FIA-F4選手権第7戦、第8戦の公式予選が8月4日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が2戦連続でポールポジションを獲得した。
約2ヶ月のインターバルを経てFIA-F4選手権もいよいよ後半戦に。今回の舞台となる富士スピードウェイは朝から好天に恵まれ、午前8時からの公式予選も汗ばむ陽気の中での走行となった。このため各ドライバーともタイヤの消耗を考慮してセッション序盤から積極的にアタックを開始し、チェッカーフラッグを待たずに早々と走行を切り上げる作戦をとった。
走行開始からトップを争ったのは#1小高一斗(FTRSスカラシップF4)と#81菅波冬悟(OTG DL F110)の二人。セッション中盤に入って#6名取も次第にペースを上げ、残り時間13分余りで1’45.493を記録してトップに浮上。#1小高が1’45.595でそれに続く。#81菅波はこの時点で3番手だったが、予選終了まで12分を残して早々とピットイン。それでも初優勝に向けて確かな手応えを得ていたようだ。結局ベストタイム、セカンドタイム共に#6名取、#1小高、#81菅波の順で決勝に臨むことになった。
一方、ここまで5連勝中の#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)は今回ベスト、セカンドベストともに4番手とやや苦戦。本人曰く前のクルマとの間合いの取り方、スリップストリームの使い方が今ひとつしっくりきていなかったとのこと。それでも富士で2列目のグリッドは優勝が充分狙えるポジション。「ガツガツいく」と角田は闘志を燃やしている。
また、インディペンデントカップは#2仲尾恵史(TCS Racing Team)が1’47.490でトップ。先週岡山で全日本F3選手権にスポット参戦した#11植田正幸(Rn-sports制動屋F110)が1’47.779で続いた。
第7戦決勝はこのあと午後1時25分より15周で行われる。
- 第7戦ポールポジション、第8戦ポールポジション #6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)
- 練習走行から調子は良かったのですが、タイムをうまくまとめきれなかったり、いろいろドライビングを試したこともあって練習の順位はそこまで良くなかったです。でも予選ではうまく合わせきる自信がありました。決勝のペースも悪くないので2連勝して、3勝目を挙げたいと思います。
- 第7戦予選2位、第8戦予選2位 #1小高一斗(FTRSスカラシップF4)
- 昨日の練習と比べると走行時間が早いので、早めにアタックをしようかなと思っていました。そんなに悪くないアタックで終えられましたが、もうちょいスリップストリームを使えていればいけたな、と。そこで負けちゃいました。でも富士なので。今回のレースペースは自信があるので、ポール取りたかったですけど2列目までならチャンスはあると思います。角田選手が調子良くないんで、勝てるうちに勝っておかないとタイトルは狙えないと思います。
- 第7戦予選3位、第8戦予選3位 #81菅波冬悟 (OTG DL F110)
- 昨日の練習に比べて路面状態も良く、クルマもマッチしていたのでいいアタックができたと思います。いま出せる自分の力は全部出せました。それが結果に繋がりました。前方のグリッドからスタートできるので、優勝を目指してアグレッシブに頑張っていきたいと思います。自分もチームも2年目に入り、クルマも3台に増えているので、データを集めやすくなり、最近はちょっとずつ良くなっています。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
FUJI GT 500mile RACE -RIJ- (2018/08/04) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2018 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 6 | | | 名取 鉄平 | HFDP/SRS/コチラレ一シング Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジェクト | 1'45.493 | - | - | 155.715 |
| 2 | 1 | | | 小高 一斗 | FTRSスカラシップF4 トムススピリット | 1'45.595 | 0.102 | 0.102 | 155.564 |
| 3 | 81 | | | 菅波 冬悟 | OTG DL F110 OTG MOTOR SPORTS | 1'45.606 | 0.113 | 0.011 | 155.548 |
| 4 | 5 | | | 角田 裕毅 | HFDP/SRS/コチラレ一シング Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジェクト | 1'45.637 | 0.144 | 0.031 | 155.502 |
| 5 | 98 | | | 石坂 瑞基 | TOEI BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 1'45.729 | 0.236 | 0.092 | 155.367 |
| 6 | 63 | | | 川合 孝汰 | DENSOルボ一セF4 Le Beausset Motorsports | 1'45.864 | 0.371 | 0.135 | 155.169 |
| 7 | *16 | | | 澤田 真治 | Media Do ADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 1'45.886 | 0.393 | 0.022 | 155.137 |
| 8 | 36 | | | 小川 颯太 | FTRSスカラシップF4 トムススピリット | 1'45.981 | 0.488 | 0.095 | 154.998 |
| 9 | 95 | | | 小山 美姫 | DRP F4 フィールドモータースポーツ | 1'45.984 | 0.491 | 0.003 | 154.993 |
| 10 | 7 | | | 大滝 拓也 | SRS/コチラレ一シング Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジェクト | 1'45.995 | 0.502 | 0.011 | 154.977 |
| 11 | 31 | | | 太田 格之進 | MYST F110 自動車工房MYST | 1'46.036 | 0.543 | 0.041 | 154.917 |
| 12 | 8 | | | 佐藤 蓮 | SRS/コチラレ一シング Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジェクト | 1'46.137 | 0.644 | 0.101 | 154.770 |
| 13 | 25 | | | 細田 輝龍 | DRP F4 フィ一ルドモ一タ一スポーツ | 1'46.173 | 0.680 | 0.036 | 154.717 |
| 14 | *62 | | | 小倉 祥太 | DENSOルボ一セJSS F4 Le Beausset Motorsports | 1'46.225 | 0.732 | 0.052 | 154.642 |
| 15 | 55 | | | 金澤 力也 | SPASHAN Works Racing フイ一ルドモ一タ一スポーツ | 1'46.299 | 0.806 | 0.074 | 154.534 |
| 16 | 38 | | | 平木 玲次 | 茨城トョペットINGING F4 インギングモ一タ一スポーツ | 1'46.301 | 0.808 | 0.002 | 154.531 |
| 17 | *80 | | | 環 優光 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 1'46.333 | 0.840 | 0.032 | 154.484 |
| 18 | 82 | | | 庄司 雄磨 | OTG HubAuto F110 OTG MOTOR SPORTS | 1'46.441 | 0.948 | 0.108 | 154.328 |
| 19 | 39 | | | 浦田 裕喜 | SACCESS RACING F4 SACCESS RACING | 1'46.522 | 1.029 | 0.081 | 154.210 |
| 20 | 88 | | | 黒沼 聖那 | SUCCEED SPORTS F110 SACCEED SPORTS | 1'46.777 | 1.284 | 0.255 | 153.842 |
| 21 | 77 | | | 大井 偉史 | WARMTECH Skill Speed Skill Speed | 1'46.865 | 1.372 | 0.088 | 153.715 |
| 22 | *17 | | | 塩津 佑介 | ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Motorsport | 1'46.909 | 1.416 | 0.044 | 153.652 |
| 23 | 15 | | | 早瀬 広道 | Media Do ADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 1'47.231 | 1.738 | 0.322 | 153.191 |
| 24 | 83 | | | 廣川 和希 | GiG NRS F110 NRS | 1'47.392 | 1.899 | 0.161 | 152.961 |
| 25 | 2 | I | 1 | 仲尾 恵史 | TCS Racing Team TEAM RIGHT WAY | 1'47.490 | 1.997 | 0.098 | 152.822 |
| 26 | 11 | I | 2 | 植田 正幸 | Rn-sports制動屋F110 Rn-sports | 1'47.779 | 2.286 | 0.289 | 152.412 |
| 27 | 4 | I | 3 | 佐々木 祐一 | DayDream Sendai F110 佐々木 祐一 | 1'48.023 | 2.530 | 0.244 | 152.068 |
| 28 | 18 | I | 4 | 廣田 秀機 | ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Motorsport | 1'48.147 | 2.654 | 0.124 | 151.893 |
| 29 | 13 | I | 5 | 吉田 基良 | B-MAX ENGINEERING F4 B-MAX ENGINEERING | 1'48.167 | 2.674 | 0.020 | 151.865 |
| 30 | 28 | I | 6 | 井出 靖司 | CSマーケティング・イディア・ES イ一グルスポーツ | 1'48.226 | 2.733 | 0.059 | 151.782 |
| 31 | 73 | | | 塙 駿佑 | カロ一ラ新茨城レオンキッズレ一シング C.S.I-REON KIDS RACING | 1'48.292 | 2.799 | 0.066 | 151.690 |
| 32 | 27 | I | 7 | SYUJI | B-MAX ENGINEERING F4 B-MAX ENGINEERING | 1'48.594 | 3.101 | 0.302 | 151.268 |
| 33 | 86 | I | 8 | 大阪 八郎 | COLLET F110 ザップスピ一ド | 1'48.602 | 3.109 | 0.008 | 151.257 |
| 34 | 23 | I | 9 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 1'49.047 | 3.554 | 0.445 | 150.640 |
| ---- 以上基準タイム(110%- 1'56.121)予選通過 ---- |
| - | 44 | | | 小野寺 匠 | SiGMA BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | absence | - | - | - |
- CarNo.16,17,62,80は、富士スピードウェイ一般競技規則書第5章第17条3.(ランオフエリア走行)により、当該周回タムは採択されない。
- CarNo.17,62,80は、L項第4章第2条c)d)(走路外走行複数回)違反により、予選結果より3グリッド降格のペナルティーを科す。
台風12号の接近に伴い、スケジュールの変更を迫られていた全日本F3選手権岡山大会だが、午後3時25分発行の公式通知により、29日の競技は全スケジュールが中止と正式に決定した。
これにより岡山大会は28日午後の第8戦決勝をもって日程終了となる。
次戦はツインリンクもてぎ。8月18-19日に第10、11、12戦を行う。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
全日本F3選手権第7戦の決勝レースが7月28日、岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が今季2勝目を挙げた。
第7戦決勝は当初午後3時50分より25周で行われる予定だったが、既報の通り台風の影響を考慮してスタート時刻が午後1時55分に繰り上げられ、周回数も18に短縮された。
スタート進行の段階では僅かに雨が降ってきていたが、レースは終始ドライコンディションで行われた。
ポールの#37宮田はスタートを決めてトップで1コーナーに飛び込むと、後続に全く付け入る隙を与えない安定した走りでそのままフィニッシュ、第6戦富士に続いて2連勝を飾った。
2位はチームメイトの#36坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)、#12笹原右京(THREEBOND)が3位につけた。
一方、予選3番手のタイムを記録しながらエンジン交換により3グリッド降格のペナルティを受けた#93大湯都史樹(TODA FIGHTEX)はレコノサンスラップでのイエローラインカットにより3周目にドライビングスルーペナルティを受けるという散々なレースで9位。#2阪口晴南(TODA FIGHTEX)はスタート時のエンジンストールにより一時最後尾まで後退したものの、そこから追い上げて6位でフィニッシュしている。
ここをホームコースとする#8片山義章( YTB F318)はスタートで3位に浮上したが、これがジャンプスタートと判定されてドライブスルーペナルティを受け、7位に終わった。
唯一Nクラスに参戦している#10ジェイク・パーソンズ(NODAレーシング)は総合14位でフィニッシュした。
第8戦決勝はこのあと午後5時25分より同じく18周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Super F3 Race in OKAYAMA -RIJ- (2018/07/28) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2018 Japanese Fomura3 Championship Round 7 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 37 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | <25'12.837/td>
|
| 2 | 36 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 2.340 |
| 3 | 12 | | 笹原 右京 | THREEBOND Dallara F318 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 18 | 10.882 |
| 4 | 1 | | 金丸 悠 | B-MAX RACING F3 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 18 | 19.227 |
| 5 | 35 | | 河野 駿佑 | HubAuto F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz 414 | 18 | 23.458 |
| 6 | 2 | | 阪口 晴南 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 18 | 24.106 |
| 7 | *8 | | 片山 義章 | YTB F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz 414 | 18 | 40.556 |
| 8 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 18 | 43.975 |
| 9 | *93 | | 大湯 都史樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 18 | 44.431 |
| 10 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41(0XY) | 18 | 46.016 |
| 11 | 30 | | DRAGON | TEAM DRAGON F3 Dallara F314 | Volkswagen A41(0XY) | 18 | 47.268 |
| 12 | 5 | | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F3 Dallara F312 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 59.965 |
| 13 | 21 | | 植田 正幸 | B-MAX Rn-sports F3 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 18 | 1'02.050 |
| 14 | 10 | N | ジェイク・パーソンズ | NODAレーシング Dallara F312 | Volkswagen A18 | 18 | 1'02.519 |
| 15 | 13 | | 吉田 基良 | B-MAX ENGINEERING F3 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 16 | 2Laps |
| ---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.36 坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F31) 1'23.494 (4/18) 159.834km/h
- CarNo.93は、2018岡山国際サーキット4輪レース一般競技規則書第4章第18条2.③(イエローラインカット)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo.8は、2018全日本フォーミュラ3選手権統一規則第31条7.(ジャンプスタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
岡山国際サーキットで開催されている全日本F3選手権第7、8、9戦だが、台風の接近に伴いタイムテーブルを大幅に変更することが7月28日12時20分付で大会組織委員回より発表された。
これによると当初午後3時50分スタートとされていた第7戦決勝が午後1時55分スタートに。これに伴い周回数も当初予定の25周から18周に短縮されることとなった。
また当初は29日午前9時45分スタートとされていた第8戦決勝は28日午後5時25分スタートに繰り上げられた。こちらの周回数は予定通り18周とのこと。
なお、29日のタイムテーブルならびに第9戦の周回数については現時点では未定だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
全日本F3選手権第7戦、8戦の公式予選が7月28日、岡山国際サーキットで行われ、第7戦は#37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)、第8戦は#36坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前10時20分より30分間で行われた。路面は終始ドライコンディションだったが、台風の接近により上空には雲がかかってきており、前日の専有走行よりも気温、路面温度が下がったことでタイヤのウォームアップに苦労するドライバーもいたようだった。
1本目のアタックでトップに立ったのは#36坪井。1’22.646を4周目に記録したが、3周目のアタックでミスを犯したためにもう1周予定外のアタックを行なった結果だという。#37宮田も同様の理由で4周、5周、6周と22秒台のタイムを連発。1’22.656がこの時点でのベストタイムだった。3番手には#93大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が1’22.793と僅差で続く。
上位陣は残り10分を切ったところで2本目のアタックを開始。ここで#37宮田が1’22.395を叩き出してトップに浮上する。#36坪井は1’22.507で2番手。その後も続けてもう1周行こうとした坪井はセクター1、2と自己ベストを更新したものの、ダブルヘアピンで1台がスピンしたことで提示された赤旗に行く手を阻まれ、タイムアップはならなかった。この赤旗は#93大湯のアタックにも影響を及ぼし、こちらは3番手で予選を終えることに。しかし大湯は前戦富士でエンジンブローに見舞われたためにエンジン交換を行なっており、第7戦決勝での3グリッド降格がすでに決まっている。
また今大会は3レース開催ということでドライタイヤは3セットが使用可能となっており、これに応じて#8片山義章( YTB F318)、#12笹原右京(THREEBOND)らが3セット全てを投入してタイムアタックを行なったが、笹原は5位、片山は6位と、この試みは必ずしも成功したとは言い難い結果となった。
第7戦決勝は今日午後3時50分より25周で行われる予定だが、台風の影響からタイムスケジュールの見直しが検討されており、この結果いかんで3レースのスタート時刻、周回数などが変更となる可能性が大きい。
- 第7戦ポールポジション、第8戦予選2位 #37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
-
30分間の予選なので、1アタックしてピットインし、また2回目のアタックに行くという作戦でした。1回目は失敗した部分があってタイヤのいいところを使い切れませんでした。2回目のアタックは1回目に比べればまとまっていましたが、それでもまだロスしてる部分があったので、もう1周タイムを出しに行く予定でしたが、赤旗が出てしまいました。あれがなければ2戦ともポール取れたかなとも思いますが、逆に赤旗に助けられた面があったのかもしれません。とりあえずポール取れてよかったです。1本めで3周続けてアタックできたことで、ロングランに対しても自信がつきました。
3セット目を予選で使うことは全然考えていませんでした。限られた時間の中でタイムが出せるかどうかもわからないし、3レース目のグリッドが1レース目の結果で決まることを考えれば、1レースめを新品タイヤで走った方がいいと考えました。
決勝ではスタートを普通に決めて、鈴鹿でのリベンジをしたいです。
- 第7戦予選2位、第8戦ポールポジション #36坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
-
練習走行までずっとトップだったし、路面温度が高い時はずっと調子が良かったんですけど、今日の予選では路面温度が下がったことにアジャストしきれず1セット目のアタックではミスをしてしまいました。2セット目のアタックは赤旗でアタックしきれなかったので、第8戦のポールが取れたこと自体が奇跡に近い感じです。いろんなトライはしていたんですけど、なぜか3周めでアタックに行けない状態で、4周め5周目にタイムを出しました。赤旗がなければもうコンマ1いけたかなとは思いますが、まあ2番手スタートなら決勝は悪くないと思うので、決勝では集中して行きます。明日の午前のレースだと難しいので、できれば今日2レースになればと思います。第1レースでは25周きちんと組み立てて勝ちたいです。
3セット目については時間的に間に合わないと思い、最初から考えませんでした。僕らはウォームアップをゆっくり目に行うので、時間が足りないし、決勝にニュータイヤを残した方がいいという判断でした。
- 第7戦予選3位、第8戦予選3位 #93大湯都史樹(TODA RACING)
-
このコンディションだったらタイムが上がるのはわかっていたので、ウォームアップの周のタイヤの熱の入れ方が肝心だと思いました。あとはもう普段通りに走ればいいなと。このレースウィークを通してクルマは悪くありません。気温が低い時は調子いいんですよ、このクルマは。あとはユーズドのレースペースが不安ですね。予選だけで終わっちゃわないように、なんとかしないとと思います。予選中にセット変更の時間を取ることを考えると3セット目を使うことは全く考えませんでした。
次は6番手からスタートしますが、スタートをうまく決めて1周目で4番手くらいで戻ってこれればと思います。そこからチャンスを見て、という感じ上がっていければ、と。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Hiroyuki MINAMI
Yoshinori OHNISHI
Super F3 Race in OKAYAMA -RIJ- (2018/07/28) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2018 Japanese Fomura3 Championship Round 7 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 37 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'22.395 | - | - | 161.791 |
| 2 | 36 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'22.507 | 0.112 | 0.112 | 161.572 |
| 3 | *93 | | 大湯 都史樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'22.793 | 0.398 | 0.286 | 161.014 |
| 4 | 2 | | 阪口 晴南 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'22.863 | 0.468 | 0.070 | 160.878 |
| 5 | 12 | | 笹原 右京 | THREEBOND Dallara F318 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'23.016 | 0.621 | 0.153 | 160.581 |
| 6 | 8 | | 片山 義章 | YTB F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz 414 | 1'23.119 | 0.724 | 0.103 | 160.382 |
| 7 | 35 | | 河野 駿佑 | HubAuto F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz 414 | 1'23.228 | 0.833 | 0.109 | 160.172 |
| 8 | 1 | | 金丸 悠 | B-MAX RACING F3 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 1'23.673 | 1.278 | 0.445 | 159.320 |
| 9 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 1'24.593 | 2.198 | 0.920 | 157.588 |
| 10 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41(0XY) | 1'24.874 | 2.479 | 0.281 | 157.066 |
| 11 | 30 | | DRAGON | TEAM DRAGON F3 Dallara F314 | Volkswagen A41(0XY) | 1'24.991 | 2.596 | 0.117 | 156.850 |
| 12 | *10 | N | ジェイク・パーソンズ | NODAレーシング Dallara F312 | Volkswagen A18 | 1'25.356 | 2.961 | 0.365 | 156.179 |
| 13 | 5 | | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F3 Dallara F312 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'25.875 | 3.480 | 0.519 | 155.235 |
| 14 | 21 | | 植田 正幸 | B-MAX Rn-sports F3 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 1'25.932 | 3.537 | 0.057 | 155.132 |
| 15 | 13 | | 吉田 基良 | B-MAX ENGINEERING F3 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 1'26.411 | 4.016 | 0.479 | 154.272 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'30.822)予選通過 ---- |
- CarNo.10は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.4.4.1.B)違反(赤旗中の追い越し)により、訓戒および第7戦にて最後尾スタートとする。
- CarNo.93は、全日本選手権ブルテンNo.001-2018 1.2)(同一エンジンの使用)違反により、決勝グリッドを3グリッド降格とする。
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
スーパーフォーミュラ最終戦は接近中の台風21号の影響により、土曜日の予選は行われたものの、日曜日に予定されていた決勝レースは中止に。この結果、石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING)が自身2度目となるスーパーフォーミュラチャンピオンに輝いた。

