プレスインフォメーション 2015年4月04日
岡山. 天候:くもり 路面:ウェット/ドライ 気温:19度 路面:27度
PCCJ(ポルシェカレラカップジャパン)の2015年シーズンが4月4日(土)、岡山国際サーキットで開幕を迎えた。昨年同様、第1-2戦はスーパーGTのサポートレースとして組み込まれ、4日に30分間の公式予選と第1戦決勝レース、5日(日)に第2戦決勝レースというダブルヘッダーとして開催される。
迎えた公式予選日。PCCJ・Cパドックの雰囲気は前日とうって変わり、俄然、緊張の度合いを深めていた。昨年チャンピオンシップをつかみきれなかった若手ドライバー、前評判どおりの実力をアピールしたい新規参入組、ジェントルマンドライバー最速を狙うベテランとルーキーなど、それぞれの思惑がパドックで交錯する。
タイム争いで先行したのは元嶋だ。ジュニアフォーミュラを順調に駆け上がり、PCCJには昨年に続き今年も再びスカラシッププログラムドライバーとして参戦するチャンスを与えられ、結果で応える覚悟で臨んでいた。その元嶋は早々に1分34秒台に突入し、セッション経過10分過ぎには連続アタック中に1分33秒419までタイムを削ることに成功する。他のドライバーも次々と1分34秒台、35秒台に入れてくるが、元嶋のタイムには届かない。セッションは容赦なく進み、元嶋のポールポジションが決まったかと思われていた。
しかし、これを上回ったのが近藤だった。近藤はPCCJ 3年目。本人も周囲も「今年こそチャンピオン」というのが合言葉だった。自分の走りと存在感をアピールすべく、「1セット目のタイヤでポールポジションを決めることを狙っていました」。元嶋の後ろを走りながら「15号車は低速コーナーでの蹴り出しがいい」と分析。ピットでよりトラクションを重視したセッティングに微調整すると、セッション残り5分あまりとなったところで1分33秒218のトップタイムをマーク。クルマから降りると、明るく屈託のない笑顔を見せた。
最終的に元嶋は2番手。「昨日のセットアップから、今日は雨を見据えたものに変えました。ドライでもいい方向に行くと思っていましたが、そこまでではなかったようです。でも、今回は近藤選手が速かったですね」。第2戦の決勝スターティンググリッドを決めるセカンドベストの比較では、元嶋のタイムがトップ。第2戦ポールポジションとなった。3番手は新規参戦の久保凛太郎。「まずはポルシェと、Type991というクルマを勉強中です。もう少し攻めればコンマ2、3秒は上がったかもしれませんが、1秒までは見えなかったので、決勝に切り替えました」と納得顔だった。
ジェントルマンクラスのトップは昨年から継続して参戦の武井。セッション残り2分になったところでのアタックが決まり、1分35秒114というタイムをマーク。総合でも5番手に食い込んだ。「タイヤを2セット使ってしまい、決勝には不安も残るが、優勝を目指します」と気持ちを切り替えていた。同クラス2番手は#24剛覇矢人、同3番手は#37久保田克昭というオーダーだ。
第1戦の決勝レースは同日16時35分から15周で争われる。公式予選時と気温/路面温度が下がることが予想され、内圧設定を含むタイヤマネージメントが重要なカギを握りそうだ。
Pos./ Car# Driver / Class / Car Name / Best Time
1 / 78 近藤 翼 / O / スカイレーシング / 1'33.218
2 / 15 元嶋 佑弥 / O / GARMIN PORSCHE / 1'33.419
3 / 12 久保 凛太郎 / O / TEAM KTOUCH PORSCHE / 1'34.186
4 / 19 永井 宏明 / O / ナインレーシング / 1'34.831
5 / 9 武井 真司 / G / ビンゴレーシング / 1'35.114
6 / 7 星野 敏 / O / D'station HAI 991 / 1'35.925
7 / 24 剛 覇矢人 / G / みきゃん MP-GT3 / 1'36.258
8 / 37 久保田 克昭 / G / ハナシマレーシング / 1'36.361
9 / 25 内山 清士 / G / NK RACING / 1'36.387
10 / 77 浜崎 大 / G / Voing Ventiler / 1'36.742
11 / 2 田島 剛 / G / タジマレーシング / 1'36.917
12 / 51 ポール イップ / G / KCMG ANNIKA 911 / 1'37.953
13 / 98 五藤 碇 / G / チームトーエイスピリット / 1'38.125
14 / 11 塚本 奈々美 / O / TEAM KTOUCH PORSCHE / 1'38.748
15 / 52 春山 次男 / G / はるやまbaby GT3cup / 1'41.339
16 / 10 斎藤 真紀雄 / G / ビンゴレーシング / 出走せず
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年4月01日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シリーズ 第1戦-2戦を、岡山国際サーキット(岡山県)にて2015年4月4日(土)、5日(日)に開催いたします。
岡山国際サーキットで開幕を迎えるポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2015年シリーズ。参戦車両は2014年から導入され2シーズン目を迎える911 GT3 Cup (Type991)。このType991は、最高出力460ps(前モデルType997から10psアップ)、パドルシフトを装備し、タイヤ幅はマシンの性能向上に伴い、前モデルからフロントが10mm、リヤが20mm拡大され、ブレーキ性能など安全性も大幅に引き上げられている。
クラス区分は2014年シーズンの内容を継続。参戦する全ドライバーを対象としシリーズチャンピオンの称号を懸けた戦いとなる「オーバーオール」と、アマチュアドライバーがその腕を競いクラストップを目指す「ジェントルマンクラス」のふたつ。この岡山大会には16名がエントリー。そのうち9名がジェントルマンクラスからの参戦となる。
今年もスーパーGT開幕戦のサポートレースとして開催されるPCCJ。テクニカルなレイアウトが特徴の岡山国際サーキットは、全長約3.7kmに2つのストレートと13のコーナーによって構成される。比較的狭いコース幅にタイトコーナーが多いなど、オーバーテイクチャンスが限られるため、予選でなるべく前方のグリッドを確保することが、決勝レースを有利に戦う上でのカギとなる。予選システムはこれまで同様、第1レースのスターティンググリッドは予選のベストタイム順、第2レースのスターティンググリッドは予選のセカンドタイム順となる。1回の予選で2周分のベストタイムを記録するには、集中力、タイヤマネージメントなど総合力も試されるだろう。ただ、ここでマシンセッティングとアタックさえ決まれば、2戦とも好位置からのスタートを手にすることになる。
今シーズンもチャンピオンシップを争うドライバーは多士済々。2014年オーバーオール3位の#78近藤翼、同4位で今年もPCCJスカラシッププログラムドライバーとして参戦する#15元嶋佑弥、同5位の#19永井宏明らが「今年こそは」とタイトルを獲りに来るはずで、彼らがシリーズを牽引していくことになるだろう。しかし、新規参戦組も実力派が揃っている。女性だけで構成されるレーシングカートユニット「女子カート部」部長の#11塚本奈々美、全日本カート選手権で活躍した#12久保凛太郎のふたりはハイパワーのツーリングカーの経験こそまだ浅いが、Type991の車両特性に慣れれば、早々にタイトル争いに加わってくるだろう。さらに、2014年ジェントルマンクラス王者の#7星野敏が今シーズンはオーバーオールでのエントリー。今年も昨年以上に熱い戦いが繰り広げられるのは間違いない。
一方のジェントルマンクラスも激しいタイトル争いを予感させる顔ぶれとなっている。2013年ジェントルマンクラスチャンピオンの#2田島剛や、2014年同クラス2位の#9武井真司を中心に、PCCJ参戦3年目を迎える#24剛覇矢人や、昨年の参戦で経験を積んだ#51ポール・イップ、#52春山次男らもタイトル戦線浮上への可能性を秘めている。新規参戦組では、ハイパワー車の扱いに慣れている#10斎藤真紀雄、国際レース経験が豊富な#37久保田克昭、他シリーズで王座獲得7回の実績を持つ#77浜崎大、筑波FJ1600Bシリーズ王者の経験を持つ#98 Ikari GOTO、そして現時点では実力が未知数の#25内山清士など、どのような戦いを繰り広げるのか、今から期待が高まる。
15年目というメモリアルイヤーの開幕を迎えるPCCJ。導入2シーズン目となる911 GT3 Cup (Type991) へ注入される各チームのセッティングノウハウは更に完成度を高め、熱く熾烈な戦いはますます激しさを増すことだろう。岡山に集まる多くの観衆の中、幸先良くシーズンのスタートを切るのは果たして誰か。
岡山大会のスケジュールは、専有走行が4月3日(金)9:30-10:00、10:50 -11:20の2セッション。予選は4月4日(土)11:30-12:00。第1戦の決勝レース(15周)は同日16:35から、第2戦決勝レース(15周)は翌5日(日)の9:55からそれぞれスタートを迎える。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年3月20日
日本. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、2015年シーズンのスーパーGT GT300クラスにPorsche Team KTRとして参戦することを、3月19日(木)にポルシェ センター青山にて発表いたしました。
ポルシェ ジャパンでは、これまでもポルシェにてスーパーGTに参戦するカスタマーチームをサポートして参りましたが、スーパーGTでポルシェとともに多くの勝利を積み重ねてきたKTR、そして発表会の会場となったポルシェ センター青山を含め都内に3つのポルシェセンターと2つの認定中古車センターを運営するエクセレンス インターナショナルとともに今シーズンよりチームを結成しGT300クラスに挑戦いたします。
数多くのメディア、そしてスポンサーなど関係者が集まり開催された発表会では、ポルシェ ジャパン会長の黒坂登志明、そしてエクセレンスインターナショナル社長の藤田正より挨拶が行われました。黒坂はこの度のスーパーGT参戦を「ポルシェ ジャパン創業以来の大きな目標だった日本におけるモータースポーツ文化の定着のための大きな一歩」と語り、藤田は「2012年のポルシェ カレラカップ ジャパン参戦以来、スーパーGTへの参戦は夢だった」と語りました。
続いて登場したKTRの武田敏明代表は「強力な体制でスーパーGTに参戦できることを嬉しく思います」と述べました。今年がスーパーGTデビューとなるドライバーの山下健太は「ポルシェでレース出来ることを大変嬉しく思います。目標はチャンピオンですが、まずは表彰台を目指して戦います」と力強くコメントしました。
また発表会を欠席したもう1名のドライバー、アレキサンドレ・インペラトーリはビデオレターにて「KTR、エクセレンスインターナショナル、そしてポルシェ ジャパンによる新チームにドライバーとして参戦できるのは非常に光栄です。素晴らしい日本のファンの前で再びスーパーGTにカムバックするのが待ち切れません」とのメッセージを寄せました。
スーパーGTの2015年シーズンは4月4,5日の岡山国際サーキットで開幕し、11月14,15日のツインリンクもてぎまで8戦で争われます。
2015年スーパーGT 参戦体制
エントラント: Porsche Team KTR
参戦クラス: スーパーGT選手権GT300クラス
チーム監督: 鈴木恵一
ドライバー: ファーストドライバー アレキサンドレ・インペラトーリ
セカンドドライバー 山下健太
車両名称: Excellence Porsche
カーNo.:33
マシン: ポルシェ911 GT3 R (Type 997)
タイヤメーカー: 横浜ゴム
車両メンテナンス:有限会社ケーティーアール
Facebook: Porsche Team KTR Excellence Motorsport
Twitter: @gt300porsche
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年3月06日
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 合同テスト
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シーズンの合同テストを、富士スピードウェイ(静岡県)にて3月4日(水)、5日(木)に開催いたしました。
ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)2015 の合同テストが、3月4日(水)、5日(木)、富士スピードウェイで行われた。参加した16台の911 GT3 Cupを操る今シーズンのカレラカップパイロット達は、2日間で計4セッションに渡るテストを精力的にこなした。
2001年からスタートしたPCCJは、歴史を重ね今年が15周年。各マシンのフロントバンパー中央にはメモリアルイヤーであることを示す「15YEARS」ステッカーが輝いている。PCCJを戦う専用マシンは、昨年の導入から2シーズン目を迎えるポルシェ911 GT3 Cup(Typr991)。3.8リッター水平対向6気筒の強心臓エンジンから絞り出される460psものビッグパワーを受け止めるのは、ミシュラン製のスリックタイヤ。他を圧する信頼性の高さで、ドライバーをサポートする。また、2015年モデルのマシンに施された各種アップデートは、昨年モデル用にもアップデートキットとして用意されていることで、戦闘力はもちろん、レーシングマシンとしてのさらなる安全性や信頼性の向上といった点も含め、全車が完全なイコールコンディションのもとで競われることになる。これはPCCJへ初めて挑戦する今シーズンのカレラカップルーキー6名を含む、全カレラカップパイロットへの安心感にもつながっている。
3月4日(水) セッション1 天候:曇り 路面:ドライ 気温:13.2℃
テスト初日は、未明の雨によって午前中の路面はウェット。しかし次第に晴れ間も現れ、テスト開始時にはほぼドライに転じセッション1がスタート。まずはPCCJオフィシャルドライビングアドバイザーの影山正美選手が、コースチェックを兼ねて4周走行。その後今シーズン参戦のドライバーや第2ドライバーが、次々とピットを離れていく。最初にタイミングモニターのトップに名を記したのは今年で3年目、まさに正念場を迎える#78近藤翼だった。続いてトップに立ったのは、昨年のジェントルマンクラスチャンピオンで、今年はオーバーオールでのエントリーとなる#7星野敏が誰よりも早く1分45秒台に叩き込む。その後も各チームによるテストアタックが繰り返され、後半では近藤が1分44秒531をマーク。2番手は「PCCJスカラシッププログラムドライバー」として2年目を迎える#15元嶋佑弥、そして星野が続く結果となった。
その後1時間のインターバルを経てセッション2が行われ、1分43秒台をコンスタントにマークした元嶋が1分43秒464で初日のトップとなったが「ちょっと納得していません。もう少し良いタイムを出せたような気がします。路面コンディションが悪かったのもありましたが、いろんな勉強ができました」と語る。
2番手は1分43秒997をマークした近藤。「元嶋くんに差をつけられましたが、僕はタイヤをずっと通しで使っていたので得られたことがたくさんありました。明日が楽しみです」と語った。3番手は#9武井真司でジェントルマンクラスのトップ。これに星野、そしてルーキーの#12久保凛太郎が続く結果となった。
3月5日(木) セッション3 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:9.5℃
テスト2日目は早朝から好天に恵まれ、完全なドライコンディションからのスタートとなった。前日「明日が楽しみです」と感触を掴んでいた近藤が早々に1分42秒885という自身のレコードタイムにあと一歩と迫る走りを見せた。しかし「ニュータイヤでの走行でしたが、内圧をちょっと間違えてしまったようで」と悔やむ近藤。セッション4でのレコード更新の意欲を含ませた。
2番手に元嶋、調子が上がってきた#19永井宏明は3番手。総合6番手タイムの武井がジェントルマンクラスのトップタイムをマークした。
そして2日間の合同テストもいよいよ最終セッションを迎えた。オーバーオールからエントリーの近藤、元嶋、久保がそれぞれ1分43秒台の好タイムを叩き出す中、同じく1分43秒台に乗せてきたジェントルマンクラスの武井が自己ベストを上回る1分43秒590を記録。開幕戦への意気込みを感じる走りを披露した。
この最終セッションでトップタイムをマークした元嶋は1分43秒018。1分42秒台に乗せることが出来ず、セッション3での近藤を上回るには至らなかった。「セッションのトップでしたが、まだ詰め切れていません。方向性は見えたので開幕戦までにしっかり決めて、今年は絶対にチャンピオンを獲りたいと思います」と元嶋。
「総合のトップタイムを出せて良かったです。今年も元嶋くんや新たに参戦する久保くんとも激しい戦いになりそうですから、ずっと気は抜けません。チャンピオン獲得の手応え? あります」と合同テストの内容に満足そうな近藤。
そして総合3番手でPCCJルーキーの中でトップタイムとなったのは久保。「1分43秒台には入りましたが、まだポルシェの走りがまったくできていません。タイヤの使い方やスピードの合わせ方と、これからいろいろ勉強していくことになりそうです」と、自身の結果にやや不満な様子。総合4番手でジェントルマンクラスのトップタイムとなった武井は「目標としていた1分43秒台が達成できて良かったです。今年はまず総合の上位に入りたいです。そしてチームメイトもできたのでチームタイトルも狙っていきたいです」と上機嫌に語った。
また、PCCJルーキーの一人#11塚本は、「ナンバー付きレースを2年やっただけで、本格的なレーシングカーに乗るのも、ポルシェのエンジンをかけるのも初めてでしたが、セッションごとにタイムを上げることもできました。女性でもレースに出てもいい、そういうアピールができればいいですね」と語った。
開幕戦の舞台は4月4日(土)〜5日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)。さらなる信頼性と安全性向上によって進化を遂げた911 GT3 Cup (Type991)によって展開される、実力派揃いのベテランカレラカップパイロットとカレラカップルーキーによる熱い戦い。15周年というメモリアルシーズンのPCCJには、果たしてどんなドラマが待ち受けているのか。全10戦による2015年シリーズは1ヶ月後、いよいよ幕を開ける。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年10月05日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第9戦 決勝レースを鈴鹿サーキット(三重県)にて、2014年10月5日(日)に開催いたしました。
天候:雨 路面:ウェット 気温:18℃ 路面温度:22℃
ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の2014年シーズン最終戦となる第9戦が10月5日(日)、鈴鹿サーキット(三重県)でF1日本グランプリのサポートレースとして行なわれた。大型の台風18号の接近により天候は安定せず、サーキットでは朝から断続的に雨が降り続いた。雨はPCCJのレース開始直前になっても降り止まず、全車がレインタイヤを装着してコースイン。前日に行われた公式予選の結果に従い、全17台のマシンがスターティンググリッドについた。
ポールポジションは#78近藤翼。その右後方には予選2番手#14元嶋佑弥がつける。そして3番手#12小河諒、4番手#11山野直也とシリーズ同点首位のふたりがセカンドローに並んだ。このトップ4のうち#14元嶋以外の3名がタイトル獲得の権利を有している。予選5位は#19永井宏明、そして予選6位にはジェントルマンクラスの#9武井真司がつけた。スタート時刻となる12時15分になっても雨足は弱まらずコース上にはいく筋もの河が流れるほどの悪条件で、レースはセーフティカースタートとなった。全10周のうち、2周目のバックストレートで、隊列を先導するセーフティカーのシグナルが消灯。残り8周の戦いとなった。
バックミラーで後続のマシンの動きを見ながら走行していた#78近藤は、セーフティカーが姿を消すと最終コーナーから抜群のスタートを決め1コーナーにトップで進入。やや離れて#14元嶋がそれに続き、#12小河、#11山野と上位陣は大きな混乱もなく最初の周回を無事クリアした。鈴鹿2連勝を狙う#14元嶋は、水しぶきでまったく前が見えない状況で果敢に#78近藤に挑みかかったが、#78近藤は冷静な走りで差をなかなか詰めさせない。やがてふたりの差は少しづつ離れていき、上位2台によるトップ争いはしばらくこう着状態が続いた。
その後方では、タイトルを競うチームメイト同士による激しいバトルが始まる。#12小河が#11山野との差を少しずつ拡大していったが、6周目の1コーナーで#12小河がオーバーラン。#11山野が3位にポジションを上げた。事実上のタイトル争いとなった3位争い。先にフィニッシュしたほうが今年のチャンピオンとなる。2台のマシンは降りしきる雨の中ぎりぎりの接近戦を続け両者一歩も引かない。とくに#12小河はマシンのテールを派手にスライドさせながらもアクセルを緩めず、闘志を露にする。
そして迎えたファイナルラップ、逆バンクの出口で#12小河が#11山野を華麗にパス。しかし、その直後のダンロップコーナーで#11山野が軽い接触を伴いながらも抜き返しに成功し3位に返り咲いた。それでも#12小河は諦めずテールトゥノーズで#11山野を追う。そして#12小河はヘアピンカーブの進入でやや強引に#11山野のインに飛び込み両者は接触。姿勢を乱すもスピンには至らず、#12小河が3位の座を奪い返すことに成功した。#11山野も諦めず最後の最後まで逆転のチャンスをうかがっていたが、抜き返すことはできず#12小河が3位でフィニッシュ、#11山野は4位に。その結果#12小河の2年連続となるタイトル獲得が決まった。
優勝争いは、終盤2位の#14元嶋がペースを上げトップ#78近藤との差を縮めたが、最後まで順位は変わらずそのままチェッカー。#78近藤が今季2勝目をあげ有終の美を飾った。レース後#78近藤は「実はツーリングカーで雨の鈴鹿を走るのは初めてだったので挙動がわからず、とにかく絶対にミスをしないように集中して走りました。元嶋選手も速かったのですが西コースは自分のほうが良かったので大丈夫だと思った。今季最後のレースで優勝できて本当に嬉しいです。これはチームと一緒に勝ちとった勝利です」と、シーズンを共に戦ったチームに感謝の言葉をおくった。
惜しくも2位に終わった#14元嶋は「近藤選手と自分では速い場所が違い抜くことは難しかった。2位は悔しいですが今回は完璧な走りをした近藤選手の勝ちです。1年間PCCJを戦って大きく成長することができました。素晴らしいチャンスを与えて頂いて感謝しています」と、スカラシップドライバーとして戦った1年間を総括した。
惜しくもタイトルを逃した#11山野は「もちろん悔しいですが、それと同時にやり切ったという満足感もあります。最終周のヘアピンでの接触はしょうがない。これもレースだと思っています」と、爽やかにチームメイトのタイトル獲得を祝福した。
#11山野との激しいバトルを制してタイトル防衛を果たした#12小河は「絶対にチャンピオンになる! という強い気持ちで無我夢中で走り続けました。それがあのような最終周のオーバーテイクになってしまったわけですが、後悔はしていません。どうしても負けたくなかったんです。とはいえ山野さんにはすまなかったと思いますし、自分は山野さんのおかげでチャンピオンになることができたのだと思います。チームメイトとして、今年山野さんは1から100まですべてのことを僕に教えてくれました。山野さんのおかげで僕は大きく成長することができたのです」と、神妙な表情。激しいレースではあったが、最後はお互いをリスペクトする言葉で長かったシーズンを締めくくった。
ジェントルマンクラスでは、予選クラス最上位の#9武井真司が落ち着いたスタートと安定した周回で総合6位クラストップの座を堅持。「前と後ろの差を見ながらミスをしないように走りました」という言葉どおり、堅実な走りで4戦連続優勝を飾った。そして、シリーズタイトル争いはクラス3位、総合9位でフィニッシュした#7星野敏が初のチャンピオンに。#7星野はフォーメーションラップでスピンするなど苦しいスタートとなったが、最終的には順位を盛り返しシリーズチャンピオンを手にした。「決勝前日は寝ることができないほど緊張していたのですが、何とかチャンピオンになることができたのはチームや素晴らしいPCCJの仲間たち、そして家族のおかげです」と、#7星野は深々と頭を下げた。
全9戦で行われた2014年PCCJは今回でシーズン全戦を終了。今年はニューマシン、タイプ991の911 GT3 Cupが導入された初年度だったが、多くの選手がタイプ991の高いパフォーマンスを引き出し、素晴らしいレースを展開した。マシンに対する理解とセッティングに対するノウハウが深まり、来季2015年はさらに素晴らしいレースが繰り広げられることが期待される。
■第9戦 決勝結果
Pos. Car# Class Driver Car Name Laps Gap
1 78 近藤 翼 SKY RACING 10 23'30.253
2 14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE 10 +1.349
3 12 小河 諒 TEAM KTOUCH PORSCHE 10 +12.921
4 11 山野 直也 TEAM KTOUCH PORSCHE 10 +13.068
5 19 永井 宏明 NINNE Racing 10 +31.848
6 9 G-1 武井 真司 BINGO SPORTS 10 +33.055
7 32 飯田 太陽 TEAM KRM 10 +58.963
8 33 G-2 TAKASHI TEAM KRM 10 +1'09.382
9 7 G-3 星野 敏 D'station HAI racing 10 +1'11.458
10 25 G-4 神取 彦一郎 NILZZ RACING 10 +1'17.190
11 24 G-5 剛 覇矢人 GAINER with Team Tetsuya 10 +1'19.046
12 2 田島 剛 NINNE Racing 10 +1'19.819
13 3 G-6 江本 玄 Team Samurai 10 +1'21.015
14 51 G-7 Paul IP KCMG 10 +1'31.927
15 52 G-8 Tsugio HARUYAMA SHARAKU RACING 10 +2'16.914
以上完走
21 G 高田 匠 NINNE Racing 10 6Laps
73 G 鈴木 篤 SR ASSET HAI RACING 10 DNS
ベストラップ
78 近藤 翼 SKY RACING 2'20.537 5/10
G=ジェントルマン クラス
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

プレスインフォメーション 2014年10月04日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第9戦 公式予選を鈴鹿サーキット(三重県)にて、2014年10月4日(土)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:25℃ 路面温度:33℃(スタート時)
10月3日(金)、Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)第9戦が開幕した。今大会はF1第15戦日本グランプリとの併催であり、PCCJは3日(金)にフリー走行が、4日(土)に公式予選が、5日(日)に決勝レースが行われる大会日程。シリーズ最終戦、そしてタイトル決定戦ということで普段のレース以上に大きな注目を集める1戦である。
鈴鹿サーキットでのPCCJは、8月末に行われた第8戦に続き今シーズン2回目。コースは基本的に変わっていないが、秋季の開催となるため気温と路面温度の低下が予想される。また、大型の台風18号が日本の南側から徐々に接近しており週末は降雨の可能性が高い。そのような予想しにくい気象状況下で、まず3日(金)に2本のフリー走行が行われた。
12時から始まった1回目の走行では、今季3勝をあげている#14 元嶋佑弥がトップタイムを記録。#11 山野直也が2位、#12 小河諒が3位と、同ポイントでシリーズ首位を争うふたりが続いた。そして16時45分から行われた2回目の走行では#12 小河、第6戦の勝者#78近藤翼、#19永井宏明というオーダーに。2本の走行を合わせた総合結果では#14 元嶋、#11 山野、#12 小河、#78近藤という順位になった。また、ジェントルマンクラスでは目下3連勝中の#9武井真司が6位で最上位につけた。
4日(土)は前日に引き続きドライコンディションが保たれ、15時30分から公式予選がスタート。フリー走行トップの#14 元嶋を先頭に次々とカレラカップパイロットたちがコースインし予選アタックを開始した。コースイン直後、1周目にいきなり#11 山野がスピンを喫するがマシンにダメージはなく走行を続行。F1の予選直後ということで路面にはラバーが乗り、グリップレベルはフリー走行の時よりも上がっている。
まず最初に2分05秒512という、コースレコードを更新するトップタイムを刻んだのは#78近藤だった。しかし#14 元嶋がその直後に2分05秒090を記録しトップに。#78近藤も2分05秒413と自身のタイムを縮め僅差で2位につける。ふたりはその後ピットに戻りタイヤの内圧を調整。#14 元嶋はリヤウイングの角度を調整し最高速狙いの空力セッティングを施した。「時間が後になるほうが走行条件が良くなる」と判断したふたりは、その後しばらくピットに留まりライバルの状況を静観。その間に#12 小河はアタックを続け、2分05秒200のタイムで#78近藤を抜き2番手に浮上。さらに、その直後に2分05秒198までタイムを縮めた。「スプーンのふたつ目でアウトにはみ出しブレーキを踏んだ。あれさえなければ04秒台に入っていたはずです」と、好タイムにも関わらず#12 小河は悔しそうな表情を浮かべた。
予選終了10分前、ピットでタイミングをうかがっていた#14 元嶋がコースイン。それを追う形で#78近藤もピットを後にし、最後のタイムアタック競走が始まった。フリー走行でユーズドタイヤを履き続けた#78近藤は、予選で初めてフレッシュタイヤを装着。予選開始直後の走行でまずグリップバランスを確認し、最後の10分にかけていた。そして近藤は完璧ともいえる走りで全長5.807kmの鈴鹿サーキットを攻めきり、コースレコードとなる2分05秒055という最速タイムをマーク。#14 元嶋は2分05秒090という自身のベストタイムを更新することができず予選2位に終わり、#78近藤がポールポジションを獲得した。ポールシッターとなった#78近藤は「マシンのバランスがとても良かったので自信はありました。路面にF1マシンのラバーが乗り、グリップレベルが上がってもバランスは良いままだったので最後の10分にかけていた。最後のコースインのタイミングが元嶋選手と重なってしまったのは偶然です」と、笑顔でコメント。高い確率で雨が予想される翌日の決勝については「雨のレースは得意なのでむしろ歓迎です。優勝でシーズンを締めくくりたい」と目を輝かせた。
予選2位の#14 元嶋は「ポールポジションを逃したのは悔しいですね。タイヤの熱の入れかたを失敗して思ったほどタイムが伸びなかった。素晴らしい走りをした近藤選手におめでとうと言いたいです。明日は雨の天気予報ですがウェットは好きなので自信はあります」と、#78近藤同様レインコンディションを歓迎する。雨を得意とするふたりの若手ドライバーが、明日の決勝でどのようなレースを見せてくれるのか楽しみだ。ミスを犯しながらも予選3位となった#12 小河は「ブレーキを踏んでもあのタイムが出たことからもわかるように、マシンにスピードはあります。1番大切なのは山野選手よりも上でフィニッシュしてシリーズチャンピオンとなることですが、できれば優勝でタイトルを決めたい」と、決勝レースへの抱負を述べた。
ジェントルマンクラスは、#9武井が2分07秒808という総合6番手タイムで最上位。ジェントルマンクラスのコースレコードを更新した#9武井は、「途中でパドルシフトに不具合が起きてしまったが、それでもクラストップタイムで良かった。明日の決勝では、これまでのレースと同じように他の人に迷惑をかけないように走りたい。そうすればおのずと結果もついてくると思います」と、最終戦にかける意気込みを語った。
いよいよシーズン最終戦。F1日本グランプリの併催レースとして華々しい雰囲気の中で行われる第9戦は、5日(日)12時15分スタート予定。全10周のレースでPCCJ 2014のシリーズチャンピオンが遂に決定する。
■第9戦 公式予選結果
Pos. Car# Class Driver Car Name Best Time
1 78 近藤 翼 SKY RACING R 2'05.055
2 14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE R 2'05.090
3 12 小河 諒 TEAM KTOUCH PORSCHE R 2'05.198
4 11 山野 直也 TEAM KTOUCH PORSCHE R 2'05.526
5 19 永井 宏明 NINNE Racing 2'06.656
6 9 G-1 武井 真司 BINGO SPORTS 2'07.808
7 32 飯田 太陽 TEAM KRM 2'08.219
8 25 G-2 神取 彦一郎 NILZZ RACING 2'08.433
9 24 G-3 剛 覇矢人 GAINER with Team Tetsuya 2'08.758
10 33 G-4 TAKASHI TEAM KRM 2'08.988
11 2 田島 剛 NINNE Racing 2'09.232
12 21 G-5 高田 匠 NINNE Racing 2'09.420
13 7 G-6 星野 敏 D'station HAI racing 2'09.830
14 3 G-7 江本 玄 Team Samurai 2'10.256
15 51 G-8 Paul IP KCMG 2'10.592
16 52 G-9 Tsugio HARUYAMA SHARAKU RACING 2'12.782
73 G 鈴木 篤 SR ASSET HAI RACING 出走せず
G=ジェントルマンクラス
R=コースレコード

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第9戦 プレビュー
プレスインフォメーション 2014年9月26日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第9戦を、鈴鹿サーキット(三重県)にて2014年10月3日(金)〜5日(日)に開催いたします。
ポルシェカレラカップ ジャパン(PCCJ)の2014年シーズンが10月3日(金)〜5日(日)、いよいよクライマックスを迎える。最終決戦の地はF1日本GPの舞台として華やかに彩られた鈴鹿サーキット(三重県)。今シーズンのチャンピオンシップが決する一戦だけに、PCCJパドックには初日からいつもとは違う緊張感が漂うことだろう。F1日本GPのサポートレースとあって、観客席を埋め尽くす観衆が見守る大舞台。ドライバーやチームはいかに冷静を保ち、持てる力を変わらず発揮できるかがポイントにもなる。
ここまでの8戦を終えて、オーバーオールでは#11 山野直也と#12 小河 諒が138ptの同点首位で並ぶ結果となっている。#11 山野は開幕2連勝、#12 小河も第4戦-5戦で2連勝を達成しているが、共に優勝はこの2回のみ。そのほかは第6戦で#78 近藤翼が優勝し、第3戦、7戦、8戦ではPCCJスカラシップドライバーの#14 元嶋佑弥が勝利を挙げている。なかでも#78 近藤は、首位の#11 山野、#12 小河から14pt差で3位につけており、この最終戦鈴鹿でチャンピオン争いに加わる権利を残している。一方、今季最多勝利となる3勝を挙げてシリーズ4位にいる#14 元嶋は、開幕2連続のリタイアが響きチャンピオン争いには届かなかった。それでも鈴鹿での速さを第8戦で証明して見せた#14 元嶋が、タイトル争いの鍵を握るドライバーとも言えるだろう。また今季表彰台に登壇をしている#19 永井宏明、#32 飯田太陽らが今シーズンの最後をどうまとめるかにも注目したい。
ジェントルマンクラスは#7 星野 敏がトップながら、わずか1pt差で#21 高田 匠が、11pt差で#9 武井真司がそれぞれ続いている。シリーズ後半の内容を見ると、この3人の中で勢いがあるのは3連勝で追い上げてきた#9 武井。この猛追劇のまま、最終戦で#7 星野を大逆転する可能性もあるだろう。14pt差とやや厳しい状況ではあるが、#3 江本玄もチャンピオン争いの権利を残す一人だ。ラウンドによってはトップ争いにも加わる実力を見せているだけに、シリーズランキングではまだまだ上を目指せる状況にある。
予選は10月4日(土) 15時30分から行われ、10周(または30分間)で争われる決勝レースは10月5日(日) 12時15分スタートを予定している。今年は、参戦マシン全車がType991に一新された初年度とあって、この2014年チャンピオンという称号は通常のタイトルより重みがある。すべてのカレラカップパイロットが全力で臨むからこそ、観る者を感動させる結末も期待できる。日本最長を誇る全長5.807kmの鈴鹿が舞台の最終決戦。2014年の頂点に立つドライバーは果たして誰か。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年8月30日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第8戦 決勝レースを鈴鹿サーキット(三重県)にて、2014年8月30日(土)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:30℃ 路面温度:35℃(スタート時)
8月30日(土)午後、同日午前中の予選に引き続いてPorsche Carrera Cup Japan(PCCJ)第8戦決勝が行なわれた。夏休み最後の週末ということもあって、鈴鹿サーキット(三重県)のスタンドからは多くの観客が固唾をのんで見守っている。オーバーオールのスターティンググリッドは#14 元嶋佑弥、#12 小河諒、#78 近藤翼、#11 山野直也、#19 永井宏明。6番手にはジェントルマンクラスのポールシッター#9 武井真司がつけ、これに続いて#7 星野敏、#25 神取彦一郎というオーダーとなっている。
SUPER GTの予選が行なわれた後のコースとあって、路面にはラバーが乗った状態。フロントロウからスタートする#12 小河は「(ニュータイヤで走る#14 元嶋に対し)こちらも予選1セット目のタイヤは2ラップしか使っていないので、条件はそれほど変わらないと思います。昨日はスタート練習もしていますし、スタートで前に出られればチャンスはあると思います」と意気込みを語っていた。
そして各車はグリッドへ。上位陣でニュータイヤを温存していたのは#14 元嶋と#19 永井、ジェントルマンクラスの#9 武井。レースは10周のレースとはいえ、鈴鹿はタイヤに厳しいサーキット。予選時よりも路面温度は下がっているものの、1-2コーナー、デグナーやスプーンカーブなど、コーナリング中にステアリングを切り足す箇所でタイヤへの負担が大きくかかるため、キャンバーや内圧についてはデリケートな調整が求められるという。
各車のエキゾーストが高まり、いよいよレースがスタート。狙っていたとおりにいいスタートを決めた#12 小河は、やや出遅れた#14 元嶋に並びかけるが、抜くには至らず。ポジションを守り切った#14 元嶋はタイヤの利を活かして序盤からハイペースに飛ばしていく。一方、トップ争いの後方でも大きな混乱はなく、レースはクリーンな立ち上がりとなった。3番手の#78 近藤と#11 山野はともにセットが決まらず苦しい走り。互いに速いセクションと遅いセクションがあり、抜くことは難しい。さらに#11 山野の背後にはニュータイヤの#19 永井が迫るも、こちらも攻め切ることはできず、中団の攻防は一進一退の様相を呈していた。
トップを快走する#14 元嶋は2周目にはファステストラップをたたき出し、#12 小河との差を広げ続け、ほぼ完璧とも言っていいポールトゥフィニッシュでシーズン3勝目。前戦スポーツランドSUGO(宮城県)に続く連勝を挙げた。また、一歩も譲らぬ三竦みの競り合いとなった3番手争いは最終周まで続くも、順位の変動はなくチェッカー。これでオーバーオールは#11 山野と#12 小河が共に138ptとなり、同点でランキングトップ、#78 近藤が124ptで追うかたちとなった。
見事な戦いぶりを披露した#14 元嶋は「1周目にすべてを賭けていました。最初の3周でどこまでいけるかがポイントだと思っていましたし、最初に予選に近いタイムで走れたのはよかったです。僕はタイヤも新品でしたから、そのアドバンテージもありました。スタートで少しミスをしましたが、ポジションを守り切れたのでよかったです。残念ながら今回のレースでチャンピオンの芽はなくなってしまいましたが、次戦でも今回のような速さを見せられるよう頑張りたいですね」と、晴れやかな笑顔で語った。
ジェントルマンクラスもポールポジションの#9 武井と#7 星野は順位変動なくゴール。「欲をいえば前のクルマにもう少しついて行きたかったですね。ただ、無理してクラスの違う前車を追って、なにかあっても困るので、手堅く走りました。ひとつのミスが大きく響くサーキットですから」と冷静にレースを振り返った#9 武井は、これでクラス3連勝。クラス2位の#7 星野も「ポジションが守れたのでよしとしましょう。最終戦もベストを尽くして、ライバルよりも前にいられるよう頑張ります」と笑顔で語った。#7 星野はクラス4位に入った#21 高田匠を1ポイント上まわり、ジェントルマンクラスのランキングトップで最終戦を迎える。
次戦はいよいよ最終戦。10月3日(金)〜5日(日)、F1日本GPのサポートレースという大舞台で、両クラスのチャンピオンが決まる。
Pos. Car# Driver Class Car Name Time
1 14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE 21'14.370
2 12 小河 諒 ブライトインターナショナル 3.890
3 78 近藤 翼 スカイレーシング 18.587
4 11 山野 直也 エクセレンスインターナショナル 18.792
5 19 永井 宏明 ナインレーシング 19.308
6 9 武井 真司 G BINGO SPORTS 25.494
7 7 星野 敏 G D'station HAI GT3 48.221
8 25 神取 彦一郎 G DIJON Racing ニルズ 48.578
9 21 高田 匠 G PCJ Takumi Racing 51.244
10 24 田中 徹 みきゃん MP-GT3 51.447
11 33 TAKASHI G KRMケーズフロンティア991 1'11.125
12 3 江本 玄 G アキラレーシング with サムライ 1'43.079
13 73 鈴木 篤 G SRレーサリンクGT3 1'55.466
14 52 Tsugio HARUYAMA G はるやまbaby GT3cup 1'57.746
15 51 Paul IP G KCMG ANNIKA 991 3Laps
以上 規定周回数完走
2 田島 剛 TAJIMA Racing 失格
ベストラップ
14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE 2’06.043
9 武井 真司 G BINGO SPORTS 2’08.967
G=ジェントルマンクラス
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年8月30日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第8戦 公式予選を鈴鹿サーキット(三重県)にて、2014年8月30日(土)に開催いたしました。
PCCJ 2014 –Rd.8 (SUZUKA) Qualify
PCCJ 2014 - 第8戦(鈴鹿)予選
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:29℃ 路面温度:46℃(スタート時)
8月30日(土)、Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)第8戦が幕を開けた。今大会はSUPER GT第6戦 インターナショナル鈴鹿1000kmとの併催であり、PCCJは30日(土)に公式予選と決勝レースが行われるスケジュールとなっている。次戦、F1日本グランプリと併催される最終戦の舞台でもあるため、カレラカップパイロットたちにとっては晴れの舞台に向けた最終調整を図る場としても重要な1戦となる。
鈴鹿サーキットは5.807kmと国内最長の距離をもち、立体交差のある世界的にも稀なテクニカルコースとして知られている。前半の複合コーナー群や、後半の130Rからシケインにかけてが攻略のポイントであり、バックストレートで優位に立つためにはスプーンコーナーでの脱出速度もひとつの鍵となる。1周を通してバランスよく走れるセッティングを見つけられるかどうかが勝負を分けるポイントになってくるだろう。
29日(金)に行なわれた専有走行では、赤旗による中断などで各車とも十分な走行時間が得られたとは言えないなか、#12 小河がトップタイム。#14 元嶋佑弥と#78 近藤、#11 山野が続く展開となった。もともとオーバーテイクが難しい鈴鹿サーキットでは、予選でできる限り上位につけておきたいところ。総合ランキングでは、ここまで#11 山野直也と#12小河諒が2勝ずつを挙げて選手権争いをリード。#11 山野が124 pt、#12 小河が120 ptとその差は拮抗しており、これに3番手の#78 近藤翼が108 ptで食いつく展開となっている。一方のジェントルマンクラスは#21 高田匠と#7 星野敏が3 pt差の接戦。このふたりを#3 江本玄と#9 武井真司がそれぞれ90 ptと83 ptで追いかけている。今回の第8戦を含めて今シーズンは残すところ2戦。タイトルの行方は絞られてきた。
そして迎えた30日(土)。鈴鹿の空は晴れわたり、路面温度は45℃を超えていた。11時55分に各車がコースイン。早々にタイムを出したのは#14 元嶋だった。2分05秒964と、これまでのコースレコードを上まわるタイムをたたき出し、ひとまずピットイン。#14 元嶋を逃がしたくない#12 小河と#78 近藤もタイヤを2セット投入しアタックするも、クリアラップをとることは叶わず。結局最初にタイムを出した#14 元嶋がひとり2分5秒台でポールポジションを獲得した。2番手の#12 小河、3番手の#78 近藤、4番手の#11 山野までがこれまでのレコードを上まわるタイムで上位グリッドを固めた。
「苦手な予選を克服したかったので、これがいいきっかけになるといいですね」と語るのは、タイヤを1セット残してのポールポジションに笑顔の#14 元嶋。
「最初にタイムを出した後は、更新されないように祈っていました(笑)。ただ、完璧なアタックではなかったので、まだコンマ2秒ほど詰められる自信もありました。レースは得意な方ですからうまくスタートを決めて、マネジメントしたいと思っています」と、余裕と自信をうかがわせた。
ジェントルマンクラスのポールポジションは#9 武井。
「1セット目のタイヤで最初にタイムを出せたので良かったです。そのままもう少し行ける感触があったので、内圧を調整してアタックを開始しましたが、ヘアピンで攻めすぎてスピンをしてしまいました。コースアウトによるダメージはありませんが、砂利が入ってしまったのでメカニックたちには申し訳ないなと思っています。決勝ではニュータイヤを投入して、前を狙って走りたいと思います」と、こちらもタイヤを温存して決勝に臨む。
シーズンもいよいよ大詰め、第8戦の決勝レースは30日(土)の15時45分から、10周で争われる。
Pos. Car# Driver Class Car Name Time
1 14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE R 2'05.964
2 12 小河 諒 ブライトインターナショナル R 2'06.025
3 78 近藤 翼 スカイレーシング R 2'06.071
4 11 山野 直也 エクセレンスインターナショナル R 2'06.381
5 19 永井 宏明 ナインレーシング 2'07.529
6 9 武井 真司 G BINGO SPORTS 2'08.143
7 7 星野 敏 G D'station HAI GT3 2'08.932
8 25 神取 彦一郎 G DIJON Racing ニルズ 2'08.988
9 33 TAKASHI G KRMケーズフロンティア991 2'10.174
10 21 高田 匠 G PCJ Takumi Racing 2'10.524
11 24 田中 徹 みきゃん MP-GT3 2'10.526
12 2 田島 剛 TAJIMA Racing 2'11.697
13 51 Paul IP G KCMG ANNIKA 991 2'12.706
14 52 Tsugio HARUYAMA G はるやまbaby GT3cup 2'14.211
15 3 江本 玄 G アキラレーシング with サムライ 2'16.197
16 73 鈴木 篤 G SRレーサリンクGT3 2'20.809
R=レコードタイム更新
G=ジェントルマンクラス
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年8月25日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第8戦を、鈴鹿サーキット(三重県)にて2014年8月30日(土)に開催いたします。
ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の2014シーズンは2戦を残すばかりとなり、シリーズのクライマックスに向けてカウントダウンが始まった。8月30日(土)に開催される第8戦の舞台は鈴鹿サーキット(三重県)。テクニカルなコースレイアウトとしも知られる鈴鹿は、S字でのマシンバランスや高速デグナーコーナーやスプーンコーナーでのマシンコントロールなど、マシンセットとドライビングの総合力が問われる。10月に控える最終戦の舞台ということもあり、この鈴鹿での一戦はドライバーの緊張感もさらに高まるだろう。
これまでのシリーズでは、#11 山野直也と#12 小河諒がともに2勝を挙げてシリーズを牽引。前戦を終えた段階で#11 山野が4ptリードしている。ただ、流れは#12 小河とランキング3位の#78 近藤翼にあるのかもしれない。#12 小河は第4-5戦の富士で#11 山野を完封して連勝を達成。#78 近藤においては雨に見舞われた前回SUGOの2連戦で1位と2位を獲り、同じく#11 山野を完封した形。この鈴鹿ラウンドを前に、“山野包囲網”が完成していると言える。とはいえ、#11 山野にしてもベテランの意地があり簡単には負けられない。今回の鈴鹿では、そんなプライドを懸けたチャンピオン争いが大きな見どころとなる。
また、チャンピオンは厳しくともランキングトップ3入りに望みをつなげているのが#14元嶋佑弥と#19永井宏明。#78 近藤を22pt差で追いかける#14 元嶋は、第3戦と前戦で優勝を挙げており、開幕2戦のリタイアがなければ……と、期待されている若手のひとり。その#14 元嶋を5ポイント差で追うのがベテランの#19 永井宏明。着実なドライビングで、#11 山野と若手3選手によるトップ争いのすぐ下につけ、隙あらば第2戦のように表彰台に食い込んでくる。ランキング争いの激しさは上位だけに留まらない。
ジェントルマンクラスのチャンピオン争いは、4人による僅差決着が濃厚。トップは#21 高田匠、3pt差で#7 星野敏、9pt差で#3 江本玄、16pt差で#9 武井真司が続いている。上位2人の安定感は今シーズンここまでの結果で証明されているが、天候が荒れた前戦で#9 武井は連勝しただけでなく、オーバーオールの#19 永井をも抜く快走を見せた。それだけに、この鈴鹿の一戦も再び僅差の勝負が続くとなれば、クラスチャンピオンを予想することは益々難しくなる。
今回の第8戦は1Day開催となり、8月30日(土)の午前中に予選、午後に10周の決勝が開催される。ダブルヘッダーとは違う難しさがあるとともに予選順位の重要度が増し、予選から決勝までに変化するコンディションを読み切れるかどうかも勝負のカギとなる。2014年チャンピオンに向けて、また最終戦に向けて誰が抜け出すのか、カレラカップパイロット一人一人の戦いに注目したい。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
2014年8月8日
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、株式会社 童夢が所有する風洞の購入に関して、今後、両社が交渉を開始することで合意に至ったと発表した。
トヨタは、トヨタテクノクラフト(株)を通じてSUPER GT GT500クラスに参戦するレース車両の開発や、来年発売を予定しているLexus RC F GT3レース車両の開発を行っている。
今後、風洞の購入が実現すれば、レース車両の空力開発をより効果的に進めることが可能となり、その開発を通じての人材育成や得られたノウハウの量産車へのフィードバックなど、「もっといいクルマづくり」のために活用していく予定である。
トヨタモータースポーツニュース
プレスインフォメーション 2014年8月01日
2015年モデル911 GT3 Cupの受注を開始
日本. ポルシェジャパン株式会社(所在地:東京都目黒区/代表取締役社長:七五三木敏幸)と、ポルシェカレラカップジャパン(略称PCCJ)委員会は、PCCJ 2015年シリーズへの参戦用車両2015年モデルの911 GT3 Cup(タイプ991)の購入申込み受付を2014年8月1日(金)より開始します。
今シーズンよりPCCJに導入されたタイプ991の911 GT3 Cupは、これまでのカップカーをはるかに上回るパフォーマンスを発揮します。その圧倒的な性能は、SUPER GT (GT300クラス)に匹敵する戦闘力を備え、史上最強のワンメイクレース車両として誰もが認めるリアルレーシングマシンへと進化しています。
2015年モデルの911 GT3 Cupの主要な諸元は2014年モデルと同仕様となります。3.8リッター水平対向6気筒エンジンを搭載し、最高出力は先代モデルであるタイプ997の911 GT3 Cupを10PS上回る460PS(338kW)/7,500rpmを発生します。パドルシフトを備える6速ドッグタイプのギアボックスがパワーを後輪に伝え、ブレーキシステムは先代モデルよりさらに耐久性が向上しています。
なお、ポルシェジャパン株式会社がデリバリーする911 GT3 Cup車両は、PCCJ 2015年シーズンへのフル参戦が義務付けられます。PCCJの2015年シリーズは、全9戦の開催となる2014年と同等のシリーズを予定しております。
購入をご希望される方は、ポルシェカレラカップジャパン事務局へお問い合わせの上、所定の車両購入申込書にてお申し込みください。車両のデリバリーは2015年2月上旬頃を予定しております。
尚、販売台数に限りがありますので、お申込み多数の場合、PCCJ委員会の選考によりご購入者を決定させていただきます。
購入申し込みおよび車両に関するお問合せ先:
ポルシェカレラカップジャパン事務局(コックス株式会社内)担当:中村
TEL:0465-80-3808 / FAX: 0465-80-3818
911 GT3 Cup(2015年モデル)希望小売価格
2014年8月1日より
車種 トランスミッション ハンドル 希望小売価格(消費税込価格)
911 GT3 Cup 6速シーケンシャル(ドッグタイプ) 左 ¥21,816,000
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年7月19日
菅生. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第6戦 決勝レースをスポーツランド菅生(宮城県)にて2014年7月19日(土)に開催いたしました。
PCCJ2014-Rd.6 (SUGO) Final
PCCJ2014-第6戦(菅生)決勝レース
天候:雨 路面:ウェット 気温:20℃ 路面温度:22℃(スタート時)
7月19日(土)、午前中に実施された公式予選に引き続き、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)2014年シーズンの第6戦決勝がスポーツランドSUGO(宮城県)で行われた。スターティンググリッドにはポールポジションを獲得した#78 近藤翼を先頭に、#11 山野直也、#14 元嶋佑弥、#12 小河諒、ジェントルマンクラストップタイムの#9 武井真司、#19 永井宏明と続いた。路面は予選時と変わらずウェットコンディション。レース開始予定時刻の午後1時が近づくとコースは部分的に濃い霧に覆われ、レースはセーフティーカースタートとなった。
セーフティーカーに先導されてグリッドを離れた15台のマシンは、路面コンディションを確認しながらゆっくりと2周。やがてセーフティーカーの解除がアナウンスされると、先頭の#78 近藤は速度を大幅に落として前方に十分なスペースをつくり、機を見て最終コーナーから一気にスピードを上げていった。続く#11 山野は#78 近藤のすぐ後ろにぴたりとつけ、2台のマシンはつながるようにストレートを加速しレースがスタート。「来ないだろうと思って少し油断していました」という#78 近藤のアウト側すぐ横に#11 山野が並び、2台は接触ぎりぎりのサイドバイサイドで1コーナーに進入。#78 近藤は何とか#11 山野を抑え首位を守った。ドライの可能性も考慮してタイヤ&ホイール数をマネージメントしていた#78 近藤は、装着できるフレッシュなレインタイヤがなくユーズドでスタート。対する# 11山野、3番手#14 元嶋、4番手#12 小河はフレッシュなレインタイヤでスタートを切った。
#78 近藤と#11 山野はしばらく接近戦で首位争いを展開したが、序盤の5周は#78 近藤が速く、ふたりの距離は少しずつ開いていった。#11 山野は無理をせずレース後半に向けてタイヤを温存。首位争いはしばらくこう着状態となった。その後方では3番手の#14 元嶋を#12 小河が激しく追う。「セッティングを誤り2〜3周でタイヤが終わってしまった」と言う#14 元嶋のすぐ後ろに#12小河がぴたりとつけ、水しぶきで視界がほとんどない中で何度もオーバーテイクを試みる。そして7周目、#12 小河は1コーナーでついに#14 元嶋をかわして3番手に浮上。「予選ではトラフィックにつかまりましたが、ペースは自分のほうが速かったので抜けると思っていました」という#12 小河は、前を走る2台のマシンのペースを見ながらチャンス到来を待った。
レースは終盤に入っても上位陣の順位は変わらず。しかし、序盤にタイヤを酷使した#78 近藤はタイヤライフが限界に近づき、あえて水の量が多いラインを選んで走行。タイムは徐々に落ちていき、タイヤを温存していた#11 山野との差は縮まっていった。しかし#11 山野に#78 近藤を抜かすほどの勢いはなく、#78 近藤がトップを守ったままチェッカー。#11 山野に1秒187差をつけて今季初優勝を飾った。「最後の3周はかなりタイヤが厳しかったのですが、何とかトップの座を守ることができました。今年はなかなか勝てず悔しいレースが続きましたが、チームのおかげでようやく優勝することができました。これからは、明日の第7戦も含めたすべてのレースに勝つつもりでいきます」と、#78 近藤は笑顔でポディウム最上段に立った。
2位の#11 山野は「スタートはうまくいったのですが、中盤にかけて近藤選手が予想以上に速く抜かすことができなかった。あと2〜3周あったら何とかなったかもしれませんが」と苦笑。そして3位#12 小河は「元嶋選手を抜くのに少し時間がかかってしまい、前の2台と離れてしまった。しかし、今日の状況を考えれば3位は満足すべき結果です」と笑顔を見せた。
レース終盤、4位#14 元嶋のすぐ後ろには「今日はレースを最後まで走りきることが目標だった」という#9 武井が迫ったが、冷静さを保ち無理やり勝負をしかけることなく5位でフィニッシュ。嬉しいジェントルマンクラス初優勝を飾った。クラス2位は「予定どおりの走りができた」という#7 星野敏、そして3位には今季PCCJ初出場の#33 TAKASHIが入った。
PCCJ第7戦の決勝は、明日7月20日(日)10時15分から15周で行われる予定。そのスターティンググリッドは公式予選中のセカンドベストラップによってすでに決まっている。ポールポジションは#11 山野。それに#78 近藤、#14 元嶋、#12 小河、#7 星野、#9 武井、#19 永井が続く。スポーツランドSUGOは明日も降雨の可能性が高く、グリッド上位陣の実力は拮抗しているためレース展開を読むことは難しい。チャンピオン争いにおいても重要な一戦だけに、激しい優勝争いが予想される。
Pos. Car# Driver Class Car Name Time Gap
1 78 近藤 翼 スカイレーシング 26'25.384
2 11 山野 直也 エクセレンスインターナショナル 26'26.571 1.187
3 12 小河 諒 ブライトインターナショナル 26'30.042 4.658
4 14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE 26'41.206 15.822
5 9 武井 真司 G BINGO SPORTS 26'41.843 16.459
6 7 星野 敏 G D'station HAI GT3 26'54.682 29.298
7 32 飯田 太陽 KRM ケーズフロンティア 991 26'59.356 33.972
8 33 TAKASHI G KRM ケーズフロンティア 991 27'13.121 47.737
9 3 江本 玄 G アキラレーシング with サムライ 27'22.551 57.167
10 21 高田 匠 G PCJ Takumi Racing 27'25.106 59.722
11 19 永井 宏明 ナインレーシング 27'30.048 1'04.664
12 73 鈴木 篤 G SR レーサリンク GT3 27'54.217 1'28.833
13 51 Paul IP G KCMG ANNIKA 991 27'55.148 1'29.764
14 52 Tsugio HARUYAMA G はるやまbaby GT3cup 28'00.461 1'35.077
15 24 剛 覇矢人 G みきゃん MP-GT3 27'49.691 2Laps
ベストラップ
78 近藤 翼 スカイレーシング 1'33.980 (4/15)
7 星野 敏 G D'station HAI GT3 1'35.261 (6/15)
G=ジェントルマンクラス
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年7月19日
菅生. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第6戦・第7戦 ミシュランチャレンジ 公式予選をスポーツランド菅生(宮城県)にて2014年7月19日(土)に開催いたしました。
PCCJ2014-Rd.6-7 (SUGO) Qualify
PCCJ2014-第6-7戦(菅生)公式予選
天候:雨 路面:ウェット 気温:19℃ 路面温度:21℃(スタート時)
富士スピードウェイで行われた第4-5戦から約1カ月のインターバルを経て、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)は7月19日(土)-20日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県)で2014年シリーズ第6戦、第7戦ミシュランチャレンジの開催を迎えた。去年と同様、今回もスーパーGTのサポートレースとして組み込まれ、土曜日に30分間の予選と第6戦の決勝、日曜日に第7戦の決勝というダブルヘッダーで開催される。
