全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーションは5月18日、シリーズ第2戦の行われている大分県のオートポリスで恒例のサタデーミーティングを開催。今回は#39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)と#51ハリソン・ニューウェイ(GOLDEX TAIROKU RACING SF19)の二人のルーキードライバーが出席。第1戦鈴鹿を終えての感想とこのあとの第2戦への抱負を語った。
- #39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
- 開幕戦の予選がああいう形(Q1でクラッシュ、ノータイム)で終わってしまい、ほろ苦いデビューになりました。決勝はしっかり走りきることを目標にして取り組み、バトルもできたし展開にも恵まれて5位に入ることができ、すごくいいレースになりました。鈴鹿のフリー走行では下位に沈んでしまったので、オートポリスに向けてすごく入念に準備をしてきました。それがいい方向に進み、スーパーフォーミュラというクルマをどう走らせればいいかが見えてきたので、昨日の専有走行でもいいタイムが出ましたし、タイヤなどの状況はありますが自分が変なところにはいないことが確認できたので良かったです。今日のフリー走行でも5番手でしたので、晴れでもウェットでもそんなに悪くないのかなという印象を持っています。やっとスーパーフォーミュラにステップアップできて、いままで応援していただいた皆さんもかなり喜んでくれています。チームには違和感なく溶け込めています。インギングにはもともと2017年にGT300で所属していましたし、監督はドライバー目線でアドバイスしてくださるので、すごくアットホームな雰囲気です。エンジニアもFIA-F4で一緒にやっていた人なので、すごくやりやすいです。
- #51ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)
- 第1戦はレースも予選もよくない結果に終わりました。体力的にはそれほど差はなかったのですが、心が折れましたね。でも日本のチームやファンの皆さんには温かく迎えていただいて、応援もしていただいているので非常に感謝しています。車も非常に運転しやすくて気に入っています。前回のレースでは坪井選手ともバトルできたし、いいペースで走っていましたので、いい結果が出せるかと期待していましたが、(中嶋)一貴選手をオーバーテイクできるんじゃないかと楽観的に考えてアタックしたところ、残念な結果になってしまいました。それでも自信には繋がりましたよ。昨日はエンジンにトラブルが出たので、ミディアムで6周走っただけになりましたが、少しはコースに慣れることができたかなと思います。レースは面白いことになりそうです。今朝は問題なく走ることができたので、昨日のことは忘れてプッシュしていこうと思います。レッドブルのシミュレータでオートポリスを走りましたが、実際のSF19とはかなり違っているので、今後アジャストしていく必要がありますね。オートポリスはランオフエリアが少なく、チャレンジングなところが気に入っています。ヨコハマのウェットタイヤ はすごくハイグリップですね。いままでヨーロッパのF3で使っていたハンコックはすごくハードだったので、何周でもプッシュできましたが、日本のタイヤはソフトですごくパフォーマンスが高いと思います。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
朝のフリー走行で2度目の赤旗原因となった#65牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)のクラッシュだが、チームは午後の予選に向けてSF19の修復作業を進めている。
腕を抑えながら降車し、メディカルセンターに運び込まれた牧野の容態についてもチームに確認したところ、モノコックに腕を打ち付けたことによる打ち身であり、予選出走には支障ないとのことだった。
クラッシュ直前に記録したタイムで4番手に食い込んだ牧野。公式予選での好走も大いに期待できそうだ。
スーパーフォーミュラ第2戦の公式予選は今日の午後3時より予選Q1がスタートする。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
2019年全日本F3選手権第3戦、第4戦の公式予選が5月18日、大分県のオートポリスで行われ、#11サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)がセッション中盤から他を圧倒する速さを見せつけて第3戦、第4戦ともにポールポジションを獲得した。
公式予選は午前10時10分より30分間で行われた。今回は1大会3レースの開催ということで、この予選でのベストタイム順が第3戦の、セカンドベスト順が第4戦のスターティンググリッドとなり、第5戦は第3戦決勝結果順でスタートすることになっている。
朝からの雨と強風によりスーパーフォーミュラのフリー走行は大荒れの展開となったが、F3の予選が始まると、雨は幾分収まり、各車が跳ね上げる水煙も次第に少なくなっていく。
そうした中で圧倒的な速さを見せたのが#11フェネストラズだ。開始から15分を経過したところで1'50.951を記録すると、その後も1'50569、1'50.071と順調にタイムを縮めていった。
結局このセッションで1分50秒台のタイムを記録したのは彼一人だけ。2番手の#2大湯都史樹(TODA FIGHTEX)も1'51.206を出すのが精一杯の状況だった。3番手には#65エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)が続き、セカンドベストでも大湯が2番手、アーメドが3番手となった。
一方、苦戦を強いられたのがトムス勢だ。開幕2戦でダブルポールを獲得した#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)は金曜からタイムが伸び悩み、この日も1'53.125で8位と僚友の#37小高一斗(カローラ中京Kuo TOM'S F317)の後塵を拝する結果となった。
全日本F3第3戦決勝はこのあと午後2時5分より14周で。第4戦決勝は明日午前10時5分より同じく14周で。第5戦決勝は明日午後4時15分より21周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
SUPER FORMULA Rd.2 -RIJ- (2019/05/18) Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
2019 Japanese Fomura3 Championship Round 4 オートポリス 4.674km
Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | km/h |
1 | 11 | | サッシャ・フェネストラズ | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F314 | Volkswagen Spiess A41 | 1'50.565 | - | 152.186 |
2 | 2 | | 大湯 都史樹 | TODA FIGHTEX Dallara F319 | TODA TR-F301 | 1'51.591 | 1.026 | 150.786 |
3 | 65 | | エナム・アーメド | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F312 | Volkswagen Spiess A41 | 1'51.681 | 1.116 | 150.665 |
4 | 35 | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz HWA 414 | 1'51.855 | 1.290 | 150.430 |
5 | 12 | | 大津 弘樹 | ThreeBond F318 Dallara F318 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'52.264 | 1.699 | 149.882 |
6 | 7 | | シャルル・ミレッシ | YTB by Carlin Dallara F317 | Volkswagen Spiess A41 | 1'52.336 | 1.771 | 149.786 |
7 | 8 | | 片山 義章 | YTB by Carlin Dallara F315 | Volkswagen Spiess A41 | 1'53.186 | 2.621 | 148.661 |
8 | 37 | | 小高 一斗 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'53.394 | 2.829 | 148.389 |
9 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'53.503 | 2.938 | 148.246 |
10 | 51 | | アメヤ・ベイディアナサン | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F315 | Volkswagen Spiess A41 | 1'53.995 | 3.430 | 147.606 |
11 | 28 | M | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F315 | Volkswagen Spiess A41 | 1'54.711 | 4.146 | 146.685 |
12 | 13 | | 三浦 愛 | ThreeBond F314 Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'55.278 | 4.713 | 145.964 |
13 | 30 | M | DRAGON | TEAM DRAGON F3 Dallara F314 | Volkswagen Spiess A41 | 1'55.860 | 5.295 | 145.230 |
14 | 5 | M | 久保田 克昭 | Planex・スマカメF3 Dallara F315 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'58.384 | 7.819 | 142.134 |
---- 以上基準タイム予選通過 ---- |
SUPER FORMULA Rd.2 -RIJ- (2019/05/18) Qualifying Weather:Rainy Course:Dry
2019 Japanese Fomura3 Championship Round 3 オートポリス 4.674km
Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | km/h |
1 | 11 | | サッシャ・フェネストラズ | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F314 | Volkswagen Spiess A41 | 1'50.071 | - | 152.869 |
2 | 2 | | 大湯 都史樹 | TODA FIGHTEX Dallara F319 | TODA TR-F301 | 1'51.206 | 1.135 | 151.308 |
3 | 65 | | エナム・アーメド | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F312 | Volkswagen Spiess A41 | 1'51.581 | 1.510 | 150.800 |
4 | 35 | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz HWA 414 | 1'51.636 | 1.565 | 150.726 |
5 | 12 | | 大津 弘樹 | ThreeBond F318 Dallara F318 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'52.020 | 1.949 | 150.209 |
6 | 7 | | シャルル・ミレッシ | YTB by Carlin Dallara F317 | Volkswagen Spiess A41 | 1'52.155 | 2.084 | 150.028 |
7 | 37 | | 小高 一斗 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'52.694 | 2.623 | 149.311 |
8 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'53.125 | 3.054 | 148.742 |
9 | 8 | | 片山 義章 | YTB by Carlin Dallara F315 | Volkswagen Spiess A41 | 1'53.185 | 3.114 | 148.663 |
10 | 51 | | アメヤ・ベイディアナサン | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F315 | Volkswagen Spiess A41 | 1'53.928 | 3.857 | 147.693 |
11 | 28 | M | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F315 | Volkswagen Spiess A41 | 1'54.251 | 4.180 | 147.276 |
12 | 13 | | 三浦 愛 | ThreeBond F314 Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'54.728 | 4.657 | 146.663 |
13 | 30 | M | DRAGON | TEAM DRAGON F3 Dallara F314 | Volkswagen Spiess A41 | 1'55.826 | 5.755 | 145.273 |
14 | 5 | M | 久保田 克昭 | Planex・スマカメF3 Dallara F315 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'58.236 | 8.165 | 142.312 |
---- 以上基準タイム予選通過 ---- |
5月18日、大分県のオートポリスで行われた、2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦のフリー走行1回目は雨と強風に見舞われてクラッシュが相次ぎ、2度の赤旗中断の末、予定時刻を待たずして終了となった。トップタイムは#38石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)で1'40.680だった。
公式予選日を迎えたオートポリスは早朝から雨と強風に見舞われ、路面は完全なウェットコンディションとなった。これによりスーパーフォーミュラのフリー走行は当初予定より30分遅れの午前9時20分より30分に短縮されて行われることになった。
しかし開始わずか5分で#50ルーカス・アウアー(Red Bull SF19)が3コーナーでクラッシュしたため、メインポストからは赤旗が提示され、車両回収が行われることになる。またそれに先立って第2ヘアピン手前で#37ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)、立ち上がりでは#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)もコースアウトしていることからも、如何に劣悪なコースコンディションであったかが窺い知れる。
50号車と18号車を回収したのち、セッションは9時36分に再開された。わずか14分間で予選への準備を進めざるを得ないという厳しい状況となったが、ここで#65牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が第2ヘアピン手前の右コーナーでクラッシュしたため、又しても赤旗が出されることに。65号車はフロントからガードレールに激しく当たり、フロント周りと左リヤのサスペンションに大きなダメージを負っており、牧野自身の身体への影響も懸念される状況。このためセッションは当初予定の9時50分を待たずして終了の決定がなされた。
トップタイムは唯一の1分40秒台を記録した#38石浦。2番手には#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)が1'41.111で続き、#1山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19)が1'41.194で3番手だった。
スーパーフォーミュラ第2戦の公式予選はこのあと午後3時よりノックアウト方式で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2019/05/18) Free Practice 1 Weather:Rainy Course:Wet
2019 SUPER FORMULA Round 2 オートポリス 4.674km
Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 38 | 石浦 宏明 | JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19 JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'40.680 | - | - | 167.128 |
2 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'41.111 | 0.431 | 0.431 | 166.415 |
3 | 1 | 山本 尚貴 | DOCOMO DANDELION M1S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'41.194 | 0.514 | 0.083 | 166.279 |
4 | 65 | 牧野 任祐 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'41.871 | 1.191 | 0.677 | 165.174 |
