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2009年7月

Formula Nippon

FN:第5戦鈴鹿決勝 独走小暮のまさかのトラブル!! PPデュバルが逆転で2連勝を飾る

2009年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第5戦鈴鹿は、スタートでトップに立った#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がレース中盤にミッショントラブルに見舞われて後退、ポールポジションの#31ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)が逆転で前戦富士に続く連勝、今季通算3勝目を挙げる結果となった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:15,000人)

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第5戦決勝は朝からの強い陽射しの下、午後2時30分にスタートした。
スタートシグナルが消えるタイミングに合わせきれなかったデュバルが出遅れる横をすりぬけ、 2番手スタートの小暮がトップで1コーナーに飛び込むと、その後方からは6番手スタートの#2ブノワ・ トレルイエがピットウォールぎりぎりを凄まじいスピードで駆け上がってきてデュバルのアウトに並びかける。
4番手にはルーキーの#10塚越広大、5番手に#1松田次生、6番手#36アンドレ・ロッテラーの順でオープニングラップは終了。

ところがその後、松田とロッテラーにはジャンプスタートの裁定が下りドライブスルーペナルティが課せられた。
他にも#41伊沢拓也、#10塚越にも同様の裁定が下る。

トップ2台は序盤から1分45秒台のハイペースで後続を突き放していく。
スタートでデュバルを脅かしたトレルイエも、ナカジマ勢2台のペースには全く付いていくことが出来ず、その差はみるみる開いていった。

ところが、一見好調に見えたナカジマ勢も実は5周過ぎからオーバーステア症状に悩まされつつあった。
このためにデュバルは小暮を追い上げることが出来ず、僅かずつながら差を広げられる展開に。
予定周回数の半分を消化した22周目には、8.5秒ものギャップができてしまっていた。

このまま小暮独走でレースが終わるものと思われたのだが、33周目に波乱が待ち受けていた。
それまで快調に1分45秒~46秒台で周回を重ねていた小暮が33周目に1分54秒726を記録、デュバルに一気に差を縮められてしまう。
小暮のギヤボックスが突然4速で固定されてしまい、変速できなくなったのだ。

こうなってはデュバルの追い上げに抗う術はなく、小暮は34周目のバックストレッチでついにトップの座を明け渡すしかなかった。
この後考えるべきことは、いかにして2位のままレースを終えるか、だ。
3位トレルイエとの差はこのとき22秒以上あったが、ラップタイムでは6秒も遅い。
それに対して残り周回数は9周もある。

ラインを変え、アクセルの踏み方を工夫し、なんとかタイムを挙げようともがく小暮。
それによりタイムは35周目1分53秒038、36周目1分52秒237、37周目1分51秒987と徐々にではあるが上がってきた。
しかし小暮がトラブルを抱えていることを無線で知らされたトレルイエはここから一気にペースを上げ、36周目に自己ベストタイムを更新、 その後も1周5秒以上のペースで差を縮めにかかる。
37周を終えたところで両者の差は6.131秒まで近づいてきた。

しかしチーム一丸となって懸命に復旧作業に当たった結果、小暮のギヤボックスは38周目に突然息を吹き返し、 小暮は1分47秒756までペースを戻すと、39周目には1分46秒322、40周目には1分45秒191と、 このレースのファステストラップを叩き出した。

これで再びトレルイエとのギャップは10秒以上に開き、小暮はデュバルに続いて2位でフィニッシュ。
ナカジマレーシングは5戦中4勝ながら今季初の1-2フィニッシュを達成した。
トレルイエは3位、4位には#8石浦宏明が入り、#20平手晃平が5位でフィニッシュ。
しかしそのすぐ後ろで6位争いを展開していた#7国本京佑と松田はファイナルラップの130Rで接触し、 2台ともがクラッシュでレースを終えてしまった。

これによりシリーズポイントは、優勝したデュバルが37ポイントで単独トップに立ち、2番手に32ポイントでトレルイエ、 小暮は22ポイントで3位に浮上した。

次戦はツインリンクもてぎ。8月8日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第10戦鈴鹿決勝 上位3人のコメント

Cクラス
優勝 #1マーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r10_r_pc_ericson タフなレースでした。コンディションも厳しかった。
良いスタートが切れたので、序盤からハードにプッシュしてギャップを広げようと思ったんですが、井口選手がずっと付いてきたので、 ギャップをキープするのが難しい展開でした。ミスしないよう心がけて最後まで走った結果、ファンタスティックなレースになりました。 昨日のことを考えれば、とても嬉しいです。
次のもてぎもタフなコースですが、冬のテストで経験しているので大丈夫です。むしろその後のオートポリスと菅生は経験がない分心配ですが、 ファンタスティックなチームスタッフとともにチャンピオンシップにチャレンジしていきます。
2位 #36井口 卓人(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r10_r_pc_iguchi 昨日は自分の判断ミスで勝てるレースを落としましたが、今日は持てる力を出せたと思います。
昨日のレース後はさすがに国本選手との間にかなりぴりぴりした雰囲気がありましたが、今日は問題なくレースできました。 自分なりにプッシュしていたんですが、今週末の課題が克服できなかったことで、エリクソン選手に追いつくことが出来ませんでした。
3位 #62嵯峨 宏紀(DENSO・ルボーセF308)
f3_r10_r_pc_saga スタートで国本選手がストールしていたこともあり、3位にジャンプアップできました。最初の4、5周はトップ2台についていけたんですが、 そのうちタイヤが厳しくなりました。
前回の富士からクルマが大幅に進化したので、ここで結果を残せて嬉しく思います。
表彰台に上がるのは2006年の鈴鹿1000km以来なので、シャンパンファイトが出来て嬉しいです。
Nクラス
優勝 #7山本 尚貴(HFDP RACING)
f3_r10_r_pc_yamamot 二日ともスタートがうまくいかなかったんですが、週末を通してクルマや走りにアドバンテージがあることは判っていたので、 そのことを自分に言い聞かせながら一生懸命走りました。
今回は絶対連勝してやろうと思い、良い意味で自分にプレッシャーを掛けていたんですが、昨日はそれが変な方向に行ってしまいました。
だから今日はまず自分の走りをしようと心がけた結果、落ち着いて走れました。
2位 #23佐藤 公哉(NDDP EBBRO)
f3_r10_r_pc_sato 昨日スタートで大失敗したので、今日はとにかくスタートに集中しようと思っていました。
作戦通りトップに立てましたが、すぐにシケインでかわされてしまいました。
昨日はコースアウトしてからずっと空力に違和感を感じながら走ったので、今日のセッティングに生かすことが出来なくて、 あやふやな状態のまま走ることになりました。
山本選手を追いかけているうちにまず左フロントにフラットスポットを作ってしまい、続いて右にも出来て、 バランスがおかしくなってしまったために追いつけませんでした。
3位 #小林 崇志(HFDP RACING)
f3_r10_r_pc_kobayashi 今日はスタートが全てだったと思いました。ラップタイムではおそらく山本選手が速いので、 なんとしてもスタートで前に出てやろうと思って気合が入りすぎてしまいました。
その後、2周目か3周目にデグナーで押し出されてしまい、7位まで落ちてしまいました。結果的に3位に入りましたが、 それだけにスタートが悔やまれます。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第10戦鈴鹿決勝 エリクソンが3勝目! Nクラスも山本が3勝目を挙げる

全日本F3選手権第10戦の決勝は、ポールポジションの#1マーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308)が終始安定したペースで後続を突き放し、今季3勝目を挙げた。
Nクラスも#7山本尚貴(HFDP RACING)が今季3勝目を挙げ、ポイントランキングでもトップに立った。
なお、昨日優勝でポイントリーダーとなった#37国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)はスタートで失速したのが響いて4位に終わったため、エリクソンと同ポイントの1位タイとなった。

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第10戦決勝は7月12日午後0時45分スタート。
ポールのエリクソンがホールショットを決めてトップを快走する一方で、2位スタートの国本はエンジンをストールさせてしてしまい、 一気にNクラスの集団に飲み込まれて10位に後退してしまった。

国本はトップ2台とほぼ同ペースで懸命に追い上げをはかり、1周目を9位、2周目を7位で終え、#12安田裕信、 #33岩崎祐貴の5位争いに加わった。
しかし追いつかれた岩崎も懸命に抵抗、何度も並びかけられながら6位を守り続ける。
その間に5位安田との差は徐々に開いていったが、5周目のスプーン立ち上がりで安田のエンジンがブロー、この隙に国本が岩崎を攻め落とし、 一気に5位に浮上した。

さらに国本は4位ケイ・コッツォリーノを11周目の1コーナーで攻略すると、3位#62嵯峨宏紀との差を1周1秒ずつ削り取っていく。
ファイナルラップに入った時点で3位との差は1.3秒。その後も徐々に差を詰めていき、ついに最終コーナーで真横に並びかけた国本だったが、 僅かに及ばず、4位のままでレースを終えることとなった。

フィニッシュライン通過時点での嵯峨との差は僅か0.117秒だった。
嵯峨にとってはこれがF3参戦5年目にして初めての表彰台獲得となった。

一方トップのエリクソンはしぶとく追いすがる#36井口卓人に全く付け入る隙を与えず、最後は3秒以上の差をつけてフィニッシュ、 今季3勝目を上げてポイントリーダー国本との差を2点とした。

Nクラスはスタートで一旦は#23佐藤公哉の先行を許したものの、 すかさずシケインで抜き返したポールの山本がそのまま17周を走りきり、 昨日のミスを帳消しにする今季3勝目を挙げてポイントリーダーの座を佐藤から奪い取った。
山本のチームメイト、小林崇志は序盤7位に後退しながらしぶとく追い上げて3位にはいった。

次戦はツインリンクもてぎ。
8月8日-9日決勝だ。

Text:vKazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第5戦鈴鹿フリー走行2回目 トップタイムは石浦。ポールのデュバルが2番手

全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第5戦のフリー走行2回目は#8石浦宏明(Team LeMans)がトップタイム。
ポールシッターの#31ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)が2番手につけたが、 セカンドグリッドからスタートする#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)は開始早々にスピンし、走行を終える結果となった。

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フリー走行2回目は午前9時25分より30分間で行われた。
決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは快晴。開幕戦以来のドライコンディションでの決勝が期待できそうだが、 同時に気温と路面温度の上昇がレース展開にどう影響するかが心配される。
それだけに、この決勝前フリー走行の役割は非常に重要だったのだが、フロントローの一角を占める小暮が2周目の計測に入ったところでスピン、 縁石に乗り上げた状態でストップしてしまった。場所はダンロップコーナーのアウト側だ。
一旦はマーシャルの手を借りてコース復帰を試みた小暮だったが、結局エンジンを止めてしまい、そのまま走行を終えてしまった。

一方、その計測2周目でこのセッションのベストタイムとなる1分44秒577をたたき出したのが、今季好調の石浦だった。
ポールポジションのデュバルは15分経過時点で2番手に上がると、残り5分を前に1分44秒859までタイムを縮めた。
ルーキーの#10塚越広大がチェッカー直前まで1分45秒275で3番手につけていたが、 最後の最後に#1松田次生が1分45秒044を出して塚越を上回った。

第5戦決勝はこの後午後2時30分より、43周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿決勝 上位3人のコメント

Cクラス
優勝 #37国本 雄資(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r09_r_pc_kunimoto ポールからスタートがうまく決まってトップに立てて、そのまま逃げ切れるかと思ったんですが、井口選手に迫られて、 シケインで来られてしまって少しあたってしまいました。
そのせいでマーカスにも抜かれてしまいましたが、そのうちマーカスにトラブルが出て、またトップに立ちました。
井口選手は東コースだと近づきすぎたらフロントのダウンフォースが抜けるせいで引き離せたんですが、 ストレートではスリップにつかれてしまいました。
マーカス選手を抜き返したときは、スプーンの立ち上がりで急に「遅いな」と感じて、最終コーナーを立ち上がったら明らかに「おかしい」 と思いました。
これでポイントリーダーに立ちましたけど、明日もリーダーのまま逃げ切れるよう頑張りたいです。
2位 #2ケイ・コッツォリーノ(TODA FIGHTEX)
f3_r09_r_pc_kei スタートは「並み」でしたが、朝の予選とは路面の状態が違っているのに気付いて、そこからペースが上げられなくなって、 そのうちに後ろから物凄いスピードで来たエリクソン選手に抜かれてしまい、安田選手にも迫られました。
でもレース後半になると周りのペースが落ちてきて、自分は安定していたので、 その点では明日の決勝に向けて良い勉強が出来たのかなと思います。
折角のポールが幻になったり、いろいろありましたけど、最後は2位で終わることが出来てチームには感謝の気持ちです。
3位 安田 裕信(ThreeBond)
f3_r09_r_pc_yasuda 昨日からクルマの状態が悪くてタイムが出ていませんでした。
予選決勝とミスをせずに走った結果3位になれましたが、まだ周りのクルマと差があるので、何が悪いのかをチームと話し合って、 セッティングを見直し、明日を迎えたいです。
Nクラス
優勝 #20アレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)
f3_r09_r_pc_alex スタートがキーポイントでしたね。自分でもすばらしいスタートができたと思いました。
1コーナー2コーナーと立て続けに佐藤選手、山本選手を抜いてトップに立った後は、ひたすらハードにプッシュしました。 このままミスをしなければトップで追われると思いましたが、山本選手が追い上げてきました。
S字やヘアピン、スプーンではギャップを広げようと必死で走っていたんですが、 どうしてもバックストレートでスリップに入られてしまってプレッシャーを感じました。
でも、そのうち彼はスピンしてしまったので、そこからはプレッシャーから開放されて走ることが出来ました。
2位 #8小林 崇志(HFDP RACING)
f3_r09_r_pc_kobayashi 1周目に3位争いをしている間にトップ2台に離されてしまいましたが、その後追いつくことが出来ました。
でも、付いていくだけで精一杯で、抜くことは出来ませんでした。
山本選手がスピンしたので2位になれましたけど、まだまだ差があると思いました。
彼がスピンしたのはたぶん縁石に乗りすぎたせいじゃないかと思います。
3位 #23佐藤 公哉(NDDP EBBRO)
f3_r09_r_pc_sato 2番手スタートでしたが失敗してしまって一気に5位くらいに落ちてしまいました。
2コーナーでチームメイトの千代選手に押し出されましたが、アウトに居たのは自分なので仕方ないと思います。
ここでコースをはみ出したときから空力の何かが壊れてしまった感じがずっとしていましたが、スピード的には問題ありませんでした。
明日はとにかくスタートを決められるように頑張ります。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿決勝 国本がポール・トゥ・ウィンでポイントリーダーに浮上! Nクラスはインペラトーリが今季2勝目

鈴鹿サーキットで行われた全日本F3選手権第9戦の決勝は、ポールポジションからスタートした#37国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)がチームメイトの#36井口卓人、#1マーカス・エリクソンらの追撃を退けて今季3勝目を挙げ、 ポイントランキングでもトップに浮上した。
Nクラスは予選クラス3位の#20アレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)がスタートで一気にトップに立ち、今季2勝目を獲得している。

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第9戦決勝は午後4時にスタート。
ポールポジションの国本がそのままトップに立ち、2位スタートの井口を従えて1コーナーへ。
その後方では、4番手グリッドの#62嵯峨宏紀がスタートで失速して6位に後退する一方で、 予選で2グリッド降格のペナルティを受けて6番手からスタートしたエリクソンが2周目の1コーナーで#12安田裕信を、 3周目の1コーナーでは前戦でのペナルティによりこちらも2グリッド降格となり、自身初のポールを幻にしてしまった#2ケイ・ コッツォリーノをもかわして一気に3位に浮上してきた。

一方、国本と井口によるトップ争いが動いたのは6周目だった。
それまでテール・トゥ・ノーズ状態で国本の隙を伺っていた井口がシケイン進入でアウトから並びかけるが、 国本もしぶとく粘って両者併走のまま一つ目のコーナーをクリアする。
ところがここの立ち上がりで井口がショートカットにはみ出してしまい、二つ目を立ち上がったところで2台は接触。
これにより井口はスピンを喫して一気にクラス最後尾の7位まで後退してしまった。
さらにこのアクシデントに乗じてエリクソンが国本との差を一気につめ、ホームストレートで抜き去ってトップに浮上した。

抜かれた国本は接触の際にサスペンションを傷めたためにアンダーステアに悩まされ、 エリクソンを追うどころか後続のコッツォリーノや安田に迫られてしまう。

ところが11周目。
それまでトップを快走していたエリクソンが突如ペースダウン。
最終コーナーで国本に再びトップの座を明け渡すと、その後もコッツォリーノや安田に立て続けに抜かれ、 最後は嵯峨にまで先行されてまさかの5位でレースを終えることになってしまった。

これでトップに返り咲いた国本はそのままコッツオリーノや安田を従えて残り周回を走り切り、 第7戦富士に続く今季3勝目を挙げてポイントランキングでもトップに立った。
2位は幻のポールからしぶとく生き残ったコッツォリーノ。3位には安田が入った。

Nクラスは、スタートで一気にトップに躍り出たインペラトーリがクラスポールの山本尚貴と序盤から接戦を展開する。
空力セッティングの違いからか、 東コースで懸命に引き離しにかかるインペラトーリをバックストレッチで山本が追い詰めるという展開が何周にもわたって繰り広げられたが、 山本は10周目の立体交差したで無念のスピン。
これによりプレッシャーから開放されたインペラトーリは2位小林、3位佐藤を従えてフィニッシュ、今季2勝目を挙げた。
山本はレースに復帰したもののこのレースをクラス5位で終えている。

第10戦決勝は明日午後0時45分より、17周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第5戦鈴鹿公式予選 上位3人のコメント