強い寒気の影響で東北地方の週末は雨模様。レースに先駆けて金曜日に実施された専有走行もあいにくの雨に見舞われ、路面コンディションはウェット。午前9時45分から30分間にわたり行われた1回目の専有走行では#78 近藤翼が1分34秒337でトップタイムを刻み、#11 山野直也、#12 小河諒、#9 武井真司と続いた。その後、11時20分から30分間が予定されていた2回目のセッションは、約7分が経過した時点で3台のマシンがコースアウトするアクシデントにより赤旗が提示され終了。#78 近藤が1本目に刻んだタイムがベストとなり、#11 山野、#12 小河、#9 武井、#19 永井宏明というオーダーで専有走行は終了した。
迎えた土曜日の公式予選。天気は前日の専有走行と大きくは変わらず、弱い雨が降る中、8時10分から走行がスタートし15台のマシンがコースインした。路面はウェットコンディションのため全車がレインタイヤを装着。スポーツランドSUGOはコース改修が実施され、去年よりも舗装の状態は良くなったが、それでもウェットでは格段の注意が必要なサーキットであることに変わりはない。レインタイヤは装着直後のフレッシュな状態が最もグリップが高くタイムが出やすい。そのため多くの選手がセッションの途中でフレッシュタイヤに履き替え、路面状態の好転が期待できるセッション後半でのタイムアップに集中した。
#78 近藤は序盤トップタイムで前日からの好調を維持したが、すぐに#11 山野がタイムを更新しトップに立つ。#11 山野はさらに、2セット目のフレッシュタイヤで6周目に1分32秒955を刻みベストタイムを更新した。しかし、その直後に#78 近藤が1分32秒740というベストタイムをマーク。さらなるベストタイム合戦が期待されたが、予選開始から約35分が経過した時点で2台のマシンがコースオフし、8時36分に赤旗中断。そのまま公式予選は終了となり#78 近藤のポールポジションが決まった。「昨日の専有走行で調子が良かったので自信はありましたが、途中までなかなかクリアラップをとることができずタイムを縮めることができなかった。しかし、最後は集中力を高め満足のいくアタックができたと思います」と#78 近藤。去年のレースでもポールポジションを獲得し、その後2勝を刻むなどSUGOとの相性は良い。「決勝もこの調子でいきたいです」と、#78 近藤は抱負を語った。
予選2番手は、トップと0秒215差の#11 山野。「コースは少しずつ乾いていきましたが、タイヤのグリップレベルはほとんど変わりませんでした。SUGOはウェット路面でしか走っていないので、自分としては決勝もウェットのほうがありがたいです」と、#11 山野は雨のレースを望む。予選3番手#14 元嶋はトップと0秒709差。「昨日と比べると良い走りができたと思います。木曜日の練習はドライで調子が良かったので雨はやんでくれたほうが嬉しいですが、ウェットでもマシンは乗りやすいので特に問題はありません」と語った。ジェントルマンクラスのトップは、4番手#12 小河と0秒260差の5番手#9 武井真司。「予選は悪くなかったと思いますが自分の課題は決勝です。今回は最後まで走りきり結果を残すことが目標です」と、落ち着いた表情で語った。
第6戦の決勝レースは同日13時から15周で争われる。雨足は時々強くなりコースは霧に包まれているところも多い。天候とコンディションの変化にうまく対応できるかどうかが、勝負のポイントとなりそうだ。
Pos. Car# Driver Class Entrant Time
1 78 近藤 翼 スカイレーシング SKY RACING 1'32.740
2 11 山野 直也 エクセレンスインターナショナル TEAM KTOUCH PORSCHE 1'32.955
3 14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE GARMIN PORSCHE 1'33.449
4 12 小河 諒 ブライトインターナショナル TEAM KTOUCH PORSCHE 1'33.910
5 9 武井 真司 G BINGO SPORTS BINGO SPORTS 1'34.170
6 19 永井 宏明 ナインレーシング NINNE Racing 1'34.359
7 7 星野 敏 G D'station HAI GT3 D'station HAI racing 1'34.438
8 32 飯田 太陽 KRM ケーズフロンティア 991 TEAM KRM 1'35.302
9 3 江本 玄 G アキラレーシング with サムライ TEAM SAMURAI 1'36.270
10 21 高田 匠 G PCJ Takumi Racing NINNE Racing 1'36.830
11 33 TAKASHI G KRM ケーズフロンティア 991 TEAM KRM 1'36.874
12 24 剛 覇矢人 G みきゃん MP-GT3 GAINER with Team Tetsuya 1'37.478
13 51 Paul IP G KCMG ANNIKA 991 KCMG 1'37.625
14 73 鈴木 篤 G SR レーサリンク GT3 SR ASSET HAI RACING 1'37.804
15 52 Tsugio HARUYAMA G はるやまbaby GT3cup SHARAKU RACING 1'39.471
G=ジェントルマンクラス
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年6月07日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014第4戦 公式予選を、富士スピードウェイ(静岡県)にて2014年6月7日(土)に開催いたしました。
PCCJ2014-Rd.4 (Fuji) Qualify
PCCJ2014-第4戦(富士)公式予選
天候:雨 路面:ウエット 気温:18℃ 路面温度:22℃(スタート時)
九州に続いて本州も梅雨入りした中で開催されたポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の第4-5戦。舞台となるのは約1.5kmのストレートを有する富士スピードウェイ(静岡県)で、今回は6月7日(土)-8日(日)の2日間で開催される「ザ・ワンメイクレース祭り2014富士」の最高峰カテゴリーとして17台が出走する。専有走行のあった6月6日は雨。濡れた路面の中でトップタイムを記録したのはここまで2勝を挙げている#11 山野直也だった。#12 小河諒、#14 元嶋佑弥、#78 近藤翼というオーダーで専有走行1回目が終了。なお、午後に開催予定だった専有走行2回目は豪雨のためキャンセルされた。
迎えた6月7日(土)予選日の早朝は激しい雨がサーキットに降り注いだが、予選開始時刻になると雨は止んだ。10時35分、#11 山野、#12 小河、#78 近藤の順でピットアウトしていき30分間の公式予選がスタート。スリッピーな路面にスピン車両が出る中、真っ先にアタックをした#11 山野が1分55秒184をマークする。しかし、すぐに#12 小河が1分54秒758でトップを奪う。#9 武井真司、#21 高田匠、#33 Tetsuo OGINOがそれに続いた。
徐々に乾き始めたが、ドライタイヤではまだ無理のできないコンディションの中、各車レインタイヤの発熱をコントロールしながらアタックを続ける。トップ2台は変わらず#12 小河、#11 山野。それに続く3番手には、最初のアタック中にコカコーラコーナーでリヤを滑らせながらも1分55秒825をマークした#14 元嶋で、#9 武井をはさんで#32 飯田太陽が5番手、#21 高田、#33 OGINOというオーダー。10分を経過した頃、#78 近藤が4番手に食い込んだ後はしばらく各車のタイム更新はなかった。
再びアタック合戦が始まったのは残り10分を切ってから。しかし、路面の回復とともにレインタイヤでの走行が厳しくなり、最終的にタイム更新できたマシンは少なかった。#12 小河を超えるべく#11 山野も時間を目一杯使ってアタックを続けたが、タイムは伸びなかった。唯一、#19 永井宏明だけが、残り2分30秒というタイミングで1分57秒450をマークして4番手の#78 近藤に続く5番手に浮上した。ポールポジションを奪った#12 小河は笑顔で「ミシュランタイヤの一番おいしいところをうまく引き出せました」と自身の母にバースデーポールをプレゼントしつつ、先日50歳の若さで亡くなった、元GTドライバーでありPCCJ参戦経験も持つ山路慎一にも捧げた。一方で「最後のアタックをスリックでいくか、レインでいくか迷った末、守ってしまってレインにしたのが反省点です。スリックでいけばもっとタイムを伸ばせたと思います」と、その結果に満足していないことも#12 小河は明かした。
ジェントルマンクラスのポールポジションは序盤に1分57秒641をマークした#9 武井が獲得。「レイン1セット目はブレーキパッドとディスクを入れ替えたので抑えて走っていたのですが、最終的にその抑えた走りがベストラップとなる難しいコンディションでした。攻めるとタイヤが発熱しすぎてしまって。最後はスリックで出ていくマシンもいて、僕もスリックにしましたが、時間がなくてしっかり発熱する前にセッションが終わってしまいました。あと1周あれば…大きく順位が変わっていたと思います」と振り返る#9武井。これに#21 高田、#33 OGINOが続いた。
時折、雨を注ぐサーキット上空の雲。路面は回復方向に向かう可能性も出てきたため、まとまった雨が降らなければドライタイヤでのスタートも考えられる。#12 小河はポールポジションから逃げて今季初優勝を飾れるのか? 最強のチームメイトである#11 山野、さらに後方にも強力なライバルが多数ひしめく。15周で争われる第4戦決勝はこの後、午後16時5分のスタートを予定している。
Pos. Car# Driver Class Car Name Time
1 12 小河 諒 ブライトインターナショナル 1'54.758
2 11 山野 直也 エクセレンスインターナショナル 1'55.184
3 14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE 1'55.825
4 78 近藤 翼 スカイレーシング 1'56.360
5 19 永井 宏明 ナインレーシング 1'57.450
6 9 武井 真司 G BINGO SPORTS 1'57.641
7 32 飯田 太陽 KRM ケーズフロンティア 991 1'58.273
8 21 高田 匠 G PCJ Takumi Racing 1'58.331
9 33 Tetsuo OGINO G PCJ ケーズフロンティア 991 1'58.820
10 18 大久保 仁 G Force Racing 1'59.091
11 7 星野 敏 G D'station HAI GT3 1'59.245
12 20 齋藤 和重 G YDC山手歯科 MSCポルシェ 1'59.872
13 3 江本 玄 G アキラレーシング with サムライ 1'59.903
14 24 剛 覇矢人 G みきゃん MP-GT3 2'00.459
15 52 Tsugio HARUYAMA G はるやまbaby GT3cup 2'01.641
16 51 Paul IP G KCMG 2'02.408
17 73 鈴木 篤 G SR レーサリンク GT3 2'03.480
G=ジェントルマンクラス
※Car#52は、黄旗区間におけるスピン違反により、予選結果に対し6グリッド降格のペナルティを科す。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年6月02日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第4-5戦 を、富士スピードウェイ(静岡県)」にて2014年6月7日(土)、8日(日)に開催いたします。
6月7日(土)〜8日(日)富士スピードウェイ(静岡県)にて、ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2014 第4-5戦が開催される。今回は国内のワンメイクレースを集めた「ザ・ワンメイクレース祭り2014富士」の最高峰クラスとして開催されると共に、日本初開催となるポルシェ カレラカップ アジア(PCCA) も併催されることで、専用ホスピタリティブース「カレラカップ ラウンジ」などもより充実した装いとなって、華やかさに包まれた中で行われる。この富士2連戦が終わるとシリーズは折り返しを迎えるため、今回の結果が後半戦に向けチャンピオン争いのキーポイントとなる。また、スターティンググリッドが、レース展開を左右する大きな要素となることでも知られるサーキットだけに、予選から上位グリッドを目指す激しい戦いが予想される。
ここまでのラウンドでは、オーバーオールでは#11 山野直也が第1戦、第2戦ともに、赤旗やSCランがからむ難しいレースとなる中で、ベテランらしい落ち着いたレース運びで連勝を飾った。また、その混乱をうまく利用して、自己最高位となる2位を開幕戦で得たのが#32 飯田太陽。年々カレラカップパイロットとして腕を磨いてきた努力が実を結んだ。若手ドライバーでは、昨年のシリーズチャンピオン#12 小河諒が奮闘していて、開幕から3位、2位、3位と連続表彰台を奪い、シリーズランキングトップに立つ#11 山野に4pt差で続く2位につけている。一方で開幕2戦ノーポイントに終わった今季のPCCJスカラシップドライバーである#14 元嶋佑弥も、第3戦では独走優勝を飾り、きっちりとその存在感を示した。元嶋同様開幕2戦で表彰台を逃してきた#78 近藤翼も第3戦で2位表彰台に立ち、若手の巻き返しが際立ったのが前戦の富士だった。
ジェントルマンクラスは#21 高田匠、#7 星野敏、#33 TETSUO OGINOと勝利者の顔がラウンドごとに入れ替わる混戦ぶり。ランキングでは#21 高田が首位ながら、岡山での2戦でクラス3位と2位に入った#3 江本玄がシリーズ2位につけ、開幕戦でクラス2位に入った#18 大久保仁が3位につける展開となっている。
両クラスともにポイント差は小さく、この富士2連戦の結果でランキングが大きく動くことも予想される。今大会のあとには、今季のシリーズチャンピオン争いの中心人物たちが見えてくるのは間違いないだろう。第6戦以降の後半戦はスポーツランドSUGO(宮城県)、鈴鹿サーキット(三重県)と舞台を変えるため、今シーズン富士のハイスピードバトルが見られるのはここまで。SUPER GT 300クラスと同等のストレートスピードを誇るカップカーの速さをぜひサーキットで感じてほしい。予選は6月7日(土)の10時35分から30分間行われ、第4戦決勝は同日の16時05分スタートで15周(または30分)、第5戦決勝は6月8日(日)の13時30分スタートで15周(または30分)を予定している。そして、日本初開催のポルシェ カレラカップ アジア(PCCA)も併せて楽しんでいただきたい。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年5月04日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014第3戦 モービル1チャレンジ 決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)にて2014年5月4(日)に開催いたしました。
PCCJ2014-Rd.3 Mobil 1 Challenge(Fuji)Race, Race report
PCCJ2014-第3戦 モービル1チャレンジ(富士)決勝
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:18℃ 路面温度:24℃(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)第3戦 モービル1チャレンジは、富士スピードウェイ(静岡県)を舞台に5月4日(日)決勝レースが開催された。ゴールデンウィークの真っ最中ということもあって、早朝から5万7千人あまりのレースファンが集い、スタンドは超満員。大観衆の声援がPCCJパイロットたちのボルテージを嫌が応にも高めることとなっていた。
予選は、アクシデントにより10分あまりで終了となってしまったが、金曜日に行われた2回の占有走行によって、セッティングには不安なく決勝に臨めるだろう。また、サポートレースに出場していた#18大久保仁がアクシデントにより、大事をとって欠場。そのため、グリッドには15台のマシンが並ぶことになった。そして、11時55分、レッドシグナルがすべて消えて、15周で競われる決勝レースが始まった。
誰より鋭いスタートを切ったのは、2番手の#14元嶋。#78近藤がなすすべもなく、真っすぐ進路を取った#14元嶋は1コーナーにトップで飛び込んでいく。しかしながら、その後方ではアクシデントが発生。ストレート上で#7星野と#24剛が接触。#24剛は何とか姿勢を立て直したものの、#7星野はガードレールにまで弾かれ、コース上に戻ってきてしまったところで#73鈴木篤と絡んでしまい、2台はその場でリタイア。セーフティーカー(SC)が導入された。
SCランは3周に渡って行われ、4周目からいよいよバトル再開。トップの#14元嶋とそれを追う#78近藤はきれいにリスタートするが、#19永井と#32飯田はやや出遅れ、#12小河、#11山野がストレートでスリップストリームに入り、1コーナーで#32飯田を揃って抜いた。さらに#19永井との差も徐々に詰め、8周目の1コーナーでは#12小河が、9周目のストレートでは山野がオーバーテイクを果たす。
一方、その間にも#14元嶋と#78近藤による激しいトップ争いは続いたが、#78近藤が11周目に入ると突然ペースが鈍る。「何か踏んでしまったようで、リヤタイヤがスローパンクチャーのような感じになり、無理ができなくなってしまった」。その結果、#14元嶋がそのままトップでフィニッシュし、#78近藤が2位に。一方、激しさを増したのが#12小河と#11山野による3番手争いだ。しかしながら、13周目の1コーナーではアウトに並んだ#11山野だったが、なんとか#12小河が抑え切って3位でフィニッシュ。
トップでチェッカーを受けた#14元嶋は、「やっと勝てた、という感じですね。まだ3戦目ですけど(笑)。今回はスタートが決まったのが、最大の勝因だったと思います。後ろからのプレッシャーは激しかったですが、いつでもペースを上げられるよう構えていました。今週は金曜日のロングランテストで悪い部分は修正できていたのと、メカニックさんがいいクルマに仕上げてくれたのも大きいですね」と語った。PCCJスカラシップドライバーは初優勝に、表彰台で満面の笑みを見せていた。
総合7位でジェントルマンクラスの優勝は#33 TETSUO OGINO。#7星野の脱落もあってトップに浮上した後は、一度もポジションを譲らず。後半は#9武井真司のチャージを受けるも、辛くも逃げ切りを果たす。「岡山では、練習中にクラッシュして、チームの皆さんに迷惑をかけたので、この優勝で恩返しができたかな、と思います。最後はミラーを見ながらかなりヒヤヒヤしました」と、#33 OGINOは今季初優勝の喜びを語った。クラス2位には#9武井真司、3位は#21高田匠が獲得した。
次回も、戦いの舞台は富士スピードウェイ。6月7日(土)〜8日(日)“ザ・ワンメイク祭り”にて、PCCJ2014-第4-5戦が開催され、さらに日本初開催となるポルシェ カレラカップ アジア(PCCA)が同時に行われる特別なレースウィークとなるだろう。ワンメイクレース最速と評価されるポルシェ カレラカップのエキサイティングなバトルを堪能して欲しい。
Pos. Car# Driver Class Car Name Lap Time
1 14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE 15 31’29.866
2 78 近藤 翼 スカイレーシング 15 31’34.041
3 12 小河 諒 ブライトインターナショナル 15 31’35.140
4 11 山野 直也 エクセレンスインターナショナル 15 31’36.053
5 19 永井 宏明 ナインレーシング 15 31’42.845
6 32 飯田 太陽 KRM ケーズフロンティア 991 15 31’46.097
7 33 TETSUO OGINO G PCJ ケーズフロンティア 991 15 31’56.763
8 9 武井 真司 G BINGO SPORTS 15 31’57.551
9 21 高田 匠 G PCJ Takumi Racing 15 32’07.790
10 3 江本 玄 G アキラレーシング with サムライ 15 32’11.109
11 24 剛 覇矢人 G みきゃん MP-GT3 15 32’11.200
12 51 Paul IP G KCMG 15 33’01.865
13 52 Tsugio HARUYAMA G はるやまbaby GT3cup 14 32’03.327
ー 以上完走(規定周回 13Laps) ー
7 星野 敏 G D’station HAI GT3 0
73 鈴木 篤 G SR レーサリンク GT3 0
18 大久保 仁 G Force Racing 未出走
ベストラップ
78 近藤 翼 スカイレーシング 1’42.905 (7 / 15)
24 剛 覇矢人 G みきゃん MP-GT3 1’44.500 (9 / 15)
G=ジェントルマンクラス
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年5月03日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014第3戦 モービル1チャレンジ 公式予選を、富士スピードウェイ(静岡県)にて2014年5月3(土)に開催いたしました。
PCCJ2014-Rd.3 Mobil 1 Challenge (Fuji) Qualify
PCCJ2014-第3戦 モービル1チャレンジ(富士)公式予選
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:25℃ 路面温度:36℃(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2014年シリーズ第3戦 モービル1チャレンジは、富士スピードウェイ(静岡県)を舞台に、5月3日(土)予選が行われた。
金曜日の専有走行で総合トップタイムをマークしたのは、#78近藤翼。午前中のセッションでは#14元嶋佑弥が1分43秒345でトップだったが、午後のセッションで#78近藤が43秒327と僅差ながらも上回ったが、42秒台に入ると語っていた。このふたりに加え、#12小河諒、#11山野直也までが43秒台を記録し、5番手には#19永井宏明が。続く6番手の#7星野敏がジェントルマンクラスのトップで、#33 TETSUO OGINO、#9武井真司までが44秒台で並ぶことになった。
今回も予選は30分1セッションの計測で行われ、コンディションに恵まれる中でのスタートとなった。真っ先にコースへと飛び出していったのは、専有走行でトップだった#78近藤。高まるテンションが抑え切れないかのような激走を見せ、2周目には43秒404をマークするが、直後に#12小河が43秒367を出してトップに。しかし、#78近藤も負けてはおらず、次の周には42秒716にまで短縮を果たして再びトップに立つ。この周、#78近藤に続いたのは#14元嶋で、やはり43秒を切る42秒925を記録。#12小河もまた短縮は果たすが、43秒145と壁は越せずにいた。ここで、100Rでのスピンの後、ガードレールにヒットした#7 星野のマシンがコース上にストップ。そのため、赤旗が提示された。#7星野は自力で脱出し、からだにダメージがなかったのは何よりだった。また、わずか10分しか計測されていなかったため、再開されると思われていたが、間もなく「終了」のアナウンスが入った。これにより、#78近藤がポールポジションを獲得することとなった。
「他の人は不完全燃焼だったかもしれませんが、僕はまずまず納得の走りができました。まぁ予選が続いていれば、もう一度アタックするつもりでしたが(笑)。言っていたとおり42秒台に入って良かったです」と#78近藤。#14元嶋、#12小河に続いたのは#19永井で、前回2連勝した#11山野は「不完全燃焼というより、これが今の僕のベスト」と語り、5番手に甘んじていた。ジェントルマンクラスのトップは#7星野で、2番手には#33 TETSUO OGINOが、そして3番手は#24剛覇矢人が獲得している。
決勝レースは4日(日)の11時55分からのスタートで、15周に渡って争われる予定。今シーズンからニューマシンに改められ、レコードの更新で明らかなようにコーナー、ストレートともにパフォーマンスも上がって、よりハイレベルなドライビングが求められることになった、PCCJパイロットたちの活躍に期待がかかる。
Pos. Car# Driver Class Car Name Time
1 78 近藤 翼 スカイレーシング 1'42.716
2 14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE 1'42.925
3 12 小河 諒 ブライトインターナショナル 1'43.145
4 19 永井 宏明 ナインレーシング 1'43.429
5 11 山野 直也 エクセレンスインターナショナル 1'43.573
6 32 飯田 太陽 KRM ケーズフロンティア 991 1'43.897
7 7 星野 敏 G D'station HAI GT3 1'44.166
8 33 TETSUO OGINO G PCJ ケーズフロンティア 991 1'44.281
9 24 剛 覇矢人 G みきゃん MP-GT3 1'44.684
10 9 武井 真司 G BINGO SPORTS 1'44.852
11 18 大久保 仁 G Force Racing 1'45.089
12 3 江本 玄 G アキラレーシング with サムライ 1'45.561
13 21 高田 匠 G PCJ Takumi Racing 1'45.787
14 51 Paul IP G KCMG 1'47.262
15 52 Tsugio HARUYAMA G はるやまbaby GT3cup 1'49.297
16 73 鈴木 篤 G SR レーサリンク GT3 1'51.316
※Car#52は、ピットレーン速度違反により、予選結果に対し4グリッド降格のペナルティを科す。
G=ジェントルマンクラス
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年4月06日
岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第2戦を、岡山国際サーキット(岡山県)にて2014年4月6日(日)に開催いたしました。
PCCJ2014-Rd.2(Okayama)Race Final
PCCJ2014-第2戦(岡山)決勝
天候:くもりのち雨 路面:ドライ〜ウェット 気温:7℃ 路面温度:11℃(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2014の第2戦が、4月6日(日)に岡山国際サーキット(岡山県)で開催された。今回はダブルヘッダー大会で4月5日(土)に行われた第1戦では2年ぶり、初のフル参戦となる#11 山野直也がポール・トゥ・ウィンを達成。不安定な天候の中、2位の#32 飯田太陽に約8秒の差をつけた。その勢いが第2戦でも維持されるのか、大いに注目された。
10時15分からPCCJのスタート進行が始まり、全車がスリックタイヤを装着してグリッドへ。早朝に雨が降り、コースも黒く染められたのだが、すっかり天候は回復して陽まで差すようになり、ライン上はほぼドライとなっていた。予選のセカンドタイムで決められたグリッドの並びは、ポールポジションに#11 山野がつき、その脇には#12 小河諒が。そして、2列目には#14 元嶋佑弥と#19永井宏明が並んでいた。なお、本来6番手から、ジェントルマンクラスのトップとして挑むはずだった#25 神取彦一郎は、体調不良のため出走を取りやめている。
15周の決勝レースは、セーフティカー(SC)スタートから開始された。SCの先導は3周に渡って行われ、十分にタイヤに熱が加わった状態から戦いの火ぶたが切られることに。ここで絶妙のダッシュを決めたのが#11 山野。完全に#12 小河はタイミングを逸し、コントロールラインを通過した時には1秒8の差をつけられてしまう。この差が次の周には2秒2にまで広がる。しかし、早めの勝負を狙った#12 小河が一気にペースを上げてきて、徐々に差を詰めてくるが、これは#11 山野にとっては想定内。「僕は15周を見据えたペースで走っていたけど、諒は僕を抜かなきゃいけないから、あそこでペースを上げてくるのは分かっていました」と語るとおり、#12 小河が1分32秒台に乗せてきたのに対し、33秒台を刻み続ける。やがて、#12 小河は「最後はやっぱりタイヤがきつくなってきました」とペースが鈍り、再び#11 山野に差を広げられてしまう。
最後まで激しく続いたのは、#19 永井と#78 近藤翼による3番手争いだ。4周目に「足まわりに違和感を感じた」という#14 元嶋がペースを落とした後、ピットに戻ってリタイア。これでひとつ順位を上げた後、#78 近藤は#19 永井にぴたりとついて離れず。バックストレートで何度も横に出て、けん制をかける#78 近藤ながら、リヤウィングを立てているため、前に出ることは許されない。#78 近藤は雨が降ることを見越したセッティングだったためだ。その雨が13周目になって唐突に、しかも強烈な勢いで降り始める。横殴りで、時に雹まじりの天候変化は#78 近藤にとって千載一遇のチャンスのはずだった。ところが、その直後にセーフティカーが。安全のことを思えば、やむを得ないが、これで逆転の機会は奪われる。
2周に渡るSCの先導で、ほとんどの車両が一列に並んだままチェッカーを受けることに。その結果、#11 山野が連勝を飾り、「最後の雨にビックリした以外は、完璧なレースでした。スタートから後ろを離せたし、最後までタイヤを保たせて走れましたから。この2連勝はすごく大きいと思います。第1戦と第2戦で2位のドライバーが別ですし、差も広げることができたので。この勢いのままシリーズを駆け抜けたいですね」と#11 山野は語った。
2位は#12 小河が獲得。「スタートのしくじりが痛かったです」と苦笑い。3位は激しい攻防の末に#19 永井が獲得し、「最後まで必至に抑え抜きました」と、久々の表彰台獲得に笑顔を見せていた。
総合5位は#7 星野敏が獲得。そして、ジェントルマンクラスの優勝を飾った。スタートから後続を寄せつけず、そのままの勢いをキープし続けて、まさにひとり舞台に。「前も後ろもいない状態だったので、リラックスして走れました。今日は自分の走りができたと思います。今シーズン、まず1勝を挙げられて嬉しい」と#7 星野。また、#21 高田匠が10周目まで単独で2番手を走行していたが、ヘアピンで止まり切れずコースアウト。すぐに復帰するも、3ポジション落としてしまう。突然の降雨の後、再び2番手に返り咲いてフィニッシュするが、SC導入直後だったため、30秒加算のペナルティにより、#3 江本玄と順位を入れ替え、3位ということに。それでも開幕ラウンドをポイントリーダーとして終えることに成功した。
次戦、第3戦は5月3日(土・祝)〜4日(日・祝)に富士スピードウェイ(静岡県)で開催され、岡山大会同様スーパーGTとの併催となる。ゴールデンウィーク真っただ中ということもあり、関東近県のみならず全国からレースファンが集まり、国内レースとしては一、二を誇る大観衆でスタンドが埋め尽くされる一戦だ。シーズン前のテストを行ったコースということで、さらにバトルはヒートアップしそうだ。国内随一の高速コースでのレースは、今回とは一味違った展開となることも予想される。
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 - 第2戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Lap Time
1 11 山野 直也 O チーム ケータッチ ポルシェ 15 27'44.482
2 12 小河 諒 O チーム ケータッチ ポルシェ 15 27'44.883
3 19 永井 宏明 O ナインレーシング 15 27'47.056
4 78 近藤 翼 O スカイ レーシング 15 27'48.035
5 7 星野 敏 G D'station HAI GT3 15 27'49.811
6 32 飯田 太陽 O KRM ケーズフロンティア 991 15 27'51.119
7 3 江本 玄 G アキラレーシングウィズサムライ 15 28'21.034
8 21 高田 匠 G PCJ Takumi Racing 15 28'22.246
9 24 剛 覇矢人 G みきゃん MP-GT3 15 28'22.878
10 18 大久保 仁 G Force Racing 15 28'33.837
11 51 Paul IP G KCMG 15 28'35.514
12 9 武井 真司 G BINGO SPORTS 15 28'38.328
13 73 鈴木 篤 G SR レーサリンク GT3 14 28'31.210
------- 以上完走 -------
14 元嶋 佑弥 O GARMIN PORSCHE 3 7'05.907
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

プレスインフォメーション 2014年4月05日
岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第1戦を、岡山国際サーキット(岡山県)」にて2014年4月5日(土)に開催いたしました。
PCCJ2014-Rd.1(Okayama)RaceFinal
PCCJ2014-第1戦(岡山)決勝
天候:曇りのち雨 路面:ドライ〜セミウェット 気温:10℃ 路面温度:14℃(スタート時)
4月5日(土)、岡山国際サーキット(岡山県)において、ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2014の決勝レース第1戦が、午前中の予選に続いて開催された。4時間あまりのインターバルには一時強く陽も差したが、スタート進行が近づくにつれて再び灰色の雲がサーキットの上空に。予選とほぼ同じようなコンディションの中、色とりどりのマシンがスターティンググリッドに向かっていった。
グリッドの先頭、ポールポジションに着くのは、レコードタイムも更新した#11 山野直也。その脇にルーキーの#14 元嶋佑弥が並び、2列目には#12 小河諒と#19 永井宏明、そして3列目には#78 近藤翼、ジェントルマンクラストップの#25 神取彦一郎が並んだ。
スタートを誰より決めたのは#14 元嶋で、出遅れてしまったのが#11 山野と#12 小河。1コーナーには#14 元嶋がトップで飛び込み、これに続いたのは#11 山野、#78 近藤、#12 小河。そして、その直後に中団で接触があり、ダメージを負った車両から液体が漏れ、2コーナーからアトウッドコーナーまでを汚してしまう。
オープニングラップを終えて、#14 元嶋と#11 山野の差はわずかコンマ5秒。#78 近藤と#12 小河も離れず続き、そのまま激しいバトルが続くと思われたが、その予想はあっという間に覆されてしまう。2コーナーで#14 元嶋がクラッシュを喫し、さらに#78 近藤と#12 小河もコースアウト。後続にもコースアウトが相次いだことから、赤旗が出されてレースは中断される。
レースはセーフティカー(SC)スタートで、残り8周のトータル10周で仕切り直されることになった。SCの先導は2周行われ、実質6周での戦いに。再スタートを完璧に決めた#11 山野は、1周戻ってくると2番手に浮上していた#32 飯田太陽にすら1秒5の差をつけていた。これに続く3番手はジェントルマンクラストップの#7 星野敏ながら、6周目に#19 永井、#25 神取、#12 小河に相次いでかわされた後、タイヤを交換するためピットに向かう。
7周目のアトウッドコーナーでは、#12 小河が#19 永井をかわして3番手に浮上。その間にも、トップの#11 山野は淡々と逃げていく。その頃から雨が降り出すも、#12 小河はファステストラップを連発し、一気に#32 飯田との差も詰めていった。また、9周目にはピットスタートを強いられていた#78 近藤も6番手に浮上する。最後のハイライトは、ゴール直前のストレート。#12 小河が#32 飯田に並びかけるも、あと一歩のところで前に出られず。「チェッカーが見えてホッとした」と語る飯田ながら、2位は自己最上位。「大事に、冷静に走ったのがよかったんでしょうね」と安堵の表情で語った。
その#32 飯田より約8秒早くチェッカーを受けたのが、もちろん最後まで危なげない走りを見せ続けた山野。「最初のスタートはうまくいきませんでしたが、次のスタートは完璧に決まりました。2周目の2コーナーは黄旗も出ていて、すごく滑りやすくなっていたので、僕はすごく慎重に入っていったので何とかトップに立つことができました。PCCJはリタイアが禁物で、全戦有効で2レースのときも多いから、最初のレースでクルマを壊したら、次のレースに出られなくて取り返しのつかないことになりますからね。だから、まず1勝! いい開幕レースになりました」と笑顔を見せていた。
3位は#12 小河が獲得し、4位は#19 永井。そして、続く5位はジェントルマンクラスで初優勝を飾った、予選9番手の#21 高田匠だった。再スタート時には8番手で、6周目にはふたつポジションをアップ。7周目には#25 神取をかわしてクラストップに浮上していた。「最後は執念でした。神取さんは熟練だから絶対寄せたりして来ないだろうと、並んでからは絶対譲らないぞと思って走りました。先生の佐々木孝太さんから『まず1勝を』と言われていたので、さっそく勝てて最高に嬉しいです」と#21 高田。クラス2位は#18 大久保仁が獲得した。
PCCJ第2戦は4月6日(日)に、10時30分から15周によって競われる予定となっている。今シーズンからの予選システムの変更により、予選セカンドタイム順にグリッドが形成され、ポールポジションからのスタートは引き続き#11山野とあって、連勝の期待もかかる。チームメイトの#12 小河ともにフロントローを独占していることもあり、ワンツーフィニッシュとて決して夢ではないはずだ。第2戦では、再び熱いバトルが繰り広げられることが期待される。
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 - 第1戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Lap Time
1 山野 直也 11 O チーム ケータッチ ポルシェ 10 41'16.664
2 飯田 太陽 32 O KRMケーズフロンティア991 10 41'24.657
3 小河 諒 12 O チーム ケータッチ ポルシェ 10 41'24.805
4 永井 宏明 19 O ナインレーシング 10 41'29.181
5 高田 匠 21 G PCJTakumiRacing 10 41'30.935
6 近藤 翼 78 O スカイ レーシング 10 41'40.786
7 大久保 仁 18 G ForceRacing 10 41'51.320
8 江本 玄 3 G アキラレーシングウィズサムライ 10 42'21.130
9 神取 彦一郎 25 G 25レーシングXチームサムライ 9 40'08.837
10 鈴木 篤 73 G SRレーサリンクGT3 9 42'04.667
------- 以上完走 -------
星野 敏 7 G D'stationHAIGT3 8 41'21.586
元嶋 佑弥 14 O GARMIN PORSCHE 1 1'41.183
剛 覇矢人 24 G みきゃん MP-GT3 1 1'46.652
Paul IP 51 G KCMG 1 1'53.706
武井 真司 9 G BINGO SPORTS 0
TETSUO OGINO 33 G PCJケーズフロンティア991 出走せず
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年3月31日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第1-2戦を、岡山国際サーキット(岡山県)」にて2014年4月5日(土)、6日(日)に開催いたします。
4月5日(土)-6日(日)に岡山国際サーキット(岡山県)で開幕を迎えるポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2014年シリーズ。今シーズン、最大の話題はカップカーがType991に一新されたことだ。最大出力は10ps高められて460PSとなり、パドルシフトを初装着。タイヤの幅もフロントが10mm、リヤが20mm広げられ、さらに安全性やブレーキ性能も向上されたことから、各サーキットでのレコードラッシュの期待もかかっている。
なお、今シーズンからクラス区分も改められ、”オーバーオール” すなわちすべてのドライバーを対象としたポイント争いによってシリーズチャンピオンを決定する方式を採用。そしてアマチュアドライバーがそのドライビング技術を競いクラストップを目指す”ジェントルマンクラス”は昨年同様に継続される。開幕レースには16名が出場し、そのうち10名がジェントルマンクラスからのエントリーとなる。
第1-2戦のダブルヘッダーは、3年連続でスーパーGT開幕戦のサポートレースとして組み込まれた。舞台となる岡山はテクニカルレイアウトで知られ、コース幅が狭いこともあってオーバーテイクポイントは多いとは言いがたい。そのため、予選でいかに前方グリッドを獲得するかが勝敗の重要なカギを握る。なお、その予選は今シーズンからシステムが変更された。ダブルヘッダーの第1レース時は予選のベストタイム順でスターティンググリッドが形成されるのはこれまで通りだが、第2レースは予選のセカンドタイム順で形成されることになった。したがって予選時は1周の速さだけでなく、さらにもう1周の速さが求められるようになり、より緊張感が増すことになる。
今シーズンのラインナップの特徴として、ディフェンディングチャンピオンの#12 小河諒を筆頭に、昨シーズンランキング2位の#78 近藤翼、3位の#19 永井宏明など、昨年の上位陣が揃って継続参戦していることが挙げられる。さらに2012年にランキング4位を獲得し、そのシーズンのチャンピオン 平川亮を6戦中3回も破った#11 山野直也が2年ぶりに復帰。これに#32 飯田太陽、そしてPCCJスカラシッププログラムドライバー#14元嶋佑弥を加えたバトルは、間違いなくヒートアップすることだろう。
一方、ジェントルマンクラスでは、#33 Tetsuo OGINO、#3 江本玄、#7 星野敏、#25 神取彦一郎といった、優勝経験を持つドライバーがタイトル争いの核を成すのは間違いない。やはり継続参戦となる、#21 高田匠や#24 剛覇矢人も、早く勝ち名乗りを挙げてウィナーズリストに名を連ねたいところだ。また、PCCJへのシリーズ参戦経験を持つ#9 武井真司、#18 大久保仁の復帰、そして実力が未知数の#51 Paul IP、#73 鈴木篤といったPCCJルーキー達が、前述のPCCJレギュラードライバー組に胸を借りつつ、どのような走りを見せるかは非常に興味深い。
3月4日(火)-5日(水)に富士スピードウェイで行なわれたオフィシャル合同テストでは、初日に#11山野がトップタイムをマーク。雨に見舞われた2日目は#78 近藤が最速ラップを記録するなど、ベテラン勢、若手勢共に仕上がりの良さを見せた。また、驚くべくは、レコードタイムが約2秒短縮されたこと。これは単純に10PSのパワーアップ効果だけではなく、マシンのトータルバランス向上に起因していることは間違いなく、開幕ラウンドの岡山でも驚愕のタイムが叩き出されることを予感させる。
最速のワンメイクレースとして、絶えず激しいバトルが繰り広げられるPCCJで、16名のドライバーたちはシーズンの主導権を握るべく、緒戦からいきなり全力を尽くす。その様相は、観る者をも必ず魅了するはずだ。
岡山大会のスケジュールは、専有走行が4月4日(金)10時〜10時30分、12時〜12時30分の2セッション。予選は4月5日(土)11時25分〜11時55分。第1戦の決勝レースは同日15時45分から15周でスタート予定となっており、第2戦は翌6日(日)の10時30分から、こちらも15周で行なわれる。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
Audi Japan Press Center 2014/03/19
●チーム「Audi Team Hitotsuyama」、新たな体制にてGT300参戦
●本国Audi Sportからのエンジニアサポートを受け、万全の体制にて開幕戦を迎える
アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:大喜多 寛)は、Hitotsuyama Racingとパートナーシップを組み、GT300にR8 LMSにて参戦いたします。現在、Audiはモータースポーツにおいて、本国ドイツのレース『DTM』にはRS5で、世界耐久選手権『WEC』にはR18 e-tron quattro、そして『カスタマーレーシング』にはR8 LMSと、様々なレースに参戦しております。
日本においても、Audi R8 LMS ultraにてSuperGTシリーズ GT300クラスに新たなチーム体制にて参戦いたします。2014年度GT300においては、Audi本社のモータースポーツ組織であるファクトリーチーム『Audi Sport』からのエンジニアサポートをはじめ、アウディジャパンとしてバックアップ体制をより強化した体制で臨みます。
「Race track to the road」のスローガンを掲げるAudiは、創業当時よりモータースポーツの場を技術の実験場として、最も過酷な環境での走行を通じて、様々な新技術を開発し続けています。世界耐久選手権の『ル・マン24時間レース』では、これまでに直噴エンジンやディーゼルエンジン、そしてLEDヘッドライトなどを搭載して出走。その後、それらの技術を市販モデルへと展開しました。また、2012年にはハイブリッドモデルとしてR18 e-tron quattroで出走し、初めて総合優勝を果たしました。
このように、レースにて培われた技術を市販車にフィードバックし、お客様に革新的な技術として提供をし続けております。
日本においてもモータースポーツを通じて多くのお客様にAudiの技術力への理解を伝えていくと共に、スポーティなブランドイメージを強固なものとするべく、活動を広げてまいります。
Audi Team Hitotsuyama体制
監督: 鬼木 秀和(おにき ひでかず)
ドライバー: リチャード ライアン、藤井誠暢(ふじい とものぶ)
スポンサー/サポート体制: NOVAエンジニアリング、ヨコハマタイヤ、GOETHE(幻冬舎)、Audi Financial Services
アウディジャパン・プレスリリース
プレスインフォメーション 2014年2月28日
東京. ポルシェジャパン株式会社(所在地:東京都目黒区/代表取締役社長:七五三木敏幸)と、ポルシェ カレラカップ ジャパン(略称 PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014年シリーズの開催概要を下記のとおり発表いたします。
2014年シリーズでは、日本を含む世界各国のポルシェ カレラカップシリーズで新型911 GT3 Cupが導入されます。この911 GT3 Cup(Type991)はポルシェのカップカーとして初めてパドルシフトを装備。また、460PSへとパワーアップされた3.8リッターエンジンは、フロント及びリアタイヤのワイド化と相まって、新たな世代へと進化しました。2014年シーズンも国内各サーキットを舞台に、ハイレベルで熱いエキサイティングなレース展開が期待されます。
■ Porsche Carrera Cup Japan 2014 レースカレンダー
Round Date Circuit Course Length Event Name
合同テスト 3月 4日 ~ 5日 富士スピードウェイ 4.563km オフィシャルテスト
1 - 2 4月 5日 ~ 6日 岡山国際サーキット 3.703km SUPER GT
3 5月 3日 ~ 4日 富士スピードウェイ 4.563km SUPER GT
4 - 5 6月 7日 ~ 8日 富士スピードウェイ 4.563km ザ・ワンメイク祭り
6 - 7 7月19日 ~ 20日 スポーツランド菅生 3.704km SUPER GT
8 8月30日 ~ 31日 鈴鹿サーキット 5.807km SUPER GT
9 10月3日 ~ 5日 鈴鹿サーキット 5.807km F1世界選手権 日本グランプリ
■ 国内最高峰のステージでのレース開催
2014年のレースカレンダーは、新たにSUPER GT Suzuka1000kmレースでの開催など、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキットを中心に行われます。また7年目となるF1日本グランプリのサポートレースをはじめ、国内レース最大の観客動員数を誇るSUPER GTでの開催や、合同テストを含む7イベント9レースを予定しております。
■ 全く新しいカップカー20台が繰り広げる、新たなレース展開
2014シーズンからは、新型911 GT3 Cupのみによるワンメイクレースへと刷新されます。エントリー台数20台(予定)で争われる新しいシーズンは、全く新しいボディスペック、パドルシフトによる新たなドライビング、より高められた安全性により、これまでとは違った白熱したレース展開が繰り広げられます。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年10月13日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第10戦 決勝を、2013年10月12日(土) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:22℃ 路面温度:28℃(スタート時)
ポルシェカレラカップ ジャパン(PCCJ)の2013年シリーズを締め括る2連戦の緒戦、第10戦決勝レースが10月12日(土)鈴鹿サーキット(三重県)で行なわれた。F1日本GPのサポートレースとして開催されるPCCJ鈴鹿ラウンド。前日の予選で2位のタイムをマークしたものの、その後にクラッシュを喫した#77安岡がリタイアを申請したことで、17台の出走台数となったこの特別なイベントの1戦目は完全なドライコンディションで迎えることになった。
ポールポジションは予選アタックを一発で決めた#14川端伸太朗。そのとなりにはチャンピオンクラスで逆転タイトルを狙う#78近藤翼、現在ランキングトップの#12小河諒は3番グリッドにつける。以下、#19永井宏明、#32飯田太陽、#25神取彦一郎、ジェントルマンクラスの#55茂田久男、#7星野敏、#33 Ogino Tetsuoというオーダーだ。
15時40分からのフォーメーションラップを終え、スタンディング方式によりレースがスタート。ここでフロントロウの#78近藤が「スタートに懸けていました」という好ダッシュを決める。ポールポジションの#14川端は一瞬出遅れたかに見えたがイン側を何とかセーブし、トップで1コーナーに入っていく。ピンチを乗り切った#14川端は2周目に2分8秒845を叩き出すほどのハイペースで、2番手#78近藤、#12小河、#19永井ら2番手を争う集団の接近を許さない。その後、130Rで飛び出す場面もあったが、序盤に築いたリードが生き、トップをキープ。「最初はちょっとヒヤリとしましたが、久々のポールスタートで集中していました。少しずつ離していける展開だったので、良かったです」という走りで、見事ポールトゥウィンによって今季初優勝を飾った。2位は#78近藤。「スタートでは自分のほうが伸びていましたが、インを守れられたのでここは仕方ないかなと。ただ、予選で酷使していたタイヤだったので、ペースを上げられませんでした」。ポイントリーダーの#12小河は上位2台を攻略できず、3位フィニッシュ。シリーズチャンピオンの行方は13日(日)の最終戦に持ち越しとなった。「金曜のフリー走行でクルマからウォーニングが表示され、セットアップを詰め切れなかったのが予選でコンマ3秒離された原因でした。その分、得意のスタートで決めようと。ただ、今日もスタート直後から違うウォーニングが出たので、無理をせず、3位とファステストラップを狙うことに切り替えました。そのウォーニングの件もメカニックが明日は解決してくれていると思うので、しっかりタイトルを獲りたいです」。
ジェントルマンクラスのトップ争いは、スポット参戦の#55 茂田を先頭に、#33 Ogino、#21高田匠、#2田島剛による展開。スタートでクラス2番手の#7星野がエンジンストール、最後尾に落ちると、#55 茂田のあとには#33 Oginoが続く。「星野さんの前に出られたので、抑えながらの堅いレース運びでいきました。昨日、新品タイヤを残しておいた作戦もうまくいきましたね」と語る#33 Oginoが、シリーズエントリードライバーの中で最後までトップをキープしてチェッカーを受けた。#21高田と#2田島の争いは8周目に#21高田が1コーナー進入でブレーキロックして決着。「突っ込みすぎでした。フリー走行で悪かったところを監督やチームスタッフに指摘されて、予選では修正できていたのですが……。ただ、コースに戻れましたし、その後は確実にいきました」と#21高田。これで#2田島が先行、2位でゴールしクラスチャンピオンにまた一歩近づく結果となった。#田島は「クルマの調子は良かったのですが、前に詰まってしまいましたね。ただ、スタートもリスキーな走りはしないで、安全にいこうと考えていました。明日は臨機応変にいきます」とタイトルをにらみながらの走りとなりそうだ。
第11戦の決勝レースは13日午後12時15分からスタート。10周(または30分)で争われる。スターティンググリッドは第10戦のベストタイム順で、ポールポジションは#14川端、2番手#78近藤、3番手#12小河に決まった。決勝レーススタート時の天気予報は今日と同様の快晴。両クラスのタイトル争いは完全なドライコンディションでの決着となりそうだ。
■第10戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap Grid
1 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE 21'41.870 1
2 78 近藤 翼 C IMPROVE RACING +3.330 3
3 12 小河 諒 C Bright M.S. +5.250 4
4 19 永井 宏明 C NINNE RACING +6.577 5
5 25 神取 彦一郎 C 25RacingSAMURAI +26.842 7
6 32 飯田 太陽 C PCJ FrontireGT3 +29.980 6
7 55 茂田 久男 G FSF DIRECTION +33.927 8
8 33 Ogino Tetsuo G PCJ FrontireGT3 +34.978 10
9 2 田島 剛 G TAJIMA RACING +35.448 11
10 21 高田 匠 G PCJTAKUMIRacing +41.171 12
11 3 江本 玄 G AKIRARACING GT3 +46.196 15
12 27 眞野 壮一郎 G PCJ KOSEIKAIDRP +47.107 16
13 24 GO MAX G TAKANOKO GT3Cup +47.732 13
14 8 安達 暁三 G SAMURAI GYOUGT3 +56.601 17
15 38 Aki MIYAZAKI G TEAM KRM&FS997 +1'00.139 14
16 23 涼木 亜津雅 G SR DIRECTION 2Laps 18
17 7 星野 敏 G D'stationHAI997 3Laps 9
Best Lap : Champion Class #14 川端伸太朗 2'08.845 (2/10)
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年10月11日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第10戦 公式予選を、2013年10月11日(金) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:29℃ 路面温度:34℃(予選スタート時)
4月の岡山国際サーキット(岡山県)で開幕した2013年のポルシェカレラカップ ジャパン(PCCJ)も、鈴鹿サーキット(三重県)で10月11日(土)〜13日(日)に開催されるダブルヘッダーでシーズンの締め括りを迎える。今回の鈴鹿ラウンドも例年同様、F1日本GP(第15戦)のサポートレースとして組み込まれ、シリーズチャンピオン決定にふさわしい華やかな舞台でタイトル争いが展開される。11日(金)は30分間のフリー走行セッションと30分間の公式予選、12日は第10戦決勝レース(10周)、13日は最終戦(第11戦/10周)というスケジュールだ。
ここでシリーズタイトル争いの状況を簡単に整理しておくと、チャンピオンクラスのトップ3は#12小河諒、2位#78近藤翼、3位#19永井宏明。ジェントルマンクラスのトップは3は#2田島剛、2位#21高田匠、3位#7星野敏という状況。ただ、#78近藤や#19永井がタイトルを狙うためには、この2連戦での高得点獲得プラス#12小河の結果次第という条件付き。#2田島を追う#21高田以下も同じく条件は厳しいが、逆転タイトルに虎視眈々。そのほかのドライバーも最高の結果を狙う。
11日、週末2連戦に向けて初のセッションとなるフリー走行で順調な滑り出しを見せたのが、唯一の2分8秒台をマークした#78近藤。2番手はスポット参戦の2011年チャンピオンクラス王者#77安岡秀徒、3番手には#14川端伸太朗が続いた。ジェントルマンクラスでは#7星野が2分11秒557でトップに立ち、以下#2田島、#55茂田久男となった。
公式予選は16時45分から。ここでいきなりアタック1周目にベストタイムをマークしたのが#14川端だ。「フリー走行の時に周回を重ねるごとにピックアップも出てきていました。F1とはラインも違うし、グリップがどんどん落ちていくことは分かっていたので、一発で決めようと」という川端はフリー走行から約コンマ8秒縮める2分8秒515を叩き出す。#77安岡が2分8秒585の2番手タイム、#78近藤が2分8秒680の3番手タイムを記録して、上位3台はひとまずピットへ戻った。#19永井は他車との軽い接触もあったことで予選前半ではタイムを伸ばせず、#12小河も2分9秒台から脱することができないまま、予選は後半へ入っていく。
ポールポジション争いは残り10分あたりから始まった。#77安岡、#78近藤がコースイン。アタックラップに入る。しかし、1コーナーから2コーナーにかけてコースオフを喫した#78近藤は「フリー走行から変えたセッティングがうまく決まらず、入口での挙動が不安定なので押さえつけるような走りになってしまった」と振り返る。#78安岡は130Rでのコースオフにより予選アタック終了。結果、予選開始からタイミングモニターのトップを占め続けた#14川端が第10戦のポールポジションを獲得した。
ジェントルマンクラスはスポット参戦の#55茂田がトップタイム。「正直、フリー走行の時のほうが感触は良かったですが、週末は2レースありますし、第10戦は第11戦への感触をつかむ感じで臨みます」。2番手は同クラスのタイトル獲得の可能性を残している#7星野。「フリー走行で出ていたアンダーステアを解消できませんでした。さすがに逆転は難しいので、ひとつでも上の順位を狙います」。3番手の#33 Ogino Tetsuoは「去年はレースラップで2分11秒台も出ていたので、路面も冷えてきて11秒台前半はいけると思っていたのですが……」。「ただ、新品タイヤを2セット残せました」と得意のスタートからのダッシュを狙う。
第10戦決勝レースは12日午後15時40分からスタート。決勝レーススタート時の天気は11日と変わらず晴れの予報だが、F1公式予選後のスタートとなるため、11日に多くのドライバーが悩まされた路面コンディション変化への対応が再びカギを握ることになりそうだ。
■公式予選結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Time
1 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE 2'08.515
2 77 安岡秀徒 C D'station777GT3 2'08.585
3 78 近藤 翼 C IMPROVE RACING 2'08.680
4 12 小河 諒 C Bright M.S. 2'08.832
5 19 永井 宏明 C NINNE RACING 2'09.353
6 32 飯田 太陽 C PCJ FrontireGT3 2'10.602
7 25 神取 彦一郎 C 25RacingSAMURAI 2'10.853
8 55 茂田 久男 G FSF DIRECTION 2'10.853
9 7 星野 敏 G D'stationHAI997 2'11.990
10 33 Ogino Tetsuo G PCJ FrontireGT3 2'12.098
11 2 田島 剛 G TAJIMA RACING 2'12.293
12 21 高田 匠 G PCJTAKUMIRacing 2'12.466
13 24 GO MAX G TAKANOKO GT3Cup 2'12.565
14 38 Aki MIYAZAKI G TEAM KRM&FS997 2'12.599
15 3 江本 玄 G AKIRARACING GT3 2'12.686
16 27 眞野 壮一郎 G PCJ KOSEIKAIDRP 2'12.946
17 8 安達 暁三 G SAMURAI GYOUGT3 2'14.840
DNQ 23 涼木 亜津雅 G SR DIRECTION
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年10月08日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第10戦 及び シリーズ最終戦となる第11戦を、2013年10月11日(金)〜13日(日) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたします。
F1日本グランプリのサポートレースとして10月11〜13日に鈴鹿サーキット(三重県)において開催される第10-11戦で、いよいよポルシェカレラカップ ジャパン(PCCJ)の2013年シーズンがクライマックスを迎える。泣いても笑っても、この週末に2013年のチャンピオンシップが決定するのだ。鈴鹿サーキットでのレース開催は今シーズンのPCCJとしては初。合同テストをはじめ、シーズン中に4戦が開催された富士スピードウェイ(静岡県)のように走り込んでいない上に、テクニカルなコースとして知られる鈴鹿サーキットの攻略は、決して容易ではない。加えて、この最終戦にはシリーズエントリーの15台以外に3台のスポット参戦マシンが登場し、合計18台ものマシンがグリッドに並ぶ。観客にとっては最終戦に相応しい迫力あるレース展開が楽しめる一方で、ドライバーにとっては新たなライバルの登場や混戦というレースの難しさが加わる。
ここまでの第9戦を終えて、チャンピオンクラスは#12 小河諒がシリーズをリード。難しいハーフウェット路面で争われた第9戦で今季4勝目を挙げた#12 小河は、ランキング2位の#78 近藤翼に対して16ptのアドバンテージを築いた。対して第8戦終了時にランキングトップに立っていた#78 近藤は、この第9戦でのリタイアが響く形となった。チャンピオン獲得の可能性を残しているのは他に17ptビハインドの#19 永井宏明、39ptビハインドの#25 神取彦一郎のふたりを加えた4人。ただし、#78 近藤以下の3名は自力でのチャンピオン奪取は叶わず、#12 小河のレース結果次第という厳しい状況下にある。また後半戦に調子を上げてきたPCCJ育成ドライバーの#14 川端伸太朗や第5戦、第9戦で表彰台に食い込んできた#32 飯田太陽らもチャンピオンの権利はなくともF1日本グランプリという晴れの舞台での勝利を目指してくる。勝つことを最優先したレース展開をするという意味においても、予選グリッドで上位を獲得することがチャンピオンクラスの王座争いにおいては重要になってくる。
ジェントルマンクラスでも大接戦の王座争いが展開されている。ポイントリーダーは第9戦で今季4勝目を挙げた#2 田島剛で83ptを獲得している。68ptで#21 高田匠、65ptの#7 星野敏、62ptで#33 Ogino Tetsuo、61ptで#3 江本玄、50ptで#27 眞野壮一郎と続き、チャンピオン獲得の権利はこの6人すべてが持っている。ジェントルマンクラスはポイントシステムをチャンピオンクラスと共有するため、総合順位で上位に食い込めば食い込むほど得点を加算できる。チャンピオンを目指すのであれば1台でも多く抜いてフィニッシュを目指したいところだ。しかし目先のポイント欲しさに前のライバルと執拗に争えばペースが乱れ、後続に迫られ順位を落とす可能性もあるなどバトルにリスクは付きものだ。チャンピオンクラス同様に予選が重要であるのは間違いなく、また混戦をうまく抜け出す“レースのうまさ”がジェントルマンクラスの最終決戦においてはカギを握りそうだ。
もうひとつのクライマックスは、来年からPCCJを含む世界のカレラカップシリーズ参戦車両のすべてが新型911 GT3 Cup(Type991)になるため、現在のType997車両でのPCCJがこの最終戦で見納めとなること。最終戦はチームが積み上げてきたセッティングデータをフル活用し、ドライバーにとってもType997のGT3 Cupで磨いてきたドライビングスキルの総決算とも言える。またF1日本グランプリという大舞台によって通常のシリーズの一戦よりもドライバー個々にかかるプレッシャーは強く、“予想外の出来事が起こる可能性”が高いと言える。緊迫した2013年シリーズ最後の週末、誰がチャンピオンを獲得するのか? 30分間でのベストラップでグリッドを決定する予選は11日16時45分から、第10戦決勝は12日(土)15時40分スタート、第11戦決勝は13日(日)12時15分スタートを予定している。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年9月08日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第9戦 モービル1チャレンジ 決勝を、2013年9月8日(日) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
天候:曇 路面:ドライ 気温:27℃ 路面温度:27℃(スタート時)
9月8日(日)に決勝が行なわれたポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2013年シリーズ第9戦「モービル1チャレンジ」は、タイトル争いの趨勢が決まる大事な1戦。富士スピードウェイ(静岡県)を舞台に全14台による熾烈なバトルが期待された。
前日に行なわれた予選では#12 小河諒がポールポジションを獲得。ランキング3番手で王座獲りに望みを繋ぐ#19 永井宏明が2番グリッド、後ろには#14 川端伸太朗、続いてランキング首位を行く#78 近藤翼と、チャンピオンクラスの顔ぶれが名を連ねる。ジェントルマンクラスは5番グリッドにつけた#7 星野敏がトップ。クラス2番手の#2 田島剛は8番手スタートにつけるかたちとなった。
サーキットは朝から雨に見舞われ、午前中に行なわれたスーパーGTの走行では完全なウエット路面。PCCJ参戦チームもウエットタイヤを用意してスタートの時を待つ。しかし11時をまわると、降り続くかに思われた雨は止み、雲間から薄日が差すような天候に。気温も上がり、雲の流れは晴れ傾向。全車グリッド上でドライタイヤに換装してのスタートとなった。しかし路面はまだ濡れている。コンディションが安定するまでは油断は禁物。波乱の展開を予感させた。
11時55分、第9戦決勝がスタート。懸念された1コーナーでの混乱もなく、全車クリーンな立ち上がりとなった。ここでいいスタートを決めたのは#32 飯田太陽。6番手グリッドから順位を上げ、1コーナーを3番手で通過、ヘアピンでは前を行く#19 永井をかわして2番手に躍り出た。「フォーメーションからできるだけタイヤを温めておいたのがスタートで成功した秘訣ですね」と#32 飯田。3番手となった#19 永井は#32 飯田にフタをされる格好となり、#12 小河を追うことができない。
「スタートは濡れた路面だったので慎重になりすぎました。小河くんに逃げられちゃったなという思いはありましたが、まずは目の前の飯田さんを抜くことに集中しました」と語る#19 永井は、#32 飯田の背後からプレッシャーをかけ続け、5周目の1コーナーで再び2番手に浮上。その後#19 永井はプッシュするも#12 小河に追いつくには至らず、終盤にはコースアウトを喫して3番手にドロップ。代わって#32 飯田が2番手へとポジションを戻し、そのままフィニッシュへと持ち込んだ。
「今回の2位はタナボタです(笑)。永井さんには地力でもう一歩及ばない部分があるので、それが今後の課題ですね」と#32 飯田は冷静に戦いを振り返った。一方の#19 永井も「単独2番手になって、最後まで頑張って手を抜かずに走ろうと思いましたがコースアウトしてしまいました。今回の失敗の反省を活かして、次の鈴鹿はいいレースにできればと」と気持ちを切り替えて最終戦に臨む構えだ。チャンピオンクラスは#78 近藤がクラッシュし戦線離脱、#14 川端も途中でスピンを喫し上位フィニッシュはならなかった。
また、今回の難しい路面コンディションは多くのドライバーの足下をすくい、戦況を見極め生き残る者が上位にくるサバイバルレースとなった。ジェントルマンクラスのトップを走っていた#7 星野はダンロップコーナーで#78 近藤に後ろからプッシュされてスピン、一時は13番手までドロップすることになったが、その後も走り続けて最終的にはクラス3番手の表彰台を手に入れた。「一時は諦めかけましたが、チームから無線で頑張れと言われて走り続けました。最終戦も全力で取り組みます」と#7 星野。
最後尾グリッドからのスタートながらジェントルマンクラスの2位表彰台を獲得したのはPCCJ初参戦となる#23 スズキ マサオミ。「チームがいいクルマを作ってくれましたし、こういうコンディションだったので、最後まで走り切ることを目指していました。無線でも順位を最後まで知らされなかったのがよかったんだと思います(笑)。この週末はなかなか思うようにいきませんでしたが、チームやアドバイザーの心強いサポートがあって走ることができました」と、うれしい表彰台獲得に笑顔を見せた。
的確な状況分析でジェントルマンクラスの勝利を引き寄せたのは#2 田島。「フォーメーションで路面状況を見て、最初から行くのはリスキーだなと思いました。状況が安定してからペースアップするつもりでしたから、出だしの順位は全然気にしていませんでしたね。そこは自分の感性を信じて走りました」と、ランキングトップを堅持。タイトル獲得に向けて自信に満ちた表情をのぞかせた。
この週末、専有走行、予選、決勝とすべてのセッションでトップタイムをたたき出しライバルを寄せつけない走りで完全制覇を果たしたのは#12 小河。決勝でも鮮やかにスタートを決めてみせると、後続との差を見ながらレースをコントロールし、最終周にファステストラップを獲得する強さを発揮した。「難しいコンディションからのスタートだったので、1コーナーを安全にパスできた時点でまずはひと息でした。タイヤマネジメントも含めていいコントロールができたと思います。ただ、タイヤを少し傷める走りをしてしまったところもあったので、出来としては75点くらいですかね。将来的にはGTやル・マンを見据えていきたいと考えていますから」とやや辛口な自己評価。「鈴鹿はあまり経験もないので、不安要素がないわけではありませんが、そこはテストでアジャストしていければと思っています」と最終決戦に向けても気負いはない。
この結果を受けて、#12 小河は最終戦を待たずに、今年のポルシェ モータースポーツ インターナショナル スカラーシップに参加する日本代表のドライバーに抜擢された。10月7日(月)〜8日(火)にドイツ・ベルリンにて開催される選考会に参加することとなる。合格者は2014年のポルシェ モービル1スーパーカップに、ポルシェAGのサポートを受けての参戦が確約される。
次戦、PCCJの2013年最終ラウンドは、F1日本グランプリの併催レース。10月11日(金)〜13日(日)にかけて、三重県の鈴鹿サーキットで開催される。このラウンドではスポット参戦ドライバーも登場するため、これまでの勢力図に影響を与える可能性もある。世界屈指のテクニカルサーキットで繰り広げられる、世界最高峰のワンメイクレース。秋の晴れやかな空のようにクリーンなバトルを期待したい。
■第9戦 モービル1チャレンジ 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap Grid
1 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ 26'50.541 1
2 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 +20.821 6
3 19 永井 宏明 C ナインレーシング +23.629 2
4 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ +39.251 7
5 2 田島 剛 G TAJIMA RACING +47.615 8
6 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE +52.872 3
7 23 スズキ マサオミ G SR DIRECTION +1'24.894 14
8 7 星野 敏 G D'station HAI997 +1'25.624 5
9 24 GO MAX G たかのこ みきゃんGT3Cup +1'41.152 13
10 33 Ogino Tetsuo G KRM ケーズフロンティアGT3 1Lap 9
11 21 高田 匠 G TAKUMI RACING 3laps 12
以上完走
DNF 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション 11Laps 10
DNF 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 12Laps 4
DNF 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 14Laps 11
Best Lap : Gentleman Class #33 Ogino Tetsuo 1'47.833 (14/14)
Best Lap : Champion Class #12 小河 諒 1'46.097 (15/15)
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年9月07日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第9戦 公式予選を、2013年9月7日(土) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
天候:曇 路面:ドライ 気温:29℃ 路面温度:30℃(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2013年シリーズも終盤戦。今回の第9戦「モービル1チャレンジ」は、ランキング争いに向けてまさに天王山ともいうべき重要な1戦である。舞台となるのは富士スピードウェイ(静岡県)。国内屈指の高速サーキットは、前半の高速セクションと後半のテクニカルセクションをいかにバランスさせるかがカギとなる。また、決勝が行なわれる9月8日(日)は雨の予報となっており、7日(土)の予選はさらに重要な意味を帯びてくる。
今シーズン、富士スピードウェイではこれまで3戦が行なわれており、#12 小河諒、#72 近藤翼ら若手ドライバーが勝利を収めている。9月6日(金)に行なわれた専有走行では#12 小河や#14 川端伸太朗、#19 永井宏明らが好タイムを出しており、チャンピオンクラスでのタイトル争いは予断を許さない状況となっている。
専有走行3番手タイムの#19 永井は「若手ドライバーたちに食い込めたらいいなと。天候次第ですが、まずは全力を出し切れるような予選にしたいですね。クルマの感触に不安はありません」と笑顔。トップタイムの#12 小河は「100%の出来ではありませんが、専有走行でのトップタイムは予選に向けての励みとなりました」と語っており、王座獲得への意気込みも十分。#14 川端も「自信はあります」と表情は明るい。チャンピオンを狙うのは厳しいが、上位に食い込む走りでタイトル争いを多いにかき回してくれることを期待したい。一方、ランキングトップの#78 近藤は晴れない顔。予選を想定してのセッティングを試していたが、納得の行く仕上がりではないようだ。
ジェントルマンクラスに目を移すと、ランキング4位の#33 Ogino Tetsuoがクラストップ。前戦SUGOラウンドで連勝を挙げた#7 星野敏がそれに次ぐ順位を得ている。ランキング上位の#2 田島剛、#21 高田匠、#3 江本玄はややスロースタートだが、いずれのドライバーもポイントが接近しているだけに、レースに向け緊迫感はいやがうえにも高まる。
今回の予選はノックアウト方式ではなく、30分1セッションのアタック方式。13時10分、涼しい風が吹く曇り空のもと、全14台がコースインしていった。「早めにタイムを出すよう心がけて臨みました。2セット目のアタックは納得のいくものではありませんでしたが、一番前から出られる優位性を活かしたいですね」と語る小河が4周目でトップタイムをたたき出し、ポールポジションを獲得。2番手には#19 永井、その後ろに#14 川端、#78 近藤と続く。若手に食い込みたいと語っていた#19 永井は、フロントロウからのスタート。「前の列から出られるのはかなり有利なので、集中して走りたいと思います。クルマに差がありませんから、スタートは本当に重要ですね。前に出て逃げ切る展開にしたいです」と#19 永井が語れば、ポールポジションの#12 小河も「永井さんは上位に来ると思っていました。スタートがうまいので、僕も落ちついてスタートを決めていきたいと思います」と、#19 永井の速さを警戒しながらも不敵な笑みを浮かべた。
今回の予選でチャンピオンクラスに食い込む5番手タイムを出したのは#7 星野。「きのうの反省を活かして走ることができました。GT走行後のラバーが乗っていたので、ブレーキングとコーナリングで稼げましたね。決勝ではとにかく1コーナーをうまく乗り切って最高の走りをしたいと思います」と汗を拭いながらも達成感にあふれる笑顔。対照的に悔しそうな表情を見せたのは、ジェントルマンクラスランキングトップを行く#2 田島。「決勝ではチャンピオンクラスも意識して走りたいですね。ひとりでもかわしてポイントを獲得したいと思います」と、8日(日)の決勝に向けて集中力を高める構えを見せた。
決勝レースは8日(日)の11時50分から15周の予定。チャンピオンクラスは#12 小河、#19 永井、#14 川端、#78 近藤が鎬を削る。ジェントルマンクラスは#7 星野と#2 田島の勝負に#33 Oginoや#27 眞野壮一郎らがどこまで絡めるかが注目のポイント。両クラスとも、息をもつかせぬ接戦が繰り広げられることは間違いない。クライマックスに向け、戦いの潮流は加速していく。
■第9戦 公式予選結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Time
1 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ 1'44.328
2 19 永井 宏明 C ナインレーシング 1'44.563
3 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE 1'44.758
4 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 1'44.808
5 7 星野 敏 G D'station HAI997 1'45.377
6 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 1'45.422
7 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ 1'45.517
8 2 田島 剛 G TAJIMA RACING 1'45.541
9 33 Ogino Tetsuo G KRM ケーズフロンティアGT3 1'45.752
10 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション 1'46.405
11 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 1'46.536
12 21 高田 匠 G TAKUMI RACING 1'46.710
13 24 GO MAX G たかのこ みきゃんGT3Cup 1'46.874
14 23 スズキ マサオミ G SR DIRECTION 1'48.660
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年9月02日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第9戦 モービル1チャレンジを、2013年9月7日(土)、8日(日) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたします。
ポルシェカレラカップ ジャパン(PCCJ)の2013年シーズンもいよいよ大詰め。残されたラウンドは9月7日(土)〜8日(日)にスーパーGTと併催される第9戦「モービル1チャレンジ」と、10月にF1日本グランプリのサポートレースとして行なわれる最終戦の鈴鹿のみ。そのためこの第9戦「モービル1チャレンジ」は、ランキング争いに向けて落とすことの許されない重要な一戦であることは言うまでもない。
その舞台となるのは、今シーズン4戦目の開催となる富士スピードウェイ(静岡県)。公式戦でカレラカップ パイロットたちがいちばん走り慣れたサーキットと言えるだろう。全員ある程度のセッティングデータを持ち、勝負のカンどころを身につけているだけに、レベルの高いレースが期待できる。前半のハイスピードセクションと後半のテクニカルセクションをいかにバランスさせるかが、好タイムのポイント。また、ストレートでの速度を稼ぐには、最終コーナーの処理が大きなポイントであり、勝負どころでもある。
第8戦までを終えて、チャンピオンクラスは#78 近藤翼が123点で首位を快走、4点差の119点で#12 小河諒が続き、#19 永井宏明は106点の3番手につけている。4番手のベテラン#25 神取彦一郎は86点で、残り2戦でチャンピオンを狙うには少し苦しい展開。実質、上記の3名がチャンピオン候補として終盤2戦を戦っていくことになる。やはり注目は連勝の余勢を駆って富士に挑む#78 近藤と、2度のリタイア以外は1位か2位でレースを終えている#12 小河。若手ふたりはまだ粗削りな面があるものの、勢いに乗った時の速さは素晴らしいものがある。#19 永井はこのふたりを相手にどこまで戦えるか、まさに正念場の一戦となるだろう。また、前半戦では思うような結果が残せなかったPCCJ育成ドライバーの#14 川端伸太朗も後半戦で調子を上げてきている。その実力は誰もが認めるところであり、マークしておくべき存在であることに変わりはない。
一方のジェントルマンクラスは、#2 田島剛が着実にポイントを積み重ねて71点で首位に立っている。2番手には63点で#21 高田匠、3番手に61点で#3 江本玄と続き、連勝を挙げた#7 星野敏が57点の4番手というオーダー。56点で5番手の#33 Ogino Tetsuoまででトップから15点差と、僅差のポイント争いが続いている。ジェントルマンクラスはポイントシステムをチャンピオンクラスと共有するため、上位に食い込めば食い込むほど得点を加算できる。一台でも多くのライバルを抜いていく積極策か、リスクを避けた堅実策か。どのようにポイントを積み上げていくかにより、レース戦略は大きく変わる。そういった部分に注目してみると、よりいっそう楽しめるレースになるだろう。
予選は1セッションでの上位タイムでグリッドを決めていく方式を採用。路面コンディションとタイヤがマッチするポイントをいち早く見つけ、その“おいしい”部分を引き出せるか否かが明暗を分ける。これまでの富士ラウンドでポールポジションを獲得しているのは#12 小河と#78 近藤。今回もこのふたりが主導権を握るのか、はたまたダークホースが登場するのか、7日(土)に行なわれる予選から注目してほしい。
第9戦「モービル1チャレンジ」は9月6日(金)に専有走行を行ない、7日(土)に予選、決勝レースは8日(日)の11時50分から15周の予定となっている。全14台の911 GT3 Cupが織りなすドラマは、いったいどのような結末を迎えるのか。2013年シーズン最終章の開幕を告げるエキゾーストノートが、間もなく富士の秋空にこだまする。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年7月28日
菅生. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第8戦 ミシュランチャレンジ 決勝を、2013年7月28日(日) スポーツランドSUGO(宮城県)にて開催いたしました。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:25℃ 路面温度:28℃(スタート時)
7月28日(日)、ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2013年シーズンは前日の第7戦に引き続き、スポーツランドSUGO(宮城県)で第8戦ミシュランチャレンジ決勝が行われた。上空には雲が多いものの、金曜日からの天候から一転してこの日は時折雲間から陽が差し、3日間の中で最も気温が上昇することになった。午前10時、ミシュランマンを助手席に乗せたカイエンを先導に全車がグリッドにつく。第7戦決勝中のベストラップにより、グリッドは#78 近藤翼をポールポジションに#12 小河諒、#14 川端伸太朗、#10 川口正敬、#19 永井宏明、#32 飯田太陽というオーダー。路面温度が上昇していく中、15周のレースがスタートした。
第7戦に続き、好スタートを決めたのは#78 近藤。スタートでの逆転を狙っていた#12 小河にとっては誤算だった。「1コーナーまでに並んでいくつもりでしたが、思いのほか近藤選手のスタートが良かったです。でも、15周の間にチャンスはあるなと気持ちを切り替えました」。#14 川端はややホイールスピンが多く、その隙に#19 永井が1コーナーまでに前に出ていた。その後方では数台が接触するアクシデントが発生。馬の背コーナーでも接触があり、チャンピオンクラスの#32 飯田太陽、第7戦でジェントルマンクラス2位、3位に入った#27 眞野壮一郎、#21 高田匠らも巻き込まれていた。
1分26秒台中盤に入る速いラップタイムで逃げるトップの#78 近藤に対して、食らいついて離れない#12 小河。後方ではトップ争いと同じように#19 永井と#14 川端がテール・トゥ・ノーズ状態。レース序盤は緊迫したふたつの接近戦が数秒離れた場所で繰り広げられたが、6周目に#14 川端がミス。「追い抜こうとフロントタイヤを使ってしまい、少しブレーキ踏力が強かったところでロックしてしまいました」。3番手の#19 永井との差は約1秒に開いた。一方、8周目まで1秒以内の差だったトップ争いにおいても、9周目に#12 小河が馬の背コーナーでブレーキングミスを喫し、こちらの争いも差が約1秒となる。終盤、周回遅れのマシンが出たところでトップ2台は再び僅差になり、#12 小河が逆転を狙ってプレッシャーをかける。最終周には0.5秒差で入り、#78 近藤もワンミスすら許されない緊迫した状況でチェッカーを迎える。#12 小河との差はわずか0.270秒まで詰まったが、第7戦に続き#78 近藤が勝利を奪った。「高速コーナーでアンダーステアが出て小河選手に詰められるところもありましたが、前半少し抑えぎみのペースでいったので、それがレース後半の余裕になりました」と#78 近藤。2位の#12 小河は昨日に続き悔しさをにじませた。「近藤選手もブレーキングミスをしていましたが、その時に自分が真後ろにいられなかったり、スタートで前に出られなかったことが今回の敗因です」。#19 永井は笑顔の3位表彰台。「やっと若手3人の間に食い込めました。自力で抜いて、というのは初めてなのですごくうれしいです」。
ジェントルマンクラスはスタート直後の混乱をうまくすり抜けて#7 星野敏が、単独走行の中で安定したラップを刻みクラス優勝を果たす。「初めての連勝です。スタート時のライン取りに迷いましたが、インに行ったことで混乱をすり抜けられました」。一方、#2 田島剛、#33 Ogino Tetsuoは序盤からクラス2位争いを繰り広げ、レース終盤には#3 江本玄も追いつき激しさを増す展開となった。迎えた最終周の1コーナー、#33 Oginoがブレーキングで#2 田島に並びかけ、ついに前に出る。「悔しい。ミラーから消えたと思ったらもう横に並ばれていました」と#田島。#33 Oginoは「諦めないことが大事ですね」と答え、笑顔で表彰台に立った。
次戦のPCCJ第9戦は、スーパーGT第6戦のサポートレースとして9月7日(土)-8日(日)に富士スピードウェイ(静岡県)にて開催される。オフの合同テストを含めて、多くの走行を重ねてきているドライバーが多い富士では毎戦僅差の熱戦が繰り広げられている。チャンピオン争いに王手がかかるのか、さらなる混戦となっていくのか? シリーズクライマックスの鈴鹿F1ラウンドに向けて、いよいよカウントダウンが始まる。
■第8戦 ミシュランチャレンジ 決勝結果
Pos. Car# Driver1 Class Car Name Gap
1 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 22.00.782
2 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ +0.270
3 19 永井 宏明 C ナインレーシング +10.773
4 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE +20.270
5 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ +23.753
6 7 星野 敏 G D'station HAI997 +31.388
7 33 Ogino Tetsuo G KRM ケーズフロンティアGT3 +47.951
8 2 田島 剛 G TAJIMA RACING +49.091
9 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +49.510
10 21 高田 匠 G TAKUMI RACING +1'15.690
11 24 GO MAX G たかのこ みきゃんGT3Cup 2Laps
12 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 2Laps
以上完走
10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー 15Laps
27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション 15Laps
Best Lap : #78 近藤 翼 1'26.676 4/15
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年7月27日
菅生. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第7戦 公式予選を、2013年7月27日(土) スポーツランドSUGO(宮城県)にて開催いたしました。
天候:曇り 路面:ウェット 気温:24℃ 路面温度:24℃(スタート時)
第6戦から約1カ月のインターバルを経て、7月27日(土)~28日(日)にポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)はスポーツランドSUGO(宮城県)で2013年シリーズ第7戦、第8戦ミシュランチャレンジを迎えた。今回はスーパーGTのサポートレースとして組み込まれ、土曜日に20分間の予選と第7戦決勝、日曜日に第8戦ミシュランチャレンジ 決勝というダブルヘッダー開催のレースとなる。
レースに先駆けて金曜に行われた専有走行はあいにくの天候。まだ梅雨明け宣言のない東北地方は、時折激しい雨が降り注いだ。ウェットコンディションでスタートした1回目の専有走行はセッション途中から豪雨となり、コースアウト車両も出た影響で赤旗終了。全車10周前後の周回の中、#19 永井宏明が1分39秒171でトップ、#7 星野敏、#14 川端伸太朗、#12 小河諒、#78 近藤翼というオーダーとなった。午後からの2回目のセッションはその後の天候悪化によってキャンセルされた。
迎えた土曜日の公式予選。コースは薄ら霧に包まれたものの、オンタイムの午前8時5分にスタート。#78 近藤、#12 小河、#14 川端ら若手を先頭に全車がコースイン。様子を探るように周回した後、「ニュータイヤでのアタック1周目でタイムを出そうと狙っていた」と語る#78 近藤がまずは1分36秒663でトップタイムをマークする。#12 小河、#14 川端、#19 永井、#10 川口正敬がそれに続く。その計測1周目をベストタイムに、各車ともに苦しむ時間帯が続く。計測5周目、#12 小河が1分36秒981にタイムを縮めるが、#78 近藤には0.3秒ほど届かなかった。
コースは最終コーナー付近が乾き始めている以外はウェットコンディションながら、雨は降っていないのでタイヤを冷やすクーリングラップを入れたり、コース上で水の多い場所を探すなど、レインタイヤのマネジメントに多くのドライバーが苦戦。ジェントルマンクラス3番手に入った#21 高田匠が「徐々にペースを上げ、タイミングをみてアタックを始めましたが、イエローフラッグが出てしまいタイヤの一番おいしいところを使えませんでした。まだまだ勉強が必要ですね」と語るように、その後も各車周回を続けるもタイム更新までには至らず、大きな順位変動もなくセッションを終えた。
最終的にポールポジションを奪ったのは#78 近藤。「2セット目でのタイム更新を狙いましたが、前に引っかかってしまいました。午後の決勝はどんなコンディションになるか分かりませんが、この順位を守りたいと思います」。僅差の2番手ながら、マシンを降りた#12 小河は悔しさをにじませながら「昨日の専有走行2本目がキャンセルになったので、今日の予選はニュータイヤの感覚を確かめながらのアタックになってしまいました。それが近藤選手に0.3秒届かなかった理由だと思います」と語る。ジェントルマンクラスのトップは「リヤが流れるなどミスが多かったので、もう少しタイムを上げられたはず」と語る#7星野。#27 眞野壮一郎、#21 高田が#7星野に続く結果となった。
第7戦決勝レースは同日13時15分から12周で争われる。雨は落ちておらず路面コンディションは乾いていく方向だが、この日は1日中降雨の予報が出ている。天候やコンディション変化など総合的な状況判断をする能力も問われる難しい一戦となりそうだ。
■第7戦 公式予選結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Time
1 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 1’36.663
2 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ 1’36.981
3 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE 1’38.039
4 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 1’38.398
5 19 永井 宏明 C ナインレーシング 1’38.763
6 10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー 1’39.190
7 7 星野 敏 G D’station HAI997 1’39.631
8 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション 1’40.304
9 21 高田 匠 G TAKUMI RACING 1’40.431
10 2 田島 剛 G TAJIMA RACING 1’40.637
11 33 Ogino Tetsuo G KRM ケーズフロンティアGT3 1’40.951
12 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ 1’41.281
13 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 1’41.617
14 24 GO MAX G たかのこ みきゃんGT3Cup 1’42.287
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年7月22日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第7戦及び、第8戦 ミシュランチャレンジを、2013年7月27日(土)、28日(日) スポーツランドSUGO(宮城県)にて開催いたします。
シリーズを折り返し 、チャンピオン争いに向けて一層激しさを増すポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)は、7月27日(土)〜28日(日)に第7戦-8戦を迎える。舞台となるのはスポーツランドSUGO(宮城県)。コース前半には攻略が難しい低速セクションがあり、後半には車のバランスとコントロール能力が要求されるSPコーナー、最終コーナーといった高速セクションが待ち構える国内随一のテクニカルサーキットとして知られている。また、タイトなコース幅と相まってドライバーのチャレンジを間近で見ることができる国内では数少ないサーキットでもある。今大会は大観衆を集めるスーパーGT第4戦のサポートレースとして、第7戦は土曜日に、第8戦は日曜日に決勝が行われる。尚、第8戦は例年通り「ミシュランチャレンジ」という大会名で開催され、当日のホスピタリティエリアはミシュラン色に染まる。
シリーズ戦として初のセミ耐久形式で開催されたツインリンクもてぎ(栃木県)での第6戦は、チャンピオンクラスの#78 近藤翼、#25 神取彦一郎が同点首位という状況で迎えたが、結果は#12 小河諒の圧勝によりランキングが大きく動いた。優勝した#12 小河と3位フィニッシュとなった#78 近藤が同点で首位に並び、7pt差の#19 永井宏明、12pt差の#25 神取彦一郎、そして20pt差の#32 飯田太陽がそれを追いかける展開に。2人の若手ドライバーがシリーズを引っ張る形とはいえ、この3人も隙あらば初優勝を狙えるポジションにつけている。いずれにしても、まだまだチャンピオン争いは接戦の真っ只中にあり、ここから誰が抜け出すかが終盤戦の見所となる。今回のダブルヘッダーの結果次第ではシリーズチャンピオン候補が絞り込まれてくるのも間違いないだろう。シリーズ争いは厳しいものの、第6戦で2位に入ったPCCJ育成ドライバーの#14 川端伸太朗の実力は誰もが認めるところ。このSUGOでも優勝戦線に加わってくる可能性は十分に秘めている。
一方、ジェントルマンクラスも第6戦で流れが変わった。第2戦、3戦、4戦を連勝してランキングをリードしていた#2 田島剛だが、第6戦ではクラス4位に終わり、後続とのポイント差が縮まった。ここでランキング2位に浮上したのは、第6戦で歓喜のクラス初優勝を挙げた#3 江本玄。同点の#21 高田匠とともに7pt差で#2 田島に迫る。その後方には#33 Ogino Tetsuo、#27 眞野壮一郎が共に15pt差で並ぶなど、ランキング2位争い、4位争いは1ptで順位が変動するシビアな展開が繰り広げられている。#2 田島が再び勝ち名乗りを挙げトップの座を守り切るのか、それとも混戦を勝ち抜き首位争いに名乗りを上げる新たなドライバーが現れるのかにも注目したい。
迎えるスポーツランドSUGO戦の難しさはコースレイアウトだけでなく、路面コンディションへの対応にもある。昨年の第1レースは気温33℃、路面温度49℃まで上昇する過酷な条件となり、温度管理を含めたタイヤマネジメントが重要な一戦だった。そして一昨年は雨がらみのレースとなり、低グリップでのコントロール能力が勝敗を左右する結果となるなど、天候の善し悪しに関わらずこの時期のSUGOでのレースは難しい。PCCJシリーズ「真夏の天王山」とも言えるこの2連戦を終えて笑うのは果たして誰か。表彰台の頂点に立つカレラカップパイロットの姿に注目したい。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
2013年6月28日(金)
トヨタ自動車(株)
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、世界及び国内のモータースポーツで活躍出来るレーシングドライバーを育てるべく、若手ドライバー育成プログラムであるTDPを推進している。
そのプログラム内において、フォーミュラカーレースの登竜門として、2006年より株式会社日本レースプロモーションの運営によるフォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)への若手ドライバー参戦を支援してきたが、2013年をもってFCJが休止となることが決定した。
このため、FCJに代わる新たなジュニア・フォーミュラ参戦カテゴリーとして、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)及び日本F4協会をはじめ関係各位と協議を行ない、日本国内のフォーミュラ4(F4)への移行を検討する。
トヨタは、これからも車の楽しさを提供すると共に、夢に向かってチャレンジする若者を支援していく。
*ご参考【トヨタの若手ドライバー育成・支援プログラムの生い立ち】
・1991年から2007年まで、フォーミュラ・トヨタシリーズを通じて若手ドライバーの育成・支援を実施。
・1995年からはフォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)を開校し、2000年からFTRS成績優秀者に対するスカラシップ制度をスタートした。
・その結果、F1ドライバーとなった中嶋一貴、小林可夢偉や現在国内のトップカテゴリーなどで活躍している平手晃平、石浦宏明、大嶋和也、国本雄資らの優秀なドライバーを輩出した。
2013.06.28
Hondaはモータースポーツ界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘・育成を目的として、「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(以下、HFDP)」を展開しています。HFDPは各レースカテゴリーでのステップアップを体系化したHondaの若手ドライバー育成プログラムであり、成績優秀者へのスカラシップ授与と上位カテゴリーへの参戦サポートを行っています。
このプログラムに組み込んでいる育成カテゴリーレース「フォーミュラチャレンジ・ジャパン(以下、FCJ)※1」が、2013年をもって休止となります。今後は、一般社団法人日本自動車連盟および日本F4協会をはじめとする関係各位と協議し、2014年より、FCJに代わる育成の場を日本国内の「フォーミュラ4(F4)※2」に移行することを検討していきます。
HFDPは、プロドライバーへの登竜門である「全日本F3選手権」やFCJへのサポートを通じて、多くのドライバーを輩出してきました。現在では、「SUPER GTシリーズ」や「全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ」において、中山友貴、山本尚貴、小林崇志、中嶋大祐など多くのドライバーが活躍しています。
※1 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)は2006年に、Toyota、Nissan、Hondaが協力して創設したジュニア・フォーミュラカーレースです
※2 フォーミュラ4(F4)はFJ1600とF3の間のカテゴリーとして1993年にスタート。現在は一般社団法人日本自動車連盟の地方選手権として、東日本・西日本の2シリーズが開催されています
プレスインフォメーション 2013年6月23日
茂木. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第6戦 決勝を、2013年6月23日(日) ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:26℃ 路面温度:38℃(スタート時)
6月23日(日)、午前中に行われた予選に引き続き、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の第6戦決勝がツインリンクもてぎ(栃木県)で開催された。少し雲が出てきたものの、予選時同様に強い日差しがコースに注ぐ中、全13台のマシンがグリッドに着いた。30周、もしくは70分で終了する決勝中の予報も晴れで、路面温度もこの決勝中にピークを迎える。加えて、スタート時は通常のレースの約2倍の燃料を搭載してのスタートとなるため、今回のセミ耐久レースにおいてはタイヤマネジメントがいつも以上に重要になってくる。フロントロウには#12 小河諒、#78 近藤翼がつけ、その後方には#14 川端伸太朗、#10 川口正敬/植田正幸、#32 飯田太陽、そして予選のペナルティによって2グリッド降格処分となった#19 永井宏明が続く。タイヤ交換義務を消化するためのピットインが始まるのはスタートから35分経過後。ピットレーンオープンのボードが出され、ドライバーがそれを目視した段階でピットインが可能となる。
13時44分、シリーズ初のセミ耐久レースがローリングスタート形式で幕を明ける。好スタートした上位勢の中では1周目から#78 近藤がトップの#12 小河にプレッシャーをかけていくが、パッシングには至らない。#14 川端を含めたこの3台と#10 川口、#32 飯田、#19 永井が6台の集団となって周回を重ねていく。レースが動き始めたのは7周目。3番手の#14 川端がミスをしてトップ2台からやや遅れ、その後方の集団では#19 永井が#32 飯田を抜き、4番手の#10 川口に迫っていく。11周目、#32 飯田がブレーキングのミスでコースオフ。復帰はしたものの、大きく順位を落とすこととなった。14周目、#19 永井がついに#10 川口を抜き4番手に浮上する。その後ろでは、1周目から#3 江本玄、#33 Ogino Tesuo、#7 星野敏によるジェントルマンクラスのトップ争いが繰り広げられていた。
スタートから35分が経過し、各車のピットインが始まったのは18周目。先にピットレーンオープンのボードを確認していたジェントルマンクラスの#33 Ogino、#7 星野、#21 高田匠、そしてチャンピオンクラスの#25 神取彦一郎がピットに向かう。19周目終了時、同じくピットレーンオープンボードを確認した上位3台と4番手の#19 永井も同時にピットイン。チームメイトが先にピットに入ったことで#3 江本もこの周に入ることになったが、#33 Ogino、#7 星野の前でコース復帰することに成功してジェントルマンクラスのトップを死守した。#12 小河、#78 近藤、#14 川端の上位3台においてもピットイン前後での順位変動はなく、#12 小河が2.7秒のマージンをもってレース後半をリードしていく。
しばらく膠着状態が続いたが、レース終盤に再び順位ボードが動く。「レース序盤は前の2台から少し離されていたんですが、後半勝負と思ってブレーキを温存して走っていました」と言う#14 川端が1分58秒台を連発して、ピットアウト後に4秒以上あった#78 近藤との差を一気に縮めていく。残り4周となったところでは1秒を切り、テール・トゥ・ノーズ状態となる。タイヤ、ブレーキともに厳しい状態にあったと話すトップの#12 小河は「自分も余裕はなかったです。ただ、後ろの2台がバトルをしてくれることで何とか逃げ切れるかなと思っていました」とこの展開を冷静にバックミラーで見ていた。ファイナルラップの90度コーナーまで#78 近藤は2番手を守ってきたが、ここで痛恨のブレーキングミス。「川端選手のプレッシャーもありましたが、後半はタイヤもブレーキも厳しくて、集中していたけど結果的にミスを犯してしまいました」。#78 近藤は最後の最後に#14 川端に2位の座を奪われてしまった。
優勝を決めた#12 小河は「昨日から自分が優勝するためにチームがすべてのことをしてくれました。ピット作業も完璧でしたし、マシン各部のチェックをするほど余裕があったので、厳しい展開ながらも冷静にレースをコントロールできました」と振り返った。#19 永井、#10 川口をはさんで、ジェントルマンクラスの優勝を飾ったのは、最後まで後続からのプレッシャーをはね除け、ピットでもコース上でもノーミスだった#3 江本。「6年やってきて優勝は初めてです。後続との差がぜんぜんなくて苦しい戦いでしたが、最後まで守り切れて本当に良かったです」と涙のクラス初優勝を飾った。
これで残り4戦となり、チャンピオン争いもいよいよ終盤戦を迎える。#78 近藤、#12 小河の一騎打ちになりそうなチャンピオンクラスにおいて、そのふたりの争いに加わるドライバーは現れるのか? また混戦のジェントルマンクラスで一歩抜け出すのは誰か? 7月27-28日開催、真夏の第7-8戦のスポーツランドSUGO(宮城県)での2連戦で、両クラスともに今季のチャンピオン候補の顔がはっきりと見えてくるだろう。
■第6戦 決勝結果
Pos. Car# Driver1 Driver2 Class Car Name Gap
1 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ 1:02'30.653
2 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE +2.547
3 78 近藤 翼 C インプロブレーシング +4.515
4 19 永井 宏明 C ナインレーシング +33.429
5 10 川口 正敬 植田 正幸 C ケイシンゲイナー +38.082
6 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +1'24.757
7 25 神取 彦一郎 松井 孝允 C 25レーシングXチームサムライ +1'25.210
8 33 Ogino Tetsuo G KRM ケーズフロンティアGT3 +1'25.920
9 7 星野 敏 G D'station HAI997 +1'26.628
10 2 田島 剛 G TAJIMA RACING +1'29.710
11 21 高田 匠 G TAKUMI RACING +1'42.153
12 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 1Lap
13 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション 2Laps
ベストラップ: #14 川端 伸太朗 1'57.884 26/30
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年6月23日
茂木. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第6戦 公式予選を、2013年6月23日(日) ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:23℃ 路面温度:38℃(スタート時)
第4戦-5戦 富士スピードウェイ(静岡県)から3週間のインターバルを経て、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の後半戦がスタートした。6月23日(日)の第6戦はストップ&ゴーを繰り返すレイアウトで知られるツインリンクもてぎ(栃木県)が舞台となり、PCCJシリーズ史上として初の30周もしくは70分間によるセミ耐久形式で行われる。レース開始35分から50分の15分間に全車は2分間のピットストップによりタイヤ交換を行わなければならない。この時、作業にあたれるのは3人。4本のタイヤ交換を行うには通常1分もあれば充分だが、そこにはレース中ならではの緊張感がつきまとう。焦らず急ぎつつも、正確な作業とチームワークが求められる。土曜日の夕刻には、多くのチームがタイヤ交換作業のローテーション決めやシミュレーションを行っていたのも、いつものシリーズ戦とはまた違った光景だった。
土曜日は、時折陽がさしていたかと思えば急に雨が降るなど、路面も気温も安定しない梅雨空の下で2回の専有走行が行われた。ドライコンディションだった1回目は#12 小河諒が1分58秒410のトップタイムで、#14 川端伸太朗、#78 近藤翼、#32 飯田太陽、#19 永井宏明、#10 川口正敬が続いた。ウエットコンディションとなった2回目は、トップ#7 星野敏の後ろに#14 川端、#78 近藤、#12 小河が並び、総合順位では若手3人が上位を独占。今回も彼らを中心にしたトップ争いが激化しそうな予感が漂っていた。
迎えた日曜日の予選は快晴。今回は35分間のベストラップで順位が決まる。全車コースイン後、真っ先にトップタイムをたたき出したのが#12 小河。いきなり1分58秒582の好タイムを出し、さらにアタックを続けて序盤の段階で1分57秒125までタイムを縮めた。#78 近藤、#19 永井、#14 川端、#10 川口らが続き、開始10分あたりから#32 飯田もこの上位争いに加わってきた。開始25分、タイヤを交換してから各車のアタックが再び続く。25号車は神取彦一郎に代わって第2ドライバーとしてステアリングを握った松井孝允が1分58秒362を出して5番手に浮上。その後は路面温度の上昇もあり、順位変動は少なく、残り5分で#78 近藤、#19 永井がタイムを縮めていくが、#12 小河のタイムには届かなかった。上位においては残り3分で#14 川端が1分58秒161をマークして#19 永井を抜いて3番手に食い込んできた。
最終的に、セッション始めからトップを一度も譲らなかった#12 小河がポールポジションを獲得。「昨日、ドライで走れる状況が少ない中、決勝に向けて最善のことをやろうとニュータイヤを履いてフィーリングを確かめられたのが大きかったです」。2番手ながら、近藤は「タイヤを2セット使いましたが、車のバランスが良くなく、このタイムが精一杯。決勝に向けて改善していきたいと思います」と悔しがる。3番手に滑り込んだ#14 川端は「昨日からセットアップを積み上げてきて、最終的に決勝の最後にトップでチェッカーを受けられることを目指しています」と虎視眈々と優勝を狙う。上位はこの若手3人の後ろに#19 永井、#25 神取/松井が並ぶ結果となった。ジェントルマンクラスのトップは#3 江本玄で、「監督に教えられた通りに走らせて戻ってきたらトップだったので、自分でも驚いています。じつは2セット目のタイヤは決勝に向けて皮むきをするだけのつもりだったのですが、1回ぐらいアタックしてもいいだろうってことでアタックしたらバンッてタイムが上がったんです。本当にうれしい結果です」と大喜び。#33 Ogino、#2 田島剛がこれに続いた。
なお、予選セッション中に競技規則違反があり、4番手の#19 永井が2グリッド降格となり、#27 眞野壮一郎がピットスタートというペナルティを受けることになった。
セミ耐久形式の決勝スタートは23日(日)午後1時40分。スタートからの展開はもちろんだが、とくに規定ピットストップのためのピットレーンオープンとなる35分過ぎからに注目したい。各車のピットインのタイミング、インラップ、アウトラップ、そしてピットワーク。そこでレースを左右するドラマが生まれる可能性が高い。
■第6戦 公式予選結果
Pos. Car# Driver1 Driver2 Class Car Name Time
1 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ 1'57.125
2 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 1'57.631
3 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE 1'58.134
4 10 川口 正敬 植田 正幸 C ケイシンゲイナー 1'58.956
5 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 1'59.126
6 19 永井 宏明 C ナインレーシング 158.161
7 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 1'59.639
8 33 Ogino Tetsuo G KRM ケーズフロンティアGT3 1'59.799
9 2 田島 剛 G TAJIMA RACING 1'59.859
10 7 星野 敏 G D'station HAI997 1'59.962
11 25 神取 彦一郎 松井 孝允 C 25レーシングXチームサムライ 2'00.311
12 21 高田 匠 G TAKUMI RACING 2'00.818
13 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション 2'02.168
※25はPCCJ耐久レース規則に基づき第1ドライバーのタイムを採用
※#19は黄旗区間のオーバーランにより2グリッド降格ペナルティ
※#27は規定外のコース走行によりピットスタートのペナルティ
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年6月18日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第6戦を、2013年6月23日(日) ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催いたします。
早くもシリーズの折り返しを迎えるポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)。6月23日に開催される第6戦の舞台であるツインリンクもてぎは、 ブレーキングに加え、素早くターンインを終わらせてポルシェの強みであるトラクションを活かしていかに早く加速できるかがタイムに直結するサーキットでもある。そのあたりのテクニックにおいては長年ポルシェを走らせてきたベテラン勢がレースを引っ張り、若手が素早い適応力で応戦するという展開が予想されるが、今年の若手はとにかく元気がよく、良い意味で期待を裏切ってくれるだけに予想しがたい一戦になりそうだ。
シリーズにおいては、今年はベテランと若手が激突する激しいシーズンとなっている。チャンピオンクラスは#78 近藤翼と#25 神取彦一郎が同点トップ。#78 近藤は第1戦と第3戦で優勝を果たしているが、第2戦の12位、第4戦はリタイアという出入りの激しいポイントの獲り方をしてきた。一方で#25 神取はベテランらしく、3位表彰台1回と4位2回を含めてすべてのレースでポイントを積み重ねてきた。今後、ふたりがどのようにポイントを積み上げていくかがタイトル争いにおいての注目点となるだろう。
そのふたりの後ろに続く#12 小川諒、#19 永井宏明、#32 飯田太陽も4pt以内にひしめき合っている。#12 小川も第2戦と第3戦で連勝を飾っているが、第4戦-5戦の富士連戦でまさかのノーポイント。シリーズチャンピオン候補の一角として、後半戦の挽回に期待したいところだ。#19 永井と#32 飯田はここまでに1回ずつ表彰台に立っており、優勝を狙えるだけの実力は持っている。またシリーズ争いに加わることは厳しいが、 第4戦-5戦で#8 桜井澄夫のセカンドドライバーとして参戦してきた#8 松井孝允も、第4戦で2位、第5戦で優勝を果たす実力派であり、今後再び参戦することになれば#78 近藤、#12 小川、#14 川端伸太朗らに続く4人目の若手として注目を集める存在である。
ジェントルマンクラスは、第2戦で総合4位に入り大量ポイントを獲得し、第2戦〜第4戦までを連続クラス優勝で飾った#2 田島剛がシリーズをリードする。とはいえ、第2戦で総合5位を獲得した#21 高田匠をはじめ、#3 江本玄、#27 眞野壮一郎までの上位4人は12pt差の中に詰まった状態。ここまでのレースで確実にポイントを重ねてきている者同士、少しの油断で順位が大きく入れ替わる状況は、チャンピオンクラスよりも激戦区と言えるだろう。
今回の第6戦はPCCJのシリーズ戦としては初のセミ耐久形式による開催となり、決勝は 30周(もしくは70分間)と通常のレースの約2倍のレースディスタンスで争われる。昨年はエキシビションレースという形で、オートポリスを舞台にセミ耐久が開催されたが、シリーズの1戦に組み込まれるのはこれが初。普段のスプリントレースとはまた違った、耐久レースならではの戦略やチームワーク等が勝敗を大きく左右する。緊張感漂うチームの様子や、クルーに求められる迅速かつ正確なピットワークなど、これまでのPCCJにはない新しい雰囲気に包まれたレースが繰り広げられそうだ。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年6月01日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第4戦 決勝を、2013年6月1日(土) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:21℃ 路面温度:26℃(スタート時)
6月1日(土)、午前中に行なわれた予選に続いてポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2013の第4戦決勝が富士スピードウェイで開催された。午後に入り富士スピードウェイに降り注ぐ陽射しの量は少なくなり、気温と路面温度はともに予選より低いコンディションとなった。
ポールシッターの#78近藤 翼と並んで最前列にマシンをつけるのはスポット参戦の#8松井孝允。#8松井はスーパー耐久でポルシェをドライブした経験はあるとはいえ、予選でポールポジション争いに割って入る走りを披露し、ライバルたちもマークする。
2連勝中の#12小河 諒が3番グリッド、2戦連続で表彰台に立っている#14川端伸太が4番グリッドで伸び盛りの若い才能がトップ4からのスタートとなった。この4人に経験豊富なドライバー勢がどう絡んでいくのかがレースの焦点となった。
「ザ・ワンメイク祭り」のメインレースとして開催される今回のラウンド、他カテゴリーの参加者からも注目を集めるなか、14台がグリッドに並び弟4戦の火蓋が切って落とされた。
フロントロウの2台は順当にスタートを切り#78近藤を先頭に、#8松井がイン側から2番手で1コーナーをクリアしていく。その後方ではアクシデントが発生。#7星野 敏と#33Ogino Tetsuoのジェントルマンクラスの予選1位、2位の2台が1コーナーで接触し、コースアウト。#33Oginoは何とかコースに復帰したものの、#7星野はコースサイドにマシンを止めた。
その直後には、#12小河と#14川端がコカ・コーラ・コーナー手前で激しいクラッシュを喫してしまう。3番手のポジションを争うなかで両車は接触したうえにバリアに激しく当たり、ふたりはその場で戦線離脱を余儀なくされた。このアクシデントにより、レースはセーフティカーが出動する波乱の幕開けとなった。
セーフティカーはコースサイドのバリアのチェック、路面の清掃のため5周にわたり隊列を先導。レースは#78近藤を先頭に以下、#8松井、#19永井宏明、#32飯田太陽、#25神取彦一郎というポジションで、6周目からリスタートが切られた。
残り10周のスプリントとなった優勝争いは、#78近藤と#8松井のマッチレースの様相を帯びてくる。コーナーで#8松井が詰めれば、ストレートで#78近藤が突き離す。互いにファステストラップを更新しながらの攻防は、1~1.5秒のギャップを保ちながら終盤に突入する。
トップ2台が息詰まるような神経戦を展開する一方で、アクションのある攻防が中団では見られた。13番スタート、ジェントルマンクラスの#21高田 匠は1周目で6番手へと大きくポジションアップを果たしていた。#21高田は、チャンピオンクラスの#25神取彦一郎とジェントルマンクラスの#2田島 剛を従えて接戦バトルを繰り広げた。
しかし、迎えた13周目のセクター2で#21高田はスピンを喫しポジションを下げてしまう。これで3番手#19永井、4番手#32飯田、5番手#10川口に次ぐ6番手に#25神取が浮上した。同時に#2田島がジェントルマンクラスのトップに立ち、波乱に満ちた第4戦はそのままのポジションでチェッカーを迎えた。
最後まで目が離せない争いとなった#78近藤と#8松井の優勝争いは、ファイナルラップでテール・トゥ・ノーズとなるも#78近藤が逃げ切り、今シーズン2勝目を飾った。ジェントルマンクラスは、トップチェッカーの#2田島に続き、#3江本 玄と#27眞野壮一郎が歓喜のポディウムに立った。
「波乱のレースでしたが、必死で前についていこうと思いました。セーフティカーラン中は、マシンを振りすぎずに、タイヤの横方向のキープを心がけました。それが終盤に活きたと思います。純粋にうれしいです」と#2田島は喜びを語る。
チャンピオンクラスのウイナー#78近藤は、「松井選手が速くて背後からプレッシャーを感じていました。最後は13コーナーでタイヤがロックしてしまい、危なかった。ポール・トゥ・フィニッシュを決められたよかったです」と接戦の勝利に胸をなでおろした。
対する#8松井は「めっちゃ悔しいですね」と語る。それでも「クルマに慣れたしファステストラップを獲ることができ、第5戦はポールポジションからスタート。1コーナーまでミスなくいきたい」と、すでに気持ちは明日のレースに切り替わっていた。
PCCJ第5戦の決勝は、明日6月2日(日)13時25分から15周で争われる。グリッドは第4戦決勝レースのベストラップ順となる。
第5戦のポールポジションは#8松井が獲得し、2番手#78近藤、3番手19永井、4番手#32飯田、5番手#10川口の順でグリッドに続く。無念のリタイアを喫した#12小河と#14川端は両者とも欠場となる。後方グリッドからのスタートとなる。これまでとは違うスターティンググリッドから、新たなドラマが生まれるかもしれない。
■ 第4戦 決勝レース結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 34'13.703
2 8 松井 孝允 C 25レーシングXロードサービスGT3 +0.648
3 19 永井 宏明 C ナインレーシング +7.219
4 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 +10.230
5 10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー +15.357
6 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ +26.149
7 2 田島 剛 G TAJIMA RACING +26.556
8 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +29.677
9 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション +30.169
10 21 高田 匠 G TAKUMI RACING +51.521
11 33 Ogino Tetsuo G KRM ケーズフロンティアGT3 1Lap
以上完走
12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ DNF
14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE DNF
7 星野 敏 G D'station HAI997 DNF
ベストラップ: チャンピオンクラス #8 松井 孝允 1'44.948 11/15
ベストラップ: ジェントルマンクラス #2 田島 剛 1'46.375 7/15
#14 川端 伸太朗 訓戒のペナルティ
#33 Ogino Tetsuo 1周減算のペナルティ
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年6月01日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第4戦 公式予選を、2013年6月1日(土) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:24℃ 路面温度:28℃(スタート時)
第3戦からおよそ1カ月のインターバルを経て、ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)は再び富士スピードウェイ(静岡県)に戻ってきた。2013年シリーズ第4戦、第5戦は前回と同じ1.5kmの超ロングストレートを擁する屈指の高速コースが舞台となる。
数日前に、東海地方や関東甲信越の梅雨入りが発表されたが、6月1日(土)は朝からサーキット上空に青空が広がる。前日に行なわれた占有走行もドライコンディション。それでも走行を終えたドライバーたちは1カ月前とのコンディションとの違いをコメントする。
「コースは埃っぽく、気温が高い。とくに高速コーナーで違和感があり、セットアップを探す必要があった」と#2田島 剛。
第3戦富士で勝利を飾っている#12小河 諒は「セクター2、3で詰め切れていない」と占有走行トップの1分45秒223を刻むも言葉は慎重だった。
第3戦はスーパーGTとの併載だったために路面にラバーが乗っていたが、今回はPCCJがメインのイベントであり併載レースでの走行が少なく、路面が“できにくい”状況。さらに気温も高く、タイヤのグリップレベルも前回と異なる。同じサーキットでの開催とはいえ、コンディションの違いに対して、いかにドライビングやセットアップをアジャストできるのかがカギを握りそうだ。
迎えた公式予選。今回は15分間のQ1、10分間のQ2のノックアウト方式が採用されている。Q2に駒を進めるためには、アタックのタイミングを見定め、Q1で上位8台までに入らなければならない。なお今回、#8のマシンにはセカンドドライバー登録の松井孝允がエントリーされている。
予選Q1が始まる頃になるとサーキット上空には雲が広がりはじめたが、路面は代わらずドライ。セッションスタートと同時に#12小河、#78近藤 翼らを先頭に各ドライバーが次々とコースイン。#12小河はアタック2周目で1分44秒980をマーク。しかし、すぐさま#78近藤が1分44秒527で逆転、第3戦でトップを争ったふたりがセッションをリードしていった。#12小河はQ2進出に充分なタイムを出すと、タイヤ温存のためアタックを止めピットに戻った。
セッション中盤以降、#14川端伸太朗、#19永井宏明が大きくタイムを伸ばすが、トップには届かず#78近藤がQ1トップタイムでQ2へ進んだ。
激しかったのが#7星野 敏、#10川口正敬、#25神取彦一郎による8位の座をかけたアタック合戦だった。「Q2へ行ける速さはあった」と話すジェントルマンクラスの星野は、「アタックラップのセクター3でリヤが流れてしまった」と最後に9番手にポジションを落とし、Q1突破はならなかった。それでもジェントルマンクラスではトップタイム。クラス2番手に#33Ogino、3番手に#3江本 玄がつけた。結果、Q2に進んだ8台はすべてチャンピオンクラスのドライバーとなった。
10分間のインターバルを挟み行なわれたQ2は10分間の短いセッション。この間にドライバーはタイヤに熱を入れて、911 GT3 Cupから最高のパフォーマンスを引き出さなければならない。
計測1周目、2周目と徐々にタイムが上がっていくなか、Q1の勢いそのままに#78近藤が1分44秒127でトップに立つ。さらに#78近藤はタイムを1分44秒024まで伸ばし、ポールポジションを奪った。
「昨日から試していたセットが良い方向に向かった」という近藤は、第3戦富士のレースを踏まえ、最高速が伸びる方向のセットを組んだという。それがぴたりとハマった。
これに続いたのが、スポット参戦の#8松井だった。「昨日に比べて、ニュータイヤの使い方にも、マシンにも慣れてきた」と計測3周目に1分44秒343をマークする。チェッカー後のラストアタックで、コースレコードフォルダーの#12小河が意地を見せ2番手を奪い返すも、#8松井が1分44秒276で再び逆転、フロントロウスタートを決めた。
3番手の#12小河は「くやしい。うまくラップをまとめられなかった。でも、近藤選手と松井選手との差は少しで、まとめられたか、まとめられなかったというわずかな差。充分にチャンスはある」とレースに対しては、前向きに語った。4番手には#14川端が入り、予選はFCJ出身の若手ドライバー4人が上位を独占するかたちとなった。
決勝レースは1日(土)14時20分から15周で争われる。上位から下位までのタイム差は非常に僅差。とくに上位はトップ5が1秒以内にひしめき合う。高速コースを舞台にタイトで緊張感のあるレース展開が期待できそうだ。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年4月29日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第3戦 決勝を、2013年4月29日(月) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:21℃ 路面温度:28℃(スタート時)
4月29日(月・祝)、ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)は2013年シーズン第3戦の決勝を迎えた。ゴールデンウイーク前半3連休の最終日ということもあって、富士スピードウェイ(静岡県)には朝から多くのレースファンが詰めかけ、大変なにぎわいを見せている。すでに午前中のプログラムでSUPER GTなどが走行しているため、ラバーが乗っておりサーキットのコンディションは良好。空には薄く雲がかかり路面温度は予選よりも下がっているが、タイヤマネジメントがひとつのカギを握る状況であることに変わりはない。
前日の予選でコースレコードを記録し、ポールポジションに立ったのは#12 小河諒。背後には#78 近藤翼、#19 永井宏明、#10 川口正敬らが続く。PCCJ育成ドライバーの#14 川端伸太朗は予選ベストラップ削除のペナルティを受けて8番手スタートとなっている。トップの#12 小河は予選の段階で2セットのニュータイヤを使い切っているのに対し、2番手の#78 近藤はニュータイヤでの出走。スタートダッシュを決めて主導権を握りたい#12 小河と、ニュータイヤのおいしい部分を活かして首位に立ちたい#78 近藤、そこに#19 永井、#10 川口らのベテラン勢がどう絡んでいくかがレースの焦点になると思われた。
体調から不出走を決めた#8 桜井澄夫を除く全13台がグリッドにつき、徐々に緊張感が高まっていく。11時55分、シグナルが消え第3戦の幕が開いた。上位陣はクリーンなスタート。後方では#14 川端がいいスタートを決めてイン側から駆け上がっていく。ところが#14 川端は#10 川口と#19 永井に接触し、自らもスピン。#19 永井は車両にダメージを受けてピットインし、戦線離脱。一方、ジェントルマンクラスのトップでスタートした#7 星野敏と#27 眞野壮一郎もオープニングラップでスピンを喫し、1周しないうちに中段以降の順位が大きく入れ替わる波乱の展開となった。このアクシデントでタイヤにダメージを負った#10 川口も、その後ピットインを余儀なくされ後退している。
3周目を終えた段階でトップは#12 小河と#78 近藤。テール・トゥ・ノーズのバトルを展開するふたりの差はわずか0.3秒となっている。#78 近藤はコーナーごとにマシンを振ってプレッシャーをかけ続けるも、#12 小河も譲らず非常に見ごたえのある攻防が展開された。3番手はアクシデントをうまく回避した#25 神取彦一郎がつけ、その背後には#32 飯田太陽が迫る。背後につける5番手まで上がってきた。#25 神取と#32 飯田は小さな接触もあったがふたりの順位は入れ替わらず、最終的に4位と5位でフィニッシュを果たした。
10周以上にわたって続いた息をもつかせぬ首位争いは、13周目の1コーナーで決着。#78 近藤が#12 小河のインを突いて一瞬トップに踊り出るも止まり切れず。状況を冷静に見極めた#12 小河がクロスするラインで#78 近藤を抜き返して首位を奪還、そのまま逃げ切り第2戦岡山に次ぐ連勝を飾った。序盤のスピンから復帰した#14 川端は3位でレースを終えている。
宣言どおりポール・トゥ・ウィンを飾った#12 小河は「まわりが新品タイヤで自分はユーズドだったので、タイヤマネジメントを気にしていたのですが、チームからは“そんなの関係ないからプッシュしろ”と言われてプッシュしました。途中できつくなってきましたが、そういう時に冷静に状況を分析できたことが勝因だと思います、後ろからのプレッシャーは感じましたが、あえて見ないようにして、冷静に走れたことが一番ですね。次戦にこの勝利を続けていくのはもちろん、バトルで接触してしまったので、マシンを“出ていった状態”のままトップで戻すことを目標にしたいと思います」と白い歯をのぞかせた。2番手の#78 近藤は「思ったよりスリップストリームが効かず、ストレートで離れてしまったので、仕掛けどころが少なく苦しいレースでした。次も富士なので、ストレートスピードが伸びなかった原因を探っていくのが課題ですね」と悔しそうな表情。
ジェントルマンクラスのトップは#2 田島。「予選でクルマの調子が悪かったのですが、フォーメーションを走った段階でバッチリだということが分かり、スタートの混乱もかわし冷静に戦うことができました。15周あるので、タイヤを含め戦略の組み立てがうまくいきましたね」と連勝に自信を深めている様子。クラス2番手に入った#3 江本は2戦連続での表彰台。「今回はアクシデントもあったのでこの順位ですが、次は実力で獲りたいですね」と次戦に向けての意欲を語った。
次戦のPCCJは“ザ・ワンメイク祭り”との併催で第4戦、第5戦が開催される。舞台となるのは引き続き富士スピードウェイ。今回のデータを活かして各車ともさらなる煮詰めを行なってくることは確実で、より緊張感の高いバトルが期待される。数あるワンメイクレースのなかでも、世界最高峰と謳われる911 GT3 Cupの迫力ある走りを堪能してほしい。
■第3戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ 26'16.503
2 78 近藤 翼 C インプロブレーシング +1.538
3 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE +18.097
4 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ +22.416
5 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 +23.198
6 2 田島 剛 G TAJIMA RACING +24.270
7 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +39.464
8 21 高田 匠 G TAKUMI RACING +40.054
9 7 星野 敏 G D'station HAI997 +1'03.116
10 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション +1'05.494
11 33 Ogino Tetsuo G KRM ケーズフロンティアGT3 1Lap
12 19 永井 宏明 C ナインレーシング 2Laps
13 10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー 2Laps
8 桜井 澄夫 G ロードサービスGT3 DNS
ベストラップ: チャンピオンクラス #12 小河 諒 1'44.277 3/15
ベストラップ: ジェントルマンクラス #2 田島 剛 1'45.377 4/15
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第3戦 公式予選
プレスインフォメーション 2013年4月28日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第3戦 公式予選を、2013年4月28日(日) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:19℃ 路面温度:31℃(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2013年シリーズ第3戦の舞台は富士スピードウェイ(静岡県)。ゴールデンウイーク前半、祝日を含めた27日(土)〜29日(月・祝)という変則スケジュールで開催される。よく知られているように、富士スピードウェイは国内屈指の高速サーキット。PCCJではシリーズとして計4戦が予定されており、今回はその緒戦となる。雲ひとつない青空に、雪が残る富士山がよく映える恵まれたコンディションとなった。
前日の専有走行で総合トップタイムをたたき出したのは#19 永井宏明。それに#78 近藤翼、#12 小河諒、#14 川端伸太朗と僅差で若手が続いていく。ジェントルマンクラスはトップに#7 星野敏、#33 Ogino Tetsuo、#2 田島剛というオーダー。若手たちを抑えてトップに立った#19 永井は「手応えはあるので、予選では冷静に自分の走りをしたいと思います。ポイントになりそうなのは最終の立ち上がりと1コーナー、Bコーナーがうまいこと行ければいいタイムが出ると思います」と意気込む。
今回の予選はノックアウト方式ではなく、30分1セッションのアタック方式。路面コンディションは非常によく、次々にタイムが塗り替えられるドラマチックな展開となった。
13時15分、各車が次々にコースインしていった。ニュータイヤでアタックした#78 近藤がコースレコード(1分43秒981)をいきなり破る1分43秒975でトップタイムを獲得。#12 小河、#14 川端と続くかに思われたが、そこに割って入ったのが前日トップの#19 永井。4周目に1分44秒066というタイムを出して2番手に躍り出た。セッションは残り6分。このまま予選終了かと思われたが、11周目に#12 小河がベストタイムを更新。#78 近藤のレコードをさらに塗り替える1分43秒966で首位を奪還した。
この結果、チャンピオンクラスは#12 小河、#78 近藤、#19 永井、#10 川口正敬、#32 飯田太陽、#25 神取彦一郎、#14 川端という並び。前日「自分の思っているとおりにいかず、調整幅も合わせきれていない部分があります」と語っていた#14 川端はコカ・コーラコーナーでコース外走行によりペナルティを科されベストタイムを削除、8番手グリッドからのスタートとなった。セッション後はスタッフと真剣な表情で車載ビデオとデータロガーで予選を振り返る様子が見られた。
コースレコードで逆転ポールポジションを獲得した#12 小河は「ポイントリーダーで臨んだ緊張感もあって、予選前は少し不安にもなりましたが、チームの皆が緊張感をなごませてくれました。それに監督からも心強い言葉をもらったので、それを信じてアタックできましたね」と、笑顔を見せながらコメント。明日の決勝については「後ろには強敵もいますので、ここでもう一度気を引き締めないと。スタートをしっかり決めて、独走で勝てるように集中したいと思います」と真剣な表情を見せた。
一方、2番手となった#78 近藤は「やられちゃいましたね」と苦笑い。しかし「セクター2で消極的になってしまいましたが、目標の43秒台には入れたので、タイヤを温存しようとピットで待機していました。最後に抜かれたのは悔しいですが、気を取り直して頑張ります」と、ニュータイヤを1セット残している余裕が感じられる。決勝は新品タイヤの#78 近藤と、ユーズドで臨む#12 小河の対決が大きな見どころとなるだろう。
ジェントルマンクラスでは、まず#2 田島がクラストップタイムを刻む。しかしその後#2 田島はブレーキに違和感を感じタイムが伸ばせない。代わって出だしでクラス2番手につけた#33 Oginoが着々とタイムを刻んでいく。一方、前日クラストップを出していた#7 星野は路面が良くなる後半を待つ作戦を採り、6周目から本格的にアタック。7周目には1分45秒305で狙いどおりクラストップに躍り出た。#32 Oginoは8周目にベストタイムとなる1分45秒356を刻み、ジェントルマンクラス2番手となる。クラス3番手は#3 江本玄がつけた。
専有に続いてクラストップの#7 星野は「本当はもっと上に迫りたかったですね。もう少しで44秒台に入れた」と悔しそうな表情。第2戦では1コーナーでクラッシュしてしまったので、スタートから1コーナーをうまく抜けることですね。順位はキープしてできるだけ上を狙いたいです」とレースに向けてのシミュレーションはできているようだ。0.051秒差でクラス2番手となった#32 Oginoは「後半よくなってくることは分かっているので、序盤は無理せず様子を見ながら戦っていきたいと思います」と前向きなコメントを残した。
決勝レースは29日(月・祝)の11時55分から15周の予定。PCCJパイロットたちの操る911 GT3 Cupは、第1コーナー手前で時速約280kmにも到達するほどのポテンシャルを秘めており、併催のSUPER GTに勝るとも劣らない迫力のバトルが展開される。
■第3戦 公式予選結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Time
1 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ 1'43.966
2 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 1'43.975
3 19 永井 宏明 C ナインレーシング 1'44.066
4 10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー 1'44.607
5 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 1'44.715
6 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ 1'44.747
7 7 星野 敏 G D'station HAI997 1'45.305
8 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE 1'45.345
9 33 Ogino Tetsuo G KRM ケーズフロンティアGT3 1'45.356
10 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 1'45.621
11 2 田島 剛 G TAJIMA RACING 1'45.825
12 8 桜井 澄夫 G ロードサービスGT-3 1'46.092
13 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション 1'46.198
14 21 高田 匠 G TAKUMI RACING 1'46.512
※ #14は走路外走行によるペナルティによりベストタイムを削除
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年4月23日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第3戦を、2013年4月28日(日) - 29日(月) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたします。
2013年のポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)は4月28日(日)〜29日(月・祝)に、早くも第3戦を迎える。開幕ラウンドが行なわれた岡山国際サーキット(岡山県)から3週間、その舞台は富士スピードウェイ(静岡県)へ。テクニカルな岡山国際サーキットとは異なるキャラクターをもつ富士スピードウェイだが、大半のPCCJパイロットは3月に行なわれた合同テストに参加しており、すでにセッティングを見つけている選手も多い模様。このラウンドは週末1戦のみの開催予定であるが、6月1日(土)〜2日(日)に予定されている第4-第5戦も同じく富士スピードウェイを舞台としており、シーズン中盤の山場に向けても重要な1戦と位置づけられる。
SUPER GTとの併催となる第3戦の舞台は、国内屈指の高速サーキットとして知られる富士スピードウェイ。約1.4kmという国内最長のメインストレートから1コーナーへのブレーキング競争や、リズムとライン取り、メカニカルグリップがポイントとなる後半のテクニカルセクションなどが勝負どころとなる可能性が高い。また、最終コーナーの脱出速度はストレートスピードに影響するため、マシンの性能に差がないワンメイクレースにおいては非常に重要なポイントと言える。
開幕ラウンドは若手ドライバーの速さとベテランの妙味が光る展開となった。豪雨に見舞われた第1戦では後続を引き離して#78 近藤翼とトップ争いを演じていた#14 川端伸太朗がコースアウト。#78 近藤、#12 小河諒ら若手に続きベテランの#10 川口正敬がPCCJデビュー戦できっちりとチャンピオンクラスの表彰台を獲得している。ジェントルマンクラスは今シーズンから参戦した#7 星野敏が初戦で勝利、継続参戦組の#21 高田匠が2位、#33 Ogino Tetsuoがそれに続いた。
翌日、#12 小河、#14 川端と#78 近藤の三つ巴で始まった第2戦は#78 近藤が中盤にスピンを喫し、#12 小河がPCCJ初勝利を挙げた。#14 川端と#25 神取彦一郎がそれに続いている。ジェントルマンクラスは最終ラップの逆転劇でPCCJ2年目の#2 田島剛が今シーズン初勝利。#21 高田と#3 江本玄が表彰台を獲得した。
今シーズンの特徴としては、チャンピオンクラスとジェントルマンクラスが入り乱れて戦っていた2012年シーズンと比べてクラスごとに分かれる傾向が出たことが挙げられる。クラス内部での実力が拮抗していること、特に上位を占めるチャンピオンクラスの速さが底上げされたことが主な要因と考えられる。とは言え、まだシーズンは始まったばかり。#19 永井宏明や#32 飯田太陽ら実力派ドライバーも黙ってはいないはず。ふたりとも前大会こそ上位入賞が叶わなかったが、3月の合同テストでは上位タイムを記録しており、第3戦富士では侮れない存在と目されている。
予選はノックアウト方式ではなく、1セッションでの上位タイムでグリッドを決めていく。ノックアウト方式よりも時間に余裕があるとは言え、タイヤの“賞味期限”を見極めて一発の速さを出す難しさは変わらない。PCCJパイロットたちに与えられたセッティング時間は、予選前日に行なわれる2度の専有走行、計60分。その中で最適なセッティングを見つけ出せるかがカギとなる。
富士大会のスケジュールは、専有走行が4月27日(土)11時30分〜12時00分、14時20分〜14時50分の2セッション、予選は28日(日)13時15分〜13時45分の予定。第3戦の決勝レースは29日(月・祝)11時55分から15周でスタート予定となっている。サーキットの至るところで繰り広げられる14台の超接近戦は、ゴールデンウイークの富士スピードウェイに詰めかけたレースファンを必ずや魅了するはず。熱戦の火蓋は、もう間もなく切って落とされる。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年4月07日
岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第2戦 決勝を、2013年4月7日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。
天候:晴時々雨 路面:ドライ 気温:11℃ 路面温度:15℃(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)第2戦が4月7日(日)、富士スピードウェイで開催された。日本列島に大雨を降らせた低気圧は東へと去り、前日とは打って変わって太陽が顔をのぞかせ、晴天に恵まれた。それでも風は強く、時折流されてきた雨雲からは小雨が降り注ぐという気の抜けないコンディション。早朝湿っていた路面は、SUPER GTのフリー走行などによって渇いていき、PCCJ第2戦のスタートとなる10時30分前にコースのほとんどはドライ路面となっていた。
10時25分、PCCJは全車ドライタイヤを装着してコースイン。各車ローリングしながら感触を確かめつつグリッドへと移動していく。メインスタンドを埋めた大勢の観客が固唾を飲んで見守るなか、全16台が一斉にスタートを切った。3番グリッドの#12 小河諒がいいスタートを決め、2番グリッドの#78 近藤翼をパス。ポールポジションの#14 川端伸太朗に続いて1コーナーに飛び込んでいく。一方、その後方では複数のアクシデントが発生。このアクシデントで#7 星野敏 #33 Tetsuo OGINOがマシンを止めることとなり、6番手スタートの#19 永井宏明と8番手スタートの#32 飯田太陽も大きく遅れを喫することとなった。また、#21 高田匠と#8 櫻井澄夫もコースアウトしたもののすぐに戦列復帰を果たしている。
序盤のアクシデントを尻目に快走を続ける#14 川端、#12 小河、#78 近藤は、競り合いながら4番手以下を徐々に引き離していく。4番手につけていた#10 川口正敬はマシンから振動が出てしまい、スロー走行ののちリタイアを喫することとなった。後方の#32 飯田もリタイアを決め、序盤のアクシデントと合わせて16台中5台が戦列を去るという第1戦以上に波乱のレースとなった。
トップを争う3台はそれぞれ0.5秒程度の差で接戦を演じていたが、2番手につけていた#12 小河が#14 川端の隙をついて7周目終了時点でトップに。#78 近藤も#14 川端に迫るが、スピンを喫してしまい万事休す。フロントセクションをヒットしダメージを受けてしまい、11周目のピットレーン出口にマシンを止めた。これで上位は#12 小河、#14 川端に続いて#25 神取彦一郎というオーダーに。#14 川端と#25 神取のギャップは25秒と大きく開いている。
その間、後方でも熾烈なバトルが繰り広げられていた。序盤に出遅れた#21 高田匠が次々と順位を上げていき、クラストップを行く4番手の#2 田島をパス。一時は4番手にまで上り詰めるほどの速さを見せた。また、7番手前後の中団では#27 眞野壮一郎、#3 江本玄、#24 田中徹、#23 藤田宗の4台が数周にわたって接近戦を展開。息をもつかせぬバトルから抜け出したのは#3 江本だった。ダブルヘアピンのふたつ目で#27 眞野のミスを突きオーバーテイクを決めると、ジェントルマンクラス3番手に順位を上げることに成功する。
チャンピオンクラスは大きな順位変動なく、#12 小河、#14 川端、#25神取というトップ3でフィニッシュ。ジェントルマンクラスは、#2 田島が最終ラップで#21 高田を再逆転するというドラマチックな展開でクラス優勝を飾っている。また、クラス3位は1年半ぶりの表彰台となった#3 江本が獲得することとなった。序盤にアクシデントはあったものの、ワンメイクレースならではの接近戦が各所で見られた第2戦となった。
初優勝を果たした#12 小河はホームストレート上にマシンを止めると大きくガッツポーズ。「最高です。天候も良くタイヤのマネジメントにも自信がありました。降り出した雨にも落ち着いて対応できました。この岡山でメカニックの人たちとの信頼関係をガッチリ築くことができたので、セッティングもバッチリ決まりました。“ポルシェを触らせたらウチのディーラーメカニックは日本一だ”と言えますね(笑)。富士でもいいセットが見つかっているので、守りに入らず攻めの姿勢でいきたいと思います」と笑顔を弾けさせた。
対する#14 川端は「セッティングについての僕のズレがあって、ドライでのいいグリップを引き出せないクルマになってしまいました」と言葉少なに語る中にも悔しさをにじませた。クラス3番手に入った#25 神取は「スタートは良かったんですが、終盤に近藤選手のクーラントに乗ってしまいフロントタイヤを傷めてしまいました。その後はいたわりながらの走行でしたね」とレースを振り返った。
10番手スタートながらジェントルマンクラスの優勝を果たした#2 田島。「序盤のアクシデントは冷静にかわすことができました。あとはマイペースで自分のベストを尽くそうと。第1戦では少し悩んでしまいましたが、今日については不安はありませんでしたね。最後の逆転はもちろん狙っていました」と会心の笑みを見せた。
クラス2番手は第1戦で2位を獲得した#21 高田。マシンを降りるとチームメイトでもある#2 田島と堅い握手を交わした。最終ラップでの逆転については「これもレースですし、チームでワンツーですから」と今週末の走りに手応えと自信を得た様子。クラス3位に入った#3 江本は「めちゃくちゃうれしいです。涙が出ました。実は何度も危なかったのですが、スピンしないよう頑張りました。次もこの流れに乗って、実力で上に行けるようにしたいですね」と久しぶりの表彰台をチームとともに喜んだ。
次戦、第3戦は4月28日(日)〜29日(月・祝)に富士スピードウェイ(静岡県)で開催。こちらも岡山大会同様SUPER GTとの併催となる。また、ゴールデンウイーク前半ということもあり、関東近県から多くのレースファンが集まる。PCCJはすでにシーズン前のテストを富士スピードウェイでおこなっており、ここを得意としているカレラカップパイロットは、さらにセッティングを煮詰めてくることが予想される。国内随一の高速サーキットで繰り広げられる接戦に期待したい。
■第2戦決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ 24'39.908
2 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE +5.652
3 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ +34.307
4 2 田島 剛 G TAJIMA RACING +35.537
5 21 高田 匠 G TAKUMI RACING +36.500
6 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +46.122
7 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション +48.188
8 23 藤田 宗 G 魁力屋 ディレクション +48.488
9 24 田中 徹 G たかのこ みきゃんGT3Cup +53.931
10 8 桜井 澄夫 G ロードサービスGT-3 +58.735
11 19 永井 宏明 C ナインレーシング 3Laps
12 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 5Laps
以上完走
10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー 11Laps
32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 12laps
7 星野 敏 G D'station HAI997 15Laps
33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティアGT3 15Laps
ベストラップ:#12 小河 諒 1'36.308 8/15
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年4月06日
岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第1戦 決勝を、2013年4月6日(土) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。
天候:雨 路面:ウエット 気温:14℃ 路面温度:14℃(スタート時)
4月6日(土)、ポルシェ カレラカップ ジャパン2013の第1戦が午前中の予選に引き続き岡山国際サーキット(岡山県)で開催された。折からの雨によりスケジュールは大きく遅れ、15時45分からのスタートは16時35分へと変更された。雨こそわずかに小降りとなったものの、時折強い風が吹いている。コース上には水たまりが点在し、ホームストレート上では派手にウォータースクリーンが上がるような状況のもと、16台が次々にコースインしていった。
グリッドの先頭は、若手の#78 近藤翼。2番手には、#19 永井宏明がつける。#19 永井は2012年、参戦初年度ながらジェントルマンクラスチャンピオンを獲得、今シーズンからチャンピオンクラスへとステップアップした実力派だ。その後ろには#12 小河諒、#14 川端伸太朗と若手が続く。グレーに沈んだサーキットとは対照的に、目新しいカラーリングのマシンが並ぶ様子は、新たなシーズンの幕開けであることを強く実感させた。スタート方式は通常のスタンディングスタートではなく、ペースカーの先導によるセーフティカースタートが採用された。周回数は15周のところ減算され12周。先導中もラップはカウントされていく。
2周目を終えてペースカーはライトをオフ。16時45分、ペースカーの先導を離れた16台がスタートを切った。雨は強さを増し、分厚い雲が光を遮る。残された周回はわずかに9周。視界が悪くなっていくなか、ポールポジションの#78 近藤がホールショットを決めた。#19 永井を引き離し、独走態勢を築きにかかる。スタート前「慎重に」と語っていた#19 永井だが、再スタート1周目に#14 川端と#12 小河、#10 川口正敬にもかわされ5位にドロップしてしまった。
その後は「思ったようにクルマが動いてくれた」と手応えを感じていた#14 川端がトップを行く#78 近藤を猛追。計6周目を終えた段階でふたりの差は約3.1秒。周回を重ねるごとにその差は1.2秒、0.7秒と縮まっていき、10周目を終えたコントロールラインでは0.2秒に。1コーナーでのブレーキング勝負はまさにテールトゥノーズ。ところがここで#14 川端が#78 近藤に接触、コースアウトを喫してしまった。「水しぶきで視界も悪く、アウト側から行ったのですが、ハイドロが起きてタイヤがロックしてしまいました」と#14 川端は目を伏せた。
一方、後方では12番手スタートの#21 高田匠が次々とポジションアップ。同クラスの#33 Tetsuo OGINOや#8 櫻井澄夫をかわし、最終的に7番手、ジェントルマンクラス2位でフィニッシュ。#21 高田はこのオフに練習を重ねたとのことで、それが結果としてはっきり出たかたちとなった。「うれしい限りです。カレラカップは気の抜けないレースなので、この勢いで今年1年頑張っていきたいです」と、うれしい初表彰台を獲得した。
チャンピオンクラスは#14 川端の脱落で#78 近藤がそのまま逃げ切り第1戦の勝者となった。少し後ろから追っていた#12 小河が2位、3位はベテランの#10 川口が入る結果となった。ポールトゥウインを飾った#78 近藤は「フィーリングはあまり良くありませんでした。後ろから追い上げられましたが、ピットから状況を知らせる無線も入っていまいしたし、気持ち的に負けたくないなと。結果的にアクシデントになってしまいましたが、生き残ることができて良かったです」とレースを振り返った。
チャンピオンクラスの2位に入った小河も「結果だけ見れば2位ですが、タイム差が出てしまったのでまだまだ甘いなというのを実感しました。縁石にのって滑ったり、精神的な要素もあるのでまだまだ課題は沢山です」と反省の弁。3位は#10 川口。「作戦どおりスタートが決まった。クルマは難しいですが、これまで長い間レースをやってきているので、こういうコンディションでの経験が活きたんだと思います」と貫録のコメントを残した。
ジェントルマンクラスで優勝を果たしたのは「雨の岡山では、GT3カップチャレンジ ジャパンの時に一度勝っているのでその経験が活きました。とにかくスピンせず、ストレートでスピードを稼げるよう丁寧に走りました」と語るPCCJルーキー#7 星野敏。10番手スタートながら再スタート1周目で8番手に浮上、#14 川端がトップ戦線から消えたことで最終的には7番手となった。2位は#21 高田、3位はこの日からの走行となった#33 OGINO。「カレラカップは気が抜けない。気が入りすぎるとスピンしますからほどほどに(笑)。無事に完走できたので良かったです。明日はポジションも後ろなので、スピンギリギリまで攻めていきたいと思います」と、すでに明日の第2戦に向けて気合充分な様子。
ダブルヘッダー開催のため、4月7日(日)に開催される第2戦のグリッドは第1戦のベストラップタイム順で決定される。ポールポジションは#14 川端、次いで#78 近藤、#12 小河と若手3人衆が上位を占めており、後方に#10 川口、#25 神取、#19 永井とベテランが続くオーダーとなっている。
PCCJ第2戦は10時35分から15周で競われる予定。岡山県の天気予報は曇ときどき雨。風が強く気温が下がると見られており、コンディションに合わせたタイヤの使い方がポイントとなる。PCCJの2013年シーズンは、まだ始まったばかり。若手3人が三つ巴となるのか、若手VSベテランの構図となるのか。いずれにせよ、エキサイティングなシーズンの始まりにふさわしいハイレベルなバトルが見られるだろう。
■第1戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 26'35.869
2 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ +24.669
3 10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー +37.364
4 19 永井 宏明 C ナインレーシング +43.058
5 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 +49.211
6 7 星野 敏 G D'station HAI997 +56.823
7 21 高田 匠 G TAKUMI RACING +1'00.242
8 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ +1'03.469
9 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティアGT3 +1'05.944
10 8 桜井 澄夫 G ロードサービスGT-3 +1'06.482
11 23 藤田 宗 G 魁力屋 ディレクション +1'10.347
12 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション +1'11.784
13 2 田島 剛 G TAJIMA RACING +1'12.106
14 24 田中 徹 G たかのこ みきゃんGT3Cup +1'15.174
15 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +1'15.977
16 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE 1Lap
ベストラップ:#14 川端新太朗 1'48.550 6/11
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年4月06日

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第1戦 公式予選
岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第1戦 公式予選を、2013年4月6日(土) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。
天候:雨 路面:ウエット 気温:17℃ 路面温度:16℃(スタート時)
2012年の最終戦となったツインリンクもてぎ(栃木県)から約5カ月の時を経て、いよいよポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2013年シーズンが始まる。SUPER GT開幕戦との併催となった今大会には年間エントリーの全16台が出走。PCCJルーキーが半数を占める、新たなドラマが幕を開ける。舞台となるのは岡山国際サーキット(岡山県)。全長が3.703kmと比較的短いうえに、小さいコーナーが多くコース幅も狭いため、抜きどころが難しいテクニカルコースとして知られている。
今回の予選はノックアウト方式。予選をQ1、Q2という2セッションに分けて、それぞれの結果でグリッドを決めていく。Q1セッションは15分間、Q2セッションは10分間。それぞれのセッションは10分のインターバルを挟んで行なわれる。Q1の上位8台のみがQ2に進出し、Q2のタイムによって最終的なグリッドが決定される。短いセッションで上位タイムを出すためにはタイヤのグリップ力を含めたアタックのタイミングと、コースの状況を見極める力が不可欠と言えるだろう。
4月5日(金)に晴天のもと行なわれた2本の専有走行では、チャンピオンクラスの#32 飯田太陽が総合のトップタイム。続いて#14 川端伸太朗、#78 近藤翼ら若手ドライバー、#25 神取彦一郎がそれを追う。今年チャンピオンクラスにステップアップした#19 永井宏明や、ジェントルマンクラスのタイトルを狙う#2 田島剛は中段につけ、その背後にはGO MAXに代わって出走した#24 田中徹が迫る展開となった。
そして迎えた予選日の4月6日(土)。九州の西側から寄せる低気圧の影響で、台風並の暴風雨という天気予報が出ていたが、PCCJの予選がスタートする8時10分時点で降雨はなし。全車ドライタイヤを装着し、#12 小河諒、#21 高田匠、#32 飯田、#24 田中の順でコースへと入っていった。
3周目、1分34秒641というトップタイムを出したのは#14 川端。#78 近藤と#12 小河も負けじと1分35秒台のタイムで追いすがる。4周目には#10 川口、#19 永井、#24 田中らもタイムアップを果たし、次々とラップを塗りかえていく。途中で雨がパラついたものの、路面はドライのまま。残り5分の時点で7番手までが専有走行のトップタイムよりも速い35秒台で周回するという激しい展開となった。最終的に、Q1は#14 川端が3周目に出したタイムでトップ通過。続いて#12 小河、#10 川口、#78 近藤、#19 永井、#32 飯田、#25 神取、#33 Tetsuo OGINOの計8名がQ2へと進出した。
Q2セッションは、わずか10分間。6周で勝負を決めなければならない。気温はこの時点で15℃に下がっており、いつ雨が降り出してもおかしくない空のもと、8台が決勝グリッドを懸けてピットレーンを後にした。序盤にトップを争ったのは#12 小河と#14 川端。しかし残り3分、4周目を終えた時点で#78 近藤がひとり1分34秒494というタイムで一気にトップに上がってきた。#78 近藤はそのままトップをキープし、初のポールポジションを獲得。2番手には意地を見せた#19 永井が入り、以下#12 小河、#14 川端と若手が続いた。

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第1戦 公式予選
ポールシッターとなった#78 近藤は「実は昨日からセッティングが決まっていなくて、Q1もあまり良くありませんでした。インターバルでウイングと車高を調整したのが良かったですね。決勝は雨が降ると思いますが、みんなコンディションは一緒。しっかりスタートを決めてトップで帰ってこれるように頑張りたいと思います」と笑顔を見せた。
2番手の#19 永井は「昨日の調子悪さから比べるとだいぶ良かったです。昨日とは違う方向性のセッティングに振ったので、それが当たりましたね。決勝は慎重に走り、チャンスがあれば前を狙います」とやや慎重なコメント。一方で3番手となった#12 小河は「手応えはあります。僕より上位の選手はニュータイヤを履いていましたが、それと遜色なく走ることができたのは、レースに向けてポジティブな要素だと思います」と自信に満ちた表情をのぞかせた。
Q1でトップタイムを出していた#14 川端は「Q1では雨がパラついていたので、Q2は序盤しかタイムが出ないと思い、タイヤの空気圧をQ1と同じく高めのままにしていました。ですが、予想以上に温度が上がりすぎて3〜4周目にピークが来てしまったのは読み間違いでしたね」と苦笑しながら予選を振り返った。
PCCJの予選終了後には雨が降りはじめ、続いて行なわれたSUPER GTの公式練習走行では路面は完全にウエットコンディションに。本日15時45分から15周でスタートするPCCJの第1戦も全車レインタイヤでのレースとなることが予想される。2013年シーズンの開幕戦、雨の岡山を制するのは、いったい誰か。スタートの重要性はドライでのレース以上。目の離せない展開となることは間違いない。
■第1戦 公式予選結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Q2 Time Q1 Time
1 78 近藤 翼 C インプロブレーシング 1'34.494 1'34.988
2 19 永井 宏明 C ナインレーシング 1'35.197 1'35.374
3 12 小河 諒 C ブライトモータースポーツ 1'35.342 1'34.883
4 14 川端 伸太朗 C GARMIN PORSCHE 1'35.351 1'34.641
5 32 飯田 太陽 C KRM ケーズフロンティアGT3 1'34.743 1'35.740
6 10 川口 正敬 C ケイシンゲイナー 1'35.804 1'34.980
7 25 神取 彦一郎 C 25レーシングXチームサムライ 1'35.972 1'35.785
8 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティアGT3 1'36.167 1'35.795
9 24 田中 徹 G たかのこ みきゃんGT3Cup ----- 1'35.989
10 7 星野 敏 G D'station HAI997 ----- 1'36.044
11 8 桜井 澄夫 G ロードサービスGT-3 ----- 1'36.078
12 21 高田 匠 G TAKUMI RACING ----- 1'36.271
13 27 眞野 壮一郎 G 港成会 ディレクション ----- 1'37.131
14 2 田島 剛 G TAJIMA RACING ----- 1'37.162
15 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 ----- 1'37.631
16 23 藤田 宗 G 魁力屋 ディレクション ----- 1'37.960
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第1戦-2戦 プレビュー
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第1戦 - 第2戦を、2013年4月6日(土) - 7日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたします。
4月6日(土) - 7日(日)に、いよいよ2013年シーズンの開幕を迎えるポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)。今シーズン、タイトルを目指すのはチャンピオンクラス7名、ジェントルマンクラス9名の計16名。そのうち2012年から引き続きの参戦となるのは8名にとどまり、残り半数が新たにPCCJの世界に足を踏み入れる格好となる。ベテランと若手、PCCJルーキーとレギュラーの戦いが幕を開ける。
その舞台となるのは岡山国際サーキット(岡山県)。第1戦-2戦のダブルヘッダーは、昨年に引き続きスーパーGTのサポートレースとして組み込まれた。岡山は他と比べてコース幅が狭く、抜きどころも限られるテクニカルサーキット。加えて1周の距離が短く、タイヤも温まりにくい傾向にあるため、予選でいかに前方グリッドを獲得するかが重要なポイントとなる。また、曲率の小さなコーナーが多いために予選のタイムを出すにはフロントタイヤのグリップを活かした走りが求められる。
チャンピオンクラスは、PCCJ育成ドライバーの#14 川端伸太郎を筆頭に、#12 小川諒、#78 近藤翼といった若手ドライバーと、スーパーGTやスーパー耐久などの経験が豊富な#10 川口正敬の参戦が注目のポイント。また、昨年ジェントルマンクラスでタイトルを獲得しステップアップを果たした#19 永井宏明、ベテランの#25 神取彦一郎や#32 飯田太陽らPCCJレギュラー陣も黙ってはいないはず。チャンピオンクラスの名の通り、レベルの高いバトルが期待される。
一方のジェントルマンクラスは、#2 田島剛や#33 Tetsuo OGINOら優勝経験のあるドライバーに、他のドライバーがどこまで迫れるかがひとつの見どころとなるだろう。#3 江本玄や#8 櫻井澄夫、#21 高田匠といったPCCJレギュラー陣の活躍はもとより、PCCJ参戦経験をもつ#23 藤田宗、さらにGT3 カップチャレンジ ジャパンからのステップアップとなる#7 星野敏、#27 眞野壮一郎らのルーキーがどういった戦いをみせるか興味深いところ。なお、24号車は年間エントリーしたGOmaxに代わり、スーパー耐久の経験豊かな田中徹がドライバーを務めることとなる。こちらもどのような走りを見せるか注目したい。
3月7日(木)〜8日(金)に富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた公式合同テストでは#14 川端、#32 飯田、#12 小河、#19 永井、#78 近藤らが上位タイムを記録している。岡山大会でも彼らを軸に戦いが展開される可能性はあるが、富士スピードウェイでのテストと岡山国際サーキットでのレースを同様に語ることはできない。天候はもとより予選の重要性、タイヤのマネジメント、勝負どころを読む力など、本番では様々なファクターが入り乱れる。
なお今回の予選は、ノックアウト方式を採用。予選をQ1、Q2というふたつのセッションに分けて、それぞれの結果でグリッドを決めていく。Q1セッションは15分間行なわれ、タイムの上位8台のみがQ2に進出。10分のインターバルを挟んだQ2は10分間行なわれ、このタイムによって最終的なグリッドが決定される。短いセッションで上位タイムを出すためにはアタックのタイミングと、コースの状況を見極める力が不可欠と言えるだろう。
ワンメイクレースの難しさが凝縮されたPCCJで、16名のカレラカップパイロットたちはどのような戦いを見せてくれるのか。そして、真っ先にシーズンの主導権を握るのは誰になるのか──その答えは、来たるべき開幕戦で明らかになる。
岡山大会のスケジュールは、専有走行が4月5日(金)10時〜10時30分、12時〜12時30分の2セッション。予選は4月6日(土)8時10分〜8時45分。第1戦の決勝レースは同日15時45分から15周でスタート予定となっており、第2戦は翌7日(日)の10時35分から、こちらも15周で行なわれる。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2013年3月14日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズの合同テストを、富士スピードウェイ(静岡県)にて2012年3月7日(木)、8日(金)に開催いたしました。
3月7日(木)〜8日(金)、富士スピードウェイでポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の公式合同テストが行われた。今季を戦う16台のうち13台が参加し、2日間にわたる4セッションを精力的に走り込んだ。
天候に恵まれ、走り始めから次々にタイムが更新される中、初日のトップは#33 Ogino Tetsuoの第2ドライバーとして参加した高木真一がコースレコードに0.6秒まで迫る1分44秒611という好タイムをマークした。2番手は若手ルーキーの#78 近藤翼。「ハコのレーシングカーは初めて」と語る近藤は、正規販売店チームのIMPROVE RACINGからPCCJデビューを飾る。3番手を獲得したのはルーキー#7 星野敏の第2ドライバーとして参加の藤井誠暢。これに続いたのが#32 飯田太陽、#19 永井宏明。昨年ジェントルマンクラスのチャンピオンとなった#19 永井は、今季からチャンピオンクラスに転向してシリーズを戦う。このクラスには#78 近藤を始め、もうひとつの正規販売店チームBright Motorsportから参戦するルーキー#12 小河諒、今季のPCCJ育成ドライバーとしてGARMIN PORSCHEを駆る同じくルーキーの#14 川端伸太郎、そして表彰台獲得経験者であり今なお進化を続ける#25 神取彦一郎ら強豪がひしめいている。#19 永井は「今回のテストではアンダーステアを消すことが出来ずに苦労しましたが、シーズンがスタートしたらチーム一丸となって優勝を狙いたいです。このクラスは誰もが手ごわい。その中でどこまでやれるかも楽しみ」と今季の抱負を語る。
2日目のトップタイムは初日10番手タイムだった#14 川端。「ハコはほぼ初めてなので最初は戸惑いましたが、徐々につかめてきました。まだまだ課題は多いのでそれをひとつずつクリアしていきたいです」と語り、今後の成長に期待が集まっている。2番手は初日から好調の#32 飯田。「シーズンオフにまじめに練習しました。32号車、33号車の2台体制で、データを共有できている部分がタイムに大きく現れました」という言葉どおり、GTドライバーたちのタイムに迫る1分44秒742を刻み、今季のチャンピオンクラスを更に面白くする一人であることをアピール。#12 小河、#19 永井、#78 近藤らも僅差で続き、彼らもチャンピオンクラスの主役になり得る存在感をしっかりと示した。中でも#12 小河は「同世代の若手2人には絶対に負けたくありません。またレベルの高いドライバーは他にも、多いので最初は胸を借りて勉強させてもらいつつも、最終的にはその中で1番になれるよう努力します」と気合も充分だ。
今季は何よりメンバーの入れ替えが多かったことが大きなトピックスとなる。ルーキーは先に紹介したドライバー以外にも、S耐で活躍する#10 川口正敬、GT3カップチャレンジジャパンからステップアップしてきた#27 眞野壮一郎など5人を数える。さらに過去にシリーズ参戦経験のある#23 藤田宗も再びレギュラー参戦を果たす。若手とベテランドライバーによる世代を超えた戦いに加え、カレラカップルーキーの加入とその成長によって勢力図がどう変化 していくのか? 見所満載のPCCJ開幕戦の舞台は、スーパーGTと併催となる4月6日(土)〜7日(日)の岡山国際サーキット。今回の合同テストに参加した 13台に#8 櫻井澄夫、#21 高田匠、#24 GOmaxの3台が加わり、いよいよシリーズがスタートする。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

左から)No.12、Bright Motorsport 小河 諒(ポルシェ センター目黒、世田谷、銀座)、No.78、IMPROVE RACING 近藤 翼(ポルシェ センター横浜、湘南)、No.14、GARMIN PORSCHE 川端 伸太朗(PCCJ若手ドライバー育成プログラム)
プレスインフォメーション 2013年3月12日
ディーラーによる2チームも若手ドライバーを起用
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、2009年より実施している「PCCJ若手ドライバー育成プログラム」の継続にあたり、2013年のPCCJへシリーズ参戦するドライバー1名を川端 伸太朗選手(20歳)に決定しました。
書類選考によって選ばれた2名の若手ドライバーは、オーディション最終審査として本年2月、富士スピードウェイで911 GT3 Cup(2011年モデル)をドライブいたしました。ラップタイムのみではなくドライバーとしての資質や環境など総合的な審査による結果、川端選手は栄えある4人目のPCCJ若手ドライバーとして選ばれ、ゼッケン14番 ”GARMIN PORSCHE (ガーミン ポルシェ)”(MY13 911 GT3 Cup) にて2013年シリーズのチャンピオンクラスへエントリーが決定いたしました。
川端 伸太朗選手は、2007年に全日本ジュニアカート選手権でチャンピオンを獲得するなど目覚ましい活躍を見せました。2011年からフォーミュラ チャレンジ ジャパン(FCJ)に参戦し、2シーズン目の2012年には3度ボディウムに上がりシーズン6位に入りました。
PCCJのドライビングアドバイザーを務める影山正美氏をはじめ、PCCJ委員会によるサポートを得てシリーズチャンピオンを目指す川端選手は「GTカテゴリーのマシンについて学ぶには、これ以上ない恵まれた環境であるPCCJへ参戦する今シーズンは、僕のレースキャリアで大きな一歩になると思います。憧れのポルシェでレースが出来るのも、素直に嬉しいです」とコメントしています。
昨年、Excellence MotorsportとしてPCCJに参戦した株式会社ブライトインターナショナル(ポルシェ センター目黒)および株式会社エクセレンスインターナショナル(ポルシェ センター世田谷、銀座)は、チーム名をBright Motorsport(ブライト モータースポーツ、ゼッケン12)として引き続き2013シーズンを戦います。ドライバーは2012年のFCJシリーズで8位を獲得した21歳の小河 諒選手に決定しています。
またポルシェ センター横浜、湘南を経営するインプロブ株式会社がIMPROVE RACING(インプロブ レーシング、ゼッケン78 )を結成し、今年より新たにPCCJへ参戦いたします。ドライバーの近藤 翼選手(23歳)も、川端選手、小河選手と同じくFCJ(2010、2011年)からPCCJへ参戦する期待の若手です。
ほぼ同期といえる小河選手、近藤選手が今シーズン、PCCJへステップアップすることについて川端選手は、「二人に勝つのはもちろん、すべてのドライバーがライバルです。ポルシェ カレラカップ ジャパン育成ドライバーの名に恥じない走りで、シリーズチャンピオン獲得を目指して頑張ります」と語りました。
川端 伸太朗プロフィール
■氏 名 :川端 伸太朗(かわばた しんたろう)
■生年月日:1992年9月14日(20歳)
■ 出身地 :大阪府
■ レース戦歴
2012年(20歳) フォーミュラ チャレンジ ジャパン (シリーズ6位)
2011年(19歳) フォーミュラ チャレンジ ジャパン (シリーズ12位)
2010年(18歳) CIK-FIA 世界選手権 Super-KFクラス (シリーズ 5位)
2009年(17歳) JAF全日本Super-KFクラス(シリーズ9位)、全国大会 Super-KTクラス参戦 優勝
2008年(16歳) JAF全日本カート選手権KF2クラス(シリーズ4位)、CIK-FIA世界選手権MACAU大会 スポット参戦 14位
2007年(15歳) JAF全日本ジュニアカート選手権(シリーズチャンピオン)
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
この度、吉本大樹が「13’SUPER GT SERIES」に、「JLOC」より参戦することが決定いたしましたので、取り急ぎご報告申し上げます。
尚、今シーズンを共に闘うドライバーは山内英輝選手、参戦車両は「Lamborghini GALLARDO GT3」での参戦となります。
13'シーズンは心機一転、新たな体制でのGT参戦となりますが、タイトルを争った昨年以上の活躍をお見せ出来るよう、吉本大樹並びにスタッフ一同全力を尽くして参りますので、ご声援の程、何卒宜しくお願い致します。
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【参戦概要】
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■ カテゴリー : 2013 SUPER GT SERIES (GT300)
■ チーム名 : JLOC 【Web Site】 http://www.jloc-net.com/
■ ドライバー : 吉本大樹・山内英輝 選手
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【2013 SUPER GT SERIES カレンダー】
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■第1戦 4/6-7 岡山国際サーキット
■第2戦 4/28-29 富士スピードウエイ
■エキシビジョン 5/18-19 韓国インターナショナルサーキット
■第3戦 6/15-16 セパン・インターナショナル・サーキット
■第4戦 7/27-28 スポーツランドSUGO
■第5戦 8/17-18 鈴鹿サーキット
■第6戦 9/7-8 富士スピードウエイ
■第7戦 10/5-6 オートポリス
■第8戦 11/2-3 ツインリンクもてぎ
■JAF GP 11/15-17 富士スピードウェイ
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【吉本大樹コメント】
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無事この時を迎える事ができ、嬉しく思っています。A SPEED解散後、数チームと交渉させて頂きましたが、正直順調には進んでいませんでした。
恩師らが紹介して下さったチームJLOCから良い返事が頂けない場合にはシーズンを通しての参戦を諦める覚悟もしていましたが、則竹オーナーが吉本に決めて下さった事に心から感謝します。
チームメイトとなる山内選手についても、彼の速さは良く知っているつもりですので共に目標を達成できると信じています。
自分にとって新たなチームですし色々な意味で新たな挑戦となりますが、自分を選んで頂いた事を後悔させないよう、チームにとっての絶対的な戦力となり、結果で恩返しができる様に頑張ります。
2013年シーズンはJLOCの吉本大樹を応援宜しくお願いします!
エイチワイ・マネージメント有限会社
東京. ポルシェジャパン株式会社(所在地:東京都目黒区/代表取締役社長:黒坂登志明)と、ポルシェ カレラカップ ジャパン(略称 PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズの開催概要を下記のとおり発表いたします。
2001年の初開催から13年目を迎えるPCCJは、進化し続ける史上最速のワンメイクレースマシン「911 GT3 Cup」の圧倒的なパフォーマンスによって、常に観衆の目を惹きつけています。世界13ヵ国で8シリーズが開催され、他の追随を許さない史上最速のワンメイクレース “ポルシェ カレラカップ”。そのジャパンシリーズとなるPCCJは、2013年も国内各地のサーキットを舞台に、熱くエキサイティングなレースを展開いたします。
ポルシェ カレラカップ ジャパン2013 レースカレンダー
合同テスト 3月7日(木)〜8日(金) 富士スピードウェイ オフィシャルテスト
第1戦-2戦 4月6日(土)〜7日(日) 岡山国際サーキット SUPER GT
第3戦 4月28日(日)〜29日(月) 富士スピードウェイ SUPER GT
第4戦-5戦 6月1日(土)〜2日(日) 富士スピードウェイ ザ・ワンメイク祭り
第6戦 6月23日(日) ツインリンク茂木 もてぎチャンピオンカップ
第7戦-8戦 7月27日(土)〜28日(日) スポーツランド菅生 SUPER GT
第9戦 9月7日(土)〜8日(日) 富士スピードウェイ SUPER GT
第10戦 10月11日(金)〜13日(日) 鈴鹿サーキット F1世界選手権 日本GP
2013年レースカレンダーは、カレラカップジャパンとして7回目となるF1日本グランプリ(鈴鹿)のサポートレース開催をはじめ、国内トップカテゴリーレースとの併催を中心に、合同テストを含む8イベント10レースを予定しております。
PCCJ シリーズ初の「セミ耐久レース」を開催
6月23日に行います第6戦 ツインリンクもてぎ大会(栃木県)は、「セミ耐久レース」を導入し開催致します。PCCJ史上初となる、シリーズの一戦として開催されるロングディスタンスレースにご期待ください。
ポルシェ モータースポーツ インターナショナル スカラシップ への挑戦
26歳以下で優秀な戦績を収めたドライバーには、ドイツ ポルシェAGが主催する「ポルシェ モータースポーツ インターナショナル スカラシップ」のオーディションへチャレンジする権利が与えられます。2012年は、PCCJ育成ドライバーとしてシーズンを戦い、シリーズチャンピオンに輝いた平川 亮選手がこの権利を獲得しました。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース