUS SUNOCO TOYOTA RV8K 34 1'12.178
7 31 中嶋 大祐 NAKAJIMA RACING HONDA HR10E 34 1'16.282
8 41 塚越 広大 DoCoMo TEAM DANDELION RACING HONDA HR10E 34 1'22.361
9 40 伊沢 拓也 DoCoMo TEAM DANDELION RACING HONDA HR10E 34 1'33.767
10 11 武藤 英紀 HP REAL RACING HONDA HR10E 34 1'51.262
11 10 小林 崇志 HP REAL RACING HONDA HR10E 33 1Lap
---- 以上規定周回(30 Laps)完走 ----
- 18 アレキサンドレ・インペラトーリ SGC by KCMG TOYOTA RV8K 27 7Laps
- 16 山本 尚貴 TEAM 無限 HONDA HR10E 24 10Laps
- 2 平手 晃平 TEAM IMPUL TOYOTA RV8K 10 24Laps
- 62 嵯峨 宏紀 Le Beauest Motorsports TOYOTA RV8K 10 24Laps
- 3 アンドレア・カルダレッリ KONDO RACING TOYOTA RV8K 10 24Laps
17 33 国本 雄資 Project μ/cerumo・INGING TOYOTA RV8K 10 24Laps
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S) 1'48.246 (2/34)

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FN:第7戦もてぎ決勝レース1 トップ3のコメント

優勝 アンドレ・ロッテラー(トムス)
「すごくいいレースだったと思います。スタートもすごく良かったし、最初の何ラップかはプッシュしたが、その後は自分のペースを掴み、リズムをキープして走ろうと思いました。一貴は僕に追いつこうとずっとハードにプッシュしてきて、特に後半の2つのセクターでは接近してきましたが、それでも僕のコントロール下にはあったので、追い抜かれることはありませんでした。クルマの状態はすごく良くて、レースを楽しんで勝つことが出来ました」
2位 中嶋一貴(トムス)
「3番手からのスタートということで、抜き辛いサーキットですし、スタートで前に出ることを一番の目標にしていたんですが、アンドレにスタートを決められてしまいました。その後は少しでもプッシュして、アンドレがミスをすればすぐに抜けるようにしていたのですが、結局トップには届かなかったので、そこは課題としては残ります。それでも22周ずっと予選を闘ってるような走りを続けられたので清々しい気持ちではあります」
3位 塚越広大(ダンディライアン)
「スタートで後ろになってしまい、チャンスを失ってしまいましたし、その後もペースが上らなかったので厳しいレースだったと思います。最終的に3位になり表彰台に上れたのは良かったのですが、内容的にはペースも上らなかったし、大嶋選手にも抜かれてしまったので、次のレースは内容をよくして、まだ一回も優勝がないので、優勝目指して頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO

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FN:第7戦もてぎ決勝レース1 ロッテラーがポールトゥウィンで2011王座を獲得!

2011年全日本選手権フォーミュラニッポン第7戦の決勝レース1が11月6日午前、ツインリンクもてぎで行われ、#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がポール・トゥ・ウィンで今季6勝目を挙げて2011年のシリーズチャンピオンを獲得した。
2位にはランキング2位の#37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)、3位には#41塚越広大(DoCoMo TEAM DANDELION RACING)が入った。
(天候:曇り コース:ハーフウェット>ドライ 観客動員数:9,000人)

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前夜から降っていた雨のための路面はハーフウェットの状態。それでも殆どのドライバーがスリックタイヤを選択して23周の戦いに臨んだ。
ただし#16山本尚貴、#3アンドレア・カルダレッリ、#62嵯峨宏紀の3名だけは朝溝タイヤを選択。この判断がどちらに味方するのか注目されるなか、午前10時15分にフォーメーションラップが開始された。

ところが5コーナーで#31中嶋大祐、V字コーナーでは#1J.P.オリベイラが濡れた路面に足を取られてスピンアウト、大祐はそのまま最後尾グリッドに並んだが、オリベイラは間違って自分のグリッドに戻ってしまい、そのままレースはスタートする。

ホールショットを奪ったのはポールシッターのロッテラー。
セカンドグリッドの塚越は出遅れて中嶋一貴が2番手に浮上、3番手はオリベイラで1コーナーを通過していく。塚越は#16山本尚貴に次ぐ5番手まで後退してしまった。
さらにその後方でカルダレッリが#8石浦宏明に追突。揃ってグラベルに飛び出してしまい、大きく後退することに。

2周目には山本が5コーナーでオリベイラのインに飛び込むが、オリベイラは130Rで抜き返して再び3番手。しかしここでオリベイラに対してスタート手順違反の裁定が下り、ドライビングスルーペナルティが課せられた。
しかし山本も乾き始めた路面にペースが上がらず、3周目の90度コーナーで塚越の先行を許す。
更に山本は4周目に#7大嶋和也、#33国本雄資に、5周目には#40伊沢拓也にもなすすべなく抜かれてしまい、堪らず山本は8周目にピットに飛び込みスリックタイヤに履き替えざるを得なくなった。

一方トップ争いは、中嶋一貴がロッテラーの背後にぴったりとつけて周回を重ね、ファステストラップを連発、16周目には0.618秒差にまで迫ってきた。
するとすかさずロッテラーが17周目にファステストラップを更新して突き放しにかかり、20周目には1.5秒差とするが、一貴も22周目にこのレースのファステストラップとなる1'36.384を叩き出してロッテラーを追走、しかし一歩及ばず、ロッテラーが0.656秒差で23周を逃げ切り、このレースの優勝と2011年シリーズタイトルをものにした。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

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FN:第7戦もてぎ決勝レース1結果

Fニッポン第7戦 -RIJ- (2011/11/06) Race 1 Weather:Cloudy Course:Wet-Dry
2011 Formula Nippon Round 7 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K2338'40.346
237中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K230.656
341塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E2329.617
433国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K2341.805
532小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E2342.512
68石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K2353.122
72平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K2353.573
818アレキサンドレ・インペラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K2355.810
91ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K231'04.295
1010小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E231'05.391
1131中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E231'06.366
1216山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E221Lap 
1362嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K221Lap 
---- 以上規定周回(20 Laps)完走 ----
-7大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K194Laps
-40伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E194Laps
-11武藤 英紀HP REAL RACINGHONDA HR10E167Laps
-3アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K023Laps
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S) 1'36.384 (22/23) 179.33 Km/h
  • CarNo.1は、2011年全日本フォーミュラ・ニッポン統一規則 第27条6. (スタート手順) 違反によりドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.32は、2011年全日本フォーミュラ・ニッポン統一規則 第28条 違反により訓戒および罰金5万円を課した。

