ニュース内検索

2008年5月

SUPER GT

SGT:第3戦富士 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が3位表彰台 (HONDA)

gt_r03_h_01-1.jpg

TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が3位表彰台
RAYBRIG NSX(井出有治/細川慎弥組)が4位

2008年5月4日(日) 決勝 会場:富士スピードウェイ(4.563km) 天候:予選/曇り時々雨 決勝/曇り 気温:22℃(14:00現在) 路面温度:32℃(14:00現在) 決勝レース:110周(501.93km) コースコンディション:決勝/ドライ 観客:5万6900人(主催者発表)

 5月4日(日)、静岡県・富士スピードウェイにおいて、2008 オートバックス SUPER GT第3戦「FUJI GT 500km RACE」の決勝レースが開催された。

 今シーズンのHonda NSX-GT勢は、開幕戦こそGT-Rの勢いに押されて苦戦を強いられたものの、第2戦岡山で好パフォーマンスを見せて各チームの士気も高まってきている。開幕時点では、マシンの基本重量がミッドシップハンデの重量を加えて1150kgとなっていたが、今回から10kg減らされて1140kgとなった。さらに、マシン開発においても空力の向上が図られたことにより、長いホームストレートを持つ高速コースの富士スピードウェイでの活躍に期待が高まった。

 5月3日(土)は、曇り空ながらも雨が時折り降る難しいコンディションでの公式予選となった。NSX-GT勢は予選1回目の上位10台で決勝グリッドが争われるスーパーラップに、4台が出場することとなった。前戦で3位表彰台を獲得した#1 ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組(ARTA NSX)は、天候が好転する中での路面状況の変化に対応しきれずに、惜しくも予選11番手となりスーパーラップに出場することはかなわなかった。

 予選2回目のスーパーラップは完全なドライコンディションで行われ、#18 道上龍/小暮卓史組(TAKATA童夢NSX)が1分34秒941を記録して、今シーズン初のポールポジションを獲得した。4番手には#17 金石勝智/金石年弘組(REAL NSX)が入り、6番手に#100 井出有治/細川慎弥組(RAYBRIG NSX)、#32 ロイック・デュバル/平中克幸組(EPSON NSX)は7番手からの決勝スタートとなった。

 4日(日)は、天候に恵まれた中で決勝レースを迎えることとなった。ゴールデンウィークにサーキットへ駆けつけた5万6900人のファンが見守る中、気温22℃、路面温度32℃、湿度14%というコンディションのもと、総勢42台(GT500クラス計16台)のマシンが14時にローリング・スタートを切った。

 ホールショットは、ポールポジションからスタートした#18 TAKATA童夢NSXの小暮選手。4番手からスタートした#17 REAL NSXの金石年弘選手はポジションを1つ落として5位。続いて#100 RAYBRIG NSXの井出選手が6位に続く。

 5周目、井出選手が金石年弘選手をパスして5位に浮上。#32 EPSON NSXのL.デュバル選手は8位、#1 ARTA NSXのR.ファーマン選手は11位を走行する。トップを快走する小暮選手は2位に約2秒5の差をキープしてレースの主導権を握る。

 16周目、4位の#36 PETRONAS TOM'S SC430に対して果敢なアタックを繰り広げていた井出選手はバックマーカーをパスする隙をみつけてイン側に飛び込み、ポジションを上げた。

 22周目、約5秒までマージンを広げながらトップを走行していた#18 TAKATA童夢NSXの小暮選手が300Rの先のダンロップ・コーナーで単独スピンを喫する。コースへと復帰したものの、トップと約5秒差の2位にポジションを下げる。27周目に#1 ARTA NSXがピットイン、29秒4のピット作業でR.ファーマン選手のままコースに復帰した。続いて32周終了時に2位の小暮選手がピットイン。こちらもドライバーは交代せずに多めの燃料補給とタイヤ交換を40.9秒で済ませてコースに復帰した。#17 REAL NSX、#100 RAYBRIG NSX、#32 EPSON NSXも1回目のピットインでドライバーは交代せずコースに復帰している。

 ほぼ全車が1回目のピットインを終えた42周目時点で、トップを走行するのは#38 ZENT CERUMO SC430、約9秒差の3位に#100 RAYBRIG NSXの井出選手が浮上。#18 TAKATA童夢NSXの小暮選手は、ピットストップでの再スタート時に始動に手間取ったことにより、アウトラップでバックマーカーに引っかかってポジションを4位に落とした。さらに小暮選手はタイヤの内圧不適正によるハンドリング不調によりペースを上げられず、苦しい走りを強いられた。#32 EPSON NSXのL.デュバル選手は5位、#1 ARTA NSXのR.ファーマン選手は7位、#17 REAL NSXの金石年弘選手は11位を走行する。

 49周目あたりから、3位の井出選手が2位を走る#35 宝山 KRAFT SC430の背後に迫り、プレッシャーを与える。しかし、なかなか差を縮められないまま2秒弱のビハインドを抱えて、69周終了時に細川選手に交代した。 66周目にポジションを1つ落として5位となった#18 TAKATA童夢NSXの小暮選手も68周終了時に道上選手に交代している。

 2回目のピットインが終了した時点で、#38 ZENT CERUMO SC430がトップを走行。#100 RAYBRIG NSXの細川選手はピットインのタイミングで4位に下がったものの、#36 PETRONAS TOM'S SC430、#35 宝山 KRAFT SC430とともに激しい2位争いを繰り広げる。その背後に道上選手が迫り、レース終盤戦は気を抜けない様相を見せてきた。

 76周終了時に8位を走行していた#1 ARTA NSXの伊沢選手が緊急ピットイン。スピンによる駆動系のダメージにより無念のリタイアとなる。

 約2秒の差に4台が続く2位争いでは、86周目の最終コーナー手前で細川選手が#35 宝山 KRAFT SC430をパスして#100 RAYBRIG NSXが3位に浮上。さらに、2位を走る#36 PETRONAS TOM'S SC430に迫り、テール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げる。その後方では、道上選手が4位となった#35 宝山 KRAFT SC430の背後につける。細川選手は、ホームストレートで何度も#36 PETRONAS TOM'S SC430の真後ろにつけてスリップストリームに入るが、抜くことができない。粘り強く攻め続けていた細川選手は、98周目のホームストレートでついに並ぶと、1コーナーで前に出て2位に浮上してさらに引き離しにかかる。続いて道上選手も4位に浮上した。

 2位を走行していた細川選手だったが、残り5周となる106周目のヘアピンコーナーで単独スピンを喫してしまう。すぐにコースに復帰したが、道上選手の後方となる4位へとポジションを下げてしまう。これで3位に浮上した道上選手は、このままチェッカーフラッグを受けて#18 TAKATA童夢NSXが3位表彰台を獲得した。細川選手の#100 RAYBRIG NSXは悔しい4位。7位に#32 EPSON NSXの平中選手、10位に#17 REAL NSXの金石勝智選手が入って完走を果たした。優勝は、#38 ZENT CERUMO SC430だった。

コメント
白井裕|NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー
 「今回、18号車が予選でポールポジションを獲得したことでNSX-GTの速さを証明することができました。ただし、決勝ではレースの流れを支配できなかったと思います。レース中に小さなミスが重なったことで、残念な結果に終わってしまいました。しかしながら厳しい状況の中、18号車が表彰台を獲得し、100号車の2人ががんばってくれたことは収穫といえます。また、NSX-GTの信頼性の向上が確認できたので、今回の結果をさらに分析して、第4戦セパンに臨みたいと思います。今後とも皆様のご声援をお願いします」
道上龍選手 (3位、#18 TAKATA童夢NSX)
 「開幕から2戦続けて昨年の速さを見せることができませんでしたが、セッティングの方向性を見直した結果、ポールポジションを取ることができました。決勝は気温が上がることを想定し、タイヤに厳しいレースになることは分かっていたのですが、思った以上に厳しい展開となりました。担当したスティントでは、4位争いをしていたときにストレートスピードで追い抜くことができず、ブレーキングで無理をしようとしてもタイヤの状態が厳しく、かなり苦労しました。最後は相手のミスを待って抜くことを考えました。表彰台を獲得できたことはうれしいですが、同じNSXの細川選手ががんばっていながら残念な結果に終わっていたので複雑な気持ちです。次戦も、それほどウエイトは積まれないですし、セパンでの事前テストも調子がよかったので、ポールポジションを取って優勝できるようにがんばりたいと思います」
小暮卓史選手(3位、#18 TAKATA童夢NSX)
 「予選は満足のいく仕事ができたと思います。でも、決勝ではトップを走行しながら自分のミスでリードを無くしてしまったので、とても悔しく思っています。1回目のピットインのあとの2セット目のタイヤは内圧が高すぎて、思ったようなペースで走ることができませんでした。この悔しさをバネに、次戦以降は全力で戦っていきたいと思います」

Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝 性能調整に苦しむカルソニックIMPUL GT-Rが9位完走 (NISMO)

■NISSAN GT-Rは性能調整に苦しむ。「カルソニック IMPUL GT-R」の9位完走が最上位

 ゴールデンウィークの最中とあって富士スピードウェイには5万6900人もの観客が集まった。曇り空ながら暖かい春のそよ風に吹かれながら14時に110周の決勝レースがスタートした。

 開幕から2戦連続で1-2フィニッシュを遂げているGT-Rは特別性能調整として今回から一律80kgのウェイトが搭載された。その中で最も重量の軽い「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、荒聖治)組は予選12位から好スタートを切ってオープニングラップを終えると9位に上がった。スタートドライバーのオリベイラは、安定した走りで22周目には8位にポジションアップを果たし、ドライバー交代のためにピットインした。一時順位を落としたが、各車のピットインがおおよそ一巡した40周過ぎには9位に回復。その後も順調に周回を重ねたが、66周目にタイヤブローで緊急ピットイン。このためにタイムロスを喫し、11位で完走となった。一方、公式予選10位の「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生、セバスチャン・フィリップ組)は、序盤をフィリップが13位で周回。その後#22 GT-Rと接触するアクシデントがあり15位に後退した。終盤に7位まで順位を上げ、さらなる上位進出を試みたが81周目に単独スピンし、最終的には9位でチェッカーフラッグを受けた。

 予選15位「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(#3 ロニー・クインタレッリ/横溝直輝)には、メカニカルトラブルが発生。ピットガレージで20周以上の時間をかけて修復し15位で完走した。

 開幕2連勝中の「XANAVI NISMO GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)組は、参加全車両の中でも最も重い100kgのウェイトを搭載した上、エンジンパワーを制限するエアリストリクター径もハンディ95kg相当を縮小され、本来のパフォーマンスが発揮できずにレースを終えた。

 予選13位からレースをスタートし、トップから2秒以上遅いラップタイムで上位陣を追うものの叶わず、さらにタイヤと燃料をセーブし、500kmレースを1回の燃料補給で乗り切る「ワンピットストップ」作戦を取り入れたが、ギャップを埋められず14位のままレースを完走した。

 また、チームメイトの「MOTUL AUTECH GT-R」(#22 ミハエル・クルム/柳田真孝)は16位からスタートしたものの、マシンの状態は良く早めの上位進出が期待された。しかし、序盤に#12 GT-Rと接触したことでドライブスルーペナルティを受け、その後も不注意から違反行為を取られて10秒のピットストップペナルティが課せられた。それでも10位まで順位を上げてポイント獲得圏内でゴールした。しかし、最終ラップでの他車との接触が危険行為と見なされ、競技結果に35秒のタイムペナルティが加算されて12位に後退した。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第3戦富士 優勝ドライバーのコメント

080504WINNERS

GT500クラス #38ZENT CERUMO SC430
立川祐路
これまで第1戦第2戦と厳しい戦いでしたが、今回やっと戦える状態になりましたし、富士はホームコースでもあるので、 なんとしても勝ちたいと思っていました。できればポールも獲りたかったのですが、それはできなくて悔しかったので、 今日はなんとしても勝とうと思いました。
富士では今までドライで走る機会が少なかったので、決勝ではタイヤのことが心配でした。特に僕らはソフト目のチョイスをしたので、 序盤はじっくりいって中盤勝負だと思っていたら、序盤のうちに前が消えてしまって.........。 でも気を抜かずにピットストップまでプッシュしていきました。交代したリチャードも速くて、リードを広げてくれたので、最後は 「ただ乗っていただけ」で、楽させてもらいました。

リチャード・ライアン
ファンタスティックな一日になりました。
序盤の2戦で苦戦しましたが、トヨタのホームコースで勝てたのは、 僕らだけじゃなくてファンやトヨタやスポンサーにとってもすばらしいことだと思います。
僕は今までホンダやニッサンをドライブしてきて、いずれも優勝を経験している数少ない一人ですが、今年トヨタに移籍してきて、 今居るチームを非常に居心地よく感じています。
ウェイトのことを考えると、次のマレーシアは厳しいと思います。そんな状況であっても、今後着実にポイントを重ねていきたいです。そうして、 最終戦の富士でまた優勝して、タイトルを獲得したいですね。

GT300クラス #95ライトニング・マックイーンaprMR-S
平手晃平
今日トヨタのホームコースの富士で勝てたことをうれしく思います。
初めてスーパーラップを走って、初めてポールポジションを獲り、そのまま初めて優勝できたことを本当にうれしく思います。
ミシュランさんがもってきたタイヤも、どれだけ走ってももつタイヤだと判って、安心して走れましたし、 そのおかげで落ち着いて自分の仕事を100%やれたから勝てたのかなと思います。自分はいい流れに今乗っていると思うので、 このままシーズンを戦って生きたいです。
国本選手は今日ドライの富士を初めて走る状況だったので心配でしたが、ペースを見ていて安心できました。
久々に日本のレースで上がった表彰台でしたし、GTということでお客さんも沢山集まってくださったので、非常に見晴らしが良かったです。

国本京佑
1戦、2戦と結果が良くなかったので、今日勝てて嬉しいです。平手選手がリードを築いて渡してくれたので、余裕を持って楽しんで走れました。 そうやってドライビングを楽しめたことが結果につながったのかなと思います。すごくうれしいし、チームの皆さんに感謝しています。
ミシュランタイヤは夏場に強いので、これから夏にポイントを稼いで最終戦までいきたいです。

SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝結果

FUJI GT 500km RACE -RIJ- (2008/05/04) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
1500138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS1103:02'28.036
2500236PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS3011013.882
3500318TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS11015.893
45004100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS+111016.693
5500535宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS11023.497
650066ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS+111032.046
7500732EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL1101'03.639
8500825ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21091Lap
9500912カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS301091Lap
105001017REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+11091Lap
115001124WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+11091Lap
125001222MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
ミハエル・クルム
柳田真孝
BS201091Lap
135001339DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+21082Laps
145001423XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1151073Laps
15300195ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
平手晃平
国本 京佑
MI+21019Laps
16300246MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田 裕信
MI151019Laps
1730032プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH201019Laps
18300431DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾恭輔
坂本 雄也
MI+11019Laps
19300581ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
青木 孝行
藤井 誠暢
YH51019Laps
20300662WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
黒澤治樹
密山 祥吾
YH1019Laps
21300743ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI601019Laps
2230084EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口良平
松下 昌揮
YH+110010Laps
23300919ウェッズスポーツIS350
TOYOTA IS350
織戸 学
阿部翼
YH10010Laps
24300105プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野 直也
YH+210010Laps
2530011110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田大祐
KH+19911Laps
263001211JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
植田正幸
YH9911Laps
27300131184CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
栗原正之
YH+19911Laps
2830014111ARKTECH BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
小泉 洋史
黒澤翼
KH+29911Laps
293001527石松・RYUMA HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+19812Laps
303001688triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷直広
YH+19614Laps
313001733HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山正美
HK+29515Laps
323001877クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
佐々木孝太
DL209317Laps
33300197ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目 遼
YH359119Laps
34500153YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
横溝直輝
BS8624Laps
353002070外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
赤鮫 オヤジ
山岸大
YH+27040Laps
---- 以上規定集回数(GT500: 77Laps / GT300: 70Laps)完走 ----
-500-1ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS257634Laps
-300-666楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH+26842Laps
-300-52GREEN TEC KUMHO IS350
LEXUS IS350
黒澤 琢弥
井口卓人
KH6149Laps
-300-87アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久
栗原宗之
YH+15456Laps
-300-26ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
山路慎一
YH503278Laps
-300-66triple a ムルシエラゴRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH2090Laps
-300-16CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
植松 忠雄
筒井克彦
YH+11793Laps
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.18 TAKATA 童夢 NSX (小暮 卓史) 1'36.174
  • Fastest Lap(GT300): CarNo.33 HANKOOK PORSCHE (影山 正美) 1'45.272
  • CarNo.22-1ドライバーは、2008 SUPER GT Sporting Regulations第3章第28条14.b.(他の車両をコースアウト) により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.39は、2008 SUPER GT Sporting Regulations第3章第33条11.(ピット作業中のタイヤ交換時)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.22-2ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.2 b)(黄旗追い越し)違反により、ペナルティストップ10秒を課した。
  • CarNo.22-1ドライバーは、2008 SUPER GT Sporting Regulations第3章第28条14.b.(他の車両をコースアウト) により、競技結果に35秒加算のペナルティを課した。
  • CarNo.39-2ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則 付則H項第2章4.1.2 b)(黄旗追い越し)違反により、ペナルティストップ10秒を課した。
  • CarNo.11は、2008 SUPER GT Sporting Regulations第3章第33条10.(燃料補給中の作業)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.77-1ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.2 b)(黄旗追い越し)違反により、ペナルティストップ10秒を課した。
  • CarNo.77-1ドライバーは、2008 SUPER GT Sporting Regulations第3章第28条14.a.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。

SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝 レクサスSCが汚名返上の1-2フィニッシュ!! 優勝はZENTセルモ、立川は富士5勝目 GT300はルーキーコンビのライトニング・マックイーンMR-Sが殊勲の初勝利

2008オートバックス スーパーGT第3戦、富士GT500kmレースは、#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン組)が優勝。立川はこれでGT通算10勝目。 その半分の5勝がここ富士スピードウェイで挙げたことになる。
2位には#36PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)が入り、 開幕から苦戦の続いたレクサスSC勢が、1-2フィニッシュで見事ホームコースで雪辱を果たした格好だ。
ポールシッターの#18TAKATA童夢NSXはレース序盤でのスピンが響いて勝利を逃した。
GT300クラスは新人コンビの#95ライトニング・ マックイーンaprMR-S(平手晃平/国本京佑組)が昨日の初ポールポジションに続いて見事初優勝をも達成。 19歳4ヶ月の国本の優勝はGTにおける歴代最年少記録だ。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:56,900人)

080504FinalNo38 080504FinalNo95

080504StartGT500決勝レースは午後2時ちょうどにスタート。
ポールポジションの#18TAKATA童夢NSXがホールショットを決めて1コーナーをクリア。 レース序盤は2番手スタートの#38ZENTを2秒後方に従えて悠々とトップを快走するスタートドライバーの小暮だったが、 なんと22周目のダンロップコーナーで痛恨のスピン。
これで#38立川は易々とトップの座を手にすると、そのまま後続を突き放しにかかり、37周終わりでライアンに交代した。 ライアンも着実にリードを広げて75周終わりで再び立川へ。
結局ZENTセルモSCは終始危なげない走りで110周を走りぬき、 最後は2位に13秒882差をつけてレクサス陣営に今季初の優勝をもたらした。

一方、3位以下が抜きつ抜かれつの接戦を繰り広げ、中々ペースが上がらなかったことが功を奏し、 なんとか2位でレースに戻った小暮だったが、 32周終わりと比較的早めに1度目のルーティンストップを行った結果重量増に苦しむGT-R勢に行く手をふさがれる格好となり、 34周終わりで入った#35宝山SC、35周終わりまで引っ張った#100レイブリックNSXの先行を許してしまった。
更に66周目には#36ペトロナスSCのロッテラーまでもが小暮を攻略、5位にまで転落してしまう。
その後は69周終わりで交代した道上龍の健闘もあり、TAKATA童夢は終盤順位を二つ挽回して3位でこのレースを終えた。

080504PodiumGT500めまぐるしく入れ替わったのが2位争いだ。
TAKATA童夢のピットストップで2位に繰り上がった#35宝山SCを、長めに1スティント、 2スティントをこなした#36ペトロナスSCが71周目にかわして2位に浮上、 それに#100レイブリックNSXの細川慎哉が97周終わりのホームストレートで並びかけていく。
36号車と100号車は併走状態のまま1コーナー、2コーナーを抜け、 コカコーラコーナーの進入で遂に細川が競り勝ってトップ立川の追い上げにかかる。

ところが106周目のヘアピンで細川が痛恨のスピン。
これで再び2位の座は#36ペトロナスSCのものとなり、 レクサスSC勢は開幕3戦目にしてホームコースでの待望の優勝を1-2フィニッシュという文句なしの状態で手にすることとなった。

080504StartGT300GT300クラスは序盤から白熱した。
ポールシッターの#95MR-Sを、 ストレートスピードにアドバンテージを持つ#33ハンコックポルシェの影山正美が3周目の1コーナーで抜き去ってトップに立つと、 その後方からは7周目の1コーナーで#95平手のインを差した#77クスコインプレッサの佐々木孝太が徐々に差を詰め、 12周目のダンロップ進入で遂に#33影山のインに飛び込んでトップに躍り出る。
その後方からは#110ボクスターの光貞も迫ってきた。

ところが#33影山、#110光貞の2台が接触。
33号車は右フロントバンパーを破損してオレンジボールを提示され、 110号車も左リヤタイヤをバーストさせて共に序盤でのピットストップを強いられてしまう。

更に一旦はトップに立った77号車も2ストップ作戦を採っていたうえ、 レース中盤から終盤にかけて黄旗追い越しによる10秒ストップ、 #43ARTAガライヤとの接触によるドライブスルーと立て続けにペナルティを課せられて勝負権を失った。

080504PodiumGT300こうした上位陣の混乱の中、 apr得意の1ストップ作戦を遂行しつつも果敢に後続とのバトルに競り勝った平手、 国本のルーキーコンビは揃ってGTデビュー3戦目にして初めての勝利をポール・トゥ・ウィンという最高の形で飾った。

2位には#46MOLAレオパレスZ(星野一樹/安田裕信組)、 3位には予選17番手からジャンプアップを果たした#2プリヴェKENZOアセット紫電(加藤寛規/高橋一穂組)が入った。

