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2018年5月

SUPER GT

SGT:第3戦鈴鹿決勝会見 「新田さんの最多タイ記録に貢献できてよかったなと思います」(中山雄一)

決勝フォトセッション: 両クラスのウィナー

GT500クラス優勝 #8ARTA NSX-GT

野尻智紀
決勝記者会見: GT500クラス優勝の野尻智紀(AUTOBACS RACING TEAM AGURI) 昨日に引き続きこの場に戻ってこられて嬉しいなと思っています。セーフティーカーで伊沢選手が築いたギャップが一度ゼロになり、そこからもう一度後続を引き離してくれて僕に繋がりましたが、やはり後ろにずっと山本選手がいて、すごく力強いレースをするだろうとわかっていたので、僕も諦めちゃいけないし、開幕戦で僕は結構順位を落としたりしていたので、今回は必ず取り返さなきゃいけないという気持ちもあったので、最後まで気持ちを強く持って、折れずに走りきろうと思いました。チームと伊沢選手と、みんなでやってきた結果だと思うので、みんなに感謝したいです。
伊沢拓也
決勝記者会見: GT500クラス優勝の伊沢拓也(AUTOBACS RACING TEAM AGURI) 昨日も今日もいい結果が得られて嬉しく思います。自分のスティントは野尻選手にマージンを残してあげたいと思い、最初からプッシュして、一時は10秒ぐらい稼いだんですが、セーフティーカーで台無しになってしまいました。やっぱり速さだけでなく運も必要なレースかなと思ったりもしました。でも野尻選手がすごくいいスピードで走ってくれて、チームとホンダがすごくいいクルマを用意してくれたので、今日は僕らが一番速かった、というのが勝利につながったと思います。移籍して3戦めでチームも野尻選手もすごく快く僕を受け入れてくれて、まだ数戦しかしていないながらもいいコンビネーションを感じていたので、それが早く結果につながればいいなと思っていましたが、こんなに早く勝利という形になるとは思っていませんでした。でもそれはやはり僕と野尻選手とチームが積み上げてきたものが実を結んだと思うので、本当にみなさんに感謝しています。

GT500クラス優勝 #96K-tunes RC F GT3

新田守男
決勝記者会見: GT300クラス優勝の新田守男(K-tunes Racing LM corsa) 予選から本当に好調で、雄一選手がいいタイムを出してくれたお陰でポールポジションからスタートできたので、なんとか後続を引き離したいなと。他のクルマがタイヤ無交換で行くだろうなと頭に入っていたので、できるだけマージンを作っておきたいなと思っていました。クルマも良く仕上げてもらっていたし、フレッシュタイヤのパフォーマンスも非常に良かったので、完璧な形で進めていましたが、まさかのセーフティーカーで貯金が帳消しになりました。やっぱり俺は変な運を持ってるんだな、とがっかりしながら再スタートしましたが、そこからできるだけ引き離そうと頑張って、雄一選手にバトンタッチした後はハラハラドキドキするバトルが展開されましたが、非常にいい結果に終わることができました。
中山雄一
決勝記者会見: GT300クラス優勝の中山雄一(K-tunes Racing LM corsa) 新田さんの最多タイの記録に貢献できてよかったなと思います。チームにとっても初ポールから初優勝という形で3戦めで結果を残すことができてホッとしています。新田選手に綺麗にスタートしてもらって、非常にいいペースでタイヤのライフとかを確認しながらレースを進めて行ったんですが、あのSCは本当に「何してくれてんだ」という具合に思いました。でも新田さんが諦めずにクルマの100%を引き出しながら最後まで走ってくれました。そのあとのチームのピット作業もすごく早かったので、タイヤ四輪交換しても25号車の前にいたし、18号車と0号車が前にいましたが最小限のロスで済んだなと思いました。コースに出てからのペースはこっちの方が全然よかったんですが、谷口選手のブロックがうまくて、18号車も抜きあぐねていたんですが、RC Fの高速コーナーが得意な特徴を生かして、130Rからシケインで抜くことができました。トップに立ってからは谷口選手が後続を抑えてくれたお陰でリードを広げることができました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第3戦鈴鹿決勝 8年ぶりに復活の300km決戦を制したのは#8ARTA NSX!!

2018オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿GT300km"FAN FESTIVAL"」の決勝レースが5月20日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#8野尻智紀/伊沢拓也組(ARTA NSX-GT)が#100山本尚貴/ジェンソン・バトン組(RAYBRIG NSX-GT)との接戦を制し、今季初勝利を挙げた。GT300クラスもポールポジションの#96新田守男/中山雄一組(K-tunes RC F GT3)がレース中盤の混戦を抜け出してチーム創設以来初の勝利をものにした。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日20,000人/決勝日33,000人/大会総入場者数53,000人)

三重県交通機動隊の先導でパレードラップが始まった

GT500クラスのスタートシーン

GT300クラスのスタートシーン

レースは途中セーフティーカーが導入された

GT500クラス優勝は野尻智紀/伊沢拓也組(ARTA NSX-GT)

GT500クラス決勝2位は山本尚貴/ジェンソン・バトン組(RAYBRIG NSX-GT)

GT500クラス決勝3位は平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S LC500)

GT300クラス優勝は新田守男/中山雄一組(K-tunes RC F GT3)

GT300クラス決勝2位は松井孝允/坪井翔組(HOPPY 86 MC)

GT300クラス決勝3位は井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)

GT500クラスで優勝した野尻智紀/伊沢拓也組と鈴木亜久里監督(ARTA)

GT500クラスで優勝した新田守男/中山雄一組と影山正彦監督(K-tunes Racing LM corsa)

サポートイベントのポルシェカレラカップ・ジャパンのレース中に鈴鹿サーキットの計時システムにトラブルが発生し、これの復旧に時間がかかってしまったため、スーパーGT第3戦は決勝前のウォームアップ走行の開始時刻が当初予定より40分遅れ、決勝レースもそれに伴って当初予定されていた午後2時40分から40分遅れの午後3時20分より52周で行われた。

ポールポジションからスタートした#8伊沢拓也(ARTA NSX-GT)はトップで1コーナーに飛び込むと、その後も快調にリードを広げていたが、13周めのデグナーで#39ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD LC500)がコントロールを失い、立体交差下でストップしてしまったため、これを撤去するために14周めからセーフティーカーが導入され、8号車のリードは一気に帳消しとなってしまった。

しかし#8伊沢はセーフティーカーが18周めにピットインすると、再びリードを広げにかかり、24周めまで走行して野尻に交代。野尻は19周めにドライバー交代をすませていた#100山本の前でコースに戻った。

山本は8号車とともに24周めにピット作業を行なった#12佐々木大樹(カルソニックIMPUL GT-R)、#1平川亮(KeePer TOM'S LC500)らを25周めに相次いで抜き去り、一気に#8野尻の背後に迫ったが、オーバーテイクのきっかけを掴めぬままレースは終盤に。結局5周早くピット作業をすませていたことでタイヤの性能ダウンも8号車より早く訪れることになり、それまでコンマ6秒前後で推移していたトップとの差も最後はずるずると広げられてしまった。

最終的に#8ARTA NSXは#100RAYBRIG NSXに2.793秒の差をつけて52周を走りきり、昨年8月の第5戦富士以来の勝利を達成した。また100号車も開幕戦岡山に続いて2度めの2位表彰台を得たことでポイントリーダーに浮上、次戦タイへは64kgのウェイトハンデを搭載して臨むことになった。3位はスタートで#17塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)をかわした#1平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S LC500)が獲得した。

GT300クラスもまたポールスタートの#96新田守男(K-tunes RC F GT3)が序盤に築いたリードをSCランで吐き出す格好になり、ピットストップではタイヤ4本交換を選択したため無交換組の#0谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)、#18中山友貴/小林崇志組(UPGARAGE 86 MC)らの先行を許す苦しい展開に。

しかし130Rからシケインにかけての他の追随を許さない速さを武器に中山雄一が36周めのシケインで#18中山友貴/小林崇志組(UPGARAGE 86 MC)を、38周めのシケインでは#0谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)を攻め落としてトップを奪い返すと、最後は後続に15.885秒もの大差をつけ、今年発足したばかりのチームに3戦めで初勝利をもたらした。同時に新田はこれで第2戦富士で失った通算最多勝記録トップの座をわずか1戦で奪い返すことに成功した。

2位はタイヤ無交換作戦と坪井翔の目覚ましい追い上げでレース後半一気に順位を上げた#25松井孝允/坪井翔組(HOPPY 86 MC)が獲得。前戦富士でエンジントラブルにより悔しいリタイヤに終わった#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)が3位に入った。

スーパーGT第4戦の舞台はタイのチャン・インターナショナルサーキット。7月1日決勝だ。

GT500クラスの表彰式 GT300クラスの表彰式 最多勝に並んだ新田守男がシャンパンファイトの祝福を受ける

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA
Motorsports Forum

SUPER GT

SGT:第3戦鈴鹿GTA定例会見 2019年カレンダーは過密スケジュールの解消とDTM交流戦開催を念頭に

GTアソシエイション(GTA)は5月20日、スーパーGT第3戦の開催されている鈴鹿サーキットにて定例会見を開催。来年のレーススケジュールと、ドイツツーリングカー選手権(DTM)Iを運営するITRとかねてより調整を重ねている交流戦の現状について坂東正明代表が説明した。

GTA定例記者会見: 板東正明(GTA代表取締役社長)

来年のスケジュールについて
基本的には国内7大会とブリラム1大会の全8大会というところは変わらない。さらにDTM交流戦を課題として重視しながらカレンダーを組みたい。先日JRPさんもお見えになって、カレンダーについての話し合いを行った。オーガナイザーとプロモーターそれぞれに意向があり、そこをどうやって調整しようかという問題がある。そこで一旦プロモーター、オーガナイザーに集まってもらって話し合いを行い、過密スケジュールが起きない状態にしたいと考えている。今月は第2戦富士から2週間のインターバルで第3戦鈴鹿があり、その間にも他のカテゴリーがある。これはオーガナイザーの意向で8月の1000kmが無くなり、5月にレースが移ってきたため。現状はオーガナイザーの意向が強く、それがチームの負担になっている側面もあるので、これはチーム側の意見も言わせてもらわないといけないなと。GTAが主体となってコントロールする形で話をさせていただきたいと思っている。DTMの交流戦については日本で1戦とホッケンハイムで1戦ということでカレンダーを決めていきたいと考えている。
DTMとの交流戦について
FIAがマニファクチャラーとプロモーターを召集して話をしたいと言ってきている。ツーリングカーの部会でワールドカップを行いたいということだ。それとは別個に我々は(ゲルハルト)ベルガーと話を進めている。どういう形で交流戦をやるか、メルセデスがいなくなった状態でどうやってDTMの2019シーズンが行われるのか、という点を不安に思っているが、そこに対しては2020年までには新たなメーカーを迎えられる可能性があると言ってきていて、それまではアウディとBMWの中で参加する車種を増やそう、プライベーターの参加を増やそう、という話になっており、それなら継続できそうだと考えている。あとはクラス1規定を作り上げる作業があるが、これは6月にノリスリンクでステアリングコミッティーを開いて調印式を行う予定になっている。そこでできた規定に基づいて交流戦を行う。ただし19年に全てクラス1の規定で行えるわけではない。現状はスーパーGT独自の空力やエンジンを使っているが、交流戦に向けてはクラス1規定の空力とエンジンを持ち込む。ホンダミッドシップに関しては特別なルールとして交流戦には出すが、クラス1の規定が決まればそこにどう合わせていくかという話し合いを行う。ワールドカップという話になれば、そこはFIAの規定なのでFRのみになるだろう。これはDTMとの交流戦とはニュアンスの違う話だ。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第6戦鈴鹿決勝はアクシデントによりSCフィニッシュ 優勝は#5角田

10周または30分の決勝レースがスタートした

右から角田裕毅、小高一斗、大滝拓也のトップ争い

他車同士の接触に巻き込まれた岡本大地(ATEAM Buzz Racing F110)が大クラッシュ

舞い上がる岡本大地のマシン

岡本大地は自力でマシンを降りて無事

優勝は角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

決勝2位は小高一斗(FTRSスカラシップF4)

決勝3位は大滝拓也(SRS/コチラレ一シング)

インディペンデントカップ優勝は仲尾恵史(TCS Racing Team)

表彰式

インディペンデントカップのシャンパンファイト

FIA-F4第6戦決勝が5月20日、三重県の鈴鹿サーキットで行われたが、4周目に1コーナーで発生したアクシデントによりレースはセーフティーカーランのまま制限時間を迎え、そのまま終了となった。優勝はポールポジションの#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)。これにより角田は第2戦からの連勝記録を5に伸ばしたことになる。

決勝レースは午前8時45分にスタート。予選2位の#1小高一斗(FTRSスカラシップF4)が#5角田をかわしてトップで1コーナーを通過。#5角田、#7大滝拓也(SRS/コチラレ一シング)が僅差で続く。

#5角田は3周目のシケインでアウトから並びかけたが、#1小高も一歩も引かずにそのまま最終コーナーを駈け下り、二人は並走状態のままホームストレートへ。これに#7大滝も加わって1コーナー手前では3ワイドになりかかったが、大滝はここで自重して後続の#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)を押さえにかかった。

トップ争いは3コーナーでようやく決着。ここで#5角田がトップを奪い返したが、その直後に後方でアクシデントが発生、セーフティーカーが導入されることになった。

アクシデントは8位を争っていた#10岩佐歩夢(Canastera・EMC・Rn-s)と#81菅波冬悟(OTG DL F110)が1コーナーで接触、そのすぐアウト側にいた#18岡本大地(ATEAM Buzz Racing F110)が巻き込まれて宙を舞い、スポンジバリアを飛び越えてフェンスに激突するという激しいものだった。

岡本に大きなけがは無かったものの、クルマの損傷は激しく、これの撤去や周辺のバリアや信号機の補修など、大掛かりな作業が必要な条項。このためセーフティーカーランを続ける間に規定の最大時間30分に達したため、9周をもってレースは終了となり、そのまま#5角田が今季5勝目を手にすることになった。#1小高は巻き返しの機会を得られず悔しい2位。そして#7大滝が今季初表彰台を獲得した。

インディペンデントカップは予選トップの#70久保宣夫(ロジスティックスサ一ビスHiguchi)がトラブルにより2周目にストップ。代わってトップに立った#2仲尾恵史(TCS Racing Team)が今季2勝目を手にすることになった。

次戦の舞台は今季2度目の富士スピードウェイ。8月4-5日決勝だ。

第6戦優勝(#5角田裕毅 HFDP/SRS/コチラレ一シング)
優勝した角田裕毅(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト) スタートで出遅れてちょっと焦っちゃって。前日も1号車はペースが良かったので。でもパッシングした周はセクター1がうまくいって前があまり離れなかったので、「この周しかないな」と思い、うまく合わせていって抜かすことができました。そのあとはラッキーな部分もありましたが、自分のペースも悪くなかったので、残念な気持ちもあります。次は富士ですが、前回はかなり接戦で気が抜けないレースウィークになったので、そこをどう改善していくかを考えて、どんどん挑んでいきたいなと思います。
第6戦2位(#1小高一斗 FTRSスカラシップF4)
決勝2位の小高一斗(トムススピリット) 昨日課題だったスタートはうまくできたので良かったと思います。そのあとのペースがあまり良くなく、抜かれてしまいました。そのあとも盛り返そうとしていたんですが、(セーフティーカーが入ったため)そのまま終わってしまいました。なんとも言えない気持ちです。次の富士に関しては、前回クルマの面で負けている部分があったので難しいレースになるのかなと思います。対策をしっかり考えて臨みたいと思います。

第6戦3位(#7大滝拓也 SRS/コチラレ一シング)
決勝3位の大滝拓也(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト) 予選の通りで終わったなという感じです。ただ角田選手が仕掛けに行った時に冷静に見ていられました。あそこで並びかけようとも思いましたが、角田選手はスリップが効いてたので1コーナーまでには負けたでしょうし、後ろから(名取)鉄平も来ていたので、ディフェンスに徹しました。あそこでポジションを守れたので、展開としては悪くなかったと思います。自分のペースは悪くなかったので、もしあのあともレースが続いていれば、仕掛けられたと思うし、自信もありました。次は少しインターバルが空きますが、流れは悪くないので、自信を持って臨みます。
第6戦インディペンデントカップ優勝(#2仲尾恵史 TCS Racing Team)
インディペンデントカップ優勝の仲尾恵史(TEAM RIGHT WAY) 昨日の結果は残念でした。今日は今まで以上に注意して走りました。完璧だったと思います。久保選手はメカニカルトラブルだったのかなと思います。一度寄せられて危ない場面はありましたが、アクシデントとかではありません。次の富士大会は冷静に、ペナルティをもらうことのないように気をつけて頑張ります。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yosshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第3戦鈴鹿ポールポジション会見 「今日はシケインのブレーキが難しかったんですが、前にクルマがいてくれたおかげで突っ込みすぎなくてよかったです(笑)」(伊沢拓也)

予選フォトセッション: 両クラスのポールシッター

GT500クラス #8ARTA NSX-GT

伊沢拓也
GT500クラスポールポジションの伊沢拓也(AUTOBACS RACING TEAM AGURI) 朝から比較的調子は悪くないのかなと思っていました。合同テストからチームと話し合ってセッティングして持ち込んだクルマは何もしなくても走れる状態で予選に行けました。Q1のタイムを見て驚きましたがQ2で野尻選手はさらにいいタイムを出してくれて、僕らにとってはすごくいい結果となりました。僕自身も移籍して3戦目でこういう結果が出たことにホッとしています。ここ何年かうまくいかないレースもありましたが、僕らはこうやって速さを見せる事で信頼を勝ち取ることができるので、ここまで3戦終わってそういう部分でもいまく行ってると思います。決勝も気を引き締めて頑張りたいと思います。今日はシケインのブレーキが難しかったんですが、前にクルマがいてくれたおかげで突っ込みすぎなくてよかったです(笑)。
野尻智紀
GT500クラスポールポジションの野尻智紀(AUTOBACS RACING TEAM AGURI) 今日は走り出しからクルマの調子が良く、予選中も何も触らなかったですし、伊沢選手のタイムを見てすごく調子がいいんだなと確信をしたので、Q2を思いっきり攻めることができました。そういう意味で伊沢選手を信頼していますから、伊沢選手がタイムを出すことによって僕の自信にも繋がっています。チームとしてもすごく高いレベルのものができているのではと思います。僕の中では開幕前からいまのNSXの速さを引き出す事ができていなかった部分もあったので、今日の予選の結果はすごく自信になりましたし、明日のレースもいいペースで走る自信につながりました。今日のことはもう終わったことですので、これからはどうしたら優勝できるかを考えて、明日に備えたいと思います。

GT300クラス #96K-tunes RC F GT3

新田守男
GT300クラスポールポジションの新田守男(K-tunes Racing LM corsa) テストから比較的好調な雰囲気でした。Q1ではタイミングの間合いがうまく測れず、ドライバーズブリーフィングで四脱をするなって言われていたので慎重に走りましたが、比較的いいポジションでQ1を終えられました。雄一選手がテストから好調だったので、ポールポジションを狙いにいけるんじゃないかという期待は非常にありました。期待通りというか、それ以上のタイムを出してくれて、本当に素晴らしい結果になったなと。レクサスRC FのGT3が初めてのポールを取ったことも含めて嬉しく思っていますし、シーズン前半の1戦目、2戦目でポイントを落としているので、明日のレースにつながるいい予選になったと思います。
中山雄一
GT300クラスポールポジションの中山雄一(K-tunes Racing LM corsa) 合同テストの時からタイム的にはよかったんですが、マシンのバランス、フィーリングに良くない部分があって、チームとよく話し合ってクルマを持ち込みました。それが今日の路面にはすごくマッチしていて、高速コーナーはもともとよかったんですが、低速コーナーのバランスも良くなって、予選には微調整だけで臨めましたし、朝から気持ちよく走れていました。予選は公式練習以上に路面にタイヤがマッチしていて本当に気持ちよく走れました。ニュルブルクリンクに行っていたため開幕2戦目まで合同テストに出られなくて、調子が上がらなかったし、チームに迷惑かけた部分もありましたけど、今日しっかりポールを取れて、チームの士気も上がるんじゃないかなと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第3戦鈴鹿公式予選 驚異の1分44秒台連発で#8ARTA NSXがポールポジション獲得!!

オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿 GT300km”FAN FESTIVAL”」の公式予選が5月19日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは#8野尻智紀/伊沢拓也組(ARTA NSX-GT)が、GT300クラスは#96新田守男/中山雄一組(K-tunes RC F GT3)が、いずれも従来のコースレコードを大幅に上回るタイムを叩き出してポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:20,000人)

GT500クラスポールポジションの野尻智紀/伊沢拓也組(ARTA NSX-GT)

GT500クラス予選2位の山本尚貴/ジェンソン・バトン組(RAYBRIG NSX-GT)

GT500クラス予選3位の塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)

GT300クラスポールポジションの新田守男/中山雄一組(K-tunes RC F GT3)

GT300クラス予選2位の松井孝允/坪井翔組(HOPPY 86 MC)

GT300クラス予選3位の谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)

公式予選は午後2時35分よりノックアウト方式で行われた。コース上は終始西から強い風が吹いており、午前中から場内の観覧車が運転を休止せざるを得ないほど。このことがホームストレートでは追い風、S字では向かい風という、タイムを出すには格好のコンディションを作り出した。

予選Q1
GT300クラスで赤旗中断があった影響でGT500クラスの走行は当初予定より10分遅い、午後3時05分より15分間で行われた。午前中の公式練習では#64ベルトラン・バゲット(Epson Modulo NSX-GT)が1’45.938と従来のコースレコードを1秒以上上回っており、予選でも好タイムが期待されたが、実際に伊沢拓也(ARTA NSX-GT)が記録したタイムは1’44.806と予想をはるかに上回るものだった。

伊沢に続いて#64バゲットも1’45.109と自身が午前中に出したトップタイムをはるかに上回り、#100ジェンソン・バトン(RAYBRIG NSX-GT)も1’45.130で3位に続く。#17小暮卓史(KEIHIN NSX-GT)も終了間際に1’45.849で8位に滑り込み、結局Q2進出の8台中5台までがホンダNSXという結果になった。またこのクラスは参加全車両が昨年までのコースレコードを上回っている。

GT300クラスも1’56.159を記録した#25坪井翔(HOPPY 86 MC)を筆頭に上位9台がコースレコードを更新したほか、Q2進出の14台中11台がFIA-GT3車両という結果に。これまではJAF-GT有利とされた鈴鹿だが今年は様相が一変した。なお、一時9位につけていた#2加藤寛規(シンティアム・アップル・ロータス)はダンロップコーナーでクラッシュし、赤旗中断の原因を作ったことによりタイム抹消となっている。

予選Q2
Q1では全車がコースレコードを更新したGT500クラスは、Q2に入ってさらにペースアップ。3台のホンダNSXが1分44秒台に突入し、トップ3を占める結果に。ここでも#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が伊沢を上回る1’44.319を叩き出して今季初のポールポジションを獲得した。予選2位は#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)で1’44.473、#17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)が1’44.834で続いた。

レクサス勢最上位は#1平川亮(KeePer TOM'S LC500)の4位で1’45.181。ニッサン勢で唯一Q2進出を果たした#12佐々木大樹(カルソニックIMPUL GT-R)は1’45.351で6位に終わった。

GT300クラスは公式練習トップの#96中山雄一(K-tunes RC F GT3)が1’55.531と昨年のコースレコード(1’57.543/山下健太)を2秒以上上回ってチーム初のポールポジションを獲得した。同時にこれはFIA-GT3車両として初めて鈴鹿でのポールポジションでもある。2番手には昨年のレコードホルダー、つちやエンジニアリングの#25松井孝允(HOPPY 86 MC)が1’56.140で続き、#0片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)が1’56.388で3位。JAF-GT最上位は#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)の4位で1’56.433だった。

スーパーGT第3戦決勝は明日午後2時40分より52周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第5戦鈴鹿決勝 ポールポジションの#5角田が破竹の4連勝!!

角田独走で4連勝!!

FIAF4選手権第5戦の決勝レースが5月19日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が今季4度目のポール・トゥ・ウィンをものにした。

オープニングラップシケインのトップグループ

優勝は角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

決勝2位は小高一斗(FTRSスカラシップF4)

決勝3位は名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

優勝した角田裕毅(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト)

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

決勝レースは午後1時40分より10周で行われた。天候は晴れ。予選に続いて強い西風の吹く中での戦いとなった。

ポールポジションの#5角田は危なげなくスタートを決めてトップで1コーナーを通過。予選3位の#7大滝拓也(SRS/コチラレ一シング)の10グリッド降格により3番手スタートとなった#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が2位に浮上し、予選2位の#1小高一斗(FTRSスカラシップF4)は動き出しでホイールスピンをさせてしまい、3位に後退してしまった。

#5角田はその後も後続に全く付け入る隙を与えずにトップを快走し、そのままフィニッシュ。第2戦岡山からの4連勝を飾る。

順位を一つ落とした#1小高は#6名取を激しく追い上げ、130R、シケイン、1コーナーと何度も並びかけようと試みる。これを懸命に押さえ続けた#6名取だったが、ファイナルラップに入ったところでついにタイヤが悲鳴をあげ、シケイン二ツ目の立ち上がりで痛恨のオーバーラン、#1小高の先行を許してしまった。

なおインディペンデントカップは予選トップの#11植田正幸(Rn-sports制動屋F110)がレース序盤にトラブルで後退、#2仲尾恵史(TCS Racing Team)がトップでチェッカーを受けたが、レース後にシケインでの黄旗追い越しを取られて32秒のタイム加算を受けることに。その結果2位で暫定表彰を受けた#70久保宣夫(ロジスティックスサ一ビスHiguchi)が今季初勝利をあげることになった。

第6戦決勝は明日午前8時45分より、同じく10周で戦われる。

第5戦優勝(#5角田裕毅 HFDP/SRS/コチラレ一シング)
優勝した角田裕毅(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト) スタートをうまく決めることができました。1コーナーをトップで抜ければ優勝する自信はあったので、自分のペースで走れてよかったです。ですが小高選手がスタートを決めていれば展開は変わったと思うので、明日も気を抜かず、気を引き締めて頑張ります。レース後半はタイヤのことも考えて少し守り気味に走りました。明日も今日以上の走りをして優勝したいなと思います。
第5戦2位(#1小高一斗 FTRSスカラシップF4)
決勝2位の小高一斗(トムススピリット) スタートでホイールスピンをさせ過ぎたのが残念です。ペース的にもよかったんで、もし普通にスタートできていれば角田選手と戦えたと思います。レースはいい感じで走れていました。一度ミスをして「まずいな」と思いましたが、なんとか立て直して走り続け、最後はギリギリ間に合ったんで、そこはよかったと思います。シケインと1コーナーしか抜きどころはないと思っていたので、セクター1で近づき過ぎてダウンフォースが抜けないようにコントロールして、最後に合わせることができました。スタートさえ決めればペースは同じくらいなんで、戦えると思います。次のレースはスタートをきっちり決めたいです。
第5戦3位(#6名取鉄平 HFDP/SRS/コチラレ一シング)
決勝3位の名取鉄平(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト) そりゃまあ悔しいです。ペースも特別悪いわけじゃなかったんですけど、小高選手がとてもよかったので、明日に向けて改善しないとと思います。データを見てしっかり分析ないと。最後まで2位を守りきれるという自信はありましたが、タイヤが常にきつい状態で、最後のシケインの二つめに来た時にとうとう限界がきてしまった感じです。コースアウトしちゃったのは自分のミスだと思います。富士でも同じようなミスをしているので、今後二度とないように改善できることは改善していこうと。明日は今日以上の結果を目指して頑張ります。
第5戦インディペンデントカップ優勝(#70久保宣夫 ロジスティックスサ一ビスHiguchi)
最高です。優勝できて嬉しいです。今回は自分が通るときにツリーに僕の順位が表示されていなかったんです。ただスタートした時の感触で植田さんが1位で仲尾さんが3位、僕が2位だと思っていました。2番に抜かれた時は、シケインのポストから長い間黄旗が出ていたので、まさか抜かれるとは思っていませんでした。長いこと旗が出ていたので、僕は何回も確認していたので「ああ行っちゃった」なと。ですから表彰台には2位で上がりましたが、あの時点で僕が優勝だと確信していました。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Phoro: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第3戦鈴鹿公式練習 上位12台がコースレコードを上回ったGT500クラスは#64エプソンNSXがトップタイム

オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿GT300km "FAN FESTIVAL"の公式練習が5月19日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは#64ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT)が、GT300クラスは#96新田守男/中山雄一組(K-tunes RC F GT3)がトップタイムを記録した。

公式練習: 赤旗は3回出された 公式練習: GT500クラストップタイムはベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT) 公式練習: GT300クラストップタイムは新田守男/中山雄一組(K-tunes RC F GT3)

近年は真夏の1000km耐久レースとして開催されてきた鈴鹿大会は、今シーズンから通常フォーマットの300kmレースとして開催されることになった。これは春に300km、夏に1000kmと鈴鹿サーキットでは年2回レースが開催されていた2010年3月以来のことだ。

公式予選日を迎えた鈴鹿サーキットは曇りから晴れへと次第に天候が回復していく状況。路面コンディションは併催のFIA-F4の予選が行われていた時にはところどころ濡れた跡が残っていたものの、公式練習の始まった午前9時には完全なドライとなった。しかし西から吹き付ける強風は場内の観覧車が運転を休止するほど。当然空力マシンである現代のGT車両へも少なからざる影響を及ぼし、相次ぐスピンやコースアウトにより3回の赤旗中断が入ることとなった。

それでも猛暑の中で行われていた昨年までと違い、初夏の爽やかな気候の中での走行となったことでGT500、GT300両クラス共に従来のコースレコードを大幅に上回るタムが相次いで記録された。

まずセッション序盤に#3本山哲(CRAFT SPORTS MOTUL GT-R)が従来のコースレコードである1'47.074を上回る1'46.569を記録してトップに。終盤の専有走行では#100ジェンソン・バトン(RAYBRIG NSX-GT)が1'46.211、#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が1'46.258、#24高星明誠(フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R)1'46.060を記録、チェッカー直前には#64ベルトラン・バゲット(Epson Modulo NSX-GT)が1'45.938という驚異的なタイムでトップに躍り出た。結局GT500クラスは上位12台までがコースレコードを上回る結果となった。

GT300クラスも2クラス混走の時間帯で#60吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)が早くも昨年までのコースレコードである1'57.543を上回る1'57.416を記録、さらに#96中山雄一(K-tunes RC F GT3)も1'57.240を記録して、レクサスRC Fが1位、2位を占めた。JAF-GT勢の最上位は#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)の5位だった。

スーパーGT第3戦はこのあと午後2時35分よりノックアウト方式で公式予選を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第5戦&第6戦鈴鹿公式予選 驚速#5角田が開幕6連続ポールを達成!!

FIA-F4選手権の第5戦、第6戦の公式予選が5月19日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が2分6秒台のタイムを連発する好走をみせ、開幕戦からの連続ポールポジション記録を6に伸ばした。

第5戦、第6戦ともポールポジションを獲得した角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング) 第5戦、第6戦とも予選2位の小高一斗(FTRSスカラシップF4) 第5戦、第6戦とも予選3位の大滝拓也(SRS/コチラレ一シング)

公式予選は午前8時10分より30分間で行われた。この日の鈴鹿の天候は晴れ。前夜に降った雨の影響で路面に濡れた箇所が残るなかでの走行となった。

これを見てとった#5角田はタイムアタックのタイミングを遅らせて路面コンディションの回復を待ち、走行開始12分でいきなり2'06.779を叩き出してトップに立つ。従来のコースレコードは2'08.192。真夏の大会で記録されたタイムとはいえ、1.4秒もの記録更新は驚異的というほかない。#5角田はその後も2'06.785、2'06.865と2分6秒台を連発し、頭一つ抜け出た速さを見せつけ、ベストタイム、セカンドベストタイム共にトップで開幕からの6連続ポールを達成した。

#5角田以外で2分7秒の壁を破ったのは2'06.930を記録した#1小高一斗(FTRSスカラシップF4)ただ一人。小高はセッション序盤から積極的にタイムアタックを行ったが、真夏の1000kmよりも走行条件が良いことが逆にタイヤの消耗を早めたため、決勝レースを考慮して早めに走行を切り上げた。

3番手には#7大滝拓也(SRS/コチラレ一シング)がつけたが、大滝は前戦までのペナルティポイント累積により、第5戦決勝は10グリッド降格がすでに決まっている。

なお、インディペンデンスカップは第5戦が#11植田正幸(Rn-sports制動屋F110)、第6戦は#1久保宣夫(ロジスティックスサービスHiguchi)がトップだった。

第5戦決勝はこのあと午後1時40分より、第6戦決勝は明日朝8時45分より、いずれも10周で行われる。

第5戦ポールポジション、第6戦ポールポジション #5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)
第5戦、第6戦ともポールポジションの角田裕毅(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト) 昨日の夕方のほうが1周がまとまってる感じがありました。今日は1コーナーでオーバーランしたり、ホイールロックさせてスピンしたりしていたので、それがなければまだまだいけたと思います。アタック中にトラフィックにも引っかかったのでストレスの貯まる予選でした。それでも焦ることなくポールを取ることができたのはとりあえず良かったです。決勝では1コーナーで抜かれないようなスタートをして、そのあともぶっちぎりたいなと思います。スタートは念入りに練習しているので去年よりレベルアップしていると思います。それを決勝で活かしたいです。
第5戦予選2位、第6戦予選2位 #1小高一斗(FTRSスカラシップF4)
第5戦、第6戦とも予選2位の小高一斗(トムススピリット) タイムを出すのが早すぎました。路面が出来上がらないうちにアタックにいったせいで角田選手にコンマ2秒くらい負けてしまいました。後半はフロントタイヤが終わってしまっていて、アタックしても思うようにタイムが出なくなったので、決勝に向けてタイヤを温存するために早めにピットに戻りました。角田選手の方が2、3ラップ遅れてアタックしていたので、そこは「やられたなあ」という感じです。でも富士大会よりはタイム差が縮まっているので、富士より抜きにくいコースですが仕掛けていきたいと思います。
第5戦予選3位、第6戦予選3位 #7大滝拓也(SRS/コチラレ一シング)
第5戦、第6戦とも予選3位の大滝拓也(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト) ここのスクールを卒業していてコースのことは熟知しており、自信もありましたが、昨日、一昨日と調子が悪く、10番手とか7番手のタイムしか出ず、トップグループに入れませんでした。そこで予選に向けて他のドライバーの車載映像などを見て僕なりに反省点を見つけ、それを無くしたらタイムが出た、という感じでした。それでも安定してタイムが出ていたので決勝のペースは自信があります。3番手スタートですが優勝を狙って頑張ります。ここまでレースで無茶をしてしまい、ペナルティを受けたりリタイヤに終わったりしているので、そこが今回の課題です。ここから本番ということで集中してやっていきます。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

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SF:第2戦オートポリス決勝は天候悪化のため中止に

全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「オートポリス スーパー2&4レース」決勝は天候の回復が見込めないとのことで中止となった。

当初予定では午後2時10分より54周で行われる予定だった決勝は、午後1時20分からのウォームアップ走行が#8大嶋和也(UOMO SUNOCO SF14)、#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)らのコースオフとともに赤旗終了となった。

続いて1時45分から予定されていたグリッドへの試走も10分ディレイ隣、1時55分になった時点で大会事務局がチーム監督を招集してミーティングを開催、そこで各チームへは中止が伝えられた模様。

そして午後2時5分、大会審査委員会と大会事務局の連名で「悪天候により決勝レースを中止する」との公式通知が発行されたのち、2時15分に場内アナウンスで正式に中止が伝えられるとともに、午後3時から4時までのファンサービスイベントの開催が告知された。

次戦の舞台はスポーツランドSUGO。5月27日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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SF:第2戦オートポリス フリー走行2回目は視界不良のためキャンセルに

5月13日午前10時35分から予定されていた全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦のフリー走行2回目は、視界不良のためキャンセルと決定された。

当初は9時50分から30分間で予定されていたフリー走行は8時40分の段階で雨と霧による視界不良のため10時35分から11時までの25分間と改められた。

しかしその後も天候は回復せず、視界も悪化する一方となったため、午前10時の時点でキャンセルが発表された。併せて10時05分から予定されていた全日本ロードレース選手権JSB1000クラスのフリー走行も併せてキャンセルが発表されている。

今後の予定については、午前10時35分よりコントロールタワーにて監督ミーティングが実施されることになっており、そこで何らかの決定がなされるはずだ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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SF:第2戦オートポリス フリー走行2回目は雨と霧のためディレイに

決勝日、オートポリスは早朝より霧に覆われた

大分県のオートポリスで開催されている全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「オートポリススーパー2&4」のフリー走行2回目は、雨と霧の影響で当初予定より45分遅れて実施されることが決まった。

5月13日の決勝日を迎えたオートポリスは朝から小雨に見舞われ、コース全体が濃い霧に覆われてしまっている。このため当初は午前9時50分より30分間で行われるはずだったフリー走行2回目は10時35分から11時までの25分間に変更された。

また、併催の全日本ロードレース選手権JSB1000クラスは決勝レースも周回数が減算され、18周で行われることになっているが、スーパーフォーミュラは今のところ当初予定通り午後2時10分より54周とされている。ただし今後の天候によってこれも変更になる可能性は否定できない状況だ。

Text: Kazuihsa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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SF:第2戦オートポリス予選会見 「今日の目標は予選トップで1ポイント取ることでした」(平川亮)

予選フォトセッション: トップ3のドライバーたち

#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
予選記者会見: ポールポジションの平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) ここまでチャンスをくださったみなさんに結果で恩返しできて嬉しく思います。チームのみなさんもレースのたびにすごく頑張って下さったので感謝しています。予選Q2は出たタイミングが微妙で、1周目にアタックに行ったら前にクルマが見えたことと、その時点でタイヤがたれていなかったので抑えてもう1周アタックに向かいました。Q3は最初から決め打ちで計測2周目にアタックするつもりでした。今まで予選では良い結果がなかったので素直に嬉しいです。今日の目標はポールポジションの1ポイントを取ることだったので、達成できてよかったです。あしたは雨の予報なのであまりチャンスが巡ってこないと思うし、我慢のレースになると思いますが、ロケットスタートを決めて1コーナーにトップで入りたいです。
#5野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
予選記者会見: 2位の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) Q1での走り出しは「ちょっとやばいかな?」という感触がありましたが、路面が良くなるにつれてクルマの調子も上がってきました。Q2はギリギリで通過できましたし、本当にギリギリでここまで残れたな、という感触でした。でもここまで展開が僕に向いてきているので、決勝でもしっかりと良いレースをしたいです。Q2での同タイムは正直目を疑うしかない結果でした。チームからは無線で「もう1周行ってください」と言われていたので、Q3は危ないのかなとも思っていましたし。去年と同じAPで雪辱を果たしたいですが、難しいレースになると思うので気を引き締め、行くだけいくしかないと思います。あまり守りには入りたくないなと。
#6松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
予選記者会見: 3位の松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING ) すごく難しい予選でした。今朝のフリー走行で1周もできなかったので、昨日の専有走行での一番路面の悪い状態でのフィーリングを思い出して、いきなり予選に望んだ格好で、ほとんど勘みたいな感じでした。最後のQ3では気持ちが先に行ってしまってミスが多かったので、そこは自分自身の課題だと思います。でもクラッシュから全部直していただいてクルマには全く問題が無く、そこからのP3は悪くない結果だと思います。トップとの差は自分のドライビングの差だと思います。あしたは雨ですけど、頑張ります。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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SF:第2戦オートポリス公式予選 コースレコード続出の予選を制したのは復帰2戦目の#20平川!しかし開幕戦でのペナルティにより3グリッド降格に

全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「オートポリススーパー2&4レース」の公式予選が5月12日、大分県のオートポリスで行われ、#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)が従来のコースレコード(1’26.196)を上回る1’25.937を予選Q3で叩き出し、自身初のポールポジションを獲得した。

公式予選は午後3時50分よりノックアウト方式で行われた。この日のオートポリスは晴れ。爽やかな初夏の陽気のもとでの走行となった。

予選に向けコックピットで待機する平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

予選に向けコックピットで待機する野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選に向けコックピットで待機する松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING )

ポールポジションの平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)

予選2位の野尻智紀(DOCOMO DANDELION M5S SF14)

予選3位の松下信治(DOCOMO DANDELION M6Y SF14)

ポールポジションを獲得した平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

予選2位の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選Q1

ミディアムタイヤの使用義務が課せられ、20分間で上位14人が次のQ2進出への権利を得るQ1では全てのドライバーが2回のアタックを行なった。最初のアタックでトップに立ったのはなんと今回が初参戦の#15阪口晴南(TEAM MUGEN SF14)。今週末の自己ベストを大きく上回る1’27.677をいきなり叩き出してみせる。しかし2本目のアタックでは#65伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING SF14)が1’27.053でトップに立ち、#16山本尚貴(TEAM MUGEN SF14)が1’27.123で2番手につける。#15阪口も1’27.393までタイムを縮めたが7位に後退することになった。それでも初戦でQ2進出を決めたのは上出来といえるだろう。その一方、#2国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF14)、#37ジェームス・ロシター(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)らはここで予選を終えることに。阪口同様にこのレースにスポット参戦した#7トム・ディルマン(UOMO SUNOCO SF14)もミディアムタイヤの扱いに慣れず19位に終わっている。

予選Q2

ソフトタイヤの使用が許され、上位8人がQ3進出を果たす予選Q2は上位3人がコースレコードを上回る熾烈なアタック合戦が繰り広げられ、1’25.799を叩き出した#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)がトップ。2番手には#3ニック・キャシディ(ORIENTALBIO KONDO SF14)が1’26.110で続き、#20平川が1’26.113で3番手。そして#6松下信治(DOCOMO DANDELION M6Y SF14)と#16山本が1’26.292の同タイムで続き、#65伊沢、#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)を挟んで#5野尻智紀(DOCOMO DANDELION M5S SF14)と#1石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF14)が1’26.476とこちらも同タイムで続くという結果に。結局先にピットアウトした#5野尻が8位でQ3進出、ラスト3分でコースインした#1石浦が9位で予選を終えることになった。また注目の#15坂口はこのセッションでは1’26.964にとどまり、明日の決勝を11位からスタートすることになった。

予選Q3

ポールポジションを争う最後のセッション、予選Q3は午後4時37分スタート。最初にアタックに入ったのはルーキーの#6松下。セクター1、セクター2では気持ちが先に行ってしまってミスをした、と予選後に本人は語ったが、1’26.226とQ2のタイムを上回ってみせた。その直後にアタックしたチームメイトの#5野尻も1’26.038と昨年自身が記録したレコードタイムを上回った。さらにセッション終盤に入って#20平川が1’25.937を記録。これによりスーパーフォーミュラ復帰2戦目にして自身初のポールポジションを獲得することになった。しかし#20平川は第1戦鈴鹿での危険なドライブ行為により3グリッド降格の裁定がすでに下っているため、明日の決勝は#3ニック・キャシディ(ORIENTALBIO KONDO SF14)に次ぐ4番手からのスタートとなる。これにより明日の決勝は最前列を野尻、松下のDOCOMO TEAM DANDELION RACING勢が占めることになった。

第2戦決勝は明日午後2時10分より54周で行われる予定だが、現時点での天気予報は雨となる見込みだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SF:第2戦オートポリスJRPサタデーミーティング 「若干プレッシャーは感じますが、名前負けしないように頑張ります」(阪口晴南)」

全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は5月12日、恒例のサタデーミーティングを第2戦の行われている大分県のオートポリスで開催した。今回は第2戦にスポット参戦する二人のドライバーが出席、参戦に至る経緯や今後の抱負について語った。

JRPサタデーミーティング: 初参戦のトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS) JRPサタデーミーティング: 初参戦の阪口晴南(TEAM MUGEN)

#7トム・ディルマン(UOMO SUNOCO SF14)
まずはこの場を借りてトヨタとチームルマンに感謝したいと思います。今回抜擢していただいたことに感激しています。クルマには慣れてきていると思いますが、まだまだ覚えなきゃいけないことがたくさんあります。特にタイヤの使い方をマスターすることが一番大きな課題です。ヨーロッパにはスーパーフォーミュラのシミュレーターがないので、F2のデータでこのコースを学びましたが、ソフトタイヤの性能は相当高いと思います。前回のレースでスローパンクチャーがあったため、今回ミディアムタイヤを持ち越すことができず、今回のフリー走行でようやくニュータイヤのミディアムで走りましたが、こちらにはまだまだ慣れないといけないと思いました。ソフトには自信があるので、先ずはQ1をクリアしないとと思っています。スーパーフォーミュラのことは以前から知っていました。プロフェッショナルなドライバーが何人も参戦する本当にレベルの高いカテゴリーだと思います。それに日本人ドライバーはこのコースに慣れているので、その中でベストを尽くすのは大変です。例えれば、日本人がいきなりバルセロナやブダペストのコースを走るようなものじゃないでしょうか。もっと時間が欲しいですが、できる限りの事をして頑張ります。
#15阪口晴南(TEAM MUGEN SF14)
前回の富士の合同テストで乗せていただいて、今回参加させていただくことになりました。コースの特徴はF3やF4で掴んでいるんですが、スーパーフォーミュラに乗ると今までとは景色が違って見えるので、そこのアジャストが難しかったです。前回の予選でワンツーに入ってるチームから参戦させていただいていることに感謝しています。今はとにかくクルマになれることが第一目標です。F3と同じダラーラといっても全く違うし、速く走らせる方法も僕の中では違うと思います。タイヤのサイズもパワーも大きいので、F3の走りは通用しないなと感じました。滑り出しがピーキーな点など、F3とは全然違うので慣れないといけないですね。昨日の専有走行より今日のフリー走行の方がタイムが良かったので、次に改善すべきポイントもわかっています。それをいかに短時間で結果に結びつけるか。ミディアムとソフトのニュータイヤを今回まだ履いていないので、予選がどうなるかわかりませんが、チームには多くの経験があるので相談してアジャストしていき、実力を100%出し切れるように頑張ります。
(名前の由来について)きっと聞かれるだろうなと思っていました(笑)。僕自身はアイルトン・セナの走りを生で見たことはありませんが、父がカートショップを経営していて、モータースポーツがすごく好きだったので、その影響でつけてもらいました。でもレーサーになれなかったら正直悔しかっただろうなと思います。若干プレッシャーは感じますが、いまの段階では付けてもらったことに感謝しています。名前負けしないように頑張らないといけないなと思います。
(憧れのドライバーは?)F1のワールドチャンピオンの名前を挙げるのは簡単ですが、すごく近くに素晴らしいドライバーがいらっしゃるので、先ずはそこを目標にしたいと思います。いまスーパーフォーミュラで目標にするならば、山本尚貴選手ですね。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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SF:第2戦オートポリスフリー走行1回目 トップタイムは#37ロシター

全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「オートポリススーパー2&4レース」のフリー走行が5月12日、大分県のオートポリスで行われた。トップタイムは#37ジェームス・ロシター(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)で1’26.975。2番手には#3ニック・キャシディ(ORIENTALBIO KONDO SF14)がつけた。

フリー走行1回目: トップタイムはジェームス・ロシター(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)

フリー走行1回目: 2位はニック・キャシディ(ORIENTALBIO KONDO SF14)

フリー走行1回目: 3位は関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)

フリー走行1回目: 初参戦のトム・ディルマン(UOMO SUNOCO SF14)は11位

フリー走行1回目: 初参戦の阪口晴南(TEAM MUGEN SF14)は16位

例年後半戦として開催されることの多かったオートポリス大会だが、今年は5月に第2戦として開催されることになった。公式予選日の天候は晴れ。フリー走行は午前10時にスタート。開始6分余りで#6松下信治(DOCOMO DANDELION M6Y SF14)のクラッシュにより赤旗中断となったが、車両回収後の10時20分に走行は再開となり、予定通り11時に終了した。

なお、第1戦で#7UOMO SUNOCO SF14は今回ピエトロ・フィッティパルディに代わってトム・ディルマンが乗ることになったが、これは世界耐久選手権第1戦スパ・フランコルシャンの予選でフィッティパルディが負傷したためではなく、当初から決まっていたとのこと。また#15TEAM MUGEN SF14にはF2選手権第3戦バルセロナに出場の福住仁嶺に代わって現在全日本F3参戦中の阪口晴南が抜擢された。#7ディルマンは開始25分で1’27.983を記録して一時トップに立つなど、ルーキーらしからぬ走りを見せたが、これは持ち越しソフトをいち早く投入して記録されたもの。7号車は持ち越しタイヤに不具合が見つかり、今回はソフトタイヤ1セットのみをオートポリスに持ち込んでおり、走り始めからソフトで走行を初めていた。#15阪口はセッション終盤の予選シミュレーションの際に1コーナー立ち上がりでコースアウトしたこともあり、ベストタイム1’28.482と16番手に終わった。

このセッションでトップタイムを記録したのは#37ロシター。開始35分という早い段階でソフトタイヤを投入し、このセッションで唯一の1分26秒台を記録した。また2番手につけた#3キャシディはミディアムのニュータイヤをセッション終盤に投入してロシターのベストタイムまでわずか0.151秒差にまで迫っている。3番手はソフトタイヤで1’27.316を記録した#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)だった。

スーパーフォーミュラ第2戦はこのあと午後3時50分よりノックアウト方式で公式予選を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SGT:第2戦富士決勝 ニスモマジック炸裂で#23モチュールGT-Rが逆転勝利!!

2018オートバックス スーパーGT第2戦「富士GT500kmレース」の決勝が5月4日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。110周の長い戦いを制したのは予選3位からスタートした#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)。GT300クラスは#55高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6)がポール・トゥ・ウィンを達成した。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日31,300人/決勝日55,000人/大会総入場者数86,300人)

白バイ、パトカーの先導でパレードラップが始まった

GT500クラスのスタートシーン

GT300クラスのスタートシーン

GT500クラス優勝は松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)

GT500クラス決勝2位はヘイッキ・コバライネン/坪井翔組(DENSO KOBELCO SARD LC500)

GT500クラス決勝3位は立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500)

GT300クラス優勝は高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)

GT300クラス決勝2位は嵯峨宏紀/平手晃平組(TOYOTA PRIUS apr GT)

GT300クラス決勝3位は平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)

GT500クラスで優勝したロニー・クインタレッリ(NISMO)

GT300クラス優勝の高木真一とショーン・ウォーキンショー

GT500クラスの表彰式

GT300クラスの表彰式

第2戦決勝は午後2時40分に静岡県警の9台の白バイと4台のパトロールカーの先導で始まった。当日の天候は晴れ。初夏というには幾分肌寒さの感じられる中での戦いとなった。

トップで1コーナーに飛び込んだのはポールポジションの#38立川祐路(ZENT CERUMO LC500)。しかし立川のリードは長くは続かず、1周目の第3セクターに入ったところで早くも#23クインタレッリの先行を許してしまう。

さらに後方から予選5位スタートの#39ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD LC500)が凄まじい勢いで順位を上げ、17周目の1コーナーで立川のインに飛び込んで2位に浮上すると、23周目の1コーナーではクインタレッリをも捉えてトップに浮上する。

コバライネンは37周目までトップを快走し、坪井翔に第2スティントを託す。世界耐久選手権出場のため今大会を欠場した小林可夢偉に代わって抜擢された坪井はこれがGT500デビュー戦とは思えないほどの速さで周回を重ね、一時は2位の#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)に対して7秒6もの大差をつけてみせ、75周目にピットインして再びコバライネンにステアリングを委ねた。

しかし39号車の1周後、76周目に2回目のピットストップを行なったNISMOは迅速な作業でクインタレッリをトップのままコースに送り出すことに成功すると、クインタレッリもそこから一気にリードを広げにかかり、85周目には5.5秒、95周目には10.6秒もの大差でコバライネンを突き放し、そのまま110周を逃げ切って昨年11月の第8戦もてぎ以来の勝利を手にした。なおこの勝利により、松田はGT500クラスの通算最多勝記録を20に伸ばした。

2位は#39ヘイッキ・コバライネン/坪井翔組(DENSO KOBELCO SARD LC500)。ボールの#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500)は終盤巻き返しを図って3位でフィニッシュした。

GT300クラスはポールの#55高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)が終始トップを快走、最後は2位に25.9秒もの大差をつけて昨年8月の第5戦富士以来の勝利を挙げ、改めてBMW M6と富士の相性の良さをみせつけた。高木はこの勝利により新田守男とともに歴代最多タイだったGT300クラスでの通算勝利数を単独トップの19とした。

一方、予選2位からスタートした#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)はレース中盤まで2位につけていたが、55周目にエンジントラブルに見舞われてコース上にストップ。そのままレースを終えてしまった。BRZに代わって2位に浮上したのは予選7位からスタートした#31嵯峨宏紀/平手晃平組(TOYOTA PRIUS apr GT)。3位には予選8位の#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)が入った。

次戦第3戦の舞台は鈴鹿サーキット。昨年までの1000km耐久ではなく、久々に通常フォーマットの300kmレースとして開催される。5月20日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第4戦富士決勝 接戦を制し、#5角田が3連勝を達成

角田破竹の3連勝!!

FIA-F4選手権第4戦の決勝レースが5月4日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が昨日の第3戦に続いて連勝、岡山国際サーキットで行われた第2戦から3連勝を達成した。

15周の決勝がスタートした

優勝は角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

決勝2位は小高一斗(FTRSスカラシップF4)

決勝3位は菅波冬悟(OTG DL F110)

トップでゴールする角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

インディペンデントカップ優勝は池島実紅(SACCESS RACING F4)

第4選決勝は午前8時50分より15周で行われた。この日の富士は晴れ。最終コーナー方向から強い風が吹く中での戦いとなった。

スタートでトップに立ったのは予選2位の#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)。しかし#5角田はコカコーラコーナーで#6名取をかわしてトップを奪い返した。その後方からは予選4位の#63川合孝汰(DENSOルボ一セF4)、予選5位の#1小高一斗(FTRSスカラシップF4)らが#55金澤力也(SPASHAN Works Racing)をかわして3位、4位に浮上してきた。

#6名取は9周目の最終コーナー、10周目の1コーナーと立て続けに#5角田のインをつくが、#5角田は冷静に#6名取を押さえこむ。#6名取は11周目の1コーナーで今度はアウトから並びかけるが、ここでも#5角田はインをガッチリ固めてコカコーラコーナーで前に。結局#5角田は、最後までトップを守りきって第2戦岡山からの3連勝を達成した。

さらに#63川合と#1小高もトップ2台の激しいドッグファイトに乗じて#6名取の背後に迫る。さらに予選10位スタートながら着実に順位を上げてきた#81菅波冬悟(OTG DL F110)も加わって、12周目からは4台による熾烈な2位争いが展開された。

このバトルを制したのは#1小高。12周目の1コーナーで位置どりよく3位に浮上すると、14周目のコカコーラコーナーで#6名取をかわして2位をもぎ取った。

#81菅波、#63川合もファイナルラップで相次いで#6名取を抜き、それぞれ3位と4位でフィニッシュ、#81菅波は昨年のデビュー以来初の表彰台を獲得した。

インディペンデントカップは予選28位からスタートした#39池島実紅(SACCESS RACING F4)がレース前半までに#11植田正幸(Rn-sports制動屋F110)、#2仲尾恵史(TCS Racing Team)らをかわしてクラストップに立ち、昨日の第3戦に続いて2連勝を飾っている。

第4戦優勝 #5角田祐毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)
本当は後ろを離したかったんですけど、前回の第3戦でそういう雰囲気ではなかったので。今回も混戦になるのかなと予想してたんですけど、序盤から思ったよりペースが上がらずに不安だったんで、とりあえず耐えるしかないと思いました。ただバトルには余裕がありました。次戦の鈴鹿では岡山の第2戦みたいに他を寄せ付けないような走りがしたいので、よく準備して臨みたいと思います。次はポール・トゥ・ウィンで5連勝したいです。
第4戦2位 #1小高一斗(FTRSスカラシップF4)
多分前がバトルしてくれなかったら4位か、多分菅波選手にも抜かれて終わっていたと思います。前でごちゃごちゃしてくれたおかげでラッキーで2位に上がれました。まだまだ実力では負けてるというか。鈴鹿に向けて本当により頑張っていかないとと思います。鈴鹿テストでは調子が悪くはなかったので、富士よりは自信があります。期待して欲しいです。
第4戦3位 #81菅波冬悟(OTG DL F110)
10番グリッドからのスタートだったので、展開に恵まれてよかったです。スタートで二つ順位をあげて、2周目に前がごちゃごちゃっとした横をうまくすり抜けてられました。そこから前の選手がレースをし始めたので間隔を詰めることができました。結構ギリギリのバトルになって怖かったんですが、順位を上げられたのは良かったです。今回はレースウィークに入ってからペースが上がらずに、決勝レースが始まってやっと路面とマッチした感じでしたので、今後はレースウィークを通していいペースで走れるように。特に予選でもっと前に行けるように頑張ります。
第4戦インディペンデントカップ優勝 #39池島実紅(SACCESS RACING F4)
スタートでミスしちゃって一瞬焦ったんですけど、前でごちゃごちゃしているところをうまく抜けられたのは良かったなと思いますけど、その後はペースが上がらずに前に離されてしまったので、そこは反省点です。次は8月に出させていただく予定なので、それに向けて準備したいと思います。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER GT

SGT:第2戦富士公式予選 変則スケジュールの一発予選を制したのは#38立川!最多PP記録を23に伸ばす

2018オートバックス スーパーGT第2戦「富士GT500kmレース」の公式予選が5月3日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500)がポールポジションを獲得。立川は通算ポール獲得数の最多記録を23回に伸ばした。GT300クラスは#55高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)がポールだった。

GT500クラスポールポジションは立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500)

GT500クラス予選2位は大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト組(WAKO'S 4CR LC500)

GT500クラス予選3位は松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)

GT300クラスポールポジションは高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)

GT300クラス予選2位は井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)

GT300クラス予選3位は黒澤治樹/蒲生尚弥組(LEON CVSTOS AMG)

午前中に予定されていた公式練習が濃霧のために午後に順延となった影響で、第2戦の公式予選は通常のノックアウト方式ではなく、各クラス20分間の計時セッションを1回ずつ行うという方式に変更された。GT300クラスの予選開始時刻は午後2時45分。富士スピードウェイ上空は晴れ上がり、路面はドライという絶好のコンディションでの走行となった。

