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SF:第6戦SUGO公式予選 立ちはだかる敵を一刀両断! 侍・関口2度目のポールポジション!

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の公式予選が9月24日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、ルーキーらしからぬ速さを見せる#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)が自身2度目ポールポジションを獲得した。

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 公式予選は午後1時よりノックアウト方式で行われた。朝のフリー走行では一部ウェットだったコースも完全ドライ。秋の気配が漂う中でのアタックとなった。

Q1

 午前中より路面温度が下がったことで、各マシンはウェービングでタイヤを温めつつアタックに入っていく。1回目のアタックでトップタイムをマークしたのは、朝のフリー走行で好調だった#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)。1分6秒366をマークするが、これではQ1クリアは難しい。10分を経過して全車一旦ピットイン。タイヤを交換して2回目のアタックに備える。

 残り7分となったところで各マシンが次々にコースインするが、ここで予想外のアクシンデントが発生。ピットロードを走ってきた#8小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)に、ピットアウトした#16山本尚貴(TEAM無限 SF14)が接触。マシン同士が絡んで動けなくなってしまう。何とか引き離されたマシンで両者はコースインするが、マシンにダメージを抱えて満足にアタックできずにQ1で消えることになった。

 ここでのトップタイムは2回目のアタックで1分5秒586を叩き出した#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)。僅差で#41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)、#34小暮卓史(DRAGO CORSE SF14)が続いた。#20関口は昨日の練習走行から好調を維持しており、ここ一発の速さが光っている。シリーズポイントリーダーの#2国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14)は17位と低迷。ここで姿を消してしまった。

Q2

 14台による7分間のQ2は、時間が短いだけにワンチャンスをいかに生かすかが鍵となる。ここで手痛いミスを犯してしまったのが、尻上がりに調子を上げていた#34小暮卓史(DRAGO CORSE SF14)。アタック中にコースアウトを喫してしまい、自らチャンスを潰してしまった。

 トップタイムは、#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM'S SF14)。底力を見せQ1の5位から一気にジャンプアップを果たした。2位は#20関口。ややマシンをスライドさせてしまいタイムロスをしたが、手応えは感じているようだ。シリーズポイント2位の#1石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)はここで脱落。シリーズをリードしているセルモ・インギングにとっては厳しい予選結果となった。

Q3

 8台になったQ3。ここまでの流れでは#37中嶋対#20関口という構図だが、量らずもそのとおりとなった。まずは#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14) が1分5秒732をマークしてトップに立つが、ここから#41バンドーン1分5秒598、#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40Y SF14)1分5秒506と次々にトップが入れ替わる。

 そして、最後に登場したのが#20関口。その姿はまるでSF界の侍。自らの前に立ちはだかる敵をバッサバッサと斬り倒すような鋭い走りで1分5秒398を叩き出す。#37中嶋も最後の力を振り絞るが1分5秒416と#20関口には僅かに届かず。#20関口がハイスピードコースのSUGOで2度目のポールポジションを決めることになった。

 なお、#37中嶋は、ピットアウト時に安全確認を怠り他車(#8可夢偉)と接触したとして、予選終了後、決勝において1グリッド降格のペナルティが課されることになった。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
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SUPER FORMULA

SF:第6戦SUGOノックアウト予選総合結果

スーパーフォーミュラ第6戦 -RIJ- (2016/09/24) Knock Out Qualify Weather:Cloudy Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 6 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoDriverCar
Team
Q1Q2Q3
120関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
1'05.5861'05.6171'05.398
2*37中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
1'06.0861'05.5461'05.416
340野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
1'06.1781'05.8361'05.506
464中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
1'06.1201'05.8581'05.544
541ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
1'05.7391'05.8961'05.598
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
1'06.1221'05.6921'05.629
718中山 雄一KCMG Elyse SF14
KCMG
1'06.0511'05.7651'06.208
83ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14
KONDO RACING
1'06.2421'05.9721'06.361
936アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
1'06.2771'05.982
101石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
1'06.3091'05.997
1165ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14
NAKAJIMA RACING
1'06.2151'06.027
1210塚越 広大REAL SF14
REAL RACING
1'06.3441'06.057
1334小暮 卓史DRAGO CORSE SF14
DRAGO CORSE
1'05.9631'06.196
147ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
1'06.2691'06.232
158小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
1'06.361
164ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF14
KONDO RACING
1'06.403
172国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
1'06.411
1811伊沢 拓也REAL SF14
REAL RACING
1'06.617
19*16山本 尚貴TEAM無限SF14
TEAM無限
1'06.754
---- 以上基準タイム(107% - 1'10.177)予選通過 ----
  • CarNo.16は、2016年全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条12.(ピットアウト時の安全確認)違反により、5グリッド降格のペナルティーを科す。
  • CarNo.37は、2016年全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条12.(ピットアウト時の安全確認)違反により、1グリッド降格のペナルティーを科す。
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SUPER FORMULA

SF:第6戦SUGOノックアウト予選Q3結果

スーパーフォーミュラ第6戦 -RIJ- (2016/09/24) Knock Out Q3 Weather:Cloudy Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 6 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoDriverCarEngine TimeBehindGapkm/h
120関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'05.398--203.913
237中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'05.416 0.018 0.018203.854
340野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E1'05.506 0.108 0.090203.574
464中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'05.544 0.146 0.038203.456
541ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E1'05.598 0.200 0.054203.289
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'05.629 0.231 0.031203.193
718中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A1'06.208 0.810 0.579201.416
83ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'06.361 0.963 0.153200.951
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SUPER FORMULA

SF:第6戦SUGOノックアウト予選Q2結果

スーパーフォーミュラ第6戦 -RIJ- (2016/09/24) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 6 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoDriverCarEngine TimeBehindGapkm/h
137中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'05.546--203.450
220関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'05.617 0.071 0.071203.230
319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'05.692 0.146 0.075202.998
418中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A1'05.765 0.219 0.073202.772
540野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E1'05.836 0.290 0.071202.554
664中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'05.858 0.312 0.022202.486
741ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E1'05.896 0.350 0.038202.369
83ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'05.972 0.426 0.076202.136
---- 以上Q3進出 ----
936アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'05.982 0.436 0.010202.105
101石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'05.997 0.451 0.015202.060
1165ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'06.027 0.481 0.030201.968
1210塚越 広大REAL SF14Honda HR-414E1'06.057 0.511 0.030201.876
1334小暮 卓史DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E1'06.196 0.650 0.139201.452
147ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'06.232 0.686 0.036201.343
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SUPER FORMULA

SF:第6戦SUGOノックアウト予選Q1結果

スーパーフォーミュラ第6戦 -RIJ- (2016/09/24) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 6 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoDriverCarEngine TimeBehindGapkm/h
120関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'05.586--203.326
241ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E1'05.739 0.153 0.153202.853
334小暮 卓史DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E1'05.963 0.377 0.224202.164
418中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A1'06.051 0.465 0.088201.894
537中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'06.086 0.500 0.035201.787
664中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'06.120 0.534 0.034201.684
719ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'06.122 0.536 0.002201.678
840野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E1'06.178 0.592 0.056201.507
965ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'06.215 0.629 0.037201.394
103ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'06.242 0.656 0.027201.312
117ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'06.269 0.683 0.027201.230
1236アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'06.277 0.691 0.008201.206
131石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'06.309 0.723 0.032201.109
1410塚越 広大REAL SF14Honda HR-414E1'06.344 0.758 0.035201.003
---- 以上Q2進出 ----
158小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'06.361 0.775 0.017200.951
164ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'06.403 0.817 0.042200.824
172国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'06.411 0.825 0.008200.800
1811伊沢 拓也REAL SF14Honda HR-414E1'06.617 1.031 0.206200.179
1916山本 尚貴TEAM無限SF14Honda HR-414E1'06.754 1.168 0.137199.768
---- 以上基準タイム(107% - 1'10.177)予選通過 ----
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Japanese F3

JF3:第16戦SUGO公式予選 山下健太が連続PPでチャンピオンに向け好発進。Nクラスも片山義章が連続PP

 全日本F3選手権第16戦は24日、スポーツランドSUGOで公式予選を行い総合で山下健太(ZENT TOM'S F312)が、Nクラスで片山義章(Petit LM Racing)がポールポジションを獲得した。

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 第15戦の公式予選終了から10分間のインターバルで第16戦公式予選が10分間で行われた。

 ここでは4周目に坪井翔(ZENT TOM'S F314)が1分13秒491でトップに立つ。

 しかし5周目にこのタイムを上回ってきたのがやはり坪井のチームメートの山下健太(ZENT TOM'S F312)で1分13秒417。坪井は2位に落ち、3位には第15戦と同じヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)が付けた。

 山下は第15,16戦のポールポジション(PP)ポイント計2点を加点し、82ポイント。マーデンボローの88ポイントにその差6点と迫り、まずは予選から逆転チャンピオンに向けて好スタートを切った。

 Nクラスはすでにチャンピオンを決めた片山義章(Petit LM Racing)が連続PP。2位には植田正幸(Rn-sports F308)、3位にDRAGON(B-Max Racing F306)と前戦と同じ結果となった。

 明日25日は第16戦決勝が午前8時30分より、第17戦決勝が午後1時30分より、それぞれ18周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
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SUPER FORMULA

SF:第6戦SUGO JRPサタデーミーティング 今季優勝を遂げた3選手が登場

 予選日の午前、日本レースプロモーション(JRP)による恒例のサタデーミーティング(定例会見)が行われた。

JRP代表取締役社長 倉下 明
 今シーズンはご存じのように大混戦になっています。今回のサタデーミーティングはその要因となっているドライバー3人においでいただきました。
#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
sf-rd6-sm-sekiguchi  ルーキーですが、とにかく1勝できてほっとしています。開幕戦まではセッティングに苦しみました。第3戦富士まではクルマを仕上げることができなくて、第4戦からようやく速さを示すことができるようになったと思います。ドライビングは向上していないですが、クルマをつくる能力はついたと思います。ここまでの点数をつけると5点満点で4.5点です。-0.5点はポイントリーダーになっていないことですね。
#2 国本雄資(P.MU/CERUMO · INGING)
sf-rd6-sm-kunimoto  昨年は苦しいシーズンだったので勝てて気が楽になりました。おかげでレースに集中できているように思います。混戦になっている要因は、やはりタイヤだと思います。各チームともタイヤの特性を掴み切れていないからではないでしょうか。シリーズ2位につけている石浦選手とは今のところ良好な関係ですが、最終戦の鈴鹿ではピットに壁を造ってもらうようになるかもしれません(笑)。
#41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
sf-rd6-sm-vandoorne  いつも優勝は特別ですが、初のスーパーフォーミュラ、初の日本での勝利でしたので、印象深いですね。来季はマクラーレンホンダF1に乗るので、日本でのレースは残り僅かですが、ぜひ残るレースも良い結果を残したいと思います。サポートを受けているマクラーレンのスタッフも優勝を喜んでくれました。ここまでの結果はアップダウンがありましたが、日本の文化も学ぶことができましたし、とても良い経験を積むことができました。ヨコハマタイヤはグリップが良く耐久性もありますが、マシンのセッティングと合わせるのが難しいという側面があると思います。これが成績が安定していない理由ですね。
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
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Japanese F3

JF3:第15戦SUGO公式予選 山下健太がポールポジション。Nクラスは片山義章がチャンピオンを決める

 全日本F3選手権第15戦は24日、スポーツランドSUGOで公式予選を行い総合で山下健太(ZENT TOM'S F312)が、Nクラスで片山義章(Petit LM Racing)がポールポジションを獲得した。

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 第15戦公式予選は午前10時20分より10分間。SUGO上空には青空が広がり気温も上がってきた。トラックはほぼドライとなった。参加台数はCクラス11台、Nクラス6台の計17台。今回からけがで2大会休場していた千代勝正(B-MAX NDDP F3)が復帰。また、6年ぶりにF3-Nクラスに戻ってきた久保田克明(Planex Hanashima F3)が加わった。

 各ドライバー4周目からタイムアタックを開始。まずは牧野任祐(TODA FIGHTEX)が1分13秒757でトップに立つ。

 5周目に牧野が1分13秒654までタイムを縮めるも、これを上回ってきたのが1分13秒253とコースレコードを更新した山下健太(ZENT TOM'S F312)。2位には1分13秒322で復帰戦の千代勝正(B-MAX NDDP F3)が付ける。山下とチャンピオン争いをしているヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)は3位と出遅れた。

 5周目、各ドライバーがタイムを更新できない中、マーデンボローはポールポジションを狙ってアタックを続行するも1分13秒605。順位アップはならなかった。

 Nクラスは、片山義章(Petit LM Racing)が1分17秒262でポールポジション(PP)。片山はPPポイント1を追加し選手権ポイントを119と伸ばした。ランキング2位のDRAGON(B-Max Racing F306)が残りレースすべてPP、優勝を飾っても119ポイントと同ポイントに終わり、優勝回数の多い片山が今シーズンのNクラスのチャンピオンを決定した。

 Nクラス2位は前大会から参加の植田正幸(Rn-sports F308)、3位にはDRAGONと続いた。

 第15戦決勝は本日24日、午後2時40分より25周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
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Japanese F3

JF3:第16戦SUGO公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.6 -RIJ- (2016/09/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2016 Japanese Fomura3 Championship Round 16 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
136山下 健太ZENT TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'13.417--181.638
237坪井 翔ZENT TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311'13.491 0.074 0.074181.455
322ヤン・マーデンボローB-MAX NDDP F3
Dallara F314
Volkswagen A411'13.621 0.204 0.130181.135
423千代 勝正B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A411'13.651 0.234 0.030181.061
52石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'13.697 0.280 0.046180.948
612牧野 任祐TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'13.811 0.394 0.114180.668
77阪口 晴南HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1'14.251 0.834 0.440179.598
821イェ・ホンリーKRC with B-MAX F315
Dallara F315
Volkswagen A411'14.278 0.861 0.027179.533
98大津 弘樹HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1'14.304 0.887 0.026179.470
103三浦 愛EXEDY B-Max F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'14.512 1.095 0.208178.969
1128山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411'14.716 1.299 0.204178.480
1278N片山 義章Petit LM Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'16.990 3.573 2.274173.208
1311N植田 正幸Rn-sports F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'17.150 3.733 0.160172.849
1430NDRAGONB-Max Racing F306
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'17.250 3.833 0.100172.626
159N廣田 築アルビレックスF306TLM
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'18.040 4.623 0.790170.878
165Nアレックス・ヤンALEX YANG Hanashima F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'19.017 5.600 0.977168.765
1746N久保田 克昭Planex Hanashima F3
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'19.181 5.764 0.164168.416
---- 以上基準タイム予選通過 ----
Tags:

Japanese F3

JF3:第15戦SUGO公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.6 -RIJ- (2016/09/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2016 Japanese Fomura3 Championship Round 15 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
136山下 健太ZENT TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ31R1'13.253--182.045
223千代 勝正B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A41R1'13.322 0.069 0.069181.873
322ヤン・マーデンボローB-MAX NDDP F3
Dallara F314
Volkswagen A411'13.605 0.352 0.283181.174
412牧野 任祐TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'13.654 0.401 0.049181.054
537坪井 翔ZENT TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311'13.659 0.406 0.005181.041
62石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'13.808 0.555 0.149180.676
78大津 弘樹HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1'14.026 0.773 0.218180.144
87阪口 晴南HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1'14.612 1.359 0.586178.729
93三浦 愛EXEDY B-Max F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'14.758 1.505 0.146178.380
1021イェ・ホンリーKRC with B-MAX F315
Dallara F315
Volkswagen A411'14.770 1.517 0.012178.351
1128山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411'14.812 1.559 0.042178.251
1278N片山 義章Petit LM Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'17.262 4.009 2.450172.599
1311N植田 正幸Rn-sports F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'17.341 4.088 0.079172.422
1430NDRAGONB-Max Racing F306
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'17.494 4.241 0.153172.082
159N廣田 築アルビレックスF306TLM
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'18.017 4.764 0.523170.928
165Nアレックス・ヤンALEX YANG Hanashima F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'19.090 5.837 1.073168.609
1746N久保田 克昭Planex Hanashima F3
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'20.125 6.872 1.035166.431
---- 以上基準タイム予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'13.515)を更新しました。
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SUPER FORMULA