スーパーGT第4戦はセパンサーキット。6月22日決勝だ

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士フリー走行結果

FUJI GT 500km RACE -RIJ- (2008/05/04) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS1'36.465-170.288
250021ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS251'36.548 0.083170.141
35003100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS+11'36.671 0.206169.925
4500418TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS1'36.677 0.212169.914
5500536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS301'36.863 0.398169.588
6500635宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS1'36.877 0.412169.563
750076ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS+11'37.012 0.547169.328
8500824WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+11'37.019 0.554169.315
9500917REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+11'37.023 0.558169.308
105001025ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21'37.069 0.604169.228
11500113YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
横溝直輝
BS1'37.354 0.889168.733
125001232EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL1'37.431 0.966168.599
135001339DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+21'37.554 1.089168.387
145001422MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
ミハエル・クルム
柳田真孝
BS201'37.644 1.179168.232
155001512カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS301'37.872 1.407167.840
165001623XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1151'40.033 3.568164.214
17300177クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
佐々木孝太
DL201'45.496 9.031155.710
18300295ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
平手晃平
国本 京佑
MI+21'45.918 9.453155.090
19300333HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下みつひろ
影山 正美
HK+21'45.936 9.471155.063
20300411JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
田中哲也
植田 正幸
YH1'45.962 9.497155.025
2130054EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口良平
松下 昌揮
YH+11'46.146 9.681154.757
2230067ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目遼
YH351'46.227 9.762154.639
23300719ウェッズスポーツIS350
TOYOTA IS350
織戸 学
阿部翼
YH1'46.248 9.783154.608
24300831DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾恭輔
坂本 雄也
MI+11'46.338 9.873154.477
25300946MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田 裕信
MI151'46.358 9.893154.448
2630010110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田大祐
KH+11'46.50210.037154.239
273001181ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
青木 孝行
藤井誠暢
YH51'46.51410.049154.222
28300122プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH201'46.55310.088154.166
293001362WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
黒澤 治樹
密山祥吾
YH1'46.55610.091154.161
303001466triple a ムルシエラゴRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH1'46.59110.126154.111
313001526ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
山路慎一
YH501'46.83910.374153.753
323001643ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI601'46.95210.487153.590
333001770外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
赤鮫 オヤジ
山岸大
YH+21'47.41510.950152.928
34300185プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野 直也
YH+21'47.45610.991152.870
353001988triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷直広
YH+11'47.70411.239152.518
363002087アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久
栗原宗之
YH+11'47.87311.408152.279
3730021666楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH+21'47.92911.464152.200
3830022111ARKTECH BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
小泉 洋史
黒澤翼
KH+21'47.95311.488152.166
39300231184CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
栗原正之
YH+11'48.01711.552152.076
403002416CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
植松 忠雄
筒井克彦
YH+11'48.63912.174151.205
413002527石松・RYUMA HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+11'49.63313.168149.834

SUPER GT

SGT:第3戦富士フリー走行 トップタイムはZENT SC

スーパーGT第3戦富士の決勝前フリー走行は、#ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ ライアン組)が1分36秒465でトップ。 GT300クラスは#77クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)が1不45秒496でトップだった。

080504FreeNo38  080504FreeNo77

小雨に翻弄された感のある公式予選だったが、決勝日を迎えた富士スピードウェイは朝から快晴。 周辺道路は行楽客などで早朝から混雑し始めている。
昨日の公式予選日から終夜オープンになっていることもあり、サーキットにも早朝から多くの観客がつめかけている。 既にフリー走行前の段階で駐車場はほぼ埋まりつつある状態だ。

500kmの長丁場を控えた最後の確認作業、フリー走行は午前9時から開始された。

金曜テスト、予選と苦戦の続いているGT-Rはここでもタイムが伸びない。
最上位は#24ウッドワンの8番手、11番手に#3イエローハット。
第1戦、第2戦と圧倒的な速さを見せつけてきたニスモの2台と#12カルソニックが3台揃ってクラス最下位という状態だ。 昨年の富士500kmでは1-2フィニッシュを果たしたニスモ勢だが、果たして決勝に向けて挽回の奥の手はあるのだろうか。

GT-Rとは対照的に、2度にわたる性能調整によって蘇った感のあるNSX勢、レクサスSC勢は好調だ。
ZENTセルモSCが開始10分でトップタイムをたたき出すと、NSX勢も2位#1ARTA、3位#100レイブリック、 4位#18TAKATA童夢と3台を上位に送り込む。
両陣営でトップ10圏内から漏れたのは、昨日ハーフウェットの予選で速さを見せた#32エプソン、#39デンソーのダンロップ勢のみだ。

GT300は合同テストから好調な#77クスコインプレッサがここでもトップタイム。
昨日ポールを獲得した#95ライトニング・マックイーンMR-Sが2番手につけ、 ストレートスピードにアドバンテージのある#33ハンコックポルシェが3番手となった。

予選3番手で前回岡山優勝の#43ARTAガライヤはこのセッションを16位で終えているが、 ここは例年この500kmレースで1ストップ作戦を挑んできているだけに、このタイムのみを云々するのは早計だろう。

注目の500kmレース決勝は、このあと午後2時より110周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

 

SUPER GT

SGT:第3戦富士予選 カルソニックIMPUL GT-Rが10位でスーパーラップを終える (NISMO)

■「カルソニックIMPUL GT-R」が10位でスーパーラップを終える。
~GT-R勢は、重量増に苦しむ~

 NISSAN GT-Rが開幕2戦連続で1-2フィニッシュを決め、強さを発揮している本年のSUPER GTシリーズは、ゴールデンウィークの真只中の5月3日(土)に富士スピードウェイで第3戦の公式予選が行われた。

 開幕2戦で圧倒的なパフォーマンスを見せたGT-Rは、最低重量がNSX、SC430と比べて最も重い1180kgに設定され、さらに第2戦までに好成績を残した「XANAVI NISMO GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)、「MOTUL AUTECH GT-R」(#22 ミハエル・クルム/柳田真孝)、「カルソニック IMPUL GT-R」(#12 松田次生/セバスチャン・フィリップ) には、それぞれハンディウェイトが課せられている。中でも2連勝中の#23が最も重く、総重量は1295kgとなっている。(規則上の走行重量最大は1200kgまでだが、95kg相当のリストリクター径縮小が課せられている)

 公式予選は小雨が降るウェットコンディションで始まったが、GT500専有時間には雨脚は弱まり路面も乾いていった。しかし、各車がタイムアタックを行っている間に再び雨が降り出し、予選はタイヤ選択によって明暗を分けた。松田がアタックした#12は、チームの判断で浅溝レインタイヤのまま走行し、GT-R勢トップとなる10番手タイムを出し、スーパーラップに進む権利を得た。一方、クルムが浅溝でセットアップを確認し、柳田がスリックタイヤでコースインしていった#22は、降り出した雨に妨げられてタイムが出せず16位となった。本山がレインタイヤでアタックした#23は14位。「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は13位、「YellowHat YMS TOMICA GT-R」は15位で公式予選を終えた。その後3番手の車両が違反によりタイム抹消となったため、GT-R勢はそれぞれひとつずつ順位が繰り上がった。

 午後は午前とは一変し、穏やかな好天となった。気温も20度を超え、コースは瞬く間に全面ドライとなった。15時25分過ぎから15分間行われた公式予選2回目は、各チームともまずはドライコンディションでのマシンの状態をチェックし、予選1回目の上位陣はスーパーラップ(SL)でのタイムアタックに備えた。

 SLでは1回目予選で9位となった唯一の日産車、「カルソニックIMPULGT-R」がセッション開始2番目にコーイスンしていった。アタックドライバーの松田次生は、慎重にタイヤをウォームアップしてアタックラップに臨んだ。しかし、100kg(プラス10kg分のエアリストリクター径縮小)重いマシンのコントロールに苦しんだ松田は、最終的に10位でSLを終えることとなった。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選総合結果

■GT500 Class

FUJI GT 500km RACE -RIJ- (2008/05/03) Total Qualify GT500 Weather:Rain-Dry Course:Wet-Dry
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
118TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS1'41.8841'34.941173.021
238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS1'42.0951'34.971172.966
335宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS1'42.0741'35.017172.883
417REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+11'42.6681'35.181172.585
536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS301'42.1751'35.249172.462
6100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS+11'42.4901'35.565171.891
732EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL1'41.1151'35.750171.559
839DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+21'40.9851'35.797171.475
925ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21'42.2451'35.853171.375
1012カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS301'42.5061'36.270170.633
111ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS251'43.181159.204
1224WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+11'43.216159.150
1323XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1151'43.463158.770
143YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
横溝直輝
BS1'43.499158.715
1522MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
ミハエル・クルム
柳田真孝
BS201'43.777158.289
166ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS+1--

■GT300 Class

FUJI GT 500km RACE -RIJ- (2008/05/03) Total Qualify GT300 Weather:Rain-Dry Course:Wet-Dry
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
195ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
平手 晃平
国本京佑
MI+21'53.3261'44.189157.663
2110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田大祐
KH+11'53.4921'44.789156.761
343ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI601'53.6581'44.802156.741
477クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
佐々木孝太
DL201'50.4811'44.974156.484
533HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山正美
HK+21'53.1321'44.976156.481
67ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目 遼
YH351'53.8581'45.299156.001
719ウェッズスポーツIS350
TOYOTA IS350
織戸 学
阿部 翼
YH1'50.5561'45.354155.920
84EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口 良平
松下昌揮
YH+11'53.4691'45.863155.170
95プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野 直也
YH+21'52.8021'46.134154.774
1088triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷直広
YH+11'53.2361'48.441151.481
1146MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田裕信
MI151'54.052144.029
1231DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾 恭輔
坂本雄也
MI+11'54.334143.674
1370外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
赤鮫 オヤジ
山岸大
YH+21'54.615143.322
1462WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
黒澤 治樹
密山祥吾
YH1'54.857143.020
1527石松・RYUMA HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+11'55.071142.754
162プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH201'55.088142.733
1781ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
青木 孝行
藤井誠暢
YH51'55.153142.652
1826ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
山路慎一
YH501'55.197142.597
1966triple a ムルシエラゴRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH1'55.239142.545
2052GREEN TEC KUMHO IS350
LEXUS IS350
黒澤 琢弥
井口卓人
KH1'55.243142.541
2187アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久
栗原宗之
YH+11'55.819141.832
221184CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
栗原正之
YH+11'55.821141.829
2311JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
植田正幸
YH1'55.899141.734
24111ARKTECH BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
小泉 洋史
黒澤翼
KH+21'56.415141.106
25666楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH+21'56.593140.890
2616CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
植松 忠雄
筒井克彦
YH+11'56.934140.479
---- 以上予選通過 ----
-9ニッソーサービスC6
CHVROLET CORVETTE C6
谷川 達也
武井寛史
KHAbsence-
  • CarNo.6は、公式予選2回目に予選通過基準タイムをクリア
  • 公式予選1回目
    • CarNo.6は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反により、当該セッション全ラップタイム抹消のペナルティを課す。
  • 公式予選2回目
    • CarNo.87は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第4章18.1違反(ピットレーン速度超過)により、罰金2万円を課す。
    • CarNo.110は、2008 SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第28条 14.b.(他の車両をコースアウト)により、当該予選出走ドライバーのタイムを抹消のペナルティを課す。

SUPER GT

SGT:第3戦富士 ポールシッターのコメント

080503PP

GT500クラス #18TAKATA童夢NSX
小暮 卓史

最近ずっと流れが良くなかったので、今回こそは何とかしないと、と思ってここにきました。 セッティングに関しても試したいことが色々あったんですが、予選1回目が雨になってしまって確認ができませんでした。 それでも変更しクルマで予選2回目を走ったら良くなってるのが分かったので、自信を持ってスーパーラップに臨めました。
アタック中はフロントがアンダー気味で、Aコーナー立ち上がりで流れたりもしたんですが、確実にポテンシャルは上がっているのが実感でき、 ポールも取れてよかったです。
決勝ではセッティングを大幅にチェンジし、新たな気持ちで臨むことになりますが、予選が悪くなかったので、 決勝にもその辺は活きると思います。

道上 龍
嬉しいです。一番良い場所からスタートできるんですからね。
今年はずっと悪い流れになってて、重量が増えた分、去年ほどの速さが出なくて、今年仕様がうまくいってなかったんですが、去年 (の富士500km)はトラブルで結果が出せず、前回の岡山では僕のミスでレースを落としているので、 今回こそは結果を出したいと考えていました。それで今回から改良されたエキゾーストに変更したらエンジンがずいぶん扱いやすくなりました。 これもポールを取れた要因かなと思います。
明日の決勝はかなりタイヤに厳しいことになると思うので、 セッティングを大幅に変えないと特にセクター3が厳しくなるだろうなと考えています。

GT300クラス #95ライトニング・マックイーンaprMR-S
平手 晃平
正直すごい緊張しました。どうやってコースに入っていけばいいのかもわかんなかったくらいで。 金曜日に1回だけドライのセッションがあったんですが、そこでギヤがトラブってしまって、セッティングの確認ができませんでしたが、 合同テストで良い感触を得ていたし、ミシュランさんも良いタイヤをもってきてくれると思っていたので、意気込んでスーパーラップに臨んだら、 びっくりの結果でした。初めてスーパーラップを走ったら、初めてポールなんて。
二人とも初めてのGTなので、開幕から2戦は練習のつもりで、今回が開幕だと思っていました。僕自身、 開幕戦では一度にいろんなことをやらかしちゃって.......でも2戦やって漸く準備が整ったと思いますので、 明日は自信を持って500kmのレースに臨みます。

国本 京佑
平手選手が走るのをモニターでハラハラしながら見ていました。でも、平手選手なら結果を出してくれるだろうと信じていました。
今週は一回もドライで走っていませんが、予選の結果を見れば良い状態なのかなと思うので、明日は自信をもってできそうです。
GTはいろんな特性のクルマと一緒に走るので良い勉強になっています。
明日は平手選手と二人で100%の力を出し切って、最高の結果を出したいです。

SUPER GT

SGT:第3戦富士スーパーラップ TAKATA童夢が今季初PP!! GT300も平手/国本の新人コンビが殊勲の初PPを獲得!

スーパーGT第3戦富士500kmレースのスーパーラップは、 昨年4戦連続を含む5回のポールポジションを獲得した#18TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が1分34秒941を記録して、 5戦ぶりにポール奪還を果たした。
GT300クラスは#95ライトニング・ マックイーンaprMR-S(平手晃平/国本京佑組)がデビュー3戦目で挑んだ初めてのスーパーラップで見事一番時計を叩き出した。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:31,100人)

080503SLno18 080503SLno95

公式予選2回目が終了したちょうど5分後、GT300クラスからスーパーラップが開始された。
このクラスは午前中の専有、混走ともウェットコンディションでの走行となったため、 完全ドライで行われたスーパーラップでは午前中の結果からは予想もつかない順位となった。

予選終了間際に10位に滑り込んだ#7RX-7を駆る井入宏之が6位に浮上したほか、 午前中9位だった#43ガライヤの高木真一が3番手、 同じく8位の#110ボクスターを駆る光貞秀俊に至っては2番手までジャンプアップを果たし、見事フロントローを獲得してみせた。

しかしそれ以上に圧巻だったのが95号車を駆る平手の走りだ。
平手はセクター2、セクター3で他をまったく寄せ付けない区間ベストタイムを立て続けに出して1分44秒189を叩きだし、 見事初めてのスーパーラップで最高の結果を出して見せた。