5 | 39 | 坪井 翔 | JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19 JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'41.963 | 1.283 | 0.092 | 165.025 |
6 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'42.052 | 1.372 | 0.089 | 164.881 |
7 | 36 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF19 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'42.709 | 2.029 | 0.657 | 163.826 |
8 | 15 | ダニエル・ティクトゥム | TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'42.749 | 2.069 | 0.040 | 163.762 |
9 | 37 | ニック・キャシディ | VANTELIN KOWA TOM’S SF19 VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'42.856 | 2.176 | 0.107 | 163.592 |
10 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'43.468 | 2.788 | 0.612 | 162.624 |
11 | 8 | 大嶋 和也 | UOMO SUNOCO SF19 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'43.641 | 2.961 | 0.173 | 162.353 |
12 | 51 | ハリソン・ニューウェイ | GOLDEX TAIROKU RACING SF19 B-Max Racing with motopark | Honda M-TEC HR-417E | 1'43.728 | 3.048 | 0.087 | 162.217 |
13 | 4 | 国本 雄資 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'45.375 | 4.695 | 1.647 | 159.681 |
14 | 7 | アーテム・マルケロフ | UOMO SUNOCO SF19 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'45.433 | 4.753 | 0.058 | 159.593 |
15 | 18 | 小林 可夢偉 | KCMG Elyse SF19 carrozzeria Team KCMG | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'46.344 | 5.664 | 0.911 | 158.226 |
16 | 50 | ルーカス・アウアー | Red Bull SF19 B-Max Racing with motopark | Honda M-TEC HR-417E | 1'46.403 | 5.723 | 0.059 | 158.138 |
17 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO DANDELION M5Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'49.275 | 8.595 | 2.872 | 153.982 |
18 | 64 | アレックス・パロウ | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'49.766 | 9.086 | 0.491 | 153.293 |
19 | 17 | 塚越 広大 | REAL SF19 REAL RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'51.329 | 10.649 | 1.563 | 151.141 |
20 | 3 | 山下 健太 | ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'55.324 | 14.644 | 3.995 | 145.905 |
ル・ボーセモータースポーツが参戦するカテゴリーのうちのひとつ、スーパー耐久シリーズの第2戦が4月27(土)~28日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県)にて開催された。8つのクラスに54台がエントリーする中、ST-3クラス(排気量2001~3500cc、後輪駆動)に、ル・ボーセモータースポーツのDENSO Le Beausset RC350は、嵯峨宏紀、山下健太に小河諒を擁して、シリーズチャンピオンを目指し第2戦に臨んだ。
開幕戦・鈴鹿で優勝と幸先良いスタートを切ったが、今回の舞台は東北随一のサーキット、SUGO。狭いコース幅とタイトなコーナーが連続し、さらにアップダウンの差も大きく、アクシデントが頻繁に起きることで”魔物が棲む”と言われている。
予選 4月27日(土)天候/曇り コース状況/ウエット
レースウィークは冬のような天候で冷たい雨も降り、予選日となった27日は気温が6℃程度と冷え込んだ。レクサスRC350は、最低車重が昨年より20kg増の1,410kgとなり、軽量なフェアレディZ(1,300kg) やマークX(1,390kg)に対しやや不利な条件。さらにDENSO Le Beausset RC350は開幕戦の優勝で25 kg のハンディキャップウエイトを搭載しており、アップダウンに富んだSUGOでは苦戦が予想された。しかし、ウエットコンディションとなった金曜日の専有走行1回目はトップ、2回目と土曜日朝のフリー走行ともに2番手のタイムをマークと上々の走り出しを見せた。
冷たい雨は止んだもののウエットコンディションとなった土曜日の公式予選。コースは徐々に乾いていく展開ながら時おり雨も落ちるという難しい状況となった。この公式予選はA、Bドライバーのベストタイム合算で争われる。ハーフウエット路面となったAドライバー予選では嵯峨が1分40秒808で2番手。序盤に軽いシャワーに見舞われたものの徐々にコースが乾いていったBドライバー予選では山下が1分31秒295で2番手。しかし合算ではトップとなり、2戦連続でポールポジションを獲得した。「合算でポールポジションの1点を獲得できたのは良かった。決勝はドライ路面になり暖かくなるという予報ですが、しっかり走り切りたい」と嵯峨。
小河も完全にドライコンディションとなったCドライバー予選で4位につけ、決勝レースにも期待がかかった。
決勝 4月28日(日)天候/晴れ コース状況/ドライ
決勝日の28日は朝から青空が広がり、ゴールデンウィークらしい爽やかな天候となった。気温も徐々に上がりスタート前には14℃。北風はやや冷たいものの、ようやく寒さが和らいだ。今回はグループ分けで、32台からなるGr.1(ST-X、Z、TCR、1~3)の3時間レース。スタートを務める嵯峨は、スタート直後からウエイトが軽い他車のペースが速く苦しい展開。開始わずか15分ほどでコースアウトして動けなくなった車両があり、この車両回収のためにフルコースイエロー(FCY)が導入され全車速度が50km/hに制限となった。このタイミングでピットインする車両が何台かあり、嵯峨もここでピットインして小河に交代し、給油のみでコースに送り出す。
小河は順位が混乱する中、4位を走行しトップを追いかける。レース開始1時間10分ほどが経過した時点で、マシントラブルのためにコースサイドで停止した車両があり2回目のFCYに。このタイミングでピットインする車両があり、小河はこの時点で5位。そしてレース開始2時間を迎えようとする頃に、アクシデントを起こした車両がコースサイドでストップ。ここでセーフティカー(SC)が導入。このタイミングで小河がピットインして、アンカーの山下に交代。給油とタイヤは左側前後のみの交換とし素早くコースに復帰させる。
山下は6位でコースに戻るが、戻った場所は運悪く上位から1周遅れの位置。それでも山下は諦めることなく粘り強く周回を重ねていく。レース終盤に最終コーナーでクラッシュした車両があり、二度目のSC導入となり、レース残り30分でバトルが再開。直後には上位争いをしていた車両が接触でレースから脱落するなどしたが、山下は最後まで走りきり5位でゴール。ポールポジションと5位という貴重なポイントを獲得した。
次の第3戦はシリーズ中、最も多くのポイントを加算できる富士24時間(5月31日~6月2日)。ここでの優勝を目指し、テストからセッティングを煮詰めて臨む。
- チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
-
重量ハンデを考えると、テストから予選までの流れは非常に満足出来るものであった。決勝はペースが上がらずに苦しい戦いにはなったが、我々の力ではどうしようもない不運があり順位を落としたこと以外は前向きに考えられるレースだった。
- Driver 嵯峨宏紀(Koki Saga)COMMENT
-
今週末、ドライコンディションでドライブするのは初めてでしたので、スタート前のウォームアップでセッティングを調整したのですが、決勝ではペースを上げることができず苦しいレースになりました。しかし大きなウエイトを積まずに次の富士24時間という天王山に臨めます。昨年のリベンジを果たすべくチーム一丸となって頑張りたいと思います。
- Driver 山下健太(Kenta Yamashita)COMMENT
-
最後の90分という時点で良いタイミングでドライバー交代できましたが、運悪くFCYではなくSC導入となりその時点で上位とは周回遅れになってしまいました。決勝ペースは厳しかったですが、ピット作業も早く、チームは少しでも前でゴールさせようと努力してくれたのですが不運でした。次の富士24時間は必ず勝たなければならないレース。テストで準備をしてしっかり戦うつもりです。
- Driver 小河諒(Ryo Ogawa)COMMENT
-
決勝のペースは思うように上げられず苦戦しましたが、ウエイトを大きく増やすことなくポイントだけは加算できましたから、富士24時間にはプラスになる要素が増えました。テストでセッティングや作戦を見直して最終的にはチャンピオンを獲得したいです。今回チームスタッフに新しい仲間が増えましたが、チーム自体が強くなったと感じました。一緒に頑張って24時間を勝ちたいです。
Le Beausset Motorsports
2019年4月27~28日/三重県・鈴鹿サーキット国際南コース/うすぐもり(ドライ)
エントリー30台 参加30台
国内カートレースの最高峰、オートバックス全日本カート選手権OKクラス。その2019シリーズが4月最後の週末に開幕を迎えた。レースシステムは今季も1大会2レース制。全5大会・10戦による選手権だ。ツバメが舞う季節だというのに、鈴鹿サーキットは大会両日とも予想外の冷え込みに見舞われている。そしてふたつのレースは、“想定外”が相次ぐ展開となった。
【第1戦】井本が“全車抜き”で初優勝、ダンロップに勝利をもたらす
今季のOKクラスは2018年のチャンピオン佐藤蓮と同シリーズ3位の名取鉄平が抜け、それと入れ替わりに10名のルーキーが加入、そのうち4名が14歳というフレッシュな顔ぶれだ。そして大会初日のクオリファイングプラクティスは、新時代到来を予感させる結果となった。コースレコードを更新してトップとなったのは、2年目の古谷悠河(TONYKART RACING TEAM JAPAN)。2番手はルーキーの渡会太一(Drago Corse)。3・4番手にも2年目の山田杯利(Team EMATY)とルーキーの佐藤凌音(INTREPID JAPAN CORSE)が続いた。王座奪還に意欲を燃やすスーパーGTドライバー佐々木大樹(TONYKART RACING TEAM JAPAN)は10番手だ。
タイヤウォーズの面から見ると、ブリヂストン勢がトップ10を占拠して下馬評通りの速さを実証。ダンロップ勢は、古谷と約0.5差で11番手の井本大雅(TAKAGI PLANNING)がトップ。一方、昨年に佐藤蓮のドライブでチャンピオンタイヤとなったヨコハマ勢は、三村壮太郎(Croc Promotion)の19番手が最上位、今季からヨコハマ勢に加入した野中誠太(ADVAN HIROTEX)は27番手と、低気温に苦戦している。
クオリファイングプラクティスに続いて行なわれた第1戦の予選ヒートでは、実績のあるドライバーが浮上。5番グリッドの高橋悠之(TONYKART RACING TEAM JAPAN)が3周で先頭に立ち、そのままゴールして決勝のポールを獲得した。2番手は山田。昨年の最終戦にデビューした“準ルーキー”の伊藤琢磨(FA-KART RT)が13番グリッドから10台を抜いて3番手に。佐々木も5番手まで浮上してきた。対して古谷は7番手、佐藤は13番手と順位を下げた。
一夜明けて大会2日目、前日よりやや寒さが治まったサーキットで、24周の決勝が始まった。先頭の座を争うマシンの群れは、高橋、山田、佐々木とラップリーダーを入れ替えながら、大きな塊のまま周回を重ねていく。残り10周になると、その中から佐々木と山田が抜け出した。だが、第1戦は佐々木と山田のマッチレースとはならなかった。ハイペースで追い上げを続ける1台のマシンが、ふたりに急接近してきたのだ。それは、予選でローリング中にトラブルに見舞われDNSとなった井本だ。
決勝で最後尾グリッド埋没と引き換えにほぼ新品のタイヤを履くこととなった井本は、20周目に3番手へ上がると、一気に佐々木と山田を捕捉。山田が21周目にトップを奪うと、井本はその翌周に佐々木を、さらに残り2周で山田を抜き去ってトップに躍り出た。山田は続いて佐々木と高橋にも先行を許してしまう。ラスト2周で後続を突き離した井本は、チェッカーを受けると右拳を高々と挙げ、感極まった様子で天を仰いだ。OKクラス3年目での初優勝は、ライバル全車を抜き去り、劣勢かと思われたダンロップにドライで1年7カ月ぶりの勝利をもたらす快挙だった。
2位は佐々木。3番手でゴールした高橋はコリドー違反でペナルティを課されて6位に降格。代わって最終ラップに山田をパスした大草りく(nutec.LCT brioly)が3位となって、ルーキー勢の表彰台一番乗りに。初勝利を確信して決勝に臨んだ山田は、4位の結果に茫然自失の表情だった。
佐々木大樹選手(TONYKART RACING TEAM JAPAN)
OKクラス第1戦決勝ヒートスタート前
2019年OKクラス開幕戦のスタートが切られた
OKクラス参戦2年目の山田杯利選手(Team EMATY)がレースを引っ張る
予選ヒートリタイアのため最後尾スタートとなった井本大雅選手(TAKAGI PLANNING)
決勝ヒート残り2周でトップに立ち初優勝のチェッカーと受ける井本大雅選手
初優勝の喜びを高木代表と分かち合う
コースレコードを更新してT.Tトップとなった2年目の古谷悠河選手(TONYKART RACING TEAM JAPAN)
OKクラス第1戦表彰式 (1)
OKクラス第1戦表彰式 (2)
【第2戦】予選でまさかのハプニング! 佐々木が貫禄の走りでウィナーに
第2戦の予選は、2番グリッドの渡会がスタート直後にスピン。ポールの古谷も大きく順位を下げ、2列目の山田と佐藤が1周目から抜け出す展開となった。佐藤は3周目に山田の前へ出ると、山田からのプレッシャーに耐えながら周回を重ね、トップのまま最終ラップを迎えた。FP-Jrクラスから飛び級でOKに上がってきた新鋭の決勝ポール獲得の瞬間に、場内の視線が注がれる。その直後……。
3コーナーを立ち上がりS字区間に入ったところで、佐藤のエンジンがいきなり息絶え、そこに山田が激突。14歳のルーキーの決勝ポール獲得も、絶好調の山田の初優勝も、この瞬間に夢と消えた。代わってトップでゴールしたのは、2年生の森山冬星(TEAM WOLF)。2~4番手に高橋、佐々木、宮下源都(TONYKART RACING TEAM JAPAN)とトニー・ワークス勢が続き、伊藤が5番手、冨田自然(Birel ART RAGNO Racing)が6番手で予選をまとめた。
決勝は、オープニングラップで森山が順位を下げ、替わって伊藤が4台抜きでトップに浮上、これに佐々木と高橋が続いた。2周目、佐々木と高橋が相次いで伊藤をパス。ここから佐々木と高橋は阿吽の呼吸のタンデム走行で3番手以下を引き離していく。やがて先頭集団2台と3番手以降のギャップは1秒以上に。レースは佐々木と高橋の一騎討ちだ。
高橋は後半勝負を目論み、佐々木の後を追う。だが、レースが折り返し点を過ぎると、佐々木が高橋との間隔をじわじわと広げ始めた。劣勢に耐えながらこの大会を戦ってきた佐々木は、シャシーを第1戦と違うものに替える判断が当たり、さらに決勝を前に下がった気温がタイヤにもマッチして、ようやく本来の調子を取り戻したのだ。残り8周、ふたりの差は1秒以上に拡大。勝負あった。ゴールの少し前にやっと“セーブモード”に切り替えた佐々木は、チェッカーを受けるとマシンの鼻先をピットウォールの方に向け、待ち受けるチームメイトに右手を振り上げて勝利を宣言した。
逆転優勝こそならなかったものの、高橋も2位獲得で安堵の表情をのぞかせた。3位には予選DNSで28番グリッドに沈んだ皆木駿輔(Croc Promotion)が入り、またもダンロップ勢が表彰台の一角に。第1戦のウィナー井本は17番グリッドから4位まで追い上げ、今回も上位フィニッシュに成功。木内秀柾(Birel ART RAGNO Racing)が4ポジションアップで5位に入賞し、ルーキー勢の最上位となった。
OKクラス第2戦オープニングラップでトップに立ったルーキーの伊藤琢磨選手(FA-KART RT)
佐々木大樹選手と高橋悠之選手が3位以下を大きく引き離していく(TONYKART RACING TEAM JAPAN)
3位には皆木駿輔選手が入った(Croc Promotion)
OKクラス第2戦をぶっちぎりで制した佐々木大樹選手
チームと喜びを分かち合う
ワンツーフィニッシュを飾ったTONYKART RACING TEAM JAPAN
OKクラス第2戦表彰式(1)
OKクラス第2戦表彰式(2)
OKクラス第2戦表彰式(3)
- 第1戦優勝・井本大雅のコメント
-
最後の最後まで勝てる手応えはありませんでした。トップの2台に追い付いてからは、ちょっとビビりながら抜きに行ったんですが、うまく前に出られました。予選を走れなかったのが心残りだけれど、勝ててうれしいです。
- 第2戦優勝・佐々木大樹のコメント
-
決勝は同じブリヂストン・ユーザーの中で速かった人たちが前の方にいなくて、いい展開になりました。天候のせいで思うようにテストができなかったけれど、最終的にブッチ切って優勝できてよかったと思います。
Text: Kazuo MIZUTANI
