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2010年8月

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430、予選16位から追い上げ8位に入賞。貴重な3ポイントをゲット! (JIMGAINER)

  • 2010年SUPER-GT第6戦 PokkaGTSUMMERSPECIAL
  • 観客動員数:予選日25.000人・決勝日:33.000人
  • JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 予選:16位・決勝:8位
  • Dr:Tetsuya TANAKA/Katsuyuki HIRANAKA
2010年8月24日(sat)
  • 10:05~11:50 FREEPRACTICE WEATHER:FINE CONDITION:DRY TEMPERATURE:31℃
  • 13:25~14:10 FIRSTQUALIFYING PRACTICE WEATHER:FINE CONDITION:DRY TEMPERATURE:32℃
  • 15:10~:KNOCKDOWN QUALIFYING WEATHER:FINE CONDITION:DRY TEMPERATURE:34℃
  • 18:30~19:00・NIGHT FREEPRACTICE WEATHER:FINE CONDITION:DRY TEMPERATURE:31℃

 今年も一番暑く、走行距離の長いレースが、三重県鈴鹿サーキットで開催された。今年は例年以上に蒸し暑く、ドライバーはもとより、スタッフ、観客にも酷暑となった。早朝より気温はぐんぐんあがり、公式練習が始まる頃には31度、路面温度は36度になっていた。

 8月初めに富士でタイヤテストを行っていたので、その確認からスタート。まずハンドルを握るのは田中哲也。アンダーステアがあるようで、リアの足まわりなどを調整。2種類のタイヤを履き比べ、セットアップに余念がない。残り25分で平中克幸と交代。12周を周回し練習走行は終了した。

 公式予選1回目はオンタイムで始まった。まずタイムアタックを行うのは田中。このセッションは2名のドライバーが基準タイムをクリアすることが大前提。それをクリアしないとノックダウン予選には進めないことになっている。田中、平中とも危なげなくクリア。ノックダウン予選に向けて、最後の調整を行い、セッションは終了した。

 ノックダウン予選は連続して1人のドライバーが乗車することが出来ない。JIMGAINERは田中⇒平中⇒田中でポールを目指す。ノックダウンは1回が10分しかなく、1周約2分10秒前後掛かる鈴鹿サーキットは、アタックのタイミング等がかなり重要になってくる。田中は計測1周目に9番手、2周目には2番手の2分8秒175のタイムをマーク。ノックダウンセッション2に駒を進めた。

 セッション2は平中が担当。実はこの時にタイヤはまだ一度もテストを行っていなかった組み合わせで、ぶっつけ本番のタイヤでのアタックになっていた。計測1周目に痛恨のスピン。自分が思う以上に暖まりが悪かったようだ。気を取り直してタイムアタックを開始するが、今度は他車と同時にシケインに進入。接触するくらいのタイミングで、ストレートスピードが伸びずこの回もアタック失敗。アタックタイミングを逃してしまい、ノックダウンセッション3に進むことが出来なかった。

 明日の決勝は16番手からのスタートとなった。しかし、700kmの長丁場であるため、予選順位はそれほど問題にならないと考え、作戦をきっちりと立て、表彰台目指して走ることに変わりはなかった。

 この真夏の鈴鹿はチェッカーが午後7時頃になるため、土曜日にナイトランの走行枠が追加されている。普段では装着しない闇を照らすライトの見え方はドライバーにとって、夕方から薄暮、闇へと変わっていく目の慣れ、運転にかなり左右される、大切なチェック時間となる。30分間の走行だったが、決勝を想定したセッションでの手応えは感じられる走行となった。

Tetsuya TANAKA Comment
 流れが悪く、上位狙えそうな雰囲気もあったのですが、タイミングが悪かったですね。明日は後ろから追いかける展開で表彰台狙います。
Katsuyuki HIRANAKA Comment
 決勝を踏まえて、今まで履いたことのないタイヤを履いたのですが、思いの外グリップしてこなくて、10分間の予選時間に於いてはかなり厳しい状況でした。攻めた結果ミスしてしまいました。チームには迷惑を掛けましたが、自分の中では攻めた結果だったのとギャンブル的な要素も多々あったので、納得はしています。

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2010年8月22日(sun)
  • 9:55~10:40:FREEPRACTICE 10:50~11:05:CIRCUITSAFARI WEATHER:FINE CONDITION:DRY TEMPERATURE:32℃
  • 15:00~:FINAL WEATHER:FINE CONDITION:DRY TEMPERATURE:36℃

gt_r06_jg_03.jpg  昨日よりも気温もあがり、湿度もかなり高い。SUPER-GTで最長距離を走る決勝レースは過酷なものになると予想された。今回の700kmは3回のピットインと3回のドライバー交代が義務づけられているため、JIMGAINERは1人のドライバーが2回乗車しなければならない。普段とは違うピット作業や戦略をこのセッションで最終的に決めるべく、田中から走行を開始した。一旦平中にチェンジ、そして再び田中に変わり走行は終了した。ピット作業もドライバー交代も不安材料は見つからなかった。

 気温は36度まであがり、暑さは最高潮に達した中、700kmレースはスタートを切った。スタートドライバーは田中。1周目にNo.66アストンマーチンに先行を許すが、その後Z、ランボルギーニ、ビーマックなどを次々にパス。6周目には12番手、10周目には10番手までポジションを上げる激走を見せる。

 しかし、若干この周辺りからタイヤのタレが出始め、タイヤを労る走行にチェンジ。一旦は11番手までポジションを落とすが、思った以上にペースは悪くなく、25周目には5番手までアップ。ほぼ予定通りの31周目に2番手のポジションで平中と交代。

 しかし燃費の悪いFIA-GT車両のため、燃費の良いJAF-GTと比べても給油時間がどうしても掛かってしまう。少なくても10秒は長く掛かり、タイムロスはどうしても否めない。これを取り戻すにはドライバーに奮起して貰い、前車とのタイムを縮めていくしかない。

 ところがここでアクシデントが発生する。平中と無線交信が出来ないでいたのです。その為、一切マシンの状況やドライバーの状況がわからない状況に。ピットからはサインボードを駆使してドライバーとコミュニケーションを図る。ピットインのタイミングも、ラップタイムの落ち方を見ながら福田エンジニアが判断。2分14秒に入ったところでピットのサイン。58周目に再び田中と交代した。

 このピット作業で、無線機本体の電源が落ちていることをメカニックが発見し電源をいれ、その後の走行時には無線機トラブルが出ることはなかった。が、今度はクールスーツが効かなくなってしまったようだ。福田エンジニアが田中を励まし、田中もそれに応える。最悪な事はヘルメットポンプの水も出て来なくなったことだ。それでも田中は10周目、18周目にはベストラップに匹敵するタイムを叩き出し、87周目に暫定3番手でピットに戻ってくる。最後のスティントを走るのは平中。この時点で実質5番手を走行。前を行く№19IS350を追随する。

 これからというときに、平中からエンジンが吹け上がらないと悲痛な訴え。ラップタイムも1分17秒台になり、前に追いつくどころか引き離されてしまう。ピットに入れるか、そのまま走行を続けるか、エンジン担当者と話し合う福田エンジニア。ピットに入れる判断をしたときに平中からこのまま走れる、走ろうと無線で訴えてくる。ドライバーの判断を優先し、そのまま走行を続行。

 ただペースは上がらず、100周目にNo.86ランボルギーニ、103周目にNo.7RX-7、106周目には急激なラップダウンと共にNo.27Ferrariにもパスされてしまう。しかし、なんとか走行を続けることが出来、チェッカーを受けた。8番手でチェッカーを受けることで、貴重な3ポイントを獲得した。

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Tetsuya TANAKA Comment
 今回タイヤのロング性能が今期で一番良くて、優勝も狙えるかなとは思ってたんですが・・・もっと速さを出さないとピットでのタイムでどうしても負けてしまうので、その辺をもっともっと改善していかないと駄目ですね。
Katsuyuki HIRANAKA Comment
 今期は決勝走ってズルズルと落ちていくパターンが続いてたのですが、それが今回はなくて思いの外良くて、ファーストスティントもセカンドスティントも良い形でレースが出来ていました。哲也選手のサードスティントの時も十分表彰台を狙えるポジションで走っていましたし、最後の僕のスティントの時もライフ的には少し厳しいかもしれなかったですが、ソフトタイヤをチョイスし、前を狙いに行きました。そこからどんどん追い上げて行く予定でしたが、トラブルが出てしまい、かなり残念でした。今回の作戦も良かったし、良い要素は沢山あったので、次のレースでしっかり結果を出したいと思います。
Text & Photo: JIM GAINER

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:吉本大樹レースレポート(SGT第6戦/鈴鹿)

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【2010年スーパーGTシリーズ第6戦(鈴鹿)】
21-22 August, 2010
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スーパーGT真夏の祭典、第6戦ポッカ700km


今年で39回目の開催となり、鈴鹿で行われる夏の風物詩としても定着した伝統の一戦、ポッカ700km。スタートからチェッカーまでの道のりは約4時間という長丁場、そして夏の猛暑。毎年様々なドラマを生んできた過酷な一戦は、まさにシリーズの天王山となる。第3戦富士での初表彰台獲得以降、決勝でのレースペースで光る走りを見せてきたtriple a Vantage GT2だが、第4戦、第5戦ではその速さを結果に結び付ける事が出来なかっただけに、この鈴鹿での巻き返しが期待される。

【Result】【土曜日】

公式練習1回目 : 4 th / 2'09"569

公式予選1回目 : 20 th / 2'11"417

公式予選(Q1) : 18 th / 2'10"341

公式予選(Q2) : DNS

公式予選(Q3) : DNS

グリッド : 18 th

フリー走行(夜間) : 11 th / 2'11"270

【Result】【日曜日】

フリー走行 :10 th / 2'10"853

決勝 : DNF (Driver's Point : 0 pt / Team's Point : 0 pt)

シリーズランキング : 14 th (11 pt) / Team's Ranking : 13 th (19 pt)

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【公式練習、予選】
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【公式練習】 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時:31℃/36℃ 終了時:32℃/44℃

【予選1回目】 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時 32℃/47℃ 終了時 33℃/47℃

【ノックダウン】 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時 34℃/47℃ 終了時 35℃/46℃
triple a Vantage GT2、公式練習は4番手タイムを出すも

予選はQ1通過ならず18番手

毎年8月に開催され、鈴鹿真夏の風物詩としても定着しているポッカ700km。レース距離の長さもさることながら、1年のうちで最も暑くなる時期での開催ということもあり、その苛酷さからこれまでにも様々なドラマを生んできたレースである。今シーズンからスーパーGTに参戦を開始したtriple a Vantage GT2にとっては初挑戦となるが、吉本大樹、松田選手、さらには今回助っ人としてチームに加入した藤井選手という経験豊富な3ドライバーを擁しての挑戦ということもあり、周囲からは高い期待を受けながら初日の公式練習を迎える事となった。

空には真夏の青空が広がり、走行が開始された9時55分にはすでに気温30℃を超えていたこの日の鈴鹿サーキット。このセッションで最初にステアリングを握ったのは吉本大樹。その吉本は、まず確認やブレーキ焼きを行う為のスロー走行から徐々にペースアップ。そしてコースインから4周目、最初のアタックラップでいきなり2分9秒台に乗せる2'09"596をマーク。まずは2番手につけ上々の滑り出しを見せる。吉本は続くラップでも立て続けに2分9秒台をマークし、その後8周目にピットイン。ここで松田選手とドライバーチェンジを行う。そしてその松田選手はそのまま5周の計測を行いピットイン、今度は今回の助っ人、藤井選手にステアリングを渡す。これがtriple a Vantage GT2初ドライブとなる藤井選手は、まずは4周の計測を行いピットイン。これでまずは3人がそれぞれマシンに乗り込んだtriple a Vantage GT2は、その後も3ドライバーが順次マシンに乗り込みセットアップを進めるべく走行を重ねて行く。最終的に2回の赤旗中断を挟んだこのセッション。セッション終盤に差し掛かるところでタイムアップを果たしたマシンがいた為、triple a Vantage GT2の最終的な順位は4番手となったものの、過酷な戦いが予想される今回のレースの出だしとしてはまずまずのポジションでこのセッションを終了する事となった。

その後昼のピットウォークを挟み迎えた公式予選1回目。このセッションは、各ドライバーが次の公式予選に進む為の基準タイムをクリアすることがメインの目的となるが、triple a Vantage GT2の3ドライバーは松田選手→吉本大樹→藤井選手の順にユーズドタイヤで計測を行い、共にピットアウト後すぐに2分11秒台のタイムをマーク、危なげなく基準タイムをクリアし、続いて行われるノックダウン予選に挑む事となった。

迎えたノックダウン方式の公式予選Q1セッション。このQ1セッションでマシンに乗り込んだのは藤井選手。その藤井選手はこの日午前中の数周がtriple a Vantage GT2初ドライブ、当然NEWタイヤでのアタックは初めてという状況でコースイン。まずは計測2周目に2分10秒台に乗せる2'10"724をマークするがコンマ3秒足りない。しかし翌周には2'10"341までタイムを伸ばし、Q1突破ギリギリの16番手へ躍り出る。ところが「このマシンはNEWタイヤを履いた時のフィーリングの変化が大きい(吉本大樹)」事もあってか、マシンのアンダーステアに苦しんだ藤井選手はここからタイムを伸ばす事が出来ない。それでもそのままQ2進出の期待は持たれたものの、最後の最後、チェッカーと同時にタイムを伸ばしたマシンがいたためtriple a Vantage GT2の最終順位は18番手となりQ2進出はならず。翌日の決勝は18番グリッドからスタートを切る事となった。

※18時30分から行われた夜間走行セッションは藤井選手と吉本大樹が走行、2'11"270の11番手タイムをマークした。ところが翌日に向けたセットアップに専念したいチームの思いとは裏腹に、このセッションで藤井、吉本の両ドライバーがギアボックスへの違和感を訴える。チームクルーはギアボックスのリペアの為、翌朝4時まで作業を行うこととなってしまった。

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【決勝】
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天候:晴|コース:ドライ|気温36℃|路面温度48℃

triple a Vantage GT2、序盤で見事な追い上げを見せるも

ドライブシャフトの破損で無念のリタイア

前日に引き続き真夏の酷暑に見舞われた鈴鹿サーキット。さらに今年も延べ5万8千人の観客が観戦に訪れた熱気も重なり、スーパーGT第6戦決勝は日本最大のレースイベントの名に恥じない盛り上がりの中で行われる事となった。

この日朝に行われたフリー走行では前日に出ていたギアのトラブルも解消され10番手タイムをマークしたtriple a Vantage GT2。ピット内にもトラブルが解消された事で勢いを取り戻してきた雰囲気が漂い始める。さらにここ数戦、決勝のレースペースでは常にトップと遜色のないスピードを見せてきた事もあり、後方からのスタートとは思えない期待感に包まれスタートの時を迎える事となった。その大きな期待感を背にスターティンググリッドに着いたのは吉本大樹。スタートまでのグリッドウォークの時間帯はリラックスした一面も覗かせつつ、その表情はスタートが近づくに連れ「追い上げを期する決意」が感じられるものになっていく。そして迎えた注目のスタート。

時刻は酷暑を避ける15時スタートだったものの、気温は36℃、路面温度も48℃というコンディション。決勝はサバイバルレースになる事も予想された。するとその第1スティントで吉本大樹が魅せた。18番グリッドから切ったスタートで、まずは1コーナーで1台をパス、その後も混戦のオープニングラップを絶妙のポジション取りで切り抜け16番手で2周目に突入すると、2周目に15番手、3周目~7周目にかけて11番手までポジションアップ、そのままハイペースを保ち周回を重ね、10周目に10番手、12周目9番手、そして15周目には8番手にまでポジションを上げてくる。さらに勢いの止まらない吉本は、この時間帯でのトップタイムに相当するラップタイムを刻みながら走行、モニター上の#66表示は16周目に7番手、19周目に5番手、ルーティーンのピットストップを目前に控えた23周目には、他チームのルーティーンストップのタイミングの関係もあったものの、トップから10秒差にまでその差を縮めた4番手にまで上がっていた。

ピットでモニターを見つめるチームも驚く追い上げを見せ、作戦通りに事が進めば最終スティントも走る予定をしていた吉本は、その後周りのチームよりも若干早めの25周目にピットイン。ここで藤井選手にステアリングを託していく。するとその藤井選手もこれがtriple a Vantage GT2での初ロングスティントとは思えない好ペースで周回を重ね始める。見た目上16番手のポジションでコースに戻ると、周囲のマシンが2分13~14秒台で周回をする中で2分12秒台前半のタイムをマーク。まだピットストップを終えていなかった他のマシンがルーティーンを行い正確な順位が把握しづらい状況のなか、27周目に14番手、29周目13番手、31周目12番手と順調にポジションを上げていく。コース上でも7号車のRX-7をパスするなどオーバーテイクも魅せると、その後は2分11秒台にペースも上がり、34周目には10番手、39周目には8番手でコントロールラインを通過していく。

このままのペースでいけば18番グリッドからの上位フィニッシュも見え始めたtriple a Vantage GT2。ピットの中にも「このまま何事もなく走り続ければ・・・」という期待感が漂い始める。しかしその直後、突如切り替わったピットのモニターに信じ難い映像が飛び込んでくる。そこには何とコース脇のグリーンゾーンにゆっくりとマシンを止める藤井選手の姿が。まさかの映像にピット内も一瞬言葉を失う。しかし無線が通じづらい場所でストップした為すぐには原因が解らない。ピット内には「何とか再スタートを切ってピットに戻ればレース続行も・・・」という期待も持たれたが、結局マシンはそのまま動く事が出来ず。これまでにも数々のドラマを演出してきた鈴鹿の魔物の仕業か、原因はライフ的にも壊れるとは予想されていなかったドライブシャフトの破損であった。結果、さすがにこのトラブルではピットに戻ってくる事すら叶わず、triple a Vantage GT2は序盤の追い上げも虚しくここでレースを終える事となってしまった。

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【吉本大樹コメント】
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結果からいうと残念の一言に尽きます。これまでの夏の鈴鹿は毎回優勝争いに絡んでいました。昨年に引き続き今年も予選はノックダウン方式で、Q1藤井、Q2吉本、Q3藤井と言う戦略で臨みました。結果Q1で落ちてしまいましたが、藤井選手は癖のあるアストンで数周しか走っていないうえにいきなりNEWタイヤ。VantageはNEWタイヤを履くと一気にバランスが変わってしまうことがよくあるのですが今回はアンダーがきつくなってしまった様です。フリー走行で唯一NEWを履いていた僕がもう少し路面に合わせてセッティングできていれば良かったんですが...藤井選手には重荷を背負わせてしまいました。

ともかくその時点で18番手スタートが決定したので色々と戦略を立てました。勝負とリスクのバランスを考えた割り振りでストラテジーを決め込み、スタートは僕が担当したんですが、今回の鈴鹿はかなり荒れていましたね。その中、マシンバランスも良く、少しずつポジションを上げていくことはできたんですが、その間2度500クラスと接触があり、1回目の接触は半分コース外に出てしまいポジションをいくつか落としてしまいました。2回目の500との接触もスピンしそうになりましたがなんとかセーフ。ポジションを上げていく際も他の300クラスと数回接触がありました。そんな荒れたレースだったのでポジションを確実に上げて、最後は脱水気味でしたが1スティント目を着実に走り切れたのは良かったのですが...。藤井選手にバトンを渡してしばらくしてからドライブシャフトが壊れてしまいリタイヤとなってしまいました。3人とも意気込んでいましたし、確実に全員が良いタイムで走れたはずなので残念です。

まだしっかりと聞いていないのでアバウトでしかありませんが、Vantageの今までの総走行距離で言ってもドライブシャフトが折れるとは皆思っていませんでした...。オーバーテイクの為とはいえレースでも縁石をガンガン使って走っていたのでもう少し優しく使って走っていたらダメージは少なかったのかもしれないと少し後悔しています。Vantage GT2はヨーロッパを含めあまりデータが無い分こういう所では損をしてしまっているかもしれません。残念ですが仕方がありません。でもこれまでと同様に我々はレースでのペースがとにかく良いので、すぐにやってくる次戦の富士は期待していて下さい。そろそろ全ての流れを纏めて残り2戦のどちらかで勝ちたいです!

