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2006年10月

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス レクサスSC430 初のオートポリスに苦戦 (トヨタモータースポーツニュース)

レクサスSC430 初のオートポリスに苦戦。1号車が5位
36号車は7位。ポイントランキングで後退するが最終戦で逆転タイトル獲得へ期待

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初めてのコースで苦戦を強いられながらも5位フィニッシュを果たした
レクサスSC430(No.1 ZENTセルモSC)

 2006年SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」が10月14日(土)、15日(日)の両日、九州・大分県のオートポリスで開催された。全9戦で戦われる2006年のシーズンも残り2戦となり、チャンピオン争いも佳境に入った。

 阿蘇外輪山の地形を活かして作られたアップダウンの激しいテクニカルコースを舞台に激戦が繰り広げられた今大会には、GT500クラス15台、GT300クラス22台の総勢37台がエントリー。

 この内、トヨタ勢はGT500クラスに4台のレクサス SC430と2台のトヨタスープラ、GT300クラスには2台のトヨタ MR‐Sと2台のトヨタ セリカが出場した。

◆予選◆

 14日(土)の天候は晴れ時々曇り。気温23度路面温度34度と爽やかな気候のもとで午前10時30分から公式予選1回目セッションが行われ、 Mobil1 SC6号車が順調に5番手、ニュータイヤを2セット使用して終盤にタイムアップしたtriple aサードスープラGT66号車が7番手、ディフェンディングチャンピオンのZENTセルモSC1号車が80kgのウエイトハンデにもかかわらず健闘して8 番手、ECLIPSE ADVAN スープラ25号車が9番手でトヨタ勢4台が上位10番手までのグリッド順を決定するスーパーラップに進出した。

 そして午後2時25分からGT300/GT500各15分間づつの公式予選2回目セッションに続いて気温26度路面温度41度まで上昇する中、午後3時より注目のスーパーラップがスタート。

 3番目にコースインした1号車はクリーンなアタックを決め、セッティングが合わなかった6号車、ユーズドタイヤでの出走となった66号車を逆転して6番手グリッドを獲得。25号車は8番手、6号車は9番手グリッドから決勝に臨むこととなった。

 一方、GT300クラスでは1回目セッションで梁山泊apr MR-S777号車が4番手、TOY STORY Racing MR-S101号車が6番手タイムを記録。MR-S101号車がチームメイトの777号車を逆転して4番手、777号車も5番手の好位置につけた。

◆決勝◆

 15日(日)も朝から好天に恵まれ、5万1200人の大観客が入場。気温25度、路面温度42度のドライコンディションのもとで定刻の午後2時に、決勝フォーメーションラップがスタートした。

 6番手グリッドの1号車は好スタートを切り、オープニングラップで先行車をパス。翌周再逆転を許したが、タイヤ摩耗の厳しいコースで2回のピットを余儀なくされる車両も出る中、タイヤを温存する走りと作戦を採り、安定して6位をキープ。28周目には、ドライバー交代を行い、最終的には5位でフィニッシュ。貴重なポイントを獲得し、首位に8点差のランキング4位と、最終戦富士大会を前に、2年連続タイトルに向けて可能性を残した。

 また、90kgものウエイトを搭載した36号車も11番手スタートから着実な追い上げを見せ、6位までポジションを上げて29周目に給油ピットイン。このピットインで一時11位へと順位を落とすものの、後半も激しく追い上げ、56周目には7位に浮上し、そのままチェッカーを受けた。この結果、ランキングでは首位に7点差の2位タイにつけ、逆転タイトル獲得の期待を胸に最終戦へと臨むことになった。

 一方、GT300クラスでは、混戦模様の中、5番手からスタートした777号車が、順位を維持し5位でフィニッシュした。

ZENTセルモSC1号車 ドライバー 立川祐路のコメント:

 順位には悔しさもあるが、チーム全員がベストを尽くした大きな結果だと思う。最終戦はウエイトの軽いライバルも立ちはだかってくるだろうが、得意の富士での優勝と逆転連覇を狙う。

ZENTセルモSC1号車 ドライバー 高木虎之介のコメント:

 序盤はタイヤを温存するべくやや抑えたが、良いペースで走ることが出来た。ランキングではやや後退となったが、昨年も大逆転でチャンピオンを獲得出来たので、今年も可能性はあるはず。我々のチームはこういう状況に強いので、最終戦ではベストを尽くし、タイトルを獲得したい。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:

 SUPER GT参戦初年度のレクサスSC430にとって、今大会はコース特性に合ったセッティングを見出すことが出来ず、楽な戦いではなかった。しかし、チームの努力のおかげでタイトルの可能性を残すことが出来た。最終戦では再びチャンピオンを獲得すべく、全力で戦い抜く。

Text: トヨタ自動車株式会社

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス RAYBRIG NSXがドライバーズランキングトップに浮上 (ホンダプレスリリース)

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TAKATA 童夢 NSX(道上龍/小暮卓史組)が2位。3位のRAYBRIG NSX(S.フィリップ/細川慎弥組)が、ドライバー部門のポイントランキングで単独トップに浮上

決勝日:2006年10月15日(日) 会場:オートポリスサーキット 決勝レース:65周(約303 .810km) 天候:予選/晴れ 決勝/晴れ 気温:23℃/路面温度:36℃(14:00現在) コースコンディション:予選/ドライ 決勝/ドライ 観客数: 5万1200人(主催者発表)

 10月15日(日)、オートポリスサーキット(大分県)において、2006 オートバックス SUPER GT 第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝レースが開催された。九州で唯一、SUPER GTが開催されるオートポリス・ラウンドのレースウイークは秋晴れとなり、サーキットに詰めかけた大勢のファンがタイトル争いを見据えた激しいバトルに歓声を送った。

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 今ラウンドには、ドライバーズ部門のシリーズチャンピオン争いでトップと同ポイントで2位のS.フィリップ/細川慎弥組(#100 RAYBRIG NSX)が、ウエイトハンデ80kg+特別性能調整25kg、5ポイント差で5位の伊藤大輔/R.ファーマン組(#8 ARTA NSX)が40kg+特別性能調整25kg、16ポイント差で7位の道上 龍/小暮卓史組(#18 TAKATA 童夢 NSX)が30kg+特別性能調整25kgのウエイトハンデが課せられている。

 ※RAYBRIG NSXはウエイトハンデ累積重量が100kgを超えた(計105kg)ため、エアリストリクター径を1ランク小さいものを選択して車重を50kg減らしている。

 14日(土)の公式予選では、道上龍/小暮卓史組(#18 TAKATA 童夢 NSX)が1分40秒638を記録し、第2戦岡山ラウンド以来となる今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。2番手には1分40秒720を記録した伊藤大輔/R.ファーマン組(#8 ARTA NSX)が続き、Honda NSX-GT勢にとって開幕戦鈴鹿ラウンドと第2戦岡山ラウンド以来となる今シーズン3度目のフロントロー独占を果たした。S.フィリップ/細川慎弥組 (#100 RAYBRIG NSX)は4番手、L.デュバル/武藤英紀組(#32 EPSON NSX)は14番手からのスタートとなった。

 15日(日)の決勝レースも引き続き快晴となり、スタート時点で気温23℃、路面温度36℃と絶好のレースコンディションとなった。サーキットには2日間で5万1200人が詰めかけ、参加台数37台(GT500クラス15台)のマシンが午後2時にローリング方式でスタートを切った。

 ホールショットを奪ったのはポールポジションの道上龍選手(#18 TAKATA 童夢 NSX)だったが、オープニングラップで2番手スタートのR.ファーマン選手(#8 ARTA NSX)がトップに立った。続いてS.フィリップ選手(#100 RAYBRIG NSX)が3位を走行し、一時的にエンジントラブルが発生した道上選手は4位まで後退した。

 8周目、2位以下を引き離しにかかっていたR.ファーマン選手に、1周目の1コーナーで後続に追突された影響による右リアカウルの損傷を知らせるオレンジボール・フラッグが振られた。そのため、9周終了時に緊急ピットインを行い、約50秒の修復作業を終えてコースに復帰することとなった。この結果、代わって#23 XANAVI NISMO Zがトップに立ち、2位のS.フィリップ選手と3位の道上選手が追い上げる展開となった。

 17周目終了時点で、Honda NSX-GT勢は#100 RAYBRIG NSXが2位、#18 TAKATA 童夢 NSXが3位、#32 EPSON NSXが12位、#8 ARTA NSXは15位を走行する。2位争いを繰り広げるS.フィリップ選手と道上選手はテール・トゥ・ノーズの状態で激しいバトルの末、26周目の1コーナーで道上選手が2位に浮上した。

 26周終了時にトップがドライバー交代のためにピットインを敢行したため、道上選手が暫定トップに浮上した。次周にS.フィリップ選手がピットインを行い、細川慎弥選手へ交代した。道上選手は30周というロングスティントを走りきってピットイン。36.8秒のピット作業で小暮卓史選手が2位でコースに復帰した。

 その後、小暮選手と細川選手は1分43秒台の好ペースを記録してトップとの差を縮め、35周目には小暮選手がトップの背後に追いつく展開となった。小暮選手は果敢にトップを攻め、48周目にバックマーカーのマシンと接触するものの、再びトップの背後につけて相手にプレッシャーをかけ続けていく。 55周目もGT300クラスのマシンを抜くのに手間取ったために、再びトップとの差が2秒747まで広がった。代わって残り4周となる62周目に追いついてきた細川選手が小暮選手を抜いて2位に浮上し、トップの背後から激しく攻めたてる展開となった。

 最後までトップを攻め続けたNSX-GT勢だったが、#100 RAYBRIG NSXの細川選手が惜しくも0秒221差の2位でチェッカーフラッグを受け、#18 TAKATA 童夢 NSXの小暮選手が3位となった。しかし、レース終了後に#100 RAYBRIG NSXにピット作業違反のペナルティが下され、30秒のタイムペナルティが科せられた。その結果、最終順位は#18 TAKATA 童夢 NSXが2位、#100 RAYBRIG NSX が3位となった。優勝は#23 XANAVI NISMO Zだった。

 これにより、ドライバー部門のシリーズチャンピオン争いにおいて#100 RAYBRIG NSXのS.フィリップ選手と細川慎弥選手が計79ポイントを獲得し、単独トップに浮上した。#18 TAKATA 童夢 NSXの道上龍選手と小暮卓史選手も計72ポイントでランキング3位につけている。また、チーム部門ではRAYBRIG NSXが計65ポイントを獲得してランキング2位に浮上している。

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●コメント
■白井 裕(Hiroshi Shirai)NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー

 「前戦もてぎラウンドに続いての2連勝を目指していたので悔しいです。1周目の1コーナーで後続に追突された8号車は残念な結果となりましたが、18号車と100号車がとても頑張ってくれました。特にこの3台は厳しいウエイトハンデが課せられながらもマシンのセットアップがうまくいき、予選からすばらしい走りを見せてくれました。さらに、細川選手と小暮選手の成長をうれしく思います。シリーズは最終戦の富士ラウンドを残すのみとなりました。高速サーキットの対策を十分に練り、タイトル獲得へ全力を尽くしたいと思いますので、皆様の応援を宜しくお願い致します」

2位 #18 TAKATA 童夢 NSX
■道上 龍(Ryo Michigami)選手

 「レース序盤はエンジントラブルのために順位を落としてしまいましたが、コントロール・スイッチ類を調整してトラブルは改善されました。その後、自分のパートは完ぺきにこなせました。このトラブルがなければ優勝することができたと思うので残念です。次の富士はさらにウエイトハンデが厳しい状況となりますが、タイトル獲得に向けて最後まであきらめずに頑張ります」

■小暮卓史(Takashi Kogure)選手

 「今回はレース序盤でのトラブルに泣かされたレースでした。バトンタッチを受けてからは、攻めた走りを続けてトップを狙える位置まで迫ったのですが、終盤にペースを落とすようにチームから指示があったため、結果的に2位となりました。最終戦の富士では、僕たちにもチャンピオン獲得の可能性があるので、ベストを尽くして悔いのないレースをしたいと思います」

Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス決勝 XANAVI NISMO Zが接戦を制し今季初優勝! (NISMOモータースポーツニュースフラッシュ)

「XANAVI NISMO Z」が接戦を制し、ニスモが今季初優勝!!

 10月15日(日)に大分県日田市のオートポリス国際レーシングコース(1周4.674km)でSUPER GT第8戦の決勝レースが行われ、予選3位からスタートした「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生組)が巧みなレース運びで迫る後続車を退けて総合優勝。ニスモに今季初勝利、Zにとって今季2勝目をもたらした。また、同車は、レース中の最速ラップタイムも記録してポイントを追加し、チャンピオン争いに加わることとなった。この日は快晴に恵まれ、最高気温は26度、路面温度は42度であった。また、決勝日の観客数は5万1200人。

 #23 Zは松田がレースをスタートし、オープニングラップで#18 NSXを捉えて2位に浮上。その後トップを走る#8 NSXを追い上げた。そして、同車との競り合いでお互いが軽く接触。幸い#23にはダメージはなかったものの、#8はボディ後端を破損したためオフィシャルからピットインして修理することを命じられた。よって、それ以降は代わって#23が首位を走ることとなった。

 26周目にピットインして本山と交代、後半39周の長丁場を担当することになった本山は、安定した走りで周回を刻んだ。後続の#18 NSXが本山の背後に迫り長い間抜くチャンスをうかがったが、本山は巧みな展開で逆転の機会を与えなかった。本山は65周目のフィニッシュラインを勝者として駆け抜けチャンピオンシップランキング6位に浮上した。

 また予選7位からミハエル・クルムがスタートした「MOTUL AUTECH Z」(#22)は、90kgのハンディウェイトを積んでいたためペースが上がらず、5位でリチャード・ライアンにドライバー交代した後も、ポジションを維持する走りに徹した。そして総合6位でレースを終え、クルムはチャンピオンシップランキング5位となった。

 このほか、予選5位の「カルソニック インパルZ」(#12ブノワ・トレルイエ/星野一樹組)は、4位でレースをフィニッシュ。13位からスタートした「イエローハットYMSトミカZ」(#3 横溝直輝/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)は序盤から順位を上げ8位に、「WOODONE ADVAN Z」(#24柳田真孝/荒聖治組)は、14位でレースを終了した。

◆上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMO

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス決勝 記者会見

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GT500クラス優勝 XANAVI NISMO Z
本山 哲

 「遅くなりましたが1勝目を挙げられてほっとしています。今シーズン、序盤から中盤にかけていい戦いが出来ていたと思うんですが、中盤戦でトラブルがありポイントを獲れなくて厳しい状況に置かれていたので、今回が最後のチャンスという思いでチームスタッフとともに勝つんだと決めてここに来ました。勝てたのは、みんなの頑張りだと思います。今回はポールポジション、優勝、ファステストラップ、決勝のアベレージを上げないという厳しい条件がテーマでしたが、予選ではホンダの速さに負けてしまいました。レースでも厳しい戦いになると思いましたが、松田がいいスタートを切ってくれて、2位とのマージンもあったので抜かせるつもりはなく、勝つんだという強い気持ちで勝てたと思います。選手権ポイント5位になりましたが、思ったほど上がらなかったなという感じですね。権利を残して最終戦に臨めるので、苦しい富士ですけどチャンスがある限りは頑張りたいと思っています」

松田次生

 「苦しい戦いが続いていましたが、今回は条件的にもよくて、オートポリスはフォーミュラ・ニッポンで勝っていてゲンもよく、それが自信になってうまくいったような気がします。いいスタートが切れましたが、ARTAがはらんでクロスしたときに接触がありました。ダメージがうちにはなくて向こうにあったのでそれがいい方向にいったようです。8号車(ARTA NSX)にオレンジボールが出てからは、タイヤをセーブしながら、本山選手に差を広げて渡すことができました。交代後の本山選手は冷静でぼくも見習わなければならないと思いました。ワークスチームのNISMOに迎えられて、勝たなければならないというプレッシャーの中で今年は勝てなくて苦しかったんですが、先ずは1勝をプレゼントすることが出来てほっとしています。最終戦は2人で力をあわせてなるべく沢山のポイントを獲りたいですね」

GT300クラス優勝 プリヴェチューリッヒ・紫電
高橋一穂

 「1ラップ加藤選さんにマージンを作ってもうら予定だったんですが、十数秒くらいで厳しいなと感じました。でも余り差も縮まらずなんとか行けて助かりました。後5周が怖くて見ていられなかったといわれていますが、ひとえに信頼がないということだと思うので、信頼されるように頑張りたいです。ぼくは『みなしごハッチ』を見ても泣くタイプなので優勝したら泣くだろうと思いましたが、意外と冷静でしたね。今シーズンは緒戦からトラブルが出て、ピットスタートも2回あったし、獲れるところが獲れなくて、ストレートもめちゃくちゃ遅いし、それをなんとかカバーしてここまで来られてよかったです。5ポイント差でのポイントリーダーは守るという差じゃないし、今年逃すと来年どうなるかわからないので、行けるだけ行こうと思います」

加藤寛規

 「昨日の夜の時点ではぼくはスタートじゃなくて、後だったんですけど、朝のフリー走行が終わってからぼくがスタートドライバーになりました。そのときセブン(雨宮アスパラドリンクRX-7)が速かったので逃げ切れるかどうか解らなかったので、セッティングを変えて決勝に臨みました。一番心配だったのはスタートで、ストレートの速い96号車(EBBRO BTEC MAZIORA 350R)に前に出られたら終わりだと思っていました。スタートで前に出たら2位以下が団子になっていたので、後はチームから後ろのラップタイムを聞きながらプッシュして高橋さんに渡せました。交代後は疲労困憊で、気にはなるんですが、どきどきするので裏に隠れていました。残り5周でピットに来たんですが、特にラスト1周は長く感じましたね。紫電での優勝は喜びもひとしおです。ここに合同テストで来たとき、紫電がこのコースにどこよりも合ってるのが解りました。富士やもてぎで苦戦するのは目に見えていたので、この結果は出来過ぎなくらいです。5ポイント差でポイントリーダーになりましたが、富士は楽じゃないです。しかし、チャンスがある限りチャンピオンを目指してチャレンジして行きたいと思います」

まとめ & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス決勝 XANAVI NISMO Zが今季初勝利

 AUTOBACS SUPER GT第8戦(SUPER GT in KYUSHU 300km)は、大分県のオートポリスで決勝を行い、65周を走ってXANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生組)が今季初の総合優勝を果たした。GT300クラスもプリヴェチューリッヒ紫電(加藤寛規/高橋一穂組)が初優勝した。

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 サポートレースも順調に消化され午後になると、オートポリス上空は雲一つない快晴となってきた。日差しも強いが、阿蘇の草原を渡り外輪山を降りてきた涼しい風が1コーナーから最終コーナーに向かって吹き、体感温度は高くない。絶好の環境の中で決勝レースを迎えた。

 午後1時55分、ペースカー先導でローリングンラップが始まった。1周を回ってスタート。先ずはTAKATA童夢NSXの道上龍が先頭で1コーナーへ。少し遅れてARTA NSXのラルフ・ファーマンの背後にXANAVI NISMO Zの松田次生が迫るが、抜けず。しかし、トップのTAKATA童夢NSXが突然ジェットコースターストレートで失速。ARTA NSXがトップに立った。TAKATA童夢NSXは3位のXANAVI NISMO Zにも抜かれ3位に、さらにRAYBRIG NSXのセバスチャン・フィリップにも抜かれ4位に落ちた。ドライバーズランキング上位のARTA NSXとRAYBRIG NSXを先行させるための、ホンダのメーカーオーダーか?

 GT300クラスでは、プリヴェチューリッヒ紫電の加藤寛規が好スタート。2位のEBBRO BTEC MAZIORA 350Rの黒澤琢也を離しつつある。そして7周目、GT300クラスの3位を走っていた雨宮アスパラドリンクRX7の山野哲也がEBBRO BTEC MAZIORAをパスし2位に上がった。EBRO BETC MAZIORAはその後、ジャンプスタートによるドライビングスルーペナルティを受け、さらに後退。

 9周目、なんとトップを走行し、2位以下を離しつつあったARTA NSXにオレンジボールが提示された。右側リアカウルが接触のためか剥がれかかっており、この修復を要求されたようだ。

 10周を回ってARTA NSXがピットイン。これで、XANAVI NISMO Zがトップに立った。2位にRAYBRIG NSX、3位にTAKATA童夢NSX、4位カルソニックインパルZのブノワ・トレルイエ、5位ZENTセルモSCの高木虎之介、6位Mobil 1 SCの飯田章。ARTA NSXは修復に50秒以上を要し、GT500クラスの最下位15位まで落ちてしまった。

 15周を終わってトップXANAVI NISMO Zが2位のRAYBRIG NSXを5秒7離し独走状態に。3位のTAKATA童夢NSXがランデブー状態でこれに続き、4位のカルソニックインパルZとは4秒近い差。5位のZENTセルモSCはさらに後方14秒差だ。6位のMolib 1 SCは16周目にコースアウトしたため、代わってMOTUL AUTECH Zのミハエル・クルムが6位に上がってきた。

 22周を回って4位を走るカルソニックインパルZがピットイン。タイヤを交換し、ドライバーを星野一樹に交代しピットアウト。ルーティーンとしては早いので、2ストップかタイヤが厳しかったのかも知れない。

 26周目、トップXANAVI NISMO Zは2位以下をさらに12秒離して一人旅。2位のTAKATA童夢NSXと3位のRAYBRIG NSXの順位がひとまず入れ替わった。この周を終わってXANAVI NISMO Zがピットインしてドライバーを本山哲に交代する。

 さらに、27周を終わってRAYBRIG NSXとMOTUL AUTECH Zがピットインしドライバーをそれぞれ細川慎弥、リチャード・ライアンに交代してピットアウトした。29周を終えるとTAKATA童夢NSXもピットイン。ドライバーを小暮卓史に交代してピットアウトしていった。

 31周を終わってトップはイエローハットYMSトミカZのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、2位はEPSON NSXのロイック・デュバルだがこの2台はまだピットインしていない。3位にドライバー交代したXANAVI NISMO Z、4位がTAKATA童夢NSX、5位がRAYBRIG NSX。

 35周目、2位の(実質的にはトップの)XANAVI NISMO Zの背後にTAKATA童夢NSXが迫ってきた。ピットアウト後、XANAVIのペースが上がらないようだ。これは、タイヤの消耗セーブと平均ラップタイムを上げない戦略かも知れない。37周を回ってトップのイエローハットYMSトミカZがピットインしたため、この2台は名実ともにトップ争いとなった。

 40周を終わってトップXANAVI NISMO Zの本山と2位のTAKATA童夢NSXの小暮の差は僅か0.3秒、3位RAYBRIG NSXの細川との差は1秒余り。3台での接近戦だが、終盤に向けてタイヤセーブモードの走行のためかお互い仕掛けるような無駄な動きはない。

 44周目、4位を走っていたカルソニックインパルZが2度目のピットイン。このためZENTセルモSCが4位に。5位はMOTUL AUTECH Z、6位にOPEN INTERFACE TOM'S SC。しかし、トップとZENTセルモSCとの差は45秒余り。トップ争いは完全にXANAVI NISMO Z、TAKATA童夢NSX、RAYBRIG NSXの3台に絞られた。

 55周を回り、残り10周となった。トップXANAVI NISMO Zと2位TAKATA童夢NSXとの差は2秒余り。3位のRAYBRIG NSXはさらに4秒後方だ。

 62周目、2位を走るTAKATA童夢NSXが3位のRAYGRIG NSXに道を譲り順位が入れ替わった。

 レースはこのまま終了。優勝はXANAVI NISMO Zで今季初。2位にRAYBRIG NSXが入り、ドライバーズ選手権ポイントでトップに立った。3位にはTAKATA童夢NSX。4位には2度のピットインながらカルソニックインパルZ、5位にはZENTセルモSC。6位にMOTUL AUTEC Zが。ポイントリーダーだったOPEN INTERFACE TOM'S SCは7位だがこれは予定の順位だろう。

 GT300クラスは、トップを走るプリヴェチューリッヒ紫電が41周まで引っ張って、ドライバーを加藤寛規から高橋一穂に交代。この時点で2位以下との差が20秒足らず。しかし、2位に入った雨宮アスパラドリンクRX7との差を13秒まで詰められたが、高橋が残り周回を堅実に走りきってチェッカー。初優勝を果たした。3位には予選クラス11位からDHG ADVAN FORD GTが入った。

 GT300のドライバーズ選手権でポイントリーダーだったアネブルADVAN VEMAC320Rは、トップが51周目に入ったあたりに他車と接触。クラッシュしてレースを終えてしまった。

 次回、最終戦は11月5日に富士に舞台を移し開催される。RAYBRIG NSXとトヨタ勢の争いに注目だ。

Text: Yoshinori OHNSIHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

【後記】

 決勝終了後、ピット作業違反のためRAYGRIG NSX(セバスチャン・フィリップ/細川慎弥組)の決勝タイムに30秒が加算された。そのため、TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が2位に繰り上がり、RAYGRIG NSXは3位に降格となっている。

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス決勝結果

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2006/10/15) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 8 オートポリス 4.674km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
1500123XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
松田次生
BS10(+1)65
2500318TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS30(+25)657.925
35002*100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
セバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
BS80(+25)6530.221
4500412カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS60651'02.484
550051ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路
高木 虎之介
BS80651'13.104
6500622MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
リチャード・ライアン
BS90651'33.121
7500736OPEN INTERFACE TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS90651'34.685
850083イエローハットYMS トミカ Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS651'34.855
9500935BANDAI DIREZZA SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL20651'44.529
105001066triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート
平中克幸
BS651'50.639
11500118ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS40(+25)641Lap
125001232EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
武藤英紀
DL+1641Lap
13500136Mobil 1 SC
LEXUS SC430
飯田 章
片岡 龍也
BS30641Lap
145001424WOODONE ADVAN KONDO Z
NISSAN FAIRLADY Z
柳田 真孝
荒聖治
YH+1632Laps
1530012Prive'e Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂
加藤 寛規
YH55614Laps
1630027雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
山野 哲也
井入宏之
YH45614Laps
17300355DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
光貞 秀俊
池田 大祐
YH10(+1)605Laps
183004110TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
松田 秀士
菅 一乗
YH10605Laps
193005777梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実
大嶋和也
MI+2605Laps
203006*62WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH30605Laps
2130075プロμマッハGOGOGO車検320R九州
VEMAC 320R
玉中 哲二
筒井克彦
YH+1605Laps
22300888アクティオ ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
マルコ・アピチェラ
桧井 保孝
YH605Laps
23300977クスコスバルADVANインプレッサ
SUBARU IMPREZA
小林 且雄
菊地靖
YH+1605Laps
243001047吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN FAIRLADY Z
長島 正興
安田裕信
DL605Laps
2530011*13エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美
藤井誠暢
YH50605Laps
263001219ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
松田 晃司
脇阪 薫一
YH5605Laps
273001352プロμ太陽石油KUMHOセリカ
TOYOTA CELICA
竹内 浩典
嵯峨宏紀
KH35596Laps
283001414ハンコックエンドレスポルシェ
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
峰尾恭輔
HK596Laps
2930015*96EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
黒澤 琢弥
黒澤翼
DL596Laps
303001646吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
佐々木 孝太
番場琢
DL20596Laps
31300179NOMAD ADVAN LeyJun MT
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
田中勝喜
YH596Laps
323001887トライクジャパン ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
山西 康司
和田久
YH596Laps
335001525ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
織戸 学
土屋武士
YH+1(-25)569Laps
343001911JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
田中 哲也
青木孝行
DL405510Laps
353002061アネブルADVAN VEMAC 320R
VEMAC 320R
密山 祥吾
谷口信輝
YH854619Laps
---- 以上規定周回数完走 (GT500 45Laps / GT300 42Laps) ----
3630021101TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
新田 守男
高木真一
MI065Laps
  • Fastest Lap: GT500 本山哲(No.23 XANAVI NISMO Z) 1'43.303 / GT300 加藤寛規(No.2 プリヴェチューリッヒ紫電) 1'52.254
  • No.62は、オートポリス一般競技規則 第22条10. (ピットレーン速度違反)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • No.13は、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第29条14. (接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • No.13は、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第29条14. (接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • No.96は、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第29条14. (接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • No.100は、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第34条11. (ピット作業違反)により、決勝タイムに30秒を加算した。

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス決勝 スターティンググリッド

■GT500 Class

 1
18 TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
*道上 龍 / 小暮 卓史
BS 30(+25)
*1'40.638

 2
8 ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔 / *ラルフ・ファーマン
BS 40(+25)
*1'40.720

 3
23 XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲 / *松田 次生
BS 10(+1)
*1'40.814

 4
100 RAYBRIG NSX
HONDA NSX
*セバスチャン・フィリップ / 細川 慎弥
BS 80(+25)
*1'40.980

 5
12 カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
*ブノワ・トレルイエ / 星野 一樹
BS 60
*1'42.230

 6
1 ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路 / *高木 虎之介
BS 80
*1'42.332

 7
22 MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
*ミハエル・クルム / リチャード・ライアン
BS 90
*1'42.376

 8
6 Mobil 1 SC
LEXUS SC430
*飯田 章 / 片岡 龍也
BS 30
*1'42.680

9
66 triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート / *平中 克幸
BS
*1'43.201

10
36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー
BS 90
1'43.015

11
35 BANDAI DIREZZA SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴 / *ピーター・ダンブレック
DL 20
1'43.060

12
24 WOODONE ADVAN KONDO Z
NISSAN FAIRLADY Z
*柳田 真孝 / 荒 聖治
YH +1
1'43.288

13
3 イエローハットYMS トミカ Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝 / *ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS
1'43.331

14
32 EPSON NSX
HONDA NSX
*ロイック・デュバル / 武藤 英紀
DL +1
1'45.160

15
25 ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
*織戸 学 / 土屋 武士
YH +1(-25)
*1'42.606



■GT300 Class

 1
2 Privée Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂 / *加藤 寛規
YH 55
*1'49.941

 2
96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
*黒澤 琢弥 / 黒澤 翼
DL
*1'50.584

 3
7 雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
*山野 哲也 / 井入 宏之
YH 45
*1'51.026

 4
101 TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
*新田 守男 / 高木 真一
MI
*1'51.279

 5
777 梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実 / *大嶋 和也
MI +2
*1'51.342

 6
46 吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
*佐々木 孝太 / 番場 琢
DL 20
*1'51.574

 7
11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
*田中 哲也 / 青木 孝行
DL 40
*1'51.776

 8
62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原 眞介 / *黒澤 治樹
YH 30
*1'51.794

 9
13 エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
*影山 正美 / 藤井 誠暢
YH 50
*1'51.794

10
5 プロμマッハGOGOGO車検320R九州
VEMAC 320R
*玉中 哲二 / 筒井 克彦
YH +1
*1'52.935

11
55 DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
*光貞 秀俊 / 池田 大祐
YH 10(+1)
1'51.659

12
61 アネブルADVAN VEMAC 320R
VEMAC 320R
密山 祥吾 / *谷口 信輝
YH 85
1'51.836

13
47 吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN FAIRLADY Z
長島 正興 / *安田 裕信
DL
1'52.190

14
110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
*松田 秀士 / 菅 一乗
YH 10
1'52.209

15
77 クスコスバルADVANインプレッサ
SUBARU IMPREZA
小林 且雄 / *菊地 靖
YH +1
1'52.435

16
88 アクティオ ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
*マルコ・アピチェラ / 桧井 保孝
YH
1'52.668

17
52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ
TOYOTA CELICA
*竹内 浩典 / 嵯峨 宏紀
KH 35
1'53.116

18
9 NOMAD ADVAN LeyJun MT
MOSLER MT900R OOX
*OSAMU / 田中 勝喜
YH
1'53.236

19
14 ハンコックエンドレスポルシェ
PORSCHE 911GT3R
*木下 みつひろ / 峰尾 恭輔
HK
1'53.478

20
87 トライクジャパン ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
*山西 康司 / 和田 久
YH
1'53.516

21
19 ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
*松田 晃司 / 脇阪 薫一
YH 5
1'53.713



  • No.25は、SUPER GT 2006 Sporting Regulations 付則-3 SUPER GTエンジン使用制限規定2. に従い、当該カテゴリーの予選順位から10番降格とする。

  • ドライバー名の前の'*'印はスタートドライバー。
  • ラップタイムの前の'*'印はスーパーラップでのタイム。

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス フリー走行 TAKATA童夢NSXがトップタイム

 SUPER GT第8戦(SUPER GT in KYUSHU 300km)は15日、オートポリスで決勝に向けてのフリー走行が行われた。GT500クラスは1'43.583でTAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が、GT300クラスは1'52.017で吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太/番場琢組)がトップタイムを記録した。

 オートポリスは早朝から快晴。さわやかな秋風も吹き、絶好のレース日和を迎えた。午前9時、定刻よりGT500クラス15台、GT300クラス21台の計36台が参加して決勝に向けてのフリー走行が始まった。

1015_takata.jpg  GT500クラスでトップタイムをマークしたのは、1'48.583でTAKATA童夢NSX。練習走行から好調で予選でもポールポジション。決勝へ向けて万全の仕上がりの模様だ。僚友でフロントローを分け合ったARTA NSXは1'44.426で9位と出遅れたが、NSX-BS勢のもう1台、80kgのウェイトを積んだRAYBRIG NSXは終盤までフリー走行をリードし1'43.751で結果2位に終わったが、こちらも上々の仕上がりとみていいだろう。

 GT500クラスでドライバーズ選手権をリードしているOPEN INTERFACE TOM'S SC430が1'46.114で14位、昨年のチャンピオンZENTセルモSCも1'45.502で13位と下位に沈んだ。恐らく最終戦、得意の富士に向けてウェイトを下ろす戦略だろう。このセッションでのトップとの差はそれぞれ、2.5秒と1.9秒。決勝でのラップタイムは1分45秒前後と思われるので、この0.8%は0.8秒ちょっと。特定の方法で算出された平均ラップタイムの0.8%以上遅ければ、SC-BS勢はマイナス25kgの救済処置を受けられるのでここまで狙っているのかも知れない。

 練習走行でトップタイム、予選で3位に甘んじたXANAVI NISMO Zは5位。こちらはドライバーズチャンピオンに向けては勝つしかない。あるいは、決勝の展開によっては、よりチャンピオンシップに近いMOTUL AUTECH Zのサポートに回り、順位を譲る場面が見られるかも知れない。

1015_kittyo.jpg  一方、GT300クラスでは吉兆宝山DIREZZA Zが1'52.017でトップタイムをマーク。このチームもドライバースチャンピオンに向けては勝つしかなく、まずは決勝に向けての視界は良好だ。ドライバーズチャンピオンをリードするアネブルADVAN VEMAC 320Rは85kgものウェイトを積んでいるため、11位。恐らくウェイトを下ろす作戦でやはり7位あたり狙いか。同ランク2位の雨宮アスパラドリンクRX7は2位。こちらは同ランク3位でこのフリー走行で10位だったプリヴェチュリッヒ紫電との争いで、決勝で上位に入ったほうが俄然有利になりそうだ

 決勝は午後2時より300km、65周で争われる。まずはスタートに注目。NSX1-2で始まれば、ドライバーズ選手権5位のARTA NSXと同7位のTAKATA童夢NSXに対してHonda Racingがどんな指示を出すか興味深い。レース巧者のNISMOが、予選3位のXANAVI NISMO ZとMOTUL AUTECH Zをどのように動かすかも注目したい。トヨタ勢、とりわけSC-BS勢の動きにも要注意だ。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス フリー走行結果

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2006/10/15) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 8 オートポリス 4.674km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindGapkm/h
1500118TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS30
(+25)
1'43.583--162.444
25002100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
セバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
BS80
(+25)
1'43.751 0.168 0.168162.181
350033イエローハットYMS トミカ Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'43.848 0.265 0.097162.029
4500422MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
リチャード・ライアン
BS901'43.933 0.350 0.085161.897
5500523XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
松田次生
BS10
(+1)
1'44.061 0.478 0.128161.697
6500666triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート
平中克幸
BS1'44.364 0.781 0.303161.228
7500732EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
武藤 英紀
DL+11'44.404 0.821 0.040161.166
8500835BANDAI DIREZZA SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL201'44.426 0.843 0.022161.132
950098ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS40
(+25)
1'44.468 0.885 0.042161.068
10500106Mobil 1 SC
LEXUS SC430
飯田 章
片岡 龍也
BS301'44.615 1.032 0.147160.841
115001124WOODONE ADVAN KONDO Z
NISSAN FAIRLADY Z
柳田 真孝
荒聖治
YH+11'45.334 1.751 0.719159.743
12500121ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路
高木 虎之介
BS801'45.502 1.919 0.168159.489
135001312カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS601'45.550 1.967 0.048159.416
145001436OPEN INTERFACE TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS901'46.114 2.531 0.564158.569
155001525ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
織戸 学
土屋武士
YH+1
(-25)
1'47.009 3.426 0.895157.243
16300146吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
佐々木 孝太
番場 琢
DL201'52.017 8.434 5.008150.213
1730027雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
山野 哲也
井入宏之
YH451'52.405 8.822 0.388149.694
1830035プロμマッハGOGOGO車検320R九州
VEMAC 320R
玉中 哲二
筒井克彦
YH+11'52.476 8.893 0.071149.600
19300496EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
黒澤琢弥
黒澤 翼
DL1'52.653 9.070 0.177149.365
20300511JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
田中 哲也
青木 孝行
DL401'52.732 9.149 0.079149.260
21300662WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH301'53.052 9.469 0.320148.838
22300713エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山正美
藤井 誠暢
YH501'53.432 9.849 0.380148.339
23300888アクティオ ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
マルコ・アピチェラ
桧井 保孝
YH1'53.492 9.909 0.060148.261
24300919ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
松田 晃司
脇阪 薫一
YH51'53.60410.021 0.112148.115
25300102Prive'e Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂
加藤寛規
YH551'53.63610.053 0.032148.073
263001161アネブルADVAN VEMAC 320R
VEMAC 320R
密山 祥吾
谷口信輝
YH851'53.64810.065 0.012148.057
273001247吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN FAIRLADY Z
長島 正興
安田裕信
DL1'53.70110.118 0.053147.988
283001355DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
光貞 秀俊
池田 大祐
YH10
(+1)
1'53.71110.128 0.010147.975
2930014101TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
新田 守男
高木真一
MI1'54.14210.559 0.431147.416
3030015777梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実
大嶋 和也
MI+21'54.22010.637 0.078147.316
313001687トライクジャパン ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
山西 康司
和田久
YH1'54.42710.844 0.207147.049
323001777クスコスバルADVANインプレッサ
SUBARU IMPREZA
小林 且雄
菊地靖
YH+11'54.50110.918 0.074146.954
33300189NOMAD ADVAN LeyJun MT
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
田中勝喜
YH1'54.89411.311 0.393146.452
343001952プロμ太陽石油KUMHOセリカ
TOYOTA CELICA
竹内 浩典
嵯峨宏紀
KH351'54.98611.403 0.092146.334
353002014ハンコックエンドレスポルシェ
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
峰尾恭輔
HK1'55.16811.585 0.182146.103
3630021110TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
松田 秀士
菅一乗
YH101'55.73612.153 0.568145.386

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス予選 XANAVI NISMO Zが3rdグリッドを獲得(NISMOモータースポーツニュースフラッシュ)

■「XANAVI NISMO Z」(#23)はサードグリッドを獲得
「カルソニック インパルZ」(#12)は予選5位、「MOTUL AUTECH Z」(#22)は同7位

 SUPER GT第8戦の公式予選が10月14日(土)、オートポリス・国際レーシングコース(1周4.674km)で行われた。予選はGT300の走行時間を経て、定刻の10時50分かGT500が専有走行となった。#100、#18、#8のNSX勢がリーダーボードの上位を占めて行ったが、本山がステアリングを握る#23 Zが満を持してコースイン。セッション終盤に気迫のこもったアタック走行を見せ、一発で2番手に約0.15秒の差をつけてトップタイムを更新。本山のタイムは唯一の1分40秒台記録となった。

 一方、今回90kgのウェイトを積み最重量級で予選に臨んだ「MOTUL AUTECH Z」(#22、ミハエル・クルム/リチャード・ライアン組)はクルムがタイムアタックを担当。重量を感じさせない力強い走りで6番手タイムを記録し、おおかたの予想を覆してスーパーラップ進出を決めた。

 スーパーラップ(SL)は、午後3時40分過ぎにGT500クラスの走行が始まり、この日のクライマックスを迎えた。SLの第一走者は、予選1回目で10番手だった「カルソニック インパルZ」(#12)のブノワ・トレルイエ。午前中のタイムを僅かながら上回り、最終的には10台のスーパーラップ進出車の中で5番手となった。

 その後、NSX勢のSLは、軒並み午前中の予選タイムを上回り1分40秒台に3台が食い込む大奮闘。この白熱したアタックショーには観客も大いに盛り上がり、最終走者の「XANAVI NISMO Z」(#23)のスタートを待った。そして本山哲がコースイン。ウォームアップラップののち計測周回となると、ピットで見守る各チーム関係者はセクタータイムを表示するモニターに釘付けとなった。

 コントロールラインから第1ヘアピンまでダウンヒルを下る第1セクターでは本山がトップ、そして第2ヘアピンまでのアップヒルを抜けてコース中間まで再び下って行く第2セクターも本山がトップで通過した。しかし、ツイスティなヒルクライムからホームストレートに戻る第3セクターを終えた本山のタイムは3番手。僅かに#18と#8のNSXに先行を許し、#23 Zのポールポジション獲得は叶わずであった。

◆上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス予選総合

■GT500 Class

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2006/10/14) Total Qualify GT500 Weather:Fine Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 8 オートポリス 4.674km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
118TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS30
(+25)
1'41.0291'40.638167.197
2*8ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS40
(+25)
1'41.2091'40.720167.061
323XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
松田次生
BS10
(+1)
1'40.8671'40.814166.905
4100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
セバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
BS80
(+25)
1'41.2571'40.980166.631
512カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS601'42.2641'42.230164.594
61ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路
高木 虎之介
BS801'42.0981'42.332164.430
722MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
リチャード・ライアン
BS901'41.8881'42.376164.359
825ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
織戸 学
土屋武士
YH+1
(-25)
1'42.1051'42.606163.990
96Mobil 1 SC
LEXUS SC430
飯田 章
片岡 龍也
BS301'41.8821'42.680163.872
1066triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート
平中克幸
BS1'42.0831'43.201163.045
1136OPEN INTERFACE TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS901'43.015163.339
1235BANDAI DIREZZA SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL201'43.060163.268
1324WOODONE ADVAN KONDO Z
NISSAN FAIRLADY Z
柳田 真孝
荒聖治
YH+11'43.288162.908
143イエローハットYMS トミカ Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'43.331162.840
1532EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
武藤 英紀
DL+11'45.160160.008
■GT300 Class

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2006/10/14) Total Qualify GT300 Weather:Fine Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 8 オートポリス 4.674km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
12Prive'e Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂
加藤寛規
YH551'50.4751'49.941153.049
296EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
黒澤 琢弥
黒澤翼
DL1'50.1991'50.584152.159
37雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
山野 哲也
井入 宏之
YH451'50.5111'51.026151.554
4101TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
新田 守男
高木真一
MI1'51.1531'51.279151.209
5777梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実
大嶋 和也
MI+21'50.5191'51.342151.124
646吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
佐々木 孝太
番場琢
DL201'51.1321'51.574150.809
711JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
田中 哲也
青木孝行
DL401'51.5221'51.776150.537
8*62WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原 眞介
黒澤治樹
YH301'51.1731'51.794150.513
9*13エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美
藤井誠暢
YH501'51.5521'51.794150.513
105プロμマッハGOGOGO車検320R九州
VEMAC 320R
玉中 哲二
筒井克彦
YH+11'51.2161'52.935148.992
1155DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
光貞 秀俊
池田 大祐
YH10
(+1)
1'51.659150.695
1261アネブルADVAN VEMAC 320R
VEMAC 320R
密山 祥吾
谷口信輝
YH851'51.836150.456
1347吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN FAIRLADY Z
長島 正興
安田裕信
DL1'52.190149.981
14110TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
松田 秀士
菅一乗
YH101'52.209149.956
1577クスコスバルADVANインプレッサ
SUBARU IMPREZA
小林 且雄
菊地靖
YH+11'52.435149.654
1688アクティオ ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
マルコ・アピチェラ
桧井保孝
YH1'52.668149.345
1752プロμ太陽石油KUMHOセリカ
TOYOTA CELICA
竹内 浩典
嵯峨宏紀
KH351'53.116148.753
189NOMAD ADVAN LeyJun MT
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
田中勝喜
YH1'53.236148.596
1914ハンコックエンドレスポルシェ
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
峰尾恭輔
HK1'53.478148.279
20*87トライクジャパン ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
山西 康司
和田久
YH1'53.516148.229
2119ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
松田 晃司
脇阪 薫一
YH51'53.713147.973
  • No.8は、SUPER GT 2006 Sporting Regulation 第34条 10)(ピット作業違反)により、予選1回目ベストタイム抹消のペナルティを課す。
  • No.87は、2006オートポリス一般競技規則第22条10(ピットレーン通過速度違反)により、罰金3万円を課す。
  • 1回目の予選タイムの上位者を上位とした。

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス予選記者会見

1014_press_conf.jpg

GT500クラスポールポジション TAKATA童夢NSX
小暮卓史

 「スーパーラップを担当するのはここに来る前から決まっていました。スーパーラップの経験が少ないので今回はチームのほうから経験させていただきました。速いクルマを用意してくれたチームに感謝します。TI(岡山)ほどは楽には勝てないと思いますが、絶好のポジションで、優勝に一番近いのはぼくらなので勝ちたいですね」

道上龍

 「ここは合同テストのときから調子が良くて、今回も走りはじめからいい位置にいけました。ぼくはレースセットを集中してやってたんですけど、一発のタイムもよくて、レースを想定したセッティングもいいので、できればTI(岡山)のときのようなレースをしたいと思います。タイムは接近していますが調子のよかった23号車に前に行かれてなくて、チームメイトの8号車が横にいるので、チームプレイというか2台でZを抑えて1コーナーに入っていけばNSX同志の戦いになると思います。自分たちのレースが出来れば優勝できると思うので頑張りたいと思います」

GT300クラス ポールポジション プリヴェチューリッヒ紫電
加藤寛規

 「チャンピオンシップではぼくたちは追い込まれている立場なので、獲れるものは全て獲ろうという戦略を立ててたんですけど、思っていた以上の出来だったんで、非常に嬉しいです。ここに合同テストに来たのは300クラスではうちを含めて3台だけだったんですが。、そのうちの2台が1-2だったので来たかいがありましたね。そこで選んだタイヤとかセッティングがようやくこのコースに合ってきて、最後のスーパーラップで選択するセッティングの幅が広がり、それをエンジニアが的確に掴んでくれたので、ぼく自身もびっくりするようなタイムが出せてよかったです。決勝ですが、紫電は得意、不得意なコースがはっきりしています。ここは得意ですが、ストレートが遅くてヨーイドンしたときに抜かれる可能性があるので、そこをなんとか凌げれば自分たちのペースでレースが出来ると思います」

高橋一穂

 「加藤さんにはいつもいつもプレッシャーをかけていただいて、ありがたく思っています。スタート前に『加藤さんポールとってきてね』といったら『とりあえずポール獲っときますから明日頑張ってください』とプレッシャーをかけられました。そんな調子で着いて行くのが大変です。あとからスーパーラップの分析をして、ビデオで学習して明日に備えようと思います。明日は61号車と7号車の前でのフィニッシュを目指しています。できれば初優勝したいですね」

まとめ & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス スーパーラップ

 SUPER GT第8戦オートポリス、スーパーラップの予選が15日、オートポリスで行われ、GT500クラスはTAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が、GT300クラスはプリヴェチューリッヒ紫電(高橋一穂/加藤寛規組)がポールポジションを獲得した。

 午後3時5分、定刻より5分遅れて各クラス1~10位のグリッドを決めるスーパーラップが始まった。

1014_shiden.jpg  先ずは、GT300クラスから。予選1回目10位のエンドレスアドバンCCI Zの影山正美からタイムアタック。1'51.794でこれが後続アタッカーのターゲットタイムとなった。

 次に登場は予選9位のJIM CENTER FERRALI DUNLOPの田中哲也。1'51.776と僅差で影山を上回りトップに立つ。このタイムは、後続のプロμマッハGOGOGO車検320R九州の玉中哲二、WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rの黒澤治樹も更新することが出来ず。

 しかし、5番手スタートのTOY STORY Rasing MR-Sの高木真一が1'51.279を出しトップに立つ。吉兆宝山DIREZZA Zの佐々木孝太も梁山泊apr MR-Sの大嶋和也もこのタイムを更新できず、高木のトップは安泰。

 残り3台。雨宮アスパラドリンクRX7の山野哲也が1'51.026でトップ立つが、続くプリヴェチューリッヒ紫電の加藤寛規が各セッションで山野のタイムを上回りなんと、1秒以上速い1'49.049を叩き出して逆転した。最後に午前の暫定ポールEBBRO BTEC MAZZORA 350Rの黒澤琢也がアタック。しかし加藤のタイムに届かず。紫電のポールが確定した。

1014_takata.jpg  午後3時43分よりGT500クラスのスーパーラップが始まった。トップバッター、カルソニックインパルZのブノワ・トレルイエがコースイン。タイムは、1'42.230。次に登場のECLIPSE ADVAN スープラの土屋武士が1'42.606、続くZENTセルモSCの立川祐路が1'42.332、triple a サードスープラGTのアンドレ・クートが1'43.201、MOTUL AUTECH Zのミハエル・クルムが1'42.376、Mobil 1 SCの片岡龍也が1'42.680とトップに届かず。最初にアタックしたトレルイエが依然としてトップに立っている。

 残り5台。NSX勢最初のアタッカーはRAYBRIG NSXのセバスチャン・フィリップ。各セクションでトレルイエのタイムを上回り、1'40.980と1秒以上の差でトップに立った。次に登場のARTA NSXのラルフ・ファーマンも更に加速。1'40.720でフィリップを上回ると。その上を行くスピードでNSX勢最後のアタッカー、TAKATA童夢NSXの小暮卓史1'40.638を出しトップに立った。

 最後のアタッカーは、XANAVI NISMO Zの本山哲。セクター1、セクター2とも小暮のタイムを上回り、ポールポジション奪取かと期待が高まったが、しかし小暮のタイムにもファーマンのタイムにも届かず1'40.814。3位に終わった。

 明日、15日の決勝は午後2時より65周にわたって争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス スーパーラップGT500クラス結果

■GT500 Class

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2006/10/14) Super Lap GT500 Weather:Fine Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 8 オートポリス 4.674km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
118TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS30
(+25)
1'40.638--167.197
28ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS40
(+25)
1'40.720 0.082 0.082167.061
323XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
松田次生
BS10
(+1)
1'40.814 0.176 0.094166.905
4100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
セバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
BS80
(+25)
1'40.980 0.342 0.166166.631
512カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS601'42.230 1.592 1.250164.594
61ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路
高木 虎之介
BS801'42.332 1.694 0.102164.430
722MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
リチャード・ライアン
BS901'42.376 1.738 0.044164.359
825ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
織戸 学
土屋武士
YH+1
(-25)
1'42.606 1.968 0.230163.990
96Mobil 1 SC
LEXUS SC430
飯田 章
片岡 龍也
BS301'42.680 2.042 0.074163.872
1066triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート
平中克幸
BS1'43.201 2.563 0.521163.045

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス スーパーラップGT300クラス結果

■GT300 Class

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2006/10/14) Super Lap GT300 Weather:Fine Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 8 オートポリス 4.674km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
12Prive'e Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂
加藤寛規
YH551'49.941--153.049
296EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
黒澤 琢弥
黒澤翼
DL1'50.584 0.643 0.643152.159
37雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
山野 哲也
井入 宏之
YH451'51.026 1.085 0.442151.554
4101TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
新田 守男
高木真一
MI1'51.279 1.338 0.253151.209
5777梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実
大嶋 和也
MI+21'51.342 1.401 0.063151.124
646吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
佐々木 孝太
番場琢
DL201'51.574 1.633 0.232150.809
711JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
田中 哲也
青木孝行
DL401'51.776 1.835 0.202150.537
862WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原 眞介
黒澤治樹
YH301'51.794 1.853 0.018150.513
913エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美
藤井誠暢
YH501'51.794 1.853 0.000150.513
105プロμマッハGOGOGO車検320R九州
VEMAC 320R
玉中 哲二
筒井克彦
YH+11'52.935 2.994 1.141148.992

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス予選2回目 ARTA NSXがトップタイム

 午後2時25分から予選2回目が始まった。GT300クラス、GT500クラスとも占有で15分づつ、30分の走行である。オートポリス上空には薄雲がかかり、遠くの山々も霞んで見え、日差しも弱まった。

 予選といっても各クラス1~10位の順位はこの後行われるスーパーラップで決定。11位以下の順位も予選1回目で決定済みで基準タイムを満たせなかったクルマもなく、各チーム課題を持っての練習走行を行っている。

 GT500クラスは予選1回目3位のARTA NSXが1'42.728で、GT300クラスのトップは同予選2位のプリヴェチューリッヒ紫電が1'52.716でトップタイムを記録している。

Text: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス予選2回目結果

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2006/10/14) Qualifying 2 Weather:Fine Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 8 オートポリス 4.674km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindGapkm/h
150018ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS40
(+25)
1'42.728--163.796
2500218TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS30
(+25)
1'43.090 0.362 0.362163.220
350033イエローハットYMS トミカ Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'43.248 0.520 0.158162.971
45004100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
セバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
BS80
(+25)
1'43.293 0.565 0.045162.900
5500523XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
松田次生
BS10
(+1)
1'43.978 1.250 0.685161.827
6500632EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
武藤 英紀
DL+11'44.049 1.321 0.071161.716
750071ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路
高木 虎之介
BS801'44.143 1.415 0.094161.570
8500812カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS601'44.364 1.636 0.221161.228
9500966triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート
平中克幸
BS1'44.518 1.790 0.154160.990
10500106Mobil 1 SC
LEXUS SC430
飯田 章
片岡 龍也
BS301'45.307 2.579 0.789159.784
115001136OPEN INTERFACE TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS901'45.611 2.883 0.304159.324
125001225ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
織戸 学
土屋武士
YH+1
(-25)
1'45.819 3.091 0.208159.011
135001335BANDAI DIREZZA SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL201'45.988 3.260 0.169158.758
145001422MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
リチャード・ライアン
BS901'46.061 3.333 0.073158.648
155001524WOODONE ADVAN KONDO Z
NISSAN FAIRLADY Z
柳田 真孝
荒聖治
YH+11'46.169 3.441 0.108158.487
1630012Prive'e Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂
加藤 寛規
YH551'52.716 9.988 6.547149.281
17300262WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH301'52.719 9.991 0.003149.277
1830037雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
山野 哲也
井入宏之
YH451'52.99510.267 0.276148.913
19300496EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
黒澤琢弥
黒澤 翼
DL1'53.01910.291 0.024148.881
20300555DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
光貞 秀俊
池田 大祐
YH10
(+1)
1'53.14010.412 0.121148.722
21300661アネブルADVAN VEMAC 320R
VEMAC 320R
密山祥吾
谷口 信輝
YH851'53.72610.998 0.586147.956
22300713エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山正美
藤井 誠暢
YH501'53.78711.059 0.061147.876
23300811JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
田中 哲也
青木 孝行
DL401'54.13211.404 0.345147.429
243009101TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
新田守男
高木 真一
MI1'54.39411.666 0.262147.092
2530010777梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実
大嶋 和也
MI+21'54.94312.215 0.549146.389
263001146吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
佐々木 孝太
番場琢
DL201'54.95712.229 0.014146.371
2730012110TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
松田 秀士
菅一乗
YH101'55.00512.277 0.048146.310
283001377クスコスバルADVANインプレッサ
SUBARU IMPREZA
小林 且雄
菊地靖
YH+11'55.09212.364 0.087146.200
293001488アクティオ ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
マルコ・アピチェラ
桧井保孝
YH1'55.13412.406 0.042146.146
303001519ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
松田 晃司
脇阪 薫一
YH51'55.27712.549 0.143145.965
313001687トライクジャパン ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
山西 康司
和田久
YH1'55.95013.222 0.673145.118
323001747吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN FAIRLADY Z
長島 正興
安田裕信
DL1'56.18513.457 0.235144.824
33300189NOMAD ADVAN LeyJun MT
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
田中勝喜
YH1'56.32913.601 0.144144.645
343001952プロμ太陽石油KUMHOセリカ
TOYOTA CELICA
竹内 浩典
嵯峨宏紀
KH351'56.47813.750 0.149144.460
353002014ハンコックエンドレスポルシェ
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
峰尾恭輔
HK1'57.58914.861 1.111143.095

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス予選1回目 XANAVI NISMO Zが暫定PP!

 AUTOBACS SUPER GT第8戦1回目の予選が14日、大分県のオートポリスで行われた。GT500クラスはXANAVI NISMO Zが1'40.867で、GT300クラスはEBBRO BTEC MAZIORA 350Rが1'50.199とそれぞれコースレコードで暫定ポールを獲得した。

1014_xanavi.jpg

1014_ebbro.jpg

 午前10時30分、今年も乾いた秋空の下にGTマシンのエギゾーストノートが響き渡った。天候は少し雲はあるもののほぼ快晴。日差しは強いが高原を渡る涼しい風が吹き、日陰に入ると肌寒く感じる。SUPER GTシリーズが前身のJGTCを含めてオートポリスで選手権として開催されるのは今年で4回目。秋の九州決戦としてすっかり定着しつつある。

   GT300クラス占有が20分間、GT500クラス占有が20分、そして混走で20分と計60分にわたって1回目の予選が行われた。

 GT300クラス占有は中盤までに梁山泊 apr MRSが1'50.519を出しトップに立つが、中盤過ぎ練習走行から好調の雨宮アスパラドリンクRX7が50.511を出し逆転。しかし、プリヴェチューリッヒ紫電が50.475でさらにこれを上回り激しいトップ争いが展開される。この3台が50秒台で、4位に51.153でTOY SOTORY Racing MRSが着けている。

 しかし、GT300クラス占有残り2分前、EBBRO BTEC MAZZIORA 350Rが50.199を出し一気にトップに躍り出た。2位にプリヴェチューリッヒ紫電、3位に雨宮アスパラドリンクRX7、4位に梁山泊 apr MRS、5位には吉兆宝山DIREZZA Zが上がってきた。この順位でGT300クラス占有が終わった。

 GT500クラス占有は、序盤BANDAI DIREZZA SC430が1'44.185と予選をリードして始まった。同車は、さらに43.365とタイムを縮めるが、tripleサードスープラGTが42.872を出し逆転。予選中盤、MOTUL AUTECH Z、イエローハットYMSトミカZがコースイン。MOTUL AHTECH Zはタイムアタックせずにピットインしたが、イエローハットYMSトミカZは44.942でこの時点での3位に。タイミングモニターに表示されているGT500クラスはここまでの3台のみ。選手権上位の有力チームはまだ動かない。

 GT500クラス占有残り5分余り、ここで他のGT500クラスのマシンも相次いでコースイン。まずは、RAYBRIG NSXがコースレコードとなる1'41.415を出しトップに立つと次の周、さらにタイムを41.257と短縮。しかしこれを上回ったのが、ARTA NSX 。41.164でトップを逆転。しかしまだこれでは決まらない。練習走行でトップタイムだったXANAVI NISMO Zが40秒台に入り、40.867でついにトップを奪取。TAKATA童夢NSXが41.029とこれに続いたため、ARTA NSXは3位、RAYBRIG NSXは4位に落ちた。これでGT500クラス占有が終了。

 20分間の両クラス混走が始まるが、各クラス上位陣はスーパーラップ進出が確実なため、アタックドライバーからチームメイトに交代して基準タイム通過のための走行に入る。

 各クラス予選上位はこのままの順位で終了。各クラス上位10台がスーパーラップに進出する。2回目の予選は午後2時25分より、そしてスーパーラップは午後3時より行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス予選1回目結果

SUPER GT in KYUSHU 300km -RIJ- (2006/10/14) Qualifying 1 Weather:Fine Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 8 オートポリス 4.674km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindGapkm/h
1500123XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
松田次生
BS10
(+1)
R1'40.867--166.818
2500218TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS30
(+25)
R1'41.029 0.162 0.162166.550
350038ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS40
(+25)
R1'41.209 0.342 0.180166.254
45004100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
セバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
BS80
(+25)
R1'41.257 0.390 0.048166.175
550056Mobil 1 SC
LEXUS SC430
飯田 章
片岡 龍也
BS30R1'41.882 1.015 0.625165.156
6500622MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
リチャード・ライアン
BS90R1'41.888 1.021 0.006165.146
7500766triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート
平中克幸
BSR1'42.083 1.216 0.195164.831
850081ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路
高木 虎之介
BS80R1'42.098 1.231 0.015164.806
9500925ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
織戸 学
土屋武士
YH+1
(-25)
R1'42.105 1.238 0.007164.795
105001012カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS60R1'42.264 1.397 0.159164.539
115001136OPEN INTERFACE TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS901'43.015 2.148 0.751163.339
125001235BANDAI DIREZZA SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL201'43.060 2.193 0.045163.268
135001324WOODONE ADVAN KONDO Z
NISSAN FAIRLADY Z
柳田 真孝
荒聖治
YH+11'43.288 2.421 0.228162.908
14500143イエローハットYMS トミカ Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'43.331 2.464 0.043162.840
155001532EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
武藤 英紀
DL+11'45.160 4.293 1.829160.008
16300196EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
黒澤琢弥
黒澤 翼
DLR1'50.199 9.332 5.039152.691
1730022Prive'e Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂
加藤 寛規
YH551'50.475 9.608 0.276152.310
1830037雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
山野 哲也
井入宏之
YH451'50.511 9.644 0.036152.260
193004777梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実
大嶋和也
MI+21'50.519 9.652 0.008152.249
20300546吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
佐々木 孝太
番場 琢
DL201'51.13210.265 0.613151.409
213006101TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
新田守男
高木 真一
MI1'51.15310.286 0.021151.381
22300762WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH301'51.17310.306 0.020151.353
2330085プロμマッハGOGOGO車検320R九州
VEMAC 320R
玉中 哲二
筒井克彦
YH+11'51.21610.349 0.043151.295
24300911JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
田中 哲也
青木 孝行
DL401'51.52210.655 0.306150.880
253001013エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美
藤井誠暢
YH501'51.55210.685 0.030150.839
263001155DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
光貞 秀俊
池田 大祐
YH10
(+1)
1'51.65910.792 0.107150.695
273001261アネブルADVAN VEMAC 320R
VEMAC 320R
密山 祥吾
谷口信輝
YH851'51.83610.969 0.177150.456
283001347吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN FAIRLADY Z
長島 正興
安田裕信
DL1'52.19011.323 0.354149.981
2930014110TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
松田 秀士
菅一乗
YH101'52.20911.342 0.019149.956
303001577クスコスバルADVANインプレッサ
SUBARU IMPREZA
小林 且雄
菊地靖
YH+11'52.43511.568 0.226149.654
313001688アクティオ ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
マルコ・アピチェラ
桧井保孝
YH1'52.66811.801 0.233149.345
323001752プロμ太陽石油KUMHOセリカ
TOYOTA CELICA
竹内 浩典
嵯峨宏紀
KH351'53.11612.249 0.448148.753
33300189NOMAD ADVAN LeyJun MT
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
田中勝喜
YH1'53.23612.369 0.120148.596
343001914ハンコックエンドレスポルシェ
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
峰尾恭輔
HK1'53.47812.611 0.242148.279
353002087トライクジャパン ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
山西 康司
和田久
YH1'53.51612.649 0.038148.229
363002119ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
松田 晃司
脇阪 薫一
YH51'53.71312.846 0.197147.973
---- 以上予選通過 (基準タイム GT500 1'48.107 / GT300 1'58.122) ----
  • 各クラス1~10位がスーパーラップに出走する。
  • Course Record: GT500 1'42.688 / GT300 1'50.443
  • 'R'マークの車両はコースレコードを更新した。
  • No.8は、SUPER GT 2006 Sporting Regulation 第34条 10)(ピット作業違反)により、予選1回目ベストタイム抹消のペナルティを課す。
  • No.87は、2006オートポリス一般競技規則第22条10(ピットレーン通過速度違反)により、罰金3万円を課す。

SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス AWDインプレッサ、ゲンの良いコースで表彰台を目指す(SUBARU MOTORSPORT EXPRESS)

◇AWDインプレッサ、ゲンの良いコースで表彰台を目指す

 SUPER GT第8戦は10月14~15日、大分県のオートポリスにおいて開催される。SUPER GTで唯一シンメトリカルAWD機構を持つ「クスコスバルADVANインプレッサ」は、第7戦に引き続き小林且雄と菊地靖のコンビで参戦。デビュー3戦目でクラス7位となった前回の成績を上回る上位入賞、そして表彰台獲得を目指す。

 10年ぶりのAWD GTマシンとして注目された「クスコ スバルADVANインプレッサ」は、第5戦のSUGOラウンドでデビュー。第6戦鈴鹿はスキップして駆動系のパーツを開発しなおし、第7戦もてぎでは7位で初ポイントを獲得した。

 第8戦のオートポリスは阿蘇の外輪山西北に位置するサーキットで、ハイスピードコーナー、回りこむ複合コーナー、最終区間のテクニカルセクションとレイアウトにメリハリがあり、アップダウンにも富み、多くのドライバーが好む、いわば「ドライバーズサーキット」。山の中腹に位置するため、天候が変わりやすく霧に包まれることも 多い。

 また、ピットが右回りのコースの外側に位置するため、車両とピットガレージの位置関係が逆になる。つまり日本の他のコースは“車両の右側がピットガレージ”となるのだが、ここは逆。したがって給油口もボディ右側から左側へ移動させる必要があり、ドライバー交代も 通常と勝手が異なるため、ピットワークも重要なポイントとなる。

 インプレッサにとってオートポリスは、99年オールスター戦でクラス優勝を遂げたゲンのいいコース。8月下旬にオートポリスで行われた合同テストに参加したGT300クラスの車両は、3台であったものの、ウェットコンディションのセッションではトップタイムをマーク。ドライコンディションでも上位入賞を狙えるタイムをマークするなど手応えをつかんだ。

 予選はスーパーラップ進出をかけてトップ10狙い。そして決勝レースでは、まずは2戦連続のポイント獲得、そして上位入賞を目指すことになる。また路面状況が悪化した場合には、シンメトリカルAWD機構を生かして表彰台を狙う。

 今回、GT300クラスのエントリー台数は22台(計37台)。タイムスケジュールは以下のとおり。

14日(土)8:00~9:30公開車検
10:30~11:30予選1回目
14:25~14:55予選2回目
15:50~スーパーラップ
15日(日)9:00~9:30フリー走行
14:00~決勝レース(65周)
◆スバルモータースポーツの詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
[スバルモータースポーツマガジン]

Japanese F3 | その他

トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム・マンスリーレポート(国内編)

Tdp

2006年10月4日

トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム・マンスリーレポート 第6号

全日本F3選手権

●第15,16戦: 

全日本F3選手権の第15、16戦が宮城県のスポーツランドSUGOで9月16日(土)、17日(日)に開催された。  TDPサポートドライバーで、ランキング2位につける大嶋和也(トムス)は、第15戦の予選で2番手、第16戦は3番手グリッドを確保。前大会からTDPの支援で全日本F3にデビューした松村浩之(トムス)は初のコースにとまどいそれぞれ9番手、8番手。石浦宏明は7番手、6番手から決勝へ臨むこととなった。  

16日(土)午後2時過ぎからドライで行われた第15戦決勝では、2番手グリッドの大嶋和也は、好スタートでトップにに並びかけるが、逆転には至らず、そのまま2位でチェッカー。松村浩之は果敢なアタックを見せたが、スピンを喫し、12位。石浦宏明はマシントラブルに見舞われ8周でレースを終えた。  

翌17日(日)に行われた第16戦決勝は雨のためにセーフティカースタート。3番手グリッドの大嶋和也はスタートでライバルの先行を許し、そのまま4位でフィニッシュ。松村浩之は13周目にスピンを喫するものの復帰し、10位でチェッカーを受けた。一方、石浦宏明は6番手から上位を伺っていたが、20周目にコースアウトし、クラッシュ。リタイアに終わった。

ドライバー 車番 第15戦 第16戦 ポイントランキング
グリッド 決勝 グリッド 決勝
大嶋和也(トムス) 36 2番手 2位 3番手 4位 2位(185ポイント)
石浦宏明(ナウモータースポーツ) 33 7番手 リタイア 6番手 リタイア 9位(42ポイント)
松村浩之(トムス) 37 9番手 12位 8番手 10位 16位(2ポイント

エッソ・フォーミュラトヨタ

●第8戦: 

シリーズ全10戦で戦われるエッソ・フォーミュラトヨタシリーズも第8戦を迎え、9月16日(土)、17日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。  

16日(土)に行われた予選では、TDPのサポートを受ける国本京佑が3番手の好タイムをマーク。増田定臣が7番手、井口卓人が8番手のグリッドを得た。  17日(日)は、朝から断続的な降雨に見舞われたが、決勝前には止み、乾き始めている路面のために、全車スリックで出走。3番手グリッドの国本京佑は、スタートで5位まで後退。その後、レース中に雨が降り始め、全車スリックタイヤのまま厳しい戦いとなった。そんな中で粘り強く走り抜き、ポジションを上げた増田定臣が自己最高位となる4位でフィニッシュ。井口卓人が6位、国本京佑は7位でレースを終えた。

ドライバー 車番 第8戦グリッド 第8戦決勝 ポイントランキング
国本京佑(トムス・スピリット) 7 3番手 7位 6位(45ポイント)
井口卓人(トムス・スピリット) 8 8番手 6位 7位(35ポイント)
増田定臣(トムス・スピリット) 6 7番手 4位 10位(22ポイント)

スーパー耐久

スーパー耐久第6戦SUGO FUJITSUBO hpi IMPREZAが2位 (SUBARU MOTOSPORT EXPRESS)

◇FUJITSUBO hpi IMPREZAが2位
Start Your Engine IMPREZAは3位で表彰台を獲得
エンドレスアライアドバンGDBは6位入賞

 S耐第6戦はスポーツランドSUGOにおいて400kmレースとして行われ10台(合計34台)が参加したSTクラス2では、吉田寿博/小泉和寛の#2FUJITSUBO hpi IMPREZAが2位、今回車名を変更した清水和夫/樋口統也の#22 Start Your Engine IMPREZAが3位で表彰台を獲得。峰尾恭輔/TOSHI ARAI/木下みつひろの#123エンドレスアライアドバンGDBは予選中のアクシデントを乗り越えて6位でゴールした。

 30日の予選日、グリッド予選の全車が走れる混走枠で、インプレッサ各車が次々とアタックに出て行った。#22インプレッサの樋口は、温まらないタイヤに苦労しながら1分29秒425でクラス2位に。直後、#2インプレッサの吉田が1分29秒004で逆転して2位。ところが、樋口はもう1周アタックを続けており、翌周に1分28秒999で再逆転。これで#22インプレッサが2位、#2インプレッサが3位のポジションを得た。また、#123インプレッサは、グリッド予選に出走した33台の最後尾、33番グリッド(クラス10位)というスターティングポジションとなった。

 1日は朝から薄曇りでときどき日が差す天候。108周の決勝レースは33台の車両が出走して13時43分にスタートが切られた。スタートを決めてクラス2位に浮上したのは#2インプレッサの吉田で#22インプレッサの樋口は激しく混み合う第2コーナー~S字で無理をせず#13ランサ ーを先行させ4位にドロップ。3周目、#2インプレッサがクラストップの#11ランサーに追いつき、#11ランサー、#2インプレッサ、#13ランサー、#22インプレッサが数珠つなぎの状態になると、ファンの視線を釘付けにした。

 レースの1/4が過ぎた26周目には、#11ランサーと#2インプレッサの差は2秒7、さらに15秒9後方に#22インプレッサが続いた。そしてレースも折り返し点に近い47周で、#11ランサーが1回目のピットインを行い、これで#2インプレッサがクラストップ、#22インプレッサが2位に。52周で#22インプレッサがピットインして清水に交代した。#2インプレッサは55周にピットインして小泉に交代。この間に#11ランサーがクラストップに返り咲いた。

 後半、トップ3の差は縮まらなかったが、終盤の95周で#11ランサーが2回目のピットイン。ここで燃料を少量入れる間に、#2インプレッサが再びクラストップに立った。#22インプレッサは、101周で2回目のピットインを行い3位を守ってコースへ復帰。そして#2インプレッサは2回目のピットインのタイミングで#11ランサーに逆転を許し、2位でチェッカーとなった。#22インプレッサは3位ゴールでこのコンビに戻って初の表彰台を獲得した。また#123インプレッサは6位でチェッカー、今回で今年のレース挑戦最後となった新井は、残念ながら表彰台を獲得することはできなかった。

 今回のレースの結果、5勝目を挙げた#11ランサーがシリーズチャンピオンを奪回。来年はインプレッサ勢がチャレンジャーとして挑むことになる。なお、シリーズポイントは#2インプレッサが2位の#20ランサーに1点差まで迫った。最終戦でポイントを逆転してシリーズ2位を狙うことになった。

◆上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
[スバルモータースポーツマガジン]

Text: スバルテクニカインターナショナル株式会社

スーパー耐久

スーパー耐久第6戦SUGO 「C-WEST ADVAN Z」が今季クラス初優勝!(NISMOモータースポーツニュースフラッシュ)

C-WEST ADVAN Z」が今季クラス初優勝!
「eeiA-ings Z」も3位表彰台

 S耐第6戦はスポーツランドSUGOにおいて400kmレースとして開催され、STクラス3で#23 Zが今季初のクラス優勝を遂げた。また#33 Zはクラス3位に入り、優勝した十勝以来3戦ぶりの表彰台を獲得した。#19 Zは予選日にクラッシュを喫したもののクラス7位で完走を果たした。STクラス1では#3 Zが表彰台こそ逃したものの4位でゴールした。

 30日15時に始まったグリッド予選、#33 Zの大井がZ勢のトップとなる4位。#19 Zの輿水が6位、#23 Zの山田が7位につけた。またSTクラス1の#3 Zは最後のアタックでベストタイムをマークして4位となった。しかし予選後に行われたCドライバーの走行で、#19 Zの斉藤が3コーナー先でタイヤバリアに激突。ドライバーは無事だったものの、車両はフロントを中心に大破。徹夜で修復作業が行われた。

 10月に入った決勝日。8時から行われたフリー走行の中盤、#19 Zがコースインして走行チェック。決勝への出走は問題ない様子で、チームスタッフは胸をなでおろした。

 スタートドライバーは、#33 Zが大井、#23 Zが山田、#19 Zが輿水、そして#3 Zが影山。オープニングラップで、#23 Zが予定どおりのピットインをして、エンジンを切って再スタート。これで2回義務付けられているピットインのうち1回目を終了させた。

 16周目、#33 Zの大井が2台のRX-7をかわして2位に浮上。さらに17周目に#15 RX-7が1回目のピットインをすると、クラストップに躍り出た。ハイペースで追い上げていた#23 Zが、22周目に#83 NSX、さらには24周目に#19 Zをかわしてクラス4位に浮上。

 50周目#19 Zがピットインして小林に交代。54周目には#23 Zが2回目のピットインをして尾本に交代。尾本はクラス4位でコースに復帰したが、59周目には#83 NSXをかわしてクラス3位へ、さらに61周目に#15 RX-7がピットインをするとクラス2位に浮上した。

 クラストップの#33 Zは70周目にピットイン、赤鮫に交代した。#33 Zの赤鮫と#23 Zの尾本との差は13秒2。しかし混雑したところでコース復帰した赤鮫は思うようにペースを上げられず、みるみるうちに#23 Zがその差を縮めてきた。75周目には一気に接近し、77周目に#23 Zの尾本が逆転してトップに立った。#33 Zは終盤、#15 RX-7に猛追され3位に。しかし第3戦十勝24時間でのクラス優勝以来、3戦ぶりに表彰台を獲得した。

 #23 Zは2位の#15 RX-7に30秒以上の差をつけてトップチェッカー。第4戦富士ではトップでチェッカーを受けながらも再車検で失格となった悔しさを、このSUGOで晴らすことになった。

 いっぽうSTクラス1では、4位スタートの#3 Zの影山がポジションをキープして周回していたが、31周目に#8ポルシェにかわされ、38周目にピットインして青木に交代した。青木は#28ポルシェとバトルを展開していたが、勢いあまって追突して相手がスピン。直後の76周目にピットインして影山に交代。6位でコース復帰した影山は4位までポジションを回復したが、終盤10秒間のペナルティストップを受けて一度5位までポジションダウン。しかしそれでも98周目には4位へ順位を戻してゴールした。これで開幕戦から6戦連続でポイントを獲得し、シリーズ2位を守ることになった。

◆上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMOモータースポーツニュースフラッシュ事務局

スーパー耐久

スーパー耐久第6戦SUGO決勝 ARTA DENAG GT3 開幕から破竹の6連勝!

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 気温22度、路面温度32度と心地よい気候となった決勝日、曇り空から時折日も差す。天気予報は夜から雨となっていたが、なんとかもってくれそうな雲行きだ。

 #1ARTA DENAG GT3(新田守男)がスタートも決める。後方では、2番手争いの熾烈なバトルが展開され、#45PixySpec’sPorche(伊藤真一)が#28SEICOcarreraracingPORCHE911GT3(佐々木孝太)をパスし2番手に浮上する。しかし19周目に佐々木が伊藤をとらえ再度の逆転となる。

 51周目トップの#1がまずピットイン。新田から田中哲也にステアリングを託す。#45も伊藤から羽根幸浩へ交代すると、いったんはピットストップでトップをゆずった#1が再びトップに立ち独走態勢へ持ち込む。79周目の#1の2回目のストップはタイヤ交換も省略する、給油のみの最小作業で復帰。51秒もの大差を2位の#45につけての圧勝となった。

 これで#1は破竹の6連勝!#28は#3の追突で終盤70周目に2コーナーでスピン。ここで大きなタイムロスとなり、挽回ならず3位となった。これで開幕戦の仙台ハイランド以来2度目のミシュラン勢の表彰台独占となった。

 7位に入った#11オーリンズ・ランサーEVO・MR(中谷明彦/木下隆之組)は最終戦を待たずにST2クラスのシリーズタイトルを獲得。

 総合12位、ST3クラスの2位となった#15岡部自動車アドバン洗剤革命RX-7(長島正明/古谷直広/植松忠雄組)も最終戦を前にシリーズチャンピオンを決定した。

 ST4クラスは4勝目の#999P.MU Racing MACAU YH INTEGRA(山野直也/Henry Ho組)がシリーズチャンプに王手をかけるがこちらは最終戦での決戦に持ち越された。

#1田中哲也

 「クルマはエンジンもタイヤもセットも良かった。新田君も良かったし今回はホントに完璧なレースでした。残りあと1戦、誰も成しえなかった全戦優勝をめざして最終戦は戦います」

Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

スーパー耐久第6戦SUGO決勝結果

SUGOスーパー耐久レース -RIJ- (2006/10/01) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2006 Super Taikyu Series Round 6 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireLapTotal_Time
Behind
1ST111ARTA DENAG GT3
PORSCHE 911GT3
田中 哲也
新田 守男
高木 真一
MI1082:42'36.209
2ST1245Pixy Spec’s Porsche
PORSCHE 911GT3
伊藤 真一
羽根 幸浩
MI10851.646
3ST1328SEICO carrera racing PORSCHE 911 GT3
PORSCHE 911GT3
佐々木 孝太
宮川 やすお
浅井亮博
MI1081'03.401
4ST14*3エンドレス アドバン Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美
青木孝行
YH1062Laps
5ST15*8ニコカット GT3
PORSCHE 911GT3
清水 康弘
吉冨章
YH1062Laps
6ST1624Pixy ADVAN PORSCHE
PORSCHE 911GT3
堤 明彦
井上 貴志
YH1062Laps
7ST2111オーリンズランサーEV・MR
MITSUBISHI LANCER Evolution
中谷 明彦
木下 隆之
YH1062Laps
8ST222FUJITSUBO hpi IMPREZA
SUBARU IMPREZA
吉田 寿博
小泉 和寛
DL1062Laps
9ST2322Start Your Engine IMPREZA
SUBARU IMPREZA
清水 和夫
樋口 統也
DL1053Laps
10ST2420RSオガワ ADVANランサー
MITSUBISHI LANCER Evolution
小川日出夫
砂子 塾長
阪口 良平
YH1053Laps
11ST3123C-WEST ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
山田 英二
尾本直史
谷口 行規
YH1044Laps
12ST3215岡部自動車アドバン洗剤革命RX- 7
MAZDA RX-7
長島 正明
古谷直広
植松 忠雄
YH1044Laps
13ST3333eeiA-ings Z
NISSAN FAIRLADY Z
大井 貴之
堀田 誠
赤鮫 オヤジ
YH1044Laps
14ST2559東和インテックEDインプレッサ
SUBARU IMPREZA
大澤 学
井尻薫
YH1044Laps
15ST26123エンドレスアライアドバン GDB
SUBARU IMPREZA
峰尾 恭輔
TOSHI ARAI
木下 みつひろ
YH1044Laps
16ST1732GruppeM ADVAN PORSCHE
PORSCHE 911GT3
原 幸雄
松田 秀士
YH1035Laps
17ST276梁山泊DIREZZA☆DIXCEL エボ
MITSUBISHI LANCER Evolution
冨桝朋広
関 豊
DL1035Laps
18ST3414岡部自動車ディクセル洗剤革命RX- 7
MAZDA RX-7
杉林 健一
小松一臣
入口 秀輝
YH1035Laps
19ST3527FINA SUNBEAM ADVAN M3
BMW M3
木村 崇
小林 且雄
村田 信博
YH1035Laps
20ST3683BP ADVAN NSX
HONDA NSX
古橋 譲
玉本 秀幸
余郷敦
YH1035Laps
21ST3719バーディクラブTC神戸 Z33
NISSAN FAIRLADY Z
輿水 敏明
小林 敬一
斉藤 多聞
YH1035Laps
22ST2826エンドレスアドバンTプロランサー
MITSUBISHI LANCER Evolution
細野 智行
朝倉 貴志
朝倉 宏志
YH1026Laps
23ST3843ゼナドリン ディクセル MJ M3
BMW M3
一楽 智也
川口 正敬
立花 和幸
YH1008Laps
24ST3939MSF TAITEC TRACY NSX
HONDA NSX
植田 正幸
長野賢也
クラゴン
YH1008Laps
25ST41999P.MU Racing MACAU YH INTEGRA
HONDA INTEGRA
山野 直也
Henry Ho
YH1008Laps
26ST42*73ロイヤルハウスHondaCars静岡東 YH.ED.DC5
HONDA INTEGRA
前嶋 秀司
山本 すばる
花岡 隆弘
YH1008Laps
27ST4318 コスモソニック21・FK・ingsDC5
HONDA INTEGRA
浅野武夫
水書 健司
笠原 智行
YH1008Laps
28ST4487RISO☆BP☆アドバン DC5
HONDA INTEGRA
金森 敏一
水谷大介
星野 薫
YH7434Laps
---- 以上完走 ----
-ST4-98KTエンジニアリングDC5
HONDA INTEGRA
菅野 良男
金谷真吾
YH6840Laps
-ST2-30カンピリオADVNNランサー
MITSUBISHI LANCER Evolution
渡辺 雅則
伊藤 勝一
西村 元気
YH5652Laps
-ST1-17キーパー&RUNUP、KOSEI DL GT3R
PORSCHE 911GT3
田中 篤
松永 まさひろ
三沢 伸輔
DL4761Laps
-ST3-7MAKERS ISHIHARA MARINE RX-7
MAZDA RX-7
白井 剛
加藤 正将
仲田 祥健
YH4662Laps
-ST2-13シーケンシャルエンドレス座間
MITSUBISHI LANCER Evolution
HINOKI
WADA-Q
大瀧 賢治
YH2682Laps
-ST3-16バウフェリス 7
MAZDA RX-7
金山 得郎
小山 佳延
木野村 光恵
YH0108Laps
  • 完走周回数 (ST-1 70%) 75周 (ST-2 70%) 74周 (ST-3 70%) 72周 (ST-4 70%) 70周
  • No.73の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章2.追い越し違反により、30秒のペナルティストップが科せられた。
  • No.30の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章2.追い越し違反及び後方からの追突により10秒のペナルティストップが科せられた。
  • No.8の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則H項(黄旗区間中の追い越し)違反により10秒のペナルティストップが科せられた。

スーパー耐久

スーパー耐久第6戦SUGOフリー走行結果

SUGOスーパー耐久レース -RIJ- (2006/10/01) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2006 Super Taikyu Series Round 6 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosClassCls
Pos
NoDriverCar
Maker Model
TireTimeBehindkm/hLap
1ST111田中 哲也
新田守男
高木 真一
ARTA DENAG GT3
PORSCHE 911GT3
MI1'27.199-152.93014/18
2ST1245伊藤 真一
羽根幸浩
Pixy Spec’s Porsche
PORSCHE 911GT3
MI1'27.687 0.488152.07914/16
3ST1328佐々木 孝太
宮川 やすお
浅井 亮博
SEICO carrera racing PORSCHE 911 GT3
PORSCHE 911GT3
MI1'28.338 1.139150.9586/17
4ST148清水 康弘
吉冨章
ニコカット GT3
PORSCHE 911GT3
YH1'28.422 1.223150.81516/18
5ST153影山 正美
青木孝行
エンドレス アドバン Z
NISSAN FAIRLADY Z
YH1'29.188 1.989149.519
6ST1624堤 明彦
井上貴志
Pixy ADVAN PORSCHE
PORSCHE 911GT3
YH1'29.372 2.173149.21113/15
7ST1732原 幸雄
松田秀士
GruppeM ADVAN PORSCHE
PORSCHE 911GT3
YH1'29.542 2.343148.92816/16
8ST2113HINOKI
WADA-Q
大瀧 賢治
シーケンシャルエンドレス座間
MITSUBISHI LANCER Evolution
YH1'29.731 2.532148.6141/18
9ST222吉田 寿博
小泉和寛
FUJITSUBO hpi IMPREZA
SUBARU IMPREZA
DL1'30.022 2.823148.1344/18
10ST1817田中 篤
松永まさひろ
三沢 伸輔
キーパー&RUNUP、KOSEI DL GT3R
PORSCHE 911GT3
DL1'30.117 2.918147.97815/15
11ST317白井 剛
加藤正将
仲田 祥健
MAKERS ISHIHARA MARINE RX-7
MAZDA RX-7
YH1'30.304 3.105147.67113/14
12ST2322清水 和夫
樋口統也
Start Your Engine IMPREZA
SUBARU IMPREZA
DL1'30.391 3.192147.5293/16
13ST3223山田 英二
尾本直史
谷口 行規
C-WEST ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
YH1'30.504 3.305147.3459/16
14ST2411中谷 明彦
木下隆之
オーリンズランサーEV・MR
MITSUBISHI LANCER Evolution
YH1'30.933 3.734146.6502/7
15ST2520小川 日出夫
砂子 塾長
阪口 良平
RSオガワ ADVANランサー
MITSUBISHI LANCER Evolution
YH1'30.992 3.793146.5555/12
16ST3314杉林 健一
小松一臣
入口 秀輝
岡部自動車ディクセル洗剤革命RX-7
MAZDA RX-7
YH1'31.320 4.121146.0283/11
17ST266冨桝 朋広
関豊
梁山泊DIREZZA☆DIXCEL エボ
MITSUBISHI LANCER Evolution
DL1'31.343 4.144145.9924/14
18ST3415長島 正明
古谷直広
植松 忠雄
岡部自動車アドバン洗剤革命RX-7
MAZDA RX-7
YH1'31.508 4.309145.72812/15
19ST2726細野 智行
朝倉貴志
朝倉 宏志
エンドレスアドバンTプロランサー
MITSUBISHI LANCER Evolution
YH1'31.627 4.428145.5394/11
20ST28123峰尾 恭輔
TOSHI ARAI
木下みつひろ
エンドレスアライアドバンGDB
SUBARU IMPREZA
YH1'31.824 4.625145.2273/16
21ST3527木村 崇
小林且雄
村田 信博
FINA SUNBEAM ADVAN M3
BMW M3
YH1'31.899 4.700145.1083/11
22ST3633大井 貴之
堀田誠
赤鮫 オヤジ
eeiA-ings Z
NISSAN FAIRLADY Z
YH1'32.061 4.862144.8532/17
23ST2930渡辺 雅則
伊藤勝一
西村 元気
カンピリオADVNNランサー
MITSUBISHI LANCER Evolution
YH1'32.096 4.897144.79815/16
24ST3719輿水 敏明
小林敬一
斉藤 多聞
バーディクラブTC神戸Z33
NISSAN FAIRLADY Z
YH1'32.661 5.462143.9153/4
25ST3883古橋 譲
玉本秀幸
余郷 敦
BP ADVAN NSX
HONDA NSX
YH1'33.121 5.922143.2042/5
26ST3943一楽 智也
川口正敬
立花 和幸
ゼナドリン ディクセル MJ M3
BMW M3
YH1'33.833 6.634142.1183/17
27ST31016金山 得郎
小山佳延
木野村 光恵
バウフェリス 7
MAZDA RX-7
YH1'34.289 7.090141.43010/12
28ST41999山野 直也
Henry Ho
P.MU Racing MACAU YH INTEGRA
HONDA INTEGRA
YH1'34.597 7.398140.9704/17
29ST31139植田 正幸
長野賢也
クラゴン
MSF TAITEC TRACY NSX
HONDA NSX
YH1'34.605 7.406140.9588/16
30ST4287金森 敏一
水谷大介
星野 薫
RISO☆BP☆アドバンDC5
HONDA INTEGRA
YH1'35.096 7.897140.2309/15
31ST4373前嶋 秀司
山本すばる
花岡隆弘
ロイヤルハウスHondaCars静岡東YH.ED.DC5
HONDA INTEGRA
YH1'35.140 7.941140.1653/16
32ST4498菅野 良男
金谷真吾
KTエンジニアリングDC5
HONDA INTEGRA
YH1'35.188 7.989140.09510/11
33ST4518浅野 武夫
水書健司
笠原 智行
コスモソニック21・FK・ingsDC5
HONDA INTEGRA
YH1'35.849 8.650139.1286/15
34ST21059大澤 学
井尻薫
東和インテックEDインプレッサ
SUBARU IMPREZA
YH1'37.198 9.999137.1973/9

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