6月26、27日の2回にわたって行われたオートバックス スーパーGT第3戦「スーパーGTマレーシアフェスティバル2025」の公式練習、G300クラスは1回目にワイルドカード参戦の611号車EBM GIGA 911 GT3(アドリアン・ダ・シルバ/ドリアン・ボコラッチ)がトップタイムを記録、2回目は18号車UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)がトップだった。
今大会のGT300クラスはEBM GIGA RACINGからワイルドカード参戦してきた333号車EBM Vantage GT3(ケロン・リー/ジャゼマン・ジャアファー)と611号車の2台を含む19台がエントリー。このチームの監督を務めるのは、WECなどの耐久レースで活躍してきたアール・バンバーだ。
レギュラー参戦組では4号車グッドスマイル初音ミクAMGの片岡龍也、谷口信輝の両名が同じ週に開催されるスパ・フランコルシャン24時間レース参戦のため今大会を欠場。中山友貴と奥本隼士が代役を務めることに。これまでは61号車SUBARU BRZ R&D SPORTのリザーブドライバーとしてチームに帯同してきた奥本だが、今回晴れてGOODSMILE RACING & TeamUKYOからスーパーGTデビューを果たすこととなった。
公式練習1回目は混走終盤にドリアン・ボコラッチ(EBM GIGA 911 GT3)が2'03.382とコースレコードの2'03.025に迫るタイムを叩き出してトップに立つという驚きの結果に。
611号車はその後の専有走行ではタイムアップはならなかったが、前年王者の0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)をはじめとするレギュラー組の誰一人としてこのタイムを上回ることはできず、611号車がこのセッションのトップのままチェッカーが提示されることとなった。
2番手は専有走行で元嶋が2'03.416をマークした0号車。チームメイトの87号車METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)が3番手に続いた。
27日に行われた2回目の走行では、前回優勝のロベルト・メルヒ・ムンタン(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)が2'03.741で序盤トップに立つが、最終的に野村勇斗が自身の10周目に2'02.926を記録した18号車がトップとなり、1回目トップの611号車が2'03.251でこれに続いている。
3番手には45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)がつけ、6号車は4番手で走行を終えている。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
静岡県小山町の富士スピードウェイで行われているスーパーGT公式テスト。3月30日午後に行われたセッション4はGT300クラスは0号車 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がセッション3に続いてトップタイムを記録。開幕戦に向けて確かな手応えを感じたようだ。
0号車は元嶋が21周目にセッション3のベストタイムを上回る1分35秒614を記録してトップに立つが、開始から90分が経過しようかというところで左後輪がスローパンクチャーを起こしたセクター3でスピンオフ。そのままスロー走行でピットに向かった。
セッション直後に本人に確認したところでは、原因は未定とのこと。しかしタイヤ交換後は大きなトラブルもなく周回を重ね、59周を消化してロングランのデータも持ち帰ることができたようだ。
残り30分を切ったところで26号車ANEST IWATA RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ/安田裕信)がメインストレートを走行中にスローダウン、そのままコース上にストップするアクシデントにより赤旗が出される場面はあったものの、それ以外に大きなトラブルはなく、セッションは午後4時10分のチェッカーを迎えた。
この結果0号車がそのままセッション3に続いてトップタイム。
2番手につけたのは9号車PACIFIC アイドルマスター NAC AMG(阪口良平/冨林勇佑/藤原優汰)で1分35秒939を27周目に記録。トータル57周を走って好調のうちにテストを締め括った。
65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波 冬悟/黒澤治樹)が7周目に1分35秒959を記録して3番手。こちらも週末を通じて常に上位タイムを記録する好調ぶりを見せている。
この結果、2日目総合ではセッション3、4両方でトップタイムを記録した0号車がトップ、2番手は65号車、3番手は4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也/中山友貴)となっている。