SF:第6戦SUGOフリー走行1回目 トヨタエンジンが上位を独占

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 9月24日予選日、朝9時から行われたフリー走行は、開始直後こそ路面に濡れた部分があったものの、マシンが走り出すと徐々にコンディションは回復。15分経過する頃にはほぼドライとなった。

 このあたりから各チームは本格的にアタックを開始。ピットインを繰り返しながら予選に向けてセッティングを煮詰めていく。混戦模様の今シーズンを象徴するように、トップタイムが次々と塗り替えられるなか、好調さをアピールしたのはベテラン勢。特に、今季勝利のない#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)は、開始20分時点で他車に先駆け1分6秒台をマークすると、その後もタイムを削り取り常に上位に名を連ね続けた。

 終了間際には、#36ロッテラーのタイムを#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)、#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM'S SF14)が相次いで更新。さらに高速コーナーで速さを見せた#8小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)もこれに続いた。以下、#36ロッテラー、#18中山雄一(KCMG Elyse SF14)、#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)という結果となり、フリー走行ではあるものの、トヨタエンジンユーザーが上位を占めることとなった。

 混戦必至の19台による予選は、午後1時から行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

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SUPER FORMULA

SF:第6戦SUGOフリー走行1回目結果

スーパーフォーミュラ第6戦 -RIJ- (2016/09/24) Free Practice 1 Weather:Cloudy Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 6 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoDriverCarEngine TimeBehindGapkm/h
119ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'05.668--203.072
237中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'05.856 0.188 0.188202.492
38小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'05.953 0.285 0.097202.194
436アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'05.958 0.290 0.005202.179
518中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A1'05.974 0.306 0.016202.130
620関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'06.051 0.383 0.077201.894
764中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'06.078 0.410 0.027201.812
840野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E1'06.116 0.448 0.038201.696
934小暮 卓史DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E1'06.303 0.635 0.187201.127
1065ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'06.316 0.648 0.013201.088
1111伊沢 拓也REAL SF14Honda HR-414E1'06.425 0.757 0.109200.758
1210塚越 広大REAL SF14Honda HR-414E1'06.453 0.785 0.028200.673
131石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'06.500 0.832 0.047200.531
142国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'06.514 0.846 0.014200.489
157ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'06.559 0.891 0.045200.353
1641ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E1'06.576 0.908 0.017200.302
1716山本 尚貴TEAM無限SF14Honda HR-414E1'06.885 1.217 0.309199.377
183ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'07.114 1.446 0.229198.697
194ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'07.441 1.773 0.327197.733
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SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿 ODYSSEY SLS、「忘れ物を取りに行こう」を合言葉に、チーム一丸で1000㎞レースの完走を勝ち取る! (Arnage)

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 「真夏の三連戦」と呼ばれるシーズン中盤の連戦の最後を飾るのは、今年で45回目を迎える「International SUZUKA 1000km」。走行時間が6時間に及ぶ伝統の耐久レースは、Arnage Racingの地元で行われる唯一のレースで、シーズン最大の山場ともいえる。しかし、Arnage Racingはチームが発足した2013年に入賞して以来完走に恵まれておらず、特に昨年は大きなクラッシュでレースを終えている。苦い思い出がつきまとう鈴鹿1000㎞を、今年は何としても無事に完走させて胸のつかえを払拭したい。ガレージでは、3週間のインターバルの間に1000㎞の長丁場を走り切れるように、細かい箇所までメンテナンスを行った。特に第5戦の富士ラウンド前に投入した左側のドライブシャフトに加え、右側も新しいドライブシャフトに交換するなどして、マイレージの蓄積からくる不安を取り除いた。前戦富士スピードウェイで、よい流れを取り戻して意気の高まるArnage Racingは、第3ドライバーに5月の富士ラウンド以来3戦ぶりとなる加納選手を迎え、「忘れ物を取りに行こう」を合言葉にレースウィークを迎えた。

August 27th Qualifying Day曇り/ドライ 気温:33℃→32℃ / 路面温度:44℃→41℃ 入場者;26,500人

gt-rd6-arnage-08  レースウィークは台風10号の接近で曇りと雨のマークが並ぶ天気予報。予選日も、朝のうちは暑い雲に覆われ、時折小雨がぱらついたが、コースコンディションはどうにかドライのまま。Arnage Racingもドライタイヤで9時20分からの公式練習をスタートさせ、安岡選手、加納選手、凜太郎選手が順にコースに出て、時間いっぱいを使ってマシンの感触を確かめた。ODYSSEY SLSは終始順調で、7月に公式テストに参加した成果もあり、よい方向で決勝に向けてのセッティングが決まった。午後になると空模様は予想外に好転し、夏の青空が広がる陽気となった。14時30分から行われた予選は、安岡選手がQ2進出をかけてマシンをコースに進めた。ところが、ODYSSEY SLSはここでまさかの変調を見せる。安岡選手がアタックを開始しようとしたとき、燃圧系のアラームが点灯、メカニックが懸命に原因究明を図ったが短時間のうちには解決せず、ODYSSEY SLSはまったくアタックできないままにQ1の時間を終えてしまった。

gt-rd6-arnage-07  予選終了後のチェックの結果、原因は燃圧ポンプの故障と判明した。燃圧ポンプは今大会終了後に交換の予定で、既に本国ドイツから空輸中であった。しかしこのタイミングのトラブル発生では間に合わない。チームに一瞬緊張が走った。幸い四日市市内に同じくガレージを構えるARN Racingさんが、保有している新品パーツをわざわざ四日市から届けてくださり、決勝を無事に戦うお膳立てができた。予選を戦えなかったために、決勝グリッドは最後列となったが、1000㎞レースの間にはチャンスもあるはず。特に、5度のピットインが義務付けられている今シーズンの鈴鹿1000㎞では、迅速で確実なピットワークを行うことが良いポジションを得るための重要なカギとなる。予選後、Arnage Racingはピットストップの練習を入念に行い、丁寧なメンテナンスを施して決勝に備えた。なお、予選の結果は以下の通り。

  • P1 #18 UPGARAGE BANDOH 86 中山友貴 / 山田真之亮(1'57.876)
  • P2 #31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀 / 中山雄一(1'58.092)
  • P3 #2 シンティアム・アップル・ロータス 高橋一穂 / 加藤寛規 / 牧野任祐 (1'58.127)
  • P28 #50 ODYSSEY SLS  安岡秀徒 / 久保凜太郎 / 加納政樹(3'30.950)

August 28th Race Day 曇り時々雨/ウェット→ドライ 気温:27℃→28℃ / 路面温度:28℃→30℃ 入場者:34,000人

gt-rd6-arnage-13  決勝の朝、鈴鹿サーキットは雨。午前中に行われたサポートレースの時には強い雨脚に、一時赤旗が提示される場面も見られたが、雨雲レーダーでは午後から雨が降る気配が見られない。決勝に向けてのタイヤチョイスが悩ましいところである。鈴鹿大会は朝のフリー走行がなく、11時8分からウォームアップ走行が20分間行われた。この頃になると雨は止み、コース上は一部乾き始めていた。ODYSSEY SLSはウェットタイヤでウォームアップ走行を行ったが、このまま晴れていく方向に賭けたチームは、グリッド上でウェットタイヤからスリックタイヤに交換。ドライコンディションでレースをスタートすることになった。 上空にはまだ雲が多いものの、大きな雨雲は見当たらない。34000人の観衆が見守る中、12時30分、いよいよ2016年International SUZUKA 1000kmの幕が切って落とされた。ここ鈴鹿でもスタートドライバーを任された凜太郎選手は、最後列の28位から1000㎞先のゴールを目指してレースを開始。スタートを得意とする凜太郎選手は、いきなり最初のラップで22位までポジションアップ、さらに次の周回で20位までポジションを上げて走行を始めた。凜太郎選手は、2分4秒台から5秒台の落ち着いたペースでポジションをキープしながら淡々と第1スティントを走った。

gt-rd6-arnage-16  30Lap目、1回目のピットインで凜太郎選手から安岡選手へとドライバーチェンジ。給油と前後4輪のタイヤ交換を行った。燃費のよくないMercedes Benz SLS GT3は、他のマシンと比べると給油時間に20秒近いロスが出てしまう。見かけ上4位でピットインしたODYSSEY SLSは、コースに戻ると24位までポジションを落としていた。しかし、第2スティント担当の安岡選手は、自ら100点満点という好調なドライビングで、再びポジションを19位まで上げて快走を続けた。スティントの後半、50Lapを過ぎた頃に空模様が怪しくなって雨が降り始めた。マシンをピットインさせるチームが出てくる中、Arnage Racingも雲行きをみてピットインのタイミングを計っていたが、安岡選手をもう少しコース上にとどまらせ様子を見ることにした。雨は暫くコースを濡らしていたが、間もなく雨雲が通り過ぎ、すぐにまたドライコンディションになった。安岡選手は63Lap目まで走行し、14位でピットに戻ってきた。

gt-rd6-arnage-19  当初チームは、4輪交換の次のピットストップではタイヤ無交換でピット作業時間を稼ぐ予定だった。しかし、最初のピットストップ後のタイヤの状況から無交換作戦が不可能だと判断していた。2回目のピット作業では後輪2輪を交換して給油を終え、第3スティント担当の加納選手が22位でコースに復帰する。レースは中盤に差し掛かり、マシントラブルやアクシデントで脱落するマシンが出てくる中、ODYSSEY SLSは好調なコンディションをキープしていた。加納選手も終始落ち着いたペースで悠々と走行を続け、ポジションを18位にまで上げていた。82Lap目、S字コーナー付近で300クラスのマシンがクラッシュ、セーフティーカーが導入されるアクシデントが発生。予定周回数より多い28周を走行した加納選手は90Lap目に17位でピットインした。

gt-rd6-arnage-21  3回目のピットインで、ODYSSEY SLSは再びタイヤを4輪交換。第4スティント担当の凜太郎選手にステアリングが渡された。このピットストップでも給油に時間はかかったが、ピットインのタイミングがよかったためか、凜太郎選手は順位を落とすことなく18位でコースに復帰した。第4スティント終盤、114Lapを過ぎた頃に、再び空が暗くなって雨粒が落ちてきた。雨はコースを濡らして、多くのマシンがワイパーを動かして走行し始める。再びピットインのタイミングが迫っていたArnage Racingもレインタイヤを準備したが、凜太郎選手のスティントを引っ張ってコースの状況を見極めていた監督は、117Lap目、ドライ続行を確信したところでマシンを呼び戻し、4回目のピット作業を行った。

gt-rd6-arnage-17  Arnage Racingは、この4回目のピットインでも後輪2輪だけタイヤを交換、第5スティント担当の加納選手にドライバーチェンジして、マシンは19位でコースに復帰した。すでにレース開始から4時間以上が過ぎ、暗雲立ち込める空模様も手伝ってあたりは薄暗い。加納選手は落ち着いた走行で14周の短いスティントを走り、いよいよ最終スティントとなる安岡選手にステアリングを委ねるため132Lap目にピットに戻ってきた。

gt-rd6-arnage-11  最後のピットイン。Arnage Racingはタイヤを前後4輪とも交換、メカニックは最後まで正確で迅速なピット作業で給油を行い、ODYSSEY SLSをコースに送り出した。安岡選手はコースに復帰直後から良いペースで、チェッカーに向けてひた走った。残り5Lapというところで、再び雨が降ってきたが気迫の走りは衰えない。背後から500クラストップの38号車が迫っていたが、安岡選手は強い雨の中踏ん張りを見せてオーバーテイクを許さず、3Lap遅れのマージンを死守して、16位で1000㎞のチェッカーを受けた。

gt-rd6-arnage-15  Arnage Racingは、予選日のトラブルを乗り越え、ようやく鈴鹿1000㎞レースを完走することができた。終わってみれば、多くのマシンが2分1秒台から2秒台のベストラップを出す中、ODYSSEY SLSは淡々と地道なタイムを積み上げ、ノートラブル、ノーアクシデント、チーム一丸で掴んだ16位完走であった。

  • P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人 / 山内英輝
  • P2 #31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀 / 中山 雄一
  • P3 #0 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート/ 富田竜一郎
  • P16 #50 ODYSSEY SLS 安岡秀徒 / 久保凜太郎 / 加納政樹
ドライバー 安岡秀徒
 1000km、2013年以来完走できました!もう、うれしいの一言です。第2スティントでは、自分でも9割5分以上のすごくいい走りができました、第2スティントであることとか、順位とか考えたら、それ以上の走りと状況判断はない!というくらい濃密なスティントが走れたと思います。そのあと、加納さん凜ちゃん加納さんとつないですごいいい状態で走れたので、最後はしっかり締めなきゃいけないと思って最終スティントに臨みました。かなりトリッキーなコンディションだったんですけど、ここはペースを上げて終わりたいと、かなり集中して、最後まで走れてよかったと思います。最後の「後ろのZENTから逃げろ」というムチャぶりには焦りましたけど…(笑)。でも、終わってみると気持ちは早くも来年の1000キロに飛んでて、「攻めの最終スティントをやってみたい!」と思っている自分には驚きです。残り3戦、特にタイは、僕も凜ちゃんも初めてで、キーを握るレースだと思いますので、そこに向けて、気持ち切り替えてやっていきたいと思います。応援ありがとうございます。
ドライバー 久保凜太郎
 初めての1000㎞で、話ではいろいろ聞いてたんですけど、鈴鹿公式テストで乗ったときにあんまり得意な感じじゃなかったし、1000㎞でのタイヤ温存となると果たして富士みたいに走れるのかなっていうのも結構不安だったし、雨スリックみたいな感じになったのも不安でした。でも、実際スタートしてみたら、スタートでジャンプアップできて、我ながらいい流れを作れたかなって思ってます。ミスとか難しいところもいろいろあったんですけど、2スティント乗って、自分自身の中で、トレーニング不足も感じたし、ドライビングとか自分の悪い部分をいっぱい気付けたんですよ。それが今後、自分にとって、特に、次のタイに向けてはすごく糧になるんじゃないかと思ってます。何より完走できて、みんなが喜んでるのが、僕は一番うれしいです。ありがとうございました。
ドライバー 加納政樹
gt-rd6-arnage-10  ここ2年間、トラブルとか去年はクラッシュやったりとか悔しい思いをしてて、今年は何としてでもきっちり完走して、最後のチェッカー受けるのが目標で、やっすー筆頭に、凜ちゃんも僕も、各々がシミュレーターでトレーニングしたり、チームとしてもテストに参加したり、ほんとにここをメインとしてやってきました。今日は、レースの内容とか、周りのラップタイムとかいろんなもの見てても、みんながそれぞれ自分の持ち場できっちりやれた。何より、ここ最近あったペナルティーやとかイージーなミスもなく、みんなが気持ちひとつできちっとまとめて、完走っていう結果を勝ち取れたっていうのは、ぐっとくるものがありました。このあと、タイと、もてぎの2戦が残ってるんですが、まずはこの鈴鹿1000㎞で借りを返すというミッションがクリアできて、そういった意味で弾みになるようなレースだったんじゃないでしょうか。残り3戦もやっすーと凜ちゃんをしっかりサポートして頑張りたいと思っていますので、応援宜しくお願いします。

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Arnage Racing: 2016 SUPER GT Race report
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鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第4戦鈴鹿決勝 大井偉史が今季2勝目。ポイントランキングで浦田裕喜と並びトップ浮上

 鈴鹿スーパーFJシリーズ第4戦は18日、鈴鹿サーキット西コースで決勝を行い、予選2位からスタートした大井偉史(スキルスピード10V)が今季2勝目を飾った。

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 午前の予選後から本降りになると思われた雨も正午前からは降ったりやんだり。決勝の行われる午後3時5分には雨は上がったが、コースはウェット。16人全員がウェットタイヤを履いてフォーメーションラップが始まった。ここで予選4位の勝木崇文(Daka M Project FORMスキル)がスピンして最後尾に回されることとなる。

 スタートを決めてトップに立ったのはポールポジションの浦田裕喜(RISEONE-MYST KKSⅡ戸田)。2位には予選5位から加納亨介(テイクファースト・オミッターズ10VED)がジャンプアップする。

 1周目、トップで戻ってきた浦田は早くも2位・加納を2秒3リード。3位には予選2位の大井偉史(スキルスピード10V)が、4位には予選3位の津本匠(Rn-sports KKSⅡ制動屋)が、5位には予選6位の鈴木智之(K&G C72 FUN☆SCOOP 10V)、6位には予選7位の大石裕基(大石工務店イーグル)が続く。

 このまま独走態勢を築くと思われたトップ浦田だったが、レインのニュータイヤを選択したため路面コンディションと合わずペースが上がらない。背後からは2周目の130Rで加納をかわし、ファステストラップを更新しながらラップを重ねる大井がみるみるその差を詰めてきた。

 6周目に入る西ストレートで浦田に並びかけた大井は130R手前で先行。トップに立つ。

 2位に落ちた浦田には、今度は3位の津本が迫ってきた。大井のときと同様に西ストレートで並走まで持ち込むもストレートスピードの伸びない津本は130Rで前に出られない。

 決め手のないまま両者の争いは最終ラップへ。津本はショートカットで浦田に仕掛けるも追突気味に接触。これで両者の間隔は開き浦田は安泰。だが津本のマシンにはダメージがあったようで「前触れなく突然でした」とスプーンでスピン。コースには復帰したものの順位を落とすこととなった。

 トップの大井は浦田と津本が競っていたため、背後を脅かされることなく14周を走って今季2勝目を飾った。2位には浦田が入った。

 津本のスピンで3位に上がったのは、2周目に鈴木を、3周目に加納をパスして4位に付けていた大石。大石はFCJの初年度に参戦し、その後レース活動を休止していたが昨年から復帰。うれしい人生初の表彰台となった。

 4位には津本が、5位には加納が、6位には鈴木が入った。

 ポイントランキングでは、浦田、大井とも2勝、2位・2回と同成績のトップで並んだ。残り2戦。両者のチャンピオン争いが注目される。

 第5戦は鈴鹿クラブマンシリーズ第5戦として、10月23日に東コースで決勝が行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
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鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第4戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第4戦 -RIJ- (2016/09/18) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet
2016 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 4 鈴鹿サーキット(西コース) 3.475km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireLapTotal_Time
Behind
17大井 偉史スキルスピード10V
TOKYO R&D RD10V
YH1421'24.884
234浦田 裕喜RISEONE-MYST KKSⅡ戸田
MYST KK-S2
YH144.938
322大石 裕基大石工務店イーグル
MYST KK-S
YH147.087
458津本 匠Rn-sports KKSⅡ制動屋
MYST KK-S2
YH149.022
548加納 亨介テイクファースト・オミッターズ10VED
TOKYO R&D RD10V
YH1412.748
643鈴木 智之K&G C72 FUN☆SCOOP 10V
TOKYO R&D RD10V
YH1413.160
744前川 涼輔関西国際大学TAKE FIRST 10V
MYST RD10V
YH1428.214
839高橋 武秀SANKOイーグル
MYST KK-S2
YH1436.463
925濱野 隆一ロコリス★スキルスピード10V
TOKYO R&D RD10V
YH1438.145
1021太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
YH1445.778
1119永井 秀貴NINE RACING・KKSⅡ MYST
MYST KK-S2
YH1447.763
1275問山 孝幸RD10V
TOKYO R&D RD10V
YH1450.383
131吉田 雄作VW車を買うならVW三重北で!ワコーズ号
TOKYO R&D RD10V
YH1451.091
145村瀬 和也ミスト・関口・制動屋・勝男武士号
MYST KK-S2
YH131Lap
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
-55板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆10VF
TOKYO R&D RD10V
YH212Laps
-77勝木 崇文Daka M Project FORMスキル
TOKYO R&D RD10V
YH113Laps
  • Fastest Lap: CarNo.58 津本匠(Rn-sports KKSⅡ制動屋) 1'30.011 (13/14) 138.98km/h
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鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第4戦鈴鹿公式予選 浦田裕喜が0秒038差で逃げ切りポールポジション

 鈴鹿スーパーFJシリーズ第4戦は18日、鈴鹿サーキット西コースで公式予選を行い、浦田裕喜(RISEONE-MYST KKSⅡ戸田)がポールポジションを獲得した。

sfjs-rd4-q-34 sfjs-rd4-q-7 sfjs-rd4-q-58

 ワンデーレスとして行われる第4戦の公式予選は午前9時40分より15分間で争われた。鈴鹿は朝から小雨が降っていたが、いったん上がり、コースインが始まる頃には再び雨が落ち始めた。出走16人中4人がウェットタイヤを選択。他はドライタイヤで予選に臨んだ。

 開始直後、ウェットタイヤを選択した前川涼輔(関西国際大学TAKE FIRST 10V)がトップに立つもまもなく雨はやみ、徐々にトラックが乾き始める中で公式予選は進行した。

 乾き始めた路面で前川がずるずると順位を落とす中、ここまで2勝を挙げている浦田裕喜(RISEONE-MYST KKSⅡ戸田)と1勝の大井偉史(スキルスピード10V)がタイムを更新しながらマッチレースを演じる。

 3周目から6周までで1分26秒003を出した浦田がトップに立つも、7周目には大井が1分25秒729で逆転。8周目には1分25秒409で浦田が再逆転すると、9周目にはついに25秒を切り1分24秒997までタイムを縮めた。

 勝負は最終の10周目に決した。「頑張りすぎた」という浦田がタイムを更新できず、「ベストタイムは最後に出ると思ってた」という大井がタイムを更新。しかし大井のタイムは1分25秒035。0秒038届かず、ポールポジションを獲得したのは浦田。大井は惜しくも2位に終わった。

 3位は津本匠(Rn-sports KKSⅡ制動屋)。津本は岡山シリーズを戦っているドライバーでスーパーFJで鈴鹿を走るのは初めて。それでも1分25秒159と僅差でトップ2に迫った。

 4位には勝木崇文(Daka M Project FORMスキル)が、5位には加納亨介(テイクファースト・オミッターズ10VED)が、6位には鈴木智之(K&G C72 FUN☆SCOOP 10V)が入った。

 予選直後から再び降り始めた雨は終日降り続くとの予報が出ている。「雨でポールポジションは有利」という浦田。「このレースは落とせない」という大井。「雨は得意」という津本。決勝はこの後、午後3時5分より14周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
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鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第4戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第4戦 -RIJ- (2016/09/18) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2016 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 4 鈴鹿サーキット(西コース) 3.475km

PosNoDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/hLap
134浦田 裕喜RISEONE-MYST KKSⅡ戸田
MYST KK-S2
1'24.997--147.1829/10
27大井 偉史スキルスピード10V
TOKYO R&D RD10V
1'25.035 0.038 0.038147.11610/10
358津本 匠Rn-sports KKSⅡ制動屋
MYST KK-S2
1'25.159 0.162 0.124146.90210/10
477勝木 崇文Daka M Project FORMスキル
TOKYO R&D RD10V
1'25.295 0.298 0.136146.66710/10
548加納 亨介テイクファースト・オミッターズ10VED
TOKYO R&D RD10V
1'25.703 0.706 0.408145.96910/10
643鈴木 智之K&G C72 FUN☆SCOOP 10V
TOKYO R&D RD10V
1'26.041 1.044 0.338145.3969/10
722大石 裕基大石工務店イーグル
MYST KK-S
1'26.239 1.242 0.198145.06210/10
819永井 秀貴NINE RACING・KKSⅡ MYST
MYST KK-S2
1'26.637 1.640 0.398144.39610/10
925濱野 隆一ロコリス★スキルスピード10V
TOKYO R&D RD10V
1'26.840 1.843 0.203144.05810/10
101吉田 雄作VW車を買うならVW三重北で!ワコーズ号
TOKYO R&D RD10V
1'27.363 2.366 0.523143.19610/10
1121太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1'27.395 2.398 0.032143.1438/10
1244前川 涼輔関西国際大学TAKE FIRST 10V
TOKYO R&D RD10V
1'28.095 3.098 0.700142.0069/10
1339高橋 武秀SANKOイーグル
MYST KK-S2
1'28.184 3.187 0.089141.8629/10
1455板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆10VF
TOKYO R&D RD10V
1'28.692 3.695 0.508141.0508/8
155村瀬 和也ミスト・関口・制動屋・勝男武士号
MYST KK-S2
1'29.031 4.034 0.339140.51310/10
1675問山 孝幸RD10V
TOKYO R&D RD10V
1'30.810 5.813 1.779137.7605/6
---- 以上基準タイム(130 % - 1'51.000)予選通過 ----
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山フォトギャラリー

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
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スーパー耐久

S耐:第4戦富士 TOITEC Racing WAKO'S μ FIT、ST-5クラス7位で完走 (TOITEC)

  • チーム監督:船木 宏
  • 1st DRIVER:古川 知己
  • 2nd DRIVER:藤原 能成
  • 3rd DRIVER:貴島 康博
  • 4th DRIVER:永田 晃

★決勝

 前日の予選終了後、ワンメイクタイヤを供給する横浜タイヤのサービスから、決勝用のレインタイヤは早めに組換を依頼して欲しいとの通達が流れたほど、決勝はレインコンディションが予想された当日。確かに早朝は雨が降ったもののスタート前には止み、路面はウェットながらスリックタイヤを選択できるほどコンディションの回復が見込まれた。 #33 "TOITEC Racing WAKO'S μ FIT"も決勝 スタートはスリックタイヤを選択。また、エースドライバーの古川 知己をスタートドライバーに起用し、序盤でできるだけ上位のポジションを狙っていく作戦だ。

 午前9時。スーパー耐久の決勝としては異様に早いタイムスケジュールだが、それでも9時間後のゴールは日没寸前。スーパー耐久シリーズにとっても最長の、長い長いレースのスタートが切られた。

 順調なスタート切った古川は序盤からポジションを4つ上げ、8位を走行。既に路面は急速に乾きつつあり、ほぼドライコンディションに近い形で周回を重ねる。

 事前のシミュレーションより燃費が良いことから、チームではピットインのタイミングを伸ばすこととしたが、マシンとコクピット環境が悪化していることがドライバーから無線で伝えられる。

 1時間45分を経過したところで最初のピットイン。給油とフロントタイヤ2本を交換。また、クールスーツの効きが悪くなっていたことと、車載のドリンクが吸えなかったトラブルを解消し、ドライバーは古川のままコースに送り出す。

 古川は更に1スティント担当し、都合3スティント=3時間45分の驚異的なロングスティントをドライブして3回目のピットイン。給油とフロントタイヤ2本を交換。ドライバーは藤原に交代し、コースに復帰した。

 急遽FITチャレンジからスーパー耐久用にコンバートしたマシンは未だデータが足りず、必要以上に電子制御が介入して思うようなドライビングができないことから、ドライバーは苦心しながらのドライビングを強いられる。

 レースも半分を経過しようとする4時間32分。118LAPを消化し、ピットイン。ルーティンの給油とタイヤを交換し、ドライバーは永田にチェンジ。燃料消費に優しい永田のドライビングは、当初の計画より高燃費を維持できたため、予想より多くの周回をこなす。

 5時間46分を経過した149周目。ルーティンのピットインを行い、給油とタイヤ交換。ドライバーは再び藤原が担当し、クラス9位のポジションでコースに復帰。しかし、暫くしたところで、藤原より左リアタイヤ付近からバイブレーションが発生しているとの情報が入り、チームは緊急事態に備えて待機。またドライバーも次のスティントを担当する貴島が何時でも対応できるよう、蒸し暑い中、装備をしたままスタンバイ。

 結局、ほぼ予定通りの周回をこなしてピットに戻り、ルーティンの作業とドライバー交代を行う。しかし、このピット作業でスーパー耐久特別規則(タイヤの手渡し)違反を取られ、ドライブスルーペナルティの裁定を受ける。ドライバー交代したばかりの貴島は、チームの指示でペナルティのドライブスルーを行うが、幸いにもポジションは維持したままだ。

 レースも終盤を迎えた7時間55分。206周を消化して最後のピットイン。ルーティンの作業をし、アンカーは再び藤原がドライブしてゴールを目指す。しかし、残り時間と燃料の搭載量を勘案した結果、今までのペースだとかなり燃費が厳しいことから、エンジンの回転数を落して我慢の走りに徹するようチームから指示が出された。

 いよいよレースも残り40分となったところで上位を走るマシンにトラブルが発生し、#33は7位にポジションアップ!

 そして7位のポジションを維持したまま、9時間/233周を周回して#33 "TOITEC Racing WAKO'S μ FIT"は無事チェッカーフラグを受け完走を果たした。

Bドライバー藤原能成のコメント
 ノーマル車両で装備されている電子制御がキャンセルできず、走った気がしなかったというのが本音です。(笑) 特にABSの介入に癖があって、ABSを効かせるとブレーキそのものの効きが悪くなるみたいな。マシンは色々と問題を抱えてましたが、取り敢えず完走出来てよかったと思います。
TOITEC Racing Team リリース
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Japanese F3

JF3:第13,14戦岡山 第13戦で山下健太が今季4勝目! タイトル争いは最終大会へ (TOYOTA)

 全日本F3の第7大会(第13戦、第14戦)が岡山国際サーキットで行われ、第13戦で山下健太(TEAM TOM'S)がポール・トゥ・ウィンで今季4勝目。坪井 翔(TEAM TOM'S)が3位で表彰台を獲得した。第14戦は坪井4位、山下5位に終わったが、ドライバーズポイントでは首位との差を縮めることに成功し、注目のタイトル争いは3レース制で行われる最終大会で決されることとなった。

第13戦で今季4勝目を挙げた山下健太(中央)と3位に入った坪井翔(右)

第13戦で今季4勝目を挙げた山下健太(中央)と3位に入った坪井翔(右)

 全日本F3選手権の第7大会(第13戦、第14戦)が9月10日(土)と11日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。

 当初オートポリスで予定されていた第7大会だが、熊本地震の影響により、岡山国際サーキットで代替開催されることとなった。

 2016年シーズンも残るは今大会を含めて2大会5レース。タイトル争いはトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)支援ドライバーの山下と坪井を含めた3人にほぼ絞られた。この第7大会直前の時点では、山下が首位と19ポイント差の2位、坪井が22ポイント差の3位につけており、逆転タイトルへ向け重要な大会となった。

 10日(土)好天の下、午前10時15分から10分ずつ、第13戦と第14戦の予選が行われた。TDPの2名は着実にアタックラップで好タイムをマークし、第13戦では山下が今季4回目となるポールポジションを獲得。坪井は3番手につけた。  第14戦の予選では、TDPの2名がアタックしている周回で黄旗が振られたため、その周回で出したベストタイムが抹消。坪井が4番手、山下が5番手から決勝に臨むこととなった。

 予選の後、9月に入ってもまだ暑さが残り、真夏のようなコンディションの中、午後1時50分からのフォーメーションラップに続き、第13戦決勝レース(18周)のスタートが切られた。

 ポールポジションの山下は好スタートで首位をキープ。2位以下もグリッド通りのポジションで周回を開始した。

 首位の山下は序盤後続を引き離し、その差は最大2.3秒まで広がったが、5周目を過ぎると後続のペースが上がり、じりじりと詰め寄られることに。9周目にはその差は1秒を切り、後半はテール・トゥ・ノーズでの猛追を山下が凌ぐ展開となったが、逃げ切った山下がポール・トゥ・ウィンで今季4勝目を挙げた。山下はファステストラップもマークし、ポールポジションとあわせ、このレースで最大の12ポイントを獲得。ライバルとのポイント差を10ポイントまで詰めることに成功した。

 3番手スタートの坪井も後続からの追い上げを受けるレースとなったが、逃げ切って3位でチェッカー。今季12回目の表彰台獲得を果たした。

 11日(日)も秋晴れの下、午前11時15分にフォーメーションラップが開始され、第14戦決勝(25周)がスタート。4番手グリッドの坪井はポジションをキープしたが、5番手グリッドの山下はやや出遅れ、ライバルの先行を許し6位へ後退。  坪井は前を行く2台を猛追し、3台での2位争いを展開。しかし、追い抜きの難しい岡山で、順位は変わらず、連なったまま周回が重ねられていった。

 この2位争いからやや離れる形で5位の車両を追い続けた山下は、17周目の最終コーナー立ち上がりで前車がコース外へとはらんだ隙を見逃さずパス。5位へ浮上すると、一気に前を行く坪井らとの差を詰め、終盤は4台での2位争いとなった。

 しかし、追い抜きのチャンスは訪れず、坪井が4位、山下が5位でフィニッシュ。タイトルを争うライバルがノーポイントに終わったため、山下が首位と8ポイント、坪井が17ポイントと僅かに差を詰めて最終大会に臨むこととなった。

第13戦ではポールスタートの山下健太(TEAM TOM'S #36)が首位を守り今季4勝目を挙げた

第13戦ではポールスタートの山下健太(TEAM TOM'S #36)が首位を守り今季4勝目を挙げた

第13戦で3位、第14戦で4位フィニッシュを果たした坪井 翔(TEAM TOM'S #37)

第13戦で3位、第14戦で4位フィニッシュを果たした坪井 翔(TEAM TOM'S #37)

トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山 国本雄資がレース2で悲願のシリーズ戦初優勝! 国本はレース1でも2位に入りランキング首位に浮上 (TOYOTA)

 オートポリスの代替戦として岡山でスーパーフォーミュラ第5戦が2レース制で行われ、レース1で2位フィニッシュを果たした国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がレース2で悲願のシリーズ戦初優勝を飾った。レース2では中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が2位、石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が3位で続き、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)出身ドライバーが表彰台を独占する活躍を見せた。

レース2でシリーズ戦初優勝を飾った国本雄資(中央)と2位に入った中嶋一貴(左)、3位の石浦宏明(右)

レース2でシリーズ戦初優勝を飾った国本雄資(中央)と2位に入った中嶋一貴(左)、3位の石浦宏明(右)

 9月10日(土)、11日(日)の両日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が開催された。

 オートポリスでの開催が予定されていた第5戦だが、今年春に発生した熊本地震の影響により、岡山へと舞台を移して戦われることとなった。

 今大会は2レース制として実施。10日(土)に全車両走行による1セッションの予選と、30周で争われる第1レース、11日(日)はノックアウト方式の予選と51周で争われる第2レースというフォーマット。ポイントは各レース通常の半分が与えられる他、両レース共にポールポジションでの1ポイントは獲得出来るため、追い越しの難しい岡山のコースレイアウトも相まって、予選から熱い戦いが繰り広げられた。

 シーズンは折り返しを過ぎ、今大会を含めて残り3戦と後半戦に入ったが、ドライバーズタイトル争いでは、前戦初優勝を飾って首位につけている関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)から10位までが僅か8ポイントという争いとなっている。残り3大会5レース(最終戦鈴鹿も2レース制)、タイトル争いに向けて1戦も落とせない緊張の戦いとなった。

レース1

 10日(土)は朝から好天に恵まれ、午前9時からの1時間のフリー走行を経て、午前11時から1セッションのみでレース1グリッドを決定する20分間の予選が開始された。

 スターティンググリッドが特に重要なスプリントレースへ向け、セッション開始5分前からほとんどの車両がピットレーンに並んで待ち、定刻にコースイン。

 フリー走行で2番手タイムと好調ぶりを見せていた小林 可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)が開始6分ほどで痛恨のスピン。コース脇に車両を停め、セッションは赤旗中断。小林はここで予選を終え、最後尾スタートが決定してしまった。

 9分ほどの中断で車両を回収し、14分弱を残してセッションは再開。タイミング的に2回アタック出来る残り時間だったため、ここでのタイヤ選択やコースに出るタイミングが明暗を分けた。

 残り7分ほどから各車最後のアタックを開始。セッション終盤に目まぐるしく順位が入れ替わっていった。その中でトップタイムをマークしたのは中嶋一貴。今季初、約2年ぶりとなるポールポジションを獲得した。

 フリー走行でトップタイムをマークしていた国本は中嶋一貴のタイムを上回るべくアタックを続けたが惜しくも届かず。それでも開幕以来今季2度目の2番手グリッドを獲得。トヨタエンジンがグリッド最前列を占めた。

 この予選もポールポジションの中嶋一貴から、アタック出来なかった小林を除く18台が1秒位内に入る僅差の争いとなり、タイヤ選択やアタックタイミングでタイムを伸ばせなかったランキング上位勢がまさかの下位グリッドに。カーティケヤンが6番手、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)と石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)は7,8番手につけたが、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は11番手、ランキング首位の関口が13番手。ランキング2位のアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)はまさかの17番手で後方からの追い上げを強いられることとなった。

 予選の後、午後3時30分にフォーメーションラップ開始。1周して全車スターティンググリッドに着いたが、この時、ポールポジションの中嶋一貴がグリッドの位置を間違えてしまうというまさかのミス。これによりスタートは順延されることとなり、その原因を作ったとして中嶋一貴は最後尾スタートを余儀なくされてしまった。

 午後3時54分、再度フォーメーションラップが開始され、気温32度、路面温度42度という残暑の中、決勝レースのスタートが切られた。

 中嶋一貴の脱落により最上位スタートとなった国本だったが、若干出遅れ、ライバルの先行を許すことに。その後方では、予選6番手のカーティケヤンが好スタートで2つポジションを上げ、国本に続く3位へと浮上した。

 2位の国本は序盤、首位と変わらないペースで追走したが、その後はじりじりと離されていき、中盤にはトップ3はそれぞれ離れた単独走に。

 そのまま周回が重ねられていき、国本は2位でフィニッシュ。開幕戦に続く今季2度目の2位表彰台を獲得し、ドライバーズランキングで首位に躍り出た。3位にはカーティケヤンが入り、今季初の表彰台を獲得した。

 石浦が7位、11番手スタートのオリベイラがスタートで一気にジャンプアップし8位でフィニッシュ。僅差のタイトル争いの中で貴重なポイント獲得を果たした。

レース2

 11日(日)に行われたレース2の予選は、通常とは異なる2セッションのノックアウト方式で実施。午前9時50分、上位10台がQ2へと進出する20分間のQ1セッションが開始された。この日は事前の練習走行が無く、予選が最初の走行セッションという事もあり、開始6分ほど前からほとんどの車両がピットロードに並び、スタートと共にコースイン。10分ほどで最初のアタックを終えてピットへ戻り、残り7分ほどで新品タイヤを装着し、再度アタック。

 各車アタック5周目でタイムを出してきたが、20分を経過してのラストアタックで次々にタイムが塗り替えられていき、またもQ2進出のボーダーラインは極僅差の争いに。

 そんな中でトップに立ったのが関口。スーパーフォーミュラでは大差とも言える0.3秒もの差をつけての暫定ポールにつけた。

 チェッカー直前のアタックで好位置に付けていた中嶋一貴、中山 雄一(KCMG)、ロッテラーは最後に極僅差でかわされまさかのQ1落ち。中嶋一貴は10番手と0.007秒差、中山も0.009秒差でQ2進出を逃すこととなってしまった。

 10分間のQ2は、残り7分となったところで各車コースイン。しかし、先陣を切ってコースに向かった小林が計測1周目にコースオフ。またしても赤旗中断となってしまった。

 残り5分弱でセッションが再開されると、各車アタック出来る周回がぎりぎりと言うこともあり、チェッカー直前に激しく順位が入れ替わる展開に。

 トヨタ勢では前日苦戦していた石浦が好タイム。最後に上回られたものの、最前列2番手グリッドを獲得した。

 予選3番手のクルマがグリッド降格のペナルティを受けたため、ロシターが3番手、オリベイラが4番手、国本が5番手、カーティケヤンが7番手、関口が8番手。小林は10番手グリッドから決勝に臨むこととなった。

 気温33度、路面温度44度という暑さの中、午後3時にフォーメーションラップが開始され、レース2(51周)のスタートが切られた。

 2番手の石浦がポジションをキープする一方、2列目3番手グリッドのロシターがスタートでミスしポジションダウン。好スタートを切ったオリベイラが3位へと浮上した。

 1周目を終えたところで、5位の国本を先頭に、中嶋一貴、関口らがピットイン。国本、中嶋一貴はタイヤを交換して作戦通りコースへ復帰したが、関口はピット作業で痛恨のタイムロス。

 翌周にはロッテラーもピットへ。先にピットインしたグループはハイペースで上位との差を詰めていった。

 その後、上位勢も次々にピットへ向かい、14周目には3位走行中のオリベイラもピットインすると、ロッテラーの後でコース復帰。トップの野尻 智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とそれを追う石浦だけがピットを引っ張り、30秒ほどの差で2位の国本、3位中嶋一貴、4位ロッテラーと続く形に。

 21周目に野尻がピットインし、石浦は首位浮上。前の空いた石浦は、唯一ピットインしないまま首位で逃げることに。しかし、30周目にカーティケヤンがスピンを喫し、セーフティカーが導入。このタイミングでピットに向かった石浦はタイヤを交換し4位でコースに復帰した。

 35周目にレースが再開されると、石浦のピットインで首位に立った国本が再スタートを決めポジションをキープ。  その後方では、コース復帰時に石浦の前に出た野尻が、セーフティカーラン中の追い越しでペナルティを受けたため、トップの国本に2位中嶋一貴、3位石浦、4位ロッテラー、5位オリベイラと続き、トヨタ勢がトップ5を占めての終盤戦となった。

 1周目のピットインで交換したタイヤで走り続ける国本、中嶋に対し、タイヤを交換したばかりの石浦が、怒濤の追い上げを開始。周回毎にファステストタイムを更新していき、残り6周ほどで中嶋一貴とテール・トゥ・ノーズに。

 ヘアピン進入などで再三攻めるが、中嶋一貴のガードも堅く、ファイナルラップには、残していたオーバーテイクシステムを使っての逃げを打った中嶋一貴を攻略ならず。

 激しい2位争いを背後に、国本は1秒以上の差で逃げ切り、トップチェッカー。シリーズに含まれないJAFグランプリでの勝利経験を持つ国本だが、シリーズ戦ではトップフォーミュラ参戦6年目にして、嬉しい初優勝。翌日に26歳の誕生日を迎える国本が一日早い誕生日プレゼントを自身にもたらした。

 中嶋一貴が2位、石浦が3位で、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)出身の日本人勢が表彰台を独占。ロッテラー、オリベイラが4位、5位と続き、トヨタエンジンはトップ5独占という結果となった。

 今季、ここまでの5大会6レースで、全て異なる6名の勝者と混戦のスーパーフォーミュラ。今大会のレース1で2位、レース2で勝利を挙げた国本がやや抜け出しランキング首位となったが、チームメイトの石浦が4.5ポイント差の2位で続いているほか、ランキング7位の中嶋一貴まで8.5ポイントとまだ差は小さく、残り2大会3レース、まだまだタイトル争いは予断を許さない状況が続く。

トップフォーミュラでのシリーズ戦初優勝を飾った国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING #2)

トップフォーミュラでのシリーズ戦初優勝を飾った国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING #2)

11番手スタートから作戦を決め、2位表彰台を獲得した中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S #37)

11番手スタートから作戦を決め、2位表彰台を獲得した中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S #37)

P.MU/CERUMO・INGING 2号車 ドライバー 国本雄資:
初優勝を果たせて本当に嬉しい。ここまでなかなか結果が出ず、辛い時期もあったが、周りの皆が支えてくれた。昨日はスタートを失敗し2位と残念なレースだったが、速さには自信があったので、今日のレースは絶対に前に出られると思っていた。昨日のレースで、5番手からスタートした人のデータを見て、今の自分なら1周目のピット作戦で前に出られる可能性があると踏み、その作戦に賭けた。その後も良いペースで走ることが出来たし、全てが完璧で満足行くレースだった。今、チームも最強の状態だと思っているので、このままの勢いでチャンピオンを狙っていく。
VANTELIN TEAM TOM’S 37号車 ドライバー 中嶋一貴:
今日は非常に良いレースが出来たが、つくづく昨日はもったいないレースをしてしまった。今日はスターティンググリッドがあまり良くなかった時点で1周目に入ることは決めていたが、まさか(国本)雄資があの位置から同じ作戦を採るとは思わなかった。とはいえ、今日の彼のペースは速かったし、完敗だ。最後は石浦君にも追われ、挟まれる形で厳しかったが、なんとか最低限2位という結果を取れて良かった。週末を通してクルマのパフォーマンスも良く、後半戦に向けて弾みがつくと思う。ややポイント差は開いてしまったが、次戦SUGOで何とかその差を詰めて、最終戦鈴鹿は自力でタイトルを狙える位置にいられるよう頑張りたい。
P.MU/CERUMO・INGING 1号車 ドライバー 石浦宏明:
昨日は若干苦しんだが、国本選手のセットアップを参考にさせてもらったりしたおかげで、今朝からクルマにはすごく速さがあり、決勝でのペースも良かった。ただ、若干作戦が上手く機能しなかった。セーフティカーが出てしまったり、ペナルティが出る前の車両に抑えられてしまうなど、ちょっと運がなかった部分もあり、そこは悔しい。しかし、チームとしては国本が去年悩んでいたのも見ていたし、2台で速く走ることをずっと課題にしてやってきたので、こうして国本が初優勝を挙げ、僕も国本のセットアップを参考にさせてもらうなど、チームとしてとても良い状態でレースが出来、結果に繋げられたのは嬉しい。
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース2決勝会見 立川「国本は今年にレース人生かけるくらいの勢いでやっているのがわかっていたので、それが形として現れたのがすごく嬉しいです」

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優勝 #2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING SF14)
sf-rd5-r2-pc-kunimoto すごく嬉しいです。去年も全然結果が出なかったし、今年も石浦さんにリードされるままかと不安なシーズンでしたけど、開幕から本当にうまくいったし、辛い時もチームが支えてくれて、たくさんの方が支えてくれて、こうやっていろんなチャンスを与えてくれて優勝することができたので、ホッとしているし嬉しいです。
今日のレースは5番手からのスタートで、チームの作戦で1周目にピットに入るということで。それが本当にうまくいったし、その後もいいペースで走れて後ろを離すことができたので、満足のいくレースができました。
2位 #37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)
sf-rd5-r2-pc-kazuki 今日は非常にいいレースができたんですが、つくづく昨日がもったいなかったなあと思います。自分がやっちゃったことなので仕方ないんですが。
今日は予選がちょっと良くなかった時点で1周目に入ることは決めていたんですけど、まさかあの位置からもう一人入るかなあ?という感じで。そういう展開でしたけど、(国本の)ペースも速かったし、仕方ないかなあと。負けました。
最後石浦くんが本当に速かったので、それを押さえられて良かったと思います。後ろから突っつかれつつ、ちょっと雄資もっと早く行けよと、前後挟まれてちょっとやな感じでした(笑)
まあ週末を通じてクルマのパフォーマンスはあったので、後半戦に向けて弾みがつくと思いますし、次のSUGOでなんとか追いつめて、鈴鹿で自力で(チャンピオンを)狙えるように頑張ります。
3位 #1石浦宏明(P.MU/CERUMO INGING SF14)
sf-rd5-r2-pc-ishiura 今朝からクルマにはすごく速さがあって。国本選手のセッティングを参考にさせてもらって、今日に間にあわせることができました。決勝ペースもすごく速くて。
残念だったのは作戦が機能しなかったこと。セーフティーカーが入ったり、野尻選手にセーフティーカーラインを越えてから抜かれてしまって、ペナルティが出るまでの間ずっと押さえられてしまったので、ちょっと運が悪かったなあと思って悔しいんですけど、国本がずっと悩んでいたのを知ってたし、ミーティングして2台で速くなるにはどうすればいいかを課題としてやってきた中で、こうやって国本が優勝でき、僕が国本のセットアップを参考にさせてもらって速くなったりと、チームが機能している状態でレースをできることは嬉しいと思います。
優勝チーム監督 立川祐路(P.MU/CERUMO INGING)
sf-rd5-r2-pc-tachikawa とにかくチームとしてはすごく嬉しいというか。サーキットに来るたびに一歩一歩強くなってる。チャンピオンを狙えるところまで来ているというのはチームスタッフの頑張り、ドライバー二人の頑張りが大きいかなあと。
国本も速さは昔からあったのに結果がなかなか残らないところがあったので。ただ今年は傍から見ていても意気込みがすごくて、今年にレース人生かけるくらいの勢いでやっているのがわかっていたので、それが形として現れたのがすごく嬉しいです。
国本はチームの作戦でと言いましたけど、国本の方から1周めに入りたいと。自信があるからといってきたので、国本を信じて決断をしました。その通り国本も力強い走りをしてくれたし、石浦もタイヤ的には厳しい状況の中で頑張って走って3位まで挽回したので、そこはすごいなと思いました。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース2決勝 ピット戦略が分けた明暗。#2国本がシリーズ戦初勝利!!

