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2018年8月

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7戦、第8戦富士公式予選 #6名取が連続ポールを獲得

FIA-F4選手権第7戦、第8戦の公式予選が8月4日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が2戦連続でポールポジションを獲得した。

第7,8戦ともポールポジションの名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

第7,8戦とも予選2位の小高一斗(FTRSスカラシップF4)

第7,8戦とも予選3位の菅波冬悟(OTG DL F110)

第7,8戦とも予選4位の角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

第7,8戦とも予選5位の石坂瑞基(TOEI BJ Racing F110)

約2ヶ月のインターバルを経てFIA-F4選手権もいよいよ後半戦に。今回の舞台となる富士スピードウェイは朝から好天に恵まれ、午前8時からの公式予選も汗ばむ陽気の中での走行となった。このため各ドライバーともタイヤの消耗を考慮してセッション序盤から積極的にアタックを開始し、チェッカーフラッグを待たずに早々と走行を切り上げる作戦をとった。

走行開始からトップを争ったのは#1小高一斗(FTRSスカラシップF4)と#81菅波冬悟(OTG DL F110)の二人。セッション中盤に入って#6名取も次第にペースを上げ、残り時間13分余りで1’45.493を記録してトップに浮上。#1小高が1’45.595でそれに続く。#81菅波はこの時点で3番手だったが、予選終了まで12分を残して早々とピットイン。それでも初優勝に向けて確かな手応えを得ていたようだ。結局ベストタイム、セカンドタイム共に#6名取、#1小高、#81菅波の順で決勝に臨むことになった。

一方、ここまで5連勝中の#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)は今回ベスト、セカンドベストともに4番手とやや苦戦。本人曰く前のクルマとの間合いの取り方、スリップストリームの使い方が今ひとつしっくりきていなかったとのこと。それでも富士で2列目のグリッドは優勝が充分狙えるポジション。「ガツガツいく」と角田は闘志を燃やしている。

また、インディペンデントカップは#2仲尾恵史(TCS Racing Team)が1’47.490でトップ。先週岡山で全日本F3選手権にスポット参戦した#11植田正幸(Rn-sports制動屋F110)が1’47.779で続いた。

第7戦決勝はこのあと午後1時25分より15周で行われる。

第7戦ポールポジション、第8戦ポールポジション #6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)
練習走行から調子は良かったのですが、タイムをうまくまとめきれなかったり、いろいろドライビングを試したこともあって練習の順位はそこまで良くなかったです。でも予選ではうまく合わせきる自信がありました。決勝のペースも悪くないので2連勝して、3勝目を挙げたいと思います。
第7戦予選2位、第8戦予選2位 #1小高一斗(FTRSスカラシップF4)
昨日の練習と比べると走行時間が早いので、早めにアタックをしようかなと思っていました。そんなに悪くないアタックで終えられましたが、もうちょいスリップストリームを使えていればいけたな、と。そこで負けちゃいました。でも富士なので。今回のレースペースは自信があるので、ポール取りたかったですけど2列目までならチャンスはあると思います。角田選手が調子良くないんで、勝てるうちに勝っておかないとタイトルは狙えないと思います。
第7戦予選3位、第8戦予選3位 #81菅波冬悟 (OTG DL F110)
昨日の練習に比べて路面状態も良く、クルマもマッチしていたのでいいアタックができたと思います。いま出せる自分の力は全部出せました。それが結果に繋がりました。前方のグリッドからスタートできるので、優勝を目指してアグレッシブに頑張っていきたいと思います。自分もチームも2年目に入り、クルマも3台に増えているので、データを集めやすくなり、最近はちょっとずつ良くなっています。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7戦富士公式予選結果

FUJI GT 500mile RACE -RIJ- (2018/08/04) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2018 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
16名取 鉄平HFDP/SRS/コチラレ一シング
Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジェクト
1'45.493--155.715
21小高 一斗FTRSスカラシップF4
トムススピリット
1'45.595 0.102 0.102155.564
381菅波 冬悟OTG DL F110
OTG MOTOR SPORTS
1'45.606 0.113 0.011155.548
45角田 裕毅HFDP/SRS/コチラレ一シング
Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジェクト
1'45.637 0.144 0.031155.502
598石坂 瑞基TOEI BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1'45.729 0.236 0.092155.367
663川合 孝汰DENSOルボ一セF4
Le Beausset Motorsports
1'45.864 0.371 0.135155.169
7*16澤田 真治Media Do ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1'45.886 0.393 0.022155.137
836小川 颯太FTRSスカラシップF4
トムススピリット
1'45.981 0.488 0.095154.998
995小山 美姫DRP F4
フィールドモータースポーツ
1'45.984 0.491 0.003154.993
107大滝 拓也SRS/コチラレ一シング
Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジェクト
1'45.995 0.502 0.011154.977
1131太田 格之進MYST F110
自動車工房MYST
1'46.036 0.543 0.041154.917
128佐藤 蓮SRS/コチラレ一シング
Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジェクト
1'46.137 0.644 0.101154.770
1325細田 輝龍DRP F4
フィ一ルドモ一タ一スポーツ
1'46.173 0.680 0.036154.717
14*62小倉 祥太DENSOルボ一セJSS F4
Le Beausset Motorsports
1'46.225 0.732 0.052154.642
1555金澤 力也SPASHAN Works Racing
フイ一ルドモ一タ一スポーツ
1'46.299 0.806 0.074154.534
1638平木 玲次茨城トョペットINGING F4
インギングモ一タ一スポーツ
1'46.301 0.808 0.002154.531
17*80環 優光OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1'46.333 0.840 0.032154.484
1882庄司 雄磨OTG HubAuto F110
OTG MOTOR SPORTS
1'46.441 0.948 0.108154.328
1939浦田 裕喜SACCESS RACING F4
SACCESS RACING
1'46.522 1.029 0.081154.210
2088黒沼 聖那SUCCEED SPORTS F110
SACCEED SPORTS
1'46.777 1.284 0.255153.842
2177大井 偉史WARMTECH Skill Speed
Skill Speed
1'46.865 1.372 0.088153.715
22*17塩津 佑介ATEAM Buzz Racing F110
ATEAM Buzz Motorsport
1'46.909 1.416 0.044153.652
2315早瀬 広道Media Do ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1'47.231 1.738 0.322153.191
2483廣川 和希GiG NRS F110
NRS
1'47.392 1.899 0.161152.961
252I1仲尾 恵史TCS Racing Team
TEAM RIGHT WAY
1'47.490 1.997 0.098152.822
2611I2植田 正幸Rn-sports制動屋F110
Rn-sports
1'47.779 2.286 0.289152.412
274I3佐々木 祐一DayDream Sendai F110
佐々木 祐一
1'48.023 2.530 0.244152.068
2818I4廣田 秀機ATEAM Buzz Racing F110
ATEAM Buzz Motorsport
1'48.147 2.654 0.124151.893
2913I5吉田 基良B-MAX ENGINEERING F4
B-MAX ENGINEERING
1'48.167 2.674 0.020151.865
3028I6井出 靖司CSマーケティング・イディア・ES
イ一グルスポーツ
1'48.226 2.733 0.059151.782
3173塙 駿佑カロ一ラ新茨城レオンキッズレ一シング
C.S.I-REON KIDS RACING
1'48.292 2.799 0.066151.690
3227I7SYUJIB-MAX ENGINEERING F4
B-MAX ENGINEERING
1'48.594 3.101 0.302151.268
3386I8大阪 八郎COLLET F110
ザップスピ一ド
1'48.602 3.109 0.008151.257
3423I9YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'49.047 3.554 0.445150.640
---- 以上基準タイム(110%- 1'56.121)予選通過 ----
-44小野寺 匠SiGMA BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
absence---
  • CarNo.16,17,62,80は、富士スピードウェイ一般競技規則書第5章第17条3.(ランオフエリア走行)により、当該周回タムは採択されない。
  • CarNo.17,62,80は、L項第4章第2条c)d)(走路外走行複数回)違反により、予選結果より3グリッド降格のペナルティーを科す。

Japanese F3

JF3:台風接近のため29日のレース日程は全てキャンセルに

台風12号の接近に伴い、スケジュールの変更を迫られていた全日本F3選手権岡山大会だが、午後3時25分発行の公式通知により、29日の競技は全スケジュールが中止と正式に決定した。

これにより岡山大会は28日午後の第8戦決勝をもって日程終了となる。

次戦はツインリンクもてぎ。8月18-19日に第10、11、12戦を行う。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Japanese F3

JF3:第7戦決勝会見 「自分も成長をみせないとと思い、とにかくスタートを意識しました」(宮田莉朋)

優勝 #37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 優勝した宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S) ポールからのスタートは開幕戦以来でした。開幕戦ではスタートを失敗して自らチャンスを逃してしまいました。前回は4番手からのスタートで優勝できましたし、またポールも取れて、2連勝という周りの期待やプレッシャーもあり、自分も成長をみせないとと思い、とにかくスタートを意識していました。ペースもよくギャップも開きましたが、ファステストラップは取れなかったので、そこはまだ足りていないかなと感じ取ったレースでした。次は2番手スタートですが、チャンスはスタートから1コーナーまでとバックストレートぐらいだと思います。それは後ろのドライバーにとっても同じだと思うので、今度のレースは後ろも前も意識して、最低でも順位を落とさないよう、自分を信じてレースを進めていきたいです。
決勝2位 #36坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 2位の坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S) 練習から調子は良かったのですが、朝の予選が下がったところにアジャストしきれませんでした。タイムを出したかった周でしっかりアタックできませんでした。決勝ではスタートしかないと思い、1周目を頑張ろうと思いましたが、抜くまでには至らず、あとはファステストラップを取るしかないと思って狙っていきました。宮田選手とはペースが同じくらいだったので、追いついても抜くことはできないと思ったので、とにかくファステストラップが取れたのは良かったです。次のレースはポールからなので、自分の仕事をしっかりやっていい形で終われたらと思います。まずは優勝、次にファステストを狙っていきます。あしたは多分やっても雨だと思いますが、雨は自信ありますし、チャンスはスタートだけじゃないと思うので是非やって欲しいです。
決勝3位 #12笹原右京(ThreeBond Racing)
決勝記者会見: 3位の笹原右京(ThreeBond Racing) とりあえず表彰台に上がれたということで、最低限の順位で終われたかなと。練習走行からいつもよりペースもよく、改善されてきた感触がありましたが、公式予選では路面温度や気温が低くなったことに僕やチームが対応しきれず、タイヤを発動させるのに苦労しました。決勝ではとにかくプッシュして前のドライバーを追い上げていこうと思っていました。結果的に前方の車両がペナルティとかで後退して順位が上がっただけなので、喜べないレースでもありましたし、レースペースでみてもトムスの2台に劣っている部分が多いので、このあと行われるレースでも、これまでのデータをもとに改善していければなと思います。
Nクラス優勝  #10ジェイク・パーソンズ(NODA RACING)
決勝記者会見: Nクラス優勝のジェイク・パーソンズ(NODA RACING) 全般的にいいレースでした。スタートから1コーナーまでに2ポジションアップできましたし、Cクラスとバトルしながら面白いレースができました。セットアップも良かったし、いいペースで走れていました。ただファイナルラップのバックストレートで1ポジション落としたのは残念でしたが、まだレースが残っているのでポジティブに考えています。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第7戦岡山決勝 ポールの#37宮田が2連勝達成

全日本F3選手権第7戦の決勝レースが7月28日、岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が今季2勝目を挙げた。

18周の決勝レースがスタートした

18周の決勝レースがスタートした

優勝は宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)

決勝2位は坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)

決勝3位は笹原右京(THREEBOND)

Nクラス優勝はジェイク・パーソンズ(NODAレーシング)

第7戦決勝は当初午後3時50分より25周で行われる予定だったが、既報の通り台風の影響を考慮してスタート時刻が午後1時55分に繰り上げられ、周回数も18に短縮された。

スタート進行の段階では僅かに雨が降ってきていたが、レースは終始ドライコンディションで行われた。

ポールの#37宮田はスタートを決めてトップで1コーナーに飛び込むと、後続に全く付け入る隙を与えない安定した走りでそのままフィニッシュ、第6戦富士に続いて2連勝を飾った。

2位はチームメイトの#36坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)、#12笹原右京(THREEBOND)が3位につけた。

一方、予選3番手のタイムを記録しながらエンジン交換により3グリッド降格のペナルティを受けた#93大湯都史樹(TODA FIGHTEX)はレコノサンスラップでのイエローラインカットにより3周目にドライビングスルーペナルティを受けるという散々なレースで9位。#2阪口晴南(TODA FIGHTEX)はスタート時のエンジンストールにより一時最後尾まで後退したものの、そこから追い上げて6位でフィニッシュしている。

ここをホームコースとする#8片山義章( YTB F318)はスタートで3位に浮上したが、これがジャンプスタートと判定されてドライブスルーペナルティを受け、7位に終わった。

唯一Nクラスに参戦している#10ジェイク・パーソンズ(NODAレーシング)は総合14位でフィニッシュした。

第8戦決勝はこのあと午後5時25分より同じく18周で行われる。

優勝した宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S) 表彰式 Nクラス表彰式

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第7戦岡山決勝結果

Super F3 Race in OKAYAMA -RIJ- (2018/07/28) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2018 Japanese Fomura3 Championship Round 7 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
137宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
18<25'12.837/td>
236坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
182.340
312笹原 右京THREEBOND
Dallara F318
ThreeBond
TOMEI TB14F3
1810.882
41金丸 悠 B-MAX RACING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1819.227
535河野 駿佑HubAuto F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
414
1823.458
62阪口 晴南TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA
TR-F301
1824.106
7*8片山 義章 YTB F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
414
1840.556
83三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1843.975
9*93大湯 都史樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA
TR-F301
1844.431
1028山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen
A41(0XY)
1846.016
1130DRAGONTEAM DRAGON F3
Dallara F314
Volkswagen
A41(0XY)
1847.268
125久保田 克昭Planexスマカメ・F3
Dallara F312
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1859.965
1321植田 正幸B-MAX Rn-sports F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
181'02.050
1410Nジェイク・パーソンズNODAレーシング
Dallara F312
Volkswagen
A18
181'02.519
1513吉田 基良B-MAX ENGINEERING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
162Laps
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.36 坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F31) 1'23.494 (4/18) 159.834km/h
  • CarNo.93は、2018岡山国際サーキット4輪レース一般競技規則書第4章第18条2.③(イエローラインカット)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.8は、2018全日本フォーミュラ3選手権統一規則第31条7.(ジャンプスタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

Japanese F3

JF3:第7,8,9戦岡山 台風接近に伴いタイムスケジュールが大幅変更に。第7戦、第8戦決勝スタートは繰上げに

岡山国際サーキットで開催されている全日本F3選手権第7、8、9戦だが、台風の接近に伴いタイムテーブルを大幅に変更することが7月28日12時20分付で大会組織委員回より発表された。

これによると当初午後3時50分スタートとされていた第7戦決勝が午後1時55分スタートに。これに伴い周回数も当初予定の25周から18周に短縮されることとなった。
また当初は29日午前9時45分スタートとされていた第8戦決勝は28日午後5時25分スタートに繰り上げられた。こちらの周回数は予定通り18周とのこと。
なお、29日のタイムテーブルならびに第9戦の周回数については現時点では未定だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Japanese F3

JF3:第7戦、第8戦公式予選 トムス勢がフロントロー独占。第7戦ポールは#37宮田

全日本F3選手権第7戦、8戦の公式予選が7月28日、岡山国際サーキットで行われ、第7戦は#37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)、第8戦は#36坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がポールポジションを獲得した。

第7戦ポールポジション、第8戦予選2位の宮田莉朋組(カローラ中京Kuo TOM'S F317)

第7戦予選2位、第8戦ポールポジションの坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)

第7,8戦戦とも予選3位の大湯都史樹(TODA FIGHTEX)(※ただし、第7戦はペナルティーのため3グリッド降格)

第7,8戦ともNクラスポールポジションのジェイク・パーソンズ(NODAレーシング)

今シーズン初参戦の久保田克昭(Planexスマカメ・F3)は、第7戦予選13位、第8戦予選14位

公式予選は午前10時20分より30分間で行われた。路面は終始ドライコンディションだったが、台風の接近により上空には雲がかかってきており、前日の専有走行よりも気温、路面温度が下がったことでタイヤのウォームアップに苦労するドライバーもいたようだった。

1本目のアタックでトップに立ったのは#36坪井。1’22.646を4周目に記録したが、3周目のアタックでミスを犯したためにもう1周予定外のアタックを行なった結果だという。#37宮田も同様の理由で4周、5周、6周と22秒台のタイムを連発。1’22.656がこの時点でのベストタイムだった。3番手には#93大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が1’22.793と僅差で続く。

上位陣は残り10分を切ったところで2本目のアタックを開始。ここで#37宮田が1’22.395を叩き出してトップに浮上する。#36坪井は1’22.507で2番手。その後も続けてもう1周行こうとした坪井はセクター1、2と自己ベストを更新したものの、ダブルヘアピンで1台がスピンしたことで提示された赤旗に行く手を阻まれ、タイムアップはならなかった。この赤旗は#93大湯のアタックにも影響を及ぼし、こちらは3番手で予選を終えることに。しかし大湯は前戦富士でエンジンブローに見舞われたためにエンジン交換を行なっており、第7戦決勝での3グリッド降格がすでに決まっている。

また今大会は3レース開催ということでドライタイヤは3セットが使用可能となっており、これに応じて#8片山義章( YTB F318)、#12笹原右京(THREEBOND)らが3セット全てを投入してタイムアタックを行なったが、笹原は5位、片山は6位と、この試みは必ずしも成功したとは言い難い結果となった。

第7戦決勝は今日午後3時50分より25周で行われる予定だが、台風の影響からタイムスケジュールの見直しが検討されており、この結果いかんで3レースのスタート時刻、周回数などが変更となる可能性が大きい。

第7戦ポールポジション、第8戦予選2位 #37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
第7戦ポールポジション、第8戦予選2位の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S) 30分間の予選なので、1アタックしてピットインし、また2回目のアタックに行くという作戦でした。1回目は失敗した部分があってタイヤのいいところを使い切れませんでした。2回目のアタックは1回目に比べればまとまっていましたが、それでもまだロスしてる部分があったので、もう1周タイムを出しに行く予定でしたが、赤旗が出てしまいました。あれがなければ2戦ともポール取れたかなとも思いますが、逆に赤旗に助けられた面があったのかもしれません。とりあえずポール取れてよかったです。1本めで3周続けてアタックできたことで、ロングランに対しても自信がつきました。
3セット目を予選で使うことは全然考えていませんでした。限られた時間の中でタイムが出せるかどうかもわからないし、3レース目のグリッドが1レース目の結果で決まることを考えれば、1レースめを新品タイヤで走った方がいいと考えました。
決勝ではスタートを普通に決めて、鈴鹿でのリベンジをしたいです。
第7戦予選2位、第8戦ポールポジション #36坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
第7戦予選2位、第8戦ポールポジションの坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S) 練習走行までずっとトップだったし、路面温度が高い時はずっと調子が良かったんですけど、今日の予選では路面温度が下がったことにアジャストしきれず1セット目のアタックではミスをしてしまいました。2セット目のアタックは赤旗でアタックしきれなかったので、第8戦のポールが取れたこと自体が奇跡に近い感じです。いろんなトライはしていたんですけど、なぜか3周めでアタックに行けない状態で、4周め5周目にタイムを出しました。赤旗がなければもうコンマ1いけたかなとは思いますが、まあ2番手スタートなら決勝は悪くないと思うので、決勝では集中して行きます。明日の午前のレースだと難しいので、できれば今日2レースになればと思います。第1レースでは25周きちんと組み立てて勝ちたいです。
3セット目については時間的に間に合わないと思い、最初から考えませんでした。僕らはウォームアップをゆっくり目に行うので、時間が足りないし、決勝にニュータイヤを残した方がいいという判断でした。
第7戦予選3位、第8戦予選3位 #93大湯都史樹(TODA RACING)
第7,8戦戦とも予選3位の大湯都史樹(TODA RACING)(※ただし、第7戦はペナルティーのため3グリッド降格) このコンディションだったらタイムが上がるのはわかっていたので、ウォームアップの周のタイヤの熱の入れ方が肝心だと思いました。あとはもう普段通りに走ればいいなと。このレースウィークを通してクルマは悪くありません。気温が低い時は調子いいんですよ、このクルマは。あとはユーズドのレースペースが不安ですね。予選だけで終わっちゃわないように、なんとかしないとと思います。予選中にセット変更の時間を取ることを考えると3セット目を使うことは全く考えませんでした。
次は6番手からスタートしますが、スタートをうまく決めて1周目で4番手くらいで戻ってこれればと思います。そこからチャンスを見て、という感じ上がっていければ、と。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Hiroyuki MINAMI
Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第7戦岡山公式予選結果

Super F3 Race in OKAYAMA -RIJ- (2018/07/28) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2018 Japanese Fomura3 Championship Round 7 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
137宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'22.395--161.791
236坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'22.507 0.112 0.112161.572
3*93大湯 都史樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA
TR-F301
1'22.793 0.398 0.286161.014
42阪口 晴南TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA
TR-F301
1'22.863 0.468 0.070160.878
512笹原 右京THREEBOND
Dallara F318
ThreeBond
TOMEI TB14F3
1'23.016 0.621 0.153160.581
68片山 義章 YTB F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
414
1'23.119 0.724 0.103160.382
735河野 駿佑HubAuto F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
414
1'23.228 0.833 0.109160.172
81金丸 悠 B-MAX RACING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1'23.673 1.278 0.445159.320
93三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1'24.593 2.198 0.920157.588
1028山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen
A41(0XY)
1'24.874 2.479 0.281157.066
1130DRAGONTEAM DRAGON F3
Dallara F314
Volkswagen
A41(0XY)
1'24.991 2.596 0.117156.850
12*10Nジェイク・パーソンズNODAレーシング
Dallara F312
Volkswagen
A18
1'25.356 2.961 0.365156.179
135久保田 克昭Planexスマカメ・F3
Dallara F312
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'25.875 3.480 0.519155.235
1421植田 正幸B-MAX Rn-sports F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1'25.932 3.537 0.057155.132
1513吉田 基良B-MAX ENGINEERING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1'26.411 4.016 0.479154.272
---- 以上基準タイム(110% - 1'30.822)予選通過 ----
  • CarNo.10は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.4.4.1.B)違反(赤旗中の追い越し)により、訓戒および第7戦にて最後尾スタートとする。
  • CarNo.93は、全日本選手権ブルテンNo.001-2018 1.2)(同一エンジンの使用)違反により、決勝グリッドを3グリッド降格とする。

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SF:第7戦鈴鹿フォトギャラリー

フリー走行: アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14) フリー走行: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14) フリー走行: フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS SF14) フリー走行: ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING SF14)
フリー走行: 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING SF14) フリー走行: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14) フリー走行: 山本尚貴(TEAM MUGEN SF14) フリー走行: 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)
フリー走行: 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14) フリー走行: 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14) フリー走行: 中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14) フリー走行: アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)
フリー走行: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14) フリー走行: 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14) フリー走行: 山本尚貴(TEAM MUGEN SF14) フリー走行: 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14)
フリー走行: 小林可夢偉(KCMG Elyse SF14) フリー走行: 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING SF14) フリー走行: 山下健太(FUJI x raffinee KONDO SF14) フリー走行: アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)
フリー走行: 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14) フリー走行: 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14) フリー走行: フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS SF14) フリー走行: 山本尚貴(TEAM MUGEN SF14)
フリー走行: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14) フリー走行: 山本尚貴(TEAM MUGEN SF14) フリー走行: 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14) フリー走行: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14)
フリー走行: 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14) フリー走行: 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14) ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN) ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: トヨタくま吉とレースクイーン ピットウォーク: ニック・キャシディとトヨタくま吉 ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: オーストラリア国旗を掲げるニック・キャシディ(ニュージーランド出身) 公式予選: ニック・キャシディ(KONDO RACING) 公式予選: 山本尚貴(TEAM MUGEN)
公式予選: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN) 公式予選: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 公式予選: 国本雄資(P.MU/CERUMO · INGING) 公式予選: アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)
公式予選: 山本尚貴(TEAM MUGEN SF14) 公式予選: 山下健太(FUJI x raffinee KONDO SF14) 公式予選: フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS SF14) 公式予選: ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING SF14)
公式予選: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14) 公式予選: 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS SF14) 公式予選: フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS SF14) 公式予選: 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)
公式予選: 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S) 公式予選: 石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING) 公式予選: 国本雄資(P.MU/CERUMO · INGING) 公式予選: アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)
公式予選: ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 公式予選: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 公式予選: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN) 公式予選: 山本尚貴(TEAM MUGEN)
公式予選: 山本尚貴(TEAM MUGEN) 公式予選: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN) 公式予選: 山本尚貴(TEAM MUGEN SF14) 公式予選: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14)
公式予選: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14) 公式予選: 野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14) 公式予選: 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14) 公式予選: ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14)
公式予選: アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14) 公式予選: 中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14) 公式予選: 伊沢拓也(DOCOMO DANDELION M41Y SF14) 公式予選: 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)
公式予選: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14) 公式予選: 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS SF14) 公式予選: レース1でポールポジションを獲得したアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S) シリーズ表彰式: シリーズチャンピオン・石浦宏明(中央)、同2位・ピエール・ガスリー(左)、同3位・フェリックス・ローゼンクヴィスト(右)
シリーズ表彰式: ルーキー・オブ・ザ・イヤーのピエール・ガスリーとJRP倉下明社長 シリーズ表彰式: シリーズチャンピオン・石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING) シリーズ表彰式: チームチャンピオンを獲得したセルモ・インギングのスタッフ シリーズ表彰式: トロフィーの横でガッツポーズの石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING)
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SGT:第7戦鈴鹿 スーパーフォーミュラ最終戦は荒天により予選のみで中止、石浦宏明が2度目のシリーズチャンピオンを獲得 (TOYOTA)

 スーパーフォーミュラ最終戦は接近中の台風21号の影響により、土曜日の予選は行われたものの、日曜日に予定されていた決勝レースは中止に。この結果、石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING)が自身2度目となるスーパーフォーミュラチャンピオンに輝いた。

2017年のスーパーフォーミュラドライバーズチャンピオンに輝いた石浦宏明と、2年連続のチームタイトルを獲得したP. MU / CERUMO・INGING

2017年のスーパーフォーミュラドライバーズチャンピオンに輝いた石浦宏明と、2年連続のチームタイトルを獲得したP. MU / CERUMO・INGING

 10月21日(土)、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「第16回JAF鈴鹿グランプリ」が開催された。

 全7戦で戦われている2017年のスーパーフォーミュラもいよいよ最終戦となり、タイトルを決定する天王山を迎えた。最終戦は例年どおり2レース制で行われ、優勝者には各レース3点のボーナスポイントが与えられるため、計算上8人がタイトル獲得の可能性を残してこの最終戦に臨んだ。

 この週末、サーキットは超大型の台風21号の接近に伴い、前日金曜日の専有走行からウェットコンディション。21日(土)に予定されていた予選が悪天候のため行われなかった場合は、予選前フリー走行のタイムでグリッドが決定されることとなり、朝9時10分開始のフリー走行から激しいアタックが繰り広げられ、クラッシュや赤旗が頻発。セッションスタートからまもなく中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がスプーンコーナーでクラッシュするなど、合計4回の赤旗中断という荒れた展開で終了した。

 21日(土)午後1時55分、予定よりも5分遅れでQ1(20分間)が開始。しかしセッション開始と同時に雨が猛烈に強さを増し、開始2分半過ぎに赤旗。ほとんどの車両が1周も出来ないまま一旦ピットへ戻ることに。

 40分近い中断の後、午後2時40分にQ1が再開されたが、アタック開始直後にランキング3位で逆転タイトルを目指すフェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)が1コーナー入り口の川のように水が流れている部分で足をすくわれコースオフ。ローゼンクヴィストはここで予選アタックを諦めることとなり、ノータイムで最後尾グリッドが確定してしまった。

 これにより出された赤旗から、午後2時50分に再開。少しでも良いコンディションでアタックすべく、ピットロードから激しいポジション争いとなる中、今度は小林 可夢偉(KCMG)が1コーナーでコースオフ。すぐに自力でコースへ復帰したが、これで予選3度目の赤旗が出された。

 午後3時にセッションが再開されると、僅差のランキング首位でタイトルを争っている石浦が先頭でアタックを開始し、ヘビーウェットのコンディションをものともせず懸命のアタック。まずトップタイムをマークすると、これをアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、中嶋一貴らが塗り替えていった。

 もしQ2以降が行われなかった場合、Q1のベストタイムでレース1のグリッド、セカンドベストタイムでレース2のグリッドが決定されるため、各車アタックを続行。ロッテラーは更にタイムを更新するペースで走行を続けたが、シケイン進入で他車に阻まれる形となり、シケインをショートカット。翌周のアタックに賭けたが、その直後に他車が1コーナーでコースオフ。これにより予選4度目の赤旗が出され、セッションはその時点で終了。予選もQ1のみで終了することが決定された。  この結果、ベストタイムをマークしたロッテラーがレース1で2015年の最終戦以来、2年ぶりのポールポジションを獲得。中嶋一貴が3番手。石浦が4番手。

 セカンドベストタイムはアタック出来なかったドライバーも多く、大きく顔ぶれが変わることとなり、レース2はルーキーのヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がキャリア初のポールポジションを獲得。中嶋一貴が5番手となった。

 予選後、午後5時15分に、台風の影響により翌22日(日)に予定されていた決勝レースを含む全ての走行が中止となることが決定。これにより、今季のスーパーフォーミュラのドライバーズタイトル争いでは、0.5ポイント差で逃げ切った石浦が2年ぶり2度目のドライバーズチャンピオンに輝き、P. MU / CERUMO・INGINGが2年連続のチームタイトルを獲得することとなった。

難コンディションの予選でポールポジションを獲得したアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S #36)

難コンディションの予選でポールポジションを獲得したアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S #36)

2度目のドライバーズチャンピオンに輝いた石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING #2)

2度目のドライバーズチャンピオンに輝いた石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING #2)

P. MU / CERUMO・INGING 2号車 ドライバー 石浦宏明:
 本当についさっき聞いたばかりで、まだ全然実感がない。明日は全力でやるつもりで、どうやって戦おうかということばかり考えていた。最終的にこういう結果になって、チャンピオンは素直に嬉しいし、今シーズンを考えると、1戦1戦しっかり戦えたことがこの結果に繋がったと思う。本当に才能のあるドライバー達と戦えたのは自分にとっても良い経験になったし、自信にも繋がった。今大会は残念だったが、良いシーズンを送ることが出来て、本当にチームに感謝している。チームは毎レース万全の状態ですごく良いクルマを用意してくれた。そういう小さな積み重ねがチャンピオンシップに繋がったと思う。チームにとっては3年連続のドライバー、2年連続のチームタイトルということで、チームも、自分も含めてしっかり実力がついてきたことを証明出来たのは嬉しいし、皆に本当に感謝したい。
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

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SF:2017年シリーズチャンピオン会見 「才能あるドライバーたちと戦えたことがいい経験になったし、自信につながりました」(石浦宏明)

ドライバーズチャンピオン #2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)
2017年度ドライバーズチャンピオンを獲得した石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING) キッズウォークをやってる最中に突然(決勝は中止と)聞かされたんで、びっくりしている状況です。僕たちは明日どうなるか決められる立場じゃないので、ただレースがないかもなんて考えると集中できなくなるので、全力でやるつもりでついさっきまでどう戦おうか考えていました。
こういう結果になって....チャンピオンは素直に嬉しいですし、シーズンを考えると、一戦一戦しっかり戦ったことがこの結果につながっていると思います。才能あるドライバーたちと戦えたことがいい経験になったし、自信につながりました。
今日明日は残念でしたけど、いいシーズンを送れたと思うし、チームにもすごく感謝しています。毎レースいいクルマを準備してくれて、時にはぼくもたくさん要求することがあったんですけど、今回も一生懸命最善の準備をしてくれました。そういう小さな積み重ねがチャンピオンシップに繋がったと思います。チームにとっては3年連続のドライバーズタイトル、2年連続のチームタイトルなので、自分にもチームにもしっかり実力がついて来たんだなというのがすごく嬉しいですし、感謝しています。
チームチャンピオン 立川祐路監督(P.MU/CERUMO · INGING)
2017年度チームチャンピオンを獲得した立川祐路監督(P.MU/CERUMO · INGING) 明日いいレースができれば最高だったんですけど。ここまでの積み重ねが石浦のタイトルとチームのタイトルに繋がっているので、そこはやっぱりみんなの力でこうして連続で取れたと思います。チームスタッフ一人一人と石浦、そして今ここにはいないけど昨年のチャンピオンの国本の力もあってのことだと思うので、全てのチームスタッフに感謝しています。
ドライバーズタイトルを3年、チームタイトルを2年連続でとってますけど、結果ほど楽な戦いをしてるわけじゃないんです。ヨコハマタイヤに昨年から変わって、今年もスペックが変わってという中で、苦労している部分ももちろんあります。そんな中でもみんなが頑張って仕事をしてくれて結果がついて来ているということです。
ライバルも、こうしてガスリー選手やローゼンクヴィスト選手のように一年目でいきなり成績を残してくるすごい選手が海外から参戦してくる中でタイトルを取るのは大変なことだし、それを可能にしてくれるのはドライバー、エンジニア、メカニックみんなが本当に一つになって勝とうと頑張ってくれている結果だと思うので、今後クルマが変わろうが何しようがやっていけると思います。でもライバルも力をつけて来ているので気を緩めずに毎年少しずつでもレベルアップを続け、前進していくだけです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SF:第7戦鈴鹿予選会見 「トリッキーな予選だったけど、それは皆同じでしたよね」(アンドレ・ロッテラー)

レース1予選フォトセッション: トップ3のドライバー レース2予選フォトセッション: トップ3のドライバー

レース1ポールポジション #36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)
予選記者会見: レース1・ポールポジション、レース2・11位のアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S) 今シーズンぼくらのチームははずっと予選がウィークポイントだったので、今回ポールポジションが取れて嬉しいです。非常にトリッキーなコンディションで、ターン1やデグナーの一つめ、シケインなどはアクアプレーニングがひどくてアクセルを踏んで後は祈るしかない状況でした。
レース1、レース2予選2位 #40野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
予選記者会見: レース1、レース2とも2位の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) すごく悩ましい予選で、出るタイミングだったり、タイヤを交換すべきかどうかなど、様々な選択肢がある中で、今ある自分の力を出し切れたかなと思います。まだまだアンドレ選手とはタイム差があり、もうちょっとタイムが出せたとは思いますが、少ない残り時間の中ではしっかりアタックできました。
レース1予選3位 #37中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)
予選記者会見: レース1・3位、レース2・5位の中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S) 朝クラッシュがあり、予選までにクルマを直してくれたチームのメカニックに感謝しています。その影響でアンドレほどのリスクは犯せなかったことがタイム差に繋がったかなと思います。それでも難しい状況の中で一つだけでもタイムが出せたのは良かったです。
レース2ポールポジション #20ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
予選記者会見: レース1・7位、レース2・ポールポジションのヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 最高の気分です。昨日と今朝のフリープラクティスではクルマが良くなくて苦戦したので、エンジニアと話してセッティングを変更しました。予選は賭けみたいな状況で走りましたが、いい結果になってすごく嬉しいです。明日の決勝は自信を持って走れると思います。
レース2予選3位 #41伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
予選記者会見: レース1・10位、レース2・3位の伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 予選3位になれるなんて思ってもいませんでした。こんな状況の中でもお客さんがたくさん来てくださってる中で、不完全燃焼な予選でしたが、こういう状況でもしっかり準備して来て結果を出したロッテラー選手はすごいなと思いました。今は明日無事レースが行えることを祈っています。

この会見の後、決勝レースは残念ながら正式に中止が決定されている。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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SF:第7戦鈴鹿決勝は台風の影響で中止に。 これにより2017チャンピオンは#2石浦に決定。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「JAFグランプリ」は公式予選日から悪天候に見舞われ、朝のフリー走行、午後の公式予選ともに赤旗中断の相次ぐ展開となり、22日の決勝への影響も危ぶまれていたが、21日午後5時15分の段階で正式に決勝の中止が決まり、日本レースプロモーション(JRP)からプレスリリースが発行される事態となった。

これは台風21号の接近によりレース運営の安全性だけでなく来場する観客の安全にも考慮した結果。
この中止決定に伴い、観戦チケットは払い戻しとなることも併せて発表された。
詳細については鈴鹿サーキットの公式ウェブサイトを参照のこと。

またこれによりシリーズは第7戦の予選をもって終了。第6戦までに32.5ポイントを獲得した#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)が2年ぶり2度目のドライバーズチャンピオン、P.MU/CERUMO · INGINGが2年連続のチームチャンピオンを獲得することになった。

惜しくもドライバーズランキング2位に終わった#15ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14とはわずか0.5ポイント差であり、これは2013年にアンドレ・ロッテラーと同ポイントでタイトルを獲得した山本尚貴につぐ僅差だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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SF:第7戦鈴鹿公式予選 相次ぐ赤旗の混乱の中、レース1は#36ロッテラー、レース2は#20マーデンボローがポールを獲得

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「JAFグランプリ」の公式予選は降り続く雨と相次ぐ赤旗中断によりQ1のみが実施され、レース1は#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)が、レース2は#20ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)がポールポジションを獲得した。

公式予選: ピットで待機するアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)

公式予選: ピットで待機する野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

公式予選: ピットで待機する中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)

公式予選: レース1・ポールポジション、レース2・11位のアンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)

公式予選: レース1、レース2とも2位の野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)

公式予選: レース1・3位、レース2・5位の中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)

公式予選: レース1・7位、レース2・ポールポジションのヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)

公式予選: レース1・10位、レース2・3位の伊沢拓也(DOCOMO DANDELION M41Y SF14)

公式予選: ポールポジションを獲得したアンドレ・ロッテラーとチーム監督の舘信秀氏(VANTELIN TEAM TOM’S)

朝から降り続く雨のため、路面コンディションはウェット。このため公式予選は当初予定より5分遅れの午後1時55分に開始されたが、コースのいたるところに川が流れる状況で130Rは全くアクセルが踏めない状況。ホームストレートでもリアが流れる有様だったため、計測が始まる前に早々と赤旗が提示されることになった。

その後天候の回復を待って午後2時40分に予選は再開されたが、コースオープンとなった直後に#7フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)が1コーナーで飛び出し、2度目の赤旗中断。午後2時50分に走行再開されたものの、今度は#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)のコースオフで3度目の赤旗。午後3時00分の再開後も#15ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14)のコースオフにより4度目の赤旗という散々な状況。結局この4度目の赤旗をもって予選は終了し、Q2以降の予選は行われないことになった。

こうした混乱の中、各ドライバーは与えられた時間を最大限使ってアタックを行い、3度目の赤旗中断後に1'54.395を記録したロッテラーがトップタイム。ロッテラーはその次の周でも1'53.664を記録していたが、こちらはシケインでのショートカットがあったために無効とされた。2番手タイムは#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)の1'54.454、#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)が1'54.606で続いた。

結局Q1のみで予選が終了したため、朝の公式通知に従ってレース2はQ1のセカンドベスト順でスタートすることとなり、こちらは1'56.961を記録していたマーデンボローがトップに。自身初のポールポジション獲得となった。2番手は1'57.144の野尻、3番手には1'57.744の#41伊沢拓也(DOCOMO DANDELION M41Y SF14)がつけた。

一方、ポイントリーダーの#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)はベストタイム4位、セカンドベストタイム9位という結果に。石浦を0.5ポイント差で追う#15ガスリーはベストタイム8位、セカンドベストタイム6位に終わっている。

第7戦決勝はレース1が明日午前9時25分から19周で。レース2は午後2時20分から36周で行われる予定。しかし台風21号の接近により予定通りレースが実施されるかは微妙な状況となっている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SF:第7戦鈴鹿公式予選2ndタイム結果(レース2グリッド順)

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2017/10/21) Knock Out Q1 Weather:Rainy Course:Wet
2017 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
120ヤン・マーデンボローITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'56.961--178.737
240野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40S SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'57.144 0.183 0.183178.457
341伊沢 拓也DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'57.744 0.783 0.600177.548
464中嶋 大祐TCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E1'58.236 1.275 0.492176.809
537中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A1'59.382 2.421 1.146175.112
615ピエール・ガスリーTEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E2'00.238 3.277 0.856173.865
71国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A2'01.676 4.715 1.438171.810
865ナレイン・カーティケヤンTCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E2'01.820 4.859 0.144171.607
92石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A2'02.064 5.103 0.244171.264
1019関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A2'02.392 5.431 0.328170.805
---- 以上基準タイム(107% - 2'02.402)予選通過 ----
-36アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A2'04.014 7.053 1.622168.571
-16山本 尚貴TEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E2'04.112 7.151 0.098168.438
-10塚越 広大REAL SF14
REAL RACING
Honda HR-417E2'05.804 8.843 1.692166.173
-50小暮 卓史B-Max Racing team SF14
B-Max Racing team
Honda HR-417E2'07.02310.062 1.219164.578
-8大嶋 和也SUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4A2'07.14110.180 0.118164.425
-4山下 健太FUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A2'07.73110.770 0.590163.666
-18小林 可夢偉KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A2'10.23913.278 2.508160.514
-3ニック・キャシディFUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A9'42.9577'45.9967'32.71835.861
-7フェリックス・ローゼンクヴィストSUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4Ano time---