2017年のスーパーフォーミュラドライバーズチャンピオンに輝いた石浦宏明と、2年連続のチームタイトルを獲得したP. MU / CERUMO・INGING
10月21日(土)、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「第16回JAF鈴鹿グランプリ」が開催された。
全7戦で戦われている2017年のスーパーフォーミュラもいよいよ最終戦となり、タイトルを決定する天王山を迎えた。最終戦は例年どおり2レース制で行われ、優勝者には各レース3点のボーナスポイントが与えられるため、計算上8人がタイトル獲得の可能性を残してこの最終戦に臨んだ。
この週末、サーキットは超大型の台風21号の接近に伴い、前日金曜日の専有走行からウェットコンディション。21日(土)に予定されていた予選が悪天候のため行われなかった場合は、予選前フリー走行のタイムでグリッドが決定されることとなり、朝9時10分開始のフリー走行から激しいアタックが繰り広げられ、クラッシュや赤旗が頻発。セッションスタートからまもなく中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がスプーンコーナーでクラッシュするなど、合計4回の赤旗中断という荒れた展開で終了した。
21日(土)午後1時55分、予定よりも5分遅れでQ1(20分間)が開始。しかしセッション開始と同時に雨が猛烈に強さを増し、開始2分半過ぎに赤旗。ほとんどの車両が1周も出来ないまま一旦ピットへ戻ることに。
40分近い中断の後、午後2時40分にQ1が再開されたが、アタック開始直後にランキング3位で逆転タイトルを目指すフェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)が1コーナー入り口の川のように水が流れている部分で足をすくわれコースオフ。ローゼンクヴィストはここで予選アタックを諦めることとなり、ノータイムで最後尾グリッドが確定してしまった。
これにより出された赤旗から、午後2時50分に再開。少しでも良いコンディションでアタックすべく、ピットロードから激しいポジション争いとなる中、今度は小林 可夢偉(KCMG)が1コーナーでコースオフ。すぐに自力でコースへ復帰したが、これで予選3度目の赤旗が出された。
午後3時にセッションが再開されると、僅差のランキング首位でタイトルを争っている石浦が先頭でアタックを開始し、ヘビーウェットのコンディションをものともせず懸命のアタック。まずトップタイムをマークすると、これをアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、中嶋一貴らが塗り替えていった。
もしQ2以降が行われなかった場合、Q1のベストタイムでレース1のグリッド、セカンドベストタイムでレース2のグリッドが決定されるため、各車アタックを続行。ロッテラーは更にタイムを更新するペースで走行を続けたが、シケイン進入で他車に阻まれる形となり、シケインをショートカット。翌周のアタックに賭けたが、その直後に他車が1コーナーでコースオフ。これにより予選4度目の赤旗が出され、セッションはその時点で終了。予選もQ1のみで終了することが決定された。
この結果、ベストタイムをマークしたロッテラーがレース1で2015年の最終戦以来、2年ぶりのポールポジションを獲得。中嶋一貴が3番手。石浦が4番手。
セカンドベストタイムはアタック出来なかったドライバーも多く、大きく顔ぶれが変わることとなり、レース2はルーキーのヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がキャリア初のポールポジションを獲得。中嶋一貴が5番手となった。
予選後、午後5時15分に、台風の影響により翌22日(日)に予定されていた決勝レースを含む全ての走行が中止となることが決定。これにより、今季のスーパーフォーミュラのドライバーズタイトル争いでは、0.5ポイント差で逃げ切った石浦が2年ぶり2度目のドライバーズチャンピオンに輝き、P. MU / CERUMO・INGINGが2年連続のチームタイトルを獲得することとなった。

難コンディションの予選でポールポジションを獲得したアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S #36)

