
鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーで行われる「SUPER GT GT500プレシーズンマッチ」。二日目は午後4時05分からの平峰一貴、山本尚貴、大嶋和也によるドライバートークショーに続いて、6周のデモレースを行った。
今日のスタート順は昨日のレース結果順。ポールシッターは平峰一貴(MARELLI IMPUL Z)。2番手は山本尚貴(STANLEY NSX-GT)、3番手は塚越広大(Astemo NSX-GT)だ。
1周のフォーメーションラップに続いてレースはスタート。ここでポールの平峰はトップで1コーナーに飛び込むと、そのまま一気に後続を突き放しにかかる。
その後ろは山本、塚越が接戦を展開。バックストレードでアウトから塚越が山本を抜いて2位に浮上する。3位に後退した山本の後ろには平手晃平(リアライズコーポレーション ADVAN Z)が迫ってきた。
トップの平峰はそのまま一度も順位を脅かされずに6周を走りきり、昨日に続いてTEAM IMPULが連勝を飾った。2位は塚越、3位には山本をかわした平手が入った。
スーパーGTの2023シーズンはこのあと3月11-12日に岡山県美作市の岡山国際サーキットで、3月25-26日に静岡県小山町の富士スピードウェイで公式テストを行い、4月15-16日に岡山国際サーキットで開幕する。
植物由来のカーボンニュートラル燃料を全車が使用し、全8戦中5戦が450kmレースとなる新時代のスーパーGT。ここ鈴鹿サーキットでは6月3-4日に第3戦が、8月26-27日に第5戦が予定されている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーの名物企画、「新・永遠のライバル対決」は二日目を迎え、3位決定戦と決勝戦をそれぞれ3周でおこなった。今回使用されるのはシビックType Rだ。
まずは昨日のレース結果を踏まえ、敗れた道上龍と高木虎之介による「3位決定戦(脇阪寿一に言わせると『前座レース』)」が3周で行われた。JTCCやWTCCで活躍し、FF車での戦いを知り尽くした道上に対し、不安を隠せない高木。しかもそのクルマはホンダ車とまさにアウェイ状態だ。
その大きすぎるハンディキャップを立証するかの如く、スタートで先行したのは道上。その後ろで高木はあろうことか1コーナー立ち上がりで痛恨のスピンを喫してしまう。
「FF無理だよ!」と叫びながらコースに復帰する高木だったが、懸命の追い上げで道上のテールに食らいつき、2周目の1コーナーで果敢にインを窺う。
ここでは順位を守った道上だったが、高木は逆バンクで並びかけ、東ショートカットでインをついてトップに立った。
これに対し道上はファイナルラップの1コーナーで大外から高木を交わして再びトップに立つと、そのままチェッカーに飛び込んだ。
悔しさのあまり、コース外の芝生をタイヤにつけて帰ってきた高木。次のレースで同じクルマを使用する本山哲はコース上でタイヤを擦って芝生を落とし、ちゃっかりタイヤに熱を入れてグリッドに戻ってきた。
これには対戦相手の脇阪も納得しない様子だ。
遺恨を孕んだまま決勝戦はスタート。ここで脇阪はバックギヤにいれるボケをかまし、昨日に続いてスタートやり直しを目論むが、本山は素知らぬ顔でレースを続行した。
無慈悲な本山に忿懣やるかたない脇阪は2周目の1コーナーでインに鼻をねじ込む。一歩も引かない本山。2台は並走のままファイナルラップへ。1コーナーで先行した脇阪は笑いが止まらない状態でそのまま本山を従えたまま最終コーナーを立ち上がり、トップでチェッカーを受けた。
人差し指を立ててアピールしながらウィニングランを走ってきた脇阪は、高木に対しチャンピオンベルトを巻くように要求。
かくして「新・永遠のライバル対決」は脇阪のベルト防衛で幕を閉じた。
来年のファン感謝デーではいかなる戦いが待っているのか。そこには誰が加わるのか。高木の再参戦は実現するのか。そもそも「新・永遠のライバル対決」は行われるのか。今は何もわからないが、今から来年が待ち遠しくてならない。


Text: Kazuhisa SUEHIRO
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全日本スーパーフォーミュラ選手権を開催する日本レースプロモーション(JRP)は3月5日、鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーが開催されている三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで会見を開き、同社の取締役会長が中嶋悟氏から近藤真彦氏に交代することを発表。午後2時25分から行われた「2023 SUPER FORMULA Presentation」の中で交代式典を行い、詰めかけたレースファンに報告した。4月に予定されている定時株主総会と取締役会を経て正式決定されるという。
JRPは国内トップフォーミュラ50周年という節目を迎えるにあたり、モータースポーツの魅力やレーシングドライバーの活躍を、より幅広い層に知ってもらうべく、新たな体制で推進していくことを決定。今回の会長交代もその一環だという。
近藤真彦氏は1979年のドラマデビュー以来、歌手としても数多くのヒット曲をリリースし、広く国民に知られているほか、1984年の富士フレッシュマンレース参戦を皮切りに、全日本F3選手権や全日本F3000選手権、フォーミュラ・ニッポンや全日本GT選手権などにドライバーとして参加してきた。1995年にはル・マン24時間にも日産GT-R LMで参戦し、総合10位を獲得している。
また近年はKONDO RACINGの代表取締役兼チーム監督としてスーパーフォーミュラやスーパーGTに参戦しており、昨年はGT300クラスのドライバーズおよびチームチャンピオンを獲得している。
今後はスーパーフォーミュラの強化に努め、特にプロモーション活動について、多くの課題を解決し、より一層発展させるよう、全力で取り組んでいくとのことだ。
なお、中嶋悟氏は引き続きTCS NAKAJIMA RACINGのチームオーナー兼監督としてスーパーフォーミュラの盛り上げに尽力していくという。
Text: Kazuhisa SUEHIRO

鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーで行われている「100周年記念ルマン24時間レースLegends」。午後0時50分より行われた二日目の走行には、1991年に日本車として初めての総合優勝を成し遂げたマツダ787Bが加わり、ミスタールマンこと寺田陽次郎氏のドライブにより独特のロータリーサウンドを響かせた。
また今日は鮒子田寛氏も走行に加わり、ポルシェ906をドライブした。
このポルシェは1967年に富士スピードウェイで開催された日本グランプリで、生沢徹氏のドライブにより優勝した車両のカラーリングとステッカーを忠実に再現したもの。オーナーの鈴木幸典氏によると、生沢氏本人からの依頼で、撮影用に当時の姿を再現したのだという。ステッカー類は生沢氏本人が大切に保管していたものが使われたのだとか。
この車両は今年のクラシックルマンにも参加する予定になっており、この走行の三日後には船便でフランスに送り出すことになっているのだとか。クラシックルマンには鈴木氏のほか、今日デモンストレーション走行を行った鮒子田氏もドライバーとして参加するとのこと。今年は生沢氏と鮒子田氏が日本人として初めてル・マン24時間に参戦してから50年目、鮒子田氏が役員を務めたチームが開発したベントレー・スピード8が総合優勝してから20年目の節目の年にあたることも参戦理由の一つだという。
ル・マン クラシック2023は6月29日から7月02日にかけてフランスのサルテサーキットで開催される予定だ。


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2023鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーは3月5日に二日目を迎えた。
この日もゲートオープン前から多くの観客が詰めかける中、この日最初のプログラムとしてスーパーフォーミュラのフリー走行が行われ、今シーズンからTEAM MUGENに加入したリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がいきなりトップタイムを叩き出し、そのポテンシャルの高さを大いにアピールした。
フリー走行は午前9時より30分間で行われた。天候は曇り。路面はドライだ。
各ドライバー一斉にコースを飛び出し、積極的に周回を重ねていく。まずは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が3周目に1分37秒785を記録してトップに。小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)が1分38秒018で2番手だ。
続いて牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が4周目に1分37秒432を出して山本を上回る。大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)も1分37秒495で2番手に浮上してきた。
昨日のシェイクダウンでトップタイムを叩き出した大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)も1分37秒543で3番手につける。4番手は関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)で1分37秒640。多くのドライバーが5周を終えたところで一旦ピットイン。残り時間が10分を切ったあたりから走行を再開した。
セッション後半に入ると、坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)が7周目に1分37秒688で5番手、9周目には1分37秒511で3番手に上がってきた。この時点で残り時間は3分を切っている。
つづいて大津が7周目に1分37秒098を叩き出してトップに躍り出た。残り時間は2分を切ったところだ。
しかし最後の最後にルーキーのローソンが区間ベストを連発しながらアタックを敢行、1分36秒721を叩き出して一気にトップに躍り出た。
ここでチェッカーフラッグが提示され、フリー走行は終了。トップタイムはリアム・ローソンで1分36秒721。大津弘樹が2番手で1分37秒098。牧野任祐が1分37秒432で3番手と、ホンダ勢がトップ3を独占する結果となった。
トヨタ勢では大嶋和也が1分37秒495で4番手につけ、坪井翔が1分37秒511で5番手、関口雄飛が1分37秒640で6番手だった。
モータースポーツファン感謝デーでは、このあと午後2時25分より「SUPER FOMULA Presentation」と銘打ち、ドライバートークショーとデモ走行が予定されている。








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鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーの人気企画、星野一義vs中嶋悟の「永遠のライバル対決」の後を引き継ぐ形で2019年に始まった、「新・永遠のライバル対決」。
日産、トヨタ、ホンダを代表するトップドライバーである本山哲、脇阪寿一そして道上龍の3人がコース上やトークショーで接戦と舌戦を繰り広げるものだが、2023年は更にF1やインディカーでも活躍した高木虎之介が加わり、4人での戦いにスケールアップして開催された。高木はこの日のためにインディカー参戦当時と同じデザインのレーシングスーツを新調するという気合の入れようだ。
第一日目はトヨタGR86を用いての1対1のスプリントレースが行われた。組み合わせは本山vs道上と脇阪vs高木で、スタンディングスタートで東コースを4周する。
最初の戦いに勝利したのは本山。見事なスタートで道上の前に出ると、その後も巧みに道上の追撃をかわして4周を走り切った。最後は二人揃ってスピンターンを披露するおまけ付き。これには同じクルマで戦う脇阪と高木は気が気でない様子。
その脇阪vs高木は、脇阪がまさかのエンジンストールでスタートやり直しと始まりから波乱含み。戦いが始まってからもコース上やコース外でやりたい放題の脇阪に翻弄されっぱなしの高木だったが、それでも何度かトップに立ってみせる。
ファイナルラップの最終コーナーで脇阪が大きくコースをはみ出したところでトップを奪い返さんとした高木だったが、ここで痛恨のシフトミスを喫し、この勝負は脇阪に軍配が上がった。
新・永遠のライバル対決は明日もシビックTypeRに車両を変えて午後3時20分より行われる。
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2023年の鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーは、ルマン24時間レースの100周年を記念したレジェンドマシンのデモ走行を企画、これに1951年のジャガーXKから昨年の総合優勝車であるトヨタGR-010まで国内外のスポーツカー18台が集結した。
第一日目の今日はこのうちマツダ787Bを除く17台が走行に参加した。
この中には前述の2台のほか、1995年にマクラーレンF1 GT-Rを駆り日本人として初の総合優勝を成し遂げた関谷正徳氏のドライブするトムス85C-Lや日産R86V、アドバンポルシェ962Cなど、全日本スポーツプロトタイプ選手権(JSPC)で活躍したクルマたちや、全日本GT選手権(JGTC)にも出走したホンダNSX GT2仕様なども含まれており、NSXをドライブした土屋圭市氏は共にルマンを戦った高橋国光さんのジェット型ヘルメットと当時のレーシングスーツを身につけて走行を行った。
このデモ走行は明日も午後0時50分より予定されており、これには1991年総合優勝車のマツダ787Bも加わる。ドライブするのはミスタールマンこと寺田陽二郎氏だ。







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「SUPER GT GT500プレシーズンマッチ」と題したデモレースが3月4日、2023鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デー内のイベントとして三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われた。
予定されていた午前11時10分よりやや遅れ、午前11時15分ごろから行われたトークショーに続き、デモレースは午前11時30分より行われた。
当初は13台の走行が予定されていたが、No. 64 Modulo NSX-GTが前日に行われたテストでクラッシュした影響で参加を見合わせたため、残る12台が前年のポイントランキング順にグリッドに整列。本番さながらのローリングスタートでバトルを繰り広げた。
スタートでは牧野任祐(STANLEY NSX-GT)がポールポジションのベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)をかわしてトップに立つ。2位はバゲット、松下信治(Astemo NSX-GT)が3位だ。
バゲットはシケイン立ち上がりでトップ奪還を試みるが、ホームストレートではそのインに松下が飛び込んできて2位に浮上、牧野を追い上げにかかり、130Rでアウトからかわしてトップに躍り出た。
続いてバゲットもシケインで牧野のインをついて2位に。続いて2周目の1コーナーで松下をも抜き去ってトップを奪い返すが、松下はこの周のシケインでバゲットを抜き返して再びトップに。
その後も2台は抜きつ抜かれつを繰り返しながら4周を走行、最後はバゲットがトップでチェッカーを受けてレースは終了した。
「SUPER GT GT500プレシーズンマッチ」は明日5日も午後4時5分より行われる予定だ。











