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2013年4月

D1 GRAND PRIX

D1:第1戦舞洲 総合は古口美範、単走は岩井照宣、追走は川畑真人が勝利 ! (D1 Corp.)

 株式会社D1コーポレーション (所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木賢志)は、4月 13 日(土)~14(日)の2日間、「OSAKA DRIFT in 舞洲」を舞洲スポーツアイランド空の広場・特設コース(大阪府大阪市此花区)で開催した。

 13日(土)のD1GPシリーズ第1戦には、4,001人、14(日)のエキジビションマッチ「ALL TSUISO BATTLE D1 Quick 8×4」には 5,464 人の観衆で会場は賑わった。

 グランツーリスモ D1GP 開幕戦の13日(土)は、今大会よりD1独自の機械審査システム『D1 Original Scoring System * (通称:DOSS=ドス) 』を導入し、機械の算出した得点と審判員による審査で行われた。

 午前中に行われた単走決勝では、コースレイアウトと DOSS の採点システムにうまく走りを合わせられた岩井照宣(H.D.O QS 信玄&RS Watanabe)が、川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)や今村陽一(nichiei エコバーン with FALKEN)らシード選手を抑え優勝を果たした。

 また午後に行われた追走トーナメントでは、決勝で上野高広(TEAM VERTEX)と古口美範(Team BOSS ENDLESS with FALKEN)が対戦。古口は過去にお台場・セントレア特設会場コースでDOSSを採用したエキジビション「D1チャンピオンズ」で総合優勝の経験があり、上野もセントレア特設会場コースのD1 チャンピオンズ」では 2 年連続単走優勝をしており、実力のあるふたりの戦いとなった。

 1本目、振り返しで角度が浅かった上野は、アクセルを踏んで角度をつける走りを試みるも曲がりきれず、アウトにはらんでクラッシュし走行不能となった。これにより古口が総合優勝を飾った。

 14日(日)「ALL TSUISO BATTLE D1 Quick 8×4」は、過去のD1GPシリーズチャンピオンおよび優勝者と、前日の第1戦成績上位者3名を加えた24名の選手によりエキジビションマッチが開催された。この競技は午前中に2ブロック、午後に2ブロックに割り当てられた選手たちが、追走トーナメントを勝ち上がっていく方式で行われ、決勝では、Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS の佐久間達也と川畑真人のチームメイト同士の対戦となった。最後まで集中力を切らさなかった川畑が、佐久間のマシンに角度をきれいに合わせた完璧な走りを披露し、地元大阪で優勝を決めた。

  • 「D1 Original Scoring System(通称”DOSS”)」は、「車速の最大値」、「平均車速」、「平均角度」、「角度の変化」、「車両の振りの鋭さ」などを機械計測して採点を行うGPS機能を応用した車載計測器のこと。
~D1GP シリーズ第 1 戦~
【4 月 12 日(金)天候:晴れ 路面:ドライ】
■予選

 初開催となった舞洲スポーツアイランド特設コースは、一度振り返してから審査席前に向かうコースレイアウトで行われた。単走は DOSS が算出した得点をベースに、人間の審判員がラインや迫力などに応じて加減点を行い、審査が行われる。

 審査区間で特に重要なのが、コースの前半部分、振り出しから審査席前へ飛び込む区間だ。振り返しの区間で最高速度を測っていることもあり、スピードを保って振りだし、鋭く振り返すことが高得点へのカギとなった。

 この日、予選で活躍したのは西日本から参加した選手勢。地元大阪の唄和也(GOODYEAR RACING with ORIGIN Labo. & B-west)がスピードをのせた振り出し、勢いのある振り返しと迫力ある走りを披露、99.02点でトップ通過。D1SLチャンピオンの田中省己(TAKA Neostyle D-MAX with TOYO TIRES)、横井昌志(D-MAX)も実力を発揮し予選を通過した。

 また7年ぶりにD1GPフル参戦の元チャンピオン三木竜二(Guild AMW with LFW)は、狙いに近い走りを見せるもミスにより予選通過はならなかった。

【4 月 13 日(土)天候:晴れ 路面:ドライ】
■単走決勝

 単走決勝も予選同様にDOSSと審判員により審査が行われた。得点につながる走りのポイントも予選と同様だが、よりポテンシャルの高いマシンが多くなったせいか、進入速度は高くなり、計測されるセクター2の最高速度も120km/h台後半を出す選手が続出した。

 その中、インドネシア人ドライバーのエマニエル アマンディオ(WEDRIFTEAM)は完成度の高い走りで 98.88の高得点を出し、横井昌志(D-MAX)は鋭い振り返しと大きな角度を見せて99点台をマーク。しかし、シャルマンに乗る岩井照宣(H.D.O QS 信玄&RS Watanabe)が、クイックな動きに高いアベレージスピードで100.86点*を叩きだしトップに立った。その後、今村陽一(nichiei エコバーン with FALKEN)が完成度の高い走りで100点超えをマーク、さらに川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)も切れのある振り返しと大きな飛び込みの角度で今村を上まわる得点となるも、岩井には及ばず、岩井が初の単走優勝を果たした。

  • 今シリーズの採点方法はDOSSの得点に審判員が加減・減点するため、100点を超えるケースがある。
岩井照宣選手コメント
d1_r01-01.jpg  クルマとDOSSとの相性や、DOSSが初めてだったのでシード選手の走りが固まりきっていなかったのか、結果的に自分にとってよかった要素がたくさんあったと思います。ずっと乗りつづけてきた旧車(シャルマン/A35)で、「単走でも追走でも1回は1番になりたい」と思っていたので、今回の単走優勝はとても嬉しく、満足しています。
■追走トーナメント(天候:晴れ 路面:ドライ)

 ベスト16最初の戦いでは、単走優勝者の岩井照宣(H.D.O QS 信玄&RS Watanabe)が、上野高広(TEAM VERTEX)に敗北。川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)vs 日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)、今村陽一(nichiei エコバーン with FALKEN)vs 手塚強(GOODYEAR Racing BNR34 with Bee★R)、佐久間達也(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)vs 古口美範(Team BOSS ENDLESS with FALKEN)のシード同士による対戦では、日比野は飛び込みで流されるミス、手塚も振り返しが遅れてしまうミス、さらに佐久間は最後のヘアピンでスピンし敗北となった。

 この日ベスト4に勝ち上がったのは上野、横井、川畑、古口となり、決勝は上野 vs 古口の対戦。上野は5年ぶりの決勝進出で、12年ぶりの優勝がかかっていた。1本目、上野は高いスピードで振り返してきたが、角度をつけきれず、アウトに膨らんでしまい、スポンジにひっかかってクラッシュしてしまう。これにより左フロントを大破した上野は走行不能になり、古口の優勝が決まった。

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Rd.1 追走トーナメント決勝(左:古口美範選手 vs 右:上野高広選手)

古口美範選手コメント
d1_r01-03.jpg  単走が11位だったので、追走は無我夢中で思いきって走りました。DOSSの採点は走行ラインなど厳しい基準があるので、その点も頭に入れながら、ミスをしないように、対戦相手のクルマにガッチリついていこうと攻めた気持ちで走りました。また、ファンのみなさんの応援を感じることができたので、熱い走りができたと思います。カラーリングやクルマの仕様も変わって、チームが自分に合ったセットアップに仕上げてくれたので、とても乗りやすいクルマになりました。これからもっともっといい走りができると確信しています。
~D1GP エキジビション「ALL TSUISO BATTLE D1 Quick 8×4」~
【4 月 14 日(日)天候:晴れ 路面:ドライ】
■ブロック戦

 14日は、過去のシリーズチャンピオンや優勝経験者、昨年のランキング上位選手に、前日の第1戦上位選手3名を加えた、計24名によるエキシビションマッチ「ALL TSUISO BATTLE D1 QUICK 8×4」が開催された。

 まずは昨年のランキング上位から16名がAブロック、Bブロックに割り当てられ、それぞれブロック優勝者を決める。残りの選手はCブロックとDブロックに配分されるが、Aブロック、Bブロックでの上位敗退者と敗退者の中の前年度ランキング上位者は敗者復活としてCブロック、Dブロックに再配分され、それぞれブロック優勝者を決める。

 Aブロックの決勝戦では、アグレッシブな追走を見せていた末永正雄(RE 雨宮SUNOCO with YOKOHAMA) と、スピードや大きな角度を見せていた日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)が対戦。末永(正)が日比野にマシンをギリギリに寄せる攻めの走りで勝った。

 Bブロックは、末永直登(YUKE'S チームオレンジ with BEAST EYE)と川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)が決勝で対戦。再戦までもつれたが、川畑がスピードで末永(直)を上回り勝った。

 Cブロックは、敗者復活から勝ち上がってきた佐久間達也 (Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS) と、2011年D1SLシリーズチャンピオンの田中省己(TAKA Neostyle D-MAX with TOYO TIRES)が決勝で対戦。2 本目の後追い時に田中がミスをして佐久間が勝った。

 Dブロックは、いずれも敗者復活から勝ち上がってきた谷口信輝(HKS)と古口美範(Team BOSS ENDLESS with FALKEN)が決勝で対戦。2本とも谷口にミスが出て古口が勝った。

■TOP4 単走

 各ブロックの勝者となった、末永(正)・川畑・佐久間・古口の4人は追走トーナメントで優勝を争うが、その対戦の組み合わせを決めるために、2組1本ずつの単走が行われた。ここでは、一般来場者の中から選ばれた5名が審判員をつとめ、その勝敗を判定した。まずは末永(正)と古口が対戦。古口はきっちりとラインをトレースしつつアクセル全開度をアピール。判定は3対2で古口が勝った。次に川畑 vs 佐久間の対決では、早めのアクセルONからタイヤスモークをアピールした川畑が、5対0の判定で勝利。これによって、トーナメントの組み合わせが決まった。

■TOP4追走

 追走準決勝。最初の対戦は佐久間 vs 古口。1本目、後追いの佐久間は最後のヘアピンで古口に詰まったことでドリフトが戻ってしまい、大きく古口にアドバンテージがついた。しかし2本目、審査席前への飛び込みで後追いの古口が佐久間をプッシュしスピンさせてしまい、佐久間が逆転勝ちした。準決勝もうひとつの対戦は、 川畑 vs 末永(正)。

 両者スピン&クラッシュで再戦にもつれると、お互いギリギリのハイスピードバトルを繰り広げ、再々戦でも決着がつかなかったため、先行時のDOSSの得点差によって勝敗が決まるルールにより、僅差で川畑が決勝進出を果たした。

 決勝のカードは佐久間 vs 川畑のチームメイト同士の対決。1本目、後追いの川畑は振り返しからタイミング、角度を佐久間のマシンにきれいに合わせて接近ドリフトを見せた。 2本目は佐久間も川畑のマシンについていったが、1本目の川畑ほどの寄せは見せられず、完璧な走りを披露した川畑が優勝を飾った。

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TOP4 追走トーナメント決勝(左:川畑真人選手 vs 右:佐久間達也選手)

川畑真人選手 コメント
d1_r01-05.jpg  末永正雄選手との準決勝は疲れました。自分で自分の首を絞めてしまったのですが、 苦しかったです。その後の決勝戦は、チームメイトの佐久間選手との対戦だったので、「最高の走りをみせよう」というプレッシャーから解放され、「絶対にいける」という自信がある状態で走りました。開幕戦3位、そしてエキジビション優勝ということで、 今シーズンのいいスタートが切れたと思います。勝つことも大事ですが、勝ち方にもこだわり、観てくださる方が喜んでくれる走りを見せられるように、これからも頑張っていきたいと思います。
株式会社D1コーポレーション PRESS INFORMATION

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SF:第1戦鈴鹿フォトギャラリー(決勝日)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SF:第1戦鈴鹿フォトギャラリー(予選日)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝 伊沢拓也がポール・トゥ・ウインで開幕戦を制覇、小暮卓史も3位入賞 (HONDA)

  • 2013年4月14日(日)・決勝  会場:鈴鹿サーキット(5.807km)  天候:曇り  気温:18℃(14:30時点) 路面温度:27℃(14:30時点)  決勝レース:51周  コースコンディション:ドライ  観客:2万9000人(主催者発表)

sf130414004L.jpg  4月14日(日)、三重県・鈴鹿サーキットにおいて、2013年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ開幕戦の決勝レースが開催されました。

 フォーミュラ・ニッポンからスーパーフォーミュラへと名称を改めた国内トップフォーミュラカーレースの開幕戦は、昨年に続いて「SUZUKA 2&4レース」のイベント名で実施され、メインレースのスーパーフォーミュラや、全日本F3選手権だけでなく、2輪レースの全日本ロードレース選手権のJSB1000クラスも開催されました。さらにはHondaの2輪、4輪、汎用、モータースポーツに関連するさまざまなプログラムを実施する「Enjoy Honda 鈴鹿2013」も併催されたため、小さなお子さまを含む数多くのファンが鈴鹿サーキットを訪れました。

 前日に行われた公式予選では、#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、昨年に続いてポールポジションを獲得。そして#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)が予選2番手に入り、Hondaドライバーがフロントローを独占する結果となりました。さらに#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は5番グリッド、#15 佐藤琢磨選手(TEAM 無限)は6番グリッドを手に入れ、Hondaは予選のトップ6に4人のドライバーを送り込むことに成功しました。そして、#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)は12番グリッド、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は13番グリッド、#11 中山友貴選手(HP REAL RACING)は16番グリッド、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は17番グリッドから決勝に挑みます。

 晴天に恵まれた前日とは異なり、この日は朝から曇り空となりました。ただし、気温は前日よりもやや高めで、春らしく暖かい一日となりました。

 午前9時10分から30分間にわたって行われたフリー走行では、#32 小暮選手が19人のドライバーの中で3番手となる1分40秒539のタイムをマーク。そして#11 中山選手は4番手、#31 中嶋選手は5番手、#16 山本選手は7番手、#40 伊沢選手は9番手、#15 佐藤選手は11番手、#10 塚越選手は18番手でした。ただし、#41 武藤選手はピットロード出口でマシンにトラブルが発生し、ラップタイムを計測できないままセッションを終えました。

 そして、午後2時30分に1周のフォーメーションラップがスタート。再びスターティンググリッドに整列したあと、レッドランプが一つずつ点灯し、最後に5つのレッドランプが消えたところで51周のレースが幕を開けました。

 ここで絶妙のスタートを切ったのはポールシッターの#40 伊沢選手。#32 小暮選手はやや出遅れたものの2番手を守りきり、#40 伊沢選手、#32 小暮選手の順で1コーナーに進入していきました。#16 山本選手も好スタートを切りましたが、直前のライバルを追い抜こうとしたところで行く手を阻まれ、スターティンググリッドと同じ5番手でオープニングラップを終えます。以下、1ラップ目を終えた段階でのオーダーは#15 佐藤選手が6番手、#10 塚越選手が12番手、#41 武藤選手が13番手、#31 中嶋選手が14番手、#11 中山選手が17番手となりました。

 序盤から積極的にペースを上げていったのは#32 小暮選手。2周目のホームストレートで#40 伊沢選手の直後につけると、1コーナーで鮮やかなオーバーテイクを決めてトップに立ちます。#32 小暮選手はほかのマシンに比べて動きがあまりに軽快なため、燃料の搭載量が少ない状態でスタートに臨んだと推察されました。通常よりもやや長めの300kmレースとなる開幕戦では、レース戦略が1ストップと2ストップに分かれるとみられていました。#40 伊沢選手をはじめとする多くのドライバーが、レースの折り返し地点前後で一度だけピットストップを行う1ストップ作戦を選んだのに対して、#32 小暮選手はレース中に2度給油を行う2ストップ作戦か、早めにピットストップを行い、たっぷり給油を行う変則的な1ストップ作戦を選んだと考えられました。

 2周目、#16 山本選手はライバルの1台に攻略されて6番手に後退します。一方、7周目には#31 中嶋選手が#41 武藤選手をオーバーテイクし、#31 中嶋選手は13番手、#41 武藤選手は14番手となりました。

 同じ7周目、#15 佐藤選手とライバル陣営の一人に対し、スタート時におけるドライブスルーペナルティーが宣告されました。#15 佐藤選手は下り勾配のある鈴鹿のスターティンググリッド上で、ブレーキを踏む力を緩めた際にマシンがわずかに前進したため、ジャンプスタートと見なされたのです。#15 佐藤選手は8周目を終えたところでピットレーンに入ってペナルティーを消化し、18番手となってコースに復帰しました。

 トップに立った#32 小暮選手は2番手以下より1秒以上速いラップタイムで周回を重ね、10周目には#40 伊沢選手との差を10.6秒に広げます。#40 伊沢選手も懸命の追撃を続けますが、2人の差はそのあともジワジワと広がっていきました。#32 小暮選手のチームメートである#31 中嶋選手もペースは良好で、直前を走るライバルを激しく追い立てましたが、追い抜くまでには至らなかったため、17周目に早めのピットストップを行います。これにより、#31 中嶋選手は19番手まで後退しました。

 そのあとも順調にギャップを広げていった#32 小暮選手は、21周目に#40 伊沢選手との差を18.7秒とした直後にピットイン。ほかのドライバーが20秒前後でピット作業を済ませる中、34.2秒と長めの作業を行ってからコースに復帰しました。このため、#32 小暮選手は燃料が少ない状態でスタートしてリードを広げ、そのあとで多くの燃料を補給してからフィニッシュまで走りきる変則的な1ストップ作戦を選んだことが明らかとなります。なお、#32 小暮選手がピットストップを行ったことで、トップの座は#40 伊沢選手へと引き継がれることになりました。

 続いて、#10 塚越選手が23周目にピットストップ。さらに、#15 佐藤選手は25周目にピットに戻り、給油とタイヤ交換を行いました。トップを走る#40 伊沢選手は27周目にピットイン。順調に作業を終えましたが、ピットアウトした後方から#32 小暮選手が迫っていました。ピットストップを行ったばかりの#40 伊沢選手は、タイヤがまだ冷えた状態だったためにすぐにはペースが上がらず、ウォームアップが完了している#32 小暮選手が直後にオーバーテイク。ピットストップを終えたドライバーの中では、トップが#32 小暮選手で、2番手は#40 伊沢選手というオーダーになりました。

 さらに#16 山本選手は28周目、#41 武藤選手は29周目、#11 中山選手は30周目にピットストップ。そして、#31 中嶋選手が32周目に2度目のピットストップを行ったところで、全ドライバーがピット作業を済ませました。これでトップに浮上したのは#32 小暮選手。そして#40 伊沢選手が3.4秒差で2番手、さらに#16 山本選手は4番手、#10 塚越選手は11番手、#41 武藤選手は13番手、#31 中嶋選手は15番手、#15 佐藤選手は16番手、#11 中山選手は18番手となって、後半の巻き返しを期していました。

 ここからレースはこう着状態となりますが、そうした中でじわじわと追い上げていったのが#40 伊沢選手。#32 小暮選手との差は45周目に2.2秒まで縮まります。

 レースが残り4周となった47周目、15番手を走行する#15 佐藤選手にエキゾースト系のトラブルが発生。ラップタイムが突如1秒ほど落ち込んだものの、幸いにもそれ以上症状が悪化することはなく走行を続けました。

 これに続いて、今度はトップを走る#32 小暮選手に電気系のトラブルが発生する不運が襲いかかり、この影響で2番手を走る#40 伊沢選手との差は急速に縮まります。レースが残り2周を切った西ストレートで、ついに#40 伊沢選手が#32 小暮選手をオーバーテイク。ここで首位に立った#40 伊沢選手はそのままフィニッシュまで走りきり、スーパーフォーミュラ シリーズ最初のウイナーとなりました。

 #32 小暮選手はトラブルに苦しみながらもファイナルラップで2位の座を必死に守っていましたが、フィニッシュ直前のシケインでライバルが#32 小暮選手に襲いかかり、これで#32 小暮選手は3番手へと後退。さらにその直後には、レース終盤になっても安定したペースで走り続けていた#16 山本選手が迫ったものの、#32 小暮選手は辛くもこれをしのぎ、ライバルに続く3位でチェッカーフラッグを受けました。#16 山本選手はわずか0.065秒後にフィニッシュラインを横ぎり、4位でフィニッシュしました。

 一方、中位グループでは#10 塚越選手がレース終盤に2台をオーバーテイクし、9位となってチェッカーフラッグを受けました。さらに#41 武藤選手は13位、#15 佐藤選手は15位、#31 中嶋選手は16位、#11 中山選手は18位で、それぞれ完走を果たしました。

 最後の最後まで上位陣の順位が目まぐるしく入れ替わる展開を、2万9000人のファンは固唾をのんで見守ることとなり、新たな節目を迎えた国内トップフォーミュラカーレースは幸先のいいスタートを切る形となりました。

 2013年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズの第2戦は6月1~2日に、大分県のオートポリスで開催されます。

坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
 「今回は300kmレースでしたので、どのタイミングでどのくらい給油するかが悩ましい問題となりましたが、マシンのバランスがよかったこともあり、比較的オーソドックスな戦略で栄冠を勝ち取ることができました。今回は一つひとつのパラメーターを見直して問題点をすべてつぶし、しっかりした体制でレースに臨んだことが勝因になったと思います。これで勝利を1つ手に入れることができました。次戦のオートポリスもHondaが得意とするコースですので、予選、決勝を確実に戦い抜き、もう1つ勝利を積み重ねたいと考えています。引き続き、スーパーフォーミュラを戦うHondaに熱い声援をお送りください」
伊沢拓也選手(優勝 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「1周目の時点で小暮選手が自分たちと作戦が異なっているのは明らかでしたので、最初から最後までプッシュし続けました。タイヤ交換後に小暮選手に抜かれてしまいましたが、SUPER GTで一緒に戦っているチームメートですし、結果うんぬんではなく、自分の姿をバックミラー越しに少しでも大きく見せたいというプライドだけで走りました。最終的に優勝が転がり込んでくる形になりましたが、試合には勝っても戦いには負けた気がしていますので、心の中では悔しさもあります。ただ、チームとHondaがシーズンオフにしっかりとマシンを仕上げてくれた結果が出たので、うれしく思っています」
小暮卓史選手(3位 NAKAJIMA RACING)
 「悔しいレースになりました。伊沢選手とのバトルでは、かなりプッシュして引き離したところから徐々に差を縮められてしまいました。最後は2番手を死守できるかなと思っていましたが、ライバルがすごいブレーキングでシケインに来ましたので、防ぐことができませんでした。300kmを走った最後の最後でこのようなドラマが待ち受けているとは思っていませんでした。長くレースをやっているといろいろなことがあるなと感じました」
Text & Photo: HONDA

Japanese F3

JF3:第1,2戦鈴鹿 第1戦は勝田貴元が初優勝、第2戦は中山雄一が制し、2戦連続トムスが1-2 (TOYOTA)

  • コース:鈴鹿サーキット(5.807km)
  • 予選:4月13日(土)晴れ:ドライ
  • 第1戦決勝:4月13日(土)晴れ:ドライ
  • 第2戦決勝:4月14日(日)晴れ:ドライ
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第1戦は勝田貴元が初の総合優勝、中山雄一が2位に入り
トムス勢が1-2フィニッシュ

 全日本F3選手権の第1大会(第1戦、第2戦)が4月13日(土)と14日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。

 今季より同シリーズでは直噴化された新型エンジンが投入され、トヨタはPETRONAS TEAM TOM'Sの2台にTOYOTA TOM'S TAZ31を供給。また、旧型のシャシー及びエンジンを使用するF3-Nクラスは参戦全車がTOYOTA TOM'S 3S-GEエンジンを使用する。

 13日(土)午前10時20分から10分間という短時間で第1戦の予選が開始。昨年同シリーズで終盤5連勝を果たし、今季はタイトル獲得を目指す中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)がコースレコードを更新するタイムでポールポジションを獲得。昨年Nクラスを戦い、今季ステップアップを果たした勝田貴元(PETRONAS TEAM TOM'S)は、4周目にコースアウトを喫したもののその前周に2番手タイムをマークし、中山に続いた。

 第1戦の予選で赤旗が出されたため、予定より10分遅れて午前10時50分から第2戦の予選が行われた。セッション開始早々に、今季からNクラスに参戦するタイ人ドライバーのナニン・インドラ・パユーング(TOM'S SPIRIT)がコース上にストップ。再び赤旗中断となった。

 残り6分でセッションが再開されると、中山が2位以下を大きく引き離す好タイムをマークし、2戦連続のポールポジション。勝田が2番手で続き、2戦共にPETRONAS TEAM TOM'Sの2台が最前列グリッドを独占することとなった。

 Nクラスでは、パユーングが2戦共にクラス3番手につけた。

 予選に続き、午後3時30分に第1戦決勝(12周)がスタート。2番手グリッドの勝田が抜群のスタートを切り、ポールポジションの中山をパス。首位に浮上した。中山は勝田よりも速いペースで逆転を狙ったが、3周目のスプーンコーナーでオーバーラン。順位を落とすことはなかったものの、勝田との差は大きく開いてしまった。

 その後中山は勝田との差を詰めていったが、逆転には至らず、勝田が嬉しい全日本F3総合での初優勝。中山は2位に入った。Nクラスでは、クラス3番手スタートから3周目にライバルをパスしたパユーングがクラス2位でフィニッシュした。

 14日(日)午前10時23分に第2戦の決勝(17周)がスタート。今度はポールポジションの中山がスタートで2番手グリッドの勝田を抑え、トップで周回を開始。2位以下との差を広げていった。

 中山が2位勝田との差を1秒から2秒ほどに保ち首位を快走。一方で、後半に入ると勝田を3位からの追い上げを受け、最後はテール・トゥ・ノーズでのバトルとなった。

 2位争いのバトルを尻目に中山は更に差を広げ、4秒もの大差でトップチェッカー。ポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を挙げた。勝田は何とか猛追を凌ぎきり2位でフィニッシュ。トムスの2台が2戦連続で1-2フィニッシュを果たした。

 Nクラスでは、第1戦と同様にクラス3番手スタートのパユーングが3周目に前走車をパスし、2戦連続のクラス2位フィニッシュとなった。

トヨタモータースポーツニュース

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿 ファイナルラップの逆転で松田次生が2位、ルーキー平川亮がデビュー戦8位ポイント獲得 (TOYOTA)

  • コース:鈴鹿サーキット(5.807km)
  • 予選:4月13日(土)晴れ:ドライ
  • 決勝:4月14日(日)曇り:ドライ
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2位表彰台を獲得した松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)

 スーパーフォーミュラの第1戦が4月13日(土)、14日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。

 同シリーズは昨年までフォーミュラ・ニッポンの名称で国内最高峰のフォーミュラレースとして行われてきたが、アジア地域への展開を目指し、名称を「SUPER FORMULA」に変更。今年は第5戦に、初開催となる韓国・インジェ・オートピアでの大会が組み込まれた。

 トヨタは今季も、過去3年連続でチャンピオンを獲得している「RV8K」エンジンを7チーム11台に供給する。

 今大会は昨年までよりも長い、1レース300kmで争われ、最低1度の給油が必要なため、戦略も重要となる。

 13日(土)は好天に恵まれ、ドライコンディションの下、ノックアウト方式の予選が午後1時50分に開始された。

 Q1ではセッション開始から6分程が過ぎ、数台がタイムを出し始めたところで、今大会欠場するアンドレ・ロッテラーに代わって同シリーズにデビューを果たしたジェームス・ロシター(PETRONAS TEAM TOM'S)がS字コーナーでクラッシュ。セッションは赤旗中断に。

 7分ほどの中断後、セッションが再開。上位14台がQ2へと進むこのセッションでは、安田裕信(KONDO RACING)が15番手、嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)が18番手、リチャード・ブラッドレー(KCMG)が19番手でQ1敗退となった。

 Q2では、ルーキーの平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が真っ先にコースインし、好タイムをマーク。今季のスーパーフォーミュラの競争の激しさを予感させる僅差のアタック合戦となり、トップから0.5秒以内のタイムをマークした平手晃平(P.MU/CERUMO・INGING)、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が9番手、10番手で惜しくもQ3進出ならず。アンドレア・カルダレッリが11番手。平川はスーパーフォーミュラデビューレースながら6番手で見事Q3進出を決めた。

 Q3でも上位7台が従来のコースレコードを更新する速さでのグリッド争いが繰り広げられ、J.P.デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)が3番手、松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)が4番手で2列目に並び、ディフェンディングチャンピオンの中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が7番手、初レースながら驚きの速さを見せた平川が8番手から明日の決勝レースに挑むこととなった。

 14日(日)は午後に入って空が雲を覆ったものの、路面はドライで、気温18度、路面温度26度のコンディションで午後2時34分に51周で競われる決勝レースがスタートした。

 4番手グリッドの松田は好スタートでオリベイラをかわし、更に前走車に並びかけたが逆転には至らず。松田が3位、オリベイラが4位に。7位のポジションを守った中嶋一貴の後方では、デビュー戦の平川を平手とカルダレッリがかわし8位、9位にポジションを上げた。

 中嶋一貴は3周目に5位までポジションアップ。その後の前半戦では上位勢に大きな順位変動は無く、中盤のピット戦略で順位が入れ替わった。

 3位につけていた松田は26周目、4位のオリベイラが27周目にピットイン。オリベイラはピットでの停止位置をオーバーしてしまい,タイムロス。ピットタイミングを遅らせ、31周目に入った中嶋一貴がオリベイラの前、5位でコースに復帰した。

 全車がピット作業を終えた時点で松田が3位、中嶋一貴が5位。松田は後続との激しい3位争いを展開していたが、首位を走行していた小暮卓史(NAKAJIMA RACING)のペースが落ち、残り2周で2位に後退。一気にその差を詰めた松田は、ファイナルラップの最終コーナー手前、シケインの進入で鮮やかにアウトから小暮をパス。チェッカー直前の大逆転で、松田が2位表彰台を獲得した。

 中嶋一貴が5位。オリベイラが6位。終盤まで7位を走行していた平手が、ファイナルラップのバックストレートを過ぎたところで燃料切れに見舞われスローダウン。これをかわしたカルダレッリが7位。平川が8位に入り、平川はスーパーフォーミュラデビュー戦で見事ポイント獲得を果たした。

Lenovo TEAM IMPUL #20 松田次生:
朝のフリー走行ではタイヤの変化を見たかったので、最後まで走り続けて様子を見て、決勝レースに備えた。決勝ではフロントタイヤの摩耗が激しく、コース上にクルマを留めるのがやっとだった。最後、山本選手に接近されつつも、小暮選手をシケインで抜くことが出来て良かった。小暮選手もトラブルを抱えていたようだったが、正当にバトルをしてくれた。苦しい中でのレースとなったが、最大限の結果を残すことが出来たと思う。しかし、ホンダ勢が速くて手強いのも実感した。トヨタ勢は、自分の次は中嶋選手が5位と全体的に奮わなかったので、巻き返すべく努力していく必要がある。
トヨタモータースポーツニュース

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝 上位3人のコメント

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優勝 #40伊沢拓也(ダンデライアン)
sf_r01_r_pc_izawa 絶対スタート決めるつもりでした。1周目で小暮さんとは作戦が違うのが判りましたが、最初から最後までプッシュし続けました。
小暮さんとは結果どうこうよりも、GTのチームメイトだし、最後はプライドだけで詰めていこうと思っていました。
小暮さんにトラブルがあってこういう結果になりましたが、僕としては勝負に勝ったことよりも走りで負けたという感じで、心の中では悔しく思っています。
ただ、シーズンオフにホンダさんがいいものを作って下さって、この結果を得られたので、そういう意味では嬉しいです。
2位 #20松田次生(インパル)
sf_r01_r_pc_matsuda 朝のフリー走行で新しいタイヤの状態を見るために最初から最後まで1セットで走ってみました。
スタートも決まって小暮選手の真横に並ぶとこまで行けて、3番手に上がれましたが、燃料が重いときにプッシュし続けたせいかフロントタイヤにブリスターが出来てしまって、クルマをコースに留めるのがやっとの状況になりました。
ピットでタイヤを交換した後も、また同じようにブリスターが出てしまい、レース後半は同じように厳しい状況になりました。
最後に小暮選手に追いつきましたが、最後までフェアに戦ってくれましたね。
ただ、今年のホンダは強くて、このままじゃやられる、と危機感を感じました。この3位は苦しい中での最大限の結果だと思います。同じトヨタエンジンで次の順位と言えば中嶋一貴選手の5位ですし。
3位 #32小暮卓史(ナカジマレーシング)
sf_r01_r_pc_kogure ご覧の通りで悔しいレースになりました。最後の最後にあんなドラマが待っているとは思いませんでした。
伊沢選手とは作戦が違っていたので、序盤からかなりプッシュしたんですが、予想以上に差を詰められました。
30周を過ぎた当たりから時折エンジンが吹けなくなって、最後の3周で上が全くつかえなくなりました。スイッチを切ったり入れたり、車体を揺すったりして治そうと思いましたが、駄目でした。
最後は山本選手を抑えるのが精一杯で3位に終わりました。
優勝チーム監督 村岡潔(ダンデライアン)
sf_r01_r_pc_muraoka ドライバーにはそれぞれの戦いがありましたが、チームとしてはスポンサーさん、ホンダさん含めて本当に総合力で勝ったな、というレースでした。
最後までトラブルを出さずに一定のペースで走り、トヨタさんにも勝てました。
今後も伊沢君にリードしてもらってタイトルを穫れればと思います。それまでは淡々と、ただし目標を高く持っていければ、と。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝 トップ快走の#32小暮にまさかのトラブル!#40伊沢拓也が終盤大逆転で初戦を制す

全日本選手権スーパーフォーミュラ第1戦「鈴鹿2&4レース」の決勝レースが4月14日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#40伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)が終盤見事な逆転劇を演じて新名称となった最初のレースで優勝した。
2位もまたファイナルラップで見事なオーバーテイクをみせた#20松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)が入り、レースの大半をリードした#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)は3位に終わった。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:予選21,000人、決勝29,000人、二日合計50,000人)

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1996年から昨年までフォーミュラニッポンとして開催された国内トップフォーミュラは今シーズンから新たにスーパーフォーミュラという名称で開催されることになった。
その最初のレースの舞台は鈴鹿サーキット。全日本ロードレース選手権JSB1000と併催で恒例の2&4レースとして行われた。

決勝レースは午後2時30分スタート。久々に51周300kmでの戦いとなった。
ホールショットを奪ったのはポールシッターの伊沢。しかし2周目の1コーナーで早くも小暮が大外から伊沢をかわし、1周あたり1秒のハイペースでギャップを広げていく。
この時点で両者の作戦の違いは露になった格好だ。

軽めの燃料搭載量で逃げを打つ小暮は22周終わりでピットイン。ここで34秒と給油時間を長めにとってコースに復帰した。
対する伊沢は27周終わりでピットへ。こちらは作業時間20.2秒とほぼ満タンでスタートした格好だ。
伊沢はピット出口では小暮に先行したものの、続くS字の一つ目でかわされてしまう。
この間に続々と各車のピット作業が行われ、32周終わりで#1中嶋一貴がピットインしたところで再び小暮がトップ、2位伊沢の順となった。
その後方には#20松田がつけ、#16山本尚貴が続く。
スタート時点で4位に居た#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラはピット作業で停止位置をオーバーしてしまい、この間に山本の先行を許してしまった。

伊沢に対して3秒前後のリードを保って周回を重ねていた小暮だったが、30周を過ぎたあたりから時折エンジンが吹けなくなる症状に見舞われる。
片っ端からスイッチ類を切ったり、車体を揺すったりして復旧を試みたものの、症状は次第に悪化。
35周目あたりから伊沢とのギャップも徐々に縮まり始める。

更にその後方では山本が松田を猛追。
2秒以上あった差は38周目に1.7秒に縮まり、40周目に0.8秒、44周目には0.5秒を割り込んだ。
オーバーテイクボタンを使って逃げを打つ松田に対し、山本は周回を重ねるたびに区間ベストを更新して食い下がる。
その前方では伊沢が47周終わりで1.9秒差と少しずつ小暮との差を縮めていた。

そして遂に49周目。小暮と伊沢の差は1.097秒となった。
この辺りから小暮のエンジンは完全に高回転域が使えなくなり、ショートシフトで懸命に逃げる小暮と追い上げる伊沢の差はみるみる縮まっていき、50周目には完全にテール・トゥ・ノーズの状態に。
そして遂に130Rで伊沢がオーバーテイクボタンを作動させながらアウトから小暮を抜き去ってトップに立つ。
更に後方からは接近戦を展開しながら松田、山本の3位争いが小暮に急接近してきてファイナルラップへ。
そして最後のシケインで松田がオーバーテイクシステムの最後の一発を使って小暮に並びかけ、アウトから抜き去っていった。

この間に伊沢は後続を突き放してフィニッシュ。
昨年の最終戦第1レースに続いてトップフォーミュラ通算3勝目を挙げた。
2位に松田、小暮は最終コーナーで並びかけようとする山本を抑えてどうにか3位表彰台をものにした。

なお、このレースがデビュー戦となった2012全日本F3チャンピオンの#7平川亮(KYGNUS SUNOCO TEAM LeMans)は8番手スタートから一時順位を落とすも粘り強く300kmを走りきり、8位入賞で第一歩を記した。
また、昨年に続いてスポット参戦したインディカ-ドライバーの#15佐藤琢磨(TEAM無限)はスタート違反によるドライビングスルーペナルティーの影響もあって15位に終わっている。

スーパーフォーミュラ第2戦の舞台は九州のオートポリス。
6月2日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/14) Race Result Weather:Cloudy Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
140伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E511:28'09.169
220松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K512.345
332小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E512.686
416山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E512.751
51中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K516.800
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K518.829
78アンドレア・カルダレッリTeam LeMansTOYOTA RV8K5125.618
87平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K5130.182
910塚越 広大HP REAL RACINGHONDA HR12E5131.901
1039国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K5138.634
112ジェームス・ロシターPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K5138.947
1238平手 晃平P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K514.599
1341武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E5145.753
143安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K5147.549
15*15佐藤 琢磨TEAM 無限HONDA HR12E511'04.673
1631中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E511'22.351
1762嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset MotorsportsTOYOTA RV8K511'37.175
1811中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E501Lap 
19*18リチャード・ブラッドレーKCMGTOYOTA RV8K501Lap 
---- 以上規定周回数(45Laps)完走 ----
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING) 1'41.665 (2/51) 205.63km/h
  • CarNo.15,18は、2013年全日本選手権スーパーフォーミュラ統一規則第27条7.(スタート違反)により、ドライビングスルーペナルティを課した。

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿フリー走行2回目 トップタイムは#3安田

全日本選手権スーパーフォーミュラ第1戦のフリー走行2回目が4月14日、鈴鹿サーキットで行われ、#3安田裕信(KONDO RACING)が1'40.298でトップ、2番手はスポット参戦の#2ジェームス・ロシター(PETRONAS TEAM TOM'S)だった。

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決勝日を迎えた鈴鹿サーキットも朝から快晴に恵まれ、最高気温は21℃に達すると予想されている。
決勝前のフリー走行は併催のスーパーバイク(JSB1000)の走行に続いて午前9時10分より30分間で行われた。

ところが、コースインが始まって間もなく、今シーズンからダンデライアンに加入した#41武藤英紀のクルマが駆動系のトラブルによりピット出口にストップ。武藤は1周もせずにクルマを降りることになってしまう。
一方、コース上では昨日の予選Q1でノックアウトされた#3安田が開始早々に1'40.298を記録してトップに躍り出ると、同じく予選Q1でクラッシュしてしまい14番手スタートに終わった#2ロシターも2番手につける。3番手には合同テストから好調で今回の予選でも2番手の#32小暮卓史がつけた。

なお、このセッションでは1分40秒台が5人、41秒台が6人、42秒台が6人、43秒台が1人という状況。
決勝レースのペースはだいたいこの辺りかと思われる。
今回は燃料タンク容量の調整は無く、最大で約110L(83kg)の搭載が可能。
周回数は51であるため、不足分の40Lを消費する15,6周から燃料を使い切る35,6周の間でピットストップが行われるものと思われる。
決勝スタートはこのあと午後2時30分だ。

Text : Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿フリー走行2回目結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/14) Free Session #2 Weather:Fine Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
13安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'40.298--208.43
22ジェームス・ロシターPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'40.3180.0200.020208.39
332小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'40.5390.2410.221207.93
411中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'40.7590.4610.220207.48
531中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'40.8120.5140.053207.37
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'41.4061.1080.594206.15
716山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'41.6021.3040.196205.76
87平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K1'41.6311.3330.029205.70
940伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'41.8161.5180.185205.32
1020松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'41.8351.5370.019205.29
1115佐藤 琢磨TEAM 無限HONDA HR12E1'41.8911.5930.056205.17
1239国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'42.0271.7290.136204.90
1338平手 晃平P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'42.2751.9770.248204.40
148アンドレア・カルダレッリTeam LeMansTOYOTA RV8K1'42.4392.1410.164204.07
151中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'42.5222.2240.083203.91
1662嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset MotorsportsTOYOTA RV8K1'42.9382.6400.416203.09
1718リチャード・ブラッドレーKCMGTOYOTA RV8K1'42.9582.6600.020203.05
1810塚越 広大HP REAL RACINGHONDA HR12E1'43.2442.9460.286202.48
-41武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12Eno time---
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿公式予選 伊沢拓也が開幕戦でポールポジションを獲得、Hondaドライバーがフロントローを独占 (HONDA)

  • 2013年4月13日(土)・予選  会場:鈴鹿サーキット(5.807km)  天候:晴れ  気温:16℃(14:00時点) 路面温度:29℃(14:00時点)  コースコンディション:ドライ  観客:2万1000人(主催者発表)

sf130413001L.jpg  4月13日(土)、三重県・鈴鹿サーキットにおいて2013年 全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ開幕戦の公式予選が開催されました。

 昨年までフォーミュラ・ニッポンと呼ばれてきた国内最高峰のフォーミュラカーシリーズは、今年よりスーパーフォーミュラ シリーズと名称を変え、新たなスタートを切ることとなりました。なお、今シーズンの車両規則は昨年までと同様ですが、2014年からはエンジン、シャシーともに新型に置き換えられ、名実ともに新シリーズに切り替わることになります。

 Hondaはこれまでフォーミュラ・ニッポンで用いてきたエンジンをベースに、フリクションロスの低減、圧縮比と吸気効率の最適化、燃料インジェクションの形状見直しなどを実施し、性能の大幅な向上を達成した「HR12E」をスーパーフォーミュラ シリーズに投入します。このエンジンを4チーム8人のドライバーに供給し、2012年に獲得したチームタイトルの防衛に加えて、昨年は僅差で取り逃したドライバーズタイトルも勝ち取ることを目標に2013年シーズンに挑みます。

