24日(曇のち雪)鈴鹿サーキット西コースで、参加台数4台で、FJ1600の予選と決勝が行われ、加藤洋一が優勝した。
午前に行われた予選ではPPは加藤洋一が獲得し、2番手には野呂大樹が入った。
午後から雪が降る中、決勝レースが始まり、4位スタートの北野正規が素晴らしいスタートを決め1位に。
3周目まで2位と5.8秒の差をつけ、独走かと思われたレース展開だが次第に天候が良くなり、2位走行の加藤がファステストを連発し1秒ずつ差を詰め、抜くタイミングを待って、最終ラップのヘアピンカーブでインを突き抜き、加藤が先にゴールした。
2位には最後に抜かれてしまったが北野が入り、3位には野呂が入った。
Text: Nobumitsu OHTAKE
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿サーキット西コースにて24日、S-FJ予選と決勝レースが行われ、根本悠生が優勝した。
午前に行われた予選は、昨夜に降った雨で路面が濡れており、ウェットコースコンディションの中、PPを獲得したのは、注目のルーキーで16歳デビュー戦の根本悠生。2番手には石坂瑞基、3番手には嶋田誠が入った。
午後からは、決勝レースは、途中にかなり雪が降る難しいレースであったが、PPの根本はいいスタートを切り、途中ファステストラップを出して、終始レースをリードし少しずつ後ろとの差を広げ、最終的は2位の石坂に7秒差つけ優勝した。
Text: Nobumitsu OHTAKE
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
4月14日(土)~15日(日)の2 日間、東京・お台場特設会場(東京都江東区青海)では、「TOKYO DRIFT in お台場」が開催された。D1GPシリーズ第1戦の14日(土)には6,673 人が、また15日(日)のD1GP エキジビション「D1チャンピオンズ」には、8,694 人の観衆がスタンドを埋めた。
D1GPシリーズ開幕戦の14日(土)は、朝から冷たい雨が降り続き、路面はウェットでの走行となった。単走ファイナルでは、「雨でも落ち着いて雨の走り方をした」という地元東京在住の松井有紀夫(Guild n one)が初優勝を飾った。追走トーナメントでは、昨年シリーズ総合ランキング2位の斎藤太吾(ダイゴ)が、今シーズンも豪快な走りをみせつけ追走を制した。これにより斎藤は総合優勝となった。
15日(日)のD1GPエキジビション「D1チャンピオンズ」では、台湾から参戦した馮仁稚(アーツー)(NICHIEI レーシングプロジェクト with DUNLOP)が活躍し、海外選手では唯一追走ベスト8入りし、準決勝まで進出した。
昨年のシリーズ総合ランキング1位チームに移籍し、今年からファルケンタイヤで参戦した古口美範(TeamBOSS with FALKEN)は、準決勝で、この日好調に勝ち上がってきた佐久間達也(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)と対戦。両者とも攻めの走りをするも佐久間にミスがでたことで、古口が優勝を果たした。
~D1GP シリーズ第1 戦~
【4月13日(金)天候:晴れ 路面:ドライ】
■予選
お台場特設会場での開催は今回で5年連続となったが、コースレイアウトは昨年エキジビションマッチを行ったセントレア特設会場に近く、スタートからの進入区間が長いのが特徴だ。
今年、KP61スターレットからシャルマンにマシンチェンジした岩井照宣(H.D.O QUICK STYLE & RS WATANABE)は、ハイスピードの思い切った走りで一時トップに立ったが、上野高広(ULTRAMAN with Team VERTEX)が車速、車両の動き、アクセルワークともに完成度の高い走りを見せて逆転。予選トップ通過を果たした。
※コースレイアウト図

【4月14日(土)天候:雨 路面:ウェット】
■単走ファイナル
前日の予選とはうって変わり、決勝日は朝から本格的な雨が降り続き、競技は終始ウエット路面で行われた。さらにお台場は特設会場のため、水はけが悪く、コース内に水たまりができた状態での走行となった。
単走ファイナルでは、1番手に走行した松川和也(Team UPGARAGE with DRoo-P)が高得点をマーク。つづく松井有紀夫(Guild n one)はさらに高いスピードと車両の振りの鋭さで、松川を上まわる得点を出した。続いて佐久間達也(Team TOYO TIRES DRIFTwith GP SPORTS)はキレのある走りで、そして高橋邦明(GOODYEAR Racing WithKunny'z)はしなやかな美しい走行で高得点をマークするも、松井には及ばず、松井が初の単走優勝を果たした。
またこのラウンドで86をデビューさせた織戸学(DRIVE M7 ADVAN MAX ORIDO RACING)と日比野哲也(Team UPGARAGE with DRoo-P)は、車両のセッティングを煮詰めることができず、ベスト16に進出できず敗退した。一方、7年ぶりのD1GPシリーズ参戦となった谷口信輝(HKS)は99 点台をマークするトップ争いには届かなかったが、2本目で98.80点を出し10 位でベスト16 に進出した。
【松井有紀夫選手コメント】
「車の調子がよくて、走り自体は悪くなかったので、単走優勝を狙っていました。前日の予選とは天候も変わり、朝の練習走行では、走り方に迷いもあって悩んでいたのですが落ち着いて走ることで、走行ラインが決まり、結果につながりました」
■追走トーナメント
追走トーナメントは序盤から好カードが連続した。田中省己(e-net TAKA Neostyle with D-MAX)が、手塚強(GOODYEAR Racing BNR34 with Bee★R)を相手に接近したドリフトで勝利。続いて、今村陽一(NICHIEI レーシングプロジェクト with FALKEN)が昨年まで在籍したチームのマシンに乗る古口美範(TeamBOSS with FALKEN)と対戦したが、今村はハーフスピンのミスで、古口に敗れた。また熊久保信重(YUKE'S チームオレンジ with BEAST EYE)vs 野村謙(BLITZ Dfellow)の戦いでは、両者互角の追走を見せたが、車両を寄せた距離の差で熊久保が勝利。さらに上野 vs 谷口の戦いも再戦までもつれこんだが、谷口のミスで上野が勝った。
準決勝に進出したのは、末永正雄(M7 雨宮SGC with YOKOHAMA)、古口、斎藤太吾(ダイゴ)、そして初のベスト4入りとなった松川の4人。
末永(正)vs 古口の対戦は、1 本目で古口が小さなミスをするも、2 本目に末永が角度をつけすぎて失速し、古口が勝ち上がる。斎藤vs 松川は、再戦まで突入するも松川のミスで斎藤が勝利した。
3位決定戦は、松川がハーフスピンのミスで、末永(正)が3 位となった。
決勝の古口vs 斎藤は、1 本目、1 コーナーから斎藤が古口の真後ろにつけ、接近したバトルを見せた。2 本目は後追いの古口が、車両を振り返した後にバランスを崩すも、審査席前でマシンを接近させたものの逆転に至らず、斎藤の優勝が決まった。

追走トーナメント決勝戦 (左:斎藤太吾 VS 右:古口美範)
【斎藤太吾選手コメント】
「単走の結果はよくなかったですが、追走は単走の結果とは関係なく走れました。このコースも追走はやりやすかったです。決勝は、出だしの1つ目のコーナーは失敗してしまいましたが、後半のコーナーで挽回できたので、よかったです」
~D1GP エキジビション「D1 チャンピオンズ」~
【4月15日(日)天候:晴れ 路面:ドライ】
■追走トーナメント1・2 回戦
追走トーナメントの1・2 回戦は、対戦する2 名がそれぞれ単走を行い、得点が高かった選手が追走の「先行」か「後追い」の選択権を得る。追走は入れ替えをせずに1 本だけで勝負を決定。それでも決まらなかった時に限り、入れ替えて追走決着するという方式で行われた。
まずは末永直登(YUKE'S チームオレンジ with BEAST EYE)と台湾から参戦の馮仁稚(アーツー)(NICHIEI レーシングプロジェクト with DUNLOP)が対戦。選択権を得た末永は後追いを選ぶが、馮仁稚の車両に合わせることができず、馮仁稚の勝利となった。また、タイのチャンピオンノン(OVERDRIVE M150-STORM SINGHA)vs 高橋邦明(GOODYEAR Racing With Kunny'z)は、接戦となり入れ替えの追走になるも、ノンは高橋の得点にわずかに及ばず敗退した。さらに他の対戦も海外招待選手は日本人選手に勝利ならず、1回戦で敗退となった。
2回戦で、馮仁稚はチームメイトである今村陽一(NICHIEI レーシングプロジェクトwith FALKEN)と対戦。馮仁稚は今村に食らいつき、再々戦まで持ち込んだ。ここで馮仁稚は3 コーナーで今村のインに入り、勝利を決めた。
ベスト8には、馮仁稚、斎藤太吾、川畑真人、熊久保信重、織戸学、佐久間達也、末永真人、古口美範が進出した。
■国別対抗選手権
追走1・2回戦と追走ベスト8の間に、国別対抗選手権が行われた。
この試合に選出されたのは、イタリア代表フェデリコ シェリフォ(Dk17 with Team Orange)、タイ代表ノン、オーストラリア代表ジェイク ジョーンズ(Team Orange)、香港代表ジェームズ タン(TRC with FNATZ)の4 人。
フェデリコvs ノンの対戦は、1 本目後追いのノンがフェデリコの車両に寄せるも、角度は浅く走行ラインが小さくなってしまった。2本目は走行ラインが大きくなりすぎたノンに対し、後追いのフェデリコがインを差し、フェデリコが勝利した。
ジェイクvs タンの対戦は、1 本目後追いのタンが2 コーナーでジェイクのインに飛び込むも、走行ラインを大きく乱してしまう。これが決め手となりジェイクが勝利した。
決勝はフェデリコvs ジェイクのTeam Orange 同士の対決。フェデリコがジェイクの車両にうまく合わせ接近ドリフトをみせ、優勝を飾った。
【フェデリコ・シェリフォ選手コメント】
「今日は『うまく走れた』と実感しているし、審査員もそう判定してくれました。外国人選手同士のトーナメントでしたが、日本で優勝したのは初めてで、とても嬉しいです。チームが僕のために準備をしてくれ、たくさん練習することができました。優勝することで恩返しができたと思いますし、すごく意味のある優勝でした」
■ベスト8追走トーナメント
ベスト8 の前にベスト8 の組み合わせを決める「駐車バトル」(スポッターの立つ台にどれだけ車両を寄せることができるかを競うアトラクション)が行われた。それによりRd.1 決勝での組み合わせ、古口vs 斎藤の対戦が再び実現した。前日優勝を飾った斎藤はここでも積極的に攻めるが、3 コーナーと4 コーナーで古口をプッシュしてしまい、古口が勝利した。また織戸は馮仁稚と対戦。再戦になるも、織戸はマシントラブルに見舞われ、馮仁稚が準決勝進出を決めた。佐久間vs 熊久保は両者ともに相手のインに食い込むバトルとなり、再々戦に突入したが、車両をぎりぎりまで寄せた佐久間が勝った。末永(正)vs川畑の対戦は、車両の寄せ幅の差で川畑が勝ち準決勝へ進出した。
準決勝は、馮仁稚と川畑がそれぞれミスをし、古口と佐久間が勝利。決勝はこのふたり
の対戦となった。
決勝1 本目は古口が先行。近い距離で追っていた佐久間だったが、3 コーナーでインカットしてしまう。2 本目、後追いの古口が佐久間にくらいつき、3 コーナーから車両をきれいに合わせ優勝を決めた。

D1チャンピオンズ 決勝写真(左:古口美範vs 右:佐久間達也)
【古口美範選手コメント】
「今年からまたファルケンタイヤで参戦することになり、以前乗せていただいていた時は、まったく成績が残せなくて申し訳ない気持ちでいっぱいでしたので、今回どうしてもファルケンタイヤで勝ちたいという強い思いがありました。ファンの方々の応援も後押しとなり、優勝できました。自分をチャンピオンチームのクルマに乗せてくださったスポンサーさんにも感謝しています。とても嬉しいです」
Text & Photo: D1コーポレーション
■PETRONAS TEAM TOM’S

No.1: アンドレ・ロッテラー

No.2: 中嶋一貴
■KONDO RACING

No.3: 安田裕信
■Team LeMans

No.7: 大嶋和也
■Team KYGNUS SUNOCO

No.8: ロイック・デュバル
■HP REAL RACING

No.10: 金石年広
■TEAM 無限

No.15: 佐藤琢磨

No.16: 山本尚貴
■SGC by KCMG

No.18: 折目遼
■TEAM IMPUL

No.19: ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

No.20: 松田次生
■NAKAJIMA RACING

No.31: 中嶋大祐

No.32: 小暮卓史
■Project μ/cerumo・INGING

No.38: 平手晃平

No.39: 国本雄資
■DOCOMO TEAM DANDELION RACING

No.40: 伊沢拓也

No.41: 塚越広大
■TOCHIGI Le Beausset Motorsports

No.62: 嵯峨宏紀
Photo: Motorsports Forum
- コース:鈴鹿サーキット(5.807km)
- 予選:4月14日(土)晴:ウェット/ドライ
- 決勝:4月15日(日)晴:ドライ

開幕戦を見事逆転で制した中嶋一貴(中央左)と
PETRONAS TEAM TOM'S監督の舘信秀(中央右)、
3位に入ったJ.P.デ・オリベイラ(右)
2012年のフォーミュラ・ニッポンが開幕。第1戦が4月14日(土)、15日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
今季トヨタはフォーミュラ・ニッポンの8チーム、11台に「トヨタRV8K」エンジンを供給。同エンジンは2010年、2011年の2年連続でチーム/ドライバーの両タイトルを獲得しており、今季もタイトル獲得を目指す。
トヨタエンジン搭載チームには、新たに2009年のシリーズチャンピオンであるロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)が1年ぶりのシリーズ復帰で加入。また、2007年、2008年のシリーズチャンピオンである松田 次生(TEAM IMPUL)も2年ぶりのフルシーズン参戦として復帰することとなり、トヨタ勢は2010年のチャンピオンJ.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)、昨年圧倒的な強さで念願のタイトルを獲得したアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)と共に、過去5年間のシリーズチャンピオン4人を擁する強力な布陣となった。
14日(土)午前9時5分から行われたフリー走行時は降雨のためにウェットコンディションとなったが、ノックアウト方式の予選が行われる午後2時の時点では天候は回復。路面も乾き始めており、当初数台がウェットタイヤを装着したもののすぐにスリックタイヤへと交換。全車スリックタイヤで、乾いていく路面で予選Q1のアタックが繰り広げられた。
20分間のQ1では嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)と折目遼(SGC by KCMG)が敗退となり、それぞれ16番手、17番手グリッドが確定。
10分間のインターバルを経て7分間という短いセッションでのQ2がスタート。残り3分での激しいアタック合戦は、5番手のオリベイラから9番手のデュバルまで、コンマ1秒の中に5台が入る接戦となり、惜しくもデュバルが敗退、9番手確定。このデュバルからわずか0.05秒遅れた国本雄資(Project μ/cerumo・INGING)が10番手、今季国本と同じチームに移籍した平手晃平(Project μ/cerumo・INGING)が12番手、今季唯一のフォーミュラ・ニッポンルーキーとしてデビューを果たした安田裕信(KONDO RACING)が13番手でQ3進出を逃すこととなった。
最終Q3セッションも7分間で行われるため、ロッテラーと中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が先陣を切ってコースイン、アタックを開始したが、ロッテラーはアタック中にオーバーラン。Q1、Q2共にトヨタ勢最上位に付けるなど好調な中嶋一貴がトップタイムをマークしたところで、クラッシュした車両が出たためにセッションは赤旗中断。再開後は残り2分半、1発アタックで決勝グリッドが決されることになった。
中嶋一貴はここでタイム更新を果たしたものの、ライバル勢が上回るタイムをマークしたため、2列目3番手グリッド。大嶋和也(Team LeMans)が4番手、松田5番手、ロッテラーが6番手。アタック中にコースオフを喫したオリベイラが7番手グリッドから決勝に臨むこととなった。
15日(日)も好天に恵まれ、午後2時半に第1戦決勝(43周)のスタートが切られた。2列目3番手スタートの中嶋一貴は好スタートを切り2位にポジションアップ。首位を行く塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を追った。
後方では、6番手スタートのロッテラーがやはり好スタートを切り、4番手スタートの大嶋に並びかけたが抜くまでには至らず。また、7番手スタートのオリベイラもロッテラーに続いた。一方で9番手スタートのデュバルはスタートで遅れ、12位に後退。
今季より燃料タンク容量が低減されたために、レース中盤での給油が必須となったこのレース、15周目前後から給油ピット作業を行うチームが出始めた。大嶋とロッテラーはピット作業で一つずつ順位を上げたが、その後ピットインしたオリベイラはこの2台の前に出ることに成功。オリベイラが3位、大嶋4位、ロッテラー5位で後半戦へと突入した。
一方、首位を追う中嶋一貴は最後までピットインを粘り、ハイペースで差を詰めながら25周終了時点でピットイン。チームの素晴らしいピット作業にも助けられ、塚越の前でピットアウト、首位に浮上した。
首位に立った中嶋一貴は、コース復帰直後こそ塚越に詰め寄られる場面もあったが、その後は他を寄せ付けないペースで周回を重ね、2位以下を引き離して行った。
後半戦は、ピット作業後3位に浮上したオリベイラがファステストタイムを連発し2位の塚越を猛追。その後方では大嶋とロッテラーの4位争い、松田とデュバルの8位争いが繰り広げられた。
首位の中嶋一貴は2位塚越との差を一時5秒以上へと広げ、そのままトップでチェッカー。見事2012年のフォーミュラ・ニッポン開幕戦を制し、通算2勝目を挙げた。中嶋一貴にとって、鈴鹿での勝利は2004年の全日本F3以来。
3位には終盤トラブルに見舞われ逆転の叶わなかったオリベイラが入った。大嶋はロッテラーからの猛追を凌ぎきり4位、ロッテラーが5位。デュバルとのバトルで逃げ切った松田が8位でポイントを獲得した。
Text & Photo: TOYOTA
- コース:鈴鹿サーキット(5.807km)
- 予選:4月14日(土)雨:ウェット
- 第1戦決勝:4月14日(土)晴:ドライ
- 第2戦決勝:4月15日(日)晴:ドライ