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿公式予選結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2017/10/21) Knock Out Q1 Weather:Rainy Course:Wet
2017 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
136アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A1'54.395--182.746
240野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40S SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'54.454 0.059 0.059182.652
337中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A1'54.606 0.211 0.152182.409
42石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A1'54.698 0.303 0.092182.263
564中嶋 大祐TCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E1'54.865 0.470 0.167181.998
61国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A1'55.665 1.270 0.800180.739
720ヤン・マーデンボローITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'55.946 1.551 0.281180.301
815ピエール・ガスリーTEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E1'55.997 1.602 0.051180.222
918小林 可夢偉KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A1'56.095 1.700 0.098180.070
1041伊沢 拓也DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'56.394 1.999 0.299179.607
1165ナレイン・カーティケヤンTCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E1'56.400 2.005 0.006179.598
1210塚越 広大REAL SF14
REAL RACING
Honda HR-417E1'56.453 2.058 0.053179.516
1319関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'56.479 2.084 0.026179.476
1416山本 尚貴TEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E1'57.208 2.813 0.729178.360
158大嶋 和也SUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4A2'00.378 5.983 3.170173.663
---- 以上基準タイム(107% - 2'02.402)予選通過 ----
-3ニック・キャシディFUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A2'05.16110.766 4.783167.026
-4山下 健太FUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A2'06.74212.347 1.581164.943
-50小暮 卓史B-Max Racing team SF14
B-Max Racing team
Honda HR-417E2'06.79612.401 0.054164.873
-7フェリックス・ローゼンクヴィストSUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4Ano time---

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿JRPサタデーミーティング クイック&ライトのコンセプトは継続。SF19の概要が明らかに

全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は10月21日、第7戦「JAFグランプリ」が開催されている鈴鹿サーキットで恒例のサタデーミーティングを開催。この中で時期SF車両であるSF19の概要を明らかにした。

JRPサタデーミーティング: アンドレア・ポントレモリ氏(ダラーラアウトモビリ社CEO)

JRPサタデーミーティング: 白井裕氏(株式会社日本レースプロモーション技術顧問)

JRPサタデーミーティング: 倉下明氏(株式会社日本レースプロモーション代表取締役社長)

JRPサタデーミーティング: 2019年から導入予定のSF19マシン

JRPサタデーミーティング: 2019年から導入予定のSF19マシン

JRPサタデーミーティング: 2019年から導入予定のSF19マシン

現行のSF14が導入から来年で5シーズン目に入ること、FIAの2016年安全基準に対応することなどから車両更新を行うもので、より洗練された空力性能と、オーバーテイクしやすい特性を目指して開発を進めていくという。今年の11〜12月を目処にCFDによる開発を進め、来年1月から2月には風洞実験、6月にはテスト車両の完成、7月からは走行テストを始め、10月に最終仕様を確定させて量産を開始する予定。各チームへは2019年1月からデリバリーを開始する。

エンジンは引き続き2リッターターボエンジンのNREを搭載し、ヨコハマ製の13インチタイヤを使用するが、その他の詳細なスペックは未定。

サタデーミーティングには倉下明社長、白井裕技術顧問のほか、シャシーを製造するイタリアのダラーラ社からアンドレア・ポントレモーリCEOが出席。白井顧問はシャシーで1秒、タイヤで1秒のタイムアップを目指すと語り、ポントレモーリCEOはこれまでは性能重視で車両製作を行ってきたが、SF19はパフォーマンスの向上とともに見た目の美しさにも力を入れていくと語った。

なお、倉下社長からは将来の目標としてVSCの導入やオンボード映像の生配信、ドライバーのバイタルデータの公開などの構想が語られ、SF19にはそうした機能の搭載も想定して開発を進めるという。またF1などで導入が予定されているHALOへも対応する準備があるとのことだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
Illustration: Japan Race Promotion

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿フリー走行1回目 トップタイムは#41伊沢。予選中止の場合このままポール獲得の可能性も

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「JAFグランプリ」のフリー走行が10月21日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#41伊沢拓也(DOCOMO DANDELION M41Y SF14)が1'54.694でトップタイム。午後の予選が中止になった場合はそのままポールポジション獲得の可能性も出てきた。

フリー走行: 1stと2ndともトップタイムの伊沢拓也(DOCOMO DANDELION M41Y SF14)

フリー走行: 1st・2位、2nd・15位の野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)

フリー走行: 1st・3位、2nd・3位のピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14)

フリー走行: 1st・10位、2nd・3位のアンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)

台風21号の接近の影響で公式予選日を迎えた鈴鹿は朝からあいにくの雨。今後も天候回復の可能性は低いとみられ、朝の時点で大会事務局から「決勝レースのグリッド決定方法および選手権ポイント付与に関して」と題する公式通知が発行された。

これによると公式予選が実施されなかった場合はフリー走行のベストタイム、セカンドベストタイムを元にレース1、レース2のグリッドを決めるとのこと。ただしそれもフリー走行のコースオープン状態が20分間を超えた場合、が条件であり、これをクリアできない場合は第6戦終了時点のシリーズランキング順でレース1が、レース1終了後のシリーズランキング順でレース2がスタートすることになる。

結論からいうとこのセッションは午前9時10分に予定通り開始され、4度の赤旗中断に見舞われながらもコースオープン状態が39分54秒に達したため、実施したとみなされることになった。

セッション開始から9分が経過したところで伊沢が1'54.694を記録、これがそのままセッションのベストタイムとなり、午後の予選が実施されなかった場合、伊沢がポールポジションからスタートする見込みとなった。伊沢はセカンドベストでも1'56.099を記録しており、このままいけばレース2でもポールスタートとなる可能性が高い。

雨はセッションが進行するにつれて激しさを増し、伊沢がベストタイムを記録した直後には#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)がスプーンカーブでスピンアウトしたために最初の赤旗が提示された。その後も9時35分の再開直後に#65ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING SF14)が逆バンクでスピンアウト、トップタイムの伊沢もダンロップコーナー先でスピン、終了直前には#10塚越広大(REAL SF14)が同じダンロップでスピンアウトしたため、いずれも赤旗中断となっている。

こうした劣悪なコンディションの中、#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)は懸命のアタックを続け、セッション中盤に1'56.657の自己ベストタイムを叩きだすと、その2周後には1'57.066を記録。ベストタイムで9番手、セカンドベストでも4番手に食い込んで見せた。

これをみてポイントリーダーの#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)もコースに飛び出し、1'59.743とセカンドベストを更新、#1国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14)も1'56.932を記録してベストタイムで11番手まで浮上した。

結局フリー走行は塚越のコースオフによる4度目の赤旗を持って終了となり、ベスト、セカンドベスト共に伊沢がトップという結果に終わった。ベストタイム2番手は#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)、セカンドベスト2番手には1'56.686を記録した#15ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14)がつけた。ガスリーは一時F1USGP参戦のため欠場ではとの情報も流れたが、結局14日付で正式に参戦が発表されている。

第7戦の公式予選はこのあと午後1時50分よりノックアウト方式で行われる予定だが、天候次第では中止となる可能性も否定できない状況だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿フリー走行2ndタイム結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2017/10/21) Free Practice Weather:Rainy Course:Wet
2017 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
141伊沢 拓也DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'56.099--180.064
215ピエール・ガスリーTEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E1'56.686 0.587 0.587179.158
336アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A1'56.722 0.623 0.036179.102
418小林 可夢偉KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A1'57.066 0.967 0.344178.576
510塚越 広大REAL SF14
REAL RACING
Honda HR-417E1'57.189 1.090 0.123178.389
61国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A1'57.300 1.201 0.111178.220
716山本 尚貴TEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E1'57.594 1.495 0.294177.774
82石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A1'58.634 2.535 1.040176.216
964中嶋 大祐TCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E1'58.858 2.759 0.224175.884
107フェリックス・ローゼンクヴィストSUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4A1'59.036 2.937 0.178175.621
118大嶋 和也SUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4A1'59.568 3.469 0.532174.839
1250小暮 卓史B-Max Racing team SF14
B-Max Racing team
Honda HR-417E1'59.731 3.632 0.163174.601
1319関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'59.771 3.672 0.040174.543
144山下 健太FUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'59.868 3.769 0.097174.402
1540野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40S SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E2'00.399 4.300 0.531173.633
1665ナレイン・カーティケヤンTCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E2'00.511 4.412 0.112173.471
1720ヤン・マーデンボローITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A2'00.563 4.464 0.052173.396
183ニック・キャシディFUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A2'00.585 4.486 0.022173.365
1937中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A2'04.150 8.051 3.565168.387

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿フリー走行結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2017/10/21) Free Practice Weather:Rainy Course:Wet
2017 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
141伊沢 拓也DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'54.694--182.269
240野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40S SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'55.307 0.613 0.613181.300
315ピエール・ガスリーTEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E1'55.582 0.888 0.275180.869
42石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A1'55.615 0.921 0.033180.817
519関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'55.766 1.072 0.151180.582
610塚越 広大REAL SF14
REAL RACING
Honda HR-417E1'55.947 1.253 0.181180.300
77フェリックス・ローゼンクヴィストSUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4A1'56.061 1.367 0.114180.123
84山下 健太FUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'56.250 1.556 0.189179.830
918小林 可夢偉KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A1'56.657 1.963 0.407179.202
1036アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A1'56.668 1.974 0.011179.185
111国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A1'56.932 2.238 0.264178.781
128大嶋 和也SUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4A1'57.161 2.467 0.229178.431
1350小暮 卓史B-Max Racing team SF14
B-Max Racing team
Honda HR-417E1'57.204 2.510 0.043178.366
1416山本 尚貴TEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E1'57.341 2.647 0.137178.158
1565ナレイン・カーティケヤンTCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E1'57.415 2.721 0.074178.045
163ニック・キャシディFUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'57.484 2.790 0.069177.941
1737中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A1'57.494 2.800 0.010177.926
1864中嶋 大祐TCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E1'58.328 3.634 0.834176.672
1920ヤン・マーデンボローITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'59.379 4.685 1.051175.116

SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿占有走行結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2017/10/20) Ocupancy Session Weather:Cloudy Course:Wet
2017 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
12石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A1'50.493--189.199
219関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'50.609 0.116 0.116189.001
365ナレイン・カーティケヤンTCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E1'50.624 0.131 0.015188.975
416山本 尚貴TEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E1'50.889 0.396 0.265188.524
540野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40S SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'51.074 0.581 0.185188.210
63ニック・キャシディFUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'51.159 0.666 0.085188.066
737中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A1'51.302 0.809 0.143187.824
864中嶋 大祐TCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E1'51.452 0.959 0.150187.571
936アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A1'51.740 1.247 0.288187.088
1010塚越 広大REAL SF14
REAL RACING
Honda HR-417E1'51.802 1.309 0.062186.984
1141伊沢 拓也DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'51.841 1.348 0.039186.919
1215ピエール・ガスリーTEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E1'51.947 1.454 0.106186.742
137フェリックス・ローゼンクヴィストSUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4A1'51.998 1.505 0.051186.657
148大嶋 和也SUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4A1'52.170 1.677 0.172186.371
154山下 健太FUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'52.175 1.682 0.005186.362
161国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A1'52.492 1.999 0.317185.837
1718小林 可夢偉KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A1'52.719 2.226 0.227185.463
1820ヤン・マーデンボローITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'52.729 2.236 0.010185.447
1950小暮 卓史B-Max Racing team SF14
B-Max Racing team
Honda HR-417E1'52.836 2.343 0.107185.271

OK

OK:第7,8戦もてぎ 怪物・佐藤蓮、6勝目を上げシリーズチャンピオンを決める

 2017年全日本カート選手権OK部門の第7・8戦が9月24日、ツインリンクもてぎ (栃木県)にて行われ、第7戦・第8戦ともに佐藤蓮(Drago corse)が優勝を飾り、シリーズチャンピオンを獲得した。

 今シーズンよりカテゴリー改定によって国内カートの最高峰カテゴリーは、OK部門へと変わり、新たな歴史の幕開けを飾った。マシンの最低重量が軽くなったことによって、SUGO・瑞浪では、昨年までの最高峰カテゴリーであったKF部門のタイムを大幅に短縮するという驚異的なスピードを見せつけた。しかし、第6戦終了時点でOKマシンの速さ以上の衝撃を与えていたのは、今季より最高峰カテゴリーにステップアップしたルーキードライバー佐藤だった。

 全日本カート選手権は、全日本・地方・ジュニアの3つの選手権から構成されており、その頂点に君臨するのがOK部門だ。最高峰OK部門は、全日本FS125部門を含む下位のカテゴリーで実績を上げたドライバー達のみが戦うことが許される、正真正銘の日本一を決定するカテゴリーだ。それゆえに、参戦するドライバーのレベルは高い次元で拮抗しており、過去のシーズンを振り返っても、今シーズンの佐藤のような6戦4勝という圧倒的な差を見ることはない。例年であれば最終戦の地鈴鹿大会までタイトルの行方は分からないのだが、今シーズンはもてぎ大会で佐藤がタイトルを獲得するかもしれないとあって、いつも以上にサーキットには緊張感が漂っていた。

【第7戦】佐藤蓮、タイトルに王手

 土曜日に行われたタイムトライアルでは、ここまで3大会連続でトップタイムをマークしてきた佐藤に注目が集まるも、小川颯太(TOYOTA YAMAHA RT)のタイムに僅か0.086秒及ばず2番手となった。予選ヒートでは、ポールポジションスタートの小川が好スタートを決めるも、3番手スタートの野中誠太(CREST RICCIARDO)に抜かれてしまう。変わってトップに立った野中が逃げ切るかと思われたが、序盤はブリヂストンユーザーに先行を許した佐藤が中盤からペースを上げ、見る見るうちにトップに躍り出てそのままトップチェッカー。第7戦のポールポジションを獲得した。2位には野中が、3位には小川が続いた。

 翌日曜日、第7戦の決勝の火蓋が切られた。ホールショットを決めたのは佐藤だったが、野中が3コーナーで佐藤のインをついてトップに躍り出る。そのままレースをリードしていく野中だったが、徐々に佐藤が間合いを詰めていき10周目に逆転する。佐藤はトップに出ると野中とのギャップを広げ、そのままでトップチェッカー。今季5勝目をマークし、タイトル獲得に王手をかけた。2位には野中が、3位には三村が入った。

佐藤蓮のコメント
 もっとBS勢に先行されるかと思っていましたが、思っていたよりもいいスタートを切ることができました。想定していたよりも野中選手のペースが速かったのですが、後半になればタイムが落ちてくると思っていたので落ち着いて走り抜くことができました。

【第8戦】怪物佐藤蓮、王座獲得と貫禄の6勝目

 第7戦の結果を受け、予選ヒートの結果によっては佐藤のタイトルが決まる可能性がでてきた。ポールポジションスタートの小川がローリング中にマシンを止めてしまう中、2番手スタートの佐藤は危なげなくスタートを決め、レースをリードしていく。終盤、第7戦の借りを返すべく野中が佐藤をオーバーテイクし、トップでチェッカーを受け、決勝ヒートのポールポジションを獲得した。佐藤は2位でチェッカーを受けたことで、第8戦の決勝と最終戦鈴鹿大会を残して早々にシリーズチャンピンを決めた。

 決勝ヒート、ホールショットを決めたのは野中。2番手には名取鉄平(Team Birel ART)が続く。レース序盤は名取、野中、佐藤、三村壮太郎(Crocpromotion)の順で周回数を重ねていく。レース折り返し地点を過ぎたころに三村がトップに躍り出ると、チェッカーに向けて周回数を重ねていく。周回数も残り2周という場面で、三村の背後にぴたりと付けていた佐藤がトップに浮上。その後は三村の猛アタックを防ぎ切りトップチェッカー。今季6勝目を飾った。2位には三村、3位には野中と、第7戦と同じメンバーが表彰台を飾った。

佐藤蓮のコメント
 第2レースの予選ヒートを終えた段階でチャンピオンを獲れたことは聞いていたのですが、あまり実感はありませんでした。本庄と瑞浪では第2レースで勝てていなかったので、きっちりと勝ってチャンピオンを決めることが大事だと思い、決勝に挑み勝つことができたので本当に良かったです。
Text & Hideshi KIKUYAMA

SUPER GT

SGT:第7戦チャンフォトギャラリー

公式練習: 松井孝允/山下健太組(VivaC 86 MC) 公式練習: 武藤英紀/中嶋大祐組(MOTUL MUGEN NSX-GT) 公式練習: 塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT) 公式練習: 平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500)
公式練習: 松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R) 公式練習: ジョノ・レスター/峰尾恭輔組(GULF NAC PORSCHE 911) 公式練習: 塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT) 公式練習: 本山哲/千代勝正組(S Road CRAFTSPORTS GT-R)
公式練習: 大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組(WAKO\'S 4CR LC500) 公式練習: 山本尚貴/伊沢拓也組(RAYBRIG NSX-GT) 公式練習: 立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500) 公式練習: 松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)
公式練習: 野尻智紀/小林崇志組(ARTA NSX-GT) 公式練習: 山本尚貴/伊沢拓也組(RAYBRIG NSX-GT) 公式練習: ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ/ナタポン・ホートンカム組(ARTO 86 MC 101) 公式練習: 黒澤治樹/蒲生尚弥組(LEON CVSTOS AMG)
公式練習: 立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500) 公式練習: 嵯峨宏紀/久保凜太郎組(TOYOTA PRIUS apr GT) 公式練習: リチャード・ライアン/柳田真孝組(Hitotsuyama Audi R8 LMS) 公式練習: 関口雄飛/国本雄資組(WedsSport ADVAN LC500)
公式練習: 中山雄一/坪井翔組(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3) 公式練習: 安田裕信/ヤン・マーデンボロー組(カルソニックIMPUL GT-R) ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
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公式予選: ノックアウト予選Q1にコースインしたマシン 公式予選: ノックアウト予選Q1にコースインしたマシン 公式予選: ノックアウト予選Q1にコースインしたマシン 公式予選: ノックアウト予選Q1にコースインしたマシン
公式予選: 都筑晶裕/新田守男組(Ferrari 488 GT3) 公式予選: 中山雄一/坪井翔組(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3) 公式予選: 井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT) 公式予選: 谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)
公式予選: リチャード・ライアン/柳田真孝組(Hitotsuyama Audi R8 LMS) 公式予選: 井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT) 公式予選: 平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500) 公式予選: 大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組(WAKO\'S 4CR LC500)
公式予選: 松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R) 公式予選: ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT) 公式予選: 塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT) 公式予選: 中嶋一貴/ジェームス・ロシター組(au TOM\'S LC500)
公式予選: 塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT) 公式予選: ストレートを駆けるGTマシン 公式予選: ストレートを駆けるGTマシン 公式予選: 黒澤治樹/蒲生尚弥組(LEON CVSTOS AMG)
公式予選: 中山雄一/坪井翔組(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3) 公式予選: リチャード・ライアン/柳田真孝組(Hitotsuyama Audi R8 LMS) 公式予選: 織戸学/平峰一貴組(マネパランボルギーニ GT3) 公式予選: 細川慎弥/佐藤公哉組(ショップチャンネルランボルギーニ GT3)
公式予選: 立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500) 公式予選: 塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT) 公式予選: ストレートを駆けるGTマシン 公式予選: 塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)
公式予選: ヘイッキ・コバライネン/平手晃平組(DENSO KOBELCO SARD LC500) 公式予選: ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT) 公式予選: 大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組(WAKO\'S 4CR LC500) 公式予選: 野尻智紀/小林崇志組(ARTA NSX-GT)
公式予選: ヘイッキ・コバライネン/平手晃平組(DENSO KOBELCO SARD LC500) 公式予選: 平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500) 公式予選: ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT) 公式予選: 塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)
公式予選: ポールポジションを獲得した平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500) ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: 山本尚貴(TEAM KUNIMITSU) ピットウォーク: 伊沢拓也(TEAM KUNIMITSU)
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ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: 柳田真孝(Audi Team Hitotsuyama) ピットウォーク: PANTHER TEAM THAILAND ピットウォーク: レースクイーン
スタート進行: 平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500) スタート進行: ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT) スタート進行: リチャード・ライアン/柳田真孝組(Hitotsuyama Audi R8 LMS) スタート進行: 小林崇志(AUTOBACS RACING TEAM AGURI)
スタート進行: 安田裕信/ヤン・マーデンボロー組(カルソニックIMPUL GT-R) スタート進行: 松田次生(NISMO) スタート進行: 塚越広大(KEIHIN REAL RACING) スタート進行: 平手晃平(LEXUS TEAM SARD)
スタート進行: スターティンググリッド スタート進行: チャンインターナショナルサーキット上空 決勝レース: GT500クラスのスタートシーン 決勝レース: GT500クラスのスタートシーン
決勝レース: GT300クラスのスタートシーン 決勝レース: GT300クラスのスタートシーン 決勝レース: リチャード・ライアン(Hitotsuyama Audi R8 LMS) 決勝レース: ニック・キャシディ(KeePer TOM\'S LC500)
決勝レース: 佐々木孝太(TOYOTA PRIUS apr GT) 決勝レース: リチャード・ライアン(Hitotsuyama Audi R8 LMS) 決勝レース: 片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG) 決勝レース: 中山雄一(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3)
決勝レース: 立川祐路(ZENT CERUMO LC500) 決勝レース: 野尻智紀(ARTA NSX-GT) 決勝レース: 武藤英紀(MOTUL MUGEN NSX-GT) 決勝レース: 吉田広樹(GAINER TANAX triple a GT-R)
決勝レース: リチャード・ライアン(Hitotsuyama Audi R8 LMS) 決勝レース: 都筑晶裕(Ferrari 488 GT3) 決勝レース: ニック・キャシディ(KeePer TOM\'S LC500) 決勝レース: 山本尚貴/伊沢拓也組(RAYBRIG NSX-GT)
決勝レース: Hitotsuyama Audi R8 LMS vs JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 決勝レース: ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT) 決勝レース: 藤井誠暢/スヴェン・ミューラー組(D\'station Porsche) 決勝レース: 谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)
決勝レース: ジェームス・ロシター(au TOM\'S LC500) 決勝レース: アンドレア・カルダレッリ(WAKO\'S 4CR LC500) 決勝レース: 石浦宏明(ZENT CERUMO LC500) 決勝レース: アンドレア・カルダレッリ(WAKO\'S 4CR LC500)
決勝レース: ヤン・マーデンボロー(カルソニックIMPUL GT-R) 決勝レース: 坪井翔(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3) 決勝レース: 武藤英紀/中嶋大祐組(MOTUL MUGEN NSX-GT) 決勝レース: 平峰一貴(マネパランボルギーニ GT3)
決勝レース: 坪井翔(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3) 決勝レース: 山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT) 決勝レース: 平川亮(KeePer TOM\'S LC500) 決勝レース: 小林崇志(ARTA NSX-GT)
決勝レース: 関口雄飛/国本雄資組(WedsSport ADVAN LC500) 決勝レース: 大嶋和也(WAKO\'S 4CR LC500) 決勝レース: ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD LC500) 決勝レース: 山本尚貴/伊沢拓也組(RAYBRIG NSX-GT)
決勝レース: 松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R) 決勝レース: ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ/ナタポン・ホートンカム組(ARTO 86 MC 101) 決勝レース: 永井宏明/佐々木孝太組(TOYOTA PRIUS apr GT) 決勝レース: 星野一樹/高星明誠組(B-MAX NDDP GT-R)
決勝レース: 高橋一穂/加藤寛規組(シンティアム・アップル・ロータス) 決勝レース: 平川亮(KeePer TOM\'S LC500) 決勝レース: 平川亮(KeePer TOM\'S LC500) 表彰式: GT300クラスで優勝した中山雄一と坪井翔(LM corsa)
表彰式: GT300クラスのトップ3チーム 表彰式: GT500クラスで優勝した平川亮とニック・キャシディ(LEXUS TEAM KeePer TOM\'S) 表彰式: GT500クラスのトップ3チーム
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第7戦チャン 平川/キャシディ組LEXUS LC500が今季2勝目! 最終戦へ向けランキング首位浮上、GT300では中山雄一/坪井組LEXUS RC F GT3が今季2勝目でLEXUSが両クラス制覇 (TOYOTA)