 今年、Hondaエンジンでスーパーフォーミュラ シリーズに参戦するのは、#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)、#11 中山友貴選手(HP REAL RACING)、#15 佐藤琢磨選手(TEAM 無限)、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)、#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の8人です。このうち、#15 佐藤選手はアメリカで開催されるインディカー・シリーズにも参戦しており、日程の関係で佐藤選手が出場できないレースは小林崇志選手が代わりにエントリーします。

 この日は午前9時5分より1時間にわたってフリー走行を行ったあと、午後1時50分より公式予選が行われました。2013年のスーパーフォーミュラ シリーズでは、第4戦もてぎ大会を除き、予選はすべてノックアウト方式が採用されます。これはQ1、Q2、Q3の3段階で予選を行ってスターティンググリッドを決めるもので、Q1は全ドライバー、Q2はQ1で14番手までに入ったドライバー、Q3はQ2で8番手までに入ったドライバーが出走します。そしてポールポジション(PP)から8番グリッドまではQ3の結果、9番グリッドから14番グリッドまではQ2の結果、15番グリッド以下はQ1の結果に従ってそれぞれ決定します。

 午前中に行われたフリー走行では1分38秒127を記録した#16 山本選手が参加全19人のドライバーの中でトップに立ちました。Honda勢でこれに続いたのは3番手の#40 伊沢選手でタイムは1分38秒214。以下、#32 小暮選手は1分38秒486で5番手、#10 塚越選手は1分38秒542で7番手、#41 武藤選手は1分38秒687で11番手、#15 佐藤選手は1分38秒775で12番手、#31 中嶋選手は1分39秒015で14番手、#11 中山選手は1分40秒136で18番手となりました。

 午後1時50分にスタートしたQ1は、各ドライバーがマシンの感触を確認していた開始6分の段階でアクシデントが発生したため、およそ8分間にわたり赤旗中断となりました。セッション再開後もチェック走行が続けられましたが、残り6分ほどになったところで各ドライバーは次々とニュータイヤを装着し、本格的なタイムアタックを開始しました。ここでトップタイムとなる1分38秒855をマークしたのは#32 小暮選手。さらに3番手に#15 佐藤選手、5番手が#16 山本選手となり、トップ5のうち3人がHondaドライバーによって占められました。これに22番手で続いたのは#10 塚越選手、22番手の#41 武藤選手、22番手の#40 伊沢選手でQ2進出を果たしました。なお、16番手の#11 中山選手と、17番手の#31 中嶋選手は、この段階で決勝のスターティンググリッドが決定しました。

 #32 小暮選手、#15 佐藤選手、#16 山本選手、#10 塚越選手、#41 武藤選手、#40 伊沢選手の6人が参加したQ2では、コースオープンとなった直後に14人のドライバーが続々とアタックを開始する展開となりました。ここでトップに立ったのは1分38秒492をマークした#16 山本選手。そして#15 佐藤選手が2番手となり、TEAM 無限のドライバーがトップ2を独占しました。さらに5番手の#40 伊沢選手と7番手の#32 小暮選手を含む4人がQ3進出を決めました。なお、#10 塚越選手は12番手、#41 武藤選手は13番手となり、決勝では同グリッドよりスタートすることになります。

 Q2と同じ7分間で競われたQ3は、コースコンディションの改善を期待して最初の2分間はだれも出走せず、残り5分となったところで各ドライバーが続々とコースインする展開となりました。ここでは、#40 伊沢選手が1分38秒217を記録してPPを獲得。さらに、#32 小暮選手が1分38秒333をマークして2番グリッドを勝ち取り、Hondaドライバーがフロントローを独占しました。さらに#16 山本選手は1分38秒578で5番グリッド、#15 佐藤選手は1分38秒581で6番グリッドを手に入れました。

 51周で競われる決勝レースは明日4月14日(日)の午後2時30分にスタートが切られます。

坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
 「今シーズンよりタイヤの仕様が変わり、全体的により速いペースで走行できるようになりました。そこでこの速さを生かすため、コーナーの立ち上がりにおける加速の改善を目指して低中速トルクを向上させました。結果としてピークパワーも改善されましたが、今回はこのトルク特性の向上が2コーナーからデグナーコーナーに続くセクションのタイムを短縮に役立ったと考えています。明日のレースは従来よりも50kmほど長い300kmレースなので、より多くの燃料を積んだときのセッティングや燃費などについても考えなければいけません。そのような状況でも柔軟に対応できるよう、これから準備を進めていくことになります。明日はまず1勝を挙げ、そのあとも一つずつ勝利を積み重ねていくことでタイトルを獲得したいと考えています。引き続き、8人のHondaドライバーに熱い声援をお送りください」
伊沢拓也選手(ポールポジション #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「朝のフリー走行の段階ではマシンのフィーリングが悪かったのですが、マシンをあまり大きくは変えずに予選に挑みました。Q1は出走のタイミングが遅れてしまい、アタックができないままQ2を迎えました。Q1でマシンのバランスを確認し、Q2で戦うというステップが踏めず、Q2はヒヤヒヤしていましたが、なんとか通過できました。Q3で1、2コーナーを曲がった際に思ったよりも調子がよかったので、その感覚を信じて走ったことがポールポジションという結果につながりました。また、先週のSUPER GTで一緒に優勝した小暮選手が速かったので、“負けたくない”という思いが僕の方が強かったのだと思います。 マシンのセットアップに関しては心配がないので、明日はスタートさえうまくいけば優勝できるのではないかと思っています」
小暮卓史選手(2番手 #32 NAKAJIMA RACING)
 「フリー走行の時点では、自分がイメージしていたフィーリングと違っており、一からやり直しかと思うほどでした。ただバランスがよく、Q1はトップで終えることができました。Q2ではQ3に向けてセッティングをいろいろと試したのですが、思うようにいかなかったので元に戻しました。Q3では自分の中ではいいフィーリングで走れたので、ポールポジションが獲得できるかと思っていたのですが、伊沢選手がトップにいました。ただ、伊沢選手はSUPER GTのチームメートでもありますし、彼とは切磋琢磨したいので、僕としては久々にこのような争いができてうれしいです」
Text & Photo: HONDA

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿決勝 各クラス上位3人のコメント

優勝 #37勝田貴元(トムス)
f3_r01_r_pc_katsuta 予選の1回目でスピンアウトしてしまい、ベストラップが刻めませんでした。このときにクルマを壊してしまって、時間が無かったのでそのままの状態で2回目の予選を走ったので、タイムが伸び悩んでしまいましたが、お昼の時間にチームの皆さんがクルマを直して下さって、決勝には万全の状態で臨みました。
スタートはイメージ通りにいって、中山選手の加速が鈍かったこともあり、上手く前に出ることが出来ました。その後は集中してミスをしないように心がけて走りました。2回ミスをして追いつかれましたが、他のドライバーも苦しいコンディションの中で走っていたので、最後まで抑え切れたのは良かったと思います。
今年から新しいエンジンを使いますが、チームがプロフェッショナルなので車両に関して不安はありませんでした。
チームに二人いるということも生かしてセッティングも進めていけました。
今回は運もよく、色々決まってトップに立てましたが、明日は今日みたいに上手く行くとは思えません。それでもチャンスがあれば抜きにいきます。落ち着いてレースを運べたらいいと思います。
2位 #36中山雄一(トムス)
f3_r01_r_pc_nakayama このオフは新しいトムスの作った新しいエンジンのテストも順調に進めてこられました。
今日はポールポジションからのスタートでしたが、新型エンジンになってパワーが上がった分、ホイールスピンを気にしすぎて、ストール気味になってしまって出遅れました。
決勝のペースは悪くなかったんですが、前のクルマの後ろにつくとダウンフォースが抜けてしまって、抜くことが出来ませんでした。
明日もポールからのスタートなので、そこでミスをしなければ勝てると思います。全てはスタートに掛かっていると思います。
3位 #8清原章太(HFDP)
f3_r01_r_pc_kiyohara スタートで出遅れてしまい、松下選手が上手く抜いていきましたが、中盤、後半と、おそらくタイヤマネジメントの違いだと思いますが、彼のペースが落ちてきたので抜くことが出来ました。
F3のクルマにまだまだ慣れていなくて、自分の走りに疎かな部分があるので、これからも課題を克服できるように頑張ります。
デビュー戦で表彰台に上がれて正直ほっとしていますが、まだ勝てていないので、勝てるように最善を尽くします。
Nクラス優勝 #23高星明誠(NDDP)
f3_r01_r_pc_takaboshi クルマは調子が良くて、予選では2位のクルマに1秒弱の差を付けられたので良かったです。
スタートでミスをして順位を落としましたが、気負うこと無く抜いていくことが出来ました。そこからは自分のペースを取り戻すことが出来たので、絶対にミスしないでポジションをキープし続けることと、後続を1周あたり1秒ずつ離そうという意識を持って走りました。
明日も持てる力を出し切って走ります。
Nクラス2位 #38ナニン・インドラ・パユーング(トムススピリット)
f3_r01_r_pc_nanin 今週末は自分のベストの走りが出来たのではないかと思います。去年からFCJで走っていますが、F3は全然違ってて、色んな勉強になりました。
今日の予選では1周しかアタックできなくて、ベストな結果を出せませんでした。
今はまだ、他のドライバーとファイトするよりも、自分のベストを尽くして走ろうと思っています。スタートでフライングしないよう、リタイヤしないようにと心がけて、セーフでフェアなレースをしたいです。
Nクラス3位 #30DRAGON(B-MAX)
f3_r01_r_pc_dragon 感無量です。完走することの大切さを皆さんに再認識してもらったレースになりました。
予選で失敗して飛び出してしまい、タイヤを4本駄目にしてしまったので、その後は最後までタイヤを温存するつもりで慎重に走っていたら、ここへ来ることが出来ました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿公式予選 予選上位3人のコメント

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ポールポジション #40伊沢拓也(ダンデライアン)
sf_r01_q_pc_izawa 朝のフリー走行は3番手でしたが、クルマのフィーリングが悪くて、合同テストで36秒台で走った時のイメージが残りすぎてていまいち上手く行かず、攻めると滑ってしまい、何が何だか分からないような状態でした。それでもセッティングは大きく変えずに予選に臨みました。Q1はニュータイヤで出て行ったらタイミングが遅れてアタックできずにQ2を迎える形になって、僕としてはQ1でバランスを確認してQ2へというステップを踏みたかったのに、それができなくてヒヤヒヤしましたがなんとか通って、Q3は多少クルマをアジャストして走りました。1-2コーナー曲がったら思いのほか調子が良かったので、後は信じて頑張りました。先週のGTで一緒に走った小暮選手がずっと速かったので、「彼には負けたくないな」という思いが強かった気がします。
予選2位 #32小暮卓史(ナカジマレーシング)
sf_r01_q_pc_kogure 今日の走り出しから36秒台のイメージは無くて、全然フィーリングが変わっちゃったんですけど、それでも午前中はバランスが良くて、タイムも最後ハーフスピンしなければトップが穫れたと思います。
予選に関してはQ1でトップタイムを出して、Q2はセッティングを変えて試したら駄目だったので、元に戻してQ3を走りました。オーバーステアの出てる場所もあったんですが、自分の中ではタイムアタックはそこそこ決まったんですが、伊沢選手がトップでした。
彼とはGTのチームメイトで、切磋琢磨していきたいと思っていたので、こういう結果になったのは嬉しいです。
予選3位 #19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(チームインパル)
sf_r01_q_pc_oliveira ベースセットは合同テストのままで走り始めましたが、グリップレベルもギヤレシオも今日のコンディションに合っていなかったので、予選Q1,Q2,Q3と徐々にセッティングを詰めながら走りました。
Q3でいけるかな、と思いましたが、まだ理想とはほど遠い状態です。
1位と2位のドライバーはテストの時から速かったので、今日の3位という結果は悪くないと思います。
明日は長いレースになりますが、チームと色々戦略も考えているので自信はあります。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿公式予選 GT開幕戦の優勝コンビがフロントロー独占!ポールポジションは#40伊沢

2013スーパーフォーミュラ第1戦「鈴鹿2&4レース」は、#40伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)が1'38.217のコースレコードを樹立してポールポジションを獲得。予選2位には#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がつけ、先週のスーパーGT第1戦の優勝コンビがフロントローを独占する結果となった。

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公式予選は4月13日午後1時50分よりノックアウト方式で行われた。

予選Q1

ここでは上位14台が次の予選Q2へ駒を進める。走行時間は20分間だ。
気温16℃、路面温度は29℃とまずまずのコンディションだったが、1分36秒台のタイムが続出した合同テストとはグリップレベルが違ったようで、各ドライバーとも朝のフリー走行からセッティングの修正に苦心したようだ。
そうした中、今回WEC第1戦シルバーストーンに出場するアンドレ・ロッテラーに変わってトムスの2号車に起用されたジェームス・ロシターがS字コーナーで激しいクラッシュを起こしたため、開始6分で赤旗中断となってしまった。
ロシターはこの時点で14位に相当するタイムを記録していたが、前後サスペンションとも大破させていたため、ここで走行を終えてしまった。
午後2時4分に走行は再開された。この時点では大半のチームがユーズドタイヤを使用した模様で、ラップタイムもトップの#32小暮ですら1'38.855と、午前中のベストタイムに遠く及ばない状況。
ここでは#3安田裕信、#11中山友貴、#31中嶋大祐、#62嵯峨宏紀、#18リチャード・ブラッドレーの5名が敗退することになった。

予選Q2

赤旗中断の影響でQ2は当初予定より8分遅れの午後2時28分より7分間で行われた。
最初にコースに飛び出していったのはルーキーの#7平川亮。昨年度の全日本F3チャンピオンで合同テストでも好タイムを連発していた平川は、ここでも6番手と健闘、見事デビュー戦にして予選Q3に駒を進めることになった。
インディカ-ドライバーの#15佐藤琢磨も1'38.570の好タイムを記録、一時リーダーボードのトップに躍り出るが、これを上回ってきたのが#16山本尚貴。このセッションは終わってみればTEAM無限の二人が1-2という結果になった。
ここでは#38平手晃平、#39国本雄資、#8アンドレア・カルダレッリ、#10塚越広大、#41武藤英紀が脱落。
しかし9位に終わった平手とトップ山本との差は僅か0.37秒という接戦だった。

予選Q3

ポールポジションを決める最後のアタック合戦は午後2時45分開始。
ここでもタイヤのウォームアップに2周を要し、残り2分を切ったあたりから、たった1周のアタックを行うことになる。
最初にアタックに入ったのは#40伊沢。全ての区間でベストタイムを叩き出し、1'38.217を記録。
結局このタイムを誰も上回ることが出来ず、スーパーフォーミュラ第1戦のポールポジションは伊沢のものになった。
そして2番手には#32小暮がつけ、3番手は#19J.P.デ・オリベイラという結果に。
奇しくもフロントローは先週岡山国際サーキットで行われたスーパーGT第1戦で優勝した#100レイブリックHSV-010を駆ったドライバー二人が占める結果となった。
なお、デビュー戦にしてQ3進出を果たした#7平川は結局このセッションを8位で終え、4列目から明日の決勝をスタートすることとなった。

第1戦決勝は明日午後2時30分より51周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Katsuhiko KOBAYASHI

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿決勝 勝田貴元が総合で、Nクラスでは高星明誠がともに初優勝を飾る

 全日本F3選手権が13日、三重県の鈴鹿サーキットで開幕。第1戦は予選2位からスタートした勝田貴元(トムス)が1コーナーでトップに立つと、そのまま逃げ切り優勝した。2位にはチームメートの中山雄一(同)が、3位には清原章太(HFDP)が入った。

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 鈴鹿サーキットは早朝から快晴に恵まれ、15時20分に第1戦のフォーメーションラップが始まった。

 スタートは予選2位の勝田貴元(トムス)がダッシュ。ストール気味で出足が鈍った中山雄一(同)に並びかけ、インから1コーナーでトップに立った。2位には中山が付け、3位には予選5位から好スタートを切った松下信治(HFDP)が上がり、4位にはチームメートの清原章太(同)、5位に千代勝正(B-MAX)と続く。

 勝田を追う中山は2周目のシケインで勝田を狙うが抜けず、3周目のスプーンでは背後に付けたものの痛恨のコースオフ。2位のポジションは守ったものの勝田との差は逆に開いてしまった。

 その後、勝田は中山を突き放しにかかり中盤では2秒4まで差を広げると、終盤には中山に迫られたもののなんとか逃げ切り12周を走って、F3総合での初勝利をものにした。

 3位でレースを始めた松下は、一時は4位を走る清原との差を2秒近くまで築いたが、タイヤマネジメントの違いで徐々に清原に迫られる。ついに9周目のシケインでテールトゥノーズとなり、ストレートを併走。10周目の1コーナーで清原は松下をインから捉え3位に上がった。

 Nクラスは、クラス2位の小泉洋史(ハナシマ)がスタートで高星明誠(NDDP)をかわしトップに立つがこの小泉にジャンプスタートの裁定が下され、後退。高星が初陣でゆうゆうとF3Nクラス初優勝を飾った。クラス2位には単独走行となったナイン・インドラ・パユーング(トムス・スプリット)が入り、3位にはさらに大きく遅れてDRAGON(B-MAX)が入賞した。

 第2戦は明日10時20分より17周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿決勝結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2013/04/13) Race Results Weather:Fine Course:Dry
ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 1 鈴鹿サーキット 5.807 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
137勝田 貴元PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA TOM'S TAZ311222'54.720
236中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA TOM'S TAZ31120.416
38清原 章太HFDP RACING F312Dallara F312HONDA MF204D124.237
47松下 信治HFDP RACING F312Dallara F312HONDA MF204D125.762
550千代 勝正B-MAX・F312Dallara F312TODA TR-F301126.304
62野尻 智紀TODA FIGHTEXDallara F312TODA TR-F301127.909
723N高星 明誠S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE1235.595
838Nナニン・インドラ・パユーングPIT SPIRIT F307Dallara F307TOYOTA TOM'S 3S-GE1241.222
930NDRAGONB-MAX・F306Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE121'20.077
---- 以上規定周回数 ( 10 Laps ) 完走 ----
-6N小泉 洋史Net Move Hanashima RacingDallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE84 Laps
-11N湯澤 翔平Nova with IMM F306Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE210 Laps
-13吉田 基良B-MAX・F312Dallara F312TODA TR-F301DNS
  • Fastest Lap: CarNo.36 中山雄一(PETRONAS TOM'S F312) 1'53.421 (2/12) 184.32km/h
  • CarNo.6は、2013年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第27条7.(スタート違反)により、ドライビングスルーペナルティを課した。

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿ノックアウト予選総合結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2013/04/13) Knock Out Total Weather:Fine Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineQ1Q2Q3
140伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'40.1551'38.712R1'38.217
232小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'38.8551'38.751R1'38.333
319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'39.246R1'38.674R1'38.546
420松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'39.197R1'38.597R1'38.558
516山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'39.198R1'38.472R1'38.578
615佐藤 琢磨TEAM 無限HONDA HR12E1'39.182R1'38.570R1'38.581
71中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'39.0851'38.847R1'38.630
87平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K1'39.2131'38.7481'38.705
938平手 晃平P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'39.3891'38.860
1039国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'39.3411'38.972
118アンドレア・カルダレッリTeam LeMansTOYOTA RV8K1'39.4721'39.286
1210塚越 広大HP REAL RACINGHONDA HR12E1'39.4781'39.295
1341武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'39.7201'39.798
142ジェームス・ロシターPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'40.225absence
153安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'40.257
1611中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'40.707
1731中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'40.984
1862嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset MotorsportsTOYOTA RV8K1'41.057
1918リチャード・ブラッドレーKCMGTOYOTA RV8K1'41.216
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'38.700)を更新しました。

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿ノックアウト予選Q3結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2013/04/13) Knock Out Q3 Weather:Fine Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
140伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12ER1'38.217--212.85
232小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12ER1'38.3330.1160.116212.60
319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8KR1'38.5460.3290.213212.14
420松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8KR1'38.5580.3410.012212.11
516山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12ER1'38.5780.3610.020212.07
615佐藤 琢磨TEAM 無限HONDA HR12ER1'38.5810.3640.003212.06
71中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8KR1'38.6300.4130.049211.96
87平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K1'38.7050.4880.075211.79
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'38.700)を更新しました。

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿ノックアウト予選Q2結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2013/04/13) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
116山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12ER1'38.472--212.30
215佐藤 琢磨TEAM 無限HONDA HR12ER1'38.5700.0980.098212.08
320松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8KR1'38.5970.1250.027212.03
419ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8KR1'38.6740.2020.077211.86
540伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'38.7120.2400.038211.78
67平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K1'38.7480.2760.036211.70
732小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'38.7510.2790.003211.70
81中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'38.8470.3750.096211.49
---- 以上Q3進出 ----
938平手 晃平P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'38.8600.3880.013211.46
1039国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'38.9720.5000.112211.22
118アンドレア・カルダレッリTeam LeMansTOYOTA RV8K1'39.2860.8140.314210.56
1210塚越 広大HP REAL RACINGHONDA HR12E1'39.2950.8230.009210.54
1341武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'39.7981.3260.503209.48
-2ジェームス・ロシターPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8Kabsence---
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'38.700)を更新しました。

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿ノックアウト予選Q1結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2013/04/13) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
132小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'38.855--211.47
21中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'39.0850.2300.230210.98
315佐藤 琢磨TEAM 無限HONDA HR12E1'39.1820.3270.097210.78
420松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'39.1970.3420.015210.74
516山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'39.1980.3430.001210.74
67平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K1'39.2130.3580.015210.71
719ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'39.2460.3910.033210.64
839国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'39.3410.4860.095210.44
938平手 晃平P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'39.3890.5340.048210.34
108アンドレア・カルダレッリTeam LeMansTOYOTA RV8K1'39.4720.6170.083210.16
1110塚越 広大HP REAL RACINGHONDA HR12E1'39.4780.6230.006210.15
1241武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'39.7200.8650.242209.64
1340伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'40.1551.3000.435208.73
142ジェームス・ロシターPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'40.2251.3700.070208.58
---- 以上Q2進出 ----
153安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'40.2571.4020.032208.52
1611中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'40.7071.8520.450207.58
1731中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'40.9842.1290.277207.01
1862嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset MotorsportsTOYOTA RV8K1'41.0572.2020.073206.87
1918リチャード・ブラッドレーKCMGTOYOTA RV8K1'41.2162.3610.159206.54
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'45.7756.9204.559197.64
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'38.700

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿公式予選 コースレコード続出の中、#36中山がPP獲得!

4月13日、鈴鹿サーキットで行われた2013全日本F3選手権第1戦の公式予選は#36中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)が1'52.032のコースレコードを樹立してポールポジションを獲得したほか、上位3台が従来のコースレコードを上回る好タイムを記録した。

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全日本F3選手権は今シーズンから世界に先駆けて新たなエンジン規定が採用された。(ユーロF3では来シーズンから導入予定)
排気量は2000ccまでと変わらないものの、直噴化され、量産ブロックの仕様義務が無くなり、エアリストリクター径も28mmと従来より2mm拡大されている。
これにより大幅なパワーアップが見込まれ、ラップタイムの向上が期待できる状況となった。
事実開幕前に行われた合同テストでも1分51秒台の驚異的なタイムが出ており、今週末も好タイムが大いに期待された。

そして実際に午前10時20分から行われた公式予選では、計測2周で中山が1'52.032を記録、#37勝田貴元も1'52.179で続き、トムスがフロントローをしめる結果に。
しかし勝田はこのタイムを出した直後に逆バンクでコースオフ、グラベルに捕まってしまう。
更にその先のデグナーでは#30DRAGONも飛び出しており、この2台を回収するために赤旗が提示され、予選は中断されてしまった。
結局、走行は再開されたものの残り時間は3分間と短く、各ドライバーともタイムアップを果たせぬまま予選は終了、中山がポールポジションを獲得。昨年終盤からの連勝記録を6に伸ばす可能性が大いに高まった。
またNクラスは今季FCJよりステップアップを果たした#23高星明誠が1'55.480でトップだった。

第1戦決勝はこのあと午後3時20分より12周で戦われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿フリー走行1回目 上位11名がコースレコード更新!トップは#16山本

2013スーパーフォーミュラ第1戦のフリー走行1回目が4月13日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、上位11名がコースレコードを更新、トップタイムを記録したのは#16山本尚貴(TEAM無限)で1'38.127だった。

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新たにスーパーフォーミュラという名称で開催される2013シーズン。
鈴鹿での開幕戦は恒例の2&4。全日本ロードレースとの併催だ。 
公式予選日は快晴。早朝に淡路島を震源とするM6の地震が発生してスケジュールへの影響が懸念されたが、フリー走行1回目は当初予定通り午前9時05分より1時間で行われた。

シャシー、エンジンは昨年のフォーミュラニッポンそのものではあったが、ブリヂストンタイヤの仕様が変わった影響もあってか、開始早々から各ドライバーとも好タイムを連発、開始わずか15分で#20松田次生が1'38.585とコースレコードを更新してトップに立つ。(従来のレコードは1738.700)
開始19分で#32小暮卓史が1'38.563と一旦は松田を上回ったが、松田は開始28分で1'38.504を記録、更に小暮は1'38.386にタイムアップ。ベテラン二人が周回を重ねるごとにタイムを上げてセッションは進行していく。

そして残り時間が5分を切ったあたりから各ドライバーが予選シミュレーションに入ると、#40伊沢拓也、#10塚越広大、#15佐藤琢磨らもコースレコードを上回るタイムを連発、終わってみればトップの#16山本から11番手の#41武藤英紀までがコースレコードを更新、14番手の#31中嶋大祐までがトップから1秒以内という大接戦で、午後から行われる公式予選が大いに楽しみな展開となった。

公式予選は午後1時50分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿公式予選結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2013/04/13) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2013 ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 1 鈴鹿サーキット 5.807 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
136中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA TOM'S TAZ31R1'52.032--186.60
237勝田 貴元PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA TOM'S TAZ31R1'52.1790.1470.147186.36
38清原 章太HFDP RACING F312Dallara F312HONDA MF204DR1'52.7020.6700.523185.49
450千代 勝正B-MAX・F312Dallara F312TODA TR-F3011'52.7860.7540.084185.35
57松下 信治HFDP RACING F312Dallara F312HONDA MF204D1'53.1411.1090.355184.77
623N高星 明誠S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE1'55.4803.4482.339181.03
76N小泉 洋史Net Move Hanashima RacingDallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE1'56.1144.0820.634180.04
838Nナニン・インドラ・パユーングPIT SPIRIT F307Dallara F307TOYOTA TOM'S 3S-GE1'56.3394.3070.225179.69
911N湯澤 翔平Nova with IMM F306Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE1'57.0675.0350.728178.57
1013吉田 基良B-MAX・F312Dallara F312TODA TR-F3011'57.6335.6010.566177.72
1130NDRAGONB-MAX・F306Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE2'02.46010.4284.827170.71
122野尻 智紀TODA FIGHTEXDallara F312TODA TR-F3012'02.94210.9100.482170.04
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 2'03.53411.5020.592169.23
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'52.778)を更新しました。

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿フリー走行1回目結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2013/04/13) Free Session #1 Weather:Fine Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
116山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12ER1'38.127--213.04
220松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8KR1'38.2020.0750.075212.88
340伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12ER1'38.2140.0870.012212.85
419ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8KR1'38.4310.3040.217212.38
532小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12ER1'38.4860.3590.055212.27
67平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8KR1'38.4870.3600.001212.26
710塚越 広大HP REAL RACINGHONDA HR12ER1'38.5420.4150.055212.15
81中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8KR1'38.5540.4270.012212.12
98アンドレア・カルダレッリTeam LeMansTOYOTA RV8KR1'38.5850.4580.031212.05
1039国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8KR1'38.6400.5130.055211.93
1141武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12ER1'38.6870.5600.047211.83
1215佐藤 琢磨TEAM 無限HONDA HR12E1'38.7750.6480.088211.64
1338平手 晃平P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'38.8100.6830.035211.57
1431中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'39.0150.8880.205211.13
152ジェームス・ロシターPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'39.1591.0320.144210.83
163安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'39.6711.5440.512209.74
1718リチャード・ブラッドレーKCMGTOYOTA RV8K1'40.0401.9130.369208.97
1811中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'40.1362.0090.096208.77
1962嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset MotorsportsTOYOTA RV8K1'40.2852.1580.149208.46
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'38.700)を上回りました。

SUPER GT

SGT:第1戦岡山 ZENT Audi R8 LMS ultra、GTA調整値+40kgにより苦戦を強いられ16位に終わる (HitotsuyamaR)

 Hitotsuyama Racingは4月6~7日に岡山国際サーキットで開催されたSuper GT 第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」において、16位完走を果たしました。2013年は、都筑晶裕 / リチャード・ライアンのコンビを昨シーズンから継続し、マシンを最新型のAudi R8 LMS ultraにスイッチ。マシン名をZENT Audi R8 LMS ultraとし、スーパーGTでは常にチャンピオン争いに名を連ねてきたハンコックタイヤとのパートナーシップのもと、上位進出を目指しより強力な体制でシーズン開幕戦を迎えました。

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4月6日 公式練習 / 公式予選

 3週間前の公式テストではクラス2位のタイムを記録し、チームは開幕戦の目標として表彰台を掲げてきたものの、レースウィークの金曜日に急遽GTAから「GTA調整値」としてZENT Audi R8 LMS ultraのみ+40kgのウエイトを課せられる発表がなされた。レースウィークに入ってからの突然で不本意な発表にドライバー、チームスタッフともに納得のいかない中での開幕戦となった。土曜日、岡山国際サーキットは天気予報通り朝から厚い雲に覆われ、午前中の公式練習開始時には雨が降り始める。今シーズンから使用するハンコックタイヤでのウェット走行は初めてということもあり、エースのリチャードを中心に手際良くセッティングやタイヤ選択を進めていく必要があるが、GTA調整値+40kgは予想以上にマシンへの影響が大きく、マシンバランスはリチャードをもってしても全く定まらない最悪の状況に立たされた。さらには赤旗中断が相次いだことで都筑の走行時間も短くなり、トップからは3.486秒も引き離されたクラス13位で練習走行を終えた。午後2時から予定されていたGT300の公式予選Q1だが、雨脚が強まり10分間遅れて開始された。Q1を担当するリチャードは、ウェットでの実績を持つハンコックタイヤのパフォーマンスを最大限引き出すべく、アタックのタイミングを窺う。しかし、#88Lamborghini、#30Audi、#86Lamborghiniとコースアウトにより赤旗中断のきっかけを作るマシンが相次ぎ、リチャードはアタックのタイミングを見つけ出すことが出来ないままクラス19位で予選を終えることとなった。

  • P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 山野哲也 / 佐々木孝太
  • P2 #3 S Road NDDP GT-R 星野一樹 / 佐々木大樹
  • P3 #11 GAINER DIXCEL SLS 平中克幸 / ビヨン・ビルドハイム
  • P19 #21 ZENT Audi R8 LMS ultra 都筑晶裕 / リチャード・ライアン

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4月7日 決勝レース

 時折突風に見舞われる悪天候の中、約16,000人の観客を迎えた決勝日。レースが開始される午後2時には天候も回復しドライコンディションでの開幕戦決勝レースがスタートした。#21 ZENT Audi R8 LMS ultraのスタートを担当するのはリチャード・ライアン。まずは無難にスタートを決めオープニングラップでポジションを1つ上げたリチャードだが、2周目のヘアピンでイン側から#86 Lamborghiniにヒットされ弾き飛ばされてしまう。このアクシデントでポジションを19位まで落とすも、なんとかコース上に留まりレースを続ける。例のごとくここからの追い上げをリチャードに期待するチームだが、この日のリチャードは追い上げを開始するどころか後方のマシンからの追撃をブロックするのが精一杯。GTA調整値+40kgがマシンバランスを崩し、さらにはタイヤへの負担を大きくしていることが原因であるのは疑いようがない。その後も全くペースを上げることが出来ないリチャードだが、その状況下でも1分33秒台で淡々と走行を続け、34周目、クラス14位でピットイン。後半スティントを都筑に託した。少しでもマシンの状況を改善すべく、都筑はリチャードが使用したものとは別のコンパウンドのタイヤを装着しピットアウト。ライバルの脱落も有り各車ピットストップを終える頃にはクラス12位まで浮上するも、苦しい展開は変わらず徐々にポジションダウン。クラス16位までポジションを落として開幕戦レースを終えた。

  • P1 #11 GAINER DIXCEL SLS 平中克幸 / ビヨン・ビルドハイム
  • P2 #4 GSR 初音ミク BMW 谷口信輝 / 片岡龍也
  • P3 #87 ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3 山内英輝 / 吉本大樹
  • P16 #21 ZENT Audi R8 LMS ultra 都筑晶裕 / リチャード・ライアン
チーム代表 一ツ山幹雄
 「正直なところ、シーズンオフから公式テスト後までチームにあった高いモチベーションはこの開幕戦の前日で消えてしまいました。GTA調整値+40kgで全て台無しです。リチャードとは今年のことについては昨年のJAF GPでほぼ話し終えていました。そして年末には実際に彼と契約を済ませていました。GT500という選択肢もあった彼が、Hitotsuyama Racingを優勝させたい。チャンピオンになれるだけのポテンシャルがあるから。と言ってまだまだGT500の可能性がある中で契約書にサインしてくれたのです。それから新車を用意し、タイヤも実績のあるハンコックタイヤと契約することができました。さらに、チーム内のコミュニケーションを大事にし、より効率化を図るために、メンテナンスも鬼木監督が自ら立ち上げたメンテナンス会社に変更しました。ドライバーラインナップ以外は大改革して臨んだ岡山公式テストでクラス2位のタイムを残しました。さて開幕戦頑張ろう。そんな矢先に書類一枚の通達で40kg積みなさい、ですからね。でもネガティブなことばかり言っていても仕方ないので、今置かれた状況でベストを尽くしていきます。ハンコックタイヤもAudiに合わせこんでいけばもっともっとポテンシャルは上がるはずですし、とにかくハンコックの皆さんはポジティブです。第2戦富士ではもっと良いところを魅せられるように努力します。宜しくお願い致します。」

 第2戦富士は4月28日~29日に富士スピードウェイにて開催されます。引き続き、皆様からの沢山のご支援・ご声援をお待ちしております。

Offcial Facebook page of Hitotsuyama Racing.
http://www.facebook.com/pages/Hitotsuyama-Racing/202417599846736

Hitotsuyama Racing Press release

SUPER GT

SGT:第1戦岡山フォトギャラリー(決勝日)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山 GAINER DIXCEL SLS、2年連続開幕優勝を飾る (GAINER)

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2013年4月6日(土曜日) 曇り/雨
  • 公式練習:9:00~10:40 気温:17度・天候:曇/雨・路面状況:ドライ/ウエット
  • ノックアウトQ1:14:00~14:15 Bjorn Wirdheim 気温:13度・路面温度:15度・天候:雨・路面状況:ウエット
  • ノックアウトQ2:15:20~15:30 平中 克幸 気温:14度・路面温度:15度・天候:雨・路面状況:ウエット

 全日本GT選手権から数えて今年で20年目を迎えるSUPER-GT。開幕は昨年と同じ岡山国際サーキットで開催された。今回は爆弾低気圧の影響で暴雨風予報で、予報は外れることなく土曜日は雨、日曜日は風に悩まされるレースとなった。

 GAINERは本年度より2台体制になり、ドライバーもエースカーの11号車に平中克幸をAドライバーに起用、昨年まで500クラスで走行し、国際F3000選手権のシリーズチャンピオンにも輝いたことのあるビヨン・ビルドハイムが新規加入した。10号車には長年GAINERのエースとして君臨してきた田中哲也と、2008年に田中哲也とコンビを組んでいた植田正幸が復帰。マシンも悲願のチャンピオン獲得に向けてMercedes-Benz SLS AMG GT3にスイッチした。シーズン前から11号車は何度となくタイヤテスト、ブレーキテストを行い、岡山には万全の体制で乗り込んできた。

 金曜日朝から空は黒い雲に覆われ、今にも雨が落ちてきそうだ。走行開始はドライで走れたものの、ポツポツと雨が落ちてきて、開始20分では既に路面はウエット。平中から走行を開始していたが、路面が不安定だった為一旦ピットで待機。その後ウエットタイヤで走行を再開。

 アンダーステアがきつい様で、足回りを調整しながら走行を続ける。その後ビヨンに変わり、4度の赤旗を挟み走行は終了した。

gt_r01_g11_02.jpg  今年の予選は全戦Q1とQ2のノックアウト方式が採用される。雨と風の影響で10分遅れの14時10分から15分間のQ1が開始。まずQ1を担当するのはビヨン。開始早々にモスエスでコースアウトするマシンが発生。赤旗中断となる。再開された後の計測2周目に1分48秒460のタイムで暫定トップへ。しかしGT-Rに更新され後退。計測4周目に1分45秒465で3番手に付ける。その後再びコースオフしスタックしたマシンが出たため赤旗に。残り3分で再びコースへ。しかし1周もしないうちに再びスピンして止まるマシンがあり赤旗が提示され、この時点でQ1は終了し11号車はQ2に進出を決めた。

 雨が激しさを増し、35分遅れでQ2が開始。Q2は13分間で行われる。平中がポールを目指してコースへ。平中は徐々にタイムを上げていき、3周目には1分42秒295のタイムで計時のトップに名前を載せる。

 このままのポジションを期待したが、No.61 BR-Zが驚異的なタイムでポールを奪取。暖まりを考えユーズドタイヤでアタックしていた為か、その後平中はタイプアップすることが出来ず、明日のグリッドは3番手の位置からのスタートとなった。

Bjorn Wirdheimコメント
 今日は良かった。コンディションは非常に難しかったが、チームが良いマシンを仕上げてくれて僕自身良いパフォーマンスを予選で出すことが出来ました。雨の中思うように走ることが出来、良かったと思います。
平中 克幸コメント
 狙うはポールポジションだったのですが、BR-Zが思いの外速くて、あのタイムは見えない状態でした。僕らが今できる限りのことは出来たんじゃないかと思います。明日のレースはドライになりそうなので、今年のシーズン前のテストでもかなり走り込んでデータも取れているので、それをしっかり見直して、明日の決勝に臨みたいと思います。
2012年4月7日(日曜日)
  • フリー走行:9:15~9:45 気温:9度・天候:晴・路面温度:15度・路面状況:ドライ/ウエット
  • 決勝82周(78周):14:00~ 気温:10度・天候:晴/曇/雨・路面温度:21度・路面状況:ドライ/ウエット

gt_r01_g11_03.jpg  朝にはまだ霧雨のような雨が降っていたが、走行開始頃には日差しが差してきていた。まずビヨンからウエットタイヤで走行を開始。 決勝シミュレーションも行い平中へ。この時点で徐々に路面は乾き初めドライタイヤに履き替えて再びコースへ。このセッションは4番手で走行を終えた。

gt_r01_g11_05.jpg  決勝はドライ路面でスタートした。スタートを担当したのはビヨン。スタートもミス無く3番手で1コーナーに消えていく。ペースの上がらないNo.61 BR-ZをまずNo.3 GT-Rが1周目にパス、続いてビヨンも3周目の1コーナーでパス。前を行くNo.3を追いかける。

 差を周回毎に詰めていき、ペースの落ちてきた11周目のアウトウッドでインをさし、トップに浮上。そこからビヨンのペースは落ちることなく1分31秒台から32秒台のペースを守り、47周目にピットへ。前の周に入った10号車が接触によるドアトラブルに見舞われまだピットから離れていなかったが、10号車のメカニックが急いでマシンをピット内に納め、通常通りに11号車のピット作業を終え、平中をコースに送り出す。

 2番手にはNo.4 BMWが迫っていたが、素早いピット作業と、ビヨンが20秒近くのビハインドを持って平中にバトンを渡してくれていたので、8秒合った差もNEWタイヤでのアウトラップには5秒まで縮められてはいたものの、その後徐々に引き離し、66周目には23秒差まで広げていた。最終的には11秒の差を持って2年連続開幕戦でトップチェッカーを受けた。

平中 克幸コメント
 このシーズンオフで凄くテストをすることが出来て、そのデーターが今日のレースに生きたことが勝因だと思います。DUNLOPさんにもTeamに感謝しています。ビヨンもファーストスティントで、凄く良い走りをしてくれたので、本当に楽に自分のスティントを走ることが出来ました。昨年に続いて開幕戦優勝が出来て本当に良かったです。今年は失速することなく、チャンピオンシップをリードしていけたら良いですね。
Bjorn Wirdheimコメント
 今日はパーフェクトなレースが出来ました。僕はスタートを担当しましたが、DUNLOPさんのタイヤは素晴らしく、自分のスティントの最後でも同じように走ることが出来ました。ピット作業もチームはパーフェクトでした。平中のスティントもパーフェクトでした。今日のレースは本当にハッピーでした。GAINERで初めてのレースを優勝で飾ることが出来て本当に良かった。

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Text & Photo: GAINER

SUPER GT

SGT:第1戦岡山 GAINER Rn-sports DIXCEL SLS、接触によるトラブルを乗り越え安定した走りで次戦に期待! (GAINER)

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2013年4月6日(土曜日) 曇り/雨
  • 公式練習:9:00~10:40 気温:17度・天候:曇/雨・路面状況:ドライ/ウエット
  • ノックアウトQ1:14:00~14:15 田中 哲也 気温:13度・路面温度:15度・天候:雨・路面状況:ウエット
  • ノックアウトQ2:15:20~15:30 植田 正幸 気温:14度・路面温度:15度・天候:雨・路面状況:ウエット

gt_r01_g10_01.jpg  全日本GT選手権から数えて今年で20年目を迎えるSUPER-GT。開幕は昨年と同じ岡山国際サーキットで開催された。今回は爆弾低気圧の影響で暴雨風予報で、予報は外れることなく土曜日は雨、日曜日は風に悩まされるレースとなった。

 GAINERは本年度より2台体制になり、ドライバーもエースカーの11号車に平中克幸をAドライバーに起用、昨年まで500クラスで走行し、国際F3000選手権のシリーズチャンピオンにも輝いたことのあるビヨン・ビルドハイムが新規加入した。

 10号車には長年GAINERのエースとして君臨してきた田中哲也と、2008年に田中哲也とコンビを組んでいた植田正幸が復帰。マシンも悲願のチャンピオン獲得に向けてMercedes-Benz SLS AMG GT3にスイッチした。10号車は3月末にマシンが到着し、シェイクダウンを行って開幕戦に臨んだ。

 金曜日朝から空は黒い雲に覆われ、今にも雨が落ちてきそうだ。走行開始はドライで走れたものの、ポツポツと雨が落ちてきて、開始20分では既に路面はウエット。田中から走行を開始していたが、路面が不安定だった為一旦ピットに戻る。その後ウエットタイヤで走行をすぐに再開。リアウイング等調整しながら走行を続ける。その後植田に変わるが、雨が激しくなり、4度の赤旗を挟み走行は終了した。

 今年の予選は全戦Q1とQ2のノックアウト方式が採用される。雨と風の影響で10分遅れの14時10分から15分間のQ1が開始。

 まずQ1を担当するのは田中。 少し間をおいてからアタック開始。しかし早々にモスエスでコースアウトするマシンが発生、赤旗中断となる。

 再開された後の計測3周目に1分48秒067のタイムで暫定5番手。Q2には上位13台が進める。その後再びコースオフしスタックしたマシンが出たため赤旗に。残り3分で再びコースへ。しかし1周もしないうちに再びスピンして止まるマシンがあり3度目の赤旗が提示され、この時点でQ1は終了し10号車はQ2に7番手で進出を決めた。

 雨が激しさを増し、35分遅れでQ2が開始。Q2は12分間で行われる。植田に上位ポジションを獲得すべく期待が掛かる。植田は徐々にタイムを上げていき、一旦は6番手のポジションだったが、最終的には9番手のグリッドからのスタートとなった。テストもほとんど出来なかった中では、上出来といえるかもしれない。

植田 正幸コメント
 哲也さんと組むのが4年ぶりで、久しぶりにトップドライバーと組めるのを楽しみにしていました。今回の雨は酷かったのですが哲也さんが7番手をキープしてくれたので、そのポジションは下げたくなかったのですが、慎重になりすぎて9番手まで落としてしまいました。シングルで収まったので、明日の決勝は頑張って哲也さんのポジション守り、それ以上の走りをしたいと思っています。
田中 哲也コメント
 コンディションが不安定な中、準備もしっかりと出来ていない中、シングルポジションに入れたって事は良かったかな。決勝では着実に行って、出来たら表彰台を狙える感じで、走りたいと思っています。シーズン序盤なので無理しないで良い成績を残して行きたいと思っています。
2012年4月7日(日曜日)
  • フリー走行:9:15~9:45 気温:9度・天候:晴・路面温度:15度・路面状況:ドライ/ウエット
  • 決勝82周(77周):14:00~ 気温:10度・天候:晴/曇/雨・路面温度:21度・路面状況:ドライ/ウエット

gt_r01_g10_04.jpg  朝にはまだ霧雨のような雨が降っていたが、走行開始頃には日差しが差してきていた。まず田中からウエットタイヤで走行を開始。車高以外はほぼドライセットのままで走行。その後決勝シミュレーションも行い植田へ。難しい路面コンディションの中、30分の走行は終了した。

 決勝はドライ路面でスタートした。スタートを担当したのは田中。スタートもミス無く9番手で1コーナーに消えていく。4周目に前を行くNo.0 Porscheをアウトウッドでインをつき交わそうとしたところ、それよりさらにイン側にむりやり頭を入れてきたNo.48 GT-Rに挟まれる形でハーフスピン。大きく順位を落としてしまう。

 田中は少しでも前のポジションで植田に繋ごうと、前車をパスしていき順位を上げていく。36周目には11番手までポジションを上げ、ルーティーンのピットタイミングを待つ。

 45周目に植田と交代するべくピットへ。確実にピット作業を終えるかと思われた時、接触による破損がドアに見つかり、ガルウイングのドアが脱落してしまうトラブルが発生。11号車がルーティーンの為ピットに戻ってくるため、急いでマシンをピット内へ。

 応急修理を行い植田を送り出す。この時点で既に3分近くのロスタイムを要してしまい、表彰台の夢は潰えてしまった。しかし、少しでも前のポジションを獲得するべく、植田の激走が始まる。50秒以上差が開いていたNo.5 F458を15周でパス。続いてNo.21 AUDIも13秒差だったが、5周でパス。

 続いて前車のNo.30 AUDIを追いかけようとするが、その差は20秒あり、残り3周ではさすがに届かず、15番手でチェッカーを受けた。今回の激走で、10号車、11号車共に表彰台に登る日もそう遠くはないかも知れない。

田中 哲也コメント
 スタートはまぁまぁでしたが、僕が0号車をパスしにいこうとしたときに、GT-Rがインから入ってきて接触してしまい、大きく順位を落としてしまいました。その後はそんなにペースも悪くなく車のバランスも悪くなく走れていたので、その接触が非常に残念です。車は良かったので、次は今回以上の成績を残せるように頑張ります。
植田 正幸コメント
 哲也さんがアクシデントに巻き込まれ、車にもダメージを被ってしまいましたが、タイヤも良くラップ的には安定して走れたので、次回は表彰台目指して頑張ります。
Text & Photo: GAINER

SUPER GT

SGT:第1戦岡山フォトギャラリー(予選日)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)が激戦を制して開幕戦で優勝、Hondaは1-2フィニッシュ! (HONDA)

  • 2013年4月7日(日)・決勝  会場:岡山国際サーキット(3.703km)  天候:曇りのち晴れ 気温:8℃(15:00時点)  路面温度:18℃(15:00時点)  コースコンディション:ドライときどきセミウエット 観客:1万6000人(主催者発表)  周回数:81周

gt130407002L.jpg  4月7日(日)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて、2013 オートバックス SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300KM RACE」の決勝レースが行われました。

 ウエットコンディションの中で行われた昨日の公式予選では、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中嶋大祐組)が2番手に入ってフロントローを獲得。さらに#17 KEIHIN HSV-010(塚越広大/金石年弘組)が5番グリッド、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)が6番グリッドと、Honda勢はトップ6に3台のHSV-010 GTを送り込むことに成功しました。さらに#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/松浦孝亮組)は8番グリッド、#18 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)は9番グリッドを手に入れ、岡山国際サーキットにおけるHSV-010 GTの優位性を証明しました。

 昨日から今日にかけて、台風並みの強い低気圧が日本列島を横切った影響で、決勝レースが行われた本日は、冷たい風が吹き続ける一日となりました。また、上空で強い風が吹いているために空模様の変化も早く、晴れていたかと思えば曇り、さらには時折り雨がぱらつくという不安定な天候となりました。

 午前9時15分から30分間にわたって行われた今朝のフリー走行は、最初のうちはウエットでしたが、セッション後半になるに従って乾いていく難しい路面コンディションとなりました。このため多くのマシンはセッション前半をウエットタイヤで、後半をスリックタイヤで走行しました。

 ここで決勝に向けての最終調整を行ったHonda勢は、#18 ウイダー モデューロ HSV-010の8番手を筆頭に、#32 EPSON HSV-010は11番手、#17 KEIHIN HSV-010は12番手、#100 RAYBRIG HSV-010は14番手、#8 ARTA HSV-010は15番手となるタイムを記録しました。ただし、ライバル勢との差は小さく、決勝ではどれだけ長く安定したペースを保てるかどうかで、勝敗が決すると予想されました。

 決勝でのスターティングドライバーには、#8 ARTA HSV-010はファーマン選手、#17 KEIHIN HSV-010は金石選手、#18 ウイダー モデューロ HSV-010は山本選手、#32 EPSON HSV-010は道上選手、#100 RAYBRIG HSV-010は伊沢選手がそれぞれ起用されました。

 午後2時に決勝レースに向けたフォーメーションラップが始まりましたが、#32 EPSON HSV-010に乗る道上選手が1コーナーで軽いコースアウトを喫したため、少し遅れて隊列に戻る形になりました。このため、主催者はフォーメーションラップをもう1周行って隊列を整えた上でスタートを切ることを決めます。これにともない、決勝レースの周回数は予定よりも1周少ない81周となりました。

 2周のフォーメーションラップを終えたところでグリーンランプが点灯し、81周のレースが幕を開けました。ここで#32 EPSON HSV-010の道上選手は2番手のポジションを守る一方、#17 KEIHIN HSV-010の金石選手と#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手は早々と2台のライバルを攻略。そろってポジションを2つ上げ、それぞれ3番手と4番手となってオープニングラップを終えます。これにより、2番手から4番手までがHSV-010 GTで占められる状況となりました。さらに、#18 ウイダー モデューロ HSV-010の山本選手もポジションを2つ上げて7番手となりましたが、ウォームアップに時間のかかるハードタイヤを装着した#8 ARTA HSV-010のファーマン選手は15番手へと後退しました。

 #18 ウイダー モデューロ HSV-010は序盤から積極的なドライビングで前を走るライバルを追い詰めていきます。そして3周目にその差を0.5秒とすると、5周目にはライバルの攻略に成功し、5番手となります。一方、路面コンディションとタイヤがマッチしない#32 EPSON HSV-010はペースが上がらず、レース序盤で#17 KEIHIN HSV-010、#100 RAYBRIG HSV-010、#18 ウイダー モデューロ HSV-010の3台に進路を譲る形となり、自らは6番手となります。

 #17 KEIHIN HSV-010、#100 RAYBRIG HSV-010、#18 ウイダー モデューロ HSV-010の3台は、互いに接近戦を繰り広げながらトップを走るライバルを追い詰めていきます。そして5周目に3.7秒だったトップと#17 KEIHIN HSV-010の差は、10周目には2.1秒差まで縮まりますが、思うようにライバルを追い詰めることができません。このため4台の戦いは一時的にこう着状態に陥ります。そのあと、15周目には#18 ウイダー モデューロ HSV-010と#100 RAYBRIG HSV-010がポジションを入れ替え、#18 ウイダー モデューロ HSV-010が3番手、#100 RAYBRIG HSV-010が4番手となります。さらに37周目には#32 EPSON HSV-010が周回遅れと接触してスピンし、8番手から11番手に順位を落としました。

 これと前後して各マシンは次々とピットに入り、タイヤ交換、燃料補給、ドライバーチェンジを行います。GT500クラスでは、ほとんどのチームが45周目までにピットストップを終えましたが、耐久性に優れるハードタイヤを装着した#8 ARTA HSV-010はピットストップするタイミングをだれよりも遅らせ、45周目にはトップに浮上。自らがピットストップを行った47周目まで首位を快走することとなりました。

 GT500クラスの全車がピットストップを完了し、山本選手から交代したマコヴィッキィ選手が乗る#18 ウイダー モデューロ HSV-010が、Honda勢でトップとなる2番手へと浮上しました。これに続く3番手は小暮選手の#100 RAYBRIG HSV-010で、以下、塚越選手の#17 KEIHIN HSV-010が4番手、松浦選手の#8 ARTA HSV-010は10番手、レース前半にアクシデントに巻き込まれた中嶋選手の#32 EPSON HSV-010は11番手を走行していました。

 トップを走るライバルと#18 ウイダー モデューロ HSV-010の差は、48周目に4.3秒だったのが52周目には5.5秒まで広がります。しかし、ここからマコヴィッキィ選手は反撃に転じ、62周目には3.0秒まで詰めます。さらに、3番手と4番手を走る#100 RAYBRIG HSV-010と#17 KEIHIN HSV-010も、次第に#18 ウイダー モデューロ HSV-010との差を詰めていきます。そして65周目には#18 ウイダー モデューロ HSV-010、#100 RAYBRIG HSV-010、#17 KEIHIN HSV-010の3台がわずか0.4秒の間隔で走行する接近戦となり、同じHonda勢で緊張感あふれるバトルを展開します。あわや接触かと思われる状況が何度も訪れましたが、3名のドライバーはあくまでもフェアプレーに徹し、実際に接触することはありません。一時、0.1秒差となった#18 ウイダー モデューロ HSV-010と#100 RAYBRIG HSV-010のギャップは、マコヴィッキィ選手の奮闘により67周目には0.7秒まで広がります。ところが、その直後のアトウッドカーブで#18 ウイダー モデューロ HSV-010がスピン。すぐに態勢を立て直してレースに復帰したものの、4番手へと後退してしまいます。これにともない、#100 RAYBRIG HSV-010は2番手、#17 KEIHIN HSV-010は3番手に浮上。2台はテールトゥノーズとなって、トップの追撃を再開しました。

 68周目に3.6秒だった#100 RAYBRIG HSV-010とトップとの間隔は、70周目には2.8秒となり、73周目には0.3秒まで縮まります。このあと、#17 KEIHIN HSV-010を含めた3台は手に汗握るドッグファイトを繰り広げました。そして、#100 RAYBRIG HSV-010が一瞬の隙をついてライバルの攻略に成功すると、直ちに#17 KEIHIN HSV-010もこれに追随。77周目には#100 RAYBRIG HSV-010がトップ、#17 KEIHIN HSV-010が2番手となり、Hondaの1-2態勢となりました。

 2番手の#17 KEIHIN HSV-010に乗る塚越選手は最後まであきらめずに、小暮選手が乗る#100 RAYBRIG HSV-010を追走。最終ラップには、目の前を走る周回遅れがスピンし、#100 RAYBRIG HSV-010に接触した影響で、#17 KEIHIN HSV-010が並びかける一幕もありましたが、最終的には小暮選手がトップを守りきって#100 RAYBRIG HSV-010が優勝。チームクニミツとしては2006年以来の優勝を飾りました。さらに#17 KEIHIN HSV-010が2位となり、Hondaは開幕戦で1-2フィニッシュを成し遂げました。なお、#18 ウイダー モデューロ HSV-010は最終ラップに1つ後退して、5位でフィニッシュ。#8 ARTA HSV-010は9位、#32 EPSON HSV-010は11位でチェッカーフラッグを受けました。

 この結果、ドライバー部門のタイトル争いでは#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢拓也/小暮卓史組が20点を獲得してトップに立ち、#17 KEIHIN HSV-010の塚越広大/金石年弘組は15点で2番手。そして#18 ウイダー モデューロ HSV-010の山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組は6点で5番手、#8 ARTA HSV-010のラルフ・ファーマン/松浦孝亮組は2点を手に入れて9番手につけています。

 一方、GT300クラスは、昨日の公式練習中にクラッシュした影響で公式予選に出走できなかった#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)がメカニックの懸命な修復作業によって決勝への出走を果たし、2台のHonda CR-Zで挑みました。

 決勝レースは、#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)が20番手、#55 ARTA CR-Z GTが25番手からスタート。#16 MUGEN CR-Z GTは安定した走りでばん回し、7位でフィニッシュ。#55 ARTA CR-Z GTも12位完走にこぎ着けました。

 第2戦は4月28、29日に富士スピードウェイで開催されます。

コメント
松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
 「今朝のフリー走行ではドライコンディションで好タイムを記録することができ、大きな手応えをつかみましたが、ライバルがどのようなタイヤを使い、それらをどれくらい長くもたせることができるかが読みきれなかったため、この点が勝敗を分けることになると考えていました。結果的に、#100 RAYBRIG HSV-010と#17 KEIHIN HSV-010の装着したタイヤがライバルを上回る安定性を発揮したため、開幕戦で1-2フィニッシュを果たすことができました。3年ぶりのタイトル奪還に向けて最高の滑り出しを切れたと素直に喜んでいます。そのほか、5台のHSV-010 GTがそろって高いパフォーマンスを発揮したことは開発の方針が正しかったことを証明するものであり、この点についても満足感を覚えています。次戦はストレートスピードが勝敗を分ける富士スピードウェイでの開催となりますが、HSV-010 GTらしい戦いで好成績を狙っていきます。引き続き5台のHSV-010 GTに熱い声援をお送りください」
伊沢拓也(優勝 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「小暮選手が今シーズンからパートナーとなりましたし、オフの間にがんばってマシンを開発してくれて、みんなの思いがこの結果につながったと思います。僕自身、昨年の開幕戦ではあと一歩のところで優勝に手が届かなかったですし、GT500クラスの中ではチームクニミツがいちばん勝利から遠ざかっているチームということでプレッシャーも感じていたので、今回の優勝は“うれしい”のひと言です」
小暮卓史(優勝 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「今シーズンからチームを移籍し、SUPER GTでは初めての移籍ということもあって、1年目みたいですべてが新鮮な気持ちです。伊沢選手という速いドライバーもいて、チャンピオンを狙える環境を整えてもらい、周りの思いも後押ししてくれました。今日のレースはいろいろとありましたが、最後には勝ててよかったです。ただ、これで安心するのではなく、HSV-010 GTにとって最後のシーズンなので、絶対にチャンピオンを取って、周囲の人たちに恩返しをしたいです」
塚越広大(2位 #17 KEIHIN HSV-010)
 「Hondaマシンの1-2をサポートすることができて本当によかったです。オーバーテイクのシーンでは、小暮選手がライバルのマシンを抜きにいったので、それに付いていかないと逃げきられると思い、ずっと隙を狙っていました。マシンの調子もよいので、どのコースでも今回のようなトップ争いをし、シーズンを見越して取りこぼしのないように次戦からも戦っていければと思います」
金石年弘(2位 #17 KEIHIN HSV-010)
 「前半からペースがよく、ライバルのマシンに追いつきながらも、なかなか抜くことができない状況が続きました。なるべく引っ張れるだけ引っ張ったのですが、そのうちにタイヤがきつくなってしまい、あとは塚越選手に任せて祈るのみでした。チームのモチベーションも高いですし、このままの流れで次戦もがんばっていきたいと思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山 SUPER GT開幕。後方からの追い上げ惜しくも届かず、立川祐路/平手晃平組LEXUS SC430が4位 (TOYOTA)

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12番手スタートから追い上げ4位でフィニッシュした
ZENT CERUMO SC430 38号車

 SUPER GTの2013年開幕戦となる第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が4月6日(土)、7日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。

 今季はJGTC時代から数えると20年目というシリーズにとって節目となるシーズン。また来季より車両やエンジンの規則が大きく変わるため、現行規則の車両による最後のシーズンとなる。GT500クラスのLEXUS勢は若干ドライバーとチームの変更はあったが、5チーム6台のLEXUS SC430が2009年以来のチャンピオン奪還を目指す。

 GT300クラスには、2シーズン目となるハイブリッド・レーシングカー、トヨタ プリウスが出場した。

◆予選◆

 4月6日(土)の予選は、春の強い低気圧の影響を受け、大荒れの天候の下で行われた。  午後2時から予定されていた予選セッションは、降雨のために10分スタートが順延。先に行われたGT300クラスのQ1でコースアウトやスピンによる赤旗中断が続発し、午後2時15分からの予定だったGT500クラスQ1は、午後3時からと大きく遅れて開始された。

 ヘビーウェットのコンディションながら、前半はコースオフなどもなくセッションは進んでいったが、終盤に入ると各車Q2進出へ向けペースアップ。残り5分となったところで、6番手につけていた石浦宏明がドライブするDENSO KOBELCO SC430 39号車が1コーナーでコースアウト。赤旗中断となり、赤旗の原因を作ったとして39号車は無念のタイム抹消。最後尾スタートとなってしまった。

 残り5分でセッションが再開されると、各車ラストアタックでめまぐるしく順位が入れ替わる展開に。SC430勢では荒聖治がアタックしたWedsSport ADVAN SC430 19号車が4番手につけたものの、他の車両はタイムを伸ばせず、10番手以降にKeePer TOM'S SC430 37号車、ENEOS SUSTINA SC430 6号車、ZENT CERUMO SC430 38号車、PETRONAS TOM'S SC430 36号車が続くこととなり、5台が無念のQ1敗退。

 その後、天候は更に悪化し、GT500クラスのQ2はキャンセルに。19号車は2列目4番手グリッドから7日(日)の決勝レースをスタートすることとなった。

 GT300クラスでは、Panasonic apr PRIUS GT 31号車が好走を見せたものの、アタックラップ中にコースアウト車両が発生し赤旗が振られてしまうという不運にも見舞われ、惜しくも一つ届かず、上位13台によるQ2進出はならず。14番手グリッドから決勝に挑む。

◆決勝◆

 7日(日)の決勝日は、朝のフリー走行開始時点では若干雨がぱらついたものの、午後2時の決勝スタート時には完全なドライコンディション。しかし、気温は11度、路面温度は21度と低く、各車タイヤを暖めるのに苦労することとなった。

 82周の決勝レースへ向けたフォーメーションラップが開始されると、いきなりコースアウトする車両が発生。フォーメーションラップは1周延長され、決勝は81周で競われる形でスタートが切られた。

 LEXUS勢最上位グリッドの19号車はペースが上がらず、1周目で10位まで後退。10、12番手と後方グリッドスタートの37、38号車がこれをかわして8,9位へとポジションを上げると、14番手スタートの36号車も続き、中団グループでSC430同士の激しいバトルを展開した。

 今季SUPER GTデビューとなり、中嶋一貴のパートナーとして36号車のスタートを担当したジェームス・ロシターは、13番手スタートから着実にポジションを上げ、38号車の平手晃平と7位争いを展開していたが、7周目にパスしようとした際に接触。ホイールを痛め、緊急ピットイン。上位争いから脱落してしまった。

 38号車は前を行く37号車を15周目にパスし、6位浮上。最後尾スタートの39号車も石浦宏明が好走を見せ、16周目に38号車に続く7位まで順位を上げた。

 1周が短い岡山で、次々に現れる周回遅れをかわしながら前を追う38号車は、中盤に入ると前走車との差を詰めていき、一時は13秒近くあった5位との差を6秒近くまで短縮。

 36周目、37号車が先陣を切ってピットへ向かうと、次々に各車ピットへ。38号車は最後までピットインを引っ張り、44周目には一時的に首位浮上。45周目にピットインし、立川祐路へとドライバー交代すると、実質4位でコースへと復帰した。