F3デビュー戦で見事初勝利を挙げた平川亮(中央)、
首位を走りながらトラブルで2位となった山内英輝(左)
全日本F3選手権の第1大会(第1戦、第2戦)が4月14日(土)と15日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。
今季の同シリーズは、昨年までのCクラス、Nクラスと選手権を分けるのではなく、参戦する全ドライバーが全日本F3選手権のドライバーズタイトルを争うシステムに変更。ただし、TOYOTA TOM'S 3S-GEエンジンを搭載するNクラス車両は、別途制定されたF3Nクラスの選手権も争うこととなった。
トヨタは今レース、TOYOTA 1AZ-FEエンジンを3チーム4台に供給。Nクラスの7台は全てTOYOTA TOM'S 3S-GEエンジンを搭載する。
13日(金)に行われた占有走行は暖かく、好天に恵まれたが、予選の行われた14日(土)は雨に見舞われ、ウェットコンディションで予定よりも10分遅れの午前10時半より開始された。
わずか10分間のセッションのため、全車当初からフルアタック。昨年シリーズ3勝を挙げ、ランキング3位となった山内英輝(B-MAX ENGINNERING)が第1戦のポールポジションを獲得。前週行われたフォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)で2戦連続勝利を挙げ、今大会F3デビューとなった18歳のルーキー、平川亮(RSS)が終盤素晴らしい走りでタイムアップを果たし、デビュー戦で最前列グリッドとなる2番手タイムをマーク。3番手にはTDPドライバーの中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)が続いた。
10分間のインターバルを経て、ウェットのまま行われた第2戦予選では、平川が2番手に1秒以上の大差を付ける好タイムで初ポールポジションを獲得。2番手に山内、中山が4番手。第1戦6番手のリチャード・ブラッドレー(PETRONAS TEAM TOM'S)は第2戦5番手につけた。
Nクラスでは、佐々木大樹(NDDP RACING)が2戦共に最上位グリッド。昨年FCJでチャンピオンを獲得し、今季TDPドライバーとして全日本F3にステップアップを果たした勝田貴元(TOM'S SPIRIT)は第1戦クラス3番手、第2戦クラス4番手となった。
予選の後、雨は止み天候も回復。F3の予選後行われたフォーミュラ・ニッポン予選の間に路面はドライコンディションとなり、第1戦決勝(12周)は午後3時38分にスタートした。
ポールポジションの山内がトップを守る一方で、2番手グリッドの平川は若干出遅れ、3番手から好スタートを切った中山がこれをかわして2位に浮上。中山は1コーナー進入で山内に並びかけるも逆転には至らず。後方では、6番手スタートのブラッドレーがエンジンストールを喫して最後尾へ後退。
Nクラスは2位争いのバトルの中、1周目のスプーンコーナー入り口でギャリー・トンプソン(SGC BY KCMG)と勝田が接触。2台はコースアウトし、リタイアとなってしまった。
その後は首位を逃げる山内を、中山と平川が追う展開が続いたが、10周目に中山がトラブルに見舞われコース脇にストップ。平川は2位へ浮上し、首位の山内との差を詰めていった。
既に残り周回は2周と少なく、その順位のままチェッカーかと思われたが、ファイナルラップのスプーンコーナー立ち上がりで、山内が突然スローダウン。これをかわした平川が、全日本F3では2004年の中嶋一貴以来となる、デビュー戦での勝利を飾った。トラブルに見舞われながらも何とかチェッカーを受け、その直後にコース上にストップした山内が2位。最後尾から追い上げたブラッドレーも終盤トラブルでスローダウンを喫したが5位。Nクラスの佐々木が総合でも4位に入り、クラス優勝を飾った。
15日(日)好天の下、午前10時23分に第2戦決勝(17周)がスタート。ポールポジションの平川は、今度はスタートを決めトップをキープ。一方で2番手スタートの山内と、その後方4番手グリッドの中山が遅れ、5番手グリッドから好ダッシュを決めたブラッドレーがこの2台をかわして3位へ浮上。2位の野尻智紀(HFDP RACING)を追った。
ブラッドレーと野尻の2位争い、そしてその後方で山内を追う中山らが4位争いを繰り広げる一方で、首位を行く平川は安定したペースで2位以下との差を着々と広げていった。
毎周のように野尻にアタックを仕掛けたブラッドレーが、14周目のシケイン進入でインをつくと、野尻はコースオフ。そのままショートカットした野尻が一旦前に出たが、続くメインストレートでブラッドレーが野尻をかわし、2位へ浮上。
首位を独走した平川は2位に15秒もの大差を付けポール・トゥ・ウィン。F3デビューのルーキーながら、開幕から2連勝を飾った。2位にブラッドレー。最後までバトルを繰り広げた山内と中山が4位、5位。Nクラスの佐々木がこれに続く総合6位、クラス優勝で2戦連続ポール・トゥ・ウィン。勝田はクラス3位でF3初の表彰台に上った。
Text & Photo: TOYOTA
- 2012年4月15日(日)・決勝 会場:鈴鹿サーキット(5.807km) 天候:晴れ 気温:19℃(14:30時点) 路面温度:27℃(14:30時点) 決勝レース:43周 コースコンディション:ドライ 観客:2万8000人(主催者発表)
4月15日(日)、三重県・鈴鹿サーキットにおいて2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン開幕戦の決勝レースが開催されました。

今回は全日本選手権フォーミュラ・ニッポンや全日本F3選手権などの4輪レースに加え、2輪レースの全日本ロードレース選手権JSB1000が開催されたほか、Hondaの2輪、4輪、汎用、モータースポーツに関連するさまざまなプログラムを実施する「Enjoy Honda 鈴鹿2012」も併催され、家族づれを中心に数多くのファンが鈴鹿サーキットに詰めかけました。
昨日行われた公式予選では、#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得。チームメートの#41 塚越広大選手も予選2番手に入り、フロントローをHondaドライバーが独占する結果となりました。さらに#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は8番グリッド、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は11番グリッド、#10 金石年弘選手(HP REAL RACING)は14番グリッド、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は15番グリッドを獲得しました。
15日(日)の朝9時10分から30分間にわたって行われたフリー走行2回目では#32 小暮選手が2番手。これに#31 中嶋選手が4番手で続きます。一方、ポールポジションを獲得した#40 伊沢選手は7番手、#16 山本選手は10番手、#10 金石選手は11番手、#41 塚越選手は14番手でフリー走行2回目を終えました。順位としては振るわなかった#41 塚越選手ですが、マシンのバランスは良好で、決勝での好成績に期待がかかりました。
決勝レースのスタートが切られる午後2時30分が近づくと、それまでの薄曇りから徐々に晴れ間がのぞくようになり、絶好のコンディションとなりました。
1周のフォーメーションラップ後に決勝のスタートが切られると、#41 塚越選手が絶妙のタイミングで発進し、トップで1コーナーに進入しました。ポールポジションスタートの#40 伊沢選手はやや出遅れて3番手に後退。8番グリッドからスタートした#16 山本選手はライバルを攻略し、7番手と1つポジションを上げてオープニングラップを終えました。#32 小暮選手は9番手、#10 金石選手は14番手、#31 中嶋選手は17番手となって走行を続けていきます。
レース序盤から#41 塚越選手は好調で、2番手につけたライバルに対して5周目に1.9秒、10周目には3.8秒と、じわじわ引き離していきます。同じ10周目、ライバルとバトル中に接触し、タイヤがパンクした#31 中嶋選手は緊急のピットストップを行いました。
その後も#41 塚越選手はトップを独走していましたが、13周目前後に排気管にトラブルを抱え、マシンは異音を発し始めます。このためエンジンはパワーがダウンし、燃費も低下しましたが、#41 塚越選手はそれをばん回すべく力走し、首位の座を守って周回を重ねていきました。
14周目、ライバルに行く手を阻まれていた#32小暮選手は、ここでのタイムロスを回避するためにピットストップし、給油とタイヤ交換を実施。14番手となってコースに復帰しました。同様に#40 伊沢選手は16周目、#16 山本選手と#10 金石選手は17周目にピットストップを行います。
22周目、それまでトップを走っていた#41 塚越選手がピットストップ。ただし、排気管のトラブルにより燃費が低下していた影響で、予定より多くの燃料を給油することとなり、ピット作業はほかのドライバーに比べて数秒ほど長引きました。このため、それまで2番手を走っていたライバルは25周目にピット作業を終えると#41 塚越選手の前でコースに復帰。#41 塚越選手は2番手となってしまいました。
この後も#41 塚越選手はトラブルを抱えながらも最終ラップに自己ベストタイムを更新し、あきらめることなくライバルを追走しましたがトップに返り咲くまでには至らず、3.996秒差の2位でチェッカーフラッグを受けました。
レース序盤を3番手で走行していた伊沢選手は、ピットストップで6番手に順位を下げたあと、このままフィニッシュ。これに#16 山本選手が7番手で続きました。#10 金石選手は復帰戦をミスなく走りきって12位完走。#32 小暮選手と#31 中嶋選手も最後まで走りきりましたが、ピットストップでの作業違反によるドライブスルー・ペナルティを受けたため、#32 小暮選手は15位、#31 中嶋選手は16位でレースを終えました。優勝は#2 中嶋一貴選手(トヨタ)でした。
2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第2戦は5月12~13日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されます。
■コメント
- 坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
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「勝てるはずのレースを落としてしまいました。排気管が壊れると燃料噴射制御のフィードバックが働かなくなり、パワーが落ちるだけでなく燃費も悪くなります。このため、ピットストップでは想定よりも余計に給油しなければならず、順位を落とす結果となりました。たとえピットストップが長引いても順位を落とさなくて済むよう、マージンをもってレース前半を走りきる戦略を立てていましたが、結果的には、それでも逆転されてしまうほど給油量が増えてしまいました。とても残念ですが、次のレースでは圧倒的な強さを見せますので、引き続きご声援をよろしくお願いします」
- 塚越広大選手(2位 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
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「昨日からマシンの調子はよく、今朝のフリー走行でガソリンをたっぷり積んで走ったときもいい感触が得られたので、自信を持ってレースに臨みました。スタートも、自分としてはこれまでで一番よかったと思います。ところが、レース途中で排気管にトラブルが発生し、このまま最後まで走りきれるか不安な状態で周回を重ねることになりました。ピットストップでライバルに逆転されてからも、自分の力でばん回すべく食らいついていきましたが、残念ながら届きませんでした。非常に悔しいレースで、反省点はいっぱいありますが、いい戦いができたので、次戦でも優勝を目指してがんばります」
- 伊沢拓也選手(6位 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
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「スタートに失敗してしまったのが最大の敗因となりました。ただし、その後のレースペースも思ったほど伸びなかったので、仮にスタートがうまくいったとしても、今日は苦戦を強いられたかもしれません。この点は今後、改善すべきポイントだと思っています。自分のドライビングを含めて見直すべき点は見直し、今後も上位入賞を目指して努力するつもりです」
Text & Photo: HONDA
全日本選手権フォーミュラニッポンの第1戦決勝レースが4月15日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選3位からスタートした#2中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が巧みなピット戦略でトップに立ち、FN通算2勝目を挙げた。2位には予選2位の#41塚越広大(DOCOMO DANDELION)、3位には#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が入った。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:28,000人)
決勝レースは午後2時30分にスタート。
ホールショットを奪ったのは予選2位の#41塚越。ポールシッターの#40伊沢拓也は出遅れて3位に後退、2番手には#2中嶋が上がってきた。
その後方では#7大嶋和也、#1アンドレ・ロッテラー、#19オリベイラが集団を形成して周回を重ねていく。
トップの#41塚越は序盤快調に2位の#2中嶋を引き離していたが、14周を過ぎた辺りから排気系にトラブルが生じたためか、エンジン音に異変が生じる。
その後も暫くは#41塚越のラップタイムも少しづつ上がり続けていたが、20周を過ぎた辺りから#2中嶋のペースが#41塚越を上回り始め、徐々にギャップが縮まり始めた。
これをみたチームダンディライアンは23周終わりで#41塚越をピットに呼び戻し、タイヤ交換と燃料補給を行う。作業時間は22秒6。少し長くかかってしまった。
この間にも#2中嶋は毎周ファステストラップを更新するほどのハイペースで走り続け、ほぼ燃料が無くなるギリギリの26周めでピットに飛び込んだ。
ここでチームトムスは#2中嶋を18秒1の作業時間でコースへ送り出す。
この作戦が功を奏し、#2中嶋は見事#41塚越の前でコースに復帰、トップに躍り出た。
懸命に追い上げる#41塚越だったが、ここから先のペースでは#2中嶋が上回り、30周を消化する頃にはギャップは2秒以上に開く。
結局、#2中嶋は#41塚越に3.996秒の差を付けて43周を走りきり、フォーミュラニッポン通算2勝目をものにした。
同時にこれは中嶋にとって2004年3月の全日本F3以来の鈴鹿での勝利となった。
2位には塚越。3位にはこちらもピットストップをうまく利用して順位を上げた#19オリベイラが入った。
次戦はツインリンクもてぎ。5月13日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum, Katsuhiko KOBAYASHI
SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/15) Race Result Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Engine | Lap | Time / Behind |
| 1 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 43 | 1:15'02.966 |
| 2 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 43 | 3.996 |
| 3 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 43 | 12.410 |
| 4 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 43 | 20.227 |
| 5 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 43 | 20.783 |
| 6 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 43 | 35.162 |
| 7 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 43 | 36.310 |
| 8 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 43 | 40.661 |
| 9 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 43 | 41.490 |
| 10 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 43 | 1'07.948 |
| 11 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 43 | 1'17.000 |
| 12 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 43 | 1'17.804 |
| 13 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 43 | 1'24.010 |
| 14 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 43 | 1'29.520 |
| 15 | *32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 42 | 1Lap |
| 16 | *31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 42 | 1Lap |
| 17 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 41 | 2Laps |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- Fastest Lap: CarNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL) 1'42.781 (38/43)
- CarNo.31は、2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン統一規則第32条(ピット作業)違反により、ドライビングスルーペナルティーを課した。
- CarNo.32は、2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン統一規則第32条2.(ピットインおよびピットアウト)違反により、ドライビングスルーペナルティーを課した。
全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦の決勝前フリー走行は、#1アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が1分41秒029でトップ。2番手には#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がつけた。
小雨に見舞われた昨日とはうって変わって、決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは朝から快晴。絶好のレース日和となった。
フォーミュラニッポンのフリー走行は併催のJSB1000のフリー走行に続いて午前9時10分より30分間で行われた。
ここでは#1ロッテラー、#32小暮、#31中嶋大祐等、予選で今ひとつの結果だったドライバー達が序盤からハイペースで周回、好タイムを記録した。
中でもロッテラーは走り出して5周目に唯一の41秒台となる1分41秒029を叩き出してみせる。
それとは対照的だったのがフロントローを独占したダンディライアンの二人。
ポールの#40伊沢拓也は7番手、予選2位の#41塚越広大はこのセッション14番手に留まる。
また予選Q3でクラッシュした#16山本尚貴もここでは慎重な走りに終始して1分43秒390の10番手に留まった。
また、このセッションでは前後アンチロールバーを交換した#32小暮、パッカーを調整した#19オリベイラ、車高を変更した#41塚越等、足回りに変更を加えるチームが相次いだ。これは開幕戦であること、雨から晴れへの路面の変化等、様々な事情があるものと思われる。
なお、走行終了後にスタート練習を行った際、東コースのショートカット部分で#38平手晃平がコースアウトをしており、決勝への影響が懸念される。
第1戦決勝は午後2時30分より43周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/15) Free Session #2 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'41.029 | - | - | 206.92 |
| 2 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'42.315 | 1.286 | 1.286 | 204.32 |
| 3 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'42.726 | 1.697 | 0.411 | 203.50 |
| 4 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'42.867 | 1.838 | 0.141 | 203.23 |
| 5 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'42.921 | 1.892 | 0.054 | 203.12 |
| 6 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'43.054 | 2.025 | 0.133 | 202.86 |
| 7 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'43.095 | 2.066 | 0.041 | 202.78 |
| 8 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'43.130 | 2.101 | 0.035 | 202.71 |
| 9 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'43.226 | 2.197 | 0.096 | 202.52 |
| 10 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'43.390 | 2.361 | 0.164 | 202.20 |
| 11 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 1'43.417 | 2.388 | 0.027 | 202.14 |
| 12 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'43.440 | 2.411 | 0.023 | 202.10 |
| 13 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'43.445 | 2.416 | 0.005 | 202.09 |
| 14 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'43.586 | 2.557 | 0.141 | 201.81 |
| 15 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 1'43.844 | 2.815 | 0.258 | 201.31 |
| 16 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 1'44.121 | 3.092 | 0.277 | 200.78 |
| 17 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 1'44.176 | 3.147 | 0.055 | 200.67 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'38.917
- 2012年4月14日(土)・予選 会場:鈴鹿サーキット(5.807km) 天候:予選/雨のち晴れ 気温:16℃(14:30時点)
路面温度:24℃(14:30時点) コースコンディション:ウエットからドライ 観客:1万5000人(主催者発表)
4月14日(土)、三重県・鈴鹿サーキットにおいて2012年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦の公式予選が開催されました。

Hondaは2012年シーズンに向けて大幅に改良を施した新エンジン「HR12E」を開発し、この開幕戦に投入しました。新エンジンで走行する初の機会となった昨日のテストではTEAM 無限の#16 山本尚貴選手がトップタイムを記録するなど、6名のHondaドライバーは好調さをアピールしました。
本日の午前9時5分より1時間にわたって行われたフリー走行は、雨のためウエットコンディションとなった影響もあり、Hondaドライバーでは#41 塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の5番手がトップという結果になりました。
その後、雨が上がり、午後2時に予選1回目が始まるころには一部を除いてドライコンディションとなったため、Hondaドライバーはスリックタイヤを装着してタイムアタックに挑みました。
予選1回目では#41 塚越選手が1分40秒293を記録してトップに立ったほか、#16 山本選手が1分40秒343で2番手につけ、Hondaドライバーがトップ2を占める結果となりました。さらに#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は8番手、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は13番手となり、予選2回目への進出を決めました。
なお、5年ぶりにフォーミュラ・ニッポンへの復帰を果たした#10 金石年弘選手(HP REAL RACING)は14番手、参戦2年目の#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は15番手となり、この段階で決勝でのスターティンググリッドが確定しました。
予選2回目では#16 山本選手が1分39秒603のトップタイムを記録。さらに#41 塚越選手は3番手、#40 伊沢選手は6番手となって予選3回目に進出する権利を手に入れます。一方、#32 小暮選手は11番手となり、明日の決勝には11番グリッドから挑むことが決まりました。
午後2時47分に始まった予選3回目は、本格的なタイムアタックが始まる直前に#16 山本選手が第2コーナーでスピンを喫してコースサイドに接触して停止したため、セッションは一時中断となります。幸い#16 山本選手にケガはありませんでしたが、マシンがダメージを負っていたため、ここで予選アタックを終えることとなりました。
7分間の中断後、残り2分30秒で再開された予選セッションでは、#40 伊沢選手がこの日のファステストラップとなる1分39秒583を記録してトップ。さらに#41 塚越選手は0.098秒差の1分39秒681をマークして2番手となり、Hondaドライバーがフロントローを独占する結果となりました。なお、#16 山本選手はアクシデント前に記録した1分47秒882というタイムにより予選8番手となりました。
この結果、伊沢選手はフォーミュラ・ニッポン参戦5年目で初となるポールポジションを獲得。#41 塚越選手は2番グリッド、#16 山本選手は8番グリッド、#32 小暮選手は11番グリッド、#10 金石選手は14番グリッド、#31 中嶋選手は15番グリッドから明日の決勝レースに挑むことが決まりました。
43周で競われる決勝レースは明日4月15日(日)の午後2時30分にスタートが切られます。
■コメント
- 坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
-
「これまでチームと一丸になって努力してきたことが成績に結びついたように思います。フロントロー独占は久しぶりのことなので、この上ない喜びを味わっています。シーズンオフの間にエンジンの改良を行い、その結果についてはエンジンベンチテストで確認していました。また、チーム側がシャシーの改善を実施したことで、エンジンとシャシーがともにパフォーマンスを向上していく好循環が生まれました。明日のレースでは、Hondaドライバーが勝利を得るために全力でサポートするつもりです」
- 伊沢拓也選手(ポールポジション #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
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「フォーミュラ・ニッポン参戦5年目にして、ようやくポールポジションを獲得できました。これまでにも予選2番手は何回かあったので、ポールポジション獲得が自分にとって1つの壁になっていると感じていました。今回はその壁を乗り越えることができ、非常にうれしく思っています。チームにとっても大きな成果を挙げることができました。明日の決勝レースには優勝に向けて全力で挑みますので、応援のほど、よろしくお願いします」
- 塚越広大選手(2番手 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-
「昨日のテスト走行を順調に終えていたので、自信を持って予選に臨みました。予選2回目ではマシンのバランスに不満がありましたが、予選3回目にはこれを修正して出走しました。ただし、前を走るドライバーとの間合いの取り方に失敗したほか、アタック中に目の前でスピンしたドライバーがいたため、これらの影響を受けてしまいました。明日のレースには、伊沢選手とともに優勝目指して挑みます」
Text & Photo: HONDA
- ポールポジション 伊沢拓也(ダンディライアン)
-
「いままであった壁を乗り超えることができました。ダンディライアンにきて長いんですがやっと結果を出すことができ、うれしいです。Q1は最後にニュータイヤを履きましたが、いて1周しか計測できませんでした。Q2はアンダーステアだったのですが、そんなにタイム差はなかったので、はまれば上に行けるのではないかと思いました。Q3は思ってたよりタイムが出ましたね」
- 予選2位 塚越広大(ダンディライアン)
-
「昨日のテストも順調でした。予選はQ2で思うように行かなかったのでQ3に向けて変えたんですが、間合いの取り方が悪かったです。スプーンでオリベイラ選手が目の前でスピンしたのでその影響もありました」
- 予選3位 中嶋一貴(トムス)
-
「テストでの手応えは悪くありませんでした。午前中はウエットだったので、午後の予選は昨日とはフィーリングが違いました。昨日よかった状況が通用する状態じゃなかったのですが、走り始めからクルマはコンディションに合ってた感じだったので、期待を持ってQ3に臨みました。赤旗が出てからもタイムの更新ができたので自分自身出せるのは出せたと思います。ただ上回るクルマが2台いたというだけで、大事なのは明日のレースなので、去年とフォーマットが違いますし、しっかりと明日の準備をしたいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本F3選手権第1戦の決勝レースが4月15日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、これがデビュー戦となる#4平川亮(広島トヨペットF312)がファイナルラップで逆転して見事でビューウィンを飾った。
Nクラスは#23佐々木大樹(S Road NDDP F3)が終始トップを独走、総合でも4位に入ってみせた。
第1戦決勝は午後3時30分にフォーメーションラップを開始。ホールショットを奪ったのはポールの#1山内英輝。しかし1コーナー進入では好スタートを決めた#36中山雄一が並びかける場面もあった。
一方、初戦をフロントローからスタートした#4平川は一歩出遅れて3番手に後退、更にその後方では予選6番手の#37リチャード・ブラッドレーがエンジンストールしてしまい、最後尾に後退していた。
序盤からトップの#1山内に対して2位#36中山はコンマ6秒前後の間隔を保って追走、そのコンマ5秒後方に#4平川と、トップ3は僅差で周回を重ねていく。その1秒強後方に今季からF3に復帰したMF204エンジンを駆る#8野尻智紀が続く。
上位陣に動きが見られたのはレースも終盤に差し掛かった10周目。
ここで2位を走行していた#37中山のエンジンが突然ヘアピンでストップ。再始動を試みる中山だったが、エンジンは息を吹き返さず、惜しくもここでリタイヤとなった。
トップの#1山内も8周目に入った辺りからエンジンのノッキングに悩まされており、だましだましの走行を強いられていた。
しかし遂にファイナルラップのスプーンを立ち上がったところで山内のエンジンは加速しなくなり、平川の先行を許してしまった。
これにより#4平川は2004年の中嶋一貴以来8年ぶりのデビュー戦ウィナーとなった。
2位には#1山内、3位には#8野尻が入った。
Nクラスは序盤から#23佐々木がトップを快走。Cクラスの車両2台を従えて総合4位でフィニッシュした。
2位にはこれがデビュー戦となる#7平峰一貴が入り、15年ぶりのF3参戦となった#77阪口良平がこちらも初の表彰台を獲得した。
第2戦決勝は明日午前10時20分より17周で戦われる。
初戦を制した平川は今度はポールポジションからのスタートだ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum, Katsuhiko KOBAYASHI
全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦の公式予選が4月14日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、デビュー5年目の#40伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION)が1分39秒583で自身初のポールポジションを獲得した。2番手には#41塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION)がつけ、チームダンディライアンがフロントローを独占した。
前に行われた二輪の全日本ロード選手権、JSB1000の公式予選が赤旗により大幅に遅延したものの、これを今日最後の走行にまわすことでフォーミュラニッポンの公式予選は予定通り午後2時にノックアウト方式で開始された。
予選Q1
ここでは参加17台中上位13台が次のQ2に進出する。 午前中の雨は完全に上がっていたものの、路面はまだ所々にウェットパッチが残っている状況で、#31中嶋大祐ら数台がウェットタイヤでコースインしたが、大半のドライバーは最初からスリックでタイムアタックに出て行った。 最初にトップに立ったのは#2中嶋一貴。しかしすぐに#40伊沢拓也、#16山本尚貴らがこれを上回り、10分経過時点では#41塚越広大が1分41秒178でトップに。 ここで各車一旦はピットイン。 再びアタックに出て行ったのは残り7分を切ったところだった。 結局、20分の走行を終えてトップに立ったのは#41塚越。2位#2中嶋、3位#1アンドレ・ロッテラーという結果になり、ここで#10金石年弘、#31中嶋大祐、#62嵯峨宏紀、#18折目遼が予選を終えた。
予選Q2
Q2は7分間の走行で上位8台がQ3進出の権利を得る。 慎重に周回を重ねてタイヤに熱を入れる作業を行う#19J.P.オリベイラとは対照的に、#41塚越は2周目でいきなり1分41秒508を叩き出すと次の周には1分40秒004までタイムを削ってきた。 しかしそれを上回ったのが#16山本。チェッカー直後のアタックで1分39秒603でトップに躍り出ると、#2中嶋も1分39秒988でこれに続いた。 結局ここでは2年ぶり参戦の#8ロイック・デュバル、#39国本雄資、#32小暮卓史、#38平手晃平、#3安田裕信の5台が脱落した。
予選Q3
ポールポジションを決める最後のアタックはQ2終了から10分間のインターバルをおいて7分間で行われた。 各車ニュータイヤを装着し、2周のウォームアップの後にアタックに入ろうとしたが、#16山本がS字一つ目の進入で左後輪をアウト側の縁石に載せてスピンアウト、後ろからバリアに突っ込んでコース上に跳ね返されたため、赤旗中断となってしまった。 走行が再開されたのはおよそ8分後の午後3時丁度。残り時間僅か2分30秒。これではアウトラップを含めて2周でチェッカーを受けることとなる。まさに一発勝負だ。 この戦いを制したのは#40伊沢だ。タイムは1分39秒583。チームメイトの#41塚越はセクター1で伊沢と同タイム。セクター2では上回ったものの、結局今一歩及ばず1分39秒681、2番手に終わり、#2中嶋が3番手となった。
伊沢のポール獲得はこれが初めて。フロントローは2009年の開幕戦富士以来だ。 第1戦決勝は明日午後2時30分より43周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/14) Knock Out Total Weather:Fine Course:Wet-Dry
2012 Formula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Engine | Q1 | Q2 | Q3 |
| 1 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'41.002 | 1'40.266 | 1'39.583 |
| 2 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'40.293 | 1'40.004 | 1'39.681 |
| 3 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'40.444 | 1'39.988 | 1'39.705 |
| 4 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'40.675 | 1'40.077 | 1'40.362 |
| 5 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'40.993 | 1'40.289 | 1'40.363 |
| 6 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'40.645 | 1'40.268 | 1'40.520 |
| 7 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'41.110 | 1'40.258 | 1'46.777 |
| 8 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'40.343 | 1'39.603 | 1'47.882 |
| 9 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'40.700 | 1'40.346 | |
| 10 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'41.205 | 1'40.397 | |
| 11 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'41.705 | 1'40.835 | |
| 12 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'41.408 | 1'40.903 | |
| 13 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 1'41.214 | 1'40.963 | |
| 14 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 1'42.294 | | |
| 15 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'42.436 | | |
| 16 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 1'43.110 | | |
| 17 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 1'44.176 | | |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/14) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 1 鈴鹿サーキット 5.807 km
| P | No | Cls | Driver | Car | Chassis | Engine | Lap | Time/ Behind |
| 1 | 4 | C | 平川 亮 | 広島トヨペットF312 | Dallara F312 | TOYOTA 1AZ-FE | 12 | 23'02.491 |
| 2 | 1 | C | 山内 英輝 | B-MAX・F312 | Dallara F312 | TOYOTA 1AZ-FE | 12 | 1.809 |
| 3 | 8 | C | 野尻 智紀 | HFDP RACING F312 | Dallara F312 | HONDA MF204C | 12 | 4.631 |
| 4 | 23 | N | 佐々木 大樹 | S Road NDDP F3 | Dallara F306 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 12.557 |
| 5 | 37 | C | リチャード・ブラッドレー | PETRONAS TOM'S F312 | Dallara F312 | TOYOTA 1AZ-FE | 12 | 14.045 |
| 6 | 2 | C | ラファエル・スズキ | MAD CROC TODA F308 | Dallara F308 | HONDA MF204C | 12 | 16.359 |
| 7 | 7 | N | 平峰 一貴 | HFDP RACING F307 | Dallara F307 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 16.807 |
| 8 | 77 | N | 阪口 良平 | アキランドレーシングF-306 | Dallara F306 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 35.084 |
| 9 | 13 | N | 吉田 基良 | B-MAX・F306 | Dallara F306 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 1'29.700 |
| 10 | 3 | C | 島田 龍吾 | C-FACTORY | Dallara F308 | Mercedes-Benz M271.F3 | 12 | 1'30.342 |
| ---- 以上規定周回数 ( 10 Laps ) 完走 ---- |
| - | 36 | C | 中山 雄一 | PETRONAS TOM'S F312 | Dallara F312 | TOYOTA 1AZ-FE | 9 | 3 Laps |
| - | 6 | N | 小泉 洋史 | Net Move F306 | Dallara F307 | TOYOTA 3S-GE | 1 | 11 Laps |
| - | 35 | N | 勝田 貴元 | TDP SPIRIT F307 | Dallara F306 | TOYOTA 3S-GE | 0 | 12 Laps |
| - | 20 | N | ギャリー・トンプソン | KCMG | Dallara F308 | TOYOTA 3S-GE | 0 | 12 Laps |
- Fastest Lap: CarNo.37 リチャード・ブラッドレー(トムス) 1'54.472 (3/12) 182.62km/h
SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/14) Knock Out Q3 Weather:Fine Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'39.583 | - | - | 209.93 |
| 2 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'39.681 | 0.098 | 0.098 | 209.72 |
| 3 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.705 | 0.122 | 0.024 | 209.67 |
| 4 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'40.362 | 0.779 | 0.657 | 208.30 |
| 5 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'40.363 | 0.780 | 0.001 | 208.30 |
| 6 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'40.520 | 0.937 | 0.157 | 207.97 |
| 7 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'46.777 | 7.194 | 0.223 | 195.78 |
| 8 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'47.882 | 8.299 | 1.105 | 193.78 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'38.917
SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/14) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'39.603 | - | - | 209.89 |
| 2 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.988 | 0.385 | 0.385 | 209.08 |
| 3 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'40.004 | 0.401 | 0.016 | 209.04 |
| 4 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'40.077 | 0.474 | 0.073 | 208.89 |
| 5 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'40.258 | 0.655 | 0.181 | 208.51 |
| 6 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'40.266 | 0.663 | 0.008 | 208.50 |
| 7 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'40.268 | 0.665 | 0.002 | 208.49 |
| 8 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'40.289 | 0.686 | 0.021 | 208.45 |
| ---- 以上Q3進出 ---- |
| 9 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'40.346 | 0.743 | 0.057 | 208.33 |
| 10 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'40.397 | 0.794 | 0.051 | 208.23 |
| 11 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'40.835 | 1.232 | 0.438 | 207.32 |
| 12 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'40.903 | 1.300 | 0.068 | 207.18 |
| 13 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 1'40.963 | 1.360 | 0.060 | 207.06 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'38.917
SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/14) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Semi-Wet
2012 Formula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'40.293 | - | - | 208.44 |
| 2 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'40.343 | 0.050 | 0.050 | 208.34 |
| 3 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'40.444 | 0.151 | 0.101 | 208.13 |
| 4 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'40.645 | 0.352 | 0.201 | 207.71 |
| 5 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'40.675 | 0.382 | 0.030 | 207.65 |
| 6 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'40.700 | 0.407 | 0.025 | 207.60 |
| 7 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'40.993 | 0.700 | 0.293 | 207.00 |
| 8 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'41.002 | 0.709 | 0.009 | 206.98 |
| 9 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'41.110 | 0.817 | 0.108 | 206.76 |
| 10 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'41.205 | 0.912 | 0.095 | 206.56 |
| 11 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 1'41.214 | 0.921 | 0.009 | 206.54 |
| 12 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'41.408 | 1.115 | 0.194 | 206.15 |
| 13 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'41.705 | 1.412 | 0.297 | 205.55 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 14 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 1'42.294 | 2.001 | 0.589 | 204.36 |
| 15 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'42.436 | 2.143 | 0.142 | 204.08 |
| 16 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 1'43.110 | 2.817 | 0.674 | 202.75 |
| 17 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 1'44.176 | 3.883 | 1.066 | 200.67 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'47.314 | 7.021 | 3.138 | 194.80 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'38.917
全日本F3選手権第1戦の公式予選が4月14日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#1山内英輝(B-MAXF312)がポールポジションを獲得した。予選2番手には、これがデビュー戦となる#4平川亮(広島トヨペットF312)がつけた。
このセッションの前に行われたフォーミュラニッポンのフリー走行でコースアウトした車両の回収作業が行われたため、公式予選は予定より10分遅れ、午前10時30分から行われた。 朝から小雨が降り続いたために路面はウェットだ。
最初にコースインしたのはチャンピオンカーの1号車を駆るB-MAXの山内。2分09秒071、2分06秒682と快調にタイムを削っていき、終始トップのまま10分間の走行を終えた。 2番手以降は昨年のNクラスからCクラスにステップアップしてきた#36中山雄一、今季いきなりCクラスに参戦してきた#4平川、そしてNクラスの#23佐々木大樹が接戦を展開。 最終的には2分07秒016を記録した平川が、デビュー戦を見事フロントローからスタートすることになった。
NクラスはCクラスをも食う好タイムを記録した#23佐々木がトップ。2番手にはFCJからステップアップしてきた#7平峰一貴がつけた。
第1戦決勝は今日午後3時30分より12周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦のフリー走行1回目は#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が1分49秒456でトップタイム。2番手には#20松田次生がつけ、インパル勢が1-2という結果になった。

フォーミュラニッポンの2012シーズンがいよいよ開幕。今シーズンは#1アンドレ・ロッテラー、#8ロイック・デュバル、#19オリベイラ、#20松田と4人のチャンピオン経験者が揃い、昨年以上の激戦が期待できる。
第1戦の舞台は鈴鹿サーキット、恒例の2&4だ。
しかし公式予選日はあいにくの雨。ウェットコンディションで午前9時5分より一回目のフリー走行を迎えた。
走り出してすぐにトップに立ったのは、2年ぶりの参戦となる#8デュバル。1分53秒561、1分52秒712と快調にタイムを上げていくが、開始15分で#1ロッテラーが1分51秒259、20分過ぎに#19オリベイラが1分50秒537と相次いでトップに立つ。
コース上は時折雨が強く降る難しいコンディションであったが、それでもトップの#19オリベイラはその後も1分49秒653、1分49秒456とタイムを更新して最後までトップの座を守った。
2番手にはチームメイトの#20松田、3番手には#8デュバルとトヨタエンジン勢がトップ3を独占、ホンダ勢のトップは4番手の#41塚越広大だった。
なお、ルーキー勢では#3安田裕信が14番手、#18折目遼はセッション半ばにS字でスピンアウト、そのまま走行を終えてしまい最後尾の17番手に終わった。
第1戦の公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/4/14) Qualifying-Session: Weather:Rainy Course:Wet
2012 All Japan F3 Championship Round 1 鈴鹿サーキット 5.807 km
| P | No | Cls | Driver | Car | Chassis | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 1 | C | 山内 英輝 | B-MAX・F312 | Dallara F312 | TOYOTA 1AZ-FE | 2'06.682 | - | - | 165.02 |
| 2 | 4 | C | 平川 亮 | 広島トヨペットF312 | Dallara F312 | TOYOTA 1AZ-FE | 2'07.016 | 0.334 | 0.334 | 164.59 |
| 3 | 36 | C | 中山 雄一 | PETRONAS TOM'S F312 | Dallara F312 | TOYOTA 1AZ-FE | 2'07.184 | 0.502 | 0.168 | 164.37 |
| 4 | 8 | C | 野尻 智紀 | HFDP RACING F312 | Dallara F312 | HONDA MF204C | 2'07.316 | 0.634 | 0.132 | 164.20 |
| 5 | 23 | N | 佐々木 大樹 | S Road NDDP F3 | Dallara F306 | TOYOTA 3S-GE | 2'08.132 | 1.450 | 0.816 | 163.15 |
| 6 | 37 | C | リチャード・ブラッドレー | PETRONAS TOM'S F312 | Dallara F312 | TOYOTA 1AZ-FE | 2'08.135 | 1.453 | 0.003 | 163.15 |
| 7 | 7 | N | 平峰 一貴 | HFDP RACING F307 | Dallara F307 | TOYOTA 3S-GE | 2'08.872 | 2.190 | 0.737 | 162.22 |
| 8 | 35 | N | 勝田 貴元 | TDP SPIRIT F307 | Dallara F306 | TOYOTA 3S-GE | 2'09.179 | 2.497 | 0.307 | 161.83 |
| 9 | 2 | C | ラファエル・スズキ | MAD CROC TODA F308 | Dallara F308 | HONDA MF204C | 2'09.388 | 2.706 | 0.209 | 161.57 |
| 10 | 20 | N | ギャリー・トンプソン | KCMG | Dallara F308 | TOYOTA 3S-GE | 2'09.730 | 3.048 | 0.342 | 161.14 |
| 11 | 77 | N | 阪口 良平 | アキランドレーシングF-306 | Dallara F306 | TOYOTA 3S-GE | 2'11.118 | 4.436 | 1.388 | 159.44 |
| 12 | 6 | N | 小泉 洋史 | Net Move F306 | Dallara F307 | TOYOTA 3S-GE | 2'12.911 | 6.229 | 1.793 | 157.29 |
| 13 | 13 | N | 吉田 基良 | B-MAX・F306 | Dallara F306 | TOYOTA 3S-GE | 2'16.279 | 9.597 | 3.368 | 153.40 |
| 14 | 3 | C | 島田 龍吾 | C-FACTORY | Dallara F308 | Mercedes-Benz M271.F3 | 2'19.613 | 12.931 | 3.334 | 149.74 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 2'19.656 | 12.974 | 0.043 | 149.69 |
SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/14) Free Session #1 Weather:Rainy Course:Wet
2012 Formula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'49.456 | - | - | 190.99 |
| 2 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'49.761 | 0.305 | 0.305 | 190.46 |
| 3 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'49.969 | 0.513 | 0.208 | 190.10 |
| 4 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'50.019 | 0.563 | 0.050 | 190.01 |
| 5 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'50.292 | 0.836 | 0.273 | 189.54 |
| 6 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'50.337 | 0.881 | 0.045 | 189.47 |
| 7 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'50.598 | 1.142 | 0.261 | 189.02 |
| 8 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'50.609 | 1.153 | 0.011 | 189.00 |
| 9 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'50.614 | 1.158 | 0.005 | 188.99 |
| 10 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'50.632 | 1.176 | 0.018 | 188.96 |
| 11 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'51.259 | 1.803 | 0.627 | 187.90 |
| 12 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'51.336 | 1.880 | 0.077 | 187.77 |
| 13 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'51.425 | 1.969 | 0.089 | 187.62 |
| 14 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 1'51.756 | 2.300 | 0.331 | 187.06 |
| 15 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 1'52.335 | 2.879 | 0.579 | 186.10 |
| 16 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 1'52.397 | 2.941 | 0.062 | 185.99 |
| 17 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 1'56.215 | 6.759 | 3.818 | 179.88 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'38.917
SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2012/04/13) Official Joint Test Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'38.944 | - | - | 211.28 |
| 2 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.296 | 0.352 | 0.352 | 210.53 |
| 3 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'39.486 | 0.542 | 0.190 | 210.13 |
| 4 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'39.671 | 0.727 | 0.185 | 209.74 |
| 5 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.698 | 0.754 | 0.027 | 209.69 |
| 6 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'39.705 | 0.761 | 0.007 | 209.67 |
| 7 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'40.114 | 1.170 | 0.409 | 208.81 |
| 8 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'40.167 | 1.223 | 0.053 | 208.70 |
| 9 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'40.185 | 1.241 | 0.018 | 208.67 |
| 10 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'40.426 | 1.482 | 0.241 | 208.17 |
| 11 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'40.531 | 1.587 | 0.105 | 207.95 |
| 12 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'40.941 | 1.997 | 0.410 | 207.10 |
| 13 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'41.179 | 2.235 | 0.238 | 206.62 |
| 14 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 1'41.479 | 2.535 | 0.300 | 206.01 |
| 15 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 1'41.932 | 2.988 | 0.453 | 205.09 |
| 16 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 1'41.933 | 2.989 | 0.001 | 205.09 |
| 17 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 1'44.012 | 5.068 | 2.079 | 200.99 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'38.917
フォーミュラチャレンジ・ジャパン第1戦の決勝が4月7日、富士スピードウェイで行われた。
朝から肌寒い天候のもと、レースは14時45分より15周で行われた。スタート時の気温9.3℃、路面温度は11.2℃ととても4月上旬とは思えない寒さだ。
ホールショットを奪ったのはポールシッターの#4平川亮。3番手スタートの#10松下信治が2番手、#8清原章太が3番手でホームストレートに戻ってきた。2番手スタートの#3篠谷大幹は出遅れて5位に後退。その後方では#1川端伸太朗と#17陣川雄大が1コーナーでコースアウト。陣川は戦列に戻ったが、川端はここでレースを終えることになってしまった。
2番手の#10松下は1周目、2周目とトップの#4平川との間隔を1秒以内に保って周回を重ねたが、3周目にその時点でのファステストラップを記録した#8清原が次第に背後に迫ってきた。
その後ろでは#12高星明誠と#3篠谷大幹が4番手争いを、#11坪井翔、#18柴田隆之介、#9道見真也らが10番手争いを、団子状態で展開した。
この間に後続との差を広げたい#4平川だったが、あまりに低い路面温度にタイヤの内圧が合わず、なかなかペースを上げることができない。それでも5周をすぎる頃からは徐々にペースも上がり、次第に2位以下との間隔も広がり始める。最後にはこのレースのファステストラップとなる1'42.074を記録、2位#10松下に4.154秒もの差を付けてチェッカーを受け、自身通算2勝目をものにした。
2位にはこれがFCJデビュー戦となる#10松下が入り、3位にはこれまた初の表彰台となるFCJ2年目の清原が入った。
FCJ第2戦決勝は明日8日、朝9時40分より21周で行われる。
- 優勝:平川亮(東京中日スポーツ賞受賞)
-
思ったよりも気温路面温度が低くて、ペースが上がらなくて焦りました。後半危ないかな?と思いましたが、後ろも苦戦していたようで、最後にファステストラップを出して勝つことができました。気温が下がったのが予想外でした。明日もポールポジションからスタートなので、良いスタートを決めてまた勝ちたいです。今日はタイヤの内圧の管理がうまくいかなかったので、明日も勝てるようにちゃんとやろうと思います。
- 2位:松下信治
-
今年初めてFCJのレースをやるので、落ち着いて走ろうと思っていました。トップの平川選手についていこうとしましたが、速くて全然ついていけませんでした。明日はなんとかついていけるよう頑張ります。富士もこのクルマも今週末のテストが初めてで、最初はトップから1秒くらい離されていましたが、だんだん特性も分かってきました。
- 3位:清原章太
-
去年一年間、一度も表彰台に上がれなかったので、今日はほっとしています。今週のテストでは最初の二日間は順調でしたが、昨日の専有走行からリズムを崩してしまいました。昨日からスポーツ走行で他のカテゴリーが走り始めたことで路面の状況が変わって、それにうまくあわせられませんでした。明日は表彰台の真ん中を目指して頑張ります。
Text & Photo: 日本レースプロモーション
Fuji Champion Race Series -RIJ- (2012/04/07) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 1 富士スピードウェイ 4.563 km
| Pos | No | Driver | Car | Lap | Time/ Behind |
| 1 | 4 | 平川 亮 | FTRSクラリオンFCJ | 15 | 25'39.733 |
| 2 | 10 | 松下 信治 | HFDP/SRS-F/ARTA | 15 | 4.154 |
| 3 | 8 | 清原 章太 | HFDP/SRS-F/ARTA | 15 | 5.436 |
| 4 | 12 | 高星 明誠 | DAISHIN NDDPFCJ | 15 | 5.916 |
| 5 | 3 | 篠谷 大幹 | FTRS | 15 | 7.895 |
| 6 | 7 | 小河 諒 | 宝華Racing withDL | 15 | 14.277 |
| 7 | 2 | 黒崎 駿 | HFDP/SRS-F/コチラR | 15 | 16.523 |
| 8 | 5 | 周藤 康平 | チームSPVFCJ | 15 | 20.870 |
| 9 | 13 | 藤波 清斗 | NDDP FCJ | 15 | 21.999 |
| 10 | 18 | 柴田 隆之介 | アスト★TeamSBT | 15 | 25.014 |
| 11 | 11 | 坪井 翔 | FTRS TMC FCJ | 15 | 27.767 |
| 12 | 9 | 道見 真也 | FTRS スカラシップ FCJ | 15 | 29.493 |
| 13 | 16 | 三浦 愛 | EXEDY | 15 | 30.782 |
| 14 | 6 | ナイン・インドラ・パユーング | FTRS PTT | 15 | 38.471 |
| 15 | 17 | 陣川 雄大 | 東京モータースポーツカレッジ | 15 | 56.382 |
| 16 | 14 | 三笠 雄一 | 石焼ら~めん火山FTRS FCJ | 14 | 1 Lap |
| ---- 以上規定周回数 ( 13 Laps ) 完走 ---- |
| - | 1 | 川端 伸太朗 | FTRSスカラシップFCJ | 0 | 15 Laps |
Fastest Lap: CarNo.4 平川 亮(FTRSクラリオンFCJ) 1'42.074 (15/15) 160.930km/h
フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)の2012シーズンがいよいよ開幕。第1戦、第2戦の公式予選が4月7日、富士スピードウェイで行われた。
第1戦の公式予選は10時55分開始。晴天だが肌寒く気温、路面温度ともに昨日までのテストよりも下がる難しいコンディションの中、15分間の走行が行われた。昨日までの合同テストで好タイムを出していた#12高星明誠、#4平川亮、#10松下信治、#3篠谷大幹らが序盤から上位に名を連ね、周回を重ねる毎にタイムを上げていく。
そして開始10分過ぎに、#4平川亮が1'41.942と最初に41秒台を出してきた。これは2008年に松井孝允が記録した富士でのFCJコースレコード1'41.577に迫るものだ。その後一旦は#10松下が1'41..861を出しトップに躍り出たものの、次の周には#4平川も1'41.622を出して再逆転、先週のポルシェ・チャレンジ・カップに続いて開幕戦をポールポジションからスタートすることになった。2番手には#3篠谷大幹がつけ、ルーキーの#3松下が3番手。 しかし一方で、今週のテストにおいて初日、二日と多くのセッションでトップタイムを記録し、非公式ながら松井のレコードタイムをも上回っていた#12高星明誠は4番手に終わる。#12高星はハンドリングバランスの変化に苦しみ今ひとつ攻めきれない状況。クルマ自体には全く手を加えていないとのことであり、あるいは気温、路面温度の低下が影響したのかもしれない。
10分間のインターバルをおいて第2戦の公式予選は11時20分より、同じく15分間で行われた。ここではルーキー#10松下と3年目の#4平川がお互いにトップタイムを塗り替え合う展開となったが、タイムは第1戦ほどには伸びず、次第に低下する気温と路面温度の影響からか、終盤になってタイム更新をする選手はいなくなった。
結局、終わってみればトップにはここでも#4平川がつけ、2連続ポールを達成。2番手には、初日体調不良でセッション2以降をキャンセルした#3篠谷大幹がつける。3番手はルーキーの松下だ。ルーキーの松下は結局3番手から明日の決勝をスタートすることになった。
FCJ第1戦、第2戦の決勝は第1戦が今日の午後2時45分より15周で、明日の第2戦決勝は9時40分より21周で行われる。
Text & Photo: 日本レースプロモーション
Fuji Champion Race Series -RIJ- (2012/04/07) Qualifying-Session: Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Challenge Japan Round 1 富士スピードウェイ 4.563 km
| Pos | No | Driver | Car | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 4 | 平川 亮 | FTRSクラリオンFCJ | 1'41.622 | - | - | 161.65 |
| 2 | 3 | 篠谷 大幹 | FTRS | 1'41.676 | 0.054 | 0.054 | 161.56 |
| 3 | 10 | 松下 信治 | HFDP/SRS-F/ARTA | 1'41.861 | 0.239 | 0.185 | 161.27 |
| 4 | 12 | 高星 明誠 | DAISHIN NDDPFCJ | 1'41.874 | 0.252 | 0.013 | 161.25 |
| 5 | 8 | 清原 章太 | HFDP/SRS-F/ARTA | 1'42.055 | 0.433 | 0.181 | 160.96 |
| 6 | 7 | 小河 諒 | 宝華Racing withDL | 1'42.446 | 0.824 | 0.391 | 160.35 |
| 7 | 14 | 三笠 雄一 | 石焼ら~めん火山FTRS FCJ | 1'42.470 | 0.848 | 0.024 | 160.31 |
| 8 | 2 | 黒崎 駿 | HFDP/SRS-F/コチラR | 1'42.525 | 0.903 | 0.055 | 160.22 |
| 9 | 1 | 川端 伸太朗 | FTRSスカラシップFCJ | 1'42.591 | 0.969 | 0.066 | 160.12 |
| 10 | 5 | 周藤 康平 | チームSPVFCJ | 1'42.784 | 1.162 | 0.193 | 159.82 |
| 11 | 17 | 陣川 雄大 | 東京モータースポーツカレッジ | 1'42.791 | 1.169 | 0.007 | 159.81 |
| 12 | 13 | 藤波 清斗 | NDDP FCJ | 1'42.883 | 1.261 | 0.092 | 159.66 |
| 13 | 18 | 柴田 隆之介 | アスト★TeamSBT | 1'42.993 | 1.371 | 0.110 | 159.49 |
| 14 | 9 | 道見 真也 | FTRS スカラシップ FCJ | 1'43.033 | 1.411 | 0.040 | 159.43 |
| 15 | 16 | 三浦 愛 | EXEDY | 1'43.173 | 1.551 | 0.140 | 159.22 |
| 16 | 6 | ナイン・インドラ・パユーング | FTRS PTT | 1'43.236 | 1.614 | 0.063 | 159.12 |
| 17 | 11 | 坪井 翔 | FTRS TMC FCJ | 1'43.403 | 1.781 | 0.167 | 158.86 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 1'51.891 | 10.269 | 8.488 | 146.81 |
- CarNo.13は、2012年富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条3.(ランオフエリア走行)により、当該周回のタイムを抹消した。
- CarNo.6は、ピットレーン速度違反により、予選結果に対し6グリッド降格のペナルティを科す。
- GAINER DIXCEL R8LMS
- DRIVER:Tetsuya TANAKA / Katsuyuki HIRANAKA
- 予選:3位決勝:優勝
- 予選日入場者数:8100人 決勝日入場者数:16000人
長いオフシーズンが終わり、新しいSUPER-GTの開幕となった。今年からはGT300クラスはFIA-GT3車両、JAF-GT車両の2本柱で進んでいく。もちろん昨シーズンまで走っていた特認車両や、FIA-GT2車両も参加し、さらに多種多様なマシンが参加している。Team名もGAINERに変わり、長年使用していたFERRARIからAUDIに車両をスイッチ。昨年忘れてきた優勝とシリーズチャンピオン獲得に向けて、全戦全力投球で1年を戦って参ります。
- 2012年3月31日(土曜日) 雨/曇り/晴れ/雹
- 公式練習:9:00~10:40 気温:8度・路面状況:ウエット
- ノックアウトQ1:14:30~14:45 平中克幸 気温:12.2度・路面状況:ドライ
- ノックアウトQ2:15:20~15:30 田中哲也 気温:8.2度・路面状況:ハ-フウエット/ドライ
- ノックアウトQ3:15:50~16:00 平中克幸 気温:9.7度・路面状況:ドライ
開幕戦は岡山国際サーキットで行われた。岡山国際サーキットはGAINERにとって非常に相性の良いサーキットで、2004年に初めて優勝したのもここ岡山国際サーキットの開幕戦だった。
先日の合同テスト時には思うほどテストを消化することが出来ず、まだまだ不安が残るスタートになった。
まずは平中克幸がマシンのセットを詰めていく。朝からの雨は若干弱くはなっていたものの、コースには川が出来ているところもあり、平中は500クラスと合せてもトップに名前を刻みながら走行を繰り返す。テストの時よりもマシンのバランスは悪く、平中自身まだ責められる状況にありながら、他車のタイムが思ったほど伸びてこないことに、まだまだ手の内を明かさない駆け引きが存在しているように感じていた。赤旗中断も何度かあり、雨量も増え風は春の嵐とさえ感じるくらい強くなってきていた。
開始から1時間15分経過し、田中哲也と交代。田中も雨の中走行を繰り返し、クラストップのタイムで公式練習は終了した。午後からの予選時の天気が非常に気になったが、どちらにしても今年のDUNLOPタイヤは昨年以上に良いパフォーマンスを発揮してくれそうだ。
予選はノックアウト方式で行われた。まず平中がタイムアタックを開始。予選時間は15分間。朝からの雨はやみ路面はドライ。3周目に1分31秒039計測。しかし雨雲が急に現れ、このころからぽつぽつと雨を降らし始めた。そのタイムを出した時点でトップに名前があり、Q2に残ることは確実だったのでタイヤ温存の事も考えて予選時間を残してQ1の走行を終了した。その後タイムアップした唯一のマシンが昨年のライバル0号車のBMWZ4で、0.259のタイム差で、Q1は2位通過した。
Q2は10分間の予選で田中が担当だが、Q1GT300クラスの途中から降りだした雨はやむことなく、そのままQ1 GT500クラスの予選に突入し完全はウエット路面になってた。しかしQ1の予選が終わると雨は止み、いきなり日差しが差してくる。
Q2のインターバルは突然の雨により、予定より10分遅れで開始された。ドライタイヤで行くか、ウエットタイヤで走り出すか悩んだ末、他車の動向をみながらウエットで行くと決定。しかし、無情にも路面はドライタイヤでのタイムが上回る状態。田中は1周でピットに戻り、ドライタイヤでアタックを開始。路面状況も悪くなかなかタイヤが温まらず、苦戦を強いられる田中。しかしラストアタックできっちりと10位以内に入れてくるあたりはさすが。Q2は6番手で終了した。
Q3も10分間のタイムアタックになる。完全なドライ路面で予選は開始された。計測3周目には1分29秒285を出しコースレコードに届く勢いの平中だったが、そこからオーバーステアが若干強くなり、やはり公式テストの時のようなパフォーマンスが発揮出来ていない。タイムアップが図られないと判断しアタックは終了。3番手のポジションから明日はスタートすることとなった。
- 田中哲也コメント
-
天候も不安定だったんですけど、テストが十分出来ていない中で、3位を獲れたということは非常に良かったと思います。ウエットもドライもある意味様々な状況でテストが出来ましたのでそれも良かったですね。決勝に向けてがんばります。
- 平中克幸コメント
-
ポール獲れると思ってアタックしたんですけど、車のバランスもまだ完璧ではなかったんです。テストの時のバランスであれば結構いけてたとは思うのですが、オーバーステアが強くなってポルシェ2台に前に行かれてしまいました。今年はポルシェ勢が有利だとわかっていたので、想定はしていましたが、正直ポールポジションは欲しかったので残念です。決勝は気持ちを切り替えて優勝目指してがんばりたいと思います。
- 2012年4月1日(日曜日) 晴れ/曇り
- フリー走行:9:00~10:40 気温:5.8度・路面状況:ドライ
- 決勝82周(78周):14:00~ 気温:11度・路面状況:ドライ
目まぐるしく変わった昨日の天気が今日もまた?と朝の一雨は不安にさせたが、走行開始前には日差しが顔を出し、一気に路面をドライへと変えていく。まず田中からセット確認のためスタート。やはり若干のオーバーステアに劇的な変化はなく、フロントのダンパーの調整を行い再びコースへ。FIA-GT3車両は規制が厳しく、今までのようにセット変更が出来ない部分もかなり多い。変えてはいけない部品等も多く存在し、思うようにマシンセットを変えられない難点もある。しかしその分ドライバーの技量が大きくタイムに左右される。その後平中と交代し、リアウイングを調整し走行は終了した。
スタートを担当するのは田中。今年から300kmのレースに戻り、各ドライバーの担当する距離も必然的に伸びる。タイヤとの絡みもあり、ロングスティントのデーターがまだまだ取れていな状況では、すべてが手探り状態でのスタートとなった。
エンジン音が高まり、フォーメーションが始まった。田中はきれいなスタートを切り、順当に1コーナーへ消えていく。前2台のポルシェは相変わらず直線が速く、ストレートで並んでも、なかなか楽には抜かさせてくれない。トップを行くNo.911 PORSCHEに離されないよう、2番手を走るNo.33 PORSCHEにぴったりと張り付いていく。7周目にNo.33の隙を突き2番手に浮上。
ここからNo.911に焦点をしぼって追いかけていく。12周目には0.4秒差まで詰めよるが、なかなか抜くまでにはいかない。GT500クラスとGT300クラスのスピード差が昨年までと比べて大きく変わり、GT500クラスは簡単にGT300クラスをパスできず、各所でバックマーカーを使った接近戦が演じられ、トップとの差も詰まったと思えばまた3秒差まで開いてしまうといった状況が延々と続けられた。
田中は39周目にルーティーンの為にピットへ。FIA-GT3車両は非常に燃費が悪く、給油時間が昨年と比べても劇的に長くなっており、今回に関してはNo.911よりも10秒近くGAINERは給油にかかっている。ピット作業を完璧にこなしても1分は掛かり、非常に辛い戦いになる。No.911がピット作業を終えて、それがそのまま平中との差になっていた。42周目には11秒もNo.911との差が開いてしまっていた。しかし、ここから平中克幸劇場が始まる。43周目にはすでに2秒近くまで差を詰め9秒台に。しかし前をいくNo.911も猛プッシュをかけているのがわかる。そこからは15周ほど小康状態が続き、徐々に燃料が減ってきた平中は、他車が1分32秒後半~33秒台で周回しているのに対して、1分31秒台を連発。60周目あたりからは1周0.5秒の差を縮めて周回。とうとう68周目には0.5秒差までNo.911を追い詰める。
途中GT500クラスの上位争いと接近。差が開いたように見えたが、平中とNo.911とのラップ差は明らかで、一気に追いついていく。アウトウッドカーブで徐々にプレッシャーを与え、ストレートの速いポルシェには裏ストレートでは敵うわけもなく、ブレーキングで平中が並びかけ、ヘヤピンカーブを外から攻め、リボルバーコーナーをイン側からパス。ハイパーコーナーでそのまま引き離しに掛かり、メインストレートに戻ってきたときは1秒近くの差を持って通過。そこからは安定した走りを続け、78周目にトップチェッカーを受けた。
- 田中哲也コメント
-
久しぶりの優勝でなおかつ、ダンロップタイヤに変わってからシーズンでは初めての優勝で、今回に関しては車もタイヤも良かったし、すべて良かったですね。給油時間等課題も多かったですが、開幕戦獲れたら圧倒的に有利だと思います。これからもがんばっていきたいし、過去には開幕勝って残りあかんかったっていうレースもありましたから、目指すはチャンピオンですから、気を引き締めて最後に勝ちたいですね。開幕勝っても後がグダグダだったら忘れ去られてしまいますからね。
- 平中克幸コメント
-
去年は優勝できなくて、2位、2位、2位が続いた年だったので、今年は絶対優勝を1度はしてやると思っていました。去年の開幕戦は自分のミスで優勝を逃した事で、今年の開幕戦はリベンジを果たしたいと思って岡山に入りました。
それが本当にリベンジできてうれしいです。車もいいパフォーマンスを発揮してくれて、タイヤも本当に最後までたれずに、他と比べてもすごくいいパフォーマンスだったのです。2010年からダンロップタイヤでやってきた成果がやっと実になって、今後のシーズンに弾みがついたと思います。
チャンピオン目指してがんばりたいと思います。
Text & Photo: GAINER
2012/04/02
スーパー GT300で、Audi R8 LMS ultraが優勝。初戦を制す
【スーパーGT第1戦:岡山国際 2012年4月1日】
■ 今シーズンはGT3仕様のAudi R8が4台エントリー
■ 全4台が開幕戦で完走し、高い信頼性を示す
Audi Sport カスタマーレーシング プログラムにより供給されたAudi R8 LMS ultraでスーパーGTに参戦したGAINER DIXCEL R8 LMS(田中哲也/平中克幸組)が、GT300クラス初戦優勝。また参戦したAudi R8 LMS全4台すべてが完走し高い信頼性を示しました。
Audi R8 LMS ultraの参戦でスーパーGT開幕戦が大いに盛り上がりました。2012年シーズンよりGT3仕様のAudi R8 が4台エントリー。強豪が居並ぶGT300クラスへの挑戦を開始しました。Audi Sportカスタマーレーシング プログラムにより供給されたAudi R8 LMSを駆ってスーパーGTに挑むのは、GAINERのNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMS(田中哲也/平中克幸組)、Hitotsuyama RacingのNo.20 Racerbook Audi R8 LMS(マイケル キム/野田英樹組)とNo.21 ZENT Audi R8 LMS(都筑晶裕/シンディ アレマン組)、aprのNo.30 IWASAKI MODAクロコ apr R8(岩崎祐貴/坂本雄也組)の計3チーム4台です。
このうち、予選3位を勝ち取ったNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMSは、決勝の7周目に2番手に浮上すると、そこからトップを走るNo.911 エンドレス TAISAN 911(ポルシェ911)を猛追。2台の接近戦は実に71周目まで続きましたが、終盤のところでNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMSがこのマシンを攻略すると首位に立ち、そのまま78周を走りきって優勝を果たしました。
また、No.30 IWASAKI MODAクロコ apr R8は8位、No.21 ZENT Audi R8 LMSは9位、No.20 Racerbook Audi R8 LMSは18位と、エントリーした4台が揃って完走。卓越したスピードに加え優れた耐久性と信頼性を過酷なモータースポーツの世界でも実証しました。
4台のAudi R8 LMSは全8戦のスーパーGTシリーズに参戦します。続く第2戦は5月3〜4日に静岡県小山町の富士スピードウェイで開催されます。今後もAudi R8の活躍にご期待ください。
【ドライバーのコメント】
田中哲也(No.11 GAINER DIXCEL R8 LMS)
フェラーリ458で参戦した去年はなかなか勝てませんでしたが、今年はAudi R8 LMS ultraを投入した緒戦で優勝できて本当によかったと思っています。Audi R8 LMS ultraはステアリング操作に対するフロントの反応が本当にいいので、コントロール性が高いと感じました。ストレートではポルシェのほうが少し速いかもしれませんが、コーナリングはAudi R8 LMS ultraのほうが圧倒的に速く、これが勝因につながりました。ただし、今日は長いシーズンのまだ1戦に過ぎないので、今後も気を引き締めて戦っていくつもりです。
平中克幸(No.11 GAINER DIXCEL R8 LMS)
今回がAudi R8 LMS ultraで戦う初めてのレースとなりましたが、テストが十分とはいえず、手探りの状態で開幕戦を迎えました。ところが、予選で3番手を獲得できたうえ、決勝でも優れたパフォーマンスを安定して発揮することができました。Audi R8 LMS ultraは、特に低速コーナーでのブレーキングからターンインまでが速く、ポルシェとの差を詰めることができたのも、この部分にアドバンテージがあったからです。また、実際にポルシェを追い抜いたときは、ブレーキングでライバルとのギャップを詰め、そこからの立ち上がり加速で追い抜くことができたので、トラクションコントロールの性能でもポルシェを上回っているのだと思います。この素晴らしいAudi R8 LMS ultraを用意してくれたチームには心から感謝しています。
アウディジャパン・プレスリリース
Hitotsuyama Racingは3月31日~4月1日に岡山国際サーキットで開催されたSuper GT 第1戦において、2台揃って完走を果たしました。