 SUPER GT第7戦の決勝レースがタイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、平川亮/ニック・キャシディ組のKeePer TOM'S LC500 37号車がポール・トゥ・ウィンで今季2勝目。ドライバーズランキングでも首位に浮上し、最終戦に臨むこととなった。大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO'S 4CR LC500 6号車が2位で続き、LEXUS LC500が1-2フィニッシュ。トップ6中5台をLEXUS LC500が占めた。GT300クラスでは中山 雄一/坪井 翔組 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車がこちらも今季2勝目を挙げ、LEXUSが両クラスを制した。

優勝した平川亮/ニック・キャシディ(右)と2位に入った大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ

優勝した平川亮/ニック・キャシディ(右)と2位に入った大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ

 10月7日(土)、8日(日)の両日、タイの東北部ブリーラムに位置するチャン・インターナショナル・サーキットで、SUPER GT第7戦「Chang SUPER GT RACE」が開催された。

 8月末に行われた前戦鈴鹿1000kmから1か月あまり。SUPER GTはシリーズ唯一の海外遠征戦となる第7戦タイを迎えた。

 今年で4年目を迎えるタイラウンド。昨年も同じ10月第7戦としての開催だったが、昨年は中止となったオートポリスラウンドの代替戦が最終戦もてぎで行われた関係で、フルウェイトハンデで実施された。今年は予定通り最終戦のひとつ前ということで、ウェイトハンデはこれまでの半分、獲得ポイント×1kgで戦われる。

 今季新たに導入された新型車両 LEXUS LC500はシーズン序盤圧倒的な速さを見せ、開幕から4連勝を飾ったが、ウェイトハンデが厳しくなった第5,第6戦では苦戦。ドライバーズタイトル争いでも首位の座を奪われることとなったが、2位以降に5台が続き、残り2戦での逆転を目指しタイラウンドに臨んだ。

 LEXUS LC500参戦初年度でのタイトル獲得へ向け、まずはウェイトハンデ半減の今大会、LEXUS勢の逆襲が期待された。

◆予選◆

 7日(土)タイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットは、朝から降ったり止んだりの不安定な天候。午前中のフリー走行時には一旦ドライになったものの、その後猛烈なスコールに見舞われ、午後3時からの予選は、雨が止んで乾いていくという、難しいコンディションで行われることとなった。

 GT300クラスのQ1を経て、ライン上はやや乾き始めているが、コースの一部にはまだ川のような水が残っている状況で、午後3時20分よりGT500クラスのQ1(15分)開始。いつもであれば、セッション中盤まで誰もコースインせずに待機するが、今回はまたいつ雨が降り出すか分からない状況もあり、全車セッション開始と共にウェットタイヤで一斉にコースへ向かった。

 周回を重ねるごとに路面が向上し、タイムも上がっていく中、8周目にヘイキ・コバライネンのDENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が好タイムで2番手に浮上。カルダレッリの駆る6号車が3番手。キャシディの37号車が6番手。石浦宏明の駆るZENT CERUMO LC500 38号車がトップから1秒以内ながらぎりぎり8番手に滑り込んだ。一方で、中嶋一貴のau TOM'S LC500 36号車は9番手で惜しくもQ2進出ならず。昨年このタイでポール・トゥ・ウィンを果たしたWedsSport ADVAN LC500 19号車は国本雄資がアタックを担当したがタイムが伸びず、15番手でQ1敗退となった。

 午後4時5分から行われたQ2(12分)の時点では何カ所か川は残っているもののかなり路面が乾いており、ほぼ全車がスリックタイヤでアタック。序盤前車に引っかかりタイムを伸ばせなかった37号車の平川が、計測4周目あたりからタイムを伸ばしてポール争いを展開。終盤には、ライバル車両と100分の1秒単位でタイムを塗り替えあう激しい予選となったが、この接戦を制した平川が今季初となるポールポジションを獲得。ランキング2位につける平川/キャシディ組が好位置で決勝に臨むこととなった。

 大嶋和也がドライブした6号車はトップから僅か0.172秒差ながら2列目4番手。立川祐路の38号差が5番手、平手晃平の1号車が7番手につけた。

 GT300クラスは、Q1開始時点でまだコースの一部にはかなり水が残っており、水煙が上がる状態。そんな中、タイでのフルウェット走行は初めての坪井が好走を見せ、7周目にその時点でのトップタイムをマーク。その後ライバルにかわされたものの3番手という好結果でQ1通過を果たした。

 嵯峨宏紀がアタックしたTOYOTA PRIUS apr GT 31号車が12番手、佐々木孝太がアタックしたTOYOTA PRIUS apr GT 30号車はぎりぎり14番手でQ2進出。吉本大樹がアタックした SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車は21番手でQ1敗退となった。

 午後3時45分からのQ2(12分)は、再び降り始めた小雨により、待たしてもタイヤ選択の難しいセッションに。中山雄一がアタックした51号車は、狙っていたほどにはタイムが伸びず、ピットインして別スペックのタイヤへ交換。最後の一発アタックを見事に決め、中山雄一/坪井翔のコンビとしては過去最上位となる予選2番手を獲得。現在トップと16ポイント差の6位で逆転タイトルを目指す51号車が、最前列という好グリッドを確保した。

 プリウスの31号車は10番手、30号車は13番手グリッドとなった。

◆決勝◆

 8日(日)は朝から好天に恵まれたが、決勝レーススタートの僅か30分ほど前に突然のスコールに見舞われ、コースはあっという間にフルウェットに。すぐに雨は止んだが、空にはまだ雲が残っており、ウェットタイヤで行くか、スリックに賭けるか、非常に難しい状況でスタートを迎えた。

 午後3時、気温30度、路面温度33度というコンディションで、セーフティカーランにより決勝レース(66周)がスタート。3周目から本格的な戦いが開始された。ポールポジションの37号車ニック・キャシディはウェットタイヤで順調に首位をキープ。序盤はウェットタイヤを装着した上位勢が予選順位のまま周回を重ねていった。

 路面は徐々に乾いていき、スリックでスタートした車両とのラップタイムが逆転し始めた10周目過ぎから、上位勢もピットへ向かいスリックタイヤへと交換。

 13周目にスリックタイヤに交換したキャシディの37号車はウェットタイヤのまま走り続ける車両を次々にパスし、23周目に首位に復帰。カルダレッリの6号車も3位へとポジションを上げた。

 37号車のキャシディは首位をキープし34周目終了で平川へとドライバーチェンジ。中盤続々と上位勢もピットへ向かったが、2位を走行していたライバル車がピットで大きくタイムロス。これにより6号車が2位にポジションを上げ、LEXUS LC500の1-2となった。

 天候は回復し、路面は完全にドライに。夕方4時を回っても気温33度、路面温度38度まで上がる熱い戦いとなる中、他のLC500勢では、38号車と36号車が5,6位、そして後方からはスリックタイヤでのスタートを選択し、一時はほぼ最後尾、1周遅れとなっていた1号車が、コバライネンの猛追で順位を上げてきた。

 レースは残り2周で3位を走行していた車両がコース脇にストップ。これにより4位以下の順位がひとつずつ繰り上がることに。

 首位の37号車平川は、ずっと後続との差を10秒以上に保ったままトップでチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウィンで開幕戦に続く今季2勝目を挙げた。この勝利で平川/キャシディ組はドライバーズランキングでも首位に浮上した。

 2位には大嶋/カルダレッリ組の6号車。6号車もランキングで37号車に6ポイント差の2位へとポジションを上げることとなった。

 立川・石浦組の38号車が4位、中嶋一貴/ロシター組の36号車が5位、猛追を見せた1号車が6位でフィニッシュし、LEXUS LC500はトップ6のうち5台を占める活躍を見せた。

 GT300クラスでは、中山雄一がスタートを担当した51号車は序盤2位をキープ。その後路面は乾き始め、ウェットタイヤで走り続ける51号車は厳しい状況となる中、懸命な走りを続け、最低限となる周回を終えたところでピットイン。坪井へ交代すると共に、スリックタイヤに履き替えた。残り40周近い周回を任されることとなった22歳、GTではルーキーの坪井だが、タイヤをマネージメントしながらもハイペースで着実にポジションアップ。

 各チーム様々な作戦が採られる中、24番手と後方位置からのスタートを強いられた60号車が、スタートで一気に14位までジャンプアップすると、吉本がギリギリまでピットインしないまま走り続け、41周目には首位に浮上。翌周ピットへ向かい、7位でコースに復帰した。

 60号車がピットインしたことで、51号車が首位に浮上。その後は後続との差をコントロールしながら走り抜き、トップチェッカー。第2戦富士に続く今季2勝目を挙げた。この勝利で、中山雄一/坪井組はランキングでも首位に9ポイント差の2位に浮上した。

 60号車は7位でチェッカーを受け、今季4度目のシングルフィニッシュ。プリウスは31号車が11位。30号車が16位で完走を果たした。

ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げたKeePer TOM'S LC500 37号車

ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げたKeePer TOM'S LC500 37号車

2位に入り、ランキングも2位に浮上したWAKO'S 4CR LC500 6号車

2位に入り、ランキングも2位に浮上したWAKO'S 4CR LC500 6号車

今季2勝目を挙げた中山 雄一(左)と坪井 翔(右)

今季2勝目を挙げた中山 雄一(左)と坪井 翔(右)

今季2勝目を挙げたJMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車

今季2勝目を挙げたJMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車

KeePer TOM'S LC500 37号車 ドライバー 平川亮:
 最高の結果になった。正直スタート前はかなりナーバスになっていて、タイヤ選択にすごく悩んだが、雨の中でのペースも良かった。レースを決めたのは、ドライに交換するタイミングだった。運も味方してくれたのかすごく良いタイミングで入れて、アウトラップも良く、ニックが更に差を広げてくれた。その後僕に交代するときのピット作業も早く、アウトラップもクリーンにまとめられた。それからは全く後ろを見ずに、常に前を向いて、ミスをしないように、順位をキープできるように頑張った。とても良いレースが出来たし、最終戦に向けて良いペースに乗れたと思う。次のもてぎはハンデがなくなるので、開幕戦のようなレースがしたい。
KeePer TOM'S LC500 37号車 ドライバー ニック・キャシディ:
 信じられないような一日となった。最高の結果で終われたと同時に、私自身にとっても、これまでに戦ってきたGTレースの中で最高の一戦になった。チームや関係者の皆様に感謝したい。ウェットタイヤでスタートし、乾いていく難しいコンディションだったが、タイヤの温度を低く保つために留意しながらも、後とのギャップを維持するように走った。周回遅れの処理などでリスクを負わないように注意したが、クルマは本当に好調で、ペースも良かった。ピット作業も素晴らしかった。(平川)亮はシーズンを通していつも素晴らしい走りをしてくれるが、予想通りにトップを快走してくれた。次のもてぎは重要なレースになるが、この好調を維持して戦えると思うので、楽しみにしている。
WAKO'S 4CR LC500 6号車 ドライバー 大嶋和也:
 予選4番手ということで、優勝も欲しいところだったが最低限の結果は出せて、LEXUSの1-2の一翼を担うことが出来たのは良かったかなと思う。チャンピオン獲得はまだ諦めるわけにはいかない。最終戦はなんとしても優勝を狙う。我々が優勝しても37号車が2位だと向こうがチャンピオンということになるが、まずLEXUSのチャンピオン獲得のために頑張りたい。僕らに優勝できるポテンシャルがあるとすれば、向こうが2位に入ってくる可能性というのはかなり高い。でもレースなので何があるか分からないし、諦めずに最後まで戦う。クルマは速いし、最終戦はノーハンデで軽くなる。もてぎは毎年得意としているレースなので、もちろん勝ちに行く。
WAKO'S 4CR LC500 6号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ:
 非常に難しいレースだった。ウェットコンディションで始まって、目標とする37号車が先頭なのに対し、我々は2列目スタートで、前車の巻き上げる水もあり、最初はとても難しかった。また、タイヤ選択も完璧ではなかった。しかしその後プッシュを続け、タイヤ交換後も可能な限りハードにアタックした。クルマのパフォーマンスもよく、2位にポジションを上げることが出来た。更に上を狙ったが、ラインを外すとまだ濡れているところが多く、車のコントロールを失いタイムをロスしてしまうので、2位キープに徹した。ポイント争いでは首位に6ポイント差とちょっと離されてしまったが、レースでは何が起こるか分からない。私自身、2014年にも追う立場で最終戦のもてぎに臨んだことがあるが、あの時は2位でフィニッシュしたがわずか2点足りずにチャンピオンを逃した。それだけに、今年はなんとしてもタイトルを狙いたいし、そのためには勝つだけだ。
JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車 ドライバー 中山雄一:
 スタート前の雨ですごく難しいコンディションになったが、どちらでもタイヤの性能が発揮出来た。昨日の予選も雨に見舞われたが、自信を持って臨み、坪井選手も僕も良いタイムを出して良いポジションからスタートを切れた。今日も、最初路面はしっかり濡れていたので、昨日と同じタイヤでスタートした。予想以上に路面が早く乾いたが、なんとか最低限の周回まで頑張って走り、残りを坪井選手に託した。40周も走らせることになったが、タイヤを持たせて最後まで良いペースで走ってくれた坪井選手の頑張りに感謝したい。今大会、首位と16点差で臨んで、優勝しかない状況で勝てたのは良かったが、9点差での最終戦は厳しい状況であることには変わらない。もてぎも勝つしかないので頑張っていきたい。
JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車 ドライバー 坪井翔:
 本当に長いスティントだった。でも苦しい前半のウェットタイヤでの戦いで中山選手が耐えて走ってくれた。僕は後半40周ほど走ることとなり、見えない敵との戦いで、ペースも大切だがタイヤも持たせなくてはならず、プッシュしながら、タイヤと相談しながら、という走りだった。それで前車がピットインしたときには2番手だったので、ひたすらブッシュした。トップに立ってからは後とのギャップと相談しながら、タイヤを保って走った。良いタイヤと、序盤頑張ってくれた中山選手に感謝したい。初めてのタイでのレースだったが、シーズン2勝目を上げることが出来、流れは良いと思う。最終戦のもてぎはノーハンデで、条件はみんなイコールだが、僕たちに出来ることはあると思うし、最後まで諦めずに優勝を狙っていけば何か起きると信じて戦う。
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

SUPER GT

SGT:第7戦チャン決勝結果

■GT500クラス

Chang SUPER GT RACE -RIJ- (2017/10/10) Final Race Weather:Fine Course:Wet-Dry
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 7 チャン国際サーキット 4.554km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhLapTotal_Time
Behind
137平川 亮
ニック・キャシディ
KeePer TOM'S LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS48661:42'48.674
26大嶋 和也
アンドレア・カルダレッリ
WAKO'S 4CR LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS486612.121
317塚越 広大
小暮 卓史
KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT
BS186630.120
438立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS436641.028
536中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
au TOM'S LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS47661'08.598
61ヘイッキ・コバライネン
平手 晃平
DENSO KOBELCO SARD LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS36661'13.029
7100山本 尚貴
伊沢 拓也
RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
BS35661'14.712
864ベルトラン・バゲット
松浦 孝亮
Epson Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
DL28661'27.292
923松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI59651Lap
1046本山 哲
千代 勝正
S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI23651Lap
118野尻 智紀
小林 崇志
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
BS35651Lap
1219関口 雄飛
国本 雄資
WedsSport ADVAN LC500
TOYOTA LEXUS LC500
YH23651Lap
1316武藤 英紀
中嶋 大祐
MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
YH7651Lap
1412安田 裕信
ヤン・マーデンボロー
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
BS13633Laps
---- 以上規定周回数(70% - 46Laps)完走 ----
-24佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
YH123432Laps
  • Fastest Lap: CarNo.12 ヤン・マーデンボロー(カルソニックIMPUL GT-R) 1'25.499

■GT300クラス

Chang SUPER GT RACE -RIJ- (2017/10/10) Final Race 1 Weather:Fine Course:Wet-Dry
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 7 チャン国際サーキット 4.554km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhLapTotal_Time
Behind
151中山 雄一
坪井 翔
JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
BS36611:43'41.391
24谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-Benz AMG GT3
YH50615.121
333藤井 誠暢
スヴェン・ミューラー
D'station Porsche
Porsche 911 GT3 R
YH226132.419
455高木 真一
ショーン・ウォーキンショー
ARTA BMW M6 GT3
BMW M6 GT3
BS386132.629
588織戸 学
平峰 一貴
マネパランボルギーニ GT3
Lamborghini HURACAN GT3
YH226139.950
660飯田 章
吉本 大樹
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH19601Lap
718中山 友貴
川端 伸太朗
UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YH2601Lap
811平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER TANAX AMG GT3
Mercedes-Benz AMG GT3
DL38601Lap
93星野 一樹
高星 明誠
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH14601Lap
107ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW M6
BMW M6 GT3
YH17601Lap
1131嵯峨 宏紀
久保 凜太郎
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS17601Lap
1287細川 慎弥
佐藤 公哉
ショップチャンネルランボルギーニ GT3
Lamborghini HURACAN GT3
YH21601Lap
13*65黒澤 治樹
蒲生 尚弥
LEON CVSTOS AMG
Mercedes-Benz AMG GT3
BS52601Lap
149ジョノ・レスター
峰尾 恭輔
GULF NAC PORSCHE 911
Porsche 911 GT3 R
YH23601Lap
1525松井 孝允
山下 健太
VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH42601Lap
1630永井 宏明
佐々木 孝太
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
YH601Lap
1750都筑 晶裕
新田 守男
Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
YH30601Lap
1810富田 竜一郎
吉田 広樹
GAINER TANAX triple a GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL13592Laps
1926山田 真之亮
ジェイク・パーソンズ
TAISAN SARD R8 FUKUSHIMA
Audi R8 LMS
YH592Laps
202高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH592Laps
2135ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ
ナタポン・ホートンカム
ARTO 86 MC 101
TOYOTA 86 MC
YH583Laps
2252番場 琢
脇阪 薫一
埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC
TOYOTA MARK X MC
YH4615Laps
2321リチャード・ライアン
柳田 真孝
Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
DL14516Laps
---- 以上規定周回数(70% - 42Laps)完走 ----
-61井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL302338Laps
  • Fastest Lap: CarNo.4 谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG) 1'33.524
  • CarNo.65は、SGT Spr.27-3(ピット作業違反)によりドライビングスルーペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7,8戦SUGO 平木玲次はトンネルから脱出、第8戦で入賞。川合孝汰も第7戦で9位、平木湧也が連続入賞を果たす (Le Beausset)

 ル・ボーセモータースポーツが挑むカテゴリーのひとつであるFIA-F4選手権シリーズ第4大会が、7月22日(土)、23日(日)スポーツランドSUGO(宮城県)で開催された。

 ドライバーの川合孝汰、平木玲次、平木湧也の3人は前回の第5戦・6戦が行われたオートポリス大会において、第5戦で川合が4位と、表彰台まであと一歩と迫り、湧也も8位入賞。第6戦で川合が5位、湧也が6位と連続入賞を果たした。

 アップダウンに富んだテクニカルコースとして知られるSUGOは、チャレンジングなコースでもある。アクセルを踏んで回るコーナーが多く、リズミカルな走りを要求する一方で、コース幅もランオフエリアも広いとは言い難いからだ。シリーズ折り返しの難関を、3人のドライバーがどう戦うか、大いに注目された。

予選 7月22日(土)天候/曇り コース状況/ドライ

 約2か月ぶりのレースとなった今大会は、木曜日の専有走行からの走り始めとなった。セッションごとに3人のドライバーはタイムを詰めていき、最終チェックとなる金曜日1回目のセッションでは揃ってトップ10に名を連ね、2回目のセッションでは玲次が3番手につけ、川合は5番手に。赤旗もあり、1回目のセッションより湧也はタイムを上げられなかったものの、それぞれマシンには十分な手応えを得ていた。

 土曜日は雨との天気予報が出ていたが、予選はドライコンディションが保たれた。専有走行では赤旗中断が相次いだこともあり、川合、 玲次、湧也ともに計測開始と同時にコースイン。案の定、30分間の計測中に2回の赤旗が出て、最もタイヤのグリップレベルが高い最初 の中断前にベストタイムを出せたのは湧也のみとなった。川合と玲次が中団に埋もれてしまう恐れもあったが、温度が下がったこともあり、2回目の赤旗再開後にラストアタックでタイムアップに成功し、川合は第7戦を9番手、第8戦を11番手、玲次は第7戦を13番手、第8戦を15番手。そして湧也は、第7戦を14番手、第8戦を12番手からそれぞれ挑むこととなった。

決勝 第7戦 7月22日(土)天候/曇り コース状況/ドライ

 予選同様、ドライコンディションが保たれた第7戦決勝。スタートが切られ、川合は前に並んでいた車両のけん制を受けつつ、ポジションをキープ。そして3コーナー、ヘアピンで相次いだアクシデントでコース外に出てしまい足回りにダメージを負ってしまうが、7番手へとふたつポジションを上げる。一方、湧也と玲次はポジションを入れ替え、13番手、14番手からの発進となる。また、この周には馬の背コーナーでもアクシデントが発生していたため、セーフティカーがコースイン。車両回収処理に時間がかかり、バトル再開は10周目、規定の30分間のうち5分を残すのみとなっていた。

 リスタートで川合は、8番手に。一方、湧也と玲次はふたつずつポジションを上げる。続いて12周目に湧也が1台をかわして、ついにポイント圏内へ。そして玲次が14周目に11番手に浮上し、ペースも良かったことから3人並んで前方の車両に迫っていったものの、規定の30分間に達し、無情にもそこでタイムアップ。その結果、川合が9位、湧也が10位で入賞を果たし、玲次は11位でのゴールとなった。

決勝 第8戦 7月23日(日)天候/雨 コース状況/ウエット

 第8戦決勝が行われる日曜日は、雨に見舞われ、早々にウェット宣言が出された。そのため全車がウェットタイヤを装着しただけでなく、セーフティカースタートでレースは開始されることになった。それぞれ慎重にコースコンディションを確認するとともにタイヤを温め、2周のSC先導の後、いよいよバトル開始となった。ここで一気に順位を上げていたのが湧也で、10番手に浮上。玲次も13番手まで順位を上げていた。

 川合はリスタートで、トップの急減速で前車までもが急ブレーキをする混乱に、追突を回避できず最終コーナーで接触。コースアウトしただけでなく、足まわりにダメージを負ったことからレース続行は不可能と判断し、その場でレースを終えることとなった。

 その周にはヘアピンでもアクシデントが発生していたこともあり、またしてもSCがコースイン。2周の先導の後に仕切り直されるはずが、なんとトップの車両が判断ミスでSCとともにピットに入って来てしまう。その際に急減速があったため、2番手、3番手の車両が接触し、いきなり先頭集団の3人が戦列を離れることになり、再度SCがコースイン。

 混乱をうまく避けられた湧也は8番手に、そして玲次は9番手に浮上。3回目のリスタートを湧也は決めて、さらにひとつポジションを上げて7番手へ。玲次はポジションを保ったまま。そしてレースはまたも当初予定の15周に達せず、1周少ない14周でタイムアップ。湧也はその まま順位を保って連続入賞を果たしたものの、玲次は最終コーナーで横に並んだ車両に押し出されふたつポジションを落とし11位でチェッカー。しかし、相手にはペナルティが課せられ、順位を落としたことから、玲次は10位となり入賞を果たした。

 川合のリタイアが惜しまれるところではあったが、3人のドライバーはともに、練習中にはバージョンアップも感じさせていただけに、わずか2週間のインターバルで行われる、富士での第5大会はより一層の高みを目指すことが期待される。

チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 ここ数戦、クルマのセッティングも進み菅生では十分戦えると踏んでいた。練習走行ではトップ3には入れる状況だったので、赤旗に翻弄された予選は不完全燃焼で終わってしまった。ふたつのレースとも結果が残らず悔しい思いだが決して悪い流れではないので来週の富士で良い結果が出せるようドライバーと協力して戦う。
Driver 川合孝汰(Kohta Kawaai)COMMENT
 このレースウィーク、木〜金とすごく調子が良くて、クルマに対して自分の中でもマージンが持てるようになってきました。予選は、赤旗の連続でタイミングを逸したばかりか、第7戦はスタート直後のアクシデントで足回りにダメージを負ってしまい、なんとかシングルには入れましたが、悔しさが残るレースとなりました。その反省もあって第8戦ではしっかり準備をしていたのですが、急に前でブレーキを踏まれて、避けられずに接触してしまい、走行ができなくなってしまいました。残っていたら、いいところにいられたと思うので悔しいです。また2週間後に富士のレースがあるので、気持ちを切り替えて頑張ります。
Driver 平木玲次(Reiji Hiraki)COMMENT
 今週は練習まですごく上り調子で来たのですが、肝心の予選で序盤にタイムが出せず、下位に沈んでしまいました。第7戦も荒れ気味のレースでしたが、第8戦は雨予報もあったのでもっと荒れるだろうとは予想していました。そんな中、少し順位は上げられていたし、ちゃんとペースも上がって来たので、最後一発仕掛けてみようと、これが最後の周というところの最終コーナーで仕掛けたら、当てられたばかりか、更に寄って来てダートに出てしまいました。それで何台かに抜かれて、すごく悔しいレースになってしまいました。結局、その相手はペナルティを受けたことで僕は10位になりましたが、悪い流れを断ち切るために次のレースまでに、自分でできることをしっかり準備していきたいです。
Driver 平木湧也(Yuya Hiraki)COMMENT
 木曜の練習走行で、少しトラブルがあり、金曜日には、チームにうまく対処してもらったのですが、本当にちょっとしたことを気づけなかったのが、その先の出遅れにつながってしまったのかも、という反省点がまずあります。予選も赤旗続きで、なかなか歯車が合わず、いいタイムが出せませんでした。決勝も第7戦はSCばっかりで、どうすることもできなかったというか、それなりに走ってゴールという、不完全燃焼な感じです。コンディションの変わった第8戦は、違うトラブルを抱えていて。ペースは悪くなくてポジションを上げていくことはできたのですが、ちょっと悔しさも残りました。次の富士は、去年勝っているコースですからレースウィークをうまく調整していって、また優勝を狙っていきます。
Le Beausset Motorsports

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIAF4:第7戦SUGO決勝 ライバルの自滅を尻目に#6笹原が今季3勝目!

スタート直後にまさかのアクシデント!!

FIA-F4選手権第7戦の決勝が7月22日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、予選3番手からスタートした#6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)が序盤の混乱を切り抜けてトップに立ち、今季3勝目をあげた。 2位には#7大滝拓也(SRS/コチラレーシング)、3位には#3石坂瑞基(DADSFC SUTEKINA F4)がつけた。

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第7戦決勝は午後1時5分にスタート。

予選3番手の笹原はポールシッターの#8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)と予選2番手の#5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)が直後の1コーナーでトップを争ってコースを飛び出すのを見逃さず、インにラインをクロスさせてトップに立つと、そのまま一気に後続を突き放しにかかる。2位には予選4番手の石坂が浮上、3位にはなんと予選8番手の大滝がジャンプアップして来た。

一方揃ってコースをはみ出した角田と大湯の2台は、角田が5位に後退、大湯は後続の#1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)と接触してしまい、第4コーナー手前でストップしてしまった。このほか、 #18加藤潤平(ATEAM Buzz Racing F110)、#44小野寺匠(NRS F110)、#70小山美姫(Leprix Sport F110)らが1周目の混乱の中でコース上にストップしてしまったため、2周目から早くもセーフティーカーが導入されることになった。

コースのいたるところにストップした車両の回収には時間がかかったためSCランは10周目まで続き、11周目にようやくリスタート。この結果レースは30分経過時点の14周目で終了することになった。

トップの笹原が最終コーナーからタイミングよく再加速していく一方、2位の石坂はSCランの影響でタイヤの内圧が充分に上がらず苦しい走りを強いられる。大滝はそれを見逃さずに追い上げ、11周目の馬の背で石坂を仕留めて2位に浮上、そのまま笹原を追い上げにかかった。大滝は山形市の出身。今回は地元東北のレースということで応援団やスポンサー企業が菅生を訪れており、この一戦にかける想いは人一倍強かったが、笹原を追い詰めるにはあと一歩及ばなかった。

3位に後退した石坂の背後には予選7番手から浮上して来た#50澤田真治(B-MAX RACING F110)が迫って来たが、石坂は落ち着いてこれを抑え、そのまま3位でフィニッシュした。

勝った笹原は今季3勝目。ランキング上位の宮田や大湯が相次いでリタイヤしたため、シリーズポイントで35もの大量リードを築き上げることに成功した。

次戦第8戦は明日午前11時45分より15周で行われる。

優勝 #6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)
スタート自体良かったので。角田選手は失速して、大湯選手は僕と同じくらいでした。二人がイン側で争っていたので、僕はアウトから行こうと思いましたが、それだと一番割りを食うのは僕だと気づいて、考えを入れ替えてイン側にクロスをかけたら案の定膨らんで来て、トップに立てたという形です。このコースは特性上オーバーテイクが難しいので、とにかく前に出てしまえば、そのあとは流れに乗って自分で押さえられますから。大湯選手と角田選手が後退したのはチームとしては残念ですが、代わりに大滝選手が2位に上がったのは良かったです。
2位 #7大滝拓也(SRS/コチラレーシング)
木曜の持ち込みの状態から調子のいいマシーンを用意してもらって。走り方も今までとガラッと変えてみたら思ったよりうまくいきました。まだ安定しない部分もありましたが、その走りには自信があったので。とにかく地元東北のコースってことで応援隊もたくさん来てくださってて。また僕はスポンサーさんで成り立ってるドライバーなので、どうしても恩返ししたいなという思いがあったので、あの距離で負けたのは悔しかったです。
3位 #3石坂瑞基(DADSFC SUTEKINA F4)
スタート4番手で、アウトから行こうかインから行こうか迷ったんですけど、アウト側でごちゃごちゃやってたので、自分はインから行こうと選択しました。そしたら前の方で接触があって2位に上がれました。すぐSCが出てしまいましたが、その周回が長くてタイヤが冷えてしまったというのもありますし、自分が設定した内圧の数値が間違っていたので、スタートで遅れてしまって大滝選手に抜かれてしまいました。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7戦SUGO決勝結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2017/07/22) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2017 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoDriverCar
Team
TireLapTotal_Time
Behind
16笹原 右京HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL1430'36.282
27大滝 拓也SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL142.149
33石坂 瑞基DADSFC SUTEKINA F4
SUTEKINA RACING TEAM
DL144.494
450澤田 真治B-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
DL144.595
58角田 裕毅SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL145.339
616篠原 拓朗Media Do.ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
DL146.289
725高橋 知己点天&イーストアップwith Field
FIELD MOTORSPORT
DL147.107
835河野 駿佑HubAuto F110
HubAuto Racing
DL147.856
960川合 孝汰DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
DL148.264
1062平木 湧也DENSOルボーセF4 FTRS
Le Beausset Motorsports
DL148.603
1161平木 玲次DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
DL149.314
1255細田 輝龍DRP F4
FIELD MOTORSPORT
DL1410.081
1321神 晴也RSS F110
RSS
DL1412.653
1480菅波 冬悟OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
DL1412.683
1517朝日 ターボヴァンガードまるはアイカーズF110
Buzz International
DL1413.059
1663金澤 力也VSR Lamborghini SC
VSR Lamborghini S.C. Formula Jr.
DL1416.476
1777大井 偉史Skill Speed
スキルスピード
DL1417.985
1868チア ウィング ホンB-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
DL1418.885
1973牛井渕 琴夏カローラ新茨城レオンキッズレーシング
C.S.I-REON KIDS RACING
DL1419.386
2015早瀬 広道Media Do.ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
DL1425.374
214佐々木 祐一仙台Day Dream Racing F110
佐々木祐一
DL1429.469
2223YUGOS2R Racing
N-SPEED
DL1445.561
2319アカシュ ゴウダVSR Lamborghini SC
VSR Lamborghini S.C. Formula Jr.
DL131Lap
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
-*39浦田 裕喜SACCESS RACING F4
SACCESS RACING
DL104Laps
-54ゲルハルド ヴェンツェル リッケルト Jr.PAM KOTA RACING
ARN RACING
DL68Laps
-1宮田 莉朋FTRSスカラシップF4
TOM'S SPIRIT
DL113Laps
-18加藤 潤平ATEAM Buzz Racing F110
Buzz International
DL113Laps
-5大湯 都史樹HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL014Laps
-70小山 美姫Leprix Sport F110
leprix sport
DL014Laps
-*44小野寺 匠NRS F110
NRS
DL014Laps
-2仲尾 恵史TCS-奈良初参加おっちゃん号
TEAM RIGHT WAY
DLDNS
  • Fastest Lap: CarNo.6 笹原右京(HFDP/SRSコチラレーシング) 1'24.737 (13/14) 157.373km/h
  • CarNo.44は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(SC中の危険行為)により、競技結果に対し57秒加算のペナルティーを科したが、リタイアに付け留保する。
  • CarNo.39は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(SC解除後の再スタート違反)により、競技結果に対し37秒秒加算のペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIAF4:第7戦、第8戦SUGO公式予選 #8角田が初の2連続ポールを達成!!

FIA-F4選手権第7戦、第8戦の公式予選が7月22日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、#8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)が自身初のポールポジションを2戦連続で獲得した。

公式予選は午前8時10分から30分間の予定で開始された。
ここまでHondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト所属のドライバーの活躍が目立つ今シーズンだが、この菅生ラウンドの予選でも角田、#6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)、#5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)の活躍が目立つ30分間となった。
まずは走行3周めに大湯が1'23.963を記録。セッションが終盤を迎えるまではこれがトップタイムとなった。それでも大湯にすれば「一番いいラップではトラフィックに引っかかってしまった」とのことで、まだまだタイムを詰める余地が多かったようだ。

前日の専有走行で午前午後を通じてトップのタイムを記録した角田は4周めに1'24.003を出し、この時点で2番手につける。しかし角田も序盤にベストタイムを叩き出すつもりでアタックしていたといい、このタイムには満足していない様子。ここでタイヤの美味しいところを使ってしまったとのことで、その後はセカンドベストタイムを出すことを目標に第8戦のポールを狙ってコンスタントに24秒前半のタイムで周回を重ねる。

ところが開始から8分が過ぎたところで#80菅波冬悟(OTG DL F4 CHALLENGE)と#4佐々木祐一(仙台Day Dream Racing F110)がレインボーコーナーで接触、これにより赤旗が提示されセッションは中断、再開後の26分すぎにも#39浦田裕喜(SACCESS RACING F4)がSPアウトコーナーでクラッシュしたために2どめの赤旗中断が入ることになった。
このため予選は終了時刻を延長して8時47分まで行われることに。

この2度の赤旗中断があったことでタイヤの温度が下がったことが影響したか、角田は走行再開後に1'23.868を記録してトップに浮上、FIA-F4では初のポールポジションを獲得した。さらに大湯のセカンドタイムが伸びなかったこともあって角田は第8戦においてもポールポジションから決勝をスタートすることとなった。

また国内復帰初年度ということで走り慣れないサーキットの連続ながら安定した成績でランキングトップの座にある笹原は今週末を通じて不調に悩んでおり、金曜日の走行でも総合6位と不本意な結果に終わっていたが、チームの懸命の調整作業が実を結んだか、予選ではベストタイム、セカンドタイム共に3位とまずまずの結果を残すことに成功、終わってみればトップ3をホンダ勢が占めるという結果になった。

一方、前年王者の#1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)は今一つ波に乗れていない印象。2度の赤旗が入る前まではトップ10にすら入れない状況。終盤には大幅なタイムアップを果たしたものの、いずれも6番手から第7戦、第8戦の決勝をスタートするという苦しい結果に終わっている。

第7戦決勝はこのあと午後1時5分から、第8戦決勝は明日の午前11時45分から、いずれも15周または30分間で行われる。

第7戦予選PP、第8戦予選PP  #8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)
最初の3周めとか4周めにパッと出したかったんですけど、うまくいかず、24秒フラットぐらいで赤旗を迎えて。タイヤも使ってしまったんでセカンドポールを目標にして赤旗後に臨んだんですけど、直後の周にまた24秒フラットが出て、タイヤが冷えてるのかな?もう一回行ったらあるかもしれない、と思って行ってみました。そしたらうまくまとめることができました。オートポリスの件もあるんで、決勝はスタートをしっかり決めて、着実にポイントを取りたいです。
第7戦予選2位 、第8戦予選2位  #5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)
なんとかできた部分もあったと思うんですけど、もう終わったことなのでしょうがないです。本来であればもっとタイムが出てるはずだった周回でトラフィックに引っかかってしまって。けど自分が対処できそうな感触はあったので、もうちょっと余裕持って走れればよかったです。あとセカンドタイムが伸びなかったのももったいなかったです。他の選手とあまり差がない中で、こういうミスがあると大きいです。次のレースに向けていい経験になったというか、成長できる予選になったと思います。
第7戦予選3位、第8戦予選3位  #6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)
今週末入ってからずっと調子の良くない状態が続いてて、昨日一昨日ととにかく不調だったんで。でもチームの人が一生懸命働いてくれて、予選で両方3番手というのはベストなリザルトだったのかなと思います。今までとクルマのフィーリングが違ってて、何故なのかは不可解なんですけど、なんとか予選までに仕上げてもらいました。このコースは抜きづらいんで、より一層スタートに集中して、その後の展開は流れに任せるしかないと思います。オートポリスに続きヨーロッパに似ていて、個人的には好きなコースです。決勝は今まで通りベストを尽くし、楽しんで走れば自ずといい結果が出ると思います。
Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7戦SUGO公式予選結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2017/07/22) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2017 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoDriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
18角田 裕毅SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'23.868--159.004
25大湯 都史樹HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'23.963 0.095 0.095158.824
36笹原 右京HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'24.111 0.243 0.148158.544
43石坂 瑞基DADSFC SUTEKINA F4
SUTEKINA RACING TEAM
1'24.124 0.256 0.013158.520
525高橋 知己点天&イーストアップwith Field
FIELD MOTORSPORT
1'24.142 0.274 0.018158.486
61宮田 莉朋FTRSスカラシップF4
TOM'S SPIRIT
1'24.160 0.292 0.018158.452
750澤田 真治B-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
1'24.222 0.354 0.062158.335
87大滝 拓也SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'24.226 0.358 0.004158.328
960川合 孝汰DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
1'24.242 0.374 0.016158.298
1016篠原 拓朗Media Do.ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1'24.400 0.532 0.158158.001
1139浦田 裕喜SACCESS RACING F4
SACCESS RACING
1'24.409 0.541 0.009157.985
1255細田 輝龍DRP F4
FIELD MOTORSPORT
1'24.427 0.559 0.018157.951
1361平木 玲次DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
1'24.448 0.580 0.021157.912
1462平木 湧也DENSOルボーセF4 FTRS
Le Beausset Motorsports
1'24.455 0.587 0.007157.899
1535河野 駿佑HubAuto F110
HubAuto Racing
1'24.475 0.607 0.020157.861
1680菅波 冬悟OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1'24.648 0.780 0.173157.539
1721神 晴也RSS F110
RSS
1'24.867 0.999 0.219157.132
1818加藤 潤平ATEAM Buzz Racing F110
Buzz International
1'24.896 1.028 0.029157.078
1917朝日 ターボヴァンガードまるはアイカーズF110
Buzz International
1'25.051 1.183 0.155156.792
2019アカシュ ゴウダVSR Lamborghini SC
VSR Lamborghini S.C. Formula Jr.
1'25.075 1.207 0.024156.748
2163金澤 力也VSR Lamborghini SC
VSR Lamborghini S.C. Formula Jr.
1'25.311 1.443 0.236156.314
2273牛井渕 琴夏カローラ新茨城レオンキッズレーシング
C.S.I-REON KIDS RACING
1'25.346 1.478 0.035156.250
2377大井 偉史Skill Speed
スキルスピード
1'25.580 1.712 0.234155.823
2470小山 美姫Leprix Sport F110
leprix sport
1'25.776 1.908 0.196155.467
2568チア ウィング ホンB-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
1'26.129 2.261 0.353154.830
2615早瀬 広道Media Do.ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1'26.202 2.334 0.073154.699
2744小野寺 匠NRS F110
NRS
1'26.226 2.358 0.024154.655
282仲尾 恵史TCS-奈良初参加おっちゃん号
TEAM RIGHT WAY
1'26.830 2.962 0.604153.580
29*4佐々木 祐一仙台Day Dream Racing F110
佐々木祐一
1'27.301 3.433 0.471152.751
3054ゲルハルド ヴェンツェル リッケルト Jr.PAM KOTA RACING
ARN RACING
1'28.460 4.592 1.159150.750
3123YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'29.002 5.134 0.542149.832
---- 以上基準タイム(110% - 1'32.255)予選通過 ----
  • CarNo.4は、2017 FIA-F4選手権統一規則第15条1.2)(危険なドライブ行為/他のドライバーのコースアウトを強いるもの)違反によりベストタイムおよびセカンドタイム削除のペナルティーを科した。

