- 98号車・小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)
RACE9:ポールポジション 1分49秒776
RACE10:ポールポジション 1分49秒132
RACE11:ポールポジション 1分49秒927
-

「昨日あまりデータが取れなかったので、結構トラブルもあって。でもとりあえず今日予選に向けて合わせられたので、よかったかな、と思ってます。(トラブルは何が?)フロントウイングが外れちゃって、それを取り換えるのに時間かかっちゃって、セッション無駄になったりとか。でもそれは仕方ないことなので、気にせずに。走れなかった分はいろいろセットとかを想定して予選走ったので、昨日自体も新品(タイヤ)履いてもそれはタイム出すというよりか、ガソリン減らしてタイム出すわけでもなく。満タンにしてしっかりどんな動きなのか確認して、今日の予選に向けて、想定通りのバランスに持って来れたので。そういう意味では自分のドライビング次第で予選はもうちょっとタイムは出せたのかな、と思っていて。(3戦ともエンツォ・トゥルーリが隣ですが)特には気にしていなくて、誰がきても、抜かれる時は抜かれるので、僕スタート下手なので(笑)。とりあえず予選でそういう速さを、タイムを出すというのはしっかり自信がついているので、後はどんなレースになるかわからないので。レースだけは想定ができないので。まぁ抜かれてもとりあえずは落ちついて、焦らず行こうかな、と思っています」
- 14号車・エンツォ・トゥルーリ(TOM'S FORMULA)
RACE9:2位 1分49秒873(+0.097)
RACE10:2位 1分49秒293(+0.161)
RACE11:2位 1分50秒194(+0.267)
-

「金曜日に初めてフォーミュラ・リージョナルに乗って、もてぎのコースを走るのも初めてだったので、目標は少しでもよいタイムを出して完走することで経験を積むことです。(もてぎのコースはどうですか?)初めて走ったけれどいいコースだと思います。他のコースとも違う、好きですね。(スーパー・フォーミュラ・ライツと比べると?)全然違います。スーパー・フォーミュラ・ライツに比べてフォーミュラ・リージョナルは重いです。(ライツは)スピードは高くないけれどマシンは軽いのでコーナーでは速く、全然違うマシンなので、ライツとは全く違う走り方をしないといけません。本当にゼロから始めている感じですが、初めてにしてはうまく走れていると思います。(レースに向けての作戦は?)練習が十分にできているわけではないので、作戦はと問われても答えるのは難しいですね。自分のペースをきちんとキープして少しでも速く走りたいです」
- 97号車・奥住慈英(Bionic Jack Racing F111/3)
RACE9:3位 1分50秒689(+0.913)
RACE10:3位 1分49秒541(+0.409)
RACE11:4位 1分50秒849(+0.992)
-

「(予選結果は?)嬉しいです。フォーミュラ・リージョナルが前回初めてだったので、今回2回目で、今週も木曜日の走行でニュータイヤもそんなに経験がなくて、正直どうなるかあまり定かではなかったので。だからどうなるかなと思っていたのですけれど、ちょっと頑張れば(タイムが)出そうな感じだったので。けっこうギリギリだったのですけれど、悔しいですね(笑)。(今日のRACE9に向けては?)スタートですね。スタートはそんなに苦手ではないので、普通に行って、それでどういう展開になるか。もてぎなので前に出られれば、けっこうチャンスあるのかなと思うので、スタートを狙って。スタート行けなくてもレースペース悪くないと思うので、昨日ロングやって悪くないので、そこを様子見ながら、前回表彰台で終わっちゃったので、今回は優勝めざして頑張ります」
- 27号車・リアム・シーツ(Sutekina Racing)
RACE9:4位 1分50秒747(+0.971)
RACE10:4位 1分49秒770(+0.638)
RACE11:3位 1分50秒812(+0.885)
-

