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2013年8月

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO EXE ASTON MARTIN、チーム一丸”が実り始め最高位での完走 (Arnage)

“チーム一丸”が実り始めた初めての東北でのレース。
ポイントゲットを逃すも、これまでの最高位での完走は、次戦への貴重な経験値に。

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July 27th Qualifying
  • 天候:曇り 路面状況はドライ
  • 観客数:9500 人

gt_r04_arnage-04.jpg  まだ梅雨の明けない東北地方、厳しい暑さに見舞われた昨年とは打って変わって時折雨の降る肌寒い天候となったこの日、午前中の公式練習は安岡→加納→安岡→加納の順でそれぞれが車両の感触を確かめました。今にも雨が降ってきそうな空模様の中、定刻 14 時から行われた予選では、Q1 を担当した安岡選手が 8Lap 目に 1’22.017 のベストラップを出し、見事 8 位で Q1を通過しました。続く Q2 は霧の中で行われ、踏ん張りを見せた加納選手が最後の最後で、1’23.800 のタイムを出して Q2 も 12 位で終了。決勝は 12 番グリッドからと、これまでの最高位からのスタートが切れることになりました。

 なお300クラス予選の結果は下記とおりとなりました。

  • P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 山野哲也 / 佐々木孝太
  • P2 #55 ARTA CR-Z 高木真一/小林崇志
  • P3 #16 MUGEN CR-Z GT 武藤英樹/中山友貴
  • P12 #50 Exe ASTON MARTIN 加納政樹 / 安岡秀徒

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July 28th Race Day
  • 天候:曇り・雨 路面状況はドライ→ウェット
  • 気温:26℃→24℃ /路面温度 :40 度→28 度
  • 観客数:26500 人

 天気予報では雨の確率が高くウェットコンディションが予想されていたにもかかわらず、午前 9 時のフリー走行開始のころからは青空がのぞき始め、加納、安岡両選手がそれぞれ車両の感触を確認して、よいコンディションで午後の決勝に臨むこととなりました。

 車両がスターティンググリッドに並ぶ頃になると、 7 月らしい太陽のまぶしい青空が広がり、大勢の観客が詰めかけました。決勝は定刻の 14 時にフォーメーションスタート。12番グリッドからのスタートでステアリングを握る安岡選手は、スタート後すぐにポジションを 10 位に上げ、4Lap 目にはベストラップとなる 1‘23.955 を記録し、終始 1 分 24 秒台のタイムで安定した走りを見せました。 GT300 クラスは前半、 4 位以下の数台が平均 1 分 24 秒台にひしめき合う混戦となっており、安岡選手の好調な走りは上位チームに並んで、10 位以内に食い込んできていました。

gt_r04_arnage-08.jpg  46Lap 目で加納選手にドライバーチェンジ。チームは右側のタイヤのみを交換するという作戦に出て、 11 位で車両をコースに戻します。加納選手は 1 分 26 秒台の好タイムで走行を続け、11 位をキープしていましたが、間もなく 51Lap で雨が降り始め、気温もどんどん下がるコンディションとなりました。状況を見ていたチームはタイヤをインターミディエイトに交換することを決めて 59Lap のところで車両をピットに入れ、タイヤ交換を敢行。16 位でコースに戻りました。しかし、その後雨が弱まり、加納選手は 14 位まで順位を上げたものの、結果的にはこのタイヤ交換のピットインがタイムロスとなり、見えていたポイント獲得の 10 位以内入賞を惜しくも逃す結果となりました。

 しかし、14 位はこれまでの最高位であり、この上位車両とのレースやウェット路面でのレースという経験が、チームにとっても両ドライバーにとっても貴重な財産であり、次戦に向けてのよい足掛かりとなりました。

 8 月に鈴鹿サーキットで開催される次戦 Pokka Sapporo 1000Km レースにおきましても、変わらぬ応援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

  • P1 #55 ARTA CR-Z 高木真一/小林崇志
  • P2 #16 MUGEN CR-Z GT 武藤英樹/中山友貴
  • P3 #0 ENDLESS TAISAN PORSCHE 峰尾 恭輔/横溝 直輝
  • P14 #50 Exe ASTON MARTIN 加納政樹 / 安岡秀徒
チーム代表 伊藤宗治
 今回のレースはメンテナンスの段階から「バクダン」のようなトラブルを抱えていたのですが、意外にもいろいろなことが安定して、チームとして楽しめるようなレースウィークとなりました。そのような状態で臨んだレースは、セパンに続いて安岡をスタートにしながら加納さんに引き継ぐ展開を計画していて、ことのほかスタートも順調にこなし、ラップタイムも安定していましたが、加納さんのドライビングの時に小雨が降ってきたためタイヤをインターミディエットに交換しました。しかし予想外に雨脚が強くならず、結果的には順位を落とすこととなってしまいました。このタイヤ選択は采配ミスであり、ファンやスポンサーの皆様が期待したポイントをとれなかったことは、残念に思います。次戦は長時間のレースとなりますので、とにかくメンテナンスで「バクダン」を処理し、不安のないような持ち込みにしたいと思っています。また、三人のドライバーとなるので、うまくコントロールしながら完走とポイントゲットに全力を尽くしたいと思います。最後になりましたが、タイヤの性能がよく、このレースで安定したタイムを刻めたこと、またタイヤの使い方にも無理を聞いていただけたことをヨコハマタイヤ様に心から感謝します。ここ菅生で 4 戦目にして「ようやくレースを戦う」というところまできました。どうぞ今後とも、応援をよろしくお願いします。
ドライバー 加納政樹
gt_r04_arnage-09.jpg  菅生は自分にとってはあまり経験のないサーキットだったので、 1 日目の公式練習ではサーキットに慣れながらどこまでやれるかがポイントだったのですが、乗り出しからスムーズに流れに乗れて感触はよかったです。予選も難しいコンディションでしたが、安岡くんが Q1 を突破してくれたので、自分も一つでも前に順位をもっていきたくて、最後にタイムを出して GT -R の前に行けたので最高によかったです。決勝は、すべては雨にやられた感じで、周囲がドライだったのにタイヤをインターミディエイトに変えて、もう少し雨が降ってくれるとよかったのですが、厳しい状況になってしまいました。しかし、今回いろいろな状況や天候の波乱があった中で、セパンに続いて完走することができ、だんだんと順位が上がってきているので、次の鈴鹿では阪口くんも帰ってきてくれることですし、なんとかきっちり 1000Km を完走して、チームと三人のドライバー一丸となって、初のポイント目指してがんばりたいと思っています。
ドライバー 安岡秀徒
 僕にとって、とても勉強になったレースでした。土曜日の走り出しから車の調子がいいことはよくわかり、予選はきっちり Q2 に進みたいと、と思っていました。そしてしっかりと Q2 に進むことができて、しかも加納さんが今シーズン最高の 12 番グリッドを獲得してくれたので望みうるベストの土曜日になったと思います。決勝では、車両には自信があったのでレースに集中して向かうことができたと思います。周囲より頑張ってタイヤをあっためてスタートを迎え、順位を上げて初めて上位を争う車両と一緒になって走ることができ、さらに前に上がっていきたいという気持ちはありましたが、先を見据えつつ前の車を抜くチャンスを窺うという走りを実践できて、非常に楽しかったです。スティント後半に 48 号車に抜かれたのは痛かったですが、バトルができてたいへんいい経験になりました。次の鈴鹿では強力な第三ドライバーの阪口選手も加わりますので、チャンスだと思います。今回のレースを通して僕の役割もわかってきましたし、大事な鈴鹿のレースの前にいいレースができたことは収穫です。次戦は、三人でがんばって上位を目指したいです。
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ジュニアアストンくん

 第5戦鈴鹿ラウンドは8月17日~18日に鈴鹿サーキット(三重県)に於いて開催されます。引き続きの応援、宜しくお願いします。


Arnage Racing 2013 SUPER: GT Race report
Arnage Racing: All rights reserved

SUPER FORMULA

SF:第4戦もてぎ 中嶋一貴がポール・トゥ・ウィンで完勝! トヨタエンジンがトップ4独占 (TOYOTA)

  • コース:ツインリンクもてぎ (4.801km)
  • 予選:8月3日(土)晴:ドライ
  • 決勝:8月4日(日)雨後曇:セミウェット~ドライ
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2位のアンドレ・ロッテラー(左)、優勝した中嶋一貴(中央左)、
PETRONAS TEAM TOM'S監督の舘信秀(中央右)、
3位のロイック・デュバル(右)が並び、トヨタエンジンが表彰台を独占

 スーパーフォーミュラの第4戦が8月3日(土)、4日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。

 今季のスーパーフォーミュラは、開幕戦を欠場したアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が第2戦オートポリス、第3戦富士と2戦連続で勝利を飾り、圧倒的な強さを見せている。

 ツインリンクもてぎは比較的タイトなコーナーやヘアピンでストレートが結ばれた、ストップ&ゴーが繰り返されるタイプのサーキットなため、ブレーキやタイヤ、ドライバーへの負担も大きい。

 このコースではロッテラーが過去6勝、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)が3勝、ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が2勝と、外国人ドライバーが強さを見せているが、過去5戦中4戦で表彰台に割って入っている中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)をはじめとする、日本人ドライバーの活躍にも期待がかかった。

 3日(土)は好天に恵まれ、夏らしい暑さの下、午後1時5分より予選Q1開始。今大会の予選は、Q1での上位8台が1台ずつのアタックを行う、スペシャルステージ方式で行われた。

 30分間のQ1では、各車2回もしくは3回のアタックを行い、セッションが進む毎に次々にタイムが塗り替えられていった。そんな中で速さを見せたのが前戦ポールシッターのデュバル。デュバルはただ一人1分32秒台に入れ、2011年にロッテラーが記録したコースレコードを破る速さでQ1トップタイムをマーク。オリベイラが2番手、中嶋一貴が3番手、ロッテラーは最後のアタックで詰め切れず、それでも5番手。国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が6番手でスペシャルステージ進出を決めた。

 松田 次生(Lenovo TEAM IMPUL)が9番手、混雑するコース上でタイムを伸ばせなかった平手 晃平(P.MU/CERUMO・INGING)が10番手。この2台は共に、8番手から僅か100分の1秒差という僅差で及ばず惜しくも敗退。途中トップタイムをマークするなど期待されたルーキーの平川 亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)も前走車に阻まれクリアラップが取れず13番手。安田 裕信(KONDO RACING)が14番手、嵯峨 宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)18番手、リチャード・ブラッドレー(KCMG)19番手という結果となった。

 午後1時50分から開始されたスペシャルステージは、Q1の順位の逆順で1台ずつコースイン。3ラップし、計測1ラップ目のタイムでグリッドが争われた。

 3番目にコースインした国本が好タイムをマークし、その時点でのトップに躍り出ると、続いてアタックしたロッテラーは国本のタイムを上回れず。6番目アタックの中嶋一貴がQ1では届かなかった1分32秒台に入れ、トップに立つと、続いてアタックのオリベイラはこれに届かず。最後にアタックしたデュバルは、1分32秒台に入れたものの中嶋一貴のタイムを上回ることはできず、中嶋一貴が昨年の第4戦富士以来約1年ぶりとなるポールポジションを獲得。

 2番手にデュバル、3番手オリベイラ、4番手国本、5番手ロッテラーと続き、トヨタエンジンが予選トップ5を独占して決勝へ臨むこととなった。

 4日(日)は空を雲が覆い、気温も8月としては低めのコンディション。通常よりも若干遅い午後3時過ぎのスタート直前には雨が降り始めた。しかし、路面は若干濡れたものの、全車スリックタイヤのまま、午後3時15分に52周(約250km)の決勝レースのスタートが切られた。

 ポールポジションの中嶋一貴は好スタートで首位をキープ。その後方では、2番手グリッドのデュバルと3番手のオリベイラが2位争いを繰り広げたが、そのバトルの隙を突いて、3列目5番手グリッドからロケットスタートを決めたロッテラーが2位へとポジションアップ。得意とする濡れた路面で、首位の中嶋に迫った。

 スタート直後こそ少し濡れていた路面も、すぐに乾いていき、各車ペースアップ。序盤は中嶋一貴にロッテラーが追走していたものの、安定したハイペースで周回を重ねていく中嶋一貴に対し、ロッテラー、デュバルとの間隔は徐々に開いていった。

 レースが後半戦に入った30周目には、首位中嶋一貴と2位のロッテラーとの差は5秒まで広がったが、諦めないロッテラーは、周回遅れの処理などで中嶋一貴のペースが落ちるのを見逃さず、その差を詰めていった。

 34周目にロッテラー、翌周にデュバル、そしてその翌周に中嶋一貴と4位につけていたオリベイラがピットイン。上位勢はピットでの大きなトラブルもなく、全車ピット作業を終えた時点でも順位は変わらず。

 終盤戦に入ると、中嶋一貴を追うロッテラーが猛プッシュを開始。その差は2.5秒程まで詰まったが、中嶋一貴も一歩も引かずタイムアップ。トップを争う2台が周回毎にファステストタイムを塗り替えていく、息詰まるような攻防戦が繰り広げられた。

 しかしこの日好調ぶりを見せつけた中嶋一貴は、最後までマージンを守りきり、トップでチェッカー。一度も首位の座を譲ることなく、ポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を飾った。2位にロッテラー、3位にデュバル、4位にオリベイラが続き、トヨタエンジンは表彰台のみならずトップ4を独占する速さでもてぎを制覇。国本が6位、平川が7位でフィニッシュし、若手ドライバー2人がポイント獲得を果たした。

PETRONAS TEAM TOM'S 1号車 ドライバー 中嶋一貴:
 前回の富士のレースペースが奮わず、今朝のフリー走行時も似たような状況だったので、どうなることかと思ったが、レースに向けてセッティングを変え、出来る限りのことをしたのが奏功した。予選でもそうだったのだが、結果的に全てが上手く回ってくれた。スタート前に雨が降ったが、条件は一緒だし、前にいるのがアドバンテージだと思っていた。最後までミスなく走り切り、優勝出来て良かった。
PETRONAS TEAM TOM'S 2号車 ドライバー アンドレ・ロッテラー:
 ウォームアップ走行時は全く走行に問題はなく、セッティングを変えずにそのままレースに臨んだ。スタート前に雨が降り始めた時は、自分にとって得意のコンディションなので有利だと思った。スタートで上手くインに入り、4コーナーでロイック(デュバル)をパスすることが出来た。その後は最後までずっとプッシュし続けた。今回は、(中嶋)一貴がとても良い仕事をしたと思う。我々の1-2は、チームとしてもパーフェクトな結果であり、素晴らしいレースウィークとなった。
KYGNUS SUNOCO Team LeMans 8号車 ドライバー ロイック・デュバル:
 朝の走行は調子が良くなかったので、燃料の計算をしながら、セッティングを替えてレースに万全の形で臨んだ。レースではスタートは良かったのだが、アウト側を走ったことが失敗で、4コーナーでのアンドレ(ロッテラー)とのバトルの際にインに入られ、パスされてしまった。そのシーンがテレビに映ってなかったのが残念だ。前半のコンディションでのペースは良く、JP(デ・オリベイラ)をパスすることが出来たが、中盤はトムスの2台に全くついていけなかった。日本で参戦しているレースはこのカテゴリーだけなので、残りのレースも頑張って行きたい。
トヨタモータースポーツニュース

SUPER FORMULA

SF:第4戦もてぎ決勝 小暮卓史選手が5位入賞、8位完走の山本尚貴選手は4戦連続の入賞 (HONDA)

  • 2013年8月4日(日)・決勝  会場:ツインリンクもてぎ(4.801km)  天候:曇り  気温:27℃(15:00時点) 路面温度:32℃(15:00時点)  コースコンディション:ドライ  決勝レース:52周  観客:1万5500人(主催者発表)

 8月4日(日)、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎにおいて、2013年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第4戦の決勝レースが開催されました。

sf130804001L.jpg  昨日の予選では#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)がHonda勢でトップとなる6番グリッドを獲得。そして#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は7番手で、以下、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は8番手、#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)は11番手、#15 小林崇志選手(TEAM 無限)は12番手、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は15番手、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は16番手、#11 中山友貴選手(HP REAL RACING)は17番手となりました。

 決勝レースが行われた本日、ツインリンクもてぎのある栃木県は薄曇りで、ときどき太陽が顔をのぞかせる空模様となりました。また、朝から昼過ぎまで雨は降りませんでしたが、天気予報はところによって夕立が降るかもしれないと伝えていました。

 決勝レースに先立ち、午前8時50分から9時25分までフリー走行が行われました。ここでは#11 中山選手がトップタイムを記録したほか、#31 中嶋選手が4番手、#41 武藤選手が5番手となり、決勝に向けたマシンの仕上がりが順調であることをうかがわせました。

 「もてぎ2&4レース」というイベントタイトルで開催された本大会は、全日本F3選手権のほか、二輪レースの全日本ロードレース選手権も併催されたため、スーパーフォーミュラの決勝レースは午後3時過ぎにスタートが切られる予定になっていました。ところが、スタートまであと5分となったところで、サーキットに小雨が降り始めます。幸い雨は本降りとはならなかったので、晴天用のスリックタイヤを装着したままスタートを切ることができましたが、路面はやや湿って滑りやすくなっており、スタート直後には、アクシデントが発生することも心配されました。

 不安は的中し、オープニングラップではいくつかのアクシデントが発生します。まず、12番手スタートの#15 小林選手は、3台横並びの状態で3コーナーに進入し、アウト側にいた#41 武藤選手と軽く接触。この影響で、#15 小林選手はサスペンションアームにダメージを負ってしまい、5コーナーでコースアウトを喫します。その後、#15 小林選手はコースに復帰すると自力でピットまで戻り、ここでサスペンションの修復作業を実施することとなりました。

 さらに、セカンドアンダーブリッジでは、5番手争いを演じていた#40 伊沢選手と#16 山本選手が接触、2台そろってコースアウトします。ここで#16 山本選手は7番手に後退してレースに復帰しましたが、#40 伊沢選手はマシンにダメージを負っていたこともあり、リタイアに終わりました。

 オープニングラップが終わった段階でのHondaドライバーのポジションは、6番手の#32 小暮選手を筆頭に、#16 山本選手は7番手、#31 中嶋選手は9番手、#10 塚越選手は12番手、#11 中山選手は13番手、#41 武藤選手は15番手、#15 小林選手は18番手となっていました。

 その後、雨は上がり、コース上は徐々に乾き始めます。これに合わせて各車のペースも次第に速くなり、当初、1分44秒台だったトップグループのラップタイムは、6周目には1分36秒台まで向上しました。

 11周目、ピットでサスペンションの修復作業を行っていた#15 小林選手がコースに復帰し、走行を再開しました。7名のHondaドライバーは懸命の力走をみせましたが、ストップ&ゴーが繰り返されるツインリンクもてぎは追い抜きが困難で、レースは大きな順位の変動がないまま進行していきました。

 15周目、8番手の#16 山本選手を1秒差で追走していた#31 中嶋選手は、この局面を打開するために早めのピットインを敢行。給油とタイヤ交換を行いました。17周目、#16 山本選手と#10 塚越選手もこれに続き、給油とタイヤ交換を行います。さらに#11 中山選手も21周目とやや早めの段階でピットストップを行いました。

 一方、#41 武藤選手は35周目、#32 小暮選手は37周目と、いずれもレースの折り返し地点以降までピットストップを引き延ばします。なお、#15 小林選手は、結果的にピットストップを行わないままフィニッシュしました。

 38周目、最後までピットストップを引き延ばしていたドライバーが、給油とタイヤ交換を行います。この段階で#32 小暮選手は一つポジションを上げて5番手につけていました。以下、#16 山本選手は8番手、#10 塚越選手は9番手、#31 中嶋選手は10番手、#11 中山選手は11番手、#41 武藤選手は12番手となり、レース終盤の追い上げを期します。なお、#15 小林選手は11周目遅れで17番手となりながらも、安定したペースで周回を重ねていました。