2度目のドライバーズチャンピオンに輝いた石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING #2)
- P. MU / CERUMO・INGING 2号車 ドライバー 石浦宏明:
-
本当についさっき聞いたばかりで、まだ全然実感がない。明日は全力でやるつもりで、どうやって戦おうかということばかり考えていた。最終的にこういう結果になって、チャンピオンは素直に嬉しいし、今シーズンを考えると、1戦1戦しっかり戦えたことがこの結果に繋がったと思う。本当に才能のあるドライバー達と戦えたのは自分にとっても良い経験になったし、自信にも繋がった。今大会は残念だったが、良いシーズンを送ることが出来て、本当にチームに感謝している。チームは毎レース万全の状態ですごく良いクルマを用意してくれた。そういう小さな積み重ねがチャンピオンシップに繋がったと思う。チームにとっては3年連続のドライバー、2年連続のチームタイトルということで、チームも、自分も含めてしっかり実力がついてきたことを証明出来たのは嬉しいし、皆に本当に感謝したい。
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company
- ドライバーズチャンピオン #2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)
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キッズウォークをやってる最中に突然(決勝は中止と)聞かされたんで、びっくりしている状況です。僕たちは明日どうなるか決められる立場じゃないので、ただレースがないかもなんて考えると集中できなくなるので、全力でやるつもりでついさっきまでどう戦おうか考えていました。
こういう結果になって....チャンピオンは素直に嬉しいですし、シーズンを考えると、一戦一戦しっかり戦ったことがこの結果につながっていると思います。才能あるドライバーたちと戦えたことがいい経験になったし、自信につながりました。
今日明日は残念でしたけど、いいシーズンを送れたと思うし、チームにもすごく感謝しています。毎レースいいクルマを準備してくれて、時にはぼくもたくさん要求することがあったんですけど、今回も一生懸命最善の準備をしてくれました。そういう小さな積み重ねがチャンピオンシップに繋がったと思います。チームにとっては3年連続のドライバーズタイトル、2年連続のチームタイトルなので、自分にもチームにもしっかり実力がついて来たんだなというのがすごく嬉しいですし、感謝しています。
- チームチャンピオン 立川祐路監督(P.MU/CERUMO · INGING)
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明日いいレースができれば最高だったんですけど。ここまでの積み重ねが石浦のタイトルとチームのタイトルに繋がっているので、そこはやっぱりみんなの力でこうして連続で取れたと思います。チームスタッフ一人一人と石浦、そして今ここにはいないけど昨年のチャンピオンの国本の力もあってのことだと思うので、全てのチームスタッフに感謝しています。
ドライバーズタイトルを3年、チームタイトルを2年連続でとってますけど、結果ほど楽な戦いをしてるわけじゃないんです。ヨコハマタイヤに昨年から変わって、今年もスペックが変わってという中で、苦労している部分ももちろんあります。そんな中でもみんなが頑張って仕事をしてくれて結果がついて来ているということです。
ライバルも、こうしてガスリー選手やローゼンクヴィスト選手のように一年目でいきなり成績を残してくるすごい選手が海外から参戦してくる中でタイトルを取るのは大変なことだし、それを可能にしてくれるのはドライバー、エンジニア、メカニックみんなが本当に一つになって勝とうと頑張ってくれている結果だと思うので、今後クルマが変わろうが何しようがやっていけると思います。でもライバルも力をつけて来ているので気を緩めずに毎年少しずつでもレベルアップを続け、前進していくだけです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「JAFグランプリ」は公式予選日から悪天候に見舞われ、朝のフリー走行、午後の公式予選ともに赤旗中断の相次ぐ展開となり、22日の決勝への影響も危ぶまれていたが、21日午後5時15分の段階で正式に決勝の中止が決まり、日本レースプロモーション(JRP)からプレスリリースが発行される事態となった。
これは台風21号の接近によりレース運営の安全性だけでなく来場する観客の安全にも考慮した結果。
この中止決定に伴い、観戦チケットは払い戻しとなることも併せて発表された。
詳細については鈴鹿サーキットの公式ウェブサイトを参照のこと。
またこれによりシリーズは第7戦の予選をもって終了。第6戦までに32.5ポイントを獲得した#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)が2年ぶり2度目のドライバーズチャンピオン、P.MU/CERUMO · INGINGが2年連続のチームチャンピオンを獲得することになった。
惜しくもドライバーズランキング2位に終わった#15ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14とはわずか0.5ポイント差であり、これは2013年にアンドレ・ロッテラーと同ポイントでタイトルを獲得した山本尚貴につぐ僅差だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「JAFグランプリ」の公式予選は降り続く雨と相次ぐ赤旗中断によりQ1のみが実施され、レース1は#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)が、レース2は#20ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)がポールポジションを獲得した。
朝から降り続く雨のため、路面コンディションはウェット。このため公式予選は当初予定より5分遅れの午後1時55分に開始されたが、コースのいたるところに川が流れる状況で130Rは全くアクセルが踏めない状況。ホームストレートでもリアが流れる有様だったため、計測が始まる前に早々と赤旗が提示されることになった。
その後天候の回復を待って午後2時40分に予選は再開されたが、コースオープンとなった直後に#7フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)が1コーナーで飛び出し、2度目の赤旗中断。午後2時50分に走行再開されたものの、今度は#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)のコースオフで3度目の赤旗。午後3時00分の再開後も#15ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14)のコースオフにより4度目の赤旗という散々な状況。結局この4度目の赤旗をもって予選は終了し、Q2以降の予選は行われないことになった。
こうした混乱の中、各ドライバーは与えられた時間を最大限使ってアタックを行い、3度目の赤旗中断後に1'54.395を記録したロッテラーがトップタイム。ロッテラーはその次の周でも1'53.664を記録していたが、こちらはシケインでのショートカットがあったために無効とされた。2番手タイムは#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)の1'54.454、#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)が1'54.606で続いた。
結局Q1のみで予選が終了したため、朝の公式通知に従ってレース2はQ1のセカンドベスト順でスタートすることとなり、こちらは1'56.961を記録していたマーデンボローがトップに。自身初のポールポジション獲得となった。2番手は1'57.144の野尻、3番手には1'57.744の#41伊沢拓也(DOCOMO DANDELION M41Y SF14)がつけた。
一方、ポイントリーダーの#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)はベストタイム4位、セカンドベストタイム9位という結果に。石浦を0.5ポイント差で追う#15ガスリーはベストタイム8位、セカンドベストタイム6位に終わっている。
第7戦決勝はレース1が明日午前9時25分から19周で。レース2は午後2時20分から36周で行われる予定。しかし台風21号の接近により予定通りレースが実施されるかは微妙な状況となっている。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2017/10/21) Knock Out Q1 Weather:Rainy Course:Wet
2017 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'56.961 | - | - | 178.737 |
| 2 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'57.144 | 0.183 | 0.183 | 178.457 |
| 3 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'57.744 | 0.783 | 0.600 | 177.548 |
| 4 | 64 | 中嶋 大祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'58.236 | 1.275 | 0.492 | 176.809 |
| 5 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'59.382 | 2.421 | 1.146 | 175.112 |
| 6 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 2'00.238 | 3.277 | 0.856 | 173.865 |
| 7 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 2'01.676 | 4.715 | 1.438 | 171.810 |
| 8 | 65 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 2'01.820 | 4.859 | 0.144 | 171.607 |
| 9 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 2'02.064 | 5.103 | 0.244 | 171.264 |
| 10 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 2'02.392 | 5.431 | 0.328 | 170.805 |
| ---- 以上基準タイム(107% - 2'02.402)予選通過 ---- |
| - | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 2'04.014 | 7.053 | 1.622 | 168.571 |
| - | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 2'04.112 | 7.151 | 0.098 | 168.438 |
| - | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 REAL RACING | Honda HR-417E | 2'05.804 | 8.843 | 1.692 | 166.173 |
| - | 50 | 小暮 卓史 | B-Max Racing team SF14 B-Max Racing team | Honda HR-417E | 2'07.023 | 10.062 | 1.219 | 164.578 |
| - | 8 | 大嶋 和也 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 2'07.141 | 10.180 | 0.118 | 164.425 |
| - | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 2'07.731 | 10.770 | 0.590 | 163.666 |
| - | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 2'10.239 | 13.278 | 2.508 | 160.514 |
| - | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 9'42.957 | 7'45.996 | 7'32.718 | 35.861 |
| - | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | no time | - | - | - |
JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2017/10/21) Knock Out Q1 Weather:Rainy Course:Wet
2017 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'54.395 | - | - | 182.746 |
| 2 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'54.454 | 0.059 | 0.059 | 182.652 |
| 3 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'54.606 | 0.211 | 0.152 | 182.409 |
| 4 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'54.698 | 0.303 | 0.092 | 182.263 |
| 5 | 64 | 中嶋 大祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'54.865 | 0.470 | 0.167 | 181.998 |
| 6 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'55.665 | 1.270 | 0.800 | 180.739 |
| 7 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'55.946 | 1.551 | 0.281 | 180.301 |
| 8 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'55.997 | 1.602 | 0.051 | 180.222 |
| 9 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 1'56.095 | 1.700 | 0.098 | 180.070 |
| 10 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'56.394 | 1.999 | 0.299 | 179.607 |
| 11 | 65 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'56.400 | 2.005 | 0.006 | 179.598 |
| 12 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 REAL RACING | Honda HR-417E | 1'56.453 | 2.058 | 0.053 | 179.516 |
| 13 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'56.479 | 2.084 | 0.026 | 179.476 |
| 14 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'57.208 | 2.813 | 0.729 | 178.360 |
| 15 | 8 | 大嶋 和也 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 2'00.378 | 5.983 | 3.170 | 173.663 |
| ---- 以上基準タイム(107% - 2'02.402)予選通過 ---- |
| - | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 2'05.161 | 10.766 | 4.783 | 167.026 |
| - | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 2'06.742 | 12.347 | 1.581 | 164.943 |
| - | 50 | 小暮 卓史 | B-Max Racing team SF14 B-Max Racing team | Honda HR-417E | 2'06.796 | 12.401 | 0.054 | 164.873 |
| - | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | no time | - | - | - |
全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は10月21日、第7戦「JAFグランプリ」が開催されている鈴鹿サーキットで恒例のサタデーミーティングを開催。この中で時期SF車両であるSF19の概要を明らかにした。
現行のSF14が導入から来年で5シーズン目に入ること、FIAの2016年安全基準に対応することなどから車両更新を行うもので、より洗練された空力性能と、オーバーテイクしやすい特性を目指して開発を進めていくという。今年の11〜12月を目処にCFDによる開発を進め、来年1月から2月には風洞実験、6月にはテスト車両の完成、7月からは走行テストを始め、10月に最終仕様を確定させて量産を開始する予定。各チームへは2019年1月からデリバリーを開始する。
エンジンは引き続き2リッターターボエンジンのNREを搭載し、ヨコハマ製の13インチタイヤを使用するが、その他の詳細なスペックは未定。
サタデーミーティングには倉下明社長、白井裕技術顧問のほか、シャシーを製造するイタリアのダラーラ社からアンドレア・ポントレモーリCEOが出席。白井顧問はシャシーで1秒、タイヤで1秒のタイムアップを目指すと語り、ポントレモーリCEOはこれまでは性能重視で車両製作を行ってきたが、SF19はパフォーマンスの向上とともに見た目の美しさにも力を入れていくと語った。
なお、倉下社長からは将来の目標としてVSCの導入やオンボード映像の生配信、ドライバーのバイタルデータの公開などの構想が語られ、SF19にはそうした機能の搭載も想定して開発を進めるという。またF1などで導入が予定されているHALOへも対応する準備があるとのことだ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
Illustration: Japan Race Promotion
全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「JAFグランプリ」のフリー走行が10月21日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#41伊沢拓也(DOCOMO DANDELION M41Y SF14)が1'54.694でトップタイム。午後の予選が中止になった場合はそのままポールポジション獲得の可能性も出てきた。
台風21号の接近の影響で公式予選日を迎えた鈴鹿は朝からあいにくの雨。今後も天候回復の可能性は低いとみられ、朝の時点で大会事務局から「決勝レースのグリッド決定方法および選手権ポイント付与に関して」と題する公式通知が発行された。
これによると公式予選が実施されなかった場合はフリー走行のベストタイム、セカンドベストタイムを元にレース1、レース2のグリッドを決めるとのこと。ただしそれもフリー走行のコースオープン状態が20分間を超えた場合、が条件であり、これをクリアできない場合は第6戦終了時点のシリーズランキング順でレース1が、レース1終了後のシリーズランキング順でレース2がスタートすることになる。
結論からいうとこのセッションは午前9時10分に予定通り開始され、4度の赤旗中断に見舞われながらもコースオープン状態が39分54秒に達したため、実施したとみなされることになった。
セッション開始から9分が経過したところで伊沢が1'54.694を記録、これがそのままセッションのベストタイムとなり、午後の予選が実施されなかった場合、伊沢がポールポジションからスタートする見込みとなった。伊沢はセカンドベストでも1'56.099を記録しており、このままいけばレース2でもポールスタートとなる可能性が高い。
雨はセッションが進行するにつれて激しさを増し、伊沢がベストタイムを記録した直後には#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)がスプーンカーブでスピンアウトしたために最初の赤旗が提示された。その後も9時35分の再開直後に#65ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING SF14)が逆バンクでスピンアウト、トップタイムの伊沢もダンロップコーナー先でスピン、終了直前には#10塚越広大(REAL SF14)が同じダンロップでスピンアウトしたため、いずれも赤旗中断となっている。
こうした劣悪なコンディションの中、#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)は懸命のアタックを続け、セッション中盤に1'56.657の自己ベストタイムを叩きだすと、その2周後には1'57.066を記録。ベストタイムで9番手、セカンドベストでも4番手に食い込んで見せた。
これをみてポイントリーダーの#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)もコースに飛び出し、1'59.743とセカンドベストを更新、#1国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14)も1'56.932を記録してベストタイムで11番手まで浮上した。
結局フリー走行は塚越のコースオフによる4度目の赤旗を持って終了となり、ベスト、セカンドベスト共に伊沢がトップという結果に終わった。ベストタイム2番手は#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)、セカンドベスト2番手には1'56.686を記録した#15ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14)がつけた。ガスリーは一時F1USGP参戦のため欠場ではとの情報も流れたが、結局14日付で正式に参戦が発表されている。
第7戦の公式予選はこのあと午後1時50分よりノックアウト方式で行われる予定だが、天候次第では中止となる可能性も否定できない状況だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2017/10/21) Free Practice Weather:Rainy Course:Wet
2017 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'56.099 | - | - | 180.064 |
| 2 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'56.686 | 0.587 | 0.587 | 179.158 |
| 3 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'56.722 | 0.623 | 0.036 | 179.102 |
| 4 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 1'57.066 | 0.967 | 0.344 | 178.576 |
| 5 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 REAL RACING | Honda HR-417E | 1'57.189 | 1.090 | 0.123 | 178.389 |
| 6 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'57.300 | 1.201 | 0.111 | 178.220 |
| 7 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'57.594 | 1.495 | 0.294 | 177.774 |
| 8 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'58.634 | 2.535 | 1.040 | 176.216 |
| 9 | 64 | 中嶋 大祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'58.858 | 2.759 | 0.224 | 175.884 |
| 10 | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'59.036 | 2.937 | 0.178 | 175.621 |
| 11 | 8 | 大嶋 和也 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'59.568 | 3.469 | 0.532 | 174.839 |
| 12 | 50 | 小暮 卓史 | B-Max Racing team SF14 B-Max Racing team | Honda HR-417E | 1'59.731 | 3.632 | 0.163 | 174.601 |
| 13 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'59.771 | 3.672 | 0.040 | 174.543 |
| 14 | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'59.868 | 3.769 | 0.097 | 174.402 |
| 15 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 2'00.399 | 4.300 | 0.531 | 173.633 |
| 16 | 65 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 2'00.511 | 4.412 | 0.112 | 173.471 |
| 17 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 2'00.563 | 4.464 | 0.052 | 173.396 |
| 18 | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 2'00.585 | 4.486 | 0.022 | 173.365 |
| 19 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 2'04.150 | 8.051 | 3.565 | 168.387 |
JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2017/10/21) Free Practice Weather:Rainy Course:Wet
2017 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'54.694 | - | - | 182.269 |
| 2 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'55.307 | 0.613 | 0.613 | 181.300 |
| 3 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'55.582 | 0.888 | 0.275 | 180.869 |
| 4 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'55.615 | 0.921 | 0.033 | 180.817 |
| 5 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'55.766 | 1.072 | 0.151 | 180.582 |
| 6 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 REAL RACING | Honda HR-417E | 1'55.947 | 1.253 | 0.181 | 180.300 |
| 7 | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'56.061 | 1.367 | 0.114 | 180.123 |
| 8 | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'56.250 | 1.556 | 0.189 | 179.830 |
| 9 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 1'56.657 | 1.963 | 0.407 | 179.202 |
| 10 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'56.668 | 1.974 | 0.011 | 179.185 |
| 11 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'56.932 | 2.238 | 0.264 | 178.781 |
| 12 | 8 | 大嶋 和也 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'57.161 | 2.467 | 0.229 | 178.431 |
| 13 | 50 | 小暮 卓史 | B-Max Racing team SF14 B-Max Racing team | Honda HR-417E | 1'57.204 | 2.510 | 0.043 | 178.366 |
| 14 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'57.341 | 2.647 | 0.137 | 178.158 |
| 15 | 65 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'57.415 | 2.721 | 0.074 | 178.045 |
| 16 | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'57.484 | 2.790 | 0.069 | 177.941 |
| 17 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'57.494 | 2.800 | 0.010 | 177.926 |
| 18 | 64 | 中嶋 大祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'58.328 | 3.634 | 0.834 | 176.672 |
| 19 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'59.379 | 4.685 | 1.051 | 175.116 |
JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2017/10/20) Ocupancy Session Weather:Cloudy Course:Wet
2017 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 2 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'50.493 | - | - | 189.199 |
| 2 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'50.609 | 0.116 | 0.116 | 189.001 |
| 3 | 65 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'50.624 | 0.131 | 0.015 | 188.975 |
| 4 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'50.889 | 0.396 | 0.265 | 188.524 |
| 5 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'51.074 | 0.581 | 0.185 | 188.210 |
| 6 | 3 | ニック・キャシディ | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'51.159 | 0.666 | 0.085 | 188.066 |
| 7 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'51.302 | 0.809 | 0.143 | 187.824 |
| 8 | 64 | 中嶋 大祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF14 TCS NAKAJIMA RACING | Honda HR-417E | 1'51.452 | 0.959 | 0.150 | 187.571 |
| 9 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA RI4A | 1'51.740 | 1.247 | 0.288 | 187.088 |
| 10 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 REAL RACING | Honda HR-417E | 1'51.802 | 1.309 | 0.062 | 186.984 |
| 11 | 41 | 伊沢 拓也 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda HR-417E | 1'51.841 | 1.348 | 0.039 | 186.919 |
| 12 | 15 | ピエール・ガスリー | TEAM MUGEN SF14 TEAM MUGEN | Honda HR-417E | 1'51.947 | 1.454 | 0.106 | 186.742 |
| 13 | 7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'51.998 | 1.505 | 0.051 | 186.657 |
| 14 | 8 | 大嶋 和也 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'52.170 | 1.677 | 0.172 | 186.371 |
| 15 | 4 | 山下 健太 | FUJI x raffinee KONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'52.175 | 1.682 | 0.005 | 186.362 |
| 16 | 1 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 P.MU/CERUMO · INGING | TOYOTA RI4A | 1'52.492 | 1.999 | 0.317 | 185.837 |
| 17 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 1'52.719 | 2.226 | 0.227 | 185.463 |
| 18 | 20 | ヤン・マーデンボロー | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'52.729 | 2.236 | 0.010 | 185.447 |
| 19 | 50 | 小暮 卓史 | B-Max Racing team SF14 B-Max Racing team | Honda HR-417E | 1'52.836 | 2.343 | 0.107 | 185.271 |
2017年全日本カート選手権OK部門の第7・8戦が9月24日、ツインリンクもてぎ (栃木県)にて行われ、第7戦・第8戦ともに佐藤蓮(Drago corse)が優勝を飾り、シリーズチャンピオンを獲得した。
今シーズンよりカテゴリー改定によって国内カートの最高峰カテゴリーは、OK部門へと変わり、新たな歴史の幕開けを飾った。マシンの最低重量が軽くなったことによって、SUGO・瑞浪では、昨年までの最高峰カテゴリーであったKF部門のタイムを大幅に短縮するという驚異的なスピードを見せつけた。しかし、第6戦終了時点でOKマシンの速さ以上の衝撃を与えていたのは、今季より最高峰カテゴリーにステップアップしたルーキードライバー佐藤だった。
全日本カート選手権は、全日本・地方・ジュニアの3つの選手権から構成されており、その頂点に君臨するのがOK部門だ。最高峰OK部門は、全日本FS125部門を含む下位のカテゴリーで実績を上げたドライバー達のみが戦うことが許される、正真正銘の日本一を決定するカテゴリーだ。それゆえに、参戦するドライバーのレベルは高い次元で拮抗しており、過去のシーズンを振り返っても、今シーズンの佐藤のような6戦4勝という圧倒的な差を見ることはない。例年であれば最終戦の地鈴鹿大会までタイトルの行方は分からないのだが、今シーズンはもてぎ大会で佐藤がタイトルを獲得するかもしれないとあって、いつも以上にサーキットには緊張感が漂っていた。
【第7戦】佐藤蓮、タイトルに王手
土曜日に行われたタイムトライアルでは、ここまで3大会連続でトップタイムをマークしてきた佐藤に注目が集まるも、小川颯太(TOYOTA YAMAHA RT)のタイムに僅か0.086秒及ばず2番手となった。予選ヒートでは、ポールポジションスタートの小川が好スタートを決めるも、3番手スタートの野中誠太(CREST RICCIARDO)に抜かれてしまう。変わってトップに立った野中が逃げ切るかと思われたが、序盤はブリヂストンユーザーに先行を許した佐藤が中盤からペースを上げ、見る見るうちにトップに躍り出てそのままトップチェッカー。第7戦のポールポジションを獲得した。2位には野中が、3位には小川が続いた。
翌日曜日、第7戦の決勝の火蓋が切られた。ホールショットを決めたのは佐藤だったが、野中が3コーナーで佐藤のインをついてトップに躍り出る。そのままレースをリードしていく野中だったが、徐々に佐藤が間合いを詰めていき10周目に逆転する。佐藤はトップに出ると野中とのギャップを広げ、そのままでトップチェッカー。今季5勝目をマークし、タイトル獲得に王手をかけた。2位には野中が、3位には三村が入った。
- 佐藤蓮のコメント
-
もっとBS勢に先行されるかと思っていましたが、思っていたよりもいいスタートを切ることができました。想定していたよりも野中選手のペースが速かったのですが、後半になればタイムが落ちてくると思っていたので落ち着いて走り抜くことができました。
【第8戦】怪物佐藤蓮、王座獲得と貫禄の6勝目
第7戦の結果を受け、予選ヒートの結果によっては佐藤のタイトルが決まる可能性がでてきた。ポールポジションスタートの小川がローリング中にマシンを止めてしまう中、2番手スタートの佐藤は危なげなくスタートを決め、レースをリードしていく。終盤、第7戦の借りを返すべく野中が佐藤をオーバーテイクし、トップでチェッカーを受け、決勝ヒートのポールポジションを獲得した。佐藤は2位でチェッカーを受けたことで、第8戦の決勝と最終戦鈴鹿大会を残して早々にシリーズチャンピンを決めた。
決勝ヒート、ホールショットを決めたのは野中。2番手には名取鉄平(Team Birel ART)が続く。レース序盤は名取、野中、佐藤、三村壮太郎(Crocpromotion)の順で周回数を重ねていく。レース折り返し地点を過ぎたころに三村がトップに躍り出ると、チェッカーに向けて周回数を重ねていく。周回数も残り2周という場面で、三村の背後にぴたりと付けていた佐藤がトップに浮上。その後は三村の猛アタックを防ぎ切りトップチェッカー。今季6勝目を飾った。2位には三村、3位には野中と、第7戦と同じメンバーが表彰台を飾った。
- 佐藤蓮のコメント
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第2レースの予選ヒートを終えた段階でチャンピオンを獲れたことは聞いていたのですが、あまり実感はありませんでした。本庄と瑞浪では第2レースで勝てていなかったので、きっちりと勝ってチャンピオンを決めることが大事だと思い、決勝に挑み勝つことができたので本当に良かったです。
Text & Hideshi KIKUYAMA
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
SUPER GT第7戦の決勝レースがタイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、平川亮/ニック・キャシディ組のKeePer TOM'S LC500 37号車がポール・トゥ・ウィンで今季2勝目。ドライバーズランキングでも首位に浮上し、最終戦に臨むこととなった。大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO'S 4CR LC500 6号車が2位で続き、LEXUS LC500が1-2フィニッシュ。トップ6中5台をLEXUS LC500が占めた。GT300クラスでは中山 雄一/坪井 翔組 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車がこちらも今季2勝目を挙げ、LEXUSが両クラスを制した。

優勝した平川亮/ニック・キャシディ(右)と2位に入った大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ
10月7日(土)、8日(日)の両日、タイの東北部ブリーラムに位置するチャン・インターナショナル・サーキットで、SUPER GT第7戦「Chang SUPER GT RACE」が開催された。
8月末に行われた前戦鈴鹿1000kmから1か月あまり。SUPER GTはシリーズ唯一の海外遠征戦となる第7戦タイを迎えた。
今年で4年目を迎えるタイラウンド。昨年も同じ10月第7戦としての開催だったが、昨年は中止となったオートポリスラウンドの代替戦が最終戦もてぎで行われた関係で、フルウェイトハンデで実施された。今年は予定通り最終戦のひとつ前ということで、ウェイトハンデはこれまでの半分、獲得ポイント×1kgで戦われる。
今季新たに導入された新型車両 LEXUS LC500はシーズン序盤圧倒的な速さを見せ、開幕から4連勝を飾ったが、ウェイトハンデが厳しくなった第5,第6戦では苦戦。ドライバーズタイトル争いでも首位の座を奪われることとなったが、2位以降に5台が続き、残り2戦での逆転を目指しタイラウンドに臨んだ。
LEXUS LC500参戦初年度でのタイトル獲得へ向け、まずはウェイトハンデ半減の今大会、LEXUS勢の逆襲が期待された。
◆予選◆
7日(土)タイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットは、朝から降ったり止んだりの不安定な天候。午前中のフリー走行時には一旦ドライになったものの、その後猛烈なスコールに見舞われ、午後3時からの予選は、雨が止んで乾いていくという、難しいコンディションで行われることとなった。
GT300クラスのQ1を経て、ライン上はやや乾き始めているが、コースの一部にはまだ川のような水が残っている状況で、午後3時20分よりGT500クラスのQ1(15分)開始。いつもであれば、セッション中盤まで誰もコースインせずに待機するが、今回はまたいつ雨が降り出すか分からない状況もあり、全車セッション開始と共にウェットタイヤで一斉にコースへ向かった。
周回を重ねるごとに路面が向上し、タイムも上がっていく中、8周目にヘイキ・コバライネンのDENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が好タイムで2番手に浮上。カルダレッリの駆る6号車が3番手。キャシディの37号車が6番手。石浦宏明の駆るZENT CERUMO LC500 38号車がトップから1秒以内ながらぎりぎり8番手に滑り込んだ。一方で、中嶋一貴のau TOM'S LC500 36号車は9番手で惜しくもQ2進出ならず。昨年このタイでポール・トゥ・ウィンを果たしたWedsSport ADVAN LC500 19号車は国本雄資がアタックを担当したがタイムが伸びず、15番手でQ1敗退となった。
午後4時5分から行われたQ2(12分)の時点では何カ所か川は残っているもののかなり路面が乾いており、ほぼ全車がスリックタイヤでアタック。序盤前車に引っかかりタイムを伸ばせなかった37号車の平川が、計測4周目あたりからタイムを伸ばしてポール争いを展開。終盤には、ライバル車両と100分の1秒単位でタイムを塗り替えあう激しい予選となったが、この接戦を制した平川が今季初となるポールポジションを獲得。ランキング2位につける平川/キャシディ組が好位置で決勝に臨むこととなった。
大嶋和也がドライブした6号車はトップから僅か0.172秒差ながら2列目4番手。立川祐路の38号差が5番手、平手晃平の1号車が7番手につけた。
GT300クラスは、Q1開始時点でまだコースの一部にはかなり水が残っており、水煙が上がる状態。そんな中、タイでのフルウェット走行は初めての坪井が好走を見せ、7周目にその時点でのトップタイムをマーク。その後ライバルにかわされたものの3番手という好結果でQ1通過を果たした。
嵯峨宏紀がアタックしたTOYOTA PRIUS apr GT 31号車が12番手、佐々木孝太がアタックしたTOYOTA PRIUS apr GT 30号車はぎりぎり14番手でQ2進出。吉本大樹がアタックした SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車は21番手でQ1敗退となった。
午後3時45分からのQ2(12分)は、再び降り始めた小雨により、待たしてもタイヤ選択の難しいセッションに。中山雄一がアタックした51号車は、狙っていたほどにはタイムが伸びず、ピットインして別スペックのタイヤへ交換。最後の一発アタックを見事に決め、中山雄一/坪井翔のコンビとしては過去最上位となる予選2番手を獲得。現在トップと16ポイント差の6位で逆転タイトルを目指す51号車が、最前列という好グリッドを確保した。
プリウスの31号車は10番手、30号車は13番手グリッドとなった。
◆決勝◆
8日(日)は朝から好天に恵まれたが、決勝レーススタートの僅か30分ほど前に突然のスコールに見舞われ、コースはあっという間にフルウェットに。すぐに雨は止んだが、空にはまだ雲が残っており、ウェットタイヤで行くか、スリックに賭けるか、非常に難しい状況でスタートを迎えた。
午後3時、気温30度、路面温度33度というコンディションで、セーフティカーランにより決勝レース(66周)がスタート。3周目から本格的な戦いが開始された。ポールポジションの37号車ニック・キャシディはウェットタイヤで順調に首位をキープ。序盤はウェットタイヤを装着した上位勢が予選順位のまま周回を重ねていった。
路面は徐々に乾いていき、スリックでスタートした車両とのラップタイムが逆転し始めた10周目過ぎから、上位勢もピットへ向かいスリックタイヤへと交換。
13周目にスリックタイヤに交換したキャシディの37号車はウェットタイヤのまま走り続ける車両を次々にパスし、23周目に首位に復帰。カルダレッリの6号車も3位へとポジションを上げた。
37号車のキャシディは首位をキープし34周目終了で平川へとドライバーチェンジ。中盤続々と上位勢もピットへ向かったが、2位を走行していたライバル車がピットで大きくタイムロス。これにより6号車が2位にポジションを上げ、LEXUS LC500の1-2となった。
天候は回復し、路面は完全にドライに。夕方4時を回っても気温33度、路面温度38度まで上がる熱い戦いとなる中、他のLC500勢では、38号車と36号車が5,6位、そして後方からはスリックタイヤでのスタートを選択し、一時はほぼ最後尾、1周遅れとなっていた1号車が、コバライネンの猛追で順位を上げてきた。
レースは残り2周で3位を走行していた車両がコース脇にストップ。これにより4位以下の順位がひとつずつ繰り上がることに。
首位の37号車平川は、ずっと後続との差を10秒以上に保ったままトップでチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウィンで開幕戦に続く今季2勝目を挙げた。この勝利で平川/キャシディ組はドライバーズランキングでも首位に浮上した。
2位には大嶋/カルダレッリ組の6号車。6号車もランキングで37号車に6ポイント差の2位へとポジションを上げることとなった。
立川・石浦組の38号車が4位、中嶋一貴/ロシター組の36号車が5位、猛追を見せた1号車が6位でフィニッシュし、LEXUS LC500はトップ6のうち5台を占める活躍を見せた。
GT300クラスでは、中山雄一がスタートを担当した51号車は序盤2位をキープ。その後路面は乾き始め、ウェットタイヤで走り続ける51号車は厳しい状況となる中、懸命な走りを続け、最低限となる周回を終えたところでピットイン。坪井へ交代すると共に、スリックタイヤに履き替えた。残り40周近い周回を任されることとなった22歳、GTではルーキーの坪井だが、タイヤをマネージメントしながらもハイペースで着実にポジションアップ。
各チーム様々な作戦が採られる中、24番手と後方位置からのスタートを強いられた60号車が、スタートで一気に14位までジャンプアップすると、吉本がギリギリまでピットインしないまま走り続け、41周目には首位に浮上。翌周ピットへ向かい、7位でコースに復帰した。
60号車がピットインしたことで、51号車が首位に浮上。その後は後続との差をコントロールしながら走り抜き、トップチェッカー。第2戦富士に続く今季2勝目を挙げた。この勝利で、中山雄一/坪井組はランキングでも首位に9ポイント差の2位に浮上した。
60号車は7位でチェッカーを受け、今季4度目のシングルフィニッシュ。プリウスは31号車が11位。30号車が16位で完走を果たした。

ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げたKeePer TOM'S LC500 37号車

2位に入り、ランキングも2位に浮上したWAKO'S 4CR LC500 6号車

今季2勝目を挙げた中山 雄一(左)と坪井 翔(右)

今季2勝目を挙げたJMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車
- KeePer TOM'S LC500 37号車 ドライバー 平川亮:
-
最高の結果になった。正直スタート前はかなりナーバスになっていて、タイヤ選択にすごく悩んだが、雨の中でのペースも良かった。レースを決めたのは、ドライに交換するタイミングだった。運も味方してくれたのかすごく良いタイミングで入れて、アウトラップも良く、ニックが更に差を広げてくれた。その後僕に交代するときのピット作業も早く、アウトラップもクリーンにまとめられた。それからは全く後ろを見ずに、常に前を向いて、ミスをしないように、順位をキープできるように頑張った。とても良いレースが出来たし、最終戦に向けて良いペースに乗れたと思う。次のもてぎはハンデがなくなるので、開幕戦のようなレースがしたい。
- KeePer TOM'S LC500 37号車 ドライバー ニック・キャシディ:
-
信じられないような一日となった。最高の結果で終われたと同時に、私自身にとっても、これまでに戦ってきたGTレースの中で最高の一戦になった。チームや関係者の皆様に感謝したい。ウェットタイヤでスタートし、乾いていく難しいコンディションだったが、タイヤの温度を低く保つために留意しながらも、後とのギャップを維持するように走った。周回遅れの処理などでリスクを負わないように注意したが、クルマは本当に好調で、ペースも良かった。ピット作業も素晴らしかった。(平川)亮はシーズンを通していつも素晴らしい走りをしてくれるが、予想通りにトップを快走してくれた。次のもてぎは重要なレースになるが、この好調を維持して戦えると思うので、楽しみにしている。
- WAKO'S 4CR LC500 6号車 ドライバー 大嶋和也:
-
予選4番手ということで、優勝も欲しいところだったが最低限の結果は出せて、LEXUSの1-2の一翼を担うことが出来たのは良かったかなと思う。チャンピオン獲得はまだ諦めるわけにはいかない。最終戦はなんとしても優勝を狙う。我々が優勝しても37号車が2位だと向こうがチャンピオンということになるが、まずLEXUSのチャンピオン獲得のために頑張りたい。僕らに優勝できるポテンシャルがあるとすれば、向こうが2位に入ってくる可能性というのはかなり高い。でもレースなので何があるか分からないし、諦めずに最後まで戦う。クルマは速いし、最終戦はノーハンデで軽くなる。もてぎは毎年得意としているレースなので、もちろん勝ちに行く。
- WAKO'S 4CR LC500 6号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ:
-
非常に難しいレースだった。ウェットコンディションで始まって、目標とする37号車が先頭なのに対し、我々は2列目スタートで、前車の巻き上げる水もあり、最初はとても難しかった。また、タイヤ選択も完璧ではなかった。しかしその後プッシュを続け、タイヤ交換後も可能な限りハードにアタックした。クルマのパフォーマンスもよく、2位にポジションを上げることが出来た。更に上を狙ったが、ラインを外すとまだ濡れているところが多く、車のコントロールを失いタイムをロスしてしまうので、2位キープに徹した。ポイント争いでは首位に6ポイント差とちょっと離されてしまったが、レースでは何が起こるか分からない。私自身、2014年にも追う立場で最終戦のもてぎに臨んだことがあるが、あの時は2位でフィニッシュしたがわずか2点足りずにチャンピオンを逃した。それだけに、今年はなんとしてもタイトルを狙いたいし、そのためには勝つだけだ。
- JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車 ドライバー 中山雄一:
-
スタート前の雨ですごく難しいコンディションになったが、どちらでもタイヤの性能が発揮出来た。昨日の予選も雨に見舞われたが、自信を持って臨み、坪井選手も僕も良いタイムを出して良いポジションからスタートを切れた。今日も、最初路面はしっかり濡れていたので、昨日と同じタイヤでスタートした。予想以上に路面が早く乾いたが、なんとか最低限の周回まで頑張って走り、残りを坪井選手に託した。40周も走らせることになったが、タイヤを持たせて最後まで良いペースで走ってくれた坪井選手の頑張りに感謝したい。今大会、首位と16点差で臨んで、優勝しかない状況で勝てたのは良かったが、9点差での最終戦は厳しい状況であることには変わらない。もてぎも勝つしかないので頑張っていきたい。
- JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車 ドライバー 坪井翔:
-
本当に長いスティントだった。でも苦しい前半のウェットタイヤでの戦いで中山選手が耐えて走ってくれた。僕は後半40周ほど走ることとなり、見えない敵との戦いで、ペースも大切だがタイヤも持たせなくてはならず、プッシュしながら、タイヤと相談しながら、という走りだった。それで前車がピットインしたときには2番手だったので、ひたすらブッシュした。トップに立ってからは後とのギャップと相談しながら、タイヤを保って走った。良いタイヤと、序盤頑張ってくれた中山選手に感謝したい。初めてのタイでのレースだったが、シーズン2勝目を上げることが出来、流れは良いと思う。最終戦のもてぎはノーハンデで、条件はみんなイコールだが、僕たちに出来ることはあると思うし、最後まで諦めずに優勝を狙っていけば何か起きると信じて戦う。
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company
■GT500クラス
Chang SUPER GT RACE -RIJ- (2017/10/10) Final Race Weather:Fine Course:Wet-Dry
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 7 チャン国際サーキット 4.554km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 37 | 平川 亮 ニック・キャシディ | KeePer TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | BS | 48 | 66 | 1:42'48.674 |
| 2 | 6 | 大嶋 和也 アンドレア・カルダレッリ | WAKO'S 4CR LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | BS | 48 | 66 | 12.121 |
| 3 | 17 | 塚越 広大 小暮 卓史 | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 18 | 66 | 30.120 |
| 4 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | BS | 43 | 66 | 41.028 |
| 5 | 36 | 中嶋 一貴 ジェームス・ロシター | au TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | BS | 47 | 66 | 1'08.598 |
| 6 | 1 | ヘイッキ・コバライネン 平手 晃平 | DENSO KOBELCO SARD LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | BS | 36 | 66 | 1'13.029 |
| 7 | 100 | 山本 尚貴 伊沢 拓也 | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 35 | 66 | 1'14.712 |
| 8 | 64 | ベルトラン・バゲット 松浦 孝亮 | Epson Modulo NSX-GT Honda NSX-GT | DL | 28 | 66 | 1'27.292 |
| 9 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | 59 | 65 | 1Lap |
| 10 | 46 | 本山 哲 千代 勝正 | S Road CRAFTSPORTS GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | 23 | 65 | 1Lap |
| 11 | 8 | 野尻 智紀 小林 崇志 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 35 | 65 | 1Lap |
| 12 | 19 | 関口 雄飛 国本 雄資 | WedsSport ADVAN LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | YH | 23 | 65 | 1Lap |
| 13 | 16 | 武藤 英紀 中嶋 大祐 | MOTUL MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT | YH | 7 | 65 | 1Lap |
| 14 | 12 | 安田 裕信 ヤン・マーデンボロー | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | BS | 13 | 63 | 3Laps |
| ---- 以上規定周回数(70% - 46Laps)完走 ---- |
| - | 24 | 佐々木 大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | YH | 12 | 34 | 32Laps |
- Fastest Lap: CarNo.12 ヤン・マーデンボロー(カルソニックIMPUL GT-R) 1'25.499
■GT300クラス
Chang SUPER GT RACE -RIJ- (2017/10/10) Final Race 1 Weather:Fine Course:Wet-Dry
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 7 チャン国際サーキット 4.554km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 51 | 中山 雄一 坪井 翔 | JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | BS | 36 | 61 | 1:43'41.391 |
| 2 | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes-Benz AMG GT3 | YH | 50 | 61 | 5.121 |
| 3 | 33 | 藤井 誠暢 スヴェン・ミューラー | D'station Porsche Porsche 911 GT3 R | YH | 22 | 61 | 32.419 |
| 4 | 55 | 高木 真一 ショーン・ウォーキンショー | ARTA BMW M6 GT3 BMW M6 GT3 | BS | 38 | 61 | 32.629 |
| 5 | 88 | 織戸 学 平峰 一貴 | マネパランボルギーニ GT3 Lamborghini HURACAN GT3 | YH | 22 | 61 | 39.950 |
| 6 | 60 | 飯田 章 吉本 大樹 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | 19 | 60 | 1Lap |
| 7 | 18 | 中山 友貴 川端 伸太朗 | UPGARAGE BANDOH 86 TOYOTA 86 MC | YH | 2 | 60 | 1Lap |
| 8 | 11 | 平中 克幸 ビヨン・ビルドハイム | GAINER TANAX AMG GT3 Mercedes-Benz AMG GT3 | DL | 38 | 60 | 1Lap |
| 9 | 3 | 星野 一樹 高星 明誠 | B-MAX NDDP GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 14 | 60 | 1Lap |
| 10 | 7 | ヨルグ・ミューラー 荒 聖治 | Studie BMW M6 BMW M6 GT3 | YH | 17 | 60 | 1Lap |
| 11 | 31 | 嵯峨 宏紀 久保 凜太郎 | TOYOTA PRIUS apr GT TOYOTA PRIUS | BS | 17 | 60 | 1Lap |
| 12 | 87 | 細川 慎弥 佐藤 公哉 | ショップチャンネルランボルギーニ GT3 Lamborghini HURACAN GT3 | YH | 21 | 60 | 1Lap |
| 13 | *65 | 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 | LEON CVSTOS AMG Mercedes-Benz AMG GT3 | BS | 52 | 60 | 1Lap |
| 14 | 9 | ジョノ・レスター 峰尾 恭輔 | GULF NAC PORSCHE 911 Porsche 911 GT3 R | YH | 23 | 60 | 1Lap |
| 15 | 25 | 松井 孝允 山下 健太 | VivaC 86 MC TOYOTA 86 MC | YH | 42 | 60 | 1Lap |
| 16 | 30 | 永井 宏明 佐々木 孝太 | TOYOTA PRIUS apr GT TOYOTA PRIUS | YH | | 60 | 1Lap |
| 17 | 50 | 都筑 晶裕 新田 守男 | Ferrari 488 GT3 Ferrari 488 GT3 | YH | 30 | 60 | 1Lap |
| 18 | 10 | 富田 竜一郎 吉田 広樹 | GAINER TANAX triple a GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | DL | 13 | 59 | 2Laps |
| 19 | 26 | 山田 真之亮 ジェイク・パーソンズ | TAISAN SARD R8 FUKUSHIMA Audi R8 LMS | YH | | 59 | 2Laps |
| 20 | 2 | 高橋 一穂 加藤 寛規 | シンティアム・アップル・ロータス LOTUS EVORA MC | YH | | 59 | 2Laps |
| 21 | 35 | ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ ナタポン・ホートンカム | ARTO 86 MC 101 TOYOTA 86 MC | YH | | 58 | 3Laps |
| 22 | 52 | 番場 琢 脇阪 薫一 | 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC TOYOTA MARK X MC | YH | | 46 | 15Laps |
| 23 | 21 | リチャード・ライアン 柳田 真孝 | Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS | DL | 1 | 45 | 16Laps |
| ---- 以上規定周回数(70% - 42Laps)完走 ---- |
| - | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | DL | 30 | 23 | 38Laps |
- Fastest Lap: CarNo.4 谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG) 1'33.524
- CarNo.65は、SGT Spr.27-3(ピット作業違反)によりドライビングスルーペナルティーを科した。

ル・ボーセモータースポーツが挑むカテゴリーのひとつであるFIA-F4選手権シリーズ第4大会が、7月22日(土)、23日(日)スポーツランドSUGO(宮城県)で開催された。
ドライバーの川合孝汰、平木玲次、平木湧也の3人は前回の第5戦・6戦が行われたオートポリス大会において、第5戦で川合が4位と、表彰台まであと一歩と迫り、湧也も8位入賞。第6戦で川合が5位、湧也が6位と連続入賞を果たした。
アップダウンに富んだテクニカルコースとして知られるSUGOは、チャレンジングなコースでもある。アクセルを踏んで回るコーナーが多く、リズミカルな走りを要求する一方で、コース幅もランオフエリアも広いとは言い難いからだ。シリーズ折り返しの難関を、3人のドライバーがどう戦うか、大いに注目された。
予選 7月22日(土)天候/曇り コース状況/ドライ
約2か月ぶりのレースとなった今大会は、木曜日の専有走行からの走り始めとなった。セッションごとに3人のドライバーはタイムを詰めていき、最終チェックとなる金曜日1回目のセッションでは揃ってトップ10に名を連ね、2回目のセッションでは玲次が3番手につけ、川合は5番手に。赤旗もあり、1回目のセッションより湧也はタイムを上げられなかったものの、それぞれマシンには十分な手応えを得ていた。
土曜日は雨との天気予報が出ていたが、予選はドライコンディションが保たれた。専有走行では赤旗中断が相次いだこともあり、川合、
玲次、湧也ともに計測開始と同時にコースイン。案の定、30分間の計測中に2回の赤旗が出て、最もタイヤのグリップレベルが高い最初
の中断前にベストタイムを出せたのは湧也のみとなった。川合と玲次が中団に埋もれてしまう恐れもあったが、温度が下がったこともあり、2回目の赤旗再開後にラストアタックでタイムアップに成功し、川合は第7戦を9番手、第8戦を11番手、玲次は第7戦を13番手、第8戦を15番手。そして湧也は、第7戦を14番手、第8戦を12番手からそれぞれ挑むこととなった。

決勝 第7戦 7月22日(土)天候/曇り コース状況/ドライ
予選同様、ドライコンディションが保たれた第7戦決勝。スタートが切られ、川合は前に並んでいた車両のけん制を受けつつ、ポジションをキープ。そして3コーナー、ヘアピンで相次いだアクシデントでコース外に出てしまい足回りにダメージを負ってしまうが、7番手へとふたつポジションを上げる。一方、湧也と玲次はポジションを入れ替え、13番手、14番手からの発進となる。また、この周には馬の背コーナーでもアクシデントが発生していたため、セーフティカーがコースイン。車両回収処理に時間がかかり、バトル再開は10周目、規定の30分間のうち5分を残すのみとなっていた。
リスタートで川合は、8番手に。一方、湧也と玲次はふたつずつポジションを上げる。続いて12周目に湧也が1台をかわして、ついにポイント圏内へ。そして玲次が14周目に11番手に浮上し、ペースも良かったことから3人並んで前方の車両に迫っていったものの、規定の30分間に達し、無情にもそこでタイムアップ。その結果、川合が9位、湧也が10位で入賞を果たし、玲次は11位でのゴールとなった。

