===============================
【Hiroki Yoshimoto Race Report 2012】
===============================
2012.10.20-21
Super Taikyu Series Round_5_Suzuka
【Result】
10.20 Qualify : 5 th 4'36"251
10.21 Race 1 : 2 nd (7.5 pt)
10.21 Race 2 : 1 st (12 pt)
Series Ranking : 3 rd (63.5 pt)
===============================
12' Super Taikyu Series Round_5
2012.10.20-21
===============================
PETRONAS TWS GS350
2位&今季2勝目をマーク
■公式予選 【天候】 晴 【コース】 ドライ
スーパー耐久第5戦の舞台は、つい2週間前F1日本GPで小林可夢偉選手が表彰台に上がったばかりで、興奮もまだ覚めやらぬ鈴鹿サーキット。さらに今年もWTCCことFIA世界ツーリングカー選手権との併催とあって、スタンドには多くの観客が詰めかけた。
通常は3時間もしくは4時間の長丁場で争われるスーパー耐久だが、今回は1時間のレースを1時間35分のインターバルを挟み2回行う2レース制。それぞれのレース中、1回のドライバー交代と1回のタイヤ交換が義務づけられ、給油は禁止。普段は4時間レースを3スティントで走るが、今回は燃費やタイヤの消耗をセーブする事もないスプリント勝負となるだけに、これまでとは違った展開も予想された。
WTCCにも参戦する吉本は、慌ただしいスケジュールのなかS耐のフリー走行セッションに出走。するとその吉本はこのセッションでセットアップを中心に周回を重ね、「最初はかなり外れた所にあったセットアップも、最終的にはそこそこ良い所までいきました。」と、まずまずの内容でセッションを終了、その後の公式予選に挑む事となった。
今回の予選は、Aドライバー、Bドライバーのベストタイムの合算が第1レースのグリッドに、そしてセカンドベストの合算が第2レースのグリッドとなる。Aドライバー予選に出走した吉本大樹は「昨日から変更した所があまり上手く機能せず、昨日のタイムを上回ることができませんでした。」と、マークしたタイムは2'18"420の4番手。セカンドタイムでも2'18"709で4番手に着け、後をBドライバー予選の佐藤選手に託していく。
ここでPETRONAS TWS GS350はAドライバー予選を走った吉本からの情報を元にマシンのセットアップを変更。するとこれが功を奏し、Bドライバー予選に出走した佐藤選手はベストタイムで2分17秒台にのせる4番手、セカンドタイムでは3番手に着けるタイムをマーク。結果PETRONAS TWS GS350は第1レースを5番グリッドから、第2レースを4番グリッドからスタートする事となった。
■決勝レース1 【天候】 晴 【コース】 ドライ
ロードレースでは初めての2レース開催となったスーパー耐久シリーズ第5戦決勝レース。まさに秋晴れというに相応しいコンディションの中迎えた決勝第1レースのスタート。そのスターティンググリッドには、今季最多となる49台ものマシンが並ぶこととなった。
朝のフリー走行では前日の状態からさらにセットアップを変更、佐藤選手と小林選手の二人で周回を重ねたPETRONAS TWS GS350。するとここでの走行で前日の状態からさらにセットアップの方向性が見え始めたPETRONAS TWS GS350。レース1にはフリー走行の状態から若干車高をアジャストし挑む事となった。
第1レースのスタートは10時5分。ここから1時間後のチェッカー目指していくこととなる。このレースの戦略はスタートを吉本大樹が担当し、後半を小林選手が走るというもの。するとスタートを担当した吉本はスタート直後から前を行くマシン数台をパス、一気に2番手にまでそのポジションを上げていく。さらに、予選までの展開では決勝序盤はトップのマシンから遅れを取る事も想像されていたものの、いざスタートを切り2番手に上がった後はなんとトップのマシンを上回るペースで走行を続けていく。
ところがその数周後、ヘアピンで出されていたイエローフラッグの影響で5クラスのマシンに詰まった吉本は、続くスプーンコーナーで後続のマシンに押し出される不運もあり、3番手に後退。それでもマシンの状態は決して悪くはなく、チャンスを伺いながら2番手のマシンにぴったりと着けていく。すると今度はその直後、レース9周目に2番手を行くマシンからホームストレート上で大きな白煙が上がる。マシントラブルでオイルが噴き出た為であったが、2番手のマシンはこれによりリタイヤ。すぐ後ろを走っていた吉本はすぐさまこれを避け減速、難を逃れたが、さらに後方から来たマシンはこのオイルに乗る形で次々とコースアウト。クラッシュが続出した為レースは中断、赤旗が出される事となり、結果PETRONAS TWS GS350は2位という結果でこのレース1を終える事となった。
■決勝レース2 【天候】 晴 【コース】 ドライ
第2レースは当初の予定どおりピットウォークを間に挟んで12時20分にスタート進行が開始された。2台が不参戦だった為、事実上クラス2番手からのスタートとなったPETRONAS TWS GS350。そのPETRONAS TWS GS350はマシンにレース1から若干のアジャストを加えこの第2レースをスタート。するとこのレースでもスタートを担当した吉本大樹がまたしてもスタート直後から好走を披露。スタートからわずか数周でトップに浮上すると、その後も全く危なげのない走りで徐々に2番手以降との差を広げていく。
さらに、レース後半に佐藤選手にドライバーチェンジを行った後もPETRONAS TWS GS350のペースが衰える事はなく、終わってみれば「思いのほか楽なレース展開になった(吉本大樹)」と、盤石の展開で見事今季2勝目をマーク。初優勝を達成した岡山国際ラウンドに続き、勝利の美酒を味わう事となった。
この勝利でシリーズランキング3位に着ける事となったPETRONAS TWS GS350。残るレースは九州で開催されるオートポリスラウンドのみ。初優勝以降は確実にトップ争いに絡む速さと強さを見せ続けているだけに、最終戦では今季3勝目、さらにはシリーズランキングでの更なる浮上が期待される。
===============================
【吉本大樹コメント】
===============================
WTCCとのダブルエントリーだったということもありチームにはご迷惑をおかけしたにも関わらず、フレキシブルに対応してもらったことにまずはお礼が言いたいです。
走り始めは少しマシンバランスに苦しみましたが、その後色々なセットを試していくと確実に状態が良くなりました。予選では少しセットがハマりませんでしたが、決勝に向けてのセット変更が更に状態を良くし、両レース共に終始ペース良く進めることができました。
チャンピオンシップランキングでは少しトップに追いつくこともできました。仮に最終戦オートポリスで勝利することが出来たとしても、上位二台の順位によってランキングは決定するので他力本願ではありますが、ベストを尽くしてスーパー耐久最終戦を締めくくりたいと思います。
応援宜しくお願いします!
エイチワイ・マネージメント有限会社
プレスインフォメーション 2012年10月28日
茂木. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第12戦 (最終戦) 決勝レースを、2012年10月28日(日) ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催いたしました。
天候:雨 路面:ウエット 気温:14℃ 路面温度:16℃(スタート時)
ついに迎えたPorsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の2012年シーズン最終戦。4月に岡山国際サーキットで始まり、全国のサーキットを転戦して争われてきたチャンピオンシップの総決算とも言えるレースが。スタートは10月28日(日)10時55分。9時から行なわれたSUPER GTの練習走行中に雨が降りはじめ、全車ウエットタイヤを装着してのコースインとなった。雨足こそ強くないものの、路面はヘッドランプが反射するほどしっかりと湿っている。
ダブルヘッダーの2戦目となる今回は、前日に行なわれた第11戦のベストラップ順にスターティンググリッドが決定していく。ポールポジションは第11戦のウイナーでもある#11 山野直也、その背後には#19 永井宏明、#2 田島剛、#32 飯田太陽、#33 Tetsuo OGINOとジェントルマンクラスのドライバーが連なる。ジェントルマンクラスのタイトルを狙う#16 横幕ゆぅは前日と同じく9番手から、前戦でリタイアを喫した#14 平川は12番手、#90 SUSHKOは13番手からのスタートとなった。
レッドシグナルが消灯し、各車ともにクリーンなスタート。最後尾スタートの#14 平川はスタート前に「無理せず様子を見ながら、行けるところではどんどん狙っていきます」と慎重な姿勢をみせていたものの、なんと1周目で7台抜きという鮮やかなオーバーテイクショーを披露。トップの#11 山野と#14 平川の2台だけが他車のタイムを5秒近く引き離す別次元のペースで走行していく。そして#14 平川はわずか2周目を終えた段階で2番手まで順位を上げることに成功。10周を残して、十分にトップも狙える位置へとのし上がってきた。しかし3周目、90度コーナーへのアプローチで#14 平川のマシンにトラブルが発生。スピンを喫してグラベルにストップしてしまい万事休す。トップ#11 山野を射程に捉えんとしていた矢先の出来事だっただけに、スタンドの観客からもため息が漏れた。
レースはそのまま変動なく中盤に。#11 山野を先頭に2番手には単独走行となった#33 OGINOが続く。その背後では#19 永井、#32 飯田、#2 田島の3番手争いが熱を帯びてきていた。ジェントルマンクラスのチャンピオンに王手をかけている#19 永井は「チャンピオンのプレッシャーもありましたし、雨なのでとにかく回らないように」と順位をキープする慎重な走り。そして10周目、3コーナーで#19 永井の背後につけていた#32 飯田が前に出るも、ヘアピンでスピンを喫してしまい後退を余儀なくされる。これで3番手争いは#19 永井と#2 田島の2台となるが、ファイナルラップの終盤で#2 田島が#19 永井をうっちゃり総合3番手への浮上に成功した。
#11 山野は前日に引き続き連勝。チャンピオンクラスの2位も前日と同じく#5 高見沢一吉、3位にはスピンを喫してしまった#22 Michael GREENが入った。これで#5 高見沢はランキング3位を確定させている。一方のジェントルマンクラスは今シーズン初参戦の3人が揃って表彰台を獲得。うれしい初優勝となった#33 OGINO、粘りの走りで2位に入った#2 田島、チャンピオンを獲得した#19 永井というオーダー。
連勝を果たした#11 山野は「2戦連続で優勝できて非常にうれしく思っています。ミシュランタイヤのウエットも、冷えた状態からしっかりグリップしてくれるので安心感がありました。ウエットは先頭が絶対的に有利なので、とにかく逃げていきました。チームも1年目、僕もポルシェは1年目でしたが、チームのおかげもあって、安心して走ることができました」と安堵の表情。併催のSUPER GTにも出場する実力を見せつけた週末となった。
念願のクラス初勝利を達成した#33 OGINO。「今日は絶対に行こうと思っていました。スタートも決まりました。途中でマシンの間隔が開きましたから、展開としては落ち着いて走ることができましたね。特に今年のメンバーで総合2位に入れたのもとてもうれしいです。来年はジェントルマンクラスのチャンピオンを狙っていきたいですね」と、速くも来年に向けた意欲に燃えている。
「この週末はもてぎのリズムに慣れるのに時間がかかってしまいましたが、マシンのセットにアジャストすることができたなと思います。雨は嫌いではないですし、最終戦ですので思い切りいきました。もう少し周回があれば上も狙えたので悔しい部分もありますが、僕にとっては恵みの雨ですね」と語るのはジェントルマン2位となった田島。スタートで順位を落としたものの、粘り強い走りで2位表彰台を獲得してみせた。
#19 永井はこのレースでジェントルマンクラスのチャンピオンが決定。「1年間いろんなことがありましたが、非常に濃密な経験ができました。チームの力もあって結果が出たので、他にないくらい素晴らしい1年だったと思います。チャンピオンを獲得したので、来年はチャンピオンクラスへのステップアップをしたいと思っています」と笑顔で締めくくった。
この1戦をもって2012年シーズンのPCCJはすべてのレースを終了。圧倒劇あり、波乱あり、ルーキーの活躍とベテランの技に沸いた、近年にない濃密な12戦は幕を閉じた。
■第12戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 11 山野 直也 C Excellence M.S. 25'27.833
2 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティア +27.676
3 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 +28.740
4 19 永井 宏明 G ナインレーシング +31.677
5 5 高見沢 一吉 C 高見沢整骨院OSSOポルシェ +33.477
6 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +34.864
7 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア +37.204
8 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION +45.298
9 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +49.693
10 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON +1'03.131
11 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 +1'19.032
12 90 Igor SUSHKO C AVNET EM OGT 3Laps
以上完走
DNF 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE 7Laps
Best Lap #11 山野 直也 Excellence M.S. 2'05.602 2/12
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2012年10月27日
茂木. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第11戦 決勝レースを、2012年10月27日(土) ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:21℃ 路面温度:29℃(スタート時)
Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の2012年シーズン最終ラウンド、ダブルヘッダーの1戦目となる第11戦。午前中に行なわれたノックアウト方式の予選を経て、正午にフォーメーションラップがスタート。
ここで予選2番手の#14 平川亮がスタートに失敗、4番グリッドからスタートした#90 Igor SUSHKOと接触してしまい、両者ともに0周リタイアという波乱のスタートとなった。トップ集団は#11 山野直也、#5 高見沢一吉、#19 永井宏明、#22 Michael GREENの順で1コーナーへとなだれ込んでいく。ところが、2周目の時点でジェントルマンクラスのポイントリーダー、#19 永井宏明に対してジャンプスタートによるドライブスルーペナルティが提示。14点差でタイトルを争う#16 横幕ゆぅを突き放しておきたい#19 永井にとっては非常に痛いペナルティとなってしまった。
その#16 横幕は9番手グリッドからのスタートがキレイに決まり、1周目で5番手にジャンプアップ。ライバル#19 永井がペナルティー消化のためにピットインした時点で総合4番手、ジェントルマンクラス首位となる。そのまま行けば逆転チャンピオンも可能なポジションへと駒を進めてきた。しかしその後方には、スタート時のアクシデントを落ち着いてかわした#33 Tetsuo OGINOがじわじわと迫ってくる。レースの半分を終えた段階で、上位陣は#11 山野、#5 高見沢、#22 GREEN、#16 横幕、#33 OGINO、#32 飯田というオーダーとなった。
一方、トップを行く#11 山野はファステストラップを次々と更新しながら後続を引き離し、ひとり旅状態に。その後ろでは#5 高見沢と#22 GREEN、#16 横幕と#33 OGINOが数周にわたって僅差のバトルを展開していた。#5 高見沢はスタート前に語っていたとおり、インをキープしつつ、#22 GREENの猛攻をしのぎ切った。「ヘアピンではGREEN選手のヘルメットがドアのすぐ外にありました」と言うほどのサイドバイサイドをみせながらもベテランの妙味を発揮してポジションをキープし、今シーズン初の2位をゲット。「これでシーズン3位はほぼ確定。この12年の総決算のつもりで次のレースには臨みます」と顔をほころばせた。
#11 山野はそのまま危なげなくフィニッシュし、第3戦富士以来となるシーズン2勝目を挙げた。「抜きどころのないサーキットなので、確実にスタートを決めていくことに集中していました。スタートでのアクシデントはありましたが、自分自身はしっかり12周まとめることができたかなというところです。次のレースからもポールスタートしたかったので、クルマをかばいながらも数周はプッシュして、明日のポールポジションを確実なものにできました。最終戦は雨が降るか降らないかと言うところで難しいレースになると思いますが、頑張ります」と気を引き締めた。 グリッド9番手からうれしいジェントルマンクラス優勝を挙げた#16 横幕。「自分なりのいいスタートが決められて、順位を上げることができましたね。フレッシュタイヤだったので前のクルマを追うこともできましたが、無理せずに順位をキープしようと思っていました。OGINO選手の速いところも分かっていましたから、後ろに迫られても慌てることなく自分のペースで走れたかなと。最終戦は楽しんで走りたいと思います」とコメント。これでジェントルマンクラスのトップをいく#19 永井の7点差に詰め寄った#16 横幕。7点差をひっくり返すのは容易ではないが、レースは何が起きるか分からない。チャンピオンの行方は明日の最終戦まで持ち越しとなった。
途中激しく#16 横幕を追い上げた#33 OGINOは「シーズン後半になって(クルマに)乗れるようになってきました。まだ少しミスはありますが、今回は落ち着いて安定した走りができたと思います。横幕選手を追い上げましたけれど、さすがに抜くのは難しいですね。後半スピンしかけましたが、なんとか2位をキープできました」と第5戦富士以来となる2位に笑顔を見せた。 最終的にチャンピオンクラスは#11 山野、#5 高見沢、#22 GREEN。ジェントルマンクラスは#16 横幕、#33 OGINO、#32 飯田というオーダーで第11戦の幕は閉じた。
PCCJの2012年シーズン総決算となる第12戦は10月28日(日)10時55分に12周でスタート予定。明日のもてぎ周辺の天気予報は昼ごろから雨とされており、場合によってはウエットレースとなる可能性もはらんでいる。第12戦のグリッドは第11戦のベストラップ順。ポールポジションから#11 山野、#19 永井、#2 田島、#32 飯田と続く。今回リタイアを喫した#14 平川は12番手、#90 SUSHKOは13番手からのスタートとなる。
■第11戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 11 山野 直也 C Excellence M.S. 23'35.301
2 5 高見沢 一吉 C 高見沢整骨院OSSOポルシェ +24.767
3 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON +25.573
4 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +27.208
5 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティア +28.423
6 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア +30.409
7 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +31.505
8 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 +31.842
9 19 永井 宏明 G ナインレーシング +51.434
10 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION +57.493
11 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 1Lap
以上完走
12 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE 11Laps
13 90 Igor SUSHKO C AVNET EM OGT
Best Lap #11 山野 直也 Excellence M.S. 1'57.630 11/12
WTCC鈴鹿でデビューするホンダ・シビック (C)Honda EU. 拡大します
■タイムスケジュール
| WTCC Rounds 19 & 20 Suzuka (JPN) EVENT TIMETABLE |
| Friday 19th October 2012 |
| 09:30 - 10:30 |
スーパー耐久 Free Practice 1 |
| 11:30 - 12:30 |
スーパー耐久 Free Practice 2 |
| 13:30 - 14:00 |
FIA WTCC Testing |
| 15:00 - 16:00 |
スーパー耐久 Free Practice 3 |
| Saturday 20th October 2012 |
| 09:30 - 10:00 |
FIA WTCC Free Practice 1 |
| 12:00 - 12:30 |
FIA WTCC Free Practice 2 |
| 13:00 - 13:30 |
スーパー耐久 Qualifying A |
| 13:50 - 14:20 |
スーパー耐久 Qualifying B |
| 14:40 - 15:00 |
スーパー耐久 Qualifying C |
| 15:30 - 16:05 |
FIA WTCC Qualifying |
| Sunday 21st October 2012 |
| 08:00 - 08:30 |
スーパー耐久 Warm Up |
| 08:50 - 09:05 |
FIA WTCC Warm Up |
| 10:00 |
スーパー耐久 Race 1 |
| 12:35 |
スーパー耐久 Race 2 |
| 14:35 |
FIA WTCC Race 1 (26 laps) |
| 15:05 |
FIA WTCC Podium Race 1 |
| 15:50 |
FIA WTCC Race 2 (26 laps) |
| 16:20 |
FIA WTCC Podium Race 2 |
鈴鹿サーキット東コース, Japan
Location: 50 km South West of Nagoya
Lap distance : 2243 m
Race distance : 2 x 26 laps
| 2012 FIA WORLD TOURING CAR CHAMPIONSHIP |
| ROUNDS 19 & 20 - SUZUKA 21 October - ENTRY LIST |
| # |
class |
competitor |
driver |
car |
| 1 |
|
Chevrolet |
Yvan Muller (FRA) |
Chevrolet Cruze 1.6T |
| 2 |
|
Chevrolet |
Robert Huff (GBR) |
Chevrolet Cruze 1.6T |
| 3 |
|
Lukoil Racing Team |
Gabriele Tarquini (ITA) |
SEAT Leon WTCC |
| 4 |
Y |
Lukoil Racing Team |
Aleksei Dudukalo (RUS) |
SEAT Leon WTCC |
| 5 |
Y |
Zengo Motorsport Norbert |
Michelisz (HUN) |
BMW 320 TC |
| 6 |
Y |
Liqui Moly Team Engstler |
Franz Engstler (DEU) |
BMW 320 TC |
| 7 |
Y |
Liqui Moly Team Engstler |
Charles Ng Ka Ki (HKG) |
BMW 320 TC |
| 8 |
|
Chevrolet |
Alain Menu (CHE) |
Chevrolet Cruze 1.6T |
| 11 |
Y |
bamboo-engineering |
Alex MacDowall (GBR) |
Chevrolet Cruze 1.6T |
| 14 |
|
Team Aon |
James Nash (GBR) |
Ford Focus S2000 TC |
| 15 |
|
ROAL Motorsport |
Tom Coronel (NLD) |
BMW 320 TC |
| 16 |
Y |
ROAL Motorsport |
Alberto Cerqui (ITA) |
BMW 320 TC |
| 18 |
|
Honda Racing Team JAS |
Tiago Monteiro (PRT) |
Honda Civic Super 2000 TC |
| 20 |
Y |
bamboo-engineering |
Darryl O'Young (HKG) |
Chevrolet Cruze 1.6T |
| 22 |
Y |
Special Tuning Racing |
Tom Boardman (GBR) |
SEAT Leon WTCC |
| 23 |
|
Team Aon |
Tom Chilton (GBR) |
Ford Focus S2000 TC |
| 25 |
Y |
Proteam Racing |
Mehdi Bennani (MAR) |
BMW 320 TC |
| 26 |
Y |
Wiechers-Sport |
Stefano D'Aste (ITA) |
BMW 320 TC |
| 38 |
Y |
Special Tuning Racing |
Rene Munnich (DEU) |
SEAT Leon WTCC |
| 74 |
Y |
Tuenti Racing Team |
Pepe Oriola (ESP) |
SEAT Leon WTCC |
| 75 |
Y |
Liqui Moly Team Engstler |
加納 政樹 (JPN) |
BMW 320si |
| 80 |
Y |
Tuenti Racing Team |
吉本 大樹 (JPN) |
SUNRED SR Leon 1.6T |
| 88 |
Y |
Tuenti Racing Team |
Fernando Monje (ESP) |
SEAT Leon WTCC |
| Y = Yokohama Trophy |
2012-10-16
SUPER GTのシリーズプロモーターである株式会社GTアソシエイション(GTA)とDeutsche Tourenwagen Masters(DTM)の運営団体であるInternationale Tourenwagen-Rennen e.V.(ITR)は、2014年以降のSUPER GTクラスI(GT500)とDTMの車両規則を、基本的に統一することに合意した。10月16日、両団体は都内のホテルにおいて共同記者発表会を行い、坂東正明GTA代表とハンス・ヴェルナー・アウフレヒトITR代表が契約書にサインを交わした。
今回の合意により、この車両規則に則って製作された車両は、2014年以降SUPER GTクラスⅠ(GT500)とDTMの双方のシリーズへの参加が可能となり、両シリーズのさらなる発展に寄与すると両代表は口を揃えた。
DTMは1984年に始まった欧州を代表するレースシリーズ。今季はドイツのみならず5カ国で12戦が開催されている。参加メーカーはアウディ、BMW、メルセデス・ベンツで、“4リッターV8エンジン/2ドア/後輪駆動”というパッケージのツーリングカーで争われている。また、モノコック(車体構造体)やウィングなど空力パーツ、トランスミッションなど主要部品が共通パーツ化されており、車両の戦闘力均衡とコストダウンを果たしている。
坂東正明 GTA代表取締役
「DTMの運営団体であるITRから、我々GTAが規則統一の提案を受けたのは、2009年SUPER GT最終戦ツインリンクもてぎでのことでした。以来、協議を重ね、ようやく合意に至りました。本日、発表できることを心からよろこんでおります。
ITRとのコラボレーションによって、日本でもヨーロッパのように自動車メーカーとモータースポーツの結びつきが深められることを期待しています。またコストの低減とともに国内3メーカーが協力し、日本のものづくり、産業を発展させる上で、DTMから学ぶことは少なくないと思います。一方で、数多くのメーカーの数多くの車種が参加し、さらにタイヤメーカーも5社が競うという、世界でも有数の魅力を持つSUPER GTが、DTMにもたらす好影響も少なくないでしょう。
坂東GTA代表が2014年GT500車両規則の概要を説明。
我々は、この提携が両シリーズの発展に大きく寄与するものと信じております。そして、ヨーロッパのDTMとアジアのSUPER GTが、今後さらに協力関係を深めれば、両シリーズの交流戦開催など、世界中のファンの皆様によろこんでいただける、様々な展開も現実のものとなるでしょう」
ハンス・ヴェルナー・アウフレヒト(Hans Werner Aufrecht)ITR代表
「今日は我々全員にとって、そして特にモータースポーツにとって特別な日です。新しい技術規則に基づくGTAとITRとの提携によって、夢が現実のものとなったのですから。このプロジェクトの実現は、アウディ、BMW、メルセデス・ベンツ、トヨタ、ニッサン、ホンダという参入しているマニュファクチャラー各社、およびDMSBとJAFという統括団体の協力なしには、成し得ませんでした。
モータースポーツの歴史の中でも画期的なこの出来事が、コストの劇的な低減に寄与するだけでなく、安全性の向上、そして特にマニュファクチャラーとチームに等しくチャンスが与えられ、世界中の何百万ものファンの目を引きつけて離さないレースの創出へとつながるものと、我々は信じております。
坂東氏とGTAならびにJAFに対して、ここに至るまでのご尽力とご支援に、私から個人的にお礼を申し上げます。2014年のシーズン開幕が今から待ち遠しく、このパワフルな提携が導く、今後の可能性が楽しみです」
来賓の自動車メーカー関係者を代表し、アウディのモータースポーツ部門代表であるDr.ウルリッヒが「この画期的な合意に自動車メーカーとして関われることを誇りに思う」とあいさつした。

共同記者会見にはGTAとITRだけでなく、両シリーズに参戦する日産(NISMO)、ホンダ、トヨタ、アウディ、そしてJAF関係者などが来賓として来場していた。宮谷正一NISMO取締役社長(写真後列左端)は「この合意に私自信身たいへん興奮し、日産/ニスモも歓迎したいと思います。これにより両シリーズがますます発展し、多くのファンを魅了する、さらにエキサイティングなものになると信じております」とコメントを寄せた。
写真(C)supergt.net
スーパーGTニュース
プレスインフォメーション 2012年10月07日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第9戦 決勝レースを、2012年10月6日(土) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:28℃ 路面温度:32℃(スタート時)
10月6日(土)、F1のサポートレースとして開催されたPorsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の第9戦決勝。前日の予選でポールポジションを獲得したのは、現在ランキングトップの♯14 平川亮。2番手には♯11 山路慎一が続く。今季、すでに全日本F3選手権でチャンピオンを獲得している♯14 平川の速さは、ベテランの♯11 山路も認めるところ。しかし、♯11 山路には経験値があり、その巧みさはレースでこそ活かされる。第4戦から5連勝中の♯14 平川でも、簡単に勝利を掴むのは難しいだろう。
3番手グリッドはジェントルマンクラスでランキング2位の♯16 横幕ゆぅ。4番手の♯22 Michael GREEN(チャンピオンクラス・ランキング2位)を挟んで、5番手にはジェントルマンクラスのランキングトップ♯19 永井宏明が並ぶ。チャンピオンクラスの♯14 平川と♯22 Michael含め、タイトルを賭けた争いにも目が離せない。そこに第2戦で優勝している♯11 山路を加えた上位グループが、レースを引っ張る展開となりそうだ。
F1公式予選の興奮が覚めやらぬ15時40分、5万人超の観客の前で10ラップの戦いがスタートした。レッドシグナル点灯からブラックアウト、上位陣はきれいなスタートを決め、イン側からのスタートとなった2番手グリッドの♯11 山路は、1コーナーで♯14 平川に並びかける。2台はサイド・バイ・サイドで2コーナーからS字へ。ここでは接触も見られたが、なんとか♯14 平川が抑え込みトップを死守した。
この攻防戦について、「接触はあったけど冷静でした。ただ、山路さんに前に出られたくないという思いは、当然強かったです」と♯14 平川。「この接触でクルマがまっすぐ走らなくなってしまった」という♯11 山路は、その後♯14 平川との差を詰めることができず、そのまま2位でチェッカーを受けている。
またスタート後のS字では、♯19 永井が姿勢を乱してコースアウト。これを避けようとした♯90 Igor SUSHKOもコースオフ、♯19 永井は15番手、♯90 Igorは最後尾まで順位を落としてしまう。その後♯19 永井は3周目のスプーンコーナー立ち上がりでもスピンを喫してリタイア。
「オープニングラップでは、まだタイヤが冷えた状態でグリップがなくミスしてしまった。スプーンでのスピンは挽回しようと焦ってしまって...」と♯19 永井。明日の第10戦は、この第9戦でのベストラップ順でスターティンググリッドが決定するが、アタックしきれなかった♯19 永井は14番手からのスタートに。「明日はとにかく気持ちを入れ替えて、ひとつずつ順位を上げていくだけ。1ポイントでも獲りたいですね」。
それに対し、♯90 Igorは16位フィニッシュとなってしまったが、ベストラップでは3番手タイムをマーク。明日の第10戦でこの雪辱に挑む。
接近戦を演じて観客を沸かせたのは、♯16 横幕と♯22 Michaelの3番手争い、そして♯7 林久盛、♯32 飯田太陽、♯15 神取彦一郎、♯5 高見沢一吉、♯2 田島剛という5台による5番手争いだ。
「3周目ぐらいからエンジンが全開になるのにワンテンポ遅れていた」という♯16 横幕。なんとか中盤戦まで凌いでいたが、7周目の1?2コーナー、♯22 Michaelにアウト側からかわされてしまう。
「ゆぅ(横幕)さんはブロックが上手い。それに鈴鹿は、ワンメイクレースであるPCCJの場合は抜きにくい。7周目にやっとチャンスができて、それに成功しました」と♯22 Michael。
順位を下げた♯16 横幕は、その後トラブルが顕著になり♯22 Michaelについて行くことができず、「4位をキープできたのは、不幸中の幸い」と話す。♯19 永井のリタイアにより、タイトル争いは19ポイント差まで詰め寄ったが、「まだ19点“も”、ありますからね。とにかく、明日はベストを尽くすだけ」とも。
一方、5台による5番手争いは、各車の差が1秒以内という数珠つなぎで進行。中でも♯32 飯田が♯7 林に幾度となく襲いかかるが、抜くことはできず。この5台は順位を入れ替えることなく、チェッカーを受けている。
第4戦からの連勝を“6”に伸ばした♯14 平川は、「クルマの状態が良かったので、ずっとプッシュし続けました。お客さんもいつも以上に多くて楽しかったです」。ベストラップは昨日の予選よりもタイムアップし、明日の第10戦もポールスタートとなる。7連勝、そしてタイトル獲得へ向け、18歳平川の挑戦は続く。
■第9戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE 21'35.758
2 11 山路 慎一 C Excellence M.S. +17.315
3 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON +29.158
4 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +37.500
5 7 林 久盛 C Yunbo DIRECTION +41.814
6 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア +42.217
7 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ +42.820
8 5 高見沢 一吉 C 高見沢整骨院OSSOポルシェ +43.118
9 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 +44.751
10 31 眞野 壮一郎 SPOT コウセイカイ ディレクション +50.129
11 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 +55.838
12 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION +56.797
13 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +57.563
14 58 鈴木 優 SPOT データスケープ KTR +58.036
15 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティア +58.392
16 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス +1'14.138
17 29 中川 国敏 G Adelcars GT3Cup 1Lap
以上完走
18 19 永井 宏明 G ナインレーシング 8Laps
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2012年10月05日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第9戦 公式予選を、2012年10月5日(金) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:26℃ 路面温度:32℃(スタート時)
年間12戦で組まれたPorsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の2012シーズンも、いよいよ最終局面に突入した。その第9戦-10戦の舞台となるのは鈴鹿サーキット。F1のサポートレースという特別なイベントだ。
鈴鹿サーキットはF1パイロットに「ドライビングテクニックが試される」とまで言わしめるテクニカルコースで、ここでの勝利は格別なものとなる。サーキット内はF1開催とあってお祭りのような雰囲気に包まれているが、PCCJのパイロットたちは緊張感に包まれつつも、いつも以上に闘志をみなぎらせている。
特にタイトル争いの渦中にあるチャンピオンクラスの♯14 平川亮と♯22 Michael GREEN、ジェントルマンクラスの♯19 永井宏明と♯16 横幕ゆぅは、その思いも一塩だろう。♯14 平川と♯22 Michaelのポイント差は39点、♯19 永井と♯16 横幕は33点と、今大会の結果によってはチャンピオンが決定する。特別なレースだからこそ、この地でタイトルを決めたい♯14 平川と♯19 永井、最終戦を前にタイトルを決めさせるわけにはいかない♯22 Michaelと♯16 横幕、それぞれの意地がぶつかりあう。当然、他のパイロットたちにとっても特別な戦いであることに変わりはなく、パドックの緊張感も一際高い。
PCCJの鈴鹿ラウンドは、10月5日(金)正午から行われた30分間のフリープラクティスで幕を明けた。先頭でコースへと飛び出したのは、昨年の鈴鹿・第10戦で総合2位表彰台を獲得している♯16 横幕。1周目のアタックで早々に2分09秒951のトップタイムをマークする。その後はなかなか10秒を切るパイロットが現れなかったが、20分が経過すると♯14 平川が2分09秒141でトップに立つ。以下、上位グループは♯22 Michael、♯11 山路慎一、♯90 Igor SUSHKO、♯32 飯田太陽で、この6名までが10秒台という結果だった。
公式予選がスタートしたのは、空気の澄んだ秋空に夕陽が眩しく浮かんだ16時45分。スポット参戦の2台を含む18台がコースインしていく。最初に2分10秒台に入れてきたのが♯15 神取彦一郎、♯19 永井、♯16 横幕の3名。その後、♯14 平川が2分09秒をマークしてトップに立つと、翌周には2分08秒968へとタイムを更新。♯14 平川はその後もアタックを続けるが、結果としてはこれがポールタイムとなった。
「これはちょっと失敗してのタイム。今大会の結果でタイトルが決まるというのは、特に意識してないです。ただ、F1のサポートレースという部分では、やはり特別なラウンドですね」目標はF1と
公言するだけに♯14 平川のモチベーションはいつも以上に高いようだ。
2分09秒611で2番手を獲得した♯11 山路は、「残念ながら予想通りの2位(笑)。平川君は速かった。開幕の時から、確実に成長している」と話す。
チャンピオンクラスのタイトルを争う♯22 Michaelは、2分10秒088で4番手。「1年ぶりの鈴鹿でこの順位はまあまあ。タイトルを狙うには厳しい差があるけど、とにかく明日の結果を見ないとね」
一方、ジェントルマンクラスでは、フレッシュタイヤを2セット投入した♯16 横幕が総合3番手に入りクラストップ、ポイントリーダーの♯19 永井は5番手に留まった。
「タイトルの可能性を残すためには、日曜日(第10戦)のグリッドも考えなくちゃいけない。そのためには、明日(第9戦)の決勝で速いタイムを出す必要があり、クリアラップがとりやすい前のグリッドを獲得したかった。タイヤは2セット使ってしまったけど、結果としては良かった」と♯16 横幕。
翌日の決勝のためにフレッシュタイヤを温存した♯19 永井とは別の戦略を採ったわけだが、果たしてどちらが正解なのか……。
注目の第9戦決勝レースは10月6日(土)、F1公式予選後の15時40分にスタートする。
■第9戦 公式予選結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Time
1 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE 2’08.968
2 11 山路 慎一 C Excellence M.S. 2’09.611
3 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION 2’10.058
4 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON 2’10.088
5 19 永井 宏明 G ナインレーシング 2’10.203
6 7 林 久盛 C Yunbo DIRECTION 2’10.280
7 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス 2’10.475
8 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア 2’10.629
9 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ 2’10.951
10 5 高見沢 一吉 C 高見沢整骨院OSSOポルシェ 2’11.031
11 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 2’11.255
12 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティア 2’11.329
13 58 鈴木 優 SPOT データスケープ KTR 2’11.917
14 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 2’11.968
15 31 眞野 壮一郎 SPOT コウセイカイ ディレクション 2’12.686
16 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 2’12.710
17 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION 2’13.047
18 29 中川 国敏 G Adelcars GT3Cup 2’22.824
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
===============================
【Hiroki Yoshimoto Race Report 2012】
===============================
2012.9.29-30
Round_7 AUTOPOLIS
triple a vantage GT3、今季2勝目をマーク!!
トップから4ポイント差のランキング2位で最終戦へ
【Result】
9.29 FP : 1 st (1'52"977)
9.29 Q1 : 12 th (2'04"625)
9.29 Q2 : 2 nd (1'58"111)
9.29 Q3 : 2 nd (1'53"113)
Starting Grid : 2 nd
9.30 FP : 2 nd (1'58"444)
9.30 Final : 1 st (20 pt)
Series Ranking (Driver's / Team's) : 2 nd (67 pt) / 2 nd (80 pt)
===============================
【公式練習・予選】 2012.9.29 (Sta)
===============================
triple a vantage GT3、オートポリスでも速さは健在
PPは逃すも、予選2番手を獲得
【公式練習】 天候:雨 | コース:ウェット | 気温/路面温度 開始:15度/16度>終了:15度/17度
【公式予選】 天候:雨 | コース:ウェット | 気温/路面温度 Q1開始時15℃/19℃、Q3終了時15℃/17℃
2012 AUTOBACS SUPER GT第7戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の舞台は、大分県に位置するオートポリス。シリーズ中唯一の九州地区での開催とあって、あいにくの天候ながら観客席には大勢のファンが詰めかけた。
早朝は小雨程度で収まっていたものの、台風17号の接近で雨が徐々に強まる中、気温15℃、路面温度16℃という肌寒いコンディションで午前9時にフリープラクティスが始まった今回のレースウィーク。triple a vantage GT3は、前戦富士の決勝で一時トップに立ちながらもトラブルでリタイヤとなっており、チャンピオンシップ争いへの生き残りを賭ける為には今回のレースは絶対に落とせない1戦となる。そんな緊張感のなか、triple a vantage GT3はこの最初の公式セッションから速さを発揮する。
全車がウエットタイヤを履いてのコースイン、路面温度の低さから中々タイヤに熱が入らず各車2分台でのラップが続いていたセッション序盤、まだ路面の水が多い段階でトップタイムを競ったのはNo.3 S Road REITO NDDP GT-Rとtriple a vantage GT3。開始から10分でNo.3 S Road REITO NDDP GT-Rが1'58"890と2分台を切り、まずはこれがターゲットタイムに。するとここから徐々に各マシンがタイムアップ、まずはNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMSが1'57"710、さらにNo.33 HANKOOK PORSCHEも1'57"288までタイムを削ってくる。しかし最終的にこのタイムを上回ってきたのがtriple a vantage GT3。セッション開始から25分程が経過したところで1'56"373をマーク、一気にトップに浮上する。
この頃から雨が少なくなり走行ラインの水も捌けてきたコース上。するとここでNo.2 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電が1'56"119にタイムアップ、チャンピオンを争うチームが入り乱れるトップ争いに割りこんでくる。しかしここから各マシンがそれぞれさらにタイムアップ、予選前のフリー走行ながら、熾烈なトップタイム争いが始まった。そんな中最終的にタイミングモニター最上段に返り咲いたのはtriple a vantage GT3。唯一1分52秒台に入る1'52"977の最速タイムをマーク、予選に向け大きな弾みをつけてこのセッションを終える。
その後、午後に入り始まった予選Q1セッションは定刻通り14時ちょうどにスタート。ここでは15分の走行で上位16台がQ2へ進出する事になる。このセッションでtriple a vantage GT3に乗り込んだのは星野選手。ところがコース上はこのセッションが始まる前に降った大雨の影響でヘビーウェットコンディション。アタック2周目に入る頃にはさらに雨量が増え、A Speedは「コンディション的に計測1周目以上のタイムは出ない」と判断。この時点で4番手に着けていた星野選手をピットに呼び戻し、そのままセッションの終了を待つ事に。するとセッション終盤にかけ徐々にコンディションが回復、各マシンがタイムアップし始め若干冷やりとしたものの、最終的にtriple a vantage GT3は12番手に残り、無事Q2へと進出する事に成功する。
GT500クラスのQ1で赤旗中断があったため、14時45分と遅れて開始されたGT300クラスの予選Q2セッション。ここでの走行時間は10分間、上位10台がQ3へと進むことになる。この頃になると雨は小降りとなり、Q1より路面状況は向上。とは言え、滑りやすい難しい状態であるのは変わらない。ここでtriple a vantage GT3のアタックを担当したのは吉本大樹。Q2セッション中盤まで8番手辺りにつけていた吉本は「なかなかタイヤが温まらずタイムアップさせることが出来なかったけど、赤旗中断の際に変更したセットアップが功を奏してセッション再開後の1周でタイムアップさせることが出来た」と、赤旗中断終了後の唯一のラップでタイムアップを果たし1'58"111をマーク。見事2番手に飛び込み、Q3進出を決定づける。
そして15時05分から始まった予選Q3。このセッションは10分間のセッションとなる。ここでのアタックを担当したのは星野選手。するとその星野選手は回復し始めたコンディションに合わせ、インターミディエイトタイヤでコースイン。「元々インター(ミディエイト)には自信があった」と、吉本に続いて見事なアタックラップを披露。トップのNo.3 S Road REITO NDDP GT-Rにはわずかに届かなかったものの、見事1'53"113のタイムで決勝2番グリッドを確保。最終戦を前にどうしても欲しい優勝を視野に捉え、公式予選を終了する事となった。
===============================
【決勝】 2012.9.30 (Sun)
===============================
triple a vantage GT3、今季2勝目をマーク!!
トップから4ポイント差のランキング2位で最終戦へ
【決勝】 雨 | コース:ウェット | 気温/路面温度 開始:16度/17度>途中:16度/18度
決勝日朝、9時20分より30分間で予定されていたフリープラクティスが深い霧と雨による視界不良で8分ほどで赤旗が提示され、そのままセッションが終了となる等、前戦に続き波乱の予感がした決勝日。結局11時より30分の走行が行われるスケジュール変更となったが、開始時間になっても霧の状況は改善せず、結局このセッションもそのままキャンセルとなり、各マシンは最後のマシン調整が出来ないままに決勝のグリッドにつく事となった。
フリープラクティスはキャンセルとなってしまったものの、正午を過ぎる頃にはようやく霧が晴れ、第7戦決勝のスタート進行はオンタイムで進行が進み、セーフティーカー(SC)先導の下にはなったものの、定刻通りの午後2時に決勝の戦いの幕が切って落とされた。SCがコース上を離れたのはスタートから3周目。するとその直後から熾烈なトップ争いが始まった。このスタートでtriple a vantage GT3のステアリングを握ったのは星野選手。その星野選手はPPスタートのNo.3 S Road NDDP GT-Rの背後でオーバーテイクのチャンスを伺いながら、3番手以下の後続をぐんぐん引き離していく。
ところがレース11周目、ここでNo.52 GREEN TEC & LEON SLSがスロットルリンケージのトラブルで4コーナーを曲がれずにクラッシュ。幸いドライバーに大きな怪我は無かったものの、大破したマシンを回収するためにコース上にはSCが。これで対3番手以降のマシンへのリードが一旦リセットされてしまったが、星野選手は16周目にリスタートが切られると、またも3番手以降を引き離しトップのNo.3 S Road NDDP GT-Rとマッチレースを展開していく。この2台はレース中盤に差し掛かる頃まで1~0.5秒ほどの僅差で攻防。両車ともにチャンピオン争いに残るべく、さらにはここで優勝し、有利な条件で最終戦に挑みたいだけに、その戦いも熾烈を極めていく。しかし勢いに優ったのはtriple a vantage GT3。星野選手は21周目の1コーナーのブレーキングでNo.3 S Road NDDP GT-Rに並びかけ、2台はそのままサイドバイサイドで並走。そして続く3コーナーでついにS Road NDDP GT-Rのインを突いてトップを奪還。その後ジワジワとS Road NDDP GT-Rを引き離していく。
2番手S Road NDDP GT-Rとの差を8秒程に広げた30周目には、そのS Road NDDP GT-Rがピットイン、52秒の作業でコースに復帰してくる。トップのtriple a vantage GT3はその4周後にピットに向かい、ここで吉本大樹へとドライバーチェンジを行っていく。ところがここで若干のハプニングが発生。燃費の悪いアストンマーチンだけにライバルチームより20秒以上のロスは覚悟していたが、何と給油中に火災が発生。メカニック達の素早い対応で最小限のロスで留めたものの、ピットで70秒程を費やしてしまい、コースに戻った時点でNo.3 S Road NDDP GT-Rに前に出られてしまう。それでもこの日のtriple a vantage GT3には、そのロスをも取り戻す速さと強さがあった。吉本は一時8秒以上のギャップを築かれたS Road NDDP GT-Rにすぐさま追いつき、背後からプレッシャーをかけ始める。「わりとすぐに追いつけたけど、キャラクターの違うマシンで、なかなか簡単には抜けなかった」とは言うものの、「ずっと後ろにいたお陰でGT-Rの事が色々分かりました」と、落ち着いてチャンスを伺っていく。
この展開には、誰もが「守るS Road NDDP GT-R」と「攻めるtriple a vantage GT3」の息詰まる戦いが最後まで続くと予想した。しかし結末はレースのチェッカーを待たずに訪れた。レースも残り8周となったところでS Road NDDP GT-Rの左リアタイヤが突如脱落。これで難なくトップに躍り出た吉本はそのまま残り周回を走り切り、最後は2番手のマシンに13秒の大差をつけて、第5戦鈴鹿に続く今季2勝目を挙げる事となった。
これでtriple a vantage GT3はシリーズランキングでトップから4ポイント差の2位に浮上。シリーズは最終戦もてぎを残すのみで、チャンピオン獲得の可能性を残すマシンはtriple a vantage GT3を含む上位3台に絞られた。現在のランキングトップはNo.33 HANKOOK PORSCHE、2位に4ポイント差のtriple a vantage GT3、3位はNo.911 エンドレスTAISAN 911。最終戦ではこの3チームがGT300クラスの覇権を懸けて争うことになる。チームA Speedはチーム参戦僅か3年目で悲願のチャンピオン獲得なるか。ツインリンクもてぎで行われる最終戦(10月27日(予選)28日(決勝))でのtriple a vantage GT3の活躍に大きな期待がかかり、オートポリスラウンドは幕を下ろす事となった。
12' SUPER GT SERIES Round_7 / AUTOPOLIS
2012.9.29 (Sat) Free Practice & Qualify
2012.9.30 (Sun) Final
Text : www.hiroki-yoshimoto.com
【Aspeed Official Site】 http://www.aspeed.co.jp/
【SUPER GT SERIES Official Site】 http://www.supergt.net/jp/
【吉本大樹 Official Site】 http://www.hiroki-yoshimoto.com/
===============================
【吉本大樹コメント】
===============================
単純に、純粋にとても嬉しいです!! 前戦の富士でノーポイントだったことで、最終戦へ向け今日は絶対に勝たなければならなかった。今回は3号車がとても速く、決勝は離されてしまうかもしれないと感じていたし、簡単ではなかったけど全てを出し切ったことで勝つことができたのだと思います。
今回は最初のフリー走行から決勝終了までマシントラブルもなく、常に難しいコンディション変化にチームのアジャスト力も素晴らしかった。ピットで火が出た時の冷静な対処、ヨコハマタイヤさんの最後まで高いレベルで安定し続けてくれた浅溝タイヤ、星野選手のこれ以上にない予選アタックや決勝ラップ、全てにおいてほぼ完璧だったと思います。
これで事実上3台の争いになった訳です。まずはチャンピオン獲得の可能性をかけた切符を手に入れられた事にほっとしています。最終戦もてぎはノーウェイトのガチンコ勝負。絶対に勝ってチャンピオンを決めたいと思います!!
エイチワイ・マネージメント有限会社
===============================
【Hiroki Yoshimoto Race Report 2012】
===============================
2012.9.8-9
Round_6 FUJI SPEED WAY
triple a vantage GT3、レース前半でトップに躍り出るも
まさかのエンジントラブルで、痛すぎるリタイヤ
【Result】
9.8 FP : 4 th (1'41"384)
9.8 Q1 : 3 rd (1'41"166)
9.8 Q2 : 7 th (1'41"722)
9.8 Q3 : 6 th (1'40"991)
Starting Grid : 6 th
9.9 FP : 7 th (1'42"336)
9.9 Final : DNF (0 pt)
Series Ranking (Driver's / Team's) : 3 rd (47 pt) / 5 th (57 pt)
===============================
【公式練習・予選】 2012.9.8 (Sta)
===============================
triple a vantage GT3、94kgのウェイトを積みながら
予選はQ3に進出~決勝6番グリッドを獲得!!
【公式練習】 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:27度/30度>終了:27度/37度
【公式予選】 天候:曇 | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1開始時26℃/35℃、Q2開始時28℃/40℃、Q3開始時26℃/34℃
2012 AUTOBACS SUPER GT第6戦の舞台は静岡県の富士スピードウェイ。前戦鈴鹿では最後尾スタートからの劇的優勝を果たしたA Speed & triple a vantage GT3はチャンピオンシップ争いにおいても一気にトップに浮上、悲願のシリーズチャンピオン獲得に向け大事な一戦となるレースに挑む事となった。
迎えたレースウィーク初日。雲がやや多いものの、まずまずの好天に恵まれたこの日の富士スピードウェイ。フリープラクティスセッションは午前9時40分にスタート。コンディションは終始安定したドライコンディション。するとここでtriple a vantage GT3に乗り込んだ吉本大樹がセッション開始早々に1'42"674のトップタイムをマーク。前戦鈴鹿からの勢いを感じさせる走りを披露する。ところがその後1'41"384までタイムアップしたところでエンジン周りからオイルが漏れだすトラブルが発生しピットイン。残りのセッションを走る事が出来ず、最終的には4番手でこのセッションを終了する事となった。
原因の箇所によっては予選出走を諦めなければならない可能性もあったこのトラブル。しかし何とかこのトラブルは予選前に修復が完了、triple a vantage GT3は無事公式予選に挑む事となった。その予選Q1セッションでマシンに乗り込んだのは吉本大樹。すると吉本はフリープラクティスで満足に走行できなかったハンディを感じさせない走りで3番手タイムをマーク。予選Q2に駒を進める事に成功する。すると予選Q2セッションに出走した星野選手も確実な走りで7番手タイムをマーク。さらにその後のQ3セッションでは再び吉本がマシンに乗り込みコースイン、ここでも94kgものウェイトを積みながら1分40秒台に乗せる1'40"991をマークして決勝6番手グリッドを確保。「本当は2列目までに入りたかったけど、積んでいるウェイトを考えればトップから0.5秒差というのは全然悪くない」と、翌日決勝での追い上げを期待させながらこの日のセッションを終える事となった。
===============================
【決勝】 2012.9.9 (Sun)
===============================
triple a vantage GT3、レース前半でトップに躍り出るも
まさかのエンジントラブルで、痛すぎるリタイヤ
【決勝】 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:29度/45度>途中:28度/42度>終盤:28度/35度
前日同様、雲はあるもののまずまずの好天に恵まれた日曜の富士スピードウェイ。決勝に向けた最終調整の貴重な時間となる決勝前フリー走行では7番手タイムをマークしたtriple a vantage GT3。
決勝ではライバル勢に対して給油で20秒程のロスが予想される事もあり、スタートを担当する吉本大樹は「出来るだけ自分のスティントでトップになって帰ってきたい」と序盤でのポジションアップを狙いグリッドへ。その後、真夏のような日差しがグリッドに照り付け、気温29℃、路面温度45℃となった午後2時にいよいよ第6戦決勝がスタート、66周に及ぶ戦いの火ぶたが切って落とされた。
するとそのスタート直後、ここにまず波乱のレース展開が待っていた。何とPPから好スタートを切ったNo.31 apr HASEPRO PRIUS GTが1コーナーでスピン~コースアウト。代わってトップに立ったのは予選2位のNo33 HANKOOK PORSCHE。6番手グリッドからスタートを切った吉本大樹は、「最初の5周位はタイヤに熱が入らず苦労した」としながらも一台づつ前の車をパスしてゆき、レース序盤の内に3番手に浮上する事に成功する。更に、「自分たちが選択した(タイヤの)コンパウンドを考えれば、各スティントの中盤~後半に強い事は解っていた」と、その後見事にNo16 MUGEN CR-Z GTとNo33 HANKOOK PORSCHEを攻略。スタート前の思惑通り自らのスティントでトップに浮上、ここからピットストップで失うと予想される最終的に必要な20秒のマージンを稼ぐ為、猛プッシュを開始する。
ここまでは順調に事が運んでいたtriple a vantage GT3。ところが吉本がピットに戻り星野選手とドライバーチェンジを行った直後に悪夢が待ち構えていた。なんと星野選手がコースに入ってわずか数周後からエンジンの点火系にトラブルが発生。12気筒のうち1気筒が機能しない状態となってしまいピットイン。結局このトラブルには為す術も無く、結果triple a vantage GT3はチャンピオンシップを争う上では痛すぎるリタイヤでこのレースを終える事となってしまった。
12' SUPER GT SERIES Round_6 / FUJI SPEED WAY
2012.9.8 (Sat) Free Practice & Qualify
2012.9.9 (Sun) Final
Text : www.hiroki-yoshimoto.com
【Aspeed Official Site】 http://www.aspeed.co.jp/
【SUPER GT SERIES Official Site】 http://www.supergt.net/jp/
【吉本大樹 Official Site】 http://www.hiroki-yoshimoto.com/
===============================
【吉本大樹コメント】
===============================
また勝てるチャンスのあるレースを落としてしまいました。このタイミングでノーポイントは本当に痛いです…。原因はハッキリしていませんが、鈴鹿のレース終盤に起こったトラブルと症状が似ているようなので同じ所の問題かもしれませんね。重いなりに良いレースをしていたし、悪くても表彰台は堅かった。チャンピオンシップを考えると非常に痛いレースとなってしまいました。
残りはたった2戦。一つでも落とせばチャンピオンの可能性はなくなります。絶対に取りこぼしの無いように次戦オートポリスは勝たなければなりません!