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ポールポジション #31ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)
fn_r05_q_pc_duval 簡単な予選じゃありませんでした。
皆さんご存知のように、僕らのチームは一番仕上がりのいいクルマを持っていて、スズカとの相性もいいのですが、 それはチームメイトにとっても同じなので、朝のセッションからプレッシャーを感じていました。
Q1では自分は良い走りが出来なかったのにコグレが良いタイムを出していたのでプレッシャーを感じました。
それでもQ2、Q3とタイヤの空気圧を調整するたびに良くなっていって、Q3のクルマの状態は非常によく、タイムも出せて嬉しかったです。
明日はドライのレースになると思いますが、良いスタートさえ切れれば良い結果が得られると思うので、とにかくスタートに賭けることにします。
予選2位 #32小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)
fn_r05_q_pc_kogure 自分では納得いってない予選でした。
チームがいいクルマを用意してくれて、ポールが狙えたはずでした。Q1では中古タイヤでも良いタイムが出ましたし。
でも、クルマのバランスが中古タイヤに合いすぎてて、ニュータイヤを履くとタイムが出ませんでした。
それでもQ3で無理やりタイムを出そうとしてS字に突っ込んでいったらハーフスピンをしてしまいました。
それで最後にもう一度アタックをしましたが、あそこでタイムが出ていなかったらどうなっていたか。
ニュータイヤでのバランスが取れていませんでしたがベースは悪くなかったです。
予選3位 #10塚越 広大(HFDP RACING)
fn_r05_q_pc_tsukakoshi 前の二人が速かったですが、最低でも3位にはなりたいと思っていました。
Q1で少し挙動がピーキーだったので、Q2でセッティングを変更して、スクラブタイヤも試したんですが、 走ってみたら良い方向じゃなかったので、Q3ではQ1をベースに調整しなおして、少しフラップをつけました。
今日はベストの走りができたと思います。
明日はスタートが大事だと思うので、スタートに集中することと、明日の朝ガソリンを積んだ状態で良いバランスになるようにもっていきます。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第5戦鈴鹿公式予選 デュバル2戦連続ポール!ナカジマレーシングは今季2度目のフロントロー独占

2009年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第5戦の公式予選が7月11日、 鈴鹿サーキットで午後1時45分よりノックアウト方式で行われ、#31ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)がチームメイトの#32小暮卓史を僅差で下し、前回の富士に続いて2戦連続でポールポジションを獲得した。
3番手にはルーキーの#10塚越広大(HFDP RACING)がつけ、 ナカジマレーシングの2台とともにホンダエンジンユーザーが予選1-2-3を達成した。

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Q1
ここでは上位11人までが次のQ2に進出する。
朝のフリー走行で圧倒的な速さを見せたナカジマレーシングの二人がここでも他を圧倒。
ユーズドタイヤながら揃って1分41秒台を記録し、小暮1位、デュバル2位と堂々の1-2独占。
しかも小暮はニュータイヤを温存するためにこのセッションを1アタックのみで乗り切ってみせる好調ぶりだ。
デュバルはセッション終盤にもう一度コースインしたが、ここでもユーズドタイヤを使用して再び41秒代後半を記録している。
3番手にはポイントリーダーの#2ブノワ・トレルイエ、ディフェンディングチャンピオンの#1松田次生が4番手に続く。 インパル勢は第3戦でナカジマレーシングが採用した、最初にフロントのみニュータイヤを履き、次の周でリヤを新しくする作戦を採った。

一方Q2進出を掛けた争いでは、チェッカー直後に塚越、#37大嶋和也がタイムアップを果たしてそれぞれ6位、10位に浮上、 開幕から苦戦の続く#48立川祐路とルーキーの#7国本京佑ここで予選を終えることとなった。

Q2
10分間のインターバルの後に開始された予選Q2では、残り時間5分を切った辺りで全車が一斉にアタックを始める展開となったが、 ここでもナカジマレーシングが1-2。今度はデュバルがトップだ。
小暮はここでニュータイヤを投入したが、なんとユーズドタイヤで出したQ1のタイムに届かず、2位に終わった。
インパル勢はここでも3人全員がQ1と同じタイヤの使い方で松田が3位、トレルイエが4位に入り、 2年目の平手もチェッカー直後に7位に浮上して、開幕以来5戦連続のQ3進出を果たした。
なお、#36アンドレ・ロッテラーがこのセッションで11位に終わったため、 今季全てのレースでQ3進出を果たしているのは平手のほかにはナカジマの2人だけとなっている。

チェッカー直後に7位に滑り込んだ平手のあおりを食ったのはその直前に8位に上がったばかりだった#41伊沢拓也。
これにより9位の伊沢、10位の#40リチャード・ライアン、11位のロッテラーがここで予選を終えた。

Q3
ポールポジションを掛けた最後の戦い、予選Q3でもナカジマレーシングの速さは群を抜いていた。
ここでは一番最初に仕掛けたロイック・デュバルが1分41秒214と今日一日でもベストのタイムを記録してみせた。
一方、小暮は肝心のアタックラップに入ったところ、S字でハーフスピンを喫してしまう。何とか次の周回でタイムを出したものの、 1分41秒726とデュバルには遠く及ばないタイム。それでも3位以下には0.5秒以上の差をつけて何とかフロントローを確保した。
3番手には、チェッカー直後に大幅なタイムアップを果たした塚越が入り、第3戦もてぎに続いて予選自己最高タイの結果を得た。
4番手は松田、5番手には石浦が入り、ポイントリーダーのトレルイエは6位に終わった。

しかしここでデュバルがポールポジションを獲得したことにより、ポイントランキングはトレルイエとデュバルが27ポイントで並び、 優勝回数でデュバルがランキングトップで明日の決勝に臨むこととなった。

第5戦決勝は明日午後2時30分より、43周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNSHI

Japanese F3

JF3:第10戦鈴鹿公式予選 エリクソンがコースレコード更新でポール獲得! Nクラスは山本が2戦連続ポール

全日本F3選手権第10戦の公式予選は、#1マーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308)が1分54秒000と、 従来のレコードタイム1分54秒187を上回り、今季2度目の総合ポール、3度目のCクラストップとなった。
Nクラスは#7山本尚貴(HFDP RACING)が第9戦に続いての連続ポールを獲得。1分56秒579と再びコースレコードを更新した。

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第9戦の予選終了から10分間のインターバルを経て、午前11時5分より第10戦の公式予選が始まった。
ここでもCクラス勢は開始7分過ぎまで静観の構えだ。

第9戦ではペナルティによる降格が既に決まっていたとはいえ、タイム的には#2ケイ・コッツォリーノの後塵を拝したトムス勢だったが、 ここではいつもどおりの速さを発揮してトップ3を独占してみせる。エリクソン、国本、井口の順だ。
エリクソンは2周目のアタックで1分54秒000とコースレコードを更新、見事ポールポジションを獲得した。
第5戦鈴鹿でNクラスの#20アレキサンドレ・インペラトーリが総合トップタイムをたたき出し、 エリクソンが総合2位という波乱があったため、エリクソンは今季通算で2度目の総合ポール、3度目のCクラストップということになる。
コッツォリーノはここでは1分54秒543と自身が出した第9戦のベストタイムにも届かず、4位に終わった。

Nクラスは第9戦予選でコースレコードを更新した山本がさらにタイムを縮めて2戦連続ポールを獲得、#8小林崇志が2番手に付け、 HFDPレーシングが1-2という結果に。
ポイントリーダーの佐藤公哉は3番手につけた。

第10戦決勝は明日午後0時45分より、17周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿公式予選 Cクラスは国本、Nクラスは山本がポール獲得!

2009年全日本F3選手権第9戦の公式予選が7月11日、鈴鹿サーキットで行われ、#2ケイ・コッツォリーノ(TODA FIGHTEX)が1分54秒325とこのセッションのトップタイムを記録したが、第8戦富士でのペナルティによりグリッド降格が確定しているため、2番手タイムの1分54秒379を記録した#37国本雄資(PETRONAS TOM'S F308) が繰上げで今季4度めのポールポジションを獲得することとなった。
Nクラスは#7山本尚貴(HFDP RACING)がトップ。1分56秒644とNクラスのコースレコードを更新した。

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第9戦の公式予選は午前10時40分より15分間で行われた。
開始早々から精力的にアタックを繰り返すNクラス勢に対して、 Cクラス勢は岩崎祐貴を除く6人がいずれもセッション半ばを過ぎてから漸くピットアウトする作戦を採った。

最初にトップに立ったのはコッツォリーノ。
2番手に嵯峨がつけ、#1マーカス・エリクソンが3番手につける。
これを#37国本雄資、#36井口卓人の2台が相次いで上回り、国本が1分54秒383でトップ、井口が2番手につける。

いつもならここにエリクソンが加わってトムスが1-2-3を形成するところだが、今回はそうはいかなかった。
今年唯一の無限エンジンを使うコッツォリーノが2度目のアタックで1分54秒325を出して再びトップに返り咲いたのだ。
国本、井口、エリクソンの3人はその後も自己ベストを更新したものの、最後までコッツォリーノを上回ることが出来ず、それぞれ2、3、4位に終わった。

しかしコッツォリーノは、前戦富士での危険なドライブ行為により、次戦2グリッドの降格が決まっているため、残念ながら初のポール獲得とはならず、3番手グリッドから午後の決勝に臨むこととなった。 これにより2番手タイムの国本がポールポジションに繰り上がった。
また、この予選においてエリクソンに対しても「危険なドライブ行為」によるペナルティが課せられることとなり、コッツォリーノ同様の2グリッド降格、6番手からスタートすることが決まっている。

Nクラスは、最初のアタックでコースレコードを更新した山本がそのままポール。2番手の#23佐藤公哉に0.381秒の差をつけた。

第9戦決勝は今日午後4時より12周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第5戦鈴鹿フリー走行1回目 ナカジマ勢ここでもダントツの速さ!トップタイムは小暮

鈴鹿サーキットで行われている2009全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第5戦のフリー走行1回目は、#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が1分41秒536でトップ。2番手に#31ロイック・ デュバルが1分41秒888で続き、またしてもナカジマレーシングの2台が圧倒的な速さをみせつけた。

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公式予選日を迎えた鈴鹿サーキット上空は曇り。今日一日雨の心配はなさそうだが、以上に蒸し暑い気候だ。
フリー走行1回目は午前9時25分より1時間で行われた。

#37大嶋和也、#41伊沢拓也といった若手が開始早々から精力的に周回を重ねる中、ポイントリーダーの#2ブノワ・トレルイエが開始15分でトップに立つ。 しかしタイムは未だ1分43秒643だ。
これに対し、第3戦もてぎから圧倒的な速さを見せ続けているナカジマ勢は、開始20分で小暮が1分42秒384、 デュバルが1分42秒459といきなり他チームを1秒近く引き離してきた。
デュバルはその後、42秒073までタイムを縮めてトップに立つ。しかもここまではユーズドタイヤでの走行だ。
3番手には#36アンドレ・ロッテラーが1分43秒084で上がってきた。
ディフェンディングチャンピオンの#1松田次生が4番手で続く。今季結果の出ていない松田だが、地元鈴鹿で復活のきっかけをつかめるだろうか。

ルールで許された1セットのみのユーズドタイヤ(第4戦で使用したもの)での走行を終え、 各チームがニュータイヤを投入し始めたのは残り時間が10分をきった頃からだった。
ここでトレルイエが、最初にフロントのみニュータイヤでピッとアウトして次の周にリヤを交換、 とナカジマレーシングが第3戦からやっている方法でアタックを始めた。
今後このやり方が予選でのセオリーになっていくのかもしれない。

好調なナカジマ勢はニュータイヤ投入によってその優位をさらに際立たせ、小暮が1分41秒536、デュバルも1分41秒888と、 この2台だけが41秒台を記録してきた。
3番手にはトレルイエがつけたものの、タイムは1分42秒218と小暮に0.682秒遅れている。
4番手には松田、5番手には今季好調の#8石浦宏明が続いた。

第5戦の公式予選はこの後午後1時45分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

スーパー耐久

S耐:第3戦鈴鹿決勝 ウイナーのコメント

柳田真孝
st_r03_r_001b 「BMWで3年間やってきて、これまで鈴鹿で勝てなかった。去年も予選はよかったのに決勝でトラブルが出たので、 自分自身ここのS耐で勝ててとても嬉しかったです。前回のSUGOのレースもトラブルが出たので、今回も心配していました。 タイヤカスをひろっても不安になったりした。そのあたりのうっぷんも解消できてよかったです。 最後のスティントはタイヤは無交換で行きました。ハイムランから無線が入って全然問題ないというし、 SUGOで試したかったタイヤのライフをみたかったし、自信がありました。最後まで走りきれて良かった。 Zともチームメイトともすごい接近戦になってるので、次回もいいレースがしたいですね」

まとめ: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第3戦鈴鹿決勝 再びペトロナスZ4Mの独走劇!勝ったのは#1谷口/柳田/ハイムラン組

スーパー耐久シリーズ2009第3戦、「鈴鹿500km」の決勝が6月7日、鈴鹿サーキットで行われ、 ポールポジションからスタートした#1PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/フェリーク・ ハイムラン組)が終始安定した速さで2位以下を1分以上突き放して今季2勝目を挙げ、第2戦SUGOの雪辱を果たした。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日9,000人、決勝日12,000人)

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第3戦決勝は午後1時30分にフォーメーション開始。
ポールシッターの1号車を駆る谷口がホールショットを決めると、序盤から2分13秒台のハイペースで逃げにかかる。
予選2番手の#10Y.K.M.ADVAN Zはスタートで出遅れて#35テクノファーストZ、#28ペトロナスZ4Mの先行を許す。 スタートドライバーは横溝直輝だ。
しかしこれで2位に繰り上がったはずの35号車も1周目の130Rでオーバーラン。
この結果、28号車が2番手に繰り上がり、35号車はその後10周にわたって3位を走行したものの、 12周目にパワーステアリングのトラブルからスローダウン、苦しい走行を強いられた挙句に22周でピットに戻り、レースを終えた。
4位に後退した10号車のZは35号車のトラブルにより12周目に3位に上がるが、 中々28号車との差を縮めることが出来ずに25周で最初のピットストップを行うことに。

ここまでは完全にZ4Mの圧勝劇となる流れだったが、それに変化が訪れたのが30周目だった。
#18M'SインターナショナルDC5のエンジントラブルによりヘアピン入口にオイルが撒かれ、これに乗ってコースアウトする車両が続出し、 セーフティーカーが出動することとなったのだ。

このSCランに乗じて殆どのチームが最初のピッとストップを行い、トップの1号車はハイムランに、2位の28号車はヨハン・ アズミにドライバーチェンジを行った。

セーフティーカーは34周終わりでピットイン。35周目からレース再開となったが、28号車を駆るアズミのペースが中々上がらない。
それに対して10号車をドライブする佐藤公哉はルーキーとは思えないハイペースで追い上げを敢行。
周回遅れを掻き分けながら1周1秒~2秒のペースで28号車との差を削り取り、46周を終える頃には0.8秒にまで差を詰めてきた。

そして迎えた49周目。
S字で、ダンロップで、デグナーで、盛んにアズミの隙を伺っていた佐藤は意を決してシケインでインに飛び込むが、 そこに1台分のスペースはなく、両者は接触。
真横を向いてストップしたアズミを尻目に佐藤は2位を走行するが、この行為に対し10秒ストップのペナルティが課せられ、 佐藤は57周終わりで無念のペナルティストップ。

この間に28号車は2度目のピットストップを行い、吉田広樹に交代。 タイヤ無交換という作戦で作業時間を短縮してコースに飛び出していった。

10号車は60周終わりで再びステアリングを横溝に託し、再び28号車の追撃を開始した。
周回を重ねるにつれて厳しくなるタイヤの消耗と、相次いで現れる周回遅れの処理に吉田が苦しむ一方で、 横溝はトップの1号車にも勝る2分13秒台を連発、65周目にはこのレースのファステストラップとなる2分13秒142をたたき出す。
これにより、10号車のペナルティで20秒以上あった2台の差はみるみる詰まっていき、68周を終える頃には3秒3、 69周目には2秒4となった。

さらに70周目のスプーンで、吉田は周回遅れの#73A-ONEインテグラと接触してしまい、とうとう横溝にテール・トゥ・ ノーズ状態に持ち込まれる。

ここからの10周、コース全周にわたるドッグファイトが28号車と10号車の間で繰り広げられたが、 結局周回遅れとの接触に対して28号車にドライブスルーの裁定が下ったため、吉田は82周終わりでピットイン。 これで10号車の2位が確定した。

こうした後方の戦いをよそに、一人独走状態を続けていた1号車は、後続にコース半周分の大差をつけて87周を走りぬけ、 開幕戦もてぎ以来の今季2勝目を危なげなく手にした。

ST2クラスも、予選トップの#3ENDRESS ADVAN CS-X(峰尾恭輔/村田信博/山田英二組)が2位以下の混戦をよそに独走状態に持ち込んでクラス優勝。総合でも4位に入って見せた。
2位以下は#11TSRPランサーEVO-X、#6新菱オートDIXCEL EVO IX、#20RSオガワ ユークスADVANランサー、 #56眠眠打破ingsランサーらによる接近戦が繰り広げられたが、11号車は36周目にエンジントラブル、 6号車は73周目にブレーキのパーコレーション、56号車も75周終わりで何らかのトラブルにより、 相次いで予定外のピッとストップを強いられて後退してしまう。
これにより2位は#20RSオガワランサー、 3位には無線トラブルに苦しみながらも最後まで走りぬいた#26エンドレスアドバンウェッズランサーが入った。

30周目のSCカーの影響をモロにこうむったのがST3クラスだ。
予選トップからスタートして#27FINA ADVAN M3(伊橋勲/廣田秀機/三澤伸輔組)の追撃を懸命に退けていた#14協新計測マイロード岡部自動車RX-7がこのオイルに乗ってヘアピンでコースオフ、 折角のトップの座を明け渡す羽目に。
これでトップに立った27号車は最初のピットストップで一時#15KYOSHOメーカーズ岡部自動車RX-7、 #34asset.テクノファーストZの先行を許すが、レース再開後に着実に順位を挽回、42周目の1コーナーで再びトップを奪い返すと、 そのまま後続との差を広げていき、クラス2位に総合で3ポジションの差をつけてフィニッシュ、もてぎに続く今季2勝目を手にした。 2位は#15岡部自動車RX-7、3位には#5 5ZIGEN NSXが入った。

こうした上位クラスの独走劇とは対照的だったのがST4クラスだ。
予選トップの#62HONDA CARS東京μSSR DC5(塩谷烈州/吉橋孝之/デパマン石渡組)号車を#95スプーンS2000(市嶋樹/小幡栄/中子修組)がスタートでかわすと、 62号車もすかさずテールに張り付き、15周目の1コーナーでトップを奪い返す。ドライバーは95号車がベテラン小幡栄、 62号車はデパマン石渡だ。
抜かれた小幡も再びトップ奪回を狙って盛んに石渡にプレッシャーをかけていくが、 このクルマもヘアピンでオイルの餌食となって後退を余儀なくされる。
代わって2位に立ったのは#55BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVIC(谷川達也/松井考允/河村直樹組)。
62号車と55号車はレース中盤に抜きつ抜かれつの接近戦を繰り広げるが、この戦いを制したのは62号車。 41周目に吉橋が松井を抜いてトップを奪い返し、52周目で2度目のピッとストップを終えると、その後は追撃を許さず、ST4トップ、 総合でも17位でフィニッシュした。2位は#55シビック。3位にはコースアウトから復帰した#95S2000のベテラントリオが入った。

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当初予定されていた7月20日決勝の十勝24時間が中止となったため、 次の戦いは8月2日決勝の第5戦富士となる。第4戦の代替開催については依然として調整中だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第3戦鈴鹿フリー走行 テクノファーストZが2分11秒台突入で堂々のトップタイム!!

スーパー耐久シリーズ2009、第3戦「鈴鹿500km」の決勝前フリー走行は、 昨日の予選タイムを上回る2分11秒963を叩き出した#35asset.テクノファーストZ(前嶋秀司/佐々木雅弘/藤井誠暢組)がトップタイム。 #10Y.K.M.ADVAN Z(横溝直輝/佐藤公哉/田中哲也組)も2番手につけ、フェアレディZが1-2という結果になった。

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決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは朝から快晴。上空から強い陽射しが降り注ぐが、風が吹いているお陰で比較的過ごしやすい気候。 しかし決勝が始まるまでには暑くなりそうだ。
フリー走行は午前8時より、30分間で行われた。

昨日ミッショントラブルに見舞われながらもなんとか予選3位に入った#35テクノファーストZは開始早々から2分12秒台を記録、 #10Y.K.Mも13秒台で2位に続く。
結局35号車はタイムを2分11秒963まで短縮してこのセッションを終えるが、 このタイムは昨日佐々木雅弘の記録したこのクルマのベストタイム、2分12秒751を大きく上回っており、 決勝での活躍を大いに期待できるものだ。
10号車も最終的に2分12秒219とこちらも自身の予選ベストタイムをコンマ2秒上回ってきた。
Z4Mクーペの2台はいずれも2分13秒台で3位、4位となった。

ST2クラスは予選トップの#3ENDRESS ADVAN CS-X(峰尾恭輔/村田信博/山田英二組)が2分18秒051でここでもトップ。 #20RSオガワユークスADVANランサーが2番手に続き、エボXとエボIXががっぷり四つの状況。
予選2番手の#11TSRPランサーEVOXはクラス4位に終わった。

そのすぐ後ろにST3クラスの#27FINA ADVAN M3(伊橋勲/廣田秀機/三澤伸輔組)が続く。27号車はST1、 ST2クラスを喰う総合8番手だ。
予選トップの#14協新計測マイロード岡部自動車RX-7はクラス7番手と、ここでは後方に沈んだ。

ST4クラスは#95SPOON S2000(市嶋樹/小幡栄/中子修組)のベテラントリオがトップタイム。 予選トップの#62HONDA CARS東京μSSR DC5はクラス4番手だ。

決勝レースは午後1時30分より、87周(500km)で行われる。
フェアレディZが連勝するのか、BMW Z4Mクーペがリベンジを果たすのか、要注目だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第3戦鈴鹿公式予選 #1BMW Z4Mクーペがポールポジション、しかし2、3番手にはフェアレディZが割って入った!

スーパー耐久シリーズ2009第3戦、鈴鹿500kmの公式予選は、BMW Z4とフェアレディZによるほぼ互角のタイムアタック合戦が展開された。
その結果、ディフェンディングチャンピオンの#1PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/フェリーク・ハイムラン組)がBドライバーのタイムで前回優勝の#10Y.K.M.ADVAN Z(横溝直輝/佐藤公哉/田中哲也組)を逆転してポールポジションを獲得した。

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第3戦の公式予選は6月6日午後0時30分にAドライバーの走行が開始された。
グループ1、2それぞれ15分づつの30分間の走行だ。
最初のアタックでトップに立ったのは#35asset..テクノファーストZの前嶋秀司。2分12秒849を叩き出し、 2周目のセクター1でも区間ベストを更新したが、その直後に突然スローダウン。ミッショントラブルに見舞われてピットに戻り、 そのまま走行を終えることになってしまった。
代わってトップに立ったのは#1Z4Mクーペの谷口信輝。2分12秒516を出してきたが、 1グループの走行終了間際にZの10号車を駆る横溝直輝が2分12秒420でAドライバーのトップに躍り出た。
ST2クラスは#3ENDRESS ADVAN CS・Xの峰尾恭輔がトップ。#11TSRPランサーエボXの佐々木孝太が2位と、 エボX勢が1-2という結果になった。

続いて行われたグループ2、ST3とST4の予選は、 #14協新計測マイロード岡部自動車RX-7を駆る杉林健一が2分18秒871という、総合でも9位となる圧倒的な速さでトップ。 2番手の#27FINA ADVAN BMW M3の伊橋勲を1秒4も引き離してみせた。
ST4クラスは塩谷烈州の駆る#62HONDA CARS東京のインテグラがトップだった。

15分のインターバルをおいて、午後1時15分よりBドライバーの走行が開始された。
ところが開始されて5分あまり、各車のタイヤが温まってさあこれからアタックへ、というタイミングで#360KOSEI・R・P・ GT3が最終コーナーでスピン。グラベルにつかまって動けなくなってしまったため、 これを排除するために赤旗が出されてセッションは中断となってしまった。
午後1時28分に残り時間6分で予選は再開。
ミッショントラブルにより修復作業に取り掛かっていたZの35号車も無事ピットレーンに姿を現した。
ここでは1号車を駆る柳田真孝が最初のアタックで2分12秒699でトップに立ち、さらに2分11秒912までタイムを縮めてきた。
一方Aドライバートップの10号車は全日本F3のNクラスにもエントリーしているルーキーの佐藤公哉が最初のアタックで2分12秒753を出すが、 次の周のスプーンで痛恨の36度スピン。タイム更新のチャンスをフイにしてしまい、 この間に35号車の佐々木雅弘が2分12秒751と僅かに佐藤を上回り、このセッションの2番手に上がってきた。
この結果、タイム合算ではZ4Mクーペの1号車がZの10号車を逆転、ポールポジションをもぎ取った。
2番手にはZの10号車、35号車が3位につけ、Z4Mクーペの28号車は4位に終わった。
ST2クラスは菊池靖のドライブするエボXの11号車がトップ。Aドライバートップの3号車を駆る山田英二は2位に終わったが、 タイム合算では3号車が100分の2秒上回ってクラストップを守りきった。

続いて行われたグループ2の予選では、依然としてRX-7の14号車が速く、 小松一臣が総合11位になる2分18秒998を出して他を圧倒、堂々のクラストップを獲得した。
2番手には#34assetテクノファーストZのガミさんがつけ、合算でも2位を確保した。
ST4クラスはデパマン石渡の駆る#62インテグラがここでもトップ。2位には#95スプーンS2000の小幡栄がつけた。 タイム合算ではチューブの松本玲二と現役トップライダーの伊藤真一が組む#88TUBE MAZIORA Racingのインテグラが2位となった。

第3戦決勝は明日午後1時30分より87周(500km)で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

Formula Nippon

FN:第3戦もてぎ決勝 上位3人のコメント

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優勝 #32小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)
ドライでスタートしましたが、すぐに雨が降ってきて、グリップしない中で塚越が速くて。
僕もブレーキバランスなどを色々いじったんですが、その最中に飛び出してしまってロッテラーにも抜かれてしまいました。
レインに履き替えてからもフロントがグリップしなくて走りにくかったんですが、そのうちリヤタイヤがたれてきてバランスが良くなりました。
今日は展開が目まぐるしすぎていつ何を履いたのか憶えてないんですけど、チームに優勝という形でお返しできてよかったです。
エンジニアの田坂さんにもお返しができたと思います。
チームが的確に判断してくれたお陰で塚越やアンドレを抜き返せました。
(塚越を追いかけている間は)中嶋さんから「あと何秒だ」とずっと無線で聞かされてましたし、 雨も降ってきていたので慌てることはなかったですし、「これならいける」と思っていました。

2位 #2ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)
凄く嬉しいです。昨日の予選では11位に終わってしまったのに2位ですからね。
昨日はフリー走行から予選に掛けて、いいセットが見つからなかったんです。
レースではロイックの結果を見て、自分はリスクを犯さずなんとしても最後まで残ろうと思いました。
アンドレが前で凄くプッシュしていたので自分はあんなことをしないで最後まで残り、少しでも多くポイントを得ようと思ったんです。
(決勝で結果を残せたことに関して)昨夜ナカジマチームをスパイしました(笑)
エンジニアが夜中に頑張ってくれたお陰です。
ピットストップではクルーがすばらしい仕事をしてくれました。「もっと早く!」と思わなくはなかったですけど、完璧な仕事だったと思います。

3位 #8石浦 宏明(Team LeMans)
スタートでポジションを下げてしまい、その後も2回オーバーランしてしまいましたが、ドライでのペースが速いのはわかっていたので、 序盤は積極的に仕掛けて抜いていきました。
でも「もっとドライでプッシュしたいな」と思っているうちに雨が降ってきてしまって。
ピットストップは自分の判断です。塚越が入っていないと聞いて、最後まで頑張れば表彰台もありうると思い、アンドレを追い上げていきました。
(塚越を)抜くなら90度コーナーで、と思い、ファイナルラップで抜きました。
山田健二エンジニアが入ってチームの雰囲気が変わりました。クルマもすごく良くなったのに中々結果が出なくて。 だからずっとミーティングをやってきて、メカニックさんとご飯食べに行ったり、このレースの前には「決起飲み会」もやったんですよ。
健二さんが来て以来表彰台なんて当たり前、って雰囲気になっているので、正直今日表彰台に上がれてほっとしました。

優勝チーム監督 中嶋 悟
昨日、今日とウチはずっと調子が良かったので、他のチームがみんなクルマを見に来ました。 去年はうちが見に行ってる立場だったので嬉しいです。
それに最後までお客さんをあきさせないレース展開が出来たし、最後はウチが勝ったので最高ですね。
今回もかたっぽのドライバーは休憩してしまいましたので(笑)今度は両方揃って結果を出してもらいたいですね。
(デュバルは)こないだ「大人になった」と褒めたばっかりなのに、また若返ってしまったみたいで(笑)
(小暮は)こないだのレースで悪いものを全部出し切ったみたいですね。そうだよな?(と小暮に話しかけると、小暮も「そうです」 と応えた)

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO


Formula Nippon

FN:第3戦もてぎ決勝 目まぐるしく変化する天候を制したのは小暮!ルーキー塚越の挑戦は実らず

2009全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の決勝が5月31日ツインリンクもてぎで行われ、 #32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が目まぐるしく変わる路面コンディションを制し、 同じくもてぎで開催された2007年第8戦以来の勝利を手にした。
2位はポイントリーダーの#2ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)、3位には#8石浦宏明(Team LeMans)が入った。
また、予選3位からスタートした#10塚越広大(HFDP RACING)は惜しくも4位に終わったものの、 ウェットコンディションとなったレース終盤をスリックのまま走りきるという賭けに出て一時トップに立ち場内を多いに沸かせた。
(天候:曇りのち雨 コース:ドライ-ウェット-ドライ-ウェット)

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決勝レースは午後2時30分にフォーメーションラップを開始した。
細かい雨粒が時折落ちてくるものの、路面はほぼドライ。このため全車がスリックタイヤを選択して走り出した。
ただし、#7国本京佑だけは電気系のトラブルからガレージに下げられ、この日の決勝には最後まで参加できなかった。
また#41伊沢拓也もフォーメーションラップ中に5コーナー先でスピンを喫してストップ。
この頃には雨が強くなり始めていた。

ホールショットを奪ったのは小暮。しかし3番手スタートの塚越が1コーナー立ち上がりでアウトから#31ロイック・ デュバルを抜き去ると、一気に小暮との差を詰めてきた。
抜かれたデュバルは3コーナー立ち上がりで#36アンドレ・ロッテラーと接触してスピンアウト。そのままレースを終えてしまう。

トップの小暮はウェットコンディションの中でスリックを履いた状態でのバランスに苦しみ、中々ペースが上がらない。
それに乗じて塚越は3周目のV字コーナーで再びアウトから小暮を抜き去り、あっという間にトップに立った。
抜かれた小暮はブレーキバランスを調整しながら走行を続けるが、4周目にコースオフしてしまって3位のロッテラーにも抜かれてしまう。
その間にも雨はどんどん強くなっていく。

そんな中でも塚越は少しずつペースを上げていき、一時は1分37秒台までラップタイムを短縮するが、 9周目についにそのペースが1分40秒台に落ちてしまう。
これを見たHFDPのチームスタッフは即座にレインタイヤを準備、他のチームも一斉にピッとストップの準備を始めた。

他のドライバーたちが10周目、11周目に相次いでピットに飛び込んでいったのに対し、塚越は12周終わりまで粘って漸くピットイン。 ロッテラーもそれに続くが、塚越はトップのままでコースに復帰した。

しかしレインタイヤを履いたとたんに塚越のペースが伸びなくなる。 13周目の90度コーナーではフロントタイヤをロックさせてしまってコースアウトする場面も。
これで一気にロッテラーとの差が詰まってきた。
追い上げるロッテラーは15周目にはテール・トゥ・ノーズ状態に持ち込み、16周目のヘアピンで塚越のインに飛び込んできた。
懸命に粘る塚越はここではトップを守ったが、17周目の3コーナーで痛恨のコースオフ、これによりロッテラーと小暮の先行を許してしまった。

塚越を抜き去った二人の間隔もまた徐々に詰まっていく。
ストレートでロッテラーの後方で車幅半分ほどラインをずらしてプレッシャーを掛けていく小暮。
懸命に逃げるロッテラーだったが、ついに20周目のV字コーナーで小暮に並ばれ、トップの座を明け渡してしまった。

その後方でペースに苦しんでいた塚越は25周終わりで再びピットイン。
いち早くスリックタイヤに履き替えて巻き返しを図る作戦に出た。
その頃には雨が止み、路面は次第に乾いてきていたのだ。

小暮とロッテラーは26周終わりでスリックに交換。
この結果、上位は小暮、塚越、ロッテラーの順となった。
さらに30周目には#48立川祐路が2コーナーでクラッシュしたためにセーフティーカーが入ることになり、 小暮と塚越の差は再び縮まってきた。
しかし車両排除とコース清掃の後、レースは再開された34周目辺りから雨が再び強くなり始め、 塚越は小暮を追い抜くどころか徐々に差を広げられる状態に。

トップの小暮は38周目に3度目のピットイン。レインタイヤに履き替えてゴールを目指すが、 塚越はそのままコースに踏みとどまる作戦を採った。
これにより塚越は39周終わりで再びトップに立つ。小暮との差は27秒571だ。

しかし雨の勢いはとまらず、塚越は小暮に1周3秒のペースで差を縮められていった。
懸命にコースに踏みとどまり、なんとか逃げ切りを図りたかった塚越だったが、小暮との差は着実に縮まっていく。
そしてついに49周目。
ゴールまで後3週というところで、塚越は序盤に小暮を抜き去ったのと同じV字コーナーで、 逆にアウトから並びかけられてトップを奪い返されてしまった。

三度トップを奪い返した小暮はその後、後続に全く付け入る隙を与えずにフィニッシュ、 2007年の第8戦もてぎでデュバルとともに1-2フィニッシュを果たして以来、1年1年7ヶ月ぶりの勝利を挙げた。
抜かれた塚越はその後、トレルイエ、石浦にも立て続けに抜かれ、4位でフィニッシュ。
しかし間違いなく、今回のレースを盛り上げた最大の功労者はこのデビュー3戦目のルーキーだったろう。
今後の活躍にも大いに期待したい。

第4戦は富士スピードウェイ。6月28日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

Formula Nippon

FN:第3戦もてぎ フジガスが松田のピットに表敬訪問

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フォーミュラニッポン第3戦が開催されているツインリンクもてぎに、 トライアル世界選手権にフル出場中のフジガスこと藤波貴久選手が来場、#1松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)のピットを表敬訪問した。

これは来週ツインリンクもてぎで開催される2009FIM SPEA トライアル世界選手権第4戦「ウィダー日本グランプリ」 のプロモーションを兼ねたもの。
既にサーキット周辺の芝生や林、岩壁にはコースが作られており、来週の開催を待つばかりとなっている。

松田と藤波は同じ三重県出身の29歳。
午後の決勝での健闘を期待しつつ、しっかりトライアル狭義の説明とPRを欠かさない藤波に、松田も「今年はマシンが安定してるみたいだから」 と激励を返した。

ウィダー日本グランプリは6月6日、7日開催だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Formula Nippon

FN:第3戦もてぎフリー走行2回目 好調な小暮がトップタイム。塚越も3番手につける

全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦もてぎのフリー走行2回目は、ポールシッターの#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がここでもトップタイム。2位には#8石浦宏明(TeamLeMans)がつけ、 3位には予選でも3位につけた#10塚越広大が入り、ここでも好調ぶりをアピールした。

090531FP2 決勝前のフリー走行は午前10時15分より30分間で行われた。
朝から降り続いていた小雨は開始前に止んだものの、路面は未だ濡れており、メインポストからウェット宣言の出される中、 全車ウェットタイヤを装着して走行を開始した。

しかし走行を重ねるうちに路面はみるみる乾いていき、開始から10分が過ぎた辺りからスリックタイヤを投入するドライバーが出始めた。
それにつれ、タイムも1分47~8秒台から1分41秒、40秒と次第に上がっていく。

そしてついに開始15分過ぎに小暮が1分39秒308と最初に40秒の壁を破ってトップに立つと、 チームメイトのデュバルも残り9分をきったところで1分37秒668と小暮を上回ってトップに上がってきた。

しかしデュバルはその後最終コーナーでスピンアウト。無事コースには復帰したが、ガレージに戻ってチェック作業に入ることになり、 この間に小暮が1分36秒501を出して再びトップに。
さらには石浦もセッション終盤に1分36秒677を出して2位に上がり、塚越も1分37秒086とデュバルを上回った。
デュバルも最後にタイムを上げたが、1分37秒171と塚越に一歩及ばず。4番手で2回目のフリー走行を終えた。

第3戦決勝はこの後午後2時30分より、52周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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FN:第3戦もてぎ公式予選 上位3人のコメント

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ポールポジション #32小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)
本当に感謝しています。
1年以上ポールが取れてなかったので、久々に感情を爆発させちゃいました。
鈴鹿でロイックが勝ったように、チームとしては凄く速くなってきているのに自分はいいレースが出来なくて、 途中で帰ってしまったりして怒られてしまいました。
今回は走り出しからいい感触で、予選はチームメイトとの戦いになるな、と思いました。
開幕からここまで、チーム全員で少しづつ積み上げてきたものが他との差になったのかなと思います。予選では、Q1、Q2とそつなく走って、 Q3で目一杯狙って行きました。
本当は鈴鹿からポールが狙えるくらいの状態でした。 結局予選では僕の要望もチームの思惑もセッティングを外してしまいましたが決勝はもっといけたはずでした。
今回は走り出しからずっと3番以内をキープできたので、うまく歯車が噛み合ってきた感じです。

予選2位 #31ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)
悪くない一日でした。朝の走行からいけるという感触がありました。
予選Q1は僅差で2位、Q2ではトップを取ることが出来ましたが、Q3でアタックに入る直前、 コクピットのウレタンが千切れて飛んできたのに集中を乱されてしまい、その後も少しミステイクをしてしまってポールが取れませんでした。
コグレは本当にいいラップを刻んでポールを獲りましたが、僕もいつだってポールを狙ってやっているので悔しいです。
それでも、明日の決勝に向けてはいいスタート位置を得られたと思います。明日トップになることが最大の目標ですから。

予選3位 #10塚越広大(HFDP RACING)
チームスタッフの皆さんやホンダさんに感謝しています。
元々もてぎはあまり得意じゃなくて、今日の練習走行でも思うように走れなかったんですが、走行後にミーティングをやって、Q1、 Q2と進めていく間にもいいアジャストを進めることができ、Q3ではもう『いくしかない!』って感じで思い切り走ったらうまくいって、 今季一番良い位置からスタートできることになったので嬉しく思います。
クルマは富士でも良かったですが、走行を重ねるごとにどんどん良くなっていってます。
自分もそれにあわせて成長していきたいし、もっと速いドライバーになれるよう頑張ります。
予選が終わった後で(田中)弘さんが「グッジョブ!」と言ってくれたのが嬉しかったです。
勝ったときは「ブラボー」と言ってくださるので、明日そういっていただけるように頑張ります。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

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FN:第3戦もてぎ公式予選 小暮が1年6ヶ月ぶりにポールポジション獲得!! NAKAJIMA RACINGがフロントロー独占

2009全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦ツインリンクもてぎは、フリー走行から好調ぶりを見せていたNAKAJIMA勢が圧倒的な速さをみせつけてフロントローを独占。
#32小暮卓史が2007年最終戦鈴鹿以来、実に1年6ヶ月ぶり、11度目のポールポジションを獲得。タイムは1分33秒772だった。
(天候:曇り コース:ドライ)

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当初より心配された雨は、FCJの公式予選中に一時強く降る場面があったが、ピットウォークまでの間には綺麗にやみ、 フォーミュラニッポンの予選は終始ドライコンディションで行われた。

Q1
Q2に進む11台を選び出す予選Q1は午後1時より20分間で行われた。
フリー走行を1-2で終えた小暮とデュバルはここでも走りはじめから速さをみせつけ、1セット目のタイヤでデュバルが1分35秒023、 小暮1分35秒139と1位、2位を占めた。
残り8分を切った辺りで投入された2セット目の走行でも2台の速さは圧倒的で、小暮が終了間際に1分34秒264を出すと、 デュバルは1分34秒318で続き、3位以下にコンマ6秒以上の差をつけてQ2に進んだ。
Q2進出を掛けたボーダーライン上の戦いは#48立川祐路、#10塚越広大、#37大嶋和也、#40リチャード・ライアンの間で行われたが、 大嶋と塚越は最後のアタックでジャンプアップを果たし、立川、ライアンのベテラン二人がここで予選を終えることとなった。

Q2
10分間のインターバルの後に行われたQ2で、 小暮とデュバルの二人は一風変わった作戦に出る。
最初にフロントのみにニュータイヤを履いてピットアウト、1周した後に再びピットインしてリヤをニュータイヤに交換したのだ。
これは温まりの速いリヤタイヤにフロントのウォームアップを合わせ、1周目から前回でアタックするのが狙いで、小暮の担当エンジニア、 田坂氏が考えたものだった。
この作戦が功を奏し、二人はたった1周だけのアタックで見事トップ2に躍り出る。
ここでは1分34秒060を出したデュバルがトップだ。
小暮も1分34秒100と100分の4秒差で続く。3番手の#1松田次生はコンマ5秒後方だ。
ここではなんと、開幕戦優勝、第2戦2位と今季絶好調の#2ブノワ・トレルイエが11位に終わってしまう。
トレルイエはQ1からQ2のインターバルでペダル調整を行うなど、今ひとつ仕上がりに不安を抱えているようだ。
このほか、ルーキーの国本京佑、2年目の伊沢拓也がQ2敗退となった。

Q3
ポールポジションを書けた最後の戦い、予選Q3は午後1時50分開始。
NAKAJIMA勢はまたしてもフロント、リヤの順でタイヤに熱を入れる作戦を採る。
しかしここでニュータイヤを履いたデュバルに対し、小暮はリヤにスクラブドタイヤを投入。 これは朝のフリー走行で走り出しに1周だけ使ったタイヤだ。
この、田坂エンジニアによる土壇場の判断が功を奏したか、ここで小暮は今日唯一の33秒台となる、1分33秒772をたたき出してきた。
デュバルは1分34秒139。
たった1アタックで走行を切り上げた小暮に対し、デュバルは更なるタイムアップを狙ってアタックを続行、セクター1で区間ベストを出すが、 追撃もそこまで。
タイヤの消耗は如何ともしがたく、このラップは1分34秒327に終わり、小暮の1年6ヶ月ぶりのポールポジションが確定した。
ナカジマレーシングによるフロントロー独占も同じく2007年11月の鈴鹿以来だ。
そしてQ1、Q2をいずれも7位で終えたルーキーの塚越広大がチェッカー直前に1分34秒633を出し、 デビュー3戦目にして見事3位グリッドを得た。

第3戦決勝は明日午後2時30分より、52周で戦われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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FN:第3戦もてぎフリー走行1回目 NAKAJIMA RACINGが1-2! トップタイムはデュバル

2009全日本選手権フォーミュラニッポン第3戦のフリー走行1回目は、1分34秒271を記録した#31ロイック・ デュバルがトップ。2番手には#32小暮卓史が1分34秒615で続き、NAKAJIMA RACINGが1-2を形成した。

090530Fp1 第3戦の舞台はツインリンクもてぎ。
予報では曇りのち雨ということだが、午前9時40分より1時間で行われたフリー走行1回目は終始ドライコンディションで行われた。

大嶋和也、国本京佑、といったルーキー勢が開始早々から精力的に周回を重ねる中、#8石浦宏明(Team Lemans)が1分35秒863を出してトップに立つ。
そのほかのベテラン勢は開始15分過ぎ辺りからタイムを上げ始め、20分経過時点でデュバルが1分35秒104でトップに。
さらにチームメイトの小暮が開始25分で1分34秒997と最初に34秒台に入れてトップに立った。

デュバルもセッション終盤に34秒台に入れ、1分34秒271で再びトップに。
小暮もセクター1、セクター2と再び最速タイムを記録したが、コース後半のタイムが伸びず、デュバルには後一歩届かなかった。
結局、このセッションで1分34秒台はこの2台のみ。
3番手の#41伊沢拓也でさえ1分35秒527と小暮にコンマ9秒の差をつけられ、PIAA NAKAJIMAが頭一つ抜けた状態で午後の予選に臨むこととなった。

なお、ディフェンディングチャンピオンの松田次生は5番手、ポイントリーダーのブノワ・ トレルイエは7番手でこのセッションを終えている。

第3戦の公式予選はこの後午後1時よりノックアウト方式で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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FN:第2戦鈴鹿決勝 上位3人のコメント

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優勝 ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)
fn_r02_r_duval 良かったです。
いいスタートでしたがトップには届かず、2位で1コーナーに入っていくことになりました。ブノワは速かったけど、 同じペースでついていくことが出来ました。
そのうちに、たぶんタイヤに問題があったんだと思うんですが、彼のペースが上がらなくなって差を詰めていけたんですが、 スプーンで僕がミスをしてしまい、2秒近くロスしてしまいました。
トップに立ったときは、ヘアピンの出口をうまく立ち上がって、次のコーナーで並びかけ、スプーンの手前で抜きました。 うまく追い越せてよかったです。その後は大きくギャップを広げることも出来ましたし。
その後は殆どミスをせず、最後まで速いペースで走れました。
ただ、ピットストップでミスをしてしまい、メカニックにはすまないと思います。
今回僕のチームは完璧なセット、完璧なストラテジーだったと思います。
ブノワとのバトルはタフでした。 バックストレートエンドの130Rで少しタッチしてしまったときは思わず2年前のこと(最終戦の接触)を思い出してしまいましたが、 今日の彼はとてもフェアだったし、何一つ変なことを仕掛けてきませんでした。

2位 ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)
fn_r02_r_ben スタートは悪くありませんでした。コースは難しいコンディションでした。1コーナーまでにはスタートラインなどの様々なペイントがあるので、 そこでホイールスピンさせないよう気を使いました。
フルタンクの時のバランスは良かったので、10周目まではコンスタントに走れましたが、そのうちリヤが厳しくなってきて、 特にスプーンではトラクションのコントロールが難しくなり、ブレーキング時のスタビリティーも悪化してきました。
抜かれた後はピットでニュータイヤを履いて追い上げようと思ったんですが、彼(デュバル)はすごく速くて追いつけませんでした。
それでもポディウムに乗れたことは良かったと思います。
クルマも新しいので、これからどんどん良くなっていくと思っています。
次のもてぎは難しいサーキットだし、みんなのレベルも高いので、またタフなレースになるでしょうね。

3位 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
fn_r02_r_lotterer すごく難しいレースでした。
スタートはインサイドのラインを取ったため、ホイールスピンをさせてしまいました。
クルマもフルタンク時はコントロールが難しかったです。普段こういうコンディションのレースには自信があるんですけど、 今回のパッケージはあってなかったと思います。それでも1スティント目の終わりごりにはいいタイムで走れるようになったので、 この状態をキープするためにタイヤ交換をしないことに決めました。
古いタイヤのままでポジションキープに集中することにしたんです。
今回3位でポイントを取れたことは、チャンピオンシップの後半戦を考えれば良かったと思っています。

優勝チーム監督 中嶋 悟(PIAA NAKAJIMA)
fn_r02_r_nakajima まずは嬉しいです。久しぶりにここ(記者会見場)に戻ってこられましたから。
今日は大方順調だったと思います。
(タイヤ交換は)元々やる気はなかったんです。でも、タイヤを片付けちゃったせいでブレーキングの目印がなくなったからでしょうか。 タイヤを置いておけば(メカニックは)撥ねられなかったかもしれないですね。
ピットストップには自信がありましたよ。まさか撥ねられるとは思いませんでしたが、2、3秒差だったらピットで逆転できると思っていました。 でもその前にチャンスがあったので。
トップに立ってからは静かに行って欲しかったんですが、どんどんペースが上がっちゃって(笑)
(トレルイエとのバトルは)ヒヤヒヤしながら楽しみました。小暮が早くに居なくなってヒマでしたし(笑)、2、 3秒差ならピットでも逆転できる自信がありましたから。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

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FN:第2戦鈴鹿決勝 雨中の大逆転!デュバルが見事なオーバーテイクで新生鈴鹿を制す!!

2009年全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦の決勝が5月17日、鈴鹿サーキットで行われ、 予選3位からスタートした#31ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)がポールシッターの#2ブノワ・ トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)をレース中盤に抜き去り、2008年第6戦もてぎ依頼の優勝をものにした。
(天候:雨 コース:ウェット 観客動員数:12,000人)

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決勝レースは午後2時30分にフォーメーションラップを開始した。
F3第6戦の決勝が終わり、スタート進行が進むにつれて雨が強くなっていき、 コース上は昨日の予選と同じく完全なウェットコンディションとなり、全車ウェットタイヤでの走行となった。

ホールショットを決めたのはトレルイエ。
予選2番手の#36アンドレ・ロッテラーはイン側のラインをとったことが災いしてホイールスピンに見舞われ、デュバルの先行を許す。

一方、後方では#32小暮卓史と#48立川祐路がエンジンストール。マーシャルの手を借りて戦列には加わったが、 最後尾に後退してしまった。
小暮はその後トップグループをも凌ぐハイペースで猛然と追い上げたが、5周目のヘアピン立ち上がりで#7国本京佑に追突、 フロントウィングを失って予定外のピットストップを強いられた上、17周目には同じくヘアピンで立川に追突、 揃ってスピンアウトでグラベルにつかまってレースを終えた。

トップのトレルイエはレース序盤の8周目までに2位との差を3.7秒まで広げたが、 10周を過ぎた辺りからリヤタイヤの磨耗に苦しみ始め、徐々にデュバルに差を詰められるようになった。
デュバルは12周目、13周目とファステストラップを更新、17周を終える頃には両者の差は0.5秒にまで縮まってきた。
トレルイエも懸命にペースを上げ、序盤2分00秒台だったラップタイムを1分59秒台まで引きあげるが、デュバルのペースはさらに速く、 折り返し点となる22周をすぎてからはヘアピンやスプーン、130Rで何度も詰め寄られる。
懸命にデュバルを封じ込めにかかるトレルイエだったが、28周目の200R、通称「松ちゃんコーナー」でデュバルにインから並びかけられ、 ついにトップの座を明け渡すことになってしまった。

トップに躍り出たデュバルはさらにペースを上げて1分58秒台を連発、一方のトレルイエは29周終わりでピットイン。 タイヤ交換と給油を27秒で済ませてコースに飛び出していった。

デュバルのピットストップは31周目。
タイヤ無交換のスプラッシュ・アンド・ゴーで一気にトレルイエを突き放そうとしたナカジマ陣営だったが、 ここでデュバルが給油マンを撥ねてしまうアクシデントが。
幸い、メカニックに怪我はなく、デュバルは17秒足らずでピットアウトしていったが、あわや、という場面に場内は一瞬騒然となった。

アクシデントはあったものの、作業時間自体が短かったこともあり、デュバルはトレルイエの遥か前方でコースイン、 その後もコンスタントに1分58秒台で周回を重ね、最後は2位に20秒6もの大差を築いて43周を走り切り、 昨年8月のもてぎ戦以来の勝利を、改修後初の開催となる鈴鹿サーキットでもぎ取った。
トレルイエは2位に終わったものの、依然としてポイントリーダーの座を明け渡してはいない。
3位にはロッテラーが入り、ルーキー勢では#10塚越広大が5位で最上位となった。
なお、ディフェンディングチャンピオンの#1松田次生はレース序盤、4位争いを展開したが7周目の1コーナーでスピンアウトを喫し、 今回もノーポイントに終わっている。

次戦はツインリンクもてぎ。5月31日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第6戦鈴鹿決勝 上位3人のコメント

Cクラス
優勝 国本 雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)
fn_r06_r_yuji ポールからのスタートも最高に決まり、いいペースで走れて、最高のレースになりました。
雨が降ってきたので、前回の岡山みたいになったらどうしようと心配になりましたが、チームの判断を信じて走りました。
序盤エリクソン選手に追いつかれてプレッシャーをかけられましたが、そのうち自分もペースを上げられ、離していけたので、 気にはなりませんでした。
本当はもう少し早く勝ちたかったんですけど、第1戦、第2戦とトムスの二人に負けている部分があり、 そのいけないところを鈴鹿で修正することが出来ました。勝てて本当に良かったです。

2位 マーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)
f3_r06_r_ericson 路面のあちこちに滑りやすい箇所が残っていて苦労しましたから、そんな中で2位になれたことには満足しています。
序盤はクルマの状態がすごく良かったので、とにかくプッシュして国本選手にプレッシャーを掛けていったんですが、5、 6周を過ぎた辺りからタイヤのグリップがどんどん落ちてきて離されてしまいました。
特にセクター3のヘアピンやスプーン、シケインが厳しくて、井口選手からプレッシャー掛けられ、すごくタフなレースになりました。
ですから終盤はポジションをキープすることに集中して走りました。
全体を通してはいい週末だったと思います。

3位 井口 卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)
f3_r06_r_iguchi スタートで前に出られなかったのが全てでしたね。それで3位になってしまいました。
ですが内容としてはトムス3台でハイレベルなレースができたと思うので、一番後ろの3位ですけど誇りを持って良いと思っています。
エリクソン選手はスプーンの2個目が遅かったので、スリップについてってシケインで抜いてやろうと思ったんですが、 チームメイトどうしてぶつかったらどうしよう、なんて考えがよぎったりもして、無理にはいけませんでした。

Nクラス
優勝 山本 尚貴(HFDP RACING)
fn_r06_r_yamamoto スタート加速が良くなく、関口選手やケイ選手に前に行かれてしまいました。その後千代選手にも抜かれてしまったので、 前半だけ見れば全然駄目でしたね。それでもマシンは良かったし、僕もドライは乗れていたので、 その後は落ち着いてレースを進めてパスすることが出来ました。
HFDPレーシングは、1周1周つねにベストを尽くして走らないと評価してもらえない厳しいチームなので、1周1周を集中して走りました。
Nクラスに参加してよかったと改めて思いました。Cクラスではパッケージの違いなどを言われてたこともあり、 自分で逃げてた部分があったと思います。
ワンメイクのNクラスになっても勝てなかったことで、まだまだ努力を怠っちゃいけないと認識できました。レベルの高いクラスだと思います。

2位 千代 勝正(NDDP EBBRO)
fn_r06_r_chiyo スタートは普通に決まりました。前半は車のバランスもよく、1台1台パスしていけましたが、 中盤以降は自分のタイヤマネジメントのせいもあってリヤが厳しくなり、セクター2、セクター3はずるずるの状態でした。
山本選手に抜かれてからは付いていくことが出来なかったのが悔しいです。ドライにまだ課題があるので、 それを改善していって表彰台のもう一つてっぺんを狙えるよう、気を引き締めて頑張ります。

3位 アレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)
fn_r06_r_alex 週末全体で言えば悪くなかったと思います。今日もポディウムに上がれましたから。
スタートは良かったし、1周めも良いペースで走れたんですが、メインストレートでシフトミスをしてしまったせいで遅れてしまい、 後ろからプレッシャーを掛けられました。
他とはダウンフォースレベルが違うセッティングだったので、ストレートで付いていけませんでした。
後半は千代選手にプレッシャーを賭けていきましたが、彼は全くミスをしませんでしたので、3位という結果になりました。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第2戦鈴鹿フリー走行2回目 コースはドライ。トップタイムはデュバル

全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦鈴鹿のフリー走行2回目は昨日の予選とは異なり、ドライコンディションでの走行となった。
このセッションでトップタイムを記録したのは#31ロイック・デュバル。タイムは1分43秒079だった。

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フリー走行2回目は午前9時30分より、30分間で行われた。
昨日はフリー走行1回目の途中から降り始めた雨がドライバーたちを苦しめたが、その雨も夜半過ぎには止み、 決勝日の朝を迎えた鈴鹿サーキットは時折晴れ間の覗く薄曇りとなった。

路面も、フリー走行に先立って行われたFCJの決勝ではまだ時折水しぶきが上がっていたが、 フォーミュラニッポン車両が走行を重ねるに連れて次第に乾いていった。
タイヤは走り出しからスリックだ。

このため、ラップタイムは最初から1分49秒台。すぐに45秒前後まであがっていく。
予定時間の半分を消化した時点でのトップは#31小暮卓史で1分44秒201。

しかし終了3分前に#1松田次生が1分44秒066、#10塚越広大が1分44秒070とタイムを上げ、 終了1分前には小暮のチームメイト、デュバルが44秒台の壁を破って1分43秒162を記録した。 デュバルはその次の周に1分44秒079までタイムを縮める。結局これがこのセッションのトップタイムとなり、 2番手にはチェッカー直後に1分43秒410を出した#36アンドレ・ロッテラーが続いた。

第2戦決勝は午後2時30分より43周で行われるが、天気予報では依然として「雨」となっている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第5戦鈴鹿決勝 上位3人のコメント

Cクラス
優勝 マーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)
f3_r05_r_ericson.jpg いいレースでした。スタートがうまくいってトップに立つことができ、序盤は限界まで攻めないで安定したペースで走るようにしました。 しかしレース後半はタイヤの状態がどんどん悪くなっていったので走るのが大変でしたし、2位との差が詰まってきてプレッシャーを感じました。 それで終盤は何とかポジションをキープしようと頑張りました。
初優勝なので勿論嬉しいです。優勝自体がフォーミュラBMWで勝って以来なので随分前のことで久しぶりの表彰台のてっぺんでした。 チャンスをくださったチームトムスには本当に感謝しています。今後もこういう機会が得られるように頑張っていきます。
明日もフロントローからスタートできますから、1コーナーさえうまくいけば後はなんとでもなると思います。 今日の結果は自信につながりました。

2位 井口 卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)
f3_r05_r_iguchi.jpg 予選は4番手と良くありませんでした。レース序盤は前が良く見えなくて大変でしたが、2位に上がってからはタイムも良くて、 マーカス選手に近づくことが出来たので、イケるかと思いました。でも終盤タイヤがタレてしまって追いつけませんでした。
明日もとにかく表彰台に上がれるように頑張ります。今は結果を出していくことが全てだと思っています。

3位 国本 雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)
f3_r05_r_yuji.jpg スタートは良かったんですけど、1コーナーで行く場所がなくなってしまって順位を落としてしまいました。 それで前の車を1台1台抜いている間にトップの2台とは間隔が広がってしまいました。
安田選手をアウトから抜いたときはもう絶対抜いてやろうという気持ちでいきました。
3位ですが、内容的に明日につながるレースができたと思うので、明日はポールトゥウィンしたいです。

Nクラス
優勝 アレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)
f3_r05_r_alex.jpg いいレースでした。勝つことで最高の気分になれますね。
レース序盤はCクラスのクルマに惑わされず、安定した走りを心がけるのが今日の目標でした。クルマにいくつかモディファイを加えたので、 無理できない状況でしたから。
明日の決勝は予選のときとはコンディションも違うでしょうから、改めてセットを考えてレースに臨みたいと思います。
(総合トップを狙わないのかという質問に答えて)エンジン性能が違いすぎるので無理だと思います。 予選はセットアップでなんとか前に出られましたが、今回はチームのためにどうしてもクラス優勝をしたかったんです。

2位 佐藤 公哉(NDDP EBBRO)
f3_r05_r_sato.jpg むこうは全体のポールで、こっちは総合6番手と離れていましたし、スタートは下手なので慎重にいきました。途中、 後ろからCクラスが追い上げてきてバトルみたいになってしまったので、アレックス選手との差が開いてしまいました。 終盤は差を詰めることが出来ましたが、アレックス選手は余裕があるみたいでした。

3位 山本 尚貴(HFDP RACING)
f3_r05_r_yamamoto.jpg スタートでミスをしてしまって、序盤は前のクルマを中々抜けなかったことがこの結果につながりました。
開幕から5戦終わってまだ勝てていませんが、岡山ではだいぶ差があったのが、今回はかなり詰まってきました。結果には満足していませんが、 内容は良くなってきてるんで、明日はドライでもウェットでもいけると思います。
とにかく前のクルマをぶち抜いてクラス優勝したいです。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

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FN:第2戦鈴鹿 予選上位3人のコメント

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ポールポジション ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)
fn_r02_q_pc_treluyer アブナいコンディションでしたね。Q1は良かったんですが、Q2はコンディションが悪化したうえに車高も低かったため、 アクアプレーンが酷かったです。それで1周だけアタックして終わらせようと思ったんですが、そこでスピンをしてしまって、 もう1周走ることになりました。最後の予選に残りたかったのでクルマを壊さないように慎重に走りましたよ。
Q3はプッシュしましたけど、慎重に走ることも心がけていました。それは他のドライバーも同じだったと思います。
フリー走行から一つづつセットアップを詰めていって、いいセットに辿り着けました。
けれどもセクターごとに路面のグリップが違っていて、セクター1はハイグリップ、デグナーはスリッピー、 だからコースアウトしてしまったんですが、そして最終セクターもハイグリップという状態でコントロールが難しかったです。
今回のペナルティポイント(PP)じゃなくてポールポジション(PP)を手に入れられたので嬉しいです。

予選2位 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
fn_r02_q_pc_lotterer ブノワがトップを取れたのは経験の差だと思います。彼もいっていたように酷いコンディションで、 いつストップがかけられてもおかしくない状況でした。
まずはとにかくQ3まで生き残るのが目標で、なるべく慎重に走りました。
Q3では最後にタイムを出すことが出来ました。
そこまで1ラップ1ラップいろんなことを考えて走りましたよ。どこで踏んで、どこで抜くか、とかね。明日の決勝が楽しみです。 フロントローからスタートできるのはラッキーですね。最初の数周で良好な視界を得られますから。
路面はセクター1でのタイヤの減りが早くて厳しいコンディションでした。
明日の決勝もタフなレースになると思います。

予選3位 ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)
fn_r02_q_pc_duval みんな言ってるようにタフな予選でした。特にQ2のアクアプレーンのコントロールが難しかったです。 そんな中で3位を獲得できたので本当にハッピーです。明日の決勝が楽しみです。去年のことを思えば、 僕らのチームはすごく頑張ったと思いますよ。
(Q3のスピンについて)ちょっとでも多くテレビに映りたかったので(笑)。 まだイケると思ってプッシュしすぎたためにああなってしまいました。バリアにぶつからなくて本当に良かったです。そのお陰で今ここ (記者会見)に居られるわけですからね。
Q2からQ3のインターバルで車高を上げたんですが、雨が少なくなったので外してしまいました。でもここにこれたのだから、 悪い判断じゃなかったのかもしれませんね。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第2戦鈴鹿公式予選 ポールポジションはトレルイエ!

2009年全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦の公式予選が5月16日、横殴りの雨が降りしきる鈴鹿サーキットで行われ、 第1戦優勝の#2ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)がポールポジションを獲得した。
予選2位は#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)、3位は#31ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)だった。

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第2戦の公式予選は午後1時45分にQ1が開始された。
Q2に進めるのは13台中11台。
雨は午前中のフリー走行よりもさらに酷くなり、コースのあちこちで激しい水煙が上がる状態だ。
さらに東コースの改修された路面と、従来どおりの西コースの路面のグリップの違いもドライバーたちを悩ませた。

このコンディションの影響をもろに受けたのが#37大嶋和也だ。
大嶋はアウトラップの最終コーナーでいきなりコースアウトを喫し、1周も計測されることなく予選を終えることになった。

他のドライバーは最初の計測を2分5~6秒台で慎重に走り、徐々にペースを上げていく。 開始10分過ぎに#32小暮卓史がいちはやく2分の壁を破り、1分59秒367でトップに立つと、 すぐさまディフェンディングチャンピオンの#1松田次生も1分58秒869で小暮を上回る。

そして前回優勝のトレルイエが残り時間6分を切ったところで1分58秒668を出し、これがQ1のベストタイムとなった。
2番手に松田、3番手に午前中トップのロッテラーがつけた。

また11位争いは最後の最後までもつれ、 チェッカー直後に2分01秒922を出した#48立川祐路がルーキーの#7国本京佑を退けてQ2進出を勝ち取った。

10分間のインターバルの後、予選Q2が開始された。
雨はますます酷くなり、コースのあちこちで生じるアクアプレーン現象がドライバーたちを悩ませる。

この短いセッションを制したのは#36アンドレ・ロッテラー。 しかしタイムはコンディション悪化を反映して2分02秒583に留まった。
以下、2位に#20平手晃平、3位#40リチャード・ライアン、4位にはルーキーの#10塚越広大が続く。 塚越は開始早々から好タイムを連発、しばしばリーダーボードのトップに名を連ねてQ2を盛り上げた。

一方、Q3進出を賭けた争いは松田、石浦、伊沢、立川の四つ巴の激戦となり、 チェッカー直後に2分06秒639を記録した立川が生き残った。
これにより、チェッカー直前にデグナーでコースアウトした伊沢と、石浦、 そしてあろうことかQ1で2番手タイムを出していた#1松田がここで予選を終えることとなった。

最後のセッション、Q3は午後2時35分開始。
Q2に比べれば雨は弱まったものの、依然として激しい水煙の上がるコンディションだ。
真っ先にピットを離れたのはトレルイエ。以下、平手、デュバル、塚越の順でコースに出て行った。

トレルイエは最初の計測を2分01秒382で通過すると、次の周には1分59秒841、 3周目に1分59秒733を着実にタイムを上げていく。
その後方ではデュバルが1周目のアタックを終えた直後に2コーナーでスピンアウトするが、なんとかバリアの手前ぎりぎりで踏みとどまり、 タイムアタックを続行する。

結局トレルイエは1分59秒106までタイムを縮め、2007年開幕戦富士以来のポールポジションをもぎ取った。
2番手にはロッテラー、3番手はQ3開始直後にコースアウトを喫したデュバルと外人勢がトップ3を独占、 4番手にも海外経験豊富な平手が入った。

第2戦決勝は明日午後2時30分より、43周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第6戦鈴鹿公式予選 ポールは国本。インペラトーリは総合4番手ながら、Nクラスの連続ポールを獲得。

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全日本F3選手権第6戦の公式予選は#37国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)がポールポジションを獲得。 2位に#1マーカス・エリクソン、3位に#36井口卓人がつけ、トムス勢が1-2-3を占めた。
Nクラストップは#20アレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENTbyKCMG)。ここでは総合4番手に落ち着いたが、 Nクラスの連続ポールを獲得した。

第5戦の公式予選から10分間のインターバルをおいて、午前11時5分より第6戦の公式予選が開始された。
第5戦ではNクラスのインペラトーリに後れをとったCクラス勢だったが、 ここでは意地をみせて1周目のアタックから自己ベストを大幅に更新していく。

まずはエリクソンが2分09秒205と、第5戦から2秒ものタイム更新を達成してトップに立つと、 井口も2分09秒360で2番手につける。
第5戦を5位で終えた国本もセッション終盤に着実にタイムアップを上げていき、終了直前に2分08秒328でトップに立つと、 チェッカー後のラップでは2分07秒840まで縮めてみせ、第4戦岡山に続いて今季2度目のポールポジションを獲得した。

第5戦ポールのインペラトーリは結局4番手。
それでも2分10秒634と自己ベストを更新し、Nクラスの連続ポールを獲得してみせた。
Nクラス2番手は#7山本尚貴(HFDP RACING)で総合7位。#22千代勝正(NDDP EBBRO)が総合8位でクラス3番手につけた。

第6戦決勝は明日午後0時45分より、17周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第5戦鈴鹿公式予選 Nクラスのインペラトーリが全体のトップ! Cクラストップはエリクソン

鈴鹿サーキットで行われた全日本F3選手権第5戦の公式予選は強い雨の中で行われた。
ポールポジションを獲得したのは、なんとNクラスの#20アレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENTbyKCMG)。 2分11秒069と、Cクラストップの#1マーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)をコンマ4秒引き離す好タイムを記録してみせた。

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第5戦の公式予選は午前10時40分より15分間で行われた。
この前に行われたフォーミュラニッポンのフリー走行と同じく、路面はウェットだ。

この難しいコンディションの中、Nクラスのインペラトーリはセッション中盤からトップに立つと、その後も着々とタイムを縮め、 最後は2分11秒069を記録して、Cクラストップのエリクソンが出した2分11秒469をじつに0.400秒も上回ってみせた。

3番手は#62嵯峨宏紀。ポイントリーダーの#36井口卓人が4番手につけ、#37国本雄資が5番手と、さすがに2、3、4、 5番手はCクラスのドライバーがつづき、6番手にNクラスの#23佐藤公哉が入った。

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第5戦決勝は今日の午後4時より12周で戦われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第2戦鈴鹿フリー走行1回目 ドライからウェットに変化する中、ロッテラーがトップタイムを記録

鈴鹿サーキットで開催されている、2009年全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦のフリー走行1回目は、 途中から降り始めた雨により、ドライからウェットへと路面コンディションが変化する中、#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分43秒661を記録してトップとなった。

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フリー走行1回目は午前9時25分より1時間で行われた。
公式予選日を迎えた鈴鹿サーキット上空は朝から分厚い雲に覆われており、走行が開始される直前から時折小雨が降り始めた。

それでも最初の30分間はスリックタイヤでの走行が出来、この間にロッテラーは1分43秒661、#32小暮卓史(PIAA NAKAJIMA)は1分44秒156とまずまずのタイムを記録した。
3番手には開幕戦で初表彰台を得た#41伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分45秒429で続く。

しかし雨は西コースのほうから次第に強くなっていく。
このため、開始40分でコースインした#20平手晃平を筆頭に各ドライバーともウェットタイヤでの走行を強いられることになった。
このコンディション化での最速は、チェッカー直後に1分58秒254を記録した#31ロイック・デュバル。2番手にも小暮が続き、 ウェットコンディションのタイムではPIAA NAKAJIMAが1-2となっている。

第2戦の公式予選は午後1時45分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

SUPER GT

第3戦富士決勝 優勝ドライバーのコメント

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090504KaikenGT500GT500クラス #1MOTUL AUTECH GT-R
本山 哲

本当にうれしいのと、安心しました。ここで勝てたことで、漸くシリーズチャンピオン争いに参加できます。 前回のレースをああいう形で落としたことで本当にもう後がなかったのですが、ここからきちんとスタートを切ることが出来たので、 これからも頑張っていきたいです。
スタート時のガソリンが重めだったので序盤はペースが上がらず苦しかったんですが、その分給油時間を短めに出来たので、 中盤ブノワがトムスに追いついた時点で勝てると思いました。自分でも全力でプッシュしてアンドレ(ロッテラー) とイーブンのペースで走れれば勝てると思いましたが、 最後は周回遅れの500クラスが順位を争っているのに引っかかってる間にアンドレにみるみる迫ってこられて、 残り2週は緊迫したレースになりました。
ニスモとトムスが400kmを通していい戦いをしたので、面白いレースになったんじゃないでしょうか。
本当は鈴鹿でこれが出来るはずだったんですけど、まぁ3度目の正直ってことで。

ブノワ・トレルイエ
ハッピーです。
(ペナルティポイントじゃない)ちゃんとしたポイントが獲得できたし、いいレースが出来ました。スタッフも頑張ってくれて、 ピット作業も完璧でした。クルマも調子良かったです。
富士では頻繁に周回遅れに引っかかるのがネックなんですが、こんどはペナルティを受けたくないので慎重にかわしました。
ただ、常に全力でプッシュしなければならなかったので、ハードなレースだったといえるでしょうね。
でも、これで漸くチャンピオン争いに参加できることになったし、ディフェンディングチャンピオンとしても優勝できてよかったです。

090504KaikenGT300GT300クラス #43ARTA Garaiya
高木 真一
ハッピー!(笑)
今回は予選からいい流れできて、完璧な形でレースを戦い、勝つことが出来ました。
最初に抜かれてしまいましたが、ダイシンがタイヤ無交換という作戦できたのに対して、 ミシュランのソフトタイヤの威力を発揮できてよかったです。
(序盤のオーバーテイクについて)あの前に一度、3周目のヘアピンで彼が飛び出していて、 その後のダンロップのライン取りが右寄りになるのを見て、『今度同じことになったら絶対いってやろう』 と思っていたら15周目にそのチャンスが来て、思い切ってダンロップでアウトから仕掛けました。うまくいったし、 青木君もライン1本残してくれたので良かったです。

新田 守男
何としても富士で勝ちたかったんです。前回は自分のミスでレースを落としてしまいましたが、今回は誰一人ミスすることなく、 完璧に仕事をこなしました。
ミシュランのソフトもいいパフォーマンスを発揮してくれました。
(通算最多勝について)長く乗せていただいてるお陰です。応援してくださるスポンサーさんやファンの皆さんに感謝しています。 これからもずぅっと乗っていたいです。今年で引退南下するつもりはありませんので、ここでハッキリ言っておきます(笑)

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第3戦富士決勝 モチュールGT-Rが待望の初勝利!! GT300クラスもARTAガライヤが制し、2クラスともポール・トゥ・ウィン!

2009オートバックス スーパーGT第3戦、「富士GT400kmレース」は5月4日、 晴天の富士スピードウェイで88周の決勝レースを行い、ポールポジションからスタートした#1MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が#36PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ ロッテラー組)の追撃を退け、待望の今季初勝利をもぎとった。
GT300クラスも、ポールシッターの#43ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が#81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)を退けて優勝。
終わってみればGT500、GT300ともにポール・トゥ・ウィンという結果となった。
(天候:曇り時々晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日28,500人 決勝50,000人 延べ78,500人)

090504GT500Winner  090504GT300Winner

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決勝レースは午後2時にフォーメーションラップを開始。
スタート直後の1コーナーでは2番手スタートの#36ペトロナスSCを駆るロッテラーが#1モチュールGT-Rの本山に果敢にアウトから並びかけていく。
しかし本山も一歩も譲らず、立ち上がりでアウト側にはみ出したロッテラーは#8ARTA NSXのラルフ・ファーマン、 #12カルソニックGT-Rの松田次生、#24HIS GT-RのJ.P.オリベイラらの先行を許し一気に5位に後退する。

ところが2位、3位に繰り上がったARTA、 カルソニックの2台はモチュールを攻め立てつつサイドバイサイドで飛び込んでいった1周目のヘアピンで接触、ARTAはスピンアウト、 カルソニックは左フロントフェンダーを破損してピットイン、2周を失うこととなった。
これにより8号車はクラス14位、12号車は最下位に転落。
しかもこのアクシデントの原因が12号車のスピンだったため、カルソニックGT-Rには5周目にドライブスルーペナルティが課され、 完全にレースから脱落することとなった。

これでトップ集団は#1モチュール、#24HISのGT-R勢が1-2、3番手にはペトロナスSCが順位を挽回してきた。
多めの燃料搭載により中々ペースの上がらない#1モチュールの背後を1秒以内の僅差で追い上げる#24HIS GT-RはGT300の周回遅れが出始めた8周目辺りから一気に間隔をつめ、9周目についにトップに躍り出た。
しかし1号車を駆る本山も懸命にオリベイラに食い下がり、 トップ2台はその後も1秒前後の僅差で周回を重ねて20周終わりで揃って1回目のピットストップを行った。

ここで1号車の作戦が功を奏した。
スタート時に多めに燃料を積むことでピットでの給油時間の短縮を目論んだニスモのメカニックは、 コンドウレーシングより4秒短い31秒で1号車を送り出した。

しかし全てのチームが1回目のピットストップを終えた段階でトップに立ったのはモチュールGT-Rではなく、 28周終わりまで最初のスティントを引き伸ばし、ピット作業を30.6秒で終えたペトロナスSCだったのだ。
ロッテラーからステアリングを託され、1号車の前でコースインした脇阪を猛然と追い上げるトレルイエは、最終コーナー、1コーナー、 ダンロップと、ありとあらゆる場所で執拗に脇阪を攻め立てるが、脇阪も巧みなライン取りと周回遅れを使ってトレルイエを押さえ込む。
このトップ争いは、両者のラップタイムの上下にしたがってコンマ8秒から3秒弱の間で推移し、 36号車が2度目のピットストップを行う59周目まで続いた。
ここでの作業時間は36.2秒。残り周回数を考えれば悪くない数字だ。

しかし次の周でピットに飛び込んだモチュールGT-Rの作業時間は27秒。
これにより本山は見事にロッテラーの遥か前方でピットアウトすることに成功した。

本山は一時7.7秒ものマージンを築き上げたが、 ロッテラーも75周を過ぎた辺りから1分36秒台を連発するハイペースで追い上げてきた。
そしてついに、ファイナルラップを迎えたところで両者の差は1.559秒にまで接近してきた。

13コーナー、プリウスコーナーと続く最終セクションで周回遅れに詰まった本山に一気に近づいていくロッテラーは、 ついに最終コーナーで本山のインにノーズをねじ込んでいった。
しかしあと一延びが足りなかった。
フィニッシュラインを通過した時点での2台の差は僅か0.219秒。
開幕戦から予選での速さを決勝に結び付けられなかった#1モチュールGT-Rは、3戦目にして待望の勝利を5万人の観衆の前で達成した。
2位にペトロナスSCに続いては、#8ARTA NSXが3位表彰台を獲得。
オープニングラップのアクシデントで大きく順位を落とした8号車だったが、その後のファーマン、 伊沢拓也の積極果敢な走りでしぶとく順位を挽回してみせた。

また、これにより本山の通算勝利数は11となり、再び立川祐路と並ぶ歴代1位タイとなった。

GT300クラスは、開始早々に予選2番手の#81ダイシンフェラーリがトップに立ち、#43ガライヤを引き離しにかかるが、 ガライヤも周回を重ねるうちに次第にペースを上げていき、6周目の最終コーナーでは81号車のインを伺うまでになった。

しかしFIA-GT仕様のダイシンフェラーリはストレートスピードでの優位を生かし、中々付け入る隙を与えない。
最終コーナーで並びかけるガライヤを、フェラーリがストレートで突き放す、というバトルがここから何度となく繰り返された。

その均衡が破れたのは15周目だった。
ダンロップコーナーで右よりのラインを取る青木の動きを観察していた高木は、ここで一気にアウト側に並びかけ、見事トップを奪い返すと、 コーナリングスピードに勝るガライヤの特性を生かしてセクター3で一気にダイシンフェラーリを突き放しにかかった。

抜かれたダイシンフェラーリは30周終わりで最初のピットイン。タイヤ無交換という奇策で藤井をコースに送り出すが、 ガライヤも33周終わりで行った最初のピットストップを短めの給油時間で切り上げ、 タイヤ4本交換ながら26.4秒という短時間で新田を送り出した。

これにより#43ガライヤは見事#81フェラーリの前でコース復帰、新品のソフトタイヤを生かして着実にマージンを築き上げていく。
50周を終える頃には両者の差は24.317秒にまで広がっていた。

その後、ダイシンは56周終わり、ガライヤは62周終わりで2度目のピットストップを行うが、 これを終える頃には37秒以上もの大差がついていた。
その後、ダイシンフェラーリを駆る青木はガライヤを上回るハイペースで追い上げていったが、時既に遅し。
結局青木は高木の12.008秒後にチェッカーを受けることとなった。
3位には#7雨宮RX-7が入った。

次戦の舞台はマレーシアのセパンサーキット。
海外での開催ということで新型インフルエンザの影響が心配されるが、 GTアソシエイションは予定通り開催すると今朝の定例会見で明言している。
第4戦決勝は6月21日スタートだ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第3戦富士 スターティンググリッド&スタートドライバー

■GT500 Class

 1
1 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
*本山 哲 / ブノワ・トレルイエ
BS
*1'34.622

 2
36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー
BS 30
*1'34.694

 3
8 ARTA NSX
HONDA NSX
*ラルフ・ファーマン / 伊沢 拓也
BS 22
*1'34.705

 4
12 IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
*松田 次生 / セバスチャン・フィリップ
BS 38
*1'34.954

 5
35 KRAFT SC430
LEXUS SC430
*石浦 宏明 / 大嶋 和也
BS 12
*1'35.102

 6
6 ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔 / *ビヨン・ビルドハイム
BS 18
*1'35.631

 7
3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
*ロニー・クインタレッリ / 安田 裕信
MI
*1'36.981

 8
24 HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
*ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / 荒 聖治
YH 46
*1'40.428

 9
38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
*立川 祐路 / リチャード・ライアン
BS 50
1'35.579

10
100 RAYBRIG NSX
HONDA NSX
*井出 有冶 / 松浦 孝亮
BS 6
1'35.714

11
32 EPSON NSX
HONDA NSX
*ロイック・デュバル / 中山 友貴
DL 12
1'35.886

12
39 DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
*アンドレ・クート / 平手 晃平
DL 2
1'35.974

13
18 ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍 / *小暮 卓史
BS 42
1'36.015

14
17 KEIHIN NSX
HONDA NSX
*金石 年弘 / 塚越 広大
BS 22
1'36.021

15
21 ASTON MARTIN 赤坂 DBR9
ASTON MARTIN DBR9
*都筑 晶裕 / 土屋 武士
YH
1'41.840



■GT300 Class

 1
43 ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男 / *高木 真一
MI 42
*1'42.936

 2
81 ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430
*青木 孝行 / 藤井 誠暢
YH 10
*1'43.235

 3
19 ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学 / *片岡 龍也
YH 46
*1'43.842

 4
11 JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
*田中 哲也 / 平中 克幸
YH 32
*1'43.932

 5
7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
*谷口 信輝 / 折目 遼
YH 52
*1'44.242

 6
5 マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
*玉中 哲二 / 赤鮫 オヤジ
YH
*1'44.430

 7
66 triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
*山西 康司 / 余郷 敦 / マルコ・アピチェラ
YH
*1'44.552

 8
74 COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
*井口 卓人 / 国本 雄資
MI 16
*1'45.258

 9
31 avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也 / *山内 英輝
YH 4
1'45.371

10
87 giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
*井入 宏之 / 和田 久
YH
1'45.448

11
26 UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
*黒澤 治樹 / 阿部 翼
YH 4
1'45.451

12
30 RECKLESS KUMHO IS350
LEXUS IS350
*佐々木 孝太 / 山野 直也
KH 6
1'45.516

13
111 石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR
*壷林 貴也 / 池田 大祐
KH
1'45.549

14
46 エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
*星野 一樹 / 柳田 真孝
YH 30
1'45.673

15
55 J-TRUST F-PRO おうとキットポルシェ
PORSCHE 911GT3
*山岸 大 / 小泉 洋史
YH
1'45.731

16
88 triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士 / *坂本 祐也
YH
1'45.878

17
110 KUMHO "ARKTECH SG-1"
PORSCHE BOXSTER
*谷川 達也 / キム ハンボン
KH
1'45.882

18
2 プリヴェ アップル 紫電
MOONCRAFT SHIDEN
*加藤 寛規 / 吉本 大樹
YH 18
1'46.298

19
10 JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸 / *川口 正敬
YH
1'46.501

20
666 FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟 / *山下 潤一郎 / 宮本 隆士
KH
1'46.523

21
808 初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4M COUPE
*菊地 靖 / 田ヶ原 章蔵
YH
1'50.317



*印がスタートドライバー

SUPER GT

第3戦富士フリー走行 ペトロナスSCがトップタイム。GT300は紫電

2009スーパーGT第3戦の決勝前フリー走行は、#36PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ ロッテラー組)がトップタイム。
GT300は#2プリヴェアップル紫電(加藤寛規/吉本大樹組)がトップだった。

090504FreeGT500 090504FreeGT300

決勝日を迎えた富士スピードウェイは、朝方厚い雲が出ていたものの、次第に空は明るくなり、 フリー走行が行われる午前8時45分には晴れ間が覗くようになった。
気温は依然として低めだが、昨日のような強い風は吹いていない。
フリー走行は30分間で行われた。

今回からレース距離が100㎞短縮されたほか、ピットストップ回数に関しても2回と予め規定されることになり、 各チームとも昨年までとは違った作戦で決勝を戦わなければならないうえ、2デイ開催の導入とテスト制限により、 今年はセッティングに割ける時間も限られており、この30分の走行時間の重要性はこれまでになく増している。
そのため、各チームチェッカーぎりぎりまで周回を重ねることとなった。

そうした中、いち早くトップタイムを記録したのが、昨日の予選でフロントローを獲得した#36ペトロナスSCだった。 タイムは1分36秒294だ。
2番手には予選3位の#8ARTA NSXがつけ、こちらも好調ぶりをアピールした。

一方、ポールシッターの#1モチュールGT-Rは残り6分まで3位の位置につけていたが、 #6エネオスSCに割って入られて最終的に4位となった。それでもトップのペトロナスからは0.288秒差とまずまずのタイムが出ており、 決勝での好結果が期待できそうだ。

また、昨日予選通過基準タイムをクリアできず、出走嘆願の出ていた#21アストンマーチンDBR9はフリー走行の結果により、 決勝への出走が認められている。

GT300クラスは開始早々に#2紫電がトップタイムを記録。
予選こそ18位に終わったものの、今回もセカンドドライバーに吉本大樹を迎えて決勝での巻き返しに期待がかかる。
2番手には昨日の公式練習から好調ぶりを見せていた#81ダイシンフェラーリがつけ、ポールシッターの#43ARTAガライヤが3番手。 2位の#81フェラーリとの差はわずか0.189秒と、こちらも接戦が期待できそうだ。

なお、終了5分前に#32エプソンNSXと#10ジムゲイナーフェラーリがコカコーラコーナーで接触したが、 こちらはレースアクシデントとして処理されている。

第3戦決勝は午後2時より、88周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

 

 

SUPER GT

第3戦富士フリー走行結果

FUJI GT 400km RACE -RIJ- (2009/05/04) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500136PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS301'36.294-170.590
250028ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS221'36.464 0.170170.289
350036ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS181'36.470 0.176170.279
450041MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1'36.582 0.288170.081
5500539DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL21'36.584 0.290170.078
6500612IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS381'36.778 0.484169.737
7500735KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS121'36.913 0.619169.500
8500824HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH461'37.012 0.718169.328
9500917KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS221'37.077 0.783169.214
1050010100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
松浦 孝亮
BS61'37.221 0.927168.963
115001118ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS421'37.298 1.004168.830
125001238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS501'37.323 1.029168.786
135001332EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL121'37.388 1.094168.674
14500143HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田 裕信
MI1'37.669 1.375168.188
155001521ASTON MARTIN 赤坂 DBR9
ASTON MARTIN DBR9
都筑 晶裕
土屋 武士
YH1'41.922 5.628161.170
1630012プリヴェ アップル 紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本 大樹
YH181'44.314 8.020157.475
17300281ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430
青木 孝行
藤井 誠暢
YH101'44.336 8.042157.441
18300343ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI421'44.525 8.231157.157
19300488triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH1'45.006 8.712156.437
20300519ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH461'45.080 8.786156.327
21300626UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部 翼
YH41'45.134 8.840156.246
22300711JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
YH321'45.569 9.275155.602
23300846エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH301'45.721 9.427155.379
2430095マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫 オヤジ
YH1'45.788 9.494155.280
253001074COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI161'45.849 9.555155.191
263001166triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷 敦
マルコ・アピチェラ
YH1'45.897 9.603155.121
27300127M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH521'45.901 9.607155.115
283001330RECKLESS KUMHO IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
山野 直也
KH61'46.015 9.721154.948
2930014110KUMHO "ARKTECH SG-1"
PORSCHE BOXSTER
谷川 達也
キム ハンボン
KH1'46.41110.117154.371
303001531avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
山内 英輝
YH41'46.47810.184154.274
313001655J-TRUST F-PRO おうとキットポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉 洋史
YH1'46.91910.625153.638
323001787giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田 久
YH1'47.29711.003153.097
3330018111石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR
壷林 貴也
池田 大祐
KH1'47.66611.372152.572
343001910JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口 正敬
YH1'48.39112.097151.551
3530020666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
宮本 隆士
KH1'49.91113.617149.455
3630021808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4M COUPE
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH1'50.94914.655148.057

※ 大会審査委員会は、フリー走行の結果により、CarNo.21の決勝レース出場を認める。

SUPER GT

第3戦富士公式予選 ポールシッターのコメント

090503PP

GT500クラス #1MOTUL AUTECH GT-R
本山 哲

朝の公式練習では、走り出しから順調にいけそうだと思っていましたが、路面がスリッピーだったことや、 事前テストが制限された影響でセットアップを詰め切れていないこともあり、思ったより難しいなと感じました。
予選では路面温度が低かったせいでタイヤのウォームアップが難しく、特にフロントタイヤのウォームアップに充分な時間が取れなかったので、 抑え気味に、GT300の高木選手みたいに走ろうと心がけたのがうまくいきましたね。
ベンちゃん(トレルイエ)からも「もっとスムーズに」とアドバイスされました。
前回の鈴鹿ではああいう形でレースを失ってしまったので、今回はきちんとゴールしたいです。 ポールからそのままトップのままでフィニッシュしたいですね。
前回ポールを獲ったときは勿論嬉しかったですが、今回はレースを走りきってから喜びたいと思います。

ブノワ・トレルイエ
今日は暇すぎて眠かったです。
ペナルティを貰っているせいでアタックが出来ないので、今日はセッティングを煮詰める仕事に集中するよう心がけました。 僕の本当の仕事は明日なんだと言い聞かせて。
本山選手にはおめでとうといいたいですね。

GT300クラス #43ARTA Graiya
高木 真一

午前中の公式練習で新田さんにタイヤ選択をお願いしましたが、今回持ってきたソフトタイヤが見事にハマって、いいフィーリングで走れました。
ロングランでもいいフィーリングが得られ、今まで苦手だったセクター3もスムーズに走れました。
ミシュランさんが持ってきたソフトタイヤのお陰でいい流れが着ていると思います。
今回は今までと違って2ピットで走らなければなりませんが、このソフトのフィーリングがきっと生きてくると思います。
(ライバルのF430は)速いです。トラクションコントロールが付いているので、特にリヤタイヤに易しい。明日は長いレースなので、 この利点を効果的に使ってくるでしょうね。

新田 守男
持込の段階からいいセットが仕上がってました。路面コンディションがマッチしてませんでしたが、 いいセットから始められたことでうまくソフトタイヤに合わせられました。
今までは1ピット作戦でしたが、新しい作戦で行かなきゃならなくなったので、明日の決勝がうまくいくかどうかはわかりません。
当面のライバルはヨコハマ勢だと思いますが、もしノー交換なんてやってきたらどうしようかと思ってます。
(ライバルのF430は)あのフェラーリのポテンシャルが高いのは良く知っていますが、 今のガライヤのコーナリングパフォーマンスのほうがうえだと思います。ですがFIA-GT仕様はストレートが速いので、 一度前に出したらパッシングは難しいでしょうね。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第3戦富士スーパーラップ モチュールGT-R&本山哲が2連続ポール達成!

2009スーパーGT第3戦、富士GT400kmレースは、予選1回目で暫定ポールとなった#1MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)がスーパーラップでも速さを見せつけ、前戦鈴鹿に続いてポールポジションを獲得する結果に。
GT300クラスも、 予選1回目で暫定ポールの#43ARTAGaraiya(新田守男/高木真一組)が公式練習トップの#81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)の追撃を退けてポールポジションから明日の決勝レースに臨むこととなった。

090503SLGT500 090503SLGT300

スーパーラップは午後3時20分、GT300クラスの走行から開始された。
昼過ぎに行われた予選1回目同様、低い路面温度とスリッピーな路面により、各車ともタイヤのウォームアップに苦慮することとなった。

そんな中、ベテラン田中哲也にアタックを任せた#11ジムゲイナーF430は予選1回目を6位で終えながら、 スーパーラップで4位と2ポジションアップを達成。一方、 ルーキー国本雄資にアタックを任せた#74カローラアクシオaprGTは1ポジションダウンの8番手から明日の決勝に臨むことになった。

上位陣では#81ダイシンフェラーリの青木孝行が1分43秒235と自身が予選1回目で出したタイムを大幅に更新してポール獲得に意欲を見せるが、 最後に出走した#43ARTAガライヤの高木はミシュランのソフトタイヤを見事に使いこなして1分42秒936を叩き出し、 青木をコンマ9秒も突き放す速さで今シーズン初ポールを獲得した。
3番手には織戸学がアタックした#19ウェッズスポーツIS350が入った。

続いて行われたGT500クラスは、全車をSLに送り出したGT-R勢のうち、#24HIS、 #3ハセミトミカの2台が立て続けにコカコーラコーナーでスピン、コースアウトを喫してそれぞれ8位、7位に沈んでしまう。

一方、#12カルソニックを駆る松田次生は1分34秒954と予選1回目で出した自身のベストタイムを更新し、 7位から4位に順位を上げた。
前回ポールを獲得しながら、まさかのタイヤトラブルでレースを落とした#1モチュールも、 前回に続いて本山のアタックで1分34秒622を叩き出し、2戦連続のポールポジションをものにした。

スープラ勢ではアンドレ・ロッテラーの駆る#36ペトロナスが1分34秒694と、本山にコンマ072秒差に迫る好タイムを記録、 公式練習トップの#6エネオスSCはポジションを一つ落として6番手から明日の決勝に臨むこととなった。

またNSX勢で唯一SL進出を果たした#8ARTAはラルフ・ファーマンのアタックで3位グリッドを獲得した。

第3戦決勝は明日午後2時より88周(400km)で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第3戦富士公式予選1回目 モチュールGT-R、ARTAガライヤが暫定ポール!

富士スピードウェイで開催されている2009スーパーGT第3戦の公式予選1回目は、#1MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が暫定ポール。タイムは1分34秒773だった。
GT300クラスは#43ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組) が接戦の末に#81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)を下してクラストップタイムを叩き出した。

090503GT500Q1 090503GT300Q1

公式予選1回目は午後1時40分より、45分間で行われた。
午前の公式練習でトップタイムを記録した#6エネオスSCが開始6分でトップに立ったが、 混走終了5分前に#12カルソニックGT-Rが松田次生のドライブで1分35秒824を記録、 25分の混走セッションを走り終えた時点では12号車がトップ、2番手に6号車の順で3番手に前回鈴鹿でポールを獲得した1号車がつけた。

GT300の専有走行に続いて行われた10分間のGT500専有走行では、 残り時間5分あたりから熾烈なアタック合戦が繰り広げられた。
ここで混走で松田が記録したトップタイムを最初に打ち破ったのは#35KRAFT SCの石浦宏明だった。
石浦は1周目のアタックで1分35秒039を記録すると、そのまま2周目のアタックに挑んだが、惜しくも100Rでオーバーラン、 これ以上のタイム更新をすることなくこのセッションを終えた。
代わってトップに立ったのが鈴鹿に続いて富士でもタイムアタックを担当することとなった#1モチュールGT-Rの本山だった。
本山は全てのセクタータイムで松田を上回り、1分34秒773を記録してトップに躍り出た。
続いて#36ペトロナスSCのアンドレ・ロッテラーもタイムアップに成功するが、1分34秒878と本山に一歩及ばなかった。
以下、3番手に#3ハセミトミカ、8番手には開幕戦優勝の#24HISがつけ、痕走トップの#12カルソニックも7番手と、 GT-R勢は全車がスーパーラップ進出を果たすこととなった。

なおレクサスSC勢では2位ペトロナスのほか4位に#35KRAFT、5位に#6エネオスが入り、 NSX勢では#8ARTAが唯1台だけスーパーラップ進出を果たした。

090503Q1No808GT300クラスは、混走セッションを1分44秒414の#43ガライヤ、#19レクサスIS350、 #11フェラーリF430の順で追えた後、 専有走行残り5分に青木孝行のドライブで1分44秒071を記録した#81フェラーリF430が一躍トップに躍り出る。
しかしその直後、#43ガライヤを駆る高木真一が1分43秒368と一気にタイムを縮めて再びトップに。 #19レクサスIS350が3番手につけ、4番手には今季からポルシェエンジンを搭載する#5ヴィーマックが入った。
なお、前回優勝の#33ハンコックポルシェは今回は参戦していない。
また、昨年途中から参戦したもののこれまで予選落ちが続いていた#808初音ミクBMW Z4は最後尾ながらも今回初めて予選通過基準タイムをクリア。着実に進化していることを伺わせた。

第3戦のスーパーラップは午後3時20分にGT300クラスから行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第3戦富士公式練習 GT500はエネオスSC430、GT300はダイシンフェラーリがトップタイム。

2009スーパーGT第3戦、富士GT400kmレースの公式練習は#6ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ ビルドハイム組)が1分35秒601でGT500のトップ。 GT300は#81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)がトップタイムを記録。 こちらのタイムは1分43秒793だった。

090503GT500FreeP 090503GT300FreeP

公式予選日を迎えた富士スピードウェイは快晴。涼しい風が吹き抜ける絶好のレース日和となった。
公式練習は憲法記念日の5月3日、午前9時15分より90分間で行われた。

開始早々からトップタイムをたたき出してきたのは前戦4位の#6エネオスSC。伊藤大輔が1分35秒601を開始10分足らずで記録、これがそのままこのセッションのトップタイムとなった。

2位以下は#36ペトロナスSC、#1モチュールGT-R、#8ARTA NSX、#35KRAFT SCらが何度も順位を入れ替えながら周回を重ねていき、最終的には2位ペトロナス、3位モチュールの順で午後の公式予選に臨むこととなった。

一方、第1戦優勝の#24HIS GT-Rは6位、第2戦優勝の#38ZENT SCは途中スピンなどもあり、 トップから1.127秒遅れの12位に終わった。
第1戦以来2度目の参戦となった#21アストンマーチンDBR9はトップから4.737秒差とここでも苦しい戦いを続けている。
また、#100レイブリックNSXは、第2戦で受けたペナルティにより出場できなくなった細川慎弥に代わって松浦孝亮がドライブしている。

GT300クラスも#81ダイシンフェラーリが開始早々に1分44秒301でトップに立ち、 最終的には1分43秒793とこのクラス唯一の43秒台を記録してみせた。

2番手には第2戦に続いて吉本大樹をセカンドドライバーに迎える#2プリヴェアップル紫電を最後の最後に逆転した#43ARTAガライヤがつけ、 4番手に富士を得意とする#26タイサンポルシェが入った。

GT300クラスは今回サードドライバーを登録してきたチームがあり、#31aprカローラアクシオをTakamori.com、 #66triple aムルシエRG-1をマルコ・アピチェラ、#666FieLDS BOMEX320Rを宮本隆士がドライブする。

第3戦の公式予選はこの後午後1時40分より、45分間で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦鈴鹿決勝 優勝ドライバーのコメント

090419Winners

GT500クラス #38ZENT CERUMO SC430
リチャード・ライアン

今日はすごくエキサイティングでした。僕らにとってだけじゃなく、ファンの皆さんにとってもエキサイティングだったんじゃないでしょうか。
予想もつかない結果になりましたね。
僕らはハードタイヤでスタートしたので、序盤は慎重に走るよう心がけました。その後、 2周目から10周目にかけてブリヂストンタイヤがすばらしいパフォーマンスを発揮してくれたので、モトヤマにプレッシャーを掛けていき、 抜こうと思いましたが、中々抜けませんでした。
そのうち、周回遅れのGT300につかえるようになり、彼らもレースをしているのでそれを尊重しつつ、 自分もリスクを避けて走らざるを得なくて、モトヤマに有利な状況になりました。
ピットストップではポジションダウンすることになってしまいましたが、 その後のタチカワはすばらしい走りでポジションを取り戻してくれましたね。

立川 祐路
色々あってよく憶えていません(笑)
ピットアウトするときにエンジンの掛かりが悪くて順位を下げてしまいましたが、クルマには自信がありました。
しばらくは#12の後ろを走ることになりましたが、中々抜くことができませんでした。
でもここでタイヤを使いたくなかったので我慢してついていったんですけど、そのうちどんどん前が離れていったので、終盤は頑張りました。
130Rでダートに押し出されたときは危なかったです。
終盤は、みんなタイヤがきつくなってるようでしたが、僕らのクルマは平気でした。
(36号車とのバトルについて)レクサス同士でぶつかっちゃいけないと思いましたが、僕のほうが有利な状況でしたし、 勢いに乗ってましたから、『これはもういくしかない』と思ったんです。行くなら一発で決めるしかないと思い、いきました。

GT300クラス #33HANKOOK PORCHE
影山 正美

去年の最終戦から全くテストをしていなくて、岡山も出ていなかったので、去年の最終戦の延長上でセッティングを考えました。
ロングランをやってなかったので、タイヤがどこまで持つかもわからず、序盤のうちにマージンが欲しかったので頑張って走りました。 12秒くらいマージンを築いて木下さんに渡しました。
ハンコックタイヤはずっと木下さんが開発をしてきて、僕は去年から参加させてもらいましたが、最初に乗ったときは僕もびっくりしましたよ。 でも、シーズンの中盤辺りから良くなってきて、最終戦は本来なら勝ってる状況だったんですけど、僕のミスで落としてしまいました。
その後はGTを続けるかどうか、という方向に話が行ってしまって、 オフの間はずっと僕と木下さんで話を続けて半ば無理やり説得して4戦参加ということになりました。

木下 みつひろ
影山君がいいペースでマージンを築いてくれて、それをキープしながら最後まで行きたかったんですが、 RX-7がタイヤ無交換で5秒後ろまで迫ってきたので、その後は様子を見ながらペースをコントロールして走りました。
ハンコックタイヤの開発を始めた頃は、ストレートでまっすぐ走らないような状態でしたが、漸くここまでこれました。
この間ずっと結果が出ないジレンマと戦ってきましたが、本当にいいタイヤが出来、結果を出すこともできたので良かったです。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦鈴鹿決勝 終盤に大波乱!! ZENTセルモSCが逆転優勝! GT300はハンコックポルシェが初優勝達成

鈴鹿サーキットのリニューアル後のこけら落としとなった2009オートバックス スーパーGT第2戦 「ケーヒン鈴鹿2&4レース オープニングスペシャル」は4月19日に決勝を行い、#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン組)が優勝した。
レースはポールから独走状態を築いていた#1MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・ トレルイエ組)がタイヤトラブルで終盤スローダウン、さらに多重クラッシュの発生でセーフティーカーランのまま終了と、 大荒れの展開となった。

また、GT300クラスはポールポジションの#33HANKOOK PORCHE(木下みつひろ/影山正美組)が優勝。ハンコックタイヤに念願の初優勝をもたらした。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:35,000人)

090419GT500Start

090419GT300Start

090419

090419GT500final

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090419GT300top3

決勝レースは午後2時にフォーメーション開始。
この時点でスターターモーターのトラブルからグリッドにつけなかった#2紫電がピットスタートとなった。

ホールショットを奪ったのはGT500ポールポジションの#1モチュールGT-R。スタートドライバーは本山だ。
本山は2位以下の接近戦に乗じて後続を突き放しにかかるが、2番手の#38ZENT SCがじわじわと差を詰めてくる。 こちらのドライバーはライアンだ。
38号車はハードタイヤでスタートしており、ライアンは序盤意図的に慎重な走りを心がけていたが、 タイヤに熱の入った3周目辺りから本山にプレッシャーを掛け始めたのだ。
コースのあちこちでインを狙ってくるライアンを巧みなライン取りで凌ぐ本山。
2台がドッグファイトを繰り広げるうちに3位の#3トミカGT-Rを駆るロニー・クインタレッリ、 4位の#36ペトロナスSCを駆るアンドレ・ロッテラー、5位の#12カルソニックGT-Rを駆る松田次生らも接近、 7周目に入ったところでトップ集団が5台に膨れ上がった。

このあたりからGT300の周回遅れが出始め、本山はこれを巧みに利用しながら徐々にライアンとの差を広げ始める。
その後方では8周目に#3クインタレッリをかわして#36ロッテラーが3位浮上。ロッテラーはライアンとの差も削り取っていく。
一方ライアンは周回遅れの処理に慎重になり、 かつ後方から執拗に攻め立てるロッテラーを押さえ込んでいるうちに徐々に本山に差を広げられることになる。
20周を消化した頃には1位2位の差は7秒以上に達した。

レース中盤、18周終わりで#39サードSCがピットインしたのを皮切りに各チームともルーティンストップに取り掛かる。
上位陣では3位のペトロナスSCが丁度半分の26周終わり、2位ZENT SCは27周終わりでピットに向かった。
ところがZENTはピットアウト時のエンジン再始動に手間取り、同時にピットインした#12カルソニックGT-R、 #100レイブリックNSXらの後ろでコース復帰することになった。
更に、冷えたタイヤでペースの上がらないうちに既に1周前でピットストップを済ませたペトロナスSCにも抜かれてしまい、 ZENTは暫定7位に後退してしまった。

それでもZENT SCを駆る立川は31周目の130RでレイブリックNSXの細川慎弥に大胆にアウトから被せて抜き去ると、41周目のスプーンでカルソニックGT-Rのセバスチャン・フィリップをも攻略、この間に全車がピットストップを終えた結果、3位まで順位を挽回してきた。

だがこの時点でトップのモチュールGT-Rは既に12秒以上も前方に遠ざかってしまっている。
トップのモチュールは28周終わりでピットイン。トレルイエに交代して暫定3位でピットアウトすると、全車がピットストップを終えた32周終わりで再びトップに返り咲く。
この時点では、このまま1号車が何者にも順位を脅かされずにポール・トゥ・ウィンを達成するものと思われた。
ところが。

右リヤタイヤを使い切ってしまったモチュールGT-Rが終盤突然のスローダウン。
ラップタイムが2分台に低迷した挙句、とうとう47周目には2位ペトロナス、3位ZENTのSC430勢に追いつかれてしまい、 バックストレッチでこの2台に立て続けに抜かれて3位に落ちてしまう。
更にこの際、#38立川をアウト側のダートに押し出したトレルイエの行為に対してレース後27秒加算のペナルティが下り、 結局モチュールGT-Rは優勝はおろかポイント獲得すらならない11位でこのレースを終えることとなってしまった。

これでGT500のトップ争いは#36ペトロナス、#38ZENTの2台のレクサスSC430の一騎打ちとなり、 48周目のシケインで一気に#36脇阪のアウト側に飛び込んだ#38立川が接触しながら半ば強引にトップを奪い取った。

しかし波乱はそれだけでは終わらなかった。
立川がトップに立った直後、130R出口で#100レイブリックNSXと#3トミカGT-Rが接触。
これに#8ARTA NSX、#30レクリスIS350らがまきこまれての多重クラッシュが発生。
3号車はフロントを大破してシケイン手前にストップ。
100号車はそのまま走行を続け、S字に入ったところで周回遅れの#666ヴィーマックにも接触してグラベルに飛び出してしまった。

これにより、49周目にセーフティーカーが導入され、レースはフルコースイエローのまま52周を消化して終了、 ZENTセルモSCが今季初勝利を挙げた。
これにより立川は通算勝利数を11に伸ばし、これまで1位タイだった本山を上回って単独1位となった。

GT300クラスは後方の接戦を尻目に序盤からトップを独走した#33ハンコックポルシェが一度もトップを脅かされることなく48周を走り切り、 ハンコックタイヤに念願の初勝利をもたらした。
2位にはタイヤ無交換という大胆な作戦で#33ハンコックを5秒差まで追い上げた#7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮RX-7(谷口信輝/折目遼組)が入り、#46エスロードMOLA Z(星野一樹/柳田真孝組)が3位。
ピットスタートとなった#2紫電は今回から加わった吉本大樹がスタートから積極的に順位を上げた結果、 7位まで挽回して見事ポイントを獲得した。

次戦はゴールデンウィーク恒例の富士スピードウェイ、5月4日決勝だ。
今回は100km短縮されて400kmでの戦いとなる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦鈴鹿 スターティンググリッド&スタートドライバー

■GT500 Class

 1
1 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
*本山 哲 / ブノワ・トレルイエ
BS
*1'53.487

 2
38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路 / *リチャード・ライアン
BS 10
*1'53.733

 3
3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
*ロニー・クインタレッリ / 安田 裕信
MI
*1'53.790

 4
36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー
BS
*1'53.948

 5
12 IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
*松田 次生 / セバスチャン・フィリップ
BS 16
*1'54.124

 6
17 KEIHIN NSX
HONDA NSX
*金石 年弘 / 塚越 広大
BS 12
*1'54.308

 7
100 RAYBRIG NSX
HONDA NSX
*井出 有冶 / 細川 慎弥
BS 6
*1'54.478

 8
18 ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍 / *小暮 卓史
BS 30
*1'54.668

 9
32 EPSON NSX
HONDA NSX
*ロイック・デュバル / 中山 友貴
DL 8
1'54.706

10
6 ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔 / *ビヨン・ビルドハイム
BS 2
1'54.750

11
35 KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明 / *大嶋 和也
BS 4
1'54.945

12
24 HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
*ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / 荒 聖治
YH 40
1'55.129

13
8 ARTA NSX
HONDA NSX
*ラルフ・ファーマン / 伊沢 拓也
BS 22
1'55.218

14
39 DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
*アンドレ・クート / 平手 晃平
DL
1'55.664



■GT300 Class

 1
33 HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 RSR
木下 みつひろ / *影山 正美
HK
*2'03.836

 2
81 ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430
青木 孝行 / *藤井 誠暢
YH
*2'05.379

 3
7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
*谷口 信輝 / 折目 遼
YH 22
*2'05.414

 4
2 プリヴェ アップル 紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規 / *吉本 大樹
YH 10
*2'05.757

 5
46 エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
*星野 一樹 / 柳田 真孝
YH 8
*2'05.826

 6
43 ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
*新田 守男 / 高木 真一
MI 30
*2'06.422

 7
11 JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
*田中 哲也 / 平中 克幸
YH 16
*2'06.493

 8
19 ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
*織戸 学 / 片岡 龍也
YH 40
*2'06.754

 9
74 COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
*井口 卓人 / 国本 雄資
MI 12
2'07.266

10
88 triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
*松田 秀士 / 坂本 祐也
YH
2'07.522

11
26 UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
*黒澤 治樹 / 阿部 翼
YH 2
2'08.111

12
30 RECKLESS KUMHO IS350
LEXUS IS350
*佐々木 孝太 / 山野 直也
KH 6
2'08.354

13
31 avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
*坂本 雄也 / 山内 英輝
YH 4
2'08.402

14
5 マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
*玉中 哲二 / 赤鮫 オヤジ
YH
2'08.745

15
55 J-TRUST F-PRO おーとキット ポルシェ
PORSCHE 911GT3
*山岸 大 / 小泉 洋史
YH
2'09.512

16
111 石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR
*壷林 貴也 / 池田 大祐
KH
2'10.028

17
666 FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
*周防 彰悟 / 山下 潤一郎
KH
2'10.372

18
10 JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸 / *川口 正敬
YH
2'10.691

19
87 giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
*井入 宏之 / 和田 久
YH
2'10.938

20
110 KUMHO "ARKTECH SG-1"
PORSCHE BOXSTER
*谷川 達也 / キム ハンボン
KH
2'08.866

21
66 triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
*山西 康司 / 余郷 敦
YH
-



SUPER GT

SGT:第2戦鈴鹿フリー走行 エネオスSCがトップタイム!GT300はダイシンフェラーリ

鈴鹿サーキットで開催されている、2009スーパーGT第2戦の決勝前フリー走行は、#6ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ ビルドハイム組)がトップタイム。
ポールシッターの#1MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)はトップから0.244秒差の5番手だった。
GT300クラスは#81ダイシン アドバン Ferrari(青木孝行/藤井誠暢組)がトップ。#33HANKOOK PORCHE(影山正美/木下みつひろ組)はクラス13番手に終わった。

090419FreeGT500 090419FreeGT300

決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは昨日に引き続き快晴。
気温の上昇とそのレースへの影響が予想される中、スーパーGTのフリー走行はJSB1000に続いて午前8時50分より30分間で行われた。

#6エネオスSCは開始早々からトップに立つ。
タイムは1分58秒台から始まって最終的には1分55秒615まで短縮してきた。
2位以下も6号車に僅差で続き、7番手の#36ペトロナスSCまでが1秒以内。
ポールシッターの1号車は5番手でこのセッションを終えた。
GT500クラスは全車大きなトラブルもなく30分間の走行を終了、午後の決勝レースに臨むこととなった。

GT300クラスも、走りはじめから#81ダイシンフェラーリが快調に周回を重ねる。
こちらは2分06秒651を記録、8番手の#43ARTAガライヤまでが1秒以内だが、 ポールシッターの#33ハンコックポルシェはここではクラス13位に終わる。

また、昨日の予選で不通過となった#110ボクスター、#66ムルシエラゴはそれぞれクラス16位、9位につけ、 決勝レースへの出走を認められた。
一方、昨日の公式練習でトラブルが発生して予選出走を取りやめた#808BMW Z4はこのセッションでも走行を見合わせ、 今回は不参加となる見込みだ。

決勝レースはこの後午後2時より52周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦鈴鹿フリー走行結果

KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2009/04/19) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
150016ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS21'55.615-180.817
2500212IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS161'55.694 0.079180.694
3500338ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS101'55.767 0.152180.580
4500439DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL1'55.827 0.212180.486
550051MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1'55.859 0.244180.437
6500632EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL81'56.398 0.783179.601
7500736PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS1'56.443 0.828179.532
850088ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS221'56.644 1.029179.222
9500924HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH401'56.693 1.078179.147
10500103HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI1'57.050 1.435178.601
115001118ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS301'57.305 1.690178.212
1250012100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS61'57.387 1.772178.088
135001317KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS121'57.575 1.960177.803
145001435KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS41'58.184 2.569176.887
15300181ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430
青木孝行
藤井 誠暢
YH2'06.65111.036165.061
1630022プリヴェ アップル 紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本 大樹
YH102'07.04711.432164.547
1730037M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH222'07.17511.560164.381
18300446エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH82'07.18611.571164.367
19300519ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡龍也
YH402'07.28911.674164.234
20300611JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中哲也
平中 克幸
YH162'07.48611.871163.980
21300774COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口卓人
国本 雄資
MI122'07.55611.941163.890
22300843ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI302'07.58211.967163.857
23300966triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷 敦
YH2'07.73612.121163.659
243001088triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH2'08.22612.611163.034
253001130RECKLESS KUMHO IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
山野直也
KH62'08.78713.172162.324
26300125マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH2'08.94913.334162.120
273001333HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 RSR
木下 みつひろ
影山正美
HK2'09.10613.491161.923
283001426UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部翼
YH22'09.18413.569161.825
293001531avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
山内英輝
YH42'09.38313.768161.576
3030016110KUMHO "ARKTECH SG-1"
PORSCHE BOXSTER
谷川 達也
キムハンボン
KH2'10.36114.746160.365
313001787giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田久
YH2'11.69016.075158.746
323001810JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH2'12.79217.177157.428
3330019666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH2'12.94117.326157.252
3430020111石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR
壷林 貴也
池田大祐
KH2'13.29617.681156.833
353002155J-TRUST F-PRO おうとキット ポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉洋史
YH2'14.92919.314154.935

No.110、66 フリー走行の結果により、決勝レースへの出走を認めた。

ペナルティ
N0.30 罰金2万円を課した。(SGT SpR第31条(信号表示)違反)

SUPER GT

SGT:第2戦鈴鹿公式予選 ポールシッターのコメント

090418PP

GT500クラス #1MOTUL AUTECH GT-R
本山哲

クルマは朝の公式練習からセットアップ、エンジンともいい状態で、順調に進んできました。
開幕戦がノーポイントに終わったので、ここには気合を入れてきました。今回はアタックを担当することになったので、 去年してもらっていたことを全部お返ししようと思って走りました。
(久々のポールについて)GTでは色んな状況があって、クルマの状態のよしあしとか、 決勝に向けてのタイヤチョイスを優先した結果とかもあり、なかなか思うようには行きませんでした。まぁ、 今更立川に追いつこうなんて思ってませんから(笑)
今日もポールが獲れるかどうかわからないと思っていましたが、獲った以上は明日もこの順位を守ってチェッカーを受けたいですね。

ブノワ・トレルイエ
今日は何もしてないんですけどね。(笑)
本山選手がすばらしい走りをしてくれたので、スーパーラップは楽しめました。 自分は走らなくて見ているだけだったのでノープレッシャーだったし、ただ楽しんで彼の走りを見ていました。その分、ファンへのサインとか、 今まで中々出来なかった土曜日の仕事を一生懸命やりましたよ。
明日はちょっとは仕事をしなくちゃね。(笑)
多分スタートは本山選手が担当することになると思うので、できるだけ彼にギャップを広げてもらって、僕は悠々と、 これ以上ペナルティを受けないように気をつけながらゴールを目指したいです。

GT300クラス #33HANKOOK PORCHE
影山正美
岡山に出なかったし、テストもしていないので不安はありましたが、 今日は公式練習からトップ3以内につけることができていい感じだったので、もしかしたらポールが獲れるかも?と思いました。
午前中の予選でもタイムが出て、今までも午前中男とか呼ばれていたので、今日はどうしてもポールを獲りたかったです。
他より長いシーズンオフを過ごしましたが、その間にハンコックさんもいいタイヤを作ってくれていて、本当に感謝しています。
明日はいいポジションからスタートできるので、このまま一度も抜かれずにゴールまでいきたいです。

木下みつひろ
スーパーラップの間は乗ってる影山さんより緊張していました。
ポルシェが苦手とする鈴鹿でポールを獲れて本当にうれしいです。
苦手なS字が路面改修されて走りやすくなったことや、タイヤがすごく良くなったことなど、ここまでいい方向性で来たなと思います。

まとめ:Kazuhsia SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦鈴鹿スーパーラップ 本山渾身のアタックで久々のポール獲得!! GT300はハンコックポルシェが初のPP

2009スーパーGT第2戦、「ケーヒン鈴鹿2&4レース オープニングスペシャル」のスーパーラップが4月18日、 快晴の鈴鹿サーキットで行われた。
ポールポジションを獲得したのは、GT500クラスが#1MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)、 GT300クラスは#33HANKOOK PORCHE(影山正美/木下みつひろ)だった。

090418SLGT500 090418SLGT300

予選1回目での2回の赤旗中断により、タイムスケジュールの遅延が心配されたが、 午後のスーパーラップは当初の予定通り午後2時30分より行われた。

先に行われたGT300クラスでは、2番目に出走した#7雨宮RX-7の谷口信輝、 5番目に出走の#81ダイシンフェラーリ青木孝行らが予選1回目を上回る好タイムを記録してそれぞれ3番手、2番手グリッドを獲得した。
昨年のZからFIA-GT2仕様のフェラーリF430にスイッチした81号車は、 東コースで後れをとりながらもコース後半でタイムを稼ぎ出してきた。

一方、 予選1回目を6番手で終えた#19ウェッズスポーツIS350の片岡龍也は1コーナーをうまくまとめ切れなかったのが最後まで響いて8番手。 前回ポールポジションの#11ジムゲイナーF430の田中哲也も今回は7番手に留まる。

そんな中、ポールポジションを獲得したのは、予選1回目から好調ぶりを見せていた#33ハンコックポルシェだった。
アタックを担当した影山正美は全区間でベストタイムを更新、予選1回目のタイムを更にコンマ4秒短縮し、2分3秒836を記録した。
これはハンコックタイヤにとって初のポール獲得だ。

続いて行われたGT500クラス。
改修後初のホームレースということで5台中3台をスーパーラップに送り込んだNSX勢だったが、#18小暮卓史、 #100細川慎弥とも不発に終わり、7、8番手。
最上位は冠スポンサーのサポートを受ける#17ケーヒンNSXの6位に留まった。

090418SLTOMICA一方、大躍進を見せたのが#3ハセミトミカGT-Rだ。
予選1回目は6位だったが、ロニー・クインタレッリのアタックで1分53秒790を叩き出す。
さらにディフェンディングチャンピオンの#1モチュールGT-Rも1分53秒487を記録。今回は久々に本山哲がアタックを担当した。

このまま昨年の第1戦鈴鹿同様GT-Rのフロントロー独占かと思われたが、最後にアタックした#38ZENT SCの立川祐路が割って入り、2番手。残念ながら通算ポール獲得数の記録更新はならなかったものの、GT-R勢に一矢報いた格好だ。

昨年は開幕2戦連続をはじめ3度のポールを獲得している本山/トレルイエ組だが、 本山自身のアタックで獲得したのは実に4年ぶりとなる。

第2戦決勝は明日午後2時より52周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO


SUPER GT

SGT:第2戦鈴鹿公式予選1回目 ZENTセルモSCが暫定ポール!

鈴鹿改修後初のビッグレースとなった2009スーパーGT第2戦、「ケーヒン鈴鹿2&4オープニングスペシャル」 の公式予選1回目は、#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン組)が1分53秒891で暫定ポール。
GT300クラストップは#33HANKOOK PORCHE(木下みつひろ/影山正美組)だった。

090418Q1GT500 090418Q1GT300

昨年9月から大掛かりな改修を行ってきた鈴鹿サーキット。
コースレイアウトはそのままながら、スタンドやピット、パドックなどは全く新しいものに生まれ変わって2009シーズンを迎えた。
その新生鈴鹿で最初に行われるビッグレースが恒例の鈴鹿2&4だ。
ただし今回は、従来の国内トップフォーミュラと全日本ロードレースの組み合わせではなく、 スーパーGT第2戦が四輪のメインレースに組み込まれた。

公式予選1回目は4月18日午前11時20分より、2クラス混走30分、各クラス専有10分づつの計50分間で行われたが、 開始5分で#10フェラーリF360が130Rでクラッシュしたために早くも赤旗中断となった。

10号車の回収の後、11時35分に予選再開。残り時間は44分だ。
この混走でトップタイムをたたき出したのはディフェンディングチャンピオンの#1モチュールGT-Rだ。 今回は本山哲のアタックで1分54秒388を記録。
しかし公式練習では#38ZENT SCが1分54秒035を記録しており、まだまだタイムは短縮されそうな気配だ。 2番手に#36ペトロナスSC、3番手は#18ロックスターNSXがつける。

午後0時丁度に混走は終了。
ところがアタックを終えてピットに向かっていたはずの#39サードSCが逆バンクでコースアウト。そのままグラベルにつかまってしまい、 2度目の赤旗中断となった。
39号車はすぐにコースに復帰したものの、ダンロップコーナー周辺に砂利を撒き散らしたため、 この清掃が行われて午後0時11分に予選再開となった。
残り時間は17分。GT300クラスにしてみれば僅か7分の専有走行だ。

090418Q1Siden混走から好タイムを記録していた#33ハンコックポルシェに対し、#2紫電の加藤寛規が専有再開後に2分5秒094を出して逆転。 しかし#33影山は専有終了間際に2分4秒206をたたき出し、再びトップに躍り出た。
3番手には星野一樹が2分5秒957を記録した昨年王者の#46フェアレディZ。
以下、4番手#81ダイシン、5番手#11ジムゲイナーのフェラーリ勢、#19ウェッズスポーツIS350、#7雨宮RX-7、 #43ARTAガライヤと続く。
#43ガライヤは公式練習で#110ボクスターと接触、左リヤフェンダーに痛々しい修復痕を残して予選を迎えたが、 見事8番手でスーパーラップ進出を決めた。

090418Q1ZENT続いて行われたGT500クラスの専有走行は、終了5分前辺りから本格的なタイムアタック合戦が繰り広げられ、 公式練習でコースアウトしたもののトップタイムを記録していた#38ZENT SCを駆る立川が1分53秒891を出してトップに立った。
混走セッションでトップの#1モチュールGT-Rも本山が自己ベストを更新したものの、1分53秒995と僅かに及ばなかった。
以下、3番手に#36ペトロナスSC、4番手に#12カルソニックGT-Rと続き、5番手の#17ケーヒンがNSX最上位。 #3ハセミGT-R、#100レイブリックNSX、#18ロックスターNSXまでがスーパーラップに進出する。

スーパーGT第2戦のスーパーラップは、このあと午後2時30分開始の予定だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

 

 

Formula Nippon

FN:第1戦富士決勝 上位3人のコメント

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優勝 #2ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)
今朝のフリー走行で初めてフルタンクテストをやりました。それと、タイヤの磨耗に合わせて二通りのセットアップを試しました。
決勝前のウォームアップランでもタイヤの冷えた状態と温まった状態の二通りのセットを試して、どちらがいいか迷ったんですが、 冷えたタイヤに合わせることにしてレースをスタートしました。
序盤はおとなしく走って周りの様子を見ることにしました。そうしたら周りも大体同じ作戦だとわかったので、 ここでプッシュすればトップに立てると思い、それ以降はプッシュしてトップに立ちました。
そこからは何事もなかったように見えたかもしれませんが、実は途中からクルマがおかしくなってきていて、 ストレートをまっすぐ走るのが難しい状態だったんです。でも、そのうち、問題はあるけれども走れなくなるほどではないと判りました。
(2年ぶりの勝利は)勿論すごく嬉しいです。(日本語で)キモチイイネェ!
去年は難しいシーズンを送ったので、表彰台では思わず泣きそうになりましたよ。でもこれで、 自分はまだフォーミュラニッポンで勝てるってわかって、それが一番嬉しいです。

2位 #41伊沢 拓也(DOCOMO DANDELION RACING)
昨日からクラッチにトラブルが出ていたんですが、いいスタートを切れました。ピットアウト後の周回で前に出られてしまいましたが、 あのアウトラップでの走り方が今後勉強すべきポイントですね。
初表彰台は嬉しいですけど、今日は勝てたレースだったので、チームには申し訳ないと思っています。
(オーバーテイクボタンについて)抜かれたときにも使っていたんですけど。これじゃ「オーバーテイクされボタン」ですね。 団子状態になったときには有効かなと思います。

3位 #20平手 晃平(ahead TEAM IMPUL)
今日はスタートがすごく悪くて、それで全てを駄目にしてしまいました。
フォーメーションラップの直前に、タイヤを持たせる方向にセットアップしたのが裏目に出て、 ニュータイヤを履いてすぐのときにペースを上げられず、苦しいレースになりました。
アウトラップのスピードでブノワに劣っていました。
(オーバーテイクボタンについて)使えば追いつくかなぁ?という感じ。効果については疑問です。できれば、作動してる間点滅する、 というのをなくしてほしい。

優勝チーム監督 星野 一義
途中からクルマにトラブルが出て、心配していましたが、止まってしまうようなトラブルではないことがわかってブノワには「無視しろ」 「無視しろ」と言い続けて、最後には「うるさい!」と。
オーバーテイクボタンはデュバルが盛んに使ってましたが抜けませんでしたね。あれ本当に効果あるの?
今日は誰が勝ってもおかしくないレースで、みんなにチャンスがあった中で、ブノワが着実にチャンスをものにしたんでしょう。 前から目をつけていた伊沢君もきました。来年ウチにこないか?って言ってるんですがね(笑)
ウチのドライバー同士でもレースをやっていますから、メカニック同士もきついと思います。チームオーダーは一切なし。 厳しいチームなんですよウチは。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

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