■3月31日公式予選
#20 Racerbook Audi R8 LMS マイケル・キム / 野田英樹
ノックアウト方式が採用された第1戦の公式予選。#20 Racerbook Audi R8 LMSは午前中に行われた公式練習でパワーステアリングのオイル漏れトラブルに見舞われたこともあり、Q1を担当する野田英樹はコースイン後、まずはマシンチェックを行う。その後、野田はアタックを開始したものの計測1周目にパワーステアリングのトラブルが再発。野田はなんとかアタックを続けようと試みるが、自由の利かないステアリングには為す術もなくピットイン。Q1予選はわずか15分間。トラブル修復は叶わず、最後尾でQ1敗退という不本意な結果に。
#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / シンディ・アレマン
午前中の公式練習ではレインタイヤとのマッチングが合わずに下位に沈んだ#21 ZENT Audi R8 LMS。Q1はエースドライバーの都筑晶裕が担当。都筑は昨年度もHitotsuyama RacingからAudi R8 LMSで様々なシリーズに参戦。チームはAudi R8 LMSを熟知している都筑にQ1突破を託す。「予選で使用したタイヤを決勝でも使用しなければならない」レギュレーションのため、都筑は必要以上のアタックは避けQ1突破順位を確定させるとタイヤ温存のために早々にピットイン。Q2進出を決めた。
続くQ2は「連続して同じドライバーがドライブすることは出来ない」レギュレーションのため、都筑に代わり期待のスイス人女性ドライバー、シンディ・アレマンが担当。Q2直前に降った雨の影響でコースはハーフウェットの難しい路面コンディションに。まずは浅溝タイヤでコースインしたシンディだが、彼女はコースイン早々ドライタイヤで十分にア
タックできることを確認。素早くドライタイヤに履き替えアタックを開始する。しかしQ2開始時から既にドライタイヤを履いていたライバルも多く、それらライバルと比べると十分なアタックを行うことが出来なかったシンディは12位でQ2終了。上位10台までが進出できるQ3まで一歩届かずに予選を終えた。