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿決勝 ARTA HSV-010がポール・トゥ・ウインで今シーズン初優勝、ウイダー HSV-010がドライバーズランキングトップに浮上! (HONDA)

 8月22日(日)、三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキットにおいて、2010 オートバックス SUPER GT第6戦「第39回インターナショナル ポッカGT サマースペシャル」の決勝レースが行われた。

gt100822005L.jpg  昨日に続き、日本列島は厳しい暑さが続くものの、鈴鹿サーキットには午前中から大勢のSUPER GTファンが来場した。今年の3月に鈴鹿で開催されたSUPER GTの開幕戦では、HSV-010 GTがデビューレースでポールポジションを獲得しており、テクニカルコースの鈴鹿とHSV-010 GTは相性がいい。今回も#8 ラルフ・ファーマン/井出有治/小林崇志組(ARTA HSV-010)が、予選の全セッションにおいてトップタイムをマークし、今シーズン初のポールポジションを獲得した。#100 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)は3番手、#32 道上龍/中山友貴組(EPSON HSV-010)が、今シーズン最高位となる4番手。前戦のSUGOラウンドで初優勝を遂げた#17 金石年弘/塚越広大組(KEIHIN HSV-010)が5番手と続き、予選上位5台中4台がHSV-010 GTが占める結果となった。また、現在ポイントランキング2位の#18 小暮卓史/ロイック・デュバル組(ウイダー HSV-010)は、公式予選終了後にシーズン4基目のエンジン交換を行ったために、規定によりペナルティを受け、クラス最後尾となる13番グリッドからのスタートとなっている。

 しゃく熱の舞台となった第6戦は、午後3時にウオーミングアップランが開始されたが、この時点でも気温34℃、路面温度49℃、湿度66%と、厳しいコンディションとなった。121周の長丁場である決勝レースは、3万3000人の大観衆が見守る中、計36台(GT500クラス13台)のマシンが午後 3時5分にローリングスタートを切った。

 ポールポジションスタートの#8 ARTA HSV-010は、スタートドライバーの井出選手が2位のマシンをけん制しながらホールショットを奪う。1周目のスプーンコーナーで最後尾からスタートした#18 ウイダー HSV-010の小暮選手がポジションを1つ上げる。

 オープニングラップは、トップに井出選手、3番手に#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手、4番手に#32 EPSON HSV-010の道上選手、5番手に#17 KEIHIN HSV-010の金石選手、12番手に小暮選手と続く。

 トップを走行する井出選手は序盤からハイペースで走行を続け、6周目にはファステストラップとなる1分58秒362のタイムをマークし、2番手との差を6秒957まで広げる。3番手を走行する伊沢選手も2番手のマシンの背後に迫り、その約2秒後方に、道上選手と金石選手が続く。

 9周目、トップを走行する#8 ARTA HSV-010がGT300クラスのマシンと接触し、左リア・アンダーカウルを損傷。チームスタッフを心配させたが、次周のスプーンカーブで外れかけていたカウルの一部分が完全に脱落したため、多少の影響はあるもののトップをキープしながら走行を続けることが可能となった。また、同じ周で伊沢選手が2番手に浮上し、HSV-010 GTが1-2態勢を築く展開となる。

 スタートから約30分が経過した15周時点で、#8 ARTA HSV-010の井出選手がトップを独走し、11秒284差で2番手に伊沢選手が続く。4番手の道上選手は3番手のマシンに接近してチャンスをうかがう。道上選手から少し遅れた金石選手は6番手にポジションを下げており、小暮選手は11番手のポジションに変動はない。

 17周終了時、4番手を走行していた#32 EPSON HSV-010の道上選手が早めのピットインを敢行。タイヤ交換と給油を38秒9の作業で終えて、中山選手がコースに復帰する。代わって22周目に前車をパスしてポジションを奪い返した金石選手が4番手に浮上する。

 25周目には、2コーナーで小暮選手が10番手に、次周には金石選手が3番手に浮上した。

 26周終了時、トップの井出選手がピットイン。タイヤ交換と燃料補給は順調に済ませたものの、オフィシャルに左リア・アンダーカウル損傷部分の修繕を求められたために、作業に1分20秒もの時間を要してR.ファーマン選手がコースに復帰した。代わってトップに浮上した#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手は29周終了時にピットイン。順調にピット作業を終えて山本選手に交代した。次周に#17 KEIHIN HSV-010の金石選手もピットインするが、燃料補給に時間を費やしたため、54秒9のピット作業でコースに復帰した。

 GT500クラス全車が1回目のピット作業を終えた34周目時点で、一番早くピット作業を済ませた#32 EPSON HSV-010の中山選手がトップに浮上し、#100 RAYBRIG HSV-010の山本選手が約7秒後方の2番手を走行する。序盤にトップを走行した#8 ARTA HSV-010のR.ファーマン選手は4番手に後退。#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手も8番手に後退し、#18 ウイダー HSV-010のL.デュバル選手は10番手を走行する。

 #17 KEIHIN HSV-010の塚越選手は、ドライバー交代をしてから数周にわたり激しい7番手争いを展開し、40周目のダンロップコーナーで7番手に浮上。

 1回目のピット作戦が成功してトップに浮上した#32 EPSON HSV-010は、中山選手が安定したラップタイムを刻みながら2番手との差を6秒以上に保ち、45周終了時に2回目のピットインを敢行。道上選手に交代し、暫定8番手でコースに復帰した。

 代わってトップに立ったのは#100 RAYBRIG HSV-010の山本選手。2番手に20秒以上の差をつけて独走態勢を築く。3番手にR.ファーマン選手、6番手に金石選手、8番手に道上選手、10番手にL.デュバル選手と続く。

 レースも中盤戦に入り、3番手までばん回しているR.ファーマン選手は、2番手のマシンの背後に迫りプレッシャーをかけ続ける。そして52周目のS 字コーナーで2番手のマシンがバックマーカーと接触してスピンを喫したため、R.ファーマン選手が2番手に浮上した。また、6番手の金石選手と7番手の道上選手も5番手のマシンに接近し、激しいバトルを繰り広げる。

 57周あたりから、多くのマシンが2回目のドライバー交代のタイミングをうかがい始める。60周終了時に、トップの山本選手と2番手のR.ファーマン選手が同時にピットイン。#100 RAYBRIG HSV-010が燃料補給に時間を要したため、#8 ARTA HSV-010が逆転に成功。井出選手が伊沢選手の前でコースに復帰した。

 上位陣が2回目のピット作業を終えた65周目時点で、他チームとは違う作戦を採る#32 EPSON HSV-010の道上選手が再びトップに浮上する。#32 EPSON HSV-010は、1回目、2回目のピットインを早めに済ませていることもあり、他チームより1回多くのピットインを敢行すると思われる。2番手の#8 ARTA HSV-010に34秒以上の差をつけているものの、そのマージンでは最終的に#8 ARTA HSV-010の逆転が可能な状態だった。さらに約7秒後方の3番手に伊沢選手が続き、HSV-010 GTが1-3番手を独占。さらに金石選手、11番手に小暮選手が続く。

 71周終了時にトップを走行する#32 EPSON HSV-010の道上選手が3回目のピットイン。46秒8のピット作業を行い、中山選手が5番手でコースに復帰する。これで、#8 ARTA HSV-010の井出選手が再びトップに浮上。約5秒後方で2番手を走行する伊沢選手は、73周目で1分59秒098の自己ベストタイムを記録してトップを追い続ける。さらに、後方で4番手に順位を上げた中山選手は、76周目に1分58秒335を記録し、この時点のファステストラップを更新する。

 残り40周となる82周目時点で、トップの井出選手を追う伊沢選手は間隔を2秒233まで縮める。4番手を走行する中山選手は、このスティントでアドバンテージを稼ぐことによって、1回多いピットストップのロスタイムを補うべく、1分58~59秒台のハイペースを連発して走行を続けた。

 午後6時10分に全車ライトオンの指示が掲示され、終盤戦のナイトレースに突入する。残り30周を切ったころから各チームが最後のドライバー交代を始める。94周終了時に、2番手を走行する#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手がピットイン。46秒3のピット作業で山本選手がコースに復帰する。次周に#8 ARTA HSV-010の井出選手がピットインを敢行してR.ファーマン選手が山本選手の約7秒前でコースに復帰した。

 この時点で再びトップに浮上した#32 EPSON HSV-010の中山選手は、96周終了時に最後のピットインを敢行。他チームより1回多いピット回数ながら上位でのフィニッシュを確実にしていたが、道上選手に交代後のピットアウト時に右リアタイヤが脱輪するトラブルが発生。再びタイヤを装着してコースに復帰するも、大きくタイムをロスして復帰時の順位は7番手となる。

 2番手を走行する#100 RAYBRIG HSV-010の山本選手は、ピットアウト直後から3番手のマシンに背後からプレッシャーをかけられ、粘る走りを続けるものの、100周目の最終コーナーで3番手へ順位を下げてしまう。

 序盤のアクシデントで順位を下げながら、2回目のピット作業で再びトップに立った#8 ARTA HSV-010は、最後までペースを緩めることなく走り続け、R.ファーマン選手が121周のチェッカーフラッグを受け、ポール・トゥ・ウインで今シーズン初優勝を飾った。#100 RAYBRIG HSV-010は3位となり、開幕戦以来2回目となる3位表彰台を獲得。終盤の108周目にポジションを上げた#17 KEIHIN HSV-010は4位。最後のミスが響いた#32 EPSON HSV-010は7位。100kgのウェイトハンデを搭載しながら、粘る走りを見せた#18 ウイダー HSV-010は116周目にポジションを上げて9位となり、HSV-010 GTは全車が完走を果たした。

 これにより、シリーズポイント争いは、ドライバー部門において小暮/L.デュバル組(#18 ウイダー HSV-010)が計52ポイントとなり、単独でランキングトップに浮上した。金石/塚越組(#17 KEIHIN HSV-010)は計42ポイントで3位。伊沢/山本組(#100 RAYBRIG HSV-010)が計35ポイントで9位となっている。チーム部門でもウイダー ホンダ レーシングが、計66ポイントでトップと1ポイント差に迫った。ケーヒン リアル レーシングは計58ポイントで4位につけている。

松本雅彦|Honda GTプロジェクト プロジェクトリーダー代行(エンジン責任者)
 「おかげさまで、Hondaのホームである鈴鹿サーキットで久々に優勝することができました。HSV-010 GTにとっても、鈴鹿で勝てたことは喜ばしい限りです。序盤の8号車のトラブルにはヒヤリとしましたが、懸念されていたクールスーツのトラブルも発生することなく、700kmのレースを5台のHSV-010 GTが全車完走してくれました。同時に、トップ5に3台のマシンを送り込めたことにもうれしく思っています。各チームともマシンの仕上がりもよく、鈴鹿に向けて最大限の努力をしてくださった関係者の皆さんにも感謝しています。これで18号車もドライバー部門のランキング首位に浮上することができました。チャンピオン獲得に向け、終盤戦への弾みになると思います。これからもHondaならびにHSV-010 GTへのご声援をよろしくお願いします」
ラルフ・ファーマン選手(優勝、#8 ARTA HSV-010)
 「今日の勝利は、チームとHondaにとって大きなプラスとなるでしょう。本当にうれしく思うとともに、ホッとしています。HSV-010 GTで苦労していた部分を、限られた時間でチームスタッフと共によくすることができて感謝しています。この優勝は大きな一歩です。新しいクルマで1勝目を挙げることがとても重要だと思っていました。序盤のアクシデントでマシンの状態が心配になりましたが、修理のためのピットインをオフィシャルから指示されなかったので安心していました。最初のピットストップで車体の修復に想像以上に時間がかかったことは少しフラストレーションがたまりましたが、走ることへの影響はありませんでした。今回、チームメートの井出選手はすばらしい働きをしてくれました。次のラウンドはウエイトハンデによって車体が重くなりますが、マシンに秘められた最良のセッティングを見つけ、よりよいマシンを作り上げたい。残りの2戦はリラックスをして臨みたいと思います」
井出有治選手(優勝、#8 ARTA HSV-010)
 「ポールポジションからのスタートは久しぶりでしたが、落ち着いてスタートすることができました。1コーナーから集中して自分のペースで走りました。26周目のスプーンコーナーで前を走っていたGT300のマシンがコースオフしたとき、コーナー進入前にグリーンフラッグが振られているのを確認しました。その時、イエローを見逃したかもしれないと減速したところで後ろを走っていたGT300のマシンに追突されてしまいました。このアクシデントによるクルマのダメージが少なかったので、その後もよいペースで走ることができました。また、R.ファーマン選手ががんばって走ってくれたので、ピットから安心して見ることができました。今シーズン、よい結果を出せていなかったので、結果を残すことができてうれしく思います。表彰台では、語り尽くせない今までの経緯や、私のことを支えてくださったすべての方に対する感謝の気持ちで涙が出ました。あと残り2戦を全力でがんばっていきたいと思います」
小林崇志選手(優勝、#8 ARTA HSV-010)
 「今日は、決勝レースを走行することはありませんでしたが、優勝できてよかったです。R.ファーマン選手や井出選手という2人の先輩の走行は、とても頼もしく、勉強になりました。今回、鈴鹿ラウンドで得た経験をF3に持ち帰り、残りのシーズンに生かしたいと思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿 真夏のロングレースで、TDPの石浦/大嶋組LEXUS SC430が5位、GT300クラスではTDPの井口/国本組カローラアクシオが3位表彰台獲得 (TOYOTA)

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LEXUS勢最上位の5位でフィニッシュしたMJ KRAFT SC430 35号車

 SUPER GT第6戦「第39回 インターナショナル ポッカ GT サマースペシャル」が8月21日(土)、 22 日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。

 シリーズ最長700kmで争われる今大会は、毎年真夏の猛暑の中で、長丁場の厳しいレースが展開される。また、今大会は、3度のピットインとドライバー交代が義務付けられており、戦略も様々なパターンが考えられるなど、一層興味深いレースとなった。

 今シーズンのSUPER GTは、この第6戦までが、獲得ポイント×2kgのウェイトハンデが課されることとなっているため、ランキング首位につける伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム組のENEOS SC430 6号車の100kg(上限)を筆頭に、LEXUS SC430勢は各車重いウェイトハンデを課されており、厳しい戦いが予想された。

◆予選◆

 21日(土)午前中の公式練習を経て、午後1時25分から予選一回目、そしてノックダウン方式で行われる予選2回目が午後3時10分から開始された。

 下位3台が脱落する予選セッション1は、チェッカーを挟む、ラストラップでの激しいタイムアタック合戦となったが、100kg のウェイトハンデを積む6号車と、82kgのハンデを積むPETRONAS TOM'S SC430 1号車が無念の敗退となった。  セッション2では、やはり60kg台のウェイトハンデを積むMJ KRAFT SC430 35号車とZENT CERUMO SC430 38号車がタイムを伸ばすことができずそれぞれ8番手、10番手でセッション3進出はならず。

 LEXUS勢で唯一セッション3に進出したDENSO DUNLOP SARD SC430 39号車が予選最上位の6番手につけた。

 尚、他車のグリッド降格があったために、8番手以降の順位が繰り上がり、決勝レースのスターティンググリッドは、6番手の 39号車に、35号車、38号車、6号車、1号車と5台のLEXUS SC430が続く順位となった。

 GT300クラスでは、ウェッズスポーツIS350 19号車がトラブルのためにまさかのセッション1敗退で、20番手。COROLLA Axio apr GT 74号車とエヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ 31号車は共にセッション3へと進出し、TDPドライバーの井口卓人と国本雄資が好走を見せた74号車は2番手。31号車も9番手グリッドにつけた。

◆決勝◆

 22日(日)相変わらずの暑さの中で、午後3時に700kmの決勝レース(121周)がスタートした。

 序盤はスタート順位のままで推移したが、11周目に39号車が前走車をパスし、5位に浮上。一方、9位走行中の1号車は、順位争いの激しいバトルの中で接触されコースアウト。2つポジションを落としてしまった。

 25周目前後から各車1回目のピット作業を開始。全車がピットを終えた時点で、35号車が5位、これに早めのピット作戦を採った38号車、39号車が続いた。

 ピットをギリギリまで遅らせポジションアップを狙った6号車は、ピット作業後にエンジンがかからないトラブルに見舞われ後退。

 9位を走行していた1号車は、88周目にGT300クラスの車両と接触しスピン。順位を落としてしまった。

 全車が義務付けられた3度目のピットを終え、午後6時10分過ぎにはライトオンの指示が出された。SUPER GTでは唯一となるナイトセッションでのバトルでは、35号車の4位争い、1号車の9位争いが白熱。闇を切り裂いて疾走する GTカー同士の迫力あるバトルが観客を沸かせた。

 最終的には、着実な走行を続けた35号車がLEXUS SC430勢最上位となる5位でフィニッシュ。38号車が6位。39 号車が8位。終盤、1ポイントをかけての攻防戦を繰り広げた1号車は10位に入り、貴重なポイントを獲得した。

 今大会の結果、ドライバーランキングでは6号車の伊藤/ビルドハイム組が2位へと後退することとなったが、首位との差はわずか1ポイント。1号車の脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組もトップと10ポイント差につけている。2010シーズンの残り2戦は、次戦第7戦がLEXUS 勢が得意とする、ホームコースの富士で、ウェイトハンデは半減(獲得ポイント×1kg)され、最終戦もてぎではウェイトハンデ無しの勝負となる。タイトル獲得へ向け、残り2戦でのLEXUS勢の活躍が期待される。

 GT300クラスでは、2番手スタートの74号車が好走。最初のスティントを担当したTDPドライバーの井口卓人が、スタートからトップに食らいつき、16周目に首位を奪取。31周目にTDPドライバーの国本雄資へバトンを渡すと、国本も首位の座をキープした。

 3度目のピットイン直前にタイヤグリップの低下に見舞われ、予定よりも早めに井口から国本へとドライバー交代。しかし、このピット作業を終えた時点でライバルの先行を許し、2位に後退。最後のナイトセッションで、ペースをコントロールしながら2位で走行を続けた国本はなんとか後続を抑えていたものの、終盤やはりタイヤが厳しくなり、残り2周で痛恨のオーバーラン。惜しくも2位の座は譲ったものの、最後まで走り抜き、3位表彰台を獲得。今季3度目の表彰台で、ランキングも首位と8ポイント差の3位へと浮上した。

 20番手と後方スタートを強いられた19号車も着実な追い上げで、4位フィニッシュ。9番手からスタートした 31号車は、接触で車両を破損。ダメージは大きく、リタイアを余儀なくされた。

MJ KRAFT SC430 35号車 ドライバー 石浦宏明:
 今日はとても暑く、選んだタイヤと路面のコンディションを合わせるのが大変難しいレースだった。タイヤマネージメントやペース配分を気にしつつも、まずは自分たちの走りができるよう、考えながら走った。結果的に、レクサスチームの中で最上位フィニッシュとなり、大量得点ではないが、まずまずポイントも稼ぐことができた。次のレースの舞台となる富士では、第3戦で優勝しているので、チャンピオンシップに向けた戦いをしたいと思う。
MJ KRAFT SC430 35号車 ドライバー 大嶋和也:
 今回のレースは、優勝を目標にして臨んだだけに、勝てなくて悔しい。最初のスティントは路面温度が高かったので無理をすることはできなかった。次の担当スティントは、夕方になって路面温度が下がったので、自分の走りに集中できたと思う。次の富士では再び優勝を目指し、上位でフィニッシュしたい。
COROLLA Axio apr GT 74号車 ドライバー 井口卓人:
 トップに浮上し、優勝を目指して頑張ったが、果たせずとても残念だ。しかしチームのみんなが一丸となって、今季3度目の表彰台を獲得できたことは、とてもうれしい。ランキング的にも、シリーズチャンピオンを狙える位置にいるので、表彰台を獲得したことをプラスにして、次のレースに活かしていきたい。
COROLLA Axio apr GT 74号車 ドライバー 国本雄資:
 最後は自分のミスからポジションを落としてしまったので、とても悔しい。常に優勝を目標にやってきたので、とにかく悔しいのひとこと。路面温度が高く、タイヤマネージメントが難しいレースだったが、表彰台に乗ることができたので、最後まで気を緩めないで、次のレースをまた頑張りたい。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿決勝 MOTUL AUTECH GT-Rが2位表彰台 (NISMO)

 SUPER GTシリーズ最長の第6戦鈴鹿700km決勝レースが、8月22日(日)に鈴鹿サーキット(三重県、一周5.807km)で行われ、「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)が2位に入賞した。スタート時の気温34度、路面温度49度という酷暑の中の耐久レースとなったが、33,000名の観客が見応えのある決勝レースを楽しみ、途中ピンチを迎えながら終盤にポジションを奪い返した#23 GT-Rの力強い走りに惜しみない拍手を送った。

gt_r06_n_r500_1.jpg  不運によりほぼ手中にしていた優勝を逃した第5戦菅生レースから約1ヶ月のインターバルを経て、ニスモ(#23 GT-R)はこの鈴鹿700kmレースでの躍進を誓っていた。ハードウェア面でも、このレースからNISSAN GT-R勢は、新スペックのエンジンを搭載。安定した性能と信頼性に磨きをかけて、鈴鹿サーキットに乗り込んだ。決勝レース前日に行われた公式予選では、ノックダウン形式の最終セッションまで残った#23 GT-Rのトレルイエがポールポジションを目指して渾身の走りを見せた。結果的には0.175秒差で2位となったが、速さを印象づける予選アタックとなった。

 4時間を超える700kmの決勝レースは、午後3時過ぎに開始した。#23 GT-Rのスタートドライバーの本山は、路面温度が高くマシンへの負荷も高い序盤を安定したラップタイムで走行。後続にポジションを譲ったが、大きく離されることなく27周目にピットインし、トレルイエにドライバー交代した。マシンを受け継いだトレルイエはこの時点ではリスキーな一挙逆転に挑まず、丁寧に周回を重ねることに専念した。しかし、上位とのギャップを守りながら差し掛かった52周目には、2位を走行しながらGT300車両を追い越す際に同車から接触を受けて、スピン。後続に先行を許してしまった。レースが折り返し点を迎えた61周目に2度目のピットインを行い、本山に再び交代。本山は3位のポジションを守り、マシンとタイヤをいたわる走りでレース終盤に向かった。

 レースは3時間10分が経過した午後6時過ぎに全車ヘッドライトを点灯し、ナイトセクションに入った。それからほどなく、#23 GT-Rは88周目に最後のピットインを行い、トレルイエがマシンに乗り込んだ。気温・路面温度ともに下がり、逆転のチャンスとみたトレルイエはファステストラップを塗り替えながら激しい追い上げを行った。その結果、99周目のシケイン進入で、#100 HSVをかわして2位に浮上。その後、同車が背後に追いすがったが再逆転の機会を与えることはなく、121周目に2位でチェッカーフラッグを受けた。

 12番グリッドからレースをスタートした「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、オープニングの周回に13位に順位を落とし、その後松田がじわじわと順位を上げ22周目には10位となったが、 24周目に競り合った#1 SC430と接触。そのアクシデントによってドライブスルーペナルティが課せられて後退することに。その後クインタレッリの担当周回を経て、再び松田に交代してレース終盤を迎えたが、80周目過ぎからエンジンにトラブルが発生。その後スロー走行となってピットインし、レース続行を断念した。

 13番手からスタートした「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)は、序盤の8周目に駆動系が不調となり、ピットガレージで修復作業を行う。その後走行を開始したが、再び不具合が発生してリタイヤとなった。

ニスモ鈴木豊監督
 「たくさんのファンの方に応援していただいたのですが、優勝できなくて申し訳ありませんでした。吉田トラックエンジニアが周りを見ながら臨機応変に作戦を変えてくれたこともあり、全体的にうまく流れをつかめたと思います。そしてピットワークだけでマージンを30秒以上も作ってくれるほどピットクルーの作業は完璧でした。久々にニスモらしい総合力を見せられたと思います。チャンピオンのチャンスはまだありますし、次の富士も勝つつもりで臨みます」
#23 GT-Rドライバー 本山哲
 「ファンの皆さんのおかげで、なんとかこの長いレースで2位フィニッシュが出来ました。残念ながら優勝は逃しましたが、クルマもタイヤもエンジンも、そしてチームも全てがよくやったと思います。波乱もありましたが、今は2位に入れて本当に良かったと思っています。優勝は持ち越しですが、次のレースもがんばりますのでどうぞよろしくお願いします」
#23 GT-Rドライバー ブノワ・トレルイエ
 「アンラッキーなロスもありましたが、結果的には今日はとても良いレースだったと思います。また、トップにはまだ20秒ほど及びませんでしたが、クルマのパフォーマンスは大きく進歩したと思います。ファンの皆さんには心から感謝しています。ありがとうございました」
Text & Photo: NISMO

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿決勝 優勝ドライバーのコメント

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■GT500クラス:#8ARTA HSV-010
ラルフ・ファーマン
gt_r06_r_pc_500  「とてもファンタステイックな結果でほっとしています。チームのために頑張ることが出来て嬉しいです。クルマはすごく良い状態で、これはチームがすごく頑張った結果です。ニューカーを投入して一番大事なのは勝利を挙げること。それがチームにもドライバーにも自信に繋がりますから。ユージも今日は素晴らしい仕事をしました。ここで得た自身を残りのラウンドに生かし、結果に繋げたい。ウェイトハンデを背負うことになりますが、HSVにはまだまだ改良できることがあるので、車を改良することで前進していきます」
井出 有治
 「ポールからスタートするのは久しぶりでしたが、トップで1コーナーに入ってからは集中していけました。アクシデントでダメージを負いましたが、ペースには影響がありませんでした。スプーンの立ち上がりでグリーンフラッグが見えたので『あ、今は黄旗区間なんだ』と思って減速したら後ろから来た300のクルマに追突されてしまったんです。ARTAに入ってからずっと結果が出せず、正直チーム内は微妙な雰囲気でしたから、今日は勝ちたいと思って一生懸命走りました。3年前に第3ドライバーとしてこのチームから出て、自分では何の仕事も出来ないまま表彰台に上がりましたが、今日は自分の力で表彰台に上がれました。でも今日第3ドライバーを務めた小林はいい仕事をしましたね。これをきっかけに残りシーズンも結果を出していきます。(涙の理由は)一杯ありすぎて一言でいえません。沢山の方に支えてもらいました」
小林 崇志
 「今日は走行がありませんでしたが、チームが優勝してよかったです。二人の走りは頼もしかったし、勉強になりました。この経験を生かして残りのF3を頑張ります」
■GT300クラス:#62R&D SPORT LEGACY B4
山野 哲也
gt_r06_r_pc_300  「最高の気分です。去年このクルマでデビューしたときはどうやっても2分15秒でしか走れなくて『これは相当なものを背負ってしまった』と思いましたから。今日優勝できるなんて信じられません。菅生からクルマは良くなってきたんですが、長丁場のレースなので燃費などに不安があり、孝太やエンジニアと相当ミーティングを重ねて、決勝に強いクルマになりました。孝太と組むのは3回目で、毎回違うチームですが必ず優勝してきました。今日もこうやってインタビュールームに来れて本当にうれしいです。1スティント目は周りで接触が多かったけど生き残れました。本島監督から『表彰台に上がったらサイパンに連れて行く』と言われて気合が入っていましたから(笑)」
佐々木 孝太
 「本当にスバルさんには感謝したいです。以前クスコでお世話になってて、又一度チャンスをいただけてラッキーでした。スバルさん、チームの皆さん、山野さんと一緒にいい結果が残せました。実は菅生で勝ってやろうと思っていたのに出来なくて悔しかったんです。その後勝ってもいないのに(性能調整で)リストリクターを一段階下げられたときは正直萎えました。でも鈴鹿は地元なので絶対表彰台に上がってやろうと思っていたので、チェッカー後は涙がちょちょ切れましたよ。トップに立った瞬間は自分が何位だか把握していなくて、ただプッシュしようと思っていました。レガシィは700kmも走ったことがなくて今まで300kmがやっとだったので、僕はサイパンのことなんか考える余裕もありませんでしたよ(笑)」
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿決勝 #8ARTA HSV、波乱を乗り越え今季初勝利!GT300は#62レガシィが参戦満一年で待望の勝利を挙げる

2010AUTOBACS SUPER GT第6戦「Pokka GTサマースペシャル」は8月22日鈴鹿サーキットで700kmの決勝レースを行い、ポールポジションからスタートした#8ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/井出有治/小林崇志組)が、途中周回遅れとの接触でボディを損傷する波乱に見舞われながらも終始ハイペースで周回を重ね、念願の今季初優勝を達成した。
2位には#23MOTUL AUTECH GT-R(ブノワ・トレルイエ/本山哲組)、3位には#100RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が入った。

GT300クラスはポールシッターのCINE CITTA' タイサンポルシェ(イゴール・スシュコ/植田正幸/密山祥吾組)を15周目に抜いた#74COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資組)が終盤までトップを快走していたが、予選11番手からスタートした#62R&D SPORT LEGACY B4(山野哲也/佐々木孝太組)が最後のピットストップで見事に逆転し、参戦開始から丁度一年で初めての勝利を手にした。
2位には#43ARTA Garaiya(新田守男/高木 真一/峰尾恭輔組)が入り、74号車は3位に終わった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:33,000人)

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午後3時、今季最長121周の決勝レースがスタートした。
ポールシッターの#8ARTA HSVがホールショットを決め、トップを快走する一方で、2位#23モチュールGT-R、3位#100レイブリックHSVは序盤から激しいバトルを展開、100号車を駆る伊沢は10周目に東コースのツイスティな区間で果敢に23号車の本山に並びかけ、見事2位に浮上する。
抜かれた本山はその後もペースが上がらず、4位#32エプソンHSVに背後を脅かされることに。
しかしエプソン陣営は23号車に使えてペースを乱されるのを嫌ったか、通常より早めの17周目で最初のピットストップを行う。これにより32号車は必然的に4ストップ作戦を採らざるを得なくなった。このことが中盤以降のレース展開に大いに影響を及ぼすこととなった。

こうした後方のバトルを尻目に着々とリードを築きつつあった#8ARTA HSVだったが、7周目のスプーンカーブで周回遅れの#86ランボルギーニと接触、これにより左リヤ周りのボディに損傷を負ってしまった。
スタートドライバーを務めた井出はその後もアクシデント前と遜色ないペース周回を重ねたものの、26周目に行った最初のピットストップでこの部分の修復などもあって作業時間に1分20秒を費やし、一気に4位まで後退することとなった。
代わってトップに立った#100レイブリックHSVは29周目に最初のピットイン。この辺りから上位集団は相次いでピットストップを行い、一段落してみれば変則ピット作戦を採った#32エプソンHSVがトップに浮上していた。

#32エプソンHSVはその後45周目、71周目にルーティンストップを行い、他チームが通常タイミングでピットに入るたびにトップに浮上していたが、97周目に行った最後のピットストップで右リヤタイヤのナットを閉め忘れる痛恨のミスを犯し、大幅に順位を落とすこととなった。

こうした動きを尻目に、序盤と変わらぬハイペースで周回を重ねていた#8ARTA HSVは2番目にドライブしたファーマンが#23モチュールGT-Rのトレルイエを激しく追い上げ、50周を迎える頃には完全にテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込む。
こうしたファーマンの動きを巧みに抑え、2位を走行していたトレルイエだったが、52周目のS字で周回遅れと接触、スピンを喫してファーマンの先行を許してしまった。
接触の相手はなんとGT300のポールシッター、#26タイサンポルシェだった。これにより26号車はフロントの足回りを大きく破損、そのままレースを終えることとなった。

この時点の順位は1位#100レイブリックHSV、2位#8ARTA HSV、3位#23モチュールGT-R。#100レイブリックHSVと#8ARTA HSVは60周目に揃って2度目のピットストップを行った。この時点で両者には10秒以上のギャップがあったのだが、100号車は右リヤタイヤの交換に時間がかかり、ここで8号車の先行を許すこととなった。

#8ARTA HSVはそこから後続を引き離し、ピットタイミングのずれで時折トップに立つ#32エプソンHSVが最後のピットストップのトラブルで後退してからは全く1位の座を脅かされることもなくなり、最後は2位に22秒もの大差をつけて121周の長丁場を制し、待望の今季初勝利を飾った。
昨日ポールポジションを獲得して場内を沸かせた新人小林崇志は結局最後までドライブせず。しかし来季以降の起用に大いに期待を持たせるデビュー戦だったことは間違いないだろう。
2位は#23モチュールGT-R。一旦は先行を許した#100レイブリックHSVを終盤追い上げ、99周目のシケインで周回遅れに詰まった#100山本を#23トレルイエが抜き去った。抜かれた山本も離されずに付いていき、再度浮上のチャンスをうかがっていたが、あと一歩及ばなかった。

毎回激しい戦いの続くGT300クラスは今回も波乱の連続だった。
レース序盤はポールシッターの#26タイサンポルシェが朝のクラッシュの影響を全く伺わせない見事な走りで序盤トップに立ったが、15周目の逆バンクで#74aprカローラがこれをパス、3位の#25ZENTポルシェもすぐ後ろに迫ってきた。25号車を駆る土屋武士は16周目のS字から逆バンクの区間で26号車に並びかけたが、#26密山祥吾も一歩も引かずに両者は接触、25号車はスピンアウトしてグラベルに捕まり、26号車もスローダウンを強いられ、#62レガシィ、#2紫電に立て続けに抜かれて4位、その後も#86ガイヤルド、#66アストンマーチンらの先行を許して19周終わりで早めのピットインとなった。破損箇所を応急処置して8位前後でコースに復帰した26号車だったが、結局前述の23号車との接触でレースを終えることとなった。

上位陣が接触やコースアウトで順位を下げる中、11番手からスタートした#62レガシィは、スタートドライバーの山野が序盤着実に順位を上げ、10周を過ぎる頃にはトップ集団に加わってきた。
その後も17周目には#2紫電を抜いて3位、スローダウンした#26タイサンポルシェを抜いて2位 となり、先行する#74カローラを追う。その差は中々縮まらなかったが、チャンスは3度目のピットストップでやってきた。

83周目に#74カローラがピットイン、井口から国本に交代して出て行くが、ピットアウトに少し手間取り、国本のアウトラップもペースが上がらない。
この間に#62レガシィの山野は猛プッシュ、84周目にピットに飛び込むと、迅速なピット作業を行い、見事74号車の前で佐々木をコースインさせる事に成功した。

#62佐々木はアウトラップで#74国本を押さえ込むと、その後は1周1秒以上のハイペースで一気に国本を突き放してそのままフィニッシュ、昨年のPokkaGTでデビューしたR&Dレガシィは丁度一年で念願の初勝利を達成することとなった。
ペースの上がらない#74aprカローラは終盤#43ARTAガライヤの猛追を受け、108周目の130Rで国本が痛恨のオーバーラン、3位でレースを終えることに。2位をもぎとった#43ARTAガライヤは、#7雨宮RX-7が6位に終わったこともあり、ここでポイントランキングの首位に躍り出た。

次戦は富士スピードウェイ。9月12日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA & Yoshinori OHNISHI

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿決勝結果

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/22) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
150018ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
小林 崇志
BS101214:07'10.085
2500223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI4612122.312
35003100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS4812125.740
4500417KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS681211'51.161
5500535MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS621211'57.905
65006*38ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS641201Lap
7500732EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL61201Lap
8500839DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL181201Lap
95009*18ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1001201Lap
10500101PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS821201Lap
11500116ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS1001174Laps
12300162R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH11110Laps
13300243ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
峰尾 恭輔
MI8011011Laps
14300374COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI7211011Laps
15300419ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH4211011Laps
16300586JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH2611011Laps
1730067M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH8811011Laps
183007*27NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH1211011Laps
19300811JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL4611011Laps
2030095マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH2010912Laps
21300109初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
木下 みつひろ
HK1610912Laps
223001128イワサキインダストリー LMP Porsche
PORSCHE 911GT3RSR
岩崎 祐貴
浅井 亮博
YH10714Laps
233001287JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
古谷 直広
YH210417Laps
2430013*22RQ's Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
Guts 城内
阪口 良平
YH10318Laps
2530014*365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
山崎 信介
澤 圭太
YH9823Laps
263001588リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH89724Laps
2750012**12カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS829031Laps
283001646アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH869031Laps
2930017666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
Takamori.com
木村 聡
YH8734Laps
3030018**2アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
高橋 一穂
YH708635Laps
---- 以上規定周回数(GT500:84Laps / GT300:77Laps)----
-300-3TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH887249Laps
-300-*31エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
坂本 雄也
YH446259Laps
-500-24HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH625962Laps
-300-25ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
都筑 善雄
YH245071Laps
-300-26CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
密山 祥吾
YH24774Laps
-300-66triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
藤井 誠暢
YH224378Laps
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.23 MOTUL AUTECH GT-R 1'57.676 (94/121) 177.65km/h
  • Fastest Lap(GT300): CarNo.62 R&D SPORT LEGACY B4 2'09.639 (86/111) 161.26km/h
  • CarNo.2は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.38は、スポーツマン精神に反する行為のため白黒線分旗が提示された。
  • CarNo.12は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.2は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.27は、スポーツマン精神に反する行為のため白黒線分旗が提示された。
  • CarNo.18は、スポーツマン精神に反する行為のため白黒線分旗が提示された。
  • CarNo.22は、2010SGT SpR第34条1.2)(ピット作業)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.18は、2010SGT SpR第34条2(ピット作業)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.31は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課したが、リタイアにつき留保した。
  • CarNo.365は、スポーツマン精神に反する行為のため白黒線分旗が提示された。
  • CarNo.12は、2010SGT SpR第30条2(コース外走行)により、訓戒および罰金5万円を課した。

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿決勝500km(87Laps)経過途中結果

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/22) After 500km Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
150018ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
小林 崇志
BS10872:57'50.329
25002100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS48872.926
3500323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI468718.703
4500432EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL68738.808
5500535MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS62871'03.447
6500617KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS68871'12.335
75007*38ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS64871'18.050
8500839DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL18871'56.497
9500912カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS82871'57.607
10500101PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS82861Lap
1150011*18ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS100861Lap
12500126ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS100861Lap
13300174COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI72807Laps
14300262R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH807Laps
15300343ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
峰尾 恭輔
MI80807Laps
16300419ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH42798Laps
17300511JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL46798Laps
18300686JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH26798Laps
1930077M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH88798Laps
203008*27NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH12798Laps
2130099初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
木下 みつひろ
HK16798Laps
22300105マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH20789Laps
233001188リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH87710Laps
243001228イワサキインダストリー LMP Porsche
PORSCHE 911GT3RSR
岩崎 祐貴
浅井 亮博
YH7710Laps
2530013*22RQ's Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
Guts 城内
阪口 良平
YH7413Laps
263001487JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
古谷 直広
YH27413Laps
27300153TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH887215Laps
2830016**2アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
高橋 一穂
YH707116Laps
2930017666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
Takamori.com
木村 聡
YH7116Laps
3030018*365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
山崎 信介
澤 圭太
YH6918Laps
3130019*31エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
坂本 雄也
YH446225Laps
323002046アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH865928Laps
335001324HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH625532Laps
343002125ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
都筑 善雄
YH245037Laps
353002226CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
密山 祥吾
YH24740Laps
363002366triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
藤井 誠暢
YH224344Laps
  • CarNo.2は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.38は、スポーツマン精神に反する行為のため白黒線分旗が提示された。
  • CarNo.12は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.2は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.27は、スポーツマン精神に反する行為のため白黒線分旗が提示された。
  • CarNo.18は、スポーツマン精神に反する行為のため白黒線分旗が提示された。
  • CarNo.22は、2010SGT SpR第34条1.2)(ピット作業)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.18は、2010SGT SpR第34条2(ピット作業)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.31は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課したが、リタイアにつき留保した。
  • CarNo.365は、スポーツマン精神に反する行為のため白黒線分旗が提示された。

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿決勝250km(44Laps)経過途中結果

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/22) After 250km Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
1500132EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL6441:29'39.772
25002100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS48446.662
3500323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI464426.358
450048ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
小林 崇志
BS104429.818
5500535MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS624451.565
65006*38ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS644456.829
7500717KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS684458.384
8500839DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL18441'02.454
950091PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS82441'14.658
105001018ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS100441'15.662
11500116ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS100441'16.927
1250012*12カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS82441'23.279
13300174COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI72404Laps
14300262R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH404Laps
15300386JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH26404Laps
16300419ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH42404Laps
1730053TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH88404Laps
18300643ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
峰尾 恭輔
MI80404Laps
19300711JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL46404Laps
20300826CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
密山 祥吾
YH2404Laps
21300966triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
藤井 誠暢
YH22404Laps
22300107M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH88404Laps
233001131エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
坂本 雄也
YH44404Laps
243001287JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
古谷 直広
YH2404Laps
25300135マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH20404Laps
2630014*27NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH12404Laps
27300159初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
木下 みつひろ
HK16404Laps
2830016365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
山崎 信介
澤 圭太
YH395Laps
293001728イワサキインダストリー LMP Porsche
PORSCHE 911GT3RSR
岩崎 祐貴
浅井 亮博
YH395Laps
303001822RQ's Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
Guts 城内
阪口 良平
YH395Laps
3130019**2アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
高橋 一穂
YH70386Laps
323002088リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH8386Laps
3330021666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
Takamori.com
木村 聡
YH377Laps
345001324HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH623410Laps
353002246アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH863212Laps
363002325ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
都筑 善雄
YH243113Laps
  • CarNo.2は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.38は、スポーツマン精神に反する行為のため白黒線分旗が提示された。
  • CarNo.12は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.2は、2010SGT SpR第30条(危険なドライブ行為)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.27は、スポーツマン精神に反する行為のため白黒線分旗が提示された。

スーパー耐久

S耐:来年の鈴鹿ラウンドはWTCCと併催に!-SGT第6戦開催の鈴鹿で概要が明らかに-

今年のWTCC日本ラウンドに参戦する4人の日本人ドライバーの会見に続いて、来年10月に鈴鹿サーキットで開催予定のWTCC日本ラウンドの開催概要が、ヨコハマタイヤ小松執行役員同席のもと、モビリティランドより発表された。

来年は鈴鹿東コースを用いてWTCCを開催するとともに、サポートイベントとしてスーパー耐久がフルコースで開催される

開催日程は現時点で10月22-23日とされているが、これは未だ暫定であり、今後FIAモータースポーツ評議会にて最終決定される

Text:Kazuhisa SUEHIRO

その他

WTCC日本ラウンドに4人の日本人ドライバーが参戦-SGT第6戦開催の鈴鹿で抱負を語る-

wtcc_2010_japanese スーパーGT第6戦「Pokka GTサマースペシャル」の開催されている鈴鹿サーキットで8月22日、ヨコハマタイヤによる今年のWTCC日本ラウンドについての記者発表が行われた。 同社小松執行役員による挨拶の後、今回スポット参戦する4人の日本人ドライバーが紹介され、それぞれ参戦の意気込みを語った。

執行役員 タイヤグローバル製品企画本部長 小松 滋夫氏
「2005年から世界選手権となったWTCCにヨコハマタイヤは2006年からオフィシャルタイヤサプライヤーとして参加し、先日のポルトガル戦で100レース目を迎えました。100戦目の舞台は新設された起伏にとんだコースで、タイヤにも厳しいものでしたが、無事終えることが出来ました。日本での開催は3度目となりますが、残念ながら今まで2年続けて雨になってしまいました。今年は3度目の正直ということで晴れのレースを期待しています」
谷口 信輝
 「去年WTCCに初参戦しましたが一言で言って惨敗。悔しさの残る結果でしたが、今年もヨコハマさんがリベンジのチャンスを下さいました。今年こそは世界の名だたるドライバーたちの中で自分の力がどれほどのものか、思いっきりぶつけてみたいです」
柳田 真孝
 「前から出たかったカテゴリー。日本を飛び出して世界挑戦ということで、負けない気持ちで良い走りを皆さんにお見せしたいです」
谷口 行規
 「2年前にアコードでモンツァ、岡山に参戦しましたが、そのときは空気に呑まれてしまいました。今回は準備をきっちりやって戦える体制にします。谷口二人参戦でアナウンサー泣かせですが、頑張ります」
伊藤 善博
 「初めまして。伊藤と申します。WTCCはレースを始めた頃から出たくて、初年度から交渉を続けてきました。他の3人に比べて実績の少ない自分ですが、遅れないように頑張ります。まずは2週間後のテストで頑張って予習してきます」

WTCC日本ラウンドは10月31日、岡山国際サーキットで開催される

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿GTA定例会見 年内にハイブリッド仕様のテストを実施か?

gt_r06_gta GTアソシエイション(GTA)は8月22日、スーパーGT第6戦の開催されている鈴鹿サーキットにて定例会見を開催した。
今回の話題は、9日にJAFから発表された2011年の国際モータースポーツカレンダーと2012年のGT車両規則について。坂東正明代表が来年の鈴鹿ラウンドがPokka GTのみとなった経緯や車両規則変更のポイントについて説明した。要旨は以下の通り

2011シーズンのカレンダーについて

来シーズンは鈴鹿開催が夏の1回となり、オートポリスが復活する。秋のスケジュールが忙しくなってチームは大変だが、開催数としては今年と同じ8戦だ。セパンもやる方向で新しいプロモーターと交渉をしており、9月には向こうに渡って契約を詰める。90%やる方向だ。
開催数は経済状況やチームの思惑もあり、1サーキット1開催でいこうと思っている。あとは海外の開催を増やしていく方向だ。国内の自動車販売台数が横ばいもしくは下がっている状況で発展していくためには、東南アジアに目を向けるしかないと考えている。メーカーのマーケティング予算に対するリターンを考えても、それが望ましいのではないか。

海外での開催予定について

現状韓国のF1サーキットからオファーを貰っているが、ここで開催予定だったAFOSを今年の富士でサポートに予定したのに開催できなかった経緯があり、すぐに開催できるかは分からない状況。いずれにせよ事前のプロモーションをきっちりやり、現地での認知度を上げてからでないと開催できない。
またシンガポールで空港のそばに3.5kmのサーキットを建設する計画があり、2012年の完成を目指している。ここからも開催のオファーが来ている。
上海サーキットなのか、珠海なのか、市街地なのかは分からないが、中国での開催も考えている。DTMとの併催なら市街地になるだろうし、上海サーキットなら理想的だ。出来るだけ安全に開催したいが、そのためにはもう少し時間が必要かなと考えている。

2012年車両規則について
8月9日にJAFが発表したとおり、GT300についてはFIA-GT車両とJAF公認車両の棲み分けを考えている。
FIA-GTは今後GT3に絞っていく。GT1、GT2に関しては、現在既に参戦しているものに限定する。JAF-GTでは現在市販されていないもの、紫電やヴィーマック、ガライヤなどは、来季も継続して参戦した場合に限り、その先のことを考えていく。
GT500では4ドアの参戦を認めることになるが、これはDTMを考慮したのでは全くない。国内3メーカーで参加していただく2ドア車両がない場合に備えたものだ。規定に従って車両を作っていただくが、その場合「市販車ベース」という部分を尊重するため、市販車とあまりかけ離れたものにはしたくない。
またエネルギー回生システムを認めていくことになるが、これは環境に配慮したもので、「ハイブリッド」という言葉を使っていきたい。
各車で開発をするとF1のようにコストが高騰するかもしれないので、これはGTAで管理したシステムを使っていくことになるだろう。
早ければ今年後半にもテスト走行を予定している。

参考資料:8月9日付JAFモータースポーツニュース

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿フリー走行 GT300トップの#26タイサンポルシェが中盤にクラッシュ!GT500トップは#23モチュールGT-R。

スーパーGT第6戦、「Pokka GTサマースペシャル」の決勝前フリー走行は#23MOTUL AUTECH GT-R(本山 哲/ブノワ・トレルイエ組)が1分57秒628でトップタイム。ポールシッターの#8ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/井出 有冶/小林 崇志組)が2番手につけた。
GT300クラスはポールシッターの#26CINE CITTA' タイサンポルシェ(イゴール・スシュコ/植田 正幸/密山 祥吾組)が2分09秒683でトップだったが、26号車はセッション半ばにシケイン手前でクラッシュ、赤旗中断の原因を作ってしまった。クルマは前後ともに大きく破損しており、決勝への出走が危ぶまれる状況になっている。