Japanese F3

JF3:第7戦富士決勝記者会見 優勝・高星明誠「スタートで2位まで上がれたのが今日のハイライト」

優勝 高星明誠(B-MAX Racing Team with NDDP)
f3-rd7-r-pc-takaboshi  「昨日、些細なことで車検を落ちて7ポイントを失ったのはシリーズを考えると痛かったです。今日はなんとしてもトムスとスリーボンドの前に行こうという気持ちが強く、スタートで2位まで上がれたのが今日のハイライトでした。そこから2~3周はアレックス選手の方が速かったんですが、勝負を賭けるとしたら後半だと思ってて、タイヤをいたわりながら走っていました。中盤、アレックス選手のペースが悪くなってきたところで抜くことができ、その後スリップに付かれたんですが、トップで1コーナーを曲がれたので、その後は自分のペースで走って勝つことができました。1ポイントは貴重なのでファステストを取れなかったのは悔しいです。でも5位から1位になれたのでいいレースだったと思います」
2位 坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)
f3-rd7-r-pc-tsuboi  「昨日は自分のミスでレースを台無しにしてしまいましたが、雨の中でも速さはあり、練習のときから晴れても付いて行けるペースはあったので、今日も2番手からスタートを決めて前で争いができれば勝機はあるかなと思っていました。1コーナーでは抜かれて行き場が無くなり4番まで落ちてしまいました。序盤のペースが良かったので1台ずつパスしていって、3番手に上がったときに前2台に追いついていたのがわかったので、仕掛けないで待っていました。前2台が争ったときにチャンスをうかがったのですが、2位には上がれましたが、高星選手には付いていけませんでした。中盤はぼくの方がペースが良かったんですが、そここらじりじり離されていったので、後半は厳しい感じでした」
3位 宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
f3-rd7-r-pc-miyata  「スタートは普通で1コーナーの波乱を抜けて3位で1周目を終えたんですが、序盤のペースが坪井選手より遅くて、順位を落としたのが反省点です。その後、パロウ選手とのバトルを一発で決めることができなかったので、トップとの差を広げてしまいました。そこを今後の課題にして改善していきたいと思います」
Nクラス優勝 長谷川綾哉(ALBIREX RACING TEAM)
f3-rd7-r-pc-hasegawa  「スタートでDRAOGN選手に抜かれてしまって、再び抜くまでに時間がかかってしまいました。その後は自分の思うように走ることができて、引き離すこともでき、初優勝をすることもできました。これを次につなげられるように考えて行きたいと思います。大会ごとに良くなってきてるので、次はさらにいいものを目指していきたいと思います」
Nクラス2位 アレックス・ヤン(HuaJiangHU Racing)
f3-rd7-r-pc-yang  「今日のレースはとても激しかったです。皆さんのレベルも高かったですが、終盤はとても順調にレースを戦うことができました。第6戦は雨のレースで5位だったし、もっと練習をしなければと思います。次の岡山は優勝したこともあるので、ぼくにとってはうれしいことが起きるところです。他の選手の走りをよく見て、レベルアップできるようがんばります」
Nクラス3位 久保田克昭(HANASHIMA RACING)
f3-rd7-r-pc-kubota  「レース中盤までは集中力も続いていましたが、そこから2回もスピンしてしまいました。終盤、他のマシンが止まっているのを見て、チームに『表彰台?』って聞いたらそうだと言われたので、最後はもう一度力を振り絞りました。以前参戦していたときは、千代(勝正)選手とか小林(崇志)選手とか山本(尚貴)選手とかのスーパースターがいたので、初表彰台です。次戦以降も皆さんに迷惑を掛けないように頑張りたいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第7戦富士決勝 高星明誠が優勝しポイントリーダーを守る。Nクラスは長谷川綾哉が初優勝

 全日本F3選手権第7戦は14日、富士スピードウェイで決勝を行い、総合では予選5位から追い上げた高星明誠(B-MAX NDDP F3)が優勝。Nクラスで長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)がポールトゥウインで初優勝を飾った。

f3-rd7-r-start

f3-rd7-r-12-top

f3-rd7-r-36vs1

f3-rd7-r-36vs12

f3-rd7-r-23

f3-rd7-r-1

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f3-rd7-r-podium-n

 昨日と打って変わって雲は多いもののドライコンディションの富士スピードウェイで第7戦は開催された。予定通り午前11時25分にフォーメーションラップが始まる。

 好スタートを切ったのはポールポジションのアレックス・パロウ(THREEBOND)でトップで1コーナーへ向かう。ここで猛然とスタートダッシュを決めたのは予選5位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)。インから一気に2位まで上がってきた。後方では、予選4位の阪口晴南(HFDP RACING F316)と同6位の大津弘樹(TODA FIGHTEX)が接触。阪口はここでレースを終え、大津はスピンしコースに復帰したものの大きく順位を落とすこととなった。

 1周目のホームストレートではトップはパロウ、2位に高星、3位に宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)、4位に坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)、5位にイェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)、6位に三浦愛(EXEDY B-Max F317)と続く。

 トップのパロウは4周目に高星を1.6秒までリードするが、ここから高星が徐々にパロウとの差を詰め始める。高星は6周目にその差を0秒6とし完全に射程に捉えると、13コーナーで仕掛けパロウをパス、トップに立った。

 パロウは、8周目にチームメートの宮田を4周目に捉えて3位に上がっていた坪井にもコカコーラコーナーでアウトからパスされ3位。11周目には宮田にも1コーナーでインからパスされ4位まで落ちてしまった。

 トップの高星は坪井との差を徐々に引き離しながらレースは進行。18周目には周回遅れの処理に手間取り、0秒8まで差を詰められるが、その後も坪井につけいる隙を与えず、21周を走って今季5勝目を飾った。

 2位にはファステストラップを獲得したものの高星を追い切れなかった坪井が、3位には宮田が入った。4位はペースの上がらなかったパロウ。5位にはスタート時のスピンから追い上げた大津。6位にはレース終盤にブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON)を攻略した三浦愛(EXEDY B-Max F317)が入った。

 第6戦失格で、選手権ポイントでも2位のパロウに5点差まで迫られていた高星だったが、これで再び差を11ポイントと広げ、チャンピオンに向け再び有利にシリーズをリードすることとなった。

 Nクラスはスタートで予選2位のDRAGON(B-Max Racing F306)がトップに立ち、ポールポジションの長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)は2位でレースを始めることとなる。長谷川はDRAGONにプレッシャーをかけ続け、11周目にようやく攻略。トップに立つとそのまま逃げ切り初優勝を飾った。

 2位に落ちたドラゴンは18周目のダンロップコーナーで植田正幸(Rn山下製作所F308)と接触してこの2台はコース上にストップ。再び走り出すもそれぞれ4位、5位まで順位を落としてゴールを迎えることとなる。

 これで2位に上がったのは4位に付けていたアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)。3位には初表彰台の久保田克昭(Planexスマカメ・F308)が入った。

 第8,9戦は2週間後の27,28日に舞台を岡山国際サーキットに移して開催される。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第7戦富士決勝結果

FUJI Champion Race Rd.3 -RIJ- (2017/05/14) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
1231高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A412133'27.952
212坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA TOM'S TAZ31212.012
3363宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ31217.033
4124アレックス・パロウTHREEBOND
Dallara F314
ThreeBond TOMEI TB14F32111.079
525大津 弘樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3012119.551
636三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen A412136.778
7217ブルーノ・カルネイロAlbirexRT-WILSON
Dallara F315
Mercedes-Benz 4142137.231
8288山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A412137.735
9789片山 義章OIRC F315
Dallara F315
Mercedes-Benz 4142138.234
103310イェ・ホンリーKRC with B-Max F315
Dallara F315
Volkswagen A412139.295
1122N1長谷川 綾哉Alb新潟第1ホテルSuger
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE201Lap
125N2アレックス・ヤンHuaJiangHU F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE201Lap
1355N3久保田 克昭Planexスマカメ・F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE201Lap
1430N4DRAGONB-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE201Lap
1511N5植田 正幸Rn山下製作所F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE201Lap
1613N6吉田 基良B-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE201Lap
1727N7SYUJIB-Max Racing F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S 3S-GE201Lap
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
-7-阪口 晴南HFDP RACING F316
Dallara F316
TODA TR-F301021Laps
  • Fastest Lap: CarNo.1 坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 1'34.831 (4/21) 173.222km/h

Japanese F3

JF3:第7戦富士公式予選 総合でアレックス・パロウが連続、Nクラスは長谷川綾哉が初のポールポジション

 全日本F3選手権第7戦は13日、富士スピードウェイで公式予選を行い、総合でアレックス・パロウ(THREEBOND)がNクラスで長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)がポールポジションを獲得した。

f3-rd7-q-12-1 f3-rd7-q-1-1 f3-rd7-q-36-1 f3-rd7-q-22-1 f3-rd7-q-30-1 f3-rd7-q-11-1

 第7戦予選は第6戦予選の終了後、10分間のインターバルをおいて雨脚がさらに強まる中、10分間で争われた。

 第6戦同様、予選をリードしたのはやはりアレックス・パロウ(THREEBOND)。計測1周目で1分52秒803でトップに立つと、51秒191、51秒867とタイムを縮めポールポジションを獲得。

 予選2位は坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)。第6戦では0秒7離されたが、ここでは0秒3差まで迫り意地を見せた。

 第6戦予選で7位に終わった宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)も第7戦では3位と躍進し、トムス勢が2-3。4位には阪口晴南(HFDP RACING F316)が、ポイントリーダーの高星明誠(B-MAX NDDP F3)は5位と振るわなかった。6位には大津弘樹(TODA FIGHTEX)が付けている。

 Nクラスは長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)が1分58秒533で初ポールポジション。第6戦ポールのDRAGON(B-Max Racing F306)が2位。第6戦同様3位には植田正幸(Rn山下製作所F308)が入った。

 第7戦決勝は明日14日、午前11時25分より21周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第7戦富士公式予選結果

FUJI Champion Race Rd.3 -RIJ- (2017/05/13) Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
1121アレックス・パロウTHREEBOND
Dallara F314
ThreeBond TOMEI TB14F31'51.867--146.842
212坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA TOM'S TAZ311'52.192 0.325 0.325146.417
3363宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311'52.954 1.087 0.762145.429
474阪口 晴南HFDP RACING F316
Dallara F316
TODA TR-F3011'53.211 1.344 0.257145.099
5235高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A411'53.265 1.398 0.054145.030
626大津 弘樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'53.613 1.746 0.348144.586
7337イェ・ホンリーKRC with B-Max F315
Dallara F315
Volkswagen A411'54.082 2.215 0.469143.991
8288山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411'54.161 2.294 0.079143.892
939三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen A411'54.983 3.116 0.822142.863
102110ブルーノ・カルネイロAlbirexRT-WILSON
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141'55.117 3.250 0.134142.697
117811片山 義章OIRC F315
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141'55.669 3.802 0.552142.016
1222N1長谷川 綾哉Alb新潟第1ホテルSuger
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'58.533 6.666 2.864138.584
1330N2DRAGONB-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE2'00.056 8.189 1.523136.826
1411N3植田 正幸Rn山下製作所F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE2'02.50910.642 2.453134.086
1555N4久保田 克昭Planexスマカメ・F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE2'02.91011.043 0.401133.649
165N5アレックス・ヤンHuaJiangHU F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE2'03.18511.318 0.275133.351
1713N6吉田 基良B-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE2'03.32011.453 0.135133.205
---- 以上基準タイム(110% - 2'03.571)予選通過 ----
-27N-SYUJIB-Max Racing F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S 3S-GE2'05.63813.771 2.318130.747

F4西日本シリーズ

F4:西日本第7戦鈴鹿決勝 大湯都史樹がポールトゥウインで有終の美

 F4地方選手権西日本シリーズ最終第7戦は11日、鈴鹿サーキットで決勝をを行い、ポールポジションからスタートした大湯都史樹(TANZEN Rn-s MYST JSS)が後続を寄せ付けず、9周・18分30秒660で優勝した。

f4w-rd7-r-start

f4w-rd7-r-1st-corner

f4w-rd7-r-11

f4w-rd7-r-27

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f4w-rd7-r-podium

 決勝は午後12時55分から。入榮秀謙(フジタ薬局☆アポロ電工☆モーターテクニカ/TMSC)からリタイア届けが出たため、13台でフォーメーションラップが始まったが藤井敬士(フジタ薬局☆モーターテクニカ☆FRD)がグリッドに付けずストレートでマシンを止めたためスタートディレイ。結局、レースは9周と1周減算され、シーケンシャルクラス(Sクラス)7台、Hパターンクラス(Hクラス)5台の12台で再スタートが切られた。

 大湯都史樹(TANZEN Rn-s MYST JSS)、久保宣夫(セレクトジャパン・MYST・制動屋)、八巻渉(モレキュールアキランドイーグル)の上位3台は予選順のまま1コーナーに飛び込む。大湯が早くも後続を引き離しにかかる一方、2位久保と3位八巻はテールトゥノーズ。2周目のストレートエンドで八巻はインを押さえる久保のさらにインからマシンをねじ込み1コーナーで2位に躍り出た。

 トップの大湯は毎周自身のファステストラップを更新しながら異次元のスピードで後続を引き離す。「このレースは今シーズンの集大成。全てを出し切れた」と目標としていた30秒差には届かなかったものの、9周を走りきって後続を24秒離し、ポールトゥウインで有終の美を飾ることとなった。

 序盤で2位に上がった八巻は、Hクラスのため大湯には置いて行かれたが、「フォーメーションラップ2回でタイヤを十分暖めることができた」と3位の久保を徐々に離し、最後は単独走行の2位でゴール。3位には久保が入った。

 4位には早坂公希(CMS99☆WEST006)が、5位にはペナルティーのため最後尾から追い上げた鶴田和弥(MYST★F108)が、6位には佐藤敦(佐藤製作所★KK-ZS)が入った。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

F4西日本シリーズ

F4:西日本第7戦鈴鹿決勝結果

SUZUKA CLUBMAN Final Round -RIJ- (2016/12/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2016 F4西日本シリーズ Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TireLapTotal_Time
Behind
111S1大湯 都史樹TANZEN Rn-s MYST JSS
MYST KK-ZS
DL918'30.660
227H1八巻 渉モレキュールアキランドイーグル
WEST 006
DL924.589
377S2久保 宣夫セレクトジャパン・MYST・制動屋
MYST KK-ZS
DL930.552
499H2早坂 公希CMS99☆WEST006
WEST 006
DL940.579
56S3鶴田 和弥MYST★F108
ZAP F108
DL941.816
65S4佐藤 敦佐藤製作所★KK-ZS
MYST KK-ZS
DL944.126
735S5髙橋 忠克高宮商事ミストKK-ZS
MYST KK-ZS
DL949.160
87H3山岸 洋之イーグルスポーツ☆MTN☆056
WEST 056
DL91'08.507
929H4細川 義成NY006ES
WEST 006
DL91'16.430
1095H5佐藤 健介KRS赤レンジャー・ANDARE・976
WEST 976
DL91'44.524
1170S6岡本 武之ビズキューブ☆セノーテキャピタルMC
MOONCRAFT MC090
DL91'53.332
1212S7山下 亮生山下製作所KOTA-R MARマルサン
MYST KK-ZS
DL81Lap
---- 以上規定周回数(90% - 8Laps)完走 ----
-51H6藤井 敬士フジタ薬局☆モーターテクニカ☆FRD
WEST FRD 956
DLDNS-
-46H7入榮 秀謙フジタ薬局☆アポロ電工☆モーターテクニカ/TMSC
WEST 056
DLDNS-
  • Fastest Lap: CarNo.11 大湯都史樹(TANZEN Rn-s MYST JSS) 2'02.921 (9/9) 170.07km/h

F4西日本シリーズ

F4:西日本第7戦鈴鹿公式予選 チャンピオンの貫禄。大湯都史樹がぶっちぎりのポールポジション

 F4地方選手権西日本シリーズ最終第7戦は10日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、大湯都史樹(TANZEN Rn-s MYST JSS)が2分2秒653でポールポジションを獲得した。

f4w-rd7-q-11 f4w-rd7-q-77 f4w-rd7-q-27

 公式予選は午後2時30分よりシーケンシャルクラス(S)7台、Hパターンクラス(H)7台の計14台が参加して20分間で行われた。

 やはりこのシリーズですでにチャンピオンを決め、鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を主席で卒業した大湯都史樹(TANZEN Rn-s MYST JSS)が予選を圧倒。今回はFIA-F4勢からの参加もなくライバル不在。「狙っていました」というコースレコードの2分01秒888には及ばなかったものの6周目に2分2秒653をたたき出し、2位以下を2秒以上ちぎってポールポジションを獲得した。

 2位には最終アタックの9周目で2分4秒699を出した久保宣夫(セレクトジャパン・MYST・制動屋)が、3位にはHクラスながら健闘した八巻渉(モレキュールアキランドイーグル)が入った。

 決勝レースは明日11日、午後12時55分より10周で争われる。大湯が有終の美を飾るのか、一矢報いるドライバーが現れるのか注目される。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

F4西日本シリーズ

F4:西日本第7戦鈴鹿公式予選結果

SUZUKA CLUBMAN Final Round -RIJ- (2016/12/10) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2016 F4西日本シリーズ Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
111S1大湯 都史樹TANZEN Rn-s MYST JSS
MYST KK-ZS
2'02.653--170.442
277S2久保 宣夫セレクトジャパン・MYST・制動屋
MYST KK-ZS
2'04.699 2.046 2.046167.645
327H1八巻 渉モレキュールアキランドイーグル
WEST 006
2'04.846 2.193 0.147167.448
499H2早坂 公希CMS99☆WEST006
WEST 006
2'05.386 2.733 0.540166.727
55S3佐藤 敦佐藤製作所★KK-ZS
MYST KK-ZS
2'05.528 2.875 0.142166.538
66S4鶴田 和弥MYST★F108
ZAP F108
2'06.523 3.870 0.995165.228
712S5山下 亮生山下製作所KOTA-R MARマルサン
MYST KK-ZS
2'08.131 5.478 1.608163.155
835S6髙橋 忠克高宮商事ミストKK-ZS
MYST KK-ZS
2'09.342 6.689 1.211161.627
951H3藤井 敬士フジタ薬局☆モーターテクニカ☆FRD
WEST FRD 956
2'09.556 6.903 0.214161.360
107H4山岸 洋之イーグルスポーツ☆MTN☆056
WEST 056
2'09.580 6.927 0.024161.330
1195H5佐藤 健介KRS赤レンジャー・ANDARE・976
WEST 976
2'10.135 7.482 0.555160.644
1229H6細川 義成NY006ES
WEST 006
2'11.136 8.483 1.001159.416
1346H7入榮 秀謙フジタ薬局☆アポロ電工☆モーターテクニカ/TMSC
WEST 056
2'12.304 9.651 1.168158.009
1470S7岡本 武之ビズキューブ☆セノーテキャピタルMC
MOONCRAFT MC090
2'14.44211.789 2.138155.496
---- 以上基準タイム(130% - 2'42.000)予選通過 ----

SUPER GT

SGT:第7戦チャン チームワークが成功させたタイヤ無交換作戦で、タイラウンドも大きくポジションアップ! 最終戦に向けての弾みをつける (Arnage)

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 悲願の完走を果たした8月末の鈴鹿1000kmレースから約1ヶ月半のインターバルを経て、第7戦となるのはタイラウンド。チャーン・インターナショナル・サーキットで行われるシリーズ唯一の海外戦である。Arnage Racingはこの海外戦も、安岡選手、凜太郎選手のコンビで臨むことになっていた。チームとしては3年目のタイラウンドだが、安岡選手は、これまでアドバイザーとしてのみ参戦しており、実際にドライバーとしてコースを走るのは初めて。そして、凜太郎選手はサーキット自体が初めてとなる。チームは、鈴鹿後2週間のメンテナンス期間の間に、長丁場のレースを終えて細かい部分に傷みのあったODYSSEY SLSを念入りに補修し、タイでのレースに備えて給油口を逆側に移設(*チャーン・インターナショナル・サーキットは給油方向が鈴鹿とは逆になる)、エアコンの整備も行った。さらに、エンジニア腐心のタイ仕様のセットアップも投入した。平野の中に作られ、アップダウンのほとんどないことが特徴のチャーン・インターナショナル・サーキットはまた、直線の長さも特徴であり、ストレートを得意とするMercedes Benz SLS GT3にはチャンスとも言える。鈴鹿から続く良い流れをタイへ持ち越すことができるのか。

 秋の気配漂う日本から、常夏の国タイへと戦いの舞台は移された。

October 8th Qualifying Day 晴れ/ドライ  気温:30℃→28℃ / 路面温度:38℃→33℃ 入場者;24249人

 木曜日に現地入りした安岡、凜太郎両選手は、金曜日に設定されていたコースウォークの時間にたっぷり時間をとってサーキットを歩き、コースの様子をチェック、レースに備えた。予選日の朝、サーキットのあるブリラム周辺は激しいスコールに見舞われた。雨はほどなく止んだが、10時から行われた公式練習は、コースの一部に雨が残っていたため、ウェット宣言の出る中でのスタートとなった。

gt-rd7-arnage-02  ODYSSEY SLSはまず安岡選手がコースに出て、凜太郎選手と交代しながらマシンの感触を確かめた。少しでも初めてのサーキットに慣れておきたい両選手は、ピットイン、ピットアウトを繰り返しながら、時間いっぱいを使って38周を走行した。ラバーの乗っていない路面のコンディションに、走りだしこそ攻めあぐねる感のあった両選手だったが、日本でのシミュレータートレーニングも功を奏し、次第に1分35秒から36秒台のタイムが出るようになった。マシンも終始順調で、ウィング調整やサスペンションの調整をしながらセットアップを固め、走行時間の終盤、路面のできる頃には、こなれたセットになっていった。公式練習の結果は30Lap目に安岡選手が出した01'35.840(24位)がベストとなった。

gt-rd7-arnage-04  予選の始まる直前、サーキットは一時雨雲に覆われて雨粒が落ちてきた。あわや雨の予選かと思われたが、結局雨雲はあっという間に遠のき、15時、Q1がスタートした。Arnage Racingは安岡選手がQ2進出をかけてコースに出た。しかし、初めてのサーキットでの予選に力みが出たか、思うようなアタックができず、ODYSSEY SLSは、またしても決勝を最後尾から追い上げることになった。

 予選終了後、サポートレースが始まるまでのわずかな時間を使って、チームはピットストップの練習を行った。経費の関係から、タイ大会ではメカニック間の無線使用を見合わせていたチームは、決勝のピットワークを無線なしで行うことになっていた。メカニックたちは、給油やドライバーチェンジをミスなく行うために、アイコンタクトやサインでコミュニケーションをとりながら、真剣に練習を行い、明日の決勝に備えた。

 なお予選の結果は次の通り。

  • P1 #25 VivaC 86 MC 土屋武士 / 松井孝允 (1’32.102)
  • P2 #3 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹 / ヤン・マーデンボロー (1’32.797)
  • P3 #0 GAINER TANAX GT-RAR アンドレ・クート / 冨田竜一郎  (1’32.949)
  • P25 #50 ODYSSEY SLS 安岡秀徒 / 久保凜太郎 (1’35.638)

October 9th Race Day 晴れ→ドライ 気温:33℃→32℃ / 路面温度:44℃→39℃ 入場者:27948人

 決勝日となる日曜日は、前日とは打って変わって朝から厳しい日差しが照りつける南国タイらしい天候となった。昨年同様、チャーン・インターナショナルサーキットには多くの地元モータースポーツファンやスポンサー一行が、アジア最高峰のハコ車レースを一目見ようと押し寄せた。

gt-rd7-arnage-06  9時50分、気温が早くも30度を超える中、この日の走行がスタートした。30分間のフリー走行、続く20分間のサーキットサファリの時間を有効に使って、凜太郎選手と安岡選手がそれぞれ走行し、コースとタイヤの変化への理解を深めていった。また、決勝に向けて、マシンのセットアップも確認できた。

 午後になり、ウォームアップ走行を終えたマシンがグリッドに並ぶ頃には、日差しはますます厳しさを増した。気温は30度前半でも、灼けつくような常夏の国の日差しは日本のそれと比べ物にならない。路面温度もぐんぐん上昇、決勝でのタイヤの使い方が命運を分けることは間違いなさそうだ。

gt-rd7-arnage-11  15時、スタンドを埋め尽くした観衆の熱気のなか、フォーメーションラップに続いていよいよレースが始まった。スタートドライバーを務めるのはもちろん凜太郎選手。最後尾からの追い上げを任された凜太郎選手は、非常に落ち着いた良いスタートを切り、ここ数戦同様、レース直後の混戦を巧みに切り抜けて、前方マシンを5台ごぼう抜き。早くも1Lap目で20位に浮上した。さらに前方マシンのトラブルなどに乗じて18位、17位とポジションアップして、7Lap目からは安定した走行で周回を続けた。凜太郎選手は1分37秒台を中心とした落ち着いたタイムで22周を走行し、タイヤを良い状態で安岡選手に引き継ぐため、他の多くのマシンに先んじてピットに戻ってきた。タイヤ温存作戦が有効と判断したチームは、このタイの地でもタイヤ無交換作戦を敢行。息のあったピットワークで給油とドライバー交代だけを済ませて、早々とマシンをコースに復帰させた。

gt-rd7-arnage-15  凜太郎選手から見かけ上13番手でステアリングを渡された安岡選手は、22番手から第2スティントの走行をスタートした。気温はレース中盤になっても30度を超え、路面温度も下がる気配を見せない。荒れる路面に、タイヤが悲鳴をあげるマシンも多かったが、安岡選手の走りは、周回を重ねるごとに輝きを見せた。凛太朗選手から引き継いだタイヤながら、レースが後半にさしかかってからも1分35秒台を何度も記録する好調ぶりで、徐々にポジションを上げていく。全車ルーティンのピットインを完了する頃には、ODYSSEY SLSは再び17位に浮上していた。ゴールまで残り10周となった時、5コーナー付近で500、300両クラスのマシンが入り乱れての大きなアクシデントが発生、また、チェッカー間近に前方車両のマシントラブルなども発生したが、幸いSC導入とはならず、異国タイでのレースは無事に終了。順調に走行を続けたODYSSEY SLSも60周目、トップの車両から1lap遅れで無事チェッカーを受けた。

 Arnage Racingは、序盤でレースの流れを作った凜太郎選手の好走と、タイヤを守り抜いて全てを出し切った安岡両選手の激走、そしてチームワークの賜物のタイヤ無交換作戦の成功で、最後尾から15位へとポジションアップして無事にレースを終えることができた。またチームが来季に向けての足がかりとして狙っていた、チームポイント3点も獲得することができた。

  • P1 #25 VivaC 86 MC 土屋 武士 / 松井 孝允
  • P2 #3 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹 / ヤン・マーデンボロー
  • P3 #55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一 / 小林崇志
  • P15 #50 ODYSSEY SLS 安岡秀徒 / 久保凜太郎
ドライバー 安岡秀徒
gt-rd7-arnage-08  初めてチャーン・インターナショナルサーキットを走るのに、今まで走ってない中で、先入観というか、見てきた(他人の)走りとシミュレーターとのイメージのすり合わせがちょっと違っていて、正直ちょっと僕は準備が足りてなかったように感じました。それを必死に修正して、レースを迎える前までに、方向性は今朝のフリー走行で正しいということが見えていたので、レースはその方向でうまく精度を上げて行けました。何よりも、鈴鹿を経験したことで、凜ちゃんがすごくしっかり走れるようになっていて、セッティングを進めるとか週末の流れを作っていく上で、成長を感じさせてくれました。レースはとにかくずっとプッシュをしていて、来年に向けて少しでも経験を積むことを目標に、毎周毎周ちょっとずつトライして、プッシュして、最終的にはタイムも、AMGとかと比べても遜色ないくらいのタイムで走れるようになってるし、想像以上に順位も良かったし、しかもチームポイント3点も取れたっていうので、本当に、想像以上の出来だったと思います。で、あともてぎ2レース、去年もずっとドライバーズポイント取れてないですし、なんとかドライバーズポイント取りたい、っていう気持ちが僕にはあります。レースが荒れてくれるのを期待しつつも、もてぎはどちらかというとSLSが得意なサーキットなので、実力でドライバーズポイントか、その付近で終われたら、なんとか来年につながるんじゃないかと思うので、そんな流れに持ち込めるよう頑張ります。応援ありがとうございました。
ドライバー 久保凜太郎
gt-rd7-arnage-09  僕も安岡さんも初めてのコースで、シミュレーターも練習したし、コースウォークもして、コースに対する不安はそんなになかったです。でも、実際走ってみて、タイム見たりタイヤの状態を見たりした感じで、僕がスタートのスティントをするにあたって、タイヤ温存が難しいのではという不安が、この週末はずっとありました。で、実際スタートして、結構順位を追い上げていくなかでも、タイヤがヤバイなっていう気持ちがどうしても消えなかったんですけど、無交換で安岡さんも繋げてくれたので、すごい良かったです。タイヤ無交換の良さがしっかりと順位キープっていう結果につながったんで。二人とも知らない初めてのコースで、チームポイントも3点取れたっていうのは、最終戦のもてぎに向けては大きい部分だと思うので、次のもてぎ2連戦、いい流れなんじゃないかなと思ってます。ありがとうございました。

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Arnage Racing: 2016 SUPER GT Race Report

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SF:第7戦鈴鹿 国本雄資が逆転で悲願のドライバーズチャンピオン! 国本/石浦のP.MU/CERUMO・INGINGが初のチームタイトル獲得

 スーパーフォーミュラの最終戦が鈴鹿サーキットで2レース制として行われた。ランキング2位として今大会に臨んだ国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がレース1で今季2勝目を挙げてランキング首位に浮上。国本は波乱のレース2で冷静に6位入賞を果たしてその座を守り、トップフォーミュラ参戦6年目にして悲願のシリーズチャンピオンを獲得した。

レース1で勝利、レース2は6位に入り悲願のドライバーズチャンピオンを獲得した国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)

レース1で勝利、レース2は6位に入り悲願のドライバーズチャンピオンを獲得した国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)

 10月29日(土)と30日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「第15回JAF鈴鹿グランプリ」が開催された。

 全7戦で戦われているスーパーフォーミュラもいよいよ最終戦。ここまで6大会7レースを終えた時点で、複数回勝利を挙げているのは現在ランキングトップに付ける関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のみ。前戦までレース毎に異なる勝者が誕生し、ランキング上位6名が9ポイント差にひしめいての最終戦を迎えた。

 シーズン最終戦となる今大会は2レース制で行われ、各レース毎に与えられるポイントは通常の半分となるが、特別ボーナスとして、各レースの勝者には通常ポイントに加え3ポイントが与えられる。ポールポジションの1ポイントを加えれば、今大会は最大18ポイントを獲得可能。計算上、最大の18ポイントを獲得することでタイトルの可能性を残すのは12名となっているが、事実上は自力でのタイトル獲得が可能な上位6名の争いとなった。

 ルーキーイヤーながらそれを感じさせない存在感を示し、前戦SUGOで圧倒的な強さを見せて今季2勝目、ランキング首位で最終戦に臨む関口。これを4.5ポイント差で追うのが、第5戦第2レースで悲願のシリーズ戦初勝利を挙げた国本。そして、今季序盤苦しみ、未だ勝利がないものの着実にポイントを稼ぎ、ランキング3,4位につけるのがアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)と中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)のトムス元チャンピオンコンビ。そしてディフェンディングチャンピオンの石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)もタイトル獲得の可能性を残し僅差で追う最終戦となった。

予選

 29日(土)予定より5分遅れとなる午後2時20分より予選が行われた。今大会は2レース制で実施されるため、Q1の結果でレース1のスターティンググリッド、通常通りノックアウト方式のQ2、Q3でレース2のグリッドが決定された。

 レース1のグリッドを決定するため、通常よりも重要度の高いQ1は、予選開始時間のかなり前から多くの車両がピットロードで待機。セッション前半に全車1度アタックを終えたところでピットへと戻り、残り7分ほどで再アタックに入った。

 ここで石浦がコンマ3秒以上ライバルを引き離すトップタイムをマーク。チームメイトの国本が2番手で続き、タイトルを争うP.MU/CERUMO・INGINGの2台がレース1のフロントローを占めることとなった。

 ロッテラーが最後にマークしたタイムで4番手。中嶋一貴が6番手と、タイトルを争うドライバーが着実に好位置につける一方で、関口はタイムが伸びず苦戦。13番手と後方グリッドに沈んでしまった。

 10分間のインターバルの後に開始されたQ2(7分間)は、石浦がマークしたタイムを国本が上回ってトップに。Q1に続き好調なP.MU/CERUMO・INGING勢が1-2につけた。中嶋一貴が7番手、再び最後にアタックタイムを刻んだロッテラーが8番手でQ3へと進出。関口はここでも13番手に終わり、レース2も13番手と後方からの追い上げを余儀なくされることとなった。

 Q3(7分間)も国本と石浦がセクター毎のトップタイムを塗り替え合う接戦となったが、ここにストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が割って入る僅差の争いに。しかし、石浦が0.005秒差でこの争いを制し、レース1に続きレース2でもポールポジションを獲得。貴重なボーナスポイント2点を獲得することとなった。

 ロッテラーはこのQ3で5番手、中嶋一貴が6番手となり、レース2ではVANTELIN TEAM TOM'Sの2台が3列目に並ぶこととなった。

レース1決勝

 30日(日)、好天に恵まれるも気温17度、路面温度19度とやや肌寒いコンディションの中、午前9時45分にレース1(19周:ピット義務無し)のスタートが切られた。

 最前列2番手の国本が抜群のスタートを切りトップに浮上。4番手グリッドのロッテラーも見事なダッシュで2位へジャンプアップを果たす一方、ポールポジションの石浦はこの2台に続く3位へと後退してしまった。

 首位に立った国本は好ペースで逃げるが、2位のロッテラーもファステストラップをマークしながら追走。序盤から首位を争う2台が3位以下を大きく引き離して行く展開となった。

 後方では、6番手グリッドからひとつポジションを上げた中嶋一貴が前車をプッシュ。また、ランキング首位で13番手からスタートを切った関口は、1周目で10位までポジションアップ。更にチームメイトのオリベイラをかわすと、ポイント獲得を目指し、前を行く8位のバンドーンに激しくアタック。

 巧妙なブロックに阻まれながら、再三に渡ってテール・トゥ・ノーズで攻め続けた関口だったが、15周目のシケイン2つめで追突。バンドーンはスピンを喫し、関口は8位へとポジションを上げた。

 首位を逃げる国本は、レースを通して2位ロッテラーに1秒以上の差を保ったまま走行を続け、トップでチェッカー。今季2勝目を挙げ、ランキング首位に躍り出た。ロッテラーが2位、石浦が3位、中嶋一貴は5位フィニッシュ。関口は8位でチェッカーを受けたが、レース後、接触による30秒加算のペナルティを科され、ポイント圏外の18位という最終結果に。

 この結果、タイトル争いは国本、関口、ロッテラー、石浦の4名のみに絞られ、レース2を迎えることとなった。

レース2決勝

 午後2時45分、気温22度、路面温度28度というコンディションの中、35周(タイヤ交換義務あり)の決勝レースがスタート。

 スタートではポールポジションの石浦がかわされ、2位に後退、3列目5番手、6番手のロッテラーと中嶋一貴が3位、4位に浮上、3番手グリッドだった国本はスタートを失敗。6位に順位を落としてしまった。

 1周目終了時点で中嶋一貴ら数台、翌周には関口や小林、3周目終了時にオリベイラと序盤から次々に後方勢はピットへ。

 一方で、タイトル獲得には優勝しかない石浦は首位バンドーンを1秒ほどの差で追走。12周を終えたところで、3位のロッテラー、16周目を終えたところで、首位のバンドーンと石浦が同時にピットへ。この3台は順位を変えることなく、先にピットインしていた中では先頭のオリベイラの前に復帰した。

 これで、ピットに入らず残ったのは国本と18番手スタートのロシターの2台。国本は徐々にペースを上げ、いつピットに入るかと思われた24周目、スプーンコーナー立ち上がりでクラッシュが発生し、セーフティカーが導入。このタイミングで国本とロシターがピットへ向かった。

 最後に作業を終えた国本とロシターは、7位、8位でコースへ復帰。このままの順位で終われば国本のチャンピオンが決まるが、逆転タイトルのための優勝を目指し、マージンの詰まった2位石浦と3位ロッテラーが猛追を開始した。

 27周目、残り9周で再スタートが切られたが、最終コーナー付近でまたもクラッシュが発生し、再度セーフティカーが導入。レースは残り4周の超スプリントで再開されることとなった。

 再スタートで好ダッシュを見せたロッテラーはストレートで前を行く石浦に並び、1コーナーでパス。首位バンドーンとの差をじりじりと詰めていった。

 一方、7位につけていた国本は、再スタートでロシターにかわされたが、そのロシターがS字コーナー付近で他車とのバトルの末に接触。直後にいた国本はこれを間一髪でかわし、6位へとポジションを上げた。

 ロッテラーはファイナルラップには首位との差を1秒以内まで詰めたが、逆転には至らず2位フィニッシュ。石浦が3位。そして国本は6位でチェッカーを受け、トップフォーミュラ参戦6年目にして、悲願のドライバーズタイトル獲得を決めた。国本はこの日最多ポイント獲得ドライバーに与えられるJAFグランプリも獲得。

 また、今大会の結果、国本と石浦の所属するチーム、P.MU/CERUMO・INGINGが初のチームタイトルも獲得することとなった。

P.MU/CERUMO・INGINGが初のチームタイトルを獲得した

P.MU/CERUMO・INGINGが初のチームタイトルを獲得した

シリーズタイトルを獲得した国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING #2)

シリーズタイトルを獲得した国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING #2)

P.MU/CERUMO・INGING 2号車 ドライバー 国本雄資:
 本当に長くて辛いシーズンだったが、こうしてチャンピオンを獲得することが出来てすごく嬉しいし、ほっとしている。昨シーズン、チームメイトの石浦さんがチャンピオンを取ったのに自分は及ばず苦しいシーズンだったので、今年こそはと思ってシーズンオフから色々なことにトライして、全てを変える意識で挑んだ。開幕戦で2位、岡山の2レース目で初優勝を果たせるなど、やってきたことが少しずつ結果に表れているという実感もあったし、自分の中でも少しずつ自信が付いて、最後のレースも絶対にチャンピオンを取ってやると言う強い気持ちで鈴鹿に入った。レース1では、最高のスタートを切ることが出来、キャリアベストと思えるほどのレースだった。レース2はちょっと上手く行かないところもあったが、周りの状況を冷静に見ながら、最後まで自分のレースをすることが出来た。去年悔しい思いをした分、このシリーズタイトルには重みがあるし、本当に嬉しい。この結果は応援し、支えてくれたチームやファンの皆様のおかげだと感謝している。
VANTELIN TEAM TOM’S 36号車 ドライバー アンドレ・ロッテラー:
 今日は良いレースが出来たと思うが、あとひとつ上でフィニッシュ出来ればタイトルに手が届いたと思うと、複雑な気分だ。とはいえ、シーズンを通して振り返ると、やはり速さが足りなかったところもあり、最後まで諦めずに戦ったが僅かに及ばなかった。今年は最終戦まで多くのドライバーが僅差でタイトルを争う厳しいシーズンだった。私自身はこれまでにも何度も最終戦でタイトルを獲得し損ねてランキング2位になっており、このシリーズのポイントシステムでは往々にしてこういうことはある。今日はシーズン最後のレースで可能な限りハードにプッシュ出来たし満足している。
P.MU/CERUMO・INGING 1号車 ドライバー 石浦宏明:
 レース2ではレース1よりも良いスタートが切れて、自分的には納得のいくものだったのでこれなら抜かれないかと思ったのだが、ストフェル(バンドーン)選手のスタートがそれ以上に、驚くほど速かった。スタート、そしてセーフティカーからのリスタートでもポジションを失うなど、あまり良いレースが出来たとは言えないが、かなり差のある状況で今大会に臨み、両レースでポールを取って、2戦とも表彰台に乗れたというのは悪くなかったと思うし、チーム全体で最後まで諦めずに戦い、僕も表彰台に乗ったことでチームチャンピオンにも貢献出来たのは良かった。去年僕がドライバーチャンピオンを取れたので、今年はチームチャンピオンも目指してチーム一丸でやってきた。本当はドライバーズタイトルも僕が取りたかったので悔しい気持ちもあるが、チームが目指していたものを全部取れたという意味では嬉しく思っている。
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部