ピット戦略が分けた明暗。
2016全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦のレース2決勝が9月11日、岡山国際サーキットで行われ、5番手スタートから1周めでタイヤ交換という作戦を見事に的中させた#2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING SF14)が自身初のシリーズ戦優勝を達成した。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:10日4,000人/11日6,000人/大会総入場者数10,000人)

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レース2決勝は午後3時より51周で行われた。
なお午前中の予選で3位に入った#41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)は予選中にブレーキ冷却用のファンをつけたままピットアウトしてしまったということで3グリッド降格の裁定が下り、6番グリッドからスタートすることに。
これにより予選4位の#3ジェームス・ロシター(フジ・コーポレーションKONDO SF14)から予選6位の国本までが一つずつグリッドを繰り上げることになった。

スタートでトップに立ったのはポールの#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40Y SF14)。
#1石浦宏明(P.MU/CERUMO INGING SF14)が2位につけてレース序盤は野尻を追い上げる展開に。

しかしその一方で国本、#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)、#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)、#16山本尚貴(TEAM無限 SF14)、#4ウィリアム・ブラー(フジ・コーポレーションKONDO SF14)、#65ベルトラン・バゲット(GREENTEC NAKAJIMA SF14)らが1周めで規定により義務付けられたタイヤ交換をすませる作戦に出ていた。
2周めには#64中嶋大祐(GREENTEC NAKAJIMA SF14)、#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)もピットに飛び込む。
彼らは前が開けた状態を作ってペースアップし、上位に食い込もうと目論んでいた。
この作戦は見事に的中し、上位陣がピットインしていくたびに国本の順位は繰り上がっていく。

一方の石浦は野尻に頭を押さえられる格好で思うようにペースが上げられないでいた。
石浦はレース前半でオーバーテイクボタンをすべて使い切って野尻の前に出ようとしたが、野尻も巧みなライン取りで石浦を抑え込み、トップを守る。
結局野尻は21周終わりでピットへ。
これでようやくトップに立った石浦だったが、既にその時点で国本とのタイム差は27秒強まで縮まっていた。
これからピット作業を行ってなおかつ国本の前でコースインするには最低でも32〜33秒のリードが必要だ。
しかし両者の差はなかなか広がっていかない。

そうこうするうちにレースは30周目に突入。
ここで#7ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)がモスエスでスピン。コースを塞ぐ格好でストップしてしまったため、セーフティーカーが導入されることに。
これを見てすかさず石浦はピットイン。
しかしピット出口では国本と中嶋一貴が目の前を通り過ぎて行き、石浦は野尻と並走する格好で1コーナーへ。
ここで野尻は合流ラインを超えてから石浦の前に出てしまい、「SC中の追い越し」ということでレース終盤にドライビングスルーペナルティを受けてしまった。

これでレースは国本、中嶋一貴、石浦の順に。
既にオーバーテイクボタンを使い切ってしまった石浦はダブルヘアピンや最終コーナーで一貴のインをこじ開けて2位に上がろうとするが、一貴は冷静にこれを退け、フィナルラップのホームストレートとバックストレートで自身のオーバーテイクボタンを使って逆に差を広げ、そのまま国本に次ぐ2位でチェッカーを受けた。
それでも3位3ポイントを計上したことで石浦はポイント合計19でランキング2位に浮上、ポイントリーダーの国本とともにセルモインギングがランキング1,2位を占めることになった。

優勝した国本は2013年11月の富士スプリントカップ以来のスーパーフォーミュラ優勝。シリーズ戦ではこれが初めての勝利だ。

次戦の舞台はスポーツランドSUGO。9月25日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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Japanese F3

JF3:第14戦決勝会見 高星「自分のレース人生の中でも上位に入るスタートが切れました」

優勝 #23高星明誠(B-MAX NDDP F3)
f3-rd15-r-pc-takaboshi 昨日もレースペースは良かったんですが、スタートで前に出れなくて、スタートが課題だと思って今回に臨みました。自分のレース人生の中でも上位のスタートが切れたので、そこからは自分のペースで行けると思ってひたすら差を広げるつもりで走りました。
本当は鈴鹿で終わる予定で、勝って終われて良かった、だったんですが、千代さんのクラッシュがあって僕が乗ることになりました。練習では速かったんですがもてぎは結果を残すことができなかったので、今回は結果を残そうと思っていました。最後にポールも取れたし、勝てて良かったのかなと思います。
2位 #7阪口晴南(HFDP RACING F312)
f3-rd15-r-pc-sena 予選でペナルティ等もあり、繰り上げで3番手スタートになりました。スタートで舞い上がらずに落ち着いて決めて、2番手に上がり、序盤はトップについていこうと思いましたが話されてしまい、中盤後半は後ろとの戦いでした。
序盤中盤と僕の力不足でした。中盤後半と調子が上がってきたので、まずは監督とチームに感謝したいです。
最後は3レースあるので、インターバルでしっかり体を整えて、最後に勝つことができたらなあと思います。
3位 #12牧野任祐(TODA FIGHTEX)
f3-rd15-r-pc-makino スタートが全てだったかなと。ここは抜けないですね。いろいろやって「抜けるかな」と思いましたが、抜けなくて。その中でも自分で工夫して、食らいついていけたかなと。前に近付くとダウンフォースが抜けちゃうんで、そこを工夫しながら自分の走りに関しては引き出しが増えたと思います。
次のSUGOに向けてはしっかり雨乞いしたいと思います。
Nクラス優勝 #78片山義章(Petit LM Racing)
f3-rd15-r-pc-katayama 今日のレースはスタートで後ろにいるヤン・マーデンボローさんがどういう風に抜いていくかが気になってて、下手に譲ると他のドライバーにも抜かれちゃうので。2コーナーで抜かれた時に譲る形になって後ろとのギャップが縮まってしまいました。それでも自分のペースで走れば後ろは離れていくと思ったので、後ろも見ずにずっと自分のペースで走っていました。
今日チャンピオンとったらパーティしようと思ったんですが、できなくなりました。DRAGONさんの意地が見えた感じで、次のSUGOが楽しみになりました。
Nクラス2位 #30DRAGON(B-MAX)
f3-rd15-r-pc-dragon まずは公約を果たしたということで(笑)自分なりに満足しています。
決勝前にエンジニアと話して、今週試してないセットをダメもとでやってみたらすごく良くて。だったら予選からやっとけばよかったと後悔しています。
レースでは近付くとダウンフォースが抜けちゃう状況の中、中盤までトップについていくことができました。思ったより片山選手のペースが速くなかったんですけど、後半は攻めたセットにしたせいでタイヤが辛くなってしまいました。
SUGOは自分が一番速く走れるコースなので3発勝つ気でいますよ。
Nクラス3位 #5アレックス・ヤン(ALEX YANG Hanashima F3)
f3-rd15-r-pc-alexこのコースは日本に来て初めて走ったコースです。去年よりも速くなりましたが、まだまだ勉強しないついけません。レース中の敵は自分自身だと思って走っています。コーナーの攻め方とか、もっと勉強したいです。
SUGOは去年4回走って3回クラッシュしているので、今年は卯ラッシュの回数を減らしたいです
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース2決勝結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/11) Final Race 2 Weather:Fine Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarEngineLapTotal_Time
Behind
12国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A511:11'31.812
237中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A511.168
31石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A511.683
436アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A515.267
519ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A519.490
616山本 尚貴TEAM無限SF14Honda HR-414E5111.519
741ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E5113.614
811伊沢 拓也REAL SF14Honda HR-414E5116.056
920関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A5119.969
103ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A5120.749
1110塚越 広大REAL SF14Honda HR-414E5122.458
1264中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E5124.856
1318中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A5125.913
1434小暮 卓史DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E5126.475
154ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A5139.660
16*40野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E5142.405
178小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A511'03.070
1865ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E501Lap
---- 以上規定周回数(90% - 45Laps)完走 ----
-7ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A2922Laps
  • Fastest Lap: CarNo.1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14) 1'17.232 (44/51) 172.607km/h
  • CarNo.40は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2.9.10(第2SCラインでの追い越し)違反によりドライビングスルーペナルティーを科した。
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Japanese F3

JF3:第14戦決勝 #23高星が圧勝で今季3勝目。Nクラスは#78片山が8勝目を挙げる

全日本F3選手権第14戦の決勝レースが9月11日、岡山国際サーキットで行われ、今回も千代勝正に代わって参戦した#23高星明誠(B-MAX NDDP F3)がポール・トゥ・フィニッシュで今季3勝目。
Nクラスは今回も#78片山義章(Petit LM Racing)が独走で今季8勝目を挙げた。

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先に行われたスーパーフォーミュラの予選で赤旗中断があったため、第14戦決勝は午前11時15分より25周で行われた。

ポールの高星は自ら「自分のレース人生でも上位に入る出来」と語る見事なスタートでトップに立つと、そのまま後続を引き離していった。
2番手には#7阪口晴南(HFDP RACING F312)がつけ、#12牧野任祐(TODA FIGHTEX)が3番手。
#37坪井翔(ZENT TOM’S F314)が4番手。この3台が集団を形成し、少し離れて#21イェ・ホンリー(KRC with B-MAX F315)、#36山下健太(ZENT TOM’S F312)はスタートで出遅れてホンリーの後ろにつくことになった。

コース幅の狭い岡山で、しかも前に接近すればダウンフォースが抜けてしまうというF3の特性もあり、2位争いはこう着状態のまま周回を重ねていくことになった。
その間に高星は着実にリードを広げ、最後は阪口に15.8秒もの大差をつけて25周を走りきり、21号車をドライブして連勝した第8戦鈴鹿に続いて今季3勝目を挙げた。
2位はこれがF3初表彰台となる阪口、3位には牧野が入った。

なお予選でコースアウトした為に最後尾スタートとなっていたポイントリーダーの#22ヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)は高星と同様のハイペースで追い上げを図ったが、抜きにくい岡山では8位まで挽回するのが精一杯だった。

Nクラスは予選トップの片山が今回も独走。
予選2位の#9廣田築(アルビレックスF306TLM)がオープニングラップで#30DRAGON(B-MAX)にかわされて3位に落ちた上にジャンプスタートの裁定がくだってドライビングスルーペナルティを受けた為、2位DRAGON、3位にはアレックス・ヤン(ALEX YANG Hanashima F3)という結果になった。
これによりチャンピオン決定は最終ラウンドに持ち越しとなったが、そこでの3レースのいずれかで片山が2ポイント獲得した時点で決着することになった。

第15、16、17戦は9月24-25日にスポーツランドSUGOで行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース2予選会見 野尻「バンドーン選手は結果を残しているので、僕としてもどっかで一発かまさないと、というのがあったし...」

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ポールポジション #41野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40Y SF14)
sf-rd5-r2-q-pc-nojiri 嬉しいです。それしかないです。昨日はストフェル選手が優勝して、チームとしてもすごくいい雰囲気の中、今日もしっかり戦わなきゃいけないなと僕自身も思っていて。クルマとしては昨日もポールポジションを取れるだけのポテンシャルはあったので、今日も自信を持って臨みました。僅差のポール争いになって、ミスひとつ許されない状況で、僕もクルマのパフォーマンスを100%引き出せたと思うので、自信にもなりますし、決勝も一番いいところからスタートできるので、自分を見失わないように落ち着いてレースをしたいと思います。
チームとしてすごくいいクルマの時が何度もあって、バンドーン選手はポールとったりとか結果を残しているので、僕としてもどっかで一発かまさないと、というのがあったし、岡山は僕も得意としていて、予選で石浦選手に負けたりしていたので、なんとか僕も一番前で走りたいと思っていたので、初ポールが岡山でよかったです。
予選2位 #1石浦宏明(P.MU/CERUMO INGING SF14)
sf-rd5-r2-q-pc-ishiura 昨日の走り出しからうまくいかなくて。得意な岡山とも言われていましたし、今日はなんとかなるようにと、昨日のレースをテストも兼ねて、今日に向けてやってきたのがいい方向に行きました。昨日国本選手が調子良かったので、セッティングのいいところを参考にさせてもらって、それに助けられて調子を取り戻すことができ、ここに来れてホッとしています。
ここからならチャンスあるんで、決勝も楽しみにしています
予選3位 #41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)
sf-rd5-r2-q-pc-vanroorne 昨日に続いて今日のリザルトも良くて嬉しいです。昨日は予選3位と4位で、今日は1位と3位でした。チームとして調子が良く、決勝を楽しみにしています。
またポディウムでお会いしたいと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース2公式予選 #41野尻が自身初ポールを獲得!