決勝 第8戦 7月23日(日)天候/雨 コース状況/ウエット
第8戦決勝が行われる日曜日は、雨に見舞われ、早々にウェット宣言が出された。そのため全車がウェットタイヤを装着しただけでなく、セーフティカースタートでレースは開始されることになった。それぞれ慎重にコースコンディションを確認するとともにタイヤを温め、2周のSC先導の後、いよいよバトル開始となった。ここで一気に順位を上げていたのが湧也で、10番手に浮上。玲次も13番手まで順位を上げていた。
川合はリスタートで、トップの急減速で前車までもが急ブレーキをする混乱に、追突を回避できず最終コーナーで接触。コースアウトしただけでなく、足まわりにダメージを負ったことからレース続行は不可能と判断し、その場でレースを終えることとなった。
その周にはヘアピンでもアクシデントが発生していたこともあり、またしてもSCがコースイン。2周の先導の後に仕切り直されるはずが、なんとトップの車両が判断ミスでSCとともにピットに入って来てしまう。その際に急減速があったため、2番手、3番手の車両が接触し、いきなり先頭集団の3人が戦列を離れることになり、再度SCがコースイン。
混乱をうまく避けられた湧也は8番手に、そして玲次は9番手に浮上。3回目のリスタートを湧也は決めて、さらにひとつポジションを上げて7番手へ。玲次はポジションを保ったまま。そしてレースはまたも当初予定の15周に達せず、1周少ない14周でタイムアップ。湧也はその
まま順位を保って連続入賞を果たしたものの、玲次は最終コーナーで横に並んだ車両に押し出されふたつポジションを落とし11位でチェッカー。しかし、相手にはペナルティが課せられ、順位を落としたことから、玲次は10位となり入賞を果たした。
川合のリタイアが惜しまれるところではあったが、3人のドライバーはともに、練習中にはバージョンアップも感じさせていただけに、わずか2週間のインターバルで行われる、富士での第5大会はより一層の高みを目指すことが期待される。

- チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
-
ここ数戦、クルマのセッティングも進み菅生では十分戦えると踏んでいた。練習走行ではトップ3には入れる状況だったので、赤旗に翻弄された予選は不完全燃焼で終わってしまった。ふたつのレースとも結果が残らず悔しい思いだが決して悪い流れではないので来週の富士で良い結果が出せるようドライバーと協力して戦う。
- Driver 川合孝汰(Kohta Kawaai)COMMENT
-
このレースウィーク、木〜金とすごく調子が良くて、クルマに対して自分の中でもマージンが持てるようになってきました。予選は、赤旗の連続でタイミングを逸したばかりか、第7戦はスタート直後のアクシデントで足回りにダメージを負ってしまい、なんとかシングルには入れましたが、悔しさが残るレースとなりました。その反省もあって第8戦ではしっかり準備をしていたのですが、急に前でブレーキを踏まれて、避けられずに接触してしまい、走行ができなくなってしまいました。残っていたら、いいところにいられたと思うので悔しいです。また2週間後に富士のレースがあるので、気持ちを切り替えて頑張ります。
- Driver 平木玲次(Reiji Hiraki)COMMENT
-
今週は練習まですごく上り調子で来たのですが、肝心の予選で序盤にタイムが出せず、下位に沈んでしまいました。第7戦も荒れ気味のレースでしたが、第8戦は雨予報もあったのでもっと荒れるだろうとは予想していました。そんな中、少し順位は上げられていたし、ちゃんとペースも上がって来たので、最後一発仕掛けてみようと、これが最後の周というところの最終コーナーで仕掛けたら、当てられたばかりか、更に寄って来てダートに出てしまいました。それで何台かに抜かれて、すごく悔しいレースになってしまいました。結局、その相手はペナルティを受けたことで僕は10位になりましたが、悪い流れを断ち切るために次のレースまでに、自分でできることをしっかり準備していきたいです。
- Driver 平木湧也(Yuya Hiraki)COMMENT
-
木曜の練習走行で、少しトラブルがあり、金曜日には、チームにうまく対処してもらったのですが、本当にちょっとしたことを気づけなかったのが、その先の出遅れにつながってしまったのかも、という反省点がまずあります。予選も赤旗続きで、なかなか歯車が合わず、いいタイムが出せませんでした。決勝も第7戦はSCばっかりで、どうすることもできなかったというか、それなりに走ってゴールという、不完全燃焼な感じです。コンディションの変わった第8戦は、違うトラブルを抱えていて。ペースは悪くなくてポジションを上げていくことはできたのですが、ちょっと悔しさも残りました。次の富士は、去年勝っているコースですからレースウィークをうまく調整していって、また優勝を狙っていきます。
Le Beausset Motorsports
スタート直後にまさかのアクシデント!!
FIA-F4選手権第7戦の決勝が7月22日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、予選3番手からスタートした#6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)が序盤の混乱を切り抜けてトップに立ち、今季3勝目をあげた。
2位には#7大滝拓也(SRS/コチラレーシング)、3位には#3石坂瑞基(DADSFC SUTEKINA F4)がつけた。
第7戦決勝は午後1時5分にスタート。
予選3番手の笹原はポールシッターの#8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)と予選2番手の#5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)が直後の1コーナーでトップを争ってコースを飛び出すのを見逃さず、インにラインをクロスさせてトップに立つと、そのまま一気に後続を突き放しにかかる。2位には予選4番手の石坂が浮上、3位にはなんと予選8番手の大滝がジャンプアップして来た。
一方揃ってコースをはみ出した角田と大湯の2台は、角田が5位に後退、大湯は後続の#1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)と接触してしまい、第4コーナー手前でストップしてしまった。このほか、 #18加藤潤平(ATEAM Buzz Racing F110)、#44小野寺匠(NRS F110)、#70小山美姫(Leprix Sport F110)らが1周目の混乱の中でコース上にストップしてしまったため、2周目から早くもセーフティーカーが導入されることになった。
コースのいたるところにストップした車両の回収には時間がかかったためSCランは10周目まで続き、11周目にようやくリスタート。この結果レースは30分経過時点の14周目で終了することになった。
トップの笹原が最終コーナーからタイミングよく再加速していく一方、2位の石坂はSCランの影響でタイヤの内圧が充分に上がらず苦しい走りを強いられる。大滝はそれを見逃さずに追い上げ、11周目の馬の背で石坂を仕留めて2位に浮上、そのまま笹原を追い上げにかかった。大滝は山形市の出身。今回は地元東北のレースということで応援団やスポンサー企業が菅生を訪れており、この一戦にかける想いは人一倍強かったが、笹原を追い詰めるにはあと一歩及ばなかった。
3位に後退した石坂の背後には予選7番手から浮上して来た#50澤田真治(B-MAX RACING F110)が迫って来たが、石坂は落ち着いてこれを抑え、そのまま3位でフィニッシュした。
勝った笹原は今季3勝目。ランキング上位の宮田や大湯が相次いでリタイヤしたため、シリーズポイントで35もの大量リードを築き上げることに成功した。
次戦第8戦は明日午前11時45分より15周で行われる。
- 優勝 #6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)
- スタート自体良かったので。角田選手は失速して、大湯選手は僕と同じくらいでした。二人がイン側で争っていたので、僕はアウトから行こうと思いましたが、それだと一番割りを食うのは僕だと気づいて、考えを入れ替えてイン側にクロスをかけたら案の定膨らんで来て、トップに立てたという形です。このコースは特性上オーバーテイクが難しいので、とにかく前に出てしまえば、そのあとは流れに乗って自分で押さえられますから。大湯選手と角田選手が後退したのはチームとしては残念ですが、代わりに大滝選手が2位に上がったのは良かったです。
- 2位 #7大滝拓也(SRS/コチラレーシング)
- 木曜の持ち込みの状態から調子のいいマシーンを用意してもらって。走り方も今までとガラッと変えてみたら思ったよりうまくいきました。まだ安定しない部分もありましたが、その走りには自信があったので。とにかく地元東北のコースってことで応援隊もたくさん来てくださってて。また僕はスポンサーさんで成り立ってるドライバーなので、どうしても恩返ししたいなという思いがあったので、あの距離で負けたのは悔しかったです。
- 3位 #3石坂瑞基(DADSFC SUTEKINA F4)
- スタート4番手で、アウトから行こうかインから行こうか迷ったんですけど、アウト側でごちゃごちゃやってたので、自分はインから行こうと選択しました。そしたら前の方で接触があって2位に上がれました。すぐSCが出てしまいましたが、その周回が長くてタイヤが冷えてしまったというのもありますし、自分が設定した内圧の数値が間違っていたので、スタートで遅れてしまって大滝選手に抜かれてしまいました。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2017/07/22) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2017 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 スポーツランドSUGO 3.704256km
| Pos | No | Driver | Car Team | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 6 | 笹原 右京 | HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | DL | 14 | 30'36.282 |
| 2 | 7 | 大滝 拓也 | SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | DL | 14 | 2.149 |
| 3 | 3 | 石坂 瑞基 | DADSFC SUTEKINA F4 SUTEKINA RACING TEAM | DL | 14 | 4.494 |
| 4 | 50 | 澤田 真治 | B-MAX RACING F110 B-MAX RACING TEAM | DL | 14 | 4.595 |
| 5 | 8 | 角田 裕毅 | SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | DL | 14 | 5.339 |
| 6 | 16 | 篠原 拓朗 | Media Do.ADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | DL | 14 | 6.289 |
| 7 | 25 | 高橋 知己 | 点天&イーストアップwith Field FIELD MOTORSPORT | DL | 14 | 7.107 |
| 8 | 35 | 河野 駿佑 | HubAuto F110 HubAuto Racing | DL | 14 | 7.856 |
| 9 | 60 | 川合 孝汰 | DENSOルボーセF4 Le Beausset Motorsports | DL | 14 | 8.264 |
| 10 | 62 | 平木 湧也 | DENSOルボーセF4 FTRS Le Beausset Motorsports | DL | 14 | 8.603 |
| 11 | 61 | 平木 玲次 | DENSOルボーセF4 Le Beausset Motorsports | DL | 14 | 9.314 |
| 12 | 55 | 細田 輝龍 | DRP F4 FIELD MOTORSPORT | DL | 14 | 10.081 |
| 13 | 21 | 神 晴也 | RSS F110 RSS | DL | 14 | 12.653 |
| 14 | 80 | 菅波 冬悟 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS | DL | 14 | 12.683 |
| 15 | 17 | 朝日 ターボ | ヴァンガードまるはアイカーズF110 Buzz International | DL | 14 | 13.059 |
| 16 | 63 | 金澤 力也 | VSR Lamborghini SC VSR Lamborghini S.C. Formula Jr. | DL | 14 | 16.476 |
| 17 | 77 | 大井 偉史 | Skill Speed スキルスピード | DL | 14 | 17.985 |
| 18 | 68 | チア ウィング ホン | B-MAX RACING F110 B-MAX RACING TEAM | DL | 14 | 18.885 |
| 19 | 73 | 牛井渕 琴夏 | カローラ新茨城レオンキッズレーシング C.S.I-REON KIDS RACING | DL | 14 | 19.386 |
| 20 | 15 | 早瀬 広道 | Media Do.ADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | DL | 14 | 25.374 |
| 21 | 4 | 佐々木 祐一 | 仙台Day Dream Racing F110 佐々木祐一 | DL | 14 | 29.469 |
| 22 | 23 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | DL | 14 | 45.561 |
| 23 | 19 | アカシュ ゴウダ | VSR Lamborghini SC VSR Lamborghini S.C. Formula Jr. | DL | 13 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ---- |
| - | *39 | 浦田 裕喜 | SACCESS RACING F4 SACCESS RACING | DL | 10 | 4Laps |
| - | 54 | ゲルハルド ヴェンツェル リッケルト Jr. | PAM KOTA RACING ARN RACING | DL | 6 | 8Laps |
| - | 1 | 宮田 莉朋 | FTRSスカラシップF4 TOM'S SPIRIT | DL | 1 | 13Laps |
| - | 18 | 加藤 潤平 | ATEAM Buzz Racing F110 Buzz International | DL | 1 | 13Laps |
| - | 5 | 大湯 都史樹 | HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | DL | 0 | 14Laps |
| - | 70 | 小山 美姫 | Leprix Sport F110 leprix sport | DL | 0 | 14Laps |
| - | *44 | 小野寺 匠 | NRS F110 NRS | DL | 0 | 14Laps |
| - | 2 | 仲尾 恵史 | TCS-奈良初参加おっちゃん号 TEAM RIGHT WAY | DL | | DNS |
- Fastest Lap: CarNo.6 笹原右京(HFDP/SRSコチラレーシング) 1'24.737 (13/14) 157.373km/h
- CarNo.44は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(SC中の危険行為)により、競技結果に対し57秒加算のペナルティーを科したが、リタイアに付け留保する。
- CarNo.39は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(SC解除後の再スタート違反)により、競技結果に対し37秒秒加算のペナルティーを科した。
FIA-F4選手権第7戦、第8戦の公式予選が7月22日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、#8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)が自身初のポールポジションを2戦連続で獲得した。
公式予選は午前8時10分から30分間の予定で開始された。
ここまでHondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト所属のドライバーの活躍が目立つ今シーズンだが、この菅生ラウンドの予選でも角田、#6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)、#5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)の活躍が目立つ30分間となった。
まずは走行3周めに大湯が1'23.963を記録。セッションが終盤を迎えるまではこれがトップタイムとなった。それでも大湯にすれば「一番いいラップではトラフィックに引っかかってしまった」とのことで、まだまだタイムを詰める余地が多かったようだ。
前日の専有走行で午前午後を通じてトップのタイムを記録した角田は4周めに1'24.003を出し、この時点で2番手につける。しかし角田も序盤にベストタイムを叩き出すつもりでアタックしていたといい、このタイムには満足していない様子。ここでタイヤの美味しいところを使ってしまったとのことで、その後はセカンドベストタイムを出すことを目標に第8戦のポールを狙ってコンスタントに24秒前半のタイムで周回を重ねる。
ところが開始から8分が過ぎたところで#80菅波冬悟(OTG DL F4 CHALLENGE)と#4佐々木祐一(仙台Day Dream Racing F110)がレインボーコーナーで接触、これにより赤旗が提示されセッションは中断、再開後の26分すぎにも#39浦田裕喜(SACCESS RACING F4)がSPアウトコーナーでクラッシュしたために2どめの赤旗中断が入ることになった。
このため予選は終了時刻を延長して8時47分まで行われることに。
この2度の赤旗中断があったことでタイヤの温度が下がったことが影響したか、角田は走行再開後に1'23.868を記録してトップに浮上、FIA-F4では初のポールポジションを獲得した。さらに大湯のセカンドタイムが伸びなかったこともあって角田は第8戦においてもポールポジションから決勝をスタートすることとなった。
また国内復帰初年度ということで走り慣れないサーキットの連続ながら安定した成績でランキングトップの座にある笹原は今週末を通じて不調に悩んでおり、金曜日の走行でも総合6位と不本意な結果に終わっていたが、チームの懸命の調整作業が実を結んだか、予選ではベストタイム、セカンドタイム共に3位とまずまずの結果を残すことに成功、終わってみればトップ3をホンダ勢が占めるという結果になった。
一方、前年王者の#1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)は今一つ波に乗れていない印象。2度の赤旗が入る前まではトップ10にすら入れない状況。終盤には大幅なタイムアップを果たしたものの、いずれも6番手から第7戦、第8戦の決勝をスタートするという苦しい結果に終わっている。
第7戦決勝はこのあと午後1時5分から、第8戦決勝は明日の午前11時45分から、いずれも15周または30分間で行われる。
- 第7戦予選PP、第8戦予選PP #8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)
- 最初の3周めとか4周めにパッと出したかったんですけど、うまくいかず、24秒フラットぐらいで赤旗を迎えて。タイヤも使ってしまったんでセカンドポールを目標にして赤旗後に臨んだんですけど、直後の周にまた24秒フラットが出て、タイヤが冷えてるのかな?もう一回行ったらあるかもしれない、と思って行ってみました。そしたらうまくまとめることができました。オートポリスの件もあるんで、決勝はスタートをしっかり決めて、着実にポイントを取りたいです。
- 第7戦予選2位 、第8戦予選2位 #5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)
- なんとかできた部分もあったと思うんですけど、もう終わったことなのでしょうがないです。本来であればもっとタイムが出てるはずだった周回でトラフィックに引っかかってしまって。けど自分が対処できそうな感触はあったので、もうちょっと余裕持って走れればよかったです。あとセカンドタイムが伸びなかったのももったいなかったです。他の選手とあまり差がない中で、こういうミスがあると大きいです。次のレースに向けていい経験になったというか、成長できる予選になったと思います。
- 第7戦予選3位、第8戦予選3位 #6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)
- 今週末入ってからずっと調子の良くない状態が続いてて、昨日一昨日ととにかく不調だったんで。でもチームの人が一生懸命働いてくれて、予選で両方3番手というのはベストなリザルトだったのかなと思います。今までとクルマのフィーリングが違ってて、何故なのかは不可解なんですけど、なんとか予選までに仕上げてもらいました。このコースは抜きづらいんで、より一層スタートに集中して、その後の展開は流れに任せるしかないと思います。オートポリスに続きヨーロッパに似ていて、個人的には好きなコースです。決勝は今まで通りベストを尽くし、楽しんで走れば自ずといい結果が出ると思います。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2017/07/22) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2017 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 スポーツランドSUGO 3.704256km
| Pos | No | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 8 | 角田 裕毅 | SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'23.868 | - | - | 159.004 |
| 2 | 5 | 大湯 都史樹 | HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'23.963 | 0.095 | 0.095 | 158.824 |
| 3 | 6 | 笹原 右京 | HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'24.111 | 0.243 | 0.148 | 158.544 |
| 4 | 3 | 石坂 瑞基 | DADSFC SUTEKINA F4 SUTEKINA RACING TEAM | 1'24.124 | 0.256 | 0.013 | 158.520 |
| 5 | 25 | 高橋 知己 | 点天&イーストアップwith Field FIELD MOTORSPORT | 1'24.142 | 0.274 | 0.018 | 158.486 |
| 6 | 1 | 宮田 莉朋 | FTRSスカラシップF4 TOM'S SPIRIT | 1'24.160 | 0.292 | 0.018 | 158.452 |
| 7 | 50 | 澤田 真治 | B-MAX RACING F110 B-MAX RACING TEAM | 1'24.222 | 0.354 | 0.062 | 158.335 |
| 8 | 7 | 大滝 拓也 | SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'24.226 | 0.358 | 0.004 | 158.328 |
| 9 | 60 | 川合 孝汰 | DENSOルボーセF4 Le Beausset Motorsports | 1'24.242 | 0.374 | 0.016 | 158.298 |
| 10 | 16 | 篠原 拓朗 | Media Do.ADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 1'24.400 | 0.532 | 0.158 | 158.001 |
| 11 | 39 | 浦田 裕喜 | SACCESS RACING F4 SACCESS RACING | 1'24.409 | 0.541 | 0.009 | 157.985 |
| 12 | 55 | 細田 輝龍 | DRP F4 FIELD MOTORSPORT | 1'24.427 | 0.559 | 0.018 | 157.951 |
| 13 | 61 | 平木 玲次 | DENSOルボーセF4 Le Beausset Motorsports | 1'24.448 | 0.580 | 0.021 | 157.912 |
| 14 | 62 | 平木 湧也 | DENSOルボーセF4 FTRS Le Beausset Motorsports | 1'24.455 | 0.587 | 0.007 | 157.899 |
| 15 | 35 | 河野 駿佑 | HubAuto F110 HubAuto Racing | 1'24.475 | 0.607 | 0.020 | 157.861 |
| 16 | 80 | 菅波 冬悟 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS | 1'24.648 | 0.780 | 0.173 | 157.539 |
| 17 | 21 | 神 晴也 | RSS F110 RSS | 1'24.867 | 0.999 | 0.219 | 157.132 |
| 18 | 18 | 加藤 潤平 | ATEAM Buzz Racing F110 Buzz International | 1'24.896 | 1.028 | 0.029 | 157.078 |
| 19 | 17 | 朝日 ターボ | ヴァンガードまるはアイカーズF110 Buzz International | 1'25.051 | 1.183 | 0.155 | 156.792 |
| 20 | 19 | アカシュ ゴウダ | VSR Lamborghini SC VSR Lamborghini S.C. Formula Jr. | 1'25.075 | 1.207 | 0.024 | 156.748 |
| 21 | 63 | 金澤 力也 | VSR Lamborghini SC VSR Lamborghini S.C. Formula Jr. | 1'25.311 | 1.443 | 0.236 | 156.314 |
| 22 | 73 | 牛井渕 琴夏 | カローラ新茨城レオンキッズレーシング C.S.I-REON KIDS RACING | 1'25.346 | 1.478 | 0.035 | 156.250 |
| 23 | 77 | 大井 偉史 | Skill Speed スキルスピード | 1'25.580 | 1.712 | 0.234 | 155.823 |
| 24 | 70 | 小山 美姫 | Leprix Sport F110 leprix sport | 1'25.776 | 1.908 | 0.196 | 155.467 |
| 25 | 68 | チア ウィング ホン | B-MAX RACING F110 B-MAX RACING TEAM | 1'26.129 | 2.261 | 0.353 | 154.830 |
| 26 | 15 | 早瀬 広道 | Media Do.ADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 1'26.202 | 2.334 | 0.073 | 154.699 |
| 27 | 44 | 小野寺 匠 | NRS F110 NRS | 1'26.226 | 2.358 | 0.024 | 154.655 |
| 28 | 2 | 仲尾 恵史 | TCS-奈良初参加おっちゃん号 TEAM RIGHT WAY | 1'26.830 | 2.962 | 0.604 | 153.580 |
| 29 | *4 | 佐々木 祐一 | 仙台Day Dream Racing F110 佐々木祐一 | 1'27.301 | 3.433 | 0.471 | 152.751 |
| 30 | 54 | ゲルハルド ヴェンツェル リッケルト Jr. | PAM KOTA RACING ARN RACING | 1'28.460 | 4.592 | 1.159 | 150.750 |
| 31 | 23 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 1'29.002 | 5.134 | 0.542 | 149.832 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'32.255)予選通過 ---- |
- CarNo.4は、2017 FIA-F4選手権統一規則第15条1.2)(危険なドライブ行為/他のドライバーのコースアウトを強いるもの)違反によりベストタイムおよびセカンドタイム削除のペナルティーを科した。
全日本F3選手権第7戦は14日、富士スピードウェイで決勝を行い、総合では予選5位から追い上げた高星明誠(B-MAX NDDP F3)が優勝。Nクラスで長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)がポールトゥウインで初優勝を飾った。
昨日と打って変わって雲は多いもののドライコンディションの富士スピードウェイで第7戦は開催された。予定通り午前11時25分にフォーメーションラップが始まる。
好スタートを切ったのはポールポジションのアレックス・パロウ(THREEBOND)でトップで1コーナーへ向かう。ここで猛然とスタートダッシュを決めたのは予選5位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)。インから一気に2位まで上がってきた。後方では、予選4位の阪口晴南(HFDP RACING F316)と同6位の大津弘樹(TODA FIGHTEX)が接触。阪口はここでレースを終え、大津はスピンしコースに復帰したものの大きく順位を落とすこととなった。
1周目のホームストレートではトップはパロウ、2位に高星、3位に宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)、4位に坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)、5位にイェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)、6位に三浦愛(EXEDY B-Max F317)と続く。
トップのパロウは4周目に高星を1.6秒までリードするが、ここから高星が徐々にパロウとの差を詰め始める。高星は6周目にその差を0秒6とし完全に射程に捉えると、13コーナーで仕掛けパロウをパス、トップに立った。
パロウは、8周目にチームメートの宮田を4周目に捉えて3位に上がっていた坪井にもコカコーラコーナーでアウトからパスされ3位。11周目には宮田にも1コーナーでインからパスされ4位まで落ちてしまった。
トップの高星は坪井との差を徐々に引き離しながらレースは進行。18周目には周回遅れの処理に手間取り、0秒8まで差を詰められるが、その後も坪井につけいる隙を与えず、21周を走って今季5勝目を飾った。
2位にはファステストラップを獲得したものの高星を追い切れなかった坪井が、3位には宮田が入った。4位はペースの上がらなかったパロウ。5位にはスタート時のスピンから追い上げた大津。6位にはレース終盤にブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON)を攻略した三浦愛(EXEDY B-Max F317)が入った。
第6戦失格で、選手権ポイントでも2位のパロウに5点差まで迫られていた高星だったが、これで再び差を11ポイントと広げ、チャンピオンに向け再び有利にシリーズをリードすることとなった。
Nクラスはスタートで予選2位のDRAGON(B-Max Racing F306)がトップに立ち、ポールポジションの長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)は2位でレースを始めることとなる。長谷川はDRAGONにプレッシャーをかけ続け、11周目にようやく攻略。トップに立つとそのまま逃げ切り初優勝を飾った。
2位に落ちたドラゴンは18周目のダンロップコーナーで植田正幸(Rn山下製作所F308)と接触してこの2台はコース上にストップ。再び走り出すもそれぞれ4位、5位まで順位を落としてゴールを迎えることとなる。
これで2位に上がったのは4位に付けていたアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)。3位には初表彰台の久保田克昭(Planexスマカメ・F308)が入った。
第8,9戦は2週間後の27,28日に舞台を岡山国際サーキットに移して開催される。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
FUJI Champion Race Rd.3 -RIJ- (2017/05/14) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 7 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 23 | | 1 | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 21 | 33'27.952 |
| 2 | 1 | | 2 | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 21 | 2.012 |
| 3 | 36 | | 3 | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 21 | 7.033 |
| 4 | 12 | | 4 | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 21 | 11.079 |
| 5 | 2 | | 5 | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 21 | 19.551 |
| 6 | 3 | | 6 | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 21 | 36.778 |
| 7 | 21 | | 7 | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 21 | 37.231 |
| 8 | 28 | | 8 | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 21 | 37.735 |
| 9 | 78 | | 9 | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 21 | 38.234 |
| 10 | 33 | | 10 | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 21 | 39.295 |
| 11 | 22 | N | 1 | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| 12 | 5 | N | 2 | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| 13 | 55 | N | 3 | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| 14 | 30 | N | 4 | DRAGON | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| 15 | 11 | N | 5 | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| 16 | 13 | N | 6 | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| 17 | 27 | N | 7 | SYUJI | B-Max Racing F312 Dallara F312 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 20 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ---- |
| - | 7 | | - | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 0 | 21Laps |
- Fastest Lap: CarNo.1 坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 1'34.831 (4/21) 173.222km/h
全日本F3選手権第7戦は13日、富士スピードウェイで公式予選を行い、総合でアレックス・パロウ(THREEBOND)がNクラスで長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)がポールポジションを獲得した。
第7戦予選は第6戦予選の終了後、10分間のインターバルをおいて雨脚がさらに強まる中、10分間で争われた。
第6戦同様、予選をリードしたのはやはりアレックス・パロウ(THREEBOND)。計測1周目で1分52秒803でトップに立つと、51秒191、51秒867とタイムを縮めポールポジションを獲得。
予選2位は坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)。第6戦では0秒7離されたが、ここでは0秒3差まで迫り意地を見せた。
第6戦予選で7位に終わった宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)も第7戦では3位と躍進し、トムス勢が2-3。4位には阪口晴南(HFDP RACING F316)が、ポイントリーダーの高星明誠(B-MAX NDDP F3)は5位と振るわなかった。6位には大津弘樹(TODA FIGHTEX)が付けている。
Nクラスは長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)が1分58秒533で初ポールポジション。第6戦ポールのDRAGON(B-Max Racing F306)が2位。第6戦同様3位には植田正幸(Rn山下製作所F308)が入った。
第7戦決勝は明日14日、午前11時25分より21周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
FUJI Champion Race Rd.3 -RIJ- (2017/05/13) Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 7 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 12 | | 1 | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'51.867 | - | - | 146.842 |
| 2 | 1 | | 2 | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'52.192 | 0.325 | 0.325 | 146.417 |
| 3 | 36 | | 3 | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'52.954 | 1.087 | 0.762 | 145.429 |
| 4 | 7 | | 4 | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'53.211 | 1.344 | 0.257 | 145.099 |
| 5 | 23 | | 5 | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'53.265 | 1.398 | 0.054 | 145.030 |
| 6 | 2 | | 6 | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'53.613 | 1.746 | 0.348 | 144.586 |
| 7 | 33 | | 7 | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 1'54.082 | 2.215 | 0.469 | 143.991 |
| 8 | 28 | | 8 | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 1'54.161 | 2.294 | 0.079 | 143.892 |
| 9 | 3 | | 9 | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'54.983 | 3.116 | 0.822 | 142.863 |
| 10 | 21 | | 10 | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'55.117 | 3.250 | 0.134 | 142.697 |
| 11 | 78 | | 11 | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'55.669 | 3.802 | 0.552 | 142.016 |
| 12 | 22 | N | 1 | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'58.533 | 6.666 | 2.864 | 138.584 |
| 13 | 30 | N | 2 | DRAGON | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'00.056 | 8.189 | 1.523 | 136.826 |
| 14 | 11 | N | 3 | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'02.509 | 10.642 | 2.453 | 134.086 |
| 15 | 55 | N | 4 | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'02.910 | 11.043 | 0.401 | 133.649 |
| 16 | 5 | N | 5 | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'03.185 | 11.318 | 0.275 | 133.351 |
| 17 | 13 | N | 6 | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'03.320 | 11.453 | 0.135 | 133.205 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 2'03.571)予選通過 ---- |
| - | 27 | N | - | SYUJI | B-Max Racing F312 Dallara F312 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 2'05.638 | 13.771 | 2.318 | 130.747 |
F4地方選手権西日本シリーズ最終第7戦は11日、鈴鹿サーキットで決勝をを行い、ポールポジションからスタートした大湯都史樹(TANZEN Rn-s MYST JSS)が後続を寄せ付けず、9周・18分30秒660で優勝した。
決勝は午後12時55分から。入榮秀謙(フジタ薬局☆アポロ電工☆モーターテクニカ/TMSC)からリタイア届けが出たため、13台でフォーメーションラップが始まったが藤井敬士(フジタ薬局☆モーターテクニカ☆FRD)がグリッドに付けずストレートでマシンを止めたためスタートディレイ。結局、レースは9周と1周減算され、シーケンシャルクラス(Sクラス)7台、Hパターンクラス(Hクラス)5台の12台で再スタートが切られた。
大湯都史樹(TANZEN Rn-s MYST JSS)、久保宣夫(セレクトジャパン・MYST・制動屋)、八巻渉(モレキュールアキランドイーグル)の上位3台は予選順のまま1コーナーに飛び込む。大湯が早くも後続を引き離しにかかる一方、2位久保と3位八巻はテールトゥノーズ。2周目のストレートエンドで八巻はインを押さえる久保のさらにインからマシンをねじ込み1コーナーで2位に躍り出た。
トップの大湯は毎周自身のファステストラップを更新しながら異次元のスピードで後続を引き離す。「このレースは今シーズンの集大成。全てを出し切れた」と目標としていた30秒差には届かなかったものの、9周を走りきって後続を24秒離し、ポールトゥウインで有終の美を飾ることとなった。
序盤で2位に上がった八巻は、Hクラスのため大湯には置いて行かれたが、「フォーメーションラップ2回でタイヤを十分暖めることができた」と3位の久保を徐々に離し、最後は単独走行の2位でゴール。3位には久保が入った。
4位には早坂公希(CMS99☆WEST006)が、5位にはペナルティーのため最後尾から追い上げた鶴田和弥(MYST★F108)が、6位には佐藤敦(佐藤製作所★KK-ZS)が入った。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
SUZUKA CLUBMAN Final Round -RIJ- (2016/12/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2016 F4西日本シリーズ Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 11 | S | 1 | 大湯 都史樹 | TANZEN Rn-s MYST JSS MYST KK-ZS | DL | 9 | 18'30.660 |
| 2 | 27 | H | 1 | 八巻 渉 | モレキュールアキランドイーグル WEST 006 | DL | 9 | 24.589 |
| 3 | 77 | S | 2 | 久保 宣夫 | セレクトジャパン・MYST・制動屋 MYST KK-ZS | DL | 9 | 30.552 |
| 4 | 99 | H | 2 | 早坂 公希 | CMS99☆WEST006 WEST 006 | DL | 9 | 40.579 |
| 5 | 6 | S | 3 | 鶴田 和弥 | MYST★F108 ZAP F108 | DL | 9 | 41.816 |
| 6 | 5 | S | 4 | 佐藤 敦 | 佐藤製作所★KK-ZS MYST KK-ZS | DL | 9 | 44.126 |
| 7 | 35 | S | 5 | 髙橋 忠克 | 高宮商事ミストKK-ZS MYST KK-ZS | DL | 9 | 49.160 |
| 8 | 7 | H | 3 | 山岸 洋之 | イーグルスポーツ☆MTN☆056 WEST 056 | DL | 9 | 1'08.507 |
| 9 | 29 | H | 4 | 細川 義成 | NY006ES WEST 006 | DL | 9 | 1'16.430 |
| 10 | 95 | H | 5 | 佐藤 健介 | KRS赤レンジャー・ANDARE・976 WEST 976 | DL | 9 | 1'44.524 |
| 11 | 70 | S | 6 | 岡本 武之 | ビズキューブ☆セノーテキャピタルMC MOONCRAFT MC090 | DL | 9 | 1'53.332 |
| 12 | 12 | S | 7 | 山下 亮生 | 山下製作所KOTA-R MARマルサン MYST KK-ZS | DL | 8 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 8Laps)完走 ---- |
| - | 51 | H | 6 | 藤井 敬士 | フジタ薬局☆モーターテクニカ☆FRD WEST FRD 956 | DL | DNS | - |
| - | 46 | H | 7 | 入榮 秀謙 | フジタ薬局☆アポロ電工☆モーターテクニカ/TMSC WEST 056 | DL | DNS | - |
- Fastest Lap: CarNo.11 大湯都史樹(TANZEN Rn-s MYST JSS) 2'02.921 (9/9) 170.07km/h
F4地方選手権西日本シリーズ最終第7戦は10日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、大湯都史樹(TANZEN Rn-s MYST JSS)が2分2秒653でポールポジションを獲得した。
公式予選は午後2時30分よりシーケンシャルクラス(S)7台、Hパターンクラス(H)7台の計14台が参加して20分間で行われた。
やはりこのシリーズですでにチャンピオンを決め、鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を主席で卒業した大湯都史樹(TANZEN Rn-s MYST JSS)が予選を圧倒。今回はFIA-F4勢からの参加もなくライバル不在。「狙っていました」というコースレコードの2分01秒888には及ばなかったものの6周目に2分2秒653をたたき出し、2位以下を2秒以上ちぎってポールポジションを獲得した。
2位には最終アタックの9周目で2分4秒699を出した久保宣夫(セレクトジャパン・MYST・制動屋)が、3位にはHクラスながら健闘した八巻渉(モレキュールアキランドイーグル)が入った。
決勝レースは明日11日、午後12時55分より10周で争われる。大湯が有終の美を飾るのか、一矢報いるドライバーが現れるのか注目される。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
SUZUKA CLUBMAN Final Round -RIJ- (2016/12/10) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2016 F4西日本シリーズ Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 11 | S | 1 | 大湯 都史樹 | TANZEN Rn-s MYST JSS MYST KK-ZS | 2'02.653 | - | - | 170.442 |
| 2 | 77 | S | 2 | 久保 宣夫 | セレクトジャパン・MYST・制動屋 MYST KK-ZS | 2'04.699 | 2.046 | 2.046 | 167.645 |
| 3 | 27 | H | 1 | 八巻 渉 | モレキュールアキランドイーグル WEST 006 | 2'04.846 | 2.193 | 0.147 | 167.448 |
| 4 | 99 | H | 2 | 早坂 公希 | CMS99☆WEST006 WEST 006 | 2'05.386 | 2.733 | 0.540 | 166.727 |
| 5 | 5 | S | 3 | 佐藤 敦 | 佐藤製作所★KK-ZS MYST KK-ZS | 2'05.528 | 2.875 | 0.142 | 166.538 |
| 6 | 6 | S | 4 | 鶴田 和弥 | MYST★F108 ZAP F108 | 2'06.523 | 3.870 | 0.995 | 165.228 |
| 7 | 12 | S | 5 | 山下 亮生 | 山下製作所KOTA-R MARマルサン MYST KK-ZS | 2'08.131 | 5.478 | 1.608 | 163.155 |
| 8 | 35 | S | 6 | 髙橋 忠克 | 高宮商事ミストKK-ZS MYST KK-ZS | 2'09.342 | 6.689 | 1.211 | 161.627 |
| 9 | 51 | H | 3 | 藤井 敬士 | フジタ薬局☆モーターテクニカ☆FRD WEST FRD 956 | 2'09.556 | 6.903 | 0.214 | 161.360 |
| 10 | 7 | H | 4 | 山岸 洋之 | イーグルスポーツ☆MTN☆056 WEST 056 | 2'09.580 | 6.927 | 0.024 | 161.330 |
| 11 | 95 | H | 5 | 佐藤 健介 | KRS赤レンジャー・ANDARE・976 WEST 976 | 2'10.135 | 7.482 | 0.555 | 160.644 |
| 12 | 29 | H | 6 | 細川 義成 | NY006ES WEST 006 | 2'11.136 | 8.483 | 1.001 | 159.416 |
| 13 | 46 | H | 7 | 入榮 秀謙 | フジタ薬局☆アポロ電工☆モーターテクニカ/TMSC WEST 056 | 2'12.304 | 9.651 | 1.168 | 158.009 |
| 14 | 70 | S | 7 | 岡本 武之 | ビズキューブ☆セノーテキャピタルMC MOONCRAFT MC090 | 2'14.442 | 11.789 | 2.138 | 155.496 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 2'42.000)予選通過 ---- |
悲願の完走を果たした8月末の鈴鹿1000kmレースから約1ヶ月半のインターバルを経て、第7戦となるのはタイラウンド。チャーン・インターナショナル・サーキットで行われるシリーズ唯一の海外戦である。Arnage Racingはこの海外戦も、安岡選手、凜太郎選手のコンビで臨むことになっていた。チームとしては3年目のタイラウンドだが、安岡選手は、これまでアドバイザーとしてのみ参戦しており、実際にドライバーとしてコースを走るのは初めて。そして、凜太郎選手はサーキット自体が初めてとなる。チームは、鈴鹿後2週間のメンテナンス期間の間に、長丁場のレースを終えて細かい部分に傷みのあったODYSSEY SLSを念入りに補修し、タイでのレースに備えて給油口を逆側に移設(*チャーン・インターナショナル・サーキットは給油方向が鈴鹿とは逆になる)、エアコンの整備も行った。さらに、エンジニア腐心のタイ仕様のセットアップも投入した。平野の中に作られ、アップダウンのほとんどないことが特徴のチャーン・インターナショナル・サーキットはまた、直線の長さも特徴であり、ストレートを得意とするMercedes Benz SLS GT3にはチャンスとも言える。鈴鹿から続く良い流れをタイへ持ち越すことができるのか。
秋の気配漂う日本から、常夏の国タイへと戦いの舞台は移された。
October 8th Qualifying Day 晴れ/ドライ 気温:30℃→28℃ / 路面温度:38℃→33℃ 入場者;24249人
木曜日に現地入りした安岡、凜太郎両選手は、金曜日に設定されていたコースウォークの時間にたっぷり時間をとってサーキットを歩き、コースの様子をチェック、レースに備えた。予選日の朝、サーキットのあるブリラム周辺は激しいスコールに見舞われた。雨はほどなく止んだが、10時から行われた公式練習は、コースの一部に雨が残っていたため、ウェット宣言の出る中でのスタートとなった。
ODYSSEY SLSはまず安岡選手がコースに出て、凜太郎選手と交代しながらマシンの感触を確かめた。少しでも初めてのサーキットに慣れておきたい両選手は、ピットイン、ピットアウトを繰り返しながら、時間いっぱいを使って38周を走行した。ラバーの乗っていない路面のコンディションに、走りだしこそ攻めあぐねる感のあった両選手だったが、日本でのシミュレータートレーニングも功を奏し、次第に1分35秒から36秒台のタイムが出るようになった。マシンも終始順調で、ウィング調整やサスペンションの調整をしながらセットアップを固め、走行時間の終盤、路面のできる頃には、こなれたセットになっていった。公式練習の結果は30Lap目に安岡選手が出した01'35.840(24位)がベストとなった。
予選の始まる直前、サーキットは一時雨雲に覆われて雨粒が落ちてきた。あわや雨の予選かと思われたが、結局雨雲はあっという間に遠のき、15時、Q1がスタートした。Arnage Racingは安岡選手がQ2進出をかけてコースに出た。しかし、初めてのサーキットでの予選に力みが出たか、思うようなアタックができず、ODYSSEY SLSは、またしても決勝を最後尾から追い上げることになった。
予選終了後、サポートレースが始まるまでのわずかな時間を使って、チームはピットストップの練習を行った。経費の関係から、タイ大会ではメカニック間の無線使用を見合わせていたチームは、決勝のピットワークを無線なしで行うことになっていた。メカニックたちは、給油やドライバーチェンジをミスなく行うために、アイコンタクトやサインでコミュニケーションをとりながら、真剣に練習を行い、明日の決勝に備えた。
なお予選の結果は次の通り。
- P1 #25 VivaC 86 MC 土屋武士 / 松井孝允 (1’32.102)
- P2 #3 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹 / ヤン・マーデンボロー (1’32.797)
- P3 #0 GAINER TANAX GT-RAR アンドレ・クート / 冨田竜一郎 (1’32.949)
- P25 #50 ODYSSEY SLS 安岡秀徒 / 久保凜太郎 (1’35.638)
October 9th Race Day 晴れ→ドライ 気温:33℃→32℃ / 路面温度:44℃→39℃ 入場者:27948人
決勝日となる日曜日は、前日とは打って変わって朝から厳しい日差しが照りつける南国タイらしい天候となった。昨年同様、チャーン・インターナショナルサーキットには多くの地元モータースポーツファンやスポンサー一行が、アジア最高峰のハコ車レースを一目見ようと押し寄せた。
9時50分、気温が早くも30度を超える中、この日の走行がスタートした。30分間のフリー走行、続く20分間のサーキットサファリの時間を有効に使って、凜太郎選手と安岡選手がそれぞれ走行し、コースとタイヤの変化への理解を深めていった。また、決勝に向けて、マシンのセットアップも確認できた。
午後になり、ウォームアップ走行を終えたマシンがグリッドに並ぶ頃には、日差しはますます厳しさを増した。気温は30度前半でも、灼けつくような常夏の国の日差しは日本のそれと比べ物にならない。路面温度もぐんぐん上昇、決勝でのタイヤの使い方が命運を分けることは間違いなさそうだ。
15時、スタンドを埋め尽くした観衆の熱気のなか、フォーメーションラップに続いていよいよレースが始まった。スタートドライバーを務めるのはもちろん凜太郎選手。最後尾からの追い上げを任された凜太郎選手は、非常に落ち着いた良いスタートを切り、ここ数戦同様、レース直後の混戦を巧みに切り抜けて、前方マシンを5台ごぼう抜き。早くも1Lap目で20位に浮上した。さらに前方マシンのトラブルなどに乗じて18位、17位とポジションアップして、7Lap目からは安定した走行で周回を続けた。凜太郎選手は1分37秒台を中心とした落ち着いたタイムで22周を走行し、タイヤを良い状態で安岡選手に引き継ぐため、他の多くのマシンに先んじてピットに戻ってきた。タイヤ温存作戦が有効と判断したチームは、このタイの地でもタイヤ無交換作戦を敢行。息のあったピットワークで給油とドライバー交代だけを済ませて、早々とマシンをコースに復帰させた。
凜太郎選手から見かけ上13番手でステアリングを渡された安岡選手は、22番手から第2スティントの走行をスタートした。気温はレース中盤になっても30度を超え、路面温度も下がる気配を見せない。荒れる路面に、タイヤが悲鳴をあげるマシンも多かったが、安岡選手の走りは、周回を重ねるごとに輝きを見せた。凛太朗選手から引き継いだタイヤながら、レースが後半にさしかかってからも1分35秒台を何度も記録する好調ぶりで、徐々にポジションを上げていく。全車ルーティンのピットインを完了する頃には、ODYSSEY SLSは再び17位に浮上していた。ゴールまで残り10周となった時、5コーナー付近で500、300両クラスのマシンが入り乱れての大きなアクシデントが発生、また、チェッカー間近に前方車両のマシントラブルなども発生したが、幸いSC導入とはならず、異国タイでのレースは無事に終了。順調に走行を続けたODYSSEY SLSも60周目、トップの車両から1lap遅れで無事チェッカーを受けた。
Arnage Racingは、序盤でレースの流れを作った凜太郎選手の好走と、タイヤを守り抜いて全てを出し切った安岡両選手の激走、そしてチームワークの賜物のタイヤ無交換作戦の成功で、最後尾から15位へとポジションアップして無事にレースを終えることができた。またチームが来季に向けての足がかりとして狙っていた、チームポイント3点も獲得することができた。
- P1 #25 VivaC 86 MC 土屋 武士 / 松井 孝允
- P2 #3 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹 / ヤン・マーデンボロー
- P3 #55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一 / 小林崇志
- P15 #50 ODYSSEY SLS 安岡秀徒 / 久保凜太郎
- ドライバー 安岡秀徒
-
初めてチャーン・インターナショナルサーキットを走るのに、今まで走ってない中で、先入観というか、見てきた(他人の)走りとシミュレーターとのイメージのすり合わせがちょっと違っていて、正直ちょっと僕は準備が足りてなかったように感じました。それを必死に修正して、レースを迎える前までに、方向性は今朝のフリー走行で正しいということが見えていたので、レースはその方向でうまく精度を上げて行けました。何よりも、鈴鹿を経験したことで、凜ちゃんがすごくしっかり走れるようになっていて、セッティングを進めるとか週末の流れを作っていく上で、成長を感じさせてくれました。レースはとにかくずっとプッシュをしていて、来年に向けて少しでも経験を積むことを目標に、毎周毎周ちょっとずつトライして、プッシュして、最終的にはタイムも、AMGとかと比べても遜色ないくらいのタイムで走れるようになってるし、想像以上に順位も良かったし、しかもチームポイント3点も取れたっていうので、本当に、想像以上の出来だったと思います。で、あともてぎ2レース、去年もずっとドライバーズポイント取れてないですし、なんとかドライバーズポイント取りたい、っていう気持ちが僕にはあります。レースが荒れてくれるのを期待しつつも、もてぎはどちらかというとSLSが得意なサーキットなので、実力でドライバーズポイントか、その付近で終われたら、なんとか来年につながるんじゃないかと思うので、そんな流れに持ち込めるよう頑張ります。応援ありがとうございました。
- ドライバー 久保凜太郎
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僕も安岡さんも初めてのコースで、シミュレーターも練習したし、コースウォークもして、コースに対する不安はそんなになかったです。でも、実際走ってみて、タイム見たりタイヤの状態を見たりした感じで、僕がスタートのスティントをするにあたって、タイヤ温存が難しいのではという不安が、この週末はずっとありました。で、実際スタートして、結構順位を追い上げていくなかでも、タイヤがヤバイなっていう気持ちがどうしても消えなかったんですけど、無交換で安岡さんも繋げてくれたので、すごい良かったです。タイヤ無交換の良さがしっかりと順位キープっていう結果につながったんで。二人とも知らない初めてのコースで、チームポイントも3点取れたっていうのは、最終戦のもてぎに向けては大きい部分だと思うので、次のもてぎ2連戦、いい流れなんじゃないかなと思ってます。ありがとうございました。