一方、合同テスト、午前中の予選と、 何度もトップタイムを記録して富士での活躍が大いに期待された#77クスコスバルインプレッサは最終コーナー立ち上がりでアウトに大きくはらんだのが響いて4位に終わった。

続いて行われたGT500の走行では、#6ENEOSのタイム抹消によって繰り上げ出走を果たした#17REAL NSXの金石年弘が大健闘。見事4位にジャンプアップを果たす。

予選2回目でトップタイムを記録してドライコンディションに自信を見せた#38ZENT SCの立川祐路も6番手出走ながら1分34秒971を記録してその時点でのトップに。
しかしその2台後に出走した18号車の小暮はこのレースから新たに変更したエキゾーストシステムによるドライバビリティの向上にも助けられ、 立川のタイムを僅か0.030秒上回る1分34秒941を記録して、昨年9月の第7戦ツインリンクもてぎ以来、 実に8ヶ月ぶりにポールポジションを獲得した。

その一方で午前中1-2を達成し、このセッションの最後に出走したダンロップ勢は#32EPSON NSXが7番手、#39SARD SCが8番手に低迷することとなった。
またSL進出を果たした唯一のGT-R、#12カルソニックインパルも結局順位を一つ落とし、 10番手から明日の決勝をスタートすることとなった。

第3戦決勝は明日午後2時より110周、500kmで戦われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士スーパーラップ結果

■GT500 Class

FUJI GT 500km RACE -RIJ- (2008/05/03) Super Lap GT500 Weather:Fine Course:Dry
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
118TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS1'34.941--173.021
238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS1'34.971 0.030 0.030172.966
335宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS1'35.017 0.076 0.046172.883
417REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+11'35.181 0.240 0.164172.585
536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS301'35.249 0.308 0.068172.462
6100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS+11'35.565 0.624 0.316171.891
732EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL1'35.750 0.809 0.185171.559
839DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+21'35.797 0.856 0.047171.475
925ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21'35.853 0.912 0.056171.375
1012カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS301'36.270 1.329 0.417170.633

■GT300 Class

FUJI GT 500km RACE -RIJ- (2008/05/03) Super Lap GT300 Weather:Fine Course:Dry
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
195ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
平手 晃平
国本京佑
MI+21'44.189--157.663
2110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田大祐
KH+11'44.789 0.600 0.600156.761
343ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI601'44.802 0.613 0.013156.741
477クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
佐々木孝太
DL201'44.974 0.785 0.172156.484
533HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山正美
HK+21'44.976 0.787 0.002156.481
67ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目 遼
YH351'45.299 1.110 0.323156.001
719ウェッズスポーツIS350
TOYOTA IS350
織戸 学
阿部 翼
YH1'45.354 1.165 0.055155.920
84EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口 良平
松下昌揮
YH+11'45.863 1.674 0.509155.170
95プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野 直也
YH+21'46.134 1.945 0.271154.774
1088triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷直広
YH+11'48.441 4.252 2.307151.481

SUPER GT

SGT:第3戦富士予選2回目 ZENT SCがトップタイム

スーパーGT第3戦富士の公式予選2回目は、#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ ライアン組)がトップタイムを記録。午前中H項違反で全タイム抹消となった#6ENEOS SC430(伊藤大介/ビヨン・ ビルドハイム組)も13番手ながら無事基準タイムをクリアして明日の決勝に臨むこととなった。

GT300クラスは#95ライトニング・マックイーンaprMR-S(平手晃平/国本京佑組)がトップ。 スーパーラップに向けて確かな手ごたえを感じたようだ。

公式予選2回目は午後3時10分、GT300の専有走行から開始された。

午前中降ったり止んだりを繰り返していた雨はすっかりあがって、完全なドライコンディションでの走行となり、 両クラスとも相次いで好タイムが記録されることとなった。

ルーキー二人体勢で臨む95号車は、平手がセッション序盤に1分44秒401を記録。 これがそのままこのセッションのベストタイムとなった。
午前中暫定ポールの#77クスコスバルインプレッサはここでも佐々木孝太が平手の0.3秒落ちの1分44秒707を記録して2番手につけ、 ドライでも速いところを見せてきた。
3番手には#7雨宮RX-7が入った。

続いて行われたGT500クラスの走行は、トップの#38ZENTをはじめとするレクサスSC430がトップ10圏内に5台を占めた。 ここまで苦戦の続いたレクサス勢だが、ホームコースたるここ富士での雪辱に期待がかかる。
残る1台、午前中黄旗区間でコースアウトを喫して全タイム抹消の裁定を下された6号車も、1分36秒681と13番手タイムながら、 無事基準をクリアした。
反対にGT-R勢は、唯一SL進出を果たした#12カルソニックの8位が最高と、ここでも苦戦が続く。 特に開幕2連勝をやってのけた#23ザナヴィには特別性能調整の追加分と入賞分のウェイトハンデの二つが文字通り重くのしかかった格好で、 最下位に沈む結果となった。

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選2回目結果

FUJI GT 500km RACE -RIJ- (2008/05/03) Qualifying 2 Weather:Fine Course:Dry
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS1'35.372-172.239
2500217REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+11'35.378 0.006172.228
3500318TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS1'35.461 0.089172.079
4500432EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL1'35.890 0.518171.309
55005100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS+11'35.923 0.551171.250
6500636PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS301'35.953 0.581171.196
7500725ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21'35.982 0.610171.145
8500812カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS301'36.083 0.711170.965
9500935宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS1'36.173 0.801170.805
10500101ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS251'36.264 0.892170.643
115001139DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+21'36.428 1.056170.353
12500123YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
横溝直輝
BS1'36.618 1.246170.018
13500136ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS+11'36.681 1.309169.907
145001422MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
ミハエル・クルム
柳田真孝
BS201'36.770 1.398169.751
155001524WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+11'37.044 1.672169.272
165001623XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1151'38.757 3.385166.336
17300195ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
平手晃平
国本 京佑
MI+21'44.401 9.029157.343
18300277クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
佐々木孝太
DL201'44.707 9.335156.883
1930037ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目遼
YH351'44.870 9.498156.640
20300433HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下みつひろ
影山 正美
HK+21'45.122 9.750156.264
21300543ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI601'45.192 9.820156.160
2230062プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH201'45.205 9.833156.141
23300781ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
青木 孝行
藤井 誠暢
YH51'45.50410.132155.698
2430084EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口良平
松下 昌揮
YH+11'45.57710.205155.591
2530095プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野直也
YH+21'45.58010.208155.586
263001031DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾 恭輔
坂本雄也
MI+11'45.76410.392155.316
273001126ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
山路慎一
YH501'45.87910.507155.147
283001262WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
黒澤 治樹
密山祥吾
YH1'45.91910.547155.088
293001319ウェッズスポーツIS350
TOYOTA IS350
織戸 学
阿部 翼
YH1'46.04810.676154.900
303001466triple a ムルシエラゴRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH1'46.07410.702154.862
313001546MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田裕信
MI151'46.75111.379153.880
32300161184CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
栗原正之
YH+11'46.84911.477153.738
3330017111ARKTECH BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
小泉 洋史
黒澤翼
KH+21'47.05411.682153.444
343001852GREEN TEC KUMHO IS350
LEXUS IS350
黒澤 琢弥
井口卓人
KH1'47.60312.231152.661
3530019*87アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久
栗原宗之
YH+11'48.15012.778151.889
363002088triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷直広
YH+11'48.16512.793151.868
373002111JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
植田正幸
YH1'48.50113.129151.398
3830022666楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH+21'48.77113.399151.022
393002316CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
植松 忠雄
筒井克彦
YH+11'49.19213.820150.440
403002427石松・RYUMA HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+11'50.31014.938148.915
4130025*110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田大祐
KH+1Deleted--
423002670外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
赤鮫 オヤジ
山岸大
YH+2Absence--
---- 以上予選通過(基準タイム[107%] GT500: 1'42.081 / GT300: 1'51.985)----
-300279ニッソーサービスC6
CHVROLET CORVETTE C6
谷川 達也
武井寛史
KHAbsence--
  • CarNo.87は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第4章18.1(ピットレーン速度超過)により罰金2万円を課す。
  • CarNo.110は、2008 SUPER GT Sporting Regulations 第3章第28条14.b.(他の車輌をコースアウト)により、当該出走ドライバーのタイム抹消のペナルティを課す。