■4月1日決勝
#20 Racerbook Audi R8 LMS マイケル・キム / 野田英樹
約16,000人の観客を迎えた決勝レースは午後2時にスタート。#20 Racerbook Audi R8 LMSは野田英樹がスタートを担当。「予選で使用したタイヤをスタートで使用しなければならない」レギュレーションだが、予選で使用したタイヤと決勝レースの路面コンディションがマッチしないことは明らかであり、野田はスタート1周目でタイムロスを承知でタイヤ交換のためにピットイン。コンパウンドの異なる新品タイヤに履き替える。再度コースインした時点で既に周回遅れという厳しい状況に立たされたものの、野田は自らのペースで周回を重ねる。接触やクラッシュも相次いだレースでライバルが脱落していく中、野田は最後尾から徐々にポジションを回復。レース折り返し地点でピットインし、給油・タイヤ交換とともにレース後半をマイケル・キムに託す。
マイケルも昨年度、Hitotsuyama RacingからAudi R8 LMSでスーパー耐久やルマンシリーズに参戦しており、Audi R8 LMSのドライブは2年目。野田がピットインした時点で20位だったポジションだが、マイケルは野田のベストラップを更新するハイペースで安定して周回を重ねる。レース終盤、上位勢がタイヤを使い果たし軒並みタイムを大幅に落とす中、マイケルはタイヤマネジメントもしっかりと行い、上位勢を上回るペースでドライブを続ける。最終的にはポジションも18位まで晩回してフィニッシュ。初日からトラブルが相次ぎ練習走行も満足に行えない厳しい状況の中、マイケルはしっかりと結果を残し、チームに初戦完走をプレゼントした。
#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / シンディ・アレマン
#21 ZENT Audi R8 LMSはシンディがスタートを担当。Super GT史上初の女性ドライバーの走りに注目が集まる中、シンディはリスクを冒さずに12位をキープ。初めてのSuper GTということもあり上位クラスGT500マシンからの「抜かれ方・抜かせ方」には今後の改善が必要だが、シンディは周囲のライバルたちと遜色ないタイムを記録し周回を重ねる。レース中盤、スタート順位よりポジションを1つ上げて11位でピットイン。レース後半をエースの都筑に託す。
都筑はコースイン後攻めの走りを披露。コースイン時には18位までポジションダウンしていたものの、次々とライバルをパスしていき、11位までポジションアップ。その後#27 PACIFIC NAC イカ娘フェラーリの井口選手もパスしポイント圏内に。さらに上位車両のリタイヤにより9位にポジションアップ。しかし#27との接戦の間に11位の#66 triple a Vantage GT2の吉本選手も追い上げを見せ9位争いに加わる。Audi・Ferrari・Aston Martinの3台による激しいポジション争いは、1秒以内の接近戦の中10周近くに渡って展開される。レースも残すところ数周、都筑は既にタイヤを使い果たし非常に厳しい状況であることを無線でピットに伝えながらも、最終ラップまでポジションをキープし、新体制での初戦を9位フィニッシュで終えた。
第2戦富士は5月3日~4日に富士スピードウェイにて開催されます。Hitotsuyama Racingは2台揃ってのポイント獲得を目標に戦って参ります。引き続き、皆様からの沢山のご支援・ご声援をお待ちしております。
Hitotsuyama Racing Press release
2012年シーズンのSUPER GT開幕戦となる第1戦「OKAYAMA GT300km RACE」が3月31日(土)、4月1日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
今期もLEXUS TEAMから、GT500クラスに6台のLEXUS SC430が参戦。また、GT300クラスには新たに、シリーズ初のハイブリッド車両として、トヨタ プリウスが参戦することとなった。
◆予選◆
3月31日(土)予選を前に、午前中行われた公式練習は雨模様でウェットコンディション。しかし、午後2時の予選が始まる頃には天候は回復し、ノックアウト方式で行われる予選のQ1は、午後2時30分より、ドライコンディションで開始された。
GT300クラスのQ1セッションはドライで推移したが、終盤になって雨が落ち始め、GT500クラスのQ1開始時にはウェットコンディションに。全車深溝レインタイヤでコースインしたが、セッション中に天候が回復。タイヤ交換の判断が難しい状況となった。
そんな中、今季より共にGT500クラスは初となる若手コンビのKeePer Kraft SC430 35号車を駆る国本雄資がヘアピンでスピン。再スタートができず、セッションは赤旗中断。車両排除後、残り5分で再開されたが、ここでDDENSO KOBELCO SC430 39号車がクリアラップを取れずまさかのQ1敗退。39号車が12番手、35号車が15番手のグリッド確定となった。このセッションでは、ZENT CERUMO SC430 38号車がトップタイム。WedsSport ADVAN SC430 19号車が2番手につけた。
Q2は、今季よりPETRONAS TOM'S SC430 36号車を駆ることとなったロイック・デュバルが見事な走りでトップタイム。終盤、2番手以降は激しく順位が入れ替わったが、38号車も6番手でQ3進 出。しかし、19号車とENEOS SUSTINA SC430 6号車は惜しくも8,9番手でQ2敗退。
Q3は、それまでの天候の変化が嘘のような好天の下、僅差でのタイムアタックが繰り広げられたが、立川祐路が駆る38号車が素晴らしい走りでポールポジ ションを獲得。立川は自身の持つシリーズ最多ポールポジション獲得記録を更新(16回目)すると共に、チームと自身にとって2年半ぶりのポールポジション となった。3番手に、こちらも好走を見せた中嶋一貴の36号車がつけた。
GT300クラスでは、注目のapr HASEPRO PRIUS GT 31号車が健闘。Q1、Q2共に通過し、デビューレースながら世界中のスーパーカーやGT車両に割って入る快走で、見事6番手グリッドを獲得した。
◆決勝◆
4月1日(日)は、気温10度とやや肌寒いものの好天に恵まれ、午後2時に82周で争われる決勝レースがスタートした。ポールポジションの38号車は平手晃平がスタートを担当。好ダッシュで後続を引き離していった。
3番手の36号車は、スタートで一旦2位に浮上するも、その後は3位争いを展開。9番手スタートの6号車は7位にポジションを上げ、その後ろに8番手ス タートの19号車、12番手スタートの39号車が浮上した。しかし、32周目に6号車と19号車が接触。6号車はスピンを喫し、大きく後退。19号車もこ の接触でドライブスルーペナルティを受けることとなってしまった。
首位を行く38号車は、一時は2位に4秒ほどの差をつけていたが、タイヤマネージメントのためにペースを落とさざるを得ず、33周目に2位へと後退。
35周目には、4位走行中の36号車がピットインし、中嶋へとドライバー交代。37周目には38号車もピットへ向かった。38号車の後半を担当する立川 は、全車がピットを終えた時点で2位につけ、首位のRAYBRIG HSV-010 100号車とサイド・バイ・サイドでの激しい首位争いを展開。しかし首位奪還には至らなかった38号車は、トップから大きく離されることなく、逆転のチャ ンスを待った。
一度3秒ほどに開いた首位との差を、再びじりじりと詰めていった38号車は、69周目に素晴らしい追い越しを見せ首位に浮上。その直後には、4位につけバトルを繰り広げていた36号車も前走車をパスし3位へとポジションを上げた。
その後も38号車と100号車の激しい首位争いは続き、残り2周となったところで100号車が38号車をパス。しかし、38号車の立川は最後まで諦め ず、ファイナルラップのヘアピンコーナーで再度100号車を逆転。そのまま押さえきり、見事トップでチェッカー。2012年の開幕戦をポール・トゥ・ウィ ンで制した。立川はGT通算13勝目。
3位争いを繰り広げていた36号車は、ファイナルラップに追突されタイヤをパンクし、コースアウト。何とかコースに復帰しそのままチェッカーを受けたが、5位フィニッシュとなった。また、12番手スタートから追い上げた39号車が9位でポイントを獲得した。
GT300クラスでは、6番手スタートの31号車が序盤健闘を見せたが、トラブルに見舞われ惜しくも戦線離脱。リタイアに終わった。
- ZENT CERUMO SC430 38号車 ドライバー 立川祐路:
-
今日は全く気の抜けないレースだった。最初に前に行かれて厳しい展開になるかと思ったが、諦めずにプッシュし続けた。最後は、白熱のバトルの末の意地の勝利だと思う。開幕戦で勝利することができて本当に嬉しい。次の富士では重いウェイトを積むことになるが、得意のコースでもあるので、連勝目指して頑張りたい。
- ZENT CERUMO SC430 38号車 ドライバー 平手晃平:
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今日の決勝は、スタートで逃げて序盤でリードを築く予定でプッシュした。後半は、タイヤマネージメントに気を付け我慢の走りをしなくてはならない部分もあったが、ポールからのスタートで、トップでタスキを渡せなかったことには唯一悔いが残る。シーズン前のテストの成果が実り、なおかつ今回走ってみて、更にクルマの進化を感じたことで、今シーズンが更に楽しみになった。メーカー、ブリヂストンタイヤ、TRD、チーム、また立川選手という素晴らしい先輩と同じチームで走ることができるというこの体制に、改めて感謝したい。
Text & Photo: TOYOTA
- 2012年4月1日(日)・決勝 会場:岡山国際サーキット(3.703km) 周回数:82周 天候:曇りときどき晴れ 気温:11℃(14:00現在) 路面温度:17℃(14:00現在) コースコンディション:決勝/ドライ 観客:1万6000人(主催者発表)
4月1日(日)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて2012 オートバックス SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300KM RACE」の決勝レースが行われました。
昨日行われた予選では#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が2番手となり、フロントローを獲得しました。SUPER GTでは、予選で使用したタイヤで決勝のスタートを切ることが義務づけられていますが、#100 RAYBRIG HSV-010は決勝レースの展開を有利に導ける硬めのタイヤで予選を戦っており、このため決勝でも好成績を収めることが期待できます。
美作市周辺は昨日から不安定な天候が続き、決勝日の朝も晴れ間が見えたかと思えば雨が降り始める変わりやすい空模様となりました。ただし、午前8時 20分から45分間にわたって行われた今朝のフリー走行は、時折り晴れ間がのぞくドライコンディションのもとで実施されました。このセッションで は、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が1分24秒421でHonda勢の最上位の5番手となりました。これに続いたのは1分24秒674で7番手と なった#100 RAYBRIG HSV-010。さらに#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)は1分24秒703で8番手、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/小林崇志組)は1分24秒758で9番手、#32 EPSON HSV-010(道上 龍/中山友貴)は1分25秒167で10番手となり、HSV-010 GTは5台そろってトップ10に名を連ねました。
フリー走行後には一時、大粒の雨が降りましたが、その後はやや風が強いものの空には晴れ間が広がり、午後0時55分に決勝に向け各車がコースインした際のコンディションは完全なドライとなりました。
決勝はローリングスタート方式で、午後2時3分にグリーンライトが点灯。300kmのレースは幕を開けました。硬めのタイヤを履いてスタートし た#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手は、タイヤがグリップを発揮する温度まで上がるのに時間がかかり、5番手となってオープニングラップを終えます。一方、柔らかめ のタイヤでスタートした#18 ウイダー HSV-010のヴァン・ダム選手は予選順位と同じ6番手を守って1周目を走りきりました。以下、#8 ARTA HSV-010のファーマン選手は7番手、#32 EPSON HSV-010の道上選手は12番手、#17 KEIHIN HSV-010の金石選手は13番手となって周回を重ねていきます。
5周目を迎える頃には、#100 RAYBRIG HSV-010、#8 ARTA HSV-010、#17 KEIHIN HSV-010の3台が装着していた硬めのタイヤはウオームアップが完了し、じわじわとペースを上げていきます。これを生かし、5周目に#8 ARTA HSV-010のファーマン選手は#18 ウイダー HSV-010のヴァン・ダム選手を追い越して6番手に浮上しました。#17 KEIHIN HSV-010の金石選手も5周目には12番手、8周目には11番手と着実に順位を上げていきます。同じ頃、#100 RAYBRIG HSV-010に乗る伊沢選手は前を走るライバルを猛追。攻略のチャンスをうかがいます。それから10周以上にわたりテール・トゥ・ノーズのデッドヒート を繰り広げた伊沢選手は、23周目にこのライバルの攻略に成功、4番手にポジションを上げました。
一方、#18 ウイダー HSV-010のヴァン・ダム選手と#32 EPSON HSV-010の道上選手はペースが伸び悩み、2台のポジションは徐々に後退。25周目までに#18 ウイダー HSV-010は13番手、#32 EPSON HSV-010は15番手となり、これにともなって#17 KEIHIN HSV-010は10番手へと駒を進めました。
予選からマシンの仕上がりのよさを見せて、決勝でも勢いに乗る#100 RAYBRIG HSV-010は28周目にも別のライバルを追い越して3番手に浮上、表彰台圏内に入ります。これと前後して#17 KEIHIN HSV-010もライバルをオーバーテイクして9番手となり、#100 RAYBRIG HSV-010とともに追撃を続けていきます。
30周目、柔らかめのタイヤが摩耗したことにともない、#18 ウイダー HSV-010はピットイン。タイヤ4本の交換と給油、それに小暮選手へのドライバー交代を済ませると、再びコースに復帰していきました。これをきっかけ にして、GT500クラス車両が続々とピットストップを行います。このうち、36周目に素早いピット作業を行った#100 RAYBRIG HSV-010は、それまで先行していた2台の前でコースに復帰することに成功。この時点で実質的なトップに浮上します。
44周目に全車がピットストップを終えると、#100 RAYBRIG HSV-010の山本選手がトップ、塚越選手が乗る#17 KEIHIN HSV-010は6番手、小林選手が乗る#8 ARTA HSV-010は7番手、小暮選手が乗る#18 ウイダー HSV-010は10番手となって後半の追い上げを期していましたが、一方、中山選手が乗る#32 EPSON HSV-010は他車と接触してマシンにダメージを負った影響により、残念ながらリタイアを喫しました。
この直後、#100 RAYBRIG HSV-010は裏ストレートで後続のライバルに並びかけられましたが、山本選手の鮮やかなドライビングによりこれを退け、トップの座を守りきります。山 本選手はここでさらに奮起し、一時は0.5秒まで縮まった後続との差を徐々に広げていき、56周目には4秒差としてトップの座を確固たるものにします。
レースが終盤に入っても#17 KEIHIN HSV-010と#18 ウイダー HSV-010の2台は好調なペースを維持、次第に順位を上げていきます。なかでも#17 KEIHIN HSV-010は56周目に5番手、69周目には4番手に浮上したのに続き、3番手を走行するライバルの直後につけ、表彰台に上るチャンスをうかがいま す。一方の#18 ウイダー HSV-010は53周目に9番手、69周目には8番手となり、上位入賞を目指して周回を重ねます。
レースは終盤に入り、首位を走る#100 RAYBRIG HSV-010は、周回遅れを処理していく過程でタイムをロスしたことにより、一度は引き離した2番手のライバルに追いつかれてしまいます。そして69周 目にはいったん2番手となったものの、その後もあきらめることなくライバルを追い続け、フィニッシュまで残り1周となった81周目にはトップの座を奪還す ることに成功します。同じ周回、#17 KEIHIN HSV-010は3番手、#8 ARTA HSV-010は6番手、#18 ウイダー HSV-010は7番手へとそれぞれ浮上。後半になってもペースが落ちることのないHSV-010 GTの安定感を見るものに印象づけました。
しかし、優勝を目前にした#100 RAYBRIG HSV-010は、ファイナルラップでの激しいバトルの末に2番手へ後退。その後もフィニッシュラインまで首位奪回を目指して果敢なアタックを続けました が、わずか0.588秒の差で2位となりました。#17 KEIHIN HSV-010は3位でフィニッシュ。Honda勢は開幕戦で2台のHSV-010 GTが表彰台に上る活躍を示しました。さらに#8 ARTA HSV-010は6番手、#18 ウイダー HSV-010は7番手でチェッカーフラッグを受け、4台のHSV-010 GTが入賞圏内でフィニッシュを果たしました。優勝は#38 ZENT CERUMO SC430でした。
この結果、タイトル争いで#100 RAYBRIG HSV-010は15点、#17 KEIHIN HSV-010は11点、#8 ARTA HSV-010は5点、#18 ウイダー HSV-010は4点を獲得。Honda勢にとっては好調なシーズンの滑り出しとなりました。
第2戦は5月3、4日に富士スピードウェイで開催されます。
コメント
- 松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
- 「今日のレースは、昨日の予選での つまずきが尾を引く結果となってしまいました。レースに“タラ・レバ”は禁物ですが、それでも、予選さえしっかり戦えていたら、もう少し楽に勝利に手が届 いたと思います。結果として優勝できなかったことは残念ですが、中身は非常に濃いレースでした。とくに、事前の作戦通り冷静に前半戦を戦った伊沢選手、そ して一度抜かれながらもあきらめることなくチャレンジを続けた山本選手の奮闘には拍手を送りたいと思います。13番手スタートから表彰台を勝ち取った金石 選手と塚越選手の手腕も高く評価できます。また、チャンピオンシップを考えれば上々の滑り出しだったといえますし、開幕までの開発が間違っていなかったこ とも確認できました。次戦の富士大会にも優勝を目標として挑みますので、よろしくご声援のほど、お願い申し上げます」
- 伊沢拓也(2位 #100 RAYBRIG HSV-010)
- 「昨日も僅差でポール ポジションを逃したので、今日は絶対優勝したいと思って臨みました。スタート直後は路面温度が低く、タイヤがグリップを発揮するのに時間がかかったために 順位を下げてしまいましたが、その後しっかりと巻き返せました。さらに、ピットワークも完ぺきで、山本選手を一気にトップへと押し上げてくれました。最終 周で抜かれてしまったのは、今回はライバルが自分たちより少し強かった、というだけです。2位という結果は残念ですが、Hondaマシンの強さを見せつけ るレースになったかと思いますし、次のレースではさらに自分たちが強くなって、絶対に勝ちます」
- 山本尚貴(2位 #100 RAYBRIG HSV-010)
- 「今日のレース展開 は、自分のアウトラップがカギになると思っていたので、ピットロードから全開でアタックしました。その結果一気にライバルを抜き、トップへと立ちました が、その後にGT300のマシンの集団につかまったり、タイヤカスを拾ってしまうなどのトラブルがあり、なかなか差を広げられず、再度ライバルに抜かれて しまいました。ただ、絶対に負けたくない気持ちで最後まであきらめずに戦いました。残り2周で抜き返し、1度目にアウト側から抜かれたことを頭に入れて対 応したのですが、ツメが甘かったです。悔しい気持ちでいっぱいですが、過去の自分だったら冷静になれずにバタバタしていたところで、興奮しつつもバトルを 楽しむことができたので、この経験が次につながると信じています。初戦での2位獲得はシーズンを通して考えると大きいですし、ポジティブに捉えています。 開幕に合わせマシンを仕立ててくれたチームやHondaスタッフに感謝しています。今大会でマシンのポテンシャルの高さを確認できたと共に、更なる進化の 余地も感じましたので、2戦目以降に全体のボトムアップを図り、次こそは勝てるようにがんばります」
- 金石年弘(3位 #17 KEIHIN HSV-010)
- 「昨日の予選はトラブルやアタックのタイミングが悪かった影響で、結果が振るわなかったですが、今日はマシンの状態もとてもよく、自分も塚越選手もライバルを次々と追い抜くことができました。3位入賞という結果にとても満足しています」
- 塚越広大(3位 #17 KEIHIN HSV-010)
- 「マシンのポテンシャルの 高さを発揮できたレースでした。金石選手がいい流れを作り、その流れをうまくつなぐことができました。予選は悔しい結果でしたが、どんなスターティング・ グリッドでも上位に入ることのできる強さを感じました。次戦は予選からしっかり結果を残して、優勝を目指します」
Text: HONDA
2012オートバックス スーパーGT第1戦「OKAYAMA GT 300KM RACE」の決勝レースが4月1日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われた。
優勝はポールポジションからスタートした#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)。レース前半に#2MOTUL AUTECH GT-R、中盤に#100RAIBRIG HSV-010の選考を許したが、終盤果敢な追い上げでファイナルラップで逆転、見事開幕戦を制した。
GT300クラスは、序盤から逃げるポールシッターの#911エンドレスTAISAN911を終盤追いつめた#11GAINER DIXCEL R8 LMS(田中哲也/平中克幸組)が優勝。アウディR8を投入した初めてのレースを勝利で飾った。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数16,000人)
ピットウォークの直前にわずかに雨がぱらついたものの、決勝レースは終始ドライコンディションの下、午後2時に82周の戦いがスタートした。
ホールショットを奪ったのは#38ZENT。昨日の予選Q3で使ったタイヤの特性の影響もあり平手晃平が序盤から一気に逃げにかかる。 しかし一方で、2番手スタートとなった#100レイブリックは1−2コーナーで#36ペトロナスSCと#23モチュールGT-Rに挟み撃ちにされるような格好で順位を落とし、1周目を4位で戻ってきた。
23号車のスタートを担当した本山は4周目にこのレースのファステストラップとなる1分24秒450を叩き出すと、そこから一気に#36ロイック・デュバルとの間合いを詰め、6周目の2コーナーで前に出た。
その後も本山はハイペースで周回を重ね、9周目には#38平手の1秒後方まで迫っていく。
平手も懸命に本山を突き放しにかかり、15周終わりではその差を4.2秒とするが、徐々にタイヤが厳しくなっていく38号車とコンスタントに追い上げる23号車の差は20周を過ぎた当たりから 再び縮まり始め、23周を終える頃には僅か0.7秒となった。
その後も懸命に本山を押さえにかかる平手だったが、33周目のヘアピンで周回遅れのGT300クラスに追いついたところで本山にインに並ばれ、トップの座を明け渡してしまった。
その後方では、一時5位まで後退していた#100伊沢拓也が追い上げを開始していた。
伊沢は23周目のアトウッドカーブで周回遅れに詰まった#1SRoad GT-Rを抜き去ると、28周目の最終コーナーで#36ペトロナスSCのインを突き、3位まで順位を挽回した。
2位に後退した#38ZENT SCは36周終わりでピットイン。立川にステアリングを託す。
一方、#23モチュールGT-Rと3位の#100レイブリックHSVは次の37周終わりでピットイン。
2台はそろって#38ZENTの前でコースに復帰した。
しかしミハエル・クルムに交代した23号車のペースが上がらない。
バックストレートで#100山本尚貴にインから並ばれて先行を許すと、続くホームストレートでは立川の後塵を拝することになってしまった。
そして44周目に#24D'station GT-RがGT500勢では最後にピットインしたことにより、#100レイブリックHSVはトップに繰り上がる。
このままゴールまで逃げ切りたい山本だったが、立川は徐々に間隔を詰めていき、残り周回数が20を切ったところで1.5秒差に迫る。 65周終わりでは僅か0.164秒。 山本も66周目には0.419秒差と懸命に逃げる。
しかし69周目のバックストレートで立川がアウトから並びかけ、そのまま軽い接触を伴いながら並走状態でリボルバーコーナーへ。ここでは立川がイン側。そのままトップを奪い返した。
しかし山本も諦めない。
その後も立川のテールに食らいつき、78周目にはその差を0.5秒とした。
そして81周目のダブルヘアピンで巧みにクロスラインをとって立川を抜き返した。 次はいよいよファイナルラップ。
しかしドラマはまだ終わっていなかった。
立川は69周目にトップを奪ったのと同じヘアピンで今度はインに飛び込み、三度トップを奪い返すと、その後も山本に挽回の機会を全く与えず、きっちり最終コーナーまで押さえきってそのままゴールへ。見事開幕戦を勝利で飾った。
惜しくも2位に終わって悔し涙にくれる山本の後方、3位には#17ケーヒンHSVがつけ、終わってみれば上位7台までがブリヂストンユーザーという結果になった。
チーム・セルモの優勝は昨年9月の第6戦富士以来、6ヶ月ぶりのことだ。
FIA-GT3車輛が大挙参戦して雰囲気を一新したGT300クラスでも終盤まで激しいバトルが展開された。
ポールポジションから逃げにかかる#911エンドレスポルシェであったが、7周目に#33ハンコックポルシェを抜いて2位に浮上した#11アウディが徐々に追い上げてきた。
燃費性能の差からピットストップの時点で一旦は9秒以上に開いた両者の差であったが、11号車の後半を担当した平中はみるみるうちにこのギャップを削り取り、66周終わりでは3秒差に迫ると、続く67周目には1.5秒まで縮めてきた。
69周を終える頃には遂に1秒を切り、完全に#911峰尾を射程圏内に納めた平中は、71周目のヘアピンでアウトから並びかけ、そのまま半ば強引にリボルバーコーナーでインをこじ開けてトップに立つと、そのまま一気に78周目のゴールまで逃げ切り、アウディでの初戦を勝利で飾った。
2位#911タイサンポルシェに続く3位には昨年のシリーズ覇者、#0初音ミクBMWが入ったが、こちらは77周と周回遅れに終わっている。
一方、JAF-GT勢の最上位は#43ARTAガライヤだった。43号車は予選でのスピンでタイヤにフラットスポットを作ってしまったために交換を余儀なくされ、ピットスタートとなっていたが、そこから見事順位を挽回してみせた。
なお、注目の#31プリウス、#61BR−Zはいずれもトラブルにより、残念ながら完走はならなかった。
スーパーGT第2戦は来月4日富士スピードウェイで再び500kmの耐久レースとして行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA & Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/04/01) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 平手 晃平 | BS | 82 | 2:01'21.776 |
| 2 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 伊沢 拓也 山本 尚貴 | BS | 82 | 0.588 |
| 3 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 82 | 14.826 |
| 4 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ミハエル・クルム | BS | 82 | 17.566 |
| 5 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 中嶋 一貴 ロイック・デュバル | BS | 82 | 29.504 |
| 6 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 GT | ラルフ・ファーマン 小林 崇志 | BS | 82 | 32.165 |
| 7 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 小暮 卓史 カルロ・ヴァン・ダム | BS | 82 | 35.062 |
| 8 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R | 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ | MI | 82 | 36.517 |
| 9 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 石浦 宏明 | MI | 82 | 48.736 |
| 10 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | BS | 82 | 53.262 |
| 11 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R | 安田 裕信 ビヨン・ビルドハイム | YH | 81 | 1Lap |
| 12 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 | 荒 聖治 アンドレ・クート | YH | 81 | 1Lap |
| 13 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 大嶋 和也 | BS | 77 | 5Laps |
| ---- 以上規定周回数(57Laps)完走 ---- |
| - | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 道上 龍 中山 友貴 | DL | 41 | 41Laps |
| - | 35 | KeePer Kraft SC430 LEXUS SC430 | 国本 雄資 アンドレア・カルダレッリ | BS | 39 | 43Laps |
- Fastest Lap(GT500): CarNo.23 本山哲(MOTUL AUTECH GT-R) 1'24.450 (4/82)
- CarNo.19は、2012 SUPER GT SpR第30条1.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.35は、2012 SUPER GT SpR第30条1.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課したが、リタイアにつき執行を保留する。
- CarNo.32は、2012 SUPER GT SpR第30条1.(接触行為)により、白/黒旗を提示したが、リタイアにつき執行を保留する。
■GT300