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SF:2016年シリーズチャンピオン獲得会見 「長いシーズンが終わってホッとしています」#2国本雄資

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ドライバーズチャンピオン #2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING SF14)
sf-rd7-r2-pc-kunimoto 長いシーズンが終わってホッとしています。昨シーズン石浦さんがチャンピオンを取って、自分は不甲斐ない結果で苦しいシーズンを過ごして、今年こそはと思ってシーズンオフからいろんなことにトライして、全てを変えないといけないと思って挑んだ今シーズンでした。
開幕戦から2位を取ることができて、岡山の2レースめで優勝することができ、今年やってきたことが少しずつ形になってるという実感があったし、自分の中でも自信がついて、最後のレースも絶対にチャンピオン取ってやる、という強い気持ちで鈴鹿に入ったし、そのためにたくさんのことを準備してやってきました。
第1レースで今までで一番いいレースができました。最高のスタートができて、勝つことができました。第2レースはうまく行かないレースだったんですけど、周りの状況を冷静に見ながら自分のレースをすることができたので、去年悔しい思いをした分、今年のシリーズタイトルがすごく重みがある感じがしますし、すごく嬉しいです。
多分昨シーズンが終わった時点で僕がチャンピオンだと予想した人は誰もいなかったと思います。でも自分は絶対にとってやるんだという強い気持ちがあったから、こうやって取ることができたし、たくさんの方が常に支えてくれたのでこの結果になったのかなと思います。
本当に長くて辛いシーズンでしたが、最後に勝つことができて嬉しいですし、ホッとしています。
チームチャンピオン 立川祐路監督(P.MU/CERUMO INGING SF14)
sf-rd7-r2-pc-tachikawa 昨シーズンは石浦がドライバーズチャンピオンを取ってくれましたが、チームタイトルは逃してしまいました。
今年はもちろんドライバーズタイトルは取るし、それプラスチームタイトルも取るというのを目標にやってきました。
今年は二人とも勝ってるし、タイトルを取ってくれた国本だけでなく、石浦も最後までチャンピオン争いをしてましたし、二人が揃って速いということで、チームとしては一番いい状態になりました。
去年石浦がチャンピオンを取ったことで一番悔しい思いをしたのは国本だと思うし、今年にかける意気込みをものすごく感じたので、チームとしてこれをきちんとサポートしていこうと。去年に関しては国本のクルマに問題があったので、その辺もきちんと解決して、二人でいい戦いをしてもらおうという思いが、こうしていい結果につながったと思います。スタッフ一人一人が頑張ってくれました。今日の結果はすごくうれしく思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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SF:第7戦鈴鹿レース2決勝会見 「これがスーパーフォーミュラでの最後のシーズンになるかもしれません」#36アンドレ・ロッテラー

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優勝 #41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)
sf-rd7-r2-pc-vandoorneレースではセーフティーカーが入ってしまうのは仕方のないことだと思います。その度に全車が接近して緊張もします。
ただ僕は先頭だったのでとにかくミスをしないように、後続とのギャップを広げられるようにと気をつけてリスタートしましたし、ターン1までのギャップを作ることに成功したと思います。
2位 #36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)
sf-rd7-r2-pc-lotterer 今は複雑な心境です。このレースで勝っていればチャンピオンが取れたんですけど、シーズンを通じてずっとうまくいっていなかったことを考えれば、そう都合よくも行かないのかなとも思います。今週末の結果には満足しています。
今年のポイントシステムは、大勢の選手にチャンピオンの可能性があり、不安もあったし、個人的にはクレイジーなシステムだと思います。僕も最後の最後にチャンピオンを取り逃がすことがなんどもありましたしね。
もしかしたらこれがスーパーフォーミュラでの最後のシーズンになるかもしれません。アウディがWECを撤退して、今後どうするか決まっていないので。それを考えれば今日の結果を嬉しく思っています。
3位 #1石浦宏明(P.MU/CERUMO INGING SF14)
sf-rd7-r2-pc-ishiura スタートは1レースめより全然よくて納得のいくスタートだったんですけど、ストフェル選手のはそれ以上でびっくりしました。リスタートでももう一つポジションを失って良いレースにできなかったんですけど、2戦とも諦めずに表彰台に上がれたのはポジティブな結果だと思います。チームチャンピオンにも貢献できたので。去年ドライバーズタイトルを取ってから、次はチームタイトルも取れるように、国本も速く走れるようにとみんなで目指してやってきました。本当は僕が撮りたかったし、悔しい気持ちもあるんですけど、チームが目指していたものが全部取れたことは嬉しく思っています。
優勝チーム監督 村岡潔(DOCOMO DANDELION)
sf-rd7-r2-pc-muraoka 最後に勝てるというのは気持ちのいいものですね。来年に繋がってよかったなと思ってます。
ストフェルはすごく苦労したと思います。日本のチームで、日本のカルチャーの中で色々苦労しながらやってきました。チームはワンステップもツーステップもストフェルから勉強してヨーロッパのチームに近づけたかなと思います。そうしてストフェルをF1に送り出せるのはよかったです。
今アンドレのニュースを聞きましたが、こうやってどんどんとスターのいなくなっていくスーパーフォーミュラはやっぱり日本人のスターを育てて行かないと。来年急にお客さんが減ったりしないように頑張らないとと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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SF:第7戦鈴鹿決勝レース2 #41バンドーンが今季2勝めを挙げて有終の美を飾る。シリーズチャンピオンは#2国本が獲得

2016全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「第15回JAF鈴鹿グランプリ」の決勝レース2が10月30日午後、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2位からスタートした#41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)が今季2勝めを挙げた。
またこれによりシリーズチャンピオンはこのレースを6位でフィニッシュした#2国本雄資(P.MU/CERUMO-INGING SF14)が獲得することとなった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:21,000人)

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第7戦決勝レース2は午後2時45分より35周で行われた。
見事なスタートを決めてトップに立ったのはバンドーン。ポールポジションの#1石浦宏明(P.MU/CERUMO-INGING SF14)は2位に後退し、予選5位の#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)が3位にジャンプアップ。逆に予選3位の国本はスタートで出遅れて後続に飲み込まれ、6位に後退してコントロールラインに戻ってきた。

なおこのレースでは最低1回のタイヤ交換が義務付けられており、後方グリッドのドライバーたちが早めにピット作業を済ませて順位を挽回する作戦に出た。
ポイントリーダーながら予選13位に終わった#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)もその一人で、2周めにピットに飛び込んでタイヤ交換を行なったが、同じ周にピットインした#8小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)にピット出口で前を塞がれる格好になってしまい、その目論見は外れてしまった。

トップのバンドーンと2位の石浦はスタートから1秒強の間隔を保って周回を重ね、16周めに2台同時にピットイン、揃って給油とタイヤ交換を行い、そのままバンドーンが前でコースに復帰する。
3位のロッテラーは12周めにタイヤ交換を済ませており、ピットアウトした石浦の背後に一気に迫ってきたが、石浦もスプーンカーブでオーバーテイクボタンを作動させるなどして押さえ込んだ。

するとトップが24周めに入ったところで最後尾スタートの#11伊沢拓也(REAL SF14)がスプーンでクラッシュ、これにより2周にわたってセーフティーカーが導入されることになった。
するとここまでピット作業を引き延ばしていた国本がすかさずピットイン、#10塚越広大(REAL SF14)の後ろ、7位でコースに復帰した。

レースは27周めにリスタート。
うまく加速のタイミングをずらしたバンドーンが石浦を大きく引き離して1コーナーに飛び込む。
石浦の背後には再びロッテラーが迫ってきたが、ここでも石浦はロッテラーの先行を許さなかった。
ところが28周めの最終コーナーで今度は#16山本尚貴(TEAM無限 SF14)がスピン、外側のタイヤバリアに後ろから突っ込んでしまい、2度めのセーフティーカーランの原因を作ってしまった。

2度めのリスタートは32周め。
ここでもバンドーンは危なげなくトップをキープするが、石浦はシケインの立ち上がりでオーバーステアを出してしまい、1コーナーでアウトからロッテラーにかわされて3位に後退してしまった。

2位に浮上したロッテラーはバンドーンを上回るペースで追い上げていく。この時点で国本の順位は6位。ここで優勝すれば逆転チャンピオンも可能な状況となったのだ。
33周を終えた時点でその差は1.1秒に、さらにファイナルラップを迎えた34周終了時点では0.95秒までロッテラーはその差を削り取ったが、あと一歩及ばず、最後はわずか0.726秒差でバンドーンが逃げ切り、第5戦岡山のレース2以来の今季2勝めを獲得した。
2位はロッテラー、3位は石浦という結果になった。
これによりシリーズチャンピオンは6位1.5ポイントを獲得し、トータル33ポイントとした国本のものとなった。
ランキング2位は30ポイントのロッテラー、このレースを8位で終えた関口が28.5ポイントで
3位となった。

スーパーフォーミュラの2017シーズンは現時点では4月15-16に開幕予定だが、この日程が世界耐久選手権(WEC)とバッティングしているため、今後変更になる可能性もある。
またスーパーGTや全日本F3選手権で活躍しているB-MAXが来年から参戦することを明らかにしており、そちらの動向も今後注目していきたいところだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SF:第7戦鈴鹿レース2決勝結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2016/10/30) Final Race 2 Weather:Fine Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarEngineLapTotal_Time
Behind
141ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E351:08'32.427
236アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A350.726
31石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A353.988
419ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A356.471
565ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E358.500
62国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A3513.012
78小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A3514.096
820関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A3515.356
934小暮 卓史DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E3518.353
1064中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E3519.180
1118中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A3520.644
1210塚越 広大REAL SF14Honda HR-414E3524.422
134ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A3525.317
147ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A351'07.306
153ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A351'19.114
1637中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A351'28.424
---- 以上規定周回数(31Laps)完走 ----
-16山本 尚貴TEAM無限SF14Honda HR-414E278Laps
-11伊沢 拓也REAL SF14Honda HR-414E2213Laps
-40野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E1520Laps
  • Fastest Lap: CarNo.7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS SF14) 1'39.712 (35/35) 209.66km/h

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SF:第7戦鈴鹿決勝レース1優勝会見 「レース2もチャレンジャーの気持ちで戦います」#2国本雄資

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優勝 #2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING SF14)
sf-rd7-r1-pc-kunimoto なんとか1レースめで優勝することができて。今日のレースはスタートも完璧に決まったし、ペースも良かったので、すごく自信を持って走ることができました。
昨日からちょっとスタートに不安があったんですけど、夜のうちに全て解消して、気合を入れてスタートを狙ったのがうまくいき、非常に満足です。
第2レースは3番からスタートですけど、ポイントランキングトップだし、レース1と同じチャレンジャーの気持ちで強い気持ちを持って戦いたいと思います。
2位 #36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)
sf-rd7-r1-pc-lotterer すごくいいスタートができて2位に上がれたし、本当にいいクルマだったのでいいレースができました。ただ前に近づくとダウンフォースを失ってしまう状況で、オーバーテイクは非常に難しかったです。相手のクルマも非常に速く何一つミスをしなかったので2位は上出来だと思います。
でもまだチャンピオンシップは諦めていません。次のレースも頑張って走ります。
3位 #1石浦宏明(P.MU/CERUMO INGING SF14)
sf-rd7-r1-pc-ishiura 昨日から今朝も入念にスタート練習していたんですけど、完璧ではないスタートで、自分の中では80点ぐらいのスタートになってしまったので、他の二人が100点満点のスタートだったのかなと思います。加速が一瞬遅れてるのがわかっていたので、その時点で気持ちを切り替えて全力でプッシュしましたが、毎ラップコンマ2、3秒負けてるところがありました。それがどこかはわかっているので、しっかり修正してレース2に取り組みます。レース1もそうでしたが、レース2も優勝を狙ってやっていきたいなと思います。
優勝チーム監督 立川祐路(P.MU/CERUMO INGING)
sf-rd7-r1-pc-tachikawa スタート前から、二人ともチャンピオン争いをしているということで複雑な気持ちでした。二人とも予選から調子が良くて、今日のレースに関してはスタートから1コーナーまでが鍵かなと思っていましたが、国本がそのチャンスをものにしたということで。ランキングもトップに上がって、2第共表彰台に上がったのは良かったです。
最近僕もここ(記者会見場)に来る機会が増えました。ドライバーたちとチームスタッフ全員が頑張ってる証拠なので嬉しく思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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SF:第7戦鈴鹿決勝レース1 抜群のスタートを決めた#2国本が今季2勝めを挙げてランキングトップに浮上!!

王手をかけたのは#2国本!!
全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「第15回JAF鈴鹿グランプリ」の決勝レース1が10月30日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手からスタートした#2国本雄資(P.MU/CERUMO-INGING SF14)が抜群のスタートでトップに立ち、そのまま逃げ切って今季2勝めを挙げ、シリーズポイントでもトップに浮上した。

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決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは朝から快晴。
絶好のレース日和のもとで決勝レース1は午前9時45分より19周で行われた。

ホールショットを奪ったのは予選2位の国本。
レース後の会見でスタートへの不安を昨夜解消したと語った国本は動き出しからポールポジションの#1石浦宏明(P.MU/CERUMO-INGING SF14)を抜き去り、そのままトップで1コーナーに飛び込んだ。
続いて予選4位の#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S SF14)もインに寄せてきた石浦を1コーナーでアウトからかわして2位に浮上、石浦は3位でコントロールラインに戻ってきた。

1周めから一気に後続を突き放しにかかった国本だったが、ロッテラーも4周めにファステストラップを記録して国本に離されずについていく。
しかし近づけばダウンフォースが抜けてしまう現代のフォーミュラカーの特性から、ロッテラーはいまひとつ国本を捉える決め手を見つけられず、1秒後方で国本のミスを待つしかなかった。
結局レースは最後までノーミスでまとめあげた国本がそのまま逃げ切り、第5戦岡山の決勝レース2以来2度めの勝利をものにした。
2位はロッテラー、3位には石浦がつけた。

一方、ポイントリーダーとして鈴鹿入りしながら今日の決勝をいずれも13番手からスタートすることになった#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)はスタートで10位に浮上すると、2周めに#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)を抜いて9位、そのまま8位の#41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)のテールに食らいついて熾烈なドッグファイトを展開したが、14周めのシケインでアウトから並びかけた際、立ち上がりでバンドーンのテールをヒットしてしまった。
これによりバンドーンはスピン、関口は8位に浮上する。17周めに一旦はオリベイラに1コーナーでパスされたものの、18周めにはオリベイラが進路を譲ったため、関口は8位でチェッカーを受けた。
しかしレース後にバンドーンとの接触の件で30秒のタイム加算を受けることになり、結局関口は18位に後退、ノーポイントに終わってしまった。

これによりシリーズポイントは優勝した国本が31.5、2位のロッテラーが30、3位の石浦が24となり、国本がトップに浮上。
チャンピオン争いはこれに28ポイントの関口を加えた4名に絞られることになった。
ロッテラーはレース2で最低5位以上、関口は最低2位以上、石浦は優勝が逆転の条件だ。
しかし関口はレース2も13位から、ロッテラーも8位からスタートすることになったため、実質的には国本と石浦、セルモインギングの二人によるマッチレースになる可能性が濃厚。

決勝レース2はこのあと午後2時45分より35周で行われる。
なおこのレース2は例年通り最低1回のタイヤ交換が義務付けられている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SF:第7戦鈴鹿レース1決勝結果

JAF GRAND PRIX SUZUKA -RIJ- (2016/10/30) Final Race 1 Weather:Fine Course:
2016 SUPER FORMULA Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarEngineLapTotal_Time
Behind
12国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1931'58.809
236アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A191.772
31石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1913.087
440野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E1922.140
537中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1924.143
665ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1924.951
734小暮 卓史DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E1927.087
819ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1936.271
98小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1936.539
1064中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1936.811
1110塚越 広大REAL SF14Honda HR-414E1937.446
123ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1937.904
134ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1942.761
1418中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A1943.071
157ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1943.301
1611伊沢 拓也REAL SF14Honda HR-414E1947.440
1741ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E1948.282
18*20関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A191'05.359
1916山本 尚貴TEAM無限SF14Honda HR-414E181Lap
---- 以上規定周回数(17Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM'S SF14) 1'40.221 (4/19) 208.59km/h
  • CarNo.20は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.(危険なドライブ行為)により、競技結果に30秒を加算した。

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SF:第7戦鈴鹿予選会見 「オンボード映像のDVDを死ぬほど見て研究しました」(#1石浦宏明)

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レース1,レース2ポールポジション #1石浦宏明(P.MU/CARUMO-INGING SF14)
sf-rd7-q-pc-ishiura 今回予選で2点を取るというのを目標にやってきたので、まずそこが取れてホッとしていますけど、正直そんなに順調に行くと思ってなかったし、チャンピオンシップも厳しいなと思っていたので、急にチャンスがきてびっくりしている状況でもあります。
前回の菅生がスーパーフォーミュラに復帰させてもらってから初めてというくらい悪いレースになってしまい、そこで一回落ち込んだことでチーム一丸となって、少しでも可能性のあるところは見直してきたし、しっかり準備をしてきて、国本ともクルマのこととかを話し合って2台で共有もできてるし、そういうチームの力で2台揃ってここまでいい勝負ができてると思うので、明日はどうなるかわからないけど、ここまではいい流れが作れてホッとしています。 今まで鈴鹿でポールを取ったことがなくて、鈴鹿で強い山本選手がどうやって走っているのかDVDで見て研究しました。僕らが見ると細かいラインどりやセットアップの方向性もわかるので、結構真剣に繰り返し見て、その成果が現れたのかなと思います。
去年は有利な状態で最終戦にきて、土砂降りの雨ですごくプレッシャーを感じましたが、今回は追うものの強みというか、思い切ってやるだけっていう気持ちできています。もちろん二連覇を狙っていますが、去年よりはだいぶ気楽です。
レース1予選2位,レース2予選3位 #2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING SF14)
sf-rd7-q-pc-kunimoto フリー走行の走り始めからすごく調子が良くて、今回はかなりいけるな、と自信がありましたが、フリー走行の最後でニュータイヤを履いた時に思ったようなタイムが出せなくて、予選に向けてセッティングを合わせこんでいきました。
Q1、Q3とも自分の中ではベストの走りができたと思います。クルマもすごく完璧でタイムも上がっていったんですけど、それ以上に石浦さんが速くて、「なんでかな?」という感じです。明日2レースあるので、しっかり集中して、石浦さんにいっぱいお酒を飲ませて準備したいです(笑)
絶対チャンピオンとりたいです。自分の力をフルに出さないと取れないと思うし、そのために一年準備してきたので。明日も強い気持ちで戦うだけです。
レース1予選3位,レース2予選4位 #40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40Y SF14)
sf-rd7-q-pc-nojiri 走り始めからすごく調子が良くて、逆にちょとバランスが取れすぎていたこともあって変に触るに触れない状況になって、予選までになかなか正解というセットアップにたどり着けなかったんですけど、まあまあいいセットアップで走れたかなと思いますし、自分でも力を出し切れたかな、という感じで。チームとコミニュケーションをとりながらいいクルマに仕上げられたと思います。でもやっぱり石浦さんにはまだまだ届かないなというところがあるので、そこは今後見直していこう、ということで。
レース1、レース2ともに上位からのスタートですが、僕自身はタイトルは考えてないし、ただ前を抜こうとするだけ、レースを面白くしたいなと思っているので。チームにもレース1でオーバーテイクボタンを5回使ってやろう、と話していて、そのぐらいロケットぐらいにカッ飛んでいこうと思っているので、ぶつかったらすいません、と。
レース1予選7位,レース2予選2位 #41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)
sf-rd7-q-pc-vandoorne-1 予選全体を通じては良かったと思うんですけど、レース1で7位に終わったのにはがっかりしました。鈴鹿ではオーバーテイクが難しいので、正直厳しいなと思います。Q2、Q3に向けてクルマをアジャストしたらすごく良くなって、それなりの結果が出せたと思います。石浦選手ともタイムが近いので、いいレースができると思います。
レース2は距離が長く、戦略も大きく影響するので、しっかり考えていい結果を出したいと思います。
チャンスはそれほど大きくはないと思うけど、チャンピオンの可能性はまだあります。石浦さんが2回ポールですけど、僕のペースも悪くないと思います。レース1は7番手で残念ですが、できるだけの走りは見せたいと思います。
浮き沈みは大きかったけど、全体としては素晴らしいシーズンでした。素晴らしい経験もできて、日本に来て本当に良かったと思っています。冬のテストがあまり良くなかったのに、それでも最終戦までチャンピオン争いに残れたのは幸せなことです。
ここで学んだことを是非来年のF1で活かしたいと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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