Photo: Y's PHOTO(Yoshiaki YOKOTA)
Y's PHOTO(Chiaki NUKUI)
開幕戦のクラッシュによるマシンの破損は大きく、外装パーツの補修は数十箇所にも及んだ。さらにドイツからのパーツの遅延が重なり、限られた時間内での作業は困難を極めた。しかし、多くの方々のご尽力により危機を脱したチームは、富士ラウンドに向けて、無事にマシンを送り出すことができた。
May 3rd Qualifying Day
晴れ/ドライ 気温: 22℃ 路面温度: 36℃ 入場者: 35,800人
5月3日〜4日に富士スピードウエイで開催される第2戦富士GT500kmでは、岡山公式テストでGTデビューを果たした手塚祐弥選手を第3ドライバーに迎え、長丁場を加納選手、山下選手の3人のドライバー陣で戦うことになっていた。
予選の行われる土曜日は天候に恵まれ、午前中の公式練習では時間いっぱいを使って3選手がそれぞれマシンのフィーリングを確かめた。また、チームも予定していたメニューを順調にこなし、レースに向けてのセッティングを行った。(ベストラップは36Lap目に山下選手が出した01'39.352)
午後になっても安定した空模様が続く中、予選が行われ、Q2進出を目指して山下選手が果敢にアタックを行なった。しかし、1'39.181をマークするにとどまり、ARNAGE RACINGは翌日の決勝を27番グリッドから追い上げることとなった。
May 4th Race Day
雨~晴/ウェット~ドライ 気温: 18℃→13℃ / 路面温度: 25℃→17℃ 入場者: 56,000人
決勝の行われる日曜日。朝のうちは青空にくっきりと富士山が映え、好天に恵まれたかに見えたが、次第に雲が広がり、マシンをグリッドに並べる頃には、真っ黒な雲間から稲妻の見える怪しい空模様となった。スタートドライバーは開幕戦に続いて山下選手。ドライタイヤでウォームアップ走行をドライブさせたチームだったが、このまま雨のスタートになると踏んで、グリッド上でタイヤをレインタイヤに交換した。
レースはSCに先導されてスタート。開幕戦の悪夢を思わせる強い雨と雷で、さらに強まる雨脚に、コースには全体にかなりの水が溜まり、コンディションは非常に危険な状態となった。13Lap目にSCが導入され、16Lap目には赤旗中断となってしまった。
約30分の中断を経て、雨脚が弱まり、空が明るくなってきたところでレースが再開。23番手に浮上していた山下選手は落ち着いた走りで、少しずつ順位を上げながら快走を続けた。35Lapを過ぎる頃から、コースコンディションは次第にドライへと変わってきたため、ウェットタイヤを履いたマシンをピットに呼び戻すタイミングを見計らっていたチームは、43Lap予定のルーティンピットを急遽38Lapに早め、山下選手は見かけ上14番手でピットに戻ってきた。
迅速なピットワークで4輪ドライタイヤに交換した後、第2スティントの手塚選手が24番手でコースに復帰。ドライタイヤを履いた手塚選手は、コンディションに車両のセットがマッチしていたこともあり、ルーキーらしからぬ堂々とした走行で48Lap目にはベストラップとなる1’39.812をマーク。再び16番手まで浮上してきた。
ところが予定のピットイン直前の78Lap目、手塚選手の無線が緊迫した声で「パンクしたかも!左フロント!」と叫んだ。監督は再び、急遽2周回早いピットインを即断、最終コーナー付近にいた手塚選手はそのままピットに戻ってきた。準備万端整えていたチームは、タイムロス無しで左側タイヤのみ交換し、第3スティントの加納選手へと繋いだ。
見かけ上21番手でコースに戻った加納選手は、1分40秒台の安定したタイムでじわじわと順位を上げていく。長丁場のレースに、コースは路面が荒れてタイヤカスが散乱。ベテラン加納選手もピックアップをバーストと勘違いする場面があり、ピットは一時騒然となった。しかし加納選手の冷静な判断でレースは続行、前方の強豪マシンを脅かす1分40秒台の好タイムで激走を続けた。さらに加納選手は、チェッカー目前の97Lap目に本人の今大会目標であった1分39秒台を叩き出し、17位でチェッカーを受けた。
ARNAGE RACINGは、チーム一丸となって開幕戦のトラウマを克服し、27位スタートから大幅ポジションアップの17位で、富士500kmを完走することができた。
応援してくださった皆さまには深く感謝致します。次戦鈴鹿ラウンドは5 月25 日~26 日にチームの地元鈴鹿サーキットにて開催されます。引き続き応援のほど宜しくお願いいたします。
ARNAGE RACING Team Release
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ第4戦は12日、鈴鹿クラブマンレース第3戦で決勝を行い、6番グリッドからスタートした澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)が2周目にトップに立つと後続を引き離して2連勝、今季3勝目を飾った。
第4戦決勝は、前レースでのシステムトラブルのため予定より10分遅れの午後4時25分に29台が参加してフォーメーションラップが始まった。グリッドは第3戦の結果順だが、1~6位がリバースグリッド。第3戦優勝の澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)が6番グリッド、6位の荒川鱗(Drago CORSE 10V)がポールポジション位置からのスタートとなる。日も西に傾き、気温22度、路面温度36度というコンディションの中、全車1周を回って整列、シグナルブラックアウトでスタートが切られた。
ポールシッターの荒川はスタート直後の1コーナーで2番グリッドの入山翔(giddy up KKSⅡ yamasyo)に、S字では3番グリッドの中村賢明(M2 inoki KK-SⅡ)にもかわされ3位に落ちる。
4番グリッドの村松日向子(Rn-Sports制動屋KK-S2)がスタートでミスをしたため4位には、菊池宥孝(ラインアップKRS KKS-Ⅱ)が、5位には澤が上がってきた。澤はS字で菊池をパスして4位に、さらにヘアピンでは3位・荒川のインに飛び込んだが荒川も譲らず、スプーン、バックストレッチで並走しつつ、ついに130Rで澤が3位に浮上した。
シケインでは、トップを走る入山を中村がパスしたが続く2周目の1コーナーでは抜き返され、トップ・入山、2位・中村のまま。そしてバトルを演じるこの2人の背後に迫ってきたのが3位の澤。澤はスプーンで2位の中村を、130Rではトップの入山をもかわし、なんとわずか2周で6番グリッドからトップに躍り出た。
3周目に入ったストレートでは、澤に抜かれた入山と中村がシケインでの立ち上がりが鈍ったため、4位の菊池がこの2人に並びかけ1コーナーで2台をインからごぼう抜き。一気に2位に浮上した。
こうなるともう誰も澤を止められない。澤は1秒近く速いラップタイムで後続を徐々に引き離すと12周を回って2位以下を8秒弱ちぎり、ダブルヘッダー2連勝、今季3勝目を飾った。
3位争いが数台でのバトルとなったため、澤には離されたものの2位の菊池は安泰。第3戦に続きこの順位でゴールを迎えた。
3位争いは最終的に入山と中村のバトルとなったが、6周目の1コーナーでインから入山をかわした中村が表彰台の一角を獲得した。4位は入山。
このレースのもう一つのハイライトは、第3戦トラブルで27番グリッドからスタートした岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)の驚異的な追い上げ。岩佐は2周目には13台抜きの14位まで浮上すると、3周目に13位、4周目に12位、5周目に11位、6周目に9位、9周目に8位、10周目に7位、11周目にはこのレースのファステストラップをたたきだし6位と着実に上位に進出。最終ラップでは5位を走る吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-II☆MYST☆ED)とテールトゥノーズまで持ち込んだが、追撃もここまで。吉田が5位、岩佐は6位でレースを終えた。
2位に入った菊池は埼玉県出身の24歳。3位の中村は広島県出身の19歳で、このレースに出場した岩佐、荒川とともに鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を受講している。
第5戦は9月22日、西コースで開催される。果たして驚速・澤を脅かすドライバーは現れるのであろうか。若獅子の成長・覚醒に期待したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2019/05/12) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2019 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Total_Time Behind |
1 | 56 | 澤 龍之介 | TPS・KK-SⅡ・制動屋 MYST KK-S2 | 12 | 27'18.329 |
2 | 2 | 菊池 宥孝 | ラインアップKRS KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 12 | 7.838 |
3 | 12 | 中村 賢明 | M2 inoki KK-SⅡ MYST KK-S2 | 12 | 8.534 |
4 | 22 | 入山 翔 | giddy up KKSⅡ yamasyo MYST KK-S2 | 12 | 9.025 |
5 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-II☆MYST☆ED MYST KK-S2 | 12 | 12.133 |
6 | 11 | 岩佐 歩夢 | Rn-sports制動屋DプロKK-S MYST KK-S2 | 12 | 12.263 |
7 | 77 | 荒川 鱗 | Drago CORSE 10V TOKYO R&D RD10V | 12 | 13.118 |
8 | 88 | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 12 | 14.901 |
9 | 58 | 村松 日向子 | Rn-Sports制動屋KK-S2 MYST KK-S2 | 12 | 15.344 |
10 | 69 | 佐藤 巧望 | Leplix Sport☆kks-Ⅱ MYST KK-S2 | 12 | 19.353 |
11 | 21 | HIROSHI OHTA | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 12 | 21.055 |
12 | 34 | 下野 璃央 | Dorago Corse 10v TOKYO R&D RD10V | 12 | 24.115 |
13 | 16 | Lee Chan Joon | M2 KK-S2Ⅱ Seidoya MYST KK-S2 | 12 | 26.889 |
14 | 6 | 貫戸 幸星 | LAPS萬願亭KRS KKS2 MYST KK-S2 | 12 | 27.579 |
15 | 50 | 梅田 剛 | Ume Racing&スキルスピード10V TOKYO R&D RD10V | 12 | 28.623 |
16 | 59 | 元嶋 成弥 | KKS2 MYST KK-S2 | 12 | 31.342 |
17 | 61 | 大草 りく | KK-SⅡ・制動屋・MYST MYST KK-S2 | 12 | 31.555 |
18 | 18 | 西村 和真 | Bitcoin悟19J WEST 19J | 12 | 42.110 |
19 | 39 | 高橋 武秀 | SAKOイーグル MYST KK-S2 | 12 | 45.963 |
20 | 44 | 篠田 義仁 | イワモトレーシング/制動屋/SJ MYST KK-S2 | 12 | 56.097 |
21 | 9 | 上吹越 哲也 | ヤマダエコソリューション・FTK・レヴ MYST KK-S2 | 12 | 56.210 |
22 | 79 | 里見 乃亜 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 12 | 56.633 |
23 | 70 | 宇高 希 | NOAVICレプリKK-SⅡ MYST KK-S2 | 12 | 1'05.359 |
24 | 5 | 村瀬 和也 | ミスト関口制動屋勝男武士号 MYST KK-S2 | 12 | 1'08.175 |
25 | 8 | 普勝 崚 | FTK・レヴKKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 12 | 1'08.489 |
26 | 87 | 高橋 裕和 | TM☆イワモトレーシング☆10V TOKYO R&D RD10V | 12 | 1'49.503 |
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ---- |
- | 25 | 濱野 隆一 | HTWスキルスピードRD10V TOKYO R&D RD10V | 8 | 4Laps |
- | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ MYST KK-S2 | 1 | 11Laps |
- | 43 | 髙口 大将 | DragoCORSEスカラシップ TOKYO R&D RD10V | 0 | 12Laps |
- Fastest Lap: CarNo.11 岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S) 2'15.751 (11/12) 154.00km/h
スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ第3戦は12日、鈴鹿クラブマンレース第3戦で決勝を行い、ポールからスタートした澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)がぶっちぎりで今季2勝目を飾った。
第3戦決勝は、前レースで赤旗が出たため10分遅れの午前11時40分より蒸し暑い中、フォーメーションラップが始まった。
ポールポジションの澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)が蹴り出しよく1コーナーへ向かうが、素晴らしいスタートを切った予選2位の岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)がアウトから並びかける。澤は2コーナーで岩佐を退けなんとかトップを死守。以下、3位・菊池宥孝(ラインアップKRS KKS-Ⅱ)、4位・村松日向子(Rn-Sports制動屋KK-S2)と予選順位通りに続く。
2位の岩佐だったが、2周目のS字コーナーで突然失速。電気系のトラブルで早くも戦列を去った。
これで2位に菊池が、3位に村松が上がった。4位以下は混戦。荒川鱗(Drago CORSE 10V)、入山翔(giddy up KKSⅡ yamasyo)、中村賢明(M2 inoki KK-SⅡ)、八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ)ら、一時は7台での争いとなった。
トップに立った澤は盤石。「ミスも無くて安定したペースで走れた」とファステストラップを更新しながら2位以下を突き放しにかかる。結局10周を回って2位以下を11秒以上離し、ぶっちぎりでの今季2勝目を飾った。
今シーズンから鈴鹿での参戦を開始し、岡山では優勝の経験もある2位の菊池は、澤には離されたが3位以下よりもラップが良く、やがて単独走行となりこの順位でゴールを迎えた。
3位の村松は、4位以下がバトルをしていたため「展開にも恵まれた。後半はアンダーが出てタイムも安定しなかった」というものの、背後を脅かされること無く3位でゴール。富士での優勝経験はあるものの、初めての鈴鹿表彰台を獲得した。
4位争いは、最後は入山と中村が抜け出し、この2人の争いとなった。9周目に入山をかわした中村が4位、5位に入山が入った。
「6位を走ってたのは知っていた。最後は次のレースを考えて順位を守ることにした」という荒川が、第4戦のポールポジションとなる6位に入った。
第4戦はこの後、午後4時15分より2周多い12周で争われる。このレースの上位6台がリバースグリッドとなる。「ポールから逃げたい」という荒川。「スタートだけ気をつけたい。後は1台ずつ抜いていく」という6位スタートの澤。スーパーFJで初めて導入されたリバースグリッドのレースはどのような展開になるのであろうか。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2019/05/12) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2019 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Total_Time Behind |
1 | 56 | 澤 龍之介 | TPS・KK-SⅡ・制動屋 MYST KK-S2 | 10 | 22'45.970 |
2 | 2 | 菊池 宥孝 | ラインアップKRS KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 11.286 |
3 | 58 | 村松 日向子 | Rn-Sports制動屋KK-S2 MYST KK-S2 | 10 | 16.434 |
4 | 12 | 中村 賢明 | M2 inoki KK-SⅡ MYST KK-S2 | 10 | 17.606 |
5 | 22 | 入山 翔 | giddy up KKSⅡ yamasyo MYST KK-S2 | 10 | 18.207 |
6 | 77 | 荒川 鱗 | Drago CORSE 10V TOKYO R&D RD10V | 10 | 20.769 |
7 | 88 | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 21.065 |
8 | 21 | HIROSHI OHTA | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 10 | 21.407 |
9 | 69 | 佐藤 巧望 | Leplix Sport☆kks-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 21.475 |
10 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-II☆MYST☆ED MYST KK-S2 | 10 | 21.813 |
11 | 34 | 下野 璃央 | Dorago Corse 10v TOKYO R&D RD10V | 10 | 28.105 |
12 | 16 | Lee Chan Joon | M2 KK-S2Ⅱ Seidoya MYST KK-S2 | 10 | 29.046 |
13 | 6 | 貫戸 幸星 | LAPS萬願亭KRS KKS2 MYST KK-S2 | 10 | 30.763 |
14 | 8 | 普勝 崚 | FTK・レヴKKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 35.809 |
15 | 70 | 宇高 希 | NOAVICレプリKK-SⅡ MYST KK-S2 | 10 | 35.871 |
16 | 79 | 里見 乃亜 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 36.148 |
17 | 43 | 髙口 大将 | DragoCORSEスカラシップ TOKYO R&D RD10V | 10 | 40.981 |
18 | 39 | 高橋 武秀 | SAKOイーグル MYST KK-S2 | 10 | 43.553 |
19 | 9 | 上吹越 哲也 | ヤマダエコソリューション・FTK・レヴ MYST KK-S2 | 10 | 43.813 |
20 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ MYST KK-S2 | 10 | 44.113 |
21 | 50 | 梅田 剛 | Ume Racing&スキルスピード10V TOKYO R&D RD10V | 10 | 51.085 |
22 | 25 | 濱野 隆一 | HTWスキルスピードRD10V TOKYO R&D RD10V | 10 | 53.037 |
23 | 5 | 村瀬 和也 | ミスト関口制動屋勝男武士号 MYST KK-S2 | 10 | 53.459 |
24 | 18 | 西村 和真 | Bitcoin悟19J WEST 19J | 10 | 59.014 |
25 | 44 | 篠田 義仁 | イワモトレーシング/制動屋/SJ MYST KK-S2 | 10 | 59.535 |
26 | 87 | 高橋 裕和 | TM☆イワモトレーシング☆10V TOKYO R&D RD10V | 10 | 1'34.138 |
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ---- |
- | 11 | 岩佐 歩夢 | Rn-sports制動屋DプロKK-S MYST KK-S2 | 1 | 9Laps |
- | 59 | 元嶋 成弥 | KKS2 MYST KK-S2 | 1 | 9Laps |
- | 61 | 大草 りく | KK-SⅡ・制動屋・MYST MYST KK-S2 | 0 | 10Laps |
- Fastest Lap: CarNo.56 澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋) 2'16.276 (4/10) 153.40km/h
スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ第3戦は11日、鈴鹿クラブマンレース第3戦で公式予選を行い、澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)が開幕から3戦連続でポールポジションを獲得した。
公式予選は午後2時10分より20分間で行われた。路面温度は50度に達し、この時期としては高温の中での争いとなった。
予選は荒れた。開始10分前には、普勝崚(FTK・レヴKKS-Ⅱ)がS字でクラッシュ。再開後には元嶋成弥(KKS2)がやはりS字でコースアウトし2度の赤旗が提示された。
そんな中、1度目の赤旗前に2分15秒836でトップに立っていた澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)が、2度目の赤旗後に15秒434までタイムを縮め、開幕から3戦連続でポールポジションを獲得した。
2位には、前戦優勝の岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)が2分15秒879で付け、3位には菊池宥孝(ラインアップKRS KKS-Ⅱ)が16秒171で入った。
女性ドライバーの村松日向子(Rn-Sports制動屋KK-S2)は4位と健闘。5位には入山翔(giddy up KKSⅡ yamasyo)が、6位には荒川鱗(Drago CORSE 10V)が入った。
またこのレースではウエストのニューマシン19Jがデビュー。デザインは同社の川北弘毅氏とスーパーフォーミュラ、スーパーGTのエンジニアを勤める田中耕太郎氏との合作。前作の17Jに比べグラマラスなボディーとなっている。ルーキーの西村和真がドライブし22位に付けた。「ドライバーといっしょに成長していきたい」(田中氏)と、今後の熟成が楽しみなマシンだ。
第3戦決勝は明日12日午前11時30分より10周で行われる。2度の赤旗のためアタックのタイミングを逃し下位に沈んだ実力のあるドライバーもおり、面白いレースになりそうだ。
2レース制のため、第4戦は午後4時15分より12周で行われる。第3戦の結果でグリッドが決定し、上位6台がリバースグリッドとなるためこちらも白熱したレースが見られそうだ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2019/05/11) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2019 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 56 | 澤 龍之介 | TPS・KK-SⅡ・制動屋 MYST KK-S2 | 2'15.434 | - | - | 154.357 |
2 | 11 | 岩佐 歩夢 | Rn-sports制動屋DプロKK-S MYST KK-S2 | 2'15.879 | 0.445 | 0.445 | 153.852 |
3 | 2 | 菊池 宥孝 | ラインアップKRS KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'16.171 | 0.737 | 0.292 | 153.522 |
4 | 58 | 村松 日向子 | Rn-Sports制動屋KK-S2 MYST KK-S2 | 2'16.482 | 1.048 | 0.311 | 153.172 |
5 | 22 | 入山 翔 | giddy up KKSⅡ yamasyo MYST KK-S2 | 2'16.605 | 1.171 | 0.123 | 153.034 |
6 | 77 | 荒川 鱗 | Drago CORSE 10V TOKYO R&D RD10V | 2'16.713 | 1.279 | 0.108 | 152.913 |
7 | 12 | 中村 賢明 | M2 inoki KK-SⅡ MYST KK-S2 | 2'16.768 | 1.334 | 0.055 | 152.852 |
8 | 59 | 元嶋 成弥 | KKS2 MYST KK-S2 | 2'16.789 | 1.355 | 0.021 | 152.828 |
9 | 61 | 大草 りく | KK-SⅡ・制動屋・MYST MYST KK-S2 | 2'16.815 | 1.381 | 0.026 | 152.799 |
10 | 21 | HIROSHI OHTA | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 2'16.832 | 1.398 | 0.017 | 152.780 |
11 | *69 | 佐藤 巧望 | Leplix Sport☆kks-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'16.952 | 1.518 | 0.120 | 152.646 |
12 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-II☆MYST☆ED MYST KK-S2 | 2'17.003 | 1.569 | 0.051 | 152.589 |
13 | 34 | 下野 璃央 | Dorago Corse 10v TOKYO R&D RD10V | 2'17.078 | 1.644 | 0.075 | 152.506 |
14 | 88 | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'17.176 | 1.742 | 0.098 | 152.397 |
15 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ MYST KK-S2 | 2'17.498 | 2.064 | 0.322 | 152.040 |
16 | 6 | 貫戸 幸星 | LAPS萬願亭KRS KKS2 MYST KK-S2 | 2'17.630 | 2.196 | 0.132 | 151.894 |
17 | 79 | 里見 乃亜 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'17.796 | 2.362 | 0.166 | 151.711 |
18 | 50 | 梅田 剛 | Ume Racing&スキルスピード10V TOKYO R&D RD10V | 2'17.810 | 2.376 | 0.014 | 151.696 |
19 | 16 | Lee Chan Joon | M2 KK-S2Ⅱ Seidoya MYST KK-S2 | 2'17.914 | 2.480 | 0.104 | 151.581 |
20 | 8 | 普勝 崚 | FTK・レヴKKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'18.047 | 2.613 | 0.133 | 151.435 |
21 | 70 | 宇高 希 | NOAVICレプリKK-SⅡ MYST KK-S2 | 2'18.214 | 2.780 | 0.167 | 151.252 |
22 | 18 | 西村 和真 | Bitcoin悟19J WEST 19J | 2'18.255 | 2.821 | 0.041 | 151.208 |
23 | *39 | 高橋 武秀 | SAKOイーグル MYST KK-S2 | 2'18.450 | 3.016 | 0.195 | 150.995 |
24 | 43 | 髙口 大将 | DragoCORSEスカラシップ TOKYO R&D RD10V | 2'18.940 | 3.506 | 0.490 | 150.462 |
25 | 9 | 上吹越 哲也 | ヤマダエコソリューション・FTK・レヴ MYST KK-S2 | 2'19.060 | 3.626 | 0.120 | 150.332 |
26 | 5 | 村瀬 和也 | ミスト関口制動屋勝男武士号 MYST KK-S2 | 2'19.167 | 3.733 | 0.107 | 150.217 |
27 | 25 | 濱野 隆一 | HTWスキルスピードRD10V TOKYO R&D RD10V | 2'19.504 | 4.070 | 0.337 | 149.854 |
28 | 44 | 篠田 義仁 | イワモトレーシング/制動屋/SJ MYST KK-S2 | 2'19.585 | 4.151 | 0.081 | 149.767 |
29 | 87 | 高橋 裕和 | TM☆イワモトレーシング☆10V TOKYO R&D RD10V | 2'20.652 | 5.218 | 1.067 | 148.631 |
---- 以上基準タイム(130% - 2'57.000)予選通過 ---- |
- CarNo.69は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則書第62条~1②(ピットレーン速度)違反により、4グリッド降格とする。
- CarNo.39は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則書第62条~1②(ピットレーン速度)違反により、2グリッド降格とする。
ル・ボーセモータースポーツが参戦するカテゴリーのうちのひとつ、FIA-F4シリーズの第3・4戦が5月3日(金)~4(土)に富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。今回の舞台、富士スピードウェイは国内最長となるストレートを持つサーキット。ストレートでの抜き合い、1コーナーでのブレーキング勝負、そこから続く性格が異なるコーナーとドライバーの技量も試される。
開幕戦の岡山大会は、第2戦で川合が5位入賞、神は無念のリタイアを喫し、それぞれ強い思いでこの第2大会に臨んだ。
予選 5月3日(金)天候/晴れ コース状況/ドライ
レースウィークは水曜日からトレーニング開始。ドライ、ウエット両方のコンディションの中で、長いストレートを持つ富士でのセッティングを模索していった。予選が行われる金曜日は天候にも恵まれドライコンディション。気温17度、路面温度25度のなか予選が開始された。坪松監督は「スリップ合戦になる。上手く使えなくてもチャンスはあるから、2周まとめてくるように。」と送り出す。
神はコースインするも、ポジション取りに苦戦。6周目からアタックをしていき、まず1分46秒660を記録。その後も集団の中でタイムをまとめようとチャレンジしていくと、燃料も軽くなった終盤に46秒621でベストタイム更新。一方、川合は5周目に46秒322を記録し上位につけると更に続けて2周目のアタックをしていく。しかし、前に詰まったため一度間合いをあけ7周目に2度目のアタック。全てセクター自己ベストで繋げ46秒276を記録する。
その結果、第3戦を神が14番手、川合は6番手。第4戦を神が12番手、川合は6番手から挑むこととなった。「最初の場所取りが悪くて、思うようにアタックができなかった上に、ミスが多くタイムも上手くまとめることができませんでした。」と神。「気温が思ったより上がったので、序盤から行くようにしました。前との間合いを上手く合わせることができましたが、ベストの周のセクター3はもう少し上げ幅がありました。」と川合は振り返った。
決勝第3戦 5月3日(金)天候/晴れ コース状況/ドライ
午後になるとさらに気温は上がり、気温22度、路面温度40度。13時25分から第3戦決勝がスタートした。スタートでは神が抜群のスタートを見せ、1コーナーまでで4台を抜くと、さらに2台を攻略し一気にポイント圏内の8位まで駆け上がる。川合も1台をパスし、前をとらえていくが最終コーナー立ち上がりで軽く接触。避けるためにアウトに膨らんだことでポジションキープの展開。
前の集団に追いついた神は、2周目のストレートで更にまとめて3台抜きにかかり序盤からプッシュしていく。川合は先の接触でアウトに膨らんだことにより数台に先行されるも逆転し、6番手で更なるポジションアップを狙っていく。
神はレース折り返し時点で後続からプレッシャーをかけられ周回を重ねていく展開となり、13周目に9番手となる。川合はチャンスを伺っていくが、きっかけが訪れず最終ラップを迎える。そして、最後の勝負で終盤揺さぶりをかけ、最終コーナーで飛び込むとアウトに膨らんだ前車が目の前に戻ってきてストレートを立ち上がっていく。そのまま並んでコントロールラインを通過すると、川合が逆転。その結果、川合が0.009秒差で5位、神は9位でチェッカーを受けた。
決勝第4戦 5月4日(土)天候/晴れ コース状況/ドライ
第4戦も晴天の下、8時40分に決勝を迎えた。神は前車がリタイアしたことで11番手からのスタートとなったが、今回もスタートが決まり2台をパスして9番手で1コーナーに入っていく。川合もスタートでひとつポジションを上げ、5番手に。しかし、スタート直後にストレート上でクラッシュがあったことからセーフティーカー(SC) が入る幕開け。
5周目からレース再開となったが、リスタートをうまく決めた川合はヘアピン進入で4番手となると、前との差をコンスタントに詰めていき、10周目には2番手にまでジャンプアップ。一方の神も、順位を入れ替え合いながら8番手に上がる。
しかし、川合の後ろから明らかにペースの速いクルマがポジションを上げて来て、12周目に3番手となるが川合は落ち着いて再逆転を狙っていく。神は13周目にも1台を攻略し7番手に上がる。
川合は最後までチャンスを狙うが、仕掛けられる間合いまで入れずチェッカー。神も前と0.3秒差でレースを終えた。その結果、神は7位、川合は3位で今季初表彰台を獲得。「展開が予想できていたので、落ち着いてレースができました。今週を通しての結果としては上出来です。」と川合は振り返った。
- チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
-
ふたりのドライバーとも岡山での反省点を踏まえて今大会に臨んだことと思う。富士では長い直線をいかに速く走ることが出来るかが鍵となるが、2台ともストレートスピードが足りず苦しい展開になってしまった。そのような状況の中でも、ふたりのドライバーは腐らず、手強いレースを見せてくれた。
- Driver 神晴也(Seiya Jin)COMMENT
-
予選が悪くて決勝の流れを掴みずらかったです。しっかりタイムをまとめて、いいポジションで決勝を迎えるようにすることが今後の課題だと痛感しています。第3戦はスタートも良く、序盤でポイント圏内に入ることができたのは良かったですが、走り方のミスが多く、守りのレースとなってしまいました。第4戦は、抜きにいった場面で抜ききれず、もっと自分のブレーキングをいかしたパッシングをできるようにしていく必要があると感じました。鈴鹿に向けて、決勝のことまで考えたセッティング、レースウィークの過ごし方をもっとしっかりしていきたいと思います。
- Driver 川合孝汰(Kohta Kawaai)COMMENT
-
予選は前との間合いを合わせながらアタックでき、タイムも出せました。第3戦はスタートは悪くありませんでしたが、その直後の抜く抜かないの判断が中途半端になってしまい、そこでもう少し前に出られるようにすることが今後の課題だと思っています。第4戦は展開を予想できたので、落ち着いて臨めましたし、今週を通して考えると3位は良い結果だと思います。鈴鹿は例年タイム差がなく、抜きずらいので、自分の課題をレースウィーク中にクリアして表彰台の真ん中に立ちたいと思います。
Le Beausset Motorsports
500kmの死闘を制したのは#38ZENT CERUMO LC500!!
2019オートバックス スーパーGT第2戦「富士GT500kmレース」の決勝が5月4日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、予選7位からスタートした#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500)が序盤からハイペースで順位を上げ、最後は2位以下に19.693秒もの大差をつけて2017年第2戦富士以来の勝利をものにした。GT300クラスは予選4位の#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)が序盤にトップに立ち、終盤追い上げてきた#55高木真一/福住仁嶺組(ARTA NSX GT3)を0.239秒差で押さえきって優勝、こちらも2018年7月の第4戦チャン以来の優勝を遂げた。
(天候:雨-曇り コース:ウェット-ドライ 観客動員数:予選日35,800人/決勝日56,000人/大会総入場者数91,800人)
午後2時30分からの決勝レースは序盤から荒れに荒れた。
スタート進行の途中から雨が降り始めたため、レースは第1戦岡山に続いて今回もSC先導でのスタートとなり、3周目に追い越し可能に。すると予選2位の#37ニック・キャシディ(KeePer TOM'S LC500)がすかさずダンロップコーナーでポールスタートの#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)を捉えてトップに浮上するが、クインタレッリは7周目の100Rでキャシディを抜き去り、再びトップに躍り出る。
その後方では#38立川祐路(ZENT CERUMO LC500)が4周目に4位、6周目に3位と順位を上げ、8周目の1コーナーでキャシディを捉えて2位に浮上、13周目の1コーナーでついにクインタレッリのインに飛び込んでトップを奪い取った。
しかしその頃から雨が次第に強まってきたため、直ちにセーフティーカーが導入され、トップが15周を消化したところで赤旗中断となった。
その後レースは天候の回復を待って3時33分にSC先導で再開され、19周目から追い越し可能となった。すると#37キャシディがリスタート直後の2コーナーで#23クインタレッリを抜き去り、24周目には今回からGRスープラコーナーと名称を改めた旧プリウスコーナーで#38立川をも捉えてトップに浮上する。
しかし周回を重ねるにつれて路面は次第に乾き始めたため、キャシディは濡れたところを選んで走るようになる。履いていたレインタイヤは限界が近づいたようだ。
その一方で、ミディアムコンパウンドのウェットを選択した影響からリスタート後に苦しい走りを強いられて一時は4位まで後退した#23クインタレッリはタイヤに熱が入るのを待ってペースを上げ、26周目に#17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)を抜いて3位に上がると、31周目の最終コーナーで#38立川にアウトから並びかけて2位を奪い返し、32周目のGRスープラコーナーで#37キャシディをも捉えてトップを奪い返した。キャシディはその後も4位まで順位を落とし40周目に最初のピットイン。平川亮に交代した。
トップのクインタレッリは41周目に最初のピットストップを行い、ソフトコンバウンドのスリックタイヤに履き替えて松田次生に交代。松田はそのまま暫定トップでコースに復帰した。
しかしその後方から23号車より1周早くピット作業を終えていた#38石浦が次第に松田との差を詰めてきた。石浦は52周を終えたところで松田を射程圏内に捉え、59周目の1コーナーでアウトに並びかけると、そのまま並走に持ち込んでコカコーラコーナー手前でトップに立ち、その差を3秒以上に広げて78周目にピットイン。最後のスティントを立川に託す。
松田は79周目にピットへ。このインラップを石浦より約2秒速いタイムでまとめ、ニスモのピットクルーもセルモより5秒速い作業時間でクインタレッリをコースへ送り出した。さらに立川の前でコースインしたクインタレッリは立川のアウトラップより2秒速いペースでアウトラップを戻ってくる。これにより23号車は又してもトップを奪い返したばかりか、38号車に対して3秒ものリードを手にしたのだった。
だが周回を重ねるにつれて23号車はリヤタイヤ表面にタイヤカスを拾ってしまい、著しいグリップダウンに見舞われて又しても38号車の追撃を受けることになる。90周を終えた時点でのクインタレッリのリードは1.998秒。93周終了時点でその差は0.596秒となり、95周終了時点では僅か0.259秒に。そして99周め。ついに立川は1コーナーでクインタレッリのインに飛び込むと、そのまま2コーナーで頭を押え込んでトップに浮上、そのまま一気に23号車を突き放し、最後は19.693秒もの大差をつけて110周を走りきり、2017年の第2戦富士以来の勝利を手にした。2位は#23松田/クインタレッリ組。3位には#1山本尚貴/ジェンソン・バトン組(RAYBRIG NSX-GT)が入った。
一方、GT300クラスは終盤まで目の離せない接戦が繰り広げられた。
序盤トップに立ったのはポールシッターの#56平峰一貴(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)。だが7周目の1コーナーで#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)がブレーキング勝負の末平峰を下してトップに浮上、その後は着実にリードを広げて一時は2位以下に15秒以上の大差をつける。
しかし2度目のピットストップを終えたところで2位に浮上した#55高木真一(ARTA NSX GT3)が11号車との差を少しずつ詰めていき、102周終了時点で1.113秒差にまで接近、104周目のファイナルラップでついにテールトゥノーズに持ち込んだ。しかし最後まで11号車は付け入る隙を与えず、両者は僅か0.239秒差でフィニッシュラインに飛び込んだ。
#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)の優勝は昨年6月の第4戦チャン以来。実に11ヶ月ぶりの勝利だった。3位には101周目にポールの#56平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)を抜き去った#88小暮卓史/元嶋佑弥組(マネパ ランボルギーニ GT3)が入った。
次戦の舞台は鈴鹿サーキット。5月26日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
■GT500クラス
FUJI GT 500km RACE -RIJ- (2019/05/07) GT500 Final Race Weather:Rainy-Cloudy Course:Wet-Dry
2019 AUTOBACS SUPER GT Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Lap | Total_Time Behind |
1 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | BS | 3 | 110 | 3:40'46.358 |
2 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | 17 | 110 | 19.693 |
3 | 1 | 山本 尚貴 ジェンソン・バトン | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | BS | | 110 | 44.890 |
4 | 39 | ヘイッキ・コバライネン 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | BS | | 110 | 45.809 |
5 | 17 | 塚越 広大 ベルトラン・バゲット | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | BS | | 110 | 46.972 |
6 | 3 | 平手 晃平 フレデリック・マコヴィッキィ | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | MI | 8 | 110 | 1'16.405 |
7 | 37 | 平川 亮 ニック・キャシディ | KeePer TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | BS | | 110 | 1'28.019 |
8 | 6 | 大嶋 和也 山下 健太 | WAKO'S 4CR LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | BS | | 109 | 1Lap |
9 | 8 | 野尻 智紀 伊沢 拓也 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | BS | 20 | 109 | 1Lap |
10 | 64 | ナレイン・カーティケヤン 牧野 任祐 | Modulo Epson NSX-GT Honda NSX-GT | DL | 1 | 109 | 1Lap |
11 | 16 | 武藤 英紀 中嶋 大祐 | MOTUL MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT | YH | 4 | 109 | 1Lap |
12 | 12 | 佐々木 大樹 ジェームス・ロシター | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | BS | 11 | 108 | 2Laps |
13 | 19 | 国本 雄資 坪井 翔 | WedsSport ADVAN LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | YH | 5 | 107 | 3Laps |
14 | 24 | 高星 明誠 ヤン・マーデンボロー | リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | YH | 6 | 103 | 7Laps |
---- 以上規定周回数(70% - 77Laps)完走 ---- |
- | 36 | 関口 雄飛 宮田 莉朋 | au TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | BS | 2 | 61 | 49Laps |
- Fastest Lap: CarNo.1 山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT) 1'29.709 (44/73) 183.11km/h
■GT300クラス
FUJI GT 500km RACE -RIJ- (2019/05/07) GT300 Final Race Weather:Rainy-Cloudy Course:Wet-Dry
2019 AUTOBACS SUPER GT Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Wh | Lap | Total_Time Behind |
1 | 11 | 平中 克幸 安田 裕信 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | DL | | 104 | 3:42'18.078 |
2 | 55 | 高木 真一 福住 仁嶺 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 | BS | 17 | 104 | 0.239 |
3 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | マネパ ランボルギーニ GT3 Lamborghini HURACAN GT3 | YH | 1 | 104 | 4.376 |
4 | 56 | 平峰 一貴 サッシャ・フェネストラズ | リアライズ日産自動車大学校 GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 6 | 104 | 6.907 |
5 | 65 | 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 | LEON PYRAMID AMG Mercedes-AMG GT3 | BS | 5 | 103 | 1Lap |
6 | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | グッドスマイル 初音ミクAMG Mercedes-AMG GT3 | YH | 3 | 103 | 1Lap |
7 | 33 | ショウン・トン マーチー・リー 道見 ショーン 真也 | エヴァRT初号機X Works GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 103 | 1Lap |
8 | 21 | リチャード・ライアン 富田 竜一郎 アレッシオ・ピカリエロ | Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS GT3 | YH | | 103 | 1Lap |
9 | 60 | 吉本 大樹 ドミニク・ファーンバッハー | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | DL | 4 | 103 | 1Lap |
10 | 10 | 星野 一樹 石川 京侍 | GAINER TANAX triple a GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 103 | 1Lap |
11 | 87 | 高橋 翼 アンドレ・クート 藤波 清斗 | T-DASHランボルギーニ GT3 Lamborghini HURACAN GT3 | YH | | 103 | 1Lap |
12 | 18 | 小林 崇志 松浦 孝亮 山田 真之亮 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | | 103 | 1Lap |
13 | 52 | 脇阪 薫一 吉田 広樹 | 埼玉トヨペットGBマークX MC TOYOTA MARK X MC | BS | 11 | 103 | 1Lap |
14 | 720 | 荒 聖治 アレックス・パロウ | McLaren 720S McLaren 720S GT3 | YH | | 102 | 2Laps |
15 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 柴田 優作 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 102 | 2Laps |
16 | 96 | 新田 守男 阪口 晴南 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | BS | 20 | 102 | 2Laps |
17 | 50 | 加納 政樹 山下 亮生 手塚 祐弥 | ARNAGE AMG GT3 Mercedes-AMG GT3 | YH | | 102 | 2Laps |
18 | 25 | 松井 孝允 佐藤 公哉 土屋 武士 | HOPPY 86 MC TOYOTA 86 MC | YH | | 101 | 3Laps |
19 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | BS | | 101 | 3Laps |
20 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズ AMG GT3 Mercedes-AMG GT3 | YH | | 101 | 3Laps |
21 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 小高 一斗 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | YH | | 100 | 4Laps |
22 | 9 | 横溝 直輝 峰尾 恭輔 都筑 晶裕 | PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE Porsche 911 GT3 R | YH | | 100 | 4Laps |
23 | 2 | 高橋 一穂 加藤 寛規 | シンティアム・アップル・ロータス LOTUS EVORA MC | YH | | 99 | 5Laps |
24 | 35 | ナタポン・ホートンカム ショーン・ウォーキンショー ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ | arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | | 99 | 5Laps |
25 | 48 | 田中 勝輝 飯田 太陽 浜野 彰彦 | 植毛GO&FUN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | | 96 | 8Laps |
26 | 34 | 道上 龍 大津 弘樹 | Modulo KENWOOD NSX GT3 Honda NSX GT3 | YH | 2 | 86 | 18Laps |
27 | 7 | 藤井 誠暢 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | D'station Vantage GT3 ASTON MARTIN VANTAGE AMR GT3 | YH | | 86 | 18Laps |
28 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 | DL | 8 | 77 | 27Laps |
---- 以上規定周回数(70% - 72Laps)完走 ---- |
- | 5 | 坂口 夏月 平木 湧也 玉中 哲二 | ADVICSマッハ車検MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC | YH | | 36 | 68Laps |
- Fastest Lap: CarNo.96 新田守男(K-tunes RC F GT3) 1'38.470 (13/42) 166.82km/h
決勝日朝、スーパーGTシリーズを運営するGTアソシエイション(GTA)坂東正明代表による定例会見が行われた。
- プロモーターとして悪天候に左右された開幕戦岡山大会について
-
赤旗やペナルティに関しては、競技運営の専権事項なのでプロモーターとして何か言うつもりはない。雨が酷い状況の中でレインタイヤのパターンを増やすということも考えられるが、コストの問題やメーカーの技術競争が激しくなることを考えると、今のレインタイヤの規制で良いと思う。あの状況のなかでレースを止めることは、苦渋の決断であったとは思うが、安全面等を考えるとやむを得なかったと思う。
- 元号が令和となって初のビッグレースとなる富士戦について
-
令和の緒戦、10連休のなかでのイベントはどのようになるのか、モータースポーツに対する関心度はどうなのか、往年のファンが足を運んでくれるのかと気にしていたが、お陰様で過去最高、クルマが場内に入り切れないほどになっている。潜在的なファンを10連休が刺激してくれたと感じている。10年間続けてきたキッズウォークなどの取り組みも実ってきていると思う。平成という時代にスーパーGTレースの基盤ができ、令和になってより向上、発展を図りたい。そういった意味でも今回は大事なレースであると思う。
- 11月のDTMとの交流戦についての新たな情報は
-
DTMレースはからは12~14台が来る予定である。これはジャンボ1機で運べる台数が2台7列までとなっているからである。レギュレーションに関しては、土・日曜日に1時間レースを行う。(DTM独自の)DRS(ドラッグリダクションシステム/Rウィングの角度をレース中に調整できるシステム)は使わず、プッシュtoパスシステム(燃料流量を一時的に変えるシステム)は公正となるようにする。タイヤはハンコックのワンメイクになる。ITRとGTAというプロモーターがクラス1というカテゴリーを作りあげ、ヨーロッパと日本のマニュファクチャラ(自動車メーカー)が一緒にやるというのは画期的なこと。勝ち負けよりもここから発展させていくことが重要。冠スポンサーもほぼ決まっていて、今月末の鈴鹿大会では発表できると思う。
まとめ&Photo: Shigeru KITAMICHI
2019FIA-F4選手権第4戦の決勝が5月4日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした#7佐藤蓮(SRS/コチラレーシング)が昨日に続いて2連勝、今季通算3勝目を挙げた。
決勝レースは午前8時40分より15周で行われた。この日の富士も昨日に続いて晴れ。早朝から多くの観客が詰めかける中での戦いとなった。
ホールショットを決めたのはポールシッターの佐藤。昨日の第3戦のスタートでクラッチトラブルからエンジンをストールさせ、大きく順位を落としてしまった予選2位の#24平木玲次(Media DoADVICS影山F110)はこの日もスタートに失敗、6位に順位を落としてしまう。代わって2位に浮上したのは予選3位の#39岡本大地(SACCESS RACING F4)。#6太田格之進(SRS/コチラレーシング)が3位で続く。
ところがその後方で今回と次戦の鈴鹿大会にスポット参戦する#15篠原拓朗(Media DoADVICS影山F110)がエンジンをストールさせてしまい、これを避けようとしたドライバー同士が接触するアクシデントが発生。#23YUGO(S2R Racing)がリヤ周りにダメージを負ったままホームストレート上にストップしてしまったために、直ちにセーフィティーカーが導入されることになった。
しかし1周目の13コーナーでこの「SC」ボードが提示されや否や、これを確認したドライバーと見ていなかったドライバーの間でもアクシデントが発生。第3戦のインディペンデントカップを制した#2仲尾恵史(TCS Racing Team)もこの混乱でフロントウィングにダメージを負い、オレンジディスクを出されてピットインする羽目に陥った。
車両回収ののち、レースは5周目に再開された。トップの佐藤はリスタートを決めて後続を一気に突き離しにかかるが、2位の岡本はここで出遅れ、数周にわたって#6太田格之進(SRS/コチラレーシング)、#63川合孝汰(DENSOルボ一セIPG F4)らの猛追を受けることになる。9周目の1コーナーではなんとか太田のアタックを抑え込んだ岡本だったが、この隙に太田を交わした川合が10周目の1コーナーで岡本をパス、それ以降岡本はずるずると順位を下げることになった。
さらにその後方からは、スタートで順位を落とした平木が激しい追い上げを見せた。平木は8周目の1コーナーで#37平良響(FTRSスカラシップF4)に並びかけ、コカコーーラコーナー手前で前に出て5位に浮上すると、10周目のコカコーラコーナー先で太田をパス、すかさず次のヘアピンで岡本をも攻略して一気に3位に浮上する。さらに12周目の1コーナーで川合のインに飛び込んで2位を奪い返して見せた。
しかしこの時点で既に佐藤は6秒もの大量リードを築き上げており、平木の追撃もそこまで。佐藤は昨日の第3戦に続いてポール・トゥ・フィニッシュを達成し、通算勝利数も3に伸ばした。2位は平木、3位には昨年の菅生大会以来約8ヶ月ぶりの表彰台となる川合が入った。
インディペンデントカップは予選トップの#30DRAGON(TEAM DRAGON F4)が仲尾の後退にも助けられた格好で終始危なげない走りで後続を突き放し、トップでチェッカーを受けたが、レース後に「SC中の多数追い越し」とのことで参加35人中9人にタイムかさんのペナルティが課せられることに。その中にはDRAGONを始めインディペンデントのトップ3全員の名前があったため、4位でチェッカーを受けた#28齋藤真紀雄(CS Marketing ES)が繰り上げで優勝ということになった。
FIA-F4選手権はこのあと5月25-26日に三重県の鈴鹿サーキットにて第5戦、第6戦が行われる。
- 第4戦優勝 #7佐藤蓮(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
-
1周目のスタートはぼちぼち決まって、すぐにSCが入ったんですけど、リスタートが完璧に決まって、それが勝負を決めたのかなと思います。その後もかなり安定して速かったので。朝のコンディションがうちのチームは得意というのもあって、そのお陰で最後まで安定したペースで走れました。昨日の昼のレースではタイヤがタレちゃって苦しかったんですけど、今日は涼しかったので問題なく走れました。鈴鹿はホンダのホームコースなので、確実にチーム全員が上位で走れるように煮詰めていきたいですね。
- 第4戦決勝2位 #24平木玲次(Media Do Kageyama Racing)
-
昨日クラッチを新品にしたらフィーリングが変わっちゃってて。それで出遅れちゃって厳しい展開になりましたけど、なんとか2位まで挽回することができました。今日は上がったり下がったりアップダウンが激しかったんですけど、次回は予選でもうちょっと上に行って、スタートも無難に決めて、もっと簡単にレースができればいいなと思います。昨日追い上げる時にタイヤを酷使してしまったので、そこも反省点だと思います。昨日走らずにタイヤを温存して今日にかけるという選択肢もあったんですけど、僕としてはクルマが走る限りレースしたいなと。鈴鹿までインターバルがないんですけど、しっかり準備して、2位より上に行けるように頑張ります。
- 第4戦決勝3位 #63川合孝汰(Le Beausset Motorsports)
-
何ヶ月ぶりですか、昨年の菅生以来8ヶ月ぶりですかね?久々に表彰台に立てて良かったです。セーフティーカーのあとのリスタートが良くて、前の2番手争いもうまく切り抜けられたんですけども、思った以上に平木選手のペースが速かったので、無理しないようにしました。前半で前に出れたのが良かったなと。今日は絶対セーフティーカーが入るなと予想してて、それが当たったのも良かったなと。みんなのタイヤがあったまってくるまでに、順位を上げようと狙っていたので、いいタイミングで2位争いに加われたのも良かったです。鈴鹿は苦手なコーナーがあるんですけど、チームで前もって練習する機会があるので、しっかりデータを取って、準備していこうかなと思います。
- 第4戦インディペンデントカップ優勝 #28齋藤真紀雄(イーグルスポーツ)
-
冷静にSCのボードやイエローフラッグを確認していたのがうまく結果に繋がりました。たまたまですけど。予選はあまりよくありませんでしたが、走っているうちに乗り方がだんだんわかってきました。ですので第3戦の決勝でのペースは悪くなかったと思います。今日の第4戦もいけるかな?と思いましたがSC後のリスタートのタイミングが良くなかったので、前のドライバーに引き離されてしまい、勝負圏外に出てしまったと感じました。それでも冷静に走っていれば何かいいことがあるかな?と思いながら走り、4位でチェッカーを受けました。結果的に勝つことができましたけど。次の鈴鹿は一番走り込んでいるサーキットなので、次こそは実力で勝ちたいと思います。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
2019オートバックス スーパーGT第2戦「富士GT500kmレース」の公式予選が5月3日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)が予選Q2で従来のコースレコードを大幅に上回る1'26.871を叩き出し、第1戦岡山に続いて2戦連続のポールポジションを獲得した。GT300クラスは#56平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)がGT300参戦わずか2戦目にして見事PPを獲得している。
公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。当日の天候は晴れ。コースはドライだった。
予選Q1
GT500クラスは残り時間8分を切ってから漸く各車がコースインするというお馴染みの展開に。ここでは1年ぶりにGT500復帰を果たした#3平手晃平(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)が1'27.492と従来のコースレコード(1'27.366)まであと0.13秒という好タイムを記録してトップに。2番手に平川亮(KeePer TOM'S LC500)、3番手に石浦宏明(ZENT CERUMO LC500)が続き、8位の#16武藤英紀(MOTUL MUGEN NSX-GT)までがQ2進出の権利を得た。前回優勝の#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)は1'28.351の10位にとどまり、ここで予選を終えることになった。
GT300クラスは今大会ではグループ分けを行わず、全車一斉に走行して上位16台がQ2に進むことに。トップは#2加藤寛規(シンティアム・アップル・ロータス)で1'36.566。#56サッシャ・フェネストラズ(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)が2番手で続き、#25佐藤公哉(HOPPY 86 MC)が3番手。つちやエンジニアリングは第1戦岡山の決勝でクラッシュし、フロント部分に大きなダメージを負ったが、今年からNSX-GT3にスイッチしたTEAM UPGARAGEから昨年のマザーシャシー車の提供を受け、なんとか今大会に修復を間に合わせることに成功した。しかしその#18UPGARAGE NSX GT3はベテラン松浦幸亮の懸命のアタックも虚しく23位に終わり、ここで予選を終えている。なお、このセッションで9番手タイムを記録した#720アレックス・パロウ(McLaren 720S)が走路外走行によりタイム抹消のペナルティを受けたため、17番手タイムに終わった#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)が繰り上げでQ2に進むことになっている。
予選Q2
GT500クラスは出走8台中4台がコースレコードを更新する激しい戦いとなった。まずは#3フレデリック・マコヴィッキィ(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)が1'27.323で最初にレコードを突破。その直後に#37ニック・キャシディ(KeePer TOM'S LC500)が1'27.105、#12佐々木大樹(カルソニックIMPUL GT-R)も1'27.289を叩き出し、最後の最後に#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)が1'26.871と2位以下を0.2秒以上引き離し、第1戦岡山に続いてポールポジションを獲得してみせた。
GT300クラスは今季からコンドーレーシングに移籍した#56平峰一貴(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)が4周目に1'35.871を記録。コースレコードの1'35.707にはわずかに及ばなかったものの、2位に0.198秒差をつけて見事自身通算2度目のポールポジションを獲得した。予選2位には岡山のクラッシュから見事な復活を遂げた#25松井孝允(HOPPY 86 MC)が1'36.069で続き、同じくマザーシャシーの#5平木湧也(ADVICSマッハ車検MC86マッハ号)が1'36.080で3位につけた。なお#33マーチー・リー(エヴァRT初号機X Works GT-R)、#65黒澤治樹(LEON PYRAMID AMG)、そして#34大津弘樹(Modulo KENWOOD NSX GT3)の3名がここで走路外走行と判定され、それぞれ当該タイムを抹消されることに。それでも#34大津はポジションキープの8位となったが、#65黒澤は12位から13位に、#33リーは14位から15位に順位を落とすことになった。
第2戦決勝は明日午後2時30分より110周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA
2019FIA-F4選手権第3戦の決勝が5月3日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした#7佐藤蓮(SRS/コチラレーシング)が最後まで後続を押さえきり、第1戦に続いて今季2勝目を挙げた。
第3戦決勝は午後1時25分より15周で行われた。天候は晴れ。やや汗ばむ陽気の中での戦いとなった。
スタートでは予選2位の#24平木玲次(Media DoADVICS影山F110)がまさかのエンジンストールで大きく順位を落としてしまう。ポールの佐藤もレース後に「安牌を狙いすぎた」と振り返る出来のスタートではあったが、こちらはなんとかポジションキープで1コーナーを通過。予選5位からスタートした#39岡本大地(SACCESS RACING F4)が一気に2位までジャンプアップしてきた。
しかしこれが富士で初めてのレースだという岡本はスリップを使ってもなかなか佐藤のペースについていくことができない。次第に3位を走る#6太田格之進(SRS/コチラレーシング)の接近を許し、8周目の1コーナーでなす術なく2位の座を明け渡してしまった。
太田は懸命に佐藤を追い上げたが、佐藤は最後まで落ち着いて追撃を退け、第1戦岡山に続く今季2勝目を獲得。太田はわずか0.366秒及ばなかったものの、初の表彰台獲得に納得の様子。3位の岡本もこれがFIA-F4初表彰台となった。
インディペンデントカップは、予選トップの#30DRAGONがピットレーンの速度違反により2グリッド降格のペナルティを受けたため、繰上げで1位スタートとなった#2仲尾恵史(TCS Racing Team)が第2戦岡山に続いて2連勝を達成。2位のDRAGONに7.5秒もの大差をつけての圧勝だった。
第4戦決勝は明日朝8時40分より同じく15周で行われる。
- 第3戦優勝 #7佐藤蓮(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
-
スタートだけ気をつけてたんですけど、安牌狙いすぎて失敗したかなあというところもあって、ちょっと後ろに並ばれかけました。明日はそこをしっかり決めて、あと後半のペースの上がらなさも課題だと思いますし。そこを明日までに改善策を考えます。原因はマシンのセットアップだと思います。あとスリップを使われたのもあったとは思います。もう少しマージンが欲しいな、というところです。第4戦もこのまま連勝で行けるように全力で頑張ります。シーズンを考えても今回はいいレースだったなと思います。
- 第3戦決勝2位 #6太田格之進(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
-