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選1回目結果

FUJI GT 500km RACE -RIJ- (2008/05/03) Qualifying 1 Weather:Rainy Course:Semi-Wet
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500139DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+21'40.985-162.666
2500232EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL1'41.115 0.130162.457
3500318TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS1'41.884 0.899161.230
4500435宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS1'42.074 1.089160.930
5500538ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS1'42.095 1.110160.897
6500636PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS301'42.175 1.190160.771
7500725ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21'42.245 1.260160.661
85008100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS+11'42.490 1.505160.277
9500912カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS301'42.506 1.521160.252
105001017REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+11'42.668 1.683159.999
11500111ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS251'43.181 2.196159.204
125001224WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+11'43.216 2.231159.150
135001323XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1151'43.463 2.478158.770
14500143YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
横溝直輝
BS1'43.499 2.514158.715
155001522MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
ミハエル・クルム
柳田真孝
BS201'43.777 2.792158.289
16300177クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
佐々木孝太
DL201'50.481 9.496148.684
17300219ウェッズスポーツIS350
TOYOTA IS350
織戸 学
阿部翼
YH1'50.556 9.571148.584
1830035プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野直也
YH+21'52.80211.817145.625
19300433HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下みつひろ
影山 正美
HK+21'53.13212.147145.200
20300588triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷 直広
YH+11'53.23612.251145.067
21300695ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
平手晃平
国本 京佑
MI+21'53.32612.341144.952
2230074EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口良平
松下 昌揮
YH+11'53.46912.484144.769
233008110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田 大祐
KH+11'53.49212.507144.740
24300943ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI601'53.65812.673144.528
25300107ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目 遼
YH351'53.85812.873144.274
263001146MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田裕信
MI151'54.05213.067144.029
273001231DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾 恭輔
坂本雄也
MI+11'54.33413.349143.674
283001370外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
赤鮫 オヤジ
山岸大
YH+21'54.61513.630143.322
293001462WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
黒澤 治樹
密山祥吾
YH1'54.85713.872143.020
303001527石松・RYUMA HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+11'55.07114.086142.754
31300162プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH201'55.08814.103142.733
323001781ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
青木 孝行
藤井誠暢
YH51'55.15314.168142.652
333001826ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
山路慎一
YH501'55.19714.212142.597
343001966triple a ムルシエラゴRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH1'55.23914.254142.545
353002052GREEN TEC KUMHO IS350
LEXUS IS350
黒澤 琢弥
井口卓人
KH1'55.24314.258142.541
363002187アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久
栗原宗之
YH+11'55.81914.834141.832
37300221184CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
栗原正之
YH+11'55.82114.836141.829
383002311JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
植田正幸
YH1'55.89914.914141.734
3930024111ARKTECH BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
小泉 洋史
黒澤翼
KH+21'56.41515.430141.106
4030025666楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH+21'56.59315.608140.890
413002616CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
植松 忠雄
筒井克彦
YH+11'56.93415.949140.479
---- 以上予選通過(基準タイム(107%) GT500: 1'48.420 / GT300: 1'59.069)----
-500-6ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS+1Deleted--
-300-9ニッソーサービスC6
CHVROLET CORVETTE C6
谷川 達也
武井寛史
KHAbsence--
  • CarNo.6は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反により、当該セッション全ラップタイム抹消のペナルティを課す。

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選1回目 ダンロップ勢が1-2!暫定ポールはサードSC GT300トップはクスコインプレッサ

2008オートバックス スーパーGT第3戦、富士GT500kmレースの公式予選1回目は、#39DENSO DUNLOP SARD SC430(アンドレ・クート/高木虎之介組)が暫定ポール。2番手に#32EPSON NSXがつけ、 ダンロップユーザーが1-2を独占した。

GT300クラスは#77クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)がトップタイムを記録。 ハーフウェットの難しいコンディションでAWDの威力を見せ付けた。

080503Q1No39 080503Q1No77

公式予選1回目は5月3日午前10時より各クラス専有走行20分間、混走20分間で行われた。 開始1時間前辺りからに小雨が降ってきたために、路面はハーフウェット。競技団からもウェット宣言が出される中での走行となった。

GT500クラスは、今回もダンロップ勢が好調だ。
浅溝タイヤでの走行を強いられた専有走行前半では#18TAKATA童夢NSXを駆る小暮卓史がいち早く1分41秒884でトップタイムに立つが、 走行を重ねるにしたがって乾いていく路面にあわせてスリックタイヤでの走行となった専有走行後半、 32号車を駆る平中克幸の出したタイムは1分41秒115。
更にGT300のコースインが始まった直後には39号車を駆るアンドレ・クートが1分40秒985と、 このセッションで唯一の40秒台をたたき出し、一気にトップに躍り出た。

その後再び雨が降り始めたため、この2台のタイムを上回るチームはなく、 ダンロップ勢が暫定順位で1-2位を占めて午後のスーパーラップに臨むこととなった。

またこの予選では、前戦の岡山で特別性能調整の影響に苦しんだレクサスSC430勢が上位10台中5台を占めることとなった。 実際にはもう一台、#6ENEOSも3番手相等のタイムを記録していたのだが、 残念ながら国際モータースポーツ競技規則H項違反(黄旗無視と思われる)により全ラップタイム抹消の厳しい処分を受けている。 これにより6号車は予選通過を賭けて午後の予選2回目に挑まなければならなくなった。

その一方で序盤2戦で圧倒的な速さを見せ付けていたGT-R勢は#12カルソニックの9位が最上位、 開幕2連勝の#23ザナヴィは13位、#22モチュールは15位と苦しい戦いとなった。
このあたりは性能調整の匙加減の難しさを改めて浮き彫りにしたといえるだろう。

一方のGT300クラスではやはりインプレッサが全輪駆動の強みを発揮してきた。
77号車は佐々木孝太のドライブで他を1秒以上上回るハイペースで周回を重ね、 最終的には1分50秒481までタイムを縮めて暫定ポールを決めた。
インプレッサは先日の合同テストにおいてもトップタイムを記録しており、富士戦に向けて順調な仕上がりを見せていたが、 今回の天候変化がそれを更に後押しする結果となった。

その一方で2番手以下は、最後までめまぐるしい順位変動が繰り広げられた。
080503Q1No19その中には今回から実践投入されたレクサスIS350を駆る#19ウェッズスポーツの姿もあった。 フォーミュラニッポンで実績のあるRV8JエンジンをGT300仕様に仕立て直し、これをミッドシップに積むこの野心作は、 専有走行終了時点では8番手、混走に入ってからは1分50秒556と、インプレッサに僅か0.075秒差に迫る2番手タイムをたたき出し、 初戦にしていきなり午後のスーパーラップ進出を勝ち取った。
しかしもう一台の#52GREEN TECH KUMHO IS350は今回残念ながら20番手に終わり、 同じIS350勢で明暗が分かれた格好だ。

このほか、開幕戦優勝の#7 ORC雨宮RX-7、今年もルーキーコンビで臨む#95ライトニング・ マックイーンaprMR-Sの2台が予選終了間際にトップ10に滑り込み、SL進出を果たしている。

スーパーGT第3戦の公式予選2回目は午後3時10分より、スーパーラップは午後3時45分より行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:エクセディH.I.SイングスZがST3クラスで初優勝 (NISMO)

■#333「エクセディH.I.S.イングスZ」がST3クラスで初優勝! #1「ENDLESS ADVAN Z」は総合2位

 スーパー耐久シリーズ2008開幕戦の参加台数は34台、Zが参戦するST1クラスには1台のZ(380RS-C)を含み5台、ST3クラスには5台のZを含む9台が参加した。

 26日、晴天のもと行われた予選は、A、Bドライバーのタイム合算により、ST1クラスで#1 Zが2位、ST3クラスでは#333 Zが1位、#15 Zが3位、#113 Zが4位、#777 Zが7位、#19 Zが9位となった。

 27日は前日同様おだやかな晴天に恵まれ、87周の決勝レース前は気温20℃、路面温度40℃と絶好のレース日和となった。ST3クラスはスタートで予選2位の#39 NSXがトップを奪い、これを#333 Zが追いかける展開。まず#333 Zの前嶋が35周でピットインして給油のみでピットアウト。2周後にクラストップの#39 NSXもピットインしたが、自分のピット前を通り過ぎてしまい、これで#333 Zが難なくクラストップに立つと2位の#39 NSXに30秒以上のマージンを築くことになった。

 49周目に#333 Zは2回目のピットインで佐々木に交代。61周目に他の車両が2回目のピットインを行うとトップに返り咲き、1分ほどのリードを保ったまま終盤を迎えた。ファイナルラップのストレートでペースダウンしてファンを驚かせたが、これは総合トップの車両を先行させただけ。そのままトップを守りクラス優勝を遂げた。前嶋はST3クラスで初優勝、佐々木はS耐初優勝だった。

 #15 Zはスシュコがジャンプスタートでドライブスルーのペナルティを受け7位までポジションを落としたが、1回目のピットインで小松に交代し、2回目のピットインでは給油のみで2位でピットアウト。3位には#113 Zがつけていた。しかし、2回目にフレッシュタイヤを得た#27 BMW M3が4位から2台のZを抜き2位に。#15 Zが3位、#113 Zが4位でチェッカーを受けた。なお#777 Zは7位、#19 Zは9位だった。

 ST1クラスでは、#1 Zの青木がタイヤを温存するために#28 BMW Z4を先行させて3位へ。20周目にトップを走る#50 BMW Z4がデフトラブルのためにピットインすると、2位へポジションを上げた。

 29周目に#28 BMW Z4が最初のピットインをすると暫定トップに立ったが、31周でピットインして藤井に交代。また、59周目に#28 BMW Z4が2回目のピットインをすると再び暫定トップに立ったが、61周目に2回目のピットインをして青木に交代。残り5周のS字でバックマーカーと接触してダートにタイヤを落としてひやりとさせたが、そのままのポジションを守って2位でチェッカーを受けた。「クルマを右側に振ったので開けてくれたと思ってインに入ったんですが、相手のポジションを落とすことになって申し訳ない」と青木。「今日はめいっぱいですが、きちんと2位でポイントを取れたので良かった」と締めくくった。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMO

Japanese F3

JF3:第3,4戦オートポリス 井口卓人、国本京佑がそれぞれ優勝! (TOYOTA)

第3戦は井口卓人が制し開幕3連勝! 第4戦では国本京佑が初勝利を挙げる
08f3_02_1
開幕3連勝を飾ったTDPドライバー井口卓人

 2008年全日本F3選手権の第2大会(第3戦、第4戦)が4月26日(土)と27日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催された。今大会は、今季唯一の全日本F3単独開催イベントとなる。今大会も全日本選手権クラスに9台、ナショナルクラスに7台がエントリーし、全日本選手権クラスにはトヨタ・トムス1AZ-FEエンジン搭載車が5台出場。ナショナルクラスは出場全車がトヨタ・トムス3S-GEエンジンを搭載している。

 26日(土)曇り空の下、肌寒いコンディションで午前9時20分から30分間に渡って行われた予選では、ベストタイムで第4戦のグリッド、セカンドベストタイムで第3戦のグリッドが決定された。ベストタイムをマークしたのはカルロ・ヴァン・ダム(ペトロナスチームトムス)。しかし、セカンドベストタイムでは、ここまで開幕2連勝を飾っているTDPドライバー井口卓人(ペトロナスチームトムス)がトップとなり、第3戦は井口、第4戦はヴァン・ダムがポールポジションを獲得した。

 TDPドライバーの国本京佑(ペトロナスチームトムス)は2レース共に3番手、TDPドライバーのケイ・コッツォリーノ(ナウモータースポーツ)は2レース共に4番手につけた。  ナショナルクラスでは、TDPドライバー山内英輝(トムススピリット)が2位以下に大差を付けて第3戦、第4戦共にポール ポジションを獲得した。

 続いて午後1時から、4.674kmを14周で競われる第3戦決勝レースがスタート。最前列2番手のヴァン・ダムがスタートをミス。ポールポジションの井口はまずまずのスタートを切ったが、3番手グリッドの国本が抜群のスタートを切り、第1コーナーでは井口に並びかけた。しかし、2台は接触。井口はそのままトップのポジションを堅持したが、国本はコースオフ。最後尾まで後退を余儀なくされてしまった。

 井口は接触の影響も感じさせない走りで後方を引き離し、そのままトップでチェッカー。ポール・トゥ・ウィンで地元九州での凱旋勝利を挙げた。井口はこれで開幕から3連勝。3戦共にポール・トゥ・ウィン、ファステストラップ獲得の完全勝利と圧倒的な強さを示すこととなった。2位にはスタートの混乱でジャンプアップを果たしたコッツォリーノが入り自己最高位フィニッシュ。3位にヴァン・ダムという結果となった。

 ナショナルクラスではポールポジションの山内がスタートをミス。2番手スタートの安岡秀徒(デンソーチームルボーセ)が首位に立った。これに4番手スタートのアレクサンドレ・インペラトーリ(PTRS)が続き、スタートで大きく遅れたものの、追い上げて来た山内との3台でバトルが繰り広げられた。安岡は9周目に痛恨のスピンを喫し、後退。山内は更に首位逆転を狙ったが及ばず、スイス人ドライバー インペラトーリが初優勝。山内は2位でフィニッシュした。

08f3_02_2
第4戦はTDPドライバー国本京佑(中央)が初優勝。
井口卓人(左)は4連勝こそならなかったものの2位に入った

 27日(日)は晴れ間が覗く、暖かいコンディションとなり、午後1時に20周で競われる決勝レースがスタートした。ポールポジションのヴァン・ダムはスタートをミス。井口が先行するが、それ以上に素晴らしいスタートを切った国本がトップを奪った。井口とヴァン・ダムが国本を追い、3台が後方を引き離しながらテール・トゥ・ノーズでの激しいバトルを繰り広げたが、抜きにくいオートポリスでのポジション変化はなく、そのままチェッカー。国本が嬉しい初優勝を飾った。井口は2位。ヴァン・ダムが3位となり、トムスチームが表彰台を独占した。

 ナショナルクラスでは、再びポールポジションの山内がスタートで遅れ、安岡がトップ、インペラトーリが2番手という展開。山内は追い上げ、終盤首位を奪取すべく安岡に迫ったが、19周目に痛恨のコースアウト。安岡が初勝利を挙げた。2位には2戦連続でインペラトーリ。3位にはインペラトーリのチームメイト、インドネシア人ドライバーのザヒール・アリ(PTRS)が入り、初表彰台獲得となった。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

検索

最新ニュース