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Text: Kazuhisa SUEHIRO
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鈴鹿サーキット恒例、モータースポーツファン感謝デーが今年も開幕。
コース上では午前9時30分からのドライバー&ライダー紹介に続いて、午前9時45分からは「凱旋!WEC&EWC 2022耐久チャンピオン」と題し、FIA世界耐久選手権(WEC)とFIM世界耐久選手権(EWC)のチャンピオンマシンと選手が登場した。
WECからはルマン24時間優勝と年間王者を獲得した平川亮(TOYOTA GAZOO RACING)、EWCはジョシュ・フック(F.C.C. TSR)が登場し、2022シーズンを振り返ったが、続いて予定されていたデモンストレーションランでTOYOTA GR-010がシステムトラブルからエンジンが始動せず、この日は残念ながらHONDA CBR1000RRRのみがコースを走行する結果となった。WECとEWCのチャンピオンマシンによるデモランは明日5日午前11時05分からも予定されている。
モータースポーツファン感謝デーはこのあと午前10時10分からの「ファン感スペシャルバトル2023」に続いて、午前11時10分よりSUPER GT GT500プレシーズンマッチが行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
鈴鹿60周年ファン感謝デーのもう一つの目玉、SUPER GTプレシーズンマッチの第2レースが3月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、昨日に続いて白熱のデッドヒートが展開された。
この日のプレシーズンマッチは午後3時30分に山本尚貴、関口雄飛のトークショーで始まり、3時45分にピットオープン。55分にフォーメーションを開始した。周回数はフルコース4周だ。
トヨタ勢は大嶋和也(No.14ENEOS X PRIME GR Supra)、国本雄資(No.19WedsSport ADVAN GR Supra)、ジュリアーノ・アレジ(No.36au TOM'S GR Supra)、石浦宏明(No.38ZENT CERUMO GR Supra)、中山雄一(No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)。
ホンダ勢は福住仁嶺(No.8 ARTA NSX-GT)、笹原右京(No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT)、塚越広大(No.17 Astemo NSX-GT)、伊沢拓也(No.64 Modulo NSX-GT)、牧野任祐(No.100 STANLEY NSX-GT)。
そしてニッサン勢は平峰一貴(No.12カルソニック IMPUL Z)、佐々木大樹(No.24リアライズコーポレーション ADVAN Z)がドライブを担当した。
ポールポジションは36号車、2番手に19号車とトヨタ勢が続き、7番手以降にホンダ勢、最後尾2台がニッサン勢というグリッドだ。
ホールショットはポールのアレジ。フェネストラズが2番手につける。後方からは平峰が着実に順位を上げ、8位でコントロールラインに戻ってきた。
2周目に入るとフェネストラズがトップに浮上。一気に後続を突き放しにかかり、2位アレジの背後には中山が迫る。
しかしさらにその後ろから16笹原が急接近。4周目の1コーナーで中山をかわして3位に浮上すると、立て続けにアレジをも抜き去ってフェネストラズを追い上げてきた。
そして笹原は最終コーナー立ち上がりで37号車に並びかけ、2台は並走状態でフィニッシュラインを通過。わずかに37号車が前だったように見えたが、デモレースということで計時が行われていないため、ここは同着としたいところだ。そういうことでご容赦願いたい。
2022年のオートバックス スーパーGTシリーズの開幕は4月16-17日。岡山国際サーキットで第1戦が300kmで行われる。それに先立ち、公式テストが来週12-13日に同じ岡山で予定されている。鈴鹿サーキットでは5月29日に第3戦決勝が300kmで、8月28日には第5戦決勝が450kmで行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
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鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デー注目のコンテンツ、SF DRIVER'S 1LAP ATTACKの2回目が6日午後2時よりに三重県の鈴鹿サーキットで行われ、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)がトップタイムを記録した。
午後の走行に参加するのは、朝の予選で上位10番手までに入ったドライバーだ。天候は曇り、気温7℃とは依然として低いものの、終始スリックタイヤでの走行となった。
最初に出走したのは予選10番手のジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)だ。2周のウォームアップ走行を念入りに行い、1分39秒360をマークした。