Photo&Text: Kazuhisa SUEHIRO
静岡県小山町の富士スピードウェイで行われている2025オートバックス スーパーGT公式テスト。GT300クラスも2024チャンピオンの0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップタイムを記録した。
29日のセッション2までは悪天候を考慮して走行を見合わせるチームが多かったGT300クラスだが、今回はドライコンディションということで各車入念な走り込みを行う。
まずは片山義章(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)が8周目に1分41秒497を記録すると、今季初参戦の佐野雄城(シェイドレーシングGR86 GT)が11周目に1分37秒934でこれを上回る。
しかし開始から40分が経過したところで0号車の小暮が1分36秒626(15周目)でトップに浮上。続いて元嶋も25周目に1分35秒633までタイムを縮め、最後は小暮が1分35秒705を31周目に叩き出す。結局これがこのセッションのトップタイムとなった。
2番手にはセッション最終盤の67周目に1分35秒667を蒲生が記録した65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹)が続き、4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也/中山友貴)が1分35秒742で3番手につけた。



Photo&Text: Kazuhisa SUEHIRO
SUPER GT公式テスト富士、GT300クラスのセッション2は6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)がトップタイム。1日目総合でもトップとなり、前回の岡山テストに続いて雨での強さを見せつけた。

午前中に続いて雨がコース上に降り頻る中、午後2時にセッション2はコースオープン。午後3時40分までの混走に続いて10分間の専有走行が行われる。
序盤トップに立ったのはセッション1に続いて45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドュ)で1分50秒914。
しかし天候が回復するにつれ各車のタイムも目まぐるしく向上し、混走残り30分を切る頃には61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が1分47秒419でトップに立つが、61号車はその後左後輪のトラブルに見舞われてコース脇にストップ、赤旗の原因を作ってしまった。
車両回収ののち、走行が再開されると今度は56号車REALIZE NISSAN MECHANIC CHALLENGE GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平/金丸ユウ)が1分46秒384までタイムを縮めてトップに立ち、そのまま専有走行に突入する。
すると65号車LEON PYRAMID AMG(菅波冬悟)が1分45秒207を記録、これを87号車METALIVE S Lamborghini GT3(坂口夏月)が1分45秒204でトップに。さらに666号車seven × seven PORSCHE GT3R
(ハリー・キング)が1分44秒556と最初に1分44秒台をマーク。87号車の坂口も負けじと1分44秒642までタイムを縮めたが、最後の最後に6号車の片山が1分44秒115と2番手以降をコンマ4秒突き放すダントツのタイムでトップに躍り出て走行は終了。6号車はセッション2、1日目総合の双方でトップタイムとなった。
2番手は666号車、3番手には87号社車がつづき、上位5台までをFIA-GT3車両が占める結果となった。
Photo&Text: Kazuhisa SUEHIRO
岡山国際サーキットで行われている2025オートバックス スーパーGT公式テストのセッション4が3月16日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT300クラスは6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)がトップタイムを記録した。

スタート練習に続いて行われたセッション4は気温、路面温度共に低く、非常に難しいウェットコンディションで始まったが、時間と共に路面コンディションは回復、この影響でここでの上位タイムがそのまま二日目の総合ベストタイムになる展開となる。
まずは65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)が17周目に1分36秒604を出してトップに立つ。
すると開始から30分余りが経過したところで96号車K-tunes RC F GT3( 新田守男)がヘアピンでスピン。グラベルに捕まったために1回目の赤旗中断となる。新田は自走でピットに戻り、午後2時8分に走行は再開となるが、その30分後に今度は30号車apr GR86 GT(永井宏明)がパイパーコーナーでスピンし、2回目の赤旗が提示された。
この間に6号車の片山は1分36秒342を28周目に記録してトップに立つと、路面コンディションの良くなった終盤にはメリも40周目に1分36秒015までタイムを縮め、そのままトップで二日間の走行を締め括った。
2番手には45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ)が続き、フェラーリ296GT3の安定した速さを見せつける格好となった。
3番手には65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤 治樹)がつけた。



Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO
岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われている2025年オートバックス スーパーGT公式テストは3月16日、二日目を迎え、午前中のセッション3が行われた。GT300クラスは45号車PONOS FERRARI 296 (ケイ・コッツォリーノ)がトップタイムを記録した。
今回GT300クラスは7号車、52号車の2台が欠席することが当初から決まっていたが、セッション2のクラッシュにより2号車も走行を見合わせることになった。
このほか5号車、9号車、22号車、48号車そして360号車が走行に加わらなかった。
序盤トップに立ったのは65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)で1分45秒308はその時点で総合4番手だった。
その後は開始30分過ぎにGT500車両のコースアウトにより1回目の赤旗中断があったが、再開後の48分過ぎにはアトウッドで11号車GAINER TANAX Z(大木一輝)がストップしたために2回目の赤旗。1時間8分が経過したところでGT500のコースオフにより3回目の赤旗。そして10時49分に最終コーナーで31号車apr LC500h GT(小山美姫)がコースオフしたことによる4回目の赤旗と、セッションは小刻みに中断を余儀なくされる。
この間に45号車が1分39秒416を19周目に記録してトップに浮上、2番手にも6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)が18周目に1分39秒471を記録して2番手とフェラーリ勢が1−2を形成して午前の走行は終了した。なお3番手には14周目に1分40秒630までタイムを縮めた65号車がつけている



Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO
岡山県美作市の岡山国際サーキットで始まった2025オートバックス スーパーGT公式テスト。GT300クラスのセッション2は65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹)が専有走行でトップタイムを記録したが、午前中の0号車のタイムを上回れなかったため、1日目総合では0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップタイムとなった。

セッション2は開始早々に赤旗中断となる。2号車HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響/ト部和久)が1コーナーでクラッシュしたためだ。ドライバーは平良響だった。車両の損傷は外見からも相当大きなものと分かる状態。このため、チームはその後の走行を取りやめ、二日目も不参加として車両を工場に持ち帰り詳細な状況の把握と次回の富士テストへ向けて一刻も早い修復作業に着手するとの決断を下した。
走行再開後は4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が28周目に1分31秒830を記録してトップに。午前中トップの0号車VENTENY Lamborghini GT3は元嶋佑弥が1分32秒349で2番手につける。
その後は65号車の菅波が36周目に1分31秒674、9号車PACIFIC アイドルマスター NAC AMG(冨林勇佑)が37周目に1分31秒540、18号車UPGARAGE AMG GT3 小林 崇志が33周目に1分30秒952とトップが入れ替わるが、最終的に9号車が1分27秒712までタイムを縮めて混走のトップとなった。
続いて午後4時20分から行われた専有走行では、65号車の蒲生が1分27秒349を叩き出してトップに立ち、62号車HELM MOTORSPORTS GT-R(平木玲次)が1分27秒597で2番手につける。
しかし残り3分余りのところで11号車GAINER TANAX Z(大木一輝)が2コーナー手前コースオフ。これにより2回目の赤旗が出され、専有は終了となった。このため、9号車は混走のタイムを更新できないまま3番手でセッションを終えることに。
その結果、1日目総合では午前中トップの0号車がトップタイム。2番手、3番手も午前中と同じ順位という結果となった。



Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO
3月15日に岡山県美作市の岡山国際サーキットで始まった2025オートバックス スーパーGT公式テスト。GT300クラスは0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/ 元嶋佑弥)が午前中のセッション1でトップタイムを記録した。

このセッションにおいて、0号車は最初から最後まで小暮が走行を担当。序盤の11周目に1分25秒475を記録してトップに立つ。6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)が1分25秒486で2番手、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が1分25秒673で3番手につける。
しかし開始から10分が経過したところで45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ)がダブルヘアピンでストップ、したため、この日最初の赤旗が提示される。
45号車は自走でピットに戻ってきたため、9時47分に走行は再開されたが、その後も開始30分経過時点でのGT500車両のコースオフを挟んで45分経過時点で5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(冨田自然)がヘアピンでスピンしたために3回目の赤旗、65分経過時点で48号車脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R(井田太陽)がコースオフしたために4回目、11時39分に5号車が再びコース上でストップしたために5回目、その8分後にも6号車がダブルヘアピンでストップしたために6回目の赤旗と走行は頻繁に中断されることとなった。
この影響もあり、このクラスはいずれも序盤にベストタイムを記録した0号車、6号車、4号車がそのままセッションのトップ3となる結果に終わった。



Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO

4月14日に岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われた2024オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」のGT300クラス決勝は、予選2番手からタイヤ無交換作戦を敢行した2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が待望の勝利を挙げた。

第1戦決勝はポールシッターの篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)がスタートからトップを快走。予選2番手の平良響(muta Racing GR86 GT)が2位、井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が3位と序盤は予選順位のままでオープニングラップを完了する。その後方では和田久(アールキューズAMG GT3)に柴田優作選手(#48 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R)がアトウッドカーブで追突、22号車がコースを飛び出すアクシデントが発生し、セーフティーカー導入の一因となっている。
8周目にセーフティーカーがピットインし、レースが再開されると、トップ3には変動はないものの、その後方では片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)を荒聖治(Studie BMW M4)が猛追する熾烈な4位争いが展開される。
片岡は荒の猛攻を退けつつ、3位61号車との差を詰めていき、29周目にこれを捉えて3位に浮上する。
33周目には2位の2号車がピットイン。タイヤ無交換で平良から堤優威に交代する。3位の4号車もこの周でピットイン、タイヤ交換を行って谷口信輝に交代した。
一方、トップの65号車は50周目まで引っ張ってようやくピットイン。タイヤ4本を交換して蒲生尚弥が吉田広樹(Green Brave GR Supra GT)の後ろ、3位でコースインした。52号車も25周目のピットインでタイヤ無交換作戦を敢行しており、順位を上げることに成功していた。
これでトップに立ったのは堤優威(muta Racing GR86 GT)だ。
後方では藤波清斗(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)と井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が8位争いをしていたが、59周目のダブルヘアピンで山内が藤波に追突してしまい、5号車はスピン。藤波がコース復帰に手間取ったこともあり、競技団からはFCYが宣言される。これにより5号車は22位まで後退することとなった。
一方、3位に後退していた65蒲生は消耗したタイヤで周回を重ねる52号車を追い詰めていき、65周目のヘアピンでアウトから並びかけ、続くリボルバーでインを取って2位に浮上する。
しかしトップの2号車との間には大きなギャップができており、蒲生は1周あたり1秒以上上回るペースで追い上げを図ったもののついに2号車のテールを捉えることはできなかった。
この結果、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)はコンビ結成以来初の勝利をここで達成、2位には65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が続き、71周目のヘアピンで52号車を捉えた7号車Studie BMW M4(荒聖治/ニコラス・クルッテン)が3位に入った。




Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われている、2024オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」GT300クラスの公式予選は、予選Q2で蒲生尚弥がトップタイムを叩き出し、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)がポールポジションを獲得した。
予選Q1 復活の25号車HOPPY Schatz GR Supra GTがグループ1進出!
グループAは午後2時に走行開始。 天候は晴れ。気温は23℃、路面温度29℃とTシャツで過ごせる暖かさだ。
まずは吉田広樹(#52 Green Brave GR Supra GT)がウォームアップ2周で1分26秒933でトップに立つ。
ケイ・コッツォリーノ(PONOS FERRARI 296)は1分28秒237で2番手、山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)は1分30秒135で3番手だ。
山内は4周目に1分25秒862までタイムを縮めてトップに浮上。2番手はコッツォリーノで1分26秒258、吉田が3番手、平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)が4番手。このトップ4は5周終わりで早々とピットイン。
小林利徠斗(apr GR86 GT )もピットに戻ってくるが、こちらは2周をしたのみで最下位の13位に終わった。
その後、小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)が1分27秒051で4番手に浮上、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R)が5番手で続くが、終了間際に小暮卓史(JLOC Lamborghini GT3)が1分26秒849で4番手に割って入った。
この結果、61号車、45号車、52号車、88号車、18号車、56号車と20号車、そして25号車HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟)がグループ1でQ2を走ることとなった。
グループBは2時18分に走行開始。4周目に1分26秒118を記録した平良響(muta Racing GR86 GT)がトップに立ち、篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)が1分26秒182で2番手につける。ニコラス・クルッテン(Studie BMW M4)が3番手だ。
平良は次の周で1分25秒985までタイムを縮めるとそのままピットへ。上位陣はいずれもチェッカーを待たずにピットへ。Q2に向けてタイヤを温存したいということか。
結局、Bグループは2号車がトップ、65号車が2番手、7号車が3番手で終了。以下96号車K-tunes RC F GT3(新田守男)、87号車METALIVE S Lamborghini GT3(坂口夏月)、6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)、4号車グッドスマイル初音ミクAMG(片岡龍也)そして5号車マッハ車検エアバスターMC86マッハ号(藤波清斗)までがグループ1に進出した。
予選Q2 蒲生尚弥が地元岡山でPPを獲得!!
予選Q2は2時54分にグループ2の走行で始まった。
まずは河野駿佑(Syntium LMcorsa GR Supra GT)が3周目に1分27秒141(2分53秒678)でトップに立つが、これを冨林勇佑(PACIFICぶいすぽっNAC AMG)が4周目に1分26秒664(2分53秒439)で上回る。3番手は小高一斗(apr LC500h GT)で1分26秒900(2分53秒703)だ。
9号車、60号車はここでピットイン。31号車はアタックを継続、5周目に1分26秒807(2分53秒610)でグループ2番手を確保した。
グループ1の走行は3時10分に走行開始。グループAトップの井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分26秒651(2分52秒513)を叩き出すと、蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)がこれを上回る1分26秒016(2分52秒198)を叩き出してトップに。蒲生はそのまま終了まで3分を残してピットに戻ってきた。
続いて堤優威(muta Racing GR86 GT)が1分26秒360(2分52秒345)を叩き出して61号車を上回る。堤はなおもアタックを続行するが、タイムは1分26秒280(2分52秒265)と65号車には一歩及ばず、2番手に終わった。3番手は61号車だ。
その結果、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)がポールポジションを獲得、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が2番手、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が3番手となった。
また、グループ2トップの9号車PACIFICぶいすぽっNAC AMG(阪口良平/冨林勇佑)は全体でも8番手のタイムを記録したことになり、順位入れ替えにより13番グリッドから明日の決勝に臨む。31号車apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)も14番手、60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)は15番手スタートとなった。


Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

岡山国際サーキットで行われている2024オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の公式練習、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が混走序盤に最速タイムを記録。午後の公式予選に向けて幸先のいい滑り出しとなった。
公式練習は始まっていきなり87号車METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)がバックストレートのコース脇でストップ。早くも赤旗中断となる。ドライバーは松浦孝亮だった。直ちにFROに牽引されてピットに戻ってきた87号車はエンジンが降ろされ、大掛かりな修復作業に入っており、公式予選への影響が懸念される。
車両回収ののち、走行は午前9時37分に再開されたが、今度はピット出口で45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー)がストップ。FROが回収に向かうが、セッションはそのまま続行された。開幕戦ということもあり、各車さまざまなトラブルを抱えての走行となっている模様。
なお、今シーズンよりJAF-GT仕様のフェアレディZを新たに製作して参戦することが発表されている11号車GAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍)は、車両の準備が間に合わず、開幕戦を欠場する旨がチームより発表された。
そうしたなか、序盤トップに立ったのは6周目に1分26秒119を記録した61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)。96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が2番手につけ、88号車JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が3番手だ。
その後は各車ロングランに入ったか、大きな順位の変更はなく混走が終了、10分間の専有走行に移行した。
だが、ここでも上位陣に大きなタイムアップは見られず、GT300クラスの公式練習は61号車、96号車、88号車の順位のままで終了した。
昨年の第4戦での炎上事故から欠場の続いていた25号車HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟/松井孝允)はクラウドファンディングによる資金調達の成果もあって見事な復活を遂げ、このセッションではトップから2秒436落ちの1分28秒555を記録。21位からの再出発となった。
公式予選はこのあと午後2時より、A組のQ1がスタートする。新方式の導入がどうグリッドに影響するのか、要注目だ。


Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI