フォーミュラリージョナル・ジャパニーズ選手権は27日、岡山国際サーキットで第3戦の決勝を行い、ポールポジションからスタートした片山義章(OIRC)が一時順位を落とすも挽回し、3連勝を飾った。
第3戦は午後2時40分に14台(うち7台はマスタークラス)が参加してフォーメーションラップが始まった。午後からは一時日も差すようになり、気温も上昇気味で路面は完全なドライコンディションとなった。
スタートでは予選2位の塩津佑介(Power s MP F111)が素晴らしい蹴り出しで、ポールシッターの片山義章(OIRC)の横をすり抜け、1コーナーまでにトップに立つ。片山は2位に落ち、3位には予選3位の古谷悠河(TOM'S YOUTH)が続く。3位には同4位のルッカ・アレン(Sutekina Racing)が上がり、4位に同3位の三浦愛(ARTA F111/3)が、5位にマスタークラスポールポジションの田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)が、6位に伊藤鷹志(RiseUP F111/3MT)が続く。
オープニングラップのバックストレートでは三浦がアレンに並びかけ、続くヘアピンでインから仕掛けるが、この2台は軽く接触。アレンはスピンして大きく遅れ、三浦も田中にパスされ5位に落ちた。
トップに立った塩津だったが、背後には片山が迫ってきた。塩津は8周目まで片山を抑えていたが、9周目のバックストレートでは片山が塩津に急接近、ヘアピンでは片山がインから前に出てトップに立った。
2位に落ちた塩津には今度は3位の古谷が近づく。10周目の2コーナーでは、ペースの上がらない塩津を古谷がパスして2位に浮上。塩津は3位まで落ちた。
2位の古谷はトップに立った片山に狙いを定めて、2秒弱あった差を詰め始める。14周目にはこのレースのファステストラップをたたき出し、その差を1秒とするも、残り周回数も少なく、18周を回って片山が逃げ切り優勝した。片山は岡山ラウンド3戦3勝で、開幕戦を完全制覇した。
2位には古谷が入った。3位に落ちた塩津は上位2台に付いていくことができず、田中を4周目にパスし4位に上がった三浦に迫られるが、その差は大きく3位のポジションを守ったままゴールを迎えた。4位には三浦が、5位には伊藤鷹志(RiseUP F111/3MT)が入った。
5位でマスタークラストップに付けていた田中は、スタート手順違反でペナルティーを受けたばかりか、13周目にはリボルバーでコースアウトし、レースを終えた。これで同クラストップに立ったのはDRAGON(B-MAX ENGINEERING FRJ)で、背後に迫る今田信宏(B-MAX ENGINEERING FRJ)を終始押さえきり、クラス優勝を飾った。同クラス2位には今田が、同3位にはTAKUMI(B-MAX ENGINEERING FRJ)が入った。
第4-6戦は、スポーツランドSUGOに舞台を移し8月22日、23日に開催される予定だが、鈴鹿で行われるスーパーGTとバッティングしているため日程変更の可能性もあるようだ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorpsorts Forum
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2021/06/27) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 岡山国際サーキット 3.703km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 6 片山 義章 OIRC KATAYAMA YOSHIAKI 18 26'27.528 - -
2 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 18 26'28.320 0.792 0.792
3 87 塩津 佑介 Power s MP F111 YOUSUKE SHIOTSU 18 26'36.362 8.834 8.042
4 8 三浦 愛 ARTA F111/3 Super License 18 26'39.827 12.299 3.465
5 22 伊藤 鷹志 RiseUP F111/3MT RaiseUP MotroSports 18 26'55.009 27.481 15.182
6 30 M 1 DRAGON B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 18 27'06.080 38.552 11.071
7 27 M 2 今田 信宏 B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 18 27'06.407 38.879 0.327
8 96 M 3 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 18 27'20.533 53.005 14.126
9 34 M 4 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 18 27'27.266 59.738 6.733
10 1 ルッカ・アレン Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM 18 27'31.163 1'03.635 3.897
11 7 M 5 畑 亨志 Super License Super License 18 27'32.871 1'05.343 1.708
12 11 M 6 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 17 27'43.724 1Lap 1Lap
13 45 辻子 依旦 PONOS Racing PONOS Racing 16 26'54.972 2Laps 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
- *39 M - 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES ASCLAY SACCESS ES 12 18'11.414 6Laps 4Laps
Fastest Lap: CarNo.28 古谷悠河(TOM'S YOUTH) 1'27.313 (14/18) 152.678km/h
CarNo.39は、2021フォーミュラリージョナル選手権統一規則書第31条7.(スタート手順違反)により、決勝結果に10秒を加算した。
フォーミュラリージョナル・ジャパニーズ選手権は27日、岡山国際サーキットで第2戦の決勝を行い、ポールポジションからスタートした片山義章(OIRC)が昨日に続き2連勝を飾った。
朝方降った雨も上がり、路面のレコードラインはほぼドライだが、所々にウェットパッチが残るためセーフティーカー(SC)スタートとなった。午前10時40分、14台(うちマスタークラス7台)が参加して、SC先導により全車グリッドを離れた。
SCは3周を回ってピットイン。4周目からレースは始まった。
トップ・片山義章(OIRC)、2位・古谷悠河(TOM'S YOUTH)、3位・三浦愛(ARTA F111/3)、4位・ルッカ・アレン(Sutekina Racing)、5位・マスタークラスのポールの田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)、6位・伊藤鷹志(RiseUP F111/3MT)と各車予選順位通りに1コーナーを通過する。
トップに立った片山はユーズドタイヤを履いていたため、昨日のレースほど独走態勢に持ち込めないが、それでも2位の古谷より0秒1~2ほど速いタイムでリードを広げる。その差は5周目には0秒9、9周目には1秒4まで開いた。
10周目には黄旗が振られていたコーナーがあったため片山は1秒0まで古谷に迫られる。このあたりから両者のタイムは拮抗し始め、古谷がその時点でのファステストラップを出すと、片山がそのタイムを上回るという展開になる。
しかし最終的には片山が古谷の追撃を振り切り、18周を走って昨日に続き2連勝を飾った。
3位でレースを始めた三浦は、トップ争いには置いて行かれるが、4位のアレンよりペースは良く、やがて単独走行となり3位のままでゴールを迎えた。
4位のアレンは、5周目に田中をパスし5位に上がってきた伊藤に迫られ、13周目にはその差が0秒4となる。しかし伊藤のフロントウイングが脱落しかけたため、伊藤にはオレンジディスクが出され後退。これでアレンの4位は安泰となり、この順位でゴールした。
その後ろ、マスタークラストップの田中は、予選11位から順位を上げてきた塩津佑介(Power s MP F111)に迫られ、8周目からは僅差の争いとなる。それでも14周目までは塩津を押さえきり、先行を許さなかったが15周目にパスされ、塩津が5位、田中は6位でゴールし、マスタークラス2連勝を飾った。
7位にはマスタークラス2位のTAKUMI(B-MAX ENGINEERING FRJ)が、8位にはマスタークラス3位の今田信宏(B-MAX ENGINEERING FRJ)が入った。
第3戦は午後2時40分より18周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2021/06/27) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry/Wet
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 2 岡山国際サーキット 3.703km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 6 片山 義章 OIRC KATAYAMA YOSHIAKI 18 28'48.935 - -
2 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 18 28'51.096 2.161 2.161
3 8 三浦 愛 ARTA F111/3 Super License 18 28'59.461 10.526 8.365
4 1 ルッカ・アレン Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM 18 29'06.798 17.863 7.337
5 87 塩津 佑介 Power s MP F111 YOUSUKE SHIOTSU 18 29'12.118 23.183 5.320
6 39 M 1 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES ASCLAY SACCESS ES 18 29'18.109 29.174 5.991
7 96 M 2 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 18 29'23.921 34.986 5.812
8 27 M 3 今田 信宏 B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 18 29'24.340 35.405 0.419
9 7 M 4 畑 亨志 Super License Super License 18 29'39.915 50.980 15.575
10 34 M 5 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 18 29'46.835 57.900 6.920
11 11 M 6 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 18 29'51.153 1'02.218 4.318
12 45 辻子 依旦 PONOS Racing PONOS Racing 17 29'55.029 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
- 22 伊藤 鷹志 RiseUP F111/3MT RaiseUP MotroSports 14 23'15.915 4Laps 3Laps
- 30 M - DRAGON B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 6 29'34.485 12Laps 8Laps
Fastest Lap: CarNo.6 片山義章(OIRC) 1'36.987 (17/18) 153.250km/h
フォーミュラリージョナル・ジャパニーズ選手権は26日、岡山国際サーキットで第1戦の決勝を行い、18周を回り予選2位からスタートした片山義章(OIRC)が序盤でトップに立つと、そのまま2位以下をぶっちぎって優勝した。
第1戦決勝は午後2時30分にフォーメーションラップが始まった。正午過ぎからぱらついた雨も上がり、14台がグリッドに付きスタートが切られた。
トップで1コーナーに飛び込んだのはポールシッターの塩津佑介(Power s MP F111)で、2位に予選2位ので片山義章(OIRC)が続く。3位には予選4位から三浦愛(ARTA F111/3)が上がるが、続く2コーナーで予選3位の古谷悠河(TOM'S YOUTH)にかわされ、3位古谷、4位三浦と予選順位のままアトウッドへ向かった。
2位の片山はオープニングラップのヘアピンでトップ塩津のインを差し、この2台は併走してヘアピンを立ち上がるが、リボルバーで片山がトップに浮上した。5位には予選8位から素晴らしいスタートを決めた伊藤鷹志(RiseUP F111/3MT)が、6位にはマスタークラスポールの田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)をかわした同クラス予選2位の今田信宏(B-MAX ENGINEERING FRJ)が続く。さらに勢いに乗る伊藤はヘアピンで三浦をかわし4位に浮上。三浦は5位に落ちた。
2周目には3位の古谷がアトウッド立ち上がりで2位塩津の背後に付けスリップから抜け出しバックストレートで2位に浮上。塩津は3位に落ちた。
この間、トップに立った片山は2位に上がった古谷より1秒前後速いラップを刻み、古谷を突き放しにかかる。3周目にその差を4秒とすると5周目には6秒差、12周目にこのレースのファステストラップをたたき出すとその差を10秒近くと広げ独走態勢。最終的には18周を回って、2位以下を14秒離し、ぶっちぎりで開幕戦を制した。2位には古谷が入った。
3位の塩津はペースが上がらず、後ろからは伊藤を6周目に抜き返した三浦が迫る。4秒近くあった差はみるみる縮まり、16周目にその差は1秒を切った。しかし、残り周回数も少なく塩津はその差を守り切り3位でフィニッシュ。4位には三浦が、5位には伊藤が、6位にはルッカ・アレン(Sutekina Racing)が入った。
マスタークラスは、今田と田中での僅差のトップ争いとなったが、今田が終始ポジションを守り切りクラストップでゴール。しかし、今田はジャンプスタートで10秒加算のペナルティーを受けクラス2位に後退。田中が開幕戦のクラス優勝を飾った。クラス3位にはTAKUMI(B-MAX ENGINEERING FRJ)が入った。
第2戦は明日27日、午前10時40分より18周で、第3戦は午後2時40分より18周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2021/06/26) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 6 片山 義章 OIRC KATAYAMA YOSHIAKI 18 26'13.277 - -
2 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 18 26'27.886 14.609 14.609
3 87 塩津 佑介 Power s MP F111 YOUSUKE SHIOTSU 18 26'33.901 20.624 6.015
4 8 三浦 愛 ARTA F111/3 Super License 18 26'34.621 21.344 0.720
5 22 伊藤 鷹志 RiseUP F111/3MT RaiseUP MotroSports 18 26'43.859 30.582 9.238
6 1 ルッカ・アレン Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM 18 26'44.471 31.194 0.612
7 39 M 1 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES ASCLAY SACCESS ES 18 26'49.975 36.698 5.504
8 *27 M 2 今田 信宏 B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 18 26'58.991 45.714 9.016
9 96 M 3 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 18 27'01.420 48.143 2.429
10 11 M 4 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 18 27'24.161 1'10.884 22.741
11 34 M 5 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 18 27'26.375 1'13.098 2.214
12 7 M 6 畑 亨志 Super License Super License 16 27'46.993 2Laps 2Laps
13 *45 辻子 依旦 PONOS Racing PONOS Racing 15 27'09.738 3Laps 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
- 30 M - DRAGON B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 5 7'41.564 13Laps 10Laps
Fastest Lap: CarNo.6 CarNo.6 片山義章(OIRC) 1'26.614 (18/12) 153.910km/h
CarNo.27は、2021フォーミュラリージョナル選手権第1戦/第2戦/第3戦ブリーフィング資料スタート進行表(スタート手順違反)により、決勝結果に10秒を加算する。
CarNo.45は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2.5.1 b)(黄旗区間中のスピン)により、決勝結果に対して1周減算とする。ただし実周回数が16周のため完走とする。
第1戦ポールポジション 塩津佑介(YOUSUKE SHIOTSU)
「今週初めてこのクルマに乗ってつかむまでは時間がかかったんですが、メカさんの支えもあって昨日の最後の練習セッションはトップタイムでした。クルマにもドライビングにも自信を持っていたので、ポールは取れると思っていました。1回目は想定したアタックラップでトラフィックでタイムを伸ばせなくて、1回クールダウンをを入れて再アタックしたらタイムが上がったので良かったです。2回目はガソリンを攻めたら想定より減ってしまって、アタックラップ中にガス欠でタイムを出せませんでした。2年前はFIA-F4で、去年からスーパー耐久のST-Zクラスに乗っています。参戦もいきなり決まり、2年ぶりのフォーミュラカーで感覚を取り戻しながらすすめていました。スーパー耐久でスキルも上がり、それを証明でき、自信になりました。決勝は強敵揃いですが、自分を信じて戦いたいと思います。出場は開幕戦だけです。本当は出たいんですが今後の状況によります」
第2,3戦ポールポジション 片山義章(KATAYAMA YOSHIAKI)
「1回目はヘアピンとダブルヘアピンでシフトダウンができないのが何周か続いて、タイムが出ませんでした。それがなければ(PPが)取れたんじゃないかと思います。2回目は手前からブレーキングをしてやさしく走りました。もうちょっと攻められたと思いますがなんとかポールを取れました。不完全でしたがコースレコードを取れたので良かったです。決勝は初めてのリージョナルのスタートなので、どうすればいいのかまだつかめてなくて、レースを重ねてつかんでいこうと思っています。安全にスタートしてセクター1,2が速いし、抜けるクルマだと聞いているので、冷静に抜いていこうと思っています。今年はスポット参戦です。本当は全部出たいんですが、GTも走っているし、スポンサーの件もあって難しいです。スポンサー募集中です」
第1~3戦マスタークラスポールポジション 田中優暉(ASCLAY SACCESS ES)
「チームにいいクルマに仕上げてもらい乗りやすかったです。理想通りの走りができ喜んでいます。GT300に乗っていますが、その前はJAF F4に乗っていて、もともとフォーミュラカーの方が好きで運転が楽しいです。鈴鹿やここ岡山も何度か練習していましたし、ニスモの平峰一貴選手のアドバイスも受けていました。決勝は初めてなのでどうなるか分かりませんが、スピンしないように丁寧に走ります。全部出たいんですが、次戦はGTとかぶってますし、仕事の都合もあるのでわかりません。でもチャンピオンを目指したいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
フォーミュラリージョナル・ジャパニーズ選手権は26日、岡山国際サーキットで第2戦の公式予選を行い、片山義章(OIRC)がポールポジションを獲得した。
第2戦公式予選は、第1,3戦の公式予選から10分間のインターバルをおいて、午前9時45分より15分間で行われた。
ここでは片山義章(OIRC)が先頭でコースイン。4周目に1分26秒045でトップに立つと、5周目には26秒を切り25秒754でトップに君臨。最終アタックとなった10周目にはタイムを25秒717まで縮めポールポジションを獲得した。2位には1回目の予選より大幅にタイムを縮め25秒847と僅差に迫った古谷悠河(TOM'S YOUTH)が入った。
片山のライバルと思われた塩津佑介(Power s MP F111)は、ガソリン搭載量を少なめに攻めた結果、コース上でガス欠に見舞われタイムが伸びず、11位と下位に沈んだ。代わって3位には三浦愛(ARTA F111/3)が入った。
4位にはルッカ・アレン(Sutekina Racing)が、5位にはマスタークラストップの田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)が、6位には伊藤鷹志(RiseUP F111/3MT)が続いた。
第2戦決勝は明日27日、午前10時40分より18周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
フォーミュラリージョナル・ジャパニーズ選手権は26日、岡山国際サーキットで第1戦、第3戦の公式予選を行い、第1戦は塩津佑介が、第3戦は片山義章がポールポジションを獲得した。
いよいよ今シーズンのフォーミュラリージョナルが岡山国際サーキットで開幕した。運営がスーパー耐久機構(STO)からニューパシフィックスポーツマーケティング(NPSM)に変更され、WECのサポートレースとなった富士ラウンド以外は各サーキットの地方選として14戦が開催される。この開幕戦は昨シーズン最大だった開幕戦の13台を上回る14台が参戦し、うち、ジェントルマンドライバーで争われるマスタークラスは7台がエントリーした。
予選は2回に分けて行われ、第1戦のグリッドは1回目のベストタイムで、第3戦のグリッドは1回目のセカンドベストタイムで、第2戦のグリッドは2回目のベストタイムで決定される。
1回目の公式予選は午前9時20分より15分間。天候は曇りで風もほとんどなく過ごしやすい中、14台がコースインして始まった。
各ドライバー、ウオームアップを3周ほど行い、4周目あたりからアタックが始まる。まずは5周目に三浦愛(ARTA F111/3)が1分27秒346でトップに立つ。これを上回ってきたのは、塩津佑介(Power s MP F111)で26秒513でトップに立つ。「前を空けたかった」と遅めにコースインした片山義章(OIRC)も27秒187で2位に浮上した。
さらに、シフトにトラブルを抱えながらも片山がタイムを縮め1分26秒424でトップに立つ。しかし最終的には塩津がこれを上回る26秒089をたたきだし、ポールポジションを決めた。2位には片山が入った。
3位には古谷悠河(TOM'S YOUTH)が、4位には三浦愛(ARTA F111/3)が、5位にはルッカ・アレン(Sutekina Racing)が、6位にはマスタークラストップの田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)が続いた。
セカンドベストタイムで決まる第3戦のグリッドは、ポールポジションは片山、2位に塩津、3位に古谷、4位にに三浦、5位にアレン、6位にマスタークラストップの田中となっている。
第1戦決勝は本日26日午後2時30分より18周で、第3戦決勝は明日27日午後2時40分より18周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2021/06/26) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 2 岡山国際サーキット 3.703km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 6 片山 義章 OIRC KATAYAMA YOSHIAKI R1'25.717 - - 155.521
2 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH R1'25.847 0.130 0.130 155.286
3 *8 三浦 愛 ARTA F111/3 Super License 1'26.254 0.537 0.407 154.553
4 *1 ルッカ・アレン Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM 1'26.522 0.805 0.268 154.074
5 39 M 1 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES ASCLAY SACCESS ES R1'26.730 1.013 0.208 153.705
6 *22 伊藤 鷹志 RiseUP F111/3MT RaiseUP MotroSports 1'26.905 1.188 0.175 153.395
7 96 M 2 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING R1'27.046 1.329 0.141 153.147
8 7 M 3 畑 亨志 Super License Super License 1'27.736 2.019 0.690 151.942
9 27 M 4 今田 信宏 B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'27.791 2.074 0.055 151.847
10 34 M 5 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 1'27.897 2.180 0.106 151.664
11 87 塩津 佑介 Power s MP F111 YOUSUKE SHIOTSU 1'27.972 2.255 0.075 151.535
12 30 M 6 DRAGON B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'28.004 2.287 0.032 151.479
13 11 M 7 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 1'28.059 2.342 0.055 151.385
14 45 辻子 依旦 PONOS Racing PONOS Racing 1'30.997 5.280 2.938 146.497
---- 以上基準タイム予選通過 ----
'R'マークは従来のコースレコード(1'25.897 マスタークラス:1'27.663)を更新した。
CarNo.1,22,8は、2021フォーミュラリージョナル選手権統一規則書第28条8.(黄旗区間の通過)により、当該ラップタイムを採用しなし。
CarNo.87は、2021フォーミュラリージョナル選手権統一規則書第20条7.(走路上にて停止)により、訓戒とする。
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2021/06/26) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 岡山国際サーキット 3.703km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 6 片山 義章 OIRC KATAYAMA YOSHIAKI 1'26.158 - - 154.725
2 87 塩津 佑介 Power s MP F111 YOUSUKE SHIOTSU 1'26.276 0.118 0.118 154.513
3 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 1'26.732 0.574 0.456 153.701
4 8 三浦 愛 ARTA F111/3 Super License 1'26.909 0.751 0.177 153.388
5 1 ルッカ・アレン Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM 1'27.574 1.416 0.665 152.223
6 39 M 1 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES ASCLAY SACCESS ES 1'27.981 1.823 0.407 151.519
7 22 伊藤 鷹志 RiseUP F111/3MT RaiseUP MotroSports 1'28.018 1.860 0.037 151.455
8 27 M 2 今田 信宏 B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'28.138 1.980 0.120 151.249
9 30 M 3 DRAGON B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'28.356 2.198 0.218 150.876
10 11 M 4 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 1'28.784 2.626 0.428 150.149
11 7 M 5 畑 亨志 Super License Super License 1'28.875 2.717 0.091 149.995
12 96 M 6 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'29.127 2.969 0.252 149.571
13 34 M 7 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 1'29.232 3.074 0.105 149.395
14 45 辻子 依旦 PONOS Racing PONOS Racing 1'31.926 5.768 2.694 145.017
---- 以上基準タイム予選通過 ----
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2021/06/26) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 岡山国際サーキット 3.703km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 87 塩津 佑介 Power s MP F111 YOUSUKE SHIOTSU 1'26.069 - - 154.885
2 6 片山 義章 OIRC KATAYAMA YOSHIAKI 1'26.131 0.062 0.062 154.774
3 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 1'26.565 0.496 0.434 153.998
4 8 三浦 愛 ARTA F111/3 Super License 1'26.865 0.796 0.300 153.466
5 *1 ルッカ・アレン Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM 1'27.347 1.278 0.482 152.619
6 *39 M 1 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES ASCLAY SACCESS ES R1'27.663 1.594 0.316 152.069
7 *27 M 2 今田 信宏 B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING R1'27.706 1.637 0.043 151.994
8 *22 伊藤 鷹志 RiseUP F111/3MT RaiseUP MotroSports 1'27.771 1.702 0.065 151.882
9 30 M 3 DRAGON B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'28.241 2.172 0.470 151.073
10 *96 M 4 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'28.359 2.290 0.118 150.871
11 *7 M 5 畑 亨志 Super License Super License 1'28.643 2.574 0.284 150.388
12 11 M 6 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 1'28.746 2.677 0.103 150.213
13 *34 M 7 三浦 勝 CMS F111 CMS motor sports project 1'29.008 2.939 0.262 149.771
14 45 辻子 依旦 PONOS Racing PONOS Racing 1'31.686 5.617 2.678 145.396
---- 以上基準タイム予選通過 ----
'R'マークは従来のコースレコード(マスタークラス: 1'28.032)を更新しました。
CarNo.22,39.7.34.96.27.1は、2021フォーミュラリージョナル選手権統一規則書第28条8.(黄旗区間の通過)により、当該ラップタイムを採用しない。
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
スーパーFJ鈴鹿シリーズ第4戦は20日、鈴鹿サーキットで行われているクラブマンレース第3戦で決勝を行い、5番グリッドからスタートした岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が序盤でトップに立つとそのまま優勝、今季3勝目を飾った。
決勝は午後4時55分にフォーメーションラップが始まった。太陽も雲に隠れ、幾分涼しくなった中、24台がグリッドに付きスタートが切られた。
ポールポジションの森山冬星(DIXCEL☆ROYAL/MYST)と2番グリッドの高木悠帆(MYST KK-SⅡ)は併走しながら1コーナーへ向かうが、アウトの森山が前に出て順位をキープ。高木は2位に付けた。3位には5番グリッドから抜群のスタートを切った岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が上がってきた。4位には佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋)が、5位には八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ)が、6位には上野大哲(SACCESS RACING ES)が続く。
3位の岡本はオープニングラップの130Rで縁石をまたぎながらアウトから高木をパスして2位に浮上。高木は続くシケインでインから佐藤にもかわされ4位に落ちた。
さらに岡本はトップの森山を追う。2周目のシケインで背後に迫ると、森山はブレーキをロック。立ち上がりが鈍ったところをストレートで並びかけ3周目の1コーナーでトップに立った。
ここから岡本は2位の佐藤を引き離しにかかる。4周目に1.7秒あった差は、7周目には3.0秒まで開いた。8周目には1コーナーから2コーナーにかけシフトに問題が発生。しかし佐藤との差は大きく、1.5秒まで迫られるもののトップを堅守。
その後も岡本は佐藤の追い上げを振り切り、12周をまわって前戦の雪辱を果たし、今季3勝目を飾った。2位には佐藤が続いた。
このレースのハイライトは8番グリッドからスタートした居附明利(SACCESS RACING)だろう。2周目にはチームメートの上野をかわして6位に上がると、5周目には八巻を攻略して5位、7周目には高木を1コーナーでパスして4位まで浮上。10周目にはこのレースのファステストラップをたたき出し、続く11周目の1コーナーでは森山をインから差してついに表彰台圏内の3位まで浮上した。居附は前戦ストールで最後尾から追い上げ8位。このレースでも3位に入り、2レースをまたいで、最後尾から3位まで上り詰めた。
4位にはポールスタートの森山が、5位には上野が、6位には冨田自然(MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport香川)が入った。
第5戦は7月25日のクラブマンレース第4戦で決勝が行われる。このラウンドはSUGOでの86レースに出場する岡本が欠場。新たなウィナーが生まれるかに注目したい。
優勝 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
「前戦のエンジントラブルはスロットルボディーとそのキャリブレーションが合っていなかったのが原因で、それを交換したら直りました。スタートは狙っていました。ここ最近のレースでは一番決まりました。一人旅になってからはファステストを狙っていましたが、居附選手に取られてしまいました。1~2コーナーで3速に入らないようになって、一時タイムが落ちましたが、次の周からは4速固定で行くようにして、ロスをしないようにしました。運転手なのかミッションなのか、なんなんでしょう? 開幕からクルマが序盤に強いというのがわかっていたので、残りのレースも強みとしてやっていきたいですね。次戦は休みますが2年連続チャンピオンを目指してがんばります」
2位 佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋)
「反省点は岡本選手にスタートで前に出られたことです。ぼくも無難なスタートを切ったんですが、彼の方が蹴り出しが良かったです。岡本選手が前半なんであんなにペースを上げられるのかわからなくて、そこをどうすればいいのだろうと……。後半は同じペースで走ってたので岡本選手がミスをするのを待ってたんですが、上手だし手強いですね。次戦は岡本選手が休むのを知ってたのでいるうちに倒したかったんですが、いないなら勝つ以外にないかなと思います」
3位 居附明利(SACCESS RACING)
「スタートでは一つ二つポジションを落としてもいいのでストールしないように集中していました。普通に走れば前に出て行けるのでその走りを信じました。東コースが得意なので1コーナーで抜ければ相手が離れていくので、どんどん前に行くことができて楽しかったです。この後も出たいと思っていますが、資金不足なのでスポンサーを募集中です」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
優勝 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)
「スタートは良かったのですが、タイヤがなかなか温まりませんでした。名取選手のペースが良かったのでミスをしないように気を付けました。途中まではきつかったのですが、段々楽になりました。でも簡単なレースではありませんでした」
「SFとのダブルエントリーは少し頭は疲れますが、体力的には大丈夫です。次のもてぎはまた初めてのサーキットですが、シュミレーターで経験を積んで集中して臨みます。温泉やサウナで湿気のある日本の夏に慣れたいと思います(笑)」
2位 名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)
「スタートが決まったと思ったらイン側はダスティで平良選手に前に出られてしまいました。ペースは良かったのですが、序盤攻めすぎてフロントタイヤがオーバーヒートしてしまい、アレジ選手を抜くまでには至りませんでした。SFレースの後でマシンフィーリングがかなり変わっていたり、ペダルに貼っていた粘着テープが剥がれてシューズの裏にくっついたりというアクシデントもありました」
「早くチャンピオンを決めてSFに出たいとという気持ちが強いです。実は今回も出場する話があったのですが流れてしまいました。とにかく早くステップアップしたいと思っています」
3位 平良響(TOM'S)
「3戦連続表彰台はこれまでのベストの成績ですが、まだトップには全然ついていけないので、まだやることが多いと感じています。スタートで名取選手を抜くことができましたが、1、2周目にペースを上げることができずにすぐに抜かれ、そのあと付いていけませんでした。逆に河野選手、三宅選手に追いつかれてしましました」
「今回の悔しさを次のもてぎに繋げたいと思います。表彰台は経験したので、ぜひ優勝がほしいです。もてぎは2大会あるので、どちらかでは優勝したいと思います」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2021/06/20) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 8 岡本 大地 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 12 27'26.239 - -
2 56 佐藤 巧望 MYST.KK-SII.制動屋 MYST KK-S2 12 27'27.076 0.837 0.837
3 39 居附 明利 SACCESS RACING MYST KK-S2 12 27'29.922 3.683 2.846
4 87 森山 冬星 DIXCEL☆ROYAL/MYST MYST KK-S2 12 27'32.741 6.502 2.819
5 38 上野 大哲 SACCESS RACING ES MYST KK-S2 12 27'33.111 6.872 0.370
6 68 冨田 自然 MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport香川 MYST KK-S2 12 27'34.979 8.740 1.868
7 88 八巻 渉 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 12 27'36.323 10.084 1.344
8 61 高木 悠帆 MYST KK-SⅡ MYST KK-S2 12 27'37.005 10.766 0.682
9 81 佐藤 樹 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 12 27'39.420 13.181 2.415
10 15 小松 響 Rn-sports・OKABE・KKSII MYST KK-S2 12 27'46.810 20.571 7.390
11 7 髙口 大将 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 12 27'48.470 22.231 1.660
12 51 岸本 尚将 Tamayura Athle ABBEY KKSII MYST KK-S2 12 27'50.053 23.814 1.583
13 33 伊藤 慎之典 テイクファースト&チャリ走! 10V TOKYO R&D RD10V 12 27'54.034 27.795 3.981
14 69 鶴岡 秀麿 MYST・ゼンカイレーシング・KKS-2 MYST KK-S2 12 27'54.473 28.234 0.439
15 21 太田 浩 ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 12 27'55.122 28.883 0.649
16 55 板倉 慎哉 AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII TOKYO R&D RD10V 12 27'55.374 29.135 0.252
17 79 三瓶 旭 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 12 27'58.042 31.803 2.668
18 *11 三島 優輝 Rn-Sports制動屋KKSII MYST KK-S2 12 28'15.696 49.457 17.654
19 86 木村 龍祐 制動屋CF亜衣KK-S2 MYST KK-S2 12 28'20.346 54.107 4.650
20 9 上吹越 哲也 FTK・レヴレーシング MYST KK-S2 12 28'21.080 54.841 0.734
21 24 碓井 剛 C.O.B-KART MYST KK-S2 12 28'25.005 58.766 3.925
22 59 松田 大輝 K-TACK MYST KK-SII MYST KK-S2 12 28'25.422 59.183 0.417
23 0 夕田 大助 LAPS MYST KK-S2 12 28'27.821 1'01.582 2.399
24 54 山田 健 nutecレプリRD10V TOKYO R&D RD10V 12 29'01.256 1'35.017 33.435
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.39 居附明利(SACCESS RACING) 2'16.421 (10/12) 153.240km/h
CarNo.11は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第55条1)(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第12戦の決勝が、6月20日、宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションスタートのジュリアーノ・アレジ(TOM'S)が好スタートから逃げ切って今季2勝目。ドライコンディションでも勝てることを証明した。2位には終始アレジを追った名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が入った。
#36アレジの好スタートで幕を開けたレースは、レインとドライというコンディションの違いこそあれ、昨日の第10戦と同じような展開となった。
#36アレジに対し「コースイン側がややダスティだった」と出遅れてしまった#50名取は、2列目の#37平良響(TOM'S)に先行を許してしまった。しかしペースの勝る#50名取は2周目の1コーナーでアウト側から#37名取をパス。すぐさまトップを追う態勢に入る。
1分15秒前半のラップタイムで逃げる#36アレジに対し、#50名取は14秒台後半と明らかにペースが速く、#50名取がトップに立つのは時間の問題かと思われた。しかし「序盤のハイペースでフロントタイヤを痛めてしまった」と周回を重ねるたびにペースダウン。
5周目に0.3秒にまで迫っていた両者の差は、10周目0.7秒、15周目1.7秒と開いていき、最後は#36アレジが余裕を持って2勝目のチェッカーを受け、ドライコンディションでも速さを身に付けたことを証明した。
2人の後方では#37平良と#10三宅淳詞(ルーニースポーツ)による3位争い、#35河野駿佑(RS FINE)と#10三宅淳詞(ルーニースポーツ)による5位争いが繰り広げられたが、最後まで順位が入れ替わることなくフィニッシュを迎えた。#37平良はこの週末3度目の3位表彰台。
マスターズクラスは10周目に#11植田正幸(ルーニースポーツ)を抜いた#4今田信宏(B-MAX ENGINEERING)が午前中の第11戦に続き優勝。クラス7勝目を飾った。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
優勝 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「今シーズンは初戦から調子は良かったのですが不運が続いていました。まぁそれも自分のせいかと思って、旅行に出掛けたりリフレッシュをして今回のレースに臨みました。予選はあまり良くありませんでしたが、今日は運が全部自分に向いていたように思います。応援してくれた方々、チームに対する感謝の気持ちでいっぱいです」
「阪口選手とのバトルは、阪口選手がリアを滑らせて少し当たりましたが、上手く前に出られました。関口選手がピットインしたときはクリーンエアを取り込んでプッシュできましたし、すべてが上手く噛み合ったという感じです。レース中は特に大湯選手とのギャップ、ラップタイムを気にしていました。トップに立ってから長かったのでトラブルが出ないことを祈っていました」
「ここまで流れが悪く、有効ポイントを考えたらもう落とせない状況で臨みましたが、次戦のもてぎでも結果を出してチャンピオンを目指したいと思います」
2位 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
「福住選手はここまで長かったですが、今日は僕のペースを見てレース運びをしていたようで改めて上手いなと感じました。僕は前を追うというより、関口選手を抑えるのに必死でした。(20周目に)関口選手を捕らえたのはあのタイミングしかなかったと思っていきました。本当は(関口選手の)アウトラップで抜きたかったのですがそれはできませんでした」
「今回のSUGOは理由はありませんが、イケルという自信があったのですが、雨でうまくいきませんでした。でも、Q3まで進めて2位をもぎ取ることができましたので嬉しいです」
3位 関口雄飛(TEAM IMPUL)
「レース序盤、タイヤが冷えているときはイケると思っていたのですが、温まってからが良くありませんでした。ピットで逆転され、大湯選手にも抜かれてしましましたが、大湯選手に抜かれたときは正直油断をしていました。あれは自分のミスです」
「朝のウォームアップでマシンを改善し、ドライのレースでもイケるところまで仕上がっていたと思います。一番速いマシンだったかと言われると分かりませんが、少なくとも前に出れば抑えられるクルマには仕上げたという自信はありました」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の決勝が、6月20日、宮城県・スポーツランドSUGOで行われた。好天の下行われたレースは、5番グリッドスタートの福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が念願の初優勝を飾った。2位は大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、3位はポールスタートの#19関口雄飛(TEAM IMPUL)が入った。
予選日と打って変わって天候に恵まれた決勝日。上空にやや厚い雲は浮かんでいるもののレース終了まで降雨の心配はなさそうだ。気温は高くなりつつあるが湿度は低く風が心地良い。
午前中に行われたフリー走行では全車のラップタイムが1秒以内と実力は拮抗している。些細なミスが命取りとなるだけに、グリッドで準備をするドライバー、そしてチームスタッフは緊張の面持ちだ。
午後1時30分、1周のフォーメイションラップからスタートが切られた。
好ダッシュを見せたのはポールスタートの#19関口。#39阪口晴南(INGING MOTORSPORT)と#5福住を従えて1コーナーに飛び込む。対照的に出遅れてしまったのが2番グリッドの#6牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だ。
1周目を終えた順位は、#19関口、#39阪口、#5福住、そして7番グリッドからジャンプアップした#64大湯、#6牧野と続く。
2周目、#5福住が1コーナーアウト側から#39阪口に仕掛け一気に前に出る。この攻防は福住自身もレース後にポイントだったと振り返った。イン側の#39阪口はリアをややスライドさせて両者は接触してしまい、これで若干バランスが狂ったのか、ペースの上がらない#39阪口は6位まで順位を落としてしまう。
トップ#19関口は快調なペースで飛ばすが#5福住も必死に食らいつき、両者の差は一旦は2.5秒まで開くものの10周を過ぎると1秒まで縮まり、その後は付かず離れずの状態が続く。
規定の10周目を過ぎたところで、最初にタイヤ交換を行ったのは3位を走っていた#64大湯。やや交換に手間取ったもののコースに復帰しフレッシュタイヤでプッシュし続ける。同じ周に9位#51松下信治(B-MAX RACING TEAM)も上位進出を狙って作業を行う。
レースが縦に長い展開となり、コース上での順位変動は難しいと思われた17周目、トップ#19関口がピットイン。これを見た#5福住は前の空いた状態で最大限プッシュし、次の周にピットに滑り込んだ。これが今回のレースのハイライトだった。好判断で作業を終えコースに戻った#5福住は#19関口の前に出ることに成功。ここで実質のトップに躍り出た。
上位陣とは逆の作戦をとったのがポイントリーダーの#16野尻智紀(MUGEN)。10番手スタートの#16野尻はトップを上回るペースで追い上げ6位までポジションアップすると、その後もハイペースで走行を続け、他車が次々とピットに入るのを尻目に、終盤までピットインを引っ張り続けた。
この結果、#16野尻は28周目に暫定のトップに立つと、実質トップ#5福住との差を22秒まで広げる。驚異的だったのはタイヤ交換をした#5福住のラップタイムより、スタートからタイヤを換えていない#16野尻のペースの方が若干速かったことだ。
この神がかり的な走りに#16野尻に優勝のチャンスがあるのではないかと思わせたが、コース改修によりピットロードの延長されたコースで22秒のマージンでは到底足りるはずもなく、41周目に#16野尻がピットインからコース復帰した場所は、#5福住、#64大湯、#19関口、#51松下、#6牧野に次ぐ6位のポジションだった。
この時点で2位に6秒のマージンを築いていた#5福住だが、トップ快走中にタイヤバーストで優勝を逃した鈴鹿の悪夢が頭をよぎったチームは「無理せずにクルージングで行け」との指示を出し、同じ不安を抱えていた福住自身も若干ペースを落として慎重な走りを心がけた。
そして、残る10周を走りきった#5福住に歓喜のときが訪れる。念願だった初優勝のチェッカーを受けると、感謝をするようにチームスタッフのいるピットウォール側にマシンを寄せ、コックピットで何度も何度もガッツポーズを繰り返した。
終盤、観客を沸かせたのは最後にピットインした#16野尻。先行する#6牧野を最後まで攻め続け、馬の背コーナーで2回、1コーナーで1回は横に並びかけるまで迫った。#6牧野も意地で抑え込み、結局順位は変わらなかったが、最後まで観客を沸かせ、魅せるレースをした#16野尻は今回のもう一人の主役だった。
次戦は少し間を置いて8月末、舞台は真夏のツインリンクもてぎだ。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/20) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 12 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 23'57.208 - -
2 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 19 23'59.066 1.858 1.858
3 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 24'10.636 13.428 11.570
4 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 19 24'10.855 13.647 0.219
5 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 19 24'15.695 18.487 4.840
6 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 19 24'16.017 18.809 0.322
7 1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 24'17.326 20.118 1.309
8 3 ルッカ・アレン Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 19 24'24.029 26.821 6.703
9 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 19 24'48.406 51.198 24.377
10 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 19 24'50.785 53.577 2.379
11 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 19 24'59.977 1'02.769 9.192
12 51 M 3 畑 亨志 A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 19 25'14.245 1'17.037 14.268
---- 以上規定周回数(90% - 17Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.50 名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320) 1'14.745 (3/19) 172.739lm/h
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/20) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 53 1:01'37.328 - -
2 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 53 1:01'41.074 3.746 3.746
3 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 53 1:01'42.542 5.214 1.468
4 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 53 1:01'43.722 6.394 1.180
5 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 53 1:01'47.044 9.716 3.322
6 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 53 1:01'47.487 10.159 0.443
7 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 53 1:01'49.254 11.926 1.767
8 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 53 1:01'58.791 21.463 9.537
9 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 53 1:01'59.242 21.914 0.451
10 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 53 1:02'01.886 24.558 2.644
11 20 高星 明誠 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 53 1:02'05.882 28.554 3.996
12 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 53 1:02'06.383 29.055 0.501
13 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 53 1:02'08.440 31.112 2.057
14 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 53 1:02'09.130 31.802 0.690
15 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 53 1:02'27.240 49.912 18.110
16 12 塚越 広大 ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 53 1:02'40.724 1'03.396 13.484
17 *7 小高 一斗 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 53 1:02'46.422 1'09.094 5.698
18 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 52 1:01'38.511 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 47Laps)完走 ----
- 4 中山 雄一 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 36 45'51.813 17Laps 16Laps
Fastest Lap: CarNo.16 野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 1'07.072 (44/53)
CarNo.7は、2021全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第19条6.(青旗提示の無視)により、決勝結果に対して5秒加算のペナルティーを科す。
スーパーFJ鈴鹿シリーズ第3戦は20日、鈴鹿サーキットで行われているクラブマンレース第3戦で決勝を行い、予選3位からスタートした上野大哲(SACCESS RACING ES)が最終ラップで岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)をパスし、スーパーFJ初優勝を飾った。
決勝は午後12時25分より10周で行われた。スタート時は青空も広がり汗ばむほどの陽気となった。フォーメーションラップで予選14位の髙口大将(FTK・レヴレーシングガレージ)がストップしたため23台がグリッドに付きスタートが切られた。
無難なスタートを決めてトップで1コーナーに飛び込んだのはポールポジションの岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)で、2位には予選2位の佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋)が続く。同3位の上野大哲(SACCESS RACING ES)はホイールスピンが多くスタートをミスしたが後方の同4位でチームメートの居附明利(SACCESS RACING)がストールしたため後ろが空き、3位の順位を守った。
4位には予選6位から八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ)が、5位には高木悠帆(MYST KK-SⅡ)が、6位には森山冬星(DIXCEL☆ROYAL/MYST)が続く。
2位でレースを始めた佐藤だったがセッティングが合わず序盤のペースが上がらない。2周目のシケインでは上野に並びかけられるもののなんとかこれを押さえる。しかし続くストレートから3周目の1コーナーでは上野にインからパスされ3位に落ちる。上野は2位に浮上。
トップに立った岡本は3周目には2位に上がった上野を1秒6離し、逃げ切り体制に入るかと思われたが、このあたりからエンジンが吹けない症状が出始めペースが上がらない。
2位の上野は、エンジンの症状が徐々に悪化し始めた岡本との差を徐々に詰め、6周目に1秒を切ると、7周目からはテールトゥノーズの争いとなる。
上野は西コースで何度も岡本に並びかけるが、岡本もなんとか上野を押さえきり、9周目まではトップを死守。しかし、最終ラップのスプーンで岡本は立ち上がりでマシンのスピードが乗らず失速。バックストレッチで岡本に並びかけた上野は130Rまででトップに浮上。このまま逃げ切りうれしいスーパーFJ初優勝を飾った。
2位には岡本が、3位には佐藤が、4位には八巻が、5位には高木が、6位には森山が入った。
第4戦のグリッドは第3戦の結果で決められ、トップ6がリバースグリッドとなる。これによりポールポジション位置からは森山がスタート。以下、高木、八巻、佐藤、岡本、上野の順となる。
第4戦は午後4時55分よりこのレースより2周多い12周で行われる。このレースで上位に入ったドライバーがどこまで巻き返えすかに注目だ。
優勝 上野大哲(SACCESS RACING ES)
「スタートではタイヤが空転してミスったんですが、チームメート(居附明利)がストールして、前の3台だけのバトルになりました。プッシュしてタイムアップを考えながら走っていました。佐藤選手を1コーナーで抜いて岡本選手と接戦になりました。岡本選手は、ヘアピン立ち上がりとか西コースが苦しそうだったので、S字で離れないように頑張っていました。何回か横に並んで抜けるタイミングはあったんですが、見せるだけで、最後の最後に合わせるように走っていました。スプーンの立ち上がりで岡本選手が失速したのでそこで抜くことができました。次は予選で2回スピンしたタイヤを履くのでタイム的に不安ですが、ペースはいいので前だけ見ていこうと思います」
2位 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
「スタートを無難に決めて1周目から逃げ切り体制に持ち込めそうな気配だったんですが、3周目あたりからエンジンが吹けない症状が出始めて、上野選手に追いつかれました。それでも耐えていたんですが、最終ラップのスプーンではクルマが全く進まない状態で、ブロックができる速度差でもなかったので、これは無理だと思いました。しょうがないですね。エンジンの症状は最初はヘアピンでしか出てなかったんですが、周を重ねるごとに全コーナーの脱出で吹けなくなりました。この手の症状は原因がわからないことが多いので次のレースは厳しいかも知れません」
3位 佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋)
「ウォームアップからペースが上がりませんでした。タイヤがたれる予想をしたセットだったんですが、思いのほかたれなくて完全にグリップ不足でした。スタートから数周を過ぎたあたりからは岡本選手と同じペースでしたので、最初の数周が課題ですね。上野選手とシケインでやりあったりで離れてしまったので、あれがなければレースにはなっていたと思います。次は5時前なので気温も下がるしセットを考え直します。勝つ勢いで行きたいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2021/06/20) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 38 上野 大哲 SACCESS RACING ES MYST KK-S2 10 22'51.470 - -
2 8 岡本 大地 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 10 22'51.839 0.369 0.369
3 56 佐藤 巧望 MYST.KK-SII.制動屋 MYST KK-S2 10 22'54.262 2.792 2.423
4 88 八巻 渉 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 10 22'57.320 5.850 3.058
5 61 高木 悠帆 MYST KK-SⅡ MYST KK-S2 10 22'59.740 8.270 2.420
6 87 森山 冬星 DIXCEL☆ROYAL/MYST MYST KK-S2 10 23'00.673 9.203 0.933
7 68 冨田 自然 MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport香川 MYST KK-S2 10 23'07.417 15.947 6.744
8 39 居附 明利 SACCESS RACING MYST KK-S2 10 23'07.922 16.452 0.505
9 11 三島 優輝 Rn-Sports制動屋KKSII MYST KK-S2 10 23'09.694 18.224 1.772
10 15 小松 響 Rn-sports・OKABE・KKSII MYST KK-S2 10 23'11.383 19.913 1.689
11 21 太田 浩 ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 10 23'14.152 22.682 2.769
12 81 佐藤 樹 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 10 23'14.426 22.956 0.274
13 51 岸本 尚将 Tamayura Athle ABBEY KKSII MYST KK-S2 10 23'20.261 28.791 5.835
14 69 鶴岡 秀麿 MYST・ゼンカイレーシング・KKS-2 MYST KK-S2 10 23'21.278 29.808 1.017
15 33 伊藤 慎之典 テイクファースト&チャリ走! 10V TOKYO R&D RD10V 10 23'21.440 29.970 0.162
16 55 板倉 慎哉 AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII TOKYO R&D RD10V 10 23'23.443 31.973 2.003
17 79 三瓶 旭 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 10 23'25.472 34.002 2.029
18 86 木村 龍祐 制動屋CF亜衣KK-S2 MYST KK-S2 10 23'37.353 45.883 11.881
19 59 松田 大輝 K-TACK MYST KK-SII MYST KK-S2 10 23'40.071 48.601 2.718
20 9 上吹越 哲也 FTK・レヴレーシング MYST KK-S2 10 23'47.939 56.469 7.868
21 54 山田 健 nutecレプリRD10V TOKYO R&D RD10V 10 24'14.287 1'22.817 26.348
22 24 碓井 剛 C.O.B-KART MYST KK-S2 10 24'23.800 1'32.330 9.513
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
- 0 夕田 大助 LAPS MYST KK-S2 1 3'02.619 9Laps 9Laps
- 7 髙口 大将 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 0 - 10Laps 1Lap
Fastest Lap: CarNo.38 上野大哲(SACCESS RACING ES) 2'16.180 (6/10) 153.512km/h
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第11戦の決勝が、6月20日、宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションスタートの名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が完璧なレース運びで今シーズン6勝目を飾った。2位は#2佐藤蓮(TODA RACING)、3位には昨日に続き#37平良響(TOM'S)が入った。
勝負のポイントであるスタートは、#50名取、#2佐藤が好スタートを決めたのに対し3番グリッドの#36ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)はやや出遅れる。イン側の#37平良を抑えようとマシンを寄せるが#37平良のダッシュが良く先行を許してしまう。
上位4台が1コーナーから2コーナーへ向かおうとしたとき、その後方で並走していた3台のうち、イン側の#1野中誠太(TOM'S)とセンターの#35河野駿佑(RS FINE)が接触。タイヤに乗り上げる形となった#35河野は横転。1回転して正常な姿勢で着地したが、足回りにダメージを負いリタイア。#1野中も同様にマシンにダメージがありその場でリタイアとなった。
(※#1野中には危険なドライブ行為があったとしてペナルティが課された)
並走した3台のなかで一番アウト側にいた#3ルッカ・アレン(ALBIREX RACING TEAM)は難を逃れてレースを続ける。
このアクシデントで即座にセーフティカー(SC)が導入され、以降5周が終了するまでは車両回収のためSCランが続いた。
SCラン解除後の再スタートでは、トップ#50名取がウェービングをして後方を牽制しながら最終コーナーを立ち上がり、#2佐藤を従えて1コーナーに飛び込む。
ここからトップを快走する#50名取は、周回を重ねるたびに#2佐藤との差を少しずつ開いていき、その差は12周終了時で1.5秒。しかし、13週目に#2佐藤がミスを犯したのかその差が一気に3秒に開くと、#50名取はストレートでバックミラーを見て#2佐藤との間隔を測りながらレースを進める作戦に切り替える。
トップ2台には離されてしまったが、#37平良、#36アレジ、そして再スタート後すぐに#3アレンを抜いた#10三宅淳詞(ルーニースポーツ)による3位争いは白熱。9周目からそれぞれ1秒以内の差で隊列を組んで周回する。
ドライコンディションでポールからスタートを決めれば、今の#50名取を脅かすライバルはいない。残り周回も#2佐藤と3秒差を保ちながら、今シーズン6勝目のチェッカーを受けた。速さが結果に繋がっていない2位#2佐藤は第5戦鈴鹿以来の表彰台を射止めた。
3位争いは終盤#36アレジが#37平良に迫る場面はあったが、やはりSUGOのコースで前車を抜くのは容易ではなく、結局順位変動はないままフィニッシュを迎えた。
マスターズクラスは総合7位の#4今田信宏(B-MAX ENGINEERING)がクラスウィン。6勝目を飾り、こちらもドライコンディションでは敵なしといった感じだ。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/20) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 11 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 19 30'06.010 - -
2 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 19 30'08.893 2.883 2.883
3 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 30'16.033 10.023 7.140
4 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 30'16.709 10.699 0.676
5 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 19 30'18.167 12.157 1.458
6 3 ルッカ・アレン Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 19 30'28.116 22.106 9.949
7 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 19 30'35.694 29.684 7.578
8 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 19 30'41.348 35.338 5.654
9 51 M 2 畑 亨志 A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 19 30'48.612 42.602 7.264
10 11 M 3 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 19 30'51.338 45.328 2.726
---- 以上規定周回数(90% - 17Laps)完走 ----
- 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 0 - 19Laps 19Laps
- *1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 0 - 19Laps -
Fastest Lap: CarNo.50 名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320) 1'13.925 (9/19) 174.655km/h
CarNo.1は、2021全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第15条1.1)(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーおよびペナルティーポイント1点を科す。
決勝日のスポーツランドSUGOは好天とは言い難いが天候は曇り。午後からは晴れの予報が出ている。決勝はドライコンディションのレースが観られそうだ。
午前9時から行われた30分間のフリー走行では、各チームは決勝を想定したドライセッティングとマシンチェックを行う。昨年秋に行われた決勝レースのファステストラップが1分06秒350(ニック・キャシディ)。このあたりが目安になるだろう。
路面はやや濡れた部分はあるものの走行に支障はない。全車ドライタイヤでコースイン。
10分経過。順位は、#1山本1分08秒367-#51松下08秒801-#5福住09秒598-#12塚越09秒670-#15大津10秒468-#6牧野11秒390と上位はすべてホンダエンジン搭載車が占めた。
20分経過。順位は、#1山本1分07秒142-#38坪井07秒152-#3山下07秒238-#5福住07秒367-#16野尻07秒451-#39阪口07秒594-#64大湯07秒778-#6牧野07秒867-#36アレジ07秒867-#37宮田07秒913と10番手までが07秒台に揃った。1位から10位までの差は0.771秒という混戦だ。
残り4分から決勝セッティングでの最後のアタックが始まり、#20高星07秒093、#64大湯06秒749が次々にトップタイムを更新。
走行終了。#64大湯(06秒749)、#20高星に、決勝で逆襲を狙うベテラン2人、#1山本-#16野尻が続く結果となったが、何とトップから最下位19位の#14大嶋までのタイム差は0.992秒と全車のタイムが1秒以内に収まるという超接近状態となった。
こうなると、やはり抜きにくいSUGOのコースではグリッドとスタートが重要になってくる。これに使用時間が200秒に拡大されたオーバーテイクシステムがどう影響してくるのかが気になるところだ。
改めて決勝の見所を整理すると、ポールスタートの#19関口と包囲網を敷く若手#6牧野、#39阪口、#37宮田らの戦い。速さはあるが予選のミスで下位に沈んだ#51松下、#38坪井、そしてポイントリーダー#16野尻、チャンピオンナンバーを背負う#1山本の戦いぶりなどだろう。
決勝は午後1時30分スタート。53周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/20) Free Practice 2 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'06.749 - - 193.432
2 20 高星 明誠 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'07.093 0.344 0.344 192.440
3 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'07.142 0.393 0.049 192.300
4 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'07.144 0.395 0.002 192.294
5 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'07.145 0.396 0.001 192.291
6 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'07.152 0.403 0.007 192.271
7 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'07.233 0.484 0.081 192.040
8 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'07.238 0.489 0.005 192.025
9 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'07.243 0.494 0.005 192.011
10 12 塚越 広大 ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'07.308 0.559 0.065 191.826
11 7 小高 一斗 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'07.374 0.625 0.066 191.638
12 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'07.386 0.637 0.012 191.604
13 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'07.433 0.684 0.047 191.470
14 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'07.526 0.777 0.093 191.206
15 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'07.540 0.791 0.014 191.167
16 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'07.570 0.821 0.030 191.082
17 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'07.609 0.860 0.039 190.972
18 4 中山 雄一 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'07.630 0.881 0.021 190.912
19 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'07.741 0.992 0.111 190.599
スーパーFJ鈴鹿シリーズ第3戦は20日、鈴鹿サーキットで行われているクラブマンレース第3戦で公式予選を行い、岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が開幕から3連連続でポールポジションを獲得した。
予選を中止に追い込んだ昨日の雨も上がり鈴鹿上空には早朝より青空が広がった。路面にウェットパッチが残るなか午前8時、24台が参加して20分間の公式予選が始まった。
序盤、予選をリードしたのは上野大哲(SACCESS RACING ES)。徐々にタイムを上げ4周目には2分16秒357をたたき出し、ここまでリーダーに君臨。しかし5周目には開幕から2連勝中の岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が15秒605で一気にトップに立つ。2位には佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋)が15秒985で上がり、上野は3位に落ちた。
ここから各ドライバータイムが伸び悩む。今シーズンのタイヤはたれが早く思ったよりタイム更新ができない。結局、岡本がこのタイムで今シーズン開幕から3戦連続でポールポジションを決めた。佐藤もタイムアップならずこのままのタイムで2位に入った。
上野は1コーナーとダンロップで2度のコースアウトを喫するもののタイムを2分16秒175まであげたが、順位は変わらず3位で予選を終えた。
4位には前回初参戦でいきなり予選3位に入った居附明利(SACCESS RACING)が付け、5位には高木悠帆(MYST KK-SⅡ)が、6位にはベテランの八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ)が入った。
ポールの岡本は「このタイムはスリップを使ったもの。佐藤とは実質的にタイム差はないと思う」と述べ、佐藤も「ベストタイムは完璧なアタックではなかった」といい、両者とも決勝はどちらかが逃げ切ることはないだろうと語った。
第3戦決勝は午後12時25分より10周で争われる。岡本の3連勝なるか、佐藤が初優勝を飾るのかに注目したい。「決勝は落ち着いてレースをしたい」という3位の上野、その背後のルーキー居附にも注目だ。
Text: Yosshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2021/06/20) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 8 岡本 大地 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 2'15.605 - - 154.162
2 56 佐藤 巧望 MYST.KK-SII.制動屋 MYST KK-S2 2'15.985 0.380 0.380 153.732
3 38 上野 大哲 SACCESS RACING ES MYST KK-S2 2'16.175 0.570 0.190 153.517
4 39 居附 明利 SACCESS RACING MYST KK-S2 2'16.583 0.978 0.408 153.059
5 61 高木 悠帆 MYST KK-SⅡ MYST KK-S2 2'16.653 1.048 0.070 152.980
6 *88 八巻 渉 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 2'16.805 1.200 0.152 152.810
7 87 森山 冬星 DIXCEL☆ROYAL/MYST MYST KK-S2 2'16.868 1.263 0.063 152.740
8 *68 冨田 自然 MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport香川 MYST KK-S2 2'17.047 1.442 0.179 152.540
9 7 髙口 大将 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 2'17.066 1.461 0.019 152.519
10 15 小松 響 Rn-sports・OKABE・KKSII MYST KK-S2 2'17.318 1.713 0.252 152.239
11 11 三島 優輝 Rn-Sports制動屋KKSII MYST KK-S2 2'17.380 1.775 0.062 152.171
12 51 岸本 尚将 Tamayura Athle ABBEY KKSII MYST KK-S2 2'17.590 1.985 0.210 151.938
13 81 佐藤 樹 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 2'17.651 2.046 0.061 151.871
14 69 鶴岡 秀麿 MYST・ゼンカイレーシング・KKS-2 MYST KK-S2 2'17.780 2.175 0.129 151.729
15 33 伊藤 慎之典 テイクファースト&チャリ走! 10V TOKYO R&D RD10V 2'17.851 2.246 0.071 151.651
16 21 太田 浩 ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 2'18.117 2.512 0.266 151.359
17 *55 板倉 慎哉 AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII TOKYO R&D RD10V 2'18.392 2.787 0.275 151.058
18 79 三瓶 旭 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 2'18.692 3.087 0.300 150.731
19 86 木村 龍祐 制動屋CF亜衣KK-S2 MYST KK-S2 2'19.187 3.582 0.495 150.195
20 24 碓井 剛 C.O.B-KART MYST KK-S2 2'19.305 3.700 0.118 150.068
21 9 上吹越 哲也 FTK・レヴレーシング MYST KK-S2 2'19.738 4.133 0.433 149.603
22 59 松田 大輝 K-TACK MYST KK-SII MYST KK-S2 2'19.766 4.161 0.028 149.573
23 0 夕田 大助 LAPS MYST KK-S2 2'22.022 6.417 2.256 147.197
24 54 山田 健 nutecレプリRD10V TOKYO R&D RD10V 2'22.077 6.472 0.055 147.140
---- 以上基準タイム(130% - 2'56.698)予選通過 ----
CarNo.88,55,68は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4.2.c)(走路外走行)により、当該タイムを削除した。
CarNo.68は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第59条1)①(危険なドライブ行為)により、訓戒とした。
優勝 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)
「良いスタートが切れ、その後は後方とのギャップをマネージメントして走りました。セーフティカーの前に雨量が多くなってそれがちょっと怖かったり、解除後は名取選手のペースが良かったりしましたが、僕にとってもトムスにとっても良かったと思います。僕はルーキーイヤーですので、常に勉強は欠かせませんが、この良いリズムを続けていければと思います」
「SUGOのコースはエスケープゾーンが殆どないのでミスをしないように少し余裕を持って走ることを心がけました。でも楽しいコースです。明日のポイントはスタートです。このコースはオーバーテイクがあまりできませんから、とにかくスタートが大切です」
2位 名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)
「予選はフィーリングが良くてポールポジションを狙っていましたが、赤旗の出るタイミングが悪くて2番手になってしまいました。決勝はアレジ選手の方がペースが良くて、濡れた路面でオーバーテイクのチャンスはありませんでした。ヨコハマのレインタイヤはライフが短いので、マネージメントしながら安定して走れたとは思いますが、まだ改善する余地があります」
「今回はこれまでと違って一発の速さがなくてレースペースは良いというパターンでした。明日はポールから逃げ切って早くチャンピオンを決めたいと思います」
3位 平良響(TOM'S)
「久々の雨のスタートでしたが、4番手から落ち着いてできたと思います。佐藤選手がエンジンストールしましたが、それにも動じることなく、また河野選手に並ばれかけましたが、それも落ち着いて対処する事ができたと思います」
「レースはトップ2台が逃げてしまいましたが、焦ることなく冷静に走りました。途中雨が強くなったので、とにかくコースに留まることを心がけました」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
PP 関口雄飛(TEAM IMPUL)
「久々のポールポジションですが、こんなに嬉しいのはレースやっていて初めてかもしれません。去年、今年と苦しんできましたが、チーム、スタッフが支えてくれました。結果が出せてほっとしています。応援してくれた人に感謝しています。ネガティブにならないようにしていましたが、自分でも気づかないうちにかなり追い込まれていたのかもしれません。辛かったです」
「Q2ではタイム出す直前で赤旗が出てしまったりしましたが、Q1,2,3と雨量が異なる中でエンジニアと相談してマシンを上手く合わせることができたと思います。まだシーズン中盤なのでチャンピオンを狙っていきます。まずは明日優勝して野尻選手に少しでも追いつきたいと思います」
2位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「完全にポールを獲れるクルマだったと思います。決めきれなかったのは自分のせいです。ダサい予選でした。オートポリスでは雨でかなり苦戦をしましたので、ウエットに関してチームでかなり話し合ってきました。できれば雨の予選はしたくありませんでしたが、いいクルマを用意してくれたチーム力のおかげだと思います。感謝しています」
「復帰して間もないので、まだ100パーセントというところまで戻っているとは言えませんが、特に自分は変わっていませんので普段どおりやるだけです。明日はドライのレースになりそうですが、まだ今年になってドライで走っていないので少し不安です(笑)」
3位 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)
「Q1,2,3とセッティングを大きく変えなくてもいけたので、マシンを仕上げてくれたチームに感謝しています。7分間しかない中でタイヤを温めるのに時間がかかったりはしましたが、最後に帳尻を合わせることができたので良かったです」
「SUGOのドライコンディションは経験がないので、楽しみでもあり不安でもあります。でも勝つチャンスはあると思いますので頑張ります。予選は負けてしまいましたが、幼馴染の牧野選手の復活は嬉しいですね」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦の決勝が、6月19日、宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションスタートのジュリアーノ・アレジ(TOM'S)が雨のレースで躍動。追いすがるポイントリーダーの名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)を抑え切って初優勝を飾った。この優勝で明日決勝の第12戦のポールポジションも獲得した。
フロントローの#36アレジ、#50名取が無難なスタートを決めたのに対して、グリッド2列目予選3位#2佐藤蓮(TODA RACING)はエンジンストール。最後尾にまでポジションを下げてしまった。#2佐藤はどうもスタートが鬼門だ。
トップ#36アレジ、2位#50名取の両者は、3位#37平良響(TOM'S)以下とは別格の速さを見せ、1周を終えてストレートに戻ってきたときは早くも一騎討ちの様相を見せていた。この展開は周回を重ねるたびに顕著になっていく。
一方トップを争う2人の差は1秒から2秒で推移していたが、8周を過ぎたあたりから#50名取のペースが上がらず1分32秒台をコンスタントに刻む#36アレジとの差が開き始める。
この頃から雨足が強くなり、10周目に#30DRAGON(B-MAX ENGINEERING)がコースアウト。コンディションの悪化を懸念した運営側はセーフティカー(SC)を導入。それにもかかわらず、12周目には#3ルッカ・アレン(ALBIREX RACING TEAM)がコースアウト。SCラン中のコースアウトにタイム加算のペナルティとなった。
SCランは15周終了まで続いたため、これで26周の周回をこなすことは難しくなり、規定の40分を過ぎた時点でチェッカーが出されるタイムレースとなることが確定した。
レースが再開されても#36アレジのペースが衰えることはなく、コンディションが回復したこともあって、ファステストラップをマークして2位#50名取を振り切りにかかる。#50名取も「抜くチャンスはなかった」とは言いながらも、最後には意地を見せ#36アレジとの差を詰めたところで40分が経過、24周終了時でチェッカーとなった。
アレジにとってはスーパーフォーミュラ・ライツ初優勝。しかもポール・トゥ・フィニッシュという完勝だった。すでにスーパーフォーミュラで勝利しているため、歓喜の初優勝という雰囲気ではなかったが、「雨のアレジ」を印象づけるには十分な内容だった。
3位はトップ2とは速さに差はあったが、「落ち着いてレースができた」という#37平良が入り、40歳以上のマスターズクラスは総合8位の#51畑亨志(B-MAX ENGINEERING)が安定した走りでクラス優勝を飾った。
なお、今回のレース結果が、明日の最終レースのグリッドとなるため、アレジは第12戦もポールポジションからのスタートとなる。ドライとなるレースでどんな勝ち方を見せるのか、ダブルエントリーのスーパーフォーミュラも含め、レース毎に速さに磨きがかかるアレジから目が離せなくなりそうだ。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/19) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 10 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 24 41'22.237 - -
2 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 24 41'23.398 1.161 1.161
3 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 24 41'38.768 16.531 15.370
4 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 24 41'44.528 22.291 5.760
5 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 24 41'55.608 33.371 11.080
6 1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 24 41'56.070 33.833 0.462
7 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 24 41'56.695 34.458 0.625
8 51 M 1 畑 亨志 A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 24 42'14.927 52.690 18.232
9 4 M 2 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 24 42'27.988 1'05.751 13.061
10 11 M 3 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 23 42'58.872 1Lap 1Lap
11 *3 ルッカ・アレン Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 21 42'42.086 3Laps 2Laps
---- 以上規定周回数(90% - 21Laps)完走 ----
- 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 11 19'41.768 13Laps 10Laps
Fastest Lap: CarNo.36 ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)1'31.333 (18/24) 141.366km/h
CarNo.3は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2.10.11(SC中のコースアウト)により、競技結果に対し、5秒加算のペナルティーを科す。
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の公式予選が、6月19日、雨の降る宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、ベテラン関口雄飛(TEAM IMPUL)が得意のコースで復活を印象づけるポールポジションを獲得した。2位は復帰から2レース目の#6牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3位は#39阪口晴南(INGING MOTORSPORT)が入った。
帰国後のコロナウイルス感染防止の隔離でFIA世界耐久選手権(WEC)レギュラードライバーの中嶋一貴、小林可夢偉、タチアナ・カルデロン、そしてWECのテストに参加したランキング2位の平川亮も欠場とやや役者を欠いた感のあるSUGO大会だが、若手と速さを取り戻したベテランがその穴を埋めて余りある活躍を見せた。
朝から降り続く冷たい雨は予選開始時刻になっても止む気配はなく、逆に降りが強くなってくる。気温は19度、路面温度は20度と低く、雨量もあってタイヤを温めるのは難しそうだ。
安全確保のため、通常とは異なりA組、B組のグループ分けのままQ2まで戦うこととなり、グループ分けによって若干の有利不利はありそうだが、狭いSOGOのコースでは賢明な判断だろう。
グループA:#1山本-#3山下-#6牧野-#7小高-#14大嶋-#15大津-#20高星-#37宮田-#39阪口
グループB:#4中山-#5福住-#12塚越-#16野尻-#18国本-#19関口-#36アレジ-#38坪井-#51松下-#64大湯
Q1
グループA
#37宮田が先行し、これを#39阪口、#6牧野、#15大津が追うという形で進んでいき、残り2分で#6牧野が1分20秒を切る19秒982でトップに躍り出る。#6牧野は更にタイムを削り取り19秒306で他を寄せ付けない速さを見せた。
#39阪口も最終周に19秒835にタイムアップ2位を確定させた。チャンピオンナンバーを背負う#1山本は最後の最後で20秒931で圏外から5位に滑り込んだ。スポットで代役参戦の#20高星、#14大嶋がノックアウト。
グループB
A組の結果から1分20秒をターゲットタイムに各ドライバーはアタックを開始。
最初に20秒台に乗せたのは#51松下の20秒383。これを皮切りに#5福住、#38坪井を加えた3人による熾烈なトップタイム争いが繰り広げられた。
残り3分からのトップ交代はまさに目まぐるしいものだった。坪井20秒240→福住20秒048→松下20秒023→坪井19秒758→福住19秒642→松下19秒623→福住19秒504と毎周のようにトップが変わり、最後に福住がとどめを刺して終了した。
この結果、ドコモチームがA,B両グループでトップを奪い、#12塚越、#18国本、#4中山がノックアウト。
Q2
グループA
7分間という短い時間の中でラスト2周の争いとなったが、#37宮田と#39阪口の一騎討ちの様相を呈したセッションとなった。
最初に1分20秒を切ったのは宮田。19秒606でトップに立つと阪口も19秒832で追いすがる。これを突き放すように宮田が19秒143を叩き出す。これで決まったかと思わせたが、最後に阪口が19秒046で逆転。Q2を締め括った。
#6牧野19秒732、#15大津20秒488までがQ3進出。#3山下、#7小高、#1山本がノックアウト。
グループB
走行開始から雨がかなり強くなってきた。このため各ドライバーはコンディションが悪化する前にタイムを出そうと早めのアタックを試みる。
ここで異次元の走りを見せたのが#38坪井。21秒210、20秒100と確実にタイムを短縮していくが、快調な故の落とし穴か、2コーナーでコースオフ。同じ周に松下もコースオフしてしまい、あろうことか、予選の主役となると思われた2人が赤旗中断の原因をつくりタイムは抹消。ここで2人の予選は終了してしまった。
これによりトップは福住、以下、アレジ、関口、大湯、野尻と続き、残る3分間の予選でQ3進出を賭けて臨んだが、シリーズリーダーの野尻が100分の1秒差で涙をのむことになった。
Q3
奇しくもトヨタエンジン4台、ホンダエンジン4台が揃うこととなったQ3だが、開始頃から雨量が多くなり各ドライバーは水しぶきを跳ね上げながらアタックを開始。
#37宮田の21秒723、#36アレジ21秒966と続いたあと、トップに躍り出たのは#19関口(20秒248)だった。その後、宮田が19秒799で再逆転を果たすが、関口は即座に19秒231をマークして再々逆転。トップに返り咲く。
最後に牧野(19秒274)、阪口(19秒445)も逆転を試みるが、関口のタイムには僅かに届かず。関口が昨年からの不調を吹き飛ばす、自身5回目のポールポジションを決めた。
Q2までは若手の争いと思われたが、最後の最後でベテランここにありを見せた関口。マシンから降りインタビューを受けた関口は「今まで涙ぐむドライバーの気持ちはわからなかったが今回よくわかった」と感極まる場面もあった。
決勝は、明日午後1時30分から53周で行われる。天気予報は曇のち晴れ。雨の心配はなさそうだ。
Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
スーパーFJ鈴鹿シリーズ第3戦は19日、鈴鹿サーキットで行われているクラブマンレース第3戦で午後2時40分より公式予選を行う予定だったが、降り続く雨のため、予選は明日に順延された。
梅雨入りしたものの空梅雨が続いてた三重県地方だが、昨夕より降り出した雨は日付が変る未明には本降りとなり、ようやく梅雨本番を迎えた。
このため、午後2時40分より行われる予定だった公式予選は、降り続く雨のため、再三の延期の後、明日への順延が発表された。スーパーFJを含めてこの後4カテゴリーの予選が行われる予定だったため、現在、明日のスケジュールについてブリーフィングが行われている。
追記
上記の結果、スーパーFJ第3戦の予選は明日20日、午後8時から20分間、第3戦決勝は午後12時25分から10周、第4戦決勝は午後4時55分から12周と変更された。第4戦は第3戦の決勝結果の上位6台をリバースグリッドとして行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/19) Knock Out Q3 Weather:Rain Course:Wet
2021 SUPER FORMULA Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'19.231 - - 162.959
2 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'19.274 0.043 0.043 162.871
3 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'19.445 0.214 0.171 162.520
4 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'19.799 0.568 0.354 161.799
5 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'19.828 0.597 0.029 161.740
6 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'20.371 1.140 0.543 160.647
7 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'20.485 1.254 0.114 160.420
8 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'21.232 2.001 0.747 158.945
■Aグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/19) Knock Out Q2 A Group Weather:Rain Course:Wet
2021 SUPER FORMULA Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'19.046 - - 163.340
2 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'19.143 0.097 0.097 163.140
3 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'19.732 0.686 0.589 161.935
4 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'20.488 1.442 0.756 160.414
---- 以上Q3進出 ----
5 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'21.109 2.063 0.621 159.186
6 7 小高 一斗 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'21.128 2.082 0.019 159.149
7 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'21.236 2.190 0.108 158.937
■Bグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/19) Knock Out Q2 B Group Weather:Rain Course:Wet
2021 SUPER FORMULA Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'20.597 - - 160.197
2 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'20.791 0.194 0.194 159.812
3 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'21.079 0.482 0.288 159.245
4 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'21.389 0.792 0.310 158.638
---- 以上Q3進出 ----
5 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'21.408 0.811 0.019 158.601
- 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E no time - - -
- 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F no time - - -
■Aグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/19) Knock Out Q1 A Group Weather:Rain Course:Wet
2021 SUPER FORMULA Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'19.306 - - 162.805
2 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'19.835 0.529 0.529 161.726
3 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'20.176 0.870 0.341 161.038
4 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'20.533 1.227 0.357 160.324
5 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'20.931 1.625 0.398 159.536
6 7 小高 一斗 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'21.012 1.706 0.081 159.376
7 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'21.128 1.822 0.116 159.149
---- 以上Q2進出 ----
8 20 高星 明誠 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'21.365 2.059 0.237 158.685
9 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'21.682 2.376 0.317 158.069
---- 以上基準タイム予選通過 ----
■Bグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/19) Knock Out Q1 B Group Weather:Rain Course:Wet
2021 SUPER FORMULA Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'19.504 - - 162.399
2 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'19.623 0.119 0.119 162.157
3 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'19.758 0.254 0.135 161.882
4 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'19.782 0.278 0.024 161.833
5 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'20.113 0.609 0.331 161.165
6 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'20.313 0.809 0.200 160.764
7 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'20.346 0.842 0.033 160.697
---- 以上Q2進出 ----
8 12 塚越 広大 ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'21.472 1.968 1.126 158.477
9 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'21.587 2.083 0.115 158.253
10 4 中山 雄一 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'22.205 2.701 0.618 157.063
---- 以上基準タイム予選通過 ----
ノックダウン方式で行われるスーパーフォーミュラの予選だが、第4戦スポーツランドSUGO大会の予選方式が若干変更されることになった。
通常A,Bグループに分けて予選Q1が行われ、それぞれ上位7台がQ2進出、Q2の上位8台がQ3進出となるが、今回はQ2もA,Bグループのまま行い、それぞれの上位4台がQ3に進出することになった。悪天候と狭いSUGOのコースで安全を確保をするためと思われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第10、11戦の公式予選が、6月19日、スポーツランドSUGOで行われた。この週末練習走行から好調のジュリアーノ・アレジ(TOM'S)がトップタイムを叩き出し第10戦で初ポールを決め、セカンドタイムで決まる第11戦は名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)がポールポジションを獲得した。
この週末、木曜、金曜に行われた練習走行で好調を維持しているのが、フォーミュラ・ライツではまだ優勝はないものの、代走で参戦した雨のスーパーフォーミュラで初優勝を飾った#36アレジだ。3回の練習走行で1位、1位、2位と安定した速さを見せた。
#36アレジのライバルとなるのポイントリーダーの#50名取、そして今シーズン1勝を挙げている#2佐藤蓮(TODA RACING)。また雨のレースで2勝を飾りシリーズ2位につける#10三宅淳詞(ルーニースポーツ)からも目が離せない。
予選開始前に雨も小降りになり、コース上でのスピン、コースアウトはほとんど見られないまま予選は進み、折返しの15分経過時点での順位は、#50名取1分30秒107、#2佐藤1分30秒483、#36アレジ1分30秒741、#37平良響(TOM'S)1分31秒152。
残り10分を切ってから各ドライバーは最後のアタックに入る。まず#2佐藤が1分30秒438をマーク。しかし順位は変わらず。#37平良も1分30秒491と大きくタイムアップするが4位のまま。
ここで順位を一気に上げてきたのが#36アレジ。まず1分30秒288で2位に浮上すると、その次の周には更に詰めて1分30秒045で名取を逆転しトップに浮上。見事なアタックを見せた。
残り5分、#2佐藤が30秒177を出すが順位は3位で変わらず。
残り4分、#30DRAGON(B-MAX ENGINEERING)が馬の背でコースアウト。グラベルにはまってしまいセッションは赤旗中断。
再開後、各ドライバーは残された4分でグリッドを上げようと渾身のアタックを行うが、走行が途切れて再び濡れてしまったラインではタイムアップをするのは難しく、上位では#2佐藤のみが1分30秒104と僅かにタイムアップしたのみ。佐藤はこれでセカンドタイムで#36アレジを上回るることになった。
見事なアタックを見せ自身初の、またトムスにとっても今季初のポールポジションを奪った#36アレジだが、第11戦のグリッドを決めるセカンドタイムでは#50名取、#2佐藤に先行されてしまい、完璧な予選とはいかなかった。
この結果、第10戦のグリッド2列目までは#36アレジ-#50名取-#2佐藤-#37平良、第11戦は#50名取-#2佐藤-#36アレジ-#37平良となった。
第10戦の決勝は本日午後4時15分から26周で、第11戦は明日午前10時20分から、第12戦は15時45分からそれぞれ19周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/19) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2021 Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 11 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'30.107 - - 143.290
2 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 1'30.177 0.070 0.070 143.178
3 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'30.250 0.143 0.073 143.063
4 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'30.779 0.672 0.529 142.229
5 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 1'31.466 1.359 0.687 141.161
6 1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'31.546 1.439 0.080 141.037
7 *3 ルッカ・アレン Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 1'33.565 3.458 2.019 137.994
8 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 1'34.007 3.900 0.442 137.345
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'34.334 4.227 0.327 136.869
10 51 M 2 畑 亨志 A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'34.667 4.560 0.333 136.388
---- 以上基準タイム(110% - 1'39.196)予選通過 ----
- 11 M - 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 1'40.923 10.816 6.256 127.933
- *30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 deleted - - -
CarNo.30は、2021全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第27条4.(赤旗原因)により、予選タイム抹消のペナルティーを科した。
CarNo.3は、2021全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第27条6.により、黄旗区間通過周回のベストタイム抹消のペナルティーを科した。
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/19) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2021 Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 10 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'30.045 - - 143.388
2 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'30.054 0.009 0.009 143.374
3 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 1'30.104 0.059 0.050 143.294
4 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'30.491 0.446 0.387 142.682
5 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 1'31.377 1.332 0.886 141.298
6 1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'31.523 1.478 0.146 141.073
7 *3 ルッカ・アレン Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 1'33.492 3.447 1.969 138.102
8 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 1'33.651 3.606 0.159 137.867
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'34.055 4.010 0.404 137.275
10 51 M 2 畑 亨志 A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'34.230 4.185 0.175 137.020
---- 以上基準タイム(110% - 1'39.074)予選通過 ----
- 11 M - 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 1'39.995 9.950 5.765 129.120
- *30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 deleted - - -
CarNo.30は、2021全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第27条4.(赤旗原因)により、予選タイム抹消のペナルティーを科した。
CarNo.3は、2021全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第27条6.により、黄旗区間通過周回のベストタイム抹消のペナルティーを科した。
2021全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦スポーツランドSUGO。予選日は朝から雨が降り続いている。明日は天候が回復しそうだが、今日は1日雨の予報のため予選もウエットコンディションになることは間違いなさそうだ。
スポーツランドSUGOはシーズンオフにコース改修が行われている。ピットロードが拡幅され、ストレートが若干スタンド寄りにオフセットされた。また、ピットロード出口が2コーナーから3コーナーに移されている。
午前9時10分から90分間の予定で始まったフリー走行1回目。開始前から若干雨が強くなってきた。雨のコース習熟、マシンセッティングにとって重要な走行になる。特に抜きにくく予選順位が重要になるSUGOのコースでは尚更だ
9時19分(開始9分)。#14大嶋和也(ROOKIE Racing)がレインボーコーナー立ち上がりでスピン。幸いコース上でストップしてマシンにダメージはなかったが赤旗中断。#14大嶋は自走してピットに戻った。
ここまでの順位は、#38坪井翔(INGING MOTORSPORT)1分19秒542、以下、#5福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)19秒834、#15大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)19秒931が僅差で続く。
8分の中断の後走行再開。雨は降り続き、特にバックストレートでは走行するマシンからはかなりのウォータースクリーンが上がる。
9時32分(開始22分)。#51松下信治(B-MAX RACING TEAM)がSPコーナーの進入でコースオフ。クラッシュパッドにフロントから刺さるが自走でピットに戻る。見たところ大きなダメージはない模様だ。
9時40分走行再開。雨の量が少なくなってきた。3コーナー~4コーナー~S字でトップタイムを更新し1分18秒683をマークしていた#38坪井、#4中山雄一(KONDO RACING)がコースオフするなど難しいコンディションが続いている。
9時55分(開始45分)。折返しを過ぎたトップ6は、#5福住仁嶺1分18秒525、#39阪口晴南1分18秒669、#38坪井翔1分18秒683、#37宮田莉朋1分18秒958、#6牧野任祐1分18秒969、#3山下健太1分19秒070。ライン上は水が掃けてきた。
10時2分(開始52分)。トップ#5福住が更にタイムを縮め1分18秒363をマーク。前回初優勝を飾った#36ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)は初のコース、しかも雨のコンディションに苦戦し10番手1分19秒411。
10時17分(開始67分)。#4中山雄一(KONDO RACING)が1コーナーでコースオフ。自力でコース復帰できず赤旗中断。結局、牽引されてピットに戻る。#4中山は1分21秒126で18番手。なかなかタイムが出せずに苦労している。
10時28分(残り12分)走行再開。各ドライバーはニュータイヤを履いてコースインするが、多くのドライバーはアタックのためではなく予選用タイヤの皮むきのようだ。
そのなかで#19関口雄飛(TEAM IMPUL)、#36アレジの2台はタイムを僅かに短縮してきた。
最終的なトップ6は、#5福住仁嶺1分18秒363、#39阪口晴南1分18秒669、#38坪井翔1分18秒683、#6牧野任祐1分18秒722、#19関口雄飛1分18秒910、#37宮田莉朋1分18秒955。
終盤は雨は弱くなったもののコンディションは回復しないままフリー走行終了。このコンディションが続くとかなり難しい予選になりそうだ。
なお、予選の方式が若干修正され、Q1のA,Bグループ分けのままQ2(上位7台ずつ)まで行い、それぞれ上位4台がQ3に進出することが発表された。
予選はノックダウン方式で午後2時10分から行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2021/06/19) Free Practice 1 Weather:Rain Course:Wet
2021 SUPER FORMULA Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'18.363 - - 164.764
2 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'18.669 0.306 0.306 164.123
3 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'18.683 0.320 0.014 164.094
4 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'18.722 0.359 0.039 164.013
5 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'18.910 0.547 0.188 163.622
6 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'18.955 0.592 0.045 163.529
7 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'19.070 0.707 0.115 163.291
8 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'19.101 0.738 0.031 163.227
9 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'19.119 0.756 0.018 163.190
10 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'19.156 0.793 0.037 163.113
11 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'19.437 1.074 0.281 162.536
12 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'19.651 1.288 0.214 162.100
13 12 塚越 広大 ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'19.664 1.301 0.013 162.073
14 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'19.678 1.315 0.014 162.045
15 7 小高 一斗 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'19.841 1.478 0.163 161.714
16 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'20.229 1.866 0.388 160.932
17 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'21.017 2.654 0.788 159.367
18 4 中山 雄一 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'21.126 2.763 0.109 159.152
19 20 高星 明誠 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'21.273 2.910 0.147 158.865
上手いが速い!eモータースポーツ頂上決戦
インタープロトeシリーズ(IPeS)は、レースゲームやシミュレーターでの楽しみの一つであるマシンセッティングをあえて消し、純粋にドライビングテクニックを競い合います。
本物だろうがグランツーリスモであろうがiRacingであろうが、優れたハンドル・アクセル・ブレーキの操作で速さを証明します。
各カテゴリーのチャンピオンが集結し、言い訳の聞かないプライドをかけた戦いでもあります。
そんな意気込みのある勇敢な選手に敬意を表し、毎戦1位から3位と、全6戦のシリーズポイント1位から6位までに賞金を用意しています。
*エントリーリスト*
岩田晶(大学生シミュレーターレーサー)2019 IPeSシリーズ3位
岡田衛(グランツーリスモスポーツプレイヤー)2020 IPeSチャンピオン
木村偉織(FIA F4リアルレーサー)2020 IPeSシリーズ2位
KENT(バーチャルレーサー)VTuber・ミュゼナビゲーター
兒島弘訓(レースエンジニア) 2021 IPeSチャレンジクラス最上位
坪井翔(SF・GT500プロレーサー)2019インタープロトシリーズチャンピオン
冨林勇佑(GTS・リアルレーサー)2016 FIA GTC Manufacturer Cup Winner・2020スーパー耐久ST3チャンピオン
福住仁嶺(SF・GT500プロレーサー)2020インタープロトシリーズチャンピオン
宮園拓真(グランツーリスモスポーツプレイヤー)2020 FIA GTC Nations Cup & Manufacturer Series Champion
宮田莉朋(SF・GT500プロレーサー)2020 SFLチャンピオン・IPeSスペシャルマッチWinner
武藤壮汰(iRacingレーサー)iRacingレーティング日本人最上位・2020 Access Racing Simulator Cup チャンピオン
山下健太(SF・GT500プロレーサー)2019スーパーGT500チャンピオン
*予選*
開幕戦はオンラインにありがちな機材トラブル等で3名の選手が欠場となり9名でのアタックとなりました。
初顔合わせとなる面子でどのようなタイムを記録してくるか。また、スプリントレースではスタートポジションが重要となります。
15分間の予選では開始早々から、リアルインタープロトのコースレコードとなる43秒台が続出。
トップからコンマ8秒以内に全車入る大接戦を制したのは、元グランツーリスモ世界チャンピオンで去年よりリアルレースにもチャレンジし、いきなりスーパー耐久ST3クラスチャンピオンになった冨林選手。
2番手には0.02秒差でiRacing日本人トッププレイヤーの武藤選手。そして3番手には謎のVチューバーKENT選手が0.04差。
*決勝*
ポールポジションの冨林選手が、スタートから一度もその座を譲らずポールトゥウィン!
スタートから白熱バトルの模様は是非YouTube をご覧ください。冨林選手が勝利の秘密を明かしてしまっています!
VIDEO
*開催概要*
【レース数・期間】 全6戦(6月~11月)
【シミュレータソフト】 アセットコルサ日本語PC版
【マシンMOD】 IPS kuruma 202X
【コースMOD】 富士スピードウェイ2020
【予選】 15分間
【決勝レース】 ローリングスタート+9周
【賞金】 1位¥100,000-、2位¥50,000-、3位¥30,000-
【シリーズ賞金】
1位 ¥1,000,000-
2位 ¥500,000-
3位 ¥300,000-
4位 ¥200,000-
5位 ¥100,000-
6位 ¥50,000-
【主催】ドリームレーシングプロジェクト
【協賛】ミュゼプラチナム
【協力】インタープロトモータースポーツ
全6戦YouTubeプレミア配信予定です。
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