20分間のセッションで2セットのタイヤの使用が許されるとあって、両クラスとも開始早々から一斉に全ドライバーがコースに飛び出し、与えられた時間をフルに使ってタイムアタックを展開した。なお、今回の予選ではドライバー交代の義務はなく、多くのチームが一人のドライバーに2本のアタックを託すこととなった。

GT500クラスは1本目のアタックで#39ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD LC500)が1’28.526でトップに浮上したが、2本目の走行では#39立川がこのセッションで唯一の1分27秒代となる1’27.904を記録。続いて#6大嶋和也(WAKO'S 4CR LC500)も1’28.074、#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)が1’28.147を叩き出した。#39コバライネンも2本目のアタックでタイムアップを果たしたものの、最終的に#36関口雄飛(au TOM'S LC500)に次ぐ5番手に終わった。なお第1戦岡山で上位に名を連ねたホンダNSX勢はウェイトハンデの影響からは今大会では精彩を欠き、#16中嶋大祐(MOTUL MUGEN NSX-GT)の6位が最高という結果に終わっている。

GT300クラスは#2加藤寛規(シンティアム・アップル・ロータス)、#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)らのJAF-GT勢の健闘が目立ったが、最後の最後に#55高木真一(ARTA BMW M6 GT3)が1’36.573までタイムを縮めて井口を上回り、昨年の第5戦富士に続いて同じ富士でポールポジションを獲得した。2番手は#61井口、3番手には#65蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG)が続いた。

第2戦決勝は明日午後2時40分より110周(500km)で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第3戦富士決勝 接戦を制し#5角田が今季2勝目!!インディペンデントカップは#39池島が勝利

FIA-F4選手権第3戦の決勝が5月3日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)との接戦を制し、今季2勝目を挙げた。

スタート直後のダンロップコーナー

優勝は角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

決勝2位は名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

決勝3位は小高一斗(FTRSスカラシップF4)

インディペンデントカップ優勝の池島実紅(SACCESS RACING F4)

表彰式

午前中に予定されていたスーパーGTの公式練習がピットウォーク後に順延となった影響で、第3戦決勝は当初予定より40分遅れ、午後1時45分より15周で行われた。

ホールショットはポールの#5角田。予選3位の#6名取は2コーナーで予選2位の#38平木玲次(茨城トョペットINGING F4)を抜いて2位に浮上、そのままぴったりと#5角田の背後に張り付いて隙を伺う。

予選後のコメントで「10秒ぶっちぎる」と宣言していた#5角田だったが、このレースではトラクションのかかりが思ったほど得られず、終始#6名取を背後に従えての走行となった。それでも「確実に勝とう」、と頭を切り替えた#5角田は巧みなブロックで#6名取の猛追をかわしつつ15周を危なげなく走り切り、第2戦岡山に続いて今季2勝目を挙げた。

3位には2年ぶりの参戦となった#1小高一斗(FTRSスカラシップF4)がつけた。#1小高はオープニングラップの最終コーナー、続く2周目の1コーナーと積極果敢に#38平木に挑みかかり、2周目のコカコーラコーナーで3位に浮上したが、すでにトップ2台とは大きな差がついており、そのままポジションキープでレースを終えることになった。

またインディペンデントカップは、#39池島実紅(SACCESS RACING F4)がスタートから着実に順位を上げ、中盤には#2仲尾恵史(TCS Racing Team)との激しいバトルを制し、今季初勝利を挙げている。

第4戦決勝は明日午前8時50分より15周で行われる。

第3戦優勝 (#5角田祐毅 HFDP/SRS/コチラレ一シング)
優勝した角田裕毅(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト) 思ったよりもぶっちぎれず、苦しい展開が続きましたが、そこで逃げようとしてミスするよりは確実に優勝するように、早い段階で頭を切り替えました。明日はぶっちぎれるようにしっかり対策を組んで、準備して、優勝したいです。
第3戦2位 (#6名取鉄平 HFDP/SRS/コチラレ一シング)
決勝2位の名取鉄平(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト) 今までにこんな悔しいレースがあったかなというくらい悔しいレースでした。ペースは自分の方がいいなと序盤でわかっていたので、前に出たらぶっちぎれるなと思っていたんですが、角田選手のブロックが上手くて、何度もチャンスがあったのに仕掛けられませんでした。悔いが残るレースでしたが、勉強になったし、明日に向けての課題も見つかりました。あしたは優勝できるように頑張りたいです。
第3戦3位 (#1小高一斗 FTRSスカラシップF4)
決勝3位は小高一斗(トムススピリット) 悔しいです。ペースがあまり速くないのはわかっていたので、早めに仕掛けようと思っていましたが、3番手に上がった時にはすでに前と離されすぎていたので、あとはもうジリジリ離されるばかりになりました。前がもうちょっとバトルしてくれれば面白い展開になったかもしれません。まだクルマ的に負けてる部分が大きいので、あしたすぐに改善できるかわかりませんが、全力を尽くして頑張ります。負けられない富士で負けてしまったので、明日は絶対勝ちたいと思います。
第3戦インディペンデントカップ優勝 (#39池島実紅 SACCESS RACING F4)
インディペンデントカップ優勝の池島実紅(SACCESS RACING) 予選で失敗してしまったのでだいぶ後方からのスタートになりましたが、総合順位で見ても上に上げていくことができたので、内容としてはいいレースだったかなと思います。ただ個人的にはもっとペースをあげて、さらに上の順位を狙っていきたいです。今回優勝したことでお客さんに名前を知っていただくきっかけにはなったと思うので、これからどういう風に成長していくかをみなさんに注目していただければ嬉しいです。仲尾選手とのバトルは結構きつかったです。あそこで前との差も開いてしまいましたし。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER GT

SGT:第2戦富士公式練習 GT500クラスはトップ8が1秒以内の接戦!!トップは#23モチュールGT-R

2018オートバックス スーパーGT第2戦「富士GT500kmレース」の公式練習が5月3日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)が1’29.581のトップタイムを記録。GT300クラスは#55高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)が1’37.811でトップだった。

公式練習: GT500クラストップタイムは松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R) 公式練習: GT300クラストップタイムは高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)

スーパーGTの公式練習は当初午前8時40分より105分間で行われる予定だったが、朝からの雷雨によりコース上には濃い霧が立ち込めたため、このセッションは一旦中止の決定がされ、改めてピットウォーク終了後の12時50分より30分間の走行が実施されることとなった。コースオープンとなる頃には天候もすっかり回復、気温も上昇し、ドライコンディションでの走行となった。

GT500クラスはトップ8が1秒以内という接戦となり、終了まで1分を切ったところで#38立川祐路(ZENT CERUMO LC500)が1’29.795と最初に1分30秒の壁を破ってきたが、その直後に#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)が1’29.581と立川のタイムを上回ってこのセッションでのトップタイムを記録した。3番手には#6大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト組(WAKO'S 4CR LC500)が続いた。

GT300クラスはトップ5をFIA-GT3勢が独占。#55ARTA BMW M6がトップに立ち、前年王者の#0谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)が続いている。JAF-GT勢の最上位は#31嵯峨宏紀/平手晃平組(TOYOTA PRIUS apr GT)で6位だった。

なおスーパーGT第2戦の公式予選はスケジュール変更の影響から各クラス20分間の計時セッションが1回ずつという方式で実施されることが決まっている。GT300クラスは午後2時45分から、GT500クラスの走行は午後3時15分から行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第2戦富士 公式練習をピットウォーク後に30分間で実施。予選は20分間の計時方式に変更

5月3日午前に予定されていたスーパーGT第2戦の公式練習は濃霧のため一旦中止の裁定がなされたが、結局ピットウォーク終了を待って12時50分より30分間で行われることが主催者より発表された。

これに伴い、午後1時5分より予定されていたFIA-F4選手権の第3戦決勝は午後1時45分スタートに。スーパーGTの公式予選はノックアウト方式ではなく午後2時45分より各クラス20分間の計時予選に変更される。

詳細は以下の通り。

12:50~13:20 スーパーGT公式練習
13:45~ FIA-F4第3戦決勝(15周または30分間)
14:45~15:05 GT300クラス公式予選
15:15~15:35 GT500クラス公式予選

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦富士 公式練習は濃霧のため一旦中止に

5月3日午前に静岡県の富士スピードウェイで予定されていた2018オートバックス スーパーGT 第2戦「富士GT500kmレース」の公式練習は濃霧による視界不良のため中止となった。 この日の富士スピードウェイは早朝から激しい雷雨に見舞われ、午前8時から行われたFIA-F4選手権の公式予選の途中からコース上を霧が覆い尽くす状況となった。この影響でF4の予選は残り10分間の時点で赤旗が提示され、そのまま終了の判断がなされた。 このため当初8時40分から予定されていたスーパーGTの走行は天候の回復を待って開始時刻を遅らせることになったが、霧は午前10時を過ぎても一向に晴れる気配を見せなかったため、午前10時15分の時点で公式練習の中止が決まった。 今後の走行予定等については現時点で不明。午後の公式予選への影響が大いに心配される状況となっている。 Text:Kazuhihsa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第3戦、第4戦公式予選 雨と霧の難しいコンディションの中、#5角田が連続ポールを獲得

FIA-F4選手権第3戦、第4戦の公式予選が5月3日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、ベストタイム、セカンドタイムともに#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)がトップだった。

公式予選は午前8時より30分間で行われた。この日の富士は朝から激しい雨と雷に見舞われ、コース上はウェット。全車レインタイヤを装着しての走行となったが、セッションが進むにつれて1コーナーからホームストレート方向に向かって霧が発生し、次第にサインボードやコーナーポストの視認が困難な状況となった。

そうした中、序盤から好タイムを記録してトップに立ったのが#5角田だった。開始7分で2’01.039を記録すると、その後も2’00.907、2’00.852と着実にタイムを縮め、残り時間が14分を切ったところで2’00.310を叩き出した。

結局予選は濃い霧による視界不良のため午前8時18分に赤旗中断となり、そのまま終了の決定がなされることに。これにより角田がベスト、セカンドベスト共にトップタイムとなり、第3戦、第4戦ともにポールポジションからスタートすることになった。

第3戦の予選2位は今季チームを移籍した#38平木玲次(茨城トョペットINGING F4)がつけ、ルーキーの#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が3番手。名取はセカンドタイムで角田に次ぐ2番手タイムを記録し、第4戦ではフロントローからスタートすることになった。

また第4戦の3番手には#55金澤力也(SPASHAN Works Racing)がつけている。

第3戦決勝はこのあと午後1時5分より15周で、第4戦決勝は明日午前8時50分より同じく15周で行われる予定だが、午前10時現在コース上は濃霧のためスーパーGTの公式練習の開始が遅れている状況であり、今後第3戦のスタート時刻が変更となる可能性も出てきている。

第3戦ポールポジション、第4戦ポールポジション #5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)
序盤は結構ミスが多くて、そのあとだんだんわかってきたのでアタックしようと思いましたが、人が多くてクリアラップがとれず、霧も濃くなってきて。それでも見えない中でなんとかギリギリでタイムを出すことができたのは良かったです。ただ走り的には良くないんで、もっと詰めることができました。あとコンマ5はいけると思いました。赤旗が出た周はセクター1のタイムが良かったので、もし最後までアタックできていたらもっといけた思います。1コーナーのブレーキングはもう勘でした。決勝はしっかりスタートを決めて、最初から最後まで10秒くらいぶっちぎりたいと思います。
第3戦予選2位 #38平木玲次(茨城トョペットINGING F4)
こういうコンディションになると思ってたので、序盤からプッシュしてタイムを上げていこうとしたんですが、前の車に引っかかってしまってクリアラップがなかなかとれませんでした。その中でたまたまクリアラップがとれた周でベストタイムが出たので、もうちょっと位置どりを考えていればもう少しタイムが上げられたんです。そこが反省点です。サインガードも見えない状態だったので、タイムどんくらいだろう?と思いながら走ってました。霧は最終コーナーから1コーナーが一番ひどかったですが、それ以外はそんなに走れない状態じゃありませんでした。路面も思ったより水の量が少なかったです。決勝はコンディションがどうなるかわかんないですけど、落ち着いていいレースをしたいです。チームは初年度で岡山は色々苦労したんですけど、富士はセッティングがピタリと決まりました。チームもいい状態で来られています。
第3戦予選3位、第4戦予選2位 #6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)
富士の雨自体走ったことなくて、昨日の夜車載映像とかユーチューブの動画をたくさん見ました。なんとか最後の2周を決めることができて、それが3番手2番手のタイムになったのはよかったです。特に序盤の走り方が間違っていたのか、タイムが1秒くらい遅かったんですが、最後にどハマりという感じでした。アレに最初から気づけていればと思います。自分の適応能力のなさが目立ってしまいました。富士自体今まで走ったことなくて苦手なさあーキットでしたがとりあえず一安心です。決勝は岡山と変わらないポジションなので、岡山の第1戦みたいにまた優勝できたらと思います。
第4戦予選3位 #55金澤力也(SPASHAN Works Racing)
内容的には割とクリアな状態がずっととれていたので、あとは自分がどういう走り方をするか、でした。割とまとめることができました。クルマのセットもよかったです。昨日みんなが走ったことで路面にゴムが乗っていましたが、それが雨ですごく滑るんです。そのラインをうまく外しながら探り探り走りました。後半は霧が出てきて前の車も見えなくなっていたので、もし続行されてもタイムアップは難しかったと思います。
Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝会見 「塚越選手は絶対何かしてくると思っていました」(山本尚貴)

決勝フォトセッション: トップ3と優勝チーム監督

優勝 #16山本尚貴(TEAM MUGEN)
決勝記者会見: 優勝した山本尚貴(TEAM MUGEN) もう「うれしい」のただ一言です。最後はかなり追い詰められたので勝ち方としては心の底から喜べるものではないかもしれませんが、戦略の違いもありますし。ポールポジションからはソフトを選択することがどうしてもできなくて、ミディアムタイヤを選択してスタートしましたが、自分たちのチームとしては戦略面でベストを尽くせたと思います。その中で、関口選手の終盤の際立ったスピードは脅威でしたし、次戦以降気を引き締めていかないとと思いました。戦略の違いでペースの速いクルマが居たりして、自分も調子がいいはずなのになんでこんなに追い詰められているのか、走りながら自信が無くなるぐらい展開が読めませんでした。でもこういう結果になったことで、いい戦略といいクルマを用意してくれたチームとさくら(研究所)のみんなには感謝しています。
塚越選手については、スタートの前から絶対何かしてくると思っていました。あそこは2ストップ作戦で味を占めているチームですし、福住選手をすぐにパスしたのを見た瞬間に「あ、軽いな」と思いました。なので彼を前に出しても負けることはないなと思いつつも、彼の後ろを走ってタイヤを傷めることはできるだけ避けたいと思いました。今回最大の勝因は塚越選手を1コーナーで押さえた事だと思います。あそこで仮に前に行かれていたら、塚越選手の前には出られても関口選手にやられていたと思うので。
決勝2位 #19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
決勝記者会見: 2位の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 昨日はQ2で赤旗のでるタイミングが悪くて、本来の自分のアタックができないまま、14位という不本意な結果に終わってしまいました。それを今日2番手まで追い上げることができて、非常に満足しています。
タイヤ選択はスタート直前まで決まっていませんでした。周りを見て決めようと、一時はミディアムで行こうとも思いましたが、(星野)一樹さんに相談したら「ソフトでもいいんじゃないか」と言ったので、それもそうだと思ってスタートしました。最後はたれてきて限界だったのであそこでピットに入りました。周りに比べて持ちは良かったかなと思います。300kmレースだったので、最低でも15周はいかないと燃料が足りなくなりますから、そこまでは頑張って、あとは周りの状況、前後とのギャップを見て決めようと思って走っていました。
(平川亮との接触について)自分はアウトラップでタイヤが冷えていたために追いつかれましたが、あそこで譲るわけにはいかないので牽制したら飛んでいった、という感じです。
決勝3位 #5野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
決勝記者会見: 3位の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 再び記者会見に戻ってこられるチャンスを与えてくださったチームとホンダさんに感謝しています。反面、私の中では取り返しのつかないミスをしてしまったので、シーズンが終わるまでにしっかり取り返そうという気持ちしか今はありません。手応えを感じられたと同時に悔しさの残るれエースになりました。これをバネに次のレースを迎えたいと思います。
次のオートポリスは昨年調子が良かったんですが、今年はタイヤのスペックも変わっているので、いまの状況を踏まえてもう一度考えないとと思います。天候はわかりませんが今より難しくなると思いますし、気温が上がればセクター3はズルズルの状態になるかもしれません。まあレースとしては面白くなるんじゃないでしょうか。
優勝チーム監督 手塚長孝(TEAM MUGEN)
決勝記者会見: 優勝チーム監督の手塚長孝氏(TEAM MUGEN) ポール・トゥ・ウィンという最高の形で開幕を迎えて本当に嬉しいです。来年はまた新しいシャシーになりますから、ここで鈴鹿は得意ということを証明できてよかったです。今週末は予選からずっと速さを見せられたと思います。山本選手は本当に頑張ったなと。これだけ汗かいてくれましたし。また関口選手、野尻選手も本当に頑張って追いついてこられたなと。次のオートポリスからはまた新たなチャレンジが始まると思って一生懸命頑張ります。本当に山本おめでとう。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝 #16山本が2年ぶりのポール・トゥ・ウィンを達成。ルーキー#15福住はリタイヤに終わる

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦「鈴鹿2&4レース」の決勝が4月22日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#16山本尚貴(TEAM MUGEN SF14)が2016年開幕戦以来のポール・トゥ・ウィンを達成した。2位は予選14位から見事な追い上げを見せた#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)、3位には#5野尻智紀(DOCOMO DANDELION M5S SF14)が続いた。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:34,000人)

51周の決勝レースがスタートした

序盤2位を走った福住仁嶺(TEAM MUGEN SF14)はトラブルでリタイア

優勝は山本尚貴(TEAM MUGEN SF14)

決勝2位は関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)

決勝3位は野尻智紀(DOCOMO DANDELION M5S SF14)

トップでゴールする山本尚貴(TEAM MUGEN SF14)

優勝した山本尚貴(TEAM MUGEN)

表彰式: 優勝した山本尚貴(TEAM MUGEN)

表彰式: 優勝・山本尚貴、2位・関口雄飛、3位・野尻智紀

第1戦決勝は恒例の末松則子鈴鹿市長のスタートコマンドを合図に午後1時50分にフォーメーションラップを開始。今季最長の300km、51周の戦いの幕が切って落とされた。

スタートでトップに立ったのはポールの#16山本。予選2位の#15福住仁嶺(TEAM MUGEN SF14)がそのまま2番手、スタートで失速した#5野尻をかわした#65伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING SF14)が3番手で続く。

その後方からは2ピット作戦を選択した予選5位の#17塚越広大(REAL SF14)が猛然と追い上げてきた。#17塚越は1周目のシケインで3位の#65伊沢を、3周目の1コーナーで2位の#15福住を抜き去って一気に#16山本の背後に迫る。

#17塚越は6周目のシケイン、7周目の1コーナーと、オーバーテイクボタンを駆使して#16山本に襲いかかったが、#16山本は冷静にこれを退けた。結局#17塚越は19周目に最初のピットストップを行い#37ジェームス・ロシター(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)の後ろ、10位でコースに復帰した。

#16山本はミディアムタイヤで32周を走行してピットイン、この間に一旦は#17塚越の先行を許したものの、34周目に#17塚越が2度目のピット作業を行ったことで再びトップに返り咲く。