まあ一安心してるって感じで。同じチームで1-2だったのは良かったと思います。後半のペースがすごく良かったんですが、前半スタートで2位に上がりかけて1コーナーで抜かれてしまったので、ちょっともったいなかったかなと思います。前半のペースを上げられれば、後半のペースで優位に立てると思うので、明日は1周目からペースを上げていきたいなと思います。13コーナーでコース幅を目一杯使おうとして汚れたとこに乗ってしまいました。あのミスがなければ勝てたかなと思いますけど、それはたらればなんで。明日もしっかりポイントを取りたいです。後ろに追われる展開じゃなくて、上位2、3台で最初に引き離しておいて、それからバトルに持ち込みたいです。お互い信頼の置ける選手同士なんで
- 第3戦決勝3位 #39岡本大地(サクセスレーシング)
-
スタートが全てでした。すごいいいスタートが決まって2番手に上がったんですけど、スリップが使えてるのになかなか前についていくことができず、苦しいレースが続いているうちに格之進がどんどん迫ってきて、抗うすべもなく抜かれてしまいました。セッティングを外した感じはなかったので、自分の走らせ方に問題があったんだと思います。まだ富士を攻め切れてません。明日もスタートをバッチリ決めて、トップに立って守り切りたいです。逃げ切るのは難しいと思いますから。
- 第3戦インディペンデントカップ優勝 #2仲尾恵史(TEAM RIGHT WAY)
-
最初は若手の子が飛び出して当たりかけたりで危なかったんですけど、そっからは楽でしたね。DRAGONさんが若手の子に引っかかってたので、どんどん差を広げることができました。最初に2回くらい危険な場面がありました。コースアウトした若い子の戻り方が良くなくて。それをかわした後は楽なレースでした。平木選手がストールしているのに気付いた時はびっくりしましたけど、ギリギリでかわすことができました。明日も頑張ります。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
FUJI GT500km RACE -RIJ- (2019/05/03) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2019 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Total_Time Behind |
1 | 7 | | | 佐藤 蓮 | SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 15 | 26'44.836 |
2 | 6 | | | 太田 格之進 | SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 15 | 0.366 |
3 | 39 | | | 岡本 大地 | SACCESS RACING F4 サクセスレーシング | 15 | 4.157 |
4 | 36 | | | 野中 誠太 | FTRSスカラシップF4 TOM'S SPILIT | 15 | 5.138 |
5 | 63 | | | 川合 孝汰 | DENSOルボ一セIPG F4 Le Beausset Motorsports | 15 | 7.552 |
6 | 15 | | | 篠原 拓朗 | Media DoADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 15 | 7.561 |
7 | 37 | | | 平良 響 | FTRSスカラシップF4 TOM'S SPILIT | 15 | 9.752 |
8 | 60 | | | 菅波 冬悟 | OTG DL F110 OTG MOTOR SPORTS | 15 | 11.584 |
9 | 62 | | | 神 晴也 | DENSOルボ一セJPM F4 Le Beausset Motorsports | 15 | 12.251 |
10 | 24 | | | 平木 玲次 | Media DoADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 15 | 13.197 |
11 | 5 | | | 三宅 淳詞 | HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 15 | 13.209 |
12 | 77 | | | 大井 偉史 | WARMTECH Skill Speed Skill Speed | 15 | 15.091 |
13 | 20 | | | 木村 偉織 | Silver Star Racing Silver Star Racing | 15 | 18.863 |
14 | 16 | | | 渡辺 大祐 | Media DoADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 15 | 20.341 |
15 | 80 | | | 大竹 将光 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 15 | 22.756 |
16 | 73 | | | 塙 瞬佑 | カローラ新茨城レオンキッズレーシング C.S.I-REON KIDS RACING | 15 | 30.073 |
17 | 44 | | | 小野寺 匠 | SiGMA IMS F110 IMS | 15 | 31.019 |
18 | 2 | IC | 1 | 仲尾 恵史 | TCS Racing Team TEAM RIGHT WAY | 15 | 32.883 |
19 | 30 | IC | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON F4 B-MAX ENGINEERING | 15 | 40.474 |
20 | 11 | | | 石崎 竜一郎 | Rn-sports制動屋F110 Rn-sports | 15 | 40.858 |
21 | 3 | IC | 3 | 佐藤 セルゲイビッチ | 結婚の学校フィールドモータースポーツ FIELD MOTORSPORTS | 15 | 41.446 |
22 | 12 | IC | 4 | 植田 正幸 | Rn-sports SEIDO-YA Rn-sports | 15 | 44.726 |
23 | 31 | | | 三枝 拓己 三枝 拓己 | RiNoA Racing project NRS | 15 | 45.296 |
23 | 31 | | | 三枝 拓己 三枝 拓己 | RiNoA Racing project NRS | 15 | 45.296 |
24 | 28 | IC | 5 | 齋藤 真紀雄 | CS Marketing ES イーグルスポーツ | 15 | 48.226 |
25 | 98 | IC | 6 | IKARI | TOEI BJRacing F110 Bionic Jack Racing | 15 | 48.260 |
26 | 4 | IC | 7 | 佐々木 祐一 | Sendai DayDream F110 DAYDREAM RACING | 15 | 48.483 |
27 | 86 | IC | 8 | 大阪 八郎 | COLLET F110 ザップスピード | 15 | 55.721 |
28 | 43 | IC | 9 | 吉田 基良 | ZAP SPEED F110 ザップスピード | 15 | 59.508 |
29 | 10 | IC | 10 | 堀田 誠 | アドヴィックスムータレーシング Rn-sports | 15 | 59.875 |
30 | 27 | IC | 11 | SYUJI | B-MAX ENGINEERING F4 B-MAX ENGINEERING | 15 | 1'07.285 |
31 | 34 | IC | 12 | 菊池 博憲 | RT WORLD 菊池 博憲 | 15 | 1'13.110 |
32 | 23 | IC | 13 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 15 | 1'18.691 |
33 | 25 | | | 堀尾 風允 | SAMURAIサポーターズF4 TEAM SAMURAI | 15 | 1'21.639 |
34 | 71 | IC | 14 | 大山 正芳 | ダイワN通商/NAGISA AUTO NAGISA AUTO MOTOR SPORTS | 15 | 1'52.649 |
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ---- |
- | 99 | | | 桜井 孝太郎 | ZAP SPEEDスカラシップ ザップスピード | 5 | 10Laps |
- | 9 | | | 塩津 佑介 | ATEAM Buzz Racing ATEAM Buzz Motorsports | 1 | 14Laps |
- Fastest Lap: CarNo.24 >平木玲次(Media DoADVICS影山F110) 1'46.222 (11/15) 154.646km/h
- CarNo.71は、スタート(グリッド停止位置)違反により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科す。
2019オートバックス スーパーGT第2戦「富士GT500kmレース」の公式練習が5月3日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)、GT300クラスは#55高木真一/福住仁嶺組(ARTA NSX GT3)がトップタイムを記録した。
公式予選日を迎えた富士スピードウェイの天候は晴れ。シーズン中で最も観客動員数の多いレースであることや、10連休となったことも影響してか、早朝から例年を上回る数の観客が詰めかけ、東ゲート周辺の道路には渋滞の長い列が発生するほどだった。そうした中、公式練習は午前8時50分より105分間で行われた。
まずトップに立ったのは#12佐々木大樹/ジェームス・ロシター組(カルソニックIMPUL GT-R)。タイムは1'28.560で、混走の間はこれを上回るチームが現れなかったが、終盤の専有走行が始まると#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)が1'28.152を記録してトップに浮上。チェッカー寸前には#38石浦宏明(ZENT CERUMO LC500)が松田のタイムまでわずか1000分の1秒差となる1'28.153を叩き出して2番手に飛び込んできた。さらに#3平手晃平(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)も1'28.408で3番手につける。
その一方で、第1戦岡山で圧倒的な速さを見せたホンダNSX勢は前回優勝の#8野尻智紀/伊沢拓也組(ARTA NSX-GT)の8位が最上位という苦しい滑り出しとなった。
また、LEXUS TEAM au TOM'Sは世界耐久選手権(WEC)に参戦する中嶋一貴に代わって宮田莉朋を36号車の第2ドライバーに抜擢。宮田は専有走行を任されて1'28.983を記録、7位で走行を終えている。
GT300クラスは混走序盤に1'36.552を記録した#55号車がそのままトップで専有走行を終了。2番手には#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)、3番手には#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)が続いた。
スーパーGT第2戦はこのあと午後2時30分よりノックアウト方式にて公式予選を行う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA
2019FIA-F4選手権第3戦、第4戦の公式予選が5月3日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、第1戦優勝の#7佐藤蓮(SRS/コチラレーシング)がベスト、セカンドベスト共にトップで2戦連続のポールポジション獲得を決めた。
公式予選は午前8時5分より30分間で行われた。天候は晴れ、コースはドライ。早朝から多くの観客が見守る中でのタイムアタック合戦となった。
長いストレートを持つ富士の特性から、この予選は開始早々から上位陣が集団を形成してスリップストリームを使い合いながらタイムを出し合う展開となった。結局そこでの位置どりの良し悪しが結果を左右することになったようだ。
その中で序盤から積極的にペースを上げていったのが#24平木玲次(Media DoADVICS影山F110)。平木は残り時間15分で1'45.979を記録して一時トップに浮上するが、すぐに#7佐藤が1'45.949とこれを上回り、セカンドベストでも1'45.961を記録して第3戦、第4戦のポールポジションを手にした。佐藤にとっては第1戦岡山に続く今季3つ目のPP獲得だ。
平木も1'46.073のセカンドベストタイムを記録して第3戦、第4戦ともに予選2位。「クルマにはまだ余力があった」と予選後に語っており、念願のFIA-F4初優勝の期待がかかる展開となった。
第2戦でポールポジションを獲得しながら決勝では惜しくもリタイヤに終わった#6太田格之進(SRS/コチラレーシング)もベストタイム3位で第3戦を3番手からスタートすることに。第4戦は富士でのレースはこれが初めてという#39岡本大地(SACCESS RACING F4)が3位タイムを記録。上位入賞に自信をのぞかせた。
第3戦決勝はこのあと午後1時25分より15周、第4戦決勝は明日午前8時40分より同じく15周で行われる。
- 第3戦、第4戦ポールポジション #7佐藤蓮(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
- チームとしても練習してきて、予選に向けてのセットもだいぶ煮詰まってきたので、それなりの結果がでたなという感じです。最初にタイムを出したところはすごいいいところで、そのあとのセカンドもいい位置どりで出すことができたので、かなりいい予選だったかなと思います。去年はあんまり富士が得意というイメージがなかったんですけど、今年になって自分としても気持ちを一新して、乗り方をアジャストしてきたことで新しい攻略の糸口を見つけられました。でも決勝はストレートが長いので、逃げられる展開にならないと思うので、そこは気を引き締めないとと思います。決勝は前回のような初歩的なミスをなくし、もちろん優勝を目指して。最低でもポイントを取らないとと思います。
- 第3戦、第4戦予選2位 #24平木玲次(Media Do Kageyama Racing)
- ちょっと早めに(タイムを)出そうと思って。序盤からペースを上げてったんですけど。序盤で一瞬トップには立ったんですけど、その後に集団に引っかかってしまって、さらにもう一声タイムを上げることができなかったんで。クルマにはもうちょい余力があったんですけど、そこが反省点ですね。集団で走ることでストレートはスピードが伸びたんですけど、コーナーでどうしても詰まっちゃうんで、それでセクターをうまくまとめられない状況でした。決勝はいい位置からのスタートなんでなるべく早く前に出て。後半のペースはいいと思うんで、トップに早めに立って優勝したいです。スプリングテストからクルマの感触は良かったし、チームの雰囲気もすごくいいので、すごくやりやすいです。
- 第3戦予選3位 #6太田格之進(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
- 全く満足いく予選じゃなかったです。クルマはバッチリでしたけど、位置どりと自分のミスのせいでセクタータイムが途中までマイナスできていたのに、最後にプラスになっちゃうみたいな周回が多かったので。でもレースになれば全然ついていけるので、落ち着いていきたいと思います。本当にコンマ1秒とかの差なんで、スリップは使いたいところなんですが、1台のスリップを使えても、その先のクルマに引っかかったりとかして、なかなかタイミングが合いませんでした。2台、3台と次々にスリップを使えればスピードは上がるんですけど、その中にタイヤのあったまってないクルマが混じってたりするとどうしてもコーナーで詰まってしまうんで。16周くらい走れるんで、その中でどこにピークを持ってくるか。その時の場所どりをどうするか。そういう面ですごく頭を使わないといけないんですけど、やはり一年経験している佐藤くんとかは上手いなと思いました。決勝はとりあえずポイント取らないとチャンピオン争い的にもきついと思うんで。だけどタイムが拮抗してるんで、激しい争いになると思います。
- 第4戦予選3位 #39岡本大地(サクセスレーシング)
- 僕は富士でレースすること自体が初めてで。今週の水曜日から走ってずっとタイム的に沈んでたので、何がどうなってるのかなと。木曜日から遅い理由がわかってきていろいろトライしたんですけど、なかなかうまくいきませんでした。そこで予選ではさらに考え方を改めたところ、タイムが伸びてきました。苦しんで改善してきたことが結果に結びついてきたなと。それまではボトムスピードを上げようと意識しすぎて突っ込みすぎてたんで、アクセルオンのポイントが後ろに行っていたんです。自分ではいきすぎてる感覚は無かったんですけど、いろんな人に話を聞いていきすぎてることが分かったので、予選ではそこを改善しようと意識して走ってみたところ、うまくタイムが出てきました。まさかこの位置に来れるとは思っていませんでした。富士は駆け引きがすごく難しかったんですけど、なんとか生き残れたなと。決勝はリタイヤとかノーポイントでは終わりたくないです。なんとか高い順位で終わってチャンピオン争いに関われるようなレースをしたいです。勿論目指すところは優勝ですけど、まずは確実にポイントを取りたいです。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
FUJI GT500km RACE -RIJ- (2019/05/03) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2019 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 7 | | | 佐藤 蓮 | SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'45.961 | - | - | 155.027 |
2 | 24 | | | 平木 玲次 | Media DoADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 1'46.073 | 0.112 | 0.112 | 154.863 |
3 | 39 | | | 岡本 大地 | SACCESS RACING F4 サクセスレーシング | 1'46.258 | 0.297 | 0.185 | 154.594 |
4 | 6 | | | 太田 格之進 | SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'46.276 | 0.315 | 0.018 | 154.567 |
5 | 37 | | | 平良 響 | FTRSスカラシップF4 TOM'S SPILIT | 1'46.296 | 0.335 | 0.020 | 154.538 |
6 | 63 | | | 川合 孝汰 | DENSOルボ一セIPG F4 Le Beausset Motorsports | 1'46.322 | 0.361 | 0.026 | 154.500 |
7 | 60 | | | 菅波 冬悟 | OTG DL F110 OTG MOTOR SPORTS | 1'46.345 | 0.384 | 0.023 | 154.467 |
8 | 15 | | | 篠原 拓朗 | Media DoADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 1'46.415 | 0.454 | 0.070 | 154.365 |
9 | 9 | | | 塩津 佑介 | ATEAM Buzz Racing ATEAM Buzz Motorsports | 1'46.431 | 0.470 | 0.016 | 154.342 |
10 | 5 | | | 三宅 淳詞 | HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'46.469 | 0.508 | 0.038 | 154.287 |
11 | 77 | | | 大井 偉史 | WARMTECH Skill Speed Skill Speed | 1'46.628 | 0.667 | 0.159 | 154.057 |
12 | 62 | | | 神 晴也 | DENSOルボ一セJPM F4 Le Beausset Motorsports | 1'46.660 | 0.699 | 0.032 | 154.011 |
13 | 99 | | | 桜井 孝太郎 | ZAP SPEEDスカラシップ ザップスピード | 1'46.690 | 0.729 | 0.030 | 153.968 |
14 | 36 | | | 野中 誠太 | FTRSスカラシップF4 TOM'S SPILIT | 1'46.722 | 0.761 | 0.032 | 153.921 |
15 | 20 | | | 木村 偉織 | Silver Star Racing Silver Star Racing | 1'46.852 | 0.891 | 0.130 | 153.734 |
16 | 16 | | | 渡辺 大祐 | Media DoADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 1'46.899 | 0.938 | 0.047 | 153.667 |
17 | 11 | | | 石崎 竜一郎 | Rn-sports制動屋F110 Rn-sports | 1'47.059 | 1.098 | 0.160 | 153.437 |
18 | 80 | | | 大竹 将光 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 1'47.184 | 1.223 | 0.125 | 153.258 |
19 | 25 | | | 堀尾 風允 | SAMURAIサポーターズF4 TEAM SAMURAI | 1'47.335 | 1.374 | 0.151 | 153.042 |
20 | 73 | | | 塙 瞬佑 | カローラ新茨城レオンキッズレーシング C.S.I-REON KIDS RACING | 1'47.520 | 1.559 | 0.185 | 152.779 |
21 | 44 | | | 小野寺 匠 | SiGMA IMS F110 IMS | 1'47.621 | 1.660 | 0.101 | 152.636 |
22 | 30 | IC | 1 | DRAGON | TEAM DRAGON F4 B-MAX ENGINEERING | 1'47.630 | 1.669 | 0.009 | 152.623 |
23 | 2 | IC | 2 | 仲尾 恵史 | TCS Racing Team TEAM RIGHT WAY | 1'47.746 | 1.785 | 0.116 | 152.459 |
24 | 31 | | | 三枝 拓己 三枝 拓己 | RiNoA Racing project NRS | 1'47.919 | 1.958 | 0.173 | 152.214 |
25 | 12 | IC | 3 | 植田 正幸 | Rn-sports SEIDO-YA Rn-sports | 1'47.977 | 2.016 | 0.058 | 152.132 |
26 | 3 | IC | 4 | 佐藤 セルゲイビッチ | 結婚の学校フィールドモータースポーツ FIELD MOTORSPORTS | 1'47.986 | 2.025 | 0.009 | 152.120 |
27 | 4 | IC | 5 | 佐々木 祐一 | Sendai DayDream F110 DAYDREAM RACING | 1'48.111 | 2.150 | 0.125 | 151.944 |
28 | 86 | IC | 6 | 大阪 八郎 | COLLET F110 ザップスピード | 1'48.218 | 2.257 | 0.107 | 151.794 |
29 | 98 | IC | 7 | IKARI | TOEI BJRacing F110 Bionic Jack Racing | 1'48.521 | 2.560 | 0.303 | 151.370 |
30 | 28 | IC | 8 | 齋藤 真紀雄 | CS Marketing ES イーグルスポーツ | 1'48.634 | 2.673 | 0.113 | 151.212 |
31 | 43 | IC | 9 | 吉田 基良 | ZAP SPEED F110 ザップスピード | 1'48.650 | 2.689 | 0.016 | 151.190 |
32 | 10 | IC | 10 | 堀田 誠 | アドヴィックスムータレーシング Rn-sports | 1'48.681 | 2.720 | 0.031 | 151.147 |
33 | 27 | IC | 11 | SYUJI | B-MAX ENGINEERING F4 B-MAX ENGINEERING | 1'49.034 | 3.073 | 0.353 | 150.658 |
34 | 34 | IC | 12 | 菊池 博憲 | RT WORLD 菊池 博憲 | 1'49.895 | 3.934 | 0.861 | 149.477 |
35 | 23 | IC | 13 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 1'49.974 | 4.013 | 0.079 | 149.370 |
36 | 71 | IC | 14 | 大山 正芳 | ダイワN通商/NAGISA AUTO NAGISA AUTO MOTOR SPORTS | 1'51.026 | 5.065 | 1.052 | 147.955 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'56.707)予選通過 ---- |
FUJI GT500km RACE -RIJ- (2019/05/03) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2019 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 7 | | | 佐藤 蓮 | SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'45.949 | - | - | 155.044 |
2 | 24 | | | 平木 玲次 | Media DoADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 1'45.979 | 0.030 | 0.030 | 155.001 |
3 | 6 | | | 太田 格之進 | SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'46.057 | 0.108 | 0.078 | 154.887 |
4 | *37 | | | 平良 響 | FTRSスカラシップF4 TOM'S SPILIT | 1'46.178 | 0.229 | 0.121 | 154.710 |
5 | 15 | | | 篠原 拓朗 | Media DoADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 1'46.185 | 0.236 | 0.007 | 154.700 |
6 | 39 | | | 岡本 大地 | SACCESS RACING F4 サクセスレーシング | 1'46.238 | 0.289 | 0.053 | 154.623 |
7 | 63 | | | 川合 孝汰 | DENSOルボ一セIPG F4 Le Beausset Motorsports | 1'46.276 | 0.327 | 0.038 | 154.567 |
8 | 36 | | | 野中 誠太 | FTRSスカラシップF4 TOM'S SPILIT | 1'46.280 | 0.331 | 0.004 | 154.562 |
9 | 5 | | | 三宅 淳詞 | HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'46.300 | 0.351 | 0.020 | 154.532 |
10 | 60 | | | 菅波 冬悟 | OTG DL F110 OTG MOTOR SPORTS | 1'46.309 | 0.360 | 0.009 | 154.519 |
11 | 9 | | | 塩津 佑介 | ATEAM Buzz Racing ATEAM Buzz Motorsports | 1'46.428 | 0.479 | 0.119 | 154.347 |
12 | 77 | | | 大井 偉史 | WARMTECH Skill Speed Skill Speed | 1'46.601 | 0.652 | 0.173 | 154.096 |
13 | 99 | | | 桜井 孝太郎 | ZAP SPEEDスカラシップ ザップスピード | 1'46.620 | 0.671 | 0.019 | 154.069 |
14 | 62 | | | 神 晴也 | DENSOルボ一セJPM F4 Le Beausset Motorsports | 1'46.621 | 0.672 | 0.001 | 154.067 |
15 | 16 | | | 渡辺 大祐 | Media DoADVICS影山F110 Media Do Kageyama Racing | 1'46.769 | 0.820 | 0.148 | 153.854 |
16 | 20 | | | 木村 偉織 | Silver Star Racing Silver Star Racing | 1'46.837 | 0.888 | 0.068 | 153.756 |
17 | 11 | | | 石崎 竜一郎 | Rn-sports制動屋F110 Rn-sports | 1'46.854 | 0.905 | 0.017 | 153.731 |
18 | 80 | | | 大竹 将光 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 1'46.924 | 0.975 | 0.070 | 153.631 |
19 | 25 | | | 堀尾 風允 | SAMURAIサポーターズF4 TEAM SAMURAI | 1'47.285 | 1.336 | 0.361 | 153.114 |
20 | 73 | | | 塙 瞬佑 | カローラ新茨城レオンキッズレーシング C.S.I-REON KIDS RACING | 1'47.356 | 1.407 | 0.071 | 153.012 |
21 | 44 | | | 小野寺 匠 | SiGMA IMS F110 IMS | 1'47.534 | 1.585 | 0.178 | 152.759 |
22 | *30 | IC | 1 | DRAGON | TEAM DRAGON F4 B-MAX ENGINEERING | 1'47.576 | 1.627 | 0.042 | 152.699 |
23 | 2 | IC | 2 | 仲尾 恵史 | TCS Racing Team TEAM RIGHT WAY | 1'47.716 | 1.767 | 0.140 | 152.501 |
24 | 31 | | | 三枝 拓己 三枝 拓己 | RiNoA Racing project NRS | 1'47.863 | 1.914 | 0.147 | 152.293 |
25 | 3 | IC | 3 | 佐藤 セルゲイビッチ | 結婚の学校フィールドモータースポーツ FIELD MOTORSPORTS | 1'47.887 | 1.938 | 0.024 | 152.259 |
26 | 86 | IC | 4 | 大阪 八郎 | COLLET F110 ザップスピード | 1'47.915 | 1.966 | 0.028 | 152.220 |
27 | 12 | IC | 5 | 植田 正幸 | Rn-sports SEIDO-YA Rn-sports | 1'47.924 | 1.975 | 0.009 | 152.207 |
28 | 4 | IC | 6 | 佐々木 祐一 | Sendai DayDream F110 DAYDREAM RACING | 1'48.060 | 2.111 | 0.136 | 152.016 |
29 | 28 | IC | 7 | 齋藤 真紀雄 | CS Marketing ES イーグルスポーツ | 1'48.370 | 2.421 | 0.310 | 151.581 |
30 | 98 | IC | 8 | IKARI | TOEI BJRacing F110 Bionic Jack Racing | 1'48.497 | 2.548 | 0.127 | 151.403 |
31 | 10 | IC | 9 | 堀田 誠 | アドヴィックスムータレーシング Rn-sports | 1'48.532 | 2.583 | 0.035 | 151.354 |
32 | 43 | IC | 10 | 吉田 基良 | ZAP SPEED F110 ザップスピード | 1'48.577 | 2.628 | 0.045 | 151.292 |
33 | 27 | IC | 11 | SYUJI | B-MAX ENGINEERING F4 B-MAX ENGINEERING | 1'48.978 | 3.029 | 0.401 | 150.735 |
34 | 34 | IC | 12 | 菊池 博憲 | RT WORLD 菊池 博憲 | 1'49.665 | 3.716 | 0.687 | 149.791 |
35 | 23 | IC | 13 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 1'49.846 | 3.897 | 0.181 | 149.544 |
36 | *71 | IC | 14 | 大山 正芳 | ダイワN通商/NAGISA AUTO NAGISA AUTO MOTOR SPORTS | 1'50.998 | 5.049 | 1.152 | 147.992 |
---- 以上基準タイム(110% - 1'56.594)予選通過 ---- |
- CarNo.37は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章第2条c)d)(走路外走行複数回)違反により、予選結果より3グリッド降格のペナルティーを科す。
- CarNo.30は、サポートレース特別規則書第22条(ピットレーンの速度制限)違反により、予選結果より2グリッド降格のペナルティーを科す。
- CarNo.71は、シリーズ規則第15条1.1)2)(他車への衝突、コースアウト)違反により、ベスト、セカンドラップ削除のペナルティーを科す。