プレスインフォメーション 2021年3月31日
2021シーズンにおけるポルシェジャパンのモータ―スポーツアクティビティ
ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:ミヒャエル・キルシュ)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェジャパンモータースポーツのスカラシッププログラムであるポルシェジャパンジュニアドライバーとして、大草りき(21歳)と澤龍之介(19歳)を選出しました。
大草選手は2001年の初開催から21シーズン目を迎えるPCCJへ911 GT3 Cupで、澤選手はPCCJへのステップアップカテゴリーであるポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)へ718ケイマンGT4クラブスポーツでシリーズ参戦します。
ポルシェジャパンジュニアドライバーの最終審査は、書類選考を経て選ばれた複数名への面接および実車のドライビングを富士スピードウェイにて実施しました。当日はPCCJ委員会およびPCCJドライビングアドバイザー影山 正美によるラップタイム、ドライバーとしての資質や環境、英語力など総合的な審査をして、2021シーズンにおける大草選手および澤選手へのサポートが決定しました。
911 GT3 CupでPCCJにポルシェジャパンジュニアとして参戦する大草選手は、幼少期から父親の影響でカートレースをはじめて国内最高峰の全日本カート選手権 OKクラスではタイヤ開発ドライバーを務めるなど目覚まし活躍を見せました。その後はフォーミュラレースで経験を積み2018年からはスーパー耐久シリーズのST3クラスに参戦。2019年にはシリーズチャンピオンを獲得し2020年はST-TCRに参戦しました。ポルシェジャパンジュニアドライバーに選出された昨シーズンはPSCJのGT4クラスで718ケイマンGT4クラブスポーツをドライブし、シーズン最多勝利を収めました。2021シーズンはPCCJへステップアップし、シリーズチャンピオン獲得を目指して戦います。ポルシェジャパンジュニアとしての活動は2シーズン目となる大草選手は「昨年のPSCJからステップアップしPCCJで戦えることは非常に光栄です。これまで多くのプロドライバーを輩出しているPCCJでタイトルを獲得し、世界で戦えるドライバーに成長することが目標です」と決意を語りました。大草選手は718ケイマンGT4クラブスポーツで2021年のスーパー耐久シリーズのST―Zクラスに参戦しています。
718ケイマンGT4クラブスポーツでPSCJにポルシェジャパンジュニアとして参戦する澤選手は、「マシンに素早く適応してアグレッシブに攻められることができるのが強みだと思っています。GTカーでのレースは初めてですが、自分らしい強気な走りでGT4クラスのタイトルを獲得したいと思います。」と力強く語りました。
ポルシェジャパンジュニア プロフィール
大草 りき(おおくさ りき)
■車両:Porsche Japan Junior Programme(ゼッケン91番)
■生年月日:1999年11月25日(21歳)
■出身地 : 神奈川県
■レース戦歴:
2020年 PSCJ GT4 クラス最多勝利
2020年 スーパー耐久シリーズSTRクラス(シリーズ2位)
2019年 スーパー耐久シリーズST3クラス(シリーズチャンピオン)
2018年 全日本F3選手権スポット参戦
2017年 菅生、富士シリーズスーパーFJクラス(シリーズチャンピオン)
2016年 全日本カート選手権 KFクラス (シリーズ6位)
■SNS:
Instagram: https://www.instagram.com/riki_okusa
Facebook: https://www.facebook.com/okusa.riki
Twitter: http://twitter.com/riki_okusa
澤 龍之介(さわ りゅうのすけ)
■車両:Porsche Japan Junior Programme(ゼッケン71番)
■生年月日:2002年2月23日(19歳)
■出身地 : 千葉県
■レース戦歴:
2020年 FIA F4(シリーズ6位)
2019年 鈴鹿クラブマン スーパーFJクラス(シリーズチャンピオン)
2018年 鈴鹿サーキットレーシングスクール フォーミュラ卒業
2017年 全日本カート選手権FS-125クラス(シリーズチャンピオン)
2016年 全日本カート選手権 FPジュニアクラス (シリーズ2位)
■SNS:
Instagram: https://www.instagram.com/ryunosuke.sawa
Twitter: http://twitter.com/Ryunosuke_Sawa
今年で21シーズン目を迎えるPCCJ は911 GT3 Cupで争われる「世界最速のワンメイクシリーズ」として知られ、現在日本国内で行われているワンメイクレース中、もっとも長きに渡り継続開催されています。2021シリーズもSUPER GT 及び F1日本GPといったビッグイベントのサポートレース開催を中心に、6大会11戦によって争われる予定です。
PCCJは厳格なレギュレーションのもと完全なイコールコンディションで争われています。プロフェッショナルを目指すドライバーの登竜門としても知られ、これまでも多くのPCCJ参戦経験者がスーパーGTのGT500 クラスおよびGT300 クラスなどのカテゴリーへ羽ばたいています。ポルシェジャパンでは若手ドライバー育成のため2009年からスカラシッププログラムを実施しています。
PSCJ はPCCJへのステップアップカテゴリーとして2010年にポルシェGT3 カップチャレンジジャパンとして創設されました。2019シーズンにデビューした718ケイマンGT4クラブスポーツのためのGT4クラス導入に伴い、名称もPSCJとなりました。2021シーズンのPSCJは、4大会8戦を開催予定です。今シーズンは新たにポルシェセンター長久手がチーム「NAVUL」を結成し、GT4クラスに参戦することが決定しています。
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2021開催カレンダー
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ラウンド
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日程
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サーキット
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開催イベント
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レース
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合同テスト
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3月2日(火)-3日(水)
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富士スピードウェイ
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PCCJ オフィシャル 合同テスト
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ー
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第1 - 2戦
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4月10日(土)- 11日(日)
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岡山国際サーキット
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SUPER GT シリーズ 第1戦
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2レース
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第3 - 4戦
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5月3日(月祝)-4日(火祝)
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富士スピードウェイ
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SUPER GT シリーズ 第2戦
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2レース
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第5 - 6戦
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5月29日(土)- 30日(日)
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鈴鹿サーキット
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SUPER GT シリーズ 第3戦
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2レース
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第7 - 8戦
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7月24日(土)-25日(日)
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スポーツランドSUGO
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SUGOチャンピオンカップレース
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2レース
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第9 - 10戦
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9月11日(土)-12日(日)
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鈴鹿サーキット
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鈴鹿サーキットクラブマンレース
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2レース
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第11戦
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10月8日(金)-10日(日)
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鈴鹿サーキット
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F1世界選手権 日本グランプリ
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1レース
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ポルシェスプリントチャレンジジャパン 2021 開催カレンダー
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ラウンド
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日程
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サーキット
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開催イベント
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レース
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第1 - 2戦
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4月25日(日)
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ツインリンクもてぎ
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もてぎチャンピオンカップレース
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2レース
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第3 - 4戦
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5月16日(日)
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スポーツランドSUGO
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SUGOチャンピオンカップレース
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2レース
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第5 - 6戦
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6月13日(日)
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岡山国際サーキット
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岡山チャレンジカップレース
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2レース
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第7-8戦
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10月17日(日)
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富士スピードウェイ
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富士チャンピオンカップレース
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2レース
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開催日程やレース数は変更になる場合があります
また今シーズンはポルシェジャパンの正規販売店ネットワークが結成した2チームが、スーパー耐久シリーズにエントリーします。最上位カテゴリーであるST-Xクラスに911GT3 Rで参戦するポルシェセンター岡崎は2012年のPCCJジェントルマンクラスチャンピオンでスーパーGTのGT300クラスでも活躍する永井宏明選手とGT500クラスに参戦中の中山雄一選手、2017年からPCCJに参戦する上村優太選手を中心にシリーズを戦います。ポルシェセンター岡崎は2020シーズンも911GT3 RでST-Xクラスにスポット参戦し、1勝を挙げています。ポルシェセンター青山、ポルシェセンター目黒、ポルシェセンター銀座などを経営するEBIグループは718ケイマンGT4クラブスポーツを駆り、激戦のST-Zにエントリーします。これまでもPCCJやスーパーGTなどへ参戦してきたEBIグループを母体とする「Porsche Team EBI WAIMARAMA」は、経験豊富な山野直也選手、ポルシェジャパンジュニアの大草選手をはじめとした強力なドライバー陣でタイトル獲得を目指します。同クラスには「バースレーシングプロジェクト」が昨シーズンから引き続き718ケイマンGT4クラブスポーツで参戦します。
スーパーGTのGT300クラスには、つちやエンジニアリングが「HOPPY team TSUCHIYA」として911GT3 Rで2シーズン目を戦います。昨シーズンと変わらず松井孝允選手と佐藤公哉選手のコンビがステアリングを握る同チームは、2016年以来の王座奪還を目標としています。
ポルシェジャパン・プレスリリース

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2021/03/17|Motorsport
SUPER GT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦する7チーム7台をサポート
アウディ ジャパンとパートナーシップ契約を結ぶAudi Team Hitotsuyamaは、新たに篠原 拓朗選手を起用
Team LeMans with MOTOYAMA Racingは、本山 哲選手を起用、SUPER GTへ現役復帰
アウディジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フィリップ ノアック)は2021年度Audi Sport customer racing のチーム体制を発表しました。
Audi Sportのモータースポーツ活動は、電気自動車によるレースシリーズ、フォーミュラEへのファクトリー参戦に加えて、ユーザーによるレース参戦であるAudi Sport customer racingに関する活動が世界各国で行われています。昨年度2020年は、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により、全世界のレース数は約37%減少しましたが、世界中で開催された478のレースでAudi Sportカスタマーチームから1285台のレースカーが参戦し、122回の勝利を含む361回の表彰台を獲得しました。チャンピオンシップにおいては、12のドライバーズタイトルと22のクラス優勝を果たしました。
今年度2021年、アウディ ジャパンはAudi Sport customer racingプログラムにより、SUPER GT GT300クラスにAudi R8 LMS で参戦する2 チーム2台、スーパー耐久シリーズ ST-ZクラスにAudi R8 LMS GT4で参戦する1チーム1台、第3戦の富士SUPER TEC 24時間レースのST-Xクラスにスポット参戦する1チーム1台、TCRジャパンシリーズにAudi RS 3 LMSで参戦する3チーム3台、の合計7チーム7台のカスタマーチームをサポートします。
SUPER GT (GT300 : GT3)
アウディ ジャパンとパートナーシップ契約を締結しているHitotsuyama racingは、今年もAudi Team Hitotsuyama (アウディ チーム ヒトツヤマ)として、SUPER GT GT300クラスに参戦いたします。今シーズンのAドライバーは、昨年から引き続き川端 伸太朗選手、そしてBドライバーには新たに篠原 拓朗選手が起用されました。篠原選手は、昨年Audi Team Hitotsuyamaより参戦したTCRジャパンシリーズで、Saturday SeriesとSunday Seriesの両方でドライバーズタイトルを獲得。期待の若手ドライバーです。マシンには昨年より赤を基調としたカラーリングを採用しています。昨年同様ヨコハマタイヤと契約を結び、協力関係を強め、シーズンを通して上位を狙っていきます。
また、今年はGT500やスーパーフォーミュラで活躍してきたチームルマンが、昨年のAudi Team Hitotsuyamaとのジョイントプロジェクトでの経験をもとに新チームTeam LeMans with MOTOYAMA Racingを立ち上げ、Audi R8 LMSを擁してSUPER GT GT300クラスに参戦します。Aドライバーは、SUPER GT GT500 クラスで 3 度のタイトル奪取、そしてフォーミュラ・ニッポン選手権では27勝、4度のタイトルを獲得し、歴代1位の記録を誇る本山 哲選手。2018年にGT500から引退して以来のSUPER GTへの現役復帰となります。Bドライバーには、昨年まで全日本F3選手権や全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権で活躍した期待の若手、片山 義章選手を起用。ヨコハマタイヤを採用します。
スーパー耐久(ST-Z : GT4)
2017年からスーパー耐久シリーズに新設されたST-Zクラスは、GT3とTCRのあいだを埋めるGT4マシンによって争われます。Audi R8 LMS GT4は、市販車のAudi R8 Coupéと60%以上の構成部品を共有しており、速さはもちろん安全性、耐久性、整備性が高く、コストパフォーマンスに優れています。今シーズンのST-Zクラスには、Audi Team AS Sportが、人気アニメーション「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とプロモーションタイアップにより結成したエヴァンゲリオンレーシングとして参戦します。登録ドライバーは、田ヶ原 章蔵代表を筆頭に、西村 元希、岡本 武之、藤原 能成、ショウン トンの各氏5名となっています。
スーパー耐久(ST-X : GT3)
スーパー耐久シリーズ 2021の第3戦(5月21-23日)であり、今年で4度目の開催となる富士スピードウェイでの24時間耐久レース「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」にAudi Team Hitotsuyama がAudi R8 LMSでST-Xクラスにスポット参戦します。ドライバーは都筑 善雄、宮田 莉朋、小倉 基宏、田中 鉄三郎、本多 秀朗、都筑 晶裕の各氏6名です。
TCRジャパン
TCRシリーズは、4ドアまたは5ドアで、2リッター以下のターボエンジンを搭載した前輪駆動車によるレースです。欧州で2015年に創設されて以来、世界各地で人気を博しており、2021年は国内で6戦が予定されています。今シーズンAudi RS 3 LMSで参戦するのは、NILZZ Racing、バースレーシングプロジェクト(BRP)の2チームに加えて、Audi Team Hitotsuyamaがスポット参戦する予定です。
アウディ ジャパンは2016年来、Audi Sport customer racingパーツトレーラーを全国のサーキットに配備してレースに参戦するカスタマーチームをサポートしています。今年も専用のトレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約3,100アイテム、約11,100点の部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように体制を整えて、SUPER GT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームと共にサーキットを転戦します。
また、Audi driving experience プログラムの一環として、アウディオーナーが実際のレースへの参戦権が得られる Race experience をはじめ、女性ドライバー専用の運転トレーニングプログラム Audi women’s driving experience など、数々のプログラムをさらに充実させてまいります。こうしたAudi Sportの様々な活動、RSモデルを通じて、アウディならびにAudi Sportの認知の向上、イメージの強化を図ってまいります。
Audi Sport customer racing team 2021参戦体制(敬称略)
SUPER GT (GT300 : GT3)
#21 / Audi Team Hitotsuyama / Hitotsuyama Audi R8 LMS
A:川端 伸太朗、B: 篠原 拓朗
#6 / Team LeMans with MOTOYAMA Racing / Team LeMans Audi R8 LMS
A:本山 哲、B: 片山 義章
スーパー耐久(ST-Z : GT4)
#505 / Audi Team AS Sport / エヴァRT初号機 アウディR8 LMS GT4
A:西村 元希、B:岡本 武之、C:田ヶ原 章蔵、D:藤原 能成、E:ショウン・トン(Shaun Thong)
スーパー耐久(ST-X : GT3)
#33 / Audi Team Hitotsuyama / TSK Audi R8 LMS
A:都筑 善雄、B:宮田 莉朋、C:小倉 基宏、D:田中 鉄三郎、E:本多 秀朗、F:都筑 晶裕
TCRジャパン(TCR)
#7 / NILZZ RACING / ワコーズEDニルズ麻布AUDI
MJ
#17 / バースレーシングプロジェクト(BRP)/ BRP★Audi Mie RS3 LMS
鈴木 建自
#101 / Audi Team Hitotsuyama / 車名未定
ドライバー未定
アウディジャパンプレスリリース

ポルシェカレラカップジャパン 2020 第1-2戦プレビュー
ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社⻑:ミヒャエル・キルシュ)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン 2020シリーズ第1-2戦を、岡⼭国際サーキット(岡⼭県)にて 2020年6⽉27⽇(⼟)、28⽇(⽇)に開催いたします。
今シーズンは、4⽉11⽇(⼟)、12⽇(⽇)に岡⼭国際サーキットで開幕大会を予定していたが、世界的に拡大している新型コロナウイルス感染症の影響を受けてシリーズ戦の開催を延期。そして、5月末に政府から発表された緊急事態宣⾔の全国的な解除、6月19日には全国を対象に県をまたぐ移動等の外出自粛が緩和されたことを受け、今回の新カレンダーによる開幕戦開催を決定した。
PCCJは「世界最速のワンメイクレース」として世界的に知られるポルシェカレラカップの日本シリーズとして2001年にスタートし、今年20年⽬のシーズンを迎える。現在、日本国内で行われているワンメイクレースの中で、もっとも長きに渡り継続開催しているシリーズであり、厳格なレギュレーションのもと完全なイコールコンディションで戦いが繰り広げられる。また、これまでも多くのPCCを戦ったドライバーがスーパーGTなどの上位カテゴリーへ羽ばたいていることから、プロドライバーの登竜門としても知られている。
PCCJを戦うマシンは、2018年から導⼊されたタイプ991第2世代のニュー911 GT3 Cup。リアに搭載された⽔平対向6気筒エンジンは4リッターで、最⾼出⼒は485psを発揮し、ダイレクトフューエルインジェクション(DFI)の採⽤で効率性も⼤幅に向上。さらにアンチロックブレーキシステム(ABS)を採⽤するなど、パフォーマンスのみならず安全⾯でも更なる進化を遂げている。クラス区分については今シーズンから変更され、全ドライバーが対象でシリーズチャンピオンを競う「オーバーオール」(総合順位)と、従来の「ジェントルマンクラス」が廃止されて新たに「プロアマクラス」「アマクラス」の2クラス制を導入。ゼッケンカラーは、クラス登録なしのオーバーオールがホワイト、プロアマクラスがイエロー、アマクラスがオレンジに塗り分けられる。
PCCJ第1-2戦の舞台となる岡⼭国際サーキットは、全⻑3.703㎞で2つのストレートと13のコーナーで構成されており、⽐較的狭いコース幅とタイトコーナーが多いのが特徴。そのためオーバーテイクチャンスは限られてくるため、予選グリッドが上位入賞の重要な鍵を握ることになる。予選は土曜日に1回のみ実施され、第1戦のスターティンググリッドは予選ベストタイム順、第2戦のスターティンググリッドは予選で記録されたセカンドタイム順で形成される。このため予選では、ベストタイムに加えてもう1 ラップそれに近いタイムを記録できるかが重要になる。
今シーズンの注⽬ポイントは、元PCCJ王者と歴代PCCJジュニアプログラムドライバーによる対決だ。元PCCJ王者は、2013年、2014年に2連覇を達成した#60 小河諒と、2016年、2018年と2度タイトルを獲得した#24 近藤翼の2人。相対するのは2017年、2018年のPCCJ ジュニアプログラムドライバー#31 上村優太と、昨年ポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)をポルシェジャパンジュニアとして戦い、今シーズンは同プログラムのドライバーとしてPCCJにステップアップした石坂瑞基。この4人のドライバーが、どのようなバトルを繰り広げ、シリーズを引っ張っていくのか注目される。
プロアマクラス登録は4台で、昨年ジェントルマンクラスでクラスチャンピオン争いを繰り広げたランキング2位の#25 内山清士とランキング3位の#98 IKARIが優勝候補として挙げられる。そしてこの二人に、#77 浜崎大と#3 TAKASHI HATA(開幕大会は欠場)がどのように絡んでくるのか注目される。一方、5台が登録するアマクラス(開幕大会は3台が出場)は、誰もがクラス優勝を狙える実力を備えているので、熱きバトルが予想される。
注⽬のPCCJ 第1-2戦岡⼭⼤会のスケジュールは、専有⾛⾏が6⽉26⽇(⾦)10時30分〜11時、13時20分〜13時50分と各30分間の2セッション。予選は6⽉27⽇(⼟)9時50分〜10時20分の1 回のみ。そして決勝レースは、第1 戦が27⽇(⼟)14時55分スタート(15周もしくは30分間)、第2戦が28⽇(⽇)11 時35分スタート(15周もしくは30分間)となっている。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため今大会は無観客で実施されるが、今年から導入されるスポーツライブ配信メディア「Player!」(iPhoneは無料アプリ、AndroidおよびPCはウェブサイト)を利用して、レース観戦を楽しむことができる。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 第11戦(鈴鹿)決勝レースレポート
プレスインフォメーション 2017年10月08日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第11戦の決勝を、鈴鹿サーキット(三重県)で2017年10月8日(日)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:25度/路面温度38度
4月に岡山国際サーキットで開幕戦を迎えたPCCJ2017シーズンも、今日の第11戦が最終戦となる。ポールポジションからスタートするのは、#23ジョシュ・ウェブスター。ポルシェモービル1スーパーカップに参戦中のイギリス人ドライバーだ。昨日の第10戦で今シーズン3勝目をマークした2017年のPCCJスカラシッププログラムドライバーである#17 上村優太が2番手グリッドに並ぶ。2列目となる3番手は、すでに今年のジェントルマンクラス王者を決めてこのレースにオーバーオール(総合)チャンピオン獲得が掛かっている#9 武井真司となっている。4番手はジェントルマンクラスのランキング4位争いを展開中の#47 TAD JUN JUNが続く。また、王者獲得の可能性を残す2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであった#89 三笠雄一は10番手からのスタートとなる。
第10戦終了時点でランキングトップの#9 武井は170点、2位の#17 上村は158点、3位の#89 三笠は152点となっており、#9 武井が若手ドライバー二人よりも上位でゴールすれば王者戴冠となる。一方、#17 上村が逆転するには#9 武井に12点以上の差を着けてゴールするしかないため、#17 上村が優勝を飾った場合は#9 武井が8位以下となることがチャンピオン獲得の条件となる。
注目の最終戦は、青空が広がり前日までと一転し汗ばむ陽気となった。午前11時15分のフォーメーションラップを経て、シグナルがグリーンに変わりグリッドに整列した各車が一斉にスタートを切る。ポールポジションの#23 ウェブスターが好スタートを見せ、トップで1コーナーを抜けていく。2番手グリッドの#17 上村はスタートに失敗し、3番手グリッドの#9 武井が2位に浮上する。しかし、シケイン手前で#17 上村は前を行く#9 武井を捕らえて2位に返り咲く。その後方では、アクシデントが発生しており2周目からセーフティーカーが導入され、5周目からレース再開となる。
この再スタートも落ち着いて決めた#23 ウェブスターは、一度もトップを譲らずにトップでチェッカーを受け「今日はとても素晴らしい1日になったよ。スタートをうまく決めることができ、ゴールまでプッシュして優勝することができ満足している」と喜びを語る。2位に終わった#17 上村は、「最初のスタートで失敗したので、セーフティーカー後の再スタートで逆転を狙ったのですが一歩及びませんでした。でも、海外の実力あるドライバーと戦えていい経験になりました」とレースを振り返った。
そして3位表彰台を獲得し、ジェントルマンクラスの優勝を飾った#9 武井が見事にPCCJ2017シリーズチャンピオンに輝く。これで#9 武井は、今シーズンのジェントルマンクラスチャンピオンと併せて、PCCJ史上初のダブルタイトル獲得を成し遂げたのである。
「今日のレースは、チャンピオン獲得を最優先に考えて無理なバトルはせずに落ち着いてゴールを目指しました。そしてF1のサポートレースで表彰台に上がることができ、オーバーオールチャンピオンまで手に入れることができて最高の一日です。決して自分だけの力だけではなく、一年間一緒に戦ってきたチームスタッフのお陰だと思っています。感謝とともに、喜びを分かち合いたいですね」
