全日本F3選手権シリーズ 第5戦 決勝結果
ツインリンクもてぎ/6月14日(日)
雨のレースで失速。まさかの9位でフィニッシュ。
予想どおり昨日の雨が今日になっても降り続き、決勝レース前のドライバーズ・
ブリーフィングにおいて、10分間の特別フリー走行が行なわれた。この時点で
雨は弱まり、数十分後の決勝レースでの路面状態がどうなるのか微妙な状況だっ
た。中にはギャンブルでスリックで行くドライバーもいた。フロントロウに並ぶ
我々にとっては、ギャンブルに出ることはなく、他の上位グループのチーム同様
レインタイヤで決勝に臨むことにした。
前回のレースでスポットスポンサーしていただいたオイルメーカーのスピード
マスターが、決勝日の朝一番にサブスポンサーとして正式に決定。マシンには白
かったボディのエンジンカバー部に、赤いSPEED MASTERのイメージ
ロゴが貼られた。苦労を売り物にしているつもりは一切ないが、これまで様々な
方々と話し合ってきた効果が少しずつ現れてきたことを実感できる今日この頃だ
からこそ、このレースで一発決めたい、そんな気持ちを持って伊藤大輔をグリッ
ドへと送り込んだ。
しかし、そんな思いとは裏腹に、いざシグナルがグリーンに変わったと同時に、
どん底のレースを展開することになってしまった。ここ4戦スタートでポジショ
ンアップを果たしてきた伊藤は、痛恨のスタートミス。1コーナーまでに5番手
までドロップしてしまう。それでもトップグループとの差はわずかで、抜きにく
いコースながら、どうポジションアップしていくか、注目された。まさに混戦模
様のままレースは進行していく。トップを行くダンブレック選手が2番手に2秒
近い差を付けたが、その後ろの2番手グループとの差をそれ以上広げることはで
きない。5番手を走る伊藤の2秒前には2番手を走る加藤選手がいるほどの接近
戦を展開しながら、レースは後半に入っていった。
後半に入るとレース全体の流れが速くなってきた。しかし、伊藤のペースはまっ
たく上がらず、ずるずるとポジションを落として行ってしまった。結局伊藤は反
撃のチャンスすら与えられず、9位でチェッカーを受けることに。
マシンの調子が悪いのか、エンジンの調子が悪いのか、それぞれの担当者はそ
の分野で気をもんだが、ガレージに肩を落として戻ってきた伊藤のコメントから
は、問題らしきものはなかった。ウエットレースでは、毎ラップコンディション
が異なっているものだ。ドライバーはその都度コンディションを読み、さらにそ
の中でライバルたちと戦わないといけない、とても大変な仕事であるのは充分知っ
ているつもりだが、それにしても余りにも情けないレース展開と言えた。残るは
あと5戦。もうひとつも落とせない。総合的に問題点を洗い出し、また1からや
り直すつもりで次のレースに臨みます。
伊藤大輔
「苦手意識はないのですが全然うまく乗りこなせないまま、レースが終わってし
まった。そんな自分が情けない。スポンサーやチームスタッフ、色々と協力して
いただいている方々に申し訳ない気持ちで一杯です。またゼロからやり直すつも
りで、次のレースは頑張ります」
百田義弘チーム監督
「クルマに問題があったのか、どうか心配でした。しかし、もしあったとしても、
モニターを見るかぎりドライバーとしてやらないといけないことがたくさんあっ
たはずです。私は私でマシンについて色々と確認し次のレースに向けて作戦を考
えていきますが、ドライバーも今日のレースを振り返り何が自分に必要だったの
か考えてほしい。彼も今は動揺しているでしょうから、ファクトリーに戻って色
々と話し合って対策を考えます」
深尾栄一チームマネージャー
「とても難しいコンディションでのレースでした。セットアップ的には、ダンブ
レック選手や加藤選手と方向性は同じだったはずです。ただマシンのポテンシャ
ルうんぬんよりも今日の展開だけを取るとむしろドライバーズ・レースだった。
そういった点においては大輔のウイークポイントが露呈してしまった感じです。
ただドライバーのせいだけにしているつもりはなく、もっと総合的に今回のレー
スを振り返り、個々の分野で次のレースに向けて仕事を進めていきます。来週に
はすぐにテストをして何が本当の原因だったのか探り、次のレースではもっとい
いレースができるよう頑張ります」
SKILL SPEED 深尾栄一
3人目の勝者は松田!異次元の走りでウエットレースを制す!
レインコンディションのため決勝前に10分間、コース確認のためのフリー走
行が行われた。ここでのトップは#5高木真一(2'01.352)。以下#64松田次生、
#7舘信吾、#25長島正興、#1ダンブレック、#4ヴィルタネン、#2加藤寛
規と続く。
スタート時刻の繰り下げられた決勝は11時45分にフォーメイション開始。
タイヤは全車レインを装着。
スタートで飛び出したのはPP#1ダンブレック。フロントロー#77伊藤はス
タートをミス。
序盤は#1ダンブレックが#2加藤、#7舘、#5高木らの2位グループをジワ
ジワと引き離す形。今回も#1ダンブレックが独走に持ち込むのかと思われた。
ところが、この頃から止んでいた雨が再び降り出し、これをきっかけに#64松
田が驚異の追い上げを敢行する。予選10位の#64松田は5周目を7位で終えると、
トップを上回るハイペースで追い上げ、6周目6位、7周目5位、8周目4位、
9周目3位、10周目2位と、毎周前車をインからアウトから攻めて次々にパス。
そして、唯一人2分を切る異次元の走りで、あっと言う間にトップ#1ダンブ
レックの背後に迫ると、12周目にトップに躍り出て、後は後続との差をどんど
ん開いていく。
この速さには#1ダンブレックも成す術はなく、逆に終盤は#2加藤との争い
を制して追い上げてきた#5高木から2位の座を守るのが精一杯だった。
また、5位には予選18番手から怒濤の追い上げを見せた#38平野が入った。
レース結果(Top10)
#64 松田 次生 (J) Dallara F397/Mugen-Honda
# 1 P.ダンブレック(GB)Dallara F398/Tom's-Toyota
# 5 高木 真一 (J) Dallara F397/Tom's-Toyota
# 2 加藤 寛規 (J) Dallara F398/Toda-Honda
#38 平野 功 (J) Dallara F398/Torii-Toyota
# 7 舘 信吾 (J) Dallara F398/Tom's-Toyota
# 9 谷川 達也 (J) Dallara F397/Tom's-Toyota
#55 金石 年弘 (J) Dallara F398/Mugen-Honda
#77 伊藤 大輔 (J) Dallara F397/Toda-Honda
# 4 R.ヴィルタネン(SF)Dallara F398/Torii-Toyota
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)***
全日本F3選手権第5戦 TRもてぎ -RIJ- (1998-06-14) Provisional Race-Results
For 1998 All Japan F3 Championship Rd.5 TRもてぎ(J) : 4.801379km
P No. Driver----------- Car-------------------------Lap-- Goal Time -km/h--
10 64 松田 次生 (J) Dallara F397/Mugen-Honda 20 40'34.731 141.99
1 1 P.ダンブレック(GB)Dallara F398/Tom's-Toyota 20 - 10.567
5 5 高木 真一 (J) Dallara F397/Tom's-Toyota 20 - 10.844
3 2 加藤 寛規 (J) Dallara F398/Toda-Honda 20 - 14.377
18 38 平野 功 (J) Dallara F398/Torii-Toyota 20 - 14.920
4 7 舘 信吾 (J) Dallara F398/Tom's-Toyota 20 - 15.717
7 9 谷川 達也 (J) Dallara F397/Tom's-Toyota 20 - 19.328
11 55 金石 年弘 (J) Dallara F398/Mugen-Honda 20 - 20.285
2 77 伊藤 大輔 (J) Dallara F397/Toda-Honda 20 - 20.883
6 4 R.ヴィルタネン(SF)Dallara F398/Torii-Toyota 20 - 21.910
13 53 五味 康隆 (J) Martini MK73/Tom's-Toyota 20 - 22.255
14 17 黒沢 治樹 (J) Dallara F397/Toda-Honda 20 - 23.468
15 51 清水 剛 (J) Dallara F397/HKS-三菱 20 - 37.823
20 18 密山 祥吾 (J) Dallara F397/HKS-三菱 20 - 38.398
17 15 歌川 拓 (J) Dallara F396/Torii-Toyota 20 -1'14.936
21 66 関 昌之 (J) Dallara F395改/Jene.-Honda 20 -1'15.700
8 8 藤原 靖久 (J) Dallara F398/Tom's-Toyota 19 - 1 Lap
9 6 松浦 佑亮 (J) Dallara F398/Mugen-Honda 18 - 2 Laps
---------------------D.N.F.-------------------------------------------------
12 33 井出 有司 (J) Dallara F396/Tom's-Toyota 17 - 3 Laps
19 25 長島 正興 (J) Dallara F397/Tom's-Toyota 0 - 20 Laps
16 16 R.デルフラー (RA) Dallara F397/Torii-Toyota DNS - 20 Laps
****************************************************************************
Fastest Lap #64 松田 次生 1'59.807 13/20 144.27km/h
提供:ツインリンクもてぎ
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)***
全日本F3選手権シリーズ 第5戦 予選結果
ツインリンクもてぎ/6月13日(土)
今シーズン初のフロントロウ獲得。2番グリッドから優勝を狙う
全日本F3選手権は折り返しの第5戦、舞台は栃木県のツインリンクもてぎだ。
梅雨真っ只中ではあったが、木曜日、金曜日とドライ路面で走行することができ
た。しかし、最大のライバルであるトムスのダンブレック選手の仕上がりが良く、
常に0・5秒ほどの大差を付けられていた。マシンの仕上がりは上々だが、まだ
タイムを詰めれたとしてもコンマ2秒程度。ほんのわずかではあるが、コンマ1、
2秒の差が見えない。百田監督と伊藤大輔は、この失われたタイム差を見つける
ためにいつもより長いミーティング時間を作って対策を練った。
土曜日朝のフリー走行、ダンブレック選手を核としながら、いつもの4人、伊
藤、加藤選手、舘選手がタイトなタイムアタックを展開。結局伊藤は4番手につ
けるが、前日からバージョンアップしたマシンの手応えは上々、確かな手応えを
得て午後の予選に臨むこととなった。
迎えた公式予選は2時半からのスタート。今にも降り出しそうな空。東京では
すでに雨が降り始めているとの情報もあり、セッション開始と各チームいっせい
にコースに出ていった。伊藤もいつものようにウエイティングはせず、すかさず
アタックに入った。予想通り雨がパラッパラッと降り始め、最初の2、3周のア
タックが勝負所となった。この予選も上記4名のドライバーがシーソーゲームの
ように順位を入れ換えながら予選をリードした。
伊藤は1分49秒78をマークし2番手に浮上するも、順位は目まぐるしく変
動。すぐに4番手までドロップしてしまう。さらに高木選手、ヴィルタネン選手
らが割り込み6番手にドロップ。アタック後1周クールダウンしている間のこと
だ。しかし、伊藤は2回目のすぐさまアタックに入りいっきに49秒フラットを
マーク、2番手に浮上。トップのダンブレック選手とは0・091秒差まで迫り、
完全に射程距離内にダンブレック選手をとどめる。しかしとどめのアタックに入っ
た伊藤であったがそこで無情にも雨足が強くなり路面状況が悪化。全車ピットに
戻ってくることになってしまった。スキルスピードと伊藤大輔は、ファイティン
グモードを保ち天候の好転を待ったが、結局雨はさらに強くなっていってしまい
最後のアタックをできないままセッションは終わってしまった。
ラストアタックできずに終わってしまったものの、今シーズン初めてのフロン
トロウを獲得した意義は大きい。明日も厳しいレースとなるだろうが、明日こそ
は優勝を狙う。
伊藤大輔
「悔しい。再度アタックに入ろうと思った矢先、雨足が強くなりとてもタイムアッ
プできる状態ではなかった。ピーター(ダンブレック選手)をあともう少しで逆
転できると思っていた。アタック自体もまだまだいける手応えがあっただけに本
当に悔しい。明日は、最後までキチッと闘います」
百田義弘チーム監督
「タイム差を見るとよけいに悔しいですね。ちょっとしたタイミングだったんで
すけどね。伊藤もそれを感じているはずです。ただ明日はウェットになる可能性
が高いのでフロントロウからのスタートは有利。なんとか最後まで力を振り絞っ
て優勝を狙ってほしいですね」
深尾栄一チームマネージャー
「木、金曜日までのギャップが縮まり、予選ではあともう少しでポールを取れた。
ここに来て調子が上向きで、この流れを潰したくない。明日の天気も悪そうで、
レースは混乱しそうですが、後半に向けて大きなジャンピングボードになるよう
なレースにしたいですね」
SKILL SPEED 深尾栄一
全日本F3選手権第5戦 TRもてぎ -RIJ- (1998-06-13) Qualifying-Session
For 1998 All Japan F3 Championship Rd.5 TRもてぎ(J) : 4.801379km
P No. Driver----------- Car---------------------- Best-LapT -km/h--
1 1 P.ダンブレック(GB)Dallara F398/Tom's-Toyota 1'48.939 158.67
2 77 伊藤 大輔 (J) Dallara F397/Toda-Honda 1'49.030
3 2 加藤 寛規 (J) Dallara F398/Toda-Honda 1'49.264
4 7 舘 信吾 (J) Dallara F398/Tom's-Toyota 1'49.313
5 5 高木 真一 (J) Dallara F397/Tom's-Toyota 1'49.321
6 4 R.ヴィルタネン(SF)Dallara F398/Torii-Toyota 1'49.479
7 9 谷川 達也 (J) Dallara F397/Tom's-Toyota 1'49.811
8 8 藤原 靖久 (J) Dallara F398/Tom's-Toyota 1'49.818
9 6 松浦 佑亮 (J) Dallara F398/Mugen-Honda 1'49.963
10 64 松田 次生 (J) Dallara F397/Mugen-Honda 1'50.014
11 55 金石 年弘 (J) Dallara F398/Mugen-Honda 1'50.062
12 33 井出 有司 (J) Dallara F396/Tom's-Toyota 1'50.146
13 53 五味 康隆 (J) Martini MK73/Tom's-Toyota 1'50.319
14 17 黒沢 治樹 (J) Dallara F397/Toda-Honda 1'50.444
15 51 清水 剛 (J) Dallara F397/HKS-三菱 1'50.620
16 16 R.デルフラー (RA) Dallara F397/Torii-Toyota 1'50.731
17 15 歌川 拓 (J) Dallara F396/Torii-Toyota 1'50.772
18 38 平野 功 (J) Dallara F398/Torii-Toyota 1'50.839
19 25 長島 正興 (J) Dallara F397/Tom's-Toyota 1'50.966
20 18 密山 祥吾 (J) Dallara F397/HKS-三菱 1'51.682
21 66 関 昌之 (J) Dallara F395改/Jene.-Honda 1'54.306
****************************************************************************
予選通過基準タイム(110%) 1'59.985
提供:ツインリンクもてぎ
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)***
(第5戦まで)
4/05 5/10 5/24 6/21 7/26 8/16 11/08
富 富 富 茂 茂 菅 菅 菅 鈴 鈴 鈴 美 美 美 T T T 富 富 富 有
効
士 士 士 木 木 生 生 生 鹿 鹿 鹿 祢 祢 祢 I I I 士 士 士 P
Po-No-Driver--- Q- 1- 2- Q- 3- Q- 4- 5- Q- 6- 7- Q- 8- 9- Q-10-11- Q-16-17---
1 37 関谷 正徳 9 3 9 9 18 10 10 8 76
2 39 竹内 浩典 7 10 5 4 12 9 9 9 65
3 38 立川 祐路 8 4 8 6 16 7 5 7 61
4 36 K.バート 5 5 7 7 10 8 7 10 59
5 19 金石 勝智10 R 10 8 8 6 8 3 53
6 24 土屋 武士 6 9 6 5 14 4 2 4 50
7 25 土屋 圭市 3 8 3 2 6 2 6 5 35
8 68 R.デルフラー 2 7 R 3 4 5 3 6 30
9 11 谷川 達也 4 6 4 - - - - - 14
10 11 中谷 明彦 - - - - - 3 4 2 9
11 66 松田 秀士 1 2 2 - - - - - 5
12 66 S.マルティノ - - - 1 2 1 DNS - 3
*****************************************************************************
* Q=予選 R=リタイア
* 各レース、各予選で、参加台数と同数のポイントを上位から配点
* 1レースの大会は、レースポイントが通常の2倍
* 全7大会のうちベスト5大会まで(全大会の70%,小数点以下四捨五入)の有
効ポイント制
* ( )内は有効ポイト外
* 第 12/13 仙台、第 14/15 十勝は、開催中止
///// PDD01523 伊東 昭雄 /////
JTCC第5戦 -RIJ- (1997-05-24) Official Race-Results
For All Japan Touring Car Championship Rd.3 スポーツランド菅生(J) : 3.704km
P No. Driver----------- Car-------------------- Lap --GoalTime-- -km/h--
1 36 K.バート (GB) Toyota Chaser 25 0:41'31.416 133.803
2 39 竹内 浩典 (J) Toyota Chaser 25 - 52.537 131.040
3 37 関谷 正徳 (J) Toyota Chaser 25 - 58.768 130.720
4 38 立川 祐路 (J) Toyota Chaser 25 -1'04.647 130.419
5 68 R.デルフラー(D) Toyota Exiv 25 -1'15.675 129.859
6 25 土屋 圭市 (J) Toyota Chaser 24 - 1Lap
7 24 土屋 武士 (J) Toyota Exiv 24 - 1Lap
8 19 金石 勝智 (J) Toyota Exiv 17 - 8Laps
------------------------ DNC -------------------------------------------
9 11 中谷 明彦 (J) Toyota Exiv 10 - 15Laps
**************************************************************************
* Fastest LapTime : 1'36.541 K.バート On 3/25 Lap
提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/菅生
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
(第3戦まで)
4/05 5/10 5/24 6/21 7/26 8/16 11/08
富 富 富 茂 茂 菅 菅 菅 鈴 鈴 鈴 美 美 美 T T T 富 富 富 有
効
士 士 士 木 木 生 生 生 鹿 鹿 鹿 祢 祢 祢 I I I 士 士 士 P
Po-No-Driver--- Q- 1- 2- Q- 3- Q- 4- 5- Q- 6- 7- Q- 8- 9- Q-10-11- Q-16-17---
1 37 関谷 正徳 9 3 9 9 18 48
2 38 立川 祐路 8 4 8 6 16 42
3 24 土屋 武士 6 9 6 5 14 40
4 39 竹内 浩典 7 10 5 4 12 38
5 19 金石 勝智10 R 10 8 8 36
6 36 K.バート 5 5 7 7 10 34
7 25 土屋 圭市 3 8 3 2 6 22
8 68 R.デルフラー 2 7 R 3 4 16
9 11 谷川 達也 4 6 4 - - 14
10 66 松田 秀士 1 2 2 - - 5
11 66 S.マルティノ - - - 1 2 3
*****************************************************************************
* Q=予選 R=リタイア
* 各レース、各予選で、参加台数と同数のポイントを上位から配点
* 1レースの大会は、レースポイントを通常の2倍
* ( )内は有効ポイト外
* 全7大会のうち5大会まで(全レースの70%,小数点以下四捨五入)の有効ポイ
ント制
* 第 12/13 仙台、第 14/15 十勝は、開催中止
///// PDD01523 伊東 昭雄 /////
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 5 CP MINE GT RACE 5 Oct. '97
Inside Report Special インサイドレポート 特集 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'97GTC第5戦 CP MINE GTレース
GTインサイドレポート・スペシャル
◎GT500クラス・エントラントにきく 2
No.12 カルソニックスカイライン 金子 豊監督
「速すぎれば締めたり、特認を認めてくれといえば認めてくれるという今のレギュ
レーションは、不安定というところがある。エントラントとしてはまあ、割り切っ
て出ている。個人的には、ウエイトハンデ制はおかしいと思う。勝ったからウエイ
トを載せるというのはスポーツではない。そういうことでやっていこうということ
に大反対ということではないが、もともとハコのレースでイコールコンディション
ということはありえない。ありえないことを、誰かを重くしたり、ターボの口径を
小さくしたりしてバランスをとっていくことは難し過ぎることだと思う。いつまで
そういうことをやっていくのか。みんな満足しなくなってくるのではないか。現状
でも台数が減ってきているようでもあるし、なんとかしなければいけない部分もあ
る。
GT500 の上のクラスを設ける、という考えには反対だ。このレースの原点はそい
うものではなかったはずだ。皆の合意でプライベートチームの救済のために重量等
を決めて運営しているのに、それをやったら出られるところと出られないところが
出てきてしまう。15台、20台集まるとは思えない。3億、4億かかるだろうし、走
らせることができるチームはいいが、できないところのチームの人やドライバーは
職がなくなってしまう。一般の人もそういうクルマを見たいと思うのはわかるが、
オールスターなどのときにそういうクルマを走らせるのはいいとしても、シリーズ
でそういうクルマを走らせるのは反対だ」
No.39 デンソーサードスープラGT 加藤眞代表
「現在のGTCのレギュレーションは大枠でOKだと思います。ただそれは、トヨタや
ニッサンが新しいル・マン用GTを出さずに、他のチームがマクラーレンやポルシェ
GT1などを出さなければ、という前提でね。もしそうでないなら、将来的にどういう
方向に向かうのかを、今のうちに考えておく必要があるでしょう。我々はル・マン
や鈴鹿1000kmにMC8Rで出場していますが、そのたびに痛感するのは、日本人ドライ
バーが今のGT500用の450馬力強の経験しかないために、600馬力を超えるクルマに慣
れていないということです。決して腕が悪いのではなく、慣れの問題なんです。そ
れを考えると、そろそろFIA GTなどの国際レースと、日本のGTCの距離を接近させ
る必要があると思います。だいたい今のレギュレーションでずっと続けていけば、
必ずマンネリ化してしまうはずなんです。ですから来年までは現状のままで、再来
年以降はGTCの次のステップとして、上のクラスのエンジン出力を600馬力程度に上
げるべきだと思います。プライベーターには厳しいのではという意見もあるでしょ
うが、たとえばスープラやスカイラインのエンジン出力を450馬力から600馬力にし
ても、若干の変更で済むはずです。エンジンをメーカーが出してくれれば、プライ
ベーター自身がチューンするわけではありませんから。むしろ車両重量を減らすほ
うが大幅な変更を伴うことになると思います。またプライベーターがポルシェGT1の
ようなクルマを持ち込む場合でも、車両重量さえ1100kg程度に増やし、多数派の国
産勢を若干重量的に有利にすれば、それほど問題なく面白いレースになるでしょう。
逆にそれでポルシェやマクラーレンが強いなら、ニッサンやトヨタも新型のGTを出
せばいいんです。せっかく世界にはああいったGTマシンがあるんですから、もっと
いろいろなクルマが戦う方向にしたほうがいいですよ。もちろん我々もMC8RをGTCに
出場させたいという気持ちは持っています。ただ現状では、我々の勝手な考えだけ
で出場させるわけにはいかないと思っているんです。とにかく、来年のレギュレー
ションとともに将来的な方向を今から考えておく必要があることだけはまちがいな
いでしょう」
No.88 JLOCディアブロGTR 和田孝夫氏
「GT500についてではないんですが、GT300に出ている人たちから『現在のウェイト
ハンデ制はおかしい』という意見を聞いたんですよ。今は、優勝するとGT500もGT300
も同じく30kgでしょ? もともとの重量が違うんだから、GT500が30kgだったらGT300
は25kgなり20kgなりにしないと、比率からいって合わないというんです。これはもっ
ともだと思います。どうも、すべてがGT500中心に考えられていて、GT300は数合わ
せということになってしまっている気がします。レギュレーションに関して言えば、
全部が全部同じタイムで走れっていうのは、もともとムリなんですよ。どこかが速
いから抑えようとかいうのはおかしいと思います。競争なんだから、速い遅いが出
てくるのはしょうがないんですよ。マクラーレンやポルシェGT1のようなクルマが出
やすいようなレギュレーションにするのは、いいと思います」
○ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル技術部課長 岡 寛氏
「GT500 はうまく行っていると思う。その生い立ちからいってグループCの二の舞
はしないという皆の意識が高いので、できるだけそちらの方向に行かないようにと
いうシステムになっているのでいいと思う。ただ完璧ではない。これは私の意見だ
が、いろいろなクルマが出るというのは大賛成だが、いろいろなクルマを皆ひとく
くりにしてしまうのはどうかと思う。やりすぎても問題だが。それとハンデウエイ
トはもっと重くしてもいいと思う。ツーリングカーが1tちょっとで30kg、GTは1200
kgなので、割合からいっても、もう少し重くてもいいと思う。勝ち続けるクルマは
今までは出ていないが、出てくる可能性がある。その1200kgという重量だが、ヨー
ロッパのGT1のように1t切るとか1t台にするのは、技術的には問題ないがおカネがか
かってしまう。メーカー系はたぶんできるが、プライベートにはむずかしい。従っ
て1200kgという重量は妥当なところだと思う。車輌規定についてもラフなようで細
かいところも網羅しているのでいいと思う。ただフロントバンパーのことにしても
解釈が違ってきているのでそういうところを検討したほうがいいと思う。また今は
フロントエンジンもミトシップも、丸いクルマも四角いクルマも皆同じだが、その
辺の区別も今後の視野には入れなければいけないかと思う。あまりがんじがらめに
するのもよくないが。
GT500の 上にGT1カーを入れるということは、クルマを造るほうとしては速いクル
マは魅力がある。観客の立場としても見たいと思う。ただ、GT-Aのメンバーとして
は、メインテナンス、ランニングコストを含めて皆がやって行けるかどうかが問題
だ。そういうカテゴリーができれば、主要メンバーは当然オーバーオールを狙うわ
けだからそちらに行くだろう。そうなるとGT500 はさびれてしまうのではないか。
GT700 かどうかは知らないが、その数台がトップを争って後はさびれてしまうので
はCカーの二の舞になってしまう。観客動員や参加台数を増やす努力をセットでや
れば、否定はしない。魅力はある。また、いっそGT1にしてしまうということには、
GT1カーは高いクルマであり、またランニングコストが高いので果してどうか。何
チームかはできるだろうが、何チームかは撤退してしまうかもしれない。走らせる
方には魅力はあるが、そういうことも考えなければならない。GT500 の上のクラス
を作るには、GT500 も成り立つようにしなければならない。ただ、それを検討する
ことには反対はしない」
○トヨタ自動車モータースポーツ部主担当員 柘植和廣氏
「GT500 は、細かい問題点はあるにしてもおおむねこれでいいと思う。GT700、つま
りFIAのGTを走らせるというアイディアは、GT500 と同じレースで混走させるのはよ
ろしくないと思う。ただ、せっかくFIAのGTがあるので、それを日本の人にも見ても
らいながら開発するという考えは、日産さんなどにはすごく意味があるだろう。ポ
ルシェのGT1やマクラーレンあたりを日本の人が買って走らせるとすれば、逆にGT500
と一緒じゃないほうがやりやすいのではないか。また、GT500 とGT700 を一緒にし
てGT300 を分けるというのではGT300 がイベントとして成り立つのだろうかという
心配がある。GT500 の今のカタチは、メーカーとして考えるならば、ある意味にお
いては量産車ベースだからやる意義はある。ただGT1は事実上プロトタイプだからそ
れとは一線を画す必要があると思う。そういう意味ではGT500 とGT300 は同じカテ
ゴリーのなかでやり、GT1なりル・マンGT1なりは別の観点でやる必要があると思う。
TTEで開発している来年のル・マンに出すGT1カーを日本で走らせるという考えはまっ
たく持っていない。ヨーロッパで造ってヨーロッパのル・マンで走らせるクルマな
ので、日本に持って来る必然性はまったくない。宣伝的には若干あるのかもしれな
いが。仮にGT700 とかいうカテゴリーが日本にできてもそこで走らせる気はまった
くない。別なレースとして、たとえば日産さんが3台出し、ポルシェGT1を買った人
がそれを出し、マクラーレンが出るということになれば10台ぐらいになる。それだ
けではつまらないかもしれないが、イベントとしては成立すると思う。しかし、そ
こにトヨタが出て行かなければいけないか、というと、今はその必要性はまったく
認識していない。今後FIAのGTがどういう方向に行くかによってスタディとして考え
ることはあるだろうが、今、それを視野に入れているということはまったくない。
ル・マンだけだ。
(GT500 でプライベート・チームが勝てなくなっているという意見については)結
果としてメーカー系のチームが勝つとしても、我々はハードに差をつけて提供しよ
うとは思っていないし、そうしていない。たとえばゴールデンウイークに富士でやっ
たレースでは5ZIGENがトップを走っている。差が出るのは、たとえばテストの時間
が少ないとかチーム力の差、ドライバーで差が出ているということだ。ニッサン、
ホンダもそういうふうにすればプライベートの人もやる気が出ると思う。我々とし
ても負けようと思ってやってはいないが、メーカーとしてもただ勝てばいいという
ことではないと思う。いい素材を提供することによってチームがそれをうまく活用
してやってくれればいいと思っている。ボディまでやりたいというところがあれば、
公認の問題があるからロールケージだけ提供して、後はやってください、というふ
うに。そういうふうにやれば、いろいろな意味で日本のレース産業なりチームなり
の役に立てる部分が多分にあると思う。去年まで走っていたJUNオートのようなカタ
チをとれるような部分は残しておいたほうがいいと思う」
*今回のレポートは以上です
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 5 CP MINE GT RACE 5 Oct. '97
Inside Report Special インサイドレポート 特集 FMOTOR4版
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'97GTC第5戦 CP MINE GTレース
GTインサイドレポート・スペシャル
◎GT500クラス・エントラントにきく 1
現状のGTCをどう考えているか、今後はどういう方向に向かうべきと考えているか、
レギュレーションについてを中心に、各チームの代表に話を聞いた。(順不同)
なお、GT-A事務局の考えは、前回富士で聞いたGT300クラス・エントラントの意見
に対するものも含め、次戦の菅生でレポートする予定。
No.3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘代表
「現状では、レギュレーションがスープラに有利なように働いている。昨年もスト
レートは速かったが足回りが煮詰まっていなかったので目立たなかった。今年は
コーナーも速くなり、速さが目立つようになった。NSXも速い。コーナーのスピード
が圧倒的に速く、安定しているからアクセルを開けるポイントも早い。そうすると
直線でも(ターボ車に)ついていけちゃう。で、ブレーキングポイントが違うから、
突っ込みで前に出られる。来年、ホンダが力を注いできたら、もっと速くなるだろ
う。そうなったら、もうどうしようもないよ。こうした現状を考えると、一番いい
のはスープラの重量は1200kgに揃え、ミッドシップは50kg重くすることだと思う。
GT500より上のクラスを作ることはありえないでしょう。GT700なんて、誰が言っ
てるのか知らないけど、そんな存在もしない言葉は使わないでください。不愉快で
す。だって、それはGT500を潰すことでしょう? GT500がなくなっていいんですか?
そもそもGTCは、できるだけおカネをかけずにやろうというのが始まり。バブルが
はじけても一生懸命レースをやってきた人がいるから続いている。今は台数も増え
ていい状況になってきているのに、1億円もするクルマでやったら、それに反する。
Cカーの二の舞になっちゃうよ。毎回いろんなクルマが勝ったり負けたりするような
状況をいかに保つかが大事。ウェイトが勝敗を左右するようなレギュレーションに
すべきだと思う。できれば、毎回、メーカーのしがらみなどがない人が高いところ
から見ていて、『あのクルマは直線が速すぎるから次回からリストリクターを絞ろ
う』とか、『コーナーが速いから重くしよう』とか、そのくらいのレスポンスでや
るのがいい」
No.38 カストロール・セルモ・スープラ 佐藤正幸代表
「現状のレギュレーションに大きな問題はないと思う。ムリにイコールコンディショ
ンに揃えようとすると、抜きつ抜かれつがなくなって、1列縦隊のレースになってし
まう。それを考えれば現状は、まあやむをえないのではないか。ただ、できること
なら、ウェイトを全体に軽くしたほうがいいと思う。いくら日本独自のレースといっ
ても、ヨーロッパやアメリカからも参加しやすくしたほうがマシンもバラエティに
富んでくる。マクラーレンだって1200kgという重量がイヤでやめたようだし、あま
りネガティブな方向にいっちゃうとレースのグレードが下がってしまうよ。軽くす
るにはおカネがかかるっていったって、やってみたわけじゃないでしょ? まずは
軽くする努力をしてみるべきだよ。GT500より上のクラスを作るというのは、台数が
10台以上そろうのならともかく、1台か2台おまけみたいに走るんじゃしょうがない。
お客さんの側に立っていうと、朝早くから来てくれるお客さんに対して、レースと
レースの間隔が開きすぎている。イベントをやるとか、もっと退屈させないような
ことを考えるべきだと思う。これはGTに限らず日本のレース全部にいえることだけ
ど、サーキットもオーガナイザーも、見せかたということをもっと考えていかない
と。パドックももっときれいに見せられるようにして、見る側からあこがれられる
存在になっていかないといけないと思う」
No.34 STPタイサンアドバンバイパー 千葉泰常代表
「現状としては、昨年のレギュレーション改訂で車両重量を1200kgで合わせる方向
であったのに、排気量2リッター以下は1150kgという特例が認められていることは
おかしいと思います。少なくとも重量に関しては1200kgで統一すべきでしょう。ま
たリストリクター径に関しても、NA3.5リッター以下車の特例がありますが、これは
たとえば2バルブ車の特例などに比べ、有利すぎるような気がします。来季に向け、
このあたりの見直しは必要だと思います。それ以外では、とくに大きな不満はない
ですね。現状で十分コンペティティブですし。ただ来季、たとえばポルシェGT1のよ
うなクルマを日本で走らせるということには反対です。JGTCのレギュレーションに
合わせたとしても、やはりもともとのポテンシャルが違いますから。あれは違う世
界のクルマなんですよ。もしあのクルマが出るとなると、国産メーカーもR390GT1の
ようなクルマを出さざるをえなくなるでしょう。それはこのシリーズの破綻を招く
ことに繋がるでしょうから、なんらかの規制を行う必要があると思います」
No.30 綜合警備PORSCHE 坂田智和監督
「現状はやはりプライベーターには非常に厳しいですね。ポルシェGT2は、昨年まで
はまだ直線だけは速かったですけど、今はポルシェを使うメリットはなにもないに
等しいです。ですから我々としては、来季に向け、レギュレーションを原点に戻す
方向がありがたいですね。つまり全車パワーダウンして車両重量を軽くしてもらう
のが理想です。だったらGT300に出ればいいじゃないかという意見もあるでしょう
が、対スポンサーを考えると、それも難しいですし…。たとえばポルシェGT1を持っ
てくるようなことも手としてはあるでしょうが、価格的なものを考えれば現実的じゃ
ないですし、もし持ってきたとしてもウェイトをバンバン積んだのでは勝負になら
ないでしょう」
No.510 RH CERUMO SUPRA ポール・ベルモンド氏
(昨年ヨーロッパのBPRシリーズに参戦。日欧の2つのGTシリーズにフルエントリー
の経験を持つGTCでは唯一のドライバー)
「GTCはオーガナイズ、プロモーション、レギュレーション、ドライバーのレベル、
参加車輌のどれもとてもプロフェッショナルだと思う。レギュレーションはバトル
のあるすばらしいレースとすることを目的にエア・リストリクターと重量ハンデで
参加車輌の競争力のバランスをうまくとっている。それでニッサン、トヨタ、まだ
信頼性が不足しているがホンダも勝つ可能性がある。速いクルマがあってもすぐに
ハンデが課せられるのでいいと思う。GT500 の上のカテゴリーを作るというのはい
かがなものだろう。現在ヨーロッパで走っているレギュレーションのマシンを走ら
せるということだろうが、それができるチームはいいとしても、小さなチームには
難しいのではないだろうか。現在、ニッサンがル・マン用のGT1カーを持っている
し、トヨタも開発している。ホンダはどうなのか知らないが、そうしたところがク
ルマを供給できるならいい。ドライバーにとっては速いマシンのほうがおもしろい
のだから。ただ、チームの財政的な問題は果してどうなのか。ヨーロッパのGT規定
を採用するというのもクルマがあって初めてできることだ。FIA GT選手権はかつて
のグループCのようになって来ている。私がBPRシリーズに出ていた昨年と比較する
と現在のFIA GTのコストはかなり高騰している。GTCは国際選手権ではなく国内選
手権なのだから、レギュレーションは国ごとの事情を考えて採用すべきだ。トヨタ、
ニッサン、ホンダがGT1車輌をそれぞれ4チームなり5チームに供給できるというな
らそれはそれで興味深いものとなるだろうが、数台のGT1カーのみが優勝を争うよう
になるのはいいとは思えない。今は毎レース数台のニッサン、数台のトヨタ、ホン
ダにも勝つチャンスがあって、12台ほどのマシンが優勝を争っている。だから選手
権は興味深いものになっている。そのことを考えなければならない。観客も勝つチャ
ンスがあるのは1台だけというレースは見たくないだろう。ヨーロッパでも昨年は
多くの銘柄のマシン、多くのドライバーに勝つチャンスがあったが、FIA GT選手権
はシュナイダーのメルセデスとレートのマクラーレンBMWが全部のレースを勝ってい
る。これでは選手権としての関心は大きくない」
No.18 avex童夢 無限NSX 佐々木 正氏
「GT500 の上のカテゴリーを、という案に関しては、そういうマシンはGT-Aの当初
の主旨の求めていたのとは違うと思う。GT500 については、あくまでも前にエンジ
ンのついたクルマを想定した日本独特のレギュレーションになっているため、GT本
来のミッドシップのマシンを造るにはやりにくいレギュレーションになっている。
そのあたりをいろいろなクルマが出てこられるようになってこそ理想的なレースに
なるのではないか。今のレギュレーションのままだと造りにくいクルマが出てくる。
今は特認車輌などという方法でそれを補ってはいるが、ちゃんとルールのなかでい
ろいろなクルマが出てくるようにしてほしい。ウエイトハンデについては競争の原
理を損なうものだ。それにGTの場合は走行距離も長いのでブレーキなど危険性の問
題も出てきてしまう。賛成はできない。最低重量1200kgというのも反対だ。重いレー
シングカーを造るというのは、こんな馬鹿げたことはない。ウチでも120kg 以上の
ウエイトを積んでいる。それなりに努力したことが報われるようなカタチにしてほ
しい。変なところで足かせしても他のところで稼がなければならないので、過激な
競争をなくすことにはならない。自然体にした方がいいと思う。
レース自体については、GTはどうしても大所帯になるから仙台のようなところは
やめてほしい。チームは狭いなかで大変な思いをするし、スポンサーの心証も悪く
する。仙台で2回やる必然性はないはずだし、ガレージに入ってクルマのドアを両
方開けられないようなところでレースをやるのは危ない。興行的な面では事務局が
一所懸命やってくれているが、参加する側としては仙台はやめてもらいたい」
No.5 5ZIGEN SUPRA 木下正治代表
「GT700クラスのモンスターマシンは日本にそぐわない。FIA GTのベンツを見ても
マクラーレンを見てもエスカレートしてるでしょう。マキシマムでもGT500のクラス
に留めるべきです。基本的には現状でいいと思いますが、NSXやMR2なんかの2シー
ターはよくないと思います。4シーター以上の2ドアでレースをやるべきです。レギュ
レーションについては、初年度なんでどうのこうの言えるかわかりませんが、あま
りエスカレートしないようにしてほしいですね。今回もポルシェのリストリクター
問題がありましたけど、抑えてイコールコンディションにする方向で続けてほしい。
あとは、来年に関しては、300kmは充分走れるんで400kmぐらいの耐久性を増したレー
スにしたらどうでしょうか? ファンサービスについては、フォーミュラニッポン
に比べたらよっぽどやってると思います。あとは、誰もがオープンで入れるクラス
もいいし、台数を増やすのもわかるんですが、もうちょっと内容をアップしてほし
い。GT300とGT500クラスのスピード差があってもいいけど、あまり差があり過ぎる
のも問題があるでしょう。ドライバーの基準をもう少し厳しくしないと、色物で終
わらない正常なレースをしないといけないでしょう。最後に言いたいことは、役者
あってのレースやから、もう少し我々の意見を採り入れてくれるといいと思います。
あと一点は、エスカレートしないため、メーカー直系のチームがやってるプライベー
トテストは制限して、オフィシャルテストだけにしてほしい。ウチらはレースもテ
ストも同じおカネかかりますから」
No.36/No.37 カストロール・トムス・スープラ 舘 信秀社長
「GTは結構お客さんが入っているし、JTCCの幹事としてはうらやましいかぎりだ。
うまく行っているのかな、と思う。ただ、GT500 、GT300 ともに力の差があり、上
と下の差がもう少しつまるといいと思う。ある時期はスカイラインが速くて、ある
時期はスープラが上位独占してしまうというのではマンネリ化してしまう。上を抑
えるのか下を上げるのか、それをどういう風にすればいいのかはわからないが。ほ
んとうの意味のコンペティションから言えば違うのかもしれないけど、今はこうい
う方法しかないとボクは思っているし、今のGT-Aの考え方、今のルールの決め方は
支援するほうだ。ただ、現実的にスープラが強くて、今回はホンダが前のほうに割
り込んできたので、内容としては面白くなるかもしれないが、スカイラインにも速
くなってほしいし、欲をいえば外国車がもう少しエントンラントの顔ぶれのなかに
ほしい。
ボクはGT500 の上のクラスを設けてもいいと思う。いくつかのメーカーから何台
か出て来て、激突して1メーカーが抜けた、2メーカーが抜けたというふうになっ
た結果、何年かしてそのクラスが無くなってしまったとしても、今のクラスがその
まま成り立てば、GTはなんとか存続していけるのではないか。グループCが潰れた
のは、あれしかなく、その下がなかったから。今のレースが基盤になって、そこに
世界のGTクラスが入ってきて、ワーッとやってワーッとやめていってしまっても、
こっちが残っていればいいと思う。ボクは反対じゃない。混走でもいいと思う。別
なレースとしては成り立たないでしょう。ただそれより、第三者的には今のGT500の
ポルシェが、もう少し前を走れるようにしたい。外国車が逃げて国産車が追うとい
うのがおもしろい。欲をいえばきりがないが、今GTはうまく行っているのではない
か、と思う。いろいろ心配なところはあるが、全体的には成功しているし、やって
いる人の工夫でいろいろなアイディアを入れてやって行けばもっとおもしろくなる
と思う」
*GT500クラス・エントラントにきく2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 5 CP MINE GT RACE 5 Aug. '97
GT Inside Report インサイドレポート3 FMOTOR4版
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'97GTC第5戦 CP MINE GTレース
ドライバーポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6
3/30 5/4 6/29 8/10 10/5 10/26
Pos. No. Driver 合計 Suzuka FUJI Hiland FUJI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 36 M.クルム/P.デ・ラ・ロサ 67 12 20 15 20
2 39 影山正美 63 15 20 8 20
3 37 関谷正徳/鈴木利男 54 12 6 12 12 12
4 39 谷川達也 48 - 20 8 20
4 2 鈴木亜久里 48 20 10 15 1 2
6 2 E.コマス 38 20 - 15 1 2
7 3 長谷見昌弘/田中哲也 37 10 15 2 6 4
8 38 竹内浩典/金石勝智 27 4 2 10 3 8
9 12 本山 哲 24 6 10 6
10 12 星野一義 16 - 10 6
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6
3/30 5/4 6/29 8/10 10/5 10/26
Pos. No. Driver 合計 Suzuka FUJI Hiland FUJI MINE SUGO
----------------------------------------------------------------------------
1 19 織戸 学/福山英朗 82 20 15 15 12 20
2 26 鈴木恵一/新田守男 74 10 20 12 20 12
3 25 土屋武士 40 12 20 8 -
3 25 長嶋正興* 40 12 20 8
5 910 袖山誠一 38 15 3 10 10
6 71 星野 薫/城内政樹 31 8 8 - 6 15
7 27 太田哲也** 31 10 2 15 4
8 27 A.オロフソン 25 10 - 15
9 7 山路慎一/松本晴彦 20 - 12 8
10 51 石原将光/池谷勝則 20 8 8 - 4 -
*:Rd.5はNo.72で出場、 **:Rd.5はNo.28で出場
チームポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6
3/30 5/4 6/29 8/10 10/5 10/26
Pos. No. Team 合計 Suzuka FUJI Hiland FUJI MINE SUGO
-----------------------------------------------------------------------------
1 36/37/38TOYOTA Castorl TEAM 79 12 12 20 15 20
2 39 TOYOTA TEAM SARD 63 15 20 8 20
3 2/556 NISMO 49 20 10 15 2 2
4 3 ハセミ・モータースポーツ 37 10 15 2 6 4
5 12 HOSHINO RACING 24 8 10 6
6 100 チーム国光with MOONCRAFT 15 - 15
7 8 POWER CRAFT 15 1 4 10
8 5 TEAM 5ZIGEN 12 6 6
9 510 RYOWA HOUSE Pacific TEAM CERUMO
11 - - 3 8
10 13 ENDLESS SPORT 8 3 4 1
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6
3/30 5/4 6/29 8/10 10/5 10/26
Pos. No. Team 合計 Suzuka FUJI Hiland FUJI MINE SUGO
-----------------------------------------------------------------------------
1 19 RS-Rレーシングチームwith BANDOH 82 20 15 15 12 20
2 26 TEAM TAISAN Jr 74 10 20 12 20 12
3 25 土屋エンジニアリング 40 12 20 8 -
4 910 910 RACING 38 15 3 10 10
5 71 シグマテックレーシングチーム 31 - 6 4 6 15
6 27/28 TEAM FERRARI CLUB OF JAPAN
31 10 2 15
7 7 RE雨宮レーシング 20 12 8
8 51 コブラレーシングチーム 20 8 8 - 4 -
9 81 TEAM DAISHIN 13 3 4 6
10 72 牧口エンジニアリング 12 4 2 3 3
*ポイント計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
*スペシャルレポートに続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 5 CP MINE GT RACE 4 Aug. '97
GT Inside Report インサイドレポート1 FMOTOR4版
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'97GTC第5戦 CP MINE GTレース
☆予選1回目
No.18 山本勝巳(avex童夢無限NSX)
「このままトップでいければいいですね。タイヤはもう1セット残っているんで、
午後もう1回アタックにいきます。ただ、気温が上がりそうですからタイムアップ
できるかどうかは…。今回はここまでまったくトラブルは出ていません」
No.5 田嶋栄一(5ZIGEN SUPRA)
「ギアがいきなりロックしてしまって、2コーナーでコースアウトしてしまった。
出ていってすぐで、タイヤも温まっていなかった。昨日から少しギアロックの症状
が出ていたので、とりあえず義務周回数だけはこなそうと思ったんだけど…。部品
は全部あるんで、午後までには直せると思います。ただ、今回はどうもタイヤがコ
ースに合ってないみたいで…。全然グリップがなくて、トラクションがかからない
んです。今回はノーチャンスですね」
No.38 竹内浩典(カストロール・セルモ・スープラ)
「菅生のテストはいいフィーリングだったんですが、昨日は原因不明のアンダース
テアに悩まされてました。今日は、ダンパーをスペアのモノに交換してアタックし
ました。午後は24秒2~3を出さないと厳しいでしょうね。NSXはコーナーの旋回速
度が速くて、立ち上がりでも早くアクセルを踏めるんです。ただ、ストレートでは
ちょっとこっちのほうが速いんで、決勝では前に出られればなんとか抑えられると
思います。NSXは耐久性も未知数ですしね。怖いのはトムスの2台でしょう」
No.6ワイズダンロップBP MR-2
加藤寛規「歯車が合ってくるとこんなもの? いつもと変わらないんですよ。ター
ボマシンは冷えているときにパワーがあるし、タイヤの美味しいところといかにド
ライバーがマッチさせるか、ようやくできたというところでしょう。決勝のスター
トはたぶんボクが行くと思うんですが、壊さないで完走しような(と藤田選手に向
かって言う)。タイサンとシルビアには後ろで頑張ってもらって、チャンプは狙え
ないけど邪魔してやろうかと(笑)」
藤田孝博「前回は、ホイールのトラブルでリタイヤしたんですが、対策はしまし
た。何事もなく終わらせようと思います。ボクは基準タイムクリアするぐらいで、
予選はアタックしません」
No.910 玉本秀幸(ナインテンポルシェ)
「昨日はタイヤは古い状態でしたから。今日はニュータイヤでアタックしました。
足回りとタイヤが、μの低いこのサーキットと相性がいいみたい。午後は天気次第
ですが、陽が出なければラバーグリップもあるしタイムも上がるでしょう。ヨコハ
マ勢は、有力チームが重量積んでるからああいう結果なんでしょう」
No.81木下隆之(ダイシンシルビア)
「アタック中にちょっと引っかかったから、あと0.2秒は行ける。昨日より今日の
ほうがコンディションがよかったから、その分アップできた。午後アタックできれ
ば31.5秒が目標。決勝は、細かいトラブル出てくるだろうけど、これまではチェッ
クが甘かった。しっかりやれば問題ない。失うものは何もないから攻めるしかない」
No.26 新田守男(タイサン スターカード RSR)
「(順位を)1コ上げたいんだけど、厳しいかな。シルビアの前にいれば良しとし
ましょう。タイヤ残ってるけど、(午後のタイムアップは)無理だわ、70kgのウエ
イトじゃ(笑)。トップにはビュンビュン行ってもらってOK! ウチらの邪魔は
してほしくないけどね」
No.28 チームFCJフェラーリ
今回「チームの方針」でNo.28のステアリングを握ることになった太田哲也。
「こちらのクルマがなかなかセッティングが決まらなかったので、僕が乗ることに
なりました。No.27のほうは1回お休みです。実はNo.27とNo.28は製作したガレージ
が違うため、クルマの造りかたに対する考えが違うんです。たとえばエンジンは、
No.28は高回転まで回せばパワーが出るタイプなんですがピックアップがよくない。
だからストレートエンドは速いんですがコーナーの立上がりが苦しいわけです。No.
27の方がトルク重視で、その部分では扱いやすかったですね。最終戦に向けてこの
あたりは改善する必要がありそうです。また足回りはNo.28のほうがいろいろ凝った
仕様になっているんですが、全体のバランスがまとまっていない感じでした。今回
自分で走って、ようやくフロントはまとまってきたので、あとはリアをもう少し煮
詰めたいところです。ただ大きな問題があって、それはミッションがF355チャレン
ジ用そのままなことです。ギア比もファイナルも変えていないので、ここではスト
レートで6速に入るには入るんですが途中までしか吹けないんですよ」と太田。そ
れでも予選1回目では、クラストップから2秒落ちのところまでタイムを上げてき
ている。
No.34 STPタイサン・アドバン・バイパー
GTC初登場のバイパー。チーム・タイサンにとっては待望のマシンだけに、2人
のドライバーの表情はともに明るい。ただ今回がほとんどシェイクダウンのため、
細かいトラブルにまだ悩まされているのも事実。木曜に雨のなか走行した土屋圭市
は、「驚いたよ、くるぶしのあたりまで水が入ってくるんだもん。靴を3足ダメに
しちゃったよ」と一言。その後金曜日にドライで走行した際は、「水温が108度、油
温が130度までいっちゃうし、ブレーキがドンドン奥に沈んでいっちゃうんだ」と、
熱対策の必要を訴えていた。この後オーバーヒートからエンジンを1基ブローさせ
てしまうのだが、チームではフロントグリルの開口部を大きくしたりしてなんとか
対策を施し、オーバーヒート症状はおさまったようだ。ただしキャリパー用のダク
トを新設するなどしたブレーキは、相変わらずペダルが奥に入ってしまう症状のま
まらしく、美祢では苦戦を強いられそうである。鈴鹿1000kmでもバイパーをドライ
ブした松田秀士によると、「FIA戦のクルマとは、エンジンのパワーバンドも違いま
すし、タイヤの太さも違うし、ABSの有無も違うので、やっぱりだいぶ印象が違いま
すね」とのこと。それでも「まだシェイクダウンしたばかりなので、やることはいっ
ぱいありますけど、トルクがあるので現段階でもストレートは速いですよ。さっき
スープラの後ろについていったらトントンでしたもん。今後はとくにブレーキを強
化して、サスペンションが煮詰められれば、十分トップ6に食い込める実力はある
と思います。期待していてください」と、そのポテンシャルには大きな期待を寄せ
ているようだ。
No.510 RH CERUMO SUPRA
先日、集中豪雨に見舞われた鈴鹿で、トランスポーターに積載していたマシンが水
没してしまうという奇禍に遭った。さいわい大きなトラブルとはならなかったよう
だが、ガショーに影響はなかったか尋ねると、「スイッチを押したら水が出てきて
指が濡れちゃったよ。それと、エンジンをかけたらゴボゴボゴボって水の音がした
んだ(笑)」と、強烈なジョークを一発。一方のベルモンドはどうやらこの一件を
知らなかったらしく、「エッ、それはホントウか? と真顔で心配していた。
☆予選2回目
No.100 飯田章(RAYBRIG NSX)
「クルマはどんどんよくなってきてます。足も決まってきたし、エンジンも少しよ
くなってます。直線でもスープラとほとんど変わらないんじゃないですか。ブレー
キに関しても、ウチはまったく問題ありません。ただ、ポールをとれなかったん
で、満足ではありませんね。決勝はピット作業の勝負でしょう」
No.37 鈴木利男(カストロール・トムス・スープラ)
「予選はちょっと思ったとおりいかなかったね。午後は全体にグリップが悪くてタ
イムアップできなかった。クルマの状態としては少しよくなってはいる。午後、ほ
かは朝の1秒落ちくらいでしょ? ウチはコンマ5秒落ちくらいだからね。でも満足
できる状態ではないよ。決勝は、このコースは抜くところがないし、ブレーキがき
ついよ」
No.8 トム・クリステンセン(POWER CRAFT SUPRA)
「午前中のセッションは昨日の夜に降った雨で路面がクリーンになっていたし、路
面温度が高くなかった。これが我々がチョイスしたブリヂストンのタイヤにピッタ
リ合っていた。それで好タイムが出た。だがホンダ勢がすごく速い。ブレーキング
がいいようで、スローコーナーが速い。我々のマシンのホンダNSXに対するアドバ
ンテージ? さあストレートスピードかな。それだけだ。今日はパワーステアリン
グに若干のトラブルがあったのと、アンチロールバーが折れてしまったので長坂さ
んがあまり多くラップできなかったが、それ以外は好調だ。FETチームは実力があ
るし。ともかく今年は選手権全戦に参加しているわけではないのに、明日フロント
ロウからスタートできることには満足している。明日は表彰台を目指す。ここはホ
ンダが速いから」
No.36 ペドロ・デ・ラ・ロサ(カストロール・トムス・スープラ)
「午前中はマシンの状態がすごく悪くて大アンダーが出ていたが、午後のセッショ
ンに向けて前後のスプリングとプリロードを変更した。これですごくよくなった。
ただ、午前中にタイヤを使ってしまっていたので、あれ以上のタイムは出なかっ
た。今はマシンは非常に安定しているし、いい状態になっている」
No.510 ベルトラン・ガショー(RH CERUMO SUPRA)
「クルマは今朝はすごくよかった。午後もOKだ。クルマのポテンシャルのリミット
まで行っていると思う。今朝はあと少し、1分25秒2くらいまでは行ったかもしれ
ないが、24秒台は無理だ。他は6速シーケンシャルなのに対して我々のクルマは5
速のHパターン。それに空力も新しいタイプではない。その2点がハンデになって
いる。明日は表彰台を目指す。今までF1以外はどのレースも勝ってきたのでここ
でもぜひ勝ちたい。勝つまでやりたい」
No.26 鈴木恵一(タイサン スターカード RSR)
「ウェイトハンデは去年より20kg軽いわけだから、まだいいよ。ただ、ここはブ
レーキがきついコースだから、去年と同じようにGT2の大きいローターにした。板
東のところ(No.19 RS☆Rシルビア)は80kg積んでいて、しかもデータはない。ボ
クらはここのデータがあるわけで、それは強みでしょう。だから、できればここで
引き離したいね。ボクと新田で練習走行のタイムで走って、ボクらのレースをすれ
ば、少なくとも板東のところには勝てると思う。速いMR2はいなくなったけど、ク
ラス優勝は難しいんじゃないかな。それと、最終戦を考えるとあんまり勝ちたくな
いしね。望みは、ウチが4位でシルビアが6~7位。そうすればハンデが10kg減
る。SUGOの最終コーナーは登りがキツイから、なるべく積みたくないんだよ」
No.19 RS☆Rシルビア
金曜日の練習走行中、板東社長が下向きの矢印を持ってタイサンのサインガードに
乱入。本人の弁によれば表敬訪問らしい。しかし、予選でのポジションは今一つ。
織戸学は「クルマの動きが遅くなってるし、ブレーキ使うし、ここはキツい。ポル
シェの前でゴールしないといけない。タイサンもウチもウエイト積んでるわりには
練習走行では速いでしょう。SUGOのテストでもウエイト積んでいい感じだった。な
んだかんだいっても、予選は重要でしょう。抜かせてはくれないですからね」と
言っていたのだが。
そして、この人の発言に期待したかった福山英朗選手。
「ターボエンジンに対しては、気温が下がってくれた方が良い。雨はイヤだけど。
エアロパーツとタイヤとエンジンが変わったところだけど、他のクルマももどこも
良いでしょう。夏の間にクルマをいろいろやったけど、結果に結びついていない。
気温が変わってきてようやく改善されたというか、効果が出てきた。気温が上がっ
て重量が増えて落ちるタイムをなんとか食い止めてきたと言うべきかな。気温が下
がるとこの辺が生きて来るんで、期待している。ありとあらゆること、軽量化、空
力、タイヤ屋サンとも、エンジン屋さんとも話しながらやってます。今回は、なん
としてもタイサンの前でチェッカーを受けたい。最終戦が楽になるからね。向こう
はタイトルも持ってるし、レース経験も豊富だから、若干有利でしょう。最終戦に
はポイントでリードしていきたいね。でも、タイサンも調子良いでしょう。一発の
タイムは来れないと思ってた。テストには我々は来てるのに、彼らは来ないでしょ
う。予選は落ち着いて、決勝は気合い居れて行きます。ドウ・マイ・ベストで行き
ますよ。ここまで来ておちゃらけ言ってられないから」
No.39影山正美(デンソーサードスープラGT)
「16ポイント差は全然十分なマージンだと思いません。残りの2レース、1点でも
多く、1台でも前でゴールしないといけないという考えしかなくて、16点差あるっ
て余裕はまったくないですね。予選8番手は、とくにウェイトハンデの影響という
わけではないと思います。前回のテストから新車にしたんですが、テストの時とち
ょっとクルマの動きが違ったので、あわててセッティングし直したものですから。
でもまだ今いちテストの状態に戻り切ってない感じです。午後もうちょっとタイム
をあげて6~7番手にはいきたかったですね。ちょっと厳しいですね。決勝の目標
としては…。やっぱり勝ちたいですね。勝てば決まりですし。でもそう簡単ではな
いでしょうから、ベストを尽くして1台でも前でゴールして、菅生につなげたいで
すね。絶対這ってでも走りますから!」
☆ポールポジション・インタビュー
予選総合1位
No.18 avex 童夢 無限NSX
黒澤琢弥「なんとかかろうじて(ポールを)取った感じなので、うれしいというよ
りホッとした感じですね。今回はテストが十分できて、そのテストの段階から調子
がよかったので、取れるかなあという気は、美祢に入る前からしてました。そして
昨日のフリー走行の段階からたいしたトラブルもなく、スタッフとかメカニック全
員がクルマをよくしてくれたんで、ミスなく乗っただけなんですが、ポールがとれ
てうれしいです。昨日、予選に向けてシミュレーションをしたんですが、ボクはク
リアラップがとれなくて26秒フラットくらいしかいってなかったんです。でも(飯
田)章君の方が25秒台はいってましたんで、まあそれはウチらも出るかなぁと。た
だ24秒台は見えなかったんですけど、章君が24秒7というのが監督の(松本)恵二
さんから無線が入って、お尻に火がついた感じですね。もうちょっと踏まなければ
と。めいっぱいプッシュして、クルマもよくそれにこたえてくれたので、なんとか
いけたということですね。先日美祢でトータル4日間、ロングランテストをした時
もトラブルなかったので、なんとか明日は初めてチェッカーを受けたいですね。た
だ残念ながらストレートがスープラより少し遅いので、スタートが難しいでしょう
ね。ここは最終コーナーからストレートにかけて距離があるので、1コーナー入る
前に抜かれたくないですね。うまくトップで1コーナー行ければ、インフィールド
はNSXが速いので、おもしろいレースになると思います」
No.6ワイズダンロップBP MR-2
加藤寛規「タイムのほうは狙って出したものなんですが、アタック中にまだ細かい
ミスもありましたので、もう少しつめられるとは思ってます。ただ結果的にポール
がとれて、よかったです。今回はターボMR-2が1台ですが、アドバンテージがある
と信じています。いつも予選は前のほうにいるのに、決勝はポイント圏内にいない
ので、明日は優勝を目指すというより完走を目指したいですね。結構調子いいので、
なんとかゴールしたいです」
インサイドレポート2に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 5 CP MINE GT RACE 5 Aug. '97
GT Inside Report インサイドレポート2 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
'97GTC第5戦 CP MINE GTレース
☆フリー走行
No.100 RAYBRIG NSX
朝のフリー走行で1分26秒台のトップタイムをマークした。
飯田章「もちろん満タンでのタイムです。決勝でもこのくらいのペースでいけま
す。でも、前にブロックがうまい人がいるからなあ…。なんとかスタートで前に出
ないとね。今回はここまでまったくなんにも(トラブルが)なしなんですよ。逆に
それが怖いですね。レースはなにがあるかわかりませんから」
No.910 ナインテンポルシェ
玉本秀幸「フリー走行のトップタイムはあんまりうれしくないよね(笑)。それよ
りも予選2位はエンギいいんですよ。ポールだと舞い上がっちゃって勝てるレース
も取りこぼすことがあるでしょう。昨日の午後に試したセッティングはピーキー過
ぎたんで、予選1回目のセットに戻したらベストバランスです。スタートは袖山さ
んで、若干早めに入れるかな。去年はリタイヤしたけど、MINEは西日本の頃から走
ってますから(笑)。レースはタイサンと坂東さんのところとの戦いだから、2台
の邪魔しないように先に行きますよ」
No.21 ダンロップ-BP-BMW
朝のフリー走行でクラス2番手のタイムをマークするも、エンジントラブルを発生。
今回は乗らない順番の一ツ山康によれば、「ニューエンジンなんだけど、ベンチか
けなかったから、ガスケットがいっちゃって、これからエンジン載せ換えですよ。
まあ、間に合うでしょう。弟(幹雄)が乗ってるときにタイムが出て、水野君のと
きはタイヤグリップしなかった」とのこと。
No.6 ワイズダンロップ BP MR-2
藤田孝博「今までメカニックが一生懸命作ってくれたんで、クルマはそんなに悪く
はないです。このサーキットはμが低いし、いつもホコリっぽいんですよ。フリー
走行はボクの方が少し長く乗りました。満タンですから当然重くなるんですけれど、
金曜にもロングランで乗せてもらってますから、その時の感覚を覚えています。ス
タートは加藤さんです。いい順位で渡してもらってペースの落ちないように走りた
い。結構、加藤さんが多めに乗ると思うんですが、ボクは34秒台で回りたい。ここ
らで勝ちたいですね」
◎チャリティ募金を地元交通安全協会へ贈呈
全日本GT選手権では毎戦ピットウォークで、ドライバーたちとのポラロイド写真
撮影会によるチャリティ募金、通称"ポラロイド・チャリティ"を行っている。昨年
寄せられた募金の総額をGTCが開催された5つのサーキットで割った平均額は92万
2,269円。このMINEサーキット分の募金は地元の財団法人山口県交通安全協会に寄付
され、交通安全の推進に役立ててもらうことになった。この募金は、本日午後12時
20分より表彰台において、山口県交通安全協会の宮崎清志常任理事の手へと、プレ
ゼンターの高橋国光GT-A会長より贈呈される。
◎1998年シーズンのGTCスケジュール案
来年1998年の全日本GT選手権スケジュールに関しては、各サーキットからの開催
申請があり、現在調整されている。暫定のスケジュールでは全8戦が予定されてい
る。また、オールスター戦も11月に予定されているが、開催日時、サーキットは未
定となっている。GT-Aとしては、98年はシリーズ7戦で行うことを既に決定してい
るため、今後の調整が注目される。
◎GT-Aがエントラント(GT-A会員)にアンケートを実施
来季の暫定スケジュールでは仙台ハイランドレースウェイでのGTC開催が予定さ
れている。だが同サーキットに対しては、施設やサービス面で改善すべき点がある
ということから、施設の改善を前提に来季のGTC開催を受け入れるとしていた。こ
のためGT-Aは、第5戦開催中に会員にアンケート調査を行い、より具体的な改善内
容を確認し、同サーキットへ提案したいとしている。
また、来季は国内メーカーの主力車種の参加が増えることが予想され、これによ
り過当競争が生じるのではという懸念がGT-A会員間にあるという。この観点から、
先のアンケートに併せGT-A会員の同懸案に対しての意識確認(アンケート形式)も
行われている。GT-Aでは、これを基に過当競争の抑止策などを検討し、過去にあっ
たようなカテゴリーの衰退を未然に防止したいとしている。
☆決勝レース
◎タイヤ・レポート
*ヨコハマ
全車ソフト。構造は3種類。
事前テストの路面温度47度でも大丈夫だったのでソフトを選択した。スープラとバ
イパーが同じサイズのものを使っている。スカイラインはフロントに新しい構造を
採用した。GT300は事前テストで良かった構造のものを採用。ほぼ前チームが同じ
ソフト系。No.26タイサンスターカードRSRのみフロントがソフト、リアがミディア
ムを使用。GT500もGT300も交換が前提。
*ダンロップ
全車ソフト、2,3種類の構造。
思ったより路面温度が下がらなかったので、比較的ソフトなタイヤを選択した。
GT500(No.5)はソフト系。GT300も全車ソフト系で、マッチングがよかった。両クラ
スとも交換が前提。
*ブリヂストン
ソフトとミディアムの2種を用意。スカイラインとポルシェがミディアム。スープ
ラとNSXがソフトを選択。交換が前提。
○決勝スタート直前 13時50分現在
天気:晴れ
気温:25度 路面温度:33度
入場者数:10/5 40,100人(10/4:7,600人 晴れ)
○リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
No. 原因 周回数
-------------------------------------------------
No.81 ラジエター破損(No.910との接触) 12
No.88 ミッション 16
No.6 ターボ 19
No.72 コースアウト 26
No.510 オイル漏れ(No.556との接触) 37
No.556 (No.510との接触) 38
No.100 RAYBRIG NSX(総合2位)
飯田章「スタートは結構良かったんですが、なかなか前に出れなくて。トムがブレ
ーキをミスした隙に出て。あと、ウチの方がペースが良かったんで、恵二さん(No.
18松本監督)が琢弥君に譲るよう指示を出してくれて。この辺はチームワークのお
かげでした。ボクは2ヶ月くらいこのクルマに乗ってなかったんで、それまでテス
トをしてくれていた琢弥君たちのおかげの成績だと思います」
高橋国光「表彰台は久しぶりなんで、この味をかみしめてます。飯田選手がいい仕
事してくれまして、ハンドルを任されたときは正直言って、しっかり走れるかなっ
て心配もありました。で、前のクルマに少し追いついたんですけど、1つ簡単なミ
スをして、ホントみんなに申し訳ないと思います。マシンは全く問題なくて、私自
身も久々に力が入りました。本当にすばらしい車を作ってくれたみなさんに感謝し
てます」
No.37カストロール・トムス・スープラ(総合3位)
鈴木利男「今回はピットでちょっと時間がかかっちゃて、まあ3位でしょうがない
かなって感じですかね。ホントはもうひとつ上にいきたかったんですけど。クルマ
は途中からブレーキがちょっとキツくなっていたんですが、大きな問題はありませ
んでした」
関谷正徳「チャンピオンの可能性がまだあるんですか? そうですか、じゃあ次は
ペドロをF1に行かしちゃいましょう(笑)」
No.71 シグマテック911(GT300クラス2位)
星野薫「ウチのクルマはターボがついているから下からトルクがあって、スタート
でうまく前に出ることができた。今年はこれまで6位が最高だったから、久々に表
彰台に上がれてうれしい。ポルシェは壊れないし安定しているから、それが勝因で
しょう。最終戦は、これも期待できるでしょう。トルクあるから30kgのハンデも問
題ない」
No.26 タイサンスタカードRSR(GT300クラス3位)
鈴木恵一「4コーナーでリアからドンと亜久里にぶつけられて、グラベルにはまっ
たけど、なんとか出してもらった。2周ぐらいのロス。ぶつけられたの悔しいよね。
最終戦はやるしかないでしょう。しょうがない」
No.38 カストロール・セルモ・スープラ(総合5位)
竹内浩典「No.36に抜かれたときに3~4台いたバックマーカーにちょっと当たっ
ちゃって、エアジャッキが曲がっちゃったんでピットで時間がかかったのと、ス
ローパンクチャー。バックマーカーどうしでもバトルやってるからリスクが大きい。
テストは良い感じなんで、SUGOの最終戦はなんとかしたい」
No.39 デンソーサードスープラGT
影山正美「まあしょうがないでしょう。レースですから。ポイントが逆転しちゃい
ましたけど、ゼッタイあきらめませんから。ハンデは関係ないっすよ。ウチより重
いところだってあるんだし、それがこのレギュレーションのおもしろいところです
から。クルマは、あの順位なりにはよかったです。とくにトラブルはありませんで
した」
谷川達也「悔しいです。チームには申し訳ないことをしてしまいました。松田さん
は、ボクと同一周回だと思っていたようです。さっき握手はしてきました。次は頑
張ります」
No.18 avex童夢 無限NSX
黒澤琢弥「悔しいかって? だいぶね。もう人と口もききたくないくらい。原因は
わかりません。なんだかわからないけどオーバーステアになっちゃった」
No.6 ワイズダンロップ BP MR2
加藤寛規「オイルに乗って飛び出したけど、それはリタイヤとは関係ない。なんか
おかしいなといいながら走ってたら、ターボのブーストが上がらなくなった。いま、
原因を調べています」
藤田孝博「行けると思ったんですけれど、今年はうまくいかないですね。勝てそう
だったのに。乗れないと勉強にならないからつらいです。SUGOは全然違うコースで
すから、足回りをやらないと。でも、テストでは雨の中無茶苦茶速いんです」
No.7 RE雨宮 SuperG RX7
松本晴彦「2番手になって回ってきたとき一発死んじゃって、その後は2ローター
で走ってました。自分の乗ってるときは問題なかったんですが」
☆優勝者インタビュー
総合優勝 No36カストロール・トムス・スープラ
ペドロ・デ・ラ・ロサ「すごく嬉しいです。だって、ウエイトハンデがあったんで、
勝てると思ってなかった。それに、勝ったことでポイント・リーダーにもなれたか
らね。チャンピオンにはとてもなりたいです。2つのタイトルを取れるチャンスな
んて滅多にないんだから。とにかく勝ちたい。フォーミュラニッポンではノバが、
そしてGTではトムスがいい仕事をしてくれているという証明にもなるし。さらにGT
は1人で走るわけではないので、マイケル(クルム)とのチームワークの良さを、
そう彼は今年他のカテゴリーでいい成績を残していないけど、ここでタイトルを取
れば彼の実力も証明できるのだから。そして、彼とSUGOで勝利の味を分かち合いた
いです」
ミハエル・クルム「ボクも勝てたことに非常にびっくりしました。ピットインまで
にペドロがいい仕事をしてくれて、ボクがピット・サインを見たときに『P1』と
出ていたんで驚いたんだ。でも、後ろから国光さんが2秒差まで追いついてきて、
どうなるかと思って。それで、すごくプッシュしてなんとか離すことが出来たん
で、あとは楽になりました。次は90kgのウエイトハンデを背負うことになるけど、
僕らはちゃんと持って帰れるものを持って帰ろうと思ってます。それだけです」
GT300クラス優勝 No19 RS☆Rシルビア
福山英朗「これだけのウエイトハンデを積んで、勝てるとは思ってませんでした。
夏の間に、そしてこちらに来ても毎晩遅くまでメカニック達が努力してくれてまし
た。でも、ターボカーには気温の上昇が不利に働いて成果が上がらなかった。です
が、ここに来て気温が下がってきて、彼らの努力が報われたと思います。次の100kg
のハンデは、あんまり考えないようにしています。考えたからって降ろせるもんじゃ
ないし。そんこと考えないでとにかくチャンピオンを取りたいね。そうそう(隣を
見て)、ペドロにも、ミハエルにも、章(飯田)にも早くF1に行ってもらって、そ
れで(反対を見て)織戸にもチャンスをあげてください(笑)」
織戸 学「とにかく嬉しいです。勝てたのは、車を作ってくれたメカの人やスタッ
フ、スポンサーのみなさんのおかげだし、それに応えられて嬉しいです。とにかく
最終戦に向けて、チャンピオンに向けて一歩近づけたし、活気づいてきたし、チャ
ンピオン取れるようにがんばります。今年のはじめに冗談で『ウエイト100kg積も
う』なんて言って、それが実現したんで、その後のことはなんとかなるでしょう。
(隣から、飯田が『織戸が10kg減量する!』)うっさいなぁ(笑)。全日本のタイ
トル、それどこか出るのも今年初めてだったんですが。でも、タイトル取る自信は
あります。(またも飯田が『全日本ドリコンは取っただろう』。福山が『ロリコン
だろう(笑)』。飯田『そう、好きなんですよ。こいつ』)。まったくもう! そ
ういうこというと、いろいろとバラずぞ。***のこととか(笑)」
インサイドレポート3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
(GT第5戦 MINE 正式結果/訂正版)
全日本GT選手権第5戦 -RIJ- (1997-10-04) Provisional Race-Results
For All Japan GT Championship Rd.5 MINEサーキット(J) : 3.238km
P No. Driver(s)--------------- Car--------------- Lap -GoalTime-- -km/h--
1 36 M.クルム/P.デ・ラ・ロサ Toyota Supra 78 1:57'36.132 128.893
2 100 高橋国光/飯田 章 Honda NSX 78 - 25.631 128.426
3 37 関谷正徳/鈴木利男 Toyota Supra 78 - 28.681 128.371
4 8 T.クリステンセン/長坂尚樹 Toyota Supra 78 - 44.099 128.092
5 38 竹内浩典/金石勝智 Toyota Supra 78 -1'13.864 127.557
6 12 星野一義/本山 哲 Nissan Skyline GTR 77 - 1Lap
7 * 3 長谷見昌弘/田中哲也 Nissan Skyline GTR 77 - 1Lap
8 18 黒澤琢弥/山本勝己 Honda NSX 77 - 1Lap
9 2 鈴木亜久里/E.コマス Nissan Skyline GTR 76 - 2Laps
10 13 木下みつひろ/菊池 靖 Nissan Skyline GTR 76 - 2Laps
11 30 山田洋二/茂木和男 Porsche 911 GT2 75 - 3Laps
12 5 田嶋栄一/M.グーセン Toyota Supra 75 - 3Laps
13 39 影山正美/谷川達也 Toyota Supra 75 - 3Laps
14 34 土屋圭市/松田秀士 クライスラー ダッチバイパー 74 - 4Laps
15 19 織戸 学/福山英朗 Nissan Silvia 73 - 5Laps
16 71 星野 薫/城内政樹 Porsche 911 72 - 6Laps
17 26 鈴木恵一/新田守男 Porsche 964 RSR 72 - 6Laps
18 60 佐藤久美/田中 実 Toyota Cavalier 71 - 7Laps
19 20 高橋健二/須賀宏明 Porsche 993 RSR 70 - 8Laps
20 70 石橋義三/小宮延雄 Porsche 993 RS 70 - 8Laps
21 28 太田哲哉/杉山正己 Ferrari F355 70 - 8Laps
22 16 関根基司/藤島敏也 BMW 325i 70 - 8Laps
23 91 松永雅博/三原じゅん子 Toyota MR2 69 - 9Laps
24 7 山路慎一/松本晴彦 Mazda RX-7 69 - 9Laps
25 21 一ツ山幹雄/水野文則 BMW M3 62 - 16Laps
26 910 袖山誠一/玉本秀幸 Porsche 993 RSR 57 - 21Laps
------------------------------- DNC -------------------------------------
556 影山正彦/近藤真彦 Nissan Skyline GTR 39 - 39Laps
510 B.ガショー/P.ベルモンドToyota Supra 38 - 40Laps
72 浅見 武/長島正與 BMW M3 26 - 52Laps
6 加藤寛規/藤田孝博 Toyota MR-2 19 - 59Laps
88 和田孝夫/和田 久 ランボルギーニ ディアブロ 16 - 62Laps
81 大八木信行/木下隆之 Nissan Silvia 12 - 66Laps
**************************************************************************
Fastest Lap: 1'26.529 No.100 高橋国光
*ゼッケンNo.3は、大会特別規則第23条違反によりペナルティストップ10秒を課した
提供:CPMINEサーキット
***JCG00146 竹下 恵一郎//Keiichiro Takeshita***
《訂正》
・ #34 土屋圭市/松田秀士組のマシンはポルシェではなく、バイパー
GTS-Rでした。お詫びして訂正いたします。
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686) *
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 5 CP MINE GT RACE 5 Aug. '97
Race Report 決勝レース FMOTOR4版
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'97GTC第5戦 CP MINE GTレース
逆転!逆転、また逆転!
カストロール・トムス・スープラが2勝目を挙げる!
2位にはRYBRIG NSXが初入賞
スタートは、ポールのNo.18avex童夢無限NSX、黒澤琢弥とセカンドグリッドのNo.8
POWERCRAFT SUPRAのT.クリステンセン、そしてNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章が共に
好スタートし、第1コーナーに並んで進入。わずかに頭ひとつNo.18が先となり2コ
ーナーを出た時点でNo.18、No.8、No.100の予選の順となる。だが、No.100はNo.8の
テールにぴたりとつけ、3周目の第2ヘアピンでパッシング。これで、NSXが1-
2、しかも2台とも1分27秒近いハイペースで後続を引き離していく。だが、5周を
過ぎた時点でNo.18のペースがやや落ちたところでNo.100がストレートで抜き、トッ
プに立った。この後、No.18のペースダウンし、徐々に順位を落としていく。これ
で、No.100 NSXをNo.8とNo.38、No.36、No.37の3台のカストロール・スープラ勢が
追う展開となった。だが、No.100はコンスタントに28秒台で、29~30秒台の後続を
引き離していく。ランキングトップのNo.39デンソーサードスープラGT、影山正美は
12周終了時点で7番手、その後ろにランキング3位のNo.2 ZEXElスカイライン、鈴
木亜久里がつける。ところが、亜久里は周回遅れをパスする際に接触し、フロント
部分を破損、修復のためにピットに戻ることになり上位進出の可能性が薄れた。
中盤まではこの順位で流れ、ひとつのポイントとなるルーティン(予定)のピッ
トインが明暗を分けることになった。まず、早めに動いたのはNo.39デンソースー
プラだった。37周でピットインし、36秒ほどのタイムロスでコースに戻る。続いて、
ランキング2位でNo.39影山正美を追う、No.36カストロール・トムス・スープラの
クルム/ロサ組は41周目にピットイン。これも35秒ほどで問題なくコースに復帰。
そして、トップを行くNo.100 RAYBRIG NSXと2番手No.8 POWERCRAFT SUPRAが42周目
に同時にピットイン。No.100はピット作業に手間取り、50秒近くを要してしまう。
かろうじてNo.8の前でコースに戻るが、トップはNo.36カストロール・スープラに
奪われてしまった。
トップNo.36のM.クルムとNo.100 高橋国光との差は4秒弱。ここで、No.100国光
が時には28秒台を出す追い上げでじわりとNo.36との差を詰める。ここで、No36ク
ルムも負けじと28秒台にペースアップし、その差は3秒台で膠着。61周目にNo.100
がダートにタイヤを落としたて、その差が一気に10秒以上と開いて、これで勝負が
付いた。3番手にはNo.37カストロール・トムス・スープラが周回遅れに躓いた
No.8、No.36をかわして入った。
一方、No.39は、着実な入賞狙いに切り替え6位をキープしていたのだが、66周目
に1コーナーで他車と接触しコースアウト。再スタートは切れたものの13位とポイ
ントを加算することが出来なかった。
これで、シリーズポイントは逆転しNo.36クルム/ロサ組が67ポイントでトップ。
2位に63ポイントのNo.39影山正美。3位にNo.37関谷/利男組が54ポイント、4位
には50ポイントのNo.2亜久里となり、チャンピオンの行方は最終戦のSUGOまで持ち
越された。
波乱をくぐり抜けたRS☆Rシルビアが優勝!
GT300クラスは、ポールのNo.6ワイズダンロップBP MR2のターボの故障など、上
位陣が次々と接触やトラブルで消えていく。そして、ランキング1位のNo.26タイ
サンスターカードRSRの鈴木恵一がスピンし、再スタートを切るが大きく遅れる。
一方、その混乱をよそにNo.26と同ポイントでタイトルを争うNo.19 RS☆Rシルビア
が順位をあげ、最終的には優勝し、今季2勝目となった。No.26もその後追い上げ
て、3位までリカバリー。これで、ポイントはNo.19織戸/福山組が82ポイントで
トップに。No.26恵一/新田組が74ポイントと2番手となり、こちらも最終戦SUGO
での決戦となる。
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
全日本GT選手権第5戦 -RIJ- (1997-10-04) Provisional Race-Results
For All Japan GT Championship Rd.5 MINEサーキット(J) : 3.238km
P No. Driver(s)--------------- Car--------------- Lap -GoalTime-- -km/h--
1 36 M.クルム/P.デ・ラ・ロサ Toyota Supra 78 1:57'36.132 128.893
2 100 高橋国光/飯田 章 Honda NSX 78 - 25.631 128.426
3 37 関谷正徳/鈴木利男 Toyota Supra 78 - 28.681 128.371
4 8 T.クリステンセン/長坂尚樹 Toyota Supra 78 - 44.099 128.092
5 38 竹内浩典/金石勝智 Toyota Supra 78 -1'13.864 127.557
6 3 長谷見昌弘/田中哲也 Nissan Skyline GTR 77 - 1Lap
7 18 黒澤琢弥/山本勝己 Honda NSX 77 - 1Lap
8 12 星野一義/本山 哲 Nissan Skyline GTR 76 - 2Laps
9 2 鈴木亜久里/E.コマス Nissan Skyline GTR 76 - 2Laps
10 13 木下みつひろ/菊池 靖 Nissan Skyline GTR 76 - 2Laps
11 30 山田洋二/茂木和男 Porsche 911 GT2 75 - 3Laps
12 5 田嶋栄一/M.グーセン Toyota Supra 75 - 3Laps
13 39 影山正美/谷川達也 Toyota Supra 75 - 3Laps
14 34 土屋圭市/松田秀士 Porsche GT2 74 - 4Laps
15 19 織戸 学/福山英朗 Nissan Silvia 73 - 5Laps
16 71 星野 薫/城内政樹 Porsche 911 72 - 6Laps
17 26 鈴木恵一/新田守男 Porsche 964 RSR 72 - 6Laps
18 60 佐藤久美/田中 実 Toyota Cavalier 71 - 7Laps
19 20 高橋健二/須賀宏明 Porsche 993 RSR 70 - 8Laps
20 70 石橋義三/小宮延雄 Porsche 993 RS 70 - 8Laps
21 28 太田哲哉/杉山正己 Ferrari F355 70 - 8Laps
22 16 関根基司/藤島敏也 BMW 325i 70 - 8Laps
23 91 松永雅博/三原じゅん子 Toyota MR2 69 - 9Laps
24 7 山路慎一/松本晴彦 Mazda RX-7 69 - 9Laps
25 21 一ツ山幹雄/水野文則 BMW M3 62 - 16Laps
26 910 袖山誠一/玉本秀幸 Porsche 993 RSR 57 - 21Laps
------------------------------- DNC -------------------------------------
556 影山正彦/近藤真彦 Nissan Skyline GTR 39 - 39Laps
510 B.ガショー/P.ベルモンドToyota Supra 38 - 40Laps
72 浅見 武/長島正與 BMW M3 26 - 52Laps
6 加藤寛規/藤田孝博 Toyota MR-2 19 - 59Laps
88 和田孝夫/和田 久 Nissan Skyline GTR 16 - 62Laps
81 大八木信行/木下隆之 Nissan Silvia 12 - 66Laps
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提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/MINEサーキット
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 5 CP MINE GT RACE 4 Aug. '97
Qualify Report 予選日レポート FMOTOR4版
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'97GTC第5戦 CP MINE GTレース
NSXの2台が好発進!avex童夢無限NSXが待望のポールを獲得
RAYBRIG NSXも3位に!
10月4日、山口県・MINEサーキットで全日本GT選手権第5戦「CP MINE GT RACE」
の公式予選が行われた。曇りがちの空模様だったが、心配された雨も降ることなく
ドライコンディションで行われ、No.18 avex童夢無限NSXの黒澤琢弥がコースレコー
ドを更新する好タイムを記録し、自身にとってもNSXにとってもGTC初となるポール
ポジションを獲得した。
予選1回目は、午前10時5分より1時間に渡って行われた。早朝には小雨が降っ
たが8時前には止み、曇っていたものの予選開始時には路面もドライ状況に戻って
いた。金曜日の練習走行より気温も下がり、コンディションとしてはまずまずといっ
たところだ。
開始してまずスカイライン勢がNo.3ユニシアジェックススカイラインとNo.556
KURE R33が早くも金曜のテストディのタイムを上回る1分25秒台を出す。だが、す
ぐさまNo.8 POWERCRAFT SUPRAのクリステンセンが、コースレコード('96年ラーク
マクラーレンF1GTR/R.シューマッハ:1'24.847)を更新する1分24秒633を記録し
た。その直後にNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章も1分24秒715を記録し2番手に。
この2人のタイムを無線で知らされたNo.18 avex童夢無限NSXの黒澤琢弥が燃え
た。攻めたタイムは、さらに速い1分24秒605を叩き出す。結局、このタイムを更
新するマシンは現れずにNo.18 avex童夢無限NSXの暫定ポールが決定した。
一方、シリーズ・チャンピオンを争うランキング1位の影山正美/No.39デンソ
ーサードGTは8番手に、ランキング2位のクルム/デ・ラ・ロサ組/No.36カスト
ロール・トムス・スープラは5番手、ランキング3位の鈴木亜久里/No.2 ZEXELス
カイラインは9番手となっている。
午後に入っても、空模様は変わらず。気温もさほど上がらなかったため、よりタ
イムアップするかと思われたが、思いの外コースは荒れており各車タイムが上がら
ない。
そのような中でも、No.18 avex童夢無限NSXが午前と同様の速さを見せ、1分25秒
307でトップに。それに続くのもNo.100 RAYBRIG NSXというNSXのワン・ツーとなっ
た。そして、ここのところ速さが目立ってきたNo.38カストロール・セルモ・スープ
ラがNo.37カストロール・トムス・スープラを押さえて3番手に入った。
予選後半はコースに出るマシンが多く、クリアラップを取ることが難しくなった。
そして、上位陣では午前のタイムを上回るものはなく、No.18 avex童夢無限NSXの
GTC初ポールポジションが決定した。
ワイズダンロップBP MR2がレコードでポール獲得
GT300クラスでは、予選1回目開始直後にいきなりNo.6ワイズダンロップBP MR2
の加藤寛規がコースレコード('96年パーソンズシルビア/本山哲:1'31.782)を更
新する1分31秒571を叩き出す。これに1分31秒954でNo.81ダイシンシルビア、木
下隆之が続く。予選で好調の国産ターボ勢で上位を占めるかと思われたが、No.910
ナインテンポルシェの玉本秀幸が1分31秒656で2番手に割り込んだ。午後の予選
では、GT500同様に大きくタイムを更新するマシンはなく、No.6ワイズダンロップBP
MR2がGTC初ポールを獲得した。
全くの同ポイントでクラス・チャンピオンを争うNo.26タイサンスターカードRSR
は4番手、No.19RS☆Rシルビアは7番手とやや出遅れた。
ポールポジション
No.18 avex童夢無限NSX 黒澤琢弥 1分24秒605
「なんとか辛うじて取った感じなので、嬉しいというよりホッとした感じですね。
そして昨日のフリー走行からたいしたトラブルもなく、メカニック全員がクルマを
良くして、ボクはミスなく乗っただけです。24秒台は見えなかったんですけど、章
君(飯田)が24秒7だと監督の(松本)恵二さんから無線が入って、お尻に火がつい
た感じですね。めいっぱいプッシュして、クルマも良くそれにこたえてくれたんで
す。ストレートがスープラより少し遅いので、スタートが難しいでしょう。うまく
トップで1コーナー行ければ、インフィールドはNSXが速いので、きっとおもしろい
レースになると思いますよ」
GT300ポールポジション
No.6 ワイズダンロップBP MR-2 加藤寛規 1分31秒571
「タイムの方は狙って出したものなんですが、アタック中にまだ細かいミスもあり
ましたので、もう少しつめられるとは思ってます。ただ結果的にポールがとれて、
良かったです。今回はターボのMR2が1台ですが、アドバンテージがあると信じてい
ます。いつも予選は前の方にいるのに、決勝はポイント圏内にいないので、明日は
優勝を目指すというより完走を目指したいですね。結構調子いいので、なんとか
ゴールしたいです」
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
全日本GT選手権第5戦 -RIJ- (1997-10-04) Qualifying-Session
For All Japan GT Championship Rd.5 MINEサーキット(J) : 3.2389km
P No. Driver(s)--------------- Car--------------- Best-LapT -Behind -km/h--
1 18 黒澤琢弥/山本勝己 Honda NSX 1'24.605 137.817
2 8 T.クリステンセン/長坂尚樹 Toyota Supra 1'24.633 0.028 137.772
3 100 高橋国光/飯田 章 Honda NSX 1'24.715 0.110 137.638
4 38 竹内浩典/金石勝智 Toyota Supra 1'25.072 0.467 137.061
5 36 M.クルム/P.デ・ラ・ロサ Toyota Supra 1'25.245 0.640 136.783
6 37 関谷正徳/鈴木利男 Toyota Supra 1'25.431 0.826 136.485
7 510 B.ガショー/P.ベルモンドToyota Supra 1'25.542 0.937 136.308
8 39 影山正美/谷川達也 Toyota Supra 1'25.739 1.134 135.995
9 2 鈴木亜久里/E.コマス Nissan Skyline GTR 1'25.801 1.196 135.896
10 556 影山正彦/近藤真彦 Nissan Skyline GTR 1'25.840 1.235 135.835
11 3 長谷見昌弘/田中哲也 Nissan Skyline GTR 1'25.997 1.392 135.587
12 13 木下みつひろ/菊池 靖 Nissan Skyline GTR 1'26.321 1.716 135.078
13 34 土屋圭市/松田秀士 Porsche GT2 1'26.806 2.201 134.323
14 12 星野一義/本山 哲 Nissan Skyline GTR 1'27.129 2.524 133.825
15 30 山田洋二/茂木和男 Porsche 911 GT2 1'28.873 4.268 131.199
16 88 和田孝夫/和田 久 Nissan Skyline GTR 1'29.854 5.249 129.767
17 6 加藤寛規/藤田孝博 Toyota MR-2 1'31.571 6.966 127.333
18 910 袖山誠一/玉本秀幸 Porsche 993 RSR 1'31.656 7.051 127.215
19 81 大八木信行/木下隆之 Nissan Silvia 1'31.954 7.349 126.803
20 26 鈴木恵一/新田守男 Porsche 964 RSR 1'32.065 7.460 126.650
21 7 山路慎一/松本晴彦 Mazda RX-7 1'32.256 7.651 126.388
22 21 一ツ山幹雄/水野文則 BMW M3 1'32.330 7.725 126.287
23 19 織戸 学/福山英朗 Nissan Silvia 1'32.634 8.029 125.872
24 71 星野 薫/城内政樹 Porsche 911 1'33.099 8.494 125.243
25 60 佐藤久美/田中 実 Toyota Cavalier 1'33.168 8.563 125.151
26 91 松永雅博/三原じゅん子 Toyota MR2 1'33.398 8.793 124.843
27 72 浅見 武/長島正與 BMW M3 1'33.583 8.978 124.596
28 28 太田哲哉/杉山正己 Ferrari F355 1'33.602 8.997 124.570
29 70 石橋義三/小宮延雄 Porsche 993 RS 1'35.540 10.935 122.044
30 20 高橋健二/須賀宏明 Porsche 993 RSR 1'35.918 11.313 121.563
31 16 関根基司/藤島敏也 BMW 325i 1'37.217 12.612 119.938
32 5 田嶋栄一/M.グーセン Toyota Supra 1'57.072 32.467 99.597
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提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/MINEサーキット
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 5 CP MINE GT RACE 3 Aug. '97
Practice Report 練習走行レポート FMOTOR4版
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'97GTC第5戦 CP MINE GTレース
トップタイムはNo.37カストロール・トムス・スープラが獲得。NSXが好発進!
この日のMINEサーキットはやや雲が多いものの、時折強い日差しが差し込み、昼
過ぎには気温は26度まで上がって汗ばむほどだった。練習走行は、午前と午後各2
回、すべて1時間のセッションが行われた。
この日、好調だったのは2台のNSXだった。まず、午前1回目のセッションでトッ
プタイムを記録したのがNo.100 RAYBRIG NSXで1分26秒140。これに続くのもNo.18
avex童夢無限NSXだった。ランキング2位でチャンピオン獲得に意欲を燃やすNo.36
カストロール・トムス・スープラが3番手。4番手にはNo.556 KURE R33が入った。
午前2回目の走行では、No.36カストロール・トムス・スープラが1回目のNSXの
タイムを上回る1分26秒163でトップに。そして2番手もNo.37カストロール・トム
ス・スープラとトムスの1-2となる。3番手はNo.18のavex童夢無限NSXで、MINE
のコースがNSXに適していることを立証している。
午後1回目のセッションではNo.18 avex童夢無限NSXがさらにタイムアップを果た
し1分26秒052を記録してここまでのトップになる。そして、2番手はNo.5 5ZIGEN
SUPRAがつけるがタイムはやや離されて1分27秒229に止まる。3番手はNo.100
RAYBRIG NSX。スカイライン勢ではNo.3ユニシアジェックススカイラインの5番手が
最上位だった。
午後2回目のセッションでは日も陰って気温も下がったためか、タイムを更新す
るマシンが増える。そして、ついにタイムは25秒台へと入る。このセッションで1
分25秒590でトップに立ったNo.37トムス・スープラが、この日を通じてのトップタ
イムとなった。2番手がNo.100のNSX。そして、3番手にはNo.8 POWERCRAFT SUPRA
が飛び込んできた。スカイラインではNo.556 KURE R33が1分26秒768で、このセッ
ションの6番手となり、この日の総合8番手。これがスカイラインの最上位だった。
NSXはトリッキーなコーナーが多いMINEのインフィールドセクションでは、抜群
コーナースピードの速さを見せる。この速さはメインストレートでのパワー不足十
分補っていることはタイムを見れば明かだろう。また、今日は大きなトラブルもな
く明日の予選、そして決勝に向けて好感触を得たようだ。
一方、スープラ勢ではNo.36とNo.37のトムスが好調。特にNo.36はこのレースに優
勝すれば、チャンピオンの可能性も十分あるだけに気合いが入ってるようだ。逆に
ランキングトップのNo.39デンソーサードスープラGTは、どのセッションも10位前
後といまひとつの状況。実はシャシーを新型としたのだが、事前のテストでクラッ
シュし、再度修復ということで、本調子とはいえないようだ。
スカイライン勢だが、コーナーでのセッティングに悩み、思うようにセッティン
グが進まず、苦戦を続けているようだった。
このレースから登場したNo.34 STPタイサンアドバンバイパーは、事実上のシェイ
クダウンでそれほど無理はしなかった。だが、ドライバーの土屋圭市はトルクフル
で、立ち上がりではスープラにも負けていないと大いに気に入った様子。だが、最
初のセッションでオーバーヒートを起こし、残念ながらあとのセッションはキャン
セルとなった。
GT300クラスでは、午前2回目のセッションで第3戦仙台でポールを獲ったNo.21
ダンロップ-BP-BMWが1分32秒836とトップタイムを出すが、午後の最終セッション
で、No.81ダイシンシルビアが一気に1分32秒618とタイムアップして、今日のトッ
プとなる。2番手にはランキング・トップのNo.26タイサンスターカードRSRが入っ
た。同ポイントでランキングトップに並ぶNo.19 RS☆Rシルビアは午後1回目に出し
た1分33秒105で、今日総合で5番手だった。
練習走行上位タイム 天気:晴れ コース:ドライ 出走:33台
Po No マシン ドライバー タイム
---------------------------------------------------------------------------
[GT500]
1 37 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/鈴木利男 1'25.590(4)
2 100 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 章 1'25.695(4)
3 8 POWERCRAFT SUPRA T.クリステンセン/長坂尚樹 1'25.708(4)
4 18 avex童夢無限NSX 黒澤琢弥/山本勝巳 1'26.052(3)
5 36 カストロール・トムス・スープラ M.クルム/P.デ・ラ・ロサ 1'26.060(4)
6 38 カストロール・セルモ・スープラ 竹内浩典/金石勝智 1'26.658(2)
[GT300]
81 ダイシンシルビア 大八木信行/木下隆之 1'32.618(4)
26 タイサンスターカードRSR 鈴木恵一/新田守男 1'32.732(4)
910 ナインテンポルシェ 袖山誠一/玉本秀幸 1'32.758(4)
*タイムは非公式のもの。カッコ内はタイムを出したセッション
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 5 CP MINE GT RACE 29 Sep. '97
Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版
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'97GTC第5戦 CP MINE GTレース
サード・スープラ、チャンピオンへの天王山
ZEXELスカイラインとカストロール・トムス・スープラの逆襲はあるか!?
チーム・タイサンよりダッチバイパーが参戦予定
'97全日本GT選手権も残すところあと2戦となった。こうなってくると俄然注目さ
れるのが、シリーズ・チャンピオンの行方だろう。第4戦富士でNo.39デンソーサー
ドスープラGTが2勝目を挙げ、影山正美が獲得ポイント63でランキング・トップに
進出。2位に甘んじたNo.36カストロール・トムス・スープラのクルム/デ・ラ・ロ
サ組が、16ポイント差でそれに続く2番手。第3戦までトップをキープしていたNo.2
ZEXELスカイラインの鈴木亜久里は、序盤の接触で大きく遅れたためなんと9位
で、1ポイントしか獲得できずに一気に3番手に後退。正美とのポイント差も17ポイ
ントと開いてしまった。この後に続くのは、No.37カストロール・トムス・スープラ
の関谷正徳/鈴木利男組(42ポイント)とNo.3ユニシアジェックススカイラインの
長谷見昌弘/田中哲也組(33ポイント)だが、ポイント差は大きく開いてしまった。
この数字からいえば、チャンピオン争いは上位3チームのドライバーに絞られたと
言っていいだろう。
第5戦MINEで、No.39デンソーサードスープラGTが優勝してしまえば、チャンピオ
ンが決まってしまう。だが70kgのウエイトハンデを背負い、さらには同チームのシ
ャシーはシーズン前のテストから使われている97年型の1号車なため、シャシーの
疲労もかなり溜まっている。これはテクニカル・セクションの続くMINEではかなり
のハンデとなる。したがって、同チームは勝つことより確実にポイントを稼いで、
最終戦をより楽に闘えるようにする事に主眼を置くことが予想される。
これに対して、No.2 ZEXELとNo.36カストロールはもう優勝しなければ、最終戦で
No.39と対等に闘えない。そして、この2チーム共に勝つ実力は十分なだけに、予選
から凄まじいアタックを見せてくれると思われる。特にNo.2 ZEXELを中心としたス
カイライン勢は、このところスープラ勢にしてやられているだけに、スカイライン
の泣き所であるトップ・スピードが大きく響かないMINEは巻き返しを見せるには最
良の条件を持つ。
早くも97年のフォーミュラ・ニッポンのチャンピオンを決め、来季はF1とも噂さ
れるNo.36のデ・ラ・ロサに対して、元F1ドライバーのNo.2、亜久里/コマス組の
プライドを賭けた対決も気になるところだ。
だが、この上位陣に引き替え、背負うものなく思いっきり走れるのがNSXの2台
だろう。NAエンジン、ミドシップ・シャシーを持つNSXは、テクニカルなMINEに最
も向いたマシンといえる。ここまでマイナートラブルに泣いているが、その実力は
スカイライン、スープラに負けないものを持っていることは、ここで説明するまで
もないだろう。したがって、No.18 avex童夢無限NSXとNo.100 RAYBRIG NSXが大穴
というより、実は本命なのかもしれない。
そして、今回またもやニュー・マシンの登場が予定されている。No.34のチーム
・タイサンがこれまでのポルシェ911GT2から、ダッヂ・バイパーにチェンジして登
場する。既にル・マン24時間や鈴鹿1000kmでも活躍し、そのパフォーマンスは十分
証明されているだけに、初登場ながら波乱を巻き起こす可能性もある。待望のニ
ュー・マシンを得て、土屋圭市、松田秀士の両ドライバーの活躍も目を離してはい
けない。
チャンピオンはどっちだ?!
RS☆Rシルビアvsタイサンポルシェ、宿命の対決
好調フェラーリは表彰台の頂点を狙う
一方、GT300クラスのシリーズチャンピオン争いは、ディフェンディング・チャ
ンプのNo.26タイサンスターカードRSRとNo.19 RS☆Rシルビアの2チームに絞られ
たと言っていいだろう。第4戦までで双方の獲得ポイントは、共に62と全く同じ
だ。したがって、残り2戦で相手より1つでも前でゴールした方が栄冠を得ること
になるだろう。したがって、レースの勝ち負けよりもお互いをマークしての駆け引
きが行われることなりそうだ。
さて、第5戦MINEでは果たしてどちらが有利だろうか。No.26タイサンは、昨年こ
こで勝利を挙げてチャンピオンを確定している。その時は、規定最大の100kgという
ウエイトハンデを背負っていた。それから考えれば、現在のハンデは70kg。しか
も、ライバルNo.19RS☆Rはそれより重い80kgだ。とは言え、No.26の新田守男は「10
kgの差なんて無いに等しい。向こうは毎戦ポテンシャルが上がっているし。それよ
りもミスしないこと。それが大事です」と慎重な構えだ。それというのも、昨年、
ライバルだったNo.910ナインテンポルシェは、他車のスピンに巻き込まれてリタイ
アを喫し、その結果が彼を有利にしたのも確かだからだ。
さて、この2台を追いかける大穴と目されていたNo.25つちやMR2は残念ながら、
チームの事情から今回は欠場となった。しかし、彼らが見せたパフォーマンスから
MR2がポルシェRSRやシルビアに劣っていないことを証明している。それだけに、毎
戦いい走りを見せながら結果を残せないNo.6ワイズBPダンロップMR2に期待をしたい
ところだ。また、同じKRAFTチームからエントリーしているNo.60No.6ワイズBPダン
ロップ キャバリエにも注目したい。
そして、忘れてはならないのがNo,27 TEAM FCJフェラーリだろう。毎戦トラブル
を抱えながらしぶとく走り抜き、ついに第4戦富士では2位表彰台を手に入れた。
徐々に熟成や対策も進み、次には最も高い位置を得ることも考えられる。また、今
季は3ローターにパワーアップし、好パフォーマンスを見せながら、トラブルに泣
いているNo.7 RE雨宮SuperG RX7も侮れない。この他、No.910ナインテン、No.71シ
グマテックのポルシェもウエイトハンデなしだけに、勝つ可能性は高いといえる。
どちらにせよ、抜きにくいテクニカル・コースのMINEだけに、いつにもましてGT300
はテール・トゥ・ノーズの激戦となることは間違えないだろう。
Report by GTインサイドレポート班
'97全日本GT選手権 予想エントリーリスト(9月20日現在)
第5戦 CP MINE GTレース大会 CP MINE サーキット(10/4,5)
[GT500]18台
No. マシン ドライバー エントラント ハンデ
----------------------------------------------------------------------------
2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里/エリック・コマス NISMO 30kg
3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘/田中哲也 ハセミ・モータースポーツ
4 ダンロップポルシェ 金海辰彦/駒 光武 SUZUKI BANKIN
5 5ZIGEN SUPRA 田嶋栄一/光貞秀俊 TEAM 5ZIGEN
8 POWER CRAFT SUPRA トム・クリステンセン/長坂尚樹 POWER CRAFT
12 カルソニックスカイライン 星野一義/本山 哲 HOSHINO RACING
13 エンドレスアドバンGTR 木下みつひろ/藤村満男 エンドレススポーツ
18 avex童夢無限NSX 黒澤琢弥/山本勝巳 無限+童夢PROJECT
30 綜合警備 PORSCHE 山田洋二/茂木和男 TEAM TAKE ONE
34 STPタイサンアドバンバイパー 土屋圭市/松田秀士 TEAM TAISAN with ADVAN
36 カストロール・トムス・スープラ ミハエル・クルム/ペドロ・デ・ラ・ロサ TOYOTA Castrol TEAM 60kg
37 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/鈴木利男 TOYOTA Castrol TEAM 20kg
38 カストロール・セルモ・スープラ 竹内浩典/金石勝智 TOYOTA Castrol TEAM
39 デンソーサードスープラGT 影山正美/谷川達也 TOYOTA TEAM SARD 70kg
88 JLOC ディアブロGTR 和田孝夫/和田 久 JALOC CORSA
100 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT
510 RH CERUMO SUPRA ベルトラン・ガショー/ポール・ベルモンド
RYOWA HOUSE Pacific TEAM CERUMO
556 KURE R33 影山正彦/近藤真彦 NISMO
[GT300] 17台
6 ワイズダンロップBP MR-2 加藤寛規/藤田孝博 KRAFT
7 RE雨宮SuperG RX7 山路慎一/松本晴彦 RE雨宮レーシング
16 YB BMW 318iクーペ 関根基司/藤島敏也 Team Power Magic
19 RS☆Rシルビア 織戸 学/福山英朗 RS-Rレーシングwith BANDOH 80kg
20 アイ・オート GAB ポルシェ 高橋健二/須賀宏明 アイ・オートレーシングチーム
21 ダンロップ-BP-BMW 一ツ山幹雄/水野文則 HITOTSUYAMA RACING
26 タイサンスターカードRSR 鈴木恵一/新田守男 TEAM TAISAN Jr. 70kg
27 TEAM FCJ フェラーリ 太田哲也/アンダース・オロフソン TEAM FERRARI CULB of JAPAN 20kg
28 TEAM FCJ フェラーリ 山崎正弘/杉山正巳 TEAM FERRARI CULB of JAPAN
51 コブラポルシェ 池谷勝則/石原将光 コブラレーシングチーム
60 ワイズダンロップBP キャバリエ 佐藤久実/田中 実 KRAFT
70 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三/小宮延雄 チーム外国屋
71 シグマテック911 星野 薫/城内政樹 シグマテックレーシングチーム
72 WAKO'S BMW M3 牧口規雄/浅見 武 牧口エンジニアリング
81 ダイシンシルビア 大八木信行/木下隆之 TEAM DAISHIN
91 バーディークラブ・MR-2 松永雅博/三原じゅん子 ファーストレーシングチーム
910 ナインテンポルシェ 袖山誠一/玉本秀幸 910 RACING
*上記のエントリーリストはGTインサイドレポート班の取材によるまとめです。
参加チーム、ドライバーは変更されることがあります。
☆タイムスケジュール
10月3日(金)練習走行日
練習走行1回目 9:25-10:25
練習走行2回目 11:10-12:10
練習走行3回目 13:15-14:15
練習走行4回目 15:00-16:00
10月4日(土)予選日
EP71/AE86予選 9:00~ 9:15
ザウルスJr.予選 9:30~ 9:45
☆GT予選1回目 10:05~11:05
FJ1600予選 11:25~11:40
Fトヨタ予選 11:55~12:10
シビック予選 12:50~13:05
EP71/AE86決勝 13:30~14:00(10Laps)
☆GT予選2回目 14:15~15:15
ザウルスJr.決勝 15:45~16:20(10Laps)
10月5日(日)決勝日
GTフリー走行 8:40~ 9:10
FJ1600決勝 9:40~10:15(12Laps)
Fトヨタ決勝 10:30~11:10(15Laps)
シビック決勝 11:25~11:55(10Laps)
ピットウォーク 12:10~13:00
GTコースイン 13:30~
GT決勝(78Laps) 14:00~16:10(予定)
☆観戦チケットのご案内
各種前売り券、好評発売中!!
前 売 券:●大人4,500円(2日間有効)
決勝当日券:●大人5,500円 ●中・小学生 無料
パドックパス:●7,000円(入場料別)
駐車料金:●4輪1,000円 ●2輪500円(当日のみ有効)
チケット発売所
チケットぴあ(03-5237-9999)/チケットセゾン(03-5990-9999)/
CNプレイガイド(03-5802-9999)/ファミリーマート/ローソン(中国地区)他
お問い合わせ
セントラルパークMINEサーキット(TEL:08375-8-0321 FAX:08375-8-0323)
☆TV放映
10月10日(金/祝) 11:30~12:45
テレビ東京系全国6局ネット
放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/
テレビせとうち/ティー・エックス・エヌ九州
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
スーパーN1シリーズ菅生 -RIJ- (1997-08-24) Provisional Race Results
For Super N1 Endurance Series スポーツランド菅生(J) : 3.704km
P No. Driver(s)-------------- Car---------------- Lap --GoalTime- -km/h--
1 32 1 横島 久/竹内浩典 Nissan Skyline GT-R 135 3:48'43.419 131.173
2 44 1 田中 実/新田守男 Nissan Skyline GT-R 135 - 33.279 130.856
3 19 1 木下隆之/川崎哲哉 Nissan Skyline GT-R 133 - 2Laps
4 33 2 村松康生/三好正己 Mitsubishi Lancer 131 - 4Laps
5 52 4 西垣内正義/渡辺 明 Honda Civic 130 - 5Laps
6 27 2 長島正與/牧口規雄 BMW M3 130 - 5Laps
7 54 4 浅見 武/山内伸弥 Honda Civic 130 - 5Laps
8 60 4 鈴木恵一/赤尾文夫 Honda Civic 130 - 5Laps
9 53 4 原 貴彦/小林敬一 Honda Civic 130 - 5Laps
10 4 2 榎本広行/坂本幸一 BMW M3 129 - 6Laps
11 29 3 中谷誠志/高木雅宏 Honda Integra 128 - 7Laps
12 30 3 小林正吾/奥山高志 Honda Integra 128 - 7Laps
13 58 4 吉田寿博/山野哲也 Honda Civic 128 - 7Laps
14 28 2 佐藤清治/佐藤淳 Honda Integra 128 - 7Laps
15 68 4 福田よしのぶ/水野昇太 Honda Civic 127 - 8Laps
16 72 4 藤田隆之/セバスチャン・マルティノHonda Civic 127 - 8Laps
17 93 4 渋谷勉/服部吉男 Honda Civic 127 - 8Laps
18 5 1 山路慎一/斎藤 茂 Nissan Skyline GT-R 127 - 8Laps
19 22 3 古橋譲/玉木秀幸/日下部保雄 Honda Integra 126 - 9Laps
20 15 3 松浦俊之/伊藤勝一 Opel Astra 126 - 9Laps
21 37 3 雨宮栄城/陳俊杉/大森昇Toyota Cerica 124 - 11Laps
22 43 1 佐々木朝雄/菅谷有朋 Nissan Skyline GT-R 123 - 12Laps
23 31 2 鈴木学/竹添詩枝/平山繁延 Nissan Silvia 122 - 13Laps
24 69 4 成澤隆二/佐藤伸也/大友このむ Toyota Carol 122 - 13Laps
25 7 3 元谷宏大/黒木健次 Honda Prelude 120 - 15Laps
26 39 3 井田雅彦/磯田尚孝 Honda Integra 119 - 16Laps
27 26 2 川口法行/内堀篤史/添田正 Mitsubishi Lance 101 - 34Laps
28 10 3 竹内純二/山梨順一/小泉淳一 Honda Prelude 98 - 37Laps
29 13 1 木下みつひろ/菊池 靖 Nissan Skyline GT-R 98 - 37Laps
------------------------------ DNC --------------------------------------
3 2 吉富 章/小暮吉則 Nissan Skyline GT-R 89 - 46Laps
1 1 粕谷俊二/見崎清志 Nissan Skyline GT-R 88 - 47Laps
35 2 岡田憲久/陳維良/青砥浩史 Toyota MR2 87 - 48Laps
20 2 小川日出生/細野智行/小林且雄 Mits. Lancer 78 - 57Laps
23 1 砂子智彦/福山英朗 Nissan Skyline GT-R 59 - 76Laps
34 2 瀬在仁志/桂 伸一 Mitshubishi Lancer 52 - 83Laps
36 2 村尾真吾/舘 信吾 Toyota Cerica GT-4 42 - 93Laps
51 4 土屋武士/千田富之 Mitsubishi Mirage 16 - 119Laps
18 2 新宅文亮/伊藤隆文/梶岡悟 Mazda RX-7 1 - 134Laps
91 4 井人宏之/奥田 敦 Honda Civic 1 - 134Laps
**************************************************************************
* Fastest Lap Time : 1'33.828 (142.125 km/h) 横島 久 On 2/135 Lap
提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/菅生
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
スーパーN1シリーズ菅生 -RIJ- (1997-08-24) Qualifying-Session
For Super N1 Endurance Series スポーツランド菅生(J) : 3.704km
P No. Driver(s)-------------- Car---------------- Best-LapT -Behind -km/h--
1 32 1 横島 久/竹内浩典 Nissan Skyline GT-R 1'31.764 145.312
2 1 1 粕谷俊二/見崎清志 Nissan Skyline GT-R 1'32.351 0.587 144.388
3 13 1 木下みつひろ/菊池靖 Nissan Skyline GT-R 1'32.549 0.785 144.079
4 44 1 田中 実/新田守男 Nissan Skyline GT-R 1'32.597 0.833 144.005
5 23 1 砂子智彦/福山英朗 Nissan Skyline GT-R 1'32.876 1.112 143.572
6 5 1 山路慎一/斎藤 茂 Nissan Skyline GT-R 1'33.401 1.637 142.765
7 19 1 木下隆之/川崎哲哉 Nissan Skyline GT-R 1'34.196 2.432 141.560
8 3 2 吉富 章/小暮吉則 Nissan Skyline GT-R 1'36.010 4.246 138.886
9 33 2 村松康生/三好正己 Mitsubishi Lancer 1'36.749 4.985 137.825
10 36 2 村尾真吾/舘 信吾 Toyota Cerica GT-4 1'36.850 5.086 137.681
11 43 1 佐々木朝雄/菅谷有朋 Nissan Skyline GT-R 1'36.966 5.202 137.516
12 27 2 長島正與/牧口規雄 BMW M3 1'37.855 6.091 136.267
13 18 2 新宅文亮/伊藤隆文/梶岡悟 Mazda RX-7 1'37.955 6.191 136.128
14 60 4 鈴木恵一/赤尾文夫 Honda Civic 1'38.312 6.548 135.633
15 52 4 西垣内正義/渡辺 明 Honda Civic 1'38.784 7.020 134.985
16 91 4 井人宏之/奥田 敦 Honda Civic 1'38.809 7.045 134.951
17 4 2 榎本広行/坂本幸一 BMW M3 1'38.902 7.138 134.824
18 58 4 吉田寿博/山野哲也 Honda Civic 1'38.903 7.139 134.823
19 31 2 鈴木学/竹添詩枝/平山繁延 Nissan Silvia 1'39.134 7.370 134.509
20 54 4 浅見 武/山内伸弥 Honda Civic 1'39.326 7.562 134.249
21 30 3 小林正吾/奥山高志 Honda Integra 1'39.583 7.819 133.902
22 28 2 佐藤清治/佐藤淳 Honda Integra 1'39.729 7.965 133.706
23 10 3 竹内純二/山梨順一/小泉淳一 Honda Prelude 1'39.802 8.038 133.609
24 93 4 渋谷勉/服部吉男 Honda Civic 1'39.906 8.142 133.469
25 53 4 原 貴彦/小林敬一 Honda Civic 1'39.939 8.175 133.425
26 51 4 土屋武士/千田富之 Mitsubishi Mirage 1'40.039 8.275 133.292
27 68 4 福田よしのぶ/水野昇太Honda Civic 1'40.541 8.777 132.626
28 29 3 中谷誠志/高木雅宏 Honda Integra 1'40.954 9.190 132.084
29 26 2 川口法行/内堀篤史/添田正 Mitsubishi Lance 1'40.963 9.199 132.072
30 34 2 瀬在仁志/桂 伸一 Mitshubishi Lancer 1'41.109 9.345 131.881
31 20 2 小川日出生/細野智行/小林且雄 Mits. Lancer 1'41.228 9.464 131.726
32 7 3 元谷宏大/黒木健次 Honda Prelude 1'41.697 9.933 131.119
33 15 3 松浦俊之/伊藤勝一 Opel Astra 1'41.722 9.958 131.087
34 39 3 井田雅彦/磯田尚孝 Honda Integra 1'42.051 10.287 130.664
35 72 4 藤田隆之/セバスチャン・マルティノHonda Civic 1'42.105 10.341 130.595
36 69 4 成澤隆二/佐藤伸也/大友このむ Toyota Carol 1'42.132 10.368 130.560
37 37 3 雨宮栄城/陳俊杉/大森昇Toyota Cerica 1'42.326 10.562 130.313
38 22 3 古橋譲/玉木秀幸/日下部保雄 Honda Integra 1'42.809 11.045 129.701
39 35 2 岡田憲久/陳維良/青砥浩史 Toyota MR2 2'00.000 28.236 111.120
****************************************************************************
提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/菅生
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
● シリーズ名:全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
● 大会名:第5戦・スポーツランドSUGO
● 距離:3.704256km×54周
● 予選:8月2日 晴 ・観衆: 8100人(主催者発表)
● 決勝:8月3日 晴時々曇・観衆:4万1500人( 同 )
満を持したSUGOラウンド
しかし高木虎之介/山西康司選手とも無念のリタイヤ
今季開幕直後の2戦においてリタイヤを喫したものの第3戦で3位、そして第4戦を優
勝で飾ってシリーズランキング第3位へと急浮上したPIAA NAKAJIMA RACINGのエース
ドライバー、高木虎之介選手のさらなる飛躍が期待されるフォーミュラ・ニッポン第
5戦は、真夏を迎えた宮城県スポーツランド菅生で開催。高木選手はF3000(FN)へス
テップして以来、このSUGOでポールトゥウインを2度達成しており、今回も高木選手駆
るPIAAレイナードが大活躍することを予想する関係者はけっして少なくなかった。
また、もう1台のPIAAレイナードをドライブするFNルーキーの山西康司選手も第4戦
では予選4位を獲得するなどレースを重ねる毎に成長を遂げ、PIAA NAKAJIMA RACING
はシーズン後半突入を前にライバルチームに対し、強くチャージをかけられる充実ぶ
りを見せている。
しかしながら、ドライバーズランキングは2回の優勝と2回の入賞により確実にポイ
ントを稼いでいるデ・ラ・ロサ選手がすでに30ポイントを得ており、それに続く黒澤琢
弥選手も第4戦こそリタイヤしたが22ポイントを貯め込んでいる。ランキング3位へ躍
り出た高木選手は14ポイント。PIAA NAKAJIMA RACING自体はもちろん、ファンの多く
が、この差をどれだけ縮められるかに最大の関心を寄せる1戦となった。
午前中の公式練習を経た午後1時、公式予選が開始。夏空が広がりながらも気温は31
℃、そして路面温度が39℃というコンディション。トリッキーなコーナーが多く、ま
たアップダウンもきついというサーキット特性をより多く身につけることを目的のひ
とつとして、まずはコースオープン早々から山西選手がアタックを開始。一方の高木
選手は、このコースを得意としていることと、事前に行なわれたタイヤテストで充分
セッティングデータが採れていることもあって、タイヤを浪費することのないよう後
半でのわずかな周回でベストタイムをマークする作戦となった。
予選開始当初から気を吐いた走りを見せたのは、タイヤテストですでに好調ぶりを
示していたR.ファーマン選手。しかしコースイン直後に単独コースアウトを演じ、以
降に続くデ・ラ・ロサ選手、そして黒澤選手による追撃をかわす手立てを一切放棄する
展開となってしまう。
ファーマン選手がコース上から消えた後はやはりデ・ラ・ロサ選手と黒澤選手がトッ
プタイムに固執した走りを披露。約40分が経過するまでは、このふたりの選手のトッ
プタイム争いが加熱する。そしてこのふたりのタイムを突如として押さえ込んだのが、
予選開始から36分経った時点でコースインしたPIAAレイナードの高木選手だった。が、
フレッシュタイヤを履いた強豪はこれに屈せず、まずは黒澤選手が、そしてM.アピッ
ツェラ選手が短いサイクルでベストタイムを書き換えていく。その後、デ・ラ・ロサ選
手がそれらをあっさり更新。更に、これで予選首位は決まりかと思われたラスト1分
の時点で、黒澤選手の僚友である影山正彦選手が、逆転の最速タイムをマークするス
リリングな展開となる。デ・ラ・ロサ選手/黒澤選手がそれに続き、結局高木選手は4
位で公式予選を終了。
一方、与えられた時間をフルに走った山西選手だったが、コースを攻略するための
ポイントが充分にマスターできなかったのか17位で決勝進出となった。また、この予
選では残り10分というタイミングで赤旗中断という事態が発生。これをラッキーチャ
ンスとしたのが、すでに争う権利を放棄していたはずのファーマン選手。中断中にマ
シンをピットに戻して応急処置を施し、数分間だけ再度アタックできることとなった
のである。これによって一旦は後端に追いやられたはずの公式予選結果を、6位という
順位にまで押し上げていた。
公式予選結果上位6台によって行なわれる最終予選とも言うべきスペシャルステー
ジは、わずかに気温が下がった午後3時20分から行なわれた。テストでは満足いくレベ
ルに仕上がったはずのセッティングが、いざ本番当日では今ひとつ冴えない内容にな
ってしまった感のある高木選手だったが、予選4位位置を危なげなくキープ。他方、
ポールシッターとなるべき選手と予選6位に甘んじることとなったふたりのドライ
バーに、番狂わせが発生。金石勝智は、公式予選では5位となりながらも、これをスペ
シャルステージでは後位のファーマン選手にさらわれ、そして公式予選首位だった影
山正彦選手が、その座をデ・ラ・ロサ選手に奪われてしまったのであった。
決勝当日午前中は時折色の濃い雲が上空を覆うことがあったが、スタート時刻を控
えた昼頃にはほぼ安定した夏空となる。しかし前日の予選でマシンセッティングが思
ったように仕上がっていないことが判明したPIAA NAKAJIMA RACINGは、そうしたカラ
ッとした空模様とは違う緊張の張りつめたムードで決勝に臨むこととなっていた。午
前8時10分から30分間設定されたフリー走行においても、そうしたセッティングの問
題が充分に解決されていないと結論されたからだった。
しかし、シグナルがブルーに変わった瞬間の高木選手は、チームスタッフの誰もが
苦しい戦いになるであろう憶測を一気に吹き飛ばす素晴らしいスタートダッシュを決
める。観客の大声援と共に、第1コーナー進入時点で巧みに2番手へとジャンプアップ
に成功したのである。黒澤選手は逆にやや出遅れ、5番手にまで後退。高木選手の直後
には影山正彦選手がつくオーダーとなる。
レースはオープニングラップから猛烈なペースでデ・ラ・ロサ選手がリード。わずか3
周の間に2番手の高木選手との差を4秒以上として、早くも逃げ切り態勢に入る。そん
なデ・ラ・ロサ選手に追い付けない高木選手は、やはり後方から追撃してくるライバル
との激しい攻防を繰り広げることとなる。その筆頭は一旦は順位後退した黒澤選手で、
11周目には高木選手は2番手の座を黒澤選手に奪われてしまうことになる。
その後は、なんとか後方からの攻勢を阻止していた高木選手に、思ってもいなかっ
た逆風が吹いたのは17周目だった。17位スタートながら序盤から少しつづではあって
もペースと順位をアップさせていた山西選手をも巻き込んだ3台の接触アクシデント
が発生。コース上に停止したマシンを撤去するためにセーフティーカーがコースイン
してデ・ラ・ロサ選手を先頭にした隊列スロー走行が指示されたが、これによって高木
選手のマシン状況が変化。予選時から満足できるレベルに達していなかったマシンは、
スロー走行中にさらに操りづらい事態に陥ってしまったのである。
20周目、セーテフィーカーがピットロードに戻るとともにレースは再開。すでに変
調をきたしていた高木選手のPIAAレイナードは後方からのチャージをかわすことが困
難となり、まずはファーマン選手が高木選手の前に出る。その直後、ややペースの落
ちた高木選手の後方にいた本山哲選手が仕掛ける。が、第1コーナー進入で高木選手
のイン側に無理矢理突っ込んだ本山選手は、自らのコントロールミスで車体後部を大
きく振り出してしまう。これが高木選手のPIAAレイナードを強くヒットして、ダメー
ジを与えることになり、高木選手はあえなくリタイヤする羽目となる。
セーフティーカーコントロールにより2位との差を無いものとされたはずのデ・ラ・
ロサ
選手だったが、再スタート後も勢い良くペースを上げて2番手の黒澤選手が絡み付く
隙を与えないまま首位をキープし、そのまま逃げ切って今季3勝目を挙げ、一方、
デ・ラ・ロサ選手とのポイント差を可能な限り少なくしたいはずの黒澤選手はゴールま
で数周を残すところでトラブルが発生しリタイヤしてしまった。
■PIAA NAKAJIMA RACING:中嶋悟のコメント
『応援してくださっている皆様には大変申し訳ない、あるいは失礼な言い方であると
は思いますが、今回に関しては“惨敗"という表現を敢えて使わしてもらいます。山
西選手は走れば走るほど速くなっていて、レースでも予選並みの走りができていまし
た。高木選手については彼がここで初優勝を達成していますし、彼自身も好きなコー
スということで準備段階までは問題はなかったはずなんです。しかし気温や路面状態
などがテストの時と微妙に異なっていてそれが予選結果に出てしまい、セーフティー
カーによるスロー走行が結果的にマシンの状態というかバイオリズムのようなものを
崩してしまったのがレースの敗因です。以降はシリーズ後半になるだけに、今後はこ
うした結末とならないよう、とにかく頑張ります』
●次戦は、8月30日~31日静岡県富士スピードウェイで開催されます。
フォーミュラ・ニッポン第5戦
P.デ・ラ・ロサ(SHIONOGI NOVA)
ポール・トゥ・ウィンで今季3勝目
8月3日(日)、スポ一ツランドSUG0において、フォーミュラ・ニッポン第5
戦の決勝が54周で行われ、16チーム計26台が出走、10台が完走した。
ポールポジションのデ・ラ・ロサは、スタートから飛び出し快調に後続との差を広
げ約7秒差の独走態勢に入っていた。18周目に、中団を走行中の飯田章、金石勝
智、山西康司の3台が接触。この事故によりセーフティカーが導入され、22周目
までに一気にそのアドバンテージを失ったが、解除後もうまくスタートし、再び2
位との差を20秒以上に広げ、堂々のポールトゥウィン。デ・ラ・ロサは今季3勝
目、しかも全戦表彰台と安定した成績で、シリーズポイントもランキング2位の黒
澤を大きく引き離した。
初のスペシャルステージ進出からいきなり初の表彰台を獲得したのは、ルーキ一の
R.ファーマン(TMS)。5位スタートから着実に順位を上げて堂々の2位で、
ポイントランキングも5位タイに浮上した。2位スタートの影山正彦(lMPUL)
は高木、黒澤、ファーマンに先行を許したが、高木、黒澤のリタイアにより3位に
つけ、最後は後方から迫る弟、影山正美を振り切り、策4戦に続いて表彰台に上っ
た。ポイントランキングは単独4位。
スタートでは、グリッド4位の高木虎之介が、影山正彦、黒澤琢弥のlMPUL勢
を一気にインからかわして2位に浮上。しかし10周目に黒澤、23周目にファー
マン、24周目に影山正彦にかわされた後、25周目に本山哲と接触し両者ともリ
タイア。
グリッド3位の黒澤は、スタートで出遅れ6位まで順位を落としたが、トゥエロ、
影山正彦、ファ一マン、高木をかわして10周目に2位に着け、トップのデ・ラ・
ロサを追走。しかし45周目にマシントラプルでリタイアした。
以下入賞は、予選15位の鈴木利男(かもめサービスMlRAl)が4位で今季2
回目。5位には、第3戦から参戦のM.アピチェラ(オートテックSTELLAR)
が入り今季初人賞。影山正美(NAVl C0NNECTl0N)が6位で今季2
度目の入賞を果たした,
■記者会見コメント
P.デ・ラ・ロサ
「優勝してとてもとてもうれしい。黒澤のリタイアは大変気の毒でしたが、ポイン
ト差は広がったので有利になりました。危険回避のためにセーフティカーが入るの
は、レースにはつきものです。その後、差を広げることはできたけれどチェッカー
を受けるまでは全く安心できなかったので、最後まで気を抜かずに攻めていきまし
た。」
R.ファーマン
「土曜日に初めてトップ6に残れたのもうれしかったが、この結果が出せてチーム
のためにも大変うれしいです。うちのチームは、シーズン前に全くテストができな
かったけれど、少しずつ成果がでてきました。」
影山正彦
「もう少し序盤からぺ一スを上げたかったのですが、満タンのセッティングが失敗
でした。セーフティカ一導入は、離されていた分を仕切り直せるのでラッキーと思
いましたが、これが限界。もう一度ミーティングからやり直しです。」
清原監督(SHION0Gl N0VA)
「独走とはいっても結構ハラハラしてました。セーフティカー導入の原因はうちの
チームのもう1台が関連してますから文句もいえないし。黒澤の車の方がストレー
トが絶対的に速いので、抜かれたら抜き返せなかったでしょう。」
N.フオンタナ(ファステスト・ラップ)
「(黄旗追い越し違反の)ペナルティがなかったら、3位には入れていたんじやな
いかな。F1との往復は、体カ的にも厳しいし、ドライビングのスタイルが全く違
うので感覚を取り戻すのにちよっと時間がかかっている。次のF1参戦については
連絡を待っているところなんだけれど、これからもどのレースにも全力をつくして
いきます。』
(観客数:土/8,100人、日/41,500人)
情報:日本レースプロモーション(JRP)
<< FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)>>
フォーミュラ・ニッポン第5戦 -RIJ- (1997-08-03) Best Lap Time
For All Japan Formula Nippon Championship Rd.5 スポーツランド菅生 : 3.704km
P No. Driver------------ Car------------------ Best Lap--
1 9 P.デ・ラ・ロサ (E) Lola T97/Mugen 1'12.503
2 18 R.ファーマン (GB) Reynard 97D/Mugen 1'13.026
3 20 影山 正彦 (J) Lola T95/Mugen 1'12.974
4 33 鈴木 利男 (J) Reynard 97D/Mugen 1'13.890
5 35 M.アピチェッラ (I) Reynard 96D/Mugen 1'13.928
6 27 影山 正美 (J) Reynard 97D/Mugen 1'12.407
7 1 N.フォンタナ (RA) Reynard 97D/Mugen 1'12.279
8 17 近藤 真彦 (J) Reynard 97D/Mugen 1'14.089
9 3 川本 篤 (J) Reynard 96D/Mugen 1'14.137
10 63 D.マラガムワ (SRI) Reynard 96D/Mugen 1'17.170
-------------------------- DNC ---------------------------------------
19 黒澤 琢弥 (J) Lola T96/Mugen 1'12.860
36 玉中 哲二 (J) Lola T95/Mugen 1'17.871
6 田嶋 栄一 (J) Reynard 96D/Judd 1'14.011
21 田中 哲也 (J) Lola T95/Mugen 1'14.369
64 高木 虎之介 (J) Reynard 97D/Mugen 1'13.629
56 本山 哲 (J) Reynard 97D/Mugen 1'13.989
28 山本 勝巳 (J) Reynard 96D/Mugen 1'13.772
8 脇阪 寿一 (J) Dome F104R/Mugen 1'13.894
2 E.トゥエロ (RA) Reynard 97D/Mugen 1'13.878
10 飯田 章 (J) Lola T97/Mugen 1'14.002
55 金石 勝智 (J) Reynard 96D/Mugen 1'13.802
65 山西 康司 (J) Reynard 97D/Mugen 1'13.608
62 戸田 哲史 (J) Reynard 94改/Mugen 1'17.857
11 光貞 秀俊 (J) Lola T96/Mugen 2'06.903
5 M.グーセンズ (B) Reynard 96D/Mugen --------
* 37 山田 政夫 (J) Lola T94/Mugen --------
************************************************************************
情報:日本レースプロモーション(JRP)
<< FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)>>
(第5戦まで)
1997 4 5 6 7 8 8 9 9 10 11
Japan / / / / / / / / / /
Formula Nippon 27 18 1 6 3 31 14 28 19 9
Championship 鈴 美 富 鈴 菅 富 美 茂 富 鈴
Drivers-point 鹿 祢 士 鹿 生 士 祢 木 士 鹿
Po -No -Driver ----Rd. --1 --2 --3 --4 --5 --6 --7 --8 --9 -10 ---総合P
1 9 P.デ・ラ・ロサ 10 10 6 4 10 40
2 19 黒澤 琢弥 6 6 10 0 0 22
3 64 高木 虎之介 0 DNS 4 10 0 14
4 20 影山 正彦 0 0 2 6 4 12
5 18 R.ファーマン 0 3 0 1 6 10
6 11 光貞 秀俊 4 0 3 3 0 10
7 10 飯田 章 1 4 0 0 0 5
8 33 鈴木 利男 0 2 0 0 3 5
9 56 本山 哲 3 DNS 0 0 0 3
10 27 影山 正美 0 0 0 2 1 3
12 65 山西 康司 2 0 0 0 0 2
12 35 M.アピチェラ - - - 0 2 2
13 1 N.フォンタナ 0 0 1 0 0 1
13 8 脇阪 寿一 0 1 0 0 0 1
2 E.トゥエロ 0 0 0 0 0 0
55 金石 勝智 0 0 0 0 0 0
28 山本 勝巳 0 0 0 0 0 0
5 M.グーセン 0 0 0 0 0 0
3 川本 篤 0 0 0 0 0 0
36 玉中 哲二 0 0 0 0 0 0
63 D.マラガムワ 0 0 0 0 0 0
37 山田 政夫 0 0 0 0 DQ 0
17 近藤 真彦 0 DNS 0 0 0 0
35 M.クルム 0 0 0 - - 0
6 R.ヴィルタネン 0 0 0 - - 0
12 S.カヴァナ 0 0 - - - 0
21 田中 哲也 0 - - - 0 0
6 田嶋 栄一 - - - 0 0 0
62 戸田 哲士 - - - 0 0 0
34 M.マルティニ - - 0 - - 0
34 A.G.スコット - - - 0 - 0
*******************************************************************************
* 1位から6位までに10-6-4-3-2-1のポイント
* 全10戦総ポイント制
///// PDD01523 伊東 昭雄 /////
フォーミュラ・ニッポン第5戦 -RIJ- (1997-08-03) Provisional Race-Results
For All Japan Formula Nippon Championship Rd.5 スポーツランド菅生 : 3.704km
P No. Driver------------ Car------------------ Lap -GoalTime-- -km/h--
1 9 P.デ・ラ・ロサ (E) Lola T97/Mugen 54 1:09'24.918 172.898
2 18 R.ファーマン (GB) Reynard 97D/Mugen 54 - 25.227 171.857
3 20 影山 正彦 (J) Lola T95/Mugen 54 - 26.377 171.810
4 33 鈴木 利男 (J) Reynard 97D/Mugen 54 - 55.157 170.639
5 35 M.アピチェッラ (I) Reynard 96D/Mugen 54 -1'11.582 169.977
6 27 影山 正美 (J) Reynard 97D/Mugen 53 - 1Lap (54-1)
7 1 N.フォンタナ (RA) Reynard 97D/Mugen 53 - 1Lap
8 17 近藤 真彦 (J) Reynard 97D/Mugen 53 - 1Lap
9 3 川本 篤 (J) Reynard 96D/Mugen 53 - 1Lap
10 63 D.マラガムワ (SRI) Reynard 96D/Mugen 51 - 3Laps
-------------------------- DNC ---------------------------------------
19 黒澤 琢弥 (J) Lola T96/Mugen 44 - 10Laps
36 玉中 哲二 (J) Lola T95/Mugen 39 - 15Laps
6 田嶋 栄一 (J) Reynard 96D/Judd 38 - 16Laps
21 田中 哲也 (J) Lola T95/Mugen 32 - 22Laps
64 高木 虎之介 (J) Reynard 97D/Mugen 25 - 29Laps
56 本山 哲 (J) Reynard 97D/Mugen 24 - 30Laps
28 山本 勝巳 (J) Reynard 96D/Mugen 21 - 33Laps
8 脇阪 寿一 (J) Dome F104R/Mugen 21 - 33Laps
2 E.トゥエロ (RA) Reynard 97D/Mugen 19 - 35Laps
10 飯田 章 (J) Lola T97/Mugen 17 - 37Laps
55 金石 勝智 (J) Reynard 96D/Mugen 17 - 37Laps
65 山西 康司 (J) Reynard 97D/Mugen 17 - 37Laps
62 戸田 哲史 (J) Reynard 94改/Mugen 13 - 41Laps
11 光貞 秀俊 (J) Lola T96/Mugen 1 - 53Laps
5 M.グーセンズ (B) Reynard 96D/Mugen 0 - 54Laps
* 37 山田 政夫 (J) Lola T94/Mugen 失格 (42Laps)
************************************************************************
* Fastest LapTime : N.フォンタナ 1'12.279 (184.498km/h) On 42/53 Lap
* #27は国際スポーツ法典付則L項第4章gにより1周減算のペナルティ
* #37は国際スポーツ法典付則L項第4章-1-fにより失格のペナルティ
提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/菅生
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
フォーミュラ・ニッポン第5戦 -RIJ- (1997-08-02) Starting Grid
For All Japan Formula Nippon Championship Rd.5 スポーツランド菅生 : 3.704km
P No. Driver------------ Car------------------ Best-LapT -Behind -km/h--
1 9 P.デ・ラ・ロサ (E) Lola T97/Mugen 1'09.259 192.543
2 20 影山 正彦 (J) Lola T95/Mugen 1'09.447 0.188 192.022
3 19 黒澤 琢弥 (J) Lola T96/Mugen 1'09.686 0.427 191.363
4 64 高木 虎之介 (J) Reynard 97D/Mugen 1'09.854 0.595 190.903
5 18 R.ファーマン (GB) Reynard 97D/Mugen 1'10.355 1.096 189.543
6 55 金石 勝智 (J) Reynard 96D/Mugen 1'10.359 1.100 189.533
-------------------------- Special Stage ---------------------------------
7 11 光貞 秀俊 (J) Lola T96/Mugen 1'10.743 1.484 188.504
8 2 E.トゥエロ (RA) Reynard 97D/Mugen 1'10.935 1.676 187.994
9 35 M.アピチェッラ (I) Reynard 96D/Mugen 1'10.935 1.676 187.994
10 27 影山 正美 (J) Reynard 97D/Mugen 1'11.106 1.847 187.541
11 28 山本 勝巳 (J) Reynard 96D/Mugen 1'11.109 1.850 187.534
12 56 本山 哲 (J) Reynard 97D/Mugen 1'11.142 1.883 187.447
13 1 N.フォンタナ (RA) Reynard 97D/Mugen 1'11.162 1.903 187.394
14 10 飯田 章 (J) Lola T97/Mugen 1'11.243 1.984 187.181
15 33 鈴木 利男 (J) Reynard 97D/Mugen 1'11.297 2.038 187.039
16 17 近藤 真彦 (J) Reynard 97D/Mugen 1'11.820 2.561 185.677
17 65 山西 康司 (J) Reynard 97D/Mugen 1'11.838 2.579 185.630
18 8 脇阪 寿一 (J) Dome F104R/Mugen 1'11.864 2.605 185.563
19 5 M.グーセンズ (B) Reynard 96D/Mugen 1'11.998 2.739 185.218
20 6 田嶋 栄一 (J) Reynard 96D/Judd 1'12.543 3.284 183.826
21 3 川本 篤 (J) Reynard 96D/Mugen 1'12.961 3.702 182.773
22 62 戸田 哲史 (J) Reynard 94改/Mugen 1'13.960 4.701 180.305
23 63 D.マラガムワ (SRI) Reynard 96D/Mugen 1'14.447 5.188 179.125
24 36 玉中 哲二 (J) Lola T95/Mugen 1'14.821 5.562 178.230
25 21 田中 哲也 (J) Lola T95/Mugen 1'17.930 8.671 171.119*
26 37 山田 政夫 (J) Lola T94/Mugen 1'18.914 9.655 168.985*
**************************************************************************
* 上位6位はスペシャルステージの結果で決定
* #21は決勝レースへの出走を認める
* #37は決勝当日のフリー走行に出走し、上位3台の平均の110%のタイムをクリア
することを条件に決勝レースへの出走を認める
提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/菅生
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
フォーミュラ・ニッポン第5戦
デ・ラ・ロサ(SHIONOGI NOVA)初PP
8月2日(土)スポーツランドSUGOにおいて、’97フォーミュラ・ニッポ
ン第5戦の公式予選と予選上位6台によるスペシャルステージ(SS)が行われ、
16チーム26台が出場した。
午後1時30分からから行われた公式予選では、赤旗中断後の最後の15分で順
位が目まぐるしく入れ替わった。結局予選タイム1位は影山正彦(IMPUL)、
2位はP.デ・ラ・ロサ(SHIONOGI NOVA)。3位は黒澤琢弥で、
IMPULのダブルSS進出は今季3回目。高木虎之介が予選タイム4位、5位は
今季初のSS進出を果たした金石勝智(FUNAI SUPER AGURI)。
前回のSUGO公式走行会でベストタイムを出したR.ファーマン(TMS)が、
途中コース上に止まりながら、赤旗に救われて再度アタック。予選タイム6位で初
のSS進出を果たした。デ・ラ・ロサ、高木の2人は5戦連続、今季全戦SS進出
となった。
午後3時30分から行われたスペシヤルステ一ジでは、R.ファーマンがいきなり
予選タイムを上回る好タイムを上げたが、他のドライバーも全てタイムアップ。上
位4台は1分9秒台に入った。グリッド順位は1位と2位が入れ替わり、デ・ラ・
ロサが初のポールポジションを獲得。影山は第4戦に続き2位からのスタート。3
位と4位は予選結果と変わらず、5位と6位が入れ替わり、ファーマン、金石が3
列目での決勝スタートとなった。決勝は、明日8月3日(日)午後2時にスタート
する。
◆トップ6記者会見
P.デ・ラ・ロサ
「最高の気分です。予選ははじめの内トラブルがあって心配したけど途中から良く
なってきた。ポールポジションは初めてなので、大事にとっておいて家族へのクリ
スマスプレゼントにします。決勝は最高のスタート位置なのでリラックスしていき
たい。でも長くてリタイアするドライパ一も多いハードなレースになると思う。自
分はそうならないように気をつけていきます。」
影山正彦
「予選では最初の内、なかなか順位が上がらず心配したけれど、最後にタイムを出
すことがてきた。ペドロのタイムを超えられなかったのは僕の力不足です。明日も
また倒れるぐらいまでがんばります。」
黒澤琢弥
「SSでは高木選手が9秒台に入れたので、そのおかげで急にハードなレースにな
りました。3周目に裏のストレートでシフトミスしちゃったんだけれど、それがな
くてもペドロには及ばなかったと思う。できればてきれぱフロントロ一が良かった
けれど、影山選手がいるので共同作戦で……。」
高木虎之介
「4番手スタートですが、明日はスタ一トを決めたいと思います。9秒台には入れ
たけれど、急にタイムが出るようになったので、皆も行くとは思ってました。」
R.ファーマン
「初のトップ6でうれしいです。走行会のときから車の調子がとても良かったので、
予選ではもう少し上を狙いたかった。コース上で止まってしまったときはがっくり
きたけれど、赤旗でまたニュ一タイヤでアタックできたのでラッキーでした。明日
のレースが楽しみです。」
金石勝智
「今季初のSSなので、とりあえずは良しとしようかな。予選からセットを変えて
いい方向なので、決勝に向けてさらに調整して挑みたいと思います。勝ちを狙えな
位置ではないので、決勝は決勝ということて気時ちを切り換えていきます。」
情報:日本レースプロモーション(JRP)
<< FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)>>
フォーミュラ・ニッポン第5戦 -RIJ- (1997-08-03) SpecialStage-Session
For All Japan Formula Nippon Championship Rd.5 スポーツランド菅生 : 3.704km
P No. Driver------------ Car------------------ Best-LapT -Behind -km/h--
1 9 P.デ・ラ・ロサ (E) Lola T97/Mugen 1'09.259 192.426
2 20 影山 正彦 (J) Lola T95/Mugen 1'09.447 0.188 191.905
3 19 黒澤 琢弥 (J) Lola T96/Mugen 1'09.686 0.427 191.246
4 64 高木 虎之介 (J) Reynard 97D/Mugen 1'09.854 0.595 190.786
5 18 R.ファーマン (GB) Reynard 97D/Mugen 1'10.355 1.096 189.428
6 55 金石 勝智 (J) Reynard 96D/Mugen 1'10.359 1.100 189.417
**************************************************************************
提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/菅生
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
フォーミュラ・ニッポン第5戦 -RIJ- (1997-08-03) 1st Qualify-Session
For All Japan Formula Nippon Championship Rd.5 スポーツランド菅生 : 3.704km
P No. Driver------------ Car------------------ Best-LapT -Behind -km/h--
1 20 影山 正彦 (J) Lola T95/Mugen 1'10.053 190.245
2 9 P.デ・ラ・ロサ (E) Lola T97/Mugen 1'10.178 0.125 189.906
3 19 黒澤 琢弥 (J) Lola T96/Mugen 1'10.326 0.273 189.506
4 64 高木 虎之介 (J) Reynard 97D/Mugen 1'10.417 0.364 189.261
5 55 金石 勝智 (J) Reynard 96D/Mugen 1'10.681 0.628 188.554
6 18 R.ファーマン (GB) Reynard 97D/Mugen 1'10.711 0.658 188.474
7 11 光貞 秀俊 (J) Lola T96/Mugen 1'10.743 0.690 188.389
8 2 E.トゥエロ (RA) Reynard 97D/Mugen 1'10.935 0.882 187.879
9 35 M.アピチェッラ (I) Reynard 96D/Mugen 1'10.935 0.882 187.879
10 27 影山 正美 (J) Reynard 97D/Mugen 1'11.106 1.053 187.427
11 28 山本 勝巳 (J) Reynard 96D/Mugen 1'11.109 1.056 187.419
12 56 本山 哲 (J) Reynard 97D/Mugen 1'11.142 1.089 187.332
13 1 N.フォンタナ (RA) Reynard 97D/Mugen 1'11.162 1.109 187.280
14 10 飯田 章 (J) Lola T97/Mugen 1'11.243 1.190 187.067
15 33 鈴木 利男 (J) Reynard 97D/Mugen 1'11.297 1.244 186.925
16 17 近藤 真彦 (J) Reynard 97D/Mugen 1'11.820 1.767 185.564
17 65 山西 康司 (J) Reynard 97D/Mugen 1'11.838 1.785 185.517
18 8 脇阪 寿一 (J) Dome F104R/Mugen 1'11.864 1.811 185.450
19 5 M.グーセンズ (B) Reynard 96D/Mugen 1'11.998 1.945 185.105
20 6 田嶋 栄一 (J) Reynard 96D/Judd 1'12.543 2.490 183.714
21 3 川本 篤 (J) Reynard 96D/Mugen 1'12.961 2.908 182.662
22 62 戸田 哲史 (J) Reynard 94改/Mugen 1'13.960 3.907 180.195
23 63 D.マラガムワ (SRI) Reynard 96D/Mugen 1'14.447 4.394 179.016
24 36 玉中 哲二 (J) Lola T95/Mugen 1'14.821 4.768 178.121
-------------------------- DNQ -------------------------------------------
21 田中 哲也 (J) Lola T95/Mugen 1'17.930 7.877 171.015
37 山田 政夫 (J) Lola T94/Mugen 1'18.914 8.861 168.883
**************************************************************************
提供:竹下 恵一郎(JCG00146)/菅生
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
フォーミュラ・ニッポン第4戦(SUGO)はまもなく開催!
8月2~3日、スポーツランドSUGOでフォーミュラ・ニッポン第5戦が開
催される。
P.デ・ラ・ロサ2勝、黒澤1勝、虎之介1勝で迎える今回のレースだが、エ
ントリーリストに若干の変更があった。
#21田中哲也のチームが「エーエスケーアスカ」から「ビィブライズARP
アスカ」(ビィブライズ アスカ)へ。#5M.グーセン車のエンジンがジャド
から無限(尾川自動車)へ。また、ANABUKI童夢無限の監督が松本恵二氏
から田中弘氏に変更になった。オートテックSTELLARは今回#35M.ア
ピチェラのみ。
なお、第6戦から大会の冠パートナーに(株)ソニー・コンピュータエンタテ
インメント「プレイステーション Formula 1 97」がつくことが決まり、シリ
ーズマークにも「PlayStation」のロゴが加わることになった。
Fニッポンにはシリーズ協賛スポンサーは7社ついているが、冠パートナーは
はじめて。
第5戦エントリー
チーム 車番 ドライバー 車両
------------------------------------------------------------------------------
Le Mans 1 N.フォンタナ レイナード97D/無限MF308
2 E.トゥエロ レイナード97D/無限MF308
-----------------------------------------------------------------------------
ASAHI KIKO 3 川本 篤 レイナード96D/無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
5ZIGEN 5 M.グーセン レイナード96D/無限MF308
6 田嶋栄一 レイナード96D/JUDD KV-II
------------------------------------------------------------------------------
ANABUKI 童夢無限 8 脇阪寿一 童夢F104R /無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
SHIONOGI NOVA 9 P.デ・ラ・ロサ ローラT97-51 /無限MF308
10 飯田 章 ローラT97-51 /無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
CERUMO 11 光貞秀俊 ローラT96-52 /無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
TMS 17 近藤真彦 レイナード97D/無限MF308
18 R.ファーマン レイナード97D/無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
IMPUL 19 黒澤琢弥 ローラT96-52 /無限MF308
20 影山正彦 ローラT95-50 /無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
ビィブライズ アスカ 21 田中哲也 ローラT95-50 /無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
NAVI CONNECTION 27 影山正美 レイナード97D/無限MF308
28 山本勝巳 レイナード96D/無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
かもめサービスMIRAI 33 鈴木利男 レイナード97D/無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
オートテックSTELLAR 35 M.アピチェラ レイナード96D/無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
タカギB-1 36 玉中哲二 ローラT95-50 /無限MF308
37 山田政夫 ローラT94-50 /無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
FUNAI SUPER AGURI 55 金石勝智 レイナード96D/無限MF308
56 本山 哲 レイナード97D/無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
SRILANKA LEYJUN 62 戸田哲史 レイナード94改/無限MF308
63 D.マラガムワ レイナード96D/無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
PIAA NAKAJIMA 64 高木虎之介 レイナード97D/無限MF308
65 山西康司 レイナード97D/無限MF308
------------------------------------------------------------------------------
情報:日本レースプロモーション(JRP)
<< FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)>>
●レース名:1997年全日本F3選手権第5戦 鈴鹿
●鈴鹿サーキット/5.8643km×17Laps=99.693km
●開催日:7月5日~7月6日
●天候:5日(予選日)/晴れ 観客1万4000人(主催者発表)
6日(決勝日)/晴れ 観客4万0000人( 〃 )
#64西翼選手、参戦4戦目にして自己最高位4位入賞!
公式練習でトップタイムをマークするなどパフォーマンスを発揮。
#65山口大陸選手、見事初完走。今後の走りに期待!
全日本F3選手権もこの鈴鹿で、早くも折り返しの第5戦目を迎えた。#64西翼
(にし つばさ)、#65山口大陸(やまぐち たいろく)の両選手にとっては、SRS
-F(鈴鹿フォーミュラレーシングスクール)時代から走り込んできたまさにホーム
コース。
成長著しい西選手にとっては開幕戦で10位完走を果たしているここ鈴鹿だけに、今
回は更なるポジションアップを望んでのレースウイークとなった。
恒例で行われる練習走行は4日(金)に開始され、2回のセッション、合計3時間2
0分の走行が行われた。この時期としては異例の30℃を越す気温、40℃を超える
路面温度となった練習走行において、#64西選手は終始安定した走りを見せ、常に
トップ10内に入るタイムをマーク。午後に行われた走行ではトップを走る、現在ポ
イントリーダーの#7トム・コロネル選手、#2立川祐路選手、#77伊藤大輔選手
らの上位陣に肉薄するタイムを叩きだすパフォーマンスを見せ、順調な仕上がりを見
せた。
明けて5日(土)。前日に続き真夏を思わせる天候の中AM11:40公式練習が開始され
た。#65山口選手は昨日の練習走行において、満足のいくタイムが出なかった事も
あり、とにかく走り込む事に集中する一方、#64西選手は、昨日からの好調さを
キープ。徐々にタイムを上げて行き、このセッション残り3分の時点で、ついにポイ
ントリーダーの#7トム・コロネル選手を押さえてのトップタイムを叩き出すことに
成功する。
フォーミュラニッポンの公式予選を挟んで、PM2:50気温32℃路面温度47℃とまさに
酷暑の中、公式予選が開始される。まずは#65山口選手がコースイン。そして#6
4西選手は一気にポールポジションを獲得すべく、中嶋総監督の激励を受けてコース
イン。各選手徐々にタイムを上げて行く中、#64西選手は常時好ポジションをキー
プ。11周目となる最後のアタックでスローカーに引っ掛かりながら自己最高の4番
手グリッドをゲットした。#65山口選手は思うようにタイムが伸びず、19番手に
終わる。ポールポジションには#7トム・コロネル選手、セカンドポジションには#
2立川祐路選手、予選3位には#77伊藤大輔選手(SRS-F96年度第1期生)が
続いた。
そしていよいよ決勝日。前日にもましての酷暑がこの日も続き、決勝レースがス
タートするAM11:30には気温36℃、路面温度46℃にまで上がる。#64西選手はス
タートで1つポジションをアップさせる事に成功。3番手で1コーナーに飛び込んで
行く。しかし、スタートで9番手からジャンプアップを果たした#1脇坂薫一選手に
デグナーカーブで交わされ1周目は4番手でコントロールラインを通過。その後、2
分5秒台の安定したタイムを重ね、#7トム・コロネル選手、#2立川祐路選手、#
1脇坂薫一選手たちとトップ
集団を形成し、5番手以下を寄せ付けない成長した走りを見せた。そして、前方3番
手を走る#1脇坂選手の追撃態勢に入った10周目、1コーナーでアウトからのオー
バーテイクを試みるが、バランスを崩してスピン。すぐに建て直しポジションをキー
プ。その後は、再度激しく追走を重ね14周目には2分4秒993のタイムをマーク
する。ちなみに4秒台のタイムを出したのは、#7トム・コロネル選手、#2立川祐
路と我がNAKAJIMA HONDAの#64西翼選手のみというトップクラスのパフォーマンス
を見せたが、3番手までは挽回できず4位でチェッカーを受ける。#65山口大陸選
手は2周目にコースアウトしてしまう場面もあったが無事復帰し、その後、順調に周
回を重ねて17位完走を果たした。
なお、レースはポールポジションからスタートし、終始安定したレース運びで周回
を重ねた#7トム・コロネル選手が優勝し、チャンピオン獲得にまた一歩大きく前進
した。
■スーパーバイザー佐藤浩二(SRS-Fの主任講師)のコメント
「西選手は、確実に成長を遂げています。今回は、トップクラスのパフォーマンスを
発揮してくれました。今後の更なる成長に期待したいと思います。山口選手は、まだ
経験を重ねる必要がありますね。」
●次戦は、8月2日~3日、スポーツランドSUGOで開催されます。
(第5戦まで)
1997 3 4 5 6 7 8 9 9 10 11
Japan / / / / / / / / / /
Formula 3 30 20 18 1 6 3 7 28 19 9
Championship 鈴 筑 美 富 鈴 菅 仙 茂 富 鈴
Drivers-point 鹿 波 祢 士 鹿 生 台 木 士 鹿
Po-No-Driver-------- Rd. -1 --2 --3 --4 --5 --6 --7 --8 --9 -10 総合P 有効P
1 7 T.コロネル 9 9 6 9 9 42 42
2 16 土屋 武士 2 6 9 6 1 24 24
3 2 立川 祐路 6 3 0 4 6 19 19
4 1 脇坂 薫一 4 4 3 2 4 17 17
5 8 館 信吾 1 0 4 0 2 7 7
6 14 S.マルティノ 3 1 0 0 0 4 4
6 64 西 翼 0 - 1 0 3 4 4
8 77 伊藤 大輔 0 0 0 3 0 3 3
9 33 来嶋 真也 0 0 2 0 0 2 2
9 12 歌川 拓 0 2 - - - 2 2
11 25 長嶋 正興 0 0 0 1 0 1 1
38 徳田 照幸 0 0 0 0 0 0 0
53 五味 康隆 0 0 0 0 0 0 0
18 平野 功 0 0 0 0 0 0 0
6 横山 崇 0 0 0 0 0 0 0
5 内山 清史 0 0 0 0 0 0 0
15 増田 哲治 0 0 0 0 - 0 0
3 中嶋 修 0 0 0 0 - 0 0
19 阪口 良平 0 0 0 - 0 0 0
9 清水 剛 0 0 - 0 0 0 0
32 密山 祥吾 0 0 - 0 - 0 0
10 井出 有治 0 0 - 0 - 0 0
17 河野 尚裕 0 - - 0 0 0 0
65 吉村 一誠 0 - - - - 0 0
4 M.サンタビルタ - 0 - 0 0 0 0
22 山本 茂 - 0 - 0 - 0 0
39 中嶋 廣高 - - 0 0 0 0 0
4 蔵本 信之 - - 0 - - 0 0
65 山口 大陸 - - - 0 0 0 0
20 加藤 寛規 - - - - 0 0 0
15 西宮 圭一 - - - - 0 0 0
13 高木 真一 - - - - 0 0 0
****************************************************************************
* 1位から6位までに9-6-4-3-2-1のポイント
* 全10戦中ベスト7戦(70%)有効ポイント制
///// PDD01523 伊東 昭雄 ///
☆☆ SKILL SPEED ☆☆
☆☆☆ F3 REPORT ☆☆☆
****全日本F3選手権第5戦****
決勝レース
場所:鈴鹿サーキット/三重県
日時:7月6日
天候:晴れ(路面/ドライ)
伊藤大輔
痛恨のスタートミス。
最後尾から猛追も、14位。
今回から、チームをバックアップしてくれているセブインターナショナルの
キャンペーンガールが登場し、グリッド上が華やかになった。伊藤大輔(SEV
モデューロ無限ホンダF397)のグリッドは、アウト側2列目。宿敵コロネル選
手、立川選手はすぐ目の間。前線の雪辱をはらすべく、伊藤とチームは気合い
十分であった。
シグナルがグリーンに変わり、各車一斉にスタート。伊藤にとってはここ2
戦スタートをしくじっており、このスタートの瞬間は鬼門だ。そのプレッシャ
ーからか、伊藤は三たびスタートをしくじる。鈴鹿のメインストレートが下り
となっているのがせめてものすくいだった。ストールした伊藤のエンジンは、
惰性でマシンが動いたときに息を吹き返し、そのままリタイアということにな
らずに済んだ。
しかし、ポジションは3番手から一気にほぼ最後尾までドロップしてしまっ
た。中団グループよりも約1秒は速いペースで伊藤は追撃。レースが折り返す
時点では、13番手まで這いあがるが、スプーンで目の前の河野選手がハーフ
スピンするのを避けようとして、伊藤はたまらずスピン。14位でチェッカー
となった。
伊藤大輔のコメント
「せっかくのグリッドをまたスタートで台無しにしてしまいました。その後
は、中団グループのペースに押し込まれてしまい、リズムをつくることができ
ないままレースが終わってしまいました。応援してくれた方々には本当に申し
訳なく思っています。」
SKILL SPEED F3 TEAM
深尾栄一
'97フォーミュラ・ニッポン第4戦 鈴鹿サーキット 97-07-06
1997年全日本F3選手権シリーズ第5戦 WEATHER FINE
F3 結果表 COURSE DRY
PosNo Driver TYPE LAP TOTAL DELAY BEST-TIME TEAM/CAR
-------------------------------------------------------------------------------
1 7 トム・コロネル ダラーラF3973S-G 17 35'30.211 168.47Km 2'04.602 TOM'S F397
2 2 立川 祐路 ダラーラF397MF204B 17 35'34.101 3.890 2'04.671 ライアン TODA 無
3 1 脇阪 薫一 ダラーラF397MF204B 17 35'48.529 18.318 2'05.529 ANABUKI397無
4 64 西 翼 ダラーラF397MF204B 17 35'52.000 21.789 2'04.993 SRSーF スカラシッフ
5 8 舘 信吾 ダラーラF3973S-G 17 35'55.424 25.213 2'05.713 TOM'S F397
6 16 土屋 武士 ダラーラF397HKS 17 35'56.763 26.552 2'05.764 阪急交通社カリ
7 14 セバスチャン・マルティノ ダラーラF397C20XE 17 35'58.380 28.169 2'05.590 TOMEISPORT O
8 38 徳田 照幸 ダラーラF3953S-G 17 35'58.761 28.550 2'05.863 KDS ダラーラ トリ
9 6 横山 崇 ダラーラF396MF204B 17 36'11.736 41.525 2'06.508 ANABUKI396無
10 33 来嶋 真也 ダラーラF3953S-G 17 36'12.046 41.835 2'06.329 5ZIGEN・DALLA
11 9 清水 剛 ダラーラF397HKS 17 36'12.551 42.340 2'06.115 ThreeBond GO
12 17 河野 尚裕 ダラーラF395MF204 17 36'13.696 43.485 2'06.416 ライアン TODA 無
13 4 ミカエル・サンタヴィルタ ダラーラF395HKS 17 36'17.791 47.580 2'06.511 MONTANA ダラー
14 77 伊藤 大輔 ダラーラF397MF204B 17 36'34.666 1'04.455 2'06.014 SEVモデューロ無
15 25 長島 正興 ダラーラF3973S-G 17 36'51.271 1'21.060 2'07.360 メガネスーパーナンシ
16 5 内山 清史 ダラーラF397HKS 17 36'51.884 1'21.673 2'08.263 NIHON KIZAIF
17 65 山口 大陸 ダラーラF396MF204 17 37'11.460 1'41.249 2'07.945 SRSーF スカラシッフ
18 13 高木 真一 ダラーラF396C20XE 17 37'13.839 1'43.628 2'08.070 TOMEISPORT O
19 53 五味 康隆 ダラーラF3973S-G 16 34'06.938 1 Lap 2'06.470 芙蓉実業 ダラ
以上 規定周回 完走:
20 39 中嶋 廣高 ダラーラF3963S-G 2 4'29.268 15 Laps 2'09.082 KDS ダラーラ トリ
21 15 西宮 圭一 ダラーラF395C20XE 1 3'40.601 16 Laps 3'40.601 TOMEISPORT O
22 20 加藤 寛規 ダラーラF397HKS 0 17 Laps ステラ with パル
23 18 平野 功 ダラーラF397HKS 0 17 Laps イエローハット397ラム
24 19 阪口 良平 ダラーラF3953S-G 0 17 Laps サムテックアキランド
FASTEST LAP: 7 トム・コロネル 2'04.602 7/17 169.42Km/h
スタート時刻 11:15:03 フィニッシュ時刻 11:50:33
-------------------------------------------------------------------------------
提供:鈴鹿サーキットランド
'97フォーミュラ・ニッポン第4戦 鈴鹿サーキット 97-07-06
1997年全日本F3選手権シリーズ第5戦 WEATHER: FINE
F3 COURSE : DRY
LAPSSt | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
------------------------------------------------------------------------------
1 7 | 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7
2 2 | 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2
3 77 | 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
4 64 | 64 64 64 64 64 64 64 64 64 64 64 64 64 64
5 8 | 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8
6 14 | 14 14 14 14 14 14 14 14 14 14 14 14 14 14
7 38 | 16 16 16 16 16 16 16 16 16 16 16 16 16 16
8 16 | 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38
9 1 | 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6
10 6 | 9 9 9 9 9 9 9 9 33 33 33 9 9 33
11 25 | 33 33 33 33 33 33 33 33 9 9 9 33 33 9
12 53 | 53 53 53 53 17 17 17 17 17 17 17 17 17 17
13 20 | 17 17 17 17 53 53 53 53 77 77 77 77 77 77
14 15 | 4 4 4 4 77 77 77 77 53 53 53 53 53 53
15 18 | 39 39 77 77 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4
16 33 | 13 77 13 13 13 13 13 13 13 5 5 5 5 5
17 19 | 65 13 5 5 5 5 5 5 5 25 25 25 25 25
18 9 | 5 5 25 25 25 25 25 25 25 13 13 13 13 65
19 65 | 77 25 65 65 65 65 65 65 65 65 65 65 65 13
20 4 | 25 65
21 17 | 15p.
22 39 |
23 5 |
24 13 |
LAP | 15 16 17
--------------------
1 | 7 7 7.
2 | 2 2 2.
3 | 1 1 1.
4 | 64 64 64.
5 | 8 8 8.
6 | 14 16 16.
7 | 16 14 14.
8 | 38 38 38.
9 | 6 6 6.
10 | 33 33 33.
11 | 9 9 9
12 | 17 17 17
13 | 77 77 4
14 | 53 53. 77.
15 | 4 4 25.
16 | 5 5 5
17 | 25 25 65
18 | 65 65 13
19 | 13 13
-------------------------------------------------------------------------------
提供:鈴鹿サーキットランド
'97フォーミュラ・ニッポン第4戦 鈴鹿サーキット 97-07-05
1997年全日本F3選手権シリーズ第5戦 WEATHER FINE
F3 公式予選結果表 COURSE DRY
PosNo Driver TYPE TIME DELAY LAP TEAM/CAR
-------------------------------------------------------------------------------
1 7 トム・コロネル ダラーラF397 3S-G 2'01.532 173.70km 7/ 8 TOM'S F397
2 2 立川 祐路 ダラーラF397 MF204B 2'01.890 0.358 7/ 8 ライアン TODA 無限ホンダ
3 77 伊藤 大輔 ダラーラF397 MF204B 2'02.488 0.956 6/ 9 SEVモデューロ無限397
4 64 西 翼 ダラーラF397 MF204B 2'02.707 1.175 11/11 SRSーF スカラシップF3
5 8 舘 信吾 ダラーラF397 3S-G 2'02.784 1.252 5/ 8 TOM'S F397
6 14 セバスチャン・マルティノ ダラーラF397 C20XE 2'02.819 1.287 7/ 8 TOMEISPORT OPEL
7 38 徳田 照幸 ダラーラF395 3S-G 2'03.054 1.522 7/ 9 KDS ダラーラ トリイトヨタ
8 16 土屋 武士 ダラーラF397 HKS 2'03.157 1.625 9/ 9 阪急交通社カリスマラリーア
9 1 脇阪 薫一 ダラーラF397 MF204B 2'03.168 1.636 4/ 7 ANABUKI397無限
10 6 横山 崇 ダラーラF396 MF204B 2'03.788 2.256 4/ 8 ANABUKI396無限
11 25 長島 正興 ダラーラF397 3S-G 2'04.114 2.582 10/13 メガネスーパーナンシンF397
12 53 五味 康隆 ダラーラF397 3S-G 2'04.132 2.600 9/13 芙蓉実業 ダラーラF397
13 20 加藤 寛規 ダラーラF397 HKS 2'04.202 2.670 3/ 7 ステラ with パル
14 15 西宮 圭一 ダラーラF395 C20XE 2'04.213 2.681 8/ 8 TOMEISPORT OPEL
15 18 平野 功 ダラーラF397 HKS 2'04.233 2.701 9/ 9 イエローハット397ラム&トス
16 33 来嶋 真也 ダラーラF395 3S-G 2'04.563 3.031 3/12 5ZIGEN・DALLARA
17 19 阪口 良平 ダラーラF395 3S-G 2'04.661 3.129 10/11 サムテックアキランド夢工房
18 9 清水 剛 ダラーラF397 HKS 2'04.724 3.192 3/ 8 ThreeBond GO
19 65 山口 大陸 ダラーラF396 MF204 2'04.819 3.287 12/13 SRSーF スカラシップF3
20 4 ミカエル・サンタヴィルタ ダラーラF395 HKS 2'04.834 3.302 7/ 9 MONTANA ダラーラHKS
21 17 河野 尚裕 ダラーラF395 MF204 2'04.875 3.343 5/13 ライアン TODA 無限
22 39 中嶋 廣高 ダラーラF396 3S-G 2'05.094 3.562 10/12 KDS ダラーラ トリイトヨタ
23 5 内山 清史 ダラーラF397 HKS 2'05.785 4.253 8/10 NIHON KIZAIF397
24 13 高木 真一 ダラーラF396 C20XE 2'07.617 6.085 4/ 9 TOMEISPORT OPEL
予選通過基準タイム(110%) 2'13.685
-------------------------------------------------------------------------------
提供:鈴鹿サーキットランド
'97フォーミュラ・ニッポン第4戦 鈴鹿サーキット 97-07-05
1997年全日本F3選手権シリーズ第5戦 WEATHER FINE
F3 公式練習結果表 COURSE DRY
PosNo Driver TYPE TIME DELAY LAP TEAM/CAR
-------------------------------------------------------------------------------
1 64 西 翼 ダラーラF397 MF204B 2'03.135 171.44km 12/13 SRSーF スカラシップF3
2 7 トム・コロネル ダラーラF397 3S-G 2'03.498 0.363 6/ 9 TOM'S F397
3 2 立川 祐路 ダラーラF397 MF204B 2'03.602 0.467 11/12 ライアン TODA 無限ホンダ
4 1 脇阪 薫一 ダラーラF397 MF204B 2'03.705 0.570 7/13 ANABUKI397無限
5 77 伊藤 大輔 ダラーラF397 MF204B 2'04.528 1.393 8/10 SEVモデューロ無限397
6 16 土屋 武士 ダラーラF397 HKS 2'04.763 1.628 10/11 阪急交通社カリスマラリーア
7 8 舘 信吾 ダラーラF397 3S-G 2'04.996 1.861 6/13 TOM'S F397
8 15 西宮 圭一 ダラーラF395 C20XE 2'05.133 1.998 7/ 8 TOMEISPORT OPEL
9 14 セバスチャン・マルティノ ダラーラF397 C20XE 2'05.294 2.159 7/11 TOMEISPORT OPEL
10 9 清水 剛 ダラーラF397 HKS 2'05.854 2.719 7/ 8 ThreeBond GO
11 25 長島 正興 ダラーラF397 3S-G 2'05.952 2.817 12/13 メガネスーパーナンシンF397
12 18 平野 功 ダラーラF397 HKS 2'05.991 2.856 8/12 イエローハット397ラム&トス
13 33 来嶋 真也 ダラーラF395 3S-G 2'06.021 2.886 8/ 9 5ZIGEN・DALLARA
14 6 横山 崇 ダラーラF396 MF204B 2'06.032 2.897 8/10 ANABUKI396無限
15 20 加藤 寛規 ダラーラF397 HKS 2'06.109 2.974 11/12 ステラ with パル
16 4 ミカエル・サンタヴィルタ ダラーラF395 HKS 2'06.248 3.113 7/10 MONTANA ダラーラHKS
17 38 徳田 照幸 ダラーラF395 3S-G 2'06.382 3.247 7/11 KDS ダラーラ トリイトヨタ
18 19 阪口 良平 ダラーラF395 3S-G 2'06.512 3.377 4/ 7 サムテックアキランド夢工房
19 17 河野 尚裕 ダラーラF395 MF204 2'06.540 3.405 12/13 ライアン TODA 無限
20 65 山口 大陸 ダラーラF396 MF204 2'06.693 3.558 11/11 SRSーF スカラシップF3
21 39 中嶋 廣高 ダラーラF396 3S-G 2'06.818 3.683 4/ 7 KDS ダラーラ トリイトヨタ
22 53 五味 康隆 ダラーラF397 3S-G 2'07.209 4.074 9/10 芙蓉実業 ダラーラF397
23 5 内山 清史 ダラーラF397 HKS 2'08.268 5.133 11/11 NIHON KIZAIF397
24 13 高木 真一 ダラーラF396 C20XE 2'09.046 5.911 11/12 TOMEISPORT OPEL
-------------------------------------------------------------------------------
提供:鈴鹿サーキットランド
☆☆ SKILL SPEED ☆☆
☆☆☆ F3 REPORT ☆☆☆
****全日本F3選手権第5戦****
公式予選
場所:鈴鹿サーキット/三重県
日時:7月5日
天候:晴れ(路面/ドライ)
伊藤大輔
気合い入れすぎて、スピンも、
予選3位の好位置につける。
前日に続き、快晴に恵まれた土曜日、午前に公式練習、午後に公式予選が行
われた。午前の公式練習開始早々に伊藤大輔のフロントカウルがゆるむという
ハプニングが発生。カウルが完全にはずれてしまわないようにスロー走行でピ
ットに戻ってきた。カウルには特に問題はなく、すぐ走行を開始したが、路面
コンディションが前日と比べ悪化してしまっていたことから、スピン、コース
アウトするドライバーが続出。満足にクリアラップをとれないまま、セッショ
ンは終了してしまった。順位は5番手にとどまったが、マシンのフィーリング
自体には問題がないと伊藤はコメント。
午後の予選は、30分間行われるが、伊藤は10分ほどウエイティングして
から、アタックに出ていった。コースは、午前中よりはベターコンディショ
ン。ライバルたちも次々とタイムをあげてきた。そんな中で、伊藤は3周目の
シケインでスピン。サンドトラップに捕まることなくコース上にとどまり、即
座に復帰するが大きくタイムロス。本格的なアタックには、10分ほどしか時
間は残されていなかった。5周目、伊藤は2分02秒台後半をマークし、トッ
プ10圏内にようやく浮上。そして6周目、2分02秒488をマークし、3
番手にジャンプアップ。さらにアタックを続けた伊藤だったが、アタック中に
前車に引っかかってしまい、タイム・ロス。結局、6周目のタイムがベストと
なり、3番手で予選を終えた。
伊藤大輔のコメント
「これから!!って気合いを入れたら、少し入れすぎてしまったみたいで、シ
ケインでスピンしてしまった。このアタック前のスピンがすべてでした。3番
手にあがり、最後のアタックに賭けたのですが、前のマシンにつまってしまい
タイムをあげることができませんでした。今回もフロントロウを狙っていただ
けに、自分のミスに、頭、来ています。でも、明日の決勝レースでは、まだチ
ャンスがあるので、前回よりもさらに上のポジションを狙って精一杯がんばり
ます。」
SKILL SPEED F3 TEAM
深尾栄一
先に行われた、スポーツランド菅生でのJTCC第5・6戦の
放映時間が変更になりました。
本放送は6月1日(日)、午前3時30分~5時 (NHK衛星第1)
-----------------
なお、詳細については会議室17番「TV情報」発言番号 #1961
をご覧下さい。( nifty:FMOTOR4/MES/17/1961 )
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686) *
HONDA MOTOR SPORTS
PRESS INFORMATION
1997年5月26日
1997 JAPAN TOURING CAR CHAMPIONSHIP SERIES ROUND 5/6
ホンダ・アコード、
第5戦:黒澤選手5位、中子選手8位、
第6戦:岡田選手4位、黒澤選手6位、
●開催日 : 1997年5月24~25日
●会 場 : 官城県 スポーツランドSUGO
●コース全長:3.704km ●周回数 : 25周(第5/6戦共)
●天 侯 : 予選日/雨 決勝日/晴れ
●気 温 : 予選日/14℃(12時) 決勝目/12℃(12時30分/共にピット計測)
●観客数 : 29,200人(決勝日/主催者発表)
アコード勢の連勝で終わった前大会より2週間後、1997年全日本ツーリングカ
ー選手権第5戦・第6戦「SUGO SUPER TOUR旧G CAR」が、5月24~25日、宮城県ス
ポーツランドSUGOにおいて開催された。
ホンダ・アコード勢は、今大会も2チーム4台が揃い踏みしたが、中子選手が
50kg、黒澤選手と道上選手が20kgとそれぞれハンディキヤップ・ウエイトを積
載。24日(土)の予選では、道上選手の第6戦2位が最高位と、決勝レースでの苦
戦が予想された。
翌25日(日)の決勝レース第5戦では、黒澤選手が5位、中子選手が8位。第6戦
では岡田選手が終盤健闘し4位、黒澤選手も6位に入賞した。
○本大会に出培したアコード勢
選手名 車 名 エントラント
-----------------------------------------------------------------------
中子 修選手 Castrol無限ACCORD TEAM無限HONDA
黒澤琢弥選手 PlAA SN ACCORD TEAM無限HONDA
道上 龍選手 ジャックスMCアコード TEAM MOONCRAFT with 無限HONDA
岡田秀樹選手 Gathers童夢ACCORD TEAM MOONCRAFT with 無限HONDA
-----------------------------------------------------------------------
○本大会の戦績
第5戦 第6戦
予選 決勝 予選 決勝
---------------------------------------------------
中子 修選手 4位 8位 3位 R
黒澤琢弥選手 12位 5位 12位 6位
道上 龍選手 7位 R 2位 R
岡田秀樹選手 6位 R 4位 4位
---------------------------------------------------
○5月24日(土) 公式予選:第1回/11:30~12:00 第2回/15:00~15:30 出走17台
第1回大会を思わせる雨模様の中、11時30分から定刻通り公式予選第1回が開
始された。まだ雨は小降りで、アコード勢は各車ともインターミディエイト・
タイヤでスタート。1分38秒台のラップタイムで予選は始まった。しかし、雨
量は徐々に多くなり、マシンの後ろに引く水煙も次第に長くなっていった。そ
の中予選開始7分過ぎ、中子選手がピットイン、タイヤをインターミデイエイ
トからレインに交換。それをきっかけにするかのように各チームとも次々にピ
ットに戻りタイヤ交換が始まった。そのピットの騒ぎが収まった18分過ぎ、中
子選手は1分37秒345のタイムで2番手のポジションを確保していたが、その後
逆転され、結局第4位で予選を終了した。岡田選手は終始5~6番手のタイムで走
行していたが第6位。道上選手は7位。黒澤選手は、ウェット・セッティングが
定まらず12位で予選を終了した。ポールポジションはM.クルム選手が1分37秒
025で獲得したが、予選9位までがトップと同じ1分37秒台という激しい予選で
あった。
午後3時からの公式予選第2回も、小雨の降り続く中全車スタートしていった。
その中、中子選手が1分37秒014をマークしてトップに立った。しかし、予選開
始10分過ぎ、M.クルム選手が1分36秒を切るタイムでトップ。その直後、金石
選手がスピン、続いて本山選手がクラッシュしたため、赤旗が振られ、予選は
一時中断となった。
15時25分、残り時間20分で予選は再開された。再開後10分過ぎ、それまで3
番手にいた道上選手が1分35秒618で一気にトップに立ち、続いて岡田選手が4
番手、中子選手が2番手に食い込んで来た。だがM.クルム選手は残り時間5分余
りで1分35秒606をマーク、ポールポジションを獲得した。結局アコード勢は道
上選手が予選2位、終盤強まる雨の中再度アタックした中子選手が3位、終始走
り続けた岡田選手が4位を獲得した。黒澤選手は予選中もセッティングを詰め
ながら健闘したが、12位で予選を終了した。
○第5戦 13:48スタート 25周 出走17台 完走13台
雨の決勝レースとなった第5戦は定刻通りスタート進行が開始され、1周のフ
ォーメーションラップの後、13時48分、レースの幕が切って落とされた。
予選4番手からスタートした中子選手は、スタート良く2番手にポジションア
ップ。序盤その位置を保っていたが、10周目、道上選手の先行を許し3番手。
さらに他チームにパスされ5番手を走行。レース終盤4番手を走行していたが最
終ラップ、馬の背コーナーで他チームのスピンに巻き込まれ、自らもスピンし
再走したものの、8位でチェッカーフラッグを受けた。道上選手は、7番手から
スタートし、中盤2位を走行する健闘を見せたが、21周目、S字コーナーで他車
と接触しスピン、コースアウトしてしまった。黒澤選手はセッティングに苦労
しながらも徐々に追い上げ、5位でチェッカーフラッグを受けた。岡田選手は、
序盤6番手で本山選手を追っていたが、7周目、レインボーコーナーでコースア
ウトを喫しレースを終えた。
レースは、終盤、僚友関谷選手とデッドヒートを繰り広げたM.クルム選手が
優勝を飾った。
○第6戦 15:28スタート 25周 出走16台 完走13台
続く第6戦のスタート進行は約20分遅れ、15時28分、第6戦の幕は切って落と
された。
アコード勢の道上選手と中子逮手は、ダッシュ良くバックストレートと馬の
背コーナーでクルム選手をパス。1-2体制で1周目のメインストレートに戻って
きた。しかし、2番手から道上選手を追っていた中子選手は、3周目の馬の背コ
ーナーでスピン、戦列を離れてしまった。さらに、14周目、トップを走る道上
選手もレインボーコーナーで痛恨のスピン、グラベルにはまりリタイア。
この混戦の中、黒澤選手は今回も着実に走り、12番手のスタートから6位に
入賞。4番手スタートの岡田選手は、序盤7番手まで順位を下げたが徐々に取り
戻し、24周目にはベストラップ1分36秒660を記録しながら本山選手を追いつめ
たが、わずかに届かず借しくも4位でチェッカーフラッグを受けた。
レースは、中盤トップに立った星野選手がそのまま独走し、今シーズン初優
勝を飾った。
◎庄司守事覧督(TEAM無限HONDA)のコメント
「今日のレースは、今シーズン初めてのウェットレースとなり、残念な結果と
なってしまいました。しかし、黒澤選手が粘り強い走りを見せてくれ、データ
の収集もできたので、今後のレースにフィードバックさせて、またがんばりま
す。」
◎由良拓也監督(TEAM MOON CRAFT with 無限HONDA)のコメント
「今回のレースは道上選手にとってよい勉強になったと思います。可能性がか
なり明確に見えてきたので、1レースでも早く結果に結びつけたいと思います。
岡田選手は、タイヤが暖まった中盤から、ファステステストラップを出す活躍
を見せてくれたので、次のレースが楽しみです。」
提供:本田技研工業株式会社 広報部
シリーズ名:全日本ツーリングカー選手権
大会名:第3大会(第5戦/第6戦)『SUGOスーパーツーリングカーレース』
サーキット・距離:スポーツランド菅生・3.704256km×25周×2レース
予選:5月24日 雨・観衆: 5600人(主催者発表)
決勝:5月25日 雨・観衆:2万9200人( 同 )
PIAA SN ACCORD 2戦連続入賞!
黒澤選手はドライバーランキング2位死守
メーカータイトルでもアコードがさらに優位に!!
第3戦でPIAA SN(SATORU NAKAJIMA) ACCORDが見事優勝を飾った全日本ツーリング
カー選手権は、宮城県のスポーツランド菅生に舞台を移して第3大会(第5/6戦)
が開催された。
度重なる赤旗によって充分なテスト走行ができなかった金曜の公開練習を経た土曜
午前11時30分、第3大会の第1レースに当たる第5戦に向けた予選を闘う各マシンは
雨が降り出したコースへとピットアウト開始。雨は本降りとなり、当初浅溝雨天用タ
イヤを使用したマシンは深溝雨天用タイヤへと変更する。第3戦優勝/第4戦4位入
賞により20kgのウエイト搭載ハンディが課せられた黒澤選手がドライブするPIAA SN
ACCORDもそうした中、懸命にタイムアタックを繰り返すが思ったようにポジションア
ップが果たせず、12位で予選を終了することとなる。
同日午後3時ちょうどからは第6戦用の予選が行なわれた。天候は雨天のままで、
気温も5月下旬としては異例の12℃というコンディションも変わっていない。午前の
予選終了とともにマシンセッティングを詳細に検討したPIAA SN ACCORDだったが、こ
のセッションでも上位陣に食い込めるだけのラップタイムがマークできずに苦しい局
面を迎え、またしても12位という予選結果でピットへ戻る展開となってしまう。第5
/6戦各予選では、総じてクルム選手が駆るトヨタ・エクシヴが好調さを示した。
寒冷前線通過が予報された決勝当日。強い雨が降る早朝にまずはフリー走行が行な
われたが、ここで大きく順位を上げたのが黒澤選手。予選終了後に施したマシンのセ
ッティング変更が奏功してか予選3番手タイムを叩き出して、再びPIAA SN ACCORDの
速さを強く印象づけた。
早朝の強い雨足に開催中止が危惧された第5戦だったが、雨が多少小降りになった
午後1時30分、予定通りの進行でスタートが切られる。大きく水煙が上がるそのス
タートからのオープニングラップでジャンプアップしたのは、PIAA SN ACCORDの僚友
であるカストロールアコードの中子選手。第3/4戦での活躍によって50kgものウエ
イトハンディを負いながら、予選4位から一気に2番手へと浮上。トップにはやはり
予選3位位置からうまく進出したトヨタ・チェイサーの関谷選手がつき、ポールシッ
ターのクルム選手は3番手へと後退。今一歩マシンセッティングが決まらないままの
出走となったPIAA SN ACCORDだったが、スタート直後の混戦などの波乱を回避して好
走。
序盤の見せ場は、2番手の中子選手にアコードドライバーとしてはルーキーの道上
選手が乗るジャックスアコードがその座を奪おうと執拗に絡みつくシーンとなった。
果敢に前を走る中子選手の隙を突こうとする道上選手と、プロレーシングドライバー
の真骨頂とも言うべき巧妙なライン取りでそれを防ぐ中子選手の闘い。しかしさすが
に50kgのウエイトハンディが効いたのか、道上選手がついに中子選手を12周目にパス。
しかしポールシッターのクルムがこれを黙認するはずはなく、3番手となった中子選
手をかわすとともに道上選手をもとらえて2番手へはい上がる。さらには、すでに首
位安泰の呈でレースをリードしていたトップの関谷選手を猛追。トヨタ同士によるエ
ンディングの見せ場はこの直後に演じられた。激しい2台の首位争いは、わずか1周
を残す時点で関谷選手がスピンするというアクトで幕切れし、第5戦はクルム選手が
制した。また、中子選手もスピンするなど、中盤以降の上位陣の順位入れ替えをひと
つひとつ機にして、PIAA SN ACCORDの黒澤選手は5位入賞を果たしてチェッカーフラ
ッグを受ける。
続く第6戦。天候は一向に冴えず路面は常に雨が濡らしており、気温も12℃という
低さ。このスタートでも目を引いたのはジャックスアコードの道上選手で、1周目で
首位へと順位アップ。カストロールアコードの中子選手も絶妙な位置決めを図って2
番手となるが、3周目にまたしても痛恨のスピン。自力でのコース復帰がならず、中
子選手はあえなくリタイヤしてしまう。黒澤選手はスタート直後こそ若手が乗るトヨ
タ勢がその位置を脅かすように後方につくものの、経験豊富な黒澤選手はこれを巧み
に排除して再び安定した形で周回を開始。
レースは道上選手が2番手との差を計りながら首位をキープ。その2番手には中子
選手のスピンを機にニッサン・プリメーラに乗る星野選手がつくが、道上選手を攻略
できるまでには至っていない。が、気負いが災いしたのか道上選手は13周目に無念の
単独スピン。代わっては星野選手が2番手との差を空けたまま最終周まで走り切って
優勝。コントローラブルとは言い難いマシンに乗る黒澤選手はこのレースでも忍耐強
く、そして攻撃的に周回を重ねてまたしても6位入賞を果たしてレースを終えた。第
5/6戦とも入賞した黒澤選手はドライバーズポイント単独2位の座を死守し、併せ
てマニファクチャラーズ(メーカー)タイトルにおいてホンダ・アコードがトップで
あるためのポイントを献上する役割を確実に果たした。
■PIAA SN ACCORD 担当ディレクター:藤井一三のコメント
『金曜の練習走行ではメカニカルトラブルが発生して満足なセットアップができず、
それが予選の戦績に直結した展開となってしまいました。予選終了後に多少モディフ
ァイを加えましたが、2レースとも結果が残せたのはそうした完全ではないマシンを
黒澤選手がなんとか操ってくれたおかげであり、チームとしては上々の出来だったと
思います。今回獲得できたポイントは、混迷を極めそうなシリーズの今後の推移を考
えれば実に貴重なものと言えるでしょう。次大会は今季用の新車を投入して、さらに
良い戦績を納めるよう頑張ります。』
※次戦は6月8日、三重県鈴鹿サーキットにて行われます。
Nakajima Racing/Tyrrell Racingのレースレポートは
http://www.justnet.or.jp/nakajima/でもご覧になれます。
JTCC第5戦 -RIJ- (1997-05-25) Provisional Race-Results
For All Japan Touring Car Championship Rd.5 スポーツランド菅生 : 3.704km
P No. Driver----------- Car-------------------- Lap --GoalTime- -km/h--
1 37 M・クルム (D) Toyota Exiv 25 40'48.289 136.170
2 12 星野 一義 (J) Nissan Premera 25 - 1.251 136.100
3 23 本山 哲 (J) Nissan Premera 25 - 8.138 135.719
4 87 飯田 章 (J) Opel Vectra 25 - 16.943 135.234
5 15 黒澤 琢弥 (J) Honda Accord 25 - 21.750 134.971
6 38 竹内 浩典 (J) Toyota Chaser 25 - 33.936 134.308
7 39 J-M.シルバ(RA) Toyota Exiv 25 - 34.111 134.299
8 16 中子 修 (J) Honda Accord 25 - 41.180 133.917
9 25 影山 正美 (J) Toyota Exiv 25 -1'05.284 132.633
10 68 田中 哲也 (J) Toyota Exiv 25 -1'06.842 132.551
11 36 関谷 正徳 (J) Toyota Chaser 25 -2'00.890 129.762
12 72 松永 雅博 (J) Toyota Carolla 24 - 1Lap
13 21 一ツ山 康 (J) BMW 318i 24 - 1Lap
------------------------ DNC -------------------------------------------
11 原 貴彦 (J) Toyota Exiv 21 - 4Laps
14 道上 龍 (J) Honda Accord 20 - 5Laps
33 岡田 秀樹 (J) Honda Accord 6 - 19Laps
19 金石 勝智 (J) Toyota Exiv 3 - 22Laps
************************************************************************
* Fastest LapTime : 1'35.829 (139.157 km/h) 星野 一義 On 22/25Lap
* #12に対し、訓戒及び罰金10万円のペナルティ
提供:スポーツランド菅生
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
JTCC第5戦 -RIJ- (1997-05-24) Qualify-Session
For All Japan Touring Car Championship Rd.5 スポーツランド菅生 : 3.704km
P No.Driver----------- Car------------------ Best-LapT -Behind -km/h--
1 37 M・クルム (D) Toyota Exiv 1'37.025 137.442
2 36 関谷 正徳 (J) Toyota Chaser 1'37.055 0.030 137.400
3 23 本山 哲 (J) Nissan Premera 1'37.331 0.306 137.010
4 16 中子 修 (J) Honda Accord 1'37.345 0.320 136.990
5 87 飯田 章 (J) Opel Vectra 1'37.409 0.384 136.900
6 33 岡田 秀樹 (J) Honda Accord 1'37.759 0.734 136.410
7 14 道上 龍 (J) Honda Accord 1'37.768 0.743 136.398
8 12 星野 一義 (J) Nissan Premera 1'37.800 0.775 136.353
9 19 金石 勝智 (J) Toyota Exiv 1'37.936 0.911 136.164
10 38 竹内 浩典 (J) Toyota Chaser 1'38.794 1.769 134.981
11 39 J-M.シルバ(RA) Toyota Exiv 1'38.938 1.913 134.785
12 15 黒澤 琢弥 (J) Honda Accord 1'39.043 2.018 134.642
13 68 田中 哲也 (J) Toyota Exiv 1'40.398 3.373 132.825
14 25 影山 正美 (J) Toyota Exiv 1'40.900 3.875 132.164
15 21 一ツ山 康 (J) BMW 318i 1'42.306 5.281 130.347
16 72 松永 雅博 (J) Toyota Carolla 1'42.769 5.744 129.760
17 11 原 貴彦 (J) Toyota Exiv 1'43.134 6.109 129.301
************************************************************************
提供:スポーツランド菅生
* FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *
'95全日本GT選手権シリーズ第5戦 SPORTSLAND SUGO(3.7042km)
SUGO GT CHAMPIONSHIP
GTレース結果表
1995.09.10 天気:曇り コース状況:ハーフウェット
POS No CLS DRIVER / DRIVER CAR LAP TIME/BEHIND
---------------------------------------------------------------------------
1 35 C1- 1 アンソニー・リード/近藤 真彦 タイサン スターカードGT2 81 2:05'27.290
2 1 C1- 2 星野 一義/影山 正彦 カルソニック スカイライン 81 - 00'28.268
3 39 C1- 3 ジェフ・クロスノフ サードスープラGT 81 - 00'28.729
4 3 C1- 4 長谷見昌弘 ユニシアジェックススカイライン 81 - 00'39.775
5 *55 C1- 5 鈴木 利男 JOMO R33 80(81-1) 1 Lap
6 34 C1- 6 松田 秀士/オスカー・ララウリ STPタイサン ポルシェGT2 80 1 Lap
7 36 C1- 7 関谷 正徳/ミハエル・クルム トヨタ カストロール スープラ 80 1 Lap
8 100 C1- 8 高橋 国光/土屋 圭市 BP オイル ポルシェターボ 79 2 Laps
9 10 C1- 9 飯田 章 ジョンソンスカイライン 79 2 Laps
10 5 C1-10 柏原 浩一/田中 実 マツダコレクション出光ポルシェ 77 4 Laps
11 38 C1-11 エリック・コマス トヨタスープラ 76 5 Laps
12 99 C1-12 道上 龍 KANEKO PORSCHE 76 5 Laps
13 31 C2- 1 池谷 勝則/袖山 誠一 ナインテンゲータレードポルシェ 75 6 Laps
14 71 C2- 2 山岸 豪/黒須 俊文 SOUND STREAM M3 74 7 Laps
15 70 C2- 3 石橋 義三/星野 薫 外車の外国屋アドバン 74 7 Laps
16 28 C2- 4 関根 基司/武藤 文雄 タイサン M3 72 9 Laps
17 26 C2- 5 山梨 順一/長嶋 正興 タイサン M3 71 10 Laps
18 *21 C2- 6 伊藤 昌一/一ツ山陽介 チームABひろ矯正歯科M3 70 11 Laps
19 17 C2- 7 野上 敏彦/ 水 敏明 東京科学芸術専門学校RX7 69 12 Laps
20 11 C2- 8 石森 浩元 ムラウチカメイGTS-R 69 12 Laps
--------------------- 以上 完走 -----------------------------------------
88 C1 和田 孝夫/池沢さとし レインXタムラディアブロ 50 31 Laps
2 C1 都平 健二/河合 博之 ZEXEL ワイズスカイライン 44 37 Laps
30 C1 山田 洋二/田嶋 栄一 綜合警備PORSCHE 41 40 Laps
23 C2 鈴木 隆司/杉田 直人 TKC鈴木会計ポルシェ 38 43 Laps
72 C2 牧口 規雄/木下 隆之 WOKO'S BMW M3 36 45 Laps
19 C1 小林 且雄 JUN スカイラインGTR 32 49 Laps
22 C1 水沼 克夫/秋元 光男 橋本車体INTECスカイライン 26 55 Laps
8 C1 長坂 尚樹 FET SPORTS SUPRA 25 56 Laps
4 C1 福山 英朗/水野 文則 中春スカイライン 16 65 Laps
25 C1 影山 正美 FEDEX 300ZX-LM 14 67 Laps
18 C2 福嶌 稔大/川崎 哲哉 ATS-BM・ERC・RX7 14 67 Laps
7 C2 竹内 浩典/松本 晴彦 RE雨宮SuperG RX7 13 68 Laps
--------------------------------------------------------------------------
スタート:13:52'25 フィニッシュ:15:57'52.290
参加台数:36 出走台数:32 完走台数:20
ベストラップ:No.36 ミハエル・クルム 1'26.299 68/80 154.525km
--------------------------------------------------------------------------
* No.21の車両は国際スポーツ法典付則H項(黄旗追い越し)違反により
20秒のペナルティストップが科せられた
* No.55の車両は1995年全日本GT選手権統一規則第31条h項
(燃料給油中のジャッキ作動)違反により1周減算のペナルティが科せられた
--------------------------------------------------------------------------
参考)No.35近藤真彦、No.1星野一義、No.36関谷正徳、No.34 O.ララウリ、
No.31袖山誠一は、決勝レースで走行しなかったため、
選手権ポイントは与えられない
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート担当
古屋 知幸 = MGG01235 =
ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権 Rd.5 SPORTSLAND SUGO
GTインサイド・レポート No. 17 1995/ 9/ 10 FMOTOR4版
---------------------------------------------------------------------------
90.GTC第5戦SUGOレースレポート
雨が降ったりやんだりのはっきりしない天候の中でGTC第5戦の決勝日を迎え
た。ほとんど雨はやんだもののレインタイヤでのスタートは、昨年にGTCが再ス
タートして以来はじめてである。ポールポジションのSARDスープラGTを先頭
にダイナミックなスタートが切られた。しかし、インターミディエイトのSARD
は序々に順位を下げ、替わって完全なウエットを予想したスカイライン勢の影山正
彦と鈴木利男が1ー2でレースを引っ張る。しかし、コースが乾き始めるとレイン
タイヤのスカイライン勢は、タイヤの温度上昇を避けるためストレートでは水たま
りを選んで走行を行うほどであった。対するスープラ勢はコースが乾き始めると早
めにピットインしてスリックやカットスリックに交換した。追い上げるスープラ勢
の中でもSARDのJ.クロスノフが、次々とごぼう抜きして上位に進出する。しか
し、コースはまだ完全に乾いたわけではないためカットスリックで再スタートした
マシンや、ピットインのタイミングが早過ぎて給油のためにもう一度ピットインが
必要なマシン、さらにレインタイヤからの交換が遅れたスカイライン勢によって、
レースは混乱することとなる。この混乱がおさまった時トップに立っていたのは
A.リードのドライブする#35 タイサン スターカードGT2であった。リードも
ピットインのタイミングが早かったためゴール直前にもう一度給油を行う必要が
あったが、残り13周でのピットストップまでに2位の#1カルソニックスカイライ
ンを40秒以上引き離し、そのピットストップもドライバー交代を行わず、ガソリン
を30リットルのみ補給することで手際良くまとめた。終了直前のハイライトは#1
カルソニックスカイラインと#39 サードスープラGTの2位争いであった。78周目
にはテール to ノーズとなり、誰もがいきよいのあるJ.クロスノフが逆転すると
思ったが、0.4秒差で届かなかった。
GT2クラスは、序盤、予想通り*7 RE雨宮SuperG RX7と*72
WAKO'S M3がマッチレースを展開したが、このGT2最速の2台がトラブル
でリタイヤしたため、混戦となり、*31 ナインテンゲータレード ポルシェの池谷
勝則/袖山誠一組が初優勝したが、しぶとく3位に*70 外車の外国屋アドバンR31
の石橋義三/星野薫組が入ったため、彼らのシリーズタイトルが決定した。
91.#55 鈴木利男
「GTRは安定しているし、総合力があると思う。長谷見さんに追われていた時に
は長谷見さんの方に余裕があった様で、“さすがだな”と思うところがあった。と
もかく5位に入れてポイントが取れてよかった。努力しろ、ということだろう。最
終戦の美祢では優勝してチャンピオンをとりたい」
92.#55 NISMO水野和敏監督
「レースとしてはおもしろいレースだった。雨の乾きかけの時のタイヤの使い方、
タイムの稼ぎ方で勝敗が決まったというレースだった。ドライバーは120 %の仕事
をしてくれたが、燃料計算にミスがあって最後にピットインしなければならなく
なってしまった」
ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権 Rd.5 SPORTSLAND SUGO
GTインサイド・レポート No. 18 1995/ 9/ 10 FMOTOR4版
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93.#38 エリック・コマス
「スタートはカットスリックで出た。一端は後退したけど、その後で順位を上げる
ことが出来たからタイヤチョイスは良かったんだ。ところがピットインした時にホ
イールが外れなくてかなりタイムをロスしてしまった。その後スリックでコースに
戻ったんだけどリヤのグリップが不足したのと、クルマのバランスが悪くて速く走
ることが出来なかった」
94.*71 山岸 豪(GT2クラス2位)
「すごくうれしいです。でも、RX7がいなくなったんで、タナボタみたいなもん
でですよ。まあ、ラッキーでしたね。ピットウォークで僕のファンの女の子が来て
くれて、握手してくれたのが効いたのかな(笑)」
95.#88レインXタムラ ディアブロ
8月14日に他界した寺井輝昭監督の喪に服して、腕に喪章を付けてレースに臨ん
だKENN WOLF with TERAI Engineeringは、かつて無い気合いの入ったレースを行っ
ていた。ドライブする和田孝夫は神かかりとも言える走りで次々とライバル達を抜
き去り、トップ10は確実といえるレースを行っていたが、駆動系のトラブルで諦
めなければならなかった。「十分です。今回のレースは出来すぎなくらいですか
ら、MINEに参加するかはまだ決定していませんが、行ける時はパワステ等を完
全に準備して万全の体制で参戦します」と寺井輝昭監督の実弟である寺井恒俊監督
代行は語った。
96.観客動員数
9月9日(土) 6,500人 9月10日(日) 33,000人
以上
GTアソシエイション事務局
インサイドレポート担当
古屋 知幸 = MGG01235=
ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権 Rd.5 SPORTSLAND SUGO
GTインサイド・レポート No. 15 1995/ 9/ 10 FMOTOR4版
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78.*72 WAKO'S M3
「朝は室内に霧が発生してしまったんです(ハンガーにタオルを巻いてスペシャル
ワイパーを造って対策)」と牧口規雄。「このクルマはハンドリングがとんがって
いるので、走れる範囲が狭いんです。想定した速さよりも遅くてもだめで当然速す
ぎるとだめです。このバランスが難しいんです。993のポルシェはしなやかでバラン
スが取れた足と効いていますから、雨では速いのは当然だと思います。M3はバラ
ンスを整えることが大切ですから、エンジンもシャシー側に合わせることが大切で
す。フォーミュラでは当然ですが、GTでもこれを大切にして開発しています」と
居島エンジンチューナー。
80.#30 田嶋栄一
「最終コーナーを上っている途中でおかしくなって止まってしまいました。エンジ
ンです。富士と2度目ですから。次は最後ですからきちんとした形で締めくくりた
いですね」
81.#25 片桐マネージャー
「データもないのに調子に乗って飛ばし過ぎたようです。デフが壊れてしまいまし
た。マシンの仕上がり状況にもよりますけど、MINEでは準備万端で走りたいで
すね」
82.#19 小山進
「完全にコースが乾かないうちにスリックに交換して走ったので、タイヤが空転し
てエンジンをオーバーレブさせたようです。10,000回転以上回っています。SR20
はロッカーアームが弱いですからね。昨日のトラブルはバルブですから、まったく
違います。車載状態でのデータがないエンジンですから、次までにはきちんとセッ
ティングを行います」
83.#88レインXタムラ ディアブロ
「ハイポイントの出口で2速でパワーをかけたらドーンと大砲のような音がしたん
です」と和田孝夫。「オイルが出ていないので、デフかミッションかドライブシャ
フトといった駆動系だね。レインでスタートしてごぼう抜きしていたんですけど、
レインからスリックへ履き換えるのが遅過ぎました。燃料タンクの関係で1回だけ
のピットインで済ませようとしたんですけど、少し長く使い過ぎました。10位以内
が見えていたのに残念です」と今西豊チーフエンジニア。
84.ドライバーズポイント(第5戦終了時点)
GT1クラス GT2クラス
ドライバー ポイント ドライバー ポイント
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1 影山正彦 55 1 石橋義三 79*
1 長谷見昌弘 55 1 星野薫 79*
3 鈴木利男 54 3 黒須俊文 45
4 松田秀士 37 3 山岸豪 45
5 M.クルム 36 5 池谷勝則 38
6 A.リード 34 6 松本晴彦 37
6 竹内浩典 37
*)石橋/星野組は最終戦を待たずにチャンピオンを決定
ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権 Rd.5 SPORTSLAND SUGO
GTインサイド・レポート No. 16 1995/ 9/ 10 FMOTOR4版
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85.*31 ナインテンゲータレードポルシェ(GT2クラス優勝)
池谷勝則:「レース前はスリックで行くか、レインで行くか悩みました。結局、レ
インで行けるとことまで行こうと思って出たんです。しかし、ドライタイヤに交換
するタイミングを失敗して、トップに80秒近く離されたときはダメだと思いました
が、逆に自分のペースで行けばいいんだと割り切ったことが良かったんですね。こ
の勝利はスタッフとパートナーの袖山さんのおかげです」
袖山誠一:「#35の近藤君じゃないけど、僕も楽して勝たしてもらいました(袖山
は決勝を走行しなかった)。今回はタイヤのサイズを変えたので、金、土曜を丸々
セッティングに費やしましたし、僕もここでチームに貢献できて良かったです。雨
のフリー走行では、良いタイムが出たんで決勝も雨なら行けると思ってました。ラ
イバルもトラブルが多かったようでツキもありましたね」
86.#39 ジェフ・クロスノフ(GT1クラス3位)
「クルマも良かったし、ピットストップでもみな良い仕事をした。タイヤ交換のタ
イミングもベストだったと思う。今日はみんなにとって大変なレースだった。かな
りハードにプッシュしたんだけど、ポルシェは速すぎた。影山もハードに追いかけ
たんだけど、あと1、2ラップあれば....。もちろん勝ちたかったけど3位でも満
足しているよ。でも次は勝つよ!」
87.#39サード加藤真代表(GT1クラス3位)
笑顔でチームのスタッフに握手を求めていた加藤代表。「雨のセッテイングが
ちょっとね。雨で読めなかったから、今日は勇気が必要だった。大変なレースだっ
た。でもまあまあでしょう」
88.#8 長坂尚樹
「カットスリックで出て行ってヘアピンでダートに飛びだした時にミッションのオ
イルクーラーを壊してしまった」
89.#10 飯田 章
「スタートしてすぐポルシェの1台と3コーナーでぶつかってしまった。これでタ
イヤを傷めてしまって右フロント1本だけ交換して出ていった。そのあとでドライ
に変えたけどオーバーステアが出てしまって最後は抑えた。情けないレースになっ
てしまった」
GTアソシエイション事務局
インサイドレポート担当
古屋 知幸 = MGG01235=
ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権 Rd.5 SPORTSLAND SUGO
GTインサイド・レポート No. 13 1995/ 9/ 10 FMOTOR4版
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65.スタート直前情報
天気:小雨 路面状態:ウェット 気温:20゚C 路面温度:22゚C
タイヤは#38のみがカットスリック。他はレインまたはインターミディエイトを
選択
66.14時03分
#10 ピットイン
67.14時16分
*7 ピットイン シフトレバー破損でリタイア
68.14時19分
#4 SPアウトでエンジンブロー。ピットまで戻るがリタイア。
雨は上がって、路面には水たまりはなくなる。
69.14時36分
#8 オレンジボール旗を受けてピットイン。オイルクーラー破損でリタイア
レコードライン上はドライ状態に
70.14時58分
*72 SPインコーナーのコース上でエンジンがストップ
71.15時00分
#30 メインストレートで白煙。1コーナーでストップ
72.15時06分
#2 最終コーナーでスロー走行。ピットに戻るがパワステトラブルでリタイア
*23 最終コーナーでストップ
#19 オーバーレブのためピットでリタイヤ
73.15時18分
#88 SPアウトコーナーでストップ
ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権 Rd.5 SPORTSLAND SUGO
GTインサイド・レポート No. 14 1995/ 9/ 10 FMOTOR4版
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74.決勝レース正式結果(81Laps)
ドライバー マシン タイム
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1 A.リード/近藤真彦* #35 タイサン スターカードGT-2 2:05'27.290
2 影山正彦/星野一義* #1 カルソニックスカイライン - 28.268
3 J.クロスノフ #39 サードスープラGT - 28.729
4 長谷見昌弘 #3 ユニシアジェックススカイライン - 39.775
5 鈴木利男 #55 JOMO R33 - 1 Lap
6 松田秀士/O.ララウリ* #34 STP タイサンポルシェGT2 - 1 Lap
GT2クラス
1 池谷勝則/袖山誠一* *31 ナインテンゲータレードポルシェ - 6 Laps
2 山岸豪/黒須俊文 *71 SOUND STREEM M3 - 7 Laps
3 石橋義三/星野薫 *70 外車の外国屋アドバンR31 - 7 Laps
*印のドライバーには選手権ポイントは与えられない
75.#35タイサンスターカードGT2(総合優勝)
A.リード:「天候が変わっていき、とても難しいレースだった。この勝利はチー
ムの総合力で得たものだと思う。また、僕が勝つことで、チームメイトやチームの
選手権ポイントにも影響があるから本当に勝てて良かったと思っています。スター
ト前から2回のピットストップという作戦を用意していました。最初は浅めの溝の
レインタイヤだったので、路面が乾きだしたときは、マシンのコントロールに苦労
しました。あとはチームの作戦通りでした」
近藤真彦:「長いことレースをやっていますが、今日ほど楽に勝てたことはないで
すよ。と、まあこれはジョークですがね。この天候を考えて2ストップは避けられ
ないと僕も考えていました。その際のドライバー交代のタイムロスを考えれば、
(僕が乗らなかったことは)しょうがないことです。金曜、土曜とセッティングに
は多少なりとも貢献できたと思うし、僕としては悔いはありません。本当に嬉しい
勝利です」
千葉監督:「60周を過ぎたところでマッチと相談して、ドライバー交代をしないこ
とを決めた。彼は、セカンドドライバーの辛さに耐えて、この週末本当に良くやっ
てくれたと思う。彼には、今回の分も取り返せるように、最終戦のMINEで存分
に走ってもらうよ」
76.*70 石橋義三(GT2クラス3位 '95GT2チャンピオン)
「タイヤ交換で1回多くピットインしているんですけど、牧口さんとこと雨宮さん
があんなことになったのでチャンピオンを決めることが出来ました。アマチュアは
いい条件での練習はしても本当のレースコンディションでの練習を行うことは難し
いです。将来につなげる良い練習ができました。このスカイラインと星野薫の二人
のおかげでチャンピオンがとれたと、“二人”とあえて言いたいです。次は100kgの
ウエイトハンデですから歴史に残りますね」
77.#1 カルソニックスカイライン(GT1クラス2位)
影山正彦:「走っているあいだ、ずっと星野さんの顔が浮かんで恐かったです
よ(笑)」
金子監督:「いやあ、2位でこんなにうれしいとは思わなかったよ。ポイントはこ
れで同点だけど、今の影山の勢いなら(チャンピオンは)いけるでしょう。スカイ
ライン勢が競っていたのでドライバー交代しない作戦をとったんです。リードが上
にいったのはちょっと予想外だったけどね。(タイサンの千葉監督に)おめでと
う。ダメだよ、マッチ乗せなきゃ」
星野一義:「乗らないのにこんなに疲れるとは思わなかったよ。とにかく影山に勝
たせたいということでメカニックもドライバーもチームもみんな一体になった。ホ
シノレーシング全体ががんばったってことだよね。(ドライバー交代をしなかった
のは)スーパーマンじゃないから、路面状況がわかっているドライバーがいったほ
うがいいからね」
GTアソシエイション事務局
インサイドレポート担当
古屋 知幸 = MGG01235=