Asian Le Mans Round 2 -RIJ- (2013/09/20) Free Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
2013 AUTOBACS SUPER GT 300 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | km/h |
| 1 | 18 | LMP2 | 1 | ジェームズ・ウィンスロー 小泉 洋史 リチャード・ブラッドレー | Mogan NISSAN | 1'33.917 | - | 174.908 |
| 2 | 24 | LMP2 | 2 | デビッド・チェン ジェフリー・リー コン・フー・チェン | Mogan JUDD | 1'35.848 | 1.931 | 171.384 |
| 3 | 61 | GT300 | 1 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | 1'39.049 | 5.132 | 165.845 |
| 4 | 2 | GT300 | 2 | 高橋 一穂 加藤 寛規 | エヴァRT初号機アップルMP4-12C McLaren MP4-12C GT3 | 1'39.116 | 5.199 | 165.733 |
| 5 | 11 | GT300 | 3 | 平中 克幸 ビヨン・ビルドハイム | GAINER DIXCEL SLS Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | 1'39.200 | 5.283 | 165.593 |
| 6 | 16 | GT300 | 4 | 武藤 英紀 中山 友貴 | MUGEN CR-Z GT HONDA CR-Z | 1'39.256 | 5.339 | 165.499 |
| 7 | 62 | GT300 | 5 | 黒澤 治樹 黒澤 翼 | LEON SLS Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | 1'39.984 | 6.067 | 164.294 |
| 8 | 0 | GT300 | 6 | 峰尾 恭輔 横溝 直輝 | ENDLESS TAISAN PORSCE PORSCHE 911 GT3 R | 1'40.237 | 6.320 | 163.880 |
| 9 | 77 | GTC | 1 | アンドレア・ベルトリーニ ミチェレ・ルゴロ スティーヴ・ワイアット | Ferrari 458 GT3 | 1'40.725 | 6.808 | 163.086 |
| 10 | 52 | GT300 | 7 | 竹内 浩典 土屋 武士 吉田 基良 | OKINAWA-IMP SLS Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | 1'40.896 | 6.979 | 162.809 |
| 11 | 30 | GT300 | 8 | 岩崎 祐貴 イゴール・スシュコ 小林 賢二 | IWASAKI OGT Racing GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | 1'40.951 | 7.034 | 162.721 |
| 12 | 5 | GT300 | 9 | 玉中 哲二 山野 直也 | マッハGoGoGo車検 GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | 1'40.991 | 7.074 | 162.656 |
| 13 | 007 | GTC | 2 | フランク・ユー リチャード・ライアン | ASTON MARTIN VANTAGE GT3 | 1'41.105 | 7.188 | 162.473 |
| 14 | 9 | GT300 | 10 | 坂本 祐也 横幕 ゆぅ 水谷 晃 | NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ PORSCHE 911 GT3 R | 1'42.259 | 8.342 | 160.639 |
| 15 | 91 | GTC | 3 | マルコ・ゼーフリート 谷川 達也 ジュン・サン・チェン | McLaren MP4-12C GT3 | 1'42.284 | 8.367 | 160.600 |
| 16 | 92 | GTC | 4 | 菊地 靖 モーリス・チェン | McLaren MP4-12C GT3 | 1'42.580 | 8.663 | 160.136 |
| 17 | 70 | GTE | 1 | 飯田 章 中野 信治 密山 祥吾 | Ferrari 458 GTE | 1'42.989 | 9.072 | 159.501 |
| 18 | 37 | GTC | 5 | アンソニー・リュウ デヴィット・リッツォ マッシミリアーノ・ワイザー | Lamborghini GALLARDO GT3 | 1'43.396 | 9.479 | 158.873 |
| 19 | 26 | GTC | 6 | 浅井 亮博 蒲生 尚弥 | PORSCHE 996 GT300 | 1'44.822 | 10.905 | 156.711 |
| - | 55 | GT300 | - | 高木 真一 小林 崇志 野尻 智紀 | ARTA CR-Z GT HONDA CR-Z | no time | - | - |
株式会社D1コーポレーション(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木賢志)は、NAGASAKI DRIFT in HUISTENBOSCH を9月14日~15日の2日間、ハウステンボスロッテルダム駐車場・特設コース(長崎県佐世保市)で初開催した。
晴天の元、9月14日(土)のグランツーリスモD1グランプリシリーズ第5戦には5,292人が、また翌15日(日)のD1GP エキジビションマッチ「D1 Quick 24」には7,410人の観客が訪れ、会場を盛り上げた。
今大会は、ヨーロッパの街並みが再現されたハウステンボスの建物、そしてすぐ目の前には大村湾が広がり、サーキットとは違った解放的な空間に作られた特設コースで行われた。
15日(日)の、D1GPエキジビションマッチ「D1 Quick24」では、過去のシリーズチャンピオン、優勝経験者、2013 年D1GP シリーズポイントホルダーの上位、そして前日のシリーズ第5戦で上位に入賞した3名を加えた計24名の選手によるハイレベルな追走対戦が展開された。決勝はチャンピオン争いをする2人、川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)と末永直登(YUKE'Sチームオレンジ with BEAST EYE)が対戦。この日最高のスピードバトルとなり、見事な進入を見せた川畑であったが、末永(直)が強烈な飛び込みをみせ、地元九州で追走バトルを制した。
~2013D1GP エキジビションマッチ「D1 Quick 24」~
【9 月15 日(日)天候:晴れ 路面:ドライ】
■ブロック戦
15日は、過去のシリーズチャンピオンや優勝経験者、昨年のD1GPシリーズポイントホルダーの上位、それに前日の第5戦上位選手3名を加えた計24名の選手によるエキシビションマッチ「D1 Quick 24」が開催された。
この競技は、まずABC3つのブロックに分かれて追走を行い、各ブロックで1回戦、2回戦を勝利した2名はFinal8追走に進出できる。また、各ブロックの1回戦を勝った選手は、2回戦で敗れても敗者復活DOSSバトルに進出でき、そこで上位2名に入ればFinal8追走に参加できるという方式で行われた。
Aブロックでは、1回戦に末永正雄(RE 雨宮 SUNOCO with YOKOHAMA)がエマニエル・アマンディオ(WEDRIFTEAM)に惜敗。また松川和也(Team UP GARAGE with DRoo-P)がクラッチトラブルで出走不能となる。続く2回戦は、アマンディオのミスで勝った川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)と、手塚強(GOODYEAR Racing BNR34 with Bee★R)を相手にほぼ同時振りから見事な追走を見せた谷口信輝(HKS)が勝ち上がり、Final8追走へ進出。アマンディオと手塚は敗者復活に回った。
Bブロックでは、1回戦で熊久保信重(BEAST EYE チームオレンジ with YUKE'S)がプロペラシャフト破損でリタイヤ。2回戦、古口美範(Team BOSS ENDLESS with FALKEN)は末永直登(YUKE'S チームオレンジ with BEAST EYE)を相手にアドバンテージをとっていたが、2本目にハーフスピンをして末永(直)が勝ち、また織戸学(DRIVE M7 MAX ORIDO RACING)VS高橋邦明(GOODYEAR Racing with Kunny'z)の対戦では、織戸は高橋のインを差して勝ち上がった。末永(直)と織戸がFinal8 追走へ進出し、古口と高橋が敗者復活に回った。
Cブロックでは、1回戦で今村隆弘(MADFACE KANTO with SAMURAI Project)がクラッチトラブルで出走不能。三木竜二(Guild AMW with LFW)もエンジン不調で走れなかった。2回戦、上野高広(TEAM VERTEX)VS 内海彰乃(RC926 with TOYO TIRES)の対戦では、内海は好調な走りを見せるも加速中にボンネットが開いてしまい上野が勝利。
横井昌志(D-MAX)VS時田雅義(GOODYEAR Racing ZEROCROWN with Bee★R)の対戦では時田が勝ち上がった。上野と時田がFinal8追走へ進出し、内海と横井が敗者復活に回った。
■敗者復活DOSS バトル
敗者復活DOSSバトルでは、6名の選手が単走を1本だけ行い、その得点で順位をつける。そして上位2名だけがFinal8追走に参加できる。
まずはアマンディオが完成度の高い走りを披露。続く手塚もまとまりはよかったが、やや勢いがなく得点が伸びない。古口も比較的高い得点を取ったがアマンディオの得点には及ばない。しかし高橋が、スムーズで見事なコントロールを見せて、アマンディオの得点を上回った。そして次に走行した内海は、ものすごい振りから綺麗にラインをトレースし、1 人だけ99点オーバーをマーク。最後に走行した横井もいい飛び込みを見せたが、テールをスポンジバリアに接触させてしまい、得点に結びつかなかった。
この結果、内海が1位、高橋が2位となりFinal8追走へ進出となった。
■単走DOSSバトル
Final8追走の前に、追走の組み合わせを決める単走1本勝負、単走DOSS バトルが行われた。このバトルが行われる直前の選手紹介走行で、織戸はマシンがエンジンブローし走行不能となった。ここで織戸が、代わりに敗者復活戦の3位だった選手を繰り上げることを提案。それが受け入れられ、アマンディオが出走することになった。
生き残りがかかった敗者復活DOSSバトルとはちがって、組み合わせを決めるためだけの単走だったこともあり、全体的には敗者復活DOSSバトルほど走りに勢いはなく、96?97点台にまとめた走行が多かった。しかし、ここでも内海は大きい角度と高い車速を両立させながらもスムーズなドリフトを見せ、99点オーバーをマーク。1位を獲得した。

■Final8追走
ここまで勝ち残った8名により行われたFinal8追走。ハウステンボス大会も最終日となり、コースの特徴を捉えた選手たちによる極めてハイレベルな追走が行われた。
ベスト8はすべての対戦が再戦にもつれこむ接戦となったが、ベスト4へ勝ち上がったのは、内海、川畑、末永(直)、時田の4名となった。
準決勝最初の対戦は内海vs 川畑。川畑は後追いとなった1本目、綺麗にドリフトを合わせてアドバンテージを獲得。次に先行となった2本目でもアウトぎりぎりまで飛ばす思いきった飛び込みを見せた。内海はそこにくらいついていったが、3コーナーで川畑に接触して失速。川畑の勝ちとなった。続く、末永(直)vs 時田の対戦は、お互いに相手のインを差す好勝負。やや末永(直)が優勢だったものの、決定的な差はつかないまま再々戦にもつれこむ。その1本目に時田がスポンジバリアにテールをヒットさせてしまう。次の2本目の走行でも時田はハーフスピンしてしまい、末永(直)が勝った。
内海vs時田の対戦となった3位決定戦も再戦までもつれたが、最後はマシンを寄せた距離の差で内海が勝った。
決勝は川畑vs末永(直)。今シーズンチャンピオン争いをする2人の対決となった。
1本目は川畑が先行。川畑は勢いのあるハイスピードの進入を見せたが、末永(直)は2コーナーから川畑のインに飛び込み、アドバンテージをとる。2本目は末永(直)が先行。
しかし川畑はストレートで末永(直)に距離を開けられ、なんとか3コーナーで追いつくもののアドバンテージはとれず、末永(直)が優勝となった。

- 末永直登選手コメント
-
本当は昨日(シリーズ第5戦)で勝ちたかったですね。昨日の反省として追突事故には注意して、安全第一で走りました。このコースのレイアウトは大きなミスがなければ先行は1ポイントとられて当たり前というか、どちらかというと後追い有利のレイアウトだったと思います。その中で、0.5とられるくらいだったら、それはとられていない位の気持ちでいるようにして、1.0とられたら、結構やられたなっていう感覚でいました。地元九州を離れ(現在は福島在住)10年以上経ちますが、地元で優勝できたというのは本当に嬉しいですし、いい成績を残せるようになったのもチーム、スポンサーさん、ヨコハマタイヤさんのおかげだと思っています。最終戦に向けて気持ちを上げつつ、シリーズチャンピオンを獲れるよう、皆さんが盛り上がるような熱い走りをしていきたいと思います。
株式会社D1 コーポレーション PRESS INFORMATION
■ NICOS CUP GT ALL STAR RACE'99 in AUTOPOLIS
■ GT INSIDE REPORT FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート特集 99/11/28
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'99 オートポリス(11/27,28)
■コンストラクター、チームに2000年シーズンの構想を訊く
TRD 木村芳郎部長(スープラ コンストラクター)
「99年のスープラは98年に比べて大幅に戦闘力が上がったと言われて、われわれも
それを認めていたんですが、細かいトラブルが多くて後退してしまうことが多かっ
たですね。それはわれわれの反省すべき点です。(GTCは)完全な耐久レースとは言
えないまでも距離が長いわけですから、安定して走れるということがだいじですよ
ね。今、来年のクルマを開発している段階ですが、そこにそうとう力を入れてます。
今年の性能を維持したままで、つまらないトラブルをなくすことを目指しています。
98年型から99年型のときのように、ガラッと変えてしまうということはないですね。
チーム体制についてはほぼ今年と同じとお考えいただいていいと思います。台数
的には、増やしたいという話が持ち上がっているチームもあるんですが、エンジン
を供給するのがウチだけですから物理的に可能かどうかということと、チーム側の
スポンサーなどの問題で、確定はしていません。それは新規チームではなくて、既
存のチームが台数を増やすという話が出ているということです。
2000年モデルは、開幕に何台間に合うかということとトータルで何台作るかとい
うことがありますんで、99年型をモディファイして混走させることも考えています。
まだ2000年モデルの戦闘力もわかりませんから、そのへんのようすも見ながら、と
いうことになるでしょう。明らかに戦闘能力が違えば全部2000年モデルになるんで
しょうけど、逆に99年モデルのほうが速かったら…どうしたらいいかわからないで
すね(笑)。今のところは2000年モデルは5台は作ろうと考えています。
GT300については、基本的にはプライベートのために空けておこうという考え方な
んですが、できれば新しい車型で動きたいものですから、今年走っているセリカが
新しいセリカになるとか、MR2がMR-Sになるとか、そういうかたちで新しい車種を投
入することは考えていますし、現実にそれで動いてもいます。今はMR-Sのほうが先
行してますね。今までのユニットがそのまま使えてスタイルが新しい車両になると
いうことを考えています。エンジンは3Sターボです。オープンボディで不利な面も
あるんですが、ディーラーオプションでハードトップがあるんで、そんなものも活
用しようかなと考えています。とりあえずは1台、A'PEXチームが名乗りを上げてい
ますので、われわれとの共同開発ということで動いています。あとから増やしても
いいな、と思っています。
セリカのほうはFFでターボというのはむずかしいので、NAの2リッターの新型セリ
カということが考えられます。今年セリカでやっているチームが2チームあります
が、それがそのまま新型に移行するかどうかはまだわからないんですが、われわれ
としてはできれば新型でやっていただきたいとは思っています。それ以外にはFRで
やりたいという話もあるんですが、GT500で使っているスープラをGT300でも走らせ
るのもおかしいですし、ほかに適当なFRのクルマもありませんしね…。ハチロ
ク(AE86トレノ)に関しては、チームのほうでは来年もやりたいと考えているよう
です」
NISMO 岡 寛監督(スカイラインGT-R コンストラクター)
「来年のことは今検討中です。でも、GTはやりますし、R34のニューマシンも、少し
遅れてはいますが、現在開発しています。どういうクルマになるかということです
が、今年の結果を見ていただければわかるように、スカイラインは一発の速さが足
りなかったですよね。だから、来年型では一発のタイムを出せるクルマにするよう、
開発陣にネジを巻いているところです。予選でもっと上のポジションにいければ今
までよりもラクに戦えますから。コスト、効率などを考えなければいけないので台
数などはまだわかりません。1号車は早ければ1月に仕上がると思います。今年より
もちょっと遅れ気味ではありますが、ちゃんとしたものができてくれば、その遅れ
はカバーできると思いますよ。
GT300のシルビアについてもやる方向で検討中ですが、今はっきりしたことは言え
ないですね。スポンサー活動を含めて活動中なので、年末には、はっきりするんじゃ
ないでしょうか。
会社としてはドライバーラインナップも検討中です。今年ももちろん速かったん
ですが、来年も速いドライバーを乗せたいですね」
無限 技術部 永長 真マネジャー(NSX コンストラクター)
「クルマを供給する側としては、来年も現在の4台という規模は維持したいと考え
ています。ただ、その中身はチーム側の体制作りですとかスポンサーさんの意向な
どもある話ですので、今のところはなんとも言えません。ドライバー構成も含めて、
このオールスター戦が終わって、シーズンが終了してから考えるということになる
と思います。今あるチーム以外からもNSXでやりたいという話をいただいています
が、われわれのキャパシティとしては台数を増やすのはむずかしいですね。
クルマのほうですが、設計にはもう取りかかっています。来年のレギュレーショ
ンは空力的ダウンフォースを減らす方向になっています。NSXは、ターボ勢に対する
エンジンパワーの不利を足回りや空力などでおぎなってきたわけです。つまり来年
のレギュレーションでは空力面での影響を一番大きく受けることになりますから、
その影響をいかに減らすかということがひとつのテーマですね。足回りについても、
98年から99年と基本的に同じクルマでやってきたなかで『ここをこうしたい』とい
うことが出てきていますから、それを改良していきます。それから、来年はABSが禁
止になるわけですが、その点に関してはわれわれ(NSX勢)はABSがある状態とない
状態の両方を経験していますから、アドバンテージがあると思います。エンジンの
ターボ化は選択肢のひとつとしてありうるとは思います。ですが、ひとまずは手持
ちの(技術の)なかで見きわめようということですね。
今年は昨年同様、4チームに対してまったく同じクルマを供給しデータも共有す
る、またチャンピオンシップポイントについて各チーム間にオーダーは出さないと
いう方針でやってきました。結果的には3チームが1勝ずつ挙げるかたちになり、
タイトルはコンスタントにポイントをかせいだところが獲得しました。ある意味で
(この結果は)なるべくしてなったと言えると思います。われわれとしてもニスモ
さんを見習わなければならない点はあります。ただ、(ニスモと)同じことをでき
るかと言われれば、できないでしょう。われわれもタイトルを獲ることを第一にす
るのならこれまでと違ったアプローチのしかたもあるとは思います。ですが、すべ
てのチームが同じアプローチをするのではなく、チームごとに特色を出していくこ
とでシリーズがおもしろくなるという面もあると思います。
今のレギュレーションについては、お客さんが満足してくれているのだったら、
いいと思います。技術的にはハンディなしでやりたいという気持ちはありますけれ
どね。
(S2000がGT300クラスに出る可能性は)個人的にはたいへん興味はあります。た
だ、今のGT300でトップを争うのはむずかしいでしょう。小排気量のNAでは勝ちにく
い状況にありますからね。仮にターボをつけてパワー面をクリアにしても、オープ
ンボディですから空力面でのむずかしさがある。お客さんから期待されているクル
マであることは理解していますが、だからこそ簡単には出ていきにくいでしょう」
No.26/55 チーム・タイサン 千葉泰常監督
「来年はGT500はやめ、GT300クラスを2台態勢でやることになるでしょう。1台は
ポルシェGT3Rで、もう1台はシーズン序盤の3戦はRSR、ル・マンのあとは新車の
GT3Rということになると思います。ドライバーは、1台は松田秀士とドミニク・シュ
ワガーの予定ですが、シュワガー選手はあくまでフォーミュラ・ニッポンが最優先
ですので、そちらの動向しだいになるでしょう。もう1台は、ポルシェから『若手
を育ててください』と言われていることもあって、若手組になると思います。こち
らの人選についてはまだ白紙です。今回(オールスター戦で)乗る本庄康幸も候補
の一人ですが、いずれにしてもスポンサーしだいという部分があります。スポン
サーについてもまだわかりません。
ル・マンは、来年はポルシェ・ワークスが出場しないので、これと組んで出場で
きるよう話し合っていきます。いずれにしても組んでやらないと、日本から全部持っ
ていくというのはできませんからね。やるからにはクラス優勝したいですね。ドラ
イバーは、今のところ松田秀士と近藤真彦を予定しています。あともう一人はポル
シェとの話し合いで決めることになると思います」
No.81 チーム・ダイシン 大八木信行代表
「今年使ったクルマそのもので、もう1年やる予定です。ただ、来年はレギュレー
ションが少し変わりますから、エンジンもシャシーもそれに合わせた改良をして、
そのテストをオフのあいだにやるようになるでしょう。ドライバーも今年と同じで
す。カラーリングも、これから大きいスポンサーでもつけば別ですが、今のところ
はそのままの予定です。GTC以外には例年どおり鈴鹿1000kmなどをやりたいな、と
思ってます」(福山英朗「まだ大八木さんとそういう話はしていないんですけど、
ボクの感じではチームとしてのスキルアップを考えているのかな、と感じていま
す。スタッフも、ドライバーも、施設も、少しずつステップアップしていかないと
ね」)
No.19 RACING PROJECT BANDOH 坂東正明監督
「来年のことはカネしだいということでまだはっきりは決まっていないが、スポン
サーが集まればGT500クラスに出たいと思う。スポンサーがちょっとだったらGT300
クラスだけど、車種変更の可能性はあるね。来年はレギュレーションが変更になる
から、その内容しだい。NAが今より50kg重くなってセリカでも925kgから975kgにな
るけど、ターボは重量も積まれたうえにリストリクターの径も絞られる。どちらが
戦闘力があるのか考えて、セリカからMR-Sに変える可能性があるね。ドライバー
は、織戸は今年でウチのチームを卒業。だから12月8~9日にTIであるヨコハマの
テストでは何人か乗せる予定にしている。今言える範囲では脇阪薫一、青木孝行、
藤原靖久が乗ることになってるよ」
No.77 クスコレーシング 加勢裕二代表
「このままGT300クラスで、インプレッサのニューマシンを投入します。このマシ
ンは、重量配分や基本のレイアウトを詰めて、今年型をいい方向に進化させていこ
うと思っています。マシンの仕上がりは開幕1ヶ月前をメドにしています。テスト
など細かい予定はまだ決まっていませんが、チャンスがあればいっぱい走りたいで
すね。来シーズンの目標は全戦表彰台。高い目標を持たないとね。ターボは来年リ
ストリクターが小さくなるんですが、それがウチのマシンのエンジンにとってはい
い方向だと思うので、期待していてください。ドライバーは今のところ未定です。
チームとしては今年と同じメンバーでいきたいんですが、ドライバーのほうにもい
ろいろ都合があると思いますし。いずれにしても、年明けの早いうちに決めたいで
すね」
No.7 RE雨宮レーシング 雨宮勇美代表
「マツダスピードはサポートしてもらったわけじゃなくて、おカネを払ってたお客
さんの立場だから。パーツは来年できるぐらい十分ある。N1(スーパー耐久)も考
えたけど、お客さんがあれぐらいの入り方だしね…。プライベートでがんばりたい
気持ちはあるけど、予算の状況からいって現状では(来年もGTをできるかどうか)
五分五分ぐらい。来年はきびしいかもしれないなあ。今のところはわからない」
No.25 MOMOCORSE Racing Team with Tsuchiya 土屋春雄監督
「まだ、正式にはなにも決まってない。(シーズン途中での新車投入の話があった
が)MR2は新車を作っても速くなる可能性が見込めなかったからやめた。TIは予定外
だったけれど、タイトルは獲れたから。現状では、MR2のパーツがそっくりそのまま
使えるのでMR-Sをやろうかと、とりあえず思っている。GT500の可能性はゼロではな
いけど、2~3%かな…」
@99年のGTインサイドレポートは以上です。1年間ありがとうございました。
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ NICOS CUP GT ALL STAR RACE'99 in AUTOPOLIS
■ GT INSIDE REPORT FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート4 99/11/28
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'99 オートポリス(11/27,28)
■朝のフリー走行後のコメント
*81ダイシンシルビア
福山英朗「タイヤの温度が低すぎてセッティングが出てこないし、合ってない。コ
ンディションがまた変わちゃって、詰めている時間がないんですよ。ここ(オート
ポリス)はグループA、F3000で5、6回走っていて、いいコースだと思う。嫌いじゃ
ないですね。でもホントはちゃんとセッティングしてからじゃないと言えないんだ
けどね。決勝ですか? オールスターに選ばれたんですから、来てくれたお客さん
によろこんでもらえる走りをしたいですね」
*26 STPアドバンタイサンGT3R
松田秀士「(予選を走れなかったのは)外人さんがぶつかっちゃったみたい(笑)。
クルマにけっこう大きいダメージがあって、メカは寝てないんですよ。でも、おか
げで今朝に間に合いました。ウェットに関しては状況しだいだからなんとも言えま
せん。でも、今のタイムはあと2、3秒は縮まるでしょう。今朝はクルマの状態を
把握するために走ったというレベルですから。うちはドライだときびしいと思う。
このあと仮に晴れても、雪解け水でウエットになるだろうし。そういえば、大昔に
鈴鹿でそんなことがあったね。スタートはボクです」
*25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「今朝は(高木)真一がセッティングを担当した。スタートも彼がいくこ
とになってる。でもね、実はさっき真一がピットサインを見逃して、ボクは乗れな
かったんだよ(苦笑)。決勝レース? ちょっとわからないな。MR2にとってはきつ
い状況。クルマがピーキーで、ウエットだとちょっと辛いね。予選はタイヤを温存
して決勝を考えてセッティングしていたんだけど、今日のこの天気で意味なし。裏
目に出たちゃったな」
*15 ザナヴィARTAシルビア
井出有治「クルマがコースに合ってないみたいですね。ここは免許取ったころにス
クールで来て以来です。レースカーで走るのは初めて。クルマのバランスは悪くな
いんだけど、タイムに結びついていない。朝は2番手ですが、土屋さんが路面状況
のよくなった終盤に出したタイムです。スタートはボクです。決勝は粘りづよい走
りをして、ゴールに入ったときに前にいられるようにしたいですね」
#18 TAKATA童夢NSX
脇阪寿一「クルマはアンダーが少し強すぎましたね。たぶんほかのクルマのほうが
決まってると思います。トップタイムが出せたのは、走ったタイミングだけじゃな
いかな。でも、決勝はアンダーを直せば大丈夫だと思います。今は雨も降ってない
し、決勝ではがんばります」
#64 Mobil 1 NSX
光貞秀俊「出ていこうとしたらなかなかエンジンがかからなくて、セッションの半
分ぐらいしか走れませんでした。でも、たいした問題ではなかったし、クルマは雨
でもバランスがいいから大丈夫。決勝は微妙なコンディションになると思うので、
作戦はぎりぎり直前になってから決めますけどね」
☆決勝スタート直前情報
天候:曇り時々雨 路面状況:ウェット 気温:5度 路面温度:6度
決勝日(28日)入場者数:4万8800人(予選日:1万4800人)
■レース中のコメント
#18 TAKATA童夢NSX
金石勝智「(スピンアウトし、ピットに戻るもリタイア)カットスリックで出ていっ
て、けっこう(雨が)降ってきたときにいきなり足許をすくわれたという感じでス
ピンしてしまった」
#16 Castrol無限NSX
道上龍「ドライバー交替のときにシートベルトの爪が1個外れなくて、それで時間
がかかって抜かれてしまいました。あれがなければトップだったんだけど…」
*26 STPアドバンタイサンGT3R
松田秀士「エンジンが壊れちゃったみたいね。(シュワガーに)交替してピットア
ウトするときにスピード違反しちゃったみたいで1回ペナルティで入って、そのあ
とインプレッサ(*77)の後ろに入ってテール・トゥ・ノーズになっていたんだけ
ど…」
No.32 cdmaOne セルモスープラ
木下隆之「みんなタイヤで悩んだようだけど、オレはインターミディしかないと思っ
てた。ドーンと降ることも晴れることもないだろうし。心配だったのはスープラは
タイヤが温まるのに時間がかかるから、それだけだった。99(年型)でレースがで
きて、上位でやれるのはほんと楽しいよ」
*リタイア(GTインサイドレポート班調べ)
No. 原因 周回数
---------------------------------------------
72 接触によるダメージ 14L
18 コースアウトによるダメージ 23L
37 コースアウトによるダメージ 24L
26 エンジントラブル 39L(完走扱い)
■レース終了後のコメント
#100 RAYBRIG NSX(GT500 2位)
飯田章「(#64に)追いつくかと思ったけど甘かったですね。国さんに表彰台の一
番高いところをプレゼントしたかったんで、目いっぱい追ったんですけど…。出て
いってすぐ、みんななんでこんなに速いんだろうって思いましたよ」
#2 ARTAゼクセルスカイライン(GT500 3位)
ミハエル・クルム「スタートでレインを選んだら序盤はペースが上がらなかったん
だけど、雨が降ってきたのでこのタイヤでできるだけ引っぱろうと決めて、そうし
た。アグリに交替してからはインターミディエイトに換えたが、ABSが効かなくなっ
た。それでもラップタイムが速くてペンズオイル(#1)を抜くことができた。今年
最後のレースで表彰台に乗ることができてうれしい」
鈴木亜久里「ピットアウトするときホイールスピンさせてしまってABSのスイッチが
切れてしまった。入れ直すには1回エンジンを切んなきゃなんないんで、しょうが
なくABSなしで走った。今回は予選がよくなかったし、レース自体を楽しもうと思っ
てたから、楽しむことができて、よかったよ」
*15 ザナヴィARTAシルビア(GT300 2位)
土屋武士「コンディションがむずかしかったレースでした。これが1年の最後なん
で、また来年がんばります」
井出有治「最後に、土屋さんが(順位を)上げられてよかったです。ほんとうに最
後だったんで、1年いろいろ教えてもらって、できれば勝ちたかったです」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(GT300 3位)
松本晴彦「2ヘア(第2ヘアピン)でつまったんです。ESSO(#6)が失速して、そ
の時に*15ザナヴィに(先に)いかれてなかなかパスできなくて、1コーナーで1回
スピンしました。そこから追い上げたけど、リアタイヤがズルズルで、また雨が降っ
てきて思うような走りもできなかった。できれば勝ちたかったんで、くやしいです」
山野哲也「ラップは安定して重ねるしかなかった。リアタイヤが横Gがかかるとズ
ルズル滑って、ペースを上げられなかった。自分たちにとってよかったのは天候が
味方をしてくれたこと。クルマにとっては得意なコンディションだった。いい気分
で1年が終われた。あとは、やっぱり雨さんはいい人だった(笑)」
#16 Castrol無限NSX
中子修「タイヤ交換なしでいったのがウラ目に出てしまったかな…。ぜんぜんタイ
ムが上げられなかった。ピットでもベルトで時間くっちゃったし…。練習でも出な
かったトラブルが出ちゃうんだね」
#37 カストロール・トムス・スープラ
片山右京「NSXが速いから、ついついつられてミスっちゃった。序盤でタイヤが温ま
りきってなかったのもあるかもしれないけど、自分のミスなんで…。またがんばり
ます。ピットロードの手前でクルマを止めたのは、タイロッドが曲がっていたので
ピットロードに入ってから止まっちゃうとみんなに迷惑をかけると思ったからです」
#36 カストロール・トムス・スープラ
黒澤琢弥「BSにやられちゃったね。今回は(ミシュラン勢は)3台じゃなくて2台
か…。それしかやってないからしょうがない」
*81 ダイシンシルビア
福山英朗「タイヤは柔らかめのレインを選んだんだけど、早めにブローしちゃった
から、それが失敗といえば失敗だったかな。(*72との接触は)まさに譲ったところ
でぶつけられちゃったからね。あとで謝りに来てたみたいだけどね。そのあとはア
ライメントが狂っちゃったみたいで、クルマがカニ走りをしてました」
#3 ユニシアジェックススカイライン
田中哲也「長谷見さんのときインターミディエイトでいって、ボクに交替してレイ
ンに換えたんですが、最後のほうはけっこう路面状況がよくなってきたので、ウラ
目に出ちゃった格好ですね。最悪ですよ。ウーン、おもしろくない」
長谷見昌弘「ボクが走っているときはワイパー使うくらいだったんだけど、田中に
交替してピットアウトしたら日が射してきたんだよ。田中はつらかっただろうね。
まあ、あの状況はまったく読めないからしょうがない。クルマはまったく問題なかっ
たんだけどね。今年はR33とR34とではクルマがまったく違ったからね。来年はレギュ
レーションが変わって、ズバ抜けたクルマはなくなると思うから、なんとかウチも
いい方向で話が決まってくれればいいけどね。あと1週間ちょっとで決まってくる
んじゃないかな」
#12 カルソニックスカイライン
星野一義「ケンカになんなかったね。雨が上がると思ってスリックにかけたんだけ
ど、路面がよくならなかった。我慢して走ってたけど、ガードナー(#6)と二人で
ツルツルやってたね。レインに換えてからも、朝と同じでアンダーがひどくてやん
なっちゃったよ」
*19ウェッズスポーツセリカ
織戸学「タイトルがかかってないし、おもしろいレースができるかなと思ってスリッ
クを選んだんです。5周もすればラインができると思ったんですが、まったく逆に
なっちゃった。コースにいるのがやっとで、よくスピンしなかったと思う。ちょっ
と失敗でしたね」
#1ペンズオイル・ニスモGT-R
エリック・コマス「インターミディエイトを選んで、20周くらいまではよかったん
だけど、そこで雨が降ってきてペースを上げられなくなったので早めにピットに入っ
てレインに換えて、モトヤマに交替した。そのレインタイヤが温まらなくて、グリッ
プがなくてペースが上がらなかった」
■優勝者インタビュー
#64 Mobil 1 NSX(GT500優勝)
光貞秀俊「まずは、ほんとうに1年間お疲れさまでした。スタート前のタイヤの選
択はとてもむずかしかった。トムとじっくり考えて決めたのがうまくいったという
ことですね。スタートもうまくいって、序盤は道上(#16)とペースを作れました。
いいレースの流れができたことが勝利につながったと思います。選んだタイヤはレ
インだったんですが、途中でブロー気味になってアンダーが出たんですが、ちょう
どそのころに霧雨が降り出して、ストレートでも水のあるところを走るなど、タイ
ヤをいたわって走りました。道上とは抜きつ抜かれつってバトルではなかったけど、
緊張感ある戦いができたかな。自分としてはリラックスできていて、間合いを見な
がら走れていました」
トム・コロネル「今日のような展開では、レースをコントロールすることがだいじ
で、それがうまくいきました。ボクとしては、コースに出て最初の2、3周を速く
走れたことがよかったですね。ウェットタイヤだったので、途中からコースが乾き
出したのは苦労しました。それと終盤にクラッチがおかしくなってシフトダウンが
スムーズにできなくなって、スロットルを使ってごまかしました。飯田選手が追い
上げてきたのは中嶋さんから無線で聞いていまして、その差をつねに伝えてもらい
ました。最後にまた優勝できて、今年はたいへんいい年でした。来年はステップアッ
プするつもりでいますので、日本では走らないと思います。でも、現実はむずかし
い。まだF1が少し可能性がありますし、インディも検討しています。でも、1年も
したらまた日本が恋しくなりそうで、中嶋さんには、来年のオールスターのときは
電話をくれって言っておきました(笑)」
*77 クスコスバルインプレッサ(GT300優勝)
谷川達也「セリカ(*19)がスリックを選んだのを見て、これは大丈夫だと思ったん
ですが、今朝RX7(*7)やシルビア(*15)が速かったんで、抜かれるかなってそっ
ちが心配でした。ポルシェ(*26)はぜんぜん考えていなかった(笑)。クルマのほ
うは朝はぜんぜんダメだったんですが、サスのセットを変えたらガラッと変わりま
して、これが当たりました。チームのみんなのおかげですね。スタートで前へ出ら
れたので、最初は思いきってプッシュしていきました」
小林且雄「今年はもう勝てないかと思いましたよ。このクルマのボディは2シーズ
ン使って疲れているんです。だからこれが最後で、それで勝てたのはよかったです。
ボクに替わってから、すでにトップのポルシェ(*26)には差をつけられていたの
で、後ろのRX7(*7)との差だけを(無線で)聞いていました。だから、自滅しない
程度にいこうと。そしたら、ピットの出口で突然ポルシェが目の前に現れて。彼ら
のペナルティのことは聞いていなかったんで、びっくりしましたよ。でも、これ抜
けばトップかって『よしっ!』って攻めました。それで、抜いて2、3周したら来
なくなっちゃったんで、また気が抜けちゃいました。あとはタイヤをいたわってい
きました。クルマは完璧でしたね。ドライバーとしてはだいじにいく部分が多かっ
たんで、ちょっとつまらなかったですね」
*特別インタビュー
#100 RAYBRIG NSX(GT500 2位、このレースで現役引退を表明)
高橋国光「今日はもうみなさんに感謝する気持ちでいっぱいです。今日は天候が微
妙だったので、急遽ボクが先にいくことに変わりました。走る前に見上げたスタン
ドには観客がいっぱいで『ああ、よかった』って思いました。スタートしたときは、
ひょっとしたらおいていかれちゃうかなと思ったんですが、なんとか3、4番手を
キープできました。自分としては、力いっぱいいくと言うよりあまりむりしないで
いったんです。チェッカーは受けたいと思ったから。でも表彰台に、2位にまでな
れてほんとうにうれしかった。これはアキラ(飯田章)とチームのおかげです。ア
キラと交代するとき(の気持ち)は…。一言では言えないですね。2輪のホンダ時
代、ニッサン、プライベート、またホンダで走れて…。自分で言うのもなんですが、
世界を見回してもこれだけ走ったのはいないだろうな、と。走り屋としてドライバー
として、職人になれた。そして、チームを持ってケイちゃん(土屋圭市)やアキラ
を走らせて…。現実を見つめると、歳を取ったなって。それで、降りるんです。で
も、野球の長嶋さんじゃないけど、チーム国光は永遠で、これからもモータースポー
ツをエンジョイして、楽しむモータースポーツには関わっていきたいです。もて耐
(もてぎ7時間耐久)とか出たいですね。(鈴鹿1000kmは?)そうですねぇ、また
出たいですねぇ。あとル・マンとか…(場内笑)」
*GTインサイドレポート特集に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ NICOS CUP GT ALL STAR RACE'99 in AUTOPOLIS
■ GT INSIDE REPORT FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート3 99/11/27
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'99 オートポリス(11/27,28)
■予選終了後のコメント
#88 ノマドディアブロGT-1
和田久「エンジンがバラバラいっちゃって3500rpm以上回らなくなってしまった。燃
料系なのか電気系なのか、原因はこれから調べます。牛がミルクロードで放牧に出
てしまったのかも(笑)」
*19 ウェッズスポーツセリカ
織戸学「赤旗でリズムが狂った。1分52秒台は絶対に出る予定だった。じょうずに
タイヤを温めていたのに、フロント・リアのバランスが狂っちゃったんで、くやし
い。初のポールなんでよろこんでもいいんだけど、ちょっとくやしかった。ここは
昨日初めて走ったコース。それでポールが獲れたから、まあいいかなあ。満タンで
もクルマのバランスは問題ないんで、勝ちたい。シルビアはハンドルが重くてダメ
みたい。MR2がライバルかな…。ウチらは2人そろって速いから。オールスター戦と
いっても、メカニックも気合い入ってるし、いい結果になるんじゃないかな? コー
スはおもしろい。攻め甲斐、走り甲斐がある感じ。箱根のターンパイクの下りを全
開で走ってる雰囲気。ただ、レースだと抜くポイントが限られて苦しそう」
原貴彦「基準タイムクリアだけの予選でした。コースは好きですよ。グループAで
勝ってるし、JTCCでも走ってる。明日は勝ちたいですよね。タイトルには関係ない
けど」
*77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「明日は雪でしょう。スタッドレスタイヤ用意しないと(笑)。最終戦ぐ
らいまともにいきたいよね。ウチがリストリクターの救済措置をオールスターまで
やってもらってるということはあるけど、ほかが意外と来なかった。シルビアもい
つもほどはやってないのかなあ? アタックは、ニュータイヤでオレも1回やった
けど、GT500と一緒だったんでクリアがとれなかった。コースはテクニカルだけどハ
イスピードのコーナーもあっておもしろい」
谷川達也「気温が低くてタイヤがちゃんと働いてないせいもあるかもしれないけど、
クルマがすごくはねるんですよ。バランス自体はそんなに悪くないんだけど。選手
権はかかってないんで、楽しみながら、お客さんの顔を見ながらレースをしたいで
す。チーム、ドライバーみんなで楽しくラストを飾れればと思います。(このコー
スは)FJで走ったのは7年前で、今朝久しぶりに走ったら、全然コースが違うんで
あせりました。以前は、もうちょっと路面もよかったんですが、思い出しながら楽
しんで走れました」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「計測1周のアタックをしてきました。クルマのバランスはだいぶいいん
で、決勝もいい結果を出せると思うんで、がんばります。スタートはたぶん自分な
んで、ミスしないように山野くんに渡したいです。最後はいいところにいたいです
ね。コースは、昨日一発目は先が見えなくてどこを走っていいかわかんなかったけ
ど、今は楽しく走っています。峠みたいでおもしろいですね」
山野哲也「くやしいなあ…。昨日はけっこう調子がよかった。最初からよかっただ
けに伸び悩んだかな。といっても、今季の予選最上位。シルビアをやっつけたし、
上位メンバーは変わらないなかでやってるからね。明日はいつものようにハルピー
(松本晴彦)がスタートでいくと思うけど、ロング(レース)なんで安定して速く
走っていいところ見せたい。立ち上がり加速で苦しいところのないRX-7のよさが生
かせるコースなんで、トップ集団を走れる。ラストは表彰台の真ん中に立ちたいね」
#16 Castrol無限NSX
道上龍「練習走行はレース用のセッティングでずっと走っていましたが、午後は予
選用にしてタイムが出ました。でも、トムに負けたのはくやしいですね。一体トム
はどこが速いのかなあ? あとでデータを見て研究してみます。昨日はGT300に当て
られたりしてあんまり走れなかったんですけど、今日は走りはじめからクルマがす
ごくはねていました。それをダンパーとスタビなどで調整して、午前中はタイヤを
いたわるセットにしてたんです。それで45~46秒台をコンスタントに出せていたの
で、レースではがんばります」
#6 ESSO Tiger Supra
野田英樹「セッション前半では2番手だったので、後半で4番手に落ちてしまった
のはくやしいですね。でも、NSXが速すぎる。スープラもストレートでは負けてい
ないけど、右に左にとクネクネ曲がってるコーナーではNSXのほうがよく曲がってい
ますね。ボクとしては、今日の予選ではウチのクルマのポテンシャルを120%出せた
と思います。目いっぱいでした。とりあえずNSXが速いのは昨日からわかっていたこ
とだけど、その一角に食い込めたのはよかったですね。明日はまた違うセットを試
して表彰台に乗れるようにがんばります」
#100 RAYBRIG NSX
飯田章「(予選は)今年、最悪の失敗。最初のアタックではスピンしちゃうし、最
後はアタックをやめていたヤツに引っかかってしまった。結果に残っちゃうからな
あ…」
高橋国光「アキラにとっては不満足だったかもしれませんが、チームとしてはまあ
まあじゃないでしょうか。(レースは)結果はわかりませんが、九州のファンのみ
なさんの前で精いっぱいやるしかないでしょう。天気がちょっと心配ですが、なん
とかいい状況になってほしいです。お客さんに『いいレースを見た』と思ってもら
えるレースになってほしいですね。ここはグループAでケイちゃん(土屋圭市)と
勝ったコースなんですよ。でも、(久しぶりに走って)あれ、こうなっていたのか
な、という感じですね。やはりいいサーキットだなと感じました」
#30 NICOS McLaren
岡田秀樹「やることはやっているので、とにかく明日雪が降らないことを祈ってま
す。レースは天気がわからないし、みんなデータがないし、それはわれわれも同じ
なんですが、予測がつかないけれど、ドライならステディにミスなくやることです。
それはいつも同じなんですけどね」
■ポールポジションインタビュー
#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「昨日昼に初めてこのサーキットに来たんです。あまりコースを見
る時間がなかったんですが、アップ&ダウンもあるし、ハードなブレーキングポイ
ントもあるし、さまざまなコーナーがあって、非常にすばらしいサーキットだと思
いました。自分が今まで見たなかで、どこよりもすばらしいと思います。(10%のダ
ウンヒルは)登りならサーキットでも一般道でもありますけどね。明日、雪が降っ
たらスキーができますね(笑)。今日はとても寒いということがわかっていたので、
コースに出て最初の3周のあいだはタイヤを温めることに専念しました。その後の
2周でアタックをかけたんです。ですが、クルマがコーナーで止まりにくいんです。
明日も同様でしょうから、スタート直後はドライバーは注意しないといけませんね。
ボクらはどちらがスタートを担当するのかはまだ決まっていません。(ウェイトハ
ンディの有無は)ウェイトが積まれていればたしかにクルマが遅く感じますし、ブ
レーキを踏んでから止まるまで時間がかかります。でもブレーキがすぐかかるわけ
で、ブレーキングポイントを遅くできるということもある。軽いときは非常にクイッ
クでフォーミュラカーに近い感じになりますね。今回はシリーズではありませんし、
ドライバーたちも冗談を言い合ったりと楽しげですが、でもやはり意義のあるレー
スですし、去年のオールスターでも勝ったんですが、1年をしめくくるという意味
でいいレースにしたいなと思います」
光貞秀俊「一応オートポリスは2回目、(初めては)JTCCの一番初めのレースなん
ですけど、そのときはレース出るつもりで乗り込んだんですが、土曜日に帰ったと
いう…(笑)。初めてじゃあないんですけど、2回目でもないような(笑)。でも、
わりと好きなコースです。(タイムは)予定としてはこのへんかなと思ってました
から、チームの作戦どおりですね。タイヤのことですか? トムが言ったとおり。
完璧なコメントです(笑)。ウェイトに関しても、トムの言うとおり、完璧で
す(笑)。今回、NSXはみな調子いいですね。ですから、来てくれたお客さんたち
がやっぱりNSXがいいクルマだなと、よそさんには負けないなと思ってもらえるよ
うに、決勝はブッちぎりで勝ちたいです。…壊れなければ(笑)」
*19 ウェッズスポーツセリカ
織戸学「今回クルマがすごく調子がいい。最終戦を終わってウェイトを下ろせたこ
とで、軽くなったのがいいですね。このコースはスロットルワークを使うので、NA
でFFというのがクルマ的にあっていたかな。タイム的には52秒台に入れるつもりだっ
たんですが、赤旗でリズムが狂ってしまいました。ボクもこのコースは初めてです
し、セリカとしては最後になると思うので、このポールはよかったなと思います。
気温とタイヤのことですか? ボクらのはFFですから、リアタイヤが温まるまで時
間がかかって、それまでは怖いんです。それで、今日の予選のときも十分に温めて
アタックにいこうとしたら赤旗になっちゃって、タイヤが冷えてフロント・リアのバ
ランスが狂ってしまって、失敗したんです。(タイヤが)温まってしまえば気温が
低いのは気にならない。逆にエンジンパワーが上がりますから、乗ってて涼しくて
気持ちいいですよ(笑)。(ウェイトについては)ボクらのクルマはNAでトルクも
ないんで、シリーズ中は最大70kgまで積んだんですが、今回は最終戦の50kgから下
ろせたのでかなり違いますね。クルマが軽く感じるし、ステアリングにしても、ア
クセル、ブレーキにしても、すごくレスポンスがよくなってます。50kgというと女
の子1人分ですからね。あ、でもそう想像するといないのは寂しいですね(笑)。
(光貞秀俊「うちはこの前90kg積んだからお相撲さんだね」)お相撲さんはやだ
なぁ(笑)。だから、やっぱり軽いほうがぜんぜんいいですね。
オールスターはやるほうも雰囲気いいんですが、でも走り出しちゃうとみんな本
気になっちゃうんですよね。見てもらいたいポイントとしては、GT300はGT500に抜
かれることになるんで、抜かせるポイントというのも見てほしい。ここはむずかし
いからヘタに抜かれるとタイムが大きく落ちてしまう。だから、GT500がどう抜く
か、GT300がどう抜かさせてあげるかというところ、そしてそのときのラップタイム
差なんかもおもしろいと思う。あと、ボクらとしてはFFでもここまでがんばれると
いうのを見てほしいですね。二人とも満タンでも速く安定したペースで走れている
んで、ぜひ勝てるように応援してほしいです」
原貴彦「オートポリスはJTCCとグループAで走っています。グループAのシビックで
は勝ってますのでゲンのいいサーキットというか、好きなほうですね。予選は織戸
選手ががんばってくれてポールを獲れて、決勝(想定)のラップタイムも2人とも
いい感じで走れているので、勝ちたいと思います。ウェイトに関してですか? 織
戸選手の言うとおり、完璧です(笑)。このレースは(シリーズ)ポイントには関
係ないんですが、だからこそなおさら勝ちたいです。それと、寒いのは逆にタイヤ
の消耗が少なくなることになって、思いっきり走ってもタイヤが最後まで保ちそう
なんで、最初から最後まで常に全力で走れると思いますので、そこも見てほしいで
すね」
*GTインサイドレポート4に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ NICOS CUP GT ALL STAR RACE'99 in AUTOPOLIS
■ GT INSIDE REPORT FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート2 99/11/27
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'99 オートポリス(11/27,28)
■GTオールスター戦'99 全ドライバーに訊く(2)
「今年、GTCで一番印象に残っていることは?」
#36 カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「惜しかった1年ですね。ちゃんとまとめないといけないなと思ったし、
ミスしちゃいけないなと思った1年でした。スピンしたりABSが壊れたり、ドライ
バーとしてもクルマとしてもポイントを落としているのが大きいですね。コンビを
組んだ琢弥は、経験も豊富だし速いし、なにも心配することはありませんでした。
二人とも身長、足の長さ、体重も似たようなもんだし、乗り方も似ているし、非常
にやりやすかった。先輩を立ててくれて。シリーズ2位になれたのもそういう部分
だと思う。もちろん来年もできることなら琢弥とパートナーを組んでタイトルをね
らいたいね」
黒澤琢弥「前半の4戦で取りこぼしが多かったのが痛かったと思います。9位、10
位がそれぞれ1回あるんですが、あれが4位、5位なら…。それを言い出したらみ
んな同じですけどね。トムスは実家に戻ったような気持ちで、精神的にはラクだっ
たと思います。クルマが軽くていい状態のときにアタッカーを任せてもらって、ポー
ルを2回獲ることもできましたし優勝も2回できました。カムバックサーモン1年
目としては上デキじゃないでしょうか? できれば来年もこのまま関谷さんと組ん
で、取りこぼしのないようにしたいですね。そのために重要なのがオフのテスト。
いっぱい走り込んで悪いところを洗い出すのがたいせつですね。そうすればタイト
ルを獲れると思います」
#37 カストロール・トムス・スープラ
鈴木利男「勝てそうで勝てない。GTはむずかしいとあらためて思った1年でした。
シーズンを通して下ろせなかった50kgのウェイトがとても大きかったですね。もち
ろん勝てなかったのはそれだけが原因じゃないですよ。今のGTはレベルがすごく高
くなってる。だからワンミスがあればダメだし、クルマがちょっと決まらなくても
ダメ。いいときと悪いときの波がありました。1回も勝てなかったのはショック
だったな」
片山右京「自分が悪いんですが、今年はまだGTに出ることをどこかで割りきれてい
なくて、努力しきれていなかったと思います。でも最終戦のもてぎで、マシンの調
子が悪い状態のなか一生懸命走ったらすごくおもしろかった。少しずつクルマを作っ
たり、セッティングを煮詰めたり、マジメにやろうと思ったら、気持ちよかったで
すね。まだハコのクルマはヘタだし、もう一度雑草のようにがんばろうと思いまし
た。だからGTに勝つまでは趣味の山(登山)は断ちます。今は恥も外聞もなく一生
懸命練習して、"絶対勝ってやる"って気持ちですね」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「1回も勝てなかったという意味で最悪のシーズンでした。レースまでに
セッティングを煮詰められないこともあったし、自分たちのミスもあったし、ピッ
トでの失敗もありましたしね。立川とはいいコンビでコミュニケーションもとれて
いたと思います。GTは二人で乗るカテゴリーなので、セッティングの好みが違って
いないことが重要なんですけど、その部分でも立川とは好みが近くてよかったと思
います」
立川祐路「ハコのレース自体、本格的に参戦したのはスーパーツーリングに続いて
2年目なので、いろいろ勉強になりました。GTはハイレベルなカテゴリーで、タイ
ヤやマシンの開発もしなければならないし、そういう部分でも学んだことは多いと
思います。今のフォーミュラは決まったタイヤ、決まったパーツのなかでのセッ
ティングになりますからね。シーズン序盤はスープラが初めてということもあり、
竹内さんの作ったクルマに乗るだけでしたが、後半はセッティングもやらせてもら
えるようになったし、できることが増えました。多くのことを吸収した1年でした
ね。ただ、テストでよくてもその結果をレースに生かせなかったのは残念でした。
タイヤ選択などの判断をミスしたこともありましたし。でもそれも、同じことを何
回も繰り返さないようにということで、勉強になりました」
#39 デンソーサードスープラGT
土屋圭市「GTで1年間1度も入賞できなかったのは初めてだよ。だからレースをして
ないんだよね。これじゃあいいも悪いもないよ。とにかく争いに参加できなかった
のがくやしいよね。今回も与えられたものでベストをつくす。それだけ」
影山正彦「第2戦の富士でタケちゃん(#38 竹内浩典)とポール争いをしたことで
すかね。たしか100分の何秒って差だったでしょ(0.044秒差)。タケちゃんが先に
タイム出してて、ボクが後から追いかけたんだけど、100Rをすぎたところからタワー
の電光掲示を見たら2位のまんま。くやしかったなぁ。その後のシーズンは、ツキ
もなくて全体的に波に乗れなかったですね」
#55 ECLIPSEタイサンバイパー
田嶋栄一「結果うんぬんは別にして、自分としては最後まできっちりと走りきった
という意味で、(第5戦の)富士とTIですかね。(GT300の)ポルシェに替わってか
らのこの2戦は、自分のなかでは納得のいく走りができました」
本庄康幸「今回がGTCデビュー戦になります。94年にここ(オートポリス)のフォレ
スト・モータースポーツクラブの1期生としてFJを始めたのがレースキャリアのス
タート。95年にはオートポリスのFJチャンピオンになって、96年には鈴鹿F4にステッ
プアップしました。開幕戦では予選、決勝とも2位になっています。この年は5ZIGEN
からF3にもスポット参戦しています。97年は鈴鹿F4でシリーズ4位。98年は鈴鹿F4
シリーズをメインにシビックインターなどに参戦、F3の最終戦にもスポット参戦し
ています。そして今年はフォーミュラ・ドリームとスーパー耐久シリーズに参戦し
ました。S耐では開幕はインプレッサだったんですが、シリーズ終盤でkg/mmアルテッ
ツァに田嶋選手と一緒に乗りまして、今回もその縁でGTデビューできました。出身
は京都で、74年生まれの25歳です。とりあえずはトップクラスの人たちと一緒の
レースをすることが目標。今回はデビュー・サーキットであるオートポリスで、
きっちりと走りきりたいです」
#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「最初のころは、予選は悪くなかったけど決勝は結果が残せず、ど
うもかみ合ってなかった。でも、ミツサダが来て2レース目(第6戦TI)で勝てた
ことはうれしかったね。『これなんだよ!』て思ったよ。しかもウエイトハンディ
を積んでいたんだから、これは意義があると思う」
光貞英俊「やっぱりTI(第6戦)で勝てたことはうれしかったですよ。ボクもまだ
GTで2レース目だったし、自分をアピールできたと思えましたしね。でもそれ以上
に、完璧なレース運びで勝てたことがうれしかった。そういう意味ではその次のも
てぎも誇れるレースです。成績としては予選10位だし決勝も5位だったけど、90kg
のウエイトを積んで、レース中は3、4番手で走れましたから。もちろん、これは
自分がっていうわけではなく、トムやチームのみんなの実力があってできたことで
すから、チームに恵まれたことに感謝してます」
#88 ノマドディアブロGT-1
和田久「1戦目。うまくいけば前にいけたのに、予選でタイヤ選択を失敗して、
もったいなかった」
古谷直広「去年はポイントが獲れたのに、(今年は)タイムは上がったんだけどGT
500のビリが多い。さらなる飛躍をしないとレースにならないですね」
#100 RAYBRIG NSX
高橋国光「第2戦の富士で勝ったのはうれしかったですよ。とても多くのお客さん
が入っていたなかで、いただきって感じで、これは感動できましたね。それなりに
エンジョイできた1年間でした。ただついガンガン行くってかたちになっちゃっ
て…。GTは1年間を通した作戦を立てて戦っていかないといけないと反省しました
ね。あと、TI(第6戦)では、エキサイティングな走りができなかったのも反省で
すね」
飯田章「よかったレースっていえば、やっぱ勝った富士(第2戦)でしょう。悪かっ
たって意味では第3戦のSUGOかな。予選はすごくうまくいった(予選2位)けど、
決勝は自分の判断ミスからちょっと早めに(ピットへ)入っちゃって、それで勝利
を逃したかたちになったから。シーズン全体でいえば、もうひと踏んばり足りなかっ
たかなぁ」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「チームワーク、クルマとすごくいいレベルに来てますから、シリーズは
4位でしたが、最後に力を発揮できれば」
山野哲也「GT1年生としては直線が速いのでビックリした。加速が止まらないんだ
よ! N1レベルだと200km/hで頭打ちになるのに、永遠に加速し続けるクルマだね。
あとは、雨さんがいい人だった。もっと怖い人だと思ってた(笑)」
*15 ザナヴィARTAシルビア
土屋武士「思いっきりできたんで、このチームで一緒にやれてよかった。全戦一生
懸命やって、やり残したこともなくて、『こうすればよかった』ということもなく
て、こういう体制を作ってくれたニスモに感謝しています」
井出有治「ドライバーとして成長できたことを実感できるような1年でした。GTCで
もフォーミュラ・ドリームのほうでも、集中のしかたとか、いい方向にいってたん
でよかったです。GTCで印象に残っているのはやっぱり最終戦かな。結果はタイトル
を獲れませんでしたけれど、チーム全員が一生懸命になって、気持ちよくレースが
できましたから」
*19 ウェッズスポーツセリカ
織戸学「最終戦。順位うんぬんじゃなくて、チーム、メカ、ドライバー、監督とみ
んなが気持ちいいレースが最後にできた。それが一番」
原貴彦「第1戦で優勝できたこと。繰り上げでも勝ちは勝ちでしょう。GTでの初優
勝でしたから」
*25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「いろんなかたちで接近戦になって、ファンの方からみてもドキドキした
レースができたと思う。ピット作業での接戦になったり、そこで入れ替わりがあっ
たり、ボクらにとってはきついシーズンだったけど、おもしろいレースになったん
じゃないかな」
高木真一「第2戦から助っ人としてわけもわからない状態で出て、その後も2位、
2位と順調にいったんですけど、ウェイトを積んできびしい状態になって、そのな
か最終戦はセカンドドライバーとしてチャンピオン争いのお手伝いができて、いい
レースができた。チャンピオンが獲れてよかった」
*26 STPアドバンタイサンGT3R
松田秀士「やっぱり新車でデビューウィンしたことかな。このときはウチの子ども
が見に来てたんですよ。初めて優勝をみせることができたんで、子どもにとっても
印象に残ったんじゃないかな」
ドミニク・シュワガー「富士で初めて勝ったことはもちろん印象に残っています
が、TIも勝てなかったけれどいいレースでした。GTC以外ではちょっと残念な1年で
した」
*72 オークラRX7
石川朗「クルマは満タンにするといつも調子がよかった。TI、富士、もてぎと、決
勝でトラブルなければ、上に上がってるんだけど…。しょうもないトラブルが出て
しまった」
平野功「トラブルが多かったこと。TIがけっこう普通にレースできたんで、おもし
ろかった」
*77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「SUGOで3番手を走っていて、再スタートでギアが割れたのがくやしかっ
たね」
谷川達也「MINEで2位を走ってて、シフトリンケージがグラグラになったこと」
*81 ダイシン シルビア
福山英朗「S15は速いクルマです。全戦ポールでしょう。こんなに速いクルマに乗
れてありがたい。いろいろ活躍できてよかったですね」
大八木信行「今年は新型マシンで序盤から速かった。クルマとしては成功したかな」
*GTインサイドレポート3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ NICOS CUP GT ALL STAR RACE'99 in AUTOPOLIS
■ GT INSIDE REPORT FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート1 99/11/27
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'99 オートポリス(11/27,28)
◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300です
■GTオールスター戦'99 全ドライバーに訊く(1)
「今年、GTCで一番印象に残っていることは?」
#1 ペンズオイル・ニスモGT-R
エリック・コマス「チャンピオンを獲れたことです。2年連続でチャンピオンに
なったのは初めてです。これまで、F3でもF3000でも、1回ずつしかチャンピオンに
なっていません。でも、ホントはモトヤマと二人でチャンピオンになりたかった。
GTは二人でするレースで、去年はマサミと二人でチャンピオンになれましたから。
MINEのレースでは、ホントにたいへんだったけど、優勝できてホントにうれしい。
雨の鈴鹿も、ウェイトハンディが軽かったので、楽しかった」
本山哲「MINEで優勝できたことです。クルマに致命的なトラブルがあったのに、全
員の力で勝つことができたから。ボクにとってはGT初優勝でしたしね。コマスが
チャンピオンを獲るためにチームに貢献できたし、いい1年でした」
#2 ARTAゼクセルスカイライン
鈴木亜久里「そんな急に訊かれてもね、すぐには出てこないよ」(といって、ス
ケートボードに熱中。「20年ぶりくらいだけど、けっこう体が覚えてるもんだね」)
ミハエル・クルム「TIのレースで2位になれたことです。今年初めて完璧なレース
ができました。勝ちたかったけど、予選が13番手だったからそれはムリでした。も
てぎもいいレースができましたが、やはり勝つことはできませんでした。だから今
回は勝ちたいけど、NSXは速すぎるね」
#3 ユニシアジェックススカイライン
長谷見昌弘「7戦全部、完璧に走りきったことかな。オレも田中もミスなく走れた
し、スタッフにもミスはなかったし、トラブルもなかった。それであの成績だから
ね(苦笑)。R33の限界だね」
田中哲也「MINEの4位ですかね。どのレースも自分の仕事はできたと思うんですけ
ど、やはり結果を出せたレースが一番印象に残りますから。今年は、メカも運転手
もなんもミスはなかったし、どのサーキットでも去年よりタイムは上がっているん
ですけどね…」
#6 ESSO Tiger Supra
野田英樹「トヨタとTRDがサポートしてくれていい体制を作ってくれたし、ESSOがい
いかたちでスポンサードしてくれたと思います。開幕前にアクシデントがあったん
ですが、それを乗り越えてチームとスタッフみんながよくがんばりました。今年一
番印象深かったのはSUGOのレース。あのときはみんな勝てると思っていたのに、最
後に燃えてしまった。その結果、泣き出してしまうメカもいて、みんなが一生懸命
やってくれているんだな、というのが伝わってきました。あのSUGO戦があったから
こそ次の富士での優勝のよろこびもひとしおでした。全体的にはトラブルが多く
て、予選がよくても結果につながらないことが多かったけれど、来年はチーム体制
もチームメイトも今年と同じということなので、タイトルをねらいたいです」
ワイン・ガードナー「印象という意味では、SUGO(第3戦)がいちばん思い出深い
ね。クルマもよかったし、レースももう勝ったと思っていたから。それで、いきな
りクルマから火を噴いたんだからね。でもベストなのは、やっぱり勝ったとき(第
5戦富士)だ」
#12 カルソニックスカイライン
星野一義「意欲的にタイトルをねらっていったシーズンだけど、獲れなかったのは
残念だった。正美とのコンビはぜんぜん問題なかったけど、鈴鹿の第1戦で結果を
残せなかったのが尾を引いたと思う。その点、同じGT-Rのなかでもコマスのところ
(#1)はうまくまとめたよね。ピット作業をはじめ、すべての点でトータルにニス
モが勝っていたんだと思うよ。そういう意味では、これからやることがいっぱいあ
ると思う。来年もタイトルを獲るつもりでがんばるよ」
影山正美「今年はカッコ悪い1年でした。タイムが出ないときでも自分でなんとか
しようという気持ちがあって、リズムを崩してしまったと思います。その原因は自
分のなかでは解析できているつもりなんですが、言葉にするのはむずかしいですね。
オレがもっとしなければいけないことがあったのにできていなくて、星野さんに迷
惑をかけてしまった部分もありました。でも、星野さんと初めて組んだことで勉強
になったことも多かったと思います。意欲、それからレースに対してのシミュレー
ションは、星野さんから学びました。星野さんは、セッティングにしても、レース
での自分でのパートでの走りにしても、すべてシミュレーションができている。そ
れが一番学んだことですね」
#16 Castrol無限NSX
中子修「今年のシリーズは1回も勝てなかったのが心残りですね。とくに最後のも
てぎではマシンが新車になったんですが、あれだけいいものをもらっていただけに
勝てなかったのが余計にショックです。それまでのマシンは長く使っていてセッ
ティングをしても敏感に反応してくれない部分もあったのですが、新車に変わって
セッティングも出たし、ちょっと触ってもすごく変化してくれました。それなのに
結果につなげることができなくて辛かったですね」
道上龍「ボクにとってはGTもフォーミュラ・ニッポンも去年に比べると苦労したき
びしい1年でした。でも、フォーミュラでもGTでも、マシンの開発をしたり勉強に
なったこともありました。どっちのレースも優勝がなくてくやしくはありましたが、
こういう1年もあると思います。来年のことはまだ決まっていませんが、(GTCで
は)たぶん無限で乗ると思います。来年はレギュレーションが変わってダウンフォー
スが抑えられる分マシンは遅くなると思いますが、12月から早速テストがあるので、
また一からやって、来年は勝ちたいと思います」
#18 TAKATA童夢NSX
脇阪寿一「チャンピオンが獲れなくて残念でしたね。リタイアが多かったのがくや
まれます。もっと速く走ろうと思ってプッシュした結果が中盤戦のリタイアにつな
がりました。でも、ミノルさん(林ミノル童夢社長)から『クルマなりに走ればい
い』と言われてふっきれたので、後半戦は安定したと思います。去年は表彰台に乗っ
ていませんが、今年は何回も乗れたし、役割は果たせたと思います」
金石勝智「1回勝ててよかったなというシーズンでした。チャンピオンになれなかっ
たのでくやしいシーズンでもありましたよ。ドライバーズタイトルもチームタイト
ルも持っていかれましたからね。でも、いつもいい闘いはできていたと思います。
寿一とのコンビは、オレが大人だからうまくいったと思っています(笑)。バラン
ス的に他チームよりよかったのかなとは思います。セッティングの好みも似ていま
したしね。来年、同じコンビでGTをやるなら、もちろんタイトルを獲りたいです」
#30 NICOS McLaren
岡田秀樹「GTCのシーズンとしては、成績が残らなかったからね。たしかにクルマ
的にはちょっと辛かったけど、もう少しがんばりたかった。個人的、チーム的には
鈴鹿1000kmがよかったね。ボクもチームもミスなくうまくいったし、2位になれた
から」
山田洋二「辛かったっていえば最後のもてぎかな。けっこう暑かったでしょ。レー
ス中にクールスーツが壊れちゃって、蒸し風呂状態になっちゃったんだ。ラスト7
周くらいはもう酸欠っていうか、意識もうろうとなってきて。なんとか完走できた
けど、クルマから降りたときは一人で歩けなかったから。シーズン全般としては、
やはり国産勢と差がありすぎたね。ライバルがディアブロしかいない(笑)。もう
少しこのクルマで戦えるよう考えてほしいね」
#32 cdmaOneセルモスープラ
木下隆之「旧型のナンバー1を目指して(笑)、苦しい思いもしてきたが、このオー
ルスター戦からは99年型になったので、田中(哲也)選手(#3 ユニシアジェックス
スカイライン)さようなら(笑)。今年のシーズンはすべて初めてづくしで、自分
のチームとしてやったのも初めてでしたが、そのわりにはまとまっていたと思いま
す。初年度チームとしては上デキだと思うし、スポンサーにも恩返しできたんじゃ
ないでしょうか? 来年もこのままスポンサーさんが継続してくれる可能性は大だ
と思っているので、そうなればニューシャシーで上位争いをしたいですね」
近藤真彦「勉強になった1年だと思います。短い時間で木下選手のセッティングを
把握して、そのマシンに慣れなきゃいけなかったので。とくにシリーズ前半はスター
トドライバーを務めたのでたいへんでした。初めてのパートナーだし、二人ともスー
プラが初めてということで、お互いの好みの違いもわからなかったけど、後半はお
互いのセッティングを近づけてクルマを作ってくれたのでラクになりました。でも、
クルマが98年型なので、後半になるとトラブルが出始めてしまいました。来年のこ
とはまだ決まっていませんが、このままの体制でニューマシンになるのがベストだ
と思います」
*GTインサイドレポート2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
■ NICOS CUP GT ALL STAR RACE'99 in AUTOPOLIS
■ GT INSIDE REPORT FMOTOR4 EDITION
Race Report 決勝日レポート 99/11/28
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'99 オートポリス(11/27,28)
Mobil 1 NSXが完璧なレース運びでGTオールスター戦連覇!!
RAYBRIG NSX2位で、国さんのラストランを飾る
今シーズンを締めくくるビッグイベント、NICOS CUP GTオールスター戦'99 in
AUTOPOLISの決勝レースが11月28日、大分県・上津江オートポリスで開催された。
昨晩から早朝までは小雪がちらつくあいにくの天候だったが、決勝レースが始ま
る昼過ぎには時折雨が降るもののおおむね曇りという状況となった。
とは言え、やはり気温は5度程度。路面温度も6度。しかもレース前に一端、雨
は止んだもののコースはウエットのまま。初開催のサーキットだけに天候の変化の
予測が出来ず、各チームタイヤ選択に頭を悩ませた。
そして、定刻の13時30分にフォーメーションラップがスタート。気温の低さを考
慮してフォーメーションは2周行われた。そして、スタートではポールポジション
のNo.64 Mobil 1 NSX(光貞秀俊)が好スタート。これに予選2位のNo.16 Castrol
無限NSX(道上龍)がピタリと付ける。この2台は浅溝のレインタイヤ。ところが、
予選3位のNo.18 TAKATA童夢NSX(金石勝智)はカットスリックを選択したのだが、
これが裏目に出て2周目にスピンし大きく出遅れる。また、予選4位のNo.6 ESSO
Tiger Supra(ワイン・ガードナー)、No.12 カルソニックスカイライン(星野一
義)はスリックタイヤを使うというギャンブルに出たが、思うように路面は好転せ
ずに、一気に最後尾まで順位を下げてしまった。しかもNo.6 ESSOは10周目にスピン
アウトし、コースに復帰するもののレースからは脱落した。
トップNo.64、No.16は僅差で、ともに1分55秒から54秒のハイペースで後続に差
を付けていく。予選で中段に付けたNo.38 FK/マッシモセルモスープラ(竹内浩
典)、No.36 カストロール・トムス・スープラ(黒澤琢弥)らスープラ勢は低い路
面温度にタイヤがマッチせず、順位をさげ、代わって3番手を争うのはNo.100
RAYBRIG NSX(高橋国光)とNo.1 ペンズオイル・ニスモGT-R(エリック・コマ
ス)。そして、予選12位のNo.2 ARTAゼクセルスカイライン(ミハエル・クルム)、
No.3 ユニシアジェックススカイライン(長谷見昌弘)が一気にジャンプアップして
この後ろに付けた。
レース序盤は雨が降ったり止んだりと、微妙な状況。雨がおさまった序盤はイン
ターミディエイト・タイヤのNo.1 ペンズオイルが、No.100 RAYBRIGを抜き、トップ
2台のNSXに1秒差程度までグッと迫るが、また雨が強く降り出すと、引き離されて
しまう。このような天候に悩んだ、No.1 ペンズオイルは思い切って20周で早くも
ピットイン。ドライバーは本山哲に、タイヤもレインに代えた。24周目には3番手
走行のNo.100 RAYBRIG NSXもピットイン。今季で引退する高橋は、ステアリングを
飯田章に譲り、最後の走りを終えた。
一方、トップを行くNo.64 Mobilと2番手No.16 Castrolはピットインを先に延ば
す作戦に出た。No.64は31周目にピットイン。ドライバーはトム・コロネルに代わ
る。追い上げるNo.16 castrolは規定ギリギリの34周目にピットイン。タイヤを換
えずにピット作業時間短縮を狙った。だが、ドライバーが中子修に代わる時に、シー
トベルトのバックルが不調になり時間を使ってしまい、せっかくの作戦がムダにな
る。コースに戻ったときにはすでに、トップNo.64 Mobilは6秒以上前を行ってし
まった。とは言え、後半の追い上げに期待を掛けたが、なんとこの頃から雨が完全
に上がって日差しも出てくるなど、無交換のタイヤには一気に不利となり、追うど
ころかペースはどんどん落ちてしまう。
ペースが2分1秒程度と上がらないNo.16 Castrolに対して、No.100 RAYBRIGと
No.1 ペンズオイル、No.2 ARTAゼクセルスカイラインは1分56~57秒と急激に差が
詰まる。中でもNo.100 RAYBRIG NSXは55秒台を連発し、43周目にはNo.16をかわし
て、トップのNo.64に迫っていく。とは言え、この時点でNo.100に20秒以上の差を
付けていたNo.64だったため、簡単に逃げ切るかと思えた。だが、No.64はシフトに
トラブルを抱え、思うようにペースは上がらない、なんとかNo.100との間を考えな
がらコロネルが残りを走りきろうと頭脳戦に出る。そして、ラストラップには3.5秒
差まで迫られたが、なんとか逃げ切って、No.64 Mobil 1 NSXそしてコロネルにとっ
ては2年連続のGTオールスター戦勝利となった。3位には終盤No.16とNo.1をかわ
したNo.2 ARTAゼクセルスカイラインが入った。
クスコスバルインプレッサがオールスター初勝利!
STPアドバンタイサンGT3Rはペナルティとトラブルに沈む
GT300クラスでは、クラスポールのNo.19 ウエッズスポーツセリカが、スリック
タイヤを選択するというギャンブルに出たが、見事に裏目に出て、最後尾に落ち
る。代わってトップに出てきたのは予選2番手のNo.77 クスコスバルインプレッサ
だった。しかし、土曜日午前の練習走行でクラッシュし、予選に出走出来なかった
ために最後尾スタートとなったNo.26 STPアドバンタイサンGT3Rが驚異的なスピー
ドで追い上げ、2番手No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7、そしてトップのNo.77 クス
コスバルインプレッサを相次いでかわしてトップに立つ。このまま逃げ切ると思わ
れたNo.26だったが、なんとピットでの制限速度違反でペナルティを受け、さらに
エンジントラブルでコース上にストップし、勝利を逃してしまった。これでNo.77
クスコスバルインプレッサは一気に楽になり、そのまま逃げ切ってGTオールスター
戦初勝利を挙げた。2位には序盤にスピンして、一度は順位を大きく下げながらも
追い上げたNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が入り、3位にはねばり強く走りきった
No.15 ザナヴィARTAシルビアが入った。
GT500優勝
No.64 Mobil 1 NSX
光貞秀俊「スタート前のタイヤの選択はとてもむずかしかった。トムとじっくり
考えて決めたのがうまくいったということですね。スタートもうまくいって、序盤
は道上(#16)とペースを作れました。いいレースの流れができたことが勝利につ
ながったと思います。選んだタイヤはレインだったんですが、途中でブロー気味に
なってアンダーが出たんですが、ちょうどそのころに霧雨が降り出して、ストレー
トでも水のあるところを走るなど、タイヤをいたわって走りました」
トム・コロネル「今日のような展開では、レースをコントロールすることがだいじ
で、それがうまくいきました。ボクとしては、コースに出て最初の2、3周を速く
走れたことがよかったですね。ウェットタイヤだったので、途中からコースが乾き
出したのは苦労しました。それと終盤にクラッチがおかしくなってシフトダウンが
スムーズにできなくなって、スロットルを使ってごまかしました。飯田選手が追い
上げてきたのは中嶋さんから無線で聞いていまして、その差をつねに伝えてもらい
ました」
GT500優勝
No.77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「最後はドライになってきて、タイヤを保たせるのを気にした走りになっ
て、走りはつまらなかったけど、結果はオーライだったね」
谷川達也「午前中も雨だったんですが、ぜんぜんダメでした。本気で走ってもタイ
ムでちぎられていました。でも決勝に向けてセットを変えたら楽しく走れるように
なった。これだけコロッと変えてくれたんで、チームのおかげです。金曜にエンジ
ンが壊れて載せ換えてるんで、壊れないことを祈って、最後までヒヤヒヤしてみて
いました。シリーズでいいことなかったんで、(今回の優勝は)来年にもつながる
結果になったと思います」
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GTオールスター戦'99 -RIJ- (1999-11-28) Provisional Race-Results
For NICOS CUP GT-Allstar '99 オートポリス(JPN) : 4.674km
P No.Cl Car---------------------- Driver(s)------ Lap GoalTime--- -km/h--
1 64 5 Mobil1 NSX コロネル/光貞 54 1:46'04.232 142.771
2 100 5 RAYBRIG NSX 国光/飯田 54 1:46'07.756 142.692
3 2 5 ARTAゼクセルスカイライン 亜久里/クルム 54 1:46'42.610 141.915
4 1 5 ペンズオイル・ニスモGT-R コマス/本山 54 1:46'52.637 141.693
5 16 5 Castrol無限NSX 中子/道上 54 1:47'41.328 140.625
6 36 5 カストロールTOM'Sスープラ 関谷/黒澤 54 1:48'00.059 140.219
7 38 5 FK/マッシモセルモスープラ 竹内/立川 54 1:48'00.449 140.210
8 32 5 cdma Oneセルモスープラ 木下/近藤 53 - 1Lap
9 3 5 ユニシアJECSスカイライン 長谷見/田中 53 - 1Lap
10 55 3 ECLIPS タイサンバイパー 田嶋/本庄 52 - 2Laps
11 12 5 カルソニックスカイライン 星野/影山正美 52 - 2Laps
12 88 5 ノマドディアブロGT1 和田久/古谷 52 - 2Laps
13 39 5 デンソーサードスープラGT 土屋圭市/正彦 51 - 3Laps
14 30 5 NICOS McLaren GTR 山田/岡田 51 - 3Laps
15 77 3 クスコスバルインプレッサ 小林/谷川 50 - 4Laps
16 7 3 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本/山野 50 - 4Laps
17 15 3 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士/井出 49 - 5Laps
18 81 3 ダイシンシルビア 福山/大八木 49 - 5Laps
19 19 3 ウェッズスポーツセリカ 織戸/原 49 - 5Laps
20 25 3 モモコルセ・アペックスMR2 新田/高木 49 - 5Laps
21 6 5 ESSO Tiger Supra 野田/ガードナー 49 - 5Laps
22 26 3 STPアドバンタイサンGT3R 松田/シュワガー 39 - 15Laps
---------------------------------- DNC -----------------------------------
37 5 カストロールTOM'Sスープラ 鈴木利男/右京 24 - 30Laps
18 5 TAKATA童夢NSX 脇阪/金石 23 - 31Laps
72 3 オークラRX7 石川/平野 14 - 40Laps
**************************************************************************
* Fastest Lap : 1'54.037 (147.552 km/h) #16 道上 龍 On 28/54 Lap
提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/オートポリス
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
■ NICOS CUP GT ALL STAR RACE'99 in AUTOPOLIS
■ GT INSIDE REPORT FMOTOR4 EDITION
Qualify REPORT 予 選 99/11/27
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'99 オートポリス(11/27,28)
初開催のコースでNo.64 Mobil 1 NSXが魅せた!
GT300はNo.19 ウェッズスポーツセリカが最後を締める
1999年を締めくくる国内モータースポーツ最後のイベント、NICOS CUP GTオールス
ター戦'99の公式予選が、11月27日に大分県・上津江オートポリスで行われた。GT500
クラスではNo.64 Mobil 1 NSXのトム・コロネルが1分43秒235でGTオールスター戦2
年連続のポールポジションを獲得。GT300クラスはNo.19 ウェッズスポーツセリカが
僅差の戦いを制してクラスポールを手にした。
■NSX勢同士のポール争いはMobilに軍配
シリーズ戦では午前と午後に1回ずつ計2回の予選が行われるが、今回のGTオール
スター戦では、午後に1時間の予選1回でスターティンググリッドが決定されること
になった。
この日は朝からどんよりとした曇り空で気温も4~7度と非常に冷え込んだ。午前
中2時間に渡って行われた練習走行では、No.18 TAKATA童夢NSXが1分44秒258でトッ
プタイム。これにNo.64 Mobil 1 NSX、No.100 RAYBRIG NSXと上位をNSXが独占。これ
にNo.6 ESSO Tiger Supraが4番手、6番手にNo.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rと続い
た。
そして、いよいよ迎えた予選。午後2時15分からスタート。この予選時間は20分ず
つ3つのセッションに分けられ、最初がGT500、GT300両クラス混走、次がGT300クラ
ス占有、最後がGT500占有となる。これは通常のシリーズ戦と逆のパターンになって
いる。
予選最初の混走セッション。路面温度が6度程度と非常に低かったために、開始序
盤はみなタイヤを温めるために慎重な走行となる。そうして7分過ぎにまずは、No.6
ESSO Tiger Supraが最初に1分44秒台に入れトップに立つ。だが、それもつかの間
No.18 TAKATA童夢NSXが44秒401でトップを奪う。しかし、次のラップではNo.6 ESSO
がさらに44秒268とタイムを詰めて再度トップに。No.100 RAYBRIG NSXも44秒342で2
番手に。15分過ぎになるとこの2台を上回る43秒963でNo.16 Castrol無限NSXがリー
ダーへと駆け上る。この混走セッション終了2分前にNo.38 FK/マッシモセルモスー
プラが44秒403、No.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rが45秒265を記録し4、5番手とな
る。このままこの混走セッションは終了し、トップはNo.16 Castrol無限、続いて
No.6 ESSO Tiger、No.100 RAYBRIG、No.38 FK/マッシモセルモ、No.1 ペンズオイル
と強豪が接戦を繰り広げた。
そして、最後のGT500占有タイムに入る。ここでも序盤はタイヤを温めるために静
かな滑り出しとなる。そして10分経過時点で、No.64 Mobil 1 NSXのトム・コロネル
が1分43秒789を叩き出してトップに立つ。トムはさらに43秒235までタイムを刻んで
くる。これに対してNo.18 TAKATA童夢NSXの脇阪寿一も43秒216、No.16 Castrol無限
NSXの道上龍も43秒573まで迫るが、No.64 Mobilには届かず、このまま予選時間が終
了した。これでNo.64 Mobil 1 NSXとコロネルはGTオールスター戦2年連続のポール
ポジション獲得となり、この勢いでオールスター連覇を目指す。予選2位はNo.16
Castrol無限NSX、3位はNo.18 TAKATA童夢NSXと上位3位をNSXが独占。4番手には
No.6 ESSO Tiger Supraが、スカイライン最上位は99ドライバーズ・チャンピオンの
エリック・コマスの率いるNo.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rの9位となった。
■GT300はコンマ265秒差に上位3台の大接戦
GT300クラスでは、今季クラスチャンピオンとなったNo.25 モモコルセ・アペック
スMR2(新田守男)が混走セッションを終始リード。1分53秒626までタイムをアップ
する。これにNo.77 クスコスバルインプレッサ、No.15 ザナヴィARTAシルビアが続く。
そしてGT300占有セッションに入ろうとしたとき、コース施設にトラブルが発生し、
約20分間の中断があった。そして、再開後に一気にアタックに入ったのがNo.19 ウェ
ッズスポーツセリカの織戸学だった。10分経過時点で1分53秒358を出してNo.25 モ
モコルセ・アペックスからトップを奪う。そしてNo.77 クスコスバルも53秒546まで
タイムアップし2番手に飛び込む。そして混走セッションをほとんど走らずに満を持
してこの占有セッションに賭けたNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7の山野哲也が53秒
623まで迫るが上位2台にわずかに届かず3番手。このままこのセッションは終了し、
No.19 ウェッズスポーツセリカがクラスポールを獲得した。上位3台の差はわずかに
コンマ265秒。明日の決勝でGT300クラスはシリーズ戦同様に接近した戦いを繰り広げ
そうだ。
GT500 POLE POSITION
No.64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル(1'43.235)
「このサーキットは自分が走ったなかで一番いいコースだと思います。アップダウン
もあって高速低速といろいろなコーナーもありますからね。今日は気温が低かったの
でコースに出て3周のあいだはタイヤを温めることを心がけました。明日も同様でし
ょうから、スタート直後はみんな大変でしょう。ボクらはどちらがスタートを担当す
るのかまだ決まっていません。決勝レースはオールスターらしく楽しいレースにした
いです。でも、今年を締めくくるレースですから、やっぱり勝ちたいですね」
光貞秀俊「このオートポリスは2回目なんですけど、前は金曜日だけで帰っちゃいま
したから、初めてみたいなもんですよ。でも、わりと好きなコースです。タイムは43
秒台になると思ってましたから予定通りです。NSXはみな調子いいですね。ファンの
みなさんに『やっぱりNSXはいいクルマだな』と思ってもらえるように、決勝はブッ
ちぎりで勝ちたいです」
GT300 POLE POSITION
No.19 ウェッズスポーツセリカ
織戸学(1'53.358)
「1分52秒台は絶対に出る予定でしたが、セッション早々の赤旗で、温めていたタイ
ヤを冷やしてしまい、フロント・リアのバランスが狂ってしまい、僕にとっては初の
ポールなんでよろこんでもいいんだけど、ちょっとくやしかった。ここは昨日初めて
走ったコースだし、まあいいかな。満タンでもクルマのバランスは問題ないんで、勝
ちたいですね。僕らは2人そろって速いし、オールスター戦といっても、メカニック
も気合い入ってるし、いい結果になるんじゃないかな?」
原貴彦「僕は基準タイムクリアだけの予選でした。このコースはグループAのシビッ
クで勝っているし、JTCCでも走っています。だから好きなコースです。気温が低いか
らタイヤの心配もなさそうだし、最後まで思いっきり行きますよ。そして、勝ちたい
ですよね」
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GTオールスター戦'99 -RIJ- (1999-11-27) Qualifying-Session
For NICOS CUP GT-Allstar '99 オートポリス(JPN) : 4.674km
P No. Cl. Car-------------------- Driver(s)------ Best-LapT -Behind -km/h--
1 64 5 Mobil1 NSX コロネル/光貞 1'43.235 162.991
2 16 5 Castrol無限NSX 中子/道上 1'43.573 0.338 162.459
3 18 5 TAKATA童夢NSX 脇阪/金石 1'43.592 0.357 162.430
4 6 5 ESSO Tiger Supra 野田/ガードナー 1'44.268 1.033 161.376
5 100 5 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 1'44.343 1.108 161.260
6 38 5 FK/マッシモセルモスープラ 竹内/立川 1'44.403 1.168 161.168
7 36 5 カストロールTOM'Sスープラ 関谷/黒澤 1'44.561 1.326 160.924
8 32 5 cdma Oneセルモスープラ 木下/近藤 1'44.755 1.520 160.626
9 1 5 ペンズオイル・ニスモGT-R コマス/本山 1'45.035 1.800 160.198
10 30 5 NICOS McLaren GTR 山田/岡田 1'45.296 2.061 159.801
11 39 5 デンソーサードスープラGT 土屋圭市/正彦 1'45.561 2.326 159.400
12 2 5 ARTAゼクセルスカイライン 亜久里/クルム 1'45.693 2.458 159.201
13 3 5 ユニシアJECSスカイライン 長谷見/田中 1'45.731 2.496 159.143
14 12 5 カルソニックスカイライン 星野/影山正美 1'45.963 2.728 158.795
15 37 5 カストロールTOM'Sスープラ 鈴木利男/右京 1'46.735 3.500 157.647
16 55 3 ECLIPS タイサンバイパー 田嶋/本庄 1'49.209 5.974 154.075
17 19 3 ウェッズスポーツセリカ 織戸/原 1'53.358 10.123 148.436
18 77 3 クスコスバルインプレッサ 小林/谷川 1'53.547 10.312 148.189
19 7 3 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本/山野 1'53.623 10.388 148.090
20 25 3 モモコルセ・アペックスMR2 新田/高木 1'53.625 10.390 148.087
21 15 3 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士/井出 1'54.075 10.840 147.503
22 81 3 ダイシンシルビア 福山/大八木 1'54.102 10.867 147.468
23 72 3 オークラRX7 石川/平野 1'57.662 14.427 143.006
------------------------------- DNQ ----------------------------------------
88 5 ノマドディアブロGT1 和田久/古谷 1'55.553 12.318 145.616
26 3 STPアドバンタイサンGT3R 松田/シュワガー --------
****************************************************************************
提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/オートポリス
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
■ NICOS CUP GT ALL STAR RACE'99 in AUTOPOLIS
■ GT INSIDE REPORT FMOTOR4 EDITION
PREVIEW REPORT プレビュー 99/11/20
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'99 オートポリス(11/27,28)
今年最後のビッグイベントだ!!
GTオールスターズが九州初上陸!舞台はオートポリス
未知のコースでどんなドラマが待っているのか…
熱戦の続いた1999年のAUTOBACS CUP 全日本GT選手権もGT500のエリック・コマス
(No.1 ペンズオイル・ニスモGT-R)、GT300の新田守男(No.25 モモコルセ・ア
ペックスMR2)がチャンピオンを獲得して終了した。国内のビッグレースもほとん
どが終了したが、GTファンのお楽しみはまだまだある。
そう、今年もNICOS CUP GTオールスター戦が開催されるのだ。今年はついにGT
オールスターズが九州の地に上陸する。時は11月27、28日。場所は大分県上津江村
のオートポリス・サーキットだ。F1開催も可能な施設を持ちながら、諸般の都合か
ら95年以来ビッグレースから遠ざかっていたオートポリスだったが、今回のGTオー
ルスター戦で久々にビッグマシンの爆音が帰ってくることになる。
■実力と人気で選ばれた25チームが真剣勝負
今年、GTオールスター戦に参加できるのは、まずは実力&実績組として、GTCシ
リーズ戦の各クラスの勝利経験チームとスペシャル・ステージのPokka鈴鹿1000km
レースでのGT500/GT300クラスの勝利者が選ばれる。そして、ファン投票で支持を
集めた上位チームを合わせて全25チーム50人のドライバーたちが選抜された。今
季、ドライバーズタイトルを獲ったコマス、新田をはじめ、惜しくも涙を呑んだ関
谷正徳/黒澤琢弥組(No.36 カストロール・トムス・スープラ)、土屋武士/井出
有治(No.25 ザナヴィARTAシルビア)など有力チームがシリーズ戦での屈辱を晴ら
すべく、全力で来るだろう。
また、GTオールスター戦では、シリーズ戦で義務づけられているウエイトハン
ディ制は採用されない。このため、各マシンのパワーが掛け値なしで発揮されるだ
ろう。ハンデによって苦戦を強いられたNo.18 TAKATA童夢NSX(脇阪寿一/金石勝
智組)などNSX勢にとっては、その実力を見せつけるチャンスかもしれない。
とは言え、このオートポリスはかなり長いメインストレート(904m)と低速のヘア
ピン2カ所にいくつかの高中速コーナーが巧みに組み合わされ、適度なアップダウ
ンもあるなかなかの難コースだ。こういった、総合力が問われるコースはスープラ
の得意とするところだ。また、ここでは最近ビッグマシンでのレースが行われてい
ないし、もちろんGTマシンで走るのは初めてだけにGTドライバーズたちにとっては
未知のコースといえる。27日午前の公式練習後、午後に1回だけの予選というスケ
ジュールだけに、マシンのセッティングに手間取ると下位に埋もれてしまう可能性
だってある。この辺を考えるとスピードではやや不利なスカイラインGT-Rでも、操
縦性の良さを考えると、決して侮れない存在になるだろう。
GT300クラスでは、ウエイトがないだけにシリーズ戦で絶対的な速さを見せたシル
ビア勢が有利に感じられる。特にシリーズ戦で勝ちを逃しているNo.81 ダイシンシ
ルビアは一発を狙ってきそうだ。さらにシリーズ後半に速さを発揮したNo.26 STPア
ドバンタイサンGT3R(松田秀士/D.シュワガー組)、No.7 RE雨宮マツモトキヨシ
RX7(松本晴彦/山野哲也組)なども注目だ。
シリーズ戦において、皆が勝手知ったるサーキットですら勝者の予想がつかない
GTCだ。まったく未知のコースといえるオートポリスでは、勝者どころか、どのマシ
ンが有利かも正直予測もつかない。ただ言えるのは、今年のモータースポーツ・
シーズン最後のビッグレースだけに各チーム、ドライバー思いっきり攻めてくるは
ずだから、とんでもなく迫力ある、激しいレースになることだけは請け合おう。
■国さん、ついに本当のラストランに
そして、もう一つ忘れてはならないことがある。それは日本、いや世界のレーシ
ング・シーンで41年間に渡り活躍してきた、日本の誇るレーサー、高橋国光がこの
GTオールスター戦をもって、ビッグレースから引退するということだ。引退レース
であるのだが、国さんと飯田章のNo.100 RAYBRIG NSXは、きっと勝利を狙って激走
を見せてくれるはず。我らが愛すべき"国さん"のラストランをその目に焼き付けて、
この偉大なる"レースの鉄人"に大いなる拍手を送って欲しい。
■GTオールスター戦ならのお楽しみも盛りだくさん
メインイベントのレースは真剣勝負だけど、NICOS CUP GTオールスター戦はファ
ンのための夢の祭典だ。このオールスター戦だからこそというイベント、アトラク
ションも数多く用意されている。さらに、シーズン最後ということもあって、ドラ
イバー、チームスタッフ、キャンギャルたちもとっておきの大サービスをしてくれ
るかも。ともあれ、1日中GT漬けになって楽しめること請け合いだから、レース・
マニアはもちろん、クルマ好きからその家族、友達に彼女までみんなで楽しめるぞ!
27、28日はオートポリスへGOだ!
Report by GTインサイドレポート班
以上
☆予想エントリーリスト
NICOS CUP GTオールスター戦'99 オートポリス(11/27,28)
[GT500] 17台
No. マシン ドライバー チーム タイヤ *
------------------------------------------------------------------------------
1 ペンズオイル・ニスモGT-R エリック・コマス(F) 本山 哲 NISMO BS *4
2 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 ミハエル・クルム(D) NISMO BS 6
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS 9
6 ESSO Tiger Supra 野田英樹 ワイン・ガードナー(AUS)
ESSO Tiger Team LeMans BS *
12 カルソニックスカイライン 星野一義 影山正美 TEAM IMPUL BS 2
16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 無限×童夢プロジェクト BS+12
18 TAKATA童夢NSX 脇阪寿一 金石勝智 無限×童夢プロジェクト BS*10
30 NICOS McLaren GTR 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS 19
32 cdma Oneセルモスープラ 木下隆之 近藤真彦
cdma One TOYOTA TEAM CERUMO with Key's BS 7
36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 黒澤琢弥 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI*16
37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 片山右京 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI 5
38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 TOYOTA TEAM CERUMO BS 14
39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 影山正彦 TOYOTA TEAM SARD YH 3
55 CLIPSEタイサンバイパー 田嶋栄一 本庄康幸 TEAM TAISAN with ADVAN YH 17
64 Mobil 1 NSX トム・コロネル(NL) 光貞秀俊 Mobil1 NAKAJIMA RACING BS*13
88 ノマドディアブロGT-1 和田 久 古谷直広 JLOC TY 8
100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS *1
[GT300] 8台
No. マシン ドライバー チーム タイヤ *
------------------------------------------------------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦 山野哲也 RE雨宮レーシング YH 11
15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 NISMO YH*15
19 ウエッズスポーツセリカ 織戸 学 原 貴彦 RACING PROJECT BANDOH YH *
25 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男 高木真一
MOMOCRSE Racing Team with Tuchiya YH *
26 STPアドバンタイサンGT3R 松田秀士 D.シュワガー(D) TEAM TAISAN Jr. with ADVAN YH *
72 オークラRX7 石川 朗 平野 巧 オークラロータリーレーシング YH 20
77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 クスコレーシング YH 18
81 ダイシンシルビア 福山英朗 大八木信行 TEAM DAISHIN YH +
○略号
*)最後の数字はファン投票順位(20位まで)、*はシリーズ戦勝利、+は鈴鹿1000km優勝
※タイヤ BS:ブリヂストン、MI:ミシュラン、TY:トーヨー、YH:ヨコハマ
※国 籍 AUS:オーストラリア、D:ドイツ、F:フランス、NL:オランダ
※このエントリーはGTインサイドレポート班調べによるもので、
公式の発表ではありません。エントリーは直前に変更される場合もあります。
GTオールスター戦ではシリーズ戦のウエイトハンディは反映されません。
☆タイムスケジュール
11月26日(金) 練習走行
N1/カート フリー走行 9:00~12:00
☆GTフリー走行 14:00~16:00
11月27日(土) 公式予選
カート予選 8:15~ 8:30
N1予選 8:40~ 9:10
☆GT練習走行 9:35~11:35
☆ピットウォーク 11:45~12:45(ガードナー・バイクデモラン)
N1-1決勝 13:10~14:00 20周
☆GT予選 14:15~15:15
11月28日(日) 決勝レース
☆GTフリー走行 9:00~ 9:30
N1-2決勝 9:55~11:00 20周
カート決勝 11:20~11:50 7周
☆ピットウォーク 11:55~12:40
(ガードナー・バイクデモラン、スパーカー・デモラン、高橋国光セレモニー)
スターティングセレモニー 13:00~
☆GT決勝スタート 13:30~ 54周(終了予定15:15)
☆観戦チケットのご案内
【チケット】
■入場観戦券(中学生以下は無料)
◎前売入場観戦券(27、28両日有効):4,500円
◎当日販売チケット
28日(決勝)入場観戦券:5,500円、27日(予選):2,500円、26日(練習):1,500円
※観戦場所は制限エリア(パドック、ピットエリア、タワー、ロイヤルルーム他)
以外は第1、最終コーナースタンドと、どこでも自由に観戦可能。
■前売ロイヤルルーム入場観戦券(限定2,000枚)は完売致しました。
■パドックエリアパス(パドックパス):6,000円(27、28両日用、当日売りのみ)
※パドックエリア券はピットウォークの入場もできます。
■ピットウォークパス:2,000円(1日有効、当日売りのみ)
※パドックパス、ピットウォークパスには、観戦券が別途必要です。
【チケット発売所】
●ローソンチケット(ダイエー内ローソンも含む)●チケットぴあ
●ファミリーマート●JTB●オートバックス(中国、四国、九州地区各店)
●その他最寄りのチケットショップでお買い求め下さい。
☆チケットのお問い合わせ先:
ローソンチケット 092-844-5945、チケットぴあ 092-708-9999、
JTB海外旅行九州支店 092-712-0700
☆現地宿泊及び各地区からのツアーをご希望の方:
JTB海外旅行虎ノ門支店 03-5512-0530、JTB海外旅行九州支店 092-712-0700
(熊本駅、大分駅からの当日日帰りツアーもあります。お申し込みはお早めに)
【お問い合わせ】
●オートポリスサーキット TEL:0973-55-1111/FAX:0973-55-1113
●GTオールスター実行委員会 TEL:03-3461-9893/FAX:03-3461-9882
【TV放送】
12月4日(土) 16:00~17:15
テレビ東京系全国6局ネット
放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/
テレビせとうち/ティーエックスエヌ九州
大分放送(OBS):12月11日(土) 25:40~/長崎放送(NBC):12月18日(土) 25:40~/
熊本放送(RKK):12月22日(水) 25:50~/宮崎放送(MRT):12月18日(土) 26:10~/
南日本放送(MBC):12月12日(日) 25:20~
※放映日時は予定です。
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GT ALL STAR RACE 1998
1998 GT INSIDE REPORT
GT AllStar in TI Circuit 15 Nov. '98
Inside Report インサイドレポート2 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)
☆各メーカー、有力チームに来季の構想をきく
トヨタ自動車 モータースポーツ部 柘植和廣 主担当員
「今年のモデルは、スカイラインに対してはボチボチ、NSXに対しては大幅に負けて
るな、と思います。そういう状況のなかで(来年に向けて)いろいろなアイディア
をスタートさせています。去年から今年までは正常進化版でした。NSXが速くなるこ
とは予想していましたけど、チームの総合力で対抗できれば、と思っていたんです。
ただ、思った以上に(NSXが速かった)…。来年はエンジン、駆動系、シャシーす
べて、ガラッと変わったもののほうがいいかな、という議論のもとに製作していま
す。今の作りかたとは違うアプローチで行うということです。
具体的にはまずボディ剛性ですが、これをもう少し上げます。今でもそんなに悪
くはないので、基本的にロールケージ(の改良)で行います。空力はガラッと変わ
ります。まだ最終的には決定していませんが、中速コース用と高速コース用と2種
類考えないといけないかな、と思っています。サスペンションは、もともとTS010
のアップライトを使ったりしていたんですが、時代もだいぶ変わって来ているので
これも全部変えます。接地性とか、サスペンション剛性とかいろいろな部分で見直
すところがあります。エンジンは今のものを踏襲して、それを改良して、というこ
とになります。排気量が少ないのはつらいですが、軽量コンパクトなのは有利です。
低重心で慣性モーメントをいかに小さくするかというのがレーシングカーの基本、
というかクルマの基本ですから。燃費などでは厳しい条件になっていますが、2
リッターのままでやろうと。以前はいわゆる“ドッカンパワー”というヤツだった
のですが、今ではかなり改善されています。燃費も改善しようということでやって
います。年内にシェイクダウンしたがったのですが、ムリですね。
図面を引くのも空力も基本的にTRDです。台数は全体的には今年と同じくらいにな
るのかな、と思っています。ただ、開幕戦までに間に合うのは2~3台ですかね。
レースは勝ったり負けたりの世界で、負けたり負けたりじゃ…。チャンスがあれば
勝てる、というところにいないとね。そういう意味では今年はうまくいかなかった
なと思っています。来年は、失敗するかもしれないけどチャレンジしよう、と。現
在のマシンは基本を変えないまま4年来ているんです。ここで大きく変えようかな、
と。改良ではなく、思いきったことを入れ込んでいかないと勝てないな、と思って
います。来年はNSX、スープラ、スカイラインの三者が絡み合った展開になるよう
になると、もっとおもしろいレースになるんじゃないかなと考えています」
ニスモ技術部 岡 寛 監督
「相手のいなかったGTC初年度の94年を別にすれば、全日本のチャンピオン獲得はグ
ループCカー時代の92年以来です。実はいちばんほしかったタイトルなんです。シ
ーズン当初から、今年はシリーズを獲るということでやってきて、そのとおりにな
ったので良かったな、と思っています。たいへんでしたけどね。結果として23号車
と2号車の間に差が出てしまったんですが、これにはふたつ理由がありました。ひ
とつは(2号車に)ツキがなかったこと。もうひとつはシーズン後半で2号車のアン
ダーステアの度合いが大きくなってしまったことです。現在(アンダーステアの原
因を)調べているところですが、まだ対策はできていません。ツキがなかったとい
うのは、2号車は緒戦でギアボックスが壊れてしまい、もてぎでは接触して遅れた。
一方23号車は接触が少なかったし、最終戦で接触していますけど大事には至らなかっ
た。その意味で2号車にはツキがなかったということです。2台でワン・ツーとい
うつもりでやってきているんですけど、こういう結果になってしまった。来年に向
けてフィードバックしようとは思っていますが、ドライバーには申し訳なかったと
思っています。
来年の体制についてはまだはっきりしていないんですが、後退はしない方向で進
めています。ただ、現在GT-Rで参加しているチームのスポンサーの問題もあるし、
ほかにもGT-Rでやりたいというチームもあるので、台数については現状ではなんと
も言えません。ともかくスカイラインファンががっかりするようなことのないよう
にニッサン/ニスモとしても努力していきたいと思っています。
ニスモ・チームとしては、データも分散してとれるし、いい意味での競争もでき
るので、今年同様に2台体制でやりたいと思っています。ただ、増やすことはでき
ません。
来年はR34型のスカラインGT-Rになるわけですが、今年はスープラとは互角だっ
たものの、NSXと比較すると速さが足りなかった。ただ、抜群の耐久性がありまし
た。ですので、来年は速さを上げて行こうということでやっています。97年モデル
から98年モデルへは大幅な変更をしましたが、98年から99年へは劇的な変更はあり
ません。R33と比較するとR34はホイールベースが100 ミリほど短くなっています
し、良くなっている部分をそのまま生かしながら、細かい部分の積み上げをしてい
くつもりです。来年のレギュレーションでは最低地上高の規定が変わりそうなので
すが、重心等についてはもう限界に来ています。空力については今、日産の風洞を
使ってウチの鈴鹿美隆さん(R92CP等の空力デザインを担当)がやっています。スト
レートの速さは前面投影面積で決まりますが、これは減らすことはできないので、
ドラッグを減らしてダウンフォースを増やす方向でやっています。エンジンについ
てはパワーよりもレスポンスを向上させる方向でチューニングして行くつもりです。
開発は今年同様オーテック・ジャパンにお願いすることになる予定です。ニューマ
シンは開幕戦から全車間に合うように開発する予定です。シェイクダウンはできる
だけ早くやりたいですね。1月中にはやりたいと思っています」
無限 技術部 永長 真マネジャー
「NSXは、昨年最後の2戦と今年全戦でポールポジションを獲っていますので、速さ
という面ではかなりのところまでいけたかな、と思っています。あとは強さの面で、
いかに強さを持たせるか、というのが今年のテーマでした。そのために(予選/
レースが)終わるごとに全チームが集まってデータ持ち寄って公開し合いながら、
次のステップへと進めてきました。われわれもそれをもとに対策を講じてきたわけ
です。これは各チームの協力なくしてはできないことなんですが、それがうまく回
ってきたので今シーズン後半、NSXがいつも優勝圏内にいるということになったんだ
と思います。ただ、まだ熟成させたとは思っていせん。信頼性、耐久性ではまだま
だ今年一年では解決していないことがあります。その面では来年も今年の延長上で
やっていきます。来年レギュレーションが変更されて、ミドシップカーは50kg重量
増となり、リストリクターも今より絞られることになります。つまり相対的な競争
力は今より落ちるわけです。ですからその面では来年は今年の延長ではなくなりま
すが、クルマ作りのコンセプトとしては大きくは変わりません。たとえば1年間使
えばどうなるのか、というデータも取ってきていますので、今あるクルマでもポテ
ンシャル的には来年も十分使えるということがわかっています。そこに新しいアイ
ディアを盛り込んでいくというのが一番現実的ではないかと思います。今年駆動系
でトラブルが出ましたので、それは変えていきたいと考えています。ほかにも、や
りたい部分は片手にあまるほどあるんです。ただ、2000年からレギュレーションが
大きく変わる可能性があるので、新しいステップというのは2000年からかな、と
思っています。
来年のマシンの台数については楽観できない状況です。増やせればそれに越した
ことはありませんが、私としては現状維持かな、と思っています。先ごろ発表され
たホンダS2000には個人的には非常に興味はありますが、ああいう素材ですから、
われわれ以外でやるところが出てくるんじゃないでしょうか。われわれとしてはNSX
の開発をやりながらというのは余裕がありません。
ところでGTCに参戦するわれわれの目的のなかには、もともとチャンピオンを獲る
というのは入ってなかったんです。それが目的なら、たとえば1台だけワークス仕
様にするというやりかたのほうがラクだと思いますし、ドライバー編成も違ったや
りかたがあると思います。しかし、われわれは4チームイコールで、ハードウエア
に差をつけていないんです。ですから無限のクルマもほかのチームと同じ車体、同
じエンジンです。目標が変われば別なやりかたもあるでしょうが、少なくとも今年
はそうやってきました。4チームに同じものを同じ時期に供給するというのは非常
に努力を要することなんです。来年どういうやりかたでやって行くかはまだ決まっ
ていません。シーズンが終わってから検討することになります。今年の夏以降、急
激に(経済)環境が変わってきたじゃないですか。今もその状況は変わってないで
すからね。来年、今の規模が維持できればいいんじゃないんですかね」
チーム・タイサン
千葉泰常監督「GT500クラスについては、バイパーは来年も続けたいと思っていま
す。来年はレギュレーションが若干変わって、75kg軽くできるということです。こ
れに合わせて軽くするのは簡単ではありませんが、なんとかしたいと思っています。
ただ、スポンサーの都合もあるのではっきりしたことはまだ決まっていません。も
う1台、新しいクルマを出したいという気持ちもありますが、いずれにしても経済情
勢が厳しいなかですので、正式に発表できるのはもう少し先になると思います。
GT300クラスのタイサンJr.については、土屋さん(土屋エンジニアリング)との
ジョイントは続けたいと思っています。それからもう1台、ポルシェRSRを出場させ
るべく、スポンサー活動を行っているところです。こちらは吉村誠司(27)と田崎
貴英(31)の二人が乗ります。吉村は97年のF4西日本チャンピオン、田崎は今年の
F4西日本シリーズ2位です。二人とも九州の出身で、オートポリスにタイサン・ミュ
ージアムを開設した縁で、ウチのクルマに乗ることになりました。オートポリスは
すばらしいコースですし、地元のかたがたのまとまりもいいのでなにかやりたいと
いうことで、今後月2回のペースで走行会を開催していきます。今年、この後は11月
28日、12月6日、26日に開かれる予定です。二人の地元でもあるので盛り上げていき
たいと思っています。二人はこれまでシングルシーターを中心に活動してきました
が、走る時間が限られていました。これからは、われわれのチームで、ファミリー
として活動していくのが成長の早道になるでしょう。財政的にはラクではありませ
んが、彼らにとってはレースに出場することが一番だいじですから。
そのほかのドライバーラインアップについてはまだ決定していませんが、松田秀
士と鈴木恵一は来年もわれわれのチームから出場する予定です。舘信吾はGT500にス
テップアップして、トヨタ系のチームから出場するようになりそうです」
吉村誠司「これまではフォーミュラを中心にレースをしてきましたが、ハコにはハ
コの難しさがありますね。まだまだ勉強中ですが、来年、1回くらいは表彰台に上る
ことを目標にがんばります。とくにMINEは地元なので譲りたくないですね」
RE雨宮 雨宮勇美代表
「来年はやるかどうかわからない。半々というところ。一番の問題はタイヤです。
これはオールスターが終わってから考えます。それに、レースは勝つために出るん
ですから、あまりトラブルばかりでは…。周囲に迷惑をかけないようにがんばりた
いんですがね。場合によっては、N1になるかもしれません。やるとしたら、ドライ
バーは、松本晴彦は継続の予定です。もう一人はオーディションをやるつもりです。
もしウチが出られなくても、GT500クラスにステップアップする山路慎一を応援し
てください」
土屋エンジニアリング 土屋春雄代表
「来年のことはなにも決まってない。白紙状態です。希望というか自分の考えでは
GT300クラスに出たいんだけど、速すぎると怒られそうだし…。かといってGT500は
オカネがかかるし、単独じゃできないからね」
キャロッセ(クスコレーシング) 加勢裕二代表
「1勝はしたけど、あとはだらしない1年でしたね。来年もこのまま(継続)の予
定ですが、クルマをどうしていくかというのはこれから考えます。(現状では)戦
闘力は他車に比べて明らかに不足しています。やりたいことはいっぱいありますが、
現実的にできることは限られていますからね…。希望としては重量のバランスを良
くしたいですね。
チームとしては、初めてフルシーズン参戦してみて、各サーキットを1回ずつ回
って、レース独特のやりかたがようやくわかってきた段階です。サーキットごとの
路面のμの違いとか癖、温度変化によるものなど、少しずつわかってきました。初
心者ですから、ほかのチームの皆さんがもう忘れたようなことを、改めて知ってい
るような状況です。来シーズンはコンスタントに表彰台がねらえるチームになりた
いですね。1勝はラッキーの固まりみたいなものでしたからね(笑)」
☆本年度のGTインサイドレポートは以上です。1年間、ありがとうございました。
*なお、ネットワーク版は逐次オフシーズンの話題が在りましたら、随時お知ら
せします。
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GT ALL STAR RACE 1998
1998 GT INSIDE REPORT
GT AllStar in TI Circuit 15 Nov. '98
Inside Report インサイドレポート1 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)
◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300を現します
☆予選終了後のコメント
#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「チャンピオンを争ったチームとしていいショーを見せたかった。
ボクらはいい仕事をしたと思う。まだレースはスタートしてないから勝ったわけで
はないけれど、ヤマニシもボク自身もすごくコンスタントに走っているし、かなり
いいところにいると思う。今回はいつもとは少し違うやりかたをする。ヤマニシが
スタートを担当するようにね。ドライバーはひとたびステアリングを握ればドライ
ビングを楽しんでいる。いつものようにトライビングを楽しみたい。すばらしい
サーキットだし、天気はいいし、たくさんの人が見にきてくれているし、モービル
のファンもたくさん来てくれているしね。ベストをつくすよ、いつものように」
山西康司「スタートを担当します。ポールスタートですがとくにプレッシャーはあ
りません。通常どおり。それより楽しみです」
#12 カルソニックスカイライン
黒澤琢弥「(朝のフリー走行でのクラッシュは)黄旗が出てたから減速もしていた
し、オフィシャルが『イン側を通れ』という指示を出していたから、一番イン側を
通っていった。そしたら、目の前でポルシェ(#30 NICOS PORSCHE)がバックしてた
んだ。メディカルセンターで山田さんに会って聞いたら、山田さんはその前に『U
ターンしていい』っていう指示を受けていたんだって。でも、当たる瞬間にイン側
のオフィシャルが見えたんだけど、そのときには山田さんに『前へ行け』って手で
合図してた。そんなのヘルメット被ってたらミラーでは見えないよね。だから、オ
フィシャルのやってることが信じられなかった。オレは、あの時点ではまだ全然が
んばって走ってもいなかったのに、こんなことになるなんて…」
星野一義「ラジエターとかインタークーラーとか、壊れているのは水回りの部分。
足はなんともなっていないね。最後尾からのスタートになるけど、そこからガンガ
ンまくるよ」
*25 つちやMR2
舘 信吾「とくにターゲットタイムはなく、出せるだけ出そうと思っていきました。
いつもどおり走れてポールが獲れました。すべて問題なく、調子はいいですよ。
決勝もそのまま走るだけ。スタートはボクの予定なので、ギリギリまでひっぱって
恵一さんに渡します。来年は、まだ正式には決まってないんですが、またGTCで走る
予定なので、応援をお願いします」
*61 テイボン・トランピオ・FTO
原 貴彦「テストではボクだけしか乗ってなかったんで今回はアタックをしました。
タイヤがコースコンディションによくマッチしていて、思ったよりタイムが出て良
かったです。ポールじゃないし、MR2には届きっこないけど、自分たちのなかでは力
を出しきれました。決勝はとにかくいいレースがしたいです。成績もだいじだけど
アピールできるようなレースがしたい。SUGOに続いてボクがスタートでいきます。
ピットインは真ん中ぐらいでしょうか」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
山路慎一「クルマが昨日と変わっちゃって…。ブレーキングしたときのバランスが
違うんです。クルマが曲がらなくなっちゃう。昨日とフィーリングが違うんで、原
因をみつけて決勝までに対策するしかないですね。スタートは松本さんの予定です」
*15 ザナヴィシルビア
青木孝行「近藤さんが乗っているときに3コーナーでロアアームのボルトが折れて
コースアウトしてしまったようです。完璧じゃないけどクルマは直りました。ボク
がスタートの予定です」
☆決勝スタート直前情報(13:30)
天気:晴れ 気温:24゚C 路面温度:29゚C 観客動員:47,897人(11/15)
#55 STPタイサンバイパー
シートにトラブルがあり、1度グリッドにつくがフォーメーション1周目でピットに
戻り修復。ピットスタートとなる。
☆レース中のコメント
#2 ZEXELスカイライン
鈴木亜久里「デフかミッションが突然いっちゃったんだ。それでいきなりロックし
て、自分のオイルに乗ってスピンした。長谷見さんには、悪いことしちゃったよ」
#38 FK/マッシモセルモスープラ
野田英樹「1度目のスピンはオイルに乗った。ボクのミスです。その後のはABSがお
かしくなったみたい。さらに、GT300を抜くときに23号車と当たっちゃって、サスペ
ンションを壊してしまった」
#50 ARTAスカイライン
本山哲「スタート直後に寿一に当たったみたい。ちょっとよくわからない状態だっ
た。ちょっと足を打ったけど大丈夫です。クルマは左リアサスが壊れてしまいまし
た」
#12 カルソニックスカイライン
星野一義「ずっと3号車の後ろで我慢していたんだ。冷静になることも必要なんだ
よ」
#3 ユニシアジェックススカイライン
長谷見昌弘「1コーナーを抜けたら2号車が煙と火を挙げていたんだ。漏れたオイル
がエキゾーストに垂れていたんじゃないかな。避けようとして、行き場所がなく
なってスポンジバリアまで行ってしまった。だけど、みんなこんなに燃えなくても
いいじゃない(笑)。最初の1コーナーなんて、修羅場だったよ(笑)」
#23 ペンズオイル・ニスモGT-R
影山正美「3コーナーで38号車がアウトに出たからそのインに入ったら、向こうも
インに切り込んできて当たった。それからなぜか右コーナーが曲がらなくなってし
まったんだ」
*61 テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「7号車と接触した。それで左リアのサスペンションが壊れたんだ」
☆リタイヤ原因(GTインサイドレポート班調べ)
No. 原因 周回数
-----------------------------------------
#18 他車との接触 0L
#36 他車との接触 0L
#50 他車との接触 0L
#2 駆動系 6L
#38 右後サスペンション 23L
*77 左前サスペンション 25L
*61 左後サスペンション 38L
☆レース後のコメント
#100 RAYBRIG NSX
高橋国光「振動でガソリンポンプのスイッチが落ちてしまった。あわてて入れ直し
たんだけど遅れてしまった。ちょっと惜しかったですね。(指を鳴らすしぐさで)
チェッて感じですかね(笑)。でも64号車はペースは遅かったんですが、抜くのは
難しかったでしょう。オールスターらしい走りと戦いはできたと思います」
飯田章「スタートは混乱があるだろうと用心してた。山西は早目にインに寄ってく
る走りかたなので二人ともにペースが上げられなかった。43周でタイヤはちょうど
売り切れって感じ。(#64 Mobil 1 NSXのエンジニアに)たまにはクニさんにもいい
目見させてあげてよ(笑)」
#39 デンソーサードスープラGT
土屋圭市「荒れたレースになったけど、おもしろかったよ。アキラ(飯田章)とは
ずいぶん接近戦になったけど、お互いに信頼できる相手だからできるんだよ。順位
としてはこれが精一杯。NSXの前にいくのはムリだね」
谷川達也「土屋さんがポンポンと順位を上げてくれたんで、ボクはポジションキー
プしてただけです。タイヤも最後まで大丈夫でした。コースはレコードラインを外
したらもちろん汚れてますけど、ライン上は荒れてませんでしたよ」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「スタートは良かったんですが、ストップ&ゴーのコースなのでNAは回転
がいったん落ちると抜かれちゃうんです。2位という結果はうれしいです。みんな
ががんばってくれて表彰台に乗れました。序盤、2コーナーのところでかなりオイ
ルが出てました」
山路慎一「いいペースで走れてハードプッシュしすぎました。FRとFFの速いところ
が違うんで(*61テイボン・トランピオ・FTOに)仕掛けるタイミングをまちがえまし
た」
*15 ザナヴィシルビア
青木孝行「ビリからのスタートでしたが、すぐに2位に上がれてペースをつかみま
した。でも、中盤プッシュしすぎてタイヤをいためて後半がきつくなりました。な
んとか3位に入れてうれしいです」
近藤真彦「オレのタイムは38~39秒から40秒台だったのに、青木は37~38秒のペー
スでいってたんでムリがあった。オレは39秒台でラストまでコントロールして走れ
たんで問題なかった。シーズンは成績が悪かったんで、ここでムリしてクルマ壊し
たりスピンすることを心配したけど、表彰台に上がれて良かった」
#37 カストロール・トムス・スープラ
ケルビン・バート「コーナーに入るときにスバルと当たってしまった。タイヤのパ
ンクチャーとサスペンションにダメージを負ってしまった。ボクのチームマネー
ジャーはボクのミスだと言う。ビデオを見て確認したいんだけど…」
#23 ペンズオイル・ニスモGT-R
影山正美「3コーナーのブレーキングでボクの左フロントとマッシモ(#38)の右と
が当たっちゃいました。ステアリングのタイロッド関係の部品が壊れてしまったん
ですが、お客さんも来ているということで直して出て行ったんです。最後のレース
で…。トップだったのに、ちょっともったいないです。NSX(64号車) を抜いたとき
には、もうあそこしかなかったんでちょっと強引だったけどいきました。また来年
も応援してください」
エリック・コマス「NSXは、はじめのうちは速いけどタイヤがダメになってしまうよ
うだね。ボクらとは逆だ。自分のパートではパーツを変えて出ていってからはクル
マに問題はなかった。でもこういうことは選手権では一度もなかった。この種の問
題が選手権中に起こっていたら、タイトルにも大いに影響が出ただろうけど、選手
権では一度もこうしたことはなかったからね。ともかく今日はマサミはすばらしい
レースをした。彼のレースぶりにすごく満足しているよ」
*2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
《TOYOTA TEAM Cerumo リポート》
NICOS CUP GT オールスター戦
TIサーキット英田
■1998年11月15日(土) 天候:晴れ コースコンディション: ドライ
観客動員数:47,897人(主催者発表)
《予選第1回目 10:35-10:45》
No.38 FKマッシモ・セルモ・スープラ(竹内浩典/野田英樹)
予選タイム1分29秒425 9番手
【ドライバーのコメント】
●竹内浩典 選手
今回はアタッカーを野田君が努めてくれるので予選において車に乗ることが
なかったけれど、決勝用のセットアップもうまく出来ているようなので、充分
期待できると思います。また今年最後のGTレースなのでベストを尽くし頑張
りたいと思います。
●野田英樹 選手
決勝を意識してハードコンパウンドタイヤにてセットアップを行いながらの
走行になっていましたが、車もまずまずの状態まで仕上がっていますので、決
勝レースでは期待できると思います。また、そのような状況での予選としては、
まずまずだと思います。
【チーム監督のコメント】
決勝に向けて、ハードコンパウンドタイヤでセットアップを行いながらのア
タックになってしまいましたが、予選順位は上記の条件を考えればそれなりの
結果だと思います。
また決勝用のセットアップとしては良い状態に仕上がっているので期待でき
ると思います。今年最後のレースなので頑張って表彰台を目指したいです。
■1998年11月15日(日) 天候:晴れ コース・コンディション:ドライ
観客動員:47,897人(主催者発表)
《決勝 14:00-16:00 》
1998年11月15日(日) 天候 晴れ コースコンディション: ドライ
観客動員数: 47,897人(主催者発表)
No.38 FKマッシモ・セルモ・スープラ(竹内浩典/野田 英樹)
決勝結果:リタイア(23周 サスペンション・トラブル)
【ドライバーのコメント】
●竹内浩典 選手
今回のレースでは1回も乗ることなくレースを終えてしまいました。とても
残念です。来年こそは、シリーズチャンピオン目指し頑張りたいです。
●野田英樹 選手
3回もスピンしてしまいました。1回目はオイルに乗ってしまいました。
2回目はリヤブレーキが何故かロックしてしまったため、3回目は接触のため
にサスペンションが破損してしまいました。結果的にリタイアという残念な結
果となってしまいましたが、今年最後のレースだけに本当に悔しい思いです。
来年こそは優勝目指して頑張ります。
【チーム監督コメント】
今年最後のレースぐらい優勝して笑って終わりたかった。本当に残念としか
言いようがありません・・・・・・。来年に向けての準備をこれから行うわけですが、
今年のレースを振り返り反省すべき点を徹底的に検証してまた来年頑張ります。
提供:トヨタチームセルモ
資料提供:(株)クラッチワーク
協力:Project Royal Oak
なお、野田英樹に関してより詳しい情報を知りたい方は、彼のホーム・ページ、
http://home.att.ne.jp/red/noda
も併せてご覧ください。
NICOS CUP GT ALL STAR RACE 1998
1998 GT INSIDE REPORT
GT AllStar in TI Circuit 15 Nov. '98
Race Report 決勝レポート FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)
早めのピットインが勝負を決める
Mobil 1 NSXが1998オールスター戦を制する!
GT300はつちやMR2が有終の美を飾る
早朝の霧やサポートレースでのクラッシュなど、競技の進行の遅れが心配された
が、GT決勝の前にはスケジュールも予定通りに戻った。そして、午前中に行われた
予選に続き好天に恵まれた中で決勝レースが始められることになった。
また、午前中の練習走行でクラッシュしたNo.12 カルソニックスカイラインもNo.
30 NICOS PORSCHE、そしてマシントラブルを起こしたNo.15 ザナヴィシルビアもメ
カニックの奮闘でマシンを修復。3台共に最後尾ながら決勝のグリッドにクルマを
並べることが出来た。
14時5分の定刻にフォーメーションラップがスタート。その中で、No.55 STPタイ
サンバイパーがシートにトラブルが出て、急遽ピットに戻って修復作業を行ったた
め、ピットスタートとなった。3周のフォーメーションの後、ポールポジションの
No.64 Mobil 1 NSXを先頭にしてNICOS CUP GTオールスター戦'98のスタートがロー
リングで切られた。
その直後の1コーナーで早くも波乱が起こる。ダッシュ良く6番グリッドから飛
び出したNo.36 カストロール・トムス・スープラ(フォンタナ)だったが、集団の
中でNo.18 TAKATA童夢無限NSX(脇阪寿一)と接触。これにNo.50 ARTAスカイライン
(本山哲)も巻き込まれて、この3台はマシンを壊して早くもリタイアとなった。
一方、ポールスタートのNo.64 Mobil1 NSX(山西康司)はトップをキープしたま
ま、1周目を終えるが、2番手のNo.16 Castrol無限NSX(道上龍)は他車との接触
で一気に6番手まで順位を落としてしまう。これでNo.64をプッシュするのはNo.100
RAYBRIG NSX(飯田章)となる。No.64とNo.100はテール・トゥ・ノーズでバトルを
展開。これに1周目の混乱を付いて順位を挙げたNo.23ペンズオイル・ニスモGT-R
(影山正美)とNo.37(バート)も追いついて、4台が1列になって争う。この後方
は5秒弱開いて、No.16を先頭にNo.39デンソーサードスープラGT(土屋圭市)、No.2
ZEXELスカイライン(鈴木亜久里)、No.3ユニシアジェックススカイライン(長谷
見昌弘)が一団となる。そして4周目には、最後尾から追い上げてきたNo.12カルソ
ニックスカイライン(星野一義)が、早くもここに追いついた。その直後の5周目。
No.2にマシントラブルが生じて、3コーナー出口で突然のスピン。これを避けよう
としたNo.3は大きくコースアウト。また、目の前でこの混乱を見たNo.12は間一髪で
かわして、順位を挙げた。この際にNo.2がコース上でマシンを止めてしまい、この
撤去作業でセーフティカーがコースに入った。これで、各車の間隔が一気に詰まる。
7周のパレードラップの後に、再スタートとなる。
この再スタートを上手く使ったのがNo.23だった。コース上に残るオイルに足を取
られて失速したNo.64とそれに引っかかったNo.100をNo.23が一気に抜き、トップに
立つ。特にNo.64はNo.23とのバトルで大きくラインを乱して7番手まで落ち、No.37
、No.39の2台のスープラも相次いでNSX2台をかわして、久々にNSX不在のトップ集
団を形成した。
これでNo.23が逃げ切り体制かと思われたが、やはりGT選手権はそう甘くはない。
No.23は周回遅れをかわす時に接触をしてしまい、それが原因かマシンが思うように
コントロールできなくなり、ピットインをせざるおえなくなった。一方、No.37もGT
300をかわしそこねて接触、スピンを喫して順位を下げる。これで、再度No.100がト
ップを奪い返す。
順位を下げてしまったNo.64は24周目、早めに所定のピットインを敢行。ドライバ
ーはポールタイムを出したコロネルとなり、後半戦での巻き返しを狙う。そして、30
周を過ぎると他のチームもルーティンのピットインを始まる。まず2番手を争うNo
.39が30周目にピットインし、谷川達也に交代。33周目にはこのNo.39を追うNo.12が
ピットインして黒澤琢弥へとバトンを渡す。一方、トップに立ったNo.100はギリギ
リまでピットインを延ばして、43周目に高橋国光に交代。ピットアウト直後はわず
かにNo.64の前に飛び込むが、交換したばかりのタイヤのため、タイムがのらずに
No.64にトップを譲ってしまう。この後、No.64はいったんNo.100を引き離すが、50
周くらいからはNo.100が巻き返してテール・トゥ・ノーズ状態にし、57歳で今季最
年長全日本優勝の記録を作った高橋国光と若干25歳のコロネルがバトルを繰り広げ
た。だが56周目にNo.100にトラブルが発生し、一瞬失速し4秒ほどの差が開いてし
まい、これで勝負が付いてしまった。No.64 Mobil 1 NSXはこのまま逃げ切って、第
4戦の富士以来の勝利を得ることになった。2番手はNo.100 RAYBRIG NSX。3番手
にはNo.12カルソニック、No.3 ユニシアジェックス(田中哲也)とのバトルをしの
いで逃げ切ったNo.39デンソーサードスープラGTが入った。
GT300クラスでは、オープニングラップにNo.61テイボン・トランピオ・FTOの原貴
彦がトップに立った。序盤、2番手を走行のNo.25つちやMR2の舘信吾はオイルに乗
ってしまいスピン。再スタートを切るが大きく順位を落とす。だが、ペースカーラ
ンによって助けられこの時点で5番手まで挽回していた。No.61、No.15ザナヴィシ
ルビアの青木孝行、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7の松本晴彦がトップ4。20周時
点ではすでにNo.25はNo.61をとらえてトップに。GT300で真っ先に動いたのはNo.7だ
った。No.77クスコスバルインプレッサはスローダウンしピットイン。左フロントと
右リアサスペンションを他車との接触でいためており玉本に交替することなくリタ
イヤ。ピットストップを遅らせたNo.25がトップ。No.61をNo.7が追う展開となった。
だがこの2台は接触し、このためサスペンションを傷めたNo.61はリタイヤとなっ
てしまう。No.25つちやMR2は鈴木恵一に交替した後もマージンをキープしてまたし
ても優勝。2位にはNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が入り、3位にはNo.15 ザナヴィ
シルビアが表彰台に挙がった。
総合優勝
No.64 Mobil 1 NSX
山西康司「序盤はいいペースだったんですが、SCが解除になった後、まだコース上
にオイルが残っていたんです。それで3コーナーでスピードが乗らなくて、抜かれ
てしまいました。それからパッシングするのに時間がかかっちゃいました。シーズ
ン最後になって、クルマにもノレてきた感じです」
トム・コロネル「交代してすぐはプッシュできたけど、途中からなぜか左コーナーで
クルマが曲がりにくくなってきてしまった。後ろの100号車も左コーナーでねらって
いたみたいだけど、ブレーキングで抜かせなかった。勝利はシリーズでなくてもね
らっている。だから今日はとてもハッピーだよ」
GT300クラス優勝
No.25 つちやMR2
舘 信吾「序盤はすごくオイルが出ていて、しまったと思ったらスピンしていまし
た。SCカーをうまく使えて、挽回できて良かったです。ペースを上げてカバーでき
ると思っていましたから。シリーズ戦ではないですが、もちろん勝てたのはうれし
いです。これを入れて7戦中6勝という結果には自分でも驚いています。初めての
GTCでしたから。もてぎは悔やまれますが、それが自分たちの実力だと思います。
でも、チャンピオンを獲れたことは大きな自信になりました」
鈴木恵一「自分のペースを守って、信吾が稼いでくれたプラスを維持しようとした
ら、予想以上に後ろが離れてくれた。スピンしたぶん、信吾ががんばったね」
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GT ALL STAR RACE 1998
1998 GT INSIDE REPORT
GT AllStar in TI Circuit 15 Nov. '98
Qualify Report 予選レポート FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)
コロネルvs道上のポール争奪戦はラストラップで決着!
GT300は舘が最終戦に続いてクラスポールを獲得
早朝は霧によりスケジュールが乱れるという状況もあった今年のGTオールスター
戦だったが、GT予選の開始時には天候も十分回復し、好コンディションとなった。
まずは12分のセッションでGT300クラスの予選が行われる。今季のシリーズ戦で6
戦5勝のクラス優勝と圧倒的な強さを見せるNo.25 つちやMR2が、ここでも速さを発
揮。舘信吾がわずか4周のアタックで1分33秒947を記録してトップに。そして4分
近い時間を残して早くもピットに戻るが、この後このタイムを上回るものは現れず
にクラスポールを確定した。2番手はNo.61 テイボン・トランピオ・FTOの原貴彦。
3番手にはラストラップにコースアウト寸前のアタックを見せたが、惜しくも届か
なかったNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7の山路慎一だった。また、No.15 ザナヴィ
シルビアは、モーニングプラクティスでサスペンションにトラブルを起こしてしま
い、この予選に出走できなかった。
引き続き、ステージ1、2と2回のセッションに分けたGT500の予選が始まった。
まずは予想通りに、速さが際立つNSX勢が上位に飛び出してくる。開始5分ほどで
早くも昨日の練習走行時のタイムを上回る1分28秒021でNo.16 Castrol無限NSXの道
上龍がトップに立つ。これにNo.64 Mobil 1 NSXのトム・コロネル、No.100 RAYBRIG
NSXの飯田章、No.18 TATAKA童夢無限NSXの脇阪寿一と続く。5番手にはこのTIサー
キットで好調なNo.36 カストロール・トムス・スープラのノルベルト・フォンタナ、
そして同じくトムスのNo.37(ケルヴィン・バート)。そして予選ステージ2に進め
るボーダーラインに居るのはNo.38 FK/マッシモセルモスープラ(野田英樹)とNo.39
デンソーサードスープラGT(土屋圭市)が僅差で競る。
そして、ステージ1終了2分前にNo.64 Mobilがついに28秒を切る1分27秒995を
叩き出して、トップに立った。そして、1分前。一気にタイムを上げたのは98チャ
ンピオンのNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rの影山正美だった。29秒020でこのステ
ージの7番手に。このまま、ステージはタイムアップとなり、No.23ペンズオイル
が、スカイラインとして唯一ステージ2に進出し、面目を保った。
5分のインターバルののちにステージ2が開始となる。参加はNo.64、No.16、No.
100、No.18、No.36、No.39、No.23の以上7台。時間はわずか10分。フルに走っても
周回は7周程度だ。それだけに7台全車が開始と共に飛び出していった。2周目に
No.64 Mobil 1 NSXのコロネルが早くも1分39台に入れてまずトップに立つ。3周目
にはNo.36カストロール・トムス・スープラ(フォンタナ)が28秒846でトップに。
だが、すぐにNo.64も28秒032でトップの座を奪い返す。だが、今季3回のポールを
獲得しているNo.16 Castrol無限の道上龍が1分27秒748とステージ1のNo.64を上回
る1分27秒748でトップと目まぐるしい争いとなる。しかし、No.64Mobilが4周目に
27秒534、5周目に27秒439とタイムを上げて、トップを確実なものにしていった。
No.16もタイムアップを果たすがNo.64には届かず、No.64 Mobil 1 NSXのコロネルが
ポールポジションを決めた。
決勝レースは引き続き、同日の午後に行われた。
ポールポジション
No.64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「チャンピオンを争ったチームとしていいショーを見せたかっ
た。ボクらはいい仕事をしたと思う。まだレースはスタートしてないから勝った
わけではないけれど、ヤマニシもボク自身もすごくコンスタントに走っているし、
かなりいいところにいると思う。今回はいつもとは少し違うやりかたをする。ヤ
マニシがスタートを担当するようにね。ドライバーはひとたびステアリングを握
ればドライビングを楽しんでいる。ベストをつくすよ、いつものように」
GT300ポールポジション
No.25 つちやMR2
舘 信吾「とくにターゲットタイムはなく、出せるだけ出そうと思っていきまし
た。いつもどおり走れてポールが獲れました。すべて問題なく、調子はいいです
よ。決勝もそのまま走るだけ。スタートはボクの予定なので、ギリギリまでひっ
ぱって恵一さんに渡します。来年は、まだ正式には決まってないんですが、また
GTCで走る予定なので、応援をお願いします」
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
1998年11月16日
無限+童夢プロジェクト
NICOS CUP GT オールスター '98
ホンダ NSX 1-2フィニッシュでオールスター戦を飾る!
公式予選も1-4位を独占!
○開催日 :1998年11月15(日)
○開催地 :岡山県 TIサーキット英田(コース全長:3.702km)
○決勝レース:67周(約248.034km)
○天 候 :晴れ○コースコンディション:ドライ
○観客数:47,897人(主催者発表)
1998年GTレースの最後を締めくくる、GTレースの祭典「NICOS CUP GTオー
ルスター '98」が、11月15日、岡山県のTIサーキット英田において開催された。
本年の全日本GT選手権に出場した4台のNSX勢は、「チーム国光 with
MOONCRAFT」がファン投票のトップで、他のNSX勢も優勝による出場権はもちろ
ん、4チームともがファン投票のトップ10内で選出され、全車が揃って出場す
る事となった。
レースは、Mobil 1 NSXがポール・トゥ・フィニッシュで優勝、RAYBRIG NSXが
2位に入賞するという1-2フィニッシュで、本年最後のレースを飾った。
●NICOS CUP GT オールスター 出場チームと戦績
No. マシン名 エントラント名 ドライバー 予 決
選 勝
16 Castrol 無限 NSX Castrol 無限 中子 修 2 7
道上 龍 位 位
18 TAKATA 童夢無限 NSX 童夢レーシングチーム 金石勝智 4 R
脇阪寿一 位
64 Mobil 1 NSX Mobil1 Nakajima Racing トム・コロネル P 優
山西康司 P 勝
100 RAYBRIG NSX チーム国光 高橋国光 3 2
with MOONCRAFT 飯田 章 位 位
本年のGTオールスター戦は、14日(土)が公開練習日とされ、予選・決勝と
も15日(日)のワンディ・レースとして開催された。14日の公開練習では午前
の1回目がTAKATA 童夢無限 NSX、午後の2回目がCastrol 無限 NSXと、それぞれ
トップタイムを記録し、変わらぬ韋駄天ぶりを初見参のTIサーキットの観客に
見せつけていた。
○公式予選[10:50~11:35]
今回の予選は、シリーズ戦とは違い予選時間は12分間で最初にGT300ク
ラスがスタート、12分で終了した後GT500クラスが12分の予選を行い、
この上位7台がさらに10分間ポールポジションを争うという方式で行われた。
早朝からの霧のためサポートレースやGTモーニング・プラクティスのタイム
スケジュールが変更され、GTレースの予選は予定より1時間10分遅れで開始
された。
予選開始とともに各チームともコースイン、一斉にタイムアタックが開始され
た。NSX勢ではシリーズ戦でのウェイトハンディを降ろし身軽となったMobil
1 NSXのトム・コロネル選手が果敢にタイムアタック、1分27秒995で暫定
のトップをキープし、他の3台がそれに続きトップ4を独占していた。
続いて行われた上位7台による最終予選でもコロネル選手は猛チャージを見
せ、1分28秒台を切る1分27秒439をマーク、見事にポールポジションを
手中に納めた。予選第2位は1分27秒572を記録したCastrol 無限 NSXの道
上龍選手。第3位はRAYBRIG NSXの飯田章選手、第4位にTAKATA 童夢無限 NSXの
脇阪寿一選手と、NSX勢は上位を独占していた。
○決勝レース[14時11分スタート 67周 出走:20台]
タイムスケジュールの遅れをサポートレースの削減などで取り戻し、決勝レー
スはほぼ予定通りにスタート進行が開始され、3周のフォーメーションラップが
スタート。GTオールスター'98の幕が切って落とされた。その1周目の第1コー
ナーでTAKATA 童夢無限 NSXが他車との接触からスピン、後続車に追突されそのま
まリタイヤとなってしまった。
レースはそのまま続けられ、今シーズン初めてスターティング・ドライバーを
務めるMobil 1 NSXの山西康司選手は、トップをキープし逃げ切りにかかった。
しかし7周目、コース上のオイル処理のためセイフティカーが導入され、各車は
一列縦隊となる。12周目、グリーンフラッグが振られレースは再開されたが、
そのラップに山西選手は後続車にインに飛び込まれ、車体半分をグリーンにはみ
出させてしまう。7番手にまで順位を落とした山西選手は、猛然とペースアップ。
20周目に6番手、22周目に5番手まで取り戻したところでピットインしコロ
ネル選手と交代。コースに戻ったコロネル選手は、着実に追い上げを図り、他チ
ームのピットインの隙をつき次々とポジションアップ。35周目には2番手にま
で浮上していた。43周目、先行するRAYBRIG NSXのピットインでついにトップへ
浮上。終盤のRAYBRIG NSXのチャージを跳ね返し、トップをキープして67周目の
チェッカーフラッグを受けた。
RAYBRIG NSXは飯田章選手のドライブでスタート。序盤2番手を走行していた
が、セイフティカー導入後の再スタートで4番手に後退、その後徐々に順位を取
り戻し、24周目、25周目と続いてポジションアップ、27周目にはトップに
躍り出た。飯田選手は42周目までトップをキープし、ルーチンのピットイン。
高橋監督兼選手に交代した。その高橋監督兼選手はトップのままコースに戻った
が、その第1コーナーでMobil 1 NSXのコロネル選手がパス、2番手となった。
高橋監督兼選手はコロネル選手にテール・トゥ・ノーズの猛チャージをかける
が、57周目、痛恨のシフトミスを犯し約7秒差となってしまった。その後、高
橋監督兼選手は必死の追い上げを見せるが、4秒560差まで追った時点でチェ
ッカーフラッグが振られ第2位となった。
Castrol 無限 NSXは、中子選手のドライブでスタート。序盤5~6番手を走行
していたが、29周目にピットインする際にピットロード入り口付近で他車と接
触。そのままピットインしたが、ピット作業に手間取り1周半近く遅れてコース
に戻った。ハンドルを握る道上選手は、34周目にレースベストラップ1分29
秒772をマークしながら追い上げたが、結局トップからは1ラップ遅れの第7
位でチェッカーフラッグを受けた。
○中嶋悟(Mobil1 Nakajima Racing総監督)のコメント
「シーズン中は色々なことがあって苦労もしたし悩みもしましたが、オールスタ
ーも終わって全て忘れてしまいました。シーズン中に1勝し今日も勝てましたが、
レースは難しいと改めて感じています。1ラップの速さでは負けるとは思いませ
んが、シーズンを通しての戦い方をもっと勉強しなければいけませんね。来シー
ズンまでこれから半年近くありますから、色々なことを含めて精一杯頑張りたい
と思います。
1年間応援していただいた皆様に感謝します。来年もよろしくご声援下さい。」
資料提供:無限+童夢プロジェクト
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)***
《全日本Gt選手権オールスター戦TIサーキット英田 野田英樹関連ニュース》
Non. 15th, 1998.
予選結果 9位
決勝結果 リタイア
【Project Royal Oak 談話】
予選:野田がアタックを担当しました。レースのことを考えハード・タイヤで
アタックしたので結果は今一つですが、車の状態はまずまずのようでし
た。
決勝:39番デンソーサードスープラをパスしようとしかけたところスピンし
てしまい順位を落としてしまいました。その後8番手まで追い上げたと
ころでブレーキ・トラブルが発生してしまい、その後ピット・インし戦
列に復帰しましたが、ブレーキの状態が悪く、スロー・ペースで走行し
ているとき後から追突されリタイアとなりました。
マシンの状態は良かったのですが、前々回におきたブレーキ・トラブルが起
きるなど残念な結果になってしまいました。前回の菅生で入賞できたので今回
も上位入賞を狙っていたのですが、期待に添えなく申し訳なく思います。
なお野田英樹に関してより詳しい情報を知りたい方は、彼のホーム・ページ、
http://home.att.ne.jp/red/noda
も併せてご覧ください。
資料提供:Project Royal Oak
予選タイムの訂正です。
P--No.Cls----Car-----------------------Drivers-----------Stage1---Stage2--
10 3 500 10 ユニシアJECSスカイライン 長谷見/田中 1'29.865
↓
(正)1'29.866
17 77 300 4 クスコスバルインプレッサ 小林/玉本 1'35.876
↓
(正)1'35.976
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
NICOS CUP GT ALL STAR '98 -RIJ- (1998-11-15) Free Practice-Session
For 1998 GT-A Championship TI Circuit AIDA(J):3.703km
Weather:Fine Course:Dry
P--No.Cls----Car-----------------------Drivers----------Best-LapT-km/h
1 12 500 1 カルソニックスカイライン 星野一義/黒澤 1'30.849 146.736
2 50 500 2 ARTAスカイライン 本山/土屋武士 1'31.403
3 2 500 3 ZEXELスカイライン 亜久里/影山正彦 1'32.314
4 23 500 4 ペンズオイル・ニスモGT-R コマス/影山正美 1'32.379
5 100 500 5 RAYBRIG NSX 国光/飯田 1'32.587
6 3 500 6 ユニシアJECSスカイライン 長谷見/田中 1'32.801
7 39 500 7 デンソーサードスープラGT 土屋圭市/谷川 1'32.810
8 64 500 8 Mobil1 NSX 山西/コロネル 1'34.998
9 18 500 9 TAKATA童夢無限NSX 金石/脇阪 1'34.024
10 16 500 10 Castrol無限NSX 中子/道上 1'34.058
11 36 500 11 カストロールTOM'Sスープラ 関谷/フォンタナ 1'34.267
12 55 500 12 STPタイサンバイパー 松田/木下 1'34.706
13 38 500 13 FK/マッシモセルモスープラ 竹内/野田 1'34.845
14 25 300 1 つちやMR2 鈴木恵一/舘 1'36.973
15 7 300 2 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路/松本 1'39.926
16 15 300 3 ザナヴィシルビア 近藤/青木 1'40.882
17 30 500 14 NICOS PORSCHE 山田/岡田 1'41.176
18 37 500 15 カストロールTOM'Sスープラ 鈴木利男/バート 1'46.016
19 81 300 4 ダイシンDLシルビア 福山/大八木 1'51.272
20 61 300 5 テイボン・トランピオ・FTO 中谷/原 1'52.186
21 77 300 6 クスコスバルインプレッサ 小林/玉本 1'59.100
-----------------------------------------------------------------------
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
NICOS CUP GT ALL STAR '98 -RIJ- (1998-11-15) Qualifying-Session
For 1998 GT-A Championship TI Circuit AIDA(J):3.703km
Weather:Fine Course:Dry
P--No.Cls----Car-----------------------Drivers-----------Stage1---Stage2--
1 64 500 1 Mobil1 NSX 山西/コロネル 1'27.995 1'27.439
2 16 500 2 Castrol無限NSX 中子/道上 1'28.021 1'27.572
3 100 500 3 RAYBRIG NSX 国光/飯田 1'28.333 1'28.010
4 18 500 4 TAKATA童夢無限NSX 金石/脇阪 1'28.681 1'28.094
5 39 500 5 デンソーサードスープラGT 土屋圭市/谷川 1'28.869 1'28.137
6 36 500 6 カストロールTOM'Sスープラ 関谷/フォンタナ 1'28.851 1'28.453
7 23 500 7 ペンズオイル・ニスモGT-R コマス/影山正美 1'29.020 1'28.844
8 37 500 8 カストロールTOM'Sスープラ 鈴木利男/バート 1'29.111
9 38 500 9 FK/マッシモセルモスープラ 竹内/野田 1'29.425
10 3 500 10 ユニシアJECSスカイライン 長谷見/田中 1'29.865
11 50 500 11 ARTAスカイライン 本山/土屋武士 1'29.958
12 2 500 12 ZEXELスカイライン 亜久里/影山正彦 1'30.293
13 55 500 13 STPタイサンバイパー 松田/木下 1'30.598
14 25 300 1 つちやMR2 鈴木恵一/舘 1'33.947
15 61 300 2 テイボン・トランピオ・FTO 中谷/原 1'35.512
16 7 300 3 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路/松本 1'35.778
17 77 300 4 クスコスバルインプレッサ 小林/玉本 1'35.876
18 81 300 5 ダイシンDLシルビア 福山/大八木 1'37.882
※12 500 カルソニックスカイライン 星野一義/黒澤
※30 500 NICOS PORSCHE 山田/岡田
※15 300 ザナヴィシルビア 近藤/青木
-----------------------------------------------------------------------
※ #12,30,15は、全日本GT選手権統一規則第25条-11(出走嘆願の受理)により
決勝レースへの出走を認める。
Faxがやや不鮮明なため、タイムに誤りがあるかもしれません。ご了承ください。
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
NICOS CUP GT ALL STAR '98 -RIJ- (1998-11-15) Race Result
For 1998 GT-A Championship TI Circuit AIDA(J):3.703km
Weather:Fine Course:Dry
P--No.Cls----Car-----------------------Drivers-----------Lap-GoalTime--
1 64 500 1 Mobil1 NSX 山西/コロネル 67 1:50'17.903
2 100 500 2 RAYBRIG NSX 国光/飯田 67 1:50'22.563
3 39 500 3 デンソーサードスープラGT 土屋圭市/谷川 67 1:50'33.264
4 3 500 4 ユニシアJECSスカイライン 長谷見/田中 67 1:50'38.484
5 12 500 5 カルソニックスカイライン 星野一義/黒澤 67 1:50'38.892
6 37 500 6 カストロールTOM'Sスープラ 鈴木利男/バート 67 1:50'39.795
7 16 500 7 Castrol無限NSX 中子/道上 66 - 1 Lap
8 55 500 8 STPタイサンバイパー 松田/木下 66 - 1 Lap
9 25 300 1 つちやMR2 鈴木恵一/舘 64 - 3 Laps
10 30 500 9 NICOS PORSCHE 山田/岡田 64 - 3 Laps
11 7 300 2 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路/松本 64 - 3 Laps
12 15 300 3 ザナヴィシルビア 近藤/青木 63 - 4 Laps
13 81 300 4 ダイシンDLシルビア 福山/大八木 58 - 9 Laps
14 23 500 10 ペンズオイル・ニスモGT-R コマス/影山正美 48 - 19 Laps
--------------以上完走-------------------------------------------------
61 300 2 テイボン・トランピオ・FTO 中谷/原 38 - 29 Laps
77 300 4 クスコスバルインプレッサ 小林/玉本 25 - 42 Laps
38 500 9 FK/マッシモセルモスープラ 竹内/野田 23 - 44 Laps
2 500 12 ZEXELスカイライン 亜久里/影山正彦 6 - 61 Laps
36 500 6 カストロールTOM'Sスープラ 関谷/フォンタナ 0 - 67 Laps
18 500 4 TAKATA童夢無限NSX 金石/脇阪 0 - 67 Laps
50 500 11 ARTAスカイライン 本山/土屋武士 0 - 67 Laps
-----------------------------------------------------------------------
Best Lap Time #16 Castrol無限NSX(道上龍) 1'29.772 148.496km/h
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
NICOS CUP GT ALL STAR '98 -RIJ- (1998-11-14) 2nd Practice-Session
For 1998 GT-A Championship TI Circuit AIDA(J):3.703km
Weather:Fine Course:Dry
P--No.Cls----Car-----------------------Drivers----------Best-LapT-km/h
1 16 500 1 Castrol無限NSX 中子/道上 1'28.587 150.483
2 64 500 2 Mobil1 NSX 山西/コロネル 1'28.780
3 100 500 3 RAYBRIG NSX 国光/飯田 1'29.254
4 36 500 4 カストロールTOM'Sスープラ 関谷/フォンタナ 1'29.323
5 37 500 5 カストロールTOM'Sスープラ 鈴木利男/バート 1'29.455
6 38 500 6 FK/マッシモセルモスープラ 竹内/野田 1'29.719
7 12 500 7 カルソニックスカイライン 星野一義/黒澤 1'29.728
8 23 500 8 ペンズオイル・ニスモGT-R コマス/影山正美 1'29.741
9 18 500 9 TAKATA童夢無限NSX 金石/脇阪 1'29.838
10 3 500 10 ユニシアJECSスカイライン 長谷見/田中 1'30.139
11 39 500 11 デンソーサードスープラGT 土屋圭市/谷川 1'30.207
12 50 500 12 ARTAスカイライン 本山/土屋武士 1'30.212
13 2 500 13 ZEXELスカイライン 亜久里/影山正彦 1'31.932
14 55 500 14 STPタイサンバイパー 松田/木下 1'32.052
15 30 500 15 NICOS PORSCHE 山田/岡田 1'33.457
16 25 300 1 つちやMR2 鈴木恵一/舘 1'34.515
17 81 300 2 ダイシンDLシルビア 福山/大八木 1'36.323
18 77 300 3 クスコスバルインプレッサ 小林/玉本 1'36.470
19 61 300 4 テイボン・トランピオ・FTO 中谷/原 1'36.775
20 15 300 5 ザナヴィシルビア 近藤/青木 1'37.154
21 7 300 6 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路/松本 1'37.756
-----------------------------------------------------------------------
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
NICOS CUP GT ALL STAR '98 -RIJ- (1998-11-14) 1st Practice-Session
For 1998 GT-A Championship TI Circuit AIDA(J):3.703km
Weather:Fine Course:Dry
P--No.Cls----Car-----------------------Drivers----------Best-LapT-km/h
1 18 500 1 TAKATA童夢無限NSX 金石/脇阪 1'29.368 149.167
2 16 500 2 Castrol無限NSX 中子/道上 1'29.379
3 23 500 3 ペンズオイル・ニスモGT-R コマス/影山正美 1'29.568
4 100 500 4 RAYBRIG NSX 国光/飯田 1'29.650
5 39 500 5 デンソーサードスープラGT 土屋圭市/谷川 1'29.701
6 64 500 6 Mobil1 NSX 山西/コロネル 1'29.777
7 38 500 7 FK/マッシモセルモスープラ 竹内/野田 1'29.780
8 37 500 8 カストロールTOM'Sスープラ 鈴木利男/バート 1'30.069
9 36 500 9 カストロールTOM'Sスープラ 関谷/フォンタナ 1'30.072
10 12 500 10 カルソニックスカイライン 星野一義/黒澤 1'30.088
11 3 500 11 ユニシアJECSスカイライン 長谷見/田中 1'30.375
12 50 500 12 ARTAスカイライン 本山/土屋武士 1'30.621
13 2 500 13 ZEXELスカイライン 亜久里/影山正彦 1'30.691
14 30 500 14 NICOS PORSCHE 山田/岡田 1'32.487
15 55 500 15 STPタイサンバイパー 松田/木下 1'32.827
16 25 300 1 つちやMR2 鈴木恵一/舘 1'34.644
17 7 300 2 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路/松本 1'35.406
18 81 300 3 ダイシンDLシルビア 福山/大八木 1'35.585
19 77 300 4 クスコスバルインプレッサ 小林/玉本 1'36.637
20 61 300 5 テイボン・トランピオ・FTO 中谷/原 1'36.749
21 15 300 6 ザナヴィシルビア 近藤/青木 1'37.073
-----------------------------------------------------------------------
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
GT AllStar RACE 10 Nov. '98
Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)
GTシリーズの総決算!
TIサーキット英田にGTCの精鋭21台が大集結
スペシャル予選やイベントなど盛りだくさんの日曜日
激戦の続いた1998全日本GT選手権シリーズ戦も、GT500はNo.23ペンズオイル・ニ
スモGT-Rのエリック・コマス/影山正美組、GT300はNo.25つちやMR2の鈴木恵一/舘
信吾組のチャンピオンを決定して終幕した。
しかし、GTCシリーズにはもうひとつ見逃せないレースが控えている。それが11月
15日に開催されるNICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Circuit AIDAだ。
GTオールスター戦は、GTCシリーズ戦終了後に開催されるスペシャル・レースだ。
その参加チーム、ドライバーはシリーズ戦開催のサーキットなどファンから直接に
投票されたポイントとシリーズ戦の戦績によって選抜された約20チームだけ。文字
通り、人気と実力を兼ね備えた選び抜かれたトップGTカーと、トップ・ドライバー、
トップ・チームだけが参加できる年1回のオールスター・レースなのだ。しかも毎
年開催されるサーキットを替えており、GTCシリーズ戦を見られなかったファンに
とってはチャンスであり、レースとしては各チーム、ドライバーがまったく未知の
チャレンジをすることになり、新鮮で激しいレース展開と実力あるものが勝ち抜け
る勝負が期待できる。
今年は、人気投票1位でシリーズ1勝を挙げたNo.100 RAYBRIG NSX(高橋国光/
飯田章組)やシリーズ・チャンピオンのNo.23ペンズオイル・ニスモGT-R(エリッ
ク・コマス/影山正美組)、No.12 カルソニックスカイライン(星野一義/黒澤琢
弥組)、No.39 デンソーサードスープラGT(土屋圭市/谷川達也組)など、GT300は
No.25つちやMR2(鈴木恵一/舘信吾組)、No.15 ザナヴィシルビア(近藤真彦/青
木孝行組)、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(山路慎一/松本晴彦組)など総勢21
チーム、42人のドライバーが参加する予定だ。
GTオールスター戦は岡山県のTIサーキット英田で行われる。ご存じの通りTIサー
キットはF1グランプリも開催されたことのある国際級のコース、設備を持つ西日
本圏を代表するサーキット。過去に公式のGTレースは開催されたことはなく、今回
が初めてのビッグGTレースとなる。もちろん、GTシリーズ戦を闘ったドライバーた
ちにとってもレースとして、ここでレーシングGTカーを操るのは初めてのこと。
2本の直線を挟み込むようにテクニカルなコーナーがレイアウトされる全長3.703
kmのコースは、ストップ&ゴーが繰り返され、加速とブレーキングのテクニックが
問われる。また、クルマのセッティング難しくF1ドライバーですら手を焼いたと
いう名うてのテクニカルコースなのだ。今回もGTオールスター戦に先立ち10月に、
TIサーキットでテスト走行が行われたのだが、当日はあいにくの雨でほとんど満足
のゆくテストは出来ず、これに参加したチームも出来なかったチームも、11月14日
土曜に行われる練習走行でのセッティングが大事になるといえるだろう。
GTオールスター戦は、今年も恒例の1ディレースとなっている。15日の日曜1日
で予選と決勝を行うので、この1日だけで丸々レースの醍醐味が味わえる。前日の
14日(土)には練習走行日として午前と午後に各1回ずつの走行が行われる。
本番の15日だが、午前に行われる予選は、ショットガン・アタックと名付けられ、
チームを代表するドライバー1人がステアリングを握りタイムトライアルを行う。
GT300は予選わずか12分間の一発勝負。GT500は1回目が12分間、そして2回目の10
分間と2回のステージが用意されているが、2回目へ進めるのは1回目の上位7台
のみというサバイバル方式になる。したがってポールポジションや上位グリッドに
付くためには、最初から全力アタックで挑まなくてはならないのだ。
決勝レースはGTCシリーズ戦さながらの67周約250kmという長丁場。もちろん、レー
ス中に必ずドライバー交代と燃料補給を行わなくてはならない。シリーズ戦で適用
されていたウエイトハンディだが、このGTオールスター戦ではノーハンディ制とな
り、各車存分のパワーで走行することになっている。まさにシリーズ戦の総仕上げ
とも言える決勝レースになるだろう。
これらのメイン・レース以外にもGTオールスター戦では、シリーズ戦以上に楽し
いイベントも各種用意されている。シリーズ戦でもお馴染みのピットウォーク、そ
の時のポラロイド撮影会、チューニングカー・デモランなどはもちろん行われる。
さらには、ル・マン3位入賞のニッサンR390GT1のデモランや、トライアルバイク
や、ジムカーナマシンのデモランなどモータースポーツ・フリークにはたまらない
イベントが。また、キャンギャル40人以上が勢揃いするステージやドライバーのトー
クショー、ファン公開の場での公式記者会見などなど。レース中も実況アナウンサー
が華やかに盛り上げるというシリーズ戦とはひと味違った演出が用意されている。
また、今回はGTオールスター戦初めての試みであるサポートレースが行われ、最
近人気上昇中のAE86によるワンメイクレースが行われる。なんと、この参加車は総
勢約100台となる予定で、これまた見どころの多いレースとなりそうだ。
☆NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA
エントリーリスト
[GT500] 15台
No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里 影山正彦 NISMO BS
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS
12 カルソニックスカイライン 星野一義 黒澤琢弥 TEAM IMPUL BS
16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 Castrol無限 BS
18 TAKATA童夢無限NSX 金石勝智 脇阪寿一 童夢レーシングチーム BS
23 ペンズオイル・ニスモGT-R エリック・コマス(F) 影山正美 NISMO BS
30 綜警 PORSCHE 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS
36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 ノルベルト・フォンタナ(RA) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 ケルビン・バート(GB) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 野田英樹 TOYOTA TEAM CERUMO BS
39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 谷川達也 TOYOTA TEAM SARD YH
50 ARTAスカイライン 本山 哲 土屋武士 AUTOBACS RACING TEAM AGURI BS
55 STPタイサンバイパー 松田秀士 木下ひろゆき TEAM TAISAN with ADVAN YH
64 Mobil1 NSX 山西康司 トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS
100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS
[GT300] 6台
No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一 松本晴彦 RE雨宮レーシング DL
15 ザナヴィシルビア 近藤真彦 青木孝行 NISMO YH
25 つちやMR2 鈴木恵一 舘 信吾 TEAM TAISAN Jr. withつちや YH
61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 原 貴彦 チーム・ライボン・ラリーアート TY
77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 玉井秀幸 クスコレーシング YH
81 ダイシンダンロップシルビア 福山英朗 大八木信行 TEAM DAISHIN DL
●エントリーは変更される可能性があります。
☆NICOS CUP GTオールスター戦'98チケットのご案内
前売り券、好評発売中!!
下記のプレイガイドまたは販売店でお求めください
【入場料金】
前売り入場券(15日のみ)●大人:5,500円●中学生以下:無料
15日決勝・予選当日券 ●大人:6,500円●中学生以下は無料
●駐車券:1,000円
●パドックパス(ピットウォーク入場可):5,000円
(大人・子供共通。日曜のみ有効。1,000枚限定当日売。観戦券別途必要)
●ピットウォーク:2,000円
(大人・子供共通。日曜のみ有効。1,000枚限定当日売。観戦券別途必要)
14日公式練習日当日券 ●大人:2,000円●中学生以下は無料
*14日券はパドック入場可/駐車場無料
【チケット発売所】
チケットぴあ (03-5237-9999)/チケットセゾン/ポプラ/モンテカルロ/
ローソンチケット/オートバックス (中国地区)/サークルK (関西・中国地区)、
イエローハット (岡山・姫路地区)他
◎チケット・コレクトサービス:電話又はFAXでお申し込み頂くと
観戦チケットを宅急便で配送します(送料、手数料必要)
TEL:08687-4-3434(受付時間:10:00~16:00)/FAX:08687-4-2600(24時間受付)
【お問い合わせ】
GTオールスター実行委員会 TEL.03-3461-9893/FAX.03-3461-9882
TIサーキット英田チケットセンター TEL.08687-4-3434/FAX.08687-4-2600
☆タイムスケジュール
11月14日 練習走行
AE86フリー走行 8:00~ 9:45
GTフリー走行1回目 10:25~11:55
AE86フリー走行 12:10~13:50
GTフリー走行2回目 14:45~16:15
11月15日 予選・決勝
ゲートオープン 6:00
AE86公式予選1組 7:00~ 7:15
AE86公式予選2組 7:20~ 7:35
AE86公式予選3組 7:45~ 8:00
AE86公式予選4組 8:05~ 8:20
GTフリー走行 8:35~ 8:55
GTドライバーズグリーティング 9:00~ 9:35(ステージでのドライバー紹介)
GT予選 Shot Gun Attck 9:40~10:30
AE86決勝Bレース 10:50~11:05(10周)
AE86決勝Aレース 11:40~12:00(10周)
ピットウォーク 12:20~13:20
トライアル・パフォーマンス(12:30~)
ジムカーナ・パフォーマンス(12:30~)
チューニングカー・デモラン(12:35~)
ニッサンR390GT1デモラン(12:35~)
レースクィーン・ラストパラダイス(12:40~)
GTフォーメーション 14:05~14:15(3周)
GT決勝スタート 14:15~16:00(67周)
公開記者会見 16:30~16:20(予定/決勝進行により変更あり)
☆テレビ放送
11月23日(月・祝)11:00~12:15
テレビ東京系全国6局ネット
テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/
ティー・エックス・エヌ九州
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GTオールスター戦'98
TI Circuit AIDA 1998.11.15sun
PRESS RELEASE
最強のGT軍団がTIに上陸!
人気・実力を兼ね備えたドライバーが繰り広げる“夢の競演”開催!!
TIサーキット英田(岡山県英田町)では、来たる11月14日(土)・15日(日)の両日に
わたり『NICOS CUP GTオールスター戦'98』を開催いたします。
国内の最人気カテゴリー、全日本GT選手権(GTC)。'98年のシリーズ戦からファン投
票と実積により選ばれたチームのみが出場できるオールスター戦は、モータースポー
ツシーズンを締めくくる豪華イベントです。斬新なエアロフォルムを身にまとう憧れ
のGTカー、スカイラインGT-R、NSX、スープラ、ディアブロ、バイパー等のGT500クラ
スとMR2、ポルシェ、シルビア等のGT300クラスの国内外を代表するGTマシンが一同に
集結。初舞台となるTIで熾烈なバトルの応酬を繰り広げます。
また、サポートレースとしてFRライトウェイトスポーティーカーの代名詞AE86(ト
ヨタレビン/トレノ)のワンメイクレースも同日開催。TIで全5戦行うシリーズの最終
ラウンドとして100台近い参加が予想され、まさに“ハチロク日本一決定戦”と呼ぶ
に相応しい激闘を展開します。
なお、当日は午前中に予選、午後から決勝を行い、レース以外でもピットウォーク
やドライバートークショー、キャンギャルオンステージなどのイベントも満載。秋空
広がる“TI”で1日をフルに楽しめます。
☆ファン投票途中経過(第5戦終了時の上位及び優勝者)
ファン投票締切は第7戦SUGO終了時。参加予定台数は25台
Pos. No. Team Driver Point
-----------------------------------
1 100 チーム国光 with MOONCRAFT 高橋国光/飯田章 3760
2 12 TEAM IMPUL 星野一義/黒澤琢弥 3014
3 2 NISMO 鈴木亜久里/影山正彦 2837
4 39 TOYOTA TEAM SARD 土屋圭市/谷川達也 2615
5 15 NISMO 近藤真彦/青木孝行 1560
6 23 *NISMO E.コマス/影山正美 1507
7 16 Castrol 無限 中子修/道上龍 1332
8 36 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S 関谷正徳/N.フォンタナ 1103
9 64 *Mobil 1 NAKAJIMA RACING 山西康司/T.コロネル 1100
10 18 童夢レーシング 金石勝智/山本勝巳 946
11 3 ハセミ・モータースポーツ 長谷見昌弘/田中哲也 922
12 7 RE雨宮レーシング 山路慎一/松本晴彦 814
13 30 TEAM TAKE ONE 山田洋二/岡田秀樹 639
14 50 オートバックスレーシングチームアグリ 本山 哲/土屋武士 605
15 55 TEAM TAISAN with ADVAN 松田秀士/T.B.N. 510
16 25 *TEAM TAISAN Jr. withつちや 鈴木恵一/舘 信吾 458
24 77 *クスコレーシング 小林且雄/玉本秀幸 258
*印は優勝したチーム
[GTオールスター戦チーム参加資格抜粋]
○GT-A正会員チームでシリーズ戦4戦以上に出場しているチームであること
○ファン投票で10位以内に入ったチームは出場権が得られる
○GTCシリーズで総合優勝、クラス優勝したチームは出場権が得られる
○GT-Aオールスター実行委員会が推薦したチーム
☆開催概要
■開催日程:1998年11月14日(土) 公開練習
15日(日) 公式予選/決勝レース
■特別協賛:日本信販株式会社
■主 管:GTオールスター実行委員会
■主 催:TIサーキット株式会社、アイダクラブ(AC)
■共 催:テレビ東京、テレビ大阪
■特別後援:テレビせとうち
■後 援:岡山国際倶楽部、英田町、山陽新聞社
Kiss-FM、KOBE、FM大阪、広島FM
■公 認:社団法人 日本自動車連盟(JAF)
■認 定:GTアソシエイション(GT-A)
■開催レース:NICOS CUP GTオールスター戦'98
TIチャレンヂカップシリーズ AE86第5戦
☆チケット購入のご案内
■前売り券一般販売開始:10月1日(木)
■前売り券 大人:5,500円
■当日券 決勝 大人:6,500円/公開練習日 2,000円
*中学生以下は無料
■パドックパス(ピットウォーク可):5,000円
(大人・子供共通。日曜のみ有効。2,000枚限定を当日発売。観戦券別途必要)
■ピットウォーク券:2,000円
(大人・子供共通。日曜のみ有効。2,000枚限定を当日発売。観戦券別途必要)
■駐車料金:15日当日1,000円(場内駐車場は限りがあります)
■チケット発売所:チケットぴあ (03-5237-9999)/チケットセゾン/ポプラ/
モンテカルロ/ローソンチケット/オートバックス (中国地区)/
サークルK (関西・中国地区)、イエローハット (岡山・姫路地区)他
■チケット・コレクトサービス:電話又はFAXでお申し込み頂くと観戦チケットを宅
急便で配送します(送料、手数料必要)
TEL:08687-4-3434(受付時間:10:00~16:00)/FAX:08687-4-2600(24時間受付)
■チケットに関する問い合わせ先:
GTオールスター実行委員会 TEL.03-3461-9893
TIサーキット英田チケットセンター TEL.08687-4-3434
☆テレビ放映
■11月23日(月・祝) 11:00~12:15 (予定)
■テレビ東京系全国6局ネット
放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/
ティー・エックス・エヌ九州
☆NICOS CUP GTオールスター戦'98 合同公開テスト
「NICOS CUP GTオールスター戦'98」の開催に先がけ、一般公開テストが開催されま
す。GTオールスター戦出場チーム約15台のマシンが本番さながらのテスト走行を実
施いたします。GTマシンやドライバーに触れるまたとないチャンスです。また、13
日には「AE86合同練習会」、14日には4輪走行会「TIウィークデイ パワーズ」GT観
戦コースも開催。
●開催日時:10月13日(火) 14:30~17:00(予定)
14日(水) 9:30~11:30(予定)
●場 所:TIサーキット英田
●一般入場料:600円
お問い合わせ:08687-4-3311(TIサーキット英田)
03-3461-9740(GT-A事務局)
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
NICOS CUP GT ALLSTAR RACE 16 Nov.'97
GT Inside Report インサイドレポート3 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'97GTCスペシャル NICOS CUP GTオールスター戦'97 in ツインリンクもてぎ
☆第1レース
◎第1レース・データ
気温:20゚C 路面温度:22゚C 晴れ
ローリングスタート開始:11時ちょうど
No.91 クラッチトラブルで出走できず
*リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
No. 原因 周回数
-------------------------------------------
No.556 他車との接触 6L
No.25 クラッチペダルステー折損 16L
No.12 他車との接触 24L
No.39 燃料系 28L
No.36 オイル漏れ 31L
No.60 ドライブシャフト 34L
No.2 ZEXELスカイライン(第1レース優勝)
エリック・コマス「スカイラインはレギュラーシーズン中はもうひとつ力を発揮で
きないことが多かったが、今回はコースとの相性がよかったようだ。開幕戦の鈴鹿
で勝って、最後のここでも勝つことができた」
鈴木亜久里「エリックがアドバンテージを築いてくれて、交代してから差を広げる
ことができたので勝ちだと思った。第2レースも頑張ります」
No.27 TEAM FCJフェラーリ(第1レースGT300優勝)
太田哲也「開幕戦の鈴鹿はひどい状況だったんで、ここまで来れて初優勝できて嬉
しい。いいレースだった。うまくシルビアを抜けてナインテンも落ちてくれた。
トップに出られた瞬間に優勝を確信できた。アンダース(オロフソン)選手もいい
ドライバーだからね。ピット作業もうまくいったし、スタッフのおかげです」
No.19 RS☆Rシルビア(第1レースGT300 2位)
福山英朗「シケインは2台行けないから、ヒジョーに危ない。『ほんまかいな』って
感じ。おかげさまでクルマのほうは問題ない。ただ、気温が上がってきたんで若干
タイヤがきつくなってきた。セッティングも変えたいね」
No.81 ダイシンシルビア(第1レースGT300 3位)
木下隆之「おもしろいっすねこれ。シケインで競り合うのは危険。かなりスリリン
グ」
No.25 つちやMR2
第1レース中、クラッチペダルのステーが折れてリタイアとなってしまった。第2
レースまでには直せるだろうとのこと。ところで、左フロントフェンダーにNo.26タ
イサンスターカードRSRのステッカーが貼ってあったので土屋春雄代表に訊いてみる
と「出られなかったから代わりに走ってあげてるんだよ。べつに頼まれたわけじゃ
ないよ」ということだった。
No.910 ナインテンポルシェ
玉本秀幸「(パナソニックシケインをまっすぐ行ってしまったのは)後ろからGT500
のクルマが来たので先にいかせようとフルブレーキングをしたら、6速でギア抜けし
たから。とても怖かった。エンジンは調子はいい。ただ、路温が上がったのでタイ
ヤの滑り出しが感じられる」
No.12 カルソニックスカイライン
金子豊監督「接触によるダメージです。第2レースに間に合うかどうかは、まだ
ちょっとわかりません」
☆第2レース
◎第2レース・データ
気温:17゚C 路面温度:20゚C 曇り
観客動員 11/16 23,000人(11/15 6,500人 曇り)
ローリングスタート開始:14時ちょうど
*リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
No. 原因 周回数
-------------------------------------------
No.39 他車との接触 8L
No.88 他車との接触 8L
No.34 オーバーヒート 21L
No.2 ZEXELスカイライン(第2レース優勝、総合優勝)
鈴木亜久里「今日はエリックがずっと頑張ってくれて、ボクはミスしないように最
後までもってっただけ。みんなエリックのおかげですよ」
エリック・コマス「今年のGTC開幕戦をニッサン車で優勝して、今年最後のレースも
ニッサン車で優勝できた。最高だよ。クルマは快調だったけど、第1レース優勝で
課せられた30kgのウエイトハンデは若干キツかった。ブレーキングとシケイン内の
グリップでちょっと効いた。でも優勝できてうれしい。ブリヂストンにお礼を言い
たい」
No.27 TEAM FCJフェラーリ(第2レースGT300優勝、GT300総合優勝)
太田哲也「ホントにうれしいときは『うれしい』っていう言葉しか出てこないもん
なんですね。第1戦のときはホントにビリで、どうなっちゃうかと思いましたが、こ
こまで来れたのは応援してくれるみなさんのおかげです」
アンダース・オロフソン「勝ててとてもうれしい。No.81ダイシンシルビアを抜いた
ときは他のクルマとも争っていたので結構ハードだった。マツダ(No.7 RE雨宮
SuperG RX7)もいたし、速いクルマも遅いクルマもいた。コーナーをうまく抜けれ
ばストレートの終わりで追い抜くことができるのはわかっていたが、あのクルマの
ほうがストレートで若干速かったので、かなり接近して脱出スピードをさらに上げ
るようにしなければならなかった」
No.37 カストロール・トムス・スープラ(第2レース2位、総合2位)
舘信吾「表彰台に上がれるなんてビックリですね。大先輩たちをさしおいて、こん
なとこ上がっちゃっていいんだろうかって感じです。利男さんのおかげですよ」
鈴木利男「彼は初めてなのに、よく頑張ってくれたよ」
No.37 カストロール・セルモ・スープラ(第2レース4位、総合3位)
竹内浩典「今年はこれまで場を盛り上げるだけで終わっちゃって、表彰台に上がれ
ていなかったんで、最後に上がれてよかったですね。コースは、シケインがあると
抜けないんでちょっとストレスがたまりました。でも、楽しみのレースとしてはよ
かったんじゃないですかね。一度はシケインなしで走ってみたいですけど」
No.3 ユニシアジェックススカイライン(第2レース3位、総合4位)
長谷見昌弘「第2レースは3位です。総合では4位ですかね。ウチのクルマはストレー
トが遅いよ。NSXより遅いんだもん」
No.81 ダイシンシルビア(第2レースGT300 2位、GT300総合2位)
大八木信行「生き残れたレースという感じ。シーズン後半からエンジンも調子よ
かったし、今日は、トータルででも(表彰台は)まちがいないと思った」
木下隆之「フロントとリア、右側2本のタイヤを交換したのはレギュレーションど
おり。自分のパートではマージンを10秒ぐらいかせいだ。トータルで2回ともトッ
プ3に入れた。シリーズ戦じゃないにしろ、みんな頑張ってくれてようやく“シリ
ーズプラス1”で表彰台に上がれた。クルマはまだまだだけど」
No.910 ナインテンポルシェ(第2レースGT300 3位、GT300総合3位)
袖山誠一「玉本選手が後半頑張ってくれた。ピットアウトしたときは4位で、3位ま
でポジションを上げてくれた。ペースカーが入って、フェラーリとダイシンに1ラッ
プ近く先にいかれたのは痛いですよね」
玉本秀幸「抜かれて追い上げての繰り返し。ペースカーのあの入りかたは悔しい。
GT500クラスに左右されるのはつまらないよね。あれがなければ接近戦ができたは
ずだけど、まあ『時の運』ってヤツかな。計時が混乱して、最後がよくなかったね」
No.34 STPタイサンアドバンバイパー
松田秀士「オーバーヒート。第1レースでボクに代わったときから兆候があったん
だけど」
No.100 RAYBRIG NSX
高橋国光「ハブかなにかのトラブルのようです。ブレーキングでクルマがふらつく
んですよ」
No.7 RE雨宮SuperG RX7
松本晴彦「2レース目スタートとしてすぐに、5、6速が入らなくなって、途中は
4速までで走ってたんです。山路さんはさらに4速も入らなくなってピットインし
ました」
山路慎一「シフトリンケージのピンが折れちゃった。松本さんが5、6速が入らないっ
て言うんだけど、最初は入った。あれ? と思ったらグラグラになって、グルグル
回るようになっちゃった」
No.19 RS☆Rシルビア
福山英朗「シフトリンケージが壊れた。ミッションのケースが壊れて直したんだけ
ど、またおかしくなった」
No.25 つちやMR2
小幡 栄「スタートはボクが行った。クルマはバランスも悪くないし、ズルズル滑
るようなこともなく、そこそこ走れたかな。オーバルは今回初めて走りました。シ
ケインはMR2にとっては得意な所。フェラーリやポルシェだとその先の加速が速い。
パーマネントコースとは違うからね。後半、午前中に修理したクラッチを溶接した
ところがどうしても弱くて、また折れてしまったみたい」
No.91 BuddyClub・MR-2
三原じゅん子「2レース目は私がスタートしました。クラッチのトラブルは完全に
は直ってなかったみたいで、そのうえミッションもおかしくなてきたんです」
No.60 ワイズダンロップBPキャバリエ
佐藤久実「パナソニックシケインでのスピンはブレーキロックでした。第1レース
でのデフトラブルは直したんですが」
☆1997年 全日本GT選手権シリーズ GTインサイドレポート 全戦終了となります。
また、来シーズンにお会いしましょう。
GTインサイドレポート班
P.S.GTインサイドレポート、全日本GT選手権にご感想、ご意見などございましたら
GTインサイドレポート班・古屋までメール又は、モータースポーツファン・
フォーラムの国内レース会議室(FMOTOR4F/MES/#10)、GTC Offcial WebSite
(http://www.gtc.infosim.co.jp/)までご遠慮なくお寄せください。
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
NICOS CUP GT ALLSTAR RACE 16 Nov.'97
GT Inside Report インサイドレポート2 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'97GTCスペシャル NICOS CUP GTオールスター戦'97 in ツインリンクもてぎ
☆出場全ドライバー予選日コメント2
No.30 NICOS PORSCHE
山田洋二「初のオーバル体験ですが、アマチュア代表(笑)として頑張ります。コー
ナーで毎周ちょっとずつ、針の先くらいずつギリギリをねらっていくのがおもしろ
いですね。壁が迫ってくるのはちょっと怖いけど、右側を余らせといて右にハンド
ルを切って寄せます(笑)」
茂木和男「オーバルは初めてですが、オールスターに選んでいただけたということ
は名誉なことなので頑張ります」
No.12 カルソニックスカイライン
星野一義「最後の締めくくりだからいいレースをしたいね。クルマはよくなってる
よ。エンジンもいいし、シケインのスラロームのところの動きも。でもタイムはこ
んなものでしょ。オレはもういっぱいだよ。他のスカイラインが速いって? それ
は他のドライバーの腕がいいからでしょう。ウチはドライバーの腕が悪いから
ね(笑)」
土屋武士「あこがれの星野さんと一緒に走れて光栄です。一昨日(木曜日)に電話
がかかってきて、乗せてもらえることになりました。オーバルは、テストでも走っ
ていないんでまったく初めて。どこを走っていいんだかわかんないですね」
No.910 ナインテンポルシェ
袖山誠一「ブレーキングさえ間違えなければシケインの中のターンはジムカーナ。
シケインを出てからはどのラインでも全開ですが、抵抗のないラインを探すのが難
しいかも。GT500はラインによってはテールが流れたりするみたいですけどね。決
勝は、まずチェッカーを受けたい(笑)。相棒にもちゃんと言っておきましたから。
予選では、9月のテストは彼が走っていたんで、ボクのアタック中だったんですが
残りが数分あったんで行ってもらった。明日の朝はやりますよ」
玉本秀幸「袖山さんが『行け』と後半にいってくれたんで、出たらスリップも使い
やすくていいタイムが出た。午前中は速いタイムでは走れなかったので、出てよ
かったですね。コースは、幅が広くて初めて走るとつかみどころがない。GT300クラ
スはパワーもないし、インベタでも回れるぐらい。難しくはないというのが印象で
すね。タイムもブレーキングだけで、シケインの通過速度だけがポイントでしょう」
No.27 TEAM FCJフェラーリ
太田哲也「クルマがコースに合っている。ボクらのクルマはコーナーは速いが加速
が悪いのでスピードが落ちすぎると辛い。だから速く走れるサーキットとそうでな
いサーキットがはっきりしてしまうのだけれど、ここはそれほど落ちすぎないので
いいようだ。ただコースはあまりおもしろくはないね。『さあ抜こう』とするとシ
ケインだから。シケインがないほうがいいよ。それと抜き場がなくてタイム差が2
秒もあっても抜けない。レース? いいとこいくんじゃないか。悪くないと思う」
アンダース・オロフソン「こういうコースというのはひとつの新しいコンセプトで
しょう。おもしろいと思う。GTでオーバルを走るなら安全性を確保するためにシケ
インは必要なのだろうし、タイヤメーカーも心配しているのでわかるが、自分とし
てはシケインがないほうがよい。現在スピードがどのくらいなのかわからないが、
おそらく240~250km/h くらいかな。でも自分としてはもっと速いほうがおもしろ
い。ここは抜き場がないのは確かだけど、もともとオーバルコースでのレースとい
うのはそういうものだ。重要なのはトップ3に入ることで、明日の朝のトップクォ
リファイのアタックです。クルマも良いし自信はある。明日はいいレースができる
と思う。クルマがコースに合っているようだ」
No.81 ダイシンシルビア
大八木信行「コースはウチのクルマにはマッチしてるみたいですね。明日また頑張
ります」
木下隆之「ここ10何年も谷田部を走っているからバンクは慣れてるんだよ。シケイ
ンもジムカーナ上がりだから得意なんだ。いつものレースと違ってGT500のスリップ
が使える最後の混走のセッションがよかったね。5周のうち1周でも使えればタイム
が出ちゃう。単独で走るのバカみたいだよね。なんとか明日もスリップ使いたいね。
え、ダメなの? オレだけずっと走ってて次の人が入ってきてスリップ使って…
ってダメ? トップクオリィファイは、当然ポールねらいます。失うものはないか
らスピン覚悟で。決勝は、初めてのことだし、じっくり回って、せっかくだから勉
強して帰ろうかなと思います」
No.60 ワイズダンロップBPキャバリエ
佐藤久実「オーバルでも変則でしょう。せっかくだから完全なかたちで走りたかっ
たけど、危険という判断だからしょうがないと思う。今回のレースは、シケインで
は絶対に抜けない。GT500がGT300を抜けないし、GT300同士でも抜けない。ストレー
トからのブレーキングしか抜けないし、レースが読めないですね。オールスター戦
なんで楽しみつつ、安全最優先で行きます。予選では、最後の10分から15分のとき
に乗れた。コースに慣れただけ。9月のテストも私が乗ると雨が降った。もてぎとは
相性が悪いみたい(笑)。シケインもキライ!」
田中実「オーバル、ボクは好きですよ。走るの楽しいし、単純だから。シケインは
個人的にはあまり好きじゃないけど。明日はクルマなりに走るしかないでしょう。
ダート、サーキット、オーバルにそれぞれ合ったクルマがあるはずですから。予選
では、トップ3に入っていたのに、逆転されてがっかりでした。でも、クルマもだ
んだんよくなってきますし、決勝はなるようにしかならんやろと思っています。FF
はブレーキングで飛び込めるメリットと、ハンドル切るときの加速のデメリットは
ありますが、このサーキットはFFの苦手な点が少ない。決勝のスタートは久実さん
なんで、彼女の頑張り次第ですね。表彰台ぐらいは行きたいですね」
No.7 RE雨宮SuperG RX7
山路慎一「コース自体はいいんですけど、クルマのセッティングが必要ですね。バ
ランスはいいけどグリップ感がいまいちで、ボディ剛性がバンクに負けてる感じ。
スライドが多いし、スピンしても挙動が乱れないからわからないぐらい。コースは、
あまりにも攻めどころが少なすぎて。そのくせ気を抜かないで走らないとタイムが
ガクンと落ちる。ストップ&ゴーなんで苦手なコースかな。バンクは初めてなんで
すよ。谷田部のテストなんかも全部断ってたから(笑)。ああゆうのはクルマ壊し
たりしてイヤでしょ。観てた方が迫力あっていいでしょう。スピード感もあるし
カッコいい。決勝は、久びさにボクがスタートいくんで、抜けないと思うけどトラ
イはしようかと思ってる。ピットイン・アウトは長いピットロードで制限速度もあ
るし、このあたりもポイントになるでしょう」
松本晴彦「オーバルは11月5日にテストで初めて走りました。フレッシュタイヤで
出て最初のターンはきつかった。シケインのブレーキングポイントにマークがない
んで、探ってたらパイロンに接触しちゃうんです」
No.71 シグマテック911
星野薫「シケインはその辺のジムカーナやってるみたいだし、高速は速いし妙な感
じ。グループCの始まったころにセリカで走ったデイトナは完全なオーバルでした
が…。明日のレースはギアを4800回転でシフトするなど細かいセットをしていきま
す。クルマもよくなってきていて、城内も乗れてきている。バタバタで出場が決まっ
て大変でした」
城内政樹「オーバルは初めてですが、あんまりおもしろくないですね。コーナリン
グ中のすごいGっていうのはない。雨だと全開はガッツ要りますね(笑)。お客さ
んに喜んでもらうレースをしたい。できる範囲で頑張ります」
No.25 つちやMR2
長島正興「CARTのテストは見学に来ましたけど、観てるとおもしろいコースですね。
できればシケインなしで走りたかった。クルマはいつもどおり。与えられた仕事が
できればと思います」
小幡栄「一昨日、電話がかかってきて急遽乗ることになりました。(GTは)'94年に
ケガニポルシェでGT2クラスのタイトルとって以来です。正興くんがファーストなん
で、セカンドドライバーの仕事をするだけです。バンクのなかでフル加速するのは
スリリングで怖い。ロードコースから比べると“大運動会”みたいで、グリーンも
ないし自由自在だけど、速度が高くてフェンスに近いのは不気味。シケインがない
とGT300でも気持ち悪いでしょう。ピットレーンに入るのは新宿の地下駐車場のス
ロープみたいで気持ち悪いね(笑)」
No.91 バーディークラブ・MR-2
松永雅博「1ターンのシケインが追加されたんで、ギアが合わなくなって6速に入
らなくなった。オーバルもシケインがあるから3周で飽きるよね(笑)。踏みっき
りのGT300クラスは、いかにインをうまく走るかが課題ですね。フロントタイヤが温
まらない傾向にあるクルマなんで、冷えているとつらい。レースはやってみないと
わからないけど表彰台に向かって頑張ります」
三原じゅん子「オーバルも、9月は私は2周ぐらいしか走っていないんです。今日
も、最初はちょっと気持ち悪くなったんですけど、予選はそれを感じる間もなく終
わってしまいました。20分ぐらい乗れたから、どこ走っていいのか、だいぶわかっ
てきました。スタート? そんな怖いことはしません。赤旗、クラッシュ、ペース
カー、ペナルティを受けたりして、気づいたらいいところに居れればというシナリ
オがあります。ノーミスでとりあえずいければ。田中実選手には勝とうかな(笑)。
だって、昔はほんとうに優しかったのに、子どもができたら冷たいんですもん。私
と女房と、女房を取ったのね(笑)」
No.17 東京科芸専:REロードスター
野上敏彦「SUGOでオイルクーラーのタンクが壊れて今回は別のものに変えました。
シケインはジムカーナみたいな感じで、バンクにしても谷田部やマツダのテストコー
スに比べたらたいしたことないし、コース幅も広いしどこでも走れる感じですね。
まあバンクの下のほうだけですけど(笑)。遅いクルマですし、ロードスターの
ファンに楽しんでもらえればと思っています」
細野智行「谷田部とかBSのテストコースなんかはよく走ったんですが、ここはそん
なにカントもないし、乗っていて気持ちもいい。シケインは今日が初めてですが、
アイポイントが近いんで、ターンの角ギリギリをねらうと反対側が見づらい。未成
熟なクルマだけど、コーナーが少ないんでチャンスはあると思います」
No.19 RS☆Rシルビア
予選序盤に織戸学が第1シケインでマシン右前部をクラッシュさせてしまった。
「第1シケインの最後のところ、立ち上がりのところで滑って、コース外側の壁に
当たってしまいました。そのまま壁沿いに滑るように行ってしまって…」とのこと。
マシンはモノコックにまでダメージが及んでしまっている。福山英朗によれば、
「選手権戦なら直しちゃうでしょうけど、今回はちょっとムリっぽいかなあ」との
こと。決勝出場は難しいと思われたが、徹夜で修復してきた。
No.88 JLOCディアブロGTR
和田孝夫「またミッショントラブルや他のトラブルが出て、あまりまともに走れな
かった。(最高速が速いといわれるが)速度が乗ってきたところでもうブレーキだ
から、最高速はあんまりスープラなんかと変わらないんですよ。ブレーキがだんだ
ん深くなってきちゃうし…」
和田久「ブレーキがきついですね。フル加速とフルブレーキの繰り返しですから、
一番冷えにくいんですよ。60周走ったら結構ヤバイかも」
No.26 タイサンスターカードRSR
鈴木恵一「エンジンが壊れちゃった。スペアはないし、パーツもないんで出られな
い」
新田守男「オーバルって言えるんですかね? 真っ直ぐが速いクルマが勝つだろう
けど、抜けないんじゃない? ウエットだと思ったよりGT500に離されない」
☆決勝日レポート
◎高橋国光に強力な応援団現る
初のオーバルレースがようやく開催にこぎつけ、ややホッとした表情の高橋国光GT-A
会長。そんな国さんに力強い応援団が現れた。「あさま会」というクラブの皆さん
なのだが、どう見ても全員が国さんよりかなりお歳が上。うかがったところによる
と、日本のモータースポーツ黎明期に行われていた伝説のオートバイレース、「浅
間火山レース」の第1回大会に出場された選手の方と関係者の方のクラブとのこと。
「ボクの大先輩たちですよ。なにしろボクが出たのは18歳のときですからね、ボー
ヤって呼ばれてたんですから…」と国さん。日本の大ベテランも、先輩には頭が上
がらないようすだった。
No.19 RS☆Rシルビア
中村吉明監督代理(RS中春)「フレームまでいっちゃって、アドバンの方の紹介で
茂木町のすぐそばの鈑金屋さんを紹介してもらえたんです。関川さんという茂木町
町会議員の方のところです。持っていったのは夕方の5時頃。フレーム修正をやっ
てもらいました。フレーム修正をやっていただけるところがみつかったのと、NISMO
のほうでスペアパーツが用意されていたのと、スポンサーのほうでも出てほしいと
いう意向があったので、マシンを直すことを決定しました。フレーム修理の後は、
夜中の1時ごろにクルマが戻ってきたんで、ラジエター、インタークーラー、それ
に伴う配管、導風板、ボンネット、フロントスポイラーといった前回りのパーツす
べての修理にとりかかりました。みんながカッティングシートを貼ってくれたりな
ど協力してくれました。決勝までになんとかと思っていたんですが、できれば朝の
ウォームアップまでに間に合えば、クルマを調べられますから。8時20分のフリー
走行に5分遅れでようやくクルマが直りました。フロントスポイラーが間に合わせ
のものなんで、これはこの後、直します」
福山英朗「よくやってくれました。コースイン遅れてタイヤが温まらずでしたが、
大丈夫と思う。スポイラーはこれからやってくれると思います」
No.2 ZEXELスカイライン
エリック・コマス「ボクの昨日のタイムを誰も上回っていなかったのでポールポジ
ションはわかっていた。だからアタックしなかったんだ。レースに向けてタイヤを
いたわるためにね。クルマの調子はいいよ」
鈴木亜久里「昨日のタイムでポールポジションだからムリなアタックはしなくてい
いと言ったの。タイヤをキープするために」
No.556 KURE R33
トップクォリファイでパイロンにタッチ、タイム更新はならなかった。影山正彦は
「タイヤが温まらなくてリアがスライドして当たってしまった。ほんのミリ単位
だったんだけど…。頭からつっこんだわけではないし、昨日は当たってペナルティ
取られなかった人もいるのに、ちょっと納得いかない」と、ややおかんむり。
No.25 つちやMR2
小幡栄「昨日はあまり踏んでいなかったけど、少し踏み出しました。クルマは結構
安定しているし、昨日はターボ系に若干のトラブルが出ていたんですが、状況が少
しよくなったので今日はおもしろいかな、と。昨日は正規のパワーが出ていなかっ
たと思うんです。でも今朝のモーニングプラクティスではフェラーリが速かったの
ですが、そのすぐ後くらいまで行けていたので今日は楽しいかな、と思います」
No.91 BuddyClub・MR-2
松永雅博「ウォームアップでクラッチトラブルが出た。直せるようなら2レース目は
出るが、エンジンを下ろさないといけないんで結構大変だと思う。今までミッショ
ントラブルはあったけれど、クラッチがいっちゃったのは初めて」
No.27 TEAM FCJフェラーリ
アンダース・オロフソン「今朝のトップクオリファイではすごくいいタイムを出し
たはずだったのだけれど、残念ながらパイロンのひとつにタッチしてペナルティを
受けることになってしまった。ラップタイムはかなりいいので、いいレースができ
ると思う。もちろん我われの目標はGT300 クラスで1位になることだ。ポルシェも
シルビアも昨日は速かったのでかなりハードなレースとなるだろうけど。我われの
フェラーリに大きく有利な点はないが、コーナー以外のところではマシンのシェイ
プがいいということで、ストレートのトップスピードが高いということはある。そ
れでも富士よりもトップスピードはかなり低い。だから大きく有利ということはな
い」
No.910 ナインテンポルシェ
玉本秀幸「タナボタだから(笑)。やられたと思った。朝はタイヤが温まらなかっ
た。コーナーは他のクルマのほうが速い。決勝はトップをキープして戻りたい。30
周以上ボクが乗るみたい」
◎GTC最終戦インサイドレポート訂正
No.57 SiFo Spider Ver.GTについて、SiFoの藤井代表の言葉として「エンジンと
ミッションを3基ずつ持っている」旨の記述がありましたが、実際には「エンジンは
クリオ・マキシ用のものをベースに高回転に耐えるようにヘッド部分をチューンし
たものを1基のみ持っています。ミッションはワンメイクレース用6速LSDなしを3基、
LSD付6速を1基持っていますが、今回は交換の容易さからLSDなし6速を持ち込んで
います」ということでしたので訂正させていただきます。またNo.57 SiFo Spider
Ver.GTは、レース終盤エンジンにトラブルを抱えながらも総合32位で完走しました。
*インサイドレポート3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