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決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは薄曇り。しかしフリー走行の始まる頃には気温が34度に達しており、昨日に続いて暑い一日になりそうだ。
フリー走行は午前9時55分より45分間で行われた。

GT500クラスは開始直後から23モチュールがトップに立つ。最初にドライブしたトレルイエは快調に1分57秒台までタイムを縮めてセッション半ばで本山に交代。本山も1分58秒台を記録するなど、上々の仕上がりを見せていた。
2番手には当初#32エプソンHSVがつけていたが、10分経過時点では#38ZENT SC、続いて15分過ぎには#12カルソニックGT-Rと順位が入れ替わる。
赤旗中断を挟んで終盤には#8ARTAがタイムを上げ、1分58秒001を記録して2位に。8号車はその後、セッション終盤のドライブを昨日セッション3でポールタイムを叩き出した小林に委ねた。小林は順調に2分1~2秒台で周回を重ねて走行を終えた。

GT300クラスは最初に#2紫電がトップに立つが、10分が経過する頃には#26タイサンポルシェがトップに。ドライブしていたのは昨日ポールタイムを叩き出した密山だ。
ところが26号車は密山からスシュコに交代した直後にシケイン手前でスピン。クラッシュバリアに前と後ろをヒットしてストップ。これを回収するために残り時間26分で赤旗中断となった。
26号車は右フロントフェンダーとリヤ周りを大きく破損しており、午後の決勝出場が微妙な状況となっている。
なお2番手には同じくポルシェGT3を駆る#25ZENTがつけ、3番手には#2紫電がつけている。

第6戦決勝は午後3時より121周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

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SGT:第6戦鈴鹿フリー走行結果

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/22) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500123MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI461'57.628-177.723
250028ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
小林 崇志
BS101'58.001 0.373177.161
3500317KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS681'58.129 0.501176.969
4500412カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS821'58.865 1.237175.873
5500538ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS641'58.979 1.351175.705
6500639DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL181'58.979 1.351175.705
750076ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS1001'59.036 1.408175.621
85008100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS481'59.038 1.410175.618
9500918ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1001'59.313 1.685175.213
105001032EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL61'59.682 2.054174.673
115001135MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS621'59.913 2.285174.336
12500121PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS822'00.407 2.779173.621
135001324HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH622'00.463 2.835173.540
14300126CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
密山 祥吾
YH22'09.68312.055161.202
15300225ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
都筑 善雄
YH242'09.98612.358160.828
1630032アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
高橋 一穂
YH702'10.09112.463160.697
17300462R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH2'10.22412.596160.534
18300586JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH262'10.26012.632160.489
1930065マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH202'10.42312.795160.288
20300731エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
坂本 雄也
YH442'10.49012.862160.205
21300843ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
峰尾 恭輔
MI802'10.64913.021160.010
22300911JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL462'10.67713.049159.977
233001066triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
藤井 誠暢
YH222'10.85313.225159.761
24300113TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH882'10.97613.348159.611
253001227NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH122'11.06113.433159.507
2630013365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
山崎 信介
澤 圭太
YH2'11.21013.582159.326
273001474COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI722'11.24213.614159.287
283001519ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH422'11.42713.799159.063
293001687JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
古谷 直広
YH22'11.52013.892158.951
30300177M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH882'11.65214.024158.791
313001846アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH862'11.80714.179158.605
323001988リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH82'11.98214.354158.394
3330020666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
Takamori.com
木村 聡
YH2'12.50814.880157.766
34300219初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
木下 みつひろ
HK162'12.51614.888157.756
353002228イワサキインダストリー LMP Porsche
PORSCHE 911GT3RSR
岩崎 祐貴
浅井 亮博
YH2'12.73415.106157.497
363002322RQ's Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
Guts 城内
阪口 良平
YH2'14.39816.770155.547

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SGT:第6戦鈴鹿公式予選 MOTUL AUTECH GT-Rがフロントローを獲得! (NISMO)

■#23 GT-Rと#12 GT-Rがセッション1を突破

 SUPER GT第6戦は、残暑厳しい鈴鹿において開催。21日の公式練習が始まる朝10時5分の時点で、天候は晴れ、気温は31℃で、さらに湿度も高く蒸し暑い一日となりそうだった。今回のウェイトハンディは「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)が46kgと比較的軽量だが、「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)は62kg、「カルソニック IMPUL GT-R」(#12松田次生/ロニー・クインタレッリ)は82kgとやや重め。今回のレースは終盤にナイトランとなるため、GT-Rは補助灯を準備し#23 GT-Rは公式練習から補助灯を装着して走行を開始した。またGT-Rは全車が新しいスペックのエンジンを搭載して鈴鹿入りした。

 朝の公式練習は#23 GT-Rが2位と順調な滑り出しを見せ、#12 GT-Rは12位、#24 GT-Rは13位だった。予選1回目が始まる13時25分には気温は36℃、路面温度は49℃まで上昇。ここでは#24 GT-Rが6位、#23 GT-Rが9位、#12 GT-Rが11位と、GT-Rのドライバーは全員が基準タイムをクリアした。

 今回の予選は第2戦以来の勝ち抜き戦となるノックダウン予選。予選は3つの10分間のセッション(S)に区切られ、最初のS1では10台が勝ち残り、 S2では7台が勝ち残り、最後のS3はトップ7台の順位が決定する。15時20分、S1がスタートした。気温はやや下がった34℃。#23 GT-Rはトレルイエ、#12 GT-Rは松田、#24 GT-Rはオリベイラが乗り込んだ。#23 GT-Rは3位で勝ち残り、#12 GT-Rはぎりぎり10位で勝ち残ったが、#24 GT-Rはセッティング変更のため、コースインできずまさかのノータイム。これで予選13位が確定した。

■トレルイエがフロントローを獲得!

gt_r06_n_q500_2.jpg  15時50分から始まったS2は、#23 GT-Rは本山、#12 GT-Rはクインタレッリがステアリングを握ってコースインした。#23 GT-Rは4位で勝ち残りとなり、#12 GT-Rも残り1分の時点で7位に入りS3へ駒を進めた。

 そして最後のS3は16時25分にスタート。#23 GT-Rはトレルイエ、#12 GT-Rは松田が再びステアリングを握ってコースへ。しかし松田は1周しただけでピットインして予選を終了。いっぽう#23 GT-Rのトレルイエは開始7分で1分55秒411を出しトップに立ったが、直後に2位となり、もう1周アタックを続けたが順位逆転はならず。しかしフロントローを確保と、優勝を狙うには好ポジションからスタートすることになった。「セッティングは完璧でポールポジションを獲れるクルマに仕上がっていました。セッション3ではヘアピンでミスをしてしまいそれで0.1秒ロスしたと思います。フロントローですしポールポジションとは0.5秒も離れていませんし僕自身はハッピーです」とトレルイエは笑顔で話した。また本山も「全体の流れのなかで順調にやってきたと思います。明日は長いレースなので序盤から無理はせずトップグループを走り、中盤から終盤にチャンスを生かしてトップを奪いたいと思います。最後まで走りきちんとゴールすれば結果は付いてくるでしょう」と自信をのぞかせた。

 なお#12 GT-Rと#24 GT-Rは4基目のエンジン搭載のため、規定により予選結果に対し10番降格となり、#12 GT-Rは12位、#24 GT-Rは13位となった。

 本日は18時30分から30分間の公式練習が行われ、サーキットに残った大勢のファンは、この大会でしか見られないナイトセッションを楽しんだ。

ニスモ鈴木豊監督
 「クルマの状態がよく、レースに向けて着実に準備ができました。決勝は長いレースですし、ポールポジションは#23 GT-Rより30kgも軽量なクルマなので、序盤から距離を離されないようついていく展開でいいと思います。得意なピットワークや戦略で無理なくトップを奪って今回こそはぜひ優勝したいです! 明日も今日同様暑くなると思いますが盛大な応援をよろしくお願いします!」
Text & Photo: NISMO

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿公式予選 ラルフ・ファーマン/井出有治/小林崇志組(ARTA HSV-010)が今シーズン初のポールポジションを獲得 (HONDA)

 8月21日(土)、三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキットにおいて、2010 オートバックス SUPER GT第6戦「第39回インターナショナル ポッカGT サマースペシャル」が開幕し、公式予選が行われた。

 連日の猛暑が続く日本列島はこの日も太平洋高気圧に覆われ、鈴鹿サーキットでも昼過ぎには気温35℃、路面温度49℃を記録、厳しい暑さとなった。しかも、空には雲ひとつなく、強い日差しが照りつけていたため、予選は非常に厳しいコンディションとなることが予想された。

 一方、夏休み真っ盛りとあって鈴鹿サーキットには午前中から多くのファンが詰めかけ、グランドスタンドにはカラフルな応援バナーが並んだ。

 前戦、スポーツランドSUGOで今季2勝目を挙げたHSV-010 GTは、今年3月にここ鈴鹿で開催された開幕戦でも高い戦闘能力を発揮している。その後、マシン開発が進んでストレートスピードにも一層の磨きがかけられており、今回はSUGOに続く連覇に期待が寄せられた。

 また、チャンピオン争いを繰り広げる#18 ウイダー HSV-010の小暮卓史/ロイック・デュバル組は、ここで好成績を収めて終盤戦に向けて弾みをつけることが、タイトルを獲得するうえでも重要となる。現在のタイトル争いは、#18 小暮/L.デュバル組がドライバー部門で首位と1ポイント差(計50ポイント)の2位。前戦で初優勝を飾った#17 金石年弘/塚越広大組(KEIHIN HSV-010)がトップと17ポイント差(34ポイント)の5位につけている。

gt100821001L.jpg  この日、午前10時5分から1時間45分にわたり公式練習を行ったあと、午後1時25分から予選1回目を実施。さらに午後3時20分からはノックダウン方式による予選2回目が予定されていた。このうち、予選1回目は全ドライバーが基準タイムをクリアすればよく、決勝のスターティンググリッドは予選2 回目の結果によって決まる。

 午後1時25分に始まった予選1回目では、#8 ラルフ・ファーマン/井出有治/小林崇志組(ARTA HSV-010)がトップタイムを記録。さらに、前戦で優勝した#17 金石/塚越組が2番手、#100 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)は4番手と、上位5台中3台をHSV-010 GTが占めた。#18 小暮/L.デュバル組は7番手、#32 道上龍/中山友貴組(EPSON HSV-010)は10番手という結果で、Honda陣営の全車・全ドライバーが基準タイムをクリアした。

 GT500クラスの予選2回目では3時20分から3セッションに分けて実施された。ここで、#8 ARTA HSV-010は、第1セッションをR.ファーマン選手、第2セッションを井出選手、第3セッションを小林選手が担当。ポールポジションを決める第3セッションを走る小林選手は、SUPER GTの公式戦に出走するのは今回が初めてで、HSV-010 GTを走らせた経験は事前のテストで6周だけ。その中、小林選手は1分55秒237のベストタイムをマーク、ポールポジションを獲得した。

 また、#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手は1分55秒719で3番グリッド、#32 EPSON HSV-010の道上選手は1分56秒149で4番グリッド、#17 KEIHIN HSV-010の金石選手は1分56秒320で5番グリッドを獲得。ウエイトハンデ上限の100kgを積む#18 ウイダー HSV-010の小暮選手は1分57秒094で8番グリッドに終わったが、HSV-010 GTはそろって予選上位に食い込み、その高い戦闘力を示した。700kmで競われる明日のレースでは、持ち前の高い信頼性を発揮して好成績を収めることが期待されている。

松本雅彦|Honda GTプロジェクト プロジェクトリーダー代行(エンジン責任者)
 「まずは8号車のARTA HSV-010 GTが、ポールポジションを獲得したことをうれしく思います。第3ドライバーの小林選手は、事前テストでも非常にいい手応えを感じていたので、ある程度の活躍は期待していました。でも、正直に言ってポールポジションを獲得してくれるとは思っていませんでした。また、トップ5に4台のHSV-010 GTが入ることができました。鈴鹿サーキットはHSV-010 GTと相性のよいコースですし、厳しいコンディションにもかかわらず、各チームともマシンはよく仕上がっており、予定通りの結果を得ることができました。 18号車も、100kgのウエイトを搭載しているので、この結果は想定内です。決勝は長丁場ですので確実に順位を上げてほしいですね。明日は、HSV- 010 GTが表彰台を独占できるように戦いますので、皆様のご声援、よろしくお願いいたします」
鈴木亜久里監督(ポールポジション、#8 ARTA HSV-010)
 「今回のレースは長いので、レギュラードライバーの2人になにか起きたときに備えて、小林選手を第3ドライバーとして起用しました。彼にとっても、いい経験になることを期待していました。小林選手がHSV-010 GTに乗ったのは、富士スピードウェイのテストで6周くらいと、今朝の5~6周くらいしかありません。それでも、今日は緊張することなく、とても自然にドライブしていたと思います。マシンの調子はとてもいいし、だれもがミスをせずに自分たちの力を出しきれば、明日はいい結果が出るはずです。マシンのバランスもすごくいいので、優勝を狙っていきます」
ラルフ・ファーマン選手(ポールポジション、#8 ARTA HSV-010)
 「ルーキーの小林選手がすばらしい働きをしてくれた。また、予選では3人のドライバーが3つのセッションでいずれもトップタイムをマークするすばらしい結果となった。今年は難しいシーズンだったが、これをターニングポイントとしていい流れを捕まえたいと思う。決勝は長くて難しいレースになるだろうが、3人で力をあわせればきっといい仕事ができる。明日は絶対に勝ちたい」
井出有治選手(ポールポジション、#8 ARTA HSV-010)
 「マシンの調子がよかったのは確かだが、ほとんどHSV-010 GTに乗ったことのない小林選手があのタイムを出したのはすごい。彼のようなすばらしい選手を第3ドライバーとして迎えられたのだから、明日のレースではぜひ勝ちたいと思う。これまで何度かトラブルが起きたクールスーツも対策済みで、事前に行ったテストでその動作を確認しているので心配はない。決勝は思いっきり戦うつもりだ」
小林崇志選手(ポールポジション、#8 ARTA HSV-010)
 「ポールポジションを獲得したという実感は、正直言ってあまりありません。鈴木亜久里監督からは『とりあえず落ち着いていけ』と言われましたが、自分としてはまったく緊張せず、結果としてポールポジションを取れてよかったと思います。HSV-010 GTのドライビングについては、細かいことはまだよく分かりませんが、普通に乗っている限り違和感はありません。SUPER GTの決勝はまだ走ったことがないので、おそらく未知なことばかりでしょうが、明日はいい意味で開き直って戦いたいと思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:F1ドライバー、小林可夢偉がスーパーGTのイベントに参加。F1と尼崎を熱く語る

スーパーGT第6戦、「Pokka GTサマースペシャル」の公式予選終了後に、現在ザウバー・チームからF1に参戦している小林可夢偉選手への囲み取材が行われた。
F1シリーズが夏期休暇に入っているこの時期、日本で精力的にプロモーション活動に取り組んだ小林選手はこの席で、今シーズンの経緯や来年の展望、今回のプロモーション活動の狙いなどを語った。
特にプロモーション活動については、日本のモータースポーツの現状やそこでのF1の位置づけ、自分の果たすべき役割など、多くの時間を割いて熱心に語ってくれた。

-今シーズンについて-

今シーズンはミスをしないように走って自分の価値を上げていくのが目標でしたが、カナダでがっつりミスをしてしまいました。でも今後はミスなく走っていればコンスタントにポイントが取れるかな、と思います。

-チームのムードメーカーになる秘訣は-

単純に笑顔ですね。そうでしょ?

-来シーズンの見通しは-
gt_r06_kamui これからの7戦の結果が大きいと思います。まぁ今のチームに残留する、というのが規定路線ですけど。そのためにも、チームの士気を高めつつコンスタントにポイントを獲っていければと思います。クルマの開発についてはもう半分くらいは来年にシフトしています。
ウチのクルマは他のチーム以上にコースによって良い悪いがハッキリしているので、相性の良いコースでは必ずポイントを獲って良い印象を与えたいですし、悪いところでもなんとか最後まで生き残ってフィニッシュしたいです。
そういう意味では次のスパと鈴鹿は相性の良いコースだと思いますが、シンガポールやモンツァは正直きついです。でもバレンシアのように最後まで何があるか判らないので、とにかく最後まで生き残りたいですね。

-鈴鹿に向けての抱負は-

まだ鈴鹿までに3戦あります。この3戦は鈴鹿に向けての準備と思って取り組みますが、そのうちシンガポールとモンツァはうちにとってきついコース。それでも最後まで諦めずに生き残っていきます。次のスパには全て一番いいものを持っていけるよう頑張ってます。一番良いエンジンをまわしてもらうとか、そういうことも働きかけています。

-ペドロ・デ・ラ・ロサとの関係は-

ばっちりですよ。クルマのこと、人間関係、その他いろんなことを話せる関係です。ザウバーはナンバー1、2の区別がなく、そのときに調子のいいほうが優先されます。F1はあくまでチームスポーツですし、僕らはトップチームとはフィールドが違いますから。他のチームでは最近色々あったみたいですけど、僕らにはありません。

-最近の日本でのプロモーション活動について-

こんなことがあと5年続いたら、30年分ぐらいの労働時間になるんじゃないか、くらいに働きましたよ(笑) でも、これは自分でやらないとと思って取り組んできたし、こういう活動こそれが日本で今後10年F1が生き延びていく唯一の道だと思っています。これしかないですよ。昔みたいに色んな企業が競ってF1にお金を出してくれるような時代はもう来ないと僕は思ってるんで。

3年、4年計画で、チケットが手に入らなくなるぐらいたくさんのお客さんに鈴鹿に来てもらえるようにしたいです。そのために、生でF1を見られるようコースを作っていきます。
ですから今回のプロモーションも、日頃F1と全くかかわりがないだろうな、という人たちを中心に据えてやってきました。
スーパーGTはF1に比べたらディープな世界やと思います。ここに来てくれてるお客さんは本当にレースのこと、クルマのことが好きな人たちでしょう。
それに対して、モータースポーツを見たことがない人に興味を持ってもらうのが僕の仕事だと思っています。見てさえ貰えば絶対面白いスポーツですから、モータースポーツって。
F1を一度でも生で見てもらえれば、必ず次も来てくれるはずです。
興味を持ってくれたら、ほかの事も調べたくなって、また新しい世界を知る。
そうやってGTにもお客さんが来てくれるようになると思います。
最初に興味を持ってもらうこと、このハードルが一番高いんで、そこをなんとかしてやろうというのが僕の仕事なんです。

-地元尼崎でのイベントについて-

尼崎らしい、予想通りの展開でしたね(笑)くす玉とか。期待した通りの盛り上がり方で、最初から最後まで「尼崎」って感じでした。
(「阪神タイガース優勝!」みたいな?)
そうです。そんな感じ。
今回は商店街が企画してくださいまして、美人の市長さんもすごく協力してくださいました。尼崎市でチケットを200枚購入していただき、それにバスでの往復をつけて28,000円というツアーをJTBと一緒に企画してくださったんです。これを地元の人に利用してもらうことになってます。
実家には帰っていません。帰ったら仕事になってしまうので。ウチの親父が一番ミーハーなんですよ。帰ったら大変なことになります(笑) だからたこ焼きとお好み焼きだけ食べて、実家はスルーして東京に帰ってきました。

 

小林選手はこの後、GT第6戦の前夜祭イベントに参加した。
月曜日にヨーロッパに戻り、その翌日にはスパ・フランコルシャンに入る予定だ。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Yoshinori OHNISHI

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿公式予選 ポールシッターのコメント

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■GT500クラス:#8ARTA HSV-010
小林 崇志
gt_r06_q_pc_500  「正直未だポールを獲ったという実感がありません。急遽アタックすることが決まり、鈴木亜久里さんからは『とりあえず落ち着いていけ』と言われて、その通りに緊張なく落ち着いて走れました。初めてのGTでまだ細かいところがわかっていないので、却って違和感なく走れました。予選に関しては満足する走りができたと思いますが、フリー走行では課題も見つかったので、明日はそれを一つずつ解決していきます。決勝は未知の部分ばかりなので開き直って落ち着いて走るようにします」
ラルフ・ファーマン
 「彼(小林)は素晴らしい仕事をしましたね。ここまで中々走るチャンスがなかった中でポールポジションを獲ってくれたんですから。今週末はクルマの状態が本当に良かったので、3人ともいいタイムが出せました。この一年、辛いことばかりでしたが、ここをターニングポイントにしたいですね。そのためにも明日は勝ちたいです。決勝は最初のスティントはタイヤが厳しいと思いますが、その状態に合わせて第2スティント以降はタイヤを変えていきます。クルマの調子はいいので、3人でそれを生かして頑張ります。ライバルは23号車と、17号車をはじめとする他のホンダ勢ですね」
井出 有治
 「小林のアタックを見ていて『落ち着いてるな』と思いました。クルマは確かに良いんですが、それでもあのタイムは素晴らしいですね。今シーズンは未だ良い結果を出せていませんが、彼の力強いサポートを得て今回はいい結果を残したいです。クールスーツのトラブルに関しては、前回の富士テストから対策をしてきていて、今は全く問題ないです」
■GT300クラス:#26CINE CITTA' タイサンポルシェ
密山 祥吾
gt_r06_q_pc_300  「今回千葉社長と山路さんにチャンスをいただいて、26号車で走ることになりました。先日の富士でのタイヤテストで乗ったときから良いフィーリングを感じていたので、今回はいけるかも?と思ってはいましたが、まさか7秒台が出るとは思ってもいませんでした。決勝は長いレースになるので、長いスパンで考えて地道にゴールを目指したいです」
植田 正幸
 「富士のタイヤテストで密山くんが良いタイムを出していたので今回は期待していたんですが、まさか7秒台が出るとは思いませんでした。彼は予選前に『130Rは目をつぶっていく』と言っていたので、きっと目をつぶって飛び込んだんでしょうね。今回密山君が来てくれたお陰で少ない時間でいろんなことを試せました」
イゴール・スシュコ
 「(密山のアタックは)凄かったです。朝のフリー走行でセッティングに迷いがありましたが、チームの皆さんのお陰でいいクルマに仕上がり、ヨコハマさんがいいタイヤを持ってきてくださったので思い通りに動かせるクルマになっていることが富士のテストで分かりました。それがポールに繋がったのかなと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿ノックダウン予選 ルーキー小林が大活躍!! #8ARTA HSVがポールポジションを獲得

2010AUTOBACKS SUPER GT第6戦「Pokka GTサマースベシャル」は8月21日、三重県の鈴鹿サーキットで公式予選を行い、#8ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/井出有治/小林崇志組)がポールポジションを獲得。今回第3ドライバーとして登録された小林はノックダウン予選のセッション3でアタックを担当し、見事#23MOTUL AUTECH GT-Rを駆るブノワ・トレルイエの追撃を振り切り、GTデビュー戦でポールポジションを自らの手でもぎとった。
GT300クラスは今回エントリー台数を1台に絞って参戦してきた#26CINE CITTA' タイサンポルシェ(イゴール・スシュコ/植田 正幸/密山祥吾組)がポール。第3ドライバーとして26号車に加わった密山が最後のアタックを見事に決め、2位以下を1秒以上ぶっちぎる圧倒的な速さをみせつけた。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:25,000人)

gt_r06_kd_8 gt_r06_kd_26

第6戦の公式予選ではノックダウン方式が採用され、午後3時10分にGT300クラスから予選S1が開始された。

予選セッション1

GT300クラスは23台中16台がS2に進出する。
開始早々に#26タイサンポルシェがトップに立つが、これを#43ARTAガライヤの高木真一が上回り2分08秒007でトップに立った。続いて#11JIMゲイナーフェラーリを駆る田中哲也も2分08秒175で2位に浮上。トップ3は#43、#11、#26の順に。
一方S2進出をかけた16位前後の争いは、#19ウェッズスポーツIS、#7雨宮RX-7、#31apr初号機カローラ、#66アストンマーチンといった有力チームの間で展開されることとなり、この中からは31号車が抜け出し、15位でS2進出を果たした。そして最後の最後にそれまで22位に留まっていた#5マッハ号が7位に滑り込み、#365サンダーアジアMT900がはじき出される格好になった。
結局ここで予選を終えたのは#365モスラー、#66アストンマーチン、#7RX-7、#19レクサスIS、#28ポルシェ、#22ヴィーマック、#666ボクスター。666号車はトラブルにより1周も走ることなく最後尾グリッドとなった。

GT500クラスは13台中10台がS2に進む。
公式練習、予選1回目とトップで通過してきた#8ARTAはここでも速さを見せつけ、ファーマンが1分55秒791とこの日初めて55秒台に入ってきた。2位にも同じHSVの#17ケーヒンを駆る金石年弘がつけ、#23モチュールGT-Rのトレルイエが3位。
S2進出をかけた10位争いは最後の最後に#39デンソーサードSCの平手晃平が8位に飛び込み、この結果#6エネオス、#1ペトロナスのレクサスSC勢と、トラブルにより走行できなかった#24HIS GT-Rが脱落することとなった。

予選セッション2

ここでGT300クラスは上位10台がS3に進出する。
S1で終了間際に好タイムを叩き出して7位に急浮上した#5マッハ号がここでいきなり2分07秒台をたたき出す好走を見せ、一気にトップに躍り出た。ドライバーは黒澤治樹だ。
2位の#2紫電は加藤寛規のアタックで2分08秒003。これに#25ZENTポルシェの土屋武士が続く展開に。
ここでもボーダーライン上で苦戦を強いられた#31初号機カローラは松浦孝亮が終了直前に9位浮上を果たし、またしてもギリギリで次のセッションに駒を進めた。一方ここで脱落したのは#86、#87、#88のガイヤルド3台と第2戦優勝の#46モーラZ、予選上位常連の#11JIMゲイナーフェラーリ、トランスアクスル化で第5戦SUGOから大幅なポテンシャルアップを遂げてきた#62レガシィだった。

GT500クラスはここで10台中7台がS3に進出する。
ここで#8ARTA HSVを駆るのは井出有治だ。井出は1分55秒439と、ファーマンのベストタイムをも上回る好タイムで8号車を再びトップに押し上げる。日も傾き、タイムも全体に上がってきていたとはいえ、他をコンマ5秒以上突き放す速さは圧倒的だった。2番手には#100レイブリックの山本尚貴、3番手には#17ケーヒンの塚越広大と、同じHSV勢の若手二人が続いた。
一方、同じHSV勢としてここまで圧倒的な速さを見せ続けていた#18ウイダーは100kgのウェイトハンデが響いてか9位に終わり、HSV勢で唯一S3進出を逃した。また#35MJ KRAFT、#38ZENTセルモらもここで予選を終え、レクサス勢でS3進出を果たしたのは#39デンソーのみと言う結果になった。

予選セッション3
ポールポジションを賭けた最後のタイムアタック合戦は5分のインタバールを挟んで午後4時10分より開始された。
GT300クラスはまず#74aprカローラアクシオの井口卓人が2分09秒464を記録すると、#43ARTAガライヤの高木真一が2分09秒148で上回る。そこへ#26タイサンポルシェの密山がいきなり2分07秒498を叩き出して一気にトップに躍り出た。この時点で残り時間は4分以上。
しかし各チーム懸命にアタックにもかかわらず、この密山のタイムを上回るドライバーは誰一人なく、GT300クラスのポールは26号車に決まった。
2番手には、高木のタイムを逆転した井口の駆る#74カローラ、3位に#43ガライヤが続く。その後方では、今回第3ドライバーとして加わった木下みつひろの駆る#9初音ミクポルシェが徐々にタイムを上げて4番手まで浮上してきた。

GT500クラスは#8ARTA HSVと#23モチュールGT-Rの間で激しいポール争いが展開された。
23号車を駆るのはトレルイエ。8号車は、なんと今回第3ドライバーに抜擢されたルーキーの小林がアタックを任されていた。小林は朝の公式練習終了後にいきなりS3担当を告げられたと言う。
初めてのGT参戦で重責を担った小林だったが、チームの期待に見事に応え、最初のアタックで1分55秒839をいきなり叩き出してきた。これをトレルイエが縁石に乗り上げる激しい走りで1分55秒411で上回ると、小林は次の周でレギュラー二人のベストタイムをも上回る1分55秒237を出してこれに応戦、デビュー戦にしていきなりのポールポジションをもぎとり、場内を大いに沸かせて見せた。
2番手#23モチュールGT-Rに続いては、伊沢拓也の駆る#100レイブリック、道上龍の駆る#32エプソン、金石年弘の#17ケーヒンとHSV勢が3-4-5位を占めた。
一方#12カルソニックGT-Rは松田次生がアウトラップを1周しただけで走行を切り上げ、7位で予選を終えている。

なお、#12カルソニックGT-R、#24HIS GT-Rの2台は予選終了前にエンジン交換を行ったことにより、10グリッドの降格というペナルティが課せられた。
これにより12号車は12番手、24号車は13番手から明日の決勝をスタートすることになった。

第6戦決勝は明日午後3時より121周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿公式予選総合結果

■GT500 Class

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/21) Knock Down Qualify Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWhSession1Session2Session3
18ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
小林 崇志*
BS101'55.7911'55.4391'55.237
223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ*
MI461'56.4171'56.0451'55.411
3100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也*
山本 尚貴
BS481'56.6511'56.0061'55.719
432EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍*
中山 友貴
DL61'56.9181'56.0881'56.149
517KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘*
塚越 広大
BS681'56.1941'56.0381'56.320
639DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平*
DL181'56.9131'56.5581'58.293
735MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明*
大嶋 和也
BS621'56.7081'56.885
818ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史*
ロイック・デュバル
BS1001'56.7491'57.094
938ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン*
BS641'56.7371'57.188
106ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔*
ビヨン・ビルドハイム
BS1001'57.042
111PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー*
BS821'57.299
12*12カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生*
ロニー・クインタレッリ
BS821'56.9891'56.745No Time
13*24HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ*
安田 裕信
YH62Absence
■GT300 Class

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/21) Knock Down Qualify Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWhSession1Session2Session3
126CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
密山 祥吾*
YH22'08.3572'08.3642'07.498
274COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人*
国本 雄資
MI722'10.0342'08.5222'08.500
343ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一*
峰尾 恭輔
MI802'08.0072'08.4262'08.581
49初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
木下 みつひろ*
HK162'08.8232'09.2072'09.202
52アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘*
高橋 一穂
YH702'09.8122'08.0032'09.349
627NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大*
小泉 洋史
YH122'09.4132'08.6482'09.387
725ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕*
土屋 武士
都筑 善雄
YH242'09.6602'08.2512'09.568
85マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二*
黒澤 治樹
YH202'09.3152'07.5052'09.655
931エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀*
松浦 孝亮
坂本 雄也
YH442'10.1292'09.1852'09.660
103TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹*
柳田 真孝
YH882'09.7732'08.7792'10.293
1162R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太*
YH2'09.0912'09.293
1288リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥*
YH82'09.4852'09.313
1386JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛*
YH262'08.6482'09.318
1446アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝*
阿部 翼
YH862'09.9832'09.658
1587JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也*
古谷 直広
YH22'10.1432'09.721
1611JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸*
DL462'08.1752'10.045
17365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
山崎 信介
澤 圭太*
YH2'10.192
1866triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
藤井 誠暢*
YH222'10.341
197M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼*
YH882'10.543
2019ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学*
片岡 龍也
YH422'10.904
2128イワサキインダストリー LMP Porsche
PORSCHE 911GT3RSR
岩崎 祐貴
浅井 亮博*
YH2'11.220
2222RQ's Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
Guts 城内
阪口 良平*
YH2'12.905
---- 以上予選通過 ----
-*666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
Takamori.com
木村 聡
YHAbsence
  • '*'印は順位決定タイムを記録したドライバーを示す。
  • CarNo.666は、決勝日フリー走行の結果により、決勝レース出走を最終判断する。(2010SGT SpR第25条11.)
  • CarNo.12,24は、SGT SpR第3章12条9.公式予選終了前にエンジンを交換したため予選結果に対し10グリッドの降格とした。

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿ノックダウン予選セッション3結果

■GT500 Class

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/21) Session 3 GT500 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
18ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
小林 崇志
BS101'55.237--181.410
223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI461'55.411 0.174 0.174181.137
3100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS481'55.719 0.482 0.308180.655
432EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL61'56.149 0.912 0.430179.986
517KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS681'56.320 1.083 0.171179.721
639DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL181'58.293 3.056 1.973176.724
-12カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS820'00.000No Time--
■GT300 Class

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/21) Session 3 GT300 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
126CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
密山 祥吾
YH22'07.498--163.965
274COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI722'08.500 1.002 1.002162.686
343ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
峰尾 恭輔
MI802'08.581 1.083 0.081162.585
49初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
木下 みつひろ
HK162'09.202 1.704 0.621161.802
52アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
高橋 一穂
YH702'09.349 1.851 0.147161.620
627NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH122'09.387 1.889 0.038161.571
725ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
都筑 善雄
YH242'09.568 2.070 0.181161.345
85マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH202'09.655 2.157 0.087161.237
931エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
坂本 雄也
YH442'09.660 2.162 0.005161.231
103TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH882'10.293 2.795 0.633160.448

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿ノックダウン予選セッション2結果

■GT500 Class

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/21) Session 2 GT500 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
18ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
小林 崇志
BS101'55.439--181.093
2100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS481'56.006 0.567 0.567180.208
317KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS681'56.038 0.599 0.032180.158
423MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI461'56.045 0.606 0.007180.147
532EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL61'56.088 0.649 0.043180.081
639DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL181'56.558 1.119 0.470179.354
712カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS821'56.745 1.306 0.187179.067
---- 以上セッション3進出 ----
835MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS621'56.885 1.446 0.140178.853
918ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1001'57.094 1.655 0.209178.533
1038ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS641'57.188 1.749 0.094178.390
■GT300 Class

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/21) Session 2 GT300 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
15マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH202'07.505--163.956
22アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
高橋 一穂
YH702'08.003 0.498 0.498163.319
325ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
都筑 善雄
YH242'08.251 0.746 0.248163.002
426CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
密山 祥吾
YH22'08.364 0.859 0.113162.859
543ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
峰尾 恭輔
MI802'08.426 0.921 0.062162.781
674COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI722'08.522 1.017 0.096162.660
727NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH122'08.648 1.143 0.126162.499
83TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH882'08.779 1.274 0.131162.334
931エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
坂本 雄也
YH442'09.185 1.680 0.406161.824
109初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
木下 みつひろ
HK162'09.207 1.702 0.022161.796
---- 以上セッション3進出 ----
1162R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH2'09.293 1.788 0.086161.689
1288リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH82'09.313 1.808 0.020161.665
1386JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH262'09.318 1.813 0.005161.657
1446アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH862'09.658 2.153 0.340161.235
1587JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
古谷 直広
YH22'09.721 2.216 0.063161.155
1611JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL462'10.045 2.540 0.324160.755

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿ノックダウン予選セッション1結果

■GT500 Class

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/21) Session 1 GT500 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
18ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
小林 崇志
BS101'55.791--180.543
217KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS681'56.194 0.403 0.403179.916
323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI461'56.417 0.626 0.223179.572
4100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS481'56.651 0.860 0.234179.211
535MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS621'56.708 0.917 0.057179.124
638ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS641'56.737 0.946 0.029179.079
718ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1001'56.749 0.958 0.012179.061
839DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL181'56.913 1.122 0.164178.810
932EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL61'56.918 1.127 0.005178.802
1012カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS821'56.989 1.198 0.071178.694
---- 以上セッション2進出 ----
116ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS1001'57.042 1.251 0.053178.613
121PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS821'57.299 1.508 0.257178.221
-24HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH62Absence---
■GT300 Class

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/21) Session 1 GT300 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
143ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
峰尾 恭輔
MI802'08.007--163.313
211JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL462'08.175 0.168 0.168163.099
326CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
密山 祥吾
YH22'08.357 0.350 0.182162.868
486JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH262'08.648 0.641 0.291162.499
59初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
木下 みつひろ
HK162'08.823 0.816 0.175162.278
662R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH2'09.091 1.084 0.268161.942
75マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH202'09.315 1.308 0.224161.661
827NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH122'09.413 1.406 0.098161.539
988リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH82'09.485 1.478 0.072161.449
1025ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
都筑 善雄
YH242'09.660 1.653 0.175161.231
113TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH882'09.773 1.766 0.113161.091
122アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
高橋 一穂
YH702'09.812 1.805 0.039161.042
1346アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH862'09.983 1.976 0.171160.830
1474COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI722'10.034 2.027 0.051160.768
1531エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
坂本 雄也
YH442'10.129 2.122 0.095160.651
1687JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
古谷 直広
YH22'10.143 2.136 0.014160.633
---- 以上セッション2進出 ----
17365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
山崎 信介
澤 圭太
YH2'10.192 2.185 0.049160.572
1866triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
藤井 誠暢
YH222'10.341 2.334 0.149160.389
197M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH882'10.543 2.536 0.202160.140
2019ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH422'10.904 2.897 0.361159.699
2128イワサキインダストリー LMP Porsche
PORSCHE 911GT3RSR
岩崎 祐貴
浅井 亮博
YH2'11.220 3.213 0.316159.314
2222RQ's Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
Guts 城内
阪口 良平
YH2'12.905 4.898 1.685157.294
-666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
Takamori.com
木村 聡
YHAbsence---

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿公式予選1回目 ここでも#8ARTA HSVがトップ。ルーキー小林も好タイムを記録

スーパーGT第6戦「Pkka GTサマースペシャル」の公式予選1回目は#8ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/井出有治/小林崇志組)が公式練習に続いてトップタイムを記録。タイムは1分57秒611だった。
GT300クラスは序盤赤旗の原因となるクラッシュを喫した#86JLOC ランボルギーニ RG-3(山西 康司/関口 雄飛組)がセッション再開後に2分09秒031を記録してトップに立った。

gt_r06_q1_8 gt_r06_q1_86

公式予選1回目は午後1時25分より45分間で行われた。気温は33℃を越え、公式練習に続いて厳しい暑さの中での走行となった。
明日の決勝レースのスターティンググリッドはこの後のノックダウン予選によって決められるため、ここでは上位3台の平均タイムの107%という予選通過基準タイムのクリアが各ドライバーの目標となる。

ところが始まって7分足らずで#86ガイヤルドをドライブしていた関口がS字でスピン。クルマは反対を向き、クラッシュバリアに右前から突っ込んでストップ。これを排除するために開始10分で赤旗中断となった。

走行が再開されたのは午後1時45分。残り時間35分ですべてのドライバーが基準タイムクリアに取り組むこととなった。
この時点でのトップは#8ARTA。ファーマンが1分57秒611を出したが、再開意向もこのタイムを上回るものはなく、そのまま8号車がセッショントップとなった。

8号車はその後、井出有治、小林崇志の順でドライブ。今回初参戦の小林も1分59秒フラットの好タイムを記録して、文句なく3人とも予選通過を果たした。
2番手には前回優勝の#17ケーヒンHSV、3番手には#38ZENTセルモSCがつけ、終盤タイムアップを果たした#100レイブリックHSVが4位につけた。

GT300クラスは開始早々にイゴール・スシュコが2分09秒246を出した#26タイサンポルシェがトップに立ったが、赤旗再開後にその原因を作った#86ランボルギーニが2分09秒031を記録。濱口、高橋の二人に走行時間を割きながら、終了間際に加藤寛規が2分09秒317を記録した#2紫電が3位につけた。

スーパーGT第5戦はこのあと、午後3時10分よりノックダウン方式の予選2回目を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKASHITA

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿公式予選1回目結果

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/21) Qualifying 1 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
150018ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
小林 崇志
BS101'57.611-177.749
2500217KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS681'57.680 0.069177.644
3500338ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS641'57.758 0.147177.527
45004100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS481'58.189 0.578176.879
5500539DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL181'58.496 0.885176.421
6500624HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH621'58.562 0.951176.323
7500718ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1001'58.587 0.976176.286
8500835MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS621'58.635 1.024176.214
9500923MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI461'58.729 1.118176.075
105001032EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL61'59.317 1.706175.207
115001112カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS821'59.368 1.757175.132
12500126ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS1001'59.737 2.126174.593
13500131PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS821'59.836 2.225174.448
14300186JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH262'09.03111.420162.017
15300226CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
密山 祥吾
YH22'09.24611.635161.747
1630032アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
高橋 一穂
YH702'09.31711.706161.659
17300411JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL462'09.37711.766161.584
1830055マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH202'09.75212.141161.117
1930067M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH882'09.87412.263160.965
20300743ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
峰尾 恭輔
MI802'10.02612.415160.777
21300819ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH422'10.43412.823160.274
22300987JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
古谷 直広
YH22'10.45912.848160.243
233001088リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH82'10.57612.965160.100
243001131エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
坂本 雄也
YH442'10.81013.199159.813
25300123TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH882'10.84313.232159.774
26300139初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
木下 みつひろ
HK162'10.84613.235159.770
2730014365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
山崎 信介
澤 圭太
YH2'10.84713.236159.768
283001525ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
都筑 善雄
YH242'10.86413.253159.748
293001674COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI722'11.04613.435159.527
303001727NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH122'11.11313.502159.444
313001862R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH2'11.19413.583159.346
323001946アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH862'11.35013.739159.156
333002066triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
藤井 誠暢
YH222'11.41713.806159.075
343002122RQ's Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
Guts 城内
阪口 良平
YH2'14.20116.590155.775
353002228イワサキインダストリー LMP Porsche
PORSCHE 911GT3RSR
岩崎 祐貴
浅井 亮博
YH2'14.52216.911155.404
3630023666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
Takamori.com
木村 聡
YH2'15.54317.932154.233
---- 以上予選通過(基準タイム[107%] GT500:2'05.920 GT300:2'18.241)----
  • CarNo.2は、2010SGT特別規則第29条(ピットレーンの速度制限)違反により、罰金5万円を課した。

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿公式練習 #8ARTA HSVがトップタイム

スーパーGT第6戦「Pkka GTサマースペシャル」の公式練習は#8ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/井出有治/小林崇志組)がトップタイムを記録。1分56秒853だった。
GT300クラスは#2アップルK-ONE紫電(加藤寛規/濱口弘/高橋一穂組)が2分09秒207でトップだった。

gt_r06_p_8 gt_r06_p_2

連日の猛暑に見舞われている日本列島。公式予選日を迎えた鈴鹿サーキットも快晴で、公式練習が開始された午前10時5分の時点で既に気温は32℃を越え、路面温度は40℃にまで達した。

このコンディションの中、開始早々にトップに立ったのは#32エプソンHSV。道上龍のドライブで1分58秒652、1分58秒129と快調にペースを上げていった。
これを開始20分過ぎに#8ARTA HSVが上回り、1分57秒483でトップに。ドライバーはファーマンだった。その後一旦はいち早く1分56秒台に入ってきた#23モチュールGT-Rを駆るブノワ・トレルイエにトップの座を奪われたものの、#8ARTA HSVはセッション終盤に再びファーマンの手によって1分56秒853を記録してトップに。結局このタイムがこのセッションのベストとなった。
8号車はその後、今回第3ドライバーに抜擢された小林がステアリングを握り、1分58秒台とGT初戦としては上出来のペースで集会を重ねて走行を終えた。
2番手の#23モチュールGT-Rに続いては3番手には、伊沢と山本の若手コンビ、#100レイブリックHSVつける。前回劇的な逆転優勝を遂げた#17ケーヒンHSVは8番手。
またレクサスSC勢の最上位は#6エネオスSCで6番手だった。

GT300クラスはオーナーの高橋一穂が加わりドライバー3人体制となった#2紫電が前回優勝のSUGOに続いて好調ぶりをみせ、開始10数分でトップに立った。
2番手には第3戦優勝の#74カローラアクシオ、3番手には目下ドライバーズランキングトップの#7雨宮RX-7がつけ、#66アストンマーチンヴァンテッジが4番手だった。
なお今回から参戦することとなった#22RQ's Vemac 350Rはここでは慎重な走行に終始してクラス23位、最後尾に終わり、#28イワサキインダストリーLMP Porscheは21番手だった。

gt_r06_p_22 gt_r06_p_28

スーパーGT第5戦はこのあと午後1時25分より予選1回目、午後3時10分よりノックダウン方式の予選2回目を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿公式練習結果

39th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL -RIJ- (2010/08/21) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
150018ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
小林 崇志
BS101'56.853-178.902
2500223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI461'56.894 0.041178.839
35003100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS481'57.662 0.809177.672
4500418ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1001'57.744 0.891177.548
5500532EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL61'58.129 1.276176.969
650066ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS1001'58.130 1.277176.968
750071PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS821'58.247 1.394176.793
8500817KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS681'58.315 1.462176.691
9500939DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL181'58.316 1.463176.690
105001035MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS621'58.501 1.648176.414
115001138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS641'58.528 1.675176.374
125001212カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS821'58.699 1.846176.119
135001324HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH621'58.903 2.050175.817
1430012アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
高橋 一穂
YH702'09.20712.354161.796
15300274COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI722'09.38912.536161.569
1630037M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH882'09.53712.684161.384
17300466triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
藤井 誠暢
YH222'09.56912.716161.345
18300511JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL462'09.63712.784161.260
19300688リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH82'09.69312.840161.190
20300727NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH122'10.03313.180160.770
21300826CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
密山 祥吾
YH22'10.12313.270160.658
22300943ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
新田 守男
高木 真一
峰尾 恭輔
MI802'10.36313.510160.361
233001031エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
坂本 雄也
YH442'10.64413.791160.017
243001162R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH2'10.65213.799160.008
253001286JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH262'10.72813.875159.914
263001319ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH422'10.87214.019159.738
273001446アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH862'10.87314.020159.738
28300153TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH882'10.90914.056159.694
29300169初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3R MY10
番場 琢
佐々木 雅弘
木下 みつひろ
HK162'11.11814.265159.438
30300175マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH202'11.14214.289159.409
313001825ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
都筑 善雄
YH242'11.15014.297159.399
3230019365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
山崎 信介
澤 圭太
YH2'12.34915.496157.955
333002087JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
古谷 直広
YH22'12.43515.582157.853
343002128イワサキインダストリー LMP Porsche
PORSCHE 911GT3RSR
岩崎 祐貴
浅井 亮博
YH2'13.92317.070156.099
3530022666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
Takamori.com
木村 聡
YH2'13.96717.114156.047
363002322RQ's Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
Guts 城内
阪口 良平
YH2'14.14517.292155.840

K4-GP

長屋宏和、富士のK4-GP耐久500kmで4輪レースに復帰!

 お盆恒例となった軽自動車による耐久レース、K4-GPが12日、13日の両日、富士スピードウェイで行われた。今年は参加台数の増加に対応するため、13日の1000kmレースに加えて前日12日に500kmレースを設定。この500kmレースで長屋宏和が2002年の事故後、初の4輪レース復帰を果たした。

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 長屋は、レーシングドライバーとしてのキャリアを順調に積み上げていた2002年10月13日、鈴鹿サーキットでF1日本グランプリのサポートイベンとして開催されたFDレースにスポット参戦。レース中、スプーンコーナー手前で他車に乗り上げ、中を舞ってフェンスにクラッシュ。頸椎損傷の重傷を負い、その後チェアウォーカーとなった。

 退院後の2004年には、もてぎで行われたカートレースでサーキットに復帰。今回のK4-GP、500kmで念願の4輪レースに戻ってきた。チームは「ランプ・バンバン・W/ピロレーシング」。カーナンバーは266でAT車輌限定のGP-4クラスからの参戦。ドライバーは、長屋を含め障害者3名、健常者2名という布陣で、テーマは挑戦。チームクルー全員が「挑戦」とプリントされた青のTシャツに身を包みレースに挑んだ。

 500kmレースは、12日午前に1000kmレースと合同の練習走行を行った後の13時、雨のなかスタートが切られた。長屋は雨も上がった15時過ぎ、3スティント目を担当。チームクルーに抱えられてマシンに乗車した。両手はステアリングに固定され、左手でステアリングの操作、右手が押してブレーキ、引っ張ってアクセルというシステムだ。

 長屋は10周を順調に走行。「速いクルマに抜かれるのは仕方がないが、同じくらいのタイムのクルマに抜かれるのはくやしい」といまでも名刺の肩書きが「レーシングドライバー」となっているように、ドライバーとしての闘争心は少しも衰えていない。他のドライバーも無難にマシンを操り、チームは見事完走。全63台出走中、暫定総合48位でゴールした。

 今回のレースで、課題も見つかったという長屋は、すでに次回参戦への意欲も満々。サーキットに戻ってきた長屋宏和の今後の活躍に期待したい。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum & Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:2010 AUTOBACS SUPER GT 第7戦で新日本プロレスラーが大暴れ!

富士スピードウェイは、リニューアル5周年記念企画の一環として、9月11日(土)の「2010 AUTOBACS SUPER GT 第7戦」予選終了後に、新日本プロレスの公式戦"Circuit 2010 G1 CLIMAX SPECIAL"をイベント広場特設リングで開催する。

現IWGPチャンピンの真壁刀義選手をはじめ、棚橋弘至選手、永田裕志選手、中西学選手、タイガーマスク選手といったスター選手ほか、新日本プロレス所属のレスラー総勢約30名がサーキットを舞台に熱戦を繰り広げる。

また、8月15日(日)に両国国技館で新日本プロレスが主催する"G1 CLIMAX ⅩⅩ"の最終戦では、SUPER GT第7戦での新日本プロレス公式戦開催を記念して、脇阪寿一選手(LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S #1)がプレゼンターを務めた。

富士スピードウェイのリリース

Formula Challenge Japan

FCJ:第8戦もてぎ決勝 松井孝允(NDDP)が2年ぶりのFCJ優勝、中山がシリーズチャンピオンを決める! (JRP)

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 フォーミュラチャレンジ・ジャパン第8戦の決勝レースが8月8日、ツインリンクもてぎで行われた。

 昨日に続いて天候は晴れ。朝8時35分からのスタートながら既に路面温度は37度に達し、昨日午後の第7戦決勝ほどではないにせよ、人にもタイヤにも厳しいコンディションの下で18周の戦いが始まった。

 スタートでは、フライングを気にして出遅れたポールシッターの#1中山雄一の脇をすり抜け、2番手スタートの#20松井孝允がトップに躍り出た。

 続いて2番手に中山、3番手に#2野尻智紀、4番手に平峰一貴の順で上位陣は1-2コーナー、3コーナーを通過していく。

 ところがその後方、7番手からスタートした#13朱戴維に#14大谷飛雄が3コーナーで接触、これに#4平川亮、#6加賀美綾佑が巻き込まれる多重クラッシュが発生した。

 この結果、朱、平川、加賀美がここで早くもリタイヤ、大谷にはドライビングスルーペナルティが課せられた。

 トップの松井と2位中山は終始0.3秒前後の間隔を保って周回を重ねていく。

 時折バックストレートで車体をイン側にずらし、松井にプレッシャーをかけるそぶりを見せる中山だったが、レース中のペースに自信のあった彼は、実はタイヤのタレる後半に勝負をかける作戦を立てていたのだった。

 トップ2台によるテール・トゥ・ノーズの神経戦は11周にわたって展開されたが、12周目の1コーナーで遂に中山が動いた。

 1コーナー進入で松井のインに入っていく中山。しかし松井も一歩も引かず、両者は併走状態のまま2コーナーを立ち上がり、3コーナーへ向かっていく。ここではイン側に位置する松井が前に出た。

 その後も中山は14周目の90度コーナーで松井のインに飛び込むが、松井は落ち着いてこれを退け、結局この順位のまま18周が終了。2年ぶりの FCJ挑戦となった松井は2008年8月10日の第12戦以来の勝利を同じツインリンクもてぎで挙げることとなった。

 2位は中山、3位は野尻が#19元嶋佑弥の追撃を最後まで押さえきり、昨日に続いて表彰台をものにした。

 また、ファステストラップは8番手スタートながら着実に順位を上げて終盤表彰台にあと一歩まで迫った元嶋が17周目に記録している。

 これにより、中山はポール1ポイントに加え2位7ポイントを獲得、今季通算87ポイントとなり、ランキング2位の平峰が左リヤタイヤのスローパンクチャーにより後退、ノーポイントに終わり、3位の松井が10ポイント獲得ながら通算35ポイントに留まったため、4戦を残して早くもシリーズチャンピオンを確定させた。

 次戦は鈴鹿サーキット。F1日本グランプリのサポートイベントとして大観衆の前での戦いとなる。10月9・10日決勝だ。

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優勝:松井孝允(東京中日スポーツ賞受賞)
 「2番手からのスタートでしたがトップに立つことができました。昨日の第7戦で悪かった部分を修正して決勝に臨めたのが良かったと思います。中山選手のプレッシャーは凄かったですが、自分がミスをしなければ抜かれることはないと思い、集中して走りました。中山選手とはクリーンなバトルを楽しめましたし、勝つことも出来たので嬉しいです。これまで長い目で見て応援してくださったニスモさんやスポンサーさん、ありがとうございました。次戦以降もこの調子を持続して勝ち続けられるよう努力していきます」
2位:中山雄一
  今日もスタートで出遅れてしまいました。赤ランプがついたときに「動いたかもしれない」と思いスロットルを緩めてしまったのが原因です。それで2 番手に落ちてしまいましたが、ペースは良かったので、そのままついていってタイヤのタレる後半戦で勝負しようと思っていました。でもブロックラインなど、松井選手のほうが上手だったので抜ききることが出来ませんでした。ポイントのことは、レース前は計算しましたが走ってる間は頭に浮かばず、バトルに集中できました」
3位:野尻智紀
 「スタートはまずまず良かったです。トップが入れ替わったので、後ろについていけば前をかわすチャンスがあるかも、と思いましたが、徐々に離されてしまい、後ろのドライバーが迫ってくる苦しい展開になりました。昨日のベストラップの順番から考えて、元嶋選手が来ることは分かっていたので、石井選手が押さえている間になるべく間隔を広げておこうと考えていました。追いつかれてからも、自分がミスしなければ抜かれることはないと思っていました」
シリーズチャンピオンとなった中山雄一のコメント
fjc_r08_r_image06.jpg  「今シーズンのレースはとても充実していて、ここまで自分のもてる力を最大限発揮できたと思います。去年の最終戦でクルマの走らせ方やレースの戦い方のこつを掴むことが出来、それを今年いかすことが出来ました。2年目も引き続き応援してくださったトヨタさんやチームの皆さんに感謝しています。残り4 戦も、自分には未だ足りない部分があるので、それを克服していき、更に自分を高められる後半戦にしていきたいです。来年はF3に上がって結果を残していきたいです。自分には未だ海外で通用する力はないと思うので、国内で力をつけてから、もしチャンスがあればいきたいですね」
Text & Photo: Japan Race Promotion

Formula Challenge Japan

FCJ:第7戦もてぎ決勝 中山雄一(CITYKART)が今季6勝目! (JRP)

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 フォーミュラチャレンジ・ジャパン第7戦の決勝レースが8月7日、ツインリンクもてぎで行われた。

 天候は晴れ。気温は午前の予選よりも更に上がり、人にもタイヤにも厳しいコンディションの下で13時25分、12周の戦いが始まった。

 前回の富士からスタートに苦しんでいるポールの#1中山雄一は、今回も会心の出来とはいかなかったものの、クラッチミート後の加速をうまくまとめて後続を退け、トップで1コーナーを立ち上がっていく。

 2番手スタートの#13朱戴維、3番手の平峰一貴らが中山に並びかけようとするが、今一歩届かず、イン側のラインをとった#2野尻智紀が3番手に浮上した。

 野尻は朱の背後につけてプレッシャーをかけ、オーバーテイクの隙を伺う。すると朱は3周目の4コーナーでブレーキを遅らせすぎてコースオフ、あっさりと野尻に2位の座を明け渡し、4位に後退してしまった。野尻の背後には1秒以内の間隔を保って平峰がつけている。

 更にその後方では、前回優勝の#19元嶋佑弥が#20松井孝允と6位争いを展開、2周目の5コーナーで果敢にインを狙っていったが、両者は接触してしまい、松井は最後尾に後退、元嶋に対してはドライビングスルーペナルティが課せられることとなった。

 その後松井は17位まで順位を挽回したものの、元嶋は前記のペナルティに加え、接触の影響からか右フロントのサスペンションアームが曲がってきたこともあってペースが上がらず、20位でレースを終えた。

 そうした後方のバトルを尻目にトップの中山は1周目で2位に1.2秒差をつけると、その後もハイペースで周回を重ねて後続を突き放しに掛かる。レースの折り返し点となる6周終了時点で中山はこのレースのファステストラップとなる1分56秒893を記録、後続とのギャップを3秒以上とした。

 その後は想定以上のタイヤの消耗もあってペースアップこそできなかったものの2位との差は着実に開いていき、最後は2位の野尻を5秒861突き放してチェッカーを受け、今季6勝目を挙げた。

 次戦第8戦決勝は明日8時35分より18周で行われる。

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優勝:中山雄一
 「今回も優勝することができて嬉しいです。前回の富士ではクルマのバランスが悪くてドライブしにくい状態でしたが、今回は非常にドライブしやすくて、全力で走ることが出来ました。スタートは今回も良くなかったんですけど、今日のフォーメーションラップの時にスタート練習でいいイメージを作れたので、明日はそれをいかしてスタートを決め、また優勝したいです」
2位:野尻智紀(東京中日スポーツ賞受賞)
 「最初に、今日のクルマを用意してくださったメカニックさん、このチャンスを与えてくださったホンダさんに感謝します。表彰台に上がれたことは嬉しいのですが、僕の目標は2位じゃなくて優勝なので、明日こそは中山選手を追い詰めて勝ちたいです。スタートは今までミスしたことがなかったので自信がありました。絶対に引かないつもりでコーナーに入っていって2位に上がりました」
3位:平峰一貴
 「また表彰台に上がれて嬉しいです。もてぎに来る前に福岡でトレーニング合宿をやって自分を追い込み、鍛えてきました。今回も自分に好ましいクルマになっていて、予選からうまく走れました。今まで応援してくださっているホンダさんと、クルマを仕上げてくださったメカニックさんに心から感謝しています。合宿ではランニングやバランスボールで暑さ対策をやってきました」
Text & Photo: Japan Race Promotion

Formula Challenge Japan

FCJ:第7,8戦もてぎ公式予選 両戦とも中山雄一(CITYKART)がポールポジション! (JRP)

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 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第7戦、第8戦の公式予選が8月7日、快晴のツインリンクもてぎで行われた。

 前回富士スピードウェイでの第5戦&第6戦終了後に抽選が行われ、エンジンの載せ替えを行い、またセッティングの面でもリヤの車高が少し上げられてややオーバーステア方向に設定された。このことが順位にどのような影響をもたらすかも今回の注目のポイントではあったのだが、いざ始まってみればポイントリーダーの#1中山雄一が金曜の練習走行から好タイムを記録、この日の予選でも好調ぶりを見せ付けた。

 第7戦の公式予選は8時45分開始。セッション中盤までは#2野尻智紀と#14大谷飛雄がトップを争っていたが、中山が次第にタイムを上げ、残り5 分で3位、次の周で2位、そして残り2分のところでトップに立った。タイムは1分55秒962。この日初めての55秒台だ。続いて#13朱戴維も終盤に来てじわじわと順位を上げ、チェッカー直後に1分55秒978を記録。今季初のフロントローを獲得した。3位には開幕ラウンドから好調な#7平峰一貴。野尻は結局4番手に終わったものの、タイムは1分56秒086とトップの中山からは僅か0.124秒の差。

 終わってみれば17位の#4平川亮までがトップから1秒以内にひしめくという、実に接近した戦いとなっていた。しかしその平川はこのセッション中に左リヤの足回りにトラブルが発生、終盤走れなかっただけでなく、第8戦の予選も走行を見合わせることとなった。

 10分間のインターバルののち、第8戦の公式予選が開始された。ここではいきなり中山がトップに立つ。最初のアタックで1分56秒341を記録すると、次のアタックでは1分56秒000までタイムを縮めてきた。結局このタイムがここでのベストとなり、第7戦に続いて中山がポールポジションを獲得した。2番手には当初野尻がつけていたが、セッション中盤辺りから#21近藤翼、#19元嶋佑弥、#20松井孝允らがタイムを上げてきた。残り5分で近藤が 2位、前回優勝の元嶋が3位につけると、残り2分で野尻がそれらを上回って2位を奪い返す。しかし残り30秒では松井が2位に浮上した。

 結局、終わってみればトップの中山に続いて2番手には松井、3番手には野尻がつけ、4番手には平峰が上がってきた。平峰と中山の差は僅か0.234 秒。7位の朱戴維までが0.3秒以内、16位の朱胡安までが1秒以内と、この予選も第7戦同様の接戦になった。なお、これで中山は開幕以来8戦連続のポール獲得となり、前回の富士で樹立したFCJ開始以来の最多連続ポール記録を更に伸ばした。

 第7戦決勝はこのあと13時25分から12周で、第8戦決勝は8日朝8時35分より18周で行われる。

Text & Photo: Japan Race Promotion

Formula Nippon

JAF、2011年国際スポーツカレンダーを申請

2011年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧 2010年8月1日現在
開 催 日 競 技 会 の 名 称 オーガナイザー 格式 開催場所
1 4/2~3 2011 SUPER GT Series OKAYAMA GT300KM RACE (JAF-GT) ㈱岡山国際サーキット AC 国際 岡山国際
2 4/16~17 2011全日本選手権フォーミュラ・ニッポン 鈴鹿サーキット (FN) GSS SMSC ㈱モビリティランド 国際 鈴 鹿
3 4/30~5/1 2011 SUPER GT Series (JAF-GT) 富士スピードウェイ㈱ FMC 国際 富 士
4 5/14~15 2011全日本選手権フォーミュラ・ニッポン ツインリンクもてぎ (FN) M.O.S.C. ㈱モビリティランド 国際 ツインリンク もてぎ
5 6/4~5 2011全日本選手権フォーミュラ・ニッポン オートポリス (FN) APC ㈱オートポリス 国際 オートポリス
6 7/16~17 2011全日本選手権フォーミュラ・ニッポン 富士スピードウェイ (FN) 富士スピードウェイ㈱ FMC 国際 富 士
7 7/30~31 2011 SUPER GT Series SUGO GT 300km レース (JAF-GT) ㈱菅生 奥州VICIC S.S.C 国際 スポーツランドSUGO
8 8/5~6 FIA Alternative Energies Cup ソーラーカーレース鈴鹿2011 (ソーラーカー) ㈱モビリティランド JAF 国際 鈴 鹿
9 8/6~7 2011全日本選手権フォーミュラ・ニッポン ツインリンクもてぎ (FN) M.O.S.C. ㈱モビリティランド 国際 ツインリンク もてぎ
10 8/20~21 2011 SUPER GT Series 第40回インターナショナルSUZUKA GT サマースペシャル (JAF-GT) KSCC SMSC ㈱モビリティランド 国際 鈴 鹿
11 9/10~11 2011 SUPER GT Series (JAF-GT) 富士スピードウェイ㈱ FMC 国際 富 士
12 9/16~18 2011 Indy Japan 300 Miles (IRL) M.O.S.C. ㈱モビリティランド 国際 ツインリンク もてぎ スーパー スピードウェイ
  予備日9/19)        
13 9/24~25 2011全日本選手権フォーミュラ・ニッポン スポーツランドSUGO (FN) ㈱菅生 奥州VICIC S.S.C 国際 スポーツランド SUGO
14※ 9/30~10/2 2011FIAアジアパシフィックラリー選手権 RALLY HOKKAIDO (FIA Gr. A,N) AG.MSC北海道 国際 北海道 十勝地方
15 10/1~2 2011 SUPER GT Series (JAF-GT) APC ㈱オートポリス 国際 オートポリス
16 ※ ①10/7~9 2011FIAフォーミュラ1 世界選手権シリーズ日本グランプリ (F1) SMSC 国際 鈴 鹿
  ②9/30~10/2        
  ③10/14~16        
17 10/15~16 2011 SUPER GT Series もてぎGT250kmレース (JAF-GT) M.O.S.C. ㈱モビリティランド 国際 ツインリンク もてぎ
18 10/22~23 2011 アジアンルマンシリーズ ジャパン (LMP-1,2、LMGT-1,2) 富士スピードウェイ㈱ FMC 国際 富 士
19 ※ 10/29~30 2011FIA世界ツーリングカー選手権 (FIA-S2000) SMSC 国際 鈴 鹿
20 11/5~6 2011全日本選手権フォーミュラ・ニッポン 鈴鹿サーキット (FN) NRC SMSC ㈱モビリティランド 国際 鈴 鹿
21 11/12~13 2011 SUPER GT & Formula NIPPON 特別戦 (JAF-GT、FN) 富士スピードウェイ㈱ FMC 国際 富 士
「競技会名称」欄に記載されている( )内の記号は、競技車両を指します。
※本日程はFIA世界モータースポーツ評議会にて最終決定となります。

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎ ロイック・デュバル選手が今シーズン初優勝、Hondaが1-2フィニッシュを達成 (HONDA)

fn_r04_h_r01.jpg  8月8日(日)、栃木県・ツインリンクもてぎにおいて、2010年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦の決勝レースが開催された。

 本大会は今年10周年を迎えたHondaのファン感謝イベント「Enjoy Honda MOTEGI 2010」が併催されたこともあり、8月7日(土)公式予選、8日(日)決勝の2日間ともに、夏休みの家族連れ観戦客の姿も数多く見られた。

 シーズンの折り返しとなる第4戦もてぎラウンドは、ドライバーによるシリーズポイント争いの行方を占う重要な一戦となる。現在、トップと7ポイント差3位(計18ポイント)につける#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は、念願のタイトル獲得に向けて上位のドライバーとのポイント差を縮めることが必要となる。また、5位(計9ポイント)の#10 塚越広大選手(HFDP RACING)や、6位(計9ポイント)の#1 ロイック・デュバル選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、7位(計8ポイント)に位置するルーキーの#31 山本尚貴選手(NAKAJIMA RACING)も優勝争いに加わる力を身につけてきており、目の離せない展開となることが予想されている。なお、今大会より#3 松田次生選手(KONDO RACING)が新たに本シリーズへ参戦し、参加台数は計15台となった。

 今年は、全国的に真夏日が続く厳しい気候となっているが、7日(土)に行われた公式予選も、朝から強い日差しが照りつけ、気温35℃、路面温度は 50℃を超える炎天下での戦いとなった。決勝のグリッド争いは、15台の出走マシンが第1セッションの上位12台、第2セッションの上位8台が最終セッションに進む計3回のノックアウト方式により行われた。

 予選第1セッションでは、ルーキーの山本選手が初めてのトップタイムとなる1分35秒650を記録した。5番手にディフェンディング・チャンピオンのL.デュバル選手が続き、午前中のフリー走行でトップタイムをマークしていた小暮選手は6番手となった。#2 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は9番手、塚越選手と#16 井出有治選手(MOTUL TEAM 無限)は11、12番手と続き、Hondaエンジン搭載マシン全車が第2セッションへ駒を進めた。

 第2セッションでは、小暮選手がトップタイムとなる1分35秒428を記録。L.デュバル選手が4番手、山本選手が6番手タイムを記録して最終セッションへ駒を進めた。塚越選手、井出選手、伊沢選手の3選手は、9、11、12番手となり、決勝グリッドが確定した。

 最終セッションでは、小暮選手がこの日の最速タイムとなる1分35秒347を記録し、今季2度目のポールポジションを獲得した。2番手にL.デュバル選手が入り、フロントローをHondaエンジン搭載車が独占することとなった。この2人はSUPER GTでのチームメート同士でもある。フリー走行から好調な走りを見せていた山本選手は自己最高位となる4番グリッドを獲得し、明日の優勝争いに大きな期待を抱かせる結果となった。

 8日(日)の決勝レースは、予選に引き続いて晴天となり、決勝レースが開始される直前の午後2時15分時点で気温34℃、路面温度47℃と非常に厳しいコンディションとなった。全15台のマシンは、1周のフォーメーションラップののち、午後2時18分に決勝のスタートが切られた。

 スタートは、2番グリッドのデュバル選手がすばらしい飛び出しで、ポールポジションの小暮選手からホールショットを奪う。オープニングラップを終え、ほかのHonda勢の順位は、4番手スタートの山本選手が順位を2つ下げて6位、井出選手が8位、伊沢選手が10位、塚越選手が11位と続く。山本選手は序盤で、コース上のパーツを踏んだ影響でタイヤトラブルを抱え、ペースが上がらない状況が続く。シリーズランキング5位につける塚越選手は、果敢な走りで3周目に伊沢選手をパスして10位に浮上する。

 5周目、4位を走行するマシンが電気系のトラブルによりリタイアとなったため、山本選手、井出選手、塚越選手、伊沢選手は1つずつ順位を上げる。

 トップのL.デュバル選手は、小暮選手との差を約1秒差に広げ、安定したペースで走行を重ねていく。2位の小暮選手も急いでトップを奪い返す様子はなく、落ち着いた走りで2セット目のタイヤ交換後に逆転を狙う作戦を採る。

 18周目、トップを走るL.デュバル選手は、後続の小暮選手との差を徐々に広げ、2秒399となった。また、小暮選手の背後に続く2台のマシンを含めた4台が5位以下との差を大きく広げたため、トップ争いは4台に絞られる展開となった。

 この時点で、山本選手、塚越選手、井出選手の順位は、それぞれ5、8、9位となっており、16周終了時に先陣を切ってタイヤ交換と燃料補給のピットインを行った伊沢選手は暫定13位となっている。井出選手も19周終了時にピットインを敢行するが、この2台以外のマシンは26周以降までタイヤ交換と燃料補給を行わなかった。

 レース中盤になり、ほかのマシンが続々とピットインを始めたため、暫定6位まで浮上した塚越選手が28周終了時にピットイン。順調にタイヤ交換と燃料補給を済ませたものの、ピットアウト時にエンジンがストールしていまい、再スタートをするまでにタイムを大きくロスしてしまう。その結果、コースに復帰した時点で最後尾まで順位を下げてしまう。次周には、タイヤトラブルを抱えながらも粘り強い走りにより5番手を堅守していた山本選手がピットインを敢行。これにより上位3台を除いたすべてのマシンがピットインを行った。

 トップ争いの4台は、一定の距離を保ちながら走行を重ねたが、33周終了時に2位の小暮選手がピットインを敢行した。ここで約20秒のピット作業が生じた小暮選手のマシンは、コースに復帰した時に順位を2つ下げて4位となってしまう。次周に暫定2位のマシンがピットインを敢行したが、この日3台目となるエンジンストールを起こして大きく遅れたため、小暮選手は3位にポジションを戻し、山本選手が4位に浮上した。

 トップを走るL.デュバル選手は、35周目に出場マシン最後となるピットインを敢行し、トップのままコースに復帰。この時点でL.デュバル選手がトップ、小暮選手が3位、山本選手が4位、井出選手が9位、伊沢選手が10位、塚越選手が12位となっている。

 ピット作業での出遅れを取り戻すべく、追い上げを図る小暮選手は、39周から3周連続で自己ベストタイムを更新し続け、2番手選手との差をコンマ8 秒まで詰め寄っていく。

 44周目、12番手を走行する塚越選手は前方選手を抜き去り、11番手に順位を上げると、次周にもさらに順位を上げて10番手となる。 2位のマシンを攻め続けていた小暮選手は、レースが残り3周となる50周目の90度コーナーでついにとらえて、2位に復帰する。

 スタートでトップを奪ったL.デュバル選手は、最後までその座を明け渡さずに52周のチェッカーフラッグを受けた。L.デュバル選手にとって、今シーズン初優勝であり、昨年の最終戦SUGO以来のフォーミュラ・ニッポン通算9勝目となった。小暮選手は2位でチェッカーを受け、貴重な9ポイントを獲得。山本選手は、ルーキーとは思えぬ粘り強い走りで自己最高位となる4位入賞を果たした。井出選手、塚越選手、伊沢選手は、それぞれ9位、10位、11位に入り、Honda勢は全台完走を果たした。

 この結果、小暮選手はドライバーによるシリーズポイント争いで、首位と1ポイント差の計27ポイントに迫り、L.デュバル選手が19ポイントで5 位、山本選手が13ポイントで6位に浮上した。

コメント
坂井典次(Tenji Sakai)|「HR10E」開発責任者
 「前戦の富士ラウンドではエンジンのトラブルで、チームにもドライバーにも悔しい思いをさせてしまいました。この大会に向けて、さまざまな角度から見直しを行った結果、予選・決勝ともに1、2位のリザルトを残すことができ、リベンジを果たせてとてもうれしく思っています。また、我々のマシンの力を証明できたとも考えています。この勢いのまま、後半戦もいい結果を出せるよう、第5戦のSUGOには、さらにバージョンアップをさせたエンジンを投入する予定です。ドライバーのチャンピオン争いもし烈さを増していますが、ルーキーの山本選手も表彰台を狙えるだけの実力を発揮してきたこともあり、しっかりとサポートを行い、残りの一戦一戦を大事に戦っていきたいと思います」
ロイック・デュバル選手(優勝 #1 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「今日はいいスタートを切ることができました。前回の富士ラウンドのスタートで悔しい思いをしましたが、チームの対策を信頼していましたので、自分はベストを尽くすだけだと考えていました。 ツインリンクもてぎはパスをするのが難しいコースなので、スタートでトップになったことでレースを優位に運ぶことができました。今日の優勝は、チームが一丸となって取り組んできた結果だと感謝しています。今シーズンは、チーム移籍を行ったこともあり、4戦目という早い段階で勝てるとは思っていませんでした。しかし、第3戦富士でのポールポジション獲得と今回の優勝で、後半戦は自信を持って戦っていけると思います。これからは、優勝争いのことは考えずに、一戦一戦を大事に戦うだけです」
小暮卓史選手(2位 #32 NAKAJIMA RACING)
 「ポールポジションからのスタートで、慎重に挑みましたが、デュバル選手にホールショットを奪われてしまいました。振り返ってみるとそれがレース結果を決定づけたと思います。レース序盤は、デュバル選手についていくことができましたが、後半はタイヤのマッチングがうまくいかずに、ペースを上げることはできず、2位争いを強いられることになりました。2位争いでは、最後にタイヤが厳しくなると予測しながらチャンスを狙っていました。結果的に、残り3周での1回のチャンスをものにすることができてよかったです。優勝できなかったことは悔しいですが、2位を獲得したことにより、シリーズタイトル争いでトップの選手と1ポイント差まで詰め寄りました。次戦以降は、SUGO、オートポリスと自分が得意とするコースが続くので、自信を持って挑みたいと思います」
山本尚貴選手(4位 #31 NAKAJIMA RACING)
 「スタートで順位を下げてしまい、さらに序盤でコース上に落ちているパーツを拾ってしまいました。その影響で右前タイヤがスローパンクチャーを起こしてしまい、マシンが思うように曲がらない状態となりました。ピットインによるタイヤ交換後は、マシンバランスは改善されてペースも上がったので、スタートを含めたレース序盤の展開が悔やまれます。ただ、チームの戦略のおかげで最終的に順位を4位に戻すことができ、スタッフには感謝の気持ちでいっぱいです。また、今日は本当に暑い中にもかかわらず、ファンの人たちが熱心に応援してくれていたことも、レースを運ぶ上でとても励みとなりました。今大会では、予選からマシンの速さが証明されましたし、心の中でポールポジションや優勝を狙いたいと思う、意識の変化が生まれたことが大きな収穫であり、自信につながると思っています」
Text & Photo: HONDA

Japanese F3

JF3:第9,10戦もてぎ TDPドライバーの国本雄資が第5大会も完全制覇し、開幕10連勝の新記録達成! (TOYOTA)

  • コース:ツインリンクもてぎ(4.801km)
  • * 予選:8月7日(土)晴:ドライ
  • * 第9戦決勝:8月7日(土)晴:ドライ
  • * 第10戦決勝:8月8日(日)晴:ドライ
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第9戦、第10戦共に国本雄資(中央)がポール・トゥ・ウィン。
今季初F3の山内英輝(右)が2戦連続3位表彰台を獲得した

 全日本F3選手権の第5大会(第9戦、第10戦)が8月7日(土)と8日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

 今季の同シリーズには、CクラスにTOM'S TOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場、Nクラスは参戦車両9台全てがTOM'S TOYOTA 3S-GEエンジンを使用している。

 今シーズンの全日本F3は、TDPドライバーの国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)が圧倒的な強さを見せており、これまでのシリーズ記録に並ぶ開幕から無傷の8連勝を飾っている。国本が新記録となる9連勝目を挙げるか、誰が国本を止めるかに注目の集まる大会となった。

 7日(土)午前11時35分から15分ずつ、10分間のインターバルを挟んで第9戦、第10戦の予選が行われた。決勝での勝利だけでなく、第2戦以外はポールポジションを獲得してきている国本は、ここでも強さを示し、両戦共に貫禄のトップタイム。8戦連続でのポールポジション獲得となった。今大会は、2008年のNクラス初代チャンピオンである山内英輝(ハナシマレーシング)が5号車をドライブすることとなり、今シーズン初のF3、そして初めてのCクラス車両ドライブながら好走を見せ、2戦共に3番手グリッドを獲得。ラファエル・スズキ(PETRONAS TEAM TOM'S)が4番手、嵯峨宏紀(DENSO Team Le Beausset)が5番手につけ、Cクラスは第9戦、第10戦共に全く同じグリッド順となった。

 Nクラスでは、前大会富士で初勝利を挙げたTDPドライバーの蒲生尚弥(TOM'S SPIRIT)が第9戦で、3戦連続となるポールポジション。第10戦は小林崇志(HFDP RACING)がトップタイムをマークし、蒲生は2番手となった。

 まだ暑さの残る午後4時20分、好天の下で第9戦決勝レース(14周)がスタート。ポールポジションの国本はスタートを決め、トップをキープ。いつも通りの独走かと思われたが、前半は2位の関口雄飛(ThreeBond Racing)が国本に食らいつき、プレッシャーをかける展開となった。 しかし、首位を行く国本は落ち着いてこれを防ぎ、中盤以降は関口を少しずつ引き離していった。最終的には、1.7秒差で国本がトップチェッカー。これまでのシリーズ記録(8連勝)を更新する、9連勝の新記録を達成した。

 3位にはトップ2台の争いに続いた山内。Cクラス初レースで表彰台を獲得した。嵯峨が4位、スタート直後にコースオフを喫したスズキは6位フィニッシュとなった。

 Nクラスでは、ポールポジションの蒲生がスタートから着実にトップを守り、2位以下との差をキープしたままトップでフィニッシュ。2戦連続のポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を飾った。

 8日(日)午前10時40分から第10戦決勝レース(20周)が開始。ポールポジションの国本はこのレースでも危なげなくスタートを決めると、2番手グリッドの関口がスタートをミスしたこともあり、今度は序盤から独走態勢に入った。  一方、3番手スタートの山内は、前を行く関口を猛プッシュ。しかし、追い抜きの難しいもてぎで、パスするまでには至らず。

 後続との差を広げていった国本は、7.7秒もの大差をつけてトップフィニッシュを果たし、今季負け無しの10勝目。自らの連勝記録を更に伸ばした。山内は2戦連続の3位。スズキが4位。スピンを喫した嵯峨は6位に終わった。

 Nクラスでは、2番手グリッドの蒲生が好スタートを切るが、首位の小林と並びながらのバトルでダートへはみ出し、3位へ後退。しかし、パスしていった車両がジャンプスタートの裁定でペナルティを受けたため、これで2位に上がった蒲生は、 12周目の1コーナーでポールポジションから首位を逃げる小林をパス。その後はハイペースで後続を引き離し、2位に17秒もの大差をつけて3連勝を飾った。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎ 猛暑のもてぎで平手晃平が3位表彰台獲得 (TOYOTA)

  • コース:ツインリンクもてぎ(4.801km)
  • 予選:8月7日(土)晴:ドライ
  • 決勝:8月8日(日)晴:ドライ
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3位表彰台を獲得した平手晃平

 フォーミュラ・ニッポンの第4戦が8月7日(土)、8日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。  全7大会で戦われる2010年シーズンも折り返しとなり、混戦模様のランキング争いの中で、後半戦へ向け、ポイント争いも激しさを増している。

 今大会より、2008年までフォーミュラ・ニッポンに参戦していたKONDO Racingが、2007年、2008年のシリーズチャンピオンである松田次生を擁して同シリーズに復帰することとなった。参戦ドライバー&チームの増加によって、更に白熱した展開が期待される。

 今大会は真夏の暑さの下でのレースとなり、タイヤ交換が義務付けられた250kmの長丁場。ブレーキに厳しいツインリンクもてぎで、タイヤやブレーキのマネージメント、燃費を含めたピット戦略も非常に重要となるほか、ドライバーの体力的にも厳しいレースが予想された。

 7日(土)午前中、1時間に渡って行われたのフリー走行を経て、午後2時10分よりノックアウト方式の公式予選がスタート。

 Q1では、午前中のフリー走行では4番手と好調だったTDPドライバーの石浦宏明(Team LeMans)が、13番手でまさかのQ1 敗退となってしまった。ルーキーのTDPドライバー 井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)と、同じくルーキーのケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)もQ2に進めず、それぞれ14、15番手が確定した。

 予選Q2では、Q1で2番手と気を吐いた平中克幸(KCMG)がタイムを伸ばせず、10番手で敗退。今大会久々の復帰戦となった松田は、最後に8番手に飛び込み、見事Q3への進出を決めた。

 Q3では、目下ポイントリーダーのJ.P.デ・オリベイラ(Mobil1 TEAM IMPUL)が好タイムをマークし、更にタイムアップを狙ったが、痛恨のスピン。3番手となった。上位7台がコンマ4秒内に入るという僅差の予選となり、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が5番手、TDPドライバーの平手晃平(Mobil1 TEAM IMPUL)が6番手、TDPドライバー 大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)が7番手。終盤アタックに入った松田は、スローダウンしていた車両に引っかかりタイムアップならず。8番手グリッドとなった。

 8日(日)も、やや雲はあるものの好天に恵まれ、気温34度、路面温度46度の暑さの中で、午後2時19分にレッドシグナルがブラックアウト。52周の決勝レースがスタートした。

 5番手グリッドのロッテラーが好ダッシュを見せ、3位に浮上。オリベイラ、平手が続いてのスタートとなった。  スタート直後の1コーナーを立ち上がったところで、8番手からスタートを切っていた松田が、後続車両に接触され、スピン。コースアウトを喫し、1周目にして無念のリタイアとなってしまった。

 3位を走行していたロッテラーは、4周目に突然のスローダウン。スタート直前にエンジン不調に見舞われたものの、グリッド上で修復し、無事スタートを切ったロッテラー車だったが、再びトラブルに見舞われ、ピットへ。そのままレースを終えることとなり、ポイント争いでは痛いノーポイントとなってしまった。

 このロッテラーがスローダウンしたのが黄旗区間(追い越し禁止)だったため、直後につけていたオリベイラ、平手らは共にスローダウンを余儀なくされ、上位2台との差は大きく開いてしまった。

 この時点で2位とは7秒もの大差をつけられたオリベイラだったが、その後ハイペースの追い上げでこの差を着実に詰めていき、 23周目には2秒を切るまでに迫った。

 レースがちょうど半分を終えた26周目終了時点で、12、13位を走行していた井口とコッツォリーノがピットイン。給油とタイヤ交換を終え、1周遅れの、首位争いグループ付近でコースに復帰した。

 上位3台が、周回遅れとタイヤの摩耗によりペースが落ちる中で、平手は27周目、上位グループでは最初にピットイン。素早い作業でコースに戻ると、トップ3よりも2秒近く速いペースで前との差を詰めていった。

 33周目終了時、2位走行中の小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がピットへ向かうと、その間に平手が先行し、3位に浮上。しかし、翌周ピットインしたオリベイラは、痛恨のエンジンストール。なかなかエンジンを再始動することができず、大きくタイムロス。7位まで順位を落としてしまった。

 35周目終了時にトップのロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がピットイン。追い上げる平手とのポジション争いに注目が集まったが、デュバルは平手の僅かに前でピットアウト。1秒以内の僅差での首位争いとなり、逆転を狙った平手だったが、惜しくも叶わず。

 その後、2位での走行を続けた平手だったが、残り2周、ファイナルラップに入る直前の90度コーナーからの立ち上がりで3位につけていた小暮の先行を許し、3位に後退。そのまま3位でチェッカーを受けることとなった。平手は前戦に続き2戦連続の表彰台獲得。

 終盤オリベイラからの猛追を凌ぎきった大嶋が5位、オリベイラが6位、平中が7位、石浦が8位に入り、ポイントを獲得した。

 今大会の結果、オリベイラは僅か1ポイント差ながらランキングトップをキープ。平手が5ポイント差の3位に浮上。今回ノーポイントに終わったロッテラーだったが、トップのオリベイラとは8ポイント差の4位につけており、残る後半3戦でのタイトル争いはまだまだ全く予断を許さない状況となっている。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎ決勝 上位3人のコメント

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優勝 ロイック・デュバル(ダンディライアン)
fn_r04_r_pc_duval  「今回はいいスタートが出来ました。前回のトラブルについては心配していませんでした。チームが対策してくれていると信じていたし、僕は可能な限りベストを尽くすだけだと思っていましたから。ここは抜きにくいコースなので、スタートでトップに立てたことで有利になりました。これはチームとホンダが一丸となって取り組んだ結果です。移籍すればイチからチームを作っていかなければならないことは判っていましたが、鈴鹿の1コーナーでのアクシデントや、前回の富士のようなトラブルなど、結果が出ないのはアンラッキーな面もあっ他のだと思います。4レース目で勝てたことで、残りのシーズンもいいレースが出来そうです」
2位 小暮卓史(ナカジマ)
fn_r04_r_pc_kogure  「富士ではポールが取れずに悔しい思いをして、決勝でもウィングを曲げてしまってペースが上げられませんでした。今回はスタートで前に出られたのが大きかったですね。1セット目の前半は速いペースで走れましたが、後半はリヤのグリップがなくなって厳しかったです。ここで付いていけなかったのが敗因ですね。2セット目では内圧を調整したお陰でよくなりました。平手選手はかなり前にピットインしていたので、後ろで見ていてもタイヤが厳しそうでした。そのうちチャンスが1回だけ来て、それがたまたまうまくいきました」
3位 平手晃平(インパル)
fn_r04_r_pc_hirate  「スタートで前に出ることが出来ましたが、ラップタイムでトップから遅れてしまい、タイヤが厳しくなってきたのでエンジニアの村田さんと相談して早めにピットに入ったらそれがうまくいきました。トップの連中が1分40秒台までタイムが落ちるまで引っ張っていたので、前に出ることが出来ました。終盤は手足に軽い痺れが出てきつかったです。そのせいで集中が切れた瞬間にヘアピンのブレーキをミスしてしまい小暮さんに後ろに疲れてしまいました。もてぎでは過去にも大きな事故をやっているし、結果が出ていなかったので、表彰台に乗ることが出来て嬉しいです。2008年、2009年と後半戦にたれてくる傾向があるので、今年は残りの菅生や鈴鹿で結果を出してできれば最年少チャンピオンを獲りたいです※」
優勝チーム監督 村岡潔(ダンディライアン)
fn_r04_r_pc_muraoka  「ポールポジションを獲るまでがこんなに大変なことだと思いませんでした。ロイックが来てくれて、トップレベルのポテンシャルを出せるようになりました。富士でポールポジションが獲れたので、結果が出るのももうすぐだと思っていました。今日のは想定内で一番いい結果です。これもみなさんのおかげです。チームとしても富士辺りからよくなってきているので、これからもトップを目指していきます。今はチャンピオンどうこうよりも次のポール、次の優勝を狙うことで精一杯です」
  • フォーミュラニッポンの最年少チャンピオンは1996年のラルフ・シューマッハーで21歳。平手は現在24歳なので、残念ながら記録更新にはならない
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎ決勝 デュバル移籍後初優勝!! PPの小暮は2位に終わる

全日本選手権フォーミュラニッポン第4戦の決勝レースが8月8日、ツインリンクもてぎで行われ、予選2番手の#1ロイック・デュバル(DoCoMo TEAM DANDELION RACING)がスタートでトップに立ち、そのまま逃げ切って今季初勝利を挙げた。
終盤#20平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)とのドッグファイトを制した#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が2位。
惜しくも小暮に敗れたものの、見事なピット戦術で順位を上げた平手が3位に入った。
ポイントリーダーの#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)はピットストップでのエンジンストールが祟って6位に終わった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日8,000人、決勝日16,000人)

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決勝レースは午後2時15分スタート。気温35.5℃、路面温度は58℃に達し、熱く厳しい状況での52周の戦いが始まった。
ホールショットを奪ったのはデュバル。小暮は僅かに動き出しが遅れ、2位で1コーナーをクリアしていく。その後方では#3松田次生に#16井出有治が右後方から接触、久々のフォーミュラニッポン参戦となった松田はここで早くも姿を消すこととなった。

小暮は序盤デュバルにぴったりと張り付き、隙を伺いながら周回を重ねていたが、タイヤの内圧設定の問題から次第にリヤタイヤのグリップを失っていき、7周を過ぎた辺りから徐々にデュバルに遅れ始める。3番手につけていた#36アンドレ・ロッテラーは電気系のトラブルから5周目にスローダウン、そのままピットに戻ってレースを終えた。
逆に上位2台との差を詰め始めたのがロッテラーのリタイヤで3位に繰り上がった#19J.P.オリベイラだった。オリベイラは序盤上位2台につけられた7秒近い差を、6周目から何度もファステストラップを更新する走りで毎週1秒近いハイペースで間隔を詰めていった。
10周終了時点で5秒、17周を終えるころには小暮との差は3秒を切り、上位3台はほぼ等間隔の状態になった。そしてレースが折り返し点を過ぎた27周終了時点では1.5秒差まで詰め寄った

この27周目でピットストップを行ったのが、予選6位から4位まで上がってきていた平手だった。ここでフレッシュタイヤを得た平手は1分38秒台のハイペースで周回を重ねる。このときトップ3はタイヤの消耗から1分39秒後半から40秒台までペースダウンしており、この3人と平手のギャップは急激に詰まっていった。この平手と村田エンジニアの作戦が後半の展開に大きな影響を及ぼすことになった。

トップ3の中で最初に動いたのは小暮。33周目のことだった。32号車は給油に20秒を費やしてピットアウト。この結果先にピットインを済ませた平手が小暮の前に出た。
続いてオリベイラが34周目にピットイン。ところがクラッチの不調からかオリベイラはエンジンをストールさせてしまい、再始動に手間取って大幅にタイムロス、大きく順位を落としてしまった。ファステストラップを立て続けに更新して激しく追い上げたオリベイラだったが、結局#37大嶋和也の後ろ、6位でレースを終えることになった。

そして35周目。漸くトップのデュバルがピットロードへ。こちらも少なめの搭載燃料だったのか20秒の給油を終えてコースに戻ると、そのすぐ後ろには平手が迫ってきた。
36周を終えた時点で両者の差は0秒871だった。
しかし厳しい暑さから平手は手足に痺れを感じる状態に陥っており、デュバルの背後に張り付いてすぐにラップタイムが落ち始めた。

その平手を小暮が次第に追い詰め始める。
小暮は平手の1秒後方から徐々に間隔をつめ、41周終了で0秒8、48周終了で0秒6とほぼテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込んだ。
懸命に小暮を抑えて走る平手だったが、一瞬集中力が途切れた50周目のヘアピンで僅かにブレーキミスをしたため、立ち上がり加速が鈍ったところを小暮は見逃さなかった。
バックストレートでアウトから並びかける小暮。90度コーナーで早めにインにつく平手。
しかし立ち上がりで失速したところにクロスラインをとった小暮に並びかけられてしまい、2位の座を明け渡してしまった。

こうしたバトルを尻目に順調に周回を重ねたデュバルは、結局一度もトップを明け渡すことなく52周を終了。今季初。そしてダンディライアンに移籍して初めての勝利を開幕4戦目で手にした。
チーム・ダンディライアンにとってもこの勝利は2008年8月の松浦孝亮以来だが、このレースはこの年特有の2レース制、リバースグリッドのトップから2周のセーフティーカーランのみでレース成立という特殊な状況で得たものだ。
予選順でスタートしたフルポイントのレースでの最後の勝利は2005年4月以来となる。乗っていたのはリチャード・ライアン。開催地はここツインリンクもてぎだった。

次戦はスポーツランドSUGO。9月26日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎ決勝結果

Fニッポン第4戦 -RIJ- (2010/08/08) Race Result Weather:Fine Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 4 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
11ロイック・デュバルDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E521:27'17.626
232小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E521.033
320平手 晃平Mobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K528.478
431山本 尚貴NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E5219.722
537大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K5225.508
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラMobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K5226.159
718平中 克幸KCMGTOYOTA RV8K5248.261
88石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8K5252.527
9*16井出 有冶MOTUL TEAM 無限HONDA HR10E511Lap 
1010塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR10E511Lap 
112伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E511Lap 
1229井口 卓人DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K511Lap 
137ケイ・コッツォリーノTeam LeMansTOYOTA RV8K511Lap 
---- 以上規定周回(46 Laps)完走 ----
-36アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K448Laps
-3松田 次生KONDO RACINGTOYOTA RV8K052Laps
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル) 1'38.240 (36/52) 175.95km/h
  • CarNo.16は、2010年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン統一規則第32条1.(ピット作業員の装備)違反により、罰金5万を課した。

Japanese F3

JF3:第10戦もてぎ決勝 トップ3人のコメント

■Cクラス
優勝 国本雄資(トムス)
f3_r10_r_pc_kunimoto  「ポールからのスタートがうまく決まり、ファステストラップもとれ、勝てました。金曜日はクルマの状態が良くなかったんですが、昨日の予選で立て直せて、勉強になりました。昨日はタイヤが暖まってなくて関口選手に迫られたので、今日は充分に暖めてレースに臨みました。あとの6戦も勝ち続けたいですね。次の岡山も出るからには勝って、後はF3協会さんのほうでトロフィーを用意してくださればチャンピオンも決めたいです」
決勝2位 関口雄飛(スリーボンド)
f3_r10_r_pc_sekiguchi  「スタートで出遅れました。タイヤを暖めたり、入念な準備をしたんですが、うまくいきませんでした。国本選手も速かったですし。タイヤの内圧などは昨日から変えていないんですが、今日は温まりが悪かったです。後半は国本選手が離れてしまったし、タイヤもたれてきたので、後ろを押さえることに専念しました。とりあえず1勝したいです。次の岡山でタイトル決めたら国本選手には休んでもらって、GP2のテストの準備でもしてて欲しい。そうすれば僕が勝てるんで(笑)」
決勝3位 山内英輝(ハナシマ)
f3_r10_r_pc_yamauchi  「スタートがうまくいって、関口選手に並べたんですが、前にいけず、そうしているうちに嵯峨選手に追いつかれてしまいました。ずっと走っていなかったので、予選から決勝にかけてコンディションとクルマがどう変化していくのかがわからず、昨日は予選セッティングのままで決勝を走りました。今日はそのときの経験を下に決勝セッティングをしてスタートしました。今後のことは未だ決まっていないんですが、できれば次も出て国本選手の連勝を止めたいです」
■Nクラス
優勝 蒲生尚弥(トムス)
f3_r10_r_pc_gamoh  「スタートで小林選手に並びかけて、そのまま併走していったんですが、3コーナーで行き場がなくなって3位に落ちてしまいました。その後前のクルマにペナルティが出て2位に上がりました。1回Cクラスが絡んだときに前との差が詰まったので、次の1コーナーで思い切っていきました。トップに立ってからは後ろが離れていったので自分の走りに専念しました。岡山は未だ走ったことがありませんが、チームとも相談して連勝を狙っていきます」
決勝2位 ギャリー・トンプソン(KCMG)
f3_r10_r_pc_thompson  「やっと表彰台に上がれました。今年はずっとペースが速かったので、表彰台は時間の問題だなと思っていたんですが。今日の結果はチームが一丸となって頑張った結果だと思います。金曜の時点ではクルマに問題がありましたが、二日間でかなりステップアップできました。次もこの調子で頑張っていきたいですね」
決勝3位 千代勝正(ル・ボーセ)
f3_r10_r_pc_chiyo  「スタートでエンジンストールしてしまって最後尾に落ちました。でも最後まで諦めずに走ろうと思って走っていたら、結構早い時期に前に追いつきました。2位のギャリーにも追いつきましたが、ここは抜きどころがないし、ギャリーの終盤の走りも凄かったです。自分が何位なのかも把握していなくて、戻ってきてからやっと3位だと知りました。メカニックの皆さんが夜遅くまで残ってクルマに手をかけてくださいました。今日の結果はチームのお陰です」
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第10戦もてぎ決勝 Cクラスは国本が開幕10連勝を達成。Nクラスも蒲生が3連勝

全日本F3選手権第10戦の決勝が8月8日、ツインリンクもてぎで行われ、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)がポール・トゥ・フィニッシュを達成。連勝記録を10に伸ばし、今シーズンのタイトルに早くも王手をかけた。
Nクラスもまた予選クラストップの#37蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)が昨日に続いて優勝。前回の富士ラウンドから3連勝を達成した。

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第10戦決勝は午前10時40分スタート。
昨日に続きポールの国本が見事ホールショットを決めて1コーナーを立ち上がる。予選2番手の#12関口雄飛、3番手の#5山内英輝がそのまま2位3位でオープニングラップを終了。ここまでは昨日と全く同じ展開だ。
しかし昨日はタイヤのウォームアップにてこずってレース前半で関口に迫られた国本が、今回は序盤から後続を一気に突き放しに掛かった。2周を終えてその差は1秒2。6周を終えるころには3秒75、12周を終えるころには6秒にまで広げてきた。
その後ろでは#62嵯峨宏紀の追撃を退けた山内が関口の背後に迫る。5周を終えてその差は0.7秒だ。

ファステストラップは更新しながら快調に周回を重ねる国本は結局関口に7秒7の大差をつけて20周を走り切り、開幕以来の連勝記録を10に伸ばした。次の岡山ラウンドで勝利すれば早々と2010年タイトルも決定する。
一方、一時は山内の追撃を受けた関口も次第に山内との差を広げていき、最後は8秒7の大差をつけてフィニッシュ。昨日に続いて2位を獲得した。山内もまた3位表彰台を昨日に続いてものにしている。

一方Nクラスは予選トップの#8小林崇志がホールショットを決め、2位蒲生に1秒強の差をつけて周回を重ねるが、単独スピンにより後退してNクラスの集団に埋もれてしまった嵯峨がトップ2台を抜いていく隙を突いてギャップを埋めてきた蒲生が12周目の1コーナーで小林のインついてトップに立つ。
抜かれた小林はレース後半ペースが上がらず、熾烈な3位争いを展開していた#18ギャリー・トンプソン、#22佐々木大樹、#63千代勝正らに一気に追いつかれ、ファイナルラップで立て続けに抜かれてしまうことに。
この結果2位にトンプソン、3位には19周目の1コーナーで佐々木をアウトからしとめた千代が入った。
優勝は蒲生。先月富士で行われた第8戦、昨日の第9戦、今日の第10戦と3連勝を達成して、ランキングトップを走る小林とのギャップを一気に詰めてきた。

次戦は岡山国際サーキット。9月4-5日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎフリー走行2回目 トップタイムは伊沢

全日本選手権フォーミュラニッポン第4戦の決勝前フリー走行は#2伊沢拓也(DoCoMo TEAM DANDELION RACING)がトップ。タイムは1分37秒063だった。
ポールポジションの#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)はこのセッションを2位で終え、引き続き好調ぶりを見せ付けている。

フリー走行は午前9時35分より、30分間で行われた。
決勝日のもてぎは朝から強い陽射しが降り注ぎ、気温や路面温度も上昇している。
伊沢はセッション前半でベストタイムを記録すると、早々に走行を切り上げてピット待機。決勝に向けてた仕方手ごたえを感じているようだ。
一方、予選でまさかのQ1落ちを喫した#8石浦宏明は精力的に周回を重ねて3番手タイムを叩き出した。後方からの巻き返しが大いに期待できそうだ。
チームメイトの#7ケイ・コッツォリーノも6番手と好位置につけた。

セッション後半にタイムを上げてきたのは#1ロイック・デュバル、#19J.P.オリベイラ、#36アンドレ・ロッテラーの外人勢。結局デュバル4位、オリベイラ5位、ロッテラーは8位で走行を終えた。
今回注目の#3松田次生は14番手に終わっている。

第4戦決勝は午後2時15分より52周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Japanese F3

JF3:第10戦もてぎ決勝結果

全日本F3 -RIJ- (2010/08/08) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 10 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
11C国本 雄資PETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE2036'24.131
212C関口 雄飛ThreeBondDALLARA F308SR20VE207.706
35C山内 英輝MJハナシマレーシングF308DALLARA F3081AZ-FE208.723
436Cラファエル・スズキPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE2017.938
52Cアレキサンドラ・インベラトーリTODA FIGHTEXDALLARA F308MF204C2018.831
662C嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF308DALLARA F3081AZ-FE2033.733
737N蒲生 尚弥TDP SPIRIT F307DALLARA F3073S-GE2037.455
820Nギャリー・トンプソンACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3053S-GE2054.897
963N千代 勝正BPダイシン ルボーセF305DALLARA F3053S-GE2055.304
1022N佐々木 大樹NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE2056.891
118N小林 崇志HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE2059.177
1219N黒田 吉隆ACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3073S-GE201'00.151
13*23N佐藤 公哉NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE201'01.603
147N三浦 和樹HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE201'16.829
---- 以上規定周回数 ( 18 Laps ) 完走 ----
-77N小泉 洋史Staff-one・CMSDALLARA F306 3S-GE164 Laps
  • Fastest Lap: CarNo.1 国本雄資(トムス) 1'48.100 (6/20) 159.90km/h
  • CarNo.23は、2010年フォーミュラ3選手権統一規則第27条14.違反(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティを課した。

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎフリー走行2回目結果

Fニッポン第4戦 -RIJ- (2010/08/08) Free Session #2 Weather:Fine Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 4 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
12伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'37.063--178.08
232小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'37.1490.0860.086177.92
38石浦 宏明Team LeMansTOYOTA RV8K1'37.1560.0930.007177.91
41ロイック・デュバルDoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'37.3760.3130.220177.51
519ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラMobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'37.4560.3930.080177.36
67ケイ・コッツォリーノTeam LeMansTOYOTA RV8K1'37.5670.5040.111177.16
718平中 克幸KCMGTOYOTA RV8K1'37.8300.7670.263176.68
810塚越 広大HFDP RACINGHONDA HR10E1'38.1741.1110.344176.06
936アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'38.2261.1630.052175.97
1020平手 晃平Mobil 1 TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'38.2851.2220.059175.87
1137大嶋 和也PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'38.4531.3900.168175.57
1231山本 尚貴NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'38.5131.4500.060175.46
1316井出 有冶MOTUL TEAM 無限HONDA HR10E1'38.5981.5350.085175.31
143松田 次生KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'38.7931.7300.195174.96
1529井口 卓人DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGINGTOYOTA RV8K1'38.9951.9320.202174.60
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。

Formula Challenge Japan

FCJ:第8戦もてぎ決勝結果

Formula NIPPON -RIJ- (2010/08/08) Race Results Weather:Fine Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 8 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379 km

PosNoDriverCarLapTime/
Behind
120松井 孝允NDDP RIRE racing FCJ1835'19.989
21中山 雄一CITYKART FCJ180.410
32野尻 智紀HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR182.699
419元嶋 佑弥HFDP/SRS スカラシップ/コチラR183.009
517石井 一也TAKAGI PLANNING187.058
618中村 真志HFDP/SRS スカラシップ1815.292
73朱 胡安Dragon Knight1817.493
821近藤 翼NDDP Maruso FCJ1811.678
99松崎 俊祐K office FCJ1819.282
1011立石 燎汰MediaDo FCJ1826.713
1116仁木 圭之Dunlop Team Naoki START1827.080
1215白石 勇樹やぐら動物病院1828.509
13*14大谷 飛雄ビルドモア FC1061829.241
145小河 諒R.HOKA Racing1820.421
158山浦 啓ウィンズガレージ1832.453
1610勝田 貴元Luck1833.725
177平峰 一貴HFDP/SRS スカラシップ/コチラR171 Lap 
---- 以上規定周回数 ( 16 Laps ) 完走 ----
-*12高星 明誠NDDP FCJ99 Laps
-13朱 戴維NDDP FCJ018 Laps
-6加賀美 綾佑TMCFCJ018 Laps
-4平川 亮Clarion FCJ018 Laps
  • Fastest Lap:CarNo.19 元嶋佑弥 1'56.940 (17/18) 147.81km/h
  • CarNo.12は、2010ツインリンクもてぎ四輪一般競技規則第34条~7)(スタート手順)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.12は、2010年フォーミュラチャレンジ・ジャパン統一規則書第30条1.違反(信号表示無視)のため、第44条7.に 基づき失格とした。
  • CarNo.14は、2010年フォーミュラチャレンジ・ジャパン統一規則書第28条12.違反(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。

Japanese F3

JF3:第9戦もてぎ決勝 各クラス上位3名の記者会見

■Cクラス
優勝 国本雄資(トムス)
 「ポールスタートだったので、スタートを決めれば抜かれないと思っていました。序盤、タイヤが暖まるまでクルマのバランスが悪かったです。ファステストラップを取れなかったので考え直さないといけないですね。9連勝してチャンピオンが明日にも決まるそうですが、こんなに早いとは思っていませんでした。あしたも気を引き締めて勝ちます」
決勝2位 関口雄飛(スリーボンド)
 「2位スタートでしたが、ぶつかってもいいので1~2周のうちに順位を上げないと勝てないと思っていました。でも信号が消えるタイミングが早かったのとホイールスピンもして山内選手にも抜かれそうになりました。ここはコンマ5秒遅くても抜けないので、あしたも1周目がすべてですね」
決勝3位 山内英輝(ハナシマ)
 「スタートはちゃんと決まりました。後ろに着いていけばチャンスがあると思いましたが、追いついたのにミスをしてしまいました。もっと前に行ければよかったんですが、表彰台に立てたので満足しています」
■Nクラス
優勝 蒲生尚弥(トムス)
 「スタートもうまくいって、あとは自分のペースで走るだけでした。毎レース、一生懸命走るだけです。明日はスタートと1周目が大切なので集中します」
決勝2位 小林崇志(HFDP)
 「スタートは慎重になりすぎたのと、間にCクラスのマシンが入ったりで前との差が開いてしまいました。レース中もミスが多くて安定した走りができませんでした。あしたはスタートをしっかり決めて、ポールトゥウインをしたいですね」
決勝3位 佐々木大樹(ノバ)
 「いままで1~2位を取れそうなときでもミスで結果を残せませんでした。スタートでの3位のポジションをキープするだけでしたね。後半タイヤもたれて悔しさの残るレースになってしまいました。明日は、抜けないコースといっても駆け引きでチャンスがあると思うので頑張ります」
Text: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎ公式予選 上位3名の記者会見

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ポールポジション 小暮卓史(ナカジマ)
fn_r04_q_pc_kogure  「前回と違うセッティングのクルマを持ってきたんですが、中古タイヤはいいけど、ニュータイヤでのバランスが良くありませんでした。それで、Q2、Q3では、以前のセッティングに戻しました。リアはいいんですが、フロントのタイヤの暖まりが悪かったですね。明日は、1周目が大切です。隣はGTのチームメイトでお互いをよく知っているのでクリーンなレースができると思います。スタートが決まればその流れでいけるでしょう」
予選2位 ロイック・デュバル(ダンディライアン)
fn_r04_q_pc_duval  「予選は小暮に負けてばかりですが、2位には満足しています。シーズン序盤のクルマは良くありませんでしたが、今日はセッション毎に良くなっています。フリー走行では満足できる状態ではなかったので予選に向けてギアレシオなどのセッティングを変更しました。前戦の富士ではストールしてしまったので、明日はクルマがスタートしてくれるように祈っています」
予選3位 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)
fn_r04_q_pc_oliveira  「S字でミスしましたが、予選3位には満足しています。うちのクルマはガソリンを積んだ状態でバランスがいいので、決勝に向けては問題ありません。戦略はまだ決めていませんが、ウォームアップでいくつか試してベストなのを見つけようと思っています」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦決勝 国本雄資、前人未到の開幕9連勝を達成!

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全日本F3選手権第9戦の決勝が8月7日、ツインリンクもてぎで行われ、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)がポール・トゥ・フィニッシュを達成。連勝記録を9に伸ばし、全日本F3の歴代連勝記録で単独トップに躍り出た。
Nクラスもまた予選クラストップの#37蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)が2位#8小林崇志(HFDP RACING F307)を2秒近く引き離し、今季2勝目を飾った。

第9戦決勝は午後4時20分スタート。
ポールの国本が見事ホールショットを決めて1コーナーを立ち上がっていく。予選2番手の#12関口雄飛は動き出しこそやや出遅れたものの、すぐに国本との差を縮めにかかり、2周終了時点で0.566秒差に詰め寄ってきた。

右に左にクルマをずらし、国本にプレッシャーをかけていく関口。
しかし国本も負けずにペースを上げ、6周目にその差を1秒043に広げ、その後も少しづつ引き離していった。
関口も10周目、13周目と僅かながらラップタイムで国本を上回り、その差を詰めようと試みるが、最後まで国本を捉えることは出来ず、14周のレースは終了。国本が開幕依頼の連勝記録を9に伸ばし、ブノワ・トレルイエの連勝記録を遂に上回った。
2位は関口。3位には今回ハナシマレーシングからエントリーしてきた#5山内英輝が入った。
山内は2008年にF3ナショナルクラス(現在のNクラスに相当)でチャンピオンを獲得しているが、Cクラスへの参戦はこれが初めて。Cクラスデビュー戦、しかもシーズン半ばでの途中参戦での表彰台獲得はこれ以上ない結果だろう。

Nクラスは予選トップの蒲生がスタートから飛び出し、2位小林の追撃を許さず徐々に間隔を広げていき、第8戦富士に続いての2連勝を達成した。3位には#22佐々木大樹が入った。

第10戦決勝は明日午前10時40分より、20周で戦われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第4戦もてぎ公式予選 小暮が今季2度目のポール獲得!

全日本選手権フォーミュラニッポン第4戦の公式予選が8月7日、ツインリンクもてぎで行われ、#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が今季2度目のポールポジションを獲得した。
予選2位は#1ロイック・デュバル(DoCoMo TEAM DANDELION RACING)、3位には#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)が入った。

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公式予選は午後2時10分よりノックアウト方式で行われた。
気温34.2、路面温度59度、湿度49%という猛暑の中、新規参戦の#3松田次生(KONDO RACING)を含む15台がタイムを競った。

予選Q1
今回から15台となったため、Q2への出走台数で混乱がみられたが、結局15台中12台がQ2に進むこととなった。走行時間は20分間だ。
最初にトップに立ったのはオリベイラ。しかし1分36秒669はまだまだ小手調べのレベルか。開始8分で#20平中克幸がこれを上回ってトップに。10分が経過したあたりで各車一旦ピットに戻り、終盤のアタック合戦に備えた。
本格的なアタックが開始されたのは残り時間5分を切った辺りから。
ここで#31山本尚貴が1分35秒650でトップに。2位に平中、3位には#36アンドレ・ロッテラーがつけた。,br> 一方、Q2進出を賭けたボーダーライン上の戦いは、#16井出有治、#7石浦宏明、#8ケイ・コッツォリーノ、#29井口卓人の4人の間で展開され、結局井出がQ2進出を果たし、石浦がまさかのQ1落ちを喫することになった。

予選Q2
10分間のインターバルの後、午後2時40分より予選Q2が開始された。ここからは10分間の走行。ここでは上位8台がQ3に進出、4台がここで予選を終えることになる。
真っ先に動いたのは小暮。タイヤのウォームアップに2周を費やしてアタックに入り、1分35秒428をたたき出す。2番手はロッテラー、3番手はデュバルだ。
Q3進出を賭けた戦いは8位に平中、以下#10塚越広大、井出、#2伊沢拓也、松田と続く。
チェッカー直後に塚越が一旦は8位に浮上するが、最後の最後に松田が1分36秒000を出して88位に。復帰初戦で見事Q3進出を果たした。

予選Q3
ポールポジションを駆けた最後の走行、Q3は午後3時開始。
ここでも小暮が真っ先にコースイン。しかし1周しただけでそのままピットへ。
本格的なアタックが始まったのは残り時間が6分半を切った辺りから。まずはインパル勢がコースイン。オリベイラが1分35秒455でトップに立つと、山本が1分35秒487で続く。
オリベイラはそのまま2周連続のアタックに入ったが、V字コーナーで惜しくもコースアウト、そのまま走行を終えた。
ここでチェッカー。最後の最後にトップに立ったのは小暮だった。タイムは1分35秒347、デュバルも1分35秒385までタイムを縮めてきた。
最後にチェッカーを受けたのは松田。しかしタイムは1分36秒330に留まり、予選8位で明日の決勝に臨むこととなった。

第4戦決勝は明日午後2時15分より、52周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

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