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FN:第7戦もてぎ公式予選 予選上位3人のコメント

レース1&レース2ポールポジション アンドレ・ロッテラー(トムス)
fn_r07_q_lotterer 「良い一日でした。全てのセッションがトップでしたし、漸くポールポジションをとれたし、それも2度も獲得して、最高の気分でした。最初の予選では100%出すことが出来なかった。トラフィックに引っかかったし、路面コンディションが変わったのでタイヤの空気圧も変えたし、ターン3でミスをしたのにポールポジションが取れたのはラッキーでした。Q2やQ3については完璧だったと思う。今まで中々ポールが獲れなかったのですが、全てのスタッフがハードワークをやって、全てが噛合えばポールは獲れるのだと判りました」
レース1予選2位、レース2予選3位 塚越広大(ダンディライアン)
fn_r07_q_tsukakoshi 「今日は走り出しから決して良い状況ではなく、前回のレースからのインターバルもあったし、もてぎは地元なのでどうしても勝たなければと思い、色々策を練ってエンジニアさんと準備してきたのですが、そうしたネタをフリー走行で全て投入して、どれが良かったかを検証し、良いと思われるセットでQ1からずっと走ったんですが、Q1からQ3までちょっとずつトップと差をつけられ、Q3ではひとつ順位を落としてしまったのが悔しいです。でも僕らチームとしてはベストを尽くしたし、色々考えてやってもらったのに、もてぎでこの差というのは正直悔しいと思っています」
レース1予選3位、レース2予選2位 中嶋一貴(トムス)
fn_r07_q_nakajima「朝一でJPとアンドレが速い状況で後ろから追いかけていく展開になりました。でもタイヤの状況とか色々あるんで、ニュータイヤを入れるまではと思って色々セットアップをしてきたんですが、トラフィックに引っかかることが多くて難しい午前中と予選でした。それでも、その中で自分のできることはやってきたと思いますし、納得できる走りはある程度で来ました。アンドレが速かったですが、捕まえられるところまでは来ていると思うので、明日のレースは思い切ってやりたいと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

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FN:第7戦もてぎ公式予選 ロッテラーが連続ポールを達成!タイトル獲得に向けて好発進

2011年全日本選手権フォーミュラニッポン第7戦の公式予選が11月5日、ツインリンクもてぎで行われ、#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がコースレコードを連発する快調な走りでレース1、レース2ともにポールポジションを獲得した。

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公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。
今回は2レース制ということで、いつもとは違い、予選Q1の結果がそのままレース1のグリッドに反映されることになっている。
レース2に関しては、従来どおりQ1で14位以下、Q2で9位以下のグリッドを決め、Q3で上位8台のグリッドを争うことになっている。

予選Q1
予選Q1は20分間の走行。コースオープンと同時に各ドライバー一斉にコースに飛び出して1回目のアタックを行った後、ニュータイヤに履き替えて2度目のアタックを行う展開となった。
最初のアタックでトップに立ったのは#36ロッテラーで、タイムは1分33秒698。2番手には#32小暮卓史、3番手に#1J.P.オリベイラがつけて一旦ピットへ。
2度目のアタックは残り時間が7分を切ったところから始まった。最初にコースインしたのは#18アレキサンドレ・インペラトーリ。しかしすぐに#36ロッテラー、#1オリベイラ、#37中嶋一貴らも続く。
ここでロッテラーは1分33秒483を記録。フリー走行に続いてトップで明日午前に行われるレース1のポールポジションをものにした。
2番手には#41塚越広大がつけ、ロッテラーのチームメイトで共にタイトルを争う#37中嶋一貴が3番手につけた。
一方、ここで予選を終えたのは#18インペラトーリ、#11武藤英紀、#62嵯峨宏紀、#10小林崇志の4台。フリー走行では好調にみえた武藤だったが、Q2進出はならなかった。

予選Q2
ここから先はレース2のグリッドを決める戦いとなる。
10分間のインターバルをおいて始まったQ2の7分間では、上位8台がQ3進出を許され、9位から13位までがここで走行を終える。
ここでもロッテラーは速さをみせ、2周のアタックを行って1分33秒010とそれまでの1分33秒167をうわまわるコースレコードを樹立して再びトップに立った。2番手にはチームメイトの中嶋一貴がつけ、トムスが1-2体制でQ3に駒を進めた。
3番手には塚越、4番手には小暮とホンダ勢が続き、ここで#2平手晃平、#40伊沢拓也、#3アンドレア・カルダレッリ、#33国本雄資、#31中嶋大祐がここで予選を終えた。

予選Q3
上位8台を決める最後のセッションもまた7分間で行われた。
Q2でコースレコードを叩き出したロッテラーはここでも圧倒的な速さを見せ、1分32秒989とタイムを更に縮めて連続ポールをものにした。
2番手には中嶋一貴が1分33秒114で続き、塚越が3番手。オリベイラが4番手につけた。

第7戦決勝は明日朝10時15分よりレース1が23周で、レース2は午後2時30分より34周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第7戦もてぎ公式予選総合結果(第2レース)

Fニッポン第7戦 -RIJ- (2011/11/05) Knock Out Total Weather:Cloudy Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 7 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineQ1Q2Q3
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'33.483R1'33.010R1'32.989
237中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'33.6311'33.461R1'33.114
341塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'33.6081'33.4761'33.239
41ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.7531'33.5871'33.288
532小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'34.2611'33.5001'33.380
616山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'33.8711'33.8131'33.421
78石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'33.7781'33.6341'33.513
87大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'33.6511'33.6011'33.578
92平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'34.4831'33.970
1040伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'33.9061'34.299
113アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K1'34.3301'34.397
1233国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'34.3341'34.463
1331中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'34.3761'34.695
1418アレキサンドレ・インペラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K1'34.506
1511武藤 英紀HP REAL RACINGHONDA HR10E1'34.733
1662嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'35.026
1710小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E1'35.038
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 'R'マークはコースレコードを更新しました。(従来のコースレコード: 1'33.167)

Formula Nippon

FN:第7戦もてぎノックアウト予選Q3結果

Fニッポン第7戦 -RIJ- (2011/11/05) Knock Out Q3 Weather:Cloudy Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 7 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8KR1'32.989--185.88
237中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8KR1'33.1140.1250.125185.63
341塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'33.2390.2500.125185.38
41ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.2880.2990.049185.29
532小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'33.3800.3910.092185.10
616山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'33.4210.4320.041185.02
78石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'33.5130.5240.092184.84
87大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'33.5780.5890.065184.71
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 'R'マークはコースレコードを更新しました。(従来のコースレコード: 1'33.167)

Formula Nippon

FN:第7戦もてぎノックアウト予選Q2結果

Fニッポン第7戦 -RIJ- (2011/11/05) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 7 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8KR1'33.010--185.84
237中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'33.4610.4510.451184.94
341塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'33.4760.4660.015184.91
432小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'33.5000.4900.024184.87
51ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.5870.5770.087184.69
67大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'33.6010.5910.014184.67
78石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'33.6340.6240.033184.60
816山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'33.8130.8030.179184.25
---- 以上Q3進出 ----
92平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.9700.9600.157183.94
1040伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'34.2991.2890.329183.30
113アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K1'34.3971.3870.098183.11
1233国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'34.4631.4530.066182.98
1331中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'34.6951.6850.232182.53
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 'R'マークはコースレコードを更新しました。(従来のコースレコード: 1'33.167)

Formula Nippon

FN:第7戦もてぎノックアウト予選Q1結果(第1レース)

Fニッポン第7戦 -RIJ- (2011/11/05) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 7 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'33.483--184.90
241塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'33.6080.1250.125184.65
337中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'33.6310.1480.023184.61
47大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'33.6510.1680.020184.57
51ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.7530.2700.102184.37
68石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'33.7780.2950.025184.32
716山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'33.8710.3880.093184.14
840伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'33.9060.4230.035184.07
932小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'34.2610.7780.355183.37
103アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K1'34.3300.8470.069183.24
1133国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'34.3340.8510.004183.23
1231中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'34.3760.8930.042183.15
132平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'34.4831.0000.107182.94
---- 以上Q2進出 ----
1418アレキサンドレ・インペラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K1'34.5061.0230.023182.90
1511武藤 英紀HP REAL RACINGHONDA HR10E1'34.7331.2500.227182.46
1662嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'35.0261.5430.293181.90
1710小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E1'35.0381.5550.012181.87
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'40.0276.5444.989172.80
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'33.167