NICOS CUP GT ALLSTAR RACE 16 Nov.'97
GT Inside Report インサイドレポート1 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'97GTCスペシャル NICOS CUP GTオールスター戦'97 in ツインリンクもてぎ
☆出場全ドライバー予選日コメント1
No.2 ZEXELスカイライン
鈴木亜久里「オーバルといってもストレートとシケインの組み合わせだけで、立ち
上がってからはほとんど全部全開だからね。まあ、観てるお客さんにはほとんど全
部観られるから、こういうエキジビジョンのレースとしてはおもしろいんじゃない
かな。走るほうとしては、なかなか抜けないし最初はつまんないと思った。でも、
スピードは出ているし、それはそれなりにおもしろいよ。スカイラインも結構調子
いい。選手権のかかったレースなら別だけど、エキジビジョンのレースだからファ
ンの前で気持ちよく抜きつ抜かれつするのが大事。おもしろいレースができればい
いね」
エリック・コマス「オーバルは大好きだよ。でもシケインがあるのが残念だね。安
全性に関しては二つ目のシケインが上りながらのシケインなのでちょっと危険だと
思う。抜き場はまったくない。今日は暫定ポールを決めたが、非常に拮抗した戦い
だった。1回目の公開練習のときはウエットのなかで2位より3秒速かったけど、
2回目はコンマ5秒、予選ではコンマ2秒差もなかった。各マシンの差はほんとう
にわずかだった。ボクのクルマは悪くなかった。速く、そして非常にコンスタント
に走れるんだ。47秒台を4回か5回マークした。競争力には満足しているよ。この
調子でいって明日のトップクオリファイでもポールポジションを奪ってレースでも
勝ちたい。GTCは開幕戦で優勝したので最後のレースも優勝で飾りたい」
No.38 カストロール・セルモ・スープラ
金石勝智「クルマの調子はいいです。シケインや高速区間は、セットアップでだい
ぶフィーリングが変わるんですが、かなりいい感じです。スピンするくらいいって
みようと思うくらいですから(笑)。スピンしたのは、ZEXELスカイラインがシケイ
ンのブレーキングで100mの看板までいってるって聞いたもんで、そこまではいけな
いにしてもシケインって書いてある看板と100mの看板の間でかなり100mに近いとこ
ろまで我慢したら、止まりきれませんでした(笑)。あ、もうムリや、とは思った
んですけどね。でもなんかZEXELだけ立上がり加速が速くありません? あれだけ3
リッターってことはないでしょうね(笑)。明日はスタート順位とピット作業が重
要になるでしょう。できるだけトップクォリファイで前にいて、なんとか優勝した
いですね。このオーバルでのレースというのは、運転している我われもそれなりに
おもしろいですよ。来年以降もやるのならちゃんとしたレースをしたいですね。そ
のためにはオーバルに合わせたちゃんとしたクルマやタイヤが必要となるでしょう
が。でもそれだけの魅力はあると思いますよ」
竹内浩典「シケイン以外は全開なんで、抜けないのが辛い。予選でいいところにい
ければ(決勝も)いけると思います。金石くんはシケインの抜けかたがうまい。自
分はシケインがどうもジムカーナに見えちゃって…。なぎ倒しそうです(笑)」
No.37 カストロール・トムス・スープラ
鈴木利男「ほんとうのオーバルじゃないからね。ただ、ハンドルは右だし、そうい
うクルマ(オーバルを走るクルマ)じゃないから(シケイン設置もやむをえない)。
まあ、これはもう単純にお祭りだから。抜き場所は全然ないし。でもお客さんが
喜んでくれるなら。クルマはまあそれなりです。加速しながらバンクに入って、バ
ンクの中でどれだけ踏めるかで、タイムに差が出るみたいですね。ただだれもレー
ス中にバンクのなかで競り合った経験がないわけでしょ。だから危ないことは危な
いですよね。とくに後半タイヤがタレてきたときは危ないでしょう。GT300のクルマ
を抜くときはスピード差があるのでいいんですけど、GT500同士だと抜くのはかなり
難しいですよ。後ろから抜きに出たら前のドライバーがいったん前に行かせてくれ
ればいいですけど、みんながそう思ってるわけじゃないですからね。ということで
明日はピット作業の勝負になるでしょう。ま、ウチはピット作業いつも完璧ですか
ら、なんてね(笑)」
館信吾「オールスターに出られることになってとっても光栄です。緊張してます
が、利男さんの足を引っ張らないように頑張ります。スープラに乗るのも初めてで
すし、オーバルも初めて。両方に慣れなきゃいけないんで結構大変です」
No.18 avex童夢無限NSX
黒澤琢弥「シケイン作っちゃったらおもしろくないよ。ブレーキは別にキツくはな
いよ、ウチのクルマはね。でもGT-Rは速いよな。なんかインチキしてるんじゃねえ
の(笑)」
山本勝巳「シケインがあるので抜けない。ローリングスタートといってもスタート
してすぐにシケインだから前に出られない。予選で前にいないと苦しいと思う。抜
きどころとしてはシケインの入り口だろうけど、ストレートではスープラにおいて
いかれるので抜けない。とにかくトップクォリファイで前にいくしかないですね」
No.100 RAYBRIG NSX
高橋国光「テストのときより第1シケインの数をひとつ増やしました。これは第2
シケイン手前での最高速度を抑えるためです。シケインを設けるのにはいろいろ意
見があると思いますけれど、現時点ではこれが最善の方法だと思います。このコー
スでNSXは結構いいみたいです。最高速度も高いですし、スラロームもいいです。た
だ立ち上がり加速だけはターボ車においていかれそうですけどね」
飯田章「ホントは3位だったんですけど、パイロンタッチってことでペナルティを
とられちゃいました。パイロンに触った覚えはないんですけどね。このコースはエ
ンジンパワーと、ブレーキの効きと、ドライバーの慣れが重要なポイントでしょう
ね。NSXはシケインのスラロームのところはいいんですけど、立ち上がり加速はやっ
ぱりちょっと鈍いですね。ただ思っていたよりだいぶいいと思いますよ。それと、
このレースそのものも思っていたよりずっとよさそうですね。おもしろいかもしれ
ない。だってどうなるかだれにも展開がわからないし、お客さんはコースが全部見
えるからすごく楽しいでしょうしね。運転するほうはそんなに楽しいわけではない
ですけど、ま、お祭りですから。サービスですよ、サービス(笑)」
No.5 5ZIGEN SUPRA
田嶋栄一「ブレーキがきついということはないが、ストレートから急ブレーキなん
で止まりきれないことはあるかも。タイヤは、ウチとしてはいいんだけど、他との
比較はちょっとわからない」
ヒロ松下「日本のレースは88年のF3以来。ハコのレースは13、4年ぶりです。コース
は、シケインがちょっといやらしいですが、タイヤとか安全性とかを考えればしか
たないでしょう。アメリカのオーバルに比べると路面がスムーズです。パナソニッ
クコーナーは踏みっぱなしでいっても速すぎなくていい感じです」
No.556 KURE R33
影山正彦「気分は“デイズ・オブ・サンダー”のトム・クルーズだね(笑)。オー
ルスターとはいえ、お祭りの雰囲気はないよね。やり出せば真剣勝負だし、適当に
走っていいともいわれていない。クルマは97年モデルのモノコックを直して、本来
の97年モデルを持ってきています(注:GTC最終戦の予選で97モデルをクラッシュさ
せたため、決勝は急遽96モデルを使用した)。オーバルは谷田部とか日産、BSのテ
ストコースで経験しています。思ったよりバンクもついてる。コース幅も広いし路
面の仕上がりもきれい。シケインは危険な部分もあるが、シケインがない場合の全
開も危険だから、一長一短でしょう。走ってみたら、すごくこのコースとスカイラ
インの相性がいいみたいなんですよ。だから俄然やる気出てきちゃいました。まず
はトップクォリファイで前にいきたいですね」
近藤真彦「9月にテストしているので初めて走ったわけじゃないけど、今日(土曜
日)朝チョイ濡れのときは怖かった。オーバルはあんまり慣れていないから怖さは
ある。ドライで走れたときはクルマの感じもいいです。グリップ感のなかったMINE
なんかとはコースも全然ちがうし、クルマを降ろした瞬間からいい状態で、思って
たよりいい感じです。今年のレースの締めくくりなんで、緊張感を持って上位をね
らっていきたい」
No.36 カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「スープラとこのコースとの相性はまぁそれなりですね。スラロームのと
ころも、比較するものがないからなんとも言えないけど、それなりなんじゃないで
すか。ただ運転してて決して楽しくはないよね。それにレースになったら前のクル
マを抜けないでしょ。抜きに出たら危ないですよ。やればわかると思うけど。とに
かく事故がないことを祈りますね。ま、でも、やるっていうことだから、とにかく
頑張りますよ。あと決勝はピット作業が重要になるでしょうね」
片山右京「オーバルはまったく初めてなんです。怖いですよ。全然慣れてなくて、
(練習走行中)コースインして(左に行くべきところを)右に行こうしちゃったり
とか、そういうレベルですから…(苦笑)」
No.3 ユニシアジェックススカイライン
長谷見昌弘「今朝(土曜日)来たらシケインがひとつ増えてて驚いちゃったよ。お
かげで全然ギア比が合わなくなっちゃって、大慌てでギア換えたんだけどね。でも
シケインをオーバルコースに作るのは、僕にとっては全然おもしろくないことなん
だ。だってせっかくこういうコースなんだから、そのままやればいいと思うでしょ。
ま、でもレースが始まってしまえば、バンクやストレートでズバッと抜くシーンが
あちこちであると思うんで、お客さんは楽しめると思いますよ」
田中哲也「スカイラインはストレートが遅いからシケインで稼がないとね。遊びの
レースですけどやっぱり勝ちたいですから、始まったらみんな真剣ですよね」
No.34 STPタイサンアドバンバイパー
松田秀士「ドライだと踏んでいるだけという感じだね。コースについていえば、
オーバルを使ってGTをやるということになるとこういう方法しかないでしょう。安
全性に関してはそれなりに保たれていると思う。ただシケインへの進入のブレーキ
ング時と立ち上がり時に当てられると危ないけど。レース? なかなか抜かせてく
れないんじゃないかな」
土屋圭市「いやあ、おもしろくないよ。シケインなんか作っちゃうと、まっすぐ
ガーって行ってUターンして帰ってくるだけでしょ? 茨城の暴走族(笑)みたいな
もんだよ」
No.39デンソーサードスープラGT
影山正美「今年はチャンピオンになれなかったけど、来年はなれるように頑張りま
す」
谷川達也「シケインはうれしくないですね。フルブレーキングして、そこからフル
加速だから、ゼロヨンみたいなもんですよ」
*インサイドレポート2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
NICOS CUP GT ALLSTAR RACE 16 Nov.'97
Race Report 決勝レース FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'97GTCスペシャル NICOS CUP GTオールスター戦'97 in ツインリンクもてぎ
☆トップクォリファイ・レポート
決勝レースに先立ち、参加するのは15日に行われた公式予選上位によるトップ
クォリファイが行われた。ツインリンクもてぎのスーパースピードウェイの上空に
は雲がかかるが雨の心配はないようだ。トップクォリファイは、代表となる1人の
ドライバーが1周のウォームアップの後に1回のアタックラップという1発勝負に
なる。なお、タイムが15日の予選タイムを上回った場合のみ、タイムが更新されて
順位が変動することになる。
定時の午前9時に、まずGT300クラスの予選クラス1位から3位までがアタック。
最初にアタックしたNo.81ダイシンシルビアは木下隆之が52秒683で予選タイムを更
新して、暫定クラス2位となる。続いてNo.27 TEAM FCJフェラーリのA.オロフソン
が予選タイムを上回ったが、シケインのパイロンに車体が触れてしまったため、ペ
ナルティでタイム無効となった。GT300の最後No.910ナインテンポルシェの玉本秀幸
はタイム更新は成らず。この結果、GT300は予選結果の2、3位が入れ替わり、クラ
ス・ポールがNo.910、2位にNo.81、No.27という順位となった。
引き続きGT500クラスがアタックに入る。最初は予選7位のNo.556 KURE R33、影
山正彦。影山は47秒台と予選のタイムを更新したが、彼もまたパイロンに触れてし
まいタイム取り消し。続いて、No.5 5ZIGEN SUPRAの田嶋栄一、No.100 RAYBRIG NSX
の飯田章、No.18 avex童夢無限NSXの黒澤琢弥、No.37 カストロール・トムス・スー
プラの鈴木利男、No.38カストロール・セルモ・スープラの金石勝智、そして最後に
暫定ポールポジションを取ったNo.2 ZEXELスカイラインのE.コマスがアタックし
た。だが、昨日より気温が低く、1周のウォームアップではタイヤが十分暖まらな
かったのか、No.37が47秒台に入れたのみで昨日のタイムを上回るマシンはなく、結
果的に昨日の予選のままで終わった。
☆第1レース
ZEXELスカイラインがポール・トゥ・ウイン
GT300はFCJフェラーリが初勝利
No.26タイサンスターカードRSRは15日の練習走行時にエンジンを壊したため、第
1、第2ともの決勝レースを欠場。No.91 BuddyClub MR2は朝のフリー走行時にク
ラッチ・トラブルが発生し、修理が間に合わず第1レースは欠場となった。
11時ちょうどにローリングスタートが始まった。予定された5周のローリング走
行の後、23台が一斉にスタートを切った。ポールポジションからスタートしたNo.2
ZEXELスカイライン/E.コマスは先頭を保ったまま、第1ターンに進入。これにNo.
38カストロール・セルモ・スープラ/金石、No.37カストロール・トムス・スープ
ラ/利男の2台のスープラが続く。さらにNo.18 avex童夢無限NSXが続くが、背後に
は予選6位のNo.5 5ZIGEN SUPRAがNo.100 RAYBRIG NSX/飯田をかわして第2ターン
へと向かった。
No.2、No.38、No.37は一歩抜け出すが、No.18とNo.5、No.100は一団となって走行
し、シケインではサイド・バイ・サイドと接近戦を展開する。3周目にはこれに加
えてNo.556 KURE R33/正彦が加わり、4台のバトルとなる。午前のトップクォリ
ファイではパイロンタッチで無効になったものの47秒台を記録し、好調な様子を見
せていた。だが、7周目に第1ターンのシケインに進入したNo.18とNo.5が接触。
このあおりを受けて、直後に付けていたNo.100とNo.556も接触し、No.556は左のフ
ロントを壊してコース上にストップしてしまった。No.18も一旦ピットへと入る。
No.556をコース上から排除するために全周に渡ってイエローコーション(徐行走
行)となり、4周に渡ってセーフティーカーの先導による走行となった。
再スタートでも、No.2はトップを譲ることなくレースをリード。これにNo.38、
No.37、そして中団の混乱を上手く抜けたNo.36カストロール・トムス・スープラの
片山が4番手に上がった。24周目に予選13位から7番手まで順位を上げてきたNo.
12カルソニックスカイラインが他車と接触し、ラジエターを壊してピットイン。そ
のままリタイアとなる。28周目にはNo.39デンソーサードスープラGTがエンジント
ラブルでこれもレースを終える。
30周前後になると各車規定のピットインを行い出す。No.36は31周目にピットイ
ンしたが、マシンにオイル漏れが発見されて関谷に交代することなくガレージへと
入った。
2番手のNo.38は31周目に。一方、33周目にはトップのNo.2がピットイン。非常
に速やかにドライバーコマスから亜久里へと交代し事実上のトップを保ったまま
コースに戻った。この結果、No.2とNo.38の間隔は約10秒と開く。3位にはNo.37、
続いて後方からじわじわと上がってきたNo.3ユニシアジェックススカイライン、
No.30 NICOS PORSCHE、No.34タイサンアドバンバイパーとなった。そしてレース後
半は大きな波乱なく、そのままNo.2が逃げ切った。
GT300クラスもスタート後はクラスのポールのNo.910ナインテンポルシェ/玉本
がトップで逃げるが、第1ターンでGT500クラスにパスされる際にギア抜けを起こ
し、シケインをショートカットしてしまい、ペナルティーで後方へと下がる。これ
に代わってトップに立ったのがNo.27 TEAM FCJフェラーリ/オロフソン。予選でク
ラッシュし、一晩でマシンを修復してきたNo.19 RS☆Rシルビア/福山が2番手に、
3番手にはNo.81ダイシンシルビア/木下となった。後半戦は大きな変動はなく、
このままNo.27 TEAM FCJフェラーリが優勝した。
☆第2レース
ZEXELスカイラインがパーフェクト・ウィン!
予選、第1、第2レースを制して総合優勝
GT300はTEAM FCJフェラーリも連勝でクラス総合優勝となる
第2レースは第1レースの成績順にスターティング・グリッドが決定される。こ
れによって、ポールポジションからは第1レースで勝ったハンデウエイト30kgを背
負いNo.2 ZEXELスカイラインが、セカンド・グリッドには同20kgのNo.38カストロー
ル・セルモ・スープラとなった。
そして14時定刻に第2レースのローリングが開始される。第1レース同様5周の
ローリングの後、スタートが切られた。No.2 ZEXELスカイライン/コマスはここで
も好スタートを切り、トップを脅かされることなく第1ターン&シケインをクリア。
2番手のNo.38カストロール・セルモ・スープラ/金石もその差1秒ほどでNo.2を追
う。3番手にはNo.37カストロール・トムス・スープラ/利男(ハンデ10kg搭載)、
4番手はNo.3ユニシアジェックススカイライン/田中と続く。7周目に8番手争い
をしていたNo.88 JLOCディアブロGTRとNo.39が第1ターンのシケインで接触。僅差
で競っていたNo.5 5ZIGEN SUPRA/松下を巻き込み3台がスピン。右リアを壊した
No.88はその場でストップ。左フロントを壊したNo.39はピットまで戻ったものの、
結局こちらもリタイアとなった。この直後に第3ターンのシケインでNo.38もスピン
し、クラッシュは免れるものの4番手に順位を下げた。この時にコース上をクリア
にするために、セーフティーカーがコースに入り、7周に渡ってパレードラップと
なった。
再スタート時点では、トップNo.2、2番手No.37、No.3、No.38、そして8番グリッ
ドから順位を上げてきたNo.18 avex童夢無限NSx/黒澤が5番手に。6番手にNo.30
NICOS PORSCHE/茂木、そして7番手に付けていたNo.34タイサンアドバンバイパー
/松田が17周目に緊急ピットイン。第1レースから兆候が出ていたエンジンのオー
バーヒートが限界に達したということで、健闘を見せていたが残念ながらリタイア
となった。
また、驚異的な追い上げを見せていたのはNo.12カルソニックスカイライン/星野
一義だった。スターティングポジションは21番手で、20周時点では8番手にポジショ
ンアップしていた。No.100 RAYBRIG NSXがその後ろ9番手。この後ろに付けるNo.556
KURE R33/近藤は6速ギアが使えなくなるという状況で苦戦を強いられていた。
トップ争いではまず33周目にNo.2がルーティンのピットインを行い、約18秒でタ
イヤ交換と亜久里へ交代を果たした。一方、2番手のNo.37も次の周にピットイン
し、こちらも19秒ほどでタイヤ交換と舘信吾へのドライバー交代を行う。差が出た
のはピットアウト後のラップタイムだった。亜久里はすぐに49秒後半から50秒弱で
走行したのに対し、舘は最初の数周を53秒台で走行。この経験の差が差となってし
まった。結局、1、2番手の差はこれで一気に15秒以上となる。この後は両者時に
49秒台中盤で走行したが、No.2 ZEXELスカイラインは全く苦戦することなくマシン
をゴールへと進めた。そして、15日の練習走行、そして予選、今日の第1、第2の
決勝レースをすべてトップで終わり、パーフェクトな総合優勝を飾った。2位はNo.
37カストロール・トムス・スープラ(総合でも2位)、3位には手堅く走りきった
No.3ユニシアジェックススカイライン(総合4位)となった。No.38カストロール・
セルモ・スープラは第2レース4位となり、総合で3位に入った。
GT300クラスは、第1レース優勝のNo.27 TEAM FCJフェラーリがハンデ20kgを載
せ、クラストップから、2番グリッドからはNo.19 RS☆Rシルビア(ハンデ10kg)か
らスタート。No.27の太田は序盤トップを守るが、2番手のNo.19の福山はシフトリ
ンケージのトラブルで徐々に遅れ出す。これに代わってNo.81ダイシンシルビア/木
下が2番手に上がった。GT500のクラッシュ車両の排除のために行われたセーフ
ティーカー・ランで1、2番手の差は詰まって、再スタート後はこの2台のマッチ
レースとなる。ルーティンのピットストップ時間の差で、No.81(大八木)がトップ
に立つが、38周目にNo.27(オロフソン)が逆転し、そのままゴール。No.27 TEAM
FCJフェラーリは第1、第2レースを制してGT300クラスの総合優勝となった。第2
レース2位となったNo.81ダイシンシルビアは総合クラス2位に入賞。第1レースで
クラス4位、第2レース3位となったNo.910ナインテンポルシェが、総合クラス3
位でシーズン最後の表彰台を得た。
☆総合優勝
No.2 ZEXELスカイライン
鈴木亜久里
「今日はエリックがずっと頑張ってくれて、ボクはミスしないように最後までもっ
てっただけ。みんなエリックのおかげですよ」
エリック・コマス
「今年のGTC開幕戦をニッサン車で優勝して、今年最後のレースもニッサン車で優勝
できた。最高だよ。クルマは快調だったけど、第1レース優勝で課せられた30kgの
ウエイトハンデは若干キツかった。ブレーキングとシケイン内のグリップでちょっ
と効いた。でも優勝できてうれしい。ブリヂストンにお礼を言いたい」
☆GT300クラス総合優勝
No.27 TEAM FCJフェラーリ
太田哲也
「ホントにうれしいときは『うれしい』っていう言葉しか出てこないもんなんです
ね。第1戦のときはホントにビリで、どうなっちゃうかと思いましたが、ここまで
来れたのは応援してくれるみなさんのおかげです」
アンダース・オロフソン
「勝ててとてもうれしい。No.81ダイシンシルビアを抜いたときは他のクルマとも
争っていたので結構ハードだった。マツダ(No.7 RE雨宮SuperG RX7)もいたし、
速いクルマも遅いクルマもいた。コーナーをうまく抜ければストレートの終わりで
追い抜くことができるのはわかっていたが、あのクルマのほうがストレートで若干
速かったので、かなり接近して脱出スピードをさらに上げるようにしなければなら
なかった」
☆TV放映
11月24日(月・振替休) 11:00am~12:15pm
テレビ東京系6局
テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/
テレビせとうち/ティー・エックス・エヌ九州
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
《訂正》
・ #3026及び #3027中のゼッケン88番はスカイラインGTRではなく
ディアブロGTRの誤りでした。お詫びして訂正いたします。
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686) *
NICOS CUP GTオールスター戦 -RIJ- (1997-11-16) Final-Results
For NICOS CUP GT Allstar Race ツィンリンクもてぎ(J) : 2.414km
<>
P No. Car---------------------------- Heat1---- Heat2----Total-
1 2 ZEXELスカイライン 10 10 20
2 37 カストロール・トムス・スープラ 8 9 17
3 38 カストロール・セルモ・スープラ 9 7 16
4 3 ユニシアジェックススカイライン 7 8 15
5 30 NICOS PORSCHE 6 3 9
6 36 カストロール・トムス・スープラ 6 6
7 18 avex 童夢 無限 NSX 3 2 5
8 5 5ZIGEN SUPRA 4 1 5
9 34 STPタイサンアドバンバイパー 5 5
10 12 カルソニック スカイライン 5 5
11 556 KURE R33 4 4
12 88 JLOC ディアブロ GTR 2 2
13 100 RAYBRIG NSX 1 1
14 39 デンソーサードスープラGT
*****************************************************************
<>
P No. Car---------------------------- Heat1---- Heat2----Total-
1 27 TEAM FCJ フェラーリ 10 10 20
2 81 ダイシン シルビア 8 9 17
3 910 ナインテン ポルシェ 7 8 15
4 71 シグマテック 911 6 7 13
5 19 RS☆Rシルビア 9 2 11
6 17 東京科芸専:REロードスター 4 3 7
7 60 ワイズダンロップBPキャバリエ 6 6
8 7 RE雨宮SuperG RX7 5 1 6
9 91 BuddyClub・MR-2 5 5
10 25 つちやMR2 4 4
****************************************************************
提供:ツィンリンクもてぎ
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
NICOS CUP GTオールスター戦 -RIJ- (1997-11-16) 決勝第2レース(暫定)
For NICOS CUP GT Allstar Race ツィンリンクもてぎ(J) : 2.414km
P No. Driver(s)--------------- Car---------------- Laps--Time -----km/h-
1 2 鈴木 亜久里/E.コマス Nissan Skyline GTR 57 49'51.902 165.56
2 37 鈴木 利男/舘 信吾 Toyota Supra 57 -38.318
3 3 長谷見 昌弘/田中 哲也 Nissan Skyline GTR 57 -42.621
4 38 竹内 浩典/金石 勝智 Toyota Supra 57 -42.904
5 36 関谷 正徳/片山 右京 Toyota Supra 57 -46.854
6 12 星野 一義/土屋 武士 Nissan Skyline GTR 56
7 556 影山 正彦/近藤 真彦 Nissan Skyline GTR 56
8 30 山田 洋二/茂木 和男 Porsche 911 GT2 55
9 18 黒澤 琢弥/山本 勝己 Honda NSX 54
10 27 太田 哲也/A.オロフソン Ferrari F355 53
11 81 大八木 信行/木下 隆之 Nissan Silvia 53
12 910 袖山 誠一/見崎 清志 Porsche 993 RSR 52
13 71 星野 薫/城内 政樹 Porsche 911 52
14 60 佐藤 久美/田中 実 Toyota Cavalier 50
15 91 松永 雅博/三原じゅん子 Toyota MR2 50
16 25 小幡 栄/長島 正興 Toyota MR2 49
17 17 野上 敏彦/細野 智行 Mazda RX-7 47
18 19 織戸 学/福山 英朗 Nissan Silvia 45
19 5 田嶋 栄一/ヒロ・松下 Toyota Supra 41
20 100 高橋 国光/飯田 章 Honda NSX 41
21 7 山路 慎一/松本 晴彦 Mazda RX-7 38
34 土屋 圭市/松田 秀士 Dodge Viper GTS-R 21 オーバーヒート
88 和田 孝夫/和田 久 Nissan Skyline GTR 8 接触
39 影山 正美/谷川 達也 Toyota Supra 8 接触
****************************************************************************
レース中のBest Lap #2 ZEXELスカイライン 47.900 181.42km/h
第1レースを独走で制したク#2 ZEXELスカイラインはこのレースでも好調。
第1レース順位で決まったPPからジワジワと差を広げる。しかし、#38カスト
ロール・セルモ・スープラ、#37カストロール・トムス・スープラも食い下がる。
この両者の差が決定的になったのは、8周目第1ターンシケインで起こった
アクシデント。
#88JLOCディアブロGTR、#39 デンソーサードスープラGT、#5 5ZIGEN SUPRAの
3台が団子状態でシケインに入ろうとした際、#88と#39が接触。これでセーフテ
ィカーラン。この再開のタイミングをうまく計った#2が2位に上がっていた#37
と5秒の差を築いた。
#37 はピットインでの逆転に賭けたが、#2は素早いピットワークで逆転を許さ
ず、逆にその差を開いてまたも独走優勝を遂げた。
GT300クラスは、クラスPPからスタートした第1レースの覇者#27チーム
FCJフェラーリが、序盤先行を許した#81ダイシンシルビアを終盤再逆転。こちら
も第1レースに続き連勝。
なお、オールスター戦の総合順位は予選を含めたポイント制で決定するが、両
レースを制した#2の総合優勝、#27のクラスウィンは動かず。
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
NICOS CUP GTオールスター戦 -RIJ- (1997-11-16) 決勝第1レース(暫定)
For NICOS CUP GT Allstar Race ツィンリンクもてぎ(J) : 2.414km
P No. Driver(s)--------------- Car---------------- Laps--Time -----km/h-
1 2 鈴木 亜久里/E.コマス Nissan Skyline GTR 57 50'24.768 163.76
2 38 竹内 浩典/金石 勝智 Toyota Supra 57 -15.001
3 37 鈴木 利男/舘 信吾 Toyota Supra 57 -41.215
4 3 長谷見 昌弘/田中 哲也 Nissan Skyline GTR 56
5 30 山田 洋二/茂木 和男 Porsche 911 GT2 56
6 34 土屋 圭市/松田 秀士 Dodge Viper GTS-R 55
7 5 田嶋 栄一/ヒロ・松下 Toyota Supra 55
8 18 黒澤 琢弥/山本 勝己 Honda NSX 54
9 88 和田 孝夫/和田 久 Nissan Skyline GTR 54
10 27 太田 哲也/A.オロフソン Ferrari F355 53
11 19 織戸 学/福山 英朗 Nissan Silvia 53
12 81 大八木 信行/木下 隆之 Nissan Silvia 53
13 910 袖山 誠一/見崎 清志 Porsche 993 RSR 53
14 71 星野 薫/城内 政樹 Porsche 911 53
15 7 山路 慎一/松本 晴彦 Mazda RX-7 53
16 100 高橋 国光/飯田 章 Honda NSX 52
17 17 野上 敏彦/細野 智行 Mazda RX-7 47
60 佐藤 久美/田中 実 Toyota Cavalier 34 ドライブシャフト
36 関谷 正徳/片山 右京 Toyota Supra 31 オイル漏れ
39 影山 正美/谷川 達也 Toyota Supra 28 燃料系
12 星野 一義/土屋 武士 Nissan Skyline GTR 24 接触
25 小幡 栄/長島 正興 Toyota MR2 16 クラッチペダルステー折損
556 影山 正彦/近藤 真彦 Nissan Skyline GTR 6 接触
91 松永 雅博/三原じゅん子 Toyota MR2 DNS クラッチトラブル
****************************************************************************
レース中のBest Lap #2 ZEXELスカイライン 47.685
薄曇りのツインリンクもてぎ。
オーバルに特設シケインを設置したオールスター戦専用コースで争われた
第1レースは、序盤にそのシケインで接触事故が発生。4位集団で起こった
このアクシデントで#556 KURE R33がリタイアを余儀なくされ、#18 avex童夢
無限NSX、#100 RAYBRIG NSX、#5 5ZIGEN SUPRAも遅れることになった。これで
7周の間ペースカーランとなる。
しかし、これら後方で起こったアクシデントを尻目にPPから飛び出した#2
ZEXELスカイラインは快調そのもの。コマス→亜久里と繋ぐ完璧なレースで、
フラストレーションのたまることの多かった今シーズンの鬱憤を晴らす快走を
見せ総合優勝を飾った。
GT300クラスは、クラス3位からスタートした#27チームFCJフェラーリ
が優勝した。
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
NICOS CUP GTオールスター戦 -RIJ- (1997-11-16) Top Qualifying-Session
For NICOS CUP GT Allstar Race ツィンリンクもてぎ(J) : 2.414km
P No. Driver(s)--------------- Car---------------- Best-LapT -Behind -km/h-
1 37 鈴木 利男/舘 信吾 Toyota Supra 47.933 181.30
2 38 竹内 浩典/金石 勝智 Toyota Supra 48.124 0.191
3 2 鈴木 亜久里/E.コマス Nissan Skyline GTR 48.236 0.303
4 5 田嶋 栄一/ヒロ・松下 Toyota Supra 48.435 0.502
5 18 黒澤 琢弥/山本 勝己 Honda NSX 48.821 0.888
6 100 高橋 国光/飯田 章 Honda NSX 49.408 1.475
7 81 大八木 信行/木下 隆之 Nissan Silvia 52.683 4.750
8 910 袖山 誠一/見崎 清志 Porsche 993 RSR 54.627 6.694
556 影山 正彦/近藤 真彦 Nissan Skyline GTR ------
27 太田 哲也/A.オロフソン Ferrari F355 ------
* #556,27は、全日本GT選手権統一規則第29条一般安全規定a)違反によりラッ
プタイム抹消。
* #81は、オフィシャルのラップ数ミスジャッジにより、当該アタックタイム
を正規アタックラップの52.683とした。当該オフィシャルは厳重注意。
----------------------------------------------------------------------
決勝日朝9時から行なわれたトップクオリファイは、GT500クラス上位7
台、GT300クラス上位3台が参加できる。
このクオリファイで予選タイムを上回ると、予選順位を上げることができると
いうシステムだが、GT500では該当するマシンは出ず、僅かにGT300ク
ラスの#81が1つ順位を上げたにとどまった。
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
NICOS CUP GT ALLSTAR RACE 15 Nov.'97
Qualify Report 予選日レポート FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'97GTCスペシャル NICOS CUP GTオールスター戦'97 in ツインリンクもてぎ
GTキングは渡さない!! ZEXELスカイラインが暫定ポールを奪取!
スープラ&NSXはトップクォリファイで逆転を狙う
11月15日、NICOS CUP GTオールスター戦'97の予選が栃木県・ツインリンクもて
ぎの"スーパースピードウェイ"で開催された。今回のコースには第1ターン、第3
ターンにシケインが設けられている。これは、本来オーバル用に造られていないGT
マシンとタイヤの安全確保のためでもあり、またロードコースにあるブレーキング
競争という楽しみをオーバルに持ち込むという意味があるということだ。
好調スカイラインは雨のためか?!
午前には2回、各1時間の練習走行が行われた。昨晩降った雨のために、1回目
の走行開始時には路面はウエット状態。しかし、雨は上がっており、各車、インター
ミディエイト(浅溝雨用)タイヤでコースイン。初めてのコースで、しかも雨とい
うことでみな無理をせず、確実な走行だった。それでもGT500クラスのタイムは1分
を切る50秒台。なかでも積極的に周回したNo.2 ZEXELスカイラインは51秒289のトッ
プタイムを記録。2番手はNo.18 avex童夢無限の54秒150を大きく引き離した。3番
手には、No.30 NICOS PORSCHE、4番手にNo.556 KURE R33、5番手にNo.3ユニシア
ジェックススカイラインとスカイラン勢の健闘が目立った第1セッションだった。
引き続き行われた練習走行第2セッションでも、No.2 ZEXELスカイラインが好調な
走りを見せる。雨の心配はほとんどなくなり、走行ラインはほとんどドライとなっ
た終盤には上位勢は50秒を切るタイムを出す。No.2 ZEXELスカイラインは最終的に
47秒573までタイムアップし、先のセッションに続きトップに立つ。2番手にはコン
マ321差の47秒894でNo.556 KURE R33が付け、3番手にはNo.37カストロール・トム
ス・スープラ、続いてNo.38カストロール・セルモ・スープラ、No.36カストロール
・トムス・スープラと3台のスープラが並んだ。6番手にNo.18 avex童夢無限NSXが
入った。GT300では両セッションともNo.81ダイシンシルビアがトップに立ち、第2
セッションでの52秒322が午前のトップタイムとなった。なお、No.26タイサンスター
カードRSRは第2セッション途中でエンジンにトラブルが発生し、午後の予選での走
行も不能となってしまった。
ZEXELスカイラインがパーフェクト制覇
午後に入ると日差しも強くなり、暑さを感じるほどになる。2時ちょうどから予
選が始まる。路面もこの時点で完全にドライとなった。予選は正味1時間で、最初
の20分をGT500が、続く20分をGT300がそれぞれ走り、最後の20分は両クラスの混走
で行われた。
まずGT500クラスがコースに出る。ドライコンディションでは、あっさりとタイ
ムは40秒台に入る。8分経過時点で練習走行でも好調だったNo.2 ZEXELスカイライ
ンが47秒955でタイムチャートのトップに立つ。これにNo.18 avex童夢無限NSXが47
秒945で続くが、この直後No.18はピットイン。ミッション・オイルが漏れており、
修復のために以後の走行は不可能となった。これに代わってNo.100 RAYBRIG NSXが
47秒908を出すが、この時にシケインのパイロンに接触があったということでペナル
ティーが科せられこのタイムは無効になってしまい、47秒948のタイムにとどまっ
た。そして20分の走行終了直前にNo.37カストロール・トムス・スカイラインが47
秒794を出して2番手へと飛び込む。No.2は最終的に47秒617までタイムを上げ、全
セッションでトップを取りパーフェクトととなった。そして、5番手にはNo.556
KURE R33が入り、スカイライン勢の好調さがうかがわれた。
GT300はラスト1分でナインテンポルシェが大逆転
GT300クラスの20分間では、No.19 RS☆Rシルビアが開始早々に第1ターンのシケ
インでコンクリート・ウォールにヒット。マシンの右フロントをかなり破損し、
レッドフラッグで一時中断。この後もスピンするクルマがあり、各車なかなかタイ
ムアタックができない。その中でNo.81ダイシンシルビアが他車のスリップストリー
ムを使ってタイムアップ。52秒964でトップに立つ。これにNo,27 TEAM FCJフェラー
リが53秒182、No.60ワイズダンロップBPキャバリエの53秒214で続く。
そして、最後の混走セッション。タイムアップは難しいかと思われた中、最初の
GT500走行時間に電気系のトラブルでコース上に止まってしまったNo.5 5ZIGEN SUPRA
が、修復してサイドコースイン。47秒992までタイムを上げて5番手に上がる。そし
て、残り10分ほどになったところで、No.38カストロール・セルモ・スープラが47秒
714で6番手から一気に2番手に飛び込む。また、GT300でも混走セッション開始直
後にNo.27が52秒816を記録してNo.81を逆転する。だが、終了わずか1分前にNo.910
ナインテンポルシェが52秒460を叩き出し、一気にトップに上がる。そして、そのま
ま終了となった。
これによって、16日午前に行われるトップクォリファイには、GT500ではNo.2、
No.38、No.37、No.18、No.100、No.5、No.556の7台。GT300からはNo.910、No.27、
No.81の3台が出場する。
暫定ポールポジション
エリック・コマス 47秒617(No.2 ZEXELスカイライン)
「オーバルは大好きだよ。でもシケインがちょっとね(笑)。抜き場? 抜き場は
まったくない。今日は暫定ポールを決めたが、非常に拮抗した戦いだった。1回
目の公開練習の時はウエットの中で2位より3秒速かったけど2回目はコンマ5
秒、予選ではコンマ2秒差もなかった。各マシンの差は本当に僅かだった。僕の
クルマは悪くなかった。速く、そして非常にコンスタントに走れるんだ。47秒台
を4回か5回マークした。競争力には満足しているよ。この調子で行って明日の
トップクオリファイでもポールポジションを奪ってレースでも勝ちたい。シリー
ズ戦では開幕戦で優勝したので最後のレースも優勝で飾りたいよ」
GT300クラス暫定ポール
玉本秀幸 52秒460(No.910 ナインテンポルシェ)
「袖山さんが『行け』と後半に言ってくれたんで、出たらスリップも使いやすく
て良いタイムが出た。午前は速いタイムでは走れず、タイムが出て良かったです
よ」
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
NICOS CUP GTオールスター戦 -RIJ- (1997-11-15) Qualifying-Session
For NICOS CUP GT Allstar Race ツィンリンクもてぎ(J) : 2.414km
P No. Driver(s)--------------- Car---------------- Best-LapT -Behind -km/h-
1 2 鈴木 亜久里/E.コマス Nissan Skyline GTR 47.617 182.506
2 38 竹内 浩典/金石 勝智 Toyota Supra 47.714 0.097 182.135
3 37 鈴木 利男/舘 信吾 Toyota Supra 47.794 0.177 181.830
4 18 黒澤 琢弥/山本 勝己 Honda NSX 47.945 0.328 181.258
5 100 高橋 国光/飯田 章 Honda NSX 47.948 0.331 181.246
6 5 田嶋 栄一/ヒロ・松下 Toyota Supra 47.992 0.375 181.080
7 556 影山 正彦/近藤 真彦 Nissan Skyline GTR 48.166 0.549 180.426
8 36 関谷 正徳/片山 右京 Toyota Supra 48.195 0.578 180.317
9 3 長谷見 昌弘/田中 哲也 Nissan Skyline GTR 48.987 1.370 177.402
10 34 土屋 圭市/松田 秀士 Dodge Viper GTS-R 49.047 1.430 177.185
11 39 影山 正美/谷川 達也 Toyota Supra 49.071 1.454 177.098
12 30 山田 洋二/茂木 和男 Porsche 911 GT2 49.365 1.748 176.044
13 12 星野 一義/土屋 武士 Nissan Skyline GTR 49.854 2.237 174.317
14 910 袖山 誠一/見崎 清志 Porsche 993 RSR 52.460 4.843 165.658
15 27 太田 哲也/A.オロフソン Ferrari F355 52.816 5.199 164.541
16 81 大八木 信行/木下 隆之 Nissan Silvia 52.964 5.347 164.081
17 60 佐藤 久美/田中 実 Toyota Cavalier 53.214 5.597 163.310
18 7 山路 慎一/松本 晴彦 Mazda RX-7 53.929 6.312 161.145
19 71 星野 薫/城内 政樹 Porsche 911 54.391 6.774 159.776
20 25 小幡 栄/長島 正興 Toyota MR2 54.491 6.874 159.483
21 91 松永 雅博/三原じゅん子 Toyota MR2 54.776 7.159 158.653
22 17 野上 敏彦/細野 智行 Mazda RX-7 56.740 9.123 153.162
23 19 織戸 学/福山 英朗 Nissan Silvia 57.032 9.415 152.378
------------------------------- DNQ ----------------------------------------
88 和田 孝夫/和田 久 Nissan Skyline GTR 58.359 10.742 148.913
8 W.ガ-ドナ-/T.クリステンセン Toyota Supra ------
26 鈴木 恵一/新田 守男 Porsche 964 RSR ------
****************************************************************************
提供:ツィンリンクもてぎ
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
NICOS CUP GTオールスター戦の予選暫定結果です。
1 2 ZEXELスカイライン
2 38 カストロールセルモスープラ
3 37 カストロールトムススープラ
4 18 avex童夢無限NSX
5 100 RAYBRIG NSX
6 5 5ZIGEN SUPRA
7 556 KURE R33
8 36 カストロールトムススープラ
9 3 ユニシアジェックススカイライン
10 34 STPタイサンアドバンバイパー
11 39 デンソーサードスープラ
12 30 NICOS PORSCHE
13 12 カルソニックスカイライン
14 910 ナインテンポルシェ (GT300クラスPP)
15 27 TEAM FCJ フェラーリ
16 81 ダイシンシルビア
17 60 ワイズダンロップBPキャバリエ
18 7 RE雨宮SuperG RX7
19 71 シグマテック911
20 25 つちやMR2
21 91 バーディークラブ・MR-2
22 17 東京科芸専:REロードスター
23 19 RS☆Rシルビア
24 88 JLOCディアブロGTR
*26タイサンスターカードRSRはエンジンがイカれたそうで出走せず。
*19シルビアは織戸選手が第1ターンでクラッシュ、右前部を大破。
GT500クラス上位7台とGT300クラス上位3台が明日のトップクォリファイに進むそ
うです。
#36トムススープラは7位に入るべく、予選終盤にカストロールチーム3台の編隊
走行を行い、片山選手にスリップを使わせる作戦にでましたが、わずかに届きません
でした。
1997年11月15日(土) 本村 光昭 (QZE04642) / JZA80
NICOS CUP GTオールスター戦 -RIJ- (1997-11-15) Free Practice-Session
For NICOS CUP GT Allstar Race ツィンリンクもてぎ(J) : 2.414km
P No. Driver(s)--------------- Car---------------- Best-LapT -Behind -km/h-
1 2 鈴木 亜久里/E.コマス Nissan Skyline GTR 47.573 182.675
2 556 影山 正彦/近藤 真彦 Nissan Skyline GTR 47.894 0.321 181.451
3 37 鈴木 利男/舘 信吾 Toyota Supra 48.173 0.600 180.400
4 38 竹内 浩典/金石 勝智 Toyota Supra 48.381 0.808 179.624
5 36 関谷 正徳/片山 右京 Toyota Supra 48.467 0.894 179.306
6 18 黒澤 琢弥/山本 勝己 Honda NSX 48.685 1.112 178.503
7 100 高橋 国光/飯田 章 Honda NSX 49.003 1.430 177.344
8 5 田嶋 栄一/ヒロ・松下 Toyota Supra 49.383 1.810 175.980
9 39 影山 正美/谷川 達也 Toyota Supra 49.734 2.161 174.738
10 34 土屋 圭市/松田 秀士 Dodge Viper GTS-R 49.846 2.273 174.345
11 3 長谷見 昌弘/田中 哲也 Nissan Skyline GTR 49.919 2.346 174.090
12 30 山田 洋二/茂木 和男 Porsche 911 GT2 50.446 2.873 172.271
13 88 和田 孝夫/和田 久 Nissan Skyline GTR 51.306 3.733 169.384
14 12 星野 一義/土屋 武士 Nissan Skyline GTR 52.322 4.749 166.095
15 81 大八木 信行/木下 隆之 Nissan Silvia 52.593 5.020 165.239
16 27 太田 哲也/A.オロフソン Ferrari F355 52.671 5.098 164.994
17 19 織戸 学/福山 英朗 Nissan Silvia 53.056 5.483 163.797
18 60 佐藤 久美/田中 実 Toyota Cavalier 53.672 6.099 161.917
19 7 山路 慎一/松本 晴彦 Mazda RX-7 54.076 6.503 160.707
20 26 鈴木 恵一/新田 守男 Porsche 964 RSR 54.346 6.773 159.909
21 71 星野 薫/城内 政樹 Porsche 911 54.476 6.903 159.527
22 91 松永 雅博/三原じゅん子 Toyota MR2 54.877 7.304 158.361
23 25 小幡 栄/長島 正興 Toyota MR2 56.027 8.454 155.111
24 17 野上 敏彦/細野 智行 Mazda RX-7 58.246 10.673 149.202
25 910 袖山 誠一/見崎 清志 Porsche 993 RSR 59.605 12.032 145.800
8 W.ガ-ドナ-/T.クリステンセン Toyota Supra --------
****************************************************************************
提供:ツィンリンクもてぎ
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
NICOS CUP GT ALLSTAR RACE 12 Nov.'97
Preview Report 2 プレビューレポート2 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'97GTCスペシャル NICOS CUP GTオールスター戦'97 in ツインリンクもてぎ
☆エントリー変更のお知らせ
以下の通りにドライバーの変更がありましたので、お知らせします。
GT500
No.12 カルソニックスカイライン
星野一義/本山 哲 → 星野一義/土屋武士
GT300
No.25 つちやMR2
土屋武士/長島正興 → 小幡 栄/長島正興
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
NICOS CUP GT ALLSTAR RACE 10 Nov.'97
Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'97GTCスペシャル NICOS CUP GTオールスター戦'97 in ツインリンクもてぎ
GT in The OVAL
GT王座決定戦はオーバルで!!
200km/hバトルは迫力&楽しさのテール・トゥ・ノーズ!
1997年全日本GT選手権のシリーズ戦は全戦が終了した。そして、シーズンの最後
を飾るスペシャル・イベント『NICOS CUP GTオールスター戦』が今年も開催される。
今年のGTオールスター戦の舞台は栃木県に新たにオープンした"ツインリンクも
てぎ"だ。しかも、ツインリンクもてぎの2つあるコースの1つ"スーパースピード
ウェイ"を使用する。このスーパースピードウェイは日本唯一のオーバルコースだ。
オーバルとは楕円という意味。4つのコーナーを繋いだ単純なコースはバンクがつ
いており、お馴染みのロードコースとは違って常に高速な走行を強いられる。単純
なレイアウトだがそのスピードゆえ、また異なったハイテクニックが必要になるの
だ。また、オーバルコースは"エンターテイメント"の国アメリカが本場のなだけに
スタンドから全コースが一望できるという、観客に最大限のサービスがなされてい
る。もちろん、このスーパースピードウェイも同様だ。観客とのふれあいを重視す
るGTオールスター戦に、このコースはうってつけといえよう。そして、今回のGTオ
ールスター戦がこのオーバルを使った最初の公式レースとなる。
今年のGTオールスター戦の参加できるのは、ファン投票と97GTCの実績によって
選抜された26台32選手のみ。この選ばれたチーム、選手、マシンで闘われ今年のGT
キングを決定する。また、通常の選手権シリーズ戦のようなサポートレースは行わ
れず、すべてがGTに関連したイベントが1日中開催される。しかもファンと選手と
の交流の時間やマシン展示などの時間をより多くとってある。とにかく、1日中GT
気分に浸れるのがGTオールスター戦なのだ。
人気実力を兼ね備えたチームが参戦
スペシャル・ドライバーには片山右京(No.36)とヒロ松下(No.5)が登場
参加チームはファン投票1位のチーム国光(No.100 RAYBRIG NSX/高橋国光・飯
田章組)や同2位ホシノレーシング(No.12 カルソニックスカイライン/星野一義
・本山哲組)などをはじめ、今季GTCで優勝を飾っているトヨタチームサード(No.
39デンソーサードスープラ/影山正美・谷川達也組)、GT300クラスのRS-Rレーシン
グwith BANDOH(No.19 RS☆Rシルビア/織戸学・福山英朗組)など。このほか、話
題の車種であるディアブロGTR(No.88 JLOCディアブロGTR)やフェラーリF355(No.
27 TEAM FCJフェラーリ)なども選出されている。残念ながら総合チャンピオンの
ミハエル・クルム&ペドロ・デ・ラ・ロサ組はスケジュールの都合上参加できない
が、これに代わってNo.36カストロール・トムス・スープラには関谷正徳と、今季で
F1から引退する片山右京が乗ることになった。また、No.37のカストロール・トムス
・スープラには鈴木利男と、F3で活躍している19歳の新鋭・舘信吾が乗ることとな
った。また、No.5 5ZIGEN SUPRAには田嶋栄一と日本人唯一のレギュラー・インディ
ドライバーのヒロ松下が組むことになった。
緊迫の瞬間が連続するオーバル・バトル
総合優勝者の決定はポイント制で
さて、レースの見どころだが。もちろん、オーバルならではのスリップストリー
ムを多用した高速バトルを堪能して欲しい。そして、今回にかぎり第1ターン(い
わゆるコーナー)と第3ターンに特設のシケインが設置される。これにより単にス
ピードだけでなく、ブレーキングバトルも見どころとなる。このシケインは本来オ
ーバルでの使用を考えていないGTCマシンとそのタイヤに負担を掛けないための特
例である。だがこれにより、マシンのパワー差を吸収し、レース自体を均衡にかつ
バトルの多いものとすることになりそうだ。そして、有力チームだがこれがさっぱ
りわからない。高速連続走行が多いため、スープラやNSXといった空力性能が優れた
マシンが有利なのは、事前のテストでも証明されている。だが、テストでは参加車
両も少なく状況もずいぶん違う。そして、オーバルというバンクが連続するコース
は特殊で経験者が少ない。そのなかで長谷見昌弘、星野一義といったベテランたち
のスカイラインがその経験を生かして上位に進出する可能性もある。そして、直線
と言ったらディアブロGTRも忘れてはいけない。意外な伏兵となりそうだ。
レース方式はまた選手権シリーズとは違った方法を採用している。まず、予選は
15日(土)の午後に1時間で行われる。ただし、決勝グリッド上位は16日(日)の午前
に行われる"トップクォリファイ"によって決定する。これに参加できるのはGT500
上位7台、GT300上位3台。各チームの代表ドライバーがわずか3周でタイムアタッ
ク。この1発勝負でポールポジションを決定するのだ。また、予選とトップクォリ
ファイそれぞれにもポイント(1位:25p~25位:1p)が与えられ、決勝時のポイ
ントに加算される。
そして、決勝レースは2レース制。1レースは60周で行われる。各レース中には
必ず1度ピットインし、タイヤ交換とドライバーの交代が義務づけられている。な
お、燃料補給は許されていない。また、選手権でのウエイトハンデは反映されない
が、予選、第1レースの上位には次のレース時にGT5001位:30kg、2位:20kg、3
位:10kg、GT3001位:20kg、2位:10kgのウエイトハンデが搭載されることにな
る。各レースには1位:50ポイント~25位:25ポイントとポイントが与えられる。
この第1,2レースと予選、トップクォリファイの合計ポイントによって、総合優
勝者が選ばれる。
楽しさの瞬間が連続する各種イベント
このようにレースもオーバルコースと選手権シリーズとは違った方式の採用によ
り、新鮮に楽しめると思う。だが、GTオールスター戦の楽しみはレース以外のイベ
ントにもある。15日(土)には公開車検が行われ、一般の観客も車両検査の状況を
見ることが出来る。また、スタンド裏ではGTメンバーズステージが展開され、キャ
ンギャルの登場やGTグッズの即売会などが開催され、ピットウォークもいつもより
長めに実施される。そして、チューニングカー・デモランにレーシング・トラック
ヘッドのデモレース、トライアルバイクのデモンストレーションなどサーキットイ
ベントも盛りだくさん。ニッサンの協力によりル・マン24時間参加のGT1マシン、
R390GT1や往年の名車R380の展示も行われる。オープニングやエンディングのセレ
モニーや公開記者会見、レースクィーン・パラダイス(オンステージ)なども見逃
せない。
また、GTオールスター戦の公式プログラムは、'97GTCの総集編的編集になってお
り、今季のレースシーンから選りすぐりのカットを、そして名言を抜き出している。
GTオースター戦のガイドとしても、そして今シーズンの記録としても保存できるも
のとなっているので、購入をお勧めする。
Report by GTインサイドレポート班
◎エントリーリスト
[GT500] 15台
No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里/E.コマス NISMO BS
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘/田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS
5 5ZIGEN SUPRA 田嶋栄一/ヒロ松下 TEAM 5ZIGEN DL
8 POWERCRAFT SUPRA W.ガードナー/T.クリステンセン POWERCRAFT BS
12 カルソニックスカイライン 星野一義/本山 哲 HOSHINO RACING BS
18 avex童夢無限NSX 黒澤琢弥/山本勝巳 無限+童夢PROJECT BS
30 NICOS PORSCHE 山田洋二/茂木和男 TEAM TAKE ONE BS
34 STPタイサンアドバンバイパー 土屋圭市/松田秀士 TEAM TAISAN with ADVAN BS
36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/片山右京 TOYOTA Castrol TEAM BS
37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男/舘 信吾 TOYOTA Castrol TEAM BS
38 カストロール・セルモ・スープラ 竹内浩典/金石勝智 TOYOTA Castrol TEAM BS
39 デンソースープラGT 影山正美/谷川達也 TOYOTA TEAM SARD BS
88 JLOC ディアブロGTR 和田孝夫/和田 久 JLOC CORSA DL
100 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 章 チーム国光with MOONCRAFT BS
556 KURE R33 影山正彦/近藤真彦 NISMO BS
[GT300] 11台
7 RE雨宮SuperG RX7 山路慎一/松本晴彦 RE雨宮レーシング DL
17 東京科芸専:REロードスター 野上敏彦/細野智行 KAGEISEN RACING TEAM DL
19 RS☆Rシルビア 織戸 学/福山英朗 RS-Rレーシングwith BANDOH YH
25 つちやMR2 土屋武士/長嶋正興 土屋エンジニアリング YH
26 タイサンスターカードRSR 鈴木恵一/新田守男 TEAM TAISAN Jr. YH
27 TEAM FCJフェラーリ 太田哲也/A.オロフソン TEAM FERRARI CULB of JAPAN YH
60 ワイズダンロップBP キャバリエ 佐藤久実/田中 実 KRAFT DL
71 シグマテック911 星野 薫/城内政樹 シグマテックレーシングチーム DL
81 ダイシンシルビア 大八木信行/木下隆之 TEAM DAISHIN BS
91 バーディークラブ・MR-2 松永雅博/三原じゅん子 ファーストレーシングチーム YH
910 ナインテンポルシェ 袖山誠一/見崎清志 910 RACING DL
◎タイムスケジュール
11月15日(土)練習・予選日
ゲートオープン 6:00
公開練習1 8:50~ 9:40
公開練習2 10:30~11:20
ピットウォーク 11:30~13:20
&公開車検
トラックヘッド・デモ 13:30~13:45
ウォームアップ 13:50~
予選 GT500 14:00~14:20
GT300 14:20~14:40
混走 14:40~15:00
スタート練習 15:10~15:20
11月16日(日)決勝日
ゲートオープン 6:00
ウエルカムトーク 8:00~
モーニングプラクティス 8:20~ 8:40
グランドオープニング 8:40~
トップクォリファイ 9:00~ 9:40
オープニングセレモニー 9:50~
ウォームアップ走行 10:20~
決勝第1レース 11:00~(60Laps)
ピットウォーク 12:00~13:20
ウォームアップ走行 13:20~
決勝第2レース 14:00~(60Laps)
表彰式 15:00~
&グランドフィナーレ
*スケジュールはレース進行などにより変更されることもあります。
当日の場内放送などでご確認ください。
◎チケット購入のご案内
☆各種前売り券、好評発売中!!
前売券(2日間)●大人:5,000円 ●中・高校生:1,600円
●子供(4歳~小学生):500円 ●駐車券1000円(16日のみ有効)
決勝(16日)当日券●大人:6,000円 ●中・高校生:2,000円 ●子供:500円
予選(15日)当日券●大人:3,000円 ●中・高校生:1,000円 ●子供:500円
当日駐車券 ●16日:2,000円 ●15日:1,000円
指定エリア券 グランドスタンド
●A席:2,000円 ●B席:2,000円(15日は指定席は自由席扱い)
ピットウォーク券●1,000円(当日のみ有効、限定1,000枚)
パドックエリアパス●9,000円(2日間有効、ピットウォーク可、入場料別、
限定2,000枚)
☆チケット発売所
チケットぴあ(03-5237-9999)/JR東日本各駅のびゅうプラザ(緑の窓口)/
ツインリンクもてぎ/GTオールスター実行委員会他
☆お問い合わせ
GTオールスター実行委員会(TEL 03-3461-9893/FAX 03-3461-9882)
ツインリンクもてぎ(TEL 0285-64-0001/FAX 0285-64-0009)
☆観戦バスツアー
●東京・仙台発日帰りツアー 15,000円+希望観戦券
観戦券+往復バス代金、スーパースピードウェイ2周体験走行、記念プログラム付
集合場所・時間◎東京発:11/16(日)午前7:00/JR新宿駅西口
◎仙台発:11/16(日)午前7:00/JR仙台駅東口
●東京・仙台から1泊コース:25,500円+希望観戦券
観戦券+往復バス代金、1泊宿泊(朝食付)、スーパースピードウェイ2周体験
走行、記念プログラム付
集合場所・時間◎東京発:11/15(土)午前7:00/JR新宿駅西口
◎仙台発:11/15(土)午前7:00/JR仙台駅東口
■予約お問い合わせ:近畿日本ツーリスト スポーツ交流課(TEL:03-5323-6950)
◎TV中継
11月24日(月/祝日) 11:00~12:15
テレビ東京系全国6局ネット
放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/
テレビせとうち/ティー・エックス・エヌ九州
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
'97 GTオールスター戦、11月16日にツインリンクもてぎで開催決定!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
GTアソシエイション(会長:高橋国光)は、8月10日全日本GT選手権第4戦
の行われている富士スピードウェイで、今年のGTオールスター戦の概要の発表を行
った。
今年のオールスター戦は、先頃オープンしたばかりのついんりんくもてぎが会場。
しかもオーバルコースを使用しての初のビッグレース開催となる。
なお、大会チケットは前売りを原則(前売り完売の場合、当日売りなし)としてい
るので、観戦を予定されている方はご注意を。観戦チケットの販売方法などは会議室
16「メディアセンター」#651番発言 nifty:FMOTOR4/MES/16/651 をご覧ください。
■大会概要
●大会名称:NICOS CUP GTオールスター戦’97
●開催日時:1997年11月15日(土)公開車検及び公開練習
1997年11月16日(日)公式予選及び決勝レース
●開催場所:ツインリンクもてぎ
スーパースピードウェイ(オーバルコース)全長2.4km
(直線部にシケイン設置予定)
●参加チーム&ドライバー:
ファン投票とGT-A規定によって選出された最大25チーム50
ドライバー
●TV放映:(予定)12月13日(土)16:00~17:15(TV東京)
情報提供:GTアソシエイション
GTオールスター実行委員会
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
FIA/JAF公認F3000レース 1994-09-18
「十勝F3000インターナショナルスピードカップ」 WEATHER:RAIN
総合予選結果 COURSE:WET
十勝インターナショナルスピードウェイ:5.100km
P No. Driver----------------- Car --------------- Best-LapT Behind -- Se.
1 1 星野 一義 (J) Lola T93/Mugen 2'01.861 150.66km/h 1
2 11 黒澤 琢弥 (J) Lola T94/Mugen 2'02.070 0.209 1
3 24 服部 尚貴 (J) Reynard 94D/Mugen 2'02.695 0.834 2
4 17 M.サロ (SF) Lola T93/DFV 2'03.390 1.529 1
5 12 古谷 直広 (J) Lola T92/Mugen 2'03.459 1.598 1
6 18 西垣内 正義 (S) Lola T94/Judd 2'03.888 2.027 1
7 9 M.マルティニ (I) Lola T94/Mugen 2'03.998 2.137 2
8 7 高橋 国光 (J) Lola T92/Mugen 2'05.225 3.364 1
9 15 檜井 保孝 (J) Reynard 94D/Mugen 2'06.084 4.223 2
10 16 影山 正彦 (J) Reynard 94D/Mugen 2'06.458 4.597 2
11 27 柴原 眞介 (J) Reynard 93D/Mugen 2'06.501 4.640 2
12 21 J.クロスノフ (US) Lola T93/MF308 2'06.880 5.019 2
13 5 中谷 明彦 (J) Lola T94/Mugen 2'07.517 5.656 2
****************************************************************************
* 最後の数字はタイムをマークしたセッション
FIA/JAF公認F3000レース 1994-09-18
「十勝F3000インターナショナルスピードカップ」 WEATHER:RAIN
決勝正式結果 COURSE:WET
十勝インターナショナルスピードウェイ:5.100km
P No. Driver----------------- Car---------------- Lap GoalTime--- --DELAY--
1 1 星野 一義 (J) Lola T93/Mugen 30 1:01'35.816 149.03km/h
2 24 服部 尚貴 (J) Reynard 94D/Mugen 30 1:01'46.423 10.605
3 12 古谷 直広 (J) Lola T92/Mugen 30 1:01'47.093 11.275
4 15 檜井 保孝 (J) Reynard 94D/Mugen 30 1:02'14.573 38.755
5 16 影山 正彦 (J) Reynard 94D/Mugen 30 1:02'15.237 39.419
6 17 M.サロ (SF) Lola T93/DFV 30 1:02'32.818 57.000
7 5 中谷 明彦 (J) Lola T94/Mugen 30 1:03'26.798 1'50.980
8 9 M.マルティニ (I) Lola T94/Mugen 30 1:03'27.597 1'51.779
9 11 黒澤 琢弥 (J) Lola T94/Mugen 29 1:01'48.705 - 1Laps
以上 規定周回完走:
21 J.クロスノフ (US) Lola T93/MF308 18 37'18.237 -12Laps
27 柴原 眞介 (J) Reynard 93D/Mugen 10 21'27.550 -10Laps
7 高橋 国光 (J) Lola T92/Mugen 5 10'49.761 - 5Laps
18 西垣内 正義 (S) Lola T94/Judd Don't Start
**************************************************************************
* Fastest Lap : 9 M.マルティニ 1'59.874 (153.16 km/h)
注)・ワンデーレースで予選は午前中に2セッション(各25分)行われ、
午後に決勝レースが開催されました
・このレースは'94全日本F3000選手権のシリーズ戦ではありません.
したがって、レース結果は選手権ランキングに反映されません
= Tomo. Furuya MGG01235 =