Arnage Racing: 2016 SUPER GT Race Report
スーパーフォーミュラの最終戦が鈴鹿サーキットで2レース制として行われた。ランキング2位として今大会に臨んだ国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がレース1で今季2勝目を挙げてランキング首位に浮上。国本は波乱のレース2で冷静に6位入賞を果たしてその座を守り、トップフォーミュラ参戦6年目にして悲願のシリーズチャンピオンを獲得した。

レース1で勝利、レース2は6位に入り悲願のドライバーズチャンピオンを獲得した国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)
10月29日(土)と30日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「第15回JAF鈴鹿グランプリ」が開催された。
全7戦で戦われているスーパーフォーミュラもいよいよ最終戦。ここまで6大会7レースを終えた時点で、複数回勝利を挙げているのは現在ランキングトップに付ける関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のみ。前戦までレース毎に異なる勝者が誕生し、ランキング上位6名が9ポイント差にひしめいての最終戦を迎えた。
シーズン最終戦となる今大会は2レース制で行われ、各レース毎に与えられるポイントは通常の半分となるが、特別ボーナスとして、各レースの勝者には通常ポイントに加え3ポイントが与えられる。ポールポジションの1ポイントを加えれば、今大会は最大18ポイントを獲得可能。計算上、最大の18ポイントを獲得することでタイトルの可能性を残すのは12名となっているが、事実上は自力でのタイトル獲得が可能な上位6名の争いとなった。
ルーキーイヤーながらそれを感じさせない存在感を示し、前戦SUGOで圧倒的な強さを見せて今季2勝目、ランキング首位で最終戦に臨む関口。これを4.5ポイント差で追うのが、第5戦第2レースで悲願のシリーズ戦初勝利を挙げた国本。そして、今季序盤苦しみ、未だ勝利がないものの着実にポイントを稼ぎ、ランキング3,4位につけるのがアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)と中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)のトムス元チャンピオンコンビ。そしてディフェンディングチャンピオンの石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)もタイトル獲得の可能性を残し僅差で追う最終戦となった。
予選
29日(土)予定より5分遅れとなる午後2時20分より予選が行われた。今大会は2レース制で実施されるため、Q1の結果でレース1のスターティンググリッド、通常通りノックアウト方式のQ2、Q3でレース2のグリッドが決定された。
レース1のグリッドを決定するため、通常よりも重要度の高いQ1は、予選開始時間のかなり前から多くの車両がピットロードで待機。セッション前半に全車1度アタックを終えたところでピットへと戻り、残り7分ほどで再アタックに入った。
ここで石浦がコンマ3秒以上ライバルを引き離すトップタイムをマーク。チームメイトの国本が2番手で続き、タイトルを争うP.MU/CERUMO・INGINGの2台がレース1のフロントローを占めることとなった。
ロッテラーが最後にマークしたタイムで4番手。中嶋一貴が6番手と、タイトルを争うドライバーが着実に好位置につける一方で、関口はタイムが伸びず苦戦。13番手と後方グリッドに沈んでしまった。
10分間のインターバルの後に開始されたQ2(7分間)は、石浦がマークしたタイムを国本が上回ってトップに。Q1に続き好調なP.MU/CERUMO・INGING勢が1-2につけた。中嶋一貴が7番手、再び最後にアタックタイムを刻んだロッテラーが8番手でQ3へと進出。関口はここでも13番手に終わり、レース2も13番手と後方からの追い上げを余儀なくされることとなった。
Q3(7分間)も国本と石浦がセクター毎のトップタイムを塗り替え合う接戦となったが、ここにストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が割って入る僅差の争いに。しかし、石浦が0.005秒差でこの争いを制し、レース1に続きレース2でもポールポジションを獲得。貴重なボーナスポイント2点を獲得することとなった。
ロッテラーはこのQ3で5番手、中嶋一貴が6番手となり、レース2ではVANTELIN TEAM TOM'Sの2台が3列目に並ぶこととなった。
レース1決勝
30日(日)、好天に恵まれるも気温17度、路面温度19度とやや肌寒いコンディションの中、午前9時45分にレース1(19周:ピット義務無し)のスタートが切られた。
最前列2番手の国本が抜群のスタートを切りトップに浮上。4番手グリッドのロッテラーも見事なダッシュで2位へジャンプアップを果たす一方、ポールポジションの石浦はこの2台に続く3位へと後退してしまった。
首位に立った国本は好ペースで逃げるが、2位のロッテラーもファステストラップをマークしながら追走。序盤から首位を争う2台が3位以下を大きく引き離して行く展開となった。
後方では、6番手グリッドからひとつポジションを上げた中嶋一貴が前車をプッシュ。また、ランキング首位で13番手からスタートを切った関口は、1周目で10位までポジションアップ。更にチームメイトのオリベイラをかわすと、ポイント獲得を目指し、前を行く8位のバンドーンに激しくアタック。
巧妙なブロックに阻まれながら、再三に渡ってテール・トゥ・ノーズで攻め続けた関口だったが、15周目のシケイン2つめで追突。バンドーンはスピンを喫し、関口は8位へとポジションを上げた。
首位を逃げる国本は、レースを通して2位ロッテラーに1秒以上の差を保ったまま走行を続け、トップでチェッカー。今季2勝目を挙げ、ランキング首位に躍り出た。ロッテラーが2位、石浦が3位、中嶋一貴は5位フィニッシュ。関口は8位でチェッカーを受けたが、レース後、接触による30秒加算のペナルティを科され、ポイント圏外の18位という最終結果に。
この結果、タイトル争いは国本、関口、ロッテラー、石浦の4名のみに絞られ、レース2を迎えることとなった。
レース2決勝
午後2時45分、気温22度、路面温度28度というコンディションの中、35周(タイヤ交換義務あり)の決勝レースがスタート。
スタートではポールポジションの石浦がかわされ、2位に後退、3列目5番手、6番手のロッテラーと中嶋一貴が3位、4位に浮上、3番手グリッドだった国本はスタートを失敗。6位に順位を落としてしまった。
1周目終了時点で中嶋一貴ら数台、翌周には関口や小林、3周目終了時にオリベイラと序盤から次々に後方勢はピットへ。
一方で、タイトル獲得には優勝しかない石浦は首位バンドーンを1秒ほどの差で追走。12周を終えたところで、3位のロッテラー、16周目を終えたところで、首位のバンドーンと石浦が同時にピットへ。この3台は順位を変えることなく、先にピットインしていた中では先頭のオリベイラの前に復帰した。
これで、ピットに入らず残ったのは国本と18番手スタートのロシターの2台。国本は徐々にペースを上げ、いつピットに入るかと思われた24周目、スプーンコーナー立ち上がりでクラッシュが発生し、セーフティカーが導入。このタイミングで国本とロシターがピットへ向かった。
最後に作業を終えた国本とロシターは、7位、8位でコースへ復帰。このままの順位で終われば国本のチャンピオンが決まるが、逆転タイトルのための優勝を目指し、マージンの詰まった2位石浦と3位ロッテラーが猛追を開始した。
27周目、残り9周で再スタートが切られたが、最終コーナー付近でまたもクラッシュが発生し、再度セーフティカーが導入。レースは残り4周の超スプリントで再開されることとなった。
再スタートで好ダッシュを見せたロッテラーはストレートで前を行く石浦に並び、1コーナーでパス。首位バンドーンとの差をじりじりと詰めていった。
一方、7位につけていた国本は、再スタートでロシターにかわされたが、そのロシターがS字コーナー付近で他車とのバトルの末に接触。直後にいた国本はこれを間一髪でかわし、6位へとポジションを上げた。
ロッテラーはファイナルラップには首位との差を1秒以内まで詰めたが、逆転には至らず2位フィニッシュ。石浦が3位。そして国本は6位でチェッカーを受け、トップフォーミュラ参戦6年目にして、悲願のドライバーズタイトル獲得を決めた。国本はこの日最多ポイント獲得ドライバーに与えられるJAFグランプリも獲得。
また、今大会の結果、国本と石浦の所属するチーム、P.MU/CERUMO・INGINGが初のチームタイトルも獲得することとなった。

P.MU/CERUMO・INGINGが初のチームタイトルを獲得した

シリーズタイトルを獲得した国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING #2)
- P.MU/CERUMO・INGING 2号車 ドライバー 国本雄資:
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本当に長くて辛いシーズンだったが、こうしてチャンピオンを獲得することが出来てすごく嬉しいし、ほっとしている。昨シーズン、チームメイトの石浦さんがチャンピオンを取ったのに自分は及ばず苦しいシーズンだったので、今年こそはと思ってシーズンオフから色々なことにトライして、全てを変える意識で挑んだ。開幕戦で2位、岡山の2レース目で初優勝を果たせるなど、やってきたことが少しずつ結果に表れているという実感もあったし、自分の中でも少しずつ自信が付いて、最後のレースも絶対にチャンピオンを取ってやると言う強い気持ちで鈴鹿に入った。レース1では、最高のスタートを切ることが出来、キャリアベストと思えるほどのレースだった。レース2はちょっと上手く行かないところもあったが、周りの状況を冷静に見ながら、最後まで自分のレースをすることが出来た。去年悔しい思いをした分、このシリーズタイトルには重みがあるし、本当に嬉しい。この結果は応援し、支えてくれたチームやファンの皆様のおかげだと感謝している。
- VANTELIN TEAM TOM’S 36号車 ドライバー アンドレ・ロッテラー:
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今日は良いレースが出来たと思うが、あとひとつ上でフィニッシュ出来ればタイトルに手が届いたと思うと、複雑な気分だ。とはいえ、シーズンを通して振り返ると、やはり速さが足りなかったところもあり、最後まで諦めずに戦ったが僅かに及ばなかった。今年は最終戦まで多くのドライバーが僅差でタイトルを争う厳しいシーズンだった。私自身はこれまでにも何度も最終戦でタイトルを獲得し損ねてランキング2位になっており、このシリーズのポイントシステムでは往々にしてこういうことはある。今日はシーズン最後のレースで可能な限りハードにプッシュ出来たし満足している。
- P.MU/CERUMO・INGING 1号車 ドライバー 石浦宏明:
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レース2ではレース1よりも良いスタートが切れて、自分的には納得のいくものだったのでこれなら抜かれないかと思ったのだが、ストフェル(バンドーン)選手のスタートがそれ以上に、驚くほど速かった。スタート、そしてセーフティカーからのリスタートでもポジションを失うなど、あまり良いレースが出来たとは言えないが、かなり差のある状況で今大会に臨み、両レースでポールを取って、2戦とも表彰台に乗れたというのは悪くなかったと思うし、チーム全体で最後まで諦めずに戦い、僕も表彰台に乗ったことでチームチャンピオンにも貢献出来たのは良かった。去年僕がドライバーチャンピオンを取れたので、今年はチームチャンピオンも目指してチーム一丸でやってきた。本当はドライバーズタイトルも僕が取りたかったので悔しい気持ちもあるが、チームが目指していたものを全部取れたという意味では嬉しく思っている。
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部
- ドライバーズチャンピオン #2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING SF14)
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長いシーズンが終わってホッとしています。昨シーズン石浦さんがチャンピオンを取って、自分は不甲斐ない結果で苦しいシーズンを過ごして、今年こそはと思ってシーズンオフからいろんなことにトライして、全てを変えないといけないと思って挑んだ今シーズンでした。
開幕戦から2位を取ることができて、岡山の2レースめで優勝することができ、今年やってきたことが少しずつ形になってるという実感があったし、自分の中でも自信がついて、最後のレースも絶対にチャンピオン取ってやる、という強い気持ちで鈴鹿に入ったし、そのためにたくさんのことを準備してやってきました。
第1レースで今までで一番いいレースができました。最高のスタートができて、勝つことができました。第2レースはうまく行かないレースだったんですけど、周りの状況を冷静に見ながら自分のレースをすることができたので、去年悔しい思いをした分、今年のシリーズタイトルがすごく重みがある感じがしますし、すごく嬉しいです。
多分昨シーズンが終わった時点で僕がチャンピオンだと予想した人は誰もいなかったと思います。でも自分は絶対にとってやるんだという強い気持ちがあったから、こうやって取ることができたし、たくさんの方が常に支えてくれたのでこの結果になったのかなと思います。
本当に長くて辛いシーズンでしたが、最後に勝つことができて嬉しいですし、ホッとしています。
- チームチャンピオン 立川祐路監督(P.MU/CERUMO INGING SF14)
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昨シーズンは石浦がドライバーズチャンピオンを取ってくれましたが、チームタイトルは逃してしまいました。
今年はもちろんドライバーズタイトルは取るし、それプラスチームタイトルも取るというのを目標にやってきました。
今年は二人とも勝ってるし、タイトルを取ってくれた国本だけでなく、石浦も最後までチャンピオン争いをしてましたし、二人が揃って速いということで、チームとしては一番いい状態になりました。
去年石浦がチャンピオンを取ったことで一番悔しい思いをしたのは国本だと思うし、今年にかける意気込みをものすごく感じたので、チームとしてこれをきちんとサポートしていこうと。去年に関しては国本のクルマに問題があったので、その辺もきちんと解決して、二人でいい戦いをしてもらおうという思いが、こうしていい結果につながったと思います。スタッフ一人一人が頑張ってくれました。今日の結果はすごくうれしく思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
2016全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「第15回JAF鈴鹿グランプリ」の決勝レース2が10月30日午後、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2位からスタートした#41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)が今季2勝めを挙げた。
またこれによりシリーズチャンピオンはこのレースを6位でフィニッシュした#2国本雄資(P.MU/CERUMO-INGING SF14)が獲得することとなった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:21,000人)
第7戦決勝レース2は午後2時45分より35周で行われた。
見事なスタートを決めてトップに立ったのはバンドーン。ポールポジションの#1石浦宏明(P.MU/CERUMO-INGING SF14)は2位に後退し、予選5位の#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)が3位にジャンプアップ。逆に予選3位の国本はスタートで出遅れて後続に飲み込まれ、6位に後退してコントロールラインに戻ってきた。
なおこのレースでは最低1回のタイヤ交換が義務付けられており、後方グリッドのドライバーたちが早めにピット作業を済ませて順位を挽回する作戦に出た。
ポイントリーダーながら予選13位に終わった#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)もその一人で、2周めにピットに飛び込んでタイヤ交換を行なったが、同じ周にピットインした#8小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)にピット出口で前を塞がれる格好になってしまい、その目論見は外れてしまった。
トップのバンドーンと2位の石浦はスタートから1秒強の間隔を保って周回を重ね、16周めに2台同時にピットイン、揃って給油とタイヤ交換を行い、そのままバンドーンが前でコースに復帰する。
3位のロッテラーは12周めにタイヤ交換を済ませており、ピットアウトした石浦の背後に一気に迫ってきたが、石浦もスプーンカーブでオーバーテイクボタンを作動させるなどして押さえ込んだ。
するとトップが24周めに入ったところで最後尾スタートの#11伊沢拓也(REAL SF14)がスプーンでクラッシュ、これにより2周にわたってセーフティーカーが導入されることになった。
するとここまでピット作業を引き延ばしていた国本がすかさずピットイン、#10塚越広大(REAL SF14)の後ろ、7位でコースに復帰した。
レースは27周めにリスタート。
うまく加速のタイミングをずらしたバンドーンが石浦を大きく引き離して1コーナーに飛び込む。
石浦の背後には再びロッテラーが迫ってきたが、ここでも石浦はロッテラーの先行を許さなかった。
ところが28周めの最終コーナーで今度は#16山本尚貴(TEAM無限 SF14)がスピン、外側のタイヤバリアに後ろから突っ込んでしまい、2度めのセーフティーカーランの原因を作ってしまった。
2度めのリスタートは32周め。
ここでもバンドーンは危なげなくトップをキープするが、石浦はシケインの立ち上がりでオーバーステアを出してしまい、1コーナーでアウトからロッテラーにかわされて3位に後退してしまった。
2位に浮上したロッテラーはバンドーンを上回るペースで追い上げていく。この時点で国本の順位は6位。ここで優勝すれば逆転チャンピオンも可能な状況となったのだ。
33周を終えた時点でその差は1.1秒に、さらにファイナルラップを迎えた34周終了時点では0.95秒までロッテラーはその差を削り取ったが、あと一歩及ばず、最後はわずか0.726秒差でバンドーンが逃げ切り、第5戦岡山のレース2以来の今季2勝めを獲得した。
2位はロッテラー、3位は石浦という結果になった。
これによりシリーズチャンピオンは6位1.5ポイントを獲得し、トータル33ポイントとした国本のものとなった。
ランキング2位は30ポイントのロッテラー、このレースを8位で終えた関口が28.5ポイントで
3位となった。
スーパーフォーミュラの2017シーズンは現時点では4月15-16に開幕予定だが、この日程が世界耐久選手権(WEC)とバッティングしているため、今後変更になる可能性もある。
またスーパーGTや全日本F3選手権で活躍しているB-MAXが来年から参戦することを明らかにしており、そちらの動向も今後注目していきたいところだ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2016/10/30) Final Race 2 Weather:Fine Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 41 | ストフェル・バンドーン | DOCOMO DANDELION M41S SF14 | Honda HR-414E | 35 | 1:08'32.427 |
| 2 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 0.726 |
| 3 | 1 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 3.988 |
| 4 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 6.471 |
| 5 | 65 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 | Honda HR-414E | 35 | 8.500 |
| 6 | 2 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 13.012 |
| 7 | 8 | 小林 可夢偉 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 14.096 |
| 8 | 20 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 15.356 |
| 9 | 34 | 小暮 卓史 | DRAGO CORSE SF14 | Honda HR-414E | 35 | 18.353 |
| 10 | 64 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING SF14 | Honda HR-414E | 35 | 19.180 |
| 11 | 18 | 中山 雄一 | KCMG Elyse SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 20.644 |
| 12 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 | Honda HR-414E | 35 | 24.422 |
| 13 | 4 | ウィリアム・ブラー | フジ・コーポレーションKONDO SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 25.317 |
| 14 | 7 | ナレイン・カーティケヤン | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 1'07.306 |
| 15 | 3 | ジェームス・ロシター | フジ・コーポレーションKONDO SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 1'19.114 |
| 16 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | TOYOTA RI4A | 35 | 1'28.424 |
| ---- 以上規定周回数(31Laps)完走 ---- |
| - | 16 | 山本 尚貴 | TEAM無限SF14 | Honda HR-414E | 27 | 8Laps |
| - | 11 | 伊沢 拓也 | REAL SF14 | Honda HR-414E | 22 | 13Laps |
| - | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40Y SF14 | Honda HR-414E | 15 | 20Laps |
- Fastest Lap: CarNo.7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS SF14) 1'39.712 (35/35) 209.66km/h
王手をかけたのは#2国本!!
全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「第15回JAF鈴鹿グランプリ」の決勝レース1が10月30日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手からスタートした#2国本雄資(P.MU/CERUMO-INGING SF14)が抜群のスタートでトップに立ち、そのまま逃げ切って今季2勝めを挙げ、シリーズポイントでもトップに浮上した。
決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは朝から快晴。
絶好のレース日和のもとで決勝レース1は午前9時45分より19周で行われた。
ホールショットを奪ったのは予選2位の国本。
レース後の会見でスタートへの不安を昨夜解消したと語った国本は動き出しからポールポジションの#1石浦宏明(P.MU/CERUMO-INGING SF14)を抜き去り、そのままトップで1コーナーに飛び込んだ。
続いて予選4位の#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S SF14)もインに寄せてきた石浦を1コーナーでアウトからかわして2位に浮上、石浦は3位でコントロールラインに戻ってきた。
1周めから一気に後続を突き放しにかかった国本だったが、ロッテラーも4周めにファステストラップを記録して国本に離されずについていく。
しかし近づけばダウンフォースが抜けてしまう現代のフォーミュラカーの特性から、ロッテラーはいまひとつ国本を捉える決め手を見つけられず、1秒後方で国本のミスを待つしかなかった。
結局レースは最後までノーミスでまとめあげた国本がそのまま逃げ切り、第5戦岡山の決勝レース2以来2度めの勝利をものにした。
2位はロッテラー、3位には石浦がつけた。
一方、ポイントリーダーとして鈴鹿入りしながら今日の決勝をいずれも13番手からスタートすることになった#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)はスタートで10位に浮上すると、2周めに#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)を抜いて9位、そのまま8位の#41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)のテールに食らいついて熾烈なドッグファイトを展開したが、14周めのシケインでアウトから並びかけた際、立ち上がりでバンドーンのテールをヒットしてしまった。
これによりバンドーンはスピン、関口は8位に浮上する。17周めに一旦はオリベイラに1コーナーでパスされたものの、18周めにはオリベイラが進路を譲ったため、関口は8位でチェッカーを受けた。
しかしレース後にバンドーンとの接触の件で30秒のタイム加算を受けることになり、結局関口は18位に後退、ノーポイントに終わってしまった。
これによりシリーズポイントは優勝した国本が31.5、2位のロッテラーが30、3位の石浦が24となり、国本がトップに浮上。
チャンピオン争いはこれに28ポイントの関口を加えた4名に絞られることになった。
ロッテラーはレース2で最低5位以上、関口は最低2位以上、石浦は優勝が逆転の条件だ。
しかし関口はレース2も13位から、ロッテラーも8位からスタートすることになったため、実質的には国本と石浦、セルモインギングの二人によるマッチレースになる可能性が濃厚。
決勝レース2はこのあと午後2時45分より35周で行われる。
なおこのレース2は例年通り最低1回のタイヤ交換が義務付けられている。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2016/10/30) Final Race 1 Weather:Fine Course:
2016 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 2 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 31'58.809 |
| 2 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 1.772 |
| 3 | 1 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 13.087 |
| 4 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40Y SF14 | Honda HR-414E | 19 | 22.140 |
| 5 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 24.143 |
| 6 | 65 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 | Honda HR-414E | 19 | 24.951 |
| 7 | 34 | 小暮 卓史 | DRAGO CORSE SF14 | Honda HR-414E | 19 | 27.087 |
| 8 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 36.271 |
| 9 | 8 | 小林 可夢偉 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 36.539 |
| 10 | 64 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING SF14 | Honda HR-414E | 19 | 36.811 |
| 11 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 | Honda HR-414E | 19 | 37.446 |
| 12 | 3 | ジェームス・ロシター | フジ・コーポレーションKONDO SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 37.904 |
| 13 | 4 | ウィリアム・ブラー | フジ・コーポレーションKONDO SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 42.761 |
| 14 | 18 | 中山 雄一 | KCMG Elyse SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 43.071 |
| 15 | 7 | ナレイン・カーティケヤン | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 43.301 |
| 16 | 11 | 伊沢 拓也 | REAL SF14 | Honda HR-414E | 19 | 47.440 |
| 17 | 41 | ストフェル・バンドーン | DOCOMO DANDELION M41S SF14 | Honda HR-414E | 19 | 48.282 |
| 18 | *20 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | TOYOTA RI4A | 19 | 1'05.359 |
| 19 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM無限SF14 | Honda HR-414E | 18 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(17Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM'S SF14) 1'40.221 (4/19) 208.59km/h
- CarNo.20は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.(危険なドライブ行為)により、競技結果に30秒を加算した。