Formula Nippon

FN:第7戦もてぎフリー走行 トップタイムはロッテラー

全日本選手権フォーミュラニッポン第7戦のフリー走行が11月5日、ツインリンクもてぎで行われ、#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分33秒340でトップ。2番手には#41塚越広大(DoCoMo TEAM DANDELION RACING)がつけた。

fn_r07_f_36 fn_r07_f_41 fn_r07_f_16

2011年のフォーミュラニッポンもいよいよ最終戦。
昨年に続いて2レース制が導入され、タイトルの行方もまだまだ予測がつかない状況だ。また、8月の第4戦に続いて今回も武藤英紀がHPリアルの11号車を駆ってスポット参戦と、見どころの多い最終戦となりそうだ。
公式予選日を迎えたツインリンクもてぎは朝から快晴。絶好のコンディションの下、フリー走行は午前9時25分より60分間で行われた。

ポイントランキングでトップに立っている#36ロッテラー、同2位の#37中嶋一貴のトムス勢が開始早々から好タイムを連発、ディフェンディングチャンピオンの#1J.P.オリベイラもロッテラーに継ぐタイムを記録してトヨタエンジン勢がここでも好調ぶりをみせる。

一方のホンダ勢も#11武藤がセッション序盤に5番手前後のタイムをマークするなど快調な滑り出しをみせ、レギュラードライバーたちも#41塚越広大が終盤に入って2番手タイムを記録してきたほか、#16山本尚貴が3番手、#40伊沢拓也が4番手、#32小暮卓史が5番手と上位に名を連ね、午後の予選に向けて快調な仕上がりぶりを見せた。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

SUPER GT

SGT:吉本大樹レースリポート"triple a vantage GT2、しぶとく追い上げを見せるも、最後はポイントに届かず11位フィニッシュ"

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【Hiroki Yoshimoto Race Reprot 2011】 ===============================

CAJ6T3O1.jpg 2011.10.01-02
Round_7 AUTOPOLIS
【Result】

10.01 Free Practice : 6 th (1'52"540)
10.01 Qualify : 16 th (1'53"021) Starting Grid : 16 th
10.02 Free Practice : 13 th (1'55"337) Final : 11 th (0 pt)
Series Ranking (Driver/Team) : 11 th/11 th

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【公式練習・予選】 2011.10.01 (Sta)
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triple a vantage GT2 ソフトタイヤのマッチングに苦しみ予選は16番手

■公式練習 【天候】 晴 【コース】 ドライ 【気温・路温】 開始時:16℃・21℃ 終了時19℃・27℃
■公式予選 【天候】 晴 【コース】 ドライ 【気温・路温】 開始時:21℃・29℃ 終了時20℃・31℃

昨年のSUPER GT SERIESでは開催されなかったオートポリスラウンド。しかし今年は九州や中国地方のファンからの熱烈な要望に応えてシリーズに復活。ドライバーの多くが「難しいけれどチャレンジングなコース」と口を揃えるコースレイアウトは多くの中高速コーナーに加えパワーを要求されるストレートが組み合わさる。路面はタイヤに厳しいとされ、ドライバーはタイムを落とさずにタイヤを労わらなければならない。そしてわずかなセッティングミスがタイヤの摩耗を早め大幅なタイムダウンを招くこともあり、タイヤ選択を含めエンジニア&チームも頭を悩ませる、まさに総合力が試されるレースとなる。

前戦富士ラウンドでは不発に終わった予選結果を決勝での怒涛の追い上げでカバー、見事ポイントをもぎ取ったtriple a vantage GT2。シリーズも残り2戦となる今回はその勢いをそのままに駆け抜けたいところである。そして迎えた初日のフリー走行。このセッションで最初にステアリングを握ったのは吉本大樹。その吉本はまず3周の計測ラップで1'53"809をマークしピットイン。ここで一旦星野選手にドライバーチェンジ、さらにマシンセットを煮詰めていく。するとその後セッション終盤に向け再度ドライバーチェンジを行ったtriple a vantage GT2は、このセッションの最終アタックを行った吉本が1'52"540をマーク。ハードコンパウンド側のタイヤでのアタックながらタイミングモニター6番手に名を連ね、午後に行われる予選に向けまずまずのスタートを切ってみせた。

そして午後に入り行われた公式予選。午前中のフリー走行の流れから、ソフトコンパウンドのタイヤを履いてのアタックでどこまでタイムを伸ばせるかに期待が寄せられたtriple a vantage GT2。ところがこの期待はまさかの形で打ち砕かれる事になってしまう。公式予選でまず最初にマシンに乗り込んだのは星野選手。その星野選手は3周のアタックラップで1'53"444をマーク、まずは早々に基準タイムをクリアし、スーパーラップ(SL)進出を賭けたアタックを吉本大樹に託していく。しかしこの後、triple a vantage GT2にとって予想だにしなかった展開が待ち受けていた。なんと「より確実にSLに進出する為に」と選択したソフトタイヤが路面に全くマッチせず、ハードタイヤでマークしたタイムを更新できないという状態に。元来タイヤと路面のマッチチングが特に重要視されるGTマシン。更にここオートポリスではその差がより顕著に現れてしまい、終わってみれば吉本がマーク出来たタイムは1'53"021。予選16番手という屈辱の結果に終わる事となってしまった。

11' SUPER GT SERIES Round_7 / AUTOPOLIS
2011.10.01 (Sta) Free Practice & Qualify
Text : www.hiroki-yoshimoto.com

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【決勝】 2011.10.02 (Sun)
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triple a vantage GT2、しぶとく追い上げを見せるも 最後はポイントに届かず11位フィニッシュ

CAGGBLBP.jpg ■フリー  【天候】 曇 【コース】 ドライ
■決 勝 【天候】 曇 【コース】 ドライ  【気温・路温】 17℃・22℃

秋晴れだった前日に比べ、どんよりとした曇空となった日曜のオートポリス。朝のフリー走行時の気温は15℃と肌寒く、気温はその後もそれほど上昇せず。第7戦決勝のフォーメーションラップは、午前と変わらずの曇模様のなか午後2時にスタートした。

前日の予選はまさかの不発に終わっていたものの、「固い方のタイヤでのフィーリングは悪くなかった。明日はどんどん追いあげて見せる(吉本大樹)」というコメントを残しており、前戦富士での追い上げの再現が期待された。そんな期待を背に前戦に続き今回もスタートを担当したのは星野選手。その星野選手は16番手という集団の中での難しいスタートながら落ち着いて1コーナーをクリア、長いレースを見据えタイヤに極力負担をかけない走りをしながらも、まずは一つポジションを上げ15番手で2周目へ。星野選手はその後もペースのキープとタイヤのライフのバランスを考えた冷静な周回を重ね、周囲のライバル勢が早めのピットインでペースを上げているのが判るとすぐさま20周目にピットイン、ここでルーティーンの作業を行いチェッカーまでの残り30周を吉本大樹に託していく。

見た目上のポジションでは20番手でコースに入った吉本大樹。するとその吉本は「3周目くらいからタイヤのグリップダウンが始まったので、残り周回数を考えて少しペースを落とした」とはいうものの、ピットアウトからの7周で13番手にまでポジションを上げていく。さらにその後もじわりじわりとポジションを上げていく吉本は、レースも終盤に差し掛かろうかという31周目には12番手、その後37周目にはポイント圏内までポジションあと1つの11番手にまで浮上する。

この時点でtriple a vantage GT2の一つ前を行くのはCar No.27のPACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ。あと1つでポイント獲得圏内という事もあり、何とかしてこのマシンに追いつきたいtriple a vantage GT2であったものの、実際には「序盤にタイヤのライフを考えてペースを落としたけど余裕はゼロ。なんとかポジションを護る事で精一杯だった」と、最後の数周は逆に後ろから一気にポジションを上げてきたCar No.88 JLOC ランボルギーニ RG-3からの逃げ切りを図る展開に。結局最後は何とかペースを保った吉本がポジションを守り11番手でチェッカーを受けたものの、最終的にシリーズポイントを加算する事は叶わず。悔しい思いを押し殺し最終戦もてぎでの快走を期してオートポリスを後にする事となった。

11' SUPER GT SERIES Round_7 / AUTOPOLIS
2011.10.02 (Sun) Final
Text : www.hiroki-yoshimoto.com
【Aspeed Official Site】 http://www.aspeed.co.jp/
【SUPER GT SERIES Official Site】 http://www.supergt.net/jp/
【吉本大樹 Official Site】 http://www.hiroki-yoshimoto.com/

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【吉本大樹コメント】
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CA4KD0MX.jpg 非常に辛いレースでした。フリー走行でのフィーリングをタイヤ選択の関係で維持できなかったことが大きな敗因ですが、予選でスーパーラップに進めていたとしても、いずれにせよ決勝は厳しい展開だったでしょう。エンジンのパワーダウンを僕も星野選手も感じているので本国のアストンマーチンレーシングに掛け合って改善策を見出すとともに、タイヤやセッティングについても詰めていかなければなりません。タイヤに関してはレース後長いミーティングを行った結果クリアになった部分があって、最終戦のもてぎに向けてかなり前向きなイメージをもつ事ができました。すぐにやってくる最終戦もてぎは全車両ウェイトを下ろすのでもともとそんなに重くないウェイトを載せていた我々にとってはネガティブな要素ではありますが、事実上開幕戦優勝から始まったシリーズを尻つぼみのままは絶対に終わらせたくないのでシッカリとベストなパフォーマンスを発揮させてシーズンを締めくくりたいと思います。チーム、ドライバー共に最高のレースをお見せすることをお約束します!

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス Rn-sports JIMGAINER F430は、18位完走 (JIMGAINER)

  • 2011年SUPER-GT IN KYUSYU 250km
  • Rn-sports JIMGAINER F430
  • 観客動員数:予選日12,500人 決勝日:23,500人
  • 予選:18位・決勝:18位
  • Dr:Masayuki UEDA / Masataka KAWAGUCHI

gt_r07_jg_03.jpg

2011年10月1日(Sat)
  • 9:00~10:45・FREE PRACTICE 天気:FINE 路面状況:DRY 気温:16℃ 路面温度:21℃
  • 12:00~12:35 FIRST QUALIFYING PRACTICE 天気:FINE 路面状況:DRY気温:21℃ 路面温度:29℃
  • 14:35~ SUPERLAPQUALIFYING 天気:FINE 路面状況:Dry 気温:20℃ 路面温度:30℃

 2年ぶりに戻ってきた九州で開催されるSUPER-GT。沢山のファンの方が待ちわびていたということがわかるほど、沢山のお客様が来場されておりました。10号車の2人にとっては今季2戦目で、FIA-GTF430車両では初めてとなり、2年前のJAF-GTF360とは特性も違うので、まずはそのライン取りと、富士とは違うテクニカルサーキットをどう攻略するかがポイント圏内に入れる鍵を握っていました。

 昨日降った雨も止み、朝から秋晴れの中練習走行は開始された。まずは植田正幸からコースへ。植田はトラクションがないと訴える。ダンパーの調整等行いコースへ。しかし、タイヤにも厳しいコースということもあり、タイヤを温存しながらの走行も必要で、久しぶりのコースで思ったようにタイムが伸びない。10周計測後川口正敬と交代。

 川口も久しぶりのオートポリスということと、2年前に乗っていたF360との走行ラインの違いに戸惑い、なかなかマシンに乗り切れていないようだ。アンダーも出ているようで1時間45分の練習走行では思うようなタイムを出すことが出来ず、もう一度植田と交代し、予選シミュレーションを行うが、1分55秒183のタイムで走行は終了した。

 1時間15分のインターバルを挟んで1回目の予選が開始された。気温は朝から5℃しか上がらず21℃。路面温度とタイヤのマッチングがタイムアップの鍵を握る。

 まず川口が予選通過基準タイムをクリアするためにコースへ。3周目に1分55秒のタイムを出した時点でピットへ。植田にスーパーラップ予選への希望を託す。混走時間でマシンセットを行い、GT300クラス専有時間に再びタイムアタック。1分54秒台にはすぐに入ったものの、そこからの劇的なタイムアップがなかなか出来ない。10位以内に入るためのタイムもどんどんとアップしていく。1分52秒5を切らないとスーパーラップ予選には残れない状況に。さすがにそのタイムは見えず、18番手のグリッドが確定した。

Masayuki UEDA Comment
gt_r07_jg_04.jpg  朝の練習走行から出来が良くなくて、持ち込みセットもあまり良くありませんでした。タイヤとのマッチングも良くなく、まずは川口さんにコース慣れして貰うために早めに変わりました。ただタイムが見えなかったので、もう一度僕と変わり予選シュミレーションでアタックをしましたが、タイヤも発熱せずで、予選でも下位に沈んでしまいました。決勝は作戦を考えて、1台でも前でチェッカーを受けれるように頑張ります。
Masataka KAWAGUCHI Comment
 基準タイムをクリアできてないマシンが4台もいたので、取り敢えずは予選落ちしなくてホッとしています。久しぶりのオートポリスということと、シートを今回から変えてきたのですがそれが走り始めから合わなくて、タイムも出ませんでしたが、Newタイヤなら1分55秒台は見えていました。ただソフトタイヤを履くと1分52秒台が出るかといわれると、それは不可能な状況でした。走り始めから車が思ってるようなパフォーマンスが出てなくて、タイヤも思った様に暖まってくれなかったのです。ソフトタイヤで植田さんがアタックしてくれたのですが、ミディアムタイヤとのタイム差が思ったほどなくて、スーパーラップ予選には残れる状況ではありませんでした。今回はベスト10を狙っていくのは非常に厳しい状況ですが、500クラスとの接触がないようにコンスタントラップで12~13番手位を目指すレースをすれば良い結果はついてくると思っています。
2011年10月2日(sun)
  • 9:20~9:50 FREE PRACTICE / 10:00~10:15:CIRCUIT SAFARI 天気:CLOUDY 路面状況:DRY 気温:15℃ 路面温度:17℃
  • 14:00~ FINAL 天気:CLOUDY 路面状況:DRY 気温:17℃ 路面温度:22℃

 朝からぐっと気温が下がり、日差しも雲の影からなかなか顔を出さない。路面温度も20℃を超えることなく、決勝日のフリー走行は開始された。植田がまずセット変更したマシンの確認を行う。15分の走行後川口と交代。川口は1分56秒台のタイムでコンスタントに走行。続けてリアのダンパーを調整し、サーキットサファリを植田が走行。決勝に向けて良いセットが出来たようで、ポイント圏内入を目指す。

 朝から曇り空だったが、決勝がスタートする頃には時折日差しも顔を出し、路面温度も20℃を越えてきた。

 スタートを担当するのは植田。スタートもクリアにこなし、順位の変動なく1周目を通過。しかしストレートの速いマシンにはどうしても抜かれてしまい、3周目にNo.5 320R、9周目にNo.88 ランボルギーニ、15周目にはNo.69 MT900Mに抜かれ順位を落としてしまう。コース幅も狭いので、500クラスのマシンにパスされるタイミングをミスすると、一気にタイヤカスも付いてしまいなかなか取れずにタイムもロスしてしまう。なんとか22周目までタイヤを保たせ川口と交代。ピット作業も27秒台と速くコースへマシンを送り出す。

 朝のフリー走行同様のタイムで走りたかった川口だが、どうしても500クラスをパスさせるのにロスしてしまい、思うようなラップタイムを刻めないでいた。前を行くNo.69とはラップタイム差は2秒あったので、これは一気にパス。しかし、前を行くNo.87 ランボルギーニとは20秒以上の差があったのとラップタイムも追いついてパスするほどの状況ではなかったのでポジションキープを選択。18番手でチェッカーを受けた。

Masayuki UEDA Comment
 朝のフリー走行でセット変更をして、ダウンフォースを付ける方向で行きました。序盤は良かったのですが、途中でタイヤカスを拾ってしまったので、それが2周ぐらい取れないのでペースが上がらなかったのです。後半は結構厳しかったです。車のセット方向は少しは見えてきているので、次は頑張ります。
Masataka KAWAGUCHI Comment
 今日は全然駄目でしたラップタイムも全然安定しませんでしたし、リズムも最初から取れなかったです。出て行ってすぐに朝とブレーキのタッチ感が変わってしまっていたので、突っ込みすぎてしまい、止まりきれませんでした。10番手以内は厳しそうだったので、今回はとにかく当たらないで完走することを考えていました。500クラスにもかなり大きく道を譲っていたのも、自分のペースを掴み切れなかった原因かもしれません。次戦は最終戦になりますので、一番良い成績でチェッカーを受けたいですね。
Text & Photo: JIMGAINER

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458GTCが2位入賞、ポイントリーダーで最終戦へ! (JIMGAINER)

  • 2011年SUPER-GT IN KYUSYU 250km
  • JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458GTC
  • 観客動員数:予選日12,500人・決勝日:23,500人
  • 予選:6位・決勝:2位
  • Dr:Tetsuya TANAKA / Katsuyuki HIRANAKA

gt_r07_jg_01.jpg

2011年10月1日(Sat)
  • 9:00~10:45 FREE PRACTICE 天気:FINE 路面状況:DRY 気温:16℃ 路面温度:21℃12:00~12:35:FIRSTQUALIFYINGPRACTICE天気:FINE 路面状況:DRY 気温:21℃ 路面温度:29℃
  • 14:35~:SUPERLAP QUALIFYING 天気:FINE 路面状況:Dry 気温:20℃ 路面温度:30℃

 2年ぶりに戻ってきた九州で開催されるSUPER-GT。沢山のファンの方が待ちわびていたということがわかるほど、沢山のお客様が来場されておりました。ここオートポリスはJIMGAINERにとっても、非常に相性の良いコースで、2009年では優勝も飾っております。

 今回のレースは、シリーズリーダで、もしくは出来るだけ優位な形で最終戦を迎えるためには絶対落とせないレースです。天気も搬入日の金曜日は雨が降り、気温もぐっと下がってきたものの、雲1つない秋晴れの中フリー走行は開始されました。

 スタートは平中克幸。走り出しはアンダーが非常に強く思いように車が曲がらず、車高を下げたり、キャンバーを付けたりしたが、改善されずセットアップが思うように捗らない。その後リアのダンパー等調整し、残り40分を残し田中哲也と交代。若干不安が残るフリー走行となった。

 1時間15分のインターバルを挟んで1回目の予選が開始された。予選前にスプリングの交換、ダンパーを調整し平中がスタート。朝とはマシンのバランスも大きく変わり、計測2周目にはすでに1分52秒台をマーク。

 3周計測後に田中と変わり、田中は基準タイムをクリアすると2周計測でピットへ。続いての300クラス専有時間になり、再び平中がアタックを開始する。1分51秒385のタイムで暫定3位を獲得。10分間の専有時間は終わり、スーパーラップに駒を進めることができた。

 今回スーパーラップを担当するのは平中。8番目にコースに入っていく。それまでに2台がスピンをして脱落。平中も慎重にコースを周回し、スーパーラップ予選が始まった。

 しかしどうもマシンの動きが先ほどのアンダーステアだった予選1回目と違いオーバーステアが出ている。路面状況が変わり、マシンがピーキーになってしまったようだ。なんどもスピンしそうになりながらも体勢を立て直し、1分51秒台に入れてきた。しかし、断トツに速いNo.62レガシーが1分50秒447と2位以下を0.9秒ほどの大差を付けてポール。11号車は6位のポジションから明日はスタートすることが決まった。

Tetsuya TANAKA Comment
gt_r07_jg_02.jpg  正直もう少し上を狙っていたので少し残念ではありますが、ただセッティングを色々やっていくなかで、方向性も見えてきたので、明日に向けて何とかなりそうです。最悪ではなかったですが、最高でもなかったですね。
Katsuyuki HIRANAKA Comment
 朝からの走行で凄く車のバランスが悪く、正直今回はどうなるかわからない状況の中でスタートしました。走行が進むにつれて車のバランスも良くなって、コンディションも良くなったので、1回目は良い状態で走る事が出来たのですが、スーパーラップ予選前に、マシンセットを少し変更していったら、バランスががらりと変わってしまって、思うようにタイムを伸ばすことが出来ず残念でした。決勝では気持ちを切り替えて頑張ります。
2011年10月2日(sun)
  • 9:20~9:50 FREE PRACTICE / 10:00~10:15:CIRCUIT SAFARI 天気:CLOUDY 路面状況:DRY 気温:15℃ 路面温度:17℃
  • 14:00~: FINAL 天気:CLOUDY 路面状況:DRY 気温:17℃ 路面温度:22℃

 朝からぐっと気温が下がり、日差しも雲の影からなかなか顔を出さない。路面温度も20℃を超えることなく、決勝日のフリー走行は開始された。決勝での不安があった為に、昨日のスーパーラップの1発のタイムが出せる標準に近いセッティングから大幅に変更し、タイヤの持ちを考えたセッティングへと変更を行い田中がまずコースへ。

タイヤに厳しいオートポリスだけに、タイヤの持ちも重要なポイントとなるため田中が多めに走行。残り7分で平中と交代。平中は昨日のスーパーラップセッティングからの確認のためアタック。タイヤの持ち優先への変更であったが、交換用タイヤには相性が良く、1分52秒041で久しぶりにトップに名前を刻む。セカンドスティントのタイヤの持ちは読めない状況ながら、タイム的には決勝でも期待の持てるフリー走行となった。その後のサファリでも周回を重ね、手応えを感じたようだ。

 決勝は朝のフリー走行と変わり、日差しも届き始め路面温度も20℃を越えてきた。スタートを担当するのは田中。ただ、スーパーラップ予選で臨んだタイヤを使用するため、どれくらい周回できるかの不安があり、2ピット作戦も考えられた。300クラスの規定集回数は15周。しかし、その後もオートポリスの路面を考えると少しでも周回数は伸ばしておきたい。

 田中は良いスタートを切ったものの、予選順位7位のNo.4 BMW Z4に先行を許してしまう。1位のNo.62以外がほぼ同じ様なラップタイムを刻み、数珠繋ぎでコントロールタワーを通過。10周を越えた辺りから徐々にタイヤもきつくなりだしたのか、ラップタイムが徐々に落ち始めるが、他車も同様の様で抜かれることもかといって抜くこともなく周回を重ねる。

 19周目に平中と交代。平中もタイヤを労りながらプッシュしていく。ピットが終わった時には20位までポジションを落とすが、No.4、No.31、No.25を次々とパス。全車ピット作業を済ませた36周目には、4位までポジションを上げていた。