これでトップは安泰かに思われた#16山本だったが、この時#17塚越に追いつこうとペースを上げたこと、その後も2位に浮上した#4山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF14)を引き離そうと同様のプッシュをしたことなどからソフトタイヤを消耗させてしまい、終盤は1分45秒台までペースを落とさざるを得なくなってしまう。#4山下は#17塚越と同じく2ストップ作戦を選択していたため、その後37周目にピットイン。#16山本の懸念は杞憂に終わった。

この#16山本に追いついてきたのがなんと予選14位からスタートした#19関口だった。

スタートでソフトタイヤを選択した#19関口は序盤からハイペースで周回を重ねつつピットインを24周目まで引き伸ばしたことで大幅なジャンプアップを果たしていた。25周目のヘアピンではチームメイトの#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)と接触する危ない場面があったものの、その後もペースを緩めることなく1分43秒台のラップタイムを連発して徐々にトップとの差を削り取っていく。このため一時は11秒以上あった#16山本のリードは48周終了時点では4.2秒に。ファイナルラップでは2.6秒までその差は縮まったが、追撃もそこまで。#16山本がなんとか51周を逃げ切って自身通算4勝目をものにした。

3位は#5野尻。スタートで失速して一時は6位まで後退したものの、その後はトップ集団と遜色ないペースで周回を重ねて順位を挽回してみせた。

2ストップ作戦を敢行した#17塚越は結局6位、#4山下は9位でレースを終えている。

なお、予選2位からスタートし、レース前半は#16山本に次ぐ2位を走行していた#15福住は31周目にピットストップを行ったのち、突然シフトチェンジができなくなるトラブルに見舞われて惜しくもリタイヤとなった。

次戦の舞台は九州のオートポリス。5月13日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿決勝会見 「今日はスタートか1周目にしかチャンスはないと思っていました」(#36坪井翔)

優勝 #36坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 優勝した坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S) 予選で2セット目のアタックがうまくいかず2番手になってしまいましたが、1セット目のタイヤはだいぶいい感じで走れていたので「なんで?」っていう感じでした。今日はスタートか1周目で抜く以外にチャンスはないと思っていました。課題であるスタートは練習からだいぶ良くなってきていたので自信はありました。スタートした瞬間に横に並ぶことができ、トップで1コーナーを通過した時点でこれはいけるなと思いました。最初の1、2周目からファステストを狙いにいき、3周目にファステストが取れたのは良かったです。その後は後ろとの距離を計算しながら走りました。いいレースができたと思います。ただレース後半はタイヤが厳しかったので、そこは今後の課題ですね。第2戦もスタートさえ失敗しなければ勝てると思うので、気負いすぎずにいいレースをしたいです。ただ17周と長くなりますし、スーパーフォーミュラの決勝後で路面状態が変わっているだろうと思うので、そこを予測しながらペースが落ちないようにしっかり最後まで走りたいです。
決勝2位 #37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 2位の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S) テストからスタートが課題でしたが、今回もうまくいきませんでした。ただこれが原因だというのはスタート直後に見つかったので、次の2レース目に向けてデータを見直すなど、できることをしっかりやっていきたいです。第2戦もフロントローなのでスタートが決まればトップに立つ可能性は大きいし、しっかり1レース目の失敗を克服して、集中していきたいと思います。
決勝3位 #2阪口晴南(TODA RACING)
決勝記者会見: 3位の阪口晴南(TODA RACING) 練習から「このぐらいだろうな」という位置に予選でつくことが出来たことには満足しましたが、トップ2との差はすごく大きかったです。ユーズドタイヤでのペースも大きく開けられていて、決勝でも実力の差を見せつけられたなと思います。移籍して初めてのレースが3番手ということは良かったです。合同テストよりも気温や路面温度が上がっていましたが、変わりゆくコンディションにうまくアジャストしきれませんでした。
Nクラス優勝 #10ジェイク・パーソンズ(NODA RACING)
決勝記者会見: Nクラスで優勝したジェイク・パーソンズ(NODA RACING) 初めてのF3でしたが、いいスタートを切れたと思います。新しいチームに加わりましたが、これから体制も固まっていくと思います。決勝では6周目から安定したペースで走ることが出来ました。台数の少ないクラスですが、僕自身は常にベストを尽くしたいと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿決勝 トムス勢が1-2フィニッシュ!!開幕を制したのは#36坪井

12周の決勝レースがスタートした

レース序盤、トップグループシケインの攻防

優勝は坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)

決勝2位は宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)

決勝3位は阪口晴南(TODA FIGHTEX)

Nクラス優勝はジェイク・パーソンズ(NRA312)

トップでゴールする坪井翔と2位の宮田莉朋

優勝した坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)

表彰式

トムス勢強し!開幕を制したのは坪井翔

全日本F3選手権第1戦の決勝が4月22日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2位の坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がスタートでトップに立ち、そのまま逃げ切った。2位には#37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が続き、#2阪口晴南(TODA FIGHTEX)が3位表彰台を獲得した。

通常は土曜日に第1レースを行うことの多いF3だが、今大会は併催の全日本ロードレースJSB1000クラスが2レース制となったことも影響してか、第1戦決勝は日曜の朝9時45分より12周で行われた。

ポールポジションの#37宮田の横をすり抜けてトップに立った#36坪井は序盤からハイペースで逃げにかかり、3周目にこのレースのファステストラップを記録、後半は#37宮田との間合いをコントロールする余裕すら見せて12周をトップのまま走りきり、自身通算10勝目を挙げた。

昨年からスタートに課題を抱え、今回も#37坪井の先行を許してしまった#37宮田はレース後の会見でも悔しさを隠せない様子。それでも夕方の第2戦に向けて何が足りなかったかは分かったと語り、雪辱を口にした。

通算2度目の3位表彰台を得た#2坂口も、トムス勢には11秒以上も引き離されており、次戦以降に向けて多くの課題を残した格好だ。

またルーキー勢では#12笹原右京(THREEBOND)が4周目のシケインで#35河野駿佑(HubAuto F318)を抜いて4位に上がり、初入賞を果たしている。予選4位と好調だった#35河野だったが、決勝ではペースが上がらず、11周目には昨年までヨーロッパでフォーミュラV8を戦っていた#1金丸悠( B-MAX RACING F3)にも抜かれて6位に終わった。

なお今回Nクラスは1台のみのエントリーとなり、予選総合13番手からスタートした#10ジェイク・パーソンズ(NRA312)はそのまま13位で完走を果たした。

全日本F3選手権はこのあと午後4時30分より第2戦決勝を17周で行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿フリー走行2回目 今度はトヨタが上位5台を独占。トップは#20平川

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦「鈴鹿2&4レース」のフリー走行2回目が4月22日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。ホンダエンジン勢が上位5台を占めた公式予選とはうって変わり、今度はトヨタエンジン勢がトップ5を独占、トップは1'40.173を記録した#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)だった。

フリー走行2回目: トップタイムは平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14) フリー走行2回目: 2位は小林可夢偉(KCMG Elyse SF14) フリー走行2回目: 3位は関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)

決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは前日に続いて朝から快晴。朝早くから多くの観客が詰めかける中、スーパーフォーミュラのフリー走行は午前8時35分より30分間で行われた。

今シーズンよりミディアム、ソフトの2スペックの使用が義務付けられたこと、レース距離がシリーズ最長の300kmであることなどから、今大会はレース戦略に様々な選択肢が生まれており、この決勝前の走行でも各チーム燃料搭載量やタイヤ選択など、それぞれ異なった条件でデータ取りを行なっていることが伺えた。

全19台中10台はソフトタイヤでのロングランを序盤から実施。この中で#20平川が1'40.173をセッション中盤に記録した。彼らは1ストップを想定してソフトタイヤでどこまで周回を重ねられるかを見極めていたものと思われる。

一方、中盤までミディアムタイヤで走行した9台は他の思惑があるのかもしれない。特に#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)は開始5分で1'40.187とこのセッションで2番手のタイムを記録している。もしこれがハーフタンクでの走行ということであればKCMGは2ストップ作戦を念頭に置いている可能性もある。

3番手には#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)が続く。関口はミディアムで走行を開始したが、途中でソフトタイヤに交換して1'40.199を記録している。

ホンダ勢最上位は#17塚越広大(REAL SF14)で1'40.560をセッション序盤にミディアムタイヤで記録した。リアルレーシングもまたKCMGと同じことを考えているのだろうか。

いずれにせよ真実はこの後の決勝で明らかになるだろう。
注目の決勝レースは午後1時50分より51周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿予選上位3人のコメント 「ポールポジションは難しいと思っていたので、嬉しい驚きでした」(山本尚貴)

予選フォトセッション: トップ3のドライバーたち

ポールポジション #16山本尚貴(TEAM MUGEN)
予選記者会見: ポールポジションの山本尚貴(TEAM MUGEN) もちろんポールポジションを取りたいと思って予選アタックをしていましたが、16号車はちょっとだけ問題を抱えていたのでポールポジションは難しいと思いました。それでも最後は気合を入れたのと、チームのみんながいいクルマに仕上げてくれたと、ただただその想いだけです。嬉しい驚きでした。
(Q2の赤旗後の対応について)3番手以下と差があったので、そもそもあそこでニュータイヤを入れないといけないとは思っていませんでしたし、それで抜かれちゃったら仕方ないくらいの気持ちでした。それよりはQ3をどうやって走ろうかと、そのことを考えていましたね。
予選2位 #15福住仁嶺(TEAM MUGEN)
予選記者会見: 2位の福住仁嶺(TEAM MUGEN) 今週のフリー走行からの流れを考えると2番手に行けるとは考えていませんでした。それでも実際に予選が始まってニュータイヤを履いてみると、1回目は苦戦しましたが2回目にいい感触をつかむことができました。最後は山本先輩に負けちゃいましたが、あのタイム差を見ると正直悔しいです。
(Q2の赤旗後の対応について)4番手の選手とタイム差があったので、とにかくQ3に集中していましたね。
予選3位 #5野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
予選記者会見: 3位の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 予選は何事もなければQ3に進めるだけのパフォーマンスがある、と手応えを感じていました。Q2で赤旗が出ましたが、幸い僕はタイムを出した後だったのでQ3に進出できました。この3位というポジションは正直いうと悔しいですが、レースは長いですし、充分チャンスのあるポジションだと思いますので、これからしっかりチームと色々作戦面を考えて、明日の記者会見には一番高いところで戻ってきたいと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿公式予選 ホンダ勢が上位を独占!#16山本が2年ぶりのポールポジション獲得

ホンダ勢が上位を独占!!

4月21日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦「鈴鹿2&4レース」の公式予選は、1位から5位までをホンダエンジン勢が独占するという結果になった。ポールポジションを獲得したのは#16山本尚貴(TEAM MUGEN)、予選2位にはルーキーの#15福住仁嶺(TEAM MUGEN)が僅差で続いた。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:22,000人)

公式予選は午後3時45分よりノックアウト方式で行われた。気温は23℃、路面温度は33℃という絶好のコンディションでの走行となった。

予選Q1

公式予選: ピットで待機する山本尚貴(TEAM MUGEN)

公式予選: ピットで待機する福住仁嶺(TEAM MUGEN)

公式予選: ピットで待機する野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

公式予選: ポールポジションは山本尚貴(TEAM MUGEN)

公式予選: 2位は福住仁嶺(TEAM MUGEN)

公式予選: 3位は野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

公式予選: ポールポジションを獲得した山本尚貴(TEAM MUGEN)

Q1は20分間の走行で上位14人が次のQ2へ駒を進めることができる。なお今シーズンからシリーズ全戦でソフトタイヤが投入されることになったが、このQ1では全車ミディアムタイヤでの走行が義務付けられた。ここでは最初のアタックからルーキーの#6松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING )が周囲の度肝を抜く速さを見せつける。

松下は最初のアタックで1'37.619を叩き出していきなりトップに躍り出ると、セッション終盤には1'37.255までタイムを縮めてみせた。2番手には#16山本、3番手にもルーキーの#15福住が続き、6位の#64ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)まで上位6人をホンダエンジン勢が占めた。トヨタ勢最上位は#4山下健太(KONDO RACING)で7位だった。

予選Q2

予選Q2は7分間の走行。ここからは新品2セットまでのソフトタイヤの使用が許される。
各チーム残り時間5分あたりで一斉にコースに飛び出し、タイムアタックを開始。ここで#5野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がいきなり1'36.960を叩き出してトップに。2位に#16山本、3位に#15福住が続く。

ところが終了直前に#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がデグナーカーブの一つ目でスピンアウト、グラベルに捕まってストップしてしまったため、赤旗中断となってしまった。平川はこの時点で6位につけていたが、規定によりQ3での走行ができなくなってしまった。

そしてこの影響をもろに被ったのがQ1でトップタイムを叩き出した#6松下だった。彼はアタックを途中で切り上げざるを得なくなったためタイヤの一番いいところを使い切ることができず、残り3分で再開したセッション終盤でソフトのユーズドタイヤを使ったことも裏目に出て、12位で予選を終えざるを得なくなった。

また中断前に2位、3位につけていたチーム無限の二人は4位以下との差がコンマ3秒以上ある事からピットに留まることを決め、再開後の走行に加わることなくQ3進出を果たす。結局4位#17塚越広大(REAL RACING)、6位に#65伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)と、上位8台中5台がホンダエンジンという結果になった。

予選Q3

Q2を早めに切り上げることで新品ソフトタイヤを1セット温存するというチーム無限の選択は、このQ3でピタリと的中した。

まず#15福住がセッション終盤に1'36.991を記録してトップに躍り出ると、その直後に#16山本は1'36.911を福住を上回り、2016年の第1戦以来2年ぶりのポールポジションを獲得。福住は破れたとはいえデビュー戦でフロントロー獲得という快挙を成し遂げ、チーム無限が見事予選1-2を達成した。

3位にはQ2トップの#5野尻が続き、#65伊沢が4位、#17塚越が5位とトップ5をホンダエンジン勢が独占、トヨタ勢最上位は#1石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING)の6位という結果に終わった。

第1戦決勝は明日午後1時50分より51周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿JRP定例会見 第6戦岡山の決勝は250kmの1レース制に

全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は4月21日、第1戦が開催されている三重県の鈴鹿サーキットで恒例のサタデーミーティングを行い、これまで未定とされていた第6戦岡山の決勝レースフォーマットと、第1戦鈴鹿、第5戦もてぎ、第7戦鈴鹿の実況解説を元F1ドライバーの鈴木亜久里氏が担当することなどを発表した。

会見には倉下明JRP社長と上野禎久JRP取締役、そしてサプライズゲストとして鈴木亜久里氏が出席した。

昨年は土曜、日曜に各々予選、決勝を1回ずつ行った岡山大会は今回250kmの1レースとなることが決定。同じく2レース制から300kmの1レース制に改める第7戦鈴鹿とともに全7戦が同一のレースフォーマットで行われることになった(第7戦のレース距離は暫定)さらに岡山大会に限り予選Q3で最大2回までのオーバーテイクシステムの使用が許されることになったことも併せて発表され得た。

また昨年まで解説を担当していた本山哲氏がB-MAX Racing Teamのチーム監督に就任したことに伴い、元F1ドライバーで1990年の日本グランプリにおいて日本人初の3位表彰台を獲得した鈴木亜久里氏が場内放送の解説者に就任することになった。選手として国内外で数々の実績を上げるとともに、ARTAプロジェクトを立ち上げて多くのトップドライバーを育て上げた鈴木氏は解説就任にあたり、F2などのヨーロッパのレース事情との比較や、スーパーフォーミュラのパフォーマンスの高さや作戦の面白さなどを一般の方々にもわかりやすく伝えていきたいと抱負を語った。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Japanese F3

JF3:第1戦、第2戦鈴鹿公式予選 トムス勢がフロントロー独占!第1戦は#37宮田、第2戦は#36坪井がPP獲得

全日本F3選手権の2018シーズンが三重県の鈴鹿サーキットで開幕。第1戦、第2戦の公式予選は4月21日午前に行われ、第1戦では#37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が参戦2シーズン目にして初のポールポジションを獲得、第2戦はチームメイトの#36坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がポールポジションを獲得した。

第1戦ポールポジション、第2戦予選2位の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 第1戦予選2位、第2戦ポールポジションの坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 第1戦、第2戦とも予選3位の阪口晴南(TODA FIGHTEX)

F3の公式予選は午前10時45分より30分間で行われた。先に行われたJSB1000の公式予選、スーパーフォーミュラのフリー走行で赤旗中断があった影響で当初予定より10分遅れの走行となった。

序盤トップに立ったのは#36坪井。開始7分で1'51.842を記録、#37宮田が1'52.327で続く。
二人は一旦ピットに戻り、クルマを再調整して2回目のアタックに出て行ったが、ここでは#37宮田が#36坪井を上回り、1'51.700を記録してトップに躍り出る。同じタイミングで#36坪井もアタックを敢行したが、こちらは期待通りのグリップ感が得られず1'51.978に留まった。自身初のポール獲得となった#37宮田も、他車に引っかかるなどして100%のアタックにはならず、不満の残る内容だったという。

それでもベストタイム順となる第1戦のスターティンググリッドは#37宮田がポール。セカンドベストタイム順となる第2戦では#36坪井がポールとなり、トムス勢が2戦連続でフロントローを独占する結果となった。

これに続いたのが#2阪口晴南(TODA FIGHTEX)。ベスト、セカンドベストともに3番手につけた。金曜の専有走行からのいい流れをうまく結果に結びつけたようだ。決勝では初の勝利に向けて期待がかかる。

ルーキー勢では#35河野駿佑(HubAuto F318)が1'52.604を記録して第1戦で4位につけた。河野はシェイクダウンから主に電気系のトラブルに悩まされ、テストでもなかなか走行距離を伸ばせなかったが、チームスタッフの懸命の努力を見事に結果に結びつけてみせた。なお第2戦4位は、ヨーロッパでF3は経験済みながら今季全日本F3選手権に初めて参戦する#12笹原右京(THREEBOND)が獲得した。

全日本F3選手権第1戦決勝は明日午前9時45分より12周で、第2戦決勝は明日午後4時30分より17周で戦われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿フリー走行1回目 ホンダ勢が1-2-3!トップタイムは#5野尻

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦「鈴鹿2&4レース」のフリー走行1回目が4月21日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#5野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1'38.227でトップタイムを記録。2番手に#16山本尚貴(TEAM MUGEN)、3番手には#17塚越広大(REAL RACING)とホンダエンジン勢が上位を占めた。

フリー走行1回目: トップタイムは野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

フリー走行1回目: 2位は山本尚貴(TEAM MUGEN)

フリー走行1回目: 塚越広大(REAL RACING)

フリー走行1回目: ルーキーの松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING )は5位

フリー走行1回目: ルーキーの福住仁嶺(TEAM MUGEN)は7位

フリー走行1回目: ルーキーの千代勝正(B-MAX Racing Team)は16位

フリー走行1回目: ルーキーのピエトロ・フィッティパルディ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)は18位

現行車両SF14での最後のシーズン、2018年開幕戦は三重県の鈴鹿サーキットにて例年同様二輪の全日本ロードレース選手権JSB1000クラスとの併催で行われる。そのJSB1000の公式予選で赤旗中断などがあった影響でフリー走行1回目は当初の予定より10分遅い午前10時25分より60分間で行われた。当日の天候は晴れ。汗ばむ陽気の中での走行となった。

また今シーズンはシリーズ全戦でミディアム、ソフトの2種類のスペックのタイヤが横浜ゴムより供給されることになっており、それをどう使い分けるかも新たな見どころとなっているが、このフリー走行の序盤は全車がミディアムで走行を始め、#16山本尚貴(TEAM MUGEN)が1'39.827でトップに立ち、今季からスーパーフォーミュラに復帰した#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1'40.192で2番手につけた。

ところが開始14分で#37ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)がデグナーカーブの二つ目で飛び出し、そのまま真っ直ぐタイヤバリアに突っ込んだため、赤旗中断となってしまう。さらにその約10分後に今度は#16山本が同じデグナーでスピンアウトしたため、二度目の赤旗が提示され、再びセッションは中断となった。

幸い2台とも大きなダメージはなかったため、10時56分に再開されてからも#37ロシターと#16山本は走行を続けることができ、ロシターはソフトタイヤに履き替えて10番手タイムをマーク、山本はなんとミディアムタイヤで1'38.371を叩き出し、2番手で走行を終えた。

トップタイムを記録したのは今シーズンからカーナンバーを#5に改めた野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。セッション終盤にソフトタイヤを履いて1'38.227を記録した。

なお注目のルーキー勢は昨年までヨーロッパでGP2、F2に参戦してきた#6松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING )が5番手。昨年GP3で活躍し、今年はF2とスーパーフォーミュラの両方にデビューした#15福住仁嶺(TEAM MUGEN)が7番手。そして今季念願のステップアップを果たした#50千代勝正(B-MAX Racing Team)は16番手で最初のセッションを終えた。

全日本スーパーフォーミュラ選手権はこのあと午後3時45分よりノックアウト方式で公式予選を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝会見 「応援してくれた皆さんにやっと恩返しができたなという気持ちがすごくあります」(塚越広大)

決勝フォトセッション: 両クラスの優勝ドライバー

GT500クラス優勝 #17KEIHIN NSX-GT

小暮卓史
決勝記者会見: GT500クラス優勝の小暮卓史(KEIHIN REAL RACING) チームをはじめ、ケーヒンさん、スポンサーさん、多くの方々の協力のもと優勝できたことを本当に心から嬉しく思います。今日のレースは僕がスタートでしたが37号車との攻防で抜かれちゃいました。あ、1号車か。そのあと塚越選手が100号車をパスしてくれて、途中ものが刺さったりしてドキドキしましたけど、優勝できたことが本当に嬉しいです。クルマは去年より進化していますし、リアルレーシングはかなりうまく調整できていると思います。みんなが高いレベルで結束して、すごくいい仕事をしたのが勝因です。
塚越広大
決勝記者会見: GT500クラス優勝の塚越広大(KEIHIN REAL RACING) 僕自身10年目のスーパーGTで、ずっとリアルレーシングで戦っている中でずっと勝っていなかったので、今回優勝できたことで、応援してくれた皆さんにやっと恩返しができたなという気持ちがすごくあります。レースはスタートで小暮さんがトップを守ってくれたのが大きかったと思います。1周目をトップで帰ってくるのは大変だったと思います。今回小暮さんがすごくいい走りをしてくれたので、僕も頑張らなきゃいけないという思いが強くありました。交代してピットを出たら100号車に抜かれていましたが、正直なんで僕の前に100号車がいるのかわかりませんでした。でもとにかく100号車を抜かなきゃいけないということで、タイヤが元気なうちに抜くことができたのがポイントでした。あそこで抜いてなければ後半厳しかったし、100号車は最後までペースが良かったので危なかったです。ここで勝てたことがチームにとってもすごく大きな力になっていくと思います。

GT300クラス優勝 #18UPGARAGE 86 MC

中山友貴
決勝記者会見: GT300クラス優勝の中山友貴(TEAM UPGARAGE) 僕にとってはGT初優勝で個人的にもすごく嬉しいですし、アップガレージの石田代表と一緒にチームを作ってきました。去年までの3年間で坂東さんにチームを運営してもらう中で得たノウハウを持って今季新しい体制となりましたが、SRS-Fで同期の小林選手が加入してくれたことがすごく心強かったです。テストからクルマのセットアップを見直してきていて、そこがうまくいってなかったので開幕戦は不安もありました。それに加えて予選で天候に振り回されてしまい、9番手からのスタートになりました。JAF-GTは予選で前に行かないと勝機がないと思っていたので、複雑な心境のままスタートしたんですが、結果的に勝てたことはすごく嬉しいですし、小林選手の走りのおかげだなと思います。
小林崇志
決勝記者会見: GT300クラス優勝の小林崇志(TEAM UPGARAGE) 去年のシーズンが終わってすぐに、次は500に乗れないということを聞きました、今年何に乗るかもなかなか決まらなかったんですが、年の瀬ギリギリのところで石田監督に声をかけていただき、アップガレージで仕事をさせてもらうことになりました。ただ今まで若手を走らせていたのに僕を呼んでいただいたということは裏を返せば勝たないとすぐ替えられてしまう、当然勝ちに行ってると思っていました。今までの3年間でチームと中山選手がずっとクルマを作ってきたなかで、合同テストでの感触も悪くなかったので、予選もドライでQ2走れればフロントロウとかセカンドロウまで行けると思っていましたが、雨が降ってしまってどうしようと悩んでしまい、昨日サーキットから帰るクルマの中で石田監督と中山選手と話していて「無交換で行っちゃおうか」みたいなノリで作戦を決めてしまったんですが、それがうまくはまりました。ヨコハマタイヤでの無交換は初めてだったので、どうなるか正直わかりませんでしたが、早い段階で25号車を抜いておかないとまずいな、と思っていましたが、すぐ抜くことができて、ヨコハマさんもいいタイヤを作ってくれたので、最後まで危なげなくレースすることができました。移籍最初のレースで石田監督に勝利をプレゼントできたのが良かったです。それと中山選手、初優勝おめでとうございます(笑)
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 #17塚越&リアルレーシングが8年ぶりの勝利!!GT300はマザーシャシー同士の一騎討ちを#18アップガレージ86MCが制す

リアルレーシング8年ぶりの勝利!!

2018オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の決勝が4月8日、岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#17塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)が次々と襲い掛かるライバルたちを退け、今季初勝利を挙げた。GT300クラスは#18中山友貴/小林崇志組(UPGARAGE 86 MC)がチーム発足4年目にして念願の勝利をものにした。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日10,700人/決勝日28,400人)

第1戦決勝は午後2時40分より82周で行われた。この日も岡山は時折雨に見舞われたものの、GTの決勝は終始ドライコンディションでの走行となった。

GT500クラスのスタートシーン

GT300クラスのスタートシーン

レース序盤、ヘアピンで接触しながら小暮卓史をパスするニック・キャシディ

レース終盤、塚越広大のマシンのフロントに他車のマシンから脱落したパーツが刺さる

GT500クラス優勝は塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)

GT500クラス決勝2位は山本尚貴/ジェンソン・バトン組(RAYBRIG NSX-GT)

GT500クラス決勝3位は平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S LC500)

GT300クラス優勝は中山友貴/小林崇志組(UPGARAGE 86 MC)

GT300クラス決勝2位は藤井誠暢/スヴェン・ミューラー組(D'station Porsche)

GT300クラス決勝3位は松井孝允/坪井翔組(HOPPY 86 MC)

GT500クラス優勝の塚越広大(KEIHIN REAL RACING)

GT300クラス優勝の小林崇志(TEAM UPGARAGE)

GT500クラスの表彰式

GT300クラスの表彰式

スタートでトップに立ったのはポールポジションの#17小暮卓史(KEIHIN NSX-GT)。レース序盤は予選8番手から一気に2位に浮上してきた#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)が序盤から激しく小暮を攻め立てたが、23号車にはジャンプスタートの裁定が下り、クインタレッリは25周目にドライビングスルーペナルティを消化して順位を大きく下げてしまった。

しかし今度は予選9番手から着実に順位を上げてきた#1ニック・キャシディ(KeePer TOM'S LC500)が小暮の背後に迫り、38周目のヘアピンでインをこじ開けてトップに浮上した。

抜かれた17号車は40周目にピットインし、塚越に交代。トップに立った1号車は44周目まで引っ張って平川に交代したが、この間に2台を出し抜いて前に出ていたのが#100山本尚貴/ジェンソン・バトン組(RAYBRIG NSX-GT)だった。

100号車は37周目にスタートドライバーのバトンをピットに呼び戻し、タイヤ無交換で山本がコースに出て行った。この作戦が路面温度の低いこの日のコンディションにぴたりとはまり、順位を上げることに成功したのだ。これはレースがスタートし、バトンが走行している間に急遽決まったとのこと。序盤にバトンが順位を落としたことで、逆転するにはこれしかないと山本がリクエストしたのだという。

しかし#17塚越はタイヤに熱が入るのを待って44周目にすかさず山本を抜き返し、そのままホームストレートで#1平川亮(KeePer TOM'S LC500)の前に出て、再びトップに返り咲き、51周を終えたところで山本に対し4秒以上のマージンを築き上げた。

しかし山本もハイペースで塚越を追い上げ、60周終了時点で両者の差は1.2秒あまりに。その後も1秒〜2秒差で一進一退の攻防が続き、途中他のクルマが撒いたボディの破片がフロントノーズに突き刺さり、周囲をヒヤッとさせる場面もありながら、塚越は最後まで山本に付け入る隙を与えずに82周を走りきり、2010年7月の第5戦SUGO以来の通算2勝目を手にした。これは同時にリアルレーシングにとっても通算2勝目となる。

2位には#100レイブリックNSXが入り、バトンはスーパーGTデビュー戦で早くも表彰台を獲得してみせた。

一時トップに立つ活躍を見せた#1KeePer LC500は結局3位に終わったが、予選順位が9番手だったことを考えればこれは上出来と言えるのではないだろうか。

GT300クラスはポールシッターの#88平峰一貴/マルコ・マッペリ組(マネパ ランボルギーニ GT3)がスタート直前に発生した電気系のトラブルによりズルズルと順位を落とす中、ともにタイヤ無交換作戦を敢行した#25松井孝允/坪井翔組(HOPPY 86 MC)と#18中山友貴/小林崇志組(UPGARAGE 86 MC)がレース中盤に激しいトップ争いを展開、57周目のダブルヘアピンで#18小林崇志(UPGARAGE 86 MC)が#25松井孝允(HOPPY 86 MC)をアウトから抜き去ってそのまま逃げ切り、チーム創設4年目、そしてレーシングプロジェクトバンドウとの提携を解消した初めてのレースで念願の勝利をもたらした。今シーズンからチームに加わった小林は初戦でチームの期待に応えた格好だ。

#25松井はその後もペースが上がらず72周目のヘアピンで#7スヴェン・ミューラー(D'station Porsche)にもインを突かれて3 位でレースを終えることに。予選前から決めていた作戦を粛々と遂行していた坪井と松井だったが、レース後半にクルマのバランスが悪化し苦しい走りを強いられたとのこと。それでも次戦に向けてやるべき課題は見つけていると、松井は前向きに語っている。昨年までFIA-GT3仕様のレクサスRC-Fをドライブしていた坪井は初めてのタイヤ無交換作戦だったというが、大きなミスを犯すこともなく自分の仕事を消化した。ただ序盤から#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)とのドッグファイトを強いられたことでタイヤを使ってしまったのが誤算だったようだ。

25号車に代わって2位表彰台を獲得した藤井誠暢/スヴェン・ミューラー組(D'station Porsche)はなんと予選20番手からの大躍進。スタートドライバーの藤井が44周目まで引っ張り、リヤタイヤ2本交換でミューラーをコースに送り出すと、ミューラーもコース上で#65蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG)と#25松井を抜き去り、チームワーストのスタート位置からチーム最高のリザルトを獲得した。

次戦は富士スピードウェイでの500kmレース。5月4日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA
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SUPER GT

SGT:第1戦岡山GTA定例会見 「レースクイーンを廃止するとギャルパラが潰れる。それは避けたい」(坂東代表)

スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は第1戦の行われている岡山国際サーキットで定例会見を開き、GT500クラスの将来像や今季のスポーティングレギュレーションの狙いなどについて、坂東正明代表が語った。

GTA定例記者会見: 板東正明(GTA代表取締役社長)

GT500クラスの将来像について
最終的な目標は世界選手権の開催で、その前段階としてDTMとの規則統一、ワールドファイナルの開催がある。
海外のマニファクチャラーにとってはワークス体制での参戦になるので、どうしてもコストの削減が重要になる。DTMではメルセデスの撤退に伴い、残ったアウディとBMWがどのようにして活動を継続するのか、していけるのか、あるいは新たなブランドを参加させて台数を増やすのか、彼らはここ半年そうしたことに取り組んでいる。
アウディではWEC撤退に伴い、LMP1の風洞実験チームがDTMに加わり、アウディのタイトル獲得に貢献した。そうした背景からDTMでは前後フェンダーやサイドステップの開発についての要望がきているが、GT500ではシーズンを通じて一つのパッケージを使っていきたいと考えている。
逆にエンジンに関してGT500では各マニファクチャラーの開発の余地を残しておきたいが、海外では一つにスペックに固定したいと考えているだろう。
また競技スタイルとしてスーパーGTはGT500とGT300の混走が魅力の一つでもあり、日本のファンが面白いと感じるものが変わっていかない限り、今の形を継続していく。
車両レギュレーションについてはDTMのクラス1に統一していく方向ではあるが、コストを下げるという部分で互いにきちんとレギュレーションを決めたいと考えている。
2018レギュレーションのねらい
GT500はウェイトハンデの部分で、重量と燃料リストリクターの関係を見直し、リストリクターの径を従来より1段階下げた。これはコースレイアウトによっては全開時の出力を制限しても影響を受けにくいケースがあったからで、そこではっきりハンデとなるように規制を強化した。
また予選Q2の時間を短縮したのは、コースオープンになってもなかなかクルマが出てこないという状況を改善するため。その結果昨日の予選ではタイヤのウォームアップが充分でないままアタックせざるを得ないチームが出たが、今後は天候や路面状況に応じて考えたい。いずれにせよ常に緊迫した状態をお客さんに提供していきたい。
またGT300クラスに30台近くがエントリーした結果、クリアラップが取れないという問題が出ているので、二つにグループを分けて予選を行うことも考えており、SUGOで実施していきたい。
ジェンソン・バトンの参戦について
元F1チャンピオンということで国内外ともにバトンの参戦は注目を集めている。ホンダさんにも便宜を図ってもらった格好だが、スーパーGTが世界のレースとして認められていく上でも、これは大きな起爆剤になると思う。日本のファンと日本の関係者の見方とは違うものが加わることで、新しいファン層の獲得にもつながるはず。そのためにはパドックやピットウォークなどでのセキュリティをきちんとしていきたい。もしバトンがポールポジションを取ったとして、昨年のようにスタンドから登場するやり方でお客さんが殺到したらどうなるか。ドライバーの安全だけでなくお客さんにも安全に楽しんでいただくために必要なことだと思うので、今回から予選上位3チームをポディウムに呼んで紹介するやり方に変えた。
フォーメーションラップの手順変更について
(今シーズンからスタート時には自分のグリッドマークの上を必ず通過しなければならないという取り決めがドライバーズブリーフィングなされた)岡山テストではてんでバラバラでGT500なんかひでえもんで「なんでできないんだ」と思ったが、富士テストでは綺麗に整列できるようになった。安全面でも見た目にもよくなっているはずだ。今回が本番なので、どこまでできるか。クリアなスタートが取れるように進行したい。

また、質疑応答の中ではF1でのグリッドガール廃止が日本のレースクイーンにどう波及するかについて質問が出たが、坂東代表は「オーガナイザーが手配するグリッドガールと違い、日本のレースクイーンは各チームが雇用し、本人たちも自負を持って働いており、歴史的な背景も何もかもが違う。そういうものを我々が強制的に廃止していいのか。これ自体を楽しみにしているファンやそれを対象にした媒体もあるわけで、それは避けたい」とコメントした。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第2戦岡山決勝 開幕戦リタイヤの#5角田が雪辱のポール・トゥ・ウィン!

スタート直後の2コーナー

名取鉄平を先頭とした序盤の2位争い

優勝は角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

決勝2位は細田輝龍(DRP F4)

決勝3位は澤田真治(Media Do ADVICS影山F110)

インディペンデントカップ優勝の植田正幸(Rn-sports制動屋F110)

優勝した角田裕毅(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト)

表彰式

インディペンデットカップの表彰式

角田独走で雪辱を果たす!!

FIA-F4選手権第2戦の決勝レースが4月8日、岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)がスタートから後続を突き放し、16秒の大差を築き上げて今季初勝利を挙げた。

大会二日目を迎えた岡山は晴れ。早朝から多くの観客が詰めかけ、場内はもとより場外の駐車場まで満車が相次ぐ中、第2戦決勝は朝8時35分より15周で行われた。

スタートでトップに立ったのはポールポジションの角田。不本意なアクシデントで戦列を去らざるを得なくなった第1戦の鬱憤を晴らすかのように序盤から飛ばしに飛ばして後続を突き放しにかかった。

2番手につけたのは予選2位の#25細田輝龍(DRP F4)、前日優勝の#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が3番手につけ、前日3位の#16澤田真治(Media Do ADVICS影山F110)、#55金澤力也(SPASHAN Works Racing)がそれに続き、レース序盤はこの4台が団子状態で接戦を展開したが、中盤に差し掛かると徐々に細田と名取の間隔が開き始めた。

結局名取は11周目のヘアピンで澤田の先行を許したが、最後まで金沢を抑えきって4位入賞を果たしたことでシリーズポイントを37とし、ランキングトップの座を守った。

トップの角田は結局2位に16.174もの大差をつけて15周を走りきり、今季初勝利を挙げた。2位は昨日に続いて細田。3位も二日連続で澤田が獲得した。

FIA-F4選手権第3戦、第4戦の舞台は富士スピードウェイ。5月3、4日決勝だ。

第2戦優勝 #5 角田祐毅 HFDP/SRS/コチラレ一シング
優勝した角田裕毅(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジ工クト) 昨日は悪くないスタートでしたが、細田選手のスタートが良くて1コーナーで並ばれてしまったので潔く引いて、その後につなげていこうと思ったんですけど、アトウッドで、自分がもっと締めればよかったんですけど突っ込まれるような形になり、リタイヤしてしまいました。今日のスタートでは反応を意識して、それがうまくいきました。そのあとはタイヤのマージンもあったのでちぎらなきゃいけないと思い、集中して走りました。次の富士では去年も一回勝っているので、去年以上の走りをして、今度こそは二連勝できるように頑張ります。
第2戦2位 #25 細田輝龍 DRP F4
決勝2位の細田輝龍(フィ一ルドモ一タ一スポーツ) 昨日からセッティングを変更して、いい方向に振ったと思うんですけど、それが当たって、昨日よりもペースアップすることができました。でも角田選手はめちゃくちゃ速くて、どうしてもついていくことができませんでした。とりあえず2戦連続で表彰台に上がることができたので、良かったです。次の富士はホームコースなので、優勝を目指して頑張ります。
第2戦3位 #16 澤田真治 Media Do ADVICS影山F110
決勝3位の澤田真治(Media Do Kageyama Racing) スターティンググリッドから順位を一つあげて表彰台に乗れたことは良かったですけど、僕は3位が多すぎるんで、そろそろ優勝したいなと思います。ただ実際スピード的に、角田選手にタイヤのマージンがあったとしてもコンマ2、3秒は足りてないと思うんで、これが富士や鈴鹿に行くとコンマ5、6秒に広がって行くので、もっと差を詰めないと表彰台すら乗れなくなってしまいます。このカテゴリーはローパワーで、コーナリングもすごく速いわけではないので、細かいことをとことん詰めていかないといけません。ドライビングの面が主ですし、クルマもドライビングに合わせて完璧な状態を求めていかないといけないと思います。
第2戦インディペンデントカップ優勝 #11 植田正幸 Rn-sports制動屋F110
今日はまあスタートで僕の前の仲尾選手が飛んでったので、あとは楽な展開になり、後ろのオーバーオールの選手だけ気にしながら走りました。いつもこんな展開だといいんですけどね。今後のレースもチャンピオンを目指して頑張っていきます。今年は全日本F3Nクラスの参戦は考えてなくて、GT300も去年でまる10年乗ったので、一応「卒業」ということにさせていただきました。今年はFIA-F4で、若い子もいるんで邪魔にならないようにしながらやっていきたいです。今回インディペンデントというクラスを作っていただいたんで、僕らみたいなドライバーも挑戦してこれるようになったんで、僕が挑戦者を止めていけるような存在になれれば嬉しいです。チャンピオン目指します。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ポールポジション会見 「タイヤ選択が本当に重要でしたが、途中で変えることは考えませんでした」(#17塚越広大)