#9 武井が優勝を飾ったジェントルマンクラスは、実力伯仲のドライバーがひしめき合っているため最終ラップまで激しい戦いが繰り広げられた。その状況下、2位を獲得したのは参戦2年目の#66 ブライアン リー。「まさか2位になれるとは思っていなかったので、今日のレースはとてもラッキーでした」と笑顔を見せる。3位の#47 TAD JUN JUNは、「アクシデントに巻き込まれないように、最後まで慎重に走りました。スタートで順位を落としましたが諦めずに走ったおかげで3位を獲得でき、いいシーズンの締めくくりになったと思います」と語る。
これにより2017年のPCCJオーバーオールランキングトップ3は、#9 武井、#17 上村、#89 三笠という順番でシーズンを終えた。一方のジェントルマンクラストップ3は、#9 武井、#2 田島剛、#11 Fukujirouという結果になった。
2017シーズンの終わりとともに、現行の911 GT3 CupによるPCCJは今シーズンで幕を閉じ、いよいよ2018シーズンからはタイプ991第二世代へと生まれ変わる911 GT Cupによるレースが始まる。2001年のスタート以来、16年に渡り究極のワンメイクシリーズとして進化を続けてきたPCCJは2018年、ニュー911 GT3 Cupと共に新たな時代へ突入いたします。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 第10戦(鈴鹿)決勝レースレポート
プレスインフォメーション 2017年10月07日
鈴鹿。. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第10戦の決勝を、鈴鹿サーキット(三重県)で2017年10月7日(土)に開催いたしました。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:22度/路面温度:24度
PCCJ第10戦のポールポジションを獲得したのは、前戦の第9戦から2戦連続となる2017年のPCCJスカラシッププログラムドライバーである#17 上村優太。フロントロウに並ぶのは#23のリザーブドライバーでポルシェモービル1スーパーカップに参戦中のイギリス人、ジョシュ・ウェブスターだ。日英の若手ドライバーに続くセカンドグリッドには3番手の#24 Go MAX、4番手の#99 佐野新世とジェントルマンクラスのドライバーが並ぶ。すでに今年のジェントルマンクラス王者を決めており、このレースで優勝を飾ればオーバーオール(総合)チャンピオンも決定する#9 武井真司は7番手、王者争いのライバルである2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであった#89 三笠雄一は12番手からのスタートとなった。
16時39分、シグナルがグリーンに変わりグリッドに整列した各車が一斉にスタートを切る。ポールポジションの#17 上村は若干出遅れ、2番手スタートの#23 ウェブスターがトップで1コーナーを抜けていく。#17 上村は、#23 ウェブスターの背後にピタリと着きチャンスをうかがっていた。そして3周目のシケイン手前で#23ウェブスターが犯した一瞬のミスを見逃さず、シケイン1つめの進入でインを指した#17上村はトップを奪い返す。再びオーバーテイクのチャンスを狙う#23ウェブスターは5周目のスプーンカーブで飛び出し万事休す。その後、ギャップをマネージメントして見事優勝を果たした#17 上村は「スタートは慎重になりすぎましたが、鈴鹿での経験値は自分の方があるので絶対に抜けるという自信はありました。それでシケインで勝負に出てトップに立った後は、ゴールまでプッシュしていきました」とレースを振り返る。2014年鈴鹿サーキットレーシングスクールを主席卒業した#17 上村にとって、これが嬉しい鈴鹿でのPCCJ初勝利となった。
2位に終わった#23 ウェブスターは、「フリー走行、予選とも雨だったので、ドライの鈴鹿を初めて走れて楽しかった。今日は上村選手に敗れてしまったが、後ろから彼の走りを研究できたから明日は必ず僕が勝つ」と、今日の雪辱を明日に繋げると、自信をみせた。
3位でフィニッシュしたのは、ジェントルマンクラスのポール・トゥ・ウインを飾った#24 Go MAX。今シーズンの課題となっていたスタートをうまく決めて、単独走行でゴールまでマシンを導いた。「ようやく武井選手の連勝をストップできることができて嬉しいです。今年は不運なレースが続いていましたが、鈴鹿で優勝を飾れたのも良かったと思います」と#24 Go MAXは語る。
#24 Go MAXの背後では、ジェントルマンクラス2位争いを#11 Fukujirouと#9 武井真司が展開。「武井選手が背後にピタリと着いてきていましたので、無我夢中で走りました。その結果、武井選手を抑えることができ、2位フィニッシュは嬉しいです」と、#11 Fukujirouはレースを振り返る。8周目のヘアピンで勝負に出たもののコースアウトを喫して、3位に終わった武井は「あそこで勝負に出たのですがコースアウトしてしまったのですが、コースに戻れてゴールできたのはラッキーだと思っています。明日は、もう少し落ち着いて総合チャンピオンを獲りに行きます」と語る。
第10戦終了後の総合チャンピオン争いは、ランキングトップの#9 武井が170点、2位の#17 上村が158点、3位の#89 三笠が152点となっている。果たして、#9 武井がPCCJ2017シリーズチャンピオンも獲得し、PCCJ史上初のダブルタイトル獲得を成し遂げることになるのか。それとも、若手ドライバーが逆転王者を手中に収めるのか、明日8日に開催されるPCCJ最終戦となる第11戦が注目される。
なお、PCCJ第11戦の決勝レース(10周)は10月8日(日)午前11時15分からスタートを予定する。スターティンググリッドはポールポジションが#23 ウェブスター、2番手は#17 上村優太。3番手は#9 武井、4番手は#47 TAD JUN JUNとジェントルマンクラスのドライバーがセカンドグリッドに並ぶ。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

#17 上村 優太
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第10-11戦の予選を、鈴鹿サーキット(三重県)で2017年10月6日(金)に開催いたしました。
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 第10-11戦(鈴鹿)予選レースレポート
天候:雨 路面:ウエット 気温:14度 路面:16度(セッション開始時)
2017年シーズンのポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)最終大会となる第10-11戦が、F1日本GPのサポートレースとして鈴鹿サーキットで10月6〜8日まで3日間開催される。初日となった6日は、正午からフリー走行が45分間行われた。朝からどんよりした雲がサーキット上空を覆っていたが、午前中に行われたF1フリー走行終了間際に雨が降り出し、PCCJのフリー走行開始時の路面は完全にウエットとなっった。夕方に行われる予選も雨予報となっているため、コースインした各マシンは路面状況を確認するように走行。各車とも水しぶきを舞い上げながら雨用のマシンセッティングを探るために周回を重ねていく。
しかし、セッション開始15分過ぎからは雨足が強まり、各所でコースアウトを喫してしまうマシンが散見された。この状況下、トップタイムをマークしたのは2016年のジェントルマンクラスチャンピオンである#7 星野 敏。2番手は2017年PCCJスカラシッププログラムドライバーの#17 上村優太、3番手は23号車のリザーブドライバーとして出場するイギリス人ドライバーのジョシュ ウェブスター(23歳)、4番手は2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであった#89 三笠雄一という結果に。
一方、ジェントルマンクラスのトップタイムをマークしたのは#24 Go MAXで、#11 Fukujirou、#25 内山清士と続く。現在総合ランキングトップで、すでにジェントルマンクラスの今シーズンチャンピオンを決めている#9 武井真司は、総合8番手、ジェントルマンクラス4番手に留まった。
公式予選日は同日の16時50分にスタート。雨は降り続いており、コースの一部は川のような状態になっている中、各車ともタイムアタックに挑むが、足下をすくわれてコースアウトを喫するクルマが続出。この難しいコンディションの中、順調にタイムを刻んでいたのが#23 ウェブスター。今シーズンのポルシェモービル1スーパーカップで活躍する実力者だけあり、その後もタイムを縮めていく。予選も半分を過ぎたころに強くなった雨に足元をすくわれてコースアウトを喫したマシンがストップしたため、予選は赤旗中断に。
残り4分を切ったところで予選は再開されたが、実際にタイムアタックできるチャンスはワンアタックのみ。ここで意地を見せたのが#17 上村で、逆転でポールポジションを獲得した。
「予選の最初はタイヤの内圧を低めにしていたため厳しかったのですが、赤旗中断後のワンアタックに精神を集中して結果を出すことができました。明日の決勝は、スタートからトップを譲らずにゴールを目指したいですね」。
逆転を許してしまった#23 ウェブスターは、「最後の最後に逆転されてしまい残念でしたが、明日の決勝ではもちろん優勝を狙っていくので楽しみにしていて欲しい」と自信を見せていた。
ジェントルマンクラスでトップタイムをマークした#24 Go MAXは、「赤旗中断が味方してくれて最後にタイムを出すことができました。明日は表彰台の真ん中を狙っていきます」と語る。予選2番手の#99 佐野新世は「自分自身が今日の結果に驚いています。鈴鹿の走行は5回目ですし、雨も2回目だったので。セットアップがとても決まっていたのが結果につながったと思っています」と喜びを語る。開幕戦から続いていた連続ポールポジションは9でストップした#9 武井真司は、「今日は無理をしなかった部分もありますが、総合チャンピオンが掛かっているので明日の決勝も慎重に行きたいと思います」と、タイトル獲得に自信を見せる。
なお、第11戦の予選結果は#23 ウェブスターがポールポジションを獲得し、2番手は#17 上村、3番手は#9 武井でジェントルマンクラスのトップタイムとなっている。
第10戦の決勝レースは7日(土)16時30分〜、第11戦は8日(日)11時15分〜、両日ともに10周で争われる。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

D'station Racing(#33)
D'station Porscheは追い上げ8位。GULF NAC PORSCHE 911は5位に
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)のドライビングアンバサダーを務める藤井誠暢が所属し、911 GT3RでD'station Racing(#33)より参戦する2017年のスーパーGT GT300クラス第5戦(富士スピードウェイ)の決勝において、8位入賞を果たし、3ポイントを獲得しました。もう1台の911 GT3RでGT300クラスに参戦するGULF NAC PORSCHE 911(#9)は5位に入賞いたしました。
真夏の一戦であり多くの観衆が訪れるスーパーGT第5戦、D'station Porsche(#33)は、藤井誠暢とともに、第4戦SUGOからステアリングを握る2015年のポルシェ カレラカップ ジャパンのチャンピオンである元嶋佑弥がコンビを組んで参戦した。事前のテストから富士スピードウェイで好調だったD'station Porscheは、この一戦で上位入賞を狙った。
8月5日(土)に行われた公式予選では、上位グリッドを狙うべく、元嶋がノックアウト予選Q1を担当。ただ、コンディションによってパフォーマンスが左右される僅差のスーパーGTの予選で、元嶋は1分39秒003というタイムをマークするも、Q2進出までわずかに届かず。18番手から決勝レースを戦うことになった。
酷暑のなかでのレースとなった8月6日(日)の決勝レースは午後3時33分にスタートが切られた。同じく富士スピードウェイで開催された第2戦でD'station Porscheは高い決勝ペースを誇っていたものの、今回は序盤からライバルたちも速く、スタートドライバーを務めた藤井はなかなかポジションを上げることができなかった。そこでチームは、混戦のなかでのタイムロスを避け、クリアな状態でラップを刻むことができるよう、20周を終えて藤井をピットに戻し、ドライバー交代を実施。かつリヤタイヤのみを交換しピット作業時間を短縮する作戦に出た。
41周というロングスティントを担当することになった元嶋だが、チームの信頼に応え、トップと互角のペースでラップを重ねた。ライバル勢のトラブルやピットインにも乗じ、ポイント圏内に浮上した元嶋は、50周目には#11 メルセデスをオーバーテイク。さらに55周目には#18 86MCをかわすなどポジションを上げて最後は8位でフィニッシュし、見事チームの期待に応えた。作戦変更が的中したD'station Porscheは第3戦以来のポイント獲得で、藤井は現在20ポイントとなりランキング8位につけている。
もう1台の911 GT3RでGT300クラスに参戦するGULF NAC PORSCHE 911(#9)は、公式予選から速さをみせ、峰尾恭輔が14番手でQ1通過を果たすと、予選Q2でジョノ・レスターが7番手グリッドを獲得する。決勝レースでも上位を戦ったGULF NAC PORSCHE 911は、27周を終えスタートドライバーのレスターから峰尾に交代。素早いピット作業と、ミスのない峰尾の走りで5位フィニッシュ。レスター/峰尾組は藤井から1ポイント差のランキング9位に着けた。
次のスーパーGTレース 第6戦は、8月27日に三重県の鈴鹿サーキットで決勝レースが行われる予定になっている。
スーパーGT GT300クラス 2017年 第5戦 富士スピードウェイ 結果
1位 No.55 ARTA BMW M6 GT3(62周)
2位 No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(61周)
3位 No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(61周)
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5位 No.9 GULF NAC PORSCHE 911(61周)
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8位 No.33 D'station Porsche(61周)
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第8戦の決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で2017年8月6日(日)に開催いたしました。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:28度/路面温度:34度
PCCJ第8戦のスターティンググリッドは、前日の5日(土)に行われた予選で記録されたセカンドベストタイムで決定された。ポールポジションは#23 フィリップ・ハンプレヒトで、2番手は今回スポット参戦(PCCJ賞典外)となる#15 タナルト・サティエンティラクルと、ともにPCCA(ポルシェ カレラカップ アジア)に参戦中のドライバーがフロントグリッドを独占。3番手は2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであった#89 三笠雄一、4番手は今年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであり第6戦、第7戦と連勝中の#17 上村優太。そして、ジェントルマンクラスのポールポジションとなる5番手には、2015年ジェントルマンクラス王者であり現在ランキングトップの#9 武井真司が着ける。
12時05分、FSWオフィシャルカーとしてポルシェ ジャパンから贈呈されたポルシェ パナメーラ4Sに先導されてフォーメーションラップが開始され、グリッドに戻った全車が整列するとシグナルがブラックアウトになり、一斉にスタートが切られる。
好スタートを見せたのは、昨日の第7戦でポールポジションながらジャンプスタートのミスを犯してしまった#23 ハンプレヒト。4番手スタートの#17 上村も好スタートを切るが、1コーナーで行き場を失い5番手に順位を落としてしまう。その後方では3台が絡むアクシデントが発生し、コースサイドにマシンがストップしたため数周に渡ってイエローフラッグが振られることになる。この状況下でも、2位以下との差をうまくコントロールしながら一度もトップを譲らずに優勝を飾った#23 ハンプレヒトは、「昨日のスタート失敗があったので、今日は慎重に行ってグッドスタートが切れました。その後は、後方との差を広げるために攻めました。優勝を飾れて嬉しいです」と語る。
2位争いは、#15 サティエンティラクル、#17 上村、#89 三笠、#9 武井の4台で展開された。「今日もスタートに失敗して順位を落としましたが、三笠選手を攻略することができ2位でフィニッシュできて良かったです」と、#15 サティエンティラクルは2戦連続の2位獲得を喜んでいた。ラスト2ラップに#89 三笠をオーバーテイクし、3位となった#17 上村は「前を行く三笠選手の動きを見て、ここしかないと思い14周目で仕掛けて前に行くことができました。でも、トップ争いができなかったのは悔しいです」とレースを振り返る。一方、#17 上村に敗れて4位に終わった#89 三笠は、「レース前半はペースが良かったのですが、サティエンティラクル選手に抜かれてしまい抜き返そうとしたときにタイヤを傷めてしまい後半は厳しくなってしまいました。それで、上村選手を抑えきれずに抜かれてしまいました」と悔しさを滲ませた。
ジェントルマンクラスは#9 武井の7戦連続優勝となったが、「今日は若手2人と互角のバトルを展開できたので、自分の実力を示すことができたと思っています」と総合5位となったレースを振り返る。そして2位表彰台を獲得した7番手グリッドからスタートの#77 浜崎 大は、「後ろから追い上げられてくるプレッシャーと暑さで辛いレースでしたが、ゴールまでジェントルマンクラス2位の座を守るために必死に走りました」と語る。3位となった11番手グリッドスタートの#2 田島剛は、「スタートで少しでも前に行こうと決めていたのですが、その通りにポジションアップできたので順位を守るために集中して走った結果が3位でした」とレースを振り返る。以降、4位は#32 永井秀貴、5位は#98 IKARI、6位は#63 長嶋重登という結果になった。
PCCJ第9戦は8月26日(土)に予選、27日(日)に決勝が鈴鹿サーキット(三重県)で開催される。今年最初の鈴鹿でのレースとなるが、#17 上村と#89三笠の若手ドライバー対決が注目される。ジェントルマンクラスは、8連勝中の#9武井が連勝記録をさらに延ばせるのかに期待したい。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第7戦の決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で2017年8月5日(土)に開催いたしました。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:26度/路面温度:33度
PCCJ第7戦のポールポジションを獲得したのは、PCCA(ポルシェ カレラカップ アジア)に参戦中の#23 フィリップ ハンプレヒト。2番手は、こちらもPCCAからスポット参戦(PCCJ賞典外)となる#15 タナルト サティエンティラクルが続く。セカンドグリッドは、3番手に2017年のPCCJスカラシッププログラムドライバー #17 上村優太、4番手には2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであった#89 三笠雄一が並ぶ。5番手は2015年ジェントルマンクラス王者の#9 武井真司(ジェントルマンクラス)、6番手は2014、16年ジェントルマンクラス王者の#7 星野敏といったチャンピオン経験者がサードグリッドから表彰台を狙っていく。
16時20分、グリッドに整列した各車がスタートを切り、ポールポジションの#23 ハンプレヒトがトップで1コーナーを抜けていく。しかし、このスタートがジャンプスタートの判定が下され、#23 ハンプレヒトはドライブスルーペナルティを消化するため5周目にピットへ向かう。これでトップに立ったのが、スタートを見事に決めて2番手に浮上していた#17 上村であった。
「スタートがうまく行って2番手に浮上できました。前を走るハンプレヒト選手にドライブスルーペナルティが出されてトップに立ったのですが、後方からの追い上げもあるので最後まで気を抜かずにプッシュし続けました」と語る#17 上村が、これで前戦に引き続いて2連勝を飾った。
2番手争いは、#15 サティエンティラクルと#89 三笠の2人で展開された。
「スタートに失敗して3番手に落ちてしまったのですが、最終的に2位でフィニッシュできたのは嬉しいです。レース後半は三笠選手が追い上げてきて、一度最終コーナーで危ない場面はありましたが、何とか守り切ることができました」と2位フィニッシュの#15 サティエンティラクルは語る。一方の#89 三笠は「スタート後の1コーナーで行き場を失って、一時8番手くらいまで落ちてしまったのですが、マシンの調子はよく3番手まで挽回することができました。でも、サティエンティラクル選手を最後まで抜けなかったのは悔しいですね」とレースを振り返る。
4位でフィニッシュしたのは、レース中盤に#7 星野と激しいバトルを展開した#9 武井。「星野選手を早めに攻略して、その前を行くマシンを追いかけていきたかったのですが、抜くのに結構時間を要してしまいました。 最終的にはクリーンに抜くことができ、ジェントルマンクラスで優勝できましたので良かったと思います」と語る#9 武井は、ジェントルマンクラスで開幕戦からの7連勝を達成した。
#9 武井とバトルを展開した#7 星野も、「武井選手とのバトルは楽しかったですけれど疲れましたね。明日は、もう少し上を目指していきます」と語る。
(#15 サティエンティラクルは賞典外のため、#9 武井が3位、#7 星野が4位のシリーズポイントを獲得)
今回もストップ武井はならなかったジェントルマンクラスだが、各所で激しいサイド・バイ・サイドのバトルが展開され実力伯仲のレースとなった。そんな中、2位でゴールしたのは#25 内山清士で3戦連続の表彰台獲得となった。
「レース前半に集団から抜け出すことができたので、その後は自分のペースを守ってゴールを目指しました。できれば、トップの武井選手ともバトルをしたかったのですが、まだ一歩届かないですね」と、残りレースでの優勝争いを誓った。3位には2戦連続の表彰台獲得となった#47 TAD JUN JUNが入り、「レースの数週間前に鈴鹿でフォーミュラカーの練習中に右腕を骨折してしまったのですが、出場に当たって周りの方々が色々とサポートしてくれました。その方々に恩返しとなる表彰台獲得は本当に嬉しいです」と語った。4位は#11 Fukujirou、5位は#63 長嶋重登が獲得した。
なお、PCCJ第7戦の決勝レース(15周)は8月6日(日)午後12時05分からスタートを予定する。スターティンググリッドはポールポジションが#23 ハンプレヒトで、2番手は#15 サティエンティラクル、3番手は#89 三笠。ジェントルマンクラスは#9 武井がポールポジション、2番手が#77 浜崎、3番手が#25 内山というオーダーとなっている。
ポルシェジャパンKK.プレスリリース

#23 フィリップ・ハンプレヒト
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第7-8戦の予選を、富士スピードウェイ(静岡県)で2017年8月5日(土)に開催いたしました。
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 第7-8戦(富士)予選レースレポート
天候:曇り 路面:ドライ 気温:27度 路面:31度(セッション開始時)
2017年シーズンのポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の第7-8戦となる富士大会は、前戦から約2カ月振りのレース開催となる。予選前日の4日に行われた専有走行で総合トップタイムをマークしたのは2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであった#89 三笠雄一。2番手には今年のPCCJスカラシッププログラムドライバーである#17 上村優太と、若手ドライバーがトップタイム争いを展開。そしてジェントルマンクラスでは、2015年の同クラス王者で現在オーバーオールでもランキングトップに立つ#9 武井真司がトップタイムをマークし、2番手には#98 IKARIが続いた。
公式予選が開催された5日(土)、朝は晴れ間がのぞいていたが、セッション開始となる11時10分には上空を厚い雲が覆っていた。そのため雨が降ってくる前にタイムを出そうと、予選開始と同時に各車一斉にコースイン。
そして早い段階で#23のリザーブドライバーとして、今回のレースに参戦するドイツ人のフィリップ・ハンプレヒトが1分43秒台をマークしてトップに。#23 ハンプレヒトはPCCA(ポルシェ カレラカップ アジア)に参戦中のドライバーで、PCCJは第3-4戦の富士大会に参戦して2戦連続でポール・トゥ・ウインを飾った実力者だ。ラストアタックでさらにタイムを更新して1分43秒490でポールポジションを獲得した#23 ハンプレヒトは「最後に投入した2セット目のニュータイヤを使い切れれば、もう少しタイムを縮められたはずです」と、トップタイムをマークしながらも悔しさを滲ませていた。2番手タイムは、同じくPCCAに参戦中で今回はスポット参戦となる#15 タナルト・サティエンティラクルがマーク。「あと一歩攻め切ることができず、ハンプレヒトのタイムを上回れませんでした。決勝では、彼を打ち破りたいですね」と、午後のレースでのリベンジを誓っていた。
3番手は#17 上村で、「自分としては、今のベストを出せた予選だったと思うのですが、トップとの差を決勝でいかに詰めていくかが課題だと思っています」と、巻き返しを狙う。4番手の#89 三笠は、「自分の思ったところでタイムアタックできず納得できていません。本来なら43秒台を狙えたはずなのに……」と語る。
ジェントルマンクラスでトップタイムをマークしたのは#9武井で、開幕戦から7戦連続でのポールポジション獲得となった。だが、予選総合でも上位を狙っていたため総合5番手という結果に「クリアラップでタイムアタックできなかったのが悔しいですね。決勝では、その悔しさを胸にジェントルマンクラスでの連続優勝を狙っていきます」と悔しがった。
予選2番手となった#77 浜崎 大は「予選で初めてタイヤを2セット使ったことが成功し、タイムを出すことができました」と喜びを語る。3番手の#25 内山清士は「タイムが伸び悩んでいたのですが、3番手を取ることができました。決勝では第5戦からの連続表彰台が続くように頑張ります」と、意気込みを語った。
ジェントルマンクラスの予選タイムは今回もコンマ数秒以内に数台ものマシンがひしめきあい、決勝では熱いバトルが予想される。
なお、第8戦の予選結果は第7戦と同じく#23 ハンプレヒトがポールポジションを獲得し、2番手は#15 サティエンティラクル、3番手に#89 三笠、4番手に#17上村と続いた。ジェントルマンクラスでは第7戦と同じく#9 武井がポールポジションを獲得し、#77 浜崎、#25 内山の順でトップ3を占めている。
第7戦の決勝レースは5日16時20分〜、第8戦は8日12時05分〜、両日とも15周で争われる。
ポルシェジャパンKK.プレスリリース
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 第6戦(富士)決勝レポート
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第6戦の決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で2017年6月4日(日)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:20度/路面温度:32度
PCCJ第6戦のスターティンググリッドは、3日(土)に行われた予選で記録されたセカンドベストタイムで決定され、ポールポジションは2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであり前日の第5戦で優勝を飾った#89 三笠雄一。2番手には今年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであり、初優勝が期待される#17 上村優太。3番手は2014、16年ジェントルマンクラスの王者#7 星野敏、4番手は2015年ジェントルマンクラス王者であり第5戦のジェントルマンクラスの優勝者#9 武井真司の順でグリッドに並ぶ。
富士スピードウェイの上空には朝から時折、雲が覆っていたが、PCCJのスタートを迎えた頃には青空が広がっていた。10時10分、全車がグリッドに整列しシグナルがブラックアウトになり、一斉にスタートを切る。好スタートを見せたのはグリッド2番手の#17 上村で、先頭で1コーナーに進入していく。ポールポジションの#89 三笠は、スタートで出遅れてしまい1コーナーで押し出される形で9番手まで順位を落としてしまう。トップの#17 上村はペースを上げて2番手以下を引き離しにかかり、#7 星野と#9 武井が2番手争いを繰り広げていたこともありタイム差は徐々に広がっていく。そして#17 上村はトップでチェッカーを受け、PCCJ参戦6戦目にして嬉しい初優勝を飾った。「昨日の反省を活かして、今日こそはスタートでトップに立ったら逃げ切りのレースをしたいと思っていました。実際その通りになり、ようやく初優勝することができました。ここまで支えてくれたチームのスタッフには感謝しています。この勢いでシリーズチャンピオンを目指して、さらに頑張ります」。
一方、スタートでポジションを落としてしまった#89 三笠は、最終的に3位でフィニッシュしたがゴール後、「今日のレースはスタートミスがすべてでした。順位を落としてしまってからは、1周1台くらいずつパスしていき、永井宏明選手との1コーナー勝負は何周か繰り返してようやく3番手まで順位を戻しました。でも、その上とは差が広がってしまい、ポジションキープに徹しました」と語った。2位表彰台には、#7 星野とのバトルを制したジェントルマンクラスの#9 武井が立った。「スタートで若干失敗してしまい、星野選手の後ろからチャンスをうかがっていました。それで、星野選手のミスもあり前に出ることができ、なんとか2位でゴールできました」と#9武井はレースを振り返る。
ジェントルマンクラスは#9 武井の6戦連続優勝となったが、今回も2番手争いは激しいバトルがゴールまで展開された。その争いを戦い抜き、2位表彰台を獲得した#47 TAD JUN JUNは「参戦2年目でようやく初表彰台を獲得できて本当に嬉しいです。ラストラップには涙が出てきました。昨日のレースでは、スタートに失敗して順位を大幅に落としてしまい、その後は焦りから単独スピンを喫したりと、寝られないくらい悔しい思いをしました。今日は自分の走りに徹して結果を出すことができました」とレース後に嬉しさを爆発させた。3位には前戦に引き続き予選クラス10番手からスタートした#25 内山清士が入り、「今日も後ろからの追い上げでしたので、1台でも多く抜いていこうと思っていました。でも途中でタイヤにフラットスポットを作ってしまい、3位が精一杯でした」と語る。4位は#11 Fukujirou、5位は#2 田島剛、6位は#24 Go MAXという結果になった。
さらに今大会は、併催されていたポルシェ カレラカップ アジア(PCCA)とのエキシビジョンレースも昨年に引き続いて行われた。PCCJから16台、PCCAから26台の計42台が参戦したレースは1、6時30分にスタート。気温:21度/路面温度:35度の状況下、10周で競われた交流戦のオーバーオールでは元ポルシェ ジュニアでPCCAに参戦中のマルティン・ラギンガーが優勝。PCCJの最高順位は#17 上村優太の6位であった。一方、ジェントルマンクラスでは#9 武井真司が優勝を飾り、「前を抜くことができず、後ろからはプッシングされる状況が続いたレースでしたが、クルマの姿勢だけは崩さないようにゴールを目指しました。その結果が優勝となりました」と語った。
PCCJ第7-8戦は8月5日(土)、6日(日)に富士スピードウェイ(静岡県)で開催される。3大会連続となる富士大会最後のレースとなるが、今回初優勝を飾った#17 上村が連勝を飾れるのか、#89三笠がリベンジを果たせるのか。はたまた、ジェントルマンクラスで6連勝中の#9武井が若手ドライバーの前に立ちはだかるのか注目される。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第5戦の決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で2017年6月3日(土)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:25度/路面温度:41度
PCCJ第5戦のポールポジションを獲得したのは、2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであった#89 三笠雄一。2番手には今年のPCCJスカラシッププログラムドライバーである#17 上村優太と、若手ドライバー2人がフロントローに並ぶ。3番手は2015年ジェントルマンクラス王者の#9 武井真司(ジェントルマンクラス)、4番手には2014、16年ジェントルマンクラス王者の#7 星野敏とチャンピオン経験者が続く。
14時5分、グリッドに整列した各車がスタートをして決勝の幕が切って落とされる。オープニングラップが激しいトップ争いが展開され、#17 上村が前を行く#89 三笠を攻略しトップを奪う。#17 上村は#89 三笠を引き離して行きたいところだが、思ったように差は広がらず、#17 上村、#89 三笠、#9 武井、#7 星野の4台が等間隔で並んで周回を重ねていく。そしてレースが動いたのは6周目の1コーナー。アウトから攻めていった#89 三笠が、#17 上村をオーバーテイクしてトップを奪い返す。
「最初は油断していたわけではないのですが、上村選手に抜かれてしまいました。そこからは焦らずにレースを組み立て直し、上村選手の動きをじっくりと見て少ないチャンスを活かしました。これは、昨年1年間の経験のお陰だと思っています」と語る#89 三笠は、第2戦以来となる今季3勝目をマーク。一方、2位に終わった#17 上村は、「早い段階で三笠選手を捕らえて流れを変えたいと思っていたので、その通りに1周目のヘアピンで抜くことができました。でも、ギャップを築く事ができずに数周後の1コーナーであっさりとオーバーテイクされてしまったのは反省点だと思っています」と悔しさを滲ませていた。
3番手を走行していた#9 武井は、トップ争いを展開する2台を後方から観察し、「チャンスがあれば仕掛けて行こうと思っていましたが、自分の体調があまり良くなかったこともあり、まずはゴールを目指すことに切り替えました」と語る。総合3位となった#9 武井は、これでジェントルマンクラスにおいて開幕戦からの5連勝を達成した。
4位には#70のリザーブドライバーとして今大会に出場した永井宏明が、#7 星野とのバトルを制して入賞。
「久しぶりにPCCJへ出場しましたが、走り方を忘れていてマシンの向きを変えるのに苦労しました。でも星野選手とのバトルも楽しめたので、次のレースも頑張りたいと思います」
#9 武井が5連勝を飾ったジェントルマンクラスは、一時は6台が団子状態になるなど激しい2番手争いが展開された。最終的には、14周目の1コーナーで#2 田島剛が#89 IKARIをオーバーテイクして2位でゴール。
「前のクルマの走りを見ながら無理をせず、チャンスを狙って順位を上げていきました。最後はIKARI選手を抜けて2位を獲得できて良かったです」と、#2 田島はレースを振り返る。3位には予選クラス10番手からスタートした#25 内山清士が入り、「予選で大失敗してしまったので、それを少しでも取り返せたかなと思っています。本当に表彰台を獲得できて良かったです」と語る。
4位は#89 IKARI、5位は予選クラス11番手スタートの#6 MASANORI YONEKURA、6位は#11 Fukujirouであった。
PCCJ第6戦の決勝レース(15周)は4日(日)午前10時10分スタートとなっている。また、PCCAとのエキシビジョンレースも16時30分スタート(10周)で開催される。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第5-6戦の予選を、富士スピードウェイ(静岡県)で2017年6月3日(土)に開催いたしました。
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 第5-6戦(富士)予選レースレポート
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:18度 路面:25度(セッション開始時)
6イベント全11戦で競われる2017年シーズンのポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)は、今回の第5-6戦で中盤戦を迎えることとなった。第3-4戦から約1カ月のインターバルを経ての開催となるが、戦いの舞台は前回と同じく富士スピードウェイ。富士大会は、次回の8月開催までの3大会連続となる。予選前日に行われた専有走行で総合トップタイムをマークしたのは、2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであった#89 三笠雄一。2番手には今年のPCCJスカラシッププログラムドライバーである#17 上村優太が続いた。そしてジェントルマンクラスでは、ランキングトップの#9 武井真司を抑えて#25 内山清士トップタイムをマークした。しかしタイム差は拮抗しているため、予選ではどのような戦いが展開されるか注目された。
迎えた土曜日の公式予選は晴天の中、朝8時30分にスタート。30分間と限られた時間の中でどのようにタイムアタックしていくのかは、各チーム、ドライバー次第となってくる。早い段階でタイムアタックを開始したのが#17 上村で、周回毎にタイムアップしながらトップタイムをマークしていく。各車とも6ラップほどした頃からピットインし、タイヤの内圧変更やニュータイヤへ履き替えるなど後半でのタイムアアップを狙う。
そのセッション後半では、新旧のPCCJスカラシッププログラムドライバー2人によるトップタイム争いが繰り広げられる。序盤は#17上村に先行をゆるした#89三笠が中盤に逆転するが、#17上村が再び上回りPCCJにおける初ポールポジション獲得かと思われた。しかし最終的に軍配は先輩格である#89 三笠が意地を見せて第2戦岡山以来のポールポジションを獲得。「残り2周にかけてアタックし、トップタイムを記録できました。前大会は2戦ともノーポイントに終わってランキングは追われる立場から追う立場になったため精神的に楽になった部分もあります。決勝はスタートをうまく決めて逃げ切りたいと思います」。 #89 三笠がこのように語る一方で、0秒110差で2番手となった#17 上村は「自分なりにベストを尽くしたのですが、一歩届きませんでした。予選の最後でマシントラブルも発生してしまったのですが、それが解決していれば決勝では気持ちよく走り、しっかりと結果を出したいと思います」と振り返る。
ジェントルマンクラスでトップタイムをマークしたのは、2015年のジェントルマンクラス王者であり開幕戦からすべてポール・トゥ・ウインで4連勝を飾っている#9武井真司。総合でも3番手に入った#9武井は「スタートをうまく決め、前に着いていけばチャンスはあると思います。でも、セーフティードライブでゴールまでマシンをきちんと走らせたいですね」と語り、PCCJ史上初となるジェントルマンクラスの総合優勝に向けて前にいる若手ドライバー2人に挑む。
そして、ジェントルマンクラス予選2番手となった#89 IKARIは「予選のタイムアタックは予定通りいけたので満足しています。昨日の専有走行2回目では、決勝レースのシミュレーションを行ったので、それが今日の午後のレースで活かせればと思っています」と語る。前戦で今シーズン初の3位表彰台を獲得した勢いを、そのまま維持したようだ。3番手タイムの#47 TAD JUN JUNは「昨日の専有走行で色々試してみたことで、セットがうまく決まって思い通りの走りができました。今年1回でも表彰台に上がりたいと思っているので、決勝も頑張ります」と意気込みを語ってくれた。なお、ジェントルマンクラスの予選タイムを見るとコンマ数秒以内に何台ものマシンがひしめきあっているため、決勝では熱戦が期待される。
なお、第6戦の予選結果はポールポジションは第5戦と同じく#89 三笠が獲得し、2番手は#17 上村、3番手には#7 星野敏が入っている。ジェントルマンクラスは、第5戦と同じく#9 武井、#89 IKARI、#47 TAD JUN JUNの順でトップ3を占めた。
第5戦の決勝レースは3日14時5分〜、第6戦は4日10時10分〜、両日とも15周で争われる。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 ─ 第3戦(富士)
小山町.静岡. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第3戦の決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で2017年5月3日(祝)に開催いたしました。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:17度/路面温度:24度(1回目スタート時)
気温:15度/路面温度:22度(2回目スタート時)
PCCJ第3戦のポールポジションを獲得したのは、#23のリザーブドライバーでポルシェ カレラカップ アジア(PCCA)に今年から参戦するフィリップ・ハンプレヒト。2番手がジェントルマンクラスの#9 武井真司、3番手が#89 三笠雄一、4番手が#7 星野敏というオーダーで続く。
16時25分フォーメーションラップでタイヤを温めたマシンが再びグリッドに整列。シグナルがブラックアウトし各車が一斉にスタートした。ポールポジションの#23 ハンプレヒトはクラッチミートに失敗し、代わって2番手スタートの#9 武井がトップに立つ。だが、その後方では1コーナーで7台が絡む多重クラッシュが発生し、マシンを撤去するために赤旗が提示されてレースは中断。ここで岡山での開幕2連戦で勝利した#89三笠が姿を消し、さらに今年のPCCJスカラシッププログラムドライバーである#17 上村優太がクラッチトラブルのためリタイヤするなど第3戦はオープニングラップから波乱の幕開けとなる。
赤旗中断により各車は再び最初のグリッド順に整列するが、この時点で8台のマシンが姿を消して再スタートが可能な車両は12台。レースはセーフティーカースタートで20分または10周となることがアナウンスされた。16時55分から再びスタート進行が再開され、中断から約30分後の17時にセーフティーカースタートが切られる。セーフティーカーに先導された12台のマシンはタイヤを温めるようにマシンを左右に振る。その状態で2周周回し、セーフティーカーがピットへと戻りレースは再びスタート。ポールポジションの#23 ハンプレヒトは、2番手の#9 武井との距離を測りながらうまくスタート決め、ポール・トゥ・ウインを飾る。「最初のスタートではクラッチミートに失敗し順位を落としたので、2回目はうまく決められて良かった。あとは自分のペースで走り切り優勝できて嬉しいよ」とPCCJ初優勝を飾った若干19歳のドイツ人ドライバー#23 ハンプレヒトは語る。
2番手争いを展開したのは、ジェントルマンクラスの#9 武井と昨年のジェントルマンクラス王者である#7 星野。4周目の1コーナーで#7 星野が#9 武井のインに入るも接触。スピンを喫した#7 星野は大きく順位を落とし、7位でのフィニッシュとなった。一方の#9 武井はそのまま走総合2位のポジションを守りきり、ジェントルマンクラス3連勝を達成した。#9武井は「今回も着実にポイントを稼ぐことができて良かったです。明日も慎重に走って完走を目指していきます」とレースを振り返った。3位には、#23 ハンプレヒトと同じく今年PCCAに参戦中で#36のリザーブドライバーとして出場したヤン・ボーが入った。
#9武井が3戦連続で優勝を飾ったジェントルマンクラスは、予選3番手スタートの#25 内山清士が2位となり、「最初のアクシデントに巻き込まれず、2回目のスタートも無難に決められて良かったです。この調子で明日もいい結果を残せればと思います」と喜びを語る。3位には#2 田島剛が入り、前戦に続き2戦連続での表彰台獲得となった。「今日はサバイバルレースになったので、その中で生き残れて良かったと思います。明日こそ、表彰台の真ん中に立てれば嬉しいですが……」と第4戦の抱負を語った。ジェントルマンクラス4位は#4 TAD JUN JUN、5位は開幕戦で2位表彰台を獲得した#6 MASANORI YONEKURA、6位は今季初フル参戦の#70 NAORYUが入った。
なお、「モービル1チャレンジ」として行われるPCCJ第4戦決勝レース(15周)は5月4日(木・祝)午前11時からスタート。スターティンググリッドはポールポジションから、#23 ハンプレヒト、#9 武井、#89 三笠、#17 上村というオーダーとなっている。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

#23 フィリップ・ハンプレヒト
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第3戦と第4戦「モービル1チャレンジ」の予選を富士スピードウェイ(静岡県)で2017年5月3日(水・祝)に開催いたしました。
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 第3-4戦(富士)予選レースレポート
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:20度 路面:32度(セッション開始時)
2017年シーズンも岡山国際サーキットで幕を明けたポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)は、約1カ月のインターバルを経て今回の富士大会を迎えた。富士スピードウェイでのレースは、5月、6月、8月と3大会連続で開催されるため、その最初となるこの大会は今後の流れをつかんでいくためにも重要な意味を持っている。予選前日に行われた専有走行では、ジェントルマンクラスの#9 武井真司が若手ドライバーを抑えて総合トップタイムをマークしており、公式予選でもポールポジションを獲得できるか注目された。
今回の富士大会は、ゴールデンウィーク開催のため公式予選は祝日の水曜日に行われた。朝から晴天に恵まれ、11時25分から30分間の公式予選がスタート。各車コースインして早い段階からタイムアタックを開始するが、第1~2戦で2連勝を飾った#89 三笠雄一は早々とピットに戻り、そのまま留まる。マシントラブルが発生したかと思われたが、決勝へ向けてのタイヤ温存作戦に出ていたのだ。
「昨日の専有走行の感触から、タイヤをセーブして後半にアタックをかけたのですが、うまくまとめることができず3番手スタートになってしまいました。でも、ニュータイヤを温存できたので決勝はアドバンテージがあると思っています」と#89 三笠は予選を振り返る。
セッション後半でトップタイムをマークしたのは富士で巻き返しを狙う昨年のジェントルマンクラスチャンピオンである#7 星野敏。#7星野は「早い段階で1分42秒台を出すことができましたが完璧な状態ではなかったので、2セット目でタイムアップを狙ったのですが……」と悔しがり、最終的に4番手スタートとなる。
この2人を上回るパフォーマンスを見せたのが、リザーブドライバーとして今回の富士大会に出場する#23 フィリップ・ハンプレヒトだ。#23 ハンプレヒトはPCCA(ポルシェ カレラカップ アジア)に参戦中のドライバーで、初走行となった富士のコースを果敢に攻め、PCCJコースレコードを更新する1分42秒087をマーク(従来のコースレコードは1分42秒716)。このタイムは参戦ライバルや関係者を驚かせたが本人は、「もっとタイムアップを狙えたが、他のクルマに引っかかってしまった。でも、ポールポジションを獲得できて嬉しいよ」と語る。決勝では「当然、優勝を狙っていく」とポール・トゥ・ウイン宣言も飛び出した。
予選5番手となった2017年PCCJスカラシッププログラムドライバーの#17上村優太は「マシン、ドライビングともにうまくまとめることができませんでした。でも、決勝ではスタートを決めて一つでも上を狙っていきます」と力強く語る。
ジェントルマンクラスでトップタイムをマークしたのは、2015年のジェントルマンクラス王者であり第1~2戦で2連勝を飾った#9武井真司だ。しかも、1分42秒568と予選総合でも2番手に入る活躍を見せ、ジェントルマンクラスのコースレコードを更新。「タイヤ2セット目の温め方を変えことがタイムアップに繋がり、初めて1分42秒台を出すことができました。決勝は変な欲を出すよりも、自分のペースで走って上位グループに付いていき、結果が出せればと思っています」こう語る#9武井だが、やはりジェントルマンとしては初となる総合優勝も視野に入れていることだろう。
ジェントルマンクラス予選2番手となった#24 Go MAXは「今日はクルマのセットがうまく決まりました。決勝では課題のスタートをうまく決めたいですね」と語る。予選3番手の#25 内山清士は「タイヤがグリップして自己ベストタイムを更新することができました。一つでも上を目指します」とコメントした。
今回もジェントルマンクラスは僅差に数台がひしめいているため、決勝では激しいバトルが展開されるだろう。
果たして、#23 ハンプレヒトのポール・トゥ・ウインか、#89 三笠の3連勝か、または武井がジェントルマンクラス初の総合優勝を果たすのか。見どころが多い第3戦の決勝レースは3日16時25分〜、第4戦「モービル1チャレンジ」は4日11時〜、両日15周で争われる。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 ─ 第2戦(岡山)決勝レポート
岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第2戦の決勝を、岡山国際サーキット(岡山県)で2017年4月9日(日)に開催いたしました。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:19度/路面温度:19度(スタート時)
PCCJ第2戦のスターティンググリッドは、前日の8日(土)に行われた予選で記録されたセカンドタイム順となる。その結果、ポールポジションは第1戦と同じく#89三笠雄一が獲得。2番グリッドはPCCJスカラシッププログラムドライバーである#17 上村優太、3番グリッドはジェントルマンクラストップとなる#9武井真司、4番グリッドは#7星野敏と第1戦と同じ順位で並ぶ。5番グリッド以下は、#24 Go MAX、#32永井秀貴、#25 内山清士、# 2 田島剛、#6 MASANORI YONEKURA、#77 浜崎大というオーダー。しかし、#25 内山はマシントラブルにより出走を取り消したため第2戦の出走台数は全19台となり、7番手以下のグリッドが繰り上げとなる。
第2戦決勝当日の朝に雨は止んでいたが、コース上は完全に乾いていない状況であったため、PCCJ前に行われたFIA-F4はほとんどのマシンがウエットタイヤを装着していた。だが、PCCJのマシンがグリッドに整列する頃には心配されていた路面もほぼ乾いており、全車スリックタイヤを選択。11時にフォーメーションラップから全車が再びグリッドに整列した後にレースがスタート。注目のスタートでホールショットを奪ったのは、第1戦に引き続きポールポジションの#89三笠。スタートで勝負に出た2番手の#17 上村は出遅れ、#9武井にパスされてしまう。
「今日のスタートではあることを試したのですが、それをミスしてしまい出遅れてしまいました。」ツーリングカーの経験が浅い#17 上村は、失敗を恐れずにレースでもチャレンジ精神で果敢に攻めているのだ。これで2番手に浮上した#9武井は、#17 上村を背後に従えテールトゥノーズ状態で周回を重ねていく。「トップの#89三笠選手を追いかけたかったのですが、背後に#17 上村選手が付いていたので、前よりも後ろをずっと気にしながらのドライビングになってしまいました。しかし、タイヤが厳しくなってきたレース後半にやられてしまいました」と#9武井が振り返るように、12周目のストレートでスリップストリームに入った#17 上村が1コーナーで2番手に浮上。#17 上村はペースを上げ、前を行く#89三笠を追いかけることになるが時すでに遅く、そのまま2位でフィニッシュとなるがレース中のファステストタイムをマークした。
#9武井と#17 上村の2番手争いで楽なレース展開となったトップの#89三笠は、「今日はスタートからプッシュして、2番手以下を引き離すことに成功したので、その後は自分のペースで走行することができました。作戦が完璧に成功しました」とコメントした。これで#89三笠は、2戦連続のポールトゥウィンを達成とともに、一度もトップを譲らない完全勝利となった。
第1戦に引き続き総合3位となった#9武井は、2戦連続でのジェントルマンクラス優勝を達成。4位には#7星野が入り、4位までの結果は第1戦と同じ結果になった。
ジェントルマンクラスは#32 永井が「今日の課題」と語っていたスタートに成功しクラス2番手に浮上し、ポジションをキープしたままでゴール。「第1戦でマシンを壊してしまいチームスタッフが遅くまで作業をして修復してくれたので、2位表彰台で恩返しができたかなと思っています」と喜びを語る。3位表彰台に入った# 2 田島は、「皆がレベルアップしているので、厳しい戦いでしたね。簡単にはいかないなと痛感したレースですが、なんとか表彰台に立てることができました」とコメントした。以下、4位#11 Fukujiro、5位#47 TAD JUN JUN、6位#6 佐野新世という結果となった。
PCCJ第3戦・第4戦はゴールデンウィークの5月3日(水・祝)、4日(木・祝)に富士スピードウェイ(静岡県)で開催される。開幕2連勝を飾った#89三笠と#9武井(ジェントルマンクラス)が、富士でも連勝記録を伸ばすのか。はたまた#17上村がリベンジを果たすのか、そしてジェントルマンクラスでは#9武井を止めるドライバーは現れるのか。次のヒーローが誰になるのかに注目したい。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
鈴鹿市. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2016 第10戦 予選を鈴鹿サーキット(三重県)にて、2016年10月8日(土)に開催いたしました。
3月の合同テストから始まったポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2016年シーズンもいよいよ大円団を迎える今大会は、F1日本グランプリのサポートレースとして開催される。金曜日に行われた2回の練習走行では、多くのカレラカップパイロット達がいつもとは違う路面に悩み、コースアウトやスピンが続出。ほとんどのPCCJ大会はスーパーGTの共催レースとして開催されているのだが、この週末はF1グランプリのサポートレースと言う事もありF1が使用するタイヤのラバーで覆われた路面とPCCJの指定タイヤであるミシュランタイヤとのマッチングが悪いのではと言うコメントが多くのチーム関係者から発せられた。
第9戦鈴鹿の勝利によって、すでにオーバーオールクラスのチャンピオンを獲得した#77近藤翼も「グリップが無くタイヤが空転するため、内圧がすぐに高くなってしまう」と苦戦した様子も、さすがのトップタイムで実力を見せつけた。2番時計を記録したのは6月の富士スピードウェイで行われたポルシェ カレラカップ アジア(PCCA)ラウンドで2連勝を果たし、その賞典としてゲスト参戦している#88ユアン・ボーだ。今週末、鈴鹿入りする前にも来日してテストを行うなど万全の態勢で臨んだ#88ボーは、「幅も狭くて難しいが、攻略しがいのあるコース」と日本が誇るグランプリサーキットの印象を語った。3番手には#77近藤と同じく前戦でジェントルマンクラスのチャンピオンを決めた#7星野敏が続いた。
PCCJ2016 第10戦(鈴鹿)公式予選
天候:曇り 路面:ドライ
東海地方は週末を通して雨との予報が出ていたが、夜半から降り始めた秋雨も夜が明ける頃には止んでいた。F1日本グランプリの予選が終わり、暫しの静寂が鈴鹿サーキットを包んでいた午後3時半、PCCJ第10戦の予選はタイムスケジュール通りにスタート。昨日は口を揃えて「酷かった」と路面を確認すべく、グリーンシグナル直後から21台の911 GT3 Cupはコースに出て行った。
上位陣のターゲットタイムは金曜日に#78近藤が記録した全体ベストタイム、2分07秒420。その#78近藤は1回目のアタックで7秒台を出した次のアタックで鈴鹿でのPCCJレコードラップに迫る2分5秒839で2位以下に約2秒の差を付けてトップに立つ。#78近藤とともにフロントローに並ぶ権利をかけて激しい争いを繰り広げたのは#88ボーと#14三笠の2台。まずは#88ボーが7秒台前半で2番につけるが、予選開始から12分が過ぎ、ほとんどの車がピットインしたタイミングで#14三笠は2セット目のニュータイヤを投入。その甲斐もあり残り10分になる頃に2分07秒119で#88ボーを上回る。#14三笠はタイヤをセーブすべくコースから出て行ったが、最後の最後に2セット目を投入した#88ボーはその直後に2分07秒004で#14三笠を上回った。
#14三笠に並んで2列目からスタートするのは#7星野。その後ろに続くのは、#9武井真司、#98IKARI GOTO、#24Go Max、#32永井秀貴といずれも強力なドライバーが虎視眈眈と日曜日の決勝でのジャンプアップを狙う。
PCCJ第10戦の決勝レースは10月09日の11時15分から10周で争われます。
PCCJ 第10戦公式予選結果
Pos. Car# Driver (Class) Car Name Time
1 、78 近藤 翼O スカイレーシング 2'05.839
2 、88 ユアン・ボーO Team Carrera Cup Asia 2'07.004
3、14 三笠 雄一O GARMIN PORSCHE 2'07.119
4、7 星野 敏 G D’station 991 2'07.828
5、9 武井 真司O BINGO RACING 2'07.949
6、98 IKARI GOTO G チームトーエイスピリット 2'08.122
7、24 Go Max G みきゃん スペンダー GT3 2'08.265
8、32 永井 秀貴 G ナインレーシング 2'08.517
9、25 内山 清士 G エヌケーレーシング 2'08.890
10、6 米倉 正憲G GRacing 2'09.146
11、7 TAD JUN JUN G muta racing 2’0 9.146
12、10 齋藤 真紀雄 G BINGO RACING 2'09.465
13、77 浜崎 大G GRacingVentiler 2'09.506
14、2 田島 剛G タジマレーシング 2’09.511
15、 99 佐野 新世G SKAD PORSCHE 2’09.779
16、66 ブライアン リーG GTO Racing 2'10.134
17、51 NAORYU G TEAM NAORYU 991 2'11.686
18、52 春山 次男G はるやまRacing TEAM 2’12.025
19、 36 宇佐美 貴章G ミツワオートGT3カップ 2’13.626
20、 19 Yuri HAYASHI G ナインレーシング
21、23 滝澤智幸 G イエローコーン
------- 以上予選通過 -------
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2016年8月28日
雨のレースでオーバーオール/ジェントルマンクラスともにチャンピオンが決定
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とPorsche Carrera Cup Japan (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2016 第9戦 決勝レースを鈴鹿サーキット(三重県)にて、2016年8月28日(日)に開催いたしました。
天候:雨 路面:ウェット
明け方から降り始めた雨のため路面は完全なウェットで、予選を通過した19台のマシーンすべてがレインタイヤを装着してダミーグリッドについた。安全のためスタートはペースカー先導で始まり、各車が入念にタイヤの温度を高めていく。雨は小康状態を保っており、このままであれば各ドライバーのウェットタイヤの使い方によっては、随所で面白いバトルが繰り広げられることが期待された。
2周目のスプーンカーブでペースカーのルーフライトが消え、3周目のコントロールライン通過からグリーンフラッグが振られることになった。シケインの立ち上がりからポールシッターの利点を生かしてベストなタイミングで加速した#78 近藤 翼は、2番手の#9 武井 真司、#14 三笠雄一に充分なギャップを築き上げ、ひとり2分26秒台のハイペースでリードを広げる態勢を整えた。一方で武井と三笠はテールツーノーズの戦いを繰り広げる。4ラップ目の1コーナーでアウトから三笠が仕掛けながら抜けずに食らいつくと、ヘアピンへのブレーキングでまた三笠が一気に詰め寄り、スプーンカーブ入り口で一旦前に出るものの、スプーン2個目で武井が抜き返すという見応えのあるバトルが繰り広げられた。その間一度も接触はなく、各ドライバーがシーズン終盤を迎えて慎重にポジションを守りながら、前車の隙を見てオーバーテイクのチャンスを窺う様子が見て取れた。
スタート直後にはほとんど上がっていた雨がレース中盤になって急激に激しくなるとハイドロプレーニングを起こす車両もあり、コースアウト車両を救出するため、セーフティカーが導入された。ただペースカーのコースインするタイミングがレースリーダーと離れた場所であったため、セーフティカーオペレーション中も中盤以降の車両は充分にペースを落とすことができず単独スピンやコースアウトが発生し、結局セーフティカーオペレーションのままチェッカードフラッグを受けることになった。
トップでフィニッシュしたのは一度も首位を脅かされることのなかった近藤。この第9戦の勝利により2016年のオーバーオール チャンピオンも決定した。2位は三笠、クリーンなバトルの末、三笠にポジションを譲ることになった武井は終盤の大雨に足をすくわれ、13位に終わった。
三笠と武井の背後を脅かしていた#7 星野 敏は危なげなくジェントルマンクラスのトップをキープし、今回の優勝およびオーバーオール3位獲得でシリーズチャンピオンを決めた、2位は落ち着いたレース運びを見せた#24 剛 覇矢人、3位は#98 IKARI GOTOと、同クラスは予選結果と同じ順位でフィニッシュした。
PCCJ第10戦、2016年の最終ラウンドは10月7~9日、F1日本グランプリと併催される予定になっている。
Pos. Car# Driver (Class) Car Name Time
1 78 近藤 翼O スカイレーシング 33'11.470
2 14 三笠 雄一O GARMIN PORSCHE - 02.040
3 7 星野 敏G D’station 991 - 01.340
4 24 剛 覇矢人 G みきゃん スペンダー GT3 - 02.031
5 98 IKARI GOTO G チームトーエイスピリット - 01.249
6 2 田島 剛G タジマレーシング - 06.928
7 47 TAD JUN JUN muta racing - 01.942
8 77 浜崎 大G GRacingVentiler - 01.463
9 99 佐野 新世G SKAD PORSCHE - 01.083
10 19 Yuri HAYASHI ナインレーシング - 01.716
11 25 内山 清士 G エヌケーレーシング - 18.167
12 6 米倉 正憲G GRacing - 00.483
13 9 武井 真司O BINGO RACING - 02.084
14 51 ポール イップG PACE - 02.235
15 10 齋藤 真紀雄 G BINGO RACING - 01.918
16 36 宇佐美 貴章G ミツワオートGT3カップ - 06.364
17 66 ブライアン リーG GTO Racing - 12.601
------- 以上完走-------
32 永井 秀貴 G ナインレーシング - 4LAP
52 春山 次男G はるやまRacing TEAM - 1LAP
* O=オーバーオールクラス G=ジェントルマンクラス
<Tips> ホスピティタリティもPCCJの魅力
日本のワンメイクレースの最高峰であるポルシェ カレラカップ ジャパンはマシーンだけでなくレースを取り巻くソフトウェアの面でもトップクラスにある。その一例がホスピタリティルームの存在だ。開催レースによって設営場所や広さなど多少の違いはあるが、PCCJイベント毎に独立した部屋に設営されるホスピタリティは、PCCJ観戦の楽しみのひとつと言える。
今回の鈴鹿でいえばAパドック中央部のセンターハウス2階に設けられたホスピタリティルームには60以上の席が用意され、チーム関係者やシリーズスポンサーと同じ環境でレースを観戦し、時にはドライバーと言葉を交わすこともできる。ほとんどのイベントで冷暖房が完備されている点も重要なポイントで、特に真夏の鈴鹿1000kmではこのホスピタリティが憩の場となることが多い。他のカテゴリーでは当該レースの決勝と表彰式が終わってしばらくすると、メインレースの進行にかかわらずホスピタリティも終了してしまう場合があるが、今回の鈴鹿1000kmでは午前中にPCCJの表彰式が終了しても、スーパーGTのフィニッシュまでオープンしていることも観戦者には嬉しい配慮だ。ゲストパスを保有している入場者はホスピタリティエリアに入場できるだけでなくPCCJのグリッドウォーク、スーパーGT観戦、さらにスーパーGTのピットウォークまで可能というメリットまである。
ちなみにPCCJのホスピタリティ運営スタッフは、約20名以上におよび、ここ鈴鹿ではキッチンカーを持ち込んで暖かい料理とドリンクがふんだんに提供されていた。
このホスピタリティエリアへのアクセスを含むPCCJ観戦チケットは、各大会の3週間ほど前からポルシェ ジャパン正規販売店で販売されている。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2016年8月27日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2016 第9戦 予選を鈴鹿サーキット(三重県)にて、2016年8月27 (土)に開催いたしました。
PCCJ2016 第9戦(鈴鹿)公式予選
天候:曇り 路面:ドライ
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2016年シーズン第9ラウンド、鈴鹿が伝統の“鈴鹿1000kmレース” スーパーGT第6戦と併催された。今大会には、20台のエントリーがあり、そのうち出走を取り消した1台を除く19台の車両が金曜日の公開練習から精力的なセットアップを行い、土曜日の予選に臨むことになった
ユーズドタイヤで走る金曜日にも2分8秒台前半のタイムでトップタイムを叩きだした#78 近藤 翼が先頭でコースインし、第9戦の予選は幕を切って落とされた。日差しこそさほど強くはないものの、気温33°C、路面温度41°Cというコンディションの下、ニュータイヤを履くカップカーがどこまでタイムを詰めるか注目されたが、近藤の最初のアタックラップは8秒台にとどまり路面温度の高さがラップタイムに厳しいことが窺われた。その直後にはやはり公開練習で8秒台前半のタイムをマークしていた#7 星野 敏がつける。ジェントルマンクラスで今年安定してトップタイムを出し続ける星野が、オーバーオールクラスのポイントリーダーである近藤を追い詰める展開になることも期待されたが、星野は2回目のアタックラップ中にスロー走行の車両に追いついてしまい、タイムアップがままならない。そこに割って入ったのが昨年度のジェントルマンクラスでチャンピオンを獲得した#9 武井真司であった。この時点でトップタイムは2分8秒539。すかさず近藤がベストラップを一気に1秒以上縮める2分7秒287を記録してトップに立った。ちょうどその頃デグナーカーブで1台の車両がコースオフしたため、主だったチームは1セット目のタイヤでのアタックを終え、続々とピットインを行った。この時点でのトップ3は近藤、武井、ジェントルマンクラスの#25 内山 清士という顔ぶれであった。
予選は30分で争われるため、アタックを急ぐ必要は通常はないものの、強い日差しが路面を照らし始めたことでコンディションは悪化していき、2セット目でもタイムアップを果たせないドライバーが少なくない。そんな状況にもかかわらず10ラップ目にして#14 三笠 雄一が2分7秒827を記録して星野を上回ることに成功、オーバーオールクラスの面目を保つことになった。とはいえ武井には0.013秒及ぶことができず、日曜日の決勝は3番手のポジションからスタートすることになる。
ジェントルマンクラスは2セット目のタイヤでタイムアップを果たした星野が総合4番手となる8秒608でトップに立ち、2番手に9秒016の#24 剛 覇矢人、さらに9秒146を記録した#98 IKARI GOTOというトップ3で日曜日の決勝レースを迎える。
PCCJ第9戦は8月28日(日) 09:15にスタートが切られる予定となっている。
PCCJ公式予選(第9戦スタートグリッド)
Pos. Car# Driver (Class) Car Name Time
1 78 近藤 翼O スカイレーシング 2'07.287
2 9 武井 真司O BINGO RACING 2'07.814
3 14 三笠 雄一O GARMIN PORSCHE 2'07.827
4 7 星野 敏G D’station 991 2'08.608
5 24 剛 覇矢人 G みきゃん スペンダー GT3 2'09.016
6 98 IKARI GOTO G チームトーエイスピリット 2'09.146
7 25 内山 清士 G エヌケーレーシング 2'09.238
8 32 永井 秀貴 G ナインレーシング 2'09.302
9 10 齋藤 真紀雄 G BINGO RACING 2'09.597
10 6 米倉 正憲G GRacing 2'09.900
11 51 ポール イップG PACE 2'10.045
12 47 TAD JUN JUN muta racing 2'10.095
13 2 田島 剛G タジマレーシング 2'10.302
14 19 Yuri HAYASHI ナインレーシング 2'10.303
15 77 浜崎 大G GRacingVentiler 2'10.455
16 99 佐野 新世G SKAD PORSCHE 2'10.499
17 66 ブライアン リーG GTO Racing 2'11.304
18 36 宇佐美 貴章G ミツワオートGT3カップ 2'13.140
19 52 春山 次男G はるやまRacing TEAM 2'14.400
------- 以上予選通過 -------
<Tips> イコールコンディション維持のための弛みない努力
ポルシェ カレラカップは数あるワンメイクレースの中で最も厳格にイコールコンディションを追求しているレースカテゴリーだが、PCCJも世界中で行われているカレラカップと同様、厳格なイコールコンディション化を図るべく様々な機器が運用されている。
テクニカルレギュレーションはドライバーの安全装備をはじめとして数々の規則が30ページ以上にわたって詳細に説明されているが、その中でも車両に関する規定は微に入り細に穿った記述が続いている。本年度のPCCJに参加できる車両は2016年モデルの911GT3 Cup(Type991)および2014~15年モデルに技術的な適合作業を加えた車両が参加を認められている。エンジンは338kW(460PS)/7,500rpmを発生する3.8リッターの水平対向6気筒自然吸気ユニットで、最高回転数は8,500rpmに制限されている。エンジンマネジメントシステムはモトロニック電子制御装置で、プラグインコネクターを含めて封印が施されている。トランスミッションはシングルクラッチながら純レーシングカー用のドッグタイプ6速シーケンシャルで、ギアレシオはファイナルドライブを含めて変更することはできない。さらにエンジンとトランスミッションは封印で管理されており、ボディにマウントするボルト・ナット以外、一切の変更が認められていない。もちろんオーバーホールを行うには分解の必要があるが、分解作業はPCCJ委員会から事前承認を得る必要があり、完成後にはあらためて内容を確認した上で再度封印が施される。
シャシーにも厳格な制限が適用されており、ショックアブソーバーとスプリングは工場出荷状態が指定されており、バンプストップラバーまで前後とも専用部品しか用いることができない。キャンバー調整用のスペーサーワッシャ(シム)はフロントで最大18mm、リア最大15mmと定められており、さらにアッパーアームマウントの調整を行ってもキャンバーアングルはフロント‐4.5°、リア‐4.2°以上に寝かせることはできない。さらにその状態を確認するため、車検・再車検ではポルシェAGが世界共通で推奨しているintercomp社の移動式定盤付コーナーウェイトゲージが毎レースごとにパドックに設置されるという徹底ぶりだ。
車両の最低重量は1210kgとされ、安全装備を施した状態でのドライバーを含む最低重量は1290kgとなっている。タイヤはドライではもちろんミシュランのスリックタイヤを使用し、全レースにおいて構造・コンパウンドともに仕様はひとつに決められている。これはウェットタイヤも同様だ。なお今回の鈴鹿のようなシングルレースの場合、1回のレース(予選・決勝)において1台につき2セットまでの新品スリックタイヤの使用が許されており、当然公式予選前にマーキングされている。タイヤを含めると納品前に封印あるいはマーキングが施される部品は31アイテムにも上る。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
2016/08/08
・ Audi Team Hitotsuyamaは予選2位からの快走を見せ、トップと僅差の2位でフィニッシュ
・ Team TAISAN SARDは予選12位から粘り強く走り続け、8位入賞を果たす
アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は新型Audi R8 LMSでSUPER GTのGT300クラスに挑戦するカスタマー(プライベート)チームを支援しています。予選8月6日、決勝8月7日に富士スピードウェイ(静岡県)でSUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」が開催されました。前戦に続き、#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2 チームが新型Audi R8 LMSで参戦。Audi Team Hitotsuyamaが2位表彰台を獲得しました。
Audi Team Hitotsuyamaは、2012年よりAudi R8 LMSでGT300クラスに挑戦を続けており、ドライバーは昨年と同じくリチャード ライアン選手と藤井誠暢選手がコンビを組みます。今年はマシンも市販モデルのフルモデルチェンジに合わせて新型に、またタイヤメーカーもダンロップへと変更になり新体制でレースに望んでいます。Q1、Q2と2回に分けて行われる予選では、まず藤井選手がトップとコンマ1秒差に迫る2番手タイムでQ1を突破。Q2に臨んだリチャード ライアン選手も、トップに肉迫するタイムでGT300クラスにおいて2番手グリッドを獲得しました。
300kmを走る決勝では第1スティントを藤井選手が担当。スタート時からトップとテールトゥーノーズの走りを見せながらしっかりとポジションをキープして28周を走り、第2スティントを担当するリチャード ライアン選手にステアリングを託します。ピットインのタイミングでタイヤを2本のみ交換するという作戦をとったトップとの差は約6秒にまで広がりましたが、後半猛烈な追い上げを見せ、最終ラップ、最終コーナーの立ち上がりではトップと横並びの激走で、わずか0.1秒差で2位となりました。偶然にもこの日、誕生日を迎えたリチャード ライアン選手にとって想い出深い表彰台となりました。
Audi Team Hitotsuyama 一ツ山亮次チーム代表のコメント
「チーム単体として見ればほぼ完璧なレースでした。マシントラブルもなく、ドライバーやメカニックにもミスがありませんでした。ライバルはタイヤ2本交換で後半にきつくなることは想像していましたし、そのとおりの展開になりました。そして最後にリチャードが猛烈なプッシュをしてくれました。トップとの差もわずか0.1秒で、もちろん勝ちたかったですが、いまチームにはいい流れがきていますし、とてもいい雰囲気にあります。次の鈴鹿は1000kmの長丁場でピットストップだけでも5、6回あり、もっともチーム力が問われるレースです。ぜひそこでリベンジを果たしたいと思います」
藤井誠暢選手のコメント
「これまで富士はあまり相性のいいサーキットではありませんでしたが、先のテストを経たことですごくいいタイヤが開発でき、前戦の菅生でもいいレースができたので今回は自信がありました。ライバルも速かったのですが、新型Audi R8 LMSはブレーキ性能が高くて1コーナーやダンロップコーナーでつめて、あちらはターボなので立ち上がりで少し離される、そういう一進一退の攻防でした。そして、後半のリチャードの走りをみて僕達のAudi R8 LMSが、タイヤにやさしく、長距離に強く、優勝のポテンシャルをもったクルマだと確信することができました。次は相性のいい鈴鹿です。絶対にアウディで優勝したいと思っているので、期待していてください」
リチャード ライアン選手のコメント
「チームやファン、そしてアウディジャパンや僕自身にとってもいい結果を出すことができてとてもうれしいです。気温が高くてタフなレースでしたが、マシンもタイヤも素晴らしいコンディションで、ブレーキングエリアやハイスピードコーナーではライバルよりも速さがありました。最終ラップは入賞のチャンスを失わないようにリアタイヤのグリップに細心の注意を払いながら、限界まで攻め込みましたが、今日は相手もまったくミスをしなかった。しかし、いま確実にチームもマシンもポディウムに上がることができる力をつけてきたことを実感しています」
Team TAISAN SARDは、今回、新型Audi R8 LMSで3戦目となります。
チームとしては2度目の挑戦となる富士では、予選Q1をルーキーの元嶋選手が見事に通過。Q2を担当した密山選手が予選12位のポジションを獲得しました。決勝では第1スティントを元嶋選手が担当し、他のチームが30周前後でドライバー交替する中、粘り強く40周を走り切りました。第2スティントを担当する密山選手へとドライバー交替し、コース上へ復帰した際には順位は8位へとジャンプアップ。そして、密山選手はコンスタントに周回を重ねこの位置をキープし、チームは8位入賞を獲得しました。
Team TAISAN SARD 近藤尚史チーム監督のコメント
「長いスティントを走ったデータもまだありませんので、ぎりぎりまでひっぱろうと意図的に第一スティントを長くとる作戦でした。狙いどおりうまくポジションをあげることができました。タイヤ交換はバランス的にみてリアの2本のみにしましたが、それも密山選手のスティントでまずまずのタイムで周回を重ねられることが分かりました。新車で3戦目ですから、こうしてデータを積み重ねて少しづづ着実に進化していく必要があります。次は1000kmレースということもありゲストドライバーに元F1ドライバーの中野信治選手を迎える予定ですが、安定した走りをしてくれると期待しています」
元嶋佑弥選手のコメント
「長いスティントではみんながピットインしてからの勝負になりますし、タイヤを2本のみ交換する作戦でしたから、序盤はタイヤをいたわりながら走りました。後半にプッシュすると思ったよりも早くリアタイヤが滑るようになりましたが、まずまずのペースで走り切ることができました。予選は良くなってきましたが、決勝のセッティングはまだまだ試行錯誤で、早く勝てるように努力していきます」
密山祥吾選手のコメント
「まだロングランのデータがないので元嶋選手に頑張ってもらって、おかげでレースらしいレースができました。僕らのマシンはオーバーステア傾向になることがあってタイヤ2本交換という作戦をとりましたが、結果としてはうまくいきました。少しづつですがベースのセッティングが固められてきました。もちろん8位に満足できているわけではないので、鈴鹿にも期待していてください」
次戦のSUPER GT第6戦は8月27〜28日、鈴鹿サーキットにて開催予定です。
アウディでは特設部門「Audi Sport(アウディ スポーツ)」の指揮のもと、コーポレートモータースポーツとして、ハイブリッドレーシングカー Audi R18でルマン24時間レースをはじめとする世界耐久選手権(WEC)と、Audi RS 5 DTMでDTM(ドイツツーリングカー選手権)に参戦しています。またカスタマーモータースポーツとしてGT3レースカーAudi R8 LMS を世界中のプライベートチームに供給するなど、モータースポーツ活動全般を司っています。今後はこのAudi Sportを、アウディのスポーティなブランドイメージをより一層強調するサブブランドとしてグローバルで展開していきます。今年7月、日本国内でもコミュニケーション拠点であるAudi Sport店を全国24店舗でオープンしています。
アウディジャパン・プレスリリース
プレスインフォメーション 2016年8月06日
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2016第7戦 決勝レースを、富士スピードウェイ(静岡県)にて2016年8月6日(土)に開催いたしました。
PCCJ2016-第7戦(富士)決勝レース
天候:晴れ 路面:ドライ
午前中に行われた予選の興奮も冷めやらぬ16時20分、気温もさることながらストレートの路面温度は46度に達する厳しいコンディションの中でスタートしたPCCJ第7戦は、随所でオーバーテイクが頻発するPCCJ史上でも有数の激しいレースとなった。
ポールポジションを獲得した#78近藤翼は予選で使用したユーズド、2番グリッドの#14三笠雄一はあえて温存したニュータイヤと言う対照的な戦略を取った2台は無難にスタートを切ったかに見えた。しかし2列目からスタートした#7星野敏はすぐさまフロントローの両車と並びかけるほどの鋭い出足を見せる。4番グリッドスタートの#9武井真司も#7星野に食らい付きトップの4台は団子状態で1コーナーに入るが勢い余った#7星野は5位にポジションダウンを喫した。#78近藤はトップで2周目に突入するも、わずかに加速で勝る#14三笠がストレートエンドでアウトから#78近藤に並ぶ。そのまま2台は接触し、#14三笠は1コーナーでオーバーラン、そしてタイヤバーストを起こして早々とリタイヤとなる。この接触で左フロントタイヤにダメージを負った#78近藤はトップをキープするもペースが上がらず、後方からは徐々に#9武井が迫っていく。
ここで#78近藤をさらなる悲劇が襲う。4ラップに突入する頃、ジャンプスタートをしたとのジャッジが降り、ドライブスルーペナルティを課せられる事になったのだ。6周目、ついに#9武井はヘアピンの進入で#78近藤を捉えトップに立つ。この周の最後に#78近藤がペナルティ消化のためピットレーンに入り#9武井の一人旅になるかと思われたが、予選から絶好調の#7星野が2秒弱のギャップで後ろからチャンスを伺う展開となる。レース中盤には1秒差に、そして残り3周となる頃には0.5秒にまで差を縮めた#7星野は14周目のダンロップコーナーでは#9武井とテール・トゥー・ノーズ状態に持ち込む。ファイナルラップの15周目にはコーナー進入で並びかけるがヘアピンのブレーキングで#7星野のミスを見逃さなかった#9武井は一気にマージンを築きゴール。オーバーオールクラスにエントリーして1年目にして、嬉しい初めての総合優勝を獲得した。
そして#7星野から少し距離を置いたオーバーオール3位、そしてジェントルマンクラス2位争いは、チェッカーフラッグの瞬間まで一瞬たりとも目を離すことができないほどの戦いが繰り広げられた。
序盤に#32永井秀貴、#25内山清士、そして中位グリッドからスタートした#98 IKARI GOTOの3台で展開されていたバトルに後方から順位を上げて行った#99佐野新世が加わり、ストレートだけでなくあらゆるコーナーで順位を入れ替えながら周回を重ねていく。#32永井はついに13周目に集団のトップに立つとリードを見事にマネージメントし、そのままゴール。続いては#99佐野、#98 GOTOの順でチェッカーを受け、レースをフィニッシュした。
ポルシェ カレラカップ ジャパン第8戦は同じく富士スピードウェイを舞台に8月7日(日)の午後11時10分にスタート予定です。
PCCJ第7戦 結果
Pos. Car# Driver (Class) Car Name Time
1 #9 武井 真司 O BINGO RACING 26’28.197
2 #7 星野 敏 G D’station 991 + 0.939秒
3 #32 永井 秀貴 G ナインレーシング +19.127
4 #99 佐野新世 G SKAD PORSCHE +22.236
5 #98 IKARI GOTO G チームトーエイスピリット +24.374
6 #2 田島 剛 G タジマレーシング +24.444
7 #51 ポール イップ G PACE +25.908
8 #66 ブライアン リー G GTO Racing +27.244
9 #47 TAD JUN JUN G muta racing + 27.917
10 #10 齋藤 真紀雄 G BINGO RACING +32.985
11 #78 近藤 翼 O スカイレーシング +34.651
12 #19 Yuri Hayashi Gナインレーシング +35.920
13 #77 浜崎 大 G GRacingVentiler +48.510
14 #23 滝沢 智幸 G イエローコーンGT3 +52.721
15 #36 宇佐美 貴章 G ミツワオートGT3カップ +56.364
16 #24 剛 覇矢人 G みきゃん スペンダー GT3 +1’06.234
17 #25 内山 清士 G エヌケーレーシング +1’29.626
18 #6 米倉 正憲 G GRacing +1’49.437
19 #52 春山 次男 G はるやまRacing TEAM +1’53.216
------ 以上完走-------
#14 三笠 雄一 O ガーミンポルシェ + 13周
* O=オーバーオールクラス G=ジェントルマンクラス
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2016年8月06日
小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2016 第7-8戦 予選を富士スピードウェイ (静岡県)にて、2016年8月6日(土)に開催いたしました。
PCCJ2016 第7-8戦(富士)公式予選
天候:晴れ 路面:ドライ
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2016年シーズン第7-8戦はゴールデンウィーク、そして6月の「ザ・ワンメイクレース祭り2016富士」に続いて3大会連続となる富士スピードウェイでの開催となる。日曜日に行われる第8戦はポルシェのグローバルパートナーであるミシュランタイヤの名を冠とした「ミシュランチャレンジ」として行われ、注目が集まる一戦だ。
8月の厳しい日差しが降り注ぐ中、11時10分にPCCJの予選は始まった。前日に行われたフリー走行でトップタイムを記録した#78近藤翼は最初からニュータイヤを投入し、ファーストアタックからトップに立つ。開幕戦から6戦連続でポールポジションを獲得している#78近藤の前に立ちはだかったのは、PCCJスカラーシップドライバーである#14三笠雄一。決勝レースに向けてニュータイアのセットを温存すべくライバルたちのアタック合戦を尻目にピットに留まり、予選開始から約15分後にコースインした#14三笠は、すぐさま1分44秒969のタイムで#78近藤を上回り、適応力の高さを周囲に見せつけた。
しかし#14三笠がコースインした直後に2セット目のニュータイヤを履きコースに出た#78近藤は、2番手に落ちた翌周には1分44秒815を記録してタイミングモニター最上部に自身の名前を押し上げた。翌周には1分44秒649でさらにタイムを縮めて7戦続けてのポールポジションを獲得した。
一方の#14三笠も負けじとアタックを続け第2セクターまでのタイムでは幾度か#78近藤を上回るが、惜しくも届かず。セカンドベストタイムでも#78近藤に対して1/1,000秒及ばず、土曜午後そして日曜日の2レースともに2番手グリッドから第3戦以来の優勝を狙う事となった。
ジェントルマンクラスのトップ、そして全体でもオーバーオールクラスのクルマを退けて3番手のタイムを記録したのは、クラスランキングで首位を走る#7星野敏。「ドライビングのレベルアップだけでなくセットアップ能力も身につけた」とチームから評される#7星野は、#14三笠と同様にセクター2まではダブルポールを獲得した#78近藤をも凌ぐタイムを叩き出すほどの好調さを見せつける。「横方向、そしてリアの荷重をコントロールして曲がれている」と言う#7星野は、セカンドベストにおいても総合3番手となり、決勝ではさらなるアップセットを狙うと力強く語った。
ジェントルマンクラスのグリッドは第7戦が#星野以下、#47 TAD JUN JUN、#32永井秀貴、#25内山清士、第8戦では#47 TAD JUN JUN、#25内山清士、#32永井秀貴と続き、激しいポディウム争いを予感させる30分間を締めくくった。
PCCJ第7戦の決勝レースは8月6日(土)16時10分にスタートし、15周で争われます。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年9月27日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シーズン 第10戦決勝を、鈴鹿サーキット(三重県)にて9月27日(日)に開催いたしました。
天候:くもり 路面:ドライ 気温:29度 路面:30度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 最終戦(第10戦)決勝が9月27日、鈴鹿サーキット(三重県)で開催され、今季のオーバーオールとジェントルマンクラスのシリーズチャンピオンが決定した。
路面はほぼドライというコンディションで迎えた決勝日。各チームのタイヤ戦略は大きく分かれていた。元嶋は昨日の予選で他のドライバーよりも多く周回したタイヤ(ユーズド)、久保はそれよりも周回数が少なめのユーズドタイヤ、逆転タイトルを狙う近藤は予選周回数を抑え、決勝用としてストックしていた完全なニュータイヤを装着。永井もニュータイヤを履いてグリッドへ向かう。上位陣のスターティンググリッドは、最前列からポールポジション(アウト側)は#15元嶋佑弥、2番グリッド(イン側)は#12久保凛太郎、以下、#78近藤翼、#19永井宏明、#25内山清士、#9武井真司というオーダー。1周のフォーメーションラップを終えて各マシンがグリッドに着き、準備完了。11時15分、5つの赤いシグナルが消え、10周のレースが正式にスタートした。
まずは元嶋がイン側に向けてラインを取り、久保を牽制しながら先頭で1コーナーへ。その後ろから、久保、近藤、永井が集団で追っていく。1周目は各マシンとも様子見の雰囲気だったが、2周目のスプーンコーナーあたりから近藤が久保に接近。「元嶋選手が逃げ始めたので、早く久保選手の前に出たい」と考えていた近藤は130R手前で久保のスリップストリームに入ると、シケインで仕掛けたが、オーバーランで芝生にタイヤを落としてしまう。2台がこのバトルで最終コーナーからの立ち上がり加速で鈍った瞬間を逃さなかったのが永井。「チャンスだと思った」という永井は、最終コーナーを最も内側のラインで立ち上がると、メインストレート上で2台の右側に並び、“スリーワイド”状態に。1コーナーでのブレーキング勝負も制し、一気に2番手に浮上した。これで3番手と苦しくなった近藤は永井の背後でプレッシャーを掛け続けるが、「タイヤが心もとなくなってきても、それなりにコントロールできていた」という永井のペースが良く、仕掛けの間合いに入ることができない。
その間、元嶋は逃げ切りの態勢に持ち込むのかと思われたが、予選でアタックを重ねたことで、「タイヤが厳しく」(元嶋)なってきており、ペースが上がらない。2番手永井との差も徐々に縮まってきていた。それでも「ミスを最小限に抑えて、状況なりにパーフェクトな走りができた」という対応力でカバーし、トップチェッカー。念願のシリーズチャンピオン獲得を今季9勝目で飾った。「圧倒的な速さを見せてタイトルを獲るという目標を達成できて、うれしいです。完走したレースはすべて優勝しましたが、すべて違う展開で、いろいろな経験を積むことができましたし、最終戦も大きな自信になりました。でも、今季は本当に長く感じましたね」と達成感や安堵感が入り混じった表情でポディウムの中央に立った。
2位は近藤を最後まで抑え切った永井。「(若手たちの争いに食い込むという)目標を最終戦のF1日本GPのサポートレースで達成できました」と会心の笑顔。3位は近藤。「最初の1、2周でトップに立つつもりでいました。元嶋選手を含めた3台でのバトルに持ち込めれば……」と振り返っていた。
ジェントルマンクラスは、内山が逃げを図るが、武井も間隔を空けずについていく展開。だが、序盤に「1コーナーのブレーキングで突っ込みすぎて、フラットスポットを作ってしまい」(内山)、中盤以降は武井に激しくチャージされる。途中までは「武井選手に抜かれても仕方ないかな」と考えていたというが、残り3周あたりからは勝ちを獲りにいく気持ちに切り替え、そのままトップでフィニッシュ。今季初優勝をあげた。「(フタをする形になって)武井さんには申し訳なかったのですが、最後は守り切ろうと思いました」と内山。一方の武井は「内山選手のタイヤが相当厳しくなってきていたのは分かりましたが、少し間を空けて、内山選手がミスしたら抜こうと思っていました」と2位でチェッカー。昨年から渇望してきたクラスチャンピオンを手中に収めた。「今回の目標は優勝ではなく、タイトル。しっかり獲りましたし、最後までドッグファイトを見せることができたので、“守りに入っていないぞ”と姿勢もアピールできました」と柔らかい表情を見せた。
15周年というメモリアルイヤーを迎えたPCCJ 2015シーズンは、オーバーオールのチャンピオンが#15元嶋佑弥、ジェントルマンクラスのチャンピオンが#9武井真司とそれぞれ決定し、幕を閉じた。991型カップカーでの戦いが2年目を迎えたことで、各ドライバーのマシンへの理解度が深まり、昨年以上にハイレベルなレースが続いた今季。そこで生まれた、新たな「戦いの構図」と「思惑」は2016シーズンにどのような展開を見せるのだろうか。
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 第10戦 決勝レース結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Lap _ Time _ Time/Gap
1 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE 10 21'31.281 -
2 _ 19 _ _ 永井 宏明 _ ナインレーシング _ 10 _ 21'33.514 _ 2.233
3 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 10 _ 21'34.222 _ 2.941
4 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 10 _ 21'35.292 _ 4.011
5 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 10 _ 21'57.286 _ 26.005
6 9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 10 _ 21'57.667 _ 26.386
7 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 10 _ 21'58.615 _ 27.334
8 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 10 _ 22'01.788 _ 30.507
※ 30 _ _ DRAGON _ B-MAX-PORSCHE _ 10 _ 22'02.560 _ 31.279
9 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 10 _ 22'03.090 _ 31.809
10 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 10 _ 22'03.375 _ 32.094
11 _ 98 _ G _ IKARI GOTO _ チームトーエイスピリット _ 10 _ 22'08.981 _ 37.700
12 _ 51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ 10 _ 22'15.744 _ 44.463
13 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 10 _ 22'45.144 _ 1'13.863
14 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 10 _ 22'57.203 _ 1'25.922
15 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 9 _ 20'01.864 _ 1Lap
以上完走(規定周回数)
77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 5 _ 11'04.865 _ 5Lap
G=Gentleman
ベストラップ :
2'07.959 2/10 163.37km/h #15 元嶋 佑弥/Y.MOTOJIMA / GARMIN PORSCHE
※ No.30 は賞典外の参加
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年9月26日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シーズン 第10戦公式予選を、鈴鹿サーキット(三重県)にて9月26日(土)に開催いたしました。
天候:くもり 路面:ドライ 気温:25度 路面:29度(セッション開始時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2015シーズンは、鈴鹿サーキット(三重県)で今シーズンの最終戦(第10戦)を迎えた。オーバーオール、ジェントルマンクラスとも今大会でシリーズチャンピオンが決まる。しかも、F1日本グランプリのサポートレースという決着の場にふさわしい舞台。9月26日、まずは公式予選が行なわれた。
両クラスのタイトル獲得条件を整理しておく。オーバーオールでは、ランキングトップの#15元嶋佑弥(160点)が決勝を2位以上で、または#78近藤翼と#12久保凛太郎より上の順位でゴールすれば、無条件でタイトル獲得となる。同2位の#78近藤翼(158点)が逆転でタイトルを獲得するためには元嶋と3点以上の差がつく並び順でのゴール、同3位の#12久保凛太郎(152点)は元嶋と9ポイント以上、近藤と7ポイント以上の差をつけてゴールすることが必要(同点の場合は、勝利数の差で元嶋が王者)。ジェントルマンクラスは、クラスランキングトップの#9武井真司(132点)が最終戦を8位以上でゴールすればタイトル獲得と条件は比較的優位。権利を残しているのは、同2位#2田島剛(120点)、同3位#25内山清士(119点)、同4位#37久保田克明(115点)まで。F1日本GPのサポートレース、鈴鹿、最終戦というファクターも絡み合い、行方は予断を許さない。そして、16時30分からの公式予選(30分間)はいつも以上に張り詰めたテンションで始まった。
先手を取っていったのは元嶋。タイヤを充分に温めて臨んだアタックは「2分5秒9には入っていたはずでしたが、シケインで飛び出してしまい」(元嶋)、6秒台中盤に留まる。続いて、近藤、久保もアタックへ向かい、久保が計測1周目に2分6秒323を記録。トップに立った。この後、久保は2セット目のタイヤを履いてコースに出ていくが、他車のコースオフで赤旗中断。再開後、もう一度アタックの態勢をとるが、残り8分で2回目の赤旗が掲示され、実質的にこれでアタックを終えた。この時点で2番手の元嶋は「本当は行きたくなかった」という2セット目のタイヤを投入。同じくコースに出ると赤旗という巡り合わせとなるが、残り2分となったところで唯一の5秒台に突入する2分5秒932を叩き出し、ポールポジションを獲得した。「思ったよりタイヤを使ってしまったので、明日は少し苦しくなるかもしれませんが、スタートを決めて、逃げ切りの展開に持ち込みたい」(元嶋)。これで2番手となった久保は「(チャンピオン獲得の条件は)他力本願ですが、明日のレースだけに集中。スタートで前に出て、すっきり勝ちたい」と今季2勝目を狙う。周回数を抑えた近藤は3番手。「いつも2セット目でのアタックのほうがタイムは上がるのですが、黄旗や赤旗も出たので、タイヤを温存しました」と決勝を重視。ほぼ完全なニュータイヤで決勝に臨む。
ジェントルマンクラスは、中断でタイミングが合わなかったり、リズムを崩したりなどでタイムを想定していたとおりに伸ばせないドライバーが続出するなか、内山と武井がポールポジションを争う展開となった。「決勝は2位でも甘んじて受けますが、予選ではレコードを狙っていく」とセッション前に話していた武井。満足のいく走りではなかったというが、1セット目でのアタックで2分8秒770を記録。クラストップに浮上する。しかし、2回目の赤旗が解除された後、内山が最後の最後に2分8秒628を計時し、武井を凌駕。初のクラスポールポジション獲得となった。「8秒台が目標だったので良かったです。明日はしっかり走り切ることを目指します」(内山)。2番手となった武井はタイヤを温存。「決勝に向けてセッティングを試すことができ、攻め切った感じはありました。決勝はスタートに集中して、グリッドと同じ順位でゴールしたい。チャンピオンを獲ることしか考えていない」と予選結果にはある程度納得の様子だった。
PCCJ第10戦決勝は、27日午前11時15分スタート予定。決勝周回数は10周。鈴鹿はコース幅が比較的狭く、オーバーテイクしにくいとも言われるため、特にタイトルを争っているドライバーは「スタートからの逃げ切りを狙う」と異口同音に話していた。また、今回の予選は夕方に行なわれたため、気温も路面温度もそれほど高くなかったが、各車のタイムは全体的に前戦の鈴鹿(8月下旬)より伸びなかったという印象もある。このあたりについてもセッティング面でうまく対応できたドライバーが優位に立ちそうだ。2015シーズンのPCCJもこれでクライマックス。チャンピオンという栄冠をつかむのは誰になるのか。
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第10戦 公式予選結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Best Time _ 2nd Time
1 _ 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE _ 2'05.932 _
2 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 2'06.323 _
3 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 2'06.661 _
4 _ 19 _ _ 永井 宏明 _ ナインレーシング _ 2'07.273 _
5 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 2'08.628 _
6 _ 9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 2'08.770 _
7 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 2'08.833 _
8 _ 30 _ _ DRAGON _ B-MAX PORSCHE _ 2'09.241 _
9 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 2'09.403 _
10 _ 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 2'09.421 _
11 _ 98 _ G _ IKARI GOTO _ チームトーエイスピリット _ 2'10.314 _
12 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 2'10.325 _
13 _ 77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 2'10.746 _
14 _ 51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ 2'11.252 _
15 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 2'12.195 _
16 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 2'12.912 _
17 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 2'13.658 _
赤旗提示時刻 : 16:46'51 再開時刻 : 16:52'00(中断時間 : 5'09)
赤旗提示時刻 : 16:56'50 再開時刻 : 17:02'00(中断時間 : 5'10)
※ #11 ピットスタートとする。(国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(赤旗提示中の追い越し)
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年9月20日
スーパーGT GT300クラス: 第6戦 SUGO GT 300km
菅生. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、KTRおよびエクセレンスインターナショナルと共にPorsche Team KTRとして参戦している2015年のスーパーGT GT300クラス第6戦(スポーツランド菅生)の決勝において、最後尾スタートからポジションを10上げ、17位でフィニッシュしました。
トラブルにより土曜日の練習走行と予選をまったく走ることができなかったカーナンバー33 Excellence Porscheだったが、決勝日午前中のフリー走行を順調に消化。大掛かりなセッティング変更こそ行う余裕こそないものの、GT300クラス11位という予想以上のタイムで走行を終え、無事に決勝進出を認められることになった。
外気温27°C、路面温度30°C、快晴という素晴らしいコンディションで14時にスタートが切られた決勝レースでも、スターティングドライバーの坂本選手がコンスタントにラップタイムを刻みながらポジションを上げていった。最初のピットストップは81Lapで行われるレースのちょうど折り返し点の予定だったが、トップが26Lap目を走行中にGT500クラスの車両がバックストレートで大規模なクラッシュを演じたことによって、レースは急激に波乱の展開となった。セーフティカー走行中ピットロードは封鎖されているが、クラッシュ車両の回収作業が進められる間にセカンドドライバーがフィニッシャまで走りきれる周回数をクリアしたため、ピットロードが開放されるとともに40台近いマシーンのほとんどが雪崩をうってピットへ向かったのだ。
いくら制限速度50km/hとはいえ、間隔が十分とはいえないスポーツランド菅生のピットレーンに40台が本来の形で止まるスペースはない。隣接するピットとスムーズな作業をすべく斜めに止める車両が多数ある一方で、我関せずと通常のピットインをするチームもあり、その一方でピット出口はさらなる混乱をきたし、最後にはピットロードエンド付近の車両が止めるスペースを失って走行レーンを塞いでしまい、10台以上の車両がコースインできないまま数十秒をいたずらに失うことになったのだ。
Excellence Porscheの911GT3Rもその「出口渋滞」にはまった1台であった。右高速コーナーが多いこのコースの特性から、ピットストップ時にドライバーチェンジと給油、そして左前後タイヤのみ交換し、右側タイヤは無交換のままコースへ復帰させる戦略のメリットはそこで消え失せ、セカンドスティントを担当する山下選手は、後方から襲い掛かるGT500クラスの車両にレコードラインを譲りながらGT300クラスの車両を1台ずつオーバーテイクしていくという、スーパーGTならではの難しい作業に取り組むことになった。
今年からスーパーGTの活動を開始した山下選手だが、チームの期待に応えて着実に失地を挽回していった。レース距離を無交換のまま走りきる右タイヤを気遣いながらひとつずつポジションを上げていく姿は911GT3Rの持つポテンシャルを生かしたもので、特に低中速コーナーから立ち上がる瞬間の素早いレスポンスは、傍目にも戦闘力の高さを窺わせるものであった。チェッカードフラッグが振られる直前、1分22秒571のベストラップを記録した点から見てもタイヤのポテンシャルはまだ残されていたはずで、シーズン終盤戦へ向けてマシーン、タイヤともに正しい方向へ進化していることを証明することにもなった。
結果的には17位と、ポイント獲得にはまたしても手が届かなかったものの、ドライバーだけでなくチーム監督もエンジニアも「次につながるレースだった」と満足げに語る姿から、もしあの時ピットストップのタイミングを2ラップ遅らせていれば、という後向きの言葉が発せられることは一度もなかった。
次のスーパーGTレース 第7戦は、11月1日に九州オートポリスで決勝レースが行われる予定になっている。
スーパーGT GT300クラス 2015年 第6戦 スポーツランド菅生 結果
1位 カーNo.25 VivaC 86 MC 75 Lap
2位 カーNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT 75 Lap
3位 カーNo.11 GAINER TANAX SLS 75 Lap
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17位 カーNo.33 Porsche Team KTR (Excellence Porsche) 74 Lap
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年8月30日
スーパーGT GT300クラス: 第5戦 鈴鹿サーキット
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、KTRおよびエクセレンスインターナショナルと共にPorsche Team KTRとして参戦している2015年のスーパーGT GT300クラス第5戦(鈴鹿サーキット)の決勝において、18位でレースをフィニッシュしました。
セミウェットコンディションで行われた午前中のポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)第9戦とは異なり、完全なウェットコンディションで行われたフリー走行ではウェットタイヤを決勝用に準備したPorsche Team KTR。小雨の降る中スタートした決勝レース前半は序盤にGT500クラス車両と軽い接触があったものの順調に安定したラップタイムを刻み続け、予選からポジションを上げてGT300クラス10位を確保していた。最初のピットストップはドライバーチェンジと給油のみとし、タイヤ交換せずに2スティントを走りきり、250km経過時点で7位までポジションを上げていた。雨があがり路面がどんどん乾いていく中盤になると、スリックに履き替えた直後からコースアウトする車両が続出し、2回のセーフティカー導入が行われ、その頃からPorsche Team KTRのポジションは下がっていくことになった。ウェット用のセッティングがドライ路面とスリックタイヤの特性にマッチしなかったことに加え、レース序盤の接触がアライメントに影響を及ぼしたのか、911 GT3Rは右コーナーで強めのアンダーステアを示すようになる。それがフロントタイヤに高い負荷をかけるという結果を招き、ルーティン外のタイヤ交換を強いられることになった。
レース後半はコンスタントラップこそトップクラスには届かないものの、1回のスティントを短縮することでタイヤトラブルを防ぐよう戦略を切り替え、午後6時25分に18位のポジションでチェッカーフラッグを受けることとなった。
坂本祐也のコメント:
「ウェットコンディションでの高い戦闘力が確認できたことと、タイヤライフを残した状態で山下に繋げることができたのが今回の収穫でした。ご心配いただいた体調も問題ありませんでした。マシーンのセッティングやタイヤの仕様などやるべき点はまだまだ残されていますが、次戦のスポーツランド菅生(9月20日決勝レース)に向けて着実に進化できると思います。」
山下健太のコメント:
「最初のスティントをタイヤ無交換のまま走ることになったのは計算外でしたが、それでも上位チームと対等にバトルできましたし、個人的にもいろいろな収穫がありました。これからはタイヤの特性にマッチしたセッティングを見つけ、着実にポイント獲得目指そうと思います。」
スーパーGT GT300クラス 2015年 第5戦 鈴鹿サーキット 結果
1位 カーNo.10 GAINER TANAKA GT-R 151 Lap
2位 カーNo.7 Studie BMW Z4 151 Lap
3位 カーNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT 151 Lap
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18位 カーNo.33 Porsche Team KTR (Excellence Porsche)148 Lap
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年8月30日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シーズン 第9戦決勝を、鈴鹿サーキット(三重県)にて8月30日(日)に開催いたしました。
天候:くもり 路面:ドライ/ウェット 気温:26度 路面:28度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第9戦決勝が8月30日(日)、鈴鹿サーキット(三重県)で開催された。この日の鈴鹿は前日から早朝にかけての雨で路面は濡れていたが、PCCJの前のレース終了時には走行ライン上がやや乾き始めてきているところもあるという状況。まもなくコースインという時点では雨は落ちていないが、いつ降り出してもおかしくない雲行き。それゆえ、各チームとドライバーは、グリップの高いスリックタイヤを履いてスタートするか、レインタイヤでスタートするかの選択に悩まされたが、両クラスとも上位陣は最終的にスリックを選択した。
スターティンググリッドは、ポールポジションが#15元嶋佑弥、2番手#12久保凛太郎、以下は#78近藤翼、#19永井宏明、ジェントルマンクラスの#24剛覇矢人、同#9武井真司というオーダー。各ドライバーともフォーメーションラップで普段よりも注意深く路面コンディションを確認しながらグリッドに向かったが、隊列の先頭を走っていた元嶋がピットに戻り、マシンを降りてしまう。原因はマシントラブルのようだが、いずれにしてもこれでリタイヤとなり、開幕からの連勝は8で止まった。
PPは空席のまま、シグナルがブラックアウトしてレース(10周)が正式にスタート。久保と近藤はほぼ同じ反応と加速を見せ、1コーナーに並んで進入していくが、2コーナーでは久保が先行。その後のペースでも久保が勝り、周回を重ねるごとにリードを拡大していく。「元嶋選手がピットに向かったのは見えました。ウェット路面は嫌いではないですし、10周をしっかり走れば、いけると思っていました」という久保は安定した走りでファステストラップもマーク。近藤に約22秒の差をつけて、今季初優勝を決めた。一方の近藤はマシンにトラブルの淡い前兆を感じたことでリスクを抑えた走りに変更。2番手キープのままゴールとなった。「最初はプッシュしたのですが、久保選手を追っていける態勢には持ち込めなかったので、大事にいきました」(近藤)。3位は永井。今季初の表彰台を地元ラウンドで獲得した。「序盤のウェットでの走りで若い選手から置いていかれたので、次の鈴鹿までにしっかり準備して、ドライで攻めたいですね」。
ジェントルマンクラスも波乱の展開。クラス1番グリッドの剛が1周目の1コーナー進入で#7星野敏と接触し、タイロッドを破損。ピットにマシンを戻して、そのままリタイヤとなる。また、クラス3番グリッドの#2田島剛は「ホイールスピンしてしまった」ことで出遅れ、数台に先行を許した。これにより、クラス4番グリッドの#37久保田克昭がトップに立ったが、すぐ後ろには武井が迫る。2人の神経戦は終盤まで続いたが、2台の間隔がより縮まって迎えた9周目の逆バンクで武井がコースオフ。マシンにダメージを受けて、リタイヤとなってしまう。「武井選手の気配は感じていました。ただ、逆バンクの進入で武井選手が僕のイン側に入っていたことに気付かず、武井選手のラインを残していなかった」(久保田)ことで、武井が接触を回避するためにラインを外れ、コースオフという状況のようだ。「あまり積極的には仕掛けようとはせず、前がミスした時に抜こうと考えていましたが、今回の状況を考えれば、もう少し慎重にいっても良かったかもしれません」(武井)。
レースはその後、久保田がトップをキープし、田島が後方から2番手まで追い上げてきたところでチェッカー。3位には#25内山清士が入った。「9周目以外のところでは、スタートも決まりましたし、ポジションも上げていけましたので、良かったと思います。次の鈴鹿は2分8秒0台に入れたい」と今季2勝目の久保田。3戦連続の表彰台となった内山は「今回は慎重にいきましたが、次は攻める」とさらなる高みを狙う。
第9戦を終え、今季のPCCJのレースイベントはF1日本グランプリと同時開催の鈴鹿ラウンドを残すのみとなった。ランキングトップの元嶋と武井がポイントを取りこぼしたことで、チャンピオン争いは大混戦。特に初優勝の久保は「今回勝てたことで、鈴鹿での走りや相性にいいイメージができた。マシンの遅いところも分かりましたし、次も勝ちにいく」と自信を深めていることも、元嶋にとっては脅威のはず。両クラスとも勢力図がリセットされたPCCJ 2015シリーズ。日本GPという華やかな舞台でどのような決着を迎えるのか。
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第9戦 決勝結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Best Time
1 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 10 _ 21'57.169 _ -
2 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 10 _ 22'19.368 _ 22.199
3 _ 19 _ _ 永井 宏明 _ ナインレーシング _ 10 _ 22'21.424 _ 24.255
4 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 10 _ 22'41.087 _ 43.918
5 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 10 _ 22'43.222 _ 46.053
※ 30 _ _ DRAGON _ B-MAX-PORSCHE _ 10 _ 23'06.988 _ 1'09.819
6 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 10 _ 23'10.377 _ 1'13.208
7 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 10 _ 23'10.971 _ 1'13.802
8 _ 98 _ G _ IKARI GOTO _ チームトーエイスピリット _ 10 _ 23'11.420 _ 1'14.251
9 _ 51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ 10 _ 23'24.085 _ 1'26.916
10 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 10 _ 23'45.239 _ 1'48.070
11 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 10 _ 24'15.853 _ 2'18.684
12 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 10 _ 24'16.224 _ 2'19.055
13 _ 77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 9 _ 22'39.048 _ 1Lap
以上完走(規定周回数)
9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 8 _ 18'11.847 _ 2Lap
24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 1 _ 3'59.927 _ 9Lap
15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE DNS
ベストラップ
2'10.835 7/10 159.78km/h #12 久保 凛太郎/R.KUBO / TEAM KTOUCH PORSCHE
※ No.30 は賞典外の参加
No.37 訓戒とした。(鈴鹿サーキット一般競技規則第25条〜1)②違反(危険なドライブ行為)
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年8月29日
スーパーGT GT300クラス: 第5戦 鈴鹿1000kmレース
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、KTRおよびエクセレンスインターナショナルと共にPorsche Team KTRとして参戦する2015年のスーパーGT GT300クラス第5戦(鈴鹿サーキット)の予選において、Q2進出まで0.079秒差の15位となりました。
マシーンを降りたドライバーがビニールプールへ飛び込むほどの熱気に包まれるのが通例の鈴鹿1000kmレースだが、今年は外気温26°C、路面温度34°Cという恵まれたドライコンディションで予選は行われた。ノックアウト方式で行われるQ1でカーナンバー33のステアリングを握るのは坂本祐也。今シーズン開始前からPorsche Team KTRのドライバーとして登録されていながら、他のカテゴリー車両走行中のアクシデントのため休養を余儀なくされていた坂本はほぼ半年ぶりのスーパーGT復帰戦となったが、フリー走行から精力的に911GT3Rのセッティングを進め、低中速コーナーでのアンダーステアを軽減して早いタイミングでスロットルを開けられるようフロントの車高、スタビライザーのセッティングを見直し、完全とはいえないまでも好ましい方向性を見出すことに成功。ノックアウト方式で行われるQ1へ望むことになった。
15分間で行われる予選が開始されてから、最初の4分間コースインを待つ戦略を選択したPorsche Team KTRは、慎重なウォームアップランを行った後にタイムアタックを開始。フリー走行で記録した2分00秒861から1分59秒台を目指すものの、2分00秒274のタイムを記録した1ラップでアタックを終了。あとは他チームの記録を待つ展開となる。ところがフリー走行で安定した好タイムを刻んでいたGT3カテゴリーの車両よりもスーパーGT独自のGT300カテゴリーの車両が続々と1分59秒台をマークしたことによって、最終的な順位は15位となり、今回は惜しくもQ2進出を逃すことになった。
坂本祐也のコメント:
「フリー走行から予選までに、セッティングの方向性が見えたことが大きな収穫でした。もちろん59秒台に入れてQ2へ進出できれば文句なしだったのですが、着実に流れは上向いていると思います。明日の決勝はウェット路面と予想していますが、911GT3Rはすでに今シーズン、ウェットで高い戦闘力を持つことがわかっているので、ひとつずつポジションを上げていって気が付いたらポイント圏内に入っていた、という展開にできればと思っています。」
山下健太のコメント:
「もちろんQ2に進めればそれに越したことはないのですが、フリー走行では坂本選手とのタイム差もあったので、無理をするより、明日のウェットコンディションに向けて気持ちの準備ができる分むしろ良かったかもしれません。」
2015年のスーパーGT GT300クラス第5戦(鈴鹿サーキット)の決勝は、8月30 日(日)の12時30分にスタートし、173Lapで争われる予定です。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年8月29日
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シーズン 第9戦公式予選を、鈴鹿サーキット(三重県)にて8月29日(土)に開催いたしました。
天候:くもり 路面:ドライ 気温:26度 路面:30度(セッション開始時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015第9戦公式予選が8月29日(土)鈴鹿サーキット(三重県)で行われた。
第8戦終了時点でのポイントランキング上位のオーダーと獲得ポイントは、総合1位がここまで開幕8連勝中の#15元嶋祐弥(160点)、同2位が#78近藤翼(140点)、同3位が#12久保凛太郎(132点)。ジェントルマンクラスは、1位が今季5勝の#9武井真司(132点)、2位#25内山清士(103点)、3位#2田島剛(102点)、4位#77浜崎大(100点)、5位#24剛覇矢人(99点)、6位#37久保田克昭(95点)。シリーズは佳境を迎えつつあり、この鈴鹿での結果によってタイトル争いの状況が大きく変わるため、公式予選から激しい戦いとなることが予想されていた。
公式予選は13:45からの30分間。鈴鹿は午前中から曇に覆われ、降雨も心配されていたが、それも杞憂に終わり、完全なドライコンディションでセッションが始まった。タイヤ1セット目のアタックでは各車とも前日の専有走行からタイムを縮め、まずは元嶋が1周目に2分6秒071をマーク。続いて、近藤、久保らも2分6秒2程度まで詰めてくるが、元嶋のタイムを上回ることができない。そうして各車が一通り1セット目でのアタックを終えると、ピットに戻ってニュータイヤに交換。そして、残り10分を切った頃から、ポールポジション争いが激化していった。
上位陣で先にコースインしたのは久保。タイヤをゆっくりと温めた後のアタックで2分6秒038と、元嶋のタイムを更新する。このアタックは「正直、手応えがあったわけではなく、1セット目からマシンのバランスと走り方を修正しただけ。これで決まるとは思っていませんでした」というもので、久保もまだ削る余地があると見込んでいた。しかし、その後タイムを更新できず、結局2番手となった。
その久保のタイムを上回り、ポールポジションを獲得したのは元嶋だった。時間をかけてタイヤを温めた後、アタックラップに突入。「S字で縁石に乗りすぎて、フルカウンターを当てました。『まずい』と思いましたが、セクター2とセクター3で取り返すことができた」という走りは、唯一の2分5秒台となる2分5秒811を記録。「今季一番いいアタックができました。ミスもありましたが、攻めた結果ですから」と気分も上々に明日に備える。ポイントランキング2位の近藤は「2セット目での実質計測2周目で、セクター1・セクター2と自己ベストタイムで来ていたのですが、スプーンコーナーでオーバーランしてしまい、タイヤ(のグリップ)を使い切ってしまった」と3番手に終わった。だが、落胆の様子はない。「仮に雨となっても、昨年(雨の)鈴鹿で勝っていますし、全力で勝ちにいきます」と気持ちを切り替えていた。
ジェントルマンクラスでは、前戦の富士で優勝した剛がその速さと勢いを持続。ニュータイヤ2セット目のアタックで2分8秒060とまずは自己ベストを縮めると、次の周には昨年のジェントルマンクラスのレコードタイム2分7秒808を更新する2分7秒766を記録。武井がその対抗一番手としてクラストップタイム争いに加わってくるかと思われたが、「アンダーステアとオーバーステアが両方出るような状態」で、いつもの鋭い走りが見られない。「最後の1回で剛選手のタイムを抜こうと思っていましたが、S字でアンダーが出てしまった」ことで届かず、剛の初のクラスポールポジションが確定した。「今回はクールスーツを着用しないでアタックしました。そのおかげかな?(笑) でも、ドライでの勝負で武井選手より前のグリッドを獲れたことはとてもうれしいです」(剛)。3番手は2分8秒549の田島。「タイヤ1セット目からいろいろ改善してアタックしたのですが、どうもタイムが伸びなかったので、最後に楽しもうと思って走ったら、タイムが出ました」と開き直ったのがいい結果につながったようだ。
PCCJ第9戦決勝は、30日9:15スタート予定。鈴鹿の代表的なオーバーテイクポイントは1コーナーやシケインなどだが、コース幅が富士などよりも若干狭く、オーバーテイクしにくいコースとも言われている。今回の決勝は10周で、これまでのラウンドよりも5周少ない。また、降雨の可能性も心配されている。これらを考慮して、早めに仕掛けるのか、様子を見るのか、その戦略と遂行力も問われるところ。「雨は得意」というドライバーも多く、いつにも増して興味深い戦いに期待が高まる。
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第9戦 公式予選結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Best Time
1 _ 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE _ 2'05.811
2 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 2'06.038
3 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 2'06.207
4 _ 19 _ _ 永井 宏明 _ ナインレーシング _ 2'07.119
5 _ 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 《R》2'07.766
6 _ 9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 2'07.884
7 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 2'08.229
8 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 2'08.549
9 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 2'09.047
10 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 2'09.105
11 _ 30 _ _ DRAGON _ B-MAX PORSCHE _ 2'09.239
12 _ 51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ 2'09.542
13 _ 98 _ G _ IKARI GOTO _ チームトーエイスピリット _ 2'10.082
14 _ 77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 2'10.349
15 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 2'11.077
16 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 2'11.854
17 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 2'12.843
※"R"マークの車は、コースレコードを更新しました。従来のレコードタイムは(Class G)2'07.808
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年8月09日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 第8戦決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)にて8月9日(日)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:34度 路面:45度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第8戦ミシュランチャレンジ決勝が8月9日(日)、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。この日の富士は朝から強い陽射しで、気温、路面温度とも上昇。容赦ない暑さが、スターティンググリッドで決勝スタートを待つドライバーたちを襲っていた。
午後12時50分、フォーメーションラップスタートの合図が示され、ポールポジションの#15元嶋佑弥、2番グリッドの#78近藤翼、3番グリッドの#12久保凛太郎、以下、スポット参戦の#30 DRAGON、#9武井真司という順でゆっくりと車両を発進。1周を終えてそれぞれのグリッドに着き、シグナルがブラックアウトして正式にレースのスタートが切られた。
ここで鋭い反応を見せたのは元嶋。前日の第7戦では遅れを取ったが、今回は第6戦までのようなスタートダッシュを決め、1周目から逃げ切りを図る。その2番手、3番手は近藤と久保というオーダーのまま進んでいたが、3周目あたりから2台の距離が縮まり、2番手争いへと変わった。だが、4周目の1コーナーで2台は軽く接触し、久保がスピン。久保は7番手までポジションを落としてしまう。「あそこでは顔を出す程度にしようと思っていましたが、ブレーキングでクルマが不安定になってしまったので、(スピンを回避するためには)ブレーキを少し離すしかなかった。何とか止まれと思っていたけど当たってしまい、近藤選手には申し訳ないです」と久保。両者のクルマにダメージはなかったが、元嶋のリードはさらに広がった。
代わりに3番手には武井が上がる。5番グリッドからスタートした武井は3周目にDRAGONを捉えて4番手に浮上。3番手に上がった4周目には自己ベストタイムを更新し、近藤を追う態勢に入ろうとしていた。しかし、6周目のダンロップコーナーで痛恨のスピン。「あそこでは横Gがかかっている状態でアクセルを入れていくのですが、アクセルに対する、駆動の反応が少し遅れたことで、バランスを崩してしまった」(武井)ことにより、12番手へと順位を大きく下げてしまった。
後方での波乱を尻目に、元嶋は「ファステストラップも狙いにいきました」というハイペースを刻み、最後までトップの座を脅かされることなくトップチェッカー。開幕から8連勝を決めた。「いい週末を送ることができました。(第9戦、第10戦の)鈴鹿サーキットは好きなコース。自信を持って臨みたい」と笑顔。2位は元嶋から5.6秒差で近藤、3位にはスピン後まもなく3番手にポジションを回復していた久保が入った。
ジェントルマンクラスは、武井のスピンにより、トップから#24剛覇矢人、2番手#25内山清士、3番手#2田島剛、4番手#37久保田克昭という隊列に変わった。なかでも田島のペースが良く、8周目にはクラス2番手に浮上。「タイヤも温存し、トップを射程距離に入れて、これからと思っていた」(田島)。だが、追撃態勢に入ろうかという9周目、パドルシフトのトラブルでまさかのスローダウンを余儀なくされてしまう。これで3番手に上がった久保田は内山を捉えて2番手に浮上したが、その後内山との接触でスピンを喫し、表彰台圏外に。こうした2番手を巡るバトルの間、武井は怒涛の勢いで失地を回復。剛の後ろ約5秒差の2位まで追い上げてフィニッシュした。結局、優勝は剛。剛はトップに立った後、DRAGONに接近する場面もあったが、オーバーテイクまでは難しいと判断。「コンサバな走り」でゴールを目指し、今季2勝目をマークした。「前回の富士で仕掛けた時にスピンしたということもあったので、オーバーテイクは前の方がミスした時にうまく捉えて、と考えていました。武井さんがスピンしているのは見えましたが、それでも落ち着いていこうと。やっと2勝目をあげることができました」(剛)。3位は内山で、2戦連続の表彰台となった。
また、第8戦においてミシュラン賞が新たに設定され、#77浜崎大が獲得。このミシュラン賞は、スターティンググリッドから最もジャンプアップしてチェッカーを受けたジェントルマンクラスの選手に贈られる賞として本レースに限り設定された。
富士ラウンドを終え、今季のPCCJは残り2戦。両大会とも鈴鹿サーキット(三重県)での開催となる。第9戦は8月30日(日)、同じくSUPER GTとの併催。元嶋以外にも鈴鹿を「得意のコース」として挙げる声は多く、ここまで結果を残せていないドライバーも気分新たに臨んでくるはず。オーバーオール、ジェントルマンクラスともこれまで以上にハイレベルで白熱した戦いとなることが予想される。
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第8戦 決勝結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Lap _ Time _ Time/Gap
1 _ 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE _ 15 _ 26'18.490 _ -
2 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 15 _ 26'24.172 _ 5.682
3 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'27.980 _ 9.490
4 _ 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 15 _ 26'42.810 _ 24.320
5 _ 9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 26'47.579 _ 29.089
6 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 15 _ 26'51.570 _ 33.080
7 _ 77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 15 _ 26'52.609 _ 34.119
8 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'56.209 _ 37.719
9 _ 98 _ G _ ゴトウ イカリ _ チームトーエイスピリット _ 15 _ 27'00.251 _ 41.761
10 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 15 _ 27'01.780 _ 43.290
12 _ 51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ 15 _ 27'22.646 _ 1'04.156
13 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 15 _ 27'37.117 _ 1'18.627
14 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 15 _ 27'39.690 _ 1'21.200
15 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 27'50.033 _ 1'31.543
16 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 14 _ 27'30.717 _ 1Lap
※ _ 30 _ _ DRAGON _ B-MAX-PORSCHE _ 15 _ 27'12.929 _ 54.439
以上完走(規定周回数)
19 永井 宏明 ナインレーシング DNS
ベストラップ
1'44.534 3/15 157.143km/h #15 元嶋 佑弥/Yuya MOTOJIMA / GARMIN PORSCHE
G 1'45.181 8/15 156.176km/h #9 武井 真司/Shinji TAKEI / ビンゴレーシング
※ CarNo.30 は賞典外。
CarNo.12に対し黒白旗を提示した。
※1 CarNo.52のスタートについては、競技長からの厳重注意相当と判断した。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年8月09日
スーパーGT GT300クラス: 第4戦 決勝 富士スビードウェイ
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、KTRおよびエクセレンスインターナショナルと共にPorsche Team KTRとして 参戦する2015年のスーパーGT GT300クラス第4戦(富士スピードウェイ)の決勝において、ポイント圏内の10位を走行中、他車が落としたパーツと接触しリタイヤとなりました。
ゴールデンウィークに開催された今シーズンの第2戦と同じく、多くの観客が富士スピードウェイに集まった午後3時過ぎにフォーメーションラップからレースはスタート。Porsche Team KTRのスタートドライバーを勤めたアレックス・インペラトーリはオープニングラップで2台をオーバーテイクし6位でストレートに戻って来る。しばらくの間はポジションをキープするも10周目を過ぎた頃からタイヤの内圧が上がり始め、ラップタイムはわずかに落ちていく。14周目に13位まで順位を下げ我慢の走りが続くが、20周目あたりからGT300クラス上位勢がピットに入り始めて先行車両が少なくなったためプッシュの指示が出ると、アレックスは猛然とアタックを開始。ドライバーとタイヤチェンジを予定していた31周を終える時には5位に浮上する。
続いてステアリングを託されたのは山下健太。コースに復帰したタイミングでは15位まで後退するも、着実にポジションを回復し36周目にはポイント圏内の10位まで順位を戻す。上位を走行する車両と遜色無い1分41秒台のラップタイムを刻み、さらなるオーバーテイクを狙う911 GT3Rがトラブルに襲われたのはその5周後。41周目の最終コーナーを立ち上がり、スリップストリームから周回遅れの車両をパスしようとストレートでラインを変えたまさに瞬間、目の前に現れた大きなパーツがフロント中央部を直撃。その衝撃で911 GT3Rはセンターラジエターを失い、山下は42周目のヘアピンで車を停めてレースを終えることになった。
レース終了後ドライバーコメント
アレックス・インペラトーリ
「Porsche Team KTRでの最後のレースでポイントが叶わなかったのは残念としか言いようがありません。スタートでは数台をパスし、その後もライバルとのバトルを楽しみました。なるべくポジションをキープしながらタイヤを労ってスティントを走り切るというタスクをこなすことは出来ました。今はただ、シーズン後半におけるチームの活躍を祈っています。スーパーGTに復帰するチャンスを与えてくれたKTRとエクセレンスグループ、ポルシェ ジャパンには感謝しています。」
山下健太
「アレックスに代わってコースに出た頃から気温が下がり、昨日の予選と似た状況になったこともあって良いペースで走れていました。前を走る車よりも早いラップで走行していたので、さらに上位に行けると思っていたその矢先にパーツを踏み、ラジエターを壊してしまいました。2レース続けてのポイント獲得を逃したのは悔しい限りですが、長丁場となる次の鈴鹿ではトラブルなく走り切り、少しでも上を目指します。」
スーパーGT2015シーズンの第5戦「インターナショナルSUZUKA1000km(鈴鹿サーキット)」は、8月29日(土)、30日(日)に開催される予定です。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年8月08日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 第7戦決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)にて8月8日(土)に開催いたしました。
天候:くもり 路面:ドライ 気温:25度 路面:31度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第7戦決勝が8月8日(土)、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。車両がスターティンググリッドに並ぶころには、路面温度は日中行われた予選時から大きく下がっており、非常に過ごしやすいコンディションでスタートを迎えることになった。
そのグリッドは、1列目のポールポジションが#15元嶋佑弥、2番グリッドが#78近藤翼、2列目が#12久保凛太郎と#30 DRAGON、3列目が#9武井真司と#19永井宏明、4列目が#24剛覇矢人と#7星野敏というオーダー。ここまでが1分43秒台と44秒台の予選タイムで、オーバーオール、ジェントルマンクラスとも、彼らを中心に優勝争いが展開されていくことが予想された。
16時10分、予定より10分遅れで決勝が正式スタート。いつもは抜群のダッシュを決めている元嶋だが、「スタートをミス」(元嶋)。近藤も「それほどいいスタートではなかった」というが、近藤の出足が勝り、トップで1コーナーへ。2番手には久保が上がり、元嶋は3番手に後退した。するとその直後、2コーナーあたりで、コース中央にいた近藤とその右側にいた久保が軽く接触。近藤のクルマは一瞬バランスを崩してしまう。これにより、久保が先頭でAコーナーをクリア、その隙を突いた元嶋が2番手に上がった。
優勝のチャンスが目の前に現れた久保だったが、先の接触の影響でハンドリングが悪化。「左フロントのアライメントがおかしくなってしまった」クルマと格闘しながら元嶋を抑えていたが、6周目のメインストレートで元嶋に先行を許す。その後の久保は「ひとまず自分をクールダウンさせて、元嶋選手に追いついてきた時に備えようとしましたが、自分もこれ以上は攻められない」と判断し、2番手キープにテーマを変更。背後から機会を窺う態勢を取った。3番手に落ちた近藤も「右リヤのアライメントがズレてしまって」、思うようにペースを上げられない。4番手の武井との接近戦はファイナルラップまで続いたが、手負いのクルマをたしなめながら何とか凌ぎ切り、3位でチェッカーフラッグを受けた。
結局、元嶋はトップに立った後、バトルに持ち込まれるようなこともなく、危なげなく逃げ切って、開幕からの連勝を7に伸ばした。「ペースは僕のほうが良かったので、どこかで久保選手の前に出られると思っていました」と元嶋。「明日はスタートも決めて、スッキリ勝ちたい」と8連勝を目指す。2位は久保で、こちらもクルマをなだめながらのフィニッシュとなった。
ジェントルマンクラスは、スタートでひとつポジションを上げた武井が近藤とテール・トゥ・ノーズのままクラス優勝。「無理には仕掛けないようにしていました。明日も目標は完走とクラス優勝。コンサバにいきます」とチャンピオンロードをにらむ。2位以下はグリッドオーダーから大きく変動する展開となった。1周目に、クラス2番グリッドからスタートした剛が3つポジションダウン。#37久保田克昭も番手を下げてしまう。代わって、同4番グリッドの#25内山清士、6番グリッドの#2田島剛が、それぞれ2番手、3番手に浮上。その後、田島が内山に先行し、2位田島、3位内山の順でフィニッシュとなった。「後ろから追い上げていく展開は想定どおり。攻め時をうまく見極めながら、レースを進められました」と田島。内山は今季4度目の表彰台と、F3経験者の実力を如何なく発揮。「6月は調子がイマイチでしたが、調子を取り戻してきているので、頑張りたい」とさらなる高みを目指すことになりそうだ。
PCCJ第8戦ミシュランチャレンジは、8月9日(日)午後12時50分にスタート予定。連勝の流れを最終戦までキープしたい元嶋と、「もう、絶対に元嶋選手を止める」と口を揃える近藤と久保、さらに第7戦で積極的に前を狙いにいった永井らがレースをリードする図式となりそうだが、そろそろ結果のほしい#7星野敏らベテラン勢も上位進出を期している。そこにジェントルマンクラスの表彰台争いも加わり、文字通りの熱い戦いとなることが予想される。
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第7戦 決勝結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Lap _ Time _ Time/Gap
1 _ 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE _ 15 _ 26'14.765 _ -
2 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'17.009 _ 2.244
3 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 15 _ 26'21.978 _ 7.213
4 _ 9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 26'22.361 _ 7.596
5 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 15 _ 26'32.925 _ 18.160
6 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 15 _ 26'35.171 _ 20.406
7 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 15 _ 26'41.711 _ 26.946
8 _ 77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 15 _ 26'41.839 _ 27.074
9 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'47.669 _ 32.904
10 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 15 _ 26'49.513 _ 34.748
11 _ 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 15 _ 26'51.563 _ 36.798
12 _ 19 _ _ 永井 宏明 _ ナインレーシング _ 15 _ 26'52.797 _ 38.032
13 _ 98 _ G _ ゴトウ イカリ _ チームトーエイスピリット _ 15 _ 26'56.762 _ 41.997
14 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 27'09.704 _ 54.939
15 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 15 _ 27'25.252 _ 1'10.487
※ _ 30 _ _ DRAGON _ B-MAX-PORSCHE _ 15 _ 26'32.610 _ 17.845
- 以上完走(規定周回数) -
51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ DNS
ベストラップ
1'44.287 7/15 157.515km/h #15 元嶋 佑弥/Yuya MOTOJIMA / GARMIN PORSCHE
G 1'44.405 3/15 157.337km/h #9 武井 真司/Shinji TAKEI / ビンゴレーシング
※1 CarNo.30 は賞典外。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年8月08日
スーパーGT GT300クラス: 第4戦 予選 富士スビードウェイ
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、KTRおよびエクセレンスインターナショナルと共にPorsche Team KTRとして 参戦する2015年のスーパーGT GT300クラス第4戦(富士スピードウェイ)の予選において、今シーズン初めてQ2進出を果たし、8番グリッドより決勝レースに臨みます。
予選Q1を担当するのは、Aドライバーのアレックス・インペラトーリ。ピットロード出口のシグナルがグリーンになってから3分後にコースインし、適正なタイヤプレッシャーと温度に到達させるべく周回していく。多くのチームがアタックを開始した予選開始5分後、コースアウトした車両が出たため赤旗が振られる。車両の回収が終了し、再びコースインしたアレックスは最初のアタックで4番手に入り、クールダウンラップを挟んだ次のアタックでは3番手となる1’38”630のタイムを記録。チェッカーフラッグ間際にベストタイムを更新していくライバルに抜かれるも、10位に踏みとどまり今シーズン初めてQ2に進出した。
GT500の Q1終了から10分後に開始されたGT300のQ2アタッカーは山下健太。山下は前戦タイラウンドのQ1に続いて2度目のスーパーGT予選アタックとなった。2周のウォームアップラップの後、タイムアタックに入った山下はいきなり1’38”442と19番手に沈んだ朝の練習走行から1秒近くベストタイムを更新。その後クールダウンラップを間に入れながら2度のアタックを試みるもタイムアップは叶わず9位のタイムで予選を終了したが上位の1台がペナルティにより降格し、911 GT3Rは今シーズン最高位となる8番グリッドから翌日の決勝レースを戦うこととなった。
予選終了後ドライバーコメント
アレックス・インペラトーリ(Q1担当)
「路面コンディションやガソリンの量など様々な要因が重なり合い、午前中より大幅にタイムアップしました。赤旗はアタック開始前だったので、予選再開時にはフレッシュなタイヤでアタックすることが出来たのも良かったです。初ポイトンを獲得したブリーラムのレースに引き続き、今シーズン最上位グリッドからのスタートとチーム全体として前進しているのは間違いありません。明日の決勝は期待していいでしょう。」
山下健太(Q2 担当)
「ウォームアップが上手くいってフロント、リヤタイヤの両方が朝と比較してよく動いてくれました。GTの予選をフレッシュタイヤでアタックするのは初めてでしたが、38秒台と良いペースで走れて一安心しています。明日は表彰台に迫れるようアレックスとともに頑張ります。」
スーパーGT2015シーズン第4戦の決勝は、8月9日(日)の15時にスタート予定です。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年8月08日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シーズン 第7-8戦公式予選を、富士スピードウェイ(静岡県)にて8月8日(土)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:27度 路面:41度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第7-8戦公式予選が8月8日(土)富士スピードウェイで行なわれた。PCCJの2015年シーズンは今大会を含め残り4戦。1戦ごとの重みが増してくる終盤戦だけに、少しでも有利なスターティンググリッドを得ることが全てのパイロットにとって重要となる。
公式予選は午前11時10分からの30分間。まずは元嶋が1分44秒140でトップに立つ。そして、多くのクルマがピットに戻ってニュータイヤに交換。セッション残り15分を切ってから、本格的なタイムアタックの時間帯に突入した。
ここで先手を獲りにいったのは近藤。アタック1周目に1分44秒255、クールラップを挟み、1分44秒211まで縮める。だが、元嶋のタイムを更新するまでには至らない。その間、「(1セット目でのアタックを終えた後)周回せずにアタックのタイミングを待っていた」という久保が1分44秒105をマークしトップに。すぐさま近藤が一気に1分43秒576まで削り、最速タイムを塗り替える。これは前日の専有走行でのベストタイム(非公式)を上回るもので、ポールポジションは近藤で決まりかと思われたが、開幕6連勝中の元嶋がそれを許さなかった。残り11分となったところでピットを出た元嶋は、1回目のアタックを経た後、残り4分で1分43秒609、続いて1分43秒450を叩き出し、見事第7戦のポールポジションを獲得した。
「本当は(アタックで使う)タイヤを1セットに留め、第7戦の決勝レースにニュータイヤを温存しておきたかったのですが、昨日の専有走行からセットアップを変えることになり、そのアジャストに時間が掛かってしまった。一度、走り方を整理した上でニューを投入し、アタックの回数もいつもより少し多くしました。とにかく、チャンピオンを獲りたい」と元嶋。ポールポジションの逃した近藤は最終的に2番グリッドからのスタート。「セットアップを昨日から変えることになり、それがオーバーステア気味で、完全には対処できませんでした。ただ、決勝レースに向けては大丈夫だと思います」と自信を見せる。3番グリッドは1分44秒029まで縮めた久保、4番グリッドには今回スポット参戦の#30 DRAGONが入った。「クルマをまだ完全には理解できていませんが、クリアラップが取れれば1分43秒台に入れたはずです。決勝レースは若手3人のすぐ後ろで走れれば」と上位を窺う勢いだ。
ジェントルマンクラスは終始、武井がリード。セッション開始早々に1分44秒台に入ると、ニュータイヤで1分44秒684を記録し、ポールポジションを獲得した。「DRAGON選手を何とか捉えたいところですが、やめておきます。もちろん、クラス優勝が目標ですが、それよりも完走が大事。着実にポイントを取りたい」とタイトルを見据えた走りに重点を置く構え。2番手は#24剛覇矢人。#37久保田克昭、#2田島剛らとのバトルも予想されるが、「何とかみんなの前に出て、武井さんについていきたい」と表彰台を視野に入れて臨む。
この結果、第7戦、第8戦のスターティンググリッドは、オーバーオールが上位4番手まで、ジェントルマンクラスは上位2番手までが同じオーダーとなった。
PCCJ第7戦決勝は、8日午後16時スタート予定。今回もスタートがカギとなるのは間違いないが、徐々に涼しくなっていく中、気温・路面温度に対応した、レース中のタイヤマネージメント能力も問われることになるだろう。多彩な“引き出し”を持つベテラン勢の活躍にも期待が高まる。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年6月21日
スーパーGT GT300クラス: 第3戦 決勝 チャーン・インターナショナル・サーキット
タイ. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、KTRおよびエクセレンスインターナショナルと共にPorsche Team KTRとして 参戦する2015年のスーパーGT GT300クラス第3戦(チャーン・インターナショナル・サーキット、タイ)の決勝で8位に入り、新体制のチームにとって見事初ポイントを獲得いたしました。
土曜日の予選で16位に沈んだPorsche Team KTRだが、朝のフリー走行およびサーキットサファリにおいて試した新たなセッティングに好感触を得て12位のタイムでセッションを終える。
気温35度、レース終盤に雨が降ると天気予報が伝えられる中、土曜日の予選と同じく15時にスタートしたレースでは、今シーズン初めて山下健太がスタートドライバーを務めた。911 GT3Rを駆る山下は、前後のライバルたちと抜きつ抜かれつのバトルを展開しながらステディな走りを見せる。山下はチームから任せられた周回数より2ラップ多い26周を終えたタイミングでピットインしアレックス・インペラトリーリにステアリングを託す。
ニュータイヤでコースインしたアレックスは、タイヤマネージメントを心がけながらも着実にポジションを上げていく。マシントラブルやタイヤバーストなどが続出する中、41周目にポイント圏内の10位に上がったあとも、先行車にプレッシャーを掛け続けてミスを誘いラストラップではついに8位へ浮上。そのままチェッカーを受け、見事ポイントを獲得した。
山下健太のコメント:
「レース序盤の混戦でミスもありましたが、今日は初めてのスタートドライバーをという重責をこなせてホッとしています。予選グリッドの16位からいくつかポジションをあげてアレックスに交代しすることはできて安心しています。スーパーGTでの初ポイントを獲得できて一安心しました。」
アレックス・インペラトーリのコメント:
「一生懸命取り組んできたチーム全員にとって素晴らしい結果です。極力スライドを抑えてタイヤの空気圧を管理しながらの厳しいレースでしたが、ライバルのトラブルにも助けられポジションすることができました。このポイントを糧に今後の課題に取り組み、さらに上位を目指します。」
スーパーGT 2015シーズンの第4戦は、8月8日(土)、9日(日)に富士スピードウェイにて開催される予定です。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
2015年6月19-21日、ピレリがスポンサーを務めるランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・アジアシリーズが、日本の富士スピードウェイで開幕戦を迎えます。このイベントは、ランボルギーニ・ウラカン LP 620-2 スーパートロフェオ(6速、V10、後輪駆動)にとって待ちに待ったデビューの場となります。このマシンは、ピレリのP Zeroスリックタイヤ(フロント:305/660-18、リア:315/680-18)を装着しています。ウラカンとともに、ガヤルド LP 570-4(フロント:275/645-18、リア:305/660-18)も別のカテゴリーで登場します。
レースは、Overall、ウラカンAM、ウラカンPro-AM、ガヤルドの4つのクラスで行われます。富士スピードウェイは、低速コーナーと中速コーナー、劇的な高低差、長いストレートによって構成されており、各コーナーには微妙なキャンバーの違いがあるため、マシンセットアップとタイヤマネージメントにとってチャレンジングな作業が待ち受けています。
ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオは、2009年にヨーロッパで開始されました。トラック上の“レイジング・ブル”を効果的にアシストするように、ピレリはランボルギーニと密接な共同作業を行い、ミニ耐久レースとも呼べるレースの様々なトラックコンディションに適応するスリックコンパウンドを開発しました。ヨーロッパでの順調な3シーズンを経て、2012年、ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・チャンピオンシップは、アジアへ進出しました。4年間のアジアでのチャンピオンシップは、中国、韓国、マレーシア、日本、インドネシアのトップサーキットで、各地域のドライバーが参戦するワンメイクレースとして行われました。2013年、ランボルギーニ・スーパートロフェオは北アメリカへ進出し、このシリーズは、また一歩前進を遂げました。
ピレリとランボルギーニ間のパートナーシップは、1963年、ランボルギーニ黎明期のプロトタイプである350 GTVにピレリのCinturato HSタイヤを装着した時に遡ります。そしてピレリは、この時からランボルギーニの単独タイヤサプライヤーを務めています。1988年、パリ・ダカールラリーへのLM002の参戦は、モータースポーツ史にピレリとランボルギーニのコンビネーションを印象付けました。2014年12月、ピレリとランボルギーニのパートナーシップ50周年を祝して、ランボルギーニは、アヴェンタドール LP700-4 ピレリエディションを発表しました。
ピレリジャパン・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年6月07日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 第6戦決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)にて6月7日(日)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:24度 路面:31度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第6戦決勝が6月7日(日)、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。
この日の富士は昨日の曇り空とは打って変わり、太陽がコースを照らす暑めのコンディション。基本的に、暑くなるほどタイヤのライフは短くなり、レースが進むほどグリップは落ちていく傾向になる。最適な空気圧設定を見極める力や、走行中に余計な負荷を与えないタイヤマネージメント能力などがいつも以上に問われるレースとなることが予想された。
決勝スターティンググリッドは、1列目が#78近藤翼と#15元嶋佑弥、2列目が#12久保凛太郎と#19永井宏明、3列目が#9武井真司と#7星野敏というオーダー。13時00分、フォーメーションラップを終えた16台がグリッドに着き、正式スタートが切られた。
今季スタートが課題となっている近藤は「ここまでで一番というくらいでした」と絶妙のクラッチミートを決めたが、それを上回る鋭いダッシュを見せたのが元嶋だった。トップで1コーナーに進入し、「あとはしっかりタイヤマネージメントをしていくことを心がけて」と後続との距離も見ながら、レースをリードしていく。
先行を許した近藤は「元嶋選手を攻め返す」と反撃態勢に入ろうとしたが、3番手の久保が急接近。久保は1周目の最終コーナーでインから、2周目の1コーナーではアウトからオーバーテイクの隙を窺う。そして3周目、メインストレートで近藤のスリップストリームに入り、1コーナーでアウトから仕掛けに出た。だが、攻防のなかで2台は軽く接触。近藤は縁石ぎりぎりでコーナーをクリアできたが、久保はコース外側のエスケープゾーンまではらんでしまい、ここは近藤が2番手のポジションを守った形に。序盤の久保のペースを見る限り、久保に再度チャンスが訪れるかと思われたが、「路面にもっとタイヤのラバーが乗っていると予想し、クルマが軽く動くようなセットにしていたのですが、路面コンディションは逆に軽く、グリップしなくなってしまった」とのことで、近藤から徐々に離されていく。その近藤も「久保選手へのディフェンスで精一杯となってしまった」と元嶋の距離を縮めることができない。
後ろの2台がバトルでタイムをロスするのを尻目に逃げを図りたい元嶋だったが、実は元嶋もタイヤのグリップが厳しくなる状況に見舞われていた。「“まずい”と思いながら、プッシュすればするほどタイヤの手応えがなくなっていく悪循環に入っていた」。序盤に2.3秒まで築いた貯金は少しずつ目減りしていき、11周目には1.1秒まで詰められる。それでも、「集中して、ミスしなければ勝てる」と冷静に周回を重ね、勝利を手繰り寄せた。「開幕6連勝となりましたが、近藤選手たちとの差はみるみる縮まってきているので、次もしっかり準備して臨みたいですね」と元嶋。
ジェントルマンクラスは波乱の展開となった。まず、ポールポジションの#9武井真司が駆動系トラブルで2周を終えて緊急ピットイン、#2田島剛と#98ゴトウイカリが反則スタートでドライブスルーペナルティ、第5戦優勝の#24剛覇矢人が#37久保田克明とのバトルから5周目の1コーナーでスピンなど、有力ドライバーが次々とポジションを落としていく。そんななか、クラス初優勝を飾ったのは久保田だった。「狙っていた」というスタートでジャンプアップすると、3周目にはクラストップに立ち、そのまま逃げ切り。「速い選手の後ろについて走り、コーナーへの突っ込み加減など、いろいろ勉強になることもありました」と収穫もあるレースとなった。2位は6番グリッドスタートから粘りの走りでPCCJ初表彰台を獲得した#77浜崎大。終盤には久保田に迫る速さも見せた。「テール・トゥ・ノーズでチェッカーを受けたかったのですが、最後にミスしてしまいました。でも、うれしいです」。3位はこちらも初表彰台の#10齋藤真紀雄。「クルマにもだいぶ慣れてきました。あとはもう少しスピードをつけたい」とさらなる意欲を燃やしていた。
次のPCCJは8月8日(土)~9日(日)に行なわれる第7-8戦で、舞台は同じく富士スピードウェイ。オーバーオールでは元嶋がさらに連勝を重ねるのか、近藤、久保を含む上位陣が巻き返すのか。風雲急を告げてきたジェントルマンクラスでは新たな勝負が繰り広げられるのか。シーズンも後半に入り、タイトルをにらんだ戦いも含め、レースはさらに激しさを増しそうだ。
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第6戦 決勝結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Lap _ Time _ Time/Gap
1 _ 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE _ 15 _ 26'06.611 _ -
2 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 15 _ 26'08.578 _ 1.967
3 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'14.431 _ 7.820
4 _ 19 _ _ 永井 宏明 _ ナインレーシング _ 15 _ 26'26.427 _ 19.816
5 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 15 _ 26'46.287 _ 39.676
6 _ 77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 15 _ 26'50.109 _ 43.498
7 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'57.453 _ 50.842
8 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 27'00.104 _ 53.493
9 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 15 _ 27'10.712 _ 1'04.101
10 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 15 _ 27'12.807 _ 1'06.196
11 _ 51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ 15 _ 27'13.666 _ 1'07.055
12 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 15 _ 27'21.463 _ 1'14.852
13 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 15 _ 27'53.894 _ 1'47.283
14 _ 98 _ G _ ゴトウ イカリ _ チームトーエイスピリット _ 14 _ 26'23.858 _ 1Lap
15 _ 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 14 _ 27'34.584 _ 1Lap
- 以上完走(規定周回数) -
9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 2 _ 3'47.054 _ 13Lap
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年6月06日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 第5戦決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)にて6月6日(土)に開催いたしました。
天候:くもり 路面:ドライ 気温:18度 路面:21度(スタート時)
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第5戦決勝が6月6日(土)、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。心配された雨は落ちることなく、レースは最後までドライコンディションで進んだ。
決勝スターティンググリッドは午前中の公式予選の結果により、先頭から#15元嶋佑弥、#12久保凛太郎、#78近藤翼、#19永井宏明、#7星野敏、#9武井真司というオーダー。先行逃げきりを図りたい元嶋に、好調の久保がどのタイミングで仕掛けるか。そして、3番手の近藤が2台を追うという図式が予想された。
15時00分、シグナルがブラックアウトし、決勝がスタート。好ダッシュを見せたのは元嶋で、「少し失敗してしまった」というが、久保を抑えて先頭で1コーナーへ。その久保はAコーナーから100Rにかけてスピードを乗せ、ヘアピン進入で元嶋にオーバーテイクを試みるが、元嶋も譲らない。この区間の走りに自信を持つ久保はここでは無理をせず、次の機会を窺う。その後方では、近藤が永井に一度は前に出られたものの、2コーナー立ち上がりまでに3番手のポジションを回復。隊列はグリッドのオーダー通りに戻った。
1周目の元嶋と久保のバトルがその後の激しい展開を予感させたが、6~7周目あたりからふたりの間隔が徐々に開いていき、9周目あたりにはその差は2秒まで拡大。「レース後半を重視したセットだったので前半は苦しかったのですが、後半になればまわりもタイヤがきつくなるだろうと。前半はしっかり守り、後半にいいペースで走れました」という元嶋が主導権を握った。一方の久保は「1周目に行ききれなかったのは悔しいところですが、あそこで前に出ることができなくても、自分にもう少し勝負権を残す展開にしたかった」と仕掛けるだけの距離に詰めることができない。結局、元嶋がファステストラップも記録するハイペースで逃げ切り、開幕5連勝をポール・トゥ・ウィンで飾った。「今回は予選から攻めていくつもりでした。明日もスタートをしっかり決めて、6連勝を狙います」と、第6戦決勝に向けて万全の模様。この富士で必勝を期していた近藤はタイムが思うように伸びず、久保に次ぐ3位。「車高を完全には調整しきれていなかったので、序盤にペースを上げられませんでした。原因は分かっているので、明日に向けては問題ありません」と巻き返しを誓っていた。
ジェントルマンクラスは、ポールポジションの#9武井真司がスタートから永井と接近戦を演じていたが、8周目のBコーナーで単独スピン。ポジションを大きく落としてしまう。「間隔を詰めすぎて、ブレーキングでバランスを崩してしまいました」と武井。これにより、クラストップは#24剛覇矢人に移った。その剛を#37久保田克明、#9田島剛が追う展開となったが、富士に入ってからさらに調子を上げてきている剛はつけ入る隙を与えず、クラス初優勝を決めた。「うれしいですね。いつもは家内も来ているのですが、今回はいなくて残念(笑)。でも、いい報告ができます」と表彰台でガッツポーズ。2位の久保田は「今回は抜かれてもいいので、しっかりチェッカーを受けようと思っていました。結果を聞いてびっくり」と予想外のリザルトに驚いていた。
PCCJ第6戦は6月7日(日)午後1時にスタート予定。オーバーオールは、久保、近藤を含めた各選手が「ストップ・ザ・元嶋」という意気込みで臨んでくることだろう。ジェントルマンクラスはポイントランキングトップの武井と、それを追う剛、田島、久保田らを始めとしたベテラン勢の上位争いなど、第5戦以上に白熱した展開となることが予想される。
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第5戦 決勝結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Lap _ Time _ Time/Gap
1 _ 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE _ 15 _ 26'05.098 _ -
2 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'07.132 _ 2.034
3 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 15 _ 26'08.592 _ 3.494
4 _ 19 _ _ 永井 宏明 _ ナインレーシング _ 15 _ 26'17.505 _ 12.407
5 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 15 _ 26'33.378 _ 28.280
6 _ 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 15 _ 26'35.884 _ 30.786
7 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 15 _ 26'39.638 _ 34.540
8 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 15 _ 26'41.836 _ 36.738
9 _ 9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 26'44.374 _ 39.276
10 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'52.258 _ 47.160
11 _ 98 _ G _ ゴトウ イカリ _ チームトーエイスピリット _ 15 _ 26'54.768 _ 49.670
12 _ 51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ 15 _ 26'57.527 _ 52.429
13 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 27'04.013 _ 58.915
14 _ 77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 15 _ 27'19.387 _ 1'14.289
15 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 15 _ 27'23.041 _ 1'17.943
16 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 15 _ 27'28.552 _ 1'23.454
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年6月06日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シーズン 第5-6戦公式予選を、富士スピードウェイ(静岡県)にて6月6日(土)に開催いたしました。
天候:くもり 路面:ドライ 気温:19度 路面:20度
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2015年シーズンが第5戦、第6戦の決勝スターティンググリッドを決める公式予選が6月6日(土)、富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。第5戦のグリッドは公式予選での各車のベストタイム順、第6戦のグリッドは各車のセカンドベストタイム同士の比較によって決定される。
公式予選は11時00分からの30分間。ここまでの4戦では#15元嶋佑弥と#78近藤翼のポールポジション争いが大きな焦点のひとつとして挙げられてきたが、今回は5日(金)の専有走行で総合トップタイムをマークしている#12久保凜太郎がそのふたりの間にどう割り込んでくるかも新たな見所となる。そして、前評判通りポールポジション争いは熾烈極まりないものとなった。
公式予選開始約10分後、まずは久保が1分43秒881、続いて1分43秒643でトップに立つ。その後ろを、元嶋が1分43秒975、近藤が1分44秒648で追う展開。一発の速さには定評のある近藤だが、前日に投入したブレーキパッドのあたりづけがまだ完全には終えられなかったことが響いたようで、ここでは上位2人からやや離された。
多くのドライバーがタイヤ1セット目でのアタックを終え、ピットに戻ってニュータイヤに交換。そして、残り7分あたりから本当の戦いが始まった。
先陣を切ったのは元嶋で、アタック1周目に1分43秒920を記録。すぐさま、近藤が1分43秒535で2番手に浮上するも、その間、久保はさらなるタイムアップを狙い、1分43秒421まで縮めていた。その後、元嶋は1分43秒586(3番手)、近藤は1分43秒456(2番手)までタイムを削ってきたが、久保には届かない。残り時間は1分を切り、久保の初ポールポジションで決まりかと思われたが、「タイヤのおいしいところはなくなっていましたが、負けられないという気持ちで」最後のアタックに懸けていた元嶋が久保のタイムを0.048秒上回る1分43秒373を叩き出し、第5戦のポールポジションを獲得した。
「いまいちうまく乗れていなくて、ぎりぎりという感じでしたが、まずはポールを獲ることができて良かったです。久保選手、近藤選手との争いになりそうですが、大事にいきたいですね」と元嶋。一方、最後にかわされた久保は「ショックです。やっとポールを獲れたと思っていました」と肩を落としていたが、第1-2戦岡山、第3-4戦富士から明らかにスピードを増してきている印象だ。「ポルシェ、RRというクルマの特性への理解も深まってきましたし、第4戦でタイヤがタレてきているなかでプッシュできたことも自信につながっています。第5戦決勝では早い段階で前に出たい」と力強い。3番手の近藤は「ブレーキのほうはもう問題ありません。クルマのバランスはいいですし、ガンガン攻めていきたい」と追い上げを誓っていた。
ジェントルマンクラスは、1分44秒831の#9武井真司が開幕から5戦連続でポールポジションを獲得。「今回は運もありましたね。セッティングを外してしまって、ごまかしながらのアタックとなり、攻めきれませんでした」と納得のいかない様子だったが、「決勝には修正して臨みたい。ポイントを落とすことのないよう、大事に走りたい」と5連勝に向けて気持ちを入れ替えていた。
PCCJ第5戦決勝は、6日午後3時スタート予定。ここまでスタートをすべて決めている元嶋、初の最前列スタートとなる久保、2列目からの追い上げを期す近藤らを中心にレースは進んでいきそうだが、#19永井宏明、#7星野敏らベテラン勢も虎視眈々。いつにも増して、白熱した展開となりそうだ。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第5-6戦 公式予選結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Lap _ Time _ Time/Gap _ Best Time
1 _ 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE _ 1'43.373 _ 1'43.568
2 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 1'43.421 _ 1'43.643
3 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 1'43.456 _ 1'43.535
4 _ 19 _ _ 永井 宏明 _ ナインレーシング _ 1'44.325 _ 1'44.357
5 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 1'44.688 _ 1'44.989
6 _ 9 _ G _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 1'44.831 _ 1'44.846
7 _ 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 1'45.359 _ 1'45.517
8 _ 51 _ G _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ 1'45.525 _ 1'45.834
9 _ 2 _ G _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 1'45.575 _ 1'45.842
10 _ 98 _ G _ ゴトウ イカリ _ チームトーエイスピリット _ 1'45.600 _ 1'46.175
11 _ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 1'45.653 _ 1'45.702
12 _ 77 _ G _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 1'45.875 _ 1'45.956
13 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 1'45.955 _ 1'46.119
14 _ 25 _ G _ 内山 清士 _ NK RACING _ 1'45.981 _ 1'46.609
15 _ 10 _ G _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 1'46.357 _ 1'46.899
16 _ 52 _ G _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 1'47.789 _ 1'48.031
プレスインフォメーション 2015年5月28日
東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シリーズ第5-6戦を、富士スピードウェイ(静岡県)にて2015年6月6日(土)、7日(日)に開催いたします。
舞台は前戦に引き続き富士。PCCJは富士のビッグイベント「ザ・ワンメイク祭り2015富士」内のメジャーレースとして開催される。また、昨年に続き今年も日本に上陸するポルシェ カレラカップ アジア(PCCA)は、アジア圏だけではなくヨーロッパからも多数のドライバーが参戦するハイレベルなシリーズとしても知られている。PCCJとPCCAが交わり、パドックやラウンジも国際色豊かで、よりいっそう華やかな雰囲気に包まれそうだ。
PCCJ2015もいよいよシーズン中盤を迎え、今回の富士大会でもタイトルを見据えた戦いが要求される。まず、オーバーオールのポイントランキングは開幕から4連勝をあげている#15元嶋佑弥が80ポイント、続いて、4戦連続2位の#78近藤翼が72ポイント、3位#久保凛太郎が64ポイントとなっている。元嶋の4連勝はすべてスタートダッシュから逃げ切りという強い勝ち方だが、元嶋は「PCCJでは、優勝と2位のポイント差は2ポイント。ポイントは全戦有効。少しのミスが形勢逆転を許すということもあるので、油断できません。無理をしない範囲で、2つとも勝ちにいく」とまだまだ手綱を緩めるつもりはない。ジェントルマンクラスは#9武井真司が4戦ともポール・トゥ・ウインの固め打ちで、ランキングトップを走っている。「ここまでの結果には満足しています。ただ、オーバーオールの上位の選手には水を空けられていますし、ジェントルマンクラスにも速い選手が多いので、もっと自分のレベルを上げていきたい」とこちらもタイトル獲得へ向けて緩みはない。
もちろん、彼らに続くドライバーも富士での巻き返しを期している。オーバーオールでは、第4戦で久保との激しい3位争いを見せた#19永井宏明、2014年PCCJジェントルマンクラス覇者#7星野敏らもそろそろ表彰台がほしいところ。ジェントルマンクラスは2013年同クラスチャンピオンの#2田島剛、第3戦、第4戦連続表彰台のルーキー#25内山清士も優勝へ虎視眈々といったところだろう。
開催地・富士スピードウェイ(全長4.563km)の特徴は「高速コース」で、それを代表しているのが約1.5kmのメインストレート。最高速が270km/hをオーバーする超高速セクションで、ストレートエンドの1コーナーはブレーキング勝負でのオーバーテイクポイントとなる。しかし、絶対的なスピード域が高く、ブレーキングミスは禁物。また、コース後半の低速セクションも軽視できない。「あそこは難しくて、どちらかというと嫌いです(笑)」(元嶋)、「もともと高速コーナーが好きなのですが、あの区間では前に行きたがって、走りがラフになってしまう。丁寧にいきたい」(武井)と、ランキングトップのふたりも課題として挙げているほど。また、この時期はウェットコンディションを想定しておく必要もある。これらのポイントをうまく攻略したドライバーが戦いを有利に進めそうだ。
富士大会のスケジュールは、専有走行が6月5日(金)10:15-10:40、15:55-16:20の2セッション。予選は6月6日(土)11:00-11:30。第5戦の決勝レース(15周)は同日15:00から、第6戦決勝レース(15周)は6月7日(日)13:00から、それぞれスタートを迎える予定となっている。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年5月03日
スーパーGT GT300クラス: 第2戦 富士スピードウェイ 決勝
日本. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、KTRおよびエクセレンスインターナショナルと共にPorsche Team KTRとして 参戦する2015年のスーパーGT GT300クラス第2戦(富士スピードウェイ)の決勝で予選結果から1つ順位を上げて12位でレースをフィニッシュしました。
予選と同じく好天に恵まれた日曜の午後2時20分に500kmのロングディスタンスレースはスタート。Porsche Team KTRはタイヤを労わりながら、義務付けられた2度のピットストップのみで走り切る作戦でレースに臨んだ。
最初のスティントを担当したアレックス・インペラトーリはハードタイヤでスタートしライバルたちと争いながら11位まで順位を上げていく。その直後1コーナーで起きたクラッシュでコース上にオイルが巻かれたためセーフティーカーが入り、隊列を組んだまま周回を重ねる。レースが再開した16周目以降もロングランを想定したラップタイムでアレックスは走行を続けるが、しばらくするとフロントタイヤにバイブレーションが出始めたため、予定より早く25周目でピットイン。代わった山下健太はソフトタイヤに履き替えてコースに出て行った。アレックス同様、タイヤをセーブしながらの走行を指示された山下は、自身で得意と語るタイヤマネージメント能力を発揮し、チームの期待に応えるペースでラップを続ける。山下は課せられた40ラップをしっかりと走り切り、67周目でアレックスに最後のスティントを託した。再びソフトタイヤを履いた911 GT3Rは15位でコースに戻るとトラブルに見舞われるライバルを尻目に着実なレースを運びを見せる。アレックスはコンスントなタイムで41ラップを走り切り、ポイント獲得まであとわずかに迫る12位でチェッカーを受けた。
アレックス・インペラトーリのコメント:
「ハードタイヤでは予定より早くフロントタイヤが終わってしまったため、早めにピットストップを行いソフトタイヤを履くという作戦に切り替えましたが、それを功を奏しました。私は昨年、タイ戦で911GT3Rを駆りポールポジションを獲得しています。その経験を生かして上位を目指します。」
山下健太のコメント:
「最後から2ラップ目で僕のベストタイムを出たことからも、ソフトタイヤとクルマが合っていたのは間違いありません。チームの状態も上向きなので、次のレースこそポイントを獲得したいですね。」
2015年のスーパーGT 第3戦(タイ、ブリーラム)は、6月20日(土)に予選、21日(日)に決勝が行われる予定です。
スーパーGT GT300クラス 2015年 第2戦 富士スピードウェイ結果
1位 ゼッケン10 GAINER (GAINER TANAX GT-R) 100周
2位 ゼッケン3 NDDP RACING (B-MAX NDDP GT-R) 100周
3位 ゼッケン11 GAINER (GAINER TANAX SLS)100周
・
・
・
12位 ゼッケン33 Porsche Team KTR 8Excellence Porsche) 98周
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年5月03日
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シーズン 第4戦モービル1チャレンジ決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)にて5月3日(日)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:21度 路面:31度
第3戦の決勝が行われた前日と同様、素晴らしい天気に恵まれた富士スピードウェイは朝から大観衆で賑わいを見せていた。第4戦のスターティンググリッドは、前日の公式予選で各選手が刻んだセカンドベストタイムにより決定。第3戦を制し、開幕3連勝中の#15元嶋佑弥がポールポジションとなり、前日2位の#78近藤翼が2番グリッドからのスタート。#12久保凛太郎が3番、#19永井宏明が4番グリッドについた。そしてジェントルマンクラスのトップ、#9武井 真司は6番手グリッドから開幕4連勝を狙う。
初夏を思わせる強い日差しが照りつける午前11時5分、全16台のカップカーが解き放たれた矢のように勢い良くスタート。「悪いスタートではなかったが、昨日ほど良くはなかった」という元嶋がホールショットを決めた。「課題はスタート」という近藤は、気合いが入りすぎたのかレッド点灯状態で動きそうになり、タイミングを逸してスタートに失敗。3番グリッドの久保に後方から突かれるような形で1コーナーに入っていった。
早々に独走状態となった元嶋は、序盤からぐいぐいと2位近藤を引き離していく。前日の第3戦終了後「明日のレースではコースレコードを狙いたい」と語っていた元嶋は、フレッシュタイヤを履き、レコードタイムの1分42.716秒を目指しフルアタックを敢行。2位との差が大きく広がったこともあり、ミラーを見ることなくタイムを出す走りに集中して周回を重ねた。
2位近藤はしばらく久保の追撃を受けていたが、差は少しづつ離れていく。そして4周目に久保が1コーナーでスピンしたことにより、2位のポジションは安泰となった。しかし前を走る元嶋を捕えるほどのスピードはなく、差は1秒、1.5秒と逆に広がっていった。その後トップ2はそれぞれ単独走行に近い位置関係で走行を続け、そのままフィニッシュ。元嶋は開幕4連勝を飾り、近藤は4戦連続2位でレースを終えた。
昨日、今日と圧倒的な速さを示した元嶋は「今日はコースレコードの更新を狙っていたのですが、他のレースで路面に乗ったタイヤのラバーと自分たちのタイヤのラバーが合わず、思ったよりもタイムが出ませんでした。そのことだけが少し残念ですが、開幕4連勝を実現することができて嬉しいです」と、笑顔で第4戦の印象を述べた。一方、またしても優勝に届かなかった近藤は「スタートでは気持ちが空回ししてしまった。素晴らしいマシンを用意してくれたチームの期待にこたえることができず悔しいです」と、肩を落とした。
「何とか近藤選手を抜かそうと焦りスピンしてしまった」という久保は、一時順位を5位にまで下げる。しかし、その後気合いの入った追い上げでまずはジェントルマンクラストップの武井をパスして4位に浮上。そして、かなり前を走る3位永井の後ろ姿を追った。徐々に差は詰まっていき、最終ラップに入り久保は永井の背後に迫る。永井も冷静な走りでなかなかオーバーテイクを許さなかったが、プリウスコーナーでついに順位が逆転。久保が開幕から4戦連続となる3位でフィニッシュした。レース後、永井は久保に歩み寄り「参りました」と爽やかな笑顔で右手を差し出し、ふたりはお互いの検討を讚えがっちりと握手を交わした。
ジェントルマンクラスは、ミスなく安定したラップを刻み続けた武井が前日に続き優勝。「開幕4連勝は嬉しいですが、次のレースでは永井さんについていけるように頑張りたいです」と、武井。その武井に次ぐ2位に入った#2田島剛は「今日は冷静に自分のペースで走ることができました。次戦は武井さんに単独走行をさせないことが目標です」と、クラス優勝実現を誓った。
PCCJ次回は6月6日(土)〜7日(日)に行われる第5 - 6戦。コースは同じく富士スピードウェイだが、梅雨の時期だけに雨のレースとなる可能性もある。オーバーオール連勝中の元嶋、ジェントルマンクラス無敵の武井。このふたりが引き続き強さを保つのか、それとも新たなるウイナーが誕生するのか。次回も目の離せないレースが繰り広げられるに違いない。
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第4戦 Mobil 1 Challenge 決勝レース結果
Pos. _ Car# _ Class-Pos. _ Driver _ Car Name _ Lap _ Time _ Time/Gap _ Best Time
1 _ 15 _ _ 元嶋 佑弥 _ GARMIN PORSCHE _ 15 _ 25'51.225 _ _ 1'42.751
2 _ 78 _ _ 近藤 翼 _ スカイレーシング _ 15 _ 25'52.544 _ 1.319 _ 1'42.899
3 _ 12 _ _ 久保 凛太郎 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'08.545 _ 17.320 _ 1'43.227
4 _ 19 _ _ 永井 宏明 _ ナインレーシング _ 15 _ 26'09.357 _ 18.132 _ 1'43.628
5 _ 9 _ G-1 _ 武井 真司 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 26'18.200 _ 26.975 _ 1'44.365
6 _ 2 _ G-2 _ 田島 剛 _ タジマレーシング _ 15 _ 26'25.003 _ 33.778 _ 1'44.344
7 _ 25 _ G-3 _ 内山 清士 _ NK RACING _ 15 _ 26'32.929 _ 41.704 _ 1'44.919
8 _ 77 _ G-4 _ 浜崎 大 _ Voing Ventiler _ 15 _ 26'49.118 _ 57.893 _ 1'45.714
9 _ 98 _ G-5 _ ゴトウ イカリ _ チームトーエイスピリット _ 15 _ 26'49.655 _ 58.430 _ 1'4.649
10 _ 11 _ _ 塚本 奈々美 _ TEAM KTOUCH PORSCHE _ 15 _ 26'57.361 _ 1'06.136 _ 1'46.607
11 _ 10 _ G-6 _ 齋藤 真紀雄 _ ビンゴレーシング _ 15 _ 27'08.038 _ 1'16.813 _ 1'46.654
12 _ 51 _ G-7 _ ポール イップ _ KCMG ANNIKA 911 _ 15 _ 27'16.988 _ 1'25.763 _ 1'44.900
13 _ 7 _ _ 星野 敏 _ D'station HAI 991 _ 15 _ 27'41.832 _ ※2 _ 1'44.827
14 _ 52 _ G-8 _ 春山 次男 _ はるやまbaby GT3cup _ 14 _ 26'12.147 _ 1Lap _ 1'48.277
以上完走(規定周回数 13Lap)
_ 24 _ G _ 剛 覇矢人 _ みきゃん スペンダーGT3 _ 4 _ 7'16.761 _ 11Laps _ 1'44.950
_ 37 _ G _ 久保田 克昭 _ ハナシマレーシング _ 1 _ 2'52.201 _ 14Laps _ -
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年5月03日
富士. 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:24度 路面:40度
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2015年シーズン第3戦決勝が5月2日(土)富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。
午前中の公式予選に続き、好天のまま午後4時開始の第3戦決勝はドライコンデイションで行われることに。同日の予選で決まったスターティンググリッドは、#78近藤翼がポールポジション。開幕戦から2連勝中の#15元嶋佑弥が2番、#12久保凛太郎が3番、#19永井宏明が4番。ジェントルマンクラス最速だった#9武井 真司は6番手からのスタートとなる。
元嶋の開幕からの3連勝を何としてでも阻止したい近藤はスタート前「勝負のポイントはスタートです。」と語り、グリーンシグナル点灯に全神経を集中。「自分ではなかなか良いスタートを切れたと思った。」という近藤だが、元嶋のスタートダッシュはさらに素晴らしく、すぐに近藤に並ぶと1コーナーの手前までに抜き去り、インを守ったままトップで次のコーナーに飛び込んだ。
出遅れた近藤は元嶋に離されまいとその後ろ姿を追ったが、近藤の背後にはやはり好スタートを決めた久保がピタリとはり付き、激しく近藤を攻め立てる。「仕掛けるならば序盤だと思っていた。」という久保に対し、近藤は防戦するのが精一杯で元嶋を追う余裕はない。そして元嶋は「最初の1〜2周はプッシュしそれ以降はタイヤを労る。」という、スタート前に立てた作戦を完璧に実行。2位近藤とのリードを1秒、1.5秒、2秒と着実に開いていった。
スタートからひたすら近藤のすぐ後を走っていた久保だが、10周目に入ったころペースが一気に落ちる。「序盤にプッシュしすぎてタイヤがタレてしまった。これ以上近藤選手を追うのは無理だと思い、タレたタイヤでどれくらいのタイムが出るのかを見ながら走ることにした。」という久保は、以降安定したラップタイムで周回を重ね、開幕以来3度目となる3位でレースを締めくくった。
久保からのプレッシャーから解放された近藤ではあったが、元嶋を追う余力は残っていなかった。余裕の元嶋は近藤のペースを見ながらタイヤになるべく負担をかけないような走りを実践。それでも1分42秒台の予選に迫るタイムが出たことから、元嶋は大事をとってさらにペースを落とし、最後は近藤に2.297秒差をつけて開幕3連勝を飾った。元嶋は「決勝はマシンのバランスが良く余裕を持って走ることができました。素晴らしいセッティングに仕上げてくれたチームに感謝しています。シリーズをリードしていると余計なことを考えなくてすみ、余裕をもってレースに臨むことができます。このまま勝ちぐせをつけ、以降のレースを取りこぼさないように戦いたいと思います。」と、勝者のコメント。明日の3日は第4戦の決勝が行われるが、元嶋は「ポールポジションからのスタートなので、今日と同じように勝ちたい。そして、できればコースレコードを出したい。」と力強く第4戦への抱負を語った。
一方、スタート前の不安が的中してしまった近藤は、これで3戦連続2位。「スタートは失敗したわけではないが結果的に遅れてしまいました。もうトラウマになりそうです」と力なく笑った。
総合4位は、ジェントルマンクラス優勝の武井。スタートで5位に上がり、さらにレース中4位に浮上した。「予選では自分の走りをできず自信がなかったのですが、マシンが完調になったことで思いきり走れるようになった。クラス優勝は嬉しいというよりも、ほっとしたというのが本心です」と、武井は表情を緩めた。
ジェントルマンクラス2位、総合6位の#25内山清士は「途中からタイヤがタレてしまいましたが、富士スピードウェイでのレースは初めてだったので無我夢中で走りました。」と、望外のリザルトに納得した様子。
PCCJモービル1チャレンジの第4戦モービル1チャレンジ 決勝は明日、5月3日(日)の11:05スタート予定。スターティンググリッドは本日行われた予選のセカンドベストタイムによって決まり、上位は元嶋、近藤、久保、永井という順でグリッドに並ぶ。
■ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 - 第3戦 決勝レース結果
Pos. / Car# / Class-Pos. / Driver / Car Name / Lap / Time / Time/Gap / Best Time
1 / 15 / / 元嶋 佑弥 / GARMIN PORSCHE / 15 / 25'53.267 / - / 1'42.911
2 / 78 / / 近藤 翼 / スカイレーシング / 15 / 25'55.564 / 2.297 / 1'43.035
3 / 12 / / 久保 凛太郎 / TEAM KTOUCH PORSCHE / 15 / 26'00.271 / 7.004 / 1'43.030
4 / 9 / G / 武井 真司 / ビンゴレーシング / 15 / 26'09.631 / 16.364 / 1'43.493
5 / 7 / / 星野 敏 / D'station HAI 991 / 15 / 26'17.292 / 24.025 / 1'44.280
6 / 25 / G / 内山 清士 / NK RACING / 15 / 26'27.233 / 33.966 / 1'44.877
7 / 2 / G / 田島 剛 / タジマレーシング / 15 / 26'27.956 / 34.689 / 1'44.934
8 / 24 / G / 剛 覇矢人 / みきゃん スペンダーGT3 / 15 / 26'29.495 / 36.228 / 1'44.986
9 / 37 / G / 久保田 克昭 / ハナシマレーシング / 15 / 26'31.813 / 38.546 / 1'45.087
10 / 19 / / 永井 宏明 / ナインレーシング / 15 / 26'37.722 / 44.455 / 1'42.928
11 / 98 / G / ゴトウ イカリ / チームトーエイスピリット / 15 / 26'46.477 / 53.210 / 1'45.599
12 / 77 / G / 浜崎 大 / Voing Ventiler / 15 / 26'50.872 / 57.605 / 1'45.433
13 / 51 / G / ポール イップ / KCMG ANNIKA 911 / 15 / 26'57.631 / 1'04.364 / 1'44.533
14 / 11 / / 塚本 奈々美 / TEAM KTOUCH PORSCHE / 15 / 26'58.989 / 1'05.722 / 1'46.312
15 / 10 / G / 齋藤 真紀雄 / ビンゴレーシング / 15 / 27'08.752 / 1'15.485 / 1'46.118
16 / 52 / G / 春山 次男 / はるやまbaby GT3cup / 15 / 27'35.640 / 1'42.373 / 1'46.680
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年5月02日
富士. 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:24度 路面:41度
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2015年シーズン第3戦、第4戦公式予選が5月2日(土)富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。
ゴールデンウイークまっただ中の富士スピードウェイは上空に青空が広がり、初夏を思わせる爽やかな天気に恵まれた。レース初日の2日は午前中に30分間の公式予選が行われ、11時10分の開始時間になると先月の開幕戦で激しい優勝争いを繰り広げた#78近藤翼と、#15元嶋佑弥が先を争うようにピットレーン出口に向かった。PCCJ参戦2シーズン目、開幕2連勝を飾った元嶋は「決勝は自信がありますが課題は予選です。今回は何としてでもポールポジションからスタートしたい」と、気合い十分。近藤は前日に行われた専有走行でトップタイムを記録したが、開幕2戦連続して元嶋の後塵を拝しているだけに、今回は有利な位置からレースを始めたいところだ。
お互いを強く意識するふたりは予選開始早々に1分43秒台のタイムを刻み、まずは近藤が先行。そして元嶋、#12久保凛太郎が僅差で迫る。しばらくすると元嶋が0.004秒差で近藤を抜きトップに立った。ポールポジションを争うふたりはその後ピットに入ってニュータイヤを装着。他車のタイヤのラバーが乗り路面のグリップが上がる、セッション終盤でのタイムアタックに備えた。
予選終了まで残り約5分というタイミングでまず元嶋がアタックを開始し、ついに1分42秒台に突入。「路面温度はかなり高かったが周回を重ねてもタイヤのグリップは落ちなかった」という元嶋は、1周ごとに着実にタイムを縮めていき、1分42.765秒という孤高のベストタイムを記録した。一方、近藤は終了ぎりぎりまでアクションを起こさず、そのまま元嶋のポールポジションが決まるかと思われた。しかし予選終了間際に最後のアタックを行った近藤は、渾身の走りで1分42.750秒のベストタイムをマーク。最後の最後で元嶋を逆転し、0.015秒差で第3戦のポールポジションを勝ちとった。
予選終了後マシンを降りた近藤は、満面の笑みで元嶋に向けてガッツポーズ。元嶋は「最後にやられた」と、少しだけ悔しさをにじませながらもやはり笑顔で近藤のポール獲得を祝福した。「後の方が有利になると思いタイミングを見計らっていたのですが、なかなかクリアラップがとれず最後の1回しかチャンスがなくなってしまった。何とか間に合って良かったです。」と、近藤。残念ながら自身が去年記録したコースレコードにはわずかに届かなかった。
僅差でポールポジションを逃した元嶋は「前のセッションで走っていたスーパーGTのタイヤのラバーが路面にのりグリップは非常に高かった。昨日の専有走行とはまったく違うコンデイションでした。自分は、おそらくニュータイヤを履くタイミングが1周はやかったと思います。あと1周待てば最高の状態でアタックできたはずなので、それだけが残念です。」と、緊張感に満ちた予選をふり返った。
3番手タイムの久保は「最初のほうはあまり差がなく良かったのですが、最終的には差が広がってしまった。とても悔しいですが、どこが遅いのかをちゃんと理解する必要があります。」と冷静にコメント。予選4位の#19永井宏明は「タイムには満足していません。フレッシュタイヤを履いた時にいくつか小さなミスをしてしまった。タイヤのコンデイションが良い時に全体をうまくまとめることができないのが自分の弱点ですね」と謙虚に予選結果を分析した。
ジェントルマンクラスでは#9武井 真司がトップ。そして、#51 ポール イップ、#25内山 清士が続く。武井は「昨日から足まわりの調子が悪く全力でアタックできませんでした。決勝までに原因を究明し問題を解決したいと思います。」と静かに語った。
PCCJ第3戦は、予選終了から4時間20分後の午後4時スタート予定。速さは随一ながらスタンディングスタートをやや苦手とする近藤と、レースでの勝負強さを誇る元嶋の先頭争いに、セカンドローの久保と永井がどのようにからんでくるか。富士スピードウェイでの今季最初のPCCJは、スタートが最初の重要な勝負どころとなる。
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 第3戦・第4戦(富士)公式予選結果
Pos. / Car# / Class-Pos. / Driver / Car Name / Best Time / 2nd Time
1 / 78 / / 近藤 翼 / スカイレーシング / 1'42.750 / 1'43.303
2 / 15 / / 元嶋 佑弥 / GARMIN PORSCHE / 1'42.765 / 1'42.838
3 / 12 / / 久保 凛太郎 / TEAM KTOUCH PORSCHE / 1'43.535 / 1'43.621
4 / 19 / / 永井 宏明 / ナインレーシング / 1'43.862 / 1'43.912
5 / 7 / / 星野 敏 / D'station HAI 991 / 1'44.327 / 1'44.389
6 / 9 / G / 武井 真司 / ビンゴレーシング / 1'44.886 / 1'44.896
7 / 51 / G / ポール イップ / KCMG ANNIKA 911 / 1'44.893 / 1'45.283
8 / 25 / G / 内山 清士 / NK RACING / 1'44.956 / 1'45.323
9 / 24 / G / 剛 覇矢人 / みきゃん スペンダーGT3 / 1'45.032 / 1'45.092
10 / 37 / G / 久保田 克昭 / ハナシマレーシング / 1'45.207 / 1'45.271
11 / 2 / G / 田島 剛 / タジマレーシング / 1'45.279 / 1'45.570
12 / 98 / G / ゴトウ イカリ / チームトーエイスピリット / 1'45.902 / 1'46.075
13 / 77 / G / 浜崎 大 / Voing Ventiler / 1'45.904 / 1'46.114
14 / 10 / G / 齋藤 真紀雄 / ビンゴレーシング / 1'46.836 / 1'46.950
15 / 52 / G / 春山 次男 / はるやまbaby GT3cup / 1'47.227 / 1'48.863
16 / 11 / / 塚本 奈々美 / TEAM KTOUCH PORSCHE / 1'47.310 / 1'47.457
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年5月02日
スーパーGT GT300クラス: 第2戦 富士スピードウェイ 予選
日本. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、KTRおよびエクセレンスインターナショナルと共にPorsche Team KTRとして 参戦する2015年のスーパーGT GT300クラス第2戦(富士スピードウェイ)の予選において、Q2進出までわずか0.03秒の14位となりました。
開幕戦の岡山国際サーキットとはうって変わって初夏のような日差しが降り注ぐ中、8時50分にスタートしたフリー走行ではアレックス・インペラトーリが最初にステアリングを握り、クルマとコースの状態を確認していく。911GT3Rで初めて富士を走る山下健太もコース、タイヤの相性を確認しながらラップを重ねる。途中、ドライバーチェンジのシミュレーションを挟みつつ両ドライバーはスタビライザー、ダンパーなど細かなセッティングを試していくが、最適解は見つからないまま予選を迎えた。
14時15分にスタートしたGT300クラス予選Q1を担当するアレックスは、ひとしきりライバルたちがコースインしたのち、満を持してピットアウト。朝の状況からは苦戦が予想されたがフリー走行終了後に施したセットアップチェンジが功を奏し、2回目のアタックで1’38”379を記録した。終了5分前のタイミングでコース脇に車両が停止し予選赤旗中断となるが、この時点でQ2進出可能な13番手だったPorsche Team KTRはこれ以上アタックは行わないことを決める。ピットから他チームの動向を見守るが予選再開後に1台がアレックスのタイムをわずか0.03秒上回ったため、残念ながらQ2進出は果たせなかった。
アレックス・インペラトーリのコメント:
「予選では朝と比較してバランスが大きく向上し、ほぼオーバーステアをなくすことができました。0.03秒差でQ2進出を逃しましたが、スーパーGTはそれだけコンペティティブなレースだということです。2回のみアタックで予選を終えてタイヤをセーブできたので、決勝は期待できると思います。」
山下健太のコメント:
「アレックスの予選タイムを見る限り、セッティングが正しい方向に進んでいるのは間違いありません。流れは良くなってきているので、この調子で明日は頑張ります。」
2015年のスーパーGT GT300クラス第2戦(富士スピードウェイ)の決勝は、5月3 日(日)の14時20分にスタートします。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年4月30日
東京. ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015 第3~4戦(富士)プレビュー
ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シリーズ第3戦、第4戦 モービル1チャレンジを、富士スピードウェイ(静岡県)にて2015年5月2日(土)、3日(日)に開催いたします。
岡山の開幕戦に続いて、今回もSUPER GTとの併催で行われる富士大会。ここは3月に実施された合同テストの舞台でもあり、各ドライバーはコース攻略やマシンセッティングなど、万全の準備で臨んでくることが予想される。ただ、気温と路面温度はテスト時よりも高くなる可能性が高い。6月と8月にも2戦ずつ富士開催が控えていることを考えると、今大会でいち早く最適なセッティングと戦略を決めることが、タイトル争いを有利に進める上で重要な鍵となるだろう。
富士スピードウェイは約1.5kmのメインストレートを持つ、世界でも屈指の高速サーキットとして知られているが、後半にはタイトなコーナーが連続するテクニカルセクションが待ち受けている。ストレートスピードを重視するか、低速区間での曲がりやすさを重視するか、セッティングバランスの取り方がタイムやリザルトに影響してくるため、予選前日に設けられた2回の専有走行が非常に重要なセッションとなる。オーバーテイクポイントはいくつかあるが、メインストレート直後に控える1コーナーのブレーキング勝負が筆頭になるだろう。
現在、シリーズをリードしているのは、岡山で2連勝をあげた#15元嶋佑弥。2014年に引き続き、今年もスカラシッププログラムドライバーとして参戦している元嶋は、開幕戦で2番グリッドからスタートダッシュに成功し、ポールポジションの#78近藤翼に先行。そのまま逃げ切って優勝を飾ると、第2戦もポール・トゥ・ウィンを決め、強烈なインパクトを残した。その近藤は2戦とも僅差の2位。富士ではまずポイントをタイに戻すことに集中しなければならない。岡山で連続3位表彰台のルーキー#12久保凛太郎は、カップカーとPCCJの戦い方への習熟がかなり進んできている印象。さらなる上位進出も望めそうだ。また、勢いある若手との争いに情熱を燃やす#19永井宏明や、今年はオーバーオールからエントリーの2014年PCCJジェントルマンクラス覇者#7星野敏、そして唯一の女性ドライバー#11塚本奈々美らも、走り慣れたコースで岡山以上のリザルトを狙う。
ジェントルマンクラスは#9武井真司が岡山で2連勝。タイトル獲得に向けて好発進を切った。とはいえ、表彰台に上がったドライバーも実力者揃い。開幕戦ではベテランの#24剛覇矢人が2位、PCCJ初参戦の#25内山清士がデビュー戦3位。第2戦では2013年同クラスチャンピオンの#2田島剛が後方スタートから追い上げての2位、国際レース経験豊富な#37久保田克昭が3位など、各者が実績通りの走りを披露した。そして岡山では彼らに追随していた他のドライバーも富士での走行経験は充分。これまで以上に白熱した戦いが予想される。
富士大会のスケジュールは、専有走行が5月1日(金)9:45-10:10、12:00-12:25の2セッション。予選は5月2日(土)11:10-11:40。第3戦の決勝レース(15周)は同日16:00から、第4戦決勝レース(15周)は5月3日(日)の11:05から、それぞれスタートを迎える予定となっている。
毎年多くのレースファンで賑わうゴールデンウィークの富士戦。サーキットに響き渡る911 GT3 Cup (Type991)の鋭いエグゾーストノートと共に、カレラカップパイロットは再び熱く熾烈な戦いを繰り広げる。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

2015/04/06
アウディジャパン(本社:東京都品川区 代表取締役社長 大喜多寛)がサポートするAudi Team Hitotsuyamaは、岡山国際サーキットで開催された2015 スーパーGT開幕戦にAudi R8 LMS ultraで挑戦し、GT300クラスにおいて3位表彰台を獲得しました。また、同じAudi R8 LMS ultraで今シーズンより参戦することになったAudi Team Racing Techも同レースで4位入賞を果たしています。
前日の予選で8番手グリッドを得たAudi Team Hitotsuyamaの第1ドライバーであるリチャード ライアンは、スタート直後より順調にポジションを上げていき、レース中盤には一時2番手まで浮上しました。後半戦を受け持った第2ドライバーの藤井誠暢も好調を維持、上位陣との激しい戦いを繰り広げた末に計76周を2時間12分11.202秒で走りきり、3位フィニッシュを果たしました。
今シーズンのAudi Team Hitotsuyamaは、ヨーロッパのGT3レースにAudi R8 LMS ultraで参戦して好成績をあげているベルギーWRT(W-Racing Team)のエンジニアを招聘。その豊富な経験やノウハウを生かすことで戦闘力をさらに向上させました。今回の3位表彰台獲得は、その成果を実証するものといえます。
アウディジャパンは、世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスに参戦するAudi R18 e-tron quattroを始め、Audi カスタマーレーシングのAudi R8 LMS ultraを世界中のプライベートチームに供給するといった幅広いモータースポーツ活動を通じ、今後も革新、洗練とならぶブランドDNAのひとつであるスポーツイメージを高めていきます。
スーパーGT 第2戦は5月2 – 3日に富士スピードウェイで開催されます。
リチャード ライアン選手のコメント
「シーズンの幕開けとして、これほど素晴らしい結果はありません。今年の当面の目標は表彰台を獲得することでしたが、早速、その目標を達成できました。しかも、今日のレースはとても厳しい天候のもとで開催されました。週末を通じてチームワークは完璧で、ペースはとても速く、これらを表彰台に結びつけることができました。この結果をとてもうれしく思います。マシンの状態も完璧で、ウェットコンディションの性能は驚くほど優れたものでした。Audi R8 LMS ultraに新たな生命が吹き込まれたといえるでしょう。残りのレースを戦うことが楽しみで仕方ありません。ポイントランキングでも3番手につけていますので、この後もトップを目指して戦い続けていきます」
藤井 誠暢選手のコメント
「シーズン前のテストでWRTのエンジニアと初めてジョイントしたときから、彼らが用意してくれたセッティングや様々なオペレーションなどに驚きを感じざるを得ませんでした。このとき以来、リチャードとともに今シーズンに向けて大きな期待を抱いていました。そうした期待に早くも3位という成績で応えられたことをとても嬉しく思っています。ただし、我々の目標はさらに高いところにあるので、これからもその目標に向かって邁進していきます」
Audi Japan Press Center
プレスインフォメーション 2015年4月05日
岡山. 天候:雨 路面:ウェット 気温:16度 路面:16度(スタート時)
4月5日(日)、ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の2015年シーズン第2戦決勝レースが開催される岡山国際サーキット(岡山県)は早朝から強い雨。レース中は時折雨が止む時間帯もあったが、コース上に水たまりが残る等、カレラカップパイロットとチームにはスタート時の戦略的なセッティングが求められる路面コンディションとなった。
決勝スターティンググリッドのオーダーは、昨日の公式予選でのセカンドタイム順により、ポールポジションは#15元嶋佑弥、2番グリッドは#78近藤翼、以下、2列目は#12久保凛太郎と#19永井宏明、3列目はジェントルマンクラストップの#9武井真司と今年からオーバーオールでエントリーの#9星野敏、4列目はジェントルマンクラスの#24剛覇矢人と同#37久保田克明という順番だ。
ウェットコンディションを受けて、決勝レースはローリングスタート方式に変更された。カップカーと呼ばれるPCCJ参戦マシン911 GT3 Cup (Type991)は、RR(リヤエンジン・リヤドライブ)で、パワーは480馬力。まさにポルシェのアイデンティティたるキャラクターを持つレーシングカーだが、ハイパワーのRRゆえにウェットでのコントロールにはさらに繊細な感覚が求められるクルマでもある。ある程度様子を見ながらレースを進めていくか、あるいはそうした意識をチャンスと捉え、積極的に仕掛けていくか。各ドライバーの思案のしどころだ。
10時ジャスト。セーフティカー(SC)が2周のフォーメーションラップを先導した後、決勝レースの正式スタートが切られた。最前列の元嶋と近藤は第1戦同様に「スタートを制したほうがレースを有利に進められる」と考えていた。特に近藤は第1戦をポールポジションでスタートしながらも、元嶋に先行を許しての2位フィニッシュ。「ここで優勝して、ポイントをタイに戻さないといけない」と元嶋の後を追う。そしてアトウッドカーブで仕掛けた近藤。2台は並走しながらコーナーを旋回。しかし、ここでは近藤のトライは実らず元嶋がポジションをキープ。
一方の元嶋も近藤のプッシュを感じつつレースを進めていた。「スタートはまあまあうまくいったのですが、序盤はペースを上げられず、近藤選手に抜かれそうな場面もありました」。それでも元嶋は安定したラップタイムで周回を重ね、近藤を射程距離に寄せ付けない。そして8周目を迎えるあたりで、2番手を走っていた近藤に3番手の久保が急接近し2番手争いが俄然白熱する。今シーズンからPCCJ初参戦ながら、カップカーの車両特性とPCCJのレース展開や雰囲気を急速に習得してきている久保「昨日は少し離されましたが、ウェットでは同じペースで走ることができていました」と前を窺う。しかし、ここは近藤が2番手を守る。久保も無理に仕掛けず、カップカーを操る経験値を稼ぐことに重点を置いたようだ。終盤、雨が再びコースに落ちてきたが、大きな変動はなく元嶋がポールトゥフィニッシュで見事第1戦からの2連勝を決めた。そして2位の近藤、3位の久保も第1戦と同じ順位を獲得した。
ジェントルマンクラスは第1戦勝者の武井が安定した走りでレースを引っ張る。「前を行くオーバーオールの車両についていきたかったのですが、そこまでの状態ではないと判断しセーフティに行きました」という武井が鮮やかに開幕2連勝を決めた。同2位はジェントルマンクラス6番手スタートの#2田島剛。「前にしっかりついていき、路面の状況とタイヤのグリップの具合を把握しながら走ることができた。岡山は相性がいいんですよね(笑)」と2013年同クラスチャンピオンの実力を見せ2位フィニッシュ。同3位の久保田は「マシンもレースも勉強しながらですが、いいシーズンスタートを切れました」と笑顔を見せた。
これで、オーバーオールとジェントルマンクラスのポイントリーダーはそれぞれ2連勝を決めた元嶋、武井となった。「近藤選手、久保選手ともこのままではいないでしょうが、勝ち続けることを目指します」と元嶋。「レース後半にどういう勝負ができるかも分かったのは収穫。今年こそはチャンピオンを獲りにいきます」と武井。しかしシーズンは始まったばかり。すべての選手にチャンスがあり、まだまだ厳しい戦いが待ち受けていることだろう。
次回、第3戦-4戦は5月2日(土)、3日(日)に富士スピードウェイ(静岡県)を舞台に、同じくスーパーGTのサポートレースとして開催される。世界屈指
の高速コースを制しトップチェッカーを受けるのは誰か。そして幸先のよいスタートをきった元嶋と武井はどんな作戦で出るのか。早くも目が離せない展開となりそうだ。
■第2戦 決勝レース結果
Pos. / Car# Driver / Class / Car Name / Lap / Time / トップ差
1 / 15 元嶋 佑弥 / O / GARMIN PORSCHE / 15 / 30'21.545 / --
2 / 78 近藤 翼 / O / スカイレーシング / 15 / 30'21.839 / +0.294
3 / 12 久保 凛太郎 / O / TEAM KTOUCH PORSCHE / 15 / 30'23.449 / +1.904
4 / ▲19 永井 宏明 / O / ナインレーシング / 15 / 31'07.728 / +46.183
5 / 9 武井 真司 / G / ビンゴレーシング / 15 / 33'22.359 / +3'00.814
6 / 2 田島 剛 / G / タジマレーシング / 15 / 33'23.075 / +3'01.530
7 / 7 星野 敏 / O / D'station HAI 991 / 15 / 33'24.132 / +3'02.587
8 / 37 久保田 克昭 / G / ハナシマレーシング / 15 / 33'26.245 / +3'04.700
9 / 51 ポール イップ / G / KCMG ANNIKA 911 / 15 / 33'27.106 / +3'05.561
10 / 98 五藤 碇 / G / チームトーエイスピリット / 15 / 33'27.956 / +3'06.411
11 / 11 塚本 奈々美 / O / TEAM KTOUCH PORSCHE / 15 / 33'28.689 / +3'07.144
12 / 24 剛 覇矢人 / G / みきゃん MP-GT3 / 15 / 33'30.925 / +3'09.380
13 / 77 浜崎 大 / G / Voing Ventiler / 15 / 33'32.833 / +3'11.288
14 / 52 春山 次男 / G / はるやまbaby GT3cup / 14 / 33'18.650 / 1 Lap
15 / 10 斎藤 真紀雄 / G / ビンゴレーシング / 14 / 33'20.689 / 1 Lap
- 以上完走 -
-- / 25 内山 清士 / G / NK RACING / 12 / 25'12.801 / 3 Laps
ベストラップ
15 元嶋 佑弥 / O / GARMIN PORSCHE / 1'47.726 (5 / 15)
9 武井 真司 / G / ビンゴレーシング / 1'50.379 (8 / 15)
▲ゼッケンNo.19は、国際モータースポーツ競技規則 付則H項 第2章 2.9.10(SC中の追い越し)違反により、決勝結果に30秒を加算した。
O=オーバーオールクラス G=ジェントルマンクラス
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年4月05日
スーパーGT GT300クラス: 第1戦 岡山国際サーキット
日本. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、KTRおよびエクセレンスインターナショナルと共にPorsche Team KTRとして 参戦する2015年のスーパーGT GT300クラス開幕戦(岡山国際サーキット)の決勝レースで21番グリッドからスタートし、一時はポイント圏内に浮上するも14位でゴールいたしました。
ウェット宣言のもと始まった朝のフリー走行では、コースアウトする車が続出。さらに大きなクラッシュによる赤旗が出てフリー走行は中断となる。アレックス・インペラトーリはそのまま911 GT3Rのシートに残り、走行再開後も走行を続ける。走行終了6分前にアレックスから変わった山下健太はフルウェットという悪コンディションの中にコースイン。しかし山下は順調にタイムを伸ばして1’28”901でGT300クラス5 位を記録。決勝に向けて大いに期待出来る走りを見せた。
スーパーGTがスタート進行に入る頃には雨もやみ雲の隙間から時折薄明かりが射すほどに天気は回復。タイヤ選択がこのレースにおける大きなポイントと考えたPorsche Team KTR は想定しうる全種類のタイヤをグリッドに運び、塾講を重ねた。最終的にチームは手堅くインターメディエイトのハードをチョイスしスタートに臨む事となる。
アレックスはオープニングラップで大きく順位上げると、その後も順調にポジションアップし17周目にはポイント圏内の9位に浮上。その後、25周目までは自身のベストタイムを更新していくが、26周目にはアンダーステアが出始めたたため3周後にタイヤ交換と給油、そしてドライバーチェンジを決断。雨はやむと判断したチームは山下をスリックでコースに送り出しすが、直後から雨は勢いを増していった。チームの読みは外れ苦しい走行が続くが、山下はコースに踏ん張るだけでなくポジションをキープ。天候とコース状況はさらに悪くなっていく中、山下はスリックタイヤで我慢し続けるがチームは55周目にタイヤ交換を判断。スタート時のアレックスと同じくインターメディエイトのハードを履き18番手で再び山下はレースに復帰した。
タイヤ交換後も強い雨は降り続きスピンを喫するライバルたちも続出する中、山下は残りの21周をしぶとく走り抜く。結果、ポジションを4つ挙げてPorsche Team KTRのExcellence Porsche は14番手でチェッカーを受けた。
アレックス・インペラトーリのコメント:
「スタート時のタイヤ選択が当たりオープニングラップで大きくジャンプアップするなど、担当スティントではドライビングを楽しむことができました。路面とタイヤ、そして車のセットアップが見事に噛み合いました。ポイント圏内に入った後はタイヤをいたわり走りつつげたのですが、最後はアンダーステアが強くなりピットインしました。難しい状況の中、健太はよく頑張ったと思います。次の富士に向けて気持ちを切り変えます。」
山下健太のコメント:
「初めてのスーパーGTでミスなくゴール出来て安心しています。コースイン直後はハーフウェット程度だったのでしたが、雨が強まるにつれて路面はどんどん悪化していきました。朝のフリー走行とアレックスがスタートで素晴らしい走りを見せた事からも分かるようにウェットでのバフォーマンスは抜群でしたが、ドライは改善する必要があります。ポルシェの得意な富士では上位を目指したいと思います。」
スーパーGT GT300クラス 2015年 第1戦 岡山国際サーキット結果
1位 ゼッケン31 APR(TOYOTA PRIUS apr GT) 77周
2位 ゼッケン55 AUTOBACS RACING TEAM AGURI(ARTA CR-Z) 77周
3位 ゼッケン21 Audi Team Hitotsuyama (Audi R8 LMS ultra) 76周
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14位 ゼッケン33 Porsche Team KTR (Excellence Porsche) 74周
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース
プレスインフォメーション 2015年4月04日
岡山. 天候:くもり 路面:ドライ 気温:20度 路面:24度(スタート時)
今年15周年を迎えたPCCJ(ポルシェカレラカップジャパン)の2015年シーズン第1戦決勝レースが4月4日(土)、岡山国際サーキット(岡山県)において開催された。
アウト側グリッドのポールポジションに着けたのは午前中の公式予選で的確なセッティング変更から逆転のトップタイムをマークした#78近藤翼。今年も近藤の好敵手として注目の#15元嶋佑弥はセカンドグリッドにつけた。以下、PCCJ初参戦の#12久保凛太郎、#19永井宏明、ジェントルマンクラスで常に上位につける#9武井真司、今年からオーバーオールでエントリーの#7星野敏というスターティングオーダーだ。
そのグリッド上では、近藤と元嶋が数メートルの空間を挟み、同じ思いを巡らせていた。「スタートを決めなければ、やられる」。コース幅が比較的狭く、オーバーテイクポイントの少ない岡山国際サーキットでは先行が有利――。そんな鉄則を反芻する間もなく16時35分、シグナルがグリーンに変わり、各パイロットが今年にかけるそれぞれの想いを抱きながらスタートを切った。
戦略通りにポールポジションからスタートした近藤は逆に想いが強すぎたのか、「ストール気味になってしまった」。近藤は遅れを挽回すべく、イン側方向にラインを取り、ポジション死守を試みる。しかし、元嶋が「完璧ではない」スタートながらも加速に勝り、2台は並んで1コーナーへ。コーナリング中、鼻先は若干、近藤のほうが出ているかにも見えたが、ここを元嶋が制し、接近戦から抜け出す。元嶋は序盤に1秒強のギャップを近藤に対して築くと、この差をコントロール。途中、その距離が若干縮まる場面もあったが、結局そのまま逃げ切った。「雨も考慮に入れたセッティングから、専有走行時のドライ向けのセッティングに戻しました。(予選で履いた)ユーズドでもいいタイムで走れていましたし、近藤選手との距離を見ながらレースを進められましたね。専有走行ではウェットでもいい走りができていたので、明日は仮に雨でも問題ないです」と2連勝に向け、自信を隠さなかった。一方の近藤はクルマを降りた直後こそ気落ちしていたが、「明日は今日の借りを返したい」と力強くひとこと。3位は久保で、「3番手で1コーナーに入っていった後は、戦前の目標設定どおり、基本的にポジションキープ。レース距離でのタイヤのパフォーマンスの変化もかなり確認できたのは収穫」と堅いレース運びのなかでさらなる浮上のヒントをつかんだようだ。
ジェントルマンクラスは武井がトップのポジションを維持したままチェッカー。「後続との間隔が少し開きましたので、その点では落ち着いて走ることができました。1勝したし、気が楽になったかな(笑)」と気負いなく、第2戦に臨めそう。同クラス2位は剛覇矢人。「第2戦も2位を目指します」。同3位にはルーキーの内山清士が入り、PCCJデビュー戦表彰台獲得という非凡な走りを披露している。
オーバーオール、ジェントルマンクラスともに、実績のあるパイロット達に交えてPCCJルーキーが表彰台に上がるという展開となった15年目の開幕戦。明日の第2戦も、シーズン序盤から繰り広げられるであろうエキサイティングなレース展開に期待が高まる。
PCCJ第2戦は4月5日(日)の9時55分から15周で争われる予定。公式予選のセカンドタイム順で決定されたスターティンググリッドは、本日の初戦から入れ替わり、ポールポジションが元嶋、2番グリッド近藤、である。早くもこの若き2人の闘いから目が離せない。
ポルシェジャパンKK.・プレスリリース