 前を行くNo.14 IS350とはこの時点で2秒差まで詰めより、2位のNo.紫電とは37周目には3.5秒まで詰め寄っていた。10周に渡ってこの3台のバトルが繰り返されていたが、47周目に前の2台が1コーナーで接触。それを見逃さず少し後方から見ていた平中はするすると2台のインを通り2位に浮上。そこからは3位のNo.14も寄せ付けない走りで快走。今期4度目の2位でチェッカーを受けた。シリーズを争っているNo.4は9位と下位に沈んでしまった為、再びシリーズランキングトップに返り咲き、5点差をもって最終戦に臨むことになります。

Tetsuya TANAKA Comment
 今出来る最高の結果で終われたと思います。流れ的に微妙な感じでスタートしましたが、その中でも2位という結果が残せたことで、最終戦はトップで迎えられます。最終戦はチーム一丸となって頑張りたいです。
Katsuyuki HIRANAKA Comment
 ここ数戦はウェイトハンディや性能調でなかなか良い結果を出せていませんでしたが、また表彰台に上がる事が出来て嬉しいです。今シーズンはこれで4回目の2位になりますが、今回の2位はこれまでとは違い、本当に嬉しいです。週末を通して決して良い流れでスタート出来たわけではありませんでしたが、チーム力を発揮できたからこその結果だと思います。これでまたランキングトップになりましたし、最終戦は優勝してシリーズチャンピオンを決めたいと強く思っています。
Yosuke FUKUDA Engineer Comment
 ノーデータで挑んだオートポリス戦。基本的にウチの車に相性の良いサーキットのはずで、大量得点奪取が必須のレース。走り出しは、いきなり厳しい状態でしたが、決勝日朝のフリー走行までに何とかバランスが良くなりました。しかし、スタートタイヤにはセッティングの相性が悪く哲也さんには我慢のレースを強いる事になり、給油時間も長い事から難しい展開でしたが、平中君の追い上げが上手く行き、運にも恵まれ2位という結果が得られました。ここまで来たからには、本来最も苦手なコース特性の茂木戦でも攻めの姿勢で、優勝でのチャンピオンを獲るべく頑張ります。
Text & Photo: JIMGAINER

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス決勝 KEIHIN HSV-010が6位入賞、EPSON HSV-010は今季3度目のポイント獲得を果たす! (HONDA)

  • 2011年10月2日(日)・決勝/会場:オートポリス(4.674km)/周回数:54周/天候:曇り/気温:17.0℃(14:00現在)/路面温度:24.0℃(14:00現在)/コースコンディション:決勝/ドライ/観客:2万3500人(主催者発表)

gt111002001L.jpg  10月2日(日)、大分県のオートポリス・インターナショナルレーシングコースにおいて、2011 オートバックス SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 250km」の決勝レースが行われました。

 昨日の好天とは打って変わり、決勝日のオートポリス周辺は朝から重苦しい曇り空に覆われ、肌寒い一日となりました。しかし、幸いにも一日を通じて雨が降ることはありませんでした。

 決勝グリッドは、2列目に3番手の#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)と4番手の#8 ARTA HSV-010(武藤英紀/小林崇志組)が並びます。チャンピオン争いのドライバー部門でポイントリーダーを8点差で追う#1 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル組)は予選6番手を獲得していましたが、決勝朝のフリー走行で黄旗区間での追い越しのため、ペナルティにより10番グリッドに降格することとなりました。それにより、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)は7番手となっています。また、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)は13番手からばん回を狙います。

 決勝は、#17 KEIHIN HSV-010が金石選手、#8 ARTA HSV-010が武藤選手、#100 RAYBRIG HSV-010が伊沢選手、#1 ウイダー HSV-010がデュバル選手、#32 EPSON HSV-010は中山選手がスターティングドライバーを務め、一斉にスタートしました。

 オープニングラップを終えた段階で、#17 KEIHIN HSV-010はスターティンググリッドと同じ3位を死守。#100 RAYBRIG HSV-010と#32 EPSON HSV-010もポジションを守り、それぞれ7位と13位につけましたが、#8 ARTA HSV-010は6位、#1 ウイダー HSV-010は12位に一時後退しました。

 #17 KEIHIN HSV-010の金石選手は、10周目まで上位2台とそん色のないラップタイムで周回を重ねていましたが、11周目には4位、13周目には5位と徐々に後退。この状況をかんがみて、21周目に早めのピットストップを敢行、タイヤ交換をして塚越選手に交代します。#1 ウイダー HSV-010のデュバル選手も13周目までに8位へと順位を上げたものの、14周目以降は再度後退して11位まで順位を下げたため、19周目にピットストップを実施します。また、6位を走行していた#8 ARTA HSV-010の武藤選手も、18周目には14位まで後退したため、20周目にピットストップを敢行するなど、3台は序盤でペースが伸び悩む症状に苦しみ、それぞれ当初の予定よりも早めにピットストップを行う判断を下すことを余儀なくされました。

 また、11周目にライバルを攻略して6位に浮上した伊沢選手が駆る#100 RAYBRIG HSV-010は、16周目に後方から追い上げてきたライバルに接触されて、左フロント・フェンダーにダメージを負ったため、ピットでこの修復を行った影響により15位まで後退します。

 13番グリッドからスタートした#32 EPSON HSV-010の中山選手は、尻上がりに順位を上げていき、24周目に5位へと躍進したものの、その直後に接触を喫したことが影響してメカニカルトラブルが発生。さらに25周目に行ったピットストップではシートベルトの装着に時間がかかり、交代した道上選手がコースに復帰した27周目には13位へと後退しました。

 早めのピットストップを余儀なくされた3台のマシンは交代したドライバーが反撃を開始します。#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手はトップグループに肩を並べるペースを取り戻し、35周目までには11位から5位へと躍進。#1 ウイダー HSV-010の小暮選手は31周目には7番手まで浮上し、#8 ARTA HSV-010の小林選手も一時トップを上回るラップタイムで周回し、27周目に12位に浮上する快走を見せました。

 しかし、レース終盤に入ると3台のマシンは再びペースが伸び悩み、#17 KEIHIN HSV-010は必死に順位を守ったものの、最終的に順位を1つ落とし、6位でチェッカーフラッグを受けました。

 #1 ウイダー HSV-010も44周目から急激に順位を落としたため、残り8周となった46周目に2回目のタイヤ交換を敢行することとなり、11位でフィニッシュ。#8 ARTA HSV-010も順位を伸ばせず、12位でチェッカーフラッグを受けました。

 果敢なドライビングを披露し、終盤に順位を着実に上げていた#32 EPSON HSV-010の道上選手は、ポジションを5つ上げる8位までばん回し、今季3度目の入賞を果たしました。

 #100 RAYBRIG HSV-010の山本選手は、何度も目の覚めるようなラップタイムを記録しながら周回を重ねましたが、ピットストップによる遅れを完全に取り戻すことはできず、14位で完走を果たしました。

 この結果、#1 ウイダー HSV-010はチャンピオン争いのドライバー部門で3位に後退したため、残念ながらタイトル獲得の可能性は消えることとなりました。#17 KEIHIN HSV-010は今回5ポイントを積み重ねて46点としたものの、ランキングはこれまでの4位から6位となりました。入賞を逃した#100 RAYBRIG HSV-010は9位、3ポイントを獲得した#32 EPSON HSV-010は13位、#8 ARTA HSV-010は15位につけています。チーム部門ではウイダー ホンダ レーシングの3位がHonda勢の最上位となっています。

 シリーズの最後を飾る第8戦は10月15~16日にツインリンクもてぎで開催。さらに、11月12~13日には特別戦のJAFグランプリ富士スプリントカップが富士スピードウェイを舞台に開催されます。

瀧敬之介|Honda GTプロジェクトリーダー
「#1 ウイダー HSV-010、#8 ARTA HSV-010、#17 KEIHIN HSV-010、#100 RAYBRIG HSV-010の4台については、私たちの選択したタイヤがコースの特性やコンディションにマッチしていなかったようです。このため、タイヤ交換の直後にはHSV-010 GT本来のスピードを発揮できたものの、このペースを長く保つことができませんでした。スタート時に24℃だった路面温度がレースの中盤過ぎに20℃まで落ち込んだことも想定外で、ペースが伸び悩む一因となりました。#32 EPSON HSV-010のタイヤチョイスは成功でした。アクシデントをきっかけとするトラブル、それにピットストップ中のタイムロスがなければ、さらに上位を狙えたことでしょう。タイトルを取り逃したことを含め、今回のレースは非常に残念な結果に終わりました。この悔しさをバネに、最終戦には全力で臨みますので、引き続きのご声援をよろしくお願い申し上げます」
金石年弘選手(6位 #17 KEIHIN HSV-010)
「昨日の予選で手ごたえをつかんで今日の決勝レースに挑んだのですが、レース前に想像していた展開と全く逆になってしまい、とてもつらいレースとなりました。次戦のもてぎはテストラン時も調子がよく、マシンの特性とコースが合っていると思うので、最終戦で有終の美を飾れるように全力で戦います」
塚越広大選手(6位 #17 KEIHIN HSV-010)
「HSV-010 GTはオートポリスで走った経験がなく、走行データがない中でどのようなレースになるかをいろいろと想定していましたが、結果的に最も悪いほうの流れに引き込まれたようなレース展開になってしまいました。順位を1つでも守れればよかったのですが、今日は太刀打ちできない状況で、今シーズンの中で一番厳しいレースとなりました。次戦は地元栃木のツインリンクもてぎなので、優勝してシーズンをしめくくりたいです。今シーズンはさまざまな経験をして、たくさん勉強ができたので、一年の集大成としてきっちりと結果を残したいと思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス 2回ピット作戦のLEXUS SC430が3位表彰台! GT300はLEXUS IS350が今季3度目の表彰台獲得! (TOYOTA)

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2戦連続の表彰台を獲得したZENT CERUMO SC430 38号車の
立川祐路(左)とTDPドライバー平手晃平(右)

 SUPER GT第7戦「SUPER GT in KYUSHU 250km」が10月1日(土)、2日(日)の両日、九州・大分県のオートポリスで開催された。

 今季のSUPER GTも残り2戦となり、今大会はウェイトハンデが前戦までの獲得ポイント×2kgから、獲得ポイント×1kgへと軽減され、最終戦へ向け更に激戦が予想される。LEXUS勢は、前戦富士で首位争いを展開し、ZENT CERUMO SC430 38号車が念願の今季初勝利を飾った。その勢いを活かし、残り2戦での更なる活躍を目指す。

 オートポリスでの2年ぶりのSUPER GT開催となる今大会には、レクサスチームからGT500クラスに6台のLEXUS SC430、GT300クラスに1台のLEXUS IS350と2台のカローラアクシオが出場した。

◆予選◆

 1日(土)は好天に恵まれ、秋晴れの過ごしやすい気候の下で、午前9時からの公式練習走行に続き、正午から予選1回目、午後2時35分からスーパーラップが行われた。

 予選1回目では、PETRONAS TOM'S SC430 36号車が、コースアウトもありまさかのQ1敗退の11番手グリッド。WedsSport ADVAN SC430 19号車が14番手となった。

 スーパーラップでは、前戦富士でもポールポジションを獲得し、今大会も好調なDENSO SARD SC430 39号車を駆るTDPドライバーの石浦宏明が9番目に出走し、それまでのトップタイムをコンマ5秒上回る好タイムをマーク。最後にアタックしたS Road MOLA GT-R 46号車はこのタイムを上回れず、僅か千分の一秒差で39号車は今季3回目、2戦連続のポールポジションを獲得した。

 3番手以降は、8番手まで0.2秒以内という非常に僅差の争いとなり、脇阪寿一がアタックしたD'STATION KeePer SC430 35号車が5番手。TDPドライバーの大嶋和也がアタックしたENEOS SUSTINA SC430 6号車が6番手。前戦優勝の38号車は10番手グリッドとなった。

 GT300クラスでは、第4戦で初優勝を飾り、前戦も2位表彰台を獲得するなど調子を上げているSG CHANGI IS350 14号車がスーパーラップ進出を逃し14番手スタート。COROLLA Axio apr GT 74号車とハセプロMA イワサキ aprカローラ 31号車はスーパーラップに進み、それぞれ5番手、10番手グリッドとなった。

◆決勝◆

 2日(日)は曇りがちな空模様となり、気温17度、路面温度24度と前日に比べると若干温度の低い状態で、午後2時に決勝レース(54周)がスタートした。

 ポールポジションの39号車は好スタートを切り、序盤から後続を引き離して行く一方で、後方では、スーパーラップに出走したトップ10台の車両が、スーパーラップで使用したタイヤで前半戦を走行しなくてはならないために苦戦。一方で、スーパーラップ進出は逃したものの、タイヤを自由に選択できた36号車がロッテラーの好走もあり順位を上げていった。

 38号車はTDPドライバーの平手晃平がスタートを担当し、他車の降格により9番手スタートから序盤は8位争いを展開。同じくTDPドライバーの大嶋和也が前半を担当した6号車は6番手スタートから一時4位までポジションを上げた。しかし、この2台はタイヤパフォーマンスの低下に苦しみ、11周目に早くもピットイン。ドライバーはそのまま、タイヤだけを交換して、2回ピット作戦を採ることとなった。

 首位を逃げる39号車は、石浦がファステストラップを更新する走りを見せ、一時は2位に10秒もの大差をつけて独走。しかし、周回遅れのGT300クラスの車両が出てくると、タイヤの摩耗もあってその差は詰まっていき、20周目過ぎにはトップ3台が団子状態での首位争いとなった。

 GT300クラス車両の間を縫っての息詰まるようなバトルを展開しながら、石浦は後続の猛追を凌いでいたが、26周目にMOTUL AUTECH GT-R 23号車の先行を許し、2位に後退。しかし、27周目終了時点で、23号車と39号車は同時にピットイン。ここでLEXUS TEAM SARDのクルーが素晴らしい作業を見せ、地元九州出身のTDPドライバー、井口卓人へと交代した39号車は事実上の首位でコースへと復帰した。

 井口はタイヤが冷えているピットアウト直後の周回でも見事な走りを見せ、ポジションをキープしたが、32周目、この日圧倒的な速さを見せていた23号車を抑えきれず、首位の座を譲ることとなってしまった。

 14番手からスタートを切った19号車は31周目、2回ピット作戦を採った38号車は34周目までピットインを遅らせる作戦を採り、これが奏効。全車がピット作業を終えた時点で、38号車は6位、19号車も10位までポジションアップ。  その後38号車は前を行く、TDPドライバー中嶋一貴の駆る36号車との4位争いを展開し、厳しいタイヤで粘りの走行を続ける36号車を48周目にパス。19号車も35号車とのバトルの末に順位を上げた。

 LEXUS勢の最上位につける39号車は終盤まで激しい2位争いを展開していたが、残り2周となったストレートエンドで突然のスローダウン。メカニカルトラブルに見舞われ、無念のストップ。レースを終えることとなってしまった。

 39号車の脱落により、3位以下の順位がひとつずつ繰り上がり、2回ストップ作戦を見事成功させた38号車が3位でフィニッシュ。前戦に続き、2戦連続の表彰台獲得となった。36号車も11番手スタートから追い上げて4位。14番手スタートの19号車も7位まで順位を上げてチェッカーを受けた。35号車も9位でフィニッシュし、ポイントを獲得した。

 GT300クラスでは、14番手スタートの14号車が素晴らしい追い上げを見せ、終盤には上位争いを展開。激しいバトルの末に3位でチェッカーを受け、前戦に続き今季3度目の表彰台を獲得した。

 31号車は7位フィニッシュ。74号車はピット作業違反によるドライブスルーペナルティを受けて大きく後退しながらも、後半の長いスティントを担当したTDPドライバー 国本雄資の果敢な追い上げにより8位に入り、GT300クラスではトヨタ/LEXUSの3台全車がポイント獲得を果たした。

ZENT CERUMO SC430 38号車 ドライバー 立川祐路:
 「前半担当の平手選手のパートでタイヤの状況を見つつ、場合によっては2ストップに切り替えることは想定していた。2ストップへ切り替えるチームの判断が早かった事が奏効した。4位に上がった時点で、前とのギャップも考え、さらにポジションアップを図るつもりでいた。前が一台停まってしまった事で、前回に続き表彰台に上がれたことはラッキーだったが、素直に嬉しい」
ZENT CERUMO SC430 38号車 ドライバー 平手晃平:
 「スタートしてすぐに、思った以上にタイヤに厳しいコンディションだとわかり、一時はどうなるかと思ったが、状況によっては早めにタイヤを交換し、ニュータイヤで戦うことを作戦として立てていた。2スティントに作戦を切り替えてピットインしたところ、その後は良いペースで走って立川選手に渡すことができた。4位でも十分な結果だと思っていたが、前回に引き続き表彰台に上がることができたので、とても満足している」
SG CHANGI IS350 14号車 ドライバー 折目 遼:
 「予選14番手とグリッドは悪かったが、昨晩セットアップの方向性をがらりと変えたところ、朝のフリー走行から良いラップを刻めた。ポジション的に、レースではすぐに前が詰まってしまうので、早めのピットインを考えていた。自分のスティントでシングル圏内までポジションを上げてインペラトーリ選手にスイッチでき、結果的に早めのピットインの作戦も成功した。その後、接触を喫してしまったが、幸いクルマにダメージもなく、今日の結果はチームの自信にもなった。ラスト一戦しかないが、全力で次のレースにも臨みたい」
SG CHANGI IS350 14号車 ドライバー アレキサンドレ・インペラトーリ:
 「14番手からスタートして、表彰台に上がることができ、今日はとても良いレースができたと思う。自分のスティントでは、アグレッシブに攻め、かつタイヤもセーブしながら長い周回を戦わなければならなかったが、大きくポジションアップできた。ライバル車との接触がなければ2位をキープできたが、それでもこの3位という結果には満足している。チームの皆にも感謝している」
Text & Photo: TOYOTA

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス決勝 MOTUL AUTECH GT-Rが予選12位から脅威の追い上げで優勝! GT300はR&D SPORT LEGACY B4がポールトゥウイン!

 SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 250km」は2日、オートポリスで54周の決勝レースを行い、GT500クラスは予選12位から怒濤の追い上げをみせたMOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が、GT300クラスはポールポジションからスタートしそのまま逃げ切ったR&D SPORT LEGACY B4(山野哲也/佐々木孝太組)がそれぞれ優勝を果たした。

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 レースは14時にローリングラップ開始。天候は曇りのまま。気温17度、路面温度24度と午前中より暖かくなってきた。

 スタートを制したのはポールポジションDENSO SARD SC430の石浦宏明。2位にS Road MOLA GT-Rのロニー・クインタレッリ、3位にKEIHIN HSV-010の金石年弘と続く。

 石浦は2周目にはファステストラップとなる1分42秒236を叩きだし徐々に後続との差を広げ始める。しかし、最大10秒ほど2位との差を開いたところで、徐々にタイムを落とし始めると、背後にペースアップしたクインタレッリが迫ってきた。

 さらにその後方、3位に上がってきたのがMOTUL AUTECH GT-Rの本山哲。予選12位からスタートした本山はオープニングラップで11位、5周目に10位、6周目に8位。そしてついに11周目には3位と怒濤の追い上げを見せていたのだ。

 この上位3台は接近戦。しかし勢いに勝る本山が22周目にはクインタレッリをとらえて2位に。さらに26周目にはトップを走る石浦をもとらえ、ついにトップに立った。

 この直後、27周目に本山と石浦は給油とドライバーチェンジのため同時ピットイン。それぞれドライバーをブノワ・トレルイエ、井口卓人に交代してピットアウトしていくが、サードチームのピット作業が速く、ピットで順位が逆転し井口が再びトップに返り咲いた。

 2位に落ちたトレルイエだったが、トップの井口に迫ると32周目に井口をとらえて再びトップに立った。この後も手綱を緩めることなく54周を回って最終的には2位以下を9秒弱離してなんと予選12位から脅威の追い上げで優勝を飾った。

 トレルイエに抜かれて2位に落ちた井口だったが、背後にはドライバーをクインタレッリから柳田真孝に交代したMOLA GT-Rが迫ってきた。井口は柳田の追撃を凌いでいたが、なんと53周目に入った1コーナーでマシントラブルのためスローダウン。チェッカー直前でレースを終えることとなってしまった。

 これで2位に入ったのが柳田。3位に入ったのはZENT CERUMO SC430。スタートを担当した平手晃平は、タイヤのグリップダウンが早く11周目には早くもタイヤ交換だけのためにピットイン。34周目にはドライバーを立川祐路に交代するという2回ピットインを敢行。48周目には立川が先行するPETRONAS TOM'S SC430の中嶋一貴をとらえ4位に上がると、井口の脱落で繰り上がり3位でレースを終えた。

 GT300クラスは、ポールスタートR&D SPORT LEGACY B4の山野哲也がスタート直後から圧倒的なスピードで後続を引き離して独走。25周目にドライバーを佐々木孝太にチェンジしても安定したペースで、ピットイン時に一時はトップを譲ったものの、最終的には2位以下に25秒もの大差をつけ、リザルト上ではだた1台51周を回って優勝した。

 クラス2位に入ったのはJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458。レース終盤、後半を担当した平中克幸は2、3位争いをしていたエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電の高橋一穂とSG CHANGI IS350のアレキサンドラ・インペラトーリの後ろに付いていたが、前の高橋とインペラトーリが接触。なんなく漁夫の利を得、2位でレースを終えることとなった。3位にはインペラトーリが入った。

 次戦、第8戦最終戦は2週間後の10月16日にツインリンクもてぎで決勝レースが行われる。

 今日のレースの結果、GT500クラスでは2位に入ったS Road MOLA GT-Rがドライバーズポイントを75点と伸ばし、2位にはこのレースで優勝したMOTUL AUTECH GT-Rが59点で続くこととなった。最終戦でのチャンピオンの可能性はこの2台のニッサン勢に絞られることとなり、その差は16点。MOLA GT-Rは6位以上に入れば自力優勝が決まるという圧倒的に有利な状態で最終戦を迎える。

 GT300クラスは2位に入ったJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458がドライバーズポイントを72点と伸ばした。このレース直前までポイントリーダーだった初音ミクグッドスマイルBMWが9位に終わったためこれを5点差で逆転。この300クラスもドライバーズチャンピオンの可能性はこの2台。最終戦での一騎打ちとなった。

 果たして、有終の美を飾るのはどのチーム、どのドライバーたちになるのであろうか。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

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