予選フォトセッション: 両クラスのポールシッター

GT500クラス #17KEIHIN NSX-GT

塚越広大
予選記者会見: GT500クラスポールポジションの塚塚越広大(KEIHIN REAL RACING) 予選Q1からQ2にかけて天候が大きく変わりまして、タイヤ選択が本当に重要だったと思います。10分間という短い時間での選択でしたが、チームの素晴らしい判断のおかげで最後までプッシュしてポールが取れたんだと思います。信じてくれたチームに感謝していますし、テストからのいい流れを小暮さんがQ1でしっかり繋いでくれたのも大きかったと思います。シーズンオフから車体もエンジンも進化しないといけないという事で、チームもホンダ陣営も努力してくれたと思います。特にエンジンはすごくパワーが出た感じがあります。シャシーはまだ完璧じゃなく、課題を抱えていると思いますが、小暮さんと僕のドライビングスタイルを考慮しながらチームとセットアップを続けてきました。今日は本当に直前までタイヤ選択に悩みました。雨が降っているなら柔らかめで行かないといけないけど、止んだら硬めにしないといけない。(金石)勝智監督も、田坂エンジニアもチームも相当悩んだと思います。温まる、最後の最後にタイムが出ると信じてチョイスしました。予選の途中で変えるという事は考えていませんでした。
小暮卓史
予選記者会見: GT500クラスポールポジションの小暮卓史(KEIHIN REAL RACING) 予選Q1を3番手で通過しました。タイムを見ると本当に僅差でしたが、17号車はテストから調子が良かったので自信を持って臨みました。タイヤもきちんと発動してくれました。想定よりも路面温度が相当低かったので、周回数を多めに取る必要がありましたが、他のチームも条件は同じだったと思います。Q2では塚越選手がいい走りをしてポールを取れました。見ていてハラハラしたんですけど、いい予選でした。今までの積み重ねでクルマも大きく進化しています。

GT300クラス #88マネパ ランボルギーニ GT3

平峰一貴
予選記者会見: GT300クラスポールポジションの平峰一貴(JLOC) 予選Q1を担当させていただきました。なかなか思い通りにアタックできていなかったんですが、なんとか突破できてよかったなと。他の選手もいいタイミングでアタックできていなかったみたいで、その中でなんとかQ1を突破できるようにと思って走りました。Q2はマルコ選手がやってくれると思っていました。第1ドライバーになったということに大きな責任を感じています。マルコ選手が日本に慣れてくれるように、ジムや温泉にも常に一緒について行って、どんな形でもいいからとにかくコミニュケーションを取るようにしています。クルマに関しては、ウラカンができた頃からマルコさんの方が多くの経験を積んでると思うので、彼のセットアップとかフィーリングを生かしながら進めています。彼だけではなくヨコハマタイヤさんとも開発をしっかり進めさせてもらえるようになり、感謝しています。この立場になって本当にやることも多いけど、頑張っていきます。こうやって結果が出て、流れがきているのが本当に嬉しいです。
マルコ・マッペリ
予選記者会見: GT300クラスポールポジションのマルコ・マッペリ(JLOC) ウェットでこのサーキットを走るのは初めてでした。他のチームやドライバーも強いので、ある程度は難しいけどドライならトップは取れるかなと思っていましたが、予選Q2がウェットになった事で不安を感じました。その中でもポールポジションを取れたのは、クルマが本当によくセットアップされていたからだと思います。とても嬉しいです。明日もこの調子で頑張ります。JLOCからクルマの開発を進めながら戦えるドライバーをという要請があり、ランボルギーニの契約ドライバーである僕が選ばれました。僕はこの素晴らしいチームでレースができることを嬉しく思い、快諾しました。ここは確かに狭いサーキットだし、GT500を避けながらのレースは非常にアグレッシブなものになると思いますが、みんなプロだと思うので、明日は問題なくレースができると思います。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 雨の塚越は健在!#17ケーヒンNSXが開幕戦ポールを獲得

ウェット路面はやっぱり塚越!!

2018オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の公式予選が4月7日、岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスは#17塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)、GT300クラスは#88平峰一貴/マルコ・マッペリ組(マネパ ランボルギーニ GT3)がポールポジションを獲得した。

公式予選は午後2時45分よりノックアウト方式で行われた。予選Q1はドライ。しかしQ2が始まる直前になって土砂降りの雨が路面を叩き、ドライバーを苦しめる事になった。

予選Q1

朝から雨が降ったりやんだりを繰り返す難しい公式予選日となった今回の第1戦岡山大会だが、予選Q1は終始ドライコンディションで行われた。しかし気温、路面温度ともに極めて低い一日となったため、各ドライバーともタイヤのウォームアップには4周以上を費やしてからタイムアタックに取り掛かった。

まずは#39ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD LC500)が1'20.003を記録、続いて#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)と#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が揃って1'19.137を叩き出す。松田はその後1'18.370までタイムを縮めるが、最後の最後にGT500フル参戦初年度の#24高星明誠(フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R)が1'18.160でトップに浮上したところでチェッカー。2番手には#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)、3番手には#17小暮卓史(KEIHIN NSX-GT)が続いた。

一方、昨年のシリーズチャンピオン#1ニック・キャシディ(KeePer TOM'S LC500)は8位にコンマ1秒及ばず、ここで予選を終える事となった。

GT300クラスは#25坪井翔(HOPPY 86 MC)が1'25.232でトップ。ベテランの#2加藤寛規(シンティアム・アップル・ロータス)が2位につけ、今季から日産GT-R2台体制となったチームゲイナーの#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)が3位につけたが、チームメイトの#10星野一樹(GAINER TANAX triple a GT-R)は17位でQ1敗退を喫した。このほか前年のシリーズチャンピオン、#0谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)も14位に千分の9秒及ばず、惜しくもここで予選を終えてしまった。

予選Q2

GT500クラスポールポジションの塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)

GT500クラス予選2位の野尻智紀/伊沢拓也組(ARTA NSX-GT)

GT500クラス予選3位の本山哲/千代勝正組(CRAFT SPORTS MOTUL GT-R)

GT300クラスポールポジションの平峰一貴/マルコ・マッペリ組(マネパ ランボルギーニ GT3)

GT300クラス予選2位のリチャード・ライアン/富田竜一郎組(Hitotsuyama Audi R8 LMS)

GT300クラス予選3位の平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)

ドライコンディションで行われたQ1とは一転して大雨に見舞われた予選Q2。GT500クラスの走行が始まる頃には雨は止んだが、路面は最後までウェット。タイヤ選択の難しいコンディションでの走行となり、セッション中にタイヤ交換を行うチームもいくつか見られた。

最初にトップに立ったのは1'27.486を記録した#3本山哲(CRAFT SPORTS MOTUL GT-R)。続いて#8伊沢拓也(ARTA NSX-GT)が1'27.058で本山を上回って来た。

しかしこういうコンディションになると強みを見せるのが#17ケーヒンNSXの塚越だ。チェッカー直前に1 '26.905と、唯一1分26秒台のタイムを叩き出し、一気にトップに躍り出た。

一方今回Q2を任された#100ジェンソン・バトン(RAYBRIG NSX-GT)は1'27.985で5位にとどまり、存在感を示すには至らなかった。

GT300クラスは織戸学に代わってJLOCに加入した#88マルコ・マッペリ(マネパ ランボルギーニ GT3)が他を圧する速さを見せつけ、1'33.925を記録していきなりポールポジションを獲得してみせた。2位には今季から一ツ山レーシングに移籍した#21富田竜一郎(Hitotsuyama Audi R8 LMS)が続き、今季からGT300クラスに移って来た#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)が3位と、FIA-GT3勢が上位を独占。JAF-GT最上位は#25松井孝允(HOPPY 86 MC)の5位だった。

第1戦決勝は4月8日午後2時40分より82周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第1戦岡山決勝 ルーキー#6名取が自身通算5戦目で早くも初優勝を獲得!

名取鉄平初戦を制す!!

FIA-F4選手権第1戦の決勝が4月7日、岡山国際サーキットで行われ、予選3位からスタートした#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が11周めにトップに立ち、通算初優勝を飾った。

1周目、バイバーを立ち上がってレッドマンに向かう先頭集団

澤田真治と大滝拓也のバトル

優勝は名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

決勝2位は細田輝龍(DRP F4)

決勝3位は澤田真治(Media Do ADVICS影山F110)

優勝した名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

表彰式

インディペンデントクラスの表彰式

第1戦決勝は午後1時50分より15周で行われた。予選2位の#25細田輝龍(DRP F4)。スタート直後の1コーナーでポールポジションの#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)のインをついてトップに立ち、レース前半をリードする。

抜かれた角田は1周目のアトウッドカーブで#7大滝拓也(SRS/コチラレ一シング)にインから当てられてスピンアウト、早々と戦列を去る事になった。一方大滝にはこのアクシデントによりドライビングスルーペナルティが課せられた。

これで2位に浮上したのが名取。スタートでは大滝の先行を許すが、2周目までに順位を挽回、徐々に細田とのギャップを削り取っていく。名取は早い段階で「抜くならヘアピン」と決めていたといい、細田の背後でチャンスが来るのを虎視眈々と狙いながら周回を重ねた。

そして11周目。ついにその時がやって来た。

名取はヘアピンで思い切りよく細田のインをつき、一気にトップに躍り出ると、そのまま反撃のチャンスを与えず15周を走りきり、FIA-F4参戦通算5戦目、フル参戦初年度の最初のレースで初の勝利をものにした。

2位に終わった細田もこれがフォーミュラでは初の表彰台。3位には今季B-MAXからチームを移籍した#16澤田真治(Media Do ADVICS影山F110)が入った。

また、今年から設定された40歳以上のドライバーと女性ドライバーを対象とした「インディペンデントカップ」は#2仲尾恵史(TCS Racing Team)が優勝。シビックレースやポルシェカップチャレンジで豊富な経験を持つ仲尾だが、フォーミュラカーでの優勝はこれが初めてとのことだ。

FIA-F4選手権第2戦決勝は明日午前8時35分より15周で行われる。

第1戦優勝 #6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)
優勝した名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング) スタートでちょっとミスっちゃって、そのあとアクシデントがあって挽回できました。抜くならヘアピンしかないと思っていたんですけどダウンフォースが抜けちゃったりして何周かかかっちゃいました。この流れを切らないように、明日は二連勝を狙っていきます
第1戦2位 #25細田輝龍(DRP F4)
決勝2位の細田輝龍(DRP F4) フォーミュラ初表彰台なんで、ワクワクウキウキって感じです。ただトップを走っていたのにミスを連発しちゃったのは課題だと思いますね。ペースもちょっと遅かったので、明日に向けて改善していってどうなるかって感じです。スタートは決まりました。あれがなかったら2位はないんで。
第1戦3位 #16澤田真治(Media Do ADVICS影山F110)
決勝3位の澤田真治(Media Do ADVICS影山F110) 何回目かってくらい表彰台は取ってて、2位くらいまでは来るんですけど優勝だけなくて。なんか先に鉄平にやられちゃった感が。早く勝ちたいです。今週上り調子できて、チームの雰囲気もすごく良くて、さっきもすごく祝福してくれました。ですけど自分としては速さが足りてない事に満足いってないので、明日に向けてもそうですし、今シーズンを戦っていく上でも速さを追求していきます
第1戦インディペンデントカップ優勝 #2仲尾恵史(TCS Racing Team)
予選はベストな走りができて良かったです。決勝は2位の方が追い上げて来られたので、あと2、3周あったら危ないと思いましたが、逃げ切ることができました。30年くらい前にシビックレースをやってて、しばらく本格的なレースからは離れていました。3年前にはポルシェカップチャレンジでシリーズ2位になりました。FIA-F4を見た時にすごく感激したので、去年から参戦しています。フォーミュラは乗ったことなかったんですが、少しずつは上達して来ました。動きが今までのハコとは全然違うので、その特性に馴染むのが大変です。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式練習 トップタイムは#19ウェッズスポーツLC500

2018オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の公式練習が4月7日、岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスは#19国本雄資/山下健太組(WedsSport ADVAN LC500)が、GT300クラスは#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)がトップタイムを記録した。

公式練習: 赤旗は2回出された 公式練習: GT500クラストップタイムは国本雄資/山下健太組(WedsSport ADVAN LC500) 公式練習: GT300クラストップタイムは井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)

スーパーGTの2018シーズンがいよいよ開幕。今年はジェンソン・バトン、小林可夢偉らのF1経験者のフル参戦やB-MAXレーシングのGT500クラス昇格、ホンダNSX GT3のGT300クラスデビューなど、GT500、GT300の両クラスともに顔ぶれが大きく変わり、話題満載のシーズンとなった。

第1戦の公式練習は午前9時より105分間で行われたが、開始32分と開始42分の2回の赤旗中断があったほか、セッション終盤には大粒の雨が降り、専有走行での予選シミュレーションが充分に行えないなど、午後の予選、明日の決勝に向けて不安の残る内容となった。

そうした中、セッション中盤に1'19.323を記録してトップに立ったのは19号車を駆る国本。#36LEXUS TEAM au TOM'Sに移籍した関口雄飛に代わってGT300クラスからステップアップしてきた山下も16周を走り込んで1'20.943を記録するなど、好調ぶりをみせた。 2番手には#17塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)、3番手には#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)がつけ、レクサス勢の上位独占となった昨年とは違い、3メーカーが僅差で並ぶ結果となった。

しかし一方で、#64ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT)、#100山本尚貴/ジェンソン・バトン組(RAYBRIG NSX-GT)の2台のホンダNSXはトラブルによりセッションの大半の時間をピットガレージで費やすことに。100号車はバトンのドライブにより専有走行に加わったものの、あいにくの雨でタイムアタックはお預けとなり、クラス最下位に終わっている。

GT300クラスは開始60分で井口が1'26.189を叩き出した#61スバルBRZがトップ。小林崇志を新たに迎え、チーム体制も一新した#18中山友貴/小林崇志組(UPGARAGE 86 MC)が2番手とJAF-GT勢が1-2という結果になった。GT500クラスにステップアップした山下健太に変わって坪井翔が加わった#25松井孝允/坪井翔組(HOPPY 86 MC)も4番手につけている。

また注目のNSX GT3は#34道上龍/大津弘樹組(Modulo KENWOOD NSX GT3)がクラス8番手につける一方で、#777横溝直輝/木村武史組(CARGUY ADA NSX GT3)はクラス28番手と対照的な結果となっている。

スーパーGT第1戦の公式予選はこのあと午後2時45分よりノックアウト方式で行われる。

GT500ドライバーの集合写真 GT300ドライバーの集合写真

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第1戦&第2戦岡山 #5角田が連続ポールを達成!!

FIA-F4選手権の2018シーズンがついに開幕!

第1大会岡山の公式予選は4月7日、岡山国際サーキットで行われ、フルシーズン2年目の#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が1分33秒台の好タイムを連発し、第1戦第2戦ともにポールポジションを獲得した。

今年で4年目を迎えるFIA-F4選手権。今シーズンも開幕ラウンドには30台のエントリーを集め、相変わらずの盛況ぶりをみせている。また今シーズンから40歳以上のドライバーと女性ドライバーを対象とした「インディペンデントカップ」が設けられることになり、今大会には6名がエントリーしてきた。

第1戦、第2戦ともポールポジションの角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング) 第1戦、第2戦とも予選2位の細田輝龍(DRP F4) 第1戦、第2戦とも予選3位の名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

午前8時10分より30分間で行われた公式予選は晴天のもとで行われたが、前日の雨により路面はハーフウェットの状態。各ドライバーとも難しいコンディションでのタイムアタックを強いられ、2どの赤旗中断を挟む荒れた展開となった。

そうした中で安定した速さをみせたのが昨年の第2戦で優勝している#5角田。最初の赤旗中断の直後に1'34.330でトップに立つと、2度目の赤旗が出る直前に1'33.604、予選終盤には1'33.277と後続をコンマ6秒以上引き離す圧倒的な速さでベスト、セカンドベストともにトップに立った。

2番手にはこちらも参戦2年目の#25細田輝龍(DRP F4)がつけ、昨年スポット参戦の経験もあり、今年からSRS-Fのスカラシップ生としてフルシーズン参戦を果たした#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)が3番手につけた。彼らはセカンドタイムでも2番手、3番手につけており、午後の第1戦、明日の第2戦ともに同じ位置からスタートする。

インディペンデントカップもまた#2仲尾恵史(TCS Racing Team)が両レースでポールポジションを獲得している。

第1戦決勝はこのあと午後1時50分より、第2戦決勝は明日朝8時35分より、いずれも15周で行われる。

第1戦、第2戦ポールポジション #5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)
とりあえずポール取れて良かったですけど、前に詰まったり、結構無駄な周多かったんで、もうちょっと行けたと思います。まあポール取れて良かったです。路面や良くなかったです。ほぼほぼ乾いてたけど立ち上がりが濡れてるところがいくつもあって。温度はむしろ良い方でしたが、路面がちょっと悪すぎました。決勝は二連勝してチャンピオンに結びつけたいなと思います。
第1戦、第2戦予選2位 #25細田輝龍(DRP F4)
色々とテクニック考えたんですけど公式練習ではうまくいかなくて。予選はハーフウェットでしたけど、昨日の2本目もハーフウェットだったんで、その時の解析した結果がうまくタイムに結びついたなと。最後の5分くらいで赤旗が出ましたが、そこで「5分くらいしかないぞ」と言われて慌てたのも結果的に良かったですね。クルマは完璧でした。僕自身の問題だけで。
第1戦第2戦予選3位 #6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)
全然満足してないですし、走り的にもアタックできなかったんで。赤旗が多すぎたんで、あそこでもう少し走れてたらと。ちょっと赤旗多すぎますね。もう少し気をつけて走れてたら良いのにと。チームによってクルマの感触が違うので、まだ慣れてない段階ですけど、乗りこなせれば勝てるクルマだと思います。今の予選では(角田選手と)コンマ7秒8秒離れてるんですけど、昨日の走行では同じくらいで走れているので、決勝では少しでも前に行ければなと。目標は優勝ですし、チャンピオン目指すにはせめて表彰台には上がりたいです
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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鈴鹿サーキットが恒例のモータースポーツファン感謝デーを開催 星野vs中嶋最後の対決は中嶋の勝ち越しで決着

モータースポーツシーズンの開幕を告げる毎年恒例のイベント、「2018年モータースポーツファン感謝デー」が3月10-11日の二日間、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。

両日を通じて好天に恵まれ、初日23,000人、二日目は27,500人の観客が来場した同イベントではMotoGPやJSB1000、スーパーフォーミュラやスーパーGTといった二輪四輪のトップカテゴリーが一堂に会したほか、レジェンドF1のデモ走行や「永遠のライバル『星野一義・中嶋悟』」など、すっかりおなじみとなったイベントに加え、今回は新たに鈴木亜久里、土屋圭市のARTA首脳二人によるデモレースも加わり、スタンドは感動と笑いに包まれた。

またこのイベントに併せて今回で30回を迎えるF1日本グランプリの開催概要や、新たに開催される鈴鹿10hの進捗状況がモビリティランドから発表され、日本レースプロモーション(JRP)からは既報のとおり全日本スーパーフォーミュラ選手権のシリーズ概要と新シャシーSF19の開発状況が明らかにされた。

FIA-GT3の世界一決定戦ともいうべき鈴鹿10h(8月26日決勝)には3月10日現在で27台のエントリーが確定しており、鈴鹿サーキットとしては第2次募集を行って最終的に50台を確保する意向。日本からはスーパーGTのGT300クラスに参戦するAudi Team Hitotsuyama、CARGUY Racing、カーズ東海ドリーム28、D’station Racing、GAINER、グッドスマイルレーシング、JLOC、Modulo Drago CORSE 、TEAM UPGARAGEらが参戦。スーパー耐久からはapr、D’station Racing、Rn-sportsが参戦する。JLOCは2台体制での参戦だ。

また鈴鹿10hはスパ24時間レースとも友好協定を締結し、「Spa-Suzuka CUP」という賞典を設定。両レースに参戦し、決勝レース周回数が最大となったチームにトロフィーを贈呈することも併せて発表されている。

なお、今回が最後の対決とアナウンスされていた星野vs中嶋のマッチレースは初日にフライングで先頭に立った星野が1勝。二日目も同様の手口で中嶋の追撃を振り切ったが、中嶋がまさかの再戦を要求、今度はスタート2秒前に掟破りのフライングを犯した中嶋が1コーナーで飛び出す危ない場面もありながらも、2周目に星野を大外から抜き去って勝ち星を7勝6敗とした。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

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SF:鈴鹿ファン感謝デー スーパーフォーミュラオープニングラップは#1石浦がトップチェッカー

ルーキー松下大人の対応?!

鈴鹿モータースポーツファン感謝デー恒例のデモレース、「スーパーフォーミュラ オープニングラップ」が3月11日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、前年チャンピオンの#1石浦宏明(P.MU/CERUMO INGING)がトップでチェッカーを受けた。

7周の決勝がスタートした

序盤トップを走ったルーキーの福住仁嶺(MUGEN)

優勝は石浦宏明(INGING MOTORSPORT)

決勝2位は松下信治(DANDELION RACING)

決勝3位は小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)

オープニングラップは午後1時5分スタート。7周で行われた。

スターティンググリッドはチャンピオンの石浦がポールポジション、ルーキーの#15福住仁嶺(TEAM MUGEN)が2番手、#18小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が3番手、同じくルーキーの#6松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION)が4番手につき、5番手以下は昨年のランキング順という演出。

スタートでは石浦がそのままトップで1コーナーに飛び込む一方、福住は出遅れて一時5位あたりまで後退したが、2コーナーまでに挽回して2位に復帰、2周目のホームストレートではオーバーテイクボタンを使って石浦を抜き去り、トップに浮上する。

しかし3周目には石浦を抜いて2位に浮上した小林がホームストレートでインから福住を抜いてトップに。その小林を松下が5周目のホームストレートで抜き去ってトップに浮上した。

ファイナルラップに入ると石浦が福住、小林を次々に抜き返して2位に浮上、そのままトップの松下との差を詰めていった。すると松下は最終コーナー立ち上がりでクルマをアウトに寄せ、石浦にトップを譲る形でチェッカーを受けた。3位は小林、福住が4位につけ、今回公開テストに参加した#7オリバー・ローランド(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が5位だった。

3年ぶりの参戦となる#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は1周目にタイヤ交換を行い、順位は最後尾に落ちながら1'38.090のファステストラップを叩き出している。

なお、一昨年のチャンピオン、#2国本雄資(P.MU/CERUMO INGING)は体調不良のため残念ながら参加を見合わせることになった。

全日本スーパーフォーミュラ選手権の2018シーズンは4月20-21日に同じ鈴鹿サーキットで開幕、明日12日と明後日13日は鈴鹿にとどまって合同テストを実施する。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Foumr0

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SF:鈴鹿ファン感謝デーフリー走行 トップタイムは#18小林可夢偉

鈴鹿ファン感フリー走行: トップタイムは小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)

鈴鹿ファン感フリー走行: 2位は中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)

鈴鹿ファン感フリー走行: 3位は山本尚貴(MUGEN)

鈴鹿ファン感フリー走行: 復帰した平川亮(TEAM IMPUL)は7位

鈴鹿ファン感フリー走行: ルーキーの福住仁嶺(MUGEN)は8位

鈴鹿ファン感フリー走行: ルーキーのオリバー・ローランド(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)は13位

鈴鹿ファン感フリー走行: ルーキーの松下信治(DANDELION RACING)は16位

鈴鹿ファン感フリー走行: テストで参加の本山哲(B-MAX RACING TEAM)は19位

毎年恒例の鈴鹿モータースポーツファン感謝デー2日目の3月11日、スーパーフォーミュラのフリー走行が鈴鹿サーキットフルコースで行われ、#18小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)がトップタイムを記録した。

フリー走行は午前9時より50分間で行われた。

序盤から積極的に周回を重ねたのはルーキーの#15福住仁嶺(TEAM MUGEN)と2015年以来のスーパーフォーミュラ参戦となる#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の二人。福住は積極果敢な走りで1’37.598を記録し、このセッションでは8番手に付けた。平川も2年間のブランクを感じさせない走りで1’37.431を出し、一時トップに立ってみせた。

しかし平川のタイムはミディアムタイヤで記録されたもの。中盤に入り#18小林がソフトタイムで1’36.566を記録してトップに立つと、#36中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、#16山本尚貴(TEAM MUGEN)らが次々にソフトタイヤで好タイムを記録、最終的に平川は7番手で走行を終えた。

もう一人のルーキー、#6松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION)は終盤ソフトタイムでアタックを試みたが、他のクルマに行く手を阻まれてこれは不発に終わり、1’38.650で16番手に終わった。

また、3月10日時点のエントリーリストではTBAとなっている#7UOMO SUNOCO TEAM LEMANSにはオリバー・ローランド、#50B-MAX Racing Teamには本山哲が乗り、ローランドは13番手、本山は19番手で走行を終えた。

ファン感謝デーではこのあと午後1時5分より「スーパーフォーミュラ・オープニングラップ」と題したレース形式のデモンストレーションが全19台参加で予定されている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:鈴鹿モータースポーツファン感謝デー 新人ドライバー囲み会見 「6年ぶりに平川選手とレースできることがすごく楽しみです」(松下信治)

日本レースプロモーション(JRP)は3月10日、モータースポーツファン感謝デーの開催されている鈴鹿サーキットで今季スーパーフォーミュラにデビューする松下信治と福住仁嶺の囲み会見を行った。JRPでは今シーズンを通じてこの二人のルーキーに焦点を当て、積極的に会見の機会を作っていくとのことだ。

#6松下信治(DOCOMO DANDELION RACING)
4年ぶりに日本のレースに復帰することになり、嬉しく思います。スーパーフォーミュラはレベルの高いレースで、エンジニアとのコミュニケーションも大切だと思うので、テストで集中して溶け込めるよう頑張ります。今シーズンの目標も高く持って、チャンピオンを目指したいです。 去年まで乗っていたF2とは同じダラーラなのでモノコックはほとんど同じだと思いますが、ピレリタイヤとヨコハマタイヤの特性が大きく違います。ピレリはライフが短いのでレースを通じていかにしてタイヤをもたせるかが大事ですが、ヨコハマは毎週全力でプッシュすることが求められます。タイヤをもたせられるかどうかがカギになるF2の方がオーバーテイクは多いと思います。 スーパーフォーミュラは今年から2スペックタイヤになります。ソフトをもたせるのは難しいので、F2の経験が活かせると思います。 平川選手とは6年ぶりに一緒に戦うことになります。彼もGTでチャンピオンを獲るなど一流のドライバーだと思うので、レースをするのがすごく楽しみです。
#15福住仁嶺(TEAM MUGEN)
また日本でレースができることを嬉しく思います。去年まで乗っていたGP3とはレース距離が違うので体力面で不安もありますが、しっかり頑張ります。今年のF2は重量も多くなり、HALOもついたのでとSFは全然違うクルマです。それでもテストではすぐにチームに溶け込めたので、これからしっかり詰めていこうと思います。HALOは乗り込む時に窮屈ですが、走っている時には全然気になりません。 ※第1戦から第5戦まで大きくブランクが開くことに不安がなくはありませんが、F2に集中できると前向きに考えて取り組んでいきます。

※福住はF2と日程がバッティングする第2戦オートポリス、第3戦SUGO、第4戦富士を欠場する予定

まとめ & Photo: Kazuhhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

SF:鈴鹿モータースポーツファン感謝デー JRPが開催概要を発表

全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は3月10日、モータースポーツファン感謝デーが開催されている三重県の鈴鹿サーキットでプレスカンファレンスを行い、2018年のシリーズ開催概要を発表した。

カンファレンスには倉下明JRP社長、白井裕技術顧問と、横浜ゴムから秋山一郎MST開発部長が出席。

倉下社長は今シーズンの三つの柱として1)第4戦富士でSF19を公開する予定であること、2)シリーズ全戦での2スペックタイヤ導入、3)松下信治、福住仁嶺らの活きのいいルーキーと石浦宏明らのベテラン勢の激突を挙げた。

秋山部長はヨコハマタイヤのワンメイク供給が今年で3シーズン目を迎えるにあたり、全戦での2スペック供給体制を確立したことと併せ、「よりアグレッシブな特性を」という要望に応えてさらなるソフトタイヤの開発に踏み切ったことを明らかにした。このソフトタイヤにより1~2秒程度のタイムアップが期待できる反面、ライフは従来より短くなることが予想されるとのことで、今まで以上にチーム戦略が重要なファクターになりそうだ。

白井顧問からは来シーズンより導入されるSF19の開発のポイントと今後の予定が明かされた。FIAの最新の安全基準を満たすべくモノコックを刷新した結果、増加した重量をいかにして削るかが当初のポイントになったとのこと。また空力特性についてはポッドウィングなどによりボデイ側面や上面の整流を図り、ダウンフォースは主にフロアパネルで獲得する方向に持っていくことで、よりオーバーテイクのしやすいクルマを目指しているとのこと。予定通りに進めば7月にシェイクダウンテストを実施し、そこで性能諸元の航海を行うとのことだ。

また2スペックタイヤの導入に伴い今シーズンはレースフォーマットが1レース制に統一される方向になり、開幕戦鈴鹿はレース距離が300kmに。第2戦以降は250kmレースとなるとのこと。ただし現時点で第6戦岡山はレースフォーマットも含め調整中。最終戦鈴鹿は暫定的にレース距離が300kmとなっている。この2戦については調整が着き次第正式発表されるとのことだ。

スーパーフォーミュラは明日の午前9時より50分間のフリー走行が、午後1時からは「オープニングラップ」と題してレース形式のデモンストレーションが行われる。

Text & Photo:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎシリーズチャンピオン会見 「岡山で勝つとチャンピオン取れないってジンクスを破れたのも嬉しいです」(関谷正徳監督)

2017年度GT500クラスドライバーズチャンピオンとチームチャンピオンを獲得したLEXUS TEAM KeePer TOM\'S 2017年度GT300クラスドライバーズチャンピオンとチームチャンピオンを獲得したGOODSMILE RACING & TeamUKYO

GT500クラスチームチャンピオン #37LEXUS TEAM KeePer TOM'S

関谷正徳監督
2017年度GT500クラスチームチャンピオンを獲得した関谷正徳監督(LEXUS TEAM KeePer TOM\'S) めっちゃくちゃ嬉しいです。9年ぶりですかね?取れそうで取れないシーズンが続いたので。2台体制になり37号車の初めてのチャンピオンですから。若い二人になって取れたのも嬉しいです。去年から課題は色々ありました。取りこぼしが多かったのが今年は全てのレースでポイントを取れたことが大きかったなと。ただ3勝目を阻まれたのは悔しいですね。シリーズを振り返るとタイで勝てたのが大きかったなあと。重量を積んだ中で思ってもいない勝利を得られたのは大きかったです。あ、それと岡山で勝つとチャンピオン取れないってジンクスを破れたのも嬉しいです(笑)

GT500クラスドライバーズチャンピオン #37KeePer TOM'S LC500

平川亮
2017年度GT500クラスドライバーズチャンピオンを獲得した平川亮(LEXUS TEAM KeePer TOM\'S) チェッカーを受けて、喜ぶよりもすごくホッとしました。一年間通してチームはミスがなかったですし、ニックもいい仕事をしてくれました。LCは常に速かったし強いクルマで。僕らの履いているブリヂストンタイヤも毎回難しいコンデションの中でいいパフォーマンスを発揮してくれました。最終戦もチームみんなが頑張って、ノーミスでやってくれたので、非常にあの、完璧なシーズンでみなさんに感謝しています。シーズンを振り返るとタイの予選がターニングポイントでした。あそこで一気に流れが変わりましたね。
ニック・キャシディ
2017年度GT500クラスドライバーズチャンピオンを獲得したニック・キャシディ(LEXUS TEAM KeePer TOM\'S) 僕もホッとしました。チームのみんながパーフェクトな仕事をしてくれたし、僕を信頼してくれたことに感謝しています。まだスーパーGTを始めて2年目なのに信頼を受けたということで、それを裏切らないことを心がけて一年間を戦いました。僕らは最初から速かったので今年は絶対いける。あとはミスをしないことだと。接触をしないことだと。抑えるべきところは抑えて冷静に走ること。それがよかったと思います。チャンピオンを取れたのは中盤のウェイトの重いレースでパフォーマンスを落とさなかったことも大きかったと思います。もちろんタイも大事なポイントでしたね。

GT300クラスチームチャンピオン #4GOODSMILE RACING & TeamUKYO

片山右京監督
2017年度GT300クラスチームチャンピオンを獲得した片山右京監督(GOODSMILE RACING & TeamUKYO) 今年はGT300でメルセデスが全てのタイヤメーカーを使ったということで、一昔前のジェントルマンレースとは変わってきて、グローバルなレースになったし、メーカーも力を入れてきてタイヤ戦争みたいなことになってきました。その中で絶対負けられないなと。ヨコハマも100周年だしずっとチャンピオンを目標にしてきました。苦しいレースもあったんですけど、二人がよく耐えてくれました。最終的にチャンピオンを取れて本当に嬉しく思います。

GT300クラスドライバーズチャンピオン #4グッドスマイル初音ミクAMG

片岡龍也
2017年度GT300クラスドライバーズチャンピオンを獲得した片岡龍也(GOODSMILE RACING & TeamUKYO) 本当にチャンピオンが取れてよかったなと。周りに助けられてというか。500との交錯についても普段からコミニュケーションを取れていると思うので、こっちがドキッとする場面もなく非常に走りやすかったです。今シーズンは開幕戦の優勝から始まって、昨年からヨコハマタイヤさんと苦労しながらタイヤを作ってきた成果が現れ始めて、序盤から非常にスピードのあるクルマとタイヤでした。過去の経験の中でも、これだけ毎レースパフォーマンスと手応えのあるシーズンはなかなかなくて。それだけに今年チャンピオン取れなかったらいつ取れるのかなという思いがありました。ただ9ポイントもリードしてたら「当然取れるでしょ」という空気が生まれて。でもそんな簡単なもんじゃないことも事実で。そういう空気の中で緊張感を持ってもてぎに来ましたが、F4の面倒を見たり、色々忙しくしている間に気を散らすことができたのかなと。F4もチャンピオンを取ってくれたので、その勢いを引き継いで、自分もチャンピオン取りたいなと思って、結果で恩返しできたことを嬉しく思います。
谷口信輝
2017年度GT300クラスドライバーズチャンピオンを獲得した谷口信輝(GOODSMILE RACING & TeamUKYO) 今は本当にホッとしています。ポイントリーダーでもてぎに来て、今片岡が言ったように本当に余裕がなく、最善の方法と最悪を避けるパターンの両方を用意して戦いました。で結局最悪を避ける方法を取って苦しいレースを続けることになり、苦労して3位を取るみたいなレースを戦いました。今は嬉しいより肩の荷が降りてホッとしたというか満足感でいっぱいです。今年はメルセデスが速かったんですけど、レオンも速いしゲイナーも速いという中で、絶対負けないぞと思ってチーム一丸となってやって来ました。これからどんどん実感していくのかなあと。今でも実感して来て嬉しいなあと。本当に周りの人に感謝しています。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ優勝記者会見 「序盤の苦しい状況を思うと、短時間でよくここまでこれたなと思いますし、チームのみんなには感謝しています。」(ロニー・クインタレッリ)

決勝フォトセッション: 両クラスの優勝ドライバー

GT500クラス優勝 #23MOTUL AUTECH GT-R

ロニー・クインタレッリ
決勝記者会見: GT500クラスで優勝したロニー・クインタレッリ(NISMO) 今日勝てたことは嬉しいですが、チャンピオンも取りたかったです。クルマは予選から調子良かったです。みなさんスタートで何があったか聞きたいだろうと思いますけど、僕は(セーフティーカーの)ライトに集中して普通に走っていたら、ミラーに煙が写って、次に衝撃が来ました。何が起きたのか、僕自身もビデオを見ないとわかりません。でも振動もこなかったし、バランスには影響はなかったので、チームと無線でやりとりしながらタイヤの内圧を見て慎重に走りました。すごくラッキーでした。序盤の苦しい状況を思うと、短時間でよくここまでこれたなと思いますし、チームのみんなには感謝しています。
松田次生
決勝記者会見: GT500クラスで優勝した松田次生(NISMO) チャンピオンを目指してもてぎに来て、予選でポールをとって1点獲得し、決勝は何としても勝って、あとは他がどうするか、という状況でしたが、37号車が2位に入ったのでタイトルには届きませんでした。開幕戦ではレクサスが1位から6位までを独占して、タイム的にも1秒以上離される状況で「苦しいシーズンが始まるなあ」と思いましたが、本当に一生懸命クルマを開発してくれて、ミシュランタイヤもそれに合わせてくれました。新しい空力規定になって他メーカーの方が調子良くなったんですけど、僕たちもしっかりとクルマとタイヤを合わせ込むことができたので、それの集大成として最後に勝つことができたのかなと。チャンピオンを取れなかったのは悔しいですけど、GT-Rがここまで1勝もできなかったことを思えば、最後に勝って良かったと思います。苦しい状況の中でロニー選手と意識を高めあってこれて、チーム全体としてもすごくレベルを高められたと思うので、来年こそはチャンピオンを取り返せるように頑張れればなと思います。

GT300クラス優勝 #65LEON CVSTOS AMG

黒澤治樹
決勝記者会見: GT300クラスで優勝した黒澤治樹(K2 R&D LEON RACING) シーズンを通してメルセデスにもブリヂストンさんにもお世話になりまして、速いクルマ、タイヤを用意していただきました。尚弥選手も本当に速くなってくれたし信頼できるドライバーになり、本当にいいチームになりました。最終戦で勝てて、結果シリーズ2位だったんですけど、ブリヂストンタイヤにスイッチした初年度ということで、不慣れな部分もあったので、来年はもっと強くなって帰ってきたい。そういう意味で今日は来年に繋がるレースになったと思います。フロント2本交換は事前のテストでの結果を踏まえて最初から決めていた作戦です。
蒲生尚弥
決勝記者会見: GT300クラスで優勝した蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING) 最後に勝てて、今年の集大成を見せられたかなと思います。シリーズを考えると悔しさもあります。取りこぼしたレースがいくつもあったので、来年はそこを改善していきたいです。今日のレースはメルセデスのクルマとブリヂストンタイヤが本当に良くて、最後の最後まで本当に諦めずにフルプッシュし続けられるパッケージでしたので、最後追いついて抜くことができました。感謝しています。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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