 ピットアウト直後はタイヤが暖まらず、各車アウトラップで大きくペースダウンを強いられる状況となり、38号車も一つポジションダウン。38号車が5位、39号車が6位、37号車が8位、6号車が9位で後半戦での更なるポジションアップを目指した。

 今季全く新しい体制での参戦ながら、前半好走を見せたアンドレア・カルダレッリから伊藤大輔へと交代し、8位につけていた37号車だったが、ピット作業時の違反により痛恨のドライブスルーペナルティを受けることとなり、10位に後退。

 終盤になると雲が厚くなり、雨もぱらつき始めたがタイヤを交換するほどではなく、そのままレースは進行。難しいコンディションの下でも攻め続けた38号車は、ファイナルラップに前走車をパスし、4位に浮上。表彰台には惜しくも届かなかったが、12番手スタートから見事4位まで順位を上げてチェッカーを受けた。

 その後方では、追い上げてきた6号車が、ファイナルラップの最終コーナーで39号車と接触しながらもこれをパス。6号車が7位、39号車が8位でポイント獲得を果たした。

 GT300クラスでは、14番手スタートの31号車が序盤に11位まで順位を上げたが、9周目にトラブルに見舞われピットロード入り口でにストップ。無念のリタイアに終わった。

ZENT CERUMO SC430 38号車 ドライバー 立川祐路:
 予選があの結果だったので、それを考えれば、ここまで順位を上げることができたのは、予想以上の結果で満足している。スタートから、平手が追い上げてくれたことと、クルマの調子がとても良かったので、結果に繋がった。もし予選がうまく行っていれば、もっと上位で優勝争いに絡むことができていたと思う。とりあえず開幕戦からポイントも獲得することもできたし、次の富士はこの調子で優勝を狙って行きたい。
ZENT CERUMO SC430 38号車 ドライバー 平手晃平:
 予選が雨のコンディションでLEXUS勢が崩れ、12番手でスタートとなったわけだが、決勝がドライコンディションであれば、事前に行われた合同テストのロングランの結果が良かったので自信はあった。ドライコンディションとなった決勝のスタートでは、序盤からオーバーテイクを重ねて行くことが出来た。HSVの得意なサーキットでもあるし、今回は負けてとても悔しいが、12番手スタートから4位フィニッシュで終われたのは良かった。
Text & Photo: TOYOTA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 優勝ドライバーのコメント

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GT500クラス優勝 #100RAYBRIG HSV-010
伊沢拓也
gt_r01_r_pc_izawa 昨年辛いシーズンを送ったので、このオフはホンダさん、ブリヂストンさんともに勝利のために開発に取り組んできました。そうした全ての思いがこの結果になったのかなと思います。
GT500クラスで一番勝利から遠ざかっていたチームなので、嬉しいの一言です。
レース前半はちょっとだけ順位を上げて3位につけましたが、その後18号車に抜かれてしまいました。そこからは兎に角前に離されないようについていってピットストップを引っ張りました。
今シーズンは絶対チャンピオンをとりたいです。ここで勝ったことでウェイトを積むことになりますけども、富士は得意なコースなのでこの勢いを保ってがんがん行きます。
小暮卓史
gt_r01_r_pc_kogure GT500に乗るようになって殆ど初めての移籍みたいなもので、オフのテストから新鮮な気持ちで取り組めました。
今日のレースでは色々ありましたが、勝てて良かったです。
終盤は17号車に迫られて、向こうの方が速かったのでこれは抜かれると思いました。雨が降ってきたせいでアトウッドはかなり滑りやすかったですし、ダブルヘアピンでは周回遅れを抜こうとしてアウトにはじかれたような格好になり、17号車に並ばれて接触してしまいました。悪いことしちゃったな、と思いましたがこれもレースかなと。
今年はHSVの最後の年なので、なんとしてもチャンピオンをとりたいです。
GT300クラス優勝 #11GAINER DIXCEL SLS
平中克幸
gt_r01_r_pc_hiranaka 一言でいうなら、ほっとしています。
すごく速いビヨンと組むことになって、チームに新しいメルセデスを用意してもらい、ダンロップさんも開発に力を入れていただいて、シーズンオフからテストで走り込んでいました。これで勝たないと今までやってきたことは何だったのか、ということになりかねないので、今回は優勝しか無いと思っていました。
オフのテストはもてぎで2日、鈴鹿で2日、岡山は4日です。こんなの走り込んだのは初めてです。
ビヨン・ビルドハイム
gt_r01_r_pc_wirdheim 去年のオフから大きな環境の変化があり、チームメイトも、クルマも、タイヤも違う中でシーズンをスタートすることになりましたが、チームはGT300ではベテランで膨大なテストスケジュールを用意してくれたので慣れる時間は充分にあると思ったし、チームメイトはフォーミュラニッポンをやってた頃からの親友なので、不安はありませんでした。
今週末はフリー走行のスピードを見た時点でいけると思いました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 チーム国光6年半ぶりの勝利!!#100レイブリックHSVが接戦を制す。

チーム国光6年半ぶりの勝利!!
2013オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の決勝が4月7日、岡山国際サーキットで行われ、#100RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)が接戦を制し、2006年9月の第7戦もてぎ以来、実に6年7ヶ月ぶりの勝利を挙げ、見事昨年の雪辱を果たした。
GT300クラスはGAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)が優勝。昨年はアウディR8、今シーズンはメルセデスSLSとクルマを変えながら岡山2連勝を達成した。

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決勝レースは晴天に恵まれたものの、強風と肌寒い気候の中、午後2時にフォーメーションラップを開始したが、最初の1コーナーで#32エプソンHSVがコースアウトしたこともあり、更にもう1周フォーメーションラップを行ってスタート。このため当初82周だった決勝レースは規定により1周減算され、81周で戦われることになった。

ホールショットを奪ったのはポールシッターの#23モチュールGT-R。
その後方では#32エプソン、#17ケーヒン、#100レイブリック、#18ウイダーの4台のホンダHSVが激しい2位争いを展開、5周目のヘアピンで#17ケーヒン、#100レイブリックが相次いで#32エプソンのインをつくと、つづくダブルヘアピンで#18ウイダーも32号車を攻め落として4位に。さらに15周目のダブルヘアピンで今度は#100レイブリックのインに#18ウイダーが並びかけて3位に浮上する。
今季チーム国光から移籍し、18号車のスタートを任された山本尚貴はそのままファーストスティントを42周まで引っ張ってピットイン。
この作戦が功を奏し、#18ウイダーHSVはフレデリック・マコヴィッキィがピットアウトした時点で実質2位に浮上した。

トップに立った23号車を駆るロニー・クインタレッリはこの間に後続との差を着実に広げ、43周まで引っ張って漸くピットへ。柳田真孝にステアリングを託した。
後半を担当した柳田もトップを快走。これにより一時は後続に6秒もの大差を付けるが、レースが終盤に向かうにつれてタイヤの消耗からか次第にペースが落ち、62周終了時点で2位#18ウイダーHSVとの差は3秒あまりに接近してきた。
18号車のすぐ後ろには小暮の駆る#100レイブリックHSVが迫り、激しくマコヴィッキィを追い立てる。そのすぐ後ろからは#17ケーヒンHSVを駆る塚越広大が2台の様子をうかがってついてきていた。

巧みなブロックで小暮を抑えに掛かるマコヴィッキィだったが、68周めのアトウッドカーブで痛恨の単独スピンを喫し、小暮と塚越の先行を許す。
2位に浮上した小暮は更にペースを上げ、トップを走る柳田を追いつめていく。
70周を終了した時点で2.8秒あった両者の差は71周目では2秒丁度。72周を終えた時点では僅か0.7秒、そして73周目には僅か0.3秒となり、完全にテール・トゥ・ノーズの状態になった。
更にこの頃からコース上には小雨が落ち始め、路面は次第に滑りやすく変化していく。
苦しい走りを強いられながら懸命にトップを守ろうと奮闘する柳田。
隙あらばノーズを突っ込もうと待ち構えている小暮。
その2台を後ろから冷静に観察している塚越。

3台による緊迫したトップ争いが動いたのは77周目だった。
ヘアピンの先のリボルバーコーナーで半ば強引に小暮が柳田のインをこじ開け、両者は並走状態に。
そのままパイパーを過ぎ、レッドマンを立ち上がってホッブスの手前で漸くトップに躍り出ると、その立ち上がりで塚越がすかさず柳田に並びかけ、2位を奪い取る。
スタートからトップを守り続けた23号車はここで一気に3位に後退した。

しかしバトルはまだ終わらない。
小暮と塚越の2台はテール・トゥ・ノーズのままファイナルラップへ突入。
レッドマンコーナーで周回遅れに詰まった小暮に果敢に仕掛けていった塚越だったが、小暮も懸命に抵抗。軽い接触もありながら2台は最終コーナーを駆け下りていく。
ここで僅かに小暮が塚越を引き離し、そのままフィニッシュラインへ。
塚越はわずか0.5秒及ばず、開幕戦を2位で終えた。
柳田は4.9秒もの大差を付けられながらもかろうじて表彰台の一角をものにした。

一方、GT300クラスはオープニングラップで#3SロードGT-Rがポールシッターの#61BRZを抜いてトップに躍り出ると、それをシーズンオフにタイヤテストを入念に行った#11ゲイナーSLSが11周目に抜いてトップに立つ。

#3GT-Rはスタートドライバーの星野一樹が#61BRZをヘアピンで抜く際に接触があったとして白黒旗の提示を受けた上、交代した佐々木大樹も同じく接触によりドライブスルーペナルティの裁定を受けたが、結局それを遂行する前に44周でストップしてしまった。
#61BRZもドライ路面でのペースに難があって徐々に順位を落とし、最後は5位でフィニッシュすることになった。
この2台に変わって2位争いを展開したのは#87ランボルギーニと#4初音ミクBMWだった。

トップに立った11号車はその後も後続との差を着実に広げ、最後は2位に11秒の大差を付けてフィニッシュ。昨年に続いて岡山2連勝を達成した。
2位には#4初音ミクBMW、3位には#87ランボルギーニGT-3が入った。

第2戦決勝の舞台は富士スピードウェイ。
4月29日決勝の500kmレースだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA
Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝結果

■GT500クラス

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2013/04/07) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireLapTotal_Time
Behind
1100 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS811:58'48.911
217KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS810.555
323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI814.903
438ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS8111.534
518ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI8112.612
612カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS8150.496
76 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
大嶋 和也
国本 雄資
BS8154.294
839DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BS811'11.663
98ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS811'29.527
10*1REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MI811'30.704
11*32Epson HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中嶋 大祐
DL811'32.049
1236PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS801Lap
1324D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ミハエル・クルム
YH801Lap
14*19WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH801Lap
15*37KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
BS792Laps
---- 以上規定周回数(56Laps)完走 ----
  • 本決勝レースは、2013 SUPER GT SpR 第28条 17.に基づき、1周回減算の81周回にて実施した。
  • Fastest Lap: CarNo.8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン) 1'23.802 
  • CarNo.19(アンドレ・クート)は、2013 SUPER GT SpR 第30条 1.(接触行為)により、白/黒旗を提示した。
  • CarNo.32,19は、2013 SUPER GT SpR 第28条 12.(フォーメーションラップ中のスピン)により、訓戒とした。
  • CarNo.37は、2013 SUPER GT SpR 第33条 1.3) (燃料補給中の作業)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.1(関口雄飛)は、2013 SUPER GT SpR 第30条 1.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
■GT300クラス

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2013/04/07) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireLapTotal_Time
Behind
111GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL771:59'57.178
24GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH7711.036
387ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH761Lap
452OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH761Lap
561SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI761Lap
662LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
加藤 正将
YH761Lap
716MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS761Lap
8*33HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH752Laps
948DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY752Laps
100ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH752Laps
11*86クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YH752Laps
1255ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BS752Laps
137OGT Bonds Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
イゴール・スシュコ
折目 遼
YH752Laps
1430IWASAKI apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
ファイルーズ・ファウジー
YH752Laps
1510GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL743Laps
1621ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
HK743Laps
175マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 GT3
玉中 哲二
山下 潤一郎
YH743Laps
18360RUN UP GROUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
白坂 卓也
田中 篤
YH734Laps
199NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
YH6710Laps
2050Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YH5720Laps
---- 以上規定周回数(53Laps)完走 ----
-*3S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH3344Laps
-22グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
和田 久
城内 政樹
YH3839Laps
-88マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH3641Laps
-31Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH869Laps
-2エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH671Laps
  • Fastest Lap: CarNo.3 S Road NDDP GT-R(星野一樹) 1'29.571
  • CarNo.3,86は、2013 SUPER GT SpR 第30条 1.(接触行為)により、白/黒旗を提示した。
  • CarNo.3(佐々木大樹)は、2013 SUPER GT SpR 第30条 1.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課したが、リタイアにつき執行を留保する。
  • CarNo.33(藤井誠暢)は、2013 SUPER GT SpR 第30条 1.(接触行為)により、決勝結果に28秒を加算した。

SUPER GT

SGT:ZFが2013年のシリーズ・パートナーに加わる

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自動車関連備品の総合メーカーであるドイツのZF社は、2013年よりシリーズパートナーとしてスーパーGTに参画することを発表。
シリーズ第1戦の開催されている岡山国際サーキットにZFレースエンジニアリングGmbHのノルベルト・オーデンダールCEOが来訪し、同社のこれまでのモータースポーツへの関わりや、スーパーGTへの期待などを語った。
また同時に、同社のモータースポーツ活動を紹介するための日本語ウェブサイトがオープン。
スーパーGTの舞台裏をファンの視点で紹介してくれる「ZFスーパーGTレースレポーター」の募集を開始した。
興味のある方は(www.zfmotorsportsjapan.com )まで。

なお、スーパーGTでは2014年より導入されるGT500車両において、ZFクラッチを共通部品として採用することも併せて発表されている。

オーデンダールCEOのスピーチ(要約)
2013年はモータースポーツ活動を欧州以外、特に日本へ拡大するとても重要な年です。
ZFは世界に120の工場を持ち、72,000人の従業員が働いています。創立は1915年で、昨年の売り上げはおよそ170億ユーロで、ボッシュ、デンソー、アイシンらに続き、世界9位の規模です。
ZFにとってモータースポーツ活動は昔から重要であり、我々の製品ブランドの一つである「ザックス」のクラッチとショックアブソーバーは1937年の最初のメルセデス「シルバーアロー」で使用され、この数年はスーパーGTでも使われています。
ZFグループにはZFレースエンジニアリングという、モータースポーツ活動の全てを取り仕切る会社があり、F1のフェラーリ、WRCのフォルクスワーゲン、ル・マン24時間レースのアウディなどへ最先端のクラッチとショックアブソーバを供給していますし、DTMに参加する全ての車両にクラッチを供給しております。
昨年からは「ZFレースレポーター」という企画を始め、ファンの方々にDTMの見学と取材をしていただいております。
そして今年、スーパーGTにシリーズ・パートナーという形で参加させていただくことになりました。
アジア太平洋地域最大、かつ最も人気のあるハコのレースであるスーパーGTは、ZF製品の技術の先進性をお見せできる絶好の舞台です。同時に、スーパーGTのメディア露出と観客動員数の多さも、当社のコミュニケーション活動にとても役立つと考えております。
このたび、当社のモータースポーツ活動をご紹介する日本語のウェブサイトを立ち上げました。
このウェブサイトでは「ZFスーパーGTレースレポーター」の募集をしております。レポーターに選ばれたファンの方々には、スーパーGTの舞台裏をレポートしていただきます。

私たちはスーパーGTとの新しいパートナーシップと、エキサイティングな2013年シーズンをとても楽しみにしています。

まとめ & Photo: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山GTA定例会見 2014仕様は8月の鈴鹿1000kmで公開予定

GTアソシエイション(GTA)は4月7日、スーパーGT第1戦の開催されている岡山国際サーキットで定例会見を開催。
来年から導入することになっている新規定のGT500車両や、共通規定での開催が発表されているDTM、Grand Amシリーズについての現状と今後の予定について坂東正明代表が明らかにした。

まず、新たに導入される共通モノコックについては5月中に各マニファクチャラーに1台ずつが供給されることになっており、既にITRに発注している共通部品とともに組み立てが完了した時点でそれぞれ1日4時間程度のシェイクダウンテストを行う予定だ。
メディアへの公開は既報の通り8月の鈴鹿1000kmでデモンストレーションランの形で行われる。

また、3月の26日にITRと調印式を行ったGrand Amシリーズについても、「北米地域でのレース開催は各メーカーやパートナーにとってもマーケティング的に大きな意義があり、世界一決定戦のような形での3シリーズの統一戦や各シリーズへの相互乗り入れができればベストだと前向きに考えている」と坂東代表はコメントした。

なお、先日DTMでテストを行ったDRSについては、「タイヤのレギュレーションが違うことから、もう少し実態がはっきりしてから考えたい。今すぐの導入は考えていない」としており、2リッター直4ターボというエンジンの規定についても、「向こうが導入時期を決定してから考えるが、当面は日本主導で譲るつもりは無い」とした。

その他、今年から開催されることになった韓国戦については、昨今の北朝鮮情勢なども鑑みて判断するが、当面は開催の方向で間違いないとのこと。
レースフォーマットも通常のシリーズ戦と同じく300kmのレース距離で開催される。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第1戦 決勝

プレスインフォメーション 2013年4月06日 
 
MJ13_0060岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第1戦 決勝を、2013年4月6日(土) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。

天候:雨 路面:ウエット 気温:14℃ 路面温度:14℃(スタート時)

4月6日(土)、ポルシェ カレラカップ ジャパン2013の第1戦が午前中の予選に引き続き岡山国際サーキット(岡山県)で開催された。折からの雨によりスケジュールは大きく遅れ、15時45分からのスタートは16時35分へと変更された。雨こそわずかに小降りとなったものの、時折強い風が吹いている。コース上には水たまりが点在し、ホームストレート上では派手にウォータースクリーンが上がるような状況のもと、16台が次々にコースインしていった。

MJ13_0058グリッドの先頭は、若手の#78 近藤翼。2番手には、#19 永井宏明がつける。#19 永井は2012年、参戦初年度ながらジェントルマンクラスチャンピオンを獲得、今シーズンからチャンピオンクラスへとステップアップした実力派だ。その後ろには#12 小河諒、#14 川端伸太朗と若手が続く。グレーに沈んだサーキットとは対照的に、目新しいカラーリングのマシンが並ぶ様子は、新たなシーズンの幕開けであることを強く実感させた。スタート方式は通常のスタンディングスタートではなく、ペースカーの先導によるセーフティカースタートが採用された。周回数は15周のところ減算され12周。先導中もラップはカウントされていく。

2周目を終えてペースカーはライトをオフ。16時45分、ペースカーの先導を離れた16台がスタートを切った。雨は強さを増し、分厚い雲が光を遮る。残された周回はわずかに9周。視界が悪くなっていくなか、ポールポジションの#78 近藤がホールショットを決めた。#19 永井を引き離し、独走態勢を築きにかかる。スタート前「慎重に」と語っていた#19 永井だが、再スタート1周目に#14 川端と#12 小河、#10 川口正敬にもかわされ5位にドロップしてしまった。

その後は「思ったようにクルマが動いてくれた」と手応えを感じていた#14 川端がトップを行く#78 近藤を猛追。計6周目を終えた段階でふたりの差は約3.1秒。周回を重ねるごとにその差は1.2秒、0.7秒と縮まっていき、10周目を終えたコントロールラインでは0.2秒に。1コーナーでのブレーキング勝負はまさにテールトゥノーズ。ところがここで#14 川端が#78 近藤に接触、コースアウトを喫してしまった。「水しぶきで視界も悪く、アウト側から行ったのですが、ハイドロが起きてタイヤがロックしてしまいました」と#14 川端は目を伏せた。

一方、後方では12番手スタートの#21 高田匠が次々とポジションアップ。同クラスの#33 Tetsuo OGINOや#8 櫻井澄夫をかわし、最終的に7番手、ジェントルマンクラス2位でフィニッシュ。#21 高田はこのオフに練習を重ねたとのことで、それが結果としてはっきり出たかたちとなった。「うれしい限りです。カレラカップは気の抜けないレースなので、この勢いで今年1年頑張っていきたいです」と、うれしい初表彰台を獲得した。

チャンピオンクラスは#14 川端の脱落で#78 近藤がそのまま逃げ切り第1戦の勝者となった。少し後ろから追っていた#12 小河が2位、3位はベテランの#10 川口が入る結果となった。ポールトゥウインを飾った#78 近藤は「フィーリングはあまり良くありませんでした。後ろから追い上げられましたが、ピットから状況を知らせる無線も入っていまいしたし、気持ち的に負けたくないなと。結果的にアクシデントになってしまいましたが、生き残ることができて良かったです」とレースを振り返った。

チャンピオンクラスの2位に入った小河も「結果だけ見れば2位ですが、タイム差が出てしまったのでまだまだ甘いなというのを実感しました。縁石にのって滑ったり、精神的な要素もあるのでまだまだ課題は沢山です」と反省の弁。3位は#10 川口。「作戦どおりスタートが決まった。クルマは難しいですが、これまで長い間レースをやってきているので、こういうコンディションでの経験が活きたんだと思います」と貫録のコメントを残した。

ジェントルマンクラスで優勝を果たしたのは「雨の岡山では、GT3カップチャレンジ ジャパンの時に一度勝っているのでその経験が活きました。とにかくスピンせず、ストレートでスピードを稼げるよう丁寧に走りました」と語るPCCJルーキー#7 星野敏。10番手スタートながら再スタート1周目で8番手に浮上、#14 川端がトップ戦線から消えたことで最終的には7番手となった。2位は#21 高田、3位はこの日からの走行となった#33 OGINO。「カレラカップは気が抜けない。気が入りすぎるとスピンしますからほどほどに(笑)。無事に完走できたので良かったです。明日はポジションも後ろなので、スピンギリギリまで攻めていきたいと思います」と、すでに明日の第2戦に向けて気合充分な様子。

ダブルヘッダー開催のため、4月7日(日)に開催される第2戦のグリッドは第1戦のベストラップタイム順で決定される。ポールポジションは#14 川端、次いで#78 近藤、#12 小河と若手3人衆が上位を占めており、後方に#10 川口、#25 神取、#19 永井とベテランが続くオーダーとなっている。

PCCJ第2戦は10時35分から15周で競われる予定。岡山県の天気予報は曇ときどき雨。風が強く気温が下がると見られており、コンディションに合わせたタイヤの使い方がポイントとなる。PCCJの2013年シーズンは、まだ始まったばかり。若手3人が三つ巴となるのか、若手VSベテランの構図となるのか。いずれにせよ、エキサイティングなシーズンの始まりにふさわしいハイレベルなバトルが見られるだろう。

■第1戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 26'35.869
2 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ +24.669
3 10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー +37.364
4 19 永井 宏明 C ナインレーシング +43.058
5 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 +49.211
6 7 星野 敏 G D'station HAI997 +56.823
7 21 高田 匠 G TAKUMI RACING +1'00.242
8 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ +1'03.469
9 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティアGT3 +1'05.944
10 8 桜井 澄夫 G ロードサービスGT-3 +1'06.482
11 23 藤田 宗 G 魁力屋 ディレクション +1'10.347
12 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション +1'11.784
13 2 田島 剛 G TAJIMA RACING +1'12.106
14 24 田中 徹 G たかのこ みきゃんGT3Cup +1'15.174
15 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +1'15.977
16 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE 1Lap

ベストラップ:#14 川端新太朗 1'48.550 6/11

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第1戦 公式予選

プレスインフォメーション 2013年4月06日 
 

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第1戦 公式予選

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第1戦 公式予選

岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第1戦 公式予選を、2013年4月6日(土) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。


天候:雨 路面:ウエット 気温:17℃ 路面温度:16℃(スタート時)

2012年の最終戦となったツインリンクもてぎ(栃木県)から約5カ月の時を経て、いよいよポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2013年シーズンが始まる。SUPER GT開幕戦との併催となった今大会には年間エントリーの全16台が出走。PCCJルーキーが半数を占める、新たなドラマが幕を開ける。舞台となるのは岡山国際サーキット(岡山県)。全長が3.703kmと比較的短いうえに、小さいコーナーが多くコース幅も狭いため、抜きどころが難しいテクニカルコースとして知られている。

今回の予選はノックアウト方式。予選をQ1、Q2という2セッションに分けて、それぞれの結果でグリッドを決めていく。Q1セッションは15分間、Q2セッションは10分間。それぞれのセッションは10分のインターバルを挟んで行なわれる。Q1の上位8台のみがQ2に進出し、Q2のタイムによって最終的なグリッドが決定される。短いセッションで上位タイムを出すためにはタイヤのグリップ力を含めたアタックのタイミングと、コースの状況を見極める力が不可欠と言えるだろう。

4月5日(金)に晴天のもと行なわれた2本の専有走行では、チャンピオンクラスの#32 飯田太陽が総合のトップタイム。続いて#14 川端伸太朗、#78 近藤翼ら若手ドライバー、#25 神取彦一郎がそれを追う。今年チャンピオンクラスにステップアップした#19 永井宏明や、ジェントルマンクラスのタイトルを狙う#2 田島剛は中段につけ、その背後にはGO MAXに代わって出走した#24 田中徹が迫る展開となった。

そして迎えた予選日の4月6日(土)。九州の西側から寄せる低気圧の影響で、台風並の暴風雨という天気予報が出ていたが、PCCJの予選がスタートする8時10分時点で降雨はなし。全車ドライタイヤを装着し、#12 小河諒、#21 高田匠、#32 飯田、#24 田中の順でコースへと入っていった。

3周目、1分34秒641というトップタイムを出したのは#14 川端。#78 近藤と#12 小河も負けじと1分35秒台のタイムで追いすがる。4周目には#10 川口、#19 永井、#24 田中らもタイムアップを果たし、次々とラップを塗りかえていく。途中で雨がパラついたものの、路面はドライのまま。残り5分の時点で7番手までが専有走行のトップタイムよりも速い35秒台で周回するという激しい展開となった。最終的に、Q1は#14 川端が3周目に出したタイムでトップ通過。続いて#12 小河、#10 川口、#78 近藤、#19 永井、#32 飯田、#25 神取、#33 Tetsuo OGINOの計8名がQ2へと進出した。

Q2セッションは、わずか10分間。6周で勝負を決めなければならない。気温はこの時点で15℃に下がっており、いつ雨が降り出してもおかしくない空のもと、8台が決勝グリッドを懸けてピットレーンを後にした。序盤にトップを争ったのは#12 小河と#14 川端。しかし残り3分、4周目を終えた時点で#78 近藤がひとり1分34秒494というタイムで一気にトップに上がってきた。#78 近藤はそのままトップをキープし、初のポールポジションを獲得。2番手には意地を見せた#19 永井が入り、以下#12 小河、#14 川端と若手が続いた。

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第1戦 公式予選

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第1戦 公式予選

ポールシッターとなった#78 近藤は「実は昨日からセッティングが決まっていなくて、Q1もあまり良くありませんでした。インターバルでウイングと車高を調整したのが良かったですね。決勝は雨が降ると思いますが、みんなコンディションは一緒。しっかりスタートを決めてトップで帰ってこれるように頑張りたいと思います」と笑顔を見せた。

2番手の#19 永井は「昨日の調子悪さから比べるとだいぶ良かったです。昨日とは違う方向性のセッティングに振ったので、それが当たりましたね。決勝は慎重に走り、チャンスがあれば前を狙います」とやや慎重なコメント。一方で3番手となった#12 小河は「手応えはあります。僕より上位の選手はニュータイヤを履いていましたが、それと遜色なく走ることができたのは、レースに向けてポジティブな要素だと思います」と自信に満ちた表情をのぞかせた。

Q1でトップタイムを出していた#14 川端は「Q1では雨がパラついていたので、Q2は序盤しかタイムが出ないと思い、タイヤの空気圧をQ1と同じく高めのままにしていました。ですが、予想以上に温度が上がりすぎて3〜4周目にピークが来てしまったのは読み間違いでしたね」と苦笑しながら予選を振り返った。

PCCJの予選終了後には雨が降りはじめ、続いて行なわれたSUPER GTの公式練習走行では路面は完全にウエットコンディションに。本日15時45分から15周でスタートするPCCJの第1戦も全車レインタイヤでのレースとなることが予想される。2013年シーズンの開幕戦、雨の岡山を制するのは、いったい誰か。スタートの重要性はドライでのレース以上。目の離せない展開となることは間違いない。

■第1戦 公式予選結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Q2 Time Q1 Time
1 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 1'34.494 1'34.988
2 19 永井 宏明 C ナインレーシング 1'35.197 1'35.374
3 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ 1'35.342 1'34.883
4 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE 1'35.351 1'34.641
5 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 1'34.743 1'35.740
6 10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー 1'35.804 1'34.980
7 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ 1'35.972 1'35.785
8 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティアGT3 1'36.167 1'35.795

9 24 田中 徹 G たかのこ みきゃんGT3Cup ----- 1'35.989
10 7 星野 敏 G D'station HAI997 ----- 1'36.044
11 8 桜井 澄夫 G ロードサービスGT-3 ----- 1'36.078
12 21 高田 匠 G TAKUMI RACING ----- 1'36.271
13 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション ----- 1'37.131
14 2 田島 剛 G TAJIMA RACING ----- 1'37.162
15 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 ----- 1'37.631
16 23 藤田 宗 G 魁力屋 ディレクション ----- 1'37.960

 ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

SUPER GT

SGT:第1戦岡山フリー走行 待望のドライ路面で#6エネオスSCがトップタイムを記録!

スーパーGT第1戦岡山のフリー走行は、終了間際に1'24.849を記録した#6ENEOS SUSTINA SC430(大嶋和也/国本雄資組)がトップタイム。
GT300クラスは#4GSR 初音ミク BMW(谷口信輝/片岡龍也組)がトップだった。

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雨と強風により大荒れの展開となった公式予選日だったが、決勝日を迎えた岡山国際サーキットは雨も上がって青空が顔を覗かせてきた。
しかしそれでも路面は濡れたままの状態で、 午前9時15分からのフリー走行は各車浅溝タイヤを装着して走り始めることになった。それでも走行を重ねるに連れて路面は急速に乾いていき、10分をするとスリックタイヤを投入するチームが相次ぎ、それにつれて当初1分30秒台だったラップタイムも28秒、27秒、26秒と周回を重ねるに連れて上がっていく。
そしてチェッカーフラッグが提示された最後の周で#6大嶋和也が1分24秒849を記録。これがトップタイムとなった。
2番手には#24ミハエル・クルム、3番手には#23ロニー・クインタレッリとGT-R勢が続き、HSVの最上位は昨年型のエキゾーストシステムを搭載した#18ウイダーの山本尚貴だった。

一方、GT300クラスは公式練習でクラッシュした#55ARTA CR-Zやミッショントラブルにより予選アタックを途中で断念した#50アストンマーチンも修復が間に合って走行に参加、それぞれクラス22位、24位に入った。
クラストップは谷口信輝が1分30秒254を記録した#4初音ミクBMW、ポールシッターの#61BRZは山野哲也が1'33秒016で10位につけた。

第1戦決勝は午後2時より82周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山フリー走行結果

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2013/04/07) Free Practice Weather:Fine Course:Wet-Dry
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
Car
Maker Model
DriverTireTimeBehindkm/h
165001 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
大嶋 和也
国本 雄資
BS1'24.849-157.112
2245002D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ミハエル・クルム
YH1'25.658 0.809155.628
3235003MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI1'25.837 0.988155.304
4365004PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS1'26.086 1.237154.854
515005REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MI1'26.172 1.323154.700
6385006ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS1'26.234 1.385154.589
7375007KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
BS1'26.582 1.733153.967
8185008ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI1'26.589 1.740153.955
9195009WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'26.979 2.130153.265
101250010カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'27.946 3.097151.579
113250011Epson HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中嶋 大祐
DL1'28.496 3.647150.637
1243001GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH1'30.254 5.405147.703
13313002Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH1'30.642 5.793147.071
1433003S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH1'30.918 6.069146.624
15333004HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH1'31.020 6.171146.460
16113005GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL1'31.022 6.173146.457
171750012KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS1'31.056 6.207146.402
18523006OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH1'31.118 6.269146.303
19873007ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH1'31.283 6.434146.038
20883008マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH1'31.791 6.942145.230
213950013DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BS1'31.878 7.029145.092
2210050014 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS1'32.428 7.579144.229
2303009ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH1'32.796 7.947143.657
246130010SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI1'33.016 8.167143.317
252130011ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
HK1'33.087 8.238143.208
26850015ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS1'33.307 8.458142.870
272230012グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
和田 久
城内 政樹
YH1'33.707 8.858142.260
28730013OGT Bonds Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
イゴール・スシュコ
折目 遼
YH1'34.474 9.625141.105
2936030014RUN UP GROUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
白坂 卓也
田中 篤
YH1'34.480 9.631141.097
304830015DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY1'34.499 9.650141.068
318630016クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YH1'34.632 9.783140.870
32230017エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'38.88114.032134.817
333030018IWASAKI apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
ファイルーズ・ファウジー
YH1'39.04414.195134.595
341030019GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL1'39.12014.271134.492
351630020MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS1'39.46414.615134.026
366230021LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
加藤 正将
YH1'40.99116.142132.000
375530022ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BS1'41.82216.973130.923
38930023NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
YH1'43.34418.495128.994
395030024Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YH1'48.95324.104122.354
40530025マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 GT3
玉中 哲二
山下 潤一郎
YH1'57.68632.837113.274

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 EPSON HSV-010(道上龍/中嶋大祐組)がフロントロー獲得! (HONDA)

  • 2013年4月6日(土)・予選  会場:岡山国際サーキット(3.703km)  天候:雨 気温:13℃(14:00現在)路面温度:15℃(14:00現在)  コースコンディション:ウエット

 4月6日(土)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて、2013 オートバックス SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300KM RACE」が開幕し、公式予選が行われました。

 2013年シーズンに向けてHondaはHSV-010 GTの大幅な改良を実施。排気系やラジエター位置の見直しなどを行い、エンジン性能の向上と運動性能の改善を図りました。これによって、従来型を上回るスピードを実現したほか、短時間でマシンのセッティングができる扱いやすさも手に入れ、実戦での戦闘力が一層磨かれました。Hondaは3年ぶりとなるタイトル奪還を目標にSUPER GTを戦っていきます。

 Hondaは今年も5台のHSV-010 GTをSUPER GTに投入します。マシンとドライバーの組み合わせは、#8 ARTA HSV-010がラルフ・ファーマン選手と松浦孝亮選手、#17 KEIHIN HSV-010が金石年弘選手と塚越広大選手、#18 ウイダー モデューロ HSV-010が山本尚貴選手とフレデリック・マコヴィッキィ選手、#32 EPSON HSV-010が道上龍選手と中嶋大祐選手、#100 RAYBRIG HSV-010が伊沢拓也選手と小暮卓史選手となります。今シーズンは松浦選手と中嶋選手の2人がGT300クラスから新たに加わったほか、2012年FIA GT1世界選手権でランキング2位に入ったフランス人のマコヴィッキィ選手が新たに加入し、陣容の強化を図りました。また、#18 ウイダー モデューロ HSV-010はHSV-010 GTとして初めてミシュランタイヤを装着することになりました。なお、#8 ARTA HSV-010、#17 KEIHIN HSV-010、#100 RAYBRIG HSV-010の3台はブリヂストンタイヤ、#32 EPSON HSV-010はダンロップタイヤを引き続き使用します。

 今シーズンよりSUPER GTの公式予選はすべてノックアウト方式で行われることになりました。予選1回目の上位8台が予選2回目に進出し、この予選2回目のタイムに従って決勝レースのスターティンググリッドが決まります。昨年までのノックアウト方式は3段階でしたが、これが2段階となったことも目新しい点です。なお、惜しくも予選2回目に進出できなかったチームは、予選1回目の予選順位でスターティンググリッドを決定します。

 本日は、午前9時から2時間にわたって公式練習を行ったあと、午後2時より公式予選を行う予定でしたが、どちらのセッションも途中で繰り返し赤旗中断となったため、予定の時間を大きく延長して実施されることとなりました。

 公式練習は、小降りだった雨がだんだんと本降りとなっていくコンディションとなりました。ここでHonda勢のトップとなったのは、総合3番手となる1分27秒009を記録した#18 ウイダー モデューロ HSV-010の山本選手でした。なお、雨脚がいっそう強くなったセッション後半にステアリングを握ったマコヴィッキィ選手も、同じコンディションを走ったドライバーのなかで最も速い1分34秒733をマークし、ウエットコンディションで好調なことをアピールしました。これに5番手で続いたのが#32 EPSON HSV-010の道上選手。以下、#17 KEIHIN HSV-010(金石選手)の7番手、#100 RAYBRIG HSV-010(小暮選手)の13番手、#8 ARTA HSV-010(ファーマン選手)の14番手となりました。

 公式予選が行われる午後になると雨脚はさらに強まり、時折り叩きつけるような強い雨と、強風が吹き荒れるあいにくのコンディションとなりました。この影響で、予選1回目では2台の車両がコースアウトし、15分間のセッション中に2度も赤旗中断となる展開となります。ここで#32 EPSON HSV-010の道上選手は2番手となる1分35秒997をマーク。そして、1分36秒640で5番手となった#17 KEIHIN HSV-010の金石選手が続き、#100 RAYBRIG HSV-010の小暮選手は1分36秒784で6番手、#8 ARTA HSV-010のファーマン選手は1分37秒203で8番手、#18 ウイダー モデューロ HSV-010の山本選手は1分37秒211で9番手となりました。

 本来であれば、これに続いて予選2回目が実施される予定でしたが、悪天候の影響でGT500クラスの予選2回目を行わないことが決定され、トップ8のスターティンググリッドも予選1回目の結果によって決める判断が下されました。

 一方GT300クラスでは、♯16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)に加え、今シーズンより♯55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が参戦。今日の公式予選では、♯16 MUGEN CR-Z GTの中山選手が1分54秒030を記録して予選20番手となりました。♯55 ARTA CR-Z GTは公式練習中にクラッシュした影響で公式予選に出走することができませんでしたが、明日の決勝レースでの出走を目指し、修復作業を行っております。

 82周で競われる決勝レースは、明日、4月7日(日)の午後2時にスタートが切られる予定です。

コメント
松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
 「ウエットコンディションを得意とする#32 EPSON HSV-010がフロントローを獲得したほか、#17 KEIHIN HSV-010は5番グリッドを手に入れました。さらに、公式練習で14番手だった#8 ARTA HSV-010が公式予選で8番手まで浮上するなど、素早くセッティングできる2013年モデルの特性を上手く生かした戦いができたと考えています。公式練習で好調だった#18 ウイダー モデューロ HSV-010は、前のマシンとの間隔が狭まった影響で実力を出しきれず、予選9番手に終わってしまいました。いずれにしても、5台のHSV-010 GTがすべてトップ10に食い込んだのは、今年の開発の方向性が間違っていなかったことを証明するものです。明日はウエットコンディションであれば#32 EPSON HSV-010が、ドライになれば#17 KEIHIN HSV-010か#100 RAYBRIG HSV-010が優勝争いを演じてくれると期待しているので、開幕戦でしっかり勝利を収め、目標であるシリーズタイトル獲得に向けて、弾みをつけたいと考えています」
道上龍(2番手 #32 EPSON HSV-010)
 「赤旗の影響でタイヤが温まりきらず、あと1~2周多く走れていればポールポジションを獲得できていたかと思います。そのくらいの手応えがあったので、少し残念です。明日の決勝では、ウエットだったら自信を持って走れますし、ドライにおいてもオフのテストでやるべきことはやってきたので、しっかりと走りたいと思います。昨年はウエットでなければ前にこない、というイメージだった部分もあるので、ドライでも戦えるところをみせたいと思います」
中嶋大祐(2番手 #32 EPSON HSV-010)
 「予選では自分はなにもしなかったのですが、フリー走行で走ったときもとても調子がよく、いい結果が出るのではないかと期待していました。チーム全体でがんばっていたので、開幕戦からフロントローで戦えるのはとてもいい結果だと思います。明日はGT500クラスのデビュー戦となりますが、昨年GT300クラスで戦っていて、このような環境には慣れていますし、特に気負いもありません。チームのために実力を最大限に発揮できるようにしたいと思っています、明日はチーム、選手それぞれの力が出しきれるように準備して、いい結果に結び付けたいです」
塚越広大(5番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「午前中のフリー走行では思うようなタイムが出なかったのですが、予選では金石選手が冷静にアタックしていて、マシンセッティングも非常によかったので、明日の決勝に向けていい結果になったかと思います。岡山国際サーキットの決勝はいつもいいイメージがあるので、そのイメージを今年もしっかりと出せるようにしたいです。シーズンを考えても初戦は大事なので、勝ってシーズンをスタートできるようにがんばります」
金石年弘(5番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「午前中のフリー走行ではマシンの速さを出しきれておらず、自分自身もあまりウエットで走れていなかったので、少し不安もありました。予選では思いきってアタックした結果、5番手になれたのはよかったと思います。明日はドライになるのではないかと思っており、混戦になりそうですが、その中でも着実にポジションを上げ、優勝を目指します」
Text: HONDA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 ポールシッターのコメント

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GT500クラス #23MOTUL AUTECH GT-R
柳田真孝
gt_r01_q_pc_yanagida 移籍して最初のレースで結果を出すことは僕らにとってもチームにとっても重要だと思っていましたが、まさかQ1の結果で決まるとは思わなかったので、落ち着いてタイムを出しにいっていました。
ロニーや、チームと一緒にやってきた結果が出たのかなと思います。
ニスモに移籍したからどうこう、というのは正直ありませんでした。やるべきことをやって、チームと一緒になって取り組む。それだけです。
テストを含め、今までやってきたこと、一緒になって頑張れば結果は残るということでしょうね。
ロニー・クインタレッリ
gt_r01_q_pc_quintarelli ニスモに移籍して最初のレースから勿論ポールは狙っていましたけど、それが実現してとても嬉しいです。
チームが変わったと言っても、同じチームメイトだし、タイヤも同じだから、テストの時からすぐにチームは一つになれました。
明日は間違いなく一番有利なポジションからスタートするから、チーム皆で考えて、一番正しいタイヤを選ぶことが出来れば、結果はついてくると思います。
Q2が無くなったことで身体はセーブできました(笑) でももし走ったとしてもポールをとる自信はありましたよ。
GT300クラス #61SUBARU BRZ GT300
山野哲也
gt_r01_q_pc_yamano チームの皆が頑張ってくれた成果がでました。去年からはフレームもサスペンションも新しくなったし、エンジン搭載位置もより低く、車体の中心に近づけたし、燃料タンクの位置も下げました。スバルの得意とする低重心化をより進化させたクルマになっています。
Q1は条件の苦しい中での走行になりましたが、なんとか孝太につなげたいと思って走りました。
ポールが獲れてすごく嬉しいです。
明日の決勝も有利な位置からスタートで来ますから、なるべくいい形で中盤を迎えたいと思いますが、ドライでの走りはまだまだライバルたちに追いつけていないので、もっと努力してクルマを鍛えていくような決勝にしたいですね。
佐々木孝太
gt_r01_q_pc_sasaki 久しぶりにポールポジションがとれて嬉しく思います。
BRZは去年発売される前から開発してきましたが、時間が足りずに苦しいシーズンを送りました。ですからシーズンオフのテストでは徹夜の連続でクルマを作ってきたような状態で、チーム皆の力で準備が整いました。
Q1ではあの状況の中で13位ギリギリでつないでくださった山野さんに感謝しましたし、なんとしても結果につなげたいと思って走りました。
テレビの「GT+」の企画でタイムアタックをやり、勝った方が本番のアタックを担当するという取り決めをしましたが、今回はQ1通過を最優先に考えて、山野さんにお願いしました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 悪天候で中断が相次ぎGT500の予選Q2はキャンセルに。PPはQ1トップの#23モチュールGT-Rが獲得

2013スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の公式予選が4月6日、岡山国際サーキットで行われた。
接近する低気圧の影響で終始風雨に翻弄され、何度も赤旗中断が入る難しいコンディションの中、スケジュールは遅れに遅れ、結局GT500は予選Q2がキャンセルとなってしまう残念な結果に。
これにより予選Q1でトップタイムを記録した#23MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)がポールポジションを獲得することになった。
GT300はデビュー2年目を迎えた#61SUBARU BRZ GT300(山野哲也/佐々木孝太組)が初のPPを獲得している。

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荒れに荒れた午前中の公式練習に続き、ノックアウト方式で行われた公式予選もまた強風と雨でアクシデントが相次ぎ、何度も赤旗中断が入る展開となった。

まずはウェット宣言とライトオンの指示が出される中、開始時刻が10分遅れて午後2時10分よりGT300の予選Q1がスタートしたが、各車がコントロールラインを通過してアタックに取りかかったところでいきなり#88マネパランボルギーニGT3がコースアウト。これにより最初の赤旗が出されることに。ドライバーは青木孝行だった。
車両回収の後、予選は午後2時25分に再開したが、ここでも#22メルセデスSLS、#61BRZ、#48GT-Rらが相次いでスピンやコースアウトを喫し、#30IWASAKI R8がスピンアウトしてコース上にストップしたところで2度目の赤旗が。
これにより残り3分で再開した予選セッションだったが、今度は#86クリスタルクロコランボルギーニGT3がコース上にストップしたために3度目の赤旗が出され、そのまま予選Q1は終了となってしまった。
この混乱の中でトップタイムを記録したのはディフェンディングチャンピオンの#0エンドレスタイサンポルシェ。以下13位の#61BRZまでが次のQ2に進むこととなった。

このように3度の赤旗中断でスケジュールの遅れたGT300クラスの影響もあり、当初午後2時15分から行われる筈だったGT500クラスの走行は午後3時になって漸く開始され、序盤から#23モチュールGT-R、#1REITO MOLA GT-R、そして#32エプソンHSVらがめまぐるしくトップを奪い合う展開となったが、ここでも開始10分で#39デンソーSC430が1コーナーで飛び出したことにより赤旗が出されてしまう。この時点でトップに立ったのはGT500クラスにステップアップしたばかりの関口雄飛の駆る#1モーラGT-Rだった。
ところが車両回収の後3時16分から残り時間6分で予選が再開した直後、関口は23号車を駆る柳田とバックストレートエンドで交錯し、ヘアピンのイン側でスピンして止まってしまう。更に運の悪いことにこのときにリヤウィングの翼端板がガードレールに食い込んでしまったため、自力で脱出することが出来ずに2度目の赤旗の原因を作ってしまった。
これにより好タイムを連発して上位につけていた1号車はQ2進出の権利を失い、後方スタートとなってしまった。

この1号車を回収した後、GT500クラスの走行は3時27分に残り5分で再開され、ここで1'35.273を叩き出した#23モチュールGT-Rがトップに。1号車、39号車を除いて8位の#8ARTA HSVまでがQ2進出の権利を得た。

そしてGT300クラスの予選Q2が3時45分に始まった。
最初にトップタイムを叩き出したのは#3SロードNDDP GT-Rを駆る星野一樹。
しかしすぐに#11ゲイナーSLSを駆る平中克幸がこれを上回り、更に#61BRZを駆る佐々木孝太が1'41.040と、2位以下を1秒以上引き離す圧倒的なタイムを記録したところでチェッカー。
昨年市販モデルが発売されたのと時を同じくして実戦投入されたBRZは参戦二年目の初戦で早くもポールポジションをものにした。
2位には千代勝正の駆る#48DIJON GT-R、#11ゲイナーSLSが3位で続いた。

しかしGT300の走行が終わった頃から雨と風は一層強さを増したため、GT500の予選Q2は残念ながらキャンセルとなり、明日の決勝グリッドはQ1の結果順と決まった。
これにより#23モチュールGT-Rがポールポジションから、2番グリッドからは#32エプソンHSV、3番グリッドからは#24D'station GT-Rがスタートすることになった。

第1戦決勝は明日午後2時より82周で行われる。
公式予選日に続いて天候の影響が懸念される状況だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第2戦岡山ノックアウト予選総合結果

■GT500 Class

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2013/04/06) Knock Out Qualify Weather:Rainy Course:Wet
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWhQ1Q2
123MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI1'35.373
232Epson HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中嶋 大祐
DL1'35.997
324D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ミハエル・クルム
YH1'36.490
419WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'36.600
517KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS1'36.640
6100 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS1'36.784
712カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'37.109
88ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS1'37.203
918ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI1'37.211
1037KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
BS1'37.422
116 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
大嶋 和也
国本 雄資
BS1'38.039
1238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS1'38.076
1336PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS1'39.453
-1REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MIno time
-39DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BSno time
  • 本予選は、開始9分39秒時点で赤旗提示。(赤旗中断 15:09~15:16)
  • 本予選は、開始17分44秒時点で赤旗提示。(赤旗中断 15:17~15:27)
  • CarNo.39,1は、2013 SUPER GT SpR 第25条 5.(赤旗原因車両)により、当該セッションタイムを抹消とする。
  • GT500ノックアウト予選Q2は天候の悪化に伴い、中止とする。
  • GT500決勝レーススターティンググリッドはQ1の結果に基づき決定する。
■GT300 Class

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2013/04/06) Knock Out Qualify Weather:Rainy Course:Wet
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWhQ1Q2
161SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI1'49.5441'41.040
23S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH1'46.3601'42.107
311GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL1'45.4651'42.295
487ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH1'47.3501'42.377
50ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH1'44.9571'42.758
64GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH1'48.5211'43.223
733HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH1'47.4631'43.962
852OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH1'48.4751'44.546
910GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL1'48.0671'45.033
1048DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY1'45.1981'47.387
1162LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
加藤 正将
YH1'49.1621'47.512
122エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'49.3741'51.412
1350Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YH1'48.5282'35.628
1431Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH1'49.778
159NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
YH1'52.181
1622グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
和田 久
城内 政樹
YH1'52.725
177OGT Bonds Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
イゴール・スシュコ
折目 遼
YH1'52.738
1821ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
HK1'53.276
195マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 GT3
玉中 哲二
山下 潤一郎
YH1'53.317
2016MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS1'54.030
21360RUN UP GROUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
白坂 卓也
田中 篤
YH1'58.376
-86クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YHno time
-30IWASAKI apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
ファイルーズ・ファウジー
YHno time
-88マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YHno time
-55ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BSabsence
  • 本予選は、開始3分9秒時点で赤旗提示。(赤旗中断 14:13~14:25)
  • 本予選は、開始24分38秒時点で赤旗提示。(赤旗中断 14:34~14:39)
  • 本予選は、開始29分56秒時点で赤旗提示。大会審査委員会の決定により、GT300クラスの公式予選セッション終了とした。
  • No.88,30,86は、2013 SUPER GT SpR 第25条 5.(赤旗原因車両)により、当該セッションタイムを抹消とする。
  • No.55は、出走嘆願の受理により、決勝レースへの出走を認めた。但し再車輌検査に合格する事とし、グリッドは最後尾とする。

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ノックアウト予選Q2結果

■GT500 Class
  • 荒天のため中止
■GT300 Class

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2013/04/06) Knock Out Q2 GT300 Weather:Rainy Course:Wet
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
161SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI1'41.040--131.936
23S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH1'42.107 1.067 1.067130.557
311GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL1'42.295 1.255 0.188130.317
487ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH1'42.377 1.337 0.082130.213
50ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH1'42.758 1.718 0.381129.730
64GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH1'43.223 2.183 0.465129.146
733HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH1'43.962 2.922 0.739128.228
852OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH1'44.546 3.506 0.584127.511
910GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL1'45.033 3.993 0.487126.920
1048DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY1'47.387 6.347 2.354124.138
1162LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
加藤 正将
YH1'47.512 6.472 0.125123.994
122エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'51.41210.372 3.900119.653
1350Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YH2'35.62854.58844.21685.658

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ノックアウト予選Q1結果

■GT500 Class

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2013/04/06) Knock Out Q1 GT500 Weather:Rainy Course:Wet
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
123MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI1'35.373--139.775
232Epson HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中嶋 大祐
DL1'35.997 0.624 0.624138.867
324D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ミハエル・クルム
YH1'36.490 1.117 0.493138.157
419WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'36.600 1.227 0.110138.000
517KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS1'36.640 1.267 0.040137.943
6100 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS1'36.784 1.411 0.144137.738
712カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'37.109 1.736 0.325137.277
88ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS1'37.203 1.830 0.094137.144
---- 以上Q2進出 ----
918ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI1'37.211 1.838 0.008137.133
1037KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
BS1'37.422 2.049 0.211136.836
116 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
大嶋 和也
国本 雄資
BS1'38.039 2.666 0.617135.974
1238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS1'38.076 2.703 0.037135.923
1336PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS1'39.453 4.080 1.377134.041
-1REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MIno time---
-39DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BSno time---
  • 本予選は、開始9分39秒時点で赤旗提示。(赤旗中断 15:09~15:16)
  • 本予選は、開始17分44秒時点で赤旗提示。(赤旗中断 15:17~15:27)
  • CarNo.39,1は、2013 SUPER GT SpR 第25条 5.(赤旗原因車両)により、当該セッションタイムを抹消とする。
■GT300 Class

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2013/04/06) Knock Out Q1 GT300 Weather:Rainy Course:Dry
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
10ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH1'44.957--127.012
248DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY1'45.198 0.241 0.241126.721
311GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL1'45.465 0.508 0.267126.400
43S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH1'46.360 1.403 0.895125.337
587ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH1'47.350 2.393 0.990124.181
633HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH1'47.463 2.506 0.113124.050
710GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL1'48.067 3.110 0.604123.357
852OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH1'48.475 3.518 0.408122.893
94GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH1'48.521 3.564 0.046122.841
1050Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YH1'48.528 3.571 0.007122.833
1162LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
加藤 正将
YH1'49.162 4.205 0.634122.119
122エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'49.374 4.417 0.212121.883
1361SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI1'49.544 4.587 0.170121.694
---- 以上Q2進出 ----
1431Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH1'49.778 4.821 0.234121.434
159NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
YH1'52.181 7.224 2.403118.833
1622グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
和田 久
城内 政樹
YH1'52.725 7.768 0.544118.259
177OGT Bonds Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
イゴール・スシュコ
折目 遼
YH1'52.738 7.781 0.013118.246
1821ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
HK1'53.276 8.319 0.538117.684
195マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 GT3
玉中 哲二
山下 潤一郎
YH1'53.317 8.360 0.041117.642
2016MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS1'54.030 9.073 0.713116.906
21360RUN UP GROUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
白坂 卓也
田中 篤
YH1'58.37613.419 4.346112.614
-86クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YHno time---
-30IWASAKI apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
ファイルーズ・ファウジー
YHno time---
-88マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YHno time---
-55ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BSabsence---
  • 本予選は、開始3分9秒時点で赤旗提示。(赤旗中断 14:13~14:25)
  • 本予選は、開始24分38秒時点で赤旗提示。(赤旗中断 14:34~14:39)
  • 本予選は、開始29分56秒時点で赤旗提示。大会審査委員会の決定により、GT300クラスの公式予選セッション終了とした。
  • CarNo.88,30,86は、2013 SUPER GT SpR 第25条 5.(赤旗原因車両)により、当該セッションタイムを抹消とする。

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式練習 荒天で赤旗5回の大混乱。トップタイムは#38ZENT SC

gt_r01_p_38 gt_r01_p_87

スーパーGTの2013シーズンがいよいよ開幕。
第1戦の舞台は岡山国際サーキット。
しかし残念ながら公式予選日は低気圧の接近によりあいにくの雨模様。予選に先立っての公式練習は午前9時より2時間で行われたものの、途中5回もの赤旗が出る大荒れの展開となった。
この状況の中、トップタイムを記録したのは序盤にスリックタイヤで1'25.758を記録した#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)。
GT300クラスも#87ラ・セーヌランボルギーニGT3(山内英輝/吉本大樹組)が序盤に総合でも7位に相当する好タイムを記録してトップとなった。

公式練習の始まった午前9時の時点では雨は小康状態になっており、各車スリックタイヤで走行を開始したものの、30分と立たないうちに雨脚は強まり、相次いでウェットタイヤを投入することに。
この影響でセッション開始当初からスピンする車両が続出、ついには開始45分でバイパーコーナーでスピンアウトした#38ZENT SCを回収するために赤旗中断となってしまった。ドライバーは平手晃平だ。

38号車はマーシャルの手を借りて自走でピットに戻り、セッションは9時50分に再開となったが、わずか6分後に今度は#19ウェッズスポーツSCが最終コーナー手前でスピン。イン側の縁石に乗り上げて身動きが取れない状態になったため、再び赤旗が提示された。

さらに午前10時には#9攻殻機動隊ポルシェが単独スピンでウォールに突っ込み、左フロントフェンダーを破損したことにより三度目の赤旗。
すぐに走行は再開されたが、こんどはモスSで#55ARTA CR-Zがスポンジバリアに突っ込み、コース上にパーツがまき散らされたために四度目の赤旗が残り30分を目前に出されることになった。
ドライバーの小林崇志は自力では下りられなかったものの、無事。
しかし車両は前も後ろも酷く破損しており、公式予選への影響が懸念される。

走行は10時43分にGT300の専有走行から再開されたが、すでに路面コンディションはタイムアップを期待できる状態ではなくなっており、8分後に再び赤旗が。
結局この赤旗を持って公式練習は終了となり、開始早々に#38号車がスリックタイヤで記録した1'25.758がこのセッションのベストタイムとなった。

第1戦の公式予選はこのあと午後2時よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式練習結果

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2013/04/06) Official Practice Weather:Rainy Course:Wet
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
Car
Maker Model
DriverTireTimeBehindkm/h
1385001ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS1'25.758-155.447
265002 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
大嶋 和也
国本 雄資
BS1'25.805 0.047155.362
3185003ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI1'27.009 1.251153.212
415004REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MI1'27.167 1.409152.934
5325005Epson HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中嶋 大祐
DL1'27.492 1.734152.366
6365006PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS1'27.777 2.019151.871
7873001ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH1'30.641 4.883147.073
8333002HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH1'30.985 5.227146.516
9883003マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH1'31.482 5.724145.720
1033004S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH1'31.497 5.739145.697
11175007KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS1'31.873 6.115145.100
1203005ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH1'32.042 6.284144.834
1343006GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH1'32.379 6.621144.306
14613007SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI1'32.459 6.701144.181
15125008カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'32.549 6.791144.040
16103008GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL1'33.161 7.403143.094
17523009OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH1'33.246 7.488142.964
18230010エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'33.477 7.719142.610
19930011NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
YH1'33.634 7.876142.371
206230012LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
加藤 正将
YH1'34.065 8.307141.719
212130013ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
HK1'34.127 8.369141.626
22530014マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 GT3
玉中 哲二
山下 潤一郎
YH1'34.239 8.481141.457
23235009MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI1'34.660 8.902140.828
245030015Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YH1'35.228 9.470139.988
253030016IWASAKI apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
ファイルーズ・ファウジー
YH1'35.257 9.499139.946
261130017GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL1'36.01410.256138.842
272450010D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ミハエル・クルム
YH1'36.94111.183137.515
282230018グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
和田 久
城内 政樹
YH1'36.95211.194137.499
293950011DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BS1'37.07511.317137.325
30730019OGT Bonds Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
イゴール・スシュコ
折目 遼
YH1'37.37811.620136.897
311950012WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'37.47211.714136.765
3210050013 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS1'37.57011.812136.628
3336030020RUN UP GROUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
白坂 卓也
田中 篤
YH1'39.20013.442134.383
34850014ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS1'39.30313.545134.244
353750015KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
BS1'41.01215.254131.972
364830021DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY1'41.01715.259131.966
378630022クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YH1'41.75215.994131.013
381630023MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS1'41.98416.226130.715
393130024Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH1'42.20216.444130.436
405530025ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BS1'42.85017.092129.614

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:プレスインフォメーション 2013年4月01日


MJ13_0037ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第1戦-2戦 プレビュー

東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第1戦 - 第2戦を、2013年4月6日(土) - 7日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたします。

4月6日(土) - 7日(日)に、いよいよ2013年シーズンの開幕を迎えるポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)。今シーズン、タイトルを目指すのはチャンピオンクラス7名、ジェントルマンクラス9名の計16名。そのうち2012年から引き続きの参戦となるのは8名にとどまり、残り半数が新たにPCCJの世界に足を踏み入れる格好となる。ベテランと若手、PCCJルーキーとレギュラーの戦いが幕を開ける。

その舞台となるのは岡山国際サーキット(岡山県)。第1戦-2戦のダブルヘッダーは、昨年に引き続きスーパーGTのサポートレースとして組み込まれた。岡山は他と比べてコース幅が狭く、抜きどころも限られるテクニカルサーキット。加えて1周の距離が短く、タイヤも温まりにくい傾向にあるため、予選でいかに前方グリッドを獲得するかが重要なポイントとなる。また、曲率の小さなコーナーが多いために予選のタイムを出すにはフロントタイヤのグリップを活かした走りが求められる。

チャンピオンクラスは、PCCJ育成ドライバーの#14 川端伸太郎を筆頭に、#12 小川諒、#78 近藤翼といった若手ドライバーと、スーパーGTやスーパー耐久などの経験が豊富な#10 川口正敬の参戦が注目のポイント。また、昨年ジェントルマンクラスでタイトルを獲得しステップアップを果たした#19 永井宏明、ベテランの#25 神取彦一郎や#32 飯田太陽らPCCJレギュラー陣も黙ってはいないはず。チャンピオンクラスの名の通り、レベルの高いバトルが期待される。

一方のジェントルマンクラスは、#2 田島剛や#33 Tetsuo OGINOら優勝経験のあるドライバーに、他のドライバーがどこまで迫れるかがひとつの見どころとなるだろう。#3 江本玄や#8 櫻井澄夫、#21 高田匠といったPCCJレギュラー陣の活躍はもとより、PCCJ参戦経験をもつ#23 藤田宗、さらにGT3 カップチャレンジ ジャパンからのステップアップとなる#7 星野敏、#27 眞野壮一郎らのルーキーがどういった戦いをみせるか興味深いところ。なお、24号車は年間エントリーしたGOmaxに代わり、スーパー耐久の経験豊かな田中徹がドライバーを務めることとなる。こちらもどのような走りを見せるか注目したい。

3月7日(木)〜8日(金)に富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた公式合同テストでは#14 川端、#32 飯田、#12 小河、#19 永井、#78 近藤らが上位タイムを記録している。岡山大会でも彼らを軸に戦いが展開される可能性はあるが、富士スピードウェイでのテストと岡山国際サーキットでのレースを同様に語ることはできない。天候はもとより予選の重要性、タイヤのマネジメント、勝負どころを読む力など、本番では様々なファクターが入り乱れる。

なお今回の予選は、ノックアウト方式を採用。予選をQ1、Q2というふたつのセッションに分けて、それぞれの結果でグリッドを決めていく。Q1セッションは15分間行なわれ、タイムの上位8台のみがQ2に進出。10分のインターバルを挟んだQ2は10分間行なわれ、このタイムによって最終的なグリッドが決定される。短いセッションで上位タイムを出すためにはアタックのタイミングと、コースの状況を見極める力が不可欠と言えるだろう。

ワンメイクレースの難しさが凝縮されたPCCJで、16名のカレラカップパイロットたちはどのような戦いを見せてくれるのか。そして、真っ先にシーズンの主導権を握るのは誰になるのか──その答えは、来たるべき開幕戦で明らかになる。

岡山大会のスケジュールは、専有走行が4月5日(金)10時〜10時30分、12時〜12時30分の2セッション。予選は4月6日(土)8時10分〜8時45分。第1戦の決勝レースは同日15時45分から15周でスタート予定となっており、第2戦は翌7日(日)の10時35分から、こちらも15周で行なわれる。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

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