全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦岡山のレース2公式予選が9月11日、岡山国際サーキットで行われ、#41野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40Y SF14)が自身初のポールポジションを獲得、昨日優勝した#41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)も3番手につけるなど、ダンデライアン勢が昨日に続いて好調ぶりを見せつけた。

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レース2公式予選は午前9時50分よりノックアウト方式で行われた。
ただし通常の方式とは違い、20分間のQ1と10分間のQ2の2本立てとなり、Q1の上位10人がQ2に進む権利を得る。

予選Q1
ここでは多くのドライバーがスクラブタイヤでコースに出ていく中、チームルマンの2台、#7ナレイン・カーティケヤンと#8小林可夢偉の二人だけは最初からニュータイヤを選択した。
カーティケヤンはそれが功を奏し最初のアタックで1’16.225を記録して一時トップに立つが、
セッション後半に入ると、他のドライバーたちも次々にニュータイヤに履き替えてアタックを開始、ここではチェッカー提示後に1’14.690を叩き出した#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)がトップ。2位に野尻、3位にバンドーンが続いた。
一方、昨日ポールポジションを記録した#37中嶋一貴は1’15.271を記録して早々とアタックを切り上げたことが災いし、10位の#1石浦宏明(P.MU/CERUMO INGING SF14)に0.01秒及ばずにQ2進出を逃してしまった。

予選Q2
午前10時20分より始まったQ2では既にニュータイヤを使い切ったカーティケヤンと、まだニュータイヤの持ち合わせがあるはずの小林の2台がユーズドタイヤを選択。ところが小林は2周目に入ったところでブレーキトラブルによりアトウッドカーブで飛び出し、昨日に続いて赤旗の原因を作ってしまった。
8号車の車両回収ののち、セッションは10時33分に残り4分47秒で再開された。
ギリギリで4周いけるかどうか際どい残り時間であり、ウォームアップに2周を要する現在のヨコハマタイヤの状態から逆算すると、アタックは2周できるかどうかという状況で、早めにピットアウトした石浦が3周めを8割の力で走って4周めに全力投球という作戦をとったのに対し、隊列の後ろの方でコースインした野尻は4周できないケースを想定して3周目から全開走行を開始した。結果的にはこれがうまくタイヤに作用して野尻は1’14.404を4周めに記録、石浦の1’14.656をコンマ2以上上回って見事ポールポジションを獲得することに成功した。
チームメイトのバンドーンも4周めに1’14.712までタイムを縮めて3番手という好位置につけた。

レース2決勝はこのあと午後3時より51周で行われる。今回は昨日のレース1とは異なり、最低1回1セットのタイヤ交換が義務付けられる。
なお、オーバーテイクシステムの使用回数はレース1、2を通じて5回までとなっているが、現在の残数は以下の通りとなっている。
#1石浦宏明 3
#2国本雄資 5
#3ジェームス・ロシター 3
#4ウィリアム・ブラー 4
#7ナレイン・カーティケヤン 4
#8小林可夢偉 5
#10塚越広大 3
#11伊沢拓也 5
#16山本尚貴 3
#18中山雄一 5
#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 5
#20関口雄飛 4
#36アンドレ・ロッテラー 4
#37中嶋一貴 4
#40野尻智紀 4
#41ストフェル・バンドーン 4
#64中嶋大祐 4
#65ベルトラン・バゲット 5

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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Japanese F3

JF3:第14戦岡山決勝結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2016 Japanese Fomura3 Championship Round 14 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
1231高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A412535'31.953
272阪口 晴南HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D2515.852
3123牧野 任祐TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3012516.624
4374坪井 翔ZENT TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ312517.028
5365山下 健太ZENT TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ312517.275
6216イェ・ホンリーKRC with B-MAX F315
Dallara F315
Volkswagen A412521.302
727石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3012521.801
8228ヤン・マーデンボローB-MAX NDDP F3
Dallara F314
Volkswagen A412522.673
939三浦 愛EXEDY B-Max F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ312535.301
1078N1片山 義章Petit LM Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE251'08.423
1130N2DRAGONB-Max Racing F306
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE251'25.478
125N3アレックス・ヤンALEX YANG Hanashima F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE241Lap
13*9N4廣田 築アルビレックスF306TLM
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE241Lap
---- 以上規定周回数(90% - 22Laps)完走 ----
-11N-植田 正幸Rn-sports F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE187Laps
-8-大津 弘樹HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D322Laps
-*28-山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A41322Laps
  • Fastest Lap: CarNo.23 高星明誠(B-MAX NDDP F3) 1'24.252 (10/25) 158.225km.h
  • CarNo.9は、2016年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第31条7.(ジャンプスタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.28は、2016年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第15条1.(危険なドライブ行為)により、次大会で3グリッド降格とする。
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース2公式予選総合結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/11) Knock Out Qualify Weather:Fine Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarQ1Q2
140野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF141'15.0251'14.404
21石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF141'15.2641'14.656
3*41ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF141'15.0561'14.712
43ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF141'15.2471'14.836
519ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF141'15.1631'14.914
62国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF141'15.2441'14.928
77ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF141'15.1151'15.246
820関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF141'14.6901'15.288
965ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF141'15.0861'15.720
108小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF141'15.1651'29.938
1137中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF141'15.271
1218中山 雄一KCMG Elyse SF141'15.273
1336アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF141'15.344
1464中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF141'15.463
1516山本 尚貴TEAM無限SF141'15.547
1611伊沢 拓也REAL SF141'15.652
174ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF141'15.656
1834小暮 卓史DRAGO CORSE SF141'15.876
1910塚越 広大REAL SF141'15.952
---- 以上基準タイム(107% - 1'19.918)予選通過 ----
  • CarNo.41は、Q2予選時、2016年スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条12.(安全確認)違反により、3グリッド降格とする。
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース2ノックアウト予選Q2結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/11) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarEngine TimeBehindGapkm/h
140野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E1'14.404--179.168
21石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'14.656 0.252 0.252178.563
341ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E1'14.712 0.308 0.056178.429
43ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'14.836 0.432 0.124178.134
519ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'14.914 0.510 0.078177.948
62国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'14.928 0.524 0.014177.915
77ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'15.246 0.842 0.318177.163
820関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'15.288 0.884 0.042177.064
965ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'15.720 1.316 0.432176.054
108小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'29.93815.53414.218148.222
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース2ノックアウト予選Q1結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/11) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarEngine TimeBehindGapkm/h
120関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'14.690--178.482
240野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E1'15.025 0.335 0.335177.685
341ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E1'15.056 0.366 0.031177.611
465ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'15.086 0.396 0.030177.540
57ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'15.115 0.425 0.029177.472
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'15.163 0.473 0.048177.359
78小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'15.165 0.475 0.002177.354
82国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'15.244 0.554 0.079177.168
93ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'15.247 0.557 0.003177.161
101石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'15.264 0.574 0.017177.121
---- 以上Q2進出 ----
1137中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'15.271 0.581 0.007177.104
1218中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A1'15.273 0.583 0.002177.099
1336アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'15.344 0.654 0.071176.932
1464中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'15.463 0.773 0.119176.653
1516山本 尚貴TEAM無限SF14Honda HR-414E1'15.547 0.857 0.084176.457
1611伊沢 拓也REAL SF14Honda HR-414E1'15.652 0.962 0.105176.212
174ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'15.656 0.966 0.004176.203
1834小暮 卓史DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E1'15.876 1.186 0.220175.692
1910塚越 広大REAL SF14Honda HR-414E1'15.952 1.262 0.076175.516
---- 以上基準タイム(107% - 1'19.918)予選通過 ----
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース1決勝会見 バンドーン「F1昇格も決まったし、スーパーフォーミュラでも勝てて最高の気分です」

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優勝 #41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)
sf-rd5-r1-pc-vandoorne 最高の気分です。マクラーレンからのF1昇格も決まったし、スーパーフォーミュラでも勝つことができましたから。
フリープラクティスからクルマの調子が良く、レースではスタートも決まったし、ペースも良くて、ラップごとにリードを広げながら最後までレースすることができました。
2位 #2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING)
sf-rd5-r1-pc-kunimoto 非常に残念です。スタートがああいうことになったのはチャンスだったんですが、クラッチのバイトポイントを探せなくて出遅れてストフェル選手に前に行かれてしまいました。そのあとのペースもストフェル選手が速くて徐々に離されましたが、何が悪かったかはわかっているので、明日に向けて修正できると思います。スタートの失敗も原因を突き止めて、しっかり準備したいと思います。
3位 #7ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)
sf-rd5-r1-pc-karthikeyan 最初のシーズンで勝つことができたストフェルには優勝おめでとうと言いたいです。
レースではいいスタートを決められました。難しい部分もありましたが、3位をキープすることが一番重要だと思っていました。後半に入ってクルマの調子が良くなったので、追い上げようと思いましたが、国本選手のペースも良くて追いつけませんでした。
チームもずっと苦しいレースを続けてきましたから、今日表彰台に上がれたのは本当に良かったと思います。これからもチャンスを逃さないように結果を出していきたいと思います。
優勝チーム監督 村岡潔(DOCOMO DANDELION M41S SF14)
sf-rd5-r1-pc-muraoka しばらく勝っていなかったので、ストフェルがやっと勝ってくれたことでチームとして責任を果たせたという思いが一番強いです。
ストフェルが走ることになってから、スーパーフォーミュラとチームがグローバルに評価されるということをすごく意識していました。富士のポールと今回の優勝を得ましたが、グローバルに注目を集めるにはもう少しポールと優勝を取ってもらわないといけないと思うし、国本くんや野尻くんらの若手がもっと表彰台に上がってくれればなと思う欲深い私です。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
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Japanese F3

JF3:第13戦岡山決勝会見 山下「スタートさえ決めれば勝てると思いましたが、結構苦しいレースでした」

優勝 #36山下健太(ZENT TOM’S F312)
f3-rd13-r-pc-yamashita 久しぶりにポールが取れて、スタートさえ決めれば勝てると思ったんですけど、中盤ぐらいから差を詰められて、後半抜かれそうになったので結構苦しいレースでした。
ファステストを取りたいと思っていたのが取れたのも良かったです。
明日は後ろの方からのスタートですけど、自分は上がれるだけ上がって、マーデンボロー選手は来なくていいです(笑)
菅生もきっとB-MAXは速いと思うので、その対策を考えないとと思います。
2位 #23高星明誠(B-MAX NDDP F3)
f3-rd13-r-pc-takaboshi コース上で抜くのは難しいと思ってスタートに集中していましたが、うまくいかなくてポジションキープという形になりました。後半ぐらいから自分の方がペースが良くなったのは予想外でしたが、このタイム差なら岡山でも抜けるんじゃないかと思って、ラスト2周で追い抜けるんじゃないかと思ったんですが、それはできなくて、そこに課題が残るレースになりました。
明日はポールからのスタートなので、今日の反省を生かして勝ちたいと思います。
(鈴鹿1000kmで乗った)GT500との切り替えが難しかったです。
3位 #37坪井翔(ZENT TOM’S F314)
f3-rd13-r-pc-tsuboi 岡山はスタートしかないと思っていたんですが、うまくいかなくて、レース中のペースも良くなくて後ろからプッシュされる展開になりましたが、なんとか守りきれました。
明日も2番手スタートのはずだったんですけど4番手になってしまったので、苦しいレースになると思いますが、今日のペースの遅さの改善点を考えてレースに臨みます。
Nクラス優勝 #78片山義章(Petit LM Racing)
f3-rd13-r-pc-katayama 今日のレースはスタートも決まって、ミスなく走れたので、いいレースだったと思います。
いつもはポールからスタートを失敗して追い上げるレースになりますが、今日はポールトゥウィンができました。Cクラスの最後尾くらいの感じで走れたんで、良かったです。
慣れているコースですし、明日も普通に走れば勝てるので、チャンピオン決定はDRAGONさん次第。廣田さんに頑張ってもらいます(笑)
Nクラス2位 #30DRAGON(B-MAX)
f3-rd13-r-pc-dragon 今回は片山選手が速いのはわかっていたんですけど、予選でもう少し近づければなと思っていました。昨日から調子は良くなかったんですけど、レースは何があるかわからないので、とにかく前に離されないようにしようと。残り3ラップくらいで廣田選手がちょっとしたミスをしたのをついて2位に上がりました。チャンピオン争いに関しては、僕しか追い上げられないので、最後まで頑張ります。
Nクラス3位 #9廣田築(アルビレックスRT TLM)
f3-rd13-r-pc-hirota スタートはまずまずでしたが、ラスト3、4周ぐらいで急にタイヤのグリップダウンが起きてしまい、ミスをしてしまいました。単純に僕のミスなので、明日はこういうことがないようにしたいです。路面温度が上がらなければ周回数が長くても持たせられると思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Yoshinori OHNISHI
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース1決勝 #37中嶋痛恨のミス!!レースは#41バンドーンが独走で来日初優勝

岡山国際サーキットで9月10日に行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦のレース1決勝は先日F1昇格が決まったばかりの#41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)が来日初優勝を達成、2位に#2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING SF14)がつけてシリーズポイントでトップに立った。

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レース1決勝はスタートからいきなりの大波乱で幕を開けた。
ポールポジションの#37中嶋一貴(VANTELIN COWA TOM’S SF14)が正規のグリッド位置を通り過ぎ、GT用のダミーグリッドに停止してしまったのだ。
このためにレースはスタートディレイとなり、中嶋は最後尾グリッドに下げられることに。
レースは2周減算されて28周で行われることになった。

ホールショットを奪ったのは予選3番手のバンドーン。
凄まじい勢いで1コーナーに飛び込み、そのまま一気に後続を突き放しにかかる。
2位には国本がつけ、予選6番手の#7ナレイン・カーティケヤンが一気に3位にジャンプアップしてきた。

懸命にバンドーンを追いかける国本だったが、バンドーンは安定したペースで着実にリードを広げていき、レース折り返し点となる14周を終える頃には3.4秒、23周めにはついに5秒のリードを獲得、その後は若干ペースを落としながら28周を走りきり、来日5戦めにして遂にスーパーフォーミュラ初優勝をものにした。
国本もまたこの2位入賞により4ポイントを獲得。トータル18.5ポイントとし、前回のもてぎで初優勝を遂げて17ポイントでポイントリーダーに立っていた#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)を抜いてトップに立った。
3位はカーティケヤン。昨年の開幕戦鈴鹿に続いて通算2度めの表彰台だ。

一方、スタート手順違反で最後尾スタートとなった#37中嶋一貴はレース序盤に#8小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)に追突されてテールランプを破損。この修復のためにピットインを強いられて最下位に終わったが、自身の14周めに1’17.353を記録。これがこのレースのファステストラップとなった。

第5戦決勝レース2は明日午後3時より51周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース1決勝結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/10) Final Race 1 Weather:Fine Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarEngineLapTotal_Time
Behind
141ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E2836'28.567
22国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A284.795
37ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A289.855
440野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E2814.781
510塚越 広大REAL SF14Honda HR-414E2817.531
664中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E2818.502
71石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A2819.782
819ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A2822.013
93ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A2822.993
1016山本 尚貴TEAM無限SF14Honda HR-414E2825.032
1134小暮 卓史DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E2826.301
1236アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A2827.961
1320関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A2832.116
1465ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E2833.489
154ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A2840.654
1611伊沢 拓也REAL SF14Honda HR-414E2841.192
1718中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A2845.376
188小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A2852.791
---- 以上規定周回数(90% - 25Laps)完走 ----
-*37中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A226Laps
  • Fastest Lap: CarNo.37 中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM'S SF14) 1'17.353 (14/22) 172.337km/h
  • CarNo.37は、2016年スーパーフォーミュラ選手権統一規則第31条8.(スタートディレイ原因車両)により、最後尾スタートとした。
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Japanese F3

JF3:第13戦岡山決勝 接戦を制しPPの#36山下が久々の勝利!

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全日本F3選手権第13戦の決勝が9月10日、岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#36山下健太(ZENT TOM’S F312)が#23高星明誠(B-MAX NDDP F3)を最後まで押さえきって今季4勝目を挙げた。
Nクラスも予選トップの#78片山義章(Petit LM Racing)が後続を大きく引き離して今季7勝目を挙げた。

第13戦決勝は午後1時50分より18周で行われた。
ポールポジションから飛び出した山下は1周めから一気に後続を突き放しにかかり、2周を終えた時点で2位の高星に1.7秒のリードを築き上げる。

しかし高星はそこから徐々に山下との差を詰め始め、8周終了時点で0.9秒差とすると、その後も山下を追い詰めて12周めには0.484秒差にまで迫った。
その後方では3位の#37坪井翔(ZENT TOM’S F314)を#22ヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)が追い上げてテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込んでいた。

それでも山下と坪井は最後まで高星とマーデンボローに付け入る隙を与えず、レースは山下、高星、坪井の順で18周を消化。
山下は第5戦岡山以来となる今季4勝目を挙げ、ポール、ファステストラップを含めて12Ptを獲得、シリーズポイントを78としてマーデンボローとの差を10ptに縮めた。

Nクラスはスタートから片山がトップを快走。ホームコースということもあり、2位以下に18秒の大差をつけて今季7翔目を獲得、シリーズチャンピオンに向けて大きく前進した。
その後方では終盤まで#30DRAGON(B-MAX)と#9廣田築(アルビレックスRT TLM)が接戦を展開していたが、ラスト3周でDRAGONが廣田を抜いて2位でフィニッシュした。

次戦第14戦決勝は明日午前11時より25周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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Japanese F3

JF3:第13戦岡山決勝結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/10) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2016 Japanese Fomura3 Championship Round 13 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
1361山下 健太ZENT TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311825'33.933
2232高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A41180.552
3373坪井 翔ZENT TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ31188.801
4224ヤン・マーデンボローB-MAX NDDP F3
Dallara F314
Volkswagen A41189.558
5125牧野 任祐TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011811.623
676阪口 晴南HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1815.843
7217イェ・ホンリーKRC with B-MAX F315
Dallara F315
Volkswagen A411816.380
888大津 弘樹HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1826.877
929石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011827.280
10310三浦 愛EXEDY B-Max F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311829.231
112811山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411832.712
1278N1片山 義章Petit LM Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1849.290
1330N2DRAGONB-Max Racing F306
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE181'07.466
149N3廣田 築アルビレックスF306TLM
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE181'09.610
155N4アレックス・ヤンALEX YANG Hanashima F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE181'16.670
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
-11N-植田 正幸Rn-sports F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE135Laps
  • Fastest Lap: CarNo.36 山下健太(ZENT TOM'S F312) 1'24.195 (4/18) 158.332km/h
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース1予選会見 中嶋「スタートが非常に大事なのは明らかなので、いい位置からスタートできるのは良かったです」 

sf-rd5-r1-ps-top3

ポールポジション #37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)
sf-rd5-r1-q-pc-kazuki 途中で赤旗が出たりして残り時間がわからない難しい予選でした。
クルマは持ち込みから良くて、朝試したことの中で良かったことと悪かったことを整理して予選に臨みました。ほとんどの人が最初のアタックができていない中で、二回ともアタックできたのが良かったのかなと思います。
今年予選でなかなか前に行けず、Q2落ちなんかもしていますが、それに比べればいい結果だと思います。今日のレースは距離も短いし、スタートが非常に大事なのは明らかなので、いい位置からスタートできてよかったです。
予選2位 #2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING SF14)
sf-rd5-r1-q-pc-kunimoto 非常に残念です。朝ニュータイヤで走ってトップタイムが出せたので、予選も狙っていたし、今年いちばんのチャンスだったと思うので。
赤旗が出たりしてすごいバタバタしている中で、最後ニュータイヤで4周めにアタックしてタイムを出そうとしたんですけど、思った以上にタイヤがたれたというか、グリップが落ちてしまって、アタックしたい周にブレーキでロックしたりしてタイムが出せなかったので悔やまれます。
今日のレースのことは何も考えてないので、これから話し合って。朝中古タイヤのバランスが今一つだったので、きっちり修正して準備したいです。
予選3位 #41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)
sf-rd5-r1-q-pc-vandoorne 今回は赤旗中断もあり、みんなにとって苦しい予選だったと思います。
クリアラップを取るのが難しくて、ワンチャンスを絶対逃せない状況でしたが、僕の走りには満足しています。3位という結果で、本当に嬉しいです。最初の岡山のレースは本当に苦しんでいたので。
それにチームメイトも4位ということで、チームにとってもいい結果だったと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース1公式予選 波乱の20分間を制したのは#37中嶋一貴!

全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦レース1の公式予選が9月10日、岡山国際サーキットで行われた。
わずか20分間の走行であるにもかかわらず赤旗中断があるなど、アタックのタイミングをつかむのが難しいセッションとなったが、ニュータイヤ2本を投入して積極的にアタックした#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)が1’14.038でポールポジションを獲得した。

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レース1の公式予選は午前11時スタート。
しかし開始から数分で#8小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)がダブルヘアピンの手前でスピンアウトした為に赤旗中断となってしまった。
これによって最初のアタックをフイにしたドライバーも少なくなかったようだ。
朝のフリー走行では2番手タイムを記録した小林も規定によりここで予選を終えることになり、最後尾スタートが確定した。

車両回収ののち予選は11時15分に再開。最後のアタック合戦は残り時間が6分30秒を切ったあたりから本格化した。
狭く抜きにくい岡山、しかも決勝はわずか30周なため、、明日のレース2以上に予選順位を重視するドライバーはここでニュータイヤを2セット投入する作戦に出る。
逆に最初のアタックをユーズドタイヤで凌ごうとした#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)は目論見が外れてアタックのタイミングをつかめず、このセッションを17位で終えてしまった。

それを尻目にチームメイトの#37中嶋は赤旗前のアタックで1本目のニュータイヤで1’14.639、再開後の2セット目で1’14.038を叩き出して見事ポールポジションを獲得した。
朝のフリー走行でトップタイムを記録した#2国本雄資(P/MU.CERUMO INGING SF14)は2本目のニュータイヤで2周連続のタイムアタックを行ったが、予想以上にタイヤの消耗が進んでしまい、2周めにタイムを上げることができずに予選2番手に終わった。
ホンダ勢の最上位はつい先日マクラーレンでのF1レギュラー参戦を発表したばかりの#41ストフェル・バンドーン(DOCOMO DANDELION M41S SF14)の3位。チームメイトの#40野尻智紀も4位で続いた。

第5戦決勝レース1はこのあと午後3時30分より30周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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Japanese F3

JF3:第14戦岡山公式予選 総合で高星明誠が、Nクラスで片山義章がポールポジション

 全日本F3選手権第14戦は10日、岡山国際サーキットで公式予選を行い、総合で高星明誠(B-MAX NDDP F3)が、Nクラスで片山義章(Petit LM Racing)がポールポジションを獲得した。

f3-rd14-q-23 f3-rd14-q-12 f3-rd14-q-7 f3-rd14-q-78 f3-rd14-q-9 f3-rd14-q-30

 第14戦公式予選は第13戦から15分のインターバルをおいて午前10時35分より10分間で行われた。

 ここでも各ドライバー4周目からアタックに入るが、なんとヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)が最終コーナーをオーバーラン。コースには復帰したものの1周を回ってマシンを止めてしまった。

 ここでのポールポジション(PP)を獲得したのは1分22秒097をたたき出した高星明誠(B-MAX NDDP F3)。13戦2位、14戦PPと代役としては申し分ない活躍だ。2位には坪井翔(ZENT TOM'S F314)、3位には山下健太(ZENT TOM'S F312)が付けたが、黄旗中のタイムと判定され採用されず、それぞれ4位、5位に後退した。

 トムス勢が下がったため、2位に入ったのは牧野任祐(TODA FIGHTEX)。3位には阪口晴南(HFDP RACING F312)が付けている。

 Nクラスでは片山義章(Petit LM Racing)が第13戦に続いて連続ポールポジション。ここでも2位に廣田築(アルビレックスF306TLM)、3位にDRAGON(B-Max Racing F306)と続いた。

 第14戦決勝レースは明日11日、午前11時10分より25周で行われる。ポイントリーダーのマーデンボローが最下位に終わったため、チャンピオン争いは混戦になるかも知れない。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
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Japanese F3

JF3:第13戦岡山公式予選 総合で山下健太が、Nクラスで片山義章がポールポジション

 全日本F3選手権第13戦は10日、岡山国際サーキットで公式予選を行い、総合で山下健太(ZENT TOM'S F312)が、Nクラスで片山義章(Petit LM Racing)がポールポジションを獲得した。

f3-rd13-q-36 f3-rd13-q-23 f3-rd13-q-37-1 f3-rd13-q-78 f3-rd13-q-9 f3-rd13-q-30

 公式予選開は午前10時15分より10分間。サーキット上空には薄雲が広がり、場内を吹き抜ける風は涼しい。

 各ドライバー、アウトラップを含めて3周をウォームアップに費やし、4周目からアタックに入る。ここでは、スーパーGTで負傷した千代勝正に代わり23号車をドライブする高星明誠(B-MAX NDDP F3)が1分22秒187でトップに立つ。

 高星は5周目にはタイムを22秒071まで縮めるも、このタイムを上回ってきたのがただ一人22秒を切り、21秒981をたたき出した山下健太(ZENT TOM'S F312)。これで山下は今シーズン4度目のポールポジションを獲得した。高星は2位に落ち、3位には山下のチームメートの坪井翔(ZENT TOM'S F314)が上がってきた。

 4位にはルーキーの牧野任祐(TODA FIGHTEX)が続き、ポイントリーダーのヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)は5位と振るわなかった。

 Nクラスは2位以下を大きく上回る1分24秒756で片山義章(Petit LM Racing)がポールポジション。2位には廣田築(アルビレックスF306TLM)、3位にはDRAGON(B-Max Racing F306)が入った。

 第13戦決勝レースは本日10日、午後1時50分より18周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum>
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山レース1公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/10) Race 1 Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarEngine TimeBehindGapkm/h
137中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'14.038--180.053
22国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'14.150 0.112 0.112179.782
341ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E1'14.157 0.119 0.007179.765
440野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E1'14.325 0.287 0.168179.358
510塚越 広大REAL SF14Honda HR-414E1'14.349 0.311 0.024179.300
67ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'14.464 0.426 0.115179.023
73ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'14.484 0.446 0.020178.975
81石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'14.500 0.462 0.016178.937
964中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'14.548 0.510 0.048178.822
1034小暮 卓史DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E1'14.672 0.634 0.124178.525
1119ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'14.675 0.637 0.003178.518
124ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'14.715 0.677 0.040178.422
1320関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'14.721 0.683 0.006178.408
1416山本 尚貴TEAM無限SF14Honda HR-414E1'14.728 0.690 0.007178.391
1565ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'14.771 0.733 0.043178.288
1618中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A1'14.830 0.792 0.059178.148
1736アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'14.844 0.806 0.014178.114
1811伊沢 拓也REAL SF14Honda HR-414E1'15.033 0.995 0.189177.666
---- 以上基準タイム(107% - 1'19.221)予選通過 ----
-8小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'24.12710.089 9.094158.460
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Japanese F3

JF3:第14戦岡山公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/10) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2016 Japanese Fomura3 Championship Round 14 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
1*23高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A411'22.097--162.379
2*12牧野 任祐TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'22.343 0.246 0.246161.894
37阪口 晴南HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1'22.376 0.279 0.033161.829
4*37坪井 翔ZENT TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311'22.442 0.345 0.066161.699
5*36山下 健太ZENT TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'22.444 0.347 0.002161.695
621イェ・ホンリーKRC with B-MAX F315
Dallara F315
Volkswagen A411'22.485 0.388 0.041161.615
72石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'22.591 0.494 0.106161.407
88大津 弘樹HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1'22.832 0.735 0.241160.938
928山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411'23.122 1.025 0.290160.376
103三浦 愛EXEDY B-Max F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'23.407 1.310 0.285159.828
1178N片山 義章Petit LM Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'25.218 3.121 1.811156.432
129N廣田 築アルビレックスF306TLM
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'25.964 3.867 0.746155.074
1330NDRAGONB-Max Racing F306
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'26.030 3.933 0.066154.955
1411N植田 正幸Rn-sports F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'26.423 4.326 0.393154.251
155Nアレックス・ヤンALEX YANG Hanashima F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'26.576 4.479 0.153153.978
1622ヤン・マーデンボローB-MAX NDDP F3
Dallara F314
Volkswagen A411'29.067 6.970 2.491149.672
---- 以上基準タイム(110% - 1'30.499)予選通過 ----
  • CarNo.23,12,37,36は2016全日本フォーミュラ3選手権統一規則第27条6.(黄旗区間の走行)により、当該周回タイムは採用しない。
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山フリー走行 トップタイムは#2国本

2016全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦のフリー走行が9月10日、岡山国際サーキットで行われ、#2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING SF14)が1’14.420でトップタイム。
しかし上位17台のタイム差が1秒以内という接戦となった。

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平成28年熊本地震の影響で大分県のオートポリスでが10月いっぱいまで使用できなくなったことに伴い、第5戦は岡山国際サーキット舞台を変えて2レース制で開催されることになった。

それに伴い、タイムスケジュールもいつもとは違ったものになり、通常、土曜1時間、日曜30分間で行われるフリー走行は土曜朝の60分間1回のみとされ、ここで各チームは二日間の予選、決勝のセッティングやデータ収集を行わなければならなくなった。

この日の岡山は快晴で、フリー走行は終始ドライコンディション。
各チーム20周以上を走り込んだが、コース全長3.7kmの岡山なだけに、クリアラップを確保することは相当難しかったようだ。
それでも開始18分で#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)が開始15分で1’15.806を記録すると、他のドライバーも次々に1分15秒台、1分14秒台とタイムを上げていく。

そしてチェッカー寸前に今季ノーポイントと苦しい戦いが続く#8小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)が1’14.454でいきなりトップに躍り出るが、その直後に#2国本が1’14.420を記録してトップに立った。
3番手にはオリベイラがつけ、前回もてぎで初優勝を成し遂げて現在ポイントリーダーの#20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)も1’14.508で4番手につけている。

このあとは午前11時より20分間の公式予選が行われるが、いかにしてクリアラップを確保するかが重要なポイントになりそうだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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Japanese F3

JF3:第13戦岡山公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/10) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2016 Japanese Fomura3 Championship Round 13 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
136山下 健太ZENT TOM'S F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'21.981--162.608
223高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A411'22.071 0.090 0.090162.430
337坪井 翔ZENT TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311'22.219 0.238 0.148162.138
412牧野 任祐TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'22.257 0.276 0.038162.063
522ヤン・マーデンボローB-MAX NDDP F3
Dallara F314
Volkswagen A411'22.268 0.287 0.011162.041
67阪口 晴南HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1'22.645 0.664 0.377161.302
78大津 弘樹HFDP RACING F312
Dallara F312
Honda MF204D1'22.652 0.671 0.007161.288
82石川 京侍TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'22.693 0.712 0.041161.208
921イェ・ホンリーKRC with B-MAX F315
Dallara F315
Volkswagen A411'22.914 0.933 0.221160.779
103三浦 愛EXEDY B-Max F312
Dallara F312
TOYOTA TOM'S TAZ311'23.086 1.105 0.172160.446
1128山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411'23.205 1.224 0.119160.216
1278N片山 義章Petit LM Racing
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'24.756 2.775 1.551157.284
139N廣田 築アルビレックスF306TLM
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'26.004 4.023 1.248155.002
1430NDRAGONB-Max Racing F306
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'26.089 4.108 0.085154.849
155Nアレックス・ヤンALEX YANG Hanashima F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'26.639 4.658 0.550153.866
1611N植田 正幸Rn-sports F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'26.806 4.825 0.167153.570
---- 以上基準タイム(110% - 1'30.299)予選通過 ----
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SUPER FORMULA

SF:第5戦岡山フリー走行結果

SUPER FORMULA Rd.5 -RIJ- (2016/09/10) Free Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
2016 SUPER FORMULA Round 5 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarEngine TimeBehindGapkm/h
12国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'14.420--179.129
28小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'14.454 0.034 0.034179.047
319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'14.463 0.043 0.009179.026
420関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A1'14.508 0.088 0.045178.918
510塚越 広大REAL SF14Honda HR-414E1'14.545 0.125 0.037178.829
637中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'14.592 0.172 0.047178.716
736アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A1'14.634 0.214 0.042178.616
841ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E1'14.713 0.293 0.079178.427
965ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'14.727 0.307 0.014178.393
1016山本 尚貴TEAM無限SF14Honda HR-414E1'14.828 0.408 0.101178.153
117ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A1'14.887 0.467 0.059178.012
123ジェームス・ロシターフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'14.908 0.488 0.021177.962
1334小暮 卓史DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E1'14.942 0.522 0.034177.882
1440野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E1'14.985 0.565 0.043177.780
151石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A1'15.139 0.719 0.154177.415
164ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーションKONDO SF14TOYOTA RI4A1'15.227 0.807 0.088177.208
1764中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-414E1'15.314 0.894 0.087177.003
1818中山 雄一KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A1'15.456 1.036 0.142176.670
1911伊沢 拓也REAL SF14Honda HR-414E1'15.642 1.222 0.186176.235
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スーパー耐久

S耐:第4戦富士 DENSO Le Beausset RC350にとって、夏の富士は聖地に! 2位以下を周回遅れにするスピードで、2年連続の優勝 (Le Beausset)

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 ル・ボーセモータースポーツにとって第2シーズンとなる、スーパー耐久シリーズの第4戦が富士スピードウェイ(静岡県)で9月3日(土)〜4日(日)に開催された。引き続き挑むのは2001〜3500ccの二輪駆動車が対象のST-3クラスで、「DENSO Le Beausset RC350」としてレクサスRC350を走らせる。レギュラードライバーも代わらず、嵯峨宏紀と中山雄一、そして山下健太。そして、Dドライバーの登録が許される今回は、FIA-F4に挑む育成ドライバーの平木湧也を加えての出場となった。

 今回の「SUPER TEC」は伝統的に長時間で争われることで知られ、一昨年から7時間、8時間と続いた、今年は今季最長の9時間の長丁場で争われ、最多出場台となる65台ものエントリー台数が一堂に会するレースとなり、昨年「DENSO Le Beausset RC350」が、デビューウィンを成し遂げた、ビッグステージでもある。もちろん目指すのは、2年連続制覇であるのは言うまでもない。

予選 9月3日(土)天候/晴れ コース状況/ドライ

 激戦続くスーパー耐久も、ここからはいよいよシリーズ後半戦に突入。前半の3戦は2位、5位、5位とリタイアなく入賞を重ね、「DENSO Le Beausset RC350」は目下ランキング3位。これをさらに上げるべく、このレースウィークは木曜日からテスト走行を開始。この木曜日に、多くの走行の機会を多く与えられた平木が、さまざまなことを学んで進化していく様子が印象的だった。さらに金曜日には1時間ずつ3回行われた、専有走行でセットアップが着実に進められていき、最終セッションでは山下のドライブによってトップタイム、1分53秒853を記すまでとなっていた。

 そして、いよいよ土曜日には予選が行われ、炎天下でのアタック合戦となった。計測は20分と長いこともあり、よりコンディションが向上して、クリアラップを取りやすい後半に、Aドライバーセッションに挑んだ嵯峨は、勝負をかけることとなった。狙いは的中し、1分54秒515を記して4番手に。

 嵯峨からインフォーメションを受けた中山は、続くBドライバーセッションでしっかりワンアタックに成功。短いインターバルの間に陽も陰って、温度が下がったこともあって1分53秒332と、レースウィークのベストタイムをマークして2番手につけたことから、チームはこれで十分と判断。早々にピットに戻すも、中山のタイムを上回るものは、その後現れず。その結果、タイム合算で「DENSO Le Beausset RC350」は、クラス3番手の好位置から決勝レースに挑むこととなった。

 なお、この後に行われたCドライバーセッションには山下が、そしてDドライバーセッションには平木が走行。ともにグリッド決定には影響を及ぼさないものの、基準タイムを上回る必要があり、決勝を見越した燃料満タンでのアタックだったにも関わらず、それぞれ1分54秒032、55秒247を記録して条件を満たしたばかりか、ともに2番手につけて上々の仕上がりであることを明らかにした。

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決勝 9月4日(日)天候/曇りのち晴れ コース状況/セミウエット~ドライ

 当初、天気予報では日曜日は雨が降ると伝え、すでにやんではいたものの、早朝の路面は濡れたまま。これでフリー走行が行われていれば、ウェットタイヤも試されただろうが、スタート進行の開始は8時10分と極めて早かったため、ピットから離れた「DENSO Le Beausset RC350」は、さっそくスターティンググリッドに並べられることとなった。近くに雨雲がなく、しばらく降りそうではなかったこともあって、数周のうちに路面は乾くとチームは判断。早々とドライタイヤを装着しスタート。

 今回のスタート担当である中山はポジションを2つアップ。やはりというべきか路面は瞬く間に乾いて、全体的にタイムが安定するようになる。中山の第1スティントには一時的に雨も降ったが、1時間を経過した頃には青空まで広がるように。中山はトップ以上のラップタイムで追走を続け、最初のピットストップはトップと同時の48周目。メカニックの素早い作業で山下を、それまでトップだった車両より早く送り出す。しかし、先にドライバー交代を行っていた車両がタイヤ無交換だったこともあり、引き続き2番手を走行する。それでも山下は徐々に差を詰め、83周目には待望のトップに浮上。そして3時間を経過して間もなく、96周目に嵯峨へと交代、トップは保たれたままコースに復帰し、その嵯峨の走行中には、2番手車両のドライビングスルーペナルティで、それまでも20秒以上のリードを築いていたが、これにより1分半ほどに拡大する。レースはほぼ折り返しの4時間42分、143周目には中山が再びドライブを担当。ライバルチームのタイヤ無効間策でこの間にリードは30秒を切ってしまうが、もはや後続にペースを合わせる余裕もできているから、この間隔はもう縮まらなくもなっていた。190周目からの山下は、ライバルチームとの差を更に広げるべく予定を変更し、タイヤ無交換策を敢行する。山下はタイヤ無交換であっても、2番手の車両をもはや一歩も寄せつけないような速いラップタイムで走行。

 そして、ゴールまで1時間半を切ったところで、嵯峨が再び「DENSO Le Beausset RC350」に乗り込んだのは231周目。そこから先は、もう差が広がり続けていく一方となっていた。最終的には、全車を周回遅れとする圧勝に。2年連続優勝を果たしたばかりか、総合でも10位に。さらにランキングでも2位に浮上するとともに、トップとの31ポイント差は16ポイント差にまで短縮された。

 残すレースは2戦となり、悲願の王座獲得も現実味を帯びてきた。次回のレースは岡山国際サーキットで10月22〜23日に開催され、連勝が期待される!

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チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 9時間という長丁場のレースを戦う上で、やはり大きなミスをしない、ミスを引きずらないことが大切である。レース中、5回のピットストップが義務付けられていたが、タイヤのライフと燃費から戦略を考えると、不安定な天候でレースが進まない限りは淡々と走る作戦がベストと考えていた。今回の勝因をレース開始から考えると、第1スティントのスタートを担当した中山がトップを追いつめて相手にプレッシャーを与えた状態で山下にバトンを渡せたこと、そのピットストップでメカニックの素早い作業で順位を逆転出来たこと、第5スティントの山下が第4スティントの中山から引き継いだ中古タイヤで周りを上回るタイムで走れたこと、そして第6スティント最終走者の嵯峨が追いかけてくる後続車輌に対し、1周あたり1秒以上速いタイムを出し続けたことにより追撃姿勢を崩せたことが勝ちに繋がったと思う。トラブルにより脱落していったライバルチームがある中、9時間をノントラブルで走破するクルマに仕上げたエンジニアとメカニックを讃えたい。
Driver 嵯峨宏紀(koki Saga)COMMENT
 僕の最初のスティントでは予想外に路面温度と気温が上がってきたので、けっこうタイヤも厳しくなっていったこともあり、リードしていたとはいえ、決して楽な展開ではありませんでした。でも最後、僕にまた代わってからは、かなりのマージンを持って走り続けることができました。今回の勝因は、チームもドライバーもみんなミスなく、この9時間を戦い切ったことです。本当にチームメイトとチーム、メカニックとスポンサー、応援してくれているファンの方、全部チームが一丸になって奪った勝利だと思うので、本当に嬉しい。S耐では去年の富士以来勝っていなかったんですが、これでいい流れができたと思うので、次の岡山、オートポリスに向けても、この流れを切らさないように頑張っていきます。
Driver 中山雄一(Yuichi Nakayama)COMMENT
 今回はかなり長いレースでしたので、一番に心がけたのはタイヤのマネージメントでした。僕の第2スティントはタイヤ無交換で山下選手につないで、タイヤのライフはギリギリだったようですけど、最後までペースを落とさず山下選手もつないでくれたので、そこで1分以上のマージンが作れたんだと思います。それ以上に、今回9時間しっかり戦いきれて、決して直線は速くはないんですけど、コーナーが今週はすごくバランスが良くて、戦闘力がものすごく高かったのから、本当に気持ち良く走り続けることができました。
Driver 山下健太(Kenta Yamashita)COMMENT
 2年連続で勝てて、本当に良かったと思います。1回目はタイヤを交換して、逆に僕の前にいた34号車が無交換で出てきたから、ちょっと差を開けられたんですが、それを詰めていって、抜くことができて、そして最後は差も広げられて、ちょっといい気分でした。2 回目のスティントは中山選手からそのままもらったタイヤでも、タイムを大きく落とさず走れて、それも良かったと思います。残り2戦でも変わらないパフォーマンスを発揮できるようにがんばります。
Driver 平木湧也(Yuya Hiraki)COMMENT
 今週通していっぱい走らせてもらえて、チームが僕に走る時間をくれたので、かなりS耐の車両にも慣れましたし、初めてのツーリングカーだったので、そういう部分ではかなり経験させてもらいました。僕が走ったDドライバー予選は全車混走で、タイムは採用されないんですが、その中でペースとか抜かせ方とか勉強になりました。決勝でもレースの流れとか組み立て方とか、戦略とかいろいろ勉強させてもらいました。今回の経験を、今後のレースに活かせるように頑張ります。
Le Beausset Motorsports
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SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿1000kmフォトギャラリー

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
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スーパー耐久

S耐:第4戦富士 SUPER TEC ST-Xクラス内田優大/藤井誠暢/平峰一貴組がもてぎ、菅生に続き今シーズン3勝目を飾る

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 2016スーパー耐久シリーズ第4戦は静岡県の富士スピードウェイで決勝が9時間で行われ、ST-Xクラスは内田優大/藤井誠暢/平峰一貴組(#24 スリーボンド 日産自動車大学校GT-R)が今シーズン3勝目をあげた。ST-1は星野敏/荒聖治/星野辰也/リー・ジョンウ組(#777 D’station Porsche991)、ST-2は大澤学/後藤比東至/檜井保孝組(#59 DAMD MOTUL ED WRX STI)、ST-3は嵯峨宏紀/中山雄一/山下健太/平木湧也組(#62 DENSO Le Beausset RC350)、ST-4は村田信博/小川諒/元嶋佑弥/島谷篤史組(#13 ENDLESS・ADVAN・86)、ST-5は古宮正信/松田智也/吉本晶哉/奥村浩一組(#19 BRP★J’S RACING ホンダカーズ三鷹北FIT)がそれぞれクラス優勝を飾った。

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 今回は9時間と今年最長の長丁場となる決勝に加え、前回上位1~3位までにウエイトハンディが課せられたり規定ピット回数が5回以上と定められる等、レースフォーマットが変わる事で未知数な要素が勝敗を左右しそうだ。

 昨晩の予報では朝のうち曇りでスタート時間頃に雨が降り出しそうとの事だったが、予報に反し早朝の雨が路面を濡らしグリッドに向かう各マシンはほぼレインタイヤを装着しコースイン。しかしまたもや予報に反しスタート進行中に雲の隙間から陽が差すほどの天気で各チーム悩みは増すばかりだがグリッド上でほとんどのマシンがスリックタイヤに交換。まだ気温が高いこの時期で出走台数が多いS耐では路面が乾くのも早そうだとの判断だろう。

 8:55にフォーメーションラップ開始。1周の後ローリングスタートで決勝レースの火蓋が切られた。

 ST-XからST-3までの1グループ、ST-4からST-5クラスまでの2グループともに綺麗なスタートでST-Xポールの#8 ARN SLS AMG GT3の佐々木孝太が順調にトップをキープ。しかしわずか3周でST-5クラス最後尾に追いつき、大混戦の中序盤ペースが上がらず#8 佐々木が順位を3番手までドロップさせてしまう。代わってトップに立ったのは#24 スリーボンド 日産自動車大学校GT-Rの平峰一貴だ。

 その他にもST-4クラスで#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86の松井孝允と#55 SunOasis AUTOFACTORY86のたしろじゅんのバトルが激しさを増し、たしろが見事攻略して序盤クラストップに立つ。

 その後レースはセーフティカー導入などの大きなトラブルは無いものの、マシントラブルで黄旗が出る度に黄旗区間追い越しのペナルティが頻発し順位変動が多くなる。レース3分の1となる3時間経過時点でST-Xクラスは#1 MACH MAKERS GTNET GT-Rがトップ。ST-1クラスは#777 D’station Porsche991、ST-2クラスは#20 RSオガワADVANランサー、ST-3クラスは#62 DENSO Le Beausset RC350、ST-4クラスは#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86、ST-5クラスは#19 BRP★J’S RACING ホンダカーズ三鷹北FITがクラストップに立った。

 3時間経過後もかなりのマシンが黄旗区間追い越しでペナルティを受けてしまう。中でもポールスタートで優勝を目指していた#8 ARN SLS AMG GT3はドライブスルーペナルティのあと更に黄旗区間追い越しの裁定が下り、すぐの2回目と言う事もありなんとペナルティストップ1分を課される事に。これで勝負権を失ってしまう。

 6時間経過時点でST-Xクラスは#24 スリーボンド 日産自動車大学校GT-Rがペナルティを受けたMACH MAKERS GTNET GT-Rに代わりトップ。ST-1クラスは#777 D’station Porsche991、ST-2クラスは#59 DAMD MOTUL ED WRX STI、ST-3クラスは#62 DENSO Le Beausset RC350、ST-4クラスは#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86、ST-5クラスは#19 BRP★J’S RACING ホンダカーズ三鷹北FITがクラストップに立っている。

 レース終盤に差し掛かっても各クラスバトルがそこかしこで勃発。そんな中でも長丁場でノントラブルかつペナルティも受けていない#24 スリーボンド 日産自動車大学校GT-Rが2位以下に2LAP以上の差を付ける盤石とも思えるレースを展開。ST-4クラスではトップ走行中の#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86に#13 ENDLESS・ADVAN・86の元嶋が追い付き、残り10分位から抜きつ抜かれつのバトルを展開したが決着をつけたのは元嶋で終盤に大逆転。手に汗握るバトルで観客を魅了した。そして雨予報に反し若干雨がパラついた程度で午後から強い日差しが照りつけるほど。結局夕方には晴れ間から富士山が現れるほどの好天となった。

 総合優勝はST-Xクラスの内田優大/藤井誠暢/平峰一貴組(#24 スリーボンド 日産自動車大学校GT-R)でシーズン3勝目。2位はYUKE TANIGUCHI/峰尾恭輔/山内英輝/柳田真孝組(#3 ENDLESS ADVAN GT-R)。3位はTetsuo Ogino/野尻智紀/飯田太陽/高木真一組(#25 ケーズフロンティア 911 GT3R)となった。

 ST-1クラスは星野敏/荒聖治/星野辰也/リー・ジョンウ組(#777 D’station Porsche991)、2位は細川慎弥/池田大祐/石原将光/余郷敦組(#51 Diamango BMW Z4)となった。

 ST-2クラスは澤学/後藤比東至/檜井保孝組(#59 DAMD MOTUL ED WRX STI)がクラス優勝。2位は岡本武之/竹田直人/白坂卓也/田ヶ原章蔵組(#505 ビズキューブレーシング ランサーⅩ)。3位は朝倉貴志/福田良/長谷川智秀組(#31 HASEPRO RACING LANCER EVOX)となった。

 ST-3クラスは嵯峨宏紀/中山雄一/山下健太/平木湧也組(#62 DENSO Le Beausset RC350)がクラス優勝。2位は前島秀司/佐々木雅弘/手塚裕弥組(#34 assetテクノ RC350)。3位は加納政樹/本山哲/安田裕信組(#35 SKT team motoyama Z34)となった。

 ST-4クラスは村田信博/小川諒/元嶋佑弥/島谷篤史組(#13 ENDLESS・ADVAN・86)がクラス優勝。2位は松井孝允/大嶋和也/井口卓人/蒲生尚弥組(#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86)。3位はたしろじゅん/大井貴之/伊藤毅/小野田貴俊組(#55 SunOasis AUTOFACTORY86)となった。

 ST-5クラスは古宮正信/松田智也/吉本晶哉/奥村浩一組(#19 BRP★J’S RACING ホンダカーズ三鷹北FIT)がクラス優勝。2位は松田秀士/ススム/山下潤一郎/山西康司組(ホンダカーズ野崎 with CUSCO & FUJITSUBO)、3位は村上博幸/筒井克彦/雨宮恵司/大井正伸組(#88 村上モータースMAZDAロードスターND)となった。

 次戦第5戦は10月22-23日に岡山県の岡山国際サーキットで行なわれる。

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Text & Photo: Hiroshi ICHIMUEA
Tags:
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