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/04/01) Final Result Weather:Fine Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 11 | GAINER DIXCEL R8 LMS Audi R8-LMS ultra | 田中 哲也 平中 克幸 | DL | 78 | 2:02'20.303 |
| 2 | 911 | エンドレス TAISAN 911 PORSCHE 911 GT3 R | 峰尾 恭輔 横溝 直輝 | YH | 78 | 3.766 |
| 3 | 0 | GSR 初音ミク BMW BMW Z4 GT3 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | YH | 77 | 1Lap |
| 4 | 15 | ART TASTE PORSCHE PORSCHE 911 GT3 R | ティム・ベルグマイスター 土屋 武士 | YH | 77 | 1Lap |
| 5 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 R | 影山 正美 藤井 誠暢 | HK | 77 | 1Lap |
| 6 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 高木 真一 松浦 孝亮 | BS | 77 | 1Lap |
| 7 | 2 | エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電 MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16 | 高橋 一穂 加藤 寛規 | YH | 76 | 2Laps |
| 8 | 30 | IWASAKI MODAクロコ apr R8 Audi R8-LMS ultra | 岩崎 祐貴 坂本 雄也 | YH | 76 | 2Laps |
| 9 | 21 | ZENT Audi R8 LMS Audi R8-LMS | 都筑 晶裕 シンディ・アレマン | YH | 76 | 2Laps |
| 10 | 27 | PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ Ferrari F430 GTC | 山岸 大 井口 卓人 | YH | 76 | 2Laps |
| 11 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 Vantage | 吉本 大樹 星野 一樹 | YH | 76 | 2Laps |
| 12 | 52 | GREEN TEC & LEON SLS Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | 竹内 浩典 黒澤 治樹 | YH | 75 | 3Laps |
| 13 | 360 | RUNUP CORVETTE CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3 | 田中 篤 菊地 靖 | YH | 75 | 3Laps |
| 14 | 85 | JLOC Exe ランボルギーニ RG3 Lamborghini GALLARDO RG-3 | 坂本 祐也 加納 政樹 | YH | 75 | 3Laps |
| 15 | 4 | GSR ProjectMirai BMW BMW Z4 GT3 | 番場 琢 佐々木 雅弘 | YH | 74 | 4Laps |
| 16 | 22 | R'Qs Vemac 350R Vemac 350R | 和田 久 城内 政樹 | YH | 74 | 4Laps |
| 17 | 88 | マネパ ランボルギーニ GT3 Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3 | 織戸 学 青木 孝行 | YH | 74 | 4Laps |
| 18 | 20 | Racerbook Audi R8 LMS Audi R8-LMS | マイケル・キム 野田 英樹 | YH | 73 | 5Laps |
| 19 | 3 | S Road NDDP GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | 関口 雄飛 千代 勝正 | YH | 73 | 5Laps |
| 20 | 5 | マッハGoGoGo車検Ferrari458 Ferrari 458 GT3 | 玉中 哲二 植田 正幸 | YH | 69 | 9Laps |
| 21 | 87 | JLOC ランボルギーニ GT3 Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3 | 山西 康司 山内 英輝 | YH | 62 | 16Laps |
| ---- 以上規定周回数(54Laps)完走 ---- |
| - | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | YH | 45 | 33Laps |
| - | 48 | DIJON音々CALLAWAYワコーズED CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3 | 高森 博士 密山 祥吾 | YH | 30 | 48Laps |
| - | 31 | apr HASEPRO PRIUS GT TOYOTA PRIUS | 新田 守男 嵯峨 宏紀 | YH | 23 | 55Laps |
| - | 86 | Verity BOMEX ランボ RG3 Lamborghini GALLARDO RG-3 | 山下 潤一郎 松田 秀士 | YH | 22 | 56Laps |
- Fastest Lap(GT300): CarNo.3 関口雄飛(S Road NDDP GT-R) 1'30.853 (2/73)
- CarNo.87は、2012 SUPER GT SpR第30条1.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
- CarNo.20は、2012 SUPER GT SpR第30条1.(接触行為)により、白/黒旗を提示した。
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/04/01) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | Class | Cls Pos | No | Car Maker Model | Driver | Tire | Time | Behind | km/h |
| 1 | 500 | 1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 平手 晃平 | BS | 1'23.700 | - | 159.269 |
| 2 | 500 | 2 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | BS | 1'23.785 | 0.085 | 159.107 |
| 3 | 500 | 3 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ミハエル・クルム | BS | 1'24.077 | 0.377 | 158.555 |
| 4 | 500 | 4 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R | 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ | MI | 1'24.280 | 0.580 | 158.173 |
| 5 | 500 | 5 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 1'24.421 | 0.721 | 157.909 |
| 6 | 500 | 6 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 | 荒 聖治 アンドレ・クート | YH | 1'24.654 | 0.954 | 157.474 |
| 7 | 500 | 7 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 伊沢 拓也 山本 尚貴 | BS | 1'24.674 | 0.974 | 157.437 |
| 8 | 500 | 8 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 小暮 卓史 カルロ・ヴァン・ダム | BS | 1'24.703 | 1.003 | 157.383 |
| 9 | 500 | 9 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 GT | ラルフ・ファーマン 小林 崇志 | BS | 1'24.758 | 1.058 | 157.281 |
| 10 | 500 | 10 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 道上 龍 中山 友貴 | DL | 1'25.167 | 1.467 | 156.525 |
| 11 | 500 | 11 | 35 | KeePer Kraft SC430 LEXUS SC430 | 国本 雄資 アンドレア・カルダレッリ | BS | 1'25.213 | 1.513 | 156.441 |
| 12 | 500 | 12 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 中嶋 一貴 ロイック・デュバル | BS | 1'25.281 | 1.581 | 156.316 |
| 13 | 500 | 13 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 石浦 宏明 | MI | 1'25.349 | 1.649 | 156.192 |
| 14 | 500 | 14 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 大嶋 和也 | BS | 1'25.534 | 1.834 | 155.854 |
| 15 | 500 | 15 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R | 安田 裕信 ビヨン・ビルドハイム | YH | 1'25.661 | 1.961 | 155.623 |
| 16 | 300 | 1 | 15 | ART TASTE PORSCHE PORSCHE 911 GT3 R | ティム・ベルグマイスター 土屋 武士 | YH | 1'29.655 | 5.955 | 148.690 |
| 17 | 300 | 2 | 0 | GSR 初音ミク BMW BMW Z4 GT3 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | YH | 1'30.232 | 6.532 | 147.739 |
| 18 | 300 | 3 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 高木 真一 松浦 孝亮 | BS | 1'30.550 | 6.850 | 147.220 |
| 19 | 300 | 4 | 2 | エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電 MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16 | 高橋 一穂 加藤 寛規 | YH | 1'30.605 | 6.905 | 147.131 |
| 20 | 300 | 5 | 3 | S Road NDDP GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | 関口 雄飛 千代 勝正 | YH | 1'30.709 | 7.009 | 146.962 |
| 21 | 300 | 6 | 11 | GAINER DIXCEL R8 LMS Audi R8-LMS ultra | 田中 哲也 平中 克幸 | DL | 1'30.760 | 7.060 | 146.880 |
| 22 | 300 | 7 | 88 | マネパ ランボルギーニ GT3 Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3 | 織戸 学 青木 孝行 | YH | 1'30.770 | 7.070 | 146.864 |
| 23 | 300 | 8 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 R | 影山 正美 藤井 誠暢 | HK | 1'30.875 | 7.175 | 146.694 |
| 24 | 300 | 9 | 31 | apr HASEPRO PRIUS GT TOYOTA PRIUS | 新田 守男 嵯峨 宏紀 | YH | 1'30.926 | 7.226 | 146.612 |
| 25 | 300 | 10 | 911 | エンドレス TAISAN 911 PORSCHE 911 GT3 R | 峰尾 恭輔 横溝 直輝 | YH | 1'30.992 | 7.292 | 146.505 |
| 26 | 300 | 11 | 21 | ZENT Audi R8 LMS Audi R8-LMS | 都筑 晶裕 シンディ・アレマン | YH | 1'31.018 | 7.318 | 146.463 |
| 27 | 300 | 12 | 87 | JLOC ランボルギーニ GT3 Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3 | 山西 康司 山内 英輝 | YH | 1'31.215 | 7.515 | 146.147 |
| 28 | 300 | 13 | 52 | GREEN TEC & LEON SLS Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | 竹内 浩典 黒澤 治樹 | YH | 1'31.370 | 7.670 | 145.899 |
| 29 | 300 | 14 | 30 | IWASAKI MODAクロコ apr R8 Audi R8-LMS ultra | 岩崎 祐貴 坂本 雄也 | YH | 1'31.764 | 8.064 | 145.273 |
| 30 | 300 | 15 | 5 | マッハGoGoGo車検Ferrari458 Ferrari 458 GT3 | 玉中 哲二 植田 正幸 | YH | 1'31.764 | 8.064 | 145.273 |
| 31 | 300 | 16 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 Vantage | 吉本 大樹 星野 一樹 | YH | 1'31.768 | 8.068 | 145.266 |
| 32 | 300 | 17 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | YH | 1'31.924 | 8.224 | 145.020 |
| 33 | 300 | 18 | 4 | GSR ProjectMirai BMW BMW Z4 GT3 | 番場 琢 佐々木 雅弘 | YH | 1'32.230 | 8.530 | 144.539 |
| 34 | 300 | 19 | 27 | PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ Ferrari F430 GTC | 山岸 大 井口 卓人 | YH | 1'32.252 | 8.552 | 144.504 |
| 35 | 300 | 20 | 22 | R'Qs Vemac 350R Vemac 350R | 和田 久 城内 政樹 | YH | 1'32.343 | 8.643 | 144.362 |
| 36 | 300 | 21 | 85 | JLOC Exe ランボルギーニ RG3 Lamborghini GALLARDO RG-3 | 坂本 祐也 加納 政樹 | YH | 1'32.541 | 8.841 | 144.053 |
| 37 | 300 | 22 | 360 | RUNUP CORVETTE CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3 | 田中 篤 菊地 靖 | YH | 1'33.060 | 9.360 | 143.250 |
| 38 | 300 | 23 | 20 | Racerbook Audi R8 LMS Audi R8-LMS | マイケル・キム 野田 英樹 | YH | 1'33.431 | 9.731 | 142.681 |
| 39 | 300 | 24 | 86 | Verity BOMEX ランボ RG3 Lamborghini GALLARDO RG-3 | 山下 潤一郎 松田 秀士 | YH | 1'34.222 | 10.522 | 141.483 |
| 40 | 300 | 25 | 48 | DIJON音々CALLAWAYワコーズED CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3 | 高森 博士 密山 祥吾 | YH | 1'36.838 | 13.138 | 137.661 |
岡山国際サーキットで行われているスーパーGT第1戦の決勝前フリー走行は、ポールシッターの#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)がセッション終盤に1分23秒700を記録し、ここでもトップに立った。 GT300クラスは#15ART TASTE PORSCHE(ティム・ベルグマイスター/土屋武士組)がトップタイム。ポールシッターの#911エンドレスTAISAN911はクラス10位にとどまった。
荒れに荒れた昨日の公式予選人はうって変わり、決勝日を迎えた岡山国際サーキットは朝から快晴。少し冷たい風が吹いているものの、絶好のレース日和となった。 フリー走行は午前8時20分より45分間で行われた。
開始早々にトップタイムを記録したのは#18ウイダーHSVのカルロ・ヴァン・ダムで1分29秒884。しかしすぐに#1SRoad GT−Rのロニー・クインタレッリが1分25秒486と大幅に上回ってきた。更に開始10分すぎに#23モチュールGT-Rの本山哲が1分24秒077、15分過ぎには#12カルソニックGT-RのJPオリベイラが1分23秒785を記録。ニッサン勢が1-2-3を形成する。 各チームともそれ以降はドライバー交代やロングランを開始したため、ベストタイムの更新はなかなか見られなかったが、終了5分前になって38号車を駆る立川が1分23秒700を記録。これがそのままこのセッションのトップタイムとなった。
GT300クラスは序盤からチャンピオンチームの#0初音ミクBMWと#15ART TASTEが交互にベストタイムを塗り替え合う展開に。結局トップに立ったのは15号車となり、#43ARTAガライヤが3番手。これがJAF-GT勢の最高位となった。 一方ポールシッターの911号車は10番手に留まっている。
第1戦決勝はこのあと午後2時より、82周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA
■GT500クラス
#38ZENT CERUMO SC430
- 立川祐路
- 何がなんだかわからないくらい、めまぐるしくコンディションが変わって。その中で生き残ることができて、嬉しいというよりほっとしている感じですね。 Q1からどうしていいか分からない状況で、ドライだなと思ってたら急に雨が降ってきたのでウェットタイヤで出て行きましたが、クルマは完全にドライ仕様なので状態が良くなくて。ただ路面は次第に乾き始めたので、最後はドライタイヤでいきました。 その分Q2はユーズドのドライでアタックしなければならなくなり、周りはニュータイヤでアタックしてくるので厳しいな、と予想していましたが、平手君がきっちりクリアしてくれました。クルマはテストでしっかりできてたのでQ3はまったくそのまま走るだけでトップがとれました。 めまぐるしく変わるコンディションの中、しっかりトップで終えられてよかったです。 チームは予選中半分パニック状態で、予選終わってほっとしているような状態でしたから、「おめでとう」じゃなく「え?ポールなの?」って感じでした。(笑) 決勝のことはこれから考えます。正直まだ何も分からない状況なので、これからしっかり作戦を練ってやらないといけません。テストでもドライのロングランがしっかりできてない状況なので。でもそれは周りも一緒ですから、そこをきっちりやったところが勝つんじゃないでしょうか。
- 平手晃平
- 正直、Q1を見ているときから、走る前からドキドキで緊張していました。 うちだけQ1の最後でスリック使うことになって、Q2は中古タイヤで走ることになり、大丈夫かな?と思いましたが、テストでいい結果が出ていたので自信を持ってアタックに臨んで、ギリギリではありましたがQ2を突破できました。そこを突破できれば立川さんがやってくれると分かっていたので、頑張りました。 Q3は前を18号車が邪魔するような格好になっていて大丈夫かなと思っていましたが、戻ってきたらすごいタイムが出ていて、アレが無ければどんなタイムが出てたんだろうと。 これも2012仕様を一番最初に導入して今までテストを重ねてきた結果なのかなと思います。 決勝は、朝のフリー走行でしっかりロングランをやって見極めをできれば、500にきて初めてポールからスタートしますから、そっから逃げて開幕戦を飾れると思います。
■GT300クラス
#911エンドレスTAISAN911
- 横溝直輝
- テストは順調できていましたが、予選はすごく難しいコンディションで、タイミングがずれればQ1敗退もあり得たので、緊張しましたし、特に300はQ2が一番大変な状況だったので緊張しながら見ていました。 クルマはテストから順調だったので、Q3は自分が行くだけでした。特に何も考えずに全開でアタックしました。 去年一年間参戦できなくて、今年千葉監督とエンドレスとヨコハマタイヤのバックアップでGTを走れることになって、その復帰戦でこのステージに戻って来れて嬉しいというか、やっと帰って来れたなという思いで一杯です。 ロングランができていませんが、手持ちの中では決勝に向けたタイヤを選択しているので、フリー走行でロングランをやりながらセッティングを考えます。
- 峰尾恭輔
- コンディションがめまぐるしく変わったんで、難して緊迫した予選になりました。あせらず走ったのが良かったのだと思います。 クルマは非常に良く作られていて、ポルシェはすごいな、という感じです。コースとタイヤに合わせてセッティングをちょっと変えるぐらいでも本当にポテンシャルが高くて、運転しやすくて良いクルマです。 テストから良いタイムが出ていたのでポール獲れるかな、とは思っていましたが、今日のQ1からの流れが難しかったので、結構頑張ってもどうかな?という状況だったため、ポールを撮れた喜びはいっそうすごかったです。 去年からタイサンにお世話になってるんですが、千葉監督の喜んでいただけるような走りを横溝君がしてくれたので、良かったです。 タイサン、エンドレス、ヨコハマタイヤと、こういう素晴らしい体制で走れているので、勿論優勝目指して走りたいと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA
- 2012年3月31日(土)・予選 会場:岡山国際サーキット(3.703km) 天候:雨のち晴れ 気温:9℃(14:00現在) 路面温度:18℃(14:00現在) コースコンディション:予選/ウエットのちドライ
3月31日(土)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて、2012 オートバックス SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300KM RACE」が開幕し、公式予選が行われました。
Hondaはデビュー3年目を迎えたHSV-010 GTでSUPER GTに挑戦。2年ぶりとなるタイトル奪還を目指してシリーズを戦います。
昨年、それまでボディ前端に置かれていたラジエターをフロントタイヤ後方に移設する“サイドラジエター化”を実施したHSV-010 GTは、2012年シーズンに向けてリアウイングステー、リアフェンダー周り、フロントフェンダー周り、フロントアンダーカバーなどの形状を変更。ダウン フォース(空気の流れによりマシンを路面に押しつける力)の大きさを維持しながら、空気抵抗(ドラッグ)を軽減する改良を施しました。
また、今シーズンはGT300クラス車両がレギュレーション変更により速くなったことにともない、GT500クラス車両もエンジンに装着するエアリ ストリクターを2ランク拡大する措置がとられました。この結果、エンジンパワーは40ps弱向上し、さらなるスピードアップを果たしています。
そのほか、ドライバーの熱さ対策のために従来用いてきたクールスーツに替え、Hondaの軽自動車用をベースに開発した専用エアコンを装備し、より確実で快適なものとしました。この新しいエアコンが真価を発揮するのは第3戦セパン戦以降となります。
SUPER GTに参戦するHSV-010 GTは今年も5台。マシンとドライバーの組み合わせは、#8 ARTA HSV-010がラルフ・ファーマン選手と小林崇志選手、#17 KEIHIN HSV-010が金石年弘選手と塚越広大選手、#18 ウイダー HSV-010が小暮卓史選手とカルロ・ヴァン・ダム選手、#32 EPSON HSV-010が道上 龍選手と中山友貴選手、#100 RAYBRIG HSV-010が伊沢拓也選手と山本尚貴選手となります。昨年からの変更点としては、マシン開発能力に定評のあるファーマン選手が復帰したことと、新たに 2008年の全日本F3チャンピオンであるヴァン・ダム選手を起用したことが挙げられます。
開幕戦の予選はノックアウト方式で行われました。予選1回目では上位11台が予選2回目に進出、予選2回目では上位7台が予選3回目に進出し、この 予選3回目で記録した予選タイムにしたがって決勝レースの上位スターティンググリッドを決めます。また、予選を通過できなかったチームは、その段階での予 選順位が決勝レースでのスターティンググリッドとなります。
途中3度の赤旗中断を挟み、午前9時から2時間にわたり行われた公式練習は、冷たい雨が降り続くあいにくのコンディションとなりました。ここ で、#32 EPSON HSV-010に乗る道上選手は1分34秒526を記録して4番手につけ、Honda陣営のトップに立ちました。以下、#8 ARTA HSV-010のファーマン選手は1分35秒141で5番手、#18 ウイダー HSV-010の小暮選手は1分35秒211で6番手、#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手は1分36秒016で9番手、#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手は1分37秒047で15番手となりました。
公式練習が終わると雨は小降りとなり、日差しが降り注ぐようになりましたが、午後2時30分に公式予選が始まる直前に再び雨が降り始めます。この雨はすぐに止みましたが、ウエット路面が徐々に乾く難しいコンディションで公式予選は幕を開けました。
予選1回目では1分30秒212をマークして3番手につけた#32 EPSON HSV-010の道上選手がHonda勢としては最上位。これに#100 RAYBRIG HSV-010に乗る伊沢選手が9番手(1分31秒988)、#8 ARTA HSV-010に乗るファーマン選手が10番手(1分32秒031)、#18 ウイダー HSV-010に乗る小暮選手が11番手(1分32秒213)となり、予選2回目への進出を決めました。一方、#17 KEIHIN HSV-010に乗る塚越選手は、マシン自体は好調ながら、タイムアタックのチャンスを逃した影響で13番手に終わり、この段階で決勝レースのスターティ ンググリッドが確定しました。
予選2回目が行われたときには路面もすっかり乾き、全車スリックタイヤを装着してタイムアタックを行いました。ここでHonda陣営のトップに立っ たのは#100 RAYBRIG HSV-010で、ドライバーの山本選手は1分23秒539を記録し、GT500クラスの2番手につけました。さらに、#8 ARTA HSV-010に乗る小林選手は4番手(1分23秒612)、#18 ウイダー HSV-010に乗るヴァン・ダム選手は7番手(1分23秒882)にそれぞれつけ、予選3回目への進出を決めました。一方、#32 EPSON HSV-010に乗る中山選手は装着したタイヤとコンディションがマッチしなかったために10番手(1分24秒279)となり、予選3回目には出場できま せんでした。
予選3回目も引き続きドライコンディションのもとで実施されました。ここでは、#100 RAYBRIG HSV-010に乗る伊沢選手がトップの0.016秒差に迫る1分22秒588をマークして予選2番手となり、フロントローを獲得。一方、#18 ウイダー HSV-010に乗る小暮選手はタイムアタックのタイミングが合わずに6番手(1分23秒464)、コースイン直後に軽いコースアウトを喫した#8 ARTA HSV-010のファーマン選手は7番手(1分23秒537)となりました。
この結果、#100 RAYBRIG HSV-010が2番グリッド、#18 ウイダー HSV-010は6番グリッド、#8 ARTA HSV-010は7番グリッド、#32 EPSON HSV-010は10番グリッド、#17 KEIHIN HSV-010は13番グリッドから明日の決勝に臨むことになりました。
82周で競われる決勝レースは、明日、4月1日(日)の午後2時にスタートが切られる予定です。
コメント
- 松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
- 「今日の予選では#100 RAYBRIG HSV-010が0.016秒差でポールポジションを逃してしまいましたが、明日の決勝では優勝を狙えるポジションを取れたので、全く落胆していませ ん。#100 RAYBRIG HSV-010は決勝を重視したタイヤチョイスをしているので、決勝では戦略面でも強みを発揮できると考えています。あとはミスなく戦えば、おのずと結果 はついてくるでしょう。そのほかの4台はアタックのタイミングを逃すなどしたことが影響し、上位グリッドを獲得できませんでしたが、いずれもポテンシャル が高いので、明日は追い上げのレースを演じてくれると期待しています。引き続き5台のHSV-010 GTにご声援をよろしくお願いします」
- 山本尚貴(2番手 #100 RAYBRIG HSV-010)
- 「今までのレース人 生の中でも、こんなにめまぐるしく天候が変わる日はありませんでしたが、そのような状況で最良の結果が得られました。ポールポジションを獲得できなかった ことは残念ですが、決勝レースを見越したタイヤ選択をしている中で2番手に食い込めたので、自分自身もしっかり仕事ができましたし、チーム全体としても作 戦通り戦えたと思います。 マシンも調子がよくて期待が持てますし、いい流れで戦えているので、明日もミスが無ければ必ずいい結果が得られると確信しています」
- 伊沢拓也(2番手 #100 RAYBRIG HSV-010)
- 「予選3回目はタイ ムがトップに肉薄していたので、どうしてもポールポジションを取りたかったのですが、あとひとふんばりが足りませんでした。悔しい、の一言に尽きます。た だ、今日は戦略通りに攻めることができましたし、明日はスタートさえ何事も無ければ絶対に上位に入る自信があるので、決勝では優勝を狙ってがんばります」
Text & Photo: HONDA
プレスインフォメーション 2012年3月31日

岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第1戦 決勝レースを、2012年3月31日(土) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。
晴れ/ハーフウェット 気温12度 路面温度19度
3月31日午後、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の第1戦決勝が行われた。午前中の雨は上がり、直前のサポートレースの時間帯から晴れ間も出始めたものの、路面は以前としてウェットコンディションだった。
午前中に行われた予選の結果、スターティンググリッドは今季のPCCJ育成ドライバーである#14 平川亮を先頭に、#90 イゴール・スシュコ、#11 山路慎一、#22 マイケル・グリーン、#15 神取彦一郎、#7 水谷晃、#16 横幕ゆぅ、#5 高見澤一吉が続くオーダー。13時30分からの第1戦決勝直前の気温は12度と低めながら、グリッドウォーク中には青空が顔を見せた。ここで各車の作戦が大きく分かれる。上位勢では3〜5番手の#90 イゴール、#11 山路、#22 マイケルが、さらに7〜8番手の#16 横幕、#5 高見澤らがグリッド上でレインタイヤからスリックタイヤへと変更。まだ路面は乾いていないが、レース中にドライタイヤが有利となると予想してのことだ。
ポールポジションの#14 平川はレインタイヤのままスタートし、後続を押さえて1コーナーへ。その1コーナーで#90 イゴールを#11 山路が抜き、レインタイヤの#15 神取も#90 イゴールの前にいったんは出ていた。しかし、レインタイヤ勢とドライタイヤ勢の差は2周目後半から大きくラップタイムの違いとなって表れた。3周目、#14 平川のラップタイムが1分43秒台だったのに対して、#11 山路は1分41秒台、#90 イゴールにおいては1分39秒台をマーク。3周目のダブルヘアピンで#11 山路がトップを奪い、4周目の1コーナーで#90 イゴールも#14 平川を抜く。#11 山路らが1分37秒台でトップ争いする中、#14 平川をはじめレインタイヤ勢のラップタイムは7秒以上も遅く後退していくことに。レコードラインの水はすぐに飛び、レース中盤以降は完全にドライとなっていた。
「レインセットのままドライタイヤで走るのは厳しかった」と語る#11 山路に不運が訪れたのは10周目だった。周回遅れが複数台出始め、ラインを変更したところで行き場を失った。その隙に#90 イゴールが前に出ることに成功。そこからゴールまで1秒リードを守り切り、#90 イゴールが初戦を制した。「スタートでは抜かれてしまったけど、後半に勝負するつもりで序盤はゆっくりタイヤを温めていた。山路さんを抜いた後はタイヤのプレッシャーが上がりすぎて非常にスピンしやすい状況だったので、トップでゴールできて本当に良かった」。3位 #22 マイケルをはさんで、総合4位に入ったのはジェントルマンクラスの#16 横幕。「今回の結果はチームの作戦のおかげ。グリッドでは時間ぎりぎりまでタイヤチョイスを悩みました。でも、チームがドライタイヤでいけると判断して、それが正解でした。シーズン最初のセッション(昨日の専有走行)と最初のレースでトップを取ること。そこに集中してきて思いどおりに実現できました」。ジェントルマンの2位、3位には今回がPCCJデビュー戦となる#19 永井宏明、#2 田島剛らが入賞。やはりドライタイヤでスタートする作戦が功を奏した。「まさか表彰台まで残れるとは思っていませんでした」(#19 永井)と、ふたりは表彰台で満面の笑みを浮かべた。
第1戦のベストラップ順となる第2戦のスターティンググリッドは#90 イゴール、#11 山路、#14 平川、#7 水谷、#19 永井、#16 横幕、#22 マイケル、#3 江本の順。「新しいチームのスタートとしては悪くないけど……」と悔しさを隠せない#11 山路の逆襲が始まるのか、あるいは#90 イゴールが連勝するのか、作戦で敗れた#14 平川が初優勝を手にするのか。注目の第2戦決勝は4月1日の11時55分スタートを予定している。
■第1戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス 24'48.656
2 11 山路 慎一 C Excellence M.S. +1.433
3 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON +36.450
4 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +39.079
5 19 永井 宏明 G ナインレーシング +51.230
6 5 高見澤 一吉 C 高見澤整骨院OSSOポルシェ + 1'02.510
7 7 水谷 晃 C DIRECTION RACING +1'29.675
8 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 1Lap
9 33 荻野 哲生 G KRM ケーズフロンティア 1Lap
10 8 櫻井 澄夫 G ロードサービス GT3 1Lap
11 29 滝澤 智幸 G Adelcars GT3 Cup 1Lap
12 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE 1Lap
13 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION 1Lap
14 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ 2Laps
15 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 2Laps
16 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア 2Laps
17 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 2Laps
ベストラップ:#90 Igor SUSHKO 1'36.401 5/15
ポルシェジャパンKK.プレスリリース
2012オートバックス スーパーGT第1戦「OKAYAMA GT 300KM RACE」の公式予選が3月31日、岡山国際サーキットで行われた。 朝から続く不安定な天候に全チームが翻弄される中、ポールポジションを奪ったのは#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)。立川にとっては久々の、平手にとってはGT500で初の最前列を得た。 FIA-GT3規格の車輛が大挙して参戦し、これまで以上の注目を集めるGT300クラスは、今年新車を投入した#911エンドレスTAISAN911(横溝直輝/峰尾恭輔組)がコースレコードを更新してポールポジションとなった。
公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。 朝から雨が降ったり止んだりを繰り返す不安定な天候は、スーパーGTの予選が始まっても一向に安定せず、各チームともタイヤ選択やセッティングに頭を悩ます展開となった。
予選Q1
予選Q1は各クラス20分間の走行。ここでGT500は上位11台、GT300は上位16台が次のQ2に駒を進める。 最初に行われたGT300の走行は、当初ドライコンディションで走り始めたが、10分が経過した当たりで少しずつ雨が降り始めた。このため、ウェット宣言が出る直前に1分30秒780を叩き出した#0初音ミクBMW Z4の谷口信輝がトップタイムとなり、今季からアウディR8を投入した#11ゲイナーを駆る平中克幸が2番手となった。 今季から新たに投入された#31プリウス、#61BR−Zの2台のJAF-GT車輛もそれぞれ8位、11位で無事Q2に駒を進めた。
GT500クラスはウェットコンディションの中で走り始め、次第に路面が乾いていく状況での走行となったが、開始10分で国本雄資の駆る#35Keeper Kraft SC430がアトウッドカーブでスピン、真横を向いたままコースを塞ぐ形でストップしたために赤旗中断となった。 これにより35号車にはタイム抹消のペナルティが下り、唯一の予選落ちを喫することに。 上位陣では終盤にスリックタイヤを装着した#38ZENT SCが1分27秒834を記録してトップ。アンドレ・クートの駆る#19ウェッズスポーツSCが2番手とレクサス勢が久々に好調ぶりを見せた一方で、#39デンソーSC、#17ケーヒンHSV、#24D'station GT-Rらがここで予選を終えた。
予選Q2
Q1の終了間際に再び雨が強まり、それどころか霙まで落ちてくる状況となったため、予選Q2は開始時刻を午後3時20分まで遅らせて実施された。 GT300クラスは徐々に乾き始める路面に応じて途中からスリックタイヤを投入する展開となったが、ここでいち早く対応したのがFIA-GT3仕様の#3ニッサンGT−Rを駆る千代勝正だったが、ここでトップタイムを記録したのは#61BR-Zを駆る佐々木孝太だった。 しかしセッションが進むにつれて他のGT3勢がタイムを上げ、走行終了間際に1分31秒146を記録した藤井誠暢の#33ハンコックポルシェがトップに立ち、#0BMW Z4が2番手につける結果となった。
GT500クラスはセッション終盤に熾烈なアタック合戦が展開されたが、ここでトップに立ったのは今季初めてレクサス陣営に加わったロイック・デュバルの駆る#36ペトロナスSC。1分23秒452だった。Q1でいち早くスリックタイヤの投入に踏み切った38号車は、ユーズドタイヤでの走行を強いられたものの、平手が1分23秒771を記録してどうにか6番手に滑り込み、Q3進出を果たしている。 一方、#12カルソニックGT−Rはリボルバーコーナーで松田次生がスピンアウトした際に左リヤの足回りにダメージを負ってしまい、ここで敗退となってしまった。
予選Q3
Q2終了から10分間のインターバルをおいて開始されたQ3は混乱のQ1、Q2とはうって変わって終始ドライコンディションの下で行われた。 GT300クラスはここまでJAF-GT勢が健闘を見せていたが、ここではFIA-GT3勢の独壇場となってしまい、#33、#911の2台のポルシェに#11アウディ、#87ランボルギーニが入り乱れての熾烈なアタック合戦が展開された。 その中でポールポジションを獲得したのは#911タイサンポルシェ。丸一年GTから遠ざかっていた横溝直輝が8年ぶりのコースレコード更新となる1分28秒975を叩き出した。2位に影山正美の駆る#33ハンコックポルシェ、3位には平中克幸の駆る#11アウディR8がつけた。
GT500クラスは7台中4台が1分22秒台後半にひしめく激戦となった。 序盤好タイムをマークしたのは#100レイブリックHSVをドライブする伊沢拓也。しかし終了1分前に#38ZENT SCの立川が1分22秒572を記録して一躍トップに。 他のドライバーも相次いで22秒台を叩き出したものの、いずれも立川のタイムには届かず、セルモは2009年10月の第8戦オートポリス以来、実に2年半ぶりにポールポジションに返り咲くこととなった。 2位には#100レイブリックHSV、3位には#36ペトロナスSCがつけた。
第1戦決勝は明日午後2時より82周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA
■GT500 Class
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/03/31) Knock Out Qualify Weather:Fine/Cloudy/Rainy Course:Wet/Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Wh | Session1 | Session2 | Session3 |
| 1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 平手 晃平 | BS | | 1'27.834 | 1'23.771 | 1'22.572 |
| 2 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 伊沢 拓也 山本 尚貴 | BS | | 1'31.988 | 1'23.539 | 1'22.588 |
| 3 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 中嶋 一貴 ロイック・デュバル | BS | | 1'31.860 | 1'23.452 | 1'22.705 |
| 4 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ミハエル・クルム | BS | | 1'31.215 | 1'23.716 | 1'22.965 |
| 5 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R | 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ | MI | | 1'30.978 | 1'23.548 | 1'23.027 |
| 6 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 小暮 卓史 カルロ・ヴァン・ダム | BS | | 1'32.213 | 1'23.882 | 1'23.464 |
| 7 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 GT | ラルフ・ファーマン 小林 崇志 | BS | | 1'32.031 | 1'23.612 | 1'23.537 |
| 8 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 | 荒 聖治 アンドレ・クート | YH | | 1'28.343 | 1'24.218 | |
| 9 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 大嶋 和也 | BS | | 1'31.370 | 1'24.242 | |
| 10 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 道上 龍 中山 友貴 | DL | | 1'30.212 | 1'24.279 | |
| 11 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | BS | | 1'31.218 | 1'41.036 | |
| 12 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 石浦 宏明 | MI | | 1'32.624 | | |
| 13 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | | 1'32.881 | | |
| 14 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R | 安田 裕信 ビヨン・ビルドハイム | YH | | 1'35.106 | | |
| ---- 以上予選通過 ---- |
| - | 35 | KeePer Kraft SC430 LEXUS SC430 | 国本 雄資 アンドレア・カルダレッリ | BS | | - | | |
■GT300 Class
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/03/31) Knock Out Qualify Weather:Fine/Cloudy/Rainy Course:Wet/Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Wh | Session1 | Session2 | Session3 |
| 1 | 911 | エンドレス TAISAN 911 PORSCHE 911 GT3 R | 峰尾 恭輔 横溝 直輝 | YH | | 1'31.046 | 1'32.027 | 1'28.975 |
| 2 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 R | 影山 正美 藤井 誠暢 | HK | | 1'31.705 | 1'31.146 | 1'29.122 |
| 3 | 11 | GAINER DIXCEL R8 LMS Audi R8-LMS ultra | 田中 哲也 平中 克幸 | DL | | 1'31.039 | 1'32.401 | 1'29.285 |
| 4 | 87 | JLOC ランボルギーニ GT3 Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3 | 山西 康司 山内 英輝 | YH | | 1'31.063 | 1'32.399 | 1'29.323 |
| 5 | 88 | マネパ ランボルギーニ GT3 Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3 | 織戸 学 青木 孝行 | YH | | 1'31.157 | 1'31.427 | 1'29.666 |
| 6 | 31 | apr HASEPRO PRIUS GT TOYOTA PRIUS | 新田 守男 嵯峨 宏紀 | YH | | 1'31.279 | 1'32.944 | 1'29.677 |
| 7 | 0 | GSR 初音ミク BMW BMW Z4 GT3 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | YH | | 1'30.780 | 1'31.167 | 1'30.043 |
| 8 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | YH | | 1'31.834 | 1'31.982 | 1'30.089 |
| 9 | 3 | S Road NDDP GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | 関口 雄飛 千代 勝正 | YH | | 1'31.243 | 1'31.475 | 1'30.128 |
| 10 | 52 | GREEN TEC & LEON SLS Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | 竹内 浩典 黒澤 治樹 | YH | | 1'33.069 | 1'32.983 | 1'31.053 |
| 11 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 Vantage | 吉本 大樹 星野 一樹 | YH | | 1'32.616 | 1'33.272 | |
| 12 | 21 | ZENT Audi R8 LMS Audi R8-LMS | 都筑 晶裕 シンディ・アレマン | YH | | 1'33.336 | 1'34.043 | |
| 13 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 高木 真一 松浦 孝亮 | BS | | 1'31.551 | 1'37.122 | |
| 14 | 15 | ART TASTE PORSCHE PORSCHE 911 GT3 R | ティム・ベルグマイスター 土屋 武士 | YH | | 1'31.141 | 1'38.629 | |
| 15 | 86 | Verity BOMEX ランボ RG3 Lamborghini GALLARDO RG-3 | 山下 潤一郎 松田 秀士 | YH | | 1'33.629 | 1'43.603 | |
| 16 | 85 | JLOC Exe ランボルギーニ RG3 Lamborghini GALLARDO RG-3 | 坂本 祐也 加納 政樹 | YH | | 1'34.201 | | |
| 17 | 30 | IWASAKI MODAクロコ apr R8 Audi R8-LMS ultra | 岩崎 祐貴 坂本 雄也 | YH | | 1'34.256 | | |
| 18 | 22 | R'Qs Vemac 350R Vemac 350R | 和田 久 城内 政樹 | YH | | 1'34.262 | | |
| 19 | 27 | PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ Ferrari F430 GTC | 山岸 大 井口 卓人 | YH | | 1'34.554 | | |
| 20 | 5 | マッハGoGoGo車検Ferrari458 Ferrari 458 GT3 | 玉中 哲二 植田 正幸 | YH | | 1'35.076 | | |
| 21 | 48 | DIJON音々CALLAWAYワコーズED CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3 | 高森 博士 密山 祥吾 | YH | | 1'36.194 | | |
| 22 | 4 | GSR ProjectMirai BMW BMW Z4 GT3 | 番場 琢 佐々木 雅弘 | YH | | 1'37.771 | | |
| 23 | 2 | エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電 MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16 | 高橋 一穂 加藤 寛規 | YH | | 1'43.193 | | |
| 24 | 20 | Racerbook Audi R8 LMS Audi R8-LMS | マイケル・キム 野田 英樹 | YH | | 1'45.199 | | |
| ---- 以上予選通過 ---- |
| - | 360 | RUNUP CORVETTE CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3 | 田中 篤 菊地 靖 | YH | | - | - | |
- CarNo.35は、2012 SUPER GT SpR 第25条 5. 赤旗原因車両により、当該セッションのタイムを抹消とする。
- CarNo.12は、2012 GTAブルテン 005-S.4(ピットレーンでの追い越し)により、訓戒とする。
- CarNo.12は、2012 SUPER GT SpR 第14条 7. (タイヤ1本交換)により、交換を認める。
- CarNo.360は、国際モータースポーツ競技規則 付則H項 第2章 4.4.1 c) (Wチェッカー)により、罰金2万円を課した。
- CarNo.360は、2012年 FIA-J項 257条A(ブルテンNo.006) (車両規定違反)により、予選タイムを削除した。
- CarNo.52は、国際モータースポーツ競技規則 付則L項 第4章 4-e) (ホワイトラインカット)により、ベストタイムを削除した。
- CarNo.43は、2012 SUPER GT SpR 第14条 7. (タイヤ4本交換)により、交換を認める。但し、ピットスタートとする。
- CarNo.43は、2012 SUPER GT SpR 第14条 7. (タイヤ1本交換)により、交換を認める。
■GT500 Class
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/03/31) Knock Out Q3 GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路* 平手 晃平 | BS | | 1'22.572 | - | - | 161.445 |
| 2 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 伊沢 拓也* 山本 尚貴 | BS | | 1'22.588 | 0.016 | 0.016 | 161.413 |
| 3 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 中嶋 一貴 ロイック・デュバル | BS | | 1'22.705 | 0.133 | 0.117 | 161.185 |
| 4 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲* ミハエル・クルム | BS | | 1'22.965 | 0.393 | 0.260 | 160.680 |
| 5 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R | 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ* | MI | | 1'23.027 | 0.455 | 0.062 | 160.560 |
| 6 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 小暮 卓史* カルロ・ヴァン・ダム | BS | | 1'23.464 | 0.892 | 0.437 | 159.719 |
| 7 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 GT | ラルフ・ファーマン* 小林 崇志 | BS | | 1'23.537 | 0.965 | 0.073 | 159.580 |
■GT300 Class
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/03/31) Knock Out Q3 GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 911 | エンドレス TAISAN 911 PORSCHE 911 GT3 R | 峰尾 恭輔 横溝 直輝* | YH | | 1'28.975 | - | - | 149.826 |
| 2 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 R | 影山 正美* 藤井 誠暢 | HK | | 1'29.122 | 0.147 | 0.147 | 149.579 |
| 3 | 11 | GAINER DIXCEL R8 LMS Audi R8-LMS ultra | 田中 哲也 平中 克幸* | DL | | 1'29.285 | 0.310 | 0.163 | 149.306 |
| 4 | 87 | JLOC ランボルギーニ GT3 Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3 | 山西 康司* 山内 英輝 | YH | | 1'29.323 | 0.348 | 0.038 | 149.243 |
| 5 | 88 | マネパ ランボルギーニ GT3 Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3 | 織戸 学* 青木 孝行 | YH | | 1'29.666 | 0.691 | 0.343 | 148.672 |
| 6 | 31 | apr HASEPRO PRIUS GT TOYOTA PRIUS | 新田 守男* 嵯峨 宏紀 | YH | | 1'29.677 | 0.702 | 0.011 | 148.654 |
| 7 | 0 | GSR 初音ミク BMW BMW Z4 GT3 | 谷口 信輝* 片岡 龍也 | YH | | 1'30.043 | 1.068 | 0.366 | 148.049 |
| 8 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | 山野 哲也* 佐々木 孝太 | YH | | 1'30.089 | 1.114 | 0.046 | 147.974 |
| 9 | 3 | S Road NDDP GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | 関口 雄飛* 千代 勝正 | YH | | 1'30.128 | 1.153 | 0.039 | 147.910 |
| 10 | 52 | GREEN TEC & LEON SLS Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | 竹内 浩典* 黒澤 治樹 | YH | | 1'31.053 | 2.078 | 0.925 | 146.407 |
■GT500 Class
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/03/31) Knock Out Q2 GT500 Weather:Cloudy Course:Wet
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 中嶋 一貴 ロイック・デュバル* | BS | | 1'23.452 | - | - | 159.742 |
| 2 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 伊沢 拓也 山本 尚貴* | BS | | 1'23.539 | 0.087 | 0.087 | 159.576 |
| 3 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R | 柳田 真孝* ロニー・クインタレッリ | MI | | 1'23.548 | 0.096 | 0.009 | 159.559 |
| 4 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 GT | ラルフ・ファーマン 小林 崇志* | BS | | 1'23.612 | 0.160 | 0.064 | 159.436 |
| 5 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ミハエル・クルム* | BS | | 1'23.716 | 0.264 | 0.104 | 159.238 |
| 6 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 平手 晃平* | BS | | 1'23.771 | 0.319 | 0.055 | 159.134 |
| 7 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 小暮 卓史 カルロ・ヴァン・ダム* | BS | | 1'23.882 | 0.430 | 0.111 | 158.923 |
| ---- 以上Q3進出 ---- |
| 8 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 | 荒 聖治* アンドレ・クート | YH | | 1'24.218 | 0.766 | 0.336 | 158.289 |
| 9 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔* 大嶋 和也 | BS | | 1'24.242 | 0.790 | 0.024 | 158.244 |
| 10 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 GT | 道上 龍 中山 友貴* | DL | | 1'24.279 | 0.827 | 0.037 | 158.175 |
| 11 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生* ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | BS | | 1'41.036 | 17.584 | 16.757 | 131.941 |
■GT300 Class
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2102/03/31) Knock Out Q2 GT300 Weather:Cloudy Course:Wet
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 R | 影山 正美 藤井 誠暢* | HK | | 1'31.146 | - | - | 146.258 |
| 2 | 0 | GSR 初音ミク BMW BMW Z4 GT3 | 谷口 信輝 片岡 龍也* | YH | | 1'31.167 | 0.021 | 0.021 | 146.224 |
| 3 | 88 | マネパ ランボルギーニ GT3 Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3 | 織戸 学 青木 孝行* | YH | | 1'31.427 | 0.281 | 0.260 | 145.808 |
| 4 | 3 | S Road NDDP GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | 関口 雄飛 千代 勝正* | YH | | 1'31.475 | 0.329 | 0.048 | 145.732 |
| 5 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | 山野 哲也 佐々木 孝太* | YH | | 1'31.982 | 0.836 | 0.507 | 144.928 |
| 6 | 911 | エンドレス TAISAN 911 PORSCHE 911 GT3 R | 峰尾 恭輔* 横溝 直輝 | YH | | 1'32.027 | 0.881 | 0.045 | 144.857 |
| 7 | 87 | JLOC ランボルギーニ GT3 Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3 | 山西 康司 山内 英輝* | YH | | 1'32.399 | 1.253 | 0.372 | 144.274 |
| 8 | 11 | GAINER DIXCEL R8 LMS Audi R8-LMS ultra | 田中 哲也* 平中 克幸 | DL | | 1'32.401 | 1.255 | 0.002 | 144.271 |
| 9 | 31 | apr HASEPRO PRIUS GT TOYOTA PRIUS | 新田 守男 嵯峨 宏紀* | YH | | 1'32.944 | 1.798 | 0.543 | 143.428 |
| 10 | 52 | GREEN TEC & LEON SLS Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | 竹内 浩典 黒澤 治樹* | YH | | 1'32.983 | 1.837 | 0.039 | 143.368 |
| ---- 以上Q3進出 ---- |
| 11 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 Vantage | 吉本 大樹 星野 一樹* | YH | | 1'33.272 | 2.126 | 0.289 | 142.924 |
| 12 | 21 | ZENT Audi R8 LMS Audi R8-LMS | 都筑 晶裕 シンディ・アレマン* | YH | | 1'34.043 | 2.897 | 0.771 | 141.752 |
| 13 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 高木 真一* 松浦 孝亮 | BS | | 1'37.122 | 5.976 | 3.079 | 137.258 |
| 14 | 15 | ART TASTE PORSCHE PORSCHE 911 GT3 R | ティム・ベルグマイスター 土屋 武士* | YH | | 1'38.629 | 7.483 | 0.726 | 135.161 |
| 15 | 86 | Verity BOMEX ランボ RG3 Lamborghini GALLARDO RG-3 | 山下 潤一郎* 松田 秀士 | YH | | 1'43.603 | 12.457 | 4.974 | 128.672 |
| - | 360 | RUNUP CORVETTE CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3 | 田中 篤* 菊地 靖 | YH | | - | - | - | - |