 このあとも大きな順位の変動はありませんでしたが、7名のHondaドライバーは一つでも順位を上げようと懸命の力走をみせました。中でも、1分36秒台の比較的速いペースで走行していた#31 中嶋選手は、9番手の#10 塚越選手に急接近。41周目に2人の差は1秒を切るまでになります。また、接戦を繰り広げていたのはこの2人だけではなく、47周目には#10 塚越選手が8番手の#16 山本選手を0.8秒差まで追い上げたほか、11番手の#11 中山選手と12番手の#41 武藤選手との差も1秒を切っていました。

 しかし、前を走るマシンに接近しすぎると、エアロダイナミクスのバランスが崩れるため、なかなか攻略するまでには至りません。結果的に7名のHondaドライバーは、それぞれのポジションを守ったまま52周のレースを走りきり、#32 小暮選手は5位、#16 山本選手は8位、#10 塚越選手は9位、#31 中嶋選手は10位、#11 中山選手は11位、#41 武藤選手は12位で完走を果たしました。なお、レース序盤のアクシデントで大きく遅れた#15 小林選手もチェッカーフラッグを受けましたが、周回数が41周だったため、残念ながら完走とは認められませんでした。優勝は#1 中嶋一貴選手(トヨタ)でした。

 この結果、ドライバーのシリーズポイント争いでは、今回1点を加算して計18点とした#16 山本選手が3位となったほか、#40 伊沢選手は15点で6位、今回4点を上乗せした#32 小暮選手は計10点で8位、#10 塚越選手は3点で12位、#11 中山選手は1点で14位につけています。

 なお、第5戦として8月24、25日に韓国での開催が予定されていた、インジェ大会が中止となったため、次戦は9月28、29日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われる第6戦となります。

佐伯昌浩(Masahiro Saeki)|スーパーフォーミュラ・プロジェクトリーダー代行
 「ツインリンクもてぎは、鈴鹿サーキットと並ぶHondaのホームコースなので、思うような成績が残せなかったことは非常に悔しく思っています。新仕様のエンジンによってライバルとの差は埋められたと予想していたのですが、もっと努力しなければいけない点が残っているようです。ただし、決勝レースではトップグループと変わらないペースで走行できた部分もあったので、そういう意味では開発の方向性は間違っていなかったと考えています。今シーズンは第5戦が中止になって残り2戦となったので、この2戦は必勝態勢で臨めるよう、今回のデータをすべて見直して、シーズン終盤に備えたいと思います」
小暮卓史選手(5位 #32 NAKAJIMA RACING)
 「Hondaドライバーが表彰台に上がれなかったのは残念ですし、自分自身も開幕戦以来、表彰台に上がっていないので、今回は3位以内でフィニッシュしたいと考えていました。その意味では非常に悔しい結果でした。今日は決勝レース前にマシンのセッティングを大幅に変更しましたが、これによってかなりパフォーマンスは向上しました。もしも、この状況で予選を戦っていたら、結果は大きく変わっていたと思います。ただし、このセッティングは今後も活用できるので、次のレースではさらに上位を目指してがんばるつもりです」
山本尚貴選手(8位 #16 TEAM 無限)
 「スタートをうまく決められず、伊沢選手とバトルをする中で接触してしまいました。公式の裁定はレーシングアクシデントとなり、どちらにも責任がないことが明らかになりましたが、Hondaとして考えると伊沢選手がリタイアしたのは残念ですし、僕自身も伊沢選手に申し訳なく思っています。ただし、自分も引くに引けない状況でしたので、その意味では仕方なかったとも考えています。決勝は思ったほどペースを上げられませんでした。原因はまだよく分かりませんが、レース中のデータをよく見直し、改善を図るつもりです。ただし、そうした難しい状況の中でもポイントを獲得できたのはよかったと思います。この1ポイントが、チャンピオン争いの最後の局面で効いてくることを期待しています」
Text & Photo: HONDA

SUPER FORMULA

SF:第4戦もてぎ決勝 上位3人のコメント

優勝 #1中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
朝のフリー走行は結果を見ていただいたようにあまり良くありませんでした。前回の富士でも同じ状況だったので、決勝はどうなることかと思い、レースに向けて、セッティングで出来るだけのことをやって、レース前の8分間のウォームアップを走ったらバランスが良くなっていました。予選に近いフィーリングになっていたので、全てが上手く回ってくれたのかなと思います。
スタート前の雨に関してはみんな同じ条件だし、特に後ろの二人はこういうコンディションが得意でしたが、いい走りが出来ましたし、ミスも無く、これ以上無いレースだったと思います
ピットストップの時は右フロントタイヤから目が離れませんでしたよ。

2位 #2アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
ウォームアップ走行は凄くいい状態だったので、セッティングは何も変えずにレースに臨みました。
雨が降ってきたことはラッキーだと思いましたし、スタートでこれを利用して1コーナーでいいラインを取れてジャンプアップでき、4コーナーでロイックを抜いて2位に上がりましたが、カズキが素晴らしい仕事をしたので、彼にはおめでとうと言いたいです。チームにとっては最高の結果が得られました。

3位 #8ロイック・デュバル(KYGNUS Team LeMans)
今朝のクルマの状態は良くなくて、レースまでにセッティングを一杯変更しましたよ。燃料搭載量まで含めてセッティングを見直しました。スタートは上手くいきましたが、4コーナーでアンドレがインに入ってきて、抜かれてしまいました。路面がウェットのうちはJPを追い越すことも出来て良かったんですが、ドライになってきた中盤以降はトムスのクルマにはかないませんでした。
僕にとってはあと1レースしか無いので、次のSUGOを頑張ります

舘信秀(優勝チーム監督)
朝のフリー走行とレース直前のウォームアップで中嶋君もアンドレも調子が良かったので、これは中嶋君の優勝が有るなと思いました。ただ直前に雨が降り出したので、こういうコンディションでは三人の外人さんが強いのが判っていましたが、スタートで中嶋君が三人を抑えてトップに立てたことが物凄く大きかったと思います。
今日はこれ以上何も言うことの無い結果でした、完璧です。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

SF:第4戦もてぎ決勝 #1中嶋一貴がポール・トゥ・フィニッシュで今季初勝利。トムスが1-2フィニッシュを達成

2013全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦「もてぎ2&4レース」の決勝が8月4日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートした#1中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が終始レースをリードし、今季初勝利を挙げた。
(天候:雨>くもり コース:ドライ 観客動員数:予選/9,500人、決勝/15,500人)

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今回は二輪の全日本ロードレースと併催ということもあり、決勝レースは通常より遅く、午後3時15分にフォーメーションラップを開始した。
メカニック退去となるスタート5分前の時点で、大粒の雨が落ち始めたが、これはすぐに止んでレースの進行に大きな影響を及ぼすほどではなかった。

ホールショットを奪ったのはポールの中嶋。その後ろでは5番手スタートとなった#2アンドレ・ロッテラー(トムス)が見事なスタートダッシュで1コーナーで3位に浮上、4コーナーでは2位の#8ロイック・デュバル(ルマン)を抜いて2位に浮上してきた。
その後方では、開幕戦優勝の#40伊沢拓也(ダンデライアン)が1周目のビクトリーコーナーで#16山本尚貴(無限)と
絡んでグラベルに捕まり、惜しくもここでレースを終えてしまった。

トップの中嶋は序盤からファステストラップを連発、後続のロッテラーとデュバルを引き離しに掛かる。
しかし濡れた路面をスリックで走ることにかけては抜群の能力を持つ二人はしぶとく食い下がり、9周終了時点でもトップと2位のギャップは僅か1.3秒。
それでも13周で2.6秒、レースが折り返し点を過ぎた27周目には4.499秒と差を広げていった。

さて今回はレース距離52周に対し、燃料搭載量103リッターで走行できるのは42周前後。
最低でもあと10周分の給油が必要な状況だ。
そのため最初に給油作業を行った#38平手晃平がピットに飛び込んだのは11周目。これはスタート時に傷めたノーズを交換する目的もあったようだが、この平手を皮切りに次々とピットインするドライバーが相次ぐ。

しかし上位陣がピット作業を行ったのはレースが終盤に差し掛かろうという30周過ぎからとなった。
最初に動いたのはロッテラー。
34周終わりでピットインし、作業時間15.6秒でコースへ。
続いて35周終わりでデュバル。15.1秒でピットを離れたが、ロッテラーがアウトラップを飛ばしに飛ばしたこともあり、順位を上げることは叶わなかった。

続いてトップの中嶋が36周目にピットイン。ここで右フロントタイヤが外れないトラブルが生じたが、どうにか給油時間ないに収拾を付け、15.8秒でピットアウト。
この時点で#39国本雄資(セルモインギング)、#32小暮卓史(ナカジマレーシング)は、ピットストップを済ませていなかったが、中嶋は彼らの前でコースに戻ることが出来た。

中嶋を追うロッテラーは41周目に中嶋の記録していたファステストラップを更新、トップを追い上げに掛かる。
41周終了時点でのギャップは3.0秒。42周目には2.5秒と徐々に縮まってきた。

すると中嶋は43周目にペースを上げ、ロッテラーとの差を2.8秒に広げる。
そこからは両者1分35秒台前半のハイペースの応酬でその差は一進一退を繰り返す展開になり、中嶋は最後までロッテラーにつけいる隙を与えず、52周のレースを逃げ切り今季初優勝を達成した。

2位はロッテラー、3位にはデュバル、4位ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとトヨタエンジン勢が続き、ホンダエンジン最上位は小暮の5位だった。
また、ルーキーの#7平川亮も7位に入り、2戦ぶりにポイントを獲得している。

次戦はスポーツランドSUGO。9月29日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Katsuhiko KOBAYASHI

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SF:第4戦もてぎ決勝結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2013/08/04) Race Result Weather:Rainy-Cloudy Course:Wet-Dry
2013 SUPER FORMULA Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
11中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K521:24'17.917
22アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K521.812
38ロイック・デュバルKYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K527.422
419ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K5216.057
532小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E5246.210
639国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K5255.653
77平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K521'01.708
816山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E521'06.507
910塚越 広大HP REAL RACINGHONDA HR12E521'07.011
1031中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E521'08.155
1111中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E521'15.358
1241武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E521'16.083
1320松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K521'19.293
1418リチャード・ブラッドレーKCMGTOYOTA RV8K511Lap 
1538平手 晃平P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K511Lap 
1662嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset MotorsportsTOYOTA RV8K493Laps
---- 以上規定周回(46 Laps)完走 ----
-15小林 崇志TEAM 無限HONDA HR12E4111Laps
-3安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K250Laps
-40伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E052Laps
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S) 1'35.000 (48/52) 181.95km/h

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SF:第4戦もてぎフリー走行2回目 #11中山友貴がトップタイム

全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦もてぎのフリー走行2回目は#11中山友貴(HP REAL RACING)がトップタイムだった。

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決勝日を迎えたツインリンクもてぎも快晴に恵まれた。
朝から強い日差しが降り注ぐ中、フリー走行は午前8時50分より30分間で行われた。

各チームとも決勝へ向けてのチェック作業やピット練習などを行いながら走行を続けていたが、開始後8分で#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)がV時コーナー手前でクラッシュ。これを回収するために赤旗中断となってしまう。
オリベイラは結局ここで走行を終えることになり、決勝に向けて不安を残す結果となった。

車両回収の後、セッションは午前9時7分に再開。
その後は各ドライバーともロングランに移行したためか、中断前に中山が出した1'35.776がそのままトップタイムとなる結果に。それでもトップから1秒以内に16台が入る接戦となった。
2番手には#8ロイック・デュバル(ルマン)がつけ、2連勝中の#2アンドレ・ロッテラー(トムス)が3番手。
ポールシッターの#1中嶋一貴(トムス)は13番手でこのセッションを終えている。

第4戦決勝はこのあと午後3時15分より52周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SF:第4戦もてぎフリー走行2回目結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2013/08/04) Free Session #2 Weather:Fine Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
111中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'35.776--180.47
28ロイック・デュバルKYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K1'36.0090.2330.233180.03
32アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'36.0970.3210.088179.87
431中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'36.1240.3480.027179.82
541武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'36.2420.4660.118179.60
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.3000.5240.058179.49
710塚越 広大HP REAL RACINGHONDA HR12E1'36.3110.5350.011179.47
832小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'36.3450.5690.034179.41
93安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'36.4020.6260.057179.30
1016山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'36.4170.6410.015179.27
1120松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'36.4230.6470.006179.26
1238平手 晃平P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'36.4680.6920.045179.18
131中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'36.5070.7310.039179.11
1440伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'36.5600.7840.053179.01
157平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K1'36.5670.7910.007178.99
1639国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'36.6650.8890.098178.81
1715小林 崇志TEAM 無限HONDA HR12E1'36.9951.2190.330178.20
1862嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset MotorsportsTOYOTA RV8K1'38.2712.4951.276175.89
1918リチャード・ブラッドレーKCMGTOYOTA RV8K1'57.92722.15115.447146.57
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。

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SF:第4戦もてぎ公式予選 3名がSSに進出、山本尚貴は6位、伊沢拓也は7位、小暮卓史は8位から決勝に挑む (HONDA)

  • 2013年8月3日(土)・予選  会場:ツインリンクもてぎ(4.801km)  天候:晴れ  気温:30℃(13:00時点) 路面温度:47℃(13:00時点)  コースコンディション:ドライ  観客:9500人(主催者発表)

 8月3日(土)、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎにおいて、2013年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第4戦の公式予選が開催されました。

sf130803001L.jpg  シーズンの折り返しを迎えたスーパーフォーミュラ シリーズでは、今大会よりシーズン後半に用いる新エンジン投入が認められます。また、来年からは全く新しい新型エンジンに切り替わるため、2009年から用いられてきた3.4L V8エンジンは、今回登場するものが最終仕様となります。4年ぶりとなるタイトル奪還を目指すHondaは、シーズン後半に向けて、さらにパワーアップを果たした新仕様を用意し、今大会より実戦投入しました。

 関東地方はここのところはっきりしない天気が続いていましたが、8月に入って最初の週末となったこの日は好天に恵まれ、ツインリンクもてぎ周辺は、日中には気温が30℃を超える暑さとなりました。

 この日は午前8時30分から1時間にわたってフリー走行を行ったあと、午後1時5分から公式予選が行われました。今季のスーパーフォーミュラ シリーズは、ノックダウン方式の予選を基本としていますが、今大会のみスペシャルステージ方式が採用されました。これは30分間で行われるQ1でトップ8のドライバーを選出、続いてこの8人が一台ずつタイムアタックを行うスペシャルステージを実施し、その結果に応じてトップ8のスターティンググリッドを決定するものです。なお、9番手以下のドライバーについては、Q1の結果に基づいてスターティンググリッドが決定されます。

 午前中に行われたフリー走行では、第3戦を終えてシリーズランキング2位につけている#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)が、1分34秒183を記録してHonda勢トップの6番手。さらに、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)が9番手、シリーズランキング3位の#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が10番手、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)が12番手、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が13番手、#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)が14番手、#15 小林崇志選手(TEAM 無限)が16番手、#11 中山友貴選手(HP REAL RACING)が17番手となりました。

 午後に入って気温はさらに上昇しましたが、#16 山本選手は引き続き好調で、午後1時5分に始まったQ1のセッション序盤には、1分33秒421をマークしてトップに浮上します。その後、各ドライバーはピットインを繰り返しながらタイムアタックを実施し、次々とポジションが入れ替わる展開となりました。結果的に、Honda勢のトップは#16 山本選手の4番手で、#32 小暮選手は7番手、#40 伊沢選手は8番手で続き、スペシャルステージへの進出を決めました。一方、#10 塚越選手は11番手、#15 小林選手は12番手、#41 武藤選手は15番手、#31 中嶋選手は16番手、#11 中山選手は17番手となり、この段階で決勝レースでのスターティンググリッドが確定しました。

 スペシャルステージは1時50分の開始。Q1で8番手となったドライバーから一台ずつ順にコースインしていきます。一周のタイムアタックでスターティンググリッドを決めるスペシャルステージで3人のドライバーは果敢な走りをみせ、#32 小暮選手が1分34秒039、#40 伊沢選手は1分33秒875、#16 山本選手は1分33秒393をマーク。それぞれ8番グリッド、7番グリッド、そして6番グリッドを獲得しました。

 明日は午前8時50分より30分間のフリー走行を行ったあと、52周の決勝レースが午後2時15分にスタートを切られます。

佐伯昌浩(Masahiro Saeki) |スーパーフォーミュラ・プロジェクトリーダー代行
 「新仕様のエンジンは現行型の集大成と位置づけ、特にトップエンドでの出力向上を中心に開発を行いました。また、シーズン後半は暑い環境で開催されるレースが多いので、そういう状況でも安定した性能が発揮されるように配慮しました。ただし、あまり暑い状況にばかり集中しすぎると、やや涼しくなる最終戦でのパフォーマンスが相対的に低下してしまうので、その両方を高次元でバランスするエンジンを目標に開発に取り組みました。性能的には狙い通りのものができたと考えていましたが、今日の結果を見ると、まだ十分ではなかったように思います。明日に向けては、エンジンの使い方を中心に、もう一度データを見直し、一つでも上の成績が収められるように努力します」
山本尚貴選手(6番手 #16 TEAM 無限)
 「今シーズンは、サーキットに持ち込んだ状態のセッティングがいつもいい状態なので、今日も気持ちよく予選を走ることができました。マシンに大きな不満はなく、自分自身もミスを犯しませんでしたが、結果はまたしてもライバル陣営に先行される形になりました。これについては非常に悔しく思っていますし、今後、改善を図っていかなければいけないと思います。このコースはオーバーテイクが難しいので、明日の決勝ではスタートでまずポジションを上げ、しっかりとした戦略でレースに挑みたいと思います。目標は、まずはポイント獲得ですが、シリーズタイトル争いのことも視野に入れながら、確実に戦っていくつもりです」
伊沢拓也選手(7番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「7番手という結果には満足していませんが、今日はスーパーラップにも進めたほか、セッティングについてもいろいろと攻めの姿勢で試す中で手応えをつかむことができたので、決して悪い予選ではなかったと思います。決勝レースに向けては、前回も厳しい状況でしっかりポイントを獲得できましたので、今回も入賞を目標に全力を尽くすつもりです」
小暮卓史選手(8番手 #32 NAKAJIMA RACING)
 「路面はやや滑りやすい状態でした。マシンに大きな問題点があったわけではありません。ただし、タイヤの温め方が不十分だったのと、コンディションに合わせたセッティングのアジャストがうまくいかなかったように思います。また、走りに関しても、もう少し煮詰められる部分がありました。明日は長い戦いになると思いますので、確実に走りきって表彰台に上りたいと思います」
Text & Photo: HONDA

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SF:第4戦もてぎ公式予選 上位3人のコメント

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ポールポジション #1中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
sf_r04_r_pc-nakajima 走り出しは悪くはないが決して良くもない状態だったので、予選を前にセッティング変更をしました。いくつか新しいトライをしたんですが、それが良かったです。
Q1も自分で納得のいくタイムが出ました。スペシャルステージも良かったし、少なくとも決勝は一番前からスタートできます。抜きにくいこのサーキットで、これは大きいですよ。
朝の1セット目はスクラブで走って、最後はニュータイヤでした。
午後は気温、路面温度ともにあがるのでニュータイヤだなと、そこは迷いませんでした。
今はランキングも良くないので、チャンピオンどうこうよりも目の前のレースで勝つことだけを考えています。
予選2位 #8ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)
sf_r04_r_pc-duval フリープラクティスから予選Q1までは良かったんですけど、最後はガッカリでしたね。
朝の時点でクルマはパーフェクトじゃ有りませんでしたが、それは他も同じだろうと思ったので、ポールポジションは取れると思っていました。
ニュータイヤで走ったQ1は本当にパーフェクトで、スゴくスゴくいいラップが出来ました。
スペシャルステージでも同じようにやれればと思ったんですが、ちょっとした問題があってニュータイヤに履き替えることが出来ず、スクラブドタイヤでアタックしました。S字で少しミスをしてしまい、バックストレート先のブレーキングも今ひとつでしたが、悪いラップだとは思いませんでした。でもカズキは速かったですね。
いつも何時も前にトムスが立ち塞がってて本当に嫌になります(笑)
今年はフル参戦できないのでチャンピオンは正直狙っていません。一つ一つのレースを楽しもう、というスタンスで、今までのシーズンとは違います。
予選3位 #19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)
sf_r04_r_pc-oliveira 今日は朝からクルマのバランス改善が課題でした。スペシャルステージまでにはいいバランスを見つけたんですが、それでもまだ少しオーバーステアが残っていたようです。
3位からのスタートは悪くないと思うので、明日の決勝は優勝を狙いたいですね。
予選は最初からスクラブドタイヤで行く予定でした。他がどうするかはあまり考えていませんでした。フリー走行をスクラブで走って、良かったのでスペシャルステージもスクラブで行きました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SF:第4戦もてぎ公式予選 1年9ヶ月ぶりのコースレコード更新で#1中嶋一貴がポール獲得!

全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦の公式予選が8月3日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、ディフェンディングチャンピオンの#1中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が今季初のポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ コース:ドライ)

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公式予選は午後1時5分より、今シーズン唯一のスペシャルステージ方式で行われた。
30分間の混走で予選Q1を走行し、上位8名が次のスペシャルステージに進んで1台ずつのタイムアタックを行う、というシステムだ。

予選Q1
昨年を上回るタイムが続々と記録されていた朝のフリー走行に続いて、Q1でも各ドライバーとも自身のベストタイムを更新する好走を見せる。
中でも圧巻だったのは#8ロイック・デュバル(チームルマン)だ。

デュバルはセッション前半と後半に各1回ずつのアタックを行い、チェッカー直前に1'32.700という驚異的なタイムを叩き出してトップに立った。これは2011年11月に#2アンドレ・ロッテラー(トムス)が記録した1'32.989のコースレコードを大きく上回るものだ。
2番手には#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)がつけたが、タイムは1'33.139とデュバルから0.439秒も差を付けられた。
以下、#1中嶋、#16山本尚貴(無限)、#2ロッテラー、#39国本雄資(セルモインギング)、#32小暮卓史(ナカジマレーシング)、#40伊沢拓也(ダンデライアン)がスペシャルステージ進出を決め、ルーキーの#7平川亮(ルマン)は13位に終わった。

スペシャルステージ
15分間のインターバルののち、上位8名によるスペシャルステージが開始された。最初に出走したのはQ1で8位の#40伊沢。最高時速274km/hとダウンフォースを削ってアタックに臨んだが、S字でのテールスライドなどもあってタイムは1'33.875、7位に終わった。
続いて出走の#32小暮は伊沢のタイムに届かず8位。
続く#39国本は1'33.194と、自身のQ1のタイムをも上回って4番手グリッドを得た。
ここまで2連勝と好調のロッテラーは1'33.276と揮わず、#16山本も1'33.393と国本、ロッテラーの後塵を拝する結果に。
残る3名はタイヤチョイスが明暗を分ける結果となった。

6番目に出走した#1中嶋は前後ニュータイヤを投入。これが功を奏して1'32.839と、これもレコードを更新するタイムを叩き出した。
続いて出走した#19オリベイラはスクラブタイヤを選択。1'33.038は中々のタイムだが、中嶋には及ばない結果に。
最後に出走した#8デュバルは、当初スクラブを予定していたが、コースイン直前にニュータイヤへの交換を決断。しかしチーム内の意思疎通に齟齬があって交換をしないままコースに送り出すことになってしまう。
それでもデュバルは1'32.983とQ1には及ばないまでもレコードタイムは更新してみせた。

#1中嶋一貴のポールポジションは今季初。昨年7月の第4戦富士以来だ。

第4戦決勝は明日午後3時15分より52周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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SF:第4戦もてぎ公式予選スペシャルステージ結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2013/08/03) Qualfying Special Stage Weather:Fine Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8KR1'32.839--186.18
28ロイック・デュバルKYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8KR1'32.9830.1440.144185.89
319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.0380.1990.055185.78
439国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'33.1940.3550.156185.47
52アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'33.2760.4370.082185.31
616山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'33.3930.5540.117185.08
740伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'33.8751.0360.482184.13
832小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'34.0391.2000.164183.81
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'32.989

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SF:第4戦もてぎ公式予選1回目結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2013/08/03) Qualfying Session #1 Weather:Fine Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
18ロイック・デュバルKYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8KR1'32.700--186.46
219ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.1390.4390.439185.58
31中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'33.1770.4770.038185.51
416山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'33.4210.7210.244185.02
52アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'33.4310.7310.010185.00
639国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'33.5890.8890.158184.69
732小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'33.6720.9720.083184.53
840伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'33.6730.9730.001184.52
---- 以上スペシャルステージ進出 ----
920松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.7691.0690.096184.34
1038平手 晃平P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'33.7731.0730.004184.33
1110塚越 広大HP REAL RACINGHONDA HR12E1'33.8091.1090.036184.26
1215小林 崇志TEAM 無限HONDA HR12E1'33.9901.2900.181183.90
137平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K1'34.0421.3420.052183.80
143安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'34.1431.4430.101183.60
1541武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'34.2261.5260.083183.44
1631中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'34.4911.7910.265182.93
1711中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'34.5161.8160.025182.88
1862嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset MotorsportsTOYOTA RV8K1'34.8662.1660.350182.20
1918リチャード・ブラッドレーKCMGTOYOTA RV8K1'35.8623.1620.996180.31
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'39.1896.4893.327174.26
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'32.989

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SF:第4戦もてぎフリー走行1回目 外人勢が上位独占。トップタイムは#8デュバル

全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦のフリー走行1回目が8月3日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。
トップタイムを記録したのは#8ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)で1'33.502。以下、#2アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)、#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)とトップ3を外国人ドライバーが占める結果となった。

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公式予選日を迎えたツインリンクもてぎは朝から快晴ながら、連日の豪雨の影響からか思ったより気温は上がらず、過ごしやすいコンディションの下で午前8時30分より60分間のフリー走行が開始された。

仕様の変わった今シーズンのタイヤや低めの気温も影響してか、各ドライバーとも昨年以上の好タイムを記録、上位12人がトップから1秒以内の接戦となったが、今季好調なデュバル、ロッテラーがここでも好調ぶりを見せ、オリベイラも3番手につけるなど、今回は外国人勢が上位に連なる結果に。デュバルとロッテラーの差は僅か0.007秒だ。
日本人最上位の#38平手晃平はデュバルから0.466秒差、#20松田次生は0.531秒差につけており、やや水を開けられた状況。

エンジン別で見るとこの5人までがトヨタエンジンを使用しており、ホンダ勢の最上位は#16山本尚貴の6位という状況だ。ホンダにとっても山本にとってもホームレースと言えるもてぎだけに、決勝での巻き返しに期待したい。

公式予選はこのあと午後1時05分より、今シーズン唯一のスペシャルステージ方式で行われる。

Text: Suehiro KAZUHISA
Photo: Motorsports Forum

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SF:第4戦もてぎフリー走行1回目結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2013/08/03) Free Session #1 Weather:Fine Course:Dry
2013 SUPER FORMULA Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
18ロイック・デュバルKYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K1'33.502--184.86
22アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'33.5090.0070.007184.85
319ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'33.8780.3760.369184.12
438平手 晃平P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'33.9680.4660.090183.95
520松田 次生Lenovo TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'34.0330.5310.065183.82
616山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'34.1830.6810.150183.53
77平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMansTOYOTA RV8K1'34.2410.7390.058183.41
839国本 雄資P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'34.4070.9050.166183.09
932小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'34.4230.9210.016183.06
1040伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'34.4230.9210.000183.06
111中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'34.4580.9560.035182.99
1231中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'34.4780.9760.020182.95
1341武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'34.6261.1240.148182.67
1410塚越 広大HP REAL RACINGHONDA HR12E1'34.8641.3620.238182.21
153安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'35.0361.5340.172181.88
1615小林 崇志TEAM 無限HONDA HR12E1'35.0571.5550.021181.84
1711中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'35.1331.6310.076181.69
1862嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset MotorsportsTOYOTA RV8K1'36.3142.8121.181179.46
1918リチャード・ブラッドレーKCMGTOYOTA RV8K1'37.1753.6730.861177.87
  • シャーシーは全車Swift SF13、タイヤは全車BSです。

SUPER GT

SGT:第4戦SUGOフォトギャラリー(決勝日)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第4戦SUGOフォトギャラリー(予選日)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO決勝 優勝ドライバーのコメント

GT500クラス優勝 #8ARTA HSV-010
ラルフ・ファーマン
アメイジングな結果でした。長い間ポディウムや優勝から遠ざかっていました。チームスタッフやホンダに感謝しています。ホンダのサポートが無ければこの結果は無かったかも知れない。中でもコウスケは雨の中で素晴らしい仕事をしてくれました。今シーズンは不運もあって中々勝てませんでしたが、今日勝てたのはラッキーだったと思いますが、これからはその幸運を自分たちの手で作り出そうと思います。
クルマは最初の10周は良かったのですが、そのあと15周ぐらいはオーバーステア症状が出て苦しみました。それでも30周を過ぎてからは安定してきたのでブリヂストンが今回持ち込んだコンパウンドは完璧に機能したと思います。
今シーズンの残りのレースも半分ドライで半分ウェットならいいですね(笑)
今まで僕らのチームは鈴鹿ではいい結果を出してきていますし、オートポリスやもてぎも得意ですから、次の鈴鹿で結果を出してチャンピオンシップに近づきたいです。

松浦孝亮
とにかく、2003年のフォーミュラルノー3.5で勝って以来10年ぶりの優勝で(※注)、GT300も含めてスーパーGTでは初めての優勝ですし、運もあったとは思いますが、勝てて嬉しいです。
今まで苦しい時期もありましたが、ホンダさんは変わらずにサポートして下さったことが今に繋がったと思います。この結果でやっとチャンピオンシップに参加できると思いますので、今シーズンもう一回は勝てるように頑張ります。
GT500クラス一年目ですが、まだまだ足りない部分があります。この優勝で浮かれずに、気を引き締めて残りのレースを戦います。

GT300クラス優勝 #55ARTA CR-Z
高木真一
前回の優勝でウェイトを積んだ中での勝負でした。スポンサーの方々やホンダさん、ブリヂストンさん、全てのパッケージが素晴らしかったお陰て勝つことが出来ました。
今まで何年にも渡って500、300とオートバックスとしてダブルエントリーしてシリーズを盛り上げてきて、何度かダブル優勝のチャンスはありましたが、ことごとく崩れまして。それが今日だったんだ、という不思議な感じですね。前回の優勝もありましたが、ピットの時間が長くて抜かれたりしていたのを、チームもピット練習を凄く頑張ってくれて、トップ2台にも負けないスピードで送り出してくれました。
雨の中で小林君がよく耐えてくれたのも大きな勝因だったと思います。

小林崇志
シャンパンで酔っちゃったので、上手くコメントできるかどうか(笑)ぼく下戸なんで。
みなさんのサポートのお陰で今シーズン2回目の優勝をすることが出来たので、本当に感謝しています。
レース前半は前との差を広げられてしまいましたが、ピットに入る前には高木さんがテールトゥノーズまで追い上げてくれました。その諦めない姿勢を見て「僕も頑張らなきゃいけない。まだ勝負は終わってない」って思いました。そんな中、チームがピット作業を頑張ってくれて、僕をトップで送り出してくれたので、とにかくプッシュして、BRZが追ってきてたんですけど、とにかくプッシュして離すことが出来ました。雨が強く降ってきた時はタイヤを交換しようかと迷いましたけど、チームから情報を戴いて適切な判断が出来ました。
最後「後ろから500が来てるよ」と言われて、ミラーを見たら8号車が見えたので「8号車がトップなんですか?」と尋ねたら「そうだよ」と返事が返ってきて、孝亮さんを前に出して一緒にチェッカーを受けた時は最高の気分でした。ARTAにとってこんないい日は無いと思うし、一緒にチェッカーを受けられて本当に嬉しいです。

(※注)松浦孝亮選手は2008年のフォーミュラニッポン第7戦の第2レースで優勝しているが、この時はリバースグリッドのPP(つまり第1レースで8位)からのスタートであり、更には雨のためセーフティーカーの先導で5周を走った時点でレース成立という特殊な状況であったため、本人が数に入れていないものと思われます。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO SUGOの魔物健在、終盤の降雨とアクシデントで大波乱、伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組LEXUS SC430が2位表彰台 (TOYOTA)

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2位表彰台を獲得したKeePer TOM'S SC430 37号車の
アンドレア・カルダレッリ(左)と伊藤大輔(右)

 SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」が7月27日(土)、28日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。

 全8戦で戦われるシーズンも、前半戦を締めくくる第4戦目を迎えた。これまでの3戦は、3メーカーが1勝ずつを分け合うという激戦となっている。灼熱のセパン戦から1ヶ月半。日本も本格的な夏のシーズンに入り、更なる熱い戦いが予想される。

 LEXUS TEAMのSC430は、昨年1-2フィニッシュを飾ったSUGOで、今季2勝目を狙う。

◆予選◆

 27日(土)、公式練習に続き予選が行われた。午前中の公式練習は、雨こそ降っていなかったもののウェットコンディションの下で開始され、徐々に路面は乾いて行った。しかし、セッション後半には、コースを霧が覆い、視界不良のために3度にわたって赤旗中断。GT500クラスはドライとなった占有走行時間ではあまり走れないままに公式練習を終え、予選に臨むこととなった。

 午前2時、霧はやや晴れ、気温、路面温度ともあまり上がらないまずまずのコンディションで、ノックアウト方式の予選が開始。路面はドライながら、空には重い雲がかかり、いつ雨が落ちてきてもおかしくない状況で、SUGOでは特に重要な決勝レースでのスターティンググリッドを決める、激しいタイムアタックが繰り広げられた。

 GT500クラスはQ1で上位8台がQ2へと進出。LEXUS SC430勢はKeePer TOM'S SC430が10番手、WedsSport ADVAN SC430 19号車が12番手、ENEOS SUSTINA SC430 6号車が13番手でQ2進出ならず。

 Q2もドライで開始されたが、徐々に空は暗くなっていき、セッション残り数分になるとついに雨が降り始めた。このため、最後は各車ピットに戻った状況でセッションが終了することとなった。

 そんな中、DENSO KOBELCO SC430 39号車の石浦宏明が52kgものウェイトハンデをものともせず好走。惜しくもポールポジションには届かなかったものの、最前列2番手グリッドを獲得した。ZENT CERUMO SC430 38号車は立川祐路がトップから僅か0.5秒差という速さを見せるも5番手。PETRONAS TOM'S SC430は8番手から明日の決勝レースに臨むこととなった。

 GT300クラスでは、Panasonic apr PRIUS GT 31号車が僅差のアタック合戦の中で上位を争い、2列目4番手グリッドを確保した。

◆決勝◆

 28日(日)の決勝スタート時には、天候は前日から一転、夏らしく晴れ上がり、路面温度は前日の予選時から15度以上も高いコンディションで、午後2時に81周で争われる決勝レースのスタートが切られた。

 最前列2番手グリッドの39号車は、スタートで並びかけられたものの2位をキープ。その後も石浦が首位を追った。

 5番手スタートから序盤順位を維持した38号車は、平手晃平が激しいプッシュを見せ、16周目のストレートで、コースをはみ出しながらピットウォールぎりぎりのラインで前走車をパスし、3位に浮上。10番手スタートの37号車を駆るアンドレア・カルダレッリも着実にポジションを上げ、18周目には5位へと浮上した。

 レースが進んでいくに気温が下がり、天候も怪しくなっていく中で、30周を過ぎたあたりから各車中盤のピット作業を開始。40周目、首位のREITO MOLA GT-R 1号車とそれを追う39号車が同時にピットイン。ここで脇阪寿一へと交代した39号車は、ライバルよりも短いピット作業で逆転、首位を奪った。

 首位に立った39号車は独走状態に。その後方では、立川へと交代した38号車が、1号車と激しい2位争いを展開。観客が息をのむようなサイド・バイ・サイドでのバトルを繰り広げた2台は、48周目に1コーナー進入で接触。38号車はレースを続行したが、この隙を突かれ3位に後退。

 残りが25周ほどになったところで、雨が降り始めた。濡れ始めた路面で速さを見せたのが38号車の立川。67周目に前を行くウイダー モデューロ HSV-010 18号車をパスすると、勢いそのままに、首位を逃げる39号車の脇阪も捕らえ、68周目に首位浮上。翌周、脇阪も意地を見せ、1コーナー進入で一旦前に出たもの、立ち上がりでは立川が首位を奪い返した。

 なおも首位を争う38号車と39号車だったが、70周目のレインボーコーナーで、GT300クラスの車両をかわそうと3ワイド状態になったところで、アウト側の38号車がスピン。コースアウトした38号車はグラベルトラップにはまり、上位争いから脱落してしまった。

 その直後には、39号車をパスしようとした2台のHSVが、両脇から挟む形で、39号車と接触しながらクラッシュ。39号車は車両前部にダメージを負ったものの、首位でそのままレースを続行した。

 魔物が住むと言われるSUGOならではの、大荒れとなった後半戦、生き残った39号車が独走状態で逃げ切るかと思われたが、73周目、突然右リアタイヤがバーストし、スピン。39号車は何とかピットまで戻り、タイヤを交換してレースに復帰したが、4位へとポジションを落としてしまった。

 これで37号車が首位に浮上。しかし、雨足が強まる中で、37号車はライバルの先行を許し、2位に後退。刻々と変化するコンディションの中、1秒以内の差まで追い上げた37号車だったが、逆転には至らず、2位でチェッカーを受けた。39号車が4位、6号車が6位、19号車が9位、36号車が10位でポイントを獲得。

 GT300クラスでは、予選で4番手につけていた31号車だったが、決勝直前にクラッチ周辺のトラブルに見舞われ、2周遅れてピットからスタート。波乱のレースを最後まで走りきったものの22位に終わった。

KeePer TOM'S SC430 37号車 ドライバー 伊藤大輔:
荒れたレースだったが、アンドレア(カルダレッリ)がきっちり仕事をして繋いでくれたので、雨が降ろうが何が起ころうが、必死でコースに留まろうと考えていた。アンドレアと、お互い良いプレッシャーの中でのレースで、最終的に表彰台を獲得出来たことは良かったと思う。37号車は新しいチームで、メカニックも大分苦労しているが、こちらの要求に対してもみんなが頑張ってくれているので、優勝ではないが、結果が残って良かったと思う。これからもますます気を引き締めて更なる結果を目指す。
KeePer TOM'S SC430 37号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ:
誰もがわかる通り、とても難しく混乱したレースだった。(伊藤)大輔選手から、ここのサーキットのレースは荒れると言われていたので、集中して臨んだ。自分のスティントでは、ポジションを上げることも出来、クルマの調子も良かったので、何の問題もなく大輔選手につなぐことができた。雨が降り始めた彼のスティントでは波乱があり、最後我々には少しラッキーな結果となったが、これもレースだと思うし、これを励みに次のレースも頑張りたい。
トヨタモータースポーツニュース

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO決勝 ARTA HSV-010が今季初優勝、GT300のARTA CR-Z GTとMUGEN CR-Z GTは2戦連続の1-2フィニッシュ (HONDA)

  • 2013年7月28日(日)・決勝 会場:スポーツランドSUGO(3.704km) 天候:曇りときどき雨 気温:26℃(14:00時点) 路面温度:40℃(14:00時点) コースコンディション:ドライのちウエット 観客:2万6500人 周回数:81周

 7月28日(日)、宮城県仙台市郊外のスポーツランドSUGOにおいて、2013 オートバックス SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが行われました。

gt130728001L.jpg  昨日の予選では深い霧に覆われる天候に加え、セッション終盤には強い雨が降り始めるコンディションの中、#18 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)がHonda勢のトップとなる3番グリッドを獲得。そして#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)も4番グリッドを獲得し、Honda勢の好調ぶりを印象づけました。さらに#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/松浦孝亮組)は6番グリッド、ポイントリーダーの#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)は7番グリッド、そして#32 EPSON HSV-010(道上龍/中嶋大祐組)は15番グリッドから、シーズン前半の締めくくりとなる一戦に挑むことになりました。

 この日のスケジュールは午前9時から30分間で行われるフリー走行で始まりました。このときは早朝に降った雨の影響で、コースの一部が湿っていましたが、セッションが始まったときは、すでに雨は止んでおり、その後、コースは次第に乾いていきました。このため、各車ともセッション終盤に向けて徐々にタイムを上げていく展開となりました。途中、GT300の車両がコースアウトした影響で赤旗が2回提示され、セッションは予定より5分延長して9時35分まで行われましたが、残り10分を切ると#100 RAYBRIG HSV-010、#17 KEIHIN HSV-010、#18 ウイダー モデューロ HSV-010がトップ3を独占。さらにセッションの終了間際には#8 ARTA HSV-010が1分17秒153を記録してトップに浮上し、4台のHSV-010 GTがトップ4を独占。決勝に向けて期待の持てる結果となりました。

 決勝レースでは、#18 ウイダー モデューロ HSV-010は山本選手、#17 KEIHIN HSV-010は金石選手、#8 ARTA HSV-010はファーマン選手、#100 RAYBRIG HSV-010は伊沢選手、そして#32 EPSON HSV-010は道上選手がスタートドライバーを務めました。

 スタートの午後2時が近づくとサーキット周辺には時折り薄日が差し込み、雨の心配がない空模様となりました。1周のフォーメーションラップ後にローリングスタートが切られると、3番グリッドからスタートした#18 ウイダー モデューロ HSV-010の山本選手は2番手への浮上を狙い、1コーナーでライバルのイン側に飛び込もうとしましたが、十分なスペースがないために、いったん後退してポジションは変わらず3番手でオープニングラップを終えました。後続の#17 KEIHIN HSV-010は4番手、#8 ARTA HSV-010は6番手、#100 RAYBRIG HSV-010は7番手、#32 EPSON HSV-010は15番手と、いずれもスターティンググリッドと順位は変わらずに、それぞれオープニングラップを走りきりました。

 5周目、それまで4番手を走行していた#17 KEIHIN HSV-010は駆動系のトラブルが発生したためスロー走行となり、ピットに戻りました。ここで補修作業を受けた#17 KEIHIN HSV-010はコースに復帰しましたが、間もなくトラブルが再発し、リタイアに追い込まれました。これと前後して14番手を走行していたライバルの1台もトラブルのためリタイア。この結果、GT500クラスは13台で競われることとなりました。

 スポーツランドSUGOは、SUPER GTが開催されるサーキットとしては3.704kmと全長が比較的短いため、GT500クラスの車両は次から次へとGT300クラス車両を追い越さなければなりません。しかも、コース幅が狭いために追い越しは容易ではなく、わずかにタイミングを逃すだけでも大きなタイムロスにつながります。このため、各ドライバーはアクシデントを起こさないように慎重にドライビングを心がけながらも、ときには一気にオーバーテイクを仕掛ける大胆さを発揮しなければなりません。順位の変動は少ないものの、一瞬も目を離すことができない緊張した戦いが繰り広げられました。

 13周目、反則スタートを行ったとして6番手を走っていたドライバーにドライブスルー・ペナルティが科せられます。このドライバーは14周目にペナルティを消化し、最後尾へと後退しました。

 15周目、周回遅れの処理でわずかに遅れた#18 ウイダー モデューロ HSV-010は、直後につけていたライバルに攻略され、4番手へと後退しました。また、#8 ARTA HSV-010も19周目にライバルに攻略され、20周目には#100 RAYBRIG HSV-010にも追い越されて7番手へと後退します。しかし、その後は順位の変動は少なく、各ドライバーは慎重に周回を重ねて中盤戦を迎えます。

 31周目を迎えるとGT500クラスにもピットストップを行うチームが出てきました。Honda勢で最初にピットストップを行ったのは#100 RAYBRIG HSV-010の37周目。続いて#18 ウイダー モデューロ HSV-010は39周目、#8 ARTA HSV-010は40周目、#32 EPSON HSV-010は41周目にピットストップを行いました。GT500クラスの全車がピットストップを終えた47周目の段階で、#18 ウイダー モデューロ HSV-010は4番手、#100 RAYBRIG HSV-010は5番手、#8 ARTA HSV-010は8番手、#32 EPSON HSV-010は13番手につけています。後半を受け持つドライバーは、#8 ARTA HSV-010は松浦選手、#18 ウイダー モデューロ HSV-010はマコヴィッキィ選手、#32 EPSON HSV-010は中嶋選手、#100 RAYBRIG HSV-010は小暮選手です。

 この直後、2番手争いを演じていた2台のライバルが激しいバトルの末に接触。1台はダメージを受けてピットに戻り、もう1台もスピンを喫して遅れます。この間隙をついて#18 ウイダー モデューロ HSV-010は2番手に浮上しました。

 55周目、コースの一部で雨が降り始めました。雨はやがてサーキット全体で降り始め、これに伴い、それまで1分19秒台のラップタイムで走行していたトップグループは1分22秒台までペースを落とします。各チームはこのままスリックタイヤでいくか、レインタイヤに切り替えるかの判断をするため、戦況を見守っていましたが、雨脚が強まると予想した#32 EPSON HSV-010は59周目にいち早くピットストップを行うと、レインタイヤへの交換を行い、コースへと復帰していきました。

 60周目、雨脚はさらに強まり、ラップタイムは1分25秒台まで低下しました。ドライ用のスリックタイヤで走行するにはギリギリのコンディションで、#32 EPSON HSV-010以外にもレインタイヤに交換するチームが出てきますが、上位陣はそのままスリックタイヤでの走行を続行することを選択します。

 65周目、滑りやすいコンディションのなか、周回遅れの処理で手間取った上位陣のギャップが急速に縮まり、トップから4番手までの間隔は2秒ほどになります。この段階で#18 ウイダー モデューロ HSV-010は2番手、#100 RAYBRIG HSV-010は4番手、#8 ARTA HSV-010は6番手につけていました。

 67周目、#18 ウイダー モデューロ HSV-010は直後につけていたライバルに攻略され、3番手に後退します。このライバルは続いてトップを狙って先頭のマシンとの争いを演じましたが、2台は接触。追い上げていったライバルの1台はスピンして遅れ、残る1台も接触でダメージを負います。ここでペースが鈍ったライバルを、#18 ウイダー モデューロ HSV-010と#100 RAYBRIG HSV-010は左右に分かれて同時に追い抜こうと試みましたが、3台は相次いで接触。#18 ウイダー モデューロ HSV-010と#100 RAYBRIG HSV-010はこのアクシデントで深刻なダメージを負い、#18 ウイダー モデューロ HSV-010は、その場でリタイア。#100 RAYBRIG HSV-010はピットまで戻ったところでリタイアに追い込まれました。ここで2台のHSV-010 GTに挟まれる形となったライバルもダメージを負ったためにペースが鈍り、わずか1周の間にトップ争いを繰り広げた4台が優勝戦線から脱落する波乱の展開となりました。

 この多重アクシデントの影響で#8 ARTA HSV-010が2番手へと浮上し、さらにトップのライバルの背後へと急速に迫っていきます。そして73周目にはライバルの攻略に成功、このレースで初めてトップに立ちます。

 その後、雨脚はさらに強まり、各車は滑りやすいコンディションのなか1分26~8秒台までペースを落とします。しかし、#8 ARTA HSV-010に乗る松浦選手はミスのないドライビングで81周のレースを走りきり、2番手のライバルに2.5秒の差をつけてフィニッシュ。今季、初優勝を果たしました。なお、ARTAがGT500クラスを制したのは2010年第6戦鈴鹿大会以来のことです。

 #32 EPSON HSV-010はレース終盤にピットストップを行った影響もあり、トップから2周遅れの8位でフィニッシュ。今季、初の入賞を果たしました。#100 RAYBRIG HSV-010と#18 ウイダー モデューロ HSV-010はいずれも最後まで走りきれませんでしたが、規定周回数を満たしていたため、アクシデント後にピットまでたどり着いた#100 RAYBRIG HSV-010は12位、#18 ウイダー モデューロ HSV-010は13位となりました。

 この結果、ドライバー部門のシリーズポイント争いは、#100 伊沢/小暮組(RAYBRIG HSV-010)が35点で引き続きトップを守り、今回の優勝で20点を手に入れた#8 ファーマン/松浦組(ARTA HSV-010)は計28点で4位に浮上しました。#17 塚越/金石組(KEIHIN HSV-010)は計21点で9位、#18 山本/マコヴィッキィ組(ウイダー モデューロ HSV-010)は計15点で11位、#32 道上/中嶋組(EPSON HSV-010)は3点で14位となっています。

 一方、GT300クラスでは#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)と#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が激しいトップ争いを演じた末に、#55 ARTA CR-Z GTが優勝。#16 MUGEN CR-Z GTも2位に入り、前戦に続いて1-2フィニッシュを達成。ARTAはGT500クラス、GT300クラスの同時優勝を果たしました。

 次戦は8月17日(土)、18日(日)に鈴鹿サーキットで開催されます。

松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
 「今季ここまで不振に苦しんできた#8 ARTA HSV-010が優勝し、本当にうれしく思っています。予選を6番手で終えた#8 ARTA HSV-010は、レース序盤を手堅く走りきったほか、雨が降り始めたレース後半に入っても、1つもミスを犯すことなく、松浦選手は安定したペースで最後まで走りきってくれました。これでシリーズポイント争いでは4番手に立ったので、今後の展開次第ではチャンピオンも狙えます。非常に楽しみな状況だと言えます。一方、上位入賞だけでなく、優勝も狙えた#100 RAYBRIG HSV-010と#18 ウイダー モデューロ HSV-010が、ともにアクシデントで倒れたことは残念でなりません。ただし、ポイント争いで上位につけているチームの多くも今回は無得点に終わったので、そういった意味では不幸中の幸いだったといえるかもしれません。現時点では#100 RAYBRIG HSV-010がポイントリーダーの座を守っていますが、ランキング6番手との差はわずかに11点で、ウイナーに25点が与えられる第5戦鈴鹿大会の結果次第では大きく順位が変動する可能性も残されています。したがって、今後も気を緩めることなく、毎戦確実にポイントを積み重ねることを目標に後半戦を戦っていくつもりです。今後とも5台のHSV-010 GTへのご声援をよろしくお願いします」
ラルフ・ファーマン(優勝 #8 ARTA HSV-010)
 「最高の気分です。いつもサポートしてくれているHondaやチームのみなさまに感謝しています。そして、雨の中でのパフォーマンスがすばらしかった松浦選手にも、とても感謝しています。今シーズンはなかなかいい結果に結びつきませんでしたが、この優勝を皮切りにチャンピオンシップを目指してがんばりたいと思います」
松浦孝亮(優勝 #8 ARTA HSV-010)
 「自身では2003年以来10年ぶりの優勝で、SUPER GTでは初めて優勝ができました。苦しい時期もありましたが、Hondaやチーム、多くのスポンサーが僕たちを支え続けてくれたことが、この優勝につながりました。これからはウエイトも重くなり、難しいレースが続くかと思いますが、今日よりも、もっといいマシンをファーマン選手と一緒に作り上げていきたいと思います。この優勝で浮かれずに気を引きしめて次戦以降も戦い、また表彰台のセンターに立てるようにがんばります」
鈴木亜久里|AUTOBACS RACING TEAM AGURI 代表/監督
 「とても荒れたレースになりましたが、なんとか生き残って優勝できました。今までGT500クラスとGT300クラスが同タイミングでの表彰台はありましたが、同時優勝はチーム創設以来、初のことなので、本当にうれしいです。実は、雨が降り始めた際、個人的には、レインタイヤに履き替えさせようと思っていました。なぜピットインしないのか、と怒りもしましたが、松浦選手が難しいコンディションの中でも、がんばっていたし、小林選手は冷静かつ的確に状況を報告してくれていたので、ピットに入れずにそのまま戦う判断となりました。そのような選手のがんばりが今回の同時優勝という結果につながったと思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO決勝 波乱相次ぐ81周を制したのはいずれもARTA。#8HSV、#55CR-Zが史上初の快挙!

波乱に継ぐ波乱。最後に笑ったのは#8ARTA HSVだった。
2013オートバックス スーパーGT第4戦「SUGO GT 300KM RACE」は、相次ぐアクシデントと天候の変化で大荒れのレースとなり、予選6番手からスタートした#8ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/松浦孝亮組)が2010年以来3年ぶりの勝利を手にした。
GT300クラスも#55ARTA CR-Z(高木真一/小林崇志組)が勝ち、ARTAが両クラス制覇という快挙を成し遂げた。
(天候:晴れ>雨 コース:ドライ>ウェット 観客動員数:予選/9,500人 決勝/26,500人 延べ36,000人)

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決勝レースは午後2時にフォーメーション開始。
朝方までの曇天が嘘のような晴天のもと、81周の長い戦いが幕を開けた。

ホールショットを奪ったのはポールポジションの#1REITO MOLA GT-R(関口雄飛)。
序盤から快調にトップを走行するが、予選2番手の#39デンソーサードSC430(石浦宏明)も離されずに追走し、関口が周回遅れに詰まる度に何度も並びかけようとする。しかし関口も懸命に石浦のアタックを退け、両者は40周終わりで揃ってピットイン。
ここでいち早くピット作業を終えた#39デンソーSCが1号車の前に出た。

更には43周終わりまでファーストスティントを引っ張った#38ZENTセルモSC430も1号車の前でピットアウト、#1本山哲は#38立川祐路を猛然と追い上げるが、立川も一歩も引かず、両者がバトルを繰り広げている間に後方から#18ウイダーHSVのフレデリック・マコヴィッキィ、#100レイブリックHSVの小暮卓史らも追いついてきた。

そして迎えた48周目。
1コーナーでインに飛び込んだ#1本山と#38立川が激しく接触。右フロントフェンダーを大破してタイヤもバーストさせた#1MOLA GT-Rはここで大きく後退し、#38ZENT SCも失速、この間に#18ウイダーHSVが2位に浮上し、猛然と#39デンソーSCを追い上げに掛かった。

こうした後方の争いを尻目に2位以下に8秒以上のマージンを築き上げていた#39脇阪だったが、50週を過ぎた辺りから降り始めた雨に行く手を阻まれ、ペースダウンを強いられる。
しかし残り周回数が少ないこともあり、上位陣はスリックタイヤのままコース上に踏みとどまることを決断。
この間に#18マコヴィッキィは脇阪との差を一気に積め、57周終わりでは3.8秒後方にまで詰め寄ったほか、本山との接触で3位に後退した立川、4位の小暮らも徐々に脇阪との間隔を縮めてきた。

そして67周目の1コーナーでマコヴィッキィのインを突いた立川が2位を奪い返し、一気に脇阪に接近していき、次の1コーナーで遂に脇阪のインを突いてトップに。
しかし脇阪も負けじとこの周終わりのホームストレートで並びかけ、1コーナーでインに飛び込むが、立ち上がりで膨らんだところを立川に抜き返され、再び2位に後退した。

そしてこのレースで最大の山場となったのが70周目だ。
脇阪、立川の2台はハイポイントコーナーで周回遅れの#2エヴァ初号機RTマクラーレン(加藤寛規)を両側から一気にパスしようとして相次いで接触。アウト側の立川はスピンアウトしてその場でレースを終え、イン側の脇阪も姿勢を乱して失速したところをマコヴィッキィと小暮に両側から挟まれる形で激しく接触。
これにより#18ウイダー、#100レイブリックの2台のHSVもバックストレートでストップ。フェンダーを破損しながらもかろうじて走行を続けた#39デンソーSCがトップに立った。
後続の#37KeePer SC(伊藤大輔)とのギャップは大きかったものの、39号車は73周目にタイヤバーストに見舞われて3コーナー先でスピン。これを#37KeePer SC、#8ARTA HSVが次々と抜き去っていき、レインボーコーナーを立ち上がったところで#8ARTA HSV(松浦)がトップに立った。

松浦は伊藤につけいる隙を与えずに残りの周回を落ち着いて走り切り、スーパーGTで初めての勝利をものにした。
#8ARTAにとってもこの勝利は2010年の第6戦鈴鹿100km以来、実に3年ぶりの勝利となった。
2位には#37KeePer SC430がつけ、#23モチュールGT-Rが入った。

GT300クラスは、ポールポジションからトップを快走する#61スバルBRZ(山野哲也)を#16無限CR-Z(武藤英紀)
が追いつめ、29周終わりのホームストレートで抜き去ったが、レース中盤のピット作業で#55ARTA CR-Zがこの2台をかわしてトップに。
レース後半に降り出した雨にタイヤ交換を決断した#61BRZの後退にも助けられて最後までトップのザを守り切り、第3戦セパンに続いて2連勝を達成した。
2位は#16無限CR-Z、3番手には#0エンドレスタイサンポルシェが入った。

第5戦は鈴鹿サーキットでの伝統の1000km耐久レース。
8月18日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO決勝結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2013/07/28) Final Race Weather:Fine-Rainy Course:Dry-Wet
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClassCls
Pos
Car
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
185001ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS16811:51'41.342
2375002KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
BS12812.534
3235003MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI26815.536
4395004DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BS52801Lap
5245005D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ミハエル・クルム
YH801Lap
665006 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
大嶋 和也
国本 雄資
BS38801Lap
7*15007REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MI16792Laps
8325008Epson HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中嶋 大祐
DL792Laps
9195009WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH792Laps
10*3650010PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS40792Laps
11553001ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BS40774Laps
12163002MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS68774Laps
1303003ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH2774Laps
14523004OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH32765Laps
15873005ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH30765Laps
16613006SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI28765Laps
17623007LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
黒澤 翼
YH22765Laps
18213008ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
HK765Laps
19*33009S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH2765Laps
201030010GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL10765Laps
214830011DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY4765Laps
228630012クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YH26756Laps
231130013GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL72756Laps
245030014Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YH747Laps
25430015GSR 初音ミク BMW
BMW Motorsport Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH44747Laps
26*230016エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH747Laps
273330017HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH6747Laps
288830018マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH12747Laps
292230019グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
和田 久
城内 政樹
YH747Laps
303030020IWASAKI OGT Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
岩崎 祐貴
イゴール・スシュコ
YH12738Laps
313850011ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS46738Laps
32930021NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
YH738Laps
333130022Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH40729Laps
34*36030023RUN UP GROUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
白坂 卓也
田中 篤
YH7110Laps
3510050012 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS707011Laps
36*9630024DIJON ワコーズ エンドレス Z06R GT3
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 勝喜
池上 真
YH7011Laps
371850013ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI306912Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
-17500-KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS42675Laps
-12500-カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS62477Laps
  • Fastest Lap: CarNo.1 REITO MOLA GT-R(本山哲/関口雄飛組) 1'17.039 (51/79)
  • CarNo.1(本山哲)は、スポーツ精神に反する行為をしたため、黒白旗を提示した。
  • CarNo.36(ジェームス・ロシター)は、2013 SGT SpR 第28条16.違反(ジャンプスタート)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
  • CarNo.1(本山哲)は、ピットレーン速度違反により、ドライビングスルーペナルティを科した。
  • CarNo.360(田中篤)は、フリー走行における国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(黄旗区間の追い越し)により、決勝レーススタート後のペナルティボード提示による、20秒間のペナルティストップを科した。
  • CarNo.2(高橋一穂)は、SUGO4輪レース一般競技規則書第41条1.違反(ホワイトラインカット)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
  • CarNo.96(田中勝輝)は、SUGO4輪レース一般競技規則書第41条1.違反(ホワイトラインカット)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
  • CarNo.3(星野 一樹)は、2013 SGT SpR 第30条1.b違反(接触)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
  • CarNo.360(田中篤)は、2013 SGT SpR 第30条13.違反(黄旗区間でのコースアウト)により、競技結果に対し40秒加算のペナルティを科した。

GT Asia | SUPER GT | その他

SGT:チームタイサンがアジアンルマンに参戦。第1戦には小林可夢偉がスポット参加!

スーパーGT300クラスに#33エンドレスタイサンポルシェで参戦しているTeam TAISANは7月28日、スーパーGT第4戦の行われているスポーツランドSUGOにおいて会見を開き、8月4日に韓国のインジェ・スピーディウムで開催される第1回アジアンルマンに2台のGTマシンで参戦することを発表した。

1台はLMGTE規定のマシン、#70フェラーリ458GTEで、今季WECに参戦している小林可夢偉が加入、横溝直輝とともに戦う。
もう1台はLMGTCクラスに参戦するの#26ポルシェ996で、こちらは一昨年までユンケルポルシェとしてスーパーGTに参戦していたJAF-GT規定の車両だ。こちらは峰尾恭輔、谷口行規がドライブする。

なお、WECのレースカレンダーの関係から小林可夢偉の参戦はこの1戦のみになる予定。
富士スピードウェイでの第2戦では飯田章が加入する見込みだ。

チームタイサンを率いる千葉泰常監督は、このシリーズでタイトルを獲得し、来年のルマン24時間への出場枠を獲得したい、とこのレースにかける思いを熱く語った。

千葉泰常監督
「ルマン24時間はモータースポーツのオリンピックだと思います。過去には1999年のルマン富士1000kmで参戦券を獲得して2000年のルマン24時間ではクラス優勝をすることが出来ました。今回もアジアンルマンを制して来年のルマン24時間への出場権を得たいと思っています。GTEクラスの参戦に当たっては、使える車両が無いか各所を当たりましたが見つからず、フェラーリに新車をオーダーすることになりました。7月20日にヨーロッパでWECに参戦しているジャンマリア・ブルーニがテストした車両を既にフェリーで韓国に送ってあります。ルマン24時間にはぜひともGTE、GTCの2台を送り込みたいですね」

横溝直輝
「昨年フェラーリのレース車両を作製しているミケロットに千葉さんと行ったときに、道中で千葉さんのルマンへの思いを聞いて感銘を受けました。可夢偉と組むのは初めてですが、昔から先輩後輩の関係で交流はあります」

峰尾恭輔
「ポルシェ996でどこまでいけるかわかりませんが、ぜひとも入賞して、GTCの出場枠2台のうちの1台をとりたいと思います」

Text : Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO GTA定例会見「2014年は海外2戦を含むシリーズ9戦+特別戦を開催。新型車両は第5戦鈴鹿で発表」

GTアソシエイション(GTA)はスーパーGT第4戦の行われているスポーツランドSUGOで定例会見を行い、2014年仕様のGT500車両を次の第5戦鈴鹿で公開すること、来シーズンはシリーズ戦9レースと特別戦1レースを開催する予定であることなどを発表した。

DTMと共通規格のモノコックを使用することが既に決まっている2014年仕様のGT500については、第5戦ポッカサッポロ1000kmが開催される鈴鹿サーキットでレースウィークの金曜日に発表会が行われる。
このお披露目に先立って、ホンダ、トヨタ、ニッサンの3メーカーに対しては、調整のために各社4時間ずつの事前テストを行い、万全の体制で発表会に臨むよう要請しており、既にホンダについてはツインリンクもてぎで走行を行ったとのことだ。
また、発表後は9月から開幕までにGTA主導で4回の合同テストが予定されているが、具体的なスケジュールや開催サーキットについてはこれから調整していくという。

また、来季はシリーズ9戦+特別戦1戦となる。
シリーズ戦のうち2戦は海外での開催となる予定で、6月に韓国、10月にはタイでのレースが開催される。
既にJAFにカレンダー申請を出しており、8月10日には発表になる模様。
韓国戦については、今シーズンも5月にエキジビジョンレースが予定されていたが、残念ながら諸般の事情により延期となっていた。それを開催地も含めて一から仕切り直しする形で開催準備を進めているという。
また、タイの北東約380kmのブリーラムという街に現在ヘルマン・ティルケ設計によるサーキットの建設が進められており、8月に完成が予定されている。スーパーGTではここで10月にシリーズ戦を行うという。
このサーキットは、地元のプロサッカーチームである「ブリーラム・ユナイテッド」のオーナーが所有するもので、2万5000人収容のサッカースタジアムに隣接して作られるとのこと。
タイでの開催については既に先月基本合意に達しており、8月11日に日本国内で調印式が行われる予定だ。
韓国戦、タイ戦はスーパーGTの東南アジア展開を見据えて行われるものであり、GT300車両による各国での選手権開催を実現するためにも重要と位置づけられている。

なお、今年も富士スピードウェイで富士スプリントカップとして行われる特別戦は、来シーズンについては開催地も含めて未定とのこと。
西日本での開催の可能性もありそうだ。

その他、DTMに参戦するメルセデス、アウディ、BMWに対し、GTAサイドから第5戦の開催されたノリスリンクにて交流戦の開催やスーパーGT参戦への打診を行ったとのこと。
アウディとBMWについては、現在ワークスでの活動をメインにしており、2014年に車両をカスタマー供給の形で日本に送ることは出来ないが、2015年以降であれば可能性はあるという。メルセデスについてはITRを含めて話し合いを行った上で、2014年に参戦できるかどうかを考えるとの回答があったようだ。
DTMとは2017年にエンジンを含めて車両規則が完全に統一される予定になっており、交流戦の開催なども話し合われているという。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第4戦SUGOフリー走行 ホンダHSVが上位独占。トップタイムは#8ARTA

スーパーGT第4戦のフリー走行はホンダHSV勢がトップ4を占める結果となった。
トップタイムは#8ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/松浦孝亮組)で、松浦が終了直前に1'17.153を叩き出した。
GT300クラスは#48DIJON Racing IS GT-R(高森博士/千代勝正組)が1'22.376でトップだった。

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決勝日を迎えたスポーツランドSUGOは早朝こそ上空に分厚い雲が覆い被さっていたものの、サポートレースの86/BRZ決勝が終わった辺りから薄日が射し始め、路面も徐々に乾き始めていた。
スーパーGTのフリー走行は午前9時よりウェット宣言の下で30分間の走行を行ったが、ほぼドライと言って良い状態での走行となった。

始まってすぐに好タイムを記録したのは#19ウェッズスポーツSC、#24D'station GT-Rのヨコハマ勢。
アンドレ・クートが1'17.706を記録して19号車がトップに立った。

しかし走行開始から10分が経過したところでGT300クラスの#2エヴァRT初号機マクラーレン(高橋一穂)と#31パナソニックaprプリウスGT(新田守男)が4コーナーで絡んでストップしたため、赤旗中断となった。

コースマーシャルの手を借りて2台が自走でピットに戻った後、9時15分より走行は再開。
ここでBSタイヤユーザーがペースを上げ、#18ウイダーHSVが1'17.358でトップに。
しかしここで#31プリウスがまたしても4コーナーでコースオフしたため二度目の赤旗中断が入ってしまった。

残り時間10分で9時25分に走行は再開。
すると今度は目下ランキングトップで70kgのウェイトハンデを背負う#100レイブリックHSVを駆る小暮が1'17.291をマーク。
更には終了1分前に#8ARTA HSVを駆る松浦孝亮が1'17.153を叩き出してトップに躍り出た。
3番手には#17ケーヒンHSVが上がり、これでホンダHSVが1-2-3-4を形成。そのままチェッカーとなった。

なお、レクサスSC勢の最上位は#39デンソーサードの6位、ニッサンGT-R最上位は#12カルソニックの5位。
ポールシッターの#1MOLA GT-Rはこのセッションをクラス最後尾の15番手で終えている。

GT300クラスはセッション前半に#48DIJON GT-Rがトップタイムを記録、それに#16無限CR-Z、#33ハンコックポルシェが続く結果となり、ポールシッターの#61スバルBRZは6番手だった。

第4戦決勝は午後2時より81周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第4戦SUGOフリー走行結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2013/07/28) Free Practice Weather:Cloudy Course:Half-Wet
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClsCls
Pos
Car
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
185001ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS161'17.153-172.843
21005002 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS701'17.291 0.138172.534
3175003KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS421'17.347 0.194172.409
4185004ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI301'17.358 0.205172.385
5125005カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS621'17.375 0.222172.347
6395006DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BS521'17.648 0.495171.741
7195007WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'17.706 0.553171.613
865008 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
大嶋 和也
国本 雄資
BS381'17.747 0.594171.522
9235009MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI261'17.802 0.649171.401
103650010PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS401'17.817 0.664171.368
112450011D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ミハエル・クルム
YH1'17.921 0.768171.139
123850012ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS461'18.027 0.874170.907
133250013Epson HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中嶋 大祐
DL1'18.174 1.021170.585
143750014KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
BS121'18.452 1.299169.981
15150015REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MI161'18.715 1.562169.413
16483001DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY41'22.376 5.223161.884
17163002MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS681'22.733 5.580161.185
18333003HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH61'22.976 5.823160.713
19523004OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH321'22.977 5.824160.711
20113005GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL721'23.015 5.862160.637
21613006SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI281'23.170 6.017160.338
2223007エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'23.241 6.088160.201
23873008ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH301'23.252 6.099160.180
2433009S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH21'23.257 6.104160.171
251030010GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL101'23.321 6.168160.048
268830011マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH121'23.346 6.193160.000
272230012グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
和田 久
城内 政樹
YH1'23.454 6.301159.792
28030013ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH21'23.570 6.417159.571
298630014クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YH261'23.603 6.450159.508
30430015GSR 初音ミク BMW
BMW Motorsport Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH441'23.680 6.527159.361
316230016LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
黒澤 翼
YH221'24.020 6.867158.716
322130017ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
HK1'24.028 6.875158.701
333030018IWASAKI OGT Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
岩崎 祐貴
イゴール・スシュコ
YH121'24.078 6.925158.607
343130019Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH401'24.084 6.931158.595
3536030020RUN UP GROUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
白坂 卓也
田中 篤
YH1'24.090 6.937158.584
365030021Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YH1'24.093 6.940158.578
375530022ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BS401'24.197 7.044158.382
38930023NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
YH1'25.193 8.040156.531
399630024DIJON ワコーズ エンドレス Z06R GT3
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 勝喜
池上 真
YH1'28.74711.594150.262

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO公式予選 濃霧のコンディションの中、ウイダー モデューロ HSV-010が3番グリッドを獲得 (HONDA)

  • 2013年7月27日(土)・予選  会場:スポーツランドSUGO(3.704km)  天候:曇りときどき雨  気温:23℃(15:00時点) 路面温度:24℃(15:00時点)  コースコンディション:ドライもしくはセミウエット

 7月27日(土)、宮城県仙台市近郊のスポーツランドSUGOにおいて、2013 オートバックス SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」が開幕し、公式予選が行われました。

gt130727001L.jpg  全国的に不安定な天気が続く中、スポーツランドSUGOのある宮城県村田町周辺は朝から断続的に雨が降ったほか、時折り深い霧に覆われるあいにくのコンディションとなりました。

 2013年のSUPER GTは第4戦SUGO大会でシーズンの前半戦を終了します。ここまでのチャンピオン争いを振り返ると、開幕戦を制し、前戦まで3戦連続で入賞した#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)が計35ポイントを獲得してランキングトップに立っているほか、開幕戦で2位表彰台を得た#17 KEIHIN HSV-010(塚越広大/金石年弘組)が計21ポイントでランキング5位、#18 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)は計15ポイントでランキング8位となっています。

 細かい雨が降り、サーキットの広い範囲が濃い霧に覆われるなか、午前8時45分に公式練習が始まりました。セッション開始直後からHonda勢は好調で、5台のHSV-010 GTは次々と好タイムをマーク。セッションが始まって15分が経過したころには#17 KEIHIN HSV-010、#18 ウイダー モデューロ HSV-010、#100 RAYBRIG HSV-010の順でトップ3を独占する展開となりました。その後、セッション開始から1時間が経過した午前9時45分には霧が濃くなって視界が悪化したことから赤旗が提示され、セッションは一時中断となります。やがて視界が改善されたため、走行は午前10時02分に再開されましたが、このころになると、すでに雨は止んでコースは次第に乾いていったので、各車とも次々とタイムを更新するようになりました。

 途中、赤旗中断を挟んだ関係で公式練習は午前11時まで延長される予定でしたが、セッション終了間際に再び霧が濃くなったため、審査委員会は10時56分に公式練習の終了を決定しました。この公式練習でトップに立ったのは1分16秒535を記録した#17 KEIHIN HSV-010で、以下、#18 ウイダー モデューロ HSV-010は6番手、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/松浦孝亮組)は9番手、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中嶋大祐組)は13番手、#100 RAYBRIG HSV-010は14番手でした。

 公式予選は今シーズンより採用された2段階のノックアウト方式で行われました。これは、予選1回目の上位8台が予選2回目に進出し、予選2回目のタイムに従って決勝レースのスターティンググリッドを決める方式です。なお、予選2回目に進出できなかったチームは、予選1回目の順位でスターティンググリッドが決定します。

 午後に入るとコースは完全に乾いていましたが、霧はいっこうに晴れません。ただ、午前中と違ってセッションの中断が心配されるほどには視界は悪くない状況となりました。

 15分間で行われる予選1回目は予定通り、午後2時ちょうどにスタート。まずはGT300クラスがタイムアタックを行い、続いてGT500クラスがタイムアタックを行いました。

 GT500クラスのセッション開始直後、マコヴィッキィ選手が乗る#18 ウイダー モデューロ HSV-010は1分15秒604をマークしてトップに立ちます。その後、15台のGT500クラス車両が本格的なタイムアタックを開始すると、順位は目まぐるしく変動。周回するごとに上位陣が入れ替わる展開となりましたが、最終的には金石選手が乗る#17 KEIHIN HSV-010が1分15秒321を記録して4番手に立ち、Honda勢のトップとなりました。さらに、#18 ウイダー モデューロ HSV-010は6番手、小暮選手が乗る#100 RAYBRIG HSV-010は7番手、ファーマン選手が乗る#8 ARTA HSV-010は8番手となり、予選2回目に進出できる8台のうち半数の4台がHSV-010 GTで占められる結果となりました。なお、道上選手が乗る#32 EPSON HSV-010は15番手となったため、この段階で決勝レースのスターティンググリッドが決定しました。

 GT500クラスの予選2回目は午後3時から12分間にわたり行われました。セッションが始まった段階でコースはドライ。霧はやや晴れており、視界は決して悪くありませんでした。

 各車ともセッション開始直後はタイヤをウォーミングアップし、これが十分に温まったところで本格的なタイムアタックを開始しました。ここで#18 ウイダー モデューロ HSV-010に乗る山本選手が1分14秒944で3番手となったほか、#17 KEIHIN HSV-010に乗る塚越選手は1分15秒041をマークして4番手になりました。その後、セッションが残り5分を切ったころ、急に大粒の雨が降り始めます。この影響で路面コンディションは悪化。まだタイムアタックを完了していなかった#8 ARTA HSV-010に乗る松浦選手は6番手、#100 RAYBRIG HSV-010は7番手となります。この後、残り2分ほどタイムアタックの時間が残されていましたが、予選2回目に出走したマシンが続々とピットへと戻り、そのまま予選2回目のセッションが終了しました。

 この結果、Honda勢のトップは3番グリッドを獲得した#18 ウイダー モデューロ HSV-010で、以下、#17 KEIHIN HSV-010の4番グリッド、#8 ARTA HSV-010の6番グリッド、#100 RAYBRIG HSV-010の7番グリッド、#32 EPSON HSV-010の15番グリッドという結果になりました。

 一方、Hondaが開発したレーシングハイブリッドシステムを搭載するGT300クラスのCR-Z GTは、#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が2番グリッド、#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)が3番グリッドを獲得。前戦に続く優勝に期待がかかっています。

 300km、81周で繰り広げられる決勝レースは、明日の午後2時にスタートが切られます。

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
 「ハンディウエイトが重くなってもトップクラスのパフォーマンスを発揮できたほか、最終コーナーでもアウトに膨らまずにイン側のラインを守ったまま走れるようになるなど、朝のフリープラクティスからとてもいい感触をつかんでいました。いずれも、重心高を下げ、エアロダイナミクスを見直した成果だと考えています。明日の決勝では、3番グリッドと4番グリッドからスタートする#18 ウイダー モデューロ HSV-010と#17 KEIHIN HSV-010には優勝を目指してほしいと思いますし、#8 ARTA HSV-010と#100 RAYBRIG HSV-010にはできるだけ多くのポイント獲得が望まれます。#32 EPSON HSV-010は予選では苦戦しましたが、決勝がウエットになれば大活躍してくれると信じています。いずれにせよ、明日のレースがとても楽しみです。明日もスポーツランドSUGOを走る5台のHSV-010 GTに熱い声援をお送りくださいますよう、お願い申し上げます」
山本尚貴(3番手 #18 ウイダー モデューロ HSV-010)
 「ポールポジションを取れるチャンスがあっただけに、この結果は悔しいですね。トップ3に入れた事はよかったですが、今日はウエットでもドライでもいい走りができる手応えもありましたし、もっと上位に入れるパフォーマンスがあったと思います。ただ、大きなミスもなく、チームは天候の変わる中でもしっかりとマシンを仕上げてくれたので、やるだけのことはやったかと思います。明日の決勝は荒れるレースになるかと思いますが、優勝しか狙っていません。どのポジションからでも上がっていけるだけの力はありますし、前戦のセパンでよかった部分を再現し、リベンジを果たしたいと思います」
フレデリック・マコヴィッキィ(3番手 #18 ウイダー モデューロ HSV-010)
 「このコースを走るのは今回が初めてだった上、ドライコンディションで走ったのは予選が初めだったので、簡単な戦いではありませんでした。事前にシミュレーターで走っていたため、コーナーが右に曲がっているか左に曲がっているかは分かりましたが、これほど勾配が急だとは想像もしていませんでした。ただし、3番手という今日の予選結果には満足しています。僕たちは明日の決勝レースが雨になっても晴れになっても力強いパフォーマンスを発揮できると思いますが、特にウエットコンディションでのアドバンテージが大きいので、できればウエットコンディションになってくれるとうれしいですね」
塚越広大(4番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「鈴鹿で行った合同テストの際に課題を抽出することができ、その結果をもとに今大会に臨みました。今日は公式練習から調子はまずまずで、マシンを信じて走ることができました。自分が走行したQ2では雨が降ってしまったので、アタック時にうまく走れませんでしたが、内容的には上出来だったかと思います。決勝を考えてもこのポジションなら勝つ見込みはあるかと思っています。このサーキットは毎年いろいろな事が起こるので、決勝も最後の最後まで結果が分からない展開になりそうですが、気を引きしめて臨み、最後までプッシュしたいと思います」
金石年弘(4番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「鈴鹿の合同テストでいいセッティングも見つかり、チームもそれを熟成させてくれたので、公式練習の走りだしから調子がよかったです。塚越選手もいいタイムで走れていたので、安心して予選に挑むことができました。決勝では優勝しか考えていませんし、明日のレースが楽しみです」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO公式予選 ポールシッターのコメント

GT500クラス #1REITO MOLA GT-R
本山哲
凄く嬉しいです。今シーズン、モーラに移って、新しいチームメンバーや関口雄飛君とやることになり、序盤は少しバタバタしましたが、シーズン前半から鈴鹿テストにかけてチームがすごく頑張ってくれて、環境が整った手応えを感じて菅生に来ました。今日はそんな中での予選で、天気やタイヤチョイスも含めて難しい状況でしたが、前回のテストでチームのポテンシャルを実感できたこともあって、落ち着いて自信を持って走ることが出来ました。
雄飛がQ1で1位で終わったので、正直プレッシャーを感じました。そうした中でQ2に向けてアジャストしていったことが良い方向にいきましたね。雨の心配があったので早めにタイヤをウォームアップしてアタックしました。
今回、こういう環境を整えてくれたチームに感謝したいです。
決勝では、一番前から誰にも邪魔されること無く自分たちのレースをしたいです。独走して結果を出したいですね。

関口雄飛
今日は予選なので、これはこれで嬉しいですが、明日優勝できなければ意味ないので、明日に集中したいと思います。
いきなりドライの予選になったので、クルマもドライバーも100%出し切れなかったんですけど、それは皆同じですね。そこでQ2に向けてクルマをアジャストしていったら本山選手が凄い頑張ってくれて、他よりコンマ3も速いタイムをだしてくれました。同じ1位でも僕はコンマ1とか2の差でしたから、決勝に向けてコンマ3の差をつけられたのは大きいと思います。
ここまでの3レースでは自分のミスが目立ったので、ここで挽回したいです。勝てばまだチャンピオンの可能性がありますから。ライバルは自分自身ですね。

GT300クラス #61SUBARU BRZ R&D SPORT
山野哲也
良いクルマに仕上げてくれたチームクルーに感謝したいのと、やっぱり佐々木孝太は俺たちを喜ばせてくれるドライバーだなと再認識しました。
一年ぶりのSUGOを走ってみて、BRZがだいぶ進化して、接地感が向上しているなというのが第一印象でした。まだまだ煮詰めないといけない部分はありましたが、Q1を通過するには問題ない状態でした。
スバルファンの皆さんから「いつ優勝してくれるんですか?」と言われ続けています。その日が明日になるように、明日記者会見に戻って来れるように、決勝は頑張ります。

佐々木孝太
前回のセパンは僕のミスでポールを穫れなかったり、決勝でも結果的に表彰台に上がれませんでしたが、鈴鹿のテストで色んなメニューをこなして、クルマはより安心感というか乗りやすさが出たので、今までのポールは何となく穫れた感じでしたが、今回は決勝に対して自信の持てるポールでした。
SUGOに来て、僕はBRZのワンメイクレースカーで木曜から走っていたので、雨はGTでも自信があったんですけど、今朝スリックを履いた時はハーフウェットだったので、予選はぶっつけ本番のドライになりました。ミシュランが凄く良いタイヤをもってきてくれて、ちょっと暖まりにくい面はあるんですが、グリップレベルは高かったので、これを上手に使えばポールが穫れるかなと思いました。ただ、Q1でのハイブリッド車のタイムが速かったので、それをどう超えるかを考えたとき、向こうが電気で(タイムを)稼ぐのなら、こっちはコーナリングスピードで稼いでやろうと。セクター1を頑張ってセクター2につなげれば、良いタイムを出せるんじゃ無いか、という考えが上手くいった感じでした。
ファンだけでなく他のチームからも「とっとと勝て」と言われますけど、誰よりも勝ちたいのは僕らなんで。
前回はスタートで順位を落としてしまいましたが、今回はスタートを決めればチャンスがあると思うので、どっちが乗るかはわかりませんが、最初の1コーナーをトップで行けるように頑張ります。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO公式予選 #1MOLA GT-Rが今季初ポール! GT300は#61BRZが今季3度目のPP

2013オートバックス スーパーGT第4戦「SUGO GT 300KM RACE」の公式予選が7月27日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、#1REITO MOLA GT-R(本山哲/関口雄飛組)が今季初のポールポジションを獲得した。
GT300クラスは#61SUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也/佐々木孝太組)が今季3度目のポールポジションを獲得した。
(天候:曇りのち雨 コース:ドライ>ウェット)

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公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。

予選Q1
Q1は15分間の走行でGT500は上位8台、GT300は上位13台が次のQ2への出走券を得る。
天候は朝から霧が出たり晴れたりを繰り返していたが、Q1が始まる直前にライトオンの指示は出たものの、走行には支障のない程度の視界が確保されるようになった。
GT300クラスは第4戦を前に実施されたBOP(性能調整)でJAF-GT勢には1mm程度リストリクター径縮小の措置がとられたが、それでもツイスティなレイアウトのSUGOでは軽量なJAF-GT勢の活躍が目立った。
ここでトップに立ったのは小林崇志の駆る#55ARTA CR-Z。従来のコースレコード(1'22.138)を1.4秒以上上回る1'20.702を叩き出した。
2番手には同じくホンダCR-Zを駆る#16無限の中山友貴がつけ、こちらも1'20.940を記録。以下、10位の#86山西康司(クリスタルクロコ ランボルギーニGT3)までがレコードを更新する接戦となった。

続いて行われたGT500クラスは残り時間7分を切った辺りから激しいアタック合戦が始まり、トップから1秒以内に14台が入るという大接戦となった。
この接戦を制したのはGT500ルーキーの#1関口雄飛(MOLA GT-R)。GT500車両でドライのSUGOを走るのは今日が初めてとのことだったが、終了7分前に1'15.094を叩き出した。
しかし日産GT-R勢でQ2に駒を進めたのはこの1台だけ。
前回のセパンで優勝した#12カルソニックGT-R(松田次生)が14位に終わった他、#23モチュール(柳田真孝)は11位、#24D'Station(安田裕信)は9位という結果だった。

予選Q2
上位グリッドを決める予選Q2は12分間の走行。
ここでもJAF-GT勢の速さはFIA-GT3勢を圧倒したが、今度はハイブリッド勢ではなくスバルBRZを駆る佐々木孝太が圧巻の走りを見せた。
佐々木は残り5分を切ったところで1'20.341とコースレコードを更新、第2戦富士に続き、今季3度目のPPをものにした。
2番手には#55ARTA(高木真一)、3番手には#16無限(武藤英紀)とCR-Z勢が続き、#31プリウス(新田守男)が4番手。前2列をJAF-GT勢が独占するという結果に終わった。

GT500クラスはここでも1号車が快走。
天候の悪化を見越して早めにアタックを始めた本山が開始6分で1'14.660と従来のコースレコード(1'14.784)を0.12秒更新してトップに躍り出ると、その直後にコース上には雨が落ち始め、残り3分を切ったところで遂にウェット宣言が出されることに。
これによりタイム更新は事実上不可能となり、#1MOLAの今季初PPが確定した。
これはルーキーの関口にとっては勿論初の、ベテランの本山にとっても2010年の第5戦SUGO以来のポールだ。
予選2番手には#39デンソーSC(石浦宏明)、3番手には1号車と同じミシュランタイヤを履く#18ウイダーHSV(山本尚貴)がつけた。

第4戦決勝は明日午後2時より81周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO公式予選総合結果

■GT500 Class

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2013/07/27) Knock Out Qualify Weather:Cloudy-Rainy Course:Dry-Wet
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoCar
Model
DriverTireWhQ1Q2
11REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MI161'15.094R1'14.660
239DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BS521'15.2091'14.932
318ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI301'15.6041'14.944
417KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS421'15.3211'15.041
538ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS461'15.2291'15.125
68ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS161'15.6491'15.809
7100 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS701'15.6321'15.918
836PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS401'15.3951'16.763
924D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ミハエル・クルム
YH1'15.657
1037KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
BS121'15.689
1123MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI261'15.755
1219WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'15.799
136 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
大嶋 和也
国本 雄資
BS381'15.949
1412カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS621'15.965
1532Epson HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中嶋 大祐
DL1'16.183
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'14.784)を更新しました。
■GT300 Class

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2013/07/27) Knock Out Qualify Weather:Cloudy Course:Dry
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoCar
Model
DriverTireWhQ1Q2
161SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI28R1'21.760R1'20.341
255ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BS40R1'20.702R1'20.350
316MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS68R1'20.940R1'20.524
431Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH40R1'21.717R1'21.003
53S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH2R1'21.890R1'21.089
652OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH32R1'21.903R1'21.383
786クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YH26R1'22.048R1'21.636
84GSR 初音ミク BMW
BMW Motorsport Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH44R1'22.229R1'21.729
911GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL72R1'22.047R1'21.910
1062LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
黒澤 翼
YH22R1'22.154R1'22.117
1110GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL101'22.3261'22.778
1250Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YHR1'22.0171'23.800
1348DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY4R1'21.6311'23.814
1433HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH61'22.328
150ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH21'22.425
1630IWASAKI OGT Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
岩崎 祐貴
イゴール・スシュコ
YH121'22.492
1722グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
和田 久
城内 政樹
YH1'22.494
189NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
YH1'22.639
1921ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
HK1'22.651
2087ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH301'22.729
2188マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH121'23.215
222エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'23.290
23360RUN UP GROUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
白坂 卓也
田中 篤
YH1'23.293
2496DIJON ワコーズ エンドレス Z06R GT3
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 勝喜
池上 真
YH1'37.694
  • 'R'マークは従来のコースレコード( 1'22.274)を更新しました。

SUPER GT

SGT:第4戦SUGOノックアウト予選Q2結果

■GT500 Class

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2013/07//27) Knock Out Q2 GT500 Weather:Cloudy-Rainy Course:Dry-Wet
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
11REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MI161'14.660--178.614
239DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BS521'14.932 0.272 0.272177.966
318ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI301'14.944 0.284 0.012177.937
417KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS421'15.041 0.381 0.097177.707
538ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS461'15.125 0.465 0.084177.508
68ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS161'15.809 1.149 0.684175.907
7100 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS701'15.918 1.258 0.109175.654
836PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS401'16.763 2.103 0.845173.721
■GT300 Class

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2013/07/27) Knock Out Q2 GT300 Weather:Cloudy Course:Dry
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
161SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI281'20.341--165.984
255ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BS401'20.350 0.009 0.009165.965
316MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS681'20.524 0.183 0.174165.607
431Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH401'21.003 0.662 0.479164.628
53S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH21'21.089 0.748 0.086164.453
652OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH321'21.383 1.042 0.294163.859
786クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YH261'21.636 1.295 0.253163.351
84GSR 初音ミク BMW
BMW Motorsport Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH441'21.729 1.388 0.093163.165
911GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL721'21.910 1.569 0.181162.805
1062LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
黒澤 翼
YH221'22.117 1.776 0.207162.394
1110GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL101'22.778 2.437 0.661161.097
1250Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YH1'23.800 3.459 1.022159.133
1348DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY41'23.814 3.473 0.014159.106

SUPER GT

SGT:第4戦SUGOノックアウト予選Q1結果

■GT500 Class

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2013/07/27) Knock Out Q1 GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
11REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MI161'15.094--177.582
239DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BS521'15.209 0.115 0.115177.310
338ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS461'15.229 0.135 0.020177.263
417KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS421'15.321 0.227 0.092177.047
536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS401'15.395 0.301 0.074176.873
618ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI301'15.604 0.510 0.209176.384
7100 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS701'15.632 0.538 0.028176.319
88ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS161'15.649 0.555 0.017176.279
---- 以上Q2進出 ----
924D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ミハエル・クルム
YH1'15.657 0.563 0.008176.260
1037KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
BS121'15.689 0.595 0.032176.186
1123MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI261'15.755 0.661 0.066176.032
1219WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'15.799 0.705 0.044175.930
136 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
大嶋 和也
国本 雄資
BS381'15.949 0.855 0.150175.583
1412カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS621'15.965 0.871 0.016175.546
1532Epson HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中嶋 大祐
DL1'16.183 1.089 0.218175.043
■GT300 Class

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2013/07/27) Knock Out Q1 GT300 Weather:Cloudy Course:Dry
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
155ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BS40R1'20.702--165.242
216MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS68R1'20.940 0.238 0.238164.756
348DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
YH4R1'21.631 0.929 0.691163.361
431Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH40R1'21.717 1.015 0.086163.189
561SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI28R1'21.760 1.058 0.043163.103
63S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH2R1'21.890 1.188 0.130162.844
752OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH32R1'21.903 1.201 0.013162.818
850Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YHR1'22.017 1.315 0.114162.592
911GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL72R1'22.047 1.345 0.030162.533
1086クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YH26R1'22.048 1.346 0.001162.531
1162LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
黒澤 翼
YH22R1'22.154 1.452 0.106162.321
124GSR 初音ミク BMW
BMW Motorsport Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH44R1'22.229 1.527 0.075162.173
1310GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL101'22.326 1.624 0.097161.982
---- 以上Q2進出 ----
1433HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH61'22.328 1.626 0.002161.978
150ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH21'22.425 1.723 0.097161.787
1630IWASAKI OGT Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
岩崎 祐貴
イゴール・スシュコ
YH121'22.492 1.790 0.067161.656
1722グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
和田 久
城内 政樹
YH1'22.494 1.792 0.002161.652
189NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
YH1'22.639 1.937 0.145161.368
1921ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
HK1'22.651 1.949 0.012161.345
2087ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH301'22.729 2.027 0.078161.193
2188マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH121'23.215 2.513 0.486160.251
222エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'23.290 2.588 0.075160.107
23360RUN UP GROUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
白坂 卓也
田中 篤
YH1'23.293 2.591 0.003160.101
2496DIJON ワコーズ エンドレス Z06R GT3
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 勝喜
池上 真
YH1'37.69416.99214.401136.501
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'22.274)を更新しました。

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO公式練習 濃霧による赤旗で途中終了。トップタイムは#17ケーヒンHSV

スーパーGT第4戦「SUGO GT 300KM RACE」の公式練習は濃霧により二度の赤旗中断があり、結局二度目の赤旗をもって走行終了となった。
トップタイムを記録したのはGT500が#17KEHIN HSV-010(塚越広大/金石年弘組)で1'16.535、GT300は#48DIJON Racing IS GT-R(高森博士/千代勝正組)1'22.592だった。

gt_r04_p_17

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公式予選日を迎えたスポーツランドSUGOは朝から濃霧が場内を包み込み、走行への影響が懸念される天候となった。
公式練習は午前8時45分開始。
霧雨により路面はセミウェットの状態だ。
それでも最初の100で行われた両クラスの混走はなんとか予定通りに終了したが、GT300の専有走行が始まるや否や、濃霧による視界不良で赤旗が提示され、走行は中断となった。

その後、午前10時48分に走行は再開されたが、GT300の残り走行時間は5分間、GT500は7分間に短縮され、結局GT500の走行が始まってすぐに二度目の赤旗が出され、そのままセッションは終了となった。

このため、GT500、GT300とも混走の時間帯に出されたタイムがトップタイムとなり、GT500は唯一の1分16秒台を出した#17ケーヒンHSVが2位以下をコンマ6秒以上引き離してトップに。GT300は#48GT-Rが#87ランボルギーニを僅かコンマ02秒上回ってトップとなった。

第4戦の公式予選はこのあと午後2時から予定されているが、依然としてコース上は濃霧が出たり晴れたりを繰り返しており、天候の如何によっては遅延することも予想される。

Text : Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第4戦SUGO公式練習結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2013/07/27) Official Practice Weather:Rainy Course:Wet
2013 AUTOBACS SUPER GT Round 4 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClsCls
Pos
Car
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1175001KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
塚越 広大
金石 年弘
BS421'16.535-174.238
2385002ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS461'17.200 0.665172.737
3235003MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI261'17.437 0.902172.209
4395004DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
BS521'17.497 0.962172.075
5375005KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
BS121'17.561 1.026171.933
6185006ウイダー モデューロ HSV-010
HONDA HSV-010 GT
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
MI301'17.656 1.121171.723
7245007D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ミハエル・クルム
YH1'17.815 1.280171.372
8125008カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS621'17.927 1.392171.126
985009ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
BS161'17.956 1.421171.062
101950010WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'18.028 1.493170.904
11150011REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
関口 雄飛
MI161'18.312 1.777170.285
123650012PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
BS401'18.442 1.907170.002
133250013Epson HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中嶋 大祐
DL1'18.620 2.085169.617
1410050014 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
小暮 卓史
BS701'19.715 3.180167.287
15483001DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
高森 博士
千代 勝正
TY41'22.592 6.057161.460
16873002ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山内 英輝
吉本 大樹
YH301'22.644 6.109161.359
17313003Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH401'22.700 6.165161.249
1833004S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
星野 一樹
佐々木 大樹
YH21'22.725 6.190161.201
19613005SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
MI281'22.772 6.237161.109
2003006ENDLESS TAISAN PORSCE
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH21'23.061 6.526160.549
21523007OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
土屋 武士
YH321'23.279 6.744160.128
22333008HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
KH61'23.357 6.822159.978
23623009LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
黒澤 治樹
黒澤 翼
YH221'23.404 6.869159.888
24430010GSR 初音ミク BMW
BMW Motorsport Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH441'23.473 6.938159.756
25930011NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
YH1'23.594 7.059159.525
265530012ARTA CR-Z GT
HONDA CR-Z
高木 真一
小林 崇志
BS401'23.792 7.257159.148
275030013Exe Aston Martin
ASTON MARTIN V12 Vantage GT3
加納 政樹
安岡 秀徒
YH1'23.841 7.306159.055
281030014GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
田中 哲也
植田 正幸
DL101'24.241 7.706158.300
2936030015RUN UP GROUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
白坂 卓也
田中 篤
YH1'24.422 7.887157.960
302230016グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
和田 久
城内 政樹
YH1'24.554 8.019157.714
318630017クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
山西 康司
細川 慎弥
YH261'24.899 8.364157.073
32650015 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
大嶋 和也
国本 雄資
BS381'25.199 8.664156.520
331630018MUGEN CR-Z GT
HONDA CR-Z
武藤 英紀
中山 友貴
BS681'25.808 9.273155.409
343030019IWASAKI OGT Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
岩崎 祐貴
イゴール・スシュコ
YH121'25.868 9.333155.300
351130020GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
DL721'26.87110.336153.507
36230021エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'27.28510.750152.779
378830022マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO GT3
織戸 学
青木 孝行
YH121'27.56411.029152.292
389630023DIJON ワコーズ エンドレス Z06R GT3
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 勝喜
池上 真
YH1'36.36119.826138.389
392130024ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
HK1'36.53219.997138.144

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第4戦鈴鹿クラブマン決勝 久保凛太郎が予選2位から優勝!

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 7月7日(日)、S-FJの決勝レースが鈴鹿サーキットで行われた。

 昨日の公式予選では前戦で優勝した橋本陸がポールポジションを獲得した。

 決勝レースは19台が参加。11時5分からフォーメーションラップが行われ各車グリッドにつきスタート。予選2位の久保凛太郎が1コーナーで橋本陸をパスし1位に浮上した。

 予選4位の石坂瑞基は、西ストレートで前車を抜いて表彰台圏内に浮上。更に上のポジションを狙う。

 橋本陸はスタートで遅れたもののトップ久保の背後でチャンスをうかがう。レース中盤には3位の石坂が橋本のミスを誘い2コーナーで順位が逆転。その石坂はそのままの勢いでトップの久保を最後まで追ったが及ばず2位でゴールした。1位はスタートでポジションを上げた久保がそのままトップでチェッカーを受けて鈴鹿初優勝を飾った。

優勝した久保凛太郎のコメント
 「レースの後半にミスが多くな危ない状態でしたが、なんとか逃げ切れ優勝できて良かったです。また、もてぎシリーズもがんばってチャンピオンを取りたいです」
2位の石坂瑞基のコメント
 「前回も2位で優勝できなくて悔しいです。気持ちを切り替えて、次回は得意の西コースで優勝したいです」
Text: Nobumitsu OHTAKE
Photo: Motorsports Forum

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第4戦鈴鹿クラブマン決勝結果

SUZUKA CLUBMAN Round 4 -RIJ- (2013/07/07) Final Wether:Fine Course:Dry
2013 SUZUKA Super FJ Series Round 4 鈴鹿サーキット 5.807 km
Po No Driver----- Pref-- Car----------------------------- Type-- Lp -Time/Gap
 1 62 久保 凜太郎 千葉   ROBOTルボーセフォーミュラアカデミー  RD10V  10 22'42.144
 2 32 石坂 瑞基   埼玉   ART GP JAPAN                     RD10V  10     0.222
 3 66 橋本 陸     神奈川 スキルスピード                   RD10V  10     1.479
 4 70 嶋田 誠     千葉   TeamNaoki☆LEPRIX☆10V           RD10V  10     6.566
 5 55 板倉 慎哉   愛知   ブランドJFA☆ベイスタ☆R&D10VF   RD10V  10    14.026
 6  7 大宮 嘉信   大阪   SkillSpeed RD10VTODA             RD10V  10    14.802
 7 56 中村 空斗   大阪   アキランドTKミストKKSII          KK-SII 10    15.786
 8  3 河野 駿佑   東京   RS Fine 10V                      RD10V  10    16.596
 9 71 佐藤 駿介   神奈川 TeamNaoki☆LEPRIX☆10V           RD10V  10    18.930
10  1 吉田 雄作   三重   VW車を買うならVW三重北で!ワコーズ号 RD10V  10    27.570
11 25 濵野 隆一   大阪   まかしてねっと★スキルスピード10V  RD10V  10    27.960
12  6 辻 恵路     愛知   NAVY AUTO                        KK-S2  10    28.063
13 17 道野 高志   愛知   丸和書店&中部水産10V☆スキルスピード  RD10V  10    31.169
14 36 太田 達也   山形   玉三郎EDアルビRT岩本10V          RD10V  10    32.304
15 51 福田 詩久   山口   FSプロジェクト ミストKKSII       KK-SII 10    54.602
16  2 小原 侑己   宮城   ZAP SPEED 10V ED                 RD10V  10  1'00.285
------------------------ 以上規定周回数(9 Laps)完走 -----------------------
 - 30 三輪 真弘   愛知   中日本自動車短期大学 MSE学科     B07JYH  3    7 Laps
 - 79 花岡 隆弘   静岡   Team中日本自動車短期大学MSE学科  07J     2    8 Laps
 - 57 吉田 宣弘   福岡   DAYTONA☆KKS-II☆ミスト☆ED      KK-SII  2    8 Laps
-----------------------------------------------------------------------------
Fastest Lap: CarNo.32 石坂瑞基(ART GP JAPAN) 2'15.383 (8/10) 154.42km/h
CarNo.2は、2013鈴鹿クラブマンシリーズ規則第53条~1)(反則スタート)違反により
     ドライビングスルーペナルティを課した。
CaNo.2は、2013鈴鹿クラブマンシリーズ規則第第60~1)(ピットレーン速度)違反に
     よりドライビングスルーペナルティを課した。

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第4戦鈴鹿クラブマン 橋本陸がポールポジションを獲得

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 7月6日(土)S-FJの公式予選が鈴鹿サーキットで行われた。

 20分間で行われた公式予選は今回参加台数が19台と多く、どのドライバーがポールポジションを獲得するのか注目の予選が始まった。前回ポールトゥウィンを飾った橋本陸が予選早々にトップタイムを記録し、そのままタイムが更新されず橋本がポールポジションを獲得した。

 予選2位は、S-FJもてぎシリーズを戦う久保凛太郎が獲得し、3番手にはS-FJ鈴鹿シリーズランキング2位の嶋田誠が獲得した。4位は石坂瑞基だった。

Text: Nobumitus OHTAKE
Photo: Motorsports Forum

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第4戦鈴鹿クラブマン公式予選結果

SUZUKA CLUBMAN Round 4 -RIJ- (2013/07/06) Qualifying Wether:Cloudy Course:Dry
2013 SUZUKA Super FJ Series Round 4 鈴鹿サーキット 5.807 km
Po No Driver----- Pref-- Car--------------------------------- Type-- ----Time
 1 66 橋本 陸     神奈川 スキルスピード                       RD10V  2'15.401
 2 62 久保 凜太郎 千葉   ROBOTルボーセフォーミュラアカデミー  RD10V  2'15.511
 3 70 嶋田 誠     千葉   TeamNaoki☆LEPRIX☆10V               RD10V  2'15.707
 4 32 石坂 瑞基   埼玉   ART GP JAPAN                         RD10V  2'15.745
 5  2 小原 侑己   宮城   ZAP SPEED 10V ED                     RD10V  2'15.806
 6 56 中村 空斗   大阪   アキランドTKミストKKSII              KK-SII 2'15.809
 7  7 大宮 嘉信   大阪   SkillSpeed RD10VTODA                 RD10V  2'16.228
 8 55 板倉 慎哉   愛知   ブランドJFA☆ベイスタ☆R&D10VF       RD10V  2'16.255
 9  3 河野 駿佑   東京   RS Fine 10V                          RD10V  2'16.418
10 71 佐藤 駿介   神奈川 TeamNaoki☆LEPRIX☆10V               RD10V  2'16.575
11 57 吉田 宣弘   福岡   DAYTONA☆KKS-II☆ミスト☆ED          KK-SII 2'16.742
12 17 道野 高志   愛知   丸和書店&中部水産10V☆スキルスピード RD10V  2'16.867
13 36 太田 達也   山形   玉三郎EDアルビRT岩本10V              RD10V  2'16.870
14 25 濵野 隆一   大阪   まかしてねっと★スキルスピード10V    RD10V  2'16.950
15  1 吉田 雄作   三重   VW車を買うならVW三重北で! ワコーズ号 RD10V  2'17.439
16  6 辻 恵路     愛知   NAVY AUTO                            KK-S2  2'17.948
17 30 三輪 真弘   愛知   中日本自動車短期大学 MSE学科         B07JYH 2'18.262
18 51 福田 詩久   山口   FSプロジェクト ミストKKSII           KK-SII 2'18.406
19 79 花岡 隆弘   静岡   Team中日本自動車短期大学MSE学科      07J    2'18.834
----- 以上予選通過 ----- 基準タイム(130%)                          2'57.000

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第4戦 決勝


 
MJ13_0130プレスインフォメーション 2013年6月01日

富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第4戦 決勝を、2013年6月1日(土) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。

天候:曇り 路面:ドライ 気温:21℃ 路面温度:26℃(スタート時)

6月1日(土)、午前中に行なわれた予選に続いてポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2013の第4戦決勝が富士スピードウェイで開催された。午後に入り富士スピードウェイに降り注ぐ陽射しの量は少なくなり、気温と路面温度はともに予選より低いコンディションとなった。

ポールシッターの#78近藤 翼と並んで最前列にマシンをつけるのはスポット参戦の#8松井孝允。#8松井はスーパー耐久でポルシェをドライブした経験はあるとはいえ、予選でポールポジション争いに割って入る走りを披露し、ライバルたちもマークする。
2連勝中の#12小河 諒が3番グリッド、2戦連続で表彰台に立っている#14川端伸太が4番グリッドで伸び盛りの若い才能がトップ4からのスタートとなった。この4人に経験豊富なドライバー勢がどう絡んでいくのかがレースの焦点となった。

「ザ・ワンメイク祭り」のメインレースとして開催される今回のラウンド、他カテゴリーの参加者からも注目を集めるなか、14台がグリッドに並び弟4戦の火蓋が切って落とされた。
フロントロウの2台は順当にスタートを切り#78近藤を先頭に、#8松井がイン側から2番手で1コーナーをクリアしていく。その後方ではアクシデントが発生。#7星野 敏と#33Ogino Tetsuoのジェントルマンクラスの予選1位、2位の2台が1コーナーで接触し、コースアウト。#33Oginoは何とかコースに復帰したものの、#7星野はコースサイドにマシンを止めた。
その直後には、#12小河と#14川端がコカ・コーラ・コーナー手前で激しいクラッシュを喫してしまう。3番手のポジションを争うなかで両車は接触したうえにバリアに激しく当たり、ふたりはその場で戦線離脱を余儀なくされた。このアクシデントにより、レースはセーフティカーが出動する波乱の幕開けとなった。

セーフティカーはコースサイドのバリアのチェック、路面の清掃のため5周にわたり隊列を先導。レースは#78近藤を先頭に以下、#8松井、#19永井宏明、#32飯田太陽、#25神取彦一郎というポジションで、6周目からリスタートが切られた。
残り10周のスプリントとなった優勝争いは、#78近藤と#8松井のマッチレースの様相を帯びてくる。コーナーで#8松井が詰めれば、ストレートで#78近藤が突き離す。互いにファステストラップを更新しながらの攻防は、1~1.5秒のギャップを保ちながら終盤に突入する。

トップ2台が息詰まるような神経戦を展開する一方で、アクションのある攻防が中団では見られた。13番スタート、ジェントルマンクラスの#21高田 匠は1周目で6番手へと大きくポジションアップを果たしていた。#21高田は、チャンピオンクラスの#25神取彦一郎とジェントルマンクラスの#2田島 剛を従えて接戦バトルを繰り広げた。
しかし、迎えた13周目のセクター2で#21高田はスピンを喫しポジションを下げてしまう。これで3番手#19永井、4番手#32飯田、5番手#10川口に次ぐ6番手に#25神取が浮上した。同時に#2田島がジェントルマンクラスのトップに立ち、波乱に満ちた第4戦はそのままのポジションでチェッカーを迎えた。

最後まで目が離せない争いとなった#78近藤と#8松井の優勝争いは、ファイナルラップでテール・トゥ・ノーズとなるも#78近藤が逃げ切り、今シーズン2勝目を飾った。ジェントルマンクラスは、トップチェッカーの#2田島に続き、#3江本 玄と#27眞野壮一郎が歓喜のポディウムに立った。

「波乱のレースでしたが、必死で前についていこうと思いました。セーフティカーラン中は、マシンを振りすぎずに、タイヤの横方向のキープを心がけました。それが終盤に活きたと思います。純粋にうれしいです」と#2田島は喜びを語る。
チャンピオンクラスのウイナー#78近藤は、「松井選手が速くて背後からプレッシャーを感じていました。最後は13コーナーでタイヤがロックしてしまい、危なかった。ポール・トゥ・フィニッシュを決められたよかったです」と接戦の勝利に胸をなでおろした。
対する#8松井は「めっちゃ悔しいですね」と語る。それでも「クルマに慣れたしファステストラップを獲ることができ、第5戦はポールポジションからスタート。1コーナーまでミスなくいきたい」と、すでに気持ちは明日のレースに切り替わっていた。

PCCJ第5戦の決勝は、明日6月2日(日)13時25分から15周で争われる。グリッドは第4戦決勝レースのベストラップ順となる。
第5戦のポールポジションは#8松井が獲得し、2番手#78近藤、3番手19永井、4番手#32飯田、5番手#10川口の順でグリッドに続く。無念のリタイアを喫した#12小河と#14川端は両者とも欠場となる。後方グリッドからのスタートとなる。これまでとは違うスターティンググリッドから、新たなドラマが生まれるかもしれない。

■ 第4戦 決勝レース結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 34'13.703
2 8 松井 孝允 C 25レーシングXロードサービスGT3 +0.648
3 19 永井 宏明 C ナインレーシング +7.219
4 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 +10.230
5 10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー +15.357
6 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ +26.149
7 2 田島 剛 G TAJIMA RACING +26.556
8 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +29.677
9 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション +30.169
10 21 高田 匠 G TAKUMI RACING +51.521
11 33 Ogino Tetsuo G KRM ケーズフロンティアGT3 1Lap
以上完走
12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ DNF
14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE DNF
7 星野 敏 G D'station HAI997 DNF

ベストラップ: チャンピオンクラス #8 松井 孝允 1'44.948 11/15
ベストラップ: ジェントルマンクラス #2 田島 剛 1'46.375 7/15

#14 川端 伸太朗 訓戒のペナルティ
#33 Ogino Tetsuo 1周減算のペナルティ

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第4戦 公式予選

MJ13_0120プレスインフォメーション 2013年6月01日
 
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第4戦 公式予選を、2013年6月1日(土) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。

天候:曇り 路面:ドライ 気温:24℃ 路面温度:28℃(スタート時)

第3戦からおよそ1カ月のインターバルを経て、ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)は再び富士スピードウェイ(静岡県)に戻ってきた。2013年シリーズ第4戦、第5戦は前回と同じ1.5kmの超ロングストレートを擁する屈指の高速コースが舞台となる。

数日前に、東海地方や関東甲信越の梅雨入りが発表されたが、6月1日(土)は朝からサーキット上空に青空が広がる。前日に行なわれた占有走行もドライコンディション。それでも走行を終えたドライバーたちは1カ月前とのコンディションとの違いをコメントする。
「コースは埃っぽく、気温が高い。とくに高速コーナーで違和感があり、セットアップを探す必要があった」と#2田島 剛。
第3戦富士で勝利を飾っている#12小河 諒は「セクター2、3で詰め切れていない」と占有走行トップの1分45秒223を刻むも言葉は慎重だった。
第3戦はスーパーGTとの併載だったために路面にラバーが乗っていたが、今回はPCCJがメインのイベントであり併載レースでの走行が少なく、路面が“できにくい”状況。さらに気温も高く、タイヤのグリップレベルも前回と異なる。同じサーキットでの開催とはいえ、コンディションの違いに対して、いかにドライビングやセットアップをアジャストできるのかがカギを握りそうだ。

迎えた公式予選。今回は15分間のQ1、10分間のQ2のノックアウト方式が採用されている。Q2に駒を進めるためには、アタックのタイミングを見定め、Q1で上位8台までに入らなければならない。なお今回、#8のマシンにはセカンドドライバー登録の松井孝允がエントリーされている。
予選Q1が始まる頃になるとサーキット上空には雲が広がりはじめたが、路面は代わらずドライ。セッションスタートと同時に#12小河、#78近藤 翼らを先頭に各ドライバーが次々とコースイン。#12小河はアタック2周目で1分44秒980をマーク。しかし、すぐさま#78近藤が1分44秒527で逆転、第3戦でトップを争ったふたりがセッションをリードしていった。#12小河はQ2進出に充分なタイムを出すと、タイヤ温存のためアタックを止めピットに戻った。
セッション中盤以降、#14川端伸太朗、#19永井宏明が大きくタイムを伸ばすが、トップには届かず#78近藤がQ1トップタイムでQ2へ進んだ。
激しかったのが#7星野 敏、#10川口正敬、#25神取彦一郎による8位の座をかけたアタック合戦だった。「Q2へ行ける速さはあった」と話すジェントルマンクラスの星野は、「アタックラップのセクター3でリヤが流れてしまった」と最後に9番手にポジションを落とし、Q1突破はならなかった。それでもジェントルマンクラスではトップタイム。クラス2番手に#33Ogino、3番手に#3江本 玄がつけた。結果、Q2に進んだ8台はすべてチャンピオンクラスのドライバーとなった。

10分間のインターバルを挟み行なわれたQ2は10分間の短いセッション。この間にドライバーはタイヤに熱を入れて、911 GT3 Cupから最高のパフォーマンスを引き出さなければならない。
計測1周目、2周目と徐々にタイムが上がっていくなか、Q1の勢いそのままに#78近藤が1分44秒127でトップに立つ。さらに#78近藤はタイムを1分44秒024まで伸ばし、ポールポジションを奪った。
「昨日から試していたセットが良い方向に向かった」という近藤は、第3戦富士のレースを踏まえ、最高速が伸びる方向のセットを組んだという。それがぴたりとハマった。
これに続いたのが、スポット参戦の#8松井だった。「昨日に比べて、ニュータイヤの使い方にも、マシンにも慣れてきた」と計測3周目に1分44秒343をマークする。チェッカー後のラストアタックで、コースレコードフォルダーの#12小河が意地を見せ2番手を奪い返すも、#8松井が1分44秒276で再び逆転、フロントロウスタートを決めた。
3番手の#12小河は「くやしい。うまくラップをまとめられなかった。でも、近藤選手と松井選手との差は少しで、まとめられたか、まとめられなかったというわずかな差。充分にチャンスはある」とレースに対しては、前向きに語った。4番手には#14川端が入り、予選はFCJ出身の若手ドライバー4人が上位を独占するかたちとなった。

決勝レースは1日(土)14時20分から15周で争われる。上位から下位までのタイム差は非常に僅差。とくに上位はトップ5が1秒以内にひしめき合う。高速コースを舞台にタイトで緊張感のあるレース展開が期待できそうだ。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

Japanese F3

JF3:第3,4,5戦もてぎ 中山雄一が3戦完全勝利! トムス勢は開幕5戦連続1-2 (TOYOTA)

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今大会の3戦全てをポール・トゥ・ウィンで完勝した中山雄一(右)と
3戦共に2位に入った勝田貴元(左)

 全日本F3選手権の第2大会(第3戦、第4戦、第5戦)が5月11日(土)と12日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

 通常スーパーフォーミュラとの併催の多い全日本F3だが、今大会は全日本F3がメインレースとなり、FCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)との併催で、1大会3レースで実施。11日(土)に第3戦、第4戦の予選と第3戦決勝、12日(日)に第4戦、第5戦の決勝が行われる。第5戦の決勝グリッドは第3戦決勝レースの結果で決定される。

 今大会には、TOYOTA TOM'S TAZ31エンジン搭載車両が2台出場、F3-Nクラスは参戦車両6台全てがTOYOTA TOM'S 3S-GEエンジンを使用している。

 11日(土)は曇り空の下、午前9時40分から10分ずつ、10分間のインターバルを経て、第3戦、第4戦の予選が行われた。第2戦でポール・トゥ・ウィンを果たした中山 雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)が第3戦、第4戦共にポールポジションを獲得し、開幕から4戦連続でのポール獲得。チームメイトの勝田 貴元(PETRONAS TEAM TOM'S)は第3戦予選で中山に100分の5秒差まで詰め寄ったが惜しくも届かず2番手。第4戦も2番手グリッドとなり、トムス勢が最前列を独占。

 Nクラスでは、この大会併催のFCJにも出場し、2日間で5レースを戦うこととなるナニン・インドラ・パユーング(TOM'S SPIRIT)が第3戦3番手、第4戦は2番手につけた。

 予選の後、昼頃から雨が降り始め、F3の決勝スタート時には完全なウェットコンディション。今季初となるウェットレースは、午後2時15分に第3戦決勝(14周)のスタートが切られた。

 ポールポジションの中山が濡れた路面ながらきっちりとスタートを決め、トップを堅守。勝田も2位をキープ。

 水煙が上がり、視界の良くない状況で、首位の中山は徐々に後続を引き離して行き、最後は6秒もの大差を付けトップチェッカー。第2戦に続き連続のポール・トゥ・ウィンを果たした。勝田が2位で続き、トムスチームは1-2フィニッシュ。

 Nクラスではパユーングがスタートで1台をかわしたが1台に抜かれ、3位で序盤戦に入ったが、9周目に前走車がスピンを喫したため2位へポジションを上げ、開幕から3戦連続の2位フィニッシュを果たした。

 明けて12日(日)はうって変わって好天に恵まれ、午前11時10分にドライコンディションで第4戦決勝(14周)がスタート。

 最前列2番手の勝田が好スタートを切り、ポールポジションの中山に並ぶと、2台はサイド・バイ・サイドのまま2コーナーへ。しかし、3コーナー進入で中山が先行。諦めない勝田は5コーナーでもアタックをしかけ、再び並びかけたが、パスするには至らず、中山が首位をキープ。その後は再び中山が後続との差を広げていき、今季3勝目を挙げた。勝田は3戦連続2位。  Nクラスでは2番手スタートだったパユーングだが、シフトトラブルに見舞われ、一つ順位を落として3位でチェッカーを受けた。

 第5戦決勝(20周)は第3戦決勝レースの結果でグリッドを決定し、午後4時10分にスタート。このレースでも2番手グリッドの勝田が好スタートを切ったが、ポールスタートの中山に並ぶまでには至らず。首位を守った中山はまたも独走体制に。

 中山は追う勝田をじりじりと引き離し、トップチェッカー。中山は今大会の3レース、全てポール・トゥ・ウィンとファステストラップも獲得する、完全勝利。第2戦から4連勝を果たした。勝田は4戦連続の2位で、トムスチームは開幕5戦連続1-2フィニッシュ。

 Nクラスでは、クラス2番手スタートのパユーングが、スタートで4位に落ちたものの、すぐに抜き返し2位に復帰。後半追い上げを見せ、一時4秒以上合った首位との差を詰めていった。しかし、惜しくも届かず、0.930秒差で2位。今季4度目の2位フィニッシュで、開幕から5戦連続のNクラス表彰台獲得となった。

トヨタモータースポーツニュース

Japanese F3

JF3:第4戦もてぎ決勝 中山雄一が3連勝、Nクラスは高星明誠が開幕から無傷の4連勝!

 全日本F3選手権第4戦の決勝レースが12日、ツインリンクもてぎで行われポールポジションからスタートした中山雄一(トムス)が14周、25分3秒442で優勝を飾った。中山は3連勝、2位には僚友の勝田貴元(同)が入りチームトムスは開幕から4連続1-2フィニッシュを達成した。Nクラスは高星明誠(NDDP)が開幕から4連勝を飾った。

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 昨日の雨模様とは打って代わってF3第4戦、第5戦の行われるツインリンクもぎは朝から初夏を思わせる日差しが照りつけた。気温も上昇するなか、第4戦決勝のフォーメーションラップが11時10分から始まる。

 好スタートを決めたのは予選2位の勝田貴元(トムス)。ポールシッターの中山雄一(同)のインから並びかけ、1コーナーでは先行。両者、2コーナーから3コーナーにかけて併走するも、中山が勝田を押さえて前に出た。

 トップに立てばレースは中山のもの。盤石の走りで序盤から2位以下を徐々に引き離し、中盤には3秒差を付けると、終わってみれば後続を5秒5離して優勝した。2位の勝田も3位以下を7秒5置き去りにし、チームトムスとしても開幕ら4戦連続1-2フィニッシュを飾った。

 3位でレースを始めたのは野尻智紀(戸田)。しかし、2周目に松下信治(HFDP)に捉えられ3位に落ちる。

 4位に落ちた野尻はあきらめない。中盤からは3周目に千代勝正(B-MAX)をかわして5位に上がってきた清原章太(HFDP)とともに3位の松下を追うが、パスするには至らず、終盤には互いの差は逆に開いてしまった。

 レースはこのまま終了。3位は松下、4位野尻、5位清原、6位千代の順でチェッカーを受けた。

 Nクラスはポールポジションの高星明誠(NDDP)がストール気味でナニン・インドラ・パユーング(トムススピリット)の先行を許すが、1周目にはトップを奪い返し、その後は2位以下を圧倒するスピードで後続を突き放す。最終的にはクラス2位以下を18秒離し、ぶっちぎりでクラス優勝を飾った。

 序盤クラス2位につけたのはなんと43才の小泉洋史(ハナシマ)。これを若いルーキーの武平良介(KCMG)とパユーングの2人が追う展開となる。老獪な小泉は終盤までこの2人の追撃を巧みに押さえ込むが、しかし、13周目に小泉がミス。2人に先行を許し一気に4位に落ちてしまった。

 クラス2位は武平、同3位パユーング、同4位小泉、同5位ドラゴン(B-MAX)、同6位湯澤翔平(ノバ)の順でチェッカーを受けた。

 第5戦はこの後、16時10分より周回数が6周増え、20周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第4戦もてぎ決勝結果

Super Motegi Champion Cup Race -RIJ- (2013/05/12) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
136中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA TOM'S TAZ311425'03.442
237勝田 貴元PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA TOM'S TAZ31145.500
37松下 信治HFDP RACING F312Dallara F312HONDA MF204D1413.033
42野尻 智紀TODA FIGHTEXDallara F312TODA TR-F3011415.198
58清原 章太HFDP RACING F312Dallara F312HONDA MF204D1416.695
650千代 勝正B-MAX・F312Dallara F312TODA TR-F3011427.869
723N高星 明誠S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE1446.475
819N武平 良介KCMG F308Dallara F308TOYOTA TOM'S 3S-GE141'05.908
938Nナニン・インドラ・パユーングPIT SPIRIT F307Dallara F307TOYOTA TOM'S 3S-GE141'08.086
106N小泉 洋史Net Move Hanashima RacingDallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE141'09.296
1130NDRAGONB-MAX・F306Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE141'18.237
1211N湯澤 翔平Nova with IMM F306Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE141'27.846
1313吉田 基良B-MAX・F312Dallara F312TODA TR-F301141'39.640
---- 以上規定周回数 ( 12 Laps ) 完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.36 中山 雄一(PETRONAS TOM'S F312) 1'46.621 (6/14) 162.12km/h

Formula Challenge Japan

FCJ:第4戦もてぎ決勝結果

Super Motegi Champion Cup Race -RIJ- (2013/05/12) Race Results Weather:Fine Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379 km

PosNoDriverCarLapTime/
Behind
14高橋 翼HFDP/SRSスカラシップ/コチラR1834'44.744
29道見 ショーン 真也FTRS SCHOLARASHIP SMR188.149
314藤波 清斗NDDP FCJ1812.291
43篠谷 大幹FTRSスカラシップFCJ1812.450
57ナニン・インドラ・パユーングFTRS PTT1815.008
61山下 健太FTRS FCJ1817.567
711坪井 翔FTRS スカラシップ FCJ1820.922
85石川 京侍HFDP/SRSスカラシップ/コチラR1821.615
96三笠 雄一石焼ら~めん火山FTRSFCJ1825.658
102根本 悠生東京トヨペット FTRS1827.600
1113林 周平ひつまぶし備長&お好み焼道とん堀FTRS1827.909
1210三浦 愛EXEDY1828.311
1312今井 拓馬HFDP/SRSスカラシップ/コチラR1832.446
---- 以上規定周回数 ( 16 Laps ) 完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.3 篠谷 大幹(FTRSスカラシップFCJ) 1'54.265 (11/18) 151.27km/h

Japanese F3

JF3:第4戦もてぎ公式予選 #36中山が連続ポール記録を4に伸ばし、トムスも4連続フロントロー独占

全日本F3選手権第4戦の公式予選もまた#36中山雄一(PETRONAS TOM'S F312)がポールポジションを獲得、開幕からの連続記録を4に伸ばした。また#37勝田貴元も2番手につけ、ここでもトムスがフロントローを独占した。

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第4戦の公式予選は午前10時より10分間で行われた心配された雨はここでもまだ落ちてくることは無く、終始ドライコンディションでこの10分間も進行した。
#36中山の速さはこのセッションでも他を圧倒しており、開始6分で先ほどのベストタイムを上回る1'44.235を叩き出すと、さらに次のアタックで1'44.078までタイムを縮め、開幕戦から4戦連続でのポールポジションをものにした。#37勝田も1'44.488で続き、トムスが開幕から4戦連続でフロントローを独占した。
3番手には#7松下信治。勝田のタイムに0.013秒差まで迫り、決勝での逆転に望みを残した。
開幕戦の鈴鹿ラウンドでは思うようにタイムアタックが出来なかった#2野尻智紀もチームとともにクルマを仕上げてきており、このセッションでは松下に0.002秒差に迫る1'44.501を記録している。

Nクラスは#23高星明誠が4戦連続のトップ。最早このクラスでは敵無しの状況だ。
FCJとのダブルエントリーで今大会に臨む#38ナニン・インドラ・パユーングがクラス2番手で続いた。

第4戦決勝は明日午前11時10分より14周で戦われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Formula Challenge Japan

FCJ:第3,4戦もてぎ公式予選リポート (JRP)

 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第3戦、第4戦の公式予選が5月11日(土)、ツインリンクもてぎで行われた。

 なお、今大会は全日本F3選手権第3、4、5戦との併催となったため、両シリーズに参戦している#8清原章太はFCJを欠場することになったが、同様にF3のNクラスに参戦している#7ナニン・インドラ・パユーングはダブルエントリーを決め、2日間を通じて5レースを戦うことになった。

 晴天に恵まれた合同テストとは異なり、この日のもてぎは午後から雨との予報が出ており、空には朝から分厚い雲が覆い被さるなか、8時45分より第3戦の公式予選が15分間で行われた。

 曇天に加えて早朝からの走行ということも影響して、前日までのテストより低い気温、路面温度での走行となったが、各ドライバーとも周回を重ねるにつれてタイムを上げ、セッション終盤には上位3人のドライバーが1分53秒台に突入。

 トップは今大会F3とのダブルエントリーとなる#7パユーングで1'53.720。以下、2番手に#3篠谷大幹、3番手には#1山下健太がつけた。

 #7パユーングにとっては参戦2年目にして初めてのポールポジションだ。

 またトップから予選最後尾の#13林周平までのギャップも僅か0.818秒と、非常に接近したものになっており、決勝レースでの接戦が大いに期待できそうな結果になった。

 10分間のインターバルをおいて始まった第4戦の公式予選もまた、序盤からめまぐるしく順位が変わる接戦が繰り広げられ、#7パユーング、#3篠谷、#1山下らが次々と好タイムを連発、セッション半ばには#7パユーングが最初に1分53秒台に入ったが、残り時間1分で#9道見ショーン真也が1'53.476でトップに躍り出た。

 道見は第3戦の予選を走っている際に感じた、コーナー立ち上がりでのアンダーステア症状を解消するため、インターバルの間にフロントタイヤの空気圧を上げて第4戦の予選に臨んだという。結果的にはこの判断が功を奏したようだ。道見にとってもこれは第3戦の#7パユーングと同じく初めてのポールとなった。

 またパユーングも予選2番手につけており、第4戦の決勝は海外からのチャレンジャーがフロントローを独占する結果となった。3番手には、富士での第2戦で優勝した#4高橋翼がつけた。

 第3戦決勝はこのあと0時10分より12周で、第4戦決勝は明日朝8時15分より18周で行われる。

Text: Japan Race Promotion

Japanese F3

JF3:第4戦もてぎ公式予選結果

Super Motegi Champion Cup Race -RIJ- (2013/05/11) Qualify Weather:Cloudy Course:Dry
2013 All Japan F3 Championship Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
136中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA TOM'S TAZ31R1'44.078--166.08
237勝田 貴元PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA TOM'S TAZ311'44.4880.4100.410165.43
37松下 信治HFDP RACING F312Dallara F312HONDA MF204D1'44.5010.4230.013165.40
42野尻 智紀TODA FIGHTEXDallara F312TODA TR-F3011'44.5030.4250.002165.40
550千代 勝正B-MAX・F312Dallara F312TODA TR-F3011'45.0340.9560.531164.57
68清原 章太HFDP RACING F312Dallara F312HONDA MF204D1'45.1341.0560.100164.41
723N高星 明誠S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE1'47.3513.2732.217161.01
838Nナニン・インドラ・パユーングPIT SPIRIT F307Dallara F307TOYOTA TOM'S 3S-GE1'47.8283.7500.477160.30
919N武平 良介KCMG F308Dallara F308TOYOTA TOM'S 3S-GE1'48.3474.2690.519159.53
106N小泉 洋史Net Move Hanashima RacingDallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE1'48.4704.3920.123159.35
1130NDRAGONB-MAX・F306Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE1'48.6684.5900.198159.06
1211N湯澤 翔平Nova with IMM F306Dallara F306TOYOTA TOM'S 3S-GE1'49.0825.0040.414158.46
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'54.79110.7135.709150.58
-13吉田 基良B-MAX・F312Dallara F312TODA TR-F3011'55.71311.6350.922149.38
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'44.400)を更新しました。

Formula Challenge Japan

FCJ:第4戦もてぎ公式予選結果

Super Motegi Champion Cup Race -RIJ- (2013/05/11) Qualify Weather:Cloudy Course:Dry
2013 Formula Challenge Japan Round 4 ツインリンクもてぎ 4.801379 km

PosNoDriverCarTimeDelayGapkm/h
19道見 ショーン 真也FTRS SCHOLARASHIP SMR1'53.476--152.32
27ナニン・インドラ・パユーングFTRS PTT1'53.7360.2600.260151.97
34高橋 翼HFDP/SRSスカラシップ/コチラR1'53.8470.3710.111151.83
41山下 健太FTRS FCJ1'53.8580.3820.011151.81
514藤波 清斗NDDP FCJ1'53.9750.4990.117151.66
63篠谷 大幹FTRSスカラシップFCJ1'53.9810.5050.006151.65
711坪井 翔FTRS スカラシップ FCJ1'54.0720.5960.091151.53
812今井 拓馬HFDP/SRSスカラシップ/コチラR1'54.1900.7140.118151.37
95石川 京侍HFDP/SRSスカラシップ/コチラR1'54.2300.7540.040151.32
106三笠 雄一石焼ら~めん火山FTRSFCJ1'54.4510.9750.221151.03
1113林 周平ひつまぶし備長&お好み焼道とん堀FTRS1'54.6081.1320.157150.82
122根本 悠生東京トヨペット FTRS1'54.6261.1500.018150.79
1310三浦 愛EXEDY1'54.7361.2600.110150.65
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 2'05.05411.57810.318138.22

スーパー耐久

スーパー耐久:岡山ラウンドで初優勝を達成! (吉本 大樹)

 

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【Hiroki Yoshimoto Race Report 2012】
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2012.8.25-26
Super Taikyu Series Round_4_okayama
PETRONAS TWS GS350
【Result】
8.25 Qualify : 4 th 3'23"530 (1'41"576・吉本大樹/1'41"954・佐藤晋也選手)
8.26 FINAL : 1 st

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12' Super Taikyu Series Round_4
2012.8.25-26
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【公式予選】 天候:晴 | コース:ドライ
スポーツランドSUGOで開催されたシリーズ第3戦から3か月余。しばらくのインターバルを挟み行われる格好となった第4戦が岡山国際サーキットを舞台に、8月25-26日に開催された。
岡山国際サーキットの特徴は何といっても典型的なテクニカルコースであること。高速コーナーから低速コーナーまでがバランス良くレイアウトされており、マシンの成熟度とドライバーの腕が試される事となる。OTGモータースポーツのPETRONAS TWS GS350は、開幕戦こそDNFに終わったものの、その後の第2戦、第3戦は連続して3位表彰台を獲得。8月には鈴鹿でのテストも行いマシンも進化、さらに前日の練習走行では新しい仕様でのセットアップを煮詰めてきており、当然ここ岡山での初優勝を狙い初日のセッションに挑む事となった。
迎えた初日の公式予選。Aドライバー予選でマシンに乗り込んだのは吉本大樹。するとその吉本はこのセッションでマシンのポテンシャルが大幅にアップされてきた事を証明して見せる。これまでは予選トップのマシンからは1秒以上遅れる展開が続いていたが、何とこのセッションで吉本がマークしたタイムはトップから0.7秒差となる1'41"576。3番手に着けマシンをBドライバー予選の佐藤選手へと託していく。するとその佐藤選手も1分41秒台となる1'41"954をマーク。合算タイムでは4番手に食い込み、今季のベストグリッドを獲得する事に成功。「低速コーナーでマシンが暴れる症状はあるけど、マシンバランスはこれまでで最高。クラストップから1秒以内は凄い進歩。事前の鈴鹿テストがかなり効いてます。これまで「一発」のタイムが出せなかったけど、そこが出る様になった。Bドラ予選、Cドラ予選(脇阪選手が出走した)でも良い方向に進める事が出来たので、明日の決勝はかなりポジティブ(吉本大樹)」と、今季初優勝を虎視眈々狙い、この日のセッションを終了する事となった。

【決勝】 天候:晴 | コース:ドライ
まもなく9月を迎える時期とは思えないほどの暑さに見舞われた決勝日の岡山国際サーキット。2012年スーパー耐久シリーズ第4戦の決勝は、ドライバーにもマシンにも厳しい条件が揃う中、定刻通りの午後1時20分にフォーメーションラップが始まった。
このスタートでPETRONAS TWS GS350のステアリングを握ったのは吉本大樹。作戦ではここで吉本がロングスティントを担当、その後の展開に合わせ佐藤選手、脇阪選手へと繋ごうというもの。ところが綺麗に切られたと思われたスタート直後、その思惑とは全く異なる展開が待っていた。なんと裏ストレートで岡部自動車メーカーズZ34とOiive SPA+KOTA RACING NSXが接触。これにGPO+KOTA RACING S2000も巻き込まれ、この3台のマシンがコース脇にストップ。このマシンを回収する為コース上にはセーフティカー(SC)が入ることに。
ここで迷わず作戦をフレキシブルに変更したのはOTGモータースポーツ。すぐさま吉本をピットに呼び戻し、ここで佐藤選手とドライバー交代。今回のレースで義務付けられている2回のピットストップのうち1回を消化、5周に及んだSCラン明けのレースリスタートが切られると、佐藤選手は素晴らしいペースで周回を重ね、他車がまず一回目のルーティーンのピットストップを終えた段階でトップ浮上する事に成功。その後56周目に最終スティントの脇阪選手へとステアリングを託していく。

PETRONAS TWS GS350はこのピットストップの間にassetテクノZ33の先行を許したものの、同マシンはまだもう1回のピットストップを残しており、87周目には難なく再びトップに浮上する事に成功。すると脇阪選手はその後もそのポジションを危なげなくキープ。「1回目のピットストップも、その後の二人のペースも戦略も、全てが99.9%完璧だった(吉本大樹)」と最後まで危なげのない周回を重ね、最後はOTGの大応援団が見守る中トップでチェッカーを受け、遂に、待ちに待った初優勝を飾ることとなった。
次戦はWTCC併催のシリーズ第5戦。このラウンドは2回のスプリントレースで争われるが、このラウンドでのPETRONAS TWS GS350今季2勝目はなるか。その活躍に期待が高まる。

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【吉本大樹コメント】
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事前に行った鈴鹿でのテスト、そしてそのテストから岡山までに色々と間に合わせてくれたメカニックやスタッフのおかげでかなり進歩したGS350で週末を迎えることができました。
我々のGS350はこれまで決勝でのペースの良さは証明してきましたが、予選でのタイムには伸び悩んでいました。が、これまでの成果もあり、少しですが一発のタイムを出せるマシンに仕上がってきました。それを予選で改めて確認しましたし、ここまでレースシュミレーションもしっかりと行う事ができました。
今回はOTG Motor Sportsの走りを応援しに、OTG(大阪トヨペットグループ)の役員様や各店舗の店長様ら150名程のゲストが来られていたので絶対結果が欲しかったので本当に良かったです。僕はスタートしただけで自分のレースを終えましたが、ストラテジーを考えたり監督業も非常に楽しかったです。
チーム力の面に関しても確実に毎戦そのパフォーマンスを上げてきていますし、正直、スーパー耐久のチームでこれ程ストイックに戦略等を考えているチームはないのではないかというくらいにやっています。ドライバーのうるさいコメントにもしっかりと耳を貸してくれ、わがままな要望にも応えてくれる貪欲なチームだからこそ、これ程早くに優勝という結果が出たんだと思います。次戦は1時間のスプリントレースが2回といういつもとは違ったスーパー耐久が見れると思います。ここでもしっかりと結果を出しにいきたいと思います!

エイチワイ・マネージメント有限会社
HY Management Co.,Ltd.
info@hy-management.com

スーパー耐久

S耐:第4戦岡山 まさかのオギ姉、ドクターストップで決勝走れず! チームは最高位のクラス5位! (Dream Angeles)

 ドリームエンジェルレーシングをいつもサポートして頂きありがとうございます。

 シリーズ第4戦となった岡山国際サーキットでの戦いは真夏の残暑が厳しい、8月25~26日の2日間で開催されました。

 日本列島は連日、気温35度を超える陽気で猛暑対策にも気を使って岡山へ乗り込みました。

 24日(金)は公式練習が3回予定されていて、朝9時からの練習に望みましたが、すでに30度を超える陽気に、マシンの中は50度近くになっていましたエンジンにも負担がかかることを意識して、いたわりながら走行を続けていましたが、30分過ぎから少し体調にも異変を感じていました。それでも午前中の練習を無事に終え、休憩を取り、午後のラストの練習に再び参加。練習スタートして30分、赤旗中断でピットに戻り、ドライバー交代をしてマシンを降りました。

 夕方になり頭痛と吐き気に襲われ、サーキットのメディカルセンターに行くと、脱水症状であることが判明し、そのまま病院へ運ばれることになってしまいました。病院で点滴の処置を受け、体調は翌日には回復しましたが、レースに参加することは許可が下りず、残念ながら岡山でのレースはピットでサポート側にまわることになりました。

 決勝日、スタート前のピットウォークにはレーシングスーツ姿でファンの方への対応をしましたが、レースは藤井、遠藤両選手に3時間の戦いを託しました。

 スタート直後にペースカーが出動するような大きなクラッシュもありましたが、ドリームエンジェルのRX-7は難を逃れ、順調に周回を重ね、スタートの遠藤選手から藤井選手へバトンタッチ。その後もリタイアするマシンを尻目に、トラブルもなく3時間のレースを走り切り、ラストスティントを任された遠藤選手が笑顔のチェッカーをくぐりました。

 正直な気持ち、藤井、遠藤選手と同じ汗をかいて、過去最高となる、この結果をお伝えしたかったんですが、今回は少し、悔しさも残るレースになりました。それでもチームとしては2009年から参戦してきたこのシリーズでの初入賞5位を獲得でき、うれしく思っています。応援していただいた皆さんにもいい報告ができて、よかったです。

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DREAM ANGELS RACING NEWS オギ姉(荻原なお子)

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