エイチワイ・マネージメント有限会社
===============================
【Hiroki Yoshimoto Race Report 2012】
===============================
2012.8.25-26
Super Taikyu Series Round_4_okayama
PETRONAS TWS GS350
【Result】
8.25 Qualify : 4 th 3'23"530 (1'41"576・吉本大樹/1'41"954・佐藤晋也選手)
8.26 FINAL : 1 st
===============================
12' Super Taikyu Series Round_4
2012.8.25-26
===============================
【公式予選】 天候:晴 | コース:ドライ
スポーツランドSUGOで開催されたシリーズ第3戦から3か月余。しばらくのインターバルを挟み行われる格好となった第4戦が岡山国際サーキットを舞台に、8月25-26日に開催された。
岡山国際サーキットの特徴は何といっても典型的なテクニカルコースであること。高速コーナーから低速コーナーまでがバランス良くレイアウトされており、マシンの成熟度とドライバーの腕が試される事となる。OTGモータースポーツのPETRONAS TWS GS350は、開幕戦こそDNFに終わったものの、その後の第2戦、第3戦は連続して3位表彰台を獲得。8月には鈴鹿でのテストも行いマシンも進化、さらに前日の練習走行では新しい仕様でのセットアップを煮詰めてきており、当然ここ岡山での初優勝を狙い初日のセッションに挑む事となった。
迎えた初日の公式予選。Aドライバー予選でマシンに乗り込んだのは吉本大樹。するとその吉本はこのセッションでマシンのポテンシャルが大幅にアップされてきた事を証明して見せる。これまでは予選トップのマシンからは1秒以上遅れる展開が続いていたが、何とこのセッションで吉本がマークしたタイムはトップから0.7秒差となる1'41"576。3番手に着けマシンをBドライバー予選の佐藤選手へと託していく。するとその佐藤選手も1分41秒台となる1'41"954をマーク。合算タイムでは4番手に食い込み、今季のベストグリッドを獲得する事に成功。「低速コーナーでマシンが暴れる症状はあるけど、マシンバランスはこれまでで最高。クラストップから1秒以内は凄い進歩。事前の鈴鹿テストがかなり効いてます。これまで「一発」のタイムが出せなかったけど、そこが出る様になった。Bドラ予選、Cドラ予選(脇阪選手が出走した)でも良い方向に進める事が出来たので、明日の決勝はかなりポジティブ(吉本大樹)」と、今季初優勝を虎視眈々狙い、この日のセッションを終了する事となった。
【決勝】 天候:晴 | コース:ドライ
まもなく9月を迎える時期とは思えないほどの暑さに見舞われた決勝日の岡山国際サーキット。2012年スーパー耐久シリーズ第4戦の決勝は、ドライバーにもマシンにも厳しい条件が揃う中、定刻通りの午後1時20分にフォーメーションラップが始まった。
このスタートでPETRONAS TWS GS350のステアリングを握ったのは吉本大樹。作戦ではここで吉本がロングスティントを担当、その後の展開に合わせ佐藤選手、脇阪選手へと繋ごうというもの。ところが綺麗に切られたと思われたスタート直後、その思惑とは全く異なる展開が待っていた。なんと裏ストレートで岡部自動車メーカーズZ34とOiive SPA+KOTA RACING NSXが接触。これにGPO+KOTA RACING S2000も巻き込まれ、この3台のマシンがコース脇にストップ。このマシンを回収する為コース上にはセーフティカー(SC)が入ることに。
ここで迷わず作戦をフレキシブルに変更したのはOTGモータースポーツ。すぐさま吉本をピットに呼び戻し、ここで佐藤選手とドライバー交代。今回のレースで義務付けられている2回のピットストップのうち1回を消化、5周に及んだSCラン明けのレースリスタートが切られると、佐藤選手は素晴らしいペースで周回を重ね、他車がまず一回目のルーティーンのピットストップを終えた段階でトップ浮上する事に成功。その後56周目に最終スティントの脇阪選手へとステアリングを託していく。
PETRONAS TWS GS350はこのピットストップの間にassetテクノZ33の先行を許したものの、同マシンはまだもう1回のピットストップを残しており、87周目には難なく再びトップに浮上する事に成功。すると脇阪選手はその後もそのポジションを危なげなくキープ。「1回目のピットストップも、その後の二人のペースも戦略も、全てが99.9%完璧だった(吉本大樹)」と最後まで危なげのない周回を重ね、最後はOTGの大応援団が見守る中トップでチェッカーを受け、遂に、待ちに待った初優勝を飾ることとなった。
次戦はWTCC併催のシリーズ第5戦。このラウンドは2回のスプリントレースで争われるが、このラウンドでのPETRONAS TWS GS350今季2勝目はなるか。その活躍に期待が高まる。
===============================
【吉本大樹コメント】
===============================
事前に行った鈴鹿でのテスト、そしてそのテストから岡山までに色々と間に合わせてくれたメカニックやスタッフのおかげでかなり進歩したGS350で週末を迎えることができました。
我々のGS350はこれまで決勝でのペースの良さは証明してきましたが、予選でのタイムには伸び悩んでいました。が、これまでの成果もあり、少しですが一発のタイムを出せるマシンに仕上がってきました。それを予選で改めて確認しましたし、ここまでレースシュミレーションもしっかりと行う事ができました。
今回はOTG Motor Sportsの走りを応援しに、OTG(大阪トヨペットグループ)の役員様や各店舗の店長様ら150名程のゲストが来られていたので絶対結果が欲しかったので本当に良かったです。僕はスタートしただけで自分のレースを終えましたが、ストラテジーを考えたり監督業も非常に楽しかったです。
チーム力の面に関しても確実に毎戦そのパフォーマンスを上げてきていますし、正直、スーパー耐久のチームでこれ程ストイックに戦略等を考えているチームはないのではないかというくらいにやっています。ドライバーのうるさいコメントにもしっかりと耳を貸してくれ、わがままな要望にも応えてくれる貪欲なチームだからこそ、これ程早くに優勝という結果が出たんだと思います。次戦は1時間のスプリントレースが2回といういつもとは違ったスーパー耐久が見れると思います。ここでもしっかりと結果を出しにいきたいと思います!
エイチワイ・マネージメント有限会社
HY Management Co.,Ltd.
info@hy-management.com
プレスインフォメーション 2012年9月03日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラカップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第8戦を、2012年9月8日(土) -9日(日) 富士スピードウェイ (静岡県)にて開催いたします。
いよいよシーズンも終盤にさしかかったPorsche Carrera Cup Japan(PCCJ)2012。9月8〜9日には、前戦から約1カ月ぶりの公式戦となる第8戦が開催される。
舞台となる富士スピードウェイ(静岡県)は、5月の第3戦、ダブルヘッダーとなった6月の第4戦—5戦を経て、今シーズン3度目の開催となる。開幕前の合同テストも含めれば、カレラカップパイロットたちにとっては4度目の富士。もちろん気温や天候の条件こそ違えど、走行を重ねている分、セッティングの詰めやコースの攻めどころなどは各ドライバーとも熟知している。加えて、チャンピオンシップは今が佳境。ライバルより1点でも多くポイントを獲得すべく、全員が全力でアタックする。今シーズンこれまで行なわれた富士ラウンドのなかでも、最も熱いバトルが繰り広げられることは間違いない。
今大会はSUPER GT第6戦との併催となり、8日(土)に予選、9日(日)に決勝という1戦のみのスケジュール。予選は第4戦以来となるノックアウト方式が採用されている。予選をQ1、Q2というふたつのセッションに分けて行ない、Q1セッションを上位8位以内で通過したドライバーのみがQ2へ進出できるというシステムだ。時間はQ1が15分、Q2が10分という短時間。セッションスタート後すぐにタイムを刻む瞬発力と、トラフィックを避ける判断力が必要となる。
また、今シーズン行なわれた富士ラウンドはいずれも雨がらみの展開となっているために、天候の読みが重要なポイントとなる可能性も高い。路面は乾くのか、湿るのか。雨は降るのか、上がるのか。グリッドの良し悪しが勝負の行方を左右するスプリントレースゆえ、各ドライバーの判断も見どころのひとつとなるかもしれない。
7月末にスポーツランドSUGO(宮城県)で行なわれた第6戦、第7戦では、チャンピオンクラスを#14 平川亮が、ジェントルマンクラスを#19 永井宏明がそれぞれ連勝で制している。これで#14 平川は第4戦の富士から4連勝、#19 永井は第5戦富士から3連勝。シーズン前半の混沌とした状況は少しずつ様相を変え、このふたりがポイントでもアタマひとつ抜け出した。第8戦でも#14 平川と#19 永井を軸にレースが展開する可能性は充分にあるだろう。
もちろん、他のドライバーとて指をくわえて見ているわけではない。チャンピオンクラスには#11 山路慎一に代わって山野直也が再び登場。第3戦富士での勝利を再現すべく、予選から飛ばしてくることは想像に難くない。そろそろ優勝の二文字がほしい#22 Michael GREEN、安定したリザルトを刻みたい#90 Igor SUSHKOの活躍にも期待したいところ。#5 高見沢一吉や#15 神取彦一郎も上位に食い込むことが予想される。
一方のジェントルマンクラスでは第3戦の勝者#16 横幕ゆぅ、第4戦の勝者#2 田島剛も再びの美酒を虎視眈々と狙っている。また、同ポイントで競っている#32 飯田太陽と#8 櫻井澄夫のふたりも侮れない存在と言えるだろう。
#14 平川と#19 永井が勝利を重ねるか、ふたりの前に誰かが立ちはだかるか。各車一歩も引けない第8戦富士、予選Q1セッションは8日(土)の13時10分にスタート予定。予選もレースもヒートアップは必至、チャンピオンシップの明暗を分ける一戦の幕が切って落とされる。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2012年8月26日
大分. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012 特別戦 "エンデュランストロフィー" 公式予選を、2012年8月26日(日) オートポリス(大分県)にて開催いたしました。
気温25℃ 路面温度41℃
8月26日、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)が九州に初上陸し、大分県のオートポリスにて「PORSCHE CARRERA CUP JAPAN 2012 スペシャルラウンド」が開催された。その名前のとおり今回はチャンピオンシップ対象外の1戦だが、周回数30周(最大レース時間70分)によるカップカー初の耐久レースということでレース中のタイヤ交換や給油作業、ドライバー交替なども行われ、シリーズ戦とは違う戦略やピット作業も勝敗を分ける要素となる。
PCCJクラスのエントリーでは、ディーラーチームとしてポルシェセンター熊本から今季のPCCJシリーズへ参戦している#29 アデルエンジニアリング 滝澤智幸/二宮嘉章、九州出身のドライバーでは#3 江本玄、#6 ARTE ROSSIらが参戦し、#3 江本は2011年PCCJ王者の安岡秀徒と、#6 ARTE ROSSIは水谷晃と組む。シリーズを独走する#14ガーミン号のステアリングを握るのは04年にPCCJシリーズ2位の実績を持つ坂本祐也、他には今季のGT3カップチャレンジ ジャパンへ参戦中の#77 MUSASHIがエントリー。2人で組むマシンはレース途中にドライバー交替を行い、それ以外は30周をひとりで走り切る。
このスペシャルラウンドのスターティンググリッドを決める予選が26日、12時10分から30分間行われた。耐久レースではあるが、このグリッド争いも熾烈で各車ともに全開アタック。テクニカルなコーナーが連続するオートポリスを攻め続けた。計測1周目にまずは#3 安岡秀徒が1分56秒259をマークしてトップへ。さらにタイムを縮めてきた計測2周目に、#3 安岡は最終コーナーでミス。「クセでアクセルをあおってしまい、シフトダウンしなかったんです。それがなければ……」。同じ計測2周目、#14 坂本が1分55分338でトップに立ち、これが最後まで守られることとなった。3番手以降は#6 ARTE ROSSIが1分57秒台に入れ、#29 滝澤、#77 MUSASHIがこれに続いた。
2人組で参戦するチームは途中ドライバー交替やタイヤ交換するチームもあり順位が動かない時間帯が続いたが、セッション終盤の残り1分で#77 MUSASHIが2分1秒863をマークして、#29を抜き4番手に浮上。これで順位が確定した。ポールポジションは#14 坂本、2番手は#3 江本/安岡、3番手は#ARTE ROSSI/水谷、そして#77 MUSASHI、#29 滝澤/二宮というオーダー。#14 坂本は「このコースはアップダウンが激しく、登り区間ではフロントを接地させてグリップさせないといけないんですけど、昨日の走り出しのセットではアンダーが強くてぜんぜん踏めませんでした。いろいろ変えても昨日の段階で安岡選手の2秒落ちで心配していましたが、今日はニュータイヤでアタックしてポールポジションを獲れました。カップカーでのレースは04年の996以来です。賞典外とはいえ今日は楽しんで走ってトップを目指します」と満足げに語った。2番手の安岡とチームを組む#3 江本は「ARTE ROSSIさんがタイムをすごく上げているのが気になります。同じ地元同士、ちょっと意識しちゃいますね(笑)」と楽しみながらもライバルを警戒していた。
総距離140㎞の決勝レースはこの後、15時からローリングスタートで幕を開ける。
■ 特別戦 エンデュランストロフィー 公式予選結果
Pos. Car# Team Class Best Time Driver1 Best Time Driver2 Best Time
1 14 GARMIN PORSCHE GT3 R 1'55.338 坂本祐也 1'55.338 -- --
2 3 アキラレーシング GT3 PCCJ R 1'55.592 江本 玄 1'57.089 安岡秀徒 1'55.592
3 6 JHM DIRECTION PCCJ 1'57.621 ARTE ROSSI 1'57,621 水谷 晃 2'01.304
4 77 PCJたろう GT3 2'01.883 MUSASHI 2'01.883 -- --
5 29 Adelcars GT3 Cup PCCJ 2'02.145 滝澤智幸 2'02.145 二宮嘉章 2'07.002
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
==============================
【Hiroki Yoshimoto Race Report 2012】
===============================
2012.8.18-19
Round_5 Suzuka
【Result】
8.18 FP : 1 st (2'02"868)
8.18 Q1-Q3 : No Time
Starting Grid : 25 th
8.19 FP : 1 st (2'07"848)
8.19 Final : 1 st (25 pt)
Series Ranking (Driver's / Team's) : 1 st (47 pt) / 2 nd (57 pt)
===============================
12' SUPER GT SERIES Round_5
2012.8.18-19
===============================
triple a vantage GT3、全セッションでトップタイムをマークするも
予選終了後にまさかの失格裁定で決勝は最後尾グリッドに
【公式練習】 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:29度/33度>終了:32度/47度
【公式予選】 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1開始時32℃/46℃、Q2開始時30℃/48℃、Q3開始時30℃/44℃
薄曇りながらも時折日が差し、朝から蒸し暑いコンディションとなった土曜日の鈴鹿サーキット。レースウィーク最初のセッションとなる公式練習は午前9時20分にスタート。最初の1時間40分は混走セッションとなった。
このセッションでは早々にベストタイムを記録したチームが多かった中、triple a vantage GT3も走り出してすぐの2周目に星野選手が2'02"868をマーク、トップに躍り出る。しかし翌周も02秒台と速さを見せた直後、ステアリング系のトラブルでマシン下部から突如白煙が上がりそのままピットイン。修復には20分以上かかったものの、その後無事に再度コースイン。さらにマシンのセットアップを進めていく。
ここからは決勝レースに向けたセットアップに終始するも、それでもラップタイムは2分03?04秒台。好調を維持したままGT300の占有時間には第3ドライバーの吉田選手の慣熟走行も行い、トラブルはあったものの、唯一の02秒台というトップタイムでこのセッションを終える事となった。
その後、午後に入り行われた公式予選。今回の予選はQ1~Q3の3セッションで争われるノックダウン方式。最初のQ1セッションは定刻通りの14時ちょうどにスタート。ここでは星野選手がマシンに乗り込んでコースへと向かう。15分間で争われるこのセッション、星野選手はグリーンランプの点灯と共にすぐさまコースイン、アタックへと向かう。するとその星野選手は最初のアタックラップでいきなり2'02"195をマーク。2007年に記録されたコースレコード(2'02"254)を更新する素晴らしい走りを見せ、またしても唯一の02秒台というトップタイムでQ2へと駒を進める。
Q2で使用するタイヤはQ1でアタックを終えたユーズドタイヤを使用しなければならないが、Q1を走行したドライバーは走行できない。Q2を務める吉本大樹は早々にマシンに乗り込むがGT500のQ1で赤旗中断が出たため、5分遅れの14時45分より10分間の予定でスタート。するとNo.16 MUGEN CR-Z GTやNo.33 HANKOOK PORSCHEが2分3秒台前半のタイムでトップ争いを展開するなか、その吉本は唯一の02秒台となる2'02"584をマーク。Q2もトップで通過してみせた。
予選トップ10を決めるQ3は15時15分にスタート。これも10分間の戦いとなる。するとこのセッションでは各マシンが続々とそれまでのベストタイムを更新し始める。序盤、No.16 MUGEN CR-Z GTがファーストアタックを決め、2'02"130とこれもコースレコード更新のタイム。これがターゲットタイムとなっていく。さらにその後No.0 GSR 初音ミクBMWも2分02秒987と2分02秒台にタイムアップ、2番手に飛び込んでくる。しかしここでtriple a vantage GT3の星野選手がまたしても素晴らしい走りを披露。2'02"078というQ1のベストタイムをさらに更新する驚異的なタイムでこのセッションのトップを奪取。コースレコードを引っさげ今シーズン初のPPが確定したかに思われた。
ところがQ3終了後にまさかの展開が待っていた。なんと予選後の車検で燃料タンク容量について指摘をされ、結果全予選タイムが抹消されてしまう事に。公式練習からここまでの全セッションでトップタイムをマークする速さを見せながら、決勝はまさかの最後尾スタートとなってしまった。
===============================
【決勝】 2012.8.19 (Sun)
===============================
triple a vantage GT3、驚異の追い上げで
最後尾からの大逆転優勝を達成!!
【決勝】 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:32度/50度>途中:31度/52度>終盤:29度/37度
4年ぶりにレース距離が1000kmとなった伝統の1戦、第41回インターナショナルポッカ1000kmレース。triple a vantage GT3は前日の予選で圧倒的な速さを見せながら、わずかな規定違反で予選タイム抹消という悪夢のような土曜日となってしまったが、その速さは真のものである事は間違いなく、最後尾からのスタートとなる長丁場のレースでどこまでポジションを上げてくるかに注目が集まった。
スタートは非常に苦しい位置からとなるものの、吉本大樹はこれまでのSUPER GT参戦経験の中で、2007年のポッカ1000kmでの優勝、2009年のマレーシア(セパン)戦では最後尾から優勝をした経験を持つなど、苦しい戦いの中で勝利を積み重ねてきた実績を誇る。さらにパートナーの星野選手はこの夏の鈴鹿で3度の優勝を経験した言わずと知れた2度のGTチャンピオン経験者。それに加えマシンの速さは間違いなくあるだけに、レースでは序盤からの追い上げが期待された。するとスタートでステアリングを握った星野選手が、その期待を裏切らない、素晴らしい追い上げを披露する。
レースは1周のフォーメーションラップ後グリーンランプが点灯、そこから綺麗なスタートが切られ、まずはNo.0 GSR 初音ミク BMWがレースを引っ張る展開。しかし観客の目は後方より猛追する1台のマシンに釘付けとなった。triple a vantage GT3はなんとスタートからわずか3周で12台のマシンを抜き去り13番手にまで浮上。そのペースは衰えることなく、4周目に12番手、7周目には6番手、さらに8周目には3番手、9周目にはとうとう2番手にまでポジションをアップ。そのペースはトップのマシンが2分7秒~8秒台でラップしているのに対し、triple a vantage GT3は2分5秒台。その差は歴然、15周目にはトップのNo.0 GSR 初音ミク BMWの背後に着けホームストレートエンド、1コーナーの侵入でアウト側からオーバーテイク、「最初のスティントでトップになって戻ってくる」と公言していた両選手も自ら驚くほどのハイペースでトップに躍り出る事に成功する。
しかしtriple a vantage GT3は燃費の面では決して有利ではなく、チェッカーまでにはライバル勢よりも1回多くピットに入らなければならない可能性が高い。その分のマージンを稼ぐ為にも星野選手はそのまま猛然とプッシュ。2番手以降をどんどん置き去りにして、2ndスティントの吉本にステアリングを託していく。するとコースに戻った吉本も他を圧倒するペースで周回を開始。50周程が経過した時点で2番手に60秒近いマージンを築き、その後そのまま3rdスティントを走る星野選手にマシンを渡す事に成功する。ところが直前の53周目、ヘアピン手前でGT500クラスのマシンと300クラスのマシンが接触し、クラッシュした300クラスのマシンの回収作業に時間を要した兼ね合いでコースにはセーフティーカー(SC)が入ってしまう。
これでそこまでのマージンが帳消しとなってしまったtriple a vantage GT3。しかしこの日のtriple a vantage GT3はこの展開も意に介さず。リスタート直後からまたどんどんマージンを築き始め、その後ステアリングを受け継いだ吉本大樹の4thスティントでは遂に2番手以降全てのマシンを周回遅れにしてしまう。さらにその後星野選手が走った5スティント目でも後続との差を広げ続け、137周目にライバル勢よりも1回多い最終ストップを終えてなお1分20秒の差を保ってコースに復帰。吉本大樹が最終6スティント目に入っていく。これで「トラブルさえ無ければ優勝は確実か」と思われたtriple a vantage GT3。しかしレースはそう簡単には終わらないのが夏の鈴鹿ラウンド。なんと吉本がコースに戻った直後にGT500クラスのマシンが130Rで大クラッシュ。幸いドライバーに大きな怪我は無かったものの、コース上にはこれでSCが入る事となり、triple a vantage GT3はまたしてもここまでに築いたマージンがフイになってしまった。
その後のレース再開時点でチェッカーまでは残り11周。2番手には前戦SUGOの覇者No.3 S Road NDDP GT-Rが13秒後方に着けてくる。それでもこの日のtriple a vantage GT3の速さを持ってすればその差は安全圏かと思われた。しかし実はこのSCランの直前辺りからエンジンに異常を感じ始めていた吉本大樹。「多分12気筒の内、1~2気筒は点火していなかった感じのフィーリングで、明らかなパワーダウンを感じていた」と、No.3 S Road NDDP GT-Rの追撃と、パワーダウンし始めたエンジンがいつ完全に止まってしまうかというプレッシャーに耐えながらチェッカーを目指す事に。それでも吉本は最後の苦しい状況を乗り切り、見事トップでチェッカーを潜り抜ける事に成功。予選タイム抹消というまさかの展開から、大逆転での優勝を手にする事となった。しかし吉本のこの激走はギリギリのもので、ウィニングラップの途中でエンジンが力尽き、さらにフロア下から火災が発生。デグナーでマシンを停めた吉本は大慌てで消火器を取りに走り、コース・オフィシャルと共に消火作業をする一幕もあった。
なにはともあれ、これで1000㎞レースの特別ポイントも含めチャンピオンシップで25ptを追加したtriple a vantage GT3。これでランキングでは一躍トップに立つ事になり、次戦の富士には悲願のタイトル獲得に向けランキングリーダーとして挑む事となった。
===============================
【吉本大樹コメント】
===============================
言葉にならないくらいに嬉しいです!今回は全セッショントップでいく位の意気込みでいました。実際非公式ではありますが、全セッショントップでした。これほどまでに好調であったのは完璧なマシンを用意してくれたチームと、ヨコハマタイヤさんが最高にこの1000㎞にマッチしたタイヤを作ってくれたからです。これまで勝てるパフォーマンスはありました。そして今回、やっとそれを実現できました。しかもこの1000㎞で!
4戦を終えて2戦ノーポイントという厳しい状況にありましたが、今回の勝利でランキングでもトップに上がることができました。単なる一勝ではなく、もっと大きな意味をもつ一勝だったと思います。
マシンはボロボロになってしまいましたし、メカニックは修復に大変だと思います。ウエイトもどっさりと乗っかり、楽な展開にはならないと思いますが、しっかりとポイントを頂きにいきたいと思います。チャンピオンシップ争いに戻ってくることができたこのチャンスは絶対に生かします!
エイチワイ・マネージメント有限会社
2013年にSUPER GTとアジアン・ル・マンがコラボレーション
2012-08-19
8月19日、AUTOBACS SUPER GT第5戦が開催されている鈴鹿サーキットで、SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)は、2013年におけるアジアン・ル・マン・シリーズでのコラボレーションを発表。会見の場で、同シリーズの開催権を持つ西部自動車クラブ(ACO)と合意の覚え書きを交わした。これにより2013年のアジアンLMSの全6戦に、SUPER GTのGT300クラス車両が参戦できることになった。
これによりアジアンLMSのGTCクラスに参加できる車両は、JAF GT300、FIA GT3、各種ワンメイクのカップカーとなる。GTCクラスはル・マン24時間のGT車両のクラスであるLM GTEの下位に当たり、アジアンLMSやアメリカン・ル・マン・シリーズ、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズに設定されている。このためGT300クラス車両は、LM GTEを上位としてGTAとACOによって性能調整される。
なお、GT300クラス車両の参戦はアジアンLMSに限られ、GTCクラスのない世界耐久選手権(WEC)およびル・マン24時間には参戦できない。
またGT300車両を所有するチームとドライバーが、両選手権に参戦することが可能なように、両シリーズのカレンダーがバッティングすることがないようGTAとACOで検討していくという。2013年のアジアンLMSは、日本、中国、インドネシアなどアジアで6戦が行われ、日本でのレースは9月22日に富士スピードウェイで開催される。
それぞれのレースで大きな成功を収めているGTAとACOによるこのコラボレーションは、アジアにおけるSUPER GT、アジアンLMS双方に、そしてアジアのモータースポーツの発展に寄与するだろう。
会見においてGTAの坂東正明代表取締役は、以下のように語った。
「伝統と格式を誇るル・マン24時間レースの主催者である、ACOが2013年からスタートさせるアジアン・ル・マン・シリーズ。ここにGT300車両を受け入れて欲しいという我々の要望を快くお聞き入れくださったピエール・フィオンACO会長、レミー・ブルアール・グローバル・デベロップメント・ディレクターに心からお礼を申し上げたい。
この連携により、GT300によるアジアでのレースシリーズ開催、GT300車両を活用したアジア各国のチームとドライバーの育成、それによりレース産業発展の一助となりたいと願う我々GTAのアジア戦略は、その具体化に向けて大きく前進すると確信している。
ACO、GTA、そしてアジアン・ル・マン・シリーズのプロモーター、2SM GROUPを含めたこのコラボレーションは、ここにその第一歩がスタートする。今後アジア地区での協力関係をさらに深めて行くことで、同地域におけるモータースポーツの発展に寄与することができると考え、期待している」
坂東GTA代表と共に会見に臨んだレミー・ブルアール氏 (ACOグローバルデベロップメントディレクター)は、このコラボに関し、以下のような感想を述べた。
「SUPER GTは、日本とアジアを代表するレースである。ル・マン24時間レース同様、非常に高い人気を誇り、大手自動車メーカーがワークスチームで参加し、ドライバーは非常に優れており、サーキットも素晴らしい。アジアン・ル・マン・シリーズにとって、将来の発展を期するこのような団体と活動をともにすることは、とても名誉なことだ。モータースポーツにかかわるすべての者は、現在、経済的に厳しい時期にある。その中で行われたこの決定は、アジアまたは日本での将来の統一大会開催の可能性を作り出すものとなるはずだ。同時に、アジアのチームにとってコスト削減を可能にするだろう。アジアン・ル・マン・シリーズでのGT300に関するGTAとの合意を、私はとてもうれしく思うと同時に、GTAに対し、これまでの手厚い対応、協力、そして尽力に感謝する」
ACO会長のピエール・フィオン氏も書面で、この合意への謝辞を次のように寄せている。
「私たちのアジア展開において、GTAの支持を期待できることは、ACOにとって素晴らしいニュースであり、同時に私たちの新しいシリーズである2013年アジアン・ル・マン・シリーズにとっても、またGTCカテゴリーにとっても、素晴らしいニュースである。去る6月のル・マン24時間レースの折りに、このご提案をいただいた坂東代表とGTAの方々には、心からお礼を申し上げる。ACOとGTA共通の性能調整が、2013年の両シリーズに大きな成功をもたらすと確信している」
また、アジアンLMSプロモーターを代表してマーク・トーマス氏からも、この提携を基にアジアンLMSの手応えを感じさせるコメントが寄せられた。「あと8ヶ月でスタートする2013年アジアン・ル・マン・シリーズは、日々、そのかたちを整えつつある。日本、中国、そしてインドネシアのようなメジャーな国とサーキットで、LM P2、LM PC、LM GTE、そしてFIA GT3、GT300、ワンメイクのカップカーによる〝GTC〟という 4つのカテゴリーで争われる。さらに、ここ数週間のうちに、メディアとカレンダーに関する良いニュースをお伝えできるだろう」
スーパーGT選手権事務局プレスリリース
写真
ACO・International Technical Delegate ダニエル・フェルドリックス氏 (左)
ACO・Global Development Director レミー・ブルアール氏 (中)
GTA ・代表取締役 坂東正明 (右)
2012/07/18
GTアジアシリーズ第5戦 / 第6戦結果
Audi R8 LMS (C)Audi Japan 拡大します
●Audi R8 LMS Cupが第6戦で3位に入賞
●厳しいレースとなった第5戦の後、チームはチャンピオンシップ争いに復帰
台北のジェフェリー リーと香港のマーチー リーのコンビがステアリングを握るAudi R8 LMS Cupが、GTアジアシリーズに正式参戦。第6戦で3位に入賞、表彰台に戻ってきました。
ジェフェリーとマーチーは、富士スピードウェイのデビュー戦となる第5戦では厳しい戦いを余儀なくされましたが、このプロ / アマコンビは第6戦においてAudi R8 LMS ultraの性能を最大限に引き出し、2周目のスピンによる遅れを取り戻して見事に表彰台に上りました。
11戦のうち6戦を終了した現在、Audi R8 LMS Cup(アウディ初のワンメイク シリーズ用のマシン)を駆るチームは、ポイントランキングで2位に肉薄するポジションにあり、マーチーは3位、ジェフェリーは2ポイント差の4位につけています。
土曜日の第5戦は、ジェフェリーが9番グリッドからスタート、このペアにとっては厳しいレースとなりました。9ラップを終えたところでドライバーはマーチーに交替。表彰台への期待は、ピットレーンでの速度超過によるドライブスルー ペナルティによってさらに難しい状況となりましたが、マーチーは決してレースを諦めることなく、Audi R8 LMS ultraは最速ラップをマークして総合9位でレースを終えました。
マーチーは、土曜日に行なわれた2回目の予選で3位のラップタイムを記録。マーチーはウェットコンディションとなった第6戦を第3グリッドからスタートしました。スタート直後の第1コーナーで彼は2位に浮上し、1周終了までには先頭を走行していました。しかし2周目で、リードを広げようとしてスピン、4位までポジションを落としてしまいます。しかし彼は、アウディの軽量化技術の能力を存分に活かして着実に差を縮め、11周目で3位に浮上しました。
交替したジェフェリーも3位のポジションをキープ。ペースを保ち、マシンを無事にゴールまで到達させ、2人で表彰台に返り咲きました。
アウディスポーツ カスタマーレーシング チャイナのディレクターであるレネ コーンバーグは、次のようにコメントしています。「今週末は表彰台に戻ってくることができ、また選手権で掲げた目標を富士スピードウェイで達成することができたので良かった。また、Audi R8 LMS Cupを日本の皆様に紹介できたことを大変うれしく思う。来月の鈴鹿も楽しみにしている。」
Audi R8 LMS Cupは、2012年8月18日~19日に鈴鹿サーキットで行われる、GTアジアシリーズ第7戦と第8戦でも見ることができます。
ジェフェリー リー:
「表彰台にまた上がることができて嬉しい。いくつかミスも犯してしまったが、今日はよい結果が出て良かった。この週末は、私たちにとってよい経験となった。雨の中でAudi R8 LMS ultraを走らせたのは初めてだったが、ウェットコンディションでも速いことが分かって良かった。」
マーチー リー:
「2周目のスピンは大きなミスだったが、激しい競争の中で、限界の走りをした結果なので仕方ないと思っています。スピンのあとは、追い上げに全力を注いたが、マシンはすばらしい仕事をしてくれた。Audi R8 LMS ultraは大変バランスが良く、悪天候下でも速いペースを維持することができた。富士を走るのは初めてだったが、次回はもっと良い結果が出せると思う。」
Audi R8 LMS Cup(中国)によるリリースの翻訳版です。
アウディジャパン・プレスリリース
(C)プラネックスコミュニケーションズ
拡大します
2012年6月7日
クライブ・チャップマン率いるClassic Team Lotus(以下CTL)の日本正規代理店であるプラネックスコミュニケーションズ株式会社は、6月3 日(日曜日)に神奈川県の大磯ロングビーチ駐車場で開催された「第47回SHCC大磯ミーティング」 に参加。ロータス78のデモランを行いました。
朝と昼の2回行われたデモランでは、CTL Japan代表の久保田克昭がドライブを担当。ジムカーナ用のコースで全長が限られていたため、2速以上にシフトアップできない状況ではありましたが、テールスライドさせながらの豪快な走りを披露する事ができました。
また昼の走行終了後に急遽、会場にゲストとして参加されていた桑島正美氏のドライブが決定。70年代のレースファンにはたまらない“黒い稲妻”とJPSロータスの夢のコラボレーションが実現しました。
(C)プラネックスコミュニケーションズ
拡大します
かつて単身ヨーロッパに乗り込み、F3やF2で大活躍した桑島氏がF1マシンに触れるのは、1976年のF1世界選手権イン・ジャパン以来。レーシングマシンのコクピットに収まるのも、1979年の引退以来ということでしたが、スムーズな走りは往時を彷彿とさせるもので、会場に詰めかけた多くのギャラリーの歓声を浴びていました。
CTL Japanでは、今後もチーム・ロータスやヒストリックF1の素晴らしさ、楽しさを皆さんにご紹介できるよう、活動して参ります。
プラネックスコミュニケーションズプレスリリース
*注 1976年富士スピードウェイで開催されたF1イン・ジャパンに桑島氏はウイリアムズからエントリー。実際に予選初日を走ったものの、契約上のトラブルから翌日からは走行できずレース出場もならなかった。
■ 桑島正美氏のコメント
あまりに突然の話だったので走り出した後も、ステアリングを握りながら一瞬 “いま何処にいるんだろう?”って、まるで映画のワンシーンでも見ているかのような不思議な感覚になりました。レーシングカーに乗るのは実に33年ぶりのことでしたが、久々にDFVのパワーを感じて感動しました。また多くのファンの皆さんに喜んでいただけて嬉しく思います。このような機会を与えてくれたCTL Japanの久保田さん、そしてSHCCのスタッフの皆さんに感謝します。
■ロータス78/4
Classic Team Lotus Japanが所有する78は、当時JPS-18と呼ばれたシャシーナンバー4。
ナンバー2のニルソンのレースカーとしてドイツGP以降のシーズン後半戦で活躍。1977年に富士スピードウェイで開催されたF1日本グランプリでは、赤いインペリアルカラーに塗られて生前最後にニルソンがドライブしたメモリアルマシンでもある。
Classic Team Lotus Japan 代表 久保田克昭
URL: http://www.classicteamlotus.jp/

プレスインフォメーション 2012年5月04日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第3戦 決勝レースを、2012年5月4日(金) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
天候:曇 路面:ドライ 気温:18℃ 路面温度:20℃(スタート時)
Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)第3戦が5月4日(金)、富士スピードウェイで開催された。早朝、関東地方に大雨を降らせた前日の雲が富士スピードウェイには残り、路面はしっとりと湿っている。8時30分からスタートしたスーパーGTのフリー走行ではウエット宣言が出され、スーパーGTマシンのほとんどが浅溝タイヤで走り出すコンディション。スーパーGT走行時には小雨がパラついたものの本降りには至らず、路面もスーパーGTマシンが走行を重ねていったことでライン上は次第に乾いていった。
そして11時50分。色とりどりの17台がグリッドにそろい、決勝レースへ向けて徐々に緊張感が高まっていく。#14 平川亮 #22 Michael GREEN、#11 山野直也、#90 Igor SUSHKO、#5 高見沢一吉、そしてジェントルマンクラストップとなる#32 飯田太陽らが上位陣に名を連ねる。折しも雲の隙間から太陽が覗いた12時ちょうど、フォーメーションラップがスタート、カン高いエキゾーストノートを残して全車が1コーナーの先に消えていった。やがて、間隔を空けてタイヤを暖めながら走行していたマシンが、コントロールラインに向けて隊列を形成していく。再びグリッドが埋まり、グランドスタンドで多くの観客が固唾をのんで見守るなか、12時4分にスタートが切られた。
ホールショットを決めたのはポールポジションの#14 平川。続いて好スタートを決めた#11 山野が続く。車列は#22 GREEN、#90 SUSHKO、#5 高見沢、#32 飯田という順。オープニングラップを終えて、#14 平川を先頭に各車メインストレートへと戻ってくる。ところが、ピットロード出口付近で#90 SUSHKOがクラッシュ。壁に接触し、1コーナーを飛び出してしまった。これでトップ争いは完全に#14 平川と#11 山野の一騎打ちとなる。
レースが大きく動いたのは5周目の1コーナー。4周目の最終コーナーで#11 山野が#14 平川にぴたりと食いつく。そのままストレートでスリップストリームに入り、1コーナーのイン側から鮮やかなオーバーテイク。そして#11 山野は、ややタイヤが苦しい#14 平川をじわじわと引き離していく。一方、中段のジェントルマンクラス首位争いも熱を帯びていた。#16 横幕ゆぅが#32 飯田を退け、#8 櫻井澄夫と秒差の接戦を展開。一時は#8 櫻井が0.3秒差にまで迫るなど、熱のこもったバトルが展開された。
15周目、#11 山野は0.8秒だった#14 平川との差を最終的には7.642秒に広げてトップチェッカー。車両保管場所には実兄である山野哲也も祝福に訪れ、山路慎一とも堅い握手を交わした。#11 山野は「勝つことができてうれしいです。レースウイークはずっと雨で、ドライは走ったことがなかったので不安もありましたが、山路さんのセッティングを信じて走りました。いいセットが見つけられたので、次の第4戦と第5戦も勝つつもりで臨みます」とコメント。一方の#14 平川は「ドライビングミスもありましたが、タイヤのタレが早くて自分でもコントロールできませんでした。マシンは問題ないので、次戦富士での課題としていきたいと思います」と反省の弁。
ジェントルマンクラスは#16 横幕が#8 櫻井を引き離し、今シーズンクラス2勝目を飾った。#16 横幕は「後ろに迫られた時は、いずれもミスをしていた時でした。プッシュすれば引き離すことができたので、抜かせない自信はありましたね。前の神取さんはクラスが違うので無理に追わず、タイヤを温存しながら余裕をもって走ることができました」と冷静に戦況を分析し、さらに「次の富士も勝利を狙っていきますよ」と手応えを語った。クラス2位を獲得した#8 櫻井は「今大会は全然ドライで走っていませんでしたが、チームがセッティングを完璧に出してくれたので、そのおかげです。感謝しています」と笑顔。気骨あふれるバトルにメインストレートからは歓声があがるほどだった。
チャンピオンクラスの最終順位はそのまま#11 山野、#14 平川、#22 GREEN。ジェントルマンクラスは#16 横幕、#8櫻井、#19永井というオーダーとなった。
第4戦、および第5戦は6月9〜10日に開催。富士スピードウェイで行なわれる「ザ・ワンメイクレース祭2012富士」において、他のワンメイクレースとの併催となる。数あるワンメイクレースシリーズ随一のスピードを誇るPCCJの迫力をぜひ体感してほしい。
■第3戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 11 山野 直也 C Excellence M.S. 26'38.850
2 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE +7.642
3 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON +23.805
4 5 高見澤 一吉 C 高見澤整骨院OSSOポルシェ +28.412
5 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ +29.655
6 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +35.064
7 8 櫻井 澄夫 G ロードサービス GT3 +37.074
8 19 永井 宏明 G ナインレーシング +37.291
9 7 水谷 晃 C DIRECTION RACING +38.262
10 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア +38.613
11 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 +39.064
12 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティア +41.748
13 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +53.344
14 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 +58.790
15 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION 1'32.628
16 29 中川 國敏 G Adelcars GT3 Cup 1Lap
17 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス 2Laps
ベストラップ:#11 山野 直也 1'46.032 6/15 (Champion Class)
ベストラップ:#16 横幕 ゆぅ 1'47.174 8/15 (Gentleman Class)
ポルシェジャパンKK.プレスリリース
プレスインフォメーション 2012年5月03日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第3戦 公式予選を、2012年5月3日(木) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
天候:雨 路面:ウエット 気温:18℃ 路面温度:19℃(スタート時)
ゴールデンウイークの富士スピードウェイでPorsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の第3戦が幕を開けた。岡山国際サーキットでの開幕ラウンドに引き続き、今大会もスーパーGTとの併催イベントとして開催される。岡山大会の第1戦では#90 Igor SUSHKOがまず1勝。翌日に行なわれた第2戦では#11 山路慎一が勝利を挙げて、昨年と異なるシーズンの展開を予感させた。今大会では#11 山路に代わり、山野直也がエントリー。総勢17台が覇を競うこととなる。
5月2日(水)の専有走行は、あいにくの雨。午前中の1本目は#14 平川亮が速さを見せたが、午後のセッションで#11 山野がトップタイムをたたき出した。2本の走行を終えて、総合トップは#11 山野、次いで#14 平川、3番手には#90 SUSHKOという順番に。また、専有走行終了後にはミーティングが開かれ、PCCJアドバイザーを務める影山正美氏より各ドライバーにタイヤの使い方や予選走行時のポイントなどが伝えられた。
そして予選日となる5月3日(木)。特に午前中は東海道沖の低気圧がゆっくり東へと進み、関東地方では荒れた天候に。9時から行なわれたスーパーGTの公式練習ではクラッシュが続出し、数回にわたり赤旗でセッションが中断になるほど、富士スピードウェイは難しいコンディションとなっていた。正午をすぎるころから雨足は弱まり、予選のスタートする13時45分には霧雨へと変化したが、コースのところどころには雨水の流れる“川”が残り、マシンの挙動を乱そうと待ちかまえる。
今回の予選はノックアウト方式ではなく30分間の1セッション勝負。スプリントレースのPCCJにとって予選順位は非常に重要であり、アタックのタイミングを計る集中力と冷静さに加えて、コンディション変化の“読み”も必要となる。レインタイヤは連続走行を続ければどうしてもグリップが落ちる。しかし回復傾向にある路面のことを考えれば、時間ギリギリまで待ってアタックをしたい。妥協点をどこにするか、各ドライバーの判断が明暗を分ける大きなファクターとなる。
全車レインタイヤを装着して臨んだ30分間の予選。トップをいく#14 平川を#90 SUSHKOが追いかける展開で各車がアタックを続けていく。一方、専有走行トップの#11 山野はコンディションの好転とタイヤの温存を狙い、1周してピットに入ったまま動かない。タイムが落ち着きはじめた13分すぎ、#11 山野はようやくスタート。猛然とアタックを開始し早々に1分56秒230をマーク、1分55秒170の#14 平川に肉薄する2番手タイムを出してみせた。ところが#22 Michael GREENが1分55秒755を刻み、#11 山野を抜いて2番手に浮上。#11 山野も負けじとアタックするが、1分55秒102と一歩およばず。最後まで順位の入れ替わりがあり目の離せない予選セッションとなった。
最終的にチャンピオンクラスは#14 平川、#22 GREEN、#11 山野、#90 SUSHKO、#5 高見澤一吉という順位に。ジェントルマンクラスのトップタイムは#32 飯田太陽。#16 横幕ゆぅ、#8 櫻井澄夫、#2 田島剛が続いている。
総合トップの#14 平川は「アタックで失敗し100%満足できる結果ではありませんでしたが、ポールポジションを獲得できたことはよかったと思います。明日はドライのレースになると思うので、スタートをきっちり決めて勝ちを狙います」とコメント。3番手タイムとなった#11 山野は「コンディションがよくなるのを待ってアタックする作戦でしたが、路面状況が思ったほどよくなく、タイムが伸びませんでしたね。明日はスプリントですが15周もあるので、最後に笑えるように頑張りたいです」と前向きな姿勢を見せた。また、ジェントルマンクラスのトップタイム#32 飯田は総合でも6番手というポジションを得て、明日の決勝に臨む。専有走行では10番手タイムだったものの「(専有走行は)雨の中でどんな挙動になるか試していたんです。セッティングもバッチリ決まっていたので序盤でいいタイムが出せました。明日も後ろのプレッシャーに負けないよう頑張ります」と笑顔で語った。
第3戦の決勝は5月4日(金)正午より、15周によって争われる。雨は予選後に上がっており、ドライ路面での激戦が展開されると予想される。
■第3戦 公式予選結果
Car# Driver Class Car Name Time
1 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE 1'55.170
2 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON 1'55.755
3 11 山野 直也 C Excellence M.S. 1'56.102
4 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス 1'56.403
5 5 高見澤 一吉 C 高見澤整骨院OSSOポルシェ 1'56.847
6 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア 1'56.882
7 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION 1'57.584
8 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ 1'58.041
9 8 櫻井 澄夫 G ロードサービス GT3 1'58.176
10 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 1'58.547
11 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティア 1'58.550
12 7 水谷 晃 C DIRECTION RACING 1'58.567
13 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION 1'58.686
14 19 永井 宏明 G ナインレーシング 1'58.787
15 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 1'58.903
16 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 2'00.592
17 29 中川 國敏 G Adelcars GT3 Cup 2'04.775
ポルシェジャパンKK.プレスリリース
![MJ12_0074[1]](http://www.fmotor.jp/photos/2012/04/MJ12_007411-240x160.jpg)
プレスインフォメーション 2012年4月26日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第3戦を、2012年5月3日(木)、4日(金) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたします。
5月3〜4日に開催されるPorsche Carrera Cup Japan(PCCJ)2012シーズン第3戦。舞台となるのは富士スピードウェイ(静岡県)。ゴールデンウイーク中のサーキットに詰めかけた大観衆の前で、全17台による熱戦の火蓋が切って落とされる。
前戦岡山大会に引き続き、スーパーGTとの併催となる今大会。全長4.563km、16のコーナーをもつ屈指のハイスピードサーキットとして知られる富士の見どころは、1475mと国内最長を誇るメインストレートから続く1コーナーのブレーキング競争、中高速コーナーの100Rからつながるヘアピンコーナーへのアプローチ、リズムとライン取りが肝心な後半のテクニカルセクションなど。特に最終コーナーの脱出速度はストレートスピードに直結するため絶対にミスが許されない。サーキットの至るところで繰り広げられる超接近戦は見ごたえ十分。最高速の伸びる911 GT3 Cupが富士のロングストレートで見せるバトルは、スーパーGTにも劣らない迫力となる。
今回の予選はノックアウト方式ではなく、通常通り30分間の1セッション。アタックのタイミングを計る分析力と一発の速さを出す集中力が求められる。PCCJパイロットたちに与えられたセッティングの時間は、大会前日の2日(水)に行われる30分間の専有走行2本のみ。その中で最適なセッティングを見つけ出し予選に臨まなくてはならない。前戦の岡山国際サーキットとは大きく性格の異なるコースに、限られた時間でセッティングを合わせ込む能力も必要となる。
ドライバー17名の内訳は、チャンピオンクラス7名、ジェントルマンクラスが10名。やはり注目ドライバーとしては第1戦で勝利を収めた#90 イゴール・スシュコ、第2戦で勝利した#11 山路慎一、PCCJ育成ドライバーの平川亮が挙げられる。しかし山路は今回欠場のため、代役として山野直也が#11のステアリングを握ることとなった。その山野はスーパーGTやスーパー耐久、全日本ジムカーナ選手権やD1グランプリなどでも活躍するマルチドライバー。経験を活かした高い適応力で台風の目となるかもしれない。
また、2011年シーズンの富士大会で速さを見せていた#5 高見澤一吉、#15 神取彦一郎、#16 横幕ゆぅ、#22 Michael Greenらの存在もあなどれない。さらに岡山で速さを見せたルーキーの#19 永井宏明が上位に食い込んでくる可能性も高い。29号車は岡山大会でセカンドドライバーの滝澤智幸が出場したが、今回から正ドライバーの中川国敏がステアリングを握る。
予選は5月3日木曜日の13時45分〜14時15分。決勝レースは4日金曜日の12時から15周でスタート予定。ゴールデンウイークの富士で手に汗握る高速バトルに期待したい。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
2012/04/02
スーパー GT300で、Audi R8 LMS ultraが優勝。初戦を制す
【スーパーGT第1戦:岡山国際 2012年4月1日】
■ 今シーズンはGT3仕様のAudi R8が4台エントリー
■ 全4台が開幕戦で完走し、高い信頼性を示す
Audi Sport カスタマーレーシング プログラムにより供給されたAudi R8 LMS ultraでスーパーGTに参戦したGAINER DIXCEL R8 LMS(田中哲也/平中克幸組)が、GT300クラス初戦優勝。また参戦したAudi R8 LMS全4台すべてが完走し高い信頼性を示しました。
Audi R8 LMS ultraの参戦でスーパーGT開幕戦が大いに盛り上がりました。2012年シーズンよりGT3仕様のAudi R8 が4台エントリー。強豪が居並ぶGT300クラスへの挑戦を開始しました。Audi Sportカスタマーレーシング プログラムにより供給されたAudi R8 LMSを駆ってスーパーGTに挑むのは、GAINERのNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMS(田中哲也/平中克幸組)、Hitotsuyama RacingのNo.20 Racerbook Audi R8 LMS(マイケル キム/野田英樹組)とNo.21 ZENT Audi R8 LMS(都筑晶裕/シンディ アレマン組)、aprのNo.30 IWASAKI MODAクロコ apr R8(岩崎祐貴/坂本雄也組)の計3チーム4台です。
このうち、予選3位を勝ち取ったNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMSは、決勝の7周目に2番手に浮上すると、そこからトップを走るNo.911 エンドレス TAISAN 911(ポルシェ911)を猛追。2台の接近戦は実に71周目まで続きましたが、終盤のところでNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMSがこのマシンを攻略すると首位に立ち、そのまま78周を走りきって優勝を果たしました。
また、No.30 IWASAKI MODAクロコ apr R8は8位、No.21 ZENT Audi R8 LMSは9位、No.20 Racerbook Audi R8 LMSは18位と、エントリーした4台が揃って完走。卓越したスピードに加え優れた耐久性と信頼性を過酷なモータースポーツの世界でも実証しました。
4台のAudi R8 LMSは全8戦のスーパーGTシリーズに参戦します。続く第2戦は5月3〜4日に静岡県小山町の富士スピードウェイで開催されます。今後もAudi R8の活躍にご期待ください。
【ドライバーのコメント】
田中哲也(No.11 GAINER DIXCEL R8 LMS)
フェラーリ458で参戦した去年はなかなか勝てませんでしたが、今年はAudi R8 LMS ultraを投入した緒戦で優勝できて本当によかったと思っています。Audi R8 LMS ultraはステアリング操作に対するフロントの反応が本当にいいので、コントロール性が高いと感じました。ストレートではポルシェのほうが少し速いかもしれませんが、コーナリングはAudi R8 LMS ultraのほうが圧倒的に速く、これが勝因につながりました。ただし、今日は長いシーズンのまだ1戦に過ぎないので、今後も気を引き締めて戦っていくつもりです。
平中克幸(No.11 GAINER DIXCEL R8 LMS)
今回がAudi R8 LMS ultraで戦う初めてのレースとなりましたが、テストが十分とはいえず、手探りの状態で開幕戦を迎えました。ところが、予選で3番手を獲得できたうえ、決勝でも優れたパフォーマンスを安定して発揮することができました。Audi R8 LMS ultraは、特に低速コーナーでのブレーキングからターンインまでが速く、ポルシェとの差を詰めることができたのも、この部分にアドバンテージがあったからです。また、実際にポルシェを追い抜いたときは、ブレーキングでライバルとのギャップを詰め、そこからの立ち上がり加速で追い抜くことができたので、トラクションコントロールの性能でもポルシェを上回っているのだと思います。この素晴らしいAudi R8 LMS ultraを用意してくれたチームには心から感謝しています。
アウディジャパン・プレスリリース
プレスインフォメーション 2012年4月01日
岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第2戦 決勝レースを、2012年4月1日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。
くもり/ドライ 気温11度 路面温度19度
4月1日、前日の第1戦に引き続き、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の第2戦決勝が行われた。朝から晴れ間が顔を見せたり、黒い雲が横切ったり、岡山国際サーキット上空の空模様は安定しない。スタート直前にも黒い雲が小さな雨粒を落とし、グリッド上ではレインタイヤの準備もされていた。
第1戦のベストラップ順となる第2戦のスターティンググリッド上位は#90 イゴール・スシュコ、#11 山路慎一、#14 平川亮、#7 水谷晃、#19 永井宏明、#16 横幕ゆぅ、#22 マイケル・グリーン、#3 江本玄の順。幸いにも路面が濡れることなくフォーメーションラップが開始され、レースはドライコンディションでスタートする。
好スタートを決めたのは2番手の#11 山路。#90 イゴールを抜き、トップで1コーナーへ進入していく。これに続き#14 平川も#90 イゴールを抜き、さらにはオープニングラップの間に#11 山路をも抜き去りトップを奪うと、ルーキーとは思えない堂々とした走りで#14 平川はラップリーダーを重ねていく。このスタートで順位を大きく上げていたのが#3 江本。8番手から一気に4番手まで浮上してジェントルマンクラスの首位についた。同クラスの#19 永井、#16 横幕らとの接近戦がしばらく展開されたが、3周目に#19 永井が、5周目に#16 横幕がそれぞれ#3 江本をパス。ここからトップを争う2台の緊張感が高まっていく。ところが、3番手を走行していた#90 イゴールが6周目の1コーナーでブレーキを大きくロックしてコースオフし、#19 永井と#16 横幕の間でコースに戻ってきた。「その後、イゴールはペースを上げて永井さんを抜き返していったけど、コースに戻った際に僕はスピードを緩めなければならず、そこで2秒ロスしました」(#16 横幕)。この2秒が、後半に大きく響くことになる。
トップは9周目まで#14 平川が堅守していたが、10周目に#11 山路がオーバーテイク。「ブレーキをロックさせてしまいフラットスポットを作ってしまったんです。それで厳しい状況になってしまいました」(#14 平川)。序盤からタイヤマネジメントを意識して#14 平川のテールに食らいついていた#11 山路は、抜き去った後はぐんぐんと差を広げて逃げていった。「マシンのバランスもすごく良かったです。序盤の平川くんの速さには少し驚かされたけど、僕の方がタイヤを持たせられましたね」(#11 山路)。同じ10周目、#90 イゴールに抜かれ4番手に後退した#19 永井に対して#16 横幕がスパート。残り2周で2台はテール・トゥ・ノーズになる。プレッシャーをかける#16 横幕、コーナーの進入で隙を見せない#19 永井。「今日はクラス優勝するぞって言い聞かせてスタートしました。プレッシャーはすごく厳しかったです。でも、簡単に抜かれたくはなかった」。時には並びかけるほど#16 横幕の猛攻は続いたが、冷静な堅守で#19 永井がジェントルマンのトップを守った。
レースは#11 山路がPCCJ初優勝を挙げ、#14 平川、#90 イゴールの順でチェッカー。ジェントルマンクラスはPCCJデビュー2戦目の#19 永井が初優勝を飾り、#16 横幕がクラス2位、そして「表彰台、すごく気持ちよかったです!」と語る#32 飯田太陽がクラス3位を得た。次戦は5月3〜4日開催の富士スピードウェイラウンド。今回同様、スーパーGTのサポートレースとして開催される。各クラスとも連勝を許されなかった今回以上に、1.5kmのストレートがある富士は例年、激戦となるコース。果たして表彰台の頂点には誰が立つのか? 現段階では、それを予想するのが非常に難しい。
■第2戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 11 山路 慎一 C Excellence M.S. 24'04.370
2 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE +4.764
3 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス +12.755
4 19 永井 宏明 G ナインレーシング +18.799
5 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +20.254
6 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON +23.722
7 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ +32.650
8 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア +32.966
9 5 高見澤 一吉 C 高見澤整骨院OSSOポルシェ +35.997
10 7 水谷 晃 C DIRECTION RACING +39.070
11 8 櫻井 澄夫 G ロードサービス GT3 +43.614
12 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION +1'07.635
13 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 +1'08.359
14 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 +1'15.280
15 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +1'18.415
16 29 滝澤 智幸 G Adelcars GT3 Cup +1'31.547
17 33 荻野 哲生 G KRM ケーズフロンティア 2Laps
※ベストラップ:#11 山路 慎一 1’34.361 3/15 (コースレコード)
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2012年3月31日

岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第1戦 決勝レースを、2012年3月31日(土) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。
晴れ/ハーフウェット 気温12度 路面温度19度
3月31日午後、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の第1戦決勝が行われた。午前中の雨は上がり、直前のサポートレースの時間帯から晴れ間も出始めたものの、路面は以前としてウェットコンディションだった。
午前中に行われた予選の結果、スターティンググリッドは今季のPCCJ育成ドライバーである#14 平川亮を先頭に、#90 イゴール・スシュコ、#11 山路慎一、#22 マイケル・グリーン、#15 神取彦一郎、#7 水谷晃、#16 横幕ゆぅ、#5 高見澤一吉が続くオーダー。13時30分からの第1戦決勝直前の気温は12度と低めながら、グリッドウォーク中には青空が顔を見せた。ここで各車の作戦が大きく分かれる。上位勢では3〜5番手の#90 イゴール、#11 山路、#22 マイケルが、さらに7〜8番手の#16 横幕、#5 高見澤らがグリッド上でレインタイヤからスリックタイヤへと変更。まだ路面は乾いていないが、レース中にドライタイヤが有利となると予想してのことだ。
ポールポジションの#14 平川はレインタイヤのままスタートし、後続を押さえて1コーナーへ。その1コーナーで#90 イゴールを#11 山路が抜き、レインタイヤの#15 神取も#90 イゴールの前にいったんは出ていた。しかし、レインタイヤ勢とドライタイヤ勢の差は2周目後半から大きくラップタイムの違いとなって表れた。3周目、#14 平川のラップタイムが1分43秒台だったのに対して、#11 山路は1分41秒台、#90 イゴールにおいては1分39秒台をマーク。3周目のダブルヘアピンで#11 山路がトップを奪い、4周目の1コーナーで#90 イゴールも#14 平川を抜く。#11 山路らが1分37秒台でトップ争いする中、#14 平川をはじめレインタイヤ勢のラップタイムは7秒以上も遅く後退していくことに。レコードラインの水はすぐに飛び、レース中盤以降は完全にドライとなっていた。
「レインセットのままドライタイヤで走るのは厳しかった」と語る#11 山路に不運が訪れたのは10周目だった。周回遅れが複数台出始め、ラインを変更したところで行き場を失った。その隙に#90 イゴールが前に出ることに成功。そこからゴールまで1秒リードを守り切り、#90 イゴールが初戦を制した。「スタートでは抜かれてしまったけど、後半に勝負するつもりで序盤はゆっくりタイヤを温めていた。山路さんを抜いた後はタイヤのプレッシャーが上がりすぎて非常にスピンしやすい状況だったので、トップでゴールできて本当に良かった」。3位 #22 マイケルをはさんで、総合4位に入ったのはジェントルマンクラスの#16 横幕。「今回の結果はチームの作戦のおかげ。グリッドでは時間ぎりぎりまでタイヤチョイスを悩みました。でも、チームがドライタイヤでいけると判断して、それが正解でした。シーズン最初のセッション(昨日の専有走行)と最初のレースでトップを取ること。そこに集中してきて思いどおりに実現できました」。ジェントルマンの2位、3位には今回がPCCJデビュー戦となる#19 永井宏明、#2 田島剛らが入賞。やはりドライタイヤでスタートする作戦が功を奏した。「まさか表彰台まで残れるとは思っていませんでした」(#19 永井)と、ふたりは表彰台で満面の笑みを浮かべた。
第1戦のベストラップ順となる第2戦のスターティンググリッドは#90 イゴール、#11 山路、#14 平川、#7 水谷、#19 永井、#16 横幕、#22 マイケル、#3 江本の順。「新しいチームのスタートとしては悪くないけど……」と悔しさを隠せない#11 山路の逆襲が始まるのか、あるいは#90 イゴールが連勝するのか、作戦で敗れた#14 平川が初優勝を手にするのか。注目の第2戦決勝は4月1日の11時55分スタートを予定している。
■第1戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス 24'48.656
2 11 山路 慎一 C Excellence M.S. +1.433
3 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON +36.450
4 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +39.079
5 19 永井 宏明 G ナインレーシング +51.230
6 5 高見澤 一吉 C 高見澤整骨院OSSOポルシェ + 1'02.510
7 7 水谷 晃 C DIRECTION RACING +1'29.675
8 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 1Lap
9 33 荻野 哲生 G KRM ケーズフロンティア 1Lap
10 8 櫻井 澄夫 G ロードサービス GT3 1Lap
11 29 滝澤 智幸 G Adelcars GT3 Cup 1Lap
12 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE 1Lap
13 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION 1Lap
14 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ 2Laps
15 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 2Laps
16 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア 2Laps
17 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 2Laps
ベストラップ:#90 Igor SUSHKO 1'36.401 5/15
ポルシェジャパンKK.プレスリリース
プレスインフォメーション 2012年3月31日

岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第1戦 公式予選を、2012年3月31日(土) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。
雨/ウェット 気温8度 路面温度9度
3月31日、スーパーGTとともに岡山国際サーキットでポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)が開幕を迎えた。今年は#11 山路慎一、#90 イゴール・スシュコ、PCCJ育成ドライバー#14 平川亮に加え、開幕直前に#7 水谷晃の参戦も決まるなど実力者たちが集結。全17台にまでエントリー台数が増え、より魅力を増すシーズンとなった。
この日に先立ち30日に行われた専有走行では、午前中に#16 横幕ゆぅが1分35秒938でトップタイムをマーク。#90 イゴール、#11 山路が続いた。午後は#11 山路が1分35秒005でトップを奪い、#14 平川、#22 マイケル・グリーンらがタイムを上げて上位に入った。総合トップで終わった#11 山路は「土曜は雨予報。全部リセットされるから今日のタイムはあまり参考にならないでしょう。雨になると敵は自分って感じですかね」と語っていた。
天気予報どおり、31日の8時5分からの公式予選は未明からの強い雨のため、ウェット宣言が出される中スタート。今回の予選ではノックアウト方式が採用され、全車出走のQ1(15分)、Q1上位8台が出走できるQ2(10分)の2セッションで争われる。雨は弱まらずコース上に川もできる中、コースインした全車両は周回ごとにタイムを上げていく。序盤は#11 山路と#15 神取彦一郎が交互にベストラップを出し合い、中盤からは#14 平川、#22 マイケル、#90 イゴールらが加わりタイムを更新しながら上位の順位を入れ替える。最終的に#14 平川が1分50秒485をたたき出しQ1トップ通過。#90 イゴール、#11 山路が続く結果となった。他に#22マイケル、#15 神取、#7 水谷、#16 横幕ゆぅ、#5 高見沢一吉が上位8台に入り、Q2に進む切符を手に入れた。
8時30分、10分間のQ2開始。雨は弱まることなく路面はウェット。全8台が慎重にコースインしていくも計測2周目に#22 マイケルがクラッシュを喫して、コース上に車両が止まってしまったため赤旗が出される。セッションは開始3分で終了となったため、レギュレーションにもとづき第1戦決勝のグリッドはQ1の結果が採用されることになった。
これによって第1戦のポールポジションを獲得したのは#14 平川。「雨の岡山は初めてだったので慎重にいきました。水のないラインを探すのが難しかったです。後ろにベテランの方々がいるので決勝は油断できませんが、この順位を守りきりたいですね」。#2 イゴール、#11 山路、#22 マイケル、#15 神取、#7 水谷が続き、7番手にジェントルマンクラスのトップとなる#16 横幕が入った。「2コーナーは進入から立ち上がりまでずっとハイドロ(笑)。Q1のベストはミスで2秒失ったタイムなので、この順位はちょっと残念です。決勝は雨でもハーフウェットでもドライでも必ず追い上げます」(#16 横幕)。
予報によると天候は回復方向。昼前には雨があがるというが、決勝までに路面は乾くのか? ドライとウェットではまったく違う展開になるだけに、ドライバーたちは空を見上げながらパドックで決勝を待つ。第1戦決勝は31日の13時30分スタートを予定。最年少の#14 平川がデビューをポールトゥウィンで飾れるかどうかに注目が集まる。
■第1戦 公式予選結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Q2 Time Q1 Time
1 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE ----- 1'50.485
2 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス ----- 1'52.552
3 11 山路 慎一 C Excellence M.S. ----- 1'54.241
4 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON ----- 1'54.274
5 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ ----- 1'55.019
6 7 水谷 晃 C DIRECTION RACING ----- 1'56.090
7 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION ----- 1'56.283
8 5 高見澤 一吉 C 高見澤整骨院OSSOポルシェ ----- 1'56.308
9 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 ----- 1'56.443
10 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 ----- 1'57.343
11 19 永井 宏明 G ナインレーシング ----- 1'57.950
12 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア ----- 1'58.592
13 8 櫻井 澄夫 G ロードサービス GT3 ----- 1'58.632
14 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION ----- 1'59.063
15 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 ----- 2'02.490
16 33 荻野 哲生 G KRM ケーズフロンティア ----- 2'02.915
17 29 滝澤 智幸 G Adelcars GT3 Cup ----- 2'03.256
※Q2セッションは、開始3分3秒の赤旗提示により終了。Q1セッションの結果を以て予選順位決定。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
![MJ12_0032[1]](http://www.fmotor.jp/photos/2012/03/MJ12_003212-240x160.jpg)
プレスインフォメーション 2012年3月28日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第1戦 - 第2戦を、2012年3月31日(土)、4月1日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたします。
3月15~16日の合同テストを経て、いよいよポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の2012シーズンがスタートする。今季もスーパーGTのサポートレースとして5大会が組み込まれ、3月31日~4月1日の開幕戦(岡山国際サーキット)である第1戦 - 2戦のダブルヘッダーは、大観衆の注目を浴びる中で幕を開ける。
今季の見所のひとつはドライバーラインナップの豪華さだ。ディーラーチームとしてエクセレンスモータースポーツが初参戦を果たし、#11 山路慎一がチャンピオンクラスに挑む。PCCJは初だが#11 山路はスーパーGTなどでポルシェを知り尽くしており、テスト中はどのドライバーからもベンチマークとされた。そのチャンピオンクラスにPCCJ育成ドライバーとして今季デビューするのが#14 平川亮。事前の初乗りから好タイムを出すなど、若手代表として勢いを感じさせるデビュー戦が期待できそうだ。2011年ジェントルマンクラスでチャンピオンを獲得して今季はチャンピオンクラスを戦う#15 神取彦一郎やベテラン#5 高見沢一吉らも「絶対に上がってくる」と#14 平川をマークしている。2年目の#22 マイケル・グリーンも「あとは安定感があれば優勝も見える」という言葉どおり、トップ争いに食い込める実力者だ。さらに07年にFCJ参戦の実績を持つ#90 イゴール・スシュコはPCCJ初挑戦ながら合同テストでステアリングを握っていたスーパーGTドライバーたちと互角のタイムをマーク。チャンピオンクラスは高いレベルで実力が拮抗した戦いになる。
ジェントルマンクラスでは昨年シリーズ2位の#16 横幕ゆぅがシリーズ争いの主役。「昨年はただマシンに慣れるため、ドライビングスキルを磨くために走行距離を伸ばしたけど、今年は1周1周予選アタックの時のように集中して量より質で勝負」と自信をのぞかせた。他にも、クラス表彰台に登壇している#3 江本玄、#8 櫻井澄夫、#32 飯田太陽、そして2年目の#6 アルテロッシらの成長も見所であり、それぞれクラスを越えた総合優勝までを見据えてシリーズに臨む。ルーキーとしては2年前からポルシェのアマチュアレースに参戦して何度も表彰台を得ている#2 田島剛、今年が4輪デビューイヤーとなる#19 永井宏明、昨年のGT3 カップチャレンジ ジャパンでチャンピオンを獲得してステップアップしてきた#33 Tetsuo OGINOが争いに加わる。またポルシェ センター熊本を母体とする 911Service(#29)ではルーキーの中川国敏に代わって滝澤智幸が開幕戦のステアリングを握り、グリッドには全16台のマシンが並ぶ。
安岡秀徒の独走シーズンだった2011年とは一転、両クラスともにチェッカーまで誰が勝つか分からない激戦模様。そんな横並びの勢力図の中から抜け出すのは誰か? 小さなミスすら許されない――。岡山大会の公式予選は3月31日の8時5分からの20分間、第1戦決勝は同日13時30分、第2戦決勝は4月1日11時55分のスタートを予定している。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2012年3月21日

ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、2009年より実施しております「PCCJ若手ドライバー育成プログラム」の継続にあたり、今シーズンPCCJへシリーズ参戦するドライバー1名を平川 亮選手に決定しました。
書類選考によって選ばれた3名の若手ドライバーは、オーディション最終審査として本年1月29日、富士スピードウェイで911 GT3 Cup(2011年モデル)をドライブいたしました。ラップタイムのみではなくドライバーとしての資質や環境など総合的な審査による結果、平川選手は栄えある3人目のPCCJ若手育成プログラムのドライバーとして選ばれ、ゼッケン14番 ”GARMIN Porsche (ガーミン ポルシェ)”(MY11 911 GT3 Cup) にて2012年シリーズのチャンピオンクラスへエントリーが決定いたしました。
平川 亮選手は、過去にPCCJシリーズへの参戦経験を持つ父親のもとで育ち、14歳で全日本ジュニアカート選手権にてシリーズチャンピオンを獲得しました。その後FJ、スーパーFJ、F4、フォーミュラ チャレンジ ジャパンといったレースへの参戦によってモータースポーツの経験を積み今日に至ります。PCCJは平川選手にとって初のフォーミュラーカー以外でのレースとなりますが、PCCJのドライビングアドバイザーを務める影山正美氏をはじめ、PCCJ委員会によるサポートを得てシリーズチャンピオンを目指します。
PCCJ史上、最年少となる18歳のルーキーは「今年、PCCJでデビューできることを嬉しく思います。このチャンスを下さったGARMINを始めとするスポンサー各社さまには感謝しています。富士スピードウェイでの合同テストではフォーミュラーカーとの違いにかなり苦戦しましたが、シリーズを通して様々なことを吸収し、チャンピオンとして終われるように努力しますので、応援よろしくお願いします」とコメントとしています。
平川 亮プロフィール
■氏 名 :平川 亮(ひらかわ りょう)
■生年月日:1994年3月7日(18歳)
■ 出身地 :広島県
■ レース戦歴
・2011年
フォーミュラ チャレンジ ジャパン (シリーズ2位)
F4 西日本シリーズ (シリーズ チャンピオン)
F4 東日本シリーズ (シリーズ 7位)
・2010年 スーパーFJ 日本一決定戦 (優勝)
フォーミュラ チャレンジ ジャパン (シリーズ6位)
JAF地方選手権 FJ 岡山シリーズ(シリーズチャンピオン)
・2009年
全日本カート選手権 スーパー(KF2)(シリーズ3位)
・2008年
全日本ジュニアカート選手権(シリーズチャンピオン)
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

この度、吉本大樹が「12’スーパー耐久シリーズ」に「OTG Motorsports」より参戦することが決定いたしましたので、取り急ぎご報告申し上げます。
尚、参戦車両はスーパー耐久シリーズ初登場となる「Lexus GS350」、共にシーズンを戦うドライバーは昨シーズンを共にした小林選手、佐藤選手、そして今シーズンよりチームメイトとなる脇阪薫一選手の3選手となります。
チーム体制、参戦車両等、2012年のスーパー耐久シリーズは吉本大樹にとっても新たなチャレンジのシーズンとなりますが、皆様にはご期待に添う活躍をお見せ出来るよう、吉本大樹並びにスタッフ一同全力を尽くして参りますので、ご声援の程、何卒宜しくお願い致します。
===============================
【参戦概要】
===============================
■ カテゴリー : 2012 スーパー耐久シリーズ
■ チーム名 : OTG Motorsports
■ マシン : PETRONAS TWS GS350
■ Car No. : 60(予定)
■ ドライバー : 吉本大樹(A Driver)・佐藤晋也選手(B Driver)
小林敬一選手・脇阪薫一選手(C Driver) ※ レース毎にCドライバーを変更予定
===============================
2012 Super Taikyu Seriesレースカレンダー
(H24年1月30日時点)
===============================
■第1戦 3/24-25 富士スピードウェイ (4 hrs) ※ One day event
■第2戦 4/28-29 ツインリンクもてぎ (4 hrs)
■第3戦 5/19-20 スポーツランドSUGO (3 hrs) ※ One day event
■第4戦 8/25-26 岡山国際サーキット (3 hrs)
■第5戦 10/20-21 鈴鹿サーキット (1h × 2 Race)
■第6戦 11/10-11 オートポリス (3 hrs)
※ One day event・・・土曜日:公式車検・日曜日:公式予選&決勝レース
===============================
【吉本大樹コメント】
===============================
昨シーズンはは自分にとっての箱車デビューを果たしたチームでスーパー耐久ST3クラスに参戦させて頂きましたが、NSXやRX7、Z34やZ35という元々スポーツカーとして作られたライバル勢に対してLexus IS350といういわばセダンでの戦いは楽なものではありませんでしたが、終盤にかけてパフォーマンスを上げていくことができ、今シーズンに向けての準備期間であった大阪トヨペットグループ(OTG)のモータースポーツ担当メカニックの面々にとって大きな経験になりましたし、自分にとっても非常に貴重な経験となりました。
今シーズンはOTG自社でのエントリーとなり、全て自社でオペレーションを行うことになります。ドライバーラインアップは去年と変わらない3人の他に、私と同じくOTGで契約している脇阪薫一さんが加入し、小林選手と二人でランダムにドライバー、そして監督という役割を果たしてくれます。
OTGの掲げる長期のプロジェクトの第2の幕はLexusのGS350というIS350と比べても一回り大きいマシンでの戦いとなり、序盤は苦戦も強いられるかと思いますが、パフォーマンスに優れたチームメカニック、そしてチームのメインスポンサー様であられるPETRONAS様のサポートのもと、スピードのある開発でより早い段階で勝負争いに食い込んでいくことに全力を注ぎたいと思います。
今シーズンも開発を含めた重要な任務を頂いた事に感謝するとともに、この全ての活動を通じてクルマ本来の楽しさを幅広く伝えていければと思っています。応援の程よろしくお願い致します。
【Super Taikyu Series Official Site】 http://www.so-net.ne.jp/s-taikyu/
【吉本大樹 Official Site】 http://www.hiroki-yoshimoto.com/
エイチワイ・マネージメント有限会社
プレスインフォメーション 2012年1月20日
東京. ポルシェジャパン株式会社(所在地:東京都目黒区/代表取締役社長:黒坂登志明)と、ポルシェ カレラカップ ジャパン(略称 PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズの開催概要を下記のとおり決定いたしました。
2012年シリーズでは、最新のカップカー「MY2012 911 GT3 Cup」を導入します。圧倒的なパフォーマンスによって多くの観衆の目を惹きつけ、史上最速のワンメイクレースカーとして進化を続ける最新のカップカーでは、MY2011の性能が引き継がれ、さらにFIA/FT3規定の燃料タンク(安全タンク仕様)が新たに導入されたことで、より安全性が向上しています。
他の追随を許さない世界最高峰のワンメイクレースは、450馬力を誇る911 GT3 Cupによって、今シーズンも国内各地で熱くエキサイティングなレース展開になることが予想されます。
2012年のレースカレンダーでは、カレラカップジャパンとして6回目となるF1日本グランプリのサポートレースをはじめ、国内トップカテゴリーレースとの併催を中心に、合同テストを含む7大会12イベントを予定しております。
■Porsche Carrera Cup Japan 2012 レースカレンダー
ラウンド 日程 開催サーキット コース長 イベント名
合同テスト 3月15日〜16日 富士スピードウェイ 4.563km PCCJオフィシャルテスト
第1戦-2戦 3月31日〜4月1日 岡山国際サーキット 3.703km SUPER GT 第1戦
第3戦 5月3日〜4日 富士スピードウェイ 4.563km SUPER GT 第2戦
第4戦-5戦 6月9日〜10日 富士スピードウェイ 4.563km ザ・ワンメイクレース祭2012
第6戦-7戦 7月28日〜29日 スポーツランドSUGO 3.704km SUPER GT 第4戦
第8戦 (※) 9月8日〜9日 富士スピードウェイ 4.563km SUPER GT 第6戦
第9戦 10月5日〜7日 鈴鹿サーキット 5.807km F1世界選手権 日本グランプリ
第10戦-11戦 10月27日〜28日 ツインリンクもてぎ 4.801km SUPER GT 第8戦
※ 第8戦の開催日程は、SUPER GTのスケジュール変更に伴い上記日程に変更となりました。
今シーズンはスペシャルラウンドとして、全ての911 GT3 Cup(Type997)が参戦可能な、PCCJ史上初の「セミ耐久レース」を8月26日(日) オートポリス(大分県)にて開催予定です。
PCCJ初開催となるサーキットでのロングディスタンスレースへのエントリーは、PCCJ、GT3 Cup Challenge Japanの各シリーズエントリーとは別にエントリーが必要です。
ポルシェジャパンKK.プレスリリース
この度、吉本大樹が「12’SUPER GT SERIES」に、昨年に引き続いて「A speed」より参戦することが決定いたしましたので、取り急ぎご報告申し上げます。
尚、今シーズンを共に闘うドライバーは昨年同様GT300クラスで二度のチャンピオン獲得経験のある星野一樹選手とのコンビ継続となり、参戦車両においては、シーズン途中より「Aston Martin Vantage GT3」を投入する事も予定しております。
同チームでの3年目となる12'シーズンは、初表彰台獲得の一昨年、初優勝を記録した昨年を上回る活躍をお見せ出来るよう、吉本大樹並びにスタッフ一同全力を尽くして参りますので、ご声援の程、何卒宜しくお願い致します。
===============================
【参戦概要】
===============================
■ カテゴリー : 2012 SUPER GT SERIES (GT300)
■ チーム名 : A speed
■ ドライバー : 吉本大樹・星野一樹 選手
===============================
2012 SUPER GT SERIESレースカレンダー
(H24年1月20日現在)
===============================
■第1戦 3/31-4/1 岡山国際サーキット 300km
■第2戦 5/3-4 富士スピードウエイ 500km
■第3戦 6/9-10 セパン・インターナショナル・サーキット 300km
■第4戦 7/28-29 スポーツランドSUGO 300km
■第5戦 8/18-19 鈴鹿サーキット 1000km
■第6戦 9/8-9 富士スピードウエイ 300km
■第7戦 9/29-30 オートポリス 300km
■第8戦 10/27-28 ツインリンクもてぎ 250km
■JAF GP 11/16-18 富士スピードウエイ ―
===============================
【吉本大樹コメント】
===============================
A speedと契約をさせて頂き、3年目のシーズンを迎えられる事を報告でき、非常に嬉しく思っています。
2011年シーズンに引き続きチームメイトは強力な星野選手ですし、シーズン途中からはニューマシンも投入されるので今から非常に楽しみでなりません。
チームとして経験を作った初年度、チーム初優勝を経験できもののシーズンを通して上位であり続ける事の難しさを目の当たりにした2年目、そして今季2012年シーズンは昨シーズンの様な浮き沈みを無くし、取りこぼしのあるレースを無くす事、これを星野選手、そしてチーム一丸となってし、チャンピオンシップ争いの一角に確実に残る事を誓います。
チームA speed並びにメインスポンサーのtriple a出版様に感謝します。
今シーズンも応援の程宜しくお願いします!!
【Aspeed Official Site】 http://www.aspeed.co.jp/
【SUPER GT SERIES Official Site】 http://www.supergt.net/jp/
【吉本大樹 Official Site】 http://www.hiroki-yoshimoto.com/
エイチワイ・マネージメント有限会社

1964年から68年までの第1期F1参戦で2度の優勝を記録したHondaは、チームにエンジンを供給する形で1983年にF1復帰。86年ウィリアムズが見事にコンストラクターズチャンピオンを獲得し、この年からHondaエンジン搭載車が6年連続でコンストラクターズチャンピオンを獲得。ドライバーズチャンピオンも翌1987年から5年連続で獲得するなどHonda第2期黄金時代の幕が開いた。1987年には初めて鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催され、中嶋悟がロータスで日本人初のフル参戦を果たすなど一気にF1ブームが巻き起こり、日本グランプリには多くのファンが訪れた。
88年、Hondaは新たにマクラーレンにエンジンを供給。A・セナ、A・プロストの2人で全16戦中15勝を記録する圧倒的な強さでコンストラクターズ、ドライバー(セナ)のWチャンピオンを獲得。1990年日本グランプリは、フェラーリに移籍したプロストとマクラーレンのセナがスタート直後の第1コーナーで接触する大波乱。そんな中粘り強い走りを見せたラルースの鈴木亜久里が日本人初の表彰台となる3位フィニッシュ。1991年、中嶋悟は5年に渡るF1活動の幕を閉じ、92年にはHondaも数々の記録を打ち立てた第2期F1活動を休止。この輝かしい時代を彩った6台の名車が、鈴鹿サーキット50周年ファン感謝デーの会場で、その雄姿を再び披露してくれることになった。
■1986年 ウィリアムズFW11
1986年はウィリアムズHondaが他チームを圧倒。N・ピケとN・マンセルのコンビで見事コンストラクターズチャンピオンを獲得。誰もがドライバーズタイトルも獲得すると確信していた。だが、それを見届けようと観戦に訪れていた本田宗一郎氏の目前でわずかの差でA・プロストにタイトルを奪われてしまった。ウィリアムズFW11はHonda黄金期のスタートを飾ったと同時に、悔しい思いを残したマシンでもある。
■1988年 ロータス100T
1987年鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催され、中嶋悟が日本人初のフル参戦ドライバーとして凱旋。一気にF1ブームが巻き起こった。翌88年Hondaはロータスとマクラーレンにエンジンを供給。マクラーレンがA・セナ、A・プロストのコンビで全16戦中15勝という圧倒的な強さを見せた。この陰に隠れてしまった感があるが、ロータス100Tを駆ったN・ピケ、中嶋も快走を見せてくれた。
■1989年 マクラーレンMP4/5 & ロータス101
1989年マクラーレンはA・セナ、A・プロストのチームメイト同士の争いが激化。日本グランプリ決勝でトップ争いをする2人がシケインで接触する大波乱。結果プロストがチャンピオンを獲得したが、この対決を演出したのがマクラーレンMP4/5だ。
N・ピケ、中嶋悟はロータス101で参戦したが、エンジンを変更してパワー不足に悩まされた。それでも雨の最終戦で中嶋が快走。自己最高の4位チェッカーを受けた。
■1990年 ラルースLC90
フェラーリに移籍したA・プロストとA・セナがスタート直後の第1コーナーで接触、波乱の幕開けとなった1990年の日本グランプリ。その後も波乱が続く中、粘りの走りを見せた鈴木亜久里がベネトンの2台(N・ピケ、R・モレノ)に続いて3位フィニッシュ。
日本人ドライバー初となる3位表彰台に登った。その快挙を後押ししたのがランボルギーニエンジンを搭載したラルースLC90だ。
■1992年 ミナルディM192
1992年はウィリアムズのN・マンセルが16戦中9勝の圧倒的な強さでチャンピオンを獲得した。この年G・モルビデッリとC・フィッティバルディの布陣で戦ったミナルディは苦戦を強いられながらも日本グランプリでフィッティパルディが6位入賞。シーズン唯一のポイントを獲得したときのマシンがランボルギーニエンジン搭載のミナルディM192だ。
※走行予定の車両はマシンコンディションにより走行できない場合がございます。
鈴鹿サーキットホームページにて特別ご招待券&モートピアパスポート半額優待券を配布中!
鈴鹿サーキット50周年ファン感謝デーに無料でご入場いただける特別招待券、およびモートピアパスポートが半額でご購入いただける優待券を鈴鹿サーキットホームページで配布しています。ホームページより印刷していただき、当日お持ちください。
* 鈴鹿サーキット50周年ファン感謝デーのサイトはこちら。
2011年12月22日
2012年度からの全日本ツーリングカー選手権開催計画を2010年に発表していたコンコードマネージメントだが、その開幕は一年遅れの2013年になることが決まった。
代表の水野雅雄氏は、「今年当初の東北大地震で非常に大きな打撃をうけたため、この結論を出さざるを得ませんでした。しかし、2012年度もエクスヒビションレースは開催していきたいと思います。」とコメントした。
WTCCのマルセロ・ロッティ代表も「コンコードマネージメントの出したこの結論は、我々も十分理解しています。これからもコンコードさんの計画、その他S2000規定を広める活動には我々も全力でサポートしていきます。」と述べた。
WTCC公式日本語ホームページより転載
SUPER GT NEWSLETTER [11/12/16]
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
2013年韓国開催を目指し、仮調印締結
韓国で仮調印式が盛大に行われる。韓国戦開催へ向け、一歩を踏み出す
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
12月15日、韓国・京畿道河南市のウ・ミョン美術館において、GTアソシエイション(GTA)とレースのプロモーターを務めるウ・ミョン・ホールディングスとの間で、SUPER GTの韓国での2013年開催へ向けての仮調印式が行われた。
これは、2013年に韓国F1サーキットでのSUPER GTレース開催を実現しようという動きの中でのもので、河南市長や韓国F1サーキット事務総長をはじめとするVIPをはじめ、170名のゲストが集まり、盛大に開催された。司会はタレントで、モータースポーツ活動も行っているというイ・セチャンとミン・ヨンウォンが務め、太鼓によるデモンストレーションやベリーダンスなど、盛りだくさんの趣向を盛り込み、式は華やかなムードの中で実施された。
GTアソシエイションの坂東代表は「我々は近い将来、アジアでのSUPER GT規定でのシリーズ戦を計画しており、この調印はSUPER GTの新たなアジア戦略の第一歩と位置づけている」と語り、イ・ミョンオク組織委員長は「SUPER GT開催が韓国モータースポーツ界に変化が起こるきっかけになると思いますし、多大な経済効果ももたらすことになるでしょう」と今後の展望を語った。
調印は坂東代表とイ・ミョンオク組織委員長が契約書にサインをする形で行われ、ふたりのサインが入り、仮調印が成立することとなった。
この仮調印をきっかけに、韓国国内でレース開催へ向けてのさまざまな活動が始まり、各方面との調整がうまく進んでいけば、2013年にもSUPER GTのレースが開催されることになる。いずれにせよ、今後の動きに注目したいところだ。
■SUPER GTオフィシャルWEBサイト
http://supergt.net/
(C) MZ Racing
岡山県美作市の岡山国際サーキットで12月11日(日)に開催された「マツダファンサーキットミーティング」に、近畿一円および中四国各県から約2,000名のマツダファンが集まり、片山義美さんによるマツダ787Bデモランを楽しみました。
師走の第2週週末の岡山国際サーキットは、晴天に恵まれました。早朝は4~5度の気温でしたが、日が昇に連れて気温は上がっていき、日向では一時ポカポカするほどでした。マツダ787Bがトランスポーターから降ろされ、ピットガレージでジャッキアップされると、次第に取り囲むファンが増えていきました。
そして、11時少し前から片山さんのトークショーの開始を告知すると、その輪はおよそ300人ほどに膨らんでいきます。そこへ片山さんが登場。「関西出身のドライバーとして、地元であるこの岡山国際で787Bを走らせ、ファンの皆さんに見ていただくのがわしの仕事」と片山さんが挨拶し、トークはスタートしました。ロータリーの耐久性を証明するため、世界の耐久レースを渡り歩いたこと、キャロルのボディで1ローターエンジンをテストしていたこと、国内レースで打倒GT-Rプロジェクトを立ち上げるため、首を賭けて当時のマツダ社長に直訴したことなど、これまでに聞いたこともない秘話を連発していました。そして、デミオSKYACTIVのi-DM(燃費効率判定ゲージ)のモデルとなったのが片山さんの運転で、その理由はとてもスムーズなドライビングだから、という話には多くのファンがホーッという声を上げていました。 
(C)MZ Racing
その後マツダ787Bの試走を終え、午後3時からは本格的なデモランを行いました。片山さんのスムーズで力強いスロットルワークは健在で、岡山美作の山々に4ローターサウンドが高らかに轟きわたりました。片山さんは、「壊してはいけないから全開にはできないけど、ストレートでは8,000rpmまで回したから787B本来のええ音がしてたんやないかな」と上機嫌で話していました。
マツダファンサーキットミーティングに参加した方々とこのイベントを見るため岡山国際サーキットにやってきた人を含め、この日の来場者は2,000名にもなったとのこと。年内のマツダ787Bのデモランはこれにて終了です。一年間お疲れさまでした。
MZ Racingプレスリリース
http://www.mzracing.jp/japandomestic/201137.html
2011年12月5日
Classic Team Lotus Japan 代表 久保田克昭
URL: http://www.classicteamlotus.jp/
クライブ・チャップマン率いるClassic Team Lotus(以下CTL)の日本正規代理店であるプラネックスコミュニケーションズ株式会社は、12月3日から4日にかけて東京 お台場MEGA WEBにて開催された「第3回MEGA WEBフェスタwithココロハコブプロジェクト」に参加いたしました。
お台場モータースポーツフェスティバルの一環として、数多くのレーシングカーを集めて行われたこのイベントでドライブを担当したのは、CTL Japanのスタッフであり、今年PLANEX ハナシマレーシングから全日本F3選手権に参戦、3勝を挙げランキング3位に輝いた山内英輝選手。先頃行われたマカオGPでは上位を快走するなど大活躍をみせた期待のレーサーです。
走行の舞台となったのは、MEGA WEB敷地内にあるライドワンと呼ばれる全長1.3kmの試乗コース。狭い場所で道幅4mというコースにも関わらず、マカオ帰りの山内選手はスロットル踏みっぱなしの本気の走りを見せてくれました。
1981年に製作され、レギュレーション違反に問われたために一度も本番を走る事を許されなかった幻のツインシャシーF1、ロータス88Bが東京都内でデモランを披露するのはこれが初めて。そのためもあって、実に多くの方にご来場いただきました。
また会場には、CTL Japan特設ブースも設置。新発売のロータス79設計図ポスターをはじめとするオフィシャルグッズも販売し、大盛況となりました。
今回のレポートを含めたCTL Japanの活動は公式HP(http://www.classicteamlotus.jp/)でもご報告してまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。
Classic Team Lotus 国内正規代理店
プラネックスコミュニケーションズ株式会社
===========================
【Hiroki Yoshimoto Race Reprot 2011】
===========================
2011.11.25-27
Super Taikyu Series Round_5 & 6 MOTEGI
【Result】
11.26 Round 5 Qualify : 6 th (52"823(吉本大樹) 54"371(小林敬一選手))
11.26 Round 5 Race1 : 6 th (6 pt)
11.26 Round 5 Race2 : DNF (0 pt)
11.27 Round 6 Qualify : 4 th (2'05"367(吉本大樹) 2'06"646(小林敬一選手))
11.27 Round 6 : 7 th (5 pt)
Series Ranking : 7 th (36 pt)
===========================
Super Taikyu Series Round_5 & 6
2011.11.25-27 (Fri-Sun)
===========================
■第5戦(Super Speedway) 公式予選~決勝レース1 & 2 【天候】 晴 【コース】 ドライ
いよいよ2011年シーズンの最終ラウンドを迎えたスーパー耐久シリーズ。TWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350は今シーズン、スーパー耐久シリーズ初登場となる4ドアタイプのLEXUS IS350での参戦を果たすと、雨の開幕戦でいきなり2位表彰台を獲得。コンディションが助けになったとはいえ、その未知なポテンシャルとシーズンを通じての開発に大きな注目を集める事となった。しかしその後は徐々に開発を進めていくも、元々レースを戦う事を前提としていないベース車両のハンディもあり、表彰台には手が届かないままこの最終ラウンドを迎えた。それでも今季Aドライバーとしてチームを牽引してきた吉本大樹は初日の練習走行を終えた時点で、「重い分不利であることには変わりないけど、トップとのタイム差はこれまでで一番近い。初めて勝負ができそうです。3人のドライバーがまとまったタイムを出せるのが我々39号車の強み。開幕戦以来の表彰台で2011年シーズンを、IS350初参戦の年を締めくくりたい」と、その表情には今季最終戦への強い意気込みが見て取れた。
今回のレースは土曜日にオーバルコースを利用した第5戦のレース1とレース2が行われ、日曜日にロードコースを利用した第6戦が行われるという変則スケジュール。2日間で2回の予選と3回の決勝レースを戦う、シーズンで最も忙しいレースウィークとなる。土曜日最初のセッションはまずオーバルを利用した第5戦の公式予選となるが、前日にあった2回のオーバル公式練習セッションでパワステにトラブルを抱え、2本目のセッションを走る事が出来なかったTWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350。エンジンパワーと車重が大きくタイムに影響するオーバルコース、さらにそのオーバルでの走行経験のない佐藤選手が一度も走行出来なかった事もあり、厳しい戦いを覚悟しながらの公式予選となった。
早朝8時15分スタートとなった第5戦の公式予選。この日のもてぎは晴天に恵まれたものの、ドライバーがサーキットに到着した時点での気温はなんと-2℃。難しいコンディションでの戦いが予想された。そしてまず最初に行われたAドライバー予選に挑んだのは吉本大樹。その吉本は「ストレートでの遅れはあるけど、アタック自体は満足。あれ以上のタイムは出なかった」と4番手タイムとなる52"823をマーク、上位進出の可能性を残しながらBドライバー予選の小林選手へとステアリングを託していく。しかし続くBドライバー予選ではシステム系トラブルが発生。ピットに戻りデータエンジニアが即座に対応したものの、短い予選時間の中で十分なアタック周回を稼ぐ事が出来ず。結局タイムは54"371に留まり、合算タイムで争われる予選順位では6番手という結果に終わる事となった。
その後、Cドライバー予選終了後すぐにスタート進行が始まった第5戦決勝レース1。第5戦のレース1とレース2はピットストップ義務が1回のみとなる。このレースでスタートを担当したのは小林選手。するとその小林選手は前を行くマシンにオーバーテイクを仕掛けるには至らないもののきっちりと前をいくマシンに着け、ワンチャンスでのポジションアップも狙える位置でレースを進めていく。ところがしばらくすると「時々ガス欠のような症状が出る」とペースダウンを余儀なくされてしまう。それでも小林選手は途中フロントバンパーをパイロンに当ててしまう一幕もありながら粘り強く周回を重ねルーティーンストップで吉本大樹にドライバーチェンジを行っていく。するとここでTWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350に追い打ちをかける事態が。パイロンに当ててしまったフロントバンパーのダメージが大きく、これが「危険」と判断されてしまったTWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350。結果オフィシャルからコースイン前にこれを修復するように指示が入り、TWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350はここでトップから3周のビハインドを背負う事となり、表彰台を賭けた争いからは完全に脱落する事になってしまった。
それでも最後まであきらめる事無く、修復を終えたマシンでコースへと戻った吉本大樹。しかしその後も「コースに戻ってすぐにエンジンのパワーダウンを感じた」と回転数を抑えての走行を強いられた事に加え、ガス欠症状も再発。結局最後まで本来のペースで走る事は叶わず、何とかチェッカーまではマシンを運んだものの、最終結果はスタートポジションと同じ6位でレース1を終える事となった。このトラブルにより、後に短いインターバルでスタートしなければならないレース2出走への不安も残ったTWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350。しかしここはメカニックが素晴らしいスピードで作業を進め、フロントバンパー修復をすぐさま終えると、ガス欠症状のトラブルも解決。何とかレース2のスターティンググリッドにマシンを並べる事に成功した。
そのレース2でスタートを担当したのは佐藤選手。劣勢は否めない状況ながら、何とか粘り強く前を伺っていく事が期待された。しかしスタートこそまずまずの動き出しを見せたものの、序盤のミスによりエンジンにトラブルを抱えてしまった佐藤選手。結局このトラブルはエンジン内部に及ぶ問題であった為、緊急ピットインからレース2は無念のリタイヤを喫する事となってしまった。
11' Super Taikyu Series Round_5 / MOTEGI Super Speed Way
2011.11.26 (Sta) Qualify & Race1 & Race2
Text : www.hiroki-yoshimoto.com
■第6戦 公式予選~決勝レース 【天候】 晴 【コース】 ドライ
不完全燃焼に終わった前日の第5戦(レース1&2)。しかしそんな状況の中でも「明日(日曜日)は金曜日も調子の良かったロードコースでの予選&決勝。気持ちを新たに皆で力を合わせて表彰台を獲得してやりたいと思います」とあくまで前向きなコメントを残しこの日を迎えた吉本大樹&TWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350。するとその言葉の通り、Aドライバー予選に出走した吉本がLEXUS IS350の進化を感じさせるアタックを見せる。「金曜日の最後に晋也(佐藤選手)が試して良くなったというセットで走り始めた」という吉本は、ここで渾身のアタックを決め2'05"367をマーク。今シーズン、ドライコンディションで行われた予選アタックとしては最もトップに近づいたタイム差で3番手に着けて見せ、09年の同カテゴリーチャンピオンを獲得した底力を感じさせた。その後のBドライバー予選ではまたしても若干のトラブルが発生した為、総合では4番手となったものの、最終戦の決勝に向けて表彰台獲得の期待も抱かせる内容で予選を終了する事となった。
今季最終戦の決勝スタートを担当したのは小林啓一選手。その小林選手はまずまずのスタートを切ると、これまで幾度か悩まされてきた燃料系のトラブルも出る事無く順調に周回を重ね、「ピット作業でのロスを最小限にする戦略を取る為」に早めの周回でピットイン。ここで吉本大樹へとステアリングを託していく。ここでTWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350はリアタイヤのみを交換しピットアウト。戦略としては、ここからチェッカーまでタイヤの交換は無し。次のルーティーンストップでは給油&ドライバー交代のみを行い、ピットでの作業時間をミニマムにする戦略となる。すなわち、吉本は最後のスティントを走る佐藤選手もこのタイヤでチェッカーまでを走りきれる状態を保ち、尚且つ前を行くマシンから離されないペースを保ったままこのスティントを走りきる事を要求される事になる。
燃料満タンのマシンでコースに戻った吉本は、「プッシュすればライバルと同じタイムで走る事は出来た。けどそこでタイヤを使ってもう一度タイヤ交換をしないといけなくなったら、ここまでの戦略が全て無駄になってしまう。目先の順位よりも最後にどのポジションに着けられるかという勝負を冷静に考えて走っていた」と、見た目のペースからは想像できない、吉本の経験値無くして敢行できない難しい内容の戦略を着々と進めていく。ところがこのスティントの半分程を終えたあたりから、今度は左コーナーを抜けるタイミングでガス欠症状が出始めてしまう。症状は前日のものと似ていたものの、これでロスしているラップあたりのタイムは0.5秒~1秒程。ここでピットに入ってしまえば、前日のレース2同様途中で勝負権を失う事になってしまう。それでも幸いこの症状はここからあまり悪化しなかった為、吉本はそのまま走行を継続。最後のピットストップに向け、苦しい中でも順調に周回を重ねていく。
しかし、ルーティーンピットまで残り2周となったところでまさかのトラブルがTWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350を襲う。なんとダウンヒルストレートエンドでブレーキング後、コーナーにターンインしたところでいきなり左フロントの全ハブボルトが折れタイヤごと脱落。不幸中の幸いか、脱落のタイミングがブレーキング後だった事で何とかバリアへのクラッシュ等は免れピットに戻ったものの、「ステアリングもブレーキも効かなくなりグラベルに突っ込んだせいでフロントバンパーも破損していたし、さすがにあの状態ではリタイヤになると思いこんだ」と、レースもここまでかと思われた。しかし「ピットに戻ってからのメカニックの作業が凄かった(吉本大樹)」と、この局面でメカニック達が素晴らしい動きを見せる。マシンがピットに戻るや否や即座に修復作業を開始、何と15分ほどでマシンを走れる状態にまで修復、その後のスティントを担当した佐藤選手が「ドライビングに影響のないくらい完璧に直っていた」と好タイムを連発出来る状態にしてみせた。
結局このトラブルを乗り越えたTWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350は最終的にこのレースを7位でフィニッシュ。今季、スーパー耐久初参戦のマシンとして大きな注目を集め、その期待に応えるように初年度で大きくマシンを進化させTWS PETRONAS C-WEST LEXUS IS350は最後に5ポイントを加算し、シリーズランキングでは7位に着け2011年最終戦を終えた。
===========================
【吉本大樹コメント】
===========================
シーズン前のテストを考えれば最終戦までに車はかなり進化したと思います。もともとレーシングスピードで走る事を想定されずに作られたマシンなので様々な壁がありましたが、ST3クラスで唯一の4枚ドアのIS350が予選で見せた進歩はメカニックやエンジニアの努力以外の何でもありません。最終ラウンドは結果こそ残せませんでしたが、パフォーマンスアップを証明できて良かったです。
優勝争いこそできませんでしたが、面白い挑戦に参加させて頂く事ができ、とても大きな経験ができました。トレイシースポーツ並びに大阪トヨペットグループ様、そして各スポンサー様や関係者の皆様には心より感謝したいと思います。
このIS350は来季もトレイシースポーツさんが開発を続け強くなっていくでしょう。自分もライバルとして違うマシンでST3で戦う事がほぼ決定していますので今から来シーズンが楽しみです。
これで今シーズンの全てのレースが終了しました。応援してくださった全ての皆様ありがとうございました。また来シーズンも応援の程宜しくお願い致します!
HY Management Co.,Ltd.
プレスインフォメーション 2011年11月13日
レースレポート: JAFグランプリ 富士スプリントカッブ 第2レース
ポルシェ AG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)がカスタマーレーシングチーム向けに製造、販売するFIA GT3規格に準拠したレーシングマシン、ポルシェ911 GT3 Rは、 11月13日(日)に 静岡県の富士スピードウェイにて行われたスーパーGT特別戦JAFグランプリ「富士スプリントカップ」のGT300クラス第2レースで前日の第1レースと同じく2位でフィニッシュし、総合でも2位を獲得いたしました。
前日に開催された第1レースにおいて HANKOOK KTR (ハンコックKTR、 #33、影山正美/藤井誠暢) の藤井は独走する#4 Z4を最終ラップ最終コーナーで逆転するもまさかのオーバーテイクを許して2位に、TEAM ART TASTE(チームアートテイスト、 #15、清水康弘/ティム・ベルグマイスター) のベルグマイスターも同じく最終ラップまで3位を快走しながらライバルとの接触などで5位に順位を落としレースを終えていた。
日曜日の第2レースでは影山(10番手スタート)、清水(15番手スタート)の両名ともにパートナーのリベンジを果たすべくグリッドに着いた。
影山は見事なスタートでコカコーラコーナーまでに6位へジャンプアップ。さらにダンロップコーナーでは5位に上がる。3周目のストレートでは4位に浮上するも1コーナーで接触からコースアウトし、5位に後退。その後、繰り広げられた#4のBMW Z4と#26のフェラーリF430との激しいバトルから抜け出して、ポディウム圏内の3位にポジションアップを果たした。
影山は桁違のスピードを見せた#4に先行を許すが、9周目にはもう1台のライバルである#11 フェラーリ458の背後につける。翌10周目にはポルシェが誇るコーナー立ち上がりのトラクションとストレートスピードを活かしてパス。 第1レース、第2レースの成績を合計した得点で決まる総合優勝争いのために表彰台の頂点を目指す影山の次のターゲットはトップを行く#4。しかしシリーズランキング2位となった#11も粘りを見せて11 GT3 Rを終始1秒差以内で追走し影山の隙をうかがう。
前日に藤井が見せた大逆転劇を再現すべく、#11のプレッシャーを受けながら#4を追う影山だが、前後を走るライバルたちとほぼ変わらないラップタイムで周回を重ねる。そのギャップは埋まらずチェッカーを受けたHANKOOK KTRは2レース続けての2位となり、総合順位でも2位を獲得した。
「予選での作戦ミスを取り返す事が出来てホッとしています。スタートは各車入り乱れていたので、自分のポジションはしばらく把握できませんでしたが、早いタイミングで上位争いに加われたのが良かったと思います。優勝できなかったのは残念ですが、ドライビングには充分納得しています」と今年最後のレースを振り返った。
15番グリッドスタートのTEAM ART TASTE 清水は堅実なドライビングで着実に順位を上げて行き、自身初の富士スプリントカップを9位で終えました。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
2011年10月31日 Classic Team Lotus Japan
クライブ・チャップマン率いるClassic Team Lotus(以下CTL)の日本正規代理店であるプラネックスコミュニケーションズ株式会社は、10月29日に富士スピードウェイで開催されたJAPAN LOTUS DAY 2011に出場&出展。幻のツインシャシーF1、タイプ88Bのデモランをはじめ、タイプ78、タイプ97Tと3台のF1を展示。またオフィシャルショップも開設し、多くのお客様にご来場いただきました。
午後から行われたヒストリックF1デモランでは、CTL Japan代表の久保田克昭が88Bをドライブ。ヨーロッパで開催されているヒストリックF1によるFIA公認レース、FIA Historic Formula Oneに出場している久保田は1分42秒台で周回し、会場に詰めかけた多くの皆さんの注目を集めました。
この後、Classic Team Lotus Japanは11月13日に横浜 大さん橋ホールで開催されるホビーフォーラムに出展。12月4日に東京 お台場のMEGA WEBで開催されるMEGA WEBフェスタでは、88Bのデモランも行う予定です。
今回のレポートを含めたCTL Japanの活動は公式HP(http://www.classicteamlotus.jp/)でもご報告してまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。
Classic Team Lotus 国内正規代理店 プラネックスコミュニケーションズ株式会社
プレスインフォメーション 2011年10月23日
茂木. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第11戦 (最終戦) 決勝レースを、2011年10月23日(日) ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催いたしました。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:24℃ 路面温度:26℃(スタート時)
10月23日、Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)最終戦の地となったのは、短い直線とタイトなコーナーで構成されたツインリンクもてぎ。マシンもタイヤもワンメイク、イコールコンディションで戦うPCCJではドライバーの技量が勝負の決め手となるが、それが顕著に現れるサーキットのひとつだ。各コーナーで熾烈なバトル、駆け引きが展開されるのは想像に難くない。
もてぎチャンピオンカップレースの1イベントとして組まれたPCCJ決勝レースの開始時間は14時35分。午前中の予選に引き続き天気は曇り空となったが、路面は完全ドライに。予選時のハーフウェットという状況のままではレコードライン上からのスタートとなるアウト側、奇数グリッドが有利になると思われたが、こちらにおいてもイコールコンディションでスタートできるようになった。
シリーズ2位をかけ、今大会の目玉対決となる♯47 藤田明(予選2番手)、♯5 高見澤一吉(予選3番手)の一騎打ちは、完全な技量勝負となったわけだ。
シグナルがオールレッドからブラックアウトし、12周の決勝レースがスタート。抜群のスタートダッシュを見せたのは2番手グリッドの♯47 藤田と4番手グリッドの♯18 大久保仁というイン側スタートの2台。「スタートは良くなかった」というポールポジションの♯14 安岡秀徒。それでも、好スタートを切った♯47 藤田を抑え、1コーナーをトップのまま駆け抜ける。「さすが百戦錬磨の安岡選手。ちゃんとイン側に僕が入れるスペースを残しながら、しっかりとトラクションをかけていた」と♯47 藤田。 一方、その♯47 藤田とシリーズ2位を争う♯5 高見澤は、1コーナーの進入で♯18 大久保に先行を許してしまう。「悪くはないスタートだった。もう少し早くミラーを見て、大久保選手がインに入り込んでくるのを確認していれば...。内側にハナを入れられた時点で、もう無理はしなかった」そう語る♯5 高見澤は、90度コーナーで♯22 Michael Greenにもパスされ5番手に後退。オープニングラップでシリーズ2位争いは早くも決着してしまう。
先頭グループがクリーンなスタートでバトルを展開するなか、中段以降では波乱もあった。まず1コーナーでは9番手グリッドの♯16 横幕ゆぅがオフエリアに押し出されて最後尾になってしまう。そして、3コーナーでは10番手の♯6 ARTE ROSSIに11番手の♯44 Tokuichiが接触。コースオフした♯6 ARTE ROSSIはなんとかコースに復帰するも、ピットインを余儀なくされて後退。ジェントルマンクラスのシリーズ6位である♯17 飯田太陽との差はわずかに2ポイントであり、その♯17 飯田よりも前のグリッドからスタートしていただけに、悔しい結果となってしまった。
レースは1分58秒台を連発する♯14 安岡、2分00秒台でそれを追う♯47 藤田が単独走行となるなか、♯18 大久保を先頭に7台が数珠つなぎになり、3位争いが激化。この7台は2分01秒台でのバトルを繰り広げる。さらに、後方からは一度最後尾まで落ちた♯16 横幕が追い上げる展開に。その♯16 横幕は予選でQ2進出を逃してしまったが、それゆえに決勝ではフレッシュタイヤを投入できた。その利を活かして6周目に7位へ浮上すると、9周目には♯15 神取彦一郎を抜き去り総合6位、ジェントルマンクラスのトップに立つ。その勢いは衰えず3位争いに加わるが、「毎周、予選同様の全開アタックで猛プッシュしました。でも、神取選手とのバトルでタイヤを使い切ってしまい、それ以上は厳しかったですね」という♯16 横幕。この結果により♯16 横幕のディレクションレーシングはチームタイトルでトップのチームサムライに2ポイント差に迫るが、一歩及ばず。しかし、最終戦の殊勲賞は間違いなく♯16 横幕であったろう。
優勝は♯14 安岡、2位は♯47 藤田、3位は♯18 大久保。レース後、「最終戦でやっと今季初の表彰台に立てて嬉しい」と♯18 大久保。♯47 藤田は「今週末は計画した通りに事を運べた。だから、今シーズンで一番楽しかった。」と語る。全戦でポール・トゥ・ウインという快挙を果たした♯14 安岡は「全勝できてホッとしています。達成感というより、安堵感が強いですね」。傍から見れば圧勝だった。しかし、勝ち続けるがゆえに、重圧は大きかったのだろう。表彰式では参加ドライバーに向け、「みなさんのおかげで全戦優勝できました」というジョークも飛び出し、緊張から解放されたことが伺えた。その言葉に対し、エントラントから笑い声があがる。レースは真剣勝負。終われば皆が仲間。それを感じさせるシーンで、2011シーズンのPCCJは幕を閉じた。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2011年10月17日
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011 第11戦 プレビュー
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第11戦 (最終戦)を、2011年10月23日(日) ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催いたします。
10月23日(日)のツインリンクもてぎで2011年シーズン最終戦を迎えるPorsche Carrera Cup Japan(PCCJ)。F1日本グランプリと併催された前戦鈴鹿ラウンド(第9戦/第10戦)においてチャンピオンクラス、およびジェントルマンクラスのシリーズチャンピオンが決定。#14 安岡秀徒と#15 神取彦一郎がそれぞれのタイトルを獲得している。各ドライバーとも今シーズンの集大成として、持てる力のすべてを賭けてツインリンクもてぎへと集う。
ツーリングカー、フォーミュラカーと様々なクラスのレースを楽しめる「もてぎチャンピオンカップレース」。イベントの1レースとして開催される第11戦は、今シーズン初めてのサーキットであるツインリンクもてぎで開催。前戦同様ドライバーたちには高い対応力が求められる。サーキットは全長4.8km、14のコーナーをもち、ストレートは最長760mと短い。曲率の小さいコーナーが連続し、ストップ&ゴーの性格をもつ。短い直線とタイトなコーナーで構成されるもてぎのコースは、コーナリングスピードを維持し、立ち上がりのスピード=ストレートでの最高速をいかに高められるかが攻略のカギだ。前戦の鈴鹿サーキットとはガラリと性格の異なるコースに、限られた時間でセッティングを合わせ込む能力も問われる。
なお、今回の予選は、ノックアウト方式を採用。予選をQ1、Q2というふたつのセッションに分けて、それぞれの結果でグリッドを決めていく。Q1セッションは15分間行なわれ、タイムの上位8台のみがQ2に進出。Q2は10分間行なわれ、このタイムによって最終的なグリッドが決定される。短時間で出す一発のタイム、アタックのタイミングを計る冷静さ、コースの状況を見極める力が求められる。12周というレースディスタンスで結果を残すためには上位グリッドが絶対条件。各ドライバーのスリリングなアタックは必見だ。ちなみに、昨年の第11戦もてぎのポールポジションを獲得した#14 安岡のタイムは1分55秒620。これがカレラカップパイロットたちにとって、ひとつのターゲットタイムとなるはずだ。
前述のとおり、両クラスのチャンピオンは鈴鹿ラウンドで確定したが、決勝レースではチャンピオンクラスの2位争いにも注目だ。現在ランキング2位の#47 藤田明(128点)に同3位の#5 高見澤一吉(124点)が僅差で迫る。前戦鈴鹿で一気に10点差を詰め、波に乗る#5 高見澤の追い上げを#47 藤田がしのぎ切れるかがポイントだ。
レース全体を俯瞰すれば「もてぎは得意なコース」と語る全勝チャンピオンの#14 安岡に、チャンピオンクラスの#47 藤田、#5 高見澤、あるいはジェントルマンクラス王者である#15 神取、#16 横幕ゆぅらが一矢報いることができるかどうかも注目したい。また、第10戦でクラッシュ・リタイアを喫してしまった#17 大久保仁、#18 飯田太陽もマシンを修復し戦線に復帰する予定。全13台での熾烈なバトルが繰り広げられる。
専有走行は10月22日(土)10時05〜35分、13時10分〜13時40分の2セッション。予選は10月23日(日)9時45分〜10時にQ1、10時10分〜10時20分でQ2を行なう。決勝レースは同日14時35分から12周でスタート予定だ。泣いても笑っても最終戦、すがすがしいバトルを期待したい。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2011年10月16日
レースレポート: スーパーGT第8戦 ツインリンクもてぎ

ポルシェ AG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)がカスタマーレーシングチーム向けに製造、販売するFIA GT3規格に準拠したレーシングマシン、ポルシェ911 GT3 Rは、10月15日(土)から16日(日)に栃木県のツインリンクもてぎにて行われたスーパーGT第8戦 GT300クラスにおいて、ピットスタートから驚異的な追い上げを見せて2位でゴールし、ドライバー/チームランキングでも見事シリーズ3位を獲得いたしました。
HANKOOK KTR(ハンコックKTR、 #33、影山正美/藤井誠暢)の911 GT3 Rはヘビーウェットで行われた土曜日の予選ではQ3に進出し7番手グリッドを獲得しました。朝までの雨から一転、汗ばむほどの陽気の中、迎えた日曜の決勝スタート直前のウォームアップ走行でも好タイムを記録。911 GT3 Rとツインリンクもてぎの相性の良さを見せつけ、レースでの快走を期待させたが残念ながらトラブルによりピットからのスタートを余儀なくされることになった。
影山は、ピットロード出口でライバル全車が目の前を通り過ぎるのを待ち22番手からコースに出る。当初は定石通りの1ストップ作戦を想定していたが、最後尾からのスタートとなったため急遽戦略を変更。「2ピットストップも視野に入れて、とにかくプッシュしました。タイヤの信頼性も高かったので不安なく攻め続ける事ができました」という影山は見事なドライビングで瞬く間に順位を上げていき3周目には14位、6周目には13台抜きの9番手にポジションアップ。タイトル争いを繰り広げる上位2台と遜色ないタイムで走行を続け、15周目にはついに3位に浮上する。25周目にドライバーチェンジするまでの間、911 GT3 Rのラップタイムが落ちる事はなかった。

タイムロスなくピットストップを終えて、ステアリングを託された藤井は6位でコースに復帰し、すべてのチームがドライバーチェンジを終えた35周目には2位に上がる。911 GT3 Rは素晴らしいラップタイムで一時はトップを伺うかに思えたが、そのままチェッカーを受け最下位スタートから見事ポディウムフィニッシュとなる2位でゴール。レース後、「最終戦の結果でシリーズランキングが決まるので、トップを目指して走りました。トラクションが必要とされるこのサーキットで、ポルシェのアドバンテージを充分に発揮できました」と藤井は語りました。このレースで15ポイントを得た結果、ハンコックKTRはGT300クラスの2011シーズンランキングにおいて見事3位を獲得しました。
同じく911 GT3 Rを駆るTEAM ART TASTE(チームアートテイスト、 #15、清水康弘/ティム・ベルグマイスター)は12番グリッドからポイント圏内フィニッシュに向けてスタートしましたが、13位でゴール。惜しくもデビューシーズンで2度目のポイント獲得はなりませんでした。
スーパーGTの次戦は静岡県の富士スピードウェイにて11月12日(土)、13日(日)に特別戦として開催される予定です。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
===============================
【Hiroki Yoshimoto Race Reprot 2011】 ===============================
2011.10.01-02
Round_7 AUTOPOLIS【Result】
10.01 Free Practice : 6 th (1'52"540)
10.01 Qualify : 16 th (1'53"021) Starting Grid : 16 th
10.02 Free Practice : 13 th (1'55"337) Final : 11 th (0 pt)
Series Ranking (Driver/Team) : 11 th/11 th
===============================
【公式練習・予選】 2011.10.01 (Sta)
===============================
triple a vantage GT2 ソフトタイヤのマッチングに苦しみ予選は16番手
■公式練習 【天候】 晴 【コース】 ドライ 【気温・路温】 開始時:16℃・21℃ 終了時19℃・27℃
■公式予選 【天候】 晴 【コース】 ドライ 【気温・路温】 開始時:21℃・29℃ 終了時20℃・31℃
昨年のSUPER GT SERIESでは開催されなかったオートポリスラウンド。しかし今年は九州や中国地方のファンからの熱烈な要望に応えてシリーズに復活。ドライバーの多くが「難しいけれどチャレンジングなコース」と口を揃えるコースレイアウトは多くの中高速コーナーに加えパワーを要求されるストレートが組み合わさる。路面はタイヤに厳しいとされ、ドライバーはタイムを落とさずにタイヤを労わらなければならない。そしてわずかなセッティングミスがタイヤの摩耗を早め大幅なタイムダウンを招くこともあり、タイヤ選択を含めエンジニア&チームも頭を悩ませる、まさに総合力が試されるレースとなる。
前戦富士ラウンドでは不発に終わった予選結果を決勝での怒涛の追い上げでカバー、見事ポイントをもぎ取ったtriple a vantage GT2。シリーズも残り2戦となる今回はその勢いをそのままに駆け抜けたいところである。そして迎えた初日のフリー走行。このセッションで最初にステアリングを握ったのは吉本大樹。その吉本はまず3周の計測ラップで1'53"809をマークしピットイン。ここで一旦星野選手にドライバーチェンジ、さらにマシンセットを煮詰めていく。するとその後セッション終盤に向け再度ドライバーチェンジを行ったtriple a vantage GT2は、このセッションの最終アタックを行った吉本が1'52"540をマーク。ハードコンパウンド側のタイヤでのアタックながらタイミングモニター6番手に名を連ね、午後に行われる予選に向けまずまずのスタートを切ってみせた。
そして午後に入り行われた公式予選。午前中のフリー走行の流れから、ソフトコンパウンドのタイヤを履いてのアタックでどこまでタイムを伸ばせるかに期待が寄せられたtriple a vantage GT2。ところがこの期待はまさかの形で打ち砕かれる事になってしまう。公式予選でまず最初にマシンに乗り込んだのは星野選手。その星野選手は3周のアタックラップで1'53"444をマーク、まずは早々に基準タイムをクリアし、スーパーラップ(SL)進出を賭けたアタックを吉本大樹に託していく。しかしこの後、triple a vantage GT2にとって予想だにしなかった展開が待ち受けていた。なんと「より確実にSLに進出する為に」と選択したソフトタイヤが路面に全くマッチせず、ハードタイヤでマークしたタイムを更新できないという状態に。元来タイヤと路面のマッチチングが特に重要視されるGTマシン。更にここオートポリスではその差がより顕著に現れてしまい、終わってみれば吉本がマーク出来たタイムは1'53"021。予選16番手という屈辱の結果に終わる事となってしまった。
11' SUPER GT SERIES Round_7 / AUTOPOLIS
2011.10.01 (Sta) Free Practice & Qualify
Text : www.hiroki-yoshimoto.com
===============================
【決勝】 2011.10.02 (Sun)
===============================
triple a vantage GT2、しぶとく追い上げを見せるも 最後はポイントに届かず11位フィニッシュ
■フリー 【天候】 曇 【コース】 ドライ
■決 勝 【天候】 曇 【コース】 ドライ 【気温・路温】 17℃・22℃
秋晴れだった前日に比べ、どんよりとした曇空となった日曜のオートポリス。朝のフリー走行時の気温は15℃と肌寒く、気温はその後もそれほど上昇せず。第7戦決勝のフォーメーションラップは、午前と変わらずの曇模様のなか午後2時にスタートした。
前日の予選はまさかの不発に終わっていたものの、「固い方のタイヤでのフィーリングは悪くなかった。明日はどんどん追いあげて見せる(吉本大樹)」というコメントを残しており、前戦富士での追い上げの再現が期待された。そんな期待を背に前戦に続き今回もスタートを担当したのは星野選手。その星野選手は16番手という集団の中での難しいスタートながら落ち着いて1コーナーをクリア、長いレースを見据えタイヤに極力負担をかけない走りをしながらも、まずは一つポジションを上げ15番手で2周目へ。星野選手はその後もペースのキープとタイヤのライフのバランスを考えた冷静な周回を重ね、周囲のライバル勢が早めのピットインでペースを上げているのが判るとすぐさま20周目にピットイン、ここでルーティーンの作業を行いチェッカーまでの残り30周を吉本大樹に託していく。
見た目上のポジションでは20番手でコースに入った吉本大樹。するとその吉本は「3周目くらいからタイヤのグリップダウンが始まったので、残り周回数を考えて少しペースを落とした」とはいうものの、ピットアウトからの7周で13番手にまでポジションを上げていく。さらにその後もじわりじわりとポジションを上げていく吉本は、レースも終盤に差し掛かろうかという31周目には12番手、その後37周目にはポイント圏内までポジションあと1つの11番手にまで浮上する。
この時点でtriple a vantage GT2の一つ前を行くのはCar No.27のPACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ。あと1つでポイント獲得圏内という事もあり、何とかしてこのマシンに追いつきたいtriple a vantage GT2であったものの、実際には「序盤にタイヤのライフを考えてペースを落としたけど余裕はゼロ。なんとかポジションを護る事で精一杯だった」と、最後の数周は逆に後ろから一気にポジションを上げてきたCar No.88 JLOC ランボルギーニ RG-3からの逃げ切りを図る展開に。結局最後は何とかペースを保った吉本がポジションを守り11番手でチェッカーを受けたものの、最終的にシリーズポイントを加算する事は叶わず。悔しい思いを押し殺し最終戦もてぎでの快走を期してオートポリスを後にする事となった。
11' SUPER GT SERIES Round_7 / AUTOPOLIS
2011.10.02 (Sun) Final
Text : www.hiroki-yoshimoto.com
【Aspeed Official Site】 http://www.aspeed.co.jp/
【SUPER GT SERIES Official Site】 http://www.supergt.net/jp/
【吉本大樹 Official Site】 http://www.hiroki-yoshimoto.com/
===============================
【吉本大樹コメント】
===============================
非常に辛いレースでした。フリー走行でのフィーリングをタイヤ選択の関係で維持できなかったことが大きな敗因ですが、予選でスーパーラップに進めていたとしても、いずれにせよ決勝は厳しい展開だったでしょう。エンジンのパワーダウンを僕も星野選手も感じているので本国のアストンマーチンレーシングに掛け合って改善策を見出すとともに、タイヤやセッティングについても詰めていかなければなりません。タイヤに関してはレース後長いミーティングを行った結果クリアになった部分があって、最終戦のもてぎに向けてかなり前向きなイメージをもつ事ができました。すぐにやってくる最終戦もてぎは全車両ウェイトを下ろすのでもともとそんなに重くないウェイトを載せていた我々にとってはネガティブな要素ではありますが、事実上開幕戦優勝から始まったシリーズを尻つぼみのままは絶対に終わらせたくないのでシッカリとベストなパフォーマンスを発揮させてシーズンを締めくくりたいと思います。チーム、ドライバー共に最高のレースをお見せすることをお約束します!
プレスインフォメーション 2011年10月09日
ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第10戦 決勝レースを、2011年10月9日(日) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。
天候:晴 路面:ドライ 気温:25℃ 路面温度:36℃(スタート時)
Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の第10戦は、F1世界選手権第15戦日本グランプリと併催される鈴鹿ラウンド。前日に引き続き晴れ渡る空、汗ばむような陽気で決勝レースが行なわれた。
第10戦のグリッドは、10月8日(土)に開催された第9戦のベストラップ順だ。ポールポジションに#14 安岡秀徒、2番手には#16 横幕ゆぅ。以下#4 林久盛、#22 Michael Green、#15 神取彦一郎、#5 高見澤一吉と続く。色とりどりのマシンがダミーグリッドに整列を開始した。グランドスタンドで多くの観客が見守る中、1台ずつアナウンスで紹介されるたびに大きな拍手が沸き起こる。12時05分、先頭に控えたF1セーフティーカー(SC)がコース確認のためにスタートした。ダミーグリッドのチーム関係者もピットレーンに引き揚げ、徐々に緊張感が高まっていく。
12時15分、PCCJ第10戦がスタート。上位陣は危なげなくきれいなスタートを決めたが、中団グリッドの#18 大久保仁と#17 飯田太陽が接触。両車は絡み合いながらコース左側のガードレールに突っ込み、残念ながらリタイアを喫した。両ドライバーともケガはなかったが、この接触に巻き込まれるかたちとなったのが#9 小林賢二だ。ラジエターを損傷してしまい、1周してピットに帰還。マシンを止めることとなった。レースはクラッシュしたマシン回収のために黄旗現示、SCが出動するという波乱のスタートとなった。
SCに率いられた隊列は1周、2周と周回を重ねていく。3周目でランプが消え、SCはピットイン。第10戦はローリングでの再スタートとなった。先頭の#14 安岡はうまくSCとのタイミングを合わせて大きく加速し一気に後続を引き離すことに成功。2番手に続いた#16 横幕を先頭として#4 林、#22 Green、#23 藤田宗、#15 神取、#5 高見澤と6台が数珠つなぎになり、2番手争いの集団を形成した。
特に#16 横幕 vs #4 林は息もつかせぬテールトゥノーズ。周回を重ねてもその差にほとんど変化はなく、ファイナルラップでも0.3秒差という争いを見せ、レースを大いに盛り上げた。その後方を走る#15 神取と#5 高見澤がバトルを展開する背後には#47 藤田明が迫る。随所で攻防が見られる、まさにF1ラウンドにふさわしいレース展開となった。 
ひとり旅を続ける#16 安岡は縁石をフルに使った走りで鈴鹿を攻め切った。「スタートがよかっただけにSCは少し残念ですが、思い切り攻めることができました。実はファイナルラップの1コーナーでちょっと飛び出してしまったんです。それでもスプーンコーナーでは縁石いっぱいまで使えましたし、自分なりにいいレースができたと思います」と締めくくった。
2番手で#4 林の猛攻をしのぎ切った#16 横幕。「実は林選手が迫っていることはそれほど気にしていませんでした。抑えるところを抑えれば抜かれることはないと思っていましたから。第9戦で林選手とバトルをしていたおかげで、速いところと苦手なところも分かっていましたしね」と冷静にレースを振り返った。その#16 横幕は、この鈴鹿ラウンドに向けて並々ならぬ思いがあったという。
「菅生ではクラッシュ、富士ではマシントラブルもあってスタートできませんでした。それでとても悔しい思いをして、この鈴鹿はなんとか表彰台に立ちたいと練習も重ねてきたんです。ようやく自分のパフォーマンスを見せることができました。目標にしていた雪辱は果たせたと思います。パレードラップでは感動で涙が出ましたよ」
なお、#4 林、#22 Green、#23 藤田宗の3名はSC導入中の追い越し行為によってレースタイム+30秒のペナルティを受け、それぞれ7、8、9位という結果になった。チャンピオンクラスのトップ3は#14 安岡、#5 高見澤、#47 藤田明。ジェントルマンクラスは#16 横幕、#15 神取、#3 江本玄という結果になった。
2011年シーズンのPCCJは次戦で早くも最終戦。10月23日(日)、もてぎチャンピオンカップレース第3戦のひとつとして、ツインリンクもてぎで開催される予定だ。2011年シーズンの集大成として、参加ドライバーには思い切った走りでのバトルを期待したい。
■第10戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 14 安岡 秀徒 C GARMIN PORSCHE 24'13.759
2 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +16.796
3 15 神取 彦一郎 G SAMURAI GT3 +20.438
4 5 高見沢 一吉 C OSSO PORSCHE +21.241
5 47 藤田 明 C RIRE RACING +21.436
6 3 江本 玄 G AkiraRacing GT3 +38.195
7 4 林 久盛 G Yunbo DIRECTION +47.150
8 22 Michael GREEN C MIKE DIRECTION +48.618
9 23 藤田 宗 G Tsukasa DIRECTION +49.744
10 88 瀬戸 竜児 G INTER CREW GT3 1'01.175
11 44 Tokuichi G INKS with RS.S 1'02.236
12 6 ARTE ROSSI G ARTE DIRECTION 1'03.117
13 8 櫻井 澄夫 G Road serviceGT3 +1'08.671
14 7 海宝 善昭 G takarajushi GT3 1'22.349
15 75 南郷 博美 G DAIMARU GT3CUP 1'39.698
以上完走
16 9 小林 賢二 G KOBAYASHI DENTAL 9Laps
17 17 飯田 太陽 G K's Frontire GT3 10Laps
18 18 大久保 仁 C K's Frontire GT3 10Laps
ポルシェジャパンKK.プレスリリース
プレスインフォメーション 2011年10月08日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第9戦 決勝レースを、2011年10月8日(土) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。
天候:晴 路面:ドライ 気温:22℃ 路面温度:32℃(スタート時)
Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の第9戦、鈴鹿ラウンドはF1世界選手権第15戦日本グランプリとの併催。ドライバーたちが口々に"抜きづらい"サーキットだと評した鈴鹿は、予選結果とスタートの良し悪しが明暗を分ける要因となる。与えられた周回は、わずか10周だ。ひとつのミスが取り返しのつかないロスを生む。スプリントレース独特の緊張感に包まれて、18台のマシンがピットロードへとなだれ込んでいった。
前日10月7日(金)に行なわれた第9戦の予選では、#14 安岡秀徒が2分08秒070でポールポジション。以下#4 林久盛、#5 高見澤一吉、#22 Michael Greenといった面々が名を連ね、その後方からは#15 神取彦一郎、#16 横幕ゆぅらが虎視眈々と前を狙う。
レッドブルのセバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得したF1公式予選の興奮冷めやらぬ15時35分、PCCJ第9戦鈴鹿ラウンドのグリーンシグナルが点灯。雲ひとつない鈴鹿の空に、水平対向6気筒のエキゾーストノートがこだました。
レース前「ポイントはスタート」と語っていた#4 林がその言葉どおり素晴らしいスタートを切り、ポールポジションの#16 安岡に並びかける。イン側に#4 林、アウト側に#14 安岡。並んで入った1コーナーは林が制し、今シーズン初めて#14 安岡以外のドライバーがレースを引っ張るかたちとなった。2台の後方には#16 横幕がつける。しかし横幕はスタートでフライングをしており、ペナルティは避けられない状態だ。
トップの2台はテールトゥノーズでS字コーナーをクリアし、ダンロップコーナーへ。ここで先行する#4 林が見せたわずかな隙をついて#14 安岡がオーバーテイクを決めた。今シーズン8連勝中の#14 安岡はどんどんと#4 林を引き離し独走状態へ。3.7秒、5.6秒、9.3秒......周を追うごとにその差を広げていく。
この後#4 林とバトルを展開したのは、フライングした#16 横幕だ。 「気持ちが前にいきすぎてフライングしてしまいました」苦笑いで語る#16 横幕。「その後もあきらめずに、ベストラップ狙いに頭を切り替えたんです。それに、万が一ペナルティが出なかった場合のことも考えて、できるだけ前にいようと思いました。おかげで第10戦の2番手グリッドも獲れましたし、林選手とのバトルでは最後の周で追い抜くこともできました。フライングは残念ですが、自分にとってはいいレースができたと思います。明日はスタートに気をつけて、表彰台を狙います」と宣言。結果的にレースタイム+30秒というペナルティを受けてしまったが、第9戦の逆境をチャンスに変える強さを見せた。
その#16 横幕に抜かれてしまった#4 林は、フライングのことは知らなかったという。「スタートが決まって、1コーナーをいい感じで抜けたら安岡選手の後ろに横幕選手が見えてびっくりしました。安岡選手に抜かれた後は横幕選手とのバトルになりましたが、後半はタイヤが辛くなってきてしまいましたね。結果的には2位なので、明日のレースも頑張ります」とレースを振り返った。
レースは最終的に#14 安岡が独走優勝でシーズン9勝目を獲得した。「途中で黄旗周回もありましたが、基本的にはラップもきれいに並べられたと思いますし、後続も大きく引き離すことができました」と#14 安岡。「自分としてもいいレースができたと思います。ただ、ヘアピン手前でのシフトダウンミスをしてしまっているので、それが大きな反省点ですね。メンタルな部分にも原因があると思います」と、勝ってなお自省を忘れない。笑顔のなかに引き締まった表情を垣間見せた。
これで#14 安岡はチャンピオンクラスのタイトルが確定。「2010年シーズンはタイトルを逃してしまい悔しい思いをしました。今年は、特に仙台のレースなど、震災で大変ななか応援してくださったファンの方たちに感謝の気持ちでいっぱいです」と晴れやかな笑顔を見せた。10月9日(日)に開催される第10戦に向けては「ニュータイヤでのスタートです。今日のようにセーブしながらではなく、行けるところまで行く走りを見せたいですね」とやる気十分。明日は"本気の安岡"が見られそうだ。
また、この第9戦ではもうひとりのチャンピオンが誕生した。ジェントルマンクラスの#15 神取だ。総合4位(ジェントルマンクラス2位)に入り、タイトルを決めた。「チャンピオンが獲れてホッとしています。本当はポディウムに乗ってタイトルを決めたかったですけどね」と笑顔。「レースでは高見澤選手の背後につけることができましたが、無理に仕掛けず、きちんとタイトルを狙って終わらせた感じですね。明日の第10戦は5番グリッドからのスタートになりますから、なんとかポディウムを狙っていきたいと思います」とチャンピオンの余裕を見せた。
第10戦のグリッドは、第9戦のファステストラップによって決定される。ポールポジションは貫録の#14 安岡。2番手は作戦が功を奏した#16 横幕ゆぅ。以下#4 林、#22 Green、#15 神取、#5 高見澤と続く。
PCCJ第10戦は10月9日(日)、F1第15戦日本グランプリ決勝前の12時15分より、第9戦と同じ10周の予定で開催される。
■第9戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 14 安岡 秀徒 C GARMIN PORSCHE 21'39.785
2 4 林 久盛 G Yunbo DIRECTION +29.498
3 5 高見沢 一吉 C OSSO PORSCHE +30.605
4 15 神取 彦一郎 G SAMURAI GT3 +30.739
5 18 大久保 仁 C K's Frontire GT3 +37.941
6 22 Michael GREEN C MIKE DIRECTION +38.825
7 23 藤田 宗 G Tsukasa DIRECTION +42.076
8 47 藤田 明 C RIRE RACING +43.640
9 9 小林 賢二 G KOBAYASHI DENTAL +51.177
10 3 江本 玄 G AkiraRacing GT3 +51.873
11 8 櫻井 澄夫 G Road serviceGT3 +52.455
12 17 飯田 太陽 G K's Frontire GT3 +53.268
13 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +58.925
14 88 瀬戸 竜児 G INTER CREW GT3 1'24.046
15 6 ARTE ROSSI G ARTE DIRECTION 1'26.495
16 7 海宝 善昭 G takarajushi GT3 1'32.171
17 44 Tokuichi G INKS with RS.S 1'39.190
18 75 南郷 博美 G DAIMARU GT3CUP 2Laps
ポルシェジャパンKK.プレスリリース
プレスインフォメーション 2011年10月03日
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011 第9戦-10戦 プレビュー 
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第9戦 - 第10戦を、2011年10月7日(金)〜9日(日) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたします。
いよいよ2011年シーズンも佳境を迎えるポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)。開幕当初は第9戦のみが開催される予定だったF1サポートラウンドの鈴鹿だが、第9戦を10月8日(土)に、第10戦を10月9日(日)に行なうダブルヘッダーでの開催に変更された。これにより2011年シーズンのPCCJは、10月23日にツインリンクもてぎ(栃木県)で行なわれる最終戦を含め、全11戦で争われる。
前戦第8戦(富士)では、#14 安岡秀徒がチャンピオンクラスを、#17 飯田太陽がジェントルマンクラスを制した。#14 安岡はポールポジションからの好スタートを決め、最後までリードを譲らず破竹の勢いで連勝中。一方の#17 飯田はジェントルマンクラスのベストラップをたたき出し今季初勝利。8戦までを終えて、チャンピオンクラスのポイントランキングは#14 安岡が160点でトップを快走。ランキング2番手の#47 藤田明に54点差をつけており、この鈴鹿大会で安岡のチャンピオンが決まる可能性が高い。また、ジェントルマンクラスは#15 神取彦一郎が107点でリーダーボードの首位。33点差の2番手#16 横幕ゆぅは前戦富士でのリタイアが響き、差を広げられてしまっている。
こうした状況で迎える、F1サポートラウンド。その舞台となるのは、言うまでもなく鈴鹿サーキット(5.807km)だ。日本最長、世界屈指のテクニカルコースとして知られ、ドライバーがもてるすべての技量を試されるサーキットである。序盤のS字コーナー、後半の130Rからカシオトライアングルなど、観戦する方も思わず手に汗を握るような見どころも多い。PCCJとしては、鈴鹿での開催は今シーズン最初で最後。それだけに、各ドライバーの対応力の高さが求められそうだ。なにしろ、ドライバーたちに与えられるのは金曜日のフリー走行、30分間のみ。限られた時間の中で、どこまでセッティングの最適解を見つけられるか、コースの勝負どころを見極められるか。これまでの経験をフル活用して臨まなければ、上位入賞は見えてこないだろう。
また、今大会ではシリーズ参戦している13台に加えて、5台のスポット参戦が予定されている。台数が増すことでこれまでになかったドラマが起きる可能性も高まるが、いずれにせよシビアな戦いとなることは間違いない。18人のカレラカップパイロットによって、F1日本グランプリという年に一度の大舞台を彩るにふさわしいレースが繰り広げられることだろう。
第9戦の予選は10月7日(金)の16時50分〜17時20分。第9戦の決勝は10月8日(土)の15時30分スタート。第10戦は10月9日(日)の12時15分からどちらも10周の予定でスケジュールされている。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2011年9月11日 レースレポート: スーパーGT 第6戦、富士スピードウェイ
ポルシェ AG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)がカスタマーレーシングチーム向けに製造、販売するFIA GT3規格に準拠したレーシングマシン、ポルシェ911 GT3RでスーパーGTに参戦するTEAM ART TASTE(チーム アートテイスト、#15、清水康弘/ティム・ベルグマイスター)は、9月10日(土)から11日(日)に富士スピードウェイにて行われた第6戦において10位に入賞いたしました。 前戦、鈴鹿での第5戦よりスーパーGT GT300クラスへの参戦を果たしたチームアートテイストは、これまでもポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)やスーパー耐久シリーズで素晴らしい戦績をおさめてきましたが、スーパーGTにおける記念すべき初ポイントをわずか2レース目で獲得したのです。 チームアートテイストは、土曜日に行われた第1回目の予選でスーパーラップに進出しました。2009年、2010年のPCCJチャンピオンである清水は自身初のスーパーラップで10番グリッドを獲得し、日曜の決勝を迎えることになりました。 決勝でスタートドライバーをつとめた清水は、慣れないスーパーGTのローリングスタートでポジションを落としましたが、粘りを見せてポイントを狙える位置まで順位を戻し、ポルシェ モータースポーツよりチームアートテイストに派遣されているベルグマイスターにドライバーチェンジしました。 ADAC GTマスターズやFIA GT3ヨーロッパで911 GT3Rをドライブし、優勝も経験しているベルグマイスターは、ステアリングを譲り受けたあと、着実にポジションを上げていきレース終盤には9位で走行を続けました。チェッカーまで残りわずかというところで、1つ順位を落としましたが見事10位でゴールし、チームと両ドライバーにとってスーパーGTでの記念すべき初めての1ポイントを獲得いたしました。 清水は、「スーパーGTでの2レース目ということで苦労もありましたが、初ポイントを取れたことでチームとしてもドライバーとしても経験を積み進歩することができました」とコメントしています。ベルグマイスターは「クルマのセットアップには向上の余地があるので、GT3 Rのポテンシャルを発揮できれば、さらに上位を狙うことも可能です」と今シーズン残りのレースに向けて決意を語りました。
一方シリーズランキング3位につけるHANKOOK KTR(ハンコックKTR #33、影山正美/藤井誠暢) は予選でのセットアップに苦しみ、13番グリッドから決勝レースのスタートを迎えました。見事なスタートを決めた影山は、序盤5番手まで順位をあげましたが86kgのウェイトハンデは重くのしかかり、徐々に後退。残念ながらポイント圏外の11位でレースをフィニッシュいたしました。 次戦、スーパーGT第7戦は、大分県のオートポリスにて10月1日(土)、2日(日)に開催される予定です。
プレスインフォメーション 2011年9月11日 ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011
第8戦 (富士) 決勝
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第8戦 "Mobil 1 Challenge" 決勝レースを、2011年9月11日(日) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
気温30℃ 路面温度38℃
Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)第8戦Mobil 1 Challengeは、今季3度目となる富士スピードウェイでの開催を迎えた。チャンピオン争いにおいて重要なシリーズ終盤の1戦となるだけに、ドライバーたちの緊張感も金曜、土曜、日曜と進む中で高まっていき、この決勝でピークに達する。早朝は小雨が降ったが、PCCJ決勝前までに青空が見え路面はドライコンディションへと回復していた。
Mobil 1レースクイーンが立つポールポジションにマシンを止めたのは#14 安岡秀徒。その後ろに#16 横幕ゆぅ、#5 高見澤一吉、#9 小林賢二、#22 Michael Green、#47 藤田明が並ぶ。12時にフォーメーションラップがスタートしていく中、グリッドには2番手の#16 横幕のマシンだけが残った。原因は「バッテリーのトラブル」だと説明する#16 横幕は「予選での安岡選手とのタイム差を考えると、今日はチャンスがあったはずだから......」と消沈。。#16 横幕のグリッドが空いたままスタート進行は進み、13台のマシンはシグナル消灯で一斉にスタートした。
#14 安岡が好スタートをする後方では、熾烈なポジション争いが繰り広げられた。1コーナーでポジションを守った#5 高見澤が、コカコーラコーナーでコースオフ。すぐ背後にいた#9 小林が2番手を奪った。#18 大久保、#47 藤田、#Michael、#15 神取らも僅差で続く。#9 小林を先頭としたこの2番手争いは周回ごとに激しさを増し、序盤は先の6台が3秒以内に収まる中で周回し、4周目以降からはこの6台に#17 飯田太陽、#3 江本玄、#8 櫻井澄夫の3台も加わり、9台が数珠つなぎ状態となった。その混戦を真っ先に抜け出したのが#5 高見澤。「あのタイミングで抜けなかったらタイヤがタレて、もう抜けなかったかも」。5周目に入る最終コーナーで#9 小林のミスを見逃さず、ストレートでパス。そこから単独で逃げた。一方、「ペースが上がらない」と苦しむ#9 小林には#18 大久保、が襲い掛かった。しかし、#9 小林も意地を見せた。「オープニング4番手で、マシンのフィーリングもすごく良い。今日は絶対に表彰台に立てると思っていた」と言う#18 大久保は「ここで抜くしかない」と#9 小林に勝負を挑んだダンロップコーナーでコースオフ。ポジションを落とした#18 大久保に代わって攻め立てた#22 Michaelも、#9 小林の巧みなライン取りに翻弄され順位を上げることは許されなかった。そして13周目には、#47 藤田と#15 神取が1コーナーで接触し、ともにマシンに大きなダメージを受けたのだ。完走扱いになりポイントは獲得したが、シリーズ上位争いをする2台にとっては大きな痛手だった。
トップを快走した#14 安岡は最後までリードを広げる速さをキープして勝利。「予選から僅差で、今日は絶対に負けないよう自分に言い聞かせてスタートしました」。2位は前回のSUGOラウンドに続いて#5 高見澤が入り、3位は#9 小林が守った。4位には「小林選手はポジショニングがうまく抜けなかった。でも良いレースができた」と語る#22 Michaelが、5位には9周目のコースオフから再び順位を挽回してきた#18 大久保が入った。6位#17 飯田、7位#8 櫻井、8位#3 江本はジェントルマンクラスの1位、2位、3位(#9 小林はスポット参戦につき賞典外)。上位陣に波乱があったこともあり、いつもと違うクラストップ3のメンバーとなった。最も喜んでいたのは#8 櫻井で「昨日から調子が良くて、今日もバトルを楽しむ中でクラス2位。今シーズン初めてのことだから嬉しいよ」と笑顔を咲かせた。
次戦はF1日本GPのサポートレースとして、10月7〜9日に鈴鹿サーキットで開催される第9戦。ラウンドを重ねて全体的なレベルが接近してきたPCCJは、いよいよシリーズのクライマックスへと向かう。
■第8戦 "Mobil1 Challenge" 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 14 安岡 秀徒 C GARMIN PORSCHE 26'42.792
2 5 高見沢 一吉 C 高見沢整骨院OSSOポルシェ +20.553
3 9 小林 賢二 G KDCこばやし歯科GT3Cup +20.553
4 22 Michael Green C MIKE DIRECTION +29.314
5 18 大久保 仁 C ケーズフロンティア GT3 +30.921
6 17 飯田 太陽 G ケーズフロンティア GT3 +34.575
7 8 櫻井 澄夫 G ロードサービス GT3 +36.921
8 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +38.488
9 7 海宝 善昭 G タカラ樹脂 GT3 +56.880
10 44 Tokuichi G インクス with RS セリザワ +1'05.954
11 15 神取 彦一郎 G パワーステーションサムライ 1Lap
12 47 藤田 明 C RIRE RACING 3Laps
以上完走
6 Arterossi G ARTE-DIRECTION 6Laps
16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION DNS
ベストラップ : Chanmpion Class #14 安岡 秀徒 1'46.321 (5/15)
Gentleman Class #17 飯田 太陽 1'47.515 (3/15)

プレスインフォメーション 2011年9月05日
今季4度目の富士スピードウェイを舞台とした戦いがいよいよスタート
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第8戦を、2011年9月10日(土)、11日(日) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたします。
前回のスポーツランドSUGOからシリーズ後半戦に突入したポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)は、これから富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎを転戦することになる。9月10〜11日に富士スピードウェイで開催される第8戦は、今シーズン4度目となるスーパーGTとの併催レースで多くの集客が予想される。また、この第8戦はポルシェのグローバルパートナーであるMobil1の名を冠した「Mobil 1 Challenge」として、ラウンジ装飾の変更やMobil 1レースクイーンが登場するなど、通常とは異なるスペシャルラウンドとして開催される。
ここまでのシリーズ争いは、#14 安岡秀徒が開幕戦から負け知らずの快進撃で独走中。今回の富士で現在ランキング2位の#47 藤田明に40ポイント以上の差をつけることができれば、2戦を残してチャンピオンクラスのタイトル獲得が決定し、シーズンにひとつのピリオドが打たれる可能性が高い。しかし、成長を続けるライバルたちの目標はタイトル獲得阻止だけでなく#14 安岡を倒すことだ。連勝中とはいえ#14 安岡の今シーズンは、ここまでも決して楽な道のりではなかった。
#14 安岡の目下最大のライバルは#47 藤田。第2戦と第6戦こそ表彰台を逃したものの、第1戦では3位、第3〜5戦、第7戦では2位表彰台に立ちランキング2位をキープしている。自身の初優勝に向けて闘志を燃やす#47藤田は「常に安岡選手の背後にいればチャンスは必ず来るはず」と語る。
その2台の後方で繰り広げられる争いも、ラウンドごとに激しさを増している。序盤戦こそ#15 神取彦一郎、#44 Akiraがリードしたが、中盤戦からはベテラン#5 高見澤一吉、ルーキーの#22 Michael Green、そして#16 横幕ゆぅ、#18 大久保仁らも加わった。その接戦ぶりを象徴するのが前大会の2レース。第6戦の#5 高見澤と#15 神取との2位争いは最終的にコンマ5秒差、第7戦の3位争いは#15 神取から7位 #5 高見澤までの5台が3秒以内にひしめく超接近戦の展開が繰り広げられた。クラスに関係なく総合トップ3のみ立つことが許されるポディウム(総合表彰台)をめぐる戦いは、#14 安岡でさえ進化し続けなければ逆転を許してしまうだろう。
この第8戦には、Akiraに代わり#44のドライバーはセカンドドライバー登録のTokuichiが参戦、そして昨年のPCCJシリーズで総合3位という成績を残した#9 小林賢二のスポット参戦も決定し、合計14台による激しい戦いが予想される。
第8戦のタイムスケジュールは、9月10日(土)14時から30分間の予選セッション、決勝スタートは翌日9月11日(日)12時を予定している。ただでさえ接戦となることが多いコースレイアウトに加え、富士スピードウェイでの開催は第8戦で今季4戦目。前半3戦の経験を活かし、さらに多くのカレラカップパイロットが上位を狙って熾烈なポジション争いを繰り広げることだろう。
ポルシェジャパン・プレスリリース
===============================
【Hiroki Yoshimoto Race Reprot 2011】
===============================
2011.08.20-21
Round_5 Suzuka
「タイヤ選択でリズムを崩してしまった・・・」
triple a vantage GT2、第5戦は12位フィニッシュ
===============================
【公式練習・予選】 2011.08.20 (Sta)
===============================
タイヤ選択に泣いたtriple a vantage GT2
決勝は14番手スタート
■FP 【天候】 曇 【コース】 ドライ 【気温・路温】 開始時:25℃・28℃ 終了時:27℃・32℃
■Q1 【天候】 曇 【コース】 ドライ 【気温・路温】 開始時:28℃・33℃ 終了時:26℃・32℃
■Q2 【天候】 雨 【コース】 ウェット 【気温・路温】 開始時:24℃・28℃ 終了時:24℃・27℃
■Q3 【天候】 雨 【コース】 ウェット 【気温・路温】 開始時:23℃・27℃ 終了時:23℃・27℃
2011年AUTOBACS SUPER GT SERIES第5戦として行われた、今年で第40回にもなる伝統の一戦「40th International Pokka GT SUMMER SPECIAL」。シーズン後半戦最初のレースという事もありタイトル争いへのサバイバルも本格化する一戦だが、毎年この一戦では真夏の開催という過酷さが様々なドラマを生んできた。そんな一戦にタイトル争いへの生き残りを賭けて挑んだtriple a vantage GT2。迎えた初日の土曜日は、不安定な天候となった前戦SUGOを思わせるどんよりとした曇り空の下、午前9時55分からまず最初の公式セッションとなる公式練習がスタートした。
未明には雨も降ったこの日の鈴鹿サーキット。それでもその雨は朝方には上がっており、このセッションはドライコンディションでの走行開始となった。このセッションでは開始13分でいきなりNo.86 JLOC ランボルギーニ RG-3とNo.88 JLOC ランボルギーニ RG-3が相次いでストップ、赤旗による中断が入る等、この先の予選~決勝でも波乱が起こりそうな雰囲気を感じさせる展開となったものの、triple a vantage GT2はそれを後目に着実に周回を重ね、最後は9番手のタイムでまず最初のセッションを終了。まずはトップ10に名を連ね午後に行われる予選に挑む事となった。
その後、曇り空ながらコースコンディションはドライという状態で午後0時55分に始まった予選Q1セッション。このQ1はまず最初の30分間はGT500・300の混走が行われ、終盤は各クラス10分間のクラス占有走行が行われる。ここではドライバーの基準タイムクリアに加え、ノックアウト予選なだけにQ2に進出を決めるトップ16に入らなければならない。ところがtriple a vantage GT2はこの予選でまさかの苦戦を強いられる事になる。両ドライバーの基準タイムこそすぐにクリアしたものの、ハード側のタイヤのグリップ不足に苦しんだその後のアタックはことごとく不発に終わり、記録できたタイムは2'08"086。順位では何と18番手に沈む事になり、まさかのQ1敗退かと思われた。しかし本来ならQ1落ちとなるはずが、11番手のNo.69 サンダーアジアMT900Rと13番手No.7 エヴァンゲリオンRT弐号機DIRECTIONが予選基準タイムに達しないドライバーがいたためQ1脱落となり、これで2つポジションが上がったtriple a vantage GT2は16番手でぎりぎりQ1を通過、Q2セッションに進む事になった。
===============================
【決勝】 2011.08.21 (Sun)
===============================
triple a vantage GT2、追い上げ叶わず
決勝は12位
■フリー走行 【天候】 雨 【コース】 ウェット 【気温・路温】 開始時:25℃・26℃ 終了時:25℃・27℃
■決 勝 【天候】 雨 【コース】 ウェット 【気温・路温】 26℃・28℃
前日の予選では、Q1を通過するもウェットコンディションとなったQ2セッションにハードコンパウンドのレインタイヤしか用意をする事が出来ず、悔しい14番手に沈んだtriple a vantage GT2。それでも決勝はシリーズ最長となる500kmの長丁場という事もあり、チーム、ドライバー共に巻き返しを期しての決勝スタートとなった。
ウエットレースとなった40th International Pokka GT SUMMER SPECIAL。この決勝は500kmのレース中にドライバー交代を伴う2回のピットストップ義務が課せられる。そしてまず1スティント目を担当したのは吉本大樹。その吉本は「まずは安全に」とソフト側のタイヤを選択、500kmレースの序盤戦へとスタートを切る。しかしこのソフトタイヤについて「このコンディションで長くは持たない」と予想していた吉本は、前後のマシンのペースに惑わされずタイヤのライフをもたせる為、自らのペースを保つ形で周回を重ねていく。それでも3周目を終える頃にはペースを上げる事が出来ない状態にまでタイヤが垂れ始め、ここから我慢の時間帯が始まっていく。周囲のライバル勢の中には早々に見切りをつけタイヤを交換するマシンも出始め、レースは序盤から見た目上だけではポジションが解りづらい混戦の展開となっていく。
ライバル勢はコンディションに見切りをつけピットストップを早めるなど戦略を変更していくなか、状況把握に戸惑いtriple a vantage GT2は最初のスティントを引っ張りすぎてしまいトップ集団とのギャップを更に広げてしまう。更には吉本が最初のスティントを終えピットへと向かい星野選手にドライバーチェンジを行う際のタイヤ交換でタイヤ組み換えのミスがあり、フロントはソフト、リアはハードタイヤしかない事が発覚。混乱で大幅なタイムロスがあったうえ、星野選手は前後に全く性格の違う2種類のタイヤを履いての走行を強いられる事に。それでも長丁場のレースを戦い抜く為にもてる経験を駆使してこのスティントの周回を重ねていく星野選手。しかしこの時点でのコンディションでトップタイムを刻むマシンが履いていたのはインターミディエイト(浅溝)タイヤ。徐々に雨量が減っていく状態で、レインタイヤを履いたマシンよりも8秒~9秒程も早いペースで周回を重ね始める。すると今度はこれを見た陣営がインターミディエイトへと交換していく展開となるが、それでも星野選手は粘りの走りを見せ、与えられた周回数をこなしてゆく。そしてtriple a vantage GT2も2回目のルーティーンストップのタイミングが来るとインターミディエイトへとタイヤを交換し、ドライバーも星野選手から吉本大樹へと繋いでいく。
ところがこの時点でコースコンディションはどんどん回復する方向に向かっており、コースに戻った時には「ライン上はほとんど乾いている状態だった」と、3周程を走った時点でタイヤはボロボロに。その後吉本はtriple a vantage GTが2回目にルーティーンストップを行ったのと同じタイミングでスリックタイヤを履いたマシンが一気にタイムアップしている状況を見てすぐさまピットイン、スリックタイヤへとタイヤを交換し、ここから追い上げを開始する。しかしスタートからここまでタイヤ選択で遅れを取り続けてしまった差を埋めるには時すでに遅し。吉本は最後までプッシュを続けたものの、その追い上げも12位までが精一杯。チェッカー後には「タイヤ選択のミスが全てのリズムを壊してしまった」と、悔しい表情でコメント。シリーズポイント争いにおいても今回のレースがノーポイントに終わった事でランキングも7位に後退する事となってしまった。
次戦はtriple a vantage GT2が得意とする富士スピードウェイが舞台であり、シリーズ終盤戦に向けての巻き返しが期待される。
===============================
【吉本大樹コメント】
===============================

残念すぎる結果となってしまいました。予選までは「失敗」の二文字で済まされたかもしれませんが、決勝では「戦略」、「判断力」、「洞察力」、「冷静さ」等、足らないものが多かった。それしか言いようがないです。ただ、これはマシンのどこかどうしようもない部分ではなく、人員的な要素で改善できる部分なので、自分も含め、改善させていきたいと思います。
あと、最近、一発タイムが出し辛い状況になっている事も懸念しています。この辺りもエンジニアやパートナーであるヨコハマタイヤさんと共に前進させ、次戦の富士は必ず結果を出します。
第5戦鈴鹿も応援ありがとうございました。
(C)HY Management Co.,Ltd.
[スーパー耐久シリーズ第3戦「スーパー耐久&F3レースin岡山」:岡山国際サーキット(岡山県)]
2011/08/30
● スーパー耐久で総合優勝、連勝記録を継続中。
● 豪雨に見舞われても揺らぐことがない高性能を証明。
8月27〜28日、スーパー耐久シリーズ第3戦が岡山国際サーキットを舞台に3時間耐久レースとして開催されました。Hitotsuyama RacingからエントリーするAudi R8 LMSは、テクニカルコースとして知られる岡山国際サーキットでも、他を圧する速さを披露して、3戦連続の総合優勝を飾りました。
Audi R8 LMSを3戦連続の総合優勝に導いたのは、Hitotsuyama Racingの藤井誠暢、都筑晶裕、マイケル・キムの3選手。予選では開始早々にゲリラ豪雨に見舞われる波乱がありましたが、素早くベストタイムを出してコンディションの急変にも対処。そして、3戦連続でポールポジションから挑むことになった決勝レースは、青空のもと暑さの厳しい状態でスタートが切られましたが、スタートを担当した藤井選手は、オープニングラップだけで約3秒のリードを築き、そのまま後続を引き離していきました。コース幅が狭く、オーバーテイクが困難なレイアウトにも関わらず、絶えずバックマーカーが現れる難しい条件に、2番手を担当するキム選手も冷静にクリアし続けて、ほとんどのクルマを周回遅れとしてしまいます。都筑選手の担当した後半では残り30分を切ったところでセーフティカーが入り、せっかく順調に築いたリードを奪われてしまいましたが、再スタート後はまたリードを広げ、3戦連続でポール・トゥ・ウィンを飾りました。
「藤井誠暢のコメント」
岡山国際サーキットは周回遅れを抜くのがすごく難しく、その点での苦労はあったものの、チームがいい仕事をしてくれたおかげでクルマにはトラブルがまったくなく、タイヤも良かったからレースを楽しむことができた。ここまでレースには3回出て、ST-Xというクラスをチームみんなも楽しんでいる。3連勝を飾れて、とても嬉しいけれど、唯一残念だったのは予選でコンディションに恵まれなかったこと。まだまだタイムは縮められたと思うし、それができればAudi R8 LMSの高性能をもっと理解してもらえたはずだ。
日本独自のツーリングカーレース、スーパー耐久シリーズは、今年から国際的なレース交流を図るため、FIA GT3レギュレーションに準拠したFIA公認車両が参加できるST-Xクラスを新設。このクラスにおいて、Audi R8 LMS(Audi AG直轄のモータースポーツ部門 Audi Sportがプライベートチームに販売するレーシングマシン)がHitotsuyama Racingの手により参戦しています。ST-Xクラスが設定される次のレースは、スーパー耐久レース最終戦、11月27日 (日)もてぎ大会となります
アウディジャパン・プレスリリース
2011/07/26
【スーパー耐久シリーズ第2戦「SUPER TEC」:富士スピードウェイ(静岡県)】 ● 藤井/都筑/キム組が、スーパー耐久第2戦において開幕戦に続き総合優勝 ● 高速コースでより明らかになった高性能、予選で2番手に4秒もの大差 ● 2戦目も一瞬たりともライバルの脅威を感じることなく、ポール・トゥ・ウィンを達成
7月23日〜24日、スーパー耐久シリーズ第2戦が富士スピードウェイを舞台に4時間耐久レースとして開催されました。日本独自のツーリングカーレース、スーパー耐久シリーズは、今年から国際的なレース交流を図るため、FIA GT3レギュレーションに準拠したFIA公認車両が参加できるST-Xクラスを新設。このクラスにおいて、Audi R8 LMS(Audi AG直轄のモータースポーツ部門Audi Sportがプライベートチームに販売するレーシングマシン)がHitotsuyama Racingの手により参戦しています。
ST-Xクラスは今シーズン全7戦(ASIA Round含む)の予定です。 Hitotsuyama RacingからエントリーするAudi R8 LMSは、開幕戦に続いて2戦連続の総合優勝を果たしました。シートを託されたのは、第1戦でデビューウィンを達成した藤井誠暢、都筑晶裕、マイケル・キムの3選手です。国内最長・約2kmのストレートを持つ富士ではそのライバル不在の速さがより強調されることになりました。
快晴に恵まれた予選では、2番手に対し4秒もの大差でポールポジションを獲得。決勝当日はサーキット上空を雲が覆い、路面温度は下降、よりレースに適した条件となりました。スタートを担当した都築は、オープニングラップの1周だけで3秒以上のギャップを築き、ドライバー交代の頃には全車を周回遅れとする力走を見せます。2番目のキムも順調且つ安定したラップを刻みエースの藤井へバトンタッチ。藤井は、自らの担当時間でさらにもう1周のアドバンテージをプラスし、最後は再び都筑がステアリングを握ります。Audi R8 LMSは見事に2戦連続のポール・トゥ・ウィンで総合優勝を飾りました。
【Audi R8 LMSドライバー藤井 誠暢のコメント】
「予選では1分42秒台をターゲットにしていたので、想定どおりのタイムが出てよかった。ただ、この時期は気温が高くコンディションとしては決して良くないので、もし冬場の3月であれば、1分40秒台がターゲットになるだろう。それだけのポテンシャルは確実にある。決勝では速く走るだけでなく、燃費にも配慮しなければならず必ずしも楽ではなかった。しかし、初めてドライで長い距離を走ったにもかかわらず、クルマには一切トラブルが出ず、信頼性も非常に高いことが明らかになったので、第1戦以上に意義のあるレースになったと思う」
次戦は、8月27日〜28日 岡山県 岡山国際サーキットで開催予定です。
アウディジャパン・プレスリリース
2011/05/30
Audi R8 LMSが、スーパー耐久新クラスのST-Xクラスで圧勝

【スーパー耐久シリーズ第1戦:スポーツランドSUGO(宮城県)】
● Audi R8で参戦した藤井/都筑/キム組がスーパー耐久デビュー戦で総合優勝
● 予選から秒単位の違いで速さを見せつける
● 新設されたスーパー耐久シリーズST-Xクラスの開幕戦で、Audi R8 LMSがポール・トゥ・ウィンを達成
日本独自のツーリングカー耐久シリーズ、スーパー耐久シリーズは、国際的なレース交流を図るため、FIA GT3レギュレーションに準拠したFIA公認車両が参加できる新たなST-Xクラスを新設。Hitotsuyama Racingは、このクラスにAudi R8 LMSを投入し、藤井誠暢と都筑晶裕、そしてマイケル・キムに託しました。練習走行からスーパー耐久の既存クラスの車両を相手に圧倒的な速さを見せつけ、完全なウェットコンディションとなってしまった予選においても他を圧倒。ベストタイムで実に3秒以上の差をつけ、ポールポジションから決勝レースに挑みました。スタートを担当した藤井は鋭いダッシュで、瞬く間に後続車両を引き離すことに成功。途中、濃霧の発生により、二度もセーフティカーがコースに入るという波乱の展開になりましたが、藤井の後を受けたキム、都筑もミスなく周回を重ね続けました。最後のセーフティカーランでは天候の回復が見込めないことから、3時間レースのラスト20分の段階で赤旗が出され、レースが終了となってしまいましたが、Audi R8 LMSはポール・トゥ・ウィンで見事総合優勝を飾りました。
【Audi R8 LMSドライバーのコメント】

藤井 誠暢
ライバルは自分たちだけだと思っていたので、まずはドライバー3人でミスなく走り続けることを心掛けた。震災の影響で十分にテストができず、長い距離を走ったことがなかったが、トラブルを抱えることなく走り続けられたので、本当に良かった。初めて走る雨のレースにも関わらず、Audi R8 LMSのトラクションコントロールやABSがちゃんと機能してくれたので、みんなマージンを持って走ることができた。僕らの走りを見て関心を持ってもらい、今後ST-Xクラスの台数が増えていけばいいと思う。
アウディジャパン・プレスリリース