「(レース11では3番手スタートになりました)本当に?予選では4番手と思ったけれど。(セカンドベストタイムで3番手です)予選で3番手になれたのはとても嬉しいです。最大限に力を出して予選を走ってはいますが、グリッドをあげるためにもう少しタイムを削れたらいいと思います。カーバランスについては少し不安というか違和感があるのですが、タイムアップするように、ちょっと新しいことを試しながら前にいるドライバーたちに追いつけるようにしたいです。(前回のレースでは優勝をしましたが、何か変わりましたか?)少しずつ、クルマに慣れてきて、サーキットの雰囲気にも慣れてきていると思います。ただ、この週末はちょっと自信がなくなっているように感じることもありますが、レースを通していろいろ学んでいきたいです」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
全日本F3選手権第19戦の決勝が9月28日、岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がそのまま逃げ切って今季7勝目を挙げた。
第19戦決勝は午後1時25分より18周で行われた。心配された天候は晴れ。終始ドライコンディションでの戦いとなった。
スタートでトップに立った宮田に対し、予選2位の#11サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)はアトウッド、ヘアピンと立て続けに仕掛けていったが、宮田は冷静にこれを押さえ込み、そのままトップでコントロールラインに戻ってきた。
その後は2周目の1コーナーでハーフスピンを喫するミスはあったものの、宮田は終始快調なペースで後続との差を広げていき、最後は2位に7秒の大差をつけてフィニッシュ。今季7勝目を挙げてファステストラップも獲得している。
2位はフェネストラズ。6月の第6,7,8戦に続いてのスポット参戦となった#37阪口晴南(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が3位につけた。
第20戦決勝は明日朝11時20分より25周で行われる。このレースが「全日本F3選手権」として開催される最後のレースだ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
SUPER FORMULA Rd.6 -RIJ- (2019/09/28) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2019 Japanese Fomura3 Championship Round 19 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 25'04.105 |
| 2 | 11 | | サッシャ・フェネストラズ | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F314 | Volkswagen Spiess A41 | 18 | 7.076 |
| 3 | 37 | | 阪口 晴南 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 7.934 |
| 4 | 12 | | 大津 弘樹 | ThreeBond F318 Dallara F318 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 18 | 13.210 |
| 5 | 2 | | 大湯 都史樹 | TODA FIGHTEX Dallara F319 | TODA TR-F301 | 18 | 14.224 |
| 6 | 8 | | 片山 義章 | YTB by Carlin Dallara F315 | Volkswagen Spiess A41 | 18 | 18.354 |
| 7 | 7 | | シャルル・ミレッシ | YTB by Carlin Dallara F317 | Volkswagen Spiess A41 | 18 | 20.138 |
| 8 | 35 | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz HWA 414 | 18 | 29.852 |
| 9 | 51 | | アメヤ・ベイディアナサン | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F315 | Volkswagen Spiess A41 | 18 | 30.440 |
| 10 | 13 | | 三浦 愛 | ThreeBond F314 Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 18 | 32.007 |
| 11 | 30 | M | DRAGON | TEAM DRAGON F3 Dallara F314 | Volkswagen Spiess A41 | 18 | 37.748 |
| 12 | 50 | M | 畑 亨志 | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F316 | Volkswagen Spiess A41 | 18 | 1'03.852 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 16Lpas)完走 ---- |
| - | 65 | | エナム・アーメド | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F312 | Volkswagen Spiess A41 | 4 | 14Laps |
- Fastest Lap: CarNo.36 宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 1'22.694 (5/18) 161.206
全日本F3選手権第19,20戦は28日、岡山国際サーキットで公式予選を行い、宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が両戦でポールポジションを獲得した。
早朝に差した薄日も雲に隠れた午前8時35分、19,20戦30分間の公式予選が始まった。
ワンセット目のタイヤでまずトップに立ったのは1分21秒911で宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)。2位にはこのレーススポット参戦で僚友の阪口晴南(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が付けた。
このトムス勢のタイムを上回ってきたのは遅めにアタックを始め、1分21秒765をたたき出したサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)でここまでのトップに立つ。
しかし2セット目のタイヤで1分20秒940で再びトップに立ちポールポジションを決めたのは宮田。12秒297までタイムを縮めたフェネストラズを0秒307と大幅に上回った。
3位にはここがホームコースのシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)が付けたが、ピットレーンの速度違反で決勝のグリッドは最後尾に回されることとなった。
4位には阪口が、5位にはエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)、6位には片山義章(YTB by Carlin)が続いている。
セカンドベストタイムで決まる第20戦のグリッドは、ここでも宮田がポールポジション。2位にフェネストラズが、3位には阪口が付けている。
第19戦は本日28日午後1時25分より18周で、最終第20戦は明日29日午前11時20分より25周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
SUPER FORMULA Rd.6 -RIJ- (2019/09/28) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2019 Japanese Fomura3 Championship Round 19 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'20.990 | - | - | 164.598 |
| 2 | 11 | | サッシャ・フェネストラズ | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F314 | Volkswagen Spiess A41 | 1'21.297 | 0.307 | 0.307 | 163.977 |
| 3 | *7 | | シャルル・ミレッシ | YTB by Carlin Dallara F317 | Volkswagen Spiess A41 | 1'21.529 | 0.539 | 0.232 | 163.510 |
| 4 | 37 | | 阪口 晴南 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'21.569 | 0.579 | 0.040 | 163.430 |
| 5 | 65 | | エナム・アーメド | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F312 | Volkswagen Spiess A41 | 1'21.584 | 0.594 | 0.015 | 163.400 |
| 6 | 8 | | 片山 義章 | YTB by Carlin Dallara F315 | Volkswagen Spiess A41 | 1'21.695 | 0.705 | 0.111 | 163.178 |
| 7 | 2 | | 大湯 都史樹 | TODA FIGHTEX Dallara F319 | TODA TR-F301 | 1'21.768 | 0.778 | 0.073 | 163.032 |
| 8 | 12 | | 大津 弘樹 | ThreeBond F318 Dallara F318 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'21.799 | 0.809 | 0.031 | 162.970 |
| 9 | 51 | | アメヤ・ベイディアナサン | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F315 | Volkswagen Spiess A41 | 1'22.058 | 1.068 | 0.259 | 162.456 |
| 10 | 35 | | 河野 駿佑 | RS FINE K&N F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz HWA 414 | 1'22.176 | 1.186 | 0.118 | 162.223 |
| 11 | 13 | | 三浦 愛 | ThreeBond F314 Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'22.695 | 1.705 | 0.519 | 161.204 |
| 12 | 30 | M | DRAGON | TEAM DRAGON F3 Dallara F314 | Volkswagen Spiess A41 | 1'23.102 | 2.112 | 0.407 | 160.415 |
| 13 | 50 | M | 畑 亨志 | B-Max Racing with motopark F3 Dallara F316 | Volkswagen Spiess A41 | 1'24.637 | 3.647 | 1.535 | 157.506 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'29.399)予選通過 ---- |
- CarNo.7は、2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第26条9.(ピットレーン速度)違反により、決勝のグリッドを最後尾とする。
全日本F3選手権第19最終戦はFIA WEC第4戦「富士6時間耐久レース」で決勝レースを行い、ポールポジションからスタートした坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が15周・27分6秒476で優勝、有終の美を飾った。
いよいよこのレースで今シーズンの全日本F3も最終第19戦となった。フォーメーションラップの始まる午前9時5分には、夜半から降り続いた雨も上がったが、路面はウェット。気温13度、路面温度15度と肌寒い中、1周を回って全車グリッドに付いた。
スタートでは「情けなかった」というポールポジションの坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が出遅れ、1コーナーでインから並びかけた予選2位の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がトップを奪う。坪井は予選3位の笹原右京(THREEBOND)を背後に従え、最終セクションでドッグファイト。笹原は坪井に並びかけるも坪井がこれを退け、オープニンググラップでは宮田、坪井、笹原の順で戻ってきた。
その後方では、ダンロップ立ち上がりで予選4位の片山義章(YTB F318)と予選6位の金丸悠(B-MAX RACING F3)が接触。片山はその場でリタイアし、金丸はピットに戻った。
2位の坪井はここから2秒弱あった宮田との差を詰め始める。5周目には0秒5差まで迫り、6周目のダンロップコーナーでインから宮田をパス、トップに立った。宮田は7周目の1コーナーでもインから笹原にパスされ3位に落ちた。
トップに立った坪井はそのまま笹原を引き離し15周を走って優勝、今季17勝目を飾った。笹原は2位に、宮田は3位に入った。
4位でレースを始めた阪口晴南(TODA FIGHTEX)は2周目にはチームメートの大湯都史樹(TODA FIGHTEX)に1コーナでパスされると、8周目には河野駿佑(HubAuto F318)にもパスされ、4位・大湯、5位・河野、6位・阪口の順でコールした。
Nクラスは予選総合14位のジェイク・パーソンズ(NODAレーシング)が総合12位で完走。クラス優勝を飾った。
このレースで今シーズンの全日本F3は全戦終了。坪井はシリーズ新記録の12連勝、年間最多勝17勝を達成。チームトムスも全戦優勝とシリーズを無双し、記録ずくめのシーズンとなった。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
WEC Rd.4 6 HOURS of FUJI -RIJ- (2018/10/14) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet
2018 Japanese Fomura3 Championship Round 19 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 36 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 15 | 27'06.476 |
| 2 | 12 | | 笹原 右京 | THREEBOND Dallara F318 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 15 | 3.949 |
| 3 | 37 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 15 | 11.683 |
| 4 | 93 | | 大湯 都史樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 15 | 14.671 |
| 5 | 35 | | 河野 駿佑 | HubAuto F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz 414 | 15 | 21.319 |
| 6 | 2 | | 阪口 晴南 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 15 | 26.710 |
| 7 | 14 | | 太田 達也 | Albirex-RT Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 15 | 33.198 |
| 8 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 15 | 40.645 |
| 9 | 5 | | 大草 りき | Planexスマカメ・F3 Dallara F312 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 15 | 52.418 |
| 10 | 30 | | DRAGON | TEAM DRAGON F3 Dallara F314 | Volkswagen A41(0XY) | 15 | 57.554 |
| 11 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41(0XY) | 15 | 1'00.120 |
| 12 | 10 | N | ジェイク・パーソンズ | NODAレーシング Dallara F312 | Volkswagen A18 | 15 | 1'11.496 |
| 13 | 13 | | 吉田 基良 | B-MAX ENGINEERING F3 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 15 | 1'37.488 |
| ---- 以上規定周回数(13Laps)完走 ---- |
| - | 1 | | 金丸 悠 | B-MAX RACING F3 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 1 | 14Laps |
| - | 8 | | 片山 義章 | YTB F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz 414 | 0 | 15Laps |
- Fastest Lap: CarNo.36 坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 1'47/797 (8/15) 152.4km/h
全日本F3選手権第18,19戦はFIA WEC第4戦「富士6時間耐久レース」の併催レースとして13日、公式予選が行われ坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)両戦ともポールポジションを獲得した。
全日本F3選手権もいよいよ最終大会。久しぶりにWECの併催レースとして富士で行われ、ここで大団円を迎える。午前11時30分より30分間で争われる予選は、ベストタイムで第18戦の、セカンドベストタイムで第19戦のグリッドが決定する。天候は曇り、気温15度、路面温度20度と絶好のコンディションだ。
予選は開始10分前ころ、各ドライバー、ワンセット目のタイヤでアタックに入ろうかというときに、1コーナーでバックミラーを脱落させた車両がありその回収のために赤旗が提示される。
赤旗が解除され再びアタックが始まると坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が1分33秒905でトップに立ち、2位にはチームメートの宮田莉朋(同)が続く。
各車2セット目のタイヤに履き替え、残り10分あたりで再びコースイン。3周ウォームアップを行い4、5周目でアタックに入る予定だった坪井は、残り時間が少ないため2周のウォームアップで3、4周目にアタックを敢行。それでも坪井は1分33秒309、33秒330とコースレコードを上回るタイムを並べ18、19戦両戦でのポールポジションを獲得した。
2位には両戦とも宮田が入り、18戦の3位には「ようやく一発のタイムの出し方がわかってきた」という今季急成長の片山義章(YTB F318)が飛び込んできた。19戦の3位には笹原右京(THREEBOND)が入った。
F3初参戦で昨年のスーパーFJ東北、富士シリーズチャンピオンの大草りき(Planexスマカメ・F3)は両戦とも8位と健闘。急遽参戦が決まったやはりF3初参戦の太田達也(Albirex-RT)はマシンに手こずり両戦とも13位と下位に沈んだ。
両戦ともポールからスタートする坪井は第18戦で勝てば単独でのF3連勝記録の11連勝を達成。どちらかで勝っても単独での年間最多勝利記録の16戦を達成することとなる。
第18戦決勝は本日13日午後3時30分より21周で、第19戦決勝は明日14日午前9時10分より15周で行われる。坪井の記録更新に注目だ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
WEC Rd.4 6 HOURS of FUJI -RIJ- (2018/10/13) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2018 Japanese Fomura3 Championship Round 19 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 36 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | R1'33.330 | - | - | 176.008 |
| 2 | 37 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.464 | 0.134 | 0.134 | 175.755 |
| 3 | 12 | | 笹原 右京 | THREEBOND Dallara F318 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'33.741 | 0.411 | 0.277 | 175.236 |
| 4 | 8 | | 片山 義章 | YTB F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz 414 | 1'33.767 | 0.437 | 0.026 | 175.187 |
| 5 | 2 | | 阪口 晴南 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'33.857 | 0.527 | 0.090 | 175.019 |
| 6 | 1 | | 金丸 悠 | B-MAX RACING F3 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 1'33.967 | 0.637 | 0.110 | 174.815 |
| 7 | 93 | | 大湯 都史樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 1'34.239 | 0.909 | 0.272 | 174.310 |
| 8 | 5 | | 大草 りき | Planexスマカメ・F3 Dallara F312 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'34.349 | 1.019 | 0.110 | 174.107 |
| 9 | 35 | | 河野 駿佑 | HubAuto F318 Dallara F318 | Mercedes-Benz 414 | 1'34.442 | 1.112 | 0.093 | 173.935 |
| 10 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 1'34.817 | 1.487 | 0.375 | 173.247 |
| 11 | 30 | | DRAGON | TEAM DRAGON F3 Dallara F314 | Volkswagen A41(0XY) | 1'35.438 | 2.108 | 0.621 | 172.120 |
| 12 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41(0XY) | 1'35.478 | 2.148 | 0.040 | 172.048 |
| 13 | 14 | | 太田 達也 | Albirex-RT Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'36.680 | 3.350 | 1.202 | 169.909 |
| 14 | 10 | N | ジェイク・パーソンズ | NODAレーシング Dallara F312 | Volkswagen A18 | 1'38.194 | 4.864 | 1.514 | 167.289 |
| 15 | 13 | | 吉田 基良 | B-MAX ENGINEERING F3 Dallara F312 | Volkswagen A41(0XY) | 1'38.774 | 5.444 | 0.580 | 166.307 |
- R'マークは従来のコースレコード(1'33.451)を更新しました。
- 2017年度ドライバーズチャンピオン 高星明誠(B-MAX Racing Team with NDDP)
-
「ぜんぜん実感がありません(笑)。取れたと思ってなかったんですが、宮田選手がファステストを取ったのでもしかしたら? とは思いました。パルクフェルメに帰ってきたらみんなほっとしてたので取れたのかなという感じでした。『イエィ』みたいな感じはないです。でもチャンピオンを取れたということで、いいシーズだったと思います。いちばん大きかったレースは2大会目の鈴鹿です。B-MAXとして不得意としていたところで、ポール取って優勝できたので、そこで前半戦の流れを作れました。後半戦は忘れたいですが、坪井選手が中盤から速くて、調子のいいときは勝てるのが当たり前なので、悪いときにどれだけがんばれるかだと思いました。表彰台は確実に取らなければいけないと思って戦っていたことが良かったんだと思います。トロフィーに名前が刻まれるのも実感が無いですが、取ったという事実をこれからかみしめたいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本F3選手権第19戦は23日、スポーツランドSUGOで18周の決勝を行い、総合で坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が、Nクラスで長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)が優勝。4位に入った高星明誠(B-MAX NDDP F3)が今シーズンのシリーズチャンピオンを決めた。
決勝は午後2時55分に曇り空の下フォーメーションラップが始まった。
トップで1コーナーに飛び込んだのは好スタートを切ったポールシッターの大津弘樹(TODA FIGHTEX)。優勝しかチャンピオンへの望みがつなげない坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が予選3位から2位に上がり、予選2位の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)は3位に落ちた。チャンピオン最右翼で予選4位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)は、予選5位の阪口晴南(HFDP RACING F316)にかわされ5位でレースを始めることとなった。
トップに立った大津だったが背後から坪井が迫る。7周目からは0秒2~3差で大津を追い詰めると、12周目のSPコーナー立ち上がりでアウトにはらんだ大津がスピン、コースアウトしクラッシュ。坪井は難なくトップに立った。
この大津のクラッシュでセーフティーカー(SC)が導入され、15周目でピットに退くと16周目から残り3周でレースは再開。
トップに立った坪井だったが、4位に上がった高星のチャンピオンを阻止するためにはファステストラップの獲得が必須条件。坪井はスパートし、17周目にファステストラップとたたき出すとそのままトップでゴール。しかし坪井に続いて2位でゴールしたチームメートの宮田が最終18周目に坪井のタイムを上回りファステストを奪いという意外な展開となり、これで高星の今シーズンのドライバーズチャンピオンが決まることとなった。
3位には阪口が、4位にはチャンピオンを獲得した高星が入り、5位に阪口、6位にアレックス・パロウ(THREEBOND)が続いた。
Nクラスは予選2位の久保田克昭(Planexスマカメ・F308)が、スタートでポールシッターの長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)をかわしてトップに立つも、スピードに勝る長谷川が7周目の1コーナーで久保田をかわし逆転。
SCからのレース再開後もこの順位は変わること無く優勝は長谷川、2位に久保田、3位には植田正幸(Rn山下製作所F308)が入った。
第20戦決勝は明日24日、午後12時より25周で行われる。チャンピオンも決まり消化試合となったが坪井の8連勝がなるかどうかに注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
SUPER FORMULA Rd.6 -RIJ- (2017/09/23) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 19 スポーツランドSUGO 3.704256km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Lap | Total_Time Behind |
| 1 | 1 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 26'34.327 |
| 2 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 1.231 |
| 3 | 7 | | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | 18 | 2.856 |
| 4 | 23 | | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 18 | 3.775 |
| 5 | 12 | | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 18 | 5.232 |
| 6 | 78 | | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 18 | 6.468 |
| 7 | 21 | | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 18 | 8.834 |
| 8 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 18 | 12.053 |
| 9 | 30 | | DRAGON | B-Max Racing F314 Dallara F314 | Volkswagen A41 | 18 | 15.618 |
| 10 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 18 | 16.126 |
| 11 | 33 | | ホン・シジェ | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 18 | 22.893 |
| 12 | 22 | N | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 18 | 28.113 |
| 13 | 55 | N | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 18 | 30.256 |
| 14 | 11 | N | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 18 | 31.593 |
| 15 | 5 | N | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 18 | 33.929 |
| 16 | 13 | N | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 18 | 40.500 |
| 17 | 27 | N | SYUJI | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 17 | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ---- |
| - | 2 | | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | 10 | 8Laps |
- Fastest Lap: CarNo.36 宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314) 1'13.180 (18/18) 182.226km/h
全日本F3選手権第19、20戦の公式予選が23日、スポーツランドSUGOで行われ、両戦とも総合で大津弘樹(TODA FIGHTEX)が、Nクラスで長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前10時15分より30分間で行われた。スーパーフォーミュラのフリー走行終盤でドライタイヤを履くまでになった路面は、F3が始まる頃にはほぼドライ路面となりさらにコース状況が改善されつつあるなかセッションが進行した。ベストタイムで第19戦、セカンドベストタイムで第20戦のグリッドが決定する。
予選は5周目に坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が1分13秒575でトップに立つと、6周目には1分13秒477まで縮める。これを7周目に上回ったのは、1分13秒346をマークした坪井のチームメート宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)。
さらにここでピットインを遅らせてコースインした大津弘樹(TODA FIGHTEX)が自身の4周目に1分13秒295をたたき出しトップに立つ。
中盤には多くのドライバーがピットインして、再アタックのためコースインしたところでSYUJI(B-Max Racing F306)がコースアウトして赤旗が提示されることとなった。
予選は残り3分間で再開。ここでも大津が速い。1分12秒960とタイムを縮めると、チェッカー後にはスリップストリームを利用して1分12秒588とさらにタイムアップ。これでベスト、セカンドともトップタイムをマークして自身初のポールポジションをダブルポールで締めくくった。
両戦とも2位には宮田が、3位には坪井が付けた。チャンピオンシップをリードする高星明誠(B-MAX NDDP F3)は両戦とも4位で終えたが、直接のライバル坪井がポールポジションポイントを獲得できなかったため、チャンピオンに一歩近づいた形となった。
Nクラスは両戦とも長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)がポールポジション。同じく2位に久保田克昭(Planexスマカメ・F308)が、3位にアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)が付けている。
第19戦決勝は本日23日午後2時55分より18周で行われるが、高星は3位以上に入ればたとえ坪井が優勝してもチャンピオンが決定する。
- 大津弘樹(TODA RACING)
-
「クルマは仕上がっていたので自信を持って予選に臨みました。コースコンディションを見ながら最後にアタックしましたが、スリップ(ストリーム)をタイミング良く使えたのが大きかったですね。決勝はスタート決めて初優勝したいと思います」
- 加藤寛規監督(TODA RACING)
-
「難しいコンディションでしたから、ドライバーの力と言えると思います。ポールポジションの可能性はあるとは思っていましたが、正直チームが想定した以上のタイムでビックリしています。これまでの失敗も糧にして、ドライバーとして成長した結果だと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
SUPER FORMULA Rd.6 -RIJ- (2017/09/23) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 19 スポーツランドSUGO 3.704256km
| Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Engine | Time | Behind | km/h |
| 1 | 2 | | 大津 弘樹 | TODA FIGHTEX Dallara F316 | TODA TR-F301 | R1'12.588 | - | 183.712 |
| 2 | 36 | | 宮田 莉朋 | カローラ中京Kuo TOM'S F314 Dallara F314 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | R1'12.898 | 0.310 | 182.931 |
| 3 | 1 | | 坪井 翔 | カローラ中京Kuo TOM'S F317 Dallara F317 | TOYOTA TOM'S TAZ31 | R1'12.960 | 0.372 | 182.776 |
| 4 | 23 | | 高星 明誠 | B-MAX NDDP F3 Dallara F312 | Volkswagen A41 | R1'13.044 | 0.456 | 182.566 |
| 5 | 7 | | 阪口 晴南 | HFDP RACING F316 Dallara F316 | TODA TR-F301 | R1'13.153 | 0.565 | 182.294 |
| 6 | 12 | | アレックス・パロウ | THREEBOND Dallara F314 | ThreeBond TOMEI TB14F3 | 1'13.645 | 1.057 | 181.076 |
| 7 | 3 | | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F317 Dallara F312 | Volkswagen A41 | 1'14.033 | 1.445 | 180.127 |
| 8 | 78 | | 片山 義章 | OIRC F315 Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'14.229 | 1.641 | 179.651 |
| 9 | 21 | | ブルーノ・カルネイロ | AlbirexRT-WILSON Dallara F315 | Mercedes-Benz 414 | 1'14.444 | 1.856 | 179.132 |
| 10 | 28 | | 山口 大陸 | タイロクレーシング28号 Dallara F316 | Volkswagen A41 | 1'15.402 | 2.814 | 176.856 |
| 11 | 30 | | DRAGON | B-Max Racing F314 Dallara F314 | Volkswagen A41 | 1'15.950 | 3.362 | 175.580 |
| 12 | 22 | N | 長谷川 綾哉 | Alb新潟第1ホテルSuger Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'17.287 | 4.699 | 172.543 |
| 13 | 55 | N | 久保田 克昭 | Planexスマカメ・F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'18.241 | 5.653 | 170.439 |
| 14 | 5 | N | アレックス・ヤン | HuaJiangHU F3 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'18.838 | 6.250 | 169.148 |
| 15 | 33 | | ホン・シジェ | KRC with B-Max F315 Dallara F315 | Volkswagen A41 | 1'19.524 | 6.936 | 167.689 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'20.096)予選通過 ---- |
| - | 11 | N | 植田 正幸 | Rn山下製作所F308 Dallara F308 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'20.247 | 7.659 | 166.178 |
| - | 13 | N | 吉田 基良 | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'21.374 | 8.786 | 163.877 |
| - | 27 | N | SYUJI | B-Max Racing F306 Dallara F306 | TOYOTA TOM'S 3S-GE | 1'21.589 | 9.001 | 163.445 |
- 'R'マークは従来のコースレコード(1'13.253)を更新しました。
もてぎでの最終戦はTDPドライバーが表彰台を独占

2007年の全日本F3シリーズチャンピオンを獲得した大嶋和也
全日本F3選手権第9大会(第19戦、第20戦)が10月20日(土)と21日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。今大会はシリーズの最終大会となり、チャンピオンが決定する。2週間前に行われたオートポリス大会での3連戦の結果、ランキング首位のR.ストレイト(INGING)を、僅差でO.ジャービス(TOM'S)、TDPドライバーの大嶋和也(TOM'S)が追い、この3台がタイトルの可能性を残して最終大会に臨んだ。
今大会には11台がエントリーし、トヨタ・トムス3S-GEエンジン搭載車が5台、トヨタ・トムス1AZ-FEエンジン搭載車が2台出場した。
20日(土)、午前9時35分から15分ずつ、10分のインターバルを挟んで第19戦と第20戦の予選が行われた。前夜降っていた雨は朝までには止み、予選開始時に路面は濡れていたが、好天の下、乾いて行くコンディションで予選が開始された。前日行われた練習走行からタイトルを争う3台による激しいタイム争いが繰り広げられていたが、予選でもこのバトルは続き、第19戦予選ではランキングトップのR.ストレイトがポールポジションを獲得。これにO.ジャービス、大嶋和也が続き、ランキングトップ3が予選トップ3を確保。惜しくもタイトル獲得の可能性は失ったものの、前戦2勝目を挙げ好調のTDPドライバー石浦宏明(TOM'S)が4番手で続いた。
第20戦の予選では、ほぼ走行ラインはドライとなり、各車がタイムアップ。O.ジャービスと大嶋和也が激しいアタック合戦を繰り広げたが、最後のアタックで大嶋和也が僅か100分の1秒上回り、ポールポジションを獲得。O.ジャービスが最前列2番手、石浦宏明が3番手に入り、R.ストレイトは2列目4番手につけた。TDPドライバーのルーキー関口雄飛(NOW MOTORSPORT)が5番手でこれに続いた。
午後1時30分に第19戦の決勝レースがスタート。路面は完全なドライで14周のレースが行われた。ポールポジションのR.ストレイトは順調なスタートを切ったが、2番手のO.ジャービスが遅れ、この隙をついて3番手グリッドの大嶋和也が2位に躍進。大嶋和也はファステストラップをマークする走りで追い上げたが僅かに及ばず、2位でフィニッシュ。R.ストレイトがポール・トゥ・ウィンで今季7勝目を挙げた。O.ジャービスは3位フィニッシュを果たしたが、この時点でタイトル争いからは脱落。タイトル争いはR.ストレイトと大嶋和也の2名に絞られ、日曜日の最終第20戦で決定されることとなった。
21日(日)午後12時20分に20周で競われる第20戦の決勝レースがスタート。ポールポジションの大嶋和也、2番手のO.ジャービスがまずまずのスタートでポジションを守る中、その後方で3番手スタートの石浦宏明を4番手スタートのR.ストレイトがパスしようとして接触。R.ストレイトは最後尾まで後退を余儀なくされてしまった。これで楽になった大嶋和也はそのままトップでチェッカー。ポール・トゥ・ウィンで今季6勝目を挙げ、見事シリーズチャンピオンの座に輝いた。日本人ドライバーによる全日本F3チャンピオンは5年ぶりであり、また、TDPドライバーとしては初の全日本F3タイトル獲得という快挙となった。
2位には、最後まで石浦宏明との2位争いを繰り広げ、このバトルを抑えきった関口雄飛が、自身今季最高位、そしてF3で初めての表彰台フィニッシュを飾った。石浦宏明は3位に入り、最終戦はTDPドライバーによる表彰台独占で締め括られた。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社
ロベルト・ストレイト(優勝)
ハードなレースでした。
予選はウェットからドライへとコンディションが変わりましたが、ラッキーなことにポールが獲れました。
決勝のスタートではトップで1コーナーに入れましたが、オオシマがすぐ後ろにくっついてプレッシャーをかけてきたので、
最後まで全力で走らなければなりませんでした。そのため、レース序盤はポイントのことなどとても考える余裕がありませんでしたが、
後半には少し余裕ができました。
明日はスタートが全てだと思います。チャンピオンが取れるかどうかはまだ分かりません。
大嶋和也(2位)

1回目の予選は難しいコンディションでしたし、自分のミスもあったので3位に終わりましたが、2回目の予選ではポールが獲れました。
今日のレースでは2位に入れれば充分だと思っていたので、狙った通りの結果になって満足しています。優勝も狙っていたんですけど、
ストレイトも速くて、差を詰めるだけで精一杯でした。
明日は普通にスタートして、普通に走れれば、逃げ切る自信はあります。今日2位になれたことで、チャンピオン争いもラクになりました。
オリバー・ジャービス(3位)

今日のスタートは最悪でした。あの瞬間、今年のチャンピオンもあきらめるしかなくなりました。オオシマも速くて、追いかけるのは無理でした。
明日はできれば勝ちたいですが、チャンピオン争いの邪魔はしたくないので、クリーンなレースを心がけます。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本F3選手権第19戦の決勝は、ポールシッターの#3ロベルト・ストレイト(インギング)がそのままトップで逃げ切り、
今季7勝目を挙げた。2位に大嶋和也、3位はオリバー・ジャービス。
これによりシリーズチャンピオンの行方はストレイトと大嶋の二人に絞られた。
第19戦決勝は午後1時30分にフォーメーションラップが開始された。
2番手スタートのジャービスが出遅れるのを尻目に2位に浮上した大嶋は、懸命にトップを行くストレイトを追い上げるが、
ストレイトは全く付け入る隙を与えずに14周を走りきり、今季7勝目を達成した。
3位に後退したジャービスもペースが上がらず、逆に後方から石浦宏明の追撃を受ける状況でこのレースを3位で終えることとなった。
これにより有効ポイントはストレイト252ポイント、大嶋244ポイント、ジャービス238ポイントとなり、
優勝または2位でないとポイントが加算されないジャービスは明日優勝しても247ポイントに留まるため、
ここでチャンピオンの可能性が消えた。
一方このレースで2位に入り、ポイントランキングでも2位に浮上した大嶋は、ここまでリタイヤ2回、
9位と7位が各1回と落としたレースが多いため、最大で18ポイントを加算する可能性がある。
優勝したストレイトが最大でも11ポイントまでしか加算できない状況を考えると、逆転タイトルの可能性が一気に高まった。
注目の最終戦決勝は明日午後0時30分より、20周で戦われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAHESHITA
全日本F3 -RIJ- (2007/10/20) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 19 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379 km
| P | No | Driver | Car | Chassis | Engine | Lap | Time/Behind |
| 1 | 3 | ロベルト・ストレイト | INGING F306 | DALLARA F306 | 3S-GE | 14 | 25'11.043 |
| 2 | 36 | 大嶋 和也 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F306 | 1AZ-FE | 14 | 0.354 |
| 3 | 1 | オリバー・ジャービス | DHG TOM'S F307 | DALLARA F306 | 1AZ-FE | 14 | 0.973 |
| 4 | 37 | 石浦 宏明 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F307 | 3S-GE | 14 | 3.127 |
| 5 | 10 | 塚越 広大 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 14 | 10.199 |
| 6 | 14 | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F306 | SR20VE | 14 | 11.738 |
| 7 | 33 | 関口 雄飛 | 広島トヨタ・ダラーラF305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 14 | 23.201 |
| 8 | 62 | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF306 | DALLARA F306 | 3S-GE | 14 | 32.609 |
| 9 | 16 | 石川 資章 | Mainte・ShiOnFmu | DALLARA F306 | 3S-GE | 14 | 1'15.302 |
| -------- 以上規定周回数 ( 12 Laps ) 完走 -------- |
| - | 11 | 伊沢 拓也 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 1 | 13 Laps |
| - | *2 | 中山 友貴 | Honda・戸田 FIGHTEX | DALLARA F307 | MF204C | 1 | 13 Laps |
- Fastset Lap: CarNo.36 大嶋和也(TDP TOM'S) 1'47.122 (7/14) 161.36km/h
- CarNo.2は、2007年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第28条12.1)(危険なドライブ行為)により罰金50,000円及び第29条1.1)により、ペナルティポイント2点を課した。
全日本F3選手権第19戦の公式予選は、目下ポイントランキングトップの#3ロベルト・
ストレイト(インギング)がポールポジションを獲得。タイムは1分47秒003だった。
全日本F3の2007シーズンもいよいよ最終ラウンド。
タイトルの行方はストレイト、オリバー・ジャービス、大嶋和也の3人に絞られた。
1位ストレイトと3位の大嶋の有効ポイント差はわずか11。
状況次第では1レースでひっくり返る僅差に3人がひしめいた状態で第19戦の公式予選を迎えた。
昨夜の雨も上がり、決戦の舞台となるツインリンクもてぎ上空は青空を覗かせているが、
路面はまだところどころ濡れている難しいコンディション。
しかし走行を重ねるうちに路面は乾いていき、それにつれてラップタイムも上がっていく。
セッション序盤は塚越広大が好タイムを連発して地元レースに賭ける意気込みを見せていたが、
チャンピオン争いをしている3人が次第にタイムを上げていくにつれて次第に後退していった。
変わってトップに立ったのは大嶋。しかしすぐにストレイトがトップに躍り出る。
結局、最後の最後にストレイトが1分47秒003をたたき出してトップを守りきった。
大嶋、ジャービスも自己ベストを更新したが僅かに届かず、1位ストレイト、2位ジャービス、3位大嶋と、
くしくもポイントランキングそのままの順位で15分の予選を終えることとなった。
第19戦決勝は今日午後1時30分より14周で戦われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA
全日本F3 -RIJ- (2007/10/20) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Semi-Wet
2007 All Japan F3 Championship Round 19 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379 km
| P | No | Driver | Car | Chassis | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 3 | ロベルト・ストレイト | INGING F306 | DALLARA F306 | 3S-GE | 1'47.003 | - | - | 161.54 |
| 2 | 1 | オリバー・ジャービス | DHG TOM'S F307 | DALLARA F306 | 1AZ-FE | 1'47.029 | 0.026 | 0.026 | 161.50 |
| 3 | 36 | 大嶋 和也 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F306 | 1AZ-FE | 1'47.099 | 0.096 | 0.070 | 161.39 |
| 4 | 37 | 石浦 宏明 | TDP TOM'S F307 | DALLARA F307 | 3S-GE | 1'47.230 | 0.227 | 0.131 | 161.20 |
| 5 | 14 | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F306 | SR20VE | 1'47.924 | 0.921 | 0.694 | 160.16 |
| 6 | 2 | 中山 友貴 | Honda・戸田 FIGHTEX | DALLARA F307 | MF204C | 1'47.939 | 0.936 | 0.015 | 160.14 |
| 7 | 33 | 関口 雄飛 | 広島トヨタ・ダラーラF305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 1'47.975 | 0.972 | 0.036 | 160.08 |
| 8 | 10 | 塚越 広大 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 1'47.983 | 0.980 | 0.008 | 160.07 |
| 9 | 11 | 伊沢 拓也 | Honda Real F307 | DALLARA F307 | MF204C | 1'48.307 | 1.304 | 0.324 | 159.59 |
| 10 | 62 | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF306 | DALLARA F306 | 3S-GE | 1'48.629 | 1.626 | 0.322 | 159.12 |
| 11 | 16 | 石川 資章 | Mainte・ShiOnFmu | DALLARA F306 | 3S-GE | 1'53.401 | 6.398 | 4.772 | 152.42 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 1'57.747 | 10.745 | 4.347 | 146.80 |
平成17年10月23日
トヨタ自動車(株)広報部
全日本F3選手権
第19/20戦 もてぎ
全日本F3最終大会 J.P.デ・オリベイラが2戦連続2位入賞
中嶋一貴が第19戦3位入賞でランキング2位を確定
トムスがランキング1-2位完全制覇

第19戦で3位表彰台を獲得し、F3参戦2年目で
日本人最高位のランキング2位を確定した中嶋一貴
2005年全日本F3選手権最終大会となる第10大会(第19戦、第20戦)が10月22日(土)、23日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。今大会には、シリーズエントリーの14台に2台加えた16台が出場、トヨタ・トムス3S‐GE型エンジン搭載車はこのうち10台を占めた。
全10大会20戦で開催されてきた今シーズンの全日本F3選手権もいよいよ最終戦。すでに前戦でドライバーズチャンピオンはJ.P.デ・オリベイラ(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)に確定。チームタイトルもトヨタ・チーム・トムスに確定しており、今大会は2年目のF3で今シーズン5勝を挙げるなど進捗著しい中嶋一貴(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)のランキング2位獲得に注目が集まった。
21日(金)に行われた公式練習では、J.P.デ・オリベイラがトップタイム、中嶋一貴が3番手を記録し、最終大会へ臨んだ。
◆予選◆
22日(土)は早朝に小雨がぱらついたが、午前9時35分からの公式予選は曇天下のドライコンディションで開始された。気温は17度と前日よりも大きく下がる肌寒さの中、まず第19戦の予選ではJ.P.デ・オリベイラ、中嶋一貴、武藤英紀(M-TEC MF204C)がめまぐるしくトップタイムを更新しながらの激しいアタック合戦を繰り広げた。
しかし、終了直前に武藤英紀が逆転してトップに立ち、J.P.デ・オリベイラは2番手、中嶋一貴が3番手グリッドを確保した。
その後、第20戦の予選まで10分間のインターバルの間に、再び雨が降り始め、各車ともスリックタイヤでコースイン。タイムアタックを開始したが、2~3周で全車ピットイン。
その後も雨は上がる気配がなく、それ以上のタイム更新は不可能と判断し、全車再びコースインすることなくセッションは終了。セッション序盤に記録したタイムにより、番場琢(ナウモータースポーツ/トヨタ・トムス3S‐GE)が2番手、池田大祐(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が5番手グリッドを獲得。中嶋一貴は8番手、J.P.デ・オリベイラは9番手から決勝のスタートを切ることとなった。
◆第19戦決勝◆
第19戦決勝(14周)はウエット宣言によりコース状況確認のフリー走行10分間を追加して午後2時35分にスタート。フリー走行開始時には雨は殆ど上がっており、全車浅溝のレインタイヤを装着。
最前列2番手グリッドからスタートのJ.P.デ・オリベイラは鋭いダッシュを見せ、1コーナー進入で先行する武藤英紀に並びかけるが逆転には至らず。中嶋一貴も3位で周回を開始した。
J.P.デ・オリベイラは序盤から激しいアタックを見せ、武藤英紀の背後に詰め寄るが首位奪取はならず、2位でチェッカーを受けた。また、中嶋一貴も3位を守りきり表彰台を獲得。
この結果、中嶋一貴は最終戦を待たずにランキング2位を確定。トヨタ・チーム・トムスがシリーズ1-2位を確定した。
◆第20戦決勝◆
23日(日)は早朝小雨に見舞われたものの、天候は回復。第20戦決勝の行われる午前10時45分には、路面も乾き始めてタイヤ選択の難しい局面となった。
1周目、難しいウェットコンディションの中、5番手スタートの池田大祐が3位、9番手スタートのJ.P.デ・オリベイラは5位に、8番手スタートの中嶋一貴は7位へとそれぞれポジションを上げた。しかし、レインタイヤを選んだ池田大祐と中嶋一貴は予想以上に早く乾き始めた路面に苦戦し、5周目にコース上のストップ車両排除のためにセーフティカーが導入されたのを機に2台はピットインし、タイヤを交換。
追い上げに賭けた中嶋一貴であったが、不運にも前日からの電気系の不調が再発してエンジンがすぐに掛からず、スターターを破損させて無念のリタイアとなった。
一方、ドライ用タイヤを装着するJ.P.デ・オリベイラはコンディションが好転した5周目に4位、9周目には3位とポジションをアップ。さらに11周目に2位を捉えると、ハイペースで首位のP.モンティン(ニッサンSR20VE)を猛追、終盤にはテール・トゥ・ノーズ状態で追い上げ、スタンドの観客を沸かせた。しかし、惜しくも首位逆転はならず2位でチェッカー。2戦連続で2位フィニッシュを果たした。
また、スタートに出遅れ9位に後退したものの、渾身の走りで挽回したR.ストレイト(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が最終ラップにファステストラップを記録して4位入賞を果たした。
トヨタ・チームトムス J.P.デ・オリベイラのコメント:
連続2位を獲得して、シーズンを締め括れたことに満足している。とりわけ第20戦は予選9番手という今季最悪のグリッドからのスタートながら、最終的には首位争いを展開することが出来た。今年は念願のチャンピオンを獲得出来、エンジニアをはじめ、トムスチームの全員に感謝の気持ちでいっぱいだ。トムスチームと共に臨むマカオGPでも、優勝を狙える手応えを感じており、引き続き全力を尽くして戦いを続ける。
トヨタ・チームトムス 中嶋一貴のコメント:
第19戦では、中盤になってなんとか良い感覚を掴みかけたが、電気系トラブルに見舞われ、厳しいレースとなってしまった。それでも表彰台を獲得出来て満足している。第20戦ではレインタイヤを選んだのが裏目に出てしまった。最終戦だけに、最後まで走り切ることが出来ず残念だが、シリーズ2位を確定出来て良かった。マカオGPは、私にとって3回目、F3では2回目の参戦となるが、この流れを断ち切って好結果を目指したい。
TDPスーパーバイザー 関谷正徳のコメント:
一年の結果として見れば、シリーズ1-2位を獲ることが出来、良いシーズンだったと思う。中嶋君がシリーズ中盤以降、本来のパフォーマンスを見せてくれた。池田君はやや波があり、終盤戦でも光るところがあったが、2人とも悩んだ結果、かえって悪い方向に向かってしまう傾向があるようだ。F3は1年目の安岡君にはもうちょっとインパクトが欲しかったが、今後に期待したい。総じて現在の全日本F3選手権はレベルが高く、面白いレースになってきている。その意味でも世界レベルの勝負となるマカオGPでの彼らの活躍に期待したい。
Text & Photo: © トヨタ自動車
武藤英紀(優勝)
今回は予選からクルマの状態が良かったです。
レースは難しいコンディションでしたが、ドライで速ければウェットでも速いと思ってましたし、チームには心強い方がいらっしゃるので、とにかくスタートを決めてアドバンテージを築いてしまう予定でしたが、そのプランどおりに運べました。
MINEが終わってからテストもさせてもらえたし、塚越と一緒にドライビングスキルを上げられるようにトレーニングもしてきましたから、その経験が生きたのだと思います。
クルマのバランスも良かったし、自分も乗れてたので、すごくコントロールしやすかったです。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(2位)
スタートで前に出たかったんだけど、今日のコンディションでは1コーナーでリスキーなことは出来ないと判断したので、後ろにつけて追うことにしたんだ。
序盤は、タイヤの空気圧が違ってたのかもしれないけど、ムトウに追いつけなかったよ。それが良くなってからはハードにプッシュしたけど、レース全般を通してクルマの感触が掴みにくかったんだ。それを考えれば、今日はまぁいいレースだったと言えるんじゃないかな。
中嶋一貴(3位)
前半はペースが掴みづらくて、JPに引き離されてしまいました。
レース後半はちょっとトラブルが出て、苦しかったです。イグニッションが切れたり繋がったりみたいな状態で、多分ECUとか電気系に問題があったのだと思います。
それでも3位ということで、最低限の結果は出せました。これでランキングもトムスの1-2が確定しましたし、明日は何やっても良い位の気持ちで思いっきりやりたいです。
(TEXT:末廣和久 Photo:Keiichiro TAKESHITA)
全日本F3選手権第19戦の決勝がツインリンクもてぎで行われ、#10武藤英紀(M-TEC)がスタートから後続を突き放し、見事なポール・トゥ・フィニッシュを遂げた。
午前中の公式予選の途中から降り始めた雨のため、急遽10分間の特別フリー走行が設けられ、第19戦の決勝は午後2時35分にフォーメーションラップを開始した。
スタートを制したのは、ポールシッターの武藤。武藤は序盤からハイペースで飛ばし、3周目には早くも#37J.P.オリベイラ(トムス)との間に3秒もの差を築き上げた。オリベイラも4周目以降はペースをあげ、両者は互いにファステストラップを更新し合いながら周回を重ねていく。結局、武藤はオリベイラとの差を3秒前後に保ったまま14周を走りきり、今季3勝目を挙げることとなった。
3位には#37中嶋一貴(トムス)。トップ2台には大きく引き離されたものの、#14パオロ・モンティンの激しい追い上げを抑え切って表彰台の一角を手中にし、今季のランキング2位を確定させた。
注目のルーキー、#16塚越広大(M-TEC)はオープニングラップで8位に順位を上げ、更にジャンプアップを試みるも、逆に後ろから追い上げてきた#12横溝直輝(スリーボンド)と3-4コーナーで接触して最後尾まで後退してしまった。塚越は懸命に追い上げたが、12位に入るのが精一杯だった。この接触により、横溝にドライブスルーペナルティが課されることとなった。
(TEXT:末廣和久 Photo:Keiichiro TAKESHITA)
天候:くもり コース:ウェット
| Pos. | No. | Driver | Team | Car | Engine | Lap | Total/Delay | Gap |
| 1 |
10 |
武藤 英紀 |
M-TEC |
DOME F107 |
H MF204C |
14 |
28'15.025 |
- |
| 2 |
36 |
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ |
トムス |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
14 |
2.090 |
2.090 |
| 3 |
37 |
中嶋 一貴 |
トムス |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
14 |
14.986 |
12.896 |
| 4 |
14 |
パオロ・モンティン |
スリーボンドレーシング |
DALLARA F305 |
N SR20VE |
14 |
21.759 |
6.773 |
| 5 |
33 |
番場 琢 |
ナウモータースポーツ |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
14 |
26.389 |
4.630 |
| 6 |
5 |
加藤 寛規 |
INGINGモータースポーツ |
DOME F107 |
T 3S-GE |
14 |
36.163 |
9.774 |
| 7 |
2 |
高崎 保浩 |
戸田レーシング |
DOME F107 |
H MF204C |
14 |
36.897 |
0.734 |
| 8 |
3 |
安岡 秀徒 |
INGINGモータースポーツ |
DOME F107 |
T 3S-GE |
14 |
40.311 |
3.414 |
| 9 |
1 |
ロベルト・ストレイト |
INGINGモータースポーツ |
DOME F107 |
T 3S-GE |
14 |
40.814 |
0.503 |
| 10 |
12 |
横溝 直輝 |
スリーボンドレーシング |
DALLARA F305 |
N SR20VE |
14 |
50.913 |
10.099 |
| 11 |
38 |
池田 大祐 |
トムス |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
14 |
56.328 |
5.415 |
| 12 |
16 |
塚越広大 |
M-TEC |
LOLA DOME F106 |
H MF204C |
14 |
56.791 |
0.463 |
| 13 |
50 |
磯崎 元彦 |
ザップスピード |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
14 |
1'06.095 |
9.304 |
| 14 |
11 |
河内浩成 |
ドリームファクトリー |
LOLA DOME F106 |
H MF204C |
14 |
1'11.735 |
5.640 |
| 15 |
62 |
嵯峨 宏紀 |
ルボーセモータースポーツ |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
13 |
1Lap |
1Lap |
| - |
- |
以上完走 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
| - |
19 |
折目 遼 |
DTM |
DALLARA F304 |
T 3S-GE |
4 |
10Laps |
9Laps |
規定周回数:12周
ファステストラップ
No.10武藤英紀 2'00.130(12/14Lap) 143.89km/h
PENALTY
No.1 2005年全日本フォーミュラ3選手権統一規則 第27条6.(フォーメーション手順)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
No.12 2005年全日本フォーミュラ3選手権統一規則 第28条12.違反(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティ及びペナルティポイント1点を課す。
2005全日本F3選手権の最終ラウンド、第19戦、第20戦の公式予選が10月22日、ツインリンクもてぎで行われ、第19戦、第20戦とも#10武藤英紀(HONDA M-TEC F107)がポールポジションを獲得した。
最終ラウンドを迎えたもてぎ上空は朝から分厚い雲が垂れ込め、いつ雨が降り出してもおかしくない状況だ。気温も18.5度と低く、肌寒さを感じさせるなか、第19戦の公式予選が開始された。
最初にタイムを出してきたのは#38池田大祐。すぐに#37中嶋一貴がそれを上回る。ここまではいつもの予選と同じ流れだったが、そこに#10武藤が割り込んできた。シーズン中盤以降苦戦の続いていた武藤だったが、今回はうって変わって好調のようだ。
ルーキーの#16塚越広大は9番手。栃木県出身の塚越にとってはこれが地元デビュー戦となる。
ポール争いは残り1分をきったあたりから一気に過熱してきた。
まずは既にチャンピオンを決めた#36J.P.オリベイラが1分47秒854でトップに躍り出ると、その直後に中嶋が47秒782で上回る。オリベイラはすかさず次のラップで更にタイムを縮めてトップを奪い返すが、最後の最後に武藤が1分47秒385を叩き出し、ポールポジションをもぎ獲った。
第19戦の予選終了間際から遂に細かい雨が降り出てきた。
第20戦の予選開始当初はほぼドライといっていい状態であったが、セッションが進むにつれて雨脚はどんどん強まっていき、ヘアピンで横溝、嵯峨が相次いでコースアウトする事態に。このため、セッション終了を待たずして各ドライバーが続々とピットへ戻ってくることとなり、開始5分足らずで1分49秒687を出していた#10武藤英紀が第19戦に続いてポールポジションを獲得することとなった。
注目のルーキー、塚越は4番手と好位置をキープし、明日の決勝に期待が掛かる。
第19戦の決勝は今日午後2時15分から14周で、第20戦の決勝は明日午前11時45分から20週で行われる予定だ。
(TEXT:末廣和久 Photo:Keiichiro TAKESHITA)
天候:曇り コース:ドライ
| Pos. | No. | ドライバー | エントラント | シャシー | エンジン | Time | Delay | Gap |
| 1 |
10 |
武藤 英紀 |
M-TEC |
DOME F107 |
H MF204C |
1' 47.385 |
- |
- |
| 2 |
36 |
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ |
トムス |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
1' 47.641 |
0.256 |
0.256 |
| 3 |
37 |
中嶋 一貴 |
トムス |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
1' 47.782 |
0.397 |
0.141 |
| 4 |
14 |
パオロ・モンティン |
スリーボンドレーシング |
DALLARA F305 |
N SR20VE |
1' 48.093 |
0.708 |
0.311 |
| 5 |
1 |
ロベルト・ストレイト |
INGINGモータースポーツ |
DOME F107 |
T 3S-GE |
1' 48.215 |
0.830 |
0.122 |
| 6 |
38 |
池田 大祐 |
トムス |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
1' 48.342 |
0.957 |
0.127 |
| 7 |
12 |
横溝 直輝 |
スリーボンドレーシング |
DALLARA F305 |
N SR20VE |
1' 48.402 |
1.017 |
0.060 |
| 8 |
33 |
番場 琢 |
ナウモータースポーツ |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
1' 48.415 |
1.030 |
0.013 |
| 9 |
16 |
塚越広大 |
M-TEC |
LOLA DOME F106 |
H MF204C |
1' 48.454 |
1.069 |
0.039 |
| 10 |
5 |
加藤 寛規 |
INGINGモータースポーツ |
DOME F107 |
T 3S-GE |
1' 48.479 |
1.094 |
0.025 |
| 11 |
2 |
高崎 保浩 |
戸田レーシング |
DOME F107 |
H MF204C |
1' 48.640 |
1.255 |
0.161 |
| 12 |
62 |
嵯峨 宏紀 |
ルボーセモータースポーツ |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
1' 49.141 |
1.756 |
0.501 |
| 13 |
3 |
安岡 秀徒 |
INGINGモータースポーツ |
DOME F107 |
T 3S-GE |
1' 49.346 |
1.961 |
0.205 |
| 14 |
50 |
磯崎 元彦 |
ザップスピード |
DALLARA F305 |
T 3S-GE |
1' 49.433 |
2.048 |
0.087 |
| 15 |
19 |
折目 遼 |
DTM |
DALLARA F304 |
T 3S-GE |
1' 49.452 |
2.067 |
0.019 |
| 16 |
11 |
河内浩成 |
ドリームファクトリー |
LOLA DOME F106 |
H MF204C |
1' 49.679 |
2.294 |
0.227 |
予選通過基準タイム(110%) 1'58.124

全日本F3初優勝をポール・トゥ・ウィンで決めた山本左近 (C)Toyota
全日本F3選手権
第19/20戦 もてぎ
全日本F3最終戦 山本左近がポール・トゥ・ウィンで初優勝!
第19戦は山本左近が2位。
トヨタ・ドライバーズ・アカデミーから凱旋の平中克幸は3位
全日本F3選手権の第10大会(最終戦・第19戦、第20戦)が10月23日
(土)、24日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎロードコースで行われ
た。同大会にはシリーズ参戦の14台に加え2台がスポット参戦。このうちトムス
・トヨタ3S‐GE型エンジン搭載車は11台を占めた。
今季2回目のF3開催となる同サーキットは清々しい気候に恵まれた。21日
(木)に行われた公式練習では午前、午後共に山本左近(トムス/トヨタ・トムス
3S‐GE)がトップタイムを記録。
また、父親危篤のため急遽イタリアへ戻ったR.アンティヌッチ(トムス/トヨ
タ・トムス3S‐GE)の代役として、若手ドライバー育成プログラム(TDA)
から今季ユーロF3に参戦していた平中克幸が抜擢され、2年振りにトムスチーム
から出場することとなった。
◆予選◆
23日は朝から好天に恵まれたが、気温は18度と肌寒くシーズン終盤を感じさ
せる。人気のワンメイクレース、ネッツカップ・ヴィッツ関東シリーズ第6戦の予
選に続いてF3の公式予選が午前9時5分から15分づつ行われた。
第19戦の予選では前戦で今季のチャンピオンを確定しているR.クインタレッ
リ(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が3番手に食い込む一方、路面状
況変化でオーバーステアに悩んだ山本左近は4番手、ユーロF3と異なるタイヤで
のアタックにタイミングを掴み切れなかった平中克幸(トムス/トヨタ・トムス3S
‐GE)が5番手、中嶋一貴(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が6番手を獲
得した。
続く第20戦の予選では路面状況も好転して各車続々とタイムアップ。6番手ま
でがコースレコードを更新する中、残り2分でトップに立った山本左近がF3自己
初のポールポジションを獲得。横溝直輝(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)
が3番手、R.クインタレッリが4番手、中嶋一貴が5番手につけた。
◆第19戦決勝◆
午後1時10分より行われた第19戦の決勝レースは、ポールポジションのJ.
P.デ・オリベイラ(M-TEC MF204C)がスタートからトップで逃げる一方、予
選3番手のR.クインタレッリは序盤からブレーキトラブルに見舞われてペースが
伸びず、5周目にはコースアウトを喫してストップ。さらに予選2番手の武藤英紀
(M-TEC MF204C)も6周でリタイアしたため、予選4番手スタートの山本左近
が2位、予選5番手スタートの平中克幸が3位へ浮上した。
好調な山本左近はファステストラップを記録しながら猛追。J.P.デ・オリベ
イラとの間隙を詰めて観客を釘付けにするが、14周のスプリントだけに惜しくも
届かず2位でチェッカー。久しぶりに日本のF3を戦った平中克幸も3位で表彰台
に上がった。さらに予選9番手から健闘した番場琢(INGING/トヨタ・トム
ス3S‐GE)が4位。横溝直輝が5位に入賞した。
◆第20戦決勝◆
24日(日)は朝から晴天。エッソ・フォーミュラトヨタシリーズ第8戦の決勝
に続いてF3第20戦の決勝レースが午前11時より20周で行われた。
ポールポジションの山本左近はややスタートを失敗するが、2番手のJ.P.デ
・オリベイラも出遅れ、山本左近が首位のポジションを守ってで1コーナーへ。そ
の直後、3コーナーへの進入でJ.P.デ・オリベイラが山本左近に追突し、J.
P.デ・オリベイラはノーズにダメージを受けてピットイン。
これで首位の山本左近、横溝直輝、R.クインタレッリ、中嶋一貴が上位を独占。
追突のダメージもなく快走する山本左近はさらに後続を引き離し、独走体制へと持
ち込んだ。その一方で、R.クインタレッリと中嶋一貴の激しい3位争いも観客の
注目を集めたが逆転はならずそのままチェッカー。
13.856秒の大量リードを築いた山本左近がF3参戦4年目で初優勝を獲得
し、横溝直輝、R.クインタレッリが続いてトヨタエンジン勢が最終戦の表彰台を
独占。
一方、凱旋初レースとなった前日の第19戦で3位に入賞し、活躍が期待された
平中克幸は、スタートで痛恨の出遅れ。他車との接触もあり9位に終わった。
なお、11月23日(火)に行われるF3マカオGPにはトムスチームから中嶋
一貴とR.アンティヌッチ、INGINGから横溝直輝とR.クインタレッリ、プ
レマ・パワーから平中克幸が出場する予定。
---------------------------------------------------------------------------
トヨタ・チームトムス 山本左近のコメント:
完璧な形で初優勝を果たせて本当に嬉しい。金曜日からセッティングが決まり、
第20戦ではスタートさえ決めれば勝てる自信があった。レース中は最後まで気を
抜かずにプッシュし続け、ファステストラップも記録することが出来た。泣かない
つもりだったが、マシンを降りた後、2001年から共に苦労してやってきたチー
ムスタッフの顔を見たら涙が出てしまった。8月に十勝24時間レースにFTRS
チームとして初出場したのをきっかけにクルマの細かい動きが分かるようになり、
レベルアップ出来たと思う。4年目の今年は価値あるシーズンとなった。
トヨタ・チームトムス 平中克幸のコメント:
木曜日に帰国して時差ぼけで予選前夜は眠れず、ユーロF3と日本のF3とのタ
イヤの違いから、予選ではタイヤのパフォーマンスを上手く引き出せなかった。第
19戦の3位は内容的には満足していないが、帰国してすぐのレースで表彰台に上
がれたことは正直嬉しかった。第20戦はスタートで失敗。トムスのマシンの仕上
がりは素晴らしく、乗っていて楽しいほど。結果はともあれ、自分の力を確認でき
たことはマカオGPに向けて大きな収穫となった。マカオGPは02年4位、03
年3位。3回目となる今年は何としても優勝出来るよう全力を尽くす。
トヨタ・チーム・トムス監督 関谷正徳のコメント:
山本君は効率良くミスなく走るドライビングを見つけられたようだ。中嶋君も番
場君も可能性を見せてくれ、成長も果たしたと思う。横溝君も初優勝など、今季は
結果も出してくれた。ともあれ、我々は環境を用意するところまでで、そこからは
自分の力。人を育てる難しさも痛感したが、今後も若手育成を頑張りたい。
---------------------------------------------------------------------------
第19戦 リザルト 順位 No. ドライバー エンジン チーム タイム/差 周回 予選
1 10 J.P.デ・オリベイラ(ブラジル) ホンダ(M-TEC MF204C) M-TEC 25'15.209 14 1
2 7 山本左近 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 1.529 14 4
3 1 平中克幸 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 5.359 14 5
4 36 番場 琢 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 10.916 14 9
5 3 横溝直輝 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) INGING 14.386 14 8
6 11 D.ワッツ(イギリス) ホンダ(M-TEC MF204C) M-TEC 15.073 14 10
7 12 F.カルボーン(ブラジル) ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond Racing 15.582 14 7
8 14 柳田真孝 ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond Racing 16.957 14 11
9 8 中嶋一貴 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 18.410 14 6
10 19 柴田裕吉 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) DTM 23.846 14 12
第20戦 リザルト 順位 No. ドライバー エンジン チーム タイム/差 周回 予選
1 7 山本左近 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 35'58.910 20 1
2 3 横溝直輝 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) INGING 13.856 20 3
3 4 R.クインタレッリ(イタリア) トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) INGING 14.576 20 4
4 8 中嶋一貴 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 15.258 20 5
5 2 武藤英紀 ホンダ(M-TEC MF204C) ZAP SPEED 20.087 20 6
6 11 D.ワッツ(イギリス) ホンダ(M-TEC MF204C) M-TEC 20.466 20 7
7 36 番場 琢 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 20.958 20 10
8 12 F.カルボーン(ブラジル) ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond Racing 21.658 20 9
9 1 平中克幸 トヨタ (トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 22.199 20 8
10 14 柳田真孝 ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond Racing 29.225 20 11
ドライバーズポイント
(最終戦終了時での有効得点:暫定) 順位 ドライバー名 エンジン ポイント
1 R.クインタレッリ トヨタ・トムス 251
2 J.P.デ・オリベイラ M-TEC 211
3 横溝直輝 トヨタ・トムス 177
4 R.アンティヌッチ トヨタ・トムス 161
5 中嶋一貴 トヨタ・トムス 138
6 番場 琢 トヨタ・トムス 133
7 山本左近 トヨタ・トムス 131
※ポイントはシリーズ全戦の80%が有効

(Photo:Motorsports@nifty)
優勝 ファオ・パオロ・デ・オリベイラ
「昨日のフリー走行からクルマの調子はよく、セッティングも決まっていたので、
予選は2回ともいいグリッドを得ることが出来た。レースでも勝つことが出来て
最高に満足している。
MINEでは最悪の週末をすごすことになってしまったが、今週は順調なので、この
まま明日も勝ってシーズンを良い形で終わらせたい。
マカオに出場しないのは、来年の開発に専念すべきというチームの判断で、2、3
週間前に決まった
僕自身の来季の予定はまだ決まっていないが、できれば上のカテゴリーにステップ
アップしたいと思う」
2位 山本左近
「昨日のフリー走行からクルマの調子が良かったので、今日の予選でも2回とも
ポールを狙いにいったんですが、1回目は路面のミューとクルマのバランスが
あってなかったので失敗でしたが2回目は修正がうまくいってポールを取れました。
今日のレースではロニーが自滅したり、武藤がスロー走行してたりで2位に上が
れましたが、トップとの差は開いてしまいました。それでも少しでも近づけるよう
プッシュし続けました。クルマは最後までベストラップを狙っていけるぐらいいい
仕上がりでした。明日はスタートをうまく決めて、逃げられるだけ逃げたいと思い
ます」
3位 平中克幸
「今回急遽出場することになりましたが、関谷さんから連絡をもらったのが今週に
入ってからで水曜に帰国するという状況でした。そのうえ、飛行機が遅れたり、
荷物がなくなったりと色々あって、今日は借り物のシューズやグローブで走ること
になってしまいました。そういう中での3位というのは上出来だと思います。予選
2回目ではコースアウトしてしまい、その後はペースが上げられませんでしたが、
レースではいいペースで走れたので、明日も良いレースが出来ればいいですね」

独走で6勝目を飾ったオリベイラ(Photo:K.Takeshita)
10月23日、全日本F3選手権第19戦がツインリンクもてぎで行われ、ファオ・パオロ・
デ・オリベイラ(ローラ童夢・無限)がポール・トゥ・フィニッシュで今季6勝目を
飾った。
#10オリベイラ、#2武藤とグリッド順で始まったレースは、徐々に縦に長くなりながら
オープニングラップを終える。予選6位の#8中嶋は1周目のビクトリーコーナーでスピ
ン、最後尾に落ちる。
トップ2台は後続を引き離しながら快調に周回を重ねる。
序盤から激しい争いを見せたのは、#4クインタレッリと#7山本による3位争い。#4ク
インタレッリの背後につけ隙を窺う#7山本だが、抜きどころの少ないもてぎのコース
でチャンスを見出せずに苦しむ。しかし、5周目の90度コーナーのアプローチで#7ク
インタレッリがダートに足を落とし、この間に#7山本が前に出る。
5周を終え、トップの#10オリベイラは、2位#7武藤に1.8秒のマージンを築いて早く
も独走態勢に入る。4位に落ちた#7クインタレッリは6周目にも90度コーナーでコー
スアウト。どうやら足回りにトラブルを抱えているようで、ここでマシンを降りた。
7周目、2位を走っていた#2武藤がエンジントラブルでスローダウン。ピットでレー
スを終える。
折り返しの7周を終え、順位は#10オリベイラ-#7山本-#1平中-#36番場-#3横溝-#11ワッ
ツ。2位#7山本は少しずつトップとの差を詰めている。その差は9周目2.7秒、10周目
2.5秒、11周目2.3秒。だが、逆転にまでは至らない。
結局、このままフィニッシュを迎え、#10オリベイラが6勝目のチェッカーを受けた。
2位の#7山本は今シーズンのベストリザルト。明日の最終戦はポールポジションを奪
っているだけに初優勝も期待できそうだ。
2004年10月23日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
-P.-No.-Driver----------------Car----------Engine----Lap--GoalTime-
1 10 ファオ・パオロ・デ・オリベイラ L-D F106/03 H MF204C 14 25'15.209
2 7 山本左近 D F304 T 3S-GE 14 - 1.529
3 1 平中克幸 D F304 T 3S-GE 14 - 5.359
4 36 番場琢 D F304 T 3S-GE 14 - 10.916
5 3 横溝直輝 D F303 T 3S-GE 14 - 14.388
6 11 ダニエル・ワッツ L-D F106/03 H MF204C 14 - 15.073
7 12 ファビオ・カルボーン D F303 N SR20VE 14 - 15.582
8 14 柳田真孝 D F302 N SR20VE 14 - 16.957
9 8 中嶋一貴 D F304 T 3S-GE 14 - 18.410
10 19 柴田裕吉 D F302 T 3S-GE 14 - 23.846
11 32 小早川済瑠 L-D F106/03 T 3S-GE 14 - 27.585
12 50 磯崎元彦 D F304 T 3S-GE 14 - 47.598
13 87 位高 敬 D F302 T 3S-GE 14 - 50.169
14 33 池田大祐 L-D F106/03 T 3S-GE 12 - 2 Laps
------------------------------以上完走-----------------------------
2 武藤英紀 L-D F106/03 H MF204C 6 - 8 Laps
4 ロニ・クインタレッリ D F302 T 3S-GE 5 - 9 Laps
-------------------------------------------------------------------
BestLap #7山本左近 1'47.468 14/14 160.84km/h
Dはダラーラ、L-Dはローラ童夢
Tはトムストヨタ、HはM-TECホンダ、Nはスリーボンドニッサン

(Photo:K.Takeshita)
全日本F3選手権第19戦の公式予選が、10月23日午前9時5分よりツインリンクもてぎで
行われ、#10ファオ・パオロ・デ・オリベイラが1分47秒のコースレコードを樹立して
ポールポジションを獲得した。
2番手には#2武藤英紀が入り、ローラ童夢/M-TEC勢がフロントロウを独占した。
なお、今回欠場したリチャード・アンティヌッチに代わって急遽#1号車をドライブし
た平中克幸は5番手、スポット参戦の#11ダニエル・ワッツは10番手、#87位高敬は最
後尾の16番手だった。
第19戦決勝は13時10分より、14周で行われる。
2004年10月23日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 予選 天候:晴れ/コース:ドライ
全日本F3選手権第19戦予選結果
-P.-No.-Driver-------------------------Car----------Engine----Time------Gap---
1 10 ファオ・パオロ・デ・オリベイラ L-D F106/03 H MF204C R1'47.120 -
2 2 武藤英紀 L-D F106/03 H MF204C 47.297 0.177
3 4 ロニ・クインタレッリ D F302 T 3S-GE 47.331 0.211
4 7 山本左近 D F304 T 3S-GE 47.427 0.307
5 1 平中克幸 D F304 T 3S-GE 47.429 0.309
6 8 中嶋一貴 D F304 T 3S-GE 47.470 0.350
7 12 ファビオ・カルボーン D F303 N SR20VE 47.711 0.591
8 3 横溝直輝 D F303 T 3S-GE 47.723 0.603
9 36 番場琢 D F304 T 3S-GE 47.750 0.630
10 11 ダニエル・ワッツ L-D F106/03 H MF204C 47.881 0.761
11 14 柳田真孝 D F302 N SR20VE 47.897 0.777
12 19 柴田裕吉 D F302 T 3S-GE 48.114 0.994
13 33 池田大祐 L-D F106/03 T 3S-GE 48.146 1.026
14 32 小早川済瑠 L-D F106/03 T 3S-GE 48.421 1.301
15 50 磯崎元彦 D F304 T 3S-GE 50.180 3.060
16 87 位高 敬 D F302 T 3S-GE 50.729 3.609
-------------------以上予選通過------------------------------------------------
予選通過基準タイム(110%) 1'53.120
Dはダラーラ、L-Dはローラ童夢
Tはトムストヨタ、HはM-TECホンダ、Nはスリーボンドニッサン

(C)Toyota
全日本F3選手権
第19/20戦(最終戦) もてぎ
全日本F3最終ラウンド J.コートニーが連勝で有終の美
インギングのR.クインタレッリが2戦連続2位。
トヨタは今季のF3全部門タイトル制覇
最終第10大会でも連勝。今季13勝を上げてチャンピオンを獲得したトムスチー
ムのJ.コートニー 今季の全日本F3選手権もいよいよ最終戦。第10大会(第
19戦、第20戦)が10月18日(土)、19日(日)の両日、栃木県のツイン
リンクもてぎ・ロードコースで開催された。
同大会には、すでに今季チャンピオンを確定したJ.コートニー(トムス/トヨ
タ・トムス3S-GE)をはじめ12台が出場。このうちトヨタ・トムスエンジン
搭載車は8台を占めた。
この週末のツインリンクもてぎは、18日の朝に降雨があったものの、19日は
清々しい秋晴に。サポートレースとして人気の「エッソ・フォーミュラトヨタ」第
8戦のほか、「ネッツカップ・ヴィッツ関東シリーズ」第7戦も盛況なエントリー
を集めて行われた。
◆予選◆
18日(土)午前9時5分から15分間づつ公式予選が行われた。まず第19
戦のセッションでは、これに先立つヴィッツレースの予選前半まで小雨が断続的に
降り、開始時点ではところどころ路面に濡れたところもあったが、周回を重ねるご
とにコースコンディションは好転。レコードラインが完全ドライとなったセッショ
ン終盤に向けて各車がベストタイムを更新する展開となった。
この中でシーズン後半に入って速さを増したR.クインタレッリ(インギング/
トヨタ・トムス3S-GE)がトップに立つが、予選終了間際の最終周にJ.コー
トニーがギリギリで逆転。0.035秒差でポール・ポジションを獲得した。予選
3番手には横溝直輝(インギング/トヨタ・トムス3S-GE)が続き、トヨタ勢
は予選1番手から3番手グリッドを独占。
続く第20戦の予選セッションでは、若干コースに土が載っているものの路面は完
全ドライとなって各車ペースアップ。再びR.クインタレッリが好調にトップタイ
ムを記録するが、6周目に再びJ.コートニーが逆転。コースレコードを更新する
タイムで連続ポールポジションを獲得した。2番手にはR.クインタレッリが入り、
2戦連続で外国人選手がフロントローを独占、3番手には、アンダーステア対策で
若干セッティングを変更して予選に臨んだ片岡龍也(トムス/トヨタ・トムス3S
-GE)が、予選終了間際にコースレコードを更新するタイムでポジションを確保
した。
◆第19戦決勝◆
午後1時20分から14周で行われた第19戦決勝は、J.コートニーが絶妙な
スタートを切り、トップで1コーナーへ。これにR.クインタレッリ、横溝直輝ら
が続いて序盤戦に突入。
1周目の90度コーナーで5位のP.モンティン(ニッサンSR20VE)が若
干コースオフ。この間隙に予選6番手スタートの片岡龍也は5位にポジションアッ
プし、さらに前方の山西康司(無限MF204C)を猛追。
J.コートニーは序盤からハードプッシュを続け、後続との間隔を広げるがその
後もペースを緩めず、11周目にはコースレコードとなるファステストラップタイ
ムを記録。思うようにペースの上がらないR.クインタレッリに7.368秒差を
つけ、ポール・トゥ・フィニッシュで見事今季12勝目を獲得。
また、山西康司とのバトルを抑え切った横溝直輝が3位を獲得、トヨタエンジン
勢は表彰台を独占する強さを見せた。
◆第20戦決勝◆
今季最終レースとなる第20戦は19日午前11時から20周で激戦を展開。ポー
ルポジションのJ.コートニーは再び完璧なスタートを決め、トップで1コーナー
へ。これにR.クインタレッリ、クラッチミートを失敗して出遅れた片岡龍也をパ
スして3位へ躍進したP.モンティン、4位には山西康司と続き、片岡龍也は5位
でレースを開始。
前戦と同じく序盤のハードプッシュでリードを広げるJ.コートニーの後方では、
片岡龍也と山西康司の熾烈な4位争いが観客を沸かせるが、抜きどころの限られた
ロードコースに苦戦。
中盤ややペースダウンしたところでミスも見られたJ.コートニーであったが、
終盤戦は再びプッシュし、ファステストラップタイムも記録する完全試合を決めて
2戦連続ポール・トゥ・フィニッシュで破竹の6連勝。今季13勝目を挙げてチャン
ピオン獲得に花を添え、シーズンを締めくくった。
--------------------------------------------------------------------------------
トムスチームのJ.コートニーのコメント:
クルマの調子はもちろんベストの状態だった。今大会もフォーミュラ・ニッポンと
掛け持ちでの参戦だったため落ち着かない状態だったが、チームが良くやってくれ
た。シリーズチャンピオンも決まり、決勝はプレッシャーの無い中で思い切り走る
ことができた。今季は自分にとって最高のシーズンになったと思う。
インギングモータースポーツ R.クインタレッリのコメント:
決勝では、新品タイヤではタイムが伸びるのに、摩耗したタイヤではジェームス
(コートニー)についていけないという、今までと同じパターンにはまってしまっ
た。とはいえ、今シーズンを振り返れば、F3参戦初年度としては満足すべき結果
だと思う。来季も全日本F3を走ることを希望している。
トムスチーム 片岡龍也のコメント:
今週は予選やスタートなどでミスが目立った。 シーズンを通してみれば筑波で自力
優勝を決められたし、成長出来たかなと思うが、今回の結果には満足していない。
この鬱憤を晴らすべくマカオGPでは全力で頑張る。
トヨタ・チーム・トムス監督 関谷正徳のコメント:
今季はチームタイトルとエンジンチューナータイトル、エンジンメーカータイトル、
そしてJ.コートニーによるドライバーズタイトルと全ての部門でチャンピオンを
決めることが出来、本当に良いシーズンだった。しかし、こうした強豪外国人ドラ
イバーと一緒に走らせることで日本人若手ドライバーを育成するというプログラム
については、必ずしも満足の行く結果とは言えない。我々の努力がまだ足りない部
分もあるのだろう。今後も頑張って行きたい。
--------------------------------------------------------------------------------
第19戦 リザルト 順位 No. ドライバー エンジン チーム タイム 周回 予選
1 7 J.コートニー(オーストラリア) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)TOM'S 25'18.618 14 1
2 4 R.クインタレッリ(イタリア) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 7.388 14 2
3 3 横溝直輝 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 12.086 14 3
4 1 山西康司 ホンダ(無限MF204C) 童夢レーシングチーム 13.005 14 5
5 36 片岡龍也 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 13.505 14 6
6 12 P.モンティン(イタリア) ニッサン(ニッサンSR20VE)Three Bond Racing 15.468 14 4
7 33 吉本大樹 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) Now Motorsports 29.564 14 8
8 32 番場 琢 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) Now Motorsports 34.648 14 10
9 2 佐藤晋也 ホンダ(無限MF204B) TODA RACING 38.438 14 9
10 19 柴田裕吉 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) DTM 42.504 14 11
第20戦 リザルト 順位 No. ドライバー エンジン チーム タイム 周回 予選
1 7 J.コートニー(オーストラリア) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)TOM'S 36'14.743 20 1
2 4 R.クインタレッリ(イタリア) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 8.133 20 2
3 12 P.モンティン(イタリア) ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond Racing 13.994 20 5
4 1 山西康司 ホンダ(無限MF204C) 童夢レーシングチーム 15.467 20 4
5 36 片岡龍也 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 16.322 20 3
6 3 横溝直輝 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 18.628 20 6
7 33 吉本大樹 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) Now Motorsports 38.026 20 8
8 10 R.オースティン(イギリス) ホンダ(無限MF204B) 童夢レーシングチーム 39.476 20 10
9 2 佐藤晋也 ホンダ(無限MF204B) TODA RACING 45.035 20 9
10 8 小早川済瑠 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 45.765 20 7
ドライバーズポイント
(最終戦終了時での有効得点:暫定)
順位 ドライバー名 エンジン ポイント
1 J.コートニー トヨタ・トムス 305
2 P.モンティン ニッサン 209
3 片岡達也 トヨタ・トムス 207
4 R.クインタレッリ トヨタ・トムス 200
5 横溝直輝 トヨタ・トムス 109
9 吉本大樹 トヨタ・トムス 52
11 小早川済瑠 トヨタ・トムス 51
11 柴田裕吉 トヨタ・トムス 50
13 番場琢 トヨタ・トムス 42
マニュファクチャラーポイント
(最終戦終了時までの有効得点:暫定)
順位 メーカー(エンジン名) ポイント
1 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) 310
2 ニッサン(ニッサンSR20VE) 207
3 ホンダ(無限MF204B/C) 196
※ポイントはシリーズ全戦の80%が有効

(Photo:K.Takeshita)
ジェームス・コートニー
「チャンピオンを取らなければ、というプレッシャーもなくなったので、100%の走り
でレースを楽しむことが出来た。
もう何も失うものもなく、セーフティーマージンを考えることもなかったので、最後
まで思い切りプッシュした。
今年のチームは今まで組んだ中でも一番素晴らしいから、明日ももう一つ勝って良い
形でシーズンを締めくくりたい。」
ロニ・クインタレッリ
「今日は2位で満足している。クルマはニュータイヤでは問題ないが、ユーズドでは
タイムが出ない状態で、厳しいレースだった。明日の最終戦までには問題を解決した
いと思うが、コートニーはあまりにも速いので勝てるかどうかはわからない。
最近新しいエンジニアが加入したが、それ以降充分なテストが出来ていない。加入の
タイミングがもっと早ければ、クルマももっと煮詰めることが出来たと思う。それが
残念だ。
明日はなんとかスタートでコートニーの前に出たい。勝つにはそれしかないと思う。」
横溝直輝
「ボクのクルマもクインタレッリと同じで、走り始めは好調だったが、タイヤが減っ
ていくにつれて厳しくなった。
ボクとロニーのロガーを重ねて、セッティングをミックスできれば、明日はもっと良
くなると思う。
明日は6番手スタートと厳しい状況だが、来年のシートのためにも頑張って良い結果
を出したい。」

タイトルをとってもなお勢いは止まらず。その視線は既にマカオを見据えているのか。(Photo:K.Takeshita)
激戦の全日本F3選手権もいよいよ最終ラウンド。
第19戦が10月18日の今日、快晴のツインリンクもてぎで行われ、PPからスタートした
#7ジェームス・コートニーがスタートから危なげなく飛び出して後続を全く寄せ付け
ずに今季12勝目を飾った。
第19戦決勝は午後1時20分にフォーメーションスタート。
しかしフォーメーション開始間際になって柴田がストール。ピットロードへ下げられる。
エンジン再始動は出来たものの時既に遅く、ピットスタートになってしまった。
柴田を除く11台が整列してのスタートでは、コートニーが完璧なスタートでホール
ショット。そのままぐんぐんと後続を突き放していく。
4コーナー立ち上がりで佐藤が姿勢を乱したのに巻き込まれてオースティンがクラッシュ。
佐藤はそのまま走行を継続。
さらに4番手スタートから追い上げを計ったモンティンも90度コーナーでダートに
飛び出し、大きく順位を落としてしまった。
1周目を終わってトップはコートニー。2位にクインタレッリ、3位に横溝がほぼ等
間隔で続く。4位山西と5位片岡はテール・トゥ・ノーズ状態だが、片岡は中々
オーバーテイクのチャンスを見つけられないでいる。
その後方では、一旦順位を落としたモンティンの猛追が始まり、そのプレッシャー
に耐えかねたか#33吉本が90度コーナーでオーバーランし、モンティンが7位に浮上。
更に6位の#8小早川を7周目のヘアピンでブレーキを遅らせて攻略するも、5位片岡と
のギャップは3秒以上あり、追撃もそこまでであった。
結局、コートニーがスタートから全く危なげない走りで後続を寄せ付けず、最後は
2位に7秒の大差をつけて今季12勝目を飾った。
2003年10月18日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
-P.-No.-Driver------------------Car------Engine-----------Lap----Gap---
1 7 ジェームス・コートニー D F302 TOYOTA 3S-GE 14 -
2 4 ロニ・クインタレッリ D F302 TOYOTA 3S-GE 14 7.368
3 3 横溝直輝 D F303 TOYOTA 3S-GE 14 4.178
4 1 山西康司 L-D F106 MUGEN MF204C 14 0.919
5 36 片岡龍也 D F302 TOYOTA 3S-GE 14 0.500
6 12 パオロ・モンティン D F303 NISSAN SR20VE 14 1.963
7 33 吉本大樹 L-D F106 TOYOTA 3S-GE 14 14.096
8 32 番場 琢 L-D F106 TOYOTA 3S-GE 14 5.084
9 2 佐藤晋也 D F302 MUGEN MF204B 14 3.788
10 19 柴田裕吉 D F302 TOYOTA 3S-GE 14 4.068
-----------------以上完走------------------------------------------------------
11 8 小早川済瑠 D F302 TOYOTA 3S-GE 11 3Lap
12 10 ロブ・オースティン L-D F106 MUGEN MF204B 0 11Lap
-------------------------------------------------------------------------------
Fastest Lap #7ジェームス・コートニー 1'47.690(11Lap)

タイトルを決めてもなお速さを見せ付けるコートニー(Photo:K.Takeshita)
2003年10月18日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 予選 天候:晴れ/コース:ドライ
-P.-No.-Driver------------------Car------Engine-----------Time-------Gap------
1 7 ジェームス・コートニー D F302 TOYOTA 3S-GE 1'48.026 -
2 4 ロニ・クインタレッリ D F302 TOYOTA 3S-GE 1'48.061 0.035
3 3 横溝直輝 D F303 TOYOTA 3S-GE 1'48.215 0.154
4 12 パオロ・モンティン D F303 NISSAN SR20VE 1'48.290 0.075
5 1 山西康司 L-D F106 MUGEN MF204C 1'48.426 0.136
6 36 片岡龍也 D F302 TOYOTA 3S-GE 1'48.548 0.122
7 8 小早川済瑠 D F302 TOYOTA 3S-GE 1'49.031 0.483
8 33 吉本大樹 L-D F106 TOYOTA 3S-GE 1'49.138 0.107
9 2 佐藤晋也 D F302 MUGEN MF204B 1'49.417 0.279
10 32 番場 琢 L-D F106 TOYOTA 3S-GE 1'49.463 0.046
11 19 柴田裕吉 D F302 TOYOTA 3S-GE 1'49.476 0.013
12 10 ロブ・オースティン L-D F106 MUGEN MF204B 1'49.706 0.230
------------------------------------------------------------------以上予選通過
予選通過基準タイム(110%)1'58.910
ペナルティ
No.10 No.19 No.32
国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(ダブルチェッカー)により、罰金30,000円
を課した。
Dはダラーラ、L-Dはローラ童夢

勝ってチャンピオンを決めた小暮(Photo:K.Takeshita)
10月19日、栃木県ツインリンクもてぎでF3最終ラウンドとなる第19戦と20戦の公
式予選と19戦の決勝レースが行われた。
午前中に行われた予選では2戦とも#7パオロ・モンティンが逆転のシリーズタイトル
に望みをつなぐポールポジションを獲得した。だが、19戦でモンティンが勝ったし
ても2位に#1小暮卓史が入れば#1小暮のタイトルが決定するというきわめて小暮に
有利な形での最終ラウンドの開幕となった。
午後2時にスタートのレースは、2番手の#1小暮が見事なスタートを決めて、#7モ
ンティンは出遅れてしまう。「クルマの調子は良かったが、ポールポジションをと
った後、プレッシャーがあった」とレース後に#7モンティンは語った。
オーバーテイクポイントの少ないもてぎでは、タイム差のほとんどない2台にとっ
ては逆転も難しい状況が予想された。1周目で2台の差は0.9秒、2周目は0.7秒。
3周目で0.6秒までその差は詰まるが、7周目で0.9秒、9周目では1秒を超えてし
まった。
14周のレースでは2台の差は2.2秒と開き、明日の20戦を待たずに#1小暮がシリーズ
タイトルを決定した。
ウイナーのコメント
#1小暮卓史
「クルマのパフォーマンスは予選でもすごく良かったんですが、ドライビングミス
もあってうまくまとめられませんでした。あきらめずにスタートに賭けたらうまく
いきました。タイム差はないので抑えられるだろうと思いました。2位でチャンピ
オンは気持ち悪いので、いつも勝つことをめざしているので勝ててチャンピオンが
とれて嬉しいです」
Report:K.Takeshita
2002年10月19日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 決勝 天候:曇り/コース:ドライ
P.-No.Driver-----------Car-----------------Lap-GoalTime(Behind)-
1 1 小暮卓史 ダラーラF302/MF204B 14 25'44.463
2 7 P.モンティン ダラーラF302/3S-GE 14 - 2.212
3 8 横溝直輝 ダラーラF302/3S-GE 14 - 15.401
4 3 M.ザンガレリ ダラーラF302/3S-GE 14 - 16.257
5 64 佐藤晋也 ダラーラF302/MF204B 14 - 16.354
6 36 片岡龍也 ダラーラF302/3S-GE 14 - 18.669
7 11 星野一樹 ダラーラF302/MF204B 14 - 19.295
8 18 佐々木孝太 ダラーラF302/3S-GE 14 - 30.218
9 60 澤 圭太 ダラーラF300/3S-GE 14 - 33.648
10 14 石崎英之 ダラーラF399/SR20VE 14 - 37.127
11 33 吉本大樹 ダラーラF302/3S-GE 14 - 41.197
12 12 富澤 勝 ダラーラF302/SR20VE 14 - 42.468
13 37 平中克幸 ダラーラF302/3S-GE 14 - 45.665
14 5 西村秀樹 ダラーラF302/3S-GE 14 -1'01.910
----------------------------------------------------------------
※#14石崎、#60澤はBクラス(旧型マシン)。
いよいよ大詰めを迎えているF3。#7モンティンと#1小暮のチャンピオン争いは、この
もてぎ戦で決着する。優位に立っている#1小暮は、たとえ#7モンティンが勝っても2
位に入ればチャンピオンが決定する。
この不利な状況の中、勝つしかない#7モンティンが意地のポールを奪った。
2002年10月19日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 予選 天候:曇り/コース:ドライ
P.-No.Driver-----------Car------------------Time----
1 7 P.モンティン ダラーラF302/3S-GE 1'49.583
2 1 小暮卓史 ダラーラF302/MF204B 1'49.649
3 8 横溝直輝 ダラーラF302/3S-GE 1'49.914
4 37 平中克幸 ダラーラF302/3S-GE 1'50.213
5 3 M.ザンガレリ ダラーラF302/3S-GE 1'50.291
6 64 佐藤晋也 ダラーラF302/MF204B 1'50.496
7 33 吉本大樹 ダラーラF302/3S-GE 1'50.541
8 36 片岡龍也 ダラーラF302/3S-GE 1'50.610
9 12 富澤 勝 ダラーラF302/SR20VE 1'50.638
10 11 星野一樹 ダラーラF302/MF204B 1'50.675
11 18 佐々木孝太 ダラーラF302/3S-GE 1'51.096
12 5 西村秀樹 ダラーラF302/3S-GE 1'51.234
13 14 石崎英之 ダラーラF399/SR20VE 1'51.584
14 60 澤 圭太 ダラーラF300/3S-GE 1'51.943
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※#14石崎、#60澤はBクラス(旧型マシン)。
(全戦終了)
2001 3 3 4 4 5 5 5 5 6 6 7 7 7 8 8 9 9 1010
Japan / / / / / / / / / / / / / / / / / / /
Formula 3 2525 8 8 4 4 2020 1010 1 2929 2626 9 9 2121
Championship 鈴鈴 筑筑 富富 美美 もも 鈴 菅菅 仙仙 TT もも
Drivers-point てて 鹿 てて
鹿鹿 波波 士士 祢祢 ぎぎ 東 生生 台台 II ぎぎ
Po-No-Driver------------Rd.-1-2 -3-4 -5-6 -7-8 -910-11-1213-1415-1617-1819-有P
1 1 ブノワ・トレルイエ 2015 2020 15 0 2020 2020 15 2020 2020 2020 2020 260
2 0 パオロ・モンティン 1220 610 1220 1215 1515 20 1515 15 3 1212 1215 201
3 3 ジェレミー・デュフォア1512 1515 20 0 15 6 1212 10 1210 1012 0 0 1512 177
4 7 山本 左近 DNS2 0 1 1 0 0 2 810 12 012 1210 1515 810 117
5 12 井出 有治 DQ10 4 4 8 0 1012 0 8 8 8 8 6 6 8 3 3 3 100
6 17 ピーター・サンドバーグ10 0 12 6 1015 4 0 0 3 1 0 0 015 6 8 4 0 94
7 2 柳田 真孝 0 3 0 8 0 0 610 10 6 4 3 2 4 2 4 0 10 8 80
8 64 佐藤 晋也 2 4 312 0 0 1 3 0 4 6 10 3 8 4 10 6 6 0 79
9 18 密山 祥吾 3DNS10 0 412 0 0 6 2 3 1 6 0 0 1 4 1 4 57
10 8 田崎 紀彦 0 8 0 0 310 2 4 0 0 0 4 4 0 0 310 0 6 54
11 33 小暮 卓史 6DNSDQ 0 2 0 8 8 4 0 0 6 0 2 8 0 0 0 0 44
12 19 澤 圭太 8 6 8 3 6 8 - - - - - 0 0 - - 2 0 0 0 41
13 6 小川 貴裕 1 0 1 0 0 6 0 0 0 1 0 - - - - 0 1 0 0 10
14 9 松永 章嗣 4 1 0 0 0 0 0DQ 2 0 - - - - - - - - - 7
15 5 西村 秀樹 0 0 2 0 0 0 3 0 0 0 - 0 0 - - 0 2 - - 7
16 32 海老原 茂樹 0 0 0 0 - - - - 0 0 2 0 0 3 0 0 0 0 0 5
17 77 中村 裕史 - - 0 0 0 0 0 0 1 0 0 2 1 0 1 0 0 0 0 5
18 24 西澤 和之 0 0 0 0 - - 0 0 3 0 - - - - - 0 0 - - 3
19 4 B・ジョアニー - - - - - - - - - - - - - - - - - 2 1 3
20 32 後藤 聡 0DNS 0 2 - - - - - - - - - - - - - - - 2
20 11 細川慎弥 - - - - - - - - - - - - - - - - - 0 2 2
37 樋口 統也 - - 0 0 - - - - 0 0 - - - - - - - - - 0
4 西宮 圭一 - - - - 0 0 - - 0 0 - - - - - - - - - 0
16 吉本大樹 - - - - - - - - - - - - - - - 0 0 - - 0
16 下島洋介 - - - - - - - - - - - - - - - - - 0 0 0
20 ウラジミール・チェカーニン - - - - - - - - 0 - - - - - - - - 0
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* 1位から10位までに 20-15-12-10-8-6-4-3-2-1のポイント
* 全19戦中ベスト13戦(70%)有効ポイント
///// PDD01523 伊東 昭雄 /////