2番手は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で昨年中盤まで参戦が叶わなかったサッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)。慎重な走りで1分40秒126。今後行われる公式テストで徐々に感覚を取り戻してほしいところだ。
続いてフル参戦2年目の阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)。セクター1、セクター3でベストタイムを更新し、1分39秒125でこの時点でのトップに立つ。
大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)はセクター2でベストを更新したが、それ以外がいまひとつ伸びず、1分39秒227でこの時点の2番手となった。
5番目に出走した宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)は全区間でベストを更新、1分37秒939を叩き出し、トップに躍り出た。
続いて国本雄資(Kid's com KCMG Elyse SF19)は1分38秒678で宮田に次ぐ2番手。
今季チームを移籍した福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)は手堅い走りで1分39秒446。
昨年圧倒的な強さでタイトルをものにした野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)は1分39秒797と今回はいま一つのタイム。
予選2番手の大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)は1分39秒342で5番手。
予選トップのルーキー佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)はバックストレートで最高速を更新するも、最後のシケインで痛恨のスピン、惜しくもノータイム。
この結果、唯一の1分37秒台を叩き出した宮田が総合トップ、午前中のアタックでトップだった山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が総合2位、国本が総合3位となった。
全日本スーパーフォーミュラ選手権は4月9-10日に富士スピードウェイで第1戦、第2戦を行い、鈴鹿サーキットでは同24日に第3戦を行う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
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鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デー注目のコンテンツ、SF DRIVER'S 1LAP ATTACKの1回目が3月6日に三重県の鈴鹿サーキットで行われ、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)がトップタイムを記録した。
午前10時05分より行われた1回目の走行は、予選11番手以下の10人が対象だが、平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が出走しなかったため、9台での走行となった。ドライバー2周のウォームアップを行い、1周のタイムアタックに入る。
最初に出走した松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)はピットアウト直後の1コーナーでまさかのコースオフ。スピンターンを披露してコースに復帰した。タイムは1分39秒805。
続いて出走した坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)はコース幅を目一杯使う走りで1分39秒087。
関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)は持ち前のアグレッシブな走りで1分38秒304を叩き出した。
今季ついにレギュラーシートを射止めた笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)は1分39秒507。
ベテラン大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)は1分38秒842とまずまずのタイム。
小林可夢偉(Kid's com KCMG Cayman SF19)はセクター2、セクター3と関口を上回ったが、1分38秒440とわずかに及ばず。
ルーキーの三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)はウォームアップ2周目でトラブルが出たか、そのままアタックせずにピットに戻ってしまった。
3度の年間王者に輝く山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)はセクター1、セクター2とベストタイムを更新、貫禄の走りで1分38秒128を叩き出し、この時点でのトップへ。
最後に出走した牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)は1分38秒997と惜しくも5番手に終わった。
SF DRIVER'S 1LAP ATTACK2回目の走行は午後2時より行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
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鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デー注目のコンテンツ、SF DRIVER'S 1LAP ATTACKの予選が3月6日に三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ルーキーの佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)が総合トップタイムを記録した。
今回は全20台をA、Bの2グループに分け、各10分間の走行で午前と午後の2回に分けて行われるワンラップアタックの出走順を決定する。AB総合の上位10位以内が午後、11位以下が午前のアタックだ。
Aグループに割り当てられたのは牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、小林可夢偉(Kid's com KCMG Cayman SF19)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)、笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)、平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)、三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)。
午前9時00分より9時10分までの走行は開始早々に小雨が降り始めたこと、路面温度が低いことなどから発熱の早いレインタイヤに履き替えるドライバー、そのままピットで待機するドライバーと判断が分かれることになった。
10分経過時点でのトップは山本で1分54秒536だったが、終了間際に牧野が1分53秒605を記録、それをアレジが上回り1分51秒818でトップに立つ。
しかし結局Aグループの走行でタイムを記録したのはこの3人の他に三宅と小林のみ。
他の5名はタイム計測できないままBグループの走行となった。
Bグループの走行は午前9時15分から25分まで。コースオープン時点ですでに雨は止んでおり、レインとスリックタイヤ入り乱れての走行となった。
まずはウェットタイヤの大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が1分47秒474をマーク。続いて同じウェットタイヤの宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)が1分46秒685、国本雄資(Kid's com KCMG Elyse SF19)が1分46秒674を記録する。しかし路面が乾いてきたこともあり、大津はすぐにピットに戻ってスリックに履き替えた。
終盤に入ると、スリックタイヤで周回を重ねていたルーキーの佐藤蓮が1分45秒989を叩き出してトップに立った。佐藤はさらにアタックを続け、1分41秒626、1分39秒480と順調にタイムを上げて走行を終了、A、B両グループを通じてのトップで午後の1ラップアタックに臨むことになった。
2番手には終了間際に1分40秒580を記録した6大津が続き、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)が1分41秒229で3番手だった。
なお、このグループ9位のサッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)が1分50秒669。 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)はタイム計測できなかったため、Aグループトップのアレジは総合で10番手となり、Aグループの2位以下は全員午前のアタックに回ることになった。
SF DRIVER'S 1LAP ATTACK、11番手以下の走行は午前10時05分、トップ10の走行は午後2時より行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsprts Forum
3月5日、6日の二日間にわたって三重県の鈴鹿サーキットで行われている「鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デー」1日目の最後のイベントとしてスーパーフォーミュラのフリー走行が30分間で行われ、チームを移籍したばかりの大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)トップタイムを記録した。
フリー走行は当初予定より5分遅れの午後3時35分より30分間で行われた。この日の天候は曇り、路面はドライだ。なお今回は山下健太(KONDO RACING)が参加しなかったため、全21台中20台での走行となった。
大津は走り始めて3周目に1分37秒197を記録、これがそのままこのセッションのトップタイムとなった。すぐに大湯も1分37秒626を記録して大津に続く。開始から12分が経過したところで宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が1分37秒852を出して3番手に浮上したが、すぐに昨年王者の野尻智紀(TEAM MUGEN)がこれを上回る1分37秒806を出し、フリー走行はホンダエンジン勢の1-2-3という結果に。それでも宮田はトヨタエンジン勢最上位の4番手で走行を終えた。
またルーキーの佐藤蓮(TEAM GOH)もセッション中盤に1分38秒268を記録し、6番手につけた。もう一人のルーキー、三宅淳詞(TEAM GOH)も1分38秒723で11番手とまずまずの位置。昨年、一昨年とスポット参戦を続け、今季晴れてフルシーズン契約を獲得した笹原右京(TEAM MUGEN)は1分38秒519で8番手という結果になった。
明日6日は「DRIVERS 1LAP ATTACK」と題し、参加全ドライバーによる渾身の1ラップアタックが予定されている。午前9時からが計時予選、それに基づいた走行順で午前10時05分と午後2時00分の2回のアタックを行う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
「鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デー」の行われている三重県の鈴鹿サーキットで3月5日、「SUPER GTプレシーズンマッチ」と題したデモレースが行われた。
このデモレースにはGT500クラスに参戦する全15台のうちの13台が参加し、午後2時05分より4周にわたって本番さながらのバトルを披露した。
ポールポジションからスタートしたのは昨年王者のNo.36au TOM'S GR Supra(坪井翔)。2番手にはNo.8ARTA NSX-GT(野尻智紀)がつけ、今年からニッサンZで参戦するNo.12カルソニック IMPUL Z(平峰一貴)が3番手だ。
平峰はスタートでフロントローの2台の間に割って入り、一気にトップに躍り出る。2番手には6番手からスタートしたNo.17Astemo NSX-GT(松下信治)がつけ、1周目には接戦を演じるが、次第に平峰が差を広げていき、そのままトップを快走してチェッカーを受けた。
その後方からは12番手スタートのNo.16Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(大湯都史樹)、同13番手のNo.64Modulo NSX-GT(伊沢拓也)が次第に順位を上げ、大湯が3位、伊沢が4位でチェッカーを受けた。
「SUPER GTプレシーズンマッチ」は明日6日も午後3時30分より行われる予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
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鈴鹿サーキット開業60周年を記念して行われる「鈴鹿60周年ファン感謝デー」が3月5日、三重県の鈴鹿サーキットで始まった。従来は「鈴鹿モータースポーツファン感謝デー」として行われてきた恒例のイベントだが、昨年、一昨年は新型コロナウィルスの感染拡大の影響で中止となったこともあり、今回が3年ぶりの開催となった。
コース上での最初のイベントは「永遠のライバル対決~60周年復活スペシャル~」。午前9時10分より行われた。
2012年に「鈴鹿50周年ファン感謝デー」で初めて行われ、2018年までF1、スーパーフォーミュラ、スーパーGTとクルマを変えながら15回にわたって行われた星野一義と中嶋悟の因縁の対決。そして2019年の「モースポーフェス2019」では装いも新たに「新・永遠のライバル対決」として本山哲vs脇阪寿一vs道上龍の3人のバトルがスーパーGT500クラスマシンを用いて展開された。
そして今回は星野一義vs中嶋悟と本山哲vs脇阪寿一vs道上龍の二本立てという豪華ラインナップで5日に予選、6日に決勝というスケジュールだ。今日の予選はホンダN-ONEを用いて東コースで3周のレースを行い、その結果で明日の決勝グリッドが決定される。
星野vs中嶋対決はスタートでトップに立った星野を2周目の1コーナーで中嶋が大外から抜いていったが、3周目には星野が1コーナーでインをつき、トップを奪い返してそのままチェッカー。明日のポールポジションを獲得した。
鈴鹿開業当時は中学2年生だったという星野。「こりゃ勉強なんかしてる場合じゃない」と思ったそう。今回使われたN-ONEについては、日産チェリーで戦っていた当時を振り返りながら「昔のFFはアクセルを踏んだ途端にどこに飛んでいくか分からなかったけど、今はそういう癖もなく、FFって感じがしないね」とのこと。対する中嶋「明日に備えて力を温存した。まだ69なので70代の人を立てた」と余裕の表情だ。果たして明日の決勝でチャンピオンベルトを手にするのはどちらのドライバーか?
本山vs脇阪vs道上対決は東コースの各所で3ワイドになる激しいバトルが3周にわたって展開され、最終的に本山がトップでチェッカーを受けた。N-ONEオーナーズカップに参戦経験のある、ピエール北川アナウンサーのアドバイス通りに走ったのが功を奏したとのことだ。
「永遠のライバル対決〜60周年復活スペシャル〜」決勝は6日午後4時10分より、トヨタGR86を用いて行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO